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- kankan
- カンカン 【kan-kan】 腸,はらわた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankan 1
- カンカン 【名】[概](所 kankani(hi) カンカニ(ヒ)は未出) 腸。 ☆参考 ruwekankan ルウェカンカン 大腸。 ánekankan アネカンカン 小腸。 {E: the intestines.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kankan 2
- カンカン 【名】[< kankan 1][地名](沙流川中流の二風谷の一つの沢の名、 いま看々沢と書かれる。 腸のように蛇行している。) {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankan(-i)
- カンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(1)kankan(-i)〔káŋ-kan かンカン〕[<kar-kar(まかさっているもの)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ánekankan
- アネカンカン 【名】[ane-kankan 細い・腸] 小腸。 ☆対語 ruwekankan ルウェカンカン 大腸。 {E: the small intestine.} (出典:田村、方言:沙流)
- anekankan
- アネカンカン 【ane kankan】 小腸.▷アネ=細い カンカン=腸 タパン ユㇰ チュㇷ゚プス・アン ヤㇰネ アネカンカン ネ ヒケ パㇱクㇽ チロンヌㇷ゚ エイメㇰコレ ヤン=この鹿のはらわたを出したら,小腸の方は烏と狐に分け前としてあげなさい(狩人の心得). (出典:萱野、方言:沙流)
- anekankan(-i)
- アネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(9)小腸 ane-kankan(-i)〔á:-ne-kaŋ-kan あーネカンカン〕[細い・腸]⦅シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- anekankan(-i)
- アネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(20)小腸 ane-kankan(-i)〔á-ne-kaŋ-kan あネカンカン〕[ane(細い)+kankan(腸)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankan'okustep
- カンカンオクㇱテㇷ゚ 【kankan-okuste-p】 鹿とか熊の腸を裏返しにする細い棒.*この棒は先の方が二股になっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankan(-i) etuh
- カンカン エトゥㇷ §477.だっこお(脱肛)(2)kankan(-i) etuh〔kán-kan-e-túh かンカン・エとぅㇷ〕[腸が・現われる]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankan(-i) etuk
- カンカン エトゥㇰ §477.だっこお(脱肛)(1)kankan(-i) etuk〔kán-kan-e-túk かンカン・エとぅㇰ〕[腸が・現われる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numasikankan(-i)
- ヌマシカンカン §518.つむじ(旋毛);まきめ(5)背中の旋毛 numa-sikankan(-i)〔nu-má-ši-kaŋ-kan ヌまシカンカン〕[numa(毛)+sikankan(<si-kar-kar 自分を・からみ・からみする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnekankan(-i)
- オンネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(2)クマやシャチの腸 onne-kankan(-i)〔ón-ne-kaŋ-kan おンネカンカン〕[大きい・腸]⦅シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oparakankan(-i)
- オパラカンカン §260 サナダムシ(真田虫) (4) oparakankan(-i) (o-pá-ra-kan-kan)「オぱラカンカン」[<o(尻〔から出る〕)para(幅の広い)kankan(小腸)] ⦅旭川⦆サナダヒモムシ (出典:知里動物編、方言:)
- parakankan(-i)
- パラカンカン §260 サナダムシ(真田虫) (2) parakankan(-i) (pa-rá-kan-kan)「パらカンカン」[<parakankan-kikir] ⦅幌別、旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- parakankan(-i)
- パラカンカン §338.さなだむし;條虫(1)parakankan(-i)〔pa-rá-kaŋ-kan パらカンカン〕[para(幅のひろい)+kan-kan(腸)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parakankankikir(-i)
- パラカンカンキキㇼ §260 サナダムシ(真田虫) (1) parakankan-kikir(-i) (pa-rá-kan-kan-ki-kir)「パらカンカンキキㇼ」[<para(幅の広い)kankan(腸)kikir(虫)] ⦅幌別⦆サナダムシ→分辞III, p. 175 (出典:知里動物編、方言:)
- ruwe-kankan
- ルウェカンカン 【名】[ruwe-kankan 太い・腸] 大腸。 ☆参考 小腸は áne-kankan アネカンカン。 ☞kankan カンカン {E: the large intestine.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwekankan
- ルウェカンカン 【ruwe-kankan】 大腸,はらわた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwekankan(-i)
- ルウェカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(21)大腸 ruwe-kankan(-i)〔ru-wé-kaŋ-kan ルうぇカンカン〕[ruwe(太い)+kankan(腸)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sitokankan(-i)
- シトカンカン §518.つむじ(旋毛);まきめ(4)背中にある旋毛 sitokankan(-i)〔ši-tó-kaŋ-kan シとカンカン〕[sito(しとぎ)+kankan(巻いているもの、腸)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahunrupar
- アフンルパㇻ 【ahun-ru-par】 冥土の入り口.▷アフン=入る ル=道 パㇻ=口 "カンカン" セコㇿ ア・イェ ナイ ソ カ タ アフンルパㇻ アン ペ ネ ワ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=「カンカン」という沢の滝の上の方に冥土の入り口があって,私も見たことがある.*二風谷ではカンカン沢を2kmほど登った所の右岸台地にアフンルパㇻがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=nomisir
- チノミシㇼ 【ci=nomi-sir】 我ら祭る所. チ・コㇿ ニㇷ゚タニ タ アナㇰネ ペウレㇷ゚ オッカ(オㇿカ) ウン チノミシㇼ カンカン レㇾケヘ チノミシㇼ オケネウㇱ ウン チノミシㇼ エレㇷ゚アン オロウン カムイイピㇼマ ハウ ア・ヌ コㇿ コタン エウン ウタㇻ ヤイトゥパレ パ ㇷ゚ ネ=私どもの二風谷では熊の姿岩のチノミシリ(我ら祭る所),カンカン向かいのチノミシリ,オケネウシのチノミシリ,3か所あって,そこへ神のお告げが聞こえたら村人全部が気をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cup/cupi(hi)
- チュㇷ゚/チュピ(ヒ) 【cup/cupi(hi)】 脾臓,はらわた. タパン ユㇰ チュㇷ゚プス・アン ヤㇰネ アネカンカン ネ ヒケ パㇱクㇽ チロンヌㇷ゚ エイメㇰコレ ヤン=この鹿のはらわたを出したら小腸の方は烏と狐に分け前としてあげなさい(狩人の心得). (出典:萱野、方言:沙流)
- eimekkore
- エイメッコレ 【e-imek-kore】 分け前を与える. タパン ユㇰ チュㇷ゚プス・アン ヤㇰネ アネカンカン ネ ヒケ パㇱクㇽ チロンヌㇷ゚ エイメㇰコレ ヤン=この鹿のはらわたを出したら小腸の方は烏と狐に分け前としてあげなさい(狩人の心得). (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatuehanke
- エカトゥエハンケ 【e-katu-e-hanke】 死が早まる:何か変な化け物などを見たことによって死ぬ.▷エ=それで カトゥ=様子 ハンケ=近い テエータ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) アナ(アン ア) こきんウナㇻペ エネ ハワニ "ペウレアニタ(ペウレ・アン ヒ タ) ア・アキヒ トゥラノ カンカンプトゥ ウン ト オッタ(オㇿ タ) ヘマンタ キラウㇱ(キラウ ウㇱ) カミヤシ ヌカㇻ ヤㇰ イェ クス エカトゥイェハンケ ヒ ネ ナンコㇿ" シコㇿ エン・ヌレ=ずうっと前に下隣のこきんおばさんが「若い時に弟と一緒にカンカン沢に行き弟は沢尻の沼に何やら角のある化け物を見たという,それで死が早まったものであろう」と私に聞かせてくれた.*この話は実話で,こきんさんの弟,勘太郎さんとふたりでカンカンの沼へ行ったら勘太郎さんが何やら化け物,沼の中から子牛の頭のようなもの角のあるものが見えたというが,こきんさんの目には見えなかったと聞かせてくれたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hike
- ヒケ 【hike】 〜のほう. ピㇼカ ヒケ コㇿ ワ アㇻパ=いいほうを持って行け.タパン ユㇰ チュㇷ゚プス・アン ヤㇰネ アネカンカン ネ ヒケ パㇱクㇽ チロンヌㇷ゚ エイメㇰコレ ヤン=この鹿のはらわたを出したら小腸のほうは烏と狐に分け前として上げなさい.パセ ヒケ セ エトランネ ㇷ゚ ネ クス エウコㇱコㇱ パ ワ セ ルスイ クㇽ カ イサㇺ=重いほうを背負うのをいやがってなすりあい,背負いたい人がいない.ク・コㇿ キヤンネポ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ク・ミッポホ トゥン アン ポニケヘ(ポン ヒケヘ) エアㇻキンネ ピカンピカン ワ カトゥ ク・ヌカㇻ=私の長男の所には孫がふたりいて.小さいほうが本当に動きが活発で見込みのある者と思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'ipirma
- カムイイピㇼマ 【kamuy-i-pirma】 神のお告げ,神がこっそり教える. ヌマン ケイワンケ(ク・エイワンケ) ムカㇻ ネヤ ア・チャッチャリ ワ アン.タンペ アナㇰネ カムイ イピㇼマ ネ ナンコㇿ=昨日私が使ったマサカリなどが散らかされている.これは危険なことがあるよと神がこっそりと私に耳打ちしてくれたに違いない.チ・コㇿ ニㇷ゚タニ タ アナㇰネ ペウレㇷ゚ オッカ ウン チノミシㇼ カンカン レㇾケヘ チノミシㇼ オケネウㇱウン チノミシㇼ エレㇷ゚ アン オロウン カムイイピㇼマ ハウ ア・ヌ コㇿ コタン エウン ウタㇻ ヤイトゥパレ パ ㇷ゚ ネ=私どもの二風谷では熊の姿岩のチノミシㇼ(我ら祭る所),カンカン向かいのチノミシㇼ,オケネウㇱのチノミシリ,3か所あって,そこへ神のお告げが聞こえたら村人全部が気をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- omanrupar
- オマンルパㇻ 【oman-ru-par】 冥土の入口. チ・コㇿ シシㇼムカ タ ケラマン(ク・エラマン) オマンルパㇻ トゥㇷ゚ アン シネㇷ゚ アナㇰネ カンカン ルオㇿケ ソ カ タ アン シトゥ オッタ(オㇿ タ) ナ シネㇷ゚ アナㇰネ ニセウ プトゥフ タ アン=私どもの沙流川に私が知っている冥土の入り口は2か所あって1か所はカンカン沢の滝の上の峰の所に,もう1か所は仁世宇川の川尻にある. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikuku
- ピクク 【pikuku】 扱(しご)く:細長いものを片手に握って他の手で引く. カンカン ピクク=腸をしごく.オッコ エ・アン ヤー ナイ サㇺ タ ポーロ ユㇰ ア・リ コㇿ アン ナ アㇻパ・アン ワ カンカン ヘネ ア・ピクク ワ ア・フライェ ナ ヘタ エン・トゥラ=姉よいるかい,沢の側に大きい鹿の皮剥ぎをしているので,行って腸などをしごいて洗うから,さあ一緒に行こう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruorke
- ルオㇿケ 【ru-orke】 流域. チ・コㇿ シシㇼムカ タ ク・エラマン オマンルパㇻ トゥㇷ゚ アン シネㇷ゚ アナㇰネ カンカン ルオエケ ソ カ タ アン シトゥ オㇿ タ ナ シネㇷ゚ アナㇰネ ニセウ プトゥフ タ アン=私どもの沙流川に私が知っている冥土の入り口は2か所あって1か所はカンカン沢流域の滝の上の峰の所に,もう1か所は仁世宇川の川尻にある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sir-etosittomne
- シㇼエトシットㇺネ 【完動】ムーッとする(火鉢に火がカンカン起こっているとき)。 (出典:田村、方言:沙流)
- tokpatokpa
- トㇰパトㇰパ 【他動】[tokpa-tokpa …をつつく・(重複)] トントン/ツンツン/カンカンつつく。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一