国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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awun utar
アウンウタㇻ 【aw-un utar】 隣人.▷アウ=内 ウン=〜の,〜に住む ウタㇻ=仲間たち (出典:萱野、方言:沙流)
awun-mimtar
アウンミㇺタㇻ 【名】[aw-un-mimtar 家の中・の・庭]土間(sem セㇺ から入ってすぐの、 いろりより西の、 rútomunki ルトムンキ《土間敷き》のある所)。(S) ☆対語 soyun-mimtar ソユンミㇺタㇻ 外庭、 ごみすてば。(S) (出典:田村、方言:沙流)
awuncise
アウンチセ 【aw-un cise】 隣の家. (出典:萱野、方言:沙流)
awunkur
アウンクㇽ 【aw-un kur】 隣の人.▷アウ=隣 ウン=〜の,〜に住む クㇽ=人 アウンクㇽ アン ヤ アㇻパ ヌカㇻ ワ エㇰ!=隣の人がいるかどうか行って見て来い! (出典:萱野、方言:沙流)
Awunmosir
アウンモシㇼ 【名】[aw-un-mosir 隣り・の・国][地名] 青森。 {E: a place name: Aomori.} (出典:田村、方言:沙流)
awuntonpi
アウントンピ 【名】[aw-un-tonpi 家の中・の・光るもの] [雅]「たちび」。(S)(燃えている火のことか。 「たきび」(=いろりの火)の誤記か。) ☆対語 rikomatonpi リコマトンピ 空の太陽。 (出典:田村、方言:沙流)
mawunmawun
マウンマウン 【自動】[maw-un-mawun 息・がそこにつく・(重複)] 心が落ち着いていなくて、 人の言いなりで考えが動く。(S) {E: to be ill-at-ease.} (出典:田村、方言:沙流)
rawunnet
ラウンネッ 【名】[raw-un-net 沈む底・にある・流木] 水中に沈んでいる流木。 rawunnet ya eokok wa oraun cep ka c=éomken ラウンネッ ヤ エオコㇰ ワ オラウン チェㇷ゚ カ チェオㇺケン 沈んだ流木に網がひっかかって鮭がさっぱり(=全然)とれなかった。(S) {E: sunken driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
sawun
サウン 【連体】[sa-w-un 前の方・(母音連続をさける挿入音)・にある]前の。 sawun-amunin サウンアムニン 前腕、 下膊(ひじと手首の間)。 (=sanke-amunin サンケアムニン) sawun masar サウン マサㇻ 前側の段丘の斜面 (「海岸が前の低い方と後ろの高い方の二段になっているときの前の低い方」)。(S)/海に近い草原。(W) ☆参考 ユーカラの中ではこれを ranpes ランペㇱ と言う。 ☆参考 makun マクン 奥の。(S) {E: the front; the fore.} (出典:田村、方言:沙流)
eomken
エオㇺケン 【他動】(eomuken エオムケン の聞きまちがいであろう。) rawunnet ya eokok wa oraun cep ka c=éomken ラウンネッ ヤ エオコㇰ ワ オラウン チェㇷ゚ カ チェオㇺケン (c=éomuken チェオムケン であろう)。 沈んでいる流木に網がひっかかって鮭もさっぱりとれなかった。(S) ☞eomuken エオムケン {E: to not catch any prey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
masar
マサㇻ 【名】海辺の(砂浜より上の)斜面。 sawun masar サウン マサㇻ [sa-un-masar 前・の・海辺の斜面] 海辺の斜面が二段になっているとき海側の部分。 makun masar マクン マサㇻ [mak-un-masar 奥側・の・海辺の斜面] 海辺の斜面が二段になっているとき陸側の部分。 {E: a slope at the beach or seashore (above, beyond the sandy beach).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
net
ネッ 【名】流木、 寄り木(川や海を流れて来た木。 拾ってたきぎにする)。 atuy or ta mom net アトゥヨッタ モㇺ ネッ 海の流木/寄り木。 pet or un mom net ペトルン モㇺ ネッ 川の流木/寄り木。 rawun net ラウン ネッ 水中に沈んだ流木/寄り木。 net uwomare ネッ ウウォマレ 流木/寄り木拾いする。 ☞nétuk ネトゥㇰ {E: driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
ranpes
ランペㇱ 【名】[ra-un- pes 下・の・段丘](?) [雅] 海岸の砂浜(otanikor オタニコㇿ)より上の、 坂になっている所が二段になっているときその下の方の斜面。 ranpes kunne/cisiturire ランペㇱ クンネ/チシトゥリレ [雅]海岸の斜面のように長く伸びている(宝器がたくさんあって左右前後上下に並べられ積み重ねられていることを描写する慣用表現)。(Sユーカラ) (NK民話) ☆対語 rikun-pes リクンペㇱ ☆参考 日常語では sawun masar サウン マサㇻ。(S) {E: a sandy beach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rikoma-tonpi
リコマトンピ 【名】[rik-oma-tonpi 高い所・にある・光るもの] [雅]月。 ☆参考 「ユカルの中で言う。」 (S) ☆参考 tonpi トンピ は < tom-pi トンピ、 tom トㇺ は《光る》、 pi ピ は < pe ペ《もの》であろうか? ☆対語 awuntonpi アウントンピ「たちび」 (S)(いろりの燃えている火のことか。「たきび」の誤記か。) {E: the moon.} (出典:田村、方言:沙流)
sa 3
サ 【位名語根】①前の方(山手の方向に対して)海手の方向、 (家の中で、 奥の方に対して)いろりの方向。 san サン (山手の方向から海手の方向へ)行く、 来る、 出る、 (いろりの近くへ)出る。 hesasi ヘサシ いろりの方向へ。 sáta サタ 前(いろりの方)に。 sawun サウン[< sa-un]前(海側の方)の。 ②(血統に関して)子や子孫の方向。 sani サニ …の子/子孫。 (出典:田村、方言:沙流)