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- ahunkanit
- アフンカニッ 【ahun-ka-nit】 横糸を巻く細い棒.▷アフンカ=横糸 ニッ=棒 (出典:萱野、方言:沙流)
- amamkuttar
- アマㇺクッタㇻ §284 ウラジロタデ ウラジロイタドリ (2) amam-kuttar (a-mám-kut-tar)「アまㇺ・クッタㇻ」[穀物の生ずる中空円棒状茎] 茎 ⦅幌別⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- amke
- アㇺケ 【amke】 脱ぐ,外す. ヒナコㇿ エ・ピロ ハウェアン? ホクレ エ・ミピヒ アㇺケ.ピロ ウㇱケ ク・ヌカㇻ クス ネ ナ=どこを怪我したというのだ.早く着物を脱げ.怪我した所を私が見るから.ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱ タ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱ ネ ナ=早く先に行って戸の心張り棒を外しておけ.今すぐ私も行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- cihetarpare
- チヘタㇻパレ 【他動】[自動使役][中相][ci-hetarpa-re された・頭を上げる[複]・させる] たくさん立っている。 uhuy nícica cihetarpare ウフイ ニチチャ チヘタㇻパレ 焼けぼっくい(=焼けた棒杭)がたくさんボコボコ立っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikas/cikasi(hi)
- チカㇱ/チカシ(ヒ) 【cikas/cikasi(hi)】 心張り棒,つかえ. ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱタ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネ ナ=早く先に行って戸の心張り棒を外せ.今すぐ私も行くから.ハㇻキソ ウン ウナㇻペ アナㇰネ チセ オンナイ ワ チカㇱ アヌ ワ アン ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=隣のおばさんは家の内側からつっかい棒をしていたものであったことを思い出す.*隣にいた,オロアッノさんという人がチカシヒという言葉と心張り棒を使っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- cin
- チン 【cin】 広げる,皮張り:熊の皮や鹿の皮を,四方へ細い棒をあてて広げて縄でからめるようにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinkuwa
- チンクワ 【cin-kuwa】 皮張り棒:熊の皮や鹿の皮を広げて乾かす時に皮の外側にあてる棒.▷チン=皮を張る クワ=杖(杖ぐらいの太さのものという意味から) (出典:萱野、方言:沙流)
- cipsakiri
- チㇷ゚サキリ 【cip-sakiri】 (舟の)横棒.▷チㇷ゚=舟 サキリ=横棒 (出典:萱野、方言:沙流)
- ecarse
- エチャㇻセ 【他動】[e-car-se …で・速くすべる] …を持って速くすべる。 kuwa ecarse クワ エチャㇻセ 杖を持ってできるだけ速くすべる(「今のスキーにあたる。 棒の先にぶどうづるをつけて雪にささらないようにし、 杖を持ってすべる。 奥山に鹿を追うのでも」)。(S) ☆参考 ecarase エチャㇻセ[他動]/carase チャラセ[自動]もすべることを表すが、 これは自然にすべることを言うのに対し、 ecarse エチャㇻセ[他動]/carse チャㇻセ[自動]は、 スピードを上げてすべることを言うらしい。 ☞carse チャㇻセ {E: to skate, ski fast while holding…} (出典:田村、方言:沙流)
- eciwkururu
- エチウクルル 【自動】[e-ciw-kururu その頭・流れ・(擬態)ふるわせゆらす(?)](川の中に立っている棒が)流れのためにふるえゆれる。 urayni eciwkururu kor an ウライニ エチウクルル コラン 魚をとるやなの杭が流れのためにゆれている。(S) {E: to sway, rock in the current (of a river).} (出典:田村、方言:沙流)
- ekokomo
- エココモ 【他動】[e-ko-komo その頭・…に・…を折り曲げる](棒)に(ふとんなど)をかける。 kuma ekokomo クマ エココモ 物干し棒に(ふとんを)掛ける。 ☆参考 物干し棒にふとんなどをかけるときは折り曲げてかけるのでこう言う。 {E: to hang (futon)… over a frame for drying.} (出典:田村、方言:沙流)
- enitatke(-an)
- エニタッケ §622.鼻がつまる(5)[風邪で]鼻がつまる enitatke(-an)〔e-ní-tat-ke エにタッケ〕[e(そこに、鼻に)+nit-at-ke(棒がはまったようになる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitkurki
- エニックㇽキ §241.傷つく(9)けがする enitkurki〔e-nít-kur-ki エにックㇽキ〕[e(そこにおいて)、nit(棒)、kur(当る)、ki(する);棒にぶち当ることをする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epunkaw
- エプンカウ 【名】[植物]イケマの実。 ☆参考 大根のような形で長さ10センチくらい。 実が入らないうちは割って中身を吸って食べると乳くさく甘い。 実が入ったら縦に割って中の綿を出し、 真ん中に棒を渡して舟(epunkawcip エプンカウチㇷ゚)にして川に浮かべて遊ぶ。(S)〔知分類 p.46〕 {E: a kind of root vegetable (cynanchum caudatum, maxim (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- erumkina kutuhe
- エルㇺキナクトゥヘ §053 オオバコ (7) erumkina kutuhe 「エるㇺキナクトゥヘ」[erúmkina(オオバコ)kutúhe(の円棒状の茎)] 花・茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- esisuye
- エシスイェ 【他動】[e-si-suye …と共に・自分・を振る] …を腕全体で振る、 …を振り回す。 tekehe esisuye テケヘ エシスイェ 腕を振り回す。(S) tus esisuye トゥㇱ エシスイェ 綱を振り回す。(S) cikuni esisuye チクニ エシスイェ 木(棒)を振り回す。(S) ☆参考 野球のバットを振るなどにはこの語を使う。 ゆりかごをゆらすのは suye スイェ。 {E: to shake, swing with…one's arm; swing…round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esitayki
- エシタイキ 【e-sitayki】 投げつける,叩きつける,殴りつける. ソナピ アㇻケ ア・イ・コルッルトゥ クス アパサムㇱペ ア・エシタイキ=(いやな男が)山盛飯の半分を私の方へ押し寄こしたので入口の柱に投げつけた.ポロ カムイ ピューキ ワ エㇰ クス カンニ アニ ア・エシタイキ=大きな熊が襲って来たので棒で殴りつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- etu/etu(hu)
- エトゥ/エトゥ(フ) 【etu/etu(hu)】 棒や針の先,鼻,くちばし. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykokanki-ani
- エヤイコカンキアニ 【他動】[e-yay-ko-kanki-ani …で・自分・に・(?)・…を持ち運ぶ]…を天びん棒でかつぐ(棒の前と後に下げて棒のまん中を肩にのせてかつぐ)。 wakka eyaykokanki-ani ワッカ エヤイコカンキアニ 水を(=水を汲んで桶に入れたのを)天びん棒でかつぐ。(W神謡K) ☆参考 水や肥桶(こえおけ、 こやしおけ)を。 くわや鉄砲などを直接肩にかつぐのは esitapkaani エシタㇷ゚カアニ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hocikom
- ホチコㇺ 【ho-ci-kom】 尻上がり:鉄棒への尻上がりのような様子.▷ホ=尻 チ=それ コム=曲げる (出典:萱野、方言:沙流)
- hoski
- ホㇱキ 【hoski】 先に(の),真っ先に,最初に. ホㇱキ アㇻパ=先に行け.ホㇱキ イペ=先に食べろ.ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱ タ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネ ナ=早く先に行って戸の心張り棒を外しておけ.今すぐ私も行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- i- 4
- イ 【接頭】[< 人接 i=] ①[人接 i= イ 5 の ④の用法](他動詞・後置副詞・位置名詞など、 目的語を取る語に接頭して、 その目的語の代りになる。 したがって、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る他動詞すなわち複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に u- ウ《互い》、 yay- ヤイ《自分》、 si- シ《自分》がある。)一般に人を/に/の、 ものを/に/の。 tura トゥラ …と同行する;itura イトゥラ 人と同行する。 huraye フライェ …を洗う;ihuraye イフライェ ものを洗う、 洗いもの(洗濯)をする。 ②(語によって、 特殊な意味にきまっている場合もある。) ku ク …を飲む;iku イク 酒類を飲む。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; iyomap イヨマㇷ゚ [< i-omap]子どもをかわいがる。 ③(普通名詞に接頭して)一般的に人の…(普通名詞は通常目的語を取らないが、 限られた決まった語で普通名詞にこの i- イ が接頭してつくられているものがある。 だいたい身体部分の名称と親族名称で、 所属形の場合が多いが、 一つの名詞として固まった語や、 さらに他の要素がついた派生語の中では、 概念形も現れる)。 maci(hi) マチ(ヒ) …の妻; imaci(hi) イマチ(ヒ) 人の妻、 妻のほう。 nay ナイ 沢;inay イナイ [概]/inaye イナイェ [所]尻の割れ目(尻たぶの間)。 ④(i-の接頭した名詞が何かあるものを所属の対象とする名詞として固まっている場合もある。) ruwe(he) ルウェ(ヘ) …の通った跡;iruwe(he) イルウェ(ヘ) 熊の足跡。 sapa サパ 頭;isapakikni イサパキㇰニ 鮭の頭をたたく木の棒 ⑤(その他の決まった語構成)i-…-ne ネ (「…」のところに親族名称の概念形が入る。 これまでの用例ではいつも連体的に使われている。) mátak マタㇰ 妹;imatakne イマタㇰネ 人の妹である、 姉妹のうちの妹のほうの。 ☆参考 本辞典では原則として、 この i= イ を切り離さず、 これの接頭した語全体を見出しに出してあるので、 i イ で始まる諸項目の中で分析表示の中に i- イ とあり「人」「もの」の訳のついているものを参照。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikiya
- イキヤ 【ikiya】 絶対に〜するな,決して〜するな. アイヌ オッタ(オㇿ タ) イヨッタ ア・オラㇺサッカ ㇷ゚ イッカ ネ ナ.エ・ポロ ヤッカ イキヤ ポンノ アン ペ カ エ・エイッカ ナ=アイヌの所で最も軽蔑されることは泥棒だよ.お前がおとなになっても絶対に少しの物でも盗むではないぞ(私の祖母は私にいつもこのように言いきかせてくれた).#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkaeo
- イッカエオ 【ikka e-o】 手癖が悪い,盗癖.▷イッカ=盗み エ=それ オ=入れる マㇰタエカㇱ カ イッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカエオ ソンノ ウェンペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのに,その血統も手癖が悪い.本当に思い者だよね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkakur
- イッカクㇽ 【ikka kur】 盗人,泥棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkap
-
イッカㇷ゚
§299 ハシボソガラス 関(1) ikkap (ík-kap)「いッカㇷ゚」[
棒野郎’、カラスをののしって言う語。 (出典:知里動物編、方言:) - ikokuttar
- イコクッタㇻ §287 オオイタドリ (3) ikokuttar (i-kó-kut-tar)「イこクッタㇻ」[ik(節)o(多くある)kuttar(中空円棒状茎)] 茎 ⦅名寄⦆⦅A沙流・石狩・天塩・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikokutu
- イコクトゥ §287 オオイタドリ (1) ikokutu (i-kó-ku-tu)「イこクトゥ」[ik(節)o(多くある)kutu(中空円棒状茎)] 茎 ⦅長万部、美幌、屈斜路、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikupasuy
- イクパスイ 【名】[iku-pasuy 酒を飲む・箸] 奉酒箸、 献酒箸(神に酒を献ずるために使う木製品。 箸とは言っても二本の棒ではなく一本のへら。 幅3センチ前後、 長さ30センチ前後。 背部には彫刻がしてある。 先端はややとがり気味で薄く舌状に削られ、 後部は丸味を帯びる。 右手にこれを持ち、 左手の酒杯(túki トゥキ)の中の酒に先端を入れ、 ついた酒のしずくを神にふりかけながら祈りの言葉を言う。 その後飲むときにこのへらで口ひげを持ち上げているように見られたことから、 日本語では「ひげべら」と呼ばれたこともある)。 ☆参考 túkipasuy トゥキパスイ とも言う。 ☆参考 ipepasuy イペパスイ ものを食べるのに使う箸。 ☞pasuy パスイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikuspe
- イクㇱペ 【名】柱、 杭(家を支えるものも、 外で柵や物や棒を支えるものも)。 osiso un ror wa sikkew or un ikuspe オシソ ウン ロㇿ ワ シッケウ オルン イクㇱペ 家の右座の上座の(東北の)隅の柱。 oharkiso un ror wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ロㇿ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の上座の(東南の)隅の柱。 oharkiso un útur wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の下座の(西南の)隅の柱。 osiso un útur wa sikkew ikuspe オシソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 右座の下座の(西北の)隅の柱。 osiso un apasam un ikuspe オシソ ウン アパサムン イクㇱペ 右座側の出入口脇の柱。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 「焼けぼっくい」=焼け跡に立っている木の棒(柱の焼けたもの等)。 ☆参考 「家のあちこちがくさっても四隅の柱だけは残ると言う。 punkaw プンカウ《「トスナラ」=ハシドイ》という木でつくる。 この木はくさらない。 外側がくさっても芯が残って針金のようになって立っている。」 (S) {E: a post; a pillar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imanit
- イマニッ 【名】[i-ma-nit ものを・焼く・棒] 魚焼き串(木を細長く先をとがらしてつくり、 それで魚を縫うようにさして、 いろりの火のそばにななめにさして焼いた)。 imanit ani ma イマニッ アニ マ 串で焼きなさい。(S) {E: fish grilled on a skewer.} (出典:田村、方言:沙流)
- ionkakuttar
- イオンカクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (1) ionka-kuttar (i-ón-ka-kut-tar)「イおンカクッタㇻ」[i(それを)ónka(放置しておいてねばりをなくさせる、風化させる)kúttar(円棒状茎)] 茎 ⦅名寄、近文⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isapakikni
- イサパキㇰニ 【名】[i-sapa-kik-ni ものの・頭・をたたく・木] 鮭の頭をたたく棒。 ☆参考 鮭をとったらすぐに頭を木の棒でたたく、 すると跳ねていたのが動かなくなる。 {E: a wooden stick used to strike the head of freshly caught salmon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isapakikni
- イサパキㇰニ 【i-sapa-kik-ni】 魚叩き棒:スス(ヤナギ)で作る.▷イ=その サパ=頭 キㇰ=叩く 二=木 タヌクラン ア・カㇻ イサパキㇰニ ナニ ア・エイワンケ ナ イテキ オスラ アニ.オヤウクラン カ ア・エイワンケ ナ=今夜作った魚叩き棒は,すぐに使えたから,投げるんでないよ,明日の晩も使うからね.図16[イサパキㇰニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- iyeomap
- イイェオマㇷ゚ 【i-e-oma-p】 おぶい紐(ひも):タラ(背負い紐)に横棒をつける. エ・アキヒ チㇱ ナ イイェオマㇷ゚ コㇿ ワ エㇰ カイ ワ ソイネ=お前の弟が泣くからおぶい紐を持って来ておぶって外へ出ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- káeka
- カエカ 【自動】[ka-eka 糸・をよる(つむぐ)] 木の皮の繊維をよって糸をつくる。(S) ☆参考 手の指でよる。 よってできた糸は kánit カニッ《糸巻き棒》に巻く。 (出典:田村、方言:沙流)
- kánit
- カニッ 【名】[ka-nit 糸・棒] 糸巻き棒(糸をよって(káeka カエカ)できた糸を巻くための木の棒。 二またになった枝の両方の先がさらに二またになっているものの、 もとの方をとがらせていろりに立てておき、 先の二またの間を利用して糸を巻いていく)。(S) ☆参考 nuytosayep ヌイトサイェㇷ゚ 木を十文字に組み合せた糸巻き。 (出典:田村、方言:沙流)
- kanit
- カニッ 【ka-nit】 糸巻き木. フチ エ・ヌー カニッ オㇿ ワ ポンノ カ クㇰ(ク・ウㇰ) ナ アニー ク・サハ トゥラ ウカウㇰ・アㇱ ナ=おばあちゃん聞こえるかい,糸を掛ける棒から少し糸を取るよ,お姉ちゃんと綾取りするから.図[カニッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kankan'okustep
- カンカンオクㇱテㇷ゚ 【kankan-okuste-p】 鹿とか熊の腸を裏返しにする細い棒.*この棒は先の方が二股になっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanni
- カンニ 【kar-ni】 打棒:どう猛な熊を殴り殺す時,あるいは犬を殺す時に用いる棒.*シケレペニ(キハダ)製,犬を殺す時に用いると,犬が神の国へ持って行くと金の棒になると考えられていた. 図[カンニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- karip
- カリㇷ゚ 【名】[kari-p 回る/回す・もの] 輪。 ☆参考 昔、 男の子たちはブドウづるを曲げてつくった輪で輪まわしをして遊んだ。 その場合、 ころがっている輪の中に棒をさしたり上に投げ上げた輪を棒で受けとめたりして遊んだと言われる。 これは明らかに、 大人の男子の生業である狩猟の訓練になっている。 {E: a circle; a ring.} (出典:田村、方言:沙流)
- karippekap
- カリッペカㇷ゚ 【karip-pekap】 輪差し:輪を受ける二股の棒.チキサニ(アカダモ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaykuma
- カイクマ §284 うさぎ (3) kaykuma (káy-ku-ma)「かイクマ」[‘折って火にくべる木’;kay 折れる kuma 棒] ⦅日高〔静内〕、浦河、様似、幌満horoman⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kekke 1
- ケッケ 【自動】(波や細い木などが、 たくさんそろってパチパチと)折れる。 rir kekke リㇼ ケッケ 波が折れる=(岸辺で)波が返る。(S) kekke níuype ケッケ ニウイペ 折れて散らばっている木切れ。(S) ☆参考 一本の棒などが折れることは kay カイ、 折れ目のところで切れず折れ曲がるだけなら komke コㇺケ と言う。 {E: to break; be broken.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kem
- ケㇺ 【kem】 針,縫針,屋根針:アイヌ民家の屋根を葺く時に用いるイワニ(アオダモ)の棒で作った針. 図[ケㇺ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kikinni
- キキンニ §223 ナナカマド (1) kikinni (ki-kín-ni)「キきンニ」[kiki(魔神を追っ払うもの、=棒幣)ne(になる)ni(木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kínit
- キニッ 【名】[ki-nit カヤ・棒][植物] カヤの茎。 aynu ahun híne kínit sinep etaye cúna ape or epoypoye, nipeknu a p アイヌ アフン ヒネ キニッ シネㇷ゚ エタイェ チュナ アペ オㇿ エポイポイェ、 ニペㇰヌ アㇷ゚ 男の人が入って来てカヤの茎を一本引き抜いて埋けてある火をかきまわした、 火がついて明るくなったので。(NK民話) {E: reed stalks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kireni
- キレニ §438.ずい(髄);骨髄(2)煮た骨の中へさしこんで髄を押し出すための細い棒 kireni〔ki-ré-ni キれニ〕[kir(髄)+e(食う)+ni(木)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- korkoni
- コㇿコニ 【kor-koni】 フキ.*フキの葉で小屋を作る時は葉のつけ根をひと握り握ってぽっきりと折り,下の方へ引っ張るとフキの皮が葉についてくるので,その皮を縄代わりにして横棒へ縛るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotpar/kotparo(ho)
- コッパㇻ/コッパロ(ホ) 【kotpar/kotparo(ho)】 胸. テエタ ク・ミチヒ ユカㇻ ヒ タ エネ イキ ヒ トゥミ オㇿ オㇱマ コㇿ シモンテㇰ ワ レㇷ゚ニ コㇿ カネ ハㇻキテㇰ アニ コッパㇻ カ タ レㇷ゚ コㇿ ユカㇻ ヒ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ネ=ずうっと昔,父がユカㇻの時にしたことは戦争の場面に入ると右手には拍子をとる棒を持ち左手の手のひらで胸を軽く叩き拍子をとりながらユカㇻをしたのを私は見たことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ku=itakpe
- クイタㇰペ 【ku=itak-pe】 境界棒,目印.*洪水の後に薪になりそうな流木を見つけた時に第一発見者は玉石などをその流木の上へ載せる.これはクイタㇰペの役目をし,守らなければならない.村人は先に発見した人の権利を守ったものである.▷ク=私が イタㇰ=言う ペ=物 [クイタㇰペ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kuma
- クマ 【名】物干し棒(肉や魚やいろいろなものを干す棒)。 {E: a pole for drying clothes etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuma
- クマ 【kuma】 干し竿,棒:プンカウ(ドスナラ),フㇷ゚(トドマツ). (出典:萱野、方言:沙流)
- kumakar
- クマカㇻ 【自動】[kuma-kar 物干し棒・をつくる] 杭を立て棒を渡して物干し場をつくる(=kuma kar クマ カㇻ)。 soy ta kumakar=an ソイ タ クマカラン 外に物干し場をつくる。(S) {E: to make a clothesline by suspending a pole between the forks of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- kusnena
- クㇱネナ 【kus-ne na】 〜するから,〜するよ. ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱタ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネナ=早く先に行って戸の心張り棒を外しておけ,今すぐ私も行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuttar
- クッタㇻ §287 オオイタドリ (4) kuttar (kút-tar)「くッタㇻ」[中空円棒状茎] 茎 ⦅幌別⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuttaramam
- クッタラマㇺ §284 ウラジロタデ ウラジロイタドリ (1) kuttar-amam (kút-ta-ra-mam)「くッタラマㇺ」[中空円棒状茎に生ずる穀物] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kutunesas
- クトゥネサㇱ §468 ワカメ ナンブワカメ (1) kutunesas (ku-tú-ne-sas)「クとゥネサㇱ」[kutu(円棒)ne(状の)sas(コンブ)] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kutusas
- クトゥサㇱ §468 ワカメ ナンブワカメ (2) kutu-sas (ku-tú-sas)「クとゥサㇱ」[“円棒・昆布”] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuwapet(c-i)
- クワペッ §554.にく(肉)(24)棒状の切って乾したクマの肉 kuwa-pet(c-i)〔ku-wá-pet クわ・ペッ〕[kuwa(棒)+pet(裂片)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuytakpe
- クイタㇰペ 【名】[ku-itak-pe (?)・ものを言う・もの](?) 境界棒、 自分の見つけた場所などを示す十字柱(木を十文字に、 ちょうど十字架のような形に組み合わせたもの。 「ここがおれの見つけたところだというようなところに立てておく」)。(S) kuytakpe néno oka ru or ta iteki cisekar=an pe ne na, inan kur ka hokus pe ne wa a=sitóma p ne na クイタㇰペ ネノ オカ ル オッタ イテキ チセカㇻアン ペ ネ ナ、 イナン クㇽ カ ホクㇱ ペ ネ ワ アシトマㇷ゚ ネ ナ 十字路には家を建てるものではないよ、 だれかひっくりかえる(=つぶれる)んだから恐ろしいんだから。(S) ☆発音 kú=itak pe クイタㇰ ペ《私がものを言うの、 私がしゃべるのに》と同じ発音。 ☆参考 toypunki トイプンキ《土地の番人》とも言う。 ☆参考 〔久辞典稿:「境界標」〕〔萱民具 p.197 につくり方や使途などについてのよりくわしい説明がある。 ku ク は「私」と解釈されている〕 {E: a boundary marker, in the form of a wooden cross.} (出典:田村、方言:沙流)
- maktaekasi
- マㇰタエカシ 【mak-ta-ekasi】 遠い先祖の祖父.▷マㇰタ=奥の方の エカシ=祖父 マㇰタエカシ カ イッカ ㇷ゚ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカエオ ソンノ ウェンペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのにその血統も手癖が悪い,本当に悪い者だよね. (出典:萱野、方言:沙流)
- móno a
- モノ ア 【自動】[副+自動][単](複は móno rok モノ ロㇰ)[< 静かに・座る](?) 座る、 下に座る(あぐらをかかずにひざを折って)。 té ta móno a テ タ モノ ア ここに座りなさい。(S) móno k=a ayne ku=hopuni kor ku=kema ukonitne モノ カ アイネ クホプニ コㇿ クケマ ウコニッネ 長い間座っていて立ち上がると足が棒のようにかたくなっている。(S) ☆参考 昔は男はあぐらをかくのが正式の座り方で、 これは略式の座り方であった。 {E: to sit (down).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosospekut
- モソㇱペクッ §058 エゾノクガイソウ (1) mosospe-kut (mo-sós-pe-kut)「モそㇱペクッ」[ウジ・円棒状茎] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nícica
- ニチチャ 【名】[ni-ci-ca 木・された・切り取る]木の切れ端。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ こげた棒杭(「焼けぼっくい」)(家の燃えたあとの焼けこげた柱など)。(S会話) {E: woodchips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nicitke
- ニチッケ §288.けいれんする(痙攣する)(7)ちょっと硬直する nicitke〔ni-čít-ke ニちッケ〕[<nit-it-ke(棒・々・している、棒のようになる)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nicitne
- ニチッネ 【自動】[< cini-nit-ne 足・棒・になる](?)「足が棒になる」(たくさん歩いた後、 ももの裏側が硬くなったみたいに疲れる)。 earkinne ku=nicitne, somo e=nicitne? エアㇻキンネ クニチッネ、 ソモ エニチッネ? 私はとても足が疲れて「棒になった」、 あなたはそうじゃないか。(S) {E: to have cramped, stiff legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- niesisuye
- ニエシスイェ 【自動】[ni-esisuye 木・を振り回す] 棒をふり回す。 ☞esisuye エシスイェ {E: to swing a stick.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nihum
- ニフㇺ 【ni-hum】 棒,丸太,木片. (出典:萱野、方言:沙流)
- níras
- ニラㇱ 【名】[ni-ras 木・割り端] 木切れ、 木の割り端(わりは、 割った小片)。 ☆参考 níik ニイㇰ 切ったまき。 nirukum ニルクㇺ 切った棒。 {E: a piece of wood; woodchips.} (出典:田村、方言:沙流)
- nírukum
- ニルクㇺ 【名】[ni-rukum 木・切った丸太] 木の棒の切ったもの。 ☆参考 níik ニイㇰ 切ったまき。 níhum ニフㇺ 切った丸太。 {E: a piece of cut stick, wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nit
- ニッ 【名】[概](所は nici(hi) ニチ(ヒ))何かにつく/ついている棒、 柄(え)、 (草の)茎。 {E: a handle; a stem.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nit/nici(hi)
- ニッ/ニチ(ヒ) 【nit/nici(hi)】 棒,柄. ソンノ ウウェイㇼパㇰノ エチ・オカ ペ ロルン メノコポ エネ アリキキ エ・シキヒ ニテマカ(ニッ エマカ) ワ インカㇻ=本当に同じに生まれたお前たち,上隣の娘のあの働くこと,お前の目(の上まぶたと下まぶたの間)に棒を挟んで見ろよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitemaka
- ニテマカ 【nit-e-maka】 棒で開ける.▷ニッ=棒 エ=それで マカ=開く エ・シキヒ ニテマカ ワ インカㇻ=お前のまぶたに棒をあてて広く開けて見ろ(自分の子供たちを叱る時に,どこそこの子供たちはあのように働いているぞ,まぶたにつっかい棒をしてよく見ろ,と言う). (出典:萱野、方言:沙流)
- nitnitke
- ニッニッケ §288.けいれんする(痙攣する)(1)nit-nitke〔nít-nit-ke にッニッケ〕[nit(棒)、-ke(擬態語を造る語尾、…の状を呈する)、nit-ke(棒状を呈する)、nit-nit-ke(前記の反復形、小刻みに硬直する)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitotke
- ニトッケ 【自動】[nit-otke 棒/とげ(が)・…を突く] とげがささる(ヨシやカヤやハギの切株等がささることを言う)。 ku=teke nitotke na etaye wa en=kore クテケ ニトッケ ナ エタイェ ワ エンコレ 私の手にとげがささったから抜いてちょうだい。(S) e=hacir wa e=teke nitotke ruwe? エハチㇼ ワ エテケ ニトッケ ルウェ? (あなた)転んで手にとげがささったのかい? (S) ☆参考 主語はとげのささった体の部分、 手など。 {E: to be pricked by a thorn.} (出典:田村、方言:沙流)
- nittekkew(-e)
- ニッテッケウ §387.したい(死体);死骸(6)nittek-kew(-e)〔ní-tek-keŭ にッテッケウ〕[nit-tek(硬直した、nit「棒」-tek「状を呈している」)+…]⦅ユ研Ⅱ, p.781⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niuype
- ニウイペ 【ni-uype】 木切れ,棒っ切れ,薪屑. (出典:萱野、方言:沙流)
- noyanici(-hi)
- ノヤニチ(ヒ) §001 エゾヨモギ (10) noya-nici(-hi) (no-yá-ni-cí)「ノやニち(ヒ)」[もみ草・の棒] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyanit
- ノヤニッ §001 エゾヨモギ (9) noya-nit (no-yá-nit)「ノやニッ」[もみ草(の)・棒] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nuyranaya
- ヌイラナヤ 【名】[nuyra-naya キウリ・(?)]キウリ乾し場(キウリを串に刺して、 外の物干し棒にかけて干す、 その干してある所を言う)。 aynu-pa-kus, nuyranaya tanne naya henpak henpak oka ruwe! アイヌパークㇱ、 ヌイラナヤ タンネ ナヤ ヘンパㇰ ヘンパㇰ オカ ルウェ! いいねえキウリがあんなにたくさん干してある。(S) ☞nuyra ヌイラ (出典:田村、方言:沙流)
- oninnitne
- オニンニッネ 【自動】[o-nin(< nit)-nit-ne その尻・棒・(重複)・である](?) oninnitne pekor apkas siri an オニンニッネ ペコㇿ アㇷ゚カㇱ シリ アン 足を曲げるような曲げないような変な歩き方をしている。(S) ☆参考 nitne ニッネ は《硬くなる、 硬い》、 ninnitne ニンニッネ は nitne ニッネ の重複形であろう。 {E: for the legs to be hard, stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- oramsakka
- オラㇺサッカ 【o-ram-sakka】 軽蔑する,見下げる,馬鹿にする. アイヌイカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネㇷ゚ ネ クス ア・オラㇺサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その問に寝てばかりで貧乏なものだから軽蔑される.ソンノ エネ パウェトッコㇿペ ポンノ イク コㇿ チカトゥントゥン ア・オラㇺサッカ ノ イキ シリ アイヌイカラㇱ=本当にあのように雄弁な人が少し酒を飲むとおだって馬鹿にされるようなことをするものだ,人間がもったいない.アイヌ オッタ(オㇿ タ) イヨッタ ア・シトマ ア・オラムサッカ ㇷ゚ アナㇰネ イッカ ネ ナ.イテキ イッカ・アン ペ ネ ナ アニー=アイヌの所で一番恐ろしく軽蔑されるものは泥棒だ.泥棒だけはしてはならないよ.アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ ミムㇱペ オカ コㇿ ウェンセク シコㇿ ア・イェ ア・オラㇺサッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=アイヌの所ではあまりにも太った者がいると悪い太り方と言って軽蔑されるものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- oromakuttar
- オロマクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (4) oroma-kuttar (o-ró-ma-kut-tar)「オろマクッタㇻ」[oró(その中)omá(に入れる)kúttar(円棒状茎)] 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- osetusi
- オセトゥシ 【他動(?)】[o-set-usi その尻・台・…を…につける](野菜)をふかす/むす。 ☆参考 「昔の野草のふかし方は、 鍋の底に棒を何本も並べて入れ、 下に水を入れ、 その上に野草を入れる。」 (S) {E: to steam (vegetables).} (出典:田村、方言:沙流)
- ot 1
- オッ 【名】[概](所は oci(hi) オチ(ヒ) 棺莚(死者をくるむござ)。 ☆参考 昔は、 死者はござにくるんで紐でしばり、 棒でかついで行って墓に埋めた。 土葬だった。 男には男の、 女には女の墓標を立てた。 ☆参考 墓は túsir トゥシㇼ。 {E: matting for wrapping a dead body.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otoncikamanikorpe
- オトンチカマニコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(7)膣の中に横棒のあるもの otoncikamanikorpe〔o-tón-či-ka-ma-ni-kor-pe オとンチカマニコㇿペ〕[o(陰部が)+toncikamani(敷居を)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakkay
- パッカイ 【自動】子をおぶう。 ☆参考 おんぶする(pakkay パッカイ)には、 着ている着物の背中に子どもを入れ、 荷物を背負うときのようにひもを頭に掛けて背負った。 荷物の場合は荷縄(tar タㇻ)と呼ばれるひもで荷物をしばり、 ひもの中央部を頭に掛けるだけだが、 子どもをおぶうひも(pakkaytar パッカイタㇻ)は、 子どものお尻の下に当たる部分に木の棒が左右のひもの間に渡してしばりつけてある。 ひもの中央部を頭に掛け、 ひもを後ろへたらし、 着物の上から子どものお尻の下にこの棒を当てがい、 棒より下のひもの両端を前に回してしばる。 荷物の場合は、 熊にでも出会ったときすぐ頭からひもをはずすだけで荷物を捨てて逃げられるように、 決してひもを前でしばらないが、 子どもの場合は背負ったまま逃げるためにしっかりと身にしばりつけるのだ、 と古老は説明していた。 ☆参考 ponpakkay ポンパッカイ 赤ちゃんをおぶう。 kay カイ [他動]…をおぶう。 {E: to carry a baby on one's back.}◇ (出典:田村、方言:沙流)
- parpesni
- パㇻペㇱニ 【名】[par-pes-ni 天井・に沿っている・木] 天井の縦の梁、 つまり東西に走る二本の丸太。 ☆参考 これから horkasuwat ホㇿカスワッ というかぎつき棒で túna トゥナ《火棚》をつるす。 ☆参考 これの上に aputki アプッキ と呼ばれる簀(す)をのせる。 くんせいをつくるときは魚を焼いてからこの簀の上にのせ、 少し乾いたら大きい魚は尾のところを紐でしばってこの parpesni パㇻペㇱニ からつるす。 ☆参考 ユーカラ等(雅語)では paruspe パルㇱペ。 ☆参考 南北に走る梁は itemeni イテメニ。 (出典:田村、方言:沙流)
- parpesni
- パㇻペㇱニ 【par-pes-ni】 アイヌ家屋の中へ入って入口のところの目の前の梁の上に並べて乗せてある2本の棒. ▷パㇻ=梁の上 ペㇱ=たどる,ニ=木 *この2本の棒から火棚を下げる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- paruspe
- パルㇱペ 【名】[par-us-pe 天井・についている・もの][雅]縦の梁、 つまり天井の東西に走る棒。 ☆参考 日常語では parpesni パㇻペㇱニ。 (出典:田村、方言:沙流)
- pekampekuttar
- ペカンペクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (8) pekampe-kuttar (pe-kám-pe-kut-tar)「ペかンペクッタㇻ」[ヒシ(の)・円棒茎] 茎 ⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pekampekutu
- ペカンペクトゥ §029 ハンゴンソウ ななつば (7) pekampe-kutu (pe-kám-pe-ku-tu)「ペかンペクトゥ」[pekampe(ヒシの実)kutu(円棒茎)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pekaunni
- ペカウンニ 【peka-un-ni】 厚司を織る時に糸を掛ける棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- piru 2
- ピル 【piru】 ②削る〔比喩〕. イヌイェアニタ(イヌイェ・アン ヒ タ) イヨッタ イヨㇱノ マキリ アニ トゥキパスイ ネ ヤ ニマ ネ ヤ ア・ケウレ ヒ マキリ ピル セコㇿ ア・イェ.マキリ アニ ア・ピル アーペコㇿ ア・ケウレ クス ア・イェ ヒ ネ=彫刻をする時に一番おしまいに小刀で棒酒箸とか木の器とかを削ることを小刀で拭くという.小刀で拭いたように削るのでいうのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- piye(he)
- ピイェ(ヘ) 【名】[所](概は pi ピ) …の種。 hat piyehe ハッ ピイェヘ ブドウの種。(S) maw piyehe マウ ピイェヘ ハマナス(=ハマナシ)の種(「中にいっぱい入っている、 棒で出す」)。(S) emawri piyehe エマウリ ピイェヘ イチゴの種。(S) kaki piyehe カキ ピイェヘ 柿の種。(S) piyehe rapapse ピイェヘ ラパㇷ゚セ (それの)種がこぼれる。(S) {E: seeds of…} (出典:田村、方言:沙流)
- poypoye
- ポイポイェ 【poy-poye】 (手や棒などで)かき回す. ホカ ポイポイェ=囲炉裏の灰をかき回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapnit
- ラㇷ゚ニッ 【名】[rap-nit 羽・棒][動物] 羽の一本一本。〔知分類になし〕 {E: a feather.} (出典:田村、方言:沙流)
- rasupa
- ラスパ §224 ノリウツギ (2) rasupa (ra-sú-pa)「ラすパ」[槍の柄と穂先とを継ぐ棒] 茎 ⦅胆振、日高、足寄、美幌、斜里、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ratcako
- ラッチャコ 【名】あかり、 ランプ。 ratcako kar ラッチャコ カㇻ あかりをつける(ともす)。 ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ あかりがつく(燃える)。 ☆参考 昔はいろりの下座、 南西側の隅に棒を立ててその上に貝殻を皿にしてのせ、 その中に油を入れて燃やしてあかりとした。 これを ratcako ラッチャコ と言う。 カンビ(樺)の皮を燃やして明りとするときはこれを sune スネ と言う。 それを棒にはさんで外へ持って出てたいまつにするとき、 これを tatuspe タトゥㇱペ と言う。 {E: a light; a lamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- renuspe
- レヌㇱペ 【ren-us-pe】 三つ星(オリオン座),棒杵星.イユタニノチュー (出典:萱野、方言:沙流)
- rep 1
- レㇷ゚ 【自動】(ユーカラを歌う人が)木の棒で炉ぶちをたたいて拍子をとる。 ☆参考 その棒は repni レㇷ゚ニ。 ☆参考 手でひざでもたたいて拍子をとることは rep レㇷ゚ と言わず temesirkik テメシㇼキㇰ《手であたりをたたく》と言う。 〔金ユ4〕 p.224「音を立てる、 鳴らす」。 (出典:田村、方言:沙流)
- repni
- レㇷ゚ニ 【名】拍子棒(ユーカラを歌うときに炉ぶちをたたいて拍子をとる木の棒)。 ☆参考 普通、 そこにあるたきぎの一本を取って使う。(S)〔金ユ4「撥(ばち)」〕 (出典:田村、方言:沙流)
- repni
- レㇷ゚ニ 【rep-ni】 拍子棒:ユカㇻをする時に手に持つ棒のこと. ホクエレㇷ゚ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ=夫がユカㇻをする時に妻はレㇷ゚ニを持ってはならないことになっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- repnihat
- レㇷ゚ニハッ 【名】[repni-hat 拍子棒・ブドウ][植物]「アカイブドウ」。(S)〔知分類 p.138チョオセンゴミシ〕 {E: “creeping grape bush.”(B.)} (出典:田村、方言:沙流)
- rukum
- ルクㇺ 【名】[概](所は rukumi(hi) ルクミ(ヒ)) [ru-kum ただの(?)・棒] 棒状のものを割らないでそのまま短く切ったもの、 短く切った棒。 kaykuma rukum an カイクマ ルクㇺ アン 柴(細い木)の短く切ったのがある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rukumi(hi)
- ルクミ(ヒ) 【名】[所](概は rukum ルクㇺ)(棒状のもの)の短く切ったもの。 rukumihi kar ルクミヒ カㇻ 縦に裂かないでまるのまま棒状に切りなさい(大根や人参を)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rumcip
- ルㇺチㇷ゚ 【rum-cip】 矢尻の内側のわずかなくぼみ. ▷ルㇺ=矢尻 チㇷ゚=舟 *このくぼみにアイシロシ(持ち主の印,筆者の場合は3本棒にシャチの背びれ)と毒を練り込む部分がある.(補遺編)▷ルㇺ=矢尻 チㇷ゚=舟 *このくぼみにアイシロシ(持ち主の印,筆者の場合は本棒にシャチの背びれ)と毒を練り込む部分がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- rumuysutu
- ルムイストゥ §329.こぶし(拳)(3)rumuysutu〔rú-muǐ-su-tu るムイストゥ〕[<num(球)+mon(手)+sutu(棍棒)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rurkorkur
- ルㇽコㇿクㇽ 【rur-kor-kur】 網の棒を持つ人. *貝澤まめさんが教えてくれた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakir
- サキㇼ 【sakir】 長い棒:家を建てる時に使う材料.根元の太さが4cmくらいのカヤをあてるための棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakma
- サㇰマ 【名】①屋根を支えるために横に渡してある木(横木)。 ②壁のヨシの所に横に渡してある木。 ③外につくる棚を支えるために渡す竿のような棒。 {E: crossbeams to support roof, building, walls, bookshelves, etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakma
- サㇰマ 【sakma】 カヤ押さえ柴:根元の太さが3cmほどの棒.屋根を葺く時カヤを押さえるもので屋根の表からは見えない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinehot
- シネホッ 【sine-hot】 20▷シネ=ひとつの ホッ=20 *アイヌが数を数える時は1から20まで行ったら,マッチの棒あるいは印になるものをひとつ置いて,もう1度1から20まで数える.印の物が5個になったらアシㇰネホッ=五つの20,つまり100になる.100のことはシネクンクトゥと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkurainaw
- シㇼクライナウ 【sirkura-inaw】 熊の首を押さえて締めるイナウ:イヨマンテ(熊送り)の時に熊の首を締める棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirosi
- シロシ 【sirosi】 しるし(印),符号. イナウ シロシ=イナウにつける印.アイ シロシ=竹で作った鏃につける印.萱野茂の先祖のアイシロシは横三本の棒の上へ魚の背びれである. (出典:萱野、方言:沙流)
- situkap
- シトゥカㇷ゚ §141 ヤマブドウ (9) situkap (si-tú-kap)「シとぅカㇷ゚」[situ(闘争用のこん棒)kap(皮)] 茎の皮 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suneni
- スネニ 【名】[sune-ni カンビの皮の明り・木] 明りにするカンビ(樺)の木の皮をはさむ棒、 2尺5寸(75センチ)ほどの長さ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sutu
- ストゥ 【sutu】 制裁棒:イワニ(アオダモ)製. 図[ストゥ] (出典:萱野、方言:沙流)
- suwat
- スワッ 【名】[su-at 鍋・かかる] 炉かぎ(いろりの上に鍋をかけるために上から下げてある棒、 鍋のつるをひっかけられるように刻み目をつけてかぎにしてある)。 cikuni suwat チクニ スワッ 木の炉かぎ。 káne suwat カネ スワッ 金(かね)の炉かぎ(先がかぎになっている)。 su suwat or wa atte ス スワッ オㇿ ワ アッテ 鍋を炉かぎにかけなさい=鍋をしまいなさい。(W) ☆参考 昔は煮炊きするためにも鍋を片づけるためにも炉かぎにかけた。 {E: a hook, a fire hook, a metal hook suspended above a fire or brazier for holding pots etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- tat
- タッ 【名】[植物]樺(「カンビ」)の皮(燃えやすいのでたきつけにする)。 a=eápeari tat アエアペアリ タッ たきつけのカンビの皮。 cinoye tat チノイェ タッ [ねじれた・カンビの皮] 明り(sune スネ)にするためにくるくる巻いたカンビの皮。 これを2尺5寸(75センチ)ほどの木の棒(suneni スネニ)にはさんで使う。(W) ☆参考 外へ持って出るたいまつ(tatuspe タトゥㇱペ)にもカンビの皮を使う。(NK)〔知分類 p.1〕 {E: the bark of the birch tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- taype/taype(he)
- タイペ/タイペ(ヘ) 【taype/taype(he)】 血統,子孫,胤,子〔悪口〕. マㇰ タ エカシ カ イッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカ エオ.ソンノ ウェン ペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのにその血統も手癖が悪い.本当に悪い者だよね.ウェシサㇺ タイペヘ=悪い和人の血統.ウェンペ タイペヘ=悪い者の血統.カニ カ ク・タイペヘ インネ クス ク・ヤヤㇷ゚テ.エタㇻカ イタㇰ エタㇻカ イキ ソモ ク・キ シコㇿ ク・ヤイヌ=私も,私の末裔が大勢なので自重したい.でたらめを言ったりでたらめしたりしてはならないと私は考える. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekusnit(c-i)
- テクㇱニッ §064.あばら;あばらぼね(17)胴についている肋骨 tekus-nit(c-i)〔té-kuš-nit てクㇱニッ〕[tek(手)+us(ついている)+nit(串、細棒)]⦅ニシべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- temesirkik
- テメシㇼキㇰ 【自動】[tem-e-sir-kik 手・で・あたり・を打つ] 手であたりをたたく、 (ユーカラに合わせて)手でひざなどをたたいて拍子を取る。 yúkar akusu néa kucan ahun híne temesirkik kor an ayne ユカㇻ アクス ネア クチャン アフン ヒネ テメシㇼキㇰ コㇿ アン アイネ (兄が)ユーカラを歌うとその雌熊が入って来て手で拍子を取っていてから。(NK民話) ☆参考 木の棒で拍子を取る(rep レㇷ゚)には炉ぶちをたたくが、 手で拍子をとるときはひざなどをたたく。(KSg) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toypunki
- トイプンキ 【名】[toy-punki 土地・番人] 土地の「番兵」(=番人)=土地の目印の木。 toypunki ne kus a=kar wa a=así wa an トイプンキ ネ クㇱ アカㇻ ワ アアシ ワ アン 土地の番兵にこしらって(=つくって)立ててある。(S) ☆参考 木の棒を縦横十文字に(ちょうど十字架のような形に)組み合わせてしばったもの(kuytakpe クイタㇰペ)を、 自分の見つけた所だという目印として立てておく。 その十文字の木を言う。(S) ☞kuytakpe クイタㇰペ {E: a wooden cross used as a land marker.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumasnu
- トゥマㇱヌ 【自動】[tum-asnu 力・が充分ある](体が)丈夫である、 健康である、 (棒のようなものが)丈夫だ(折れにくい)。 tumasnu cikuni kumaha kar トゥマㇱヌ チクニ クマハ カㇻ 丈夫な木で物干し竿をつくりなさい。(S) hemanta ene tumasnu p ne siri an hi an! ヘマンタ エネ トゥマㇱヌㇷ゚ ネ シリ アニ アン! なんとまあ強いもんだなあ(ものをたくさん背負ったりよく働き乱暴なこともする)。 tumasnu nociw トゥマㇱヌ ノチウ よく光る星。 {E: to be healthy; strong.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túna
- トゥナ 【名】火棚。 ☆参考 いろりの上方に、 二本の parpesni パㇻペㇱニ (天井の縦の梁)のそれぞれの下に丸太を一本ずつ、 túnakotni トゥナコッニ《火棚がついている木》で吊り下げ、 その二本の東端と西端に横向きに棒を渡し、 その上に簀(す)をのせる。 これを isatkeki イサッケキ《物干し簀》という。 横向き(南北方向)の棒の中央の下に、 縦(東西方向)にもう一本の丸太を結びつける。 または túnaikkewkotni トゥナイッケウコッニ で吊り下げる。 この中央の丸太を túnaikkew トゥナイッケウ《火棚の背骨》という。 その先端(東端つまり上座側)を削って細く上向きにしてある。 この部分を túnaetu トゥナエトゥ《火棚の鼻》という。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tusurepni
- トゥスレㇷ゚ニ 【tusu-repni】 呪術の時に手に持つ棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyka
- トゥイカ 【位名】[概](所は tuykasi/tuykaske トゥイカシ/トゥイカㇱケ) ①…の上、 …の上端、 (出入口や窓の)すぐ上の所。 tek tuyka ta amam pus uwecururse テㇰ トゥイカ タ アマㇺ プㇱ ウウェチュルㇽセ (稲の穂摘みをしていると)手の上側に稲の穂が集まってくるようだ。(S) ②(動詞の後に置かれて)…している最中。 onkami tuyka/itak omare オンカミ トゥイカ/イタコマレ [雅](その神は)拝礼 (伝統的な形のあいさつ)をしながら言葉を言った。(W神謡語り) tuyka ta トゥイカ タ …しながら/しているときに。 i=kusa tuyka ta a=kowépekennu イクサ トゥイカ タ アコウェペケンヌ 私は舟で川を渡してもらいながら(彼に)事情をたずねた。(NK民話) e=soyne tuyka ta Ayoro nupuri kasi un yam e=carpa nankor エソイネ トゥイカ タ アヨロ ヌプリ カシ ウン ヤㇺ エチャㇻパ ナンコㇿ あなたは外へ出ると同時にアヨロ山の上に栗をばらまきなさい。(W神謡語り) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは、 ipe tuyka ta イペ トゥイカ タ《食べながら》はユカルの言葉で、 日常語では ipe=an kor イペアン コㇿ だと言った。 それに対し姉のワテケさんは「húci フチ《おばあさま》がよく言った」と反論した。 ☆参考 机やござや紙の「上」は tuyka トゥイカ ではなく ka カ。 ドアのすぐ「上」、 棒や杖の「上端」などが tuyka トゥイカ。 ☆参考 「…しながら」には kurka クㇽカ も使われる。 ☆対語 tuypok トゥイポㇰ {E: ①above… ②in the middle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuy
- ウフイ 【自動】燃える、 焼ける、 こげる。 uhuy wa paspasi an ウフイ ワ パㇱパシ アン (パンが)こげて炭に(真っ黒に)なった。(W) cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える(火事)。 kotan un rok hi maciya un rok hi uhuy wa paye コタン ウン ロキ マチヤ ウン ロキ ウフイ ワ パイェ 村のあった所や町のあった所が燃えて行った。(W会話) ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ ランプが燃える(ともる)。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 焼けた柱(女性が死んだあと焼いた家の)。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ 「焼けぼっくい」焼け跡に立っている焼けこげた棒杭。(W会話) sir-uhuy シルフイ[完動]あたり/地/山が燃える(山火事や野火で)。 ☆参考 調理のことではなく、 家や野山や物などが燃えたり焼けたり、 食べ物でも焼けすぎてこげたりすることを言う。 {E: to be burnt; scorched.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaciw
- ウカチウ 【自動】[u-kaciw 互い・を槍等でつく](棒や槍などを、 ねらいを定めて投げて)互いに突き合う/刺し合う、 一方が他方を突く/刺す。 {E: to strike, hit, stab each other (with a stick, spear etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukauk
- ウカウㇰ 【u-ka-uk】 綾取り(する). フチ エ・ヌー.カニッ オㇿ ワ ポンノ カ クㇰ(ク・ウㇰ) ナ アニー.ク・サハ トゥラ ウカウㇰ・アン ナ=おばあちゃん聞こえるかい.糸を掛ける棒から少し糸を取るよ.お姉ちゃんと綾取りするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokanpietaye
- ウコカンピエタイェ 【自動】[u-ko-kanpi-etaye 互い・に対して・紙・を引く] くじびきする。 ☆参考 紙でなく棒でやってもこの語を使う。(S) {E: to draw a lottery.} (出典:田村、方言:沙流)
- uraynikina
- ウライニキナ §029 ハンゴンソウ ななつば (9) urayni-kina (u-ráy-ni-ki-na)「ウらイニキナ」[uráyni(棒)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- utnit
- ウッニッ 【名】[概][ut-nit 肋骨・棒](一本一本の)肋骨、 「脇の下から肋骨の一本一本分かれたとこ。」 (S) ruwe utnit ルウェ ウッニッ 太い肋骨。 áne utnit アネ ウッニッ 細い肋骨。 ☆参考 左右の肋骨のつながりは ninkew'utomusi ニンケウウトムシ、 つながりから肋骨の部分全体は penrampone ペンランポネ《胸の骨》。 {E: the ribs.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweirpak
- ウウェイリパㇰ 【u-e-irpak】 同時に,一緒に. ソンノ ウウェイㇼパㇰノ エチ・オカ ㇷ゚ ロルン メノコポ エネ アリキキ エ・シキヒ ニテマカ(ニッ エマカ) ワ インカㇻ=本当に同時に生まれたお前たち,上隣の娘のあの働くこと,お前の目(の上まぶたと下まぶたの間)に棒を挟んで見ろよ.*用例の言葉は母親から実の娘を叱る言葉だが,叱られた娘は比較された娘のことをわけもなく憎むものなので言ってはいけない.私のいとこ姉はるのが聞かせてくれた言葉であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkakukutu
- ワッカククトゥ §014 ヨブスマソウ (2) wakka-ku-kutu (wák-ka-ku-ku-tu)「わッカククトゥ」[wakka(水)ku(飲む)kutu(円棒、筒)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakutu
- ワッカクトゥ §014 ヨブスマソウ (1) wakka-kutu (wák-ka-ku-tu)「わッカクトゥ」[wakka(水)kutu(筒、円棒)] 茎 ⦅様似、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkao-kame
- ワッカオカメ 【名】[wakka-o-kame 水・(そこ)に入っている・かめ(日本語)]水がめ。 (S) 1950〜60年代、 まだ水道のない所では、 桶(níoki ニオキ)を天びん棒でかついで共同水道から水を汲んで来て、 台所の流しの脇の大きなかめに入れておいて使った。 もっと昔は沢や泉(sinpuy シンプイ)へ汲みに行ったと言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenpe
- ウェンペ 【wen-pe】 悪人,悪者,貧乏人. マㇰタエカㇱ カ イッカ ㇷ゚ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカエオ ソンノ ウェンペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのにその血統も手癖が悪い,本当に悪い者だよね.ネア ウェンペ アン ヒ ア・エラマン ヒ ネ ヤクン エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ) ク・コチョラウキ ナ=あの悪者のいる所をお前が知っているのなら私に教えてくれ,これから向かって行くから.イㇱラㇺネ ㇷ゚ ウェンペ シコㇿ ア・イェ ヤッカ アイヌ オピッタ ソモ ネ ㇷ゚ ネ ヤイヌミウェン ペ カ オカ ニサㇱヌ トゥマㇺ コㇿペ オラーノ トランネ ㇷ゚ ソンノ ウェンペ ネ ワー=不自由している者,貧乏人といってもそれらの者全部ではないものだ,病気の者もいるし健康な身体でありながら骨惜しみの怠け者こそ本当の貧乏人だよ.*アイヌ社会でのウェンペ(悪い者)とは,泥棒,手癖が悪いこと.健康な体でありながら働きもしないで食べるにも困るような貧乏している者はアイヌ(人間)とは言わず,ウェンペ(悪い奴)と言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarur
- ヤルㇽ 【ya-rur】 網の棒,流し網の柄. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykimuykanomi
- ヤイキムイカノミ 【yay-kimuy-ka-nomi】 自分自身の守り神に願いごとを念じる.▷ヤイ=自身 キムイ=頭 カ=上 ノミ=祭る,拝む.礼拝 *カムイノミ(神に祈る)時に棒酒箸の先へおみきをつけ,左肩,右肩,次に頭へつける,このやり方をヤイキムイカノミという. (出典:萱野、方言:沙流)
- yomtek
- ヨㇺテㇰ 【自動】[yom-tek (ひきつることを表す語根)・ちょっと…する] 足が棒になる(つかれて足が固くなる)。 ☆参考 古い言葉。 今は nicitne ニチッネ と言う。(S) {E: for the legs to go stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- yomtekkam
- ヨㇺテッカㇺ 【名】[概](所は yomtekkami(hi) ヨㇺテッカミ(ヒ))[yomtek-kam 足が棒になる・肉] ももの裏(後ろ)側。 ☆参考 古い言葉。 今は omtuypok[概]/omtuypoki[所] オㇺトゥイポㇰ/オㇺトゥイポキ《ももの下側》と言う。 {E: the inner thighs.} (出典:田村、方言:沙流)
- yúkar
- ユカㇻ 【自動/名】①[自動]ユーカラ(英雄叙事詩)を歌う。 ②[名]ユーカラ、 英雄叙事詩。 ③(語構成要素として)[自動](1)ものまねする(人の言った言葉も仕草もそっくりにまねする)。 (2)[< (1)]叙事詩を歌う。 ☆発音 沙流川の川下のほうや鵡川のほうでは、 r ㇻㇼㇽㇾㇿ に終わる他の語の場合と同様、 語末の r ㇻ は ラ のようには発音せず、 むしろ ル に近い音色に発音する。 ワテケさんはこの語を日本語として言うときでも、 「ユーカラ」とは言わず「ユカル」と言っていた。 ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)は口承文学のジャンルの一つで、 この地方では、 Poyyaunpe ポイヤウンペ《小さい陸の人》と呼ばれるみなしごの少年が自叙する形の叙事詩をいう。 昔は主に男が歌ったという。 昔、 oyna オイナ 「聖伝、 神伝、 聖典」と呼ばれて区別されたジャンルも、 この時代の歌い手には yúkar ユカㇻ と呼ばれる。 女子が主人公で女子が歌う叙事詩を menokoyukar メノコユカㇻ 「女の叙事詩」と呼び、 これと区別して男が主人公で主に男が歌う英雄叙事詩を okkayoyukar オッカヨユカㇻ 「男の叙事詩」と呼ぶこともある。 一方、 主に鳥やけものなどの神が主人公で自叙する、 折り返しを入れて歌われる「神謡」は、 下流で kamuyyukar/kamuyukar カムイユカㇻ/カムユカㇻ[< kamuy-yukar 神・叙事詩]と呼ばれ、 中流では menokoyukar メノコユカㇻ[menoko-yukar 女・叙事詩]と呼ばれる。 この地方でただ yúkar ユカㇻ というときは、 上述の、 みなし子の少年が主人公でこれが自叙する英雄叙事詩を指す。 これは、 日常会話や昔話、 即興歌などでは通常使われない独特の語句や、 古風な美文調の言い回しや複雑に入り組んだ文法を含んでいる。 通常木の棒(たきぎの一本)で炉ぶちをたたいて拍子をとりながら歌い、 聞き手はときどき hot ! ホッ! という合の手を入れる。通常のユーカラのほかに、 おもしろおかしい言葉や内容を中にはさんで笑い楽しむユーカラを sinot yúkar シノッ ユカㇻ《遊びのユーカラ》と言う。 ☆参考 eyukar エユカㇻ …をものまねする(言葉や仕事をそっくりに)。 koeyukar コエユカㇻ …(人)の…をものまねする。 yayeyukar ヤイェユカㇻ 自分のことを(神謡として)歌う。 ☆参考 樺太方言では yuukara ユーカラ が歌うことを言い、 北海道南部の yúkar ユカㇻ に似た口承文学に hawki ハウキ というものがある。 ☞kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ {E: ①to recite yukar (v.). ②yukar; epic folktales(n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yukkutu
- ユㇰクトゥ §029 ハンゴンソウ ななつば (6) yuk-kutu (yúk-ku-tu)「ゆㇰクトゥ」[yuk(シカ)kutu(筒茎)、ただし、語源はi(それを)uk(取り出す)kutu(円棒茎)] 茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一