国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

単語を検索

検索結果(辞書から)

5件見つかりました。
rataskep
ラタㇱケㇷ゚ 【名】[概] ①野草や野菜のまぜ煮(豆、 粉、 キトピロ等何でもいろいろ入れて煮た食物、 ごはん(mesi メシ )の代わりに食べる、 米や稗は入れない、 現代は豆・カボチャ・ジャガイモ等を使い、 シコロの実(sikerpe シケㇾペ)を入れることもある)。 kina rataskep キナ ラタㇱケㇷ゚ 野菜(野草・菜っぱ)のまぜ煮。 tanto anak rataskep tókap-ipe ne an タント アナㇰ ラタㇱケㇷ゚ トカㇷ゚イペ ネ アン 今日はまぜ煮が昼食になる(=今日の昼食はまぜ煮だ)。(S) sikerpe rataskep シケㇾペ ラタㇱケㇷ゚ シコロの実を入れたまぜ煮。 ②(比喩的に)混血児(たいていアイヌとシサムとの間に生まれた子ども、 大人になってもいう)。 {E: a boiled mixture of vegetables, beans etc. used as food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rataskep
ラタㇱケㇷ゚ 【rataskep】 混ぜ煮:豆,カボチャ,イナキビの粉,シコロの実などいろいろな物を混ぜて煮た物. ①エモ ラタㇱケㇷ゚=ジャガイモの寄せ煮.エント ラタㇱケㇷ゚=青エンドウ豆の寄せ煮などいろいろな物を寄せ集めて煮て,塩で味つけをし,イワシ油をたっぷり入れてから上げる.白糠地方のアイヌは,チョスケㇷ゚(それらを入れて煮る物)という.②トアン ポンメノコ ラタㇱケㇷ゚ ネ ノイネ ア・コホヨイセ パㇰノ ピㇼカ ルウェ ルㇱカレウン=あの娘は混血児らしくふるいつきたくなるような美人だこと,よかったねー.*アイヌ語の中でも隠語のひとつ.本来ラタㇱケㇷ゚というのは混ぜ煮のことだが,混ざるという言葉にかけたもの.大抵のアイヌはその意味を知っているし普通に用いられた. (出典:萱野、方言:沙流)
rataskep
ラタㇱケㇷ゚ 【rataskep】 混血児〔隠語〕:人種の違う男女のあいだに生まれた子供に両方の特徴が混じること. ①エモ ラタㇱケㇷ゚=ジャガイモの寄せ煮.エント ラタㇱケㇷ゚=青エンドウ豆の寄せ煮などいろいろな物を寄せ集めて煮て,塩で味つけをし,イワシ油をたっぷり入れてから上げる.白糠地方のアイヌは,チョスケㇷ゚(それらを入れて煮る物)という.②トアン ポンメノコ ラタㇱケㇷ゚ ネ ノイネ ア・コホヨイセ パㇰノ ピㇼカ ルウェ ルㇱカレウン=あの娘は混血児らしくふるいつきたくなるような美人だこと,よかったねー.*アイヌ語の中でも隠語のひとつ.本来ラタㇱケㇷ゚というのは混ぜ煮のことだが,混ざるという言葉にかけたもの.大抵のアイヌはその意味を知っているし普通に用いられた. (出典:萱野、方言:沙流)
ciporrataskep
チポㇿラタシケㇷ゚ 【cipor-rataskep】 筋子の混ぜ煮,筋子とじゃがいもなどを混ぜた食べ物. ▷チポㇿ=筋子 ラタㇱケㇷ゚=混ぜた食べ物(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
kinarataskep
キナラタㇱケㇷ゚ 【kina-rataskep】 山菜の寄せ鍋.▷キナ=山菜 ラタㇱケㇷ゚=寄せ鍋 (出典:萱野、方言:沙流)