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- kanna
- カンナ 【kanna】 再び,今度,この次に. タント エ・シケ パセ ナ カンナ エ・エㇰ ヒ タ セ ワ アㇻパ=お前の荷物は重いので再び(次に)来た時に背負って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanna 1
- カンナ 【副】[kan-na 上の・方へ] また、 重ねて、 もう前にしたのにさらにまた。 kanna e=perpa ruwe? カンナ エペㇾパ ルウェ? またこわしたの? (S) kanna k=ek hi ta ku=kor wa k=ek カンナ ケㇰ ヒ タ クコㇿ ワ ケㇰ この次に来る時に持って来ます。(S) kanna kanna カンナ カンナ 何度も何度も。 kanna kanna ek カンナ カンナ エㇰ 何度も何度も来る。(S) kanna suy カンナ スイ また再び。 kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ/またいらっしゃいね。(S) {E: again.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanna 2
- カンナ 【連体】[kan-na 上の・方] (接頭辞のように名詞に接頭して)上方の。 kanna nis カンナ ニㇱ ☞kannanis カンナニㇱ。 kanna mosir カンナ モシㇼ ☞kannamosir カンナモシㇼ ☆対語 pokna ポㇰナ。 {E: upper; higher.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-sikannatki
- アㇻシカンナッキ 【自動】[ar-sikannatki 全く・丸い] まん丸(円)である。 {E: to be round.} (出典:田村、方言:沙流)
- arukannare
- アルカンナレ 【自動】[ar-u-kanna-re 全く・互いを・上の方へ(行く)・させる](次の慣用表現で) arupoknare arukannare アルポㇰナレ アルカンナレ (とっくみあいで)上になったり下になったりする。(S) {E: to grapple with; come to grips with.} (出典:田村、方言:沙流)
- cárkannaimak(-i)
- cárカンナイマㇰ §582.は(歯)(23)上の歯 cár-kanna-imak(-i)〔ちゃㇻ・カンナ・イマㇰ〕[口の・上方の・歯]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cep sikiru ekannayukar
- チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(17) cep sikiru ekannayukar (čep-si-ki-ru e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ」魚が身をひるがえすようにくるりと向きを変えて引き返す(『アイヌ神謡集』p. 60)。――sikiru[si-kiru(自分を・旋回させる);まわる;さける]。E-kanna-yukar[e(それについて)kannna(再び)yukar(演技する);そのさまを再現する;まねる;さながらの様子を示す] (出典:知里動物編、方言:)
- cep teseske ekannayukar
- チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(18) cep teseske ekannayukar (cep-te-ses-ke e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ」ユ375 (出典:知里動物編、方言:)
- ekannara
- エカンナラ 【ekannara】 待ち焦れる(待っていることを態度にも表わす). (出典:萱野、方言:沙流)
- ekannayukar
- エカンナユカㇻ 【e-kanna-yukar】 真似る:全く同じに. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikannatki 1
- エシカンナッキ 【他動】[e-sikannatki …と一緒に・回転する]…をつかまえていっしょにグルグル回る(目を回させるために)。 toan pe uk wa esikannatki トアン ペ ウㇰ ワ エシカンナッキ あいつ、 つかまえてグルグル回してやれ(目を回させる、 おもしろいから)。(S) ☆発音 すらすら話すときは通常 s と k の間の i の音が消えて eskánnatki エㇱカンナッキ と発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- esikannatki 2
- エシカンナッキ 【他動】[e-sikannatki (そこ)で・回転する][雅](そこ)でグルグル回る。 i=enkasike/otu suy konna/ore suy konna/esikannatki イエンカシケ/オトゥ スイ コンナ/オレ スイ コンナ/エシカンナッキ [雅](天に帰るために大鳥になった私の夫は)私の上方で何回も何回もグルグル回った(旋回した)。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eskannatki
- エㇱカンナッキ 【他動】☞esikannatki エシカンナッキ (出典:田村、方言:沙流)
- hokannasi
- ホカンナシ 【hokaunasi】 上の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannakamuy
- カンナカムイ §426 マムシ 蛇神(1) kanna-kamuy (kán-na-ka-muy)「かンナカムイ」[<kanna(上方の)kamuy(神)] ⦅北海道・樺太一般⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kannakamuy
- カンナカムイ 【kanna-kamuy】 雷神,龍.▷カンナ=上 カムイ=神 *アイヌは雷のことを龍と呼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannakamuy onisposo
- カンナカムイ オニㇱポソ 【kanna-kamuy o-nis-poso】 落雷(する).▷カンナカムイ=雷 オ=それへ ニㇱ=雲 ポソ=潜る (出典:萱野、方言:沙流)
- kannakanna
- カンナカンナ 【kanna-kanna】 何回も,なおなお,たびたび. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannamosir
- カンナモシㇼ 【名】[kanna-mosir 上の・国] 天国、 神が住むとされる上天の国。 {E: heaven.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kannamosir
- カンナモシㇼ 【kanna-mosir】 地上世界.▷カンナ=上 モシㇼ=国土 *これに対しポㇰナモシㇼ=裏の国土という人間が死んでから行く世界があると考えられている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannanis
- カンナニㇱ 【名】[kanna-nis 上の方の・空] 上天、 神の住む所(=kanna nis カンナ ニㇱ)。 ☆参考 kamuynis カムイニㇱ とも言う。 {E: heaven; the place where the gods live.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kannanohkiri
- カンナノㇹキリ §029.あご(10)上あごkanna-nohkiri〔kán-na-nòh-ki-riかンナ・のㇹキリ〕[<kannna-notkir]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannanotkew
- カンナノッケウ 【名】[概](所は kannanotkewe(he) カンナノッケウェ(ヘ))[kanna-notkew 上の・あご] あごの、 口の水平線より上の部分、 うわあご。 {E: the upper jaw; the maxilla.} (出典:田村、方言:沙流)
- kannanotkew(-e)
- カンナノッケウ §029.あご(9)上あご[の骨]kanna-notkew(-e)〔kán-na-nòt-keǔかンナ・のっケウ〕[kanna(上方の)+notkew(あご)]⦅クッシャロ、ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannanotkewe(he)
- カンナノッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は kannanotkew カンナノッケウ) …の上あご。 {E: the upper jaw of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapapus(-i)
- カンナパプㇱ §273.唇―うわくちびる(上唇)(1)kanna-papus(-i)〔kán-na-pa-puš かンナパプㇱ〕[kanna(上方の)+papus(唇)]⦅イブリ、サマニ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannapatoy
- カンナパトイ 【名】[概](所は kannapatoye(he) カンナパトイェ(ヘ))[kanna-patoy 上の・唇] 上唇。 {E: the upper lip.} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapatoy(-e)
- カンナパトイ §273.唇―うわくちびる(上唇)(2)kanna-patoy(-e)〔kán-na-pa-toǐ かンナパトイ〕[kanna(上方の)+patoy(唇)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannapatoye
- カンナパトイェ 【kanna-patoye】 上唇. ポㇰナニルㇱ カンナパトイェ イカスレ カンナニルㇱ ポㇰナパトイェ イカスレ=下あごの牙が上唇の上へ出て.上あごの牙が下唇の下へ出て(ユカㇻの中での狼の描写). (出典:萱野、方言:沙流)
- kannapatoye(he)
- カンナパトイェ(ヘ) 【名】[所](概は kannapatoy カンナパトイ)…の上唇。 {E: the upper lip of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapatuye ronronke
- カンナパトゥイェ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(12)上唇がひくひく動く kanna-patuye ronronke〔kán-na-pa-tu-je|rón-roŋ-ke かンナパトゥイェ・ろンロンケ〕[kanna(上の)+patuye(その唇が)、ron-ronke(ひくひく動く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannaruyno
- カンナルイノ 【kanna-ruy no】 なおまた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannasuy
- カンナスイ 【kanna-suy】 また,もう1度,再び. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannawa
- カンナワ 【副】[kanna-wa 上の方・から] 上向きになって。 ray wa kannawa oka hike ka oka ライ ワ カンナワ オカ ヒケ カ オカ 死んで上向きになっているのもある(魚がひっくり返っていることを言っている)。(S) tuye kannawa an トゥイェ カンナワ アン (魚の)腹が上を向いている。(S) {E: facing up.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuci kanna
- クチ カンナ §309.声が高いkuci kanna〔ku-čí-kan-na クち・カンナ〕[その声・高い]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankosikannatki
- ナンコシカンナッキ §180.顔が丸い;丸顔である(1)nan-ko-sikannatki〔náŋ-ko-ši-kan-nat-ki なンコシカンナッキ〕[nan(顔)+ko(において)+sikannatki(まんまるい)]⦅クッシャロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paokannasi
- パオカンナシ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(8)pa-okannasi〔pá-o-kan-na-ši ぱオカンナシ〕[pa(頭)+okannasi(上部から、上部に、<o「尻」 kanna「上方に」 asi「立てる」)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ray cep turse ekannayukar
- ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(34) ray čep turse ekannayukar 「ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ」ユ396 (出典:知里動物編、方言:)
- retarsiknum(-i) kanna kane an
- レタㇻシㇰヌㇺ カンナ カネ アン §769.白目を出す(2)retarsiknum(-i) kanna kane an〔re-tár-šik-num|kán-na-ka-nè-an レたㇻシㇰヌㇺ・かンナ・カネ・アン〕[白い・目玉を・表にし・て・いる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- síkanna
- シカンナ 【連体】[sí-kanna 本当の・上の]上天の、 一番高い所の。 síkanna kamuy シカンナ カムイ [雅]上天の神。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikannatki
- シカンナッキ 【自動】[< sikarnatki < sikari-no-atki 丸い/回る・よく・(音や状態の反復継続を表す接尾辞)](?) ①丸い(円)。 sikannatki otcike シカンナッキ オッチケ 丸いお盆。 ②クルクル/グルグル回る(回転する、 旋回する)。 sikannatki kor an シカンナッキ コㇿ アン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。(W会話) ☆参考 sikarinpa シカリンパ とも言う。 ☆参考 arsikannatki アㇻシカンナッキ まんまるである。 ☞esikannatki エシカンナッキ {E: ① to be round. ② to go round and round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikannatki 1
- シカンナッキ 【<si-ka-nanu-atki】 ①回る:猫の尾に紐をつけるとぐるぐる回る,それの様子をいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatki 2
- シカンナッキ 【<si-ka-nanu-atki】 ②まるい:円,球. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatkire
- シカンナッキレ 【<si-ka-nanu-atki-re】 回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatkire
- シカンナッキレ 【他動】[sikannatki-re まわる・させる] …を回す。 {E: to turn…} (出典:田村、方言:沙流)
- tatpaskararase ekannayukar
- タッパㇱカララセ エカンナユカㇻ 【tat-pas-karara-se e-kanna-yukar】 樺皮を燃やした時に黒い炭が手などにからみつく痛さを再現した言葉,激痛が走る. ▷タッ=樺 パㇱ=炭 カララセ=からまる エ=それ カンナ=再び ユカㇻ=真似る *痛さに対しての表現であるが,何々の時のような痛さと具体的に言う.今様に言うならば燃えているゴムの塊の一部など,べたっとした物が手にからみついたような痛さということ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosikannatki
- ヤイコシカンナッキ 【yay-ko-sikannatki】 まごまごする:どうしてよいかわからず,まごつく様子. チロンヌㇷ゚ ケセアンパ コㇿ ネㇷ゚ ネ クス ネ ヤ セタ ヤイコシカンナッキ ワ ホユプ エアイカㇷ゚. チロンヌㇷ゚ オㇷ゚ケ コㇿ セタ ネノ イキ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ=犬が狐を追いかけると,どうしてなのか犬がどうすればいいのかわからず走ることができなくなる.狐が屁をたれると犬がそうするものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- -atki
- アッキ 【接尾】(自動詞をつくる。 限られた決まった語にのみ現われる。)tusus トゥスㇱ (擬態);tususatki トゥスサッキ ガタガタふるえる。 sam サㇺ 横;samatki サマッキ 横向きになる。 sine シネ 一つの;sineatki シネアッキ 決まる。 sikari シカリ 丸い;sikannatki シカンナッキ 回る。 (出典:田村、方言:沙流)
- anna hóre hóre hóre
- アンナ ホレ ホレ ホレ 【間投】(kanna-kamuy カンナカムイ《上天の神》の神謡の折り返し)。(KM神謡) ☆参考 最後の hore ホレ を hoːre ホーレ のようにのばして歌う。 (出典:田村、方言:沙流)
- arupoknare
- アルポㇰナレ 【自動】[ar-u-pokna-re 全く・互いを・下の方に・させる](次の慣用表現で) arupoknare arukannare アルポㇰナレ アルカンナレ (とっくみあいで)上になったり下になったりする。(S) {E: to grapple with; come to grips with.} (出典:田村、方言:沙流)
- atketek
- アッケテㇰ 【atketek】 ホタテガイ. カンナ アトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナ アトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リンルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大時化(しけ)の後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので.集めてサラニㇷ゚に入れた.タン マタ ネ シノ ルイ レラ アㇱ ヒ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ カニ カ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ クモマレ(ク・ウモマレ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒネ ケアケア(ク・エ ア ク・エ ア)=今年の冬,大時化の後にホタテガイがたくさん波で打ち上げられ,私も行って拾い集めてきてたくさん食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- atte
- アッテ 【他動】[at-te 掛かる・させる] ①…を掛ける(炉かぎに鍋を、 壁の釘にものをなど)。 su atte ス アッテ 鍋を(火に、 つまり炉かぎに)かける。 ipe oka an kor nani suy kanna su atte wa イペ オカ アン コㇿ ナニ スイ カンナ ス アッテ ワ (姉は)食事が終わるとすぐにまたもう一度鍋を火にかけて。(W民話) denwa k=atte wa デンワ カッテ ワ 私は電話をかけて(日本語からの直訳表現、 昔は電話はなかった)。(KM) ②[慣用句]yayutarpa yayutarkes atte ヤユタㇻパ ヤユタㇻケㇱ アッテ (村長(むらおさ)が)村人を上下の差別なくかわいがる(☞yayutarpa ヤユタㇻパ、 yayutarkes ヤユタㇻケㇱ )。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarinpa
- エカリンパ 【他動】[e-karinpa …で・グルグル回る](そこ)を回る。 tu noiwan suy i=enkasi ekarinpa ayne トゥノイワイスイ イエンカシ エカリンパ アイネ [雅](天に帰るために鳥の姿になった父は)何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 同じ話者が別の神謡を歌っている中で、 同様の文脈で esikannatki エシカンナッキ を使っている。 {E: to go around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enikikkik
- エニキッキㇰ 【他動】[e-ni-kikkik …で・木・を打つ(重複)]…を木にバンバンぶつける。 kanna ruyno/a=eníkikkik カンナ ルイノ/アエニキッキㇰ [雅]またもや私は(その鹿を)木にバンバンぶつけた。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniwcinne
- エニウチンネ 【他動】…を追い出す。 wenkur umurek néun ka mosma pet or un hene mosma kotan or un hene eci=eníwcinne hene ki wa ne yakun kanna a=eci=ipére yakka ウェンクㇽ ウムレㇰ ネウン カ モㇱマ ペトルン ヘネ モㇱマ コタノルン ヘネ エチエニウチンネ ヘネ キ ワ ネ ヤクン カンナ アエチイペレ ヤッカ 貧乏人夫婦をあなたたちがどこかよその川すじへでもよその村へでも追い出したならばまたあなたたちに食べ物を与えるけれども(そうしなければ与えないぞ)。(HK民話) ☆参考 〔久辞典 niuchinne 追出す、 逐出す〕 {E: to drive out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epaha
- エパハ 【名】[所](概 epa エパ はない。 pa パ は《年》) [e-paha その・年[所]]その年、 そのことに当たっている年。 ne epaha ネ エパハ (そのことがあった/ある)その年。(W会話) kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス 天の神の国に昇る年だから。(HC民話) {E: that year; that time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hum pakpak pakpak
- フㇺ パㇰパㇰ パㇰパㇰ 【間投】[< 擬音](kanna-kamuy カンナ カムイ《上天の神》の神謡の中で神が怒って火の雨を降らす場面の折り返し。) (KM神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- inokoske
- イノコㇱケ 【i-nokoske】 嫉妬(する). カンナカムイ アナㇰネ エタカスレ イノコㇱケ ルイ ペ ネ ㇷ゚ ネ クス カムイ フㇺ アㇱ ラポㇰ タ イテキ ウコオモイヌ.アン ペ ネ ナー=龍神は特別に嫉妬深いものなので,雷の音がする時に男女の交わりをするものではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy 1
- カムイ 【名】①神。 …epunkine kamuy …エプンキネ カムイ (そこ)を守る神。 haru kamuy ハル カムイ 自然の恵みの食糧の神。 kanna kamuy カンナ カムイ 上天の神。 kimun kamuy キムン カムイ [山の・神] 熊(=kimunkamuy キムンカムイ)。 kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ 飢饉の神。 kotankor kamuy コタンコㇿ カムイ (1)村の守り神=フクロウ神。 (2)神の村での村おさの神。 mosirkar kamuy モシㇼカㇻ カムイ 国づくりの神。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神(位の高い神)。 oripak kamuy オリパㇰ カムイ 天然痘の神。 payoka kamuy パヨカ カムイ 流行病の神。 repun kamuy レプン カムイ [沖の・神]シャチ ☞repunkamuy レプンカムイ。 nispa kamuy ニㇱパ カムイ 神のように尊い方(男性を尊んで言う表現)。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が空(雲)を突き抜けて落ちてくる=雷が落ちる。 kamuy cikap(-po) カムイ チカㇷ゚/チカッポ ☞kamuycikap カムイチカㇷ゚、 kamuycikappo カムイチカッポ。 kamuy cep カムイ チェㇷ゚ ☞kamuycep カムイチェㇷ゚。 kamuy hum カムイ フㇺ ☞kamuyhum カムイフㇺ。 kamuy nis カムイ ニㇱ ☞kamuynis カムイニㇱ ②神のように立派な、 非常に立派な…。 {E: ①a god. ②.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koiyanke
- コイヤンケ 【ko-i-yanke】 漂着する,寄り上がる. エ・ヌ アー ピㇱ タ ポロ フンペ コイヤンケ ワ アン ヤㇰ ア・イェ.リカ チャ クス アㇻパ・アン ロー=聞いたかい,浜に大きい鯨が漂着しているということだ.脂身を切りに行きましょう(チャ=切る.鯨を切る時のみ,切ることをチャという).カンナアトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナアトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リㇺルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大時化(しけ)の後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので集めてサラニㇷ゚に入れた.タン マタ ネ シノ ルイ レラ アㇱ ヒタ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ カニ カ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ クモマレ(ク・ウモマレ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒネ ケアケア(ク・エ ア ク・エ ア)=今年の冬,大時化の後にホタテガイがたくさん波で打ち上げられ,私も行って拾い集めて来て食べた食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokirawrikikur pumpakane
- コキラウリキクㇽ プンパカネ 【ko-kiraw-rikikur pumpakane】 角を高々と上げて. カンナカムイ コキラウリキクㇽ プンパカネ=竜神が角を高々と上げている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- komawa
- コマワ 【他動】[ko-mawa に対し・飢えている] …をむさぼり食う、 大喜びして食べる。 e=komawa wa e=e hi ku=ki rusuy kusu eci=ecínkar na e エコマワ ワ エエ ヒ クキ ルスイ クス エチエチンカンナ エ あなたに大喜びして食べてもらいたいと思って残しておいたのだから食べなさい。(S) {E: to devour…} (出典:田村、方言:沙流)
- konam
- コナㇺ 【konam】 葉,木の葉,落葉. コナㇺ パㇻセ エカンナユカㇻ=木の葉が舞うそれと同じに(人間が)舞い上がる[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- koytakmuye
- コイタㇰムイェ 【他動】[ko-itak-muye …に・言葉・を束ねる] …に言葉を言い置く。 tanpa ne anak kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu, a=e=kóytakmuye ka ki rusuy kus, a=e=síkoekte ruwe ne kus タンパ ネ アナㇰ カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス、 アエコイタㇰムイェ カ キ ルスイ クㇱ、 アエシコエㇰテ ルウェ ネ クㇱ 今年は私は天の神の国に昇る年に当たっているので、 あなたに言葉を言い置くこともしたくて、 それであなたを私のところへ来させたのだから。(HC民話) {E: to leave a message for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosir
- モシㇼ 【名】[< mo-sir 小さい(?)/静かな・地]国土、 島、 地(広い範囲の大きなまとまった土地を言う。 一つの国を指すこともあり、 広く世界全体を指すこともある。 神の国、 人間の国等の「国」をも指し、 また、 せまく言うときは、 一つの島、 一つの地方を指すこともある。 kotan コタン が人の集まって住んでいる所、 つまり村や集落、 あるいは村々の集まり(地域)等を表すのに対し、 mosir モシㇼ は、 人が住んでいても住んでいなくても言う)。 a=kor mosir アコㇿ モシㇼ 私たちの国土(北海道を指すこともあり、 日本を指すこともある)。 aynu mosir アイヌ モシㇼ (神の国に対して)人間の国、 (sísam mosir シサㇺ モシㇼ に対して)アイヌの国(多くの場合北海道を指す)。 kamuy mosir カムイ モシㇼ 神の国、 天国。 kanna mosir カンナ モシㇼ 天の国(=神の国)。 repun mosir レプン モシㇼ 沖の島=海外(本州等も外国も含む)。 samor mosir サモㇿ モシㇼ 本州。 sísam mosir シサㇺ モシㇼ 和人の国(多くの場合、 本州以南を指す。 また北海道の中で交易相手の和人の住んでいた地方を指すこともある)。 mosir hoppa モシㇼ ホッパ (=mosiroppa モシロッパ)世を去る、 (身分のある人や敬われている人などが)亡くなる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nirus/nirusi(hi)
- ニルㇱ/ニルシ(ヒ) 【nirus/nirusi(hi)】 牙,犬歯,歯茎. ウェン セタ ウタㇻ ウウェトゥナンカㇻ コㇿ オラーノ タネ タネ ウコテㇾケ パ ペコㇿ ニルシヒ サンケ パ ウコホノイセ=悪い犬ども.行き合うと今にも今にも取っ組み合うかのように牙を出してにらみあって声を出す.ポㇰナ ニルㇱ カンナ パトイェ イカスレ カンナ ニルㇱ ポㇰナ パトイェ イカスレ=下あごの牙が上唇の上へ出て上あごの牙が下唇の下へ出て(ユカㇻの中での狼の描写). (出典:萱野、方言:沙流)
- nis
- ニㇱ 【名】①空。 nis hecaka ニㇱ ヘチャカ/ニセチャカ 空が晴れる。 nis or péka hopuni ニソㇿ ペカ ホプニ 空を飛んだ。(S民話) kanna nis カンナ ニㇱ/kamuy nis カムイ ニㇱ 上天、 神の住む所。 nis kotor ニㇱ コトㇿ ☞niskotor ニㇱコトㇿ ②雲(=niskur ニㇱクㇽ)。 cup nupur manu/kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ/カシ ニㇱ クㇱ 太陽がえらいと言うけれどその上を雲が通るよ。(KK掛け合い歌) {E: ①the sky; ②clouds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nokoske
- ノコㇱケ 【nokoske】 やきもち,嫉妬. ノコㇱケ ルイ=嫉妬深い.カンナカムイ アナㇰネ エアㇻキンネ ノコㇱケ ルイ カムイ ネ クス カムイフㇺ アン ヒ タ アナㇰネ イテキ ウコオモイヌ・アン ペ ネ ナ=雷(竜神)はたいへんやきもちやきの神なので,雷の音のする時は夫婦の交わりをしてはいけません. (出典:萱野、方言:沙流)
- notowen
- ノトウェン 【noto wen】 荒海.海が荒れている.▷ノト=凪 ウェン=悪い ヌマン エネ シㇼピㇼカ アㇷ゚ タント アナㇰネ クンネイワノ ノトウェン チュワン オカ ワノ カンナ アトゥイ チポㇰナレ ポㇰナ アトゥイ チカンナレ ペコㇿ=昨日はあんなにいい天気であったのに今日は朝から海が荒れている.昼飯の後からは海の表が海の下へ海の底が海の表になったようなものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutokkari
- ヌトッカリ 【自動】[nu-tok-kari 目・突き出る(?)・を回る/回す]目が回る、 めまいがする。 sikannatki ayne nutokkari シカンナッキ アイネ ヌトッカリ グルグル回って目が回った。(S) ku=nutokkari yaani ku=hacir クヌトッカリ ヤアニ クハチㇼ (S) めまいがして私はもう少しで倒れるところだった。 {E: to feel dizzy.} (出典:田村、方言:沙流)
- omare
- オマレ 【omare】 入れる. カンナアトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナアトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リㇺルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大しけの後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので集めてサラニㇷ゚に入れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- orikin
- オリキン 【他動】[o-rikin …に・上昇する](そこ)に昇る。 poro nuynipek nísor orikin wa an ポロ ヌイニペㇰ ニソㇿ オリキン マ アン 大きな山火事の明るみが空に上がっている。(S) tanpa ne anak kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu タンパ ネ アナㇰ カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス 今年は私が天の神の国に昇る年ですから。(HC民話) {E: to go up, climb, ascend…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pahaw/pahawe(he)
- パハウ/パハウェ(ヘ) 【pa-haw/-hawe(he)】 噂,人の口を通して聞いた話,誰かから聞いた話,評判,風評. パハウ オペㇱ=噂の出所をたどる.カンナ カンナ ウウォスㇽパ パ ヤㇰ パハウ アン アクス タネ アン ハワㇱ アナㇰネ ソンノ ネ ノイネ=何回も何回も離婚すると噂があったが,今度の話は本当らしい.トオㇷ゚ トゥイマ シッタ(シㇼ タ) シㇼシモイェ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ アン ワ シサㇺ マチヤ ウカエコネ シコㇿ アン パハウ ク・ヌ=ずうっと遠い所で強い地震があって和人の町が倒壊したという噂を私は聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- péka 1
- ペカ 【他動】(投げ渡されたものなど)を受けとめる。 ku=peka na クペカ ナ (投げてくれれば)(私)受け取るよ。 ay péka アイ ペカ 矢を受け取る(けものや鳥の神が矢に当たってくれることを言う)。 kanna nis ka un a=e=péka wa, kamuy or ta sonno ukor síno ukor eci=kí kus ne na カンナ ニㇱ カ ウン アエペカ ワ、 カムイ オッタ ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ エチキ クㇱ ネ ナ 私があなたを天に引き取って、 あなた方は神の国で本当の結婚、 まことの結婚をするのです。(HC民話) {E: to catch…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokna
- ポㇰナ 【連体】[pok-na 下・側に]下側の。 ☆対語 kanna カンナ 上側の。 ika wa イカ ワ 上側(から)(の)。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-mosir
- ポㇰナモシㇼ 【名】[pokna-mosir 下の・国] 地下の国、 死者の国。 ☆参考 場合によって、 人を襲うような悪いことをした熊が罰として行かされるじめじめした恐ろしいところ、 地獄のようなイメージもある。 ☆対語 kanna-mosir カンナモシㇼ 天界、 天国(神の住む所)。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-notkew
- ポㇰナノッケウ 【名】[概](所は poknanotkewe(he) ポㇰナノッケウェ(ヘ))[pokna-notkew 下の方(の)・あご] あごの、 口の水平線より下の部分、 下あご。 ☆対語 kanna-notkew カンナノッケウ《上あご》。 notkew ノッケウ だけでも下あごを指す。 {E: the lower jaw; the mandible.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-pátoy
- ポㇰナパトイ 【名】[pokna-pátoy 下の・唇] 下唇。 ☆対語 kanna-patoy カンナパトイ {E: the lower lip.} (出典:田村、方言:沙流)
- sekor
- セコㇿ 【接/副】[se-kor と言う・…しながら] ①(引用文/引用句を受ける。 多くの場合「言う」「思う」「たずねる」などを意味する語 hawean ハウェアン、 itak イタㇰ、 ye イェ、 yaynu ヤイヌ、 uwepekennu ウウェペケンヌ などへつなぐ。)(母音の後では、 しばしば s の後の e が落ちて …skor …ㇱコㇿ と発音される。) ②(昔話の終わりに用いられて)…とさ。 ③(何かのやり方を説明するのに、 そのしぐさをして見せながら)こういうふうに(二度くり返して言う)。 sekor sekor a=mimáki a=utómosmare hi セコㇿ セコㇿ アミマキ アウトモㇱマレ ヒ こういうふうにこういうふうに歯をぶつけ合わせること(歯をぶつけ合わせて見せながら言っている)。(W会話) sekor an pe セコン ペ このような/そのようなこと/もの。 ④(熟語) …pe/p sekor …ペ/ㇷ゚ セコㇿ …した途端に、 …したときすぐに。 temcaricari=an a p sekor テㇺチャリチャリアナㇷ゚ セコㇿ 手をバタバタした途端に。 sekor ne セコン ネ …と言った/言っているのだ、 …ということだ。 kanna k=ek kusu ne wa sekor ne hawe ne wa カンナ ケㇰ クス ネ ワ セコㇿ ネ ハウェ ネ ワ (私は)また来ますよと言ったのです。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sí- 2
- シ 【接頭】①(名詞に接頭して連体的に)本当の、 主な、 大きい…。 askepet アㇱケペッ 指; síaskepet シアㇱケペッ 大きい指=親指。 síyuk シユㇰ 雄熊。 katkemat カッケマッ 奥様; síkatkemat シカッケマッ 本当の(立派な)奥様。 ②(性質を表す自動詞(形容詞)や連体詞などに接頭して、 程度が完全であるかまたは非常に高いことを表す。) 本当に、 とても。 poro ポロ 大きい;síporo シポロ とても大きい、 巨大である。 kanna カンナ 上の方の;síkanna シカンナ 一番高い所の。 ☆発音 たいていの場合 sí- シ の部分が高く発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikarinpa
- シカリンパ 【自動】[< sikari-no-pa 丸い/回る・よく・(複)](?) ①丸い(円)。 ②回る(回転する、 旋回する)。 sikarinpa kor an シカリンパ コラン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。 ☆参考 sikannatki シカンナッキ とも言う。 両語とも、 丸いことにも回ることにも使う。 ☆参考 球状に丸いことは taktakse タㇰタㇰセ。 {E: to be round.} (出典:田村、方言:沙流)
- sínis kor kamuy
- シニㇱ コㇿ カムイ 【名】[天・を持つ・神]天の神。 teeta kane/sínis kor kamuy/síkanna kamuy/uirwakikor テエタ カネ/シニㇱ コㇿ カムイ/シカンナ カムイ/ウイㇼワキコㇿ [雅]昔むかし天空の神上天の神の兄弟がいました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 2
- スイ 【副】また、 再び。 suy ek kor an スイ エㇰ コラン (彼は)また来ている。(S) suy e=perpa ruwe? スイ エペㇾパ ルウェ? (あなたはそれを)またこわしたの。(S) kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ。(S) suy suy ye kor an nankor na スイ スイ イェ コラン ナンコンナ (直訳すると)(彼は)またまた言いつつあるだろうよ=また口癖を言うぞ。(S) ☆参考 kanna カンナ 重ねて再び。 {E: again; once more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuye(he) 2
- トゥイェ(ヘ) 【名】[所](概は tuy トゥイ)(その魚)の腹、 (その魚)のはらわた。 tuye kanna wa an トゥイェ カンナ ワ アン (魚の)腹が上向きになっている。(S) tuyehe a=kar トゥイェヘ アカㇻ (魚の)はらわたをとる。(S) {E: fish guts.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennu
- ウウェペケンヌ 【自動】[uwepeker-nu 話・を聞く] 事情をたずねる、 わけをたずねる、 くわしいことをたずねる。 “i=tura wenkur e=ne a p mak é=iki e=nispane?” sekor uwepekennu hi kusu 「イトゥラ ウェンクㇽ エネ アㇷ゚ マㇰ エイキ エニㇱパネ?」 セコㇿ ウウェペケンヌ ヒ クス 「あなたはおれと同じ貧乏人だったのにどうやって裕福になった?」と彼がたずねたから。(S民話) “somo nep ka a=erának pe isam ruwe ne ya?” sekor uwepekennu=an yak pirka 「ソモ ネㇷ゚ カ アエラナㇰ ペ イサㇺ ルウェ ネ ヤ?」 セコㇿ ウウェペケンヌアン ヤㇰ ピㇼカ 「何か心配なことはありませんか」とおたずねなさいませ。(NK民話) kanna suy uwepekennu=an yakne カンナ スイ ウウェペケンヌアン ヤㇰネ あなたがもう一度重ねておたずねになると。(NK民話) ☆参考 kowepekennu コウェペケンヌ [ko-uwepekennu](彼)に事情をたずねる。 ☆参考 一言で答えるような簡単なことを質問することは pisi ピシ。 {E: to ask, inquire about conditions, reaons, details.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweunpe
- ウウェウンペ 【名】[u-w-e-un-pe 互い・(挿入音)・その頭が・…についている・もの](?) さやにささった刀、 さやがついてちゃんとそろっている宝刀、 「ちゃんとさやにささった刀」 (HC)、 「刀のそろったやつ、 切羽とかさやのついた刀」 (KKm) kanna suy ne okkaypo ek ruwe, sisak uweunpe kor wa ek カンナ スイ ネ オッカイポ エㇰ ルウェ、 シサㇰ ウウェウンペ コㇿ ワ エㇰ またもう一度その若者が来たときは、 たぐいまれな立派な一揃いの宝刀を持って来た。(NK民話) {E: a sheathed sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwosurpa
- ウウォスㇽパ 【u-osurpa】 離婚する. カンナ カンナ ウウォスㇽパ パ ヤㇰ パハウ アン アクス タネ アン ハワㇱ アナㇰネ ソンノ ネ ノイネ=何回も何回も離婚すると噂があったが,今度の話は本当らしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayekote
- ヤイェコテ 【副】[yay-ekote(< hekote) 自分・に向かって] 自分で、 自力で(他の力を借りないで)。 yayekote sinenne ku=kar ruwe un ヤイェコテ シネンネ クカン ルウェ ウン 私が自分で一人でつくったのだよ。(S) yayekote ku=ye ヤイェコテ クイェ 私が自分で言う。(S) yayekote sikannatki kor an ヤイェコテ シカンナッキ コラン (テープが)だれも「ちょうさんのに」(=いじらないのに)回っている。(S) ☆参考 「自分で」は yaykata ヤイカタ、 「一人で」は sinenne シネンネ と言う。 {E: by oneself; on one's own.} (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一