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- a
- ア 【a】 座る. アプンノ ア ワ アン!=静かに座っていろ!オッカイポ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) エ・ア コㇿ ポンユㇰ ポカ エ・オラウキ ナ テウン エㇰ ワ ア=若者よ、炉尻に座ると、小鹿も獲れないものだから、ここへ来て座れ.オッカヨ ア ヒ タ アナㇰネ ウキロセレ ア ヒ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=男が座る時は、あぐらをかいて座るのが、一番いいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】 燃える. アペ ア=火が燃える.サッ チクニ ホカ ア・オ コㇿ アペ ア=乾いた薪を、火に入れると、火が燃える. (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】 多い. オッコー エㇰ ワ インカㇻ! カㇺ ルㇽ ウウェヘ ア ワ イカ ノイネ シㇼキ コチヒ ヤンケ ヤン!=姉よ,来て見てくれ!肉汁の汁が多いので、溢れそうだ.半分上げなさい!ウコニン クナㇰ ク・ラム ア ㇷ゚ エイタサ ウウェヘ ア ワ ウコカㇻセ=煮つまると思ったのに、あまりに煮汁が多すぎて、煮つまらない. (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】 〜(し)た〔動作の完了、または過去〕. アㇷ゚ト アㇱ ア コㇿカ シㇼメマン カ ソモ キ=雨が降ったけれど、涼しくなりもしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】 〜(し)たか〔過去疑問〕. エㇰ アー?=来たかい?エ アー?=食べたかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】 強意を表わす. アアネㇷ゚=とても細いもの←アㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- a
- ア 【a】座る.アプンノ ア ワ アン!=静かに座っていろ!オッカイポ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) エ・ア コㇿ ポンユㇰ ポカ エ・オラウキ ナ テウン エㇰ ワ ア=若者よ、炉尻に座ると、小鹿も獲れないものだから、ここへ来て座れ.オッカヨ ア ヒ タ アナㇰネ ウキロセレ ア ヒ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=男が座る時は、あぐらをかいて座るのが、一番いいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a 1
- ア 【自動】[単](複は rok ロㇰ) ①(一人が)座る。 móno a モノ ア ひざを折って下に座る。(S) toanta a トアンタ ア あそこに座りなさい。(S) a ka ecakke wa hopecinea ア カ エチャッケ ワ ホペチネア (彼は)座るのをきたながってしゃがんでいる。(S) ②(寝ないで)起きている。 a ohor kur ア オホㇿ クㇽ (直訳すると)座っているのが長い人=夜ふかしの人。 ☆参考 いろいろな座り方:kokkaea コッカエア ひざをついてかかとを立てて座る。 hopecinea ホペチネア しゃがむ。 ukirosore ウキロソレ あぐらをかく(男子の正式な座り方)。 yayokucikaewak ヤヨクチカエワㇰ ひざを折ってかかとの上に尻をのせて座る(女子の正式な座り方)。 honumsamomare wa a ホヌㇺサモマレ ワ ア 横座りする。 ☆対語 as アㇱ 立つ、 立っている。 hopuni ホプニ 立ち上がる、 起き上がる。 {E: ①to sit. ②to be awake (not asleep). ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a 2
- ア 【自動】(煮物の汁が)多い。 uwehe a ウウェヘ ア 煮物の汁が多い。 uwehe a eytasa ki ayne péne ウウェヘ ア エイタサ キ アイネ ペネ 汁があまり多くてビチャビチャになった。(S) ☆参考 川の水が多いことは poro ポロ。 ものが多いことは最も一般的には、 poronno an/oka ポロンノ アン/オカ。 人が多いことは inne インネ。 {E: for there to be a lot of (soup).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a 3
- ア 【間投】①あ(思いついたとき)。 ②(歌でリズムを整えるために入れられた音の一つ)。 {E: ①Ah! (on remembering something) (interject.). ②one of the sound put in a song to keep the rythm steady.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a 4
- ア 【助動】(以前に) …した (完了)。 a korka ア コㇿカ (以前は)…したけれども (今は…)。 a p (ora) アㇷ゚ (オラ) …したのだったが、 …したのに。 a p sekor ア プ セコㇿ …したとたんに。 a p un アプ ン …したのだよ、 …する/したなあ/ねえ (感情)。 (出典:田村、方言:沙流)
- a 5
- ア 【助動】[< a 4](二度か三度くり返されて)…a …a …ア…ア…してしてし続ける、 くり返しくり返し/どんどん/さんざん…する。 cis a cis a チサ チサ 泣いて泣いて泣き続けた、 さめざめと泣いた、 泣きに泣いた。 ☆参考 …a …ア は多くの場合二回、 ときには三回反復される。 ☆参考 自動詞の不定人称形すなわち… =an …アン の形につくときは、 自動詞語幹はくり返されず… =an a an a …アナ アナ となる。 cis=an a an a チサナ アナ (引用文中で)私は泣いて泣いて泣き続けた、 私はさめざめと泣いた。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a 6
- ア 【接助/終助】[ya ヤ の y が子音の後で落ちた形]…でしょうか、 …か、 …かどうか。 néun iki=an a ka ネウン イキアナ カ (=néun iki=an ya ka ネウン イキアン ヤ カ) 自分はどうしたのか。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a 7
- ア 【終助】(慣用表現で)…する/したなあ/ねえ。 sonno an a! ソンノ アナー! 本当にそうだねえ。(W会話) icakkere háwas hi ne a! イチャッケレ ハワシ ネ ア! きたならしい(=いやな)話だなあ(=あんなこと聞きたくもない)。(S) ta…a! タ…ア! なんと…だなあ。 inunukeaski ta háwas a! イヌヌケアㇱキ タ ハワサ! かわいそうな話だなあ。 neppo ciramanki ta háwas a! ネッポ チラマンキ タ ハワサ! なんと思いがけない話だろうねえ。(W会話) ine a p イネ アㇷ゚/ine-a-p イネアㇷ゚ ☞ineap イネアㇷ゚ ☆発音 前の語に続けて、 語末子音と一緒に一つの音節にして発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- #NAME?
- ターラ 【tara】 〜に, モイレターラ=遅くに.ラッチターラ=静かに. (出典:萱野、方言:沙流)
- #NAME?
- アン 【=an】 私,私たち〔人称接辞〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- #NAME?
- アㇱ 【=as】 私,私たち〔人称接辞〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- (a-)ekonramu-sitne
- エコンラムシッネ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(13)うつらうつらする[気を失ってから我に返る直前の半意識の状態にある](a-)ekonramu-sitne〔e-kón-ra-mu-šit-ne エこンラム・シッネ〕[a-(我)、e(それについて)、kon(<kor 持っている)、ramu(その心・心臓〔が〕)、sit(糸などのもつれた玉)、ne(のようになる)]⦅ホロベツ,サル―ユ研Ⅱ, pp.466〜467⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- (a-)ekonramu-tanak-tanak
- エコンラムタナㇰタナㇰ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(12)うつらうつらする[気を失ってから我に返ろうとする前の半意識の状態、ゆめうつつの状態にある](a-)ekonramu-tanak-tanak〔エこンラム・たナㇰタナㇰ〕[a-(我)、e(それについて)、kon(<kor もっている、自分の)、ramu(その心〔が〕]、tanak-tanak(うつらうつらする)>⦅サル―ユ研Ⅱ、 p.599⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- -a 9
- ア 【接尾】[名詞の所属形形成](所属語尾とも呼ぶ。 母音 a ア + 子音に終る語幹のうちのあるものにつく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにその後に ha ハ がついて(つまり語幹に -aha アハ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では長短二つの形を合わせて…a(ha) のように表記してある。) sar サㇻ [概]尾;sara(ha) サラ(ハ) [所]…の尾。 (出典:田村、方言:沙流)
- -aha 3
- アハ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 所属形の「長い形」をつくる。) ☞-a ア (出典:田村、方言:沙流)
- -ar
- アㇻ 【接尾】[不定使役形接尾辞](=-yar ヤㇻ)(子音の後で y が落ちた形。 母音の後では -yar ヤㇻ の形が使われる。) kar カㇻ …をつくる;karar カラㇻ …を人につくってもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- -atki
- アッキ 【接尾】(自動詞をつくる。 限られた決まった語にのみ現われる。)tusus トゥスㇱ (擬態);tususatki トゥスサッキ ガタガタふるえる。 sam サㇺ 横;samatki サマッキ 横向きになる。 sine シネ 一つの;sineatki シネアッキ 決まる。 sikari シカリ 丸い;sikannatki シカンナッキ 回る。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ha 2
- ハ 【接尾】[所属形形成](本辞典では「所属語尾」とも呼ぶ。 名詞の所属形の長い形をつくる。 母音 a のあとにつく。 短い形は概念形と同形。) sapa サパ [概]頭;sapa サパ/sapaha サパハ [所]…の頭/彼の頭。 (出典:田村、方言:沙流)
- -itara
- イタラ 【接尾】[動詞接尾辞](擬音・擬態のCVCV(n)(子音+母音+子音+母音(+n))の形の二音節の語基に接尾して、 状態が続いていることを表す自動詞をつくる。 物音の場合は小きざみな音が続いていることを表す。) sasunitara サスニタラ (歩くときに衣(きぬ)ずれの音が)サラサラと鳴っている。 soyunitara ソユニタラ (火あかりが)外へもれている。 onuitara オヌイタラ 聞こえている。 ☆参考 CVC(子音+母音+子音)の語根には -natara ナタラ がつく。 ☞-natara ナタラ (出典:田村、方言:沙流)
- -ka 5
- カ 【接尾】[他動詞形成](自動詞語根やその重複形・派生形などの語基について他動詞をつくる。 決まった少数の語にのみ現れる。) nam ナㇺ 冷たい/ぬるい/冷たくなる/ぬるくなる; namka ナㇺカ 冷たく/ぬるくする。 (出典:田村、方言:沙流)
- -kar 4
- カㇻ 【語根/接尾】①[語根]…をつくる/する/払う。 ☞kar カㇻ 1 ②(植物の実や花など)を摘む。 ☞kar カㇻ 2 ③(雨など)に当たる。 apto アㇷ゚ト 雨 ; aptokar アㇷ゚トカㇻ 雨に当たる。 réra レラ 風 ; rérakar レラカㇻ (1)風に当たる。 (2)伝染病に感染する。 ☞kar カㇻ 3 ④(主に名詞、 自動詞の後について動詞をつくる。 語根 kar カㇻ《…をつくる、 する》とは、 意味の並行しない場合も多い。) munkar ムンカㇻ 畑のごみを焼く。 ⑤(自動詞に接尾して他動詞をつくる。) hotuye ホトゥイェ 呼び声をあげる;hotuyekar ホトゥイェカㇻ …を呼ぶ ahup アフㇷ゚ (二人以上が)入る;ahupkar アフㇷ゚カㇻ (子ども)をもらう(養子にする)。 {E: ①to make, do… ②to pick… ③to be exposed (to rain etc.). ④… ⑤…} (出典:田村、方言:沙流)
- -kosanpa
- コサンパ 【接尾】[動詞接尾辞](意志によらない出来事を表す動詞の語根/語基や擬態・擬音の語根に接尾してその出来事が不意に瞬間的に起こることを表す自動詞をつくる。)急に…する/…となる。 mak マㇰ (開くことを表す語根);makkosanpa マッコサンパ パッと開く/パッと明るくなる。 rew レウ (曲がることを表す語根);rewkosanpa レウコサンパ カクンと曲がる。 yas ヤㇱ (裂けることを表す擬音の語根);yaskosanpa ヤㇱコサンパ バリッとものの裂けるような音がする。 noy ノイ (ねじれることやふらっと倒れることを表す語根); noykosanpa ノイコサンパ 急に倒れる(急死する)。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの言葉では、 単数形 -kosanu コサヌ はなく、 単複の区別なく -kosanpa コサンパ が用いられる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -kosanu
- コサヌ 【接尾】[動詞接尾辞] 急に…する/…となる(=-kosanpa)。 yas ヤㇱ (裂けることを表す擬音の語根);yaskosanu ヤㇱコサヌ バリッとものの裂けるような音がする。(HC民話) ☆参考 沙流川中流の二風谷の話者の言葉。 単数形の形だが複数形があるかどうか未出のため不明。 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんはこれを使わず、 -kosanpa コサンパ の形を使う。 (出典:田村、方言:沙流)
- -na 5
- ナ 【接尾】(位置名詞やその他の位置関係を表す語に接尾して)…の方/方向。 ☆参考 決まった語に現れる。 意味の関係も、 必ずしもはっきりしない場合もある。 これの接尾した語には、 連体的にあるいは連用的に用いられるものもある。 (出典:田村、方言:沙流)
- -natara
- ナタラ 【接尾】[自動詞接尾辞] (擬態・擬音の語根に接尾し、 状態や音が続いていることを表す自動詞をつくる。 CVC(子音+母音+子音)の後につく。) cas チャㇱ (サッパリしている状態を表す擬態の語根);casnu チャㇱヌ サッパリしている;casnatara チャㇱナタラ 余計なものがなく、 なんの曇りもなく、 全体がすっかりきれいになっている。 sas サㇱ (擬音の語根);sasnatara サㇱナタラ (帯を締めるとき)サアッサアッと鳴っている。 (sasunitara サスニタラ は歩くときの衣(きぬ)ずれの音がサラサラと鳴っていることを言う。) ☆参考 CVCVC(子音+母音+子音+母音+子音)の後、 CVCV(子音+母音+子音+母音)の後には -itara イタラ がつく。 ☞-itara イタラ (出典:田村、方言:沙流)
- -pa 9
- パ 【接尾】[動詞の複数形形成接尾辞] ①(語根/語基に母音が接尾して単数形ができる種類の動詞に、 母音がつかずに語根/語基にこの -pa がついて複数形ができる。) mak-a マカ [単]/mak-pa マㇰパ [複] …を開く。 hopun-i ホプニ [単]/hopun-pa ホプンパ [複] 起き上がる、 飛ぶ。 ②(複数形について、 または単複の区別のない動詞について、 二人以上/二つ以上であることをよりはっきりと示す、 また二人以上/二つ以上が/を皆…する、 ということを表す。) ☆参考 自動詞の不定人称形では、 通常 ②の -pa パ は =an アン の後につき、 …=an-pa …アンパ という形になる。 paye パイェ 彼ら(二人以上)が行く; paye-pa パイェパ 彼ら(二人以上/大勢)皆が行く; paye=an-pa パイェアンパ あなたを含む私たち皆が行く/(引用文で)私たちは(二人とも/皆)行く。 ①の複数形ではこのことは起こらない。 たとえば hopunpa=an ホプンパアン は …=an-pa アンパ とはならない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -utar 2
- ウタㇻ 【接尾】[< utar 人々]…たち (「…あと」)。 ku=poutari クポウタリ[ku=po-utar-i] 私の息子たち(息子や娘)。 (ku=poho クポホ 私の息子。) onautar オナウタリ [ona-utar-i] 彼の父親たち(=父母)。 (onaha オナハ 彼の父親。) {E: a plural suffix marker for people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -wosmare
- ウォㇱマレ 【他動語幹】(次のような表現の中で) tane anakne/okkayo sirpo/e=wosmare wa kus タネ アナㇰネ/オッカヨ シㇼポ/エウォㇱマレ ワ クㇱ [雅]今はもうあなたは一人前の男の姿になられましたから。(Sユーカラ) ☆参考 uwosmare ウウォㇱマレ にアクセントを前に動かす接頭辞がついたときに語幹として出る形。 ☞uwosmare ウウォシマレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -yáni 2
- ヤニ 【自動語幹】☞iyani イヤニ (出典:田村、方言:沙流)
- -yánu
- ヤヌ 【自動語幹】☞iyanu イヤヌ (出典:田村、方言:沙流)
- -yar 3
- ヤㇻ 【接尾】[不定使役形接尾辞(母音の後で出る形)]不定の人に…させる/してもらう、 (自分でしないで)人に…してもらう。 nu ヌ …を聞く;nuyar ヌヤㇻ …を人に聞いてもらう。 ☆参考 子音の後では通常 y イ が落ちて -ar アㇻ の形になる。 nukar ヌカㇻ …を見る;nukarar ヌカラㇻ …を人に見てもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- -yemkoani
- イェㇺコアニ 【自動語幹】☞iyemkoani イイェㇺコアニ (出典:田村、方言:沙流)
- -yepanu
- イェパヌ 【自動語幹】☞iyepanu イイェパヌ (出典:田村、方言:沙流)
- -yomap
- ヨマㇷ゚ 【自動語幹】☞iyomap イヨマㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- -yomare
- ヨマレ 【他動語幹】☞iyomare イヨマレ (出典:田村、方言:沙流)
- -yoyamokte
- ヨヤモㇰテ ☞iyoyamokte イヨヤモㇰテ (出典:田村、方言:沙流)
- -yoyra
- ヨイラ ☞iyoyra イヨイラ (出典:田村、方言:沙流)
- -yuninka
- ユニンカ 【他動語幹】☞iyuninka イユニンカ (出典:田村、方言:沙流)
- -yutapke
- ユタㇷ゚ケ 【自動語幹】☞iyutapke イユタㇷ゚ケ (出典:田村、方言:沙流)
- 21)ʼʼʼ pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (21)ʼʼʼ pipa (pi-pa)「ピパ」 ⦅網走⦆河貝 (出典:知里動物編、方言:)
- 21)ʼʼ pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (21)ʼʼ pipa (pi-pa)「ピパ」 (出典:知里動物編、方言:)
- 21)ʼ pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (21)ʼ pipa (pi-pa)「ピパ」 ⦅春採、藻汐草、蝦夷拾遺⦆カラスガイ(春採) (出典:知里動物編、方言:)
- 4)ʼ topipa
- トピパ §218 カワシンジュガイ (4)ʼ to-pipa (to-pi-pa)「トピパ」 ⦅美幌、旭川、名寄⦆ヌマシンジュガイ、ヌマガイ(方言:カワ=woro-sey) (出典:知里動物編、方言:)
- =an 7
- アン 【人接】[不定人称主格自動詞型] ①(一般称)(代名詞は使わない)人が。 potara=an yakun oraun nep ka a=i=kóre yakun…a=uk yak pirka p ポタラアン ヤクン オラウン ネㇷ゚ カ アイコレ ヤクン…アウㇰ ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ (一般に人が)おはらいをしたら、 何かくれたら受け取ればいいのに。 ②(包括的一人称複数)(代名詞は aoká アオカ)相手を含む私たちが。 uinere=an kusu ne na ウイネレアン クス ネ ナ (あなたと私とで)どっちがほしいかの当てもの遊びをしよう。(S会話) ③(引用文中の自称)(代名詞は単数 asinuma アシヌマ、 複数 aoká アオカ)自分(たち)が、 私(たち)が(昔話をはじめ口承文学の中の用例のほとんどはこれである)。 “… ek=an” sekor hawean 「…エㇰアン」セコㇿ ハウェアン 「…(私は)来た」と彼は言った。(S民話) ④(敬意の二人称)(代名詞は aoká アオカ)あなた様が。 nen póka ponmatkor=an yakne ネン ポカ ポンマッコラン ヤㇰネ なんとかして(=どうか)あなたが第二夫人をお持ちになれば。(W民話) ☆参考 自動詞に接尾する。 他動詞・コピュラ ne ネ《である》・名詞などには a= ア が接頭する。 =an アン は人称接辞と言っても、 独立性が強く、 しばしば一つの動詞の機能を示す。 ☞an アン 2①,② ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- =as 3
- アㇱ 【人接】[対立的一人称複数主格自動詞型] ①相手を含まない私たち(話し手たち)が。 mína=as kor oka=as ミナアㇱ コロカアㇱ 私たち(私と彼)は笑っている。 ②(神謡の中で神の自称)神である私が。 pu tapka ta han cikiki/terke=as terke=as プ タㇷ゚カ タ ハン チキキ/テㇾケアㇱ テㇾケアㇱ 神である私は倉の上で(ピヨンピヨン)跳ねた。 (HC神謡) ☆参考 自動詞に接尾する。自動詞以外の語、 たとえば他動詞、 ne ネ《である》、 名詞などには ci=/c= チ/チ が接頭する。 ☆参考 神謡の中の神の自称でも、 昔話やユーカラ(英雄叙事詩)のように不定人称形(自動詞ならば=an アン が接尾した形)が使われていることもある。 {E: ①first person plural exclusive. ②reference to self for a god.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a wa cikitturiri
- ア ワ チキットゥリリ §448.すわる(座る)(40)座って足を伸ばす a wa cikitturiri〔á|wa|či-kít-tu-ri-ri あ・ワ・チきットゥリリ〕[座る・そして・足を伸ばしている]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- a(-an)
- ア §448.すわる(座る)(1)a(-an)〔あ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- a= 1
- ア 【a=】 ①私.私たち. イシカッタ(イシカㇼ タ) シノ ニㇱパ ア・ネ ワ…=私は石狩に住むとても裕福な者であって…[ウ・ユ].ア・オピッタ ア・エ パㇰノ アン ヤ?=私たちみんな食べるだけあるかい?カㇺ ア・エ ロー=肉を食べよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- a= 2
- ア 【a=】 ②あなた、あなたがた〔丁寧〕. チェㇷ゚ ア・エ ア?=魚をあなたは食べましたか? (出典:萱野、方言:沙流)
- a= 10
- ア 【人接】[不定人称主格他動詞型] ①[一般称]一般に人は/人が、 (特定の人ではなく)だれかが/だれでもが。 sekor a=ye セコㇿ アイェ …と(一般に人が)言う=言われる。 húresisam mosir sekor a=ye p ne wa フレシサㇺ モシㇼ セコㇿ アイェㇷ゚ ネ ワ (外国のことは)赤毛の異民族の国と(一般に人は)言うのだわ。(W) ②[受身]…される。 a=en=kopisi アエンコピシ (不定の)人が私にたずねる=私がたずねられる。 a=en=kopisi p anakne opitta ku=ye wa アエンコピシㇷ゚ アナㇰネ オピッタ クイェ ワ 私がたずねられることはすべて私は言って(=答えて)。(S会話) kamuy opitta oro wa a=i=koypak カムイ オピッタ オロ ワ アイコイパㇰ 私たちはすべての神々からとがめられる(罰を受ける)。(W民話) kotan a=arústekka コタン アアルㇱテッカ 村が全滅させられた。(NK民話) ③[包括的一人称複数]相手を含む私たちが/の。 tanto a=ewkoytak pe anak a=ewéraman hawe ne タント アエウコイタㇰ ペ アナㇰ アエウェラマン ハウェ ネ きょう私たち(あなたと私)が話し合ったことはお互いに(あなたと私が)わかり合った。(W会話) a=sikíhi un アシキヒ ウン 私たち(あなたも私もみんな)の目よ。(W会話) ④[引用文中の自称] 自分(たち)が/の、 私(たち)が/の。 “…a=e=ráyke kusu ne” sekor hawean 「…アエライケ クス ネ」セコㇿ ハウェアン 「…私はあなたを殺す」と彼は言った。(HK民話) ⑤[敬意の二人称] あなた様が/の。 mak yaynu=an kuni a=ramú kusu マㇰ ヤイヌアン クニ アラム クス 私がどんな気持ちになるとあなたはお思いになって…。(NK民話) ☆参考 他動詞・デアル動詞 ne ネ《である》・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =an アン が接尾する。 ☞=an アン ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)を歌うときには、 母音で始まる動詞語幹の前で、 しばしば a= ア の代わりに an= アン の形が使われる。 北海道南部以外では、 日常語でも an= アン がたくさん使われる。 ☞an= アン {E: ①… ②passive. ③first person plural inclusive. ④… ⑤second person honorific.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a=ahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ 【a=ahupkar-po】 貰い子. *アイヌ同士での貰い子も勿論あったが、和人が育てられなくなった捨て子をアイヌが貰って育てた場合も数多い.▷ア=それ アフㇷ゚カㇻ=貰う ポ=子供 →アフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=aniuske
- アアニウㇱケ 【a=ani-uske】 取っ手.キラウㇱパッチ(耳つき鉢)のキサㇻ(耳)やエチユㇱ(酒差し)の取っ手など.▷ア=それ アニ=持つ ウㇱケ=所 エチユㇱ ア・アニウㇱケ メㇱケ=酒差しの取っ手が剥がれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=annorayke
- アアンノライケ 【a=ar-no-rayke】 完全に殺された.▷ア=それ アンノ(=アㇻノ)=全く ライケ=殺す ウェンプリ コㇿペ ネ クス ア・アンノライケ=悪い風習を持つ者だから,完全に殺されてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=apte
- アアㇷ゚テ 【a=apte】 心配だ、気がかりである、あやぶまれる(病人の場合にだけ使う). タント ヤイヌミウェン フチ ク・ホタヌカㇻ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ エアㇻキンネ ア・アㇷ゚テ ノイネ=今日、病気のおばあさんを見舞って来たが、大変心配な病状だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ar'ustekka
- アアㇻウㇱテッカ 【a=ar-us-tek-ka】 死に絶える,全滅する.▷ア=それ アㇻ=全く ウㇱテッカ=完全に消す(=ア・アルㇱテッカ)→人が全く姿を消す→全く消される→全滅する キムンコタン パ コヤン ワ ア・アㇻウㇱテッカ ヤㇰ ア・イェ=山の村は、病気が流行って、死に絶えたそうだ.パ コオヤン ワ ア・アルㇱテッカ コタン エウン アナㇰネ トゥナㇱ ソモ ア・カランケㇷ゚ ネ.イヨルヌカムイ アン ペ ネ ナ=病気がはやって、全滅した村へは、すぐには近づくものではない.後をつける神(細菌)がいるものだから.*疱瘡とか流行感冒とかのことをアイヌたちはパヨカカムイ(歩く神)という言い方をする.目には見えない歩く神がいて村々に病気をまき散らすと考えていた.→アㇻウㇱテッカ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=aynukor 1
- アアイヌコㇿ 【a=aynu-kor】 ①大事にされる、尊敬される.▷ア=それ アイヌ=人 コㇿ=持つ(→アイヌコㇿ=尊敬する) ペウレクㇽ ネ コㇿカ ア・アイヌコㇿ=若者であっても、大事にされなければならない. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=aynukor 2
- アアイヌコㇿ 【a=aynu-kor】 ②尊敬されなければならない人、人として大切にされる人のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=aynukorkur
- アアイヌコㇿクㇽ 【a=aynu-kor-kur】 大切にされるべき人、尊敬されるべき人.▷ア=それ アイヌ=人間 コㇿ=持つ クㇽ=人 タアンクㇽ アナㇰネ ア・アイヌコㇿクㇽ ネ=この人は、大切にされるべき人だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=aynukorkur
- アアイヌコㇿクㇽ 【a=aynu-kor-kur】 人として大切にされる人.主として,イヨマンテ(熊送り)の時に祭主として祭を取り仕切ってもらう人をいう.人として,男として最も大切に尊敬される人.▷ア=それ アイヌ=人,人間,男 コㇿ=持つ クㇽ=人(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=caamam
- アチャアマㇺ 【a=ca-amam】 穂をちぎったヒエ. ▷ア=それ チャ=ちぎる アマㇺ=穀物. *主として一穂ずつ摘み取ったヒエのことを言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=casito
- アチャシト 【a=ca-sito】 丸い団子を切った物,切った団子. ▷ア=それ チャ=切る シト=団子 *イヨマンテ(熊送り)の時に直径15cmの団子を4つに切ってシトノシキ(団子の真ん中)の短い短冊形の方を熊神に供える.シトラキルㇽという半月形のものは切っている時に子供たちに食べさせる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=catcari
- アチャッチャリ 【a=cat-cari】 散らかされる.▷ア=人(が) チャッチャリ=ぱっぱとまき散らす →散らかされる ヌマン ケイワンケ(ク・エイワンケ) ムカㇻ ネ ヤ ア・チャッチャリ ワ アン.タンペ アナㇰネ カムイ イピㇼマ ネ ナンコㇿ=昨日私が使ったマサカリなどが散らかされている.これは危険なことがあるよと神がこっそりと私に耳打ちしてくれたに違いない. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=cipiyerekur
- アチピイェレクㇽ 【a=cipiyere-kur】 馬鹿にされる人.▷ア=人(が) チピイェレ=生まれや血筋について悪く言う クㇽ=人 →氏素姓を悪く言われる人 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eanasappe
- アエアナサッペ 【a=e-anasap-pe】 乱暴者.*このような乱暴者には,よくヤㇺス(クリのいが=素手ではつかめない)というあだ名がつけられていた.最近では柄のない肥えびしゃくと言う.門別村字山門別にヤㇺスという男がいた.▷ア=それ エアナサㇷ゚=〜を持て余す ペ=者 ア・エアナサッペ エㇰ ノイネ シリキ クス キラ ヤン=乱暴者が来る様子だから逃げなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=earmuye
- アエアㇻムイェ 【a=ear-muye】 ひと結びの.▷ア=それ エアㇻ=1回,1度,一重 ムイェ=結び (出典:萱野、方言:沙流)
- a=easip'amam
- アエアシㇷ゚アマㇺ 【a=e-asip-amam】 死人の枕辺へ供える一膳飯.*イナキビと米を混ぜた飯を死者が生前使っていた茶碗に山盛にもって上から白砂糖をかける.それに真直に箸を立てて死者に供える.飯はその死者に最も身近で日頃飯を炊いていた者が炊くことになっている.▷アエアシㇷ゚=死者に供える アマㇺ=飯 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eatup
- アエアトゥㇷ゚ 【a=e-atu-p】 吐き出した物.▷ア=それ エ=〜を アトゥ=吐く ㇷ゚=物 ア・エ アトゥㇷ゚ ク・ヌカㇻ アクス スㇽク オマ ワ アン=吐き出した物を私が見てみたら毒が入っていた.→メカレ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eatuynomi
- アエアトゥイノミ 【a=e-atuy-nomi】 いけにえ(にする).*海がしけた時に生きたままの人間を海の神へいけにえとして捧げる.二風谷でも,交易の際に貰われて来た女の子が大しけの時にいけにえにされそうになったが,養父のお陰で助かったという実話が残っている.貝澤プスンという人がそうされかかった.▷ア=それ エ=それ(=人間) アトゥイ=海 ノミ=まつる (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ecatkep
- アエチャッケㇷ゚ 【a=e-catke-p】 汚ない物. トアンタ セタ ライチェㇷ゚ ムニン ワ アン ワ ア・エチャッケㇷ゚ ネ=あそこに大の死体が腐ってあって汚ない物だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ecipop
- アエチポㇷ゚ 【a=e-cip-o-p】 それで舟に乗る物.舟を漕ぐ物. ▷ア=私 エ=それ チㇷ゚=舟 オ=乗る ㇷ゚=物 *アエチㇷ゚オㇷ゚が,声に出すときはアエチポㇷ゚になる.トゥリ(舟を操る棹),アッサㇷ゚(櫂)などのことをいう.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehatatne
- アエハタッネ 【a=ehatatne】 心配な. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehotkeamip
- アエホッケアミㇷ゚ 【a=e-hotke amip】 寝間着.▷ア=私たち(が) エ=それで ホッケ=寝る アミㇷ゚=着物 ア・エホッケアミㇷ゚ チンキ カ タ ア・チンコノイェ ピㇼカ モコㇿ イヤンノイェカㇻ=寝間着の裾に足をからませて私はよい眠りについた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehotkehi
- アエホッケヒ 【a=e-hotke-hi】 寝床.▷ア=私たち(が) エ=そこで ホッケ=寝る ヒ=所 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehotkep 1
- アエホッケㇷ゚ 【a=e-hotke-p】 ①ふんどし.▷ア=私たち(が) エ=それで ホッケ=寝る ㇷ゚=物 ア・エホッケㇷ゚ アナㇰネ オッカヨ ヤイカタ フライェパ ㇷ゚ ネ=ふんどしは男が自分で洗うものだ.*私の小さい頃(昭和10年前後)の記憶では男はふんどしだけは自分で洗っていた.ふんどしは六尺長さの白い布を使った.また,病気がはやった時には垢じみたふんどしに子供をくるんで持ち出す.病気の神がいやがって近づかないため. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehotkep 2
- アエホッケㇷ゚ 【a=e-hotke-p】 ②腰巻き.*昔は鹿のもみ皮で作ったのだろうが,私の子供の頃にはネルで作ってあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ehotkep 3
- アエホッケㇷ゚ 【a=e-hotke-p】 ③蒲団. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eiociwre
- アエイオチューレ 【a=e-i-ociw-re】 交合(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eisramnep
- アエイㇱラㇺネㇷ゚ 【a=e-isramne-p】 必要な物.▷ア=それ エイㇱラㇺネ=不自由に思う ㇷ゚=物(必要な道具という意味) ア・エイㇱラㇺネㇷ゚ コㇿ ワ アㇻパ=必要な物を持って行け.タアンペ アナㇰネ ア・エイㇱラㇺネㇷ゚ ネ ワ=これは必要な物(道具)だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eiwanke noyne anpe
- アエイワンケ ノイネ アンぺ 【a=e-iwanke noyne an pe】 必要な物.使える物.方言:使うにいい物▷ア=それ エイワンケ=使う ノイネ=らしく アン=ある ペ=物 →エイワンケ=(刃物など)を使って仕事をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eiwankep
- アエイワンケㇷ゚ 【a=e-iwanke-p】 道具.▷ア=われら エイワンケ=それを使って仕事をする ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eiyannu
- アエイヤンヌ 【a=eiyannu】 壊れる. チ・コㇿ チㇷ゚ アプココネ ワ ア・エイヤンヌ ワ イサㇺ=私たちの舟が流氷とともに砕けて壊れてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ekampakko
- アエカンパッコ 【a=ekampak-ko】 予想もしない. ア・エカンパッコ ポロ ウパㇱ アㇱ=予想もしないことに大雪が降った.ア・エカンパㇰコ ピㇼカ ハワㇱ,ポロンノ チェㇷ゚ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・イェ=予想もしないよい話だが,たくさんの魚が獲れたということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ekimonupa
- アエキモヌパ 【a=e-kim-o-nupa】 葬式.*かつてはいったん葬式をしてしまえば墓参りの風習などなく,立ててある墓標も神の国へ行ってしまった残骸と見なされた.だから「掃き出す」という表現を使うのであり死者を粗末にする意味ではない.▷ア=それ エ=それを(=死人) キㇺ=山 オ=そこに ヌパ=掃く →死んだ人を山に掃き出す オンネ フチ イサㇺ ワ ニサッタ ア・エキモヌパ エトホ ネ=年とったおばあさんが亡くなり,明日は葬式の日だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ekiroroanpe
- アエキロロアンペ 【a=e-kiroroan-pe】 面白い物.▷ア=それ エキロロアン=面白いと思う ペ=物 ネㇷ゚ カ ア・エキロロアンペ ソモ エ・ヌカㇻ?=何か面白い物見なかったかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ekotekur
- アエコテクㇽ 【a=e-kote-kur】 夫(妻側から夫をいう場合だけ使う言葉).▷ア=それ エ=それを コテ=結びつける クㇽ=お方,人 →結びつけられた人 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ekotnu
- アエコッヌ 【a=e-kot-nu】 それを捧げる,献上する.多くの場合,悪い神をさらに悪い神の方へ向けてやる時に用いられる言葉である[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eminap
- アエミナㇷ゚ 【a=e-mina-p】 笑われ者.道化者.▷ア=人(が) エ=それで ミナ=笑う ㇷ゚=者 →笑われる者 スンケ アㇱ ペ ソンノ アㇱ ペ エハウカントゥㇽセ ア・エミナㇷ゚ ネ アン=嘘の話や本当の話を声高にまくしたて,笑われ者になっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eninuype
- アエニヌイペ 【a=eninuy-pe】 枕.▷ア=私たち(が) エニヌイ=枕する ペ=物 ク・モコンルスイ(ク・モコㇿ ルスイ) クス ア・エニヌイペ コㇿ ワ エㇰ=私は眠いので枕を持って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eniste
- アエニㇱテ 【a=e-niste】 頼もしい. エ・コㇿクㇽ アナㇰネ エアㇻキンネ ア・エニㇱテクㇽ ネ クス エン・トゥラレ!=お前の夫はとても頼もしい人だから,私と連れにさせてくれ! (出典:萱野、方言:沙流)
- a=enupurpe 1
- アエヌプㇽペ 【a=e-nupur-pe】 ①呪術する物,呪術に使う物.▷ア=私たち(が) エ=それで ヌプㇽ=呪術をする ペ=物 タアン イコㇿ アナㇰネ ア・エヌプㇽペ ネ クス トイコウカオ ワ アヌ アニ=この宝刀は呪術に使う物だから,しっかり隠しておきなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=enupurpe 2
- アエヌプㇽペ 【a=e-nupur-pe】 ②守りの品,秘宝.*狐の頭骨.アホウドリの頭骨,テンの頭骨,コウモリの頭骨などなど,個人的に秘宝として様々な物を持っている場合があった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=enuwapcup
- アエヌワㇷ゚チュㇷ゚ 【a=e-nuwap-cup】 誕生月.*昔は誕生日よりも誕生月のほうを覚えた.▷ア=私 エ=それ ヌワㇷ゚=産む チュㇷ゚=月 クヌフ(ク・ウヌフ) ア・エヌワㇷ゚チュㇷ゚ アナㇰ カリンパニ エプイ アン ラポㇰ ネ ヤㇰ イェ=私の母の誕生月は桜の花のある(咲いている)頃だと言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eoinuweusi
- アエオイヌウェウシ 【a=e-o-i-nuweusi】 下の始末をされている. ソンノ オンネ フチ ヤイヌミウェン ワ ア・エオイヌウェウシ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ=本当に年をとったおばあさんが病気で下の始未を人にしてもらっているということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eosirokpe
- アエオシロㇰペ 【a=eosirok-pe】 足手まとい:ひとりだけ歩くのが遅いので皆に迷惑をかける者.▷ア=それ エオシロㇰ=足手まといにする ペ=者 ポンヘカチ ア・トゥラ ワ ア・エオシロㇰペ ネ ルウェ ウン=小さな子供を連れて行っては足手まといになるものなのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eoynakamuy
- アエオイナカムイ 【a=e-oyna-kamuy】 オキクㇽミカムイの別名.それにあやかる神. *オキクルミカムイはアイヌに生活文化を教えた神. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ep
- アエㇷ゚ 【a=e-p】 食べ物.▷ア=私たち(が) エ=食べる ㇷ゚=物 ク・イペルスイ ナ アエㇷ゚ セセッカ!=おなかがすいたよ.食べ物を温めろ!タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ.エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロー=今年は飢饉で食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=epakasnu
- アエパカㇱヌ 【a=epakasnu】 (人に)習う.▷ア=それ エパカㇱヌ=教える (出典:萱野、方言:沙流)
- a=epanup
- アエパヌㇷ゚ 【a=e-pa-nu-p】 鉢巻,女の鉢巻.▷ア=私たち(が) エ=それで パ=頭 ヌ=効く ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=epkes
- アエㇷ゚ケㇱ 【a=e-p-kes】 食べ残し,残り物.▷ア=私たち(が) エ=食べる ㇷ゚=物 ケㇱ=〜の残り トアンタ アエㇷ゚ケㇱ アン ナ.セセッカ ワ エ!=あそこに食べ残しがあるよ.温めて食べろ! (出典:萱野、方言:沙流)
- a=epuntek
- アエプンテㇰ 【a=e-puntek】 満足(する).喜ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramekotep
- アエラメコテㇷ゚ 【a=e-ram-e-kote-p】 必要な物.*山で野宿の時など最低限に必要とする物をいう.例えば,鍋,タシロ(山刀),火を起こすために必要な道具が入っているカロプ(火打ち道具入袋),現在ならばマッチなど.ウウェペケレ(昔話)の中で.家出をする時に持ち出す物はこれらというふうに描写されている.▷ア=私 エ=それで ラム=思い エ=自ら,自分 コテ=つける,繁ぐ ㇷ゚=物 レウシ エキㇺネ ク・キ ルスイ クス ア・エラメコテㇷ゚ クモマレ(ク・ウモマレ)=泊まりがけで山へ行くので,必要な物を集めた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramuhemesusu
- アエラムヘメスス 【a=e-ramu-hemesusu】 私はそれによって満足した,すかっとした. ▷ア=私 エ=それ ラム=思い ヘメスス=満足 *ヘメススのひと言で満足にならないので,前後の言葉が必要である.ソンノ ネア ウェンクㇽ ライチェㇷ゚ネ ケラムヘメスス(ク・エラムヘメスス)=本当にあの悪い奴がのたれ死にしたそうで,私はすかっとした.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramuniste
- アエラムニㇱテ 【a=e-ramu-niste】 残酷だ.▷ア=人(が) エ=それについて ラム=その心 ニㇱテ=〜を固くする オトゥ スイ レ スイ ウェンプリコㇿ.アヌン ヌカㇻ ヤクン ア・エラムニㇱテ セコㇿ ア・イェ ナンコㇿ ヤッカ タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ケイキリチ ア・トゥイェ ロー=2回3回と悪事をする.他人が見たら残酷と言うかもしれないが.今のうちに足のふくらはぎの腱を切ってしまおう. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramuniwkes
- アエラムニウケㇱ 【a=e-ramu-niwkes】 承知してくれない.▷ア=人(が) エ=それについて ラム=思う ニューケㇱ=〜を欲しない アウン メノコポ ホクコㇿ クニ ア・イェ ヤッカ ア・エラムニューケㇱ ルウェ ウン=隣の娘に嫁に行けと言ったけれど,承知してくれない様子だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramusarak
- アエラムサラㇰ 【a=e-ramu-sarak】 気になる状態だ,心配な状態だ.▷ア=人(が) エ=それについて ラム=思う サラㇰ=苦しむ ナア ペウレクㇽ ネ クニ ク・ラム ア ㇷ゚ ヤイヌミウェン ヤㇰ ア・イェ ク・ホタヌ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ エアㇻキンネ ア・エラムサラㇰ=まだ若い人と私は考えていたのに,病気だという噂なので,私が見舞いに行って来たが,本当に気がかりだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramusarakpe
- アエラムサラㇰペ 【a=e-ramu-sarak-pe】 心配事.▷ア=人(が) エ=それについて ラム=思う サラㇰ=苦しむ ペ=こと (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eramuusausak
- アエラムウサウサㇰ 【a=e-ramu-usausak】 気が進まない.▷ア=私(は) エ=それについて ラム=思う ウサウサㇰ=別々である エキㇺネ ア・エン・シレン コㇿカ,ケラムウサウサㇰ クス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=山へ行こうと誘われたけれども,気が進まないので私は行きません. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eranakpe
- アエラナㇰペ 【a=eranak-pe】 心配事. タㇷ゚ウフナㇰ パㇰノ みさ フチ ヤイェラナㇰ ワ アン コㇿカ オンネ ワ イサㇺ ア・コタヌ アナㇰネ タネ ア・エラナㇰペ シネㇷ゚ カ イサㇺ ワー=ついこの頃までみさばあさんが病気していたが,亡くなったので,うちの村では心配事はひとつもないよ.ネㇷ゚カ ア・エラナㇰペ アン ワ ヘ アッチェ ウン ウタㇻ インネ トパハ サㇷ゚ パ ルウェ アン=何か心配事でもあったのか,よその人たちが大勢下がって行ったよ.エシㇼ インネ ウタㇻ ヘパㇱ パヨカ シリ ク・ヌカㇻ.ネㇷ゚ カ ア・エラナㇰペ アン ワ ソモ ネ ヤー=先程大勢の人たちが下の方へ歩くのを私は見た.何か心配事でもあったのではないかなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eratkip
- アエラッキㇷ゚ 【a=e-ratki-p】 ふんどしの前へ下がっている広い部分. アウン エカシ ペトッタ(ペッ オㇿ タ) テㇱカㇻ コㇿ アン ペ ア・エラッキㇷ゚ オチュ−スイェ コㇿ アン=隣のおじいさんが川で簗を組んでいたが,ふんどしの前の広い部分が水に揺れていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=erayappe
- アエラヤッペ 【a=erayap-pe】 感心されること,賞讃されること,ほめられること.▷ア=人(が) エラヤㇷ゚=感心する ペ=者 ウヌヌケ パㇰノ ア・エラヤッペ イサㇺ ペ ウトゥルン(ウトゥㇽ ウン) メノコポ ウヌヌケ シリ=孝行ほど人に感心されることはないものだが,西隣の娘は本当に親孝行なこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=esapamuyep
- アエサパムイェㇷ゚ 【a=e-sapa-muye-p】 鉢巻き,髪がばらばらにならないようにする鉢巻き,ヘコカリㇷ゚と同じ.*女性用のみにこの言い方を使う.男性用はマタンプㇱ(鉢巻き)という. タント ピラトゥッタ(ピラトゥㇽ タ) カㇻパ(ク・アㇻパ) アエサパムイェㇷ゚ ネ ク・カㇻ センカキ ク・ホㇰ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=今日平取へ行って,鉢巻きを作る布を私は買って来た.テエータ アナㇰネ ア・エサパムイェㇷ゚ クンネ センカキ パテㇰ ネ ア コㇿカ タネ アン メノコウタㇻ オッカヨ マタンプㇱ エサパムイェパ=ずっと昔は,頭に巻く布は黒い布だけであったが,今いる女たちは男用の鉢巻きを頭に巻いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=esinap
- アエシナㇷ゚ 【a=esina-p】 秘密,内緒のこと.▷ア=それ エシナ=隠す ㇷ゚=物 トゥナネ(トゥン ア・ネ) ア・ヌカㇻ ペ ネ コㇿカ ア・エシナㇷ゚ ネ クス イテキ イェ アニ=ふたりで見たものだけれど,秘密なので言わないでね. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=esipopkep
- アエシポㇷ゚ケㇷ゚ 【a=e-si-pop-ke-p】 刀,業物,切れ味の鋭い刃物(特に刀).普通の言い方はエムㇱという[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=esisip
- アエシシㇷ゚ 【a=esisi-p】 避けるべき物. ヤイトゥㇱアッテㇷ゚ アン ヤㇰ ア・イェ アエシシㇷ゚ ネ ナ.イテキ ヌカㇻ クナㇰ ラム=首吊りした者があったという.避けるべき物(縁起の悪い物)だから決して見ると思うな. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=esiyuk'amip
- アエシユㇰアミㇷ゚ 【a=e-siyuk-amip】 晴れ着,よい(上等な)着物.▷ア=私たち(が) エ=それで シユㇰ=装う アミㇷ゚=着物 タン アミㇷ゚ アナㇰネ ウトㇺヌカㇻ オッタ(オㇿ タ) ア・エシユㇰアミㇷ゚ ネ=この着物は結婚式の時の晴れ着だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etamniwkeste
- アエタㇺニウケㇱテ 【a=e-tam-niwkes-te】 刀で斬れない. ネン ア・カㇻ ヤッカ ア・エタㇺニューケㇱテ=どうしても刀では斬れない. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etasumpe
- アエタスンペ 【a=e-tasum-pe】 病気の原因.▷ア=それ エ=それで タスㇺ=病気になる ペ=物 ア・エタスㇺペ モトホ フナラ=病気の原因を探れ.→タスㇺ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etomoitak
- アエトモイタㇰ 【a=e-tomo-itak】 私はそれを仲裁する. ▷ア=私 エ=それ,いさかいの原因 トモ=方 イタㇰ=言う,言葉 *二人が争っていたので仲裁に入った. (補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etoytap
- アエトイタㇷ゚ 【a=e-toyta-p】 畑に蒔く物(いもや豆など).▷ア=私たち エトイタ=蒔く ㇷ゚=物 タパン マメ アナㇰネ ア・エトイタㇷ゚ ネ クス イテキ エ アニ=この豆は畑に蒔く物だから,決して食べてはいけないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etusirkar
- アエトゥシㇼカㇻ 【a=e-tusir-kar】 葬式(をする).▷ア=それ エ=それ(=死人) トゥシリ=土饅頭 カㇻ=作る →土を盛り上げた墓を作る エカシ モシㇼホッパ ヤㇰ ア・イェ クス ニサッタ ア・エトゥシㇼカㇻ=おじいさんが亡くなったので,明日葬式をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eusitomap
- アエウシトマㇷ゚ 【a=e-u-sitoma-p】 皆が恐ろしい物.▷ア=それ エ=それ ウ=互いに シトマ=恐ろしがる ㇷ゚=物 タネ イヨッタ ア・エウシトマㇷ゚ アナㇰネ 原子力発電所 ネ ルウェ ネ=現在最も皆が恐ろしい物は原子力発電所なのです. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eutunas
- アエウトゥナㇱ 【a=e-utun-as】 (臼の)ふたり搗きの. →エウトゥナㇱ=ふたり搗き,3人になればウレンアㇱ(ウ=互い レン=3人 アㇱ=立つ)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eyampe
- アエヤンペ 【a=eyam-pe】 大切にされる物(者),大事な物(者). カムイ オッタ(オㇿ タ) カ アイヌ オッタ(オㇿ タ) カ ア・エヤㇺペ ヘカッタㇻ メノコ ネ=神の国でもアイヌの国でも大切にされる者は子供と女である. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eyannup
- アエヤンヌㇷ゚ 【a=eyannup】 壊れた物.▷ア=人(が) エヤンヌ=そこなう ㇷ゚=物 →そこなわれた物,壊れた物 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eyaykopuntek
- アエヤイコプンテㇰ 【a=e-yay-ko-puntek】 喜ばしい.▷ア=人(が) エ=それでもって ヤイコプンテㇰ=喜ぶ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eyayramekotep
- アエヤイラメコテㇷ゚ 【a=e-yay-ram-e-kote-p】 それを頼りにしている道具.例えば,カㇻスマ(火打ち石),タシロ(山刀),ス(鍋),マキリ(小刀),ク(弓),アイ(矢).*これがなければ生きて行けない最小限度の道具をいう.▷ア=私たち(が) エ=それで ヤイ=自身の ラㇺ=心 エ=それを コテ=結びつける ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eyaysarama
- アエヤイサラマ 【a=e-yay-sarama】 自力でやる.他人に任せられないので自分でやる.自分に託する. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=eynupitara
- アエイヌピタラ 【a=eynupitara】 いやがられる.▷ア=それ エイヌピタラ=いやがる ウトゥルン アチャポ エㇰ コㇿ オラーノ アンオホロ ペ ネ クス ア・エイヌピタラ=道路のあちら(西側)のおじさんは来ると長居するのでいやがられる.→エイヌピタラ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=huskorep
- アフㇱコレㇷ゚ 【a=husko-re-p】 下に赤ん坊が生まれたばかりの子供.▷ア=それ フㇱコ=古い,古く レ=させる ㇷ゚=者 エネ ポロ ワ ア・フㇱコレㇷ゚ アヤイネ シリ アン=こんなに体も大きくて成長した(下の子が生まれた)のに,甘えているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=huyuikehe
- アフユイケヘ 【a=huyuikehe】 私の着物,私の衣類,私の衣装. ▷ア=私 フユイケヘ=着物[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ikeskorpe
- アイケㇱコロペ 【a=i-kes-kor-pe】 それを受け継ぐ物,宝物,武具,女性用の玉飾りなどをいう. ▷アイ=それ ケㇱ=残し コㇿ=持つ ペ=物 *特に玉飾りなどは女性から女性へという具合に受け継がれる.萱野茂二風谷アイヌ資料館に展示してあるタマサイは,ウノサレ,まめ,れい子,直枝,めぐみという風に女性側の血族に,アイケㇱコロ:ウケㇱコロ(受け継ぐ)ことになっているものである.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ikoikarpe
- アイコイカㇻペ 【a=i-ko-i-kar-pe】 それと同じに作る物,見本,手本.▷ア=人が イ=それ コ=に対して イ=それ カㇻ=を作る ペ=物 タアン イタ アナㇰネ トアンペ ア・イコイカㇻペ ネ ルウェ ウン=この盆はあれを手本にして作った物だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=inususuye
- アイヌススイェ 【a=i-nususuye】 私が誘われる,誘惑される. ▷ア=私 イ=それ ヌススイェ=誘われる アイヌススイェ クス アㇻパ アンヒ ネアㇷ゚ クスアイコイパㇰハウェ=私が誘われたので,行ったものであったのに,それで罰を受けるのかい.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kem apekor
- アケㇺアーペコㇿ 【a=kem a pekor】 きれいに作られた〔比喩〕.▷ア=人(が) ケㇺ=嘗める,嘗められた アーペコㇿ=かのごとく →嘗められたように フーン イヌイェ エ・エアㇱカイ シリ!イメル アッ カネ ア・ケㇺ アーペコㇿ アン ピㇼカ ニマ ネ ルウェ ネ=まあ,君は彫り物が上手なこと!後光がさすほどで,その上,嘗めたようにきれいな木の器だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kemekarpe
- アケメカㇻペ 【a=kem-e-kar-pe】 縫った物.▷ア=人(が) ケㇺ=針 エ=それでもって カㇻ=作る ペ=物 →針で作られた物 カケンチャ レウェウセ カネ ア・ケメカㇻペ ア・アッテ アクス ア・ウヌフ イ・コプンテㇰ ア イ・コプンテㇰ ア=掛け竿がたわむほどに縫った物を掛けると,私の母が私をほめにほめて[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kemnuhawas
- アケㇺヌハワㇱ 【a=kemnu-hawas】 哀れな話,気の毒な話.▷ア=人(が) ケㇺヌ=悼む,同情する ハワㇱ=話 ナー ペウレクㇽ ネ ア ナンコㇿ ペ ア・トゥナㇱトゥイェ ソンノ ア・ケㇺヌハワㇱ ネ ワー=まだまだ若い人であったはずなのに,急死されたとは,本当に哀れな話だよ(アトゥナㇱトゥイェ=速く切られた.急死した). (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kimokar
- アキモカㇻ 【a=kim-o-kar】 山で熊に殺される,▷ア=それ(=人間) キㇺ=山 オ=に カㇻ=作る →殺す エネ アン ペ ク・シトマ アクス ムカウンクㇽ ア・キモカㇻ ヤㇰ ア・イェ=そうしたことを私は恐れていたのだが,鵡川の人が山で熊に殺されたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kiyannerep
- アキヤンネレㇷ゚ 【a=kiyanne-re-p】 最も上席に位置するもの.▷ア=人(が) キヤンネ=年長に レ=〜させる ㇷ゚=もの アイヌモシㇼ モシㇼソ カ タ ア・キヤンネレㇷ゚ ノヤ ネ クス ノヤオㇷ゚ アニ ノヤ エムㇱ アニ ア・オッケ ㇷ゚ ア・トゥイェ ㇷ゚ アナㇰネ エフイネ ウェンカムイ ネ ヤッカ ヤイカッチピ エアイカㇷ゚ ペ ネ=人間の国土,国土上に最も上席に位置するものがヨモギなので,ヨモギの槍で突かれた者ヨモギの刀で斬られた者は,どんな悪い神も蘇生することができないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=koapaseske
- アコアパセㇱケ 【a=ko-apa-seske】 とじ込める.▷ア=人 コ=に対して アパ=戸 セㇱケ=〜をふさぐ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=koenempa
- アコエネㇺパ 【a=ko-enempa】 比べる,較べる,比較する. チノミカムイ トイカオラン アコエネㇺパ=祭っている神が地上へ降臨したら,このような姿かと比較できる神が,ポンヤウンペである[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=koerayappe
- アコエラヤッペ 【a=ko-erayap-pe】 感心されること,ほめられること.▷ア=人(が) コ=〜に対して エラヤㇷ゚=感心する→感心される ペ=もの ネㇷ゚ アッカリ ウヌヌケ パㇰノ ア・コエラヤㇷ゚ペ イサㇺ ペ ネ ヒケ ク・ミッポホ エン・ヌヌケ シリー=何にも増して孝行ほど感心されるものはないものだが,私の孫は私に孝行してくれることよ. *子供の頃,祖母テカッテによくそう言われた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kohoyoyse
- アコホヨイセ 【a=ko-hoyoyse】 好ましい.▷ア=それ,人であるとか物であるとかに ホヨイセ=好ましい,うっとりするほどに.見とれる,心を奪われる イヤイヌマレ!ア・コㇿ サポ シレトㇰ オㇿケ ア・コホヨイセ=なんとまあ!私の姉,その器量好ましい[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=koiruskap
- アコイルㇱカㇷ゚ 【a=ko-iruska-p】 憎らしい人.▷ア=人(が) コ=〜に対して イルㇱカ=腹を立てる ㇷ゚=者 ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ エン・コイペウナㇻ ア・コイルㇱカㇷ゚ ネ アクス ク・ポロ ヒ ワ オラーノ エン・コポンペネ=私が子供の頃には私に食べさせるのも惜しがって憎らしい人であったのに,私が大きくなってから私に甘えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=komuyep
- アコムイェㇷ゚ 【a=ko-muye-p】 死人に持たせる物:男であれば生前用いていたタシロ(山刀),マキリ(小刀)など,女であれば針仕事用の物などである. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=konram-konna-yaunatara
- アコンラㇺコンナヤウナタラ 【a=kor-ram-konna-yaunatara】 私の思いが冷え冷えと. ▷ア=私 コン=持つ ラㇺ=思い コンナ=が ヤウナタラ=冷え冷えと[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kooskoni
- アコオㇱコニ 【a=ko-oskoni】 発覚する:盗人の悪事がばれて捕まること(現行犯).▷ア=それ コ=に オㇱコニ=追いつく→オㇱコニ マッ カ コㇿ ホク カ コㇿ ペ ウウェエオコㇰ ヒ ア・コオㇱコニ パ ユㇷ゚ケ チャランケ アン ヤㇰ ア・イェ=妻もいて夫もいる者たちが浮気をし,それが発覚して強談判が始まったそうだ.アッチェ ウン ペ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピㇼケㇷ゚ エイッカ ア・コオㇱコニ ヤㇰ ア・イェ=よそから来た者がパッタリから精米を盗み見つかったという話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kopaste
- アコパㇱテ 【a=ko-paste】 ばれる.▷ア=人(が) コ=〜に対して パㇱテ=気づく ウェンプリ コㇿ パ ワ オラーノ エイパㇻ キㇰキㇰ パ ㇷ゚ シネン イヨㇱキ ワ イェ ワ ア・コパㇱテ パ ア・コソトゥイェパ パㇰノ アシンペ サンケ パ=悪いことをしてから口止めをしあっていたのにひとりが酔っ払ってしゃべってしまってばれて,ある物をありったけ取られるほどに罰金や宝物を取られた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kor'ewen
- アコㇿエウェン 【a=kor-e-wen】 いじめられている.大切にされていない.▷ア=それ コㇿ=持つ エ=それで ウェン=悪い トイタ シサㇺ オッタ(オㇿ タ) ア・アフㇷ゚カㇻ ポン マッカチ アン ペ ケㇱト ア・コㇿエウェン シリ ク・ヌカㇻ ケランポㇰウェン(ク・エランポㇰウェン)=畑をしている和人の家に貰われた女子がいるのに,毎日いじめられているのを見て私は哀れに思っている(アフㇷ゚カㇻ=貰いにくる ア・アフㇷ゚カㇻ=貰われた).*昭和10年代に平取村内荷負小学校の先生が病気で死にそうになった時の遺言に,もしも子供を里子に出すのならアイヌにやってくれと言った.アイヌは里子であってもいじめないのを見ていたからである(川上勇治氏の話). (出典:萱野、方言:沙流)
- a=koramniwkes
- アコラムニウケㇱ 【a=ko-ram-niwkes】 説得できない,もてあます. ピㇼカ オッカイポ エㇰ ヒクス ク・マッカㇽクフ ケトゥナンカレ(ク・エトゥナンカレ) ルスイ オナハ トゥラノ ク・イェ ヤッカ ア・コラㇺニューケㇱ ケヤイパスイパ(ク・エヤイパスイパ)=いい若者が来たので,私の姪に見合いさせようと姪の父親と勧めたが.説得できないので私は腹が立った. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kosinninup
- アコシンニヌㇷ゚ 【a=ko-sir-ninu-p】 宝物.▷ア=人(が) コ=〜に対して,〜でもって シンニヌㇷ゚=(敷物などの)止め串 アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ア・コシンニヌㇷ゚ ポロンノ オカ ア・ヌㇷ゚ ネ ヤッカ ア・コシンニヌ ア・ヌカㇻ ペ ネ ヤッカ ア・コシンニヌㇷ゚ ネ=アイヌの所ではそれを宝にする物がたくさんあって,聞いただけでもそれが宝,見ただけでもそれを宝と考えたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kosipencorturikane
- アコシペンチョㇿトゥリカネ 【a=ko-si-pencor-turi-kane】 私の足元へ人間の死体が広がっていく. ▷ア=私 コ=そこに シ=自ら ペンチョㇿ=足元 トゥリ=伸ばし カネ=して *ポンヤウンペが戦争に行って人間を斬りまくり,人の上半身が足元に広がっていく[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kosiratkip
- アコシラッキㇷ゚ 【a=ko-siratki-p】 大切にされている神. ネイワ アイヌコタン タ アン ペ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ チカㇷ゚ サパ アン ワ ア・コシラッキㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワー=どのような経路でアイヌの村にあるものなのか私は知らないけれども,アホウドリの頭があって,大切な神とされているものですよ. *アホウドリの頭骨はレプンシラッキ(沖の大切な神)といい,病魔を避ける神とされている.狐の頭骨はキムンシラッキ(山の大切な神)といって猟運を司る神とされていた.シラッキカムイ=守護神 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kositoma
- アコシトマ 【a=ko-sitoma】 恐ろしがられている:例えば特別けんかが強い.口が達者だ,人に呪いをかけるという噂があるなどの理由から手をつけるな,近寄るなという場合.▷ア=人(が) コ=〜に対して シトマ=恐れる,怖がる→恐れられる,怖がられる コタン レ コイラ(ク・オイラ) コㇿカ トオㇷ゚ トゥイマ オカ ウタㇻ イヨイタクシㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア・コシトマ ㇷ゚ ネ=村の名前は忘れたけれど,ずっと遠くにいる仲間は人に呪いの言葉をかけられるとかといって,恐ろしがられているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kosotuye
- アコソトゥイェ 【a=ko-so-tuye】 あるだけの物を取られる.▷ア=人,人間 コ=それ ソ=座,座る所 トゥイェ=切る →座っている所まで全財産が取られてしまうこと ウェンプリ コㇿ パ ワ オラーノ エイパㇻ キㇰキㇰ パ ㇷ゚ シネン イヨㇱキ ワ イェ ワ ア・コパㇱテパ ア・コソトゥイェ パ パㇰノ アシンペ サンケ パ=悪いことをしてから口止めをしあっていたのに,ひとりが酔っ払ってしゃべってしまってばれて,ある物をありったけ取られるほどに罰金や宝物を取られた. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kusausi
- アクサウシ 【a=kusa-usi】 渡し場.▷ア=人(が) クサ=船で渡す,船載する ウシ=いつも〜する場所 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kuwakore
- アクワコレ 【a=kuwa-kore】 礼をする(品物か何かで).*アイヌ社会は物を借りた場合,その物に応じてお礼の意味で借りた時より多く返すのが当たり前で,その物のことを,クワコレ(杖を持たせる)という.▷ア=それ クワ=杖,利子,利息 コレ=くれてやる,持たせてやる (出典:萱野、方言:沙流)
- a=makéta
- アマケタ 【他動】[makéta の不定人称形][受け身]負ける/負けた。 a=en=maketa アエンマケタ 私が負ける。 ☞maketa マケタ {E: to be beaten by…} (出典:田村、方言:沙流)
- a=maketa
- アマケタ 【a=maketa】 負ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=maketaro
- アマケタロ 【a=maketaro】 負ける. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) メノコ オッカヨ ウコトゥㇱエタイェ メノコ ア・マケタロ コㇿ イマカケタ オッカヨ カムイ ア・ウㇰ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊送りの時に男と女が綱引きをして女が負けると次に牡熊が獲れるそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=map
- アマㇷ゚ 【a=ma-p】 寝相の悪い者.▷ア=人(が) マ=焼く ㇷ゚=もの →焼かれたもの→生きたままの魚を火に焼いたようにのたうちまわる イヨーハイ ク・コㇿ オペㇾ イタㇰ コラチ アマㇷ゚ ネノ イキ=まあまあどうしたことか,孫は言葉のように寝相の悪いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=mip
- アミㇷ゚ 【a=mi-p】 着物,衣,衣装.▷ア=それ ミ=着る ㇷ゚=物 テエータ アン アミㇷ゚ アナㇰネ ユㇰウㇽ,オトゥタヌ アン ペ アットゥㇱ オトゥタヌ アン ペ ヤヤン センカキ ネ=ずっと昔の着物は鹿皮,次はオヒョウの皮で織った着物,次は普通の木綿ものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=neramukasitnatara
- アネラムカシッナタラ 【a=ne-ramu-kasitnatara】 私の思いがもつれてしまった,思いもつれ. ▷ア=私 ネ=それ ラム=思い シッシッケ=もつれる タラ=しまった,終わったら *タラというひと言では,しまった,終わった,にはならないので,前後の言葉が必要である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=netusa
- アネトゥサ 【a=ne-tusa】 私のそれは無傷,お陰で命拾いした. アアキヒ アンクスケライポ ケㇷ゚ピロロケ アネトゥサ=弟がいたお陰で(その加勢によって)無傷だった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nisappuni
- アニサップニ 【a=nisap-puni】 急死(する).▷ア=それ(が) ニサㇷ゚=急いで プニ=起こす イヨーハイ! オッカイポ イカラㇱ! ア・ニサップニ ハウェアーン?=それは大変だね! 若者がもったいない! 急に亡くなったのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- a=niska
- アニㇱカ 【a=niska】 もったいない. アエㇷ゚ ケミアン ヒ タ エモ ア・ニㇱカ ナ ピㇼカノ ウウォマレ ワ アヌ=食べ物の少ない時だ.ジャガイモがもったいないからよく集めておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=niskap
- アニㇱカㇷ゚ 【a=niska-p】 大事な物. センカキ ウイペ ネ ペコㇿ エ・ヤイヌ ヤッカ ア・ニㇱカㇷ゚ ネ ナ イテキ オスラ ノ ウカオ ワ アヌ アニ=布くずのようにお前が思っても大事な物だから,投げないでしまっておくものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nukar katu
- アヌカㇻ カトゥ 【a=nukar katu】 見た目. アイヌ アナㇰネ ア・ヌカㇻ カトゥ パテㇰ ソモ ネ ネユンネユン イコカンタマ ㇷ゚ オカイペ ネ ナ ヤイトゥパレ ヤン アニー=人間は見た目ばかりでなく,いろいろと人をだます者がいるものだから,気をつけなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nukar_ no
- アヌカン ノ 【a=nukar no】 よく見える.▷ア=それ(人)が ヌカㇻ=見る ノ=全く タヌクラン アナㇰ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ トイタサオッ ア・ヌカンノ=今夜は星月夜で北斗七星がよく見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nuno
- アヌノ 【a=nu no】 よく聞こえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nunoan
- アヌノアン 【a=nu no an】 耳を傾けるに値するような. オッカヨ ウタㇻ ソモ イク パ ノ ラッチターラ ウウェネウサㇻ パ コㇿ アヌ ノ アン オルㇱペ ポロンノ アン=男たちが酒を飲まずに静かに話し合っている時は,耳を傾けるに値するような話がたくさんある. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nusuye
- アヌスイェ 【a=nusuye】 手招きされる.普通はテㇰパㇻパル,テコチューチュウェという. ア・コㇿ ニㇱパ ポンヤウンペ オナハ イナウ アニ サケ アニ ア・ヌスイェ=私の夫であるポンヤウンペの父が,イナウと酒で手招きされ…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nuyeotke
- アヌイェオッケ 【a=nuy-e-otke】 病気が流行し村人が全滅した空家に火をつけること.▷ア=私 ヌイ=炎 エ=それ オッケ=つける (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oipep
- アオイペㇷ゚ 【a=o-ipe-p】 食器.▷ア=私たち(が) オ=そこで イペ=食べる ㇷ゚=物 ク・ミッポー エ・イペ オケレ チキ ア・オイペㇷ゚ フライェ ワ アヌ アニー=孫よ,食べ終わったら,食器を洗っておいてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=okay
- アオカイ 【a=okay】 私,俺,僕.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=okettektek
- アオケッテㇰテㇰ 【a=oker-tek-tek】 さっと終わる. ク・イチャ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) インネ ウタㇻ エㇰ ワ エン・カスイ クスケライポ ア・オケッテㇰテㇰ=私が穂ちぎりをしていると,大勢の人が来て私を手伝ってくれ,そのお陰でさっと終わってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=omappe
- アオマッペ 【a=omap-pe】 かわいいもの(人に愛されるもの).▷ア=人(が) オマㇷ゚=愛する ペ=もの パㇱテッテㇾケ コㇿ ㇷ゚ ア・ペカペカ コㇿ ネ コㇿカ ポーヘネ ア・オマㇷ゚ ペ ネ=よちよち歩きの子供にはらはらしながら手を差し伸べ差し伸べしながらだが,なおさらかわいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=opentari
- アオペンタリ 【a=opentari】 神々の名前を呼び並べる. トゥ カムイ シンリッ レ カムイ シンリッ ア・オペンタリ=ふたつの神の先祖,三つの神の先祖.呼び並べ…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oraytekka 1
- アオライテッカ 【a=oraytekka】 ①毒が効く. ポンノ ホㇱキ!チスラㇷ゚ ネ ノイネ アン ペ ネ ナ.イヤイキㇷ゚テ ナ アオライテッカ パㇰノ ウンテレ・アン ロー=少し待て!乳ばなれ熊らしいものだよ.危ないから.毒が効くまで待つことにしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oraytekka 2
- アオライテッカ 【a=oraytekka】 ②しおれるまで,消えるまで,死ぬまで:火が消えてしまうことはアペオライテㇰという. アペオライテッカ ワ オラーノ エㇰ アニー=火が消えたのを確かめてから来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=otuihike
- アオトゥイヒケ 【a=otui-hike】 私の切れ端.ユカㇻの中でしばしば出て来る言葉で,自分の血族に対して悪意を込めて,私の切れ端,やつが私のためにならないことをした,などと言う.[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=otupekare
- アオトゥペカレ 【a=otupekare】 大事にする. →オドペカレ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=otuwasi
- アオトゥワシ 【a=otuwasi】 頼りにする. ペウレクㇽ ネ コㇿカ ラメトコㇿケ(ラメトㇰ オㇿケ) パウェトㇰ トゥラ ア・オトゥワシ ナ エコシ ワ アヌ ヤン=若い人ではあるけれど,度胸も雄弁もともに頼れるから,任せておきなさい.→オトゥワシ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oupekareno
- アオウペカレノ 【a=o-upeka-re no】 真っ直ぐに.▷ア=私たち(が) オ=そこで ウペカ=整然と並べる レ=させる ノ=〜に チセ ア・アシ ヒタ アナㇰネ イクㇱペ イテキ エウタㇱタサ クニネ ア・オウペカレノ ア・アシㇷ゚ ネ ナ=家を建てる時は柱が出たり引っ込んだりしないように,真っ直ぐに並べて立てるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oyanenep
- アオヤネネㇷ゚ 【a=oyanene-p】 笑い者にされる. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=porse
- アポㇿセ 【a=porse】 表現(する). アイヌ オッタ(オㇿ タ) チクニ レ ア・ポㇿセ ヒ カムイ オッタ(オㇿ タ) ア・ポㇿセ ヒ シンナ ㇷ゚ カ アン ペ ネ=人間の所で言う木の名前の表現と,神の国での表現が違うものもあるものだ.チ・コㇿ コタン タ アナㇰネ "イセポ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ コㇿカ,ムカ ホントモ タ アン コタン タ アナㇰネ "カイクマ" セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=私たちの村ではウサギを「イセポ」と言うけれど,鵡川という川の中ほどの村では「カイクマ」と言う(表現する)のだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=potetpake
- アポテッパケ 【a=po-tetpake】 あなたの息子殿,あなたの立派な息子殿. ▷ア=あなた ポ=息子 テッパケ=殿,様 *テッパケといういい方は最高の敬称で,めったに使わないが,私の息子である志朗がいい事をした場合に,他人が親である私に対して,お礼を言う時に用いられる.アポテッパケ アンクスケライ イレンカトゥイェ=あなたの息子殿がいたお陰で,円満に解決した,などである.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=potonoke
- アポトノケ 【a=po-tonoke】 私の息子殿〔丁寧〕. アポトノケ イタカン(イタㇰ・アン) チキ ウピㇼカ ヌ ヤン.ア・コㇿ シンリッ ウワト クニ エネ オカヒ…=私の息子殿よ,私の言う言葉をよくお聞きください.私どもの先祖その血統はこうであるのだ….*重々しく自分の先祖のことを教える時にのみ,息子であっても敬称をつけて呼びかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=puykotoro
- アプイコトロ 【a=puy-kotoro】 耳の内側,耳朶.▷ア=私 プイ=穴 コトロ=内側 イタㇰ ネ ワ イキ コㇿカイキ ア・プイコトロ チュニンパレ(チ・イユニンパレ)=言葉だけではあったけれど,耳の内側が痛いほどに. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=racitkerep
- アラチッケレㇷ゚ 【a=racitke-re-p】 下げる物.▷ア=それ ラチッケレ=ぶら下がらせる ㇷ゚=物 ホクレ アㇻパ ワ プヤㇻ オッタ(オㇿ タ) ア・ラチッケレㇷ゚ ウㇰ ワ エㇰ=早く行って窓に下げる物を取って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ramepakari
- アラメパカリ 【a=ram-e-pakari】 予想される. ヘㇱト ヘㇱト アラメパカリ ワ アン ペ ネ アクス エクパ ワ キラ ワ アㇻパ=あれあれ,予想通りくわえて逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ramuosmap
- アラムオㇱマㇷ゚ 【a=ramu-osma-p】 納得できるもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=rayke
- アライケ 【a=rayke】 殺される. エネ ウェンプリコㇿ ハウェ ネ ヤカナㇰネ(ヤㇰ アナㇰネ) カムイ オㇿワ ア・ライケ エアシㇼ キ ナンコㇿ ワ=そのような悪事をしたのであれば,神の方から殺されるでありましょうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=rekuci wa ratkiratki
- アレクチワ ラッキラッキ 【a=rekuci-wa ratki-ratki】 私の首からぶら下がりぶら下がり,子供が親の首からぶら下がる,恋人の首からぶら下がり. ▷ア=私 レクチ=首 ワ=から ラッキラッキ=ぶら下がる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=repokar
- アレポカㇻ 【a=rep-o-kar】 海で死ぬ. アイヌイカラㇱ ア・レポカㇻ ヤㇰ ア・イェ.タㇷ゚ イキ クㇽ オナハ カ ア・レポカㇻ ペ ネ ア ㇷ゚=惜しい人が沖で死んだそうだ.今亡くなった人の父親も海で死んだものであったのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=rewematapurip
- アレウェマタプリㇷ゚ 【a=rewe-matapuri-p】 熊手:アカダモで作る. 図11[アレウェマタプリㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sampekese
- アサンペケセ 【a=sampe-kese】 私の心臓のしまい,思いのしまい,心をしまう. ▷ア=私 サンペ=心臓,心,思い,いとおしい,いとおしく思う ケセ=しまう,しまい *サンペポ=いとおしい人,恋人(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sampekeseekopuyuise
- アサンペケセエコプユイセ 【a=sampe-kese-e-ko-puyuise】 私の心臓のしまいがあふれる,ぐっと来る,胸に激しく込み上げて来る,強く心に感じる,涙があふれる. ▷ア=私 サンペ=心臓 ケセ=しまい エコ=それ プユイセ=あふれる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sampepake
- アサンペパケ 【a=sampe-pake】 私の心臓の頭の方,私の心の内,私の思いの内側. ▷ア=私 サンペ=心臓 パ=頭 ケ=~の方(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=satkep
- アサッケㇷ゚ 【a=satke-p】 干し物. トオトオ アㇷ゚ト アㇱ シリ イキ ナ ア・サッケㇷ゚ ア・アフㇷ゚テ クス ネ ナ エン・カスイ=あれあれ,雨が降ってきている様子だよ.干し物を入れるので,私を手伝ってくれ.→サッケ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=senasenakka
- アセナセナッカ 【a=sena-senak-ka】 まつわりつく:子供がまつわりつくこと,座っている背中などでうるさくしている. アウン ウナㇻペ ク・ミッポホ パロヌカㇻ ヌカㇻ ペ ネ クス エㇰ コㇿ オラーノ セトゥㇽ ワノ テㇺコㇿ ワノ ア・セナセナッカ=隣のおばさん,私の孫にいろいろと食べさせてくれるものだから,来ると背中の方から腕の所へまつわりつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=seurototo
- アセゥロトト 【a=seu-rototo】 いじめつける,いじめる. ▷ア=それ セゥロトト=いじめる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sikakustep
- アシカクㇱテㇷ゚ 【a=si-ka-kuste-p】 上から着る物.▷ア=人(が) シ=自分 カ=〜の上 クㇱテ=通らす,ふさぐ ㇷ゚=物 ク・イワㇰ クナㇰ ク・ラム ク・ソイネ アクス アㇷ゚ト アㇱ コㇿ シラン(シㇼ アン) ナ ネㇷ゚カ ア・シカクㇱテㇷ゚ エネルサ(エン・エルサ)=私が帰ろうと思って外へ出たら.雨が降っているので,何か上から着る物を私に貸して. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sikatkare
- アシカッカレ 【a=si-kat-kare】 惑わされ,惑わされる,甘言で女を惑わす. ▷ア=それ シ=自ら カトゥ=姿、容姿 カㇻレ=作る アエシカッカレワ メノコエペカ アエパコアッ=惑わされて,女性のことで罰を受けた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sitoma
- アシトマ 【a=sitoma】 恐ろしい.▷ア=私たち(が) シトマ=恐れる,怖がる →恐ろしい ク・ポホー タパン ハワㇱ エウン イカ エカランケ ナ.ア・シトマ オルㇱペ ネ ナ=息子よ,この話へは絶対かかわるではないぞ,恐ろしい噂だよ.ケㇱト ケㇱト アㇷ゚ト ルイ シリ!ネンカネ ポロワッカ アン オキムンペ ポーヘネ ア・シトマ=毎日毎日すごい雨降りだこと!もしものこと大洪水になりはしないか,山津波はなおさら恐ろしい.ア・シトマ イ=恐ろしい所.ア・シトマ ㇷ゚=恐ろしい物(者). (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sitomap
- アシトマㇷ゚ 【a=sitoma-p】 妖怪.▷ア=私たち(が) シトマ=恐れる ㇷ゚=もの (出典:萱野、方言:沙流)
- a=supuyasakka
- アスプヤサッカ 【a=supuya-sakka】 全滅させる〔比喩:煙をなくする〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tap
- アタㇷ゚ 【a=ta-p】 (土から)掘った物.▷ア=人(が) タ=掘る ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tekekarpe
- アテケカㇻペ 【a=tek-e-kar-pe】 刺繍した物. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ "ア・テケカㇻペ カケンチャ レウェウセ カネ ア・アッテ" シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=昔話の中では,「刺繍した物が掛け棹がたわむほどにかけてある」と描写されているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tomte
- アトㇺテ 【a=tom-te】 丁寧. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tomteno
- アトㇺテノ 【a=tom-te no】 丁寧に. ア・トㇺテノ カㇻ=丁寧に作る.オンネ フチ ネ ワクス コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ワ ア・トㇺテノ ア・キモヌ パ=うんと年寄りのおばあさんであったから,村中の人が集まって,丁寧に葬式をした. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tunastuye
- アトゥナㇱトゥイェ 【a=tunas-tuye】 急死する,早死にする.▷ア=それ(人)が トゥナㇱ=急ぐ,急いで トゥイェ=切る→速く切られる,急に切られる ナー ペウレクㇽ ネ ア ナンコㇿ ペ ア・トゥナㇱトゥイェ ソンノ ア・ケㇺヌ ハワㇱ ネ ワー=まだまだ若い人であったはずなのに急死されたとは,本当に哀れな話だよ.オナハ カ トゥナㇱ イサㇺ ペ ネ ア ㇷ゚ ウヌフ カ ナー ペウレ アㇷ゚ ア・トゥナㇱトゥイェ ソンノ ア・トゥヤㇱカラㇷ゚ ハワㇱ ネ ワー=父親も早く亡くなったものであったのに,母もまだ若いのに早死にし,本当にいとおしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=turaynu
- アトゥライヌ 【a=turaynu】 見つからない.▷アㇻ=全く トゥライヌ=失う ニペㇱ ケㇷ゚ クス エキㇺネ アチャポ イワㇰ イサㇺ ペ ネ クス ケㇱト ア・フナラ ヤッカ ア・トゥライヌ.ライ ルウェ ソモ ネ ウン=シナ皮を剥ぎに山へ行ったおじさんが帰って来ないものだから,毎日探しても見つからない.死んだのではないだろうね. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tuyaskarap
- アトゥヤㇱカラㇷ゚ 【a=tuyaskarap】 いとおしい,かわいそうだ.▷ア=人(が) トゥヤㇱカラㇷ゚=同情する,憐れむ オナハ カ トゥナㇱ イサㇺ ペ ネ ア ㇷ゚ ウヌフ カ ナー ペウレ ア ㇷ゚ ア・トゥナㇱトゥイェ ソンノ ア・トゥヤㇱカラㇷ゚ ハワㇱ ネ ワー=父親も早く亡くなったものであったのに,母もまだ若いのに早死にし,本当にいとおしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ukorespa
- アウコレㇱパ 【a=uko-respa】 許嫁である.▷ア=それ ウコ=互いに,ともに レㇱパ=育てている(レス=「育てる」の〔複〕)人がともに育てている→ともに育てられている (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ukoresup
- アウコレスㇷ゚ 【a=uko-resu-p】 許嫁.*親が将来子供同士を結婚させると決めていたものを指す.本人同士が使う言葉ではない.▷ア=それ ウコ=互いにそれを レス=育てる ㇷ゚=者 ナ ポン ヒ ワノ ク・マッネポホ エ・ポホ ア・ウコレスㇷ゚ ネ ルウェ ネ=ほんの小さい頃から私の娘とお前の息子は許嫁なのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ukosina
- アウコシナ 【a=u-ko-sina】 重ねて縛る.▷ア=それ ウ=互い コシナ=〜を縛る エキㇺネ・アン クス ピㇼケㇷ゚ ネヤ シッポ ネヤ アイ ネヤ ア・ウコシナ=私は山へ行くので,ヒエの精白したものとか塩とか矢とかを重ねて縛った. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=yep
- アイェㇷ゚ 【a=yep】 〜と言われるもの.▷ア=それ(が) イェ=言う ㇷ゚=もの タㇷ゚ ア・イェㇷ゚ アナㇰネ ソンノ ネ ワ=今言われたことは,本当だよ.タンペ アナㇰネ アイヌイタㇰ アニ "ニカラ" セコㇿ ア・イェㇷ゚ ネ=これはアイヌ語では,「ニカㇻ」(はしご)と言われるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=yerokkuni
- アイェロックニ 【a=ye rok kuni】 言うところの.(噂に聞いていたはずの,人々が前々から口に何度もしていた,いわゆる)▷ア=人が イェ=言う ロㇰ=〜ていた クニ=きっと〜はずの ソンノ タㇷ゚イキ ウェンメノコ ア・コサマㇷ゚ カ イサㇺ.ア・イェ ロㇰ クニ サㇰチロンヌㇷ゚ コラチ アン=本当に今来て去って行った悪い女は比較する物もない.言うところの夏の狐のような者だ(夏の狐は冬毛の残りが体のあちこちに団子になってついていて,不格好なもの). (出典:萱野、方言:沙流)
- aahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ §021.子(24)aahupkarpo〔a-á-Fup-kar-po アあフㇷ゚カㇻポ〕⦅ホロべツ、サル⦆もらい子。[a-(人が)+ahupkar(もらった)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aan
- アアン 【aan】 〜だったのであった,様子だ,〜らしい.意外な事実または結果に対する驚きを示す. モㇱアナクス(モㇱ・アン アクス) アリタオマㇷ゚(アㇻイタオマㇷ゚) オンナイケ タ アナン(アン・アン).オヤチキ チㇷ゚ オㇿ アイヨマレ(ア・イ・オマレ) ワ ア・イ・モㇺカ ヒ ネ アアン=目を覚ましたら板付け船の中であった.知らなかったが,船に入れられて,流されていたのであった[ユ].アㇻパ ヒネ アアン=行った様子だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aan
- アアン 【助動】[単](複は rokoká ロコカ)[a-an …した(完了)・ある]…したのだった (なあ)(ということがあとからわかった)。 ku=sinewe en=okake ta e=ek aan hawe ne wa クシネウェ エノカケ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 私が遊びに行った留守にあなたが来たんだなあ。(S) k=eysokor wa k=孜aykopuntek akus sunke ne aan ケイソコㇿ ワ ケヤイコプンテㇰ アクㇱ スンケ ネ アアン 本当かと思って喜んだらうそだったんだなあ。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aanep
- アアネㇷ゚ 【<ar-ane-p】 とても細いもの.▷ア(=アㇻ)=きわめて アネ=細い ㇷ゚=もの アアネㇷ゚ コㇿ ワ エㇰ=もっと細いものを持って来い.→アネ (出典:萱野、方言:沙流)
- aapte
- アアㇷ゚テ 【自動(?)】[a=ap-te(?)] (サダモさんの訳では)もうだめだ。 ranma ene aapte hi ukarino a=nu hawe ne ランマ エネ アアㇷ゚ テ ヒ ウカリノ アヌ ハウェ ネ またしてもそのようにもうだめだろうということを来る人来る人皆言って来るのを聞くのだなあ。(S)〔to be very weak; to have lost one's strength. 力ヲ落ス, 落スル, 弱イ(B.)〕 (出典:田村、方言:沙流)
- aarémko
- アアレㇺコ 【他動】[不定人称形 a=arémko][受身] 人生のなかばで死んでしまう。(W) ☞aremko アレㇺコ (出典:田村、方言:沙流)
- áca
- アチャ 【名】①[概/所](親族としての)おじ(伯父/叔父)。 áca siresure アチヤ シレスレ おじさんに育てられる。(S) ②おじさん(小父)。 ☆参考 主に二風谷で言う。 二風谷以外では acapo アチャポ のほうが普通に用いられる。 二風谷では acapo アチャポ と言うと亡くなった伯父/叔父のことになる。 {E: ①an uncle.(relative). ② an uncle (non-reltaive).} (出典:田村、方言:沙流)
- aca
- アチャ §019.父(1)aca〔á-ča あチャ〕①日常会話語で父を指す⦅東シズナイ、ウラカワ、サマニ、ビロオ、シラヌカ、ビホロ、シラヌシ、ウソロ⦆。②日常語で伯父を指す。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aca
- アチャ §027.伯父、叔父(3)aca〔á-ča あチャ〕①日常語で伯父叔父を指す⦅レブン、ホロべツ、サル、テシオ、マオカ、タラントマリ⦆。樺太では雅語でも用いる。"e-koro〜tu ayno ka an"「お前の叔父は二人もいる」⦅マオカ⦆。伯父叔父を区別する時はporo-aca「大きい・おじ」、pon-aca「小さい・おじ」とする⦅ホロベツ、テシオ⦆。keyanne an-aca「年上の・我が・おじ」、poniwne an-aca「若い方の・我が・おじ」などの言い方もある⦅マオカ、タラントマリ⦆。an-kiane-aca「我が・年上の・おじ」an-poniwne-aca「我が年下の・おじ」とも言う⦅ニイトイ⦆。父方の伯叔父はona orowano aca「父・からの・おじ」、母方のはunu orowano aca「母・からの・おじ」と言う⦅ホロベツ⦆。②日常語で父を指す⦅シズナイ、ウラカワ、ビロオ、シラヌカ、アカン、ビホロ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aca
- アチャ 【aca】 おじ:アチャポ=おじという言葉の略語.*昭和時代,平取町二風谷村では正雄アチャ,松雄アチャ,清市アチャなどと呼ばれていた人たちがいた.一種の敬称のように思いながら呼んでいたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- acapo
- アチャポ 【名】[aca-po おじ・(指小辞)] ①(親族としての)おじさん、 父母の兄弟や男のいとこ。 kor acapo コㇿ アチャポ …のおじさん(伯叔父)。 ku=kor acapo クコㇿ アチャポ/クコラチャポ (私のおじさん(伯父/叔父)。 ②(他人の)おじさん、 妻子があり孫がないぐらいの年齢の男(子どもぐらいの年齢のものが、 またはそれ以外のものでもそのくらいの気持ちで言う)。 ☆参考 二風谷以外で言う。 二風谷では áca アチャ といい、 acapo アチャポ というと「死んだおじ」のことになる。 {E: ①an uncle. (relative) ② an uncle (non-relative).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- acapo
- アチャポ §019.父(3)acapo〔á-ča-po あチャポ〕①⦅ハルトリ、シャリ、ウソロ⦆父。②⦅タラントマリ⦆妻から夫の父を、また夫から妻の父を指す;義父。③伯叔父。④ポロシリ岳の山詞では日本人を指す。⑤⦅チシマ:千島アイヌ, p.136⦆翁。[aca(↑)+-po(指小辞、愛称辞)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- acapo
- アチャポ §027.伯父、叔父(4)acapo〔イブリではá-ča-po(あチャポ)だがその他ではa-čá-po(アちゃポ)〕①伯叔父⦅シラオイ、ムカワ、ホべツ、シズナイ、サマニ、ビロオ、ハルトリ、トオロ、アカン、クッシャロ、ウソロ⦆。②⦅シャリ、タラントマリ⦆妻から夫の父を、また夫から妻の父を指す;義父。③ポロシリ岳の山詞では日本人を指す。④⦅チシマ:千島アイヌ, p.136⦆翁。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- acapo 1
- アチャポ 【acapo】 ①おじ(叔父,伯父). アㇻパ アチャポ タㇰ ワ エㇰ=行って叔父を呼んで来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- acapo 2
- アチャポ 【acapo】 ②しゅうと(夫の父). (出典:萱野、方言:沙流)
- ácautari(hi)
- アチャウタリ(ヒ) 【名】[所](概 ácautar アチャウタㇻ の例はない。)[aca-utar-i(hi) おじ・人々(=たち)・(所属語尾)] …のおじたち。 e=acautari cep nu kooka kor oka yak a=ye korka i=korepa ka somo ki エアチャウタリ チェㇷ゚ ヌ コオカ コロカ ヤ カイェ コㇿカ イコレパ カ ソモ キ あなたのおじさんたち浜でたいした(=たくさん)魚とったて言うけれどちっともくれない。(S) {E: the uncles of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- acawre
- アチャウレ §297 ワタリガラス;オオガラス (3) acawre (a-cáw-re)「アちャウレ」[<?] ⦅多蘭泊、真岡、白浦⦆ワタリガラス (出典:知里動物編、方言:)
- aci
- アチ §015.祖母(4)aci〔á-či あチ〕⦅タライカ⦆祖母。=atci. (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aci
- アチ 【aci】 汚ない,きれいでない:汚れていて手をつけられない様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- aciaci
- アチアチ 【aci aci】 何か汚ないものに手を触れた時,思わず発する言葉.アチアチと2回続けて言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- acikacika ponekaci
- アチカチカ ポネカチ §004.あかご;あかんぼ(26)acikacika ponekaci〔a-čí-ka-či-ka|pó-ne-ka-či アちカチカ・ぽネカチ〕⦅カラフト⦆【雅―tuitah(昔話)において】幼児。[<acika-cika(きたない・きたない)+pon(小さい)+hekaci(こども)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- acikap
- マチカㇷ゚ §395 (その他の鳥名) ma-cikap (má-či-kap)「まチカㇷ゚」[泳ぐ・鳥] ⦅美幌⦆水禽。海鳥=atuy-kot-cikap. (出典:知里動物編、方言:)
- acikara(ta)
- アチカラ(タ) 【acikara(ta)】 おやおや,あらら(びっくりした時思わず出る). (出典:萱野、方言:沙流)
- acikarata
- アチカラタ 【acikara ta】 こしゃくにも:人をあざけり笑う時の言葉.もうひとつは何かに驚いた時やびっくりした時に発する言葉.*ユカㇻには,「アチカラタ アヤカナタ」と対語で頻出. アチカラタ,エネ オカイ ペ ヘマンタ イェ クス エン・コチョラウキ ハウェ アン=からこしゃくにも,あのようなはした者が何を言うのに俺の所へ来ると言うのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- acikarata
- アチカラタ 【間投】(びっくりしたときに出る叫び)わあっ、 なにごとだ。 acikarata e=kar humi an! アチカラタ エカルミ アン! わあっ、 (あなたは)なにごとしてるんだ! (大きな物音が聞こえたときのイム。) (W) acikarata acikarata makanaketa! アチカラタ アチカラタ マカナケタ! なんだなんだ何事だ! (大きな音と共にものが倒れたときのイム)。(W) ☆参考 知里幸恵『アイヌ神謡集』には「achikara 「汚い」という意味」とある。 知里真志保『アイヌ民族研究資料(第2)』でも「本来「汚い!」という意味の感嘆詞」とあって、 「癪(しゃく)に触るなあ」と訳してある。 ワテケさんがこれを使った用例は、 特に汚いことでもなく、 また腹立ちや悪口、 ののしりのようでもない。 (出典:田村、方言:沙流)
- acipo
- アチポ §019.父(4)acipo〔á-či-po あチポ〕⦅レブン、トヨウラ、アブタ、ウス⦆【常】父。[aciはacaに関係あるだろう。-poは愛称辞]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aciw
- アチウ 【自動】槍などを投げて目標物に刺す。 k=áciw siri iki カチウ シリ イキ (私)槍を投げて刺したようだ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- aciwcikah
- アチウチカㇵ §343 シロハヤブサ (4) aciw-cikah (a-číw-či-kah)「アちウチカㇵ」[<aciw-cikap] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aciwcikap
- アチウチカㇷ゚ §343 シロハヤブサ (1) aciw-cikap (a-číw-či-kap)「アちウチカㇷ゚」[<aciw(さっと突く)cikap(鳥)] ⦅浦河、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aciwruy
- アチウルイ 【自動】[aciw-ruy 槍を投げる・激しい](槍投げで)ものすごく遠くへ投げる。 hot hemanta ene aciwruy siri an hi an! ホッ ヘマンタ エネ アチウルイ シリ アニ アン! まあなんと遠くへ投げるんだろう。(S) {E: to throw a spear (a long way).} (出典:田村、方言:沙流)
- acuycikap
- アチュイチカㇷ゚ §343 シロハヤブサ (2) acuy-cikap (a-čúy-či-kap)「アちュイチカㇷ゚」[<acuy(突き刺す)cikap(鳥)] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- acuyecikap
- アチュイエチカㇷ゚ §343 シロハヤブサ (3) acuyecikap (a-čú-ye-či-kap)「アちュイエチカㇷ゚」[<acuy(突き刺す)e(食う)cikap(鳥)、突き刺して食う鳥] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aehókkep
- アエホッケㇷ゚ 【名】[a=e-hotke-p 我々が(人が)・それで・寝る・もの] 敷布団。(昔は熊などの毛皮を敷いた。) (W) ☞ehotke エホッケ {E: bedding; sleeping materials.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aehomacikipo
- アエホマチキポ §021.子(29)aehomaciki-po〔a-é-ho-ma-či-ki-po アえホマチキポ〕⦅ホロべツ⦆密通して出来た子;私生児。[a-(我ら)+-e-(それについて)+homaci(ほまち)+ki(した)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aekuwakorpe
- アエクワコㇿペ 【名】[a=e-kuwakor-pe 我々が(人が)・それで・杖をつく・もの]杖。(W) ☆参考 kuwa クワ とも言う。 kuwa クワ は墓標のことも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- aenínuype
- アエニヌイペ 【名】[a=e-ninuy-pe 我々が(人が)・それで・枕する・もの] 枕。 ☞eninuy エニヌイ {E: a pillow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aeníste
- アエニㇱテ 【他動】[不定人称形 a=eníste] 頼りになる、 心強い。 ☞eniste エニㇱテ {E: to be reliable; feel secure about…} (出典:田村、方言:沙流)
- aep
- アエㇷ゚ 【名】[概](所は aepi アエピ, epi(hi) エピ(ヒ))[< a=e-p 我々が(人が)・食べる・もの] 食べ物。 ☞e エ 1 {E: food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aep-koasuras
- アエㇷ゚コアスラㇱ 【自動】[aep-ko-asur-as 食物・に・うわさ・立つ] 食べ物がよくとれるとのうわさがある。 {E: for there to be a rumour that food is abundant for the taking.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aeparkare
- アエパㇻカレ §437.じんましん(蕁麻疹)(6)食物に当たってじんましんが出る aep-arkare〔a-é-par-ka-re アえパㇻカレ〕[aep(食物が)+arkare(病ませた)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aepi
- アエピ 【名】[所](概は aep アエㇷ゚) ①(usa ウサ《いろいろな》、 nep ネㇷ゚《何》の後で使われる。) usa aepi ウサ アエピ いろいろな食べ物。 nep aepi ne yakka ネㇷ゚ アエピ ネ ヤッカ 何の(どんな)食べ物でも。 ②[不定人称所属形 a=epi] 私たちの/(引用文中で)私の食べ物。 ☞epihi エピヒ {E: ①various foods. ②my, our food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aeppo
- アエッポ §418 イチイ (5) aeppo (a-ép-po)「アえッポ」[aep(我らの食う物;a-我ら、e食う、-pもの)-po(指小辞)] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aesúkep
- アエスケㇷ゚ 【名】[a=e-suke-p 我々が(人が)・それで・炊事する・もの] 台所用具(makiri マキリ《包丁》、 su ス 《鍋》等)。 {E: kitchen utensils.} (出典:田村、方言:沙流)
- aeyám
- アエヤㇺ 【他動】[不定人称形 a=eyam アエヤㇺ]あぶない(注意/用心を要する)。 ☞eyam エヤㇺ {E: to be careful with…; take care with…} (出典:田村、方言:沙流)
- aeynup
- アエイヌㇷ゚ 【名】[a=e-inu-p 我々が(人が)・それで・ものを聞く・もの]電話。 aeynup anakne toan tenwa ne アエイヌㇷ゚ アナㇰネ トアン テンワ ネ それで聞くものはあの電話だ(電話で何でも聞くから「それで聞くもの」)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- aeype pera
- アエイペ ペラ 【名】[a=e-ipe-pera 我々が(人が)・それで・ものを食べる・へら](おかゆを食べる)さじ。 {E: a spoon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aeywankep
- アエイワンケㇷ゚ 【名】[a=eywanke-p 我々が(人)が・使う・もの] 道具。 ☞eywanke エイワンケ {E: a tool.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ah
- アㇵ §297 オヒョウ オヒョウニレ (3) ah (áh)「あㇵ」[<at] 樹皮、及びその内皮から取った繊維 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ah
- アㇵ §288 エゾモモンガ;ばんどり (3) ah (ah)「アㇵ」[<at] ⦅S多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aha
- アハ 【aha】 土豆(ヤブマメ). オッコー タント アハタ・アン クス ピクタトイ オルン パイェ・アン ロー=お姉さん,今日上豆を掘りに川原の砂畑まで行こうよ.アイヌモシㇼ メナスン(メナㇱ ウン) ウタㇻ アナㇰネ "エハ" シコㇿ カ "ヌミノカン" シコㇿ カ イェ ㇷ゚ ネ チ・コㇿ コタン タ アナㇰネ "アハ" セコㇿ ア・イェ=アイヌの国土(北海道)の東の方の人たちは「エハ」とも「ヌミノカン」ともいうもので,私の村では「アハ」という.*道東ではヌミノカン(=粒の小さいもの)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- aha
- アハ §179 ヤブマメ ギンマメ (1) aha (a-há)「アは」 地下に結実した果実をいう ⦅幌別、穂別、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aha 1
- アハ 【名】[植物]ヤブマメ。 (出典:田村、方言:沙流)
- aha 2
- アハ 【間投】①まあ、 あらあら(驚いたときに言う)。 ahaː, kusnaotke somo ki yakka pirka p アハー、 クㇱナオッケ ソモ キ ヤッカ ピㇼカㇷ゚ まあ、 突き通して刺さなくてもいいのに。(S) ②(歌のはやしの一部。) ☆発音 ①ではたいてい ahaː アハー と伸ばされ、 ときには[ahセa ahセa ahセa]つまり アヘア に近いような発音もある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahara
- アハラ 【aha-ra】 土豆の葉. オッコー エㇰ ワ インカㇻ.テ タ アハラ ピㇼカ ナ ア・タ ワ インカㇻ・アン ロー=お姉さん,来て見てよ.ここの土豆の葉がいいから,掘ってみようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- áhawe
- アハウェ 【名】[動物]アビ(?)/チドリ(?)(「アオクビ」)。(沖の鳥、 美声、 しける時鳴く。)〔知分類になし〕 {E: a plower bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahawkorep
- アハウコレㇷ゚ 【名】[a=haw-kore-p 我々が/人が・声・を与える・もの]有線放送。 1950年代、 サダモさんの住んでいた地域では各家に有線放送のスピーカーが置かれ、 地域の知らせ、 ラジオのニュース、 音楽などが放送されていた。 (出典:田村、方言:沙流)
- ahci
- アㇵチ §009.老婆(2)ahci〔áh-či あㇵチ〕⦅ウソロ、シラウラ、オチホ⦆【雅】老婦人;婆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ahci
- アㇵチ §015.祖母(6)ahci〔áh-či あㇵチ〕⦅オチホ、シラウラ、チライ、ウソロ⦆①祖母。②老婆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ahciraymun
- アㇵチライムン §344 エゾカンゾウ (7) ahci-raymun (áh-ci-ray-mun)「あㇵチ・ライムン」[ahci(祖母)raymun(ハマニンニクの葉)] 葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ahesuye
- アヘスイェ 【a-he-suye】 居眠りする. ト ト ヌカㇻ.ウクラン ソモ モコㇿ ペ ネ クス アヘスイェ コㇿ アン=あれあれ見なさい.昨夜眠っていないものだから居眠りしている.→アイスイェ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahesuypa
- アヘスイパ 【a-he-suypa】 居眠りする〔複〕. ウクラン アネピッタ イク ロㇰ イク ロㇰ ウタㇻ アヘスイパ ワ オカ=昨夜,夜通し飲んで飲んでいた人たちみんなで居眠りをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahkapo
- アㇵカポ §004.あかご;あかんぼ(27)ahkapo〔áh-ka-po あㇵカポ〕⦅タラントマリ、マオカ、ウソロ⦆あかんぼ。[ahka(きたない?)+-po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ahkohseta
- アㇵコㇹセタ §268 イヌ (20) ahkoh-seta (áh-koh-se-ta)「あㇵコㇹセタ」 ⦅相浜、白浦⦆雄イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- ahni
- アㇵニ §297 オヒョウ オヒョウニレ (4) ah-ni (áh-ni)「あㇵニ」[<at-ni] 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ahsere
- アㇵセレ §829.よこっぱら(横腹);わきばら(脇腹);ひばら(脾腹);そくふくぶ(側腹部);そくきょうぶ(側胸部)(5)ahsere〔áh-se-re あㇵセレ〕[<ar(片方の)+sere(部分)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahserearaka
- アㇵセレアラカ §830.横腹の痛み;側胸痛(1)ahsere-araka〔áh-se-re-a-rà-ka あㇵセレ•アラカ〕[側胸・痛む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahserenius
- アㇵセレニウㇱ §830.横腹の痛み;側胸痛(2)ahsere-ni-us〔áh-se-re-nì-uš あㇵセレ・ニ・ウㇱ〕[ahsere(側胸)+ni(木串)+us(幾つも幾つもささっている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahseyyampe mat
- マㇵセイヤンペ マッ §252 (所属不明) mahsey-yampe mat (mah-sey-yam-pe mat)「マㇵセイヤンペ マッ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ahsusu
- アㇵスス §320 マルバノバッコヤナギ (13) ah-susu (áh-su-su)「あㇵ・スス」[ひも・ヤナギ] 茎 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ahtem
- アㇵテㇺ §538.手ばかり(3)ah-tem〔áh-tem あㇵテㇺ〕[<at-tem]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahturi
- アㇵトゥリ §258 エゾノリュウキンカ (3) ahturi (áh-tu-ri)「あㇵトゥリ」 根 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ahun
- アフン 【自動】[単](複は ahup アフㇷ゚)[ahu(=aw)-n 家などの中・(自動詞形成)](一人が)(家などに)入る。 ☆発音 hu フ の発音に注意。 日本語の フ と違う。 アフンとアホンの中間の発音。 {E: to enter (a house etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahun
- アフン 【ahun】 入る. ナニ エㇰ クナㇰ イェ コㇿ ソイネ ア ㇷ゚ アフン ルウェー カ イサㇺ=すぐ来ると言いながら外へ出たのに,入る様子もない.チェㇷ゚コイキ オッタ(オㇿ タ) ヤ オルン アムㇱペ アフン コㇿ ア・シㇼコテ ワ チェㇷ゚ ア・ウㇰ パㇰノ ソモ ア・オピチ ㇷ゚ ネ=サケを獲りに行って網にカニがかかると,紐でカニを繋いでサケが獲れるまで放さないものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuncuppok
- アフンチュッポㇰ 【ahun-cup-pok】 西の方,日の入る方.▷アフン=入る チュㇷ゚=日,月 ポㇰ=下 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunka
- アフンカ 【ahun-ka】 厚司を織る時の横糸,緯(ぬき).▷アフン=入る カ=糸 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunkanit
- アフンカニッ 【ahun-ka-nit】 横糸を巻く細い棒.▷アフンカ=横糸 ニッ=棒 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunke
- アフンケ 【他動】[単](複は ahupte アフㇷ゚テ)[ahun-ke 入る・させる](家などに)(一人を) 入らせる、 入れる、 (家などの中に)通す。 ☆参考 ahunte アフンテ とも言う。 {E: to make someone enter (a house etc.); to enter} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahunke 1
- アフンケ 【ahun-ke】 ①(人を)入れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunke 2
- アフンケ 【ahun-ke】 ②(人を)招待する. アㇻパ ワ エ・ウナㇻペヘ アフンケ ワ エㇰ=行ってお前の伯母を招待して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunporu
- アフンポル 【名】[ahun-poru 入る・洞穴] 死者の住む国の入口の洞穴。 “ahunporu sikopayar pe hemanta an?” “etupuyke”「アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン?」「エトゥプイケ」「あの世の入口の洞穴にそっくりのものはなあに?」「鼻のあな」(なぞなぞ)。(W-S会話) {E: a cave that is the entrance to the land of the dead.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahunra
- アフンラ §338 アオバズク (14) ahunra (a-hun-ra)「アフンラ」 ⦅B⦆フクロウの一種 A kind of owl. (出典:知里動物編、方言:)
- ahunrasampe
- アフンラサンペ §338 アオバズク (4) ahunrasampe (a-hún-ra-sam-pe)「アふンラサンペ」[<aw-un-rasampe(あの世・に住む・ばけもの)] ⦅幌別、近文⦆コミミズク (出典:知里動物編、方言:)
- ahunrasampe
- アフンラサンペ 【ahun-rasampe】 アオバズク,ミミズク,フクロウの一種. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunrasanpe
- アフンラサンペ 【名】[動物](図鑑の写真によればフクロウ。 しかし「フクロウではない。 onancisapanpe オナンチサパンペ をかぶった鳥。 yukcikap ユㇰチカㇷ゚ によく似ていてよくまちがう。 あまり足を出していないものだ。」) (S)〔知分類 p.198 ahunrasampe コミミズク[< aw-un-rasampe (あの世・に住む・ばけもの)]〕 {E: a type of bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahunrupar
- アフンルパㇻ 【名】[ahun-ru-par 入る・道・口] 死者の住む国へ行く穴の入口(=ahunporu アフンポル)。 {E: the entrance to the land of the dead.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahunrupar
- アフンルパㇻ 【ahun-ru-par】 冥土の入り口.▷アフン=入る ル=道 パㇻ=口 "カンカン" セコㇿ ア・イェ ナイ ソ カ タ アフンルパㇻ アン ペ ネ ワ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=「カンカン」という沢の滝の上の方に冥土の入り口があって,私も見たことがある.*二風谷ではカンカン沢を2kmほど登った所の右岸台地にアフンルパㇻがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunte
- アフンテ 【ahun-te】 入れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunte
- アフンテ 【他動】[単](複は ahupte アフㇷ゚テ)[ahun-te 入る・させる](家などに) 一人を入らせる、 入れる、 通す、 雇う。 {E: to let, make someone come into a house etc.; to employ someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahuntokompone
- アフントコンポネ §281.くるぶし(踝)(7)ahun-tokompone〔a-Fún-to-kom-po-ne アふントコンポネ〕[ahun(<aun<aw-un↑、…)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahunun
- アフヌン 【ahun un】 入ったら(誘っている言葉).▷アフン=入る ウン=〜したら "チセ ソイ タ エㇰ ワ ネㇷ゚ カ エ・コピシ ハウェー?" "アフン ルスイ シコㇿ ネ アワ" "ヤクン アフヌン"=「家の前へ来て何かお前に尋ねたの?]「入りたいということだったよ」「それなら入ったら?」 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahup
- アフㇷ゚ 【ahup】 入る〔複〕〔丁寧〕. サㇰ アナㇰネ アパ マッケ ワ アン コㇿ キキㇼ アフㇷ゚ ナ アパ カ プヤㇻ カ アシ ワ アヌ=夏は戸が開いていると虫が入るから.戸も窓も閉めておけ.ソイネ クㇽ カ イサㇺ ナ ホクレ アフㇷ゚ ヤン=お出迎えに出る人もいないので,さあさあお入りなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahup
- アフㇷ゚ 【自動】[複](単は ahun アフン)(二人以上が)(家などに)入る。 {E: to enter (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【他動】[ahup-kar 入る・(他動詞化)](子ども)をもらう、 養子にする。 ahupkar hekaci アフㇷ゚カㇻ ヘカチ 養子としてもらった男の子。(S) ahupkar ponmatkaci アフㇷ゚カㇻ ポンマッカチ 養子としてもらった女の子(養女)。(S) {E: to adopt a child.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【ahupkar】 貰う,貰いに行く. トイタ シサㇺ オッタ(オㇿ タ) ア・アフㇷ゚カㇻ ポン マッカチ アン ペ ケㇱト ア・コㇿエウェン シリ ク・ヌカㇻ ケランポㇰウェン(ク・エランポㇰウェン)=畑をしている和人の家に貰われた女の子がいるのに,毎日いじめられているのを見て私は哀れに思っている.オヤコヤㇰタ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き,恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい.イヨーハイ シトマレ エ・ヌ アー? アッチェウン オルㇱペ ネ コㇿカ アフㇷ゚カㇻ ワ レス ヤㇰ ア・イェ ポンペ キㇰキㇰ ワ ライケ ヤㇰ ア・イェ=本当にたまげたことだが聞いたかい?よその話だが,貰って育てていた子供を叩いて殺したということだよ.*昭和10年頃には乞食が来るとアイヌたちはイヤフㇷ゚カㇻペ(物を貰いたがる者)と言った.こちらから欲しがることをアフㇷ゚カㇻという. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkare
- アフㇷ゚カレ 【ahupkare】 貰いに行かせる. タント エモ タ・アン ワ ルㇷ゚ネ エモ ポロンノ アン シリ ク・ヌカㇻ ア ナ アフㇷ゚カレ.ア・ハㇺネスパ ワ ア・エ ナ=今日ジャガイモ掘りをして大きいジャガイモがたくさんあったのを私は見たから貰いに行かせろ.ゆでて食べるから.→アフㇷ゚カㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarhekaci
- アフㇷ゚カㇻヘカチ 【ahupkar hekaci】 貰い子(男).▷アフㇷ゚カㇻ=貰う,貰っている ヘカチ=少年,男の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpe
- アフㇷ゚カㇻペ 【ahupkar-pe】 貰い子. →アアフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpo
- アフㇷ゚カㇻポ 【ahupkar-po】 貰った子供.▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポ=子供 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarponmatkaci
- アフㇷ゚カㇻポンマッカチ 【ahupkar ponmatkaci】 貰い子(女).▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポンマッカチ=少女,女の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuppa
- アフッパ 【自動】[複複](単は ahun アフン)(家などに)(二人以上が皆) 入る。 {E: to enter (a house etc, ) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupte
- アフㇷ゚テ 【他動】[自動使役][複](単は ahunke アフンケ/ahunte アフンテ)(二人以上を)(家などに)入らせる/入れる/通す。 {E: to enter, into the house (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupte
- アフㇷ゚テ 【ahup-te】 入れる〔複〕. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シラン ナ チクニ ポロンノ アフㇷ゚テ ワ アヌ=雨が降りそうだから,薪をたくさん入れておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuptepa
- アフㇷ゚テパ 【他動】[複複](単は ahunke アフンケ/ahunte アフンテ)(二人以上が皆、 二人以上/二つ以上(皆)を)入らせる、 入れる。 {E: to let into, enter … (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahuptere
- アフㇷ゚テレ 【複他動】[他動使役][ahupte-re 入らせる[複]・させる](二人以上を)出迎えて家の中へ通すようにさせる。(直訳すると)入らせさせる、 中へ通させる。 nen eci=ahúptere kur ka isam na ahuppa yan ネン エチ アフㇷ゚テレ クㇽ カ イサㇺ ナ アフッパ ヤン だれもあなた方を出迎えさせて家の中にお通しさせる者(取り次ぎをさせる若い女性など)はいませんから(勝手に)入って下さい。(KC民話) この場合、 話者は eci=ahupte エチアフㇷ゚テ《あなた方を出迎えて家の中にお通しする》と言うつもりだったのかもしれない。 そうすれば、 「取り次ぎをする者はいませんから…」という意味になる。) {E: to let into, enter… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupteyar
- アフㇷ゚テヤㇻ 【他動】[不定使役][ahupte-yar 入らせる・人にさせる](二人以上/二つ以上を)人に頼んで家の中などに入れてもらう。 {E: to make enter… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aikóep
- アイコエㇷ゚ 【名】[a=i-ko-e-p 我々/人が・もの・と一緒に・食べる・もの] おかず、 副食。(「おかず」の訳語として出た。) {E: a side dish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aima
- アイマ §409 ハイネズ (2) aima (a-í-ma)「アいマ」 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aimay
- アイマイ §409 ハイネズ (3) aimay (áy-may)「あイマイ」 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aino kuribeta
- ソノ他 §015 ギンボ (13) 「その他」aino kuribetaカツナキ⦅厚岸⦆(納日186) (出典:知里動物編、方言:)
- aisuye
- アイスイェ 【a-i-suye】 居眠り(する).▷ア=座る イ(=ヘ)=自ら スイェ=揺する ク・シンキ ワ カイスイェ(ク・アイスイェ) ヒ ネ アアン=私は疲れて居眠りをしたのでした.→アヘスイェ (出典:萱野、方言:沙流)
- ak
- アㇰ 【ak】 射る. ペウレクㇽ ネ コㇿカ エアㇻキンネ アㇰ エアㇱカイ ナ コシ ワ アヌ=若い人だが,本当に弓を射るのが上手だから.(彼に)任せておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ak 1
- アㇰ 【自動】うつ(弓/鉄砲で射る、 撃つ)。 {E: to shoot (a bow, a gun).} (出典:田村、方言:沙流)
- ak 2
- アㇰ 【名】[概](所は aki(hi) アキ(ヒ))弟。 ak ne アㇰ ネ 弟である、 弟として。 {E: a younger brother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ak(-i)
- アㇰ §024.弟(1)ak(-i)〔ák あㇰ〕[イブリ及びヒダカ西部では第3人称短形のアクセントはa-kí、チカブミ、カラフトではá-ki]①弟⦅チカブミ、フシコ、ハルトリ、カラフト⦆。②徒弟⦅シラヌカ、ニイトイ、チライ⦆。③年下の甥を指すこともある。akarku an-aki⦅タラントマリ⦆「甥である我が弟」。karaku ne kato, aki ne kato, chi-yay-ko-reske⦅樺太アイヌの神謡, pp.24〜7⦆「甥である男児、弟である男児を、わしは自分の所で育てた」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ak/aki(hi)
- アㇰ/アキ(ヒ) 【ak/aki(hi)】 弟. (出典:萱野、方言:沙流)
- akakorohemoy
- アカコロヘモイ §070 ホンマス;セッパリ;カラフトマス (4) aka-koro-hemoy(a-ká-ko-ro-he-moy)「アかコロヘモイ」⦅鵜城⦆セッパリマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- akam
- アカㇺ 【akam】 団子,大型の団子.オントゥレㇷ゚アカㇺ(ウバユリの大型団子)ともいう.ユカㇻの中では,カネアカㇺ(金の大団子,金の円盤)という描写で武器として出て来る[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- akamuscep
- アカムㇱチェㇷ゚ §058 クサウオの類 どんこ (1) akamus-cep (a-ká-mus-cep)「アかムㇱチェㇷ゚」[<akam(吸盤)us(ついている)cep(魚)] ⦅虻田、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Akan
- あかん 【名】[地名] 阿寒 (釧路地方西部。 阿寒湖から阿寒川が流れ出し、 釧路平野に出る)。 {E: a place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akankorope
- アカンコロペ §008 ホテイウオ;ごっこ (3) akankorope (a-kán-ko-ro-pe)「アかンコロペ」[<akam(吸盤)kor(持つ)-pe(者)] 成魚 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- akaotari
- マカオタリ §396 (その他の鳥名) makaotari (ma-ká-o-ta-ri)「マかオタリ」[<maka-otari(うしろへ・倒れる)] ⦅名寄、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- akausponi
- アカウㇱポニ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(20)せびれ[の鰭條] aka-us-poni〔a-ká|uš-po-ni アか・ウㇱ・ポニ〕[aka(背)+us(についている)+poni(ひれ、ひれの骨)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aki(hi)
- アキ(ヒ) 【/aki(hi)】 (〜の)弟. エ・アキヒ チセ オッタ(オㇿ タ) アン チキ シレン ワ エㇰ!=お前の弟が家にいたら,誘ってこい!タㇷ゚ エㇰ クㇽ アナㇰネ 萱野茂 アキヒ ネ ワ=今来た人は菅野茂の弟だよ.エ・アキヒ チセ オッタ(オㇿ タ) アン チキ シレン ワ エㇰ=お前の弟が家にいたら,誘ってこい. (出典:萱野、方言:沙流)
- aki(hi)
- アキ(ヒ) 【名】[所](概は ak アㇰ)…の弟。 {E: the younger brother of….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akihiutar
- アキヒウタㇻ 【/akihi-utar】 (〜の)弟たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- akihri
- アキㇶリ §458.せぼね(背骨);脊椎骨;背柱(6)[魚の]背骨 akihri〔a-kíç-ri アきㇶり;a-kíš-ri アきㇱリ〕[<aka(背)+ihri(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akikpe(-kikir)
- アキㇰペ(-キキㇼ) §119 コメツキムシ (1) akikpe(-kikir)(a-kík-pe-ki-kir)「アきㇰペ(-キキㇼ)」⦅旭川⦆押さえるとhetariして爪に当たる虫 (出典:知里動物編、方言:)
- akimókar
- アキモカㇻ 【他動】[不定人称形 a=kimókar](受け身)熊にとられる。 a=en=kimokar アエンキモカㇻ 私が熊にとられる。 ☞kimokar キモカㇻ {E: to be caught by a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- akinekur(-i)
- アキネクㇽ §024.弟(2)aki-ne-kur(-i)〔a-kí-ne-kur アきネクㇽ〕⦅ホロべツ⦆【雅】弟。⦅→神謡集, p.50⦆。[aki(その弟)+ne(である)+-kur(ひと)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- akiripe
- アキリペ §036.足裏の筋肉隆起[←獣の]akiripe〔a-kí-ri-peアきリペ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akkapet
- アッカペッ §538.手ばかり(12)指の巾だけの長さ akkapet〔ák-ke-pet あッケペッ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akkari 1
- アッカリ 【他動】[ak-kari (?)・を回る]…を通り越す、 …に逆らう。 en=akkari wa arpa エナッカリ ワ アㇻパ (彼は)私を追い越して行った。(S) tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワイスイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 殿様が六回も言ったことには逆らうことができない。(S民話) {E: to pass…; to disobey…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akkari 1
- アッカリ 【akkari】 ①追い越す,通過する,通り過ぎる. ク・ニタン ペ ネ クス ホㇱキ アㇻパ ㇷ゚ ク・アッカリ=私は(歩くのが)早いので,先の人を追い越した.ク・シケパセ ㇷ゚ ネ クス,エノㇱ(エン・オㇱ) エㇰ ア ㇷ゚ エン・アッカリ ワ コシㇼムケレ(ク・オシㇼムケレ)=私は荷物が重いものだから,後ろから来た者が私を追い越して.私にはあの者の後ろ姿も見えない.アフン ルスイ クㇽ ネ ノイネ チセ サㇺ タ アㇱ アㇱ カネ イキ ア ㇷ゚ チセ アッカリ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=入りたい人らしく,家の前に立ち止まり立ち止まりしていたが,家を通り過ぎて行ってしまった.メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナ ウシウシパ コㇿ ウコイソイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのか,お互いに笑い声をたてながら話し合っているのを,私は聞きながら家の前を通り過ぎてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- akkari 2
- アッカリ 【akkari】 ②〜以上. アイヌ イタㇰ アニ チクニレ レ ホッ アッカリ ケラマン(ク・エラマン) ワ カン(ク・アン) コㇿカ エソロカンニ パㇰノ フラハ ウェン チクニ イサㇺ ペ ネ=アイヌ語で木の名を60以上知っているけれどもハナヒデ(ミツバウツギ)くらいにおいの悪い木はないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- akkari 2
- アッカリ 【後副】…より、 それより。 seta akkari cápe pirka セタ アッカリ チャペ ピㇼカ 犬より猫がいい。(S) {E: than; surpassing; expression of comparative degree (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akkari 3
- アッカリ 【akkari】 ③〜より. エナッカリ(エン・アッカリ) キヤンネ ノイネ=私より年上らしい.エネ ポロンノ ピッ エ・コㇿ ペ ナ アッカリ エ・コン(エ・コㇿ) ルスイ ヒ?=こんなにたくさんお前は重り石を持っていて,それより以上も欲しいのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- akkatek
- アッカテㇰ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (16) akkatek (ák-ka-tek)「あッカテㇰ」[<aske(手)tek(手)>akketek>akkatek] ⦅幌別⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- akkepet(c-i)
- アッケペッ §815.ゆび(指);手の指(2)akkepet(c-i)〔ák-ke-pet あッケペッ〕[akke(手)+pet(裂片)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Akkes
- アッケㇱ 【名】[地名]厚岸。(HK) ☆参考 同じ話者がこの時以外はいつも Atkes アッケㇱ と発音している。 ☞Atkes アッケㇱ {E: a place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akketek
- アッケテㇰ 【名】[akke-tek (?)・手][動物] ホタテガイ(帆立貝)。〔知分類 p.119 [aske (手) tek(手) ☞akke-tek]〕 {E: a scallop.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akketek
- アッケテㇰ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (5) akke-tek (ak-ke-tek)「アッケテㇰ」 ⦅美幌⦆ホタテ (出典:知里動物編、方言:)
- akketek
- アッケテㇰ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (12) akketek (ák-ke-tek)「あッケテㇰ」[<aske(手)tek(手)→akke-tek] ⦅美幌、白糠⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- akkitek
- アッキテㇰ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (15) akkitek (ák-ki-tek)「あッキテㇰ」[<aske(手)tek(手)] ⦅白老⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- akkoci
- アッコチ §150.お(尾)(9)鮭の尾のくびれた所 akkoci〔át-ko-či あッコチ〕[<at-kot-i(半身が・つながっている・所)↑]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aknispake
- アㇰニㇱパケ 【ak-nispake】 弟殿.▷アㇰ=弟 ニㇱパケ=旦那殿 ア・アㇰニㇱパケ ネイ タ ネ ヤッカ パウェトッコㇿ ハウェ タント ポーヘネ ケラヤㇷ゚(ク・エラヤㇷ゚)=あなたの弟殿がいつもこと雄弁であることを今日なおさら感心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- akno
- アㇰノ 【ak-no】 弓の上手な(者). (出典:萱野、方言:沙流)
- aknokur
- アㇰノクㇽ 【ak-no kur】 弓の上手な人. (出典:萱野、方言:沙流)
- akohosari
- アコホサリ §260.くすり(薬)(6)薬草を使う a-ko-hosari〔a-kó-ho-sa-ri アこホサリ〕[a(我ら)+ko(それの方え)+hosari(ふり向く)]⦅ホロべツ⦆→辞典Ⅰ, p.261 (出典:知里人間編I、方言:)
- akorka
- アコㇿカ 【a korka】 〜けれども,そうであったが. タㇷ゚ テ タ エㇰ ア コㇿカ ナニ ホシピ ア ワ=今ここへ来たけれどもすぐに戻ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- akoykarkunip
- アコイカㇻクニㇷ゚ 【a-koykarkunip】 従うもの.▷ア=人(が) コイカㇻ=真似てする クニ=べき ㇷ゚=もの タㇷ゚ ニㇱパ イェ イタㇰ アンコラチ ネ クス ウタㇻ オピッタ ア・コイカㇻクニㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=今,村おさが言った言葉は正しいので,村人全部それに従うことにしましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- akpe
- アㇰペ 【ak-pe】 罠,仕掛け罠.▷アㇰ=弾く ペ=もの ホクレ ホプニ ワ アㇰペ ノンカㇻ ワ エㇰ=早く起きて.罠を見回って来い.*昭和10年頃に,父.貝澤清太郎がイタチの罠をかけ,私に見回りに行かせる時にこのような言葉で早起きをさせたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- akpe
- アㇰペ 【名】[ak-pe (?)・もの]とらばさみ(罠の一種)。 {E: a type of trap.} (出典:田村、方言:沙流)
- akpeante
- アㇰペアンテ 【akpe ante】 罠をかける.▷アㇰペ=罠 アンテ=在らせる →置く (出典:萱野、方言:沙流)
- akpeimok
- アㇰペイモㇰ 【akpe-imok】 罠の餌. イタチ ア・ウㇰ ヒタ イヨッタ ピㇼカ アㇰペイモㇰ アナㇰネ カパㇻコンル チョㇿポㇰ タ オカ チチラ ネ ワー=イタチを獲る時に,一番よい罠の餌は,薄氷の下にいるドジョウだよ. *イタチは昔は北海道にいなかった帰化動物なのでアイヌ語名はない.昭和10年頃にイタチの皮1枚が2円50銭ほどで,米を1斗近く買える値段であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- akpeyokore
- アㇰペヨコレ 【akpe yoko-re】 罠をかける. イタ チョㇿポㇰ タ アㇰペヨコレ ワ アヌ.エルㇺ ヘネ ア・ウㇰ ヤㇰ イモㇰ ネ ア・カㇻ ナ=縁の下に罠をかけておけ.ネズミでも獲れたら,餌に使うから. (出典:萱野、方言:沙流)
- akpo
- アㇰポ §024.弟(3)akpo〔ák-po あㇰポ〕⦅イブリ、ヒダカ西半⦆【雅】弟。[ak(弟)+-po(指小または愛称の辞)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aksinot
- アㇰシノッ 【ak-sinot】 弓遊び(をする).▷アㇰ=矢を射る シノッ=遊び ポンノ ポロアナクス(ポロ・アン アクス) ア・エカシヒ アㇰシノッ ポン ク アㇰシノッ ポン アイ カㇻ ワ イ・コレ ヒクス,アㇰ シノッ・アン=少し私が大きくなったら,おじいさんが遊びの弓と遊びの矢を作ってくれたので.私は弓遊びをした[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- aksinotpon'ay
- アㇰシノッポンアイ 【ak-sinot-pon-ay】 弓遊びの矢.▷アㇰ=矢を射る シノッ=遊び,遊ぶ ポン=小さなアイ=矢 (出典:萱野、方言:沙流)
- aksinotponku
- アㇰシノッポンク 【ak-sinot-pon-ku】 弓遊び用の小さい弓.▷アㇰ=矢を射る シノッ=遊び,遊ぶ ポン=小さな ク=弓 (出典:萱野、方言:沙流)
- aktono
- アㇰトノ §024.弟(4)ak-tono〔ák-to-no あㇰトノ〕⦅イブリ、ヒダカ西半⦆【雅】弟(あるいは年下の男)を敬って言う。[(弟・殿)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aktonoke
- アㇰトノケ §024.弟(5)ak-tonoke〔ák-to-no-ke あㇰトノケ〕⦅イブリ、ヒダカ西半⦆【雅】=ak-tono.[tono(日本語‘殿')+-ke(の所)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aktonoke
- アㇰトノケ 【ak-tonoke】 弟殿:実の弟ではないが年下の者への尊敬語.日常生活でも使う場合がある.▷アㇰ=弟 トノケ=殿 ア・アㇰトノケ タント ヒナクン(ヒナㇰ ウン) アㇻパ ワ イサㇺ ルウェ アン?=あなたの弟殿は今日どこへ行ってしまったのですか? (出典:萱野、方言:沙流)
- akuhponi
- アクㇷポニ §038.あしくび(足首);足関節部(9)akuh-poni〔a-kúh-po-niアくㇷポニ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akup
- アクㇷ゚ 【akup】 屋根葺き:屋根をカヤなどでおおう. スイ ネイタカ アクㇷ゚ アン セコㇿ ク・イヌ エアㇻキンネ ケラヤㇷ゚(ク・エラヤㇷ゚)=またどこかで屋根葺きをすると聞いて,私は本当に感心した.*アクㇷ゚という言葉はペナコリ村の川上金次郎さんが私に用例のような言葉で問いかけられ覚えたものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- akuppokunpe
- アクッポクンペ 【名】[akup-pok-un-pe (?)・の下・にある・もの]屋根の裏側にはったすすよけの簀(す)。 ☆参考 シナノキの皮(nipes ニペㇱ )で編んで屋根の裏一面にはった。 そうしないとすすがついて火事になる恐れがある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- akuppokunpe
- アクㇷ゚ポクンペ 【akup-pok-un-pe】 カヤ屋根を葺く時にカヤの下へ広げる簾,よしず. ▷アクㇷ゚=屋根葺き ポㇰ=下 ウン=入る ペ=物 *アクㇷ゚ポㇰウンペが,声に出す時はアクㇷ゚ポクンペになる.幅が2m,長さ4mほどに編むもので,なるべく太いカヤを選び根本を揃えるので,編み上がった物は自然に扇形になっている.普通の簾は根本を互い違いにするので幅も長さも同じだが,アクㇷ゚ポクンペは扇形に編んだ方が使いやすいものだ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- akur
- アクㇽ 【自動】(動物が)吐く。 ☆参考 人が吐くことは atu アトゥ と言う。(W) {E: to regurgitate (animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- akura(-an)
- アクラ §154.おくび[が出る];おく気[が出る](2)akura(-an)〔a-kú-ra アくラ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akus
- アクㇱ 【接】[akusu アクス の語末の u ウ が語調によって落ちた形。]…すると、 …したところ…。 ☆発音 アクㇲ。 ☞akusu アクス ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akusponi
- アクㇱポニ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(21)せびれ[の鰭條] akus-poni〔a-kúš-po-ni アくㇱ・ポニ〕[<aka-us-poni]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akusu
- アクス 【接】…すると、 …したところ…(=akus アクㇱ)。 ☆参考 過去のことに関して使われる。 …したところ、 帰結として次のようなことが起こったとか、 わかったとかいうふうに、 次には新情報が示される。 日常語的な表現。 ☆参考 awa アワ …したが(話が展開するときに言う)。 a kus(u) ア クㇱ/クス …したために、 …したから。 wa kus(u) ワ クㇱ/クス …する/したから。 kor コㇿ …すれば、 …する/したときに。 yak/yakne ヤㇰ/ヤㇰネ …すると(よい、 困るなど)。 ☆参考 a kus(u) ア クㇱ/クス《…したために》と同じ発音。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akusu
- アクス 【akusu】 〜したら,〜すると,〜ので. アマメチカッポ ポロンノ アン ウㇱケ ウン セタ ホユプ アクス チカッポ オピッタ キラ ワ イサㇺ=スズメがたくさんいる所ヘ.犬が走ったのでスズメは全部逃げてしまった.タㇷ゚ ク・ソイネ アクス アㇷ゚ト ハウケ ナ.ホクレ ホシピ=今.私が外に出てみたら雨が小降りになっていたよ.早く戻れ.ポンノ ク・ヌ ルスイ ペ アン ワ クス エカシ エウン カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス イク コㇿ アン.ク・イェ エラㇺキッカㇻ ワ ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=少し聞きたいことがあったので,祖父の所へ行くと,飲んでいた.言うのを諦めて逃げて来た.セタ ミㇰ コㇿ エン・ケサンパ ヒクス スマ アニ ク・ピイェカㇻ アクス キラ ワ アㇻパ=犬が吠えながら私を追いかけてきたので,石をぶつけると,逃げて行った.エㇰ アクス=来たので,アㇻパ アクス=行ったので.ホユプ アクス=走ったので.モコㇿ アクス=眠ったので.イペ アクス=食べたので.アㇷ゚ト アㇱ アクス=雨が降ったので. (出典:萱野、方言:沙流)
- akutana
- アクタナー 【akutana】 感心だなあ. エ・ポンペ オラウン ケㇱト ニナ クス エ・エキㇺネ アクタナー=お前はまだ子供なのに毎日薪を取りに山へ行って感心なことだ. *私の近くに住んでいたチェキノアというおばあさんが私にそう言ってくれたものであった.タㇷ゚ アシㇼノ エㇰ コㇱマッ ソンノ ネㇷ゚キノ シリ アクタナー!=今新しく来た嫁は本当に働くこと,感心したなあ! (出典:萱野、方言:沙流)
- akuyu
- アクユ §162.おんせん(温泉)(3)a-ku-yu〔a-kú-ju アくユ〕[a(我ら)+ku(飲む)+yu(温泉)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- am 1
- アㇺ 【名】[概](所は ami(hi) アミ(ヒ)) 爪(つめ)。(人間のもけものや鳥のも。) {E: finger-nails, toe-nails (human); claws (animal).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- am'piri paknoka c=ehaytakar
- アㇺピリパㇰノカ チェハイタカㇻ 【am-piri-pakno-ka ci=e-hayta-kar】 爪傷ほどの傷もない. ▷アㇺ=爪 ピリ=傷 パㇰノ=ほど カ=も チ=私たち ェ=それ ハイタ=足りない,ない カㇻ=作る[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- am(-i)
- アㇺ §519.つめ(爪)(1)am(-i)〔ám あㇺ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- am- 2
- アㇺ 【接頭】(意味は不明。) so ソ 平らな広がりを持つ所、 敷き物を敷いてある所; amso アㇺソ 地べた。 set セッ 寝台、 (熊の)檻、 (鳥の)巣; amset アㇺセッ[雅]高床(たかどこ)。 inumpe イヌンペ 炉ぶち; aminumpe アミヌンペ[雅]炉ぶち。 (出典:田村、方言:沙流)
- am/ami(hi)
- アㇺ/アミ(ヒ) 【am/ami(hi)】 爪. (出典:萱野、方言:沙流)
- ama
- アマ 【ama】 置く:仕掛け弓を置く時のみ用いる言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- amakirpo uweokte
- アマキㇼポ ウウェオㇰテ §448.すわる(座る)(15)あぐらをかく ama-kirpo uweokte〔a-má-kir-po-u-wé-ok-te アまキㇼポ・ウうぇオㇰテ〕[ama(置いた)+kirpo(脚を)、u(互い)+e(に)+ok-te(引っかから・せる)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.790】 (出典:知里人間編I、方言:)
- amam
- アマㇺ 【名】[植物] 穀物 (米、 稲、 粟、 稗(ヒエ)の総称、 麦や豆は入らない。 現代では第一に米を指すことが多いが、 昔は第一にヒエを指すことが多かったそうだ。 amam etoyta アマㇺ エトイタ 穀物(米)をつくる。 amam pirkep アマㇺ ピㇼケㇷ゚ 白米、 ついて精白したヒエ。 amam pus アマㇺ プㇱ 穀物(ヒエ)の穂(☞amampus アマンプㇱ)。〔知分類 p.261 穎果、 穀果、 禾穀、 米、 稗、 粟〕 {E: grains; cereals especially rice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amam
- アマㇺ 【amam】 ヒエ,アワ,イナキビなどの穀物. (出典:萱野、方言:沙流)
- amam-pattakikir
- アマンパッタキキㇼ 【名】[amam-patta-kikir 穀物・バッタ・虫][動物] イナゴ。〔知分類 p.106 amam-pattaki ((穂別、 美))イナゴ類(成)〕 {E: a locust.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amamecikap
- アマメチカㇷ゚ §303 スズメ (1) amamecikap (a-mám-e-či-kap)「アまメチカㇷ゚」[<amam-e-cikap(粟・食う・鳥)] ⦅礼文華、近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamecikappo
- アマメチカッポ §303 スズメ (2) amamecikappo (a-mám-e-či-kap-po)「アまメチカッポ」[<amam-e-cikap-po(粟・食う・小鳥)] ⦅幌別、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamecikappo
- アマメチカッポ 【名】[amam-e-cikappo 穀物(稗)・食べる・小鳥][動物] スズメ (ニュウナイスズメも)。〔知分類 p.183〕 {E: a sparrow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amamecikappo
- アマメチカッポ 【amam-e-cikappo】 スズメ. (出典:萱野、方言:沙流)
- amameciri
- アマメチリ §303 スズメ (3) amameciri (a-mám-e-či-ri)「アまメチリ」[<amam-e-ciri(粟・食う・鳥] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamecirikamuy
- アマメチリカムイ §303 スズメ (4) amameciri-kamuy (a-mám-e-či-ri-ka-muy)「アまメチリカムイ」[<粟食鳥・神] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amameitanki
- アマメイタンキ 【amam-e-itanki】 飯茶碗. (出典:萱野、方言:沙流)
- amameponcikap
- アマメポンチカㇷ゚ §303 スズメ (5) amam-e-pon-cikap (a-mám-e-pon-či-kap)「アまメポンチカㇷ゚」[<amam-e-pon-cikap(粟・食う・小さい・鳥)] ⦅静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamkikir
- アマㇺキキㇼ §181 ササキリ類(成) (1) amam-kikir(amám-kikir)「アまㇺキキㇼ」⦅静内、千歳、穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamkuttar
- アマㇺクッタㇻ §284 ウラジロタデ ウラジロイタドリ (2) amam-kuttar (a-mám-kut-tar)「アまㇺ・クッタㇻ」[穀物の生ずる中空円棒状茎] 茎 ⦅幌別⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- amammos
- アマㇺモㇱ §130 イエバエ amam-mos(a-mám-mos)「アまㇺモㇱ」⦅旭川、B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amamnum
- アマㇺヌㇺ 【amam-num】 飯粒. アマㇺヌㇺ イテキ ハチレ ノ イペ アニー=飯粒をこぼさないように食べなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- amamotuypa
- アマモトゥイパ 【自動】[amam-o-tuy-pa 穀物・その尻を・切る・[複]] 稲刈りする、 稲等を根元から刈る。 {E: to reap rice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amampokikir
- アマンポキキㇼ §181 ササキリ類(成) (2) amampo-kikir(a-mám-po-ki-kir)「アまンポキキㇼ」⦅穂別、幌別⦆ヒメササキリ、ササキリ類 (出典:知里動物編、方言:)
- amampus
- アマンプㇱ 【名】[amam-pus 穀物(稗)・穂][植物] 穀物の穂、 稗(ヒエ)の穂。 sine amampus han cikiki/ci=puykare han cikiki シネ アマンプㇱ ハン チキキ/チプイカレ ハン チキキ 私は一本のヒエの穂を倉から取り出した(=amam pus アマㇺ プㇱ)。(HC神謡) ☞pus プㇱ 〔知分類 p.262 イネ、 ヒエ、 アワ等の果穂〕 {E: an ear of millet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amamsuwesu
- アマㇺスウェス 【名】[amam-suwe-su 穀物(稗・米)・を煮る・鍋] ご飯をたく鍋。 ☆対語 ohawsu オハウス おつゆ鍋。 {E: a pot for cooking rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- amamtara
- アマㇺタラ 【名】[amam-tara 穀物(米)・俵] 米俵。(W) {E: rice straw.} (出典:田村、方言:沙流)
- amamtara
- アマㇺタラ §123 アリ 蟻 (10) amam-tara(a-mám-ta-ra)「アまㇺタラ」⦅穂別⦆アリの繭 (出典:知里動物編、方言:)
- amamtaskor
- アマㇺタㇱコㇿ 【amam-taskor】 穀物寒波:秋,10月中句過ぎに来る寒さ. タヌクラン クルッペ アン パㇰノ メアン ヒ アナㇰネ アマㇺタㇱコㇿ ネ ナンコㇿ ワ=今夜は霜が降りるかと思うほどの寒さ,これは穀物に実が入るための寒波であろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- amamwentekikir
- アマㇺウェンテキキㇼ 【名】[amam-wente-kikir 穀物(稲)・を悪くする・虫][動物] アブラ虫など稲を痛める虫。〔知分類になし〕 {E: insects (etc.) that spoil crops.} (出典:田村、方言:沙流)
- amanenpok
- アマネンポㇰ 【aman-enpok】 行き桁,アイヌ家屋の東から西の方へ伸びている行き桁. *ユカㇻの中に,アマネンポㇰ アンパカムイィェラナクル シコマレワ(行き桁を支える神が,私を下へ睨みつけて……)とある[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- amappo
- アマッポ 【amappo】 仕掛け弓. (出典:萱野、方言:沙流)
- amasotki
- アマソッキ 【ama-sotki】 寝る寝床,眠る寝台[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- amcayaya
- アㇺチャヤヤ 【am-cayaya】 指を広げている. マキㇷ゚ エネ エ・アㇺチャヤヤ ワ エ・アン エ・マヤイケ ヒ?=どうしたの,そのように指を広げているのは,皮癬(ひせん)でもかいたのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- amcayaya
- アㇺチャヤヤ 【自動】[am-cayaya 指・開いている(?)] 指を開いている。 {E: to open out the fingers.} (出典:田村、方言:沙流)
- ami(hi)
- アミ(ヒ) 【名】[所](概は am アㇺ)…の爪。 {E: the finger-nails, toe-nails, claws of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ami(hi)
- アミ(ヒ) 【/ami(hi)】 (〜の)爪. エ・アミヒ タンネ ナ トゥイェ ワ アヌー=お前の爪が伸びているから切っておけ.→アㇺ (出典:萱野、方言:沙流)
- amimeske
- アミメㇱケ §521.なま爪を剥がすami-meske〔a-mí-meš-ke アみ・メㇱケ〕[ami(その爪)+meske(剥がす)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aminumpe
- アミヌンペ 【名】[am-inumpe (?)・炉ぶち][雅] 炉ぶち、 いろりの縁の木。 aminumpe/a=urékoyupu アミヌンペ/アウレコユプ [雅]私は炉ぶちを足でギュッとつかんで(=炉ぶちに足を押しつけて (KSg))。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に inumpe イヌンペ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amip
- アミㇷ゚ 【名】[概](所は mipi(hi) ミピ(ヒ))[a=mi-p我々が/人が・着る・もの] 着物、 衣服。 mour mi wa kasi wa amip mi, ur mi モウㇽ ミ ワ カシ ワ アミㇷ゚ ミ、 ウㇽ ミ 下着を着てその上から着物を着、 外套を着なさい。(W) ☆参考 広義には布団や丹前も含み、 狭義には下着や外套以外のいわゆる着物、 衣服を言う。 ☆参考 mipihi ミピヒ (彼)の着物。 ku=mipi クミピ 私の着物。 {E: clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amiphecawere
- アミㇷ゚ヘチャウェレ 【amip hecawere】 着物解し(をする),ほどき物(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- amipkupakupa
- アミㇷ゚クパクパ 【自動】[amip-kupakupa 着物を・をかむ・(重複)] 着物をかみかみする(民話の中で、 シラミにたかられた盲目の老人がシラミをかみつぶすために)。 {E: for clothing to be chewed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amipnumsam
- アミㇷ゚ヌㇺサㇺ 【amip numsam】 前衿(まええり). (出典:萱野、方言:沙流)
- amipsirka
- アミㇷ゚シㇼカ 【amip-sirka】 着物の表. (出典:萱野、方言:沙流)
- amipsirpok
- アミㇷ゚シㇼポㇰ 【amip sirpok】 着物の裏. (出典:萱野、方言:沙流)
- amitanne
- アミタンネ §206 アシタカグモ(アシダカグモ);メクラグモ;モエギマメザトウムシ;あしながぐも (2) ami-tanne (a-mí-tan-ne)「アみタンネ」[<ami(その爪)tanne(長い)] ⦅礼文、幌別、旭川、様似、沙流、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amitanne
- アミタンネ §206 アシタカグモ(アシダカグモ);メクラグモ;モエギマメザトウムシ;あしながぐも (5) amitanne (a-mi-tan-ne)「アミタンネ」 ⦅屈斜路、様似、幌別、礼文華、近文⦆メクラグモ、モエギザトウムシ(足寄3、久保)ザトウムシ科 (出典:知里動物編、方言:)
- amitannekamuy
- アミタンネカムイ §206 アシタカグモ(アシダカグモ);メクラグモ;モエギマメザトウムシ;あしながぐも (1) ami-tanne-kamuy (a-mí-tan-ne-ka-muy)「アみタンネカムイ」[<ami(その爪)tanne(長い)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amitannekur
- アミタンネクㇽ 【ami-tanne-kur】 ▷アミ=爪 タンネ=長い クㇽ=人、神 ワッカウㇱカムイ イタㇰアンヤッカ チューラッペマㇰ カムイカッケマッ コトゥキアニクキルスイナ アミタンネクㇽ カムイエカシ タパントゥキ コトゥキライェ=水の神と申しましても,瀬を司る神の淑女にこの杯を贈りたいので,川ガニの神,神の翁がこの杯を取り次ぎ……と続けるものであり,川ガニは水の神の取り次ぎ役と思っている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- amituye
- アミトゥイェ 【ami-tuye】 爪を切る. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkamkomomse
- アㇺカㇺコモㇺセ 【am-kam-komomse】 泣きわめく:戸と柱の間に指先を挟んで泣きわめく子供のように,悲鳴のような声を出す. マキㇷ゚ エソイネ ヘカチ アㇺカㇺコモㇺセ ハウ アㇱ ナ.ホクレ アㇻパ ワ ヌカㇻ ワ エㇰ=どうしたのか外で子供が泣きわめく声が聞こえる.早く行って見て来い.ク・シユトホ チュニ(チ・ウニ) タ エㇰ フ イク コㇿ アン ミッポ ウタㇻ ウホユッパレ シㇰノ サケ オマ トゥキ ホクㇱテ パ アㇺカㇺコモㇺセ ペコㇿ ハワン コㇿ チャッセテㇰ アㇻパ ワ イサㇺ=私の舅が私の家に来て,酒を飲んでいた.孫たちが走り回り,酒がいっぱい入った杯をひっくり返した.悲鳴のような声を出したが(舅は)舌打ちして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- amke
- アㇺケ 【amke】 脱ぐ,外す. ヒナコㇿ エ・ピロ ハウェアン? ホクレ エ・ミピヒ アㇺケ.ピロ ウㇱケ ク・ヌカㇻ クス ネ ナ=どこを怪我したというのだ.早く着物を脱げ.怪我した所を私が見るから.ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱ タ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱ ネ ナ=早く先に行って戸の心張り棒を外しておけ.今すぐ私も行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkere
- アㇺケレ 【amke-re】 どかす. ウクラン ルイ レラ アㇱ ワ ペタル オルン チクニ ホラㇰ ワ アン ナ オッカヨ ウタㇻ アㇻパ ワ アㇺケレ ワ イ・コレ=昨夜強い風が吹いて川へ行く道へ木が倒れていたから,男の人たちが行ってどかしてください. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkir
- アㇺキㇼ 【他動】[am-kir (?)・…に見覚えがある] ①…に覚えがある、 (人)を見知(ってい)る、 (この人)だとわかる。 ②(動詞の後に置かれて)…したことがある。 oro ta k=arpa amkir uske ne オロタ カㇻパ アㇺキㇼ ウㇱケ ネ そこは私が行ったことがあるところだ。(S) ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ による否定はつくられず否定動詞 eramiskari エラミㇱカリ が使われる。 ☞eramiskari エラミㇱカリ {E: ①to be acquainted with…; to comprehend…; to remember… ②to have done…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amkir 1
- アㇺキㇼ 【amkir】 ①見覚えがある. "タㇷ゚ エㇰ クㇽ エ・アㇺキㇼ クㇽ ネ ルウェー?" "テエータ ク・ヌカㇻ ペ ネ ア ワー"=「今来た人はお前の知っている人かい?」「ずっと前に私が見たことがある者だよ」ヘンパラ ネ ヤー カ コイラ(ク・オイラ) コㇿカ エカナイタ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペコㇿ ク・ヤイヌ=いつだっか忘れたけれど,ずうっと前に見たことがあるような気がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkir 2
- アㇺキㇼ 【amkir】 ②〜したものだ. テエータ,ナ ク・ポン ラポㇰ タ アナㇰネ セタ ウォセ コㇿ "パヨカカムイ ホトゥイパ シリ ネ" セコㇿ ネ ワ イシㇺケト タ ア・イワㇰテパ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=ず一っと昔,私が少年時代は犬が遠吠えをすると,「病気の神を呼んでいる」といって,翌日神の国へ送るために殺していたのを私は見たものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkirkur
- アㇺキㇼクㇽ 【amkir-kur】 知人. トオㇷ゚ エコイカ タ シネ フチ オンネ ヤㇰ ア・イェ アスッタサアナクス(アスッタサ・アン アクス) ア・アㇺキㇼクㇽ カ イサㇺ ペ ネ クス ア・イ・コサッサトゥ ペコㇿ ヤイヌ・アン=ずーっと東の方でひとりの老婆が亡くなったと聞き弔問に行ったが,知った人もいないので,うさんくさい顔で見られたような気がした. (出典:萱野、方言:沙流)
- amkirpa
- アㇺキㇼパ 【他動】[複](amkir アㇺキㇼ は単複の区別なし)(二人以上が皆) …を見知(ってい)る。 {E: to be acquainted with…pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amkosaye
- アㇺコサイェ 【am-ko-saye】 爪でつかまえる. カパチㇼ スワヌ ワ エㇰ ヒネ チカㇷ゚ アㇺコサイェ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=ワシが急降下してきて,ニワトリを爪でつかまえて行ってしまった.*ワシかタカかよくわからないが昔はこのようなことはあったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ammahka
- アンマㇵカ §017.孫(6)ammahka〔ám-mah-ka あンマㇵカ〕⦅ウソロ⦆①孫。②男子でも女子でも幼い者に対して言う。ku-〜「私の孫よ」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ammo
- アンモ §563.ねむる(眠る)(2)眠り ammo〔ám-mo あンモ〕[an(夜)+mo(眠り)]⦅ホロベツ⦆【幼児語】 (出典:知里人間編I、方言:)
- amnisukokkep
- アㇺニスコッケㇷ゚ §457.背が低い(2)背の低い者 am-nisu-kokke-p〔ám-ni-su-kok-kep あㇺニスコッケㇷ゚〕[am-nisu(横臼)+kokka(生まれかわる)+-p(もの);横臼の生まれかわり]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ámokor
- アモコㇿ 【自動】[a-mokor 座る・眠る] 座ったまま眠る。 {E: to sleep in a sitting position.} (出典:田村、方言:沙流)
- amokoyma(-an)
- アモコイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](2)小便[する] amokoyma(-an)〔a-mó-koǐ-ma アもコイマ〕[<awokoyma]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- amparaki
- アンパラキ §176 ケジラミ (2) amparaki(ám-pa-ra-ki)「あンパラキ」⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ampari
- アンパリ 【ampari】 網針. (出典:萱野、方言:沙流)
- ampayayamokuriri
- アンパヤヤモクリリ §433 ヤドカリ (1) ampayaya-mokuriri(am-pa-ya-ya-mo-ku-ri-ri)「アンパヤヤモクリリ」Hermit crab. (出典:知里動物編、方言:)
- ampir
- アンピㇼ 【am-pir】 爪傷. タパン ネㇷ゚キ アンピㇼ パㇰノ カ イユニン サㇰノ シペッテㇰ クニ カムイプンキ アン ペ ネ ナ=この仕事中に爪傷ほどの怪我もなく終わりますように神のご守護があるのでありましょう[カムイノミ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ampir(-i)
- アンピㇼ §239.きず(傷)(7)爪でひっかいた傷 am-pir(-i)〔ám-pir あㇺピㇼ〕[am(爪)、pir(きず)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ampocici
- アンポチチ 【自動】[am-pocici 爪・ほじる(?)] つねる。 {E: to pinch.} (出典:田村、方言:沙流)
- ampocicikar
- アンポチチカㇻ 【他動(?)】[am-pocici-kar 爪・ほじる(?)・する(他動詞化)](…に)爪を立てる。 íne, k=ampocicikar wa ku=inkar ro, taa, sonno ka isa wa イネ、 カンポチチカㇻ ワ クインカンロ、 タア、 ソンノ カ イサ ワ どれ、 (かぼちゃに)爪を立ててみよう、 ああ、 本当に実が入っているわ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- amputu
- カンプトゥ §245 カンプトゥ kamputu (kam-pu-tu)「カンプトゥ」[perh.kamputu] ⦅エゾゴセン⦆食せざる貝。 (出典:知里動物編、方言:)
- amras pakno
- アㇺラㇱ パㇰノ 【am-ras pakno】 わずか〔比喩〕:爪屑ほどわずか.▷アㇺ=爪 ラㇱ=屑 パㇰノ=ほど タン マタ アナㇰネ アエㇷ゚ ケミアン.アㇺラㇱパㇰノ ポンノ ネ コㇿカ ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ エ ヤン アニー=今年の冬は食べ物が不足している.爪屑ほどわずかではあるが持って来たので,食べなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- amset
- アㇺセッ 【amset】 寝床. シルトゥ アㇺセッ アㇺセッ カ タ アイヨレス(ア・イ・オレス)=移動自在の寝台の上で私は育てられた[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- amset
- アㇺセッ 【名】[am-set (?)・寝台/高床][雅]高床(たかどこ)。 cituye amset チトゥイェ アㇺセッ[切られた・高床][雅]高床(たかどこ)。 cituye amset/káne amset/amset kurka/a=i=óresu wa/án=an katu チトゥイェ アㇺセッ/カネ アㇺセッ/アㇺセッ クㇽカ/アイオレス ワ/アナン カトゥ [雅]別づくりの高床(たかどこ)、 金(かね)の高床、 高床の上で私が育てられていたことを。(Sユーカラ語り) ☞set セッ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amso
- アㇺソ 【am-so】 床(ゆか). カネ アㇺソ オロ ネ アン ペ ミケ カネ…=金の床,それそのものが光り輝き…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- amte
- アㇺテ 【am-te】 眠らせる,そっと眠らせる. ポンペチㇱコロアンナ ホクレトノンテワ アㇺテ=赤ちゃんが泣いているから,早く乳を飲ませて眠らせろ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- amtur
- アㇺトゥㇽ 【名】[am-tur 爪(つめ)・垢(あか)]つめのあか。 amtur pakno pakno oka pon kanpi kotukka wa ári アㇺトゥㇽ パㇰノ パㇰノ オカ ポン カンピ コトゥッカ ワ アリ ほんのつめのあかほどの小さな紙をはりつけておく。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- amucici
- アムチチ 【amucici】 かっちゃく:北海道方言で,「引っかく」という意味の言葉. イテキ エナムチチ(エン・アムチチ)=私をかっちゃくな.ウェン チャペ カトゥネコ ク・ミッポホ アムチチ ルウェ アン=悪い猫がこんなにもまあひどく私の孫をかっちゃいたものだなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- amunin
- アムニン 【名】[概](所は amunini(hi) アムニニ(ヒ)) 腕。makun-amunin マクン アムニン 上膊(ひじから上)。 sanke-amunin サンケ アムニン 下膊(前腕、 ひじから下、 手首まで)。 {E: the arm.} (出典:田村、方言:沙流)
- amunin(-i)
- アムニン §127.うで(腕)(10)まえうで;前腕;前膊 amunin(-i)〔a-mú-nin アむニン〕⦅イブリ、ヒダカ西、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- amunini(hi)
- アムニニ(ヒ) 【名】[所](概は amunin アムニン)…の腕。e=tusa mákoraye, e=amunini a=huráye kusu ne na エトゥサ マコライェ、 エアムニニ アフライェ クス ネ ナ あなたの袖をまくりなさい、 腕を洗ってあげるから。(S) {E: the/an arm of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amuninpone
- アムニンポネ §132.上腕骨;上膊骨(2)前腕骨;前膊骨 amunin-pone〔a-mú-nin-po-ne アむニンポネ〕[前膊・骨]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- amuninponi
- アムニンポニ §132.上腕骨;上膊骨(3)前腕骨;前膊骨 amunin-poni〔a-mú-nin-po-ni アむニンポニ〕[amunin(前膊)+poni(骨)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- amuspe
- アムㇱペ §278 あざらし (12) amuspe (a-mús-pe)「アむㇱペ」[<? am-us-pe‘爪・ついている・もの’]アゴヒゲアザラシの一歳子⦅多来加⦆同一、二歳の幼獣⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amuspe
- アムㇱペ §468 タラバガニ (4) amuspe (a-mus-pe)「アムㇱペ」 ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- amuspe
- アムㇱペ 【名】[am-us-pe つめ・(そこ)についている・もの][動物] カニ。〔知分類 p.233 ((白老))タラバガニ〕 {E: a crab.} (出典:田村、方言:沙流)
- amuspe
- アムㇱペ 【am-us-pe】 カニ. チェㇷ゚コイキ オッタ(オㇿ タ) ヤ オルン アムㇱペ アフン コㇿ ア・シㇼコテ ワ チェㇷ゚ ア・ウㇰ パㇰノ ソモ ア・オピチ ㇷ゚ ネ=サケを獲りに行って網にカニがかかると,紐でカニを繋いでサケが獲れるまで放さないものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- amuynin(-i)
- アムイニン §530.てくび;腕関節部(13)amuynin(-i)〔a-múǐ-nin アむイニン〕⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- an 1
- アン 【an】 ①ある,いる. ウクラン チェㇷ゚ヌ・アン ワ ポロンノ チェㇷ゚ アン ナ コㇿ ワ アㇻパ ヤン=昨夜は魚がたくさん獲れて,いっぱい魚があるので,持って行きなさい.オッコー エ・アン ヤー? ヘタ ニナ クス エキㇺネ・アン ロー=おねえさん,いるかい? さあ薪を取りに山へ行こうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- an 1
- アン 【自動】[単](複は oka オカ) ①ある、 いる、 存在する、 滞在する、 住む、 起こる。 kotan noski ta poro cise an コタン ノㇱキ タ ポロ チセ アン 村のまん中に大きな家がある。 sine pa an wa arpa シネ パ アン ワ アㇻパ (彼は)一年滞在して(帰って)行った。 sáha an サハ アン (彼には)姉がいる。 an pe アン ペ 本当のこと。 an koraci アン コラチ ありのままに。 an kus/kusu(keray(po)) アン クㇱ/クス (ケライ(ポ)) …のおかげで。 an pakno アン パㇰノ あるだけ。 maratto an マラット アン 熊送り(の宴)が催される。 niskur an ニㇱクㇽ アン くもる、 くもっている。 nu(we) an ヌ(ウェ) アン (獲物が)たくさんとれる。 katu(hu) an カトゥ(フ) アン (へんな)かっこうだ。 ②生まれる。 hekaci an na ヘカチ アン ナ 男の子が生まれたよ。(W) an hi wano アニ ワノ 生まれたときから。(S) ③(時を表す語の後に置かれて)(朝、 翌日、 いつ) になる。 kunneywa an クンネイワ アン 朝になる。 ciwnici an チウニチ アン 12時になる。(W) isimne an イシㇺネ アン 翌日になる。 …an kor …アン コㇿ …になると、 …毎に。 kunneywa an kor, tokap an kor, onuman an kor クンネイワ アン コㇿ、 トカㇷ゚ アン コㇿ、 オヌマン アン コㇿ 毎朝、 毎昼、 毎晩。(S会話) kesto an kor ケㇱト アン コㇿ 毎日毎日。 hempara an kor ヘンパラ アン コㇿ いつになったら。(W即興詩) oka(ke) an オカ(ケ) アン 終わる。 ④(格助詞 ne ネ の後に置かれて)…になる。 síporo cikap ne an シポロ チカㇷ゚ ネ アン (彼は)巨大な鳥になった。(W神謡語り) ⑤(動詞句+接続助詞の後に置かれて) anki an アンキ アン もう少しで…しそうである。 pekor an ペコㇿ アン …したようである。 ápekor an アペコㇿ アン まるで…したかのようである。 híne an ヒネ アン …して(しまって) いる、 してある。 wa an ワ アン …してある/…している。(☞⑧) kane an …カネ アン …して(いる状態で)ある。 kor an コㇿ アン …しつつある。 kotom an コトㇺ アン …するようである。 noyne an ノイネ アン …する(した)らしい。 ⑥(副詞や副詞句の後に置かれてこれを動詞句とする。) mosmano an モㇱマノ アン だまって(かまわないで)いる。 sonno an a! ソンノ アナ! 本当だねえ。 easir an a! エアシラナ! 全くねえ。 néno (kane) an ネノ (カネ) アン …に(よく)似ている。 pak(no) an パㇰ(ノ) アン …くらい(の大きさ/量)である。 sekor an セコㇿ アン/セコラン … という(ような)。 sekor réhe an セコン レヘ アン …という名前である。 sekor ku=rehe an セコㇿ クレヘ アン 私は…という名前です。 ⑦(熟語) sine an ta シネ アン タ (=sineanta) ある時。 sine an pa ta シネ アン パ タ ある年に。 sine an to ta シネ アン ト タ ある日(に)。 ne wa an… ネ ワ アン… (今ここで話題にしている)この…。 ⑧[補助動詞] wa an/híne an ワ アン/ヒネ アン …して(し終わって)いる、 …してある。 ek wa an エㇰ ワ アン (彼はもう)来ている。(W会話、 民話) a=suwé wa an アスウェ ワ アン (ごはんが)炊いてある。(W) e=hokuhu an wa an ruwe? エホクフ アン マ アン ルウェ? あなたの夫はいてあるのかい=ご主人いるかい(いま在宅しているか)? (W)(方言で「いてあったかい?」と言う言い方がある。 同じことを e=hokuhu an ruwe/isam ruwe? エホクフ アン ルウェ/イサㇺ ルウェ? 《あなたの夫はいるのかい/いないのかい?》と言うことも可能だが、 an wa an ruwe アン マ アン ルウェ と言うほうが好まれる。 一方、 夫を持っているかいないか(独身か)をたずねるときは an ruwe/isam ruwe アン ルウェ/イサㇺ ルウェ のほうを使い、 an wa an ruwe アン マ アン ルウェ とは言わない。) ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ による否定は通常つくられず否定動詞 isam イサㇺ が使われる。 ☞isam イサㇺ {E: ①to be; exist; stay; live; happen. ②to be born. ③to become (in reference to time). ④to become… ⑤… ⑥… ⑦…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 2
- アン 【自動】①(自動詞の後に置かれて、 その自動詞が動名詞として主語となり、 この an アン が述語自動詞として機能する。 意味・用法からは、 不定人称主格の人称接辞 =an アン と連続性を持つ。) 人が/引用文中の私が/私たちが/あなた様が(その事柄を)行う、 (その事柄が) 行なわれる。 ne sus an he ki? ネスㇱ アン ヘ キ? なんらかの水浴でも行なわれるのか。 ②(不定人称の =an アン を伴う自動詞がくり返されるとき、 二度目以下ではその自動詞語幹は現われず、 an アン だけがくり返され、 一つの動詞として機能する)。 cis=an a an a チサナ アナ 私(民話の主人公)は泣いて泣いて泣き続けた、 たくさん泣いた。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 2
- アン 【an】 ②生まれる. タㇷ゚ アウタ ウヌワㇷ゚テ アン ヘカチ アン ナ ラムシンネ ヤン アニー=今,隣でお産があり,男の子が生まれたので安心してくださいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- an 3
- アン 【an】 ③住む. テエータ タヌㇱケ(タンウㇱケ) タ ヤイコアン フチ アン ペ ネ ア コㇿカ タネ チセ コッ パテㇰ アン=ずっと前にこの場所で独り者のおばあさんが住んでいたものであったが,今は家の跡しかない. (出典:萱野、方言:沙流)
- an 3
- アン 【自動】[単](… と)言う。 (=hawean ハウェアン。 早く話すとき sekor セコㇿ《と》のあとで hawean ハウェアン がちぢまってこう発音されることがある。) {E: to say.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 4
- アン 【自動】(質問表現の疑問詞/疑問詞句の後、 感嘆表現の ruwe ルウェ、 hawe ハウェ の類の形式名詞の後、 終助詞 nek ネㇰ の前等で、 ne ネ《である》に代わって用いられる。)…ですか? …だなあ! hunna an? フンナ アン? だれですか? hńna póho an? フンナ ポホ アン? だれの息子ですか。 ruwe an ルウェ アン …(した) のですか、 …のだなあ。 pirka okkaypo ne ruwe an! ピㇼカ オッカイポ ネ ルウェ アン! きれいな若者だなあ。 kú=ipe rusuy humi an! クイペ ルスイ フミ アン! 私おなかすいたなあ。 tapanpe hemanta an un? タパンペ ヘマンタ アヌン? これなんでしょうね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 5
- アン 【名詞語根】夜。 an-epitta アネピッタ 夜どおし。 an-kes アンケㇱ 夜の終り(明け方近く)。 (出典:田村、方言:沙流)
- an 6
- アン 【終助】[yan ヤン の y が子音のあとで落ちた形]…しなさい、 …なさいませ。 ahup an アフパン(皆さん)入りなさい、 (あなた様)お入りください。 inkar an インカラン(皆さん)見なさい、 (あなた様)ごらんなさいませ。 ☆発音 前の子音(つまり前の動詞の末尾の子音)と共に一つの音節をつくる。 間を区切って言うときは ahup yan アフㇷ゚ ヤン、 inkar yan インカㇻ ヤン となる。 1990年代のいまは、 子音のあとでも yan の形が多く使われるようである。 (出典:田村、方言:沙流)
- an ayne no
- アン アイネ ノ 【an ayne no】 そのまま.あったまま. ア・コㇿ クチャチセ エウン シネ パ カ ソモ アㇻパ・アン ワ ア・エラムイクㇽクㇽ ア コㇿカ アンアイネノ アン ワ ア・エラムシンネ=私の持っている狩小屋へ1年も行かずにいたので気にしていたが,そのままあったので私は安心した[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- an kusu tasi
- アン クス タシ 【an kusu tasi】 (〜の)お陰で. ナー アㇻスイネ ク・イェ コㇿカ カキヒ(ク・アキヒ) アンクスタシ ク・シㇰヌ ヒ ネー ネㇰ=もう1度言うけれども,弟がいたお陰で私は生きたんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- an uske
- アン ウㇱケ 【an uske】 居場所,いる所. ランマ アンウㇱケ ネ クス オロ タ アㇻパ ワ チョアシロッケ=いつもの居場所なので,そこへ行ってすとんと座った. (出典:萱野、方言:沙流)
- an _hi
- アン イ 【an i】 いる所. →アンヒ (出典:萱野、方言:沙流)
- an __hi kusu
- アニクス 【an hikusu】 あるので,いるので,なって. (出典:萱野、方言:沙流)
- an __hi ne wa
- アニネワ 【an hi ne wa】 あるのだ.▷アン=ある ヒ=の ネ=である ワ=〜(し)て (出典:萱野、方言:沙流)
- an __hike
- アニケ 【an hike】 あるが. (出典:萱野、方言:沙流)
- an __hine
- アニネ 【an hine】 〜していて,〜なって. (出典:萱野、方言:沙流)
- an __humi pirka
- アヌミ ピㇼカ 【an humi pirka】 居心地がよい. タネポ エアシㇼ タン コタン タ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ プリ ピㇼカ クㇽ パテㇰ オカ エアㇻキンネ カヌミ(ク・アン フミ) ピㇼカ=今初めてこの村へ来たけれど,根性のいい人ばかりいるので本当に居心地がいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- an'ohor 1
- アンオホㇿ 【an-ohor】 ①長居する.▷アン=いる オホロ=遅い ウトゥルン(ウトゥㇽ ウン) アチャポ エㇰ コㇿ オラーノ アンオホㇿ ペ ネ クス ア・エイヌピタラ=道路のあちら(西側)のおじさんは来ると長居するのでいやがられる.コㇱネ カムイ ネ コㇿカ エイタサ アンオホㇿ イワㇰ ルスイ ノイネ ク・ウェンタラㇷ゚ ナ ニサッタ ア・イワㇰテ ロー=位の低い神ではあるけれどあまり長くいすぎて帰りたいらしい夢を私はみたので,明日帰すことにしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- an'ohor 2
- アンオホㇿ 【an-ohor】 ②長患いする. ク・コシマチヒ,タネ オンネ ㇷ゚ ク・ネ ナ ネンカネ オヤモコㇿ ク・キ ノイネ シリキ ヒ タ イテキ エン・モソソ アニー.ネノ ネ ヒ タ ア・モソソ コㇿ アンオホㇿ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ナ=息子の嫁よ,私は年寄りなのでもしも別な眠り方(=死)をしようとしても,私を起こしたりしないでね.そのような時に目を覚まさせると長患いをするものだそうだから. (出典:萱野、方言:沙流)
- an-epitta
- アネピッタ 【副】[an-epitta 夜・全部] 夜じゅう、 夜どおし。 haː, irampotarare, an-epitta isomomokore ハー、 イランポタラレ、 アネピッタ イソモモコレ ああ、 こやかましい、 夜どおしだれも眠らせない。(S) {E: throughout the night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an= 8
- アン 【人接】[不定人称主格他動詞型][雅](ユーカラ(英雄叙事詩)の主人公の自称)私が、 私は。 an=esíkari アネシカリ [雅]私(ユーカラの主人公)はそれを振り回す。(Sユーカラ) an=omómmomo アノモンモモ [雅]私はそれをくわしく言う。(Sユーカラ) ☆参考 他動詞に接頭する。 名詞その他に接頭した例は未出。 母音で始まる語幹につく。 日常語では a= ア。 ユーカラでも、 節をつけずに語るときは a= ア の形が使われる。 歌うときは an= アン が多く使われる。 歌うときでも、 子音で始まる語幹には a= ア がつく。 その例外は anramasu アンラマス(☞ramasu ラマス)。 母音で始まる語幹でも、 a= ア が使われることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an=anayne
- アナナイネ 【an=an ayne】 いたら.▷アン=いる アン=私 アイネ=ずっとそうしていたところ (出典:萱野、方言:沙流)
- an=anayne
- アナナイネ 【an=an ayne】 勝手に. アシヌマ カ アナナイネ イキ・アン ヒ カ ソモ ネ.エイタサ ア・イ・コレウェン ヒクス ヤイェイモンタサ・アン ルウェ ウン=私も理由もなく勝手にしたのではないよ.あまりにも粗末に扱われたので,仕返しをしたのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anak
- アナㇰ 【anak】 〜は. タアンペ アナㇰ ク・コㇿ クㇱ ネ ナ イテキ コㇿ ワ アㇻパ=この物は私が持つことにするので,持って行かないで. (出典:萱野、方言:沙流)
- anak
- アナㇰ 【副助】[< an-yak ある・…すれば](=anakne アナㇰネ) …は、 …はね、 …というものは、 …のほうは、 …としては。 kusuri anak kusuri ne クスリ アナㇰ クスリ ネ 日本語の薬はアイヌ語でクスリだ。(W) mosir anak a=kar yakka epunkine kur isam yakun wen モシㇼ アナㇰ アカㇻ ヤッカ エプンキネ クㇽ イサㇺ ヤクン ウェン 国土はつくったけれど守る(治める)人がいなければだめだ。(S言い伝え) ☆参考 話題(トピック)を示す。 Aは…だがBは…だというような対比にも用いられる。 「…は」と訳せるが、 日本語で「…は」というような文脈でいつもこの助詞が使われるわけではない。 むしろアイヌ語では、 話題となる語に助詞がつかない場合が多い。 この助詞を伴うのは、 ここまでが話題(トピック)で、 いまからこの話題についての話が展開する、 ということを知らせる場合である。 なお、 これをよりゆっくりと、 かつはっきりと表示するのには anakne アナㇰネ が用いられる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anakkikorka
- アナッキコㇿカ 【anak ki korka】 けれども.▷アナㇰ=は キ=する コㇿカ=けれども →(そう)はするけれども ニサッタ セコㇿ ク・ヤイヌ アナッキコㇿカ ニサッタ ネ ヤクン ア・オラウキ ナンコㇿ=明日にでもと私は思った.けれども,明日になったら取り逃がすであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- anakne
- アナㇰネ 【anakne】 〜は. タンパ アナㇰネ シㇼピㇼカ ワクス ハル アン ルウェ ネ ワ=今年は気候がよかったので,豊作になるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anakne
- アナㇰネ 【副助】[< an-yakne ある・…すれば] …は(=anak アナㇰ)。 toska ika yak anakne toy opitta a=nuwé wa isam nankor na トㇱカ イカ ヤㇰ アナㇰネ トイ オピッタ アヌウェ ワ イサㇺ ナンコン ナ 川があふれたならば、 畑は皆掃かれて(=掃いたように流されて)しまうだろうよ。(S) ☆参考 話の流れがどんどん進んでいる中で軽く言うときは anak アナㇰ と言い、 ゆっくりと、 または区切りながら話すときや、 話題とその内容との境目をはっきり示すときなどには anakne アナㇰネ と言うようである。 リズムにも関係があるらしい。 積極的な意味の違いは認められない。 ☞anak アナㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anakni
- アナㇰニ §417 ハイイヌガヤ (2) anakni (a-nák-ni)「アなㇰニ」 木 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anakusu
- アナクス 【an akusu】 〜あったら,(〜し)たら,〜と.▷アン=ある アクス=ので (出典:萱野、方言:沙流)
- anap
- アナㇷ゚ 【an a p】 あったが.▷アン=ある ア=〜(し)た ㇷ゚=のに (出典:萱野、方言:沙流)
- anasap
- アナサㇷ゚ 【anasap】 しかたない. (出典:萱野、方言:沙流)
- anatni
- アナッニ §417 ハイイヌガヤ (1) anatni (a-nát-ni)「アなッニ」 木 ⦅名寄⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anattaraye
- アナッタライェ 【anattaraye】 知らなかった,覚えていない,分からなかった. エネポエアシリ アコロエウェンヒ アナッタライェノ オカアン=それほどにいじめられていたことを,私たちは知らないでいた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- anayne
- アナイネ 【an ayne】 ずっとずっといる,〜するうちに.▷アン=いる アイネ=ずっと〜して,〜するうちに エネ アナイネ シコラㇻ ルスイ ヒ ソモ ネ ウン=そのままずっとずっといて自らを(婿あるいは嫁として)くれてやりたいのかも知れないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anayne
- アナイネ 【anayne】 理由なく. ホㇱキ ホㇱキ! アナイネ イキ ヒ カ ソモ ネ ナンコㇿ ピㇼカノ コピシ ヤン=待て待て! 理由なく(そう)したのではないかもしれないから,よく問いただしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- anayneno
- アナイネノ 【an ayne no】 そのまま. キㇺ タ ユㇰ カㇺ カヌ(ク・アヌ) ヒネ トゥ ト レ ト シラン ワ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス ピㇼカ ヒネ アナイネノ アン ワ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=山に鹿の肉を置き二日三日過ぎて行ったけれど,幸いにそのままあって私は喜んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anayomne
- アナヨㇺネ 【動詞】[不定人称形(?)][< an=e-yomne であれば(引用中の) 私は・(そのこと)に・こりた] こりたことだ。 ene anayomne! エネ アナヨㇺネー! あんなにこりたこと! (ワテケさんの訳)。(W民話) {E: to have learnt a lesson from.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anaysir
- アナイシリ 【anay-sir】 死人,死人の霊. ト ト インカㇻ! アナイシㇼ ソモ ネ ウン? ホクレ コタノルン(コタン オㇿ ウン) ホユプ ワ アスラニ ワ エㇰ=あれあれ見てくれ! 死人ではないのかい? 早く村へ走って知らせてこい.*アナイシㇼと体面する場合は,死人に背を向け右手の拳を前へ突き出し肘を屈伸させながら「フㇺ カッポヘアン,フㇺ カッポヘアン フㇺ カッポヘアン(なんだそのざま,その姿)」と何回も言う.この様子は昭和14年頃,貝澤良助という人が二風谷で交通事故で死んだ時に,貝澤ウカタシヌというおばさんがそうしたのを実際に見たものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- anaysirkamuy
- アナイシㇼカムイ 【anay-sir kamuy】 死人. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancami
- アンチャミ §017 アザミの類 (6) ancami (án-ca-mi)「あンチャミ」[<日本語“アザミ”] 茎葉 ⦅幌別、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ancami
- アンチャミ 【ancami】 アザミ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancaw(-e)
- アンチャウ §033.あざ(痣)(4)ancaw(-e)〔án-čaǔあンチャウ〕[anci(黒い)+aw(<am粒?)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ancaw(-he)
- アンチャウ §700.ほくろ(黒子)(1)ancaw(-he)〔án-čaŭ あンチャウ〕[<anci(黒曜石、石炭)+am(粒?)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ancikar
- アンチカㇻ 【ancikar】 夜,晩. ク・イワㇰ クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ ク・レウシ ナ シネ アンチカㇻ エン・レウシレ=帰ろうと思ったが泊まる(ことにした)ので,一晩私を泊めてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancikar
- アンチカㇻ 【名】[概](所は ancikari アンチカリ)[an-cikar 夜・(?)](今夜/今晩、 一夜/一晩というときの)夜/晩、 寝ている間。 ancikar tanne アンチカッ タンネ(=アンチカㇻ タンネ) 夜が長い。 ancikar takne アンチカッ タㇰネ(=アンチカㇻ タㇰネ) 夜が短い。(S) sine ancikar シネ アンチカㇻ 一晩。 tu ancikar トゥ アンチカㇻ 二晩。 ☆対語 to ト (to tanne/takne ト タンネ/タㇰネ 日が長い/短い)。 {E: night; evening; time of sleeping.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ancikari
- アンチカリ 【名】[所](概は ancikar アンチカㇻ) …の夜。 néa maratto anak puyar kari a=ahúnte ruwe ne, ne ancikari maratto an ruwe ne ネア マラット アナㇰ プヤㇻ カリ アアフンテ ルウェ ネ、 ネ アンチカリ マラット アン ルウェ ネ その例の熊の頭は家から入れた、 その夜に熊送りをした。(NK民話) {E: the night of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ancikarkes
- アンチカㇻケㇱ 【名】[ancikar-kes 夜・の末端][新] 夜の終わり頃。 ☆参考 「ankes アンケㇱ と言うのが本当だ」。(S) {E: the time around the end of the night.} (出典:田村、方言:沙流)
- ancikartakne
- アンチカㇻタㇰネ 【ancikar takne】 夜短. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancikartanne
- アンチカㇻタンネ 【ancikar tanne】 夜長. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancikattaro
- アンチカッタロ 【他動】[日本語の「預かる」をアイヌ語の動詞として使う形]…を預る、 …を管理する。 {E: to take care of…; manage…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- áne
- アネ 【自動】[a-ne (?)・(のよう)である] 細い(主にものや植物、 しかし人にも言う)、 とがる、 とがっている。 áne cikuni アネ チクニ 細い木。 ☆対語 ruwe ルウェ 太い。 {E: to be thin; sharp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ane
- アネ 【ane】 細い. タアン サㇰマ ルウェ ワ ア・レウェ エアイカㇷ゚ ナ ナ ポンノ アネ サㇰマ コㇿ ワ エㇰ=このカヤを押さえる柴は太くて曲げにくいから.もっと細いカヤ押さえの柴を持って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- aneceppo
- アネチェッポ §009 ドジョウ (11) ane-ceppo (á-ne-čep-po)「あネチェッポ」[<ane(細い)ceppo(小魚)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aneka
- アネカ §228 トガスグリ (1) aneka (á-ne-ka)「あネカ」 果実 ⦅白浦、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anekani
- アネカニ §228 トガスグリ (2) aneka-ni (á-ne-ka-ni)「あネカニ」[アネカの生ずる木] 茎 ⦅白浦、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anekankan
- アネカンカン 【ane kankan】 小腸.▷アネ=細い カンカン=腸 タパン ユㇰ チュㇷ゚プス・アン ヤㇰネ アネカンカン ネ ヒケ パㇱクㇽ チロンヌㇷ゚ エイメㇰコレ ヤン=この鹿のはらわたを出したら,小腸の方は烏と狐に分け前としてあげなさい(狩人の心得). (出典:萱野、方言:沙流)
- ánekankan
- アネカンカン 【名】[ane-kankan 細い・腸] 小腸。 ☆対語 ruwekankan ルウェカンカン 大腸。 {E: the small intestine.} (出典:田村、方言:沙流)
- anekankan(-i)
- アネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(9)小腸 ane-kankan(-i)〔á:-ne-kaŋ-kan あーネカンカン〕[細い・腸]⦅シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- anekankan(-i)
- アネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(20)小腸 ane-kankan(-i)〔á-ne-kaŋ-kan あネカンカン〕[ane(細い)+kankan(腸)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- anekaripo
- アネカリポ §021.子(23)anekaripo〔a-né-ka-ri-po アねカリポ〕⦅ホロマン⦆もらい子。[an(我ら)+ekari(もらった)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- anekempo
- アネケンポ §230 マイマイ(カタツムリ) (8) anekempo (á-ne-kem-po)「あネケンポ」[<ane(細い)kem(針)-po(指小辞)] ⦅礼文、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- anekut
- アネクッ 【ane-kut】 細帯.▷アネ=細い クッ=帯 (出典:萱野、方言:沙流)
- anepitta
- アネピッタ 【an-epitta】 夜通し. トゥイマ ウㇱケ ワ ア・トクイェコㇿ クㇽ エㇰ ペ ネ クス アネピッタ ウウェネウサㇻ・アン ヒネ シㇼコペケㇾ・アン=遠い所から友人が来たものだから,夜通し四方山話をして夜明かしをしてしまった.ウクラン,アネピッタ イク ロㇰ イク ロㇰ ウタㇻ アヘスイパ ワ オカ=昨夜,夜通し飲んで飲んでいた人たちみんなで居眠りをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- aneponi
- アネポニ §446.脛の骨(6)腓骨 ane-poni〔á:-ne-po-ni あーネポニ〕[ane(細い)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aneponi
- アネポニ §643.ひこつ(腓骨)ane-poni〔á:-ne-po-ni あーネポニ〕[ane(細い)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aneponi
- アネポニ §132.上腕骨;上膊骨(5)とうこつ(橈骨) ane-poni〔á:-ne-po-ni あネポニ〕[ane(細い)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- áneponkut
- アネポンクッ 【名】[áne-pon-kut 細い・小さい・帯]腰紐。 {E: a waistband; a girdle.} (出典:田村、方言:沙流)
- anere
- アネレ 【ane-re】 細くする,細くしてくれ. タアン イテセカ ルウェナ ナポンノ アネレ アニー=この編み糸は太いので,もう少し細くして.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- anesuwop
- アネスウォㇷ゚ 【ane-suwop】 上等の宝をしまう箱.▷アネ=細い スウォㇷ゚=箱 パㇻカ タ アネスウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ].図7[アネスウォㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- anetuy(-e)
- アネトゥイ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(8)小腸 ane-tuy(-e)〔á:-ne-tuǐ あーネトゥイ〕[細い・腸]⦅テシオ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- anetuy(-e)
- アネトゥイ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(19)小腸 ane-tuy(-e)〔á-ne-tuǐ あネトゥイ〕[ane(細い)+tuy(内臓)]"クマの小腸"⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- anhi
- アンヒ 【an-hi】 いる所. ネア ウェンペ アン ヒ ア・エラマン ヒ ネ ヤクン エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ) ク・コチョラウキ ナ=あの悪者のいる所をお前が知っているのなら私に教えてくれ.これから向かって行くから.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ani
- アニ 【ani】 持つ,携える,抱く(手で). パセ コㇿカ カニ(ク・アニ) ワ カㇻパ(ク・アㇻパ)=重いけれど,私は持って行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- ani
- アニ 【ani】 〜(しなさい)よ,ね.:ハニという場合もある.どちらも同じ意味. アㇻパ アニ=行くんだよ.エ アニ=食べるんだよ.パㇱ アニ=走るんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ani
- アニ 【ani】 〜で,でもって,〜から. シプㇱケㇷ゚ トイ オッタ(オㇿ タ) アマメチカッポ ライルピヒ オカ スマ アニ ア・ピイェカㇻ アクス キラ パ ルウェ ネ=イナキビ畑にスズメの群れがいたので,石をぶつけると逃げて行った.シㇼセセㇰ ヒ タ アナㇰネ タアン アワンキ アニ ク・ヤイパㇻパル コㇿ カン(ク・アン) ルウェ ネ ワー=暑い時には.この扇で自分自身をあおぎながらいるんだよ.チョンパ アニ アマㇺ パカリ ワ セ ワ アㇻパ.エイタサ パセ コㇿ エ・シンキ ナ トゥペサン チョンパ パㇰノ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニ=升で米を計って背負って行け.あまり重いとお前が疲れるので,8升ほどでも持って行けよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ani 1
- アニ 【他動】[単](複は anpa アンパ) …を(手・腕に)持つ(方言:たなぐ)/だく、 …を持って/だいて運ぶ。 ani wa arpa アニ ワ アㇻパ 手に持って/だいて行く。 ☆参考 主に手や腕に持って立ったり歩いたりすることを言う。 子どもをだきしめたり、 ひざの上でだいたりすることはものをつかむのと同じく kisma キㇱマ が使われる。 ☆参考 esitapkaani エシタプカアニ …を肩にかつぐ。 se セ …を背負う。 kay カイ …をおぶう。 {E: to hold, cradle something, someone in one's hands, arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ani 2
- アニ 【後副】…で(手段・原因)、 …によって、 …を用いて、 …することによって、 それでもって。 makiri ani kewre マキリ アニ ケウレ 小刀で削る。(S) áponko an emo makanak ani a=suwé kusu? アポンコ アン エモ マカナㇰ アニ アスウェ クス? こんなにたくさんのいもをどうやって煮よう。 horkakemasi ani ninu kor an ホㇿカケマシ アニ ニヌ コㇿ アン 返し針して縫っている。 ani ipakari=an pe アニ イパカリ アン ペ それで計る/量るもの(この場合「さし」=ものさし)。(W) {E: by…; according to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aniepitta
- アニエピッタ 【an hi epitta】 一生. ナー ナー ペウレクㇽ ネ ア ノイネ ク・ラム ア クㇽ アㇻケチライケタスㇺ ネ ハウェ アニエピッタ ヤイェウェン オアシ=まだまだ若い人であったように思っていた人が半分殺された病気(=中風)になってしまったとは,一生不自由な体になってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aniokere
- アニオケレ 【副】[an-i-okere ある・こと・を終える]/[an=i-okere 私は・ものごとを・終える](?) 全部残らず。 oka=an katu/aniokere/an=omómmomo オカアンカトゥ/アニオケレ/アノモンモモ [雅]こうして暮らしていたことを私は全部つぶさに述べる。(Sユーカラ) ☆参考 別のところで似た意味で earokere エアロケレ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anipuntari
- アニプンタリ 【ani-puntari】 酌用の片口. アニプンタリ エシモッコクㇽ アンパカネワ イクソウトゥル エシルトゥッケ=酌用片口を小脇に抱えて,宴の座の間を静かに移動した. *普通はエトゥヌㇷ゚(鼻の利く物)というが,ユカㇻの場面には同じ物をアニプンタリと言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- anire
- アニレ 【ani-re】 持たせる. ポン コㇿカ オキラㇱヌ ㇷ゚ ネ ナ タアンペ アニレ ワ アㇻパレ=小柄だが力がある者だからこの物を持たせて行かせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aniyar
- アニヤㇻ 【他動】[ani-yar 持つ・人に…してもらう] …を人に (手/腕に) 持ってもらう/持たせる。 {E: to make someone hold…in one's hands, arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ankapuy(-e)
- アンカプイ §683.へそ(臍)(5)anka-puy(-e)〔áŋ-ka-puǐ あンカ・プイ〕[anka(=hanku へそ)+puy(穴)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ankes
- アンケㇱ 【名】[an-kes 夜・末] 夜の終わり頃、 明け方の三〜四時頃。 ankes síno cep hemesu p ne アンケㇱ シノ チェㇷ゚ ヘメスㇷ゚ ネ 夜明け前の三時か四時ごろにいちばん鮭(アキアジ)がのぼるのだ。(S) {E: the time around the end of the night (3~4:00 AM).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ankes
- アンケㇱ 【an-kes】 明け方,夜明け前:もう少しで夜が明ける. アンケㇱパキタ=夜明けとともに.ア・トクイェコㇿクㇽ エㇰ ワ オラーノ アンケㇱ パㇰノ ウウェネウサㇻ・アン ヤアニ シㇼコペケㇾ・アン=仲よしの人が来たので明け方まで四方山話をして危なく夜明かしするところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- anki
- アンキ 【anki】 〜したい,〜しそうだ. フーン フナㇰ ワ エㇰ シオン? イヨマㇷ゚カ.ナ ポン ヤクン ア・ムッ アンキ アン=まあまあどこから来た子供? かわいいこと.もう少し小さいならば首飾りにしたいほど.タパヌㇱケ(タㇷ゚ アン ウㇱケ) アナㇰネ タネ シㇼホルッケ アンキ アン.イヤイキㇷ゚テ イテキ エチ・カランケ クニ ラム ヤン=この場所は今にも地滑りが起きそうだ.危険なので絶対にお前たちは近寄ってはいけない. (出典:萱野、方言:沙流)
- anki
- アンキ 【接助】今にも…しそうに。 opitta isam anki, poonpepo takupi an オピッタ イサㇺ アンキ、 ポオンペポ タクピ アン みんななくなりそうにほんのわずかしかない。(S) {E: about to be, will be (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ankoraci
- アンコラチ 【副】[an-koraci (本当に)ある・とおりに] ありのままに、 本当のとおり(=an koraci アン コラチ)。 ☞koraci コラチ {E: like this, thus, in this way, in accordance with (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ankoraci 1
- アンコラチ 【an koraci】 ①本当に,正しい. タㇷ゚ ニㇱパ イェ イタㇰ アンコラチ ネ クス ウタㇻ オピッタ ア・コイカㇻ クニ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=今,村おさが言った言葉は正しいので,村人全部それに従うことにしましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ankoraci 2
- アンコラチ 【an koraci】 ②その通り,そのまま. エ・ヌカㇻ ペ ネ ヤㇰネ アンコラチ イェ アニ.ソモ エ・イェ ヤㇰネ ア・イ・コラムヌ ナ=お前が見たのならばそのまま言いなさい.お前が言わないと私たちが疑われるよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ankukacuy
- アンクカチュイ §190 トンボ(蜻蛉) (11) ankukacuy (án-ku-ka-cuy)「あンクカチュイ」 ⦅美幌⦆トンボ類 (出典:知里動物編、方言:)
- ankura
- アンクラ 【ankura】 畔. ヘマンタ フナラ ㇷ゚ エネ トイ アンクラ タ ホック カネ ワ アㇷ゚カㇱ コㇿ アン ルウェ アン=何を探すのにあのように畑の畔で腰をかがめて歩いているものだ.ポロ トイ アンクラ タ イヨㇰペ アン ナ ホユプ ワ アㇻパ コㇿ ワ エㇰ=大きい畑の畔に鎌があるから,走って行って持って来い.エシㇼ パㇰノ トイ アンクラ オッタ(オㇿ タ) シノッ コㇿ アナㇷ゚(アン ア ㇷ゚) ヒナクン(ヒナㇰ ウン) アㇻパ ワ イサㇺ ルウェ アン=先程まで畑の畔に遊んでいたのに,どこへ行っていないのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ankusukeraypo
- アンクスケライポ 【an kusu keraypo】 (〜の)お陰で. キㇺ タ ヤアニ カムイ エン・ライケ ヒ タ カキヒ(ク・アキヒ) アンクスケライポ ク・シㇰヌ=山で危なく熊に殺されそうになった時,私の弟がいたお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- anna
- アンナ 【an na】 〜だから. (出典:萱野、方言:沙流)
- anna hóre hóre hóre
- アンナ ホレ ホレ ホレ 【間投】(kanna-kamuy カンナカムイ《上天の神》の神謡の折り返し)。(KM神謡) ☆参考 最後の hore ホレ を hoːre ホーレ のようにのばして歌う。 (出典:田村、方言:沙流)
- annan(-u)
- アンナン §210.片面;片顔(2)an-nan(-u)〔án-nan あンナン〕[<ar(片方の)+nan(顔)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- annanorke
- アンナノㇿケ §210.片面;片顔(1)an-nan-orke〔án-na-nor-ke あンナノㇿケ〕[<ar(片方の)+nan(顔)+orke(の所)]⦅イブリ、ヒダカ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- annokar
- アンノカㇻ 【ar-no-kar】 負かす.▷アンノ(=アㇻノ)=全く カㇻ=作る ウコテㇾケ・アン キロㇿコㇿ・アン ペ ネ クス ア・アンノカㇻ=相撲をして私は力が強いものだから相手を負かした. (出典:萱野、方言:沙流)
- annorayke
- アンノライケ 【ar-no-rayke】 完全に殺す. ウェンプリ コㇿ ペ ネ クス ア・アンノライケ=悪い風習を持つ者だから完全に殺されてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- annoski
- アンノㇱキ 【an-noski】 夜中,真夜中. アンノㇱキ タ ク・ホシピ ㇷ゚ ネ クス スネ カ ウㇱ ワ アン ペ ネ クス ク・シッテㇺライパ ワ スネ ク・カㇻ=夜中に帰って来たものだからともし火も消えていたので,私は手探りでともし火をつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- annoski
- アンノㇱキ 【名】[an-noski 夜・真ん中] 真夜中(まよなか)。 (出典:田村、方言:沙流)
- annoski nociw
- アンノㇱキ ノチウ 【名】[星の名](「よなかぼし」)。 {E: in the middle of the night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- annoyekar
- アンノイェカㇻ 【自動(?)】[雅]…が現れている(?)/…を表している(?)、 (次のような慣用表現で)(神の顔つき)をしている。 keray kamuy ne/kamuy ipor/annoyekar ケライ カムイ ネ/カムイ イポㇿ/アンノイェカㇻ [雅]さも神らしく顔つきもいかにも神の顔つきらしい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- annoyne
- アンノイネ 【an noyne】 あるようだ. ウクラン エアウネ カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ トンカ ケトゥン(ク・エトゥン) ヒ ク・イェ アクス ウナㇻペ アン ワ シコㇿ ハウェアン ナ.アㇻパ ワ エトゥン ワ エㇰ=昨夜,私は隣へ行って鍬を借りたいと言ったら,おばさんはあると言っていた.行って借りて来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- annukamu
- アンヌカム 【他動】[annu-kamu (?)・…にかぶさる][雅]…にかぶさる。 nísapramta/ekimne rusuy/i=annukamu ニサㇷ゚ラㇺタ/エキㇺネ ルスイ/イアンヌカム [雅]私は急に山へ行きたい気持ちにおそわれた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- annuno
- アンヌノ 【副】[annu-no(?)・(副詞形成)](?) ただで(無料で)。 annuno k=éunkeray ruwe un アンヌノ ケウンケライ ルウェ ウン ただでもらったんだよ。(S) {E: free (of cost).} (出典:田村、方言:沙流)
- annuno 1
- アンヌノ 【annu no】 ①ただで,無料で. アンヌノ ケウンケライ(ク・エウンケライ)=ただで私は貰った.トゥ ト レ ト ネ ヤㇰ ク・ラム ア ㇷ゚ アンヌノ レ チュㇷ゚ カ ア・エン・ネㇷ゚キレ=二日か三日だろうと思ったのに,ただで3か月も私は仕事をさせられた. (出典:萱野、方言:沙流)
- annuno 2
- アンヌノ 【annu no】 ②心配なしに. アンヌノ エ・エㇰ ヒ?=心配事でなく来たのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- anokay
- アノカイ 【anokay】 私たち. ホクレ ホクレ! フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ ナ.アノカイ カ イトゥラ・アン ワ イカスイ・アン ロー=早く早く!川流れで死んだ鹿が見つかったそうだ.私たちも一緒に行って手伝いましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- anontom
- アノントㇺ 【名】[an-hontom 夜・途中] 夜中、 深夜。 anontom ta アノントㇺ タ こともあろうに真夜中に。 anontom ta ahun kane iki アノントㇺ タ アフン カネ イキ 夜中に入って来た(熊が、 どろぼうが)。(S) {E: in the middle of the night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anontom ta
- アノントㇺ タ 【an-hontom ta】 夜中に. トゥナㇱ ク・ホッケ ア ㇷ゚ アノントㇺ タ ク・モㇱ ワ オラーノ ク・モコㇿ コヤイクㇱ=早くに寝たのに,夜中に目を覚まして,それから眠ることができない.イヨㇱキ ワ ソイ タ モコㇿ ワ アノントㇺ タ モン ワ ウルウルㇰ コㇿ アフン ヒ ウン=酔っ払って外で眠って夜中に目を覚まし,ふるえながら入って来たんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anotawkikar
- アノタウキカㇻ 【a-no-tawki-kar】 斬る(刀で). (出典:萱野、方言:沙流)
- anpa
- アンパ 【anpa】 持つ〔複〕. パセ ナ ウエㇺコアンパ ワ ホクレ コㇿ ワ アㇻパ=重いからふたりで持って早く持って行け.*軽い物であればアニ(持つ)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- anpa 1
- アンパ 【他動】[複](単は ani アニ)(二つ以上)を手に持つ/だく、 持って/だいて運ぶ。 {E: to hold, cradle something, someone in one's hands, arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anpa 2
- アンパ 【他動】☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anpakamuy
- アンパカムイ 【anpa-kamuy】 支える神. アシㇼ チセ ア・アシ ワ カムイノミアニタ(カムイノミ・アン ヒ タ) アナㇰネ,"チセパンノキ チセペンノキ アンパカムイ" セコㇿ カムイレ ア・レアリ ㇷ゚ ネ=新しい家を建てて神を祭る時には,「家の下の方の軒,家の上の方の軒支える神」と神の名を言うものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anpakno
- アンパㇰノ 【an pakno】 あるだけ,みんな,全部. タンペ ネノ ケㇺ アン ヒ タ アナㇰネ アエㇷ゚ アンパㇰノ ア・ウコウサライェ ワ ア・エ ㇷ゚ ネ ナ=このように飢饉の時には,食べ物はあるだけをお互いに分けて食べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anpatek
- アンパテㇰ 【anpa-tek】 さっと持つ. ク・シケヘ パセ ㇷ゚ ネ クス サマ タ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナクス(ク・アン アクス) ペウレクㇽ エㇰ ヒネ アンパテㇰ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=私の荷物が重いものだから側で立っていると,若者が来てさっと持って行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- anpay
- アンパイ 【名】[< 日本語]あんばい。 e anpay ni エー アンパイ ニ いいあんばいに=いい具合に、 うまい具合に(日本語であるという意識で言っている。(S民話) e anpay tana! エー アンパイ タナー! いいあんばいだなあ! (アイヌ語話者である父親がよく言っていたのだから、 もとは日本語でもアイヌ語でもこう言うのだと考える)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- anpayar
- アンパヤㇻ 【他動】[複](単は aniyar アニヤㇻ)[anpa-yar 持ち運ぶ[複]・させる](二つ以上を)人に持たせる、 持って行かせる、 持たせてよこす。 {E: to make hold, carry…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anpayarpa
- アンパヤㇻパ 【他動】[複複](単は aniyar アニヤㇻ)(二人以上が皆で)(二つ以上を)人に持たせる/持って行かせる/持たせてよこす。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anpe
- アンペ 【名】[an-pe ある・こと] 本当の事(=an pe アン ペ)。 ☆対語 sunke スンケ うそ。 {E: the truth; a fact.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anpe
- アンペ 【an-pe】 本当,真実. アンペ ヘー?=本当かい? (出典:萱野、方言:沙流)
- anpeaspe
- アンペアㇱペ 【名】[an-pe-as-pe ある・こと・立っている・こと](次の言い回しの中で)本当のこと。 anpeaspe sunkeaspe アンペアㇱペ スンケアㇱペ あることないこと、 本当だのうそだの。 anpeaspe sunkeaspe eci=ekóysoytak hawe un アンペアㇱペ スンケアㇱペ エチエコイソイタㇰ ハウェ ウン あることないことを(本当のことやうそのことをとりまぜて)あなたに話してあげるのだよ。(S) {E: the truth.} (出典:田村、方言:沙流)
- anpocici
- アンポチチ ☞ampocici アンポチチ (出典:田村、方言:沙流)
- anpocicikar
- アンポチチカㇻ ☞ampocicikar アンポチチカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- anpuranki
- アンプランキ 【名】[< 日本語 あぶらげ]油揚。 {E: fried bean curd.} (出典:田村、方言:沙流)
- anrakor
- アンラコㇽ §290 ウスバサイシン (2) anrakor (án-ra-kor)「あンラコㇽ」[→注2] 地上部 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anrakor
- アンラコㇿ §338 オオウバユリ エゾウバユリ (5) anrakor (án-ra-kor)「あンラコㇿ」[an(黒い)ra(葉)kor(持つ)] 地上に出たばかりの若い葉 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anrakor
- アンラコㇿ §342 クロユリ 黒百合 (1) anrakor (án-ra-kor)「あンラコㇿ」[an(黒い)ra(葉)kor(もつ)] 鱗茎 ⦅幌別、穂別、名寄、美幌⦆⦅A沙流・鵡川・空知・千歳⦆⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- anrakor 1
- アンラコㇿ 【an-rakor】 ①クロユリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anrakor 2
- アンラコㇿ 【an-rakor】 ②石女(うまずめ). アウン コㇱマッ エㇰ ヒ オラ トゥ パ カ レ パ カ ネ ㇷ゚ ソモ ホンコㇿ.アンラコㇿ ソモ ネ ウーン=隣の嫁さんは来てから2年も3年もなるのに,まだおなかが大きくならない.クロユリ(うまずめ)ではないだろうか.アウン コシマッ アンラコㇿ ソモ ネ? エㇰ ワ オラーノ レパ カ シラン ペ ポサㇰ シリ=隣の嫁クロユリ(うまずめ)ではないのかい? 来てからすでに3年にもなるのに,子供を産めない様子は.*クロユリは花がひとつしか咲かないから,そのようにたとえた. (出典:萱野、方言:沙流)
- anramasu
- アンラマス 【他動】[an=ramasu] ☞ramasu ラマス ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anrur
- アンルㇽ 【名】[ar-rur 反対側の・海水]北見の方(沙流地方から見て陸地の向こう側の海ぞいの地方。 方角で言うと北東になる)。 anrur ruyanpekur kus wa koyka ta sirepa kor nani menas as アンルㇽ ルヤンペクㇽ クㇱ ワ コイカ タ シレパ コㇿ ナニ メナㇱ アㇱ 北見の方を嵐の雲が通って釧路の方に着いたらまもなくやませ(南東風)が吹く。(S) {E: north-east.} (出典:田村、方言:沙流)
- ante 1
- アンテ 【他動】[an-te いる・させる] いさせる。 na ante ナ アンテ もっといさせなさい(引きとめなさい)。(S) {E: to keep back…} (出典:田村、方言:沙流)
- ante 2
- アンテ 【他動】[< ante 1] ☞kuri ante クリ アンテ (出典:田村、方言:沙流)
- ante(a-an-)
- アンテ §034.結婚(する)(19)ante(a-,an-)〔án-te あンテ〕⦅H. S.⦆【雅】①許嫁の。〜-maci「彼の許嫁の妻」⦅ニイトイ⦆。①連れそう。e-〜-hoku「汝の・つれそう・夫」⦅サル⦆。an-〜-menoko「我が・つれそう・女」⦅マオカ―樺太神謡, p.34⦆。an-〜menoko「我が・つれそう・女」⦅古謡, p.191⦆。[an-te(あら・しめる、=おく)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antehoku
- アンテホク §033.いいなずけ(許嫁)(8)ante-hoku〔án-te-ho-ku あンテホク〕⦅エイトイ⦆いいなずけの夫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antehoku
- アンテホク §036.おっと(夫)(7)ante-hoku〔án-te|ho-kú あンテ・ホく〕⦅H. S.⦆【雅】①連れそう夫。e-〜「汝のつれそう夫」⦅聖典, p.175⦆。②⦅ニイトイ⦆いいなずけの夫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antehoku(hu)
- アンテホク(フ) 【名】[所](概の例はない。 hokuhu ホクフ の概は hoku ホク。)[ante-hoku-hu いさせる・夫・(所属語尾)]…の夫。 a=antehoku アアンテホク (引用文中、 伝承中で)私の夫。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- antemaci
- アンテマチ §033.いいなずけ(許嫁)(9)ante-maci〔án-te-ma-či あンテマチ〕⦅ニイトイ⦆いいなずけの妻。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antemaci(hi)
- アンテマチ(ヒ) 【名】[所](概の例はない。 macihi マチヒ の概は mat マッ。)[ante-mat-i(hi) いさせる・妻・(所属語尾)]…の正妻。 a=antemaci(hi) アアンテマチ(ヒ) (引用文中、 伝承中で)私の正妻。 ☆参考 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも。 ☆対語 antehoku アンテホク 夫。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- antemeneko
- アンテメネコ §037.妻(2)ante-meneko〔án-te-me-no-ko あンテメネコ〕⦅マオカ⦆連れ添う妻。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antemenoko
- アンテメノコ §033.いいなずけ(許嫁)(10)ante-menoko〔án-te-me-no-ko あンテメノコ〕⦅カラフト⦆【雅】いいなずけの妻。(→古謡, p.184)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- antuki
- アントゥキ 【名】[< 日本語][植物]アズキ(「ショウズ」)。 antuki ku=kikkik アントゥキ クキッキㇰ あずき落としをする(アズキをたたいて実を落とす)。(S) 〔知分類 p.108アズキの子實((幌別))〕 {E: azuki (red) beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- antuki
- アントゥキ 【antuki】 小豆. (出典:萱野、方言:沙流)
- anu
- アヌ 【他動】[an-u ある・(他動詞形成)] ①…を置く、 (持っているもの)を下に下ろす、 (食べ物など)を残す。 e=e niwkes ciki nimara anu エエ ニウケㇱ チキ ニマラ アヌ 食べきれなかったら半分残しなさい。(S) ②[熟語] úse anu ウセ アヌ …を脱ぐ(☞úse anu ウセ アヌ)。 ③[補助動詞] wa anu/híne anu ワ アヌ/ヒネ アヌ 前もって…しておく。 {E: ①to put down, place…; to leave… (food that one cannot finish) ②to take off… ③to do…beforehand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anu 1
- アヌ 【anu】 ①置く,〜(して)おく. アヌ ヤン=置きなさい.タネ タネ オンタロ クチヒ ハチㇼ ワ ウサユン ノイネ アン ナ.イテキ コネ クニネ アプンノ アヌ アニー=今にも今にも樽のたがが外れてばらばらになりそうだ.砕けないように静かに置くのだよ.エ・アミヒ タンネ ナ トゥイェ ワ アヌー=お前の爪が伸びているから,切っておけ, (出典:萱野、方言:沙流)
- anu 2
- アヌ 【anu】 ②残す. イテキ オピッタ エ ノ ポンノ アヌ.エ・サハ イペ ルスイ コㇿ エㇰ ナンコㇿ ナ=全部食べないで少し残せ.お前の姉が腹をすかせて来るであろうから. (出典:萱野、方言:沙流)
- anu anu
- アヌ アヌ 【anu anu】 もしもし:アオカ(あなた)に対して. (出典:萱野、方言:沙流)
- anuanu
- アヌアヌ 【他動】☞koyayotuyma anuanu コヤヨトゥイマ アヌアヌ (出典:田村、方言:沙流)
- anun
- アヌン 【連体/名】①[連体]よその。 anun ekasi アヌン エカシ よそのおじいさん。(W) ②[名]よその人(うちのものでない人)。 anun ek na, su ukao yan アヌン エㇰ ナ、 ス ウカオ ヤン よその人(お客さん)が来たから鍋をしまいなさい。(S) {E: other; strange. As a noun: a stranger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anun
- アヌン 【anun】 他人.よそ者,客. アヌン コㇿ ペ=他人の持ち物.アヌン ウタㇻ=他の地方の仲間,他の地方の同じ民族.ポンノ ホㇱキ ヤン.アヌン アン ワ ア・エヤイシトマ ナ イテキ ウパウレ ヤン=少し待ちなさい.他人がいて恥ずかしいから,言い争いはやめなさい.アヌン アニ(アンヒ) タ アナㇰネ ウウェタㇱタサ・アン コㇿ ア・エヤイシトマㇷ゚ ネ.アヌン イサㇺ ヒ タ アナㇰ ネㇷ゚ ネ ヤッカ イェ ヤン アニー=他人がいる時は意見が違うと恥ずかしいものだ.他人がいない時はなんでも言いなさいね.ソンーノ ウウタリネ ペ オラーノ ウコウェンサンペコㇿパ.アヌン アナㇰネ トモオイタㇰ カ エアイカㇷ゚=本当に親戚なのに仲が悪いものだ.他人には仲直りさせることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- anun itak
- アヌン イタㇰ 【anun itak】 他地方の言葉.▷アヌン=他地方(の) イタㇰ=言葉 (出典:萱野、方言:沙流)
- anun(-i)
- アヌン §012.他人anun(-i)〔a-nún アぬン〕⦅H. S.⦆他人。(apa「身内」に対する)。〜matapa 本当の娘でない、親類でない年下の女に「妹」と呼びかける時に言う⦅ホロべツ⦆。"〜ka somo a-ne na"「わしは他人ではないんだぜ」⦅ユ研Ⅱ, p.666⦆。"nep 〜-i a-ne wa kusu, i-ko-onkami?"「わしは他人ではないのに、わしに向って改まっておじぎするのかい?」⦅同, p.665⦆。〜nispa「他村の首領」。〜-tah[<〜-utar]「他人ども」⦅シラウラ⦆。〜-utar「他人ども」「他村の人々」「よそものども」⦅ホロべツ⦆。ci-〜-kopa「他人扱いする」「よそよそしく扱う」⦅古謡, p.132⦆。u-〜-kopa「他人扱いする」⦅ビホロ⦆。[<ar-un(あちらの、山の彼方の)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- anunkur
- アヌンクㇽ 【anun-kur】 他から来た人.▷アヌン=他地方(の) クㇽ=お方 アヌンクㇽ ネ ヤッカ イテキ アララ ㇷ゚ ネ ナ.パウェトㇰ コㇿ ペ カ ラメトㇰ コㇿ ペ カ オカ ㇷ゚ ネ ナ=他から来た人であってもなめてはいけないものだよ.雄弁な者も度胸のある者もいるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anusi
- アヌシ 【an usi】 (〜の)家.▷アン=いる,〜の ウシ=所,場所 ニㇱパ アヌシ(アン ウシ) アナㇰネ エソイネ ワノ ア・エラマン ウェンクㇽ チセ アナㇰネ チセ ソイ タ ホカアオㇷ゚ カ イサㇺ ムン ポーカ イサㇺ=物持ちの家は外から見てもわかる.貧乏な家は家の外に薪もないし,ごみすらもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- anuyesuye
- アヌイェスイェ 【anuye-suye】 それを振る,見ただけで爽快になる,爽快. アンラマス アヌイェスイェ=私は爽やかさが好き[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- anwaneyakne
- アンワネヤㇰネ 【an wa ne yakne】 そうであるのなら. (出典:萱野、方言:沙流)
- anyak
- アンヤㇰ 【an yak】 あるなら. ク・クワハ ク・トゥライヌ ア ㇷ゚ アン ヤㇰ ピㇼカ ワ=私の杖が見つからなかったが,あったのならばよかったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- anyakne
- アンヤㇰネ 【an yak ne】 あるのなら. (出典:萱野、方言:沙流)
- aoká
- アオカ 【代名】[不定人称複数] ①(包括的一人称複数)相手を含む私たち(話し手たち自身)。 ②(引用文中の一人称複数)自分たち、 自叙している私たち。 ③(敬意の二人称)あなた様(女性から成人男性に言う。 同性の場合は特別に敬意を示すべき相手に言う)。 ☆参考 対応する人称接辞は =an アン(自動詞に)/a= ア(それ以外に)。 この人称接辞は敬意の二人称複数「あなた様方」にも使われるが、 代名詞 aoká アオカ はそれには使われない。 「あなた様方」は utaroka ウタロカ で表され、 人称接辞はゼロ、 つまり三人称である。 {E: ①we, us including the listener. ②we, us. ③second person honorific.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aoka(y)
- アオカ(イ) 【aoka(y)】 あなた.→夫を言う言葉として用いられる.▷ア=あなた オカ=居る ニサッタ アオカ カ エキㇺネ・アン ヒー?=明日はあなたも山へ行くのですか? (出典:萱野、方言:沙流)
- aokautar
- アオカウタㇻ 【aoka utar】 あなたがた. (出典:萱野、方言:沙流)
- aokayaykata
- アオカヤイカタ 【aoka yaykata】 自分自身で. (出典:萱野、方言:沙流)
- aoósorusip
- アオオソルシㇷ゚ 【名】[a=o osor usi p 私たちが/人が・(そこ)に・尻・をつける・もの](次の名詞句の中で) kasi aoósorusip カシ アオオソルシㇷ゚ (=kasi a=oósorusi p カシ アオオソルシㇷ゚)腰掛け、 椅子。 ☞ka(si) oosorusi カ(シ) オオソルシ (出典:田村、方言:沙流)
- aopítta
- アオピッタ 【副】[a=opitta (不定人称接頭辞)私(たち)もあなた(たち)も・皆] 私(たち)もあなた(たち)もみんな(=aoká opitta アオカ オピッタ)。 {E: everyone; all.} (出典:田村、方言:沙流)
- aotari
- アオタリ §389.しぬ(死ぬ)(25)急死(する) a-otari〔á:-o-tà-ri あーオタリ〕[a(座っている)+otari(倒れる);座ったまま急に倒れる]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aoypenima
- アオイペニマ 【名】[a=o-ipe-nima 我々が/人が・そこから・ものを食べる・皿] 食べ物を入れる皿。 ☆参考 おかず、 果物、 栗等を入れる。 つゆっぽいものはあまり入れない。(S) {E: a plate; a dish.} (出典:田村、方言:沙流)
- aoypep
- アオイペㇷ゚ 【名】[概](所は oypepi(hi) オイペピ(ヒ))[a=o-ipe-p 我々が/人が・そこから・ものを食べる・もの] 食器(椀、 皿の類)。 ☞oypepi(hi) オイペピ(ヒ) {E: tableware; dishes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aoypeppirup
- アオイペッピルㇷ゚ 【名】[aoypep-piru-p 食器・をふく・もの] ふきん。 {E: a cloth; a dish towel; a tea towel.} (出典:田村、方言:沙流)
- ap
- アㇷ゚ 【名】釣り針。 {E: a fish hook.} (出典:田村、方言:沙流)
- ap
- アㇷ゚ 【ap】 鈎針. 図8[アㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- ap
- アㇷ゚ 【a p】 〜のに,〜だったが.▷ア=〜(し)た ㇷ゚=のに.ものを,が トゥナㇱ ク・ホッケ アㇷ゚ アノントㇺタ ク・モㇱ ワ オラーノ ク・モコㇿ コヤイクㇱ=早くに寝たのに,夜中に目を覚まして,それから眠ることができない.ヌマン シㇼピㇼカ アㇷ゚ タント クンネイワノ ソランソラン ペコㇿ アㇷ゚ト アㇱ ク・ソイネー カ エアイカㇷ゚=昨日はいい天気だったのに,今日は朝から滝のような雨が降って,私は外へ出ることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- apa
- アパ 【apa】 浮標(うき). ホクレ ホユプ ワ アㇻパ! アパ レㇾ ワ アン ノイネ.チェㇷ゚ ア・ウㇰ エアㇱカイ ナ=早く走って行け!浮標が沈んているように見える.サケが獲れそうだぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apa
- アパ 【apa】 戸. ク・コㇿ ション ク・スプヤカㇻ ナ,アㇻパ ワ アパ アシ=孫よ,私が煙たいから,行って戸を閉めろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apa
- アパ §011.身内 血縁の者(1)apa〔a-pá アぱ〕⦅H. S.⦆親類;身内。anunに対する。〜-sak-kur「身内の無い者」「けいるいの無い者」⦅ホロベツ⦆。"ar〜-sak-kur tun moymoyke ren moymoyke ki-p tapan na" 「まったく係累の無い者は(後顧のうれいが無いので)二人前のはたらきをするもんですよ」⦅ユ研Ⅱ, pp.714〜5⦆。un-apa-kore(→別項)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- apa
- アパ §019.父(6)apa〔á-pa あパ〕⦅S.⦆【常】①父⦅ホチホ、シラウラ、タライカ、チライ、マオカ⦆。②夫に対する呼びかけ⦅タライカ⦆。これは子どもに対する関係から夫を父さんと呼んだのに始まるであろう。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- apa 1
- アパ 【自動】雨もりする。 ☞sir apa シㇼアパ/シラパ (出典:田村、方言:沙流)
- apa 2
- アパ 【名】[a-pa (?)・口](?) 戸口、 出入口。 apa asi アパ アㇱ 戸(ふすま、 障子、 引き戸、 ドア)を閉める。 apa maka アパ マカ 戸を開ける。 ☆参考 apa アパ は出入口を言い、 そこに立ててある戸やふすまは apausta アパウㇱタ と言う。 ☆参考 puyar プヤㇻ 窓 {E: an entrance; an exit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apa 3
- アパ 【名】[概/所] 親戚。 ☆参考 utar ウタㇻ[概]/utari(hi) ウタリ(ヒ)[所] 人々、 同族。 これは広く村人、 民族全体をも指すが、 apa アパ は親戚(姻戚を含む)のみを指す。 日常普通には親戚のことも utari(hi) ウタリ(ヒ) と言うことが多く、 apa アパ はやや古風な言い方として、 昔話や伝説を語るときなどに出てくる。 {E: a relative.} (出典:田村、方言:沙流)
- apa-harkiso
- アパハㇻキソ 【名】[apa-harkiso 戸口・左座(=南側)] 南北二枚戸があるうちの南側の戸口の所。(S) {E: the entrance on the south-side of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- apa-síso
- アパシソ 【名】[apa-siso 戸口・右座(=北側)] 南北二枚戸があるうちの北側の戸口。(S) {E: the entrance on the northern side of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- apa-teksama ci=tek'uyruke
- アパテㇰサマ チテㇰウイルケ 【apa-tek-sama ci=tek-uyruke】 戸の側を私は手で探り,暗い時に入口の戸の所を手探りする. ▷アパ=戸 テㇰサマ=側 チ=それ テㇰ=手 ウイルケ=探る *ユカㇻに出て来る言葉[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- apa-útur
- アパウトゥㇽ 【名】[apa-útur 戸口・木尻座(=西側)] 東西二枚戸があるうちの西側の戸口。(S) {E: the entrance on the western side of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- apa/apa(ha)
- アパ/アパ(ハ) 【apa/apa(ha)】 親戚,親類,血統. ウアパヌ ㇷ゚ エチ・ネ ナ ウタサロㇱキ コイサㇺノ ウトクイェコㇿ ヤン=お互いに親戚になるのだから,対立することなく仲よくしなさい.アパハウタㇻ=親戚たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- apaasi
- アパアシ 【自動】戸(引き戸やドア)を閉める(=apa asi アパ アシ)。 k=ápaasi カパアシ 私は戸を閉める。(W) ☞apa アパ (出典:田村、方言:沙流)
- apacampe
- アパチャンペ §268 イヌ (5) apacampe (a-pá-čam-pe)「アぱチャンペ」[<apa(戸)ca(そば)un(にいる)-pe(もの)、‘戸口のそばにいるもの’] ⦅美幌、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apacapunki
- アパチャプンキ §268 イヌ (6) apa-ca-punki (a-pá-ca-punki)「アぱチャプンキ」[<apa(戸口)ca(そば)punki(番人)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apaha 1
- アパハ 【名】[所](概は apa アパ) …の戸口の部分。 {E: a door-way (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apaha 2
- アパハ 【名】[所](概は apa アパ)[古] 親戚。 日常会話では utari(hi) ウタリ(ヒ) が多く使われる。 {E: a relative.} (出典:田村、方言:沙流)
- apamaka
- アパマカ 【自動】戸をあける(=apa maka アパ マカ)。 k=ápamaka na hokure kor wa ahun カパマカ ナ ホクレ コㇿ ワ アフン 私があけてあげるからさあ持って入りなさい。(W) ☆参考 この用例のような特別の状況文脈で使う。 特別な状況のないときは apa maka アパ マカ と二語で言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- apanekor
- アパネコㇿ 【他動】[apa-ne-kor 親戚・として・持つ]…を親戚にする。 {E: to make someone a relative.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apanne
- アパンネ §215 イガイ (5) apanne (a-pan-ne)「アパンネ」イガイの類。An edible kind of mussel. (出典:知里動物編、方言:)
- apaorotpe
- アパオロッペ 【apa-or-ot-pe】 戸.カヤで編んだ昔の戸.▷アパ=戸 オㇿ=所 オッ=(に)ある ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- apaorotpe
- アパオロッペ 【名】[apa-or-ot-pe 戸口・の所・についている・もの](昔の)戸。 ☞apaotki アパオッキ {E: a door; a door-way.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apaotki
- アパオッキ 【名】[apa-ot-ki 戸口・についている・カヤ] 昔の家の戸口に下げてあった、 カヤでむしろのような形に編んだもの、 戸口のすだれ。 ☆参考 出入りするときはこれを下から持ち上げて下をくぐる。 今のドアにあたる。 昔の家にはドアや引戸はなかった。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apaotki
- アパオッキ 【apa-ot ki】 戸口簾.*シキナ(ガマ草)とシキ(オニガヤ)で編む.▷アパ=戸 オッ=入る キ=簾 タヌクラン レラ ルイ ペ ネ クス アパオッキ オマウスイェ=今夜は風が強いので,戸の簾が風で揺れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- apaotpe
- アパオッペ 【apa-ot-pe】 簾:戸に掛ける簾. (出典:萱野、方言:沙流)
- apapa
- アパパ 【apapa】 入り口の向こう側. コタン アパパ タ アユㇱニカムイ ア・ニスㇰ ワ ア・アヌ コㇿ パヨカカムイ カ コタノルン(コタン オルン) アフン ニューケㇱ=村の入り日の向こう側にとげつきの神を頼んで置くと,病気の神も村へ入ることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- apapa
- アパパ 【名】[apa-pa 出入口・口] 出入口の所。 apapa ta hńna hotke wa an アパパ タ フンナ ホッケ ワ アン 戸口のすぐ外にだれか寝ている。(S) {E: a door-way; an entrance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apaparewrew
- アパㇷ゚アレウレウ §150 クジャクチョウ(成) (2) apap-arewrew(a-páp-a-rew-rew)「アぱㇷ゚アレウレウ」⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apapok
- アパポㇰ 【apa-pok】 戸の向こう側,戸口の少し向こうの方.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- apapu
- アパプ 【apapu】 注意する. タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ソンノ ソンノ エチ・アパプ ナ.テワノ イテキ パコアッ ノ イキ アニー=今のことでは本当に本当にお前たちに厳重に注意するからね.これからはこのように間違いを起こさないようにしてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- apapu
- アパプ 【apapu】 謝る. ソモ カ エネ イキ・アン クナㇰ ア・ラム ア ㇷ゚ エネ イキ・アン.ソンノ ヤイアパプ ア・キ ナ イテキ エン・コイキ=まさかそうすると思わなかったのにそうしてしまった.本当に私は謝るから,私をいじめないで. (出典:萱野、方言:沙流)
- apapunki
- アパプンキ §268 イヌ (7) apa-punki (a-pá-pun-ki)「アぱプンキ」[<apa(戸口)punki(番人)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apari
- アパリ 【apari】 網針:ラスパ(サビタ)で作る. 図7[アパリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- aparor
- アパロㇿ 【名】[apa-ror 戸口・上座側(=東側)] 東西二枚戸があるうちの東側の戸口の所。(S) {E: the entrance on the eastern side of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- aparsey
- カパㇻセイ §248 (所属不明) kapar-sey (ka-pár-sey)「カぱㇻセイ」[<kapar(薄い)sey(貝)] ⦅幌別 モシオ⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apasam
- アパサㇺ 【名】[apa-sam 出入口・のそば] 出入口のそば。 apasam un inaw アパサムン イナウ 玄関の土間から部屋に入る所の壁に置かれた木幣(悪いものが入らないようによいものが入るように)。(S) {E: near the door-way, entrance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apatarara
- アパタララ 【自動】[apa-tarara 出入口・を高く上げている] 入口のカヤのむしろを上げている。 {E: for straw matting covering a door-way to be raised, pulled up.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apatupatu
- アパトゥパトゥ 【apatupatu】 それをごちゃごちゃにする,めちゃくちゃにする[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- apausta
- アパウㇱタ 【apa usta】 戸口:板で作った戸をアパウㇱタという. ポロ チセ ネ コㇿカ アパウㇱタ ウェン ペ ネ クス ア・アシ カ エアイカㇷ゚=大きい家であるけれども,戸の立てつけが悪いものたから,閉めることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- apausta
- アパウㇱタ 【名】[apa-us-ta 戸口・についている・(?)] 戸(引戸、 ドア、 ふすま、 しょうじや板戸)。 ☆参考 apa アパ 出入口。 {E: a door.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apausta-kar-tono
- アパウㇱタカットノ 【名】[戸・をつくる・和人(尊称)]建具屋(たてぐや)。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- ape
- アペ 【名】火。 ape ári アペ アリ 火をたく、 たきつける。 ape ruy アペ ルイ 火が燃える/燃えている ape us アペ ウㇱ 火が消える。 ape úna アペ ウナ 火を灰の中に埋(い)ける。 ape nipek アペ ニペㇰ 火の明り。 ape sam アペ サㇺ 火のそば、 炉ばた。 ☆参考 火事のことは ape アペ とは言わない。 家の火事は cise uhuy チセ ウフイ、 山野の火事は siruhuy シルフイ。 {E: a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ape
- アペ 【ape】 火. ク・メライケ ナ ホクレ アペ アリ=私は寒いから早く火を燃やしてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ape hose
- アペ ホセ §453.せなかあぶり(1)ape hose〔a-pé-ho-se ア舳・ホセ〕[ape(火)+hose(尻を向ける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ape nipek/ape nipeki(hi)
- アペ ニペㇰ/アペ ニペキ(ヒ) 【ape-nipek/nipeki(hi)】 火の光. ソモ カ チセ アン クナㇰ ア・ラム ウㇱケ タ チセ アン ヒネ アペニペキ ソユニタラ ヤイレンカネ ヤイェヤントエトゥン・アン=まさかそこに家があると思わなかった所に家があり,火の光が外へもれている.喜んで泊めてもらうことを頼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ape seturu kar
- アペ セトゥル カㇻ §453.せなかあぶり(3)ape seturu kar〔a-pé-se-tú-ru-kár アペ・セとぅル・かㇻ〕[火に・その背を・当てる]⦅ビホロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Ape-húci kamuy
- アペフチ カムイ 【名】[ape-húci kamuy 火・老婦人・神] 火の女神(=Kamuy-húci カムイフチ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- ape-úna
- アペウナ 【自動】[ape-una 火・を灰の中にいける] 火を灰の中に埋(い)ける。 {E: to cover a fire with ash.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apeari
- アペアリ 【自動】[ape-ari 火・を焚く] 火をたく(=ape ári アペ アリ)。 k=ápeari カペアリ 私は火をたく。(W) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- apeari
- アペアリ 【ape ari】 火を焚く. ク・メライケ ナ ホクレ アペアリ=私は寒いから早く火を燃やしてくれ.イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) イリ・アン ヒ タ アナㇰネ "イリアペ" シコㇿ ア・イェ アペ ア・アリ ワ イリ・アン ペ ネ=熊送りの時に熊の皮を剥ぐ時は,「皮剥ぎの火」という火を燃やしてから皮剥ぎをするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeesinot
- アペエシノッ 【ape-e-sinot】 火遊び(をする).▷アペ=火 エ=それで シノッ=遊ぶ (出典:萱野、方言:沙流)
- apeetok
- アペエトㇰ 【ape-etok】 上座,横座.▷アペ=火 エトㇰ=先 (出典:萱野、方言:沙流)
- apeetok
- アペエトㇰ 【名】[ape-etok 火・の先] 横座(家の中の炉の東側の入ってつき当りの座)。 {E: the seat on the eastern-side of the hearth of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apeetumpe
- アペエトゥンペ §155 ガ(蛾)類 (1) apeetumpe(a-pe-e-tum-pe)「アペエトゥンペ」[<ape(火)etun(借りる)-pe(者)]⦅名寄、美幌、旭川、様似、幌別、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apeetun-heporap
- アペエトゥンヘポラㇷ゚ 【名】[ape-etun-heporap 火・を借りる・チョウ][動物] ガ(蛾)。(注 チョウ(蝶)とともに「チョウチョウ」と言う)。〔知分類 p.98 apeetumpe ガ類〕 {E: a butterfly.} (出典:田村、方言:沙流)
- apeetunpe
- アペエトゥンペ 【ape-etun-pe】 蛾:チョウに似た昆虫でおもに夜活動する. ▷アペ=火 エトゥン=借りる ペ=者 *火を借りに来る虫.東京で4年間暮らしたが,夏の間街灯に蛾の1匹も来ないのでびっくりした.東京という大都会は,空気がきれいなのか汚ないのか分からない.飛んで火に入る夏の虫,というよりは,火を借りに来る虫,の方がなんとなく身近に感じられる名前である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- apeewar
- アペエワㇻ 【ape-ewar】 火を吹く.口の先をすぼめて燃えない火に強く息を吹きつけて燃やす.▷アペ=火 エワラ=吹く (出典:萱野、方言:沙流)
- apehucikamuy
- アペフチカムイ 【ape-huci-kamuy】 火の神. エアㇻキンネ パケトゥナㇱ ペ アペフチカムイ ネ ヤㇰ ア・イェ クス イラマンテ エキㇺネ ウシ アペサㇺ タ ソモ ア・イェ ㇷ゚ ネ ナ=とっても告げ口が好きな者が火の神だというので,狩のために山へ行く場所を火の前で言わないものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekamuy
- アペカムイ 【ape-kamuy】 火の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekes
- アペケㇱ 【ape-kes】 薪の燃え尻,燃えさし. アペケㇱ オヤ ウフイ=薪の燃え尻が他へ燃えて行った.アペケㇱ レポライェ=燃え尻を前へ出せ.ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ クンネ ネンカ ア・エン・ウテㇰ ヒ タ アペケㇱ ク・スイェスイェ コㇿ カㇷ゚カㇱ(ク・アㇷ゚カㇱ) アㇺキㇼ ペ ネ ア ワ=私が子供の時は夜お使いに行かされる時は薪の燃え尻を振りながら歩いたことを覚えている.ケケケケ オホイオㇱマ ナ ホシッパ ヤン アペケㇱ カ インネ ナ=あれあれ(話が)深みに入ったよ.戻りなさい.火の燃えさし(=子供)もたくさんいるから.*大人の猥談が露骨になったら聞いていた別の大人がイタㇰマㇰクㇱテ(遠回しな言い方)信号を出す.アペケㇱ(火の燃えさし)とは子供たちのことであり,隠語である. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekes
- アペケㇱ 【名】[ape-kes 火・の末端] 火の燃え尻。 apekes oyao na アペケㇱ オヤオ ナ [隠](直訳すると)火の燃え尻が炉ぶちに上がるぞ=たきぎが端まで燃えて炉ぶちに火が燃えうつるぞ=こいつはおしゃべりだから、 あまり深いことまで聞かせるな。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- apekes
- アぺケㇱ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (4) apekes(a-pé-kes)「アぺケㇱ」成魚⦅天塩⦆マスの大助。 (出典:知里動物編、方言:)
- apekes oka
- アペケㇱ オカ 【ape-kes oka】 燃え尻がいる[隠語〕:大人が猥談を言いすぎた時に「子供が聞いているぞ」という意味で使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekes'utur
- アペケㇱウトゥㇽ 【ape-kes-utur】 炉尻. オッカイポ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) エ・ア コㇿ ポン ユㇰ ポカ エ・オラウキ ナ テウン エㇰ ワ ア=若者よ,炉尻に座ると小鹿も獲れないものだから,ここへ来て座れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekes-útur
- アペケストゥㇽ 【位名】[ape-kes-utur 火・の末端・下座] 木尻座(家の中の炉の西側の入ってすぐの座)。 ☞útur ウトゥㇽ {E: the seat on the western-side of the hearth of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apekeskes(-i)
- アペケㇱケㇱ §640.ひがた(火形)[いつも火にあたっているために手足の皮膚に生じる斑紋]ape-keskes(-i)〔a-pé-keš-keš ア舳ケㇱケㇱ〕[ape(火)+keskes(斑紋)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- apekeskeso
- アペケㇱケソ 【ape-kes kes-o】 斑点がつく(囲炉裏にあぶり,すねや太ももの内側にできる赤い斑点). テエータ アナㇰネ ウナㇻペ ウタㇻ アペクㇽ パ コㇿ ニサピヒ ネ ヤ アペケㇱケソ ワ アン ヒ ク・ヌカㇻ ペ ネ=ずっと昔はおばさんたちが火にあたるとすねなどに斑点がついていたのを見たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekiray
- アペキライ 【ape-kiray】 灰かき,灰ならし:カエデのような本質の堅い木を使う.▷アペ=火 キライ=櫛 図9[アペキライ] (出典:萱野、方言:沙流)
- apekiray
- アペキライ 【名】[ape-kiray 火・くし] 灰かき。(W) (S) ☆参考 昔は木でつくった。 (出典:田村、方言:沙流)
- apekor 1
- アペコㇿ 【自動】[ape-kor 火・を持つ] 火を持つ、 火がある、 火をたいている。 {E: for a fire to be burning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ápekor 2
- アペコㇿ 【接助】[a-pekor(?)・かのように] まるで … した (している)みたいに、 … した (している)かのように。 nísikaye turse okake sik o kane ápekor an ニシカイェ トゥㇽセ オカケ シコ カネ アペコラン まるで木の節が落ちたあとに目がついたみたいだ。(S) ☆参考 pekor ペコㇿ と似ているが、 pekor ペコㇿ は単に類似していることがらを示すのに対し、 ápekor アペコㇿ はまるで別のことがらとそっくりであることを言う。 事実に反することがらを示すことが多い。 後には an アン、 iki イキ、 síran シラン、 yaynu ヤイヌ などの動詞が来る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apekosesekka
- アペコセセッカ 【ape-ko-sesek-ka】 火にあぶる. カリㇷ゚ ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ プンカㇻ ア・アペコセセッカ ワ ア・レウェ コㇿ リテン ペ ネ ワ=つるの輪を作る時はつるを火にあぶって,それを曲げると柔らかくなるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekotuk
- アペコトゥㇰ 【ape kotuk】 (何かに)火がつく.▷アペ=火 コトゥㇰ=(に)くっつく,粘着する →火がつく (出典:萱野、方言:沙流)
- apekoyompitne
- アペコヨンピッネ 【ape-ko-yompitne】 寒さのために火にかじりつく.▷アペ=火 コヨンピッネ=(〜に)しがみつく マキㇷ゚? ソモ エ・オㇺケカㇻ ワ ソモ ネ ウン? エ・メライケ ワ ヘ エ・アペコヨンピッネ シリ アン=どうしたの? もしや風邪でもひいたのではないの? 寒くてか,火にかじりついているのは. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekur
- アペクㇽ 【ape-kur】 火にあたる. タント ポーヘネ メアン.ホクレ アペサムン(アペサㇺ ウン) エㇰ ワ アペクㇽ=今日はなおさら寒い.早く火の前へ来て火にあたれ.テエータ アナㇰネ ウナㇻペ ウタㇻ アペクㇽ パ コㇿ ニサピヒ ネ ヤ アペケㇱケソ ワ アン ヒ ク・ヌカㇻ ペ ネ=ずっと昔はおばさんたちが火にあたるとすねなどに斑点がついていたのを見たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apekur
- アペクㇽ 【自動】[ape-kur 火・(?)] 火にあたる。 sáta sap wa apekuran サタ サㇷ゚ ワ アペクラン 火のそばへ進んであたりなさい(apekuran アペクラン は apekur yan アペクㇽ ヤン を続けて発音した形)。(S) ☆参考 「日に当たる」は sukuskar スクㇱカㇻ、 雨や嵐に「当たる」ことは kar カㇻ。 {E: to warm oneself by a fire.) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apemaw
- アペマウ 【名】[ape-maw 火・気] 火のほとり。 apemaw yupke wa ku=sesek アペマウ ユㇷ゚ケ ワ クセセㇰ 火のほとり(熱気)が強くて私は暑い。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- apemaw
- アペマウ 【ape-maw】 火の熱.▷アペ=火 マウ=熱 イヨーハイ! アペマウ ネノ サパハ マウェ アン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ!火の熱のように頭に熱があるから,早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- apemerimer
- アペメリメㇾ 【ape-merimer】 火花が飛び散る. タパンペ ネノ アペメリメㇾ イシㇺネ アナㇰネ ピㇼカ ヤント エㇰ ペ ネ ワー=このように火花が飛び散った翌日はいいお客が来るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apemeru
- アペメル 【ape-meru】 火の粉.火花. ニサッタ レラ ルイ ヒ エカㇺケ クス ヘ アペメル チャㇰ シリ アン=明日は風が強いことの前兆か,火の粉が飛び散ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- apemeru
- アペメル 【名】[ape-meru 火・きらめき] 火の粉。 apemeru páraseparase アペメル パラセパラセ 火の粉がパチパチ(フワフワ)とぶ。(S) {E: the sparks of a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apemeru koyan koyan
- アペメル コヤン コヤン 【間投】[火の粉・(が)上がる・上がる](Apehuci-kamuy アペフチカムイ《火の女神》の神謡の折り返し。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- apemina
- アペミナ 【ape-mina】 走り炭.▷アペ=火 ミナ=笑う (出典:萱野、方言:沙流)
- apeni
- アペニ §194 サンザシ類 (1) ape-ni (a-pé-ni)「アぺニ」[ape(火)ni(木)] 茎 ⦅A天塩・十勝・石狩・沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- apenukarap
- アペヌカラㇷ゚ 【ape-nukara-p】 火傷をして火にあたると痛い. ス ポㇷ゚ ワ スプタ クㇰ(ク・ウㇰ) ヒ タ カㇱケペチヒ(ク・アㇱケペチヒ) ポンノ チ ペコㇿ ク・ヤイヌ ア ㇷ゚ チ ア ノイネ アペヌカラㇷ゚ フミー=鍋が煮え立って鍋のふたを取った時に,指に少し火傷したように思ったが,火傷したらしく火にあたると痛いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- apenuy
- アペヌイ 【ape-nuy】 炎. サッ チクニ ネ ㇷ゚ ネ クス アペ ピㇼカ アペヌイ タネ タネ トゥナ ウㇰ ノイネ.チクニ オヤエタイェ ヤン=乾いた薪なので火がよく燃えて,炎が今にも今にも火棚につきそうだ.薪を後ろへ引っぱりなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeo-sintoko
- アペオシントコ 【名】[ape-o-sintoko 火・入っている・大きい入れ物]ストーブ。(HY) ☆参考 当時はダルマストーブだった。 もっと以前は筒型で、 シントコに似た形だった。 (出典:田村、方言:沙流)
- apeoi
- アペオイ 【ape-o-i】 囲炉裏,炉.▷アペ=火 オ=入れる イ=場所 (出典:萱野、方言:沙流)
- apeop
- アペオㇷ゚ 【名】[ape-o-p 火・(そこ)に入っている・もの] 火鉢。 {E: a brazier.} (出典:田村、方言:沙流)
- apeopkarus
- アペオㇷ゚カルㇱ §445 ホクチダケ (1) apeop-karus (a-pé-op-ka-rus)「アぺオㇷ゚・カルㇱ」[“火鉢・キノコ”の義、ape(火)、o(入る)、-p(もの)、apeop(ひばち)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- apeopkarus
- アペオㇷ゚カルㇱ 【ape-o-p-karus】 サルノコシカケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeoraytek
- アペオライテㇰ 【ape-oray-tek】 火が燃え尽きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeoy
- アペオイ 【名】[ape-o-i(=hi) 火・(そこ)にある・ところ] 炉、 いろり。 {E: a fireplace; a hearth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apepasuy
- アペパスイ 【名】[ape-pasuy 火・箸] 火箸。(W) (S) ☆参考 昔は木でつくった。 (出典:田村、方言:沙流)
- apepasuy
- アペパスイ 【ape-pasuy】 火箸:エソㇿカンニ(ミツバウツギ)で作る. ア・コㇿ サポ ネㇷ゚カ アン ペ イェ ルスイ クス アペパスイ ウイナ ヒネ レポウサッ ヤオライパ ヤオウサッ レポライパ…=私の姉,何かを言いたいらしく,火箸を手に持ち炉芯の燠を手元へ寄せ手元の燠を炉芯へ奇せ…[ユ].図10[アペパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- apepirka
- アペピㇼカ 【ape pirka】 火がよく燃えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- apepiro
- アペピロ 【自動】[ape-pir-o 火・傷・(そこ)につく] 火がとんでやけ傷がつく。 {E: to be burnt by fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- apepus
- アペプㇱ 【ape-pus】 火がはねる,跳ね炭. (出典:萱野、方言:沙流)
- apepusu
- アペプス 【ape pusu】 囲炉裏の火を掘り起こす. ク・コㇿ オペㇾ ホプニ ワ アペプス ワ アペアリ.アペ ルイ ヤㇰ ク・ホプニ ナ=孫娘よ,起きて囲炉裏の火を掘り起こし火を焚いてくれ.火が燃えたら私も起きるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- aperepo
- アペレポ 【ape-rep-o】 燃え残りの薪を前へ押しやる:囲炉裏の中に燃やしてある薪が燃えたため,燃え残りの薪を炉の芯へ押し出させること.囲炉裏の中を海に見立て沖と陸にたとえる.▷アペ=火 レㇷ゚=沖 オ=入る →火を沖へ入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- aperuy
- アペルイ 【ape-ruy】 火が燃えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- apesam
- アペサㇺ 【ape-sam】 火の前,炉端. エアㇻキンネ パケトゥナㇱ ペ アペフチカムイ ネ ヤㇰ ア・イェ クス イラマンテ エキㇺネ ウシ アペサㇺ タ ソモ ア・イェ ㇷ゚ ネ ナ=とっても告げ口が好きな者が火の神だというので,狩のために山へ行く場所を火の前で言わないものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apesam
- アペサㇺ 【名】[ape-sam 火・のそば] 炉端(=ape sam アペ サㇺ)。 ☞ape アペ {E: a fireside.} (出典:田村、方言:沙流)
- apesamtasomoayekamuy
- アペサㇺタソモアイェカムイ §426 マムシ 蛇神(11) ape-sam-ta-somo-aye-kamuy (a-pé-sam-ta-so-mo-a-ye-ka-muy)「アぺサㇺタソモアイェカムイ」[<火・のそば・で・言われ・ぬ・神] ⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apesotki
- アペソッキ 【ape-sotki】 火の寝床,囲炉裏の中. (出典:萱野、方言:沙流)
- apesotkikar
- アペソッキカㇻ 【ape-sotki-kar】 火の寝床作り(をする). チセ ア・アシ アペソッキカㇻ・アン ヒ タ アナㇰネ アイヌ ニサㇷ゚ ホントㇺ パㇰノ シロウリ・アン エウン ニハㇺ ポン スマ ア・オ カシウン ピヨタ ア・オマレ カシウン アペ ア・アリ ㇷ゚ ネ=家を建て火の寝床を作る時には人間のすねの中ほどの深さに穴を掘り,そこへ木の葉と砂利を入れ,その上へ火山灰を入れてから上へ火を焚くものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apetumpe
- アぺトゥンペ §123 アリ 蟻 (6) apetumpe(a-pé-tum-pe)「アぺトゥンペ」⦅穂別⦆アリ類の有羽成虫 (出典:知里動物編、方言:)
- apetumpe
- アぺトゥンペ §155 ガ(蛾)類 (2) apetumpe(a-pé-tum-pe)「アぺトゥンペ」⦅美幌、広尾、旭川、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apeuna
- アペウナ 【ape-una】 火を埋める:火を埋める時にのみ用いる言葉.▷アペ=火 ウナ=埋める アペウナ・アン ヒ タ アナㇰネ シネンネ ア・ウナ ㇷ゚ ネ.トゥン ア・ネ ワ アペウナ・アン コㇿ シネン エトイ シネン ヤイカオクイマ ㇷ゚ ネ ナ ヌ ワ オカヤン=火を埋める時にはひとりで埋めるものだ.ふたりで火を埋めると,ひとりははげ頭になりひとりは寝小便たれになるものなので,聞いておきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeus
- アペウㇱ 【ape us】 火が消える.▷アペ=火 ウㇱ=消える (出典:萱野、方言:沙流)
- apeusat
- アペウサッ 【ape-usat】 火の燠(おき).▷アペ=火 ウサッ=燠 →赤くおこっている火の中の燠 (出典:萱野、方言:沙流)
- apeuska
- アペウㇱカ 【ape uska】 火を消す.▷アペ=火 ウㇱカ=消す (出典:萱野、方言:沙流)
- apeutur_ ta
- アペウトゥッ タ 【ape-utur ta】 火尻.炉の入り口に近いほう.▷アペ=火 ウトゥㇽ=木尻座 タ=に (出典:萱野、方言:沙流)
- apewen
- アペウェン 【ape wen】 火が燃えていない. (出典:萱野、方言:沙流)
- apir
- アピㇼ 【apir】 (獣の)足跡. カパㇻウパㇱ カ タ イセポ アピㇼ シッチニナニナ ワ アン カ アリアナクス(アリ・アン アクス) シネ イセポ ア・オシコニ=さっと降った雪の上にウサギの足跡がごちゃごちゃあったので罠を掛けたら,ウサギを1匹獲ることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- apiskatu apiska
- アピシカトゥ アピシカ 【間投】(kamuy-cikap カムイチカㇷ゚《フクロウ》の神謡の折り返し。 意味不明。) (W神謡K) ☆参考 知里幸恵『アイヌ神謡集』の「銀のしずく降る降るまわりに」で知られる神謡の類歌である。 したがって piska ピㇱカ の部分は piskan ピㇱカン《そのまわり》の転化かもしれない。 (出典:田村、方言:沙流)
- apka
- アㇷ゚カ 【名】[動物] 雄鹿。 ☆参考 pinneraw ピンネラウ 雄鹿。 どう違うのか不明。 ☞yuk ユㇰ 〔知分類 p.1 アショロで apka 5歳以上の雄、 momanpe 3歳以上の雄、 ビホロで apka 4歳以上の雄、 momanpe 3歳以上の雄〕 {E: a male deer; a stag.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apka
- アㇷ゚カ 【apka】 雄鹿. タント ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) ニセㇺピッタ(ニ セㇺピㇼ タ) ク・ヨコ ワ カナクス(ク・アン アクス) モマンペ ネ ヤ アㇷ゚カ ネ ヤ ウオㇱウオㇱ サン ペ ネ クス ポロンノ スマウェヘ ク・コㇿ=今日山へ行って木の陰に待ち構えていると,雌鹿や雄鹿が次から次と出て来たので,たくさんの猟があった. (出典:萱野、方言:沙流)
- apka
- アㇷ゚カ §289 シカ (3) apka (áp-ka)「あㇷ゚カ」成体の雄⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apkas
- アㇷ゚カㇱ 【apkas】 歩く. アㇷ゚カㇱ カトゥン=歩くふり.アㇷ゚カㇱ エシニューカ=歩き飽きる.アㇷ゚カㇱ ヌクリ=歩けない.ヘマンタ フナラ ㇷ゚ エネ トイ アンクラ タ ホック カネ ワ アㇷ゚カㇱ コㇿ アン ルウェ アン?=何を探すのに,あのように畑の畔で腰をかがめて歩いているものだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- apkas
- アㇷ゚カㇱ 【自動】歩く(走ったり飛んだり車に乗ったりして移動することを含めて言う。 日本語、 ことに北海道方言の「歩く」に近い)。 raw péka apkas cip ラウ ペカ アㇷ゚カㇱ チㇷ゚ 水中の深い所を歩く(=動く)舟(潜水艦)。(S) {E: to walk.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apkaskamuy
- アㇷ゚カㇱカムイ §277 くま (61) apkas-kamuy (áp-kas-ka-muy)「あㇷ゚カㇱカムイ」[<apkas(歩く)kamuy(神)] ⦅足寄、美幌⦆冬が来ても穴に入らずに山野をうろついているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- apkaskamuy
- アㇷ゚カㇱカムイ §376 (その他の鳥名) apkas-kamuy (áp-kas-ka-muy)「アㇷ゚カㇱカムイ」[<‘歩く・神’‘旅行する・神’] ⦅穂別、沙流⦆流行病の神。 (出典:知里動物編、方言:)
- apkaskamuy
- アㇷ゚カㇱカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(14)疱瘡神 apkas-kamuy〔áp-kaš-ka-muǐ あㇷ゚カㇱカムイ〕[apkas(歩く、遊行する)+kamuy(魔神)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- apkaskucan
- アㇷ゚カㇱクチャン §277 くま (71) apkas-kucan (áp-kas-ku-čan)「あㇷ゚カㇱクチャン」[<apkas(歩く)kucan(雌グマ)] ⦅美幌⦆他のクマがすでに穴ごもりしたのにまだ山野をうろついている雌グマ (出典:知里動物編、方言:)
- apkaspa
- アㇷ゚カㇱパ 【自動】[複](apkas アㇷ゚カㇱ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)歩く。 {E: to walk (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apkaste
- アㇷ゚カㇱテ 【他動】[自動使役][apkas-te 歩く・させる] 歩かせる。 {E: to make walk.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apnikorcep
- アプニコㇿチェㇷ゚ §005 アンコウ (3) apnikor-cep (áp-ni-kor-čep)「あプニコㇿチェㇷ゚」[<apni(釣竿)kor(持つ)cep(魚)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apo
- アポ §020.母(2)apo〔á-po あポ〕⦅オギフシ、ハルトリ、シャリ、ビホロ⦆母。[母をapo、hapoと言うのは、恐らくap-poで、-poは指小または愛称の辞、apは恐らく赤ん坊をたしなめるのに口を急に強く閉じて睨みつけるさまを音で表したものであろう]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- apocípoci
- アポチポチ 【他動】[不定人称形 a=poci-poci] ☞pocipoci ポチポチ (出典:田村、方言:沙流)
- áponko
- アポンコ 【副】[a-pon-ko(?)・小さい・(反語的副詞形成)]こんなに/そんなに/あんなにたくさん。 nákatune áponko e=korar sir ne wa ナカトゥネ アポンコ エコラㇻ シン ネ ワ まあそんなにたくさんあげなくてもいいでしょう。(S) áponko an icen ku=kor pirka santoku or oma wa ku=hacire wa isam wa k=oskur アポンコ アン イチェン クコㇿ ピㇼカ サントク オㇿ オマ ワ クハチレ ワ イサㇺ マ コㇱクㇽ たいした額の(=たくさんの額の)お金を私の上等の財布に入ったまま落としてしまって残念だ。(S) {E: a lot of; much; plenty of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aponko
- アポンコ 【a-pon-ko】 少なからず. フーン ケミアンペ エネ アポンコ エン・カオセ シーノ ク・ヤイライケ=あーあ珍しい物,これほど少なからず私にみやげとして持って来てくださって,本当にありがたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- appene
- アッペネ 【appene】 下手くそだ,下手くそな(である). パッ(パㇻ) タクㇷ゚ イヨアットゥイェ(イ・オアットゥイェ) ワ ネ ㇷ゚ ア・カレ ヤッカ エアッペネ ㇷ゚ ネ=口ばかりは私を斬るほど達者なくせに,何を作らせても下手くそな者だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- appenep
- アッペネㇷ゚ 【appene-p】 不器用者.▷アッペネ=不器用な ㇷ゚=者 アッペネㇷ゚ アナㇰネ ネ ㇷ゚ ア・カレ ヤッカ エアイカㇷ゚=不器用者は何をやらせても下手だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Appet
- アッペッ 【名】[地名] 厚賀。 {E: a place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- apsekor
- アㇷ゚セコㇿ 【ap sekor】 〜と思ったら. イヨㇱキパ ㇷ゚ ネ クス ウヘコテノ オカ ワ ウコホノイセパ ネン ア・イェ ヤッカ ウェナㇷ゚(ウェン ア ㇷ゚).エウン ナ シネン エㇰ アㇷ゚ セコㇿ オマカアㇻパレ ウコテㇾケパ=酔っ払っているものだから,互いに顔を見合わせいがみあい誰が何を言ってもだめだった.そこへもうひとり来たと思ったら,(いっそう)こじらせて取っ組み合いになった. (出典:萱野、方言:沙流)
- apsey
- ラㇷ゚セイ §236 (所属不明) rap-sey (rap-sey)「ラㇷ゚セイ」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- apte(a-)
- アㇷ゚テ §466.そせいする(蘇生する)(11)助かりそうもない apte(a-)〔áp-te あㇷ゚テ〕[あやぶむ、おぼつかなく思う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- apto
- アㇷ゚ト 【apto】 雨. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ=雨が降りそうだ.トオトオ アㇷ゚ト アㇱ シリ イキ ナ.アサッケ ㇷ゚ ア・アフㇷ゚テ クス ネ ナ エン・カスイ=あれあれ,雨が降ってきている様子だ.干し物を入れるので,私を手伝ってくれ.ヌマン シㇼピㇼカ ア ㇷ゚ タント クンネイワノ ソランソラン ペコㇿ アㇷ゚ト アㇱ ク・ソイネー カ エアイカㇷ゚=昨日はいい天気だったのに,今日は朝から滝のような雨が降って,私は外へ出ることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- apto
- アㇷ゚ト 【名】雨。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 apto isam アㇷ゚ト イサㇺ 雨が止む。 apto kar アㇷ゚ト カㇻ 雨に当たる。 apto num アㇷ゚ト ヌㇺ 雨粒。 {E: rain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aptoas
- アㇷ゚トアㇱ 【apto as】 雨降り. (出典:萱野、方言:沙流)
- aptocikap、wakkatuytuy
- アㇷ゚トチカㇷ゚(西)、ワッカトゥイトゥイ(東) §316 ツバメ (2) apto-cikap、wakkatuytuy (apto-čikap、wakka-tuytuy)「アㇷ゚トチカㇷ゚(西)、ワッカトゥイトゥイ(東)」(キ753) (出典:知里動物編、方言:)
- aptohawke
- アㇷ゚トハウケ 【apto hawke】 雨が小降りである.▷アㇷ゚ト=雨 ハウケ=弱い タㇷ゚ ク・ソイネ アクス アㇷ゚ト ハウケ ナ ホクレ ホシピ=今,私が外に出てみたら雨が小降りになっているから,早く戻れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aptokar
- アㇷ゚トカㇻ 【自動】[apto-kar 雨・にあたる] 雨に当たる(=apto kar アㇷ゚ト カㇻ)。 aptokar ayne retar tek アㇷ゚トカㇻ アイネ レタッテㇰ 雨に当たって白っぽくなった。(S) {E: to be rained on.} (出典:田村、方言:沙流)
- aptokikunpe
- アㇷ゚トキクンペ 【名】[apto-kik-un-pe 雨・防御・そこにある(?)・もの](?) 雨具、 傘。 nep ka aptokikunpe ku=sak no k=ek akus nísapno apto as humi an ネㇷ゚ カ アㇷ゚トキクンペ クサㇰ ノ ケㇰ アクㇱ ニサㇷ゚ノ アㇷ゚ト アㇱ フミ アン 何も雨具(傘)を持たずに来たら急に雨が降って来た。(S) {E: rainwear.} (出典:田村、方言:沙流)
- aptoruy
- アㇷ゚トルイ 【apto-ruy】 大雨(である).▷アㇷ゚ト=雨 ルイ=激しい,強い,ひどい (出典:萱野、方言:沙流)
- aptoruyanpe
- アㇷ゚トルヤンペ 【apto-ruy-an-pe】 嵐.暴風雨.▷アㇷ゚ト=雨 ルイ=激しい アン=ある ペ=もの (出典:萱野、方言:沙流)
- aptoruyanpe
- アㇷ゚トルヤンペ 【名】[apto-ruyanpe 雨・嵐] 大雨、 ものすごい雨。 {E: heavy rain.} (出典:田村、方言:沙流)
- aptotumas
- アㇷ゚トトゥマㇱ 【apto tum-as】 雨の中.▷アㇷ゚ト=雨 トゥㇺアㇱ=中 ソンノ エアシㇼ エネアン アㇷ゚トトゥマㇱ タ エ・ペコチリㇼ カネ エ・テイネ ワ フナㇰ ワ エ・エㇰ シリ エネ エ・アン?=本当に全くこのような雨の中で身体から氷滴が落ちるほど濡れて,どこから来てその姿をしているの?ホッノ イヨーハイ! アㇷ゚トトゥマㇱ エ・アㇷ゚カㇱ エ・ペッチネ シリ ネンカネ エ・オㇺケカㇻ ヘネ キ=まあまああきれた! 雨の中をお前は歩いてびしょ濡れになって,もしものこと風邪でもひくのではないか. (出典:萱野、方言:沙流)
- aptotumta
- アㇷ゚トトゥㇺタ 【apto tum ta】 雨の中.▷アㇷ゚ト=雨 トゥㇺ タ=中に ヘマンタネ アㇷ゚トトゥㇺタ エ・エㇰ シリ アーン?=何しに雨の中をお前は来たの? (出典:萱野、方言:沙流)
- aptotuy
- アㇷ゚トトゥイ 【apto tuy】 雨が止む.▷アㇷ゚ト=雨 トゥイ=切れる (出典:萱野、方言:沙流)
- aptowakka
- アㇷ゚トワッカ 【名】[apto-wakka 雨・水] 雨水。 {E: rainwater.} (出典:田村、方言:沙流)
- apu
- アプ 【名】流氷。 apu pirka アプ ピㇼカ 流氷がよい/よくなった。 ☆参考 「樺太の方から流れて来た流氷がくっついて板を敷いたようになることを言う。 くっつくとき氷塊と氷塊の間にすきまがあくことがある。 そこにアザラシ(tokkari トッカリ)等がいる。 それをとりに漁師は何里も冲へ行く。 バリバリ音がして氷が離れることもある。 」 (S) ☆参考 沙流近辺の海岸には流氷は来ない。 サダモさんは北見にいたことがあるので、 この種のことも知っていた。 {E: drift ice; an ice floe.} (出典:田村、方言:沙流)
- apu
- アプ 【apu】 流氷. アプ コネ=流氷が砕ける.タネ アプ ピㇼカ ノイネ シラン(シㇼ アン) クス ニサッタ アプコレパ・アン ロー=もうこれで流氷がいい(=堅い)らしいので,明日は流氷の上へ漁に行こう.*私は山のアイヌなので流氷を知らず,海の話は得手ではないが.アプ,アプコネなどという言葉はウウェペケレ(昔話)の中で聞き覚えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- apukki
- アプッキ 【apukki】 簾,よしず. タント ア・ウㇰ ソㇿマ ホクレ チレ ワ アプッキ カ タ サッケ アニー=今日採ってきたゼンマイを早くゆがいて,簾の上で乾かしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- apukorepa
- アプコレパ 【apu-ko-repa】 流氷の上へ出て漁をする.▷アプ=流氷 コ=に レパ=漁をする タネ アプ ピㇼカ ノイネ シラン(シㇼ アン) クス ニサッタ アプコレパ・アン ロー=もうこれで流氷がいい(=堅い)らしいので.明日は流氷の上へ漁に行こう. (出典:萱野、方言:沙流)
- apukorepa
- アプコレパ 【自動】[apu-ko-repa 流氷・に・海猟に行く]流氷上での猟に行く。 ☞apu アプ、 repa レパ {E: to fish through ice (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- apunitara
- アプニタラ 【副】[apun-itara 静か/おだやか・である・…な状態が続いて(いる)] 静かに、 おだやかに、 そっと。 apunitara/a=eyáykewtum ka/kokisma kane アプニタㇻ/アエヤイケウトゥㇺ カ/コキㇱマ カネ [雅]私は静かに気持ちを押えた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apunno
- アプンノ 【副】[hapur-no 柔い・(副詞形成)](?) 静かに(雑に乱暴にでなく)、 ていねいに、 そっと(「まてえに」)、 無事に。 apunno eyamno resu アプンノ エヤㇺノ レス 静かに大切に育てなさい。 apunno korar, ikiya e=hacire na アプンノ コラㇻ、 イキヤ エハチレ ナ 静かに渡しなさい、 落とさないようにね。 apunno sini(yan)アプンノ シニ(ヤン)無事にお休みなさい(夜別れるとき、 また昼間でも訪問者が帰るときその家の人への別れの挨拶として)。 apunno arpa アプンノ アㇻパ[単]/apunno paye yan アプンノ パイェ ヤン [複]無事に行きなさい(立ち去る人に対して残る人が言う挨拶の一つ)。 {E: quietly; softly; gently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apunno
- アプンノ 【apun no】 静かに,気をつけて. ヘカチ モコㇿ ワ アン ナ イテキ ハウコㇿノ アプンノ オカ ヤン=子供が眠っているから,声を出さないで静かにしていてください.ア・スチヒ オンネ ルスイ ワ ネ ノイネ イペ カ ソモ キ ノ モコㇿ ワ パテㇰ アン.アプンノ イカフイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私のおばあさんは死ぬのが近くなったのか,食べ物も食べずに眠ってばかりいる.静かにおばあさんの看病を私はしている.ソンノ ソンノ ペワンペ ネ ナ アプンノ コㇿ ワ アㇻパ=本当に本当に壊れそうな物なので,静かに持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- apunno oka (yan)
- アプンノ オカ (ヤン) 【apunno oka (yan)】 さよなら(残る人に対して).▷アプンノ=静かに,無事で オカ=いる ヤン=なさい (出典:萱野、方言:沙流)
- apunno paye yan
- アプンノ パイェ ヤン 【apunno paye yan】 さよなら(行く人に対して).▷アプンノ=静かに,無事で パイェ=行く ヤン=なさい (出典:萱野、方言:沙流)
- apunno sini (yan)
- アプンノ シニ (ヤン) 【apunno sini (yan)】 おやすみなさい.▷アプンノ=静かに,無事で. シニ=休む ヤン=なさい (出典:萱野、方言:沙流)
- aputki
- アプッキ 【名】[aput-ki (?)・簀(す)] 魚や野草を干すのに使う簀(す)(「すだれ」)。 ☆参考 supki スㇷ゚キ《ヨシ》でつくる人もあり síki シキ《オニガヤ》でつくる人もある。 戸外で干すのに使う。 いま(1963年)「だしこ」(煮干し)を干すのに使っている。 また家の中の parpesni パㇻペㇱニ《縦の梁》の上にものせる。 isatkeki イサッケキ《物干し簀》はもっと目を細かくつくり、 túna トゥナ《火棚》の上に置く。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- apuunno
- アプウンノ 【副】[apunno アプンノ の強調形] 静かあーに、 そうっと。 {E: quietly; softly; gently (with emphasis).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar
- アㇻ 【ar】 全く. ソンノ アㇻ ウェン カムイ ネ ハウェ ネ ナ イテキ エカランケ ヤン=本当に全く悪い神だと言うことだから,近寄らないようにしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ar
- アㇻ 【ar】 片,半分. (出典:萱野、方言:沙流)
- ar'ekuskonna
- アㇻエクㇱコンナ 【ar-ekuskonna】 突然に. イヨーハイ! アイヌイカラㇱ イサㇺ ハウェ アㇻエクㇱコンナ ク・ヌ ㇷ゚ ネ クス コアシッチュー(ク・オアシッチュー) パㇰノ ク・ラムトゥイ=ああ大変!もったいない人が亡くなったということを突然に聞いたので,私は尻もちをつくほど驚いた.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ar'ustekka
- アㇻウㇱテッカ 【ar-ustek-ka】 皆殺しにする,絶滅させる. トパットゥミ エㇰ ワ ピスン コタン アㇻウㇱテッカ ヤㇰ ア・イェ=夜盗が来て浜の村を全滅させたそうだ.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ar- 1
- アㇻ 【接頭】(性質を表す自動詞(形容詞)に接頭して、 程度が完全であることを表す。) ekurok エクロㇰ 黒い;arekurok アレクロㇰ 真っ黒い。 ☆参考 単独の語としては、 oar オアㇻ [副]《全く、 完全に》がある。 ☆参考 ar- アㇻ と後の部分とで二語のようなアクセントで区切りも入れて発音される語もあり、 全体が一語のアクセントで一つづきに発音される語もある。 (出典:田村、方言:沙流)
- ar- 2
- アㇻ 【接頭】(限られた決まった語に接頭して)一つの…、 (一つのものを二つに分けた)一方の/片割れの…。 -suy スイ 振り(=回数の単位);arsuy アㇻスイ 一回。 kewtumu ケウトゥム (彼の)心;arkewtumu アㇻケウトゥム (彼の)心の半分/片方。 arkewtumu wen arkewtumu pirka アㇻケウトゥム ウェン アㇻケウトゥム ピㇼカ 片一方の心は悪い片一方の心は良い。 ☞oar オアㇻ、 ear エアㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-herepasi
- アㇻヘレパシ 【副】[ar-herepasi 全く・沖の方へ] はるか沖の方へ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-horepasi
- アㇻホレパシ 【副】[ar-horepasi 全く・沖の方から]ずうっと遠い沖の方から。 arhorepasi/makan katkor pe/ek hum konna アㇻホレパシ/マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ [雅]ずっと沖の方からどんなものだか来る音が…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-pakane
- アㇻパカネ 【自動】[ar-paka-ne 全く・[日本語]ばか・になる] すっかり呆ける。 ☆発音 arpa kane アㇻパ カネ《行って》とはアクセントが違う。 第一音節の a をいちばん高く、 第三音節の ka カ を次に高く発音する。 {E: to be a fool, foolish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-sikannatki
- アㇻシカンナッキ 【自動】[ar-sikannatki 全く・丸い] まん丸(円)である。 {E: to be round.} (出典:田村、方言:沙流)
- ar-uska
- アㇻウㇱカ/アルㇱカ 【他動】[ar-us-ka 全く・消える・させる] …を完全に消してしまう、 …をすっかり絶やす。 e=kotanu a=ar-uska a=arwente nankor エコタヌ アアルㇱカ アアㇻウェンテ ナンコㇿ あなたの村はすっかり絶やされすっかり滅ぼされるでしょう。(W民話) {E: to let something die, run out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-uweun
- アㇻウウェウン 【自動】[ar-uweun 全く・そろっている]完全にそろっている。 ☞koar-uweun コアㇻウウェウン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-wente
- アㇻウェンテ 【他動】[ar-wen-te 完全に・悪い・させる] すっかりだめにする。 e=kotanu a=ar-uska a=ar-wente nankor エコタヌ アアㇻウㇱカ アアㇻウェンテ ナンコㇿ あなたの村はすっかり消され、 すっかり滅ぼされてしまうでしょう。(W民話) ☆発音 アㇽウェンテ。 {E: to completely destroy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-yayerampewtek
- アㇻヤイェランペウテㇰ 【自動】[ar-yay-erampewtek 全く・自分を・わからない] 全く意識がない。 {E: to be completely unconscious.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar-yaykesnukar
- アㇻヤイケㇱヌカㇻ 【自動】[ar-yay-kes-nukar 全く・自分・の末・を見る]すっかり困りきる。 {E: to be at a loss; be in dire straits.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- araka
- アラカ §085.いたむ(痛む)(2)araka〔a-rá-ka アらカ〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- araka(-an)
- アラカ §667.びょうき(病気)(10)病気[する] araka(-an)〔a-rá-ka アらカ〕[痛む、痛み]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arakeciraytetasun(m-i)
- アラケチライテタスン §505.ちゅうぶう(中風)(4)中風症 arake-cirayte-tasun(m-i)〔a-rá-ke|či-ráǐ-te|ta-sun アらケ・チらイテ・タスン〕[arake(半分)+cirayte(=ray死ぬ、ci=si 自分を、ray-te 死な・せる)+tasun(<病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arakoy
- アラコイ §100 キウリウオ、キュウリウオ (6) arakoy(a-rá-koy)「アらコイ」⦅白浦、多蘭泊、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aram
- アラㇺ §427 カナヘビ;トカゲ (1) aram (a-rám)「アらㇺ」 ⦅近文、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aranan(-u)
- アラナン §210.片面;片顔(3)ara-nan(-u)〔a-rá-nan アらナン〕[ara(片方の)+nan(顔)]⦅S. マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arantukakikir
- ワラントゥカキキㇼ §203 所属不明 warantuka-kikir (wa-rán-tu-ka-ki-kir)「ワらントゥカキキㇼ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- arape
- アラペ §214 ひざらがい (3) arape (a-rá-pe)「アらペ」 ⦅白浦、真岡⦆arápe-yampeとも (出典:知里動物編、方言:)
- arara
- アララ 【arara】 (人を)なめる,みくびる. アヌンクㇽ ネ ヤッカ イテキ アララ ㇷ゚ ネ ナ.パウェトㇰ コㇿ ペ カ ラメトㇰ コㇿ ペ カ オカ ㇷ゚ ネ ナ=他から来た人であってもなめてはいけないものだよ.雄弁な者も度胸のある者もいるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ararkehe
- アラㇻケヘ 【名】[所](概の例はない)[ar-arke-he 一方の・半片・(所属語尾)] 片方、 一部分。 {E: part of; one side of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arasarus
- アラサルㇱ §277 くま (41) arasarus (a-rá-sa-rus)「アらサルㇱ」 ⦅穂別、幌別⦆クマの化け物 (出典:知里動物編、方言:)
- araskay
- アラㇱカイ 【ar-askay】 身軽(だ).▷アㇻ=全く アㇱカイ=できる マキㇷ゚ アラㇱカイノ エ・エㇰ?=どうしたの身軽にして来て?(今まで子供を負っていたのに背中に子供がいない場合)ルㇱカレ ウン アラㇱカイノ エ・エㇰ シリ.タネ ウウェライニンネ エ・オケレ シリ ヘー?=よかったね,身軽な様子でお前が来て.今は子育ても終わったのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- aratusa
- アラトゥサ 【自動】[ar-atusa すっかり・はだかになる] 丸はだかになる、 丸はだかである、 (比喩的に)一文なしになる。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ 畑も皆売ってそれでばくちをし、 それで飲酒し、 そのあげく今は丸はだか(=一文なし)だ。 ☆参考 yaywente ヤイウェンテ 「かまどかえす」家の財産をすっかり失う、 家をつぶす。 ☞atusa アトゥサ {E: to lose all one's possessions.} (出典:田村、方言:沙流)
- aratuyso
- アラトゥイソ 【名】[ar-atuyso 全くの・海原]ずうっと遠い沖の方。 “aratuyso ka/atuyso ka wa/makan katkor pe/ek hum konna アラトゥイソ カ/アトゥイソ カ ワ/マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ [雅]ずうっと遠い沖の方からどんなものだかやって来る音が…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arawanpe
- アㇻワンペ 【arawan-pe】 七つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- are
- アレ 【a-re】 座らせる. エ・コㇿ フチ ソイ タ エパㇱカンタラ ワ アㇱ ワ アン ナ トゥラ ワ エㇰ ワ アペ サㇺ タ アレ=お前のおばあちゃんが外で気抜けしたように立っているから,連れて来て火の側に座らせろ.オッカヨ アナㇰネ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) アコㇿ ポン ユㇰ パテㇰ ウㇰ ペ ネ クス イテキ ア・アレ ㇷ゚ ネ=男は火尻の下座へ座ると小鹿しか獲れなくなるから,そこへ座らせるものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- áre
- アレ 【他動】[単](複は rokte)[a-re 座る・させる] (一人)を座らせる。 {E: to let, make sit down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arekuskonna
- アレクㇱコンナ 【副】[ar-ekuskonna 全く・突然] 全く、 突然に。 ☞ekuskonna エクㇱコンナ {E: suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arekuskonna
- アレクㇱコンナ 【ar-ekuskonna】 全く急に. トオ トオ ウカ カ タ ユㇰ ラオㇱマ コㇿ アン ナ セコㇿ アレクㇱコンナ ア・エン・シレン ホユプ・アン=あれあれ堅雪の上で鹿がぬかっていると突然に誘われたので私は走った.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- aremko 1
- アレㇺコ 【他動】[ar-emko 一方の・半分](受け身表現で)a=arémko アアレㇺコ 人生半ばで死んでしまう。 inne utar ukokusispa pa ani a=arémko wa isam インネ ウタㇻ ウコクシㇱパ パ アニ アアレㇺコ ワ イサㇺ 大勢の人々が皆一緒に伝染病にやられて死んでしまった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aremko(ho) 2
- アレㇺコ(ホ) 【名】[所](概の例はない)[ar-emko-ho 一方の・半分・(所属語尾)]…の一部分、 先の方。 {E: part of; half of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- areramiskari
- アレラミㇱカリ 【他動】[ar-eramiskari 全く・見知らない] 全然見知らない。 ☞eramiskari エラミㇱカリ {E: to have completely no idea of something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arerepasi
- アレレパシ 【副】[ar-herepasi 全く・沖の方へ]はるか沖の方へ (=ar-herepasi アㇻヘレパシ)。 ☞herepasi ヘレパシ {E: far out to the open sea.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arewrew
- アレウレウ §142 チョウ(蝶) (4) arewrew(a-réw-rew)「アれウレウ」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- arhucuk
- アㇻフチュㇰ 【名】[ar-hu-cuk 全く・なまの・秋] 秋の初め。 {E: early autumn} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arhure
- アㇻフレ 【自動】[ar-húre 全く・赤い] 真っ赤である。 {E: to be red.} (出典:田村、方言:沙流)
- ari
- アリ 【ari】 焚く. エ・オナハ イペルスイ コㇿ イワㇰ ナンコㇿ ナ ホクレ アペ アリ.ク・スケ クスネ ナ=お前の父が腹をすかせて帰ってくるだろうから早く火を焚け.私が煮炊きをするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ari 1
- アリ 【ari】 ①置く,〜しておく. サッ チクニ ポロンノ タ ワ アリ アニ ニサッタ ク・セ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ナ=乾いた薪をたくさん取っておいてよ,明日背負いに来るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ári 1
- アリ 【他動】[複](単は anu アヌ)[< a-re たくさんある・させる](?) (二つ以上のものを)置く。 {E: to place; put something somewhere. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ári 2
- アリ 【他動】[< a-re たくさんある・させる](?) (火を)たく。 tonpuri corpok ári hani トンプリ チョㇿポㇰ アリ ハニ ふろの下たきなさい(おふろをたきなさい)。(S) ape ári アペ アリ 火をたきつける(「火種をいけておいて毎朝 ape ári アペ アリ する」)。(S) ☆参考 ape kotukka アペ コトゥッカ 火を(ほかのもの)につける。 {E: to light, make a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ari 2
- アリ 【ari】 ②残す. ポロンノ チェㇷ゚ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ パㇱクㇽ イメㇰ ネ ア・アリ ㇷ゚ ネ ナ=たくさん魚を獲った時は烏の分として残すものだよ.→アヌ (出典:萱野、方言:沙流)
- ari 3
- アリ 【接助】[他方言](引用文を受けて)…と、 …と言って。 ☆参考 「幌別・有珠の言葉で ku=nuye ari ku=koese クヌイェ アリ クコエセ のように言う。 沙流では ku=nuye sekor ku=koese クヌイェ セコㇿ クコエセ と言う。」 (W) (出典:田村、方言:沙流)
- ari koraci
- アリコラチ 【an-hi-koraci】 前と同じ,以前と変わらず,全く変わらない. ▷アンヒ=あった コラチ=同じ *アンヒコラチがアリコラチになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- arikaspaotte
- アリカㇱパオッテ 【他動】[ar-ikaspaotte 完全に・命ずる] 厳命する。 {E: to give a strict order to someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arikiki
- アリキキ 【自動】[単](複は arikikpa アリキㇰパ)[ar-iki-ki 完全に・ものごとをする・(重複)] 精を出す、 よく働く。 ☆参考 yuptek ユㇷ゚テㇰ《働き者である》は、 その人の属性を言う。 arikiki アリキキ は行為を言う。 {E: to work hard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arikiki
- アリキキ 【arikiki】 働く,努力する,よく働く,頑張る. ク・ポホ タㇷ゚ イキ メノコポ エアㇻキンネ アリキキ ㇷ゚ ネ ナ エトゥン ワ インカㇻ=息子よ,今の娘はとても働くから口をかけて(嫁に貰って)みろ.ソンノ エ・アリキキ ㇷ゚ ネ クス エネ ポロ トイ エ・キナカㇻ オケレ.エエパキタ ヘマンタ エ・カㇻ=本当にお前は働くものだからこんなに広い畑の草取りを終えた.その次に何をする.トゥナㇱ ノ コケレ(ク・オケレ) クナㇰ ク・ラム ワ カリキキ(ク・アリキキ) ア コㇿカ コシㇼコクンネ(ク・オシㇼコクンネ)=早く終わらせようと思って頑張ったけれども,暗くなってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- arikikino
- アリキキノ 【arikiki no】 一生懸命. (出典:萱野、方言:沙流)
- arikikino
- アリキキノ 【副】[arikiki-no 精を出す・(副詞形成)]一生懸命、 精を出して、 せっせと。 arikikino a=kar somo ki yak orounpe isam na アリキキノ アカㇻ ソモ キ ヤㇰ オロウンペ イサㇺ ナ 一生懸命しなければ何にもならないよ。(S) {E: to put all one's efforts into something.} (出典:田村、方言:沙流)
- arikikinop
- アリキキノㇷ゚ 【arikiki-no-p】 働き者. アウン ウタㇻ アナㇰネ ウオナコㇿ ワ アリキキノㇷ゚ ネ クス イペ カ イミ カ ソモ エイㇱラㇺネ=隣の人たちは親子で一生懸命働く者なので,食うことにも着ることにも不自由しない. (出典:萱野、方言:沙流)
- arikikipa
- アリキキパ 【自動】[複](単は arikiki アリキキ)(二人以上皆が)それぞれよく働く。 imacihi ka iyokkayo ka arikikipa イマチヒ カ イヨッカヨ カ アリキキパ 奥さんのほうもだんなさんのほうもよく働く。(S) ☞arikikpa アリキㇰパ (出典:田村、方言:沙流)
- arikikpa
- アリキㇰパ 【自動】[複](単は arikiki アリキキ)(二人以上皆が)よく働く。 anun orke apa orke nep uwehosi arikikpa siri isam, uweyayram-ikasure アヌノㇿケ アパ オㇿケ ネㇷ゚ ウウェホシ アリキㇰパ シリ イサム、 ウウェヤイラミカスレ 他人も身内も皆競い合って本当によく働く。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- arikko
- アリッコ §262 カラマツソウ (1) arikko (a-rík-ko)「アりッコ」 根 ⦅幌別⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- arikko
- アリッコ §263 アキカラマツ (1) arikko (a-rík-ko)「アりッコ」 根 ⦅幌別⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- arikkokuttar
- アリッコクッタㇻ §262 カラマツソウ (2) arikko-kuttar (a-rík-ko-kut-tar)「アりッコ・クッタㇻ」 茎 ⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aripakno
- アリパㇰノ 【ari-pak no】 ここまで,それぐらい. タヌクラン アナㇰネ ク・コㇿ ウウェペケㇾ アリパㇰノ=今夜は私の昔話はここまで. (出典:萱野、方言:沙流)
- aripawetenke
- アリパウェテンケ 【自動】[ar-i-pawetenke 全く・人・に指図してやらせる] 大勢の人に指図監督してやらせる。 {E: to give instructions, directions to a large number of people.} (出典:田村、方言:沙流)
- aripekunne
- アリペクンネ 【名】[ar-ipe-kunne 片側の・刀身・黒い] 一方だけ刃のついた小さい刀。 ☆参考 刃のない側が黒いのでこの名がある。(S) {E: a small single-bladed sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- aripekunne
- アリペクンネ 【ar-ipe-kunne】 小刀. レタㇻ チロンヌㇷ゚ ア・ネ アリペクンネ オㇱマケタ ヌイナㇰ・アン=私は白狐で小さい刃物の後ろへ隠れた[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- aripirikorpe
- アリピリコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(5)恥丘の所までしか陰毛の無い陰部 aripirikorpe〔a-rí-pi-ri-kor-pe アりピリコㇿペ〕[aripiri(戸口の上の庇)+kor(もつ)+pe(者)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aritak
- アリタㇰ 【ar-itak】 ひと言.▷アㇻ=それ イタㇰ=言う,しゃべる (出典:萱野、方言:沙流)
- aritak cinki a=koturaynu
- アリタㇰチンキ アコトゥライヌ 【ar-itak-cinki a=ko-turaynu】 遺言をしないで死んだ,遺言なし.ひと言の言葉の裾も見つけない. ▷アㇻ=ひとつ,それ イタㇰ=言葉 チンキ=裾 ア=それ コ=~に トゥライヌ=見つけない *アイヌ社会では老人は遺言しておかなければ,軽蔑されるものである.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aritaomap
- アリタオマㇷ゚ 【ar-ita-oma-p】 板付け船. モㇱアナクス(モㇱ・アン アクス) アリタオマㇷ゚ オンナイケ タ アナン(アン・アン).オヤチキ チㇷ゚ オㇿ アイヨマレ(ア・イ・オマレ) ワ ア・イ・モㇺカ ヒネ アアン=目を覚ましたら板付け船の中であった.知らなかったが船に入れられ流されたのであった[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- arka
- アㇻカ 【arka】 痛い,痛む,病める. ハイー ク・ミマキ アㇻカ フミー=あーあ歯が痛むよー.イポカㇱ ペ アナㇰネ "アㇻカ イポカㇱ" セコㇿ カ ア・イェ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=器量の悪い者を称して「痛いほどに器量が悪い]とも言うものだそうだ.*長野ちえ子さんから聞かされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- arka
- アㇻカ §372.じ(痔);痔疾(10)ガッチャキ(北海道方言) arka〔ár-ka あㇻカ〕[病気]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arka
- アㇻカ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](7)arka〔ár-ka あㇻカ〕[arka(痛み、病気)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arka
- アㇻカ §085.いたむ(痛む)(1)arka〔ár-ka あㇻカ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arka
- アㇻカ 【自動】痛む、 痛い(「やむ」)、 (その部分に病気が)ある。 hay! arka humi! ハイ!アㇻカ フミ! ああ痛いなあ。 ku=néoro ka arka ka somo ki クネオロ カ アㇻカ カ ソモ キ 私の体はどこも悪くない。(S) {E: to be painful; to hurt, } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arka(-an)
- アㇻカ §667.びょうき(病気)(9)病気[する] arka(-an)〔ár-ka あㇻカ〕[arka(痛む、痛み)]⦅H. S. タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arkai
- アㇻカイ 【arka-i】 痛い所. マキㇷ゚ エ・イポロ ウェン ルウェ アン ヒナコロホ アㇻカイ アン=どうしたの顔色が悪いこと,痛い所はどこなの? (出典:萱野、方言:沙流)
- arkakikorpe
- アㇻカキコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(1)恥丘の半面にのみ陰毛の生えているもの arkakikorpe〔ár-ka-ki-kor-pe あㇻカキコㇿペ〕[ar(片方の)+kaki(垣)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arkakor(-an)
- アㇻカコㇿ §372.じ(痔);痔疾(11)ガッチャキになる;ガッチャキをわずらう arka-kor(-an)〔ár-ka-kor あㇻカコㇿ〕[ガッチャキを・持つ]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arkamiasi
- アㇻカミアシ 【名】[ar-kamiasi 全く・とんでもない悪いばけもの]とんでもない悪いやつ(ののしりの表現)。 hemanta kamiasi arkamiasi ku=kisma! ヘマンタ カミアシ アㇻカミアシ クキㇱマ! 悪党を、 とんでもない悪党をつかまえたぞ(どろぼうをつかまえたとき)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- arkare
- アㇻカレ 【他動】[arka-re 痛い・させる] 痛くする。 etekehe e=arkare hawe? エテケヘ エアㇻカレ ハウェ? あなたは手を痛くしたって? (S) {E: to make…painful.} (出典:田村、方言:沙流)
- arkare
- アㇻカレ 【arka-re】 痛くする. マキㇷ゚ ヘカッタㇻ チㇱ ハウ アㇱ.ネンカネ ネオロカ アㇻカレ ヒ ソモ ネ ヤ アㇻパ ワ インカㇻ=どうしたの,子供らの泣き声がする.もしやのことどこか痛くしたのではないか,行って見ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arke ci=yasa arke ci=ponte
- アㇻケ チヤサ アㇻケ チポンテ 【arke ci=yasa arke ci=ponte】 瓜ふたつだ〔比喩〕. フウーン ピㇼカ ポンペ オナハ コヘライェ ルウェ.タンペ ア・イェ ヒ "アㇻケチヤサアㇻチポンテ ㇷ゚" コラーチ ネ=あーあ,かわいい子供だ,父親にそっくりだこと.これのことを「半分裂いて半分小さくした者(=瓜ふたつ)」というのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arke ciyasa arke ciponte kane an
- アㇻケ チヤサ アㇻケ チポンテ カネ アン §021.子(33)arke ciyasa arke ci-ponte kane an〔ár-ke|či-já-sa|ár-ke|či-pón-te|ka-ne an あㇻケ・チやサ・あㇻケ・チぽンテ・カネ・アン〕⦅ホロベツ⦆子がその父親によく似ているのを言う常套句。arke(半分を)+ci-(我ら)+yasa(引き裂き)+arke(半分を)ci(-)(我ら)+ponte(小さくした)+kane(状態に)+an(ある)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- arke(he)
- アㇻケ(ヘ) 【位名】[ar-ke(he) 一つの・の所] ①…の片方/半分/一部分(りんごの半分など)、 その片方。 arke húre arke retar mame アㇻケ フレ アㇻケ レタㇻ マメ 片面は赤く片面は白い豆。(S) ru arke ル アㇻケ 道の片側。(S) arkehe wa suy itak a=omáre アㇻケヘ ワ スイ イタㇰ アオマレ 片側(反対側)からまた言葉を入れる(テープを裏返してB面にまた録音する)。(W) ②[熟語]arke ta アㇻケ タ…のいない所で、 …を出し抜いて。 e=arke ta k=e wa isam エアㇻケ タ ケ ワ イサㇺ あなたに残さず私一人で食べてしまった。 ☆参考 ru urenpiskan ル ウレンピㇱカン 道の両側。 {E: ①half of … ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arke/arke(he)
- アㇻケ/アㇻケ(ヘ) 【arke/arke(he)】 半分(片方の部分),片方. シト アㇻケ=団子の半分.ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) "ウウェアイヌトノ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ナヌフ アㇻケ クンネ ㇷ゚ ネー" セコㇿ ネ ア ワ=昔話の中では「人食い人種殿は顔の半分が黒いものだ」と言われるものであったよ.ク・ケリヒ アㇻケヘ イネー?=私の履物の片方はどうしたか?ク・ケリヒ テタ ウウェトゥレンノ カヌ(ク・アヌ) ア ㇷ゚ アㇻケヘ イサㇺ.ネンカネ セタ ヘネ エクパ ルウェ ソモ ネ ヤー?=私の層物をここへ対にして置いたのに片方がない.もしや犬がくわえたのではないだろうか? *昔の履物は鹿の皮などで作られたから,しばしば犬に持って行かれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- arkeci=rayketasum
- アㇻケチライケタスㇺ 【arke ci=rayke tasum】 中風.▷アㇻケ=半分 チ=それ ライケ=殺す タスㇺ=病気 ナー ナー ペウレクㇽ ネ ア ノイネ ク・ラム ア クㇽ アㇻケチライケタスㇺ ネ ハウェ アニエピッタ ヤイェウェン(ヤイ・エウェン) オアシ=まだまだ若い人であったように思っていた人が半年殺された病気(=中風)になってしまったとは,一生不自由な体になってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- arkewtumu(hu)
- アㇻケウトゥム(フ) 【名】[所](概の例はない。 kewtumu(hu) ケウトゥム(フ) の概は kewtum ケウトゥㇺ) [ar-kewtum-u(hu) 一方の・心・(所属語尾)] 心の片半分。 arkewtumu wen arkewtumu pirka アㇻケウトゥム ウェン アㇻケウトゥム ピㇼカ 心の半分は悪い、 心の半分は良い=悪い心も持っている。(W会話) {E: half-hearted.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arki
- アㇻキ 【自動】[複](単は ek エㇰ)(二人以上が/二個以上が)来る。 ☆参考 発音はアㇽキ、 アㇼキ {E: to come.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arki
- アㇻキ 【arki】 来る〔複〕. タネ タネ エキㇺネ ウタㇻ イワㇰ ワ アㇻキ ナ ホクレ イペエトコイキ=もう今にも山へ行っていた人たちが帰って来るので,早く食事の用意をしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- arkipa
- アㇻキパ 【自動】[複複](単は ek エㇰ)(二人以上が/大勢が皆で)来る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkira ne
- アㇻキラ ネ 【副】[ar-kira ne 全く・逃げる(こと)・に](次のような表現で)arkira ne kira wa isam アㇻキラ ネ キラ ワ イサㇺ まるっきり逃げてしまった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- arkiras
- アㇻキラㇱ 【自動】[ar-kir-as 一方の・足・立つ] 片膝を立てて座る(女子が炉端などで座るときのふだんの楽な座り方)。 {E: to sit with one leg propped up.} (出典:田村、方言:沙流)
- arkire
- アㇻキレ 【他動】[複](単は ekte エㇰテ) [arki-re 来る[複]・させる](二人以上を)来させる、 よこす。 {E: to let, make come.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkotan
- アㇻコタン 【名】[ar-kotan 一方の(=他の)・村] よその村。 {E: another, a strange, a different village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkotan
- アㇻコタン 【ar-kotan】 よその村. アㇻコタン タ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ ル ウウェコホピ ウㇱケ タ カㇱ(ク・アㇱ) カネ ワ コタン レ ク・イェ ヒ ネ ク・ウウェペケンヌ アクス エネ エネ アㇻパ アニ ア・イ・イェパカㇱヌ=よその村ヘ私は行き,道の分かれる所で立ち止まって村の名前を言って尋ねると,こうこう行くのだと私に教えてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- arkoy
- アㇻコイ §100 キウリウオ、キュウリウオ (5) arkoy(ár-koy)「あㇻコイ」成魚⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- arkuanno
- アㇻクアンノ 【副】[ar-kuanno 全く・まっすぐに]まっすぐに、 真正面に。 arkuanno/i=teksama ta/petso ka ta アㇻクアンノ/イテㇰサマ タ/ペッソ カ タ [雅]真正面に私の脇に川面の上に。(Sユーカラ) ☆発音 これは歌うときの発音。 時によって arkuwanno アㇻクワンノ とも発音する。 ☞kuwan クワン、 kuwanno クワンノ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkuwanno
- アㇻクワンノ 【副】[ar-kuwanno 全く・まっすぐに]まっすぐに、 真正面に。 arkuwanno/kamuy nis kotor/koyaytunaska アㇻクワンノ/カムイ ニㇱ コトㇿ/コヤイトゥナㇱカ [雅]まっすぐに天の神の国へ行ってしまう。(Sユーカラ) ☆発音 歌うときは、 時によって arkuanno アㇻクアンノ とも発音する。 ☞kuwan クワン、 kuwanno クワンノ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkuwanno
- アㇻクワンノ 【ar kuwan no】 真っ直ぐに. イレスカムイ イェ ㇷ゚ エ・ヌ ワ アㇻクワンノ シンリッモシㇼ エ・コアㇻパ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=火の神の言うことを聞いて,真っ直ぐにあなたは先祖の国へ行くのだよ(引導渡しの言葉に出て来る). (出典:萱野、方言:沙流)
- armoysam
- アㇻモイサㇺ 【名】[位名][ar-mon-sam 反対側の・手・の側] 山向こう。 {E: on the other side (of a mountain).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aroatusa
- アロアトゥサ 【ar-o-atusa】 素裸(だ). ポンペ アロアトゥサ ワ ホユプ コㇿ アン ナ.キㇱマ ワ イミレ=子供が素裸で走っているぞ.つかまえて着物を着せろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arokamkinno
- アロカㇺキンノ 【ar-okamkir-no】 わざと. ウェン サンペ コㇿ ペ アナㇰネ ニㇱパ オッタ(オㇿ タ) イク オカ アン コㇿ アロカㇺキンノ ウコイキ ペコㇿ イキ パ ワ トゥキ ネ ヤ オッチケ ネ ヤ ウカエコネレ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=精神の悪い者は物持ちの家で酒を飲み終わった後で,わざとけんかの真似をして杯とかお膳を壊すものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arokamkinno
- アロカㇺキンノ 【副】[ar-okamkir-no 全く・わざと・(副詞接頭辞)] 全く意図的に、 わざと。 arokamkinno/asinuma/a=renkayne/repuyso ka wa/kamuy menoko/a=ekte wa アロカㇺキンノ/アシヌマ/アレンカイネ/レプイソ カ ワ/カムイ メノコ/アエㇰテ ワ [雅]わざと私の考えで沖の海原から女神をよこして。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arokere
- アロケレ 【ar-okere】 終了する. (出典:萱野、方言:沙流)
- aronuman
- アロヌマン 【ar-onuman】 日暮れ,夕方. ヘカッタラー アロヌマン パㇰノ ソイ タ シノッ・アン コㇿ ウェンカムイ エㇰ ワ ア・シトマ ㇷ゚ ネ ナ ホクレ エチ・ウニ ウン ホシッパ ホシッパ=子供たちよ,日暮れまで外で遊ぶと化け物が来て恐ろしいものだから,早くお前たちの家へ戻れ戻れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aronumannociw
- アロヌマンノチウ 【ar-onuman-nociw】 宵の明星. (出典:萱野、方言:沙流)
- aropaykarus
- アロパイカルㇱ 【副】[ar-o-paykar-us ほんとに・その尻・春・…に…がつく] ほんの春先(3月か4月の初め頃)に。 {E: early spring (March~early April).} (出典:田村、方言:沙流)
- aroramposo
- アロランポソ 【ar-o-ram-poso】 驚く.▷アㇻ=全く オ=そこで ラㇺ=思い ポソ=潜る →思いが抜けてしまう タネ ホッケ・アン クナㇰ ア・ラム コㇿ アナナクス(アン・アン アクス) ヘパㇱ ペウタンケ ハウ ア・ヌ.アロランポソアニネ(アロランポソ・アン ヒネ) ソヨテㇾケアナクス(ソヨテㇾケ・アン アクス) シㇼウフイ ネ ノイネ ポロ アペ ニペㇰ ア・ヌカㇻ=さて寝ようかな思っていると,下の方へ危急を知らせる叫び声が聞こえた.驚いて外へ飛び出ると,火事らしく大きい火の光が見えた.ア・ユピヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニセンピㇼ ワ シネ ハイカンヌㇷ゚ ピッコサヌ ア・ユピヒ カシ カムテㇰ.アロランポソ・アン コㇿ ネ ワ アン ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ ア・シㇼコオッケ ア・ユピヒ カシ ア・オピューキ=私は兄と山へ行ったら木の陰から中ぐらいの熊が飛び出して私の兄におおいかぶさった.私は驚きながらその熊を槍で突き刺し,兄を助けた[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- aroramunno
- アロラムンノ 【aroramun no】 用事なし. ネㇷ゚カ ア・エラナㇰペ アン ワ エ・エㇰ ルウェ ソモ ネ ヤー? アロラムンノ エ・エㇰ ヒ ネ ヤクン ピㇼカ ワー=何か心配事があって来たのではないかい? 用事がなく来たのならいいけれども. (出典:萱野、方言:沙流)
- arorepasiyan
- アロレパシヤン 【名】[ar-horepasi-yan 全く・沖の方から・上陸する]「ホンヒカタ」(風の名)、 正面沖から来る波風(南西風)。 ☞réra レラ {E: a south-west wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- arorkisne
- アロㇿキㇱネ 【副】そっと内緒(ないしょ)で、 こっそり。 arorkisne ukopinupinu kor oka na アロㇿキㇱネ ウコピヌピヌ コㇿ オカ ナ (彼らは)こっそり内緒話(ないしょばなし)しているよ。(S) arorkisne epirma wa núre アロㇿキㇱネ エピㇼマ ワ ヌレ そっと警告して聞かせてあげなさい。(S) nen ka somo i=nukar kunine arorkisne paye=an kus ne na ネン カ ソモ イヌカㇻ クニネ アロㇿキㇱネ パイェアン クㇱ ネ ナ (あなたと私は)だれにも見られないようにこっそり出かけて行くんだよ。(S) arorkisne otam! アロㇿキㇱネ オタㇺ! [隠](直訳すると)こっそりサーベル=こっそり警官を呼んで来なさい。(S) {E: secretly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arorkisne
- アロㇿキㇱネ 【arorkisne】 こっそりと.そっと,秘密に. コナハ(ク・オナハ) エアㇻキンネ イペウナラ ㇷ゚ ネ ユㇰ カㇺ ポンノ ネ コㇿカ アロㇿキㇱネ ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ イテキ ネンカ エレ ノ シネンネ エ アニ=私の父は本当に食い根性の悪い者で,(父に隠れて)鹿の肉を少しだがこっそり持って来たので,誰にも食べさせないでひとりで食べてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- arorkisneno
- アロㇿキㇱネノ 【副】[arorkisne-no こっそり・(副詞語尾)] こっそりと。 {E: in secret; secretly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arotontone
- アロトントネ §103.陰部―陰毛が無い(6)ar-otontone〔a-ró-ton-to-ne アろトントネ〕[ar(全く)+o(陰部が)+tonto(毛の無い皮)+ne(のようになっている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- arpa
- サㇻパ §412 (その他の鳥名) sarpa (sár-pa)「さㇻパ」[<sar-pa(葦原・のかみて)] ⦅穂別⦆[=apkas-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- arpa
- アㇻパ 【arpa】 行く,発つ(出発する). ホㇱキ カㇻパ(ク・アㇻパ)=先に私が行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- arpa
- アㇻパ 【自動】[単](複は paye パイェ)[< ar-pa 一つ/一人・行く](一人が)行く。 k=arpa tek wa k=ek カㇻパ テㇰ ワ ケㇰ (私)ちょっと行って来ます(トイレに、 ということを言わずに上品に言う言い方の一つ)。(W) “arpa arpa ni tom osma p?” “mukar” 「アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚?」 「ムカㇻ」 「行った先行った先で木にぶつかるものは?」「まさかり」(なぞなぞ)。(S-W会話) “arpa arpa situri wa an pe?” “tar” 「アㇻパ アㇻパ シトゥリ ワ アン ペ?」 「タㇻ」 「行った先行った先で伸びているものは?」「荷縄」(なぞなぞ)。(S-W会話) ☆参考 日高西部から胆振東部にかけてのみ使われる。 他の地域では oman オマン と言う。 {E: to go. (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arpaeyaytupa
- アㇻパエヤイトゥパ 【arpa eyaytupa】 行きたがる.行きたい行きたいと言う. ネユン ア・イェ ヤッカ アㇻパエヤイトゥパ ハウェ ネ ヤクン マㇰ ア・イェ ハウェ.アㇻパレ アㇻパレ=どのように言っても行きたがるのなら言いようもない.行かせろ行かせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arpahiepitta
- アㇻパヒエピッタ 【arpa hi epitta】 徹頭徹尾.▷アㇻパ=行く ヒ=それ エピッタ=すべて イヨーハイ オウェヌシ ㇷ゚ アナㇰネ アㇻパ ヒ エピッタ オロチクㇱ イサㇺ カネ ウェンクㇽ ネ=まあ本当かい,運の悪い者は徹頭徹尾少しの道も開けずに悪くなるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arpare
- アㇻパレ 【arpa-re】 行かせる. チㇱ コㇿ ポカ アㇻパ ルスイ ヒネ ヤクン アㇻパレ=泣きながらでも行きたいのならば行かせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arpare
- アㇻパレ 【他動】[自動使役][arpa-re 一人が行く・させる](一人を)行かせる、 (手紙を)送る。 {E: to let, make go.(sg.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arpetpa
- アㇻペッパ 【名】[ar-pet-pa 片方の(=反対側の)・川・口] 向こう岸。 {E: the opposite bank, shore.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arsarus
- アㇻサルㇱ 【ar-sar-us】 猿.▷アㇻ=半分 サㇻ=尾 ウㇱ=ついている (出典:萱野、方言:沙流)
- arserke
- アㇻセㇾケ 【ar-serke】 半数. アイヌ アㇻセㇾケ=人の半数. (出典:萱野、方言:沙流)
- arserke
- アㇻセㇾケ 【名】[ar-serke 片方の・部分] 半分(両部分あるものの片半分)、 片方の部分。 símoysam wa k=arserke epitta réne シモイサㇺ ワ カㇻセㇾケ エピッタ レネ 私の右半身が全部まひしている。(S) {E: half.} (出典:田村、方言:沙流)
- arsiknak
- アㇻシㇰナㇰ 【自動】[ar-siknak 完全に・盲目だ] 全く目が見えない。 nísapno arsiknak=an ニサㇷ゚ノ アㇻシㇰナㇰアン 急に私は全く目が見えなくなった。(W民話) {E: to be compltely blind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arsinennepo
- アㇻシネンネポ 【ar-sinenne-po】 ひとりで.▷アㇻ=全く,たった シネンネ=ひとりで ポ=指小辞 (出典:萱野、方言:沙流)
- arsittok
- アㇻシットㇰ 【名】[ar-sittok 半分の・ひじ] 肘をまげて体の中心から肘まで計った長さ(一尺五寸、 45センチ)。 arsittok pakno keweri アㇻシットㇰ パㇰノ ケウェリ 一尺五寸(45センチ)ほどの高さだ。(S) {E: measure of length, height (about 45 cm).} (出典:田村、方言:沙流)
- arso(ke)
- アㇻソ(ケ) 【arso(ke)】 囲炉裏を挟んで反対側.▷アㇻ=もう一方の,反対側の ソ=座 ケ=の所 ア・マチヒ アナㇰネ エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ケㇱト アン コㇿ イカㇻカㇻ コㇿ アン アㇻソケ タ アシヌマ アナㇰネ イヌイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私の妻は本当に刺繍が上手で,毎日毎日刺繍をしており,囲炉裏を挟んで私は彫り物をしている[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsoke(he)
- アㇻソケ(ヘ) 【名】[所](概の例はない。)[ar-so-ke-he 反対側の・席・の所・(所属語尾)] いろりをはさんで向かい側の席。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arsuy
- アㇻスイ 【副】[ar-suy 一つの・回]一度、 一回。 arsuy póka en=okari wa suke アㇻスイ ポカ エノカリ ワ スケ 一度でもいいから私に代わってごはんを炊いてちょうだい。(S) ☆参考 「二回」以上は、 数連体詞に suy スイ をつけて言う。 tu suy トゥ スイ 二回、 re suy レ スイ 三回。 ☞suy スイ {E: once.} (出典:田村、方言:沙流)
- arsuy
- アㇻスイ 【ar-suy】 1回,1度.▷アㇻ=1 スイ=度,回 ペッ サㇺ パㇰノ ク・シケヘ ク・セッセアチュー ナ アㇻスイネ エン・カスイ=川辺まで私の荷物を背負って運ぶので,1回私を手伝ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuy an __hi ta
- アㇻスイ アニタ 【ar-suy an hi ta】 ある日,いつであったか. エㇰ カ エラムㇱカリ クㇽ アㇻスイアニタ エㇰ ヒネ イチェン エン・コソウㇰ ルスイ ヤㇰ イェ=来たことのない人がある日来て,私にお金を借りたいと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuyne
- アㇻスイネ 【ar-suy ne】 1回,1度. オッコー オッコー アㇻスイネ エン・ラㇺエイキ ワ エン・コレ=ちょっとお姉さんお姉さん,1回私の言うことを聞いてくれ."コシンプ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ アイヌ ナンカ ソモ コㇿ ペ ネ ワ アㇻスイネ カ ヌカㇻ パ ㇷ゚ アナㇰネ ソモ オイラ パ ワ コヘムイムイェ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=「妖精」というものは,人間の顔とは別の顔を持っている者であって,1回でも見た者はそれを忘れることができず,それによって病床に伏すものと言われている. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuyne
- アㇻスイネ 【副】[ar-suy-ne 一・回・として] 一回。 arsuyne patek ku=kiske a p un アㇻスイネ パテㇰ クキㇱケ アプン 1回だけ(カヤを)背負っただけだよ。(S) arsuyne ka kanpi ek isam アㇻスイネ カ カンピ エキサㇺ 一回も手紙が来ない。(W) ☆参考 回数を数えるときは単に arsuy アㇻスイ と言う。 arsuyne アㇻスイネ は連用語として「ただ一回だけ…」というときに使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- artaktakse
- アㇻタㇰタㇰセ 【ar-tak-tak-se】 まんまるの(球).▷アㇻ=全く タㇰタㇰセ=まるい (出典:萱野、方言:沙流)
- aruhoyuppare
- アルホユッパレ 【自動】[ar-u-hoyuppa-re 全く・互いを・走る[複]・させる] 皆でいっせいに走る。 {E: to run together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arukannare
- アルカンナレ 【自動】[ar-u-kanna-re 全く・互いを・上の方へ(行く)・させる](次の慣用表現で) arupoknare arukannare アルポㇰナレ アルカンナレ (とっくみあいで)上になったり下になったりする。(S) {E: to grapple with; come to grips with.} (出典:田村、方言:沙流)
- arukarari
- アルカラリ 【ar-ka-rari】 次から次と,続々と,ひっきりなしに. ▷アㇻ=それ カ=上 ラリ=詰める *アㇻカラリがアルカラリになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- arukemte
- アルケㇺテ 【自動】[ar-u-kem-te 全く・互いを・飢饉(になる)・させる](村じゅう)ひどい飢饉になる。(W民話) {E: to have a bad crop; have a crop failure.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arukesanpa
- アルケサンパ 【自動】[ar-u-kesanpa 全く・互い・を追いかける]後になったり先になったりして走る(何人もが一生けんめい速く走っている様子の描写)。 pon hekattar arukesanpa ポン ヘカッタㇻ アルケサンパ 小さい子どもたちが皆で後になる子や先になる子がいて一緒に走っている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- arukesanpa
- アルケサンパ 【ar-u-kes-anpa】 追いかけ合う,追いかけっこ(する).▷アㇻ=全く ウ=互い(の) ケㇱ=端(を) アンパ=手に持つ ク・ミッポウタㇻ チセ オッタ(オㇿ タ) アルケサンパ パ ア・エラムホプニニ ワ ランプイ カ ア・サㇰ=私の孫たちが家の中で追いかけ合って落ち着かず,考える穴もない.ヤント アン コㇿ ポーヘネ ヘカッタㇻ ソイ タ ソイネ カ ソモ キ パ ノ チセ オッタ(オㇿ タ) アルケサンパ パ=客がいるとなおさら子供たちは外へ出ることもせずに,家の中で追いかけっこをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- arukikkik
- アルキッキㇰ 【自動】[ar-u-kik-kik 全く・互い・を・打つ・(重複)] けんかしてひどくなぐりあう。 {E: to punch and fight..} (出典:田村、方言:沙流)
- arukirare
- アルキラレ 【自動】[ar-u-kira-re 全く・互いを・逃げる・させる] 皆でいっせいに逃げる。 {E: for everyone to run away, flee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arupakpe
- アルパㇰペ 【ar-u-pak-pe】 似た者.▷アㇻ=全く ウ=互いに パㇰ=比べる ペ=者 アウン アチャポ ア・ホクフ アルパㇰペ ネ クス ネㇷ゚キ カ ソモ ノ ケㇱト アン コㇿ イク ロㇰ イク ロㇰ コㇿ オカ=隣のおじさんと私の夫は似た者で,仕事もせずに毎日のように飲んでばかりいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- arupoknare
- アルポㇰナレ 【自動】[ar-u-pokna-re 全く・互いを・下の方に・させる](次の慣用表現で) arupoknare arukannare アルポㇰナレ アルカンナレ (とっくみあいで)上になったり下になったりする。(S) {E: to grapple with; come to grips with.} (出典:田村、方言:沙流)
- arustekka
- アルㇱテッカ 【他動】[ar-us-tek-ka 全く・消える・瞬間に・させる](村じゅうを)一度に全滅させる。 {E: to annihilate, completely destroy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aruterkere
- アルテㇾケレ 【ar-u-terke-re】 跳ねて走る,跳ね回る.▷アㇻ=全く ウ=互い テㇾケ=跳ぶ レ=させる ナイ イクㇱ タ ポロンノ ユㇰ オカ エウン ア・コㇿ セタ ホユプ アクス アルテㇾケレ ワ キラ ワ イサㇺ=沢の向かい側にたくさん鹿がいて,そこへ私の犬が走って行ったら,跳ねて走って逃げてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- arutor
- アルトㇿ 【位名】[ar-utor 反対側の・脇]…の向こう側。 nupuri arutor a=osíraye ヌプリ アルトㇿ アオシライェ [雅]山の陰に(向こう側に)よけた(nupuri imak ヌプリ イマㇰ と言っても同じ)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- arwan
- アㇻワン 【間投】七(数えるとき)。 ☆発音 アㇽワン。 {E: the number seven.} (出典:田村、方言:沙流)
- arwan
- アㇻワン 【連体】[数連体][< re-e-wan 三つ・で・十の](?) 七つの、 七人の。 arwan sike アㇻワン シケ 七個の荷物。 arwan poyson アㇻワン ポイソン 七人の子ども。 arwan hot アㇻワン ホッ[七つの・二十] 百四十。 ☆発音 アㇽワン。 {E: seven…} (出典:田村、方言:沙流)
- arwan
- アㇻワン 【arwan】 七つの. (出典:萱野、方言:沙流)
- arwaniw
- アㇻワニウ 【arwan-iw】 7人. (出典:萱野、方言:沙流)
- arwaniw
- アㇻワニウ 【名】[arwan-iw 七の・(人数)]七人。 ☆発音 アㇽワニウ。 {E: seven people.} (出典:田村、方言:沙流)
- arwanpe
- アㇻワンペ 【名】[arwan-pe 七の・もの]七個(七個のもの)。 ☆発音 アㇽワンペ。 {E: seven items (seven as a counter).} (出典:田村、方言:沙流)
- arwaysuy
- アㇻワイスイ 【副】[arwan-suy 七つの・回] 七回。 ☆発音 アㇽワイスイ。 {E: seven times.} (出典:田村、方言:沙流)
- arwentukap
- アㇻウェントゥカㇷ゚ 【ar-wen-tukap】 悪魔,化け物.▷アㇻ=全く ウェン=悪い トゥカㇷ゚=化け物 カムイ シクトゥㇽ(シㇰ ウトゥㇽ) アイヌ シクトゥㇽ トゥㇱマㇰ ワ アㇻウェントゥカㇷ゚ カリ ハウェ=神の目や人間の目,その隙間をかいくぐって化け物が徘徊しているのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- as 1
- アㇱ 【as】 ①(雨・雪が)降る. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シㇼキ ナ アㇷ゚ト エトㇰ タ イワカン(イワㇰ・アン) ロー=雨が降って来そうなので,雨が降る前に帰りましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- as 1
- アㇱ 【自動】[単](複は roskiro ロㇱキロ) ①立つ、 立ち止まる、 止まる。 ku=hoyupu wa nísap k=as ka eaykap クホユプ ワ ニサㇷ゚ カㇱ カ エアイカㇷ゚ 走ってきたので急に立ち止まることができなかった。(S) ②(日が)出ている。 na cup as híne ナ チュㇷ゚ アㇱ ヒネ まだ日が出ているうちに。 ③(戸が)しまる、 しまっている。 apa as wa an アパ アㇱ ワ アン 戸がしまっている。 ☆発音 as wa アㇱ ワ の発音は アㇲ ワ。 ☆参考 座っている人が立ち上がることには hopuni ホプニ を使う。 as アㇱ は、 すでに立っていることや、 歩いたり飛んだりしている者がある場所に止まって立つことを言う。 {E: ①to stand; stand still; stop. ②for the sun to rise. ③to be closed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- as 2
- アㇱ 【自動】(音が、 声が)する、 (雨が)降る、 (風が)吹く、 (うわさが)たつ。 hawe as ハウェ アㇱ …の声がする、 (笛やバイオリンなどの)音がする、 …と言っている話が聞こえる。 top rekte hawe as トㇷ゚ レㇰテ ハウェ アㇱ 竹(尺八)を鳴らす音がする。 humi as …フミ アㇱ …の音がする、 …する/しているような感じがする。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 upas as ウパㇱ アㇱ 雪が降る。 réra as レラ アㇱ 風が吹く。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 {E: to sound; to make a sound; to rain; for the wind to blow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- as 2
- アㇱ 【as】 ②(風が)吹く. レラ アㇱ ノイネ シリキ ナ エ・サッケ キナ アプッキ コカㇻカリ ワ ウカオ ワ アヌ=風が吹いて来るようなので.お前が干した山菜を簾に包んでしまっておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- as 3
- アㇱ 【as】 ③立ち上がる. ホクレ アㇱ!ア・イ・ホッパ ノイネ シリキ ナ ニタン・アン ロー=さあ立ち上がれ!私たちが残されそうだから,急ぎましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- as 4
- アㇱ 【as】 ④立ち止まる. ポンノ アㇱ ワ イコカヌ!キㇺペ ハウ ソモ ネ ウン?=少し立ち止まって耳を澄まして聞け!熊の声ではないだろうか? (出典:萱野、方言:沙流)
- as 5
- アㇱ 【as】 ⑤(戸が)閉まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- as'as
- アㇱアㇱ 【as-as】 立ち止まり立ち止まり. ヘマンタ フナラ ヘコカヌㇷ゚ ヘ エネ アㇻパ アㇻパ アㇱアㇱ コㇿ シルトゥコヤイクㇱ=何か探すのか耳を澄ますのか,少し行っては立ち止まり立ち止まりして,さっぱり前へ進まないものだなあ.アフン ルスイ クㇽ ネ ノイネ チセ サㇺ タ アㇱアㇱ カネ イキ アㇷ゚ チセ アッカリ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=中へ入りたい人らしく,家の前に立ち止まり立ち止まりしていたのに,家を通り過ぎて行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- asa
- アサ 【asa】 注文(する). エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ウナㇻペ ネ ナ エ・ミ クニ チカㇻカㇻペ アサ ワ インカㇻ=とっても刺繍の上手なおばさんだから,お前が着る刺繍の着物を注文してみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asam
- アサㇺ 【名】[概](所は asama アサマ) 底。 to asam ト アサㇺ 沼の底。 {E: the bottom (of).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asam/asama(ha)
- アサㇺ/アサマ(ハ) 【asam/asama(ha)】 底. エイタサ パセ ㇷ゚ オンタロ オㇿ エ・オマレ ワ オンタロ アサマハ エソヨㇱマ(エソイオㇱマ) ワ イサㇺ=あまりにも重いものをお前が樽に入れるので,樽の底が抜けてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- asama(ha)
- アサマ(ハ) 【名】[所](概は asam アサㇺ) …の底、 それの底。 onnayke wa asamaha オンナイケ ワ アサマハ (入れ物の) 内側の底。 soynake wa asamaha ソイナケ ワ アサマハ 外側の底。 {E: the bottom of…} (出典:田村、方言:沙流)
- asamariitanki
- アサマリイタンキ 【asama-ri-itanki】 底高漆塗り椀.▷アサマ=その底(が) リ=高い イタンキ=椀 ヒナコㇿ ウェン ヤㇰ イェ コㇿ アサマリイタンキ エイタンキコシㇷ゚ ペ アン=どこが悪いと言いながら,底高漆塗り椀でお代わりをするものだ(体のどこそこの具合が悪いと言いながら,よくもまあお代わりをするもんだな).図1[アサマリイタンキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- asi
- アシ 【asi】 閉じる.閉める. プヤㇻ アシ ワ エㇰ=窓を閉じて来い.アパ アシ=戸を閉める.サㇰ アナㇰネ アパ マッケ ワ アン コㇿ キキㇼ アフㇷ゚ ナ アパ カ プヤㇻ カ アシ ワ アヌ=夏は戸が開いていると虫が入るから戸も窓も閉めておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asi
- アシ 【他動】[単](複は roski ロㇱキ)[as-i 立つ・(他動詞形成)] ①…を立てる。 ②(引き戸やふすま、 ドアなど)をしめる。 apa asi アパ アシ 戸をしめなさい。 {E: ①to stand up something. ②to close (a door etc).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asi 1
- アシ 【asi】 ①立てる. ニサッタ マメニ ア・アシ ナ タヌクラン アナㇰネ チセ トゥマㇺ エコパㇱテ ワ アシ ワ アヌ アニ=明日,豆の手柴を立てるので.今夜は家の壁へ(手柴を)寄りかけて立てておけよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asi 2
- アシ 【asi】 ②建てる. チセ ア・アシ ヒ タ アナㇰネ イクㇱペ イテキ エウタㇱタサ クニネ ア・オウペカレノ ア・アシ ㇷ゚ ネ ナ=家を建てる時は,柱があちこち出入りのないように,真っ直ぐに並べて立てるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asik
- アシㇰ 【asik】 五つ(数える時). (出典:萱野、方言:沙流)
- asik
- アシㇰ 【間投】[< asike 手](?) 五(数えるとき)。 {E: the number five.} (出典:田村、方言:沙流)
- asiketoro
- アシケトロ §526.てのひら;手掌(3)asiketoro〔a-ší-ke-to-ro アしケトロ〕[<asike(=aske 手)+kotoro(=kotor 面)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- asiketorunru
- アシケトルンル §533.てすじ(手筋)(4)asiketorunru〔a-ší-ke-to-run-ru アしケトルンル〕[asiketoro(てのひら)+un(の)+ru(路)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- asikne
- アシㇰネ 【連体】[数連体][asik-ne 五・である] 五つの、 五人の。 asikne sike アシㇰネ シケ 五個の荷物。 asikne poyson アシㇰネ ポイソン 五人の子ども。 asikne hot アシㇰネ ホッ 百。 asikne hotnen アシㇰネ ホッネン 百人。 asikne wan hot アシㇰネ ワン ホッ 千。 asikne hot kasi wanpe アシㇰネホッ カシ ワンペ 百十。 asikne hot suy アシㇰネ ホッ スイ[副]百回。 {E: the number five as a counter.} (出典:田村、方言:沙流)
- asiknehot
- アシㇰネホッ 【asikne-hot】 100▷アシㇰネ=5 ホッ=20→5×20=100 (出典:萱野、方言:沙流)
- asiknehotnen
- アシㇰネホッネン 【asikne-hotne-n】 100人.▷アシㇰネ=5 ホッネン=20人 (出典:萱野、方言:沙流)
- asiknen
- アシㇰネン 【asikne-n】 5人. キㇺ タ ポロ ユㇰ スマウェヘ ク・コㇿ ナ カㇺ セ クニ ウタㇻ アシㇰネン パㇰノ エン・トゥラ ヤン=山で大きい鹿を獲ったので,肉を背負う人たち5人ほど私と一緒に来てくれよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asiknen
- アシㇰネン 【名】[asikne-n 五の・(人数)]五人。 {E: five people.} (出典:田村、方言:沙流)
- asiknep
- アシㇰネㇷ゚ 【名】[asikne-p 五の・もの]五個、 五個のもの。 {E: five items (five as a counter).} (出典:田村、方言:沙流)
- asiknep
- アシㇰネㇷ゚ 【asikne-p】 五つ.▷アシㇰネ=5 ㇷ゚=物 タント キㇺ タ サマㇺニ チョㇿポㇰ タ フミルイ セッ アン オロタ フミルイ ノㇰ アシㇰネㇷ゚ アン ワ ク・ヌカㇻ=今日山で倒木の下にエゾライチョウの巣があって,その中にエゾライチョウの卵が五つあったのを私は見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- asiknesuy
- アシㇰネスイ 【asikne-suy】 5回.*シネスイ=1回 トゥスイ=2回 レスイ=3回 イネスイ=4回 アシㇰネスイ=5回 イワンスイ=6回 アㇻワンスイ=7回 トゥペサンスイ=8回 シネペサンスイ=9回 ワンスイ=10回 (出典:萱野、方言:沙流)
- asin
- アシン 【asin】 (外に)出る,抜ける. ク・ミマキヒ アシン=私の歯が抜けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- asin
- アシン 【自動】[単](複は asip アシㇷ゚)[asi-n (?)asip アシㇷ゚・(自動詞単数形形成)…の方へ移動する] ①(償いの品が)出る、 出される。 ②[熟語]párir asin パリㇼ アシン 煙がモクモクと出る。 cise uhuy siri somo ne? mákip párir asin kor an siri an! チセ ウフイ シリ ソモ ネ? マキㇷ゚ パリㇼ アシン コㇿ アン シリ アン! 家が燃えているのではないか? どうしたのか煙がモクモク出ているなあ。(S) ☆参考 穂が出ることに複数形 asip アシㇷ゚ の例があるが、 単数形の例は未出。 ☆参考 家などの中から外へ出ることは soyne ソイネ、 山から里へ、 高台から浜へ、 家の奥(壁の方)から前(いろりのそば)へ出ることは san サン。 ☆参考 普通に煙が出ることは supuya at スプヤ アッ と言う。 asin アシン は特殊な時にしか使われない。 {E: ①to give something as compensation. ②for smoke to pour out.} (出典:田村、方言:沙流)
- asin(-an)
- アシン §470.だいべん(大便)(12)大小便に出る asin(-an)〔a-šín アしン〕[出る]⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- asingaru
- アシンガル 【名】[< 日本語] 足軽(位の低いさむらい)。(S民話) ☆発音 g は[N]、 つまりガは鼻濁音。 ☆参考 ワテケさんは asinkaro アシンカロ と言う。 {E: a low-level samurai.) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinkaro
- アシンカロ 【名】[< 日本語]足軽(位の低いさむらい)。 páse tono kor asinkaro utar パセ トノ コㇿ アシンカロ ウタㇻ 大殿様の家来の足軽たち。(W民話) ☆参考 サダモさんは asingaru アシンガル と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- asinke
- アシンケ 【他動】[asin-ke 出る・(他動詞化)]…を罰金として出す。 ☆参考 単数形の形だが、 複数形として予想される asipte アシㇷ゚テ は未出。 ☞asin アシン {E: to pay, give out as a fine, penalty.} (出典:田村、方言:沙流)
- asinke
- アシンケ 【asin-ke】 (罰金を)出す,償う. ウクラン イクソ オッタ(オㇿタ) ウトゥルン(ウトゥㇽ ウン) アチャポ コタンケスン(コタンケㇱ ウン) クㇽ トゥラ ウコイキ ワ コタンケスンクㇽ ポロピロ.ウコチャランケ ユㇷ゚ケ ウトゥルン アチャポ イヤシンケ(イアシンケ) ヤㇰ ア・イェ ワ=昨夜の酒宴の席で,道路の西側のおじさんと村の下端のおじさんがけんかをして,村の下端のおじさんが大怪我をした.強談判があって,道路の西側のおじさんが償いをしたそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asinno
- アシンノ 【asir no】 新しく. (出典:萱野、方言:沙流)
- asinno
- アシンノ 【副】[asir-no 新しい・(副詞形成)] 新しく、 新たに。 inan kur asinno ek kur an? イナン クㇽ アシンノ エㇰ クㇽ アン? どの人が新しく来た人ですか? (S) asinno a=ta cip アシンノ アタ チㇷ゚ 新しくつくった舟。(S) {E: newly; again.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinnokar
- アシンノカㇻ 【asir no kar】 新作(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- asinnookenkuta(-an)
- アシンノオケンクタ §295.初経;初潮[がある](1)asinno-okenkuta(-an)〔a-šín-no-o-kèŋ-ku-ta アしンノオケンクタ〕[新しく・陰部が血をぶちまける]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- asinnoya
- アシンノヤ 【名】[asir-noya 新しい・ヨモギ] [植物]春の出始めの柔らかいヨモギ(=asir noya アシン ノヤ)。 ☞noya ノヤ {E: the mugwort of early spring.} (出典:田村、方言:沙流)
- asinpe
- アシンペ 【名】[asin-pe (償いとして)出される・もの] 償いの品。 {E: an item given as compensation for something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinpe
- アシンペ 【asin-pe】 罰金.あるいは罰に取られる品物.▷アシン=出る ペ=物 アシンペ ウㇰ=罰金を取る.ウェンプリ コㇿ パ ワ オラーノ エイパㇻキㇰキㇰ パ ㇷ゚ シネン イヨㇱキ ワ イェ ワ ア・コパㇱテ パ ア・コソトゥイェ パ パㇰノ アシンペ サンケ パ=悪いことをして,それから口止めをしあっていたのに,ひとりが酔っ払ってしゃべってしまってばれて,ある物をありったけ取られるほどに罰金や宝物を取られた. (出典:萱野、方言:沙流)
- asinru
- アシンル 【asin-ru】 便所.▷アシン=(戸外へ)出る ル=路 ネㇷ゚カ ア・キマテㇰ ペ アン ヒ タ アナㇰネ アシンル コㇿ カムイ ア・コアスラニ ㇷ゚ ネ.ルコㇿ カムイ イヨッタ ラムトゥナㇱ ペ ネ ルウェ ネ ナ=何か急病人など出た場合は便所神へ救いを求めるものだ.便所の神が一番動きが速いので助けてもらえるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asinru
- アシンル 【名】[asin-ru 出る(?)・トイレ] 男のトイレ。 ☆対語 menokoru メノコル 女のトイレ。 ☆参考 rúkari ルカリ トイレに行く。 ☆参考 昔はトイレは屋外の家の西側に、 男子用と女子用が別々にあった。 {E: a toilet for males.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinuma
- アシヌマ 【代名】[a-sinuma (不定人称)・自分] [不定人称単数] ①(引用文中で káni カニ《私》の代りに用いられる。) 自分、 私(引用文の中の自称者、 自叙している人)。 asinuma anakne wenkur a=ne アシヌマ アナㇰネ ウェンクㇽ アネ「私は貧乏人です」(と彼は言った)。(W民話) ②[稀] ご自分、 あなた様自身。(民話や叙事詩などの口承文学の多くは、 主人公が自叙する話を語り手が引用して語る形式になっているため、 一人称の káni カニ《私》や cóka チョカ《私たち》はほとんど現れず、 その代わりにこの不定人称の asinuma アシヌマ[単]/aoká アオカ[複]が使われる。 これは引用文であるためであって、 話し手自身のことを言うのには、 こうは言わない。 話し手自身が貧乏人であることを「私は貧乏人です」と言うには、 asinuma anakne wenkur a=ne アシヌマ アナㇰネ ウェンクㇽ アネ とは言わない。 káni anakne wenkur ku=ne カニ アナㇰネ ウェンクㇽ クネ のように、 一人称の形で言う。 {E: ①(one)self; I. ②(your)self; you.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinuma
- アシヌマ 【asinuma】 私. チェㇷ゚コイキ クス アシヌマ カ イトゥラ・アン ルスイ=魚を獲りに私も一緒に行きたいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asip
- アシㇷ゚ 【asip】 穂が出る. エシㇼネ トイ ク・ヌカㇻ アクス シプㇱケㇷ゚ ピㇼカノ アシㇷ゚ ワ アン=今朝,畑を見たら,イナキビの穂がきれいに出ていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- asip
- アシㇷ゚ 【自動】[複](単は asin アシン)[asi-p (?)・(自動詞複数形形成)…の方へ移動する] (穂が)出る。 ☞asin アシン (出典:田村、方言:沙流)
- asipohka
- マシポㇹカ §251 (所属不明) masipohka (ma-si-poh-ka)「マシポㇹカ」 ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- asir
- アシㇼ 【asir】 新しい. タㇷ゚ウフナㇰ アン チㇷ゚サンケ オッタ(オㇿ タ) アシㇼ ポン チㇷ゚ ク・カㇻ アイヌ オピッタ オ ワ シノッパ=ついこの間あった舟おろしの時に,新しい小さい舟を私が彫って,みんなで乗って遊んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asir
- アシㇼ 【自動】新しい。 asir pa アシㇼ パ 新年。 asir noya アシㇼ ノヤ(発音は アシンノヤ) 出始めの柔らかいヨモギ(=asinnoya アシンノヤ)。 {E: to be new.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asir'upas
- アシㇼウパㇱ 【asir-upas】 初雪,新雪.▷アシㇼ=新しい ウパㇱ=雪 "ウクラン アㇱ アシㇼ ウパㇱ カ タ ポーロ カムイ ルウェヘ アン ク・イシトマ クス ク・キラ ワ ク・イワㇰ" セコㇿ ハㇻキソ ウン ウナㇻペ ハウェアン=「昨夜降った新しい雪の上に大きい熊の足跡があり,私は恐ろしくなって逃げ帰って来た」と左隣のおばさんが言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- asirikinne
- アシリキンネ 【asir-ikir-ne】 新しく.▷アシㇼ=新たな イキㇼ=列,順 ネ=に →またさらに アチャポ アシㇼキンネ ヤイコソホシピ ヤㇰ ク・イヌ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=おじさんが新しく後添いを貰ったと聞き,私は喜んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- asirikinne
- アシリキンネ 【副】[asir-ikir-ne 新しい・一まとまり・として] 新たに(または asirkinne アシㇼキンネ)。 {E: newly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asirmat/asirmaci(hi)
- アシㇼマッ/アシㇼマチ(ヒ) 【asir-mat/-maci(hi)】 新妻.▷アシㇼ=新しい マッ=妻 (出典:萱野、方言:沙流)
- asirókotor
- アシロコトㇿ 【名】(a=sirókotor [不定人称形]か?)家の内面。 asirókotor míke kane a=eráyap ruwe ne アシロコトㇿ ミケ カネ アエラヤㇷ゚ ルウェ ネ 家の内面が光り輝いており、 私は感嘆した。(NK民話) {E: the interior of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asirorespap
- アシロレㇱパㇷ゚ §021.子(20)asirorespap〔a-ší-ro-reš-pap アしロレㇱパㇷ゚〕⦅ハルトリ⦆みなしご。[asir(新しく)+-o-(そこで)+respa(育てた)+-p(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- asirpa
- アシㇼパ 【名】[asir-pa 新しい・年] 新年(=asir pa アシㇼ パ)。 asirpa a=uk yakun アシㇼパ アウㇰ ヤクン 新年になったら(年が変われば)。 asirpa a=uk wa onkami=an na アシㇼパ アウㇰ ワ オンカミアンナ 新年を迎えて拝礼しましょう=新年おめでとう。 W. {E: New Year.} (出典:田村、方言:沙流)
- asirpa
- アシㇼパ 【asir-pa】 新年.正月.▷アシㇼ=新しい パ=年 アシㇼパ オッタ(オㇿ タ) ウウェランカラㇷ゚・アン ペ ネ ナー=新しい年(正月)にご挨拶をするものですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asirpet
- アシㇼペッ 【asir-pet】 新しい川.▷アシㇼ=新しい ペッ=川 ポロワッカ オカ タ ワッカ シノイェ アシㇼペッ アン ルウェ ネ ノイネ=大洪水の後に水の流れが変わって新しい川が出来ているようだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asisiro
- アシシロ 【asisiro】 足場. アクㇷ゚・アニ(アクㇷ゚・アン ヒ) タ アナㇰネ アシシロ ウェン コㇿ イヤイキㇷ゚テナ ピㇼカノ カㇻ アニ=屋根葺きの時は足場が悪いと危ないので,しっかり設置しろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asispe
- アシㇱペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(5)できもの[せっしゅ(せっ腫)、よお(よう)など] asispe〔a-šíš-pe アしㇱペ〕[asis(<asip 出る、asinの複数形)、pe(もの)]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- asitcep
- アシッチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(5) asit-cep(a-sít-čep)「アしッチェㇷ゚」[<asir(新しい)cep(魚)]⦅虻田、穂別⦆川へ入りたてのサケ;シロッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- asitcepkamuy
- アシッチェㇷ゚カムイ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(6) asit-cep-kamuy(a-sít-čep-ka-muy)「アしッチェㇷ゚カムイ」[<asir(新しい)cep(魚)kamuy(神さま)]⦅屈斜路⦆走りのサケ。これはまだシロッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- asitcup
- アシッチュㇷ゚ 【asir-cup】 三日月,新月.▷アシㇼ=新しい チュㇷ゚=月 タヌクラン ワノ アシッチュㇷ゚ ア・ヌカㇻ タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ ク・ホタㇱヌ=今夜から三日月が見えた.この月が円くなる頃に私はお産をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- asitcup
- アシッチュㇷ゚ 【名】[asir-cup 新しい・月] ①新月、 いちばん細くなったときの月。(S) ②六日七日まで(の月)。(W) tanto iwan to ne asitcup an タント イワン ト ネ アシッチュㇷ゚ アン 今日は初六日です。(W) ☆参考 sikaricup シカリチュㇷ゚ 満月。 ☞cup チュプ {E: a new moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- asitóma
- アシトマ 【他動】[不定人称形 a=sitóma ]恐ろしい。 ☆発音 通常 s と t の間の i が落ちて astóma アㇱトマ と発音される。 ☞sitoma シトマ (出典:田村、方言:沙流)
- aska
- アㇱカ 【as-ka】 縦糸.▷アㇱ=縦 カ=糸 カットゥリ(ク・アットゥリ) コㇿ カナ(ク・アン ア) コㇿカ アㇱカ ポンノ ハイタ ナ エ・コㇿ チキ エネルサ(エン・エルサ)=私は厚司の糸を伸ばしていたが,縦糸が少し足りなくなったので,お前が持っていたら貸してくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- askakucan
- アㇱカクチャン §277 くま (33) aska-kucan (ás-ka-ku-čan)「あㇱカクチャン」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- askanne
- アㇱカンネ 【askanne】 きれい,汚れていない,清い:物についてのみ,人間に対しては使わない. アㇱカンネノ シト カㇻ=きれいに団子を作る.アㇱカンネレ=きれいにする.アㇱカンネ イタンキ=きれいなお椀.アㇱカンネ アミㇷ゚=きれいな着物. (出典:萱野、方言:沙流)
- askanne
- アㇱカンネ 【自動】清潔である。 {E: to be clean.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askay
- アㇱカイ 【自動】上手である、 手先が器用 (縫い物やししゅうが上手)である。 irammakaka askay ruwe! イランマカカ アㇱカイ ルウェ! きれいに上手だねえ!(着物のししゅうをほめて) (W) paro askay パロ アㇱカイ 雄弁である。 {E: to be skillful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askay
- アㇱカイ 【askay】 上手な. イヌイェエアㇱカイ=彫刻が上手.ケメイキエアㇱカイ=針仕事が上手.イタㇰエアㇱカイ=しゃべるのが上手.ネㇷ゚キエアㇱカイ=仕事が上手. (出典:萱野、方言:沙流)
- askaysam
- アㇱカイサㇺ 【askay-sam】 利き腕側.▷アㇱカイ=利き腕 サㇺ=側 チㇷ゚ コ(ク・オ) ヒ タ アナㇰネ アㇱカイサㇺ ネ トゥリ ケイワンケ(ク・エイワンケ)=舟に乗る時は,利き腕の方の手で棹を使うのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aske
- アㇱケ 【名】①(語構成の要素として)手(指の部分)。 ② ☞aske … アㇱケ … ☆参考 「五」を意味する語根 asik アシㇰ が同源だとすると、 もとの形はasike アシケ だったのではなかろうか。 ☆参考 「手」を表す独立の名詞は tek テㇰ。 (出典:田村、方言:沙流)
- aske
- アㇱケ §524.て(手)(5)手部 aske〔áš-ke あㇱケ〕[木の枝をhasというが、それはもと手ということだったらしい。すると、askeはas-ke「手のところ」の意味だったかもしれない]⦅H. S.⦆【雅】〔手部だけを表す〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- aske uk
- アㇱケ ウㇰ 【連他動】[単](複は aske uyna アㇱケ ウイナ)[手・を取る(単)](一人)を招待する、 誘う。 {E: to invite…} (出典:田村、方言:沙流)
- aske uyna
- アㇱケ ウイナ 【連他動】[複](単は aske uk アㇱケ ウㇰ)[手・を取る(複)](二人以上)を招待する。 kamuy opitta han cikiki/aske c=uyna han cikiki カムイ オピッタ ハン チキキ/アㇱケ チュイナ ハン チキキ 神である私は神々をみんな招待した(han cikiki ハン チキキ は折り返し)。(HC神謡) {E: to invite…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aske-etunankar
- アㇱケエトゥナンカㇻ 【名】[概](所は未出)指先。 aske-etunankar ani oputuye アシケエトゥナンカラニ オプトゥイェ 指先で押しなさい。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- askeani
- アㇱケアニ 【aske-ani】 招待する〔丁寧〕.▷アㇱケ=手 アニ=手に持つ (出典:萱野、方言:沙流)
- askeetupsi
- アㇱケエトゥㇷ゚シ 【aske-etupsi】 指先.▷アㇱケ=手 エトゥㇷ゚シ=先 サッ オタ カ タ アㇱケエトゥㇷ゚シ アニ トゥ モレウノカ レ モレウノカ ア・ヌイェ ワ ア・ミッポホ ア・ヌカレ ルウェ ネ=乾いた砂の上へ指先でふたつの渦巻き模様,三つの渦巻き模様を私は描き私の孫へ見せたのだ[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- askeetupsike
- アㇱケエトゥㇷ゚シケ 【名】[所](概は未出)[aske-etupsike 手・先端]…の 指先(=askepet etupsike アㇱケペッ エトゥㇷ゚シケ)。 ☞etupsi エトゥㇷ゚シ、 etupsike エトゥㇷ゚シケ {E: the fingertips of…} (出典:田村、方言:沙流)
- askeikre
- アㇱケイㇰレ 【名】[概/所][aske-ikre 手・節] 指の節。 {E: a finger joint; a knuckle.} (出典:田村、方言:沙流)
- askeikrehe
- アㇱケイㇰレヘ 【名】[所](概は askeikre アㇱケイㇰレ)…の指の節、 彼の指の節。 {E: a finger joint, knuckle of…} (出典:田村、方言:沙流)
- askekursut
- アㇱケクㇽスッ 【名】[概](所は askekursutu(hu) アㇱケクㇽストゥ(フ))[aske-kursut 手・根元] 指の付け根(=askepet ousi アㇱケペッ オウシ)。 {E: the base of a finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- askekursutu(hu)
- アㇱケクㇽストゥ(フ) 【名】[所](概は askekursut アㇱケクㇽスッ)(彼)の指のつけ根。 (出典:田村、方言:沙流)
- askepeci(hi)
- アㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は askepet アㇱケペッ)(彼)の指。 {E: (his) finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- askepet
- アㇱケペッ 【名】[概](所は askepeci アㇱケペチ)[aske-pet 手・細長い形のもの] 指。 askepet ikre アㇱケペッ イㇰレ[名][askepet-ikre 指・節] 指の節。 ☆参考 =askeikre アㇱケイㇰレ {E: a finger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askepet(c-i)
- アㇱケペッ §815.ゆび(指);手の指(1)askepet(c-i)〔áš-ke-pet あシケペッ〕[aske(手)+pet(裂片)]⦅アズマ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepet/askepeci(hi)
- アㇱケペッ/アㇱケペチ(ヒ) 【aske-pet/-peci(hi)】 (手の)指.▷アㇱケ=手 ペッ=裂片 エ・シットキヒ ワノ アㇱケペッ パㇰノ ピㇼカノ フライェ ワ,オラ サカエ カㇺタチ ウコポイェ=お前の肘から指まできれいに洗ってから,酒を醸す粥とこうじを混ぜろ.*足の指はウレペッまたはウレアㇱケペッ. (出典:萱野、方言:沙流)
- askepetamamnum(-i)
- アㇱケペタマㇺヌㇺ §520.つめはんげつ(爪半月);爪のつけ根の白い所(2)askepet-amamnum(-i)〔áš-ke-pet-a-mám-num あシケペッ・アまㇺヌㇺ〕[askepet(手の指)+amam-num(粟・粒、米・粒)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepetikra
- アㇱケペッイㇰラ §817.手指の関節(2)askepet-ikra〔áš-ke-pet|ík-ra あㇱケペッ・イㇰラ〕[askepet(手指)+ikra(関節)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepetunkane
- アㇱケペトゥンカネ 【名】[askepet-un-kane 指・につく・金](現代の) 指輪。 ☆参考 昔はなかった。 {E: a ring.} (出典:田村、方言:沙流)
- askepetutur(-u)
- アㇱケペトゥトゥㇽ §816.手指の股(1)askepet-utur(-u)〔áš-ke-pet-u-tur あㇱケペトゥトゥㇽ〕[askepet(手指)+utur(間)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askesey
- アㇱケセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (11) aske-sey(ás-ke-sey)「あㇱケセイ」[aske(手)sey(貝)]⦅富内⦆ホタテ貝 Pecten yessoensis JAY. (出典:知里動物編、方言:)
- asketannemat
- アㇱケタンネマッ §206 アシタカグモ(アシダカグモ);メクラグモ;モエギマメザトウムシ;あしながぐも (4) aske-tanne-mat (ás-ke-tan-ne-mat)「あㇱケタンネマッ」[<aske(て)tanne(長い)mat(女)] ⦅沙流⦆【雅】メクラグモ (出典:知里動物編、方言:)
- asketeh(k-i)
- アㇱケテㇸ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (13) asketeh(k-i) (ás-ke-teh)「あㇱケテㇸ」[<aske(手)tek(手)]⦅多蘭泊、富内⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- askeuk
- アㇱケウㇰ 【aske-uk】 招待する.▷アㇱケ=手 ウㇰ=〜を執る ポオンペポ ネ コㇿカ サケ ク・カㇻ ナ アㇻパ ワ エカシ アㇱケウㇰ ワ エㇰ=少しだけれど酒を醸したので.行っておじいさんを招待して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- askeukom
- アㇱケウコㇺ 【aske-u-kom】 握り拳.▷アㇱケ=手 ウ=お互い コㇺ=曲がる ロルンペ カ タ アㇱケウコㇺ ア・エトゥリメチュー ウタㇱパ パㇰノ ウケウェホㇺス・アン ルウェ ネ=悲しい時に握り拳を前へ突き出し,かわるがわる私たちはねぎらいあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- askor
- アㇱコㇿ 【askor】 酒. シンナ レ コㇿ ペ ショウチュウ アㇱコㇿ=別の名を持ったもの,焼酎という酒.*二風谷では昭和10年頃は焼酎は酒の中に合まれなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- askor'eani
- アㇱコㇿエアニ 【askor-e-ani】 両手で抱え持つ.▷アㇱコㇿ=両手いっぱい エ=〜でもって アニ=手に持つ タヌクラン ホカ ア・オ クス ネ ナ ソイネ ワ チクニ アㇱコㇿエアニ ワ アフンケ ワ アヌ=今夜火にくべるから,外に出て薪を両手で抱え持って入れておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- askor(-i)
- アㇱコㇿ §329.こぶし(拳)(4)askor(-i)〔aš-kor あㇱコㇿ〕[<aske(手)+or(内)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askoretatpa
- アㇱコレタッパ 【他動?】[複](単はない)[aske-or-e-ta-atpa 手・のところ・で・…を採る・(接尾辞)激しく/たくさんを](?) わしづかみに取る。 ☞easkoretatpa エアㇱコレタッパ (出典:田村、方言:沙流)
- asmokor
- アㇱモコㇿ 【自動】[as-mokor 立つ・眠る] 立ったまま眠る。 asmokor kor kemaha rewkosanpa アㇱモコㇿ コㇿ ケマハ レウコサンパ 立ったまま眠ると足がカクンと曲がる。(S) ☆参考 ámokor アモコㇿ 座ったまま眠る。 ☞mokor モコㇿ {E: to sleep in a standing position.} (出典:田村、方言:沙流)
- asnap
- アㇱナㇷ゚ 【asnap】 櫂(かい),櫓(ろ). ネア エタㇱペ ペカンケ ワ エㇰ ヒクス アㇱナㇷ゚ アニ ア・トイコキㇰキㇰ ワ ア・ライケ=あのトドが浮き上がってきたので.櫂で殴り殺した. (出典:萱野、方言:沙流)
- asni
- アㇱニ 【as-ni】 墓標.▷アㇱ=立っている ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- asnipusa
- アㇱニプサ 【as-ni-pusa】 墓標布.女の墓標につける黒い布.▷アㇱニ=墓標 プサ=房,房飾り メノコ クワ アナㇰネ ケㇺプイ ネノ ア・カㇻ アㇱニプサ ア・エムイェカㇻ ペ ネ=女の墓標は針の穴のように作って,そこへ墓標布をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asnomenas
- アㇱノメナㇱ 【asno-menas】 南風(真南風).*メナㇱ=東風 (出典:萱野、方言:沙流)
- asnomenas
- アㇱノメナㇱ 【名】[asno-menas (?)・南東の風] 真南風。 ☞réra レラ {E: a south wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- asnu
- アㇱヌ 【-asnu】 よい. イペアㇱヌ=よく食べる(大食いとは異なる.大食いは イペルイ).スクパㇱヌ(スクㇷ゚ アㇱヌ)=成長がよい. (出典:萱野、方言:沙流)
- asoya
- カソヤ §121 アシナガバチ類 ka-soya(ká-so-ya)「かソヤ」⦅名寄、様似、沙流、千歳、旭川、穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aspa
- アㇱパ 【自動】耳が聞こえない、 聾者である。 {E: to be deaf, a deaf person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aspa
- アㇱパ 【aspa】 耳が聞こえない,耳が遠い,聾. ルアㇱパ=少しだけ耳が不自由.アㇱパ キサㇻ イトゥタヌレ=聞こえないふりをする.ヤイコアン フチ エウン アㇻパアニネ(アㇻパ・アン ヒネ) ア・エヤイレンカ ヤッカ ソモ ヌ アーペコㇿ アン.シラㇺイサㇺテ ワ ネ クナㇰ ア・ラム ア ㇷ゚ オヤチキ アㇱパ フチ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ひとり暮らしのおばあさんの所へ行って,私が挨拶しても聞かないふりをしていた.知らんふりをしているのかと思ったが,聞くところによると耳の聞えないおばあさんなのだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aspa
- アㇱパ §522.つんぼ[である](1)aspa〔áš-pa あㇱパ〕⦅ホロべツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspaitunnap
- アㇱパイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (17) aspa-itunnap(as-pa-i-tun-nap)「アㇱパイトゥンナㇷ゚」⦅旭川、千歳⦆クロイエアリ (出典:知里動物編、方言:)
- aspaitunnap
- アㇱパイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (18) aspa-itunnap(as-pa-i-tun-nap)「アㇱパイトゥンナㇷ゚」⦅穂別⦆ヤマアリ (出典:知里動物編、方言:)
- aspap
- アㇱパㇷ゚ §522.つんぼ[である](5)聾者 aspa-p〔áš-pap あㇱパㇷ゚〕[つんぼである・もの]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspe
- アㇱペ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(17)[シャチの]せびれ(背鰭) aspe〔áš-pe あㇱペ〕[as(立っている)+-pe(もの)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspe
- アㇱペ 【as-pe】 背びれ.▷アㇱ=立っている ペ=物 ク・コㇿ シンリッ コㇿ アイシロシ アナㇰネ アㇱペ ノカ ネ ルウェ ネ=私の先祖の矢の印は背びれの形をしているんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aspe
- アㇱペ 【名】[概](所は未出)[as-pe 立っている・もの] 「repunkamuy レプンカムイ《シャチ》の頭の上の少し背中に寄ったところについているもの、 左右のまん中から上に向かって出ており、 2枚に分かれて左右に広がってから上に向かって立っている。 」 (S) repunkamuy aworun/aspe kasi aworun/a=kor ponpe aworun/oma kane wa aworun レプンカムイ アウォルン/アㇱペ カシ アウォルン/アコㇿ ポンペ アウォルン/オマ カネ ワ アウォルン シャチの頭の上のアシペの上に私の赤ちゃんがのって…。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- aspeket homi
- アㇱペケッ ホミ §817.手指の関節(1)aspeket homi〔áš-pe-ket|ho-mí あㇱペケッ・ホみ〕[askepet(手指)+homi(その関節)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspeket(c-i)
- アㇱペケッ §815.ゆび(指);手の指(3)aspeket(c-i)〔áš-pe-ket あㇱペケッ〕[<askepetの音位転倒]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspekina
- アㇱペキナ §328 チドリソウ テガタチドリ (2) aspe-kina (ás-pe-ki-na)「あㇱペ・キナ」[aspe(背びれ)kina(草)] 茎葉 ⦅久摺日誌――斜里⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aspepuyo
- アㇱペプヨ §296 くじら(クジラ (24) aspepuyo (ás-pe-pu-yo)「あㇱペプヨ」[<aspe(背びれ)puy(穴)o(ついている)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Aspet
- アㇱペッ 【名】[地名](サダモさんは Waspet ワㇱペッ のことだと言う。 それならば、 幌別川筋の鷲別のことであろう。) Aspet un cási アㇱペトゥン チャシ アシベツの家(「本当は鷲別の家」)。(Sほかウポポ) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aspetannep
- アㇱペタンネㇷ゚ §082 ネズミサメ (5) aspe-tannep(as-pe-tan-nep)「アㇱペタンネㇷ゚」サメの一種。⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aspo
- アㇱポ §088 イソツツジ (2) aspo (ás-po)「あㇱポ」[<haspo] 茎葉 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- asrukonna mewnatara
- アㇱルコンナ メウナタラ 【as-ru-konna mew-natara】 そびえ立つ.ユカㇻでよく出る表現.チャシ(山城・館)やイヨイキㇼ(宝壇)などが立派で壮麗にそびえ立っている状態をいう.▷アㇱ=立っている ル=跡,様 コンナ=助辞 メウナタラ=壮麗である,立派である アシンノ ア・カㇻ コㇿ アン "二風谷アイヌ文化博物館" アㇱルコンナ メウナタラ=新しく建てられている「二風谷アイヌ文化博物館」がそびえ立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- assa
- アッサ 【assa】 漕ぐ. ポロワッカ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アッサㇷ゚ ア・コㇿ ワ アッサエユプ・アン ワ ペットモトゥイェ・アン ペ ネ=大洪水の時には,櫂を手に持ち強く漕いで,大川を渡るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- assaeyupu
- アッサエユプ 【assa-e-yupu】 漕ぐ(力いっぱい櫂を漕ぐ). ポロワッカ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アッサㇷ゚ ア・コㇿ ワ アッサエユプ・アン ワ ペットモトゥイェ・アン ペ ネ=大洪水の時には,櫂を手に持ち強く漕いで.大川を渡るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- assap
- アッサㇷ゚ 【assa-p】 櫂.▷アッサ=漕ぐ ㇷ゚=もの ポロワッカ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アッサㇷ゚ ア・コㇿ ワ アッサエユプ・アン ワ ペットモトゥイェ・アン ペ ネ=大洪水の時には,櫂を手に持ち強く漕いで,大川を渡るものだよ.図4[アッサㇷ゚]=アㇱナㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- assap
- アッサㇷ゚ 【名】舟のかい(櫂)。 ☆参考 舟は cip チㇷ゚。 {E: an oar of a boat.} (出典:田村、方言:沙流)
- assik
- アッシㇰ §209.片目、片方の目(2)assik〔áš-šik あッシㇰ〕[<ar(片)+sik(目)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aste 1
- アㇱテ 【他動】[単](複は roskire ロㇱキレ)[as-te 立つ・させる] 立たせる、 立ちどまらせる、 止める。 suy par ta i=aste wa スイ パッ タ イアㇱテ ワ (彼は)穴の口に(=穴のふちに)私を立たせて。(W民話) {E: to let, make stand, stand still.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aste 1
- アㇱテ 【as-te】 ①立てる. イクㇱペ アㇱテ=柱を立てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- aste 2
- アㇱテ 【as-te】 ②(音を)立てる. エ・ミチ ヤイヌミウェン ワ ホッケ ワ アン フㇺコウェン ヤㇰ イェ ナ イテキ エ・フミヒ アㇱテノ イキ=お前の父が病気で寝ていて,音がうるさいと言うから,音を立てないようしろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aste 2
- アㇱテ 【他動】[as-te 立つ・させる](声を、 音を)立てる。 iteki e=hawe aste イテキ エハウェ アㇱテ 声を立てないようにしなさい。(W独話) {E: to make a sound. (voice, noise).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aste 3
- アㇱテ 【as-te】 ③(移動した物を)止める. ク・シンキ ナ ポンノ ソリ アㇱテ ワ エン・テレ=私疲れたので少し橇を止めて私を待って. (出典:萱野、方言:沙流)
- asto
- アㇱト §494.ちち(乳);乳房(11)立っている乳房 as-to〔áš-to あㇱト〕[as(立っている)+to(乳房)]⦅ホべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- astóma
- アㇱトマ 【他動】[不定人称形 a=sitoma アシトマ の i イ が落ちた形] 恐ろしい。 ☞sitoma シトマ (出典:田村、方言:沙流)
- astóma-íkonpap
- アㇱトマイコンパㇷ゚ 【名】[astoma-íkonpap 恐ろしい・毛虫][動物] 毛虫の一種。 「太い角(つの)の生えた毛虫、 太さ2センチぐらいもある。」 (S) {E: a type of hairy caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- astomaiki
- アㇱトマイキ §540.てんかんastoma-iki〔áš-to-ma-i-ki あㇱトマイキ〕[astoma(恐しい)+iki(拳動)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- astómaiki/astómayki
- アㇱトマイキ 【名】[asitoma-iki 恐ろしい・行動] てんかんの発作。 astomayki ki アㇱトマイキ キ てんかんの発作を起こす。 {E: an epileptic fit.} (出典:田村、方言:沙流)
- astomamarewrew
- アㇱトママレウレウ §151 チョウ 蝶 (1) astoma-marewrew(ás-to-ma-ma-rew-rew)「あㇱトママレウレウ」⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- astomap
- アㇱトマㇷ゚ §151 チョウ 蝶 (2) astomap(ás-to-map)「あㇱトマㇷ゚」 (出典:知里動物編、方言:)
- asunankarun
- アスナンカルン 【他動】…をだいて寝る(男女間)。 katkemat kamuy ukuran ne, a=akíhi asunankarun カッケマッ カムイ ウクラン ネ、 アアキヒ アスナンカルン お嬢様をゆうべに私の弟がだいて寝ました。(NK民話) ☆参考 親が子をだいて寝るなど一般的にだいて寝ることは tumam トゥマㇺ 。 {E: to rock, cradle…to sleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asur
- アスㇽ 【名】[概](所は asuru(hu) アスル(フ)) うわさ、 評判。 asur as アスㇽ アㇱ うわさ(評判)が立つ。 asur kor wa ek アスㇽ コㇿ ワ エㇰ 知らせを持って来る。(S) wen asur as ウェン アスㇽ アㇱ/ウェナスㇽ アㇱ 悪いうわさがある。 pirka asur as ピㇼカ アスㇽ アㇱ よい評判がある。 {E: a rumour; a reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asur'an
- アスㇽアン 【asur-an】 有名な(である).▷アスㇽ=噂 アン=ある (出典:萱野、方言:沙流)
- asur'as
- アスㇽアㇱ 【asur-as】 有名である,噂に高い.▷アスㇽ=噂 アㇱ=立つ チセ ソイタ エㇰ ワ アン クㇽ ア・イェ マヌ ペニウン アスㇽアㇱ ニㇱパ ソモ ネ ヤ?=家の外へ来ておられる方は,言うところの,奥地に住む噂に高い物持ちの人ではないだろうか? (出典:萱野、方言:沙流)
- asur/asuru(hu)
- アスㇽ/アスル(フ) 【asur/asuru(hu)】 噂.評判. アスルフ ホプニ=噂になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- asurani
- アスラニ 【asur-ani】 知らせる.▷アスㇽ=噂 アニ=持つ →出来事の内容を持って行く (出典:萱野、方言:沙流)
- asurani
- アスラニ 【自動】[asur-ani うわさ・(一つ)を持って行く]緊急事態を知らせる(今夜霜がおりそうだとか、 火事だとか人が死にそうだなど)。 {E: to warn; alert.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asuranipa
- アスラニパ 【自動】[複](単は asurani アスラニ) (二人以上が)緊急事態を知らせる。 tanukuran kurukpe ran noyne síran na sekor asuranipa kor タヌクラン クルㇰペ ラン ノイネ シラン ナ セコㇿ アスラニパ コㇿ 今夜霜がおりそうですからと知らせながら…。(S) (注 1960年代、 鵡川の春日で、 そのような晩には有線放送の警報を聞いてすぐ農民はとび出して行き、 稲を守るために田のまわりでむしろを燃やす。) (出典:田村、方言:沙流)
- asuranpa
- アスランパ 【自動】[複](単は asurani アスラニ)[asur-anpa うわさ・(二つ以上)を持って行く)] 緊急事態を知らせる、 警報する。 sír-uhúy kor eun ikaopas utar ne ya káne kikkikpa humi he ne ya ahawkorep hawkorepa hawe ne ya mokor=an ka eaykap no asuranpa kor payoka hawe as シルフイ コㇿ エウン イカオパㇱ ウタン ネ ヤ カネ キッキㇰパ フミ ヘ ネ ヤ アハウコレㇷ゚ ハウコレパ ハウェ ネ ヤ モコラン カ エアイカㇷ゚ ノ アスランパ コㇿ パヨカ ハウェ アㇱ 山野の火事になると、 そこにかけつける人々やら半鐘を打ち鳴らす音やら有線放送で放送する声やら眠れないほど危急を知らせてまわる音がする。(S) {E: to warn; alert (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- asureaspa
- アスレアㇱパ 【自動】[asur-e-aspa うわさ・について・耳が聞こえない] うわさを知らない。 {E: to not know of a rumour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asurpe
- アスㇽペ 【名】[asur-(?)-pe うわさ・(?)・もの](?) 熊の耳。 ☆参考 kisar キサㇻ は人の耳や鍋・容器などの耳(つまみや突起)。〔知分類 人間 p.398[雅]みみ〕 {E: the ears of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- asurpe
- アスㇽペ §731.みみ(耳)(3)asurpe〔a-súr-pe アすㇽペ〕[asur(うわさ)]+pe(もの)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- asurpusu
- アスㇽプス 【asur-pusu】 知らせを持って行く.▷アスㇽ=噂 プス=押し出す ユㇷ゚ケ ソンコ コタノルン(コタン オㇿ ウン) ア・コアスㇽプス ヒ タ アナㇰネ ソンココㇿクㇽ アナㇰネ コタン カランケ コㇿ ヤ・イヨトゥリㇺコテ ㇷ゚ ネ=ただならぬ伝言を村へ持って行く時には,使者は村へ近づきながらフォオオオオフㇺ フォオオオオフㇺと言いながら近づくものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- asuru(hu)
- アスル(フ) 【名】[所](概は asur アスㇽ)[asur-u うわさ・(所属語尾)] …のうわさ、 評判。 asuru as アスル アㇱ …のうわさが立つ、 うわさがある、 評判がある。…asuru as hi eysoytak アスル アㇱ ヒ エイソイタㇰ 情報があることについて話している。 asuru as pe a=ne ruwe ne アスル アㇱ ペ アネ ルウェ ネ 私は評判の高い者である。(HK民話) wakka mespa asuru ワッカ メㇱパ アスル 大水に流されたといううわさ。(W会話) asuru nu アスル ヌ …のうわさを聞く。 asuru easpa アスル エアㇱパ …のうわさが聞こえない=うわさを知らない。(NK民話) {E: to be rumoured; have a reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asuttasa
- アスッタサ 【asur-tasa】 弔問(に行く).▷アスㇽ=噂 タサ=向かう →噂に向かって行く→死んだという話が間こえた方角へ行く (出典:萱野、方言:沙流)
- aswampe
- アㇱワンペ §098.陰部―いんかく(陰核)(1)aswampe〔áš-wam-pe あㇱワンペ〕[<as(立つ)+wa(て)+an(いる)+pe(もの)]⦅ビホロ、ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aswanpe
- アㇱワンペ 【as-wa-an-pe】 陰核.▷アㇱ=立つ ワ=て アン=いる ペ=もの メノコ ポキシッタ(ポキシㇼ タ) ホラリ ワ アン アㇱワンペ アナㇰネ ネㇷ゚カ ケレ コㇿ ウヌフ トゥクンネレ シンナ レ アナㇰ "ウェンカムイ" セコㇿ ア・イェㇷ゚ ネ=女性の陰部に鎮座している陰核は何か触れると母をしびれさせる,別名「化け物」というものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- at
- アッ 【at】 立つ. パハ アッ=湯気が立つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- at
- アッ 【at】 たくさんいる,多い. アイヌ アッ=人が大勢いる.テエータ アナㇰネ キ カ ウㇽキ カ アッ ペ ネ ロㇰ クス トヨッタ(トイ オㇿ タ) チュワン オッタ(オㇿ タ) ウナㇻペ ウタㇻ ウコムイ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ネ ア ワ=ずうっと昔は頭のシラミも体につくシラミもたくさんいたもので,畑で昼食時におばさんたちがシラミを取り合うのを見たことがあったものだよ.イネアㇷ゚クㇱタ! チェㇷ゚ アッ=なんとまあ!サケが多いこと.シシㇼムカ エトコホ "ウェンサㇻ" シコㇿ ア・イェ ウㇱケ タ テエータ ワノ アッニ アッ ペ ネ ワ コルウヌ(ク・オルウヌ)=沙流川の上流の「悪い沙流川」という場所には,昔からオヒョウの木が多いのを私は知っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- at
- アッ 【at】 オヒョウの皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- at
- アッ §288 エゾモモンガ;ばんどり (1) at (at)「アッ」 ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- at
- アッ §297 オヒョウ オヒョウニレ (1) at (át)「あッ」 樹皮、及びその内皮から取った繊維 ⦅全北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- at 1
- アッ 【自動】掛かっている、 (いかり(錨)の綱に船が)つながっている。 {E: to be hooked; caught; linked.} (出典:田村、方言:沙流)
- at 2
- アッ 【自動】①(虫や魚などが)たくさんいる/出る。 ukuran etutanne at wa ku=mokor ka koyaykus ウクラン エトゥタンネ アッ ワ クモコㇿ カ コヤイクㇱ ゆうべ蚊が多くて私は眠れなかった。(W) ②(煙や湯気が)立つ、 (光が)光る、 (においが)する。 supuya at スプヤ アッ 煙が出る。 nipeki at ニペキ アッ 光る。 húra at フラ アッ においがする。 {E: ①for there to be a lot of …(such as insects, fish, etc.). ②(for smoke, steam) to rise; (for a light) to shine; to smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- at 3
- アッ 【名】[概](所は atu(hu) アトゥ(フ))①ひも(紐)(何かについているひも)。 ②ツノザメ漁(repa レパ)をするときに使うもりの柄のうしろにつけてある haytus ハイトゥシ《イラクサの綱》。 ☆参考 ただ置いてあるだけの細いひもは ka カ、 ものをしばってつなぐ頑丈なのは tus トゥㇱ。 {E: a string; a cord.} (出典:田村、方言:沙流)
- at 4
- アッ 【名】[植物]オヒョウニレの皮。 ☆参考 厚司(attus アットゥㇱ)と呼ばれる布地を織るのに使う。 オヒョウニレは atni アッニ「オヒョウ」。〔知分類 p.165〕 {E: the bark of a type of elm tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- at 5
- アッ 【接頭】[< ar-](r が t/c の前で t になるために、 ar- がこのように発音される。) ☞ar- アㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- at a=kote wa a=suye pekor
- アッ アコテ ワ アスイェ ペコㇿ 【at a=kote wa a=suye pekor】 激しい動きの子供[比喩〕.▷アッ=綱 ア=それ コテ=つける ワ=〜て ア=人(が) スイェ=振る ペコㇿ=かのような ソンノ ク・ミッポホ モイモイケ シリ アッア・コテ ワ ア・スイェ ペコㇿ イキ=本当に私の孫の動きというものは紐をつけて振り回しているような動きをしている.*実際に孫たちの動きを見ていると,飛んだり跳ねたり走ったり,母がよく言っていたこの言葉はぴったりと思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- at'eukote
- アッエウコテ 【at-e-u-kote】 綱繋ぎ(をする).▷アッ=紐,綱 エ=それを ウ=互いに コテ=結びつける (出典:萱野、方言:沙流)
- at/atu(hu)
- アッ/アトゥ(フ) 【at/atu(hu)】 綱,(何かについている)紐,弦. ス アッ=鍋弦.サラニㇷ゚ アトゥフ トゥイ ワ イサㇺ ナ ネㇷ゚ カ オウシ ワ アヌ=袋のつるが切れてしまったから,何か継ぎ足しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atah
- アタㇵ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(8) atah (a-tah)「アタㇵ」[A]⦅白浜⦆切り身干し。 (出典:知里動物編、方言:)
- atama
- アタマ §673.ひよめき;おどりこ;だいしんもん(大顫門)(7)atama〔a-tá-ma アたマ〕[<Jap. 頭]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atanan
- アタナン 【atanan】 至らない. タパン ハワㇱ アナㇰ エアㇻキンネ ホカンパ オルㇱペ ネ アタナン ペ ネ クス ケアナサㇷ゚(ク・エアナサㇷ゚)=この話は本当に難しい話なので,至らない私ではもてあます. (出典:萱野、方言:沙流)
- atane
- アタネ 【atane】 カブの一種. タント ピヤパ ア・エユㇷ゚キㇼ ナ アタネ ピ ピヤパ コポイェ ワ アヌ=今日ヒエの種蒔きをするので,カブの種をヒエに混ぜておけ.*昭和10年代は「せんだいかぶ」ともいっていた.ヒエと混ぜて播種する. (出典:萱野、方言:沙流)
- atane
- アタネ 【名】[植物] カブ。〔知分類 p.132 センダイカブラ〕 {E: a turnip (vegetable).} (出典:田村、方言:沙流)
- atane
- アタネ §235 センダイカブラ (1) atane (a-tá-ne)「アたネ」 根 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- atane-ceppo
- アタネチェッポ 【名】[カブ・小魚][動物]トビウオ(飛魚)。(W神謡K)〔知分類になし〕 (出典:田村、方言:沙流)
- ataneceppo
- アタネチェッポ §095 サブロウ (10) atane-ceppo(a-tá-ne-čep-po)「アたネチェッポ」[<atane(仙台蕪)cep(魚)-po(指小辞)]⦅沙流⦆サブロウ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ataneraha
- アタネラハ §235 センダイカブラ (3) atane-raha (a-tá-ne-ra-ha)「アたネ・ラハ」[アタネ・の葉] 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- atanerekuci
- アタネレクチ §235 センダイカブラ (2) atane-rekuci (a-tá-ne-re-ku-ci)「アたネ・レクチ」[アタネ・の首] 茎の基部 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- atap
- アタㇷ゚ 【atap】 揺れる,ひっくり返る. アタㇷ゚チㇷ゚=ひっくり返る舟. (出典:萱野、方言:沙流)
- atarimae
- アタリマエ 【名】(割り当ての) 分(ぶん)、 もらうべきとり分、 割り当てられた仕事、 やるべき分。 tun e atarimae トゥン エ アタリマエ 二人が食べる分(=二人分の食べ物)。(S民話) tun atarimae トゥン アタリマエ 二人分。(S民話) {E: a portion; a share.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atarimaekore
- アタリマエコレ 【他動】[atarimae-kore 割り当て・与える] …に取り分を与える、 …に仕事を割り当てる、 …にこれだけは彼の仕事だというだけの仕事をあてがう。 a=atárimaekore wa a=kire アアタリマエコレ ワ アキレ 仕事の割り当てを与えてやらせる。(W) {E: to divide, portion out.…} (出典:田村、方言:沙流)
- atarimay
- アタリマイ 【名】[atarimae アタリマエ の ae アェ という母音連続が ay アイ という二重母音に発音された形。](割り当ての)分(ぶん)。 S ☞atarimae アタリマエ {E: a portion; a share.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atat
- アタッ 【atat】 開き干しのサケ. タン チュㇰ アナㇰネ チェㇷ゚ ヌウェ アン アタッ ポロンノ ア・カㇻ エアㇱカイ=今年の秋はサケがたくさんあるから,開き干しのサケをたくさん作ることができる.図2[アタッ]参考:オイシル=ほっちゃり:卵,精子を放出したあとのサケ (出典:萱野、方言:沙流)
- atat
- アタッ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(4) atat (a-tat)「アタッ」⦅幌別⦆nikeruyを作った真ん中を割いて干すもの。サケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- atatkamuy
- アタッカムイ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(12) atat-kamuy (a-tat-ka-muy)「アタッカムイ」C349ピウカI, 3 ciporもhomaも使う。 (出典:知里動物編、方言:)
- atatnika
- アタッニカ §287 シマリス:シマネズミ (11) atatnika (a-tát-ni-ka)「アたッニカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atatnike
- アタッニケ §287 シマリス:シマネズミ (10) atatnike (a-tát-ni-ke)「アたッニケ」 ⦅天塩、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atay
- アタイ 【名】[概](所は ataye(he) アタイェ(ヘ)) 値段、 代金、 値打ち。 atay sak アタイ サㇰ 値打ちがない、 役に立たない。 {E: the price; the cost.} (出典:田村、方言:沙流)
- atay/ataye(he)
- アタイ/アタイェ(ヘ) 【atay/ataye(he)】 値段,代価. アタイェヘ ハウケ=値段が安い.アタイェヘ ルイ=値段が高い.アタイェカㇻ=代価を払う.アタイェ サㇰノ=ただで,無償で. (出典:萱野、方言:沙流)
- ataye(he)
- アタイェ(ヘ) 【名】[所](概は atay アタイ)(…の)代金、 値打ち。 ataye kar アタイェ カㇻ 代を払う、 弁償する。 ataye ruy アタイェ ルイ 値段が高い。 ataye hawke アタイェ ハウケ 値段が安い。 ataye uk アタイェ ウㇰ 代金を受け取る。(S民話) {E: the price, cost (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atayehawke
- アタイェハウケ 【ataye hawke】 安い,廉価.▷アタイェ=その値 ハウケ=弱い (出典:萱野、方言:沙流)
- atayekar
- アタイェカㇻ 【ataye-kar】 払う(支払う).▷アタイェ=その値 カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- atayeruy
- アタイェルイ 【ataye ruy】 高い.▷アタイェ=その値 ルイ=強い,ひどい (出典:萱野、方言:沙流)
- atayeyupke
- アタイェユㇷ゚ケ 【ataye yupke】 高い(ひどく),高価.▷アタイェ=その値 ユㇷ゚ケ=強い (出典:萱野、方言:沙流)
- ataykor
- アタイコㇿ 【自動】[atay-kor 値段・持つ](値段が)高い。 ha! ataykor hawe! ハー! アタイコㇿ ハウェ! まあ高いねえ! (S) {E: to be expensive (in price).} (出典:田村、方言:沙流)
- ataysak
- アタイサㇰ 【自動】[atay-sak 値・がない] 値打ちがない、 何の役にも立たない。 ataysak pe! wenipokas pe! アタイサㇰ ペ! ウェニポカㇱ ペ! 能なし、 みったくなし! (悪口、「みったくない」とはみにくいこと)。(S) {E: to be worthless; useless.} (出典:田村、方言:沙流)
- atce
- アッチェ 【位名】よそ(他人の家)。 atce ta アッチェ タ よその、 そとの(家族でない)。 atce ta ku=saha アッチェ タ クサハ いとこ姉。(W) atce ta ku=kosmaci アッチェ タ クコㇱマチ 外嫁。 atce ta ku=mippoho アッチェ タ クミッポホ 外孫。 atce un アッチェ ウン よその、 親戚でない。(W) atce wa アッチェ ワ よそから、 外から(他人の家から)。 {E: another person's, a stranger's house.} (出典:田村、方言:沙流)
- atce
- アッチェ 【atce】 よそ. アッチェ タ アㇻパ・アン レウシ・アン コㇿ ク・クンネアシン ケヤイランマルイェ(ク・エヤイランマルイェ)=よそへ行って泊まると,私は小便に起きるので気が引ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- atce ta
- アッチェ タ 【atce ta】 よそで. タヌクラン エ・レウシ ルスイ シコㇿ ネ ハウェ ネ コㇿカ エ・ホクフ カ イサㇺ ラポㇰ タ アッチェ タ エ・レウシ ワ ア・イ・コイキ ヤㇰ ウェン ナ ホクレ イワㇰ=今夜お前が泊まりたいとそうは言っても,あなたの夫が留守の時によそにお前が泊まってお前が叱られると悪いので,早く帰れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atceun'utar
- アッチェウンウタㇻ 【atce-un-utar】 よその人たち. ネㇷ゚カ ア・エラナㇰペ アン ワ ヘ アッチェウンウタㇻ インネ トパハ サㇷ゚ パ ルウェ アン=何か心配事でもあったのか,よその人たちが大勢下がって行ったよ.*私の村.二風谷から言う場合,両方の隣村であるペナコリとか平取の人を指す時にはアッチェウンウタㇻとは言わない.もっと遠い所の人たちのことを言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- atceunkur
- アッチェウンクㇽ 【atce-un-kur】 他人.▷アッチェ=よそ ウン=(に)住む クㇽ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- atceunpe
- アッチェウンペ 【atce-un-pe】 よそから来た者.▷アッチェ=よそ ウン=(に)住む ペ=者 アッチェウン ペ イユタㇷ゚ オㇿワ ピㇼケㇷ゚ エイッカ ア・コオㇱコニ ヤㇰ ア・イェ=よそから来た者がパッタリから精米を盗み見つかったという話だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atci
- アッチ §015.祖母(5)atci〔át-či あッチ〕⦅タライカ⦆①祖母。②夫の母が老いた時そう呼ぶ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- atciokeura
- ヤッチオケウラ §419 (その他の鳥名) yatci-okeura (yát-či-o-kew-ra)「やッチオケウラ」[yatci(湿地)] ⦅幌別⦆方言:やちべこ (出典:知里動物編、方言:)
- atesékina
- アテセキナ 【名】[a=tesé-kina 我々が(人が)・敷物に編む・草][植物] ガマ(敷物にする草)。〔知分類 p.232 síkina〕 {E: a cattail; a reed mace, a grass for making matting etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- atkep
- アッケㇷ゚ 【自動】[at-kep オヒョウニレの皮・(樹皮)をむく] オヒョウニレの皮をむく。(S) ☆参考 オヒョウニレは atni アッニ〔知分類 p.166〕 {E: to peel, strip the bark of a kind of elm tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- atkep
- アッケㇷ゚ 【at-kep】 オヒョウの木の皮を剥ぐ.▷アッ=オヒョウの皮 ケㇷ゚=〜を剥ぐ タント シㇼピㇼカ ナ ヘタ! エン・トゥラ アッケㇷ゚・アン ヤㇰネ ウォㇿ ア・オ ナ=今日はいい天気なので,さあ! 私と一緒に行こう.オヒョウの木の皮を剥ぎ,そしてそれを沼にうるかそうよ.図3[アッケㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- Atkes
- アッケㇱ 【名】[地名] 厚岸(あっけし)。(HK) (釧路地方東南端。 もとは沼の名だった。 それは今「厚岸湖」という。) {E: a place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atketek
- アッケテㇰ 【atketek】 ホタテガイ. カンナ アトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナ アトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リンルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大時化(しけ)の後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので.集めてサラニㇷ゚に入れた.タン マタ ネ シノ ルイ レラ アㇱ ヒ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ カニ カ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ クモマレ(ク・ウモマレ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒネ ケアケア(ク・エ ア ク・エ ア)=今年の冬,大時化の後にホタテガイがたくさん波で打ち上げられ,私も行って拾い集めてきてたくさん食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- atkoci
- アッコチ 【atkoci】 魚の尾ひれ,役立たず[悪口〕. サルンクㇽ アッコチ=沙流川に住む役立たず.*私の母の実家がある門別村山門別(現在は門別町倉富)へ行くと,門別みつという人が私にアッコチと言った.役に立たないものという悪口であったと思うが,その意味はよくわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- atkoci
- アッコチ 【名】[概(?)/所(?)](所は atkocike アッコチケ とも)[< at-kot-(h)i ひも(が)・ついている・ところ][動物](魚の)尾びれ。 cep atkoci チェㇷ゚ アッコチ 魚の尾びれ。 ☆参考 所属形のような形だが、 他の概念形の語と一緒に出てきた。 ☞sar サㇻ 2 〔知分類 p.77(金577 魚の尾 アチコチ)〕 {E: a tail, fin (of a fish)} (出典:田村、方言:沙流)
- atkocike
- アッコチケ 【名】[所](概は atkoci (?)/atkot(?) アッコチ(?)/アッコッ(?))[動物](その魚)の尾。 (出典:田村、方言:沙流)
- atkor(kamuy)
- アッコㇿ(カムイ) §258 タコ (5) atkor(kamuy) (at-kor)「アッコㇿ(カムイ)」 ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atkorkamuy
- アッコㇿカムイ §258 タコ (2) at-kor-kamuy (at-kor-ka-muy)「アッコㇿカムイ」 ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atkorkamuy
- アッコㇿカムイ §258 タコ (6) atkor-kamuy (at-kor-ka-muy)「アッコㇿカムイ」 ⦅虻田⦆舟も沈めるような大きなタコ (出典:知里動物編、方言:)
- atkorkamuy
- アッコㇿカムイ 【名】[at-kor-kamuy ひも・を持っている・神][動物] タコの王(舟をひっくりかえすほど大きい)。(S) ☆参考 通常のタコは atuinne アトゥインネ。〔知分類 P132〕 (出典:田村、方言:沙流)
- atkorkamuy
- アッコㇿカムイ 【at-kor-kamuy】 タコ. レポイラマンテ・アン クス チㇷ゚ ア・オ ワ アㇻパアナクス(アㇻパ・アン アクス) アッコㇿカムイ シプステㇰテㇰ ヤニ ア・イ・ライケ=沖漁をすると思って舟に乗って沖へ出ると,タコがさっと浮き上がって来て危なく私は殺されそうになった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- atkot(c-i)
- アッコッ §150.お(尾)(8)魚の尾 atkot(c-i)〔át-kot あッコッ〕[<at(魚を背割りにした半身)+kot(着いている)+i(所);魚を背割りにする時は尾の所だけ繋がったままに残して半身ずつに切り裂くのでそう名ずけたか]⦅イブリ、ヒダカ西⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atkotkamuy
- アッコㇿカムイ §258 タコ (8) atkot-kamuy (at-kor-ka-muy)「アッコㇿカムイ」 ⦅穂別、礼文華(タコの大将)、長万部(タコの大将)⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atkoype
- アッコイペ 【自動(?)】[at-ko-ipe 紐/糸・と共に・魚漁をする](?) [他方言] 沖の漁をする。 ☆参考 沙流では haynaari ハイナアリ《延縄(はえなわ)をしかける、 糸から針をつけて置いて歩く》と言う。(S) {E: to fish offshore.} (出典:田村、方言:沙流)
- Atma
- アッマ 【名】[地名]厚真(あずま)。(S) {E: a place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- atni
- アッニ 【名】[at-ni オヒョウニレの樹皮(厚司の材料)・木][植物] オヒョウニレの木。 ☆参考 皮を厚司(あつし)の材料にする。(S) 厚司は attus アットゥㇱ。 〔知分類 p.165 茎〕 {E: a type of elm tree.}-atpa アッパ 2【接尾】[< at-pa (?)・(複数語尾)](他動詞語幹などに接尾して、 激しく、 大きい動作で、 一度にたくさん、 などの意味を添えて他動詞をつくる。 ☆参考 複数語尾の役割を含んでおり、 これが接尾してできた他動詞は、 たいてい複数形の意味を持つが、 単数形と対になっているわけではない。 この接尾辞を除いた部分が他動詞語幹として存在するとも限らない。 つまり、 この接尾辞のついた形しか存在しない場合もある。 たとえば askoretatpa アㇱコレタッパ わしづかみにつかみとる。)esissuye エシスイェ…を腕全体で振る;esisuyatpa エシスヤッパ…を腕全体で急激に振る。 (出典:田村、方言:沙流)
- atni
- アッニ §297 オヒョウ オヒョウニレ (2) at-ni (át-ni)「あッニ」[atを取る木] 茎 ⦅全北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- atni
- アッニ 【at-ni】 オヒョウ(ダモ).▷アッ=オヒョウの木の皮 ニ=木 タアン チクニ アッニ ソモ ネ ウン? ソモ ソモ アッニハㇺ アナㇰネ ハㇺ エトゥㇷ゚シケ ペッペッケ クス ア・エラマン ペ ネ ワ=この木はオヒョウの木ではないのかい? 違う違う.オヒョウの木の葉は先の方が裂けたようになっているから,見分けることができるものだ.*アカダモ(チキサニ).アオダモ(イワニ),ヤチダモ(ピンニ)など,日本語でおしまいの方にダモという言い方の木があるもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- atopok(-i)
- アトポㇰ §842.わき;わきのした(12)ato-pok(-i)〔á-to-pok あトポㇰ〕⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atopokhurayukke
- アトポㇰフラユッケ §843.わきが[がくさい](4)わきががくさい atopok-hura-yukke〔á-to-pok|Fú-ra-juk-ke あトポㇰ・ふラユッケ〕[atopok(わきのした)+hura(臭)+yukke(=yupke強い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atopoknuma
- アトポㇰヌマ §844.わきのしたの毛;わきげ(腋毛)(2)atopok-numa〔á-to-pok-nu-ma あトポㇰヌマ〕[わきのした・毛]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atoyeporo
- アトイェポロ §105 ホヤ(海鞘類) (3) atoyeporo(a-tó-ye-po-ro)「アとイェポロ」[<attoyeporo<ar(全く)tohe(その乳房)poro(大きい)]⦅富内⦆(マクラボヤ?)⦅富内⦆〔土資28〕 (出典:知里動物編、方言:)
- atpa 1
- アッパ 【位名】[概](所は atpake(he) アッパケ(ヘ)) [at-pa (?)・上(かみ)] 初め、 始まり。 nepki atpa wano nepki a=okére pakno nepki=an kor easir pirka p ne na ネㇷ゚キ アッパ ワノ ネㇷ゚キ アオケレ パㇰノ ネㇷ゚キアン コㇿ エアシㇼ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 仕事の始めから仕事が終わるまで働かなければいけないよ。(S) {E: the start; the beginning.} (出典:田村、方言:沙流)
- atpake
- アッパケ 【atpake】 初め,最初,先頭. エ・コㇿ ウウェペケㇾ アッパケ ワノ イェ ワ エン・ヌレ=お前の昔話を初めから言って私に聞かせて.アイヌ アッパケ エアㇷ゚カㇱ=人の先に立って歩く.アイヌ アッパケ ア・エホリッパ シンナ トリ ネ シンナ チカㇷ゚ ネ ア・イ・ヌカㇻ カネ=人々の先頭になって私は踊り,別な鳥として異彩を放つ私を皆は見ている(ユカㇻの中でポンヤウンペの恋人が目立っている様子). (出典:萱野、方言:沙流)
- atpake ta
- アッパケ タ 【atpake ta】 最初に,初めから. チ・コㇿ イヨルンクㇽ アッパケ タ アナㇰネ ネㇷ゚キ ㇷ゚ ネ ア ㇷ゚ タㇷ゚ ウフナㇰ アナㇰネ ホッケ ワ パテㇰ アン=私の所の召使いは最初にはよく働いたのに,この頃では寝てばかりいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- atpake wano
- アッパケ ワノ 【atpake wano】 最初から. タパン イチャン アナㇰネ アッパケ ワノ コルウヌ(ク・オルウヌ) ウㇱケ ネ ナ イテキ エㇰ ヤン=この産卵床(俗にほりともいうサケの卵を産む場所)は最初から私が知っていた所なので,来ないでくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atpake(he)
- アッパケ(ヘ) 【名】[所](概は atpa アッパ)(その)最初。 atpake ta アッパケ タ 最初に。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atpaketapo
- アッパケタポ §021.子(10)atpake-ta-po〔át-pa-ke-ta-po あッパケタポ〕⦅クッシャロ⦆はつご(初子)。[atpake(先頭)+ta(の)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- atpaketapokor
- アッパケタポコㇿ §352.産―はつぎん;ういざん;初産atpaketa-pokor〔át-pa-ke-ta|pó-kor あッパケタ・ぽコㇿ〕[atpake(先頭)+ta(に)+po(子)+kor(持つ)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- attaktakse
- アッタㇰタㇰセ 【自動】[ar-taktakse 全く・塊状(球状)である] まん丸(球)である(=ar-taktakse アㇻタㇰタㇰセ)。 {E: to be round; spheril.} (出典:田村、方言:沙流)
- attaraye(a-)
- アッタライェ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(11)意識を全く失う attaraye(a-)〔át-ta-ra-je あッタライェ〕[<ar(全く)+ta(うつつの状態、意識〔を〕)+raye(押しやる)]⦅ホロべツ,サル―ユ研Ⅱ, p.466⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atte
- アッテ 【他動】[at-te 掛かる・させる] ①…を掛ける(炉かぎに鍋を、 壁の釘にものをなど)。 su atte ス アッテ 鍋を(火に、 つまり炉かぎに)かける。 ipe oka an kor nani suy kanna su atte wa イペ オカ アン コㇿ ナニ スイ カンナ ス アッテ ワ (姉は)食事が終わるとすぐにまたもう一度鍋を火にかけて。(W民話) denwa k=atte wa デンワ カッテ ワ 私は電話をかけて(日本語からの直訳表現、 昔は電話はなかった)。(KM) ②[慣用句]yayutarpa yayutarkes atte ヤユタㇻパ ヤユタㇻケㇱ アッテ (村長(むらおさ)が)村人を上下の差別なくかわいがる(☞yayutarpa ヤユタㇻパ、 yayutarkes ヤユタㇻケㇱ )。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atte 1
- アッテ 【atte】 ①掛ける,吊る(紐などで吊り下げる). トアン タ アッテ=あそこへ掛けろ.エ・コㇿ サラニㇷ゚ チセトゥマㇺ タ アッテ ワ アヌ=お前の持っている袋を家の壁にかけておけ.イヨーハイ! イカッウェンテ クス ヤイトゥㇱ アッテ ヤㇰ ア・イェ ア・シトマ オルㇱペ ネ ワ=いやー大変なことだ!面汚しさせるために首吊り自殺したそうだ.恐ろしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atte 2
- アッテ 【atte】 ②立てる. エ・コㇿ トンカ チセトゥマㇺ エコパㇱ アッテ ワ アヌ=お前の鍬を家の壁へ寄りかけて立てて置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- attekani
- アッテカニ 【他動】[ar-tek-ani 片方の・手・…を持つ] …を片手で持つ/持ち運ぶ。 {E: to hold something in one hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- attem
- アッテㇺ 【名】[ar-tem 片方の・一ひろ](長さの単位)手を横にのばして体の中心から手の先までの長さ(3尺=約90センチ)。 attem pakno an senkaki アッテㇺ パㇰノ アン センカキ 3尺(90センチ)ほどある布。(S) {E: a unit of length; the length of one's outstretched arms (about 1 metre.)} (出典:田村、方言:沙流)
- attem
- アッテㇺ 【ar-tem】 半尋(はんひろ).(尋=両手を左右に広げた時の,一方の指先から他方の指先までの距離).▷アラ=半,片 テㇺ=腕,両腕,手,尋 ホクレ アㇻパ ワ アッテㇺ パㇰノ ハㇻキカ コㇿ ワ エㇰ=早く行って,半尋ほどの長さのシナ縄を持って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- attem
- アッテㇺ §538.手ばかり(2)半ひろ at-tem〔あッテㇺ〕[<ar(半分の)+tem(↑)]⦅H. S. K.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- attem'eretem
- アッテㇺエレテㇺ 【ar-tem-e-re-tem】 二尋半.▷アㇻ=半 テㇺ=尋 エ=それで レ=三つの テㇺ=尋 →あと半尋で三尋→二尋半 メノコウㇷ゚ソロクッ アナㇰネ アッテㇺエレテㇺ パㇰノ タンネノ ア・オㇱケ ㇷ゚ ネ ナ=女の懐紐は二尋半の長さに編むものだよ.*シネテㇺ=一尋.一尋のことをテㇺパㇰノともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- atterek(-i)
- アッテレㇰ §642.ひげ(髭)(5)長く垂れ下っているあごひげ atte-rek(-i)〔át-te-rek あッテ・レㇰ〕[atte(懸けてある)+rek(ひげ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atteynemosir
- アッテイネモシㇼ 【ar-teyne-mosir】 奈落.▷アㇻ=全く テイネ=濡れた モシㇼ=大地 イノンチㇼ ウェンカムイ アナㇰネ イレスカムイ オロワノ アッテイネモシㇼ ア・コキル ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワ=人を呪うような悪い神は,火の神様から奈落へ向けて行かされるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- attomsama
- アットㇺサマ 【ar-tom-sama】 〜まで,〜ヘ.▷アㇻ=全く トㇺ=方 サマ=〜の側 →まっただなかに,真っ直ぐに,ひたむきに〜をめざして キマテㇰ カ タ ラムトゥナㇱ カムイ ルコㇿ カムイ アットㇺサマ ア・イタㇰエチュー=危急の時は,気の早い神,便所の神まで言葉を押しいれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- attomsama emawrari
- アットㇺサマ エマウラリ 【連他動】[ar-tom-sama e-maw-rari 全く・まっすぐ当たる正面のまん中・の側・で・息・を押える] …に忠実に従う。 tap nispa ne wa usa yaypuni ki wa oka rok pe tane anak eci=áttomsama emawrari nispa katkemat eci=né kuni p kusu タㇷ゚ ニㇱパ ネ ワ ウサ ヤイプニ キ ワ オカ ロㇰ ペ タネ アナㇰ エチアットㇺサマ エマウラリ ニㇱパ カッケマッ エチネ クニㇷ゚ クス 今まで金持ちでいろいろいばってあなた方を見下していた者たちが今はあなた方に忠実に従うようになるので。(W民話) {E: to faithfully follow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- attomsama tomo kokanu
- アットㇺサマ トモ コカヌ 【連他動】[ar-tom-sama tomo kokanu 全く・まっすぐ当たる正面のまん中・の側(所属形)・まっすぐ当たる正面のまん中(所属形)・を傾聴する] よく言うことを聞いて言われたとおりにする。 i=attomsama tomo kokanu kamuy patek ta uwekarpa ruwe ne イアットㇺサマ トモ コカヌ カムイ パテㇰ タ ウウェカㇻパ ルウェ ネ 私の言うことをよく聞いてそのとおりにする神ばかりがここに集まっているのだ。(W神謡語り) {E: to do without question; to do faithfully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atturere
- アットゥレレ 【ar-turere】 半身:1匹の魚の半分. ポン チェㇷ゚ ネ コㇿカ アットゥレレ ポカ エ・コㇿ ウナㇻペ コヤニ ワ エㇰ=小さいサケだけれど,半身ばかりでもお前の伯母に持って行って来い.*父は私にそう言いながらサケの半身の半分を自分の姉,そして私の伯母であるウモシマテㇰヘ持たせた. (出典:萱野、方言:沙流)
- atturi
- アットゥリ 【at-turi】 厚司の糸を伸ばす.▷アッ=オヒョウの皮 トゥリ=(を)伸ばす カットゥリ(ク・アットゥリ) コㇿ カナ(ク・アン ア) コㇿカ アㇱカ ポンノ ハイタ ナ エ・コㇿ チキ エネルサ(エン・エルサ)=私は厚司の糸を伸ばしていたが,縦糸が少し足りなくなったので,お前が持っていたら貸してくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- attus
- アットゥㇱ 【<at-rus】 オヒョウの木の皮の織物,着物,厚司. ←アッルㇱ(ニレ皮・衣) (出典:萱野、方言:沙流)
- attus
- アットゥㇱ 【名】[at-tus オヒョウニレの皮・綱](?) 厚司(あつし)。 ☆参考 オヒョウニレの木(atni アッニ)の皮(at アッ)の繊維で織った布。 昔はこれで着物をつくった。 いま残っている昔の樹皮性の衣服の大部分はこれでつくられたものらしい。 いまでもこれを織っている人もいるが、 材料が手に入りにくく、 販売用・展示用には代わりに nipes ニペㇱ (シナの木の皮)が多く使われる。 {E: material woven from bark-fibre.} (出典:田村、方言:沙流)
- attus'amip
- アットゥㇱアミㇷ゚ 【attus amip】 厚司の着物:アッニ(オヒョウの木)の皮で作る. 図5[アットゥㇱアミㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- attuskarpe
- アットゥㇱカㇻペ 【attuskar-pe】 機織り機(イシタイキ参照).▷アットゥㇱ=厚司 カㇻ=(を)作る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- attuskut
- アットゥㇱクッ 【at-tus-kut】 厚司帯.▷アットゥㇱ=厚司 クッ=帯 図6[アットゥㇱクッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- attuspera
- アットゥㇱペラ 【at-tus-pera】 機織り箆(べら):機織り用の箆.▷アットゥㇱ=厚司 ペラ=箆 (出典:萱野、方言:沙流)
- attuypaatat
- アットゥイパアタッ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(9) at-tuypa-atat (at-tuy-pa-a-tat)「アットゥイパアタッ」素干魚の半分。 (出典:知里動物編、方言:)
- atu
- アトゥ 【atu】 吐く,嘔吐する. イペ ア イペ ア アイーネ ラコㇿ ワ ヘ アトゥ コㇿ アン ナ ワッカ コㇿ ワ アㇻパ クレ ワ エㇰ=食べて食べて,そうして食べすぎたのか,ヘどを吐いているから,水を持って行って飲ませてこい.ア・ミッポホ レクチイユン ワ ライキマテㇰ・アン.アウン フチ イコトゥナㇱ ネユンネユン ア・カㇻ アイネ アトゥ クスケライ ア・シㇰヌレ=私の孫が喉に物をつまらせて私は死ぬほど驚いた.隣の婆さんが素早く助けに来て,いろいろと手当てをして吐かせたお陰で助けられた[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- atu 1
- アトゥ 【自動】吐く(胃袋の中のものを吐く)(「へどかやす」)。 iyoski wa atu okake icakkere イヨㇱキ ワ アトゥ オカケ イチャッケレ (彼が)酔って吐いたあとが汚い。(W) ipe ewen wa atu kor an イペ エウェン マ アトゥ コㇿ アン (彼は)食べ物にあたって吐いている。(W) ☆参考 他動詞は eatu エアトゥ…を吐く。 ☆参考 動物が吐くことは akur アクㇽ。 ☆参考 口の中のものをペッと吐き出すことは ewar エワㇻ。 {E: to vomit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atu(-an)
- アトゥ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](1)へどをはく atu(-an)〔a-tú アとぅ〕[at(口をあけて吐く音)+-u(動詞化語尾)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atu(hu) 2
- アトゥ(フ) 【名】[所](概は at アッ)(…の)ひも(つけてあるひも)。 ponno en=tere, atuhu ku=kar kusu ne na ポンノ エンテレ、 アトゥフ クカㇻ クス ネ ナ ちょっと待って、 鼻緒(はなお)をすげるから。(S) ku=kor toke atuhu soske kor an クコッ トケ アトゥフ ソㇱケ コラン 私の時計のバンド(この場合、 皮製の)がはがれてきている。(W) {E: a string, a cord of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuhu
- アトゥフ 【atuhu】 鉉.なべ,土瓶,などの上に弓形に渡してある線,スアトゥフ(鍋鉉).(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- atuinne
- アトゥインネ 【名】[atu-inne そのひも・多い][動物] タコ。 {E: an octopus.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuiseppa
- アトゥイセッパ §109 ハスノハカシパンの類 (1) atui-seppa(a-tui-sep-pa)「アトゥイセッパ」ハスノハガイ Cake-urchin. Echinarachnius mirabilis BARN. Keyhole-urchin. Laganum decagonale (de BLAINVILLE). (出典:知里動物編、方言:)
- atuita
- アトゥイタ 【atuita】 100. *シネホッ=20,トゥホッ=40,レホッ=60,イネホッ=80,アシㇰネホッ=20が5つ,100.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- atunaw
- アトゥナウ §258 タコ (1) atunaw (a-tu-naw)「アトゥナウ」 ⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atupok hura yukke
- アトゥポㇰ フラ ユッケ §843.わきが[がくさい](5)わきががくさい atupok hura yukke〔á-tu-pok|Fú-ra-yuk-ke あトゥポㇰ・ふラ・ユッケ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aturusuyran(an-)koro
- アトゥルスイランコロ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](3)胸がむかむかする;吐き気を催す atu-rusuy-ran-(an-)koro〔a-tú-ru-suǐ-raŋ-ko-ro アとぅ・ルスイ・ラン・コロ〕[atu(吐き)+rusuy(たい)+ran(<ram 心を)+koro(<kor 持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atusa
- アトゥサ §599.はだか(裸)[である](1)atusa〔a-tú-sa アとぅサ〕[<attusak<ar(全く)+rus(衣)+sak(もっていない)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atusa
- アトゥサ 【自動】はだか(裸)である、 (けものの場合)毛がない。 {E: to be naked.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atusa
- アトゥサ 【atusa】 裸(になっている). ポンペ アトゥサ ノ ホユプ コㇿ アン ワ.ネンカネ オㇺケカㇻ ナ ホクレ イミレ=子供が裸で走っているよ.もしものこと風邪でもひくといけないから,早く着物を着せろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atusa-íkonpap
- アトゥサイコンパㇷ゚ 【名】[atusa-íkonpap はだかである・毛虫][動物] イモムシ、 アオムシの類。 ☆参考 毛虫のような形の虫で毛のないものを言う。 ☞íkonpap イコンパㇷ゚ {E: a green caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- atusare
- アトゥサレ 【他動】[自動使役][atusa-re はだかになる・させる] はだかにする。 ☞atusa アトゥサ {E: to make naked.} (出典:田村、方言:沙流)
- atusi
- アトゥシ 【他動】[at-usi ひも・を…につける](人)に縄をかける。 {E: to tie (up) someone with rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- atuspa
- アトゥㇱパ 【atuspa】 裸(になっている)〔複〕. ヤイカタ アナㇰネ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ソモ ネ コㇿカ テエータ パウチコㇿペ アトゥㇱパ ワ ホユッパ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=私自身の目で見たものではないけれど,ずうっと昔に淫乱集団が裸で走っていたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atuspa
- アトゥㇱパ §599.はだか(裸)[である](2)atuspa〔a-túš-pa アとぅㇱパ〕[atusa の複数形]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atuy
- アトゥイ 【atuy】 海. (出典:萱野、方言:沙流)
- atuy
- アトゥイ 【名】海。 atuy ka ta アトゥイ カ タ 海の上に、 沖の方に。 atuy or un cep アトゥヨルン チェㇷ゚ 海の魚。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuy ka(si)
- アトゥイ カ(シ) 【atuy ka(si)】 海上. (出典:萱野、方言:沙流)
- atuy kurka(si)
- アトゥイ クㇽカ(シ) 【atuy kurka(si)】 海の表.▷アトゥイ=海 クㇽカ=(表面一帯に)上 (出典:萱野、方言:沙流)
- atuy or un yáoskep
- アトゥヨルン ヤオㇱケㇷ゚ 【名】[atuy-orun- yaoskep 海・の・クモ][動物] カニ。 ☆参考 amuspe アムㇱペ が本名でこれは別名。 {E: the sea; the ocean.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuyci
- アトゥイチ §211 ゴカイ (5) atuy-ci (a-túy-ci)「アとゥイチ」[atuy(海)ci(陰茎)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuyci
- アトゥイチ §224 マテガイ、カミソリガイ(方言) (1) atuy-ci (atúy-ci)「アとゥイチ」[<atuy(海)ci(陰茎)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuycicar
- アトゥイチチャㇻ 【名】「言葉はあるがどこだか知らない。」 (S) (出典:田村、方言:沙流)
- atuyekot(-an)
- アトゥイェコッ §389.しぬ(死ぬ)(58)海で変死する atuy-e-kot(-an)〔a-túǐ-e-kot アとぅイェコッ〕[海・で・死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atuyesaman
- アトゥイエサマン §274 ラッコ (1) atuy-esaman (a-túy-e-sa-man)「アとゥイエサマン」[<atuy(海)esaman(カワウソ)] ⦅白老、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuyesinka
- アトゥイェシンカ §681.ふなよい(舟酔)(2)atuy-e-sinka〔a-tú-je-šiŋ-ka アとぅイェシンカ〕[atuy(海)+-e-(で)+sinka(疲れる)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atuyetor
- アトゥイエトㇿ §263 クラゲ (1) atuy-etor (a-túy-e-tor)「アとゥイエトㇿ」[<atuy(海)etor(鼻汁)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuykom
- アトゥイコㇺ §471 シャコ (1) atuy-kom (a-tuy-kom)「アトゥイコㇺ」 ⦅B⦆mantis-shrimp, A kind of Stomatopoda, Squilla affinis BERTHOLD. (出典:知里動物編、方言:)
- atuykorekasi
- アトゥイコㇿエカシ §420 カメ (4) atuy-kor-ekasi (a-túy-kor-e-ka-si)「アとゥイコㇿエカシ」[<海を・所有する・翁] ⦅幌別、沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- atuykorkamuy
- アトゥイコㇿカムイ §420 カメ (3) atuy-kor-kamuy (a-túy-kor-ka-muy)「アとゥイコㇿカムイ」[<海を・所有する・神] ⦅穂別⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- atuykorokamuy
- アトゥイコロカムイ §295 サカマタ;シャチ (5) atuykorokamuy (a-túy-ko-ro-ka-muy)「アとゥイコロカムイ」[<atuy-kor-kamuy(海を・支配する・神)] ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuykunkamuy
- アトゥイクンカムイ §278 あざらし (2) atuykunkamuy (a-túy-kun-ka-muy)「アとゥイクンカムイ」[<atuy(海を)kor(所有する・支配する)kamuy(神)] ⦅白浦⦆アザラシの神名 (出典:知里動物編、方言:)
- atuyoruncep
- アトゥイオルンチェㇷ゚、アトゥヨルンチェㇷ゚、 §067 サケ あきあじ、あきやじ 海(1) atuyorun-cep (a-túy-o-run-čep)「アとぅイオルンチェㇷ゚、アとぅヨルンチェㇷ゚、」[<atuy(海)or(中)un(にいる)cep(魚)]海にいるサケ。いわゆる白毛。⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuysam
- アトゥイサㇺ 【atuy-sam】 海辺,海岸.▷アトゥイ=海 サㇺ=側,そば (出典:萱野、方言:沙流)
- atuysimpuy
- アトゥイシンプイ 【atuy simpuy】 渦潮.▷アトゥイ=海(の) シンプイ=泉 (出典:萱野、方言:沙流)
- atuyso
- アトゥイソ 【名】[atuy-so 海・広がりを持つ所] (直訳すると)海原=沖の方。 atuyso ka ta アトゥイソ カ タ 沖の方に、 海外に。 atuyso ka wa アトゥイソ カ ワ 沖の方から、 海外から。 ☆参考 rep レㇷ゚ 沖。 {E: the ocean.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuyta
- アトゥイタ 【名】[数名詞] 「大きい数を表す語だが、 正確にいくつを言うのかわからない。 十(?)、 四十(?)、 二百(?)。」 (W)〔久辞典95 atuita 獣10匹〕 {E: term for a large number (exact number unclear).} (出典:田村、方言:沙流)
- atuytomotuye
- アトゥイトモトゥイェ 【atuy-tomotuye】 海を渡る.▷アトゥイ=海 トモトゥイェ=(を)横断する,横切る,渡って行く (出典:萱野、方言:沙流)
- atuyukururpe
- アトゥイウクルㇽペ §004 マアナゴ(はも) (3) atuy-ukururpe (a-túy-u-ku-rur-pe)「アとゥイウクルㇽペ」[<海・うなぎ] ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- atuyutka
- アトゥユッカ 【名】[atuy-utka 海・(?)]海峡。 {E: a channel; a strait.} (出典:田村、方言:沙流)
- at→ar
- アッ→アㇻ →アㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- auntokompone
- アウントコンポネ §281.くるぶし(踝)(6)内くるぶし aun-tokompone〔a-ún-to-kom-po-ne アうントコンポネ〕[aun(<aw-un 内・の…)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ausni
- アウㇱニ §123 タラノキ (3) aus-ni (a-ús-ni)「アうㇱニ」[<ay-us-ni とげ・多くある・木] 茎 ⦅荻伏、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ausnino
- アウㇱニノ §108 うに類 (2) aus-nino(a-ús-ni-no)「アうㇱニノ」[<ay-us-nino]⦅様似⦆キタムラサキウニ;ノナ(方言) (出典:知里動物編、方言:)
- auwa
- アウワ §351 ホオジロガモ (7) auwa (a-u-wa)「アウワ」 ⦅B⦆ホオジロガモ。Golden-eye. Fuligula clangula. (出典:知里動物編、方言:)
- aw
- アウ 【aw】 イカ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aw
- アウ 【aw】 屋内,家の中,内. ソイ タ アン イナウ アウナライェ=外にある御幣を家の中に入れた.←→ソイなど (出典:萱野、方言:沙流)
- aw 1
- アウ 【名】[動物] イカ。 {E: a cuttlefish; a squid.} (出典:田村、方言:沙流)
- aw 2
- アウ 【名】隣、 南隣り。 aw ta アウ タ 隣りに、 隣りの、 南隣りの。 aw un utar アウン ウタㇻ 隣りの人々。 {E: next (to).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aw 3
- アウ 【名詞語根】(語構成の要素として)家の中。 ☆対語 soy ソイ 外。 {E: within a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aw 4
- アウ 【名詞語根】(語構成の要素として)角(つの)。 ☆参考 独立の名詞としては kiraw キラウ が使われる。 (出典:田村、方言:沙流)
- aw(-e)
- アウ §572.のどちんこ;のどびこ;けんようすい(懸壅垂)(3)aw(-e)〔áŭ あウ〕[舌]⦅オシャマンベ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aw(-e-he)
- アウ §377.した(舌)(2)aw(-e、-he)〔áŭ あウ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aw(-eH-heS)
- アウ(エㇸヘㇱ §307.こえ(声)(2)aw(-e[H.];-he[S.])〔áŭ あウ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aw/awe(he)
- アウ/アウェ(ヘ) 【aw/awe(he)】 股(また),木の股,川の股,鹿の角の股などが二股や三股に太く別れたもの.*特にきれいに三股に別れている樹木で股の部分に苔が生えていないものは神の休む場所と言われ,伐採してはいけないとされる.苔が生えていれば神がいないものとみなし伐採してもよい. ニアウ=木の枝.キラウ(キㇼアウ)=骨の枝=角.ペタウ(ペッアウ)=川の枝=枝川. (出典:萱野、方言:沙流)
- awa
- アワ 【a wa】 〜たよ.行ったよ,来たよの「たよ」に相当する過去形. テ タ シノッ コㇿ アナ(アン ア) コㇿカ タㇷ゚ アㇻパ ア ワ=ここで遊んでいたけれど今行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- awa
- アワ 【接】[a-wa …した・…して] …して、 …したが(「…したけ」)(一つのことを述べ終わり、 それを前置きとしてこれから話が展開することを示す。 ややフォーマルな表現で、 きちんとした会話や伝説、 昔話、 叙事詩などで使われる) 。 hetopo horka siknu awa asirikinne montumu kasi mosma kur kem a=o wa ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ アワ アシリキンネ モントゥム カシ モㇱマ クㇽ ケㇺ アオ ワ またふたたび息を吹き返したが、 新たに他の人の血を輸血されて…。(W会話) ☆参考 hike ヒケ …したが(軽い前置き)。 ☞hike ヒケ ③。 korka コㇿカ けれども(逆説)。 akus(u) アクㇱ/アクス …すると。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- awanki
- アワンキ 【awanki】 扇. シㇼセセㇰ ヒ タ アナㇰネ タアン アワンキ アニ ク・ヤイパㇻパル コㇿ カン(ク・アン) ルウェ ネ ワー=暑い時にはこの扇で自分自身をあおぎながらいるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- awkesunponi
- アウケスンポニ §384.舌の骨、舌骨(1)aw-kes-un-poni〔áŭ-ke-sum-po-ni あウケスンポニ〕[aw(舌)+kes(下端)+un(の)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- awna
- アウナ 【位名】[aw-na (家の)内・の方] 内側。 apa awna wa ku=kuwa k=ánu アパ アウナ ワ ククワ カヌ 私は戸口の内側に私の杖を置いた。(S) {E: the inside; the interior.} (出典:田村、方言:沙流)
- awna(ke)
- アウナ(ケ) 【/awna(ke)】 中,内側. (出典:萱野、方言:沙流)
- awnake
- アウナケ 【位名】[所](概は awna アウナ)その内側、 内側の方。 cise awnake チセ アウナケ 家の内側。(S) {E: the interior; the inside.} (出典:田村、方言:沙流)
- awnaraye
- アウナライェ 【awna-raye】 内側へ入る. (出典:萱野、方言:沙流)
- awokoyma(-an)
- アウォコイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](1)awokoyma(-an)〔a-wó-koǐ-ma アうぉコイマ〕[<aw(内)+o(で)+okuy-ma(小便する)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aworun
- アオルン 【間投】[< a-wor-un (間投)・水の中・へ](Erum or ta エルㇺ オッタ《襟裳岬で》の折り返し。) ☆参考 子どもが水中のシャチに取られる話だから、 この折り返しはそのことを象徴的に表しているのだろう。 (出典:田村、方言:沙流)
- awosma
- アウオㇱマ 【自動】[aw-osma 家の中・に突進する] 家の中へとびこむ/かけこむ/サッと入ってしまう。 {E: to run, rush into a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- awoterke
- アウォテㇾケ 【aw-o-terke】 人が家の中へ飛び込んでくる. ▷アゥ=家の中 ウォ=それ テㇾケ=跳ぶ *ネㇷ゚ ワアンペ エラムトゥイ クス ソシウンアチャポ アウォテㇾケ=何に驚いたのか,右隣の家のおじさんが飛び込んで来た.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- awpone
- アウポネ 【名】[aw-pone イカ・骨][動物]イカの背中の骨状のもの。 (出典:田村、方言:沙流)
- awta
- アウタ 【aw ta】 隣に. エ・オナハ アウタ アン ワ=お前のお父さんは隣にいるよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- awtarakamuy
- サウタラカムイ §413 (その他の鳥名) sawtarakamuy (sáw-ta-ra-ka-muy)「さウタラカムイ」[<sap(群れをなして、浜辺へ出てくる)utar(連中)kamuy(神)?] ⦅美幌⦆[=payekay-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- awun utar
- アウンウタㇻ 【aw-un utar】 隣人.▷アウ=内 ウン=〜の,〜に住む ウタㇻ=仲間たち (出典:萱野、方言:沙流)
- awun-mimtar
- アウンミㇺタㇻ 【名】[aw-un-mimtar 家の中・の・庭]土間(sem セㇺ から入ってすぐの、 いろりより西の、 rútomunki ルトムンキ《土間敷き》のある所)。(S) ☆対語 soyun-mimtar ソユンミㇺタㇻ 外庭、 ごみすてば。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- awuncise
- アウンチセ 【aw-un cise】 隣の家. (出典:萱野、方言:沙流)
- awunkur
- アウンクㇽ 【aw-un kur】 隣の人.▷アウ=隣 ウン=〜の,〜に住む クㇽ=人 アウンクㇽ アン ヤ アㇻパ ヌカㇻ ワ エㇰ!=隣の人がいるかどうか行って見て来い! (出典:萱野、方言:沙流)
- Awunmosir
- アウンモシㇼ 【名】[aw-un-mosir 隣り・の・国][地名] 青森。 {E: a place name: Aomori.} (出典:田村、方言:沙流)
- awuntonpi
- アウントンピ 【名】[aw-un-tonpi 家の中・の・光るもの] [雅]「たちび」。(S)(燃えている火のことか。 「たきび」(=いろりの火)の誤記か。) ☆対語 rikomatonpi リコマトンピ 空の太陽。 (出典:田村、方言:沙流)
- ay
- アイ 【名】[概](所は aye(he) アイェ(ヘ)) ①矢。 ②[植物](木や草の)とげ。 ③[植物](穀物の)のぎ。 ④(文様の)とがった形。〔知分類 p.264 刺、 刺毛、 毛・毛茸〕 {E: ①an arrow. ②a thorn. ③an arista (of a cereal).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ay'eymekkur
- アイエイメㇰクㇽ 【ay-e-imek-kur】 矢を配る人. ▷アイ=矢 エイメㇰ=配る クㇽ=人 *イヨマンテ(熊送り)の時にヘペㇾアイ(俗に花矢)という矢を男の子に配って歩く人.最初の1本目は熊を養っていた家の子供か孫に渡し,熊の頭に射ることのないようにと注意しながら手渡しする.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ay'op
- アイオㇷ゚ 【ay-op】 矢を入れる物. ▷アイ=矢 オ=入れる ㇷ゚=物 *別の言い方ではカレピンキというが,作る材料はガマ草で編んだ袋である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ay'us
- アイウㇱ 【ay-us】 とげが刺さる.▷アイ=矢,とげ ウㇱ=つく ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アクス ク・テケヘ アイウㇱ=私は山に行って,手にとげが刺さった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ay(-e
- アイ(エ §544.とげ(刺)(1)ay(-e〔H.〕;-he〔S.〕)〔áǐ あイ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- áy-ay
- アイアイ/アヤイ 【名】[幼] 人形、 赤ちゃん。 ku=kor áy-ay kakka クコㇿ アイアイ カッカ [幼]私の赤ちゃんおんぶ(人形をおんぶする)。(S) unarpe, áyay en=kayre ウナㇻペ、 アヤイ エンカイレ おばさん、 赤ちゃんをおんぶさせて。(W) ☆参考 pónayay ポナヤイ (人間の)赤ちゃん。 {E: a doll; a baby.} (出典:田村、方言:沙流)
- ay-eekimne
- アイエエキㇺネ 【自動】[ay-e-ekimne 矢・で・山へ行く] 弓矢の猟をしに山へ行く。 {E: to go hunting in the mountains with a bow and arrow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ay/aye(he) 1
- アイ/アイェ(ヘ) 【ay/aye(he)】 ①矢.*竹,鹿のすねの骨,オニガヤ,鷹またはカケスの羽などを組み合わせて1本の矢を作る.アイヌの矢は他の物に比べて短い.昭和7年頃までは私の父貝澤アレㇰアイヌが使っていたのを見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- ay/aye(he) 2
- アイ/アイェ(ヘ) 【ay/aye(he)】 ②とげ. →アユㇱニ(アイ=とげ ウㇱ=生えている ニ=木)=センノキ(ハリギリ),タラノキ,バラ (出典:萱野、方言:沙流)
- aya
- アヤ 【aya】 木目,手のひらの筋. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayakka
- アヤッカ 【a yakka】 〜だったが.▷ア=〜(し)た ヤッカ=〜(し)ても,だが タネ タネ ア・タㇰ ア イコインカㇻクㇽ エㇰ クス ネ アヤッカ ナ ソモ エㇰ ルウェ ネ ワ=今に今に呼びに行った助産婦が来るはずだったが,いまだに来ないのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayamattaro
- アヤマッタロ 【自動】[日本語の「あやまる」をアイヌ語の動詞として使う形] 謝る。 ☆参考 アイヌ語では yayapapu ヤヤパプ。 {E: to apologize.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayatuyasi
- アヤトゥヤシ §085 アオザメ (4) ayatuyasi(a-ya-tu-ya-si)「アヤトゥヤシ」サメ(青ザメカツオデモ)⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayay
- アヤイ 【ay-ay】 赤子,赤ん坊. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayay hokahoka
- アヤイ ホカホカ §010.赤子をあやすayay hoka-hoka〔á-yaǐ-ho-kà-ho-kaあヤイ・ホかホカ〕[ayay(赤子)、hoka-hoka(なだめなだめする)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayay yorpuye parkan
- アヤイ ヨㇿプイェ パㇻカン §016.赤子が小首をかしげているayay yorpuye parkan〔á-yaǐ-yór-pu-ye-pár-kanあヤイ・よㇿプイェ・ぱㇻカン〕[ayay(赤子)+yorpuye(その肛門)+parkan(からい、しぶい、<par口、kar打つ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayay(-i)
- アヤイ §004.あかご;あかんぼ(35)ayay(-i)〔á-jaǐ あヤイ〕⦅レブン、ウス、ムロラン、ホロべツ、アズマ、ハルトリ⦆赤ん坊。[onomatopoea(擬音語);<ay-ay(アイアイは赤ん坊の泣声)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ayaykem
- アヤイケㇺ §359.産―うぶ湯を使う(4)ayay-kem〔á-yaǐ-kemあヤイケム〕[<ayay(赤ん坊)+kem(なめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayayne
- アヤイネ 【ayay-ne】 甘える. エネ ポロ ワ ア・フㇱコレㇷ゚ アヤイネ シリ アン=こんなに体も大きく古くなった(下の子が生まれた)のに,甘えているものだなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aycaro
- アイチャロ 【ay-caro】 矢筈:矢の弦にかける部分.▷アイ=矢 チャロ=の口 (出典:萱野、方言:沙流)
- aycise
- アイチセ 【ay-cise】 矢おおい:シラカバの皮で作る. *アイヌの民具に関しては萱野茂『アイヌの民具』(すずさわ書店)を参照.▷アイ=矢 チセ=家 (出典:萱野、方言:沙流)
- aye
- アイェ §069.あぶらのない[魚獣肉の]aye〔a-jé アいぇ〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aye(-an)
- アイェ §811.やせる;やせている(2)aye(-an)〔a-jé アいぇ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aye(he)
- アイェ(ヘ) 【名】[所](概は ay アイ) ①…の矢。 ②(植物の)…のとげ。③…(穀物)ののぎ。 ④…(文様)のとがった部分。 {E: ①an, the arrow of… ②a thorn, spike of…] ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayekam
- アイェカㇺ 【aye-kam】 脂気のないやせ肉.▷アイェ=脂気がない カㇺ=肉 タント ポンユㇰ ク・スマウコㇿ ア コㇿカ アイェカㇺ ネ=今日小鹿を獲ったが,脂気がないやせ肉だった.アイェカㇺ アナㇰネ ケラ カ イサㇺ=やせ肉は味もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayekarip
- アイェカリㇷ゚ §097 オオバスノキ (1) ayekarip (a-yé-ka-rip)「アいェカリㇷ゚」 果実 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayekaripni
- アイェカリㇷ゚ニ §097 オオバスノキ (2) ayekarip-ni (a-yé-ka-rip-ni)「アいェカリㇷ゚ニ」 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayekaykamuy
- パイェカイカムイ §409 (その他の鳥名) payekay-kamuy (pa-yé-kay-ka-muy)「パいェカイカムイ」 ⦅幌別、東静内、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayekomkeamam
- アイェコㇺケアマㇺ 【名】[aye-komke-amam そのとげ・折れ曲がる・穀物][植物] ヒエの一種(のぎが曲がっている)。 {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ayemay
- アイェマイ §409 ハイネズ (1) ayemay (a-yé-may)「アいェマイ」 果実 ⦅白主⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayenkeceh
- アイェンケチェㇸ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (8) ayenkeceh(ay-en-ke-ceh)「アイェンケチェㇸ」[ay(とげ)enke(するどき)ceh(魚)]成魚⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayenkekina
- アイェンケキナ §017 アザミの類 (3) ayenke-kina (a-yén-ke-ki-na)「アいェンケキナ」[ay(とげ)énke(鋭い)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayenkina
- アイェンキナ §017 アザミの類 (4) ayen-kina (a-yén-ki-na)「アいェンキナ」[ay(とげ)en(とがっている)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayeroski
- アイェロㇱキ 【他動】[ay-e-roski 矢・で(?)/そこに(?)・…を立てる[複]] …に矢をさす。 {E: to pierce…with an arrow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayeroskipa
- アイェロㇱキパ 【他動】[ayeroski-pa …に矢をさす・[複]](二人以上が)…に矢をさす。 {E: to pierce… with an arrow (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayetanne-amam
- アイェタンネアマㇺ 【名】[aye-tanne-amam そのとげ・長い・穀物][植物] ヒエの一種(のぎが長い)。 {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ayiiya tenru tenru
- アイイヤ テンル テンル 【間投】[< (?)](upascironnup ウパㇱチロンヌㇷ゚《エゾイタチ》の神謡の折り返し。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- aykap
- アイカㇷ゚ 【自動】裁縫が下手だ。 aykap ruwe an! アイカㇷ゚ ルウェ アン! (この人は)着物縫うのが下手だなあ! (S) ☆対語 askay アㇱカイ。 ☆参考 eaykap エアイカㇷ゚ [他動]…(するの)がへただ、 できない。 {E: to be poor, bad at needlework.} (出典:田村、方言:沙流)
- aykap
- アイカㇷ゚ 【aykap】 不器用(である),下手(である). アイカㇷ゚ メノコ ヌイト タンネ ホクフ ノカサマ(ノㇰアサマ) オッケ=不器用な女は,縫い糸を長くして(針をあちらこちらへ引っぱって)夫の睾丸の底を突く. (出典:萱野、方言:沙流)
- aykapsey
- アイカㇷ゚セイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (25) aykap-sey (áy-kap-sey)「あイカㇷ゚セイ」 ⦅幌別⦆エゾギンチャク Chlamys swifti BERNORDI. ホタテ貝に似た小貝。子供がこれをもてあそべばaykapすると言って止められた。 (出典:知里動物編、方言:)
- ayke
- アイケ 【接助】[a-hike …した・…すると] …したのだが、 …すると(したときに)。 (出典:田村、方言:沙流)
- ayke kusu/ayke kus
- アイケ クス/アイケ クㇱ 【接助】[…すると・だから (といって)] …したとしても、 …したからといって。 néun a=en=ye ayke kus ku=ye hawe? ネウン アエイイェ アイケ クㇱ クイェ ハウェ? どんなに言われたからといって言うものか。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aykocararke
- アイコチャラㇻケ 【自動】[ay-ko-cararke とげ・が・いっぱい出ている] とげだらけだ。 aykocararke kina réhe ikaray ne アイコチャラㇻケ キナ レヘ イカライ ネ とげだらけの草の名前は「イラグサ」(イラクサ)だ。(S) {E: to be thorny.} (出典:田村、方言:沙流)
- aykohceh
- アイコㇹチェㇸ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (5) aykohceh(áy-koh-ceh)「あイコㇹチェㇸ」[<aykotcep(↑)]成魚⦅富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aykohcehpo
- アイコㇹチェㇸポ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (6) aykohcehpo(áy-koh-ceh-po)「あイコㇹチェㇸポ」[<aykotcep(↑)+-po(指小辞)]成魚⦅富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aykonukar
- アイコヌカㇻ 【他動】[ay-ko-nukar 矢・に合わせて・見る] 矢で…をねらう。 ram cikuni/hapkitayke/ri cikuni/suptom orke/a=aykonukar ラㇺ チクニ/ハㇷ゚キタイケ/リ チクニ/スㇷ゚トモㇿケ/アアイコヌカㇻ [雅]低い木ならば梢のてっぺん、 高い木ならば幹の中程くらいのところに私は矢を置いて(その鹿を)ねらって。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aykorocep
- アイコロチェㇷ゚ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (3) aykorocep(áy-koro-cep)「あイコロチェㇷ゚」⦅富内⦆イトヨ。 (出典:知里動物編、方言:)
- aykorokina
- アイコロキナ §017 アザミの類 (5) ay-koro-kina (áy-ko-ro-ki-na)「あィコロキナ」[ay(とげ)koro(もっている)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aykoroni
- アイコロニ §123 タラノキ (5) aykoroni (áy-ko-ro-ni)「あイコロニ」[ay(とげ)koro(もつ)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aykotcep
- アイコッチェㇷ゚ §012 サメガスベ (8) aykotcep (ay-kot-čep)「アイコッチェㇷ゚」[<ay-kor-cep(とげ・もつ・魚)] ⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aykotcep
- アイコッチェㇷ゚ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (4) ay-kot-cep(áy-kot-cep)「あイコッチェㇷ゚」成魚⦅似湾、東静内、近文、美幌⦆エゾトミをもイトヨをも⦅似湾、美幌、東静内⦆東静内22 (出典:知里動物編、方言:)
- aykotcep
- アイコッチェㇷ゚ 【ay-kor-cep】 アカエイ〔魚〕.▷アイ=矢 コㇿ=持つ チェㇷ゚=魚 (出典:萱野、方言:沙流)
- aymanni
- アイマンニ §409 ハイネズ (5) aymanni (áy-man-ni)「あイマンニ」 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aymannitureh
- アイマンニトゥレㇸ §409 ハイネズ (4) aymanni-tureh (áy-man-ni-tu-reh)「あイマンニ・トゥレㇸ」 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynan(-i)
- アイナン §444.すね(脛)(9)クマのすね aynan(-i)〔áǐ-nan あイナン〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynani
- アイナニ §041 エゾヒョウタンボク (1) ayna-ni (áy-na-ni)「あイナニ」[ayna(矢尻と矢柄とを連結する木)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynani
- アイナニ §043 ベニバナヒョウタンボク (1) ayna-ni (áy-na-ni)「あイナニ」[ayna(矢尻と矢柄とを連結する木)ni(木)] 茎 ⦅A沙流・千歳・上川⦆⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynanni
- アイナンニ §041 エゾヒョウタンボク (2) aynanni (áy-nan-ni)「あイナンニ」[<ayna-ni、あるいは<ayna(上記)ne(になる)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynanpone
- アイナンポネ §395.しゃくこつ(尺骨)aynan-pone〔áǐ-nam-po-ne あイナンポネ〕⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynanpone
- アイナンポネ §446.脛の骨(4)クマの脛骨 aynan-pone〔áǐ-nan-po-ne あイナンポネ〕[脛・骨]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynanpone
- アイナンポネ §542.とうこつ(橈骨)aynan-pone〔áǐ-nan-po-ne あイナンポネ〕⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayne
- アイーネ 【ayne】 そして,しばらくして.ある事象や動作が長く続き,それに引き続きあるいはその結果,他の事象が起こったとき使われる. アㇻパ・アン アイーネ ピㇼカ ト ア・ヌカㇻ=ずっと行き,しばらくして美しい湖が見えた.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ayne
- アイネ 【接】[a-hine …した(完了)・…して]…したあげく、 長い間 … してから、 さんざん…してとうとう。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ 土地も皆売ってそれでばくちをし、 酒を飲み、 とうとう今は丸はだかだ。(S) iki ayne イキ アイネ いろいろ苦労(努力)してやっと。 kú=iki ayne ku=kira wa k=ek クイキ アイネ クキラ ワ ケㇰ やっとのことで逃げて来た。(S) kar ayne カㇻ アイネ いろいろ(苦労)努力してようやく。 tokkuri toytoy emastek wa an, wa kusu ku=kar ayne ku=huraye ruwe un トックリ トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン、 ワ クス クカㇻ アイネ クフライェ ルウェ ウン 瓶に土がいっぱい入っていた、 だから苦労してようやく洗ったのよ。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayneayne
- アイネアイネ 【ay-ne ay-ne】 とげとげしい.▷アイ=矢 ネ=成る キㇺ タ ウェンユㇰ ア・ヌカㇻ アクス シキヒ アイネアイネ タネタネ イ・コピューキ ノイネ=山で恐ろしい熊に出会うと,目はとげとげしく今にも私を襲って来そうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayneni
- アイネニ §090 ハナヒリノキ (3) ayneni (áy-ne-ni)「あイネニ」[ay(矢)ne(になる)ni(木)] 茎をいう ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynini
- アイニニ §090 ハナヒリノキ (4) aynini (áy-ni-ni)「あイニニ」[<ayneni] 茎をいう ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynu
- アイヌ §001.ひと(人);人間(1)aynu〔áǐ-nu あイヌ〕⦅H.⦆【常、雅】;⦅S.⦆【雅】①(神に対して)人。②(女に対して)男。③(子に対して)父。④(妻に対して)夫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aynu
- アイヌ Ⅱ_§002.おとこ(男)(5)aynu〔áǐ-nu あイヌ〕⦅H. S. K.⦆男。〜pahno ko-yaymatuh⦅ニイトイ⦆「一人前の男に成人した」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aynu
- アイヌ 【名】①人間(神や動物などに対して)。 aynu kotan アイヌ コタン 人間の集落、 アイヌの村。 aynu mosir アイヌ モシㇼ 人間界(神の国に対する)。 ②男(menoko メノコ《女》に対して)。 ③アイヌ(民族名、 sísam シサㇺ《和人》など に対して)。 aynu itak アイヌ イタㇰ アイヌ語。 aynu mosir アイヌ モシㇼ アイヌの国/地 (多く、 北海道を指す)。 aynu cip アイヌ チㇷ゚( 直訳すると)アイヌの舟=丸木舟。 ④(kor コㇿ《…の》のあとに置かれて)おとうさん、 おとうちゃん。 e=kor aynu uymam wa/uymam-repunka エコㇿ アイヌ ウイマㇺ ワ/ウイマㇺレプンカ あなたのとうさんは交易に行って/交易をしに海を越えて行った。(S子守歌) a=kor totto/henoo uwan/pepa=kor aynu/wakka i=kure アコッ トット/ヘノオ ウワオ/ペパコㇿ アイヌ ワッカ イクレ おかあちゃん、 おとうちゃん、 水をください。(W神謡K) ☆参考 用例の子守歌の歌い手のサダモさんは、 父親のことを言うのに、 ふだんは iyapo イヤポ を使い、 「あなたのおとうさん」は e=kor iyapo エコㇿ イヤポ と言う。 神謡の歌い手ワテケさんは、 ふだんは míci ミチ を使い、 「私のおとうさん」は ku=mici クミチ と言う。 {E: ①a human-being. ②a man. ③an Ainu. ④a father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu mosir
- アイヌ モシㇼ 【名】[人間/アイヌ・国] ①(神の国に対して) 人間の国。 ②(sísam mosir シサㇺ モシㇼ に対して) アイヌの国(多くの場合北海道を指す)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu neno an aynu
- アイヌネノアンアイヌ 【aynu neno an aynu】 人間らしい人間.*貧乏な家の子供に対する励ましの言葉としておとなたちが使う言葉.▷アイヌ=人間 ネノ=らしく アン=ある アイヌ=人間 (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu-motokor
- アイヌモトコㇿ 【自動】[aynu-moto-kor 人間(アイヌ)・起源・持つ] アイヌの起源を持つ。 {E: to have the origins of the Ainu.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu-pákus
- アイヌパクㇱ 【間投】[aynu-pa-kus 人間・見つける・ために]いいねえ! aynu-pa-kus mokor wa an アイヌパークㇱ モコㇿ ワ アン いいねえ、 眠っていて。(W) hemanta okkaypo aynu-pákus póho ene pirka siri an hi an! ヘマンタ オッカイポ アイヌパークㇱ ポホ エネ ピㇼカ シリ アニ アン! なんてまあ、 あの若者、 いいねえ、 息子があんなに立派だこと! (S) ☆発音 pa パ の部分を伸ばし、 高く上げて言う。 ☆参考 感心して、 うらやましくて言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- aynu-ramat
- アイヌラマッ 【名】[aynu-ramat 人間・魂] 人間の魂。 {E: the human spirit, soul.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 1
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ①人間,人(神に対しての人間). トアンクㇽ アナㇰネ アイヌ ソモ ネ カムイ ネ ナンコㇿ=あの人は人間ではなく,神だろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 2
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ②アイヌ民族,アイヌ人(和人やその他の民族に対しての). (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 3
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ③成人男子.*稀に成人女性を指す場合もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 4
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ④父(他人からその人の父を指す). エ・コㇿ アイヌ アン?=君のお父さんいる? (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 5
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ⑤夫(他人に対して妻から夫を指す). ク・コㇿ アイヌ エキㇺネ ワ イサㇺ=うちの人(私の夫)は山へ行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynua
- アイヌア §448.すわる(座る)(5)あぐら aynu-a〔áǐ-nu-a あイヌ・ア〕[男の・座り方]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynua(an-)ki
- アイヌアキ §448.すわる(座る)(6)あぐらをかく aynu-a(an-)ki〔áǐ-nu-a-ki あイヌア・き〕[男の座り方を・する]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynuamam
- アイヌアマㇺ §401 ヒエ (2) aynu-amam (áy-nu-a-mam)「あイヌ・アマㇺ」[アイヌの・穀物] 種子 ⦅幌別、平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynuamam
- アイヌアマㇺ §402 アワ 粟 (1) aynu-amam (áy-nu-a-mam)「あイヌ・アマㇺ」[→注1] 子実 ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aynuamam
- アイヌアマㇺ 【aynu-amam】 ヒエ,アワ,イナキビの総称,穀物. *ユカㇻの中にもイユタ(搗き物をする)のシーンに出て来るのでかなりアイヌアマㇺとアイヌの関わりは古いと思われる.昭和30年頃までは日常的に食べていた.▷アイヌ=人間 アマㇺ=穀物 (出典:萱野、方言:沙流)
- aynucieiyannup
- アイヌチェイヤンヌㇷ゚ 【aynu-ci-e-i-yannu-p】 馬鹿〔悪口〕.▷アイヌ=人間 チェイヤンヌㇷ゚=役に立たないもの (出典:萱野、方言:沙流)
- aynucip
- アイヌチㇷ゚ 【名】[aynu-cip アイヌ・舟]丸木舟(=aynu cip アイヌ チㇷ゚)。 aynucip o アイヌチㇷ゚ オ 丸木舟に乗る/丸木舟をこぐ。 ☆参考 pencay ペンチャイ 弁財船(和人の交易の貨物船)。 rokuntew ロクンテウ 和人の客船。 {E: a canoe.} (出典:田村、方言:沙流)
- aynucupye
- アイヌチュㇷ゚イェ 【aynu-cup-ye】 アイヌの月数え.*1か月早かったり遅かったりする場合があるので注意.▷アイヌ=アイヌ民族(の) チュㇷ゚=月(の) イェ=言い方 (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuesisi
- アイヌエシシ 【aynu-esisi】 人を避ける,人と会いたがらない,人嫌い(である).▷アイヌ=人 エシシ=〜を避ける,避けている アッチェウン アチャポ サケフラ ルイ ペ ネ クス アイヌエシシ=よそのおじさんは酒のにおいがプンプンするものだから人を避けている. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynueynupitara
- アイヌエイヌピタラ 【aynu-eynupitara】 人をじゃまに思う(客に対し,早く帰ってほしいと思う).▷アイヌ=人 エイヌピタラ=それをじゃまに思う アイヌエイヌピタラ ノイネ ウナㇻペ トゥイマノックㇱ=人をじゃまに思ったらしく,おばさんはプンとしてあちらを向いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhaw
- アイヌハウ 【aynu haw】 人の声.▷アイヌ=人 ハウ=声 エソイネ アイヌハウ ク・ヌ=外で人の声がするのを私は聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhosi
- アイヌホシ 【aynu hosi】 人と反対に:背を向けて立つ. アイヌトゥカㇷ゚ アナㇰネ アイヌホシ アㇱ ワ イタㇰ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=人間の亡霊は生きている人と反対に立って話をするものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhu
- アイヌフ 【名】[所](概は aynu アイヌ) [aynu-hu 人間・(所属語尾)] 人間(nep ネㇷ゚ の後に置かれる形)。 asinuma anak nep aynuhu hene a=ne ruwe ka somo ne アシヌマ アナㇰ ネㇷ゚ アイヌフ ヘネ アネ ルウェ カ ソモ ネ (民話の引用文で)私はなんという人間でもない=ただの人間ではない。 ☆参考 人間の姿になって地上に暮らしている神がほかでもない…と言って名のるときの表現で使われる形。 {E: a human-being.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynuhum
- アイヌフㇺ 【aynu hum】 人の音.▷アイヌ=人 フㇺ=音 ニタイ トゥムン(トゥㇺ ウン) アイヌフㇺ ク・ヌ ペコㇿ=林の中で人の音を聞いたような.*狩猟の世界では,音,足音で何の気配かを知る. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhuttap
- アイヌフッタㇷ゚ §012 サメガスベ (4) aynu-huttap (áy-nu-hut-tap)「あイヌフッタㇷ゚」[<aynu(アイヌ)huttap(カスベ)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynuhuttap
- アイヌフッタㇷ゚ §012 サメガスベ (9) aynu-huttap (áy-nu-hut-tap)「あイヌフッタㇷ゚」[もとay-nu-huttap(とげ・もつ・えい)、後にaynu(アイヌ・えい)の意に俗解された] ⦅白糠⦆ちょうかすべ (出典:知里動物編、方言:)
- aynuikaras
- アイヌイカラㇱ 【aynu-ikaras】 惜しい人. アイヌイカラㇱ ア・レポカㇻ ヤㇰ ア・イェ.タㇷ゚イキ クㇽ オナハ カ ア・レポカㇻ ペ ネ ア ㇷ゚=惜しい人が沖で死んだそうだ.今亡くなった人の父親も海で死んだものであったのに.アイヌイカラㇱ ウェンシイェイェ ヘネ キ シリ ネ ノイネ イポロホ カ ウェン=惜しい人が悪い病気にかかったらしく顔色も悪い.アイヌイカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア,ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・オラㇺサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その間に寝てばかりで貧乏なものだから軽蔑される.ソンノ エネ パウェトㇰコㇿペ ポンノ イク コㇿ チカトゥンカトゥン ア・オラㇺサッカ ノ イキ シリ アイヌイカラㇱ=本当にあのように雄弁な人が少し酒を飲むとおだって馬鹿にされるようなことをするものだ,惜しい人だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuipe
- アイヌイペ 【aynu-ipe】 アイヌ的な食べ方. *その昔は,と言っても,100年以上も古い時代は肉とか魚が主食であったでしょう.私が子供の頃に,というと昭和10年前後,肉汁とか魚汁を食べた後にご飯が出て来ると,これが本当のアイヌイペ(アイヌ的な食べ方)といっていたのを聞いたものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aynukar
- アイヌカㇻ 【自動】[aynu-kar 人間・をつくる](創造神が)人間をつくる(=aynu kar アイヌ カㇻ)。 {E: (for a creator god) to create a human being.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynukasumpe
- アイヌカスンペ §012 サメガスベ (1) aynu-kasumpe (áy-nu-ka-sum-pe)「あイヌカスンペ」[<ay-nu-kasumpe(とげ・もつ・エイ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynukaysey(-e)
- アイヌカイセイ §387.したい(死体);死骸(16)人間の死体 aynu-kaysey(-e)〔áǐ-nu-kaǐ-seǐ あイヌカイセイ〕[aynu(人間)+kaysey(死体)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynukonno
- アイヌコンノ 【後副】[aynukor-no…を 敬い従う・(副詞形成)] …を敬い従って(「まてえにして」)。 (出典:田村、方言:沙流)
- aynukor
- アイヌコㇿ 【他動】[aynu-kor (立派な)人間/男・を持つ] …を尊敬/尊重する、 …に敬い従う(「まてえにする」)。 {E: to show respect to someone} (出典:田村、方言:沙流)
- aynukor
- アイヌコㇿ 【aynu-kor】 尊敬する. →アアイヌコㇿ (出典:萱野、方言:沙流)
- aynukotan
- アイヌコタン 【aynu-kotan】 アイヌの村. *シネチセ(1軒の家),トゥチセ(2軒の家),レチセ(3軒の家).そしてイネチセ(4軒の家)が集まればコタンを形成するといわれる.▷アイヌ=人 コタン=村 (出典:萱野、方言:沙流)
- aynukoyki
- アイヌコイキ 【自動】[aynu-koyki 人間・を襲う] 人間を襲う、 人に悪事をする。 {E: to attack, assault someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynukur
- アイヌクㇽ 【名】[aynu-kur 人間・影] 人影、 人の姿、 遠くから見える人間らしい形。 {E: a human shadow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynukur(-i)
- アイヌクㇽ §188.かげ(影)(3)影法師 aynu-kur(-i)〔áǐ-nu-kur あイヌ・クㇽ〕[人・影]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynukur/aynukuri(hi)
- アイヌクㇽ/アイヌクリ(ヒ) 【aynu-kur/-kuri(hi)】 人影.▷アイヌ=人 クル=影 アパサムン(アパ サㇺ ウン) アイヌクリヒ ク・ヌカㇻ=戸口の前に人影を私は見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynukurmam(-a)
- アイヌクㇽマㇺ §188.かげ(影)(4)影法師 aynu-kurmam(-a)〔áǐ-nu-kur-mam あイヌ・クㇽマム〕[人・影]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- aynukursey(-e)
- アイヌクㇽセイ §387.したい(死体);死骸(17)人間の死体 aynu-kursey(-e)〔áǐ-nu-kur-seǐ あイヌクㇽセイ〕[aynu(人間)+kursey(死体)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynukursey(-e)
- アイヌクㇽセイ §481.たましい;霊魂(24)aynu-kursey(-e)〔áǐ-nu-kur-seǐ あイヌ・クㇽセイ〕[aynu(人間)+kur(魂)+se(負う)+i(もの)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynumosir 1
- アイヌモシㇼ 【aynu mo-sir】 ①人間の国.▷アイヌ=人間 モ=静かな シㇼ=土地 オキクㇽミ カムイ アナㇰネ カムイモシㇼ ワ アイヌモシルン(アイヌモシㇼ ウン) エㇰ カムイ ネ ワ=オキクㇽミカムイは神の国から人間の国へ来た神様だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynumosir 2
- アイヌモシㇼ 【aynu mo-sir】 ②アイヌ民族の国土. タネ ホッカイドウ セコㇿ ア・イェ ポロ モシㇼ アナㇰネ テエータ ワノ アイヌモシㇼ ネ ルウェ ネ=現在北海道と言われている大きな島は,ずっと昔からアイヌの国土なのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynunisuk
- アイヌニスㇰ 【aynu-nisuk】 人頼みをする.▷アイヌ=人 ニスㇰ=頼む (出典:萱野、方言:沙流)
- aynunumke
- アイヌヌㇺケ 【aynu-numke】 人選び(をする),選り好みする.▷アイヌ=人 ヌㇺケ=選ぶ アイヌヌㇺケㇷ゚ ネ クス マッ カ サㇰノ オンネ オアシ=人選びをするものだから,妻もなく年をとりはじめてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuopitta
- アイヌオピッタ 【aynu opitta】 人は皆.▷アイヌ=人 オピッタ=皆,全て フンペ ヤン ヤㇰ ア・イェ アクス アイヌオピッタ ホユッパ ワ イサㇺ=鯨が上がったと言うので,人は皆走って行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynupannacirapisone
- アイヌパンナチラピソネ 【aynu-panna-cirapi-so-ne】 人間の上半身が空から降って広がったように . ▷アイヌ=人間 パンナ=上半身 チラピ=それが落ちる ソ=座 ネ=なる *ユカㇻに出て来る一場面で,ポンヤウンペが戦いの場で相手の者どもを斬りまくる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuparaki
- アイヌパラキ §204 ダニ (7) aynu-paraki (áy-nu-pa-ra-ki)「あイヌパラキ」[<aynu(人)paraki(ダニ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynupata
- アイヌパータ 【aynu pa ta】 いいなあ,羨ましいなあ,私もあのようになりたいなあ(感嘆の言葉). アイヌパータ!ニㇱパ ネ クス トイェヘ ピㇼカ=いいなあ,裕福な人だから畑の出来もよい.アイヌパータ!ピㇼカ マッ コㇿ ワ ピㇼカ チセ アシ ケイコイトゥパ(ク・エイコイトゥパ)!=いいなあ.きれいな奥さんと結婚して,立派な家も建てて,羨ましい!ソンノ ク・カㇻクフ ピカンピカン シリ ク・ヌカㇻ コㇿ アイヌパータ ペウレパ ワ!シコㇿ ク・ヤイヌ=本当に私の甥の敏捷な動きを見ると,いいものだなあ,若い者たちは!と私は思う. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynupewrep
- アイヌペウレㇷ゚ 【aynu pewre-p】 人間熊:熊送りの後で,解いた縄を人に結びつけて熊の真似をする遊び. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynupito
- アイヌピト §001.ひと(人);人間(2)aynu-pito〔áǐ-nu-pi-to あイヌピト〕⦅ホロべツ、サル⦆【雅】人間。[aynu(人)+pito(人)] (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aynupuri
- アイヌプリ 【aynu-puri】 人の習慣,アイヌ風.▷アイヌ=人,アイヌ民族 プリ=習慣,風習,やり方 アイヌプリ アニ シンヌラッパ ヤㇰ ア・イェ=アイヌのやり方で先祖供養を行なったということだ.ウトㇺヌカㇻ シサㇺプリ ソモ キ パ ノ アイヌプリ アニ キ パ ヤㇰ ア・イェ=結婚式を和人風ではなくて,アイヌ風に行なったそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynurakkur
- アイヌラックㇽ 【aynu-rak-kur】 オキクㇽミカムイの別名.▷アイヌ=人間(の) ラㇰ=味(がする) クㇽ=人→人間の味がする人 (出典:萱野、方言:沙流)
- Aynurakkur
- アイヌラックㇽ 【名】[< aynu-rak-kur 人間・っぽい・人(=神)][固有名]アイヌラックル(人間の始祖である神の子の呼び名)。 e=rekor katu/Aynurakkur/e=ne ruwe ne エレコㇿ カトゥ/アイヌラックㇽ/エネ ルウェ ネ [雅]あなたの呼び名はアイヌラックルというのです。(Sユーカラ) ☞rak ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynuramat(c-i)
- アイヌラマッ §481.たましい;霊魂(18)幽霊;人魂 aynu-ramat(c-i)〔áǐ-nu-ra-mat あイヌ・ラマッ〕[aynu(人)+ramat(魂)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynuraykepsani
- アイヌライケㇷ゚サニ §016.子孫(11)aynu-raykep-sani〔áǐ-nu-raǐ-kep-sa-nì あイヌライケㇷ゚サニ〕⦅ホロベツ⦆人殺しの子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- aynuraykeupas
- アイヌライケウパㇱ 【aynu-ray-ke-upas】 人殺し雪. ▷アイヌ=人 ライケ=殺す ウパㇱ=雪 *昭和10年前後のこと,私の祖母テカッテが,夜外へ出て寒さと雪の様子を見て,スイ ネイタカ アイヌライケウパㇱネスン=またどこかで人を殺している雪であろう,と言いながら入って来ると,次の日は必ずのようにどこそこで凍死者が出たという話が聞こえて来たものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuraytukap
- アイヌライトゥカㇷ゚ 【aynu ray-tukap】 亡霊.▷アイヌ=人(の) ライ=死んでいる トゥカㇷ゚=幽霊 セタ ミㇰ ヒ アナㇰネ アイヌライトゥカㇷ゚ カリ シㇼ ソモ ネ ウン?=犬が吠えるのは亡霊が徘徊しているからではないか? (出典:萱野、方言:沙流)
- aynusacir
- アイヌサチㇼ §326 エゾヤマセミ (2) aynu-sacir (áy-nu-sa-čir)「あイヌサチㇼ」[<?] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynusacirkamuy
- アイヌサチㇼカムイ §326 エゾヤマセミ (3) aynusacir-kamuy (áy-nu-sa-čir-ka-muy)「あイヌサチㇼカムイ」 ⦅美幌、屈斜路、足寄、高島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynusamampe
- アイヌサマンペ 【aynu-samampe】 サメガレイ〔魚〕.▷アイヌ=アイヌ民族の サマンペ=カレイ,ヒラメ (出典:萱野、方言:沙流)
- aynusamampe
- アイヌサマンペ §048 サメガレイ (2) aynu-samampe (áy-nu-sa-mam-pe)「あイヌサマンペ」[ay(とげ)nu(もつ)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅長万部、虻田⦆ cf. 長II, 41 (出典:知里動物編、方言:)
- aynusamanpe
- アイヌサマンペ 【名】[aynu-samanpe アイヌ・カレイ][動物]カレイの一種。 「背中ガッシガシ、 サメガレイ」。(S)〔知分類 p.22 サメガレイ〕 {E: a type of flatfish} (出典:田村、方言:沙流)
- aynusani
- アイヌサニ 【aynu-sani】 アイヌの血統.▷アイヌ=人 サニ=血統 アイヌサニ ネ ノイネ ラチュン(ラチウウン) カトゥ チャㇱナタラ=アイヌの血統であるらしく,眉の様子がすっきりしている.*サニには,血統のほか子孫,末窩などの意もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynusanikir/aynusanikiri(hi)
- アイヌサニキㇼ/アイヌサニキリ(ヒ) 【aynu-san-ikir/-ikiri(hi)】 アイヌの子孫.▷アイヌ=アイヌ サン=出る イキㇼ=列 トアン ポンメノコ アイヌサニキㇼ ネ ノイネ シノ ピㇼカ メノコ ネ=あの娘はアイヌの子孫らしく,本当にきれいな娘だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynusantek/aynusanteke(he)
- アイヌサンテㇰ/アイヌサンテケ(ヘ) 【aynu-san-tek/-teke(he)】 アイヌの血統.▷アイヌ=人 サン=出る テㇰ=手 アイヌサンテㇰ ネ クス パウェトㇰコㇿ=アイヌの血統だから雄弁だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynusatcir
- アイヌサッチㇼ §326 エゾヤマセミ (1) aynu-satcir (áy-nu-sat-čir)「あイヌサッチㇼ」[<aynu(人間)satcir(?)] ⦅静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynusir
- アイヌシㇼ 【名】[aynu-sir 人間・様子] ゆうれい(幽霊)。 aynusir yayeoske アイヌシㇼ ヤイェオㇱケ 幽霊が出る。(S) ☆参考 守り神が悪いから早く死んだが、 守り神があの世へ一緒に行けなくて、 死者の魂みたいになって、 死んだだれそれだとうそを言って出てくる。(S) {E: a ghost.} (出典:田村、方言:沙流)
- aynusitcir
- アイヌシッチㇼ 【名】[aynu-sir-cir 人間・様子・鳥][動物]「鳥の名、 何どりか不明。」aynusitcir kamuy アイヌシッチㇼ カムイ 「kamuyukar カムユカㇻ《神謡》に出てくる。」 (S)〔知分類になし〕 {E: the name of a bird (unknown).} (出典:田村、方言:沙流)
- aynusitoma
- アイヌシトマ §660.ひとみしりするaynu-sitoma〔áǐ-nu-ši-to-ma あイヌ・シトマ〕[人を・恐れる]⦅ホロベツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynutantaka
- アイヌタンタカ §048 サメガレイ (3) aynu-tantaka (áy-nu-tan-ta-ka)「あイヌタンタカ」[ay(とげ)nu(もつ)tantaka(カレイ)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynutopa/aynutopa(ha)
- アイヌトパ/アイヌトパ(ハ) 【aynu-topa/-topa(ha)】 人の群れ,群衆,群がり集まった人々.▷アイヌ=人(の) トパ=群れ タント チㇷ゚サンケ エトホ ネ クス アイヌトパハ ウウェカㇻパ=今日は舟おろし祭りの日だから大勢の人々が集まった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynutukap
- アイヌトゥカㇷ゚ 【aynu-tukap】 幽霊,化けた人間,人が化けた幽霊.*悪口としても使われる.▷アイヌ=人 トゥカㇷ゚=幽霊 (出典:萱野、方言:沙流)
- aynutukap
- アイヌトゥカㇷ゚ 【名】[aynu-tukap 人間・(?)] ゆうれい(幽霊)。 (出典:田村、方言:沙流)
- aynutukap(-i)
- アイヌトゥカㇷ゚ §481.たましい;霊魂(20)死後迷って歩く霊魂;幽霊 aynu-tukap(-i)〔áǐ-nu-tu-kap あイヌ・トゥカㇷ゚〕[aynu(人)+tukap(幽霊)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynutura
- アイヌトゥラ 【自動】[aynu-tura 人間・と連れ立つ] 人と連れだつ。 {E: to go together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynuuhoppa
- アイヌウホッパ 【aynu-u-hoppa】 出発前に妻をなぐること. ▷アイヌ=人 ウ=互い ホッパ=残す,置く *長い間夫が留守にして仕事に出る場合,あるいは狩りに行く時に妻が夫のことをあまり思わないようにするために,出発前に妻に難癖をつけてなぐること.そうすると,妻は夫のことを,あんな親父め,熊に食われて死んでしまえ,と思っているうちに日が経ち月が過ぎて,夫が元気で帰ってくる.すると,あんらまあお帰りなさい,ということになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuuttap
- アイヌウッタㇷ゚ §012 サメガスベ (3) aynu-uttap (áy-nu-ut-tap)「あイヌウッタㇷ゚」[<ay(とげ)nu(もつ)*uttap(エイ)] ⦅浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayo
- アヨ 【ayo】 あっ〔間投詞〕:驚いた時の言葉, (出典:萱野、方言:沙流)
- ayo
- アヨー 【ayoo】 痛ーい,ああ〔間投詞〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayoayo
- アヨアヨ 【ayo-ayo】 イムをした時の驚きの言葉〔間投詞〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayokakamuy
- パヨカカムイ §410 (その他の鳥名) payoka-kamuy (pa-yó-ka-ka-muy)「パよカカムイ」 ⦅沙流⦆渡り鳥の一種。流行病の神。[=payeka-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- ayop
- アヨㇷ゚ 【名】[ay-o-p 矢・そこに入っている・もの] 矢筒、 矢入れ(矢を入れた袋)。 ayop tapika a=mut wa アヨㇷ゚ タピカ アムッ ワ 私は矢を入れた袋を肩から下げて。(HK民話) {E: a quiver (for arrows).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayopo
- アヨポ 【ayopo】 あっ〔間投詞〕:蛇を見たり.大に噛みつかれたなど驚いた時の言葉 (出典:萱野、方言:沙流)
- Ayoro
- アヨロ 【名】[地名] ①白老町アヨロ川流域。 ②アヨロ山。 {E: a place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayosma
- アヨㇱマ 【他動】[ay-osma 矢・そこに突進する] 矢が当たる。 {E: for an arrow to hit.} (出典:田村、方言:沙流)
- ayoy-po
- アヨイポ 【間投】あらら(びっくりしたときの言葉)。 {E: an utterance of surprise. (interject.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aypaskanni
- アイパㇱカンニ §090 ハナヒリノキ (1) aypaskanni (áy-pas-kan-ni)「あイパㇱカンニ」 茎をいう ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aypaskeni
- アイパㇱケニ §090 ハナヒリノキ (2) aypaskeni (áy-pas-ke-ni)「あイパㇱケニ」 茎をいう ⦅A十勝・沙流⦆⦅天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aype
- アイペ 【aype】 アワビ,エゾアワビ.*夜暗闇で熊や犬や鹿の目が光る色は,アワビの貝殻の内側の光とそっくりなので,ユカㇻでは「ルマイペ(ル アイペ) トㇺ ネ=さっとアワビの色」と表現している. (出典:萱野、方言:沙流)
- aypone
- アイポネ §807.ももの骨(5)股骨 ay-pone〔áǐ-po-ne あイ・ポネ〕[ay(矢)+pone(骨)]⦅バチラー辞書⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aypoypo
- アイポイポ 【aypoypo】 イムをした時の驚きの言葉. →イム (出典:萱野、方言:沙流)
- ayrap
- アイラㇷ゚ 【ay-rap】 矢羽:鷹やカケスの羽根を使う.*烏の羽根は使わない.烏は熊の居場所をアイヌに教えるので,熊は烏を憎んでおり,もしも烏の羽根を使ったら熊が矢を受けてくれないと考えるため.▷アイ=矢 ラㇷ゚=羽 (出典:萱野、方言:沙流)
- ayrapkina
- アイラㇷ゚キナ 【ay-rap−kina】 クサソテツ,コゴミ.*まだ葉が開かない裸葉の時はソㇿマ(ゼンマイ)と呼び食料にする.また山で狩小屋を作る際,小束にして屋根を葺いたり下に敷いて使う.▷アイ=矢 ラㇷ゚=羽根 キナ=草 (出典:萱野、方言:沙流)
- ayrapkina
- アイラㇷ゚キナ 【名】[ay-rap-kina 矢・羽・草][植物]〔知分類 p.242, クサソテツ、 コゴミ[ayrap(矢羽根)+kina(草)]〕 {E: a cycad.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayrapkina
- アイラㇷ゚キナ §429 クサソテツ コゴミ (3) ayrap-kina (áy-rap-ki-na)「あイラㇷ゚キナ」[ay(矢)rap(羽)、ay-rap(矢・羽根)、ayrap-kina(矢羽根・草)] 胞子葉 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aysakamam
- アイサカマㇺ 【名】[ay-sak-amam のぎ・を持たない・穀物][植物] ヒエの一種。 ☞piyapa ピヤパ {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- aysakpiyapa
- アイサㇰピヤパ §401 ヒエ (7) ay-sak-piyapa (áy-sak-pi-ya-pa)「あイ・サㇰ・ピヤパ」[ay(とげ)sak(ない)ピヤパ(ヒエ)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aysini
- アイシニ §125 ハリギリ、センノキ (2) aysini (áy-si-ni)「あイシニ」[<ay-us-ni] 茎をいう ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aysir(-i)
- アイシㇼ §481.たましい;霊魂(19)幽霊;人魂 aysir(-i)〔áǐ-širあイシㇼ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aysup
- アイスㇷ゚ 【ay-sup】 矢柄(やがら):シキ(オニガヤ)で作る.▷アイ=矢 スㇷ゚=ススキ (出典:萱野、方言:沙流)
- aysuye
- アイスイェ 【自動】[ay-suye 矢(?)・を振る](?) 居眠りする。 k=aysuye kor k=an カイスイェ コㇿ カン 私は居眠りしている。(W) ☆参考 mokor モコㇿ 眠る。 ámokor アモコㇿ 座ったまま眠る。 mokonrusuy モコンルスイ 眠い。 yaynurap ヤイヌラㇷ゚ うとうとする。 nuukaomare ヌウカオマレ 半分眠っている。 〔知分類 p.291 [< yay(自分を)+suye(ゆすぶる)]〕 {E: to doze; take a nap.} (出典:田村、方言:沙流)
- aysuye(-an)
- アイスイェ §564.いねむり(居眠)[する](14)居眠りする aysuye(-an)〔áǐ-su-je あイスイェ〕[<yay(自分を)+suye(ゆすぶる)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayusceh
- アユㇱチェㇸ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (7) ayusceh(a-yus-ceh)「アユㇱチェㇸ」[ay(とげ)us(生えている)ceh(魚)]⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayuskina
- アユㇱキナ §017 アザミの類 (2) ayus-kina (a-yús-ki-na)「アゆㇱキナ」[ay(とげ)us(多くついている)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayuskuttar
- アユㇱクッタㇻ §017 アザミの類 (1) ayus-kuttar (a-yús-kut-tar)「アゆㇱクッタㇻ」[ay(とげ)us(多くついている)kuttar(筒状茎)] 茎葉 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A石狩・天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayusni
- アユㇱニ §123 タラノキ (1) ayus-ni (á-yus-ni)「あユㇱニ」[ay(とげ)us(多くある)ni(木)] 茎をいう ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayusni
- アユㇱニ §123 タラノキ (2) ayus-ni (a-yús-ni)「アゆㇱニ」[とげ・多くある・木] 茎をいう ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayusni
- アユㇱニ §125 ハリギリ、センノキ (1) ayusni (a-yús-ni)「アゆㇱニ」[ay(とげ)us(多くある)ni(木)] 茎をいう ⦅長万部、礼文華、穂別、釧路、美幌、名寄、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayusni
- アユㇱニ 【名】[ay-us-ni トゲ・ついている・木][植物] タラノキ(「タランボ」)。〔知分類 p.69, 70〕 {E: a Japanese angelica tree; a fatsia.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayusni
- アユㇱニ 【ay-us-ni】 センノキ,タラノキ,ハリギリ,バラ(とげがいっぱい生えている木).*流行病の噂を聞いた時この木で神を作り村の入口に御神体として立てた(タラノキ).▷アイ=矢 ウㇱ=生える ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- ayusnikamuy
- アユㇱニカムイ 【ay-us-ni-kamuy】 とげつきの神. コタン アパパ タ アユㇱニ カムイ ア・ニスㇰ ワ ア・アヌ コㇿ パヨカカムイ カ コタノルン(コタン オルン) アフン ニューケㇱ=村の入り口の向こう側にとげつきの神を頼んで置くと,病気の神も村へ入ることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayusnikikir
- アユㇱニキキㇼ §112 カミキリムシ (12) ayusni-kikir(a-yus-ni-ki-kir)「アユㇱニキキㇼ」⦅幌別⦆センノカミキリの幼虫 Dihammus luxuryiosus (BATES). (出典:知里動物編、方言:)
- ayussamampe
- アユㇱサマンペ §048 サメガレイ (1) ayus-samampe (á-yus-sa-mam-pe)「あユㇱサマンペ」[ay(とげ)us(群生している)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayustop
- アユㇱトㇷ゚ §383 ネマガリダケ (2) ayus-top (a-yús-top)「アゆㇱトㇷ゚」[<ay-us-top 矢先の・ついている・竹] 茎 ⦅天塩⦆⦅A沙流・十勝・石狩上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayusuttap
- アユㇱウッタㇷ゚ §012 サメガスベ (2) ayus-uttap (á-yus-ut-tap)「あユㇱウッタㇷ゚」[<ay(とげ)us(生えている)uttap(エイ)] ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ayya
- アイヤ 【間投】(苦痛や困ったことの表現)ああ(痛い、 だるい、 ひどい等)。 ayya ku=cikiri! アイヤー クチキリー! ああこの足!(人間の足は通常 kema ケマ を使うので、 ku=kema(ha) クケマ(ハ)と言うところだが、 動物の足を表す cikir チキㇼ を使って ku=cikiri クチキリ《私の畜生の足》と言うことによって、 どうしようもない困った足だという気持ちを表している)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ayyoayyo
- アイヨアイヨ §085.いたむ(痛む)(4)ちくちく痛む ayyo-ayyo〔áǐ-jo-áǐ-jo あイヨ・あイヨ〕[ayyoの反復形、ayyo<ay-o、ay「とげ」、o「入る」「ささる」]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ayyopikkew
- アイヨピッケウ §249 トリカブト (18) ayyop-ikkew (áy-yo-pik-kew)「あイヨピッケウ」[ayyop(矢毒、ay矢、oに入る、-pもの)ikkew(背骨)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayyopo
- アイヨポー 【ay yopo】 驚きの言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ayyupi maci
- アイユピ マチ §032.よめ(嫁)(3)ay-yupi maci〔áǐ-ju-pi|má-či あイユピ・まチ〕⦅カラフト⦆【雅】兄の嫁。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- c=amaku
- チャマク 【c=ama-ku】 仕掛け弓. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=aniku
- チャニク 【c=ani-ku】 弓:手に持つ弓. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=aynukorkur
- チャイヌコㇿクㇽ 【c=aynu-kor-kur】 大事にしなければならない人. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=eakpe
- チェアㇰペ 【c=e-ak-pe】 私生児(母親が複数の男と関係していたため,どの男が父親であるかわからないという場合).▷チ=私たち エ=〜で アㇰ=射る ペ=者 →私たちで射た者 (出典:萱野、方言:沙流)
- c=eakpise
- チェアㇰピセ 【c=e-ak-pise】 私生児,ててなし子.▷チ=私たち エ=〜で アㇰ=射る ピセ=膨らむ →私どもで射て膨らませた腹である #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- c=ehomatu
- チェホマトゥ 【c=e-homatu】 (それに)驚く,たまげる. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=ehorkakep
- チェホㇿカケㇷ゚ 【c=e-horka-ke-p】 (さかさ削りの)御幣:木で削った御幣(イナウ).木の上から根元へ削り下ろす. 図[チェホㇿカケㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- c=ehotasnup
- チェホタㇱヌㇷ゚ 【c=e-hotasnu-p】 利口すぎる子供.▷チ=我々 エ=それで ホタㇱヌ=期待する,不安を持つ ㇷ゚=者 ホッノ イヨーハイ ネㇷ゚ イェ ヤッカ オッシケポロ ハウェ.チェホタㇱヌㇷ゚ ネ オアシ=まあたまげた,何を言っても利口な子供だ.行く末に期待と末恐ろしさのある者になりそうだ.*貝澤てきというおばさんに萱野茂は言われたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=eiyannup
- チェイヤンヌㇷ゚ 【c=e-iyannu-p】 壊れたもの:壊れて役に立たないもの. アイヌ チェイヤンヌㇷ゚=役に立たなくなった人間.*この言葉は悪口なので普通は言ってはならない. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=ekotaptap
- チェコタㇷ゚タㇷ゚ 【c=e-ko-tap-tap】 丸める,団子にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=eoskesaranip
- チェオㇱケサラニㇷ゚ 【c=e-oske-saranip】 縄編み袋. ニタッウナㇻペ アナㇰネ チェオㇱケサラニㇷ゚ ヘウシ アーペコㇿ オトピヒ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=湿地にいる化け物おばはチェオㇱケサラニㇷ゚を頭に被ったような髪をしているものだそうだ.*サラニㇷ゚というのはチポㇷ゚テニペㇱ(木灰で煮たシナの木の皮)で編んだ袋のことで大小様々な物があり,編み方も二通りある.チェオㇱケサラニㇷ゚は上から下げて底の方から編み下ろし,最後にパルㇽケ(縁)を編むが,縁を編む直前の様子は髪を広げて下げたかに見える.それで用例のような表現がある.図[チェオㇱケサラニㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- c=epanup
- チェパヌㇷ゚ 【c=epanu-p】 (女の)鉢巻き. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=epiporooma
- チェピポロオマ 【c=e-p-iporo-oma】 栄養失調の顔をしている. ソンノ エアシㇼ ヤイコランプトゥイェ ㇷ゚ ネ クス イペエウェン イミエウェン ヘカッタㇻ カ チェピポロオマ カネ パ=本当に全く自分のことを構わないものだから,食べ物もよくない着るものもよくない,子供らも栄養のよくない顔をしている.シネ アン タ エソイネ シムシㇱカ ハウ ア・ヌ ヒクス ソイェネアナクス(ソイェネ・アン アクス) シケトㇰナ ワ ア・エラムㇱカリ メノコ アン コㇿカ チェピポロオマ カネ ㇷ゚ ネ ネイワカ シリペ クス エㇰ ペ ネ ノイネ=ある日のこと,家の外で咳払いの声が聞こえたので,外へ出たら目つきからまったく知らない女がいたが,栄養失調の顔をしている者,どこからか食べ物を調達に来た者らしい.*シリペ=食べ物を調達すること.村が飢饉のために食べ物がない場合. (出典:萱野、方言:沙流)
- c=eyaotke
- チェヤオッケ 【c=e-ya-otke】 岸へ着く:舟の頭が岸へ突き刺さるようにして着く.▷チ=私たち エ=〜で ヤ=岸辺 オッケ=突く (出典:萱野、方言:沙流)
- c=opentari
- チョペンタリ 【c=opentari】 神々の名前を呼び並べる. トゥ カムイ シンリッ レ カムイ シンリッ チョペンタリ=ふたつの神の名,三つの神の名,呼び並べ[ユ] (出典:萱野、方言:沙流)
- c=oranrani
- チョランラニ 【c=oranrani】 詰め込む. (出典:萱野、方言:沙流)
- ca
- チャ 【ca】 柴. (出典:萱野、方言:沙流)
- ca
- チャ 【ca】 言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ca
- チャ 【ca】 摘む,切る. イチャ=それを摘む,穀物の穂を摘む.ピヤパ チャ=ヒエの穂を摘む.ムンチロ チャ=アワの穂を摘む.フンペリカ アナㇰネ シコポㇷ゚ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ ㇷ゚ ネ=鯨の脂身は錆のある刃物で切るものだ.フンペ ア・チャ ヒ タ アナㇰネ シコポㇷ゚ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=鯨を切る時は錆びついた刃物で切るといいものだよ(と年上の人から開かされたことがある). (出典:萱野、方言:沙流)
- ca
- チャ §067 サケ あきあじ、あきやじ 性(1) ca(ča)「チャ」⦅北海道、樺太一般⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ca
- チャ §262.くち(口)(2)ca〔čá ちャ〕⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ca 2
- チャ 【名】[植物] 「柴」、 立っている小さい細い木。 iteki ca hepita haw néno hawean イテキ チャ ヘピタ ハウ ネノ ハウェアン [隠]曲げた細い木がパッと伸びるような言い方をするな=すぐに怒ってはいけない。(S) {E: a small, thin tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- ca 3
- チャ 【名】[動物] 雄の鮭。 ☆参考 雌の鮭は os オㇱ。 ☞kamuycep カムイチェㇷ゚〔知分類 P.42〕 {E: a male salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- caca
- チャチャ 【caca】 じいさん,じじい,老人(男):男にだけ用いる.あまり上品な言葉ではないのでむやみに使ってはいけない. ウェンチャチャ=悪いじじい. (出典:萱野、方言:沙流)
- caca
- チャチャ 【ca-ca】 切る:鋸で切る時など. (出典:萱野、方言:沙流)
- caca
- チャチャ §008.老翁(1)caca〔čá-ča ちゃチャ〕⦅H. S.⦆じじい;老翁;老爺。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- caca
- チャチャ §019.父(5)caca〔čá-ča ちゃチャ〕①⦅シラヌシ⦆父。②⦅H. S.⦆じじい;老爺。カラフトではhawki(英雄詞曲)とoyna(神謡)にだけ用いる;日常会話の語ではhenki、tu-itak(昔話)ではheysu、yesuと言う。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cáca 1
- チャチャ 【他動】[ca-ca …を切り取る・(重複)](のこぎりで)引き切る。 {E: to cut…with a saw.} (出典:田村、方言:沙流)
- cáca 2
- チャチャ 【名】(お)じいさん、 年配の男性。 cáca ka an rupnemat ka an チャチャ カ アン ルㇷ゚ネマッ カ アン (そこには)おじいさんもいた、 おばあさんもいた。(S民話) kamuy cáca カムイ チャチャ (直訳すると)神・じいさん(熊を指す一表現)。 ☆参考 親族名称ではない。 敬意を含まない。 呼びかけには使わない。 ekasi エカシ は親族名称にも使われ、 敬意を含み、 呼びかけにも使われる。 ☆対語 rupnemat ルㇷ゚ネマッ。 {E: an old man.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Cáca-nupuri
- チャチャヌプリ 【名】[cáca-nupuri じいさん・山][地名](もと摩周湖の湖畔にあったと言う山。 藻琴山が投げた槍がささり、 怒って千島に去ったと言う伝説がある。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- caha
- チャハ 【caha】 小枝,小柴. (出典:萱野、方言:沙流)
- cahka
- チャㇵカ §024.赤子のゆりかご(2)cahka〔čáh-kaちゃハカ〕[<ギリヤーク語]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cahkuru
- チャㇵクル §480.たまご(卵)(11)浜へ寄り上ったニシンの卵;いわゆる「ぶりこ」 cahkuru〔čáh-ku-ru ちゃㇵクル〕⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cak
- チャㇰ 【cak】 はじける,飛び散る:草の種などがはじけて飛び散る. タント シプㇱケㇷ゚ トイ ク・ヌカㇻ ワ ケㇰ ア コㇿカ トゥナㇱノ ソモ ア・チャ ヤㇰ チャㇰ ワ イサㇺ ナ ホクレ チャ ヤン=今日,イナキビ畑を私が見て来たが,早く穂を摘まないと飛び散ってしまうよ.早く摘みなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- cak
- チャㇰ 【自動】[擬音/擬態の語根](アマッポ(仕掛弓)等が)はじける、 (口からつばが)パッととぶ。 {E: to burst open, out.} (出典:田村、方言:沙流)
- cak piyak
- チャㇰ ピヤㇰ 【間投】[声の擬音](「アマツバメの舞」と呼ばれる踊りのウタのはやし、 cak cak piyak チャㇰ チャㇰ ピヤㇰ と言う部分もある。) ☆発音 pi ピ の部分をのばして piːyak ピーヤㇰ のように歌う。 最近は日本語なまりで cappiːya チャッピーヤ と歌われることもある。 ☆参考 cakcak チャㇰチャㇰ はミソサザイ。 cipiyak チピヤㇰ はシギ。 (出典:田村、方言:沙流)
- caka
- チャカ 【他動】[cak-a (開放を表す語根)・(他動詞形成)]…を開ける。 apa caka アパ チャカ 戸を開ける(「鵡川で言う、 上から後ろへとばすこと、 沙流では言わない」)。(S) ☆参考 鵡川の言葉。 沙流では maka マカ と言う。(S) {E: to open…} (出典:田村、方言:沙流)
- cakam suye
- チャカㇺ スイェ §267.口をもぐもぐ動かす[物など食べながら]ca-kam suye〔čá-kam-su-je ちゃカㇺスイェ〕[ca(口)+kam(肉)、suye(揺り動かす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cakasno(an-)
- チャカㇱノ §600.ばち(罰)[が当る](6)罰する cakasno(an-)〔ča-káš-noチャかㇱノ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cakcak
- チャㇰチャㇰ 【名】[声の擬音であろう][動物] ミソサザイ。 〔知分類 p.191 c&akc&ak-kamuy ミソサザイ〕 {E: a wren (bird)} (出典:田村、方言:沙流)
- cakcak
- チャㇰチャㇰ 【cak-cak】 ミソサザイ.*茶色の小鳥で山奥の沢にいる.鹿か熊が動くとチャッチャッと声を出しながら飛んで来るので狩人はその方角へ行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- cakcakkamuy
- チャㇰチャッカムイ 【cak-cak-kamuy】 ミソサザイの神. (出典:萱野、方言:沙流)
- cakcakkamuy
- チャㇰチャㇰカムイ §323 ミソサザイ (7) cakcak-kamuy (čák-čak-ka-muy)「ちャㇰチャㇰカムイ」[<cak! cak! と鳴く神の義] ⦅様似、美幌、伏古⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- cakisar(-a)
- チャキサㇻ §270.くちわき;口角部(2)ca-kisar(-a)〔ča-ki-sar ちゃキサㇻ〕[ca(口)+kisar(耳)]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cakka
- チャッカ 【他動】[cak-ka はじける・(他動詞化)] …をはじけさす。 {E: to open…} (出典:田村、方言:沙流)
- cakke
- チャッケ 【自動】[cak-ke (解放を表す語根)・(自動詞形成)](出入口などが)開く。 ☆参考 鵡川で言う。 沙流では makke マッケ と言う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cakkeeo
- チャッケエオ 【自動(?)】[cakke-e-o きたないとしてきらう・そこに・入れる](?) 何でもきたながる。 {E: to feel that everything is dirty, filthy.} (出典:田村、方言:沙流)
- cakkosanu
- チャッコサヌ 【cak-kosanu】 (さっと)晴れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- cakpiyapa
- チャㇰピヤパ 【名】[cak-piyapa はじける・ヒエ][植物] 田んぼ(稲田)に生えるヒエ。(食べる穀物のヒエではなく、 ヒエ抜きをするというときのヒエ)。 〔知分類 p.229〕 {E: millet (growing in a rice field)} (出典:田村、方言:沙流)
- cakpiyapa
- チャㇰピヤパ §401 ヒエ (9) cak-piyapa (cák-pi-ya-pa)「ちャㇰ・ピヤパ」[cak(はぜる)piyapa(ヒエ)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- camsecamse
- チャㇺセチャㇺセ 【camse-camse】 (もぐもぐと)食べる,噛む. (出典:萱野、方言:沙流)
- canaan
- チャナアン 【自動】[canan チャナン の強調形] 全く平凡である、 粗末である。 (出典:田村、方言:沙流)
- canan
- チャナン 【自動】平凡である、 粗末である。 {E: to be common; ordinary; poor; plain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- canan
- チャナ(ー)ン 【canan】 粗末な.たいしたことのない,弱々しい. シネアンタ チャナーン ノ イミ イヤフㇷ゚ペ エㇰ ヒネ ヤイェヤントエトゥン.アオカ カ タㇷ゚ アエㇷ゚ カ イサㇺ ペ ネ ワ アン ペ ア・ウヌフ レウシレ ルウェ ネ=ある日のこと,粗末な着物を着た乞食が着て泊めてくれと言った.私どもだけでも食べ物もないのに,その者を私の母は泊めることにした. (出典:萱野、方言:沙流)
- cananhoparata
- チャナンホパラタ §111.陰部を露出する―除魔のための呪術的陰部露出[する](4)canan-hoparata〔ča-nán-ho-pa-ra-ta チャなンホパラタ〕[canan(粗末な、ざっとした)+hoparata(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cananno
- チャナンノ 【canan-no】 粗末に,雑に. (出典:萱野、方言:沙流)
- cananpe
- チャナンペ 【canan-pe】 貧弱:見劣りがして,みすぼらしいこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- cannoyekar
- チャンノイェカㇻ 【他動】[中相][c(i)-annoyekar された・(神の顔つきを)持つ](次の慣用句で)kamuy ipor cannoyekar カムイ イポㇿ チャンノイェカㇻ 神の面差しそのままである。 kamuy menoko ne noyne kamuy ipor cannoyekar pirka menoko カムイ メノコ ネ ノイネ カムイ イポㇿ チャンノイェカㇻ ピㇼカ メノコ 女神であるらしく神の面差し(顔つき)そのままである美しい女性。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cannoyep
- チャンノイェㇷ゚ 【名】[c(i)-annoye-p された・表す・もの]現れ。 nupur pe sóne/nupur cannoyep/esirutumka/nuyna kane ヌプㇽ ペ ソネ/ヌプㇽ チャンノイェㇷ゚/エシルトゥㇺカ/ヌイナ カネ [雅]本当に霊力のあるものだが霊力の現れを頭飾りをかぶって自分の中に隠して。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- canunkopa
- チャヌンコパ 【c-anun-kopa】 他人扱い(する).▷チ=それ アヌン=別の コパ=合わせる,らしくする (出典:萱野、方言:沙流)
- canup
- チャヌㇷ゚ 【canup】 知る,覚える,分かる,参考になる. オンネ ㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚ イェ ヤッカ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ ポロンノ アン ペ ネ クス ピㇼカノ ア・ヌ ㇷ゚ ネ ナ アニ=年寄りは何を言っても参考になることがたくさんあるものだからよく聞くものだぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- caohunkes
- チャオフンケㇱ §270.くちわき;口角部(4)ca-ohunkes〔čá-o-Fuŋ-keš ちゃオフンケㇱ〕[ca(口)+ohunkes(尻)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cap
- チャㇷ゚ §277 くま (52) cap (čap)「チャㇷ゚」[<ciyap] (出典:知里動物編、方言:)
- cape
- チャペ §266 ネコ (3) cape (čá-pe)「ちャペ」[<Jap.(東北方言)‘cape’‘cappe’] ⦅胆振、日高⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cape
- チャペ 【cape】 猫. ウェン チャペ カトゥネコ ク・ミッポホ アムチチ ルウェ アン=悪い猫がこんなにひどく私の孫をかっちゃいたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cápe
- チャペ 【名】[動物] ネコ。 cápe haw チャペ ハウ ネコのなき声。 iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! ネコの声をするなよ。(S民話) cápe ra péka ekesinne sowsut péka sinot kor an kor apto ruy oasi チャペ ラ ペカ エケシンネ ソウスッ ペカ シノッ コラン コㇿ アㇷ゚ト ルイ オアシ ネコがゆかの上であちこち隅っこのほうへ行ってじゃれているときはまもなく雨がひどくなる。(S)〔知分類 p.136〕 {E: a cat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- capeparkoat
- チャペパㇻコアッ §474.たたる(5)猫のたたり cape-parkoat〔cá-pe-par-ko-at ちゃペパㇻコアッ〕[cape(ネコ)+parkoat(罰が当る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cappe
- チャッペ §403 エノコログサ (1) cappe (cáp-pe)「ちャッペ」[<日本語(東北方言“チャペ”)] 穂 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- capus(-i)
- チャプㇱ §272.くちびる(唇)(3)capus(-i)〔čá-puš ちゃプㇱ〕[<papus↑]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- capus(-i)-perke
- チャプㇱペㇾケ §729.みつくち;としん(兎唇)(1)ca-pus(-i)-perke〔čá-puš-per-ke ちゃプㇱペㇾケ〕[capus(唇)+perke(割れている)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- capusepehtuy
- チャプセペㇸトゥイ §729.みつくち;としん(兎唇)(3)capus-e-pehtuy〔čá-pu-se-peh-tuǐ ちゃプセペㇸトゥイ〕[capusi(その唇)+e(において)+per(裂け)+tuy(切れている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- capusrek(-i)
- チャプㇱレㇰ §275.くちひげ(口髭)(3)capus-rek(-i)〔čá-puš-rek ちゃプㇱレㇰ〕[唇・ひげ]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- car(-o-u)
- チャㇻ §262.くち(口)(4)car(-o、-u)〔čár ちゃㇻ〕⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、ビホロ、シャリ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- car/caro(ho)
- チャㇻ/チャロ(ホ) 【car/caro(ho)】 口. (出典:萱野、方言:沙流)
- cara(caru)
- チャラ §262.くち(口)(5)cara(caru)〔ča-rá チャら〕[<car]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- carakekane
- チャラケカネ 【carake kane】 ふざけ半分.遊び半分,いたずら半分. (出典:萱野、方言:沙流)
- caranke
- チャランケ 【ca-ranke】 談判(する),話し合い.▷チャ=言葉 ランケ=下ろす マッ カ コㇿ ホク カ コㇿ ペ ウウェエオコㇰ ヒ ア・コオシコニ パ ユㇷ゚ケ チャランケ アン ヤㇰ ア・イェ=妻もいて夫もいる者どもが浮気をし,それが発覚して強い談判が始まったそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- caranke
- チャランケ 【自動】[< ca-ranke 口・を下ろす](?) 談判する。 ☆参考 争いごとや文句がある場合に、 自己の主張を言葉で雄弁に論じて相手を説得しまたは言いくるめて解決するやり方で、 いわば今日の裁判での弁論に相当する。 {E: to argue, debate (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- carankecikap
- チャランケチカㇷ゚ 【ca-ranke-cikap】 ヒバリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- carankecikap
- チャランケチカㇷ゚ §306 ヒバリ (5) caranke-cikap (cá-ran-ke-či-kap)「ちャランケチカㇷ゚」[<‘談判する・鳥’] ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- carankeciri
- チャランケチリ §306 ヒバリ (4) caranke-ciri (cá-ran-ke-či-ri)「ちャランケチリ」[<‘論争する・鳥’] ⦅春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- carankepa
- チャランケパ 【自動】[複](caranke チャランケ は単複の区別なし)(二人以上が皆で) 談判する。 {E: to negotiate (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cararase
- チャララセ 【cararase】 滑る. (出典:萱野、方言:沙流)
- cararke
- チャラㇻケ 【自動】[car-ar-ke (擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)](とげが)いっぱい出ている。 ayehe cararke アイェヘ チャラㇻケ [植物] とげがいっぱい出ている(=aykocararke アイコチャラㇻケ)。 ☞cayayke チャヤイケ (S) {E: to be thorny; have many thorns.} (出典:田村、方言:沙流)
- cárase
- チャラセ 【自動】[cara-se (擬態の語根)・…という] すべる、 すべりおりる(平らな所でも)。 cárase kor payoka チャラセ コㇿ パヨカ (子どもたちでも)すべって遊ぶ。(S) cárase nay チャラセ ナイ ザーッとすべりおりる沢。(S) ☆参考 carse チャㇻセ スピードを上げてすべり下りる。 {E: to slip, slide (down).} (出典:田村、方言:沙流)
- carase
- チャラセ 【carase】 滑る,滑り降りる:人間が斜面を滑り降りる. カンペクㇽカ エチャラセ=水面を滑るように.*二風谷にチャラセという和船があり,8月20日に沙流川で乗って遊ぶ舟下ろし祭りがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- carearayta
- チャレアライタ 【自動】(次の表現で) rekkurpo ka carearayta レックㇽポ カ チャレアライタ ひげが少しはえかかっており、 まだはえそろっていない。(KM民話) ☞cearayta チェアライタ (出典:田村、方言:沙流)
- cari
- チャリ 【cari】 まく.ふりまく,まき散らす. ニヌㇺチャリ=木の実をまく(熊送りの時などに行なう). (出典:萱野、方言:沙流)
- cari 1
- チャリ 【他動】[単](複は carpa チャㇻパ)…を散らす。 {E: to scatter, disperse…} (出典:田村、方言:沙流)
- cári 2
- チャリ 【他動】[中相][c(i)-ári された・(火)をたく](ape アペ《火》の前に置かれて)たいてある、 たかれている。 cári-ape チャリアペ たきび(=いろりの火)。(S) (W) (出典:田村、方言:沙流)
- cárkannaimak(-i)
- cárカンナイマㇰ §582.は(歯)(23)上の歯 cár-kanna-imak(-i)〔ちゃㇻ・カンナ・イマㇰ〕[口の・上方の・歯]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- carkarpe
- チャㇻカㇻペ §237 アイヌワサビ (1) carkarpe (cár-kar-pe)「ちャㇻカㇻペ」[car(口)kar(しげきする)pe(もの)] 根 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- caro
- チャロ 【/caro】 〜の口. (出典:萱野、方言:沙流)
- caro kunne
- チャロクンネ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (3) caro kunne(ca-ró-kun-ne)「チャろクンネ」[caro(その口)kunne(黒い)]Carokunneクチグロマス(モシオグサ)。 (出典:知里動物編、方言:)
- caroeperke
- チャロエペㇾケ §729.みつくち;としん(兎唇)(2)caro-eperke〔ča-ró-e-per-ke チャろエペㇾケ〕[caro(その口)+e(について)+perke(割れている)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- caronoyke
- チャロノイケ §268.口が曲っているcaro-noyke〔ča-ró-noǐ-ke チャろ・ノイケ〕[caro(その口)+noyke(ねじれる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- caronoykecep
- チャロノイケチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 異(1) caro-noyke-cep(ča-ró-noy-ke-čep)「チャろノイケチェㇷ゚」[caro(その口)noyke(ねじれている)cep(魚)]⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- carototke
- チャロトッケ 【carototke】 (声が)聞こえる,騒がしい:子供の泣き声や小鳥のさえずりが騒がしい. ポンペ チㇱ ハウ チャロトッケ=赤ん坊の泣き声が聞こえてきた.キㇺペ ハウ チャロトッケ=熊の声が聞こえてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- carpa
- チャㇻパ 【carpa】 散らす,まき散らす. (出典:萱野、方言:沙流)
- carpa
- チャㇻパ 【他動】[複](単は cari チャリ) (たくさんのもの)を散らす/ばらまく。 ☆参考 icarpa イチャㇻパ ものまきする=先祖等の供養に食物やたばこなどをまく(供える)。 {E: to scatter, disperse (a lot of something).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- carpacarpa
- チャㇻパチャㇻパ 【他動】[carpa-carpa 散らす[複]・(重複)] 何回もチヤラパする、 パラパラまき散らす、 バラバラにちらかす。 néa a=kor ape ka a=carpacarpa ネア アコㇿ アペ カ アチャㇻパチャㇻパ その私の(たいていた)火もめちゃめちゃに散らされていた。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- carpapa
- チャㇻパパ 【他動】[複複](単は cari チャリ)(二人以上が皆で)(たくさんのもの)をまき散らす。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- carse
- チャㇻセ 【自動】[car-se (擬態)・という] 上からチャーッと速くすべりおりる(「上からチャーッとすべること。 自然にすべるのが遅いような気がして、 杖を持ってズーッとできるだけ速くすべって行くから carse チャラセ」)。(S) ☆参考 cárase チャラセ よりも速く。 ☞ecarase エチャラセ、 ecarse エチャㇻセ (出典:田村、方言:沙流)
- caru askay
- チャル アㇱカイ §310.声がよい(2)caru askay〔ča-ru-aš-kaǐ チャる・アㇱカイ〕[caru(そのロ)+askay(達者である)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- caruaraka
- チャルアラカ §271.口腔の病気caru-araka〔čá-ru-a-ra-ka ちゃル・アラカ〕[その口・痛む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- caruepehtuy
- チャルエペㇸトゥイ §729.みつくち;としん(兎唇)(4)caru-epehtuy〔čá-ru-e-peh-tuǐ ちゃルエペㇸトゥイ〕[その口・において・裂け・切れている]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- caruwato
- チャルワト 【caruwato】 整然としている. ア・コㇿ チャシ リクン オㇷ゚プイ ランケ オㇷ゚プイ チャルワト=私の城,上の槍穴,下の槍穴,整然と[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- caruwatore
- チャルワトレ 【caruwatore】 整う. (出典:萱野、方言:沙流)
- cas
- チャㇱ 【cas】 走る. (出典:萱野、方言:沙流)
- caseweyyuk
- チャセウェイユㇰ §277 くま (63) ca-se-weyyuk (čá-se-wey-yuk)「ちャセウェイユㇰ」[<ca(柴)se(負う)wen(悪い)yuk (出典:知里動物編、方言:)
- casi
- チャシ 【casi】 柵,囲い,垣根,城,砦. アチャポ ウンマ オ ワ エㇰ シリ イキ ナ ソイネ ワ チャシ オルン ウンマ コシナ ワ ムン エレ ワ アヌ=おじさんが馬に乗ってきたようなので外へ出て柵へ馬を繋ぎ草を食わせておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cási
- チャシ 【名】[< ci-asi-i された・たてる・ところ] ①柵、 境の垣(外からの侵入を防ぐためのもの、 鉄条網も)。 ras cási ラㇱ チャシ 木の割端でつくった柵。 unma o cási ウンマ オ チャシ 馬牧場(の囲い)。 ②家 (通常、 家のことは cise チセ と言うが、 ウポポ(斉唱・輪唱する歌謡)や叙事詩の中で cási チャシ と言う。 神の住む家は cási チャシ と言うのが普通であり、 また特別の人の館(やかた)か大邸宅を指すこともあり、 「城」とも訳される)。 ne nupuri nupuri kitay ta cásikor wa an kunine ネ ヌプリ ヌプリ キタイ タ チャシコㇿ ワ アン クニネ (その神が) その山の山頂に城をかまえて住むように。(S言い伝え) Aspet un cási アㇱペトゥン チャシ 芦別(「本当は鷲別」 (S))の家。(Sほかウポポ) ③とりで。 {E: ①a fence. ②a house. ③a fort.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cásikor
- チャシコㇿ 【自動】[casi-kor 家を・持つ](神などが) 家を持つ/住まいをかまえる。 {E: to have, own a house; set-up house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cásikot/casikot
- チャシコッ 【名】[cási-kot とりで・くぼみ]とりでの跡。 ☆参考 川端の山/崖の上にあり、 地面がくぼんでいる。 (出典:田村、方言:沙流)
- casnatara
- チャㇱナタラ 【自動】[cas-natara (さっぱりした状態を表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)]さっぱり(「あっさり」)している、 余計なものがない。 itak haw konna casnatara イタㇰ ハウ コンナ チャㇱナタラ 言うことが「あっさり」している、 余計な言葉がまじっていない。 ☞sir-casnatara シッチャㇱナタラ {E: to be simple; plain; neat.} (出典:田村、方言:沙流)
- casnatara
- チャㇱナタラ 【cas-natara】 すっきりしている,きれいな,さっぱりしている. アイヌサニ ネ ノイネ ラチュンカトゥ チャㇱナタラ=アイヌの血統であるらしく眉の様子がすっきりしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- casnatarano
- チャㇱナタラノ 【副】[casnatara-no さっぱりしている・(副詞形成)]さっぱりと(余計なものなく、 曇りなく)(「あっさり」)。 casnatarano an koraci nokaha an チャㇱナタラノ アン コラチ ノカハ アン はっきりと実物のとおりに形が写っている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- casnu
- チャㇱヌ 【自動】[cas-nu(さっぱりしている状態を表す擬態の語根)・を持つ]さっぱりしている、 余計なものがない。 casnu uske チャㇱヌ ウㇱケ (山の中で)木のないところ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- casnure
- チャㇱヌレ 【他動】[casnu-re さっぱりする・させる] さっぱりさせる、 片づけてきれいに掃除する。 sir-casnure シッチャㇱヌレ あたりをさっぱりと片づけて掃除する。 {E: to clean (up)…; make…neat, tidy} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- casori
- チャソリ 【ca-sori】 柴そり:イワニ(アオダモ)製. コタン カットゥイマノ スマウコㇿ・アン ワ カㇺ ア・セ ニューケㇱ ヒ タ チャソリ ア・カㇻ ワ カㇺ ア・ルラ ㇷ゚ ネ=村から遠い所で獲物を手にして肉を背負いきれない時に柴ぞりを作って肉を運ぶものだ.図[チャソリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- caspinnep
- チャㇱピンネㇷ゚ §277 くま (64) cas-pinnep (čás-pin-nep)「ちャㇱピンネㇷ゚」[<cas(走る)pinnep(雄)] ⦅美幌⦆胴や手足の長い性悪のクマ (出典:知里動物編、方言:)
- castustekka
- チャㇱトゥㇱテッカ 【他動】[cas-tustek-ka (?)・じっとしている・(他動詞化)](?) 身動きもしないでいる。 pet teksam ta/a=castustekka ペッ テㇰサㇺ タ/アチャㇱトゥㇱテッカ [雅]私は川端に身動きもしないでいた(萱野茂氏によれば「金しばりにあったみたいに」)。(Sユーカラ) ☆参考 サダモさんによれば、 この方言の日常語で tustek トゥㇱテㇰ はキツネか何かに化かされてぼんやりしてわけが分からなくなることを言い、 tustekka トゥㇱテッカ は、 人をそのようにすることを言う。 東部・中部・北部の方言では tustek トゥㇱテㇰ がだまっていること、 静かにしていること、 じっとしていることなどを表す。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- catay
- チャタイ §426 マムシ 蛇神(6) catay (čá-tay)「ちャタイ」[<蛇体] ⦅幌別⦆湿地に住む魔神[=nitatorumpe](アイヌ神謡集, p. 64) (出典:知里動物編、方言:)
- catay
- チャタイ 【catay】 大蛇. (出典:萱野、方言:沙流)
- catcari
- チャッチャリ 【car-cari】 散らかす,ばらまく. *ホチャッチャリ(尻軽な女=浮気な女)のことを言う場合もある〔隠語〕. マキㇷ゚ エ・チャッチャリ ワ エ・アン?=どうしてお前は散らかしている?エ・ミピヒ イテキ チャッチャリ ノ ウカオ ワ アヌ=お前の着物を散らかしておかないでしまっておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- catcari
- チャッチャリ 【他動】[単](複は catcarpa チャッチャㇻパ)[car-car-i (散らすことを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)] …を何回もパラパラまく、 まき散らす、 ばらまく。 néa yam a=catcari tek ネア ヤㇺ アチャッチャリ テㇰ 私はその栗をパラパラッとまいた。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- catcarpa
- チャッチャㇻパ 【他動】[複](単は catcari チャッチャリ)(たくさんのものを)まき散らす、 散らかす。 {E: to scatter, disperse…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- catcarpa
- チャッチャㇻパ 【car-carpa】 (バラバラと,たくさんを)散らす.まき散らす. (出典:萱野、方言:沙流)
- catoy(-e)
- チャトイ §272.くちびる(唇)(4)catoy(-e)〔čá-toǐ ちゃトイ〕[<patoy↑]⦅シラウラ、チシマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- catpiyak
- チャッピーヤㇰ 【catpiyak】 雨燕の舞い:4人の者が十文字に交差しながら踊る. 図[チャッピーヤㇰ] (出典:萱野、方言:沙流)
- catse
- チャッセ 【cat-se】 舌打ち(する). シネ オッカイポ エㇰ ヒネ ア・オナハ コピヌピヌ アクス チャッセテㇰ ワ チソイェカッタ=ひとりの若者が来て,私の父に何やら耳打ちすると.父は舌打ちしたと思うとさっと外へ出て行った.ク・シユトホ チュニ(チ・ウニ) タ エㇰ ワ イク コㇿ アン ミッポ ウタㇻ ウホユッパレ シㇰ ノ サケ オマ トゥキ ホクㇱテ パ アㇺカㇺコモㇺセ ペコㇿ ハワン コㇿ チャッセテㇰ アㇻパ ワ イサㇺ=私の舅が私の家に来て酒を飲んでいた,孫たちが走り回り酒がいっぱい入った杯をひっくり返した.悲鳴のような声を出したが舌打ちして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- cattektek
- チャッテㇰテㇰ 【他動】[car(i)-tektek 散らす・パッと瞬間にする] バラッとばらまく。 (出典:田村、方言:沙流)
- causpe
- チャウㇱペ §275.くちひげ(口髭)(5)causpe〔čá-uš-pe ちゃウㇱペ〕[ca(口)+us(に生えている)+pe(もの)]⦅シラウラ、ニイトイ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- causpe
- チャウㇱペ §642.ひげ(髭)(9)くちひげ causpe〔ča-úš-pe チャうシペ〕[ca(口)+us(生えている)+pe(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- causpenuma
- チャウㇱペヌマ §642.ひげ(髭)(10)causpe-numa〔ča-ús-pe-nu-ma チャうㇱペヌマ)[causpe(↑)+numa(毛)]⦅シラウラ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- causpenuma
- チャウㇱペヌマ §275.くちひげ(口髭)(2)causpe-numa〔ča-úš-pe-nu-ma チャうㇱペヌマ〕[ca(口)+us(に生えている)+pe(もの)+numa(毛);口に生えているところの毛]⦅シラウラ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cautek
- チャウテㇰ 【cau-tek】 砕ける. キハㇺチャウテㇰ シコパヤㇻ=がさがさに乾いたカヤの葉を手で握ると砕けたのと同じに. *ユカㇻの中でポンヤウンペが,トラットゥㇱという皮紐で縛られていたが,えいっとばかり力を入れると皮紐が砕け散った[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- cawawke
- チャワウケ 【自動】[caw-aw-ke(擬態の語根)・(重複)・という状態になる(自動詞形成)] ひびがきれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- cawawke
- チャワウケ 【cawawke】 ひびがきれる,あかぎれ. タン マタ アナㇰネ エタカスレ メアン エ・テケ カ チャワウケ シリ=今年の冬は特別寒いので,お前の手もあかぎれしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- cawawke(-an)
- チャワウケ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](5)ぞくぞくとさむけがする cawawke(-an)〔ča-wáŭ-ke チャわウケ〕[caw-aw-ke ザワ・ザワ・する;caw-aw(cawの反復形、ザワザワという音を表す擬声辞、あるいはゾクゾクという感じを表す擬容辞)+-ke(擬容辞について動詞をつくる語尾、もと動詞ki「する」から来た)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cawcaw
- チャウチャウ §270 キタキツネ、きつね (14) cawcaw (čáw-čaw)「ちャウチャウ」[<caw(キツネの鳴き声=北海道paw)]チシマキツネ(Vulpes Anadyrensie splendidissimus KISHIDA.) (出典:知里動物編、方言:)
- cawcawatki
- チャウチャワッキ 【caw-caw-atki】 (大型の鳥類の)羽音. (出典:萱野、方言:沙流)
- cawnaraye
- チャウナライェ 【c-awna-raye】 (家ヘ)入って来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- cawnaraye
- チャウナライェ 【他動】[中相] [c(i)-aw-na-raye された・家の中・の方へ・行かせる/来させる] 家の中に入ってくる。 {E: to come into the inside of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cawre
- チャウレ 【自動】①実が入る(草の実、 ヒエ、 小豆等)、 はじけるほどに実が入る。 cawre wa tane cak anki an チャウレ ワ タネ チャㇰ アンキ アン 実が入ってもうはじけそうだ。(S) ②(編む草(ki キ)が)かたい (注 [対] riten リテン 柔らかい)。 {E: ①to ripen. ②for grasses, reeds used for weaving to be hard, stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- cayayke
- チャヤイケ 【自動】[cay-ay-ke(擬態の語根)・(重複)・という状態になる(自動詞形成)](とげが)出ている。 ayehe cayayke アイェヘ チャヤイケ とげが出ている。 ☞cararke チャラㇻケ {E: to be thorny; have thorns.} (出典:田村、方言:沙流)
- caycay
- チャイチャイ 【caycay】 柴:おとなの指より細い柴. (出典:萱野、方言:沙流)
- caycaye
- チャイチャイェ 【名】[所](概は未出、 caycay であろう。)[cay-cay-e(擬態の語根)・(重複)・(所属語尾)][植物]小さい小枝の先のごく小さい細枝。 ☆caycayehe チャイチャイェヘ の形は未出。 ☆ca チャ [概]/caha チャハ [所] 小枝。 nítek ニテㇰ [概]/níteke(he) ニテケ(ヘ) [所]枝。 〔知分類 p.265〕 (出典:田村、方言:沙流)
- caynatara
- チャイナタラ 【自動】[cay-natara (擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞) …している]ジロジロにらみつけている。 i=nukar sirko caynatara イヌカㇻ シㇼコ チャイナタラ 私をジローッとにらみつけている。 inkar ru ko caynatara インカン ル コ チャイナタラ 恐ろしい目でギョロッとにらんでいる。 {E: to stare, glare at.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- céanere
- チェアネレ 【他動】[自動使役][中相] [c(i)-e-ane-re …される・その頭(先)が・細くとがる・させる] 細くとがっている。 notkiri céanere ノッキリ チェアネレ 顎先(あごさき)が細い。 {E: to sharpen thin, to a point.} (出典:田村、方言:沙流)
- céarayta
- チェアライタ 【他動】[中相][c(i)-e-ar-hayta (された)・で・全く・足りない](?) (次の慣用表現で)(ひげが)はえそろっていない、 少しはえかかっている。 rekkurpo ka céarayta レックㇽポ カ チェアライタ ひげが少しはえかかっている(男のまだ年若い様子)。(NK民話) ☆参考 話者によって carearayta チャレアライタ (KM)、 carehayta チャレハイタ (KSg)、 と言ってる。 なお『金田一京助選集Ⅱ』に rek-kurumama chie-ara-haita《ひげの黒ばみまだ全からず》とある。 ☞『音声資料6』 p.38 の脚注2 {E: to have, grow a thin, patchy beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cehaka
- チェㇸアカ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(10) ceh-aka (ceh-a-ka)「チェㇸアカ」 (出典:知里動物編、方言:)
- cehkarahrah
- チェㇸカラㇵラㇵ §344 エゾカンゾウ (8) cehkarahrah (céh-ka-rah-rah)「ちェㇸカラㇵラㇵ」 花 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cehnoye(-an)
- チェㇸノイェ §123.うえる(餓える)(5)飢える ceh-noye(-an)〔čéh-no-je ちぇㇸノイェ〕[ceh(食物)+noye(からむ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cehohcara
- チェㇸオㇹチャラ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(12) ceh-ohcara (ceh-oh-ca-ra)「チェㇸオㇹチャラ」 (出典:知里動物編、方言:)
- céhorkakep
- チェホㇿカケㇷ゚ 【名】[c(i)-e-horka-ke-p された・その頭・逆向きに・削る・もの]木幣(inaw イナウ)の一種で、 他の木幣とは逆に、 上から下へ向かって削ったもの。 したがって削り花もちょうど髪の毛が逆立ったような形になっている。(S) céhorkakep sekor a=ye kamuy anak sonkokor kamuy ne ruwe ne チェホㇿカケㇷ゚ セコライェ カムイ アナㇰ ソンココㇿ カムイ ネ ルウェ ネ 逆削り木幣という神は伝言を伝える神です。(W) ☞inaw イナウ (出典:田村、方言:沙流)
- cehsahke
- チェㇸサㇵケ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(23) ceh-sahke (čéh-sah-ke)「ちェㇸサㇵケ」[<cep(食物)sat-ki(やせること・する)]⦅新問⦆飢える。 (出典:知里動物編、方言:)
- cehsahke(-an)
- チェㇸサㇵケ §123.うえる(餓える)(6)飢えて痩せている ceh-sahke(-an)〔čéh-sah-ke ちぇㇸサㇵケ〕[ceh(<cep 食物[の不足]が>+sahke(<sat-ke 乾かす、やせらかす)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cehsampearaka
- チェㇸサンペアラカ §123.うえる(餓える)(10)空腹で眠れぬ ceh-sampe-araka〔čéh-sam-pe-a-ra-ka ちぇㇸサンペアラカ〕[ceh(食物)+sampe(心臓)+araka(病む)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cehsapa
- チェㇸサパ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(13) ceh-sapa (ceh-sa-pa)「チェㇸサパ」 (出典:知里動物編、方言:)
- cékantoor-soye
- チェカントオㇿソイェ 【他動】[中相][c(i)-e-kanto-or-soye された・その頭が・天・のところ・をえぐる]天に向かってそびえている。 cékantoor-soye kane an poro nupuri チェカントオㇿソイェ カネ アン ポロ ヌプリ 天に向かってそびえている大きな(高い)山。 {E: to rise, soar to the sky, the heavens (eg. a mountain).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cékasure
- チェカスレ 【複他動】[他動使役][中相][c(i)-e-kasu-re された・その頭が・…を越える・させる] …よりもまさる。 okkayo nispa cékasure オッカヨ ニㇱパ チェカスレ (私は女だけれども宝物は)男の長者よりもまさって多かった。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cekurupna
- チェクルㇷ゚ナ 【ci=e-ku-irupna】 陰茎,男性性器.▷チ=私たち エ=それ ク=飲む ルㇷ゚ナ=丸まま →女性側から陰茎をいう場合,私どもが丸まま呑み込む物という (出典:萱野、方言:沙流)
- cempako
- チェンパコ 【cempako】 箱膳. (出典:萱野、方言:沙流)
- cénoye tusa
- チェノイェ トゥサ 【名】[cenoye tusa 先がねじれている・袖] たもとがなく袖下を上へ折り曲げて縫いつけてある袖。 {E: a sleeve that has been rolled up and stitched.} (出典:田村、方言:沙流)
- céomare
- チェオマレ 【複他動】[他動使役][中相] [c(i)-e-oma-re される・その頭(先)が・そこに入る・させる](次の慣用句の中で)otusasuysir (oresasuysir) céomare オトゥサスイシㇼ (オレサスイシㇼ) チェオマレ 何代にも続いている。 tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ 昔から今にいたるまでずっと続いている。 {E: to continue something down over the years, generations.} (出典:田村、方言:沙流)
- céosmare
- チェオㇱマレ 【複他動】[他動使役][中相] [c(i)-e-osma-re される・その頭が・そこに突入する・させる](次の表現で)…に突入する、 (それ)が起こる。 weysakayo céosmare ウェイサカヨ チェオㇱマレ 大げんかになった。(HC神謡) {E: to rush into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cep at
- チェㇷ゚アッ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(17) cep at (čep-at)「チェㇷ゚アッ」 (出典:知里動物編、方言:)
- cep isa
- チェㇷ゚ イサ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(6) cep isa (čep-i-sa)「チェㇷ゚ イサ」⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cep kuma tay kam kuma tay
- チェㇷ゚ クマ タイ カㇺ クマ タイ 【cep-kuma-tay-kam-kuma-tay】 魚や肉を乾かす干し竿の林.▷チェㇷ゚=魚 クマ=干し竿 タイ=林 カㇺ=肉 *狩の上手なアイヌの家の前には,魚や肉を乾かす干し竿が林のように立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- cep ocakacaka
- チェㇷ゚ オチャカチャカ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(12) cep ocakacaka (čep-o-ča-ka-ča-ka)「チェㇷ゚ オチャカチャカ」⦅屈斜路⦆魚が川でパチャパチャする。 (出典:知里動物編、方言:)
- cep sikiru ekannayukar
- チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(17) cep sikiru ekannayukar (čep-si-ki-ru e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ」魚が身をひるがえすようにくるりと向きを変えて引き返す(『アイヌ神謡集』p. 60)。――sikiru[si-kiru(自分を・旋回させる);まわる;さける]。E-kanna-yukar[e(それについて)kannna(再び)yukar(演技する);そのさまを再現する;まねる;さながらの様子を示す] (出典:知里動物編、方言:)
- cep teseske ekannayukar
- チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(18) cep teseske ekannayukar (cep-te-ses-ke e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ」ユ375 (出典:知里動物編、方言:)
- cep'ohaw
- チェㇷ゚オハウ 【cep-ohaw】 魚汁. (出典:萱野、方言:沙流)
- cep-mekkauspe
- チェㇷ゚メッカウㇱペ 【名】[cep-mekka-us-pe 魚・の上・についている・もの][動物]魚の背びれ。 {E: the dorsal fin of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cep-mokrap
- チェㇷ゚モㇰラㇷ゚ 【名】[cep-mokrap 魚・胸びれ][動物]魚の胸びれ。 ☞mokrap モㇰラㇷ゚ {E: the pectoral fin of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cep-notarap
- チェㇷ゚ノタラㇷ゚ 【名】[cep-notarap 魚・ほおの薄い骨][動物]魚のほおの薄い骨。 ☞notarap ノタラㇷ゚ {E: the thin cheekbones of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cep-sar
- チェㇷ゚サㇻ 【名】[魚・尾][動物] 魚の尾。 ☆普通は sar サㇻ は犬やキツネなどの尾。 魚の尾は atkoci アッコチ。 (出典:田村、方言:沙流)
- cepatat
- チェㇷ゚アタッ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(11) cep-atat (cep-a-tat)「チェㇷ゚アタッ」⦅屈斜路⦆サケを三枚に身おろしして、中骨を取って干したもの。atatの語源はおそらくa-ta-ta「我らが・切り・切りした」の意で本来に作り方の名であったろう。 (出典:知里動物編、方言:)
- cépekare
- チェペカレ 【複他動】[他動使役][中相] [c(i)-e-peka-re される・その頭が・目がける・させる] ちょうど…に向かって行く(細いところへちょうど入るように)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cépekare(no)
- チェペカレ(ノ) 【後副】[cépekare-no ちょうど…に向かって行く・(副詞形成)] …にちょうど当たるように。 petput cépekare(no) cip yan kor an ペップッ チェペカレ(ノ) チㇷ゚ ヤン コラン 川口に入るように舟が陸に寄って来ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cepekoh(t-an)
- チェペコㇹ §123.うえる(餓える)(13)餓死する cep-ekoh(t-an)〔če-pé-koh チェ舳コㇹ〕[<cep(食物)+e(で)+kot(死ぬ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cepekoh(t-an)
- チェペコㇹ §389.しぬ(死ぬ)(39)餓死する cep-ekoh(t-an)〔čé-pe-koh ちぇペコㇹ〕[cep(食物)+-e-(で)+kot(死ぬ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cepesahke
- チェぺサㇵケ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(2) cepesahke (če-pé-sah-ke)「チェぺサㇵケ」[<cep(食物)e-(で)sat(やせることを)ki(する)]⦅真岡⦆飢えてやせる。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepesahke
- チェペサㇵケ §123.うえる(餓える)(7)物を食わずにやせる ce-pe-sahke〔če-pé-sah-ke チェ舳サㇵケ〕[<cep(食物)+e(で)+satke(乾す、乾せる)]⦅マオカ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- cepeukotekina
- チェペウコテキナ §330 アヤメ (7) cepeukote-kina (ce-pé-u-ko-te-ki-na)「チェぺウコテ・キナ」[cep(魚)eukote(つなぎ合わす)kina(草)] 茎葉 ⦅A沙流・鵡川・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cepharu
- チェㇷ゚ハル §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(3) cep-haru (čép-ha-ru)「ちェㇷ゚ハル」[<cep(魚)haru(食糧)]⦅幌別⦆魚の肉。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepharu
- チェㇷ゚ハル §554.にく(肉)(7)魚の肉 cep-haru〔čép-ha-ru ちぇㇷ゚ハル〕[魚・肉]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cephurkap
- チェㇷ゚フㇽカㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(5) cep-hurkap (cep-hur-kap)「チェㇷ゚フㇽカㇷ゚」 (出典:知里動物編、方言:)
- cephurukap
- チェㇷ゚フルカㇷ゚ 【cep-hurukap】 魚のひからびた物,*このフルカㇷ゚をもじってアイヌ フルカㇷ゚=ひからびた人間と悪口を言うことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- cepkamuy
- チェㇷ゚カムイ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(8) cep-kamuy(čép-ka-muy)「ちェㇷ゚カムイ」[cep(魚)kamuy(神)]⦅屈斜路⦆=asit-cep (出典:知里動物編、方言:)
- cepkap
- チェㇷ゚カㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(7) cep-kap (čep-kap)「チェㇷ゚カㇷ゚」⦅北海道・樺太一般⦆魚皮。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepkap
- チェㇷ゚カㇷ゚ 【cep-kap】 魚皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- cepkap、cepur
- チェㇷ゚カㇷ゚、チェㇷ゚ウㇽ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(9) cep-kap、cep-ur (čep-kap, čep-ur)「チェㇷ゚カㇷ゚、チェㇷ゚ウㇽ」魚皮;衣kayaフィゴ。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepkar
- チェㇷ゚カㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(9) cep-kar (čep-kar)「チェㇷ゚カㇻ」辞III, 93 (出典:知里動物編、方言:)
- cepmakina
- チェㇷ゚マキナ §431 ワラビ (4) cepmakina (cép-ma-ki-na)「ちェㇷ゚マキナ」 新葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cepmokrap/cepmokrapu(hu)
- チェㇷ゚モㇰラㇷ゚/チェㇷ゚モㇰラプ(フ) 【cep-mokrap/-mokrapu(hu)】 (魚の)ひれ:胸びれ.魚のえらぶた. (出典:萱野、方言:沙流)
- cepnukoan
- チェㇷ゚ヌコアン 【自動】[cep-nukoan 魚・…がたくさんとれる]魚をたくさんとる、 魚がたくさんとれる(=cep nu koan チェㇷ゚ ヌ コアン)。 ☞nukoan ヌコアン {E: to catch a lot of fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cepoma
- チェポマ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(13) cepoma (čep-o-ma)「チェぽマ」[<cep(食物)homa(恐れる、恨む)]⦅白浦⦆飢える。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepoma(-an)
- チェポマ §123.うえる(餓える)(4)飢える cepoma(-an)〔če-pó-ma チェぽマ〕[cep(食事を)+homa(恐れる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ceppa
- チェッパ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(14) cep-pa (čep-pa)「チェッパ」辞III, 22 (出典:知里動物編、方言:)
- ceppa
- チェッパ §052.あたま(頭)(7)魚の頭cep-pa〔čép-paちェッパ〕[魚・頭]⦅サル⦆【雅――ユ研II, p. 431】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ceppo sunankar
- チェッポ スナンカㇻ 【ceppo sune-an-kar】 小魚に灯を近づけて獲る. テエータ アナㇰネ チェッポ スナンカㇻアニタ(スナンカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ ペッチチャイ タ アナㇰネ ネㇷ゚ パㇰノ カ チチラ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ア・ヌカㇻ フミー カ イサㇺ=ずうっと昔,小魚に灯を急に近づけて獲る時には.浅瀬にはなんぼでもドジョウがいたものだったが,今は見ることもない(夏の夜の遊び). (出典:萱野、方言:沙流)
- ceprak
- チェㇷ゚ラㇰ 【自動】[cep rak 魚・のような味がする](食べ物の味が)魚くさい、 魚の味がついている(=cep rak チェㇷ゚ ラㇰ)。 ☞rak ラㇰ {E: to smell of fish, fishy.} (出典:田村、方言:沙流)
- cepramram/cepramrami(hi)
- チェㇷ゚ラㇺラㇺ/チェㇷ゚ラㇺラミ(ヒ) 【cep-ram-ram/-rami(hi)】 魚の鱗. (出典:萱野、方言:沙流)
- cepurkap
- チェプㇽカㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(21) cep-ur-kap (čep-ur-kap)「チェプㇽカㇷ゚」辞III, 120 (出典:知里動物編、方言:)
- cepurkap(-i-u)
- チェプㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(9)魚の皮 cep-urkap(-i、-u)〔če-pur-kap ちぇプㇽカㇷ゚〕[cep(魚)、urkap(肉がとれまたは粉々になって、くたくたになった皮)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.514】 (出典:知里人間編I、方言:)
- cesikam(-i)
- チェシカㇺ §455.背の筋肉(2)cesikam(-i)〔čé-ši-kam ちぇシカㇺ〕[cesi(?)+kam(肉)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cesikan(m-i)
- チェシカン §455.背の筋肉(3)cesikan(m-i)〔čé-ši-kan ちぇシカン〕[<cesi-kam]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cétaye
- チェタイェ 【他動】[中相][c(i)-etaye される・引く] 引かれる。 {E: to be pulled, drawn by….} (出典:田村、方言:沙流)
- cétaye suwop
- チェタイェ スウォㇷ゚ 【名】[cetaye-suwop 引かれる・箱] 引出し。 {E: a set of drawers; a drawer.} (出典:田村、方言:沙流)
- cewsamkur-unuunu
- チェウサㇺクㇽウヌウヌ 【他動】[他動][中相][c(i)-e-u-sam-kur unu-unu された・で・互い・のそば・影・つける・(重複)][雅](目が星のように) キラキラ輝いてそこらじゅうを見渡している。 einkarpe pon nociw ne cewsamkur-unuunu エインカㇻペ ポン ノチウ ネ チェウサㇺクㇽウヌウヌ [雅]目が小さい星のようにキラキラ輝いてそこらじゅうを見渡している(鋭い眼光の描写)。(S民話) {E: to shine brightly; sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ceywanke
- チェイワンケ 【他動】[中相][c(i)-eywanke 我々が/…される・使う] 使われる。 ceywanke kur チェイワンケ クㇽ 雇人。 ☞cútek チュテㇰ、 ussiw ウㇱシウ {E: to be used by, for…} (出典:田村、方言:沙流)
- ceywankep
- チェイワンケㇷ゚ 【名】[c(i)-eywanke-p 我々が/…される・使う・もの] 道具、 使うもの。 ☞aeywankep アエイワンケㇷ゚ {E: a tool; tools; a utensil; utensils.} (出典:田村、方言:沙流)
- chikap
- チカㇷ゚ §341 クマタカ 他(2) chikap 「チカㇷ゚」 ⦅地名解30⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- chimakanichep
- チマカニチェㇷ゚ §027 カジカ (1) chimakani-chep (ci-ma-ka-ni-cep)「チマカニチェㇷ゚」カジカの総称 A kind of sculpin. Also called ten-chi-makani and pet-chimakani. (出典:知里動物編、方言:)
- ci=amaku
- チアマク 【ci=ama-ku】 仕掛け弓. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=astustekka
- チアㇱトゥシテッカ 【ci=as-tus-tek-ka】 立ったままで金縛りになったように. ▷チ=私 アㇱ=立つ トゥㇱテッカ=金縛り[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=esikirayne
- チェシキライネ 【ci=e-sikirayne】 憐れだ,かわいそうだ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=karsake
- チカㇻサケ 【ci=kar-sake】 我らの造る酒,自分たちが醸した酒. ▷チ=私たち カㇻ=造る,醸す サケ=酒(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kasnukarpe
- チカㇱヌカㇻペ 【ci=kas-nukar-pe】 授かり物.▷チ=私たち カㇱ=上 ヌカㇻ=見る ペ=物 ヌマン ク・ホㇰ シントコ アナㇰネ カムイ オㇿ ワ ア・エン・チカㇱヌカㇻペ ネ=昨日私が買ったシントコは神から私への授かり物だ.*人間には便われずあくまで物についての語. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kemekarpe
- チケメカㇻペ 【ci=kem-e-kar-pe】 縫い物(手で縫った物).▷チ=私たち ケㇺ=針 エ=それ カㇻ=作る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kisani
- チキサニ 【ci=kisa-ni】 アカダモ,ハルニレ.▷チ=我ら キサ=穿つ ニ=木 →この木の枯れた部分に穴を穿って火種をこしらえた (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kokantama
- チコカンタマ 【ci=ko-kantama】 私を騙す. ▷チ=私 コカンタマ=騙す ピリカイコロ ネヤッイェコロ チコカンタマワ ポロイチェン エンコウッ=いい宝刀だと言ってたくさんの銭を俺から取った.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kuypas
- チクイパㇱ 【ci=kuy-pas】 噛んだ消し炭. ウェンユㇰ アナㇰネ エㇺコホ チポロ ペ ア・オター ペコㇿ エㇺコホ チクイパソㇿ(チ・クイパㇱ オㇿ) ア・クㇱテ アーペコㇿ アン ペ ネー セコㇿ ウウェペケㇾ オッタ ア・イェ ㇷ゚ ネ=どうもうな熊は体の半分が筋子を潰した汁をかけたような赤い色,体半分は消し炭を噛んだ汁にくぐらせたような黒い色をしていると昔話の中では言われるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=maamuspe
- チマアムㇱペ 【ci=ma-am-us-pe】 焼いた蟹:酒を飲むとすぐ赤くなる人.▷チ=私たち マ=焼く,焼いた アㇺウㇱペ=爪ある者,蟹 ポンノ イク コㇿ ア・イェ ロㇰ クニ チマアムㇱペ コラーチ フレ ワ オケレ=少し飲むと言うところの焼いた蟹のように赤くなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=makina
- チマキナ 【ci=ma-kina】 ウド.▷チ=私たち,私ども マ=焼く キナ=草 →私たちが焼いて食べる草 (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=map
- チマㇷ゚ 【ci=ma-p】 寝癖,寝相が悪い.▷チ=我ら マ=焼く ㇷ゚=物:生き魚を焼いた時のようにのたうちまわること ソンノ シㇰヌ チェㇷ゚ ア・マㇷ゚ コラチ ホタッパタッパ ア・イェ マヌ チ・マㇷ゚=本当に生きた魚を焼いたようにのたうちまわり,これを言うのだ寝相が悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=noyeinaw
- チノイェイナウ 【ci=noye-inaw】 よりあわせた削りかけ(イナウ). 図[チノイェイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=noyetat
- チノイェタッ 【ci=noye-tat】 灯火用樺皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=pankemat
- チパンケマッ 【ci=panke-mat】 妾.▷チ=それ パンケ=薄い マッ=妻 (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=panup
- チパヌㇷ゚ 【ci=pa-nu-p】 鉢巻. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=patupatu
- チパトゥパトゥ 【ci=patu-patu】 あおる,強風にあおられる,強風によって物をばたばたいわせる. ソンノイヨーハイ レラルイペネクス アペカ チパトゥパトゥ カナヤーカ ケラㇺペウテㇰ=本当にたまげた,風が強いものだから,火があおられて生きた心地もしなかった. *カナヤーカ(クアンアヤーカ)=私がいたのも,生きた心地も.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=perpani
- チペㇾパニ 【ci=perpa-ni】 割り木.▷チ=私たち ペㇾパ=割る ニ=薪 (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=rektekuttar
- チレㇰテクッタㇻ 【ci=rekte-kuttar】 ヨブスマソウ〔植〕,笛. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=sikerayne
- チシケライネ 【ci=sik-e-ray-ne】 憐れむ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=sinaot
- チシナオッ 【ci=sina-ot】 包んだ遺体,遺体を包んだもの:シキナ(ガマ草)で包む。 チシナオッ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ヒ ナ ナ クポニタ(ク・ポン ヒ タ) クヌフ(ク・ウヌフ) ユピヒ イサㇺ ヒ タ モペッ コタン タ ネ=遺体を包んだものを私が見たのはまだまだ小さい時(昭和6年頃),私の母の兄が亡くなった時,門別村にであった.図[チシナオッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=sinapkamuy
- チシナㇷ゚カムイ 【ci=sinap-kamuy】 ヨモギを束にして作った神. ▷チ=私たち シナㇷ゚=縛った カムイ=神 *この神の別名はノヤイモㇱカムイと言うが,両方の手と両方の脚に心臓を入れ,胸にある心臓とともに五つの心臓というか魂を持っている強い神とされている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=sokarmat
- チソカㇻマッ 【ci=so-kar-mat】 本妻.▷チ=私たち ソ=座 カㇻ=作る マッ=妻 チソカㇻマッ カ アン ポンマッ ア・イェ ヒ チパンケマッ セコㇿ ネ=本妻もいるが,妾のことを,本妻より薄められる妻という. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=tatap
- チタタㇷ゚ 【ci=tata-p】 ぬた:刻んだ物.*チタタㇷ゚を作る時は1匹分の氷頭に白子片腹分を入れる.片腹とは1匹の魚に2筋入っている片方分をいう.きれいに刻んで塩で味つけをするがネギを少々加えること.これはアイヌの食べ物のうちおいしいほうの5本の指に入る.▷チ=私たち タタ=刻む ㇷ゚=物 チタタㇷ゚ ク・カㇻ クニ ク・ラム コㇿカ ア・エラマス ヤー?=ぬたをこしらえようと(私が)考えているけれども.あなたはそれが好きでしょうか?シペ ウピヒ カカウェヘ ア・コタタ ワ チタタㇷ゚ ア・カㇻ ペ ネ=サケの白子と氷頭(頭の軟骨)を一緒に切り刻んでぬたを作るものだ.ハイー ノタコㇷ゚ エヌカㇻ ワ チタタㇷ゚ ク・カㇻ カ エトランネ.ポンノ ホㇱキ ク・ルイケ ナ=あーあ刃物が切れないのでぬたを作るのもいやだ.ちょっと待って俺が研ぐから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=tatatata
- チタタタタ 【ci=tatatata】 (細かく)刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=tuyaskarap
- チトゥヤㇱカラㇷ゚ 【ci=tuyaskarap】 それを哀れに思う,かわいそうだ,哀れ. ソンノ ナーエポンペ オラウン アイホッパ エチトゥヤㇱカラㇷ゚ フミー=本当にまだお前が小さいのに遺児になった,哀れなことだなあー.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=uwatore
- チウワトレ 【ci=uwato-re】 それをちりばめる,それをはめ込む. ▷チ=それ ウワトレ=ちりばめる,はめ込む[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=yasaimanit
- チヤサイマニッ 【ci=yasa-i-ma-nit】 はさみ串,割り串:シンケㇷ゚(ハギ)で作る.▷チ=我ら ヤサ=裂く イ=それ,魚 マ=焼く ニッ=木 チヤサイマニッ ア・カㇻ ヒ タ ア・エイワンケ チクニ アナㇰネ シンケㇷ゚ イヨッタ ピㇼカ.フラハ カ ソモ ウェン ケラハ カ ソモ ウェン ペ ネ クス=割り串を作る時に使ういい木はハギが一番いい.においも悪くない,味も悪くないものなので.図[チヤサイマニッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=yaykoruska
- チヤイコルㇱカ 【ci=yay-ko-ruska】 同情する,かわいそうに. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=yuppap
- チユッパㇷ゚ 【ci=yuppa-p】 握り飯.片手で握った小さい握り飯. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciapise
- チアピセ §021.子(27)ciapise〔či-a-pi-se チあピセ〕⦅サル⦆私生児。[<ciatpise]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ciasrupuska
- チアㇱルプㇱカ 【ci-as-rupus-ka】 立ったままで凍りつく. ▷チ=私 アㇱ=立つ ルプㇱ=凍る カ=させる *自分自身で立ったまま凍ったかのように動きを止めた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ciatpise
- チアッピセ §021.子(25)ciatpise〔či-át-pi-se チあッピセ〕⦅ホベツ⦆私生児。[<ci-eat-pise 授けられた子の義;e-(それによって)+at(生じた)+pise(ふくれた腹、妊娠ばら);kanna-kamuy-e-at-pise(「雷神・によって・生じた・妊娠ばら」「雷神の申し子」)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cicap
- チチャㇷ゚ §382 ジダケ (1) cicap (ci-cáp)「チちャㇷ゚」[我らが・刈る・もの] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cicar
- チチャㇻ 【位名】(湖の)出口に近い所。 tó cicar ト チチャㇻ 湖の岸で、 出口(to kutcar ト クッチャㇻ)と横(to teksam ト テㇰサㇺ)との中間で出口に近い所。 (出典:田村、方言:沙流)
- cicari
- チチャリ 【他動】[中相][ci-cari された・散らす] 散らばる、 散らばっている。 cisekitay cicari wa an チセキタイ チチャリ ワ アン 屋根が(風に吹き飛ばされ)散らかっている。(W) kemihi cicari uskehe ケミヒ チチャリ ウㇱケヘ 血が散らばった所。 ☞cari チャリ {E: to be scattered, splattered with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cicay
- チチャイ 【cicay】 浅瀬. ペッ チチャイ=川縁の浅い所.アトゥイ チチャイ=海縁の浅い所.ペッチチャイ タ シノッ アニー.オホ ウㇱケ ウン イテキ アㇻパ=川の縁の浅い所で遊ぶんだぞ.深い所へ行ってはならないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cicira
- チチラ 【cicira】 ドジョウ. イタチ ア・ウㇰ ヒ タ イヨッタ ピㇼカ アㇰペイモㇰ アナㇰネ カパㇻコンル チョㇿポㇰ タ オカ チチラ ネ ワー=イタチを獲る時に一番よい罠の餌は薄氷の下にいるドジョウだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cicira
- チチラ 【名】[動物]ドジョウ。〔知分類 p.7〕 {E: a loach.} (出典:田村、方言:沙流)
- cicira
- チチラ §009 ドジョウ (4) cicira (či-čí-ra)「チちラ」 ⦅沙流⦆沙Ⅰ(69) (出典:知里動物編、方言:)
- cicirakan
- チチラカン §009 ドジョウ (3) cicirakan (ci-cí-ra-kan)「チちラカン」 成魚 ⦅白糠、足寄、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cicirakay
- チチラカイ §009 ドジョウ (2) cicirakay(či-čí-ra-kay)「チちラカイ」[<] 成魚 ⦅天塩、名寄、厚真、似湾;夕日32⦆ フクドジョウ、ドジョウ(方言)Oreias oreas (JORDAN & FOWLER.)⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cicirakay
- チチラカイ 【cicirakay】 ごだっぺ:ドジョウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cicotcap
- チチョッチャㇷ゚ §122 スズメバチ (9) cicotcap(či-čot-čap)「チチョッチャㇷ゚」⦅名寄⦆伝説中の大ハチ (出典:知里動物編、方言:)
- cicotcap
- チチョッチャㇷ゚ §127 ヌカカ ヌカカ類 (7) cicotcap(ci-cot-cap)「チチョッチャㇷ゚」⦅屈斜路〔コ85〕⦆(河野126) (出典:知里動物編、方言:)
- cieasirotke
- チェアㇱロッケ 【ci-e-a-sir-otke】 どっかと座る.▷シㇼ=大地 オッケ=突く →大地を突き刺す レプンクㇽ ア・ウレルトゥ オカケヘ タ チェアㇱロッケ・アン=沖の人を足でどけてその後へどっかと座った[ユ] (出典:萱野、方言:沙流)
- cieomare
- チエオマレ 【他動】[中相][ci-e-omare される・そこに・入れる](直訳すると)…に入れられている。(次の慣用表現で) tónonsukus cieomare トノンスクㇱ チエオマレ [雅]真昼の光に照らされている。 cási upsor/tónonsukus/cieomare/semkoraci チャシ ウㇷ゚ソㇿ/トノンスクㇱ/チエオマレ/セㇺコラチ [雅]城の中はまるで昼の光に照らされているかのように。(Sユーカラ) ☆参考 歌うときの形。 話すときは céomare チェオマレ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciesoypakar
- チエソイパカㇻ 【他動】[中相][ci-e-soypa-kar される・その頭・えぐる・させる][雅](天に)とどくばかりにそびえる。 kanto kotor ciesoypakar カント コトㇿ チエソイパカㇻ (山が)天にとどくばかりに高くそびえている。(W神謡) ☆参考 歌うときの形。 ☞cékantoorsoye チェカントオㇿソイェ (出典:田村、方言:沙流)
- cietayesey
- チエタイェセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (4) cietayesey (ci-e-ta-ye-sey)「チエタイェセイ」 ⦅白老⦆ホタテ貝akkitekとも (出典:知里動物編、方言:)
- cietayesey
- チエタイェセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (7) cietayesey (či-e-ta-ye-sey)「チエタイェセイ」 ⦅白老⦆ákkitekとも。ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- cietayesey
- チエタイェセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (23) cietaye-sey (ci-é-ta-ye-sey)「チえタイェセイ」[<ci-(われら)etaye(引っ張る<綱で引く>)sey(貝)] ⦅白老、幌別⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- cietaysey
- チエタイセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (3) cietay-sey (ci-e-tay-sey)「チエタイセイ」 ⦅幌別⦆ホタテhotate (出典:知里動物編、方言:)
- cihe hotari
- チヘ ホタリ §116.陰部が勃起する(8)陰茎が勃起する cihe hotari〔čí:-he-ho-ta-riちイへ・ホたリ〕[cihe(その陰茎)、ho(尻)+tari(起す)]⦅トンナイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihetarpare
- チヘタㇻパレ 【他動】[自動使役][中相][ci-hetarpa-re された・頭を上げる[複]・させる] たくさん立っている。 uhuy nícica cihetarpare ウフイ ニチチャ チヘタㇻパレ 焼けぼっくい(=焼けた棒杭)がたくさんボコボコ立っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cihetukpare
- チヘトゥㇰパレ 【他動】[中相][ci-hetukpa-re された・出てくる[複]・させる](次の文脈で)たくさん出てくる。 kamuyniskur/kamuykur cihetukpare カムイニㇱクㇽ/カムイクㇽ チヘトゥㇰパレ 雷雲がモクモクと出てきた。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- cihokampare
- チホカンパレ 【ci-hokampa-re】 難しくする. (出典:萱野、方言:沙流)
- cihomap
- チホマㇷ゚ §421 ヘビ(蛇) (8) cihomap (či-hó-map)「チほマㇷ゚」[<ci-homa-p(われら・恐れる・もの)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cihomap
- チホマㇷ゚ §422 アオダイショウ (13) cihomap (či-hó-map)「チほマㇷ゚」[<ci-homa-p(われら・恐れる・者)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cihomap
- チホマㇷ゚ 【名】恐ろしいもの、 おばけ。 ☆参考 「他方言だがここでも真似して使う。 沙流・鵡川では kamiasi カミアシ、 wenkamuy ウェンカムイ、 arwenkamuy アㇻウェンカムイ 等と言う。」 (S) {E: a ghost.} (出典:田村、方言:沙流)
- cihomatehkoro
- チホマテㇸコロ §537.手が奇形であるcihomatehkoro〔či-hó-ma-teh-ko-ro チほマ・テㇸ・コロ〕[cihoma(恐しい)+teh(手を)+koro(もつ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihuhkaikoni
- チフㇷカイコニ §679.ふしゅびょう(浮腫病)[脚気・腎臓病・心臓病などのように身体にむくみの来る病気](2)cihuhka-ikoni〔či-Fúh-ka-i-kò-ni チふㇷカ・イコニ〕[hup(むくむ)、huh-ka(むくま・せる)、ci-huhka(自分を・むくませる=むくむ)+ikoni(病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihuhkaikoni
- チフㇷカイコニ §211.かっけ(脚気)(2)cihuhka-ikoni〔či-Fúh-ka-i-ko-ni チふッカ・イコニ〕[ci-huh-ka(=si-hup-ka 自分を・腫れら・かす;腫れる)+ikoni(病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihukaye
- チフカイェ §389.しぬ(死ぬ)(28)急死する ci-hu-kaye〔či-Fú-ka-je チふカイェ〕[ci(=si 自分を)+hu(なまで、生のまま)+kaye(折る);なまのまま折れる]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihunpa
- チフンパ 【他動】[中相][ci-hunpa …された・きざむ[複]] きざんである。 cihunpa konpu チフンパ コンプ きざみ昆布=細くきざんで紙をまいて売っている昆布。 ☆参考 「otopkonpu オトㇷ゚コンプ の代わりに佃煮にしたり煮て食べたりする。」 (S) {E: to cut, chop…} (出典:田村、方言:沙流)
- ciinunkina
- チイヌンキナ §113 ハナウド (8) ciinun-kina (ci-í-nun-ki-na)「チいヌンキナ」[ci(我らが)i(それを)nun(しゃぶる)kina(草)] 葉柄 ⦅大泊、落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cika
- チカ §101 エゾワカサギ;ちか (2) cika(ci-ka)「チカ」成魚⦅白糠⦆チカ。 (出典:知里動物編、方言:)
- cikahkaukahkaaraka
- チカㇵカウカㇵカアラカ §085.いたむ(痛む)(13)がんがん痛む cikahka-ukahka-araka〔či-káh-ka-u-kàh-ka-a-rà-ka チかㇵカ・ウかㇵカ・アらカ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikahkoyki
- チカㇵコイキ §342 シベリアハヤブサ (4) cikahkoyki (či-káh-koy-ki)「チかㇵコイキ」[<cikap-koyki] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikahmomonke
- チカㇵモモンケ §276 アカザ (3) cikah-momonke (ci-káh-mo-mon-ke)「チかㇵ・モモンケ」[cikah(<cikap鳥)momonke(?)] 花序 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikahmomonkekina
- チカㇵモモンケキナ §276 アカザ (4) cikah-momonke-kina (ci-káh-mo-mon-ke-ki-na)「チかㇵモモンケ・キナ」[上記の生ずる草の義] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikahpo
- チカㇵポ §419 (その他の鳥名) (10) cikah-po(či-kah-po)「チカㇵポ」[<cikap(鳥)po(子)]⦅鵜城⦆鳥の卵 (出典:知里動物編、方言:)
- cikahsoroma
- チカㇵソロマ §431 ワラビ (5) cikah-soroma (ci-káh-so-ro-ma)「チかㇵ・ソロマ」[cikah(<cikap 鳥)soroma(クサソテツ)] 新葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikahtokosa
- チカㇵトコサ §422 スギナ (4) cikah-tokosa (ci-káh-to-ko-sa)「チかㇵ・トコサ」[鳥・トクサ] 栄養茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikamikote
- チカミコテ 【cikami-kote】 手甲:手の甲をおおうように作った布. 図[チカミコテ] (出典:萱野、方言:沙流)
- cikan
- チカン 【名】(時間の単位) henpak cikan ヘンパㇰ チカン 何時間。 ☆参考 henpak ヘンパㇰ の後でのみこの形が使われ、 その他は icicikan イチチカン と言う。 ☞icicikan イチチカン ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 (出典:田村、方言:沙流)
- cikanpe
- チカンペ 【名】[cikuni-kan-pe 木・の上にある・もの](?) 木の上にのっている雪。 cikanpe pirka ruwe! チカンペ ピㇼカ ルウェ! 木の上の雪きれいだなあ! (S) {E: the snow on the tops of trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikanpeus
- チカンペウㇱ 【自動】[cikanpe-us 木の上の雪・…につく] 木の上から落ちてきた雪をかぶる。 ku=cikanpeus wa ku=merayke クチカンペウㇱ ワ クメライケ (私は)木の上から落ちてきた雪をかぶって寒い。(S) {E: to be covered with snow that has fallen from the tops of trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikap
- チカㇷ゚ 【名】[動物]鳥。 cikap koyki チカㇷ゚ コイキ 鳥を打つ。 cikap kasuno poro cikap チカㇷ゚ カスノ ポロ チカㇷ゚ 普通の鳥以上に大きい鳥、 巨大な鳥。 ☆カラスぐらい以上の大きい鳥を言う。 スズメのように小さい鳥は cikappo チカッポ。 〔知分類 p.220 大トリ〕 {E: a bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap
- チカㇷ゚ 【cikap】 鳥,鶏. チカパウ(チカㇷ゚ ハウ) アㇱ=鶏が鳴く.カパチㇼ スワヌ ワ エㇰ ヒネ チカㇷ゚ アㇺコサイェ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=ワシが急降下してきて鶏を爪でつかまえて行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikap __haw'as
- チカパウアㇱ 【cikap-haw-as】 鶏が鳴く. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ コタン エピッタ ネ ペコㇿ チカㇷ゚ オカ ワ アノㇺトㇺタ アン コㇿ オヤコヤㇰ タ チカパゥアㇱ ペ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ チカパゥ カ ソモ ア・ヌ=私が子供の頃は村中に鶏がいて,夜中になるとあちらこちらで鶏の鳴く声がしたものだが,今は鶏の声も聞こえない. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikap'uari
- チカㇷ゚ウアリ 【cikap-u-ari】 孵化. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikap'ur
- チカㇷ゚ウㇽ 【cikap-ur】 鳥の皮の衣. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikap(-i)
- チカㇷ゚ §107.陰部―男性の性器(1)男の子の陰部 cikap(-i)〔či-káp チかㇷ゚〕[鳥]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikap(-u)
- チカㇷ゚ §107.陰部―男性の性器(11)陰茎包皮 ci-kap(-u)〔čí-kap ちカㇷ゚〕[ci(陰茎)+kap(皮)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikap-amihi
- チカㇷ゚アミヒ 【名】[鳥・爪][動物]鳥の爪(つめ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-cikiri
- チカㇷ゚チキリ 【名】[鳥・その足][動物]鳥の足。 ☞cikiri チキリ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-etu
- チカㇷ゚エトゥ 【名】[鳥・鼻][動物]鳥のくちばし。 ☞etu エトゥ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-konkon
- チカㇷ゚コンコン 【名】[鳥・体の羽毛][動物]鳥の体についている羽毛全体。(W) (S) ☆一本一本の羽は cikap-rap チカㇷ゚ラㇷ゚。 (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-ois
- チカㇷ゚オイㇱ 【名】[鳥・尾][動物]鳥の尾羽。 ☞ois オイㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-rap
- チカㇷ゚ラㇷ゚ 【名】[cikap-rap 鳥・羽根][動物] 鳥の羽(翼ではなく一本一本の羽)。 ☞rap ラㇷ゚ {E: bird feathers.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-sapa
- チカㇷ゚サパ 【名】[鳥・頭][動物]鳥の頭 ☞sapa サパ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-set
- チカㇷ゚セッ 【名】[鳥・巣][動物]鳥の巣。 ☞set セッ〔知分類 p.220 ((H各地)) 1.鳥の巣 2.飼鳥を入れておく檻〕 {E: a small bird's nest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikap-tekkupi(hi)
- チカㇷ゚テックピヒ 【名】[鳥・翼][動物]鳥の翼。 (出典:田村、方言:沙流)
- cikapamam
- チカパマㇺ §276 アカザ (1) cikapamam (ci-ká-pa-mam)「チかパマㇺ」[cikap(鳥)amam(粟)] 花序 ⦅白浜⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapamamkina
- チカパマㇺキナ §276 アカザ (2) cikapamam-kina (ci-ká-pa-mam-ki-na)「チかパマㇺキナ」[鳥粟・草] 茎葉 ⦅白浜⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapetu
- チカペトゥ §419 (その他の鳥名) (2) cikap-etu(či-káp-e-tu)「チかペトゥ」くちばし⦅和愛⦆チカベツ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapinkara
- チカピンカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(2)cikapinkara〔či-káp-in-ka-ra チかピンカラ〕[cikap(鳥が)+inkara(物を見る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikapipe
- チカピペ §067 サケ あきあじ、あきやじ 海(2) cikap-ipe (či-ká-pi-pe)「チかピペ」[cikap(鳥)ipe(魚)]⦅名寄⦆時期遅れに入ってくるシロッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- cikapipe
- チカピペ §045 エゾニワトコ (8) cikap-ipe (ci-ka-pi-pe)「チかピペ」[cikap(鳥の)ipe(食糧)] 果実(俚言からすのまんま) ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapipe
- チカピペ §223 ナナカマド (8) cikap-ipe (ci-ká-pi-pe)「チかピペ」[鳥の・食物] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapkina
- チカㇷ゚キナ §190 クサフジ (1) cikap-kina (ci-káp-ki-na)「チかㇷ゚キナ」[鳥・草] 茎葉 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapkina
- チカㇷ゚キナ §344 エゾカンゾウ (4) cikap-kina (ci-káp-ki-na)「チかㇷ゚・キナ」[鳥・草] 葉 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapkokkep
- チカㇷ゚コッケㇷ゚ §099.陰部-女性性器の種類(21)肛門と膣口と一つになっているもの cikap-kokke-p〔či-káp-kok-kep チかㇷ゚コッケㇷ゚〕[cikap(鳥)+kokka(生れ変った)+-p(者)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikapkonkoni
- チカㇷ゚コンコニ 【cikap-konkoni】 (鳥の)綿毛.綿雪のことをコンコヌパㇱ(綿毛雪)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapkoyki
- チカㇷ゚コイキ 【自動】[cikap-koyki 鳥・をとる] 鳥を打つ、 鳥打ちをする。(=cikap koyki チカㇷ゚ コイキ) {E: to shoot a bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikapkoyki
- チカㇷ゚コイキ §342 シベリアハヤブサ (3) cikap-koyki (či-káp-koy-ki)「チかㇷ゚コイキ」[<鳥・とる] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapkoykicir
- チカㇷ゚コイキチㇼ §342 シベリアハヤブサ (1) cikap-koyki-cir (či-káp-koy-ki-čir)「チかㇷ゚コイキチㇼ」[<鳥・捕る・鳥] ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapkoykip
- チカㇷ゚コイキㇷ゚ §342 シベリアハヤブサ (2) cikap-koykip (či-káp-koy-kip)「チかㇷ゚コイキㇷ゚」[<cikap-koyki-p(鳥・捕る・者)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapkutci
- チカㇷ゚クッチ §137 マタタビ (3) cikap-kutci (ci-káp-kut-ci)「チかㇷ゚クッチ」[cikap(鳥)kutci(サルナシ)] 果実 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapkutci
- チカㇷ゚クッチ §138 ミヤママタタビ (1) cikap-kutci (ci-káp-kut-ci)「チかㇷ゚クッチ」[鳥の・サルナシ] 果実 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapkutcipunkar
- チカㇷ゚クッチプンカㇻ §137 マタタビ (8) cikapkutci-punkar (ci-káp-kut-chi-pun-kar)「チかㇷ゚クッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapmuk
- チカㇷ゚ムㇰ §337 キジカクシ (1) cikap-muk (ci-káp-muk)「チかㇷ゚ムㇰ」[鳥の・muk(→§34.注1)] 地下茎 ⦅幌別、芽室、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapnok
- チカㇷ゚ノㇰ 【cikap-nok】 鳥の卵. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapnok(-i)
- チカㇷ゚ノㇰ §480.たまご(卵)(2)鳥の卵 cikap-nok(-i)〔či-káp-nok チかㇷ゚ノク〕[鳥・卵]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikapnok,-i
- チカッㇷ゚ノㇰ §419 (その他の鳥名) (3) cikap-nok, -i (či-kap-nok)「チカッㇷ゚ノㇰ」鳥の卵 (出典:知里動物編、方言:)
- cikapoterke
- チカポテㇾケ §482.たむし(田虫)(1)cikap-oterke〔či-ká-po-ter-ke チかポテㇾケ〕[鳥・踏んだ]⦅ホロべツ⦆容器(例えば椀)にフキの葉をかぶせ、その上に粟糠を山盛りにして燠(おき)をのせておくと下に糠の油が溜る。それを塗布する。また、塩水を煮立てて洗う。またキジカクシの地下茎から汁をとって塗布した。 (出典:知里人間編I、方言:)
- cikappo
- チカッポ 【名】[cikap-po 鳥・(指小辞)] 小鳥。 ☆参考 通常はスズメやヒバリのような小さい鳥を指す。 『音声資料2』にはフクロウをも kamuy cikappo カムイ チカッポ と呼んでいる所があるが、 これについて知里『分類アイヌ語辞典動物篇』 p.196 では「親愛の情を添える」と説明され、 「敬愛する神鳥」と訳されている。 {E: a small bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikappokikir
- チカッポキキㇼ §120 ハチ類 (7) cikappo-kikir(ci-kap-po-ki-kir)「チカッポキキㇼ」⦅幌別⦆ハチノコ (出典:知里動物編、方言:)
- cikappomaw
- チカッポマウ §209 オオタカネバラ (1) cikappo-maw (ci-káp-po-maw)「チかッポ・マウ」[cikap(鳥)po(指小辞)、cikappo(小鳥)maw(ハマナスの果実)] 果実 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappomawni
- チカッポマウニ §209 オオタカネバラ (2) cikappomaw-ni (ci-káp-po-maw-ni)「チかッポマウ・ニ」[上記果実の生ずる木の義] 茎 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappononno
- チカッポノンノ 【cikap-po-nonno】 アズマイチゲ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikappooterke
- チカッポオテㇾケ §482.たむし(田虫)(2)cikappo-oterke〔či-káp-po-o-ter-ke チかッポ・オテㇾケ〕[小鳥が・踏みつけた]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikappopakno
- チカッポパㇰノ 【cikap-po pak no】 スズメほどに心と身を縮める:体の大きい人間がスズメほどに身を縮めている様子. マラㇷ゚ト オカ タ ラッチターラ ウウェネウサㇻ パ コㇿ オカ アㇷ゚ ネ クス ネ ヤ ウパウレ コㇿ オカ アㇷ゚ シネン マッコサンパ ウコテㇾケ パ ソンノ チカッポ パㇰノ ク・ヤイヌ ク・ライシチュププ=宴の後に静かに四方山話をしていたのにどうしてか激しい言い合いになった,ひとりがさっと立ち上がり取っ組み合いになった.私は本当にスズメくらいの心になって身を縮めていた.ハイー ヤニヤニ セタ エン・クパパ ノイネ イキ クワ アニ セタ コケウェ(ク・オケウェ) チカッポ パㇰノ ク・ヤイヌ コㇿ ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=いやー危なく危なく犬が,私を噛みそうにして,杖で犬を追い払い,スズメほどに思いながら逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikappopero
- チカッポペロ §304 コナラ (1) cikappo-pero (ci-káp-po-pe-ro)「チかッポ・ペロ」[小鳥のペロ] 果実 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappoperoni
- チカッポペロニ §304 コナラ (2) cikappopero-ni (ci-káp-po-pe-ro-ni)「チかッポペロ・ニ」[小鳥のペロの・木] 茎 ⦅穂別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappopunkar
- チカッポプンカㇻ §269 ナンバンハコベ (2) cikappo-punkar (ci-kap-po-pun-kar)「チかッポ・プンカㇻ」[小鳥の・蔓] 茎葉 ⦅虻田⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapposet
- チカッポセッ 【名】[cikappo-set 小鳥・巣][動物] 小鳥の巣。 ☞set セッ。 (出典:田村、方言:沙流)
- cikapposoya
- チカッポソヤ 【cikap-po-soya】 クマバチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapposuy
- チカッポスイ §419 (その他の鳥名) (5) cikappo-suy(ci-káp-po-suy)「チかッポスイ」小鳥の巣⦅虎杖630⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikappunkar
- チカㇷ゚プンカㇻ §153 ツルウメモドキ (3) cikap-punkar (ci-káp-pun-kar)「チかㇷ゚・プンカㇻ」[cikap(鳥)punkar(蔓)] 茎 ⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappuy
- チカㇷ゚プイ §259 エンコウソウ (1) cikap-puy (ci-káp-puy)「チかㇷ゚プイ」[cikap(鳥)puy(エゾノリュウキンカの根)] 根 ⦅長万部⦆⦅A千歳川筋・[石狩国上川郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikaprap
- チカㇷ゚ラㇷ゚ 【cikap-rap】 鳥の羽. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikaprekhaw
- チカㇷ゚レㇰハウ 【cikap-rek-haw】 鳴きしきる:鳥が鳴く. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikaprup
- チカㇷ゚ルㇷ゚ 【cikap-rup】 群鳥:群がっている鳥. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapsakmosir,-i
- チカップサㇰモシㇼ §419 (その他の鳥名) (6) cikap-sak-mosir, –i (ci-káp-sak-mo-sir)「チかップサㇰモシㇼ」人間の住む国土の果てにあるという荒涼たる土地[<鳥・なき・国] (出典:知里動物編、方言:)
- cikapsapa
- チカㇷ゚サパ 【cikap-sapa】 アホウドリの頭骨. マㇰ マ ネ ワ アイヌ コタン タ アン ペ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ チカㇷ゚ サパ アン ワ ア・コシラッキ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワー=どのような経路でアイヌの村にあるものなのか私は知らないけれども,アホウドリの頭があって大切な神とされているものですよ.参照:アコシラッキㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapsay
- チカㇷ゚サイ 【名】[cikap-say 鳥・連なったもの][動物]鳥の群、 雁や鶴などの列。 ☞say サイ {E: a flock of birds.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikapsay,-e
- チカッㇷ゚セイ §419 (その他の鳥名) (7) cikap-say, -e(či-kap-say)「チカッㇷ゚セイ」鳥の群れ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapsay/cikapsaye(he)
- チカㇷ゚サイ/チカㇷ゚サイェ(ヘ) 【cikap-say/-saye(he)】 鳥の群れ.鳥の編隊飛行. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapset
- チカㇷ゚セッ 【cikap-set】 鳥の巣. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapset,-i
- チカッㇷ゚セッ §419 (その他の鳥名) (8) cikap-set, -i(či-káp-set)「チかッㇷ゚セッ」⦅北海道各地⦆1. 鳥の巣2. 飼鳥を入れておく檻。「→set」 (出典:知里動物編、方言:)
- cikapsetanni
- チカㇷ゚セタンニ 【cikap-setanni】 アズキナシ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikapsetanni
- チカㇷ゚セタンニ §202 アズキナシ (2) cikapsetan-ni (ci-káp-se-tan-ni)「チかㇷ゚セタンニ」[cikap-setar(鳥のセタㇽ)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・天塩・沙流・千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapsetar
- チカㇷ゚セタㇻ §202 アズキナシ (1) cikap-setar (ci-káp-se-tar)「チかㇷ゚セタㇻ」[cikap(鳥)setar(エゾノコリンゴの果実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikapsotki
- チカッㇷ゚ソッキ §419 (その他の鳥名) (9) cikap-sotki(či-káp-sot-ki)「チかッㇷ゚ソッキ」[sotkiねぐら]⦅和愛⦆チカプショッキ[sotki寝床] (出典:知里動物編、方言:)
- cikapsunku
- チカㇷ゚スンク §415 アカエゾマツ やちしんこ (1) cikap-sunku (ci-káp-sun-ku)「チかㇷ゚・スンク」[cikap(鳥)sunku(エゾマツの茎)] 茎 ⦅穂別、名寄、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikaptekkup
- チカㇷ゚テックㇷ゚ 【cikap-tekkup】 鳥の翼. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikaraisan
- チカライサン §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(4)cikara-isan〔či-ká-ra-i-san チかラ・イサン〕[cikara(<日本語「ちから」)+isan(<isam無い)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikararip
- チカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (6) cikararip(ci-ka-ra-rip)「チカラリㇷ゚」⦅新問?⦆ヒトデのごとく クモヒトデの類 (出典:知里動物編、方言:)
- cikari
- チカリ 【間投】[< ci-kar-i された・つくる・もの](?) (食べ物が)もったいない。 aep cikari! アエㇷ゚ チカリ! 食べ物がもったいない! cep cikari! チェㇷ゚ チカリ! 魚もったいない! (S) {E: What a waste! (in regards to food).} (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkar
- チカㇻカㇻ 【他動】[中相][ci-karkar された・…を飾る/…に刺しゅうをする] 刺しゅうが入っている。 cikarkar konci チカㇻカㇻ コンチ 刺しゅう入りの頭巾。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkarpe
- チカㇻカㇻペ 【名】[ci-karkar-pe された・を飾る(刺しゅうをする)・もの] 刺しゅうの入った袷(あわせ)の着物(祭りのときの礼服)。 ☆参考 kaparamip カパラミㇷ゚ 単衣(ひとえ)の着物。 {E: embroidered clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkarpe
- チカㇻカㇻペ 【ci=kar-kar-pe】 切り伏せ刺繍した袷の着物,刺繍着物.▷チ=我々 カㇻカㇻ=刺繍 ペ=物,着物 図[チカㇻカㇻペ]→チニンニヌㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- cikas/cikasi(hi)
- チカㇱ/チカシ(ヒ) 【cikas/cikasi(hi)】 心張り棒,つかえ. ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱタ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネ ナ=早く先に行って戸の心張り棒を外せ.今すぐ私も行くから.ハㇻキソ ウン ウナㇻペ アナㇰネ チセ オンナイ ワ チカㇱ アヌ ワ アン ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=隣のおばさんは家の内側からつっかい棒をしていたものであったことを思い出す.*隣にいた,オロアッノさんという人がチカシヒという言葉と心張り棒を使っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikasinukar
- チカシヌカㇻ 【ci-kasi-nukar】 恵まれる.▷チ=私たち カシ=上 ヌカㇻ=見る →神々がその人を見守ってよい運をもたらす. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikatunka
- チカトゥンカ 【ci-katu-un-ka】 ふざける,おどける,滑稽なしぐさをする,しゃれ.▷チ=それ カトゥ=様子 ウン=入る カ=させる チカトゥンカㇷ゚=ふざける者. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikatunkatun
- チカトゥンカトゥン 【ci-kat-un-kat-un】 おだつ(おどける者). ソンノ エネ パウェトッコㇿペ ポンノ イク コㇿ チカトゥンカトゥン ア・オラㇺサッカ ノ イキ シリ アイヌイカラㇱ=本当にあのように雄弁な人が少し酒を飲むとおだって馬鹿にされるようなことをするものだ,人間がもったいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikayhekaci
- チカイヘカチ §004.あかご;あかんぼ(44)ci-kay-hekaci〔či-káǐ-he-ka-či チかイヘカチ〕[ci-(我々が)+kay(背負う)+hekaci(こども)]⦅ホロべツ⦆【雅】背におんぶされる程のこども;赤子。(→ユ研Ⅱ, p.769)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cikaytennep
- チカイテンネㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(45)ci-kay-tennep〔či-káǐ-ten-nep チかイテンネㇷ゚〕⦅ホロベツ⦆【雅】まだ人の背に負われるぐらいのこども;あかご(→ユ研Ⅱ, p.769)。[(我ら・おんぶする・あかご)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cikemekarpe
- チケメカㇻペ 【名】[ci-kem-e-kar-pe された・針・で・つくる・もの] 刺しゅうしたもの。 {E: embroidered material etc..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikemkotaci(-an)
- チケㇺコタチ §491.血まみれになる(1)ci-kem-kotaci(-an)〔či-kém-ko-ta-či チけㇺコタチ〕[ci(=si 自分に)+kem(血を)+kotaci(塗る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikena
- チケナ 【cikena】 漬物. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikihsampe
- チキㇶサンペ §041.足の脈どころcikih-sampe〔či-kíç-sam-peチきㇶサンペ〕[cikih(<cikir足)+sampe(心臓、脈どころ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikincikap
- チキンチカㇷ゚ §306 ヒバリ (3) cikin-cikap (ci-kín-či-kap)「チきンチカㇷ゚」[<rikin(高く上がる)cikap(鳥)] ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikirasam(-a)
- チキラサㇺ §035.あしうら(足裏、蹠)(1)cikir-asam(-a)〔či-kí-ra-samチきラサㇺ〕[足、底]⦅ホロベツ、ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikirasamkotnei
- チキラサㇺコッネイ §511.つちふまず(土踏まず)(1)cikirasam-kotne-i〔či-kí-ra-sam-kot-ne-i チきラサㇺコッネイ〕[足裏・凹んでいる・所]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikiraskepet(c-i)
- チキラㇱケペッ §043.あしゆび(足指)(4)cikir-askepet(c-i)〔či-kí-raš-ke-petチきラㇱケペッ〕[足・指]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikiraspeket(c-i)
- チキラㇱペケッ §818.あしゆび(2)cikir-aspeket(c-i)〔či-kí-raš-pe-ket チきラㇱペケッ〕[cikir(足)+askepet(指、もと手の指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikirus ita
- チキルㇱ イタ 【名】[cikir-us ita 足・がそれについている・板(机)] 机、 座卓、 飯台(はんだい)=ちゃぶだい。 {E: a desk; a low table.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikisakina
- チキサキナ §113 ハナウド (6) cikisa-kina (ci-kí-sa-ki-na)「チきサキナ」[ci(我ら)kisa(皮をむく)kina(草)] 根生葉の葉柄 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikisani
- チキサニ §298 ハルニレ (1) cikisani (ci-kí-sa-ni)「チきサニ」[ci(我ら)kisa(こする)ni(木)] 茎 ⦅全北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikisani
- チキサニ 【名】[ci-kisa-ni される・もみぎる・木][植物] ハルニレの木(「アカダモ」)。 ☆参考 昔、 木の上で木をもみぎってすり合わせた熱で火を起こすのに用いられたためこの名があると言われる。 {E: a type of elm tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikisanikarus
- チキサニカルㇱ §439 キノコ類 (1) cikisani-karus (ci-kí-sa-ni-ka-rus)「チきサニ・カルㇱ」[“アカダモの木に生じるキノコ”“タモギタケ”] ⦅D屈斜路⦆⦅A⦆⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikisanikarus
- チキサニカルㇱ 【cikisani-karus】 アカダモ(ニレ)のきのこ,タモギタケ.*アカダモに生えるきのこの味はきのこの中では一番とアイヌは言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikisanni
- チキサンニ §298 ハルニレ (2) cikisan-ni (ci-kí-san-ni)「チきサンニ」[<cikisani] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikitaheta
- チキタヘタ 【副】[ciki-ta-heta それなら・(強め)・さあ](?) さあ早く、 なんとか早く(…なるといいなあ)。 {E: quickly; fast..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikitahetak
- チキタヘタㇰ 【副】[ciki-ta-hetak それなら・(強め)・さあ]さあ早く(=cikitaheta)。 cikitahetak/iresu sapo/a=kowépekennu wa チキタヘタㇰ/イレス サポ/アコウェペケンヌ ワ [雅]さあ早く育ての姉にたずねてから。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikitanekusu
- チキタネクス 【ciki ta ne kusu】 どうせなら(しかたがない). ペウレウタㇻ ウウォシッコテ ハウェ ネ ヤクン チキタネ クス ア・ウトㇺヌカレ ロ=若者たちがお互いに目と目を繋ぐ(恋しあう)というのなら,どうせなら結婚させよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikka
- チッカ 【cikka】 (雫を)落とす,したたらす. →チㇰ (出典:萱野、方言:沙流)
- cikka
- チッカ 【他動】[cik-ka したたり落ちる・(他動詞化)] ポタンポタンと落とす(しずくのようなものを)。 {E: to drip…} (出典:田村、方言:沙流)
- cikna
- チㇰナ 【cik na】 したたり落ちている. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikosatsatu
- チコサッサトウ 【他動】[中相][ci-ko-satsatu された・…に・ピッタリくっつける(?)]体にピッタリくっついている。 herikasi wa cikosatsatu hemanta mi kane oka ヘリカシ ワ チコサッサトゥ ヘマンタ ミ カネ オカ 今の人たちは、 上半身は体にピッタリくっついている変なものを着ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cikoseskekar
- チコセㇱケカㇻ 【他動】[中相][ci-ko-seske-kar された・に・閉じる・つくる(させる)](家並が)びっしり続いている。 {E: to be tightly packed together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikosomokur koyaykatanu
- チコソモクㇽ コヤイカタヌ 【分離他動】[中相][ci-kosomokur koyaykatanu …すること・…に対して無礼なことをする/言う](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて) …に対して無礼なことをする/言うこと。 wen menoko/utar orkehe/cikosomokur/koyaykatanu/i=ekarkar kus/hawkor hawe/oka ya sekor ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ/チコソモクㇽ/コヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クㇱ/ハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅]悪い女どもが私に対して無礼なことをしゃべっているのだろうかと。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikosomokur yaykatanu
- チコソモクㇽ ヤイカタヌ 【ci-ko-somokur yay-katanu】 私に遠慮もしないで,私に遠慮もせずに. ▷チコ=私に ソモクㇽ=それ ヤイカタヌ=遠慮 チコソモクㇽ ヤイカタヌノ シネンネアンペコㇿ ネㇷ゚ワアンペ エハウカントゥㇽセ=私に遠慮もせずに,ひとりでいるかのように何かをわめきちらしている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- cikuniaw/cikuniawe(he)
- チクニアウ/チクニアウェ(ヘ) 【cikuni-aw/-awe(he)】 木の枝のふたまた:木の幹がふたまたにあるいは三つまたになっている部分のことをアウェ,あるいはアウェヘというものである.木の枝はニテㇰ(木の手)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikuniaya
- チクニアヤ 【cikuni aya】 木目. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikuniperpa
- チクニペㇾパ 【cikuni-perpa】 薪割り. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikunisikaye
- チクニシカイェ 【cikuni-sikaye】 (木で作った)目釘. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikunitumama
- チクニトゥママ 【cikuni-tumama】 木の幹. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikupakikir
- チクパキキㇼ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (2) ci-kupa-kikir(čí-ku-pa-ki-kir)「ちクパキキㇼ」[<ci-(陰茎)kupa(かじる)kikir(虫)] ⦅幌別、高島⦆クワガタムシの成虫(♂) (出典:知里動物編、方言:)
- cikupakikir
- チクパキキㇼ §112 カミキリムシ (4) ci-kupa-kikir(či-ku-pa-ki-kir)「チクパキキㇼ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikupap
- チクパㇷ゚ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (4) cikupap(čí-ku-pap)「ちクパㇷ゚」[<ci(陰茎)kupa(かじる)-p(者)]クワガタムシの成虫(♂)⦅千歳・穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikupap
- チクパㇷ゚ 【ci-kupa-p】 カブトムシ,クワガタムシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikupapap
- チクパパㇷ゚ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (5) cikupapap(čí-ku-pa-pap)「ちクパパㇷ゚」[<ci(陰茎)kupapa(かじりかじりする)-p(者)] ⦅旭川、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikupsokasi rapkosanu
- チクㇷ゚ソカシ ラㇷ゚コサヌ 【ci-kup-so-kasi rap-kosanu】 宴の座が静まり返る. ▷チ=私たち クㇷ゚=飲む ソ=座 カシ=上 ラㇷ゚コサヌ=静まり返る[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- cikuwaekari
- チクワエカリ §505.ちゅうぶう(中風)(1)中風で倒れる cikuwaekari〔či-kú-wa-e-ka-ri チくワエカリ〕[ci(我々が)+kuwa(杖)+ekari(に当る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cima
- チマ §189.かさぶた(痂)(1)cima〔či-má チま〕[<ci(=si 自分を)+ma(炙る)?]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cima
- チマ 【cima】 かさぶた. チマウㇱ=かさぶただらけの.チマ カム=かさぶたがかかった.チマ クタ=かさぶたがはがれた.エトㇿ ヘネ チマ ヘネ ラッ ヘネ エ ワ ヤイコトゥヤシ ワ アン ウェンペ=鼻汁でもかさぶたでも痰でも食らって満足していやがれ,悪い奴(悪口). (出典:萱野、方言:沙流)
- cima
- チマ 【名】できもののあとの膿のかたまったようなかさぶた(「がんべ」)。 cima us チマ ウㇱ (子どもの頭に)「がんべ」がついている(「がんべたかり」)。 {E: a scab.} (出典:田村、方言:沙流)
- cima o
- チマ オ §190.痂が生じる(1)cima o〔či-má-o チま・オ〕[o(群生する、たかる)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cima us
- チマ ウㇱ §190.痂が生じる(2)cima us〔či-má-uš チま・ウㇱ〕[us(群生する、たかる)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cimakani
- チマカニ 【cimakani】 カジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- cimakani
- チマカニ §027 カジカ (2) cimakani (ci-ma-ka-ni)「チマカニ」 ⦅虻田、長万部、白老、様似⦆地震、雨乞い、長II,50 天災153, 155 (出典:知里動物編、方言:)
- cimakani
- チマカニ §028 ヤリカジカ;ナベコワシ(方言);マカジカ(方言) (1) cimakani (ci-má-ka-ni)「チまカニ」 成魚 ⦅幌別、白老、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cimakani ari sui hawas
- チマカニ アリ スイ ハワㇱ §027 カジカ (4) cimakani ari sui hawas (ci-ma-ka-ni-a-ri-su-i-ha-was)「チマカニ アリ スイ ハワㇱ」[チマカニとやはり言う] ⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cimakekatta
- チマケカッタ 【ci-mak-ekatta】 (さっと)開ける,(ばっと)開く. (出典:萱野、方言:沙流)
- cimakina
- チマキナ §122 ウド (1) cima-kina (ci-má-ki-na)「チまキナ」[cima(かさぶた)kina(草)] 茎葉をいう ⦅北海道全域⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cimakoyanrasne
- チマコヤンラㇱネ 【cima-koyanrasne】 かさぶただらけである,かさぶたがこびりついている. (出典:萱野、方言:沙流)
- cimapiru
- チマピル §192.痂を剥ぐcima-piru〔či-má-pi-ru チま・ピル〕[痂を・拭う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cimaus
- チマウㇱ 【cima-us】 かさぶただらけ,がんべ(かさぶた)たかり. (出典:萱野、方言:沙流)
- cimpa
- チンパ 【cimpa】 分ける:指先で髪の毛を分ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- cimuttam notaku ciyaytaraye
- チムッタㇺ ノタク チヤイタライェ §389.しぬ(死ぬ)(66)自刃する ci-mut-tam notaku ci-yay-ta-raye〔či-mút-tam|no-tá-ku|či-jáǐ-tà-ra-je チむッタㇺ・ノたㇰ・チやイタライェ〕[ci(我)+mut(帯びている)+tam(刀)、notaku(その刃)、ci(我)+yay(自分を)+ta(そこへ)+raye(押しやる)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- cin(a-an-)
- チン §232.皮を張るcin(a-、an-)〔čin ちン〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinana
- チナナ 【cinana】 干し魚:ほっちゃりの乾いた物. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinara
- チナラ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(14) cinara (cí-na-ra)「ちナラ」干鮭(松前志200)。 (出典:知里動物編、方言:)
- cinaynaye
- チナイナイェ 【他動】[中相][ci-nay-nay-e された・沢・(重複)・(他動詞形成)]メチャクチャである(整然とせず無秩序でクシャクシャなことを言う)。 cinaynaye hemanta, ataye ruyno eyyok kunak ye チナイナイェ ヘマンタ、 アタイェ ルイノ エイヨㇰ クナㇰ イェ こんなメチャクチャにつくってあるものを高く売ると言う。(S) {E: to be in a mess, disordered.} (出典:田村、方言:沙流)
- cincika
- チンチカ 【名】家の縁の下の柱(「ちぐい」)。(S) {E: the posts under the edges (verandah) of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- cíneaciw
- チネアチウ 【自動】[cin-e-aciw 足(上脚)・で・槍投げする](?) (次の表現の中で)cíneaciw wa a チネアチウ ワ ア 足を開き膝を立てて尻をついて座る(行儀の悪い座り方)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cineampa(-an)
- チネアンパ §410.乳呑児を抱いておしっこさせる(2)cineampa(-an)〔či-né-am-pa チねアンパ〕[<cini-ampa(cinianiの複数形)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cineopake
- チネオパケ §107.陰部―男性の性器(12)陰茎体部 ci-ne-opake〔čí-ne-to-pa-ke ちネトパケ〕[ci(陰茎)+netopa-ke(体・部)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cínetopake
- チネトパケ 【名】[ci-netopake 陰茎・胴体] 陰茎(「さお」)。 cínetopake arka チネトパケ アㇻカ (「さおが悪い。」) (W) ☆参考 ci=netopake チネトパケ《私たちの体》とはアクセントが異なる。 ☆参考 cípuy チプイ、 císapa チサパ 等に対する。 ci チ は全体。 {E: the penis.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinetopake
- チネトパケ 【ci-netopake】 陰茎:さお(亀頭を除いた部分). (出典:萱野、方言:沙流)
- ciniaciw
- チニアチウ §448.すわる(座る)(53)両足を前へ伸ばして座る cini-aciw〔či-ní-a-čiŭ チにアチウ〕[cini(その足を)+aciw(投げ出す)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciniani
- チニアニ 【cini-ani】 小便をさせる:親が子供を後ろから抱えて両方の足を両手で持ち.小便させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciniani(-an)
- チニアニ §410.乳呑児を抱いておしっこさせる(1)ciniani(-an)〔či-ní-a-ni チにアニ〕[cini(その足)+ani(持つ);乳呑児の両足を持って抱きかかえ小便させる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinika
- チニカ 【cinika】 進む(一歩一歩足を踏んで)[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cininanina
- チニナニナ 【他動】[中相] [ci-nina-nina された・…をすりつぶす・(重複)](跡が)ビッシリついている。 {E: to be tightly stuck together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cininasin
- チニナシン §839.淋巴腺が腫れる;ぐりぐりが出る(3)ぐクぐりが出る ci-nin-asin〔čí-ni-a-šin ち・ニン・アシン;čí-ni-na-šin ちニナシン〕[ci(煮えた?)+nin(ぐりぐり)+asin(出る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinirarpare
- チニラㇻパレ 【cini-rarpa-re】 座る:首根っこを上から押さえられたようにして座る[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinita
- チニタ 【cinita】 金縛り,夢でうなされる.*夢のことをチニタという地方もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinita
- チニタ 【cinita】 夢(旭川,阿寒地域),夢をみる. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinita
- チニタ §824.ゆめ(夢)[みる](5)cinita〔či-ní-ta チにタ〕⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- cinita
- チニタ 【自動】うなされる。 ku=cinita wa yaani a=en=tustekka クチニタ ワ ヤアニ アエントゥㇱ テッカ うなされてもう少しで気が遠くなるところだった。(S) {E: to have a nightmare.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinita
- チニタ §134.うなされる(2)cinita〔či-ní-ta チにタ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinita(-an)
- チニタ §134.うなされる(8)夢魔にうなされる cinita(-an)〔či-ní-ta チにタ〕⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinitah(k-an)
- チニタㇵ §134.うなされる(1)cinitah(k-an)〔či-ní-tah チにタハ〕[cin(?sini「休息する」と関係あるか?)+itah(itak語る)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinkankari(-an)
- チンカンカリ §003.仰向けに倒れて足を宙にばたばたさせる(1)cin-kan-kari(-an)〔číŋ-kaŋ-ka-riちンカンカリ〕[cin(下肢)+kan(末)+kari(振りまわす)]⦅ホロベツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinkanroski
- チンカンロㇱキ 【自動】[cin-kan-roski 足(上脚)・上に・…を立てる[複]] 寝ころがっていて両足を上に上げる。 {E: to lie down with both feet up.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinkuwa
- チンクワ 【cin-kuwa】 皮張り棒:熊の皮や鹿の皮を広げて乾かす時に皮の外側にあてる棒.▷チン=皮を張る クワ=杖(杖ぐらいの太さのものという意味から) (出典:萱野、方言:沙流)
- cinna
- チンナ §326.こつばん(骨盤)(6)cinna〔čín-na ちンナ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinoypa
- チノイパ 【他動】[中相][ci-noypa された・ひねる [複]] 困っている。 {E: to be troubled; in trouble.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cinpaori
- チンパオリ 【名】[< 日本語]陣羽織(男子が祭りの時に上に着る。 袖がなく、 肩は裃のようで丈は膝くらいまで、 前は羽織のようになっていて打ち合わせない。 金色や美しい色で刺しゅうしてある)。 {E: a coat worn over armour.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinrahuturu
- チンラフトゥル §710.また(股)(4)またぐら cinrah-uturu〔čín-rah-u-tu-ru ちンラㇵ・ウトゥル〕[cin(足)+rah(<rap 翼)+uturu(<utur 間)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cintarara
- チンタララ 【自動】[cin-tarara 足・を上げている] 足を上へ上げている(立っていて片足を上げても寝ていて両足を上げても)。 {E: to have a leg (the legs) raised.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinteyaya
- チンテヤヤ 【自動】[cin-teyaya 足・を広げている] 足を広げている。 cinteyaya wa an チンテヤヤ ワ アン 足を広げている。(S) ☆参考 teyaya テヤヤ は他に用例がない。 {E: to spread the legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinukarnociw
- チヌカㇻノチウ 【ci=nukar-nociw】 北極星. (出典:萱野、方言:沙流)
- cinunukap
- チヌヌカㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 異(2) cinunukap(či-nú-nu-kap)「チぬヌカㇷ゚」[<ci-(われら)nunuka(大切にする)-p(者)]⦅屈斜路⦆下あごが川上に向かって東に曲がっているサケ。こういうサケをとったら、はらわたを去り、 コ139 (出典:知里動物編、方言:)
- cinunukap(-i)
- チヌヌカㇷ゚ §095.いんぶ(陰部)(8)クマの陰部 cinunukap(-i)〔či-nú-nu-kap チぬヌカㇷ゚〕[ci-(我ら)+nunuka(たいせつにする;<nu-nu-ka 豊漁を・持た・しめる;めぐむ)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinunukeampe
- チヌヌケアンペ §095.いんぶ(陰部)(9)ci-nunuke-ampe〔či-nú-nu-ke-am-pe チぬヌケアンペ〕[ci-(我らが)+nunuke(大切にする)+ampe(もの)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinuynaikkaw(-e)
- チヌイナイッカウ §463.せんこつ(薦骨)(2)cinuyna-ikkaw(-e)〔či-núǐ-na-ik-keŭ チぬイナイッケウ〕[ci(我ら)+nuyna(隠す)+ikkew(腰骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinuynaikkawe(-e)
- チヌイナイッカウェ §095.いんぶ(陰部)(5)クマの陰部 ci-nuyna-ikkawe(-e)〔či-núǐ-na-ik-keu チぬイナイッケウ〕[ci-(我ら)+nuyna(隠す)+ikkew(腰、中心、中核)] (出典:知里人間編I、方言:)
- cinuynaikkew(-e)
- チヌイナイッケウ §326.こつばん(骨盤)(7)[クマの]薦椎骨 cinuyna-ikkew(-e)〔či-núǐ-na-ik-keŭ チぬイナ・イッケウ〕[ci(=si 自分を)+nuyna(かくす)+ikkew(椎骨);かくれている椎骨]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinuynakorpe
- チヌイナコㇿペ §095.いんぶ(陰部)(4)cinuyna-korpe〔či-núǐ-na-kor-pe チぬイナコㇿペ〕[ci-(我らが)+nuyna(隠す)+korpe(陰部) ⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinuynapone
- チヌイナポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(15)メカジキのしりびれ[の鰭條] cinuyna-pone〔či-núǐ-na-po-ne チぬイナ・ポネ〕[nuyna(かくす)+ci-nuyna(si-nuyna 自分を・かくす、かくれる)+pone(骨鰭條、ひれ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciohayaku
- チオハヤク §295 サカマタ;シャチ (7) ciohayaku (ci-ó-ha-ya-ku)「チおハヤク」[<ci-ohaya-kur(われらが・おそれる・神)] ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cioipeseyyampe
- チオイペセイヤンペ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (21) cioipe-sey-yampe (ci-ó-i-pe-sey-yam-pe)「チおイペセイヤンペ」[ci-(われら)o(その中で)ipe(食事する)sey(貝殻)、yampe<yan-pe] ⦅白浦⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- cionnayke
- チオンナイケ §096.陰部―女性の性器(23)膣内 ci-onnayke〔čí:-on-naǐ-ke ちイオンナイケ〕[ci(陰部)+onnayke(内部)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciorankekar
- チオランケカㇻ 【他動】[中相][ci-o-ranke-kar される・(そこ)に・下ろす・させる][雅]…に降りる、 …に落ちる。 ranke mosir/mosirso kurka/ciorankekar ランケ モシㇼ/モシㇼソ クㇽカ/チオランケカㇻ [雅](彼は)下界の国の国土の上に下りてきます。(Sユーカラ) ranke núpe/numus apto ne/i=kurkasike/ciorankekar ランケ ヌペ/ヌムサㇷ゚ト ネ/イクㇽカシケ/チオランケカㇻ [雅](姉)の落とす涙が大粒の雨のように私の上に落ちてきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cip'asam
- チㇷ゚アサㇺ 【cip-asam】 舟底. (出典:萱野、方言:沙流)
- cip'osirkosak
- チㇷ゚オシㇼコサㇰ 【cip-o-sir-ko-sak】 舟が浅瀬につく. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipacipa
- チパチパ 【cipa-cipa】 期待する,望んでいる. エウンケライ チパチパ=貰うことを期待する. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipak
- チパㇰ §107.陰部―男性の性器(9)陰茎亀頭 ci-pak〔čí-pa-ke ちパケ〕[ci(陰茎)+pa(頭)+ke(部)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cipantemat
- チパンテマッ 【ci-pante mat】 妾.▷チ=それ パンテ=薄める マッ=妻 →薄められた妻,本妻ではない妻 (出典:萱野、方言:沙流)
- cipanup
- チパヌㇷ゚ 【名】[ci-panu-p 我々が/…される・頭に巻く・もの] 女が頭に巻く飾り布。 ☆参考 布でつくる、 黒・青系統の色で、 前部に刺しゅうの入ったものもある。 幅センチ、 前からまわして後ろで一重(ひとえ)結びにする。 祭りの時用いる。(W) (S) 静内では前で結ぶ。 cipanup epanu チパヌㇷ゚ エパヌ 飾り布を頭に巻く。 {E: decorative material used as a head scarf by women.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipattankenere
- チパッタンケネレ 【他動】[自動使役][中相][ci-pattanke-ne-re される・(?)・になる・させる](煎っているものが)はじけてしまう。 {E: to burst open.} (出典:田村、方言:沙流)
- cipattarka
- チパッタㇻカ 【他動】[中相][ci-pattar-ka された・(擬音?)・(他動詞形成)]煎ってある、 煎られた…。 cipattarka mame チパッタㇻカ マメ 煎り豆。 {E: to cook, boil…} (出典:田村、方言:沙流)
- cipayokayre
- チパヨカイレ 【他動】[自動使役][中相][ci-payokay-re される/された・出歩く・させる][雅] 出歩く、 歩き回る、 旅する。 makanan ne kor oripak kamuy cipayokayre マカナン ネ コㇿ オリパㇰ カムイ チパヨカイレ どうやらすると(=ときどき)流行病の神が歩き回る(=伝染病がはやる)。(W神謡K) ☞payoka パヨカ (出典:田村、方言:沙流)
- cípekira
- チペキラ 【自動】[cip-e-kira 舟・と共に・逃げる](沖のツノザメ漁で、 もりをさされた魚が)舟を引っぱって逃げる(もりには綱がついており舟に乗っている人がそれをつかんでいるので、 魚が逃げると舟は引っぱられてついて行く、 魚が弱ってから舟に上げる)。 tane oka sirkap néno aynurayke pakno cípekira somo ki yak pirka タネ オカ シㇼカㇷ゚ ネノ アイヌライケ パㇰノ チペキラ ソモ キ ヤㇰ ピㇼカ いまのツノザメはそんなふうに人殺しをするほどに舟を引っぱって逃げてはいけない。(W神謡)の結末の語り(門別資料) (出典:田村、方言:沙流)
- cipekusa
- チペクサ 【他動】[単](複は cipekuspa チペクㇱパ)[cip-e-kusa 舟・で・…を川を渡す] …を舟にのせて運ぶ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipekuspa
- チペクㇱパ 【他動】[複](単は cipekusa チペクサ)(二人以上が/二つ以上を)舟にのせて運ぶ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciperekina
- チペレキナ §113 ハナウド (7) cipere-kina (ci-pé-re-ki-na)「チぺレキナ」[ci(我らが)pere(裂く)kina(草)] 根生葉の葉柄 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ciperpa
- チペㇾパ 【他動】[中相][ci-perpa された・割る] 割ってある。 ciperpa ni チペㇾパ ニ 割ったまき。 (出典:田村、方言:沙流)
- ciperpani
- チペㇾパニ 【名】[ci-perpa-ni …された・割る・木] 割った薪(=ciperpa ni チペㇾパ ニ)。 {E: broken firewood.} (出典:田村、方言:沙流)
- cipesinka
- チペシンカ §681.ふなよい(舟酔)(1)cip-e-sinka〔či-pé-šiŋ-ka チ舳シンカ〕[cip(舟)+e(で)+sinka(疲れる)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cipiratekka
- チピラテッカ 【他動】[中相][ci-pira-tek-ka される・広げる・瞬間に・(他動詞化)] 一面に広がる。 {E: to spread out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyak
- チピヤㇰ 【名】[鳴き声の擬音であろう][動物](鳥の名) シギ(?)。 ☆参考 「kopeca コペチャ《カモの仲間の水鳥》の一種、 鼻が長い、 チピチピチピと鳴く。」 (S)〔知分類 p.210 オオジシギ〕 {E: a snipe (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyak
- チピヤㇰ 【cipiyak】 シギ〔鳥〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipiyak
- チピヤㇰ §361 オオジシギ (1) cipiyak (či-pí-yak)「チぴヤㇰ」[<鳴き声] ⦅幌別、穂別、平取、浦河、近文、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cipiyepsani
- チピイェㇷ゚サニ §016.子孫(10)cipiyep-sani〔či-pí-jep-sa-nì チぴイェㇷ゚サニ〕⦅ホロべツ⦆混血児の子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cipkoyapte
- チㇷ゚コヤㇷ゚テ 【他動】[複](単 cipkoyanke は未出)[cip-ko-yap-te 舟・と共に・陸に上がる[複]・させる] …を舟のまま陸に上げる。 i=cipkoyapte イチㇷ゚コヤㇷ゚テ (彼は)私たちを舟に乗っているまま陸に上げた。 W神謡(門別資料) (出典:田村、方言:沙流)
- cipkoyki-réra
- チㇷ゚コイキレラ 【名】[cip-koyki-réra 舟・を襲う・風] 舟がやられるしけ風(北風や東南風の強いもの)。 ☆参考 「これと波が突然来ると船がやられる、 沖でものすごくしける。」 (S) {E: storm winds which damages boats.} (出典:田村、方言:沙流)
- cipkuta
- チㇷ゚クタ 【cip-kuta】 舟をひっくり返す. ペトルン(ペッオㇿウン) ペウタンケ ハウ アㇱ ヒ クス イカオパㇱ・アン アクス ヘカッタㇻ ウコチㇷ゚クタ ヒ ネ ロㇰオカ イイソネカ オピッタ ア・オシコニ ワ ア・ヤンケ=川の方へ危急を知らせる声がしたので私も騒ぎを聞いて助けに走ると子供たちが舟をひっくり返したのであったが,幸いなことに皆が追いつき全部の子供を助け上げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipnanka
- チㇷ゚ナンカ 【cip-nanka】 舟の顔:丸木舟の頭の方.▷チㇷ゚=舟 ナンカ=顔 (出典:萱野、方言:沙流)
- cipnanka
- チㇷ゚ナンカ 【cip-nan-ka】 舟の顔. ▷チㇷ゚=舟 ナンカ=顔(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ciponninap
- チポンニナㇷ゚ 【名】[cipor-nina-p 鮭の筋子・をすりつぶす・もの] 鮭の筋子をつぶす道具。 「クワの木製・フラスコのような形、 つるつるしてきれい、 かわいーいかっこうしたもの、 筋子をつけておいたものを出してきてすりばちの中でつぶして食べる、 いもをつぶしてかけて食べればうまい。」 (S) ciponninap néno kane an チポンニナㇷ゚ ネノ カネ アン 筋子をつぶす道具によく似ている(丸くてかわいいことの形容、 りんごでも顔でも)。 ciponninap néno kane an, iiyomapka ruwe! チポンニナㇷ゚ ネノ カネ アン、 イイヨマㇷ゚カ ルウェ! 筋子をつぶす道具のようだ、 かわいいねえ。(S) {E: a tool used to squash, crush salmon roe.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciponruram
- チポンルラㇺ §430 エゾサンショウウオ (3) ciponruram (či-pón-ru-ram)「チぽンルラㇺ」[<cipor-rura-p(卵塊を・運ぶ・者)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciporninap
- チポㇿニナㇷ゚ 【cipor-nina-p】 筋子つぶし:ランコ(カツラ)製. 図[チポㇿニナㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- ciporrataskep
- チポㇿラタシケㇷ゚ 【cipor-rataskep】 筋子の混ぜ煮,筋子とじゃがいもなどを混ぜた食べ物. ▷チポㇿ=筋子 ラタㇱケㇷ゚=混ぜた食べ物(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ciporsak
- チポㇿサㇰ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(34) cipor-sak (či-pór-sak)「チぽㇿサㇰ」[<cipor(卵)sak(欠く、持たぬ)、‘卵を失った魚’の義]⦅屈斜路、沙流、東静内⦆産卵後の老雌魚;メスのホッチャレ。これはかえってルイペにするのに良い。⦅東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciporsakoisiru
- チポㇿサㇰオイシル §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(37) cipor-sak-oisiru(či-por-sak-o-i-si-ru)「チポㇿサㇰオイシル」[cipor(卵を)sak(失った)oisiru(ホッチャレ)]⦅沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciporsayo
- チポㇿサヨ 【cipor-sayo】 筋子粥. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciporwa
- チポㇿワ 【cip-orwa】 舟から.▷チㇷ゚=舟 オㇿワ=から (出典:萱野、方言:沙流)
- cipsakiri
- チㇷ゚サキリ 【cip-sakiri】 (舟の)横棒.▷チㇷ゚=舟 サキリ=横棒 (出典:萱野、方言:沙流)
- cipsanke
- チㇷ゚サンケ 【cip-sanke】 舟おろし祭り.▷チㇷ゚=舟 サンケ=出す *舟を掘った場所から川へ下ろす.毎年8月20日にチㇷ゚サンケが二風谷の川で行なわれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipsapa
- チㇷ゚サパ 【cip-sapa】 へさき. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipsuwa
- チㇷ゚スワ 【cip-suwa】 船酔い.*貝澤こきんさんが教えてくれた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipta
- チㇷ゚タ 【cip-ta】 舟を掘る. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipta
- チㇷ゚タ 【自動】[cip-ta 舟・を掘る] 舟をつくる。 {E: to make a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciptacikap
- チㇷ゚タチカㇷ゚ 【名】[cipta-cikap 舟をつくる・鳥][動物]クマゲラ(キツツキの一種) (=ciptacir チㇷ゚タチㇼ)。(S) {E: a type of woodpecker (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- ciptacikap
- チㇷ゚タチカㇷ゚ 【cip-ta-cikap】 キツツキ,クマゲラ〔鳥〕.▷チㇷ゚=舟 タ=掘る チカㇷ゚=鳥 (出典:萱野、方言:沙流)
- ciptacikap
- チㇷ゚タチカㇷ゚ §329 クマゲラ (1) cip-ta-cikap (číp-ta-či-kap)「ちㇷ゚タチカㇷ゚」[<cip(舟)ta(ほる)cikap(鳥)] ⦅礼文華、幌別、千歳、近文、美幌、屈斜路、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciptacikapkamuy
- チㇷ゚タチカㇷ゚カムイ §329 クマゲラ (2) cip-ta-cikap-kamuy (číp-ta-či-kap-ka-muy)「ちㇷ゚タチカㇷ゚カムイ」[<cip(舟)ta(ほる)cikap(鳥)kamuy(神)] ⦅伏古・美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciptacir
- チㇷ゚タチㇼ 【名】[動物] クマゲラ(キツツキの一種)(=ciptacikap チㇷ゚タチカㇷ゚) (S) ☞cir チㇼ (出典:田村、方言:沙流)
- ciptaciri
- チㇷ゚タチリ §329 クマゲラ (3) cip-ta-ciri (číp-ta-či-ri)「ちㇷ゚タチリ」[<cip(舟)ta(ほる)ciri(鳥)] ⦅屈斜路、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciptakikir
- チㇷ゚タキキㇼ §116 ゾウムシ (1) cip-ta-kikir(čip-ta-ki-kir)「チㇷ゚タキキㇼ」⦅足寄⦆オオゾウムシ (出典:知里動物編、方言:)
- cipuypuyke(-an)
- チプイプイケ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](6)ぞくぞくとさむけがする cipuypuyke(-an)〔či-púǐ-puǐ-ke チぷイプイケ〕[ci(=si 自分)+pu-puy-ke(ぞくぞくさせる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cipuyuyke(-an)
- チプユイケ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](7)ぞくぞくとさむけがする cipuyuyke(-an)〔či-pú-juǐ-ke チぷユイケ〕[ci(=si 自分)+puy-uy-ke(ぞく・ぞく・する)]⦅シラウラ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciramantep
- チラマンテㇷ゚ §277 くま (20) ciramantep (či-rá-man-tep)「チらマンテㇷ゚」[<ci-(われら)ramante(狩りとる)-p(もの)] ⦅北海道、千島――Torii,p.150⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciranaranke
- チラナランケ 【他動】[中相][ci-ra-na-ranke される・下・の方へ・下ろす][雅] 下りる。 nupuri tapka wa kamuy maw ne a p yupke mawe ciranaranke ヌプリ タㇷ゚カ ワ カムイ マウ ネ アㇷ゚ ユㇷ゚ケ マウェ チラナランケ 山の上から神風であったのか強い風が吹き下りて来た。(W民話) {E: to go down, descend…} (出典:田村、方言:沙流)
- cirapirirse
- チラピリㇼセ §241.傷つく(4)傷ついて皮がたくれる cirapirirse〔či-ra-pi-rir-se チらピリㇼセ〕[ci(=si 自分の)、ra(下)、pir-ir-se(傷だらけになる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cirawokuta
- チラウォクタ 【他動】[中相][ci-ra-w-o-kuta される・下・(挿入音)・に・全部こぼして(あけて)しまう]バラバラツと落ちる。 ponki ka o p cirawokuta ポンキ カ オㇷ゚ チラウォクタ (上から綱で下げられていた)カヤの簀(す、 「すだれ」)の物置き棚にのっていたものがバラバラッと下に落ちてしまった。(NK民話) ☆参考 w は a と o の二つの母音が続くのをきらって挿入された音。 {E: for something to drop, fall in pieces, e'where.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciray
- チライ §077 イトウ;いと (1) ciray(či-ráy)「チらイ」⦅北海道・樺太⦆(B)=chirat-chep. (出典:知里動物編、方言:)
- ciray
- チライ 【ciray】 イトウ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- cirayapappo
- チライアパッポ §253 フクジュソウ (3) ciray-apappo (ci-ráy-a-pap-po)「チらイ・アパッポ」[イトウ・花] 花 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cirayci
- チライチ §278 あざらし (4) cirayci (či-ráy-či)「チらイチ」[<ci-(われら)rayeci(どっさり殺す)-p(もの)] ⦅新問⦆アザラシの総称 (出典:知里動物編、方言:)
- ciraykina
- チライキナ §253 フクジュソウ (5) ciray-kina (ci-ráy-ki-na)「チらイ・キナ」[イトウ・草] 茎葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ciraykina
- チライキナ §434 エゾフユノハナワラビ (3) ciray-kina (ci-ráy-ki-na)「チらイキナ」[ciray(イトウ)kina(草)] 裸葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ciraymacir
- チライマチㇼ §349 オシドリ (1) cirayma-cir (ci-ráy-ma-čir)「チらイマチㇼ」[<?] ⦅北海道全域⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cirayni
- チライニ §048 ミヤマガマズミ じょうみ(方言) (3) cirayni (ci-ráy-ni)「チらイニ」[ciray(イト魚)ni(木)] 茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cirayurep
- チライウレㇷ゚ §253 フクジュソウ (4) ciray-urep (ci-ráy-u-rep)「チらイ・ウレㇷ゚」[イトウ・いちご] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cirektekuttar
- チレㇰテクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (10) cirekte-kuttar (ci-rék-te-kut-tar)「チれㇰテクッタㇻ」[ci(我々が)rékte(鳴らす)kúttar(筒)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cirektekuttar
- チレㇰテクッタㇻ 【名】[ci-rekte-kuttar される・鳴らす・円筒の茎] ①[植物]「ラッパグサ」。 ②草笛。 〔知分類 p.12 ヨブスマソウ〕 {E: ①trumpet grass. ②a reed pipe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cirerakonoypa pekor
- チレラコノイパ ペコㇿ 【ci-rera-ko-noypa pekor】 のらりくらりと歩く,ふらつく:人がふらふらと歩くと,風にゆられているようにと言う.よぼよぼ:病人や老人などの衰えた様子.▷チ=それ レラ=風 コ=に ノイパ=よじる ペコㇿ=ように シノ オンネ ㇷ゚ アㇷ゚カㇱ コㇿ チレラコノイパ ペコㇿ アㇷ゚カㇱ ペ ネ=うんと年をとった人が歩くと,風に吹かれたようにふらつくように歩くものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cireskemah(t-i)ci)
- チレㇱケマㇵチ §033.いいなずけ(許嫁)(11)cireske-mah(t-i)ci)〔či-reš-ke-mah チれㇱケマㇵ〕⦅カラフト⦆いいなずけの女。⦅→千徳, p.27⦆。[reske(育てる)、ci-reske(育て・られた)+mah(女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cirikekatta
- チリケカッタ 【他動】[中相][ci-rik-ekatta される・上の方・へ行かせる](急に/パッと)家に上がる。 {E: to enter (go up into) a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- cironnupkina
- チロンヌㇷ゚キナ §340 スズラン キミカゲソウ (4) cironnupkina (ci-rón-nup-ki-na)「チろンヌㇷ゚キナ」[cironnup(キツネ)kina(草)] 葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cironnupkina
- チロンヌㇷ゚キナ §356 オオバタケシマラン (1) cironnup-kina (ci-rón-nup-ki-na)「チろンヌㇷ゚キナ」[キツネ・草] 茎葉 ⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cirukutcipunkar
- チルクッチプンカㇻ §138 ミヤママタタビ (9) cirukutci-punkar (ci-rú-kut-ci-pun-kar)「チるクッチプンカㇻ」[鳥のサルナシのなる蔓] 茎 ⦅美幌、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cis(-an)
- チㇱ §545.泣く(1)cis(-an)〔číš ちㇱ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cis=ana=ana
- チサナアナ 【cis=an a =an a】 泣いて泣いて. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisanasapte
- チサナサㇷ゚テ 【他動】[中相][ci-sanasapte …される・…を出す][雅]出てくる。 kamuy maw sika/kamuy kosonte/cisanasapte カムイ マウ シカ/カムイ コソンテ/チサナサㇷ゚テ [雅]神風にのって立派な小袖が出てきた。(Sユーカラ) ☞sánasapte サナサㇷ゚テ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- císapa
- チサパ 【名】[概/所][ci-sapa 陰茎・頭] 陰茎亀頭。 ☆参考 cisapa チサパ《私たちの頭》とはアクセントが違う。 〔知分類 p.63〕 {E: the head of the penis.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisapa
- チサパ §107.陰部―男性の性器(8)陰茎亀頭 ci-sapa〔čí-sa-pa ちサパ〕[ci(陰茎)+sapa(頭)]⦅ホロべツ、ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- císapaha
- チサパハ 【名】[所](概は cisapa チサパ) …の陰茎亀頭。 {E: the head of the penis of…} (出典:田村、方言:沙流)
- cise un utar
- チセ ウン ウタㇻ 【cise un utar】 家族. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisea=hayopte
- チセアハヨㇷ゚テ 【cise-a=hayop-te】 家に武装させる:火事の時に近くのカヤ屋根に火が燃えうつらないように,トマというガマ草で編んだござを屋根に掛け,それに水を掛けて延焼を食い止める. ▷チセ=家 ハヨㇷ゚=武装 テ=させる *昭和10年頃に二風谷村の貝澤チコさんの家が火事になり,隣の貝澤松冶さんの家にチセハヨㇷ゚テをして延焼を防いだのを見たのが最初であり,その後見たことがない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- cisea=kar
- チセアカㇻ 【cise a=kar】 家を作る.▷チセ=家 ア=それ カㇻ=作る 図[チセアカㇻ①②③④] (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseakkari
- チセアッカリ 【cise akkari】 家を通り過ぎる. メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナウシウシ パ コㇿ ウコイソイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのかお互いに笑い声をたてながら話し合っているのを私は聞きながら家の前を通り過ぎて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseapa
- チセアパ 【cise-apa】 家の入口.▷チセ=家 アパ=戸 (出典:萱野、方言:沙流)
- cisecarpa
- チセチャㇻパ 【cise-carpa】 (家を)ほぐす,解体する. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisecikah
- チセチカㇵ §374 ニワトリ (2) cise-cikah (či-sé-či-kah)「チせチカㇵ」[<cise-cikap(家・鳥)] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cisecotca
- チセチョッチャ 【cise-cotca】 家の落成のお祝い:家の新築祝いの時に屋根裏へヨモギの矢を射ること.▷チセ=家 チョッチャ=射る (出典:萱野、方言:沙流)
- cisehurayeapto
- チセフライェアㇷ゚ト 【cise-huraye-apto】 家洗いの雨:新築した家に最初に降る雨のこと. アクㇷ゚ ア・オケレ チセノミ オカ タ アㇱ アㇷ゚ト ア・イェ ヒ チセフライェ アㇷ゚ト セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=屋根葺きも終わり新築祝いの後で降る雨のことを家洗いの雨というものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekankotor
- チセカンコトㇿ 【名】[cise-kan-kotor 家・上の・内面][雅]天井(屋根の内側)。 tan huskotoy wa/cisekankotor/a=konóttesusu/án=an korka タン フㇱコトイ ワ/チセカンコトロ/アコノッテスス/アナン コㇿカ 私はずうっと長い間天井を見上げていたけれども。(Sユーカラ) cisekankotor míke kane kurkot kane チセカンコトㇿ ミケ カネ クㇽコッ カネ 家の天井(内面)が光り輝くほど美しい。(W民話) {E: the ceiling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekar
- チセカㇻ 【自動】[cise-kar 家・をつくる] 家を建てる(=cise kar チセ カㇻ)。 {E: to build a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekar
- チセカㇻ 【cise-kar】 家を建てる. チセカㇻ・アン ヒ タ アナㇰネ チセニ ピㇼカノ ア・ウパㇰテ ワ ア・ヌカㇻ ペ ネ ナ=家を建てる時は家材をよく比べて見るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekarpa
- チセカㇻパ 【自動】[cisekar-pa 家を建てる・[複]](二人以上が皆で)家を建てる。 {E: to build a house (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekitay
- チセキタイ 【名】[cise-kitay 家・の頂上] 屋根。 {E: a roof.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekitay
- チセキタイ 【cise-kitay】 家の屋根. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekitaykoraye
- チセキタイコライェ 【自動】[cise-kitay-ko-raye 家・の頂上・に・行かせる] 屋根がきれいに葺いてある。 {E: for a roof to be completely thatched (also beautifully thatched).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekonnispa
- チセコンニㇱパ ☞cisekor チセコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekor'utar
- チセコㇿウタㇻ 【cise-kor-utar】 家族. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekorkamuy
- チセコㇿカムイ 【cise-kor-kamuy】 家の守護神. 図[チセコㇿカムイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekorkamuy
- チセコㇿカムイ 【名】[cise-kor-kamuy 家・を持つ・神] ①家の守り神(木幣の形につくり、 中央部に心臓(sanpehe サンペヘ)として、 木を燃やして消した消し炭の一かけを削り花にくるんだものをつけてある。 家の上座の壁際の北側寄りの所に置いてある)。 ②(=cisekor kamuy チセコロ カムイ) ☞cisekor チセコㇿ {E: ①protective god of the house. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- cisekorkatkemat(-i>ci)
- チセコㇿカッケマッ(イ>チ §037.妻(5)cise-kor-katkemat(-i>ci)〔či-sé-kor-kat-ke-mat チせコㇿカッケマッ〕⦅ホロべツ⦆主婦。[(家を・もつ・淑女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisekoromahnekuh(ru/r-u)
- チセコロマㇵネクㇷ §037.妻(6)cise-koro-mahnekuh(ru/r-u)〔či-se-ko-ro-mah-ne-kuh チせコロマㇵネクㇷ〕⦅シラウラ⦆主婦。[(家を・もつ・女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisekossapo
- チセコッサポ §025.姉(13)cise-kos-sapo〔či-sé-kos-sa-po チセコッサポ〕⦅チカブミ⦆【雅】妻から「夫の実の姉または妹」を言う。[<cise(家)+kor(もっている)+sapo(姉)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisekot eynonnoitak
- チセコッ エイノンノイタㇰ 【cise-kot-einonno-itak】 地神祭:家を建てる場所をはらい清める祭のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekouhuyka
- チセコウフイカ 【cise-ko-uhuyka】 家とともに燃やす. イレス エカシ オㇿオヤチキ キムンカムイ ネ アアン ヒクス ア・コアパセㇱケ ア・チセコウフイカ=私を育てたおじいさんは,知らなかったが熊であったので家の中に閉じ込めて家とともに焼いてしまった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisemakani
- チセマカニ 【cise-maka-ni】 家を開く木:家の屋根裏にあって家を開くようにしてある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseonnayke
- チセオンナイケ 【cise-onnayke】 家の中. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseorosampe
- チセオロサンペ §277 くま (65) ciseorosampe (či-sé-o-ro-sam-pe)「チせオロサンペ」[<cise(家)or(中)o(から)san(出た)-pe(もの)] ⦅美幌⦆穴から出たばかりの子グマ (出典:知里動物編、方言:)
- cisepa
- チセパ 【cise-pa】 家の向こう側. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisepannokianpakamuy
- チセパンノキアンパカムイ 【cise pan noki anpa kamuy】 家の西側の軒を支える神. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisepar'asin
- チセパㇻアシン 【cise-par-asin】 新しい熊の穴.▷チセ=家 パㇻ=口 アシン=新しい チセパㇻアシン ヒ エ・ヌカㇻ シコㇿ ク・イヌ アナ ネ ウㇱケ ウン エン・トゥラ=新しい熊の穴をお前が見たと聞いたが,その所へ私を連れて行ってくれ.*熊というものは秋に穴へ入って春に子熊を連れて出て来る.神の国ではアイヌの家と同じ家があるものとアイヌは考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseparka
- チセパㇻカ 【cise-parka】 天井,屋根裏:梁より上の方のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisepennokianpakamuy
- チセペンノキアンパカムイ 【cise pen noki anpa kamuy】 家の東側の軒を支える神様. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisepota
- チセポタ 【連体】[cise-po-ta 家・(指小辞)・においての] 直系の家の。 cisepota ku=kosmaci チセポタ クコㇱマチ 内嫁。 cisepota ku=mippoho チセポタ クミッポホ 内孫。 ☆対語 atceta アッチェタ 外の。 ☆参考 副詞か。 連用語としての用法は未出。 {E: one's direct family line.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisesak
- チセサㇰ 【自動】[cise-sak 家・を持たなくなる] ①妻に死なれる(=macihi isam マチヒ イサㇺ)。(W) cisesak wa kusu チセサㇰ ワ クス (彼は)奥さんが亡くなったから。(W) ②妻または夫に死なれる、 やもめになる。(S) ku=cisesak wa ku=yaykoyantone クチセサㇰ ワ クヤイコヤントネ 私は妻(又は夫)に死なれて一人でいる。(S) {E: to be widowed.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisesak
- チセサㇰ 【cise-sak】 やもめ,独身,伴侶を亡くす. ナー ペウレクㇽ チセサㇰ ヤㇰ ア・イェ ク・イケㇺヌ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エソシピ ヤㇰ ア・イェ ク・コトゥヤシ=まだ若い人が妻を亡くしたと言って哀れに思っていたが,再婚したということでよかったなあと思っている.メノコ ネ ヤッカ オッカヨ ネ ヤッカ チセサㇰ コㇿ アミㇷ゚ イヨクㇱ ノ ミ パ ㇷ゚ ネ ロㇰ=女も男も夫や妻に先立たれると着物を裏返しにして着るものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisesak
- チセサㇰ §038.やもめ(3)cise-sak〔či-sé-sak チせサㇰ〕①妻を失った男⦅ホロべツ⦆。②配偶者に死なれた夫あるいは妻;寡夫;未亡人⦅ビホロ⦆。[(家無・し)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisesakkur
- チセサックㇽ 【cise-sak-kur】 妻に先立たれた男. プサ サㇰ コンチ コㇿ オッカヨ アナㇰネ ナー マッサックㇽ ネ.チセサックㇽ カ コンチプサハ マチヒ コオスラ クス プサハ イサㇺ ペ ネ=房のない帽子を持っている男はいまだ妻のない人.妻に先立たれた男も帽子の房を妻と一緒に埋葬したので,房がないものなのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisesam
- チセサㇺ 【cise-sam】 家の前. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisesampe
- チセサンペ 【cise-sampe】 家の心臓. チセ ア・アシ ワ チセノミ・アン ヒ タ ロルンプヤㇻ ウレン イクㇱペ オㇱマケ ウン イナウタㇰタㇰ ア・オマレ ネ ワ アン ペ ア・イェ ヒ チセサンペ ネ=家を建てて新築祝いをする時に,上座の窓,両脇の柱,その後へイナウのかたまりを入れるもの,それのことを名づけ,家の心臓という. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisetatures(-i)
- チセタトゥレㇱ §026.妹(2)cise-ta-tures(-i)〔či-sé-ta-tu-reš チせタトゥレㇱ〕⦅サル、ホロべツ⦆【雅】肉身の妹。[cise(家)+ta(にいる)+tures(妹)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisetumam
- チセトゥマㇺ 【cise-tumam】 家の壁. エ・コㇿ サラニㇷ゚ チセトゥマㇺ タ アッテ ワ アヌ=お前の持っている袋を家の壁に掛けておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisetumam
- チセトゥマㇺ 【名】[cise-tumam 家・胴] 壁。 cisetumam anak ki ani a=kar チセトゥマㇺ アナㇰ キ アニ アカㇻ(昔は)壁はカヤでつくった。(W) {E: a wall (of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisetuptepa
- チセトゥㇷ゚テパ 【自動】[複](cisetupte チセトゥㇷ゚テ は単複の区別なし) 人々が(二人以上が皆)家を移す、 引越しする。 a=uní soyke ta cisekarpa, cisetuptepa アウニ ソイケ タ チセカㇻパ、 チセトゥㇷ゚テパ 彼らは私の家のすぐ前に家を建て、 引越してきた。(S民話) {E: to move to another house (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciseyreka
- チセイレカ 【他動】[中相][ci-seyreka された・煎る] ciseyreka mame チセイレカ マメ 煎り豆。 ☞seyreka セイレカ {E: to boil, cook beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- cishawkonna
- チㇱハウコンナ 【cis-haw-konna】 泣きさけぶ声. ポンオチナ チㇱ ハウ コンナ チャイロトッケ=赤子の泣きわめく声が聞こえている[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisimemokka
- チシメモッカ 【cisimemokka】 馬鹿にされる,なめられる. オッカヨ アナㇰネ ヤイェプリウェン ワ ネイタ アㇻパ・アン ヤッカ イテキ ア・イ・チシメモッカ クニ ネ イキ・アン ペ ネ ナ アニー=男というものは意地を持って,どこへ行っても自分自身が馬鹿にされないようにするものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisinah(p-i)
- チシナㇵ §004.あかご;あかんぼ(42)cisinah(p-i)〔či-ší-nah チしナㇵ〕[<ci-(我ら)+sina(縛った)+-p(もの)]⦅マオカ、オチホ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cisireanu
- チシレアヌ 【ci-sir-e-anu】 建っている(きらびらやかに). アコッチャシ(ア・コㇿ チャシ) チシレアヌ リクン オㇷ゚プイ ランケ オㇷ゚プイ…=私の城きらびやかに建っていて,上の槍穴下の槍穴…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisireanu
- チシレアヌ 【他動】[中相][ci-sir-e-anu …された・地・に・置く][雅]地に/下に置かれている。 cituye amset/káne amset/cisireanu チトゥイェ アㇺセッ/カネ アㇺセッ/チシレアヌ [雅]別つくりの高床(たかどこ)、 金(かね)の高床が置かれていた。(Sユーカラ) iresu cási/tan poro cási/cisireanu イレス チャシ/タン ポロ チャシ/チシレアヌ [雅]私の育った城、 大きな城がたっていた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisirkirapte
- チシㇼキラㇷ゚テ 【ci-sirkirap-te】 悲しませる.▷チ=それ,その人,その当事者 シㇼキラㇷ゚テ=悲しませる マウコウェン・アン コㇿ オロ チクㇱ イサㇺ カネ チ・シㇼキラㇷ゚テ オルㇱペ パテㇰ=運が悪いと通る所もないほどに悲しませる話ばかりだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisitomap
- チシトマㇷ゚ §422 アオダイショウ (12) cisitomap (či-sí-to-map)「チしトマㇷ゚」[<ci-sitoma-p(われら・恐れる・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciskar
- チㇱカㇻ 【他動】[cis-kar 泣く・する(他動詞化)]…のことで泣く、 …を泣く。 hńta e=ciskar? フンタ エチㇱカㇻ? どういうわけで泣いているの(気づかってだけでなく憎らしくても言う)。(S) okkayo pirka/nep ciskar pe tap/kohawkor hawe/oka ya sekor オッカヨ ピㇼカ/ネㇷ゚ チㇱカㇻ ペ タㇷ゚/コハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅] 立派な男が何のために声を出して泣くのですかと。(Sユーカラ) ☆参考 hńta cisi e=ki? フンタ チシ エキ? 何が悲しくて泣いているの? (S) {E: to cry about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ciskokarkarse
- チㇱコカㇻカㇻセ 【自動】[cis-ko-karkarse 泣く(こと)・と一緒に・ころがる]ころがりながら泣く。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cismasa
- チㇱマサ 【自動】[cis-masa 泣く・(?)](子どもが泣いたあと泣き疲れて)泣きじゃくる(「泣きじゃっくりする」)。 cis a cis a ayne cismasa チサ チサ アイネ チㇱ マサ 泣いて泣いてそのあと泣きじゃくっている。(S) {E: to sob.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisnanuhu
- チㇱナヌフ 【cis-nanuhu】 泣き顔. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisoekatta
- チソエカッタ 【他動】[中相] ☞cisoyekatta チソイェカッタ (出典:田村、方言:沙流)
- cisoroitak
- チソロイタㇰ 【cis-or-o-itak】 泣きながらものを言う. *昭和30年代までは弔問に行った時,ウムライパ(=座ったままで抱き合う)しながら,チソロイタㇰしたものである.▷チㇱ=泣く オㇿ=所に イタㇰ=言う (出典:萱野、方言:沙流)
- cisotta
- チソッタ 【名詞+位名+格助】[cise or ta チセ オッタ が早く発音されて縮まった形。] hekattar cisotta sinot kor oka ヘカッタㇻ チソッタ シノッ コロカ 子どもたちが家で遊んでいる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cisoyekatta
- チソイェカッタ 【他動】[中相][ci-soy-ekatta される・外・に向けて突進させる] 家から外にとび出す(「ポッと出はる」)。 ☆参考 早い発音で y が弱まって消え、 cisoekatta チソエカッタ と聞こえることもある。 {E: to rush out of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisoyekatta
- チソイェカッタ 【ci-soy-ekatta】 飛び出す.▷チ=それ ソイ=外 エカッタ=さっと ソンーノ ポンノ アン ペ カ ケスイ ワ チソイェカッタ=本当にまあ,少しのことにも怒ってさっと出てしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisoynaraye
- チソイナライェ 【ci-soyna-raye】 (静かに,ゆったりした態度で)出る. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisoyokuta
- チソヨクタ 【ci-soy-o-kuta】 外へ飛び出す. コタン ケスン(ケㇱ ウン) ウコイキ ハウ ウェンルイ アクス オッカイポ ウタㇻ ウウォフㇺセエチューパ コㇿ チソヨクタ=村の下端でけんかをしている声が激しく聞こえると,若者たちが気合を掛け合いながら外へ飛び出した. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisoyokuta
- チソヨクタ 【他動】[中相][ci-soy-okuta される・外・にパツと全部あけてしまう] 皆でいっせいに外に駆け出す。 {E: for everyone to rush out of s'where together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisurap
- チスラㇷ゚ 【ci-sura-p】 熊(2歳の):乳ばなれをした熊.親から離された熊.▷チ=それ スラ=離す ㇷ゚=もの ポンノ ホㇱキ チスラㇷ゚ ネ ノイネ アン ペ ネ ナ.イヤイキㇷ゚テ ナ ア・オライテッカ パㇰノ ウンテレ・アン ロ=少し待って,乳ばなれ熊らしいものだ.危ないから毒が効くまで待つことにしょう.*若い熊は前後の見境もなく人間に襲いかかるのでアイヌの狩人はこれには警戒する. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisurap
- チスラㇷ゚ §277 くま (31) cisurap (či-su-rap)「チスラㇷ゚」[‘親から離れたもの’<sura(はなす)、ci-sura(はなれた)、-p(もの)] ⦅幌別、穂別、美幌⦆親から離れた若いクマ (出典:知里動物編、方言:)
- citamehayta
- チタメハイタ 【ci-tam-e-hayta】 かまいたち. (出典:萱野、方言:沙流)
- citarpe
- チタㇻペ 【citarpe】 ござ. (出典:萱野、方言:沙流)
- citarpe
- チタㇻペ 【名】[ci-tar-pe される・敷く・もの] 敷きもののござ(3尺に6尺(=90センチ×180センチ)ぐらい、 色布で編み込み模様のあるものもある)。 citarpe turi チタㇻペ トゥリ ござを敷く。 apesam ta citarpe turi アペサㇺ タ チタㇻペ トゥリ 炉端にござを敷きなさい。(S) ☞toma トマ {E: a straw mat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- citarpe-kamasu
- チタㇻペカマス 【名】[citarpe-kamasu ござ・(日本語)かます]ござ製のかます。 {E: the name of a food made from a mixture of ground salmon heads and milts.} (出典:田村、方言:沙流)
- citarpeciwas
- チタㇻペチワㇱ 【citarpe-ciwas】 ござを編む時に両方に残るガマ草. (出典:萱野、方言:沙流)
- citatap
- チタタㇷ゚ 【名】[ci-tata-p …された・トントンたたく・もの](料理名)(鮭の頭の肉をたたいて細かくつぶし、 白子もたたいてこまかくし、 それを混ぜた料理。) cep citatap チェㇷ゚ チタタㇷ゚ 同上。 {E: milts (also soft roe).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- citcakkereni
- チッチャッケレニ §123 タラノキ (6) citcakkereni (cít-cak-ke-re-ni)「ちッチャッケレニ」[cit(膣に)sapkere(味を見させる)ni(木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- citorahtehka
- チトラㇵテㇸカ §564.いねむり(居眠)[する](10)昏睡[する]citorahtehka〔či-tó-rah-teh-ka チとラㇵテㇸカ〕[<si-torat-tek-ka(自分を・皮紐・のようになら・せる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- citsoya
- チッソヤ §122 スズメバチ (8) cit-soya(cit-so-ya)「チッソヤ」⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- citunasteray
- チトゥナㇱテライ §389.しぬ(死ぬ)(26)急死する citunaste-ray〔či-tú-naš-te-raǐ チとぅナㇱテ・ライ〕[citunaste(急ぐ、早い;ci=si 自分を、tunas-te 早く・させる)+ray(死ぬ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- citurepkopa
- チトゥレㇷ゚コパ §367 ザゼンソウ (3) citurepkopa (ci-tú-rep-ko-pa)「チとゥレㇷ゚コパ」[ci(我ら)turep(ウバユリ)kopa(になぞらえる)p(もの)、“ウバユリもどき”] 葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- citurimeta
- チトゥリメタ 【他動】[中相][ci-turim-eta される・(爆音の擬音)・(他動詞形成)]バリバリドンドンダンダンと大砲のような音をたてる。 ☞sir-citurimeta シㇼチトゥリメタ (出典:田村、方言:沙流)
- citurukina
- チトゥルキナ §113 ハナウド (5) cituru-kina (ci-tú-ru-ki-na)「チとゥルキナ」[<situru-kina] 根生葉の葉柄 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cituykocap(-i)
- チトゥイコチャㇷ゚ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(6)腹の中から切り出したクマの腸 cituykocap(-i)〔či-túǐ-ko-čap チとぅイコチャㇷ゚〕[ci(我ら)+tuy(腹の中)+ko(において)+ca(切った)+-p(もの)]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciukotap(-i)
- チウコタㇷ゚ §021.子(28)ciukotap(-i)〔či-ú-ko-tap チうコタㇷ゚〕⦅ホロベツ⦆夫が定まらずに生んだ子;私生児。[ci-uko-ta-p 人々が・共同で・たがやした・者]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ciukotapsani
- チウコタㇷ゚サニ §016.子孫(9)ciukotap-sani〔či-ú-ko-tap-sa-ni チうコタㇷ゚サニ〕⦅ホロべツ⦆【罵言】混血児の子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ciukumaw
- チウクマウ §063 ホウズキ (1) ciukumaw (ci-ú-ku-maw)「チうクマウ」[ci(我々が)ukú(吹く)maw(漿果)] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ciunaycikah
- チウナイチカㇵ §338 アオバズク (7) ciunay-cikah (či-ú-nay-či-kah)「チうナイチカㇵ」 ⦅白浦⦆フクロウの一種[=yawresampe] (出典:知里動物編、方言:)
- ciwaan
- チワアン 【ci wa an】 煮えている. オ ペッネカ ワ カッパ ス ポㇷ゚ ワ オラーノ オマレ ペカンケ コㇿ チ ワ アン ペ ネ ナ ヤンケ アニー=それ,練ってから団子にして鍋が煮え立ってから入れて,浮いたら煮えているものだから上げてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciwas
- チワㇱ 【ciw-as】 急流. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciwaskorekasi
- チワㇱコㇿエカシ §197 マツモムシ (5) ciwas-kor-ekasi (či-was-kor-e-ka-si)「チワㇱコㇿエカシ」 ⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciwasoro
- チワソロ 【名】[ciw-as-oro 流れ ・立つ・所] 河口(海と川のぶつかった大きい所)。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciwkorari
- チウコラリ 【他動】[ciw-ko-rari 流れ・と共に・下へ押えつける] (受け身の言い方で) a=ciwkorari アチウコラリ 渦のため下へキュッとひっぱられる。 moy or osma wa a=ciwkorari wa hetuku ka somo ki モヨㇿ オㇱマ ワ アチウコラリ ワ ヘトゥク カ ソモ キ 渦の中に巻き込まれて下へキュッと引っぱられて出てこない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ciwpa
- チウパ 【ciw-pa】 氷の端・縁:川は凍っているが,ある部分が開いている. エチ・ヌ ヤー チューパ オルン ユㇰ ハチㇼ ワ ヘタンプタンプ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ ナ.イヨロインカㇻ ポカ ア・キ ロー=お前たち聞いたかい,氷の端から鹿が落ちて川の中であっぷあっぷしているということだ.遠くから見るだけでもしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciyanka
- チヤンカ §278 あざらし (16) ciyanka (či-yán-ka)「チやンカ」[<riyanka→(15)] ⦅多来加⦆アゴヒゲアザラシの二、三、四歳のもの (出典:知里動物編、方言:)
- ciyap
- チヤㇷ゚ §277 くま (51) ciyap (či-yáp)「チやㇷ゚」[<riya-p] (出典:知里動物編、方言:)
- ciyay
- チヤイ 【名】[概](所は ciyaye(he) チヤイェ(ヘ))(びんなどの)栓(中にさしこむもの)。 ☆参考 独立の名詞としては未出。 ☆参考 puta プタ 上からかぶせるふた。 ☞puta プタ (出典:田村、方言:沙流)
- ciyay(-e)
- チヤイ §544.とげ(刺)(2)ciyay(-e)〔ci-jáǐ チやイ〕[<si-ay(大きな・とげ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciyay/ciyaye(he)
- チヤイ/チヤイェ(ヘ) 【ciyay/ciyaye(he)】 (木の)栓:穴に差し込み,中の物が出ないようにする物. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciyaye(he)
- チヤイェ(ヘ) 【名】[所](概は未出。 ciyay チヤイ であろう。)(びんなどの)栓(中にさしこむもの)。 ☆puta(ha) プタ(ハ) 上からかぶせるふた。 ☞puta プタ {E: to eddy; swirl.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciye as
- チイェ アㇱ §116.陰部が勃起する(4)陰茎が勃起する ciye as〔či-jé-aš チいぇ・アㇱ〕[ciye(その陰茎)、as(立つ)]⦅アショロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciye hetari
- チイェ ヘタリ §116.陰部が勃起する(10)陰茎が勃起する ciye hetari〔či-jé-he-ta-ri チいぇ・へたリ〕[ciye(その陰茎)、 he(頭、顔)+tari(挙げる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciyomap
- チヨマㇷ゚ §421 ヘビ(蛇) (7) ciyomap (či-yó-map)「チよマㇷ゚」[<ci-homa-p(われら・恐れる・もの)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- coasirokke
- チョアシロッケ 【co-a-sir-okke】 どすんと座る,どかっと座る. ▷チョ=それ ア=座る シリ=大地 オッケ=突く(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- cóasirotke
- チョアシロッケ 【他動】[中相][c(i)-o-a-sir-otke される・その尻・(?)・地面・を突く](?) ドシンと座る。 tan rikna wa cóasirotke タン リㇰナ ワ チョアシロッケ 立った姿勢から急にドシンと座った。(W民話) {E: to sit down with a thud.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- coawtespare coyompare
- チョアウテㇱパレ チョヨンパレ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(32)大腰小腰を使う[交接中の腰の所作] coawtespare coyompare〔チョあウテㇱパレ・チョよンパレ〕[<ci(我ら)+o(尻を)+aw(内側に)+tespa-re(反ら・せ)、ci(我ら)+o(尻を)+yompa-re(縮まら・せる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cóka
- チョカ 【代名】[対立的一人称複数](相手を含まない)私たち、 私と彼(ら)。 {E: first person exclusive (ie. excludes listener).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- coka(y)
- チョカ(イ) 【coka(y)】 私たち,我ら. ウパキターラ エチ・オカ ヤー.チョカ カ イワンケ ノ オカ・アㇱ=変わりなくお前たちはいたかい.私たちも元気でいたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cokcoksekar
- チョㇰチョㇰセカㇻ 【cok-cok-se-kar】 くちづけする.接吻する. (出典:萱野、方言:沙流)
- cokcoksekar
- チョㇰチョㇰセカㇻ 【他動】[cok-cok-se-kar (擬音)・(重複)・と言う・する(他動詞化)] …に何回もキスをする。 {E: to kiss repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cokcoksekar(a-)
- チョㇰチョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(10)cokcoksekar(a-)〔čók-čok-se-kar ちょㇰチョㇰセカㇻ〕[cokcokse(チュッチュッという音を発する、キスをする)+kar(動詞につく語尾)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- coksekar(a-)
- チョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(9)coksekar(a-)〔čók-se-kar ちょㇰセカㇻ〕[cokse(チュッという音を発する、キスする)+kar(動詞につく語尾)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cokus'amip
- チョクㇱアミㇷ゚ 【ci=hokus-amip】 裏返しにした着物. シネアンタ イワン チョクㇱアミㇷ゚ ミ クㇽ エㇰ ヒネ イイェトゥン(イ・エトゥン) ルスイ アクス ア・ユピヒ エエセ ルウェ ネ=ある日のこと,6枚の裏返しの着物を着た男が来て私を嫁に欲しいと言った,私の兄はそれを承諾した[ウ](裏返しにした6枚の着物を着ているというのは,1年に6人の妻が死んだというのではなく,今までに6人ということであろう).*男女ともに連れ合いが死ぬと約1年間は着物を裏返しにして着るものであった.この風習は私が知っている範囲では,昭和6年頃に隣家の貝澤オロアッノさんが.夫が亡くなった時に裏返しの着物を着ていたのを見たのが最後であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- cómante
- チョマンテ 【他動】[自動使役][中相][c(i)-oman-te される・行く・させる][雅](次の言い回しの中で) …ruwoka cómante …ルウォカ チョマンテ …するのが終わる。 ipe ruwoka cómante イペ ルウォカ チョマンテ 食事が終わった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- compa
- チョンパ 【compa】 升,升(しょう). エシㇼ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ク・ヤンケ ワ セモッタ(セㇺ オㇿ タ) アン ナ チョンパ アニ パカリ ワ ウパㇰセㇾケ コㇿ ワ アㇻパ=朝,私がパッタリからヒエの精白を上げて入り口の所にあるので,升で量って半分持って行け.オッコー ピㇼケㇷ゚ エ・コㇿ チキ シネ チョンパ エン・コソウㇰテ ク・ヤイモンニㇱカ ワ イユタ カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚) ナ=姉よ,精白したものあったら1升私に貸して,私は忙しくて搗くこともできないので.チョンパ アニ アマㇺ パカリ ワ セ ワ アㇻパ エイタサ パセ コㇿ エ・シンキ ナ トゥペサン チョンパ パㇰノ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニ=升で米を計って背負って行け,あまり重いとお前が疲れるので8升ほどでも持って行けよ.キムンカムイ クヨイェヘ アナㇰネ ワッカ ア・オマレ ワ ア・ポロレ ヤッカ シネ チョンパ パㇰノ ア・オマレ エアㇱカイ プタ クヨイ アナㇰネ レ チョンパ カ ア・オマレ パㇰノ ポロ ㇷ゚ ネ=熊の膀胱は水を入れて大きくしても1升ぐらいしか入らない,豚の膀胱は3升も入れられるぐらい大きいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- concak
- チョンチャㇰ 【concak】 いらんことをする,じゃまする. (出典:萱野、方言:沙流)
- conpa
- チョンパ 【名】[< 日本語 ちょうば(帳場)] ①升(ます)。 ②升(しょう)(量の単位、 1.8リットル)。 ③帳場係、 会計係、 マネージャー。 {E: ①a measure. ②a measure of volume (1.8 litres). ③an accountant, manager.} (出典:田村、方言:沙流)
- cópirasa
- チョピラサ 【他動】[中相][ci-o-pirasa される・そこに・広げる] …に広がる。 {E: to widen, expand…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- copiyan
- チョピヤン 【自動】[擬音]ポチヤンと飛び込む。 copiyan tek チョピヤン テㇰ (蛙が池に)ポチャンと飛び込んだ。 {E: the sound of a frog jumping into a pond.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- copopatki
- チョポパッキ 【自動】[copop-atki (擬音重複)・(自動詞形成)]チャポンチャポンと(水の)音がする。(W民話) ☞sit-copopatki シッチョポパッキ (出典:田村、方言:沙流)
- coprakotte
- チョㇷ゚ラコッテ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(8)coprakotte〔čóp-ra-kot-te ちょㇷ゚ラコッテ〕[cop(キスの音)+ra(<na その方へ)+kotte(結びつける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- córankekar
- チョランケカㇻ 【他動】[中相][c(i)-o-ranke-kar される・そこに・下ろす・する][雅]降りそそぐ。 ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ [雅] 降ってくる涙が大雨のように私の上に降りそそいだ。(W 神謡語り) {E: to pour…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- corawki
- チョラウキ 【自動】怒って向かって行く、 攻撃しに行く。 ☆参考 kocorawki コチョラウキ [他動](人)に向かって攻撃しに行く。 ecorawki [他動]エチョラウキ …のことで怒って向かって行く。 {E: to go on attack.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- corawki
- チョラウキ 【corawki】 けんかに行く:けんかのために向かって行く. オハイケヘ ア・カㇻ ヒ ヌ ワ オパタプルㇽケ コㇿ チョラウキ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=悪口を言われたのを聞いて,かっかと怒って,向かって行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- corpokta
- チョㇿポㇰタ 【corpok ta】 下に. チセ ウフイ ネ ヤ マゥコウェン パ ㇷ゚ アナㇰネ ナニ チセ オルン ソモ ア・アフンケ ノ トゥッコ レㇾコ プ チョㇿポㇰ タ ア・レウシレ ㇷ゚ ネ=火事などで運の悪い者たちは.すぐに家へ入ることなく,二日か三日は倉の下に泊めるものだよ.*その昔のアイヌの倉は足が高いのでその下の空間は一坪半から二坪ほどの広さのものもあったものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- coruskamuy
- チョルㇱカムイ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (5) coruskamuy(čo-rus-ka-muy)「チョルㇱカムイ」[<ce-or-us-kamuy]⦅樺太、雅語、ピル⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cotanneturi
- チョタンネトゥリ 【co-tanne-turi】 寝そべる:長々と寝そべっている,横たわる. チュワン オカ アン コㇿ チョタンネトゥㇽパ モコㇿ ワ オカ=昼飯が終わると寝そべって眠っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- cotari
- チョタリ 【cotari】 蹴る. チョタリ ウㇺマ=蹴る馬. (出典:萱野、方言:沙流)
- cótari
- チョタリ 【他動】[中相][ci-o-tari される・その尻・を上げる](馬が)跳ねる、 後ろへ尻を上げてけとばす。 {E: for a horse to jump up and kick out with its hind legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- cotca
- チョッチャ 【他動】…を(弓で)射る、 …を(鉄砲で)撃つ(当てる)。 cikap cotca チカㇷ゚ チョッチャ 鳥を撃って当てる。 a=cotca アチョッチャ 当たる、 当たった。 ☆参考 ayosma アヨㇱマ 矢が当たる。 鳥を撃つことは cikap koyki/rayke チカㇷ゚ コイキ/ライケ。 {E: to shoot, fire…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cotca
- チョッチャ 【cotca】 刺す,射る.(弾丸・矢を)当てる. ソヤ エン・チョッチャ=蜂が私を刺した.アヨー ソヤ エン・チョッチャ ナ ヌカㇻ ワ エン・コレ=あー痛い,蜂に刺されたよ,見てくれ.トアン チクニ イクㇱ タ キムンカムイ アン ナ アㇻパ チョッチャ ワ エㇰ=あそこの立ち木の向こう側に熊がいるから,行って射って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- cotcapa
- チョッチャパ 【他動】[複](cotca チョッチャ は単複区別なし) (二人以上が皆で) …を射る、 …を撃つ(撃って当てる)。 kasi oyoko wa an wen kamuy cotcapa híne raykepa カシ オヨコ ワ アン ウェン カムイ チョッチャパ ヒネ ライケパ 彼らは様子をうかがっている性悪熊を弓で射当てて殺した。(KK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- coyranke
- チョイランケ 【他動】[中相][c(i)-o-i-ranke される・そこに・ものを・下ろす](次の慣用表現で) tu ruwetoko re ruwetoko coyranke トゥ ルウェトコ レ ルウェトコ チョイランケ 行く先々で天から下ろされるかのように獲物が授けられる。(W民話) etoko okake coyranke エトコ オカケ チョイランケ 前にも後にも天から下ろされるかのように獲物が授けられる。(KK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuhkamuyaraka
- チュㇷカムヤラカ §665.皮膚病(5)cuh-kamuy-araka〔čúh-ka-muǐ-a-ra-ka ちゅㇷカムイ・アラカ〕⦅ウソロ⦆→前々項注、参照。 (出典:知里人間編I、方言:)
- cuhkesaraka
- チュㇷケサラカ §635.はらいた(腹痛)(14)下腹部痛(婦人病のごとき) cuhkes-araka〔čúh-keš-a-ra-ka ちゅㇷケㇱ・アラカ〕[cuhkes(下腹部)+araka(痛む)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cuhkesearaka
- チュㇷケセアラカ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](8)cuhkese-araka〔čúh-ke-se-a-ra-ka ちゅㇷケセ・アラカ〕[下腹・痛む]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cukicanuy
- チュキチャヌイ §068 サクラマス (6) cuk-icanuy(cu-kí-ca-nuy)「チュきチャヌイ」⦅阿寒、布伏内⦆秋、サケと一緒に川を上ってくるマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- cúna
- チュナ 【他動】[中相][c(i)-una された・(火を)灰の中にいける](火が)灰にいけてある。 cúna ape チュナ アペ 灰にいけてある火。 ☞úna ウナ 1 {E: to cover a fire with ash.} (出典:田村、方言:沙流)
- cup a=ruki
- チュㇷ゚ アルキ 【cup a=ruki】 日食,月食.▷チュㇷ゚=日,月 ア・ルキ=呑まれる →だんだん消えていくこと (出典:萱野、方言:沙流)
- cup ahun
- チュㇷ゚ アフン 【cup ahun】 日が沈む. (出典:萱野、方言:沙流)
- cup sikari
- チュㇷ゚ シカリ 【cup sikari】 満月:月が丸い. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupeonkor(-an)
- チュペオンコㇿ §635.はらいた(腹痛)(22)腸満 cupeonkor(-an)〔ču-pé-oŋ-kor チュ舳オンコㇿ〕[cup(腹)+e(について)+hon(妊娠腹)+kor(もつ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cuphaytano kone
- チュㇷ゚ハイタノ コネ §348.産―流産[する](4)月足らず流産する cup-hayta-no kone〔čúp-haǐ-ta-no-kò-ne ちゅㇷ゚ハイタノ・こネ〕[cup(月)+hayta(足らず)+no(に)、kone(つぶれる;ko 粉、ne になる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupiran
- チュピラン 【cupi-ran】 月経中である. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupiran
- チュピラン 【自動】[cup-i-ran 女性のおなか・(所属語尾?)/ものが(?)・下る] 月経が下りる、 月経中だ(=cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cupiran
- チュピラン §291.月経[が下りる、である](8)月経が下りる cupi-ran〔ču-pí-ran チュぴ・ラン〕[cupi(その月経が)+ran(下りる)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupitasun(m-i)
- チュピタスン §635.はらいた(腹痛)(12)腹痛 cupi-tasun(m-i)〔ču-pí-ta-sun チュぴ・タスン〕[cupi(女の腹)+tasun(<tasum 病)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupka
- チュㇷ゚カ 【cupka】 東. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupka
- チュㇷ゚カ 【名】[cup-ka 太陽・の上] 日の出る方角、 東。 cupka wa/kamuy ran チュㇷ゚カ ワ/カムイ ラン 東の方から神が下りて来た。 二風谷ウポポ。 ☆対語 cuppok チュッポㇰ 日の沈む方角、 西。 ☆参考 koyka コイカ 波の上=静内・釧路の方角(東南の方)、 またその地方。 日常語の中で東の方向を言うのには通常 koyka コイカ が使われる。 {E: east.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cupkamuy
- チュㇷ゚カムイ 【cup-kamuy】 日の神,月の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupkesarka
- チュㇷ゚ケサㇻカ §635.はらいた(腹痛)(13)下腹痛を伴う病気 cupkes-arka〔čúp-keš-àr-ka ちゅㇷ゚ケㇱ・アㇻカ〕[下腹・痛]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupkiewen(-an)
- チュㇷ゚キエウェン §713.まぶしい(眩しい)(2)cupki-e-wen(-an)〔čúp-ki-e-wen ちゅㇷ゚キ・エ・ウェン〕[cupki(光線)+e-wen(に・当る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupkiyay
- チュㇷ゚キヤイ 【cup-kiyay】 日光. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupkor(-an)
- チュㇷ゚コㇿ §291.月経[が下りる、である](13)月経中である cup-kor(-an)〔čúp-kor ちゅㇷ゚コㇿ〕[月経を・もつ]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupnukar
- チュㇷ゚ヌカㇻ 【cup-nukar】 月経が下りる,月経中である(ふつうこれを使う). (出典:萱野、方言:沙流)
- cupnukar
- チュㇷ゚ヌカㇻ 【自動】[cup-nukar 月・を見る] 月経が下りる、 月経中だ(普通の言葉)。(W) ☆参考 cup チュㇷ゚ はこの場合《月》だと意識しているらしい。 ☆参考 ほかに cupiran チュピラン、 cupewen チュペウェン (最も良い、 体裁よく言う言葉)、 ohure オフレ (悪口)、 omunin オムニン (悪口)などの言い方がある。 menokotasum メノコタスㇺ は名詞。 経水は cuppe チュッペ。 (出典:田村、方言:沙流)
- cupoka
- チュポカ §365.産―産後(1)cupoka〔ču-pó-ka チュぽカ〕[cup(腹)+oka(終丁、あと)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupokaepirka
- チュポカエピㇼカ §369.産―産後の肥立ちがよい(2)cupoka-e-pirka〔ču-pó-ka-e-pìr-ka チュぽカ・エ・ぴㇼカ〕[cupoka(産後)+e(において)+pirka(よい)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupokaewen
- チュポカエウェン §370.産―産後の肥立がよくない(2)cupoka-e-wen〔ču-pó-ka-e-wén チュぽカ・エ・うぇン〕[cupoka(産後)+e(において)+wen(悪い)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupokane
- チュポカネ §365.産―産後(2)産後である cupokane〔ču-pó-ka-ne チュぽカネ〕[cupoka(産後)+ne(である)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cuporunnuma
- チュポルンヌマ 【名】[cup-or-un-numa 腹・の中・における・毛] 赤ん坊のおなかにいるときから生えている毛。 (出典:田村、方言:沙流)
- cuppa
- チュッパ 【他動】[複](単は cupu チュプ)(二つ以上)をつぼめる、 (敷いてあるござなど)をみんな丸めて片づける、 (敷いてあるふとん)をたたむ。 to epitta ehotkehi cuppa ka somo ki no ト エピッタ エホッケヒ チュッパ カ ソモ キ ノ 一日いっぱい寝床をたたまないで。(W) ku=kar pe ku=cuppa クカㇻ ペ クチュッパ (私は)つくったもの(敷きものなど)をみんな丸めて片づける。(S) {E: to narrow…; fold…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuppa
- チュッパ 【cup-pa】 めくる,はぐる〔複〕. ソ チュッパ=ござをめくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cuppesak
- チュッペサㇰ §296.月経がないcuppe-sak〔čúp-pe-sak ちゅッぺサㇰ〕[cuppe(月経)+sak(を欠く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cuppetepakor
- チュッペテパコㇿ §293.月経帯をしめるcuppetepa-kor〔čúp-pe-te-pa-kor ちゅッペテパコㇿ〕[cuppe(経水)+tepa(ふんどし)+kor(もつ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cuppusuinaw
- チュップスイナウ 【cup-pusu-inaw】 熊の血をつけたチェホㇿカケㇷ゚:イヨマンテの時にトゥソㇰニの上へ熊の血をつけてから立てるチェホㇿカケㇷ゚のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupran
- チュㇷ゚ラン 【cup ran】 陽が落ちる,日没. ソンノ エネ チュㇷ゚ラン ペ ポオンペポ アン トイ キナカㇻ カ ソモ エ・オケレ.エ・モナサㇷ゚ シリ=本当にこんなに陽が落ちそうなのに少しの畑の草取りも終わらない.手のろいこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupranke(-an)
- チュㇷ゚ランケ §291.月経[が下りる、である](9)月経が下りる cup-ranke(-an)〔čúp-raŋ-ke ちゅㇷ゚・ランケ〕[月経を・下ろす]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupray
- チュㇷ゚ライ 【cup ray】 日食,月食:皆既食.▷チュㇷ゚=日,月 ライ=死ぬ (出典:萱野、方言:沙流)
- cuptasum(-i)
- チュㇷ゚タスㇺ §291.月経[が下りる、である](2)cup-tasum(-i)〔čúp-ta-sum ちゅㇷ゚タスㇺ〕[月・病]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cupu turmake
- チュプ トゥㇽマケ 【間投】(神謡の折り返しの一部。) cupu turmake turmake raprap pispis チュプ トゥルマケ トゥルマケ ラプラプ ピシピシ [すぼめる・(?)・(?)・下りる下りる・それぞれに](sarorun-cikappo サロルン チカッポ《ヨシキリ》の神謡の折り返し。 鳴き声の擬音であろうが、 同時にこの神謡のすじ(ストーリー)を象徴していると思われる。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- cuwan
- チュワン 【名】[< 日本語ちゅうはん(昼飯)であろう。]昼弁当。(W) 昼食(日本語だ。 あまり使わない)。(S) cuwan ku=se wa k=arpa チュワン クセ ワ カㇻパ 弁当をしょって(=持って)行く。(W) {E: lunch; the midday meal.} (出典:田村、方言:沙流)
- cuwan
- チュワン 【cuwan】 昼食,昼飯. ク・ユピヒ エキㇺネ マチヒ エウン チュワン コㇿ ア セコㇿ ア・コピシ アクス ソモ コㇿ ヤㇰ イェ=私の兄が山へ行ったので,その妻へ,兄は弁当を持ったかと問いただしたら,持っていないと言った.テエータ アナㇰネ キ カ ウㇽキ カ アッ ペ ネ ロㇰ クス トヨッタ(トイ オㇿ タ) チュワン オッタ(オㇿ タ) ウナㇻペ ウタㇻ ウコムイ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ネ ア ワ=ずうっと昔は頭のシラミも体につくシラミもたくさんいたもので,畑で昼食時におばさんたちがシラミを取り合うのを見たことがあったものだよ(コムイ=シラミを取る).タネ エモ ア・オトゥイプッカ ヤㇰ ピㇼカ ノイネ ネ ナ チュワン オカ タ ア・オトゥイプッカ ロー=もういもの土盛りをしたほうがいいみたいだから昼飯の後で土盛りをしようよ.タアン トイ チュワンイペ エトㇰ タ キナカㇻ ア・オケレ ヤㇰネ チュワン オカ タ イワㇰ・アン シニ・アン ナ ホクレ アリキキ ヤン=この畑を昼飯前に草取り終わらせたら,昼飯の後で帰って休むので,早くがんばってください. (出典:萱野、方言:沙流)
- cuwan'ipe
- チュワンイペ 【cuwan-ipe】 昼食,昼飯.▷チュワン=昼 イペ=食べる (出典:萱野、方言:沙流)
- cuwan'okata
- チュワンオカタ 【cuwan oka ta】 昼飯の後に,昼すぎ. エアㇻキンネ ワッカ ク・ク ルスイ ナ.チュワン オカ タ シㇼスッ タ アン ナㇺ ワッカ タ ワ エㇰ アニ=とっても水が飲みたくてたまらない.昼飯の後に山のふもとにある冷たい水を汲んで来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cuwan-e
- チュワンエ 【自動】[cuwan-e 昼飯・食べる] 昼飯を食べる(新しい言葉)。(S) tanto ku=cuwan-e ka somo ki wa タント クチュワンエ カ ソモ キ ワ 今日私は昼飯を食べてないので… (S) {E: to eat lunch.} (出典:田村、方言:沙流)
- cuwantak
- チュワンタㇰ 【名】[cuwan-tak 昼食・かたまり] 弁当のおにぎり。 cikitaheta a=kor cuwantak turse oka ! チキタヘタ アコッ チュワンタㇰ トゥㇽセ オカ ! なんとか早くおれの弁当のおにぎりがおっこちるといいなあ。(S民話) {E: a rice ball (onigiri).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- e anpay
- エー アンパイ 【名】[日本語]よいあんばい、 いい具合い、 好都合。 e anpay ni エー アンパイ ニ いいあんばいに=都合よく(日本語だとの意識をもって言っている)。(S民話) e anpay ta na エー アンパイ タ ナー いいあんばいだなあ=いい日和(ひより)だなあ(アイヌ語話者である父がよく言っていたと言い、 もとは日本語であってもアイヌ語の中で使う言葉だと考えているらしい)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- e-…-unma
- エ…ウン(マ) 【接頭+接尾】[< e-…-un wa …の方へ向かう・…して]…の方へ向かって。 cupka チュㇷ゚カ 東;ecupkaunma エチュㇷ゚カウンマ 東の方へ向かって(=ecupkaun wa エチュㇷ゚カウンマ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- e=kaa=tunaska
- エカアトゥナㇱカ 【e=ka-a=tunas-ka】 あなたを助ける,応援する,加勢する. ▷エ=お前,あなた カ=上,上体 ア=私 トゥナㇱカ=急がせる,応援する[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- e=kaku=kikyakne
- エカクキㇰヤㇰネ 【e=ka-ku=kik-yakne】 お前の上を祓い清める,体の上を祓い清める. ▷エ=お前,あなた カ=上,上体 ク=私 キㇰ=たたく,祓い清める ヤㇰネ=ならば(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- e=monasap
- エモナサㇷ゚ 【e=mon-asap】 (手が)のろい. ソンノ エネ チュㇷ゚ラン ペ ポオンペポ アン トイ キナカㇻ カ ソモ エ・オケレ エ・モナサㇷ゚ シリ=本当にこんなに陽が落ちそうなのに少しの畑の草取りも終わらない,手のろいこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- e=monasnu
- エモナㇱヌ 【e=mon-asnu】 (手が)速い. オヌマン パㇰノ ネ クニ ク・ラム ア ワ エ・アリキキ ワ エ・モナㇱヌ シリ=夕方までと私は考えていたのに,よく働いて早いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- eaciw
- エアチウ 【e-aciw】 投げる(銛を,槍を). (出典:萱野、方言:沙流)
- eaciw
- エアチウ 【他動】[e-aciw …で・槍投げする]槍(やり)を投げる/投げて刺す。 op eaciw オㇷ゚ エアチウ/オペアチウ 彼は槍を投げて刺した。(S会話) ☆参考 石やボールを遠くへ投げることは eyapkir エヤㇷ゚キㇼ、 足元などにポンと/ドサッと放り投げることやいらないものを捨てることは osura オスラ。 ☞aciw アチウ {E: to throw (a spear.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eak
- エアㇰ 【他動】[e-ak …で・射る](矢)を射る、 (鉄砲)を撃つ(発射する)。 ☆参考 射て/撃って「当てる」ことは cotca チョッチャ。 {E: to shoot, fire an arrow, gun.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eaknispa
- エアㇰニㇱパ §036.おっと(夫)(9)eak-nispa〔e-ák-niš-pa エあㇰニㇱパ〕⦅チカブミ⦆【雅】連れそう首領;主人;亭主どの。an-〜「わが夫どの」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- eakur
- エアクㇽ 【他動】[e-akur …で・(動物が)吐く](動物が)…を吐く。 ☆参考 自動詞は akur アクㇽ。 人間が吐くのは eatu エアトゥ[他動]、 atu アトゥ[自動]。 {E: (for animals) to regurgitate.} (出典:田村、方言:沙流)
- eameam
- エアメアㇺ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(5)びっこひく eam-eam〔e-ám-e-am エあㇺ・エアㇺ〕[ひきとめ・ひきとめする]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ean 1
- エアン 【他動】[e-an …に・ある][雅] …にある。 tan inne kotan/kamuy kotan/to teksama/ean ruwe ne タニンネ コタン/カムイ コタン/ト テㇰサマ/エアン ルウェ ネ [雅]村人の多い村、 神の村が湖のほとりにあった。(W神謡語り) {E: to exist; is; are.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ean- 2
- エアン 【接頭】[ear エアㇻ が n の前でとる形](r が n の前で n と発音されるため。) ☞ear エアㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- eanasap
- エアナサㇷ゚ 【他動】☞sam(a) eanasap サマ エアナサㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- eanasap
- エアナサㇷ゚ 【e-anasap】 手にあまる,手に負えない. タパン ハワㇱ アナㇰ エアㇻキンネ ホカンパ オルㇱペ ネ アタナン ペ ネ クス ケアナサㇷ゚(ク・エアナサㇷ゚)=この話は本当に難しい話なので,至らない私では手にあまる.ポイション ネㇷ゚ ワ アン ペ エカッキクㇱ クンネチㇱ エアㇻキンネ ケアナサㇷ゚(ク・エアナサㇷ゚)=赤ちゃんが何が崇ったのか夜泣きをして本当に手にあましてしまった.ソンノ ネア ウェンクㇽ イヨㇱキ コㇿ オラーノ ヤㇺス コラチ ア・エアナサㇷ゚=本当にあの悪い奴は酔っ払ったらクリのいがと同じで手に負えない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eane
- エアネ ☞sir-eane シレアネ (出典:田村、方言:沙流)
- eani
- エアニ 【代名】[二人称単数](男から男女だれでもへ、 女から女や子どもへ) あなた、 お前。 ☆参考 女から成人男子へ言うときや、 同性間でも特別に敬意を表すときには、 不定人称複数の aoká アオカ《あなたさま》が使われる。 {E: you (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eani
- エアニ 【eani】 お前,あんた(親しい間柄で). (出典:萱野、方言:沙流)
- eani un
- エアニ ウン 【eani un】 お前は?▷エアニ=お前 ウン=は (出典:萱野、方言:沙流)
- eanninu
- エアンニヌ 【他動】[ear-ninu 一回・縫う] …を一針だけ縫う(=ear ninu エアㇻ ニヌ/エアンニヌ)。 karus eanninu wa satke カルㇱ エアンニヌ ワ サッケ きのこを一針だけさして乾かす。(S) sakir ani ceppo ear ninu wa toan harkika or wa satke サキㇼ アニ チェッポ エアンニヌ ワ トアン ハㇻキカ オㇿ ワ サッケ 干し串で小魚を一針さしてあそこの縄に下げて乾かしなさい。 (出典:田村、方言:沙流)
- eanniuspe
- エアンニウㇱペ §099.陰部-女性性器の種類(16)膣口が普通よりずうっと上についているもの eanniuspe〔e-án-ni-uš-pe エあンニウㇱペ〕[<ear(全く)+ri(高く)+us(ついている)+pe(もの)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eannu
- エアンヌ 【他動】[ear-nu ただ一度・…を聞く]…を一度だけ聞く(=ear nu エアㇻ ヌ/エアンヌ)。 sonno utarpa/síno utarpa/eannukar pe/eannu p/ruska katun/somo ki p ne na sekor ソンノ ウタㇻパ/シノ ウタㇻパ/エアンヌカㇻ ペ/エアンヌㇷ゚/ルㇱカ カトゥン/ソモ キㇷ゚ ネ ナ ㇱコㇿ [雅]「本当に立派な男まことにえらい男はただ一度見たことただ一度聞いたことに憤慨したような様子を見せるものではありませんよ」と (Sユーカラ語り) ☞ear エアㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eannuaste
- エアンヌアㇱテ 【他動】[e-ar-nu-as-te (そこ)に・一つ・目・立つ・させる] …をこっそり見ている、 …を盗み見する。 {E: to sneak a look at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eannuaste
- エアンヌアㇱテ 【e-annu-aste】 (〜を)目撃する. チェㇷ゚ エイッカクㇽ ケアンヌアㇱテ(ク・エアンヌアㇱテ)=魚を盗んだ人を私は目撃した. (出典:萱野、方言:沙流)
- eannukar
- エアンヌカㇻ 【他動】[ear-nukar ただ一度・…を見る] …を一度だけ見る(=ear nukar エアㇻ ヌカㇻ/エアンヌカㇻ)。 sonno utarpa/síno utarpa/eannukar pe/eannu p/ruska katun/somo ki p ne na sekor ソンノ ウタㇻパ/シノ ウタㇻパ/エアンヌカㇻ ペ/エアンヌㇷ゚/ルㇱカ カトゥン/ソモ キㇷ゚ ネ ナ セコㇿ [雅]「本当に立派な男まことにえらい男はただ一度見たことただ一度聞いたことに憤慨したような様子を見せるものではありませんよ」と。(Sユーカラ語り) ☞ear エアㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eanuramu-esakkaosma
- エアヌラムエサッカオㇱマ 【他動】[e-anu-ramu-e-sakka-osma そこに・置く・思い・その頭・失わせる・…に急に入る][雅](次のような構文で)(…したい気持ちが)急になくなる、 急に…するのがいやになる。 ekimne rusuy=an hi/a=eánuramu/esakkaosma エキㇺネ ルスイアニ/アエアヌラム/エサッカオㇱマ [雅]山へ行きたいという気持ちが急になくなった。(Sユーカラ語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eao
- エアオ §351 ホオジロガモ (5) eao (e-á-o)「エあオ」[<鳴き声] ⦅天塩⦆アオバト (出典:知里動物編、方言:)
- eapakor
- エアパコㇿ 【他動】[e-apa-kor で・親戚・を持つ] …と親戚である/になる(婚姻などによって)。 ☞apa アパ {E: to become a relative with… (through marraige.).} (出典:田村、方言:沙流)
- eapakor
- エアパコㇿ 【e-apa-kor】 それを身内にする,それを親戚にする. ▷エ=それ アパ=身内,親戚 コㇿ=持つ *結婚することによって,身内や親戚が多くなること.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- eapamaka
- エアパマカ 【他動】[e-apa-maka (そこ)で・戸口・を開く] ①(人)に戸をあけてあげる。 sama un a=i=túra híne, a=i=éapamaka híne arpa=an ruwe ne サマ ウン アイトゥラ ヒネ、 アイエアパマカ ヒネ アㇻパアン ルウェ ネ 私は彼のそばへ連れられて行き、 戸をあけられて(=戸をあけてくれて)進んで行った。(S民話) ②(次の慣用句の中で)(そこ)で戸をあける。 toy tukari eapamaka トイ トゥカリ エアパマカ 地面に近いごく下の方で戸をあける=戸口に下げてあるカヤのすだれを少しだけ上げて身を低くして家に入る(畏れかしこまって遠慮がちに入る様子の描写)。 {E: ①to open a door for (someone). ②to open the entrance at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eapamakapa
- エアパマカパ 【他動】[複](eapamaka エアパマカ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)(そこ)で戸をあける、 (人)に戸をあけてあげる。 oripakpa kor toy tukari eapamakapa híne ahup ruwe ne akus… オリパㇰパ コㇿ トイ トゥカリ エアパマカパ ヒネ アフㇷ゚ ルウェ ネ アクㇱ… 彼らは畏れかしこまりながら地面に近いごく下の方で戸をあけて家に入ると…。(KC民話) ☞eapamaka エアパマカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eapeari
- エアペアリ 【他動】[e-ape-ari …で・火・をたく]…をたきつけにする。 a=eápeari tat アエアペアリ タッ たきつけのカンビの皮(樺皮)。 {E: to make kindling of…} (出典:田村、方言:沙流)
- eapesikkasma
- エアペシッカㇱマ 【他動】[e-ape-sikkasma で・火・を保たせる](それ)で火を長持ちさせる。 ni a=tuypa uske ta noko mur uk wa hoka o wa anu, a=eápesikkasma ニ アトゥイパ ウㇱケ タ ノコ ムㇽ ウㇰ ワ ホカ オ ワ アヌ、 アエアペシッカㇱマ 薪を切った所のおがくずを取ってくべておきなさい。 それで火が長持ちするから。(S) {E: to make a fire last a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- eapkas
- エアㇷ゚カㇱ 【他動】[e-apkas (そのこと)で・歩く] …しに歩く(まわる、 旅する)。 kotan epitta imek eapkas コタン エピッタ イメㇰ エアㇷ゚カㇱ 村じゅう食べ物を配ってまわった。(HK民話) ☞apkas アㇷ゚カㇱ {E: to walk, go to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eappene
- エアッペネ 【他動】[e-appe-ne …に関して・[日本語]あっぺ(=不適切)・である]…しにくい。 etuhu nin wa ku=nuye eappene エトゥフ ニン マ クヌイェ エアッペネ (鉛筆の)先が減って書きにくい。(S) ru ukotanastanas wa k=apkas ka eappene ル ウコタナㇱタナㇱ ワ カㇷ゚カㇱ カ エアッペネ 道がでこぼこで歩きにくい。 {E: to be difficult to (do)…} (出典:田村、方言:沙流)
- eappisep
- エアッピセㇷ゚ §021.子(34)eappisep〔e-áp-pi-sep エあッピセㇷ゚〕⦅チカブミ⦆【雅】私生児。(=hoku-sakno-po)。"anokay anakne nep ka kamiasike 〜 somo a-ne ruwe tapan"「私は別に怪しい者の子なぞではありません」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- eappiseyar
- エアッピセヤㇻ 【他動】[e-ap-pise-yar そこに・(?)・ふくらむ袋・人にさせる]はらませる(妊娠させる)。 kamuy rametok/eappiseyar pe/ne wa ne yakun カムイ ラメトㇰ/エアッピセヤㇻ ペ/ネ ワ ネ ヤクン [雅]神の勇者がはらませたものであるならば。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ear
- エアㇻ 【副/接頭】一つだけ(の)、 一回だけ(の)。 ear ku=hopsekar ki エアㇻ クホㇷ゚セカㇻキ (私は水を)一口飲んだ。(W) heru ear a=nukár a=onáha ki kor ヘル エアㇻ アヌカㇻ アオナハ キ コㇿ 私はただ一度だけ父に会って。(W神謡語り) earkem エアㇻケㇺ 一針。 ☆発音 n (ナ行音)の前では ean- エアン と発音される。 eanninu エアンニヌ 一針縫う。 {E: only one of; only once.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ear
- エアㇻ 【ear】 ひとつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ear-amne
- エアㇻアㇺネ/エアラㇺネ 【自動】[ear-am-ne 一つの・(?)・である]単衣(ひとえ)の。 ear-amne amip エアㇻアㇺネ/エアラㇺネ アミㇷ゚ 単衣の着物。(W) ☆参考 sirpokun amip シㇼポクン アミㇷ゚ 袷(あわせ) {E: single-layered clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- earaka wa ray
- エアラカ ワ ライ §389.しぬ(死ぬ)(34)中毒して死ぬ earaka wa ray〔e-á-ra-ka-wa|ráǐ エあラカ・ワ・らイ〕[中毒し・て・死ぬ]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- earciseneno
- エアㇻチセネノ 【ear-cise neno】 1軒家のように. トオㇷ゚ キㇺ タ ソモカ チセ アン クナㇰ ソモ ク・ラム アㇷ゚ エアㇻチセ ネノ ポン チセ アン ワ ケラムトゥイ(ク・エラムトゥイ)=ずっと山の中にまさか家があるとは思わなかったのに,1軒家のような小さな家があって私は驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- eari
- エアリ 【複他動】[複](単 eanu は未出)[e-ári (そこ)に・…を置く[複]][雅](二つ以上/二人以上)を(そこ)に置く。 apesam ne hi/i=eari na アペサㇺ ネ ヒ/イエアリ ナ (そのばけものは)いろりばたに私たちを置いた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- earka
- エアㇻカ §415.食中毒する;あたるe-arka〔e-ár-ka エあㇻカ〕[e(それで)+arka(病気する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- earka
- エアㇻカ §504.ちゅうどく(中毒)する(1)e-arka〔e-ár-ka エあㇻカ〕[e(それで)+arka(病む)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- earkakekorpe
- エアㇻカケコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(2)恥丘の半面にのみ陰毛の生えているもの earkakekorpe〔e-ár-ka-ke-kor-pe エあㇻカケコㇿペ〕[ear(片方の)+kake(<kaki 垣)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- earkem
- エアㇻケㇺ 【名】[ear-kem 一つ/一方の・針] 一針。 earkem oposore ranke wa kar エアㇻケㇺ オポソレ ランケ ワ カㇻ 一針一針抜いてつくる。(S) {E: a stitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- earki
- エアㇻキ 【他動】[複](単は eek エエㇰ)[e-arki (そのこと)で・来る[複]] …しに来る。 {E: to come to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earkinne
- エアㇻキンネ 【副】[ear-(i)kir-ne ただ一つの・集合・として](?) 非常に、 とても、 ものすごく(非常に口語的な表現)。 earkinne kéraan エアㇻキンネ ケラアン とってもおいしい。(S) ☆参考 síno シノ まことに、 たいそう。 {E: very; extremely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earkinne
- エアㇻキンネ 【ear-ikir-ne】 本当に,とても,非常に. (出典:萱野、方言:沙流)
- earkucakorpe
- エアㇻクチャコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(3)恥丘の半面にのみ陰毛の生えているもの earkucakorpe〔e-ár-ku-ča-kor-pe エあㇻクチャコㇿペ〕[ear-kuca(片屋根の小屋)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- earmuye
- エアㇻムイェ 【ear-muye】 ひと結び(にする).▷エ=それを アㇻ=ひとつ ムイェ=結ぶ ウェンペウㇱタ アナㇰネ タンネ マタンプシ ア・エアㇻムイェ=不幸の場では長い鉢巻きをひと結びにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- earnotne
- エアㇻノッネ 【ear-not-ne】 一口で. (出典:萱野、方言:沙流)
- earokere
- エアロケレ 【副】[e-ar-okere …で全く・終える][雅]…を全部くまなく。 ney ta iwor/ney ta mosir/earokere/e=apkas yakka ネイ タ イウォㇿ/ネイ タ モシㇼ/エアロケレ/エアㇷ゚カㇱ ヤッカ [雅]どこの土地どこの島も全部くまなくあなたが歩いても。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earpa
- エアㇻパ 【他動】[e-arpa …に・行く][単](複は epaye エパイェ)…しに行く。 ku=sinot earpa クシノッ エアㇻパ 私は遊びに行く(ku=sinot kus k=arpa クシノッ クㇱ カㇻパ《私は遊ぶために行く》とも言う)。(S) ☆参考 e=arpa エアㇻパ《あなたは行く》と同じ発音。 {E: to go to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earpene
- エアㇻペネ 【ear-pene】 ひとえもの(を着る). ホワーㇻ スイ エアㇻペネ ノ アン ワ ホユプ コㇿ アン.オㇺケカㇻ ヤㇰ ウェン ナ ネㇷ゚カ ミレ=まああきれた,またひとえものだけで走っている.風邪でもひいたら悪いから何か着せろ.*孫が走り回っていると祖母テカッテがそう言っていたが,今は私がそう言う番になった. (出典:萱野、方言:沙流)
- earpeneno
- エアㇻペネノ 【副】[ear-pe-ne-no 一つだけの・もの・になる・(副詞形成)]たった一枚。 earpeneno ku=mi エアㇻペネノ クミ 私はそれだけたった一枚着る(肌着も何も着ないで)。(S) {E: (only) one of.} (出典:田村、方言:沙流)
- earsayne
- エアㇻサイネ 【ear-say-ne】 一巻[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- earsayneno
- エアㇻサイネノ 【副】[ear-say-ne-no ただ一つの・巻き・である・(副詞形成)]一巻きに、 一回巻きに、 一重に(ひとえ)に巻いて。 uwokkane kut/earsay neno/a=yaykosaye ウウオッカネ クッ/エアㇻサイ ネノ/アヤイコサイェ [雅]金鎖の(かなぐさり)のベルトを一回巻きに巻いた(しめた)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earuwato
- エアルワト 【他動】[ear-uwato 一つだけ・たくさん集まっている]そればかりがたくさんある。 sikaricup noka/nincup noka/earuwato シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト [雅]満月の形や三日月の形ばかりの模様に満ちていた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earwan
- エアㇻワン 【連体】[e-arwan それで・七] …で七の。 tanto earwan to タント エアㇻワン ト 今日で七日(=六日前から)。 {E: seven.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earyaykesnukar
- エアㇻヤイケㇱヌカㇻ 【自動】すっかり困りきる。 ☆参考 これだけの形では未出。 複数形語尾 -pa パ を伴って出てきた。 ☞earyaykesnukarpa エアㇻヤイケㇱヌカㇻパ (出典:田村、方言:沙流)
- earyaykesnukarpa
- エアㇻヤイケㇱヌカㇻパ 【自動】[複](単複の区別のない earyaykesnukar エヤㇻヤイケㇱヌカㇻ の用例は未出)[ear-yay-kes-nukar-pa 全く/一つ・自分の・末端・を見る・(複)](皆で)すっかり困りきる。 {E: to be burdened with troubles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easa
- エアサ 【他動】[e-asa (それ)のことを・注文する](人)に(もの)を(つくってくれと)頼む、 注文する。 usa cikarkarpe a=i=éasa wa a=kar kor ウサ チカㇻカㇻペ アイエアサ ワ アカㇻ コㇿ 私はいろいろとししゅうの上等の着物などをつくってくれと頼まれてつくると…。(W民話) {E: to ask someone to do something; ask someone for something; order something from someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easayar
- エアサヤㇻ 【e-asa-yar】 注文する,▷エアサ=注文 ヤㇻ=する (出典:萱野、方言:沙流)
- easir 1
- エアシㇼ 【easir】 ①初めて. タネポ エアシㇼ タン コタン タ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ プリ ピㇼカクㇽ パテㇰ オカ エアㇻキンネ カヌミ(ク・アン フミ) ピㇼカ=今初めてこの村へ来たけれど根性のいい人ばかりいるので本当に居心地がいい.キムン・アン ヒ タ アナㇰネ ウウェプンキネ・アン ワ エアシㇼ アプンノ イラマンテ・アン エアㇱカイ=狩りに山に入る時は互いを守り合って初めて無事に猟をすることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- easir 1
- エアシㇼ 【副】[e-asir …で・新しい](条件節の後で)(そうして)初めて、 (そう)しなければ …しない。 yakun easir ヤクン エアシㇼ …であればこそ。 yak easir pirka ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ …しなければならない/いけない/だめだ。 a=ipére kor easir soyne p ne na, iyohay parkohayta アイペレ コㇿ エアシㇼ ソイネㇷ゚ ネ ナ、 イヨハイ パㇻコハイタ 食べさせたらやっと出て行くんだ(食べさせなければ出て行かない)、 あきれたいやしんぼうだ。 ☆参考 easirki エアシㇼキ【助動】…しなければならない。 tanepo タネポ 今初めて。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easir 2
- エアシㇼ 【副】①(驚異的なことを言い始める合図)それこそ、 本当に。 easir ka エアシㇼ カ それこそ、 本当に、 それはそれはもう(easir エアシㇼ をさらに強めた言い方)。 ②(時をかせぐ言葉)さて、 まあ。 {E: ①really; truly ②well; now.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easir 2
- エアシㇼ 【easir】 ②本当に,全く. (出典:萱野、方言:沙流)
- easirana
- エアシラナ 【間投】[easir-an-a (驚異的なことを言い始める)本当に・ある・(感嘆)] ①そうだともねえ(これから驚嘆すべきことを言うという合図の語。 ただの easir エアシㇼ よりもさらに強い)。 ②[雅]それこそ、 それはそれは。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easiri
- エアシリ 【副】(=easir エアシㇼ)(リズムや強調によって、 また次の語の語頭母音によって、 r の後に母音 i が発音された形。) easiriː ka エアシリーカ それこそ、 本当に(easir ka エアシㇼ カ を強調した言い方)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easirka
- エアシㇼカ 【easir ka】 本当に,それこそ. アㇷ゚ト アㇱ コㇿ ヘカッタㇻ ソイネ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス チセ オッタ(オㇿ タ) シノッパ エアシㇼカ シッチリㇺヌレ パㇰノ シノッパ=雨が降ると子供らが外へ出ることができないので,家の中で遊んで本当にあたりに響き渡るほど遊んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- easirkar
- エアシㇼカㇻ 【他動】[e-asir-kar …に関して・新しく・つくる/する]…を新しくつくる、 …をつくり直す、 (家)を建て直す。 {E: to redo, remake, rebuild, renew…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easirki
- エアシㇼキ 【助動】[easir-ki (…して)初めて・する] …しなければならない。 uweepakiun wen itak ka a=ye easirki hawe ene an ウウェエパキウン ウェン イタㇰ カ アイェ エアシㇼキ ハウェ エネ アン だんだん悪い言葉も言わなければならないことだなあ。 ☆参考 yak easir pirka ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ とも言う。 easirki エアシㇼキ のほうが軽い言い方。 日本語で「…しなければならない」と言うような状況文脈で、 oasi オアシ も使われる。(S) {E: must do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easirki
- エアシㇼキ 【e-asir ki】 〜するほかはない. タパン ハワㇱ アナㇰネ ハウケ オルㇱペ ソモ ネ クス カムイ ア・エコシ エアシㇼキ ペ ネ ハウェ ネ ワ=この話はちょっとやそっとのものではない.神様に任せるほかないことだろうね.エネ ウェンプリコㇿ ハウェ ネ ヤカナㇰネ(ヤㇰ アナㇰネ) カムイ オㇿ ワ ア・ライケ エアシㇼキ ナンコㇿ ワ=そのような悪事をしたのであれば神の方から殺されるでありましょうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- easiskar
- エアシㇱカㇻ 【e-asis-kar】 非難する,逆恨みする. ソンノ ポンノ アン パハウ ネ ヤッカ ア・エアシㇱカㇻ ヒー カ アン ペ ネ ナ.イテキ ネユン ネユン イタカン(イタㇰ・アン) ペ ネ ナ=本当に少しの噂であっても非難される場合もあるものだ.いろいろなことを言うものではない.ヤイカタ キ カトゥウェン ペ オラ イイェアシㇱカㇻ(イ・エアシㇱカㇻ) ペ アン=自分自身の行いが悪くてそうなってから私に逆恨みをするのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- easiskar
- エアシㇱカㇻ 【他動】[e-asis-kar …に/で・(?)・する](?) …を恨(うら)む、 誘われた/勧められたからそうしたが、 その結果悪くなったので、 しなければよかったと誘った/勧めた人を恨む。 e=easiskar yakka pirka no, e=siren wa ora ene e=yayiyuninka エエアシㇱカㇻ ヤッカ ピㇼカ ノ、 エシレン マ オラ エネ エヤイユニンカ あなたが恨んでもいいくらいに、 彼があなたを連れ出したばかりに、 そのようにあなたはけがをした。(S) {E: to have a grudge against…} (出典:田村、方言:沙流)
- easkay
- エアㇱカイ 【他動】[e-askay …に関して・できる/上手である] ①…ができる、 …が上手だ。 k=éaskay ケアㇱカイ 私は(それが)できる/上手だ。 op ka a=eáskay emus ka a=eáskay オㇷ゚ カ アエアㇱカイ エムㇱ カ アエアㇱカイ (引用文中で)私は槍も上手、 刀も上手だ。(S民話) ②(動詞句の後に置かれて)…することができる、 …するのが上手だ、 …することが可能である。 oro ta e=an easkay uske オロ タ エアン エアㇱカイ ウㇱケ あなたがいることのできる場所。(W民話) ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ による否定はつくられず否定動詞 eaykap エアイカㇷ゚ が使われる。 ☆参考 askay アㇱカイ[自動]針仕事がよくできる。 eaykap エアイカㇷ゚[他動]…ができない。 下手だ。 {E: ①to be good at… ②to be good at doing ; to be able to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easkay
- エアㇱカイ 【e-askay】 上手だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- easkoretatpa
- エアㇱコレタッパ 【他動】[e-askoretatpa …に関して・わしづかみにしてものを取る]…をわしづかみにして取る。 ☞askoretatpa アㇱコレタッパ {E: to clutch, grab…} (出典:田村、方言:沙流)
- easnius
- エアㇱニウㇱ §099.陰部-女性性器の種類(20)陰部の割れ目が頂上に行って二叉になっているもの easnius〔e-áš-ni-uš エあㇱニウㇱ〕[e(頭に)+asni(墓標)+us(ついている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- easpa
- エアㇱパ 【他動】[e-aspa それについて・聞こえない] …が聞こえない。 ney ta oka utar ka, asuru easpa ka somo ki nankor ネイ タ オカ ウタㇻ カ、 アスル エアㇱパ カ ソモ キ ナンコㇿ どこの方々でも、 うわさが聞こえないわけではないでしょう。(NK民話) {E: to be unable to hear…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easurani
- エアスラニ 【他動】[e-asur-ani …について・うわさ・を持って行く]…の(危急の)ことを急いで人に知らせる。 arpa wa easurani wa ek! アㇻパ ワ エアスラニ ワ エㇰ! 行って(どろぼうに入られたことを)知らせて来なさい。(S) ☞asurani アスラニ {E: to warn, alert someone about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eatceun
- エアッチェウン 【副】[< e-atce-un その頭・よそ・へ向く]よそ(他の家)へ。 toan unarpe eatceun arpa wa ipe kunak ye トアン ウナㇻペ エアッチェウン アㇻパ ワ イペ クナㇰ イェ あのおばさん(中年女性)はよそ(他の家)へ行って食べると言っている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- eatcise
- エアッチセ 【e-ar-cise】 片流れの小屋. 図[エアッチセ] (出典:萱野、方言:沙流)
- eatpene
- エアッペネ 【e-atpene】 下手くそ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eattamneno
- エアッタㇺネノ 【副】[ear-tam-ne-no ただ一つの・刀・として・(副詞形成)] wen menoko/utar orkehe/eattamneno/a=tuypa anki/yaynu=an korka ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ/エアッタㇺネノ/アトゥイパ アンキ/ヤイヌアン コㇿカ [雅]悪い女どもを一太刀で切ってやりたい気がしたが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eattapne
- エアッタㇷ゚ネ 【自動】[ear-tap-ne 一つの・肩・になる] 片方の肩を肌脱ぎになる。 {E: to bare one's shoulder(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- eattures(-i)
- エアットゥレㇱ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(22)eat-tures(-i)〔e-át-tu-reš エあットゥレㇱ〕⦅ホロべツ⦆兄ひとり妹ひとりの兄妹。[<ear(ひとりの)+tures(妹)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- eatu
- エアトゥ 【e-atu】 (〜を)吐く,もどす. ポンノ ニポㇷ゚ケㇷ゚ ケ(ク・エ) アクス ケアトゥ(ク・エアトゥ)=少し悪くなった物を食べたので私は吐いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- eatu
- エアトゥ 【他動】[e-atu …で・吐く] …を吐く(人が胃袋の中のものを)。 eatu, yayrekutpoye wa eatu エアトゥ、 ヤイレクッポイェ ワ エアトゥ 吐きなさい、 口の中に指をつっこんで押えて吐きなさい。(S) ☆参考 自動詞は atu アトゥ。 動物が吐くことは eakur エアクㇽ[他動]/akur アクㇽ[自動]。 {E: to vomit… (human); regurgitate… (animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- eatup(-i)
- エアトゥㇷ゚ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](4)へど;嘔吐物 eatup(-i)〔e-á-tup エあトゥㇷ゚〕[e(それで)+atu(吐いた)+-p(もの)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eauawa
- エアウアワ §351 ホオジロガモ (2) eauawa (e-aw-a-wa)「エアウアワ」 ⦅B⦆水鳥ノ名。Same as auwa. (出典:知里動物編、方言:)
- eauwa
- エアウワ §351 ホオジロガモ (1) eauwa (e-áw-wa)「エあウワ」 ⦅春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eawnarura
- エアウナルラ 【他動】[e-aw-na-rura …で・家の中・の方へ・運ぶ](狩猟で熊や鹿)をとって来る。 yuk ne ciki kamuy ne ciki a=eáwnarura ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ アエアウナルラ (引用文中で)私は鹿でも熊でもとって来た。(NKほか民話) {E: to bring back (bear, deer as game).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eawnarurapa
- エアウナルラパ 【他動】[複](eawnarura エアウナルラ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)(熊や鹿を)とって来る。 yuk ne ciki kamuy ne ciki a=eáwnarurapa ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ アエアウナルラパ 私たちは鹿でも熊でもとって来た。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eawne
- エアウネ 【e-aw-ne】 隣(へ). ウクラン エアウネ カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ トンカ ケトゥン(ク・エトゥン) ヒ ク・イェ アクス ウナㇻペ アン ノイネ ハウェアン ナ.アㇻパ ワ エトゥン ワ エㇰ=昨夜,私は隣へ行って鍬を借りたいと言ったらおばさんはあるようだと言っていた,行って借りて来い.ク・コㇿ ション タパン クワペッ エアウネ コㇿ ワ アㇻパ アニー=孫よ,この一串の魚を隣へ持って行ってね.エアウネ ウン フチ エアㇻキンネ パㇻコハイタ ネㇷ゚ ネ ヤッカ エ=隣のおばあさんは本当になんでも食べたがり,なんでも食べる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eawrasampe
- エアウラサンペ §338 アオバズク (6) eawrasampe (e-áw-ra-sam-pe)「エあウラサンペ」[<] ⦅多蘭泊⦆コミミズク (出典:知里動物編、方言:)
- eawwo
- エアウウォ §351 ホオジロガモ (4) eawwo (e-aw-wo)「エアウウォ」 ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eaykap
- エアイカㇷ゚ 【e-aykap】 下手だ,〜ができない. ク・ケメイキ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス ク・ハンケヨㇺ パ ク・トゥイマヨㇺ パ ア・エミナ ノイネ=私は針仕事が下手なので,近くへ針を刺し遠くへ針を刺し,笑われそうだ.アッペネㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚ ア・カレ ヤッカ エアイカㇷ゚=不器用者は何をやらせても下手だ.アイヌモシㇼ モシㇼ ソ カ タ ア・キヤンネレ ㇷ゚ ノヤ ネ クス ノヤ オㇷ゚ アニ ノヤ エムㇱ アニ ア・オッケ ㇷ゚ ア・トゥイェ ㇷ゚ アナㇰネ エフイネ ウェンカムイ ネ ヤッカ ヤイカッチピ エアイカㇷ゚ ペ ネ=人間の国土,国土上に最も上席に位置するのがヨモギなので,ヨモギの槍で突かれた者,ヨモギの刀で斬られた者は,どんな悪い神も蘇生することができないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eaykap
- エアイカㇷ゚ 【他動】[否定動詞][e-aykap …について・できない/へただ] ①…ができない、 …がへただ。 ②[助動詞的用法](動詞句の後に置かれて)…することができない、 …するのがへただ(可能でない、 能力が低い/ない)。 ☆対語 easkay エアㇱカイ。 ☆参考 koyaykus 状況や都合などによっていまできない、 しかねる。 eyayramkar (することが適切でない、 してはならない、 すると人に迷惑をかける等のため)するわけにいかない、 できない、 あえてしない。 eaykap エアイカㇷ゚ は、 可能ではないことや、 能力によってへたであるとかできないとかを言うほか、 広くいろいろな意味での「できない」をも表す。 {E: ①to be poor at… ②to be unable to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eaykappa
- エアイカッパ 【他動】[複](eaykap エアイカㇷ゚ は単複の区別なし)(二人以上が皆) …ができない、 へただ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eaykapte
- エアイカㇷ゚テ 【複他動】[他動使役][eaykap-te …ができない・させる]…に…をできなくさせる。 ku=toranne wa ku=mokor ka a=en=éaykapte クトランネ ワ クモコㇿ カ アエネアイカㇷ゚テ 私が「からっぽやんで」(=怠けて)眠ろうにもそうさせてくれない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- eaynukoyki
- エアイヌコイキ 【他動】[e-aynu-koyki …で・人間・を襲う]…で人を襲う。 ☆参考 このままの形では未出。 複数形語尾 -pa パ を伴って出てきた。 ☞eaynukoykipa エアイヌコイキパ (出典:田村、方言:沙流)
- eaynukoykipa
- エアイヌコイキパ 【他動】[複](単複の区別のない eaynukoyki エアイヌコイキ の用例は未出) …で人を襲う。 eponcisearipa wa kasi oyoko, ne wa an pe po hene eaynukoykipa piske kus pe kimke kus pe koma utaspa エポンチセアリパ ワ カシ オヨコ、 ネ ワ アン ペ ポ ヘネ エアイヌコイキパ ピㇱケ クㇱ ペ キㇺケ クㇱ ペ コマ ウタㇱパ 小屋をつくって(妹を)住まわせて見張っており、 そうやってなおいっそう人を襲い、 浜手の方を通る人も山手の方を通る人も襲ってものを取る。(NK民話) {E: to tease, bully someone over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eca
- エチャ 【他動】[e-ca その頭・を切りとる] …の先を(穂を、 頭を)切り取る。 turep a=ecá okake an トゥレㇷ゚ アエチャ オカケ アン (ウバユリの根を掘って)ウバユリの葉を切って置いたあとがあった。(NK民話) {E: to cut the end off…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecakke
- エチャッケ 【他動】[e-cakke …について・きたながる] …をきたながる。 {E: to feel…is dirty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecakkeeo
- エチャッケエオ 【他動】[e-cakkeeo …について・きたながる] …をきたながる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ecakuras
- エチャクラㇱ 【ecakuras】 枝(柴)のまま. エント ア・エトイタ コㇿ クスイェㇷ゚ ソモ エタイェ クニネ エチャクラㇱ シンケㇷ゚ カシ ウン ア・ピラサ ピㇼカノ ケニトゥㇰ コㇿ エント ニテㇰ ネ ア・アシ=青エンドウ豆を蒔いた時に山バトが抜かないように枝のままのハギを上へ並べよく芽が出そろったら青エンドウ豆の手柴として立てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecamse
- エチャㇺセ 【e-camse】 (口をもぐもぐさせて)食べている,食べる,噛む. フチ シネン ネ アン ワ ネㇷ゚カ エチャㇺセ コーロ アン ヒクス アプンノ サマ タ アㇻパ・アン ラム ア・トゥイパ アクス テㇺチャリチャリ コㇿ マカホクㇱ=おばあちゃんがひとりでいて何か食べていたので静かに側へ行き,わっと驚かしたら両手を広げて驚いてひっくり返った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecancanke
- エチャンチャンケ 【e-can-canke】 (ぱちぱちと)消える. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecanupkor
- エチャヌㇷ゚コㇿ 【e-canup-kor】 聞いてためになる,(〜を)参考にする,(〜を)手本にする,(〜で)覚える,(〜によって)知る.▷エ=それで チャヌㇷ゚=覚える コㇿ=持つ ウナㇻペー ウウェペケㇾ ワ エン・ヌレ.エ・イェ ウウェペケㇾ アナㇰネ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ パテーㇰ ネ ㇷ゚ ネ クス ク・ヌ ルスイ=おばさんよ,昔話を私に聞かせてくれ.あなたの昔話は聞いてためになる話ばかりなので私は聞きたい.アイヌ オッタ(オㇿ タ) ウパㇱクマ アナㇰネ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ ネ シンリッ オルㇱペ ネ ヤッカ ウルオカタ ウルオカタ ア・エラマン ペ ネ=アイヌのところでの言い伝えはそれを参考にすることができるし,先祖の話も子孫へ次の世代へと教えられるものだ.ウナㇻペー ネㇷ゚カ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ノ アン ウウェペケㇾ イェ ワ エン・ヌレー=おばさん,何かそれによって利口になれそうな昔話を言って聞かせてくれ.ケチャヌㇷ゚コㇿ(ク・エチャヌㇷ゚コㇿ)=私はそれで覚えることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecararase
- エチャララセ 【e-cararase】 滑る,滑って行く. エクㇱネ ワ ユㇰ ア・ヌカㇻ ヒクス シㇼ イットゥイェ・アン ルスイ クス ウパㇱ トゥラノ アネチャララセ(ア・エチャララセ) ワ フㇽペㇱ・アン=向かい側へ鹿が見えたので近回りしようと思い,雪と一緒に滑って坂を下った.ア・オ ワ アン ポン レパチㇷ゚ ネンカ イイェトㇰ(イ・エトㇰ) ワ エタイェ ペコㇿ カンペ クㇽカ エチャララセ=私が乗っている小さな交易船,誰かが前の方から引っぱるように水面を滑っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecarase
- エチャラセ 【e-carase】 滑る. クワエチャラセ=杖で滑る.カンペクㇽカエチャラセ=水面を滑るように進む. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecarase
- エチャラセ 【他動】[e-carase で・すべる] …ですべる。 kuwa ecarase クワ エチャラセ 杖を持ってすべる。 ☞cárase チャラセ (出典:田村、方言:沙流)
- ecarse
- エチャㇻセ 【他動】[e-car-se …で・速くすべる] …を持って速くすべる。 kuwa ecarse クワ エチャㇻセ 杖を持ってできるだけ速くすべる(「今のスキーにあたる。 棒の先にぶどうづるをつけて雪にささらないようにし、 杖を持ってすべる。 奥山に鹿を追うのでも」)。(S) ☆参考 ecarase エチャㇻセ[他動]/carase チャラセ[自動]もすべることを表すが、 これは自然にすべることを言うのに対し、 ecarse エチャㇻセ[他動]/carse チャㇻセ[自動]は、 スピードを上げてすべることを言うらしい。 ☞carse チャㇻセ {E: to skate, ski fast while holding…} (出典:田村、方言:沙流)
- ecatke
- エチャッケ 【ecatke】 汚ながる,汚ない,よごれている. フㇱコ トゥシㇼ トゥㇺ ア・クㇱ ヒ タ アナㇰネ ノヤ ア・エテテ ワ ホック カネ アナン(アン・アン) ワ ア・クㇱ ペ ネ.ウェンカムイ カ オンネㇷ゚ ネ クナㇰ ラム パ ワ エチャッケ ソモ ソイェネ ㇷ゚ ネ シコㇿ=古い墓地の中を通る場合はヨモギを杖にして腰を曲げて通るものだ.悪い化け物も年寄りたと思って汚ながって出て来ないものだそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eci=okari
- エチオカリ 【eci=okari】 あなたに代わる. エチ・オカリ ナ イペ=交代するから食べろ.エチ・オカリ ク・ネㇷ゚キ ナ ホクレ アㇻパ ワ ポンペ トノンテ ワ エㇰ=あなたに代わって私が働くので早く行って赤ちゃんに乳を飲ませて来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecimarasne
- エチマラㇱネ 【自動】[e-cima-ras-ne その頭・できもの/かさぶた・割端(わりは)・である] 頭が(おできのあとで)かさぶただらけである「かんべたかり」。 ecimarasne hekaci エチマラㇱネ ヘカチ (「かんべたかり」)の男の子。(S) {E: to have a lot of scabs.} (出典:田村、方言:沙流)
- ecinkar
- エチンカㇻ 【他動】(人)に残しておいてあげる。 eci=ecínkar wa k=ánu ruwe un エチエチンカㇻ ワ カヌ ルウェ ウン あなたに食べさせようと残しておいたんだよ。(S) en=ecinkar wa e=anu ya? エネチンカㇻ ワ エアヌ ヤ? (あなたは)私に残しておいてくれたんでしょうか。(S) {E: to put something aside, leave something over (for someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- ecinkar
- エチンカㇻ 【e-cin-kar】 (いない人の食べる分を)残す. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecioka
- エチオカ 【ecioka】 お前たち,君たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecioká
- エチオカ 【代名】(二人称複数) あなたたち、 おまえたち。 ☆発音 動詞 oka オカ の二人称複数形 eci=oká エチオカ《あなたたちはいる》と同じ発音。 {E: you (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eciopítta
- エチオピッタ 【副】[eci-opitta あなたたち・皆]あなたたち/おまえたちみんな。 {E: you (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ecirirkemat
- エチリㇼケマッ 【e-cirirke-mat】 戸口を守る女神. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecisene(an-)
- エチセネ §034.結婚(する)(39)ecisene(an-)〔e-čí-se-ne エちセネ〕⦅チカブミ⦆【雅】宿の妻となる。"Iskar-un-mat i-〜."「石狩の女がわしの所に妻となった」。[e(そこに、その所に)+cise(家)+ne(になる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ecisnetamatasumpe
- エチㇱネタマタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(28)エビのひょう疽 ecisnetama-tasumpe〔e-číš-ne-ta-ma-ta-sum-pe エちㇱネタマ・タスンペ〕〔ecisne-tama(エビ、海老)、…〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eciutári
- エチウタリ 【代名】[eci-utari あなたたち・人々] あなたたち、 あなたたち(=ecioká エチオカ、 eciokáutar エチオカウタㇻ)。 ☆発音 eci=utari エチウタリ《あなたたちの身内》と同じ発音。 {E: you (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ecoane
- エチョアネ 【ecoane】 痩せ型:痩せて細い身体つき. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecopnere(a-an-)
- エチョㇷ゚ネレ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(7)ecopnere(a-、an-)〔e-čóp-ne-re エちょㇷ゚ネレ〕[e(そこで)+cop(キスの音)+ne(になら)+re(せる)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ecopnure(a-an-)
- エチョㇷ゚ヌレ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(6)ecopnure(a-、an-)〔e-čóp-nu-re エちょㇷ゚ヌレ〕[e(そこに)+cop(チュッという音)+nu(持つ、たてる)+re(させる)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.781】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ecorawki
- エチョラウキ 【他動】[e-corawki …のことで・攻撃しに行く](…のことで)怒って向かって行く。 {E: to get angry and go to confront someone about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ecupka
- エチュㇷ゚カ 【e-cup-ka】 東. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecupkaun
- エチュㇷ゚カウン 【自動】[e-cupka-un その頭・東・にある] 東の方へ向く/向かう。 ecupkaun wa エチュㇷ゚カウン マ 東の方へ向かって。 ☞ecupkaunma エチュㇷ゚カウンマ ☆参考 独立の動詞としては未出。 連体的用法でも未出。 後に wa ワ を伴ってのみ出てきた。 (出典:田村、方言:沙流)
- ecupkaunma
- エチュㇷ゚カウンマ 【副】[ecupkaun-wa 東へ向く・…して] …の東の方へ。 a=kor Yupar ecupkaunma arpa pet アコㇿ ユパㇻ エチュㇷ゚カウンマ アㇻパ ペッ わが夕張の東の方へ行く川。(HK民話) {E: to the east.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eeham
- エエハㇺ 【他動】[e-eham …のことで・…をひきとめる](…があるからと言って)(帰ろうとする人)をひきとめる。 (出典:田村、方言:沙流)
- eehamkar
- エエハㇺカㇻ 【他動】[e-eham-kar …のことで・ひきとめる・する](…があるからと言って)(帰ろうとする人)をひきとめる(=eeham エエハㇺ)。 té un húci emo suwe wa ora en=eehamkar wa kus k=e wa k=ek ruwe un テ ウン フチ エモ スウェ ワ オラ エネエハㇺカㇻ ワ クㇱ ケ ワ ケㇰ ルウェ ウン ここのおばあちゃまがじゃがいもをゆでてくれて食べて行きなさいと言ってひきとめられたので食べて来たのよ。(S) {E: to detain, hold back…} (出典:田村、方言:沙流)
- eemina
- エエミナ 【他動】[e-e-mina …で・…で・笑う] …のことを笑う(=emina エミナ)。 {E: to laugh, smile about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eenka
- エエンカ 【een-ka】 鋭くする,とがらす. テエータ アナㇰネ ユㇰ ニサㇷ゚ポネ アㇻケヘ ア・ケウレ ワ ア・エエンカ オㇷ゚ イペ ネ ア・カㇻ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずーっと大昔は,鹿の脛の骨を片方を削ってとがらせて,槍の穂先にしたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eepak
- エエパㇰ 【位名】[概](所は eepaki(hi) エエパキ(ヒ), eepakke(he) エエパッケ(ヘ)) ①次。 ku=mataki eepak oruspe ye nankor na クマタキ エエパㇰ オルㇱペ イェ ナンコンナ 私の妹がこの次のことを言うでしょうよ=このあと続けて言いなさいね。(W会話) kotan eepak ta ku=nukar コタネエパㇰ タ クヌカㇻ 村のはずれで(彼に)会った。(W) ②端(長いものの端。 細長い矩形の短いほうの辺の方)。 {E: ①next. ②edge, tip.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eepak/eepaki(ke)
- エエパㇰ/エエパキ(ケ) 【eepak/eepaki(ke)】 近く. ホクレ ホユプ ワ アㇻパ コタン エエパㇰ タ ポロ ユㇰ ア・ウㇰ イリ コㇿ シラン(シㇼ アン) ナ=早く走って行け,村の近くで大きな鹿を獲って皮剥ぎをしていたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eepaki(hi)
- エエパキ(ヒ) 【位名】[所](概は eepak エエパㇰ) その次(の所/こと)。 tan oruspe, na eepakihi ye wa, uweepak ta tun a=ne wa a=ewkoytak タノルㇱペ ナ エエパキヒ イェ ワ ウウェエパㇰ タ トゥナネ ワ アエウコイタㇰ この話を、 もっと続きを言って、 次々に二人で話し合い…。 uweepaki un ウウェエパキウン だんだん uweepak ta ウウェエパㇰ タ だんだん。 {E: the next.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eepakike
- エエパキケ 【位名】(概は eepak エエパㇰ) その次(の所)(=eepakke エエパッケ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- eepakita
- エエパキタ 【e-epaki ta】 その次に,次いで. ソンノ エ・アリキキ ㇷ゚ ネ クス エネ ポロ トイ エ・キナカㇻ オケレ エエパキタ ヘマンタ エ・カㇻ=本当にお前は働くものだから,こんなに広い畑の草取りを終えた,その次に何をするかな. (出典:萱野、方言:沙流)
- eepakke(he)
- エエパッケ(ヘ) 【名】[所](概は eepak エエパㇰ) その次(の所)。 ku=ye eepakke e=ye kor e=an クイェ エエパッケ エイェ コㇿ エアン 私が言うそばからあなたが言っている。(S) ek eepakke ta エㇰ エエパッケ タ 来てすぐに。(S) maciya eepakke wano an cise マチヤ エエパッケ ワノ アン チセ 町はずれにある家。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eeroskipa
- エエロㇱキパ 【複他動】[複複](単 eeas エエアㇱ、 複 eeroski エエロㇱキ は未出) …を(足)にはいている。 hemanta pukuru néno okay pe kemaha eeroskipa ヘマンタ プクル ネノ オカイ ペ ケマハ エエロㇱキパ (いまの人々は)へんな袋のようなもの(靴下)を足にはいている。(S) {E: to be wearing…on one's feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- eesepa
- エエセパ 【他動】[複](eese エエセ は単複の区別なし)(二人以上が皆で) …を承諾する。 {E: to consent to… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eetunkar
- エエトゥンカㇻ 【他動】[e-etun-kar …で・借りる/嫁にもらう・する] …を嫁にもらう。 sine pon menoko a=eétunkar híne matkor híne シネ ポン メノコ アエエトゥンカㇻ ヒネ マッコㇿ ヒネ 一人の若い女性を嫁にもらって結婚して。(W民話) {E: to receive…as a bride.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eeyaypunpa
- エエヤイプンパ 【他動】[複](単 eeyaypuni エエヤイプニ は未出)[e-e-yay-punpa …で・…で・自分を・持ち上げる[複]](二人以上が)…のことで(人)を見下してからかう。 a=yuputari i=eeyaypunpa アユプタリ イエエヤイプンパ 私の兄たちが(そのことで)私をからかった。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eeyaypunpapa
- エエヤイプンパパ 【他動】[複複](単 eeyaypuni エエヤイプニ は未出)(二人以上が皆で)…のことで人を見下してからかう。 sekor an pe i=eeyaypunpapa セコㇿ アン ペ イエエヤイプンパパ 皆で…ということを言って私をからかった。(W) (K民話) {E: to teasingly look down on someone over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eha
- エハ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(6)eha〔e-há エは〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eha
- エハ 【eha】 土豆(ヤブマメ). アイヌモシㇼ メナスン ウタㇻ アナㇰネ エハ シコㇿ カ ヌミノカン シコㇿ カ イェ ㇷ゚ ネ チ・コㇿ コタン タ アナㇰネ アハ セコㇿ ア・イェ=アイヌの国土(北海道)の東の方の人たちはエハともヌミノカンともいうもので,私の村ではアハ.という.→アハ (出典:萱野、方言:沙流)
- eha
- エハ §054 キムラタケ オニク (1) eha (e-há)「エは」 全株 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eha
- エハ §179 ヤブマメ ギンマメ (2) eha (e-há)「エは」 地下に結実した果実をいう ⦅長万部、礼文華、虻田、荻伏、本別、近文⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehaat(-u)
- エハアッ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(7)eha-at(-u)〔e-há-at エはアッ〕[eha(↑)+at(ひも)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehahoniaraka
- エハホニアラカ §635.はらいた(腹痛)(21)オニクの腹痛 eha-honi-araka〔e-há-ho-ní-a-ra-ka エは・ホニアラカ〕[オニクの腹痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eham
- エハㇺ 【他動】(帰ろうとうする人)をひきとめる、 …に食事をして行きなさいと言う、 …に泊まるように勧める。 {E: to hold someone back; ask someone to stay over.} (出典:田村、方言:沙流)
- eham
- エハㇺ 【eham】 引き止める. イイェハㇺスケ=客を引き止めるためにゆっくりと煮る.クンネエウェンクㇽ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ナ イテキ エイタサ エハㇺ ノ ホシピ ルスイ ヤクン トゥナㇱ ホシピレ=鳥目の入ということであったので,あまり引き止めずに戻りたいと言ったら早く戻らせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehaminare
- エハミナレ §025.赤ん坊のえな笑い;虫笑い(2)赤ん坊が眠りながら笑うeha-minare〔e-há-mi-na-reエはミナレ〕[eha(へその緒が)+mina-re(笑わ・せる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehamkar
- エハㇺカㇻ 【他動】[eham-kar ひきとめる・する](人)をひきとめる。(=eham エハㇺ) (出典:田村、方言:沙流)
- ehanke
- エハンケ 【他動】[e-hanke (そこ)に・近い] …が近くなる、 …に近づく。 tokap'ipe ehanke トカㇷ゚イペ エハンケ 昼食に近づいた=もうじきお昼だ。(S) tane orun sáp=an kotan ehanke kor an タネ オルン サパン コタン エハンケ コラン もうそこへ私たちが行く村が近づきつつある=私たちは目的地の村に近づきつつある。(S) {E: to (go ) near, approach…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehanke
- エハンケ 【e-hanke】 近寄る,(〜が)近くなる,(〜に)近い. タネ シㇼクンネ エハンケ カ キ ナ タヌクラン テ タ ムネウカオマㇷ゚ ヘネ ア・カㇻ ワ ウコヤントネ・アン ロー=すでに日暮れも近いので今夜はここで草のおがみ小屋でも作って同宿しようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehapap
- エハパㇷ゚ 【ehapap】 (〜を)大切にする,倹約する,節約する:1回に食べないように倹約する.食べ物だけに用いる言葉. アエㇷ゚ イサㇺ ナ エハパㇷ゚ ワ アヌ=食べ物がないから大事にしておけ(後で食べるために残しておけ). (出典:萱野、方言:沙流)
- ehaporoma
- エハポロマ 【e-ha-poroma】 葉のついたまま,夏に倒れた木の葉がそのまま枝についている. ▷エ=それ ハㇺ=葉 オロオマ=ついている(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ehapur
- エハプㇽ 【他動】[e-hapur …について・柔かい]…に弱い。(動詞句の後に置かれて)cis ehapur チㇱ エハプㇽ すぐ泣く。 cis ehapur hawe! チㇱ エハプㇽ ハウェ! 「泣きみそ」(=泣き虫)だなあ。(W) cis ehapur pe チㇱ エハプㇽ ペ 「泣きみそ」(=泣き虫)。(W) {E: to be weak (at, in )…} (出典:田村、方言:沙流)
- ehapuri
- エハプリ §249.きゅうしょ(急所)(1)ehapuri〔e-há-pu-ri エはプリ〕[e(そこにおいて)+hapur(柔い)+i(所)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehapurukni
- エハプルㇰニ §249.きゅうしょ(急所)(2)ehapurukni〔e-há-pu-ru-ku-ni エはプルクニ〕[e(そこにおいて)+hapuru(柔かである)+kun(べき)+i(所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.139】 (出典:知里人間編I、方言:)
- eharkisamun
- エハㇻキサムン 【副】[e-harki-sam-un その頭・左・側・へ]左へ。 eharkisamun sikiru エハㇻキサムン シキル 左を向く。(S) {E: to the left.} (出典:田村、方言:沙流)
- eharkiso
- エハㇻキソ 【e-harkiso】 左座. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehasa
- エハサ 【e-hasa】 口を開けている:口をぽかーんと開けている.▷エ=それ ハサ=開ける イテキ エハサ ノ アン.ルハイ ネノ ア・イヌカㇻ ナ=口を開けていては駄目よ,少し馬鹿のように見られるよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehatasumpe
- エハタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(29)オニクのひょう疽 eha-tasumpe〔e-há-ta-sum-pe エは・タスンペ〕[eha(オニク、キムラタケ)、…]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehatatne
- エハタッネ 【ehatatne】 心配だ,安心できない. ホㇱキヌマン ウヌワㇷ゚テ アン クス ポンペ ク・ホタヌ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ エアㇻキンネ ケハタッネ(ク・エハタッネ)=おとつい赤ん坊が生まれたので赤ん坊を見て来たが,とても(弱々しそうで)私は心配だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehaturasinot
- エハトゥラシノッ §025.赤ん坊のえな笑い;虫笑い(1)赤ん坊が眠りながら笑ったり手を動かしたりするeha-tura-sinot〔e-há-tu-ra-ši-notエはトゥラシノッ〕[eha(へその緒)+tura(と共に)+sinot(遊ぶ)⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehatuy
- エハトゥイ §686.へそのおが落ちる(1)eha-tuy〔e-há-tuǐ エはトゥイ〕[臍帯・きれる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehawekoyki
- エハウェコイキ 【他動】[e-hawekoyki …について・叱りつける](…のこと)で(人)を叱りつける/どなりつける。 {E: to scold someone over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehawekoykipa
- エハウェコイキパ 【他動】[複](ehawekoyki エハウェコイキ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)(…のこと)で(人)を叱りつける/どなりつける。 {E: to scold someone over… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehawkasu
- エハウカス 【自動】[e-haw-kasu その頭・声・超過する] 声が大きすぎる、 ずいぶん大きい声で言う。 e=ehawkasu na si e wa an エエハウカス ナ シ エ ワ アン お前、 声が高いぞ「くそくらえ」(=だまっていろ)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ehawkasu
- エハウカス 【e-haw-kasu】 声高だ,やかましい.▷エ=それ ハウ=声 カス=越える エタカスレ エハウカス ㇷ゚ メノコ カ オッカヨ カ オカ ㇷ゚ ネ=特別声高の者は女にも男にもいるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehawkoas
- エハウコアㇱ 【他動】[e-hawkoas …のことで抗議を受ける] …のことで問題にされる、 告訴するとか弁償せよとか言われる。 mosmakur puta ku=rayke wa k=éhawkoas モㇱマクㇽ プタ クライケ ワ ケハウコアㇱ 私は他人のブタを殺してしまったので抗議を受けている(「何万円のブタだから弁償せいとか言われる」)。(S) ☞hawkoas ハウコアㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- ehaye
- エハイェ §363 ゴメ カモメ(鴎) (4) ehaye (e-há-ye)「エはイェ」 ⦅富内⦆カモメの一種 (出典:知里動物編、方言:)
- ehaye
- エハイェ 【ehaye】 足りない,不足する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehayok
- エハヨㇰ 【他動】[e-hayok …で・武装する]…で武装する。 e=ehayok kuni p エエハヨㇰ クニㇷ゚ [雅]あなたが武装するためのもの。(Sユーカラ語り) e=ehayok pe/turano rán=an エエハヨㇰ ペ/トゥラノ ラナン [雅]私はあなたのよろいかぶとも持って天から下りて来ました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehayta
- エハイタ 【他動】[e-hayta …に・足りない]…にはずれる、 (人)に当たらない、 (人)が(それを)もらえない。 sinep ranke ku=kore rusuy korka sinep hayta, inan kur ehayta oasi ruwe an un? シネㇷ゚ ランケ クコレ ルスイ コㇿカ シネㇷ゚ ハイタ、 イナン クㇽ エハイタ オアシ ルウェ アヌン? 一つずつあげたいけれど一つ足りない、 どの人に当たらないのだろうなあ。(S) {E: to miss, be wrong about…; lose (in a lottery draw etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ehaytahayta
- エハイタハイタ 【e-hayta-hayta】 取れない:手に取ろうとしても取ることができない.例えば木になっているコクワを取ろうとして何回か飛びつく様子. キㇺ タ クッチ コルウヌ(ク・オルウヌ) ウㇱケ アン ペ ネ アクス ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) ラㇺ ウㇱケ タ アン ペ アナㇰ クㇰ(ク・ウㇰ) ア コㇿカ リ ウㇱケ ウン ペ アナㇰネ ク・ハイタハイタ ヤッカ クㇰ(ク・ウㇰ) エアイカㇷ゚=山でコクワがある所を知っていたので私は山へ行き低い所のは取ったが高い所のは取ろうとしても取れなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehaytare
- エハイタレ 【他動】[e-hayta-re(そこ)に・届かない・させる]…に当てない。 a=eníkikkik/áne cikuni/a=eháytare/ruwe cikuni/a=epékare wa アエニキッキㇰ/アネ チクニ/アエハイタレ/ルウェ チクニ/アエペカレ ワ [雅]私は木にバンバンぶつけた、 細い木にはぶつけず太い木にはぶつけて…。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehenarispa
- エヘナリㇱパ 【ehena-rispa】 むしり食い(する):片方は歯で噛み片方は手に持って. ウヌフ エカヌナラ ㇷ゚ ネ クス トゥサハ エヘナリㇱパ コㇿ アㇱ ワ アン=母の帰りを待っていて袖を歯でむしりながら立っている.*行き先のない子供が壁に寄りかかって袖口を歯で噛んでいる様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehetkosanpa
- エヘッコサンパ 【自動】[e-het-kosanpa その頭・(急に飛び出すことを表す語根)・急に…する] 急に吐く(吐きたいのをがまんしていて急に吐くようなとき)。 {E to vomit suddenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehomaci
- エホマチ 【他動】[e-homaci …で・「ほまち」] …をへそくり(「ほまち」)にする、 …を一部分こっそり自分のものにする。 {E: to keep…aside for a rainy day; to keep (a portion of something) as hidden, for oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehomaruye
- エホマルイェ 【他動】ramu ehomaruye ラム エホマルイェ お願いするのは恐縮だがおまかせする。(NK民話) ☆参考 連他動詞か(?)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehomatu
- エホマトゥ 【e-homatu】 (〜に)驚く. パイカㇻ アン ナ ウパㇱ アン ラポッケ ルウェ キナスッ ク・ヌカㇻ ワ ケホマトゥ(ク・エホマトゥ)=春,まだ雪がある時に太い蛇を見て私は驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehonkokisma
- エホンコキㇱマ 【他動】[e-hon-ko-kisma その頭(?)・腹・に・…をつかむ] …を腹にかかえる。 {E: to carry, hold…at one's belly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehopunpa
- エホプンパ 【他動】[複](単 ehopuni は未出)[e-hopunpa …で・立つ][雅](かび)が生える。 hoski i=kopunpa p/[u]kunne kumi/ehopunpa na/iyos i=kopunpa p/retar kumi/ehopunpa wa ホㇱキ イコプンパㇷ゚/[ウ]クンネ クミ エホプンパ ナ/イヨㇱ イコプンパㇷ゚/レタㇻ クミ/エホプンパ ワ 先に出してくれた食べものには黒いかびが生え、 あとから出してくれた食べものには白いかびが生えた。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehorak
- エホラㇰ 【自動】[e-horak その頭(が)・倒れる] 傾く(「かしがる」)。 wenkur ne kusu ehorak cise or ta okay pe ne ruwe ne ウェンクㇽ ネ クス エホラㇰ チセ オッタ オカイ ペ ネ ルウェ ネ (彼は)貧しいから傾いた家に住んでいた。(NK民話) {E: to lean, incline.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehorakcise
- エホラㇰチセ 【e-horak-cise】 半分潰れた家. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ カッチャマハ ウェンメノコ ア・トイキッカㇻ コㇿ コタンケスン(コタンケㇱ ウン) エホラㇰチセ オルン ヤイニンパニンパ セコㇿ ネ ㇷ゚ ネ=昔話の中では行ないの悪い女が父や母に殴られると村はずれの半分潰れた家へ自分の身体を引きずるようにして行ったと描写されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehorakhorak
- エホラㇰホラㇰ 【e-horak-horak】 身体を傾ける,びっこをひく. ク・ヌイェ カ ルㇱカ ㇷ゚ ネ コㇿカ ク・サハポ カ ヤイェウェンペ ネ ワ エホラㇰホラㇰ コㇿ アㇷ゚カㇱ ペ ネ ア ワ=書くのも腹立たしいことだが亡くなった私の姉も身体(足)の不自由な人で歩く時に身体を傾かせながら歩く人であったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehorakhorak
- エホラㇰホラㇰ 【自動】[e-horak-horak その頭(が)・倒れる・(重複)][ehorak《傾く》の重複形](片足をひきずって/片足を曲げて等)傾きながら歩く(「びっこをひく」)。 ehorakhorak kor apkas エホラㇰホラㇰ コㇿ アㇷ゚カㇱ 傾き傾きしながら(「びっこをひいて」)歩いている。(S) {E: to walk with a limp.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehorari
- エホラリ 【ehorari】 鎮座する:神にお祈りをする場合に多く用いられる言葉. ポロシㇼ セコㇿ イタカナッカ(イタㇰ・アン ヤッカ) ル ペㇱ シトゥ ペンタㇷ゚カシ エホラリ カムイ ク ランケ マッ カムイ カッケマッ=幌尻岳と申しましても,道たどる峰,東の肩に鎮座する神,弓降ろしの女神.神の淑女. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehorka
- エホㇿカ 【e-horka】 さかさまにする.裏返しにする,反対にする. チャペ ウェンペ アイヌ コトゥㇰ エカッキクシ コㇿ ア・ライケ ワ エホㇿカ ノ トイ トゥㇺ ア・オマレ カシ ウン カㇷ゚ケ スマ ア・オマレ タパン スマ ムニン ヤㇰ エㇰ シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=悪い猫が人間に取り憑いて人間を病気にしたような時は,その猫を殺してさかさまに土の中に埋めてその上へ平たい石を載せて,この石が腐ったら来い,と言うものだそうだ.メノコ ネ ヤッカ オッカヨ ネ ヤッカ チセサㇰ コㇿ アミㇷ゚ エホㇿカ ノ ミ パ ㇷ゚ ネ ロㇰ=女も男も夫や妻に先立たれると着物を裏返しにして着るものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ehorka
- エホㇿカ 【副】[e-horka その頭・逆に] 逆に、 さかさまに。 hńta e=eyaykimatekka kus to e=mi p ka e=okus wa e=mi, e=us pe ka ehorka e=us siri an? フンタ エエヤイキマテッカ クㇱ ト エミㇷ゚ カ エオクㇱ ワ エミ、 エウㇱ ペ カ エホㇿカ エウㇱ シリ アン? あなた何をあわてて、 そら、 着るもの(服)も裏返しに着てるし、 はくもの(スカート)も後ろ前にはいてるの。(S) {E: opposite; reverse; upside down.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehorkaapkas
- エホㇿカアㇷ゚カㇱ 【自動】[e-horka-apkas さかさまに・歩く] さかだちして歩く。 ☆参考 horkaapkas ホㇿカアㇷ゚カㇱ 後ろ向きに歩く。 ohorkaapkas オホㇿカアㇷ゚カㇱ 後ずさりする。 ☆参考 horkareyep ホㇿカレイェㇷ゚ ザリガニ。 {E: to walk on one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehorkaas
- エホㇿカアㇱ 【ehorka-as】 逆立ち(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- ehorkanuma
- エホㇿカヌマ §334.さかさまつげ(逆睫);さかまつげ(3)ehorka-numa〔e-hór-ka-nu-ma エほㇿカヌマ〕[ehorka(逆の)+numa(毛)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehorkaterkep
- エホㇿカテㇾケㇷ゚ §207 エビ (2) ehorkaterkep (e-hór-ka-ter-kep)「エほㇿカテㇾケㇷ゚」[<ehorka(後ろに)terke(はねる)-p(者)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehorokah
- エホロカㇵ §353.産―さかご(逆子);足位分娩児(4)ehorokah〔e-hó-ro-kah エほロカㇵ〕[ehoroka(背進する)+h(<-p者)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehorokapo
- エホロカポ §353.産―さかご(逆子);足位分娩児(3)ehoroka-po〔e-hó-ro-ka-po エほロカポ〕[後戻りする・子]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ehurpeskina
- エフㇽペㇱキナ 【e-hur-pes-kina】 コタニワタリ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- Ehurupeshkina
- 『エフルペシキナ』 §432 コタニワタリ (1) Ehuru-pesh-kina 『エフルペシキナ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehutturasi
- エフットゥラシ 【自動/副】[e-hur-turasi その頭・山の斜面・に沿って上へ(行く)]坂道(山道)を上へ向かって(登る等)。 ehuttrasi ku=hemesu エフットゥラシ クヘメス 坂を登る。 {E: to go up a slope.} (出典:田村、方言:沙流)
- eika
- エイカ 【自動(?)】[e-ika その頭・越えて行く] あふれる。 ☆発音 アクセント核は第二音節にある。 つまり e エ を低く i イ を高く、 しかもはきっりと歯切れよく発音する。 {E: to overflow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eikaika
- エイカイカ 【自動(?)】[eika-ika あふれる・(重複)] あふれてこぼれる。 {E: to overflow; spill over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eikar
- エイカㇻ 【他動】[e-i-kar …で・ものを・つくる(する)] …で(ものごとを)する/つくる。 mak eikar he ki rusuy kusu ene iki humi an? マㇰ エイカㇻ ヘ キ ルスイ クス エネ イキ フミ アン? (兄はあの小刀で)いったい何をしたくてあんなことをしているのだろう。(NK民話) {E: to do, make something with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eikaunno
- エイカウンノ 【e-ika unno】 多く,よけいに. (出典:萱野、方言:沙流)
- eikka
- エイッカ 【e-ikka】 (〜を)盗む. カㇺ ケイッカ(ク・エイッカ) エラムㇱカリ=肉を私は盗んだことがない.チェㇷ゚ エイッカクㇽ ケアンヌアㇱテ(ク・エアンヌアㇱテ)=魚を盗んだ者を私は目撃した.アッチェウンペ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピㇼケㇷ゚ エイッカ ア・コオシコニ ヤㇰ ア・イェ=よそから来た者がパッタリから精米を盗み見つかったという話だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eikka
- エイッカ 【他動】[e-ikka …で・盗みをする] …を盗む。 ☞ikka イッカ {E: to steal…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eikoysampa
- エイコイサンパ 【e-ikoysampa】 〜を真似る,同じようにする. アチャポ ホユプ ヒ イムㇷ゚ エイコイサンパ=おじさんの走るのをイムする人が真似た.ピサックエカシ カㇻ イタ ケイコイサンパ(ク・エイコイサンパ) ワ クカㇻ=ピサックじいさんの作った盆を私は真似て作った.クポニ(ク・ポン ヒ) タ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ イヌイェ ク・ポロ ワ オラーノ ケイコイサンパ(ク・エイコイサンパ) タネ アナㇰ イヌイェ パテㇰ ネㇷ゚キ ネ ク・キ=子供の時に見たことのある彫り物を大きくなってから私は真似して今は彫り物を仕事にしている.*食べる真似,歩く真似,しゃべる真似→エユカㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- eikoytupa
- エイコイトゥパ 【e-ikoytupa】 羨む,羨ましい, (出典:萱野、方言:沙流)
- eikra
- エイㇰラ 【e-ikra】 (〜を)送る. エネイㇰラ(エン・エイㇰラ)=私に物を送る.タンパ エアㇻキンネ ヤㇺ クㇰ(ク・ウㇰ) クス フチ ケイㇰラ(ク・エイㇰラ)=今年はとてもたくさんクリを採ったのでおばあさんに私は送った.ユㇰチセ タ アン ク・マッカㇻク フンペリカ エネイㇰラ(エン・エイㇰラ).ケミアン ペ ネ クス ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) コㇿ ケ(ク・エ) ア ルウェ ネ=イクチセ村にいる私の姪が鯨の脂身を私に送ってくれた.珍しいものなので私は喜んて食べたよ.テエータ テエータ フチ シㇰヌ ワ アン ラポㇰ タ ピㇱ タ オカ フチ マッカㇻク オㇿ ワ フンペリカ ア・エイㇰラ ワ エㇰ カニ カ ケアㇺキㇼ(ク・エアㇺキㇼ)=ずっとずっと昔におばあさんが生きていた時に海辺にいたおばあさんの姪の所から鯨の脂身が送られてきて,私も食べたことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- eikra
- エイㇰラ 【他動】…を送る(背負ってでも小包ででも)。 antuki k=éikra kusu ne アントゥキ ケイㇰラ クス ネ あずきを送ります。(W) ☆参考 人を送って行くのは rúra ルラ。 {E: to send…} (出典:田村、方言:沙流)
- einkarpe
- エインカㇻペ 【名】[e-inkar-pe それで・見る・もの][雅] 目。 einkarpe pon nociw ne cewsamkur unuunu エインカㇻペ ポン ノチウ ネ チェウサㇺクㇽ ウヌウヌ [雅] 目は小さな星のようにキラキラ光って、 そこらじゅうを見わたしている。(S民話) {E: an eye; the eyes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- einonnoitak
- エイノンノイタㇰ 【e-inonno-itak】 はらい清める. マキㇷ゚ タㇷ゚ ウフナㇰ ワノ ウナㇻペ ヤイヌミウェンエオ エイノンノイタㇰ ワ エン・コレ ヤン=どうしたことやらついこの頃からおばさんが病気がちだ,はらい清めてくださいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- einramsitne
- エインラㇺシッネ 【他動】[e-ir-ramsitne …のことで・一連・心にかける]…を心にかける。 nepki kuni patek einramsitne ネㇷ゚キ クニ パテㇰ エインラㇺシッネ 「仕事のことだけを心にしている」。(S) {E: to worry, think about…} (出典:田村、方言:沙流)
- einupitara
- エイヌピタラ 【e-inupitara】 〜をじゃまに思う,うとんじる,早く帰ってほしいと思う. アッチェ ウン アチャポ エㇰ オラーノ イタカイタカ(イタㇰ ア イタㇰ ア) ケイヌピタラ(ク・エイヌピタラ) ヤッカ ソモ イワㇰ=よそのおじさんが来てそれから話をして話をして,私がじゃまに思っていても帰ろうとしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eiparkikkik
- エイパラキッキㇰ 【e-i-par-kik-kik】 口止めする.▷エ=それで イ=それの パㇻ=口 キㇰキㇰ=叩く ウェンプリ コㇿ パ ワ オラーノ エイパㇻキㇰキㇰ パ ㇷ゚ シネン イヨㇱキ ワ イェ ワ ア・コパㇱテ パ ア・コソトゥイェ パ パㇰノ アシンペ サンケ パ=悪いことをしてから口止めをしあっていたのにひとりが酔っ払ってしゃべってしまってばれて,ある物をあるったけ取られるほどに罰金や宝物を取られた. (出典:萱野、方言:沙流)
- eirpak
- エイㇼパㇰ 【e-irpak】 同時に. (出典:萱野、方言:沙流)
- eirpak
- エイㇼパㇰ 【後副】…と一緒に、 …と同時に。 eirpak ku=sirepa エイㇼパㇰ クシレパ 私は彼と一緒に着いた。(S) {E: together with…; at the same time as…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eirwakkor
- エイㇼワッコㇿ 【他動】[e-irwak-kor …で・兄弟・を持つ] …と兄弟である/になる。 hunna ene cip turano a=arémko yakun ne tumunci kamuy eirwakkor pe ne hawe ne nankor wa フンナ エネ チㇷ゚ トゥラノ アアレㇺコ ヤクン ネ トゥムンチ カムイ エイㇼワッコㇿ ペ ネ ハウェ ネ ナンコㇿ ワ だれかそのように舟もろともに死んだのならその鬼神の兄弟分になっているんでしょうねえ。(W会話) ☆発音 エイㇽワッコㇿ。 {E: to have brothers; to be brothers with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eisramne
- エイㇱラㇺネ 【e-isramne】 不自由する,必要である.▷エ=〜で イㇱラㇺネ=不自由する →それがないと不自由する ウインネレ ワ アエㇷ゚ ポカ エイㇱラㇺネ パ ノイネ ハワㇱ ナ ネㇷ゚カ ア・エ ノイネ オカイペ コㇿ ワ アㇻパ コレ ワ エㇰ=大勢なので食べ物に不自由しているらしいと聞いたので何か食べられるような物を持って行ってあげて来い.ク・コㇿ タシロ アナㇰネ ケイㇱラㇺネ(ク・エイㇱラㇺネ) ㇷ゚ ネ=私の山刀は必要な物だ.ク・ネㇷ゚キ ヒ タ ケイㇱラㇺネ(ク・エイㇱラㇺネ) ムカㇻ ネ アㇷ゚ ヒナクン エ・エルサ ワ イサㇺ.ホクレ フナラ ワ エㇰ=私が働く時に必要なマサカリであったのに,どこへお前は貸してしまったのだ.早く捜して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- eissapa
- エイッサパ 【e-is-sapa】 おたまじゃくし. (出典:萱野、方言:沙流)
- eissapa
- エイッサパ 【名】[< e-ir-sapa その頭(先)・一つづき・頭][動物]オタマジャクシ(「頭大きくしりつぼまりで足もなにもないから」)。(S) ☆参考 ekasuppo エカスッポ とも言う。 〔知分類 p.231〕 {E: a tadpole.} (出典:田村、方言:沙流)
- eissapa
- エイッサパ §431 おたまじゃくし (5) eissapa (e-ís-sa-pa)「エいッサパ」[<e-ir-sapa(先端からずっと頭)] ⦅礼文華⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eisspa
- エイッㇱパ §676.福助頭eisspa〔e-íš-sa-pa エいㇱサパ〕[オタマジャクシ]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eiwanke
- エイワンケ 【e-iwanke】 〜を使う,〜を使用する,〜を用いる. イヨㇰペ エイワンケ=鎌を使う.タアン ムカㇻ エイワンケ ワ チㇷ゚タ アニ=このマサカリを使って舟を掘れよ.ユㇰ ルㇱ ウコセセㇰ ワ ア・エイワンケ ウㇱケ カ イサㇺ=鹿の皮が蒸れてしまって使う所もない.ヌマン ケイワンケ(ク・エイワンケ) ムカㇻ ネ ヤ ア・チャッチャリ ワ アン.タンペ アナㇰネ カムイ イピㇼマ ネ ナンコㇿ=昨日私が使ったマサカリなどが散らかされている.これは危険なことがあるよと神がこっそりと私に耳打ちしてくれたに違いない.メノコ アナㇰネ ケㇺ ヌイト エイワンケ オカヘ イランマカカ シッチャㇱヌレ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコカㇻカリ ワ ウカオ ㇷ゚ ネ ナ=女というものは針と糸を使った後もきれいに掃除をしてなんでもまとめて包んでしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eiyemkoani/eyyemkoani
- エイイェㇺコアニ 【他動】[e-i-emko-ani …で・人・半分・持つ] …を(人に手伝って)一緒に持ってあげる。 k=eyyemkoani ケイイェㇺコアニ 私も一緒に持ってあげる。(S) ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e エ が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 および語幹のアクセントを変えない接頭辞(a= ア または eci= エチ)のみがついたときは eyemkoani エイェㇺコアニ という形をとることが多い。 ☞eyemkoani エイェㇺコアニ {E: to help someone by lifting something together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eiyewtanne/eyyewtanne
- エイイェウタンネ ☞eyewtanne エイェウタンネ (出典:田村、方言:沙流)
- eiyonnuppa
- エイヨンヌッパ 【e-iyonnuppa】 (〜を)訴える. ク・ユピヒ エン・キㇰ クス ハポ エウン ケイヨンヌッパ(ク・エイヨンヌッパ)=おにいさんが私を叩いたのでお母さんに訴えた.ウォㇿ ア・オ ニペㇱ エイッカ シㇼ ク・ヌカㇻ クス ケイヨンヌッパ(ク・エイヨンヌッパ)=水に漬けてあるシナ皮を盗んだ様子を見たので私は訴えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- eiyonnuppa/eyyonnuppa
- エイヨンヌッパ 【複他動】[e-i-onnuppa …について・人・に告げ口する] …のことを告げ口する、 訴える。 k=eyyonnuppa ケイヨンヌッパ 私が彼のことを告げ口する。(S) en=eyyonuppa エネイヨヌッパ 私のことを告げ口する。(S) e=eyyonuppa エエイヨヌッパ あなたのことを告げ口する。(S) a=en=eyyonnuppa アエネイヨンヌッパ 私が告げ口をされた。(S) ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 および語幹のアクセントを変えない接頭辞(a= ア または eci= エチ)のみがついたときは eyonnuppa エヨンヌッパ という形をとることが多い。 ☞eyonnuppa エヨンヌッパ {E: to inform on…over…} (出典:田村、方言:沙流)
- ek isam
- エㇰ イサㇺ 【ek isam】 来ない. ク・コㇿ オペㇾ スポㇷ゚ ナ アㇻパ エ・ウヌフ ホトゥイェカㇻ ワ エㇰ.ネㇷ゚カ スイェ クス ネ ノイネ ス アッテ ワ ソイネ アㇷ゚ エㇰ イサㇺ ナ=小さい娘よ鍋が煮えたので行ってお前の母を呼んで来い.何か煮るためらしく鍋をかけて出たのに来ないから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ek kane iki
- エㇰ カネ イキ 【ek kane iki】 ひょっこりと来る. カキヒ(ク・アキヒ) ケシカルン(ク・エシカルン) ペ ネ クス アイヌ アㇻパ ヒ タ ケテㇱカㇻ(ク・エテㇱカㇻ) アクス ヌ ワ ネ ノイネ エㇰカネイキ エアㇻキンネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=弟に会いたくなったので人が行った時にことづけをしたら聞いたらしく,ひょっこりと来た,本当に私は嬉しかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ek sir konna ramamatki
- エㇰシㇼコンナ ラママッキ 【ek-sir-konna ramamatki】 身を低めて来ている様子,私を狙い身を低めてこちらへ来る. ▷エㇰシリコンナ=来る様子 ラママッキ=身を低めて(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- eka
- エカ 【eka】 撚る,なう. タアン クネニ ケウレ ワ アヌ.ニサッタ クカ ケカ(ク・エカ) ナ=この弓の材料を削っておけ.明日弓弦を私が撚るので.ハㇻキカ エカ=縄をなう. (出典:萱野、方言:沙流)
- eka
- エカ 【他動】[e-ka …で・糸](糸)をよる、 (縄)をなう。 ka eka カ エカ 糸/紐をよる。 harkika eka ハㇻキカ エカ 縄をなう(=harkika kar ハㇻキカ カㇻ)。 ☆参考 最も普通には、 オヒョウニレの皮(at アッ)またはシナの木の皮(nipes ニペㇱ)の繊維をよって ka カ 糸/紐をつくることを言う。 天井の梁などから下げて指先でより合わせていく。 ☆参考 káeka カエカ [自動]糸/紐をよる。 {E: to spin a thread; twine, make a rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekaci
- エカチ §005.男児;幼少年(1)ekaci〔e-ká-či エかチ〕⦅ビホロ、クッシャロ、トオ口⦆①普通は4〜5才から14〜15才ぐらいまでの男児を指す。(mat-ekaciに対する);男児;童児。②しかしどこでも合成語の中では男女にかかわらず赤ん坊をも含めて単に「こども」の意に用いられる。③単独でも赤ん坊の意味に用いられ、それが原義だったと思われる。④⦅ビホロ⦆呼びかけの語。ekaci ekaci!「おい おい!」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekaminkara
- エカミンカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(4)ekaminkara〔e-ká-min-ka-ra エかミンカラ〕[?<e(そこを)+kama(通り越して)+inkara(物を見る)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekamke
- エカㇺケ 【ekamke】 予知する,予感がする. アㇷ゚ト エカㇺケ=雨を予知する.チㇱ エカㇺケ=泣くことがあると予知する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekampak
- エカンパㇰ 【e-kampak】 予想する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekampak
- エカンパㇰ 【他動】…を見破る。 {E: to see through…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekampakko
- エカンパッコ 【e-kampak-ko】 予期しない. ソンノ ケカンパッコ(ク・エカンパッコ) ペンチャイ コヤン コラーチ ネㇷ゚ネㇷ゚ ケウンケライ(ク・エウンケライ) ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) ルウェ ネ ワー=本当に予期もしないのに帆掛け舟が私の所へ来たと同じようにいろいろ私は貰い物をして喜んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekamuynomi
- エカムイノミ 【他動】[e-kamuynomi …で・神祈とうの儀式をする] …で祈とうの儀式をする。 ne sake a=ekámuynomi ネ サケ アエカムイノミ 私はその酒で神祈とうの儀式をした。(HC民話) ☞kamuynomi カムイノミ {E: to perform a prayer ceremony.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekanay
- エカナイ 【名】昔、 もと。 ekanay wano wenkur ka somo ne エカナイ ワノ ウェンクㇽ カ ソモ ネ もとから貧乏人だったのではない。(W民話) ☆参考 この一例しかない。 ekanaywano エカナイワノ で一語か。〔久辞典 ekanai(wa) 以前に、 元から、 元来〕 {E: long ago.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekanayta
- エカナイタ 【ekanay ta】 ずっと前に,以前に. ヘンパラ ネ ヤー カ コイラ(ク・オイラ) コㇿカ エカナイタ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペコㇿ ク・ヤイヌ=いつだったか忘れたけれどずうっと前に見たことがあるような気がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekanaywano
- エカナイワノ 【ekanay wano】 ずっと前から,以前から. エカナイワノ トイタ ワ コㇿ トイ ネ ヒ アイヌ オピッタ エラマン ワ アン ペ イヨㇱ ワ エㇰ ペ ネㇷ゚カ エトイタ ノイネ ネ アㇷ゚ エポソカネ ア・コイレンカコㇿ ハウェ=ずっと前から畑を耕し持ち畑であることを人々皆が知っていたのに,後から来た者が何か蒔いていたらしかったが,勿論問題にされたわけだ.エカナイワノ アン ウタㇻ=ずっと以前から住んでいた人たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekankar
- エカンカㇻ 【他動】悪いことがおこらないうちに予防策を行なう(たとえば草がひどくならないうちに抜く、 おできにならないうちに薬をつける)。(S) {E: to take precautionary measures before something happens } (出典:田村、方言:沙流)
- ekannara
- エカンナラ 【ekannara】 待ち焦れる(待っていることを態度にも表わす). (出典:萱野、方言:沙流)
- ekannayukar
- エカンナユカㇻ 【e-kanna-yukar】 真似る:全く同じに. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekanok
- エカノㇰ 【ekanok】 迎える.出迎える. エチ・エカノㇰ クナㇰ イェ コㇿ クンネイワノ アㇻパ アㇷ゚ ネイタカ エチ・ウウォヌイタサ シリ ネ ハウェ=お前を迎えると言いながら朝から行ったのにどこかでお前たちは行き違いになったわけだな.ユラㇷ゚ ウン ルチㇱ パㇰノ フチ ケカノㇰ(ク・エカノㇰ) クス カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ アペ エヤㇺ ノ オハシㇼ プンキネ ワ オカ ヤン=ユーラップ沢の峠までおばあちゃんの迎えに行って来るので火を大切にして留守番をしていなさい.*私の母は門別村山門別(倉富)から二風谷へ嫁に来たので実家の母がルチㇱまで迎えに来いと言うので行ったものだと聞かせてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekanok
- エカノㇰ 【他動】…を迎える/出迎える。 {E: to welcome, greet…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekanpinuye
- エカンピヌイェ 【他動】[e-kanpi-nuye …で/について・紙・に字を書く] ①…で字を書く。 ②…について書く(=…を書く)。 (出典:田村、方言:沙流)
- ekanrayenoye
- エカンライェノイェ 【他動】家へ入って来たばかりの人に余計なことを言う。(S) {E: to make small-talk with someone who has just entered a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekanrayokoyma
- エカンラヨコイマ §411.魔除けに小便するekanray-okoyma〔e-kán-raǐ|o-kóǐ-ma エかンライ・オこイマ〕[<ekan(迎える)+raye(押しやる)、okoyma(小便する);迎えて押し返すために小便する]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekantontone
- エカントントネ §597.はげあたま(はげ頭)(4)頭の頂がはげている e-kan-tonto-ne〔e-kán-ton-to-ne エかントントネ〕[e(頭)+kan(上端)+tonto(毛のとれた皮)+ne(のようになっている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekanunara
- エカヌナラ 【ekanunara】 待ち焦れる,(強い気持ちで)待つ. オホンノ ソモ エチ・ヌカㇻ エチ・エカヌナラ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) ピㇼカ ヒネ エチ・エㇰ シリ=しばらくお前たちを見ていなくて待ち焦がれていた,幸いにお前たちが来たものだ.ウヌフ エカヌナラ ㇷ゚ ネ クス トゥサハ エヘナリㇱパ コㇿ アㇱ ワ アン=母の帰りを待っていて袖を歯でむしりながら立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaose
- エカオセ 【e-ka-o-se】 (〜を)背負ってくる. フーン ネイタ ネ ヤッカ ク・マッカㇻク リカ ネ ヤ コンプ ネ ヤ イモカ トㇱカ エン・エカオセ=やあやあ,いつものことだが私の姪は鯨の脂身とか昆布などのみやげを山ほど私に持って来てくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekap
- エカㇷ゚ 【ekap】 懐かしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekap
- エカㇷ゚ 【他動】…にあいさつする、 …に会いたいと思っている。 eci=ekáp kor k=an akusu e=ek siri エチエカㇷ゚ コㇿ カナクス エエㇰ シリ あんたに会いたいと思っていたけ(=いたところ)来たんだね。(KSg) uwekap ウウェカㇷ゚ [u-ekap] あいさつする。 (出典:田村、方言:沙流)
- ekapne
- エカㇷ゚ネ 【ekapne】 同じだ,さながらに. ホッノ イヨーハイ コオアナポ ヤイカニホセ エカㇷ゚ネ サカヨカㇻ ルスイ シリ=いやーあきれたよ,がらにもなく自分の上へ木を伐り倒すと同じようにけんかの種を作りたい様子.タント アナㇰネ ペンチャイ コヤン エカㇷ゚ネ ポロンノ ウンケライ・アン=今日は帆掛け舟が来たと同じほどにたくさん物を貰った.ソンノ イヨーハイ イヨイタクシ エカㇷ゚ネ ウェンパㇱロタ ハウェ ケオハイシトマ(ク・エオハイシトマ)=本当にいやなことだよ,呪いの言葉さながらに毒づく,私は薄気味悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekapneno
- エカㇷ゚ネノ 【副】[ekap-néno (?)・のように]…(する)ように。(KSg) i=ye a itak/a=koháyta wa/a=koóterke/ekapneno イイェ ア イタㇰ/アコハイタ ワ/アコオテㇾケ/エカㇷ゚ネノ [雅](姉に)言われた言葉にそむいてふみにじるようなことをして。(Sユーカラ語り) ☆参考 『音声資料9』で「あいさつのように(?)」と書いたのは誤り。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekar
- エカㇻ 【複他動】[e-kar …で・つくる(する)] …で…をする、 (人)に…をする。 hemanta e=ekar kusu emus e=seturpeste e=seturpeste? ヘマンタ エエカㇻ クス エムㇱ エセトゥㇽペㇱテ エセトゥㇽペㇱテ? お前は(その刀で)何をするために刀を背中に入れてるんだ、 入れてるんだ。(W言い伝え) tasum kur…tektaksa póka e=ekar wa タスㇺ クㇽ …テㇰタㇰサ ポカ エエカㇻ ワ あなたは病人に(中略)手のマッサージだけでもして。(S会話) {E: to do something to someone; to do…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekaranke
- エカランケ 【e-karanke】 (〜に)近づく. ソンノ アㇻ ウェンカムイ ネ ハウェ ネ ナ.イテキ エカランケ ヤン=本当に全く悪い神と言うことだ,近寄らないようにしなさい.ク・ポホー タパン ハワㇱ エウン イカ エカランケ ナ.ア・シトマ オルㇱペ ネ ナ=息子よ,この話へは絶対近づくではないぞ.恐ろしい噂だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekari
- エカリ 【ekari】 回る:遠回りする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekari
- エカリ 【後副】(正面から) …に向かって。 onumanipe ekari ek hani! オヌマニペ エカリ エㇰ ハニ! ちょうど夕食のときにおいでよ。(S) e=ekari k=a エエカリ カ 私はあなたと向き合って座る。(S) en=ekari ek hani エネカリ エㇰ ハニ 私も行くからあなたも来なさいよ。(S) {E: to face…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarino
- エカリノ 【ekarino】 ちょうどその時,それを目がけて. アヌンウタリ エッワアン エカリノ アウンアチャポ ウェニヨシキワエㇰ カニカ ケアナサㇷ゚=他人である人たちが来ていたちょうどその時に,隣のおじさんが泥酔して来て,俺も手に余った.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekarinpa
- エカリンパ 【他動】[e-karinpa …で・グルグル回る](そこ)を回る。 tu noiwan suy i=enkasi ekarinpa ayne トゥノイワイスイ イエンカシ エカリンパ アイネ [雅](天に帰るために鳥の姿になった父は)何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 同じ話者が別の神謡を歌っている中で、 同様の文脈で esikannatki エシカンナッキ を使っている。 {E: to go around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarkar
- エカㇻカㇻ 【e-kar-kar】 作る,言葉を授ける. イタㇰ タクサ エチ・エカㇻカㇻ=言葉の清め草を持ってお前を清める.*私が病気で入院していた時に貝澤前太郎さんが見舞いに来て言った言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekarkar 1
- エカㇻカㇻ 【他動】…を整える、 …を飾る。 {to straighten up…; prepare for…; decorate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarkar 2
- エカㇻカㇻ 【他動】[雅] ①(名詞の後で)(人)に…をする。 teknimawpo k=ékarkar wa テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ 私は彼に手の湿布をしてあげて(癒やすために手でさわってあげて)。(W会話) ②(他動詞の中相動名詞形つまり ci-/c- の接頭した形の後にこの ekarkar エカㇻカㇻ の人称形が置かれて)…する。 ci-…k=ékarkar チ…ケカㇻカㇻ 私は …する。 ci-… a=eci=ekarkar チ… アエチエカㇻカㇻ あなたたちが…される。 iteki eytasa ci-horkarutu a=eci=ekárkar kunine イテキ エイタサ チホㇿカルトゥ アエチエカㇻカㇻ クニネ あなたたちは「あんまり差別されてあとへ押されるような理屈をとられるような」ことがないように。(S言い伝え) {E: ①to do…(to someone) ②to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekas
- エカㇱ 【名】[概](所は ekasi(hi) エカシ(ヒ)) 祖父、 祖父と同世代以上の親族の男子。 ☆参考 親近感を伴わず親族関係のみを表す。 呼びかけには使われない。 日常会話で普通におじいさん、 おじいちゃま等と言うには、 親近感を伴う ekasi エカシ が使われる。 ☆対語 sut スッ。 {E: a grandfather or male family member of similar age.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekás-sápikiri
- エカㇱサピキリ 【名】[ekas-sápikiri 祖父・系統] 男子の代々の系統(どういう男から何という男が生まれてその子に何という男が生まれて何代になっている等の) (=ekasi(hi) sápikiri エカシ(ヒ) サピキリ)。 {E: one's paternal lineage; paternal ancestors.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekasakorkutu
- エカサコㇽクトゥ §117 オオカサモチ、オニカサモチ (2) ekasakorkutu (e-ká-sa-kor-ku-tu)「エかサコㇽクトゥ」[e(頭)kasa(笠)kor(もつ)kutu(筒茎)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekasi
- エカシ §008.老翁(4)ekasi〔e-ká-ši;é-ka-ši エかシ;えカシ〕⦅H. S.⦆じじい。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekasi
- エカシ §014.祖父(1)ekasi〔アクセントはチカブミ、エベオツではé-ka-ši(えカシ);ホロべツ、サル、ビホロ、カラフトではe-ká-ši(エかシ)〕⦅H. K.⦆【S. 雅】①祖父。②男系の祖先、先祖の翁。(→sanke-〜、mak-ta-〜、husko-)。③老翁。④⦅ホロベツ⦆夫の父(老いた者を子供はmici(父)とよび、長じた子はaca(伯父)とよび、妻はekasiとよぶ)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekasi
- エカシ 【ekasi】 祖父,おじさん,老人,翁,先祖(男). (出典:萱野、方言:沙流)
- ekasi 1
- エカシ ☞ekasi(hi) エカシ(ヒ) (出典:田村、方言:沙流)
- ekasi 2
- エカシ 【名】おじいさん。 ①年配の男性(爺)。 ②祖父。 kor ekasi コㇿ エカシ (彼)のおじいさん、 祖父(父または母の父およびそれと同世代以上の親族の男子)。 ☆対語 húci フチ。 ☆参考 onne kur オンネ クㇽ 老人。 cáca チャチャ じいさん。 ekasi エカシ は通常尊敬を伴う。 ☆参考 祖父を表す場合、 ekas エカㇱ と異なり、 親近感を伴い、 日常普通に用いられる表現。 自分の、 相手の、 のように親しい関係の祖父は通常これで表す。 呼びかけは ekasi エカシ または ku=kor ekasi クコレカシ。 {E: ①an old man. ②a grandfather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasi(hi)
- エカシ(ヒ) 【名】(概は ekas エカㇱ) …の祖父、 彼の祖父。 ekasihi sápikiri エカシヒ サピキリ 父系の先祖の系統。 {E: the, a grandfather of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ekasi-nupuri
- エカシヌプリ 【名】[ekasi-nupuri おじいさん・山][地名](もと摩周湖の湖畔にあり後に千島に逃げたという伝説の山。 Cáca-nupuri チャチャヌプリ とも言う。) {E place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasikutci
- エカㇱクッチ §137 マタタビ (4) ekasi-kutci (e-ká-si-kut-ci)「エかㇱクッチ」[ekasi(祖父)kutci(サルナシ)] 果実 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekasikutcipunkar
- エカシクッチプンカㇻ §137 マタタビ (10) ekasikutci-punkar (e-ká-si-kut-ci-pun-kar)「エかシクッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekasippo
- エカシッポ 【ekasippo】 おたまじゃくし. ヘタ ヤン ヘタ ヤン エカシッポ ポロンノ アン ウㇱケ ク・ヌカㇻ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ アㇻパ・アン ロー=さあ行こう行こう,おたまじゃくしがたくさんいた所を見て来たので行こうや. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekasipuri
- エカシプリ §013.先祖;祖先(13)ekasi-puri〔e-ká-ši-pu-ri エかシプリ〕⦅ホロべツ⦆祖先からの遺風。[ekasi(祖先)+puri(風習)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekaskamuykor
- エカㇱカムイコㇿ 【e-kas-kamuy-kor】 (それで)運がよい.▷エ=それで カㇱカムイ=憑き神 コㇿ=持つ イキヤクㇽ アナㇰネ カㇱカムイェ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ ネ クス エカㇱカムイコㇿ ワ ネㇷ゚ カㇻ ヤッカ ル エトコホ ル オカケヘ チョイランケ ペコㇿ=あの人は憑き神が強いので運がよくて何をやっても行く先に行く後に物が降るかのようだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaskamuysak
- エカㇱカムイサㇰ 【e-kas-kamuy-sak】 (それによって)運が悪い:この場合はいやなものを見たとか,呪われたとかの意味.▷エ=それで カㇱカムイ=憑き神 サㇰ=ない ソンノ イヌヌカㇱキ.タㇷ゚イキクㇽ アナㇰネ オロチクシ イサㇺ カネ アㇻパ ヒ エピッタ エカㇱカムイサㇰ=本当にかわいそうだ.今の人は通る所もないほどに行く先々全部運が悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaske
- エカㇱケ 【他動】(…を)妬(ねた)む。 {E: to be jealous of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekaskewitak
- エカㇱケウイタㇰ 【ekas-kew-itak】 祖父のかばね言葉:ありもしないいいがかりをつける場合に並べる言葉. スッケウイタㇰ イワンケウイタㇰ エカシケウイタㇰ イワンケウイタㇰ ア・コアヌカㇻ=祖母のかばね言葉,六つのかばね言葉,祖父のかばね言葉,六つのかばね言葉,それを私は並べたてた.*これは昔話に出て来る言葉で,6代前にさかのぼって相手の非をなじる時の言葉で,めったに使う言葉ではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekasnukar
- エカㇱヌカㇻ 【他動】[e-kas-nukar …で・(人)の上・を見る] (人)に(もの)を授ける。 to kor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotánuhu siknu p ne a kusu ト コㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱の実という食料を授けてくれたおかげで私たちの村が行きのびられたのだったから。(S会話) {E: to grant…to someone } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasnukar
- エカㇱヌカㇻ 【e-kasi-nukar】 神からの授かり,神の思し召しによって授かった. ▷エ=それ カㇱヌカㇻ=授かった(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaspaotte
- エカㇱパオッテ 【複他動】[e-kaspaotte (そのこと)で・(人)に命令する] …に…を命じる。 a=utáripo sikirpa kuni a=ekáspaotte wa a=sikírpare ruwe ne アウタリポ シキㇼパ クニ アエカㇱパオッテ ワ アシキㇼパレ ルウェ ネ 私は私の村人たちには引き返すように命じて引き返させた。(W民話) {E: to order…to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasruppo
- エカㇱルッポ §431 おたまじゃくし (4) ekasruppo (e-kás-rup-po)「エかㇱルッポ」[<ekas(過大な)rup(頭)-po(指小辞)] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekastek
- エカㇱテㇰ 【他動】…にあきる(食べ物でも仕事でも)。 {E: to be tired of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekasupne
- エカスㇷ゚ネ §431 おたまじゃくし (1) ekasupne (e-ká-sup-ne)「エかスㇷ゚ネ」[<e-kasup-ne(頭が・杓子・のようである)] ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekasuppo
- エカスッポ §431 おたまじゃくし (3) ekasuppo (e-ká-sup-po)「エかスッポ」[<e-kasuppo-neの下略] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekasuppo
- エカスッポ 【名】[e-kasup-po その頭が・しゃくし・(指小辞)][動物] オタマジャクシ(「頭(が)しゃもじみたい」)。(W) ☆参考 eissapa エイッサパ とも言う。(S)〔知分類 p.231((ホベツ))〕 {E: a ladle.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekasuppone
- エカスッポネ §431 おたまじゃくし (2) ekasuppone (e-ká-sup-po-ne)「エかスッポネ」[<e-kasuppo-ne(頭が・小杓子・のようである)] ⦅礼文華⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekasure
- エカスレ 【他動】[e-kasu-re その頭・超過する・させる] …を一部分はみ出させる。 ponno ekasure no kasi omare ポンノ エカスレ ノ カシ オマレ 少しはみ出させてその上にのせなさい。(S) {E: for a part of something to stick out, protrude.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekasuy
- エカスイ 【複他動】[e-kasuy (そのこと)で・(人)を手伝う](人)に(そのこと)を手伝う。 eci=ekásuy hawe ne wa エチエカスイ ハウェ ネ ワ 私はあなたの手伝いをするわ。(S会話) {E: to help, assist someone with something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekatayrotke
- エカタイロッケ 【他動】…と仲がいい。 {E: to be on good terms with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekatcaus
- エカッチャウㇱ 【e-katca-us】 気が向かない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatki
- エカッキ 【ekatki】 かかわる. タパン オルㇱペ アナㇰネ サウレ・アン ペ ソモ ネ ナ カムイ ア・エコシ ㇷ゚ ネ ナ.イテキ エカッキ アニ=この事はやさしいことではないので神に任せることにしよう.それにかかわるでないぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatkikus
- エカッキクㇱ 【ekatki-kus】 崇(たた)りが憑く,化け物が憑く. ポイション ネㇷ゚ ワ アン ペ エカッキクㇱ クンネチㇱ エアㇻキンネ ケアナサㇷ゚(ク・エアナサㇷ゚)=赤ちゃんが何が崇ったのか夜泣きをして本当に手余してしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatkire
- エカッキレ 【ekatki-re】 近づける. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatnu
- エカッヌ 【e-katnu】 むさぼり食べる. オトゥ ケㇱト タ オレ ケㇱト タ ソモ イペ・アン ペ ネ クス ピㇼカ アエㇷ゚ ア・エカッヌカッヌ=二日も三日も食べていなかったのでおいしい食べ物をむさぼり食べた[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatta
- エカッタ 【ekatta】 さっと下ろす,急いで下ろす,えいっとばかりに. サンカタアンエムㇱ アラウェカッタ=棚の上にあった刀をさっと下ろした.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatta 1
- エカッタ 【他動】(そこ)につっこむ。 rir kekke usi cip ekatta リㇼ ケッケ ウシ チㇷ゚ エカッタ 次々に来る波の折れる所に舟がつっこんでしまった。(S) {E: to thrust, plunge into…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekatta 2
- エカッタ 【接尾】(自動詞をつくる接尾辞の一つ。 接頭辞 ci- とこの接尾辞とで位置名詞をはさむ形で、 少数の決まった語にのみ現われる。) ci-…-ekatta チ…エカッタ 急にまたは激しく…へ行く。 rik リㇰ 上の方;cirikekatta チリケカッタ 急に(上がれとも言わないのに図々しく)上がって来る。 soy ソイ 外;cisoyekatta チソイェカッタ パッと外へ飛び出す。 raw ラウ (水などの)底のほう;cirawekatta チラウェカッタ (目玉が)ギュッとひっこんでいる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ekattar(-i)
- エカッタㇻ §005.男児;幼少年(4)ekattar(-i)〔e-kát-tar エかッタㇻ〕⦅ビホロ、トオロ⦆こどもら(男女の)。[<ekaci-utar]。(→辞書Ⅰ, p.250)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekatuehanke
- エカトゥエハンケ 【e-katu-e-hanke】 死が早まる:何か変な化け物などを見たことによって死ぬ.▷エ=それで カトゥ=様子 ハンケ=近い テエータ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) アナ(アン ア) こきんウナㇻペ エネ ハワニ "ペウレアニタ(ペウレ・アン ヒ タ) ア・アキヒ トゥラノ カンカンプトゥ ウン ト オッタ(オㇿ タ) ヘマンタ キラウㇱ(キラウ ウㇱ) カミヤシ ヌカㇻ ヤㇰ イェ クス エカトゥイェハンケ ヒ ネ ナンコㇿ" シコㇿ エン・ヌレ=ずうっと前に下隣のこきんおばさんが「若い時に弟と一緒にカンカン沢に行き弟は沢尻の沼に何やら角のある化け物を見たという,それで死が早まったものであろう」と私に聞かせてくれた.*この話は実話で,こきんさんの弟,勘太郎さんとふたりでカンカンの沼へ行ったら勘太郎さんが何やら化け物,沼の中から子牛の頭のようなもの角のあるものが見えたというが,こきんさんの目には見えなかったと聞かせてくれたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekatuehanke
- エカトゥエハンケ 【他動】[e-katu-e-hanke (そのこと)で・あり方・(それ)に・近づく] …で早死にする。 {E: to die young.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekawekawe
- エカウェカウェ 【他動】[e-kaw-e-kawe …で・(擬音の語根)・(動詞形成)・(重複)](…を食べて)バリバリ音をたてて噛む。 hńta e=ekawekawe humi an? フンタ エエカウェカウェ フミ アン? あなたは何をバリバリ音をたてて噛んでいるの。(S) {E: to chew something with a crunching sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekawrototo
- エカウロトト 【e-kaw-rototo】 ばりばりかじる. エカシ ミマキヒ ピㇼカ ㇷ゚ ネ クス ア・セイレカ マメ ア・パッタㇻカ キミ ネ ヤッカ エカウロトト フミ=おじいさんは歯がいいものだから煎り豆も,はぜらせたトウモロコシもばりばりとかじっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaycikap
- エカイチカㇷ゚ §339 オオワシ (3) ekay-cikap (e-káy-či-kap)「エかイチカㇷ゚」[<ekay(老いた)cikap(鳥)、ekay‘年老いている’] ⦅屈斜路⦆オオワシの老鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- ekaycis
- エカイチㇱ 【ekay-cis】 (高い)岩山[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaye
- エカイェ 【e-kaye】 織り込む. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaye
- エカイェ 【他動】[e-kaye その頭・を折る](衣服やカーテンなどの端)を折って縫う。 rákirurke a=ekáye wa a=kar wa an ラキルㇽケ アエカイェ ワ アカㇻ ワ アン (カーテンの)縁(ふち)を折って縫ってつくってある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ekayni
- エカイニ 【名】[e-kay-ni その頭が・折れた・木] 折れ木、 木の切り株。 {E: the stump of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekayni
- エカイニ 【ekay-ni】 切り株,根っ株. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekaytam
- エカイタㇺ §213 ホロムイイチゴ (4) ekaytam (e-káy-tam)「エかイタㇺ」 果実 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekaytama
- エカイタマ §230 マイマイ(カタツムリ) (11) ekaytama (e-káy-ta-ma)「エかイタマ」 ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekaytama rekuciaraka
- エカイタマ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(9)カタツムリ咽喉痛 ekaytama rekuci-araka〔e-káǐ-ta-ma|re-kú-či-a-ra-ka エかイタマ・レくチアラカ〕[カタツムリ・咽喉病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekemarewte etaras kane a
- エケマレウテ エタラㇱ カネ ア §448.すわる(座る)(32)立て膝して座る e-kema-rew-te etaras kane a〔エけマ・レウテ・エたラㇱ・カネ・あー〕[e(そこに)+kema(足を)+rew-te(まがら・せ)+etaras(立つ)+kane(たまま)+a(座る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekemtanayne
- エケㇺタナイネ 【自動】[e-kem-ta-nay-ne その頭・血・(?)・沢・になる] 頭からタラタラと血を流す。 ☆対語 okemtanayne オケㇺタナイネ 尻の方からタラタラと血を流す。 {E: for the head to be bleeding.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekewtum-oknatara
- エケウトゥㇺオㇰナタラ 【他動】[e-kewtum oknatara (それ)で・気持ち・うなだれている] …でとても悲しい。 ☆参考 ekewtumu-oknatara エケウトゥム オㇰナタラ か。 {E: to be very sad due to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekimatek
- エキマテㇰ 【他動】[e-kimatek (そのこと)で・びっくりする] …で(恐ろしくて)びっくりする。 {E: to be frightened, startled by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekimatek
- エキマテㇰ 【e-kimatek】 驚く,びっくりする.▷エ=それに キマテㇰ=驚く ルイ レラ アㇱ ワ エアㇻキンネ ア・エキマテㇰ キラ・アㇱ=強い風が吹いたので私たちはたいへん驚いて逃げた.ルイ ウェンレラ エㇰ ワ チセ キタイェ レラパル ケキマテㇰ(ク・エキマテㇰ)=強い竜巻が来て家の屋根が風で飛び,私は驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekimnasaykar
- エキㇺナサイカㇻ 【他動】[e-kim-na-say-kar その頭(そのために?)・山・の方へ・輪・をつくる]そのために(?)山をぐるっと回って行く。 {E: to go around the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekimnekuwa
- エキㇺネクワ 【ekimne-kuwa】 山杖:プンカウ(ドスナラ)で作る. 図[エキㇺネクワ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ekimnepa
- エキㇺネパ 【自動】[複](ekimne エキㇺネ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)山へ行く、 畑に行く、 山仕事に行く。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekira
- エキラ 【他動】[e-kira …と一緒に・逃げる]…と一緒に逃げる、 …を連れて(取って、 持って)逃げる、 …を持ち去る。 pon matkaci ikka-sisam ekira ポン マッカチ イッカシサㇺ エキラ 少女をどろぼうが連れて逃げた。(W) {E: to run away, flee with…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekira
- エキラ 【e-kira】 連れて逃げる,持ち逃げる. ポロ カラウト カンプタハ ア・エトゥㇽセレ オンナイ タ アン ポンヤウンペ ア・エキラ ルウェネ=大きいつづら,その蓋をさっと落とし,中にいたポンヤウンペを連れて逃げた[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekirohsah(k-an)
- エキロㇹサㇵ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(3)e-kiroh-sah(k-an)〔e-kí-roh-sah エきロㇹサㇵ〕[<e(それについて)+kiror(力)+sak(を缺く)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekiroroan
- エキロロアン 【他動】[単](複は ekirorooka エキロロオカ)[e-kiroroan (そのこと)について・おもしろく思う] …がおもしろい、 …をおもしろく思う。 ☆参考 「古い言葉。 今は eramasu エラマス と言う。 」 (S) ☞kiroroan キロロアン {E: to consider…interesting, funny.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekiroroan
- エキロロアン 【e-kiroroan】 楽しい,愉快(だ).▷エ=それを キロロアン=楽しいと思う タㇷ゚ ウフナㇰ トーキョー ウン エ・アㇻパ ワ ネㇷ゚カ エキロロアンペ アン ア?=この頃君は東京へ行って何か楽しいことあったかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- ekiroroanka
- エキロロアンカ 【e-kiroroan-ka】 喜ばせる.▷エキロロアン=それを楽しいと思う カ=させる ニサッタ エㇰ ヤント ヘマンタ アニ ア・エキロロアンカ クス?=明日来る客を何で喜ばせようかなあ? (出典:萱野、方言:沙流)
- ekirorooka
- エキロロオカ 【他動】[複](単は ekiroroan エキロロアン) …がおもしろい、 …をおもしろく思う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekisarsutu
- エキサㇻストゥ 【名】[接頭+名+位名][e-kisar-sutu …で・耳・の根元[所]][雅](直訳すると)…で耳の根元(が)。(次の慣用句で) ☞ekisarsutu komawkururu エキサㇻストゥ コマウクルル、 ekisarsutu mawkururu エキサㇻストゥ マウクルル (出典:田村、方言:沙流)
- ekisarsutu komawkururu
- エキサㇻストゥ コマウクルル 【慣用句】[e-kisar-sutu ko-mawkururu …で・耳・の根元・が(擬音擬態などの叙述を導く)・風がピューピュー鳴る][雅]a=ekísarsutu komawkururu アエキサㇻストゥ コマウクルル(私が飛んで行くと)私の耳もとで風がピューピューと鳴る(それほど速く飛んでいる)。(Sユーカラ) ☞ekisarsutu mawkururu エキサㇻストゥ マウクルル、 komawkururu コマウクルル (出典:田村、方言:沙流)
- ekisarsutu mawkururu
- エキサㇻストゥ マウクルル 【慣用句】[e-kisar-sutu mawkururu …で・耳・の根元・風がピューピュー鳴る][雅](次の慣用表現で) a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅](直訳すると)それで私の耳元を風がピューピュー吹く=(私が飛んで行くと)私の耳もとで風がピューピューと鳴る(それほど速く飛んでいる)。(Sユーカラ) ☆参考 同様の文脈で a=ekísarsutu/komawkururu アエキサㇻストゥ/コマウクルル とも言っている。 ☞mawkururu マウクルル ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekitata
- エキタタ §347.産―難産[する](5)抱き上げて産ませる ekitata〔e-kí:-ta-ta エきータタ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekitruomaseta
- エキッルオマセタ §268 イヌ (42) ekitruoma-seta (e-kít-ru-o-ma-se-ta)「エきッルオマセタ」[<e(その)kip(額に)ru(縞が)oma(ついている)seta(犬)] ⦅名寄⦆額のところまで鼻すじの通っているイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- ekoca
- エコチャ 【ekoca】 ふらふらする. イケマ ア・マ ワ ア・エ ヒ タ エイタサ ア・エ コㇿ クス イヨㇱキ・アン ワ ア・エコチャ.クニネ アン コㇿ ア・エコッ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=イケマを焼いて食べる時,あまり多く食べるとそれによって酔っ払ったようになりふらふらする.時にはそれで死ぬこともあるそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekocaranke
- エコチャランケ 【複他動】(…のことで)…に文句をつけてやる。 {E: to complain about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoh(t-an)
- エコㇹ §389.しぬ(死ぬ)(24)…で死ぬ -ekoh(t-an)〔e-kóh エこㇹ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekohawas
- エコハワㇱ 【複他動】[e-ko-haw-as …で・に・声が・立つ] …に早く…と一緒になるように言う(?)。 a=i=ékohawas アイエコハワㇱ 私は早く彼と一緒になれと言われた。(NK民話) {E: to tell…to marry…quickly (soon).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekohaye
- エコハイェ §595.ばかである;おろかである(3)おろかである;知恵の足りぬ ekohaye〔e-kó-ha-je エこハイェ〕[<ikohaye]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekohunara
- エコフナラ 【複他動】[e-ko-hunara …に・…の・…をさがす](次の慣用表現で)…の…を探る。 tu moto orke/ekohunara トゥ モト オㇿケ/エコフナラ [雅](彼は)その素性をよくよくさぐってみました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekomoaraka
- エコモアラカ §085.いたむ(痛む)(20)痛くて身を折曲げている ekomo-araka〔e-kó-mo-a-ra-ka エこモ・アラカ〕[e(頭を)+komo(折りかがめる)+araka(痛む)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekonramu
- エコンラム 【名】[接頭+名][e-kor-ramu …で・持つ・心][雅](次の慣用表現の中で)…の心/意識が…。 ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [雅]無我夢中で、 意識がもうろうとして、 夢うつつで(ある)。 a=ekónramu/sitne kane/tának kane/ék=an humi/a=ekísarsutu/mawkururu アエコンラム/シッネ カネ/タナㇰ カネ/エカン フミ/アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅]私が無我夢中で飛んで来ると耳元で風がピューピュー鳴っていた。(W神謡語り) ray he ne ya mokor he ne ya a=ekonramu sitne kane tának kane ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ アエコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 死んだのか眠ったのか、 (私は)夢うつつになっていた。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekonte(an-)
- エコンテ §034.結婚(する)(18)ekonte(an-)〔e-kón-te エこンテ〕⦅マオカ⦆【雅】つれそうan-〜nispa「わが・つれそう・且郡」⦅樺太神謡, p.34⦆。[<e(頭、顔)+konte(与える);=H. ekote]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekopas
- エコパㇱ 【他動】[e-kopas で・もたれる?]…にもたれる。 cisetumam k=ékopas wa síno pirka チセトゥマム ケコパㇱ ワ シノ ピㇼカ 私は壁にもたれてまことに具合がいい。(W) {E: to lean on…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekopas
- エコパㇱ 【ekopas】 寄りかかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekopaste
- エコパㇱテ 【ekopas-te】 立てかける. ニサッタ マメニ ア・アシ ナ タヌクラン アナㇰネ チセ トゥマㇺ エコパㇱテ ワ アシ ワ アヌ アニ=明日,豆の手柴を立てるので今夜は家の壁へ(手柴を)寄りかけて立てておけよ.トヨㇿ(トイ オㇿ) ワ マメニ エタイェ ワ チセ トゥマㇺ エコパㇱテ ワ アヌ=畑から豆の手柴を抜いて家の壁に立てかけておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekopepka
- エコペㇷ゚カ 【複他動】(人)の(しわざ)を忘れない。 i=ramkoyki katu a=ekópepka p ne a kusu イラㇺコイキ カトゥ アエコペㇷ゚カㇷ゚ ネ ア クス (兄に)からかわれたのが忘れられないことだったから。(NK民話) {E: to not forget someone's doings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoramkor
- エコラㇺコㇿ 【複他動】[e-ko-ram-kor (そのこと)について・(人)に・心を持つ] …について(人)と相談する。 aynu ka kar wa i=kore kunihi a=ekóramkor hike? アイヌ カ カㇻ ワ イコレ クニヒ アエコラㇺコㇿ ヒケ? (大地をつくった神に)人間もつくってくれることを(くれるように)相談してみてはどうだろう。(S言い伝え) {E: to talk with, ask advice from someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoramkor
- エコラㇺコㇿ 【e-koram-kor】 相談する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoramusawnu
- エコラムサウヌ 【複他動】[e-ko-ramu-sawnu (そのこと)について・(人)に・心を・ゆるめる] …のことを(人)に承諾する。 {E: to consent to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekorarpa
- エコラㇻパ 【複他動】[複](単 ekorari エコラリ は未出。 あるかどうか不明)[e-ko-rarpa …で・…に・押えつける] …に…を食べなさい食べなさいと押しつける。 e etoranne nankor pe hńta ne e=ekorarpa p an? エ エトランネ ナンコㇿ ペ フンタ ネ エエコラㇻパㇷ゚ アン? 食べたくないかもしれないものを「なにしに」(=何のために)そんなに押しつけるの。(S) {E: to press, force someone to eat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekosanniyo
- エコサンニヨ 【複他動】[e-ko-sanniyo …で・…に・よく考える] ☞eyaykewtum-ekosanniyo エヤイケウトゥㇺエコサンニヨ (出典:田村、方言:沙流)
- ekosikkasma
- エコシッカㇱマ 【複他動】[e-ko-sikkasma …で・に・保つ](人)のために…を守る。 {E: to defend, protect…(for someone).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekosne-punpa
- エコㇱネ プンパ 【複他動】[e-kosne-punpa (そこ)に・軽く・…を持ち上げる][雅]…を(そこ)に軽く持ち上げる。(次のような受け身(主語不定人称)の形で) maw sirkasi/an=i=ekosne/punpa kane マウ シㇼカシ/アニエコㇱネ/プンパ カネ 空気の上に私は軽くのせられて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 同様の文脈で eyaykosnekur-punpa エヤイコㇱネクㇽプンパ も使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- ekosomo-yaykatanu
- エコソモヤイカタヌ 【他動】[e-ko-somo-yaykatanu …で・…に・(否定)・礼儀正しい][雅](人)に対して無礼なことをする/言う(ci-… ekarkar チ… エカㇻカㇻ の構文で)。 ciyekosomo[ci-ekosomo]/yaykatanu/i=ekarkar kusu チイェコソモ/ヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クス[雅]まるで無礼なことを私に言うために。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ekot(-an)
- エコッ §389.しぬ(死ぬ)(23)…で死ぬ ekot(-an)〔e-kót エこッ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekotankor
- エコタンコㇿ 【他動】[e-kotan-kor (そこ)で・村・を持つ] …の村おさである、 …を治める。 {E: to be the village chief of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekotankorkur
- エコタンコㇿクㇽ 【名】[ekotankor-kur …(の村)を治める・人] …の村おさ。 {E: the village chief of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekotanne
- エコタンネ 【他動】[e-kotan-ne (そこ)で・村・である] …の村に住んでいる、 …の村人の仲間入りをする。 {E: to live in the village of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekotanne
- エコタンネ 【e-kotanne】 村の者になる,村人として仲間に入る. ▷エ=それ,人 コタン=村 ネ=なる *村人として受け入れられたこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekotannere
- エコタンネレ 【複他動】(他動詞の使役形)[e-kotan-ne-re (そこ)で・村・である・させる](人)を…の村に住まわせる。 {E: to make someone live in the village of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekote(an-)
- エコテ §034.結婚(する)(17)ekote(an-)〔e-kó-te エこテ〕⦅チカブミ、ビホロ、クッシャロ⦆【雅】連れ添う。an-〜nispa「私が妻としてかしずく主人」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekottanu
- エコッタヌ 【ekottanu】 知らん顔(をする). ペッ イクㇱ タ イチャン ピㇼカ クス チェㇷ゚コイキ クス アチャポ イ・シレン ルウェ ネ コㇿカ ア・エコッタヌ アクス イ・ラㇺキッカㇻ ワ オパタプルㇽケ コㇿ ソイネ ワ イサㇺ=川の向かい側で産卵床のいいのがあるかのでサケ獲りに行こうとおじさんが私を誘ったが知らん顔をしているとぷりぷり言いながら出て行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoyakkoyak
- エコヤッコヤㇰ 【自動】[e-koyak-koyak その頭(一部分)・(擬音)・(重複)](樽の中の水がゆれて)ガボン、 ジャボンと音がする。 ekoyakkoyak humi as エコヤッコヤㇰ フミ アㇱ ガボン、 ジャボンと音がする。 {E: the sound of water swashing in a barrel.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoyatkoyat
- エコヤッコヤッ 【e-koyat-koyat】 (器の中の水が)揺れる:例えばバケツに入れた水を持って歩く時に水が揺れる状態. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoyatkoyatte
- エコヤッコヤッテ 【e-koyat-koyat-te】 揺らす:舟のへりに足をかけて左右ヘ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoyayirayke
- エコヤイライケ 【複他動】[e-ko-yayirayke (人)に・(こと)について・感謝する] …に…を感謝する。 ☆発音 早く言うときは i イ が落ちて ekoyayrayke エコヤイライケ と発音される。 {E: to be grateful, thankful to someone for something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoyayyerap
- エコヤイイェラㇷ゚ 【他動】[e-ko-yayyerap …のことを・…に・悲しんで訴える] …のことを(人)に悲しんで訴える、 愚痴(ぐち)る。 {E: to complain of, about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoyka
- エコイカ 【e-koyka】 南. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoykar
- エコイカㇻ 【他動(複他?)】[e-ko-i-kar …に関して・…に・ものごとを・する]…に従う、 反対しない。 kotankorkur purihi aynu opitta ekoykar コタンコㇿクㇽ プリヒ アイヌ オピッタ エコイカㇻ 村長(むらおさ)のやり方には人はだれも反対しない。(S) ☞koykar コイカㇻ {E: to follow…; not disobey…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoykaun
- エコイカウン 【副】[ e-koyka-un その頭・東・の方へ] 海岸沿いに東の方(静内・釧路の方)へ。 ☞koyka コイカ {E: eastward along the coast.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoykaun
- エコイカウン 【e-koyka-un】 南の方.*沙流川から見て静内や浦河の方向. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekoymokokorpa
- エコイモココㇿパ 【他動】[複](ekoymokokor エコイモココㇿ は単複の区別なし)(二人以上が皆)(人)に(もの)をみやげに持って行く。 {E: to take a gift to someone (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoysoytak
- エコイソイタㇰ 【複他動】[e-ko-isoytak (人)に・(こと)について・話す](人)に…について話して聞かせる。 hńta en=ekoysoytak hawe? フンタ エネコイソイタㇰ ハウェ? (私に)何の話をしてくれるの? (S) {E: to make someone listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekucasanke
- エクチャサンケ 【他動】[e-kuca-sanke (人)と一緒に・狩小屋・を出す](人)と一緒に山猟から家に帰る。 {E: to return home with someone from hunting in the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekuhcikah
- エクㇷチカㇵ §352 コオリガモ;おおな (1) ekuh-cikah (e-kúh-či-kah)「エくㇷチカㇵ」 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ekuhkuruaraka
- エクㇷクルアラカ §085.いたむ(痛む)(12)締めつけられるような痛み ekuhkuru-araka〔e-kúh-ku-ru-a-ra-ka エくㇷクル・アラカ〕[e(そこに)+kuh(kut 帯)+kuru(<kor もつ)+araka(痛み)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekunnaot
- エクンナオッ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(4)ekunnaot〔e-kún-na-ot エくンナオッ〕[<e(それについて)+kur(影・黒)+na(の方に)+ot(ずっと居る)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekupa
- エクパ 【e-kupa】 くわえる. ク・ケリヒ テタ ウウェトゥレンノ カヌ(ク・アヌ) アㇷ゚ アㇻケヘ イサㇺ.ネンカネ セタ ヘネ エクパ ルウェ ソモ ネ ヤー=私の履物をここへ対にして置いたのに片方がない.もしや犬がくわえたのではないだろうか.*昔の履物は鹿の皮などで作られていたため,しばしば犬に持って行かれた.キムンカムイ アイヌ ケセアンパ ヒ タ アナㇰネ コイスㇺ タㇰ エクパ アーペコㇿ アン ワ ホユプㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊が人間を追いかける時には泡のかたまりをくわえたような格好で走るものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekupa
- エクパ 【他動】[e-kupa その一部・をかむ]口にくわえる。 ☞kupa クパ {E: to hold something in, by the mouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekuriante
- エクリアンテ 【他動】[単][e-kuri-an-te (それ)について・その影を・ある・させる](人)を…のことで陰で笑う。 ☞kuri ante クリ アンテ {E: to laugh behind someone's back about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekuriantepa
- エクリアンテパ 【他動】[複](ekuriante エクリアンテ は単複の区別なし)(二人以上が皆)(人)を…のことで陰で笑う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekuskonna
- エクㇱコンナ 【ekuskonna】 急に,突如,突然,不意に,前ぶれもなしに. エクㇱコンナ エン・シレン=急に私を誘った.エクㇱコンナ エㇰ=急に来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekuskonna ray wa turse
- エクㇱコンナ ライ ワ トゥㇽセ §389.しぬ(死ぬ)(67)卒倒して死ぬ ekuskonna ray wa turse〔e-kúš-kon-na|ráǐ-wa|túr-se エくㇱコンナ・らイ・ワ・とぅㇽセ〕[突然・死ん・で・倒れる]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekusna
- エクㇱナ 【自動】[e-kus-na その頭が・向こう側・の方へ(行く)](?) 行き着く、 届く。 sóne ekusna hi he an un? ソネ エクㇱナ ヒ ヘ アヌン? 本当に向こうへ届くだろうか? (S) {E: to arrive; reach.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ 【e-kusuri-kar】 (〜のために)製薬する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ §260.くすり(薬)(5)薬治する e-kusuri-kar〔e-kú-su-ri-kar エくスリカㇻ〕[e(それについて)+kusuri(薬を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ §509.ちりょう(治療)[する](5)療治する[薬物で] ekusurikar〔e-kú-su-ri-kar エくスリカㇻ〕[e(それについて)+kusuri(薬を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekuta
- エクタ 【他動】[e-kuta その(一部)・をあける(全部こぼす)]…の一部分をこぼす(「まかす」)。 {E: to pour out, spill…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekutatke
- エクタッケ 【自動】[ekut(a)-at-ke その一部(上の方)をこぼす・(?)・(自動詞形成)] あふれてこぼれる。 wakka ekutatke kor an ワッカ エクタッケ コラン 水がつぎすぎて「まかれた」(=あふれてこぼれた)。(íka イカ は「ついでおいたのが傾いたりしてまかれた」。) (W) (出典:田村、方言:沙流)
- ekutcam
- エクッチャㇺ 【名】[e-kutcam …で/その・のど(声)](次の慣用表現で)その声。 itak ne manu p/ekutcam konna/kanemay ne/uwetunuyse イタㇰ ネ マヌㇷ゚/エクッチャㇺ コンナ/カネマイ ネ/ウウェトゥヌイセ [雅]ものを言う声が金(かね)の響きのように美しく響く。(Sユーカラ) ☞kutcam クッチャㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emaka
- エマカ 【他動】…をきらって取らない。 a=emáka wa ek アエマカ ワ エㇰ (彼女は嫁に行ったが)きらわれて帰されて来た。(S) e emaka エ エマカ (彼はそれを)きらって食べない。(S) {E: to not take because one dislikes, hates…} (出典:田村、方言:沙流)
- emaka
- エマカ 【emaka】 いやだ:物や食べ物などに使う,〜するのがいやだ,嫌いだ,必要ない. ネ チセ ア・アシ ヒ タ レウケ イクㇱペ ア・エマカ=家を建てる時は曲がった柱はいやがられる.シケㇾペ ア・オマレ コサヨ エマカ ウタㇻ オカイペ ネ=キハダの実を入れた粉粥が嫌いな人たちはいるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emakaas
- エマカアㇱ 【自動】[単](複は emakaroski エマカロㇱキ)[e-maka-as その頭が・後ろに・立つ](一人が)ヒョッと立ち止まる。 {E: to stop by chance.} (出典:田村、方言:沙流)
- emakap
- エマカㇷ゚ 【emaka-p】 いらない物. (出典:萱野、方言:沙流)
- emakaroski
- エマカロㇱキ 【自動】[複](単は emakaas エマカアㇱ) (二人以上が)ヒョッと立ち止まる。 (出典:田村、方言:沙流)
- emakatontone
- エマカトントネ §597.はげあたま(はげ頭)(19)頭のてっぺんまで毛がない emaka-tontone〔e-má-ka-tón-to-ne エまカトントネ〕[e(頭)+maka(後方に)+tontone(はげている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- emakkakur
- エマッカクㇽ 【e-mak-ka-kur】 照らす.*「ホタルの婿選び」というカムイユカㇻに出て来る言葉.普通はマッカクㇽ=照らすというふうには用いない.▷エ=それで マㇰ=奥の方 カ=上 クㇽ=影 (出典:萱野、方言:沙流)
- emakpa
- エマㇰパ 【emakpa】 いらない.必要ない(エマカの複数形). ポロンノ サㇰマ ア・トゥイェ ワ アン コㇿカ ルウェ ヒケ ア・エマㇰパ=たくさんのカヤ押さえ柴を切ってあるけれど,太いのは(私たちは)いらない. (出典:萱野、方言:沙流)
- emaraptokar
- エマラㇷ゚トカㇻ 【e-marapto-kar】 それを種に飲み食いする.▷エ=それ マラㇷ゚ト=宴 カㇻ=作る ポン ユㇰ クㇰ(ク・ウㇰ) クス ア・エマラㇷ゚トカㇻ ロー=小さい鹿を獲ったので,それを種に飲み食いしようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emarattokor
- エマラットコㇿ 【他動】[e-marattokor …で・酒宴を催す] …でごちそうする、 …で宴会をする。 néa a=kor sake a=emárattokor ネア アコㇿ サケ アエマラットコㇿ 私はその私の酒で酒宴を催した。(W民話) {E: to treat someone to a feast etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emastek
- エマㇱテㇰ 【他動】[e-mastek で・いっぱいである] …でいっぱいである、 …がいっぱいつまっている。 toytoy emastek wa an トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン 土がいっぱい入っている。(S) si emastek! シ エマㇱテㇰ! 糞でいっぱいになっていろ(「くそくらえ」)=余計なことを言うな。(S) ku=siki toytoy emastek humi as na nukar wa en=kore クシキ トイトイ エマㇱテㇰ フミ アㇱ ナ ヌカㇻ ワ エンコレ 私の目に土がいっぱい入ったような感じだから見てください。(S) {E: to be full of…; filled with…} (出典:田村、方言:沙流)
- emastekka
- エマㇱテッカ 【複他動】[e-mastek-ka で・いっぱいである・(他動詞化)] …を…でいっぱいにする、 …に…をいっぱい詰め込む(「上から押しつめてつめる、 =rarpa wa omare ラㇻパ ワ オマレ」)。(W) paro emastekka パロ エマㇱテッカ 彼は口にそれをいっぱい入れた。(S) hunna ene toy emastekka wa anu hi an un? フンナ エネ トイ エマㇱテッカ ワ アヌ ヒ アヌン? だれがそんなに土をいっぱい入れておいたんだろう。(S) ☆参考 「酒や水や米は rarpa ラㇻパ《押えつける》できないから emastekka エマㇱテッカ と言わず sikno omare シㇰノ オマレ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- emateniwkes
- エマテニウケㇱ 【他動】[e-mat-e-niwkes …に関し・妻・のことで・できない](?) …に妻を持たせられずにいる(?) a=i=émateniwkes wa án=an a korka アイエマテニウケㇱ ワ アナン ア コㇿカ 私はいままで妻を迎えずにいたが。(S民話) {E: to be unable to find a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emawkopirka
- エマウコピㇼカ 【e-maw-ko-pirka】 (それによって)運がよくなる. ネイタカ タンネㇷ゚ ウコヌプㇽ コㇿ アン ヒ ア・ヌカㇻ ヤッカ ア・エシキピㇷ゚ カシウン キナハㇺ ヘネ ア・アヌ コㇿ エチ・コケウトゥㇺコㇿ ナ ネイタ パㇰノ エネプンキネ(エン・エプンキネ) アニー セコㇿ ア・イェ コㇿ ア・アッカリ コㇿ ア・エマウコピㇼカ ㇷ゚ ネ=どこかで蛇が交尾しているのを見たら,見ないふりをしながら,その上へ草の葉などで被いをしながら,お前たちの味方をするので私を守ってね,と言いながら通り過ぎると,それによって運がよくなるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emawrari
- エマウラリ 【他動】[e-maw-rari …で・息・を押える] ☞attomsama emawrari アットㇺサマ エマウラリ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emawri
- エマウリ 【emawri】 イチゴ,野イチゴ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emawri
- エマウリ §215 エゾイチゴ (1) emawri (e-máw-ri)「エまウリ」 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawri
- エマウリ §218 ナワシロイチゴ (1) emawri (e-máw-ri)「エまウリ」 果実 ⦅有珠、室蘭、幌別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawri
- エマウリ §357 オオバナノエンレイソウ (1) emawri (e-máw-ri)「エまウリ」 果実(漿果) ⦅様似、美幌、屈斜路、名寄、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawri
- エマウリ §358 エンレイソウ (1) emawri (e-máw-ri)「エまウリ」 果実 ⦅様似、美幌、屈斜路、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawrini
- エマウリニ §218 ナワシロイチゴ (2) emawri-ni (e-máw-ri-ni)「エまウリニ」 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawripunkar
- エマウリプンカㇻ 【emawri-punkar】 イチゴづる. (出典:萱野、方言:沙流)
- emawru
- エマウル §357 オオバナノエンレイソウ (7) emawru (e-máw-ru)「エまウル」 果実 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawru
- エマウル §358 エンレイソウ (3) emawru (e-máw-ru)「エまウル」 果実 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- emawsahonke
- エマウサホンケ §459.咳[する](3)力のない咳(肺病のそれのような) emawsah-onke〔e-máŭ-sah-oŋ-ke エまウサㇵ・オンケ〕[e(そこに)+maw(元気)+sah(<sak 無い)+onke(<omke 咳)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- emawsahonke
- エマウサホンケ §592.肺病(8)肺病[の咳] emawsah-onke〔e-máŭ-sah-òŋ-ke エまウサㇵ・オンケ〕[e(そこに)+maw(元気)+sah(を欠く)+onke(咳、風邪)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- emeskeitanki
- エメㇱケイタンキ 【e-meske-itanki】 欠け椀. (出典:萱野、方言:沙流)
- emetapunini
- エメタプニニ 【emetapunini】 寒そうな様子だ. エネ メアン ヒ タ ヒナㇰ ワ エ・エㇰ エメタプニニ カネ ワ.ホクレ アペクㇽ アペクㇽ=この寒さの中をどこから来たの寒そうな様子で.さあ早く火にあたれあたれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emina
- エミナ 【e-mina】 (〜を)笑う. オッカイポ コンル カ タ オシッテス ワ クットコノ ハチㇼ ア・エミナ=若者が氷の上でツルッと滑って仰向けに転んで笑われた. (出典:萱野、方言:沙流)
- emina
- エミナ 【他動】[e-mina …について・笑う] …のことを笑う。 emina rusuy エミナ ルスイ …のことを笑いたい、 …がおかしい。 k=émina rusuy ayne ku=ye ka koyaykus ケミナ ルスイ アイネ クイェ カ コヤイクㇱ 私はおかしくておかしくて言うことができない。(W会話) {E: to laugh, smile at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eminapa
- エミナパ 【他動】[複](emina エミナ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…のことを笑う。 {E to laugh, smile at….(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emkosama
- エㇺコサマ 【emko-sama】 そのために,それゆえ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emkosama 1
- エㇺコサマ 【副】[emko-sama 半分・(< そのそば)] 「それにかって、 その(くされおやじの)おかげで」=そのために。 {E: to become involved in, with; get dragged into.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emkosama 2
- エㇺコサマ 【副】[emko-sama 半分・(< そのそば)]「大方(おおかた)」、 大半。 emkosama mokor oruspe patek a=nuyé エㇺコサマ モコㇿ オルㇱペ パテㇰ アヌイェ 大半は眠る話ばかり書いている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- emonasap
- エモナサㇷ゚ 【他動】[e-monasap …に関して・手がのろい](…をするのに)手がのろい、 …がはかどらない、 …でいそがしい、 がまだ終わらない。 a=emónasap yak a=niwkes na アエモナサㇷ゚ ヤㇰ アニウケㇱ ナ ブラブラ(ダラダラ)していると全部できないよ。(S) kanpinuye k=émonasap カンピヌイェ ケモナサㇷ゚ 書きものをするのにいそがしい。(W) ☆対語 emonasnu エモナㇱヌ。 ☞monasap モナサㇷ゚ {E: to be slow at doing…} (出典:田村、方言:沙流)
- emonasnu
- エモナㇱヌ 【他動】[e-monasnu …に関して・手が早い]…をするのに手が早い、 …がどんどんはかどる。 {E: to be quick at…; make progress with…} (出典:田村、方言:沙流)
- emonipirka
- エモニピㇼカ 【他動】[e-moni-pirka (それ)について・その手(の働き)・良い] …で猟運がある。 {E: to have a good hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emontapire
- エモンタピレ 【e-montapi-re】 それによって忙がしくなる. ▷エ=それ モンタピレ=忙がしい,働く(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- emosma
- エモㇱマ 【後副】[e-mosma …について・他の]…のほかに。 {E: other; another; aside from.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emota
- エモタ 【自動】[emo-ta じゃがいも・を掘る] いも(じゃがいも)掘りする。 {E: to dig potatoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- emotare
- エモタレ 【他動】[自動使役][emota-re いも掘りする・させる](人)にいも(じゃがいも)掘りをさせる。 {E: to make someone dig potatoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- emoykokarke
- エモイコカㇻケ 【自動(?)】[e-moy-ko-kar-ke その頭が・渦・と共に・(回ることを表す語根)・(自動詞形成)]渦に巻かれてグルグル回る。 moy or osma wa a=ciwkorari wa hetuku ka somo ki, emoykokarke kor an モヨㇿ オㇱマ ワ アチウコラリ ワ ヘトゥク カ ソモ キ、 エモイコカㇻケ コラン 渦に巻き込まれてまん中に入って下へひっぱられて出られず渦巻きと一緒にクルクル回っている。(S) henpara suy emoykokarke kor an wa suke okere kusu? ヘンパラ スイ エモイコカㇻケ コラン マ スケ オケレ クス? また渦巻きと一緒にグルグル回っていていつごはんのしたくが終わるのだろう(いつまでもはかがいかないことに対する悪口)。(S) {E: to be caught in a whirlpool.} (出典:田村、方言:沙流)
- emoymekka
- エモイメッカ §709.マスのせっぱり[脂肪瘤、背隆起](1)emoy-mekka〔e-móǐ-mek-ka エもイ・メッカ〕[emoy(セッパリマス)+mekka(背)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- empuyna
- エンプイナ 【empuyna】 のめる,前のめりになる. チㇷ゚ コ(ク・オ) ワ エクㇱネ カㇻパ(ク・アㇻパ) アㇷ゚ チㇷ゚ オシㇼコサㇰ ヒネ ヤアーニ チㇷ゚ オㇿ ワ ケンプイナ(ク・エンプイナ) ク・ラムトゥイ=舟に乗っていて川の向かいへ行ったら舟の底がつかえて,危なく舟からのめって落ちそうになって驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- emukkane
- エムッカネ 【自動】[e-mukka-ne その頭が・(?)・になる]つぼみになる、 つぼむ、 つぼみになっている。 emukkane nonno エムッカネ ノンノ 花のつぼみ。 〔知分類になし〕 {E: to bud; be in bud.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emuncotca
- エムンチョッチャ 【他動】[e-mun-cotca …で・草/ごみ・射る] (矢)でごみを射る。 ☞cotca チョッチャ {E: to pull up weeds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emus'at
- エムㇱアッ 【emus-at】 刀を肩からつるす幅の広い紐,刀下げ紐.*儀式の時に男が刀を下げる. 図[エムㇱとエムㇱアッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- emus'osawtekka
- エムㇱオサウテッカ 【emus-osawtekka】 抜刀(する).▷エムㇱ=刀 オサウテッカ=抜く (出典:萱野、方言:沙流)
- emusatosma
- エムサトㇱマ §482.たむし(田虫)(4)肩から斜めに赤く粟つぶのようなものがけさがけに出る田虫(?) emusatos-ma〔e-mú-sa-toš-ma エむサトㇱマ〕[emus(刀)+at(さげひも)+osma(現われる)]⦅サル、ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- emusikorpattaki
- エムシコㇿパッタキ §177 コオロギ類 (1) emusi-kor-pattaki(e-mu-si-kor-pat-ta-ki)「エムシコㇿパッタキ」♀⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- emustasiro
- エムㇱタシロ 【名】[emus-tasiro 刀・山刀] エムシ(刀)型のタシロ(山刀)、 太刀づくりの山刀。 {E: type of sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emuyekar
- エムイェカㇻ 【e-muye-kar】 (〜を)縛りつける. メノコ クワ アナㇰネ ケㇺプイ ネノ ア・カㇻ クンネセンカキ ア・エムイェカㇻペ ネ=女の墓標は針の穴のように作って,そこへ黒布をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- en=ka opiwki
- エンカ オピウキ 【en=ka o-piwki】 (私を)助ける.▷エン=私(を) カ=上 オ=それ ピューキ=向かって来る ア・アキヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニ セㇺピㇼ ワ ハイカンヌㇷ゚ シネㇷ゚ ピッコサヌ イ・カカムテㇰ イ・ヨㇱ エㇰ コㇿ アン ア・アキヒ ホユプ ワ エㇰ ネア ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ シㇼコオッケ エン・カオピューキ クスケライ シㇰヌ・アン=弟とふたりで狩に行くと立ち木の陰から若い熊が1匹さっと出て来て私の上へかぶさった,後から来ていた弟が走って来てその若い熊を槍で突き殺し私を助け,そのお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- en=kaoiki
- エンカオイキ 【en=ka o-iki】 (私を)養う.▷エン=私(を) カ=上 オ=それ イキ=する ソンノ ク・マッネポホ エン・カオイキ クスケライポ ネㇷ゚カ ケシㇼキラㇷ゚(ク・エシㇼキラㇷ゚) カ ソモ キ=本当に私の娘が私を養ってくれるお陰で私は何も不自由をしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- en=kaose
- エンカオセ 【en=ka o-se】 みやげとして持って来る. フーン ケミアンペ エネ アポンコ エン・カオセ シーノ ク・ヤイライケ=あーあ珍しい物をこれほど少なからず私にみやげとして持って来てくださって,本当にありがたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- en=kaosike
- エンカオシケ 【en=ka o-sike】 (私に)荷物を背負って来る.▷エン=私(に) カ=上 オ=それ シケ=背負う フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ エン・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪.お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- enankurkasi
- エナンクㇽカシ 【名】[接頭+名][e-nan-kurkasi …で・顔・の表面[所]](直訳すると)…で顔面が=(雅語の慣用表現で)…の顔面に…。 ☞次項 (出典:田村、方言:沙流)
- enankurkasi cihopunire
- エナンクㇽカシ チホプニレ 【慣用句】[enankurkasi ci-hopuni-re …の顔の上一面に・された・起こる・させる][雅]…が顔の上に起こって/立っている。 a=kor wenpuri/a=enánkurkasi/cihopunire アコㇿ ウェンプリ/アエナンクㇽカシ/チホプニレ [雅][慣用句]私の腹立ちで私の顔の上に青すじが立っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enanumaussita
- エナヌマウㇱシタ §268 イヌ (38) enanumaus-sita (e-ná-nu-ma-us-si-ta)「エなヌマウㇱシタ」[<e(上端の)nan(顔)numa(毛)us(だらけの)sita(犬)] ⦅美幌⦆顔の上半分の黒いイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- enaskorunarpe
- ケナㇱコㇿウナㇻペ §390 (その他の鳥名) kenas-kor-unarpe (ke-nás-kor-u-nar-pe)「ケなㇱコㇿウナㇻペ」[<木原を・所有する・小母] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- enean
- エネアン 【ene an】 そのような,そんな,こんな. ソモカ タㇷ゚ネ エネアン オルㇱペ ク・ヌ クナㇰ ア・ラム ア ワ タㇷ゚ ク・ヌ ワ ケラㇺコエシカリ(ク・エラㇺコエシカリ)=まさかそのような話を聞くとは思っていなかったのに,今,私は聞いてびっくりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eneanpe
- エネアンペ 【ene an pe】 そういうこと. エネアンペ ク・シトマ アクス ムカウンクㇽ ア・キモカㇻ ヤㇰ ア・イェ=そうしたことを私は恐れていたのたが,鵡川の人が山で熊に殺されたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eneeasir
- エネエアシㇼ 【ene-easir】 これほどまでに. (出典:萱野、方言:沙流)
- eneenehawas
- エネエネハワㇱ 【ene-ene-hawas】 かくかくしかじか,こういう話. (出典:萱野、方言:沙流)
- enepakno
- エネパㇰノ 【ene-pakno】 それくらい. (出典:萱野、方言:沙流)
- enepoeasir
- エネポエアシㇼ 【ene-po-easir】 あれほどまでに,これほどまでも. ヘマンタ エオラㇺペシㇱテ ㇷ゚ エネポエアシㇼ ヌイサウォッ イセポ コラチ キラ シリ アン=何に驚愕したものか,あれほどまでに山火事から逃れようとするウサギのように逃げて行くのだ.エネポエアシㇼ プサンキヤカンキ アン ペ オㇿ タ マㇰ イキ アン コㇿ アナン(アン・アン) ペ アン ホクレ ホクレ ホシッパ・アン ナ=あれほどまでに仏頂面をしている者の所で何をしていられるものか.早く早く戻るよ.エネポエアシㇼ ペッ オホ クナㇰ ソモ ク・ラム クス ク・ミピヒ チンキ カニ(ク・アニ) カネ ワ ク・ペッカス アㇷ゚ オホオイ アン ワ コリキライェ(ク・オリキライェ) カネ ペッ イクㇱ タ ク・ヤン=これほどまでも川が深いとは思わないで,私の着物の裾を持って川を渡ろうとしたのに,深い所があって着物をまくし上げて,川の向かい側へ私は上がった. (出典:萱野、方言:沙流)
- enewsar
- エネウサㇻ 【e-newsar】 (〜で)退屈しない, テエタ ヨシノリエカシ ペライクス ウトゥラ・アㇱ ヒ タ ユカㇻ エン・ヌレ.エアㇻキンネ ケネウサㇻ(ク・エネウサㇻ) ペ ネ アワ=昔よしのり老人と魚釣りに一緒に行った時ユカㇻを聞かせてくれた.とても退屈しない(で楽しかった)ものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enewsar
- エネウサㇻ 【他動】[e-newsar (人)と一緒に・話をして楽しむ] …と一緒に話をして楽しむ。 {E: to enjoy talking with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniika
- エニイカ 【e-ni-ika】 木から落ちる. ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ ク・ユピヒ エニイカ ワ コナ(ク・オナ) ウタㇻ ウホユッパレ ハンチャ オㇿ オマレ ワ イワㇰ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=私が小さい時私の兄が木から落ちて父たちが走ってはんてんに入れて帰って来たのを見たことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- enikokarisci
- エニコカリㇱチ §331 エゾコゲラ (2) enikokarisci (e-ní-ko-ka-ris-ci)「エにコカリㇱチ」[<e-ni-ko-karici(木のまわりをぐるぐるまわる)] ⦅屈斜路⦆(コ180) (出典:知里動物編、方言:)
- enikokarsep
- エニコカㇻセㇷ゚ §331 エゾコゲラ (1) enikokarsep (e-ní-ko-kar-sep)「エにコカㇻセㇷ゚」[<(木のまわりをまわる者)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- enina
- エニナ 【他動】[e-nina …で・たきぎとりする] …を使ってたきぎ(薪)をとる。 a=enína p アエニナㇷ゚ たきぎとりする道具。(W民話) {E: to use…to take, get firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enipekoma
- エニペコマ 【自動】[e-nipek-oma そこに・光・入る][雅]光り輝く。 cási upsor/enipekoma チャシ ウㇷ゚ソㇿ/エニペコマ [雅]城の中は光り輝いていた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enisomap
- エニソマㇷ゚ 【他動】気がかりだ、 気味が悪い(何か起こるのではないかと気にかける)。 {E: to have a bad feeling about…} (出典:田村、方言:沙流)
- enisomap
- エニソマㇷ゚ 【enisomap】 心配する. (出典:萱野、方言:沙流)
- enispakohepoki
- エニㇱパコヘポキ 【他動】[e-nispa-ko-hepoki それで・金持ち(=立派な男)・に対して・頭を下げる](そのこと)によってその人を敬って頭を下げる。 {E: to lower one's head in respect to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enispane
- エニㇱパネ 【他動】[e-nispa-ne …で・長者・になる] …で金持ち(長者)になる。 {E: to become rich by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enispaus
- エニㇱパウㇱ §078.胃病(8)胃酸過多症[口の中に苦い水が出て気分悪く吐き気が出る] enispaus〔e-níš-pa-uš エにㇱパウㇱ〕[e(そこに)+nispa(長者)+us(ついている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enispaus
- エニㇱパウㇱ §635.はらいた(腹痛)(18)胃酸過多症 enispaus〔e-níš-pa-uš エにしㇱ・パウㇱ〕[e(そこに)+nispa(長者)+us(ついている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitahke
- エニタㇵケ §622.鼻がつまる(6)[風邪で]鼻がつまる enitahke〔エにタㇵケ〕⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitahke(-an)
- エニタㇵケ §625.鼻かぜ(2)鼻かぜ[をひく] enitahke(-an)〔エにタㇵケ〕[鼻がつまる]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitahkeonke
- エニタㇵケオンケ §625.鼻かぜ(1)enitahke-onke〔e-ní-tah-ke-oŋ-ke エにタㇵケ・オンケ〕[enitahke(鼻つまる)+onke(かぜ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitan
- エニタン 【e-nitan】 〜しやすい. コㇿチセ ア・カㇻ ヒ タ コㇿ ハㇺ ア・ウㇰ ヒ タ コㇿハㇺ クㇽストゥ シネ トゥカハ ア・キㇱマ ワ ア・ケッケ ヒネ ア・エタイェ コㇿ コㇿカㇷ゚ コㇿハㇺ オコッ ワ ア・エイワンケ エニタン ペ ネ=フキ小屋を作る時にフキの葉を採った時はフキの葉の近くをひと握りだけ握って,それを折って引っぱるとフキの皮がフキの葉にくっついていてそれが使いやすいものだ.シト ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ ホㇱキノ ア・タㇰタㇰセレ ネ オカケタ ア・カッパ コㇿ ア・カㇻ エニタン=団子をこしらえる時には,最初に丸めてそのあとで平たくすると,しやすいものだ.ハㇻキカ アナㇰネ ポン ニペㇱ ア・ケㇷ゚ ワ ナーニ ア・ミㇺ ヒ オラー ア・エカ コㇿ リテン ワ ア・サイェ エニタン ペ ネ=シナ縄は細いシナの木の皮を剥いですぐにそれを裂き,なうと柔らかくて巻きやすいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enitan
- エニタン 【他動】[e-nitan (それ)について・足が速い](走る/逃げる)のが速い。 {E: to be quick at running, fleeing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enitatke(-an)
- エニタッケ §622.鼻がつまる(5)[風邪で]鼻がつまる enitatke(-an)〔e-ní-tat-ke エにタッケ〕[e(そこに、鼻に)+nit-at-ke(棒がはまったようになる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enitomomo(a-)
- エニトモモ §749.みる(見る)(8)見つめる enitomomo(a-)〔e-ní-to-mo-mo エにトモモ〕[<e(そこに)+nu(目を)+tomo-mo(集中している)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eniwasnu
- エニワㇱヌ 【eniw-asnu】 頑張る,一生懸命に努力する,張り切る,元気が満ち満ちている,こまめによく働く,大儀がらずによく気がつく. ネㇷ゚キ エニワㇱヌ=仕事に頑張る.ウウェペケㇾ エニワㇱヌ=昔話を気軽にしゃべる.ユカㇻ エニワㇱヌ=ユカㇻをもったいぶらずに聞かせてくれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- enka
- エンカ 【位名】[概](所は enkasi エンカシ、 enkasike エンカシケ、 enkaske エンカㇱケ)[en-ka (?)・の上]…の上の方(離れた上)。 atuy enka péka hopuni kor an アトゥイ エンカ ペカ ホプニ コラン 海の上を飛んでいる。(S) [対]corpok チョロポㇰ ☆参考 ka カ …の上(接触した上)。 ☆参考 corpok チョㇿポㇰ《下》は接触した下も離れた下も含むが、 「上」を表すには接触した上 ka カ と離れた上の方 enka エンカ と区別する。 「上」を表す他のいろいろな語については ☞ka カ {E (high) above.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enka/enkasi(ke)
- エンカ/エンカシ(ケ) 【enka/enkasi(ke)】 上:離れた上. (出典:萱野、方言:沙流)
- enkas(i)ke
- エンカㇱケ/エンカシケ 【位名】[所](概は enka エンカ) その(離れた)上。 ne menokopo ehotke hi enkaske ta ponki a=otúseatte ネ メノコポ エホッケ ヒ エンカㇱケ タ ポンキ アオトゥセアッテ その若い女性の寝床の上にカヤを編んだ簀(す、 「すだれ」)の棚が綱で下げられてあった。(NK民話) sekor yaynu kor/pon cikisani/enkaske kus hi セコㇿ ヤイヌ コㇿ/ポン チキサニ/エンカㇱケ クㇱ ヒ [雅]そう思いながら小さいハルニレの木の上を通ったときに。(Sユーカラ) ☆発音 話しているときは通常 i が落ちて enkaske エンカㇱケ と発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enkasi
- エンカシ 【位名】[所](概は enka エンカ) …の上方(離れた上)。 síporo cikap ne an híne i=enkasi ta rikin ruwe ne シポロ チカㇷ゚ ネ アン ヒネ イエンカシ タ リキン ルウェ ネ (父は)巨大な鳥になって私の頭上に昇っていった。(W神謡語り) i=enkasi/ekarinpa イエンカシ/エカリンパ [雅](鳥になった父は)私の頭上をグルグル回り。(W神謡語り) {E: (high) above.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enkasike
- エンカシケ 【enkasike】 ~の上の方,頭より高い所. エ エンカシケ タ アンイヨㇰペ ウㇰワエンコレ=お前の上の方にある鎌を取って私によこせ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- enkiskasike
- エンキㇱカシケ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(8)下腹部の恥骨のあたり enkis-kasike〔éŋ-kiš-ka-ši-ke えンキㇱカシケ〕[enkis(陰阜)+kasike(その上面)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkiskasike
- エンキㇱカシケ §106.陰部―いんふ(陰阜);ちきゅう(恥丘)(4)恥丘の辺り enkis-kasike〔éŋ-kiš-ka-ši-ke えンキㇱカシケ〕[enkis(恥丘)+ka-sike(の表面の所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkonrah(t-u)
- エンコンラㇵ §604.はな(鼻)(6)あおっぱな enkonrah(t-u)〔éŋ-kon-rah えンコンラㇵ〕[<enkonrat(↑)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkonrat(c-i)
- エンコンラッ §610.はなしる(鼻汁)(2)あおっぱな enkonrat(c-i)〔éŋ-kon-rat えンコンラッ〕[<enkor(鼻腔)+rat(痰、粘液)]⦅ホロべツ、クッシャロ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkor'itak
- エンコㇿイタㇰ 【enkor-itak】 鼻声(だ),鼻声でしゃべる. (出典:萱野、方言:沙流)
- enkoreitak
- エンコレイタㇰ 【自動】[enkor-e-itak 軟口蓋/鼻の中(?)・で・しゃべる] 鼻声でしゃべる。(S) {E: to speak in a nasally voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- enkoritah(k-i)
- エンコリタㇵ §608.はなごえ(鼻声)(2)enkoritah(k-i)〔éŋ-ko-ri-tah えンコリタㇵ〕[enkoro(<enkor 鼻)+itah(<itak 語る、物言い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkoritah(k-i)
- エンコリタㇵ §307.こえ(声)(6)鼻声 enkoritah(k-i)〔én-ko-ri-tah えンコリタㇵ〕[<enkor-itak]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkoritak
- エンコリタㇰ §608.はなごえ(鼻声)(1)enkor-itak〔éŋ-ko-ri-tak えンコリタㇰ〕[enkor(鼻腔)+itak(物言い)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkoritak(-i)
- エンコリタㇰ §307.こえ(声)(5)鼻声 enkoritak(-i)〔én-ko-ri-tak えンコリタㇰ〕[enkor(鼻腔)+itak(物言い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enkoroaraka
- エンコロアラカ §624.鼻の病(3)鼻腔内疾患 enkoro-araka〔éŋ-ko-ro-a-ra-ka えンコロアラカ〕[enkoro(鼻)+araka(痛、病)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enonkay
- エノンカイ §346 エゾスカシユリ (1) enonkay (e-nón-kay)「エのンカイ」[<nino-okay(→§347、注2)] 鱗茎 ⦅白浦、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- enonta
- エノンタ 【enonta】 よだれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enontacarse
- エノンタチャㇻセ 【自動】[e-non-ta-car-se その頭/顔・つば・(?)・(散る/散らすことを表す擬態の語根)・と言う] つば(唾)をとばす。 enontacarse kor itak エノンタチャㇻセ コㇿ イタㇰ つば(唾)をとばしながらしゃべる。(S) {E: to spit.} (出典:田村、方言:沙流)
- enontacik
- エノンタチㇰ §515.つばをはく(8)赤んぼうがよだれをたらして口のまわりをべとべとにする e-non-ta-cik〔e-nón-ta-čik エのンタチㇰ〕[e(次に来るnonを受けて「そこにおいて」とさす辞)+non(よだれ)+ta(強意辞、こそ)、e-non-ta(よだれ・において・こそ)+cik(滴下する)、e-non-ta-cik=non-cik よだれ・垂れる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enontapus
- エノンタプㇱ §515.つばをはく(9)赤ん坊がよだれをたらして口のまわりをよだれだらけにする e-non-ta-pus〔e-nón-ta-puš エのンタプㇱ〕[e(そこにおいて、次に来るnonを受ける)、non(よだれ)、ta(こそ、強意辞)、e-non-ta(よだれ・において・こそ)、pus(どっと出る)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enontapus
- エノンタプㇱ 【自動】[e-non-ta-pus その頭/顔・つば・(?)・はじける]よだれをたらす。 hńta warasi enontapus ruwe an! フンタ ワラシ エノンタプㇱ ルウェ アン! なにあの子どもよだれをたらしているねえ。(S) {E: to dribble.} (出典:田村、方言:沙流)
- enontapusi
- エノンタプシ 【enonta-pusi】 よだれ(をたらす). エノンタプシ ㇷ゚ アナㇰネ ニサㇱヌ ㇷ゚ ネ.イテキ エコレウェン=よだれをたらす子供は丈夫な者だ.そのことでいじめるな. (出典:萱野、方言:沙流)
- enoyporkotanas
- エノイポㇿコタナㇱ §159.おでこ(2)enoyporkotanas〔e-nóǐ-por-ko-tà-nas エのイポㇿコタナㇱ〕[e(そこ)+noypor(前頭部、ひたい+ko(において)+tanas(凸出している)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enoypossina(an-)
- エノイポッシナ §602.はちまき(鉢巻)する(2)enoypossina(an-)〔e-nóǐ-poš-ši-na エのイポッシナ〕[e(それで)+noypor(額)+sina(しばる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enpa
- エンパ 【他動】[複](単は ene エネ)(二人以上が)…にはって行く。 ruyka ka enpa akusu ルイカ カ エンパ アクス (二人が)橋の上に上がると(=よじのぼると)。(W民話) ☆参考 目的語は場所。 (出典:田村、方言:沙流)
- enpaku
- エンパク 【名】[< 日本語][植物]エンバク(燕麦)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- enpiwa
- エンピワ 【enpiwa】 指輪.*昭和10年夏,おばさんたちが言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- enpuyna
- エンプイナ 【自動】前にのめる、 のめっていく。 upsino enpuyna ウㇷ゚シノ エンプイナ うつぶせにのめる。(S) {E: to fall forward.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Enrum un kamuy
- エンルムンカムイ 【名】襟裳岬の神(陸のは黒稲荷、 沖のは金比羅)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- enukar
- エヌカㇻ 【自動】鈍い、 切れない。 enukar makiri エヌカㇻ マキリ 切れない小刀。 ☆発音 e=nukar エヌカㇻ《あなたは(それを)見る、 (彼は)あなたを見る》と同じ発音。 ☆対語 een エエン {E: to be blunt; cannot cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- enukar
- エヌカㇻ 【enukar】 切れない,切れ味が悪い,ねた刃:切れ味の悪くなった刃物. ク・コㇿ イヨㇰペ エヌカㇻ ナ アㇻパ ワ エエン イヨㇰペ コㇿ ワ エㇰ=私の鎌が切れないから行って切れる鎌を持って来い.ハイー ノタコㇷ゚ エヌカㇻ ワ チタタㇷ゚ ク・カㇻ カ エトランネ ポンノ ホㇱキ ク・ルイケ ナ=あーあ刃物が切れないのでぬたを作るのもいやだ,ちょっと待って俺が研ぐから.*平成4年10月22日,我が家であった会話である. (出典:萱野、方言:沙流)
- enukar'emus
- エヌカㇻエムㇱ 【enukar-emus】 鈍刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- enumitanne
- エヌミタンネ §040 クロミノウグイスカグラ (1) enumitanne (e-nú-mi-tan-ne)「エぬミタンネ」[e(頭)numi(の粒)tanne(長い)] 漿果 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- enumkina
- エヌㇺキナ §053 オオバコ (8) enumkina (e-núm-ki-na)「エぬㇺキナ」[enúm(ネズミ)kiná(草)] 葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- enumnoya
- エヌㇺノヤ 【enum-noya】 ヤマガラ〔鳥〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- enumparakina
- エヌㇺパラキナ §053 オオバコ (9) enum-parakina (e-núm-pa-ra-ki-na)「エぬㇺパラキナ」[enúm(ネズミ)parákina(ミズバショウ)] 葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- enuntekape
- エヌンテカペ 【名】[e-nuntek-ape その頭が・(?)・火] 大きく燃えている火。 {E: a blazing fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enupakus
- エヌパクㇱ §713.まぶしい(眩しい)(3)外から入った時に屋内が暗くてしばらく何も見えない enupakus〔e-nú-pa-kuš エぬパクㇱ〕[e-nu-pa-kus 目・のかみ・において・通りすぎる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enupeikaika
- エヌペイカイカ 【e-nupe-ika-ika】 涙ぐむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enupetataus
- エヌペタタウㇱ 【自動】[e-núpe-tata-us その顔・涙・(?)(重複)・…が…につく]涙が絶えず出てくる(眼病、 ごみ、 煙のため)。 k=énupetataus wa nep ku=nukar humi ka isam ケヌペタタウㇱ ワ ネㇷ゚ クヌカㇻ フミ カ イサㇺ (私は)涙が出て出てなにも見えない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- enuratkiwa
- エヌラッキワ 【enuratki-wa】 沈痛な様子,悲痛な様子. ▷エヌラッキ=沈痛 ワ=して トゥオㇰネイポロ レオㇰネイポロ エヌラッキワ アンルウェネ=ふたつの憂い顔,三つの憂い顔,沈痛な様子[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- enuray
- エヌライ 【他動】…が汚いので驚きいやがる。 k=énuray wa k=énucisiske ケヌライ ワ ケヌチシㇱケ 私は彼の汚いのに驚いてじっと見つめていた。 a=enúray no okay pe yayosirkonoypa wa oka アエヌライ ノ オカイ ペ ヤヨシㇼコノイパ ワ オカ 彼は汚くて人にいやがられるのにいつまでも出て行かない。 {E: to be disgusted at something dirty.} (出典:田村、方言:沙流)
- enusasire
- エヌサシレ 【複他動】…で(人)の気をまぎらす。 nen nen ka hawean wa enusasire! ネン ネン カ ハウェアン マ エヌサシレ! いろいろおもしろいことを言って気をまぎらさせてあげなさい。(S) ☆参考 ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ は子どもが泣いているときなどになだめすかして機嫌よくさせることを言う。 ☆参考 eyaynusasi エヤイヌサシ は自分で歌を歌うなどして自分の気をまぎらすことを言う。(S) {E: to be distracted by, with…} (出典:田村、方言:沙流)
- enusasire
- エヌサシレ 【enusasire】 気をまぎらす,自分を慰める. ク・ミッポホ ウタㇻ アン クスケライ ケヌサシレ(ク・エヌサシレ) ワ カン(ク・アン)=私の孫たちのお陰で気をまぎらせていることができる.*川上まつ子さんが教えてくれた言葉であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- enutomom(a-)
- エヌトモㇺ §749.みる(見る)(9)見つめる enutomom(a-)〔e-nú-to-mom エぬトモㇺ〕[<e-nu-tomomo]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enuwap
- エヌワㇷ゚ 【e-nuwap】 (〜を)産む.▷エ=それを ヌワㇷ゚=分娩する トアン ヘカチ アナㇰネ ケヌワㇷ゚(ク・エヌワㇷ゚) ペ ネ=あの子供は私が産んだものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enuwap
- エヌワㇷ゚ 【他動】[e-nuwap …で・お産する] …を出産する(「持つ」)。 enuwap pe nani isam エヌワㇷ゚ ペ ナニ イサㇺ (彼女の)産んだ子がすぐ亡くなった。(S) ☞nuwap ヌワㇷ゚ {E: to give birth to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enuwap(a-)
- エヌワㇷ゚ §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(5)産む e-nuwap(a-)〔e-nú-wap エぬワㇷ゚〕[e(それのために)+nuwap(うめく)⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enuypa
- エヌイパ 【複他動】[複](nuypa ヌイパ の単は nuye ヌイェ)[e-nuypa (そこ)に・…を書く[複]](そこ)に…を書く。 ta a=ye rok itak tu kanpiso ka re kanpiso ka a=enúypa wa oka yakun タ アイェ ロㇰ イタㇰ トゥ カンピソ カ レ カンピソ カ アエヌイパ ワ オカ ヤクン 今ここで私たちが言った言葉が二ページか三ページの紙の上に書かれていれば。(W会話) {E: to write…on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eoha
- エオハ 【自動】[e-oha その一部・からっぽである]いっぱいでない、 (比喩的に)頭が(知力が)足りない。 toanpe sik somo ki, ponno eoha p ne wa トアンペ シㇰ ソモ キ、 ポンノ エオハㇷ゚ ネ ワ あいついっぱいでない、 少し足りないんだ(悪口)。(S) ☞oha オハ {E: to be lacking; insufficent; dull (not smart).} (出典:田村、方言:沙流)
- eoha
- エオハ 【e-oha】 いっぱいでない:入れ物に7分目ほどしか入っていない. エオハ オンタル=いっぱいに入っていない樽. (出典:萱野、方言:沙流)
- eohap
- エオハㇷ゚ 【e-oha-p】 馬鹿(本来「いっぱいでないもの」). (出典:萱野、方言:沙流)
- eohap
- エオハㇷ゚ 【名】[e-oha-p その一部・からっぽである・もの]少し足りないもの(「うすばか」)。 {E: slightly lacking, dull (dunce).} (出典:田村、方言:沙流)
- eohayokke
- エオハヨッケ 【他動】[e-ohayokke で・「からあげする」](…を食べて)「からあげする」(吐くようにするが何も出ない)。 ohayokke オハヨッケ {E: to vomit on an empty stomach; dry vomit.} (出典:田村、方言:沙流)
- eohaysitoma
- エオハイシトマ 【e-ohay-sitoma】 薄気味悪い. ピㇼカ メノコ ネ コㇿカ ナヌフ ソモ サンケ ノ オトㇷ゚ ウトゥㇽ ワ イ・シケオプシ アーペコㇿ イキ エアㇻキンネ ケオハイシトマ(ク・エオハイシトマ)=いい女なのだが顔を出さずに髪の間から私をにらみつけているみたいで,私はとっても気味が悪い.ソンノ イヨーハイ イヨイタクシ エカㇷ゚ネ ウェンパㇱロタ ハウェ ケオハイシトマ(ク・エオハイシトマ)=本当にいやなことだよ,呪いの言葉さながらに毒づく,私は薄気味悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- eohunara
- エオフナラ 【他動】☞eyaykewtum eohunara エヤイケウトゥㇺ エオフナラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eokokpa
- エオコㇰパ 【他動】[複](eokok エオコㇰ は単複の区別なし) …にひっかかる、 からまる。 (出典:田村、方言:沙流)
- eoma
- エオマ 【他動】[e-oma その頭・に位置する(入る、 置かれる)] ①(…の方へ)向かって行く。 ② ☞ka(si) eoma カ(シ) エオマ {E: ①to face towards… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eomare
- エオマレ 【複他動】[他動使役](直訳すると)(…の方へ)向かって行かせる。(次の言い回しの中で)tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ 昔から今に至るまで。 otusasuysir (oresasuysir) céomare オトゥサスイシㇼ (オレサスイシㇼ) チェオマレ 何代にも続いて、 二十代にも三十代にもわたって。 ☞tanesasuysir タネサスイシㇼ、 otusasuysir オトゥサスイシㇼ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eopanepane
- エオパネパネ 【他動】[e-o-pane-pane …で・その尻・はためく・(重複)] …を風にはためかせる、 …が風に吹かれてパッパッパッとなる。 opukurune ápekor oka hemanta eopanepane kane oka オプクルネ アペコㇿ オカ ヘマンタ エオパネパネ カネ オカ (いまの人々は)袋みたいな変なものを風にはためかせている(スカートをはいている現代風俗について話している)。(S) {E: to flutter (in the wind).} (出典:田村、方言:沙流)
- eopirasa
- エオピラサ 【複他動】[e-o-pirasa …で・(そこ)で・…を広げる](次のような文脈で)sikurkasam eopirasa シクㇽカサㇺ エオピラサ [雅](小袖)を自分の体に合わせて広げる。 kamuy kosonte/a=sikúrkasam/eopirasa カムイ コソンテ/アシクㇽカサㇺ/エオピラサ [雅]立派な小袖を私は自分の体に合わせて広げてみた。(Sユーカラ) ☆参考 ふしをつけずに語っている中では、 e- エ をつけず sikurkasam opirasa シクㇽカサㇺ オピラサ とも言っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eorakse
- エオラㇰセ 【e-orakse】 食べ足りない.▷エ=食べる オラㇰセ=足りない (出典:萱野、方言:沙流)
- eorawki
- エオラウキ 【他動】[e-orawki …に関して・しそこなう](動詞の後に置かれて)…しそこなう。 a=kik ka eorawki no kira yak a=ramú kor suy ek wa アキㇰ カ エオラウキ ノ キラ ヤㇰ アラム コㇿ スイ エㇰ ワ (アブが馬に)叩かれそこなって逃げたと思うとまた来て…。(S) {E: to be late to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- eorhankeko
- エオㇿハンケコ 【e-or-hanke-ko】 遠い所からまあようこそ,こんなに遠い所.▷エ=それ オㇿ=所 ハンケ=近い コ=(否定) エオㇿハンケコ テパㇰノ ケㇰ(ク・エㇰ) ワ ウナㇻペ オハシㇼネ.フナッケ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ペ アン=こんなに遠い所,ここまで私が来て,おばさん留守なの.なんのために来たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eoripak
- エオリパㇰ 【e-oripak】 (〜を)尊敬する,うやまう,(〜に)遠慮する. エアㇻキンネ カムイ ネノ アン クㇽ ネ クス ア・エオリパㇰ=とても神のような人なので私たちはその人を尊敬する. (出典:萱野、方言:沙流)
- eoripak
- エオリパㇰ 【他動】[e-oripak (人)に・遠慮する(かしこまる)] …を畏れてかしこまる、 …を敬ってへりくだりつつしむ/遠慮がちに振舞う(図々しくしない)、 …に恐縮する。 nisatta k=éoripak yakka tónoski wano ku=san rusuy ニサッタ ケオリパㇰ ヤッカ トノㇱキ ワノ クサン ルスイ 明日は恐縮ですがお昼から(川上側から)来たい。(W) i=eoripak pe イエオリパㇰ ぺ [雅](育ての姉は)私に畏れてかしこまり。(Sユーカラ) m ☆参考 古老によっては「遠慮する」と訳す。 しかし、 出されたものを「遠慮して」受け取らないというようなときの「遠慮する」には使われない。 遠慮して辞退することは eyayye エヤイイェ と言う。 ☞oripak オリパㇰ {E: to be reserved about…; hold back from doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eorsetakko
- エオㇿセタッコ 【e-or-setakko】 あれほど長い間. エオㇿセタッコ ウッシュー ネ コㇿ ワ オラーウン ネㇷ゚カ ソモ コレ ノ ソイェネレ.イヨーハイ シトマレ=あれほど長い間召使いにしていたのに,何もやらずに出してしまった.あきれたものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eosikpekare
- エオシㇰペカレ 【e-o-sik-peka-re】 ねらいを定める.▷エ=〜を オ=〜へ シㇰ=目 ペカ=合わせる レ=させる ユㇰ ア・ヌカㇻ ヒクス アイ ア・オウヌ ヒネ ア・エオシㇰペカレ ワ ア・トゥカン=鹿が見えたので私は矢をつがえてねらいを定めて射った.アイ ア・カㇻ ヒタ ア・エオシㇰペカレ ワ ア・カㇻ=矢を私たちが作る時はねらいを定めながら作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- eosiraye
- エオシライェ 【他動】[e-o-si-raye …に・…に・自分・を行かせる][雅](次のような慣用表現の中で) …に行く。 soywasamma/eosiraye ソイワサンマ/エオシライェ [雅](彼は)外へ出て行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eosoma
- エオソマ 【他動】[e-osoma …で・大便する] …をうんちに出す。 ne sake íne? /a=ku wa isam/a=ku ruwe íne/a=eósoma wa isam ネ サケ イネ? /アク ワ イサㇺ/アク ルウェ イネ/アエオソマ ワ イサㇺ [雅]その酒はどうなった、 飲まれてしまった、 飲まれたのはどうなった、 うんちに出されてしまった。(KK掛け合い歌) {E: to defecate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eotuwasi
- エオトゥワシ 【他動】[e-otuwasi …について・…を頼りにする][雅]…のことを(人)に頼って安心する。 hunna síno/resu hi/a=eótuwasi ya sekor フンナ シノ/レス ヒ/アエオトゥワシ ヤ セコㇿ [雅]いったいだれに育ててもらったらいいだろうかと。(Sユーカラ語り) ☆参考 [日常語] kotuyasi コトゥヤシ (人)に頼って安心する。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eouminausi
- エオウミナウシ 【e-o-u-mina-usi】 笑いの渦の芯になる. ネㇷ゚カ アン コㇿ オラーノ ネア クㇽ チカトゥンカトゥン シネンネ アン ペコㇿ ア・エオウミナウシ=何かあるとあの人はふざけまわってひとりでいるかのように笑いの渦の芯になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eoyaitak
- エオヤイタㇰ 【e-oya-itak】 あざける,あざけり,さげすみ. イチェン コㇿ アクス リㇰタリㇰタ インカㇻ ヘンパラ パㇰノ エネ イキ クニ コタヌン ウタㇻ ウコピヌピヌ コㇿ ア・エオヤイタㇰ コㇿ アニカ(アン ヒ カ) エランペウテㇰ ノ=少し小金を持ったからと肩で風を切って歩き,いつまであのようにできるかと村人がひそひそ話をしてあざけっているのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- epa
- エパ 【epa】 届く,ようやく着く,到着する. ク・ポンポホ ポロピロ ワ ヤイカフイェ コㇿ アン ワ ケラムシッネ(ク・エラムシッネ) ア コㇿカ タネ トゥサ ヒ エパ ワ ク・ラムホラライセ=私の小さい方の息子が大怪我をして療養していて私の思いが乱れていたが,治癒する所へたどり着き,私の心配は解消した.タント シㇼペケㇾ ヒ タ ケㇰ(ク・エㇰ) エパ ヤー シコㇿ ク・ヤイヌ コㇿ ク・ヤイニタンテ アクス イイソネ ク・シレパ=今日明るいうちに到着するかなあと思いながら急いで来たがどうやら着いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- epa 1
- エパ 【他動】[e-pa (そこ)に・行く] …に行く/届く/着く。 ☆参考 sirepa シレパ[自動]到着する。 {E: to go to…; reach…; arrive at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epa= 2
- エパ 【人接】[雅][引用一人称単数主格他動詞型][ep-a (音節数をふやす)・(不定人称主格他動詞型の接頭辞)](ユーカラ等を歌うときに、 リズムの関係で、 通常使われる不定人称主格の接頭辞 a= ア の前に ep エㇷ゚ をつけて一音節ふやすもの。 ep には、 積極的な意味はないらしい。) epa=kor sápo エパコㇿ サポ 私のねえさん。(Sユーカラ) epa=kor petpo エパコㇿ ペッポ 私の川。(Sユーカラ) epa=kor cási エパコッ チャシ 私の城。(Sユーカラ) epa=ki kusu エパキ クス (私は)したから。(Sユーカラ) epa=ki ki wa エパキ キ ワ (私は)して。(Sユーカラ) ☆参考 pepa= ペパ という形を使って pepa=kor ペパコㇿ などのように言う人もいる。 ☆参考 これまでの用例では、 epa=/pepa= エパ/ペパ は、 主人公が自分のことを言う表現にのみ使われており、 一般の人々のことを言うときや受け身の表現、 相手に対する敬称などに使われた例はない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epacikoan
- エパチコアン 【他動】[e-paci-ko-an …について・ばち・に・ある] 罰(ばち)があたる。 {E: to be punished for…(in a spiritual sense.).} (出典:田村、方言:沙流)
- epacikoan
- エパチコアン 【e-paci-ko-an】 罰があたる. テエータ ワノ ウェンプリ コㇿ ペ サニケヘ アナㇰネ カムイコイパㇰ エパチコアン ワ オウェヌシ パ シリ=ずうっと昔から悪いことをした者の血統は神からも罰を受け罰があたり運の悪いことよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epaha
- エパハ 【名】[所](概 epa エパ はない。 pa パ は《年》) [e-paha その・年[所]]その年、 そのことに当たっている年。 ne epaha ネ エパハ (そのことがあった/ある)その年。(W会話) kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス 天の神の国に昇る年だから。(HC民話) {E: that year; that time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epahekotere
- エパヘコテレ 【他動】[e-pa-hekote-re …について・口・…の方向に向く・させる](人に)(…のことで)けちをつける/文句を言う、 …をけなす。 en=epahekotere kor antuki ku=kikkik エネパヘコテレ コㇿ アントゥキ クキッキㇰ へただのやり方が悪いのと文句を言われながらあずき落としをした。(S) {E: to complain about…} (出典:田村、方言:沙流)
- epak
- エパㇰ 【位名】…の端。 ☆参考 独立には未出。 sir-epak シㇼエパㇰ の形で出てきた。 ☞sir-epak シㇼエパㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- epakasnu
- エパカㇱヌ 【複他動】[e-pakasnu (それ)について・教える] …に…を教える。 {E: to teach someone something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epakasnu
- エパカㇱヌ 【epakasnu】 教える. イナウ ケエネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ) ワ エン・コレ=イナウの削り方を教えてください.アイヌイタㇰ エチ・エパカㇱヌ クㇱネ ナ ポロンノ エラマン アニ=アイヌ語を君に教えるからたくさん覚えてね.アㇻコタン タ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ ル ウウェコホピ ウㇱケ タ カㇱ(ク・アㇱ) カネ ワ コタン レ ク・イェ ヒネ ク・ウウェペケンヌ アクス エネ エネ アㇻパ アニ ア・イ・イェパカㇱヌ=よその村へ私は行き,道の分かれる所で立ち止まって村の名前を言って尋ねると,こうこう行くのだと私に教えてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- epakasnupa
- エパカㇱヌパ 【複他動】(epakasnu エパカㇱヌ は単複の区別なし)(二人以上が皆) …に…を教える。 a=epákasnupa アエパカㇱヌパ (二人以上が皆)教えられる。 {E: to teach someone something (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epakewsawot
- エパケウサウオッ 【自動(?)】間違ったことを言う。 eani anak oar e=epakewsawot hawe ne wa エアニ アナㇰ オアㇻ エエパケウサウォッ ハウェ ネ ワ あなたは全く間違ったことを言っているんだよ。(S) {E: to say something that is mistaken, wrong.} (出典:田村、方言:沙流)
- epakoat
- エパコアッ 【他動】[e-pa-ko-at …について・口・…に・たくさん出てくる]問題にされる、 罪にとわれる、 罰を与えられる。 {E: to be blamed for something.} (出典:田村、方言:沙流)
- epakoat
- エパコアッ 【e-pakoat】 (〜で)噂にのぼる. オトゥ スイ レ スイ メノコ エパコアッ ワ シクリアンテヤㇻ ア・エパルラ ハウェ ク・ヌ コㇿ ク・ライシチュププ=本当に2回3回と女のことで噂にのぼり,陰口を言われるようなこと,口から口へと伝わる様子,それを聞くと私は身の縮む思いだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epakocirir
- エパコチリㇼ 【自動】[e-pa-ko-cirir その頭・口・に・(擬音)チョロチョロ流れ落ちる]少しあふれてふちからこぼれかける。 su pop ayne epakocirir ス ポㇷ゚ アイネ エパコチリㇼ 鍋が煮立って少しあふれてこぼれてきた。(S) {E: to run over; overflow.} (出典:田村、方言:沙流)
- epakutciki
- エパクッチキ 【他動】…でばくちをやる。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ (彼は)田畑もみんな売ってそれでばくちをやり、 酒を飲み、 とうとう今はまるはだかになった。(S) {E: to gamble at…} (出典:田村、方言:沙流)
- epankuwaus
- エパンクワウㇱ 【e-pan-kuwa-us】 後ろ足の長い熊.*このような姿の熊に迫われたら坂の下に向かって逃げる.▷エ=それ パン=後,下 クワ=杖 ウㇱ=つく (出典:萱野、方言:沙流)
- epankuwaus(-kamuy)
- エパンクワウㇱ §277 くま (40) epankuwaus(-kamuy) (e-pán-ku-wa-us)「エぱンクワウㇱ」[‘尻の方に杖をついているクマ’;<e(そこ)pan(しも・下方・下体)kuwa(杖)us(ついている)kamuy(神)] ⦅幌別、穂別、美幌⦆後ろ足の長いクマ (出典:知里動物編、方言:)
- epannaatte
- エパンナアッテ 【e-panna-atte】 ひらひらさせる,重ね着した着物に帯を締めずにひらひらさせる. ▷エ=それ パンナアッテ=ひらひらさせる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- epannere
- エパンネレ 【他動】[e-par-ne-re その頭・口・である(?)・させる](直訳すると)…を口のところに行かせる=…に口づけする、 口に口を寄せる。 néa a=kor poyson a=ecópnure a=epánnere kor ネア アコㇿ ポイソン アエチョㇷ゚ヌレ アエパンネレ コㇿ 私はその赤ちゃんの顔にキスしたり口元にキスしたりしながら。(W民話) ☆参考 ecopnure エチョㇷ゚ヌレ 顔にキスする。 cokcoksekar チョㇰチョㇰセカㇻ 何回もキスする。 {E: to kiss…on the lips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epanu
- エパヌ 【他動】[e-pa-nu …と共に・頭・を持つ] …を頭に巻く。 cipanup epanu チパヌㇷ゚ エパヌ 頭飾りの鉢巻きを頭に巻く (W) {E: to wrap…around one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epapakno
- エパパㇰノ 【epa-pakno】 できるだけ,やれるだけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epapispisatte
- エパピㇱピサッテ 【他動】[e-pa-pispis-at-te …について・口・ヒソヒソ(擬音重複)・たくさん出てくる・させる]…についてコソコソしゃべる。 {E: to talk secretly about something, someone} (出典:田村、方言:沙流)
- epare
- エパレ 【複他動】[他動使役][epa-re (そこ)に着く・させる] (人)を…に到着させる。 {E: to make, let something, someone arrive at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eparkayne
- エパㇻカイネ 【自動】ふたがあけっぱなしである。 amam oma su eparkayne wa an アマㇺ オマ ス エパㇻカイネ ワ アン ごはんの入った鍋のふたがあけっぱなしになっている。(S) {E: to leave a lid, cover off something.} (出典:田村、方言:沙流)
- eparkoat(a-)
- エパㇻコアッ §474.たたる(1)eparkoat(a-)〔e-pár-ko-at エぱㇻコアッ〕[e(それについて)、parkoat(罰が当る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eparkohayta
- エパㇻコハイタ 【他動】[e-parkohayta …に関して・食いしんぼうである] …をとても食べたがる(つわりのとき等)。 hat k=éparkohayta ハッ ケパㇻコハイタ ブドウがとても食べたい。(S) ☞parkohayta パㇻコハイタ {E: to have a great desire to eat (during morning sickness etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- eparkokikkik
- エパㇻコキッキㇰ 【e-par-ko-kik-kik】 他言無用にする(あなたの口を叩く). (出典:萱野、方言:沙流)
- eparkoyakoya
- エパㇻコヤコヤ 【e-par-koya-koya】 まくし立てる,早口で言う:他人が聞いてもわからないことを口早に言う. イヨーハイ ヘマンタ アン ワ パロホ ウサッ オマ ペコㇿ エパㇻコヤコヤ=まーあ,あきれた.あれは何者だ.口に燠でも入ったようにまくし立てて. (出典:萱野、方言:沙流)
- eparoamam
- エパロアマㇺ §402 アワ 粟 (8) eparo-amam (e-pá-ro-a-mam)「エぱロアマㇺ」 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eparse
- エパㇻセ 【他動】[e-parse …で・フワッと飛ぶ] a=epárse アエパㇻセ (直訳すると)フワッと飛ばされる=(伝染病で)死に絶える。 ☞parse パㇻセ {E: to succumb to death (due to an infectious disease etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eparura
- エパルラ 【e-pa-rura】 告げ口(をする),口から口ヘと伝わる. ポンペ オラーノ オッシケポロ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚カ ア・イェ コㇿ キサッタララ オラウン エパルラ=小さいくせに利口なものだから,何か私どもが言うと聞き耳を立てて告げ口をする.オトゥ スイ レ スイ メノコ エパコアッ ワ シクリアンテヤㇻ ア・エパルラ ハウェ ク・ヌ コㇿ ク・ライシチュププ=本当に2回3回と女のことで噂にのぼり陰口を言われるようなこと,口から口ヘと伝わる様子,それを聞くと私は身の縮む思いだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epas
- エパㇱ 【他動】[e-pas (そこ)で・走る][雅](そこ)を走る。(位置名詞の後に置かれて) sam(a) epas サㇺ/サマ エパㇱ …と並んで走る。 corpok(ke) epas チョㇿポㇰ/チョㇿポッケ エパㇱ …の下を走る。 corpokke a=epás wa チョㇿポッケ アエパㇱ ワ 私はその(天に帰るために鳥になって飛んでいる父の)下を走って。(W神謡語り) ☞pas パㇱ {E: to run.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epaskantara
- エパㇱカンタラ 【epaskantara】 気抜けしたようになっている,ぽわんとして立っている. エ・コㇿ フチ ソイ タ エパㇱカンタラ ワ アㇱ ワ アン ナ トゥラ ワ エㇰ ワ アペ サㇺ タ アレ=お前のおばあちゃんが外で気抜けしたように立っているから連れて来て火の側に座らせろ.キマテㇰアニタ(キマテㇰ・アン ヒ) タ アナㇰネ クニネ アン ペ アナㇰネ エパㇱカンタラ ワ アㇱトゥㇱテㇰ ワ アン ペ ネ=皆が驚いている時にその人によってはぽわーんとして金縛りにかかったように立ちすくんでいるものだ.ヘマンタ フナラ クㇱネ ヤ シットソソ コㇿ アン.アシヌマ アナㇰネ ネ ワアン ペ ア・ヌカㇻ ア・エパㇱカンタラ=何を探すためなのかあたりをかき回している.私はそれを見てぽわーんとして立っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- epaskantarara
- エパㇱカンタララ 【自動】[e-pas-kan-tarara その頭(?)・(?)・上へ・さし上げている]あっけにとられている。 epaskantarara wa an エパㇱカンタララ ワ アン あっけにとられている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- epatay
- エパタイ 【間投(?)】ばか(ののしりの表現)。 epatay! エパタイ! バカヤロウ! {E: an idiot; a fool.} (出典:田村、方言:沙流)
- epatay
- エパタイ 【epatay】 愚か者,馬鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- epaturente
- エパトゥレンテ 【e-pa-turente】 いいがかりをつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- epawsi 1
- エパウシ 【他動】[e-pa-usi そこへ・口・を…につける(?)] …をねだる。 toan ta an a p epawsi wa ora ku=kore a p un トアン タ アン アㇷ゚ エパウシ ワ オラ クコレ アㇷ゚ ウン そこにあったものを(彼が)くれくれと言うのであげてしまったんだよ。(S) {E: to ask a person to…} (出典:田村、方言:沙流)
- epawsi 2
- エパウシ 【他動】[e-pa-usi その頭・頭・を…につける][雅](次のユーカラの表現で)(着物)を頭からかぶる。 mukru ka ta/epawsi/cinki ka ta/urekonoye ムㇰル カ タ/エパウシ/チンキ カ タ/ウレコノイェ [雅]着ているもの(=掛けているもの)を頭からかぶり、 すそをきちんと足にまきつけて寝ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- epaye
- エパイェ 【他動】[複](単は earpa エアㇻパ)[e-paye …に・行く[複]](二人以上が)…しに行く。 {E: to go to do… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- epeka
- エペカ 【epeka】 それについて. (出典:萱野、方言:沙流)
- epeka
- エペカ 【epeka】 (〜を)めがけて.(〜に)あわせて. イセンイセン ネア ウナㇻペ クンネイワピㇱノ イペ エペカ ノ エㇰ シリ=またしてもあのおばさん,毎朝ごと食べているのをめがけて来ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- epeka 1
- エペカ 【他動】[e-peka …で・受けとめる] …に(くじで)当たる、 ちょうど(正面に)当たる、 該当する。 a=epéka p ene wen ruwe an hi an? アエペカㇷ゚ エネ ウェン ルウェ アニ アン? (S) あなたが(くじで)当たったものはこんな悪いのだったんですね? (S) epeka no móno a エペカ ノ モノ ア (この人に)向き合って座りなさい。(S) kamuy rorunpe epeka kusu カムイ ロルンペ エペカ クス (直訳すると)神の襲撃が当たったために=伝染病にやられて。 {E: to win in a lottery draw.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epeka 2
- エペカ 【後副】…を目がけて、 …に対して、 …のため(故)に。 {E: to aim for…; for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epeka(no)
- エペカ(ノ) 【後副】[e-peka-no …をめがける・(副詞形成)]…をめがけて、 …の正面に、 …にちょうど当たるように。 pukuru paro epeka(no) omare プクル パロ エペカ(ノ) オマレ 袋の口に入るように入れなさい。 uresanpe epeka(no) nitotke ウレサンペ エペカ(ノ) ニトッケ ちょうど土ふまずのところにとげがささった。 i=epekano/pet tuyka ta/makan katkor pe/as híne イエペカノ/ペッ トゥイカ タ/マカン カッコㇿ ペ/アㇱ ヒネ [雅]私のまん前に、 川の岸辺にどんなものだかが立って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epenkuwaus
- エペンクワウㇱ 【e-pen-kuwa-us】 前足の長い熊.*このような姿の熊に追われたら坂の上へ向かって逃げる.▷エ=それ ペン=前 クワ=杖 ウㇱ=ある (出典:萱野、方言:沙流)
- epenkuwaus(-kamuy)
- エぺンクワウㇱ §277 くま (39) epenkuwaus(-kamuy) (e-pén-ku-wa-us)「エぺンクワウㇱ」[‘前の方に杖をついているクマ’;<e(そこ)pen(かみ・上方・上体)kuwa(杖)us(ついている)kamuy(神)] ⦅幌別、穂別、美幌⦆前足の長いクマ (出典:知里動物編、方言:)
- eperitunnap
- エぺㇾイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (15) eper-itunnap(e-pér-i-tun-nap)「エぺㇾイトゥンナㇷ゚」⦅旭川⦆クロオオアリ Camponotus herculeanus japonicus MAYR. Aspa^itunnapをクロヤマアリ(Formica fusca japonica MOTSCHULSKY)(河野) (出典:知里動物編、方言:)
- eperke(-an)
- エペㇾケ §729.みつくち;としん(兎唇)(5)eperke(-an)〔e-pér-ke エ舳ㇾケ〕[e(顔)+perke(割れている)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetciwsakno
- エペッチウサㇰノ §512.つつがなく;ぶじに(4)epetciw-sakno〔e-pé-čiŭ-sak-no エ舳ッチウサㇰノ〕[つまずくこと・なしに]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetke(-an)
- エペッケ §729.みつくち;としん(兎唇)(6)epetke(-an)〔e-pét-ke エ舳ッケ〕[e(顔)+petke(裂けている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetpetkeamip
- エペッペッケアミㇷ゚ 【e-petpetke amip】 ぼろぼろの着物. テエータ アン トゥミ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ モシㇼ エウン ウタㇻ ミㇷ゚ カ イサㇺ イタㇰ コラチ エペッペッケアミㇷ゚ ミ パ ワ オカ ア コㇿカ タネ アナㇰ ピㇼカ ㇷ゚ パテㇰ ミ パ=その昔の戦争の時は国中の者が着るものもなく言葉の通りにぼろぼろの着物を着ていたものだが今はいい物ばかり着ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- epetturasi
- エペットゥラシ 【他動】[e-petturasi …に・川をさかのぼる](次の表現の中で)…にさからって勝つ。 kor rametok/epetturasi p/sinen ka isam コン ラメトㇰ/エペットゥラシㇷ゚/シネン カ イサㇺ [雅]その勇猛さには勝つものは一人もいませんでした。(Sユーカラ) ☆参考 「川の流れにさからうように…」。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epiciwka
- エピチウカ 【他動】[古]…を強奪する(「とりかえす」、 「いまは kouk コウㇰ と言う」)。(S) ku=mi noyne an pe en=epiciwka クミ ノイネ アン ペ エネピチウカ 私が着るもの「着るにいいもの」を(彼が)「とりかえしてしまった」=彼に無理やり奪い取られてしまった(「いまは en=kouk wa isam エンコウㇰ ワ イサㇺ と言う」)。(S) {E: to rob…; (take back…).} (出典:田村、方言:沙流)
- epimpira sisaraka
- エピンピラ シサラカ §799.ものもらい(麦粒腫)(3)epimpira sis-araka〔e-pím-pira-šíš-a-ra-ka エぴンピラ・しㇱアラカ〕[epi-mpira(イワツバメ)+sis-araka(眼病)]⦅ウソロ⦆。 (出典:知里人間編I、方言:)
- epirka
- エピㇼカ 【他動】[e-pirka …で・よくなる] …でよくなる、 …でもうける。 en=kip e=niwkes a kusu iyonuytasa e=kip ku=niwkes wa nen póka é=iki wa e=epirka kunine エンキㇷ゚ エニウケㇱ ア クス イヨヌイタサ エキㇷ゚ クニウケㇱ ワ ネン ポカ エイキ ワ エエピㇼカ クニネ 私が悪かったとき(困っていたとき)あなたが助けてくれたからこんどは(私が)あなたを助けてあげてなんとかしてあなたがえらくなるように…。(S) a=epírka ruwe! アエピㇼカ ルウェ! (畑のものが)良くできていますねえ。(S) epirka kunine patek iki エピㇼカ クニネ パテㇰ イキ (彼は)もうかるようなことばかりする。(S) a=epírka kuni a=esánniyo p ne na アエピㇼカ クニ アエサンニヨㇷ゚ ネ ナ 得になることをよく考えてするんだよ。(S) {E: to improve due to…; to make a profit from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epirkakunresu
- エピㇼカクンレス 【他動】[e-pirka-kur-resu (それ)で・良い・(< 影/姿)・育てる][雅](それ)で良く育てる。 i=epirkakunresu i=omapresu イエピㇼカクンレス イオマㇷ゚レス (父は)それで私を良く育て、 かわいがって育ててくれた。(NK民話) {E: to raise, bring up… well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epirkakur-respa
- エピㇼカクㇽレㇱパ 【他動】[e-pirka-kur-respa …で・よく・(< 影/姿)・…を育てる][雅]そうやって…をよく大切に育てる。 i=epirkakur/respa kane イエピㇼカクㇽ/レㇱパ カネ [雅]私を大切に育てて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文では2行に分かれる。 日常語の昔話では epirkakunresu エピㇼカクンレス。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epirma
- エピㇼマ 【複他動】[e-pirma …について・警告する](人)に(…のこと)をそっと警告する。 i=epirma hawe ne yakun a=kocánupkor イエピㇼマ ハウェ ネ ヤクン アコチャヌㇷ゚コㇿ 私たちにそう言って教えてくれるんだから警戒しよう。(S) ☆発音 エピㇽマ と発音する。 {E: to quietly warn someone of something.} (出典:田村、方言:沙流)
- epirma
- エピㇼマ 【epirma】 こっそり教えてくれる. アチャポ ア・ヌ ヤー オケネウシ エトコホ ポーロ ペロ スットモ タ ユㇰカルㇱ アン ナ.エチ・エピㇼマ ナ アㇻパ ウㇰ ワ エㇰ ヤン=おじさんちょっと,オケネウㇱ沢の源の大きいナラの木の根元にマイタケがある.あなたにこっそり教えるから行って取ってきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- epiru(a-an-)
- エピル §636.はらいきよめる(祓い清める);悪魔払いの手草で身を叩き清める(2)epiru(a-、an-)〔e-pí-ru エぴル〕[e(それで)+piru(拭う)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- episkayneinkara(-an)
- エピㇱカイネインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(8)episkayne-inkara(-an)〔e-píš-kaǐ-ne-in-ka-ra エぴㇱカイネ・インカラ〕[両側を・見る]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epitap
- エピタㇷ゚ §413 ハイマツ (4) epitap (e-pí-tap)「エぴタㇷ゚」[epita(はねかえる)p(もの)] 茎 ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epitattarke
- エピタッタㇻケ 【他動】[e-pitattarke …について・クスクス笑う] …をクスクス笑う。 {E: to giggle over, about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epitcekina
- エピッチェキナ §031 タンポポ (2) epitce-kina (e-pit-ce-ki-na)「エぴッチェキナ」[epitce(はげている、はげ頭の)kina(草)] 花茎の頂から種子が飛散してしまった後の部分をいう ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epitta
- エピッタ 【後副】一つのものの全部(全体)、 …じゅう。 kotan epitta コタン エピッタ 村じゅう。 …hi epitta …ヒ エピッタ …した間じゅう、 …した所すべて。 ku=simonarserke epitta réne クシモナㇻセㇾケ エピッタ レネ 私の右半身が全部麻痺した。 netopake epitta arka ネトパケ エピッタ アㇻカ 体じゅう痛い。 to epitta nepki kor an ト エピッタ ネㇷ゚キ コㇿ アン (彼は)一日いっぱい(一日じゅう)働いている。(S) cise epitta toypana yaysamne チセ エピッタ トイパナ ヤイサㇺネ 家じゅう土ぼこりだらけだ。(S) ☆参考 opitta オピッタ は二つ以上あるいはたくさんのものや人すべて、 皆。 {E: throughout…; all over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epitta
- エピッタ 【epitta】 全部,みんな,〜中. コタン エピッタ=村全部.モシㇼ エピッタ オマナン ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ ア イェ ア=国中歩くものだから嘘の話や本当の話を言うわ言うわ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epittek(-an)
- エピッテㇰ §476.だっきゅう(脱臼);骨ちがい(3)epittek(-an)〔e-pít-tek エぴッテㇰ〕[はずれる]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ、 p.625】 (出典:知里人間編I、方言:)
- epittekka
- エピッテッカ 【epittekka】 外す. タマサイ オㇿ ニンカリ エオコㇰ ワ アン コㇿカ イテキ エピッテッカ ノ ムッ アニー=首飾りの玉に耳輪をつけてあるが外さないで首に掛けてよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eponciseanu
- エポンチセアヌ 【他動】[e-poncise-anu (人)のことで・小屋を・置く](人)のために小屋をつくって住まわせている。 a=wenmatnepo weysiyeye wa, kotan apapa ta a=epónciseanu アウェンマッネポ ウェイシイェイェ ワ、 コタン アパパ タ アエポンチセアヌ 私のふつつかな娘が悪い病気になって、 村の入り口に小屋をたてて住まわせています。(NK民話) ☆参考 eponcisekar エポンチセカㇻ とも言う。 {E: to build a hut for someone to live in.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eponciseari
- エポンチセアリ 【他動】[複](単は eponciseanu エポンチセアヌ)[e-poncise-ári (人)のことで・小屋・を置く[複]](このままの形では未出。 複数形語尾 -pa パ を伴って出て来た。) ☞eponcisearipa エポンチセアリパ (出典:田村、方言:沙流)
- eponcisearipa
- エポンチセアリパ 【他動】[複複](単は eponciseanu エポンチセアヌ)(二人以上が皆で)…のために小屋をつくって住まわせる。 {E: to build a hut for someone to live in (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eponcisekar
- エポンチセカㇻ 【他動】[e-poncise-kar …に・小屋・をつくる](人)のために小屋をつくって住まわせる。 poniwne matnepoho weysiyeye wa, apapa ta a=epóncisekar wa an ruwe ne, sekor kane inu=an ポニウネ マッネポホ ウェイシイェイェ ワ、 アパパ タ アエポンチセカㇻ ワ アン ルウェ ネ、 セコㇿ カネ イヌアン 彼の年下のほうの娘が悪い病気になって、 戸口の前に小屋をつくってもらって住んでいる、 といううわさが聞こえた。(NK民話) ☆参考 eponciseanu エポンチセアヌ とも言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epoppa
- エポッパ 【epoppa】 恨む,憎む,とがめる,なじる. モトホ アナㇰネ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ ウサタイリワㇰ ネ ワ オカイペ ウウェポッパ カニ アナㇰネ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ)=原因は知らないが従兄弟であるのにあの者たちは恨み合って,私はそのことを気にやんでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eporap
- エポラㇷ゚ §143 蝶蛾類(成) eporap(e-po-rap)「エポラㇷ゚」⦅穂別、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eposahmah
- エポサㇵマㇵ §138.うまずめ(石女)(2)eposahmah〔e-pó-sah-mah エぽサㇵマㇵ〕[e(そこに)+po(子)+sah(<sakを缺く)+mah(<mat 女)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eposokane
- エポソカネ 【eposo-kane】 言うまでもなく,勿論. シネアンタ ネㇷ゚カ ア・サㇰ ノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) トゥスニケ シネㇷ゚ ニ カ タ アニクス(アン ヒクス) ポン スマ シネㇷ゚ ア・ウㇰ ヒネ ア・コピイェカㇻ アクス エポソカネ トンケ カ ソモ=ある日のこと何も持たずに山へ行くと,エゾリスが1匹木の上にいたので小さい石をひとつ取って投げつけたが,言うまでもないがびくともしなかった.エカナイワノ トイタ ワ コㇿ トイ ネ ヒ アイヌ オピッタ エラマン ワ アン ペ イヨㇱ ワ エㇰ ペ ネㇷ゚カ エトイタ ノイネ ネ アㇷ゚ エポソカネ ア・コイレンカコㇿ ハウェ=ずっと前から畑を耕し持ち畑であることを人々皆が知っていたのに,後から来た者が何か蒔いていたらしかったが,勿論問題にされたわけだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eposokane
- エポソカネ 【副】[eposo-kane 貫く・…して] なるほど、 やっぱり、 当然のことながら、 (あいづちとして)そうでしょうとも。 {E: indeed; as expected.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epotanni
- エポタンニ §082 エゾイボタ (1) epotanni (e-pó-tan-ni)「エぽタンニ」[e(それに)potar(病魔を追い出すことを頼む)ni(木)] 茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epotara 1
- エポタラ 【他動】[e-potara …のことを・心配する]…のことを心配する。 a=epótara ayne ek アエポタラ アイネ エㇰ みんなで心配していたがようやく帰ってきた。(S) {E: to worry about…} (出典:田村、方言:沙流)
- epotara 1
- エポタラ 【e-potara】 ①心配する.案じる. (出典:萱野、方言:沙流)
- epotara 2
- エポタラ 【e-potara】 ②まじない,おはらいをする. (出典:萱野、方言:沙流)
- epotara 2
- エポタラ 【他動】[e-potara …のことを・まじなう](人)におはらいする/たたりをはらう/まじないをする。 a=epótara ayne pirka アエポタラ アイネ ピㇼカ (気の狂った人が)まじなってもらって治った。(S) {E: to purify someone; use a charm on someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epotara(a-)
- エポタラ §509.ちりょう(治療)[する](3)加持祈祷する;病魔を追い出す epotara(a-)〔e-pó-ta-ra エぽタラ〕[e(それによって)+potara(病魔を追う)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epunkaw
- エプンカウ §075 ガガイモ (4) epunkaw (e-pún-kaw)「エぷンカウ」 種子 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epunkaw
- エプンカウ 【名】[植物]イケマの実。 ☆参考 大根のような形で長さ10センチくらい。 実が入らないうちは割って中身を吸って食べると乳くさく甘い。 実が入ったら縦に割って中の綿を出し、 真ん中に棒を渡して舟(epunkawcip エプンカウチㇷ゚)にして川に浮かべて遊ぶ。(S)〔知分類 p.46〕 {E: a kind of root vegetable (cynanchum caudatum, maxim (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- epunkawcip
- エプンカウチㇷ゚ 【他動】[epunkaw-cip イケマの実・舟] イケマの実でつくった舟。 ☞epunkaw エプンカウ {E: a boat made form the Ikema plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- epuspokas
- エプㇱポカㇱ 【自動】[e-pus-pokas その頭・穂・劣る](穀物に関して)穂が小さい。 〔知分類になし〕 {E: bad crop.} (出典:田村、方言:沙流)
- epuykeutari(hi)
- エプイケウタリ(ヒ) 【名】[所](概は未出。 utari(hi) ウタリ(ヒ) の概は utar ウタㇻ)[epuyke-utar-i 種・人々/…たち・(所属語尾)] …の両親(「いい言葉でも悪い言葉でもない」)。(S) ☆参考 esikop-utari エシコㇷ゚ウタリ とも言う。 面と向かって「あなたの両親」と言うときは、 e=kor hápo ka e=kor iyapo ka エコㇿ ハポ カ エコㇿ イヤポ カ《あなたのおかあさんもあなたのおとうさんも=あなたのおかあさんとおとうさん》のように言う。(S) {E: one's parents.} (出典:田村、方言:沙流)
- Eraibapushi
- 『エライバプシ』 §071 ハマベンケイソウ (1) 『エライバプシ』Eraiba-pushi ⦅A⦆⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erakor
- エラコㇿ §255.食いすぎて口中に生臭い味がして気持が悪いerakor〔e-rá-kor エらコㇿ〕[e(そこに)+ra(肝臓?)+kor(持つ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erakor(-an)
- エラコㇿ §633.腹が張る(3)食いすぎなどで腹が張って胸が悪くなり口内に生臭い味がする e-ra-kor(-an)〔e-rá-kor エらコㇿ〕[e(そこに)+ra(肝臓を)+kor(もつ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eram'usausak
- エラㇺウサウサㇰ 【e-ram-usa-usak】 気が散る,気が進まない.▷エ=それで ラㇺ=思い ウサウサㇰ=別々 →思いが別々,思いが定まらない エキㇺネ ア・エン・シレン コㇿカ ア・エラㇺウサウサㇰ クス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=山へ行こうと誘われたけれども,気が進まないので私は行かない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eraman
- エラマン 【eraman】 覚える,わかる,理解する,了解する,知っている. ネㇷ゚ ネㇷ゚キ ネ ヤッカ ア・エラマン パㇰノ ピㇼカ ノ ア・ヌ ア・ヌカㇻ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=何仕事でもわかるまで聞いたり見たりするといいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eraman
- エラマン 【他動】[e-ramu-an …について・心・ある](沙流川中流以下・鵡川下流の形、 沙流川中流および他の多くの地方では eramuan エラムアン と言う。) ①…がわかる、 …を知(ってい)る、 覚える。 “ukasuy wa ewetastasa ka somo ki no ranma upakno moymoyke wa iki p e=eraman?” “k=éraman” 「ウカスイ ワ エウェタㇱタサ カ ソモ キ ノ ランマ ウパㇰノ モイモイケ ワ イキㇷ゚ エエラマン?」 「ケラマン」 「…助け合って決して行き違いにならないでいつも同じくらい動いているもの、 (あなた)わかる?」 「(私)わかるよ。」 (S-W会話) ②(動詞句の後で)…するすべを知っている。 ③eraman no エラマン ノ 気をつけて。 a=eráman no imek=an kor pirka p ne na アエラマン ノ イメㇰアン コㇿ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 気をつけてお膳(ぜん)を運んだらいいんだから(=…運ぶようにしなさいね)。(S) ☆参考 [否定のつくり方] 否定辞 somo ソモ による否定はつくられず、 否定動詞 erampewtek エランペウテㇰ が使われる。 ☞erampewtek エランペウテㇰ {E ①to know, understand, remember… ②to know everything of, about… ③be careful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramanno
- エラマンノ 【副】(=eraman no) ☞eraman エラマン ③ (出典:田村、方言:沙流)
- eramaspa
- エラマㇱパ 【他動】[複](単は eramasu エラマス)皆でおもしろく思う。 nep ka sinnayno oka a=erámaspa p hene oka wa ne kunak ku=ramu ネㇷ゚ カ シンナイノ オカ アエラマㇱパㇷ゚ ヘネ オカ ワ ネ クナㇰ クラム 何か変わったおもしろいものでもあるからかと思った。(S) {E: for everyone to think that something is funny.} (出典:田村、方言:沙流)
- eramaspa
- エラマㇱパ 【eramaspa】 好きである〔複〕. シサㇺ アナㇰネ トゥミ エラマㇱパ ㇷ゚ ネ ハウ ソモ ネ ウン.スイ アトゥイ イクㇱタ ウコトゥミコㇿ パ ヤㇰ ア・イェ.ク・イシトマ=和人というのは戦争が好きな人たちではないのかな.またしても海の向こうで戦争を始めたそうだ.私は恐ろしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramasu
- エラマス 【eramasu】 好きだ. チタタㇷ゚ ク・カㇻ クニ ク・ラㇺ コㇿカ ア・エラマス ヤー?=ぬたをこしらえると(私が)考えているけれども,あなたはそれが好きでしょうか?タアン チェㇷ゚ エ・エラマス チキ コㇿ ワ アㇻパ ワ エ=この魚をお前好きであったら,持って行って食べて. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramasu
- エラマス 【他動】[単](複は eramaspa エラマㇱパ)…をおもしろく思う、 …を気に入る、 …が好きだ。 a=erámasu no an/oka… アエラマス ノ アン/オカ… おもしろいような、 興味がもてるような…(an アン は[単]、 oka オカ は[複])。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramasuno
- エラマスノ 【副】[eramasu-no …をおもしろく思う・(副詞形成)] おもしろく(=eramasu no エラマス ノ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- eramhokasusu
- エラㇺホカスス 【e-ram-hokasusu】 浮足立つ,落ち着かない. ヘカッタㇻ ク・トゥラ ワ ペトルン スㇱ クス カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・イェ アクス エラㇺホカスス パ ネㇷ゚ ク・カレパ ヤッカ エウン ヤイヌ パ カ ソモ キ パ=子供らを連れて川泳ぎに行くぞと言ったら浮足立って何仕事をさせても仕事をしようとしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramiskari
- エラミㇱカリ 【eramiskari】 知らない.わからない,覚えがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramiskari
- エラミㇱカリ 【他動】[否定動詞] ①(人)を知らない(見知らない)、 おぼえがない。 siketoknawa a=erámiskari okkaypo sinep soy ta ek na シケトㇰナワ アエラミㇱカリ オッカイポ シネㇷ゚ ソイ タ エㇰ ナ 全然知らない(見覚えのない)若い男が一人、 門口に来ています。(W言い伝え) ku=mokorkasu wa sir-onuman ya ka k=éramiskari クモコㇿカス ワ シロヌマン ヤ カ ケラミㇱカリ 寝すぎて晩になったのもわからなかった。(S) ②(動詞句の後に置かれて)…したことがない。 k=arpa ka eramiskari カㇻパ カ エラミㇱカリ 私は行ったことがない。(W会話) ☆対語 肯定は amkir アㇺキㇼ。 ☆参考 erampewtek エランペウテㇰ …がわからない、 …を知らない(知識がない)。 ☞amkir アㇺキㇼ、 erampewtek エランペウテㇰ {E: to not know, remember, recall…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramkatcaus
- エラㇺカッチャウㇱ 【eramkatcaus】 気が進まない,気が向かない,その気になれない,不満だ. タパン ハワㇱ エウン ア・エン・シレン ア コㇿカ ケラムカッチャウㇱ(ク・エラムカッチャウㇱ) ヒクス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=今の話の所へ誘われたけれど私は気が進まなかったので行かなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkikkar
- エラㇺキッカㇻ 【e-ram-kik-kar】 諦める,泣き寝入りする,いやだ. テエータ ネア クㇽ イチェン ケソウㇰテ(ク・エソウㇰテ) ア コㇿカ ソモ エン・コホシピレ タネ ケラㇺキッカㇻ(ク・エラㇺキッカㇻ)=ずうっと前にあの人に金を貸したが私に戻してくれないので諦めた.ポンノ ク・ヌ ルスイ ペ アン ワクス エカシ エウン カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス イク コㇿ アン ク・イェ エラㇺキッカㇻ ワ ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=少し聞きたいことがあったので祖父の所へ行くと飲んでいたので言うのを諦めて逃げて来た.テエータ オヤコヤクン(オヤコヤㇰ ウン) イチェン ケルサ(ク・エルサ) ㇷ゚ ネ ア コㇿカ ソウㇰペ アナㇰ ソモ エン・ヌカㇻ アーペコㇿ オカ タネ ケラㇺキッカㇻ(ク・エラㇺキッカㇻ)=ずうっと前,あちらこちらへ金を貸したものであったけれども,借りた人たちは俺を見ないふりをしている,もう私は諦めてしまった.ク・イェー カ エラㇺキッカㇻ コㇿカ タント カ ク・ホタヌ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナー ウシンネ ネ ペコㇿ サッテㇰ ペコㇿ ク・ヤイヌ ケラムチュㇷ゚テㇰ(ク・エラムチュㇷ゚テㇰ)=言うもいやなことだが今日も見舞いに行ってきたが日一日と痩せるように思って心細い. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkoesikari
- エラㇺコエシカリ 【e-ram-ko-e-sikari】 びっくりする,驚く,驚愕する.▷エ=それ ラㇺ=思い コ=に対して エ=自ら シカリ=回る ソモカタㇷ゚ネ エネ アン オルㇱペ ク・ヌ クナㇰ ア・ラム ア ワ タㇷ゚ ク・ヌ ワ ケラㇺコエシカリ(ク・エラㇺコエシカリ)=まさかそのような話を聞くとは思っていなかったのに,今,私は聞いてびっくりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkoesikarpa
- エラㇺコエシカㇻパ ☞eramukoesikarpa エラムコエシカㇻパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramnukuri
- エラㇺヌクリ 【e-ram-nukuri】 言い出しづらい. (出典:萱野、方言:沙流)
- erampekamam
- エランペカマㇺ 【e-ram-pekamam】 不自由する.気が気でない,気苦労だ. ソンノ スイ アチャポ イヨㇱキ ワ モコㇿ ペ ネ クス イタㇰ・アン ヒ カ ウコハㇰマハㇰマ・アン ソンノ ア・エランペカマㇺ=本当にまたおじさんが酔っ払って眠ったものだから,ものを言うのもささやきあうのも全く不自由(気苦労)なことだ.モトホ アナㇰネ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ ウサタイリワㇰ ネ ワ オカイペ ウウェポッパ カニ アナㇰネ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ)=原因は知らないが従兄弟であるのにあの者たちは恨み合って私はそのことを気にやんでいる.ソンノ ウサタイㇼワㇰ ネ パ ㇷ゚ オラーノ ネㇷ゚ワ アン ペ クス ネ ヤ カ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ) コㇿカ ウウェポッパ パ ワ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ)=本当になあ,従兄弟あの者たちなのに何の理由か知らないけれど憎しみ合うので私は気苦労する. (出典:萱野、方言:沙流)
- erampewtek
- エランペウテㇰ 【e-ram-pewtek】 知らない,わからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- erampewtek
- エランペウテㇰ 【他動】[否定動詞](肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン) ①…がわからない、 …を知らない(知識がない)。 ene iki wa okay pe a=ne hi ka a=erámpewtek no エネ イキ ワ オカイ ペ アネ ヒ カ アエランペウテㇰ ノ 私たちがどうしてこのようにして暮らしているのかも(私)はわからずに。(W民話) “…hńta ne? e=eraman?” “hemanta ene katuhu an hi an? oar tap k=érampewtek” 「…フンタ ネ? エエラマン?」 「ヘマンタ エネ カトゥフ アニ アン? オアッ タㇷ゚ ケランペウテㇰ」「…は何だ? (あなた)わかる?」「何がそんなへんてこなんでしょう、 全然わからない。 」 (S-W会話) ②(動詞句の後に置かれて)…するすべがわからない(ためにできない)。 oro wa sipiraspa wa nérok aynu a=ne humi sekor yaynu ka erampewtek kor oka ruwe tasi ne nankor nek sekor… オロ ワ シピラㇱパ ワ ネロㇰ アイヌ アネ フミ セコㇿ ヤイヌ カ エランペウテㇰ コㇿ オカ ルウェ タシ ネ ナンコン ネㇰ セコㇿ… そこから広がってそのアイヌが私たちなのだと思うこともわからなく(=できなく)なってきているのだろうさ、 と… (S独話) ☆対語 肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン。 ☆参考 人を知らないこと、 見覚えがないことは eramiskari エラミㇱカリ ☞eraman エラマン、 eramuan エラムアン、 eramiskari エラミㇱカリ {E: ①to not understand, know… ②don't know anything about…(so one can't do it due to that).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampewtekpa
- エランペウテㇰパ 【他動】[複](erampwtek エランペウテㇰ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を皆) わからない、 知らない。 yaymotoor erampewtekpa ヤイモトオㇿ エランペウテㇰパ (彼らは)自分たちの起源を知らない。(S言い伝え) {E: to not understand, know… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampispare
- エランピㇱパレ 【e-ram-pispa-re】 心の中で数える.▷エ=それ ラム=思い ピㇱパ=数える レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- erampokiwen
- エランポキウェン 【e-ram-poki-wen】 憐れむ:気の毒に思う. (出典:萱野、方言:沙流)
- erampokiwen
- エランポキウェン 【他動】[e-ram-poki-wen …で・心・その下・悪い] …を憐れむ、 …をかわいそうに思う。 …sekor kesto ci=ye a ci=ye a kor, os k=érampokiwen …セコㇿ ケㇱト チイェ ア チイェ ア コㇿ、 オㇱ ケランポキウェン …と毎日私たちは言っていて、 その後になって私は(坊やが)かわいそうになった。(W独話) pirka kewtum kor pon weysisam anakne kamuy erampokiwen wa nispa ne ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ ポン ウェイシサㇺ アナㇰネ カムイ エランポキウェン マ ニㇱパ ネ 気だてのよい小さな貧乏和人は神が憐れんでくれて裕福になった。(S民話) ☆参考 erampokwen エランポㇰウェン とも言う。 {E: to pity, feel sorry for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampokiwenpa
- エランポキウェンパ 【他動】[複](erampokiwen エランポキウェン は単複の区別なし)(二人以上が/を皆)憐れむ/かわいそうに思う。 {E: to pity, feel sorry for…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampokwen
- エランポㇰウェン 【他動】[e-ram-pok-wen …で・心・の下・悪い] …を憐れむ。 kamuy erampokwen pe ne kusu カムイ エランポㇰウェン ペ ネ クス 神が憐れんでくれたので。(W民話) ☆参考 erampokiwen エランポキウェン とも言う。 目的格人称接辞がつくときは erampokwen エランポㇰウェン が使われている。 目的格人称接辞がつかないとき、 つまりどの人称接辞もつかないかまたは主格の人称接辞だけがつくときは、 erampokiwen エランポキウェン のほうが多く使われているが、 また erampokwen エランポㇰウェン の例もある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampokwen
- エランポㇰウェン 【e-ram-pok-wen】 憐れむ,哀れだ,かわいそうだ,気の毒だ. オトゥイキンネ オレイキンネ ア・チㇱテ ハウェ オナハ カシラリ ウヌフ カ オンネ ハウェ ア・エランポㇰウェン=2回も3回も泣かされて,父が死んだその上へ母も亡くなったとか,気の毒な. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramrayke
- エラㇺライケ 【他動(?)】[e-ram-rayke (それ)で・心・を殺す](?) …に親切にする(?)。 {E: to be kind to…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramu
- エラム 【名】[接頭+名][e-ramu …で・心[所]]…で心/気持ちが…。 ☞次項以下 (出典:田村、方言:沙流)
- eramu-ikurkuru
- エラムイクㇽクル 【他動】[e-ramu-i-kurkur-u …で・心[所]・ものを・(擬態重複)・(他動詞形成)]…が気にかかる、 …を心配する。 X eramu ka ikurkuru X エラム カ イクㇽクル Xさんがそのことを案じている。(W) k=éramu-ikurkuru ケラムイクㇽクル 私はそのことが気がかりだ。 ☆参考 eramu エラム のあとに助詞 ka カ《も》が入ることもある。 {E: to have someone, something on one's mind.} (出典:田村、方言:沙流)
- eramu-mukkosanpa
- エラムムッコサンパ 【他動】(次の慣用句で)ひどくされて気が遠くなるほどびっくりする。 tasaaspe e=eramu-mukkosanpa kusu ne na タサアㇱペ エエラム ムッコサンパ クス ネ ナ[慣用句]仕返しに気が遠くなるほどやっつけてやるからな。(S) {E: to be shocked at being treated badly.} (出典:田村、方言:沙流)
- eramu-pékamam
- エラム ペカマㇺ 【他動】…で苦労する、 …で気苦労する、 …がつらい(主として精神的に苦労することを言う)。 ipe póka eramu pékamam イペ ポカ エラム ペカマㇺ 食べることにも苦労している。(S) siwto eramu pékamam シウト エラム ペカマㇺ 姑にいじめられて苦労している。(S) ukoposak=an wa, tan pe patek a=erámu ka pékamam kor oka=an pe ne ウコポサㇰアン マ、 タン ペ パテㇰ アエラム カ ペカマㇺ コㇿ オカアン ペ ネ 私たち夫婦の間に子どもができなくて、 私たちはこのことばかりをつらく思っていた。(W民話) ☆参考 eramu エラム のあとに助詞 ka カ《も》が入ることもある。 {E: to be troubled by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramuan
- エラムアン 【他動】[単](複は eramuoka エラムオカ)(一人が)…がわかる、 …を知(ってい)る(知識がある)、 覚える。 e=eramuan? エエラムアン? あなたは(このことを)わかりますか/知っていますか/覚えていますか? k=éramuan ケラムアン 私は(そのことを)わかります/知っています/覚えています。 ☆参考 沙流川中流以下および鵡川(下流)では eraman エラマン と言う。 ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ を使わず、 否定動詞 erampewtek エランペウテㇰ を使う。 ☆参考 人を知っている(知人である、 見覚えがある)ことは amkir アㇺキㇼ。 ☞eraman エラマン、 erampewtek エラㇺペウテㇰ、 amkir アㇺキㇼ {E: to understand, know, remember…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuan
- エラムアン 【eramuan】 さとる,わかる. #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- eramucak
- エラムチャㇰ 【他動】[e-ramu-cak …で・その心[所]・はじける]気持ちが悪い。 aː k=éramucak! ああ気持ち悪い(外を掃いていて木の皮をどけたらミミズがいっぱい出てきたとき)。(S) {E: to feel sick, disgusted due to seeing something dirty.} (出典:田村、方言:沙流)
- eramucuptek
- エラムチュㇷ゚テㇰ 【他動】[e-ramu-cup-tek …で・心[所]・(すぼむことを表す語根)・ちょっと…する]…で心細い。 e=utari opitta ikutasa wa isampa wa sinenne e=an wa somo e=eramucuptek? エウタリ オピッタ イクタサ ワ イサンパ ワ シネンネ エアン マ ソモ エエラムチュㇷ゚テㇰ? 家じゅうみんな招待されて行ってしまってあなた一人でいて心細くないかい? (S) k=éramucuptek korka onuman k=útari sap nankor ケラムチュㇷ゚テㇰ コㇿカ オヌマン クタリ サㇷ゚ ナンコㇿ 心細いけれど夕方には家の人たちが(川上の方から)帰って来るでしょう。(S) {E: to be lonely over…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuhawke
- エラムハウケ 【他動】[e-ramu-hawke …で・心[所]・おだやかである]…をかわいそうに思う。 {E: to feel sorry or have pity for…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuhawke
- エラムハウケ 【e-ramu-hawke】 同情する,憐れむ:かわいそうに思う.▷エ=それで ラㇺ=思い ハウケ=弱い (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuhemesusu
- エラムヘメスス 【e-ramu-hemesusu】 気分がすっきりする,安心する. プ オッタ(オㇿ タ) アン エルㇺ ア・キㇱマ ヒネ ミンタㇻ オルン ア・エシㇼキㇰ ワ ア・ライケ ア・エラムヘメスス=倉にいたネズミをつかまえて外庭で大地の上へ投げつけて気分がすうっとした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuhokasusu
- エラムホカスス 【e-ramu-hokasusu】 気が進まない,いやだ. アチャポ チェㇷ゚コイキ クス エン・シレン コㇿカ ア・エラムホカスス クス ソモ アㇻパ・アン=おじさんが魚獲りに私を誘ったが,気が進まなかったので行かなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuhopunini
- エラムホプニニ 【e-ramu-hopunini】 落ち着かない,うるさい,あたりが騒がしい. ク・ミッポウタㇻ チセ オッタ アルケサンパ パ ア・エラムホプニニ ワ ランプイ カ ア・サㇰ=私の孫たちが家の中で追いかけっこをして落ち着かず,考える穴もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuhoski
- エラムホㇱキ 【e-ramu-hoski】 不満である.▷エ=それに ラムホㇱキ=不満である (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuikatcaus
- エラムイカッチャウㇱ 【e-ramu-i-katcaus】 気が進まない,なんとなく満足できない,心のうちでは大いに不満だ,いやいやながら,渋々,不承不承. タパン ハワㇱ エウン ア・エン・シレン ア コㇿカ ケラムイカッチャウㇱ(ク・エラムイカッチャウㇱ) ヒクス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=今の話の所へ誘われたけれど私は気が進まなかったので行かなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuikatcaus/eramuykatcaus
- エラムイカッチャウㇱ 【他動】…が気に入らない、 …が気にくわない。 taan pe anak k=éramuikatcaus, k=e ka etoranne タアン ペ アナㇰ ケラムイカッチャウㇱ、 ケ カ エトランネ これは私には気が向かない、 食べるのもいやだ。 en=or ta anak sir-eramuikatcaus エノッタ アナㇰ シレラムイカッチャウㇱ 彼には私の家は(陰気くさいように思って)なんとなくいやなんでしょう。(S) {E: to be dissatisfied with…; lose interest in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramuikurkur
- エラムイクㇽクㇽ 【e-ramu-ikurkur】 気にする,心配する,悩む,落ち着かない.▷エ=それ ラム=思い クㇽクㇽ=めぐらせる ア・コㇿ クチャ チセ エウン シネ パ カ ソモ アㇻパ・アン ワ ア・エラムイクㇽクㇽ ア コㇿカ アンアイネノ アン ワ ア・エラムシンネ=私の持っている狩小屋へ1年も行かずにいたので気にしていたが,そのままあったので私は安心した.タネ イワㇰ クニ ク・ラム ク・テレ ワ カン(ク・アン) ヤッカ イワㇰ モイレ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ)=もう帰るであろうと思って待っているけれど帰りが遅いので気にしている.ク・ポ ウタリ エキㇺネ アㇷ゚ イワㇰ モイレ パ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ)=息子たちが山へ行ったのに帰りが遅くて私は気にする.ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ オシルㇱ ワ アン ヤㇰ ク・イヌ ワ ケラムイクㇽクㇽ コㇿカ ナ ク・ホタヌ カ ソモ=おばが身体の具合が悪くて病床に伏していると聞き,気にはしているがまだ見舞いにも行っていない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramukoesikari
- エラムコエシカリ 【他動】[単] [e-ramu-ko-esikari …で・心[所]・に・つかまえる] …にびっくり仰天する。 {E: to be astonished, amazed by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramukoeskarpa
- エラムコエㇱカㇻパ 【他動】[複](単は eramukoesikari エラムコエシカリ)…にびっくり仰天する。 {E: to be astonished, amazed by…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuniste
- エラムニㇱテ 【e-ramu-niste】 冷たい態度を取る,冷淡にする.▷エ=それで ラム=思い ニㇱテ=堅い イテキ イテキ ネㇷ゚キ パ カ ソモ キ ノ エㇷ゚ イサㇺ パ ヤㇰ イェ イヤフㇷ゚ペ コラチ イキ パ.ア・エラムニㇱテ ペコㇿ ア・カㇻ ヤㇰ イキヤーヌン ネㇷ゚キ パ ナ=だめだめ.働きもしないで食べ物がないと言って乞食のようにしている.冷たい態度をとるふりをしてやったほうが,もしやのこと働くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramunupekus
- エラムヌペクㇱ 【他動】[e-ramu-núpe-kus …で・心[所]・涙・…を通る]…を悲しむ。 {E: to feel sad over…; feel sorry for…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuoka
- エラムオカ 【他動】[複](単は eraman エラマン/eramuan エラムアン)[e-ramu-oka …について・その心[所]・ある[複]](二人以上が)…を知っている、 …がわかる。 orowano easir oka=an katu kamuy ka aynu ka eramuoka オロワノ エアシㇼ オカアン カトゥ カムイ カ アイヌ カ エラムオカ その時から、 私たちの存在が神にも人にも知られるようになった。(W民話) {E: to know, understand…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramuriten
- エラムリテン 【他動】[e-ramu-riten …で・心[所]・柔かい]…で気分をよくする、 …でおとなしく機嫌よくなる。 iku kor orano eramuriten イク コㇿ オラノ エラムリテン (彼は)(普段は乱暴でも)飲むとおとなしい。 tonoto eramuriten トノト エラムリテン 酒でいい機嫌になる。 {E: to be in a good mood due to…; be in a quiet mood.} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuriten
- エラムリテン 【e-ramu-riten】 嬉しい:機嫌がよくなる. アチャポ ソンノ サケ エラムリテン ペ ネ クス ポンノ イク コㇿ ホノイシノッチャキ コーロ ウンマオテッテ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=おじさんは本当に酒を飲むと嬉しくなるものだから,少し飲んだだけで微かに歌を口ずさみながら.馬に乗って行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramus
- エラムㇱ 【e-ram-us】 癖になる,慣れる,熟練する. ソンノ ヘー ヘマンタ エ・イッカ ハウェー.ネンカネ エラムㇱ ワ スイ ネノ イキ ヤㇰ ウェン ナ イマカケタ ソモ ネノ イキ クニネ ピㇼカノ イェ ワ ヌレ=本当かい,何を盗んだの.もしも癖になって再びそうしたらいけないので今後はそうしないようによく言って聞かせて. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramus
- エラムㇱ 【他動】[e-ram-us (そこ)に・心・つく] …に慣れる(習熟する、 くせになる)。 nepki eramus ネㇷ゚キ エラムㇱ (彼は)仕事に慣れた。(S) a=ipére wa eramus wa suy ek kuni kusu アイペレ ワ エラムㇱ ワ スイ エㇰ クニ クス 彼に食べさせてくせになってまた来るのに(食事を出さないようにとの勧告)。(S) {E: to get used to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramusarak
- エラムサラㇰ 【他動】[e-ramu-sarak …で・心・(?)] …が気がかりである。 patek a=erának pe a=wenmatnepo weysiyeye wa… ne wa an pe patek a=erámusarak pe ne パテㇰ アエラナㇰ ペ アウェンマッネポ ウェイシイェイェ ワ… ネ ワ アン ペ パテㇰ アエラムサラㇰ ペ ネ ただ一つだけ困っていることは、 私のふつつかな娘が悪い病気にかかって(中略)このことだけが気がかりなことです。(NK民話) {E: to be concerned about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramusarakka
- エラムサラッカ 【e-ramu-sarakka】 心配させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramusinne
- エラムシンネ 【e-ramu-sir-ne】 安心する,もう気にすることはない. ヤイモトホ ヌ ルスイ オッカイポ エㇰ ヒクス ピㇼカノ ア・ヌレ アクス エラムシンネ ワ ホシピ ワ アㇻパ=自分の先祖のことを聞きたい若者が来たのでよく聞かせると安心して戻って行った.ク・トイェヘ キナウㇱ ワ アン ペ ネ クス ケㇱト ク・キナカㇻ タント コケレ(ク・オケレ) ケラムシンネ(ク・エラムシンネ)=私の畑が草ぼうぼうになっていたものだから毎日草取りをして,今日終わって安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramusinne
- エラムシンネ 【他動】[e-ramu-sir-ne …で・その心・地面・だ] …のことで安心する、 …のことでほっとする(気になっていた仕事がかたづいて等)。 sekor a=ekási hawean húci ka i=kopuntek híne oraun a=erámusinne híne セコㇿ アエカシ ハウェアン フチ カ イコプンテㇰ ヒネ オラウン アエラムシンネ ヒネ …と私の祖父が言い、 おばあちゃんもよく来たよく来たと言ってくれて、 それで私はほっとして。(W神謡語り) {E: to be relieved about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramusirapipi
- エラムシラピピ 【他動】…のことで安心する、 気持ちが安まる。 sekor a=ye wa eramusirapipi noyne an セコㇿ アイェ ワ エラムシラピピ ノイネ アン (困ったことをしたときに怒らないで反対に意見して(=忠告して)なぐさめて)…と言ってくれたので彼は安心したらしい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eramusitne
- エラムシッネ 【e-ramu-sitne】 煩わしい.▷エ=それ ラム=思う シッネ=もつれる (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuskari
- エラムㇱカリ 【e-ramuskari】 知らない. タㇷ゚イキクㇽ テ パㇰノ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ クㇽ ネ=今の人,今まで見たこともない人だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuskari
- エラムㇱカリ 【他動】…を見知らない。 ☆参考 二風谷の (HC)さんの録音資料にのみ出て来る。 同じ地方の他の人々は eramiskari エラミㇱカリ と言っていた。 {E: to not know…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramutuy
- エラムトゥイ 【e-ramu-tuy】 (〜に)驚く. アヌンクㇽ チセ ソイ クㇱ アクス セタ ピッコサヌ ア・クパパ エアㇻキンネ ケラムトゥイ(ク・エラムトゥイ)=よその人が家の前を通ったら,犬がさっと飛び出てきて噛まれて,私は本当に驚いてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramuykatcaus
- エラムイカッチャウㇱ 【他動】…が気にくわない。 ☞eramuikatcaus エラムイカッチャウㇱ、 sir-eramuykatcaus シㇼエラムイカッチャウㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- eran
- エラン 【自動】[e-ran その頭(?)・降る][雅]…が降る。 numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]大粒のあられ大粒の雨が降る音がザーッと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eranak
- エラナㇰ 【他動】[e-ranak …について・いやに思う] …がいやだ、 …のことで困っている。 nep ka a=erának pe isam ruwe ne ya? ネㇷ゚ カ アエラナㇰ ペ イサㇺ ルウェ ネ ヤ? 何かお困りのこと(いやなこと)はありませんか。 {E: to be displeased with…; troubled by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eranak
- エラナㇰ 【eranak】 案じる,困る,悩む,患う. ポンペ イサイカ ワ ケラナㇰ(ク・エラナㇰ) ナ トゥラ ワ アㇻパ=子供がじゃまをしてうるさいから連れて行け.エチ・ウウェラナㇰ ヤㇰ ク・イヌ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ) コㇿ カナ(カン ア) ワ ウパキタラ エチ・オカ ヤ=お前たち患っていたと聞き気にしていたが,変わりなくいたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- erankarap
- エランカラㇷ゚ 【e-ram-karap】 挨拶(する).▷エ=それ ラㇺ=思い カラㇷ゚=触れる →あなたの心に触れる タネポ ウヌカㇻ・アン オリパㇰ トゥラ ネ ワ ネ コㇿカ ウウェランカラㇷ゚・アン ルウェ ネ ナー=初めてお会いし遠慮とともにではあるがご挨拶をしますよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- erankarap
- エランカラㇷ゚ 【他動】[e-rankarap (人)と・あいさつする](人)にあいさつする。 k=arpa híne k=a akusu en=erankarap uwerankarap=as カㇻパ ヒネ カ アクス エネランカラㇷ゚ ウウェランカラㇷ゚アㇱ 私が行って座ると家の主人が私にあいさつし、 家の主人と私とがお互いにあいさつをかわした。(S) ☆参考 家の主人(cisekorkur チセコㇿクㇽ)が先にあいさつする。(S) ☆参考 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚ 互いにあいさつし合う。 ☞rankarap ランカラㇷ゚ {E: to greet someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eranpewtek
- エランペウテㇰ ☞erampewtek エランペウテㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- eranpokiwen
- エランポキウェン ☞erampokiwen エランポキウェン (出典:田村、方言:沙流)
- eranraykekina
- エランライケキナ §188 センダイハギ (2) eranraykekina (e-rán-ray-ke-ki-na)「エらンライケキナ」[e(汝の)ran(<ram心)rayke(殺す)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eranraykina
- エランライキナ §188 センダイハギ (3) eranraykina (e-rán-ray-ki-na)「エらンライキナ」[e(汝の)ram(心)raye(殺す)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erapas
- エラパㇱ §338 オオウバユリ エゾウバユリ (3) erapas (e-rá-pas)「エらパㇱ」 鱗茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eraperoski
- エラペロㇱキ 【e-rap-e-roski】 羽削り.*ポンストゥイナウを作る時に上から下に向けて羽のように削る.▷エ=それ ラㇷ゚=羽 エロㇱキ=立つ(複) →イナウ (出典:萱野、方言:沙流)
- erara
- エララ 【複他動】[e-rara …に関して・…を見下す](人)に(こと)ができると思わない。 k=érara ケララ 私は彼にはそんなことできないと思う(競馬なんてやったこともないくせに競馬やるなんて)。(S) ☞rara ララ {E: to think that one cannot do…} (出典:田村、方言:沙流)
- eraskamu
- エラㇱカム §190.痂が生じる(4)e-ras-kamu〔e-ráš-ka-mu エらㇱカム〕[e(そこにおいて)+ras(かさぶた)+kamu(蔽う)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eraske
- エラㇱケ 【他動】[e-ras-ke その頭/先端・切れ端・を削る(?)]…のいらない所を切りとる。 citarpe eraske チタㇻペ エラㇱケ ござの端のいらない所を切りとってまっすぐにそろえる。(S) ☆参考 髪の毛のことには言わない。(S) ☆参考 etuye エトゥイェ (髪など)の先を切る。 {E: to cut off the unneeded portion of something (eg. matting.).} (出典:田村、方言:沙流)
- erasraske
- エラㇱラㇱケ §190.痂が生じる(3)e-ras-ras-ke〔e-ráš-raš-ke エらㇱラㇱケ〕[e(そこにおいて)+ras-ras-ke(痂だらけである)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erasraske pon hekaci
- エラㇱラㇱケ ポン ヘカチ 【e-ras-raske pon hekaci】 河童(かっぱ). キㇺ タ オフㇺサㇰノ ニホラㇰ シリ ア・ヌ コㇿ エラㇱラㇱケ ポンヘカチ ヤイカ ニ ホセ フㇺ ネ ワー シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=山で音もなく朽ち木が倒れるのを聞いたら河童が自分で自分の上に木を倒した音だよ,と(まじない言葉を)言うものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- erastarasta
- エラㇱタラㇱタ 【e-rasta-rasta】 荒っぽい削り方をする,めちゃくちゃ下手な削り方をする,荒れ地を畑にするために土を削る.▷エ=それ(土・水) ラㇱタラㇱタ=荒っぽい削り方をする (出典:萱野、方言:沙流)
- eratacik
- エラタチㇰ §515.つばをはく(10)赤ん坊がよだれや鼻水でロのまわりをよごしている eratacik〔e-rá-ta-čik エらタチㇰ〕[<e(そこにおいて、次に来るratを受ける)、rat(粘液、鼻水など)、ta(において、こそ、強意辞)、e-rat-ta-cikよだれ鼻水なぞまじり合ったもの・において・こそ・滴下する、=rat-cik ねばねばが・垂れる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eratacik
- エラタチㇰ §610.はなしる(鼻汁)(3)[赤ん坊が]口のまわりを鼻汁やよだれだらけにしている eratacik〔e-rá-ta-čik エらタチㇰ〕[e(そこに)+rat(ねばねば)+ta(こそ、敬意辞)+cik(垂れる)]⦅H. ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eratkip
- エラッキㇷ゚ 【e-ratki-p】 褌.▷エ=そこで ラッキ=下がる ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- eratkus
- エラックㇱ 【自動】[e-rat-kus その頭/顔・粘液・…を通る] よだれをたらす。 toan poyson eratkus トアン ポイソン エラックㇱ あの子よだれをたらしている。(W) eratkus kor patek an エラックㇱ コㇿ パテㇰ アン しょっちゅうよだれをたらしている。(S) {E: to drool; dribble.} (出典:田村、方言:沙流)
- erawe
- エラウェ 【他動】…をこれこそと楽しみにしている。 k=érawe p ne akus en=ere wa kéraan humi! ケラウェㇷ゚ ネ アクㇱ エネレ ワ ケラアン フミ! 食べたかったのだが食べさせてくれておいしいなあ。(S) X ku=matnepo k=érawe X クマッネポ ケラウェ 「X(どこそこの息子)でなければうちの娘にくれられないなあ。」 (S) ku=poho k=érawe p ne akusu, esirosi a=korár wa isam クポホ ケラウェㇷ゚ ネ アクス、 エシロシ アコラㇻ ワ イサㇺ うちの息子の嫁にもらいたいと思って楽しみにしていたのによそへ嫁にやられてしまった。(S) {E: to be really looking forward to…} (出典:田村、方言:沙流)
- erawkuske
- エラウクㇱケ 【他動】[e-raw-kus-ke その頭・水の中・を通る・させる]悪霊ばらいのため…の体を水の中に突っ込んで上げる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erawkuske
- エラウクㇱケ 【e-raw-kuske】 まじないのため水にくぐらす:気がふれたような病気の者を川ヘ連れて行き,深い所へわざと潜らして気づかせようとすること.▷エ=それで ラウ=底 クㇱケ=通す (出典:萱野、方言:沙流)
- erawnkuci
- エラウンクチ 【e-rawn-kuci】 その底の声,底力のある言葉. ▷エ=それ ラウン=底 クチ=声,言葉 エラウンクチ ペケレカネ=底力のあるきれいな言葉[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- eray
- エライ 【他動】[e-ray …で・死ぬ][語構成要素として](次の語で、 自動詞のあとについて)…していてうっかりする。 inkareray インカレライ 見ていてうっかりする(何かに見とれていて必要なことを忘れる)。 mokoreray モコレライ 眠っていてうっかりする(寝すごす)。 (出典:田村、方言:沙流)
- erayap
- エラヤㇷ゚ 【他動】[e-rayap …で・感心する]…に感心する。 {E: to admire…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erayap
- エラヤㇷ゚ 【erayap】 感心する. ウヌヌケ パㇰノ ア・エラヤㇷ゚ペ イサㇺペ ウトゥルン メノコポ ウヌヌケ シリ=孝行ほど感心されることはないものだが,西隣の娘の親孝行なこと!スイ ネイタカ アクㇷ゚ アン セコㇿ ク・イヌ エアㇻキンネ ケラヤㇷ゚=またどこかで屋根葺きをすると聞いて私は本当に感心した.ソンノ エアシㇼ アヌン ニㇱパ イタㇰコシパㇱヌ ハウェ ア・エラヤㇷ゚=本当によそから来られた方.言葉が際立っている様子の感心なことだ.ケライ カッケマッ ネ クス レラㇻ カシ イカ カネ イムッ シリ ア・エラヤㇷ゚=さすが淑女であるだけに胸の上が溢れるほどに首飾りをし,感心なことよ.アイヌ オッタ(オㇿ タ) カ カムイ オッタ カ ア・ウコエヤㇺペ オンネㇷ゚ ヘカッタㇻ ネ ヒケ オンネㇷ゚ ヌヌケ エ・キ ソンノ ア・エラヤㇷ゚=人間の所でも神の所でもともに大切にされるものが年寄りと子供たちなのに年寄りを大切にして本当に感心だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- erayappa
- エラヤッパ 【他動】[複](erayap エラヤㇷ゚ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)…に感心する。 {E: to admire (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erayekotne
- エライエコッネ 【e-ray-e-kot-ne】 どうせなら,どっちみち. テタ アナン(アン・アン) ヤッカ アエㇷ゚ カ イサㇺ.パイカㇻ パㇰノ ネユンポカ イキ・アン ワ シㇰヌ・アン ソモ キ ヤㇰネ コタン ア・アルㇱテッカ.エライエコッネ ネ クス シリペ・アン クス アㇷ゚カㇱ・アン クスネ=ここにいても食べ物もない.春までなんとかして生きていなければ村が消えてしまいそうだ.どうせなら食べ物を探しによその村へ歩いて来るよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eraykimatek
- エライキマテㇰ 【他動】[e-ray-kimatek …で・ひどく・びっくりする] …にびっくり仰天する、 …にひどくびっくりする。 {E: to be astonished at, by…; be very surprised at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erayninne
- エライニンネ 【他動】[e-ray-nitne …で・ひどく・固くなる(とても疲れる)](?) e=erayninne wa e=kar pe en=kore siri, iyayiraykere エエライニンネ ワ エカㇻ ペ エンコレ シリ イヤイライケレ あなたが骨を折ってつくったものを私にくださるのね、 ほんとうにありがとう。(S) 骨が折れる。 {E: } (出典:田村、方言:沙流)
- erayninne
- エライニンネ 【e-ray-nin-ne】 煩わしい,手間がかかる,面倒をみる.▷エ=それ ライ=死ぬ ニン=筋 ネ=なる スイ ポンペ エ・ケサンパ ヤㇰネ ケライニンネ(ク・エライニンネ) ナ ネㇷ゚カ ソモ イェ ノ ソイネ=また子供がお前を追いかけたら,私が煩わしいので,何も言わずに外ヘ出ろ.ク・カㇻ アイネ タㇷ゚ シホン ク・モコレ ナ.イテキ ハウコㇿ ヤン.モㇱ ヤㇰ スイ ケライニンネ(ク・エライニンネ) ナ=どうにかこうにか今赤子を私は眠らせた.声を出さないでね.目を覚ましたらまた私は煩わしいので. (出典:萱野、方言:沙流)
- erayray
- エライライ §127 ヌカカ ヌカカ類 (3) erayray(e-ráy-ray)「エらイライ」⦅沙流、幌別、穂別、千歳、名寄、雨竜uryu、高島、近文、礼文、天塩、様似、本別⦆(井上7、民研255) (出典:知里動物編、方言:)
- eraysikasike
- エライシカシケ 【他動(?)】[e-ray-sikasike …について・ひどく・…をしらばくれる]自分のしたことをしなかったと言う。 ☞esikasike エシカシケ {E: to say that one did not do the thing one did.} (出典:田村、方言:沙流)
- eraysinki
- エライシンキ 【他動】[e-ray-sinki …で・ひどく・つかれる](そのこと)でひどくつかれる/つかれた。 ukoomanno a=en=kouwepekennu wa k=éraysinki humi as ウコオマンノ アエンコウウェペケンヌ ワ ケライシンキ フミ アㇱ たてつづけに質問をされて私はたいへんつかれた。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- erekuciun(-an)
- エレクチウン §752.むせる(噎せる)(3)e-rekuci-un(-an)〔e-ré-ku-či-un エれクチウン〕[e(それで)+rekuci(その咽喉)+un(に入る)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erekusrekuciaraka
- エレクㇱレクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(10)マダラ咽喉病 erekus-rekuci-araka〔e-ré-kuš|re-kú-či-a-ra-ka エれクㇱ・レくチアラカ〕[マダラ・咽喉病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eremumtara
- エレムㇺタラ §088.いぼ(疣)(4)eremum-tara〔e-ré-mun-ta-ra エれムンタラ〕[eremun(ネズミ)+tara(俵)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eremuntama
- エレムンタマ §088.いぼ(疣)(5)eremun-tama〔e-ré-mun-ta-ma エれムンタマ〕[ネズミの玉]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erepa
- エレパ 【e-re-pa】 食べさせる〔複〕. ヘカッタㇻ イペハイタ ノイネ イキパ ナ シト ヘネ マ ワ エレ パ オラウン ルラ ワ エㇰ=子供たちが食べ足りないようだから餅でも焼いて食べさせてから送って行って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- érepa
- エレパ 【複他動】[他動使役][複](ére エレ は単複の区別なし)(二人以上の皆が/に)…に…を食べさせる。 rur takup i=erepa ルッ タクㇷ゚ イエレパ 彼らは私におつゆしか食べさせてくれなかった。(W民話) ☆発音 ere pa エレ パ《…で三年》とはアクセントが違う。 {E: to feed someone something (pl).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ererakonoypa pekor
- エレラコノイパ ペコㇿ 【e-rera-ko-noypa pekor】 (老人が)ふらふら歩く〔比喩〕.▷エ=それで レラ=風 コ=に対して ノイパ=ねじる ペコㇿ=ようなものだ →風に揺れているようだ ピラトゥルン てったまフチ エㇰ ヒ ク・ヌカㇻ ヒケ エレラコノイパ ペコㇿ アㇷ゚カㇱ シリ アン ワ オンネエハンケ ヒ ソモ ネ ヤー シコㇿ カネ ク・ヤイヌ=平取のテッタマおばあさんが来た様子を見ると風に揺られるような歩き方をしていた,死ぬのが近いのではないかと私は思った.*死ぬ少し前に我が家へ来た時に,本当にそう思いながら見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- erespa
- エレㇱパ 【複他動】[複](単は未出。 respa レㇱパ の単は resu レス)[e-respa (それ)で・育てる[複]](二人以上)を…で育てる。 yuk ne ciki kamuy ne ciki nuwe koan wa i=erespa ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ ヌウェ コアン ワ イエレㇱパ (父は狩りをして)鹿でも熊でもたくさんとって来て、 それで私を育ててくれた。(S民話) {E: to bring up, raise…on… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- erikekatta
- エリケカッタ 【e-rik-ekatta】 (さっと)上げる.▷エ=それで リㇰ=上 エカッタ=さっと〜する チクニ エリケカッタ ヒネ キㇰ クス イキ=薪をさっと上げて殴ろうとした. (出典:萱野、方言:沙流)
- erikiraye
- エリキライェ 【他動】[e-riki-raye …その頭・上の方へ・行かせる][雅](直訳すると)上へ上げる。(次の慣用句で) sinotnumatpo/erikiraye シノッヌマッポ/エリキライェ [慣用句](女の子がだいぶ大きくなって)衿もとのひもを結ぶようになった。 ☞sinotnumatpo シノッヌマッポ、 ヌマッポ (出典:田村、方言:沙流)
- eriknanukar
- エリㇰナヌカㇻ 【e-rik-na-nukar】 見上げる,ふりあおぐ.▷エ=それで リㇰナ=上 ヌカㇻ=見る ソンノ ウタㇻパ シノ ウタㇻパ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・エリㇰナヌカㇻ カシウン パウェトッコㇿ ハウェ ポーヘネ コトㇺ シリ=本当の首領,まことの首領であるので,皆が見上げるその上へ雄弁なこと,なおさら似合うこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- eriknukar
- エリㇰヌカㇻ 【e-rik-nukar】 素晴らしいと言って見上げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ermukina
- エㇾムキナ 【名】[ermu-kina ネズミ・草][植物]オオバコ(「茎がネズミのしっぽのようだから」)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ermusar
- エㇾムサㇻ 【名】[ermu-sar ネズミ・尾][植物] オオバコの茎。 ☆参考 二人で一本ずつ持ち、 互いにひっかけて引っぱり合って遊ぶ。 切れた方が負け。(S)〔知分類 p.32〕 {E: the stem of the plantain.} (出典:田村、方言:沙流)
- ermutanpu
- エㇾムタンプ 【名】[ermu-tanpu ネズミ・(?)] いぼ。 {E: a wart.} (出典:田村、方言:沙流)
- erokiusapappo
- エロキウㇱアパッポ §344 エゾカンゾウ (6) erokius-apappo (e-ró-ki-us-a-pap-po)「エろキウㇱ・アパッポ」 花 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eruimakanu/eruymakanu
- エルイマカヌ 【他動】[e-ru-imak-anu …で・道・向こう側・…を置く] …をよける。 {E: to step around, dodge…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erumkina
- エルㇺキナ §053 オオバコ (1) erumkina (é-rum-ki-na)「えルㇺキナ」[érum(ネズミ)kina(草)] 葉(地上部) ⦅長万部、虻田、有珠、室蘭、幌別、白老、穂別、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumkina
- エルㇺキナ §053 オオバコ (3) erumkina (e-rúm-ki-na)「エるㇺキナ」[erúm(ネズミ)kina(草)] 葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumkina
- エルㇺキナ 【erum-kina】 オオバコ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- erumkina cihe
- エルㇺキナ チーヘ §053 オオバコ (5) erumkina cihe 「エるㇺキナ ちーヘ」[erumkina(オオバコ)cihe(の陰茎)] 穂 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumkina kutuhe
- エルㇺキナクトゥヘ §053 オオバコ (7) erumkina kutuhe 「エるㇺキナクトゥヘ」[erúmkina(オオバコ)kutúhe(の円棒状の茎)] 花・茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumkina ohcara
- エルㇺキナ オㇹチャラ §053 オオバコ (6) erumkina ohcara 「エるㇺキナ おㇹチャラ」[erúmkina(オオバコ)óhcara(の尾)] 穂 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumparakina
- エルㇺパラキナ §053 オオバコ (4) erum-parakina (e-rúm-pa-ra-ki-na)「エるㇺパラキナ」[erum(ネズミ)parakina(ミズバショウ)] 葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumsar
- エルㇺサㇻ §053 オオバコ (2) erumsar (é-rum-sar)「えルㇺサㇻ」[erum(ネズミ)sar(尾)] 穂 ⦅長万部、虻田、有珠、室蘭、幌別、白老、穂別、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- erumtama
- エルㇺタマ §088.いぼ(疣)(2)erum-tama〔é-rum-ta-ma えルㇺタマ〕[erum(ネズミ)+tama(玉)]⦅チカブミ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erumtampu
- エルㇺタンプ §088.いぼ(疣)(1)erum-tampu〔é-rum-tam-pu えルㇺタンプ〕[erum(ネズミ)+tampu(つと、苞)]⦅サル、ホロべツ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erumtampu
- エルㇺタンプ 【erum-tampu】 いぼ. エルㇺタンプ アン コㇿ キナスッ カプフ ア・コシㇼシル ワ トイ トゥㇺ ア・オマレ コㇿ チ・ピル アーペコㇿ イランマカカ トゥサ ㇷ゚ ネ=いぼが出来たら蛇の皮をこすりつけ,その皮を土に埋めると拭き取ったようにきれいに治るものだ.*エルㇺタンプタンプ(子供の遊び唄).多少湿り気のある柔らかい土の上へ左手を置き,その上へ土をのせて右手で叩き,土を固めてからそっと手を抜く.そこに出来た小さい土室をエルㇺタンプと言う.この時土を叩きながら,「エルㇺタンプタンプ,エルㇺタンプタンプ」と口ずさむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- erumtasumpe
- エルㇺタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(24)ネズミのひょう疽 erum-tasumpe〔e-rúm-ta-sum-pe エるㇺ・タスンペ〕[erum(鼠)、…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- erurikikur-punpa
- エルリキクㇽプンパ 【他動】[e-ru-riki-kur-punpa …で・すじ(髪)・上へ・(< 影/姿)・…を上へ持ち上げる(?)][雅](頭飾り)を髪を上げた上に立ててかぶっている。 retar cipanup/erurikikur/punpa kane レタッ チパヌㇷ゚/エルリキクㇽ/プンパ カネ [雅]白い頭かざりを髪を上げた上に立ててかぶっている。(Sユーカラ) ☆対語 erurikikur-raypa エルリキクㇽライパ。 ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erurikikur-raypa
- エルリキクㇽライパ 【他動】[e-ru-riki-kur-raypa …で・すじ(髪)・上へ・(< 影/姿)・…を行かせる][雅](頭飾り)を髪を上げた上にねかせてかぶっている。 kunne cipanup/erurikikur/raypa kane クンネ チパヌㇷ゚/エルリキクㇽ/ライパ カネ [雅]黒い頭飾りを髪を上げた上にねかせてかぶっている。(Sユーカラ) ☆対語 erurikikur-punpa エルリキクㇽプンパ。 ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erusa
- エルサ 【複他動】…に…を貸す(お金、 米、 宝器等ではなく普通の品物を)。 en=erusa エネルサ (それを)貸して下さい。 ☆参考 普通の品物を借りることは etun エトゥン。 esouk エソウㇰ はお金、 米、 宝器など借財となるようなものを借りることを言い、 esoukte エソウㇰテ はそのようなものを貸すことを言う。 ☞esoukte エソウㇰテ、 etun エトゥン {E: to lend s.o…} (出典:田村、方言:沙流)
- erusa
- エルサ 【erusa】 貸す. タンペ エネルサ(エン・エルサ)=これ私に貸して.ネウン ア・イェ ヤッカ ア・エルサ イコㇿ ソモ イ・コホシピレ=いくら言っても私が貸した宝を戻さない.ニサッタ エチ・コホシピレ ナ イチェン ポンノ エネルサ(エン・エルサ)=明日あなたに返すので銭を少し私に貸してくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esahrupuskah(p-u)
- エサㇵルプㇱカㇵ §394.しもやけ;凍傷(3)凍傷の初期 esahrupuskah(p-u)〔e-sáh-ru-puš-kah エさㇵルプㇱカㇵ〕[<e(そこにおいて)+sat(乾いている)+rupus-kap(↑);そこが乾いたまま凍った皮膚>⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esahsahke
- エサㇵサㇵケ §394.しもやけ;凍傷(4)凍傷の初期 esahsahke〔e-sáh-sah-ke エさㇵサㇵケ〕[<e-(そこにおいて)+sat-sat-ke(かわき・かわき・している)>⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esakanramkor
- エサカンラㇺコㇿ 【e-sakan-ram-kor】 それによって気性が荒い,猛り狂う心を持つ. *それによってという意味は,かつて熊に襲われ大怪我をしたことがあるとか,何かの事故で九死に一生を得た記憶がとっさに蘇り,気が変になり猛り狂うことを言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- esakekar
- エサケカㇻ 【他動】[e-sake-kar …で・酒・をつくる] …で酒をつくる。 {E: to make liquor from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esakkaosma
- エサッカオㇱマ 【自動】[雅] ☞eanuramu-esakkaosma エアヌラムエサッカオㇱマ (出典:田村、方言:沙流)
- esaman
- エサマン 【名】[動物] カワウソ。 〔知分類 p.148〕 {E: an otter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esaman
- エサマン §846.わすれる(忘れる)(4)よく物忘れする者 esaman〔e-sá-man エさマン〕[カワウソ]⦅ビホロ、クッシャロ、アショロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esaman
- エサマン §275 カワウソ (1) esaman (e-sá-man)「エさマン」 ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esaman
- エサマン 【esaman】 カワウソ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esamancep
- エサマンチェㇷ゚ §065 ナマズ (1) esaman-cep (e-sá-man-cep)「エさマンチェㇷ゚」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esamantasumpe
- エサマンタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(32)カワウソのひょう疽[夜中に痛むできもの] esaman-tasumpe〔e-sá-man|ta-sum-pe エさマン・タスンペ〕[カワウソ・ひょう疽]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esamkuy
- エサㇺクイ 【他動】[e-sam-kuy その一部分・(< …のそば)・を噛む] …を一部分食べる、 かじりかけにする。 esamkuy pe emkoho osura wa an エサㇺクイ ペ エㇺコホ オスラ ワ アン かじりかけの半分が捨ててある。(S) nep nukar yakka esamkuy kor patek an ネㇷ゚ ヌカㇻ ヤッカ エサㇺクイ コㇿ パテㇰ アン 彼は何を見てもすぐ口に入れてかじる。(S) {E: to eat a part of…; gnaw, nibble on…} (出典:田村、方言:沙流)
- esampesituri
- エサンペシトゥリ 【e-sampe-situri】 (〜で)気持ちがすうっとする. イッカㇷ゚ アナㇰネ サンテケヘ パㇰノ パㇻコアッ パ ㇷ゚ ネ ヒ エネ エネ アン シコㇿ オカㇺキㇼ ヌ パ クニネ ク・イェ ア ク・イェ ア ワ ケサンペシトゥリ(ク・エサンペシトゥリ)=盗っ人する者はその血統まで罰があたってこうこうだと,わざとあの者たちに聞こえるように何度も私は言って胸がすうっとした.ア・ホニヒ アㇻカ コㇿ ソコニ ニテケヘ ア・ケッケ ワ ア・ポㇷ゚テ ペヘ ア・ク コㇿ ア・エサンペシトゥリ ㇷ゚ ネ=腹が痛い時にはニワトコの枝を折って煎じて飲むと,それによって気持ちがよくなるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esamtusa
- エサㇺトゥサ 【名】[概/所][e-sam-tusa その一部分・(<…のそば)・袖] たもと(袂)。 esamtusa us エサㇺトゥサ ウㇱ たもとがある。 {E: a sleeve.} (出典:田村、方言:沙流)
- esanieoma
- エサニエオマ §086 シュモクザメ (2) esanieoma(e-sá-ni-e-o-ma)「エさニエオマ」[<e(頭)sanni(棚枝)e(そこに)oma(ある)]成魚⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esanioma
- エサニオマ §086 シュモクザメ (3) esanioma(e-sá-ni-o-ma)「エさニオマ」[e(頭)sani(<sanni(棚枝)oma(ある)]成魚⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esankere
- エサンケレ 【他動】[e-sanke-re …に・出す・させる][雅](次の表現で) …に向かって出す。 retar siknumi/i=esankere レタㇻ シㇰヌミ/イイェサンケレ [雅]白目を出して私をにらんだ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esankokkaesitciwre
- エサンコッカエシッチウレ §448.すわる(座る)(51)おすわりする esankokkaesitciwre〔e-sáŋ-kok-ka-e-šít-čiŭ-re エさンコッカ・エしッチウレ〕[e(そこに)+san(前方の)+kokka(ひざ)+e(で)+sir(地面を)+ciwre(突かせる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esanniyo
- エサンニヨ 【他動】①(こうしたらこうなる、 それからどうなって…というふうに)考える、 …を考慮する、 …を心づもりしている、 …を見はからう。 nisatta Sar un k=arpa kusu ne na nep ka en=sere kuni esanniyo yan ニサッタ サルン カㇻパ クス ネ ナ ネㇷ゚ カ エイセレ クニ エサンニヨ ヤン 明日私は沙流へ行くから何か持たせるものを考えて(準備して)ください。(S) arki kuni k=ésanniyo no ekari ku=san kusu ne アㇻキ クニ ケサンニヨ ノ エカリ クサン クス ネ 彼らが来るのにちょうど行きあうように見はからって私は行きます。(S) wen cikuni/ne kotomno/esanniyo wa kusu/kor etoranne ウェン チクニ/ネ コトㇺノ/エサンニヨ ワ クス/コㇿ エトランネ [雅]よくない木であるように思ったために結婚する気になりませんでした。(Sユーカラ語り) ②…に勘定を払う。 a=esánniyo wa ek yak a=ye アエサンニヨ ワ エㇰ ヤカイェ 彼は働いたお金をもらってきたそうだ。 ☞sanniyo {E: ①to think about, consider, foresee… ②to pay off one's bill} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esanniyo
- エサンニヨ 【e-sanniyo】 (〜を)精算する,予定をたてる,(そうしようと)思う. ニサッタ カㇻパ(ク・アㇻパ) クニ ケサンニヨ(ク・エサンニヨ)=明日私は行こうと思う. (出典:萱野、方言:沙流)
- esanpeawoma
- エサンペアウオマ 【他動】[e-sanpe-aw-oma …で・心・中・に入れる] …をあわれに思う。(不定人称形で) a=esánpeawoma アエサンペアウオマ/アイサンペアウオマ あわれである、 あわれな…。 a=esánpeawoma no an アエサンペアウオマ ノ アン あわれである、 まことにあわれな…。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- esanpesituri
- エサンペシトゥリ 【他動】[e-sanpe-situri …で・心臓(=心)・伸びる] …で気が晴れる、 …で気分がよくなる、 …で気持ちがいい。 toan ponmenoko pirka mokor ki wa an, esanpesituri nankor トアン ポンメノコ ピㇼカ モコㇿ キ ワ アン、 エサンペシトゥリ ナンコㇿ あの娘さんよく眠っている。 よっぽど気持ちがいいんでしょうねえ。(W) soy péka kú=iki wa asir réra ku=seru, níya húra ku=seru, síno k=ésanpesituri ソイ ペカ クイキ ワ アシンレラ クセル、 ニヤ フラ クセル、 シノ ケサンペシトゥリ 私は外にいて(外で何かをして、 外の仕事をして)新鮮な空気を吸い、 木の芽の匂いを吸い、 たいそう気持ちがよくなった。(S) a=ye wa a=esánpesituri アイェ ワ アエサンペシトゥリ 私はしゃべって気が晴れた。(S民話) {E: to feel good, light about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esanpesituripa
- エサンペシトゥリパ 【他動】[複](esanpesituri は単複の区別なし)(二人以上が)…で気分がよくなる、 …で気持ちがいい。 néa pon ninkiri ukousaraye wa e, síno esanpesituripa ネア ポン ニンキリ ウコウサライェ ワ エ、 シノ エサンペシトゥリパ そのおにぎりを二人で分けて食べ、 それで二人とも気分がよくなった(元気になった)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- esanpeunuwen
- エサンペウヌウェン 【他動】[e-sanpe-unu-wen で・胸/気持ち・につける・悪い] 気持ちが悪い、 胸が悪い(食当り等で)。 ika k=e akus k=ésanpeunuwen wa k=éhetkosanpa イカ ケ アクㇱ ケサンペウヌウェン マ ケヘッコサンパ 私はイカを食べたら気持ちが悪くなって急にゲッと吐いた。(S) {E: to feel sick; unwell about , due to…} (出典:田村、方言:沙流)
- esapamuye
- エサパムイェ 【他動】[e-sapa-muye …で・頭・を束ねる](てぬぐい)をかぶって後ろでくくる。 tenonkoy esapamuye テノンコイ エサパムイェ 手ぬぐいをかぶりなさい。(S) {E: to pull a hand towel over one's head and tie it at the back.} (出典:田村、方言:沙流)
- esapane
- エサパネ 【他動】[e-sapa-ne …で・頭・である]…の最高の位(くらい)にある(総理大臣、 社長などである)。 ☞sapane サパネ、 sapa サパ {E: the first place; head position.} (出典:田村、方言:沙流)
- esapasina(a-)
- エサパシナ §602.はちまき(鉢巻)する(1)e-sapa-sina(a-)〔e-sá-pa-ši-na エさパシナ〕[e(それで)+sapa(頭)+sina(縛る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esapse
- エサㇷ゚セ 【esapse】 あざ笑う,あざける. (出典:萱野、方言:沙流)
- esara
- エサラ 【esara】 足りない.不足だ:食べ物が足りない時. イペエサラ=食べ物が足りない.ア・エサラ=あなたの分が足りない.ケサラ(ク・エサラ)=私の食べる分がない.エ・イタンキ オリヨ アイネ エ・エサラ=君は給仕をしてして,そして君の分がなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- esaracis
- エサラチㇱ 【e-sara-cis】 (大声で)泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- esarakamuynomi
- エサラカムイノミ 【e-sara-kamuy-nomi】 (高い声で)祈る.▷エ=それ サラ=開ける カムイ=神 ノミ=祭る (出典:萱野、方言:沙流)
- esarama
- エサラマ 【e-sarama】 (〜に)任せる,委託する. タパン ハワㇱ アナㇰネ サウレ オルㇱペ ソモ ネ クス コタンコㇿクㇽ ア・エサラマ=この間題はやさしい話ではないので村おさに任せよう.アヌン コタン ワ エㇰ ウタㇻ エアㇻキンネ パウェトㇰ パテㇰ ウタペラリ.イタサイタㇰ アナㇰネ エチ・サラマ ナ=よその村から来られた方々,本当に雄弁ばかりが肩を接して来ている.答えることはお前に任すよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esaraninpa
- エサラニンパ 【他動】[e-sara-ninpa …と共に・現れる(?)- 引きずって行く](?) (次の文脈で) …しながら走って行く。 tan poro paraparak/a=esáraninpa タン ポロ パラパラㇰ/アエサラニンパ [雅]私はワアワアと大声で泣き叫びながら走って行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esatcampene
- エサッチャンペネ 【e-sat-sampe-ne】 気をもむ,気にくわない,気が滅入る.▷エ=それで サッ=乾く サンペ=心臓 ネ=なる →心臓が乾いたような気持ちになるほど気にしている ウネノ オカ ペコㇿ ネ ヒクス ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ピㇼカノ ク・ヌカㇻ アクス ウウェシンナイノ オカ ケサッチャンペネ(ク・エサッチャンペネ)=同じようなので持って来てよく見たら形が違うので私はちょっと気にくわないのだ.オンネ オルン エウンポーヘネ ウェン ケサッチャンペネ(ク・エサッチャンペネ)=年をとるほうヘかえって悪くなって気をもんでいる.クルッペ エトㇰタ ク・イチャ オケレ クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ ウクラン ワノ アㇷ゚ト ルイケサッチャンペネ(ク・エサッチャンペネ) アㇷ゚ アㇷ゚ト トゥイ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) コㇿ ク・ヤイェトコイキ=霜が来る前に穂ちぎりを終わらせようと思っていたのに昨夜から雨降りになって気が滅入っていたのだが,雨が晴れて私は喜んで畑へ行くしたくをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- esatciw
- エサッチウ 【e-sat-ciw】 あたり散らす,やつあたりする. ネㇷ゚ ワ アン ペ エ・エサッチュー ワ ネ ヤ ウㇰペ エシリヤカカ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ネㇷ゚カ ソモ イェ ノ オパタプルㇽケ コㇿ チソイェカッタ ワ イサㇺ=何が気にさわったのか手に取った物を荒っぽく扱っていたのに何も言わずに,かなり怒った様子をしながらさっと外へ出て行ってしまって. (出典:萱野、方言:沙流)
- esatkaosma
- エサッカオㇱマ 【e-sat-ka-osma】 あっと思う.▷エ=それで サッ=乾く カ=上 オㇱマ=入る →考えが取られて頭の中が乾燥する チㇷ゚ アン クナㇰ ア・ラム ワ ペトッタ(ペッ オㇿ タ) ラナナクス(ラン・アン アクス) モㇺ ワ イサㇺ.ア・エサッカオㇱマ=舟があると思って川ヘ降りたが流れてしまってない.私はあっと思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- esatsatu
- エサッサトゥ 【e-sat-satu】 軽蔑する. (出典:萱野、方言:沙流)
- esautunnu
- エサウトゥンヌ 【e-sa-utur-nu】 前歯の間が広い.*このような人は雄弁であると言われる.=パウェトㇰ プヤㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- esawtarara
- エサウタララ 【自動(?)】[e-sa-u-tarara その頭・前・互い・…を上へ上げている](?) 出歯である。 {E: to have protruding teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- esawtarara
- エサウタララ §582.は(歯)(35)そっぱである esawtarara〔e-sáŭ-ta-ra-ra エさウタララ〕[前の方へ尻をあらわしている]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esaykar
- エサイカㇻ 【e-say-kar】 取り囲む. (出典:萱野、方言:沙流)
- esermakkor
- エセㇾマッコㇿ 【e-sermak-kor】 それを守護神とする.▷エ=それを セㇾマㇰ=魂,守護神 コㇿ=持つ (出典:萱野、方言:沙流)
- esikannatki 1
- エシカンナッキ 【他動】[e-sikannatki …と一緒に・回転する]…をつかまえていっしょにグルグル回る(目を回させるために)。 toan pe uk wa esikannatki トアン ペ ウㇰ ワ エシカンナッキ あいつ、 つかまえてグルグル回してやれ(目を回させる、 おもしろいから)。(S) ☆発音 すらすら話すときは通常 s と k の間の i の音が消えて eskánnatki エㇱカンナッキ と発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- esikannatki 2
- エシカンナッキ 【他動】[e-sikannatki (そこ)で・回転する][雅](そこ)でグルグル回る。 i=enkasike/otu suy konna/ore suy konna/esikannatki イエンカシケ/オトゥ スイ コンナ/オレ スイ コンナ/エシカンナッキ [雅](天に帰るために大鳥になった私の夫は)私の上方で何回も何回もグルグル回った(旋回した)。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikari
- エシカリ 【他動】…をつかまえる。 hemanta i=esikari híne ヘマンタ イエシカリ ヒネ 私は何かにつかまえられて。(KK民話) {E: to catch hold of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikari
- エシカリ 【e-sikari】 わしづかみ(にする):手荒くつかみ取る,(さっと)取る. アウン ポンペ ウマイ ク・コレ クナㇰ ク・イェ アクス エシカリ ワ ホユプ ワ アㇻパ=隣の子供に菓子をやるよと言ったらわしづかみにして走って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikarun
- エシカルン 【esikarun】 懐かしむ,思い出す,会いたくなる. エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホタヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場を見舞うために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ.ク・イェ カ ルㇱカ オルㇱペ ネ コㇿカ テエータ 知里真志保 ニㇱパ モシㇼホッパ ワ カスッタサ(ク・アスッタサ) ヒ タ ニㇱパポ ナヌフ ク・ヌカㇻ ヒ タ タパイェクニ ウォロコンプ コラチ アナ(アン ア) ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=言うのも腹の立つ話ではあるけれども,ずうっと前に知里真志保先生が亡くなって弔問に出かけた時に先生のお顔を見た時に,言うところの水にうるかした昆布と同じであったことを思い出す.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が小さい時.秋になると母と一緒に茅を刈って家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す.ハイー ク・ミッポ ケシカルン(ク・エシカルン)=ああ,孫に会いたいなあ.ク・ミッポホ ウタㇻ エチ・エシカルン コㇿ カナクス(カン アクス) イラㇺノ エチ・エㇰ ポーヘネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=孫たちよ,お前たちに会いたいなあと私は思っていたら一緒に来てくれてなおさら嬉しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikarun
- エシカルン 【他動】…が恋しい、 …を思い出す、 …を覚えている。 ku=kor hekattar/[u]kesto an kor/ku=esikarun クコㇿ ヘカッタㇻ/[ウ]ケㇱト アン コㇿ/クエシカルン 私の子どもたちを私は毎日毎日思い出す。(S即興詩) ☆発音 すらすら話すときは通常 s と k の間の i の音が消えて eskarun エㇱカルン と発音される。 主語一人称単数形は k=eskarun ケㇱカルン。 この用例は歌であるために ku=esikarun クエシカルン と発音されている。 {E: to long for, recall, remember…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikasike
- エシカシケ 【他動】…のことをしらばくれる、 (したこと)を知らないと言う(「はっきり『しなかった』と言わず、 小さい声で『わたしそんなことしらないよー』と言う」)。(S) iteki esikaske no an koraci ye イテキ エシカㇱケ ノ アン コラチ イェ 知らないと言わないで正直に言いなさい。(S) kotca esikasike コッチャ エシカシケ (人)のしたことを(その人をかばって)しなかったように言う。 ☆発音 しばしば s のあとの i が落ちて eskáske エㇱカㇱケ と言う。 {E: to pretend not to know something.} (出典:田村、方言:沙流)
- esikaske
- エシカㇱケ 【e-sikaske】 否定する,しらをきる. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikasuyar
- エシカスヤㇻ 【他動】[e-si-kasuy-ar (そのこと)で・自分を・手伝う・人にしてもらう] …することを人に手伝わせる/手伝ってもらう。 {E: to make someone help with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikipipka
- エシキピㇷ゚カ 【e-sikipipka】 目がうるさい. ア・コㇿ チャシ エウン イワカン(イワㇰ・アン) ヤㇰネ ア・サハ カ ア・ユピヒ カ オカ ア・エシキピㇷ゚カ.タヌクラン テタ レウシ・アン=私の城へ帰って行くと私の姉も兄もいてそれらの目がうるさい.今晩はここで泊まりましょう[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikirayne
- エシキライネ 【esikirayne】 憐れむ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- esiknak
- エシㇰナㇰ 【他動】[e-siknak …に関して・目が見えない] …が見えない、 …のことについて/…をするのに目が見えない。 kem ohownu wa en=kore, k=ésiknak na ケㇺ オホウヌ ワ エンコレ、 ケシㇰナㇰ ナ 針に糸を通してください、 私は見えないから。(S) {E: …cannot be seen.} (出典:田村、方言:沙流)
- esikopakoinkare
- エシコパコインカレ 【他動】[e-si-kopak-o-inkar-e (そのこと)で・自分・の方・に・見る・させる] 見てもらう。 hanke tuyma nispa utar a=esíkopakoinkare yakka wen ハンケ トゥイマ ニㇱパ ウタㇻ アエシコパコインカレ ヤッカ ウェン 私は近くの長者や遠くの長者などほうぼうの長者がたに頼んで(娘)見てもらったがだめだった。(NK民話) {E: to have someone look at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikopuntekyar
- エシコプンテㇰヤㇻ 【e-si-kopuntek-yar】 喜んでもらう.▷エ=それ シ=自ら コプンテㇰ=ほめる ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- esikpare
- エシㇰパレ 【複他動】[複](単は esikte)[e-sik-pa-re …で・満ちる・[複]・させる](二つ以上)を…でいっぱいにする。 etaspe kirpu/esikpare エタㇱペ キㇼプ/エシㇰパレ (そのばけものはその鍋に)トドの脂身をいっぱいに入れた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- esiksamnere
- エシㇰサㇺネレ 【e-sik-samne-re】 さげすみの目で見る. テエタ ワノ ネユンネユン パハウェヘ ア・ヌ ア カッケマッ シラムイサㇺテ ワ タント イヨロッ ワ アン.ア・エシㇰサㇺネレ ヒ カ エランペウテㇰ ノ=ずっと前からいろいろと噂のあった奥様が知らん顔をして今日は皆に混じっている,蔑みの目で見られているのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- esimosmare
- エシモㇱマレ 【e-si-mosma-re】 代理で仕事をする.▷エ=それを シ=自ら モㇱマ=別に レ=させる タント チュワン オㇿ ワ ク・イサㇺ ナ エシモㇱマレ ワ エン・コレ アニ=今日は昼から私はいないので私の代わりに仕事をしてくださいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- esimoysamun
- エシモイサムン 【副】[ e-simoysam-un その頭・右側・へ] 右へ。 esimoysamun sikiru エシモイサムン シキル 右側へ向きを変える=右を向く。(S) {E: to the right.} (出典:田村、方言:沙流)
- esina
- エシナ 【他動】①(…のこと)を隠す、 …を秘密にする。 hunakoro un a=esína hawe? sekor yaynu=an kusu フナコロ ウン アエシナ ハウェ? セコㇿ ヤイヌアン クス 別に隠す必要はないわ、 と私は思ったので。(W民話) ② ☞ka(si) esina カ(シ) エシナ {E: to hide, conceal…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esina
- エシナ 【e-sina】 秘密にする,内緒にする,隠す.▷エ=それで シナ=縛る →縛っておいて誰にも聞かせない. ネア オルㇱペ ク・ヌ ア コㇿカ フチ エウン アナㇰ エシナ ワ アヌ=その話を私は聞いたけれどおばあさんには秘密にしておいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- esina(-an)
- エシナ §257.くしゃみ[する](2)esina(-an)〔e-ší-na エしナ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esiniwka
- エシニウカ 【esiniwka】 (〜に)飽きる. ヌカㇻ エシニューカ=見飽きる.イコㇿ カムイ シㇼ エシニューカ ワ ネ ノイネ ア・ホㇰイタㇰ キ アクス ネノネノ ニㇱパ イ・コエイヨㇰ=宝物の神がその士地に飽きたらしく私が買いたいと言ったら言う通り持ち主が売ってくれた.ネンカ アヌン ア・コㇿ イコㇿ ホㇰ ルスイ コㇿ シㇼ エシニューカ ワ ネ ナンコㇿ クス ア・エイヨㇰ ペ ネ シコㇿ オンネクㇽ ウタㇻ ハウェオカ ヒ ク・ヌ ㇷ゚ ネ=誰か他人が私が持っている宝物を買いたいという.このことは宝物がこの土地に飽きたからであろうから売るものだと,老人たちが言っていたのを聞いたことがある.*このことによってどのぐらいの民具が持ち去られたものか.この言葉だけは信じないことにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- esiniwka
- エシニウカ §391.死ぬに死ねない[老人などがもうこの世に生き飽きて早く死にたいと思いながら死ねない]esiniwka〔e-ši-níŭ-ka エシにウカ〕[e(それについて)+si(自分をして)+niwka(困難ならしめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esiniwka
- エシニウカ 【他動】…に飽きる。 {E: to be tired of…} (出典:田村、方言:沙流)
- esiokaepotara
- エシオカエポタラ 【他動(?)】自分の来た後を案じる。 (出典:田村、方言:沙流)
- esipinpa
- エシピンパ 【他動】[複](単は esipine エシピネ)[e-sipinpa …で・衣類を身につける[複]](二つ以上の衣類)を身につける、 …で身支度する。 usa okaype esipinpa wa soyne ウサ オカイペ エシピンパ ワ ソイネ いろいろなものを身につけて支度して外出する。(S) {E: to put on clothes; get ready for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiramkir
- エシラㇺキㇼ 【他動】[e-sir-amkir …によって・あたり/土地・を見知る]…によって道がわかる、 …によってその土地/地域のことがわかる。 (出典:田村、方言:沙流)
- esiramkirpa
- エシラㇺキㇼパ 【他動】[複](esiramkir エシラㇺキㇼ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…によって道がわかる。 ru a=eráman pe ne kusu i=esiramkirpa wa ル アエラマン ペ ネ クス イエシラㇺキㇼパ ワ 私が道を知っていたので皆私のおかげで道がわかって。(KH民話) (出典:田村、方言:沙流)
- esirasirahku
- エシラシラㇵク §277 くま (55) esirasirahku (e-sí-ra-si-rah-ku)「エしラシラㇵク」 ⦅相浜⦆昔話(tu-itah)の中で‘大きなクマ’を言う (出典:知里動物編、方言:)
- esirkirap
- エシㇼキラㇷ゚ 【他動】[e-sirkirap …で・つらい] …のことで難儀する(食物や着物)がなくて不自由する。 {E: to be troubled, inconvenienced by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirkirap
- エシㇼキラㇷ゚ 【e-sirkirap】 苦労する,(〜を)嘆き悲しむ. ア・ホクフ イク ルイ ペ ネ イヨㇱキ コㇿ オラーノ サカヨカㇻ エアㇻキンネ ア・エシㇼキラㇷ゚=私の夫は飲みすぎる人で酔うと文句を言うので本当に私は苦労する.ネㇷ゚ ワ アン ペ エシㇼキラㇷ゚ ワ ネ ルウェ ネ ヤ シㇰラㇷ゚ エㇺコ コオトゥッケ カネ オカ=どんなことを嘆き悲しんでいるのか,まつげの半分が埋まるほどにまぶたがはれている[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- esirkopaste
- エシㇼコパㇱテ 【e-sir-ko-paste】 立てかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- esirkopaste
- エシㇼコパㇱテ 【他動】[e-sir-kopaste その頭・あたり・にもたせかける]…をもたせかける。 a=esírkopaste no kar wa etoyta アエシㇼコパㇱテ ノ カㇻ ワ エトイタ もたせかけて植えなさい。 {E: to rest, lean something against something.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirkunneywa
- エシㇼクンネイワ 【esir-kunneywa】 今朝. (出典:萱野、方言:沙流)
- esirosi korar
- エシロシ コラㇻ 【他動】[慣用他動詞句][不定使役][e-sirosi kor-ar …について・しるし・を持つ・人に…させる]よそへ嫁にやる。 ku=poho k=érawe p ne akusu, esirosi a=korár wa isam クポホ ケラウェㇷ゚ ネ アクス、 エシロシ アコラㇻ ワ イサㇺ なんとかしてうちの息子の嫁にもらいたいと思っていたのによそへ嫁にやられてしまった。(S) ☆参考 esirosi kor エシロシ コㇿ、 esirosi kore エシロシ コレ は未出。 {E: to another place.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirosikar
- エシロシカㇻ 【他動】[e-sirosi-kar …について・しるし・をする] …を示す。 {E: to show, indicate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirotatpa
- エシロタッパ 【他動】[e-sir-otatpa …に・地・…をぶっかける][雅](次の慣用表現で)…をぶっかける。 otu siwenpa/ore siwenpa/esirotatpa オトゥ シウェンパ/オレ シウェンパ/エシロタッパ [雅](姉は)何回も何回も叱りつけおこりつける言葉を言って。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiruoka-onuitara
- エシルオカオヌイタラ 【他動】[e-si-ru-oka-o-nu-itara …で・自分・通って来た道・のあと・に・聞こえる・(状態が続いていることを表す接尾辞)]…が自分の(進んで来た)後ろの方に聞こえている。(W神謡K) ☆発音 ruoka ルオカ《通って来たあと》は日常話すときは ruwoka ルウォカ、 歌っているために ruoka ルオカ と言っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- esirutumka-nuyna
- エシルトゥㇺカヌイナ 【他動】[e-si-ru-tum-ka-nuyna …に・自分・すじ(髪)・の中・の上(?)・…を隠す][雅]頭飾りをかぶって…を自分の中に隠す。 nupur pe sóne/nupur cannoye p/esirutumka/nuyna kane ヌプㇽ ペ ソネ/ヌプㇽ チャンノイェㇷ゚/エシルトゥㇺカ/ヌイナ カネ [雅]本当に霊力のあるものだが霊力の現れを自分の中に隠して。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 ka は副助詞《も》で、 この動詞自体は esirutum-nuyna エシルトゥㇺヌイナ かもしれない。 ☆参考 同じユーカラの語りの中で、 同じことを esirutum ta nuyna エシルトゥㇺ タ ヌイナ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirutumka-seske
- エシルトゥㇺカ セㇱケ 【他動】[e-si-ru-tum-ka-seske …に・自分・髪・の中・も(?)・おおう][雅]頭飾りをかぶって…を自分の中に隠す。 nupur pe sóne/nupur cannoye p/esirutumka/seske kane ヌプㇽ ペ ソネ/ヌプㇽ チャンノイェㇷ゚/エシルトゥㇺカ/セㇱケ カネ [雅]霊力のあるものにまちがいない、 霊力があるものであることを頭かざりをかぶっておおいかくしている。(Sユーカラ) ☆参考 ka カ は副助詞《も》で、 この動詞自体は esirutum seske エシルトゥㇺ セㇱケ かもしれない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiruwoka-kohoppa
- エシルウオカ コホッパ 【他動】[e-si-ruwoka-ko-hoppa …に・自分・の死後・に・…を置いて去る]…を自分の死後に残す。 a=esíruwoka/kohoppa kuni p/e=ne ruwe ne アエシルウォカ/コホッパ クニㇷ゚/エネ ルウェ ネ (天に帰る私は)お前をこの世に残して行く。(W神謡語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 {E: after one's death.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirwano
- エシㇼワノ 【esir-wano】 朝から. ホッノ イヨーハイ エシㇼ ワノ アン ルヤンペ レラ コタㇺケノ シㇼ スッスㇽケ カネ ア・シトマ ノ アン レラ=本当に大変だ.朝からの大雨,風も加わって暴風雨だ.恐ろしいような風だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esiryakaka
- エシㇼヤカカ 【e-sir-yakaka】 荒っぽいやり方をする. イヨーハイ シトマレ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウェサッチュー シリ ネヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ ウㇰペ エシㇼヤカカ=本当に恐ろしい.何を理由にお互いにあたり散らす様子なのか知らないけれど,取る物をも荒っぽいやり方をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- esiseturka-terkere
- エシセトゥㇽカテㇾケレ 【他動】[e-si-setur-ka-terke-re …に・自分の・背中・の上・跳ぶ・させる](おんぶするために赤ん坊)を自分の着物の背中へスポーンと入れる。 asinuma anak néa poyson a=esíseturkaterkere a=kay pakkay=an híne アシヌマ アナㇰ ネア ポイソン アエシセトゥㇽカテㇾケレ アカイ パッカイアン ヒネ 私はその坊やを自分の着物の背中にスポーンと入れておぶい、 おんぶして。(W民話) {E: to put a baby underneath the clothing on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esisuyatpa
- エシスヤッパ 【他動】[esisuy(e)-atpa …を腕で振る・急激に…する]…を腕全体で急激に振る。 esisuyatpa kor en=kore kuni ye a p un エシスヤッパ コㇿ エンコレ クニ イェ アプン (彼は)腕を大きく振りながら、 私にくれると言うことを言ったんだよ(「返してくれと言ったらふてくされてそのうち返してやろうと思っていたよ!とどなりつけて腕を後ろへフウッと急激に振って返してよこした」)。(S) ☞esisuye エシスイェ {E: to shake one's arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- esitapkaani
- エシタㇷ゚カアニ 【他動】[e-si-tap-ka-ani …で・自分の・肩・の上・…を持ち運ぶ]…を肩にかつぐ。 esitapkaani wa apkas エシタㇷ゚カアニ ワ アㇷ゚カㇱ (くわを)肩にかついで歩く。(S)(1) {E: to carry… on one's shoulders.} (出典:田村、方言:沙流)
- esitapkaani
- エシタㇷ゚カアニ 【e-si-tap-ka-ani】 (肩で)担ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esitapkaanitek
- エシタㇷ゚カアニテㇰ 【e-si-tap-ka-ani-tek】 引っ担ぐ. イネアㇷ゚クス オキラㇱヌ シリ イヨㇱキ ワ モコㇿ ワ アン アチャハ エシタㇷ゚カアニテㇰ ワ ルラ ワ アㇻパ=なんともまあ力のあること,酔っ払って寝ていた伯父を引っ担いで送って行った.ア・エカシヒ イヨㇱキ ワ アㇷ゚カㇱ カ ニューケㇱ ヒクス ア・エシタㇷ゚カアニテㇰ ア・コㇿ チセ タ エカン(エㇰ・アン) ルウェ ネ=おじいさんが酔っ払って歩くこともできないので,私は肩に担いで家へ来たのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esitapkakokomo
- エシタㇷ゚カココモ 【他動】…を肩の前後にたらして(振り分けにして)かつぐ/持つ(衣服やカメラ等を)。 {E: to hang…from the shoulders ( both front and back ).} (出典:田村、方言:沙流)
- esitayki
- エシタイキ 【e-sitayki】 投げつける,叩きつける,殴りつける. ソナピ アㇻケ ア・イ・コルッルトゥ クス アパサムㇱペ ア・エシタイキ=(いやな男が)山盛飯の半分を私の方へ押し寄こしたので入口の柱に投げつけた.ポロ カムイ ピューキ ワ エㇰ クス カンニ アニ ア・エシタイキ=大きな熊が襲って来たので棒で殴りつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- esitcari
- エシッチャリ 【e-sir-cari】 散らかす. ポン ヘカチ イミコパン クス ミピヒ エシッチャリ=子供が物を着るのがいやで着物を散らかした. (出典:萱野、方言:沙流)
- esitcatcari
- エシッチャッチャリ 【e-sir-car-cari】 散らかす. ク・ミッポ ウタㇻ アエシノッペ エシッチャッチャリ=私の孫たちがおもちゃを散らかした. (出典:萱野、方言:沙流)
- esitcatcari
- エシッチャッチャリ 【他動】[e-sir-catcari …で・あたり・…を散らす]…で散らかる、 …が散らかっている。 cise onnay epitta mun esitcatcari wa an, icakkere チセ オンナイ エピッタ ムン エシッチャッチャリ ワ アン、 イチャッケレ 家じゅうごみが散らかっていてきたない。(S) {E: to make…messy, untidy.} (出典:田村、方言:沙流)
- esitciw'anki
- エシッチウアンキ 【e-sirciw-anki】 前のめりになる.▷エ=それ(体)で シㇼ=大地 チュー=刺す アンキ=あやうく →体で大地を刺しそうになる (出典:萱野、方言:沙流)
- esittatososke
- エシッタトソㇱケ 【自動】[e-sir-ta-tosos(o)-ke その頭が・あたり・(?)・…を荒らす・(自動詞形成)]草原を分けて突き進む(人間でも熊でも)。 esittatososke kor hoyupu エシッタトソㇱケ コㇿ ホユプ 草原を分けて「めちゃくちゃ走る」 (S) {E: to push one's way through grasslands.} (出典:田村、方言:沙流)
- esittawki
- エシッタウキ 【e-sir-tawki】 (えいっと)切る,叩き切る.▷エ=それ シㇼ=大地 タウキ=切る (出典:萱野、方言:沙流)
- esitturaynu
- エシットゥライヌ 【e-sir-turaynu】 (〜で)道に迷う. イット エキㇺネアナㇷ゚(エキㇺネ・アン アㇷ゚) ウパㇱ ユㇷ゚ケ ウパㇱ エシットゥライヌ・アン ヤアニ ヤアニ ルプㇱ・アン イキヤナイネ イワカン(イワㇰ・アン) ア・オナハ イ・ケウェホㇺス ルウェ ネ=日帰りと思って山へ行ったのに大雪降りになって雪によって方角を見失い危なく危なく凍死しそうになり,どうにかこうにかして帰って来たら父は私をねぎらってくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- esiyante
- エシヤンテ 【他動】[e-siyante …で・腹が立つ] …が気にくわない。 ☞siyante シヤンテ {E: to be disssatisfied, upset with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiyasis
- エシヤシㇱ 【他動】…を汚がる。 nep ne yakka esiyasis ネㇷ゚ ネ ヤッカ エシヤシㇱ 彼はなんでもかんでもきたながる。 ☆参考 cakkeeo チャッケエオ とも言う。 {E: to feel that…is dirty.} (出典:田村、方言:沙流)
- esiyetaye
- エシイェタイェ 【他動】[単](複は esiyetaypa エシイェタイパ)[e-si-etaye …で・自分・を引っ張る] ①(二つ以上の) …で自分を引っぱる、 …を引き寄せる。 néun póka, siyetok un cikuni a=esíyetaye wa, iki=an ayne… ネウン ポカ シイェトクン チクニ アエシイェタイェ ワ、 イキアナイネ なんとかして、 自分の前方の木につかまって自分をひっぱり上げながら登り続けて… (W民話) ② ☞etok(o) esiyetaye エトㇰ/エトコ エシイェタイェ (出典:田村、方言:沙流)
- esiyetaypa
- エシイェタイパ 【他動】[複](単は esiyetaye エシイェタイェ)(二つ以上の)…で自分を引っぱる、 (二つ以上の)…を引き寄せる。 {E: to pull oneself up with…; get someone's attention (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiyewpaskumayar
- エシイェウパㇱクマヤㇻ 【他動】[e-si-e-upaskuma-yar …で・自分・について・語り伝える・させる] …で自分のことを語り伝えさせる。 néa Ayoro wano sipirasa kuni p yamnitay ne yakun, tapan pe póka a=esíyewpaskumayar kuni p ne ruwe ne na ネア アヨロ ワノ シピラサ クニㇷ゚ ヤㇺニタイ ネ ヤクン、 タパン ペ ポカ アエシイェウパㇱクマヤㇻ クニㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ そのアヨロから栗の木林が広がることになるなら(なるのだから)、 このことだけでも人に語り伝えてもらうべきことなのだよ。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esiyukyeyar
- エシユㇰイェヤㇻ 【他動】[e-si-yuk-ye-yar(?) …で・自分を・受け取る[< uk](?) ・言う・人にさせる] …でほめられる、 …のことで人にえらい人だと言われる/言わせる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eskannatki
- エㇱカンナッキ 【他動】☞esikannatki エシカンナッキ (出典:田村、方言:沙流)
- eskarun
- エㇱカルン ☞esikarun エシカルン (出典:田村、方言:沙流)
- eskaske
- エㇱカㇱケ ☞esikasike エシカシケ (出典:田村、方言:沙流)
- esna
- エㇱナ 【自動】[擬音であろう]くしゃみする。 omkekar noyne esna kor an オㇺケカㇻ ノイネ エㇱナ コラン (彼は)かぜをひいたらしくくしゃみしている。(W) {E: to sneeze.} (出典:田村、方言:沙流)
- esna
- エㇱナ 【esna】 くしゃみ(をする). ソンノ ポンペ アㇻスイ ネ エㇱナ コㇿ "チェシコタチ" セコㇿ ア・イェ トゥスイ ネ コㇿ "チェシオㇿポイェ" セコㇿ ア・イェ レスイ ネ コㇿ "チェシオㇿポイェポイェ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ ワ=生まれて間もない赤ちゃんが1回くしゃみをすると「糞を塗りつけろ」と言い,2回すると「糞にねじり込め]と言い,3回すると「糞にねじり込めねじり込め」と言う.*くしゃみは風邪の前兆なので,このようにまじない言葉を言うと風邪の神が汚ながって赤ちゃんに取り憑くのをやめるだろうというわけである. (出典:萱野、方言:沙流)
- esna(-an)
- エㇱナ §257.くしゃみ[する](1)esna(-an)〔éš-na えㇱナ〕[es(<しゃみの音)+na(動詞語尾)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esnaetor
- エㇱナエトㇿ 【esna-etor】 くしゃみの鼻汁. (出典:萱野、方言:沙流)
- esnaetor'omkeetoryaykotaci
- エㇱナエトㇿオㇺケエトㇿヤイコタチ 【esna-etor-omke-etor-yay-kotaci】 くしゃみの鼻汁や咳の鼻汁を自分の体にくっつけている老人. ア・シトマ ノ アン オンネ フチ エㇱナ エトㇿ オㇺケ エトㇿ ヤイコタチ ㇷ゚ エㇰ ペ ネ クス ネノ オカイ ペ ア・シトマㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ネ ワ アン フチ トゥサ チョㇿポㇰ ア・クㇱ ワ キラ・アン=恐ろしいようなばあさん,くしゃみの鼻汁や咳の鼻汁をこびりつけた者が来たので,そのような者は恐ろしいと聞いていたので,そのばあさんの袖の下をさっと通って逃げた(『ひとつぶのサッチポロ』パㇻコアッ シㇼマオッテより). (出典:萱野、方言:沙流)
- esoataykar
- エソアタイカㇻ 【他動】[e-so-atay-kar …で・借財・値・を払う](お金、 米、 宝器等の借財)を返す。 {E: to return, pay back money, food etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoataykor
- エソアタイコㇿ 【他動】[e-so-atay-kor …で・借財・値・を持つ]…を借財として借りている、 (お金、 米、 宝器等)を借りている、 …の借財がある。 ☆参考 soataykor ソアタイコㇿ[自動]借財がある。 sóuk ソウㇰ[自動]借財をする。 esouk エソウㇰ [他動]…を借財として借りる。) {E: to borrow money, food etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- esokarkar
- エソカㇻカㇻ 【他動】[e-so-karkar …で・敷き物を敷いて整えた床(ゆか)・を飾る] …でゆか(をはじめ家の中)を飾る。 {E: to decorate a floor with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esokesne(an-)
- エソケㇱネ §034.結婚(する)(38)esokesne(an-)〔e-só-keš-ne エそケㇱネ〕⦅チカブミ⦆妻になる。[e(そこにおいて)+sokes(妻〔→本書 p.525〕)+ne(になる);‘…の許に妻となる'の意]。"katkemat pirka ike an-numke wa i-〜"「淑女のいいのが選ばれて私の妻になった」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- esokka
- エソッカ 【esokka】 カジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- esokka
- エソッカ 【名】[動物] カジカ(魚の名)。 pon esokka ポン エソッカ (直訳すると)小さいカジカ(頭の大きい子どもを冗談に呼ぶ呼び方)。〔知分類 p.18 カジカ; カワカジカ(方言)〕 {E: a bullhead fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- esokka
- エソッカ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (10) esokka (e-sók-ka)「エそッカ」 成魚 ⦅幌別、白老、似湾、千歳、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esokkapa
- エソッカパ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (12) esokkapa (e-sók-ka-pa)「エそッカパ」 成魚 ⦅美幌、足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esokkapu
- エソッカプ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (11) esokkapu (e-sók-ka-pu)「エそッカプ」[<esokka(↑)pu(<po指小辞)] 成魚 ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- esorkanni
- エソㇿカンニ 【esor-kar-ni】 ハナヒデ(ミツバウツギ):枝を折るとこの木ほどいやなにおいの木はないと思うほどにおいがある,アイヌはこの木で火箸を作った. アイヌ イタㇰ アニ チクニレ レホㇰ アッカリ ケラマン(ク・エラマン) ワ カン(ク・アン) コㇿカ エソㇿカンニ パㇰノ フラハ ウェン チクニ イサㇺ ペ ネ=アイヌ語で木の名前を60以上知っているけれどもハナヒデくらいにおいの悪い木はないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esorokanni
- エソロカンニ §152 ミツバウツギ (1) esorokanni (e-só-ro-kan-ni)「エそロカンニ」[e(それで)soro(かんな)kar(つくる)ni(木)] 茎 ⦅穂別⦆⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- esosnakari
- エソㇱナカリ 【自動】道草を食う、 横道へそれる。 hunak ta e=esosnakari wa e=ek? フナㇰ タ エエソㇱナカリ ワ エエㇰ? どこで道草を食って遊んで来た? (S) {E: to loiter along the way.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoyne(-an)
- エソイネ §470.だいべん(大便)(8)大小便に出る esoyne(-an)〔e-sóǐ-ne エそイネ〕[esoyne(戸外へ出る)]⦅イブリ、ヒダカ〔サル〕⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esoyneninpaninpa
- エソイネニンパニンパ 【esoyne-ninpa-ninpa】 外へ引きずり出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- esoynewano
- エソイネワノ 【esoyne wano】 外から. ニㇱパ アヌシ(アン ウシ) アナㇰネ エソイネ ワノ ア・エラマン=物持ちの家は外から見てもわかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- esoypakar
- エソイパカㇻ 【他動】[e-soypa-kar その頭・…をえぐる・(他動詞化)](中相形で、 次のような慣用表現で) kanto kotor/ciesoypakar カント コトㇿ/チエソイパカㇻ (山が)天にとどくばかりに高くそびえている。(W神謡K) ☞cékantoor-soye チェカントオㇿソイェ (出典:田村、方言:沙流)
- esoyta
- エソイタ 【esoyta】 屋外. (出典:萱野、方言:沙流)
- esum wa ray
- エスㇺ ワ ライ §389.しぬ(死ぬ)(57)溺死する esum wa ray〔e-súm-wa|ráǐ エすㇺ・ワ・らイ〕[溺れ・て・死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esumka
- エスㇺカ 【他動】[esum-ka おぼれる・(他動詞化)]おぼ(溺)れさせる(舟からわざと落として等)。 a=esúmka yak a=ye アエスㇺカ ヤカイェ おぼ(溺)れさせられたそうだ。(S) {E: to make…drown.} (出典:田村、方言:沙流)
- esumtakpe
- エスㇺタㇰペ §606.はなくそ(鼻糞・鼻屎)(3)esum-takpe〔e-súm-tak-pe エすㇺ・タㇰペ〕[鼻汁のかたまり;esum(鼻汁)+takpe(かたまり)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- esuypa
- エスイパ §564.いねむり(居眠)[する](2)居眠する esuypa〔e-súǐ-pa エすイパ〕[e(↑)+suypa(↑)]⦅クッシャロ、ビホロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etakasure
- エタカスレ 【副】[e-ta-kasu-re …で・(?)・過剰である・させる] 抜きん出て、 他(の人)よりよけいに。 tu kankitay oma kusu etakasure ramuan nankor トゥ カンキタイ オマ クス エタカスレ ラムアン ナンコㇿ 二つの頭頂がある(=つむじが二つある)から人より利口だろう。(W) etakasure kor rusuy エタカスレ コンルスイ 余分に欲しがる。(W) etakasure ponehe tanas エタカスレ ポネヘ タナㇱ 人より骨が高い(ほお骨がはっている)。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etakasure
- エタカスレ 【etakasure】 特別の(に),最も. エタカスレ パウェトッコㇿ(パウェトㇰ コㇿ)=特別雄弁な人. (出典:萱野、方言:沙流)
- etakay
- エタカイ §212 チシマイチゴ (1) etakay (e-tá-kay)「エたカイ」 果実 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etakay
- エタカイ §213 ホロムイイチゴ (3) etakay (e-tá-kay)「エたカイ」 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etamtarara
- エタㇺタララ 【他動】[e-tam-tarara …で・刀・…を上へ上げている](山刀)をふりあげている。 {E: to raise (a sword).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etanassapa
- エタナッサパ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(10)etanas-sapa〔e-tá-naš|sa-pa エたナㇱ・サパ〕[e(そこ)+tanas(高くなっている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etankay
- エタンカイ §212 チシマイチゴ (2) etankay (e-tán-kay)「エたンカイ」 果実 ⦅落帆、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etankay
- エタンカイ §213 ホロムイイチゴ (1) etankay (e-tán-kay)「エたンカイ」 果実 ⦅落帆、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etanne
- エタンネ 【他動】[e-tanne …で・長い](そこ)で長い…。 iwa tuysam/etanne maw/kane may ne/ciwnu イワ トゥイサㇺ/エタンネ マウ/カネ マイ ネ/チウヌ 岩山にそって長い息吹が金(かね)の響きのように美しく流れて聞こえて来る。(S)自作のウポポ {E: to be long.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etanpaun
- エタンパウン 【副】[e-tan-pa-un その頭・この・川の…側・へ]川のこちら側へ。 okusne wa petkasu wa etanpaun ek kor an オクㇱネ ワ ペッカス ワ エタンパウン エㇰ コㇿ アン (彼は)「川向かい」(=川の向こう側)から歩いて川を渡ってこちら側へやって来ている。(S) ☆参考 [対]otanpaun オタンパウン 川のこちら側から。 okusne オクㇱネ 川の向こう側から。 {E: to the near bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- etapka
- エタㇷ゚カ 【名】[接頭+位名][…で・肩・の上][雅](次項以下の慣用句で)…の肩の上(で)…。 (出典:田村、方言:沙流)
- etapka konna racinitara
- エタㇷ゚カ ラチニタラ 【慣用句】[雅](直訳すると)…で肩の上がブランブランゆれている=それが肩の上でブランブランゆれている。 a=etápka konna/racinitara アエタㇷ゚カ コンナ/ラチニタラ [雅] 私の肩の上でブランブランゆれている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etapka konna racinracin
- エタㇷ゚カ コンナ ラチンラチン 【慣用句】[雅](直訳すると)…で肩の上(が)ブランブランする(=それが肩の上でブランブランする)。 a=etápka konna/racinracin アエタㇷ゚カ コンナ/ラチンラチン [雅] 私の肩の上でブランブランする。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- etapkokomo
- エタㇷ゚ココモ 【他動】[e-tap-ko-komo …で・肩・に・…を折り曲げる][雅]…を肩の前後にたらしてかつぐ。 iruska=an kor/pancikiri/a=etápkokomo イルㇱカアン コㇿ/パンチキリ/アエタㇷ゚ココモ [雅]私は腹を立てながらその後足をつかんで肩にかついだ。(Sユーカラ語り) ☞esitapkakokomo エシタㇷ゚カココモ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etara
- エタラ 【他動】…にささる。 noyporo op etara ノイポロ オㇷ゚ エタラ (彼の) ひたいに槍がささった。(S会話) kema etara yakun iyaykipte ケマ エタラ ヤクン イヤイキㇷ゚テ (針が)足にささったらあぶない。(W) {E: to stick into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etara
- エタラ 【etara】 刺さる. (出典:萱野、方言:沙流)
- etarare
- エタラレ 【etara-re】 (物の中や隙間に)差し込む,(〜に)通す. エモ チ ヤー.パスイ エタラレ ワ インカㇻ チ ノイネ ネ ヤクン エチキキ ワ ス リコライェ ワ ヤンケ=ジャガイモが煮えたかい.著を刺してみて煮えたようであれば煮汁を流して鍋を高くしてから上げろ.サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etarare
- エタラレ 【複他動】[他動使役][etara-re …にささる・させる] …に(串、 鋲、 針など)を(縦に)さす。 kem a=etárare ケㇺ アエタラレ 針をさす。(W) a=etárare wa an, hńna iki ruwe an un? アエタラレ ワ アン、 フンナ イキ ルウェ アヌン? さしてある、 だれがしたんだろう。(S) {E: to prick, stab, pierce…} (出典:田村、方言:沙流)
- etarka
- エタㇻカ 【副】やたらに、 むやみに、 うっかり(考えなしによくないことを)。 etarka nep ne yakka ukoparorarpa kor ora honihi arka yak ye エタㇻカ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコパロラㇻパ コㇿ オラ ホニヒ アㇻカ ヤㇰ イェ 彼はやたらになんでも口に入れてこんどおなかが痛いと言う。(S) etarka iki ka somo ki, hawean ka somo ki エタㇻカ イキ カ ソモ キ、 ハウェアン カ ソモ キ (彼は)やたらなことをしもしない、 言いもしない。(S) {E: thoughtlessly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etarka
- エタㇻカ 【etarka】 めちゃくちゃ(だ),でたらめ(だ). ソンノ イヨㇱキ パ コㇿ オラーノ ネㇷ゚ イェ ハウェ ネ ヤ ウコポロッケ エタㇻカ イタㇰ パ ク・ヌー カ エトランネ=全く酔っ払ってしまうとそれからは何を言っているのかこちゃこちゃめちゃくちゃにしゃべって,私は聞くのもいやになってしまう. (出典:萱野、方言:沙流)
- etarkakotaci
- エタㇻカコタチ 【etarka-kotaci】 塗りたくる.▷エタㇻカ=でたらめだ コタチ=ごてごてと塗る (出典:萱野、方言:沙流)
- etasa
- エタサ 【他動】[e-tasa …に・交換する] …に言葉を返す。 {E: to speak back to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etasiriarun
- エタシリアルン 【動詞】(不明。 「eci=asunankarun エチアスナンカルン《あなたたちは同衾した》のことか?」との古老の説明がある。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etaskasuh
- エタㇱカスㇷ §510.つかれる;疲労する(5)疲れきる;疲労困憊する etaskasuh〔e-táš-ka-suh エたㇱカスㇷ〕[e(そこにおいて)+tas(息を)+kasu(追い越す)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etaskoiskari(-an)
- エタㇱコイㇱカリ §503.ちっそく(窒息)[する]etaskoiskari(-an)〔e-táš-ko-iš-ka-ri エたㇱコイㇱカリ〕[e(そこにおいて、次に来るtasを予めさす)+tas(いき、息)+ko(そこにおいて、前のeと共同してtasを受け、息において、の意を強く打出す)+iskari(つまる、ふさがる);息においてふさがる]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etaspe
- エタㇱペ 【名】[動物] トド(海馬)。 〔知分類 p.165 トド;キタアシカ〕 {E: a sea lion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etaspe
- エタㇱペ 【etaspe】 トド〔海獣〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- etaspe
- エタㇱペ §280 トド;キタアシカ (1) etaspe (e-tás-pe)「エたㇱペ」 (出典:知里動物編、方言:)
- etaye
- エタイェ 【etaye】 抜く,引っぱる. エント ア・エトイタ コㇿ クスイェㇷ゚ ソモ エタイェ クニネ エチャクラㇱ シンケㇷ゚ カシ ウン ア・ピラサ ピㇼカノ ケニトゥㇰ コㇿ エント ニテㇰ ネ ア・アシ=青エンドウ豆を蒔いた時に山バトが抜かないように枝のままのハギを上へ並べ,よく芽が出そろったら青エンドウ豆の手柴として立てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- etaye
- エタイェ 【他動】[単](複は etaypa エタイパ) …を引く、 …をひっぱる、 (杭、 釘、 とげ、 ひもなど)を引き抜く。 kínit sinep etaye cúna ape epoypoye キニッ シネㇷ゚ エタイェ チュナ アペ エポイポイェ (彼は)カヤを一本引き抜いていけてある火をかきまわした(明りをつくるための動作)。(NK民話) tasiro etaye wa etamtarara タシロ エタイェ ワ エタㇺタララ (彼は)山刀を抜いて振り上げて。(W民話) {E: to pull…; pull out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etayekane
- エタイェカーネ 【etaye-kane】 何回も何回も. エネ エネ シンリッ ア・コㇿ ヒ エタイェカーネ イ・ヌレ ルウェ ネ=私の先祖の経歴がどのようなものかを何回も何回も私に聞かせてくれたのだ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- etaypa
- エタイパ 【他動】[複](単は etaye エタイェ) (二つ以上の)…を引く、 …をひっぱる、 …を引き抜く。 a=etáypa mun アエタイパ ムン 抜いた草。(W) {E: to pull…; pull out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etaytektek
- エタイテㇰテㇰ 【他動】[etay(e)-tektek …を引く・瞬間にサツと(キュツと)] …をキュッと/サツと引き抜く。 tasiro etaytektek wa タシロ エタイテㇰテㇰ ワ (彼は)山刀をサッと抜いて。(W民話) {E: to pull out…quickly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etemkorani
- エテㇺコラニ 【他動】[単](複は etemkoranpa エテㇺコランパ)[e-temkor-ani …に・腕の中・…を持つ](一つの)…を「両手でウン!とたなぐ」(=両腕でかかえる/持ち運ぶ)。 mame ni etemkorani wa arpa マメ ニ エテㇺコラニ ワ アㇻパ 彼は豆の木を両手でたくさんかかえて行った。(S) {E: to hold, carry a lot of …in both arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- etemkoranpa
- エテㇺコランパ 【他動】[複](単は etemkorani エテㇺコラニ)…を「両手でウン!とたなぐ(=かかえる/持ち運ぶ)」、 …を両腕でかかえる。 mame ni etemkoranpa wa arpa マメ ニ エテㇺコランパ ワ アㇻパ (彼は)豆の木を両手でたくさんかかえて行った。(S) ☆参考 etemkoreanpa エテㇺコレアンパ とも言う。 {E: to hold, carry a lot of …in both arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- etemkorasi
- エテㇺコラシ 【他動】[e-temkor-(e-)asi …に・腕の中・に・立てる](酔って寝た人)を起こそうとしてたなぐ(=持ち上げる)。 {E: to pick up someonewho has fallen asleep drunk.} (出典:田村、方言:沙流)
- etemkoreanpa
- エテㇺコレアンパ 【他動】[e-temkor-e-anpa …に・腕の中・に・…を持つ[複]] (二つ以上の)…を腕でかかえて取る/持ち運ぶ。 ☆参考 etemkoranpa エテㇺコランパ とも言う。 {E: to hold, carry…in the arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- eteskar
- エテㇱカㇻ 【他動】…に(来るようにと)ことづてをやる、 …に注文する。 k=éteskar a korka nep ek ru ka isam ケテㇱカㇻ ア コㇿカ ネㇷ゚ エㇰ ル カ イサㇺ (何日においでよと便りを)ことづけてやったのに、 だれも(直訳すると何も)来ない。(S) tane tane a=o wa hoyuppa=an kuruma a=etéskar wa ek noyne háwas タネ タネ アオ ワ ホユッパアン クルマ アエテㇱカㇻ ワ エㇰ ノイネ ハワㇱ まもなく、 乗って走る車(ハイヤー)を頼んだので、 来るらしいということです。(W独話) {E: to order…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eteskar
- エテㇱカㇻ 【e-teskar】 ことづける,伝言(する). カキヒ(ク・アキヒ) ケシカルン(ク・エシカルン) ペ ネ クス アイヌ アㇻパ ヒ タ ケテㇱカㇻ(ク・エテㇱカㇻ) アクス ヌ ワ ネ ノイネ エㇰ カネイキ エアㇻキンネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=弟に会いたくなったので人が行った時にことづけをしたら聞いたらしく,ひょっこりと来た.本当に私は嬉しかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- etetarah
- エテタラㇵ §026 フキ (16) etetarah (e-té-ta-rah)「エてタラㇵ」[<e-tetara-p(頭・白い・もの)] 成熟した果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etohse(-an)
- エトㇹセ §563.ねむる(眠る)(5)眠る etohse(-an)〔e-tóh-se エとㇹセ〕[鼻音をたてる、いびきをかく]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etohserayki(-an)
- エトㇹセライキ §562.ねむい(眠い)(3)etohse-rayki(-an)〔e-tóh-se-raǐ-ki エとㇹセライキ〕[眠りを・欲する]⦅マオカ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etok(o) esiyetaye
- エトㇰ/エトコ エシイェタイェ 【連他動】[(その)先・自分を引っぱる] …より前に先回りして行く。 ek noyne síriki hi kusu etoko a=esíyetaye híne ék=an híne エㇰ ノイネ シリキ ヒ クス エトコ アエシイェタイェ ヒネ エカン ヒネ (彼が)来るような様子なので私は先回りして家に帰って。 {E: to get ahead of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etok(o) tusmak
- エトㇰ/エトコ トゥㇱマㇰ 【連他動】[先・競争する]…の先回りをする。 a=yupíhi tane pon menoko kosirepa noyne síriki, etoko tusmak híne néa pon menoko a=kosírepa hoskino ki híne アユピヒ タネ ポン メノコ コシレパ ノイネ シリキ、 エトコ トゥㇱマㇰ ヒネ ネア ポン メノコ アコシレパ ホㇱキノ キ ヒネ 私の兄がもう娘さんの所まで行きそうになっていたが、 私はその先回りをしてその娘さんの所に先に着いた。(W民話) {E: to get ahead of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoko yaykar
- エトコ ヤイカㇻ 【連他動】[etoko-yay-kar その先・自分を・つくる] すぐ先に起こる、 …の前兆である。 hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno sir-toyarekurok a p ora ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ 何の前兆でこんなふうにまっ暗になって。(W会話) ☆参考 etok yaykar エトㇰ ヤイカㇻ は未出。 {E: to happen immediately before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etokohokar
- エトコホカㇻ 【etokoho-kar】 用意をする. ネンカ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・ラム ワ ク・ヤイェトコイキ コㇿ スイ イラㇺコイキ エトコホカㇻ=どこかへ出かけようと思って自分で自分の準備を始めると,またいやがらせをする用意をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- etokokar
- エトコカㇻ 【etoko-kar】 用意する. オヤウクラン ヤントコㇿ・アン オアシ ナ エトコカㇻ ワ アヌ=明日の夜,客が泊まることになった,用意しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoksak
- エトㇰサㇰ 【自動】[etok-sak 先端・を持たない] 少し「うすばか」(抜けている)で冗談を言われてもすぐ怒る。 etoksak pe ne na iteki nep ka ye エトㇰサㇰ ペ ネ ナ イテキ ネㇷ゚ カ イェ すぐ怒る人だからなにも言うな。(S) {E: to get angry even if someone is joking.} (出典:田村、方言:沙流)
- etokta
- エトㇰタ 【etok ta】 前に. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シㇼキ ナ アㇷ゚ト エトㇰ タ イワカン(イワㇰ・アン) ロー=雨が降って来そうなので,雨の(降る)前に帰りましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- etomne(a-)
- エトㇺネ §034.結婚(する)(5)etomne(a-)〔e-tóm-ne エとㇺネ〕⦅ホロべツ⦆【雅】妻になる;夫になる。[<i-tom-nu(それの・体を・持つ);e(それについて)+tom(体)+ne(となる)] (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- etomnukar(-an)
- エトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(6)etomnukar(-an)〔e-tóm-nu-kar エとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ⦆【雅】…と結婚する。"poy-Samayekur ci-〜"「サマイクㇽの子と私は結婚した」。"Petu-tom-un-kur ci-〜 wa sisak uwepirka ci-ki"「ペトゥトㇺの酋長と私は結婚してまたと無い幸福な暮しをしている」。"Otasut-un-nispa an-ne ineno, sino katke-mat an-〜, nep an-ewen ka somo ki, ekaci patek an-eramasuy"「オタスッの酋長で私はあって、立派な婦人を妻にし、何を不自由するということもせず、子だけが欲しかった」。[e(そこにおいて)+tom(体を)+nu(所有することを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- etonracici
- エトンラチチ 【自動】[etor-racici 鼻汁・…をたれ下げる] 鼻をたらす。 {E: to drip snivel.} (出典:田村、方言:沙流)
- etonracici
- エトンラチチ 【etor-racici】 鼻たらし. (出典:萱野、方言:沙流)
- etonruyka
- エトンルイカ 【etor-ruyka】 鼻の橋:鼻が上唇から下唇へ渡ること. エトンルイカ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ エトゥ オㇿ ワ オヘッケ エトㇿ パロホ イカ ワ ルイカ ネ アン ペ ア・イェ ㇷ゚ ネ=鼻の橋というものは鼻から出た鼻汁が口を越えて橋になったものをいうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etopar
- エトパㇻ 【etopar】 置き去りにする,追放する. テエータ にけ シコㇿ ア・イェ チャペ アン ペ ネ ヒネ オンネ アクス オヤコヤㇰ タ オクイマ オソマ ア・コイパㇰ ヒネ ネユン ア・エトパㇻ ヤッカ ホシピ ランケ イヨッタ イヨㇱノ レクチヒ イチェン ア・コテ プマハ ネ ヤㇰ ア・イェ アクス クスケライ ホシピ イサㇺ ペ ネ=ずっと昔ニケという猫がいて,年寄りになったらあちこちで小便や糞をたれ,それが悪いとて何回追放しても戻って来た.一番おしまいに首へ銭をつけて給料だよと言ったらそのお陰で戻って来なかったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoranne
- エトランネ 【e-toranne】 いやだ,(〜するのが)めんどうだ,からっぽやみ. エアㇻキンネ ケトランネ(ク・エトランネ) クス タネ ク・イワㇰ ルスイ=その仕事をするのは私はとてもいやなのでもう帰りたい.ソンノ イヨㇱキ パ コㇿ オラーノ ネㇷ゚ イェ ハウェ ネ ヤ ウコポロッケ エタㇻカ イタㇰパ ク・ヌー カ エトランネ=まったく酔っ払ってしまうとそれからは何を言っているのかこちゃこちゃめちゃくちゃにしゃべって,私は聞くのもいやになってしまう.ウクラン チェㇷ゚ルㇽ ネ ヤ アシㇼ シプㇱケㇷ゚メシ ネ ヤ ライ ク・キロンヌ パㇰノ ケ(ク・エ) クンネイワ イペ ケ(ク・エ) カ エトランネ=昨夜,魚汁とか新しいイナキビご飯とか,それはそれは腹いっぱい食べたので朝食は食べるのもいやだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoranne
- エトランネ 【他動】[e-toranne …について・やる気がない] ①…がめんどう(だからいや)だ、 …がきらいだ、 …がいやだ。 toan pe k=étoranne トアン ペ ケトランネ あいついやだよ(人でもものでも)。 ②[助動詞的用法](動詞句の後に置かれて)…したくない。 a=i=ípere yakka ipe ka a=etóranne, hotke=an wa patek án=an アイイペレ ヤッカ イペ カ アエトランネ、 ホッケアン ワ パテㇰ アナン 食事を出されても私は食べるのもいやで、 寝てばかりいた。(NK民話) {E: ①for…to be troublesome, a nuisance. ②to not want to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etorannekor
- エトランネコㇿ 【etoranne-kor】 いやいやながら. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoratki
- エトラッキ 【名】[植物](日本語不明)「一本菜でずうっと伸びてから葉が出る。 スズランのような花が咲き、 直径1センチくらいの実が一列に並んでなる。 実ははじめ緑で熟すと黒い。 食べるものとは聞かない。」 (S) etoratki ipe エトラッキ イペ 「これの根。 直径3センチ長さ30センチくらい、 食べるものだと言うがあまり甘くておいしくない。」 (S)〔知分類 p.208 etororatkip オオアマドコロの茎葉(幌別、 足寄)〕 {E: name of a plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- etororatkip
- エトロラッキㇷ゚ §350 オオアマドコロ (1) etororatkip (e-tó-ro-rat-kip)「エとロラッキㇷ゚」[etor(鈴)o(そこに)ratki(ぶら下がっている)p(もの)] 茎葉 ⦅幌別、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etoruratkip
- エトルラッキㇷ゚ §350 オオアマドコロ (2) etoruratkip (e-tó-ru-rat-kip)「エとルラッキㇷ゚」[前項の転訛] 茎葉 ⦅塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etotcima
- エトッチマ 【名】[etor-cima 鼻汁・かさぶた] はなくそ。 ☆参考 鼻汁は etor エトㇿ。 {E: nasal dirt, snivel, snot.} (出典:田村、方言:沙流)
- etotcima
- エトッチマ §606.はなくそ(鼻糞・鼻屎)(2)etot-cima〔e-tót-či-ma エとッ・チマ〕[<etor(鼻汁)+cima(かさぶた、痂)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etotcima
- エトッチマ 【etor-cima】 鼻糞. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoy'opospa
- エトイオポㇱパ 【e-toy-opospa】 萌え出る:豆の種が土を割って芽を出す.▷エ=それ トイ=土 オポㇱパ(オポソの複数)=くぐり抜ける (出典:萱野、方言:沙流)
- etoycotca
- エトイチョッチャ 【他動】[e-toy-cotca …で・地・射る] …で地面を射る。 rapuhu ay ne a=kar wa a=etóycotca a=emúncotca wa tos to ayrapkina hetuku ruwe an nek! ラプフ アイ ネ アカㇻ ワ アエトイチョッチャ アエムンチョッチャ ワ トㇱ ト アイラㇷ゚キナ ヘトゥク ルウェ アン ネㇰ! その(カラスの)羽で矢をつくってそれで地面を射たりごみを射たりしたから矢羽根草(クサソテツ)が生えたのさ。(KK掛け合い歌)の結びの語り。 {E: to shoot at the ground with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoysapa
- エトイサパ 【etoy-sapa】 はげ頭. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoysapa
- エトイサパ §597.はげあたま(はげ頭)(17)はげあたま etoy-sapa〔e-tóǐ-sa-pa エとイサパ〕[etoy(↑)+sapa(頭)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etoysapamuye
- エトイサパムイェ 【etoy-sapa-muye】 はげ頭の鉢巻.前から後ろへ手拭を広げるようにして巻く. エトイクㇽ アナㇰネ エトイサパムイェ シコㇿ ア・イェ サパムイェ キ パ ㇷ゚ ネ ワ=はげた人ははげ頭の鉢巻という鉢巻のしかたをするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoyta
- エトイタ 【e-toyta】 蒔く:豆,カボチャ,ジャガイモなど大きな種(いも)を蒔く時,ガマ草の種は特別な用例.▷エ=それ トイ=畑 タ=耕す エント ア・エトイタ コㇿ クスイェㇷ゚ ソモ エタイェ クニネ エチャクラㇱ シンケㇷ゚ カシ ウン ア・ピラサ ピㇼカ ノ ケニトゥㇰ コㇿ エント ニテㇰ ネ ア・アシ=青エンドウ豆を蒔いた時に山バトが抜かないように枝のままのハギを上へ並べよく芽が出そろったら青エンドウ豆の手柴として立てる.エモ ア・エトイタ ヒ タ エイタサ オタ ア・カムレ コㇿ ケニトゥㇰ モイレ ㇷ゚ ネ ナ=ジャガイモを蒔く時にあんまり土を被せすぎると芽が出るのが遅いものだ.カニ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ク・ネ クス シキナ ピイェヘ ケトイタ(ク・エトイタ) シリ ネ ナ シコㇿ ハワナン(ハワン・アン) コㇿ タㇷ゚ストゥ オイカ ア・チャㇻパ ㇷ゚ ネ=私は子孫の絶えた者なのでガマ草の種を蒔くのだよ,と言いながら肩越しに後ろへ種を蒔き散らすものだ.参考:ユㇷ゚キㇼ=ヒエやアワの種蒔きの場合 (出典:萱野、方言:沙流)
- etoyta
- エトイタ 【他動】[e-toyta …で・耕作する]…を植える、 (種を、 一つ一つ落して)まく。 {E: to plant, sow…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuane
- エトゥアネ §299 ハシボソガラス (8) etuane (e-tú-a-ne)「エとゥアネ」[<etu-ane(くちばし・細い)] ⦅白浦、真岡⦆カラフトハシボソガラス (出典:知里動物編、方言:)
- etuarka
- エトゥアㇻカ §624.鼻の病(1)etu-arka〔e-tú-ar-ka エとぅ・アㇻカ〕[鼻・痛む]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuenkakorpe
- エトゥエンカコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(4)恥丘の上の方にだけ毛のあるもの etuenkakorpe〔e-tu-én-ka-kor-pエトゥえンカコㇿペ〕[e-tu-enka(戸口の上の庇)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuesahte
- エトゥエサㇵテ §622.鼻がつまる(4)[こどもなど]鼻の入口から結痂して鼻がつまる etu-esahte〔e-tú-e-sah-te エとぅ・エサㇵテ〕[etu(鼻)+e(そこにおいて)+sahte(乾かす)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuesikari
- エトゥエシカリ §622.鼻がつまる(1)etu-esikari〔e-tú-e-ši-ka-ri エとぅ・エシカリ〕[etu(鼻)+esikari(つまる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuesina
- エトゥエシナ §610.はなしる(鼻汁)(7)鼻水 etu-esina〔e-tú-e-ši-na エとぅ・エシナ〕[etu(鼻)+esina(くしゃみ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuesinaasinke
- エトゥエシナアシンケ §614.はなをかむ(2)etu-esina-asinke〔e-tú-e-ši-na|a-šíŋ-ke エとぅエシナ・アしンケ〕[etu-esina(鼻水)+asinke(出す)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuhka
- エトゥㇷカ §298 ハシブトガラス (2) etuhka (é-tuh-ka)「えトゥㇷカ」 ⦅白浦、真岡、鵜城⦆じがらす、ハシブトガラス (出典:知里動物編、方言:)
- etuhkainkara
- エトゥㇷカインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(1)etuhka-inkara〔e-túh-ka-in-ka-ra エとぅㇷカインカラ〕[etuhka(カラス、鴉)+inkara(物を見る)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuhkani
- エトゥㇷカニ §173 ツルシキミ ハイシキミ (2) etuhka-ni (e-túh-ka-ni)「エとゥㇷカ・ニ」[etuhka(カラス)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etuhkatureh
- エトゥㇷカトゥレㇸ §173 ツルシキミ ハイシキミ (1) etuhka-tureh (e-túh-ka-tur-eh)「エとゥㇷカ・トゥレㇸ」[etuhka(カラス)tureh(果実)] 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etuhukar
- エトゥフカㇻ 【etuhu-kar】 女の礼拝. メノコ アナㇰネ オッカヨ ネノ テクイェヌンパ ㇷ゚ ソモ ネ.シモン テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ ハㇻキ テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ トゥラシレ エトゥフカㇻ ペ ネ=女は男のように指先をすり合わせるものではない.右手の人差し指を左手の人差し指にそっとこすりながら(鼻の下,上唇にそっと当て)女の礼拝をするものだ.*女性が上品に挨拶するにはこのやり方が一番である.図[エトゥフカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- etuisikari
- エトゥイシカリ §622.鼻がつまる(2)etu-isikari〔e-tú-i-ši-ka-ri エとぅ・イシカリ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuka
- エトゥカ §298 ハシブトガラス (3) etuka (é-tu-ka)「えトゥカ」 ⦅多来加⦆ハシブトガラス (出典:知里動物編、方言:)
- etukapke
- エトゥカㇷ゚ケ 【自動/名】[etu-kapke 鼻・ペチャンコである] ①[自動]鼻がペチャンコである。 ②[名]鼻つぶれ(鼻の低い人の悪口)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- etukaptek
- エトゥカㇷ゚テㇰ §621.鼻がつぶれている;鼻が低い;鼻がうすっぺらである;平べたい鼻をしている(1)etu-kaptek〔e-tú-kap-tek エとぅカㇷ゚テㇰ〕[etu(鼻)+kaptek(ひらべったい、kap「皮」-tek「状をなす」)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukaptek(-an)
- エトゥカㇷ゚テㇰ §028.あぐらばな(鞍鼻)(1)etu-kaptek(-an)〔e-tú-kap-tekエとぅカㇷ゚テㇰ〕[etu(鼻)+kaptek(扁平である、kap「皮」、-tek「状を呈する」)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukar(-an)
- エトゥカㇻ §614.はなをかむ(1)etu-kar(-an)〔e-tú-kar エとぅ・カㇻ〕[etu(鼻を)+kar(つくる、する、はらう)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukka
- エトゥッカ 【etuk-ka】 出す. プヤㇻ オㇿワ ナヌフ エトゥッカ=窓から顔を出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- etukotcakecipponehi
- エトゥコッチャケチッポネヒ §435.じんちゅう(人中)(3)etu-kotcake-cippo-ne-hi〔e-tú-kot-ča-ke-čip-po-ne-hi エとぅコッチャケチッポネヒ〕[etu(鼻)+kotcake(の前)+cippo(小舟)+ne(のようになっている)+hi(所)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukunneseta
- エトゥクンネセタ §268 イヌ (44) etu-kunne-seta (e-tú-kun-ne-se-ta)「エとゥクンネセタ」[<etu(鼻)kunne(黒い)seta(犬)] ⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- etumasmasa
- エトゥマㇱマサ 【etu-masmasa】 鼻をひくひくさせてにおいをかぐ.*何か気になるにおいがすると,犬や熊などが首を上げ鼻口をひくひくさせてにおいをかいでいる様子.人間でも「臭い臭い」と言いながら鼻を動かす様子.▷エトゥ=鼻 マㇱマサ=開く,ひくひく (出典:萱野、方言:沙流)
- etumasmasa
- エトゥマㇱマサ §615.鼻をくんくん鳴らす[臭いをかぐために]etu-masmasa〔e-tú|máš-ma-sa エとぅ・まㇱマサ〕[etu(鼻を)+mas-mas-a(開け・開け・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etumasmasa
- エトゥマㇱマサ 【自動】[etu-masmasa 鼻・を開いたり閉じたりする] 鼻をピクピク動かす。 k=étumasmasa wa húraha ku=nu ケトゥマㇱマサ ワ フラハ クヌ 私は鼻をピクピクさせて匂いをかいだ。(S) {E: to twitch, wriggle the nose.} (出典:田村、方言:沙流)
- etumasnu
- エトゥマㇱヌ 【e-tum-asnu】 (〜で)力が増す. ピイェユㇰ アナㇰネ ポネルㇽ ポーヘネ ケラアン.キリヒ ア・ソイパ ワ ア・ヌンヌン コㇿ ア・エ コㇿ ア・エトゥマㇱヌ ㇷ゚ ネ ナ=脂のある鹿は骨汁がなおさら味がある.骨髄をほじくって吸いながら食べると力が増すものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etumehka
- エトゥメㇸカ §611.はなすじ(鼻筋)(2)etu-mehka〔e-tú-meh-ka エとぅ・メㇸカ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etumekka
- エトゥメッカ §611.はなすじ(鼻筋)(1)etu-mekka〔e-tú-mek-ka エとぅ・メッカ〕[etu(鼻)+mekka(みねの上)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etumekka
- エトゥメッカ 【etu-mekka】 鼻筋,鼻梁. (出典:萱野、方言:沙流)
- etumekka
- エトゥメッカ 【名】[概](所は etumekkasi エトゥメッカシ)[etu-mekka 鼻・の上] 鼻の頭。 {E: the tip of the nose.} (出典:田村、方言:沙流)
- etumekkasi
- エトゥメッカシ 【名】[所](概は etumekka エトゥメッカ)…の鼻の頭。 {E: the tip of the nose of…} (出典:田村、方言:沙流)
- etumekkasi
- エトゥメッカシ §611.はなすじ(鼻筋)(3)etu-mekkasi〔e-tú-mek-ka-ši エとぅ・メッカシ〕[鼻・のみねの上]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etunakapuru
- エトゥナカプル §606.はなくそ(鼻糞・鼻屎)(1)etu-nakapuru〔e-tú-na-ka-pu-ru エとぅナカプル〕[etu(鼻)+nakapuru(油粕)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etunankar
- エトゥナンカㇻ 【他動】(人)に出会う(「行き会う」)。 ruyka tukari ta en=etunankar ルイカ トゥカリ タ エネトゥナンカㇻ 橋の手前で(彼は私に)行き会った(=ばったり出会った)。(S) {E: to meet…} (出典:田村、方言:沙流)
- etunankar
- エトゥナンカㇻ 【etunankar】 行き合う,出会う. (出典:萱野、方言:沙流)
- etunuma
- エトゥヌマ §607.はなげ(鼻毛)(1)etu-numa〔e-tú-nu-ma エとぅ・ヌマ〕[鼻・毛]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etupecikka
- エトゥペチッカ 【etu-pe-cik-ka】 鼻汁をたらす.▷エトゥ=鼻 ペ=滴 チㇰ=落ちる カ=させる タント ポーヘネ メアン ペ ネ クス メライケ ワ エトゥペチッカ コㇿ アフン ワ エㇰ=今日はなおさら寒いものだから寒がって鼻水をたらしながら入って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- etupecikka
- エトゥペチッカ 【自動】[etupe-cikka 鼻水・をたらす] 鼻水をたらす。 ranma somo omke hike ka ene etupecikka kor patek an ランマ ソモ オㇺケ ヒケ カ エネ エトゥペチッカ コㇿ パテㇰ アン (あの子は)いつもかぜをひいていなくてもあのように鼻水をたらしてばかりいる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- etupirka
- エトゥピㇼカ §365 エトピリカ (1) etupirka (e-tú-pir-ka)「エとゥピㇼカ」[<etu(くちばし)pirka(美しい)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- etupuyaraka
- エトゥプヤラカ §624.鼻の病(2)外鼻の病気 etupuy-araka〔e-tú-puǐ-a-ra-ka エとぅプイアラカ〕[etupuy(鼻)+araka(病)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etupuycapus(-i)
- エトゥプイチャプㇱ §672.びよく(鼻翼);こばな(小鼻)(2)etu-puy-capus(-i)〔e-tú-puǐ-ča-puš エとぅプイ・チャプㇱ〕[鼻・唇]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etupuycatoy(-he)
- エトゥプイチャトイ §672.びよく(鼻翼);こばな(小鼻)(3)etupuy-catoy(-he)〔e-tú-puǐ-ča-toǐ エとぅプイ・チャトイ〕[鼻・唇]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etupuynuma
- エトゥプイヌマ §607.はなげ(鼻毛)(2)etupuy-numa〔e-tú-puǐ-nu-ma エとぅプイヌマ〕[etupuy(鼻穴、鼻)+numa(毛)]⦅シラウラ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Eturacici
- エトゥラチチ 【名】[< etu-racici 鼻・をダラリと下げる《鼻がダラリとたれ下がっている》][固有名]鼻下がり大男(ユーカラに出てくる、 鼻があまり長くて racitke ラチッケ してる=たれ下がっている)。 Eturacici/wenniskuri/cihetukure/ek kotomno/an=esánniyo エトゥラチチ/ウェンニㇱクリ/チヘトゥクレ/エㇰ コトㇺノ/アネサンニヨ [雅]鼻下がり大男のまっ黒い雲がモクモク出て来た、 (彼が)来るらしく思われる。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- eturap(-u)
- エトゥラㇷ゚ §672.びよく(鼻翼);こばな(小鼻)(1)etu-rap(-u)〔e-tú-rap エとぅ・ラㇷ゚〕[鼻・翼]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eturas
- エトゥラㇱ 【他動】 …にとびかかる、 とんではねて…にとびつく。 néa ponmenoko a=kosírepa hoskino ki híne a=etúras a=etúras kane iki=an akusu ネア ポンメノコ アコシレパ ホㇱキノ キ ヒネ アエトゥラㇱ アエトゥラㇱ カネ イキアン アクス その娘さんの所に私のほうが兄より先に着いて、 ピョンピョン跳ねて娘さんにとびかかりとびかかりすると。(W民話)(エゾイタチの自叙) {E: to throw oneself upon…; jump at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eturetar
- エトゥレタㇻ §060 ウグイ (9) etu-retar (e-tú-re-tar)「エとぅレタㇻ」[etu(鼻)retar(白い)] ⦅屈斜路⦆ウグイの類。フットイの大きなもので、鼻の先の白くなったもの (出典:知里動物編、方言:)
- eturetarseta
- エトゥレタㇻセタ §268 イヌ (43) etu-retar-seta (e-tú-re-tar-se-ta)「エとゥレタㇻセタ」[<etu(鼻)retar(白い)seta(犬)] ⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eturpakkunip
- エトゥㇽパックニㇷ゚ 【eturpak-kuni-p】 比べるもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- etururuka
- エトゥルルカ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(18)etu-ruruka〔e-tú-ru-ru-ka エトゥルルカ〕[<etu(鼻)+ururu(堤、どて)+ka(上)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etusinkar(-an)
- エトゥシンカㇻ §618.鼻を鳴らす[泣く際に、あるいは鼻水の垂れるのをすすりこむ際に](1)etu-sinkar(-an)〔e-tú-šiŋ-kar エとぅ・シンカㇻ〕[<etu-sum(鼻水を)+kar(はらう)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etusirkar
- エトゥシㇼカㇻ 【e-tusir-kar】 埋葬する,葬る,埋(い)ける.▷エ=それ(死体)で トゥシㇼ=墓 カㇻ=作る フチ オンネ エトㇰタ エネ ハワニ ムニンニ ホラㇰ コラーチ パハウ サㇰノ コンネ(ク・オンネ) オカー シコㇿ パテㇰ ハウェアン ペ ネ アクス レンカ ピ(ㇷ゚ ヒ) コラチ オンネ.コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ア・エトゥシㇼカㇻ ペ ネ ア ワ=祖母が死ぬ前に言っていた言葉は朽ち木が倒れるように噂もなく死にたいものだ,とばかり言っていたものであったが希望通りに死んだ.村人全部が集まって埋葬してくれたものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etusirkar
- エトゥシㇼカㇻ 【他動】[e-tusir-kar に・墓・…をつくる/する] …を墓に埋める、 …を埋葬する。 a=etúsirkar wa isam アエトゥシㇼカㇻ ワ イサㇺ (死者を)お墓に埋めてしまった。(S) {E: to bury… in a grave.} (出典:田村、方言:沙流)
- etusmak
- エトゥㇱマㇰ 【他動】[e-tusmak …と・競争する] …より先回りする。 {E: to get ahead of…; arrive before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etusmak
- エトゥㇱマㇰ 【e-tusmak】 (〜の)先回りをする. イイェトゥㇱマㇰ(イ・エトゥㇱマㇰ)=私の先回りをする.タント アナㇰネ シㇼピㇼカ クス イナウネニ ク・トゥイェ ルスイ ワ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) エトコイキ アクス ク・コㇿ セタ サㇻ スイェスイェ コㇿ エネトゥㇱマㇰ(エン・エトゥㇱマㇰ)=今日はいい天気なのでイナウを削る材料を切りに山へ行くしたくをすると,私の犬がしっぽを振りながら私の先回りをしている.ウクランネ レラ ルイ ヒクス ヤㇺ ア・ウウォマレ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ノクンネイワ ヘカッタㇻ イイェトゥㇱマㇰ(イ・エトゥㇱマㇰ) シネ ヤㇺ カ ア・パ エアイカㇷ゚=昨夜風が吹いたので私はクリを拾い集めると思っていたのに,全く朝早くから子供たちが私の先回りをして一粒のクリも見つけられなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- etusnatki
- エトゥㇱナッキ 【e-tus-natki】 香りたなびく,酒の香りが家懐にたなびいている. カムイイクルスイペ ソネクス トゥッコレレコ ネコㇿチセオンナイ サケフラ エトゥㇱナッキ=神が飲みたい物であるが故に,二日か三日すると家懐を酒の香りがたなびいている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- etusuysampe
- エトゥスイサンペ §725.みけんの急所etusuy-sampe〔e-tú-suǐ-sam-pe エとぅスイ・サンペ〕[etusuy(鼻穴)+sampe(脈どころ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etutanne
- エトゥタンネ 【etu-tanne】 蚊. (出典:萱野、方言:沙流)
- etutanne
- エトゥタンネ §125 カ 蚊 (1) etu-tanne(e-tú-tan-ne)「エとゥタンネ」⦅沙流、幌別、千歳、美幌、様似、伏古、旭川、天塩⦆カ類 (出典:知里動物編、方言:)
- etutanne
- エトゥタンネ 【名】[etu-tanne その鼻・長い] [動物]カ(蚊)。 etutanne en=kupapa エトゥタンネ エンクパパ 私はカに「かじられた」(=くわれた、 さされた)。(W) {E: a mosquito.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etutannekikir
- エトゥタンネキキㇼ 【etu-tanne-kikir】 蚊. (出典:萱野、方言:沙流)
- etutannekikir
- エトゥタンネキキㇼ §125 カ 蚊 (3) etu-tanne-kikir(e-tú-tan-ne-ki-kir)「エとゥタンネキキㇼ」⦅足寄、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- etutar
- エトゥタㇻ §125 カ 蚊 (2) etutar(e-tú-tar)「エとゥタㇻ」⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- etuusnimak(-i)
- エトゥウㇱニマㇰ §582.は(歯)(8)前歯 etu-us-nimak(-i)〔e-tú-uš-ni-mak エとぅ・ウシ・ニマㇰ〕[etu(鼻、先端)+us(についている)+nimak(歯)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuutorsam(-a)
- エトゥウトㇿサㇺ §327.こばな(小鼻);びよく(鼻翼)e-tu-utorsam(-a)〔e-tú-u-tor-sam エとゥウトㇿサㇺ〕[etu(鼻)+utorsam(側面)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuwahka
- エトゥワㇵカ §610.はなしる(鼻汁)(5)はなみず;みずっぱな etu-wahka〔e-tú-wah-ka エとぅ・ワㇵカ〕[etu(鼻)+wahka(水)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuwane
- エトゥワネ §299 ハシボソガラス (9) etuwane (e-tú-wa-ne)「エとゥワネ」[<etu-ane(くちばし・細い)] ⦅多来加⦆カラフトハシボソガラス (出典:知里動物編、方言:)
- etuyamam
- エトゥイアマㇺ、エトゥヤマㇺ §402 アワ 粟 (12) etuy-amam (e-túy-a-mam、e-tú-ya-mam)「エとゥイアマㇺ、エとぅヤマㇺ」[e(頭、穂先)tuy(ぷつりと切れている)amam(穀果)] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etuypa
- エトゥイパ 【他動】[複](単は etuye エトゥイェ)(髪など)の先を切り落とす、 …を切りそろえる。 otopi etuypa オトピ エトゥイパ 髪を切る。 ☆参考 髪を切ることは otopi tuypa オトピ トゥイパ とも言う。 etuypa エトゥイパ は先のほうを切ること。 ☆参考 ござの端を切りそろえるのは eraske エラㇱケ。 {E: to cut (off) (hair etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- eukao
- エウカオ 【e-u-ka-o】 重ねる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eukaomap
- エウカオマㇷ゚ 【e-u-ka-oma-p】 拝み屋根の小屋:ヨモギ,カヤで葺く. 図[エウカオマㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- eukasuy
- エウカスイ 【e-u-kasuy】 (〜を)手伝い合う.▷エ=〜を ウ=互いに カスイ=手伝う シㇼクンネ エハンケ クス ア・エウカスイ ワ ア・オケレ ロー=日暮れが近いので手伝い合って終わらせよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- eukimatekka/ewkimatekka
- エウキマテッカ 【他動】[e-u-kimatek-ka …のことで・互い・あわてる・させる] …のことで皆びっくりする/あわてる。 okkaypo utar i=eukimatekka, i=anpa híne オッカイポ ウタㇻ イエウキマテッカ、 イアンパ ヒネ 私が死んでいたので、 若者たちはみんなびっくり仰天して私をかついで…。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eukoisoytak
- エゥコイソイタㇰ 【e-u-ko-isoytak】 ~について話し合う. ▷エ=それ ウ=互いに コ=目的 イソイタㇰ=話をする(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- eukoramkor
- エウコラㇺコㇿ 【e-u-ko-ram-kor】 相談する. ニサッタ シㇼピㇼカ ヤクン ノクンネイワノ キムン・アン.ポンユㇰ ポカ スマウェヘ・アン ヤㇰ ピㇼカ ナ シコㇿ エウコラㇺコㇿ パ=明日,天気がよければうんと朝早く山に行こう.小鹿でも獲ることができればいいから,と相談していた. (出典:萱野、方言:沙流)
- eukoramuosmaosma
- エウコラムオㇱマオㇱマ 【e-u-ko-ramu-osma-osma】 話が合う.▷エ=それで ウ=互いに コ=〜に対して ラム=思い オㇱマ=入る ネㇷ゚ ワ アン ペ エウコピヌピヌ パ エウコラムオㇱマオㇱマ パ ウウェコホピ パ=なんの話やらひそひそ話をした後で話が合ったらしく分かれ分かれに行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- eukositomare
- エウコシトマレ 【e-u-ko-sitoma-re】 互いに恐ろしがる. テエータ ポロサㇻ コタン タ シクㇱナ セコㇿ レヘアン シケサㇻ クㇽ アン ワ コタヌン(コタン ウン) ウタㇻ エウコシトマレ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずいぶん前にポロサルという村にシクㇱナという名前の乱暴者がいて村人たちは恐ろしがっていたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eukotama
- エウコタマ 【e-u-kotama】 一緒に,ともに,あわせて. エ・シケ パセ コㇿカ タパン ユㇰ カㇺ カ エウコタマ ワ セ ワ アㇻパ アニー=お前の荷物は重いけれどもこの鹿肉も一緒に背負って行けよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eumaraptokor
- エウマラㇷ゚トコㇿ 【e-u-marapto-kor】 宴をもつ.▷エ=それ(鹿または熊のこと.宴の中心になるもの)で ウ=互いに マラㇷ゚ト=宴,祝宴 コㇿ=持つ (出典:萱野、方言:沙流)
- euminare
- エウミナレ 【e-u-mina-re】 皆で大笑いする.▷エ=それで ウ=互いに ミナ=笑う レ=させる メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ イェ パ ワ エウミナレ コㇿ イユタ パ コーロ(コㇿ) オカ=娘たちが何やら話をしては大笑いをしながら搗き物をしていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- euminare/ewminare
- エウミナレ 【他動】[e-u-mina-re …について・互い・笑う・させる] …のことを皆で笑う。 {E: to laugh about…with others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eunkeray
- エウンケライ 【他動】[e-unkeray …で・いただきものをする]…をもらう、 いただく。 ☞unkeray ウンケライ {E: to receive…} (出典:田村、方言:沙流)
- eunkeray
- エウンケライ 【eunkeray】 貰う:自分からは要求しなかったのに相手がくれた場合. ソンノ ケカンパッコ(ク・エカンパッコ) ペンチャイ コヤン コラーチ ネㇷ゚ネㇷ゚ ケウンケライ(ク・エウンケライ) ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) ルウェ ネ ワー=本当に予期もしないのに帆掛け舟が私の所へ来たと同じようにいろいろ私は貰い物をして喜んでいる.クナウ ペ トゥㇺ ワ ア・プス アーペコㇿ アン カムイ イコㇿ ア・エウンケライ.イナウ ア・ケ ア ア・ケ ア イナウ トゥンプ ア・カㇻ ワ スウォㇷ゚ アサㇺ ア・オランラニ ルウェ ネ=フクジュソウの花の雫の中から掘り出したような神の宝刀を私は貰った.イナウをたくさん削ってイナウの寝床を作り宝箱の底へ詰め込んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eunpipka
- エウンピㇷ゚カ 【eunpipka】 疑う. タㇷ゚ ク・イェ ㇷ゚ アナㇰネ フチ エン・ヌレ ソンノ アン オルㇱペ ネ.イテキ エウンピㇷ゚カ ノ ヌ ワ アヌ=今私が言う話は祖母が私に聞かせた本当にあった話なのだ.疑うことなく聞いておけ.ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ポンマッ コㇿ オルㇱペ ネ ヤ アン コㇿカ ソンノ ネ ヤー ケウンピㇷ゚カ(ク・エウンピㇷ゚カ).チセ オッタ アン ポロマチヒ アナㇰネ ソカㇻマッ セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=昔話には妾を持った話などあるけれど,本当だろうかと私は疑う,家にいた本当の妻は本妻というものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eunpipka
- エウンピㇷ゚カ 【他動】(…のこと)を信じない、 (…のこと)を疑う。 {E: to doubt, suspect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eunpirma
- エウンピㇼマ 【他動】[e-un-pirma …について・人々に・警告する] …のことを皆にそっと警告する。 ☞unpirma ウンピㇼマ {E: to quietly warn someone of, about…} (出典:田村、方言:沙流)
- euparkemkem
- エウパㇻケㇺケㇺ 【e-u-par-kem-kem】 お互いの口を嘗める:この様子から少しの物を分け合って食べることをいう. ソンノ ポイセタ(ポンセタ) ウタㇻ ポンノ アン ペ ア・エレ コㇿ エウパㇻケㇺケㇺ パ=本当に子犬たちは少しの物を食べさせると口と口を嘗め合っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- euparkikkik
- エウパㇻキッキㇰ 【e-u-par-kik-kik】 内密にする.▷エ=それで ウ=互いに パㇻ=口 キㇰキㇰ=叩く →この話は絶対に漏らすな,と口を外側から叩くようにする (出典:萱野、方言:沙流)
- eupawre
- エウパウレ 【e-u-pawre】 口論(する),言い争う. テエタ アナㇰネ オッカイポ ウタㇻ ウウェカㇻパ コㇿ スンケアㇱペ ソネアㇱペ エウパウレ シノッ チャランケ コラチ ネ ア コㇿカ タネ アン ウタㇻ ネノ アン イキ ソモ キ パ=昔は若者たちが集まると嘘の事や本当の事を口論し,遊びの討論会のようなものであったが,今の人たちはそのようなことはしなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- eupiraspa
- エウピラㇱパ 【他動】[e-upiraspa …によって・皆で広がる]そうやって子孫をふやす。 …/kamuy menoko/ponmat ne e=kor/eupiraspa カムイ メノコ/ポンマッ ネ エコㇿ/エウピラㇱパ …/女神を第二の妻としてめとり、 そうやって子孫をふやしなさい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eutastasa 1
- エウタㇱタサ 【e-u-tastasa】 ①言い返す,口答えする,言い合いする. ネㇷ゚ ワ アン ペ クス ネ ヤ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ エウタㇱタサ パ コㇿ オカ ア ワ=なんの理由でか知らないが言い合いをしていたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutastasa 2
- エウタㇱタサ 【e-u-tastasa】 ②出入りが多い. チセ ア・アシ ヒ タ アナㇰネ イクㇱペ イテキ エウタㇱタサ クニネ ア・オウペカレ ノ ア・アシ ㇷ゚ ネ ナ=家を建てる時は柱があちこち出入りのないように,真っ直ぐに並べて立てるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutekkar
- エウテッカㇻ 【e-utek-kar】 使う:使いに行かせる.▷エ=それ ウテㇰ=使う カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- eutopane
- エウトパネ 【e-u-topa-ne】 群がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutopanere
- エウトパネレ 【e-u-topa-ne-re】 群れをなす. ソンノ ウェンロㇰ ペ クㇱ タ ウインネレ ヘカッタㇻ エウトパネレ=本当に貧乏だからとて,大家族,子供たちが群れをなして. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutukanke
- エウトゥカンケ 【e-u-tukan-ke】 (アワの穂など)束ねる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutunankar
- エウトゥナンカㇻ 【e-u-tunankar】 誰かと行き合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutunas 1
- エウトゥナㇱ 【e-utun-as】 ①ふたりで搗く.▷エ=〜を ウトゥン=ふたり アㇱ=立つ (出典:萱野、方言:沙流)
- eutunas 2
- エウトゥナㇱ 【e-utun-as】 ②ひとりの女性に対し複数の男性が交わる〔隠語〕.←ふたりで搗く. ア・エウトゥナㇱ チェアッピセ=母親が複数の男性と交わっていたため父親のわからない私生児. (出典:萱野、方言:沙流)
- euwemkoani/ewwemkoani
- エウウェㇺコアニ 【他動】[e-u-emko-ani …で・互い・半分・持つ] …を二人で一緒に持つ。 i=euwemkoani イエウウェㇺコアニ (発音は iyeuwemkoani イイェウウェㇺコアニ) (引用文中)彼らは私を二人で運ぶ。 a=i=éuwemkoani アイエウウェㇺコアニ (引用文で)私は二人に運ばれた。(W民話) ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは ewemkoani エウェㇺコアニ という形をとることが多い。 ☞ewemkoani エウェㇺコアニ {E: to hold…together (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- euwenewsar/ewwenewsar
- エウウェネウサㇻ 【他動】[e-u-e-newsar …で・互い・に・歓談する] c=éwwenewsar チェウウェネウサㇻ 私たちは(それ)をして楽しく歓談する。 ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは ewenewsar エウェネウサㇻ という形をとることが多い。 ☞ewenewsar エウェネウサㇻ、 uwenewsar ウウェネウサㇻ {E: to mutually talk about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- euweraman/ewweraman
- エウウェラマン ☞eweraman エウェラマン、 eraman エラマン (出典:田村、方言:沙流)
- euweramuosma
- エウウェラムオㇱマ 【e-u-e-ramu-osma】 同感する. ヘマンタ カ ウコパピロロ エイタㇰ コㇿ オカ アㇷ゚ エウウェラムオㇱマ パ ソイェンパ ワ イサㇺ=何やらひそひそ話をしていたがお互いに納得したと言わんばかりに外へ出て行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- euwesermakkor/ewwesermakkor
- エウウェセㇾマッコㇿ ☞ewesermakkor エウェセㇾマッコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- euwetastasa/ewwetastasa
- エウウェタㇱタサ ☞ewetastasa エウェタㇱタサ (出典:田村、方言:沙流)
- euwetusmak/ewwetusmak
- エウウェトゥㇱマㇰ/エウウェトゥㇱマㇰ ☞ewetusmak エウェトゥㇱマㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- euwokari/ewwokari
- エウウォカリ 【他動】[e-u-okari …に関して・互い・に代わる] …を交代でする。 c=ewwokari チェウウォカリ 私たちが交代でする。 c=ewwokari wa ci=mi ur チェウウォカリ ワ チミ ウㇽ 私たちが交代交代で着る毛皮の外套。(S) ☞ewokari エウォカリ (出典:田村、方言:沙流)
- ewak
- エワㇰ 【他動】[e-wak …に・(?)](神が)…に住む。 ☆参考 神が住むことは erok エロㇰ、 erokrok エロㇰロㇰ、 horari ホラリ [単]/horarpa ホラㇻパ[複]、 urokte ウロㇰテ、 oriwak オリワㇰ などとも言う。 oriwak オリワㇰ は動物が巣くうことにも言う。 人間が住むことは an アン [単]/oka アン/オカ[複]。 {E: to live in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewakewak
- エワケワㇰ 【他動】[ewak-ewak エワク・(重複)] ☞eyaykesupka ewakewak エヤイケスㇷ゚カ エワケワㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewakitara
- エワキタラ 【他動】☞eyaykesupka-ewakitara エヤイケスㇷ゚カ エワキタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewaksirorke
- エワㇰシロㇿケ 【ewak-sir-orke】 (神が)鎮座する所. (出典:萱野、方言:沙流)
- ewan
- エワン 【連体】[接頭辞+数連体][e-wan …で・十の] …で十の。 rerko ewan to レㇾコ エワン ト (あと)三日で十日=七日。 {E: ten.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewar
- エワㇻ 【他動】…を吹く(細い口先から息をフッと出して吹きつける)、 (口の中の異物)を(舌先でペッと)吐き出す。 ewar tek wa uska エワッ テㇰ ワ ウㇱカ (ろうそくの火を)フッと吹いて消しなさい。(S) {E: to blow…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewar
- エワㇻ 【ewar】 吹く. アペエワㇻ=火を吹く.エワㇻ ワ スネ ウㇱカ=吹いて灯火を消せ.ピセ エワㇻ=浮袋を吹く.*ピセ エワㇻは,1歳の誕生日近い幼児が口を尖らせ,ブウーブウーと吹くこと.こうすると母親は次の子を宿すものだと言われる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ewar'ewar
- エワㇻエワㇻ 【ewar-ewar】 そっと吹く:子供が手が痛いといってきたときなど.柔らかい息を吹きかけてやる,(そっと)持つ:大切な物をそっと吹くような気持ちで手に持つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ewarewar
- エワレワㇻ 【自動】[ewar-ewar 吹く・(重複)]フーフー吹く、 吹き続ける。 ní-sinrit apeo kusu ewarewar ニシンリッ アペオ クス エワレワㇻ 木の根に火をつけると吹いている(ハレニレの木の根の枯れたのが川に入って流れてくる、 岸に上がって乾く、 木の根に火をつけると吹いている)。(HY) (出典:田村、方言:沙流)
- ewemkoani
- エウェㇺコアニ 【他動】[e-u-emko-ani …で・互い・の半分・を持つ] …を二人で一緒に持つ(一人が右側にいて左手で持ちもう二人が左側にいて右手で持つ、 あるいは前と後ろで持つなど)。 ewemkoani yan エウェㇺコアニ ヤン 二人でかつぎなさい。(S) a=ewémkoani アエウェㇺコアニ 私とあなたと二人で持とう。 eci=ewémkoani エチエウェㇺコアニ あなたたち二人で持つ。 a=ewémkoani mokko アエウェㇺコアニ モッコ たんか。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci= )のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwemkoani/ewwemkoani エウウェㇺコアニ の形が使われることが多い。 ☞euwemkoani エウウェㇺコアニ {E: to hold, carry…together ( two people).} (出典:田村、方言:沙流)
- ewen(a-an-)
- エウェン §667.びょうき(病気)(13)[そのために]病気する ewen(a-、an-)〔e-wén エうぇン〕[e(そのために)+wen(病気する)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ewenewsar
- エウェネウサㇻ 【他動】[e-u-enewsar …で・互い・と歓談する] …で/…をして歓談し合う、 (歌や昔話や叙事詩など)を語り合い聞き合って楽しく過ごす、 互いに集まって(歌や踊り)をして楽しく歓談して過ごす。 a=ewénewsar アエウェネウサㇻ 私もあなたも一緒に(それ)をして楽しく歓談する。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci= )のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euweneusar/ewwenewsar エウウェネウサㇻ の形が使われることが多い。 ☞euwenewsar エウウェネウサㇻ、 uwenewsar ウウェネウサㇻ {E: to have a pleasant talk; talk over old times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewentarapte
- エウェンタラㇷ゚テ 【複他動】[他動使役][e-wentarap-te …について・夢を見る・させる](人)に…を夢に見させる。 ☞wentarap ウェンタラㇷ゚ {E: to make…dream of, about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eweraman
- エウェラマン 【他動】[e-u-e-raman …について・互い・と共に・わかる] …が皆/二人とも一致してわかる。 sinrit oruspe, kamuy oruspe, ney ta pakno sineatkino a=ewéraman kuni sekor ku=yaynu kor k=an シンリッ オルㇱペ、 カムイ オルㇱペ、 ネイ タ パㇰノ シネアッキノ アエウェラマン クニ セコㇿ クヤイヌ コㇿ カン 先祖のこと、 神のことが、 いつまでも混乱しないできちんと皆にわかるのだと私は思っている。(W会話) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euweraman/ewweraman エウウェラマン の形が使われることが多いと予想される。 ☞eraman エラマン {E: to mutually know…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewesermakkor
- エウェセㇾマッコㇿ 【他動】[e-u-e-sermak-kor その頭(?)・互い・と共に・うしろだて・を持つ(?)] 互いに力になり合う。 iteki uutari ka uwanun ka uwehosi uwehosi yaynu no, sine ikinne yaynu, sine irenka kor yakne ewesermakkor pe ne na イテキ ウウタリ カ ウワヌン カ ウウェホシ ウウェホシ ヤイヌ ノ、 シネ イキンネ ヤイヌ、 シネ イレンカ コㇿ ヤㇰネ エウェセㇾマッコㇿ ペ ネ ナ 親戚同士でも他人同士でも、 テンデンバラバラなことを考えず、 一様に考え、 一つの意志を持てば、 それによって力になり合うものだよ。(S独話) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwesermakkor/ewwesermakkor エウウェセㇾマッコㇿ の形が使われることが多いと予想される。 ☞sermak セㇾマㇰ {E: to combine one's efforts for mutual benefit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewesikaye
- エウェシカイェ 【他動】[e-u-e-si-kaye …で・互い・と共に・自分・を折る][雅](次のような慣用表現で) tu imeru kur/re imeru kur/cisekankotor/ewesikaye/semkoraci トゥ イメル クㇽ/レ イメル クㇽ/チセカンコトㇿ/エウェシカイェ/セㇺコラチ [雅]たくさんの光が天井に反射してキラキラときらめくようであった。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewetastasa
- エウェタㇱタサ 【自動】[e-u-e-tastasa その頭が・互い・と共に・行き交う(重複)](?) 互いに行き違いになる。 ukasuy wa ewetastasa ka somo ki no ranma upakno moymoyke wa iki p ウカスイ ワ エウェタㇱタサ カ ソモ キ ノ ランマ ウパㇰノ モイモイケ ワ イキㇷ゚ 助け合って行き違いにならないでいつも同じくらい動いているもの(即席のなぞなぞで答えは箸)。(S会話) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwetastasa/ewwetastasa エウウェタㇱタサ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to miss, not meet each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewetusmak
- エウェトゥㇱマㇰ 【他動】[e-u-e-tusmak …で・互い・に・競争する] …を競い合う。 pekanpe-ewetusmak ペカンペ エウェトゥㇱマㇰ 競争でペカンペをとる。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwetusmak/ewwetusmak エウウェトゥㇱマㇰ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to compete with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkaomap
- エウカオマㇷ゚ 【名】[e-u-ka-oma-p その頭が・互い・の上・にのっている・もの] 三角屋根の小屋。 {E: a hut with a triangular roof.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkimatekka
- エウキマテッカ ☞eukimatekka エウキマテッカ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkohawpuni
- エウコハウプニ 【他動】[単](複は ewkohawpunpa エウコハウプンパ)[e-uko-haw-puni …のことで・一緒に・声・を上げる](…のことで)二人ぐらいで大声を上げて騒ぐ。 hńta ewkohawpuni p hawe oka? フンタ エウコハウプニㇷ゚ ハウェ オカ? 何を大きな声で騒いでいるんだろう。(S) {E: to make a lot of noise together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkohawpunpa
- エウコハウプンパ 【他動】[複](単は ewkohawpuni )(…のことで)(二人以上が)みんなで大声を上げて騒ぐ。 hńta ewkohawpunpa p hawe oka? フンタ エウコハウプンパㇷ゚ ハウェ オカ? 何を大きな声で騒いでいるんだろう(何か言って笑っているようなとき)。(S) {E: to make a lot of noise together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkokimatek
- エウコキマテㇰ 【他動】[e-uko-kimatek …のことを・一緒に・驚きあわてる](…に)みんなであわてる。 hńta eci=éwkokimatek pekor eci=hawéoka hawe an? フンタ エチエウコキマテㇰ ペコㇿ エチハウェオカ ハウェ アン? あなたたち何をあわてたみたいに大騒ぎしてるの? (S) {E: to all be surprised at…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkopapispisatte
- エウコパピㇱピサッテ 【他動】[e-u-ko-pa-pispis-atte …について・互い・に・口・(ささやきの擬音の重複)・を掛ける] …についてささやき合う。 {E: to whisper about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkopaste
- エウコパㇱテ 【自動】[e-ukopaste その頭が・互いにもたれ合う](上の方で)もたれ合う。 cikuni ewkopaste チクニ エウコパㇱテ 木がもたれ合っている。(W) {E: to lean on one another} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramkor
- エウコラㇺコㇿ 【他動】[e-u-ko-ram-kor …について・互い・に・心を・持つ] …について相談する。 hetopo suy a=kor mosir ne a=kar kunihi kamuy tono tutanu sapane utar opitta ewkoramkor kor síran ヘトポ スイ アコㇿ モシㇼ ネ アカㇻ クニヒ カムイ トノ トゥタヌ サパネ ウタㇻ オピッタ エウコラㇺコㇿ コㇿ シラン (北方領土を)また再び私たちの国土に取りもどすことを、 天皇の次の高い位の方々が皆で相談している。(S) {E: to consult with someone about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramkorpa
- エウコラㇺコㇿパ 【他動】[複](ewkoramkor エウコラㇺコㇿ は単複の区別なし) (二人以上が皆で)…について相談する。 {E: to consult with someone about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramkur-turpa
- エウコラㇺクㇽトゥㇽパ/エウコラㇺクットゥㇽパ 【他動】(韻文では分離)[e-u-ko-ram-kur-turpa …について・互い・と共に・心・有様・を伸ばす[複]] …について皆で一緒にいろいろとよく考えて相談し合う。 sekor okay pe/kamuy opitta/ewkoramkur/turpa kane セコロカイ ペ/カムイ オピッタ/エウコラㇺクㇽ/トゥㇽパ カネ [雅]ということを神々はみな一緒に考えて先のことを案じていました。(Sユーカラ) ☆発音 日常語で話すときは全体を続けて ewkoramkutturpa エウコラㇺクットゥㇽパ と発音する。 しかしアクセントは二語のアクセント。 ☆参考 韻文で歌うときは2行に分かれる。 ☆参考 『音声資料3』に ewkoramkotturpa エウコラㇺコットゥㇽパ とあるのは誤り。 {E: to seriously talk over…with someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramu-osmaosmapa
- エウコラムオㇱマオㇱマパ 【他動】[複][e-uko-ramuosma-osma-pa …について・互いに・同意する・(重複)・[複]] …のことをそうだそうだと言って皆賛成する。(S言い伝え) ☆参考 ramuosma ラムオㇱマ 同意する。 ukoramuosma ウコラムオㇱマ 互いに同意する。 ewkoramuosma エウコラムオㇱマ …について互いに同意する。 {E: to acknowledge one's mutual agreement over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkotumam
- エウコトゥマㇺ 【他動】[e-uko-tumam …で・一緒に・…をだいて寝る] …を二人でだいて寝る。 puyne án=an wa po hene i=omappa i=ewkotumam kor oka=an プイネ アナン ワ ポ ヘネ イオマッパ イエウコトゥマㇺ コㇿ オカアン 子どもは私一人だけだったのでなおいっそう両親にかわいがられ二人にだかれて寝て私たちは暮らしていた。(KK民話) {E: to sleep with…wrapped in one another's arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoyakamasi
- エウコヤカマシ 【他動】[e-uko-yakamasi …で・一緒に・[< 日本語]やかましい] …でさわぐ。 hemanta ewkoyakamasi kor oka hawe an? ヘマンタ エウコヤカマシ コロカ ハウェ アン? 何を言ってさわいでいるのか。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoyaykopuntek
- エウコヤイコプンテㇰ 【他動】[e-uko-yaykopuntek …のことを・互いに一緒に・喜ぶ](二人以上の人が)皆一緒に喜ぶ。 a=ewkoyaykopuntek humi! アエウコヤイコプンテㇰ フミー! 私たち(あなたも私も)うれしいねえ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoysoytak
- エウコイソイタㇰ 【他動】[e-uko-isoytak …について・互いに・話をする] …について互いにいろいろと話を(おしゃべりを)し合う。 nep ka kamuy oruspe hene teeta aynu oruspe hene a=ewkoysoytak wa ネㇷ゚ カ カムイ オルㇱペ ヘネ テエタ アイヌ オルㇱペ ヘネ アエウコイソイタㇰ ワ 何か神のことでも昔のアイヌのことでもお互いにいろいろ話をし合って。(S会話) {E: to mutually discuss…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoytak
- エウコイタㇰ 【他動】[e-uko-itak …について・互いに・話す] …について互いに話す。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewminare
- エウミナレ 【他動】☞euminare エウミナレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewnukare
- エウヌカレ 【他動】[e-unukare (そこ)で・(それ)を皆が見る] (そこ)でそれを皆が見る/皆にそれが見える。 mosirso kurka/a=ewnukare モシㇼソ クㇽカ/アエウヌカレ 世界中にいる人皆が(それを)見る/皆に(それが)見える。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- ewokari
- エウオカリ 【他動】[e-u-okari …に関して・互い・に代わる] …を交代でする。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 wo )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwokari/ewwokari エウウォカリ の形が使われることが多い。 ☞euwokari エウウォカリ {E: to take turns…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewonne(-an)
- エウォンネ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(2)ewonne(-an)〔e-wón-ne エうぉンネ〕[<e(顔)+wor(水)+ne(になる)>⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ewparoyki
- エウパロイキ 【他動】[e-u-paroyki …で・互い・を養う] 皆…を食べて暮らす。 {E: to all live on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewpaskuma
- エウパㇱクマ 【他動】[e-upaskuma …について・語り伝える] …を語り伝える、 …についてその起源やいわれやいきさつなどを教え伝える。 iresu sápo/i=ewpaskuma/somo ki p he an sekor/yaynu=an hike イレス サポ/イエウパㇱクマ/ソモ キㇷ゚ ヘ アン セコㇿ/ヤイヌアニケ [雅]育ての姉は私に教えてくれなかったのかと思うと。(Sユーカラ語り) {E: to tell, relate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewpiraspa
- エウピラㇱパ 【自動】[複](単の例は未出)[e-u-piraspa …に・互い・を広げる[複]] 皆で…に広がる。 na uwoya uwoya mosir ewpiraspa wa ナ ウウォヤ ウウォヤ モシㇼ エウピラㇱパ ワ (アイヌの子孫は)まだほかにもあっちこっちの国に広がって行って。(S言い伝え) {E: to spread (out), widen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewrawketupa
- エウラウケトゥパ 【他動】[e-u-rawketupa …で・互い・の仕事をする] …をして一生けんめい働く。 {E: to work hard at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewrespa
- エウレㇱパ 【他動】[e-u-respa …で・互い・を育てる[複]] …で子どもを育てる。 ceppokoyki=an wa a=ma wa a=satsatke wa sirmata kor ne wa an pe ka a=ewrespa kor oka=an チェッポコイキアン マ アマ ワ アサッサッケ ワ シㇼマタ コㇿ ネ ワ アン ペ カ アエウレㇱパ コㇿ オカアン 私は魚とりして焼いて干しておき冬になるとそれも食べさせて子どもを育てていた。(W民話) {E: to raise children on, at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewsayne
- エウサイネ 【後副】[e-usa-ne …で・いろいろ・である] …とは(いろいろ)違って。 {E: different to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewtanne
- エウタンネ 【他動】[e-utar-ne …と一緒に・同族・になる] …と一緒になる(結婚する)、 …の一族になる。 {E: to marry…; become part of someone's family.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewtannere
- エウタンネレ 【他動】[e-utarne-re …と一緒になる・させる] …の一族にさせる、 …と結婚させる。 {E: to make family with…; make, let…marry…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewtarkor
- エウタㇻコㇿ 【他動】[e-utarkor (そこ)で・村長である](村)の長(おさ)である/になる。 ☞utarkor ウタㇻコㇿ {E: to be, become head of (a village.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewtastasa
- エウタㇱタサ 【他動】[e-u-tastasa …で・互い・やりとりする(重複)] 互いに…をやりとり(話し合い)する、 …を話し合う。 nep ka a=emína kunine a=ewtastasa te wano ki hike? ネㇷ゚ カ アエミナ クニネ アエウタㇱタサ テ ワノ キ ヒケ? 何かおもしろおかしく話し合う会話をこれからしてはどうかしら。(S会話) {E: to mutually talk over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewtekkar
- エウテッカㇻ 【他動】[e-útek-kar …で・…に使い走りをさせる・する](人)を使いにやる。 eci=otúwasi wa kusu eci=éwtekkar hawe ne na arpa wa en=kore エチオトゥワシ ワ クス エチエウテッカㇻ ハウェ ネ ナ アㇻパ ワ エンコレ あなたでなければならないと思ったのであなたに行ってもらうんだから行ってください。(S) {E: to have someone go somewhere for one.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewwemkoani
- エウウェㇺコアニ ☞euwemkoani エウウェㇺコアニ (出典:田村、方言:沙流)
- ewwenewsar
- エウウェネウサㇻ ☞euwenewsar エウウェネウサㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- ewweraman
- エウウェラマン ☞eweraman エウェラマン (出典:田村、方言:沙流)
- ewwesermakkor
- エウウェセㇾマッコㇿ ☞ewesermakkor エウェセㇾマッコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- ewwetastasa
- エウウェタㇱタサ ☞ewetastasa エウェタㇱタサ (出典:田村、方言:沙流)
- ewwetusmak
- エウウェトゥㇱマㇰ ☞ewetusmak エウェトゥㇱマㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- ewwokari
- エウウォカリ ☞euwokari エウウォカリ (出典:田村、方言:沙流)
- eyakaka
- エヤカカ 【e-yakaka】 指さす. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyakukor
- エヤクコㇿ 【e-yaku-kor】 役目を持つ. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) コンププシ アナㇰネ フチ エヤクコㇿ ルㇽス ア・ヤンケ コッポㇰタ ス オルン ア・エコロトト コㇿ ケラハ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の頃昆布をこんがり焼くのは祖母の役目で,汁鍋を上げる直前に鍋へ砕くと味がいいものであった, (出典:萱野、方言:沙流)
- eyakukor
- エヤクコㇿ 【他動】[e-yaku-kor …で・役目・を持つ] …を任務としている、 …の役目をもつ、 …の係である、 …の職についている。 toy patek orouspe nu eyakukor kur トイ パテㇰ オロウㇱペ ヌ エヤクコㇿ クㇽ 畑ばかりのことを聞く係りの人=役場の職員で田んぼに関する相談の係員。(S) {E: to have the duty, role of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyakukorpa
- エヤクコㇿパ 【他動】[複](eyakukor エヤクコㇿ は単複の区別なし)(二人以上が皆/二つ以上のことを皆)…を任務としている。 {E: to be in charge of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyam
- エヤㇺ 【他動】…を大切にする、 …を大切にしまう、 …を心にかける、 …を気づかう。 a=eyám アエヤㇺ …が気がかりである、 …があぶない。 a=ukóhoppa wa oka he an? iyaykipte, ape or un ka a=eyám, nay or un ka a=eyám アウコホッパ ワ オカ ヘ アン? イヤイキㇷ゚テ、 アペ オルン カ アエヤㇺ、 ナイ オルン カ アエヤㇺ 子どもたちばかりで留守に置かれているの? あぶないなあ、 火のそばもあぶない、 川のほうもあぶない。(S) {E: to treat…importantly; to keep…safe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyam
- エヤㇺ 【eyam】 大切にする:いたまないようにする,大事にする,守る. ア・エヤㇺ ペ=大切な物.エヤㇺ アニー=大切にしてね.エネ ケヤㇺ(ク・エヤㇺ) フミ アン ペ ネ アㇷ゚ エン・イヨチㇱパレ ハイー コㇱクㇽ(ク・オㇱクㇽ) フミー=あれほど私が大切に思っていた物を壊されてしまった,あーあもったいない.ケヤㇺ(ク・エヤㇺ) ワ カナ(ク・アン ア) タシロ ケルサ(ク・エルサ) アクス エノチㇱチㇱレ(エン・オチㇱチㇱレ) エアㇻキンネ コㇱクㇽ(ク・オㇱクㇽ)=私が大切にしていた山刀を貸したのになくしてしまい,本当に惜しいと思っている.エヤㇺ ワ アヌ=大事にしておけ.エヤㇺ ワ コㇿ ワ アン=大事にして持っていろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyami
- エヤミ 【eyami】 カケス〔鳥〕. ニウェンエヤミ=猛々しいカケス.*例文は頭の毛を逆立てているカケスのこと.カケスは木の枝に止まっていても急に頭の毛を逆立てるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyami
- エヤミ 【名】[動物] カケス。 〔知分類 p.181 ミヤマカケス(ホロベツ)〕 {E: a jaybird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyami
- エヤミ §300 かけす、ミヤマカケス (1) eyami (e-yá-mi)「エやミ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eyamika
- エヤミカ 【eyami-ka】 カケス罠:チキサニ(アカダモ)他で作る. 図[エヤミカ①][エヤミカ②] (出典:萱野、方言:沙流)
- eyamitono
- エヤミトノ §300 かけす、ミヤマカケス (2) eyami-tono (e-yá-mi-to-no)「エやミトノ」[<かけす・どの] ⦅美幌⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- eyamkomoyremoyre
- エヤㇺコモイレモイレ 【他動】[eyam-ko-moyre-moyre (大切に)しまう・のに・遅くなる・(重複)] …の始末に手間取る。 ku ka a=cuppa, ya ka a=satke wa a=eyámkomoyremoyre ク カ アチュッパ、 ヤ カ アサッケ ワ アエヤㇺコモイレモイレ 私はわな(仕掛け弓、 アマッポ)もすぼめてはずし、 網も引き上げて干して、 そうした後始末に手間取って遅くなった。(HK民話) {E: to be troubled with doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyamno
- エヤㇺノ 【副】[eyam-no …を大切にする・(副詞形成)] 大切に。 apunno eyamno resu アプンノ エヤㇺノ レス (赤ちゃんを)「まてえに」(=ていねいに)大切に育てなさい。 k=孜amno ku=mi yakun ohonno ku=mi ケヤㇺノ クミ ヤクン オホンノ クミ 大事に着れば長い間着られる(長もちする)。(W) {E: carefully.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyamno
- エヤㇺノ 【eyam-no】 大切に. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyao
- エヤオ §351 ホオジロガモ (6) eyao (e-yá-o)「エやオ」 ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eyapkir
- エヤㇷ゚キㇼ 【他動】[e-yapkir …で・投げる動作をする] …を投げる、 …を投げ飛ばす(遠くへ、 どこへ投げるかわからないときに言う)。 ☆参考 osura オスラ その場にポンと/ドサッと投げ落とす、 捨てるなど。 {E: to throw…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyapkir
- エヤㇷ゚キㇼ 【e-yapkir】 投げる:遠くに投げる. リㇰ ペカ ア・エヤㇷ゚キㇼ ア・ポㇰナレ アクス エアシㇼ テㇰ シケウカウヌウヌ ヤユナㇱケ=腰投げをかけるようにして組み伏せると,そこで初めて自分の手で自分をかばいながら謝った. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyar
- エヤㇻ 【他動】[e-yar …を食べる・だれか不定の人にしてもらう] 人に食べさせる、 人に食べてもらう。 e=kor tópenpe sanke wa eyar エコㇿ トペンペ サンケ ワ エヤㇻ あなたの(つくった)お汁粉を出して食べていただきなさい。(S) a=kotánu epitta a=eyár ayne アコタヌ エピッタ アエヤㇻ アイネ (乾し肉や乾し魚を) 私の村中の人々に食べさせて(=与えて)いたがとうとう…。(W民話) {E: to feed someone something; have someone eat something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyarpok'ani
- エヤㇻポㇰアニ 【eyarpok-ani】 小脇に抱える. ネア メノコ スイ ホクコイワㇰ クスネ ノイネ ポン トゥトゥッコ エヤㇻポㇰアニ カネ ニタン ワ アㇻパ シリ ク・ヌカㇻ=あの女はまた男の所へ行くためらしく,小さい包みを小脇に抱えて急いで行ったのを私は見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyasara
- エヤサラ 【eyasara】 注文する:頼んで作ってもらう. テエータ カネ ニㇷ゚タニ タ うとむてけ シコㇿ ア・イェ ウナㇻペ アン ワ イカㇻカㇻ エアㇱカイ オヤコヤㇰ ワ チカㇻカㇻペ ア・エヤサラ ペ ネ ヤㇰ ア・イェ=ずうっと昔,二風谷にウトムテケというおばさんがいて,刺繍が上手であちらこちらから注文をされたということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaspereke
- エヤㇱペレケ 【eyaspereke】 (大きな)ひびが入る:丸木舟とか板舟とかに出来たひび.*これは大きいひびの場合.小さいひびはトゥマという. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyay'asisikar
- エヤイアシシカㇻ 【e-yay-asisi-kar】 後悔する,残念がる. タン チュㇷ゚ タ トゥイマ モシルン(モシㇼ ウン) ア・エン・シレン ヤッカ ク・ヤイモンニㇱカ ㇷ゚ ネ クス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・イェ ケヤイアシシカㇻ(ク・エヤイアシシカㇻ) コㇿ カン(ク・アン)=今月,遠い国へ私は誘われたが,忙しいものだから行かないと言った,後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyay'ocisicisire
- エヤイオチシチシレ 【e-yay-o-cisi-cisi-re】 大儀になる. オンネ・アン コㇿ ヘル ウコアㇷ゚カㇱ ポカ ケヤイオチシチシレ(ク・エヤイオチシチシレ) ク・ケマハ カ アㇻカ=年をとるとただの往来も私自身大儀になっだ,足も痛いし. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyay(e)rampokiwen
- エヤイェランポキウェン/エヤイランポキウェン 【他動】[e-yay-erampokiwen …について・自分を・憐れむ] …をいやだと思う、 …を残念に思う。 a=uníhi kasi péka ru kus wa, patek a=eyáyerampokiwen kor oka=an アウニヒ カシ ペカ ル クㇱ ワ、 パテㇰ アエヤイェランポキウェン コㇿ オカアン 私たちの家の上を道が通っていて、 私たちはそのことだけをいやだと思いながら暮らしていた。(W民話) {E: to think that…is bad, unpleasant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayanu
- エヤヤヌ 【他動】[e-yay-anu …について・自分・を置く](?) …をがまんする。 eun arpa=an rusuy, nísapno arpa=an rusuy, a=eyáyanu ka eaykap hi kusu エウン アㇻパアン ルスイ、 ニサㇷ゚ノ アㇻパアン ルスイ、 アエヤヤヌ カ エアイカピ クス 私は彼のところへ行きたくなった、 急に行きたくなった、 がまんできないので…。(W民話) {E: to put up with, endure…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayasis
- エヤヤシㇱ 【e-yay-asis】 つまらない,ばかげた,後悔する. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayecitakte
- エヤイェチタㇰテ 【他動】[e-yay-e-ci-itak-te …について・自分の・ことについて・される・話す・させる](?) (自分のことについて)…を言う、 …を自白する。 ne wa an pe iyoski akusu eyayecitakte wa ネ ワ アン ペ イヨㇱキ アクス エヤイェチタㇰテ ワ そのことを彼は酔っぱらったところポロッと自分から言ってしまって。(W言い伝え) {E: to confess something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayekatkor
- エヤイェカッコㇿ 【他動】[e-yay-e-kat-kor …で・自分・で・やり方・を持つ]…がくせに/習慣になる。 kesto an kor a=kor itak patek ku=ye p ne kusu k=孜ayekatkor wa sísam itak ku=ye kusu ne hike ka a=kor itak ku=ye hawe un ケㇱト アン コㇿ アコリタㇰ パテㇰ クイェㇷ゚ ネ クス ケヤイェカッコㇿ ワ シサミタㇰ クイェ クス ネ ヒケ カ アコリタㇰ クイェ ハウェ ウン 毎日私たちの言葉(アイヌ語)ばかりしゃべるものだからくせになって日本語をしゃべろうとしてもアイヌ語をしゃべってしまうのよ。(S) ☆参考 eramus エラムㇱ 慣れる。 {E: for something to become a habit.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayekatuwen
- エヤイェカトゥウェン 【他動】[e-yay-e-katu-wen …のことで・自分・に・かっこう・悪い]…のことできまりが悪い。 ☆参考 yayekatuwen ヤイェカトゥウェン [自動]きまりがわるい。 ☆参考 ただ《はずかしい》は yaysitoma ヤイシトマ [自動]、 eyaysitoma エヤイシトマ[他動]。 ほかに、 yayíporosak ヤイポロサㇰ[自動]、 eyaynikorosma エヤイニコロㇱマ[他動]、 utcike ウッチケ[自動]など。 {E: to be ashamed of…; embarrassed by…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayenusasire
- エヤイエヌサシレ 【e-yay-enusasire】 気をまぎらす. ク・ミッポホ ウタㇻ アン クスケライ ケヤイエヌサシレ(ク・エヤイエヌサシレ) ワ カン(ク・アン)=私の孫たちのお陰で気をまぎらせていることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayepataraye
- エヤイェパタライェ 【他動】[e-yayepataraye …のことで・遠慮する] …を遠慮する。 {E: to hold-back, refrain from…; hesitate over…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayeramu
- エヤイェラム 【名】[接頭+名][e-yay-e-ramu …で・自分・…で・心[所]][雅](次項の慣用句で) …で …の心/気持ちが…。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyayeramu ka sitne
- エヤイェラム (カ) シッネ 【慣用句】[e-yay-e-ramu- ka sitne …で・自分・について・その心・苦しい] …で気持ちが悪い。 urkio=an wa a=eyáyeramu ka sitne kor hotke=an wa ウㇽキオアン マ アエヤイェラム カ シッネ コㇿ ホッケアン マ 私はシラミにたかられて気持ちが悪い思いをしながら寝ていた。(W民話) ☆参考 ka カ の入らない例は未出。 ☆参考 eyayramu ka sitne エヤイラム カ シッネ と同じか。 {E: to feel bad, awful, sick.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayerana-ranke
- エヤイェラナランケ 【他動】[e-yay-e-ra-na-ranke (そこ)で・自分・…で・下・の方へ・下ろす][雅]下に下りる。 epa=kor petpo/pet hontomo/a=eyáyerana/ranke kane エパコㇿ ペッポ/ペッ ホントモ/アエヤイェラナ/ランケ カネ [雅]わが川の中程のところで空から地面に下りて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayetokoyki
- エヤイェトコイキ 【他動】[e-yay-etokoyki …について・自分を・したくする] …するための身じたくをする。 {E: to dress, equip oneself for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayetokoyki
- エヤイェトコイキ 【e-yay-etok-oyki】 したくする:自分自身でしたくする. タント アナㇰネ シㇼピㇼカ クス イナウネニ ク・トゥイェ ルスイ ワ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) エヤイェトコイキ アクス ク・コㇿ セタ サㇻ スイェスイェ コㇿ エネトゥㇱマㇰ(エン・エトゥㇱマㇰ)=今日はいい天気なのでイナウを削る材料を切りに山へ行くしたくをすると,私の犬がしっぽを振りながら私の先回りをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayetunkar
- エヤイェトゥンカㇻ 【他動】[e-yay-etun-kar …で・自分に・借りる(嫁にとる)・する] …を嫁にもらう。 {E: to receive…as a bride.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayeykataitak
- エヤイェイカタイタㇰ 【他動】[e-yay-e-i-ka-ta-itak …で・自分・について・もの・の上・で・話す](…の話)を断る。 a=kiyánnepoho i=kokor rusuy, orowano a=anú wa yáp=an ka korayniwkes wa a=eyáyeykataitak yakka i=kokor rusuy ayne… アキヤンネポホ イココン ルスイ、 オロワノ アアヌ ワ ヤパン カ コライニウケㇱ ワ アエヤイェイカタイタㇰ ヤッカ イココン ルスイ アイネ… 和人の殿様が私たちの上の息子をほしがった。 私たちは息子を置いて帰る気には到底なれなくて断ったのだが殿様はどうしてもほしいと言ってきかなくて…。(S民話) {E: to refuse, turn down…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayeysoytak
- エヤイェイソイタㇰ 【他動】[e-yay-e-isoytak …で・自分・について・話をする] …を自分の身の上話として話す。 páoyan uske ta kemran kamuy i=resu hi ne aan hi a=eyáyeysoytak パオヤン ウㇱケ タ ケㇺラン カムイ イレス ヒ ネ アアニ アエヤイェイソイタㇰ 伝染病が上陸して来たときに、 飢饉の神が私を育ててくれたのだったと言うことを私は自分の身の上話として話した。(W民話) ☞yayeysoytak ヤイェイソイタㇰ、 isoytak イソイタㇰ {E: to talk about oneself to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayhawkere
- エヤイハウケレ 【他動】[e-yay-hawke-re …で・自分・弱くなる・させる] …をかわいそうに思う。 isram ruwe okay pe a=uk ka eyayhawkere kus, pirka ruwe ne yak a=ye kor a=kohósipire イㇱラㇺ ルウェ オカイ ペ アウㇰ カ エヤイハウケレ クㇱ、 ピㇼカ ルウェ ネ ヤㇰ アイェ コㇿ アコホシピレ 彼らは貧しい人たちなので私はその品物を受け取るのもかわいそうな気がしたので、 結構ですと言ってそれを彼に返した。(HK民話) {E: to feel sorry, pity for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayhonokka
- エヤイホノッカ 【他動】(…を)勉強する。(S) ☆参考 この語は他の人々からは聞かなかった。 {E: to study…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayirayke
- エヤイライケ 【他動】[e-yayirayke …について・感謝する] …を感謝する、 …についてお礼を言う。 c=ípere yakka eyayirayke ka somo ki チペレ ヤッカ エヤイライケ カ ソモ キ 食べさしてやったのに(=食事を/食べ物をあげたのに)ありがたいとも言わない。(S) ☆発音 早く話しているとき、 通常 y のあとの i は落ちて eyayrayke エヤイライケ と発音される。 {E: to be grateful for (to)…; thank someone for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayitupare
- エヤイトゥパレ 【他動】[e-yayitupare …について・気をつける] …に気をつける。 ruyka tane a=kar okere wa a=eyáyitupare uske ka isam ルイカ タネ アカㇻ オケレ ワ アエヤイトゥパレ ウㇱケ カ イサㇺ 橋はもう直し終わったので注意するべき所(あぶない所)はない。(S) ☆発音 会話などで早く言うとき、 通常 y のあとの i は落ちて eyaytupare エヤイトゥパレ と発音される。 {E: to be careful of…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykamuynere
- エヤイカムイネレ 【他動】[e-yay-kamuy-ne-re …で・自分を・神・になる・させる] …で立派な神になる。 i=okake ta eci=sínnurappa eci=i=nómi wa i=kore yak kamuy or ta a=eyáykamuynere kusu ne na イオカケ タ エチシンヌラッパ エチイノミ ワ イコレ ヤㇰ カムイ オッタ アエヤイカムイネレ クス ネ ナ 私の死後にあなたたちが先祖供養をし私をまつってくれれば私は神の国で立派な神になるのだから。(W民話) a=eyáykamuy/nére kor アエヤイカムイ/ネレ コㇿ それで私が天に昇って神になったら(a=eyáykamuynere アエヤイカムイネレ が韻文で二行に分けて発音されている)。(Sユーカラ語り) {E: to become a great god.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykarap
- エヤイカラㇷ゚ 【他動】[e-yay-karap …のことで・自分を・(?)]…のことで気の毒に思う、 申し訳なく思う。 núman somo k=ek a hi k=éyaykarap kusu tanto anak ku=tokapmokor ka somo ki no k=ek ヌマン ソモ ケㇰ ア ヒ ケヤイカラㇷ゚ クス タント アナㇰ クトカㇷ゚モコㇿ カ ソモ キ ノ ケㇰ 私は昨日来なかったことを気の毒に思うから今日は昼寝もしないで来た。(S) ☆参考 eyaypataraye エヤイパタライェ とも言う。 {E: to feel sorry for, about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykari isan hekaci
- エヤイカリ イサン ヘカチ §021.子(18)eyaykari isan hekaci〔e-jáǐ-ka-ri|i-sán|he-ká-či エやイカリ・イさン・へかチ〕⦅シラウラ⦆みなしご。(→あいぬ物語, p.2)。[<e-(それによって)+-yay-(自分を)+kar(つくろう)+-i(方法も)、isam(無い)、hekaci(児)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- eyaykatekar
- エヤイカテカㇻ 【他動】[e-yaykatekar …で・恋する] …を恋する、 …を恋しく思う。 a=kor pon menoko a=eyáykatekar kus cis patek a=ki アコㇿ ポン メノコ アエヤイカテカㇻ クㇱ チㇱ パテㇰ アキ あのいとしい若い女性が恋しくて私は泣いてばかりいた。(HC民話) ☞yaykatekar ヤイカテカㇻ {E: to love…; feel love for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykesupka-ciwre
- エヤイケスㇷ゚カチウレ 【他動】[e-yay-kesup-ka-ciw-re …で・自分・かかと・の上・にささる・させる][雅](次のような慣用表現で) pirka suke/eyaykesupka/ciwre kane ピㇼカ スケ/エヤイケスㇷ゚カ/チウレ カネ ごちそうをつくるのに忙しくあっちへ行ったりこっちへ来たりかけずりまわって立ち働く。(Sユーカラ語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 同様の文脈で eyaykesupka ewakitara ciwre kane エヤイケスㇷ゚カ エワキタラ チウレ カネ とも言っており、 またワテケさんの語った民話では eyaykesupka ewakewak エヤイケスㇷ゚カ エワケワㇰ と言っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykesupka-ewakewak
- エヤイケスㇷ゚カエワケワㇰ 【他動】[e-yay-kesup-ka-ewakewak …で・自分・かかと・の上・をふんで歩く・(重複)](次の慣用表現で)(よい料理)をするために一生懸命あちこち足を運ぶ、 かけずりまわって(よい料理)をする(=eyaykesupka ewakitara エヤイケスㇷ゚カ エワキタラ)。 pirka suke eyaykesupka-ewakewak ピㇼカ スケ エヤイケスㇷ゚カエワケワㇰ 足軽くかけずりまわってよい料理をつくる。(W民話) ☆参考 同じことを妹のサダモさんはユーカラの中で、 eyaykesupka ewakitara エヤイケスㇷ゚カ エワキタラ、 eyaykesupka ciwre kane エヤイケスㇷ゚カ チウレ カネ と言っている。 {E: to run about here and there in order to do something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykesupka-ewakitara
- エヤイケスㇷ゚カエワキタラ 【他動】[e-yay-kesup-ka-ewak-itara …で・自分・かかと・の上・にのる・…している状態が続いている][雅](よい料理)をつくるためにあちこち忙しくかけずり回る。 pirka suke/eyaykesupka/ewakitara/ciwre kane ピㇼカ スケ/エヤイケスㇷ゚カ/エワキタラ/チウレ カネ [雅]ごちそうをつくるのにあちこちへ行ったり来たりしながら。(Sユーカラ) ☆参考 同じことを姉のワテケさんが民話の中では eyaykesupka ewakewak エヤイケスㇷ゚カ エワケワㇰ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykesupka-karkar
- エヤイケスㇷ゚カカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-kesup-ka-karkar …で・自分・かかと・の上・を整える][雅](靴)をはく。 káne sutuker/a=eyáykesupka/karkar kane カネ ストゥケㇾ/アエヤイケスㇷ゚カ/カㇻカㇻ カネ 私は金(かね)の靴を足にはいた。(Sユーカラ語り) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewehomsu
- エヤイケウェホㇺス 【他動】[e-yaykewehomsu で・あぶないところだった] …であぶないところだった(と思う)、 あやうく…の難を逃がれた(ことを思ってほっとする/恐ろしかったと思う)。 ☞yaykewehomsu ヤイケウェホㇺス、 kewe homsu ケウェ ホㇺス {E: for… to be dangerous.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewkor
- エヤイケウコㇿ 【他動】[e-yaykewkor …で・苦労を思い起こす] …という恐ろしい目に会った(ことを思い出す)、 …を苦しかったと思い出す。 ☞yaykewkor ヤイケウコㇿ {E: to remember that…was a hard time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtum-ekosanniyo
- エヤイケウトゥㇺエコサンニヨ 【他動】[e-yay-kewtum-e-ko-sanniyo …について・自分・心・で・…に・考える][雅] tu pirka kuni p/e=eyaykewtum/ekosanniyo トゥ ピㇼカ クニㇷ゚/エエヤイケウトゥㇺ/エコサンニヨ [雅]いろいろなことをご自分の心で考えるのですよ。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 ekosanniyo エコサンニヨ は e=kosanniyo か。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtum-eohunara
- エヤイケウトゥㇺエオフナラ 【他動】[e-yay-kewtum-e-o-hunara …で・自分・心・で・そこで・…を探す]…を自分の心で考えて心のすみずみまでさがす(探る)。 pirkanopo/e=yaykewtum ka/eohunara/tu pirka kuni p/e=eyaykewtum/ekosanniyo ピㇼカノポ/エヤイケウトゥㇺ カ/エオフナラ/トゥ ピㇼカ クニㇷ゚/エエヤイケウトゥㇺ/エコサンニヨ [雅]よくよくご自分の心で考え、 いろいろなことを心のすみずみまでさがし、 いろいろなことをご自分の心で考えるのですよ。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 eohunara エオフナラ は e=ohunara か。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtum-kokisma
- エヤイケウトゥㇺコキㇱマ 【他動】[e-yay-kewtum-ko-kisma …に関して・自分・心・それを(叙述を導く)・…を押える][雅]自分の気持ちを押える。 apunitara/a=eyáykewtum ka/kokisma kane アプニタラ/アエヤイケウトゥㇺ カ/コキㇱマ カネ [雅]静かに気持ちを押えた。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtum-ositciwre
- エヤイケウトゥㇺオシッチウレ 【他動】[e-yay-kewtum(u)-osirciw-re …について・自分・心・尻(が)地面に刺さる(=落ちつく)・させる] …のことを決心する、 …を決心する。 ☆参考 韻文で2行に分かれる。 {E: to decide on…; make up one's mind to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtum-sineatkire
- ヤイケウトゥㇺシネアッキレ 【他動】[e-yay-kewtum-sineatki-re そのことについて・自分の・心・決まる・させる] …のことを決める、 …を決心/決断する。 {E: to decide (on)…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewtumuwente
- エヤイケウトゥムウェンテ 【他動】[e-yay-kewtumu-wen-te …で・自分・の心・悪くなる・させる] …を悲しむ。 ☆参考 eyaykewtumwente エヤイケウトゥㇺウェンテ か。 {E: to feel sad about…; feel sorry for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykimatekka
- エヤイキマテッカ 【他動】[e-yaykimatekka …で・急ぎあわてる] …で急ぐ、 …であわてる。 hńta e=eyaykimatekka kus to e=mi p ka e=okus e=mi, e=us pe ka ehorka e=us siri an? フンタ エエヤイキマテッカ クㇱ ト エミㇷ゚ カ エオクㇱ エミ、 エウㇱ ペ カ エホㇿカ エウㇱ シリ アン? あなた何をあわてて、 ほら、 服も裏返しに着てはくもの(スカート)も後ろ前にはいてるのよ。(S) ☞yaykimatekka ヤイキマテッカ、 kimatek キマテㇰ {E: to be in a hurry about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykipniwkes
- エヤイキㇷ゚ニウケㇱ 【他動】[e-yay-kipniwkes …に関して・自分・のいのちを救う]…でいのちを失いたくない、 いのちが惜しいから…から逃げる。 k=孜aykipniwkes kus ku=kira ケヤイキㇷ゚ニウケㇱ クㇱ クキラ 私はいのちが惜しいから逃げた。(S) {E: to run away, flee from…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykohapapu
- エヤイコハパプ 【他動】[e-yayko-hapapu …に関して・一人で・(?)] …を惜しいのでもっととっておく。 k=éyaykohapapu, na k=e ka somo ki ケヤイコハパプ、 ナ ケ カ ソモ キ 私は(このおいしいものを)惜しいからとっておく、 まだ食べない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykohetopo
- エヤイコヘトポ 【他動(?)】[e-yayko-hetopo …について・一人で・逆もどりして]くりかえす。 {E: to repeat…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykokanki-ani
- エヤイコカンキアニ 【他動】[e-yay-ko-kanki-ani …で・自分・に・(?)・…を持ち運ぶ]…を天びん棒でかつぐ(棒の前と後に下げて棒のまん中を肩にのせてかつぐ)。 wakka eyaykokanki-ani ワッカ エヤイコカンキアニ 水を(=水を汲んで桶に入れたのを)天びん棒でかつぐ。(W神謡K) ☆参考 水や肥桶(こえおけ、 こやしおけ)を。 くわや鉄砲などを直接肩にかつぐのは esitapkaani エシタㇷ゚カアニ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykonisomap
- エヤイコニソマㇷ゚ 【他動】何かまちがいがあると困ると気にかける。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykonupuru
- エヤイコヌプル 【他動】(eyaykonupur の誤記か?)…が気に入る、 …が好きである。 k=éyaykonupuru humi ka isam ケヤイコヌプル フミ カ イサㇺ 私はそれをちっとも好きではない。(S) ☆参考 ku=konupuru humi ka isam クコヌプル フミ カ イサㇺ とも言う。 {E: to like…; be pleased with…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykopepka
- エヤイコペㇷ゚カ 【他動】[e-yay-ko-pepka …について・自分・に・くりごとをいう] …を恨む、 (ひどい目に合わされたことなど)をいつまでも忘れずくやしく思う。 {E: to feel bitter about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykopuntek
- エヤイコプンテㇰ 【他動】[e-yay-kopuntek …について・自分・のことを喜んでねぎらう] …を喜ぶ、 …がうれしい。 k=孜aykopuntek ケヤイコプンテㇰ 私はそのことがうれしい。 ☞yaykopuntek ヤイコプンテㇰ {E: to be glad about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykopuntek
- エヤイコプンテㇰ 【e-yay-kopuntek】 (〜を)喜ぶ,嬉しい. アチャポ アシㇼキンネ ヤイコソホシピ ヤㇰ ク・イヌ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=おじさんが新しく後添いを貰ったと聞き,私は喜んでいる.クルッペ エトㇰタ ク・イチャ オケレ クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ ウクラン ワノ アㇷ゚ト ルイ ケサッチャンペネ(ク・エサッチャンペネ) アㇷ゚ アㇷ゚ト トゥイ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) コㇿ ク・ヤイェトコイキ=霜が来る前に穂ちぎりを終わらせようと思っていたのに,昨夜から雨降りになって気が滅入っていたのだが,雨が晴れて私は喜んで畑へ行くしたくをした.タヌクラン チェㇷ゚ ヌウェアン ワ エアㇻキンネ ア・エヤイコプンテㇰ=今夜はサケがたくさん獲れたので私は本当に嬉しいことだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykopuntekpa
- エヤイコプンテㇰパ 【他動】[複](eyaykopuntek エヤイコプンテㇰ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)…を喜ぶ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykopuntekre
- エヤイコプンテㇰレ 【e-yay-ko-puntek-re】 喜ばす. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykoram-petetne
- エヤイコランペテッネ 【他動】[< eyaykoramu-petetne (次項)](次の慣用句で)(子育てする)のに苦労する(=eyaykoramu-petetne エヤイコラムペテッネ)。 resu póka eyaykoram-petetne レス ポカ エヤイコランペテッネ …を育てるのに苦労する、 苦労して…を育てる。 ene he tap a=resú póka eyaykoram-petétne kuni p a=poho ne awa エネ ヘ タㇷ゚ アレス ポカ エヤイコランペテッネ クニㇷ゚ アポホ ネ アワ あんなに苦労して息子を育てたのに。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykoramu-petetne
- エヤイコラムペテッネ 【他動】[e-yayko-ramu-petetne …で・一人で・心が・湿る(petne の重複)](次の慣用句で)respa póka eyaykoramu-petetne レㇱパ ポカ エヤイコラムペテッネ [雅] …を育てるのに心をくだきいろいろと骨を折り苦労する。 a=e=réspa póka/eyaykoramu/petetne ayne アエレㇱパ ポカ/エヤイコラム/ペテッネ アイネ [雅]私はあなたを育てるのに長い間心をくだき苦労してきましたが。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 {E: to suffer, have troubles with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykosiramsuye
- エヤイコシラㇺスイェ 【他動】[単](複は eyaykosiramsuypa エヤイコシラㇺスイパ) …を考える。 ☆参考 形の上では単数形と複数形の一対のようだが、 違いははっきりしない。 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは日常会話では複数形を使う。 ☞yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ[自動] {E: to think about, consider…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykosiramsuypa
- エヤイコシラㇺスイパ 【他動】[複](単は eyaykosiramsuye エヤイコシラㇺスイェ)[複]…を考える、 …を考えに考える。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは日常会話では単数形を使わずいつもこの複数語尾 -pa パ のついた形ばかりを使う。 しかし中流の人の中には日常会話で単数形を使う人もいる。 ☞yaykosiramsuypa ヤイコシラㇺスイパ[自動] {E: to think about, consider…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykosnekur-punpa
- エヤイコㇱネクㇽプンパ 【他動】[複][e-yay-kosne-kur-punpa …で・自分・軽く・(< 影/姿)・…を持ち上げる][雅](風)で体が浮き上がる。 toytoy ka wa/hopuni réra/maw sirkasi/a=eyáykosnekur/punpa kane トイトイ カ ワ/ホプニ レラ/マウ シㇼカシ/アエヤイコㇱネクㇽ/プンパ カネ [雅]土の上から立ちのぼる風に吹かれたように体が軽く浮き上がって。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 同様の文脈で ekosne-punpa エコㇱネプンパ、 eyayrikikur-punpa エヤイリキクㇽプンパ、 eyayrikikur-kosnepuni エヤイリキクㇽコㇱネプニ も使われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykotcaseske
- エヤイコッチャセㇱケ 【他動】[e-yay-kotca-seske …について・自分の・前を・ふさぐ]…をごまかす、 疑われているときにうまいことを言って逃げる。 eyaykotcaseske no hawean エヤイコッチャセㇱケ ノ ハウェアン 彼はごまかして言っている。(W) {E: to deceive, cheat…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykouwepeker
- エヤイコウウェペケㇾ 【他動】[e-yayko-uwepeker …について・一人で・物語りする] …のことを困っていろいろと考える。 {E: to think over one's troubles.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykouwepeker
- エヤイコウウェペケㇾ 【e-yay-ko-uepeker】 自分の事を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykurkasam-pirasa
- エヤイクㇽカサㇺピラサ 【他動】[e-yay-kuruka-sam-pirasa …で・自分・の上一面・(< のそば)・…を広げる][雅](小袖)を自分の体に合わせて広げる。 kamuy kosonte/a=eyáykurkasam/pirasa kane カムイ コソンテ/アエヤイクㇽカサㇺ/ピラサ カネ [雅]私は立派な小袖を自分の体の上に広げて身につけ…。(Sユーカラ語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 別の箇所で sikurkasam-opirasa シクㇺカサㇺオピラサ と言っている。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykurpok-rameciw
- エヤイクㇽポㇰラメチウ 【他動】[e-yay-kurpok-ram-e-ciw …のことで・自分・の下・心・そこで・ささる]…のことをどうなるだろうかと心配して困っている。 e=eyaykurpok-rameciw kor e=an ruwe ne nankor エエヤイクㇽポㇰラメチウ コㇿ エアン ルウェ ネ ナンコㇿ (明日は裁判か税金か大変なことがあるから)あなたはどうなるかしらと思って困っているんでしょう。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaymonniska
- エヤイモンニㇱカ 【他動】[e-yaymonniska …について・気ぜわしい] …に忙しい、 …の仕事が気がかりだ。 {E: to be busy with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaymonpoktusmak
- エヤイモンポㇰトゥㇱマㇰ 【e-yay-mon-pok-tusmak】 忙しい.▷エ=それ ヤイ=自身 モン=力 ポㇰ=下 トゥㇱマㇰ=先回り (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaynikorosma
- エヤイニコロㇱマ 【他動】[e-yay-nikor-osma それで・自分の・包まれる中・にとびこむ] …のことではずかしい/きまりが悪い/穴があったら入りたいくらいはずかしい。 en=kohosari akus mosma kur ne aan wa earkinne k=孜aynikorosma エンコホサリ アクㇱ モㇱマ クン ネ アアン マ エアㇻキンネ ケヤイニコロㇱマ (私が呼んだ人が)私の方を振り向いたのを見るとほかの人だったので私はとてもきまりが悪かった。(S) ☆参考 eyayekatuwen エヤイェカトゥウェン[他動]とも言う。 ほかに似た意味の語としては、 eyaysitoma エヤイシトマ[他動]…がはずかしい。 yaysitoma ヤイシトマ[自動]はずかしい。 yayiporosak ヤイェポロサㇰ[自動]きまりが悪い、 面目ない。 eyporsak エイポㇿサㇰ[他動]…のことできまりが悪い/面目ない/人に合わせる顔がない、 など。 {E: to be embarrassed by…; shameful of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayniwkeste
- エヤイニウケㇱテ 【他動】[e-yay-niwkes-te …で・自分・し損なう・させる] …で負けるのはくやしい、 …で負けたくない。 {E: to not want to lose at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaynunuke
- エヤイヌヌケ 【他動】[e-yay-nunuke …で・自分・を好遇する(?)] …(するの)が「もったいない」=おそれ多い、 …するわけにはいかない。 …sekor kamuy yaynu hi toy ka osma eyaynunuke kusu …セコㇿ カムイ ヤイヌ ヒ トイ カ オㇱマ エヤイヌヌケ クス …と神が思ったことが地に落ちてしまうのはおそれ多いので。(W神謡語り) néa kupka páse kamuy eywanke p ne a p heru toykomunin ka eyaynunuke kusu ネア クㇷ゚カ パセ カムイ エイワンケㇷ゚ ネ アㇷ゚ ヘル トイコムニン カ エヤイヌヌケ クス そのくわ(鍬)は尊い神が使ったものだったので地に朽ち果てるのはおそれ多いから。(S言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaynusasi
- エヤイヌサシ 【他動】[e-yay-nusasi …で・自分・をなぐさめる]…で自らをなぐさめる、 …で気持ちがなぐさめられる。 e=ok kane wa patek e=an ayke kus mak ne hawe? nep ka ye ka ki, sinotcaki kor an, yak e=eyaynusasi na エオㇰ カネ ワ パテㇰ エアン アイケ クㇱ マㇰ ネ ハウェ? ネㇷ゚ カ イェ カ キ、 シノッチャキ コラン、 ヤㇰ エエヤイヌサシ ナ そんな悲しい顔ばかりしてたってだめなんだから、 何か言いなさい、 歌でも歌いなさい、 気持ちがなぐさめられるから。(S) ☞enusasire エヌサシレ {E: to console oneself over…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayominausi
- エヤヨミナウシ 【他動】[e-yay-o-mina-usi …で・自分・その尻・笑い・…を…につける] …のことを一人笑いする。 {E: to laugh to oneself over…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayomonnure
- エヤヨモンヌレ 【他動】[e-yay-omonnure …のことで・自分・をほめる](自分の能力)を自慢する。 ☆参考 yayreka ヤイレカ 自分の容姿を自慢する。 {E: to boast about (one's abilities).} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayomusu
- エヤヨムス 【他動】(eyayomsu エヤヨㇺス の誤りか?)しないでよかったなあと思う。 hunakta-epaːka somo kú=itura wa ene kú=iki hi an sekor ku=raman, poro k=éyayomusu フナㇰタエパーカ ソモ クイトゥラ ワ エネ クイキ ヒ アン セコㇿ クラマン、 ポロ ケヤヨムス (私は)いいあんばいに一緒に行かなくてこうしているのだと思ったらまあ行かなくてよかったなあと思った。(S) {E: to think that it would have been better not to have done…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayoraye
- エヤヨライェ 【他動】[e-yay-o-raye (そのこと)に関して・自分を・(そこ)に行かせる](次の慣用表現で) aynu okka eyayoraye アイヌ オッカ エヤヨライェ [慣用句]…のことで人の上にのぼる。 ison hene aynu okka eyayoraye p ne kusu イソン ヘネ アイヌ オッカ エヤヨライェㇷ゚ ネ クス 狩をしても他の人よりも獲物がたくさんとれるので。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayoteknure
- エヤヨテㇰヌレ 【他動】[e-yay-o-tek-nu-re …で・自分・の所で・手・持つ・させる] …を手に入れる。 nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! sekor yaynu kusu surku eyayoteknure híne ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! セコㇿ ヤイヌ クス スㇽク エヤヨテㇰヌレ ヒネ 彼はなんとかして(あいつを)殺してやりたいものだなあと思ったので毒を手に入れて。(S民話) {E: to get, buy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypakasnu
- エヤイパカㇱヌ 【他動】[e-yay-pakasnu …について・自分・を教える]…を勉強する。 ☆参考 昔は言わなかった。 このごろの言葉。(S) ☞epakasnu エパカㇱヌ {E: to study…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypastere
- エヤイパㇱテレ 【他動】[e-yay-pas-te-re …で・自分・走る・させる] (次の表現で)…を走る。 maw sirkasi eyaypastere マウ シㇼカシ エヤイパㇱテレ[風・の表面・で自分を走らせる]風について走った。(S) hopuni réra/maw sirkasi/a=eyáypastere/sán=an katu ホプニ レラ/マウ シㇼカシ/アエヤイパㇱテレ/サナン カトゥ [雅]私は立ちのぼる風について走りながら川下へ下ってきたことを(風に乗って飛んだのではなく、 風について下から走った)。(Sユーカラ) ( ☆参考 sirkasi は文字どおりの《地の上》を指すのかもしれない。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypasuypa
- エヤイパスイパ 【e-yay-pasuypa】 腹が立つ. ピㇼカ オッカイポ エㇰ ヒクス ク・マッカㇽクフ ケトゥナンカレ(ク・エトゥナンカレ) ルスイ オナハ トゥラノ ク・イェ ヤッカ ア・コラㇺニューケㇱ ケヤイパスイパ=いい若者が来だので私の姪に見合いさせようと姪の父親と勧めたが説得できないので私は腹が立った. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaypataraye
- エヤイパタライェ 【他動】…で気の毒に思う。 kú=itura wa ora ene ku=soykankari yakun mosma kur ka mokor ka eaykap, yaykata ka k=éyaypataraye aan クイトゥラ ワ オラ エネ クソイカンカリ ヤクン モㇱマ クㇽ カ モコㇿ カ エアイカㇷ゚、 ヤイカタ カ ケヤイパタライェ アアン もしあのとき私も一緒に行ってそしてこんなに何度もトイレに起きたとしたら、 ほかの人も眠れないし自分も気の毒な思いをするところだった。(S) {E: to feel sorry for…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypira
- エヤイピラ 【e-yaypira】 ぬか喜びする:喜んだのに後になって嘘だったことがわかる,がっかりする. ウナㇻペ シネウェエエㇰ シコㇿ カネ テㇱコ エㇰ ワ ク・テレ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) ソモ エㇰ クナㇰ イェ.ケヤイピラ(ク・エヤイピラ) ヒ ク・コイルㇱカ=おばさんが遊びに来ると伝言があって待っていたのに来られないと言う.私はぬか喜びしたことに腹を立てている. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaypokisir-karkar
- エヤイポキシㇼカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-poki-sir-karkar …で・自分・下の方・様子・…を整える][雅](きゃはん)を足につける。 kinatuyehos/a=eyáypokisir/karkar kane キナトゥイェホㇱ/アエヤイポキシㇼ/カㇻカㇻ カネ [雅]きゃはんをきちっと足につけて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypoktacis
- エヤイポㇰタチㇱ 【他動】[e-yay-pokta-cis …について・自分・のせいで・泣く] …を一人で悲しむ。 patek ku=kor su ku=perpa wa k=孜aypoktacis パテㇰ クコㇿ ス クペㇾパ ワ ケヤイポㇰタチㇱ 私はたった一つしかない鍋をこわしてしまって悲しんでいる。(S) ☞pok(i) ta cis ポㇰ/ポキ タ チㇱ {E: for oneself to be sad about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypoktacis
- エヤイポㇰタチㇱ 【e-yay-pok-ta-cis】 悲しむ. ホクフ カ イサㇺ オカケヘ タ ポホ ウタリ カ ウウォポキン ウウォポキン ライ ワ イサㇺ エヤイポㇰタチㇱ コㇿ アン シリ ケヌペッネ(ク・エヌペッネ)=夫が死にその後で息子たちが次から次と死んでしまい,自分の悲運を悲しんでいるのを見て,私ももらい泣きをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayporose
- エヤイポロセ ☞eyayporospa エヤイポロㇱパ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayporospa
- エヤイポロㇱパ 【他動】[複](単は eyayporospa エヤイポロㇱパ が予想されるが未出)[e-yay-porospa …で・自分・[複]] …自分によって言い表す/名づける、 …に自分の名前をつける。 na uwoya uwoya mosir eyayporospa, oro ta paye hike eyayporospa wa ナ ウウォヤ ウウォヤ モシㇼ エヤイポロㇱパ、 オロ タ パイェ ヒケ エヤイポロㇱパ ワ まだまだあっちこっちの国に彼らは自分の名前をつけた、 行った人が行った先に自分の名前をつけて。(S言い伝え) ☆参考 yayeporospa ヤイェポロㇱパ とも言う {E: to express…in one's own words; to name…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypuni
- エヤイプニ 【e-yay-puni】 からかう,揶揄する:恥ずかしがらせたりして楽しむ. タㇷ゚ ウフナㇰ ウトㇺヌカㇻ パ ペウレ ウムレㇰ アン コㇿ オラーノ ウクラン マケタマケタネ シコㇿ カネ エヤイプニ パ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=この頃結婚したばかりの若夫婦がいると,昨夜はどうしてこうしてと,からかって笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramekote
- エヤイラメコテ 【他動】[e-yay-ram-e-kote …で・自分・心・に・結びつける] …で生活する。 a=eyáyramekote p アエヤイラメコテㇷ゚ 生活用具。 {E: to live…; lead a life of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramkar
- エヤイラㇺカㇻ 【他動】[e-yay-ram-kar …で・自分・心・つくる] …したくてもできない/しないほうがいいと思うのでしない、 …するわけにもいかないので敢(あ)えてしない、 …をあきらめる。 nísapno cisesoy a=osma ka eyayramkar ニサㇷ゚ノ チセソイ アオㇱマ カ エヤイラㇺカㇻ (目指す家が見つかったけれど)すぐにサッと家の前まで行ってしまうのもためらわれて。(S民話) ponno ponno iruska yakka iruska ka eyayramkar ポンノ ポンノ イルㇱカ ヤッカ イルㇱカ カ エヤイラㇺカㇻ (彼は)ほんの少し不快だけれど怒るわけにもいかなくて。(W独話) a=onáha i=kokopan kor oraun arpa=an ka eyayramkar アオナハ イココパン コㇿ オラウン アㇻパアン カ エヤイラㇺカㇻ 私の父が私にだめだと言うので私は敢(あ)えて行くわけにいかずあきらめていた。(S民話) {E: to give up on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramkes-mewe
- エヤイラㇺケㇱメウェ 【他動】(単の形として予想されるが未出) (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramkes-mewpa
- エヤイラㇺケㇱメウパ 【他動】[複](単は未出)[e-yay-ram-kes-mewpa …について・自分・心・の末端・をはがす[複]] …のことを皆で一致して一心に思う。 néun póka ne ciki somo, a=kor mosir, a=kor Samor mosir ne ciki Aynu mosir ne ciki, kiki a=kar easkay ya, sekor an pe patek a=eyáyramkesmewpa ネウン ポカ ネ チキ ソモ、 アコㇿ モシㇼ、 アコㇿ サモㇿ モシン ネ チキ アイヌ モシン ネ チキ、 キキ アカㇻ エアㇱカイ ヤ、 セコラン ペ パテㇰ アエヤイラㇺケㇱメウパ なんとかして、 わが国、 和人の国(本州以南)もアイヌの国(北海道)も、 敵から守ることができないかということばかり皆で一心に思って。(S会話) ☆参考 同種の状況文脈で koyayramkes-mewe コヤイラㇺケㇱメウェ も出ている。 単数と複数の違いはあるが、 e-… と ko-… との違いは未詳。 また e- エ も ko- コ もつかない yayramkesmewe ヤイラㇺケㇱメウェ は未出。 {E: for everyone to be in mutual agreement over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrammaruye
- エヤイランマルイェ 【e-yay-ram-maruye】 気が引ける. アッチェ タ アㇻパ・アン レウシ・アン コㇿ ク・クンネアシン ケヤイランマルイェ(ク・エヤイランマルイェ)=よそへ行って泊まると私は小便に起きるので気が引ける.ニㇱパ ウタㇻ ラッチターラ ウコイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ メノコ ク・ネ ㇷ゚ ク・ヌ カ ケヤイランマルイェ(ク・エヤイランマルイェ) クス ク・ソイネ=偉い人たちが静かに言葉を交わしているのに女の私が聞いているのも気がひけるので出て来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramnuyna
- エヤイラㇺヌイナ 【他動】[e-yay-ram-nuyna で・自分・かくす] …を葬る、 …を墓に埋める。 túsir or un a=aní wa a=eyáyramnuyna, ape a=ari kane wa トゥシロルン アアニ ワ アエヤイラㇺヌイナ、 アペ アアリ カネ ワ 墓へ持っていって葬りました、 火をたいて。(W) {E: to bury a dead body (in a grave.).} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrampokiwen
- エヤイランポキウェン 【他動】[e-yay-rampokiwen …のことで・自分・を憐れむ] …を残念に思う。 …のことで残念/不満足である。 nep ka a=emína no a=ewtastasa hawe ka a=nuyár ka somo ki yak eyayrampokiwen nenkane ki kusu ネㇷ゚ カ アエミナ ノ アエウタㇱタサ ハウェ カ アヌヤㇻ カ ソモ キ ヤㇰ エヤイランポキウェン ネンカネ キ クス 何かおもしろおかしくやりとりする(話し合う)のも聞かせてあげないと、 (彼が)残念に思うといけないから。(S会話) {E: to feel regret, unsatisfied about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramsitne
- エヤイラㇺシッネ 【他動】[e-yay-ram-sitne …のことで・自分・心・苦しい] …で骨を折る、 …を一生懸命やる、 …がつらい(=eyayramusitne エヤイラムシッネ)。 ene k=éyayramsitne wa ku=kar a ku=kar a a p, sine to ne a=e wa isam ruwe? エネ ケヤイラㇺシッネ ワ クカラ クカラ アㇷ゚、 シネ ト ネ アエ ワ イサㇺ ルウェ? あんなに一生懸命に骨を折って骨を折ってつくったのに(私たちは)一日で食べてしまったの? (S) {E: to do…with all one's effort; have a hard time with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramsitne
- エヤイラㇺシッネ 【e-yay-ram-sitne】 苦労(する).▷エ=それで ヤイ=自身 ラㇺ=思い シッネ=もつれる (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramsitnewa
- エヤイラㇺシッネワ 【e-yay-ram-sitne wa】 一生懸命に,骨を折って. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramu
- エヤイラム 【名】[e-yay-ramu …で・自分・の心](次項以下の複合動詞や慣用句で) …で自分の心/気持ちが…。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramu hepeyakne
- エヤイラム ヘペヤㇰネ 【e-yayramu hepe-yakne】 それ自身の心が千々に乱れる,私の心が千々に砕けて. ネㇷ゚クスネアヤ アエラㇺペゥテッ エヤイラム ヘペヤㇰネ=どうしてなのか私は知らぬが,私の思いが千々に乱れて.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramu ka sitne
- エヤイラム カ シッネ 【慣用句】[e-yay-ramu ka sitne …で・自分・の心・も・苦しい](そのこと)で心が苦しい、 …をつらく/苦しく/くやしく思う。 ene yaynu wa eyayramu ka sitne ayne エネ ヤイヌ ワ エヤイラム カ シッネ アイネ (彼は)そんなふうに思ってそればかり考えてくやしがっていて。(S民話) ☆参考 ワテケさんの言う eyayeramu ka sitne エヤイェラム カ シッネ と同じか。 ☆参考 ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 意識がもうろうとしている。 {E: to feel pain in one's heart about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramu-ikasure
- エヤイラムイカスレ 【他動】[e-yay-ramu-i-kasu-re …で・自分・の心を・人・より上位になる・させる](人の)上になる、 (人)より上位に立つ、 (人)に負けずにする。 en=eyayramu-ikasure no nep ne yakka kar rusuy エネヤイラムイカスレ ノ ネㇷ゚ ネ ヤッカ カンルスイ 彼は私より上に、 上に、 もっと上になって何でもやりたい。(S) {E: to raise…to a higher position, rank.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramukikkar
- エヤイラムキッカㇻ 【e-yay-ramu-kik-kar】 諦める.▷エ=それ ヤイ=自身 ラム=思い キㇰ=叩く カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayramusinne
- エヤイラムシンネ 【e-yay-ramu-sinne】 (自分で自分のことを)安心する. セタッコ フチ ヤイェラムシッネ ワ ク・ケㇺヌ アㇷ゚ オンネ ハウェ ネ ヤクン エヤイラムシンネ.エㇺコネ ク・コトゥヤシ ハウェ ネ ワー=ずいぶん長くおばあさんが苦しんでいて私はかわいそうだと思っていたが,死んだというなら自分で自分の事を安心した,半面はよかったというところだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayranpokiwen
- エヤイランポキウェン ☞eyayrampokiwen エヤイランポキウェン (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrawkeuk
- エヤイラウケウㇰ 【他動】[e-yay-rawke-uk …で・自分・(?)・取る] …のことで意地になる。 {E: to be strong willed about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrayke
- エヤイライケ ☞eyayirayke エヤイライケ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrenka
- エヤイレンカ 【他動】[e-yay-renka …と一緒に・自分の・意向(を述べる)](?) …との再会を喜ぶ、 (会った人)にあいさつする。 e=poro wa earkinne eci=erámiskari, akusu ku=pisi akus eani ne aan, hńta kusu en=eyayrenka ka somo ki? エポロ ワ エアㇻキンネ エチエラミㇱカリ、 アクス クピシ アクㇱ エアニ ネ アアン、 フンタ クス エネヤイレンカ カ ソモ キ? あなたは大きくなったのですっかり見違えた。 そこで人に聞いたらあなただった。 どうして私に知らん顔していたの? (S) ☆参考 uweyayrenka ウウェヤイレンカ 互いに会った(喜びの)あいさつをかわす。 {E: to be joyed at meeting someone again.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrenka
- エヤイレンカ 【e-yayrenka】 挨拶する. ヤイコアン フチ エウン アㇻパアニネ(アㇻパ・アン ヒネ) ア・エヤイレンカ ヤッカ ソモ ヌ アーペコㇿ アン.シラㇺイサㇺテ ワ ネ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ オヤチキ アㇱパ フチ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ひとり暮らしのおばあさんの所へ私は行って挨拶しても聞こえないふりをしていた.知らんふりをしているのかと思ったが,聞くところによると耳の聞こえないおばあさんなのだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayrikikur-hopunpa
- エヤイリキクㇽホプンパ 【他動】[e-yay-riki-kur-hopunpa …で・自分・高く・(< 影/姿)・飛ぶ][雅](道の上)で体が空中に浮かび上がる。 kiroru tuyka/a=eyáyrikikur/hopunpa kane キロル トゥイカ/アエヤイリキクㇽ/ホプンパ カネ [雅]道の上で私の体がスーッと上へ上がって。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 似た文脈で eyayrikikur-punpa エヤイリキクㇽプンパ とも言っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrikikur-kosnepuni
- エヤイリキクㇽコㇱネプニ 【他動】[e-yay-riki-kur-kosne-puni …で・自分・高く・(< 影/姿)・軽く・…を持ち上げる][雅](そこ)で空中に浮かび上がる。 iresu sápo/kamuy maw etok/eyayrikikur/kosnepuni イレス サポ/カムイ マウェトㇰ/エヤイリキクㇽ/コㇱネプニ [雅]育ての姉は神風の前方で軽々と浮かび上がって行き。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrikikur-punpa
- エヤイリキクㇽプンパ 【他動】[e-yay-riki-kur-punpa …に・自分・高く・(< 影/姿)・…を持ち上げる][雅](空)に浮かび上がってのぼっていく。 ney ta pakno/sínis kotor/eyayrikikur/punpa korka ネイ タ パㇰノ/シニㇱ コトㇿ/エヤイリキクㇽ/プンパ コㇿカ [雅]どこまでも大空へ高々とのぼって行ったけれども。(Sユーカラ) ☆参考 似た文脈で eyayrikikur hopunpa エヤイリキクㇽ ホプンパ、 eyayrikikur kosnepuni エヤイリキクㇽ コㇱネプニ とも言っている。 ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayriko
- エヤイリコ 【他動】[e-yay-riko …で・自分を・上に上げる] …で(自分の生活が/状況が)よくなる。 imakakehe eyayriko uske okay pe ne na イマカケヘ エヤイリコ ウㇱケ オカイ ペ ネ ナ (人生に浮き沈みはあっても)またあとでよくなるときもあるものだよ。(S) {E: for…to improve, get better.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysanpe-siturire
- エヤイサンペシトゥリレ 【他動】[e-yay-sanpe-situri-re …で・自分・気持ちが・のびる・させる] …で自分の気を晴らす。 aynu sinotca a=ye a a=ye a a=ye a wa a=eyáysanpesiturire アイヌ シノッチャ アイェ ア アイェ ア アイェ ア ワ アエヤイサンペシトゥリレ 私はアイヌの歌を歌って歌って歌って気を晴らした。(S民話) ☞sanpesituri サンペシトゥリ {E: to refresh oneself by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysatcanpene
- エヤイサッチャンペネ 【e-yay-sat-sanpe-ne】 気分を悪くする. パㇰノ ア・ヌ エウェンペ ウオㇰパレ ネ ㇷ゚ ヘㇺタウタㇻ ウオㇰパレパ ヒ ク・ヌ ケヤイサッチャンペネ(ク・エヤイサッチャンペネ)=これぐらい聞きづらいことは他にないのが親不孝なのに,あの者たちが親不孝をしていると聞いて私はすっかり気分を悪くした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaysikarun
- エヤイシカルン 【他動】[e-yay-sikarun …について/…で・自分・思い出す] ☞tomo eyaysikarun トモ エヤイシカルン (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysikenuyna
- エヤイシケヌイナ 【他動】[e-yay-sik-e-nuyna …のことを・自分の・目・で・隠す] …を見ないふりをする。 “en=eyaysikenuyna ruwe ne nankor”-“hempara ene ne hi an? somo eci=núkar wa ne” 「エネヤイシケヌイナ ルウェ ネ ナンコㇿ」 「ヘンパラ エネ ネ ヒ アン? ソモ エチヌカㇻ ワ ネ」 「あなた私を見て見ないふりをしていたんでしょう。」 「いつそんなことがあった? あなたを見なかったからよ。」 (S) {E: to pretend not to see…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysirkar
- エヤイシㇼカㇻ 【他動】[e-yay-sir-kar …のことで・自分・様子・をつくる](人から受けた仕打ち)のための怒りを別の者にぶつけて示す、 …のことで他の者にあたる/当たりちらす。 k=孜aysirkar kus cápe ka ku=kikkik ケヤイシㇼカㇻ クㇱ チャペ カ クキッキㇰ (夫に悪く言われたが夫をたたくわけにもいかないので) 私は当たりちらしてネコをたたいた(夫の見ている前で)。(S) {E: to get angry at someone for no reason.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysitoma
- エヤイシトマ 【他動】[e-yaysitoma …で・自分を怖れる(=はずかしい)] …がはずかしい、 …をはずかしがる。 ☆参考 はずかしいことを表す他のいろいろな語は ☞yaysitoma ヤイシトマ。 {E: to be ashamed of…; embarrassed by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysitoma
- エヤイシトマ 【e-yay-sitoma】 恥ずかしい. ポンノ ホㇱキ ヤン.アヌン アン ワ ア・エヤイシトマ ナ イテキ ウパウレ ヤン=少し待ちなさい,他人がいて恥ずかしいから言い争いはやめなさい.ハイー エチ・ヌカレ カ ケヤイシトマ(ク・エヤイシトマ) コㇿカ クッチカミヒ(ク・ウッチカミヒ) タ ポロ フㇷ゚ アン ナ ヌカㇻ ワ イェオッ ワ アン チキ ヌンパ ワ エン・コレ=ああ痛い,お前に見せるのも恥ずかしいけれど太股に大きい腫れ物ができているので見て膿を持っていたらしぼってくれ.ホッノ イヨーハイ ク・ナヌフ カンカミ オルン ク・ヌカㇻ コㇿ ウコヨㇺヨミ ヒ ク・ヌカㇻ ケヤイシトマ(ク・エヤイシトマ)=まあまあいやになっちゃう.自分の顔を鏡で見るとしわになっていて恥ずかしい.テエータ アナㇰネ アイヌ オピッタ ウネノ ミㇷ゚ カ イサㇺ エㇷ゚ カ イサㇺ ア コㇿカ タネ アナㇰネ アイヌ オピッタ ピㇼカ オカ カ キ ウェンクㇽ ネ アン コㇿ ソンノ ア・エヤイシトマ=昔は人々皆が同じように着る物も食べるものもなかったけれど,今は人々全部がいい生活をしているので貧乏していると本当に恥ずかしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaysukupka
- エヤイスクㇷ゚カ 【e-yay-sukup-ka】 恨みに思う,根に持つ. ケヤイスクㇷ゚カ(ク・エヤイスクㇷ゚カ)=私は一生恨みに思っている.ペウレ ウタㇻ アナㇰネ ナニナニ スクㇷ゚ ペ ネ ネンカネ ア・シコイルㇱカレ コㇿ エヤイスクㇷ゚カ パ ㇷ゚ ネ ヤイトゥパレ・アン ペ ネ ナ=若い人たちはすぐに成長するものだ.万が一にも怒らせるようなことをすると,根に持つものなのだから注意しなけれはならないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaysukupka
- エヤイスクㇷ゚カ 【他動】[e-yay-sukup-ka …で・自分・人生を生きていく・させる](苦労したこと/恐ろしい目に会ったこと/つらかったこと)を思い出してつらく思う。 toan pe k=孜aysukupka humi! トアン ペ ケヤイスクㇷ゚カ フミー! あの人憎かったなあ、 ほんとに「きもやけた」(=腹の立った)ことあった。(W) ☆参考 eyaykewkor エヤイケウコㇿ (昔の苦労したこと/骨を折ってがんばったことなど)を思い出す。 {E: to feel bad on remembering…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaytunap
- エヤイトゥナㇷ゚ 【e-yay-tunap】 羨ましく思う:いいもんだなあと思い,悔しまぎれに少し愚痴を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaytupa
- エヤイトゥパ 【e-yay-tupa】 欲する,望む,願う.〜したがる. ヌエヤイトゥパ=聞きたがる.アㇻパエヤイトゥパ=行きだがる.イペエヤイトゥパ=食べたがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaytupa
- エヤイトゥパ 【他動】しきりに…(を)したがる、 …(を)したいしたいと言ってきかない。(しばしば動詞句のあとに置かれて)しきりに…したがる。 a=kokópan yakka kar eyaytupa アココパン ヤッカ カㇻ エヤイトゥパ いけないと言われるのにつくりたがる。(S) ☆参考 rusuy ルスイ [助動] …したい、 …したがる。 {E: to eagerly want (to do)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaytupare
- エヤイトゥパレ 【他動】…に気をつける。 ☆参考 eyayitupare エヤイトゥパレ を早く発音して y のあとの i が落ちた形。 ☞eyayitupare エヤイトゥパレ {E: to be careful of…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayukaomare
- エヤユカオマレ 【他動】[e-yay-uka-omare …に関して・自分を・上へ上へと・置く](病気)がだんだんよくなる。 sóne eyayukaomare kuni p he an? ソネ エヤユカオマレ クニㇷ゚ ヘ アン? 本当になおるのだろうかなあ。(S) ☆参考 なおらないかもしれないほど重い病気は síːno páse yaynu/tasum ne noyne シーノ パセ ヤイヌ/タスㇺ ネ ノイネ《本当に重い病気らしい》と言う。(S) {E: for…to gradually improve.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayunaske 1
- エヤユナㇱケ 【他動】[e-yayunaske …について・ていねいに断る](頼まれたことや言いつけられたこと)をていねいに断る/辞退する。 ☆参考 eyayye エヤイイェ …を遠慮して受け取らない。 kopan コパン …をいやがって断る。 eyayeykataitak エヤイェイカタイタㇰ (さそいなど)を断る。 ☞yayunaske ヤユナㇱケ {E: to decline, refuse…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayunaske 2
- エヤユナㇱケ 【他動】[e-yayunaske (そこ)で・ていねいに断る] ☞kotcake(he) eyayunaske コッチャケ(ヘ) エヤユナㇱケ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayureka-karkar
- エヤユレカカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-ure-ka-karkar …で・自分・足・の上・を整える][雅](靴)を足に合わせる。(S) kamuy kar sutu/káne sutuker/a=eyáyureka/karkar kane カムイ カㇻ ストゥ/カネ ストゥケㇾ/アエヤユレカ/カㇻカㇻ カネ [雅]神がつくったような立派な金(かね)の靴を私は自分の足に合わせて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 実際には靴をはいたことを言っているが、 歌い手自身は「自分の足に合わせた」と説明した。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaywente
- エヤイウェンテ 【他動】[e-yay-wen-te …で・自分・悪くなる・させる] …で体をこわす。 eytasa e=nepki ayne e=eyaywente hene ki エイタサ エネㇷ゚キ アイネ エエヤイウェンテ ヘネ キ あんまり働いて体でもこわすんでないか。(S) {E: to injure, harm oneself; break down on, over…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayye
- エヤイイェ 【他動】[e-yay-ye …について・自分・を言う] …を遠慮して断る(贈りものを遠慮して受け取らない等)。 potara=an yakun oraun nep ka a=i=kóre yakun somo a=eyáyye no a=uk yak pirka p ポタラアン ヤクン オラウン ネㇷ゚ カ アイコレ ヤクン ソモ アエヤイイェ ノ アウㇰ ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ 悪神払いをしたなら何か(お礼の品を)くれたら遠慮しないで受け取ればいいのに。(NK民話) {E: to reservedly decline, turn down…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayyerap
- エヤイイェラㇷ゚ 【他動】…を悲しんで訴える、 (災難にあったこと、 苦労したこと、 悲しいこと)を人に話す。 ene ene a=ye hi eyayyerap a eyayyerap a kor an エネ エネ アイェ ヒ エヤイイェラパ エヤイイェラパ コラン 彼はいろいろ言われたことを悲しがって人に話している。(S) ☞yayyerap ヤイイェラㇷ゚ {E: to sadly complain, appeal to…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyekakamuy
- パイェカカムイ §408 (その他の鳥名) peyeka-kamuy (pa-yé-ka-ka-muy)「パいェカカムイ」 ⦅沙流⦆[=payekay-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- eyemkoani
- エイェㇺコアニ 【他動】[e-i-emko-ani …で・人・半分・持つ] …を半分持ってあげる、 人に手伝って…を一緒に持ってあげる。 eyemkoani! エイェㇺコアニ! (あなた)半分持ってあげなさい(=一緒に持ってあげなさい)。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 yem イェㇺ)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には eiyemkoani/eyyemkoani エイイェㇺコアニ の形が使われることが多い。 ☞eiyemkoani エイイェㇺコアニ ☆参考 euwemkoani/ewemkoani エウウェㇺコアニ/エウェㇺコアニ …を二人で一緒に持つ。 {E: to help someone by lifting something together.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyewtanne
- エイェウタンネ 【他動】[e-i-e-utar-ne …で・人・と・同族・になる] …の人と親戚になる、 (そこ)の村人になる。 tapan Sar kotan kotan penikehe eyewtanne wa oka utar ka oka タパン サㇻ コタン コタン ペニケヘ エイェウタンネ ワ オカ ウタㇻ カ オカ この沙流地域の川上の方で村人の仲間入りをして住んでいる人たちもいる。(W言い伝え) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 yew )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には eiyewtanne/eyyewtanne エイイェウタンネ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to become related to…; become a member of a village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykah seyyampe
- ケイカㇵ セイヤンペ §242 (所属不明) keykah sey-yampe (key-kah sey-yam-pe)「ケイカㇵ セイヤンペ」 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eykasuy
- エイカスイ 【他動】[e-i-kasuy …のことで・人・の手伝いをする] …(を)する手伝いをする。(しばしば動詞句のあとで助動詞的に使われる。) néa sísam nispa a=koyántone híne hekattar utar a=omáp kor a=respa eykasuy kor án=an ネア シサッㇺ ニㇱパ アコヤントネ ヒネ ヘカッタㇻ ウタㇻ アオマㇷ゚ コㇿ アレㇱパ エイカスイ コㇿ アナン 私はその和人のだんなの所に置いてもらって、 子どもたちをかわいがって育てるのを手伝って暮らしていた。(W民話) {E: to help someone to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykaun
- エイカウン 【自動】[e-i-ka-un その頭が・人・の上・にある] 他よりまさる、 他より多い。 inanike eykaun ya eypokun ya? イナニケ エイカウン ヤ エイポクン ヤ? どちらが多いか少ないか。(S) X eykaun no amip kor X エイカウン ノ アミㇷ゚ コㇿ (彼は)Xより多く着物を持っている。(S) {E: to be greater, more (than).} (出典:田村、方言:沙流)
- eykaunno
- エイカウンノ 【副】[eykaun-no 他よりまさる・(副詞形成)] 他よりまさって、 優れて。 uwehosi an ápekor an a korka eykaunno iyotta pirka ウウェホシ アン アペコㇿ アナ コㇿカ エイカウンノ イヨッタ ピㇼカ 違ったようだったけれどかえってそのほうがいちばんよかった。(S) {E: to be better than.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykokisaro
- エイコキサロ 【他動】[e-ikokisaro で・病気にかかる](病気)にかかる、 (流行病)がうつる。 k=eykokisaro noyne hum as na, iteki en=or ta ahup yan ケイコキサロ ノイネ フマㇱ ナ、 イテキ エノッタ アフㇷ゚ ヤン (病気が)私にうつったらしいから私の家に入らないようにしなさい。(S) sonno páse oripak eykokisaro yak a=ye ソンノ パセ オリパㇰ エイコキサロ ヤカイェ (彼は)本当に重い伝染病に(天然痘に)かかったそうだ。(S) {E: to suffer from…; be infected with…} (出典:田村、方言:沙流)
- eykoramkor
- エイコラㇺコㇿ 【他動】[e-i-ko-ramkor …について・人・に・心を持つ(=相談する)] …を相談する。 {E: to consult over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykoysanpa
- エイコイサンパ 【複他動】[e-ikoysanpa …について・人真似する] …に関して人のまねをする(「ならう」)、 人のまねをして…する。 ☆参考 人のしたことの内容を知って、 それにならって同じようなことをすることを言う。 eyukar エユカㇻ はものまねのように言葉の言い方や仕草をそっくりにまねすることを言う。 {E: to copy, imitate someone } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykoytupa
- エイコイトゥパ 【他動】[e-ikoytupa …について・人をうらやむ] …をうらやむ。 {E: to be envious of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eymekkar
- エイメッカㇻ 【複他動】[eymek-kar …を分配する・する(他動詞化)] …を…に分け与える。 ☆参考 uweymekkar ウウェイメッカㇻ …を互いどうしで分ける。 {E: to divide…among people.} (出典:田村、方言:沙流)
- eymekkarpa
- エイメッカㇻパ 【他動】[複](eymekkar エイメッカㇻ は単複の区別なし)…を(二人以上の人皆)に配る。 kamuy opitta néa usa sito usa sake a=emárattokor inaw ka a=eymekkarpa カムイ オピッタ ネア ウサ シト ウサ サケ アエマラットコㇿ イナウ カ アエイメッカㇻパ 私は神々全員にその団子だの酒だのをごちそうしてもてなしイナウ(木幣)も皆に配った。(W民話) {E: to hand out, distribute…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eynonnoitak
- エイノンノイタㇰ 【他動】[e-inonnoitak …について・祈る] …のことを祈る。 nísapno ray wa turse ruwe ne híne orowano néun a=epótara néun a=eynonnoitak kotan epitta oka nispa uwekarpa wa a=eynonnoitak kasi a=kik yakka a=niwkes híne ニサㇷ゚ノ ライ ワ トゥㇽセ ルウェ ネ ヒネ オロワノ ネウン アエポタラ ネウン アエイノンノイタㇰ コタネピッタ オカ ニㇱパ ウウェカㇻパ ワ アエイノンノイタㇰ カシ アキㇰ ヤッカ アニウケㇱ ヒネ (私の一人娘が)突然死んで倒れて、 それからどんなにまじないをし、 どんなに祈り、 村じゅうの長者方が集まって娘のために祈っても(生き返らせるために)たたいても、 生き返らせることができなくて。(W民話) {E: to pray for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eynupitara
- エイヌピタラ 【他動】…をじゃまにする。 a=konúkosne kur ek kor a=eynupitara アコヌコㇱネ クㇽ エㇰ コㇿ アエイヌピタラ 憎んでいる人が来ると(いつも遊びに来ていやだなあ、 早く行けばいいのにと)じゃまにする。 mosma mise oro wa a=eynupitara mise モㇱマ ミセ オロ ワ アエイヌピタラ ミセ 他の店からじゃまにされている店。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- eyonnuppa
- エヨンヌッパ 【他動】[e-iyonnuppa …のことを・告げ口する](人)のことを告げ口する。 os iwak=an pe ne kusu i=etok un i=eyonnuppa hawe as kor an オㇱ イワカン ペ ネ クス イエトクン イエヨンヌッパ ハウェ アㇱ コラン (兄が帰ってから)そのあとから私が帰ったので、 私が家に入らないうちに家の中から兄が私のことを告げ口している声がしていた。(KH民話) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 yon)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には eiyonnuppa/eyyonnuppa エイヨンヌッパ の形が使われることが多い。 {E: to inform on…over, about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyonnuppa
- エヨンヌッパ 【eyonnuppa】 告げ口する,訴える,告げる:解決を求めて不満や苦痛などを人に告げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyorkaterkep
- エヨㇿカテㇾケㇷ゚ §207 エビ (4) eyorkaterkep (e-yór-ka-ter-kep)「エよㇿカテㇾケㇷ゚」[<ehorka(後ろに)terke(はねる)-p(者)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eypakasnu
- エイパカㇱヌ 【他動】[e-i-pakasnu …について・人・を教える] …を人に教える。 nep ne yakka eypakasnu kur ネㇷ゚ ネ ヤッカ エイパカㇱヌ クㇽ 何でも人に教える人(=先生)。(W) {E: to teach, tell someone…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypakasnupa
- エイパカㇱヌパ 【他動】[複](eypakasnu イパカㇱヌ は単複の区別なし) (二人以上が/二つ以上のことを)皆…を教える。 {E: to teach, tell someone …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypirma
- エイピㇼマ 【他動】[e-i-pirma …について・人に・警告する]皆にそっと教える ☆発音 エイピㇽマ。 ☞epirma エピㇼマ {E: to secretly tell everyone something.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyporsak
- エイポㇿサㇰ 【他動】[e-ipor-sak …で・顔色・がない] …がはずかしい、 …できまりが悪い。 ☆参考 はずかしいことを表すいろいろな語は ☞yaysitoma ヤイシトマ [自動](一般的に)はずかしい。 {E: to be ashamed of…; be embarrassed about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypottumma
- エイポットゥンマ 【接頭+名+位名+格助】[e-ipor-tum-wa …で・顔つき・の中・から][雅](次項以下のような慣用句で) …の顔つきから、 その顔つきからして…。 (出典:田村、方言:沙流)
- eypottumma kosinna
- エイポットゥンマ コシンナ 【慣用句】[e-ipor-tum-wa ko-sinna …で・顔つき・の中・から・(雅語で叙述を導く)…が・違う][雅]…で顔つきからして違っている。 kamuy ne kusu/kamuy ipor/eypottumma/kosinna kane カムイ ネ クス/カムイ イポㇿ/エイポットゥンマ/コシンナ カネ [雅]神だから神の顔つきが人間の顔とは違っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypottumma kurkus
- エイポットゥンマ クㇽクㇱ 【慣用句】[e-ipor-tum-wa kur-kus …が・顔色・の中・から・影/姿(が)・…を通る][雅](次のような慣用表現で)…が顔色に現れる。 iruska ipor/a=eypottumma/kurkus kane イルㇱカ イポロ/アエイポットゥンマ/クㇽクㇱ カネ [雅]怒りの色が私の顔に現れていた。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypottumma sinna
- エイポットゥンマ シンナ 【慣用句】[e-ipor-tum-wa sinna …で・顔つき・の中・から・違う][雅] …で顔つきからして違っている。 tono ka utarpake eypottumma sinna kane トノ カ ウタㇻパケ エイポットゥンマ シンナ カネ おさむらいの中でもいちばん上の方、 それで顔つきからして普通とは違って勇者の顔つきをしている。(S民話) ☆参考 同じことを言うのにユーカラを歌っている中では eypottumma/kosinna kane エイポットゥンマ/コシンナ カネ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyrusa
- エイルサ 【他動】[e-i-rusa で・人に・貸す(?)] …を人に貸す。 ku=toye sine pa mosma k=eyrusa クトイェ シネ パ モㇱマ ケイルサ 私の畑を1年だけ人に貸す。(S) ☆参考 erusa エルサ [複他動](人)に(もの)を貸す。 ☆参考 お金や財宝を貸すことには使わない。 {E: to lend s.o…} (出典:田村、方言:沙流)
- eysam
- エイサㇺ 【他動】[e-isam …で・ない/なくなる] …で亡くなる。 sukup hontom eysam スクㇷ゚ ホントㇺ エイサㇺ 人生のなかばで(あまり年取らないうちに)亡くなる。 {E: to die from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eysoytak
- エイソイタㇰ 【他動】[e-isoytak …について・話をする] …についていろいろ話をする。 ☞isoytak イソイタㇰ {E: to talk about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eytak-eciw
- エイタㇰエチウ 【他動】[e-itak-e-ciw …に・言葉・で・刺す](神)に祈りを捧げ頼み事をする。 {E: to pray to a god for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eytasa
- エイタサ 【副】①あまり…する、 とても、 極度に。 eytasa poronno ne, na ponno kar エイタサ ポロンノ ネ、 ナ ポンノ カㇻ あまりたくさんだ、 もっと少なめにつくりなさい。(S) eytasa takne amip mi wa iiyomapka エイタサ タㇰネ アミㇷ゚ ミ ワ イイヨマㇷ゚カ とても短い服を着ていてほんとにかわいらしい。(W) ②(否定で)あまり…しない。 eytasa somo sir-sések エイタサ ソモ シㇼセセㇰ あまり暑くない。(W) iteki eytasa cis イテキ エイタサ チㇱ そんなに泣くのはやめなさい。(KM) {E: over…; too…; too much…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eytasa
- エイタサ 【eytasa】 あまり,あまりにも. クンネエウェンクㇽ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ナ イテキ エイタサ エハㇺ ノ ホシピ ルスイ ヤクン トゥナㇱ ホシピレ=鳥目の人ということであったので,あまり引き止めずに戻りたいと言ったら早く戻らせろ.エイタサ パセㇷ゚ オンタロ オㇿ エ・オマレ ワ オンタロ アサマハ エソヨㇱマ ワ イサㇺ=あまりにも重い物をお前が樽に入れ,樽の底が抜けてしまった.エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホタヌカㇻ クス エキㇺネ・アン=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場を見舞うために山へ行った.イテキ エイタサ イクレ ヤン.イヨㇱキ ルイ コㇿ ヤイカオクイマ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ナ=だめですよ,あまり飲ませたら.酔いすぎると寝小便するものだそうだよ.マチヤ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ アイヌ インネ ㇷ゚ ネ クス ク・トゥラ クㇽ ヤアニ ヤアニ コカトゥライヌ(ク・オカトゥライヌ)=町ではあまりにも人が多いので一緒に行った人を危なく危なく見失うところだった.アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ ミムㇱペ オカ コㇿ ウェンセク シコㇿ ア・イェ ア・オラムサッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=アイヌの所ではあまりにも太った者がいると悪い太り方と言って軽蔑されるものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyukar
- エユカㇻ 【eyukar】 (〜を)真似る.▷エ=それを ユカㇻ=真似る コタンケスン(コタンケㇱ ウン) エカシ エアㇻキンネ イヌイェ エアㇱカイ ペ ネ クス ア・エユカㇻ ワ ペウレクㇽ カ イヌイェ コアリキキ パ=村の下端のおじいさんが彫り物が上手なのでそれを真似て若者たちも彫り物に精を出している.ネユンネユン ヤイプニエオ クㇽ アン ペ ネ ヒネ イペ エユカㇻ カ キ アㇷ゚カㇱ エユカㇻ カ キ イタㇰ エユカㇻ カ キ ア・エミナ ノ イキ ㇷ゚ ネ=いろいろとからかうのが好きな人がいて,食べるのを真似る,歩くのを真似る,しゃべるのを真似る,皆を笑わせるようにするんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyukar
- エユカㇻ 【他動】…をまねる、 …をものまねする。 ci=rara wa apkas siri ci=koeyukar チララ ワ アㇷ゚カㇱ シリ チコエユカㇻ 私たちは彼をばかにして歩き方をまねをした。(S) ☆参考 ものまねのように言葉の言い方や仕草をそっくりにまねすることを言う。 koeyukar コエユカㇻ (人)の(すること)をものまねする。 eykoysanpa エイコイサンパ は、 人のしたことの内容を知って、 それにならって同じようなことをすることを言う。 {E: to imitate, copy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyukas
- エユカㇱ §066 パイク よあかし (1) eyukas (e-yú-kas)「エゆカㇱ」 成魚 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- eyuppayuppa
- エユッパユッパ §013.赤子が身をゆすぶっていやいやをするe-yuppa-yuppa〔e-júp-pa-jup-paエゆッパユッパ〕[e(そこにおいて)+yuppa締め締めする]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eyutara
- エユタラ 【e-yutara】 知らせる. タント アナㇰネ アクㇷ゚・アン ヒ ケユタラ(ク・エユタラ) ワ アン クス ウウェイパㇰタ アイヌ エㇰ ナンコㇿ ワ=今日は建て前することを村人に知らせてあるので,だんだんと人が来るだろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- eywanke
- エイワンケ 【他動】(もの)を使う。 ipe=an kor pisno a=eywanke p イペアン コㇿ ピㇱノ アエイワンケㇷ゚ 私たちが食事するたびごとに使うもの(箸)。(W) páse kamuy eywanke p パセ カムイ エイワンケㇷ゚ 尊い神が使ったもの。(S言い伝え) ☆参考 útek ウテㇰ (使い走りの使用人として)(人)を使う。 {E: to use…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyyemkoani
- エイイェㇺコアニ ☞eiyemkoani エイイェㇺコアニ (出典:田村、方言:沙流)
- eyyewtanne
- エイイェウタンネ ☞eyewtanne エイェウタンネ (出典:田村、方言:沙流)
- eyyonnuppa
- エイヨンヌッパ ☞eiyonnuppa エイヨンヌッパ (出典:田村、方言:沙流)
- ha 1
- ハ 【間投】①ああ(そうか)。 まあ! ②(歌のはやし)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haa
- ハア 【間投】ああ、 はあ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Háca
- ハチャ 【名】[人名](屈斜路の男の人の名)。 {E: personal name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haca
- ハチャ §019.父(2)haca〔há-ča はチャ〕⦅オギフシ、トオロ、クッシャロ、ハルトリ、シャリ⦆【常】父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hacahapo
- ハチャハポ §018.親(4)haca-hapo〔ha-čá-ha-po ハちゃハポ〕⦅クッシャロ⦆父母;両親。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hacahapo oarasampe
- ハチャハポ オアラサンペ §021.子(17)haca-hapo oarasam-pe〔ha-čá|há-po|o-á-ra-sam-pe ハちゃ・はポ・オあラサンペ〕⦅クッシャロ⦆父も母も無い者;みなしご。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hacam
- ハチャㇺ 【名】[動物](鳥の名)「アトマワリ」=humiruy フミルイ。 〔知分類になし〕humiruy p.213 ヤマドリ、 エゾライチョオ。 {E: name of a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- hacigaci
- ハチガチ 【名】[< 日本語 はちがつ(八月)] hacigaci cup ハチガチ チュㇷ゚ 八月。(g は[N]、 つまり ガ は鼻濁音)。 {E: August.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haciko
- ハチコ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(3)haciko〔ha-čí-ko ハちコ〕⦅S.⦆小さい;幼い。〜utah cis-ahci te okay-ahci;sikihi ka okore〜pahno cis okay-ahci⦅ウソロ⦆「幼い子どもたちが泣いていた;その日も皆小さくなるほど泣いていた」。〜-an orano may-nehpo sinne i-ko-yaykara a an-acaha itaki ahkari an-ki ka an-kowakusu⦅ウソロ⦆「私の幼い頃から女の子のように私を可愛がってくれた私の叔父の言うことにそむくわけには参らぬ」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hacikohke
- ハチコㇹケ §258.くすぐったいhacikohke〔ha-čí-koh-ke ハちコㇹケ〕⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hacikohko
- ハチコㇹコ §259.くすぐる(擽る)(2)hacikohko〔ha-čí-koh-ko ハちコㇹコ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hacikomompeh(c-i)
- ハチコモンペㇸ §823.こゆび(小指)(6)haciko-mompeh(c-i)〔ha-čí-ko-mom-peh ハちコ・モンペㇸ〕[<小さい・指]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hacikonko
- ハチコンコ §205 クモの類 (17) hacikonko (há-ci-kon-ko)「はチコンコ」 ⦅真岡、新問、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hacikonkon
- ハチコンコン §205 クモの類 (15) hacikonkon (há-ci-kon-kon)「はチコンコン」 ⦅富内、新問、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hacikonkoni
- ハチコンコニ §205 クモの類 (16) hacikonkoni (há-či-kon-ko-ni)「はチコンコニ」 ⦅白浦、富内、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hacikopompeh(c-i)
- ハチコポンペㇸ §823.こゆび(小指)(7)haciko-pompeh(c-i)〔há-či-ko-pom-peh はチコ・ポンペㇸ〕[小さい・指]⦅タラントマリ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hacipipi
- ハチピピ §303 スズメ (7) hacipipi (ha-čí-pi-pi)「ハちピピ」[<鳴声] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hácir
- ハチㇼ 【自動】落ちる、 ころぶ。 ikiya e=hacir na! イキヤ エハチンナ! ころばないようにね。(S) ☆参考 hokus ホクㇱ 木や家などが倒れる。 horak ホラㇰ 家などが崩壊する。 turse トゥㇽセ 急激に墜落/転倒する。 ran ラン 下降する(おりる、 落ちる、 降る)。 {E: to drop; fall down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hacir
- ハチㇼ 【hacir】 転ぶ,倒れる,落ちる. オッカイポ コンル カ タ オシッテス ワ クットコノ ハチㇼ ア・エミナ=若者が氷の上でツルッと滑って仰向けに転んで笑われた.ハチㇼ ワ アン=落ちている. (出典:萱野、方言:沙流)
- hacire
- ハチレ 【hacire】 こぼす,落とす,倒す. アマㇺヌㇺ イテキ ハチレ ノ イペ アニー=飯粒をこぼさないように食べなさいよ.ヘマンタ フナラ クス ホック カネ ワ トヨㇿペカ(トイ オㇿ ペカ) エネ イキ シリ アン.ピパ ヘネ ハチレ ヒ ソモ ネ ヤ=何を探して腰を屈めて畑の中をあのようにするのだ,穂ちぎり用の貝などを落としたのではないだろうか.ホワーア マㇰ ク・イキ ヤㇰ ピㇼカ オカー ピㇼカ トゥキヌㇺ ク・ハチレ ワ ク・ペㇾパ.マㇰ ア・イェ ハウェ.ウンコトゥㇰ アニ ウコトゥッカ ワ インカㇻ=あーあ困った,どうしたらいいだろう,よい杯の上の粒を私は落として割ってしまった.どうにも言いようもない(しかたがない).松やにでくっつけてみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hácire
- ハチレ 【他動】[自動使役][hacir-e 落ちる/ころぶ・させる]…を落とす、 …をころばす。 áponko an icen ku=kor pirka santoku or oma wa ku=hacire wa isam wa k=oskur アポンコ アン イチェン クコㇿ ピㇼカ サントク オㇿ オマ ワ クハチレ ワ イサㇺ マ コㇱクㇽ たいした額の(=たくさんの額の)お金を私の上等の財布に入ったまま落としてしまって残念だ。(S) {E: to drop, to make…fall; knock down…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hah
- ハㇵ §141 ヤマブドウ (3) hah (háh)「はㇵ」[<hat] 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hah
- ハㇵ §342 クロユリ 黒百合 (4) hah (háh)「はㇵ」[<hap] 鱗茎 ⦅白浦、真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hahkakorohekaci
- ハㇵカコロヘカチ §361.産―胞衣を被って生れた子;袋子;幸帽児(3)hahka-koro-hekaci〔háh-ka|ko-ró|he-ká-či はㇵカ・コろ・へかチ〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- hahkamompeh(c-i)
- ハㇵカモンペㇸ §823.こゆび(小指)(5)hahka-mompeh(c-i)〔háh-ka-mom-peh はッカ・モンペㇸ〕[<hakka-mompet(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hahpas
- ハㇵパㇱ §287 オオイタドリ (7) hahpas (háh-pas)「はㇵパㇱ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hahpunkara
- ハㇵプンカラ §141 ヤマブドウ (4) hah-punkara (háh-pun-ka-ra)「はㇵプンカラ」[<hat-punkar] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hai
- ハイ §085.いたむ(痛む)(17)痛む時の叫び hai〔haí ハい〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hakak itak ne
- ハカㇰ イタㇰ ネ 【hakak-itak-ne】 かすかな声で,低い声で. フチ オンネ ルスイ ワ ネ ノイネ イタㇰ ハウェ カ ハカㇰイタㇰ ネ ワ ネㇷ゚ イェ ハウェ ネ ヤ カ ア・エランペウテㇰ=おばあさんは死ぬの近いらしく,しゃべる声もかすかな声で何を言っているのかわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hakakitak(-i)
- ハカキタㇰ §307.こえ(声)(8)ささやき声の物言い;ひそひそばなし hakak-itak(-i)〔ha-ká-ki-tak ハかキタㇰ〕[hak-ak(<hak-hak ハーハーという囁きの声)、itak(物言い)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.274】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hakakseno
- ハカㇰセノ 【hakakse-no】 静かに. ハカㇰセノ イタㇰ=静かな声で話す. (出典:萱野、方言:沙流)
- hakei
- ハケイ 【位名】[hake-(h)i (?)・ところ]…の手前。 hakei wa tek ハケイ ワ テㇰ …に行き着くちょっと手前で。 maciya hakei wa tek en=akkari a p un マチヤ ハケイ ワ テㇰ エナッカリ アㇷ゚ ウン (彼は)町のちょっと手前で私を追い越して行ったよ。(S) ☆参考 用例はこの一例しかない。 他の用法は不明。 tukari トゥカリ …の手前、 …より少しこちら側。 {E: this side of…} (出典:田村、方言:沙流)
- hakeita
- ハケイタ 【hake-i ta】 こちら側に:物のある場所を示す. チセ ハケイタ=家のこちら側に.ペッ ハケイタ=川のこちら側に. (出典:萱野、方言:沙流)
- hakeiwa
- ハケイワ 【hake-i wa】 向こう側. チセ ハケイワ=家の向こう側.ナイ ハケイワ=沢の向こう側. (出典:萱野、方言:沙流)
- hakkamompet(c-i)
- ハッカモンペッ §823.こゆび(小指)(4)hakka-mompet(c-i)〔hák-ka-mom-pet はッカ・モンペッ〕[hakka(小さい)+mompet(指)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hakketek
- ハッケテㇰ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (14) hakketek (hák-ke-tek)「はッケテㇰ」[<aske(手)tek(手)] ⦅屈斜路⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- hakketek
- ハッケテㇰ §075 ガガイモ (3) hakketek (hák-ke-tek)「はッケテㇰ」[hakketek(帆立貝の貝殻)] こっとつの開裂した果皮 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hakketek kut
- ハッケテックッ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (10) hakketek kut (hak-ke-tek-kut)「ハッケテックッ」ホタテ (出典:知里動物編、方言:)
- hakmahakma
- ハㇰマハㇰマ 【hakma hakma】 耳に口を寄せて低い声で. ハㇰマハㇰマ コㇿ エネ ハワニ ネア クㇽ ウェニヨㇱキ ワ タㇷ゚ モコㇿ ナ イテキ ハゥコㇿ ヤン=低い声で言うことは,あの人がすっかり酔っ払って今しがた眠ったので声を出さないでください. (出典:萱野、方言:沙流)
- hakmahakma
- ハㇰマハㇰマ 【hakma-hakma】 ひやひやする. ペッパルㇽ トㇱカ カ タ ヘカッタㇻ ウオプトゥイパ コㇿ ク・ハㇰマハㇰマ ク・ライパㇱロタ ヤッカ ヌ シリー カ イサㇺ パ=川の縁の一段高い所で子供たちが押しあいへしあいしている,それを見て私はひやひやして高い声で怒っても(子供たちは)聞いた様子もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ham
- ハㇺ 【名】[概](所は hamu(hu) ハム(フ))[植物]葉。 {E: a leaf.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ham/hamu(hu)
- ハㇺ/ハム(フ) 【ham/hamu(hu)】 葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- hametunni
- ハメトゥンニ §046 ムシカリ (3) hametun-ni (ha-mé-tun-ni)「ハめトゥンニ」 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hamitah(k-an)
- ハミタㇵ §155.おし(唖・唖者)(5)おし(唖)[である] hamitah(k-an)〔ha-mí-tah ハみタㇵ〕[ham(否定の副詞)+itak(<itak 物言う)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hamitahpe
- ハミタㇵペ §155.おし(唖・唖者)(6)唖者 hamitahpe〔ha-mí-tah-pe ハみタㇵペ〕〔hamitah(↑)+pe(者)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hamitanne
- ハミタンネ §206 アシタカグモ(アシダカグモ);メクラグモ;モエギマメザトウムシ;あしながぐも (3) hamitanne (ha-mí-tan-ne)「ハみタンネ」[<ami(その爪)tanne(長い)] ⦅美幌⦆アシタカグモ (出典:知里動物編、方言:)
- hamkur
- ハㇺクㇽ 【名(?)】[ham-kur 葉・影/姿](次項の語の中で)葉がたくさんついている…。 (出典:田村、方言:沙流)
- hamkur-cikuni
- ハㇺクㇽチクニ/ハㇺクッチクニ 【名】[葉の影・木]葉がたくさんついた木。(HC民話) ☆[発音]同じ話者が両方の発音をしている。 (出典:田村、方言:沙流)
- hammo
- ハンモ §563.ねむる(眠る)(3)hammo〔hám-mo はンモ〕[<ammo]⦅シラオイ⦆【幼児語】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hamne
- ハㇺネ 【副】まるごと、 まるのまま(切らないで、 噛(か)まないで、 豆ならばさやから出さないで)(煮るとか食べるとか言うときに使う)。 ☆ramne ラㇺネ こわれないで/こわさずにそのまま。 {E: to be whole; entire.}hamneruki ハㇺネルキ【他動】[hamne-ruki まるのまま・…を飲み込む]…をまるのまま(かまないで)飲み込む。 (出典:田村、方言:沙流)
- hamneno
- ハㇺネノ 【hamne no】 丸まま. (出典:萱野、方言:沙流)
- hamneruki
- ハㇺネルキ 【hamne-ruki】 丸のみ.▷ハㇺネ=そのまま ルキ=のむ ホワーラ ク・ミマキ アㇻカ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚ ネ ヤッカ ソモ ク・クイクイ ノ ク・ハㇺネルキ=あーあ私の歯が痛いものだからなんでも噛みもしないで丸のみだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hamneruki
- ハㇺネルキ §581.のむ(飲む)(3)hamne-ruki〔hám-ne-ru-ki はㇺネ・ルキ〕[まるのままで・のみこむ]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hamnerukpa
- ハㇺネルㇰパ 【hamne-rukpa】 丸のみする〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hamnesupa
- ハㇺネスパ 【hamne-supa】 丸煮(する),ゆでる. エモ ハㇺネスパ=いもの丸煮.タント エモ タ・アン ワ ルㇷ゚ネ エモ ポロンノ アン シリ ク・ヌカㇻ ア ナ アフㇷ゚カレ.ア・ハㇺネスパ ワ ア・エ ナ=今日ジャガイモ掘りをして大きいジャガイモがたくさんあったのを私は見たから貰いに行かせろ.ゆでて食べるから.エモ ネ ヤッカ カポチャ ネ ヤッカ ア・ハㇺネスパ ヒ タ ウコニン クニネ ア・スパ コㇿ ケラハ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=ジャガイモもカボチャもゆでる時に煮つまるように煮ると味がいいものだ.エモ ヘネ ハㇺネスパ ピㇼカ スㇺ アン ナ ア・ウシ ワ ア・エ ナ=ジャガイモなどを丸まま煮て,おいしい脂があるのでつけて食べよう.ペッマメ ア・ハㇺネスパ ワ イワシスㇺ ヘネ ア・ウシ ワ ア・エ コㇿ ケラピㇼカ ㇷ゚ ネ=青さやのままの豆を丸ごと煮てイワシ油などつけて食べると味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hamnesuwe
- ハㇺネスウェ 【他動】[hamne-suwe まのまま・料理する] …をまるごと(切らずに)煮る、 丸煮する。 emo hamnesuwe wa e エモ ハㇺネスウェ ワ エ じゃがいもを丸煮して食べなさい。(S) mame hamnesuwe マメ ハㇺネスウェ 豆をさやのまま煮なさい。(S) {E: to cook, boil…as is, whole.} (出典:田村、方言:沙流)
- hamo
- ハモ §004 マアナゴ(はも) (1) hamo (há-mo)「はモ」[<Jap.はも] ⦅長万部、礼文華、虻田、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hamparaki
- ハンパラキ §176 ケジラミ (4) hamparaki(hám-pa-ra-ki)「はンパラキ」⦅天塩、美幌、多来加、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hampe
- ハンペ §019.父(7)hampe〔hám-pe はンペ〕⦅チカブミ、エベオツ、ナヨロ、テシオ⦆【常】父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hámu iki
- ハム イキ 【自動】[ねんね・する][幼] ねんねする。 huna hámu iki フナ ハム イキ ねんねしなさい。(S子守歌) ☆参考 人称形の例はない。 {E: baby talk for go to sleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hamu(hu)
- ハム(フ) 【名】[所](概は ham ハㇺ)[植物] …の葉。 hamu ran ハム ラン [単]/rap ラㇷ゚ [複]葉が落ちる(どの木のどの葉も落葉することを言う)。 hamu tuy ハム トゥイ 葉が落ちる(1枚とれて落ちることを言う)。 {E: the, a leaf of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hámuki
- ハムキ 【自動】[hamu-ki ねんね・をする][幼] ねんねする。(眠ることを表す幼児語。 二、 三歳の幼児に言う言葉。 居眠りしている子どもをだいて行きながら、 子守歌の中で、 等)。 hámuki hani! ハムキ ハニ! おねんねしなさいよ。(S) huna hámuki フナ ハムキ ねんねしなさい。(=huna hamu iki フナ ハム イキ) (S子守歌) hamuki wa ne yak/iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na ハムキ ワ ネ ヤㇰ/イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ ねんねすればゆりかごの上に神がおりるよ。(S子守歌) ☆参考 人称形にはならないらしい。 最後の用例で、 mokor モコㇿ を使えば e=mokor エモコㇿ と人称形になるところだが、 hamuki ハムキ は e= エ がつかずそのままの形で出ている。 ☆参考 大人の言葉では mokor モコㇿ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- han
- ハン 【間投】(歌のはやし。) ☆参考 ツルや水鳥を模した踊りの歌やその種のウポポ、 カッコウやスズメの神謡など、 鳥の歌のはやしや折り返しの始まりに多く使われている。 しかし鳥以外の動物の神謡にも使われていることもあり、 また鳥の歌でもこのはやしを含まないものもたくさんある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- han cikiki
- ハン チキキ 【間投】[(はやしの掛け声)・(スズメの鳴き声の擬音)](amamecikappo アマメチカッポ《スズメ》の神の神謡でスズメが自叙するときの折り返し。) (出典:田村、方言:沙流)
- han cipiyak
- ハン チピヤㇰ 【間投】[(はやしの掛け声)・(シギの鳴き声の擬音)](スズメの神の神謡の中でシギが登場してしゃべる場面の折り返し。) ☆参考 cipiyak チピヤㇰ はシギの名称にもなっている。 (出典:田村、方言:沙流)
- han kakkok kakkok
- ハン カッコク カッコク 【間投】[(はやしの掛け声)・(カッコウの鳴き声の擬音)・(くりかえし)](カッコウの神の神謡の折り返し。) ☆参考 kakkok カッコㇰ はカッコウの名称にもなっている。 (出典:田村、方言:沙流)
- hana
- ハナ §301.けんぺき(肩癖;痃癖);方言「けんぴき」(1)hana〔ha-ná ハな〕⦅S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanaasin
- ハナアシン §301.けんぺき(肩癖;痃癖);方言「けんぴき」(5)hana-asin〔ha-ná-a-šin ハなアシン〕[ハなが・出る]⦅S. 一般⦆→(1),注,参照。 (出典:知里人間編I、方言:)
- hanakere
- ハナケレ §301.けんぺき(肩癖;痃癖);方言「けんぴき」(3)hana-kere〔ha-ná-ke-re ハなケレ〕[ハナを・掻く]⦅S. 一般⦆→前々項,注,参照。 (出典:知里人間編I、方言:)
- hananoye
- ハナノイェ §301.けんぺき(肩癖;痃癖);方言「けんぴき」(2)hana-noye〔ha-ná-no-je ハなノイェ〕[ハナ・からむ]⦅S. 一般⦆→前項,注,参照。 (出典:知里人間編I、方言:)
- hanarispa
- ハナリㇱパ §301.けんぺき(肩癖;痃癖);方言「けんぴき」(4)hana-rispa〔ha-ná-riš-pa ハなリㇱパ〕[ハナを・むしる]⦅S. 一般⦆→(1),注,参照。 (出典:知里人間編I、方言:)
- hanasi
- ハナシ 【名】[日本語] 話。(次のような対句の中で) pirka hanasi/pirka isoytak/ku=ki ciki ピㇼカ ハナシ/ピㇼカ イソイタㇰ/クキ チキ よい話、 すてきな話を私がしたなら。 K即興歌 ☆参考 アイヌ語と日本語との同義の語を使っての対句である。 {E: a talk; a tale; a story.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanatni
- ハナッニ §417 ハイイヌガヤ (3) hanatni (ha-nát-ni)「ハなッニ」 木 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hanca
- ハンチャ 【hanca】 作業着:木綿のめくら縞. (出典:萱野、方言:沙流)
- hanca
- ハンチャ 【名】[< 日本語]半てん。 hanca ku=mi rusuy uske ka an ハンチャ クミ ルスイ ウㇱケ カ アン 半てんを着たいときもある。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hancaha
- ハンチャハ 【名】[所](概は hanca ハンチャ)…でつくった半てん。 tapanpe hancaha ku-kar rusuy korka sirpok ne p isam タパンペ ハンチャハ クカン ルスイ コㇿカ シㇼポㇰ ネㇷ゚ イサㇺ これ(この布地)で半てんをつくりたいけれど裏地がない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hanciki
- ハンチキ 【hanciki】 9人:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- hancikoko
- ハンチココ §842.わき;わきのした(14)hancikoko〔hán-či-ko-ko はンチココ〕⦅チカブミ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hancikokohuraat
- ハンチココフラアッ §843.わきが[がくさい](6)わきががくさい hancikoko-hura-at〔hán-či-ko-ko|hú-ra-at はンチココ・ふラ・アッ〕[わきのした・におい・する]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hancikokonuma
- ハンチココヌマ §844.わきのしたの毛;わきげ(腋毛)(3)hancikoko-numa〔hán-či-ko-ko-nu-ma はンチココヌマ〕[わきのした・毛]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hani
- ハニ 【hani】 〜よ(念おし):アニと同じ. タアン ニペㇱ エ・コㇿ フチ エウン コㇿ ワ アㇻパ ハニ=このシナ皮をお前の祖母の所へ持って行ってよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hani
- ハニ §307 ミヤマハンノキ (1) hani (há-ni)「はニ」[<han-ni、日本語のハンの木の音訳か] 茎 ⦅白浜⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hani
- ハニ 【終助】(…しなさい)よ、 ね、 (…するから)ね。(命令文や、 言外に要求を含んだ na ナ《…する/したから(…せよ)》に終わる文の後に置かれて、 親しみ深くやさしい言い聞かせを示す。 同輩や目下、 子どもや弱い人に対して親愛感やいつくしみやいたわりを込めて話す中で使われる。) iteki cis no mokor hani! イテキ チㇱ ノ モコㇿ ハニ! 泣かないで眠りなさいよ/ね。 uwenewsar yan hani! ウウェネウサㇻ ヤナニー! 二人で楽しく語り合いなさいね。(W会話) hoskino eci=rékreku kusu ne na hani! ホㇱキノ エチレㇰレク クス ネ ナ ハニ! まず私があなたになぞなぞの問題を出すからね。(S会話) iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! ネコのなき声をしてはだめだよ。(S民話) ☆発音 h はしばしば弱まり、 アニ のように聞こえることがある。 速く話しているとき、 子音に続くときは落ちることが多く、 特に n のあとではたいてい落ちて、 …nani! …ナニ! のように発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanka
- ハンカ §683.へそ(臍)(3)hanka〔háŋ-ka はンカ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankane
- ハンカネ 【名】[< 日本語] 鋼(はがね)。 {E: steel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hankapu cohca
- ハンカプチョㇹチャ §190 トンボ(蜻蛉) (4) hankapu cohca (hán-ka-pu-coh-ca)「はンカプチョㇹチャ」 ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankapuy(-e
- ハンカプイ(エ §683.へそ(臍)(4)hanka-puy(-e〔H.〕;-he〔S.〕)〔háŋ-ka-puǐ はンカ・プイ〕[もと「へそ・あな」の義]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuy(-he)
- ハンカプイ §684.へそあな(臍窩)(2)hanka-puy(-he)〔háŋ-ka-puǐ はンカ・プイ〕[へそ・穴]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuy(e)-cotca
- ハンカプイチョッチャ §190 トンボ(蜻蛉) (5) hankapuy(e)-cotca(han-ka-puy-cot-ca)「ハンカプイチョッチャ」⦅釧路⦆トンボ、ヤマモト (出典:知里動物編、方言:)
- hankapuyaraka
- ハンカプヤラカ §687.へその病気hankapuy-araka〔háŋ-ka-puǐ-a-ra-ka はンカプイ・アラカ〕[へそ・病]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuycotcakikiri
- ハンカプイチョッチャキキリ §190 トンボ(蜻蛉) (6) hankapuy-cotca-kikiri (hán-ka-puy-cot-ca-ki-ki-ri)「はンカプイチョッチャキキリ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankapuyencoropokike
- ハンカプイェンチョロポキケ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(10)下腹部の臍より下 hankapuy-encoropokike〔háŋ-ka-puǐ|en-čo-ro-po-ki-ke はンカプイ・エンチョロポキケ〕[へそ穴・の下方の所]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuyenkasike
- ハンカプイェンカシケ §628.腹の上部;臍を境として上腹部hankapuy-enkasike〔háŋ-ka-puǐ|eŋ-ka-ši-ke はンカプイ・エンカシケ〕[「へそ穴・の上部」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuyenkotoroke
- ハンカプイェンコトロケ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(9)下腹部の臍のあたり hankapuy-enkotoroke〔háŋ-ka-puǐ|eŋ-ko-to-ro-ke はンカプイ・エンコトロケ〕[へそ穴・の平面]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankapuypuy(-he)
- ハンカプイプイ §684.へそあな(臍窩)(3)hanka-puypuy(-he)〔háŋ-ka-puǐ-puǐ はンカプイ・プイ〕[へそ・あな]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankasin(-an)
- ハンカシン §539.でべそ(出臍)[である](2)hankasin(-an)〔háŋ-ka-sin はンカシン〕[<hanka-asin(へそ・出た)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanke
- ハンケ 【自動】近い、 近くなる。 hanke uske ハンケ ウㇱケ 近いところ。 hanke nispa tuyma nispa ハンケ ニㇱパ トゥイマ ニㇱパ 近くの長者も遠くの長者も(=あちこちの長者(えらい方々)を)。(W民話) ☆対語 tuyma トゥイマ 遠い。 {E: to be, come near, close.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanke
- ハンケ 【hanke】 近い,間近. ハンケノ ネ ワ=近いよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hanke arpa
- ハンケ アㇻパ 【hanke-arpa】 小便をする〔隠語〕.▷ハンケ=近く アㇻパ=行く (出典:萱野、方言:沙流)
- hankea
- ハンケア 【hanke a】 小便する. (出典:萱野、方言:沙流)
- hankea
- ハンケア 【自動】[hanke-a 近い・座る] 小便する、 オシッコする、 小便しにトイレに行く(「いい言葉」)。(W) ku=hankea wa k=ek クハンケア ワ ケㇰ 小便(オシッコ)してきます、 トイレに行ってきます。(W) {E: to urinate.} (出典:田村、方言:沙流)
- hankeesoyne
- ハンケエソイネ §404.小便に出る(4)hanke-esoyne〔hán-ke-e-soǐ-ne はンケエソイネ〕[近く・出る]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankehanke
- ハンケハンケ 【自動】[hanke-hanke 近くなる・(重複)] 近づいて来る。 {E: to come close; approach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hankeko
- ハンケコ 【hanke-ko】 近からず,遠い.▷ハンケ=近い コ=〜ない ハンケコ エ・エㇰ=遠いところを(君は)来たんだね.ハンケコ エ・アㇻパ=遠いところを(君は)行くんだね.タント アナㇰネ シノ メアン ペ イロオッコ エ・イミ ワ ハンケコ エ・アㇻパ ルスイ ヒ.タンペ ミ ワ アㇻパ=今日はとっても寒いのにそんな薄着をして遠い所へお前は行きたいの.これを着て行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- hankeno
- ハンケノ 【副】[hanke-no 近い・(副詞形成)] 近く(に)。 {E: nearly; near by.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanketuri
- ハンケトゥリ 【他動】[hanke-turi 近い・伸ばす](次のような慣用的言い回しの中で)(刀)を近くにかざす。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス 私は私の太刀つくりの山刀を遠くにかざし近くにかざして悪神を払う踏舞をしながら危なかったことの見舞いを言った。(HK民話) (男子の踊りの所作の一つで、 低い声をふるわせて歌いながら、 刀を右手に、 切っ先を上にまっすぐ立ててかざし、 腕を伸ばしたり縮めたりする。 悪神を払う所作だと言われている。) {E: to hold up… over one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanko cohca
- ハンコチョㇹチャ §190 トンボ(蜻蛉) (3) hanko cohca (hán-ko-coh-ca)「はンコチョㇹチャ」[<hanku(へそ)cohca(つく)] ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankokaciw
- ハンコカチウ §190 トンボ(蜻蛉) (8) hankokaciw (hán-ko-ka-ciw)「はンコカチウ」[<hanku(へそ)kaciw(つく)] ⦅近文、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankokacuy
- ハンコカチュイ §190 トンボ(蜻蛉) (12) hankokacuy (hán-ko-ka-cuy)「はンコカチュイ」[hanko(←hanku)] ⦅美幌20⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hanku
- ハンク 【名】[概/所] へそ(臍)。 {E: the navel.} (出典:田村、方言:沙流)
- hanku
- ハンク §683.へそ(臍)(1)hanku〔háŋ-ku はンク〕⦅ホロベツ、チカブミ、サル、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanku/hanku(hu)
- ハンク/ハンク(フ) 【hanku/hanku(hu)】 臍. (出典:萱野、方言:沙流)
- hankuat(-u)
- ハンクアッ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(1)hanku-at(-u)〔háŋ-ku-at はンクアッ〕[へそ・ひも]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankucinoye
- ハンクチノイェ 【自動】[hanku-cinoye へそ・よじれる] へそのあたりがキリキリ痛む。 ☆参考 cinoye チノイェ [他動中相][ci-noye される・よじる] よじられる、 よじれる。 {E: to have a sharp pain in the area of the navel.} (出典:田村、方言:沙流)
- hankucotca
- ハンクチョッチャ 【名】[hanku-cotca へそ・を射る][動物] トンボ。 {E: a dragonfly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hankucotca
- ハンクチョッチャ §190 トンボ(蜻蛉) (2) hankucotca (hán-ku-cot-cap)「はンクチョッチャ」[<hanku(へそ)cotca(つく)] ⦅沙流、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankucotca(p)
- ハンクチョッチャ(ㇷ゚) 【hanku-cotca(p)】 トンボ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hankucotcap
- ハンクチョッチャㇷ゚ §190 トンボ(蜻蛉) (1) hankucotcap (hán-ku-cot-cap)「はンクチョッチャㇷ゚」[<hanku(へそ)cotca(つく)-p(もの)] ⦅穂別、千歳、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hankuhu
- ハンクフ 【名】[所](概は hanku ハンク)…のへそ。 {E: the navel of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hankukacuy
- ハンクカチュイ §190 トンボ(蜻蛉) (9) hankukacuy (hán-ku-ka-cuy)「はンクカチュイ」[<hanku(へそ)kacuy(突く)] ⦅足寄、美幌、高島、屈斜路⦆トンボ類 (出典:知里動物編、方言:)
- hankuporo
- ハンクポロ §539.でべそ(出臍)[である](1)hanku-poro〔háŋ-ku-po-ro はンクポロ〕[へそ・大きい]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankupuy(-e)
- ハンクプイ §684.へそあな(臍窩)(1)hanku-puy(-e)〔háŋ-ku-puǐ はンク・プイ〕[へそ・あな]⦅ホロべツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hankuusi
- ハンクウシ §807.ももの骨(4)大腿骨頭 hanku-usi〔háŋ-ku-u-ši はンクウシ〕[hanku(こぶし)+us(ついている)+-i(所)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanokah(t-u)
- ハノカㇵ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(3)hanokah(t-u)〔ha-nó-kah ハのカㇵ〕[<hanoka-ah へそ・ひも]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanokahtuyeh
- ハノカㇵトゥイェㇸ §686.へそのおが落ちる(2)hanokah-tuyeh〔ha-nó-kah-tuǐ-teh ハのカハトゥイテㇸ〕[肺帯・きれる]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanpiya
- ハンピヤ 【hanpiya】 8人:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- hantakor
- ハンタコㇿ §342 クロユリ 黒百合 (2) hantakor (hán-ta-kor)「はンタコㇿ」[<anrakor] 鱗茎 ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hantakorapappo
- ハンタコラパッポ §342 クロユリ 黒百合 (3) hantakor-apappo (hán-ta-ko-ra-pap-po)「はンタコラパッポ」[apappo(花)] 花 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hantasi
- ハンタシ 【hantasi】 裸足. (出典:萱野、方言:沙流)
- hantasine
- ハンタシネ 【hantasi-ne】 裸足だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hantásine
- ハンタシネ 【自動】[hantasi-ne [日本語]はだし・になる] はだしになる、 はだしである。 hantasine kane wa ka arpa! ハンタシネ カネ ワ カ アㇻパ! はだしでもいいから行きなさい! (S) ☆参考 はだしになる/であることを同じ話者が別のときには nep ka somo us/nep ka us ka somo ki ネㇷ゚ カ ソモ ウㇱ/ネㇷ゚ カ ウㇱ カ ソモ キ《何もはいていない》と言っている。 {E: to be bare-footed.} (出典:田村、方言:沙流)
- hanuka
- ハヌカ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(11)十二指腸、十二指腸幽門部 hanuka〔ha-nú-ka ハぬカ〕[pise-hanukaの上略]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanukah(t-u)
- ハヌカㇵ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(2)hanukah(t-u)〔ha-nú-kah ハぬカㇵ〕[<hanuka-ah へそ・ひも]⦅マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanukahtokohse(-an)
- ハヌカㇵトコㇹセ §539.でべそ(出臍)[である](3)hanukah-tokohse(-an)〔ha-nú-kah-to-kóh-se ハぬカㇵトこㇹセ〕[へそ・凸出している]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- háo
- ハオ 【間投】(歌のはやし。 抒情歌、 子守歌、 ウポポなどいろいろな歌の中に使われる。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hap
- ハㇷ゚ 【間投】(二度くり返して)hap hap! ハㇷ゚ ハㇷ゚! ああ上手だ、 ああよかった。(歌が終わったときに、 ほめる声として、 拍手の代わりのように使われている。)(=haphap ハㇷ゚ハㇷ゚) {E: words of praise: equivalent to bravo.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hapah(p-i)
- ハパㇵ §591.はい(肺);肺臓(6)hapah(p-i)〔ha-páh ハぱㇵ〕[<hapap]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hapap(-i)
- ハパㇷ゚ §591.はい(肺);肺臓(5)hapap(-i)〔ha-páp ハぱㇷ゚〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hapaphapap
- ハパㇷ゚ハパㇷ゚ 【hapap hapap】 ありがとう. ネイタ ネ ヤッカ ク・マッカㇻク エネ ケミアン ペ エン・カオセ ハパㇷ゚ハパㇷ゚=いつものことだが私の姪はこんな珍しい物私に持って来てくれた,ありがとうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hapapke
- ハパㇷ゚ケ 【自動】[hap-ap-ke (擬態の語根)・重複・(自動詞形成)](はれが)ひく。 húpo a korka hapapke フポ ア コㇿカ ハパㇷ゚ケ はれ物ができたがひいてきた。(S) {E: for swelling to go down, heal.} (出典:田村、方言:沙流)
- hapapuikoni
- ハパプイコニ §592.肺病(3)肺病 hapapu-ikoni〔ha-pá-pu|i-kò-ni ハぱㇷ゚・イコニ〕[hapapu(危い)+ikoni(病気)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hapepuy
- ハペプイ §342 クロユリ 黒百合 (5) hapepuy (ha-pé-puy)「ハぺプイ」[hap(クロユリ)epuy(頭)] 花 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hapi
- ハピ §389.しぬ(死ぬ)(10)死ぬ hapi〔há-pi はピ〕⦅S.⦆【雅―樺太アイヌの神謡, p.32】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hapkitay
- ハㇷ゚キタイ 【名】[概](所は hapkitayke ハㇷ゚キタイケ)[hap-kitay 葉(< ham)・頂上]梢のいちばん高い所。 〔知分類 p.267 hap 梢〕 {E: the highest point of a treetop.} (出典:田村、方言:沙流)
- hapkitayke
- ハㇷ゚キタイケ 【名】[所](概は hapkitay ハㇷ゚キタイ)[hapkitay-ke 梢の頂上・の所]…の梢のいちばん高い所。 {E: the highest point of the treetop of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hápo
- ハポ 【名】①おかあさん(母を表すいちばん普通の日常語。 第三者としての言及にも呼びかけにも使われる)。 ku=kor hápo クコㇿ ハポ 私の母。 hápo! ハポ! おかあさん!(呼びかけ。 遠くにいる母を呼ぶにはハポーとポを高く、 長く伸ばして言う。) ②[慣用句] hápo kor ハポ コㇿ 母方の。 hápo kor húci ハポ コㇿ フチ 母方の祖母(=母の母)。(S) ☆対語 míci ミチ 父(沙流中流以上)、 iyapo イヤポ 父(沙流下流、 鵡川)。 ☆参考 unu ウヌ 母親。 totto トット おかあちゃん。 {E: ①mother. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hapo
- ハポ §019.父(19)hapo〔há-po はポ〕⦅ホべツ⦆父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hapo
- ハポ §020.母(3)hapo〔há-po はポ〕①母⦅レブン、ホロべツ、シラオイ、ムカワ、サル、シズナイ、オギフシ、ウラカワ、サマニ、メムロ、フシコ、シラヌカ、アカン、ビホロ⦆。②父⦅チトセ、ホべツ⦆。③兄、姉⦅チシマ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hapo
- ハポ §025.姉(8)hapo〔há-po はポ〕⦅テシオ⦆姉。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hapo
- ハポ 【hapo】 お母さん,母,妻の母. (出典:萱野、方言:沙流)
- haprap
- ハㇷ゚ラㇷ゚ 【名】[hap-rap 葉・落ちる][古](月の名)8月。 rupne níham heracici kusu a=ye hi haprap ルㇷ゚ネ ニハㇺ ヘラチチ クス アイェ ヒ ハㇷ゚ラㇷ゚ 大きい木の葉がたれ下がっているために言うのがハプラプ。(W) ☆参考 ワテケさんは hap ハㇷ゚ を hamuhu ハムフ《葉》だと言い、 rap ラㇷ゚ を rapapse ラパㇷ゚セ《ハラハラと落ちる》で、 もう落ちるばかりのことだと説明していた。 本当に葉が散る9月は níhorak ニホラㇰ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- haprapcup
- ハㇷ゚ラㇷ゚チュㇷ゚ 【haprap-cup】 2月. (出典:萱野、方言:沙流)
- hapu
- ハプ §020.母(4)hapu〔ha-pú ハぷ〕⦅ビホロ⦆母。[<hapo]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hapunruy
- ハプンルイ 【hapur-ruy】 やわらかい砥石.▷ハプㇽ=やわらかい ルイ=砥石 (出典:萱野、方言:沙流)
- hapur
- ハプㇽ 【hapur】 やわらかい. ク・ミマキ ウェン コㇿカ ハプㇽカㇺ ネ ワ ケ エアㇱカイ(ク・エ エアㇱカイ) フミー=私の歯が悪いけれども,やわらかい肉なのでとっても食べやすいなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hapur
- ハプㇽ 【自動】柔らかい(「やわい」)、 (肉が)かみきりやすい、 弱い、 こわれやすい。 hapur ruwe! ハプン ルウェー! 「やわいなあ」=やわらかいなあ(ビニールのふろしきにさわって)。(S) {E: to be soft; weak; easily broken.} (出典:田村、方言:沙流)
- hapurka
- ハプㇽカ 【hapur-ka】 やわらかくする. (出典:萱野、方言:沙流)
- hapurpone
- ハプㇽポネ 【hapur-pone】 軟骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- har
- ハㇽ §113 ハナウド (2) har 「はㇽ」 茎 ⦅全北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hara
- ハラ §113 ハナウド (3) hara (ha-rá)「ハら」 茎 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- haraka
- ハラカ §088.いぼ(疣)(7)haraka〔há-ra-ka はラカ〕⦅マオカ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haram
- ハラㇺ §427 カナヘビ;トカゲ (2) haram (ha-rám)「ハらㇺ」 ⦅幌別、穂別、沙流、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- haram
- ハラㇺ 【名】[動物] トカゲ(「カナヘビ」)。 {E: a lizard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haram
- ハラㇺ 【haram】 トカゲ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hararki
- ハラㇻキ 【hararki】 鶴の舞:この踊りは鶴の舞う姿を見て真似たという.10人ほどが中央1列に並び胴体となる.両方の側面にラプフ(羽根)として4〜5人が並び,全体で1羽の鶴になったつもりで踊る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hararki
- ハラㇻキ 【自動/名】[harar-ki (擬声重複)・する] ①ハラルキ(「雁の舞」または「水鳥の舞」)を踊る。 hararki=an ro an ro! ハラㇻキアン ロ アン ロ! ハラルキを踊ろう踊ろう。(S会話) ②[名]ハラルキ(雁などの水鳥を模した踊りの名称)。 {E: to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hariyam
- ハリヤㇺ §427 カナヘビ;トカゲ (3) hariyam (ha-ri-yam)「ハリヤㇺ」 ⦅落帆、富内、白浦、真岡、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- harki
- ハㇻキ 【harki】 左. (出典:萱野、方言:沙流)
- harki-
- ハㇻキ 【接頭】[連体修飾](名詞に接頭し、 連体的に「左の」という意味を加える。) 左の。 harkitek ハㇻキテㇰ 左手。 harkisam ハㇻキサㇺ 左側。 ☆対語 símon シモン 右の。 {E: left…} (出典:田村、方言:沙流)
- harkika
- ハㇻキカ 【名】[harki-ka 左側の・紐] 縄(「tus トゥㇱ《綱》のうち。 米俵をくくるやつから少し細いくらいまで。 木の皮や米わらでつくる」) (S) ☆縄のない方は、 糸/紐(ka カ)のより方と反対である。 ☆参考 ka カ (ござなどを編む)糸、 紐。 tus トゥㇱ 綱。 {E: a rope.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harkika
- ハㇻキカ 【harki-ka】 シナ縄:シナ縄はアイヌ風の家を建てるために欠かせない材料. 図[ハㇻキカとハㇻキカサイェㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- harkika-kar
- ハㇻキカカㇻ 【自動】[harkika-kar 縄・をつくる] 縄をなう。 {E: to make, twine a rope.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harkikaeka
- ハㇻキカエカ 【harki-ka-e-ka】 シナ縄をなう. (出典:萱野、方言:沙流)
- harkikasayep
- ハㇻキカサイェㇷ゚ 【harkika-saye-p】 縄巻き台. 図[ハㇻキカとハㇻキカサイェㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- harkimonkor
- ハㇻキモンコㇿ §657.ひだりききである(3)harki-mon-kor〔hár-ki-moŋ-kor はㇻキモンコㇿ〕[harki(左の)+mon(手)+kor(もつ)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- harkisam
- ハㇻキサㇺ 【位名】[概](所は harkisama ハㇻキサマ) [harki-sam 左の・側] 左側。 ☆対語 símoysam シモイサㇺ 右側。 {E: that left- hand side.} (出典:田村、方言:沙流)
- harkisam/harkisama
- ハㇻキサㇺ/ハㇻキサマ 【harkisam/sama】 左,左側. (出典:萱野、方言:沙流)
- harkisama
- ハㇻキサマ 【位名】[所](概は harkisam ハㇻキサㇺ)その(そのものの)左側。 {E: to the left of that.} (出典:田村、方言:沙流)
- harkiso
- ハㇻキソ 【位名】[harki-so 左側の・座] 左座(入って右側、 いろりの南側の席、 来訪者の席)、 (家の外でも)南側。 ☆参考 síso シソ 右座。 ☞oharkiso オハㇻキソ {E: the south side.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harkiso
- ハㇻキソ 【harki-so】 左座,左隣. エハㇻキソウン タアン ペ コㇿ ワ アㇻパ=左隣へこれを持って行け.*自分の家から見て左隣へという意味で,この一言で左隣という意味にはならないが,どこの家でも慣例的に用いていた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- harkisoke
- ハㇻキソケ 【位名】[所](概は harkiso ハㇻキソ)[harkiso-ke 左座・の所] 家の南側。 {E: the south side of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harkitek
- ハㇻキテㇰ 【名】[概](所は harkiteke(he) ハㇻキテケ(ヘ))[harki-tek 左の・手] 左手。 ☆参考 símontek シモンテㇰ 右手。 {E: the left hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- harkitek
- ハㇻキテㇰ 【harki-tek】 左手. (出典:萱野、方言:沙流)
- harkiteke(he)
- ハㇻキテケ(ヘ) 【名】[所](概は harkitek ハㇻキテㇰ)の左手。 {E: the left hand of…} (出典:田村、方言:沙流)
- harkitekkor
- ハㇻキテッコㇿ §657.ひだりききである(2)harki-tek-kor〔hár-ki-tek-kor はㇻキテㇰコㇿ〕[harki(左の)+tek(手)+kor(もつ)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- harkiteksam
- ハㇻキテㇰサㇺ 【harki-tek-sam】 左の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- haru
- ハル 【haru】 食べ物,穀物,供物. タンパ アナㇰネ シㇼピㇼカ ワ ハルアン ノイネ ピヤパ カ ムンチロ カ アシㇷ゚ ワ アン=今年は天候もよかったし穀物も豊作になるらしく,ヒエもアワも穂が出ていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- haru
- ハル §554.にく(肉)(6)肉 haru〔ha-rú ハる〕[もと‘食糧'の義、→辞書Ⅰ, pp.267〜268]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haru
- ハル 【名】自然から恵まれた食糧、 みのり、 収穫(畑の作物、 野草等)。 {E: food; a crop; a harvest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haruan
- ハルアン 【完動】[haru-an 食物の収穫・がある] 豊作である。 rep ta a=kor mosir anakne haruan yak a=ye レㇷ゚ タ アコㇿ モシㇼ アナㇰネ ハルアン ヤカイェ 内地(本州およびそれ以南)は豊作だそうだ。 {E: to have a plentiful, good harvest.} (出典:田村、方言:沙流)
- haruan
- ハルアン 【haru-an】 豊作である. タンパ アナㇰネ シㇼピㇼカ アクス ハルアン ルウェ ネ ワ=今年は気候がよかったので豊作になるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- harucarpa
- ハルチャㇻパ 【haru-carpa】 病気に対するおまじない. オヤコヤㇰ タ レラ アッ カトゥ ア・オヤモㇰテ ヤㇰ ア・イェ クス ハルエカムイノミ・アㇱ ルスイ クス ハルアフㇷ゚カㇻ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ヒ ネ ワー=あちらこちらで風向きが(流行病に対しての別の言い方)不審というので,穀物を持って神を祭りたいと思い穀物を貰いに私は来た.*昭和40年代までは貝澤なつさんというおばさんが上記のような言い方で歩いていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- haruekamuynomi
- ハルエカムイノミ 【haru-e-kamuy-nomi】 供物を捧げて祈る. オヤコヤㇰ タ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- harukarpe
- ハルカㇻペ §285 ねずみ (10) haru-kar-pe (ha-rú-kar-pe)「ハるカㇻぺ」[<haru(食糧を)kar(集める)-pe(もの)]エゾアカネズミ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- harukor
- ハルコㇿ 【haru-kor】 肥えている,太っている.▷ハル=豆やヒエ・アワなど穀物の総称 コㇿ=持つ ソンノ ハルコㇿ カムイ ネ ワ カㇺ トゥーカ サㇰノ キㇼプウㇱ ヨヨヨ ヨヨヨ=本当に肥えた熊だ,肉の端もなく脂身ばかりだ,よかったよかった.*鹿とか熊のことをいう場合にこの言い方.人間が太っているのをいうのはミムㇱ. (出典:萱野、方言:沙流)
- haruopu
- ハルオプ 【haru-o-pu】 穀物入れ倉. ▷ハル=穀物 オ=入れる プ=倉(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- harupo
- ハルポ §300 かけす、ミヤマカケス (7) harupo (ha-rú-po)「ハるポ」[<haru(食糧)-po(指小辞)] ⦅多来加⦆かけす(アカオカケス?) (出典:知里動物編、方言:)
- haruramat
- ハルラマッ 【名】[概](所は haruramatu(hu) ハルラマトゥ(フ)) [haru-ramat 食糧・魂] 食糧の魂。 {E: the spirit of food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haruramatu(hu)
- ハルラマトゥ(フ) 【名】[所](概は haruramat ハルラマッ)…の食糧の魂。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harututu
- ハルトゥトゥ §259.くすぐる(擽る)(1)harututu〔ha-rú-tu-tu ハるトゥトゥ〕[ha(?)+rutu-tu(押し押しする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- has
- ハㇱ 【名】柴木(=大きくない木)。 ☆参考 独立の単語としては未出。 合成語の中に出てくる。 hastay ハㇱタイ 大きくない木の林。 uhasekoyki ウハセコイキ 柴木でたたき合う。 {E: a type of tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- has
- ハㇱ 【has】 柴:山野に生ずる小さな雑木やその小枝. ハㇱカオマㇷ゚=柴の上の物,その実など,枝の上の雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- hasa
- ハサ 【hasa】 (口を)開ける. イテキ エハサ ノ アン.エハサ・アン コㇿ エウン チカㇷ゚ セッ カㇻ ナ=口を開けてはいけません.口を開けているとそこへ小鳥が巣を作るぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hása
- ハサ 【自動】口をあける。 hása, e=mimaki ku=nukar kusu ne na ハサ、 エミマキ クヌカㇻ クス ネ ナ 口を開けなさい、 歯を見てあげるから。(S) {E: to open the mouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hasa kane wa iwak nankor
- ハサカネワ イワㇰナンコㇿ 【hasa-ka newa iwak-nankor】 口を開けて帰って来るだろう,腹を空かせて帰って来るであろう. エユピウタㇻ ハサカネワ イワㇰナンコㇿナ ホクレスケワアヌ=お前の兄たちが腹を空かせて帰って来るであろうから,早く煮炊きをしておけ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hasami
- ハサミ 【名】[日本語] はさみ。 {E: scissors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hásare
- ハサレ 【他動】[hasa-re 口をあける・させる、 (口)をあける] …の口をあける、 (口)をあける。 e=mimaki ku=nukar kusu ne na e=paro hásare! エミマキ クヌカㇻ クス ネ ナ エパロ ハサレ! 歯を見てあげるから口をあけなさい。 “pukuru paro hásare!” “ku=hasare na, omare wa en=kore!” 「プクル パロ ハサレ!」「クハサレ ナ、 オマレ ワ エンコレ!」 「袋の口をあけなさい。」「口をあけるから入れてください。」 (S) {E: to open the mouth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- hashinaukorokamui
- ハシナウコㇿカムイ §338 アオバズク (12) hash-inau-koro-kamui (ha-si-naw-kor-ka-muy)「ハシナウコㇿカムイ」 ⦅B⦆フクロウ The screech owl. (出典:知里動物編、方言:)
- hasika
- ハシカ §598.はしか(麻疹)(3)hasika〔ha-ší-ka ハしカ〕⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hasinaw
- ハシナウ 【has-inaw】 枝つきのイナウ:スス(ヤナギ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hasinawukkamuy
- ハシナウウッカムイ §335 エゾフクロウ (3) hasinaw-uk-kamuy (ha-sí-naw-uk-ka-muy)「ハしナウウッカムイ」[<(枝幣を・受け取る・神)] ⦅沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- haskaoma-íkonpap
- ハㇱカオマ イコンパㇷ゚ 【名】[has-ka-oma-ikonpap 細い木・の上・にいる・毛虫] 毛虫の一種(これの毛にさされたらひどく痛む)。(S) {E: a kind of caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- haskaomap
- ハㇱカオマㇷ゚ §201 ブランコマユ:マイマイコマユ;ブランコケムシ (1) haskaomap (has-ka-o-map)「ハㇱカオマㇷ゚」 ⦅美幌⦆ブランコムシ、ブランコケムシ? (出典:知里動物編、方言:)
- haskaomap
- ハㇱカオマㇷ゚ 【has-ka-oma-p】 枝の上の雪.▷ハㇱ=小枝 カ=上 オマ=入る ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- haskap
- ハㇱカㇷ゚ §040 クロミノウグイスカグラ (2) haskap (hás-kap)「はㇱカㇷ゚」[has(枝条)ka(の上)o(にたくさんなる)p(もの)] 漿果 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- haskikir
- ハㇱキキㇼ §158 尺トリ (7) has-kikir(hás-ki-kir)「はㇱキキㇼ」[<has(枝)kikir(虫)]⦅名寄⦆シャクトリムシ、エダシャクトリ (出典:知里動物編、方言:)
- haspa
- ハㇱパ §522.つんぼ[である](2)haspa〔háš-pa はㇱパ〕[=aspa]⦅クッシャロ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haspahkutu
- ハㇱパㇵクトゥ §287 オオイタドリ (5) haspahkutu (hás-pah-ku-tu)「はㇱパㇵクトゥ」 枯茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- haspe
- ハㇱペ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(18)[シャチの]せびれ(背鰭) haspe〔haš-pe はㇱペ〕[<aspe]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haspo
- ハㇱポ §088 イソツツジ (1) haspo (hás-po)「はㇱポ」[has(灌木)po(子、指小辞)] 茎葉 ⦅屈斜路⦆⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hastay
- ハㇱタイ 【名】[has-tay 柴木(=あまり大きくない木)・の林] 大きくない木の林。(=hayastay ハヤㇱタイ) (S) {E: a wooded area of trees that are not large.} (出典:田村、方言:沙流)
- hat
- ハッ 【名】ブドウ(実)(ヤマブドウも店で売っている各種のブドウも)。 hat pirka ハッ ピㇼカ ブドウが豊作だ(よくなっている)。(山に自生しているヤマブドウを指して言っている。)〔知分類 p.79〕 {E: grapes.} (出典:田村、方言:沙流)
- hat
- ハッ §141 ヤマブドウ (1) hat (hát)「はッ」 果実 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hat
- ハッ §288 エゾモモンガ;ばんどり (2) hat (hat)「ハッ」 ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hat
- ハッ 【hat】 ヤマブドウ,ブドウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hatata
- ハタタ 【名】[幼] おべべ(「ぽっぽ」) (着物を意味する幼児語)。(S) nonno hatata hok wa en=kore! ノンノ ハタタ ホㇰ ワ エンコレ 赤い「ぽっぽ」(=おべべ)買ってちょうだい。(S) {E: baby talk for clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- hatkar
- ハッカㇻ 【自動】[hat-kar ブドウ・を採る]ブドウを採る。 ☆参考 1950年代はまだ山ブドウやコクワ(サルナシ)を採りに山へ行ってたくさんとって来た。 (出典:田村、方言:沙流)
- Hatonay
- ハトナイ 【名】[hat-o-nay ブドウの実・たくさんある・沢][地名] 鳩内(はとない)(門別川右岸の庫富(くらとみ)(旧地名 山門別 やまもんべつ)のずっと奥にある一集落の名。 ☆参考 前半の音と後半の意味とをとって、ここの人は「鳩沢(はとざわ)」姓となった。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ 【名】[hat-punkar ブドウ・つる] ぶどうづる。 ☆参考 丈夫なので家の建築などにも使われた。 ☆参考 ぶどうづるの皮は sutukap ストゥカㇷ゚ と言い、 ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴を sutu-ker ストゥケㇾ と言う。 {E: a grapevine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ 【hat-punkar】 ブドウづる. サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.*昭和16年と17年測量人夫時代に坂本三太郎さんが私に教えながらこのやり方でマスを運んだものであった.図[ハップンカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ §141 ヤマブドウ (2) hat-punkar (hát-pun-kar)「はップンカㇻ」[ブドウ・づる] 茎 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hattar
- ハッタㇻ 【hattar】 淵:川の流れのよどんで深い所. (出典:萱野、方言:沙流)
- hatto
- ハット 【hatto】 禁止. (出典:萱野、方言:沙流)
- hattohoan
- ハットホアン 【hattoho an】 禁止する. チェㇷ゚ ア・ウㇰ クニ ハットホアン=魚を獲ることを禁止された. (出典:萱野、方言:沙流)
- hatupok(-i)
- ハトゥポㇰ §842.わき;わきのした(13)hatu-pok(-i)〔há-tu-pok はトゥポㇰ〕⦅テシオ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haukutorke
- ハウクトㇿケ 【haukutorke】 声色,物を言う際の声質など[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- haw 1
- ハウ 【名】[概](所は hawehe ハウェヘ)(人間、 動物の)声、 (バイオリンなどの)音。 cikap haw チカㇷ゚ ハウ 鳥の声。 cikap rek haw チカㇷ゚ レㇰ ハウ 鳥の鳴く声。 itak haw イタㇰ ハウ 話す声。 haw as ハウ アㇱ/ハワㇱ(=hawas ハワㇱ)声がする、 (…と)言っている(のが聞こえる)。 ☆参考 太鼓の音など、 一般の音は hum フㇺ。 {E: the human voice; the call of an animal, bird etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haw 2
- ハウ 【名】落としばなし。 「uwepeker ウウェペケㇾ と違う。 yúkar ユカㇻ に近いほう。 しかし tumi トゥミ (戦い)もなく、 おとなしく終わる。 ふしをつけて歌わず、 ふしなしで語る。」 (S)(どの地方の口承文学を言っているのか不明。) {E: a story with a comic ending.} (出典:田村、方言:沙流)
- haw 3
- ハウ 【形名】☞hawe ハウェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haw ko
- ハウ コ 【名詞+助詞】[haw ko 声・が/は(擬音を導く)] …する声が…。 …haw ko tesesatki …ハウ コ テセサッキ …する声がしきりに聞こえる(笑い声がクスクス、 うなり声がウンウン)。 nuwap haw ko tesesatki ヌワㇷ゚ ハウ コ テセサッキ ウンウンうめき声をあげる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haw'as
- ハウアㇱ 【haw-as】 声がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- haw(-eH-heS)
- ハウ(エㇸヘㇱ §307.こえ(声)(1)haw(-e[H.];-he[S.])〔háŭ はウ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haw/hawe(he)
- ハウ/ハウェ(ヘ) 【haw/hawe(he)】 声,音,言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawan __hi
- ハワニ 【haw-an hi】 言うには. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawannine
- ハワンニネ 【hawan hine】 言うので. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawas
- ハワㇱ 【haw-as】 話,噂. →ハウアㇱ (出典:萱野、方言:沙流)
- háwas
- ハワㇱ 【完動】[haw-as 声・する](=haw as ハウ アㇱ) 声がする、 言っているのが聞こえる。 …sekor háwas …セコㇿ ハワㇱ …と言っているのが聞こえる。 neppo ciraman ki ta háwas a ネッポ チラマン キ タ ハワサ 何と思いがけないことを言うんだろうねえ。 inunukeas ki ta hawas a イヌヌケアㇱ キ タ ハワサ かわいそうな話だなあ。(W) {E: the sounding of a voice, rumor, cry, etc. is heard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- háwashawas
- ハワㇱハワㇱ 【完動】[hawas-hawas 声がする・(重複)] たくさんの(ガヤガヤ)声がする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawe
- ハウェ 【hawe】 (〜な)の. エ・イェ ハウェ?=君がしゃべったの?エ・ヌ ハウェ?=君が聞いたの? (出典:萱野、方言:沙流)
- hawe
- ハウェ 【hawe】 様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawe 1
- ハウェ 【名】☞hawe(he) ハウェ(ヘ) (出典:田村、方言:沙流)
- hawe 2
- ハウェ 【形名】[名詞化辞][< haw-e 声・(所属語尾)] ①動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。 言われたこと、 話されたこと、 声に関することに用いられる。 …(と言った)の、 (…と言った)こと。 …hawe ne …ハウェ ネ (…と言った)のだ。 káni ne hawe somo ne ya? カニ ネ ハウェ ソモ ネ ヤ? 私のことを言ってるのではないだろうか。 …hawe (he) an? …ハウェ (ヘ) アン? (…と言った)のですか。 …hawe un …ハウェ ウン (…と言った)のだよ。 “hńta e=eyayominausi hawe an?” “kanpi ku=nukar wa k=émina hawe un”「フンタ エエヤヨミナウシ ハウェ アン?」「カンピ クヌカㇻ ワ ケミナ ハウェ ウン」「何を一人で笑ってるの。」「手紙を読んで笑っているのよ。」 …hawe ene an hi …ハウェ エネ アニ 次のように言った/話した/言うのが聞こえた。 …hawe! …ハウェ! …(だ)なあ! ku=hawe wen hawe! クハウェ ウェン ハウェ! 私の声はひどいねえ。(S独話) …hawe? …ハウェ? …なの?/…だって (言うの)?/(反語的に)なんてとんでもない。 tane hosippa=an hawe? タネ ホシッパアン ハウェ? もうお帰りになったの。 mak ne hawe? マㇰ ネ ハウェ? どうなるのか=どうにも(なんにも)ならない。 ②文頭に置かれ、 その前に言われたことがらを受けてその全体を名詞化する。 hawe un ハウェ ウン そう(言ったの)だよ。 hawe ne ciki ハウェ ネ チキ それなら、 そういうことなら、 それでは(…しなさい)。 hawe ne yakun ハウェ ネ ヤクン それなら、 そういうことなら、 それでは(…するよ)。 ☆参考 後に he ヘ はつかない、 つまり hawehe ハウェヘ とはならない。 ☆参考 hawe ハウェ [名][所]《声》については ☞hawe(he) ハウェ(ヘ) ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 ☞ruwe ルウェ {E: ①(is to be placed at the end of a sentence to make it a noun.) what was said, accepted. ②(is to be placed at the beginning of a sentence to make what was said a noun.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawe wenruy
- ハウェ ウェンルイ 【hawe wen-ruy】 やかましい. エㇰ ハウェ ウェンルイ=来る声がやかましい. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawe(he)
- ハウェ(ヘ) 【名】[所](概は haw ハウ)…の(言っている/笑っている/泣いている)声、 バイオリンなどの音、 …の(…という)話。 hawe as ハウェ アㇱ …が鳴く、 …の声がする、 (…と言う)声がする、 (…と)言っているのが聞こえる。 hawe aste ハウェ アㇱテ 声を出す。 iteki e=hawe aste! イテキ エハウェ アㇱテ! (あなたの)声を出してはだめ。(W独話) hawe opiyo ハウェ オピヨ 声がかれる。(S) hawe wenruy ハウェ ウェンルイ (…の)声がやかましい。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawe(he)mu
- ハウェム §308.声がかれる(1)hawe(he)mu〔ha-wé-mu ハうぇム〕[hawe(その声)+mu(ふさがる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hawean
- ハウェアン 【hawe-an】 しゃべる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawean
- ハウェアン 【自動】[単](複は haweoka ハウェオカ)[hawe-an 声・ある](一人が)(…と)言う。 sekor hawean セコㇿ ハウェアン …と言う/言った。 ene hawean hi エネ ハウェアニ 次のように言った。 mak hawean マㇰ ハウェアン どう言う/何と言う。 ☆参考 「…と言う」「…のように言う」など、 内容のあることがらを言うという場合に使われる。 ☆参考 itak イタㇰ [自動]ものを言う、 しゃべる、 言葉を発する。 ye イェ [他動]…を言う、 …に言う。 {E: to say…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haweas
- ハウェアㇱ 【hawe-as】 (鳥が)鳴く. タン パイカㇻ タ タント エアシㇼ カㇰコㇰ ハウェヘ アㇱ カㇱ(ク・アㇱ) ワ ク・イコカヌ=今年の春になって今日初めてかっこうの鳴く声が聞こえ.私は立ち止まって耳を傾けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawehe amkir
- ハウェヘ アㇺキㇼ 【hawehe amkir】 その声に聞き覚えがある.▷ハウェヘ=声 アㇺキㇼ=知っている エソイネ アイヌハウ アㇱ アクス ハウェヘ アㇺキㇼクㇽ ネ ヤㇰ イェ アクス ソンノ ポカ フチ カㇻクフ ネ アアン=外へ人声が聞こえたら,声に聞き覚えがある人だと言っていたら,本当におばあさんの甥であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- haweheas
- ハウェヘアㇱ 【hawehe as】 声がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawehepon
- ハウェヘポン 【hawehe pon】 低声,声が低い.▷ハウェ=その声 ポン=小さい (出典:萱野、方言:沙流)
- haweheporo
- ハウェヘポロ 【hawehe poro】 声高.▷ハウェヘ=その声 ポロ=大きい (出典:萱野、方言:沙流)
- haweheroyse
- ハウェヘロイセ 【hawehe royse】 がやがやしている, (出典:萱野、方言:沙流)
- hawekoyki
- ハウェコイキ 【hawe-koyki】 叱る:声で叱る,怒鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawekoyki
- ハウェコイキ 【他動】[haw-e-koyki 声・で・…をいじめる] …をどなりつける/叱りつける。 {E: to shout at…; scold…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawene
- ハウェネ 【hawe-ne】 そうだ,そのとおりだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- haweneciki
- ハウェネチキ 【hawe ne ciki】 それならば,そうであるなら. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawenekorka
- ハウェネコㇿカ 【hawe ne korka】 そうはいっても,とはいうものの. タヌクラン エレウシ ルスイ シコㇿ ネ ハウェ ネ コㇿカ エ・ホクフ カ イサㇺ ラポㇰ タ アッチェ タ エ・レウシ ワ ア・イ・コイキ ヤㇰ ウェン ナ ホクレ イワㇰ=今夜お前が泊りたいと,そうはいってもあなたの夫が留守の時によそにお前が泊りお前が叱られると悪いので早く帰れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- haweneyakun
- ハウェネヤクン 【hawe ne yakun】 そうであるなら,とにもかくにも,なんなら,なんにせよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- haweoka
- ハウェオカ 【hawe-oka】 言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- haweoka
- ハウェオカ 【自動】[複](単は hawean ハウェアン)[hawe-oka その声・ある[複]](二人以上が)言う。 ene haweoka hi エネ ハウェオカ ヒ 次のように言った。 sekor haweoka セコㇿ ハウェオカ …と言う(言った)。 mak haweoka マㇰ ハウェオカ どう言う、 何と言う。 {E: to say.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haweokapa
- ハウェオカパ 【自動】[複複](二人以上が皆で)(…と)言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haweokay
- ハウェオカイ 【自動】[複](haweoka ハウェオカ の、 pe ペ の前での形。) 言う。 haweokay pe ne kusu ハウェオカイ ペ ネ クス (彼らは)(…と)言ったので。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haweruy
- ハウェルイ 【hawe ruy】 騒ぐ:声が大きい (出典:萱野、方言:沙流)
- hawetoko koeskari
- ハウェトコ コエㇱカリ 【他動】[haw-etoko ko-e-sikari 声・その先・(叙述を導く)・その頭が・回る](?) 声がピタツと止む。 {E: completely silent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawetursere
- ハウェトゥㇽセレ 【hawe-turse-re】 怒鳴りつける.▷ハウェ=声 トゥㇽセ=落とす レ=させる →声で落とすほどに (出典:萱野、方言:沙流)
- hawhe kao
- ハウヘ カオ §308.声がかれる(5)hawhe kao〔háŭ-he|ka-ó はウへ・カお〕[haw-he(その・声)、kao(かれる)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hawke
- ハウケ 【自動】[haw-ke (擬態の語根)・(自動詞形成)]静か/おだやかである、 安い(値段が)。 réra ponno hawke レラ ポンノ ハウケ 風が少し弱くなった。(W) ataye hawke アタイェ ハウケ 値段が安い。 ☆対語 ruy ルイ 激しい。 ataye ruy アタイェ ルイ 値段が高い。 ☆参考 ratci ラッチ ゆっくりしている。 réra ponno ratci レラ ポンノ ラッチ 風が少し落ちついた。 {E: to be calm; silent; cheap (in price).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawke 1
- ハウケ 【hawke】 ①緩い.弱い. シンタ オㇿ テンネㇷ゚ ア・オレ ヒ タ エイタサ ハウケ ヒ カ ウェン ペ ネ.シピチピチ ワ ハチㇼ コㇿ イヤイキㇷ゚テ クス=ゆりかごに赤ちゃんを乗せる時にあまりにも緩いことも悪いものだ.体をくねらせ落ちると危険なので.ハㇻキソ ウン フチ オンネ エハンケ ワ ウン ソモ.シーノ ハウケ ワ ア・エラムイクㇽクㇽ=右隣のおばあさん,死ぬの近いからではないだろうか,本当に弱いので私は気にしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawke 2
- ハウケ 【hawke】 ②簡単だ. タパン ハワㇱ アナㇰネ ハウケ オルㇱペ ソモ ネ クス カムイ ア・エコシ エアシㇼキ ペ ネ ハウェ ネ ワ=この話はちょっとやそっとのものではない.神様に任せるほかないことだろうね. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawke seta yayehororse
- ハウケ セタ ヤイェホロㇿセ 【hawke seta yay-e-hororse】 弱い犬のうなり声.▷ハウケ=弱い セタ=犬 ヤイ=自身 エ=それ ホロㇿセ=うなり声 (出典:萱野、方言:沙流)
- hawkeno
- ハウケノ 【副】[hawke-no おだやかである・(副詞形成)] 静か/おだやかに、 そっと。 {E: silently; calmly; gently.} (出典:田村、方言:沙流)
- hawko
- ハウコ ☞haw ko ハウ コ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawkoas
- ハウコアㇱ 【自動】[haw-ko-as 声・と共に・立つ](?) 問題になる、 「告訴するとか、 ちょっと待てとか、 いろいろ問題になる。 もめている話」 (S) ☞ehawkoas エハウコアㇱ {E: to become a problem; complain about this and that.} (出典:田村、方言:沙流)
- hawkokari
- ハウコカリ 【他動】[haw-ko-kari 声・と共に・…を回す] 何度もくり返して言う。 yayapapu hawkokari ヤヤパプ ハウコカリ 何度もくり返しあやまる。 {E: to say something repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawkor
- ハウコㇿ 【自動】[haw-kor 声・を持つ]声を出す、 ものを言う、 しゃべる。 …kus/hawkor hawe/oka ya sekor …クㇱ/ハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ …するようなことをしゃべっているのだろうかと。(Sユーカラ) ☆参考 itak イタㇰ 言葉をしゃべる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawkor
- ハウコㇿ 【haw-kor】 声をたてる. ヘカチ モコㇿ ワ アン ナ イテキ ハウコㇿ ノ アプンノ オカ ヤン=子供が眠っているから声を出さないで静かにしていてください.パㇱクㇽ ネ ヤ エ・ヤミ ネ ヤ ハウコㇿ パ コㇿ スワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ シㇼシモイェ エㇰ ヒ ネ ア ワ=カラスとかカケスとか声を出しながら飛び立ったかと思うと同時に,ぐらぐらと地震が来たものであった.ソイタ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エヤミ ネ ヤ パㇱクㇽ ネ ヤ チカㇷ゚ ウタㇻ ハウコㇿ コㇿ ウコスワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ ペコㇿ フマㇱ.オヤチキ シㇼシモイェ エカㇺケヒ ネ アアン=外で私が立っていると.カケスや烏や鳥たちが声を出しながら一斉に飛び立ったと思うと,あたりがぐらぐらしたように感じた.知らなかったが地震予知であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawkore
- ハウコレ 【他動】[haw-kore 声・…に…を与える] (直訳すると)…にしゃべらせる=…でしゃべる。 ahawkorep hawkorepa hawe ne ya アハウコレㇷ゚ ハウコレパ ハウェ ネ ヤ 有線放送でしゃべるとか。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hawkorepa
- ハウコレパ 【他動】[複](hawkore ハウコレ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…でしゃべる。 ☞hawkore ハウコレ (出典:田村、方言:沙流)
- hawkowen
- ハウコウェン 【haw-ko-wen】 声がうるさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawomu
- ハウォム §308.声がかれる(4)haw-omu〔ha-wó-mu ハうぉム〕[haw(声)+o(そこで)+mu(つまる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hawpis
- ハウピㇱ 【自動】[haw-pis 声・ささやく(?)]何か言う。 hekattar utar nep uwenoyne haweoka hike ka hawpis hi ka isam no an ヘカッタㇻ ウタㇻ ネㇷ゚ ウウェノイネ ハウェオカ ヒケ カ ハウピシ カ イサㇺ ノ アン 子どもたちがどんなに騒いでも彼は何も言わないでいる(叱ったり文句を言ったりしない)。(S) {E: to say something.} (出典:田村、方言:沙流)
- hawpone
- ハウポネ §573.のどぼとけ(喉仏);喉頭結節(1)haw-pone〔háŭ-po-ne はウポネ〕[haw(声、aw「舌」)+pone(骨)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hawsak
- ハウサㇰ 【自動】[haw-sak 声・を持たない] だまる、 声をたてない。 ekimatek wa hawsak kor an エキマテㇰ ワ ハウサㇰ コラン (この子は)びっくりして声も出ない。(W) ☆対語 hawkor ハウコㇿ。 ☆参考 mosmano an モㇱマノ アン だまっている。 {E: to be silent; not speak.} (出典:田村、方言:沙流)
- hawsak
- ハウサㇰ 【haw-sak】 黙る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawsikurkaotte
- ハウシクㇽカオッテ 【自動】[haw-si-kurka-otte 声・自分・の上一面・に…をつける] オーイと叫びながら走る。 {E: to run while screaming out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawsitayki
- ハウシタイキ 【haw-sitayki】 知らせが来る:凶報が来る▷ハウ=声 シタイキ=叩く,殴る ハイ ク・サンペー アッケㇱ タ ウェンヤトイネ ウタㇻ ウチㇷ゚コウェンテ セコㇿ コタン クㇽカㇱ ハウシタイキ イヨーハイ=ああ心臓も止まりそうだ.厚岸へ強制徴用された人たちが難破したと村の上へ知らせが来た,どうしようか.*凶報はまるで村そのものを声で殴るような大変なことである. (出典:萱野、方言:沙流)
- hawwap
- ハウワㇷ゚ 【名】(「芦別(鷲別)の家」のウポポの中で)ぶどう(=hat ハッ)。(S) hawwap punkar ハウワㇷ゚ プンカㇻ (=hat punkar ハッ プンカㇻ) ぶどうづる。 hawwap punkar/sararpa ハウワㇷ゚ プンカㇻ/サラㇻパ (家が古くなっていたんで)ぶどうづるでしめてある所が見えてきた。(S) ウポポ ☆参考 「hat wap ハッ ワㇷ゚ の隠し言葉。」 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hay
- ハイ 【hay】 イラクサ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hay
- ハイー 【hay】 うーん,あーあ. ハイー ク・シンキ フミー=あーあ疲れたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hay 1
- ハイ 【名】[植物] ①「アサ(麻)」、 イラクサ(アサのような植物)。 ②イラクサ(麻のような植物)の繊維。(S)〔知分類 p.268 オオバイラクサ(p.162)からとった繊維〕 {E: ①E: hemp plant. ②fibre from a hemp-like plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- hay 2
- ハイ 【間投】ああ(痛いとき、 苦しいときに出る間投詞)。 ☆発音 伸ばすと hayiː ハイー と発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hay 3
- ハイ 【間投】(かけ声、 歌のはやし。) (出典:田村、方言:沙流)
- hay ku=ramutuy humi
- ハイ クラムトゥイ フミ 【hai ku=ramutuy humi】 ああ,驚いた.▷ク=私 ラム=思い トゥイ=切れる →思いが切れる→驚く (出典:萱野、方言:沙流)
- hay ku=sampe
- ハイ クサンペー 【hai ku=sampe】 ああ心臓も止まりそうだ. ハイ ク・サンペー アッケㇱ タ ウェンヤトイネ ウタㇻ ウチㇷ゚コウェンテ セコㇿ コタン クㇽカシ ハウシタイキ イヨーハイ=ああ心臓も止まりそうだ,厚岸へ強制徴用された人たちが難破したと村の上へ知らせが来た,どうしようか.*木村コヌマタンさんが聞かせてくれた話. (出典:萱野、方言:沙流)
- hay(-e)
- ハイ §513.つの(角)(3)メカジキのつの hay(-e)〔háǐ はイ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hayaraka
- ハヤラカ §088.いぼ(疣)(6)hayaraka〔ha-já-ra-ka ハやラカ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hayastay
- ハヤㇱタイ 【名】[hayasi-tay [日本語]林・茂った所] あまり大きくない木の林。(W) (S)「hastay ハㇱタイ というのが本当だろう。」 (S) {E: a wooded area of trees that are not large.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayka
- ハイカ 【名】[hay-ka 麻状の繊維・糸] retarhay レタㇻハイ や kunnehay クンネハイ でつくった糸。(S) {E: thread made from…} (出典:田村、方言:沙流)
- haykannup 1
- ハイカンヌㇷ゚ 【haykannu-p】 ①中ぐらいの:この言い方は鍋と熊に対してのみの言い方である. (出典:萱野、方言:沙流)
- haykannup 2
- ハイカンヌㇷ゚ 【haykannu-p】 ②若い熊,中ぐらいの熊. ア・アキヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニ センピㇼ ワ ハイカンヌㇷ゚ シネㇷ゚ ピッコサヌ イ・カカㇺテㇰ イ・ヨㇱ エㇰ コㇿ アン ア・アキヒ ホユプ ワ エㇰ ネア ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ シㇼコオッケ イ・カオピューキ クスケライ シㇰヌ・アン=弟とふたりで狩に行くと立ち木の陰から若い熊が1匹さっと出て来て私の上へかぶさった,後から来ていた弟が走って来てその若い熊を槍で突き殺し私を助け,そのお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- haykannusu
- ハイカンヌス 【haykannu-su】 中型鍋:鉄製. タント アナㇰネ アイヌ インネ カ ソモ ナンコㇿ ナ ハイカンヌス アニ スケ パ ヤン=今日はそれほど人が多くはないだろうから中型鍋で煮物をしなさい.図[ハイカンヌス] (出典:萱野、方言:沙流)
- haykaynup
- ハイカイヌㇷ゚ →ハイカンヌㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- haykina
- ハイキナ 【hay-kina】 エゾイラクサ,イラクサ. (出典:萱野、方言:沙流)
- haymose
- ハイモセ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (4) hay-mose (háy-mo-se)「はイモセ」[hay(繊維)mose(枯茎)、イラクサをとる枯茎] 枯茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- haymosi
- ハイモシ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (5) hay-mosi (háy-mo-si)「はイモシ」[hay(繊維)mose(枯茎)、イラクサをとる枯茎] 枯茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hayna
- ハイナ 【hayna】 5人:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayna
- ハイナ 【名】[< 日本語 はえなわ]はえなわ(延縄)(糸から釣り針をつけて、 かごの中に入れてある。 これを使って沖の漁をする)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hayna-icari
- ハイナイチャリ 【名】[hayna-icari 延縄・ざる]はえなわ(延縄)の針をつけたかご。 {E: a cage on a longline fish-hook.} (出典:田村、方言:沙流)
- haynaari
- ハイナアリ 【自動】[hayna-ári 延縄・を置く]はえなわ(延縄)を置く。 沖の大規模な魚獲である延縄漁(はえなわりょう)をする。 {E: to longline fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- haynacupu
- ハイナチュプ 【自動】[hayna-cupu 延縄・をすぼめる]はえなわ(延縄)の針を起こして歩く。 (出典:田村、方言:沙流)
- hayok
- ハヨㇰ 【自動】武装する。 hokure kunak hayok yan! ホクレ クナㇰ ハヨㇰ ヤン! さあみんな急いで武裝しなさい。(S独話) hayok num ikir ハヨㇰ ヌミキㇼ [武装する・粒・の集合] 武装した人の集団、 武装した人々。 hayok=an ruwe/ne hi tapan na ハヨカン ルウェ/ネ ヒ タパン ナ [雅]私はよろいをつけたのです。(Sユーカラ) ☆参考 最後の例で、 「よろいをつけた(武装した)」と言っている女神は、 実は正装したのであって、 金のよろいはつけていない。 hayoksaknopo ハヨㇰサㇰノポ の星印の注記を参照。 {E: to be armed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayok
- ハヨㇰ 【hayok】 武装した. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayokpe
- ハヨㇰペ 【hayok-pe】 よろい,武具:実在しない.ユカㇻに出る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayokpe
- ハヨㇰペ 【名】[hayok-pe 武装する・もの] 鎧(よろい)、 武具(よろいかぶと) (S) (ユーカラに出てくる。 宝壇の上に飾られている。 また主人公の少年が身につける。) {E: arms; weapons; armour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayokpe
- ハヨㇰペ §387.したい(死体);死骸(15)死体[動物の] hayokpe〔ha-jók-pe ハよㇰペ〕[hayok(身にまとう)+pe(もの)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hayoksaknopo
- ハヨㇰサㇰノポ 【副】[hayok-sak-no-po よろい(武装する)・を持たない・(副詞形成)・(指小辞)][雅]「よろいをつけずに」(武装せずに)。 kamuy rametok/a=paskuma kus ne kor/hayoksaknopo/somo an kuni p/upaskuma ne kus カムイ ラメトㇰ/アパㇱクマ クㇱ ネ コㇿ/ハヨㇰサㇰノポ/ソモ アン クニㇷ゚/ウパㇱクマ ネ クㇱ [雅]神のような勇者に先祖の話をして聞かせようとするときにはよろいをつけないで(武装しないで)話し伝えるものではありませんから。(Sユーカラ) ☆参考 サダモさんによれば、 そういうときにはいつ切りかかられてもいいようによろいをつけるのだとのこと。 しかしこの女神は、 六枚の小袖を着て帯をしめ、 六枚の小袖を羽織り、 玉飾りを首にかけ耳環を耳につけ(つまり天に昇る身支度の正装をし)、 ねじれ木の杖の上にあごをのせてから、 このように言い、 そして「だからよろいをつけた」と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haypunkar
- ハイプンカㇻ §153 ツルウメモドキ (1) hay-punkar (háy-pun-kar)「はイ・プンカㇻ」[hay(イラクサ、内皮の繊維)punkar(蔓)] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hayrotke
- ハイロッケ 【hayrotke】 くすぐったい. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayrotkere
- ハイロッケレ 【hayrotke-re】 くすぐる. アヤイ エイタサ ア・ハイロッケレ コㇿ ヨㇺクㇽ ワ オラー チㇱネアㇻパㇷ゚ ネ ナ イテキ ネノ イキ=赤ちゃんをあまりにもくすぐるとしゃっくりをしてその後泣き始めるものだからあまりそうするではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayrototke
- ハイロトッケ 【自動】[hay-rotot-ke (擬態の語根、 イラクサと関係があるか?)・(たて続けにくり返し起こることを表す接尾辞)・(自動詞形成)] くすぐったい(「こちょばい」)。 {E: to be ticklish.} (出典:田村、方言:沙流)
- hayrototo
- ハイロトト 【他動】[hay-rotot-o (擬態の語根、 イラクサと関係があるか?)・(たて続けにくり返し起こることを表す接尾辞)・(他動詞形成)] …をくすぐる(「もぞこくす」)。 ☆参考 くすぐることを「こちょばかす」ともいうが、 ワテケさんによれば hayrototo ハイロトト は「もぞこくす」。 {E: to tickle…} (出典:田村、方言:沙流)
- hayrototo
- ハイロトト 【hay-rototo】 くすぐる. (出典:萱野、方言:沙流)
- haysar
- ハイサㇻ 【名】[hay-sar イラクサ・草原] イラクサのたくさん生えている所、 イラクサ原。 ☆参考 sar サㇻ はそれだけで言うとヨシ原(葦原)。 (出典:田村、方言:沙流)
- hayta 1
- ハイタ 【自動】①足りない。 ②知恵が足りない、 頭が悪い。 ☆参考 rumayne ルマイネ 半煮えである、 知恵が足りない。 pakane パカネ 呆ける、 呆けている。 ☆対語 ikasma イカㇱマ 余る。 akkari アッカリ …より多すぎる。 {E: ①to be lacking; ②to lack intelligence.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayta 1
- ハイタ 【hayta】 ①不足である.足りない. タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロー=今年は食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう.タント アナㇰネ アイヌ インネ ナンコㇿ ナ アエㇷ゚ ハイタ ヤㇰ ウェン ナ ポロ ス アニ スケ ヤン アニー=今日は人が大勢であろうと思う.食べ物が不足すると悪いので大きい鍋で煮物をしなさいね.カットゥリ(ク・アットゥリ) コㇿ カナ(ク・アン ア) コㇿカ アㇱカ ポンノ ハイタ ナ エ・コㇿ チキ エネルサ(エン・エルサ)=私は厚司の糸を伸ばしていたが縦糸が少し足りなくなったので,お前が持っていたら貸してくれ.ウピピ ウピピ イペ パ コㇿ ポーヘネ アエㇷ゚ ハイタ ナ ホクレ エㇰ ワ イペ オケレ パ ヤン=別々に食べるとなおさら食べ物が足りないから早く来て食べ終わらせなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayta 2
- ハイタ 【hayta】 ②馬鹿な,気狂い:足りない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hayta 2
- ハイタ 【他動】(言われたこと)に背(そむ)く、 (言われたこと)のとおりにしない。 ye itak sine itak ka a=hayta ka eaykap イェ イタㇰ シネ イタㇰ カ アハイタ カ エアイカㇷ゚ 彼の言う言葉には一言にも背くことができない。(S民話) ☆参考 同じ文脈で対語の akkari アッカリ も使われている。 {E: to disobey…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayta(-an)
- ハイタ §595.ばかである;おろかである(1)知恵の足りぬ hayta(-an)〔háǐ-ta はイタ〕[hayta(足りない、とどかない、必要量に不足している)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- haytakur
- ハイタクㇽ 【hayta-kur】 馬鹿:少し足りない人.▷ハイタ=足りない クㇽ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- haytakurusani
- ハイタクルサニ §016.子孫(16)haytakuru-sani〔háǐ-ta-ku-ru-sa-nì はイタクル・サニ〕⦅マオカ⦆馬鹿者の子(悪口に用いる)。[hayta(足りない)+kuru(<kur 人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- he-…-asi
- ヘ…アシ 【接頭+接尾】[頭・(位置名詞)・を立てる] ①…の方へ向かって。 rik リㇰ 上の方、 高い所; herikasi ヘリカシ 上の方へ向かって。 ra ラ 下の方、 低い所; herasi ヘラシ [< he-ra-asi]下の方へ向かって。 ②(後に -no ノ を伴って)…の方を向いて。 herikasino ヘリカシノ 上の方を向いて。 (出典:田村、方言:沙流)
- hecaka
- ヘチャカ 【自動】[he-cak-a 頭・はじける(?)・(他動詞形成)] 晴れる。 nis hecaka ニㇱ ヘチャカ 空が晴れる。 ☆参考 cak チャㇰ はじける、 caka チャカ (鵡川で)…を開く。 {E: to be clear, fine (skies).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hecaka
- ヘチャカ 【hecaka】 (〜が)晴れる. シネアンタ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ウラㇻエシットゥライヌ・アン アㇷ゚カㇱアナイネ(アㇷ゚カㇱ・アン アイネ) ウラㇻ ヘチャカ シㇼコクンネ アン コㇿ ネ コㇿカ イワㇰ・アン=ある日のこと山へ行ったら霧で道に迷った.歩いて歩いて霧が晴れ夜になったけれども帰って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- hecawe
- ヘチャウェ 【hecawe】 ほころびる. ク・コロペㇾ(ク・コㇿ オペㇾ) メノコ エ・ネ ナ ク・モウリヒ イキリ ヘチャウェ ウㇱケ ウカウカ ワ エン・コレ=孫娘よ,お前は女だから私の肌着の縫い目のほころびた所を粗縫いしてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hecawe
- ヘチャウェ 【自動】[単](複は hecawpa ヘチャウパ)[he-caw-e 頭・(ひび割れることを表す擬態の語根)・(他動詞形成)] ほごれる。 cisekitay hecawe チセキタイ ヘチャウェ 屋根のカヤがほごれる(=バラバラになる)。 amam hecawe アマㇺ ヘチャウェ 穀物がはじける(ヒエ、 イナキビ等)。 múnepuy hecawe ムネプイ ヘチャウェ 草の実がはじける。 {E: to burst.} (出典:田村、方言:沙流)
- hecaweni
- ヘチャウェニ 【hecawe-ni】 (仕掛け弓の矢の)止め木,引きがね木:仕掛け弓に番えてある矢の弾きを止めてある木(萱野茂『アイヌの民具』151頁). (出典:萱野、方言:沙流)
- hecawere
- ヘチャウェレ 【hecawe-re】 ほぐす. アミㇷ゚ ヘチャウェレ=着物をほぐせ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hecawere
- ヘチャウェレ 【他動】[自動使役][hecawe-re ほごれる・させる](着物)を解く、 …をほごす、 …をバラバラにする。 {E: to loosen, untie…} (出典:田村、方言:沙流)
- hecawpa
- ヘチャウパ 【自動】[複](単は hecawe ヘチャウェ)(二つ以上が)ほごれる。 {E: to become loose; be untied; burst open. (pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- hecawpare
- ヘチャウパレ 【他動】[自動使役][複](単は hecawere ヘチャウェレ)[hecawpa-re(二つ以上が)ほごれる・させる](二つ以上を)ほごす、 バラバラにする。 {E: to undo (clothing etc.), take…to pieces; separate…(pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- hecimioseta
- ヘチミオセタ §268 イヌ (30) hecimi-o-seta (he-ci-mi-o-se-ta)「ヘチミオセタ」[‘頭髪をまん中から分けた犬’<hecimi(髪をまん中から分ける、まん中から分けた髪)o(ついている)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆前額部にあたかも頭髪を分けたような模様のついているイヌ。 (出典:知里動物編、方言:)
- hecimisara
- ヘチミサラ §225 オオノガイ (1) hecimisara (he-ci-mi-sa-ra)「ヘチミサラ」 ⦅幌別⦆イチミシャラ、ハマグリに似て(藻汐草) (出典:知里動物編、方言:)
- hecirasa
- ヘチラサ 【hecirasa】 咲く:花の満開時ではなく,七分咲きくらいをいう.またキャベツがまだ玉にならない,あるいは玉になりそこねた状態をヘチラサ カイベツと言ったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hecirasa
- ヘチラサ 【自動】[単](複は heciraspa ヘチラㇱパ)[he-cirasa 頭・を開く(?)](花が)開く。 nonno hecirasa ノンノ ヘチラサ 花が開く、 花が咲く。 ☆参考 pirasa ピラサ …を開く、 広げる。 {E: for flowers to open, bloom.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heciraspa
- ヘチラㇱパ 【自動】[複](単は hecirasa ヘチラサ)(二つ以上の)花が咲く。 {E: for flowers to bloom, blossom.(pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- heciraspa
- ヘチラㇱパ 【heciraspa】 花が咲く〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hecirhaw
- ヘチㇼハウ 【hecir-haw】 歌声,踊りの時に出す声[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hehewpa
- ヘヘウパ 【hehewpa】 覗く,覗き見(する). トト インカㇻ ヘマンタ カㇻ ペ チセ ピㇱノ ヘヘウパ コㇿ コタン オペㇱ オㇱ アㇻパ ワ インカㇻ=あれあれ何をする者.家ごとに覗き見しながら村を通って行く,後へ行ってみろ.ク・サポ ポンノ ホㇱキ タㇷ゚ アㇻパ アイヌ エアㇻキンネ チセ ピㇱノ ヘヘウパ コㇿ アㇻパ.シノ ク・イヨヤモㇰテ オカピクイラ・アン ワ インカㇻ・アン ロー=おねえさんちょっと待って,今行った人が家々ごとに覗きながら行った.本当に疑わしい,後をつけて行ってみよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- hehewpa
- ヘヘウパ 【自動】[he-hewpa 頭・を傾ける(複)] のぞく(覗く)、 のぞき見する。 perke uske kari hehewpa wa an ペㇾケ ウㇱケ カリ ヘヘウパ ワ アン (彼は)破れたところからのぞいている。(S) ☆参考 複数形の形だが一人に関しても使われる。 hehewe ヘヘウェ は未出、 あるかないか不明。 {E: to look, peep into.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekaci
- ヘカチ 【名】少年(四、 五歳から十四、 五歳まで、 一応ものがわかり、 自分の世界を持って子どもとして独立の人格を持った者としての男の子、 中学生くらいが中心、 しかし matkaci マッカチ《女の子》に対して用いられるときは赤ん坊を指すこともある)。 ☆対語 matkaci マッカチ 少女。 ☆参考 hekattar ヘカッタㇻ 子どもたち。 {E: a youth; a young boy. (from age 4 or 5 to 14 or 15).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekaci
- ヘカチ §005.男児;幼少年(5)hekaci〔he-ká-či ヘかチ〕⦅レブン、ウス、ムロラン、ホロべツ、サル、カラフト⦆①男児(4〜5才から15〜16才ぐらいまでの)。"anoka neampe ine pa asisne pa paxno pon hekachi an-ne"「私は4才5才ぐらいの小さい男の子であった」⦅あいぬ物語, p.2⦆。"naa sinepisan pa ne hekachi an-ne kusu" 「まだ9才の男児で私はあったから」⦅同書, p.13⦆。②こども(男女を問わず、赤ん坊をも含めて)。[<he-katu-i(生れた・者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hekaci
- ヘカチ 【hekaci】 少年,子供. (出典:萱野、方言:沙流)
- hekaci ne usi epa
- ヘカチ ネ ウシ エパ §798.もうろく[する](3)hekaci ne usi epa〔he-ká-či-ne-u-ši|e-pá ヘかチネウシ・エぱ〕[hekaci(こども)+ne(になる)+usi(時)+epa(に達する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekacicahka
- ヘカチチャㇵカ §024.赤子のゆりかご(3)hekaci-cahka〔he-ká-či-čà-ha-kaヘかチちゃハカ〕[hekaci(子)+……]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekaciekanuh(k-an)
- ヘカチエカヌㇷ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(4)hekaci-ekanuh(k-an)〔he-ká-či|e-ká-nuh へかチ・エかヌㇷ〕[hekaci(子)+ekanuh(<ekanuk 出迎える)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekaciketuh(p-i)
- ヘカチケトゥㇷ §161.おまる;おかわ;便器(3)小児用便器 hekaci-ketuh(p-i)〔he-ká-či-ke-tuh ヘかチケトゥㇷ〕[小児・便器]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekacikohsaohasinwahka
- ヘカチコㇹサオハシンワㇵカ §362.産―ようすい(羊水)(1)hekaci-kohsa-oh-asin-wahka〔he-ká-či|kóh-sa-oh|a-šín|wáh-ka ヘかチ・こㇹサオㇹ・アしン・わㇵカ〕[he-kaci(子)+kohsa-oh(<kotca-ot 先がけする)+asin(出る)+wahka(水)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekacikor
- ヘカチコㇿ 【hekaci-kor】 子守(する). ペウレアニ(ペウレ・アン ヒ) タ アナㇰネ シユトハポ チセ オッタ(オㇿ タ) ヘカチコㇿ コㇿ アン コㇿ アイヌパータ チセ オッタ アン シコㇿ ヤイヌ・アン ペ ネ ア コㇿカ オンネ・アン ワ ヘカチコㇿ・アン ワ イヌ・アン コㇿ エアㇻキンネ シンキ・アン=若い時は姑母が家で子守をしていると,いいものだなあ家にいて,と思ったものだが年をとってから子守をしてみると本当に疲れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hekacipekakur
- ヘカチペカクㇽ 【hekaci-peka-kur】 子供を受ける男,削り台.別の言い方をイヌンペサウㇱペ(炉縁の前にある物)とも言うし、ノタッペカクㇽ(刃を受ける男)と言うこともある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hekacipekamat
- ヘカチペカマッ 【hekaci-peka-mat】 子供を受ける女,削り台. *アイヌ家屋の入口の方から見て,炉の左隅に見えるのが男,右の隅に見えるのが女,子供が炉に落ちそうになったら夫婦の神が受けとめてくれると考えていた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hekacipikanasite
- ヘカチピカナシテ §350.産―産児の蘇生を試みるhekaci-pikanasite〔he-ká-či|pi-ká-na-ši-te へかチ・ピかナシテ〕[hekaci(子)+pikanasite(急がせる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekattar
- ヘカッタㇻ 【hekattar】 子供(たち):7,8〜15,6歳. (出典:萱野、方言:沙流)
- hekattar
- ヘカッタㇻ 【名】[< hekaci-utar 少年・たち] 子どもたち(男女ともに)(hekaci ヘカチ/matkaci マッカチ の年齢の子どもたち二人以上)。 {E: children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekattar(-i)
- ヘカッタㇻ §005.男児;幼少年(6)hekattar(-i)〔he-kát-tar へかッタㇻ〕⦅ホロべツ、サル⦆「<hekaci(子)+utar(ども)」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hekay
- ヘカイ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(15)hekay〔he-káǐ ヘかイ〕⦅H.⦆老いた。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hekaye
- ヘカイェ 【自動】[he-kaye 頭・を折る](野草が)年取る、 とうがたつ。 hekaye makayo ヘカイェ マカヨ かたくなったフキノトウ。(S) {E: to age; grow old.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekisakisa
- ヘキサキサ 【he-kisa-kisa】 (いやだと)首をふる.▷ヘ=自ら キサキサ=きりもみ,穴を穿つ →首を何回もふるのできりもみのようだと表現する (出典:萱野、方言:沙流)
- hekokari
- ヘコカリ 【他動】[he-ko-kari 頭・に・…を巻く] …でほおかぶりする。(手ぬぐい、 ふろしき等をかぶってあごの下で結ぶ。) tenonkoy hekokari テノンコイ ヘコカリ 手ぬぐいでほおかぶりする。(W) ☆参考 鉢巻きや頭飾りを頭に巻くことは epanu エパヌ。 {E: to cover one's head with a towel etc., tying it under the chin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekokarip
- ヘコカリㇷ゚ 【he-ko-kari-p】 女の鉢巻. (出典:萱野、方言:沙流)
- hekorakora(-an)
- ヘコラコラ §277.くびを左右に振る(拒否の身振)(2)hekorakora(-an)〔he-kó-ra-ko-ra へこラコラ〕[he(頭を)+kora-kora(?)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hekorka
- ヘコㇿカ 【hekorka】 尻をぶつけあう遊びの踊り(平取町内荷負本村). (出典:萱野、方言:沙流)
- hekote(a-)
- ヘコテ §034.結婚(する)(16)hekote(a-)〔he-kó-te へこテ〕⦅ホロべツ、サル⦆①仕える。②つれそう。〜-kur 配偶者。[he(顔、頭を)+kote(結びつける)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hekotehosari
- ヘコテホサリ 【hekote-hosari】 (〜の方を)向く.▷ヘコテ=の方を ホサリ=向く (出典:萱野、方言:沙流)
- hekotenispa
- ヘコテニㇱパ 【he-kote-nispa】 主人.▷ヘコテ=仕える ニㇱパ=裕福な人 (出典:萱野、方言:沙流)
- hekotpa
- ヘコッパ 【他動】[複](単は hekote ヘコテ)…に連れ添う、 …と一緒に暮らす。 {E: to marry, live together with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekunra
- ヘクンラ 【自動】ねぼけている。 ku=mokonrusuy wa ku=hekunra クモコンルスイ ワ クヘクンラ 私は眠くてねぼけている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hemakamaka
- ヘマカマカ 【he-maka-maka】 のけぞる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemakasi
- ヘマカシ 【he-mak-asi】 奥の方,東側:家の中では囲炉裏から奥の方を意味し,村の中では自分の家より東側を意味する. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemakasi
- ヘマカシ 【副】[he-mak-asi 頭を・奥・立てる](海の方向から) 山の方向へ、 (炉端から)奥の方へ。 hemakasi wa arpa ヘマカシ ワ アㇻパ 山の方向へ行った。 hesasi (wa) hemakasi (wa) ヘサシ(ワ) ヘマカシ (ワ) 前(炉端)の方へ奥の方へ。 ☆対語 hesasi ヘサシ {E: in the direction of the moutains; to the inside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemanta
- ヘマンタ 【hemanta】 何. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemanta 1
- ヘマンタ 【名】[疑名] ①何。 hemanta an? ヘマンタ アン? 何ですか。 hemanta kusu ヘマンタ クス なぜ、 何のため(故)に。 hemanta ne (kusu) ヘマンタ ネ (クス) 何のために、 何をするために、 なぜ。 hemanta ka ヘマンタ カ (=nep ka ネㇷ゚ カ) 何も。 hemanta ka k=érampewtek ヘマンタ カ ケランペウテㇰ 何もわからない。 hemanta karpe ヘマンタ カㇻペ 何をするために、 なんのために。 ②なんとまあ。 hemanta ene kirsak siri! ヘマンタ エネ キㇼサㇰ シリ! なんとまあ弱いんだろう! hemanta ene tumasnu p ne siri an hi an! ヘマンタ エネ トゥマㇱヌㇷ゚ ネ シリ アニ アン! なんとまあ強いもんだなあ! ☆参考 日常すらすら話しているときはたいてい縮約形の hńta フンタ (W) (S)/hinta ヒンタ (KM) が使われる。 ゆっくりとていねいに言うときや「いったい全体何だ」というようなときに hemanta ヘマンタ が用いられる。 ☆参考 名前をたずねるときは使わない。 mak マㇰ/makanak マカナㇰ《どう》が使われる。 {E: ①what. ②Oh!; My Gosh!. (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemanta eta
- ヘマンタ エター 【hemanta eta】 はあ:相手の言うことに問い返す言葉,なんでしょうか.*話がよく聞こえない時にもう1度問い返す場合にヘマンタエターと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemantakusu
- ヘマンタクス 【hemanta kusu】 なぜ,どうして,なんのために. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemantane
- ヘマンタネ 【hemanta ne】 何しに. ヘマンタネ アㇷ゚ト トゥㇺ タ エ・エㇰ シリ アーン=何しに雨の中をお前は来たの. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemantaomotonewa
- ヘマンタオモトネワ 【hemanta omoto ne wa】 何が原因なのか. ヘマンタ オモト ネ ワ スイ ウムレㇰウコイキ イマチネㇷ゚ パタチンネ ワ エネ ア・カリー カ イサㇺ=何が原因なのか,またしても夫婦げんか,妻のほうがとりみだし手もつけられない。 (出典:萱野、方言:沙流)
- hemespa
- ヘメㇱパ 【hemespa】 登る,上がる〔複〕. ア・ウタリヒ シトゥカリ ヘメㇱパ ナイパルㇽ タ イイェトコウㇱ クニ ア・イェ オヌマン パㇰノ アナン(アン・アン) ア コㇿカ オムケン・アン=私の仲間たちは尾根に登って行き,私は沢縁で待ち伏せするように言われ夕方までいたが何も獲れない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemespa
- ヘメㇱパ 【自動】[複](単は hemesu ヘメス)(魚が川上へ)上る、 (人が台か何かの上へ)上がる、 (人が山を)登る。 cep hemespa チェㇷ゚ ヘメㇱパ 魚(鮭)が川を上る。 konkane cikappo ni hontom pakno rap hemespa kor oka コンカネ チカッポ ニ ホントㇺ パㇰノ ラㇷ゚ ヘメㇱパ コㇿ オカ 黄金の小鳥が木の中ほどまで下りたり上がったりしていた。(KC民話) nupuri turasi hemespa ヌプリ トゥラシ ヘメㇱパ 山を登る。 ☆参考 人が川をさかのぼるのは pet turasi paye ペッ トゥラシ パイェ [複]。 ☞hemesu ヘメス {E: to go upstream; climb (a mountain.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemespapa
- ヘメㇱパパ 【自動】[複複](単は hemesu ヘメス)(たくさんの魚/大勢の人が皆)(川上へ/上へ/山へ)上る/上がる/登る。 kínup okes ta káne cise poro cise an uskehe ta hemespapa híne キヌㇷ゚ オケㇱ タ カネ チセ ポロ チセ アン ウㇱケヘ タ ヘメㇱパパ ヒネ (彼らは)カヤ原のはずれに金(かね)の大きな家があるところに(山道を)登って行って。(KC民話) {E: to go upstream; go up; climb. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemesu-eaykap
- ヘメスエアイカㇷ゚ 【自動】[hemesu-eaykap のぼる・できない](=hemesu eaykap ヘメス エアイカㇷ゚) 登れない。 ruyapto ne ya kamuymaw ne ya ani hemesu-eaykap=an noyne húmas wa kusu ルヤㇷ゚ト ネ ヤ カムイマウ ネ ヤ アニ ヘメスエアイカㇷ゚アン ノイネ フマㇱ ワ クス 激しい雨やら神風やらで私は(山に)登ることができないように感じられたので。(W民話) {E: to be unable to climb.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemkewkata
- ヘㇺケウカタ 【副】[hem-kew-ka-ta (?)・体・の上・で] かわいそうに。 {E: pitifully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemoycikah
- ヘモイチカㇵ §332 カッコウ (5) hemoy-cikah (he-móy-či-kah)「ヘもイチカㇵ」[<(セッパリマス・鳥)、これが鳴きだす頃マスがとれるから] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hemoyhomacikaripe
- ヘモイホマチカリペ §070 ホンマス;セッパリ;カラフトマス (5) hemoy-homa-čikaripe「ヘモイホマチカリペ」これには主としてエゾリュウキンカの根(ahturi)を入れる。⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hempahawpo
- ヘンパハウポ 【名】[hem-pahaw-po (?)・うわさ・(指小辞)] かすかな風の便り。 {E: a rumour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempak
- ヘンパㇰ 【連体】[疑数連体][hem-pak (疑問)・ほど] いくつの、 いくつかの。 hempak pa ヘンパㇰ パ 何年。 hempak itanki e=e? ヘンパㇰ イタンキ エエ? あなたは何ぜん(おわん/茶わんに何杯)食べましたか。(W) {E: how many.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempak
- ヘンパㇰ 【hempak】 どのくらい. ヘンパㇰ ペ エコンルスイ(エ・コㇿ ルスイ)=どのくらいの数を(君は)欲しいの?ヘンパㇰ ト エ・レウシ?=何日泊まるの (出典:萱野、方言:沙流)
- hempakiw
- ヘンパキウ 【名】[疑数名][hempak-iw いくつの・…人] 何人、 いく人。 {E: how many people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempakpa
- ヘンパㇰパ 【hempak pa】 何年. アチャポ ウタㇻ ヘンパㇰ パ カ ソモ ウヌカㇻ ノ オカ タント ウヌカㇻ ワ ソンノ ウウェヤイレンカ パ コㇿ オカ=おじたちは何年も会わずにいて,今日しぱらくぶりで会って本当に懐かしみ合っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- hempakpe
- ヘンパㇰペ 【名】[hempak-pe いくつの・もの] いくつ、 何個。 hempakpe ka ヘンパㇰペ カ いくつか。 hempakpe ka kor wa arpa ヘㇺパㇰペ カ コㇿ ワ アㇻパ 彼はいくつか持って行った。(S) e=paha hempakpe an? エパハ ヘンパㇰペ アン? あなたの年はいくつですか。(W) (注 hempak pa an? ヘンパㇰ パ アン? と言う人もいる。) {E: how many (items).} (出典:田村、方言:沙流)
- hempaksuy
- ヘンパㇰスイ 【副】[hempak-suy いくつの・(回数)] 何回。 hempaksuy ka aynurayke yak a=ye へㇺパㇰスイ カ アイヌライケ ヤカイェ 何度も人殺しをしたそうだ。(S) {E: how many times.} (出典:田村、方言:沙流)
- hempanno
- ヘンパンノ 【副】[hempan(< hempara)-no いつ・充分に](?) 大昔。 〔久辞典258 hempan-no [副]急いで〕 {E: long ago.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempara
- ヘンパラ 【副】[疑副] いつ。 hempara e=ek? ヘンパラ エエㇰ? あなたはいつ来た? hempara ka ヘンパラ カ いつか。 hempara ka ku=nukar a kotom an kur ne ヘンパラ カ クヌカㇻ ア コトㇺ アン クㇽ ネ いつか見たような人だ。(S) hempara an kor ヘンパラ アン コㇿ いつになったら。(W即興詩) hempara ne yakka ヘンパラ ネ ヤッカ いつでも。(W即興詩) hempara mametara k=司kka so k=司kka so so k=司kka ヘンパラ マメタラ ケイッカ ソ ケイッカ ソ ソ ケイッカ おれがいつ豆俵を盗んだ…(ヒバリの鳴き声、 ネズミにこういってチャランケ(談判)する)。(W) hempara suy honoye kus ene an? ヘンパラ スイ ホノイェ クㇱ エネ アン? [隠] (彼は)いつまた傾くのだろう? =長尻で一向に帰らない。(S) {E: when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempara
- ヘンパラ 【hempara】 いつなんどき. ヘンパラ ネ ハウェアン=いつになるものだ.ヘンパラ エㇰ ペ アン=いつ来るものだ.ヘンパラ ネ ヤ ヤッカ=いつでも. (出典:萱野、方言:沙流)
- hempara ka
- ヘンパラ カ 【hempara ka】 いつか. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemtasumi
- ヘㇺタスミ 【hem-tasumi】 急病. ヘㇺタスミ ヘㇺシイェイェ=全くの急病のことをいう[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemtautar
- ヘㇺタウタㇻ 【hemta-utar】 あの者たち. パㇰノ ア・ヌエウェンペ ウオㇰパレ ネ ㇷ゚ ヘㇺタウタㇻ ウオㇰパレ パ ヒ ク・ヌ ケヤイサッチャンペネ(ク・エヤイサッチャンペネ)=これぐらい聞きづらいことは他にないのが親不孝なのに,あの者たちが親不孝をしていると聞いて私はすっかり気分を悪くした. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemtomani wano
- ヘㇺトマニ ワノ 【hemtom-an-i wano】 近頃:数日前から今まで. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemtomani wano
- ヘㇺトマニ ワノ 【副】[< hem-to-oman-(h)i wano (疑問)・日・行った・とき・から](?) 最近、 このごろ(半年くらい前から今まで)。 hemtomani wano senriyopako isam ranke kor síran ヘㇺトマニ ワノ センリヨパコ イサㇺ ランケ コㇿ シラン 近ごろ千両箱がたびたびなくなる。(W) {E: recently; these days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemuymuye(-an)
- ヘムイムイェ §566.ねる(寝る)(12)怒って[悲観して、不平不満で]ふて寝する hemuymuye(-an)〔he-múǐ-mu-je へむイムイェ〕[<he(顔を)+moy-moy-e(動き・動き・させる、あちらえそむけこちらえそむける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- henkotpa
- ヘンコッパ 【他動】[複(?)] …にうなずく。 sekor hawean=an akusu orano tu suy re suy i=henkotpa ne ya ki kor セコㇿ ハウェアナン アクス オラノ トゥ スイ レ スイ イヘンコッパ ネ ヤ キ コㇿ 私がそう言うと、 彼は二度も三度もうなずいたりしながら。(KK民話) ☆参考 複数形の形だが、 対応する単数形は未出。 {E: to nod to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- henoo uwao
- ヘノオ ウワオ 【間投】(uymamrepunka ウイマㇺレプンカ《海外交易》の神謡の折り返し。 意味不明。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- henoypa
- ヘノイパ 【自動】[複](単は henoye ヘノイェ) ①(二つ以上が)曲がる。 ②(二人以上が)立ち寄る。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- henpak
- ヘンパㇰ ☞hempak ヘンパㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- henpakiw
- ヘンパキウ ☞hempakiw ヘンパキウ (出典:田村、方言:沙流)
- henpakpe
- ヘンパㇰペ ☞hempakpe ヘンパㇰペ (出典:田村、方言:沙流)
- henpaksuy
- ヘンパㇰスイ ☞hempaksuy ヘンパㇰスイ (出典:田村、方言:沙流)
- henpara
- ヘンパラ ☞hempara ヘンパラ (出典:田村、方言:沙流)
- heparup
- ヘパルㇷ゚ §064 マンボウ (2) heparup (he-pá-rup)「ヘぱルㇷ゚」 ⦅静内、浦河、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hepasi
- ヘパシ 【副】[he-pa-asi 頭を・川下・立てる] 川下の方へ。 hepasi (wa) san kor an ヘパシ (ワ) サン コラン 川下へ(下って)行きつつある。(S) ☆対語 hepera ヘペラ 川上の方へ。 hopasi ホパシ 川下の方から。 ☆参考 「鮭(サケ)に hunak un e=arpa? フナクン エアㇻパ? 「どこへ行く?」とたずねると、 川上へ上って行くときは hepera ヘペラ と元気よく答え、 川下へ下って行くときは hepasi ヘパシ と弱々しく答える。」 (S) {E: towards downstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hepasi
- ヘパシ 【<he-pa-asi】 川下の方.*二風谷村でならば平取の方.つまり海のある方がヘパシ. タネ ホッケ・アン クナㇰ ア・ラム コㇿ アナナクス(アン・アン アクス) ヘパシ ペウタンケ ハウ ア・ヌ アロラㇺポソアニネ(アロラㇺポソ・アン ヒネ) ソヨテㇾケアナクス(ソヨテㇾケ・アン アクス) シㇼウフイ ネ ノイネ ポロ アペ ニペㇰ ア・ヌカㇻ=さて寝ようかなと思っていると,下の方から危急を知らせる叫び声が聞こえ驚いて外へ飛び出ると,火事らしく大きい火の光が見えた.←→ヘペラ (出典:萱野、方言:沙流)
- hepempa(-an)
- ヘペンパ §278.くびを前に振る(応諾の身振);うなずく(2)hepempa(-an)〔he-pém-pa へ舳ンパ〕[he(頭を)+pempa(penu「持ち上げる」の反復形)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hepenpenu(-an)
- ヘペンペヌ §278.くびを前に振る(応諾の身振);うなずく(1)hepenpenu(-an)〔he-pén-pe-nu へ舳ンペヌ〕[he(頭を)+pen-pe-nu(持ちあげ・持ちあげ・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- heper'ay
- ヘペㇾアイ →ヘペライ (出典:萱野、方言:沙流)
- hepera
- ヘペラ 【hepera】 川上の方.*二風谷からいうと沙流川上流,荷負の方がヘペラ. ヘペライワ=川上の方から.ハポ ヘペラ アㇻパ アプン=おかあさんは川上の方へ行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepera
- ヘペラ 【副】[he-pe-ra 頭を・川上・(?)] 川上の方へ。 hepera (wa) arpa kor an ヘペラ(ワ) アㇻパ コラン 川上の方へ行きつつある。(S) ☆対語 hopera ホペラ 川上の方から。 hepasi ヘパシ 川下の方へ。 {E: towards upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heperawa
- ヘペラワ 【hepera wa】 川上の方. ヘペラワ=川上の方から.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- heperay
- ヘペライ 【heper-ay】 花矢:ラスパ(サビタ).▷ヘペㇾ=小熊 アイ=矢(『アイヌの民具』302頁) 図[ヘペライ作り][ヘペライ] (出典:萱野、方言:沙流)
- heperimoka
- ヘペリモカ 【heper-imoka】 子熊のおみやげ:ポンニカプンペで作った袋.他.▷ヘペㇾ=小熊 イモカ=おみやげ (出典:萱野、方言:沙流)
- hepertakusa
- ヘペㇾタクサ 【heper-takusa】 子熊の清め草:笹.*熊送りの時の道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepetasisi
- ヘペタシシ 【hepetasisi】 安心する. エキㇺネ ウタㇻ シㇼクンネ ヤッカ イワㇰ イサㇺ パ アンノㇱキ パㇰノ ウンテレ.アン ヤッカ ソモ イワㇰ パ アㇷ゚ イワㇰ クヘペタシシ=山へ行った人たちがあたりが薄暗くなって帰って来ない.夜中まで待っても帰って来なかったが帰って来て安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepewsamampe
- ヘペウサマンペ 【hepew-samampe】 オヒョウ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepita
- ヘピタ 【自動】[he-pita 頭・をほどく] 曲がっていたのがはじけてのびる。 iteki ca hepita haw néno hawean イテキ チャ ヘピタ ハウ ネノ ハウェアン [隠] 曲げられて押えられていた柴(=細い木)が手を離した途端にパッとはじけて伸びるように言うな=すぐに怒ってはいけない、 短気を起こすな。(S) {E: for something bent to be released and spring back into its original shape.} (出典:田村、方言:沙流)
- hepitani
- ヘピタニ 【hepita-ni】 ばね木.弾き柴:ウサギ罠に用いる.▷ヘ=自ら ピタ=解く ニ=木 イセポカ ア・カㇻ ヒ タ ヘピタニ ネ ア・カㇻ チクニ アナㇰネ チキサニ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ.ア・エネネ ヤッカ カイ ニューケㇱ ペ ネ=ウサギの罠をしかける時にばね木に作る木はアカダモが一番いいものだ.曲げても折れにくいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepitatpa
- ヘピタッパ 【自動】[he-pita-atpa 頭・をほどく・どんどん…してしまう](?) ほつれる、 ほころびる。 amip cinki hepitatpa アミㇷ゚ チンキ ヘピタッパ 着物のすそがほつれる。(W) ☆参考 hopita ホピタ ほどける、 抜ける、 (糸が)抜けてほころびる。 {E: to be loose.} (出典:田村、方言:沙流)
- heporap
- ヘポラㇷ゚ 【名】[動物] チョウ(蝶)(「チョウチョ」)。 ☆参考 チョウ(蝶)のような形のガ(蛾)を apeetun-heporap アペエトゥン ヘポラㇷ゚ [火を借りる・チョウ]または kunne-heporap クンネヘポラㇷ゚[夜・チョウ]と呼び、 それに対してチョウを tókap-heporap トカㇷ゚ヘポラㇷ゚[昼・チョウ]と言う。(S) {E: a butterfly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heporap
- ヘポラㇷ゚ 【he-pora-p】 蝶. (出典:萱野、方言:沙流)
- heporap
- ヘポラㇷ゚ §142 チョウ(蝶) (14) heporap(he-po-rap)「ヘポラㇷ゚」⦅沙流、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- heporapora
- ヘポラポラ 【he-pora-pora】 羽をばたばたすること. (出典:萱野、方言:沙流)
- hepuramam
- ヘプㇽアマㇺ、ヘプラマㇺ §402 アワ 粟 (7) hepur-amam (he-púr-a-mam、he-pú-ra-mam)「ヘぷㇽアマㇺ、ヘぷラマㇺ」[“むく毛の・穀果”の義] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hepurseta
- ヘプㇽセタ §268 イヌ (28) hepur-seta (he-púr-se-ta)「ヘぷㇽセタ」[<hepur(むく毛のある)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆むくイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- hera
- ヘラ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(1)hera〔he-rá ヘら〕[herappa(↓)の下略形]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- heracici
- ヘラチチ 【自動】[he-racici 頭・をダラリと下げている]頭をダラリと下げている。 rupne níham heracici ルㇷ゚ネ ニハㇺ ヘラチチ 大きい木の葉がダラリと(木から)ぶら下がっている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- herahci
- ヘラㇵチ §599.はだか(裸)[である](3)裸である herahci〔he-ráh-či ヘらㇵチ〕⦅トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- herahera
- ヘラヘラ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(2)びっこをひく;跛行する hera-hera〔he-rá-he-ra ヘら・ヘラ〕[heraの反復形]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- heramonkor
- ヘラモンコㇿ §657.ひだりききである(1)hera-mon-kor〔he-rá-moŋ-kor ヘら・モン・コㇿ〕[hera(びっこの)+mon(手を)+kor(もつ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- herappa
- ヘラッパ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(3)びっこひく herappa〔he-ráp-pa ヘらッパ〕[<he(頭)+rappa(下げ下げする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- herariaraka
- ヘラリアラカ §085.いたむ(痛む)(21)痛くて頭を上げて居られぬ herari-araka〔he-rá-ri-a-rà-ka へらり・アラカ〕[he(頭を)+rari(下え押しつける)+araka(痛む)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- herasi
- ヘラシ 【副】[he-ra-asi 頭を・下の方・立てる](上から)下へ。 herasi ran ヘラシ ラン 下へ下がる。 ☆対語 horasi ホラシ 下から。 herikasi ヘリカシ 上へ。 {E:(from high) to low.} (出典:田村、方言:沙流)
- herasi
- ヘラシ 【<he-ra-asi】 下の方. ヘラシ アㇻパ ア ワ=下の方へ行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- herasiparop(-i)
- ヘラシパロㇷ゚ §099.陰部-女性性器の種類(17)膣口が普通より著しく下方についているもの herasiparop(-i)〔he-rá-ši-pa-rop へらシパロㇷ゚〕[herasi(下の方に)+par(口が)+o(ついている)+-p(もの)]⦅ホベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- herasnucep
- ヘラㇱヌチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 海(5) herasnu-cep (he-rás-nu-čep)「ヘらㇱヌチェㇷ゚」[herasnu(光る)・cep(魚)]⦅長万部⦆シロッケ (出典:知里動物編、方言:)
- herasnucep
- ヘラㇱヌチェㇷ゚ §082 ネズミサメ (3) herasnu-cep(he-ras-nu-cep)「ヘラㇱヌチェㇷ゚」[herasnu(光る)cep(魚)]成魚⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- herasnusame
- ヘラㇱヌサメ §082 ネズミサメ (2) herasnu-same(he-ras-nu-sa-me)「ヘラㇱヌサメ」⦅長万部II, 35⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- heremamheremam
- ヘレマㇺヘレマㇺ 【heremam-heremam】 ぴかっと光る. (出典:萱野、方言:沙流)
- herepasi
- ヘレパシ 【he-rep-asi】 沖へ,沖の方へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- herepasi
- ヘレパシ 【副】[he-rep-asi 頭を・沖・立てる] 沖の方へ。 herepasi wa ヘレパシ ワ(=herepasi ヘレパシ) 沖の方へ。 ☆対語 horepasi ホレパシ 沖の方から。 {E: out to sea.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hereranoypa
- ヘレラノイパ 【自動】[複](単として予想される hereranoye ヘレラノイェ は未出) [he-réra-noypa 頭・風・…をひねる] フラフラしている。 {E: to feel dizzy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- herikasi
- ヘリカシ 【副】[he-rik-asi 頭を・上の方・立てる] 上の方へ。 herikasi yanke ヘリカシ ヤンケ 上へ(高い所へ)上げなさい。(S) ☆対語 horikasi ホリカシ 上の方から。 herasi ヘラシ 下の方へ。 {E: upper; higher.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- herikasi
- ヘリカシ 【he-rik-asi】 上の方. ヘリカシ アㇻパ ア ワ=上の方へ行ったよ.ヘリカシ インカㇻ=上の方を見よ.ヘリカシ ネ ペコㇿ ク・ヌ ア ワ=上の方のように私は聞いたよ.アイヌ アナㇰネ ピサックノカ シンナレヘ "トイタサオッ" シコㇿ カ ア・イェ.トイタウシ アン コㇿ トオㇷ゚ ヘリカシ キラ クス ア・イェ ヒ ネ=アイヌ民族は北斗七星の別の名を「畑耕しから逃げる」とも言う.畑時期になるとずうっと上へ逃げるのでそう言われるのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- herikasino
- ヘリカシノ 【副】[herikasi-no 上の方へ・(副詞形成)] 上の方へ。 herikasino inkar=an ヘリカシノ インカラン 私たちは(みんな)上の方(空)を見上げた。 herikasino an ヘリカシノ アン 上を向いている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- herisarisa
- ヘリサリサ 【自動】[he-risarisa 頭・をクシャクシャにする(?)] 頭(髪)がクシャクシャである。 a=ecákke no an, sapaha ka herisarisa, etonracici kane アエチャッケ ノ アン、 サパハ カ ヘリサリサ、 エトンラチチ カネ みんなに汚がられるような恰好をしている、 頭はクシャクシャ、 鼻をたらして。(S) {E: for one's hair to be messy and uncombed.} (出典:田村、方言:沙流)
- herisarisa
- ヘリサリサ 【he-risa-risa】 髪が乱れている,ざんばら髪,乱髪. (出典:萱野、方言:沙流)
- herokikar
- ヘロキカㇻ 【自動】[heroki-kar ニシン・をつくる/する] ニシン漁場で働く。 kuani pista ku=an/herokika(r) okkayo クアニ ピㇱタ クアン/ヘロキカ(ㇻ) オッカヨ 私は浜のニシン漁場で働く男(歌う口調によって語末の r が落ち、 herokika ヘロキカ と発音している)。(S自作の歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- herukamamneno
- ヘルカマㇺネノ 【副】[heru-kam-am-ne-no ただ・肉・(重複)・になる・(副詞形成)] はだかにして(herukamneno ヘルカㇺネノ の強調)。 ☞herukamneno ヘルカㇺネノ {E: nude; unclothed.} (出典:田村、方言:沙流)
- herukamneno
- ヘルカㇺネノ 【副】[heru-kam-ne-no ただ・肉・になる・(副詞形成)] はだかにして。 herukamneno kikkik ヘルカㇺネノ キッキㇰ はだかにしてなぐる(子どもでも妻でも)。 ☆参考 いじめることについて言う。 いじめるのでなくただ「はだかにして」と言うことは atusare wa アトゥサレ ワ と言う。 たとえば atusare wa kisma アトゥサレ ワ キㇱマ はだかにしてだく。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- herukuwanno
- ヘルクワンノ 【heru-kuwanno】 ただ真っすぐに. ▷ヘル=ただ クワンノ=真っすぐに(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- herupattakup
- ヘルパッタクㇷ゚ 【heru-pat-takup】 ただ口だけ,口だけ達者. ▷ヘル=ただ ハッ(パラ)=口 タクㇷ゚=だけ ヘルパッタクㇷ゚ イヨアットゥィェ=ただ口だけで、私を全く切る.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- heruponetakup
- ヘルポネタクㇷ゚ 【heru-pone-takup】 ただ骨だけ. ヘル=ただ ポネ=骨 タクㇷ゚=だけ(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- heruram
- ヘルラㇺ §067 サケ あきあじ、あきやじ 海(8) heru-ram (he-rú-ram)「へるラㇺ」[heru(光る)ram(ウロコ)]⦅幌別、東静内⦆シロッケ (出典:知里動物編、方言:)
- heruwanka
- ヘルワンカ §357 オオバナノエンレイソウ (6) heruwanka (he-rú-wan-ka)「ヘるワンカ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hesasi
- ヘサシ 【副助】[he-sa-asi 頭・前・立てる] 前の方へ (家の中の奥の方からいろりの方へ)。 hesasi hemakasi ヘサシ ヘマカシ/hesasi wa hemakasi wa ヘサシ ワ ヘマカシ ワ 前の方へ(いろりの方へ)奥の方へと(ころげまわった)。 hesasi sanke ヘサシ サンケ 前へ(=いろりの方へ)出しなさい。 ☆対語 hemakasi ヘマカシ。 {E: to the front. ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hesasi 1
- ヘサシ 【hesasi】 ①前側.前の方:家の中では家の中より下座の方を意味し,村の中では自分の家より西側または下流の方を意味する. ヘサシ サン ワ アペクㇽ=前の方に出て火にあたれ.スイ スイ イキヤクㇽ ヤイェシンノヤノヤ ワ ヘサシ サン ウェンコシパㇱヌ ㇷ゚=またもやあの人が身体をよじって人の間を抜けて前へ出た,たいしたこともないくせに目立ちたがって. (出典:萱野、方言:沙流)
- hesasi 2
- ヘサシ 【hesasi】 ②海岸(海から離れた方). ヘサシ サン ア ワ=海岸へ出たよ.ヘサシ アㇻパ=海岸へ行け.←→ヘマカシ (出典:萱野、方言:沙流)
- hese hawe taknatara
- ヘセ ハウェ タㇰナタラ §001.あえぐ(喘ぐ)(5)息を切らすhese hawe taknatara〔hé-se-ha-wè-tàk-na-ta-raへセ・ハうぇ・たㇰナタラ〕[hese(息ずく)+hawe(その声)+taknatara(ハッ!ハッ!ハ!と短く区切って続ける)]⦅ホロベツ⦆【雅———神謡集, p.90】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hese hese haw(-he)
- ヘセ ヘセ ハウ §001.あえぐ(喘ぐ)(4)あえぎあえぎする音 hese hese haw(-he)〔hé-se-hè-se-haŭへセ・ヘセ・ハウ〕[喘ぐ・喘ぐ・声]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hesekan tuytuy
- ヘセカン トゥイトゥイ §001.あえぐ(喘ぐ)(6)息を切らすhese-kan tuy-tuy〔hé-se-kan-tùǐ-tuǐへセカン・とゥィトゥィ〕[hese(息)+kan(末)、tuy-tuy(切れる・切れる)]⦅ホロベツ⦆【雅(tas-kan tuy-tuyとも言う)———神謡集, p.90】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hésepa
- ヘセパ 【名】[hese-pa 息をする・気] 呼気、 吐く息。 hésepa húra ruy ヘセパ フラ ルイ。(彼が)吐く息が臭い。(S) ☆発音 hése ヘセ の複数形 hésepa ヘセパ《彼らは皆息をする》と同じ発音。 {E: exhaled breath.} (出典:田村、方言:沙流)
- hesepaha
- ヘセパハ 【hese-paha】 息の湯気. ヘセパハ エネ ネ ペコㇿ ア・ヌ=息の湯気が私にはそのように聞こえた.*熊神など人間の言葉を話せない神が人間に語りかける場合に出て来る言葉.神が人間に語りかけるのは大方夢の中である. (出典:萱野、方言:沙流)
- hesepahawe
- ヘセパハウェ 【hese-pahawe】 寝息. (出典:萱野、方言:沙流)
- hésepuyra
- ヘセプイラ 【名】[hese-puy-ra 息・孔・つる(蔓?)] 息の孔、 息の管(?)。(気管のことか。) hésepuyra a=i=kóseske ヘセプイラ アイコセㇱケ [雅] 私の息の孔がふさがれた=息もできないほどに押えられた。(S) {E: the windpipe.} (出典:田村、方言:沙流)
- hesepuyra
- ヘセプイラ §591.はい(肺);肺臓(9)hese-puyra〔hé-se-puǐ-ra へセ・プイラ〕[hese(呼吸する)+puyra(スポンジ状に穴だらけの内臓、puy 穴、ra 肝臓)]⦅ホロベツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- heseturiri(-an)
- ヘセトゥリリ §080.ためいき(1)安心して溜息をつく hese-turiri(-an)〔hé-se-tu-ri-ri へセトゥリリ〕[息を・伸ばし伸ばしする]⦅ホロべツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hessa
- ヘッサ 【間投】(踊りのはやしのかけ声の一部。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hesurara
- ヘスララ 【自動】[he-sura-ra 頭・を捨てる・(重複)](?) ふところが開いている。 e=hesurara na e=kotparo seske エヘスララ ナ エコッパロ セㇱケ あなたのふところが開いているから衿元を閉じなさい。(S) {E: for the area around the bosom to be loosely open.} (出典:田村、方言:沙流)
- hesuyesuye(-an)
- ヘスイェスイェ §277.くびを左右に振る(拒否の身振)(1)hesuyesuye(-an)〔he-sú-je-su-je へすイェスイェ〕[he(頭を)+suye-suye(振り振りする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hesuypa
- ヘスイパ §564.いねむり(居眠)[する](1)居眠[する] hesuypa〔he-súǐ-pa ヘすイパ〕[he(頭)+suypa(suye「振る」の反復形)、‘頭をこっくりこっくり振りつずける']⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- heta
- ヘタ 【間投】(=hetak ヘタㇰ) さあ(うながす言葉)。 heta yás=an ro ヘタ、 ヤサンロ さあ流し網に行こう。(S) heta heta, túnas a=kor wa kira=an ro kira=an ro ヘタ ヘタ、 トゥナㇱ アコㇿ ワ キラアン ロ キラアン ロ さあさあ早く持って逃げよう逃げよう。(S) heta yan ヘタ ヤン (二人以上に向かって)さあ(うながす言葉)。 heta yan, yás=an ro ヘタ ヤン、 ヤサン ロ さあ(みんな)、 流し網に行こう。(S) ☆参考 最後の例から見て、 もとは動詞だったと思われるが、 他に動詞らしい用例は未出。 {E: well; now. (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heta
- ヘタ 【heta】 さあ. ヘタ エン・トゥラ=さあ.私と行こう.ヘタ アㇻパ・アン ロー=さあ,行きましょう.ヘタ ネㇷ゚キ=さあ,仕事をしろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hetak
- ヘタㇰ 【hetak】 それっ,さあ急いで. ヘタㇰ エㇰ ナ=それっ来たぞ.ヘタㇰ ホユプ ワ アㇻパ コㇿ ワ エㇰ.エチ・テレ ワ カン(ク・アン) ナ=それっ走って行って持って来い.お前を私は待っているから. (出典:萱野、方言:沙流)
- hetak
- ヘタㇰ 【間投】(=heta ヘタ) さあ、 そら。(うながす言葉。) na e=hotke wa e=an ruwe? iyohay, hetak hopuni! ナ エホッケ ワ エアン ルウェ? イヨハイ、 ヘタㇰ ホプニ! まだ寝ているの? まああきれた、 さあ起きなさい。(S) hetak hokure ヘタㇰ ホクレ さあ早く、 さあさあどうぞ。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetaktaheta
- ヘタㇰタヘタ 【hetak-ta-heta】 なんとか早く,少しでも早く. ネアクㇽ ヘタㇰタヘタ エㇰオカーシコㇿ クヤイコㇿ ウンテレコㇿ カンルウェウン=あの人が少しでも早く来てくれればいいなあと思いながら,私は人待ちをしているのだよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hetaktektek
- ヘタㇰテㇰテㇰ 【hetak-tek-tek】 さっと頭を上げる. ア・アキヒ サㇻモコㇿ ワ アニクス(アン ヒクス) ア・ポロハウェ ア・サンケ ラム ア・トゥイパ アクス ヘタㇰテㇰテㇰ ワ イルㇱカ ア イルㇱカ ア=私の弟がうたたねをしていたので高い声を出して驚かしたら,さっと頭を上げて怒ること怒ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- hetane a
- ヘタネ アー 【hetane a】 だったかい?. タアンペ ヘタネアー?=これだったかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- hetap
- ヘタㇷ゚ 【hetap】 だろうか. アイヌ ヘタㇷ゚ カムイ ヘタㇷ゚=人間だろうか神だろうか.アイヌ ヘタㇷ゚ エネ カトゥアン ワ イ・サㇺ エ・ソンコクㇱテ ワ ウェンカムイ ネ ソモ ア・イ・カㇻ=人間だろうかあなたの様子は,私の前に言葉を通らせ私は悪い神にされずにすんだ[ウ](間違いを起こした神を助けるために神々ヘアイヌのほうからお願いをした). (出典:萱野、方言:沙流)
- hetap
- ヘタㇷ゚ 【間投】(かけ声)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetapapa
- ヘタパパ 【自動】[he-tapapa 頭・を低くする(?)] ①横になる。 ②人のそばに寝ようとしてのぞく。 {E: ①to lie down. ②to look in on someone with the intention of sleeping with that person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetari
- ヘタリ 【自動】[he-tari 頭・を上げる] 頭を上げる、 (木片が)飛び上がる。 hepoki hetari kane onkami ヘポキ ヘタリ カネ オンカミ 頭を下げたり上げたりして拝礼する(おじぎのことを言っている)。(S) cikuni ku=tawki akusu emko hetari wa ani ku=yaykik ruwe un チクニ クタウキ アクス エㇺコ ヘタリ ワ アニ クヤイキㇰ ルウェ ウン 私が 薪を(割ろうとして)たたいたら半分飛んで来て私はそれで自分を打ったのだよ。(S) ☆対語 hepoki ヘポキ {E: to lower one's head; to jump up.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetaris
- ヘタリㇱ §278 あざらし (8) hetaris (he-tá-ris)「ヘたリㇱ」[<hetari(顔を上げた)-p(もの)] ⦅白浦⦆海面に頭を出したアザラシを指す沖言葉 (出典:知里動物編、方言:)
- hetaspe
- ヘタㇱペ §280 トド;キタアシカ (8) hetaspe (he-tás-pe)「ヘたㇱペ」⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hetawe
- ヘタウェ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(7)びっこを引く hetawe〔he-tá-we へたウェ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hetempayaya
- ホテンパヤヤ §468 タラバガニ (2) hetempayaya (ho-tem-pa-ya-ya)「ホテンパヤヤ」 ⦅礼文、幌別、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hetopo siknu(-an)
- ヘトポ シㇰヌ §466.そせいする(蘇生する)(4)hetopo siknu(-an)〔he-tó-po-šík-nu へとポ・しㇰヌ〕[折返し・生きる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hetukpa
- ヘトゥㇰパ 【自動】[複](単は hetuku ヘトゥク)(植物などが)生える、 (人間が)生まれる。 sine hon or wa hetukpa utar シネ ホン オㇿ ワ ヘトゥㇰパ ウタㇻ 一つの腹から生まれた人々。(S民話) {E: to grow, spring up (plants); give birth to (humans).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetukpa 1
- ヘトゥㇰパ 【hetukpa】 ①育つ,成長する〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hetukpa 2
- ヘトゥㇰパ 【hetukpa】 ②生える. トイトイ ヌプㇽ マヌ カシ ワ チクニ ヘトゥㇰパ=地面が偉いのにその上から木が生えるの?(早口言葉の一節) (出典:萱野、方言:沙流)
- heturaste
- ヘトゥラㇱテ 【他動】[he-turas-te 頭を・沿って上っていく・させる] …と一緒に暮らす、 …と夫婦になる。 {E: for…and…to live together , to become husband and wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heunnayhuhpe
- ヘウンナイフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(19)イソギンチャクの腫物 heunnay-huhpe〔he-ún-naǐ-Fuh-pe へうンナイ・フㇷペ〕[heunnay(イソギンチャク)、…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- heyami
- ヘヤミ §300 かけす、ミヤマカケス (3) heyami (he-yá-mi)「ヘやミ」 ⦅浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- heyapte
- ヘヤㇷ゚テ 【自動/副】(?)[he-yap-te 頭を・上陸する・させる] 海の方から山の方へ向かって行く/向かっている。 heyapte heyapte pon nay uwato ápekor síran ヘヤㇷ゚テ ヘヤㇷ゚テ ポン ナイ ウワト アペコㇿ シラン 山の方へ山の方へと小さな沢がたくさん並んだようになっている。(S) {E: to face, leave for the mountains from the sea.} (出典:田村、方言:沙流)
- heyasi
- ヘヤシ 【<he-ya-asi】 陸(へ).おか,岸. (出典:萱野、方言:沙流)
- heyawe
- ヘヤウェ 【自動】[he-yawe 頭・(?)](犬が)ウーンとうなってかみついていこうとする。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- heyaweyawe
- ヘヤウェヤウェ 【自動】[he-yawe-yawe 頭・(?)・(重複)](犬が)ウエン!となく。(S) {E: for a dog to bark, growl.} (出典:田村、方言:沙流)
- heyoki sak no
- ヘヨキ サㇰ ノ 【heyoki sak no】 挨拶なしに,物も言わずに. ヘヨキ サㇰノ アフン=挨拶なしで家へ入る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hi an
- ヒ アン 【hi ani】 〜なのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hi ne yakun
- ヒ ネ ヤクン 【hi ne yakun】 〜のであるなら. ネア ウェン ペ アン ヒ ア・エラマン ヒ ネ ヤクン エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ) ク・コチョラウキ ナ=あの悪者のいる所をお前が知っているのなら私に教えてくれ,これから向かって行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- hianak
- ヒアナㇰ 【hi anak】 これは. (出典:萱野、方言:沙流)
- hika
- ヒカ 【hi ka】 〜のも. (出典:萱野、方言:沙流)
- hike ka
- ヒケ カ 【接助】[…すること・も]…しても、 …した/しているのに。 poronno ku=sanke wa k=ére kus ku=ye hike ka ponno ka e ka somo ki ポロンノ クサンケ ワ ケレ クㇱ クイェ ヒケ カ ポンノ カ エ カ ソモ キ 私がたくさん出して食べなさいと言うのに彼は少しも食べない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hikeka
- ヒケカ 【hike ka】 〜(し)ても.〜のに. (出典:萱野、方言:沙流)
- hikorka
- ヒコㇿカ 【hi korka】 けれども. (出典:萱野、方言:沙流)
- hinak
- ヒナㇰ 【位名】[疑問位名][hun-a-k (疑問)・(?)・所] どこ。 hinak or ヒナコㇿ どこのところ(=hinakor ヒナコㇿ)。 hinak ta ヒナㇰ タ どこに。 hinak un ヒナクン どこへ。 hinak wa ヒナㇰ ワ (1)どこから。(2)どういうことが原因で。 ☆参考 沙流川中流以上で使われる形。 下流では hunak フナㇰ と言い、 中間の二風谷では両方使われる。 {E: where.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakke kus(u)
- ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ 【副】[hinak-ke-kusu どこ・の所・のために] せっかく(…したのに)。 hinakke kusu ikoyyomap póka a=ki rusuy kusu ponmat kor hi a=ki rusuy a p ene ek ruwe ka isam ヒナッケ クス イコイイョマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ クス ポンマッ コリ アキ ルスイ アㇷ゚ エネ エㇰ ルウェ カ イサㇺ せっかく私はせめて人の子どもでもかわいがりたかったから夫にめかけを持ってもらいたかったのに、 このように夫は全然もどって来ない。(W民話) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは hunakke kusu フナッケ クス と言う。 ワテケさんは両方使う。 {E: where; what place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakor/hinakoro(ho)
- ヒナコㇿ/ヒナコロ(ホ) 【hinak-or/-oro(ho)】 どこ. マキㇷ゚ エ・イポロ ウェン ルウェ アン.ヒナコロホ アㇻカイ アン=どうしたの顔色が悪いこと.痛い所はどこなの? (出典:萱野、方言:沙流)
- hinakoro
- ヒナコロ 【位名】[疑問位名][所](概 hinakor ヒナコㇿ の例はない。)[hinak-oro どこ・のところ] …のどこ(か)。 e=hinakoro arka wa e=an? エヒナコロ アㇻカ ワ エアン? あなたの(体の)どこか具合いが悪いのですか? (HC民話) ☆参考 沙流川下流では hunakor フナコㇿ[概]/hunakoro フナコロ[所]と言う。 ☆参考 néoro ネオロ[不定代名]どこ(か)、 どこ(も)。 {E: somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakoro kusu
- ヒナコロ クス 【副】[hinak-oro-kusu どこ・のところ・のために]せっかく。 ☞hinakke kusu ヒナッケ クス (出典:田村、方言:沙流)
- hinakta
- ヒナㇰタ 【hinak ta】 どこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- hinakun
- ヒナクン 【hinak un】 どこへ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hine oraun
- ヒーネ オラウン/ヒネ オラウン 【hine oraun】 ところで,それはさておき:話題をかえるとき. (出典:萱野、方言:沙流)
- hineap
- ヒネアㇷ゚ 【hi ne ap】 だったが. (出典:萱野、方言:沙流)
- hinemakne
- ヒネマㇰネ 【hine mak ne】 それでどうなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hinta
- ヒンタ 【hinta】 何,何だ. イチャッケレㇷ゚ ヒンタネ エコㇿワ エエㇰシリアン=汚ない物を,何をするためにお前は持って来たのだ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hita
- ヒタ 【hita】 何. (出典:萱野、方言:沙流)
- hita
- ヒタ 【hi ta】 (〜した)時に. イペ ヒ タ=食べた時に.イサㇺ ヒ タ=いない時に. (出典:萱野、方言:沙流)
- Hitaka
- ヒタカ 【名】[日本語][地名] 日高地方。 a=kor Hitaka アコㇿ ヒタカ この私たちの住んでいる日高地方。(S会話) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hitane
- ヒタネ 【hitane】 何しに. ヒタネ エ・エㇰ?=何しに(君は)来た? (出典:萱野、方言:沙流)
- hńna
- フンナ 【疑名】(=hunna フンナ) だれ、 だれか。 ☆参考 早く話すときに hunna フンナ が弱まった形。 下流のワテケさんとサダモさんはよく言うが、 中流の人はあまり言わない。 {E: who; someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hńta 1
- フンタ 【疑名】[hemanta ヘマンタ 1 の縮約形] ①(質問)何。 hńta an? フンタ アン? なんだい/なんですか? (hńta ne? フンタ ネ? 《何だ?》とも言う)。 hńta ekuskonna poro haw e=sanke wa k=éramutuy a na フンタ エクㇱコンナ ポロ ハウ エサンケ ワ ケラムトゥイ ア ナ なんだそれ突然大きな声を出してびっくりしたよ。(S) ②何か(できごとだけわかっていてその主または対象が何だかわからないときに使う)。 to, to, hńta moymoyke kor an ト、 ト、 フンタ モイモイケ コラン ほらあそこ、 あそこに何か動いている。(S) a, hńta kor wa ek kor an na ア、 フンタ コㇿ ワ エㇰ コラン ナ あ、 何か持って来ているよ。(S) (注 「何か食べたい」のようなときの「何でもいいから何か」は nep ka ネㇷ゚ カ。) ③hńta kusu フンタ クス [何・のため/故に] なぜ。 hńta kusu ene e=okasura hi an? フンタ クス エネ エオカスラ ヒ アン? なぜこんなときに行かせるの。(S) hńta ne フンタ ネ 何のために(「なにしに」)。 hńta un, kamuy ye a wa フンタ ウン、 カムイ イェ ア ワ なあに(ほかでもない)、 神が言ったのだわ(だから、 そのとおりになるんだ)。 ☆参考 日常の早い会話では hemanta ヘマンタ よりもこのほうが普通に使われる。 沙流川の下流でも中流でも言うがペナコリの川上まつ子さんは hinta ヒンタ と言う。 {E: ①what. ②something. ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hntak
- フンタㇰ 【間投】(うながす言葉)さあ(=hetak ヘタㇰ)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ho-…-asi
- ホ…アシ 【接頭+接尾】[尻・(位置名詞)・を立てる]…の方から。 rik リㇰ 上、 高い所 ; horikasi ホリカシ 上の方から。 ra ラ 下の方、 低い所 ; horasi ホラシ 下の方から。 (出典:田村、方言:沙流)
- hoahpu
- ホアㇵプ §158.おできのしん;膿栓hoahpu〔ho-áh-pu ホあㇵプ〕[hoah(?)、pu〔<-p 指小辞〕]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoahunkei
- ホアフンケイ 【ho-ahunke-i】 湾曲した地形.▷ホアフンケ=自ら入っている ヒ=所(→イ) *二風谷マンロー館の南側オサッ沢右岸で湾曲した所(『おれの二風谷』273頁). (出典:萱野、方言:沙流)
- hoanunu
- ホアヌヌ 【自動】[ho-anu-nu 尻・を置く・(重複)](?) 尻を後ろへ突き出し股を広げて歩く。 osoro wen wa hoanunu wa apkas オソロ ウェン マ ホアヌヌ ワ アㇷ゚カㇱ 彼はお尻が悪いので股を広げて歩く(「梅毒か何かで陰部の悪い人の歩き方」)。(S) {E: to walk with the thighs spread and the buttocks protruding.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoao
- ホアオ 【間投】(「アヨロ村」というウポポ(upopo ウポポ 歌の一種)の中で使われているはやし。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoastari
- ホアㇱタリ 【自動】[ho-as-tari 尻・立つ・上げる](?) (片足が不自由で)びっこをひく。 hoastari kor arpa ホアㇱタリ コㇿ アㇻパ びっこをひきながら行く(片足の不自由な人が)。(W) hoastari wa arpa ホアㇱタリ ワ アㇻパ びっこをひいて行く(足のなんともない人が)。(W) {E: to walk with a limp.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoastari
- ホアㇱタリ 【hoastari】 びっこをひく. ク・イェー カ エトランネ ㇷ゚ ネ コㇿカ ク・サハポ カ ホアㇱタリ ㇷ゚ ネ アクス ナ ペウレ ラポㇰ イサㇺ コㇿカ コイラ(ク・オイラ) ニューケㇱ=私が言うのもいやではあるけれども,亡くなった姉もびっこをひく者であった.まだ若いうちに死んだけれども私は忘れられない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoastari
- ホアㇱタリ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(11)hoastari〔ho-áš-ta-ri ホあㇱタリ〕[ho(尻)+as(立つ)+tari(持ちあげる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hocahoca
- ホチャホチャ 【hoca-hoca】 片足で跳ぶ、けんけん. (出典:萱野、方言:沙流)
- hocaku
- ホチャク 【hocaku】 下痢する,(腹が)下る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hocaku
- ホチャク 【自動】[ho-ca-ku 尻・(はじけることを表す語根)・(他動詞形成)](鳥が)糞をする。 ni rewpok ta cise as wa nítek ka ta cikap hocaku kor cise kasi un hocaku ニ レウポㇰ タ チセ アㇱ ワ ニテㇰ カ タ チカㇷ゚ ホチャク コㇿ チセ カシ ウン ホチャク 木のかしいでいる下に家があるので木の枝の上で鳥が糞をすると家の上に糞を落とす。(S) ☆参考 犬や猫の場合は人間と同じく osoma オソマ、 okuyma オクイマ を使う。 (出典:田村、方言:沙流)
- hocari
- ホチャリ 【自動】[ho-cari 尻・をばらまく] 浮気する、 節操がない(悪口)。 {E: to be unfaithful to one's wife or husband; have an affair.} (出典:田村、方言:沙流)
- hocari(-an)
- ホチャリ §470.だいべん(大便)(7)大便する hocari(-an)〔ho-čá-ri ホちゃり〕〔ho(尻)+cari(散らす)〕⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hocarikihiponihi
- ホチャリキヒポニヒ §659.びていこつ(尾の骨)(4)尾ていこつ hocarikihi-ponihi〔ho-cá-ri-ki-hi-po-ni-hi ホちゃリキヒ・ポニヒ〕[hocarikihi(その尾の所;ho 尻、sari の尾、-ki 所)+ponihi(の骨)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hocatcari
- ホチャッチャリ 【ho-catcari】 姦淫する,淫売.▷ホ=陰部 チャッチャリ=散らかす (出典:萱野、方言:沙流)
- hocatcari
- ホチャッチャリ 【自動】[ho-caticari 陰部・パラパラまき散らす(重複)] 浮気する、 節操がない。(悪口) (出典:田村、方言:沙流)
- hocatcarip
- ホチャッチャリㇷ゚ 【hocatcari-p】 姦淫者. (出典:萱野、方言:沙流)
- hocikacika
- ホチカチカ 【ho-cika-cika】 のたうちまわる,転げ回る.悶える,ばたばたする:仰向けになって足をばたばたさせる,尻もちをついて手を上げ,助けてくれと言っている様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- hocikacika
- ホチカチカ 【自動】[ho-cika-cika 尻を・バタバタする(擬音)・(重複)] 苦しんでバタバタあばれる。 ray-hocikacika ライ ホチカチカ[自動]ひどくバタバタあばれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hocikacikare
- ホチカチカレ 【他動】[hocikacika-re 苦しんでバタバタあばれる・させる] 苦しんでバタバタあばれるようにさせる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hocikaka
- ホチカカ 【自動】あばれる。 ☆参考 hocikacika ホチカチカ は「悪いとき」に言う。 {E: to act violently; fly into a rage.} (出典:田村、方言:沙流)
- hocipiapo eyayuwe nahte
- ホチピアポ エヤユウェ ナㇵテ §448.すわる(座る)(33)[女が]立て膝で座る hocipi-a-po e-yayuwe nahte〔ホちピアポ・エやいうェナㇵテ〕⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoekimatek
- ホエキマテㇰ 【ho-ekimatek】 性欲旺盛,性衝動に駆られて我慢できない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoekimatekpe
- ホエキマテㇰペ 【ho-ekimatek-pe】 性衝動に駆られて我慢できない者.▷ホ=陰部 エ=それ キマテㇰ=急ぐ,急がせる,せかす ペ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- hohcirikoroseta
- ホㇹチリコロセタ §268 イヌ (33) hohciri-koro-seta (hóh-či-ri-ko-ro-se-ta)「ほㇹチリコロセタ」[hohciri(ホㇹチリを)koro(もっている)seta(イヌ)] ⦅樺太⦆前額部に三角形の模様のあるイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- hohke(-an)
- ホㇹケ §566.ねる(寝る)(2)hohke(-an)〔hóh-ke ほㇹケ〕[<hotke]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hohokesca
- ホホケㇱチャ §313 ウグイス (4) hohokesca (ho-hó-kes-ča)「ホほケㇱチャ」[<ホーポケッチョという鳴き声から来たらしい] ⦅白浦⦆ウグイス(カラフトウグイス) (出典:知里動物編、方言:)
- hoka
- ホカ 【hoka】 火(の),炉. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoka
- ホカ 【位名】[ho-ka 尻(?)・の上](次の慣用他動詞句の中で)燃えている火の上。 {E: above a fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoka o
- ホカ オ 【他動】[位名+複他動][火の上・にのせる]…を火の上に載せる、 (たきぎ)を火にくべる、 (鍋や食べ物)を火の上にのせる。 hoka a=o p ka isam na níperpa! ホカ アオㇷ゚ カ イサㇺ ナ ニペㇾパ! くべるものがないからまき割りしなさい。(S) ☆参考 昔はいろりの火の上の炉かぎに鍋をかけた。 それは su atte ス アッテ。 {E: to put…into a fire; burn…} (出典:田村、方言:沙流)
- hokaa=op
- ホカアオㇷ゚ 【hoka a=o p】 薪. ウェンクㇽ チセ アナㇰネ チセ ソイタ ホカアオㇷ゚ カ イサㇺ ムン ポーカ イサㇺ=貧乏な家は家の外に薪もないし,ごみばかりもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokaetok
- ホカエトㇰ 【hoka-etok】 横座. ホカエトㇰ タ アナㇰネ アアイヌコㇿクㇽ ア・アレ ウㇱケヘ ネ チセコㇿクㇽ アナㇰネ シソ タ ア ㇷ゚ ネ=横座には最も大切な人を座らせる所で,家の主は右座のほうに座るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokampa
- ホカンパ 【hokampa】 難しい,ややこしい,わかりにくい,煩雑だ. タパン ハワㇱ アナㇰ エアㇻキンネ ホカンパ オルㇱペ ネ アタナン ペ ク・ネ クス ケアナサㇷ゚(ク・エアナサㇷ゚)=この話は本当に難しい話なので.いたらない私では手余す.タント アナㇰネ ホカンパ イタㇰ ソモ ク・イェ ノ ヘル クワンノ ク・イタㇰ=今日は難しい言葉を私は言わずにごく簡単にしゃべる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokampaitak
- ホカンパイタㇰ 【hokampa-itak】 難しい言葉. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ユカㇻ ア・イェ ヒ タ ウウェペケㇾ ア・イェ ヒ タ カムイユカㇻ ア・イェ ヒ タ ネㇷ゚ネㇷ゚ ホカンパ イタㇰ アン ペ ネ=アイヌの言葉は,叙事詩を言う時,昔話を言う時,神が自らの話を言う時,いろいろと難しい言薬があるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokannasi
- ホカンナシ 【hokaunasi】 上の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokanpa
- ホカンパ 【自動】むずかしい、 ややこしい。 hokanpa nepki ホカンパ ネㇷ゚キ むずかしい仕事。(S) hokanpa oruspe ホカンパ オルㇱペ むずかしいこと/話。(W会話) hokanpa kur ホカンパ クㇽ 何を聞いてもまっすぐに答えずもったいぶって横へそれながら教える人。(S) ☆対語 isayka イサイカ やさしい、 簡単である。 {E: to be difficult; confusing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokao
- ホカオ 【hoka o】 燃やす,火にくべる. タヌクラン ホカ ア・オ クス ネ ナ ソイネ ワ チクニ アㇱコㇿエアニ ワ アフンケ ワ アヌ=今夜火にくべるから,外に出て薪を両手で抱え持って入れておけ.アペ ウェン ナ チクニ コㇿ ワ エㇰ ホカオ=火が燃えていないので薪を持って来て燃やせ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokaparu wenmenoko
- ホカパル ウェンメノコ 【hoka-paru wen-menoko】 灰を飛ばす悪い女. ウェンメノコ セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ カネ ユンネユン アン イスエチレ ウェンメノコ ホカパル ウェンメノコ イロンナピウェ ウェンメノコ イシケオプシ ウェンメノコ=悪女と表現される中でもいろいろあり,陰部の熱い悪い女.灰を飛ばす悪い女,座る時に男にくっつく悪い女,髪の間から私をにらむ悪い女. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokewra
- ホケウラ §696.ぼうこう(膀胱);小便袋(4)hokewra〔ho-kéŭ-ra ホけウラ〕⦅タラン⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hokonu(-an)
- ホコヌ §034.結婚(する)(30)hokonu(-an)〔ho-kó-nu ホこヌ〕⦅シラウラ、マオカ⦆夫をもつ;とつぐ。[hoku(男、夫)+nu(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokoyakkoyak
- ホコヤッコヤㇰ 【自動】[ho-koyak-koyak 尻を・(擬態)・(重複)] (桶の中の水がゆれる音の描写。) hokoyakkoyak humi as ホコヤッコヤㇰ フミ アㇱ(水桶を持ち運ぶと)「ガボンジャボンと」音がする。(S) ☆参考 yak ヤㇰ《つぶれる》とは関係がないだろう。 (出典:田村、方言:沙流)
- hoku konutustekno ikupapa
- ホク コヌトゥㇱテㇰノ イクパパ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(40)女が交合の際に興奮のあまりかみつく hoku ko-nutustekno ikupapa〔ホく・コぬトゥㇱテㇰノ・イくパパ〕[hoku(男、夫)+ko(に対して)+nu(歓喜を)+tustek-no(きおって、きそって)+i(人を)+kupapa(かみかみする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoku-nispake
- ホクニㇱパケ 【名】[hoku-nispa-ke 夫・偉い人・(所属語尾)]…の旦那さま(夫を尊んで言う表現)。 a=hokú-nispake アホクニㇱパケ(引用文中)私の尊いご主人様(=夫)。 {E: an expression of respect used to one's husband.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokuekira
- ホクエキラ 【hoku-e-kira】 男と逃げる. ナー ペウレ クナㇰ ク・ラム ア ポンメノコ ホクエキラ ヤㇰ ク・イヌ ケオクンヌレ(ク・エオクンヌレ)=まだ若いと思っていた娘が男と逃げたと聞いて,私はあきれてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokukoiwak
- ホクコイワㇰ 【hoku-ko-iwak】 男の所へ通う.▷ホク=夫 コ=それに対して イワㇰ=帰る ネア メノコ スイ ホクコイワㇰ クスネ ノイネ ポン トゥトゥッコ エヤㇻポㇰアニ カネ ニタン ワ アㇻパ シリ ク・ヌカㇻ=あの女はまた男の所へ行くためらしく小さい包みを小脇に抱えて急いで行ったのを私は見た.参考:マッコイワㇰ=女の所へ通うこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- hokukoiwak(an-)
- ホクコイワㇰ §036.おっと(夫)(15)hoku-ko-iwak(an-)〔ho-kú-ko-i-wak ホくコイワㇰ〕⦅H.⦆夫のもとへ寝に行く;夫訪いする⦅→聖典, p.294⦆。[hoku(夫)+ko(に、のもとへ)+iwak(行く、行き住む)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokukor(-an)
- ホクコㇿ §034.結婚(する)(29)hokukor(-an)〔ho-kú-kor ホくコㇿ〕⦅ホロベツ、サル⦆夫をもつ。[hoku(男、夫)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokunehekaci
- ホクネヘカチ §006.若者;青少年(10)hokune-hekaci〔ho-kú-u-ne-he-ka-či ホくウネヘカチ〕⦅タラントマリ⦆【雅】15〜17才ぐらいの少年。[ho(陰部)+kune(<kunne 黒くなっている)+hekaci(男子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokunispa
- ホクニㇱパ §036.おっと(夫)(12)hoku-nispa〔ho-kú-niš-pa ホくニㇱパ〕⦅チカブミ⦆【雅】夫君;亭主どの。"an-〜!"「私の亭主どのよ!」。[hoku(夫)+nispa(首額);‘夫なる首領'の義]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokusak menoko
- ホクサㇰ メノコ §033.いいなずけ(許嫁)(15)hoku-sak menoko〔ho-kú-sak|me-nó-ko ホくサㇰ・メのコ〕⦅ホロべツ⦆【雅】許嫁の夫のない女。[hoku(夫)+sak(を持たぬ)+menoko(女)]。"a-turesi utar, somo ka hoku-sak menoko utar eci-ne ruwe ka somo tapan na. ikanepeka rit-us kane okay-pe utar eci-nukar ko, orun eci-itak na! eci-mina na!"「我が妹たちよ、決して許嫁の夫の無い女たちで汝らはあるのでないのだよ。ゆめゆめ筋ばっている者ども(=男たち)を汝ら見ても、それへ汝ら物言いかけるのではないよ!汝ら笑いかけるのではないよ!」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokusaknopo
- ホクサㇰノポ §021.子(35)hokusakno-po〔ho-kú-sak-no-po ホくサㇰノポ〕⦅チカブミ⦆私生児。[hoku(夫)+sak-no(無しの)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokusakpe
- ホクサㇰペ §038.やもめ(2)hokusakpe〔ho-kú-sak-pe ホくサㇰペ〕⦅ホロべツ⦆やもめ[hoku(夫)+sak(を持たぬ)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hokuwne(-an)
- ホクウネ §101.陰部―いんもう(陰毛)(2)hokuwne(-an)〔ho-kú:-ne ホくウネ〕[ho(陰部)+kuwne(<kunne 黒くなる)]⦅タラントマリ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hokuyukemawri
- ホクユケマウリ §217 クロイチゴ (2) hokuyuk-emawri (ho-kú-yu-ke-maw-ri)「ホくユケマウリ」[雄熊・いちご] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- homa
- ホマ §067 サケ あきあじ、あきやじ 卵(1) homa (ho-ma)「ホマ」何魚の卵でも言う⦅天塩⦆すずこ⦅多蘭泊⦆魚卵⦅千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- homa
- ホマ §480.たまご(卵)(4)魚の卵 homa〔ho-má ホま〕⦅マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- homa
- ホマ 【homa】 魚(ニシン)の卵,数の子. (出典:萱野、方言:沙流)
- homa
- ホマ 【名】[動物]ニシンの卵、 かずのこ。 ☆参考 ニシン以外の魚の卵は cipor チポㇿ。 ニシンは heroki ヘロキ。 〔知分類 p.46 何魚の卵でも言う ((テシオ))、 すずこ ((タラントマリ))、 魚卵 ((チシマ))〕 {E: herring roe.} (出典:田村、方言:沙流)
- homakociwe
- ホマコチウェ 【自動】[ho-mak-o-ciwe 尻を・奥(後ろ)・に・さす] 後ずさりする。 {E: to draw back; step back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- homakocuwe
- ホマコチュウェ 【homakocuwe】 (後ろへ)さがる,後ずさり. (出典:萱野、方言:沙流)
- homanno
- ホマンノ 【homar no】 ぼんやり,わずかに,かすかに. #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- homanno
- ホマンノ 【副】[hamar-no ぼんやりとかすかである・(副詞形成)] うす(淡)く、 かすかに。 homanno ku=nukar ホマンノ クヌカㇻ 私にはうすく/ぼんやりと見える。 ku=sapa sirka ta k=ánu kor homanno hotuypa haw ku=nu クサパ シㇼカ タ カヌ コㇿ ホマンノ ホトゥイパ ハウ クヌ(私が)頭を地面につけるとかすかに人の呼び声が聞こえる。(S) {E: lightly; thinly; weakly; faintly.} (出典:田村、方言:沙流)
- homaop
- ホマオㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 性(5) homaop(ho-má-op)「ホまオㇷ゚」[<homa(卵)o(入っている)-p(者)]⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- homaporo
- ホマポロ §068 サクラマス (7) homaporo(ho-má-po-ro)「ホまポロ」⦅布伏内⦆サクラマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- homaporo
- ホマポロ §001 アブラコ (2) homa-poro (homá-poro)「ホまポロ」[<homa(卵、卵巣)poro(大きい)] ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- homar
- ホマㇻ 【自動】(色が)うす(淡)い、 かすかである、 ぼんやり見える。 homar wenrera ホマㇻ ウェンレラ 軽いつむじかぜ。 {E: to be weak; faint; light (in. colour.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- homar
- ホマㇻ 【homar】 (色・影が)薄い,ぼんやりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- homarcupiporo
- ホマㇻチュピポロ 【homar-cup-iporo】 おぼろ月夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- homaritara
- ホマリタラ 【homaritara】 ぼんやり,かすかに, ホマリターラ ク・ヌカㇻ=かすかに(私には)見えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- homaritara
- ホマリタラ 【自動/副】[homar-itara かすかな・(状態が続いていることを表す)] かすかに、 ぼうっとかすんで(いる)。 to kesehe homaritara to pakehe homaritara ト ケセヘ ホマリタラ ト パケヘ ホマリタラ 湖の下(しも)の方もぼんやりとかすみ、 湖の上(かみ)の方もぼんやりとかすんで見える。(W民話) homaritara cip kur ku=nukar ホマリタラ チㇷ゚ クㇽ クヌカㇻ かすかに舟影が(=舟が)見える。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- homarno
- ホマㇻノ 【homar no】 かすかに,ほんの少し見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- homaromar
- ホマロマㇻ 【自動】[homar-homar かすかに見える・(重複)]暗くてよく見えない。 ☞sir-homaromar シㇼホマロマㇻ/シロマロマㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- homarsinotca
- ホマㇻシノッチャ 【homar-sinotca】 かすかな歌声. (出典:萱野、方言:沙流)
- homarura
- ホマルラ §430 エゾサンショウウオ (1) homarura (ho-má-ru-ra)「ホまルラ」[<homa(卵塊)rura(運ぶ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- homar_ rera
- ホマン レラ 【homar-rera】 微風.▷ホマㇻ=かすか レラ=風 (出典:萱野、方言:沙流)
- homasasa
- ホマササ §110.陰部を露出する(3)homasasa〔ho-má-sa-ra ホまササ〕[ho(陰部)+masasa(開けている)]⦅アズマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- homasasa
- ホマササ 【自動】[ho-masa-sa 尻・開く・(重複)…している] 足を開いて陰部を出して座る。 iteki homasasa no unnikor wa a イテキ ホマササ ノ ウンニコㇿ ワ ア 足を広げないで着物の前を合わせて座りなさい。(S) {E: to spread the legs and sit down on one's private parts.} (出典:田村、方言:沙流)
- homaturuype
- ホマトゥルイペ 【homatu-ruy-pe】 驚き過ぎた者,驚いた. ▷ホマトゥ=驚き ルイ=強い ペ=者(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- homekayaynu
- ホメカヤイヌ 【他動】気絶させる。(受け身の形、 つまり不定人称形で) a=homékayaynu アホメカヤイヌ 気絶する。 kamuy sirosma ruwe ne akusu ne wenkur umurek a=homékayaynu híne ruray ruwe ne カムイ シロㇱマ ルウェ ネ アクス ネ ウェンクㇽ ウムレㇰ アホメカヤイヌ ヒネ ルライ ルウェ ネ 雷が落ちると、 その貧しい夫婦は気絶して意識不明になった。(HK民話) ☆参考 語末の部分、 yanu ヤヌ とも yaynu ヤイヌ とも yayno ヤイノ とも聞こえる。 〔知分類になし〕 {E: to faint; to make…faint.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- homsamomare(-an)
- ホㇺサモマレ §448.すわる(座る)(20)横座りする[若い女の座り方] homsamomare(-an)〔hóm-sa-mo-ma-re ほㇺサモマレ〕[homsam(ふとももの外側、そともも)+oma-re(つけさせる);そとももを床につけさせる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- homsupa
- ホㇺスパ 【他動】[複] ☞kew(e) homsupa ケウェ ホㇺスパ (出典:田村、方言:沙流)
- homtarhomtar
- ホㇺタㇻホㇺタㇻ 【自動】[hom-tar-homtar こぶ・上がっている・(重複)](木が)こぶだらけだ。 {E: for a tree (wood) to be full of knots.} (出典:田村、方言:沙流)
- homuspa
- ホムシパ 【他動】[複] ☞kew(e) homuspa ケウェ ホムシパ (出典:田村、方言:沙流)
- hon'utorsam
- ホンウトㇿサㇺ 【hon-ut-or-sam】 横っ腹. (出典:萱野、方言:沙流)
- honarkamon
- ホナㇻカモン 【名】[hon-arka-mon 腹・痛い・体調] 腹の痛い病気。 {E: a stomachache.} (出典:田村、方言:沙流)
- honasam(-a)
- ホナサㇺ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(7)腹の底 honasam(-a)〔ho-ná-sam ホなサㇺ〕[hon(腹)+asam(底)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honeinonnoitak(-an)
- ホネイノンノイタㇰ §346.産―安産[する];赤ん坊をやすやすと産む(3)安産の祈祷 hon-e-inonnoitak(-an)〔ho-né-i-non-no-i-tak ホねイノンノイタク〕[hon(腹)+e(について)+inonnoitak(祈祷する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honekot(-an)
- ホネコッ §389.しぬ(死ぬ)(35)産死する honekot(-an)〔ho-né-kot ホねコッ〕[hon(子の入っている腹)+-e-(によって)+kot(死ぬ)]⦅ビホロ、ハルトリ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honewen(-an)
- ホネウェン §389.しぬ(死ぬ)(36)産死する honewen(-an)〔ho-né-wen ホねウェン〕[hon(子の入っている腹)+-e-(によって)+wen(悪くなる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honiaraka
- ホニアラカ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](7)honi-araka〔ho-ní-a-ra-ka ホに・アラカ〕[その腹・痛む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honiaraka
- ホニアラカ §635.はらいた(腹痛)(9)陣痛 honi-araka〔ho-ní-a-ra-ka ホに・アラカ〕[<その腹が・痛む]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honiarka
- ホニアㇻカ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](6)honi-arka〔ho-ní-ar-ka ホに・アㇻカ〕[honi(その腹)+arka(痛む)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honiarka
- ホニアㇻカ §635.はらいた(腹痛)(8)陣痛 honi-arka〔ho-ní-ar-ka ホに・アㇻカ〕[honi(その腹)+arka(痛む)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honihiarka
- ホニヒアㇻカ 【honihi arka】 腹痛,腹が痛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- honikoyatace
- ホニコヤタチェ §632.腹が鳴る;腹鳴する(1)honi-koyatace〔ho-ní|ko-já-tat-če ホに・コやタッチェ〕[honi(その腹)+koyatat(グーグー)+-se(鳴る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honisikka
- ホニシッカ §633.腹が張る(5)満腹(する) honi-sikka〔ho-ní-šik-ka ホに・シッカ〕[その腹を・みたす]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honkap(-u)
- ホンカㇷ゚ §630.腹の皮honkap(-u)〔hóŋ-kap ほンカㇷ゚〕[hon(腹)+kap(皮)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honkor wa tonum ieci
- ホンコㇿ ワ トヌㇺ イエチ §556.にんしん(姙娠)(15)姙娠して乳房が黒く色ずく honkor wa tonum ieci〔hóŋ-kor-wa|tó-num|i-é-či ほンコㇿ・ワ・とヌㇺ・イえチ〕[honkor(姙娠する)+wa(そして)+tonum(乳首が)+ieci(i それ、e によって、ci 焼ける)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honkoro(-an)
- ホンコロ §556.にんしん(姙娠)(2)hon-koro(-an)〔hóŋ-ko-ro ほンコロ〕[<hon-kor]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honkoromah(c-i)
- ホンコロマㇵ §556.にんしん(姙娠)(14)姙婦 honkoro-mah(c-i)〔hóŋ-ko-ro-mah ほンコロマㇵ〕[姙娠した女]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Honokkasi Opoysuyanke
- ホノッカシ オポイスヤンケ 【名】[< hon-okkasi o-poysu-yanke おなか・の上・に・小さい・鍋・を(火からおろして)のせる](ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の神の子の呼び名の一部。 その父神の行状によってつけられた。) ☞Kotan-sitcire ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hononnayke
- ホノンナイケ §677.ふくこお(腹腔)hon-onnayke〔hón-on-naǐ-ke ほン・オンナイケ〕[hon(腹)+onnayke(内部)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honoromah moymoyse humi iki
- ホノロマㇵ モイモイセ フミ イキ §632.腹が鳴る;腹鳴する(3)honoromah moymoyse humi iki〔ho-nó-ro-mah|móǐ-moǐ-se|Fu-mí|i-kí ホのロマㇵ・もイモイセ・フみ・イき〕[腹の中のものが・うごめく・音が・する]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honoysinotcaki
- ホノイシノッチャキ 【honoy-sinotca-ki】 歌を口ずさむ,かすかな声で歌う. アチャポ ソンノ サケ エラムリテン ペ ネ クス ポンノ イク コㇿ ホノイシノッチャキ コーㇿ ウンマ オテㇰ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=おじさんは本当に酒を飲むと嬉しくなるものだから,少し飲んだだけで微かに歌を口ずさみながら,馬に乗って行ってしまった.タンペ オッタ(オㇿ タ) ウトゥルン アチャポ ノヌワㇱノ アフン カネ イキ ア・エランポㇰウェン ヒクス ポン トックリ ア・ホㇰ ヒネ ア・クレ アクス ラムリテン ワ ホノイシノッチャキ コㇿ ホシピ ワ アㇻパ=いつもないこと.下のおじさん,全く酒気なしにひょっこりと入って来た.かわいそうに思ったので小さい瓶を私が買って飲ませると,上機嫌になって微かな歌を口ずさみながら戻って行った.フチ シネンネ アペサㇺ タ ア ワ アン ホノイシノッチャキ コㇿ カエカ コㇿ アン=おばあさんはひとりで火の側で座っていて,かすかな声で歌を歌いながら糸を撚っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- honrakisara
- ホンラキサラ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(11)下腹部の両端 honrakisara〔hón-ra-ki-sa-ra ほンラキサラ〕[hon(腹)+ra(下)+kisara(耳)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hontomparo
- ホントンパロ §019 カタクチ (1) hontomparo (hón-tom-pa-ro)「ほントンパロ」[hon(腹)tom(中)par(口)o(ついている)] ⦅幌別⦆マルイワシ、イリコイワシ、カタクチイワシ (出典:知里動物編、方言:)
- honu(-an)
- ホヌ §082.いざる(躄る)(1)honu(-an)〔hó-nu ほヌ〕[ho(尻)+nu(持つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honuma
- ホヌマ §100.陰部―いんもう(陰毛)(1)ho-numa〔hó-nu-ma ほヌマ〕[ho(陰部)+numa(毛)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honuma
- ホヌマ §100.陰部―いんもう(陰毛)(3)ho-numa〔ho-nú-ma ホぬマ〕[<ho-numa]⦅イブリ、ヒダカ西半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honuma
- ホヌマ 【ho-numa】 除毛,恥毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- honuma
- ホヌマ 【名】[概/所][ho-numa 尻・毛] 陰毛。 ☆参考 numa ヌマ (一般に)毛。 kenuma ケヌマ 人間の体毛。 {E: pubic hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- honumaha
- ホヌマハ 【名】[所](概は honuma ホヌマ)…の陰毛。 {E: pubic hair of …} (出典:田村、方言:沙流)
- honumasak(-an)
- ホヌマサㇰ §103.陰部―陰毛が無い(1)honuma-sak(-an)〔ho-nú-ma-sak ホぬマサㇰ〕[<陰毛・を欠く]⦅イブリ・ヒダカ西半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- honumsamomare
- ホヌㇺサモマレ 【自動】[ho-numsam-omare 尻・前身頃・に入れる](?) 横座りする。 honumsamomare wa a ホヌㇺサモマレ ワ ア 横座りする。(S) ☆参考 ワテケさんは houmsamomare ホウㇺサモマレ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- honutorsam
- ホヌトㇿサㇺ 【hon-ut-or-sam】 横腹. (出典:萱野、方言:沙流)
- honutorsam(-a)
- ホヌトㇿサㇺ §829.よこっぱら(横腹);わきばら(脇腹);ひばら(脾腹);そくふくぶ(側腹部);そくきょうぶ(側胸部)(1)hon-utorsam(-a)〔hó-nu-tor-sam ほヌトㇿサㇺ〕[hon(腹)+utorsam(側面↓)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoomah(p-i)
- ホオマㇵ §021.赤子のおむつ(3)hoomah(p-i)〔hó-o-mah ほオマㇵ〕[<ho(尻)+oma(につく)+p(もの)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hoparata
- ホパラタ 【hoparata】 (陰部を)さらす,陰部を出している,陰部が見えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoparata
- ホパラタ 【自動】[ho-para-ta 尻・広く・(?)] 陰部を出す。(S) e=hoparata na エホパラタ ナ あなた陰部(「オッペ」)が出ているよ(「優しい言葉、 そっと教えて言う」)。(S) ☆参考 hosanke ホサンケ とも言う。 {E: to have one's private parts showing.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoparata(-an)
- ホパラタ §111.陰部を露出する―除魔のための呪術的陰部露出[する](1)hoparata(-an)〔ho-pá-ra-ta ホぱラタ〕[ho(陰部)+para(ひろげる)+ta(打つ)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hopariki
- ホパリキ §555.にょうどうこう(尿道孔)(4)尿道炎[クマの] hopariki〔ho-pá-ri-ki ホぱリキ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hopariki
- ホパリキ §840.りんしつ(淋疾);りんびょお(淋病)(2)hopariki〔ho-pá-ri-ki ホぱリキ〕⦅トンナイ、シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoparpar
- ホパㇻパㇻ §453 クロバギンナンソウ (2) hoparpar (ho-pár-par)「ホぱㇻパㇻ」 ⦅春採⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hoparparu
- ホパㇻパル 【ho-par-paru】 (陰部を見せるように)着物をばたばたさせる.*火事の時に女性が前をはだけてばたばたさせると,風向きが変わって延焼を食い止められるという.待に生理中の女性のポパㇻパルは火の神が嫌うのでそうするものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopasi
- ホパシ 【<ho-pa-asi】 川下から. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopasi
- ホパシ 【副】[ho-pa-asi 尻を・川下・立てる] 川下から。 {E: from downstream.} (出典:田村、方言:沙流)
- hopayepaye
- ホパイェパイェ 【自動】[ho-paye-paye 尻・(擬態)・(重複)] 足を曲げたりのばしたりする(あばれるわけではなく)。 astómayki ki wa hopayepaye kor an アㇱトマイキ キ ワ ホパイェパイェ コラン てんかんの発作を起こして足を曲げたりのばしたりしている。(S) {E: to bend and stretch the legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- hopecina(-an)
- ホペチナ §448.すわる(座る)(27)尻を起して両膝にもたれるようにしてかがむ;便所に行った時のような姿勢で座る[女の座り方] hopecina(-an)〔ho-pé-či-na ホ舳チナ〕[ho(尻)+pe(上)+cin(足)+a(座る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hopecinea
- ホペチネア §448.すわる(座る)(50)中腰にかがむ[大便する時のような姿勢になる] hopecine-a〔ho-pé-či-ne-a ホ舳チネア〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hopecinea
- ホペチネア 【ho-pecine-a】 しゃがんでいる,横座り,両膝を立てて両腕でその膝を抱えて座る.▷ホ=尻 ペチネ=割る ア=座る (出典:萱野、方言:沙流)
- hopecinea
- ホペチネア 【自動】[ho-pe-cin-e-a 尻・(?)・上脚・で・座る] しゃがむ。 {E: to crouch down.} (出典:田村、方言:沙流)
- hopenukina
- ホペヌキナ §144 キツリフネ (2) hopenu-kina (ho-pé-nu-ki-na)「ホぺヌキナ」[hopenu(びっくりして飛び上がる)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hopera
- ホペラ 【副】[ho-pe-ra 尻・川上・(?)] 川上から。 hopera san ホペラ サン 川上から(下って)来た。 ☆参考 hepera arpa ヘペラ アㇻパ 川上へ行く。 hopasi ek ホパシ エㇰ 川下から来る。 {E: from upstream.} (出典:田村、方言:沙流)
- hopita
- ホピタ 【自動】[ho-pita 尻・をほどく] ほどける、 ぬける(蛇が)巻いていたのをほどく、 終わる。 nuyto hopita ヌイト ホピタ 糸がぬける(ほころびる)。(W) ☆参考 hepita ヘピタ 頭(先)が抜ける。 hepitatpa ヘピタッパ ほつれる。 {E: to come loose; come out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopita
- ホピタ 【hopita】 走る. ライ ホピタ=さっと走る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopiwpa
- ホピウパ 【hopiwpa】 走る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopoknasi
- ホポㇰナシ 【hopoknasi】 下の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopoknasi
- ホポㇰナシ 【副】[ho-pokna-asi 尻・下の方・立てる] 下から。 {E: from below.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoppa
- ホッパ 【他動】[< hop-pa (置いて去ることを表す語根)・(複)]…を置いて行く、 …を残して去る。 néa ekayni a=ehúsi wa a=hoppa a a=mipa p ネア エカイニ アエフシ ワ アホッパ ア アミパㇷ゚ その切り株にかぶせて置いて行った私の着物。(HC民話) a=unúhu a=onáha kira híne yap híne oraun sinenne a=i=hóppa tono or ta ki p ne kusu アウヌフ アオナハ キラ ヒネ ヤㇷ゚ ヒネ オラウン シネンネ アイホッパ トノ オッタ キㇷ゚ ネ クス 私の母と父は逃げて国へ帰ってしまってそれから私は一人和人の殿様の家に残されたので。(S民話) oar tennep hoppa wa isam オアッ テンネㇷ゚ ホッパ ワ イサㇺ ほんの赤ん坊を残して亡くなった。(W民話) mosir hoppa モシㇼ ホッパ 世を去る=(身分の高い人や重要な人が)死ぬ(=mosiroppa モシロッパ)。 a=kor nispa mosir hoppa hi oro wano アコㇿ ニㇱパ モシㇼ ホッパ ヒ オロ ワノ 私の主人が世を去ったときから。(W民話) ☆参考 複数形の形だが、 沙流方言では単複区別なく用いられる。 単数形の形をもつ hopi ホピ は、 派生語の中に現れる。 {E: to leave…behind, over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoppa
- ホッパ 【hoppa】 (後に)遺す,遺して死ぬ. ア・イ・ホッパ ノイネ シㇼキ ナ ニタン・アン ロー=私たちが残されそうだから急ぎましょう.ナー イワタラㇷ゚ ネ ラポㇰ タ ア・ホッパ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚ ポーカ ア・パㇻヌンヌンテ ワ ア・レス パㇱテッテㇾケ パㇰノ ポロ ルウェ ネ ワー=まだ赤子のうちに遺された者なのでいろいろな物を口移しにして育て,よちよち歩きするまでに大きくなったのだよ.ク・ヘコテ ニㇱパ ポ エノッパ(エン・ホッパ) ワ タンパ エトゥレン トゥホッパ カ ネ こきん ウナㇻペ エネ ハワニ ク・ヌ アㇺキㇼ=私の仕えた方(夫)が私を遺して逝って今年で40年になったとこきんおばさんが述懐していたのを聞いたことがあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoppaitak
- ホッパイタㇰ 【hoppa-itak】 遺言.▷ホッパ=残す イタㇰ=言葉 (出典:萱野、方言:沙流)
- hoppapa
- ホッパパ 【他動】[複](hoppa ホッパ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を置いて行く。 a=unúhu a=onáha póho tono korpare wa hoppapa アウヌフ アオナハ ポホ トノ コㇿパレ ワ ホッパパ 私の母と父がその息子を和人の殿に与えて置いてきた。(S民話) {E: to leave… behind, over. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopsekar
- ホㇷ゚セカㇻ 【他動】[hop-se-kar (擬音)・と言う・つくる]…を吸う (汁気のものを細くした口の先から中へ吸い入れる)、 スルスルと音を立ててすする。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆを吸う/すする。(S) ☞horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ {E: to suck, drink in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopsekar
- ホㇷ゚セカㇻ 【hopsekar】 すする,音をたててすする,吸う,飲む. カㇺ ルㇽ チチェㇷ゚ ネ コㇿカ ク・セセッカ ナ ホㇷ゚セカㇻ ワ インカㇻ=肉汁の残りではあるが私が温めたのですすってみてよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopunpa
- ホプンパ 【自動】[複](単は hopuni ホプニ) ①(二人以上/二羽以上が)起きる、 起き上がる、 立ち上がる、 飛ぶ。 ② ☞eyayrikikur-hopunpa エヤイリキクㇽホプンパ {E: to get up; jump up; fly. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopunpa 1
- ホプンパ 【hopun-pa】 ①起きる.起き上がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopunpa 2
- ホプンパ 【hopun-pa】 ②飛ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hopunpare
- ホプンパレ 【hopunpa-re】 起こす. (出典:萱野、方言:沙流)
- horahocuwe 1
- ホラホチュウェ 【horahocuwe】 ①滑り下りる:急な斜面に体をくっつけて滑り下りる. ウパㇱ トゥㇺ タ ヨコ・アン ワ アナㇷ゚(アン・アㇷ゚) シネ ユㇰ シトゥ カリ ラン ヒクス クワ アニ ホラホチュウェ・アン イイェトゥㇱマㇰ・アン=雪の中で待ち構えていたら1頭の鹿が峰から下りたので杖で滑り下りて先回りをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- horahocuwe 2
- ホラホチュウェ 【horahocuwe】 ②降る. サッチェㇷ゚ ア・プㇱコシナ ワ イット エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ウパㇱルヤンペ ホラホチュウェ ウパㇱエシットゥライヌ・アン サッチェㇷ゚ ア・エ ワ キモレウシ・アン=乾いた魚を矢筒に縛って日帰りで山に行ったら,すごい大雪が降り始めて雪のために道に迷い乾いた魚を食べて山で泊まった. (出典:萱野、方言:沙流)
- horak
- ホラㇰ 【horak】 倒れる,壊れ落ちる. ホラㇰフㇺ=壊れ落ちた音.トアン タ チニネ チクニ アン ペ ネ アㇷ゚ ホラㇰ ワ ネ ノイネ イサㇺ=あそこに枯れ木があったものだが倒れたらしく(今は)ない. (出典:萱野、方言:沙流)
- horak
- ホラㇰ 【自動】[ho-rak 尻を・(?)](木や家が)倒れる、 崩れ落ちる。 horak cise ホラㇰ チセ 崩壊した(くずれ倒れた)家。 ☆参考 hokus ホクㇱ(木や家が)倒れる、 転倒する。 hácir ハチㇼ ころぶ、 落ちる。 {E: for a tree, house etc. to fall down, collapse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horakte
- ホラㇰテ 【他動】[horak-te 倒れる・させる](木や家を)倒す、 崩壊させる。 {E: to collapse, bring down…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horakte
- ホラㇰテ 【horak-te】 (家・木を)倒す. トアン タ アン チクニ チニネ ワ イヤイキㇷ゚テ ナ ホラㇰテ ヤン=あそこにある木,枯れて危ないので倒しなさい.ニ ホラㇰテ=木を倒す. (出典:萱野、方言:沙流)
- horaociwe
- ホラオチウェ 【自動】[ho-ra-o-ciwe 尻・下・に・刺す](雨や雪が)ザアーと落ちて来る、 神が空から地上にサッと降りる。 ☆発音 ときにより horawociwe ホラウォチウェ とも言う。 {E: to rain, snow heavily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horaociwpa
- ホラオチウパ 【自動】[複](単は horaociwe)[雅](飛んできた神などが)空からサッと降りて来る。 petso ka ta/horaociwpa ペッソ カ タ/ホラオチウパ [雅](飛んで来た女神が)川原の上にサッと降りて来た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horap
- ホラㇷ゚ §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (1) horap (ho-ráp)「ホらㇷ゚」 根 ⦅長万部、幌別⦆⦅A十勝・沙流・千歳・石狩・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horapicitpa
- ホラピチッパ 【自動】[複](単は未出)スルスルと皆すべり出てしまう。 {E: for everything to fall out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horarayse
- ホラライセ 【自動】[ho-rara-y-se 尻・(すべりを表す擬態)・(挿入音)・と言う](?) すべる、 すべりおりる、 すべり落ちる(人、 木、 着物、 ふとんなどが)。 ci=sikao p horarayse wa an na, un-ka omare チシカオㇷ゚ ホラライセ ワ アン ナ、 ウン カ オマレ 私たちが掛けている布団が落ちてしまっているから、 かけてください。(S) hekattar pon sori o wa horarayse wa sinot kor oka ヘカッタㇻ ポン ソリ オ ワ ホラライセ ワ シノッ コロカ 子どもたちが小さいそりに乗ってすべって遊んでいる。(S) ☆参考 氷すべりなどでスーッとすべるのは cárase チャラセ、 スキーでストックを持ってスピードを上げてすべるのは carse チャㇻセ、 ツルッとすべる(すべってころぶなど)は osittesu オシッテス。 ものの表面がなめらかでスベスベしていることは rárak ララㇰ。 {E: to slip, slide (down).} (出典:田村、方言:沙流)
- horari
- ホラリ 【自動】[ho-rari 尻・を押える][単](複は horarpa ホラㇻパ)(神やえらい人が)住む。 kamuy horari wa an カムイ ホラリ ワ アン 神様が住んでいる。 ☆参考 神が住む(いる、 守っている)ことを表す語はいろいろある。 ☞ewak エワㇰ、 oriwak オリワㇰ、 erok エロㇰ、 erokrok エロㇰロㇰ、 urokte ウロㇰテ、 enupur エヌプㇽ、 enukor エヌコㇿ、 epunkine エプンキネ {E: to live; reside.} (出典:田村、方言:沙流)
- horari
- ホラリ 【ho-rari】 鎮座する.▷ホ=自ら ラリ=詰める チセ ソパ タ ホラリ カムイ チセコㇿカムイ ネ ルウェ タパン=家の上座に鎮座する神,家を持つ神なのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- horari(-an)
- ホラリ §448.すわる(座る)(3)horari(-an)〔ho-rá-ri ホらリ〕[ho-(尻を)+rari(下へおしつける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horarpa
- ホラㇻパ 【自動】[複](単は horari ホラリ)(二人以上の神やえらい人が)住む。 kamuy sirine horarpa wa oka カムイ シリネ ホラㇻパ ワ オカ (彼らは)神様のように住んでいる。 kamuy horarpa hi カムイ ホラㇻパ ヒ 神が住むところ。(S) {E: to live; reside.(pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- horasi
- ホラシ 【副】[ho-ra-asi 尻・下の方・立てる] 下から。 ☆対語 herasi ヘラシ 下へ、 horikasi ホリカシ 上から。 {E: from below.} (出典:田村、方言:沙流)
- horasiancapus(-i)
- ホラシアンチャプㇱ §274.唇―したくちびる(下唇)(6)horasi-an-capus(-i)〔ho-rá-ši-an-ča-puš ホらシアン・チャプㇱ〕[horasi(下方に)+an(ある)+capus(唇)]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horasipatoy(-e)
- ホラシパトイ §274.唇―したくちびる(下唇)(5)horasi-patoy(-e)〔ho-rá-ši-pa-toǐ ホらシパトイ〕[horasi(下の)+patoy(唇)]⦅チトセ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horasiwaancapus(-i)
- ホラシワアンチャプㇱ §274.唇―したくちびる(下唇)(7)horasi-wa-an-capus(-i)〔ho-rá-ši-wa-an-ča-puš ホらシワアンチャプㇱ〕[horasi(下方)+wa(に)+an(ある)+capus(唇)]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horawociwe
- ホラウォチウェ 【自動】[ho-ra-w-o-ciw-e 尻・下・(母音の連続ををさけて挿入された音)・に・刺さる・(他動詞化)](=horaociwe ホラオチウェ) ①(雨や雪が)ザアーと落ちて(=降って)くる。 aptoruyanpe horawociwe アㇷ゚トルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雨が落ちて(=降って)きた。(S) upasruyanpe horawociwe ウパㇱルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雪が落ちて(=降って)きた。(S) ②(飛んで来た神などが)空から地上にサッと下りる。 kamuy menoko/cikarkar konci/anpa kane/pet tuyka ta/horawociwe カムイ メノコ/チカㇻカㇻ コンチ/アンパ カネ/ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ 女神がししゅうした頭巾を手に持って川の岸辺にサッと下りて来た。(Sユーカラ語り) ☆発音 時により horaociwe ホラオチウェ とも horawociwe ホラウォチウェ とも発音される。 {E: ①to rain, snow heavily. ②(for a god etc.) to suddenly descend to earth from the skies.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horenna
- ホレンナ 【間投】(即興歌や踊り歌で使われるはやしのかけ声。) ☆参考 二風谷では horinna ホリンナ とも歌われた。 [< ho-rikna 尻・上の方へ] か。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horepasi
- ホレパシ 【副】[ho-rep-asi 尻・沖・立てる] 沖の方から。 ☆対語 herepasi ヘレパシ 沖の方へ。 {E: from offshore.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horikasi
- ホリカシ 【副】[ho-rik-asi 尻・上の方・立てる] 上から。 horikasi at kane suyesuye wa humihi aste ホリカシ アッ カネ スイェスイェ ワ フミヒ アㇱテ (神社で) 上から下がっている鐘をゆすって音を出す。(S) ☆対語 herikasi ヘリカシ 上へ。 horasi ホラシ 下から。 {E: from above.} (出典:田村、方言:沙流)
- horikasiancapus(-i)
- ホリカシアンチャプㇱ §273.唇―うわくちびる(上唇)(5)horikasi-an-capus(-i)〔ho-rí-ka-ši-an-ča-puš ホりカシアンチャプㇱ〕[horikasi(上方に)+an(ある)+capus(唇)]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horikasicapus(-i)
- ホリカシチャプㇱ §273.唇―うわくちびる(上唇)(4)horikasi-capus(-i)〔ho-rí-ka-ši-ča-puš ホリカシチャブㇱ〕[horikasi(上方の)+capus(唇)]⦅ヒダカ東半、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horikasipatoy(e-)
- ホリカシパトイ §273.唇―うわくちびる(上唇)(3)horikasi-patoy(e-)〔ho-rí-ka-ši-pa-toǐ ホりカシパトイ〕[horikasi(上方の)+patoy(唇)]⦅チトセ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horikiraye
- ホリキライェ 【ho-riki-raye】 (着物の裾を)たくし上げる:川を歩いて渡る時に裾をたくし上げる様子.▷ホ=尻 リキ=上 ライェ=撫でる ペッカスイアナクス(ペッカスイ・アン アクス) ネ ペッ オホ ペ ネ クス ア・ホリキライェ ネユンポカ イキ・アン アミㇷ゚ ソモ テイネ ノ イクㇱタ ヤパン(ヤㇷ゚・アン)=川を歩いて渡ると川が深いので裾をたくし上げなんとかして着物を濡らさずに向かい側へ上がった.*昭和10年前後の沙流川では,夏の間この風景がよく見られた. (出典:萱野、方言:沙流)
- horikirayean
- ホリキライェアン 【ho-riki-raye an】 私は着物の裾をたくしあげた. ポンニペㇱケㇷ゚ アンクス ハンケノ エキㇺネアナクス エクスコンナ ポーロキンカムイ トモアオッ ラムトゥイアナコㇿカ ホリキライェアンワ パㇱクルパッペ ヌカㇻヌカㇻ シコㇿハワナンアクス アプンノ ヘキルワアㇻパ=小さいシナ皮を剝ぎに近くの山へ入ると,急に大きい熊に出合った.びっくりしたが着物の裾をたくしあげて,カラスほどの物を見てくれ見てくれと私が言うと,静かに熊は向きをかえて行った. *女性が山で熊に会い,そうしたら熊の方が恥ずかしそうに目をそらして行ってしまうとか.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- horinka
- ホリンカ 【?】(昔、 ある人が犬の名を呼んだときの呼び方として伝えられている言葉の内の一部。 動詞のような語形だが意味は不明。) (KK犬を呼ぶ歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horinna
- ホリンナ 【間投】(即興歌の中で使われるはやしのかけ声。) ☆参考 二風谷 (KC)が二回のみ。 他のときには、 また他の話者は、 horenna ホレンナ と言っていた。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horipipa
- ホリピパ 【自動】[複](単は horipi ホリピ)(二人以上が皆で)踊る。 túsir okari niwen horipipa kor トゥシㇼ オカリ ニウェン ホリピパ コㇿ お墓のまわりを回りながら神を叱りつける踊りをして。(KH民話) ☆参考 通常 horipi ホリピ の複数形としては horippa ホリッパ が使われる。 {E: to dance.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horippa
- ホリッパ 【自動】[複](単は horipi ホリピ)(二人以上が)(とびはねて)踊る、 輪舞する。 [名詞として](二人以上の)踊り、 輪舞。 niwen horippa ニウェン ホリッパ (変死者が出たようなときに)神を叱りつけて威嚇するために猛々しい威嚇的な踊りをする、 その踊り。 ☆参考 いろいろな踊りが民族芸能として伝えられているが、 すべての踊りを総称する語はない。 hararki ハラㇻキ のように動物を模した踊りなどは、 horipi ホリピ や horippa ホリッパ とは呼ばない。 それらは sinot シノッ《遊び》の中に含まれる。 ☆参考 輪舞のしかたは盆踊りにも似ているが、 1950年代に見たのは、 盆踊りとは逆に左へ回っていた。 1990年代の今は右回りも左回りも行われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horippa
- ホリッパ 【horippa】 踊る,踊り. *静内地方では踊ることをリㇺセという. (出典:萱野、方言:沙流)
- horippa-toye uciwciw
- ホリッパトイェ ウチウチウ 【自動】[horippa-toye u-ciw-ciw 踊る[複]・(?)・互い・にささる(?)・(重複)] [慣用句]皆であっちへ行ったりこっちへ来たりしてにぎやかに踊り歌う。 {E: to dance and sing; to party.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horippapa
- ホリッパパ 【自動】[複複](単は horipi ホリピ)(二人以上が皆で)踊る、 輪舞する。 {E: to dance.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horka
- ホㇿカ 【副】[< 自動詞(?)]逆方向に。 hetopo horka ヘトポ ホㇿカ 逆戻りして。 hetopo horka siknu awa ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ アワ (死にかかっていた人が)また生き返ったのだが。(W会話) {E: in reverse; in the opposite direction.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horka
- ホㇿカ 【horka】 逆さ,反対. エホㇿカノ=逆さまに. (出典:萱野、方言:沙流)
- horka-apkas
- ホㇿカアㇷ゚カㇱ 【自動】[horka-apkas 後ろ向きに・歩く] 後ろ向きに歩く。 iteki horkaapkas, e=hacir na イテキ ホㇿカアㇷ゚カㇱ、 エハチン ナ 後ろ向きに歩いてはだめ、 転ぶから。(S) ☆参考 ohorkaapkas オホㇿカアㇷ゚カㇱ 後ろ向きに歩く、 後ずさりする。 {E: to walk backwards.} (出典:田村、方言:沙流)
- horkaayusni
- ホㇽカアユㇱニ §120 ケヤマウコギ (3) horkaayusni (hór-ka-a-yus-ni)「ほㇽカアユㇱニ」[horka(さかさに)ay(とげ)us(生えている)ni(木)] 茎 ⦅様似⦆⦅A沙流・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horkaayusni
- ホㇿカアユㇱニ §123 タラノキ (8) horkaayusni (hór-ka-a-yus-ni)「ほㇿカアユㇱニ」[horka(逆に)ay(とげ)us(多く生えている)ni(木)] 茎をいう ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horkakemasi
- ホㇿカケマシ 【自動】[horka-kem-asi 逆に・針・を立てる](縫い方の一種)返し針をする。 horkakemasi ani ninu ホㇿカケマシ アニ ニヌ 返し針して縫う。(S) {E: a kind of stitch: a backstitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- horkakento
- ホㇿカケント §056.頭の後部;後頭部(4)horka-kento〔hór-ka-ken-to ほㇿカ・ケント〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horkamoy
- ホロカモイ 【horka-moy】 渦. (出典:萱野、方言:沙流)
- horkapaspare
- ホㇿカパㇱパレ 【他動】[horka-pas-pa-re 後ろ向きに・走る・[複]・させる] …に対して言いまくってものも言えなくさせる。 horkapaspare pakno kopasrota ホㇿカパㇱパレ パㇰノ コパㇱロタ 「どんなこと言ってもあげ足とりとりして何も言えないくらいにどんどん叱りつけろ。」 (S) (出典:田村、方言:沙流)
- horkare
- ホㇿカレ 【他動】[horka-re 逆方向に(向く)・させる] ☞ram(u) horkare ラㇺ/ラム ホㇿカレ (出典:田村、方言:沙流)
- horkareyep
- ホㇿカレイェㇷ゚ 【名】[horka-reye-p 逆方向に・はう・もの][動物]ザリガニ (「サルガニ」)。(S) {E: a crayfish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horkareyep
- ホㇿカレイェㇷ゚ 【horka-reye-p】 ザリガニ.▷ホㇿカ=反対 レイェ=這う ㇷ゚=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- horkarutu
- ホㇿカルトゥ 【他動】[horka-rutu 逆方向に・押しずらす] 後ろへ押し戻す。 ci=horkarutu a=ekárkar チホㇿカルトゥ アエカㇻカㇻ 「差別される、 あとへ押され、 理屈をとられる。」 (S言い伝え) {E: to push back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horkaterkep
- ホㇿカテㇾケㇷ゚ §207 エビ (1) horka-terkep (hór-ka-ter-kep)「ほㇿカテㇾケㇷ゚」[<horka(後ろに)terke(とぶ)-p(者)] ⦅美幌、足寄、様似、静内、似湾、厚真、幌別、虻田、礼文、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- horkaterkepe
- ホㇿカテㇾケペ 【horka-terke-pe】 エビ類.*パキ=エピ. (出典:萱野、方言:沙流)
- horkawosni
- ホㇿカウォㇱニ §120 ケヤマウコギ (4) horkawosni (hór-ka-wos-ni)「ほㇿカウォㇱニ」[上記の転訛] 茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horoka key(-he)
- ホロカ ケイ §056.頭の後部;後頭部(5)horoka key(-he)〔ho-ró-ka-keǐ ホろカ・ケイ〕[horoka(後の)+key(頭)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokahekaci
- ホロカヘカチ §353.産―さかご(逆子);足位分娩児(1)horoka-hekaci〔ho-ró-ka-he-ka-či ホろカへカチ〕[<逆の・児]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokahetukuhekaci
- ホロカヘトゥクヘカチ §353.産―さかご(逆子);足位分娩児(2)horoka-hetuku-hekaci〔ho-ró-ka|he-tú-ku|he-ká-či ホろカ・へとぅク・へかチ)[さかさに・生れた・子]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokakesuh(p-i)
- ホロカケスㇷ §185.かかと(踵)(2)horoka-kesuh(p-i)〔ho-ró-ka-ke-suh ホろカケスㇷ〕[horoka(後ろの)+kesuh(<kesup↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokapokeh
- ホロカポケㇸ §207 エビ (5) horokapokeh (ho-ró-ka-po-keh)「ホろカポケㇸ」[<horoka(後ろに)poke(とぶ)-p(者)] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- horokarih(c-i)
- ホロカリㇶ §026.アキレス腱(4)horoka-rih(c-i)〔ho-ró-ka-riçホろカリㇶ、ho-ró-ka-rišホろカリㇱ〕[horoka(<horka後ろの)+rih(<ritすじ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokatusika
- ホロカトゥシカ §056.頭の後部;後頭部(6)horoka-tusi-ka〔ho-ró-ka-tu-ši-ka ホろカ・トゥシカ〕[horoka(後方の)+tusi(<ru「頭髪」 us「生えている」 i「所」)+ka(表面)]⦅チライ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horokatuwah
- ホロカトゥワㇵ §207 エビ (6) horoka-tuwah (ho-ró-ka-tu-wah)「ホろカトゥワㇵ」[<horoka(後ろに)tuwa(はねる)-p(者)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- horokewkina
- ホロケウキナ §419 ヒカゲノカズラ エゾヒカゲノカズラ (1) horokew-kina (ho-ró-kew-ki-na)「ホろケウ・キナ」[オオカミ・草] 茎葉 ⦅真岡・白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horokewsapaaraka
- ホロケウサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(11)オオカミの頭痛[頭痛の一種で、後頭部からかぶさってくるような痛みのもの] horokew-sapa-araka〔ho-ró-keŭ-sa-pa-a-ra-kaホろケウサパアラカ〕[horokew(狼)|sapa-araka(頭痛)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horopkamuy
- ホロㇷ゚カムイ §197 マツモムシ (2) horop-kamuy(ho-rop-ka-muy)「ホロㇷ゚カムイ」⦅屈斜路⦆マツモムシ。水中にあって猛毒あり。 (出典:知里動物編、方言:)
- horopsekar
- ホロㇷ゚セカㇻ 【他動】…をすする(おかゆなどを、 スウッと音を立てて口の中へ吸い込む)。 sayo horopsekar kor an サヨ ホロㇷ゚セカㇻ コラン おかゆをすすっている。(S) ☞hopsekar ホㇷ゚セカㇻ {E: to sip, slurp…} (出典:田村、方言:沙流)
- horsep totcep uyatekpe
- ホㇿセㇷ゚ トッチェㇷ゚ ウヤテㇰペ 【horse-p totce-p uyatekpe】 腐った者,腐ってぐにゃっとなった者,形をとどめないほどに腐った者〔悪口〕.*古い時代の言葉で,昭和10年代からは聞いたことがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- horunkakkew(-kamuy)
- ホルンカッケウ(カムイ) §322 カワガラス;キタカワガラス (4) horunkakkew(-kamuy) (hó-run-kak-kew(-ka-muy))「ほルンカッケウ(カムイ)」[<hor(水)un(にいる)kakkew(?)] ⦅屈斜路、西別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- horup (-kamuy)
- ホルㇷ゚カムイ §169 トビケラの類(幼虫) (3) horup (-kamuy)(hó-rup(-kamuy))「ほルㇷ゚カムイ」[<hor(水)o(の中にいる)-p(者)kamuy(神)]⦅屈斜路⦆トビケラの類(Trichoptera)(幼) (出典:知里動物編、方言:)
- horupkamuy
- ホルㇷ゚カムイ §196 トビケラの一種(幼) (2) horup-kamuy (ho-rup-ka-muy)「ホルㇷ゚カムイ」[<hor(水)o(の中にいる)-p(者)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hos'atu
- ホㇱアトゥ 【hos-atu】 脚絆紐. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosahociwe
- ホサホチウェ 【hosahociwe】 前へ出る. ホサホチュウェ ホマコチュウェ ニューケㇱ ニㇱパ ア・ネ=私は(物持ちのために)前へ出ることも後ろへ下がることもできないほどだ[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosanke
- ホサンケ 【自動】[ho-sanke 尻・を出す] 陰部を出す(=hoparata ホパラタ)。 ☆参考 同じ話者(サダモさん)がときによって次の二つの説明をしている。(1)「優しい言葉、 子どもでも座り方が悪くて間違って出しているような時に言う。」 (S) (2)「大人がわざわざ出したようにして図々しい顔していることを言う。」 (S) hosanke wa an ホサンケ ワ アン 陰部(「おまんじゅう」)を出している。(S) {E: to have one's private parts showing.} (出典:田村、方言:沙流)
- hosanke(-an)
- ホサンケ §470.だいべん(大便)(5)大便する hosanke(-an)〔ho-sáŋ-ke ホさンケ〕[ho(尻を)+sanke(出す)]⦅ホロべツ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hosari
- ホサリ 【自動】[単](複は hosarpa ホサㇻパ)[ho-sari 尻・を(?)]振り返る、 振り向く、 向き直る。 {E: to look back; turn around.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hosari
- ホサリ 【hosari】 ふりむく,向く. エン・コホサリ=私の方へ向く. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosarpa
- ホサㇻパ 【自動】[複](単は hosari ホサリ)(二人以上が)振り返る。 {E: to look back.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hosesehka(-an)
- ホセセㇸカ §109.陰部―睾丸;きんたま(5)炉ばたに横になって睾丸あぶりをする ho-sesehka(-an)〔hó-se-seh-ka ほセセㇸカ〕[ho(陰部)+seseh-ka(熱く・する)]⦅ライチシ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hosippa
- ホシッパ 【自動】[複](単は hosipi ホシピ) (二人以上が)帰る、 もどる。 hosippa hike hosippa, a=ronnu hike a=ronnu ホシッパ ヒケ ホシッパ、 アロンヌ ヒケ アロンヌ (逃げて)村へ帰る者は帰り、 殺される者は殺された(=帰った人も殺された人もいた)。(W言い伝え) {E: to return…; make…go home. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hosippa
- ホシッパ 【hosippa】 戻る,帰る. ケケケケ オホイ オㇱマ ナ.ホシッパ ヤン.アペケㇱ カ インネ ナ=あれあれ(話が)深みに入った.戻りなさい.火の燃えさし(子供)もたくさんいるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosippare
- ホシッパレ 【hosippa-re】 戻す〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosippare
- ホシッパレ 【他動】[複](単は hosipire ホシピレ)[hosippa-re もどる[複]・させる](二人/二つ以上を)もどす、 返す、 帰らせる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoskam(-i)
- ホㇱカㇺ §445.すねの肉[クマの主ふ前骨についている]hos-kam(-i)〔hóš-kam ほㇱカㇺ〕[hos(脚絆)+kam(肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoskam(-i)
- ホㇱカㇺ §554.にく(肉)(23)クマのすねの肉 hos-kam(-i)〔hóš-kam ほㇱ・カㇺ〕[hos(脚絆)+kam(肉)] (出典:知里人間編I、方言:)
- hoskiancuk
- ホㇱキアンチュㇰ 【hoski-an-cuk】 一昨年の秋. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskianmata
- ホㇱキアンマタ 【hoski-an-mata】 一昨年の冬. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskiannuman
- ホㇱキアンヌマン 【hoski-an-numan】 一昨々日,さきおととい. *ヌマン=昨日 ホㇱキヌマン=一昨日. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskiannuman
- ホㇱキアンヌマン 【名/副】[hoski-an-numan 先に・あった・昨日] 一昨昨日(一昨日の前の日)。(W) ☆参考 hoskinuman ホㇱキヌマン 一昨日、 おととい。 {E: three days ago.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoskianpa
- ホㇱキアンパ 【hoski-an-pa】 一昨年. ホㇱキ アン パ タ アン ポロワッカ クスケライ ヘ ネ ヤ ピクタトイ ピㇼカ ポロンノ ムンチロ ケトイタ(ク・エトイタ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ルウェ ネ ワー=一昨年にあった洪水のお陰だろうか.中洲畑がよくて,たくさんアワを蒔いてきたのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskiansak
- ホㇱキアンサㇰ 【hoski-an-sak】 一昨年の夏. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskimata
- ホㇱキマタ 【hoski-mata】 昨年の冬. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskinuman
- ホㇱキヌマン 【hoski-numan】 一昨日. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskinuman
- ホㇱキヌマン 【名/副】[hoski-numan 先の・昨日] 一昨日、 おととい。 {E: the day before yesterday.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoskipa
- ホㇱキパ 【hoski-pa】 昨年. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskiramu
- ホㇱキラム §023.兄(14)hoski-ramu〔hóš-ki-ra-mu ほㇱキラム〕⦅ニイトイ、シラウラ⦆【常】兄。(cf. nokan-ramuに対する)。[hoski(先の)+ramu(子?)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hoskisak
- ホㇱキサㇰ 【hoski-sak】 昨夏. (出典:萱野、方言:沙流)
- hosurasura
- ホスラスラ 【ho-sura-sura】 陰部をちらちら見せる. クンネアシナナクス(クンネアシン・アン アクス) ヘマンタ オコッコ ネノ アン ペ ア・ヌカㇻ ヒクス ア・オリキライェ ヒネ ア・コホスラスラ アクス クリパンテㇰ ワ イサㇺ=夜,外へ出ると,何やら化け物らしい物,私は見たので,着物の前をさっとたくしあげて陰部をちらちら見せると,影がぱっと消えてしまった.*女性が山で熊に出会ったら,前をはだけて黒い部分を見せる.そして「パㇱクㇽ パㇰペ ヌカㇻヌカㇻ(烏ほどの物を見ろ見ろ)」と言うと熊は恥ずかしそうに目をそらして行ってしまうという. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotacipcip
- ホタチㇷ゚チㇷ゚ §424 ハマドクサ (2) hotacipcip (ho-tá-cip-cip)「ホたチㇷ゚チㇷ゚」[<ota-sipsip] 茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hotaktak
- ホタㇰタㇰ 【ho-tak-tak】 のたうちまわる,仰向けになって両方の手足をばたつかせる,身をくねらせる. ホタㇰタㇰコㇿ ライキリㇼセ=のたうちまわって泣きわめく[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hotanu
- ホタヌ 【hotanu】 見舞いに行く. ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ オシルㇱ ワ アン ヤㇰ ク・イヌ ワ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ) コㇿカ ナ ク・ホタヌ カ ソモ=おばが身体の具合が悪くて病床に伏していると聞き,気にはしているがまだ見舞いにも行っていない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotanukar
- ホタヌカㇻ 【hotanu-kar】 様子を見る,見舞う. エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホクヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場の様子を見るために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ.ウカットゥイマ ノ ネ ヤッカ ピㇼカ ナ エノタヌカㇻ(エン・ホタヌカㇻ) アニー=間が遠くてもいいので私の様子を見に来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotanukar
- ホタヌカㇻ 【他動】[hota-nukar (?)・を見る] …を見舞う、 …の様子を見る/見に行く。 isacise or un ku=henoye wa tasumkur ku=hotanukar wa orowa kotanpa un k=arpa kusu ne イサチセ オルン クヘノイェ ワ タスㇺクㇽ クホタヌカㇻ ワ オロワ コタンパ ウン カㇻパ クス ネ 病院へ寄って病人を見舞ってそれから集落の上(かみ)の方へ行く。(W) ☆参考 魚が網にかかったかどうか、 マイタケが出ているかどうかなどを見に行くのは nonkar ノンカㇻ。 {E: to go to visit, see, look in on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotappatappa
- ホタッパタッパ 【hotappa-tappa】 手足をばたつかせる,のたうちまわる:生きたまま陸へ上げたサケのようにのたうちまわる人のこと. ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ ウヌフ ネ ヤ サハ ネ ヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児が猛り立ったように手足をばたつかせて泣き叫び,母や姉がどのようにあやしても手余しした. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotari
- ホタリ 【自動】[ho-tari 尻・を上げる] (木が)根こそぎになる。 cikuni hotari チクニ ホタリ 木が根こそぎになった。 réra ani hotari wa an レラ アニ ホタリ ワ アン 風で根こそぎ倒れている。 ☆参考 hokus ホクㇱ 倒れる。 hácir ハチㇼ ころぶ/落ちる。 {E: for a tree to be uprooted.} (出典:田村、方言:沙流)
- hotasis
- ホタシㇱ 【hotasis】 急ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotasnu
- ホタㇱヌ 【hotasnu】 心構え:悪いことに対する心の用意. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotasnu
- ホタㇱヌ 【hotasnu】 お産をする:心構えをする. タヌクラン ワノ アシッチュㇷ゚ ア・ヌカㇻ.タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ ク・ホタㇱヌ=今夜から三日月が見えた.この月が円くなる頃に私はお産をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotasnu
- ホタㇱヌ 【自動】(…のことは)不安である、 非常な危険を感じる。 nociw tup uhewe uhewe pekor, a=nukár siri anakne, hotasnu=an hi kusu ノチウ トゥㇷ゚ ウヘウェ ウヘウェ ペコㇿ、 アヌカㇻ シリ アナㇰネ、 ホタㇱヌアニ クス 星が二つ交互に上がったり下がったりしているように見えるのは、 覚悟を決めなければならないほど危険なことなので(語り手訳)。(HC民話) hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno síttoyárekurok a p ora ene kunne nociw ka a=nukár ruwe anakne, hotasnu kewtum koohana ne yakka ku=yaykorpare ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ エネ クンネ ノチウ カ アヌカン ルウェ アナㇰネ、 ホタㇱヌ ケウトゥㇺ コオハナ ネ ヤッカ クヤイコㇿパレ 何の前兆なのか、 急にまっ暗になり夜の星まで見えるのは、 心配で気がかりな気持ちを、 私のようなものでも抱(いだ)いた。(W会話) {E: to be uneasy; have something on one's mind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotasnucupihi
- ホタㇱヌチュピヒ 【hotasnu-cupihi】 臨月.▷ホタㇱヌ=心の用意をする,心構えする チュピヒ=〜の月 エ・ヤイコソㇱ シリ ヘンパラ エ・ホタㇱヌツピヒ ネ ルウェ アン=あなた自身の体が重そうだがいつ臨月になる様子なの(年上の女性が若い人に問いかける言葉). (出典:萱野、方言:沙流)
- hotcari
- ホッチャリ §138.うまずめ(石女)(3)hotcari〔hót-ča-ri ほッチャリ〕⦅ホロべツ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hotentemuampayayap
- ホテンテムアンパヤヤㇷ゚ 【hotentemu-ampayayap】 タラバガニ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotespa
- ホテㇱパ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(33)腰を使う hotespa〔ho-téš-pa ホてㇱパ〕[ho(尻、陰部)+tespa(tesu「弓なりに反らす」の反復形)、‘尻を反らし反らしつずける']⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hotke(-an)
- ホッケ §566.ねる(寝る)(1)hotke(-an)〔hót-ke ほッケ〕[<ho(尻を)+otke(突く)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hotkeosirepare
- ホッケオシレパレ 【自動】[hotke-o-sirepa-re 寝る・に・到る・させる] すっかり寝てしまう。 {E: to be sound asleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotnoiyohay
- ホッノイヨーハイ 【hot no iyohay】 あきれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotokimaymay
- ホトキマイマイ §168 ガンコウラン (2) hotokimaymay (ho-tó-ki-may-may)「ホとキマイマイ」 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hottakar
- ホッタカㇻ §824.ゆめ(夢)[みる](7)水の夢hot-takar〔hót-ta-kar ほッタカㇻ〕[<hor(水)+takar(夢)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hotuyatki
- ホトゥヤッキ §060 ウグイ (14) hotuyatki (ho-tú-yat-ki)「ホとぅヤッキ」[< ] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hotuye-paraparak
- ホトゥイェパラパラㇰ 【自動】[hotuye-paraparak 呼び声をあげる・泣き叫ぶ] 大声で呼びながら泣き叫ぶ。 {E: to call out in a loud crying voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotuyekar
- ホトゥイェカㇻ 【他動】[hotuye-kar 呼び声をあげる・(他動詞化)] …を呼ぶ。 {E: to call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotuyekar
- ホトゥイェカㇻ 【hotuyekar】 呼ぶ. エン・ホトゥイェカㇻ=私を呼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotuyekarhaw
- ホトゥイェカㇻハウ 【hotuyekar-haw】 呼声. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotuypa
- ホトゥイパ 【hotuypa】 呼ぶ,大声で叫ぶ. ライホトゥイパ=大声で叫ぶ.テエータ ナ ク・ポン ラポㇰ タ アナㇰネ セタ ウォセ コㇿ パヨカカムイ ホトゥイェカㇻ パ シㇼ ネ セコㇿ ネ ワ イシㇺケト タ ア・イワㇰテ パ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=ずーっと昔,私が少年時代は犬が遠吠えをすると病気の神を呼んでいるといって翌日神の国へ送るために殺していたのを見たものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotuypa
- ホトゥイパ 【自動】[複](単は hotuye ホトゥイェ) 大きい長い呼び声をあげる、 大声で呼ぶ。 ☆参考 複数形の形だが一人にも用いられる。 単数形 hotuye ホトゥイェ は短く呼ぶことを表し、 複数形は大声で声を長く引いて呼ばわることを表す。 {E: to call out in a loud voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotuypakar
- ホトゥイパカㇻ 【hotuypa-kar】 (高い声で)叫ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- houmsamomare
- ホウㇺサモマレ 【自動】[< ho-om-sam-omare 尻・もも・(< のそば)・に入れる](?) 横座りする。 houmsamomare wa a ホウㇺサモマレ ワ ア 横座りして座っている。(W) ☆参考 妹のサダモさんは honumsamomare ホヌㇺサモマレ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- houmsamomare(-an)
- ホウㇺサモマレ §448.すわる(座る)(43)横座りする[女の普通の座り方] houmsamomare(-an)〔ho-úm-sa-mo-ma-re ホうㇺサモマレ〕[ho(尻を)+um(<om もも)+sam(側)+omare(におく)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- houwepahm
- ホウウェパフム 【間投】[<熊のなき声の擬音であろう](heper ヘペㇾ《子熊》の神の神謡の折り返し。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- howar
- ホワーㇻ 【howar】 あーあ,驚いた. ホワーㇻ ネユナン イトゥルプㇰ インカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=あーあ,どうにかかすかに見るだけでも私はできていたのに,何も見えない(私の祖母のテカッテは100歳近くなってからは年老いた自分の目のことをそのように言って嘆いていたものだ).イヨーハイ オトゥ ケㇱパ タ オレ ケㇱパ タ エン・コソウㇰ ワ アヌ アイネ イロイケㇱネ タネ パキタ ホシピレ エアイカㇷ゚ シコㇿ ホワーㇻ=たまげたものだ,2年も3年も私から借りておきながら,今になって戻すことができないって,ひえーっ驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- howesara
- ホウェサラ 【自動】[ho-u-e-sara 尻・(挿入音?)・と共に・現れる](?) ふところを広くあけている。 hot, howesara ruwe! ホッ、 ホウェサラ ルウェ! まあ、 ふところを広くあけているねえ。 (S) {E: to have one's clothing open at the chest.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoya
- ホヤ 【間投】(=hoyya ホイヤ)(はやしのかけ声)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoya
- ホヤ §105 ホヤ(海鞘類) (1) hoya(ho-yá)「ホや」[< ?]⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hoyaw
- ホヤウ §426 マムシ 蛇神(7) hoyaw (ho-yáw)「ホやウ」[<oyaw(蛇);<oya-p(異なる・者)] ⦅幌別、沙流⦆【雅】竜蛇 (出典:知里動物編、方言:)
- hoyaw
- ホヤウ 【hoyaw】 大マムシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoyayke(-an)
- ホヤイケ §422.尻を拭う(1)hoyayke(-an)〔ho-jáǐ-ke ホやイケ〕[ho(尻を)+yay(自ら)+ke(掻く)]⦅ホロべツ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoyaykeni
- ホヤイケニ §423.尻を拭うもの(2)hoyayke-ni〔ho-yáǐ-ke-ni ホやイケニ〕[尻を自分で掻く・木]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hoyaykeni
- ホヤイケニ 【ho-yay-ke-ni】 尻ふき木:トドマツ,エゾマツ,イタドリなどを柾に割ったもの. 図[ホヤイケニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hoyaykep(-i)
- ホヤイケㇷ゚ §423.尻を拭うもの(1)hoyaykep(-i)〔ho-yáǐ-kep ホやイケㇷ゚〕[hoyayke(尻を拭う)+p(もの)]⦅イブリ、ヒダカ西部⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoynuakpe
- ホイヌアㇰペ 【hoynu-ak-pe】 テン獲り罠:簀,石,他で作る. 図[ホイヌアㇰペ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hoynucisnuma
- ホイヌチㇱヌマ §329 ヒオウギアヤメ (2) hoynu-cisnuma (hóy-nu-cis-nu-ma)「ほイヌ・チㇱヌマ」[hóynu(テン)ci(われら)us(履く)numa(毛皮)] 茎葉 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hoynuma
- ホイヌマ §100.陰部―いんもう(陰毛)(2)hoynuma〔hóǐ-nu-ma ほイヌマ〕[<hó-numa]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoynusapa
- ホイヌサパ 【hoynu-sapa】 テンの頭の神:テンの頭骨,イナウキケ(スス)で雨乞いの時に使う神. 図[ホイヌサパ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hoysesekka
- ホイセセッカ §631.腹あぶりするhoy-sesekka〔hóǐ-se-sek-ka ほイ・セセッカ〕[<hon(腹を)+sesek-ka(あたためる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoyuppa
- ホユッパ 【hoyuppa】 走る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoyuppa
- ホユッパ 【自動】[複](単は hoyupu ホユプ)(二人以上が)走る。 uwerpak hoyuppa=an ro ウウェㇾパㇰ ホユッパアン ロ 一緒に走ろう(競走でもそうでなくても)。(S) {E: to run (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoyuppare
- ホユッパレ 【他動】[複](単は hoyupu ホユプ)[hoyuppa-re 走る[複]・させる](二人以上を) 走らせる。 {E: to make someone run.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoyya
- ホイヤ 【間投】(踊り歌のはやしのかけ声)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoyyaku
- ホイヤク §473.だたい(堕胎)する(1)hoyyaku〔hóǐ-ya-ku ほイヤク〕[<hon(子の入っている腹、胎児)+yaku(潰す)]⦅ホロべツ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huesesamaki
- フエセサマキ §842.わき;わきのした(16)わきの下 huese-samaki〔hu-é-se-sa-ma-ki フえセサマキ〕[huese(?)+samaki(<sama-ke(そのそば・の所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, pp.68, 74】 (出典:知里人間編I、方言:)
- huh(p-an)
- フㇷ §637.はれる(腫れる);むくむ(2)はれる huh(p-an)〔Fúh ふㇷ〕[<hup]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhay
- フハイ §153 ツルウメモドキ (6) hu-hay (hú-hay)「ふ・ハイ」[生の・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huhpearaka
- フㇷペアラカ §211.かっけ(脚気)(5)脚気[で脚がむくむ] huhpe-araka〔Fúh-pe-a-ra-ka ふㇷペ・アラカ〕[はれもの・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhse(-an)
- フㇷセ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(5)いぶき[する] huhse(-an)〔Fúh・se ふッセ〕[<husse↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhtehhoniaraka
- フㇷテㇸホニアラカ §635.はらいた(腹痛)(20)松の枝の腹痛[腹痛病の一種で松の枝を用いて治療するもの] huhteh-honi-araka〔Fúh-teh-ho-ní-a-ra-ka ふㇷテㇸ・ホニアラカ〕[huhteh(トドマツやエゾマツの枝)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhumpokamuy
- フフンポカムイ §338 アオバズク (8) huhumpo-kamuy (hú-hum-po-ka-muy)「ふフンポカムイ」 ⦅沙流⦆フクロウ(神典157) (出典:知里動物編、方言:)
- hukakam
- フカカㇺ §348 オオマイヅルソウ マイヅルソウ (3) hukakam (hu-ká-kam)「フかカㇺ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hukasikar
- フカシカㇻ 【他動(?)】[hukasi-kar [日本語]ふかし・する] 赤飯等をこしらえる。 ☆参考 「アイヌ語か日本語かわからないね。」 (S) {E: to make steamed rice with red beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- húkinatomne
- フキナトㇺネ 【自動】[hu-kina-tom-ne なまの・草・光/色あい・である] 新緑の草の色である、 青々としている。 ponno úna omare wa taan kina omare, yak sonno húkinatomne wa iranmakaka iroho pirka ポンノ ウナ オマレ ワ タアン キナ オマレ、 ヤㇰ ソンノ フキナトㇺネ ワ イランマカカ イロホ ピㇼカ 少し灰を入れてこの菜っぱを入れなさい、 そうすれば本当に青々としてきれいに色濃くゆで上がる。(S) ☆参考 基本的な色の名称としてよく使われる siwnin シウニン は、 新緑の木や草のような明るい緑色を中心とするが、 青から黄までの範囲の色に使われる。 その中で特に「新緑の草の色である」と限定して表現するのに、 この語が使われる。 ほかに、 níkap iro ニカㇷ゚ イロ/ニカピロ 木の皮の色=黄色、 nis iro ニㇱ イロ 空の色、 kinapetomne キナペトㇺネ 草色である、 など。 {E: to be very green (in colour.).} (出典:田村、方言:沙流)
- hum pakpak pakpak
- フㇺ パㇰパㇰ パㇰパㇰ 【間投】[< 擬音](kanna-kamuy カンナ カムイ《上天の神》の神謡の中で神が怒って火の雨を降らす場面の折り返し。) (KM神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- humarurap,-i
- フマルラㇷ゚ §430 エゾサンショウウオ (2) humarurap,-i (hu-má-ru-rap)「フまルラㇷ゚」[<homa-rura-p(卵塊を・運ぶ・者)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- húmas
- フマㇱ 【完動】[hum-as 音・立つ(=する)]物音がする、 音が聞こえる、 感じがする(=hum as フㇺ アㇱ)。 {E: to hear a sound; sense, feel something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humas
- フマㇱ 【hum-as】 感じる. ソイ タ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エヤミ ネ ヤ パㇱクㇽ ネ ヤ チカㇷ゚ ウタㇻ ハウコㇿ コㇿ ウコスワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ ペコㇿ フマㇱ オヤチキ シㇼシモイェ ネ アアン=外で私が立っているとカケスや烏や鳥たちが声を出しながら一斉に飛び立ったと思うと.あたりがぐらぐらしたように感じた.知らなかったが地慶であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humas
- フマㇱ 【hum-as】 こと,〜の様子がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- húmashumas
- フマㇱフマㇱ 【完動】[húmas-húmas 音がする・(重複)] しきりに音がする。 {E: to sound (out) frequently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humekayanu
- フメカヤヌ 【humekayanu】 (その)音:強い音,高い音,瞬間的な音. ア・イ・フメカヤヌ アクス アイヌ ネ アナン=私は瞬間的な音によって人間になった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humhumkamuy
- フㇺフㇺカムイ §338 アオバズク (9) humhum-kamuy (hum-hum-ka-muy)「フㇺフㇺカムイ」 ⦅B⦆フクロウの一種 The eagle owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humhumokkaikamuy
- フㇺフㇺオッカイカムイ §338 アオバズク (10) humhum-okkai-kamuy (hum-hum-ok-kay-ka-muy)「フㇺフㇺオッカイカムイ」 ⦅B⦆シマフクロウ Blakiston’s eagle owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humhumsekamuy
- フㇺフㇺセカムイ §338 アオバズク (11) humhumse-kamuy (hum-hum-se-ka-muy)「フㇺフㇺセカムイ」 ⦅B⦆フクロウ An owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humi(hi)as
- フミ(ヒ)アシ 【humi(hi)as】 鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- humihi as sintoko
- フミヒ アㇱ シントコ 【humihi-as-sintoko】 音の出るシントコ(萱野茂『アイヌの民具』118頁参照). 図[フミヒアㇱシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- humiruycikap
- フミルイチカㇷ゚ 【humi-ruy-cikap】 ヤマドリ.ライチョウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humkosanpa
- フㇺコサンパ 【自動】[hum-kosanpa 音・(突然起こることを表す接尾辞)] 突然の(ドン、 ガラガラツなどの)激しい音がする。 {E: to make a sharp sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humkuspare
- フㇺクㇱパレ 【他動】[hum-kus-pa-re 音・…を通る・(複)・させる][雅] kasi humkuspare カシ フㇺクㇱパレ [雅] …に音を鳴り響かせる。 tu repun mosir/mosirso kasi/humkuspare トゥ レプン モシㇼ/モシㇼソ カシ/フㇺクㇱパレ [雅] いくつもの沖の島(外国)の地面の上に音を鳴り響かせます。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humnani
- フㇺナニ 【humnani】 1か所. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnanio
- フㇺナニオ 【humnani-o】 1か所に集める. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnaniun
- フㇺナニウン 【humnani un】 ひとつところへ,1か所へ. フㇺナニ ウン ウウォマレ=1か所へ集めろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnayta
- フㇺナイタ 【humnay ta】 ひとところに,1か所に. フㇺナイタ アヌ=1か所に置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- humneani
- フㇺネアニ 【名】[humne-an-(h)i 一カ所に(?)・ある・所](?) (次の表現で)ひとところ、 一ヵ所。 humneani o フㇺネアニ オ ひとところに集まる。 humneani un フㇺネアニウン 一ヵ所へ。 {E: one place; a place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humneanta
- フㇺネアンタ 【副】[humnean(i)-ta 一カ所・に]ひとところに。 humneanta oka フㇺネアンタ オカ ひとところに集まる。(S) humneanta ári フㇺネアンタ アリ ひとところに置きなさい。(S) {E: at, in one place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humneanta
- フㇺネアンタ 【humne-an ta】 一緒に,1か所に. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpa
- フンパ 【humpa】 刻む. キナフンパ=山菜を刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpahumpa
- フンパフンパ 【humpa humpa】 (細かに細かに)刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpeca
- フンペチャ 【humpe ca】 鯨切り(をする).▷フンペ=鯨 チャ=切る フンペ ア・チャ ヒ タ アナㇰネ シコポㇷ゚ ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=鯨を切る時は錆びついた刃物で切るといいものだよ.*この時は錆刀のほうが切れるものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpemarewrew
- フンペマレウレウ §154 種名不明 (2) humpe-marewrew(hum-pe-ma-rew-rew)「フンペマレウレウ」⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humperika
- フンペリカ 【humpe-rika】 鯨の脂.鯨の白肉.*昭和10年頃,祖母テカッテの姪が,当時の門別村幾千世からフンペリカを持って来て,それを食べたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humperika
- フンペリカ §393.しぼうそしき(脂肪組織);脂肪層;しろみ(白身)(5)クジラの皮下の脂肪層;クジラの白身;かわくじら humpe-rika〔Fúm-pe-ri-ka ふンペ・リカ〕[humpe(クジラ)+rika(↑)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- humpesame
- フンペサメ §082 ネズミサメ (6) humpe-same(hum-pe-sa-me)「フンペサメ」⦅長万部II, 35⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humumatki
- フムマッキ 【自動】[hum-um-atki (擬音?)/音(?)・(重複)・(自動詞形成)]グーグーグーグー音が鳴っている。 ☞sir-humumatki シㇼフムマッキ (出典:田村、方言:沙流)
- humumatki
- フㇺマッキ 【humum-atki】 響き渡る. レラ ルイ ワ シㇼ フㇺマッキ=風が強いのであたりにいろいろな音が響いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- humuneankor
- フㇺネアンコㇿ 【humune an kor】 時によっては,場合によっては.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- húna
- フナ 【間投】(子守歌で使われるはやしの一つ)。 húna hamu iki フナ ハム イキ ねんねしなさい。(S子守歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunak
- フナㇰ 【疑位名】どこ。 hunak or フナコㇿ[概]/hunak oro フナコロ[所] どこのところ(=hunakor/hunakoro)。 hunak ta フナㇰ タ どこで/どこに。 hunak ta an? フナㇰ タ アン? どこにある? hunak ta e=nepki kor e=an? フナㇰ タ エネㇷ゚キ コㇿ エアン? あなたはどこで働いているの。 hunak péka フナㇰ ペカ どこを/どのへんに/で。 hunak péka e=arpa? フナㇰ ペカ エアㇻパ? あなたはどっちの方へ行くのですか? (W) hunak un フナㇰ ウン どこへ。 hunak un e=arpa? フナㇰ ウン エアㇻパ? あなたはどこへ 行く? hunak wa フナㇰ ワ どこから。 hunak wa e=ek? フナㇰ ワ エエㇰ? あなたはどこから来た? ☆参考 沙流川下流域から鵡川の形。 沙流川中流の人は hinak ヒナㇰ と言う。 {E: where.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunak
- フナㇰ 【hunak】 どこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakke
- フナッケ 【hunakke】 なんのために. エオロハンケコ テパㇰノ ケㇰ(ク・エㇰ) ワ ウナㇻペ オハシㇼネ フナッケ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ペ アン=こんなに遠いところ,ここまで私が来ておばさん留守なの,なんのために来たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakke kus(u)
- フナッケ クス/フナッケ クㇱ 【副】[hunak-ke-kusu どこの所・のために] せっかく(…したのに)。 hunakke kusu arki=an a p ene a=nimára eci=né wa hunak un eci=payé rusuy hawe an フナッケ クス アㇻキアナㇷ゚ エネ アニマラ エチネ ワ フナクン エチパイェ ルスイ ハウェ アン せっかく私たちは一緒に来たのにあなたたちだけが分かれてどこかへ行きたいと言うのか。(S言い伝え) ☆参考 沙流川下流から鵡川にかけて使われる形。 沙流川中流の人は hinakke kus(u) ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ と言う。 {E: some place; somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunakor
- フナコㇿ 【名】[概](所は hunakoro フナコロ) ①どこの所。 hunakor e=yuninka hawe an? フナコㇿ エユニンカ ハウェ アン? どこを痛くしたの? (S) ②なあんだ(たいしたことではない)。 hunakor ene pak an pe tanto ne yakka ku=kar wa フナコㇿ エネ パㇰ アン ペ タント ネ ヤッカ クカㇻ ワ なあんだ、 「こればっこ」(たったこれだけ)のもの、 きょうでも払ってやる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hunakor
- フナコㇿ 【hunak or】 どこ(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakor kusu/kus
- フナコㇿ クス/クㇱ 【副】[どこのところ・のために] せっかく(…したのに)(=hunakke kusu/kus フナッケ クス/クㇱ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- hunakoro
- フナコロ 【名】[所](概は hunakor フナコㇿ)どこの所。 e=hunakoro エフナコロ あなたの体のどこの所。 ☞hinakoro ヒナコロ (出典:田村、方言:沙流)
- hunakoroho
- フナコロホ 【hunakoroho】 これだけかい,これっぽっち. エネ ポロンノ アン ペ フナコロホ エ・コレ ㇷ゚ アン.セエパ パㇰノ コレ ワ アㇻパレ=こんなにたくさんあるのにこれだけかい.背負えるだけくれて行かせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakpakita
- フナㇰパキタ 【hunakpaki ta】 幸いにも,運よく. フナㇰパキタ ネㇷ゚ウェンイタㇰ ソモクイェワ=幸いなことに何も悪い言い方を私は言わなかった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakta
- フナㇰタ 【hunak ta】 どこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakun
- フナクン 【hunak un】 どこへ:道で会ったときの挨拶がわりにもなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakwa
- フナㇰワ 【hunak wa】 どこから. フナㇰ ワ エエㇰ?=どこから(君は)来たの? (出典:萱野、方言:沙流)
- hunara
- フナラ 【hunara】 捜す. パㇻカ タ アネスウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ].ヘマンタ フナラ ㇷ゚ エネ トイ アンクラ タ ホック カネ ワ アㇷ゚カㇱ コㇿ アン ルウェ アン=何を探すのにあのように畑の畔で腰をかがめて歩いているものだ.ク・コㇿ タシロ フナㇰ タ エ・ハチレ ヘ エ・オイラ ヘ.ホクレ アㇻパ ワ フナラ ワ エㇰ=私の山刀をどこでお前は落としたのか,忘れたのか.早く行って捜して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunara
- フナラ 【他動】…をさがす(ものを、 人を)、 (素性)を探る。 tu moto orke hunara kor as wa an トゥ モト オㇿケ フナラ コㇿ アㇱ ワ アン 彼は一生けんめい(相手の)素性を探りながら立っていた。(W民話) ☆参考 pa パ …を見つける。 turaynu トゥライヌ …を見つけない、 …が見つからない。 {E: to search, look for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunara koyaykus
- フナラ コヤイクㇱ 【hunara koyaykus】 捜し出せない. ア・タシロホ ネユン ク・フナラ ヤッカ ク・フナラ コヤイクㇱ=あなたの山刀をどんなに捜しても捜し出せない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunarpa
- フナㇻパ 【hunarpa】 探す〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunasko
- フナㇱコ §345 タチギボウシ (3) hunasko (hu-nás-ko)「フなㇱコ」 葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hunna
- フンナ 【疑名】①だれ。 hunna an? フンナ アン? だれ(です)か。 hunna e=ye? フンナ エイェ? あなたはだれのことを言ったの? (S) ②だれか(できごとだけがわかっていて、 その主または対象がだれだかわからないときに言う)。 hunna ek humi an フンナ エㇰ フミ アン だれか来た音がしたよ。(S) ☆参考 「だれか寄越してください」などの「(だれでもいいから)だれか」は nen ka ネン カ。 {E: ①who(m). ②someone; somebody.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunna
- フンナ 【hunna】 誰. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunpa
- フンパ 【他動】[複]…をきざむ。 ☆参考 複数形の形だが対応する単数形はないらしい。 きざむときは必ず複数の行為をするからだろうか。 {E: to cut, chop, engrave…} (出典:田村、方言:沙流)
- hunpahunpa
- フンパフンパ 【他動】[hunpa-hunpa きざむ・(重複)] …をこまかくきざむ。 {E: to cut, chop… finely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunpepa
- フンペパ 【名】[hunpe-pa クジラ・頭][動物]クジラの頭(ウポポ(斉唱・輪唱する歌謡)の中で使われている)。 hunpepa wa/ku=tukan フンペパ ワ/クトゥカン クジラの頭から殺していけ。(Sウポポ) {E: the head of a whale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunta
- フンタ 【名】[< 日本語 ふだ(札)](?) 宿命、 生まれつき決められていること。 pósak hunta kor pe a=ne aan ruwe ne híne ポサㇰ フンタ コㇿ ペ アネ アアン ルウェ ネ ヒネ 私は子どもができないように生まれついたものであったらしく。(W民話) {E: fate; destiny.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunta
- フンタ 【hunta】 何(最も普通),何か. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunta kus(kusu)
- フンタ クㇱ(クス) 【hunta kus(kusu)】 なぜ,どうして. (出典:萱野、方言:沙流)
- hup o wa par o
- フㇷ゚ オ ワ パㇻ オ §140.うみ(膿)(4)おできが化膿して口がつく hup o wa par o〔hú-po-wa-pá-ro ふポ・ワ・ぱロ〕[hup(はれものが)、o(つき)、wa(そして)、par(口が)、o(つく)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup oma
- フㇷ゚ オマ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(2)はれものが一つ出る hup oma〔Fú-po-ma ふポマ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup(-an)
- フㇷ゚ §637.はれる(腫れる);むくむ(1)腫れる hup(-an)〔Fúp ふㇷ゚〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hupcacise
- フㇷ゚チャチセ 【hup-ca-cise】 松葉茸きの小屋:トドマツとかエゾマツの枝葉を用いる. 図[フㇷ゚チャチセ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hupciyay
- フㇷ゚チヤイ 【hup-ciyay】 松の木の栓,松の節.▷フㇷ゚=松 チヤイ=栓=節 *火を埋める時に一緒に埋めると翌朝は燠になっている. 図[フㇷ゚チヤイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hupkarus
- フㇷ゚カルㇱ §439 キノコ類 (2) hup-karus (húp-ka-rus)「ふㇷ゚・カルㇱ」[“トドマツに生じるキノコ”] (出典:知里植物編、方言:)
- hupoma
- フポマ 【hup-oma】 腫れものが出来る.▷フㇷ゚=腫れもの オマ=入る (出典:萱野、方言:沙流)
- huptasum(-i)
- フㇷ゚タスㇺ §679.ふしゅびょう(浮腫病)[脚気・腎臓病・心臓病などのように身体にむくみの来る病気](1)hup-tasum(-i)〔Fúp-ta-sum ふㇷ゚・タスㇺ〕[hup(むくむ)+tasum(病気)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huptasum(-i)
- フㇷ゚タスㇺ §211.かっけ(脚気)(1)hup-tasum(-i)〔Fúp-ta-sum ふㇷ゚タスㇺ〕[腫れる・病気]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huptay
- フㇷ゚タイ 【hup-tay】 トドマツ林. (出典:萱野、方言:沙流)
- huptay
- フㇷ゚タイ 【名】[hup-tay 青木/トドマツ・林][植物]トドマツの林(「青木林」)。 {E: a forest of white fir.} (出典:田村、方言:沙流)
- hupyar
- フㇷ゚ヤㇻ §411 トドマツ (8) hup-yar (húp-yar)「ふㇷ゚ヤㇻ」 樹皮 ⦅各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húra
- フラ 【名】[概/所] におい。 húra at フラ アッ においがする。 húra ruy フラ ルイ くさい。 húra nu フラ ヌ においを感じる。 ☆参考 kéra ケラ 味。 …rak …ラㇰ …の味/においがする。 {E: a stink; a smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hura
- フラ §552.におい(臭)(1)hura〔Fú-ra ふラ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura
- フラ §552.におい(臭)(2)hura〔Fu-rá フら〕⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura nu(a-an-)
- フラ ヌ §552.におい(臭)(3)hura nu(a-、an-)〔Fú-ra|nú ふラ・ぬ〕[臭・聞く]⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura/hura(ha)
- フラ/フラ(ハ) 【hura/hura(ha)】 におい,香り. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraat
- フラアッ 【hura-at】 においが立つ,においがする. (出典:萱野、方言:沙流)
- huracinawni
- フラチナウニ §223 ナナカマド (4) huracinawni (hú-ra-ci-naw-ni)「ふラチナウニ」[<hura-at-inaw-ni(におい・する・幣・木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húraha
- フラハ 【名】[所](概は húra フラ)…のにおい、 そのにおい。 húraha ruy フラハ ルイ [そのにおい・激しい]…がくさい。 {E: the stink, smell of…} (出典:田村、方言:沙流)
- huranu
- フラヌ 【hura-nu】 においをかぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurarakka
- フララッカ 【hurarakka】 においをかぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- húrarapkar
- フララㇷ゚カㇻ 【自動】[húra-rap-kar におい・(?)・する] においをかぐ。 {E: to smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húraruy
- フラルイ 【名】[hura-ruy におい・激しい][動物](直訳すると《くさい》) (魚名)キウリ。 ☆参考 「他方言。 沙流地方では nuyra ヌイラ と言う。」 (S) 〔知分類 p.71 キウリウオ〕 {E: name of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- huraruy
- フラルイ 【hura ruy】 においが強い,臭い:あまりよいにおいではない. ポロンノ ヌイラ ア・ウㇰ ヒネ エケシンネ ア・エイメㇰ ア コㇿカ ミマラハ フラルイ ア・ニㇱカ コㇿカ ア・オスㇽパ=たくさんウグイを獲ってあちこちに配ったが,残りににおいがついたのでもったいないと思ったが捨てた. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraruy
- フラルイ §100 キウリウオ、キュウリウオ (1) huraruy(hú-ra-ruy)「ふラルイ」[hura(におい)ruy(強い)]成魚⦅美幌、常呂、網走、白糠、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huraruycep
- フラルイチェㇷ゚ 【hura-ruy-cep】 キュウリウオ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraruykikir
- フラルイキキㇼ §162 クサガメ (2) hura-ruy-kikir(hú-ra-ruy-ki-kir)「ふラルイキキㇼ」[<hura(臭)ruy(激しい)kikir(虫)] ⦅美幌⦆(ビIX, 83) (出典:知里動物編、方言:)
- huraruykina
- フラルイキナ §336 ギョウジャニンニク (4) huraruykina (hú-ra-ruy-ki-na)「ふラルイキナ」[hura(におい)ruy(はげしい)kina(草)] 茎葉 ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huraruymun
- フラルイムン §068 カリガネソウ (1) hura-ruy-mun (hú-ra-ruy-mun)「ふラルイムン」[hura(におい)ruy(激しい)mun(草)] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huras
- フラㇱ §381 チシマザサ (3) huras (hu-rás)「フらㇱ」[<hur-has 笹葉(の)・枝条] 枝葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurasusu
- フラスス §321 イヌコリヤナギ (3) hura-susu (hu-rá-su-su)「フら・スス」[<ura-susu] 茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurawen
- フラウェン 【hura-wen】 においが悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurawencipoko
- フラウェンチポコ §111 カラフトニンジン (1) hurawen-cipoko (hú-ra-wen-ci-po-ko)「ふラウェンチポコ」[hura(におい)wen(悪い)cipoko(マルバトウキの茎葉)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurawenkikir
- フラウェンキキㇼ §162 クサガメ (1) hura-wen-kikir(hú-ra-wen-ki-kir)「ふラウェンキキㇼ」[<hura(臭)wen(悪い)kikir(虫)] ⦅千歳、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurawenkina
- フラウェンキナ §068 カリガネソウ (2) hura-wen-kina (hú-ra-ruy-mun)「ふラウェンキナ」[hura(におい)wen(悪い)kina(草)] 茎葉 ⦅A沙流、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huraye
- フライェ 【huraye】 洗う,洗濯する. ヌマン チセ フライェ アㇷ゚ト アㇱ=昨日,家洗いの雨が降った.ク・ミッポー,エ・イペ オケレ チキ アオイペㇷ゚ フライェ ワ アヌ アニー=孫よ,食べ終わったら食器を洗っておいてね.エ・シットキヒ ワノ アㇱケペッ パㇰノ ピㇼカノ フライェ ワ オラ サカエ カㇺタチ ウコポイェ=お前の肘から指まできれいに洗ってから酒を醸す粥とこうじを混ぜろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraye
- フライェ 【他動】[単](複は huraypa フライパ)…を洗う。(足を、 着物を、 鍋などを。) ☆参考 顔を洗うことは ewonne エウォンネ。 手を洗うことは teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ とも言うが、 また yaske ヤㇱケ とも言う。 {E: to wash…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huraypa
- フライパ 【他動】[複](単は huraye フライェ)(二つ以上)を洗う。 {E: to wash…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huraypa
- フライパ 【huray-pa】 洗う. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurayuhkekina
- フラユㇷケキナ §057 エゾノカワジサ (1) hura-yuhke-kina (hú-ra-yuh-ke-ki-na)「ふラユㇷケキナ」[húra(におい)yúhke(強い)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húre-toponra
- フレトポンラ 【名】[hure-toponra 赤い・水おり] 水底に沈んださび。 {E: rust that has sunk to the bottom of water.} (出典:田村、方言:沙流)
- húreamam
- フレアマㇺ 【名】[hure-amam 赤い・穀物][植物] ヒエの一種(穂が赤い)。 〔知分類 p.230 アワ ((幌別))〕 {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureamam
- フレアマㇺ §402 アワ 粟 (9) hure-amam (hú-re-a-mam)「ふレアマㇺ」[“赤い・穀果”の義] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureampayaya
- フレアンパヤヤ §474 ハナサキガニ (2) hure-ampayaya (hú-re-am-pa-ya-ya)「ふレアンパヤヤ」 ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureapappo
- フレアパッポ §344 エゾカンゾウ (5) hure-apappo (hú-re-a-pap-po)「ふレ・アパッポ」[赤い・花] 花 ⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurearu
- フレアル §037.足裏の肉(クマの)(2)hure-aru〔Fu-ré-a-ruフれアル〕[<ure-haru(足・肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurearu
- フレアル §527.てのひらの肉[特にクマの](3)hurearu〔Fu-ré-a-ru フれアル〕[足・肉]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurearupone
- フレアルポネ §529.てのひらの骨[クマの]hurearu-pone〔hu-ré-a-ru-po-ne フれアルポネ〕[hurearu(熊の足裏の肉)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆〔熊祭の後に木幣をつけて送る〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- hureasam(-a)
- フレアサㇺ §035.あしうら(足裏、蹠)(10)hureasam(-a)〔Fu-ré-a-samフれアサㇺ〕[hure(<ure足)+asam(底)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hureat
- フレアッ §248 チョウセンゴミシ (2) hureat (hú-re-at)「ふレアッ」[<hure-hat] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húreatane
- フレアタネ 【名】[hure-atane 赤い・カブ][植物]人参。 {E: a carrot.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureatpunkar
- フレアップンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (5) hureat-punkar (hú-re-at-pun-kar)「ふレアップンカㇻ」[赤いブドウ(のなる)・蔓] 蔓をいう ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureayusni
- フレアユㇱニ §214 タチイチゴ (1) hureayusni (hú-re-a-yus-ni)「ふレアユㇱニ」[hure(赤い)ayusni(いばらの木、ayとげ、us群生している、ni木)] 茎 ⦅穂別⦆⦅A千歳⦆→補注(27)。 (出典:知里植物編、方言:)
- hureayusni
- フレアユㇱニ 【hure-ayusni】 キイチゴ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hureca
- フレチャ §068 サクラマス (11) hure-ca(hú-re-ča)「ふレチャ」[hure(赤い)ca(雄魚)]⦅屈斜路⦆マスノスケの雄魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- hurecimakani
- フレチマカニ §030 ギスカジカ;ゴモカジカ(方言);イソカジカ(方言) (1) hure-cimakani (hú-re-ci-ma-ka-ni)「ふレチマカニ」[hure(赤い)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureemawri
- フレマウリ §214 タチイチゴ (2) hure-emawri (hú-re-e-maw-ri)「ふレマウリ」[赤い・いちご] 果実 ⦅穂別、幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureemawrini
- フレエマウリニ §214 タチイチゴ (3) hure-emawrini (hú-re-e-maw-ri-ni)「ふレエマウリニ」[赤い・いちごの・木] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureetankay
- フレエタンカイ §212 チシマイチゴ (3) hure-etankay (hu-ré-e-tan-kay)「フれ・エタンカイ」[赤い・エタンカイ] 果実 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurehat
- フレハッ §248 チョウセンゴミシ (1) hure-hat (hú-re-hat)「ふレハッ」[赤い・ブドウ] 果実 ⦅足寄、名寄⦆⦅A十勝川筋⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureitunnap
- フレイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (23) hure-itunnap(hú-re-i-tun-nap)「ふレイトゥンナㇷ゚」⦅幌別⦆アカヤマアリ Formica sanguinea fusicepes EMERY. エゾアカヤマアリ Formica trunicicola yessoensis FOREL. (出典:知里動物編、方言:)
- hurekakkon kamuy
- フレカッコンカムイ §332 カッコウ (8) hurekakkon kamuy (hú-re-kak-kon-ka-muy)「ふレカッコンカムイ」(コ生) (出典:知里動物編、方言:)
- hurekamuy
- フレカムイ §425 アカヘビ;ジム (1) hure-kamuy (hú-re-ka-muy)「ふレカムイ」[<赤い・神] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurekane
- フレカネ 【hure-kane】 銅:あかがね. (出典:萱野、方言:沙流)
- húrekane
- フレカネ 【名】[hure-kane 赤い・かね] 銅(「あかがね」)。 {E: copper.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hurekutomarawrep
- フレクトマラウレㇷ゚ §153 シータテハ (1) hure-kutomarawrep(hú-re-ku-to-ma-raw-rep)「ふレクトマラウレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huremarewrew
- フレマレウレウ §150 クジャクチョウ(成) (1) hure-marewrew(hú-re-ma-rew-rew)「ふレマレウレウ」⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huremawpo
- フレマウポ §597.はげあたま(はげ頭)(15)赤はげ;丸はげhure-mawpo〔Fú-re-maŭ-po ふレ・マウポ〕[hure(赤い)+maw(ハマナシの果実)+-po(指小辞)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.446】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Hurenay
- フレナイ 【名】[húre-nay 赤い・沢][地名](川の名、 集落の名、 沙流郡平取町振内。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hureni rekuciaraka
- フレニ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(6)ノリウツギ咽喉病;のどがからからに乾く咽喉病 hure-ni rekuci-araka〔Fu-ré-ni|re-kú-či-a-ra-ka フれニ・レくチアラカ〕[hure-ni(ノリウツギ)+rekuci-araka(咽喉病)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurep kar
- フレㇷ゚ カㇻ 【hurep kar】 赤く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurepiyapa
- フレピヤパ §401 ヒエ (8) hure-piyapa (hú-re-pi-ya-pa)「ふレ・ピヤパ」[hure(赤い)piyapa(ヒエ)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureseta
- フレセタ §268 イヌ (22) hure-seta (hú-re-se-ta)「ふレセタ」[<húre(赤い)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆赤イヌ、茶色のイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- huresisam
- フレシサㇺ 【hure-sisam】 外国人,白人:赤い隣人,髪の毛の赤い人. (出典:萱野、方言:沙流)
- húresisam
- フレシサㇺ 【名】[húre-sísam 赤い・異民族] 白人。 ☆参考 髪の毛が赤いから。(W) ☆参考 repunkur レプンクㇽ 外国人。 ☞sísam シサㇺ {E: a Caucasian.} (出典:田村、方言:沙流)
- huretakahka
- フレタカㇵカ §474 ハナサキガニ (1) hure-takahka (hú-re-ta-kah-ka)「ふレタカㇵカ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huretakahka rekuciaraka
- フレタカㇵカ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(7)赤ガニ咽喉病 hure-takahka rekuci-araka〔Fu-ré-ta-kah-ka|re-kú-či-a-ra-ka フれタカㇵカ・レくチアラカ〕[hure(赤い)+takahka(カニ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurhontomta
- フㇽホントㇺタ 【hurhontom ta】 坂の途中に. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurkap
- フㇽカㇷ゚ 【名】[概](所は hurkapu(hu) フㇽカプ(フ))[hur-kap (?)・皮][動物](?) カラスにつつかれて骨と皮ばかりになった魚や鳥の死骸。 cikap hurkap チカㇷ゚ フㇽカㇷ゚ カラスにつつかれて骨と皮ばかりになった鳥の死骸。 hurkap takupi an フㇽカㇷ゚ タクピ アン(直訳すると)彼の骨と皮ばかりの死骸しかない=(彼は)やせこけて着物だけみたいだ。(S) ☆参考 raycep ライチェㇷ゚ 死骸。 〔知分類 人間 p.120 ((ホロベツ、 クッシャロ)) 皮〕 {E: the remains of a fish, bird etc that has been picked clean by a crow, leaving just skin and bones.} (出典:田村、方言:沙流)
- hurkap(-i-u)
- フㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(7)hurkap(-i、-u)〔Fúr-kap ふㇽカㇷ゚〕[hur(ur=鳥皮、魚皮)、kap(皮)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurkap/hurkapi(hi)
- フㇽカㇷ゚/フㇽカピ(ヒ) 【hur-kap/-kapi(hi)】 死骸.屍.死体,抜殻. セタ フㇽカㇷ゚=犬の死骸.アイヌ フㇽカㇷ゚=人間の死骸.ヘル フㇽカピヒ=生ける屍(死骸のように痩せ細っている).ヘル フㇽカㇷ゚=ただの抜け殻. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurkapu(hu)
- フㇽカプ(フ) 【名】[所](概は hurkap フㇽカㇷ゚)[動物]の骨と皮ばかりになった死骸(鳥や魚の)。 {E: the skin and bones of the carcass of a fish, bird etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- hurkata
- フㇽカタ 【hur ka ta】 坂の上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurrata
- フㇽラタ 【hur ra ta】 坂の下に. (出典:萱野、方言:沙流)
- huruamam
- フルアマㇺ §381 チシマザサ (2) huru-amam (hu-rú-a-mam)「フる・アマㇺ」[笹葉(の)・穀物] 種実 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- husekara
- フセカラ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(6)息吹をかける huse-kara〔Fú-se-ka-ra ふセカラ〕[息吹を・当てる]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- huskina
- フㇱキナ §049 クルマバソウ (1) hus-kina (hús-ki-na)「ふㇱキナ」 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- husko an pe sikopayar
- フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ 【husko an pe sikopayar】 何事もなかったように,前のまま. ウクラン エネ イヨㇱキ ワ アネピッタ サカヨカㇻ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ネㇷ゚ ウニン カ ソモ ノ フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ=昨夜はあれほど酔っ払って夜いっぱい,文句を言っていたのになんのさわりもなく何事もなかうたようにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- husko etokkar
- フㇱコ エトッカㇻ §523.つわり(悪阻)になる(3)husko etokkar〔Fúš-ko-e-tók-kar ふㇱコ・エとッカㇻ〕[husko(姙娠する)、etokkar(準備する)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- husko(-an)
- フㇱコ §556.にんしん(姙娠)(13)姙娠の兆候がある;母親の腹の代わりの子が出来る;次の子をはらむ husko(-an)〔Fúš-ko ふㇱコ〕[古くなる]⦅チカブミ、ホロべツ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huskoekasi
- フㇱコエカシ §013.先祖;祖先(7)husko-ekasi〔Fúš-ko-e-ka-ši ふㇱコエカシ〕⦅カラフト⦆先祖の翁たち。[hus-ko(古い)+ekasi(祖父)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- huskotoywano
- フㇱコトイワノ 【husko toy wa no】 昔から,古くから,以前から. タアン ピパウㇱコタン アナㇰネ フㇱコ トイ ワノ アイヌ オカ.ペトッタ(ペッ オㇿ タ) アナㇰネ チェㇷ゚ ネㇷ゚ パㇰノ カ オカ.キㇺ タ アナㇰネ イセポ チロンヌㇷ゚ ユㇰ キムンカムイ ポロンノ オカ ワ アエㇷ゚ ア・エイㇱラㇺネ カ ソモ=この二風谷村は昔からアイヌが暮らしていた.川には魚がたくさんいた,山にはウサギ,狐,鹿,熊がたくさんいて食べ物に不自由しなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hussa
- フッサ 【hussa】 まじない:病人を治すために強く息を吹きかける.息をかける音がフッサと聞こえる. フッサハウ シューコサンパ=フッサという声がシューとなった(魔物の側からの表現.魔物にとってフッサという強い息は恐ろしいものである). (出典:萱野、方言:沙流)
- hussa
- フッサ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(4)hussa!〔Fús-sa ふッサ!〕[<hus↑]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussa
- フッサ 【副/名】[擬音](病人の治療のためにフツフツと息を吹きかける時の擬音、 またその行為。) hussa tura フッサ トゥラ フッフッと息を吹きかけながら。(W会話) hussa hussa iki フッサ フッサ イキ フッフッと息を吹きかける。 aynu nupur wa kus tasta hussa hussa ikipa kor oraun siknupa nek! アイヌ ヌプㇽ ワ クㇱ タㇱタ フッサ フッサ イキパ コㇿ オラウン シㇰヌパ ネㇰ! 人間は霊力がすぐれているから(死んでも)フツフツと息を吹きかければ生き返るのさ。(KK掛け合い歌)の最後の語りの部分 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hussakar
- フッサカㇻ 【hussa-kar】 おはらい:病人をはらい清め,悪魔を追い出そうと息を強く吹きかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- hussaomante
- フッサオマンテ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(8)息吹をかける hussa-omante〔Fús-sa-o-man-te ふッサオマンテ〕[息吹を・送る]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussaomante
- フッサオマンテ §479.ためいき[する](3)心配ごとがあってほっと溜息をつく hussa-omante〔Fús-sa-o-man-te ふッサ・オマンテ〕[hussa(息吹きを)+omante(送る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussikokka
- フッシコッカ §144.うるしかぶれ(漆瘡)(1)hussi-kokka〔Fús-ši-kok-ka ふッシコッカ〕[hussi(うるし)+kokka(化ける)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hutarumpe
- フタルンペ §296 くじら(クジラ (10) hutarumpe (hú-ta-rum-pe)「ふタルンペ」[<kuttar-humpe] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hutat
- フタッ §381 チシマザサ (8) hutat (hú-tat)「ふタッ」[<huttat<hur-ta-p 笹の枝葉を・ちぎった・もの] 葉 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hutcikama
- フッチカマ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(3)hutci-kama〔Fút-či-ka-ma ふッチカマ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hutne nay
- フッネ ナイ 【hutne-nay】 狭い沢. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutne pinay
- フッネ ピナイ 【hutne-pinay】 狭い谷川. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutram(-i-u)
- フッラㇺ §591.はい(肺);肺臓(2)クマの肺臓 hutram(-i、-u)〔Fút-ram ふッラㇺ〕[<yukram]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huttap
- フッタㇷ゚ 【huttap】 笹. (出典:萱野、方言:沙流)
- huttapka
- フッタㇷ゚カ 【名】[hur-tapka 山の崖・の上の高く平らになった所] 山の上。 ☞hur フㇽ の項の hur tapka ta フㇽ タㇷ゚カ タ {E: the high areas of a mountain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ 【名】[hur-tat 山の急坂・樺][植物]「ササ」。(S) ☆参考 top トㇷ゚ 竹。 〔知分類 p.222 ジダケ〕 {E: bamboo grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ 【huttat】 笹. (出典:萱野、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ §382 ジダケ (2) huttat (hút-tat)「ふッタッ」[→§381(8)] 葉 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huttattop
- フッタットㇷ゚ 【名】[huttat-top ササ・竹][植物]「ササダケ」(大きくなっても6尺くらい、 小さい、 細い、 太くても直径1センチ)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- huttomakina
- フットマキナ §169 フッキソウ キチジソウ (3) huttoma-kina (hút-to-ma-ki-na)「ふットマキナ」[<yuktoma-kina] 茎葉 ⦅美幌・屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huye(a-)
- フイェ §749.みる(見る)(11)見まもる huye(a-)〔Fu-jé フいぇ〕[huy(何処)+e(動詞語尾)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huyhuynawano
- フイフイナワノ 【huyhuy na wa no】 どこからどこまで,隅から隅まで. チセオンナイ フイフイナワノ アコエラヤㇷ゚=家の中の隅から隅まで,私はそれに感心した[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- huymampa
- フイマㇺパ 【他動】[複?](単として予想される形は未出) よくよく調べる。 {E: to investigate something well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huymampa
- フイマンパ 【huy-mampa】 (気をつけてよくよく)見る,観察する,見直す. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=cotca
- イチョッチャ 【i=cotca】 刺される.▷イ=私を チョッチャ=刺す ソヤ イ・チョッチャ=蜂に刺された. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=ka opiwki utar
- イカ オピウキ ウタㇻ 【i=ka opiwki utar】 味方.▷イ=私 カ=上 オ=それ ピューキ=追う ウタㇻ=人たち (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kakamukamu
- イカカムカム 【i=ka kamu-kamu】 (私に)おおいかぶさる. ポロ ワッカ オッタ(オㇿ タ) チㇷ゚ ア・オ ヒネ ペッペㇱアナクス(ペッペㇱ・アン アクス) プイラ イ・カカムカム テイネ・アン=洪水の時に舟に乗って川を下るとしぶきが私におおいかぶさって私は濡れてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kakamutek
- イカカムテㇰ 【i=ka kamu-tek】 (私の)上にかぶさる. ア・アキヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニ センピㇼ ワ ハイカンヌㇷ゚ シネㇷ゚ ピッコサヌ イ・カカムテㇰ.イヨㇱ(イ・オㇱ) エㇰ コㇿ アン ア・アキヒ ホユプ ワ エㇰ ネア ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ シㇼコオッケ イ・カオピューキ クスケライ シㇰヌ・アン=弟とふたりで狩に行くと立ち木の陰から若い熊1匹さっと出て来て私の上へかぶさった.後から来ていた弟が走って来てその若い熊を槍で突き殺し私を助け,そのお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=katoykuspekor
- イカトイクㇱペコㇿ 【i=ka toy kus pekor】 (私が)かったるい〔比喩〕.▷イ=私 カ=上 トイ=土 クㇱ=通る ペコㇿ=ような →体の上を土でおおわれたような チュワン オカケ タ トイ アンクラ タ ポンノ モコㇿアナクス(モコㇿ・アン アクス) イ・カトイクㇱ ペコㇿ ネ ヒネ モイモイケ・アン カ ア・エアイカㇷ゚ エウン アイヌ ハウ アㇱ クスケライ モㇱ・アン.ネㇷ゚ カ ウェンカムイ イイェヌチシㇱケ(イ・エヌチシㇱケ) ワ ネ ア ナンコㇿ=お昼ご飯の後,畑の畔で少し眠ると,体の上を土でおおわれたようなかったるい気持になり動くこともできない.そこへ人声がしたお陰で目が覚めた,何か化け物が私をにらみつけていたのであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kokimaipa
- イコキマイパ 【i=ko-kimaipa】 私の物をなくされた,取られた,盗まれた. エネケヤㇺワアン タシロネアㇷ゚ イコキマイパ=あれほど大切にしていた山刀であったのに,盗まれてしまった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kosatsatu
- イコサッサトゥ 【i=ko-satsatu】 (私を)うさんくさい顔で見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kotarara
- イコタララ 【i=ko-tarara】 (私に)伸ばす:物を手に持ち私の方へ伸ばしてくれる.▷イ=私に コ=〜を タララ=伸ばす (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kotcane
- イコッチャネ 【i=kotcane】 (私を)取りなす. (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kotcawot no
- イコッチャウォッノ 【i=kotca-ot-no】 私より先に,私より前に. ▷イ=私 コッチャウォッ=先,前 ノ=に ソンノカㇻパワ コルオヌア ユㇰカルㇱ イコッチャウォッノ ネンカウッワイサㇺ=本当に私が行って知っていたマイタケは,私より先に誰か取ってしまった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- i=kurkasikeuwanpare
- イクㇽカシケウワンパレ 【i=kur-kasike-uwanpare】 私の様子をじっと見る,私を不審そうに観察する,注意して私を見る. ▷イ=私 クㇽ=姿 カシケ=上 ウワンパレ=観察する(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- i=masasa
- イマササ 【i=masasa】 にらみつける,にらむ. ヌペトゥㇺワ イマササ=涙の中からにらみつけた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- i=turpakno
- イトゥㇽパㇰノ 【i=turpakno】 それに近いぐらい,私の歳に近いほどの. ▷イ=私 トゥル=近い パㇰノ=ほどの ナポロクㇽ アイェヒネクナㇰ アラムアワ イトゥㇽパㇰノ アンオッカイポ ネロㇰオカ=もっと歳の多い人を言っているのかと思っていたが,私に近いほどの若者であった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iami、iyami
- イアミ、イヤミ §278 あざらし (6) iami、iyami (i-á-mi)「イあミ、イやミ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iantasare
- イアンタサレ §014.赤子が夜いつまでも眠ろうとしないiantasare〔i-án-ta-sa-reイあンタサレ〕[i(それが、=赤ん坊が)+an(夜)+tasare(とりかえる);赤子が昼と夜とをとっちがえる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iarakare
- イアラカレ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](5)iarakare〔i-á-ra-ka-re イあラカレ〕[i(それ)+araka(痛む)+re(せしめる); それ(=胎兒)が痛ましめる]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ica
- イチャ 【ica】 (穂を)摘む,穂ちぎり(をする):ヒエ,アワ,イナキビなどの穂をピパという貝殻で摘みとること. ク・イチャ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) インネ ウタㇻ エㇰ ワ エン・カスイ クスケライポ ア・オケッテㇰテㇰ=私が穂ちぎりをしていると,大勢の人が来て私を手伝ってくれ,そのお陰でさっと終わってしまった.クンネイワノ イチャアナアナ(イチャ・アン ア・アン ア) ポーロ サラニㇷ゚ トゥㇷ゚ カ レㇷ゚ カ ア・ラㇻパ カネ ムンチロ ア・チャ=朝早くから穂摘みをして,大きな袋にふたつも三つも詰め込んで,アワの穂を摘んだ.ピヤパ ヌモ ノ ナ ニサッタ ワノ イチャ クス アㇻパ・アン ナ ヤイェトコイキ アニー=ヒエがよく実が入ったから,明日から摘み取るために行くので,自分の準備をしてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ica
- イチャ 【自動】[i-ca もの・を切り取る]ヒエの穂摘みをする。(S) ☆参考 昔は根元から刈らず貝がらを使って穂摘みをした。 ☆参考 otuye オトゥイェ …を根元から刈る。 (出典:田村、方言:沙流)
- ica-saranip
- イチャサラニㇷ゚ 【名】[ica-saranip ヒエの穂を摘む・木の皮の繊維を編んでつくった袋](直訳すると)穂摘み袋(=poro-saranip ポロサラニㇷ゚)、 大袋。 ☆参考 totta トッタ とも言う。 ユーカラでは totta トッタ。 ☞saranip サラニㇷ゚、 totta トッタ (出典:田村、方言:沙流)
- icak a
- イチャㇰ ア 【間投】[< i-cak a 人を・不快にする(?)・(感嘆の助詞)]きたならしいなあ(不快な感情を込めて言う)。 icak aː! e=etuhu wen ruwe! イチャㇰ アー! エエトゥフ ウェン ルウェ! ああきたないなあ、 あなたの鼻ひどいねえ(子どもに)。(S) icak a, ene okay pe ka ene haweoka hi イチャㇰ ア、 エネ オカイ ペ カ エネ ハウェオカ ヒ 「あったらこっきたないやつらでも」(=あんな汚らしいやつらでも)そんなことを言ったのか(「心が汚いので顔が汚いように言う」)。(S) ☆参考 続けて icaka イチャカ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- icaka
- イチャカ 【間投】[< icak a] icakaː! イチャカー! きたないなあ。(S) ☞icak a イチャㇰ ア (出典:田村、方言:沙流)
- icaka
- イチャカー 【icaka】 あんなやつめ,こしゃくだ,なまいきだ:あんなやつめ,なにくそ,よくもそんなことを,と相手に対して腹を立てた時に思わず口をついて出る言葉〔悪口〕. イチャカー エネ オカイペ ポンノ イチェン コㇿ ワ ヘンパラ パㇰノ コㇿ クニ ラム ワ リㇰタ リㇰタ インカㇻ シリ=あんなやつめ,あのような者が少しの金持っていつまで持てると思ってか頭の高いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- icakina
- イチャキナ §370 カサスゲ (3) ica-kina (i-cá-ki-na)「イちャ・キナ」[i(我らを)ca(切る)kina(草)] 茎葉 ⦅美幌、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- icakkere
- イチャッケレ 【自動】[i-cak-ke-re 人を・(不快にする(?)ことを表す語根)・(自動詞形成)・させる] 汚い、 よごれる。 kú=icakkere wa kamuy or un k=onkami ka eoripak クイチャッケレ ワ カムイ オルン コンカミ カ エオリパㇰ 私はよごれているので神様に拝むのも「もったいない」(=おそれ多い)。(S) icakkere hawas hi ne a! イチャッケレ ハワシ ネ ア! (直訳すると)きたならしい話だなあ=そんなこと聞きたくもない。(S) {E: to be, get dirty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- icakkere 1
- イチャッケレ 【icakkere】 ①なにくそ,あんなやつめ〔悪口〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- icakkere 2
- イチャッケレ 【icakkere】 ②汚ない,汚れている,汚れる. イチャッケレ ナ フライェ=汚ないから洗え.エ・ケマハ イチャッケレ ナ フライェ ワ エㇰ=お前の足が汚れているから,洗ってこい. (出典:萱野、方言:沙流)
- icakkerep
- イチャッケレㇷ゚ 【icakkere-p】 汚ないもの. イチャッケレㇷ゚ アナㇰネ イテキ ウカオノ アヌ ワ ホクレ フライェ=汚ない物はしまっておかないで,早く洗え. (出典:萱野、方言:沙流)
- icakkerere
- イチャッケレレ 【icakkere-re】 汚す. エシㇼ エ・ミ ワ エ・ソイネ アㇷ゚ タㇱテㇰテㇰ エ・イチャッケレレ.エ・ヤチポチ ヒー?=さっき着て外へ出たのに,すぐにお前は汚してきた.泥んこをこねていたの? (出典:萱野、方言:沙流)
- icakkerere
- イチャッケレレ 【他動】[自動使役][icakkere-re よごれる・させる]…をよごす。 {E: to make dirty.} (出典:田村、方言:沙流)
- ican
- イチャン §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(24) ican (i-čán)「イちャン」 (出典:知里動物編、方言:)
- ican
- イチャン 【ican】 (サケやマスの)産卵床.*昭和10年代は「ホリ」ともいったが,北海道方言であったかもしれない. タパン イチャン アナㇰネ アッパケ ワノ コルウヌ(ク・オルウヌ) ウㇱケ ネ ナ イテキ エㇰ ヤン=この産卵床は最初から私が知っていた所なので,来ないでくれ.タヌクラン チュピポロ イサㇺ ナ イチャンコㇿ・アㇱ ナ.アㇷ゚ コㇿ ワ エン・トゥラ=今夜は月の光がないから産卵床へ行くぞ.鈎を持って俺と一緒に来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- icanceh
- イチャンチェㇸ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(22) ican-ceh(i-can-ceh)「イチャンチェㇸ」[<ican-cep]⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icancep
- イチャンチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(21) ican-cep(i-čán-čep)「イちャンチェㇷ゚」[ican(ホリを掘っている)cep(魚)]語源通りホリを掘っているサケを指す⦅屈斜路、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icani
- イチャニ §068 サクラマス (5) icani(i-cá-ni)「イちャニ」⦅斜里⦆サクラマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- icaniw
- イチャニウ §068 サクラマス (3) icaniw(i-cá-niw)「イちャニウ」[ican(ホリ)iw(人)、‘ホリの人’の義]成魚⦅長万部、礼文、虻田、幌別、浦河、様似、近文、名寄、常呂、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icaniw(icanuy)
- イチャニウ(イチャヌイ) 【icaniw(icanuy)】 マス. ナ ヘカチ オッカイポ ク・ネ ヒ タ ニカㇷ゚ エトコ タ ク・ネㇷ゚キエアㇻパ イチャヌイ ポロンノ オカ ワ チ・コイキ ワ チェ(チ・エ) コㇿ ネㇷ゚キ・アㇱ ペ ネ ア ワ=まだ少年といえる若者であった私が,新冠川の上流へ仕事に行った時に,マスがたくさんいて,私たちはそれを獲って食べながら働いたものであったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- icaniwapappo
- イチャニウアパッポ §330 アヤメ (5) icaniw-apappo (i-cá-niw-a-pap-po)「イちャニウ・アパッポ」[マス・花] 花 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- icaniwitunnap
- イチャニウイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (25) icaniw-itunnap(i-ca-niw-i-tun-nap)「イちャニウイトゥンナㇷ゚」⦅本別⦆小形のアカアリ (出典:知里動物編、方言:)
- icankaot
- イチャンカオッ §069 ヤマベ(ヤマメ) (1) icankaot(i-cán-ka-ot)「イちャンカオッ」[ican(ホリ)ka(の上)ot(にたかっている)] ⦅萩野⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icankar
- イチャンカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(25) ican-kar (i-can-kar)「イチャンカㇻ」icanは本来動詞。hempak-iw, coniw, waniw,などに対してi-can-iwなどと言う。しかし今は名詞に考えられican-un-I, ican-karなどと言う。ただし、この-karは他動詞を強化するためのものかもしれない。 (出典:知里動物編、方言:)
- icankesro
- イチャンケㇱロ §069 ヤマベ(ヤマメ) (7) icankesro(i-can-kes-ro)「イチャンケㇱロ」[ican(ホリ)kes(の端)or(の所)o(にいる)]⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icankor
- イチャンコㇿ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(26) ican-kor (i-can-kor)「イチャンコㇿ」⦅屈斜路⦆産卵穴を掘る。サケ・マスにだけ言う。→kon-kor. (出典:知里動物編、方言:)
- icankot
- イチャンコッ §069 ヤマベ(ヤマメ) (2) icankot(i-cán-kot)「イちャンコッ」[<ican(マスの産卵穴)ka(の上)ot(にたかっている)]⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icanoruncep
- イチャノルンチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(23) ican-orun-cep(i-can-o-run-cep)「イチャノルンチェㇷ゚」⦅美幌、東静内、穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icanuy
- イチャヌイ §068 サクラマス (4) icanuy(i-ca-nuy)「イチャヌイ」⦅白糠、美幌、斜里、鵡川、屈斜路、藻琴、布伏内、萩野、白浦、沙流、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icanuy
- イチャヌイ 【名】[知里真志保によれば < ican-iw ほり(産卵穴)・人《ホリの人、 つまり産卵穴を掘る人》][動物]マス。 〔知分類 p.53〕 {E: a trout.} (出典:田村、方言:沙流)
- icanuymarewrew
- イチャヌイマレウレウ §145 キアゲハ(成);アゲハ(成) (4) icanuy-marewrew(i-ca-nuy-ma-rew-rew)「イチャヌイマレウレウ」⦅屈斜路⦆黒 と赤い点のある(kut)キアゲハ、アゲハ。 (出典:知里動物編、方言:)
- icanuyram
- イチャヌイラㇺ §068 サクラマス (9) icanuy-ram(i-ca-nuy-ram)「イチャヌイラㇺ」⦅屈斜路⦆幼魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- icapipa
- イチャピパ 【icapipa】 穂摘み用貝殻. (出典:萱野、方言:沙流)
- icarapo
- イチャラポ §107 コジャク (3) icarapo (i-cá-ra-po)「イちャラポ」[<icaripo] 茎葉 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- icari
- イチャリ 【名】ざる。(W) (S) {E: a (bamboo) sieve, basket.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- icari
- イチャリ 【icari】 ざる. トゥッコ カ レㇾコ カ アㇷ゚ト ルイ ワ ポロ ワッカ アン ノイネ シㇼキ ナ.イチャリ コㇿ ワ ソイェネ ワ クマ オㇿ ワ ラチッケレ カントコㇿカムイ エウン "ホクレ タパン イチャリ シㇰテ" セコㇿ コラㇺコㇿ=二日も三日も雨が強いので洪水になりそうだ.ざるを持って外へ出て干し棹から下げ,天の神様へ,「さあ早くこのざるをいっぱいにせよ」と相談してみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- icarikina
- イチャリキナ §107 コジャク (1) i-cari-kina (i-cá-ri-ki-na)「イちャリキナ」[あれを・散らす・草] 茎葉 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- icarimuy
- イチャリムイ 【名】[icari-muy ざる・箕]竹を編んでつくった箕(み)。 ☆参考 普通の箕は木でつくった nímuy ニムイ。 ☞muy ムイ {E: a bamboo basket like implement used to separate the grains from its outer coverings, dust, etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- icaripo
- イチャリポ §107 コジャク (2) icaripo (i-cá-ri-po)「イちャリポ」[<i-cari-p(あれを・ちらす・もの)-po(指小辞)] 茎葉 ⦅天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- icarpa
- イチャㇻパ 【自動】[i-carpa もの・をばらまく・[複]] 死者(先祖など)を供養するため食物などをまく。(名詞として使われて)その行為。 ☆参考 米、 パン、 いろいろなおかず類、 菓子、 果物、 たばこなど何でも。 地上でわずかなものがあの世ではたくさんになるから、 まく量は少しでもいい。 食物をあげないと死者はあの世で飢えに苦しむ。 {E: to scatter food offerings for one's ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- icasei
- イチャセイ §218 カワシンジュガイ (13) ica-sei (i-ca-sey)「イチャセイ」 ⦅美幌⦆カキ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- icasey
- イチャセイ §218 カワシンジュガイ (6) ica-sey (i-ca-sey)「イチャセイ」 ⦅名寄⦆シンジュガイの殻 (出典:知里動物編、方言:)
- icatcakikir
- イチョッチャキキㇼ §127 ヌカカ ヌカカ類 (5) icatca-kikir(i-cot-ca-ki-kir)「イチョッチャキキㇼ」⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icicikan
- イチチカン 【名】[< 日本語 いちじかん(一時間)](時間の単位)…時間。 sine icicikan シネ イチチカン 一時間。 tu ícicikan トゥ イチチカン 二時間。 ☆参考 ただし henpak cikan ヘンパㇰ チカン 何時間。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: a unit of time: one hour.} (出典:田村、方言:沙流)
- icohcakikiri
- イチョㇹチャキキリ §120 ハチ類 (5) i-cohca-kikiri(i-cóh-ca-ki-ki-ri)「イちョㇹチャキキリ」⦅落帆、富内、真岡、多蘭泊、多来加⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:)
- icohcakikiriciseasispe
- イチョㇹチャキキリチセアシㇱペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(22)ハチの巣の腫物 icohcakikiri-cise-asispe〔i-čó-ho-ča-ki-ki-ri-či-se-a-šiš-peイちょㇹチャキキリ・チセ・アシㇱペ〕[icohcakikiri(蜂)、cise(家)…]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- icotcap
- イチョッチャㇷ゚ §127 ヌカカ ヌカカ類 (4) icotcap(i-cot-cap)「イチョッチャㇷ゚」⦅様似、屈斜路、足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- icuhpusi(-an)
- イチュㇷプシ §166.解剖[する];腑分[する](2)icuhpusi(-an)〔i-čúh-pu-ši イちゅㇷプシ〕[<i-cup-pusi↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- icuppusi(-an)
- イチュップシ §166.解剖[する];腑分[する](1)icuppusi(-an)〔i-čú-pu-ši イちゅップシ〕[i(それ、=屍体)+cup(腹)+pusi(出す)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- icuptasare
- イチュㇷ゚タサレ §366.産―産後に薬を飲むicuptasare〔i-čúp-ta-sa-re イちゅㇷ゚タサレ〕[i(それの)+cup(腹)+tasare(とりかえる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ieciw(-an)
- イエチウ §523.つわり(悪阻)になる(2)ieciw(-an)〔i-é-čiŭ イえチウ〕[i(それ、=胎児)+e(によって)+ciw(突く)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iehankere
- イエハンケレ 【自動】[i-e-hanke-re もの・に・近くなる・させる・][雅](獲物をとるのに)近づいてとる。 ihayta kur patek/iehankere/háwas hike イハイタ クㇽ パテㇰ/イエハンケレ/ハワシケ [雅]鹿をとることのへたな人ばかり近くでとるという話だが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iekanokurki
- イエカノクㇽキ §420.しらみ(1)病人につくシラミ iekanok-urki〔i-é-ka-nok-úr-ki イえカノㇰ・うㇽキ〕[i(我らを、人を)+ekanok(迎える)+urki(シラミ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iekaste
- イエカㇱテ 【i-ekaste】 飽きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iemakaatusa
- イエマカアトゥサ 【i-emaka-atusa】 片肌脱ぎ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ieomap
- イエオマㇷ゚ 【i-e-omap】 おぶい紐(ひも). 図12[イエオマㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- iepakasnu
- イエパカㇱヌ ☞iyepakasnu イイェパカㇱヌ (出典:田村、方言:沙流)
- ietokoansurku
- イエトコアンスㇽク §249 トリカブト (15) ietokoan-surku (i-é-to-to-an-sur-ku)「イえトコアンスㇽク」[i(それ)-etoko(の先)-an(ある)-surku(ブシ根)] 根 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ietokocasnureay
- イエトコチャㇱヌレアイ 【i-etoko-casnure-ay】 熊神の帰り道を清める矢:熊送りの儀式の際に熊神の魂が神の国へ帰る道を清める矢. (出典:萱野、方言:沙流)
- ietunaskasurku
- イエトゥナㇱカスㇽク §249 トリカブト (14) ietunaska-surku (i-é-tu-nas-ka-sur-ku)「イえトゥナㇱカスㇽク」[i(それ)-e(について)-tunaska(急がせる、tunas早い、-kaさせる)-surku(ブシ根)] 根 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ihahre(-an)
- イハㇵレ §348.産―流産[する](2)ihahre(-an)〔i-háh-re イはㇵレ〕[i(それを、=po 「子を」)+hahre(落す)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iharemun
- イハレムン §271 ハコベ (1) iharemun (i-há-re-mun)「イはレムン」[i(それを、=腫れを)ha-re(引か・せる)mun(草)] 茎葉 ⦅幌別・礼文華⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ihayta
- イハイタ 【自動】[i-hayta もの・…に不十分である](次の文脈で)鹿をとることがへたである。 ihayta kur patek/iehankere/イハイタ クㇽ パテㇰ/イエハンケレ [雅]鹿をとることのへたな人ばかり近くでとる…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihaytahayta
- イハイタハイタ 【i-hayta-hayta】 私を狙っては外し狙っては外し. ▷イ=私 ハイタハイタ=狙っては外し狙っては外し[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ihenkotpa
- イヘンコッパ 【i-henkotpa】 うなずく. エアウネ ク・シネウェ アクス フチ ミッポホ エㇰ ペ ネ クス オトゥ スイ レ スイ イヘンコッパ コㇿ アン=右隣の家へ遊びに行くと,孫が遊びに来たものだから,おばあさんは2度3度うなずいていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ihetaptapu
- イヘタㇷ゚タプ 【自動】[i-he-taptapu もの・頭・(語根の重複+他動詞形成)…を包む(?)] ほおかぶりする。 ☞hekokari ヘコカリ {E: to cover, wrap one's head and cheeks (with a towel etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ihetutasum(-i)
- イヘトゥタスㇺ §840.りんしつ(淋疾);りんびょお(淋病)(3)ihetu-tasum(-i)〔i-hé-tu-ta-sum イへトゥタスㇺ〕[i(それを、物を)+hetu(どっと出す)+tasum(病気)]⦅B⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihoma
- イホマ 【自動】(次の慣用表現の中で)かわいそうに思う。 ihoma kewtum/a=yaykorpare イホマ ケウトゥㇺ/アヤイコㇿパレ [雅]私はああかわいそうだなあと思いました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihomakewtum
- イホマケウトゥㇺ 【ihoma-kewtum】 納得する精神,納得した心,理解した心. ▷イホマ=納得 ケウトゥㇺ=心[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ihonnokka
- イホンノッカ ☞iyonnokka イヨンノッカ (出典:田村、方言:沙流)
- ihorenna
- イホレンナ 【間投】(踊りの一種で使われるはやしことば) {E: shouts that accompany dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihoske(-an)
- イホㇱケ §827.よう(酔う)(4)酒に酔う ihoske(-an)〔i-hóš-ke イほㇱケ〕[i(それに)+hos(酔う)+ke(<ki する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihriuhayta
- イㇶリウハイタ §476.だっきゅう(脱臼);骨ちがい(6)ihri-uhayta〔iç-ri-u-haǐ-ta いㇶリウハイタ〕[ihri(関節)+u(互いに)+hayta(届かぬ)]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihunara
- イフナラ 【自動】[i-hunara ものを・さがす] さがしものをする。 ☞hunara フナラ {E: to look for a lost item.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihupka
- イフㇷ゚カ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(14)はれもの[がでる];手の指先または足の指先もちぎれるほどの怖いできもの ihupka〔i-Fúp-ka イふㇷ゚カ〕[i-hup-ka(それを・腫れ・させる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihuraye
- イフライェ 【自動】[単](複は ihuraypa イフライパ)[i-huraye ものを・洗う] 洗濯する。 ontaro or un ihuraye オンタロ オㇿ ウン イフライェ 桶(おけ)(=たらい)で洗濯する。(W) ☞huraye フライェ {E: to wash clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihurekani
- イフレカニ §305 ケヤマハンノキ (2) ihurekani (i-hú-re-ka-ni)「イふレカニ」[i(物を)hure(赤く)ka(する)ni(木)] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iikosama
- イイコサマ 【自動】[i-i-ko-sama ものを・もの・に・そばに置く(?)]ものごとをたとえて言う。 iikosama easkay hawe! イイコサマ エアㇱカイ ハウェ! たとえるのが上手だねえ! (S) {E: to speak metaphorically, figuratively.} (出典:田村、方言:沙流)
- iirarare
- イイララレ 【自動】[i-irara-re 人に・人をばかにする・させる] 貧しそうである、 「ざまわるい、 品のない」。(副詞的に使って) iirarare oka umurek イイララレ オカ ウムレㇰ 貧しそうな夫婦。 NK {E: to look, be poor.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iisoneka
- イイソネカ 【副】[< 自動 i-iso-ne-ka ものを・本当・である・(他動詞化)](?) よくまあ…したものだ。 wenisitoma=an kor orano sama ta hotke=an hike, iisoneka, siknu=an híne kunneywa an ウェニシトマアン コㇿ オラノ サマ タ ホッケアン ヒケ、 イイソネカ、 シㇰヌアニネ クンネイワ アン 私はひどく恐ろしく思いながら彼のそばに寝たが、 よくまあ殺されもせず、 生きていて朝になった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iisoneka
- イイソネカ 【i-isone-ka】 幸いなことに,偶然,まぐれ. ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ アㇱ ヒクス イカオパㇱ・アン アクス ヘカッタㇻ ウコチㇷ゚クタ ヒネ ロㇰオカ イイソネカ オピッタ ア・オシコニ ワ ア・ヤンケ=川の方で危急を知らせる声がしたので私も騒ぎを聞いて助けに走ると子供たちが船をひっくり返したのであったが,幸いなことに皆が追いつき全部の子供を助け上げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- iitasare
- イイタサレ 【他動】[i-i-tasa-re 人を・人・と交換する・させる]…を人と交換する(「ばくる」)。 iitasare ru ka he an? イイタサレ ル カ ヘ アン? まあ(彼は)こんなもの「ばくった」(=交換した)の? (S) {E: to exchange… with someone.} (出典:田村、方言:沙流)
- iiyomapka
- イイヨマㇷ゚カ 【自動】[i-iyomap-ka 人を・子どもをかわいがる・(他動詞化)]かわいい(「めんこい」)、 実にかわいらしい。 iiyomapka poyson! イイヨマㇷ゚カ ポイソン! かわいい子だねえ! (S) {E: to be cute, lovely, pretty.} (出典:田村、方言:沙流)
- iiyomapka an
- イイヨマㇷ゚カ アン 【自動】[とてもかわいらしく・ある] とてもかわいらしい。 iiyomapka an pon hekaci イイヨマㇷ゚カ アン ポン ヘカチ ほんとにかわいらしいぼうや。(KH民話) {E: to seem or look cute, lovely, pretty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ika
- イカ 【ika】 溢(あふ)れる,(ふき)こぼれる. ス イカ=鍋が溢れる.ス ポㇷ゚ ワ イカ ノイネ シㇼキ ナ ホクレ ス プタ ウㇰ=鍋が煮え立って溢れそうだから早く鍋のふたを取れ.イテキ アペ ポロレ! エイタサ ス ポㇷ゚ ワ イカ ノイネ シㇼキ ナ=だめ,火を大きくしないで! あまりにも鍋が煮え立ちふきこぼれそうだから.ス ポㇷ゚ ワ ウウェヘ イカ ノイネ シㇼキ ナ ホクレ ネㇷ゚カ エウン ルリヒ ニセ ワ アヌ=鍋が煮え立って煮汁がふきこぼれそうなので,早く何か物に汁をすくっておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ika
- イカ 【ika】 絶対〜してはいけない. イカ エ・エ ナ=絶対食べてはいけない.イカ エ・ハチㇼ ナ=絶対落ちるんでないよ.ク・ポホー タパン ハワㇱ エウン イカ エ・カランケ ナ.ア・シトマ オルㇱペ ネ ナ=息子よ,この話へは絶対かかわるではないぞ.恐ろしい噂だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ika 1
- イカ 【ika】 ①越える. シトゥイカ=蜂を越える.サマㇺニ オイカ=倒木を越える."エトンルイカ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ エトゥ オㇿ ワ オヘッケ エトㇿ パロホ イカ ワ ルイカ ネ アン ペ ア・イェ ㇷ゚ ネ=「鼻の橋」というものは,鼻から出た鼻汁が口を越えて橋になったものをいうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- íka 1
- イカ 【自動/他/後副】①[自動]近道する、 あふれる。 pet íka ペッ イカ 川があふれる。 ku=ika wa k=ek クイカ ワ ケㇰ 私は近道して来た。 sirkohokayekaye ayne suy íka シㇼコホカイェカイェ アイネ スイ イカ 蛇行していてついにまたあふれた。 ②[他/後副](山や尾根や川)を越えて近道して(行く)。 Akkes un iwor íka arpa=an ruwe ne アッケㇱ ウン イウォㇿ イカ アㇻパアン ルウェ ネ 厚岸へ山(の谷間)を越えていった。(HK民話) tane tane toska íka noyne sir iki タネ タネ トㇱカ イカ ノイネ シㇼ イキ まもなく水が堤防を越えてあふれそうだ。(S) toska íka na トㇱカ イカ ナ [隠](直訳すると)川が堤防を越えてあふれるぞ=これ以上言うと泣くからもうやめておきなさい。 ☆発音 ku=ika クイカ、 e=ika エイカ の発音は kuyka、 eyka とはならない。 ku/íka, e/íka のように i イ を高く、 しかもはっきり発音する。(S) {E: ①to take a short cut. ②to take a short cut through, across (mountains, rivers etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ika 2
- イカ 【位名】[i-ka もの・の上] ものの上。 ika wa ami p イカ ワ アミㇷ゚ 上から着るもの=上着。 {E: on top of.} (出典:田村、方言:沙流)
- ika 2
- イカ 【ika】 ②(〜から)落ちる,(〜を)踏み外す. ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ ア・ヌ ヒクス ウンマ ア・オ ヒネ イカオパㇱアナクス(イカオパㇱ・アン アクス) ウンマ イカ・アン ア・アケヘ カイ.タㇷ゚ ア・イェ クニ イイェマウコウェン ネ ワ=川の方へ危急を知らせる叫び声がしたので,馬に乗って駆けつけると馬から落ちて私の腕が折れた.これのことを巻き添えをくうというのだよ.イヨーハイ! アウンクㇽ ルイカ イカ ワ ポロピロ ヤㇰ ア・イェ.ア・ヌ アー?=本当に大変よ! 隣の人が橋を踏み外して大怪我をしたそうよ.あなた聞いた? (出典:萱野、方言:沙流)
- ika 3
- イカ 【ika】 ③渡る:物の上を通る. ルイカ イカ=橋を渡る.ペッ イカ=川を渡る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ika 3
- イカ 【副】…しないように。 ☆参考 沙流川中流の人が言う。 下流のワテケさん、 サダモさんは ikiya イキヤ。 {E: so as not to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- ika kunak
- イカークナㇰ 【ika kunak】 もし. オッコー ク・イキ シリ エ・ヌカㇻ シㇼ ネ ナ.イカークナㇰ エ・イェ ワ ネ ヤㇰネ ネノ イキ エチ・エカㇻカㇻ ナ.ヌ ワ アヌ=お姉さんよ,私のしたことを見てしまったね.もし人に言ったらお前が見たことと同じことをお前にするからね.聞いておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaanun
- イカアヌン 【副】(文末に na ナを置いて)ikaanun…na イカアヌン…ナ ひょっとして…ではないか。 a=yuputari ikaanun nen ka haweoka híne menokopo utar inani ka siren na tura na アユプタリ イカアヌン ネン カ ハウェオカ ヒネ メノコポ ウタㇻ イナニ カ シレン ナ トゥラ ナ 私の兄たちがひょっとして何とか言って娘たちのだれかをさそわないかな、 連れて行かないかな。(NK民話) ☆参考 話者は二風谷の人。 下流のワテケさん、 サダモさんは ikiyaun イキヤウン と言う。 {E: could it be that…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikaesina
- イカエシナ 【i-ka-esina】 隠す:人殺しをしたのを見ても殺した人に荷担して他人に言わない.▷イ=それ(殺した人) カ=上 エシナ=隠す イカエシナ パㇰノ ア・シトマㇷ゚ イサㇺ=人殺しを見て知らん顔をするほど恐ろしいことはない.パㇰノ ア・シトマ ㇷ゚ イサㇺ ペ イカエシナ ネ.イカエシナ・アン コㇿ イキ クㇽ アッカリ マウコウェン・アン ペ ネ=それほど恐ろしいものはないのが人殺しを見ても他人に言わないことだ.殺した人間をかばうと殺した人間よりも(かばった人間が)不運になるものだ.*この場合は死んだ人に恨まれて荷担した者が不運になるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaeyoko
- イカエヨコ 【ika-eyoko】 待ち伏せ(する):熊や鹿が出て来るのを待つ.立ち番(する):狩などの時の. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikahuye
- イカフイェ 【i-kahuye】 看病(する),看取る. ア・スチヒ オンネ ルスイ ワ ネ ノイネ イペ カ ソモ キ ノ モコㇿ ワ パテㇰ アン.アプンノ イカフイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私のおばあさんは死ぬのが近くなったのか食べ物も食べずに眠ってばかりいる.私は静かにおばあさんの看病をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- íkakata
- イカカタ 【副】本当に。 (出典:田村、方言:沙流)
- ikakustep
- イカクㇱテㇷ゚ 【名】[i-ka-kus-te-p もの・上・を通る・させる・もの] 上着。 ikakustep pirka korka pokna-amip wen イカクㇱテㇷ゚ ピㇼカ コㇿカ ポㇰナアミㇷ゚ ウェン 上着は良いが下着が悪い。(S) ☆対語 pokna-amip ポㇰナアミㇷ゚ 下着。 {E: a coat; a jacket.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikakustep
- イカクㇱテㇷ゚ 【i-ka-kuste-p】 上着. ク・メライケ ナ ネㇷ゚カ イカクㇱテㇷ゚ エネルサ(エン・エルサ)=私は寒いから.何か上着を貸してくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- íkamenas
- イカメナㇱ 【名】[íka-menas 近道する・やませ(南風)] 東南風。 ☞réra レラ {E: a south-east wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikamesu
- イカメス 【自動】[i-ka-mesu 人・の上・をはがす][ka(si) mesu の目的語不定人称形] 人を助ける。 ☞ka(si) mesu カ(シ) メス {E: to help someone} m() (出典:田村、方言:沙流)
- ikamparamasap(-i)
- イカンパラマサㇷ゚ §108.陰部―男性性器の種類(2)太くて短い陰茎 ikamparamasap(-i)〔i-kám-pa-ra-ma-sap イかンパラマサㇷ゚〕[i(その)+kam(内)+para(ひろく)+masa(おしひらく)+や(もの)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikankikir
- イカンキキㇼ §120 ハチ類 (4) i-kan-kikir(i-kán-ki-kir)「イかンキキㇼ」[<i-(われらを)kar(さす)kikir(虫)]⦅屈斜路、美幌、雪裡、本別⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:)
- ikaopas
- イカオパㇱ 【自動】[i-ka-o-pas 人・の上・に・走る][ka(si) opas の目的語不定人称形] かけつける。 ☞ka(si) opas カ(シ) オパㇱ {E: to run, rush (to).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikaopas
- イカオパㇱ 【i-ka-o-pas】 応援に行く,騒ぎを聞いて助けに走る,駆けつける.▷イ=それ(騒ぎ,危急の声) カ=上 オ=それ パㇱ=走る チチェㇷ゚ ネ コㇿカ ア・セセッカ ナ ホクレ エ ワ イカオパㇱ=食べ残りの物だが温めたから早く食べて応援に行け.ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ アㇱ ヒクス イカオパㇱ・アン アクス ヘカッタㇻ ウコチㇷ゚クタ ヒ ネ ロㇰオカ イイソネカ オピッタ ア・オシコニ ワ ア・ヤンケ=川の方で危急を知らせる声がしたので,私も騒ぎを聞いて助けに走ると,子供たちが舟をひっくり返したのであったが,幸いなことに皆が追いつき,全部の子供を助け上げた.ペトルン ペウタンケ ハウ ア・ヌ ヒクス ウンマ ア・オ ヒネ イカオパㇱアナクス(イカオパㇱ・アン アクス) ウンマ イカ・アン ア・テケヘ カイ タㇷ゚.ア・イェ クニ イイェマウコウェン ネ ワ=川の方で危急を知らせる叫び声がしたので,馬に乗って駆けつけると,馬から落ちて私の腕が折れた.これのことを巻き添えをくうというのだよ.タパン ハワㇱ エウン アオカ アナㇰネ ソモ イカオパㇱ・アン ヤッカ ピㇼカ ㇷ゚ ヘ アン?=この話へ私たちは駆けつけなくてもいいのだろうか? (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaopiwki
- イカオピウキ 【自動】[ka(si) opiwki の目的語不定人称形]人を助ける(命を助ける、 救援する)。 ☞ka(si) opiwki カ(シ) オピウキ {E: to help someone} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaoyki
- イカオイキ 【自動】[i-ka-o-iki 人・の上・に・ものごとをする][ka(si) oyki の目的語不定人称形]困っている人を援助する。 ☞ka(si) oyki カ(シ) オイキ {E: to help someone in need.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaoyoko
- イカオヨコ 【自動】[i-ka-o-yoko 人・の上・に・待ちかまえる][ka(si) oyoko の目的語不定人称形] 見張りをする。 ☞ka(si) oyoko カ(シ) オヨコ {E: to watch; guard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íkapet
- イカペッ 【名】[íka-pet 近道する・川] 近道する川(蛇行している川の堤防が切れてまっすぐに行くようになったときにそれを言う)。 asinno toska tuy wa íkapet ne an アシンノ トㇱカ トゥイ ワ イカペッ ネ アン 新らしく堤防が切れて近道する川(=直流する川)になった。 {E: a river short-cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarakara(-an)
- イカラカラ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(3)ikarakara(-an)〔i-ká-ra-ka-ra イかラカラ〕[i(それを)、karakara(手当する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikarari
- イカラリ 【自動】[i-ka-rari もの・の上・を押えつける](刺しゅうのやり方の一つ。)糸を先に置いて所々とめておいたあと、 その上を細かくかがりつけて押える。 {E: a method of embroidery.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarari
- イカラリ 【i-ka-rari】 刺繍:糸を置いてその上を押さえる(刺繍の技法のひとつ).▷イ=それ カ=上 ラリ=押さえる (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaras
- イカラㇱ 【自動/副】①[自動]もったいない(「いたましい」)。 munin yak ikaras na hokure e yan! ムニン ヤㇰ イカラㇱ ナ ホクレ エ ヤン! くさったらもったいないから早く食べなさい。(S) ②[副]もったいなくも hńta kus mikanpako ikaras e=perpa ruwe an? フンタ クㇱ ミカンパコ イカラㇱ エペㇾパ ルウェ アン? どうしてみかん箱をもったいない、 こわしてしまうの。(S) {E: ①to be wasteful (v.). ②wastefully (adv.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaras(ki)
- イカラㇱ(キ) 【ikaras(ki)】 もったいない,惜しい:捨てるにはもったいない. イカラㇱ ナ イテキ オスラ=もったいない,捨てるな.イヨーハイ オッカイポ イカラㇱ ア・ニサップニ ハウェアーン=それは大変だね.若者がもったいない,急に亡くなったのかい?アイヌ イカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・オラムサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その間に寝てばかりで貧乏なものだから,軽蔑される.アントゥキ トイ オッタ(オㇿ タ) アントゥキ ケプㇱペ ポロンノ ハチㇼ ワ アン イカラㇱ ナ ウモマレ ワ エㇰ=小豆畑に小豆のさやがたくさん落ちていてもったいないから,集めて来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaraski
- イカラㇱキ 【自動】もったいない(「いたましい」)。 munin yak ikaraski na hokure e yan! ムニン ヤㇰ イカラㇱキ ナ ホクレ エ ヤン! くさったらもったいないから早く食べなさい。(S) (間投詞的にも使う。) munin wa isam, ikaraski! ムニン ワ イサㇺ、 イカラㇱキ くさってしまった、 もったいない! (S) ☆参考 失ったものや亡くなった人を惜しむことは oskur オㇱクㇽ。 {E: to be wasteful.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaray
- イカライ 【名】[植物] イラクサ(?)(「とげだらけの草の名」)。(S) 〔知分類 p.163 オオバイラクサの繊維〕 {E: fibre from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaray
- イカライ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (8) ikaray (i-ká-ray)「イかライ」[i(それを)kar(作る)hay(繊維)] 内皮から精製した繊維 ⦅幌別⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikare
- イカレ 【ika-re】 越えさせる.▷イカ=越える レ=させる ポロ トッタ ア・プイカレ=特大の袋を倉から出す.シトゥ イマㇰ タ ポロ カムイ スマウェヘ ア・コㇿ オトゥ スイ レ スイ カㇺ ア・セ ヒネ シトゥ イカレ・アン=峰の向こう側に大きい熊を私は獲って,2回3回と肉を背負って峰を越えた[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikari
- イカリ 【名】[< 日本語]いかり(錨)。 {E: an anchor.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaripe
- イカリペ 【自動】沖の漁をする(haynaari ハイナアリ 延縄漁をして)。 ikaripe kur イカリペ クㇽ 沖の漁で生活する人。 ikaripe utar イカリペ ウタㇻ 沖の漁で生活する人々。 ☞haynaari ハイナアリ {E: to fish off-shore.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaripopo
- イカリポポ §059 マンダラゲ(チョウセンアサガオ) (1) ikaripopo (i-ká-ri-po-po)「イかリポポ」 さく果 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikaripopocep
- イカリポポチェㇷ゚ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (2) ikaripopo-cep (i-ká-ri-po-po-čep)「イかリポポチェㇷ゚」[<i-(われらを)kar(刺す)popo(ふぐ)cep(魚)] ⦅幌別、白老、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikaripopoceppo
- イカリポポチェッポ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (3) ikaripopo-ceppo (i-ká-ri-po-po-čep-po)「イかリポポチェッポ」[<ikaripopo-cep(↑)-po(指小辞)] ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikaripopokina
- イカリポポキナ §059 マンダラゲ(チョウセンアサガオ) (2) ikaripopo-kina (i-ká-ri-po-po-ki-na)「イかリポポキナ」[イカリポポのなる草の義] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikaritunnap
- イカㇻイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (22) i-kar-itunnap(i-kár-i-tun-nap)「イかㇻイトゥンナㇷ゚」⦅穂別⦆アカヤマアリ (出典:知里動物編、方言:)
- ikaritunnap
- イカリトゥンナㇷ゚ 【名】[動物] アリの一種、 「ロスケアリ」〔知分類 p.89 アカヤマアリ《穂》〕 {E: a kind of ant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarkar
- イカㇻカㇻ 【自動】[i-karkar もの・を飾る] 刺しゅうする、 糸で飾りつけをする。 {E: to embroider.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarkar
- イカㇻカㇻ 【i-kar-kar】 刺繍(する). "メノコ アナㇰネ ホクコㇿ エトㇰ タ イカㇻカㇻ エアㇱカイ クス オカイペ ネ ナ" シコㇿ ア・ウヌフ イ・イェ クス ピㇼカ センカキ ア・カㇻカㇻ コㇿ アナン(アン・アン)=「娘というものは夫を持つ前に刺繍を上手にするものだ」と母が私に言うので上等な布に私は刺繍をしている.ア・マチヒ アナㇰネ エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ケㇱト アン コㇿ イカㇻカㇻ コㇿ アン.アㇻソケ タ アシヌマ アナㇰネ イヌイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私の妻は本当に刺繍が上手で毎日毎日刺繍をしている.囲炉裏を挟んで私は彫り物をしている.テエータ カネ ニㇷ゚タニ タ うとむてけ シコㇿ ア・イェ ウナㇻペ アン ワ イカㇻカㇻ エアㇱカイ オヤコヤㇰ ワ チカㇻカㇻペ ア・エヤサラ ペ ネ ヤㇰ ア・イェ=ずうっと昔二風谷にウトムアケというおばさんがいて.刺繍が上手であちらこちらから注文をされたということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikarpupu
- イカㇻププ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (1) ikarpupu (i-kár-pu-pu)「イかㇻププ」[<i-(我々を)kar(刺す)pupu(ふぐ)] ⦅虻田、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikasma
- イカㇱマ 【自動】[i-kas(u)-(o)ma もの・を超えてそれ以上に・ある](?) ①余る。 taa pakno ikasma kusu ku=hosipire タア パㇰノ イカㇱマ クス クホシピレ これだけ余ったから私は返す。(S) ②(数詞の中で次のように用いる) sine pa ikasma hotne pa シネ パ イカㇱマ ホッネ パ [一・年・余る・二十年]二十一年。 sinep ikasma wanpe シネㇷ゚ イカㇱマ ワンペ [一つ・余る・十]十一。 {E: ①to be left over; exceed. ②to exceed (used in reference to figures).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikasma 1
- イカㇱマ 【ikasma】 ①残り,あまり,余剰,余計. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikasma 2
- イカㇱマ 【ikasma】 ②残る,余る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaspaotte
- イカㇱパオッテ 【自動】[i-kas-pa-ot-te 人・の上・口(ことば)を・にある・させる] 人に命ずる、 人に 指図する。 {E: to order; command.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikasure
- イカスレ 【他動】[自動使役][i-kasu-re 人・より超過する・させる](直訳すると)人をしのがせる。 ☞eyayramu ikasure エヤイラム イカスレ (出典:田村、方言:沙流)
- ikasuy
- イカスイ 【自動】[i-kásuy 人・を手助けする] 人の手伝いをする、 人に/皆に協力する。 ukuran wano arpa wa ikasuy kor an ウクラン ワノ アㇻパ ワ イカスイ コラン(おばさんは奥さんの亡くなった家に)ゆうべから行って手伝いをしている。(W) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は何もしないでも食べていけるけれど一族を思って何とか手助けしているのだよ。(S) ☆参考 ikaopiwki イカオピウキ 人を救う。 ☞kásuy カスイ (出典:田村、方言:沙流)
- ikasuy
- イカスイ 【i-kasuy】 手伝う. ホクレ ホクレ フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ ナ.アノカイ カ イトゥラ・アン ワ イカスイ・アン ロー=早く早く,川流れで死んだ鹿が見つかったそうだ.私たちも一緒に行って手伝いましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikatanpa-kamuy
- イカタンパカムイ 【名】[i-kat-anpa-kamuy 人・あり方・を持つ・神](?) 悪い病気の神。 (出典:田村、方言:沙流)
- ikatkar
- イカッカㇻ 【i-kat-kar】 惑わす:男女間で相手を惑わす.▷イ=それ カッ=容貌 カㇻ=作る イカッカㇻ シノッチャ=人の心を混乱させる歌=恋歌. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikatkor
- イカッコㇿ §011.身内 血縁の者(16)ikatkor〔i-kát-kor イかッコㇿ〕⦅ホべツ⦆同民族である。〜-pe「同民族の者」。〜-kur「同」。[i-(それの)+kat(形状を)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ikatorkamuy
- シカトㇿカムイ §414 (その他の鳥名) sikator-kamuy (si-ká-tor-ka-muy)「シかトㇿカムイ」 ⦅幌別、美幌、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikatorkekamuy
- シカトㇿケカムイ §415 (その他の鳥名) sikatorke-kamuy (si-ká-tor-ke-ka-muy)「シかトㇿケカムイ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikatorocikah
- シカトロチカㇵ §416 (その他の鳥名) sikatoro-cikah (si-ka-to-ro-či-kah)「シカトロチカㇵ」[<sikator-cikap] ⦅真岡⦆渡り鳥の一種。疱瘡神。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikatwente
- イカッウェンテ 【i-kat-wen-te】 顔を汚す,顔に泥を塗る.▷イ=それ カッ=顔 ウェン=悪い テ=させる イヨーハイ! イカッウェンテ クス ヤイトゥㇱアッテ ヤㇰ ア・イェ.ア・シトマ オルㇱペ ネ ワ=いやー大変なことだ,人の顔を汚すために首吊り自殺したそうだ.恐ろしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikawa-amip
- イカワアミㇷ゚ 【名】[i-ka-wa-a-mi-p もの・上・から・人が・着る・もの] 上着、 上から着るもの(=ika wa ami p イカ ワ アミㇷ゚)。 ☆参考 pokna-amip ポㇰナアミㇷ゚ 下着。 {E: a coat; a jacket.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikawaamip
- イカワアミㇷ゚ 【i-ka-wa-amip】 上着.▷イ=それ カ=上 ワ=から ア=私たち ミ=着る ㇷ゚=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ikayop
- イカヨㇷ゚ 【ikayop】 矢筒:ホオノキで作る. エキㇺネ・アン クス ホユプ・アン コㇿ ア・セトゥル タ ア・コㇿ イカヨㇷ゚ オマウスイェ パㇰノ ニタナン(ニタン・アン)=狩のために山へ行く時に走ると,背中で矢筒が宙に浮くほどに私は足が速い[ウ]図13[イカヨㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- ikayop
- イカヨㇷ゚ 【名】[ik-ay-o-p (?)・矢・入れる・もの]矢入れ、 矢筒(「矢さし」)。(S) soyne kusu ne akusu ikayop komaknasikirpa híne ayeroskipa ソイネ クス ネ アクス イカヨㇷ゚ コマㇰナシキㇼパ ヒネ アイェロㇱキパ (熊が)外に出ようとしたとき(兄たちは)矢入れを取りに奧へもどってから矢を射て(熊を)しとめた。(NK民話) {E: a quiver for arrows.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikayopikor
- イカヨピコㇿ 【ikayop-ikor】 祭事用矢筒:漆器,金具で出来ている.▷イカヨㇷ゚=矢筒 イコㇿ=宝 (出典:萱野、方言:沙流)
- ikayopni
- イカヨㇷ゚ニ §246 ホオノキ(ホウノキ) (2) ikayop-ni (i-ká-yop-ni)「イかヨㇷ゚ニ」[ikayop(矢筒)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikema
- イケマ §074 イケマ (1) ikema (i-ké-ma)「イけマ」[i(それ)-kema(の足)] 根 ⦅日常語――北海道・樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikema
- イケマ 【i-kema】 イケマ〔植物〕:魔除になるという草の根. イケマ ア・マ ワ ア・エ ヒ タ エイタサ ア・エ コㇿ クス イヨㇱキ・アン ワ ア・エコチャ クニネ アン コㇿ ア・エコッ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=イケマを焼いて食べる時,あまり多く食べるとそれによって酔っ払ったようになりふらふらして,時にはそれで死ぬこともあるそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikema
- イケマ 【名】[植物] イケマ。 ☆参考 根はサツマイモのような色で長いのはゴボウのようで50センチもあり太いのは直径5センチもある。 葉は直径1センチくらいのつるになる。 つるは1本だけで長いつるの節々に白い花が咲き、 そのあとに実がなる。 この植物の根をイケマと言う。 根は甘くちょっと苦みがある。 あまり食べると酔って(hoski ホㇱキ)しばらく死ぬ。 そうしたら体中をつねりながら「ikema イケマ、 motoho モトホ《素性》をお言い、 あなたは人間を守るためにここへおろされたので人間を殺すためではない、 生かせ生かせ」と言って ikema イケマ を叱る。 そうすれば生き返る。 また「魔物」(=悪神)を追い払うためにはこの根を口に含んでフツと吹き出す。 そうすればどんな「魔物」(=悪神)でも逃散する。(S)〔知分類 p.41 イケマ〕 {E: the name of a plant, something like a burdock root. (cynanchum caudatum, maxim (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikema-punkar
- イケマプンカㇻ 【名】[ikema-punkar イケマ・つる(蔓)][植物]イケマのつる。 {E: vine of the ikema plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikemacippo
- イケマチッポ §074 イケマ (4) ikema-cippo (i-ké-ma-cip-po)「イけマチッポ」[イケマの・小舟] こっとつ(袋果)の果皮 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikemara
- イケマラ 【名】[ikema-ra イケマ・出始めのつる(蔓)][植物]イケマの出始めのつる(葉)。 {E: the first vine shoots to appear on the ikema plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikerekarap
- イケレカラㇷ゚ 【i-kerekara-p】 ただれ(る):皮膚に出来たつぶつぶのただれ.着物がさわると痛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikerekarap
- イケレカラㇷ゚ §475.ただれる;びらんする(10)皮膚がただれていて触れれば痛い ikerekarap〔i-ké-re-ka-rap イけレカラㇷ゚〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- ikesanpa
- イケサンパ 【i-kesanpa】 追いかける. ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ エアㇻキンネ イケサンパ エオㇷ゚ ア・ネ ア・ウヌフ ネンカ アㇻパ ノイネ シㇼキ コㇿ イイェトゥㇱマㇰ・アン ア・トゥラ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の時はとっても追いかける癖めいたものがあって,母がどこかへ行きそうな様子があると,先回りをしてでも母と一緒に行ったものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iki anayne
- イキヤナイネ 【iki anayne】 どうやらこうやら. ナー チュㇷ゚ リ ヒ タ ク・イワㇰ エアㇱカイ クニ ク・ラム ア ㇷ゚ リトゥㇽ ワノ ウプンパッチェ ウトゥル タ ク・シットゥライヌ イキヤナーイネ ク・シレパ.ハイー ク・シンキ フミー=まだ陽の高いうちに帰り着けると思ったのに,途中から猛吹雪になり,間に道に迷いながらどうやらこうやら私はここに着いた.あーあ疲れたなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iki=an ayne
- イキアナーイネ 【iki=an ayne】 どうやらこうやら. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikia
- イキア 【ikia】 絶対. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikineypeka
- イキネイペカ 【<iki ne epeka】 絶対に,万一にも. イキネイペカ タパン ハワㇱ エ・エカッキ ナ=万が一にもこの話に近づくのではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikineypeka
- イキネイペカ 【副】[iki-ney-péka どんな…でも・どこ・で](?) [雅](禁止の言い方の一つ。)けっして(…してはいけない)。 síno utarpa/ikineypeka/tumuan kewtum/i=kokor kuni p/somo tapan na シノ ウタㇻパ/イキネイペカ/トゥムアン ケウトゥㇺ/イココㇿ クニㇷ゚/ソモ タパン ナ [雅]まことの強者はけっして憤慨して私に敵意を持つのではありませんよ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikineypeka
- イキネイペカ 【iki neypeka】 もしものこと,万一にも,もしやのこと. イキネイペカ チゥェンノラム アンシリネヤウン=もしやのこと,私が悪く思われているのではないだろうか.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ikipa
- イキパ 【自動】[複](iki イキ は単複の区別なし)(二人以上が皆で) する。 ☞iki イキ {E: to do (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikirhecawe
- イキㇼヘチャウェ 【ikir hecawe】 綻(ほころ)ぶ.▷イキㇼ=列,縫い目 ヘチャウェ=ほぐれる エ・ミピヒ ヤㇻポキヒ イキㇼヘチャウェ ワ アン ナ ウカウカ ワ アヌ=お前の着物の身八つ口が綻びているから,縫っておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikirkar
- イキㇼカㇻ 【ikir-kar】 ほころびを)繕う. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikir_ tumu ta
- イキットゥムタ 【ikir-tumu-ta】 その中で,列の中で,多くの中で. ▷イキリ=列 トゥム=中 タ=に キムンイゥォロソ イゥォロソカタ シランパカムイ ウインネヤッカ イキットゥムタ パワシヌオロケ サクサトゥラ アノトゥワシ……=山の狩場の上に樹木の神が大勢いるが,その中で雄弁からその香りまで頼りになる……. *イキリトゥムタが,声に出す時はイキットゥムタになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ikisa
- イキサ 【i-kisa】 穿(うが)つ,火起こし(する):火を起こすために錐で穿つこと. タパヌㇱケ(タパン ウㇱケ) タ タヌクラン レウシ・アン ナ ホクレ イキサ ワ アペアリ=この場所で今夜は泊まるので,早く火を起こし火を焚け. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikisahceh
- イキサㇵチェㇷ §095 サブロウ (8) ikisah-ceh(i-kí-sah-čeh)「イきサㇵチェㇷ」[<ikisap(錐)cep(魚)]⦅新問⦆サブロウ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikisahcehpo
- イキサㇵチェㇸポ §095 サブロウ (9) ikisah-cehpo(i-kí-sah-čeh-po)「イきサㇵチェㇸポ」[<ikisap(錐)ceppo(小魚)]⦅白浦、鵜城⦆サブロウ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikisakani
- イキサカニ 【i-kisa-kani】 もみ錐.▷イ=それ(を) キサ=こする カニ=金属 タンパクオㇷ゚ ク・カㇻ ルスイ ペ イキサカニ ク・トゥライヌ ナ エアウネ アㇻパ ワ イキサカニ エトゥン ワ エㇰ=煙草入れを私は作りたいと思ったのに,もみ錐が見つからないから,隣へ行ってもみ錐を借りて来い.図14[イキサカニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ikisakani
- イキサカニ 【名】[i-kisa-kani もの・をもみぎる・金(かね)] きり(錐)。 {E: a drill.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikisani
- イキサニ 【i-kisa-ni】 木の錐(きり):火を起こす道具のひとつ.材料はサビタの木の若生え. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikisaniceh
- イキサニチェㇷ §095 サブロウ (7) ikisani-ceh(i-kí-sa-ni-čeh)「イきサニチェㇷ」[<ikisani(錐)cep(魚)]⦅富内、落帆⦆サブロウ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikisap
- イキサㇷ゚ 【i-kisa-p】 火起こしの道具,弓型火起こし:クネニ(オンコ),チキサニ(ハルニレ)の木で作る.▷イ=それ(を) キサ=こすって火を出す プ=物 図15[イキサㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- ikitara
- イキタラ §381 チシマザサ (10) ikitara (i-kí-ta-ra)「イきタラ」[iki(その節)tara(連続している)] 茎 ⦅美幌、阿寒⦆⦅C,p.337 釧路国阿寒郡、p.375 根室国野付郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikiya
- イキヤ 【ikiya】 絶対に〜するな,決して〜するな. アイヌ オッタ(オㇿ タ) イヨッタ ア・オラㇺサッカ ㇷ゚ イッカ ネ ナ.エ・ポロ ヤッカ イキヤ ポンノ アン ペ カ エ・エイッカ ナ=アイヌの所で最も軽蔑されることは泥棒だよ.お前がおとなになっても絶対に少しの物でも盗むではないぞ(私の祖母は私にいつもこのように言いきかせてくれた).#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ikiya
- イキヤ 【副】[iki-ya ものごとをする・かどうか](動詞のあとに助詞 na ナ を伴って)…しないように。 ikiya…na イキヤ…ナ …するんでないよ、 …しないようにね。 ikiya e=hacir na イキヤ エハチンナ ころばないようにね。(S会話) nep ne yakka é=ukoparorarpa ayne ikiya e=honi arka na ネㇷ゚ ネ ヤッカ エウコパロラㇻパ アイネ イキヤ エホニ アㇻカ ナ 何でも口に入れておなかが痛くなるといけないよ。(S) ☆参考 iteki イテキ は禁止、 つまり、 しないことを要求するのに使われる。 ikiya イキヤ は懸念(けねん)、 つまり案じて注意する表現である。 {E: so as not to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikiyakunak
- イキヤクナㇰ 【ikiya kunak】 万が一にも〜してはいけない. ウヌオㇰパレ オナオㇰパレ パㇰノ ア・シトマ ㇷ゚ イサㇺ ペ ネ ナ.イキヤクナㇰ ネノ エチ・イキ ナ=母不孝をする.父不孝をする.これほど恐ろしいものはない.万が一にもそのようなことをしてはならないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikiyanun
- イキヤーヌン 【iki yanun】 もしやのこと. イテキ イテキ ネㇷ゚キ パ カ ソモ キ ノ エㇷ゚ イサㇺ パ ヤㇰ イェ イヤフㇷ゚ペ コラチ イキ パ.ア・エラムニㇱテ ペコㇿ ア・カㇻ ヤㇰ イキヤーヌン ネㇷ゚キ パ ナ=だめだめ,働きもしないで食べ物がないと言って乞食のようにしている(のだから).冷たい態度を取るふりをしてやったほうがもしやのこと働くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikiyaun
- イキヤウン 【副】[< iki-ya-un ものごとをする・かどうか・(判断の助詞)](動詞のあとに助詞 wa ワ を伴って) ikiyaun…wa イキヤウン…ワ もしかすると…するのではないだろうか。 ikiyaun túnasno e=ek wa sekor ku=raman イキヤウン トゥナㇱノ エエㇰ ワ セコㇿ クラマン もしかするとあなたが早く来るかもしれないなと私は思った。(W会話) ☆参考 沙流川下流の人が言う。 中流の人は ikaanun イカアヌン と言う。 {E: if…happens, maybe…will occur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikka
- イッカ 【自動】盗みをする。 ☆参考 他動詞は eikka エイッカ …を盗む。 {E: to steal; rob.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikka
- イッカ 【ikka】 盗む,盗み. "アイヌ オッタ(オㇿ タ) イッカ パㇰノ ア・エヤイシトマㇷ゚ イサㇺ ペ ネ ナ イテキ イッカ アニー" セコㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) エン・カㇱパオッテ=「人間の所で盗みほど恥ずかしいものはない,絶対に盗みをするな」と母は私に教えた.テエータ アナㇰネ イッカ ネ ヤ メノコ エパコアッ ネ ヤ ア・コラムヌ ㇷ゚ オカ コㇿ ウサイモンキレ カ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) コㇿカ カニ アナㇰネ ク・ヌ カ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ=大昔は盗っ人とか女性関係とか疑いがかけられると拷問もあったそうだが,私は聞いたことも見たこともない.イッカ アナㇰネ ネㇷ゚ アッカリ カムイパㇷ゚プリ ネ ナ.イテキ イッカ・アン ペ ネ ナ.ヌ ワ オカ ヤン=盗みというものは何よりも神に罰せられるものなのだ.絶対に盗みをしてはならないものだ.聞いておきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikka-sísam
- イッカシサㇺ 【名】[ikka-sísam 盗む・和人] どろぼう(追いはぎも強盗も)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ikkaeo
- イッカエオ 【ikka e-o】 手癖が悪い,盗癖.▷イッカ=盗み エ=それ オ=入れる マㇰタエカㇱ カ イッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカエオ ソンノ ウェンペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのに,その血統も手癖が悪い.本当に思い者だよね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkaeop
- イッカエオㇷ゚ 【ikka e-o p】 盗み癖のある者. イッカエオㇷ゚ ネ ヒ ケラマン(ク・エラマン) ヒクス コカピクイラ(ク・オカピクイラ) ア コㇿカ ネノ アン イキ ソモ キ ノ アㇻパ ワ イサㇺ=盗み癖のある者なのを知っていたので,後をつけたけれども,それをせずに行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkaipe
- イッカイペ 【ikka ipe】 盗み食い(する).▷イッカ=盗む イペ=食べる *イッカイク=盗み飲み. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkairenka
- イッカイレンカ 【ikka-irenka】 盗みのいいがかり:根も葉もないことを並べたてていいがかりをつけ,宝物を奪い取ることを言う(参考:萱野茂『ひとつぶのサッチポロ』「パㇻコアッ シリマオッテ」). (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkakur
- イッカクㇽ 【ikka kur】 盗人,泥棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkakur
- イッカクㇽ 【名】[ikka-kur 盗む・人] どろぼう(=ikka-sísam イッカシサㇺ)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikkap
- イッカㇷ゚ 【名】[ikka-p 盗む・やつ] どろぼう(追いはぎも強盗も)(=ikka-sísam イッカシサㇺ)。(S) {E: a thief; robber.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkap
- イッカㇷ゚ 【ikka-p】 強盗,盗賊. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkap
- イッカㇷ゚ §299 ハシボソガラス 関(1) ikkap (ík-kap)「いッカㇷ゚」[<ikka-p(盗む・者)] ⦅春採⦆原義‘泥棒野郎’、カラスをののしって言う語。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikkapsani
- イッカㇷ゚サニ §016.子孫(7)ikkap-sani〔ík-kap-sa-nì いッカㇷ゚サニ〕⦅ホロべツ⦆盗人の子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ikkasampe
- イッカサンペ 【ikka-sampe】 盗心.▷イッカ=盗む,盗み サンペ=心,心臓 (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkasinci
- イッカシンチ §533.てすじ(手筋)(6)盗みをする手筋 ikka-sinci〔ík-ka-šin-či いッカ・シンチ〕[ikka(盗む)+sinci(筋)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikkew pustek wa arka
- イッケウ プㇱテㇰ ワ アㇻカ §323.こしのいたみ;ようつう(腰痛);せんき(疝気)(3)方言「きっくらせんき」を病む ikkew pustek wa arka〔いッケウ・ぷㇱ・テㇰ・ワ・あㇻカ〕[腰が・ギクッと言って・痛む]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikkewarka
- イッケワㇻカ §323.こしのいたみ;ようつう(腰痛);せんき(疝気)(1)ikkew-arka〔ík-kew-ar-ka いッケウアㇻカ〕[ikkew(腰)+arka(痛み、痛む)]⦅クッシャロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikkewesakno
- イッケウェサㇰノ 【ikkewe sak no】 理由なく,目的もなく.▷イッケウェ=その理由 サㇰノ=なしに (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkewkamuykor
- イッケウカムイコㇿ §323.こしのいたみ;ようつう(腰痛);せんき(疝気)(4)こしのいたみ ikkew-kamuy-kor〔ík-keŭ-ka-mùǐ-kor いッケウカムイコㇿ〕[ikkew(腰が)+kamuy(魔を)+kor(もつ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikkewkamuykor
- イッケウカムイコㇿ §451.脊髄麻痺ikkew-kamuy-kor〔ík-kéŭ-ka-muǐ-kor いッケウカムイコㇿ〕[ikkew(背骨が)+kamuy(魔を)+kor(持つ)]⦅アイヌ医事談⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikkewkarmun
- イッケウカㇻムン §337 キジカクシ (3) ikkew-kar-mun (ík-kew-kar-mun)「いッケウカㇻムン」[腰を・治す・草] 茎葉 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikkopetca
- イッコペッチャ §348 マガ (3) ik-kopetca (ík-ko-pet-ča)「いッコペッチャ」 ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikmawre
- イクマウレ 【ik maw-re】 げっぶ(する),おくび. エイタサ シト ケ(ク・エ) ア ケ(ク・エ) ア ク・ラコㇿ カシウン ク・イㇰマウレ ク・サンペエコイキ カ ク・キ ノイネ=あまりにもたくさん餅を食べて食べて腹にもたれるあげく,げっぷも出て胸焼けもしそうだ.ハイー ク・イペ アイーネ ク・ライセマㇱテㇰ.ク・イㇰマウレ ア ク・イㇰマウレ ア=あーあ.私はずっと食べて食べて腹がはちきれそうだ.そしてげっぷばかり出ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikmawre
- イㇰマウレ 【自動】[ik-maw-re (擬音)・呼気・(動詞形成)] げっぷを出す。 {E: to belch; burp.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikmawre(-an)
- イㇰマウレ §154.おくび[が出る];おく気[が出る](1)ikmawre(-an)〔ík-maŭ-re いㇰマウレ〕[<ik(ふし、関節)+maw(いき・呼気)+ne(になる);関節のついた呼気になる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iknawre(-an)
- イㇰナウレ §154.おくび[が出る];おく気[が出る](3)iknawre(-an)〔ík-naŭ-re いㇰナウレ〕[<ikmawre]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoahun
- イコアフン 【自動】[単](複は ikoahup イコアフㇷ゚)[i-ko-ahun もの・に向かって・入る] あぶないところへ思い切って入る。 pon pewrep oka noyne haw as na ikoahun wa uk wa ek ポン ペウレㇷ゚ オカ ノイネ ハウ アㇱ ナ イコアフンマ ウㇰ ワ エㇰ 小さい子熊がいるらしい声がするから入って取って来なさい。(S) {E: to resolve oneself to enter a dangerous place or situation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoahup
- イコアフㇷ゚ 【自動】[複](単は ikoahun イコアフン)[i-ko-ahup もの・に・入る[複]](二人以上が)あぶないところへ思い切って入る。 {E: to resolve oneself to enter a dangerous place or situation. (pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- ikoanaynu
- イコアナイヌ §356.産―産婆;助産者(4)ikoan-aynu〔i-kó-a-naǐ-nu イこアナイヌ〕[i(それ)+ko(と共に)+an(いる)+aynu(人)]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoap
- イコアㇷ゚ §356.産―産婆;助産者(3)ikoap〔i-kó-ap イこアㇷ゚〕[とりあげる・もの]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikohaye(-an)
- イコハイェ §595.ばかである;おろかである(2)おろかである;知恵の足りぬ ikohaye(-an)〔i-kó-ha-je イこハイェ〕[i(それ)+ko(に)+haye(不足である)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoicankor
- イコイチャンコㇽ §069 ヤマベ(ヤマメ) (4) ikoicankor(i-kó-i-čan-kor)「イこイチャンコㇽ」[前項の下略形、ceppoを黙了したもの]⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikoicankorceppo
- イコイチャンコㇽチェッポ §069 ヤマベ(ヤマメ) (3) ikoicankor-ceppo(i-kóy-čan-kor-čep-po)「イこイチャンコㇽチェッポ」[i-(それ)ko-(と共に)ican(ホリ)kor(もつ)cep(魚)-po(指小辞)、‘マスといっしょになってホリを掘る小魚’]⦅白糠⦆ヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikoicankot
- イコイチャンコッ §069 ヤマベ(ヤマメ) (5) ikoicankot(i-kó-i-čan-kot)「イこイチャンコッ」[i(それ)ko-(と共に)ican(ホリ)ka(上)ot(にたかる)、‘マスといっしょになってホリの上にたかる小魚’]⦅美幌⦆ヤマベ。(年老いた大きいヤマベ) (出典:知里動物編、方言:)
- ikoicanorop
- イコイチャノロㇷ゚ §069 ヤマベ(ヤマメ) (6) ikoicanorop(i-kó-i-ca-no-rop)「イこイチャノロㇷ゚」[i-(それ)ko-(と共に)ican(産卵穴)oro(の所)o(にたかる)-p(もの)]黒い模様のついた大きなヤマベ。⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikoinkar
- イコインカㇻ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(1)i-ko-inkar〔i-kó-iŋ-kar イこインカㇻ〕[i(それ)+ko(に対して)+inkar(見る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkara(-an)
- イコインカラ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(2)i-ko-inkara(-an)〔i-kó-iŋ-ka-ra イこインカラ〕[それ・に対して・見る]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkarkur
- イコインカㇻクㇽ §356.産―産婆;助産者(1)ikoinkar-kur〔i-kó-in-kar-kur イこインカㇻクㇽ〕[とりあげる・人]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkarkur
- イコインカㇻクㇽ 【i-ko-inkar-kur】 産婆,助産婦.▷イ=それ コ=それを インカㇻ=見る クㇽ=人 タネ タネ ア・タㇰ ア イコインカㇻクㇽ エク クス ネ ア ヤッカ ナ ソモ エㇰ ルウェ ネ ワ=今に今に呼びに行った助産婦が来るはずだったが,いまだに来ないのだよ.エタカスレ ヤイトゥレンペ エヤㇺペ イコインカㇻクㇽ アナㇰネ ポオンペポ ネ ヤッカ イナウ トゥラノ ア・プマコレ ㇷ゚ ネ ヒ ク・ヌカㇻ ペ ネ=特別に自分自身の憑き神を大切にする者が産婆なので,わずかでもイナウとともに報酬をあげるものであることを,私は見たものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoinkarmat
- イコインカㇻマッ §356.産―産婆;助産者(2)ikoinkar-mat〔i-kó-in-kar-matイこインカㇻマッ〕[とりあげる・女]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoiyomap/ikoyyomap
- イコイヨマㇷ゚ 【自動】[i-ko-i-omap 人・に向かって・人・をかわいがる] 人の子をかわいがる。(用例の文脈では)夫と他の妻との間にできた子どもを本妻がかわいがる。 nen ka ponmat etun wa i=kore yak ikoiyomap=an na ネン カ ポンマッ エトゥン マ イコレ ヤㇰ イコイヨマㇷ゚アン ナ だれかもう一人の妻(「めかけ」)を迎えてくだされば私はその子どもをかわいがりますから(と妻は言った)。(W民話) {E: to love, show affection to another person's children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikokamahupte
- イコカマフㇷ゚テ 【自動】[i-ko-kam-ahup-te 人・に協力して・肉を・入ら・せる] 男子(夫や兄など)が背負って来た獲物の肉を家の人(妻や妹など)が東窓の所で窓ごしに受け取るというやり方で家の中へ入れる。 ☆参考 主語は家の中で受け取る女性。 ☞ukokamahupte ウコカマフㇷ゚テ {E: for a man to pass the meat of a hunt through the eastern window to someone (his wife) in the house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikokantama
- イコカンタマ 【自動】人をごまかす。 ikokantama wa soatay kar ka somo ki イコカンタマ ワ ソアタイ カㇻ カ ソモ キ 人をごまかして借金を払わない。(S) {E: to deceive; cheat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokantama
- イコカンタマ 【i-kokantama】 だます. アイヌ アナㇰネ ア・ヌカㇻ カトゥ パテㇰ ソモ ネ ネユンネユン イコカンタマ ㇷ゚ オカイペ ネ ナ ヤイトゥパレ ヤン アニー=人間は見た目ばかりでなく.いろいろと人をだます者がいるものだから,気をつけなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikokanu
- イコカヌ 【i-kokanu】 耳を澄まして聞く. ポンノ アㇱ ワ イコカヌ.キㇺペ ハウ ソモ ネ ウン?=少し止まって耳を澄まして聞け.熊の声ではないだろうか? (出典:萱野、方言:沙流)
- ikokanu
- イコカヌ 【自動】[i-kokanu 人/もの・を聞き入る] 人の言うことを注意深く聞き入る、 盗み聞きする。 taan puy o uske kari ikokanu タアン プヨ ウㇱケ カリ イコカヌ この穴のあいたところから立聞きしなさい。(S) ☞kokanu コカヌ {E: to listen carefully to what someone says.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikokarkari
- イコカㇻカリ 【他動】[i-ko-kar-kar-i もの・に・(回る/回すことを表す擬態の語根)・(重複)・(他動詞形成)]…をものにくるむ。 toan cikapnok rupus yak wen na ikokarkari wa anu トアン チカㇷ゚ノㇰ ルプㇱ ヤㇰ ウェン ナ イコカㇻカリ ワ アヌ あの卵、 凍るといけないから何かにくるんでおきなさい。(S) ☆参考 kokari コカリ は[複他動]《…を…にくるむ、 …に…を巻きつける。 》 {E: to wrap…in…} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokisaro
- イコキサロ 【自動】流行病にかかる。 {E: to catch an infectious disease.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokka
- イコッカ 【自動(?)/名】①おどかす。 ②あの格好(かっこう)(=katuhu an カトゥフ アン)。 ikokka néno an イコッカ ネノ アン 「あのざま」(汚いもののこと)。 {E: ①to threaten; frighten (v.). ②that form, appearance (n.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokuttar
- イコクッタㇻ 【iko-kuttar】 どんぐい,オオイタドリ.▷イコ=節 クッタㇻ=筒 ヘカッタㇻ エシノッ チレㇰテトㇷ゚ イコクッタㇻ アニ ア・カㇻ ペ ネ ワ=子供たちがおもちゃにする笛はどんぐいで作るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikokuttar
- イコクッタㇻ §287 オオイタドリ (3) ikokuttar (i-kó-kut-tar)「イこクッタㇻ」[ik(節)o(多くある)kuttar(中空円棒状茎)] 茎 ⦅名寄⦆⦅A沙流・石狩・天塩・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikomarattone
- イコマラットネ 【自動】[i-ko-maratto-ne 人・に対して(と一緒に)・酒宴の客・になる] 酒宴に招かれて皆と一緒になる。 {E: to be invited to a banquet and get together with everyone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikomawkowen
- イコマウコウェン 【iko-maw-ko-wen】 巻き添えをくう. オルケㇱサㇰペ アン コㇿ オラーノ ウケㇱコㇿ シコㇿ ネ ワ ネンカ ア・アㇻパレ ㇷ゚ ネ コㇿカ カーカ ア・シトマ.イコマウコウェン ヒーカ アン ペ ネ クス エタㇻカ イキ ソモ アン ペ ネ=子孫が絶えた者がいるとそれから相続すると言っては誰か身内を行かせるがそれも恐ろしいものだ.巷き添えをくうこともあるものなのでやみくもにそうするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikompap
- イコンパㇷ゚ §160 アオムシ(幼虫) (1) ikompap(í-kom-pap)「いコンパㇷ゚」[<i-(それを〔体を〕)kompa(折曲げる〔komoの複数形〕)] ⦅穂別⦆117上 (出典:知里動物編、方言:)
- ikoni(-an)
- イコニ §667.びょうき(病気)(1)病気[する] ikoni(-an)〔i-kó-ni イこニ〕[i(それを)+koni(わずらう)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikonicarpa
- イコニチャㇻパ 【ikoni-carpa】 妊婦が死亡した時腹を切りお腹の子供の性別を確認する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikonimawkoro
- イコニマウコロ §667.びょうき(病気)(2)病気する ikoni-maw-koro〔i-kó-ni-maŭ-ko-ro イこニ・マウ・コロ〕[ikoni(わずらう)+maw(気)+koro(もつ)]⦅トンナイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikonisakno
- イコニサㇰノ §512.つつがなく;ぶじに(3)ikoni-sakno〔i-kó-ni-sak-no イこニサㇰノ〕[病み痛む・ことなしに]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikonkap
- イコンカㇷ゚ §157 毛虫 (6) ikonkap(í-kon-kap)「いコンカㇷ゚」[<i-(それ〔=体〕を)konka(折曲げる〔kom曲がる、kom-ka曲げる〕)-p(者)]⦅幌別、沙流、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikonkap
- イコンカㇷ゚ §158 尺トリ (1) ikonkap(í-kon-kap)「いコンカㇷ゚」[体を丸く曲げて歩く者]⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikonnupkoan
- イコンヌㇷ゚コアン §705.魔にねらわれて異常なことに会うikonnupkoan〔i-kón-nup-ko-an イこンヌㇷ゚コアン〕[ikonnup(魔)+ko(に向って、と共に)+an(ある)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikonpap
- イコンパㇷ゚ §158 尺トリ (2) ikonpap(í-kon-pap)「いコンパㇷ゚」[体を曲げて歩く者]⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- íkonpap
- イコンパㇷ゚ 【名】[<ik-kompa-p 節(?)・を折り曲げる[複]・もの][動物]毛虫、 青虫、 芋虫、 尺取り虫等の総称。 siwnin íkonpap シウニン イコンパㇷ゚ 青虫。 ☆参考 語構成[i-kompa-p もの・を折り曲げる・もの]なら第二音節(kom コㇺ の部分)が高くなるはずである。 第一音節の i が高いアクセントから、 この i は ik の k が落ちた形であろうと思われる。 〔知分類 p.99 ((旭))尺取〕 {E: a caterpiller.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikopakoat
- イコパコアッ 【自動】[i-ko-pákoat 人・と一緒に・罪に問われる]人の巻添えで罪になる。 {E: to become involved in a crime.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikopaksam
- イコパㇰサㇺ 【i-kopak-sam】 日受け,日当たり(のよい場所).ひなた.▷イ=それ コパㇰ=の方 サㇺ=側 ウパㇱ カ ル ワ イサㇺ.イコパㇰサㇺ タ ネ ヤクン プクサ リ ナンコㇿ ナ アㇻパ ワ タ ワ エㇰ=雪もとけてしまった.日当たりにならばギョウジャニンニクが伸びているであろうから行って採って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikor sir esiniwka
- イコㇿ シㇼエシニューカ 【ikor sir esiniwka】 宝物がその土地にあきた. ピㇼカ イコㇿ ア・コㇿ ワ アナナㇷ゚(アン・アン アㇷ゚) シネアンタ コイカ ウン クㇽ エㇰ ヒネ イ・コホㇰ ルスイ イコㇿ シㇼエシニューカ ヒネ クニ ア・ラム クス ア・エイヨㇰ ルウェ ネ=いい宝物を私は持っていたが,ある日,東の方の人が来て私からそれを買いたい(と言う),宝物がここの土地にあきたのであろうと,私は考えたので私はその宝を売ったのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoramu
- イコラム 【他動】[i-ko-ramu 人・に対して・思う] …だと思う。 {E: to think (that)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikorka
- イコㇿカ 【名】[ikor-ka 宝刀・の上][雅]刀のさや。 ikorka nuye イコㇿカ ヌイェ 刀のさやに彫刻をする。 ikorka nuye/tomika nuye イコㇿカ ヌイェ/トミカ ヌイェ [雅]刀のさやに彫刻をし。(Sユーカラ) ☆参考 sirka nuye シㇼカ ヌイェ、 tomika nuye トミカ ヌイェ とも言う。 通常二つの表現が続いて対句表現として使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikornokaomapasuy
- イコㇿノカオマパスイ 【ikor-noka-oma-pasuy】 宝刀の形を彫刻した捧酒箸. ▷イコㇿ=宝刀 ノカ=形 オマ=入る,入れる パスイ=箸:捧酒箸(トゥキパスイ=杯の箸) *あるいは,イクパスイ(飲む箸)とも言う.これらの物には熊の形,船の形,魚の形などいろいろな形の物がある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ikosan
- イコサン §722.マラリヤ;おこり(5)マラリヤの発作 i-ko-san〔i-kó-san イこサン〕[i(それが)+ko(そこに)+san(出て来る)]⦅アイヌ医事談⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikosawre
- イコサウレ 【自動】[i-ko-sawre 人・に対して・ゆるい]厳しくない、 人に甘い。 ikosawre yakun uk ka eaykap イコサウレ ヤクン ウㇰ カ エアイカㇷ゚ きちんとしなかったら(借金が)取れない。 {E: to be generous.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikosikupmat(c-i)
- イコシクㇷ゚マッ §033.いいなずけ(許嫁)(7)ikosikupmat(c-i)〔i-kó-ši-kup-mat イこシクㇷ゚マッ〕⦅ホロべツ⦆いいなずけの妻[i-(その人)+-ko-(のために)+sikup(成長した)+mat(女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ikotca
- イコッチャ 【位名】[不定人称形][i=kotca 人・の前] 人の前。 {E: in front of someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikotcanekur
- イコッチャネクㇽ 【i-kotcane-kur】 代理人:取りなしてくれる人. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikotcanep
- イコッチャネㇷ゚ 【i-kotcane-p】 代理人:代わりになってくれる者. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikotukka
- イコトゥッカ 【他動】[i-kotukka もの・…に…をくっつける](赤ん坊)に乳を飲ませる。 ponno ikotukka tek ポンノ イコトゥッカ テㇰ ちょっと乳を飲ましてやんなさい。(S) ☞kotukka コトゥッカ、 kotuk コトゥㇰ {E: to breast-feed a baby.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikotunas
- イコトゥナㇱ 【i-ko-tunas】 助けに来る,早く来る.▷イ=それ コ=に対して トゥナㇱ=早くする ア・ミッポホ レクチイユン ワ ライキマテㇰ・アン アウン フチ イコトゥナㇱ ネユンネユン ア・カㇻ アイネ アトゥ クスケライ ア・シㇰヌレ=私の孫が喉に物をつまらせて私は死ぬほど驚いた,隣の婆さんが素早く助けに来てくれていろいろと手当てをして吐かせたお陰で生かすことができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikotunas
- イコトゥナㇱ §509.ちりょう(治療)[する](4)加持祈祷する ikotunas〔i-kó-tu-naš イこトゥナㇱ〕[i(それ)+ko(に対して)+tunas(急ぐ)]⦅ホロべツ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikotunas(-an)
- イコトゥナㇱ §197.加持祈祷するikotunas(-an)〔i-kó-tu-naš イこトゥナㇱ〕[i(それ)+ko(に対して)+tunas(早くする)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoykikamuy
- イコイキカムイ §295 サカマタ;シャチ (19) ikoyki-kamuy (i-koy-ki-ka-muy)「イこイキカムイ」[<i-kóyki-kamuy(それ〔=鯨〕を・いじめる・神) ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikoypak
- イコイパㇰ 【自動】[i-koypak ものごと・に憤慨する] 憤慨する。 ☞koypak コイパㇰ {E: to get angry, wrathful; be indignant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikoyram
- イコイラㇺ 【自動】[i-ko-iram 人・に対して・一緒(同時)である] 皆と同行する。 {E: to go together with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoysampa
- イコイサンパ 【ikoysampa】 真似る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoysanpa
- イコイサンパ 【自動】[i-ko-isanpa 人・に対して・(?)]人まねする。 ☆参考 eykoysanpa エイコイサンパ [他動]…のまねをする。 ☆参考 事柄をまねすることを言う。 ものの言い方や体の動きなどをものまねのようにそっくりにまねることは yúkar ユカㇻ[自動]、 eyukar エユカㇻ[他動]。 {E: to imitate, copy someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoytupa
- イコイトゥパ 【自動】何も持っていなくて暮らしに困る(「難儀する」)、 ものを欲しがる。 sirunno ikoytupa kaspa ka somo ki シルンノ イコイトゥパ カㇱパ カ ソモ キ まさかあまり「難儀」もしていないよ(=暮らしに困ってもいない)。(S) ☆参考 他動詞は eykoytupa エイコイトゥパ。 {E: to be in difficulties, in need; to want.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoytupa
- イコイトゥパ 【ikoytupa】 羨む. クポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ クニヒ(ク・ウニヒ) ウェンクㇽ ネ クス イコイトゥパ スクㇷ゚ ク・キ ヘタㇰタヘタ エ・ポロ ワ ネ ヤㇰ ニㇱパ エ・ネ オカー シコㇿ パテㇰ ク・ヤイヌ ペ ネ ア ワー=私が子供の頃は家が貧乏であったので他人を羨ましく思い,なんとか早く大きくなったら金持ちになりたいとばかり考えていたものであったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoyyomap
- イコイヨマㇷ゚ 【自動】☞ikoiyomap イコイヨマㇷ゚ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikra
- イㇰラ 【ikra】 送る. ユㇰチセ タ アン ク・マッカㇻク フンペリカ エネイㇰラ(エン・エイクラ).ケミアン ペ ネ クス ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) コㇿ ケ(ク・エ) ア ルウェ ネ=いくちせ村にいる私の姪が鯨の脂身を私に送ってくれた.珍しいものなので私は喜んで食べたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikra
- イㇰラ §234.かんせつ(関節)(3)ikra〔ík-ra いㇰラ〕[ik(節)、ra(?)]⦅チカブミ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikra
- イㇰラ §458.せぼね(背骨);脊椎骨;背柱(15)背骨を作っているし骨の一つ一つ;椎骨 ikra〔ík-ra いㇰラ〕[ik(節と節との間の部分、ひとふし)+ra(?)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iktara
- イㇰタラ §381 チシマザサ (9) iktara (ík-ta-ra)「いㇰタラ」[ik(節)tara(連続している)] 茎 ⦅C、p.459 北見国紋別郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikupa 1
- イクパ 【自動】[複](iku イク は単複の区別なし)(二人以上が皆で)酒を飲む。 {E: to drink alcohol (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikupa 2
- イクパ 【自動】[i-kupa もの/人を・噛む](犬が)人にかみつく。 seta sirkote wa anu yan, iteki kirare no, ikupa wa a=sitóma na セタ シㇼコテ ワ アヌ ヤン、 イテキ キラレ ノ、 イクパ ワ アシトマ ナ 犬をつないでおきなさい、 逃がさないで、 人にかみついて恐ろしいから。(S) {E: (for a dog) to bite, snap at someone} (出典:田村、方言:沙流)
- ikupakikir
- イクパキキㇼ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (8) i-kupa-kikir(i-ku-pa-ki-kir)「イクパキキㇼ」⦅美幌、足寄、屈斜路、様似、本別〔井上9〕⦆クワガタムシの成虫(♂)ビII, 34〜5 (出典:知里動物編、方言:)
- ikupapaimah(k-i)
- イクパパイマㇵ §582.は(歯)(7)前歯i-kupapa-imah(k-i)〔i-kú-pa-pa-i-mah イくパパイマㇵ〕[i(物を)+kupapa(噛み噛みする)+imah(歯)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikupasuy
- イクパスイ 【iku-pasuy】 捧酒著:お祈りの時に神へアイヌの願いを伝えてくれる著.▷イク=酒を飲む パスイ=箸 アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ.その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸なのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikupasuy
- イクパスイ 【名】[iku-pasuy 酒を飲む・箸] 奉酒箸、 献酒箸(神に酒を献ずるために使う木製品。 箸とは言っても二本の棒ではなく一本のへら。 幅3センチ前後、 長さ30センチ前後。 背部には彫刻がしてある。 先端はややとがり気味で薄く舌状に削られ、 後部は丸味を帯びる。 右手にこれを持ち、 左手の酒杯(túki トゥキ)の中の酒に先端を入れ、 ついた酒のしずくを神にふりかけながら祈りの言葉を言う。 その後飲むときにこのへらで口ひげを持ち上げているように見られたことから、 日本語では「ひげべら」と呼ばれたこともある)。 ☆参考 túkipasuy トゥキパスイ とも言う。 ☆参考 ipepasuy イペパスイ ものを食べるのに使う箸。 ☞pasuy パスイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikura
- イクラ §234.かんせつ(関節)(2)ikura〔i-kú-ra イくラ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikurerari
- イクレラリ 【自動】[i-kur-e-rari 人・影/姿・で・…を押えつける] 人を威圧するように威風堂々としている(?)。 ikurerari no an イクレラリ ノ アン 品のある、 立派な。 {E: to overawe; overpower.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikuriante
- イクリアンテ 【i-kuri-ante】 悪口を言う,馬鹿にする,あざける.▷イ=それ クリ=陰 アンテ=置く イチンチミ ウナㇻペ エㇰ ワ ア ワ アン アイネ アㇻパ ワ イサㇺ スイ イクリアンテ ルスイ ワ ネ ネㇰ=他人をよく観察するおばさんが来て座っていてから行ってしまった,いつもの通り悪口を言いたくてだろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikusa
- イクサ 【自動】[i-kusa 人を・舟で川を渡す] 人を(舟で川を)渡す。 {E: to ferry someone across a river by boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikusakanram
- イクサカンラㇺ 【名】[概](所は ikusakanrami(hi) イクサカンラミ(ヒ))[iku-sakan-ram 飲酒する・(?)・心]酒を飲んだ後の乱暴になる気持ち、 (悪い)酒ぐせ。 {E: (bad) drunken behaviour.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikusakanrami(hi)
- イクサカンラミ(ヒ) 【名】[所](概は ikusakanram イクサカンラㇺ) …の酒を飲んだ後の乱暴になる気持ち、 酒ぐせ。 ikusakanrami pirka イクサカンラミ ピㇼカ 飲んでも乱暴しない、 酒ぐせがいい。 ikusakanrami wen イクサカンラミ ウェン 飲むと乱暴する、 酒ぐせが悪い。 (出典:田村、方言:沙流)
- ikusakayo
- イクサカヨ 【iku-sakayo】 酒を飲んでのけんか.▷イク=酒を飲む サカヨ=いさかい,けんか (出典:萱野、方言:沙流)
- ikusakur
- イクサクㇽ 【i-kusa-kur】 渡し守.▷イ=それ(を) クサ=渡す クㇽ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- ikusausi
- イクサウシ 【i-kusa-usi】 渡船場.▷イ=それ(を) クサ=渡す ウシ=場所 トヨㇿ(トイ オㇿ) ワ イワㇰ・アン イクサウシ タ エカン(エㇰ・アン) ヒネ ライホトゥイパアナクス(ライホトゥイパ・アン アクス) アチャポ エㇰ ヒネ イ・クサ ルウェ ネ=畑から帰ってきて渡船場で高い声で呼ぶと,おじさんが来て私は渡してもらった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikuspepar
- イクㇱペパラ 【i-kus-pe-par】 柱の口,柱の上端の受け口,横桁と行き桁の受け口. ▷イクㇱペ=柱 パㇻ=口 *別の言い方で,パルシペトゥントゥ(口のある柱)というのもある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ikusta
- イクㇱタ 【i- kus ta】 向かい側に. ペッ イクㇱ タ=川の向かい側に.ル イクㇱ タ=道の向かい側に.ナイ イクㇱ タ ポロンノ ユㇰ オカ エウン ア・コㇿ セタ ホユプ アクス アルテㇾケレ ワ キラ ワ イサㇺ=沢の向かい側にたくさん鹿がいてそこへ私の犬が走って行ったら跳ねて走って逃げてしまった.ペッ イクㇱ タ ア・コㇿ トイ アン ペ ネ クス クンネイワ アㇻスイネ オヌマン アㇻスイネ チㇷ゚ アニ ア・イ・クサ=川の向かい側に私の畑があるものだから朝に1回夕方に1回舟で渡してもらう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikuswa
- イクㇱワ 【i-kus wa】 向かい側,向こう岸. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikutara
- イクタラ §381 チシマザサ (11) ikutara (i-kú-ta-ra)「イくタラ」[同上] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikutasa
- イクタサ 【iku-tasa】 酒宴の席へ行く.▷イク=酒を飲む タサ=向かう (出典:萱野、方言:沙流)
- ikutasa
- イクタサ 【自動】[iku-tasa 酒類を飲む・…と交換する] 酒宴に招かれて行く。 é=utari opitta ikutasa wa isampa wa エウタリ オピッタ イクタサ ワ イサンパ ワ あなたの家族皆が(家じゅうみんな)招待されて行ってしまって…。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ikuynimak
- イクイニマㇰ 【名】[概](所は ikuynimaki(hi) イクイニマキ(ヒ))[i-kuy-nimak もの・を噛む・歯] 奥歯、 臼歯。 ☆対語 tononmimak トノンミマㇰ 前歯。 ☞mimak ミマㇰ {E: the back teeth; the premolars and molars.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikuynimak
- イクイニマㇰ §582.は(歯)(34)臼歯 ikuy-nimak〔i-kúǐ-ni-mak イくイニマㇰ〕[i(物を)+kuy(噛む)+nimak(歯)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikuynimak/ikuynimaki(hi)
- イクイニマㇰ/イクイニマキ(ヒ) 【i-kuy-nimak/-nimaki(hi)】 奥歯,臼歯.▷イ=それ(を) クイ=噛む ニ(ミ)マㇰ=歯 #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ikuynimaki(hi)
- イクイニマキ(ヒ) 【名】[所](概は ikuynimak イクイニマㇰ)…の奥歯、 臼歯。 (出典:田村、方言:沙流)
- ikuyra
- イクイラ 【ikuyra】 後をつける,こっそりついていく. キムㇱプ コㇿ ヤㇰ ア・イェ クㇽ シネアンタ エキㇺネ ヒクス オㇿ アプンノ イクイラアナクス(イクイラ・アン アクス) ソンノカ コㇿ キムㇱプ エウン アㇻパ=山に秘密の倉を持っていると言われている人が,ある日のこと山へ行ったのでこっそり後をつけると,本当にも持っている秘密の倉へ行った[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- imaci(hi)
- イマチ(ヒ) 【名】[i-maci(hi) もの/人・妻](夫婦のうちの)妻のほう。 imacihi ka iyokkayo ka arikikipa イマチヒ カ イヨッカヨ カ アリキキパ 奥さんのほうもだんなさん(夫)のほうもよく働く。(S) {E: the wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- imah(k-i)
- イマㇵ §582.は(歯)(5)imah(k-i)〔i-máh イまㇵ〕[<nimak]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imahkitah(p-i)
- イマㇵキタㇵ §582.は(歯)(11)犬歯 imah-kitah(p-i)〔i-máh-ki-tah イまㇵキタㇵ〕[imah(歯)+kitah(<kite ?)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imahkokutu
- イマㇵコクトゥ §325 サイハイラン (4) imahkokutu (i-máh-ko-ku-tu)「イまㇵコクトゥ」[<imahkotuk] 塊茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imahkotuh
- イマㇵコトゥㇷ §325 サイハイラン (3) imahkotuh (i-máh-ko-tuh)「イまㇵコトゥㇷ」[<imakkotuk] 塊茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imak
- イマㇰ 【位名】[概](所は imakake(he) イマカケ(ヘ))[i-mak もの・の奥](?) …の向こう、 …の後ろ、 …の後。 maciya imak ta マチヤ イマㇰ タ 市街の向こうに。 en=imak ta an a wa エニマㇰ タ アナ ワ 私の向こうにあったよ。(S) ☆参考 形の上では i-mak《もの・の奥》という構成に見えるが、 この語はそのような不定人称形の意味ではなく《…の後ろ》の意味に使われている。 {E: opposite…; behind…; after…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imak ukerepari
- イマㇰ ウケレパリ §587.歯ぎしり[する]imak ukerepari〔i-mák|u-ké-re-pa-ri イまㇰ・ウけレパリ〕[imak(歯)+u(互い)+kere(削る)+-pa(動詞語尾、反復を表す)+-re(させる;歯をして互いに削りあわせつずけさせす)⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imak(-i)
- イマㇰ §582.は(歯)(4)imak(-i)〔i-mák イまㇰ〕[<nimak(↑)]⦅サマニ、クッシャロ、ビホロ、ウソロ、シラウラ、チシマ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- imakake
- イマカケ 【imakake】 向こう. (出典:萱野、方言:沙流)
- imakake(he)
- イマカケ(ヘ) 【位名】[所](概は imak イマㇰ) ①その向こう、 それより向こう、 その後ろ。 en=imakake ta an a wa エニマカケ タ アナ ワ 私よりもっと向こうにあったよ。(S) porke imakake a=osíraye kor ポㇿケ イマカケ アオシライェ コㇿ 堀割の向こう側に私たちが着いたとき。(HK民話) ②その後。 sukup kur anakne otu sukup ne ore sukup ne sukup yakka imakakehe eyayriko uske okay pe ne na スクㇷ゚ クㇽ アナㇰネ オトゥ スクㇷ゚ ネ オレ スクㇷ゚ ネ スクㇷ゚ ヤッカ イマカケヘ エヤイリコ ウㇱケ オカイ ペ ネ ナ 若い人というものはいろいろ浮き沈みがあって成長し、 後にまた良くなるときがあるものだよ。(S) imakake(he) ta イマカケ(ヘ) タ そのあとで、 後になって。 {E: ①over there; behind that. ②after; later on.} (出典:田村、方言:沙流)
- imakaketa
- イマカケタ 【imakake ta】 あとで,今後は,次に. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) メノコ オッカヨ ウコトゥㇱエタイェ メノコ ア・マケタロ コㇿ イマカケタ オッカヨ カムイ ア・ウㇰ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊送りの時に男と女が綱引きをして女が負けると,次に牡熊が獲れるそうだよ.タㇷ゚ アイヌ アン ナ イマカケタ エㇰ アニ=今人がいるので,のちほど来てね.ソンノ ヘー ヘマンタ エ・イッカ ハウェー? ネンカネ エラムㇱ ワ スイ ネノ イキ ヤㇰ ウェン ナ イマカケタ ソモ ネノ イキ クニネ ピㇼカ ノ イェ ワ ヌレ=本当かい.何を盗んだの? もしも癖になって再びそうしたらいけないので,今後はそうしないようによく言って聞かせて.タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ルイノ ルイノ ア・ヨㇺネレ ソモ ヤㇰネ イマカケタ スイ ウェンプリコㇿ ナ=今の場合は,強く強く懲らしめないと,次に再び悪いことをするであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- imakakeun
- イマカケウン 【imakake un】 (〜の)方へ,あちらの方へ.(〜の)向こうへ. ペッイマカケウン=川の向こう側へ.チセイマカケウン=家の向こう側へ.シトゥイマカケウン=峰の向こう側へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- imaki tuhse
- イマキ トゥㇷセ §586.歯が抜ける(2)imaki tuhse〔i-má-ki|túh-se イまキ・とぅッセ〕[imaki(その歯が)+tuhse(落ちる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imakiane
- イマキアネ §347 クルマユリ (1) imakiane (i-má-ki-a-ne)「イまキアネ」[imaki(その歯)ane(細い)] 鱗茎 (出典:知里植物編、方言:)
- imakiaraka
- イマキアラカ §588.歯の病気(2)imaki-araka〔i-má-ki-a-ra-ka イまキ・アラカ〕[その歯が・痛む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imakina
- イマキナ §271 ハコベ (2) imakina (i-má-ki-na)「イまキナ」[i(それを)ma(あぶる・温める、温湿布する)kina(草)] 茎葉 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imakipara
- イマキパラ §346 エゾスカシユリ (2) imaki-para (i-má-ki-pa-ra)「イまキパラ」[imáki(それの歯(=鱗片)<imak 歯)、para(幅広い)] 鱗茎 ⦅美幌、屈斜路、浦河⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imakiparap
- イマキパラㇷ゚ §346 エゾスカシユリ (3) imakiparap (i-má-ki-pa-rap)「イまキパラㇷ゚」[imaki(その歯)para(幅広い)p(もの)] 鱗茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imakkotuk
- イマㇰコトゥㇰ §325 サイハイラン (2) imakkotuk (i-mák-ko-tuk)「イまㇰコトゥㇰ」[imak(歯)ko(に)tuk(つく)] 塊茎 ⦅東静内、荻伏、様似、足寄、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imakotcep
- イマコッチェㇷ゚ §013 フグ (4) imakotcep (i-má-kot-čep)「イまコッチェㇷ゚」[<imak-kor-cep(歯・もつ・魚)] ⦅斜里⦆まふぐ、オオシュウフグ(Spheroides borealis JORDAN et SNYDER.) (出典:知里動物編、方言:)
- imakucep
- イマクチェㇷ゚ §013 フグ (6) imakucep (i-má-ku-čep)「イまクチェㇷ゚」[<imakutcep] ⦅美幌、屈斜路、斜里、阿寒⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- imakutcep
- イマクッチェㇷ゚ §013 フグ (5) imakutcep (i-má-kut-čep)「イまクッチェㇷ゚」[<imak-kor-cep(歯・もつ・魚)] ⦅阿寒⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- imanehpo
- イマネㇸポ §005.男児;幼少年(8)imanehpo〔i-má-neh-po イまネㇸポ〕⦅シラウラ⦆少年(15〜16才の)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- imanit
- イマニッ 【i-ma-nit】 焼き串.▷イ=それを マ=焼く ニッ=木,串 イマニッタイ=焼き串の林.囲炉裏の中で焼き串を林のように立てる.ユカㇻに多く出て来る言葉.図[イマニッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- imanit
- イマニッ 【名】[i-ma-nit ものを・焼く・棒] 魚焼き串(木を細長く先をとがらしてつくり、 それで魚を縫うようにさして、 いろりの火のそばにななめにさして焼いた)。 imanit ani ma イマニッ アニ マ 串で焼きなさい。(S) {E: fish grilled on a skewer.} (出典:田村、方言:沙流)
- imarehpo
- イマレㇸポ §005.男児;幼少年(7)imarehpo〔i-má-reh-po イまレㇸポ〕⦅カラフト⦆少年(15〜16才の)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- imatakne
- イマタㇰネ 【自動】[i-matak-ne 人の・妹・である](その人の)妹である、 (姉妹のうち)妹のほうである。 imatakne pon menoko イマタㇰネ ポン メノコ 妹のほうの若い女性。(W民話) {E: to be the younger sister.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imatne
- イマッネ 【自動】[i-mat-ne 人の・妻・である]奥さんである、 (夫婦のうち)妻のほうである。 imatne kur イマッネ クㇽ 奥様、 どこそこの奥さんである人。 {E: to be the wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- imaure
- イマウレ §142 チョウ(蝶) (6) imaure(i-má-u-re)「イまウレ」⦅広尾⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- imek kam
- イメㇰ カㇺ 【imek-kam】 分け前肉. (出典:萱野、方言:沙流)
- imemke-sísam
- イメㇺケシサㇺ 【名】[imemke-sísam 散髪する・和人] 床屋(店ではなく人)。 ☆参考 isapakar-sísam イサパカㇻシサㇺ とも言う。 ☆参考 isapakarusi イサパカルシ 床屋(の店)。 {E: a barber.} (出典:田村、方言:沙流)
- imeruat
- イメルアッ 【imeru at】 後光がさす,光る. クチャチセ オッタ(オㇿ タ) シネンネ アナナクス(アン・アン アクス) イメル アッ カネ イキ シネ メノコ エㇰ.オヤチキ カムイ メノコ ネ アアン=狩小屋でひとりでいると,後光がさすような女が来た.知らなかったがそれは神の女であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- imerutaktakke
- イメルタㇰタㇰケ 【imeru-tak-tak-ke】 稲妻,光の塊,後光. ピリカメノコ イメルタㇰタㇰケ=美しい女,それは光の塊[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- imikinkay
- イミキンカイ 【自動】[imi-kinkay 衣料品・(?)]衣料品の荷物。 {E: a bundle of clothes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imoka
- イモカ 【imoka】 みやげ. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ.クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る.そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる.*祖母テカッテは門別村幾千世から来る姪にそう言いながら迎えていたものであった.フーン ネイタ ネ ヤッカ ク・マッカㇻク リカ ネ ヤ コンプ ネ ヤ イモカ トㇱカ エン・カエオセ=やあやあ,いつものことだが,私の姪は鯨の脂身とか昆布などのみやげを山ほど私に持って来てくれた.ネㇷ゚カ エチ・コレ ルスイ コㇿカ ピㇼカ イモカ カ イサㇺ ナ サッチェㇷ゚ サカンケカㇺ コタマ ノ シプㇱケㇷ゚ ピㇼケㇷ゚ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニー=何かあげたいけれども,いいみやげもないが,干し肉干し魚それとともにイナキビの精白した物など持って行きなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- imokirekot(-an)
- イモキレコッ §389.しぬ(死ぬ)(42)恋人が死ぬと片割れが悲しんで死ぬ imokir-ekot(-an)〔i-mó-ki-re-kot イもキレコッ〕[imokir(嘆き悲しむ)+e-kot(それで・死ぬ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imokirika
- イモキリカ 【imokirika】 心配だ,案ずる,不憫だ,同情する. オホンノ ソモ エ・イワㇰ ペ ネ クス ア・イモキリカ ワ アナナㇷ゚(アン・アン アㇷ゚) イイソネ エ・イワㇰ=しばらく帰って来ないものだから心配なことであったが,幸いなことに君は帰って来た.オトゥ ケㇱパ タ オレ ケㇱパ タ ソモ エチ・ヌカㇻ ク・イモキリカ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) イイソネ エ・エㇰ=2年も3年もあなたを見ないので案じていたが幸いなことにあなたは来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- imokirikasukup
- イモキリカスクㇷ゚ 【imokirika-sukup】 哀れな生活,人に同情される生活. (出典:萱野、方言:沙流)
- imokpakno
- イモㇰパㇰノ 【imok pak no】 釣り餌ほどに(少ない). ソンノ イモㇰパㇰノ ポオンペポ ネ コㇿカ コㇿ ワ アㇻパ ワ エ アニ=本当に釣り餌ほどに少しの物だけれど,持って行って食べてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- imoma/omaimoma
- イモマ/オマイモマ 【imoma/oma-imoma】 入っている宝物[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- imonkanukarkur
- イモンカヌカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (17) imonkanukarkur (i-món-ka-nu-kar-kur)「イもンカヌカㇻクㇽ」[<i-mon-ka-nukar-kur(われらの・手・の上を・見そなわす・神)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- imontapire
- イモンタピレ 【i-mon-tapire】 急がせる,せかす. アウン ウナㇻペ ピラトゥルン(ピラトゥㇽ ウン) エン・シレン イモンタピレ ㇷ゚ ネ クス クク(ク・ウㇰ) ペ ク・テケハイタ コㇿ ケㇰ(ク・エㇰ) ルウェ ウン=隣のおばさんが平取へ私を誘い,急がせるものだから,取るものも取りあえず来たのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- imontasa
- イモンタサ 【i-mon-tasa】 仕返しをする,復讐する,仇を討つ. ヌ ワ アヌ アニー タパン シㇼキ アナㇰ ハウケ アン ペ ソモ ネ ナ.オッカヨ アナㇰネ ヤイェプリウェン ペ ネ エ・ポロ コㇿ エヤイェイモンタサ クニ ラム=聞いておけよ,このことは少しのことではないぞ,男というものは意地を持って,お前が成長してから仕返しをすると思っていてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- imoyrekap
- イモイレカㇷ゚ §249 トリカブト (17) imoyrekap (i-móy-re-kap)「イもイレカㇷ゚」[i(それを)moyreka(遅らす、moyre遅い、-ka(させる)-p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imukina
- イムキナ §144 キツリフネ (1) imu-kina (i-mú-ki-na)「イむキナ」[imu(イムの発作をする)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦、白主⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- imukinatasumpe
- イムキナタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(26)キツリフネ草のひょう疽 imu-kina-tasumpe〔i-mú-ki-na-ta-sum-peイむキナ・タスンペ〕[imu-kina(キツリフネ)、 …]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imuninkakikir
- イムニンカキキㇼ §265 ゾウリムシ(草履虫) (1) i-muninka-kikir (i-mú-nin-ka-ki-kir)「イむニンカキキㇼ」[<i(われらを)muninka(腐らす)kikir(虫)] ⦅礼文⦆(方言:わらじむし) (出典:知里動物編、方言:)
- imupira
- イムピラ 【名】[imu-pira イムをする・がけ] やまびこ。 imupira hene (an haw) néno kane イムピラ ヘネ (アン ハウ) ネノ カネ やまびこか何か(の声)のように(人が言い終わらないうちに取ってしまってそのあと言う)。(S) {E: an echo.} (出典:田村、方言:沙流)
- imusis(-an)
- イムシㇱ §752.むせる(噎せる)(5)imusis(-an)〔i-mú-šiš イむシㇱ〕[<e(それで)+musis(むせる)>⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- imutkamuy
- イムッカムイ 【i-mut-kamuy】 首に白い毛のある熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- imutkamuy
- イムッカムイ §277 くま (67) imut-kamuy (i-mút-ka-muy)「イむッカムイ」[<i(それを〔玉飾りを指す。〕mut(首からさげている)kamuy(神)) ⦅幌別、白老⦆月の輪のついているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- inakikir
- ニナキキㇼ §200 アワフキムシ類(成) nina-kikir (ni-na-ki-kir)「ニナキキㇼ」 ⦅足寄、藻汐草、エゾゴセン⦆アワフキムシ類(成)、カミキリ虫?(河野) (出典:知里動物編、方言:)
- inan
- イナン 【連体】どの。 inan kur イナン クㇽ どの人。 inan pe イナン ペ どのもの=どの者/どの子/どれ。 inan kotan イナン コタン どの村。 kotan un arpa ru inan ru ne? コタヌン アㇻパ ル イナン ル ネ? 集落(村)へ行く道はどの道ですか? (S) {E: which.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inan
- イナン 【inan】 どの. (出典:萱野、方言:沙流)
- inan __hike
- イナニケ 【inan hike】 どれ. ポロ ㇷ゚ カ アン ポン ペ カ アン.イナニケ エ・コンルスイ(エ・コㇿ ルスイ)?=大きいのもある小さいのもある.どれをお前は欲しい? (出典:萱野、方言:沙流)
- inani
- イナニ 【疑名】[inan-hi どの・ほうのもの/人/所] (二つ以上のうちの)どの/どちら(のほう)のもの/人/所。 inani un イナニ ウン どっちへ(あっちかこっちか)。 inani un k=arpa kor pirka? イナニ ウン カㇻパ コㇿ ピㇼカ? (あっちの町かこっちの町か)どっちへ行けばいいだろう? (S) ☆参考 人については inan kur イナン クㇽ、 ものについては inan pe イナン ペ や inanike イナニケ が多く使われ、 inani イナニ は場所について「どっちへ」「どっちに」「どっちから」のような表現に多く使われるようである。 {E: which person, place etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inanike
- イナニケ 【疑名】[inan-hike どの・ほうのもの] どれ、 どっちのほうのもの/人。 ☆参考 inanpe イナンペ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- inanike ka
- イナニケ カ 【inanike ka】 どれか. パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるので,どれかを背負って村の近くまて私を送ってくれ.エ・シケヘ スッパカㇻ ワ コㇱコソ ワ インカㇻ.イナニケ カ コンネ ヒケ セ ワ イワㇰ アニー=お前の荷物を背負えるように縛ってから,どちらが重いか比べてみろ.どちらか軽いほうを背負って帰れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inanimah(k-i)
- イナニマㇵ §582.は(歯)(16)白歯 inanimah(k-i)〔i-ná-ni-mah イなニマㇵ〕[<i(物を)+na-na(すりつぶし・すりつぶしする)+imah(歯)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inaniun
- イナニウン 【inan-i un】 どちらへ.▷イナン=どちら イ=の所 ウン=〜へ イナニウン エ・アㇻパ? リトゥㇽ パㇰノ ウコイラム・アン ロー=どこへ行くの?途中まで一緒に行きましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- inankayo
- イナンカヨ 【inankayo】 (ヒエやアワの)刈株. シプㇱケㇷ゚ ムンチロ ピヤパ ア・チャ オカケ タ イナンカヨ カ ソモ ア・オトゥイェ ヤㇰネ オヤパ パイカㇻ ア・オトゥイェ エアイカㇷ゚ ナ タント ア・オトゥイェ ロー=イナキビ,アワ,ヒエを穂摘みしおわった後に,摘みおわった茎を刈らずに残すと来年の春刈ることができないので,今日刈ってしまいましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- inanpe
- イナンペ 【inan-pe】 どれ,どちら.▷イナン=どの ペ=もの ホㇱキ エ・ウㇰ シペ タㇷ゚ エ・ウㇰ シペ イナンペ ポロ ヤ ウコサマ ワ インカㇻ=先程獲ったサケと,今獲ったサケと,どちらが大きいか,比べて見ろ."テタ フㇱコ ムイ カ アン アシㇼ ムイ カ アン.イナンペ エコン(エ・コㇿ) ルスイ?" "フㇱコ ヒケ クコン(ク・コㇿ) ルスイ"=「ここに古い箕もある,新しい箕もある.どちらのほうをあなたは欲しいか?」「古いほうを私は欲しい」 (出典:萱野、方言:沙流)
- inanpe
- イナンペ 【疑名】[inan-pe どの・もの]どれ。(=inan pe イナン ペ) {E: which.} (出典:田村、方言:沙流)
- inanpe ka
- イナンペ カ 【inanpe ka】 どれか. (出典:萱野、方言:沙流)
- inanteke
- イナンテケ 【名】[所](概はない。 teke テケ の概は tek テㇰ)[inan-tek-e どの・手・(所属語尾)]…のどっちの手。 é=inanteke arka hawe an? エイナンテケ アㇻカ ハウェ アン? (あなたの)どっちの手が痛いの? (S) (出典:田村、方言:沙流)
- inanu
- イナヌ §400.しゃれこおべ;どくろ(→§341参照)(4)inanu〔i-ná-nu イなヌ〕[i(それ)+nanu(の顔)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inanuniun
- イナヌニウン 【inanuni un】 どこへ,どこまで. (出典:萱野、方言:沙流)
- inaponcikah
- キナポンチカㇵ §392 (その他の鳥名) kina-pon-cikah (ki-ná-pon-či-kah)「キなポンチカㇵ」[<kina(草)pon(小)cikap(鳥)] ⦅白浦⦆草むらにいる小鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- inaw
- イナウ 【inaw】 木で削った御幣のような物(ヤナギかミズキを使う). イナウ アナㇰネ オッカヨ ウタㇻ ケ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ピㇼカ イナウ ア・ケ ヒ アナㇰネ イナウネニ エイタサ ソモ ア・サッケ カウレ カㇱパ ヤッカ リカン カㇱパ ヤッカ ウェン ペ ネ ナ.エラムオカ ヤン アニー=イナウというものは男たちが削るもので,美しいイナウを削るのにはイナウを削る材料をあまり乾かしすぎないこと,乾かしすぎても湿りすぎても悪いものだ,覚えておいてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- inaw
- イナウ 【名】イナウ、 木幣(木を削ってつくった御幣)。 ☆参考 大別して次の三種類がある。 kike-parse inaw キケ パㇻセ イナウ 削り花がフワッと広がっている木幣。 kike-cinoye inaw キケ チノイェ イナウ 削り花がよってある木幣。 céhorkakep チェホㇿカケㇷ゚ 逆方向から(つまり上の方から下へ向けて)削るので削り花が上向きにちぢれる木幣。 {E: wittled pieces of willow etc. which are stuck in the ground as offerings to the gods (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inaw-pinnekur
- イナウピンネクㇽ 【名】[木幣・男性の・人](直訳すると)木幣男=いろりの中の上座側の端に立てられた逆削り木幣(céhorkakep チェホㇿカケㇷ゚、 これが口上を神に伝える)。 {E: to make, wittle inaw.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inawcipa
- イナウチパ 【名】[inaw-cipa 木幣・幣場] 御幣を立ててある場所、 幣場。 ☆参考 家の東側にある。 {E: the eastern side of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inawcipa
- イナウチパ 【inaw-cipa】 祭壇(家の外側にある祭壇).先祖供養の供物を供えたり,古くなった器の類などを神の国へ送り返す場所にもなる.昭和30年頃までは各家庭に必ずあったが,平成8年現在,持っている家は少なくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawetaye
- イナウエタィェ 【inaw-etaye】 イナウを抜く. ▷イナウ=御幣 エタィェ=抜く タネチセノミ カムイノミカ アオケレ イナウエタィェアンナ オンカミヤン=これで新築祝いのお祈りも終わったから,イナウを抜くので礼拝をしなさい. *数々のお祈りの後に,炉の角に立ててあったチェホロカケㇷ゚というイナウを抜いて火に燃やし,これが閉会式に相当する.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inawke
- イナウケ 【inaw-ke】 イナウを作る.ケ(削る)という言葉を,作るという意味で用いるのはイナウケの時だけであって,他の場合はカㇻ(作る). エシㇼ イナウネニ ク・サㇷ゚ケ アクス タネ ピㇼカ イナウケ・アン ロー=先程イナウを削る材料の乾き具合を見たら,もういいので,イナウを削ることにしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawke
- イナウケ 【自動】[inaw-ke イナウ(木幣)・を削る] イナウ(木の御幣=木弊)を削る(木を削って木幣をつくる)。 {E: to make, wittle inaw.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inawke hum sasinatara
- イナウケフㇺ サシナタラ 【inaw-ke-hum sasinatara】 イナウを削る音がざーっと聞こえた. ニサッタ チセノミ アンエトコタ オッカイポウタㇻ ウゥェカラパヒネ イナウケフㇺ サシナタラ=明日,新築祝いがあるその前に,若者たちが集まってイナウを削る音がざーっざーっと聞こえている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkema
- イナウケマ 【inaw-kema】 イナウの足:キケパㇻセ,キケチノイェというイナウの足.▷イナウ=御幣 ケマ=足 (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkemakiri
- イナウケマキリ 【inaw-ke makiri】 イナウを作る小刀.▷イナウ=御幣 ケ=削る,作る マキリ=小刀 図[イナウケマキリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkike
- イナウキケ 【inaw-kike】 削りかけだけのイナウ. 図[イナウキケ] (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkocep
- イナウコチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 異(6) inawkocep(i-náw-ko-čep)「イなウコチェㇷ゚」[<inaw-kot-cep<inaw-kor-cep]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- inawkotaktak
- イナウコタㇰタㇰ 【inaw-ko-tak-tak】 イナウでくるむ. ▷イナウ=御幣 コ=それ タㇰタㇰ=くるむ クナゥペトゥㇺワ アプスアーペコロアン カムイイコロ アェウンケライヒクス アイナウコタㇰタㇰ ヒネアウカオ=フクジュソウの花の滴の中から掘り起こしたような神の宝刀を,私がもらったので,それをイナウにくるみ,そして私はしまった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkotcep
- イナウコッチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 異(5) inawkot-cep(i-náw-kot-čep)「イなウコッチェㇷ゚」[<inaw(木幣)kor(もつ)cep(魚)] ⦅幌別、沙流、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- inawkotcep
- イナウコッチェㇷ゚ 【inaw-kor-cep】 イナウのついたサケ:12月に入ってから獲れる形の小さいサケ.▷イナウ=御幣 コㇿ=持つ チェㇷ゚=魚 イナウコッチェㇷ゚ セコㇿ ア・イェ チェㇷ゚ アナㇰネ エレポコンル カ アン モンペ カ サン ラポㇰ エㇰ ポン チェㇷ゚ ネ ワ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ア・イナウコテ クス ア・レコ ペ "イナウコッチェㇷ゚" ネ ワー=イナウのついたサケは川の縁に水が張りざらめ氷が流れる頃に来る小さいサケで,獲った時はイナウをつけるので.名づけたのが「イナウつきのサケ」だよ.*このサケが獲れると,その年のサケ漁の終わりが近づいた印になる.言葉の通りイナウをつけてやるものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkotsintoko
- イナウコッシントコ 【inaw-kot-sintoko】 イナウを飾ったシントコ(漆器). 図[イナウコッシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- inawkut
- イナウクッ 【inaw-kut】 イナウの帯. ▷イナウ=御幣 クッ=帯 *イナウにはキケパㇻセ(房をよじらない物)とキケチノイェ(房をよじった物)などがある.削った時はイナウクッと言い,イナウキケ(イナウの一房をよじった物)を1本,キケパㇻセやキケチノイェの外側から縛っておく.神に捧げる時にこの帯を解き,内側に縛り直して初めてイナウとしての効力が出る大切な帯である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inawnani
- イナウナニ §102 ミズキ (3) inawnani (i-náw-na-ni)「イなウナニ」[inaw(木幣)na(切る)ni(木)] 茎 ⦅礼文華⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- inawneni
- イナウネニ 【inaw-ne-ni】 イナウを作る木.主としてヤナギまたはミズキを使う.ずっと山奥でこれらの木がない場合はイワニ(アオダモ)を用いてもよいことになっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawnini
- イナウニニ §102 ミズキ (4) inawnini (i-náw-ni-ni)「イなウニニ」[inawni(木幣の木)ni(木)] 茎 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- inawnini
- イナウニニ §223 ナナカマド (3) inawnini (i-náw-ni-ni)「イなウニニ」[<inaw-ne-ni(イナウ・になる・木)] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- inawnisusu
- イナウニスス §322 ナガバヤナギ (3) inawni-susu (i-náw-ni-su-su)「イなウニ・スス」[inaw-ni(幣・木)susu(ヤナギ)、“幣木にするヤナギ”] 茎 ⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- inawrosiki
- イナウロシキ 【inaw-rosiki】 イナウを立てる. ▷イナウ=御幣 ロシキ=立てる *これは昭和30年代までアイヌの風習にしたがって葬式をしていた時代に,葬式の次の日に神々にイナウを贈るために立てた儀式の名前である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inawroski
- イナウロㇱキ 【自動】[複](単は未出。 roski の単は asi)[inaw-roski イナウ・を立てる[複]] イナウ(木幣)を立てる。 {E: to place, stand up, set up inaw.) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inawru
- イナウル 【inaw-ru】 冠,被り物:男が儀式の時に頭に被るもの. イナウル(=サパンペ) アナㇰネ ウェンペ ウシ タ シンヌラッパ ウシ タ アナㇰネ ソモ ア・コㇿ ペ ネ=冠というものは葬式の時とか先祖供養の時は頭へつけてはならないものだ.*儀式とはいえ葬式の時には被らない. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawsantek
- イナウサンテㇰ 【名】[概](所は inawsanteke(he) イナウサンテケ(ヘ))[inaw-santek イナウ(木弊)・子孫](先祖に)イナウ(木弊)を捧げる子孫。 ☆参考 日本文化にたとえれば「位牌を守る/墓を守る子孫」に相当する。 {E: descendants who offer inaw to ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inawsanteke(he)
- イナウサンテケ(ヘ) 【名】[所](概は inawsantek イナウサンテㇰ)…の(先祖に)イナウ(木弊)を捧げる子孫。 (出典:田村、方言:沙流)
- inawso
- イナウソ 【inaw-so】 模様つきのござ:シキナ(ガマ草).アッニ(オヒョウの木)の皮で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- inawtuyeyar
- イナウトゥイェヤㇻ 【自動】[inaw-tuye-yar イナウ・を切る・人に…してもらう] イナウ(木幣)にする木を人に切ってもらう。 {E: to have someone cut a tree for making inaw.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inay
- イナイ 【名】[概](所は inaye(he) イナイェ(へ))[i-nay ものの・沢(谷)] 尻の割れ目。 {E: the crease of the buttocks} (出典:田村、方言:沙流)
- inay/inaye(he)
- イナイ/イナイェ(ヘ) 【inay/naye(he)】 背筋,びてい骨と肛門の間の窪み(尻の割れ目,脊柱に沿った部分). オッコー エン・カオピウキ ワ エン・コレ.ケヤイシトマ(ク・エヤイシトマ) コㇿカ ク・コㇿ イナイェヘ タ ポロ フㇷ゚ ヘトゥク イェオッ ノイネ フマㇱ コㇿカ ヤイカタ エネ クカリ(ク・カㇻ ヒ) カ イサㇺ ナ=お姉さん,私を助けてくれ.恥ずかしいけれども,びてい骨と肛門の間の窪みに大きい腫れ物が出来て膿を持っているらしいが,自分ではどうすることもできないから(みさおおばさんが聞かせてくれた実話). (出典:萱野、方言:沙流)
- inaye(he)
- イナイェ(ヘ) 【名】[所](概は inay イナイ)…の尻の割れ目(尻たぶの間)。 apto ruy wa ku=teyne ora kú=inaye opes nay san kane アㇷ゚ト ルイ ワ クテイネ オラ クイナイェ オペㇱ ナイ サン カネ 雨がひどくて私はぬれてお尻の割れ目を沢が流れている。(S) {E: the crease of the buttocks of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ine a p
- イネ アㇷ゚ ☞ineap イネアㇷ゚ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íne henpak
- イネ ヘンパㇰ 【連体】[どう・いくつの]いくつもの、 いくつも。 tane ora íne henpak pa síran pe ne kusu タネ オラ イネ ヘンパㇰ パ シラン ペ ネ クス いまはもうその時から何年もたっているから。(W民話の後の独話) sine itak ne korka íne henpak a=ye itak ne シネ イタㇰ ネ コㇿカ イネ ヘンパㇰ アイェ イタㇰ ネ 一つの言葉だがいくつにも言う言葉だ。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ineap
- イネアㇷ゚ 【名】[単](複は inerokpe イネロㇰペ)[ine-a-p どうである・…した・もの](感嘆)なんとまあ…。 ①(多くの場合、 次のような慣用表現で用いられる。) ineap…ya ka eramiskari イネ アㇷ゚…ヤ カ エラミㇱカリ なんとまあ見たことも聞いたこともないほど/びっくりするほど…だ。 ineap arikiki ineap ison wa síriki ya ka a=erámiskari イネアㇷ゚ アリキキ イネアㇷ゚ イソン ワ シリキ ヤ カ アエラミㇱカリ (彼は)本当にまあよく働き、 獲物がたくさんとれるさまはびっくりするほどだ。(W民話) ②(後半部分…ya ka eramiskari ヤ カ エラミㇱカリ なしに) ineap kusun uneno kane oka ruwe! イネアㇷ゚ クスン ウネノ カネ オカ ルウェ よくもまあ似ているもんだね。(S) ☆発音 íne イネ《どうである》とはアクセントが違い、 í イ が低く ne ネ のほうが高く発音される。 ☆参考 単数形だが、 二人以上のことに使われることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ineap
- イネアㇷ゚ 【ineap】 なんとまあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ineap kusun
- イネヤㇷ゚クスン 【ine ap kusun】 なんとまあ. "ヘンパラ エ・アシ チセ ネ ルウェ アン ヤ?" "トゥパ パㇰノ ネ" "イネヤㇷ゚クスン ピㇼカ ルウェー"=「いつ建てた家なの?」「まだ2年ぐらい」「なんとまあいいこと」 (出典:萱野、方言:沙流)
- ineap ta
- イネヤㇷ゚タ 【ine ap ta】 なんとまあ. ヒナㇰ ワ エㇰ ポンメノコ アン? "モペトゥンペ(モペッ ウン ペ) ソモ ネ ウン?" "イネヤㇷ゚タ シレトッコㇿ ルウェ"=「どこから来た娘なの?」「門別から来た者と違うか」「なんとまあ器量のいいこと」 (出典:萱野、方言:沙流)
- ineapkusta
- イネアㇷ゚クㇱタ 【ineap kus ta】 なんとまあ. イネアㇷ゚クㇱタ チクニ ピㇼカ=なんとまあ薪がいいこと!イネアㇷ゚クㇱタ チェㇷ゚ アッ=なんとまあサケが多いこと! (出典:萱野、方言:沙流)
- inehuykotan
- イネフイコタン 【inehuy-kotan】 どこかの村,見知らぬ村, ▷イネフイ=どこ コタン=村 イネフイモシㇼ イネフイコタン プㇱコサヌ ヤシコサヌ カムイエッフㇺ トゥリミㇺセ=どこの国か、どこの村かで,爆発音,破裂の音,神が来る音がひびき渡った……. *これはユカㇻに出てくる常套語[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inewenoisanki
- イネウェノイサンキ §389.しぬ(死ぬ)(46)変死[する] inewen-oisanki〔i-né-wen-oí-san-kiイねウェン・オいサンキ〕[i(それ)+niwen(荒い)+oisan(<oisam死ぬ)+ki(する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inewsarka
- イネウサㇻカ 【自動】[i-newsar-ka 人を・楽しむ・(他動詞化)させる] 人を楽しませる。 {E: to make s.o laugh; amuse someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iniwkestasum(-i)
- イニウケㇱタスㇺ §841.ろうすい(老衰)する(4)老衰病 iniwkes-tasum(-i)〔i-níŭ-keš-ta-sum イにウケㇱ・タスㇺ〕[iniwkes(↑)+tasum(病)]⦅医事談, p.96⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inkanno
- インカンノ 【inkar no】 遠目が利く. ク・ユポ エ・インカンノ ナ ナイ イクㇱ タ ヘマンタ モイモイケ シリ イキ ナ ピㇼカノ ヌカㇻ ワ エン・コレ=兄よ,あなたは遠目が利くから,沢の向かい側に何やら動いている様子だから,よく見てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inkanruy
- インカンルイ 【自動】[inkar-ruy 見る・激しい] 見つめる、 (不思議そうに)じいっと一生懸命見ている。 ☆参考 ジローッとにらむのは sikerayke シケライケ[他動]。 {E: to stare at.} (出典:田村、方言:沙流)
- inkar
- インカㇻ 【自動】[< i-nukar もの・を見る] ①見る。 té un inkar テウン インカㇻ こちらを見なさい。 siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 後ろを(振り返って)見る。 inkar easkay インカㇻ エアㇱカイ 見ることができる(見える、 見ることが可能だ)。 inkar tom ta インカㇻ トㇺ タ ☞inkattomta インカットㇺタ ②[補助動詞]…wa inkar …ワ インカㇻ …してみる。 kar wa inkar カㇻ ワ インカㇻ つくってみる、 やってみなさい。(S) epotara wa inkar エポタラ ワ インカㇻ おはらいしてみる。 NK民話 ☆参考 視覚や理解に関することに言う。 聴覚や触覚その他の感覚や感じについて言うには inkar インカㇻ ではなく inu イヌ を使う。 ☆参考 inkar インカㇻ に対する他動詞は nukar ヌカㇻ …を見る、 …が見える。 ☆参考 「こちらを見る」「後ろを見る」のように、 ある方向を見ることを言うには、 他動詞 nukar ヌカㇻ を使わず、 初めの二例のように、 方向を示す助詞 un ウン《へ》と自動詞 inkar インカㇻ を使って表現する。 {E: to see; watch; look.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inkar
- インカㇻ 【inkar】 見る,見える. エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ウナㇻペ ネ ナ エ・ミ クニ チカㇻカㇻペ アサ ワ インカㇻ=とっても刺繍の上手なおばさんだからお前が着る刺繍の着物を注文して見なさい.オッコー エㇰ ワ インカㇻ.テタ アハラ ピㇼカ ナ ア・タ ワ インカㇻ・アン ロー=お姉さん,来て見てよ.ここの土豆の葉がいいから,掘ってみようよ.カムイ オッタ(オㇿ タ) ア・ヤイコトㇺカ ㇷ゚ ア・フナラ ヤッカ イサㇺ ヒクス アイヌ オルン(オㇿ ウン) インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) エアニ パテㇰ ア・ヤイコトㇺカ=神の所で私に似合う者を探したがいないので,人間のほうを見ると,お前ばかりが私に似合う.ホワーㇻ ネユナン イトゥㇽプㇰ インカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=あーあ,どうにかかすかに見るだけでも私はできていたのに,何も見えない(私の祖母のテカッテは100歳近くなってからは年老いた自分の目のことをそのように言って嘆いていたものだ). (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar ikosinninup
- インカㇻ イコシンニヌㇷ゚ 【inkar i-ko-sir-ninu-p】 宝物:見ただけで宝になるもの. アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ インカㇻイコシンニヌㇷ゚ カ イヌイコシンニヌㇷ゚ カ アン ペ ネ ワ ネㇷ゚ ア・ヌカㇻ ヤッカ ネㇷ゚ ア・ヌ ヤッカ ア・ヤイラㇺオシッチューレ ワ ア・ヌ カ ア・ヌカㇻ カ キ ㇷ゚ ネ=アイヌの社会では,見た宝,聞いた宝などがある.何か見ても何か聞いても心を落ち着けて聞いたり見たりするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar ruwe caynatara
- インカㇻルウェ チャイナタラ 【inkar-ruwe cainatara】 見ている様子がとげとげしい,見る目がとげとげしい. ▷インカㇻ=見る ルゥェ=様子 チャイナタラ=とげとげしい(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar(-an)
- インカㇻ §749.みる(見る)(2)inkar(-an)〔íŋ-kar いンカㇻ〕[<i(それを、物を)+nukar(見る)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inkar-easkay
- インカㇻエアㇱカイ/インカレアㇱカイ 【自動】[見る・ことができる] irammakaka inkar-easkay=an イランマカカ インカレアシカイアン (目が見えるようになって)きれいに(=とてもよく)見える。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- inkareray
- インカレライ 【自動】[inkar-e-ray 見る・…によって・死ぬ] 何かを見ていてうっかりする。 inkareray ay:ne aop ka arpa wa isam インカレライ アイーネ アオㇷ゚ カ アㇻパ ワ イサㇺ (不思議なものがあったので)彼はジーッと見ていてするべきことも忘れてしまい、 汽車(直訳すると乗り物)が行ってしまった。(S) ☆参考 mokoreray モコレライ 眠っていてうっかりする。 {E: to stare absentmindedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- inkarpa
- インカㇻパ 【自動】[複](inkar インカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)見る。 {E: to see; watch; look. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Inkarusi
- インカルシ 【名】[地名] エンガル(遠軽)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- inkattomta
- インカットㇺタ 【副】[inkar-tom-ta 見る・のまん中・で] 見てる間に。 urameturente wa nepkipa p ne kus inkattomta nispanepa ウラメトゥレンテ ワ ネㇷ゚キパㇷ゚ ネ クㇱ インカットㇺタ ニㇱパネパ (彼らは)心を一つにして働いたので見る見るうちに金持ちになった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- innay(-e)
- インナイ §425.尻の溝innay(-e)〔ín-naǐ いンナイ〕[<ir(ひとつずきの)、nay(谷)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inne kotan
- インネ コタン 【inne kotan】 大勢の村.▷インネ=人口の多い コタン=村 (出典:萱野、方言:沙流)
- inne topa(ha)
- インネ トパ(ハ) 【inne topa(ha)】 大群集.▷インネ=大勢の トパ=群 ネㇷ゚カ ア・エラナㇰペ アン ワ ヘ アッチェウンウタㇻ インネトパハ サㇷ゚ パ ルウェ アン=何か心配事でもあったのか,よその人たちが大勢下がって行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inne wa
- インネ ワ 【inne wa】 大勢で. (出典:萱野、方言:沙流)
- inneutar
- インネウタㇻ 【inne utar】 群集. (出典:萱野、方言:沙流)
- inoka
- イノカ 【i-noka】 (蛇などの)偶像.アイヌには偶像崇拝の風習はないが,蛇に崇られたなどの託宣が出た場合にイノカ(偶像)を作り,それに供物をあげて詫びをすることがあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- inoka
- イノカ 【名】[i-noka 人/もの・絵/像] 人の絵、 肖像(絵も像も)。 poyson inoka ポイソン イノカ 幼い子どもの像(人形)。 ☆参考 昔は人形をつくらなかった。 肖像画もかかなかった。 {E: a picture, painting of someone; a portrait.} (出典:田村、方言:沙流)
- inokakamuy
- イノカカムイ 【i-noka-kamuy】 姿神,その形をした神.イナウで作る.蛇の姿の場合や狐の姿の場合がある.▷イ=それの ノカ=形 カムイ=神 図[イノカカムイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- inoma
- イノマ 【名】宝物の中で、 主に宝刀・槍・弓矢。(S) epa=kor cási/kamuy inoma/a=sitúrare エパコッ チャシ/カムイ イノマ/アシトゥラレ [雅]私は私の城や神の所で持っていたものをすべて持って来ました。(Sユーカラ) ☆参考 inoma イノマ と発音しているが、 後に歌い手のサダモさん自身が inuma イヌマ が正しいと言って訂正した。 ☞inuma イヌマ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inonnoitak
- イノンノイタㇰ 【inonno-itak】 祝詞(のりと).祈りの言葉. ネㇷ゚ネㇷ゚ イノンノイタㇰ アン ヤッカ ペウレクㇽ イェ イタㇰ エタカスレ カムイ コホサリ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=いろいろと祝詞をあげる場合があるが,若者が言う言葉に特別神が向いてくれるものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inonnoitak
- イノンノイタㇰ 【inonno-itak】 祈る,神や仏に願い事をする,神々に祈る.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inonnoitak/inonnoytak
- イノンノイタㇰ 【自動】[i-nonno-itak ものを・(?)・話す] 祈とうする、 神に祈りを捧げる。 ☆参考 きちんと儀式の形式で祈とうすることを言い、 日本語で「ご健康を/ご活躍をお祈りします」と挨拶のように言うようなときには使わない。 {E: to pray.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inonnoitakkur/inonnoytakkur
- イノンノイタックㇽ 【名】祈る人。 ☆参考 「巫女、 坊さん」の訳として出た。 {E: a prayer (ie one who prays.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inoskohtutanupompeh(c-i)
- イノㇱコㇹトゥタヌポンペㇸ §822.くすりゆび(薬指)(1)inoskoh-tutanu-pompeh(c-i)〔i-nóš-koh|tu-tá-nu|póm-peh イのㇱコㇹ・トゥたヌ・ぽンペㇸ〕[i(それの)+noski(中央)+o(にある)+-h(もの)+tutanu(の次にある)+pompeh(指)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inotakomo
- イノタコモ 【自動】ひげがあごの先にだけ生えている。 {E: to have a goatee beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inpetatuy(-an)
- インペタトゥイ §786.目がしょぼしょぼしているin-pe-ta-tuy(-an)〔ím-pe-ta-tuǐ いンペタトゥイ〕[in(目)+pe(汁)+ta(において)+tuy(垂れ落ちる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inrappa(-an)
- インラッパ §783.目をぱちぱちする;まばたく(1)in-rappa(-an)〔ín-rap-pa いン・ラッパ〕[in(目を)+rappa(rap 羽、rapu 羽ばたく、rap-pa その複数形)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inrapparappa
- インラッパラッパ §787.目くばせする(2)in-rappa-rappa〔ín-rap-pa-rap-pa いンラッパラッパ〕[目をはばたき・はばたき・する]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.634】 (出典:知里人間編I、方言:)
- inrapparappa(-an)
- インラッパラッパ §783.目をぱちぱちする;まばたく(3)in-rappa-rappa(-an)〔ín-rap-pa-rap-pa いン・ラッパラッパ〕[in(目を)+rappa(rap-uの複数形、はばたく)]⦅ホロベツ⦆【ユ研Ⅱ, p.643】 (出典:知里人間編I、方言:)
- inraprapu(-an)
- インラㇷ゚ラプ §783.目をぱちぱちする;まばたく(2)in-rap-rapu(-an)〔ín-rap-ra-pu いン・ラㇷ゚ラプ〕[in(目を)+raprapu(はばたく、rap 羽)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inrapuinrapu(-an)
- インラプインラプ §783.目をぱちぱちする;まばたく(4)in-rapu-in-rapu(-an)〔ín-ra-pu-ín-ra-pu いンラプ・いンラプ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inte oyan
- インテ オヤン 【inte o-yan】 目やに(が出る). (出典:萱野、方言:沙流)
- inteoyan
- インテオヤン 【自動】[inte-oyan 目やに・(そこ)に上陸する] 目やにが(目頭に)出てくる。 ku=sikpake inteoyan humi an クシㇰパケ インテオヤン フミ アン 私の目頭に目やにが出て(上がって)くるようだ。(S) ☆発音 ☞inteo インテオ {E: for mucous to be excreted from the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- inuah(p-an)
- イヌアㇵ §522.つんぼ[である](3)inuah(p-an)〔i-nú-ah イぬアㇵ〕[i(物)+nu(聞く)+ah(<ap 危い)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inuahpe
- イヌアㇵペ §522.つんぼ[である](6)聾者 inuah-pe〔i-nú-ah-pe イぬアㇵペ〕[つんぼである・もの]⦅シラウラ・マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inukopirika
- イヌコピリカ §742.耳がよく聞える;地獄耳(3)inu-ko-pirika〔i-nú-ko-pi-ri-ka イぬ・コ・ピリカ〕[<inu-ko-pirka]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inukopirka(-an)
- イヌコピㇼカ §742.耳がよく聞える;地獄耳(2)inu-ko-pirka(-an)〔i-nú-ko-pìr-ka イぬ・コ・ぴㇼカ〕[inu(物を聞く〔こと〕)+ko(において)+pirka(よい)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inukurpa
- イヌクㇽパ 【自動】[複](単は inukuri イヌクリ)(二人以上が) 体が自由に動かなくて/たいぎで/おっくうでものごとができない。 tane onnepa wa inukurpa utar ne wa kasi a=oyki kor an pe a=ne korka タネ オンネパ ワ イヌクㇽパ ウタン ネ ワ カシ アオイキ コラン ペ アネ コㇿカ (両親は)もう年とって体の自由もききませんので私が養っているのですが。(S民話) {E: for the body not to move freely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inuma
- イヌマ 【名】宝物の中で、 主に宝刀・槍・弓矢。 tapan cási/kamuy inuma/koeun ki na タパン チャシ/カムイ イヌマ/コエウン キ ナ [雅]この城も神の宝刀類も神の宝器もみんなそろえて。(Sユーカラ) ☆参考 テープでは inoma イノマ と発音している。 しかし後日歌い手が kamuy inuma カムイ イヌマ だと言い、 またその後に kamuy iyoype カムイ イヨイペ と言うところだと言って訂正した。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inuma
- イヌマ 【inuma】 宝物を並べてある壇[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- inumpe-sáuspe
- イヌンペサウㇱペ 【名】[inumpe-sa-us-pe 炉ぶち板・の前(=炉の中心側)・についている・もの]いろりの東端の両隅に立ててある丸太を切ったもの。 東北の隅と東南の隅とに直径10〜15センチぐらいの丸太を灰と土の中に埋めこんであり、 上は炉ぶち板よりも少し上まで出ている。 炉ぶち板がずれるのを防ぐために置き、 また男子が木を削ったり彫刻したりする台にする。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- inumpesauspe
- イヌンペサウㇱペ 【inumpe-sa-us-pe】 (炉の内側にある)削り台.▷イヌンペ=炉縁 サ=前 ウㇱ=つく ペ=物 アペオイ シッケウ タ ア・アシ ㇷ゚ イヌンペサウㇱペ ネ ワ カシ タ ネㇷ゚ネㇷ゚ ア・ケウレ.シンナレヘ "ヘカチペカクㇽ ヘカチペカマッ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=炉の角々に立てる物が削り台であり,その上でいろいろな物を削る.別の名を「子供を受ける男,子供を受ける女」というものだよ.*チクペニ(エンジュ)やプンカウ(ドスナラ)の木を用いるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- inunkamuy
- イヌンカムイ §335 エゾフクロウ (5) inun-kamuy (i-nún-ka-muy)「イぬンカムイ」[<inun(漁する)kamuy(神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- inunpa
- イヌンパ 【i-nunpa】 酒搾り(をする).▷イ=それ(=酒)を ヌンパ=搾る タント サケサㇷ゚ケアナクス(サケサㇷ゚ケ・アン アクス) エアㇻキンネ サケピㇼカ ナ ニサッタ イヌンパ ヤン アニー=今日私が酒の味見をしたらとってもいい酒であった,明日は酒を搾りなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- inunukas
- イヌヌカㇱ 【inunukas】 かわいそうだ,気の毒だ,哀れだ. ソンノ イヌヌカㇱ! タㇷ゚ ウフナㇰ マチヒ イサㇺ ヤㇰ ア・イェ アㇷ゚ ヤイカタ カ ヤイヌミウェン ハウェー=本当にかわいそうに! ついこのごろ妻が死んだというのに,本人も病気というのかい.アマメチカッポ イヌヌカㇱ ナ ホクレ キラレ=スズメがかわいそうだから,早く逃がせ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inunukaski
- イヌヌカㇱキ 【i-nunukas ki】 かわいそうだ. ソンノ イヌヌカㇱキ! タㇷ゚ イキクㇽ アナㇰネ オロチクシ イサㇺ カネ アㇻパ ヒ エピッタ エカㇱカムイサㇰ=本当にかわいそうだ,今の人は通る所もないほどに,行く先々全部運が悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- inunukaski
- イヌヌカㇱキ 【自動】[< inunukeaski]かわいそうである。 cis aan noyne núpehe cirir kane an, inunukaski チサアン ノイネ ヌペヘ チリㇼ カネ アン、 イヌヌカㇱキ 泣いたらしく涙が流れている、 かわいそうだなあ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- inunuke-an
- イヌヌケアン 【自動】[i-nunuke=an 人/ものを・丁重に処遇する・ある/我々が/人はだれでも] inunuke-an na, iteki apesam ta san イヌヌケアン ナ、 イテキ アペサㇺ タ サン 「もったいない」から炉端に出て来るんでない(お産した人がまだ21日もたたないのに火をたく所へ出てくるとこう言う)。(S) ☆参考 二語のアクセントで発音される。 恐れ多い(「もったいない」)。 {E: to be irreverent; sacrilegious.} (出典:田村、方言:沙流)
- inunukeas
- イヌヌケアㇱ 【自動】かわいそうである。 e=inunukeas wa kusu エイヌヌケアㇱ ワ クス あなたがかわいそうだから。(S) {E: to be bad off; miserable.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inunukeas(ki)
- イヌヌケアㇱ(キ) 【inunukeas(ki)】 憐れむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inunukeaski
- イヌヌケアㇱキ 【自動】[inunukeas-ki かわいそうである・する] かわいそうである。 inunukeaski ta háwas a! イヌヌケアㇱキ タ ハワサ! かわいそうな話だなあ。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iokatacis
- イオカタチㇱ §011.赤子が泣く(3)赤子が親などの後を慕って泣くi-oka-ta-cis〔i-ó-ka-ta-čišイおカタチㇱ〕[i(それ)+oka(の後)+ta(に)+cis(泣く)]⦅ビホロ、ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iokuyra(-an)
- イオクイラ §832.よばいする(夜ばいする)(1)iokuyra(-an)〔i-ó-kuǐ-ra イおクイラ〕[i(それの)+o(陰部)+kuyra(に忍びよる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ionkakuttar
- イオンカクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (1) ionka-kuttar (i-ón-ka-kut-tar)「イおンカクッタㇻ」[i(それを)ónka(放置しておいてねばりをなくさせる、風化させる)kúttar(円棒状茎)] 茎 ⦅名寄、近文⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ioripakka
- イオリパッカ 【自動】[i-oripak-ka 人を・うやうやしくへりくだる・(他動詞化)]人を恐縮させる、 もったいない。 ioripakka haw as! イオリパッカ ハワーㇱ! 恐縮なことをおっしゃる。(W) ioripakka ta haw as a イオリパッカ タ ハワサ 目上の人にそんなもったいない(=おそれ多い)ことをおっしゃるな。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- iosmaktatekopite(-an)
- イオㇱマㇰタテコピテ §448.すわる(座る)(25)両足を前に立てて座って両手で股を抱える座り方[をする] i-osmak-ta-tek-opite(-an)〔イおㇱマㇰタ・チこピテ〕[i(それの)+osmak(後)+ta(において)+tek(手を)+opite(つなぐ)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipakasnu
- イパカㇱヌ 【自動】[i-pakasnu 人を・戒める] 人のいい悪いを(うるさく)言う。 ipakasnu kur i=ekari ek kor an na イパカㇱヌ クㇽ イエカリ エㇰ コラン ナ 口うるさい人が私たちの方へ(=こっちへ)向かってやってきたよ。(S) {E: to criticise, praise, speak bad, good about someone.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipakkar
- イパㇰカㇻ 【ipak-kar】 悪口を言う,私に向かって悪口を言う,悪態をつく[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ §012 ゴボウ(牛蒡) (4) ipakokarip (i-pá-ko-ka-rip)「イぱコカリㇷ゚」[i(我らの)pa(頭)ko(に)kari(からみつく)p(もの)] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ §192 キンミズヒキ (4) ipakokarip (i-pá-ko-ka-rip)「イぱコカリㇷ゚」[i(我らの)pa(頭)ko(に)kari(からみつく)p(もの)] 痩果 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ 【i-pa-kokari-p】 ゴボウのいが.実,女が男へ押し売りして嫁に来たがること〔隠語〕:ゴボウのいがは衣服についたらなかなか離れないものなので.▷イ=私に パ=頭 コ=それ カリ=回る ㇷ゚=物 →私の回りを回る物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ipankorsapo
- イパンコㇿサポ 【ipak-kor-sapo】 私の姉. ▷イ=私 コㇿ=持つ サポ=姉 *ユカㇻには往々にして語呂合わせのために意味のない言葉が入っているので注意すること[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipankoryupo
- イパンコㇿユポ §023.兄(19)ipankoryupo〔i-páŋ-kor-ju-po イぱンコㇿユポ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】養育してくれている年上の男;まま兄。=i-resu-yupi.[<ipe(食事)-yar(させる)+kor(自分の)+yupo(兄)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ipankoyupo
- イパンコユポ §023.兄(21)ipankoyupo〔i-pá-ko-ju-po イぱンコユポ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】養育してくれている年上の兄;まま兄。[ipankoryupoとipankuyupoの混合形か]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ipankuyupo
- イパンクユポ §023.兄(20)ipankuyupo〔i-páŋ-ku-ju-po イぱンクユポ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】養育してくれている年上の男;まま兄。=i-resu-yupi、[<ipe-yan-kuy-yupo;ipe(食事)+-yar(させる)+kun(べき)+yupo(兄)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ipanore
- イパノレ 【i-pa-nore】 口ばかりで実行しない,世辞上手. ソンーノ タㇷ゚ アㇻパ ウナㇻペ イパノレ ア イパノレ ア "ネㇷ゚ネㇷ゚ ア・コㇿ ワ エカン(エㇰ・アン) クスネ" シコㇿ パッタクㇷ゚ ネ ワ=本当に今行ったおばさんはお世辞がうまくて,「何々を持って来るよ」と口ばかりだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipaore
- イパオレ 【自動】人に負けまいとする。 ipaore kusu nepki イパオレ クス ネㇷ゚キ 人に負けまいとして働く。(S会話) {E: so as not to be defeated.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipapkeni
- イパㇷ゚ケニ 【i-papke-ni】 鹿呼び笛.▷イ=それ(=鹿) パㇷ゚ケ=比べる ニ=木 →鹿の声と比べる 図[イパㇷ゚ケニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ipasi
- イパシ 【名】[所](概は未出) [i-pas-i もの・走る・こと](木の)木材としての質。 ipasi pirka イパシ ピㇼカ(木材に関して)まっすぐでしばらく上へ行ってからでないと枝が無い、 良材である。 ☆参考 家の材料にするにはこのような木がよい。(S) {E: a term for quality wood, lumber.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipawciere
- イパウチエレ 【i-pawci-e-re】 毒を食わせる.▷イ=それ パウチ=毒 エ=食べる レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- ipawcio
- イパウチオ 【自動】[i-pawci-o ものに・毒・…に…がつく] 毒づけになる。(名詞として使われて)毒づけ。 {E: to be soaked in poison.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipawetenke
- イパウェテンケ 【i-pawe-tenke】 (大勢の者に)命令する.▷イ=それ パウェ=口 テンケ=とばす チセカㇻ ネ ヤ インネ ウタㇻ アン ヒ タ アナㇰネ イパウェテンケ クㇽ シネン アン コㇿ シㇼエオコッ サㇰノ ネㇷ゚キ エアㇱカイ アン ペ ネ=家を建てるとか大勢の者がいる時は,命令する人がひとりいると,滞りなく仕事ができるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipeap
- イペアㇷ゚ 【自動】[ipe-ap ものを食べる・(?)]「くいこんじょういい」=人によく食べものを与える/ごちそうする。 ☆対語 ipewnara イペウナラ 「くいこんじょう悪い」。 (出典:田村、方言:沙流)
- ipeasnu
- イペアㇱヌ 【ipe-asnu】 食べっぷりがよい.>イペ=食べる アㇱヌ=〜がよい (出典:萱野、方言:沙流)
- ipeemaka
- イペエマカ §689.へんしょく(偏食)(1)食物のえりぎらいする ipe-emaka〔i-pé-e-ma-ka イ舳・エマカ〕[ipe(食物)+emaka(もてあます)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipeetoranne
- イペエトランネ 【ipe-e-toranne】 食べたくない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipeewenaynu
- イペエウェナイヌ §689.へんしょく(偏食)(2)食物についてえりぎらいする人 ipe-e-wen-aynu〔i-pé-e-wé-naǐ-nu イ舳・エ・うぇナイヌ〕[ipe(食物)+e(について)+wen(悪い、むずかしい)+aynu(人)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipeewnar kasup
- イペエゥナㇻ カスㇷ゚ 【ipe-ewnar kasup】 食い根性の悪い杓子,アルミニウム製の杓子. ▷イペ=食べる エゥナㇻ=いやがる,惜しがる カスㇷ゚=杓子 *アルミ製の杓子は鍋の底をがりがりと音をさせて,残りはありませんと客に聞かせるので,食い根性の悪い杓子といって,アイヌはこれを嫌った.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipeeyukar
- イペエユカㇻ 【ipe-e-yukar】 食べ真似する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipehamekikirikoro
- イペハメキキリコロ §251.きょしょくしょう(拒食症)ipe-ham-e-kikiri-koro〔イペ・ハメ・キキリ・コロ〕[ipe(食物)、ham-e(食わ・ない;ham 否定の副詞、e 食う)+kikiri(虫)+koro(持つ);食物を食わぬ虫をもつ]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipehayta
- イペハイタ 【ipe-hayta】 食べ足りない. ヘカッタㇻ イペハイタ ノイネ イキ パ ナ シト ヘネ マ ワ エレパ オラウン ルラ ワ エㇰ=子供たちが食べ足りないようだから,餅でも焼いて食べさせてから送って行って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipehayta
- イペハイタ 【自動】[ipe-hayta ものを食べる・足りない]食べ足りない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ipehumikaraaynu
- イペフミカラアイヌ §689.へんしょく(偏食)(4)他人の食べている物を食いたがって食えないと病人のようになる性癖の人ipe-humi-kara-aynu〔i-pé-Fu-mi-ka-rá-aǐ-nu イ舳・フミ・カら・アイヌ〕[ipe(食物)+humi(の音)+kara(つくる、なす)+aynu(人);食物について騒ぎ立てる人の意か]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipekasma
- イペカㇱマ 【自動】[ipe-kasma 食べる・余る] 食べきれない。 ipekasma=as pakno ka a=un=ípekorarpa イペカㇱマアㇱ パㇰノ カ アウニペコラㇻパ 私たちが食べきれないほども食べなさい食べなさいと押しつけられた。(S) {E: to be unable to finish a meal.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipekasu
- イペカス 【自動】[ipe-kasu ものを食べる・…しすぎる]食べすぎる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ipekorarpa
- イペコラㇻパ 【他動】[ipe-ko-rarpa 食べる・に対して・押しつける[複]](人)に食べなさい食べなさいと押しつける。 ipekasma=as pakno ka a=un=ipekorarpa イペカㇱマアㇱ パㇰノ カ アウニペコラㇻパ 私たちが食べきれないほども食べなさい食べなさいと押しつけられた。(S) {E: to compel, press someone to eat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipeorakse
- イペオラㇰセ §123.うえる(餓える)(3)腹がすく ipe-orakse〔i-pé-o-rak-se イ舳オラㇰセ〕[ipe(食事)+orakse(不足である)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipepa
- イペパ 【自動】[複](ipe イペ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)ものを食べる、 食事する。 pirka suke ki híne ipe=an-pa ピㇼカ スケ キ ヒネ イペアンパ 上等のごちそうをつくってくれて私たちは食事をした。(NK民話) ☆参考 不定人称形では ipe=an-pa イペアンパ となる。 {E: to eat (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ipepasuy
- イペパスイ 【ipe-pasuy】 箸:トゥレㇷ゚ニ(クワ),カスㇷ゚ニ(エリマキ)で作る.▷イペ=食べる パスイ=箸 (出典:萱野、方言:沙流)
- iperamante
- イペラマンテ 【自動】[ipe-ramante ものを食べる/食事・…を襲って獲物として取る]食事どきをねらって人を訪問する。 (出典:田村、方言:沙流)
- iperusuy(-an)
- イペルスイ §123.うえる(餓える)(1)空腹である ipe-rusuy(-an)〔i-pé-ru-suǐ イ舳ルスイ〕[ipe(食う)+rusuy(…したがる)]⦅H. S. 一般⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ipesak
- イペサㇰ 【ipe-sak】 狩が下手だ.▷イペ=食べる サㇰ=ない →食べ物がない タント アナㇰネ ネア イペサㇻクㇽ ア・トゥラ ワ ソネ ネㇷ゚カ ア・オシコニ エアㇱカイ ヤ ウン?=今日は,あの狩の下手な者を私たちは連れて,なんとか何か獲ることがでさるだろうか? *一緒に狩に行っても全く獲物に恵まれない者がいて,このような人は仲間内から嫌われるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipesak itatani
- イペサㇰ イタタニ 【ipe-sak itatani】 のっぽ:背の高いこと.▷イペサㇰ=狩の下手な人 イタタニ=肉切り台 ソンノ イペサㇰイタタニ コラチ ケウェリ ルウェ=本当に狩の下手な人の肉切り台のように背が高いこと.*ヤイプニイタㇰ(からかい言葉)の一種.狩の下手な人の肉切り台は作ったままで使ったことがないため,いつまでも減らないで背が高いままだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipesarkorpe
- イぺサㇻコㇿペ §084 オナガザメ (2) ipesarkorpe(i-pé-sar-kor-pe)「イぺサㇻコㇿぺ」[ipe(人食う)sar(尾)kor(もつ)-pe(者)]成魚⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ipesikaye
- イペシカイェ §635.はらいた(腹痛)(16)食べすぎたり駈けすぎたりすれば痛むさしこみ ipe-sikaye〔i-pé-ši-ka-je イ舳・シカイェ〕[ipe(食物)+sikaye(その釘、sikay釘)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipesikayeus
- イペシカイェウㇱ §635.はらいた(腹痛)(17)食べすぎたり駈けすぎたりすれば痛むさしこみのような痛みがさしこむ ipe-sikaye-us〔i-pé-ši-kà-je-uš イ舳シカイェ〕[ipe-sikaye(食物の釘が)+us(幾つも刺さる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipetam
- イペタㇺ 【ipe-tam】 人食い刀.▷イペ=食べる タㇺ=刀 *1度抜いたら血を見なければ納まらない刀が二風谷近くのアイヌの村にもあり,イペタㇺと呼ばれた.持ち主はその刀で自害した.後にその末裔が私の姉と結婚した. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipetam
- イペタㇺ 【名】[ipe-tam ものを食べる・刀] 人食い刀(ユーカラに出て来る恐ろしい刀)。(S) {E: a man-eating sword (Yukar).} (出典:田村、方言:沙流)
- ipetuykata
- イペトゥイカタ 【ipe-tuykata】 食べながら,食べている時. ▷イペ=食べる トゥイカタ=ながら,しながら *トゥイカタをつけた言葉に,モコットゥイカタ(眠っている間も,眠りながらも)などがある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipewnar
- イペウナㇻ 【ipe-ewnar】 食い根性が悪い:食べ物を他人にやりたくない.▷イペ=食べる エウナㇻ=与えるのがいやだ(イペエウナㇻ→イペウナㇻ) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipewnara
- イペウナラ 【自動】[ipe-eunara 食べること・に関してけちである]食物を人にやるのを惜しがる(「食い根性が悪い」)。 ipewnara p ne kusu kéraan pe suwe kor an a hike ka un=eham ka somo ki イペウナラㇷ゚ ネ クス ケラアン ペ スウェ コラナイケ カ ウネハㇺ カ ソモ キ「食い根性の悪い」やつだからおいしいごちそうをつくっていたのに私たちに食べて行きなさいとも言わなかった。(S) {E: to be stingy with food.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipeyap
- イペヤㇷ゚ 【ipe-yap】 食い根性がいい.▷イペ=食べる ヤㇷ゚=させる →食べ物を惜しまないで人に与える. ウナㇻペ アナㇰネ エアㇻキンネ イペヤㇷ゚ ペ ネ クス ヘカッタㇻ ウウェカㇻパ=おばさんは食い根性がいいものだから,子供たちが集まって来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipeyaynunuka
- イペヤイヌヌカ §368.産―産後の食養生ipeyaynunuka〔i-pé-jaǐ-nu-nu-ka イ舳ヤイヌヌカ〕[ipe(食物)+e(について)+yay(自分を)+nunuka(大切にする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipeyaynunuka(-an)
- イペヤイヌヌカ §416.食養生するipeyaynunuka(-an)〔i-pé-yaǐ-nu-nu-ka イ舳ヤイヌヌカ〕[ipe(食事)+-e(について)+yay(自分を)+nunuka(大切にする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipeyaynunuka(-an)
- イペヤイヌヌカ §828.ようじょう(養生)する(2)食養生する ipeyaynunuka(-an)〔i-pé-jaǐ-nu-nu-ka イ舳ヤイヌヌカ〕[ipe(食事)+e(について)+yay(自分を)+nunuka(大切にする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipirkare
- イピㇼカレ 【i-pirka-re】 人間をよくする. コシンプ アイヌ トゥレン コㇿ イピㇼカレ ㇷ゚ カ オカ イウェンテ ㇷ゚ カ オカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ネ ヒ ア・エラマン ワ ラム ア・クットコレ コㇿ シノ ピㇼカ ㇷ゚ ネー シコㇿ=妖精が人間の憑き神になると,憑いた人間をよくする者もいるが悪くする者もいる.それを覚えて,思いを反対にする(=逆に利用する)と本当にいいものだということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipirma
- イピㇼマ 【i-pirma】 こっそり教える. ウクラン "ペウレㇷ゚オッカ" ウン カムイイピㇼマ ハウ ク・ヌ ア ナ ホクレ イワㇰ ヤン アニー=昨夜「熊の姿岩」の上へ神が私に危険なことが起こるとこっそり教えてくれたから,早く帰って来なさいよ.参考:ペウレㇷ゚オッカ=二風谷にある地名 (出典:萱野、方言:沙流)
- ipirpa
- イピㇼパ 【自動】[i-pirpa もの/人を・拭く[複]] 死者の体を拭く。 ☆発音 イピㇽパ {E: to wipe, clean a dead body.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipokas
- イポカㇱ 【自動】醜い(「みったくない」)。 {E: to be ugly.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipokas
- イポカㇱ 【ipokas】 不器量(である).醜い. イサネ ヒケ ポンノ イポカㇱ コㇿカ エアㇻキンネ ケウトゥㇺ ピㇼカ ナ イサネ ヒケ エトゥン クナㇰ ラム アニー=姉のほうは少し器量がよくないが,とっても精神がいいから,姉のほうを嫁に貰おうと思いなさいね.イポカㇱ ペ アナㇰネ "アㇻカ イポカㇱ" セコㇿ カ ア・イェ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=器量の悪いものを称して「痛いほどに器量が悪い」ともいうものだそうだ(長野ちえ子さんから聞かされた). (出典:萱野、方言:沙流)
- ipokas okkayo
- イポカㇱ オッカヨ 【ipokas okkayo】 醜男. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipokas(-an)
- イポカㇱ §178.顔がみにくい(2)ipokas(-an)〔i-pó-kaš イぽカㇱ〕[i(それが、=顔が)+pokas(劣る;pok 下、as 立つ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipokasmenoko
- イポカㇱメノコ 【ipokas menoko】 醜女. (出典:萱野、方言:沙流)
- iponmatne
- イポンマッネ 【自動】[i-ponmat-ne 人の・第二の妻・である] 第二の妻(「妾」)(のほう)である。 {E: to be the mistress.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iporoho oka sinnay
- イポロホ オカ シンナイ §169.顔色が変る;青くなる;色を失う(2)顔色が変[ってい]る iporoho oka sinnay〔i-pó-ro-ho-o-ká-šín-naǐイぽロホ・オか・しンナイ〕[顔色のありよう・別である]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iporoho retar
- イポロホ レタㇻ §174.顔色が白い;色白である(1)iporoho retar〔i-pó-ro-ho-re-tár イぽロホ・レたㇻ〕[その顔色・白い]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iporotanuyreye
- イポロタヌイレイェ 【iporo ta nuy reye】 顔を真っ赤にして怒る,烈火のごとく怒る.▷イポロ=顔色 タ=に ヌイ=炎 レイェ=這う →顔に炎が走る ネア アチャポ オハイケ ア・カㇻ ヒ ヌ ヤㇰ イェ コㇿ イポロタヌイレイェ ペコㇿ アン ワ イルㇱカ=あのおじさん,悪口を言われたのを聞いたと言って,顔に炎が這うようにして怒っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipotanni
- イポタンニ §082 エゾイボタ (2) ipotanni (i-pó-tan-ni)「イぽタンニ」[<epotan-ni] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipottumkonna rennatara
- イポットゥㇺコンナ レンナタラ 【iporo-tum-konna rennatara】 顔の芯が沈んで,沈痛な面持ち,憂いのある顔色. ▷イポッ/イポロ=顔色 トゥㇺ=芯 コンナ=~が レンナタラ=沈んでいる[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipukitara
- イプキタラ 【自動】[ipuk-itara 突き出る・…した状態が続いている](次のような慣用表現で)(顔に)ありありと出ている。 iruska ipor/a=nan kurka ta/ipukitara イルㇱカ イポㇿ/アナン クㇽカ タ/イプキタラ [雅]怒りの色が私の顔一面に青すじが立つほど出ている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipunipasuy
- イプニパスイ 【名】[ipuni-pasuy お客に食べ物をあげる・箸] 取り箸、 菓子箸(客に食べ物を取ってあげる箸)。 ☞pasuy パスイ、 tumsikotpasuy トゥㇺシコッパスイ {E: serving chopsticks.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipus'itak
- イプㇱイタㇰ 【<i-pusu-itak】 最初の言葉,枕言葉.▷イ=それを プス=掘り起こす イタㇰ=言葉 *以下の言葉は死んだ人に対する引導渡しの言葉の枕言葉の一節であるが,この言葉を聞き覚えたのは昭和25年頃に母方の叔父門別勝元に私の父がイプㇱイタㇰの例として教えていたのをさりげなく聞いて小耳に挟んであった言葉.「ク・コㇿ ク・ユポ ク・コㇿ ヌペポ ウヌカㇻヘタㇷ゚ ア・キ カトゥアン タネ アナㇰネ カムイ カㇻ シㇼカ=私の兄よ,私の仏よ,相まみえる私たちする様子,今すでに神が作った体…」 (出典:萱野、方言:沙流)
- ipuyaroposere
- イプヤロポセレ 【自動】[i-puyar-oposo-re ものを・窓・を貫く・させる] 窓のカヤのすきまからのぞく。(NK民話) {E: to peek out of a window from behind a thatched screen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iram
- イラㇺ 【名】[i-ram 人の・心](次の動詞の中で)人の心。 (出典:田村、方言:沙流)
- iram'ikurkurre 1
- イラㇺイクㇽクㇽレ 【i-ram-i-kur-kur-re】 ①煩わしい,うるさい,面倒臭い. (出典:萱野、方言:沙流)
- iram'ikurkurre 2
- イラㇺイクㇽクㇽレ 【i-ram-i-kur-kur-re】 ②悩み,苦しみ,心配事. (出典:萱野、方言:沙流)
- iram-ekasisnere
- イラㇺエカシㇱネレ 【自動】気持ちがよくない。 iram-ekasisnere sir an イラㇺエカシㇱネレ シㇼ アン 憂鬱な天気だ。 iram-ekasisnere ponko an sirihi ene an wa an イラㇺエカシㇱネレ ポンコ アン シリヒ エネ アン マ アン。 いやだね大きな図体して(起こそうとしても起きない)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- iram-ikurkure
- イラㇺイクㇽクレ 【自動】[i-ram ikurkur-e 人の・心・をわずらわさす・させる](直訳すると)人の心をわずらわさせる=聞いて気がかりな話/ことである。 iram-ikurkure ta haw as! イラㇺイクㇽクレ タ ハウ アㇱ! 気がかりな話だなあ。(S) {E: to cause trouble, inconvenience (not physically but mentally, emotionally).} (出典:田村、方言:沙流)
- iramante
- イラマンテ 【自動】[i-ramante もの・を狩る] 狩猟する(山でも海でも)。 {E: to hunt. (in the mountains or sea.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iramante
- イラマンテ 【i ramante】 狩・猟・漁(をする).▷イ=それ ラマンテ=狙う トゥッコ レㇾコ アン コㇿ イラマンテ クス ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) ナ イユタ ワ ピㇼケㇷ゚ カㇻ ワ エン・コレ アニー=二日か三日したら狩のために私は山へ入るから,搗き物をして精白をこしらえてくれ.ウトゥラ・アン ワ イラマンテ・アン クス エキㇺネ・アン ア・ユピヒ ニセンピㇼ ワ イ・テㇰパㇻパル アプンノ サマ タ アㇻパ・アン.ナイ イクスン(イクㇱ ウン) ヤカカ クス インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) ポロ カムイ アン ルウェ ネ=一緒に狩のために山に入った私の兄が木の陰から私に手招きをするので,静かに側へ行った.沢の向かい側を指さしたので見てみると大きい熊がいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramantekur
- イラマンテクㇽ 【i-ramante-kur】 狩人. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramasure
- イラマスレ 【iramasure】 美しい(花・子供など). (出典:萱野、方言:沙流)
- iramasure
- イラマスレ 【自動】[i-ramasu-re 人を・面白く思う・させる] おもしろい、 すてきな、 なんてきれいな。 iramasure! tooká nonno pirka ruwe! イラマスレ! トオカ ノンノ ピㇼカ ルウェ! まあきれい、 あの花のきれいなこと! tooká nonno iramasure ruwe! トオカ ノンノ イラマスレ ルウェ! あの花はなんてきれいなんでしょう。 iramasure poyson pirka ruwe! imeru us kane an! イラマスレ ポイソン ピㇼカ ルウェ! イメル ウㇱ カネ アン! まあ赤ちゃんのきれいなこと輝くようだ。(S) ☆参考 最初の例のように間投詞的にも使う。 {E: to be interesting; fine; wonderful; beautiful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iramatkosuyeiwentemat
- イラマッコスイェイウェンテマッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(36)iramatkosuye-iwentemat〔イらマッコスイェ・イうぇンテ・マッ〕[i(我らを)+ramat(魂)+ko(と共に)+suye(ゆすぶる)+i(我らを)+wente(いためる、不幸にする)+mat(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iramepakari
- イラメパカリ 【i-ram-e-pakari】 想像する,予想する,予測する. ウェンカムイ イラメパカリ エカㇷ゚ネ=悪い神が想像するかのように.*昭和30年頃,私が山仕事をしている間.危険な仕事をしている息子の事を心配ばかりすることは,悪い神が想像をしているみたいなものだと母は言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramkar
- イラㇺカㇻ 【自動】[i-ramkar 人・を不愉快にさせる(?)][ram(u) kar の目的語不定人称形] 人のことを告げ口して怒らせてけんかさせる(=iyukoykire イユコイキレ)。(S) ☆参考 同じ話者が iramputputu イランプップトゥ にも同じ説明をしている。 ☞ram(u) kar ラㇺ/ラム カㇻ、 iramputputu イランプップトゥ、 iyukoykire イユコイキレ {E: to inform on someone; tell tales about someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iramkittarara
- イラㇺキッタララ 【i-ram-kittarara】 気になる,うるさく感じる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramkoyki
- イラㇺコイキ 【i-ram-koyki】 いやがらせをする,意地悪をする,いじめる(精神的に). ネンカ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・ラム ワ ク・ヤイェトコイキ コㇿ スイ イラㇺコイキ エトコホ カㇻ=どこかへ出かけようと思って自分で自分の準備を始めると,またいやがらせをする用意をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramkoyki
- イラㇺコイキ 【自動】[i-ram-koyki 人の・心・をいじめる][ram(u) koyki の目的語不定人称形] 人をなぶる。 okamkir iramkoyki=an kusu paye=an katu ne オカㇺキㇼ イラㇺコイキアン クス パイェアン カトゥ ネ わざと人をなぶる(ばかにしてからかう)ために行ったわけだ。(NK民話) {E: to tease; harass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irammakaka
- イランマカカ 【副】[i-ram-makaka 人の・心を・広々と開く] とても美しく、 とてもよく、 すてきに、 立派に、 いい具合に。 wátaha irammakaka puspuske ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ふとんがとてもよくふくらんだ。(S) taan hekaci anak sunke ka somo ki, mosma kur néno etarka iki ka somo ki, hawean ka somo ki, irammakaka pirka oasi kuni hekaci ne noyne katu ku=nukar タアン ヘカチ アナㇰ スンケ カ ソモ キ、 モㇱマ クㇽ ネノ エタㇻカ イキ カ ソモ キ、 ハウェアン カ ソモ キ、 イランマカカ ピㇼカ オアシ クニ ヘカチ ネ ノイネ カトゥ クヌカㇻ この子はうそもつかない、 ほかの人のようにやたらなこともしもしない、 言いもしない、 立派に出世する子だろうと私は見込んでいる。(S) irammakaka an イランマカカ アン とても美しい、 すてきな、 立派な。 {E: beautifully; wonderfully; finely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irammakaka
- イランマカカ 【i-ram-maka-ka】 きれいに,丁寧に,はっきりと,きちんと.▷イ=それ ラㇺ=思い マカ=開く カ=させる ソンノ ク・コㇿ オペㇾ ケライ カッケマッ エ・ネ オアシ クス イランマカカ エ・シッチャㇱヌレ エアㇱカイ シリ=ああ孫娘よ,さすがに淑女になるであろうから.きれいに掃除をするのが上手なこと(私萱野茂の祖母は私の姉にそう言ってほめていたものであった).メノコ アナㇰネ ケㇺ ヌイト エイワンケ オカケ イランマカカ シッチャㇱヌレ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコカㇻカリ ワ ウカオ ㇷ゚ ネ ナ=女というものは針と糸を使った後は,きれいに掃除をしてなんでもまとめて包んでしまうものだ.エルㇺタンプ アン コㇿ キナスッ カプフ ア・コシㇼシル ワ トイ トゥㇺ ア・オマレ コㇿ チ・ピル アーペコㇿ イランマカカ トゥサ ㇷ゚ ネ=いぼが出来たら蛇の皮をこすりつけ,その皮を土に埋めると,拭き取ったようにきれいに治るものだ.ニㇱパアヌシ(ニㇱパ アン ウシ) アナㇰネ チセ コッチャ ワノ チセ エルㇷ゚シ パㇰノ イランマカカ ア・シッチャㇱヌレ ワ アン=物持ちの家というものは家の前から家の後ろまで丁寧に掃除されている.イランマカカ ア・ヌカㇻ=はっきり見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- irammakaka an
- イランマカカ アン 【i-ram-makaka an】 立派な,はっきりした,きれいな. (出典:萱野、方言:沙流)
- irammokka
- イランモッカ 【i-ram-mokka】 冗談を言う,いたずらする.からかう. トアンクㇽ アン コㇿ イランモッカ エオㇷ゚ ネ クス アン ウタㇻ オピッタ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=あの人がいると人をからかうのが上手なので,いる人たち全部が笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- irammokka
- イランモッカ 【自動】人をからかう、 人にいたずらする。 {E: to cause mischief; make a fool of someone} (出典:田村、方言:沙流)
- irammokkapa
- イランモッカパ 【自動】[複](irammokka イランモッカ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)人をばかにしてからかう。 {E: to make a fool of someone.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iramno
- イラㇺノ 【副】同時に、 一緒に。 iramno sirepa=as イラㇺノ シレパアㇱ 同時に/一緒に私たちは着いた。(S) yakun aoká ka iramno pay=an hike? ヤクン アオカ カ イラㇺノ パヤニケ? それなら私たちも一緒に行きましょうか(pay=an パヤン は paye=an パイェアン が早く発音されて縮まった形)。(S) ☆参考 uweirpak/uwerpak ウウェイㇼパㇰ/ウウェㇾパㇰ 同時に。 utura ウトゥラ 一緒に連れだって。 {E: together (with.); at the same time as.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramno
- イラㇺノ 【iram no】 一緒に.ともに,同時に. イラㇺノ イワㇰ ペ ネ クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ シネ オッカイポ イヨカネ ヒネ エン・コピヌピヌ=一緒に帰って行くものと私は思っていたのに,ひとりの若者が後になって私にそっと耳打ちした.ク・ミッポホ ウタㇻ エチ・エシカルン コㇿ カナクス(ク・アン アクス) イラㇺノ エチ・エㇰ ポーヘネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=孫たちよ,お前たちを見たいなあと私は思っていたら,一緒に来てくれてなおさら嬉しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- irampekamama
- イランペカママ 【自動】[i-ram-pekamam-a 人の・心・つらい・(他動詞形成)(?)]難儀する、 つらい、 (間投詞的に)苦労だなあ。 irampekamama, ene patek haw as イランペカママ、 エネ パテㇰ ハウ アㇱ 苦労だなあ、 そんなことばかり言われて(いやなこといつも言われて、 ああつらいこと)。(S) ☆参考 [irampekamam-a つらいことである・なあ]かもしれない。 {E: to be in difficulties; suffer hardships.} (出典:田村、方言:沙流)
- irampotarare
- イランポタラレ 【自動】[i-ram-potara-re 人(の)・心・不安になる・させる]やかましい、 うるさい。(間投詞的に)やかましいなあ、 うるさいなあ。 hekattar irampotarare, hawehe ne ya humihi ne ya, ku=yaykosiramsuypa ka eaykap ヘカッタㇻ イランポタラレ、 ハウェヘ ネ ヤ フミヒ ネ ヤ、 クヤイコシラㇺスイパ カ エアイカㇷ゚ 子どもたちやかましいなあ、 声だか音だか、 私は考えることもできない。(S) haː, irampotarare, an-epitta isomomokore ハー、 イランポタラレ、 アネピッタ イソモモコレ ああ、 こやかましい、 夜どおしだれも眠らせない。(S) ☆参考 二つ目の例のように間投詞的にも使う。 {E: to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramputputu
- イランプップトゥ 【自動】人のあることないことを言ってけんかさせる。 ☆参考 =iyukoykire イユコイキレ 人をけんかさせる。(S) {E: to make…quarrel, fight due to spreading rumors about them.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramsitnere
- イラㇺシッネレ 【i-ram-sitne-re】 うるさい,煩しい,面倒臭い.▷イ=それの ラㇺ=思い シッネ=もつれる レ=させる →私の思いをもつれさせる (出典:萱野、方言:沙流)
- iramtoynere
- イラㇺトイネレ 【i-ram-toy-ne-re】 悲しいことだ:感心なことだという意味になることもあり.前後の意味に注意.▷イ=それ ラㇺ=思い トイ=土 ネ=になる レ=させる ソンノ イラㇺトイネレ.コタンコㇿニㇱパ モシㇼホッパ ヤㇰ ア・イェ=本当に悲しいことだ.村の長老が亡くなったそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramtuypa
- イラㇺトゥイパ 【i-ram-tuypa】 驚かす.▷イ=それの ラㇺ=思い トゥイパ=切る →考えがプツンと切れる ソンノ ピカンピカン ペ ネ クス ホㇱキ ホユㇷ゚テㇰ ニセンピㇼ ワ ピッコサヌ イラㇺトゥイパ エオ=全く身軽な者だから,先にさっと走って行っては立ち木の陰から飛び出て私を驚かすことをやる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramtuypa
- イラㇺトゥイパ 【自動】[ram(u) tuypa の目的語不定人称形]人をおどかす(びっくりさせる)。 ☞ram(u) tuypa ラㇺ/ラム トゥイパ {E: to frighten, surprise someone.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramu
- イラム 【自動】[i-ramu ものを・思う](…と)思われる、 …(という)気がする。 op ek noyne iramu hi kusu オㇷ゚ エㇰ ノイネ イラム ヒ クス 槍が(飛んで)来そうな気がしたから。(S会話) {E: to be thought, believed, considered…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iramukoyki
- イラムコイキ 【自動】[i-ramu-koyki 人の・その心・をいじめる][ram(u) koyki の目的語不定人称] 人をばかにしてからかう。 ☆参考 iramkoyki イラㇺコイキ の誤記か。 ☞ram(u) koyki ラㇺ/ラム コイキ {E: to make fun of someone; make a fool of someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iramusatka
- イラムサッカ 【自動】[i-ram-sat-ka 人(の)・心・乾く・(他動詞化)][ram(u) satka の目的語不定人称形] 聞いて気持ちがいい。 iramusatka ta haw as! イラムサッカ タ ハワーㇱ! いい話だなあ。(S) ☆参考 iramsatka イラㇺサッカ の誤記か。 ☞ram(u) satka ラㇺ/ラム サッカ {E: to have a good feeling on hearing something.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramusuye
- イラムスイェ 【自動】[ram(u) suye の目的語不定人称形]人をなぐさめる、 人を喜ばす。 iramusuye wa pirka pekor iki イラムスイェ ワ ピㇼカ ペコㇿ イキ (死にそうだったのが)人を喜ばして良くなりそうな様子になってる。(S) ☆参考 iramsuye イラㇺスイェ の誤記か。 ☞ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ {E: to comfort someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iramye
- イラㇺイェ 【iramye】 他人をほめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iranakka
- イラナッカ 【iranak-ka】 煩わしい,こうるさい,いやな,やかましい. イラナッカ ハワㇱ=煩わしい話. (出典:萱野、方言:沙流)
- iranakka
- イラナッカ 【自動/副/間投】①[自動]いやなことである。 ②[副]人をいやがらせて。 iranakka ta haw as un イラナッカ タ ハウ アㇱ ウン いやなこと言ってくるなあ。 ③いやだねえ。 iranakka! イラナッカ いやだねえ。 {E: ①for something to be unpleasant; bad; disagreeable. ②to make trouble; harass. ③how unpleasant.} (出典:田村、方言:沙流)
- irankarapte
- イランカラㇷ゚テ 【間投】[i-rankarap-te 人に・あいさつする・させる] ご挨拶申し上げます。 ☆参考 家に通されて席についてから、 男子が一定の作法をもって挨拶するときの、 きちんとした挨拶語。 いつも会っている友人などに道で出会って「こんにちは」というような挨拶語はこの方言にはない。 ☆参考 1980年代の終わりごろからアイヌ語の使い方もどんどん変わってきたようで、 1990年代の今では、 軽い「こんにちは」のような挨拶に irankarapte イランカラㇷ゚テ と言う人もいると聞く。 樺太ライチシカ方言の藤山ハルさんは、 日本語の「こんにちは」のような軽い挨拶に irankarahte イランカラハテ と言っていた。 ☆参考 語構成に関し、 萱野茂氏は、 ビデオ『アイヌ語会話初級篇』で イ・ラン・カラㇷ゚・テ あなた・心・ふれる・ますよ、 つまりあなたの心にそっとふれさせていただきます」と解釈している。 {E: to make greetings.} (出典:田村、方言:沙流)
- irankarapte
- イランカラㇷ゚テ 【i-ram-karap-te】 こんにちは,はじめまして(席についてからの正式の挨拶).▷イ=それ(あなた)の ラㇺ=心 カラㇷ゚=触れる テ=させる →あなたの心にそっと触れさせていただきます *この言葉は,こんにちは,おはよう,こんばんは.に相当するが,何回も会って顔見知りになったら「萱野さん,ヘー」という具合に打ち解けた調子になるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- iranmakaka
- イランマカカ ☞irammakaka イランマカカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iranraykekina
- イランライケキナ §188 センダイハギ (4) iranraykekina (e-rán-ray-ke-ki-na)「イらンライケキナ」[i(我らの)ram(心)rayke(殺す)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iranraykekina
- イランライケキナ §263 アキカラマツ (2) iranrayke-kina (i-rán-ray-ke-ki-na)「イらンライケキナ」[i(それの)ram(心)rayke(殺す)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- irapokkari
- イラポッカリ 【自動】[i-ra-pok-kari ひと/ものごと・低い所・の下・を通る]何の役にも立たない。 irapokkari kur イラポッカリ クㇽ 何の役にも立たない人。 {E: to be useless; worthless.} (出典:田村、方言:沙流)
- irapokkari
- イラポッカリ 【i-rapok-kari】 うすのろだ:知能が劣っていて,動作反応が鈍いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- irapokkarip
- イラポッカリㇷ゚ 【i-rapok-kari-p】 至らない者.ちょっとぼうっとしている者,ちゃんと自分の生活を支えられない者. (出典:萱野、方言:沙流)
- irara
- イララ 【i-rara】 なめてかかる,ばかにする,軽んじる,甘く見る.▷イ=それを ララ=見下げる (出典:萱野、方言:沙流)
- irara
- イララ 【自動】[i-rara 人・を無能と思う]人をばかにする、 わるさをする。 {E: to misbehave; be naughty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irarpa(-an)
- イラㇻパ §073.あんぽう(罨法)[する](6)irarpa(-an)〔i-rár-pa イらㇻパ〕〔i(それを、手を)+rarpa(rari 押しつける、rarpa 押しつけ押しつけする)〕⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irat
- イラッ 【irat】 物が見つからないと騒ぐ. オンネ・アン コㇿ イヨイラ・アン ペ ネ ワ ア・エラマンノ ア・ウカオ ㇷ゚ カ ア・トゥライヌ イラッ・アン コㇿ スンケイラッ イッカイラッ シコㇿ ア・イ・イェ コㇿ イルㇱカ・アン=年をとると物忘れをして,わかって片づけた物でも見つからなくて騒ぐと,嘘騒ぎ,盗っ人騒ぎだと言われて私は腹を立てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iratcire-an
- イラッチレアン 【完動】[< i-ratci-re-an 人を・静かになる・させる・ある] シーンと静まり返る。 akusu poro kucacise an, soyke ta iratcire-an híne síran アクス ポロ クチャチセ アン、 ソイケ タ イラッチレアン ヒネ シラン すると大きな狩小屋があった、 その外ではシーンと静まり返っていた。(NK民話) {E: to quieten down completely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irawketupa
- イラウケトゥパ 【自動/名】①[自動]仕事をする、 何をするにも一生懸命よく働く。 ②[名]仕事。 {E: ①to work; do one's best (v.). ②work (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irawketupa
- イラウケトゥパ 【irawketupa】 集団で働きに来る(行く):近くで働く=ネプキ,モンライケ.和人によって強制的に連れて行かれて働かされた時などはイラウケトゥパ.また,病気をまき散らす神がアイヌの村へ来る時も,神の言葉として.アイヌコタン イラウケトゥパ クス ヤパン(ヤㇷ゚・アン)=人間の村に仕事に行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- irayapka
- イラヤㇷ゚カ 【i-rayap-ka】 感心なことだ,よいことだ,感じ入る.▷イ=それを ラヤㇷ゚=賞讃 カ=させる →いいなあとほめる (出典:萱野、方言:沙流)
- irayapka
- イラヤㇷ゚カ 【自動】[i-rayap-ka 人を・感心する・させる]人を感心させる、 びっくりする/感心するような。 irayapka haw as hawe an! イラヤㇷ゚カ ハウ アㇱ ハウェ アン! 驚いた(「たまげた」)話だねえ。(W会話) irayapka, cise pirka ruwe! イラヤㇷ゚カ、 チセ ピㇼカ ルウェ! まあいいこと、 家がきれいだねえ! (S) ☆参考 二つ目の例のように間投詞的にも使う。 {E: to astonish, surprise someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irayapkano
- イラヤㇷ゚カノ 【副】[irayapka-no 人を感心させる・(副詞形成)]人を感心させるように。 感心するように、 驚くように。 irayapkano nep ka ye hawe an イラヤㇷ゚カノ ネㇷ゚ カ イェ ハウェ アン 感心なことを言っている。 {E: admirably.} (出典:田村、方言:沙流)
- irenka
- イレンカ 【名/自動】[i-renka もの・意図] ①[名](裁判などでの)申し立て、 主張。 ②[自動]申し立て/主張をする。 {E: ①a claim; a statement; testimony (in court etc) (n). ②to claim; state; testify (v).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irenka
- イレンカ §320.こころ(心)(5)意志;意向 irenka〔i-réŋ-ka イれンカ〕[i(それを)+renka(意志する)⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irenka 1
- イレンカ 【irenka】 ①考え,意志,思い,希望,理想. ラッチ イレンカ モ イレンカ ア・ヤイコタン カ モレ ㇷ゚ ア・ネ ルウェ ネ=静かな考え,穏やかな考え,私自身の村の上を静かにする者が私である. (出典:萱野、方言:沙流)
- irenka 2
- イレンカ 【irenka】 ②約束,戒律. (出典:萱野、方言:沙流)
- irenka 3
- イレンカ 【irenka】 ③もめごと,いいがかり,複雑な話.*前後の関係でいろいろな意味に使い分けられる (出典:萱野、方言:沙流)
- irenka utur eapkas kur
- イレンカ ウトゥㇽ エアㇷ゚カㇱ クㇽ 【irenka-utur-e-apkas-kur】 仲裁人.▷イレンカ=もめごと ウトゥル=間 エ=それ アㇷ゚カㇱ=歩く クㇽ=人 →もめている人の間を行ったり来たりする人 (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkakor
- イレンカコㇿ 【irenka-kor】 詰め寄る,抗議する:答えを求めて激しい勢いで抗議したりする. (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkakor
- イレンカコㇿ 【名】[irenka-kor 主張・を持つ] 理屈を言う、 主張する、 裁判で争う。 {E: claim } {E: to fight it out in court CHECK.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irenkakuwa
- イレンカクワ 【irenka-kuwa】 罰金,謝罪金,落とし前.▷イレンカ=もめごと クワ=利息,詫びのための金品 (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkaramante
- イレンカラマンテ 【自動】[irenka-ramante 主張・…を襲って獲物として取る]人を言いくるめてものをとる。 (出典:田村、方言:沙流)
- irenkaratcire
- イレンカラッチレ 【irenka-ratcire】 鎮める(複雑な話を).▷イレンカ=もめごと ラッチ=鎮める レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkasanke
- イレンカサンケ 【irenka-san-ke】 (考えを)口に出す.▷イレンカ=思い サンケ=出す (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkatuye
- イレンカトゥイェ 【irenka-tuye】 もめごとを解決する.▷イレンカ=もめごと トゥイェ=切る タパン ハワㇱ ホカンパ コㇿカ エン・コシ ヤン.ク・イレンカトゥイェ ナ=この話は難しいけれど私に任せてくれ.私がもめごとを解決するから. (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkatuye
- イレンカトゥイェ 【自動】[irenka-tuye 主張・を切る] 罰金を出してあやまる。 {E: to pay a penalty and apologise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iresuhapo
- イレスハポ 【i-resu-hapo】 養母.▷イ=それ レス=育てる ハポ=母 (出典:萱野、方言:沙流)
- iresuhapo
- イレスハポ §020.母(12)iresu-hapo〔i-ré-su-ha-po イれスハポ〕⦅ハルトリ⦆養母。[i-(我らを、それを)+resu(育てる)+hapo(母)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iresukamuy
- イレスカムイ 【i-resu-kamuy】 火の神.▷イ=それを レス=育てる カムイ=神 イノンチㇼ ウェンカムイ アナㇰネ イレスカムイ オロワノ アッテイネモシㇼ ア・コキル ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワ=人を呪うような思い神は火の神様から奈落へ向けて行かされるものだよ.イレスカムイ イェ ㇷ゚ エ・ヌ ワ アㇻクワンノ シンリッモシㇼ エ・コアㇻパ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=火の神の言うことを聞いて真っ直ぐにあなたは先祖の国へ行くのだよ(引導渡しの言葉に出て来る).ピㇼカ ヒネ イレスカムイ テㇰサマ タ ウウェチューサケ エチ・ク ワ ネ クス ネイタ パㇰノ ピㇼカ ウウェトゥラシトゥラシ エチ・キ ㇷ゚ ネ ナ アニー=縁あって火の神の目の前で夫婦の契りの酒をあなたたちは飲んだので,いつまでも仲睦まじくするのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iresusapo
- イレスサポ 【i-resu-sapo】 育ての姉.▷イ=それを レス=育てる サポ=姉 (出典:萱野、方言:沙流)
- iresusapo
- イレスサポ §025.姉(7)i-resu-sapo〔i-ré-su-sa-po イれスサポ〕⦅ホロべツ、サル⦆【雅】まま姉。[i-(我を)+resu(育てた)+sapo(姉)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iresusinta
- イレスシンタ 【i-resu-sinta】 育てのゆりかご.▷イ=それ レス=育てる シンタ=ゆりかご (出典:萱野、方言:沙流)
- iretarka
- イレタㇻカ 【i-retar-ka】 漂白する.*白くしようと思うものを雪の上へ数日晒しておく.主としてカパイ(イラクサ)の皮,パㇱクㇽエㇷ゚(ツルウメモドキ)の皮などの青みをとるために行う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iri(-an)
- イリ §231.皮をはぐ(1)iri(-an)〔i-rí イり〕[i(それを)、ri(剥ぐ)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iriape
- イリアペ 【iri-ape】 皮剥ぎの火. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) イリ・アン ヒ タ アナㇰネ "イリアペ" シコㇿ ア・イェ アペ ア・アリ ワ イリ・アン ペ ネ=熊送りの時に熊の皮を剥ぐ時は「皮剥ぎの火」という火を燃やしてから皮剥ぎをするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- irima
- イリマ §334.さかさまつげ(逆睫);さかまつげ(2)irima〔i-rí-ma イりマ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irimakiri
- イリマキリ 【iri-makiri】 皮剥ぎ用小刀. 図[イリマキリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- iripaamuspe
- イりパアムㇱペ §278 あざらし (13) iripa-amuspe (i-rí-pa-a-mus-pe)「イりパアムㇱぺ」[<iri(<ir(ひとつづきの)-pa(年)-amuspe(アゴヒゲアザラシの幼獣)) ⦅白浦⦆アゴヒゲアザラシの当歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- iripaonnekamuy
- イりパオンネカムイ §278 あざらし (35) iripa-onnekamuy (i-rí-pa-on-ne-ka-muy)「イりパオンネカムイ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iripapompe
- イリパポンペ §278 あざらし (24) iripa-pompe (i-rí-pa-pom-pe)「イりパポンペ」[<iri(<irひとつづき)-pa(年)pompe] ⦅白浦⦆ゴマフアザラシの当歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- iripaponpakuy
- イリパポンパクイ §278 あざらし (49) iripa-pon-pakuy (i-rí-pa-pon-pa-kuy)「イりパポンパクイ」 ⦅真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iripatunahkay
- イりパトゥナㇵカイ §290 トナカイ (3) iripa-tunahkay (i-rí-pa-tu-nah-kay)「イりパトゥナㇵカイ」[‘一年・トナカイ’]当歳のトナカイ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iripauriska
- イリパウリㇱカ §278 あざらし (45) iripa-uriska (í-ri-pa-u-ris-ka)「いリパウリㇱカ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- irira
- イリラ §372 オオカサスゲ (3) irira (í-ri-ra)「いリラ」[i(我らを)ri(皮剥く)ra(葉)] 若葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- irispaipe
- イリㇱパイペ 【i-rispa-ipe】 突き食い,毟(むし)り食い. (出典:萱野、方言:沙流)
- iriwah(k-i)
- イリワㇵ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(4)iriwah(k-i)〔i-rí-wah イ哩ワㇵ〕⦅カラフト⦆兄弟。tu-〜-ne-h「二人兄弟である者」「二人兄弟」⦅古謡, p.161⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iriwah(k-i)
- イリワㇵ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(9)iriwah(k-i)〔i-rí-wah イリワㇵ〕⦅シラウラ⦆従兄弟。[<ir-wak]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iriye(-an)
- イリイェ §231.皮をはぐ(2)iriye(-an)〔i-rí-je イりイェ〕[i(それを)、riye(剥ぐ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irkamuy(-e)
- イㇼカムイ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(19)ir-kamuy(-e)〔ír-ka-muǐ いㇼカムイ〕⦅東シズナイ⦆兄弟の神。(kanna-ka-muy 「雷」とrep-un-kamuy「鯱」とはir-kamuyだなど)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irkar(a-)
- イㇼカㇻ §011.身内 血縁の者(13)irkar(a-)〔ír-kar いㇼカㇻ〕⦅ホロべツ、サル⦆血を引く;血筋を引く;血縁がある;親類である。〜-utar「血のつながっている人々」「親類」。a-irkan nispa〔a-ír-kan|níš-pa〕「我らの血縁の首領」⦅ユ研Ⅱ, p.314⦆。[ir(血を引くことを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irma
- イㇼマ §334.さかさまつげ(逆睫);さかまつげ(1)irma〔ír-ma いㇼマ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irma
- イㇼマ 【irma】 逆さまつげ. (出典:萱野、方言:沙流)
- irmaoma
- イㇼマオマ §334.さかさまつげ(逆睫);さかまつげ(4)さかさまつげが生える irma-oma〔ír-ma-o-ma いㇼマオマ〕[逆睫・生じる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iroho kar
- イロホ カㇻ 【iroho kar】 染める(今の染め方). (出典:萱野、方言:沙流)
- írokkayo
- イロッカヨ 【名】[ir-okkayo 兄弟・男] 男兄弟、 従兄弟(男のいとこ)等、 男の irwak イㇼワㇰ。 írokkayo irmenoko somo a=ukóre p ne イロッカヨ イㇼメノコ ソモ アウコレㇷ゚ ネ いとこぐらいの近い関係の男女を結婚させるものではない。(S) ☞irwak イㇼワㇰ {E: brothers; male cousins.} (出典:田村、方言:沙流)
- ironnapiwe wenmenoko
- イロンナピウェ ウェンメノコ 【ironnapiwe wen-menoko】 座る時に男にくっつく悪い女. ウェンメノコ セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ カ ネユンネユン アン イスエチレ ウェンメノコ ホカパル ウェンメノコ イロンナピウェ ウェンメノコ イシケオプシ ウェンメノコ=悪女と表現される中でもいろいろあり,陰部の熱い悪い女,灰を飛ばす悪い女,座る時に男にくっつく悪い女.髪の間から私をにらむ悪い女. (出典:萱野、方言:沙流)
- ironne ita
- イロンネ イタ 【ironne ita】 厚い板. (出典:萱野、方言:沙流)
- ironne tumama
- イロンネ トゥママ 【ironne tumama】 厚い壁. (出典:萱野、方言:沙流)
- ironnesamampe
- イロンネサマンペ §042 アサバ (1) ironne-samampe (i-rón-ne-sa-mam-pe)「イろンネサマンペ」[ironne(身の厚い)samampe(カレイ)] ⦅白老⦆アサバガレイ (出典:知里動物編、方言:)
- ironnesamampe
- イロンネサマンペ §047 コオリガレイ;クロガシラ マコガレイ 渋p. 409 (1) ironne-samampe (i-rón-ne-sa-mam-pe)「イろンネ・サマンペ」[<身の厚い・カレイ] ⦅虻田、礼文、長万部、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ironnesamanpe
- イロンネサマンペ 【ironne-samanpe】 クロガシラガレイ〔魚〕 (出典:萱野、方言:沙流)
- ironnetat
- イロンネタッ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (4) ironne-tat (i-rón-ne-tat)「イろンネタッ」[色黒き・樺皮] 樹皮 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- irorkopiweiwentemat
- イロㇿコピウェイウェンテマッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(38)交合の際に興奮してどこまでも押しつけてくる女 irorkopiwe-iwentemat〔i-rór-ko-pi-we|i-wén-te-mat イろㇿコピウェ・イうぇンテマッ〕[i(我らを、二人を)+ror(上座)+ko(の方へ)+piwe(押しつける)+iwentemat(人を不幸にする女↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- irpacap
- イㇼパチャㇷ゚ §268 イヌ (11) irpacap (ír-pa-čap)「いㇼパチャㇷ゚」[<ir-pa-ciya-p(ひと・きせつ・冬を越した・もの)] ⦅多来加⦆二歳のイヌ。一冬を越したイヌ。 (出典:知里動物編、方言:)
- irsikpuypo ukoari
- イㇼシㇰプイポ ウコアリ 【ir-sik-puypo u-ko-ari】 親戚らしく目つきがそっくりだ.▷イㇼ=親戚 シㇰ=目 プイ=穴 ポ=を ウ=互い コ=それ アリ=置く タㇷ゚ イキ ウタㇻ ウウタリ ネ パ ノイネ イㇼシㇰプイポ ウコアリパ=今の人たちは親類らしく目つきがそっくりだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iruetoko iruokake c=eranrani
- イルエトコ イルオカケ チェランラニ 【i-ru-etoko i-ru-okake c=e-ranrani】 私の行く道先や私の行く道の後に,私の敵がひしめいている. *ユカㇻの中でポンヤウンペが自らの事を言っている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iruka
- イルカ 【副】短い間、 ちょっとの間。 iruka póka sini イルカ ポカ シニ (せめて)ちょっとの間でも休みなさい。(S) iruka hene ohonno hene イルカ ヘネ オホンノ ヘネ 少しの間でも長い間でも。(W会話) ☆対語 ohonno オホンノ ☆参考 setak セタㇰ は似た意味だが使い方が限られている。 通常よく使われるのは iruka イルカ。 {E: for a short period of time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruka
- イルカ 【iruka】 ちょっと. イルカ エンテレ=ちょっと待って. (出典:萱野、方言:沙流)
- irukanekor
- イルカネコㇿ 【iruka ne kor】 ちょっとすると. (出典:萱野、方言:沙流)
- irukatumta
- イルカトゥㇺタ 【iruka tum ta】 ちょっとの間. (出典:萱野、方言:沙流)
- iruparekana
- イルパレカナ 【自動】人の持っている食べ物を何でもくれくれと言う。(S) ☆参考 parkohayta パㇻコハイタ 何でも食べたがる(自分で買ってでも)。 {E: to pester someone for food.} (出典:田村、方言:沙流)
- iruraerum
- イルラエルㇺ §285 ねずみ (9) irura-erum (i-rú-ra-e-rum)「イるラエルㇺ」[i(ものを)rura(はこぶ)erum(ネズミ)]エゾアカネズミ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- irurakuwa
- イルラクワ 【i-rura-kuwa】 墓標.▷イ=それ(死人)を ルラ=送る クワ=墓標 (出典:萱野、方言:沙流)
- irurawakka
- イルラワッカ 【i-rura-wakka】 送りの水:葬式の時,墓地まで持って行く水. (出典:萱野、方言:沙流)
- irurekap
- イルレカㇷ゚ §249 トリカブト (19) irurekap (i-rú-re-kap)「イるレカㇷ゚」[i(それを)rureka(溶かさせる、ruとける、ru-reとかす、rure-kaとかさせる)-p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iruska
- イルㇱカ 【i-ruska】 憤(いきどお)る,憤慨(する):ひどく腹を立てること,怒る. (出典:萱野、方言:沙流)
- iruska
- イルㇱカ 【自動】[i-ruska ものごと・を腹立たしく思う] 腹を立てる、 感情を害する、 いやな気持ちになる、 心中おもしろくない、 (心理的に)ふくれる。 ☆参考 憤慨、 不満、 悲嘆、 後悔、 その他いろいろなことで、 現状否定的ないやな気持ちになる/なっていることを言う。 イライラする、 歎く、 くやしい/くやしがるなどを含む。 {E: to get angry, irate; be in a bad mood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruskacep
- イルㇱカチェㇷ゚ 【名】[iruska-cep ふくれる・魚] フグ。 {E: a globe fish; a blow fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- iruskacep
- イルㇱカチェㇷ゚ 【iruska-cep】 フグ.▷イルㇱカ=怒る チェㇷ゚=魚 (出典:萱野、方言:沙流)
- iruskacep
- イルㇱカチェㇷ゚ §008 ホテイウオ;ごっこ (2) iruska-cep (i-rús-ka-cep)「イるㇱカチェㇷ゚」[<iruska(怒る)cep(魚)] 成魚 ⦅長万部、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iruskacep
- イルㇱカチェㇷ゚ §013 フグ (3) iruska-cep (i-rús-ka-čep)「イるㇱカチェㇷ゚」[‘怒る・魚’] ⦅幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iruskahaw
- イルㇱカハウ 【iruska haw】 怒声. (出典:萱野、方言:沙流)
- Iruskapet
- イルㇱカペッ 【名】[地名] 入鹿別川(胆振地方東部の川)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruskare
- イルㇱカレ 【他動】[自動使役][iruska-re 感情を害する・させる](人)を怒らせる、 (人)をいやな気持ちにさせる。 {E: to make someone upset, angry about something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruskare
- イルㇱカレ 【iruska-re】 怒らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- irusnimak(-i)
- イルㇱニマㇰ §582.は(歯)(19)臼歯 irus-nimak(-i)〔i-ruš-ni-mak イルㇱ・ニマㇰ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- írutar
- イルタㇻ 【名】[ir-utar 兄弟姉妹・人々(=たち)]兄弟姉妹たち(いとこも含む)。 ☞irwak イㇼワㇰ {E: brothers and sisters; siblings (extends to include cousins).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruwah(k-i)
- イルワㇵ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(5)iruwah(k-i)〔i-rú-wah イるワㇵ〕⦅シラウラ⦆兄弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iruykeitanki
- イルイケイタンキ 【iruyke itanki】 研ぎ水入れの椀. ウェンシケサㇻペ エネ ヤイヌ ヒ イルイケ イタンキ アニ ヘネ ア・イ・イペレ ヤㇰネ チャランケ モトホ ネ ア・カㇻ シコㇿ ヤイヌ=ならず者が思うことは研ぎ水を入れる椀などで私に食べさせてくれればいいがかりの原因にしたいものだと思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- iruykewakka
- イルイケワッカ 【iruyke wakka】 研ぎ水. シネ アイヌ カムイフㇺ アㇱ ヒ タ イルイケ ワッカ カムイ コチャリ カムイ イルㇱカ=ひとりの人間が雷の音がする時に研ぎ水を神に投げ散らし,神が怒った[カムイユカㇻ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- irwak
- イㇼワㇰ 【名】[概](所は irwaki(hi) イㇼワキ(ヒ))[ir-u-ak ひとまとまり・互い・弟](?) 兄弟姉妹(ほぼ同世代の近い親族の総称。 男でも女でも、兄弟姉妹、 いとこ、 またいとこ、年齢によってはおじ、 おい等も入ることがある)。 iwan irwak ne oro ta menoko sinep earwaniw ne イワン イㇼワㇰ ネ オロ タ メノコ シネㇷ゚ エアㇻワニウ ネ 六人兄弟でそこに女が一人いるので七人だ。(S) ☆発音 イㇽワㇰ。 {E: brothers and sisters; siblings (includes cousins and other relatives of similar age).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irwak(-i)
- イㇼワㇰ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(1)irwak(-i)〔ír-wak いㇼワㇰ〕①肉身の兄弟;兄または弟⦅ホロべツ、シラオイ⦆。②女が男の兄弟にci-iruwaki「私の兄さんよ」と呼びかける⦅シラウラ⦆。③いとこ;従兄弟姉妹⦅サル、シラウラ⦆。④親戚⦅タライカ⦆。[<ir(血のつながる)+u-(互いの)+ak(弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irwak/irwaki(hi)
- イㇼワㇰ/イㇼワキ(ヒ) 【irwak/irwaki(hi)】 兄弟. (出典:萱野、方言:沙流)
- irwaki(hi)
- イㇼワキ(ヒ) 【名】[所](概は irwak イㇼワㇰ)…の兄弟姉妹。 ☆発音 イㇽワキ、 イㇽワキヒ。 {E: brothers and sisters, siblings of…} (出典:田村、方言:沙流)
- irwakkor
- イㇼワッコㇿ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(10)irwak-kor〔ír-wak-kor いㇼワッコㇿ〕⦅ホロべツ⦆兄弟をもっている。tu〜「二人兄弟である」。re〜「三人兄弟である」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irwakne
- イㇼワㇰネ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(2)irwakne〔ír-wak-ne いㇼワㇰネ〕⦅ホロベツ、サル⦆兄弟の関係にある。[ir(血続きの)u-ak-ne(たがいに・弟・である、互いに兄弟の関係にある)]。"tu〜"「二人兄弟である」⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irwakne
- イㇼワㇰネ 【自動】[irwak-ne 兄弟姉妹・である]兄弟姉妹である。 irwakne utar イㇼワㇰネ ウタㇻ 兄弟姉妹の人々。(NK民話) ☆発音 イㇽワㇰネ。 ☞irwak イㇼワㇰ {E: to be brothers and sisters, siblings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irwaknekur
- イㇼワㇰネクㇽ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(3)irwak-ne-kur〔ír-wak-ne-kur いㇼワㇰネクㇽ〕⦅サル、ホロベツ⦆兄弟。tu〜「二人兄弟」⦅ユ研Ⅱ, p.446⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irwakutari
- イㇼワクタリ 【名】[所](概 irwakutar イㇼワクタㇻ は未出)[irwak-utar-i 兄弟姉妹・人々・(所属語尾)]…の兄弟姉妹たち(「全部を言う」)。(S) ☆発音 イㇽワクタリ。 {E: brothers and sisters, siblings of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isa
- イサ 【自動】実が入る、 熟れすぎる。 {E: to ripen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isa
- イサ 【isa】 実る,実が入る,完熟する:トウモロコシの時期が過ぎて竪くなった場合など. イサ ワ オケレ=実が入ってしまった.タント ムンチロ トイ ク・ノンカㇻ アクス イサ ワ アン.ニサッタ イチャ クス アㇻパ・アン ナ=今日,アワ畑を私が見に行ったら実が入っていた.明日は穂を摘みに皆で行くよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- isa-nispa
- イサニㇱパ 【名】[isa-nispa 医者[日本語]・様(男子への尊称)] 医者、 お医者様。 {E: a doctor.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isacep
- イサチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(17) isa-cep(i-sá-cep)「イさチェㇷ゚」⦅屈斜路⦆ブナッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- isacise
- イサチセ 【名】[isa-cise 医者・家] 病院。(W) ☆参考 1955年当時、 平取町立病院を指して言っていた。 後の人はこの語を使わず、 日本語で「病院」または「町立」のように言う。 {E: a hospital.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isam
- イサㇺ 【自動】[否定動詞]ない、 いない、 存在しない、 なくなる(無くなる)、 亡くなる(死亡する)。 uweepakiun isam kor an ウウェエパキウン イサㇺ コㇿ アン だんだんなくなって(減って)いく。(S) ek isam エキサㇺ 来ていない。 na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来ていない。 arsuyne ka kanpi ek isam アㇻスイネ カ カンピ エキサㇺ 1回も手紙が来ていない。 wa isam/híne isam ワ イサㇺ/ヒネ イサㇺ …して(無くなって)しまう。 ene…hi ka isam エネ…ヒ カ イサㇺ どう…しようもない。 ka isam カ イサㇺ …もない、 …は全然ない。 katu ka isam カトゥ カ イサㇺ …したようでもない、 ほとんど(めったに)…しない。 póka isam ポカ イサㇺ たった…さえもない。 oar isam オアㇻ イサㇺ 全然ない。 pak(no)…isam パㇰ(ノ)…イサㇺ それほど…の人(もの)はない(最も…な人/ものだ)。 ruwe ka isam ルウェ カ イサㇺ …したあと(形跡)もない。 ☆参考 対応する肯定動詞は an アン[単]/oka オカ[複]ある、 いる。 ☞an アン 1、 oka オカ 1 {E: to not exist; run out; die.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isam 1
- イサㇺ 【isam】 ①ない,なくなる,いない. ユㇰ カㇺ ナ ポロンノ アン クニ ペコㇿ ク・ヤイヌ アㇷ゚ タネ イサㇺ.エチ・エ ア ルウェ ヘ アン?=鹿の肉がもっとたくさんあったように私は思っていたが,もうない.お前たち食べたのかい?テ タ カヌ(ク・アヌ) ア イチェン イサㇺ ルウェ ネ.オハシッタ(オハシㇼ タ) アフン ペ ネア イッカ メノコ ネ クス ア・コラムヌ コㇿカ ネユン ア・イェ ヒー カ イサㇺ=ここに私が置いた銭がなくなったのだよ.留守にこの家に入った者はあの盗っ人女なので疑ってはいるが,どのように言うこともできない.エシㇼ パㇰノ トイ アンクラ オッタ(オㇿ タ) シノッ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ヒナクン アㇻパ ワ イサㇺ ルウェ アン?=先程まで畑の畔に遊んでいたのに,どこへ行っていないのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- isam 2
- イサㇺ 【isam】 ②死ぬ. ウトゥルン(ウトゥㇽ ウン) フチ ウクラン イサㇺ ヤㇰ ア・イェ=道路の西側のおばあさんが昨夜死んだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- isam 3
- イサㇺ 【isam】 ③〜してしまう. ク・シケヘ パセ ㇷ゚ ネ クス サマ タ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナクス(ク・アン アクス) ペウレクㇽ エㇰ ヒネ アンパテㇰ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=私の荷物が重いものだから側で立っていると,若者が来てさっと持って行ってしまった.ナイ イクㇱ タ ポロンノ ユㇰ オカ エウン ア・コㇿ セタ ホユプ アクス アルテㇾケレ ワ キラ ワ イサㇺ=沢の向かい側にたくさん鹿がいて,そこへ私の犬が走って行ったら,跳ねて走って逃げてしまった.イテキ エヘウケレ ノ コㇿ ワ アㇻパ.エ・エヘウケレ ヤㇰネ エ・クタ ワ イサㇺ ナ=傾けないようにして持って行け.お前が傾けたらこぼしてしまうぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- isam(-an)
- イサㇺ §389.しぬ(死ぬ)(2)死ぬ isam(-an)〔i-sám イさㇺ〕[無くなる]⦅ホロべツ、サル、ミツイシ、タカエ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isamka
- イサㇺカ 【isam-ka】 紛失する.なくす. クンネイワノ テ タ ク・モセ コㇿ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) ケイワンケ(ク・エイワンケ) コㇿ カナ(ク・アン ア) イヨㇰペ ク・イサㇺカ.ク・フナラ ヤッカ ク・パ エアイカㇷ゚=朝からここでカヤ刈りをしていたのに,使っていた鎌を紛失してしまった.捜しても私は見つけることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- isamka
- イサㇺカ 【他動】[isam-ka 無くなる・させる] ①なくす、 捨てる。 ② ☞ram(u) isamka ラㇺ/ラム イサㇺカ {E: ①to lose, throw away, discard… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isampa
- イサンパ 【他動】[複](isam イサㇺ は単複の区別なし)(二つ以上が皆)なくなる、 wa isampa ワ イサンパ …してしまう。 {E: for…to run, die out. (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isampesiyuk
- イサンペシユㇰ 【isam-pe-siyuk】 死装束. シネアンタ ア・ウナㇻペヘ エウン アㇻパアナクス(アㇻパ・アン アクス) ウナㇻペ ウムレㇰ マッネポホ トゥラノ イサㇺペシユㇰ キ ワ オカ ルウェ ネ エアㇻキンネ ア・エラムトゥイ マッネポホ ア・トゥラ ワ キラ・アン=ある日のこと,おばさんの所へ行くとおばさん夫婦と娘とが一緒に死装束をしていたので,私は本当に驚いて娘を連れて逃げた(萱野茂『カムイユカㇻと昔話』238頁「淫乱の群れ」より). (出典:萱野、方言:沙流)
- isane
- イサネ 【自動】[i-sa-ne 人の・姉・である](姉弟・姉妹のうちの)姉のほうである。 {E: to be the older sister.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isanehike
- イサネヒケ 【i-sa ne hike】 姉のほう. イサネヒケ ポンノ イポカㇱ コㇿカ エアㇻキンネ ケウトゥㇺ ピㇼカ ナ イサネヒケ エトゥン クナㇰ ラム アニー=姉のほうは少し器量がよくないが,とっても性格がいいから,姉のほうを嫁に貰おうと思いなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- isantono
- イサントノ §084.いしゃ(医者)(1)isantono〔i-sán-to-no イさントノ;イしゃントノ〕[<Jap. 医者殿>⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isapakar-sísam
- イサパカㇻシサㇺ 【名】[i-sapa-kar-sisam 人の・頭・を整える・日本人] 床屋(店ではなく人)。 ☆参考 imemke-sísam イメㇺケシサㇺ とも言う。 {E: a barber.} (出典:田村、方言:沙流)
- isapakarusi
- イサパカルシ 【名】[isapakar-us-i 人の頭を刈る・習慣になっている・ところ] 床屋(人ではなく店)。 {E: a barber shop.} (出典:田村、方言:沙流)
- isapakikni
- イサパキㇰニ 【名】[i-sapa-kik-ni ものの・頭・をたたく・木] 鮭の頭をたたく棒。 ☆参考 鮭をとったらすぐに頭を木の棒でたたく、 すると跳ねていたのが動かなくなる。 {E: a wooden stick used to strike the head of freshly caught salmon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isapakikni
- イサパキㇰニ 【i-sapa-kik-ni】 魚叩き棒:スス(ヤナギ)で作る.▷イ=その サパ=頭 キㇰ=叩く 二=木 タヌクラン ア・カㇻ イサパキㇰニ ナニ ア・エイワンケ ナ イテキ オスラ アニ.オヤウクラン カ ア・エイワンケ ナ=今夜作った魚叩き棒は,すぐに使えたから,投げるんでないよ,明日の晩も使うからね.図16[イサパキㇰニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- isapke
- イサㇷ゚ケ 【自動】[i-sapke ものを・味見する](=surku sapke スㇽク サㇷ゚ケ)毒を口に入れて試す。 ☆参考 トリカブトの毒を矢につける場合、 昔の人(男)は少し口に入れて舌にのせ、 そのピリッとした感覚でその毒の強さをみた。 ☆参考 (KT) 毒は surku スㇽク。 {E: to taste test poison in order to measure its strength.} (出典:田村、方言:沙流)
- isapte
- イサㇷ゚テ 【i-sapte】 給仕する,もてなす.▷イ=それを サㇷ゚テ=前に出す イサㇷ゚テ・アン ヒ タ アナㇰネ アペサㇺ タ オカ ポロクㇽ ウタㇻ ホㇱキノ ア・コイプニ ㇷ゚ ネ ナ エラマン ワ オカ アニー=食べ物を配る時には火の側にいる老人たちのほうから先に配るものだから覚えていてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- isaptekur
- イサㇷ゚テクㇽ 【i-sapte-kur】 給仕人. イサㇷ゚テクㇽ アナㇰネ シノ ピカンピカン オッカイポ イサㇷ゚テ ㇷ゚ ネ コエトゥレンノ イテキ アイヌヌㇺケノ アペエトㇰ ワノ ニワ パルㇽタ アン ウタㇻ パㇰノ イサㇷ゚テ アン ペ ネ=給仕する人は本当に気の利く若者が給仕する.それとともに絶対に人選びせずに,横座の方から内庭の縁に座っている人たちまで給仕するものだ.*この場合,宴席などでは貧富の差によって給仕の順を後先にしてはいけない. (出典:萱野、方言:沙流)
- isaroykip
- イサロイキㇷ゚ 【isaroykip】 やや大型の背負い袋. シネアン パイカㇻ イサロイキㇷ゚ ア・コㇿ ヒネ "オケネウㇱ" トゥラシ アㇻパ・アン タㇱテㇰテㇰ イサロイキㇷ゚ シㇰノ プクサキナ ア・ウㇰ ワ イワカン(イワㇰ・アン)=ある春のこと,やや大型の背負い袋を持って「オケネウㇱ」(という沢)を登って行き,あっという間にやや大型の背負い袋いっぱいにニリンソウを採取して帰って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- isatkeki
- イサッケキ 【i-satke-ki】 干し簾.▷イ=物を サッケ=乾かす キ=簾 ナ ナ キナ リカン ナ ソイ タ イサッケキ ピラサ ワ エウン サッケ ワ アヌ=まだまだ山菜が湿っているから,外で簾を広げて,そこへ干しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- isatkeki
- イサッケキ 【名】[i-satke-ki もの・を乾かす・簀(す)]物干し簀。 ☆参考 síki シキ《ヨシ》の皮をむいて中の芯で編む。 目を細かくつくって túna トゥナ《火棚》の上にのせておく。 そこにヒエ(piyapa ピヤパ)やアワ(munciro ムンチロ)をのせて乾かす。 ☆参考 aputki アプッキ はもっと目が粗く、 parpesni パㇻペㇱニ《縦の梁(はり)》の上に置いたり戸外に置いたりして魚や野草などを干すのに使う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- isatkeso
- イサッケソ §205 クモの類 (24) isatkeso (i-sát-ke-so)「イさッケソ」 ⦅穂別⦆子負いグモの巣(穂別52) (出典:知里動物編、方言:)
- isayka
- イサイカ 【自動】簡単である。 isayka nepki イサイカ ネㇷ゚キ 簡単な仕事。 isayka itak イサイカ イタㇰ やさしいことば。 ☆対語 hokanpa ホカンパ むずかしい。 {E: to be simple; easy.} (出典:田村、方言:沙流)
- isaykako
- イサイカコ 【副/間投】[isayka-ko 簡単である・(反語的意味の副詞をつくる接尾辞)]ゴチャゴチャと(うるさいなあ)。 ☆参考 だれかがでしゃばってよけいなことを言うときや、 子どもがまねしてじゃまするときなどに言う。 本来副詞だがこの語だけで間投詞的に使う。 ☞isayka イサイカ (出典:田村、方言:沙流)
- isaykaku
- イサイカク 【isaykaku】 じゃまをする,口出しをする,干渉する:子供が親の仕事を手伝いたがってじゃまになることなど. ポンペ イサイカク ワ ケラナㇰ(ク・エラナㇰ) ナ トゥラ ワ アㇻパ=子供がじゃまをしてうるさいから連れて行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- isaykano
- イサイカノ 【副】[isayka-no 簡単である・(副詞形成)]簡単に。 isaykano túnasno a=kar nepki patek ku=ki rusuy イサイカノ トゥナㇱノ アカン ネㇷ゚キ パテㇰ クキ ルスイ 私は簡単に早くやる仕事ばかりしたい。(S) isaykano itak イサイカノ イタㇰ 簡単に言う(たくさんのことでも少ない言葉でわかりやすく言う)。(S) {E: simply; easily.} (出典:田村、方言:沙流)
- iseise(-an)
- イセイセ §618.鼻を鳴らす[泣く際に、あるいは鼻水の垂れるのをすすりこむ際に](2)ise-ise(-an)〔í-se-i-se いセ・イセ〕[i(鼻をすする音)+-se(そういう音を発する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isemramsekor
- イセㇺラㇺセコㇿ 【i-semram sekor】 例の通り:略してイセンイセンという場合もある.またまたの意味. エキㇺネ・アン クス ヤイェトコイキアナㇷ゚(ヤイェトコイキ・アン アㇷ゚) イセㇺラㇺセコㇿ ア・コㇿ セタ ニューニュー セコㇿ イ・トゥラ ルスイ=山へ行こうと自分のしたくをしていると例の通り私の犬はひゅんひゅんと言いながら私と一緒に行きたがっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- isenasenakka
- イセナセナッカ 【i-senasenakka】 うるさい,まとわりつく,たわむれる:子供がまとわりついてうるさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- isenramkorak
- イセンラㇺコラㇰ 【副】[< i-senram-korak ものを・いつものことである・(?)]またいつものように、 またしても。 isenramkorak ene iki hawe ne na イセンラㇺコラㇰ エネ イキ ハウェ ネ ナ (彼は)またいつものくせでそんなことしたってね。(S) {E: again; like, as always.} (出典:田村、方言:沙流)
- isenramte
- イセンラㇺテ 【副】[i-senram-te 人に・いつものことである(と思う)・させる](?) またいつものように、 あいかわらず。 isenramte iperuy sir ne na イセンラㇺテ イペルイ シンネ ナ いつ見ても大食いだな。(S) isenramte sunke p ne hawe ne na イセンラㇺテ スンケㇷ゚ ネ ハウェ ネ ナ あいかわらずうそばかり言うんだな。(S) ☆参考 用例はこの二例のみ。 両方とも文末は …ne na ネ ナ で終わっている。 前項 isenramkorak イセンラㇺコラㇰ も同様。 これ以外の使い方があるかどうか不明。 ☞senram センラㇺ {E: as always; as usual; without change.} (出典:田村、方言:沙流)
- isepoancami
- イセポアンチャミ §027 コウゾリナ (3) isepo-ancami (i-sé-po-an-ca-mi)「イせポアンチャミ」[ウサギ・アザミ] 茎葉 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isepoapir
- イセポアピㇼ 【isepo-apir】 ウサギの足跡. ▷イセポ=ウサギ アピㇼ=足跡 イセポアピㇼ シッチニナニナワ アンクス カアヌアン=ウサギの足跡がごちゃごちゃあったので,罠を仕掛けて来た.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- isepoka
- イセポカ 【isepo-ka】 ウサギ罠.▷イセポ=ウサギ カ=罠 ニナㇻカ タ イセポカ カヌ(ク・アヌ) アナ アㇻパ ワ ノンカㇻ ワ エㇰ=ニナㇻカ(二風谷小字校の上にある小さな台地)にウサギの罠をかけておいたので行って見て来い.図18[イセポカ] (出典:萱野、方言:沙流)
- isepomarewrew
- イセポマレウマレウ §146 モンシロチョウ;スジクロチョウ;エゾスジクロチョウ;ヒメシロチョウ;エゾシロチョウ 以上5種の他、白蝶科の白色の蝶はすべて同名で呼ばれる。(昆116上) (2) isepo-marewrew(i-sé-po-ma-rew-rew)「イせポマレウマレウ」⦅高島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iseposarki
- イセポサㇻキ §393 ヒロハノドジョウツナギ (1) isepo-sarki (i-sé-po-sar-ki)「イせポ・サㇻキ」[ウサギ・葦] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isermak'us
- イセㇾマㇰウㇱ 【i-sermak-us】 無事であるように神に念ずる.▷イ=それ(=人) セㇾマㇰ=魂 ウㇱ=つける ア・ポホ シサㇺ トゥミ オルン ア・アㇻパレ.エアシㇼカ トゥ カムイ シンリッ レ カムイ シンリッ ア・オペンタリ アプンノ イワㇰ クニ イセㇾマㇰウㇱ・アン ルウェ ネ=私の息子が和人の戦争に行かされた.本当にふたつの神の先祖三つの神の先祖を説き明かし,無事に帰れるように無事であるように念じた. (出典:萱野、方言:沙流)
- isermakus
- イセㇾマクㇱ 【自動】[i-sermak-us もの・の蔭・につく](神が)蔭で守護する(用例では名詞として使われている) kamuy isermakus an カムイ イセㇾマクㇱ アン 神の守護がある。 ☆参考 sisermakuste シセㇾマクㇱテ (神)に守護を願う。 {E: (for a god) to protect from behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isikeraykeiwentemat
- イシケライケイウェンテマッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(37)isikerayke-iwentemat〔イしケライケ・イうぇンテマッ〕[i(我らを)+sik(目)+e(で)+rayke(殺す)+i(我らを)+wente(悪くする、不幸にする)+mat(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isikereypare
- イシケレイパレ 【自動】[i-sik-e-reypa-re もの・目・それに・はう[複]・させる] 下目使いに目を這わすようにする(よその家に入ってジロジロ見回すのは無礼なので、 遠慮しながらそうっと見る様子を表す)。 {E: to peep into; sneak a look at.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isikipipka
- イシキピㇷ゚カ 【自動】[i-siki-pipka 人・その目・のぞかせる] のぞき見する。 {E: to peep into.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isikipipka
- イシキピㇷ゚カ 【i-siki-pipka】 目がうるさい:久しぶりに会う恋人同士が姉や兄の目をうるさく思う場合など[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- isiksamnere 1
- イシㇰサㇺネレ 【i-sik-sam-ne-re】 ①蔑みの目で見る:流し目のイシㇰサㇺネレとは違う.前後の言葉に注意. (出典:萱野、方言:沙流)
- isiksamnere 2
- イシㇰサㇺネレ 【i-sik-sam-ne-re】 ②横目で見る:意識して目を斜めにして見る. ウウォシッコテパ ㇷ゚ アナㇰネ ウヘコテ ソモ ア ノ イシㇰサㇺネレパ ネㇷ゚カ エウコピヌピヌパ コㇿ オカ=恋人同士は,向かい合って座りもしないで,横目で顔を見ながら何やらひそひそ話をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- isimekina
- イシメキナ §196 オニシモツケ (1) isime-kina (i-sí-me-ki-na)「イしメキナ」 茎葉 ⦅長万部、幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isimekuttar
- イシメクッタㇻ §196 オニシモツケ (3) isime-kuttar (i-sí-me-kut-tar)「イしメクッタㇻ」 茎葉 ⦅名寄⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isimemokka
- イシメモッカ 【i-simemokka】 からかう,馬鹿にする,なめてかかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- isinaatu
- イシナアトゥ 【名】[i-sina-atu もの・をしばる・ひも[所]][雅]しばってあるひも。 isinaatu/ukaepita イシナアトゥ/ウカエピタ [雅](姉は)しばってあるひもを何カ所もみなほどいた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isirkurantere
- イシㇼクランテレー 【isirkurantere】 あきれてしまった,たまげてしまった. ホッノ イヨーハイ イシㇼクランテレー.スイ ウェンプリ コㇿ ハウェー? オトゥスイ レスイ ア・ヨㇺネレ ヤッカ ソモ ヨㇺネノ=まあまああきれてしまった.また悪いことをしたの?2回3回懲りさせられても懲りもせずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- isiruca
- イシルチャ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(31) isiru-ca(i-si-ru-ča)「イシルチャ」[<i(ものが)siru(こすった)ca(雄魚)]オスのホッチャリ。⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- isirukina
- イシルキナ §421 トクサ (2) isirukina (i-sí-ru-ki-na)「イしルキナ」[i(物を)siru(こする)kina(草)] 茎 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isis haw ko yaknatara
- イシㇱ ハウ コ ヤㇰナタラ 【isis-haw-ko yak-natara】 あの野郎め,覚えていやがれ,この敵は討ってやるぞ. ▷イシㇱ=それ ハゥコ=声が ヤㇰナタラ=破裂した(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- isitayki
- イシタイキ 【i-sitayki】 機を織る.▷イ=それを シタイキ=叩く →アイヌの厚司の織り方はへらで横糸を叩くように織る エシㇼ エアウネ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス アウン ウナㇻペ イシタイキ コアリキキ コㇿ アン ア ワ=先程私が隣に行ったら隣のおばさんは機織りに精を出していたよ.テーエタ アナㇰネ フチ ウタㇻ イテセ ネ ヤ イシタイキ ネ ヤ キ ヒ タ ワッカ エプルㇽセ パ ワ ネㇷ゚キ パ コㇿ オカ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=古い時代はおばあちゃんたちが袋物を編んだり厚司を織る時は,口に水をふくんで霧吹きをして仕事をしていたのを私は見た覚えがある.図17[イシタイキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- isitayki
- イシタイキ 【自動】[i-sitayki もの・をたたく] 布を織る、 機織りする、 厚司などを織る。(W) ☆参考 attuskar アットゥㇱカㇻ 厚司をつくる。 itese イテセ ござの類を編む。 {E: to weave cloth, “attush.”} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isitaykip
- イシタイキㇷ゚ 【i-sitayki-p】 機:布を織る道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- isitoma
- イシトマ 【i-sitoma】 恐ろしい(と思う).怖がる,脅える. ウクラン アㇱ アシㇼ ウパㇱ カ タ ポーロ カムイ ルウェヘ アン ク・イシトマ クス ク・キラ ワ ク・イワㇰ セコㇿ ハㇻキソ ウン ウナㇻペ ハウェアン=「昨夜降った新しい雪の上で大きい熊の足跡があり,私は恐ろしくなって逃げ帰ってきた」と左隣のおばさんが言っていた.オヤコヤㇰ タ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き,恐ろしいので,供物を貰い病気の神へあげたい.シサㇺ アナㇰネ トゥミ エラマㇱパ ㇷ゚ ネ ハウ ソモ ネ ウン.スイ アトゥイ イクㇱ タ ウコトゥミコㇿ パ ヤㇰ ア・イェ.ク・イシトマ=日本人というのは戦争が好きな人たちではないのかな.またしても海の向こうで戦争を始めたそうだ.私は恐ろしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- isitoma
- イシトマ 【自動】[i-sitoma もの・をこわがる] 恐ろしい気持ちがする。 ☆発音 早く言うときはしばしば s のあとの i が落ちて istóma イㇱトマ と発音される。 {E: to have a terrible, fearful feeling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isitomaeo
- イシトマエオ 【i-sitoma e-o】 臆病な. トアン ポン マッカチ アナㇰネ シㇼクンネ コㇿ エアㇻキンネ イシトマエオ ㇷ゚ ネ ナ ルラ ワ エㇰ=あの女の子は,暗くなるととっても怖がる者だから.送って行って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- isitomapa
- イシトマパ 【自動】[複](isitoma イシトマ は単複の区別なし)(二人以上が皆)恐ろしい気持ちがする。 ☆発音 早く言うときは istómapa イㇱトマパ。 {E: to have a terrible, fearful feeling (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isitomare
- イシトマレ 【i-sitoma-re】 怖がらせる. ネユン ソモ ア・イェ ア・カㇻ ヤッカ イシトマエオ ㇷ゚ ネ ナ イテキ イシトマレ ヤン=何を言わなくても何をしなくても臆病者だから,あまり怖がらせないで. (出典:萱野、方言:沙流)
- iskantori
- ニㇱカントリ §398 (その他の鳥名) niskan-tori (nís-kan-to-ri)「にㇱカントリ」[<nis-ka-un-tori(天・上・の・鳥)] ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Iskar
- イㇱカㇻ 【名】[地名] 石狩川、 石狩地方。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isma
- イㇱマ 【isma】 ラウンクッの端の方に下がっている菱形の布,菱形布.フチホンプサ(祖母の腹房)とも言う. シリウフイヒタ イㇱマ アスイスイェコロ シリウフイカ エソㇱナㇷ゚ ネヤッアイェ=火事の時に菱形布を振り回すと,火事を逸れるという話がある. *昭和18年4月であったか,平取市街の大火の時に,ひとりのアイヌのおばさんが陰部をさらしてイㇱマを振ったら火が止まった,と平村はなさんが聞かせてくれた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- isoan
- イソアン 【iso-an】 豊猟である. タント アナㇰネ イソアン ワ ユㇰ ポロンノ クク(ク・ウㇰ).エネ ポロンノ アン カㇺ マㇰ ク・カㇻ シコㇿ ク・ヤイヌ コㇿ カナ(ク・アン ア) ワ エチ・エㇰ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=今日は猟があって鹿をたくさん獲った.こんなにある肉をどうしようと思っていたのに,お前たちが来て私は嬉しい.ウクラン ク・ウェンタラㇷ゚ フミ ピㇼカ タント アナㇰネ イソアン ノイネ ク・ヤイヌ.ホクレ ホクレ エキㇺネ ヤン=昨夜私の夢見がよかった.今日は豊猟だと思う.早く早く山へ行さなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- isokamuy
- イソカムイ 【名】[iso-kamuy 獲物・神][動物]「言葉はある。 何のことか知らない。」 (S)〔知分類 p.156 クマの一般称、 p.159 アザラシ(千島、 Torii)〕 (出典:田村、方言:沙流)
- isokamuy sapaaraka
- イソカムイ サパアラカ §443.ずつう(頭痛)(10)クマ神の頭痛 iso-kamuy sapa-araka〔i-só-ka-muǐ|sa-pá-a-ra-ka イそカムイ・サぱアラカ〕[iso-ka-muy(クマ・神)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isokapa
- イソカパ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (13) isokapa (i-só-ka-pa)「イそカパ」 成魚 ⦅白糠、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- isokapiw
- イソカピウ 【名】[iso-kapiw 獲物(?)・カモメ][動物]アホウドリ。(HK民話) ☆参考 疫病が入らないようにお守りとして窓に下げておく。(HK)〔知分類になし〕 {E: an albatross.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isokarus
- イソカルㇱ §448 マイタケ (1) iso-karus (i-só-ka-rus)「イそカルㇱ」[熊・きのこ] ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isokina
- イソキナ §366 ミズバショウ (2) iso-kina (i-só-ki-na)「イそキナ」[iso(熊)kina(草)] ⦅荻伏、様似、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isokoan
- イソコアン 【自動】[iso-koan 獲物・がある] 何をしても人よりたくさんとって来る(畑でも猟でも)。 {E: to do better than others (at hunting, farming etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- isokorampayaya
- イソコㇿアンパヤヤ §468 タラバガニ (5) iso-kor-ampayaya (i-so-kor-am-pa-ya-ya)「イソコㇿアンパヤヤ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- isonkur'itatani
- イソンクㇽイタタニ 【ison-kur-itatani】 背の低い人.*ヤイプニイタㇰ(からかい言葉)の一種.狩の上手な人の肉切り台は始終使っているので減って背が低くなっている.▷イソンクㇽ=狩の上手な人 イタタニ=肉切り台 (出典:萱野、方言:沙流)
- isonoreay
- イソノレアイ 【iso-nore-ay】 仕止め矢:竹,鹿の骨,オニガヤ他で作る. 図19[イソノレアイ①]図20[イソノレアイ②] (出典:萱野、方言:沙流)
- isonukoan
- イソヌコアン 【自動】[iso-nu-koan 獲物・の豊猟・がある](山へ行って等)たくさんとって来る。 kú=isonukoan クイソヌコアン(私は) 獲物をたくさんとって来た。 ☞nu(we) koan ヌ(ウェ) コアン {E: to take, catch a lot of game (by going into the mountains etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- isorokanni
- イソロカンニ §044 ネムロブシダマ (2) isorokanni (i-só-ro-kan-ni)「イそロカンニ」[e(それで)soro(かんな台)kar(造る)ni(木)] 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isosankekamuy
- イソサンケカムイ §335 エゾフクロウ (4) iso-sanke-kamuy (i-só-san-ke-ka-muy)「イそサンケカムイ」[<iso(海幸山幸)sanke(出す)kamuy(神)、獲物を授ける神] ⦅沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- isoyankekur
- イソヤンケクㇽ §295 サカマタ;シャチ (13) isoyankekur (i-só-yan-ke-kur)「イそヤンケクㇽ」[<iso-yanke-kur(海さち〔クジラ〕を・浜へ上げる・神] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- isoykun kotan eunciarere
- イソイクン コタン エウンチアレレ §034.結婚(する)(22)i-soykun kotan e-unci-arere〔i-sóǐ-kuŋ|ko-tán|e-ún-či-a-re-re イそイクン・コたン・エうンチアレレ〕⦅マオカ⦆【雅】隣村に家庭を持たせた。⦅→樺太の神謡, p.6⦆。[<i-(我ら)+soyke(の外、の隣)+un(の)+kotan(村)+-e-(に)+unci(火を)+are-re(焚か・せた)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- isoytak
- イソイタㇰ 【isoytak】 しゃべる,話す. (出典:萱野、方言:沙流)
- isoytak
- イソイタㇰ 【自動/名】①[自動](あれこれ)話をする、 物語る。 ②[名] 話、 物語。 {E: ①to tell tales, stories ②tales; stories (n).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isram
- イㇱラㇺ 【名/自動】[is-ram (?)・心(人)] ①[名]貧しい人。 isram ne イㇱラㇺ ネ 貧しい人である、 貧しい。 isram ne ruwe a=erámpokiwenpa patek ka ki a p イㇱラㇺ ネ ルウェ アエランポキウェンパ パテㇰ カ キ アㇷ゚ 私は彼らが貧しいのをかわいそうに思ってばかりいたが。(NH民話) ②[自動]貧しい。 sanke híne i=sam omare hike, isram ruwe okay pe a=uk ka eyayhawkere kus サンケ ヒネ イサㇺ オマレ ヒケ、 イㇱラㇺ ルウェ オカイ ペ アウㇰ カ エヤイハウケレ クㇱ (彼は宝刀を)出して来て私のそばに置いたが、 貧しいのに受け取っては気の毒だと私は思ったので。(NK民話) ☆参考 wenkur ウェンクㇽ 貧しい人。 日常会話ではこの wenkur ウェンクㇽ のほうがずっと多く使われる。 {E: to be poor; miserable.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isramne
- イㇱラㇺネ 【自動】☞isram イㇱラㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isramne
- イㇱラㇺネ 【isramne】 困る,不自由する. ケイㇱラㇺネ(ク・エイㇱラㇺネ) ㇷ゚ ネ ワ=私が必要とするものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- istómaeo
- イㇱトマエオ 【自動】[i-sitoma-e-o もの・を 恐ろしがる(こと)・に・入れる](?) 臆病である(よく何でも恐ろしがる)。 ☆参考 s のあとの i が落ちた形。 {E: to be timid; shy.} (出典:田村、方言:沙流)
- isu(-an)
- イス §082.生きる(1)isu(-an)〔i-sú イす;i-sú イしゅ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isuste(-an)
- イスㇱテ §359.産―うぶ湯を使う(1)i-suste(-an)〔i-súš-te イすㇱテ〕[i(それを、=赤ん坊を)+sus(水浴びする)+te(させる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- isuwecireiwentemat
- イスウェチレイウェンテマッ §099.陰部-女性性器の種類(24)病気のために膣内に熱のある女 isuwecire-iwente-mat〔i-sú-we-či-re-i-wèn-te-mat イすウェチレイウェンテマッ〕[i(それ=陰茎を)+su(鍋)+e(で)+ci(煮え)+re(さす)+i(我らを)+wente(悪くする)+mat(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ita
- イタ 【名】[< 日本語]①板、 床板、 板敷きのゆか。 ②お盆。 ③ちゃぶ台(「はんだい」)。 ☆参考 お膳は otcike オッチケ と言い、 ita イタ とは言わない。 床板のことも ita イタ と言うが、 敷き物(ござ)を敷いた場合は so ソ と言う。 {E: ①a board. ②a tray. ③a low dining table.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ita
- イタ 【ita】 盆,板. ニㇱパ オルン シネウェアナクス(シネウェ・アン アクス) イタ チキㇱマ ヒ イサㇺ カネ カㇺ ピㇼカ ヒ ア・イ・コイプニ=物持ちの所へ遊びに行ったら,盆をつかむ所もないほど,肉のおいしい部分を私に配られた.図21[イタ] (出典:萱野、方言:沙流)
- itaci=kismahiisamkane
- イタチキㇱマヒイサㇺカネ 【ita ci=kisma hi isam kane】 山盛.▷イタ=盆 チ=私たち(が) キㇱマ=つかむ ヒ=所 イサㇺ=ない カネ=ほどに (出典:萱野、方言:沙流)
- itacorpok
- イタチョㇿポㇰ 【ita corpok】 縁の下,床下. *子供の頃に子犬を貰って来ては,縁の下に入ったまま出て来ないと,クモの巣に顔を当てながら縁の下を這い回ったものであった.▷イタ=板 チョㇿポㇰ=下 イタ チョㇿポㇰ タ アㇰペ ヨコレ ワ アヌ.エルㇺ ヘネ ア・ウㇰ ヤㇰ イモㇰ ネ ア・カㇻ ナ=縁の下に罠をかけておけ.ネズミでも獲れたら餌に使うから. (出典:萱野、方言:沙流)
- itahruykamuy
- イタㇵルイカムイ §183 エゾヤマハギ (7) itahruy-kamuy (i-táh-ruy-ka-muy)「イたㇵルイカムイ」[<itak-ruy(おしゃべりする、itak物言う、ruy激しい)kamuy(神)] 茎 ⦅鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itahruyni
- イタㇵルイニ §183 エゾヤマハギ (8) itahruy-ni (i-táh-ruy-ni)「イたㇵルイニ」[おしゃべりする・木] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itak
- イタㇰ 【itak】 言う,話す,しゃべる. タント アナㇰネ ホカンパ イタㇰ ソモ ク・イェ ノ ヘル クワンノ ク・イタㇰ=今日は難しい言葉を私は言わずに,ごく簡単にしゃべる. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak 1
- イタㇰ 【自動】ものを言う、 しゃべる。 {E: to speak; talk (v.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itak 2
- イタㇰ 【名】①言葉。 itak ipehe イタㇰ イペヘ/イタキペヘ ☞itakipehe イタキペヘ。 anun itak アヌン イタㇰ/アヌニタㇰ よその(他地方の)言葉。 aynu itak アイヌ イタㇰ アイヌ語。 sísam itak シサㇺ イタㇰ/シサミタㇰ 日本語。 a=kor itak アコリタㇰ 私たち(あなたも私も)の言葉(アイヌ民族同士で言うときアイヌ語を指す)。 ci=kor itak チコリタㇰ(あなたのではなく)私たちの言葉(他民族、 たとえば和人に言う場合にアイヌ語を指す)。 ②(動詞句のあとで) tuyka itak omare トゥイカ イタㇰ オマレ [雅](直訳すると)…の上に言葉をのせる=…しながら言葉を言う。(☞itako イタコ) {E: words.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itak cinki a=koturaynu
- イタㇰ チンキ アコトゥライヌ 【itak cinki a=ko-turaynu】 遺言をしないで死ぬ.▷イタㇰ=言葉 チンキ=裾 ア=私たちは コ=それに トゥライヌ=見つけない,発見できない →言葉の裾も見つからない フチ オンネ ヤㇰ ア・イェ コㇿカ アリタㇰ(アㇻ イタㇰ) チンキ ポカ ア・コトゥライヌ=おばあさんが亡くなったそうだが,ひと言の遺言もなかった.ソンノ ピㇼカ ニㇱパ ネ ア コㇿカ ア・ニサㇷ゚トゥイェ イタㇰチンキ ア・コトゥライヌ ヤㇰ ア・イェ=本当に立派な物持ちの方でしたが,急に亡くなられ,遺言をしないで死んだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak easkay
- イタㇰ エアㇱカイ 【itak easkay】 話し上手(だ). ペウレクㇽ ネ コㇿカ クッチャマハ ペケㇾ エアㇻキンネ イタㇰエアㇱカイ=若い人であるけれど,発音もきれいだし,とても話し上手だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak ikir inne
- イタㇰ イキㇼ インネ 【itak ikir inne】 言葉:単語の種類が多い.▷イタㇰ=言葉 イキㇼ=列 インネ=大勢 (出典:萱野、方言:沙流)
- itak koraci
- イタㇰ コラチ 【itak koraci】 言葉通りに. "イワポソインカㇻ" セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ イタㇰ コラチ イワ オポソ カ アイヌ ヌカㇻ コㇿ アン ア・シトマ ウェンカムイ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ)=「岩を通してでも見える」という悪い神は,言葉の通りに岩を通しても人間を見ている恐ろしい化け物だそうだ.イㇱカㇻ エトコホ "ソウンペッ" アナㇰネ イタㇰ コラチ ウェンクッオンネ アイヌ カ アㇷ゚カㇱ エアイカㇷ゚=石狩川の源,「滝のある川」(層雲峡)は言葉通り絶壁なので,人間も歩くことができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'ehoripi
- イタㇰエホリピ 【itak-ehoripi】 力足を踏み進む,言葉と一緒に踏む. シㇼウフイオカタ カムイケゥェホムス アンヒタアナㇰネ オッカヨウタㇻ エムシコㇿカネワ イタㇰエホリピㇷ゚ ネルウェネ アワ=火事の後などには,男たちは刀を手に持ってしゃべりながら力足を踏むものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'enini
- イタㇰエニニ 【itak-enini】 どもる.▷イタㇰ=言葉 エ=それ ニニ=縮む →言葉が縮まってしまう (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'esosnare
- イタㇰエソㇱナレ 【itak-esosna-re】 話題を変える. アイヌ アナㇰネ ホイェ エオㇷ゚ ネ コㇿカ ヘカッタㇻ アン コㇿ "アペケㇱ オカ ナ" シコㇿ ネ ワ イタㇰエソㇱナレパ=アイヌは猥談を言うけれど,子供がいると「燃えさしがいるぞ」と言って,言葉の向きを変えるものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'eutcikep
- イタㇰエウッチケㇷ゚ 【itak-e-utcike-p】 ものを言うのに度胸がない. ネㇷ゚ アン ヤッカ イタㇰエウッチケ ㇷ゚ ネ クス ア・コパㇱロタ コㇿ ア・コオㇿスッケ アクス タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ピㇼカ ア ワー=何があってもものを言うのに度胸がないので,叱りつけながら励ましたら,今度はよかったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'eyukar
- イタㇰエユカㇻ 【itak-e-yukar】 口真似をする. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) コナハ(ク・オナハ) ク・トゥラ ウニウェンテ オッタ(オㇿ タ) カㇻパ(ク・アㇻパ) チュニ(チ・ウニ) ウン ホシッパ・アㇱ ヒ タ コイカ ウン ウタㇻ エネ エネ イタㇰ パ セコㇿ イタㇰエユカㇻ ワ エン・ヌレ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が少年時代,父に連れられ川でおぼれて死んだ人の葬式に行き,家へ戻りながら,「静内の(=東に住む)人たちはこのようにこのようにしゃべった」と口真似をして私に聞かせたものだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'ikkew
- イタㇰイッケウ 【itak-ikkew】 言葉の真髄.▷イタㇰ=言葉 イッケウ=背骨 (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'ipe
- イタㇰイペ 【itak-ipe】 言葉の中身,言葉の意味. パウェトㇰ コㇿ クㇽ ネ ㇷ゚ ネ クス タㇰネ イタㇰ ネ コㇿカ イタㇰイペ ピㇼカ ハウェ ケオクンヌレ(ク・エオクンヌレ)=雄弁な人なので,短い言葉ではあったが言葉の中身がよかった.私は感心した.←イタキペ (出典:萱野、方言:沙流)
- itak'ukoyki
- イタㇰウコイキ 【itak-ukoyki】 口げんか. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakaca
- イタカチャ §321 クロツグミ (1) itakaca (i-tá-ka-ča)「イたカチャ」[itak(物言う)aca(小父)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- itakacam
- イタカチャㇺ §321 クロツグミ (2) itakacam (i-tá-ka-čam)「イたカチャㇺ」[<itak-acapo(物言う小父さん)、itakacapo→itakacamo→itakacamになったか] ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- itakanakka
- イタカナッカ 【itak anak ka】 と言っても. ワッカウㇱカムイ イタカナッカ チューラッペマッ カムイ カッケマッ=水の神と言っても瀬を司る女.神の淑女(水の神の本当の名前). (出典:萱野、方言:沙流)
- itakcinki
- イタㇰチンキ 【itak-cinki】 遺言.▷イタㇰ=言葉 チンキ=裾 (出典:萱野、方言:沙流)
- itakciskar
- イタㇰチㇱカㇻ 【itak-cis-kar】 言葉で(口で叱られただけで)泣く. ソンノ エネ ポロ シリヒ アン ワ オラウン ポンノ ネㇷ゚カ ア・イェ コㇿ イタㇰチㇱカㇻ=本当にこのように大きい体をしているくせに,少し何か言うと言葉だけで泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakeriskeaynu
- イタケリㇱケアイヌ §155.おし(唖・唖者)(7)唾者 itakeriske-aynu〔i-tá-ke-riš-ke-aǐ-nu イたケリㇱケアイヌ〕[itak(物言う)+e(について)+riske(?)+aynu(人)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itakhaw
- イタㇰハウ 【itak-haw】 話し声. イタㇰ ハウ コンナ チャロトッケ=がやがやとした話し声(大勢の声なので話の内容は聞き取れないが,人声がするという場合). (出典:萱野、方言:沙流)
- itaki
- イタキ 【名】[所](概は itak イタㇰ)…の言葉(nep ネㇷ゚ の後に置かれるときの形)。 nep itaki ne yakka ネㇷ゚ イタキ ネ ヤッカ 何の言葉でも、 どんな言葉でも。 ☆参考 普通に「だれそれの言葉」を表現するには X ye itak X イェ イタㇰ《Xが言った/言う言葉》とか X ye p X イェㇷ゚《Xが言った/言うこと》などのように言い、 itaki イタキ は使わない。 {E: the words of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itakipe
- イタキペ 【名】[概/所][itak-ipe 言葉・中身]言葉の表す内容、 言葉の主要部分。 ☞itak イタㇰ 2 {E: the meaning, the principal part of a word or phrase.} (出典:田村、方言:沙流)
- itakipe
- イタキペ 【itak-ipe】 言葉の意味,言葉,言語. アウン ウナㇻペ パケトゥナㇱ ペ ネ クス イタキペ ア・エランペウテㇰ=隣のおばさんは早口でしゃべるものだから,言っている言葉の意味が私はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakipehe
- イタキペヘ 【名】[所](言葉)の表す内容、 (言葉)の主要部分。 taan itak itakipehe k=érampewtek タアン イタㇰ イタキペヘ ケラㇺペウテㇰ 私はこの言葉の意味がわからない。(S) sóne pirkano itakipehe oma nankora? ソネ ピㇼカノ イタキペヘ オマ ナンコラ? 本当にちゃんと言葉の大事なところが(録音テープに)入ったでしょうか。(W独話) (出典:田村、方言:沙流)
- itakkes ta
- イタㇰケㇱ タ 【itak-kes ta】 言葉のしまいに. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakkokiru
- イタッコキル 【他動】[itak-ko-kiru 言葉・と共に・向きを変える](?) 悪い災難を避けるためにまじなってあげる。 {E: to take action to prevent a disaster from occurring.} (出典:田村、方言:沙流)
- itakkosinonruki
- イタㇰコシノンルキ 【itak-ko-si-non-ruki】 言葉を呑む.▷イタㇰ=言葉 コ=それ シ=自ら ノン=唾 ルキ=呑む →言葉を唾とともに呑み込んでしまう ア・エカシヒ ネㇷ゚ カ イェ ルスイ ワ ネ ノイネ イタㇰコシノンルキ アイネ イ・コヘタリ "ア・ミッポホ エキㇺネ ワ イセポ ヘネ チロンヌㇷ゚ ヘネ ウㇰ ワ エㇰ" シコロ イェ=私の祖父は何か言いたいらしく,言葉を呑んでいたが,私に顔を向けて,「孫よ,山へ行ってウサギでも狐でも獲ってこい」と言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakkosipasnu
- イタㇰコシパㇱヌ 【itak-ko-sipasnu】 言葉が際立っている. ソンノ エアシㇼ アヌン ニㇱパ イタㇰコシパㇱヌ ハウェ ア・エラヤㇷ゚=本当によそから来られた方の言葉が際立っている様子,感心なことだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakkutcama
- イタㇰクッチャマ 【itak-kut-sama】 話し方.▷イタㇰ=話す クッ=喉 サマ=前,様子(イタㇰクッサマ→イタㇰクッチャマ) クチャ チセ オッタ(オㇿ タ) レウシアナクス(レウシ・アン アクス) カムイ メノコ ウコイタㇰ ハウェ ア・ヌ イタㇰクッチャマ ペケㇾ ワ オケレ オヤチキ スㇽク トノ マッ ネ アアン=狩小屋に私が泊まっていたら,神の女が話をしていたのを聞いたが,話し方がとてもきれいであった.知らなかったがトリカブト姫であった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakmakkuste
- イタㇰマックㇱテ 【itak-mak-kuste】 遠回しに言う.▷イタㇰ=言葉 マㇰ=奥 クㇱテ=通す カㇽク ネ ヤ マッカㇽク ネ ヤ ア・カㇱパオッテ ヒ タ アナㇰネ イテキ ア・コイキノ ピㇼカノ イタㇰマㇰクㇱテ・アン ペ ネ ナ アニー=甥や姪に意見をする時は,怒ったりせずに,よく遠回しに言うものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakmakkuste
- イタㇰマックㇱテ 【自動/名】[itak-mak-kus-te 言葉・後ろ・を通る・させる] ①[自動]隠し言葉(第三者や子どもたちにはわからないような言い方)を使う。 ②[名]自分たちだけで通じ合い、 第三者や子どもたちにはわからないような言い方、 隠し言葉。 itakmakkuste ani ye イタㇰマックㇱテ アニ イェ 隠し言葉(人にわからないような言い方)で言いなさい。 ☆参考 第三者に隠すことばかりが目的でもないようである。 隠喩を用いて言う言い方で、 その中には、 即興的に瞬間に思いついて言う場合もあれば、 言いならわされて、 大人ならだれでも知っているような決まった言い回しもある。 たとえば、 apekes oyao na アペケㇱ オヤオ ナ 燃え尻の火が炉ぶち板に燃えうつるぞ=こいつはおしゃべりだからあまり深いことまで聞かせるな。(S) toska íka na トㇱカ イカ ナ 川堤があふれるぞ=あまり言うと泣くからもうやめておきなさい。(S) iteki supki yak haw néno hawean イテキ スㇷ゚キ ヤㇰ ハウ ネノ ハウェアン ヨシがつぶれるみたいなことを言うな=取り返しのつかないようなことを言うな。(S) 本辞典では[隠]と表示してあるが、 日本語で言う「隠語」とは違う概念であるから注意。 {E: ①secret words; a secret code. ②to use a secret code so that others will not understand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itakmuye
- イタㇰムイェ 【itak-muye】 言い含める,言葉をその人に授ける. ▷イタㇰ=言葉 ムイェ=授ける タパンオルシペ エチコイタㇰムイェ ネワネヤッネ イテキオイラノ ウルオカタ ウルオカタ エラマンワ アンアニー=この話をお前たちに授けるので,忘れずに次から次と覚えておいてくれるんだよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- itaknum
- イタㇰヌㇺ 【名】[itak-num 言葉・粒]意味。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- itako
- イタコ 【他動】[itak-o 言葉を・そこに置く](そこ)に言葉を置く/入れる。(次の慣用表現で) kurka(sike) itako クㇽカ/クㇽカシケ イタコ [雅](その)上に言葉を置く=(そう)しながら話す、 言葉を言う。 ranke núpe/uturatura/kurkasike/itako hawe/ene oka hi ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ/クㇽカシケ/イタコ ハウェ/エネ オカ ヒ [雅]落ちる涙がとめどなく流れ、 そうしながら言った言葉は次のよう。(W神謡語り) {E: to speak of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itakomare
- イタコマレ 【itak-omare】 言葉を加える.▷イタㇰ=言葉 オマレ=入れる(イタㇰオマレ→イタコマレ) (出典:萱野、方言:沙流)
- itakporose
- イタㇰポロセ 【自動】[itak-porose 言葉・…を(そのように)名づける/言葉で言い表す]言い表す、 (そのような)言い方をする。 a=opítta itakporose=an hi ne wa アオピッタ イタㇰポロセアニ ネ ワ 「私たちみなしてそういう言葉つけたんですよ、 そういう言い方なんですよ。」 (W) (出典:田村、方言:沙流)
- itakramat
- イタㇰラマッ 【itak-ramat】 言葉の魂. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ラマッ コㇿ ワ コエトゥレンノ ケマ コㇿ ペコㇿ パㇻ コㇿ ペコㇿ イタㇰラマッ シネンネ アㇷ゚カㇱ ペ ネ ルウェ ネ ワ=人間の言葉というものは魂を持っていて.それとともに足があるように,口があるように,言葉の魂がひとりで歩くものなのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itaksura
- イタㇰスラ 【itak-sura】 遺言(する).▷イタㇰ=言葉 スラ=放す ソンノ オンネ フチ ヤイェラメコモ ワ イタㇰスラ ヤㇰ ア・イェ=本当に年寄りのおばあさんが自分自身を諦めて,遺言をしたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itaktakusa
- イタㇰタクサ 【itak-takusa】 言葉の清め草,言葉で清める. ▷イタㇰ=言葉 タクサ=清め草 *昭和36年6月に過労のために私は入院した.その時に見舞いに来てくださったのが貝澤前太郎さんでしたが,アイヌ語で次のように言ってくれた. ネㇷ゚クスネヤ ペゥレアイヌ エネワオラーノ ネㇷ゚タスミ エキヒネヤッカ イタㇰタクサ タクサアニ エカクキッ ネワネヤㇰネ イットコラチ エニサㇱヌナ……(何のために若いあなたでありながら,何の病気をしたというのか.言葉の清め草,その清め草で私があなたを祓い清めると,あっという間に元気になるでありましょう……)と言葉ひとつで祓い清めてもらって,数日後に退院できたので,イタㇰタクサは忘れられない言葉になった.平成14年1月に冬青社より出版された私の本の題名に選んだ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- itakte
- イタㇰテ 【itak-te】 しゃべらせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- itaktokkese
- イタㇰトッケセ 【itak-tokkese】 語尾. "アイヌ イタㇰ オッタ(オㇿ タ) イタㇰトッケセ ウネノアン イタㇰ レㇷ゚ イェ ワ エン・ヌレ" "シレトㇰ パウェトㇰ ラメトㇰ ネ ワ"=「アイヌ語の中で,語尾が同じ言葉を三つ言って聞かせてくれ」「器量,雄弁,度胸だよ」 (出典:萱野、方言:沙流)
- itakturasire
- イタㇰトゥラシレ 【他動】[itak-turasi-re 言葉を・(長いもの)に沿って上へのぼって行く・させる](用例では)(炉ぶちの木)に沿ってまじないの言葉を下座から上座へ向けてはわせる。 oharkisoun wa inumpe turasi a=itákturasire, osisoun wa inunpe a=itákturasire オハㇻキソウンマ イヌンペ トゥラシ アイタㇰトゥラシレ、 オシソウンマ イヌンペ アイタㇰトゥラシレ 左座から炉ぶちの木に沿ってまじないの言葉を下座から上座へ向けてはわせ、 右座から炉ぶちの木に沿って下座から上座へ向けてまじないの言葉をはわせた。 《平取HK民話》 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itanciki
- イタンチキ 【itanciki】 床(ゆか). (出典:萱野、方言:沙流)
- itanki
- イタンキ 【itanki】 椀,茶碗(木製). エメㇱケ ポイス エメㇱケ イタンキ ウㇽキオ たんぜん ク・コㇿ ペ ネ ナ かかあならんか ふうふならんか=欠けた小鍋に欠けたお椀にシラミのたかった丹前を私は持っている.かかあになってくれ,夫婦になってくれ.*昭和10年頃近所の二谷栄治さんという青年が,この歌を歌って嫁を貰ったと自分を揶揄していた.アイヌ語と日本語が混じっている.図23[イタンキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- itanki
- イタンキ 【名】①茶わん、 おわん(昔はクワの木やホオの木でつくった)。 etoypuneno itanki or iyo エトイプネノ イタンキ オㇿ イヨ 山もりに茶わんに盛った。(W) ohaw e itanki オハウ エ イタンキ 汁わん(おかずを入れる)。(W) ②(ご飯やおかずのわん数)…杯。 sine itanki シネ イタンキ 一杯、 一ぜん。(W) ☆参考 この場合、 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: ①bowls. ②a counter for bowls.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itankiatca
- イタンキアッチャ §118 テントウムシ(瓢虫) (4) itanki-atca(i-tán-ki-at-ca)「イたンキアッチャ」[<itanki(椀)atca(半分)]⦅美幌⦆テントウムシ類 (出典:知里動物編、方言:)
- itankikem'askepet
- イタンキケㇺアㇱケペッ 【itanki-kem-askepet】 人差し指. *明治時代までは鹿肉やサケも豊富かつ自由に獲れたので,主食は肉や魚であったと思う.したがって肉汁や魚汁を食べた後で口直しにお粥を食べた.その時にお椀の内側についた粥を人差し指で嘗め取った.舌で嘗めることは下品なこととされ,舌でぺろっと嘗めるとうんと叱られた.嘗めたいならば人差し指でお椀の内側を撫で,その指を嘗めることになっている.それで椀を嘗める指と名づけられた.▷イタンキ=椀 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 (出典:萱野、方言:沙流)
- itankikem-askepeci(hi)
- イタンキケㇺ アㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は itankikem askepet イタンキケㇺ アㇱケペッ) …の人差指。 {E: an, the index finger of…} (出典:田村、方言:沙流)
- itankikem-askepet
- イタンキケㇺ アㇱケペッ 【名】[概](所は itankikem askepeci(hi) イタンキケㇺ アㇱケペチ(ヒ))[itanki-kem-askepet 椀・をなめる・指] 人差指。 ☆参考 昔は食べたあと人差指でおわんについた食べものをふきとってなめ、 きれいにした。(W) {E: an, the index finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- itankikemaskepet(c-i)
- イタンキケマㇱケペッ §820.ひとさしゆび(1)itanki-kem-askepet(c-i)〔i-táŋ-ki-kem-aš-ke-pet イたンキ・ケㇺ・アㇱケペッ〕[itanki(椀〔を〕)+kem(なめる)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itankikemaspeket(c-i)
- イタンキケマㇱペケッ §820.ひとさしゆび(2)itanki-kem-aspeket(c-i)〔i-táŋ-ki-kem-aš-pe-ket イたンキ・ケㇺ・アㇱペケッ〕[椀を・なめる・指]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itankikempe
- イタンキケンペ §820.ひとさしゆび(3)itanki-kem-pe〔i-táŋ-ki-kem-pe イたンキケㇺペ〕[itanki(椀)+kem(なめる)+pe(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itankikikir
- イタンキキキㇼ §118 テントウムシ(瓢虫) (2) itanki-kikir(i-tan-ki-ki-kir)「イタンキキキㇼ」⦅本別⦆テントウムシ類 井上9 (出典:知里動物編、方言:)
- itankikosip
- イタンキコシㇷ゚ 【<itanki-ko-hosipi】 お代わりをする.▷イタンキ=お椀 コ=それを ホシピ=戻る→お椀がお給仕する人と食べる人の間を行ったり来たりする ヒナコㇿ ウェン ヤㇰ イェ コㇿ アサマリイタンキ エイタンキコシㇷ゚ ペ アン=どこが悪いと言いながら,(よくもまあ)底高漆塗り椀でお代わりをするものだなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itaoma-cip
- イタオマチㇷ゚ 【名】[ita-oma-cip 板・そこについている・舟]板つき舟(丸木舟のように木をくりぬいてつくった舟型の上に木の板をのせ、 下の舟型とのせた板とに穴をあけて綱を通して縫いつけ、 板と板の間も綱で縫い合わせてつくった。 ござを帆にして帆かけ舟として使ったという)。 ☆参考 ただ cip チㇷ゚ とだけ言うと丸木舟を指す。 それは aynu-cip アイヌチㇷ゚ とも言う。 ☆参考 板つき舟 itaoma-cip イタオマチㇷ゚ についてサダモさんは ita a=ukóteskao wa a=kar cip イタ アウコテㇱカオ ワ アカッ チㇷ゚ 板を編み合わせてつくった舟と説明している。 ☞cip チㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- itaomacip
- イタオマチㇷ゚ 【ita-oma-cip】 板付け舟. (出典:萱野、方言:沙流)
- itapiru
- イタピル 【ita-piru】 床拭き(をする).▷イタ=床 ピル=を拭く クポニタ(ク・ポン ヒ タ) 字校 オッタ(オㇿ タ) イタピル・アン マタ ネ コㇿ ア・ピㇼパ オカケ ルプㇱ ワ アㇻパ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の時,字校で床拭きをした.冬であれば,拭いた後が,すぐに凍っていったものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itapirup
- イタピルㇷ゚ 【名】[ita-piru-p 板/床/飯台・を拭く・もの] ぞうきん、 台ぶきん。 ☆参考 urepirup ウレピルㇷ゚ 足ふき。 {E: a cloth; a dustcloth; a towel.} (出典:田村、方言:沙流)
- itasa
- イタサ 【自動/副】[単](複は itaspa イタㇱパ)[i-tasa 人・と交代する] ①[自動]交代する。 ②[副]交代して。 itasa itak イタサ イタㇰ 答える、 応答する(相手が言った言葉を聞いて交代してしゃべることを言う。 ☆参考 呼ばれて答えることは hóse ホセ《ホーと言う》と言う)。 {E: ①to take turns; alternate with. ②in turns; alternately} (出典:田村、方言:沙流)
- itasaitak
- イタサイタㇰ 【itasa-itak】 答える,返答. アヌン コタン ワ エㇰ ウタㇻ エアㇻキンネ パウェトㇰ パテㇰ ウタペラリ.イタサイタㇰ アナㇰネ エチ・サラマ ナ=よその村から来られた方々は本当に雄弁な者ばかりが肩を接して来ている.答えることはお前に任せるよ.*昭和10年頃に静内の月元さんという人が水死した時に,鹿戸ヨンケさんが父に言った言葉である. (出典:萱野、方言:沙流)
- itasare
- イタサレ 【i-tasa-re】 取り替える,交換する. ク・ケリヒ ネンカ イタサレ ワ アㇻパ ノイネ イサㇺ ナ フナラ ワ エン・コレ=私の履物を誰か取り替えて行ってしまったらしく,ないから捜してくれ.ク・コㇿ トンカ ネ クナㇰ ク・ラム ワ ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アクス アチャポ コㇿ ペ ネ ア ナ.アㇻパ ワ イタサレ ワ エㇰ=私の鍬だと思って持って来たら,おじさんの持ち物だった.行って交換して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- itasare
- イタサレ 【他動】[i-tasa-re もの・交代/交換する・させる]…を他のと取りかえる。 e=mip itasare エミㇷ゚ イタサレ あなたの着物を取りかえなさい。(S) {E: to exchange, interchange…with…} (出典:田村、方言:沙流)
- itasasa
- イタササ 【自動】①痛い、 響くからいやだ。 hemanta hawkor hawe itasasa an! ヘマンタ ハウコㇿ ハウェ イタササ アン! 何が大声出して、 いやだなあ(響くからいやだ)。(W) ②(間投詞的に使って)痛いなあ、 痛いねえ、 痛かったろうねえ。 ☆参考 痛いときや苦しいときに出る間投詞は hay! ハイー。 {E: to cry out in pain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itasasa
- イタササ 【itasasa】 痛いよう. カㇱケペチヒ(ク・アㇱケペチヒ) トゥチ アニ ク・キㇰ.エアㇻキンネ ヘセヘセ ペコㇿ アㇻカ.イェオッ ノイネ ネ ナ ヌカㇻ ワ エン・コレ ハイー!イタササ イタササ=私の手の指を槌で叩いた.本当にどっきんどっきんと痛い.膿を持っているらしいから見てくれ.あー痛いよう,痛いよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- itasasa
- イタササ §085.いたむ(痛む)(18)痛む時の叫び itasasa〔i-tá-sa-sa イたササ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itasko
- イタㇱコ 【自動】[i-tasko もの・をたすきがけにする] たすきをかける。 itasko kane wa ita piru イタㇱコ カネ ワ イタ ピル たすきがけでゆかを拭きなさい。(S) ani itasko p アニ イタスコㇷ゚ [それで・たすきがけする・もの]たすき。 {E: to tie up one's sleeves with string etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- itaskoat
- イタㇱコアッ 【名】[i-tasko-at ものを・肩から斜めにかける・ひも] 刀を下げるためのひも、 刀のつりひも。 ☆参考 昔は刀を腰にささず肩からひもで下げた。 {E: a cord, sash attached to a sword which is used to hang the sword around the shoulders.} (出典:田村、方言:沙流)
- itaso
- イタソ 【名】[ita-so 板・座れるように整えたゆか] 板敷きのゆか(床)。 itaso kurka heri at kane イタソ クㇽカ ヘリ アッ カネ 板敷きの床の上一面が光っている。(S) {E: wooden flooring.} (出典:田村、方言:沙流)
- itaso
- イタソ 【ita-so】 (板の)床(ゆか). (出典:萱野、方言:沙流)
- itaspa
- イタㇱパ 【自動/副】①[自動][複](単は itasa イタサ) 交代する。 ②[副]お返しに、 交代して。 {E: ①to take turns; alternate ②in return.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itaspare
- イタㇱパレ 【他動】[自動使役][itaspa-re 人と交代する・させる](二つ以上のもの)を交換する。 {E: to exchange…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- itastasa
- イタㇱタサ 【i-tastasa】 口答え(する).抗弁(する). ネㇷ゚カ ア・カレ ヤッカ ソモ カㇻ ノ アン ウヌフ オㇿ ワ ア・コイキ コㇿ イタㇱタサ コㇿ アン=何か仕事をさせてもやりもせず,母親から叱られると口答えをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- itastuyep rikin
- イタㇱトゥイェㇷ゚ リキン §484.たん(痰)(7)臨終の際に痰がのどにからまってごろごろする itastuyep rikin〔i-táš-tu-jep|ri-kín イたㇱトゥイェㇷ゚・りきン〕[i(その人の)+tas(いきを)+tuye(絶やす)+p(ものが)+rikin(上る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itatani
- イタタニ 【i-tata-ni】 まないた,肉切り台.▷イ=それ タタ=刻む,切る 二=木 図22[イタタニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- itatayar
- イタタヤㇻ 【i-tata-yar】 木の皮の器. ア・アキヒ ユㇰ スマウコㇿ イタタヤㇻ オンナイケ タ イタタニ ア・アシ ユㇰ ポネ ア・タタ ヒネ ポネ ルㇽ ア・カㇻ ヒネ ポロンノ ア・エ=私の弟が鹿を獲ったので,木の皮の器の中へ肉切り台を立てて,鹿の骨を切り刻んで骨汁を煮てたくさん食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- itekika
- イテキカ 【iteki ka】 だめよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itenpatenpa
- イテンパテンパ 【自動】[i-tenpatenpa 人を・もみ療治する] もみ療治する。 {E: to massage to heal…} (出典:田村、方言:沙流)
- itenpatenpakur
- イテンパテンパクㇽ 【名】[i-tenpatenpa-kur 人を・もみ療治する・人] 指圧ét(「あんま」)。 {E: a masseur (masseuse.).} (出典:田村、方言:沙流)
- iteseka
- イテセカ 【i-tese-ka】 織り糸,編み糸:ニペㇱ(シナの皮)で作る.▷イ=それを(=ござ,袋) テセ=織る カ=糸 ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) カムイ メノコ イテセカ エカ シリ エネ アニ "オトゥ カ シンコㇷ゚ オレ カ シンコㇷ゚ ランケ ランケ" セコㇿ カネ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=昔話の中で神の女が織り糸を撚る様子は,「ふたつの糸端三つの糸端下げ下げ」と描写されているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itokpa
- イトㇰパ 【i-tokpa】 印. ク・コㇿ イトㇰパ アナㇰネ レ イペシㇱテ カシ タ アㇱペ ノカ アン ルウェ ネ=私の印は,3本筋の上に背びれの形があるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- itokpa
- イトㇰパ 【自動】[i-tokpa もの・に刻み目をつける] 墓標を刻む。 {E: to carve a grave marker.} (出典:田村、方言:沙流)
- itomkokanu
- イトㇺコカヌ 【自動】[i-tomkokanu 人の・言うことに従う][tom(o) kokanu の目的語不定人称形] 人の言うことに従う。 ☞tom(o) kokanu トㇺ コカヌ/トモ コカヌ {E: to obey a command.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itomkokanu
- イトㇺコカヌ 【i-tom-kokanu】 任せる,委任する,指示を待つ.▷イ=それの(=その人) トㇺ=下,方 コカヌ=耳を傾ける →その人の言うことに耳を傾ける,従う. タパン ハワㇱ アナㇰネ ホカンパ ナ コタンコㇿクㇽ ア・コシ イトㇺコカヌ・アン ペ ネ ナ=この話は難しい話なので,村おさの言うことに従い任せることにしよう.タネノアン ユㇷ゚ケ ロルンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キヤンネクㇽ トモ ア・コカヌ コㇿ ピㇼカ ナ イトㇺコカヌ ヤン=このように重大な行事の時には,年上の人の指示に耳を傾けるといいものだから,皆で指示を待ちなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- itomkokanup(-i)
- イトㇺコカヌㇷ゚ §021.子(31)itomkokanup(-i)〔i-tóm-ko-ka-nup イとㇺコカヌㇷ゚〕⦅ホロベツ⦆日本人の父とアイヌの母の間に出来た混血児。[itomkokanuは「人の意志にまかせる」「黙って聞く」の意;日本人との間に生れた子は、軽視され、何かあっても一人前の口を利くことができず黙って聞く;それでitomkokanu-p(黙って聞く・者)と言うのである]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- itomkokanupsani
- イトㇺコカヌㇷ゚サニ §016.子孫(12)itomkokanup-sani〔i-tóm-ko-ka-nup-sa-nì イとㇺコカヌㇷ゚・サニ〕⦅ホロべツ⦆混血見の子。(悪口に用いる)。[→itomkokanup]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- itomnukar(-an)
- イトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(3)itomnukar(-an)〔i-tóm-nu-kar イとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ、ホロべツ⦆夫となる;妻となる。"a-kor unarpe Tomisampet e-〜"⦅ユ研Ⅱ, p.733⦆「我が叔母はトミサンペツに嫁入った」。[i-(それ〔の〕)+tom(体〔を〕)+nu(持つ〔ことを〕)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- itomoitak
- イトモイタㇰ 【i-tomo-itak】 仲裁する,二人の中へ入って和解させる. ▷イ=その人たち トモ=~の方に イタㇰ=言う ネㇷ゚クスネヤ ウパゥレコロ オカヒクス イヌアンワ イトモイタㇰアン=何の事か知らないが言い争っていたので,訳を聞いて仲裁した.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- itomoitak
- イトモイタㇰ 【i-tomo-itak】 仲裁(する).▷イ=それの(=けんかしている者) トモ=方 イタㇰ=言う アウン ペウレ ウムレㇰ ウコイキ コㇿ オカ ナ アㇻパ ワ イトモイタㇰ ワ エㇰ=隣の若夫婦がけんかしていたから,行って仲裁して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- itomunpuyar
- イトムンプヤㇻ 【i-tom-un-puyar】 家の外から見て右側の窓,入り口からふたつ目の窓,光を受ける窓.▷イ=それ トムン=光る プヤㇻ=窓 (出典:萱野、方言:沙流)
- itomunpuyar
- イトムンプヤㇻ 【名】[i-tom-un-puyar もの・の面のまん中・にある・窓] 家の南側の二つあるうちの上座側の窓。 ☞puyar プヤㇻ {E: the window on the southern side of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itopenra
- イトペンラ §242 エゾエンゴサク (3) itopenra (i-tó-pen-ra)「イとペンラ」[i(それの)topen(あまい)ra(葉)] 花 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itoytuninka
- イトイトゥニンカ §212 ミミズ (11) itoytuninka (i-tóy-tu-nin-ka)「イとイトゥニンカ」 ⦅K白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- itta
- イッタ §817.手指の関節(3)itta〔ít-ta いッタ〕[<ikra(関節)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ittokoraci
- イットコラチ 【itto koraci】 日に日に.▷イット=1日 コラチ=同じように ク・ミッポホ イットコラチ ヘトゥク シリ ク・ヌカㇻ エアㇻキンネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=私の孫が日に日に育つのを見て,本当に私は嬉しく思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ittoomasak
- イットオマサㇰ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(38) ittoomasak(ít-to-o-ma-sak)「いットオマサㇰ」[<itto(すっかり)oma(卵)sak(失った)]⦅美幌⦆産卵後の老雌魚 ビIII59, 26 (出典:知里動物編、方言:)
- itun(n)ap-po
- イトゥナッポ(イトゥンナッポ) §123 アリ 蟻 (7) itun(n)ap-po(i-tún-(n)ap-po)「イとゥナッポ(イトゥンナッポ)」⦅美幌、屈斜路⦆アリの卵 (出典:知里動物編、方言:)
- itunap
- イトゥナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (2) itunap(i-tú-nap)「イとぅナㇷ゚」⦅様似、屈斜路、美幌⦆ビIX, 81 (出典:知里動物編、方言:)
- itunapkamuy
- イトゥナㇷ゚カムイ §123 アリ 蟻 (3) itunap-kamuy(i-tú-nap-ka-muy)「イとゥナㇷ゚カムイ」⦅足寄、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- itunaskap
- イトゥナㇱカㇷ゚ §249 トリカブト (16) itunaskap (i-tú-nas-kap)「イとゥナㇱカㇷ゚」[i(それを)tunaska(急がせる、tunas早い、-kaさせる)-p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itunnap
- イトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (1) itunnap(i-tún-nap)「イとゥンナㇷ゚」⦅旭川、美幌、穂別、様似、千歳、足寄、屈斜路、幌別、沙流⦆アリ類(無羽成虫) (出典:知里動物編、方言:)
- itunnap
- イトゥンナㇷ゚ 【i-tunna-p】 アリ〔昆虫〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- itunnap
- イトゥンナㇷ゚ 【名】[動物] アリ。(S)〔知分類 88〕 {E: an ant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itunnapamam
- イトゥンナㇷ゚アマㇺ §123 アリ 蟻 (9) itunnap-amam(i-tún-nap-a-mam)「イとゥンナㇷ゚アマㇺ」 アリの繭(幼虫・蛹) (出典:知里動物編、方言:)
- itunnapcise
- イトゥンナㇷ゚チセ §123 アリ 蟻 (11) itunnap-cise(i-tun-nap-ci-se)「イトゥンナㇷ゚チセ」⦅礼文、旭川⦆アリの巣 (出典:知里動物編、方言:)
- itunnapcotca
- イトゥンナㇷ゚チョッチャ §076.アリに刺される;アリに噛まれる(1)アリに刺される itunnap-cotca〔i-tún-nap-čot-ča イとゥンナㇷ゚・チョッチャ〕[アリが・刺す]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itunnape
- イトゥンナペ §076.アリに刺される;アリに噛まれる(2)蟻に噛まれる itunna-pe〔i-tún-na-pe イとゥンナペ〕[蟻が・食う]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- itunnapkotan
- イトゥンナㇷ゚コタン §123 アリ 蟻 (13) itunnap-kotan(i-tún-nap-ko-tan)「イとゥンナㇷ゚コタン」⦅旭川⦆アリの巣 (出典:知里動物編、方言:)
- itunnapnok
- イトゥンナㇷ゚ノㇰ §123 アリ 蟻 (8) itunnap-nok(i-tún-nap-nok)「イとゥンナㇷ゚ノㇰ」⦅礼文⦆アリの卵(白いもの) (出典:知里動物編、方言:)
- itunnappocise
- イトゥンナッポチセ §123 アリ 蟻 (12) itunnappo-cise(i-tún-nap-po-ci-se)「イとゥンナッポチセ」⦅屈斜路⦆〔コ96〕アリの巣 (出典:知里動物編、方言:)
- itura
- イトゥラ 【自動】[i-tura 人・と連れ立つ]連れになる、 人と一緒に行く、 皆と同行する。 {E: to go with someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iturenkamuy
- イトゥレンカムイ 【i-turen-kamuy】 憑き神.▷イ=それ トゥレン=憑く カムイ=神 ア・シキヒ アニ ア・ヌカㇻ エアイカㇷ゚ コㇿカ アイヌ アナㇰネ シネン シネン イトゥレンカムイ アン ペ ネ ワ ネ カムイ ピㇼカ コㇿ エ・コマウコピㇼカ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワ=自分の目で見ることができないけれど.人間はひとりひとりに憑き神がいて,その神がいい神であればそれによって運がよくなるものだ.*人それぞれに必ず憑き神がいるものと信じられている. (出典:萱野、方言:沙流)
- iturpuk'inkar
- イトゥㇽプㇰインカㇻ 【iturpuk-inkar】 かすかに見える. イトゥㇽプㇰインカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ タネ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=かすかにだけは見えていたのに,今は全く何も見えない.*100歳近くなった時に私の祖母が言っていた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ituypa
- イトゥイパ §475.ただれる;びらんする(3)i-tuypa〔i-túǐ-pa イとぅイパ〕[i(それ)+tuypa(切れ切れになっている、ぼろぼろに切れている、tuy 切れる、-pa 複数語尾)]⦅ホロベツ,―ユ研Ⅱ, p.739, 註1⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ituypap uype
- イトゥイパㇷ゚ ウイペ 【i-tuypa-p uype】 人殺しの血統.*人を殺すような者は人間の屑.その血統は,人間の屑の血統といって,暗に蔑みの目で見られる.ユカㇻで敵を蔑む悪口としてよく出て来る言葉.▷イ=それを トゥイパ=斬る ㇷ゚=者 ウイペ=(〜の)屑 (出典:萱野、方言:沙流)
- ituypapuype
- イトゥイパプイペ §016.子孫(24)ituypap-uype〔i-túǐ-pa-puǐ-pe イとぅイパプイペ〕⦅サル⦆【雅】人ごろしの子。(→ユ研Ⅱ, p.590)。[i-(人を)+tuypa(どっさり切る、tuyeの複数形)+-p(者)+uype(屑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iuraye(-an)
- イウライェ §359.産―うぶ湯を使う(3)i-uraye(-an)〔i-ú-ra-je イうライェ〕[i(それを、=赤ん坊を)+uraye(洗う)]⦅クッシヤロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iwa
- イワ 【iwa】 岩,岡. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwa
- イワ 【名】岩山、 山地。 {E: a rocky mountain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwak
- イワㇰ 【自動】①(山仕事や畑の仕事から)帰る、 帰宅する。 ②(神が)住む。 ☆参考 旅行や訪問などから帰ることは hosipi ホシピ [単]/hosippa ホシッパ [複]。 {E: to go home; return (from work).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwak
- イワㇰ 【iwak】 帰る. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シㇼキ ナ アㇷ゚ト エトㇰ タ イワカン(イワㇰ・アン) ロー=雨が降って来そうなので,雨の(降る)前に帰りましょう.タネ ク・ポホ イワㇰ クニ ク・ラム ク・テレ ワ カン(ク・アン) ヤッカ イワㇰ モイレ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ)=息子がもう帰るであろうと思って私は待っているけれど,帰りが遅いので気にしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwakene
- イワケネ 【iwa-kene】 ヤマハン〔植〕.▷イワ=山 ケネ=ハンノキ (出典:萱野、方言:沙流)
- iwakene
- イワケネ §307 ミヤマハンノキ (4) iwa-kene (i-wá-ke-ne)「イわケネ」[“奥山の・ハンノキ”] 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwakikinni
- イワキキンニ §223 ナナカマド (2) iwa-kikinni (i-wá-ki-kin-ni)「イわ・キキンニ」[山地の・キキンニ] 茎 ⦅美幌、足寄⦆⦅A十勝・沙流・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwakikinni
- イワキキンニ 【iwa-kikinni】 ナナカマド. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwakosimpu
- イワコシンプ 【iwa-kosimpu】 山の妖精.▷イワ=岩山 コシンプ=妖精 コシンプ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ルㇽ コシンプ イワコシンプ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ オカ クニネ ネ ワ メノコ ネ カ オカ オッカヨ ネ カ オカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=妖精というものには,海の妖精.山の妖精というものがいて,(時によっては)女にもなり男にもなっているものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwakpa
- イワㇰパ 【自動】[複](iwak イワㇰ は単複の区別なし)(二人以上が皆)(山や畑の仕事から)帰る。 {E: to go home; return (from work in the mountains or fields) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwakte
- イワㇰテ 【他動】[iwak-te 帰宅する・させる]…を神の国に送る、 …をとむらう。 cis turano a=utáripo a=iwákte チㇱ トゥラノ アウタリポ アイワㇰテ 私は泣きながら私の死んだ村人たちをとむらった。(HK民話) {E: to mourn…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwakte
- イワㇰテ 【iwak-te】 帰す,神の国へ送る. コㇱネ カムイ ネ コㇿカ エイタサ アンオホロ イワㇰ ルスイ ノイネ ク・ウェンタラㇷ゚ ナ ニサッタ ア・イワㇰテ ロー=位の低い神ではあるけれど,あまり永く居すぎて帰りたいらしい夢を私はみたので,明日帰すことにしよう.テエータ ナ ク・ポン ラポㇰ タ アナㇰネ セタ ウォセ コㇿ "パヨカカムイ ホトゥイェカㇻ シㇼ ネ" セコㇿ ネ ワ イシㇺケト タ ア・イワㇰテ パ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=ずーっと昔,私が少年時代は,犬が遠吠えをすると「病気の神を呼んでいる」といって翌日神の国へ送るために殺していたのを見たものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwamparo
- イワンパロ §284 うさぎ (6) iwamparo (i-wán-pa-ro)「イわンパロ」→(1)、注3. (出典:知里動物編、方言:)
- iwan
- イワン 【iwan】 6の. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwan
- イワン 【連体】①[連体]六個の、 六人の(しばしば多数を表す)。 iwan sike イワン シケ/イワイ シケ 六個の荷物、 たくさんの荷物。 iwan poyson イワン ポイソン 六人の子ども、 たくさんの子ども。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代を貫いた(=何代にもわたって長生きした)老媼。 tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワン スイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 和人の殿様に六回(何回も何回も)言われたことにはそむくことができない。(S民話) ②[間投]六(数え唱えるとき)。 ☆参考 語源は i- イ《四》、 wan ワン《十》と関係がありそうだが、 そうだとすれば[< i-e-wan 四・で・十]《あと四で十》であろうか。 {E: ①six as a counter: six people etc. ②the number six.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwan aynu ikiri eposo ekasi
- イワン アイヌ イキリ エポソ エカシ 【iwan aynu ikiri e-poso ekasi】 物知りのおじいさん。▷イワン=6 アイヌ=人 イキリ=列、縫い目 エ=それ ポソ=潜る エカシ=老人、男の年寄り→人間6代を生きた老人、物知りとして大切にされる。 (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanhot
- イワンホッ 【iwan-hot】 120 (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanhot
- イワンホッ 【名】[数名][iwan-hot 六つの・二十] 百二十。 {E: one hundred and twenty.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwani
- イワニ 【名】[iwa-ni 山地・木][植物](木の名。)〔知分類 p.47 アオダモ〕 {E: an ash tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwani
- イワニ 【iwa-ni】 アオダモ〔植〕.*昔,この木の皮を剥ぎ煎じて煮つめ,その汁を傷をつけた唇にしみこませて刺青にした.また山奥で熊を獲った時,ヤナギやミズキがない場合は,この木でイナウを作った. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanitek
- イワニテㇰ 【名】[iwani-tek 山地の木(アオダモ?)・(木の)手=枝][植物] 山地の木(アオダモ?)の枝。 cupka wa kamuy ran/iwanitek ka orew チュㇷ゚カ ワ カムイ ラン/イワニテㇰ カ オレウ 東から神が降りて来て山の木(アオダモ?)の枝の上に止まった。(W) (S)、 二風谷 ウポポ {E: the branches of an ash tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwaniw
- イワニウ 【名】[数名][iwan-iw 六・(人数の接尾辞)] 六人。 {E: six people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwaniw
- イワニュー(イワニウ) 【iwan-iw】 6人. イワニュー ネ=6人で. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanke
- イワンケ 【iwanke】 元気・壮健・達者・健康(だ). ウパキターラ エチ・オカ ヤー? "チョカ カ イワンケノ オカ・アㇱ"=「変わりなくお前たちはいたかい?」「私たちも元気でいたよ」イワンケノ アン=達者でいた.オホンノ ソモ ウヌカㇻアナ(ウヌカㇻ・アン ア) ワ イワンケノ エチ・オカ ルウェ ネ ヤー=しばらく会わなかったが,お前たちは達者でいたかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanke
- イワンケ 【自動】達者である、 元気である、 健康である(病気でない)。 é=iwanke wa e=an ya/e=ana? エイワンケ ワ エアン ヤ/エアナ? あなたは元気/達者でいますか。 kú=iwanke wa k=an クイワンケ ワ カン 私は元気/達者でいます。 a=matápautari hem iwanke wa oka ya? アマタパウタリ ヘㇺ イワンケ ワ オカ ヤ? あなたの妹さんがたも達者でいますか。(S) {E: to be well; healthy.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwanke(-an)
- イワンケ §228.体が達者である;健康である(1)iwanke(-an)〔i-wáŋ-ke イわンケ〕⦅ホロべツ、サル、ホべツ、チトセ、チカブミ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iwankeno
- イワンケノ 【副】[iwanke-no 達者である・(副詞形成)]達者で。 iwankeno e=an ya? イワンケノ エアン ヤ あなたは元気/達者でいますか。 iwankeno k=an イワンケノ カン 私は元気/達者でいます。 sóne a=utári opitta iwankeno oka ruwe he an? ソネ アウタリ オピッタ イワンケノ オカ ルウェ ヘ アン? 本当に私たちの親戚は皆達者でいるのでしょうか。(S) ☆参考 最近 iwanke wa イワンケ ワ との混同が起こり、 1990年代のいまは、 iwankeno イワンケノ を人称形にして ku= ク、 e= エ をつけて kú=iwankeno クイワンケノ、 é=iwankeno エイワンケノ と言う人もいる。 {E: healthily.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwankewitak
- イワンケウイタㇰ 【iwan-kew-itak】 六つのかばね言葉:ありもしないいがかりをつける場合に並べる言葉[ユ]. スンケ チャランケ イッカ チャランケ ネ ヒ オロ タ ア・イェ イタㇰ スッケウイタㇰ イワンケウイタㇰ エカㇱケウイタㇰ イワンケウイタㇰ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=嘘のいいがかり,盗みのいいがかり,その中で言われる言葉は,祖母のかばね,六つのかばね,祖父のかばね,六つのかばねというものだ(そう難しい意味ではなく,イプㇱイタㇰ=枕詞の一種である:しゃべる時に最初に言う言葉). (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanpe
- イワンペ 【iwan-pe】 六つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwanpe
- イワンペ 【名】[数名]六個(六個のもの)。 ☆参考 数え唱えるときは数連体詞と同じ iwan イワン の形が使われる。 {E: six items.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwanto
- イワント 【iwan-to】 六日. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwaposoinkar
- イワポソインカㇻ 【iwa-poso-inkar】 化け物(岩を透かして見る化け物).▷イワ=岩 ポソ=透かす インカㇻ=見る イワポソインカㇻ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ イタㇰ コラチ イワ オポソ カ アイヌ ヌカㇻ コㇿ アン ア・シトマ ウェンカムイ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ)=「岩を通してでも見える」という悪い神は,言葉の通りに岩を通しても人間を見ている,それは恐ろしい化け物だそうだ.*想像上の化け物なのでその姿はわからない.この話は貝澤トロシノさんとその娘であった貝澤みよさんが聞かせてくれたものだ.この化け物と対になりそうなペポソインカㇻ(水を通して見る)というものもある. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwarasampe
- イワラサンペ 【iwa-raw-sampe】 化け物(岩の底にいる化け物).▷イワ=岩 ラウ=底 サンペ=心臓 イワラサンペ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ マカン カッコㇿ ペ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=「岩の下の心臓」という悪い神は,どのような姿をしているものか私にはわからない.*想像上の化け物なのでその姿はわからない.この化け物と対になるそうな名のものにトラサンペ(湖の下の心臓=マリモ)がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwarasupa
- イワラスパ §225 サワアジサイ ヤマアジサイ (1) iwa-rasupa (i-wá-ra-su-pa)「イわ・ラスパ」[山の・ラスパ] 茎 ⦅A天塩・沙流など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwasi
- イワシ §018 マイワシ (1) iwasi (i-wa-si)「イワシ」 ⦅虻田、長万部、様似、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iwasi
- イワシ 【iwasi】 イワシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwasisum
- イワシスㇺ 【iwasi-sum】 イワシ油. ペッマメ アハㇺネスパ ワ イワシスㇺ ヘネ ア・ウシ ワ ア・エ コㇿ ケラピㇼカ ㇷ゚ ネ=青さやのままの豆をまるごと煮てイワシ油などつけて食べると味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwasokoni
- イワソコニ §225 サワアジサイ ヤマアジサイ (2) iwa-sokoni (i-wá-so-ko-ni)「イわ・ソコニ」[山の・ソコニ] 茎 ⦅A千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwatarap
- イワタラㇷ゚ 【iwatarap】 赤子,赤ん坊.乳のみ子. ナー イワタラㇷ゚ ネ ラポㇰ タ ア・ホッパ ㇷ゚ ネ クス ネ ㇷ゚ ポーカ ア・パㇻヌンヌンテ ワ ア・レス パㇱテッテㇾケ パㇰノ ポロ ルウェ ネ ワー=まだ赤子のうちに遺された者なのでいろいろな物を口移しにして育て,よちよち歩きするまでに大きくなったのだよ.イワタラㇷ゚ アナㇰネ チㇱ ヒ タ シㇰトココ ワ チㇱ ヒ アナㇰネ ネㇷ゚カ ヌカㇻ ワクス イキ ヒ ネ ワ ア・エヤㇺ ペ ネ=赤子が泣く時に目をぱっちり開けて泣くのは何か化け物が見えているのだから大切にするものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwatarap
- イワタラㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(47)iwatarap〔i-wá-ta-rap イわタラㇷ゚〕⦅サル⦆あかんぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iwatarappe
- イワタラッペ §004.あかご;あかんぼ(46)iwatarappe〔i-wá-ta-rap-pe イわタラッペ〕⦅ホロべツ⦆あかんぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iwatopeni
- イワトペニ 【iwa-tope-ni】 ソネ(アカシデ). (出典:萱野、方言:沙流)
- iwatopeni
- イワトペニ §148 ハウチワカエデ メエゲツカエデ (1) iwa-topeni (i-wá-to-pe-ni)「イわ・トペニ」[iwa(山地)topeni(乳の木)、“山地に生ずる乳の木”の義] 茎 ⦅A十勝・沙流・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwatopeni
- イワトペニ §151 オガラバナ (1) iwa-topeni (i-wá-to-pe-ni)「イわトペニ」[iwa(山地)topeni(乳の木)、“山地に生ずる乳の木”] 茎 ⦅A十勝・沙流・天塩、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwaw
- イワウ 【iwaw】 硫黄. (出典:萱野、方言:沙流)
- iway
- イワイ 【名】[< 日本語 いわい(祝)] ①御祝儀。 ②婚礼。 iway an イワイ アン 婚礼がある。 {E: ①a celebration; a ceremony. ②a wedding ceremony.} (出典:田村、方言:沙流)
- iway/iwaye(he) 1
- イワイ/イワイェ(ヘ) 【iway/iwaye(he)】 ①贈り物(御祝儀). タント アナㇰネ ロㇿ オシライェ エエトホ ネ クス ポンノ ネ コㇿカ イワイェヘ エチ・コプニ ナ.ヤイキムイ カ ノミ ワ エン・コレ=今日は床上げの日なので少しではあるが贈り物を差し上げます.自分自身の憑き神を祭ってください. (出典:萱野、方言:沙流)
- iway/iwaye(he) 2
- イワイ/イワイェ(ヘ) 【iway/iwaye(he)】 ②祝い. タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ タ ク・ポホ マテトゥン(マッ エトゥン).イワイェ ク・キ ルスイ ナ エㇰ アニー=この月が円くなる頃に私の息子が嫁を貰う.祝いをしたいので来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwaye(he)
- イワイェ(ヘ) 【名】[所](概は iway イワイ)…の御祝儀。 (出典:田村、方言:沙流)
- iwaysuy
- イワイスイ 【副】[iwan-suy] 六回、 何回も何回も。 ☆参考 tunoiwaysuy トゥノイワイスイ (韻文で)何回も何回も。 ☆参考 -suy スイ《…回》は接尾辞だが、 視覚的に読みやすいように、 しばしば離して iwan suy イワン スイ と書いてある。 ☞iwan イワン {E: six items.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwentemat
- イウェンテマッ §099.陰部-女性性器の種類(12)陰部に白い毛がまばらに生えている女 i-wente-mat〔i-wén-te-matイうぇンテマッ〕[i(我らを)+wen-te(悪く・する)+mat(女)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iwentemat
- イウェンテマッ 【i-wente-mat】 悪妻. ホカパル イウェンテマッ=座る時に灰を舞い上げる悪い妻.イロンナピウェ イウェンテマッ=座る時に私を上座へ押しつける悪い妻.イスエチレ イウェンテマッ=陰部の熱い悪い妻.イラマッコスイェ イウェンテマッ=性交の時に私の魂とともに振り回す悪い妻(=持ち上げのいい妻).イシケオプシ イウェンテマッ=髪の間から私を穴のあくほどにらみつける悪い妻. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwo-íkonpap
- イウォイコンパㇷ゚ 【名】[i-wo-ikonpap もの・の長さを(手の指を広げ伸ばして)計る・虫] 尺取り虫(sine wo, tu wo シネ ウォ、 トゥ ウォ と数えるように進むから)。(W) ☞wo ウォ {E: a looper inchworm.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwor otta rorumpe ne
- イウォㇿ オッタ ロルンペ ネ §389.しぬ(死ぬ)(59)山で変死する iwor otta rorumpe ne〔i-wór-ot-ta|ro-rúm-pe-neイうぉロッタ・ロるンペ・ネ〕[iwor(山野、部落の猟狩の縄張)+otta(において)+rorumpe(変死)+ne(になる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iwor-ukaeraye
- イウォㇿウカエライェ 【自動】[iwor-u-ka-e-raye 山奥の谷あい・互い・の上・に・行かせる] 尾根の集まっている山の上のほうを横切って近道して行く(山の下の方を通ると尾根も沢も幾つも横切らなければならず、 また遠回りであるから)。 sítu hontom a=kus wa iwor-ukaeraye=an シトゥ ホントㇺ アクㇱ ワ イウォㇿウカエライェアン 尾根の途中を通って近道して行こう。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iworekasi
- イウォㇿエカシ §277 くま (69) iwor-ekasi (i-wór-e-ka-si)「イうォㇿエカシ」[<ekasi(翁)、‘山の翁’] ⦅美幌⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- iworkitay
- イウォㇿキタイ 【名】[iwor-kitay 山奥の谷あい・の頂上]尾根と尾根の間の谷あいのいちばん奥のちょうど尾根の分れている所。(S) {E: the inner-most valley between ridges.} (出典:田村、方言:沙流)
- iworkorkamuy
- イウォㇿコㇿカムイ §277 くま (68) iwor-kor-kamuy (i-wór-kor-ka-muy)「イうォㇿコㇿカムイ」[<iwor(山奥を)kor(所有する)kamuy(神)] ⦅美幌⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- iyaepas
- イヤエパㇱ 【自動】[i-ya-e-pas もの・の岸・で・走る] 流れたものを追って陸を走る。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyahunke
- イヤフンケ 【i-ahunke】 人を招待する.▷イ=それ(人)を アフンケ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahup
- イヤフㇷ゚ 【i-ahup】 (催促して)貰う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkar
- イヤフㇷ゚カㇻ 【i-ahup-kar】 (〜を)貰いたがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkur
- イヤフㇷ゚クㇽ 【i-ahup-kur】 乞食. エソイネ イヤフㇷ゚クㇽ エㇰ シリ イキ ナ.ネㇷ゚カ コチャリ=外へ乞食が来ている様子だ.何か恵んでやれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkur
- イヤフㇷ゚クㇽ 【名】[i-y-ahup-kur もの・(挿入音)・入る・人] ものごい。 {E: a beggar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyahuppe
- イヤフッペ 【名】[i-y-ahup-pe もの・(挿入音)・入る・もの](=iyahupkur イヤフㇷ゚クㇽ)乞食(ものごいの人を指す見下げた言い方)。 {E: a beggar.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyahuppe
- イヤフッペ 【i-ahup-pe】 乞食. イテキ イテキ ネㇷ゚キ パ カ ソモ キ ノ エㇷ゚ イサㇺ パ ヤㇰ イェ イヤフㇷ゚ペ コラチ イキ パ.ア・エラムニㇱテ ペコㇿ ア・カㇻ ヤㇰ イキヤーヌン ネㇷ゚キ パ ナ=だめだめ,働きもしないで食べ物がないと言って乞食のようにしている.冷たい態度をとるふりをしてやったほうが,もしやのこと働くから.ヒナㇰ ワ エㇰ イヤフㇷ゚ペ オペッペッケ アミㇷ゚ ミ カネ ㇷ゚ エㇰ ヒネ ヤイェヤントエトゥン=どこから来た乞食なのか,ぼろぼろの着物を着て,泊めてくれと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyakne
- イヤㇰネ 【自動】[i-y-ak-ne 人の・(挿入音)・弟・である](兄弟・姉弟のうちの)弟のほうである。 iyakne hike イヤㇰネ ヒケ 弟のほう。 {E: to be the younger brother (of two brothers or a sister and brother).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyaknekur
- イヤㇰネクㇽ 【i-ak-ne-kur】 弟のほう.▷イ=その アㇰ=弟 ネ=である クㇽ=人 タㇷ゚イキクㇽ イヤㇰネクㇽ ネ ルウェ ヘー?=今来た人は弟なのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- iyani
- イヤニ 【自動】[i-y-ani もの・(挿入音)・を携える] 食べ物を食べさせたくて持って行く。 ☆参考 接頭辞 ko- コ がつくときは koyani コヤニ、 また人称接頭辞 ku= ク、 e=エ がつくときは ku=yani クヤニ、 e=yani エヤニ となることがある。 {E: to carry, take food to feed someone.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyanu
- イヤヌ 【自動】[i-y-anu もの・(挿入音)・を置く](?) 腰をかがめる。 kesto an kor ku=yanu kane wa k=ek ケㇱト アン コㇿ クヤヌ カネ ワ ケㇰ 毎日毎日私は腰をかがめて来る。(S) ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときはこの用例のように ku=yanu クヤヌ、 e=yanu エヤヌ となることがある。 {E: to bend one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyao
- イヤオ §299 ハシボソガラス 関(2) iyao (i-yá-o)「イやオ」[<?] ⦅近文、幌別⦆カラスの特別の鳴き方で、巻き舌に鳴くのを言う。 (出典:知里動物編、方言:)
- iyap(-an)
- イヤㇷ゚ §227.体が利かない;身動きの不自由な[負傷や病気などで]iyap(-an)〔i-jáp イやㇷ゚〕[i(それを)+ap(危い、おぼつかない)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyapaoposore
- イヤパオポソレ 【i-apa-o-posore】 窺う,覗く.▷イ=それを アパ=戸 オ=そこで ポソレ=潜らせる →目を戸の隙間から潜らせる パコカヌ イヤパオポソレ パㇰノ ア・シトマ ㇷ゚ イサㇺ ペ ネ.イヨㇱマケ(イ・オㇱマケ) ワ ネㇷ゚ エㇰ ヤッカ ア・エランペウテㇰ ウェンカムイ イユㇰ(イ・ウㇰ) エアㇱカイ ペ ネ ナ=立ち聞きと戸口から覗くことほど恐ろしいことはない,後から何か来ても知らずに,悪い神にとられやすいものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyapi
- イヤピ 【自動】体が不自由である(手とか足とか、 体のどこかに故障があるために思うように動けない人の属性を言う、 「悪い言葉ではない」)。(S) yayewen wa iyapi ヤイェウェン マ イヤピ 体に具合いの悪いところがあって体が不自由だ。(S) ☆参考 inukuri イヌクリ は年とって、 あるいはひどく疲れていたり病気などのために体が重く、 動くのがおっくうでさっさと動くことができない状態を言う。 {E: as some part of one's body is physically handicapped, one cannot move as one would like.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyapo
- イヤポ 【名】父、 おとうさん。 ku=kor iyapo クコㇿ イヤポ/クコリヤポ 私の父。(S) iyapo! イヤポ! おとうさん(呼びかけ。 遠くから呼ぶときなどイヤポーと伸ばして発音する)。 iyapo kor イヤポ コㇿ 父方の。 iyapo kor húci イヤポ コㇿ フチ 父方の祖母(=父の母)。(S) ☆参考 沙流川下流から鵡川にかけて使う。 沙流川・門別川中流以上では míci ミチ を使う。 ワテケ(鳩沢ふじの)さんは、 沙流川下流の福満に生まれ育ったが、 父親がずっと山の方の Hatonay ハトナイ(鳩内)の人だったため、 子どものときから míci ミチ を使っていた。 それで大人になってからも míci ミチ を使う。 呼びかけは ku=mici クミチ。 異父妹のサダモさんは養父母が川下の人だったため iyapo イヤポ を使う。(W−S) ☞míci ミチ {E: father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyapo
- イヤポ §019.父(9)iyapo〔i-já-po イやポ〕⦅ムカワ⦆【常】父。[i-(彼の)+hapo(父)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iyapo
- イヤポ 【iyapo】 父. *私の母の実家があった沙流郡門別村山門別(現在は倉富)では,父のことをイヤポと呼んでいた.二風谷ではイヤポと言ったのを聞いたことがない.鵡川中流の穂別町ルペㇱペ(現在は和泉)でも父のことをイヤポと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyasinke
- イヤシンケ 【i-asinke】 賠償する. ホッノ イヨーハイ イキヤ オッカヨ スイ メノコ エパコアッ ワ ポーロ イヤシンケ ヒ ク・ヌ ケオクンヌレ(ク・エオクンヌレ)=本当にたまげてしまった.あの男がまたしても浮気がばれて大きく賠償を出したと聞き,私はあきれてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyasinke
- イヤシンケ 【自動】[i-y-asinke もの・(挿入音)・を出す] 償いの品物やお金を出す。 {E: to pay a fine, penalty.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyasis
- イヤシㇱ 【iyasis】 怒っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyasishaw
- イヤシㇱハウ 【iyasis-haw】 あの野郎どうしたものだ.▷イヤシㇱ=怒っている ハウ=声 (出典:萱野、方言:沙流)
- iyasiskar
- イヤシㇱカㇻ 【iyasis-kar】 悪口を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaskeani
- イヤㇱケアニ 【i-aske-ani】 招待される.▷イ=それ アㇱケ=手の指 アニ=持つ ペナコリ タ イヨマンテ アン ヤㇰ ア・イェ ア・イヤㇱケアニ=ペナコリ(村の名前)で熊送りがあるそうで,私は招待された. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaskeuk
- イヤㇱケウㇰ 【i-aske-uk】 招待する.▷イ=それ アㇱケ=手の指 ウㇰ=取る *入口まで出迎え,手を取って招じ入れるのが客に対しての礼儀であるとの考えから. ア・コㇿ コタン タ イヨマンテ アン クス イヤㇱケウㇰ・アン=私たちの村で熊送りがあるので,人を招待した.アヌン コタヌン(コタン ウン) イヤㇱケウㇰ クス アㇻパアニ(アㇻパ・アン ヒ) タ アナㇰネ シネンネ ソモ アㇻパ・アン ペ ネ ナ=よその村へ人を招待に行く時は,ひとりだけで行くものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaskeuk
- イヤㇱケウㇰ 【自動】[i-y-askeuk 人を・(挿入音)・招待する][aske uk アㇱケ ウㇰ の目的格不定人称形] 人々を招待する。 arpa wa iyaskeuk wa ek アㇻパ ワ イヤㇱケウㇰ ワ エㇰ 行ってみんなを招待して(連れて)おいで(aynu opitta aske uk wa ek アイヌ オピッタ アㇱケ ウㇰ ワ エㇰ とも言う)。(S) ☞aske uk アㇱケ ウㇰ {E: to invite someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyaskeuk sonko
- イヤㇱケウㇰ ソンコ 【i-aske-uk-sonko】 招待の言葉.招待には気の利いた若者をふたり行かせる.まちがいなく言ったかどうかを,もうひとりがそばで聞いていることになっている.▷イヤㇱケウㇰ=招待する ソンコ=口上,口で言うこと (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaskeukkur
- イヤㇱケウックㇽ 【i-aske-uk-kur】 (客を)招待しに行く人. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyawkotte
- イヤウコッテ 【自動】[i-y-aw-kot-te もの・(挿入音)・舌・にくっつく・させる](?)/[i-y-e-haw-kot-te もの・に・(挿入音)・声・くっつく・させる](?) 舌が上あごから離れないようにベッチャラベッチャラしゃべる。(S) ☆参考 iyehawkotte イイェハウコッテ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyay
- イヤイ 【iyay】 危ない. ク・コㇿ ション イヤイ ナ イテキ ニテㇰ アネ ウㇱケ パㇰノ アㇻパ アニー=ぼうや,危ないから,木の枝の細い所まで行くんでないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaykipte
- イヤイキㇷ゚テ 【i-yaykipte】 危険(である).危ない. タパヌㇱケ(タパン ウㇱケ) アナㇰネ タネ シㇼホルッケ アンキ アン.イヤイキㇷ゚テ ナ イテキ エチ・カランケ クニ ラム ヤン=この場所は今にも地滑りが起きそうだ.危険なので,絶対にお前たちは近寄ると思うな.ネノ アン ヤㇰネ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ イヤイキㇷ゚テ ナ ナイェノイェ ワ アヌ アニー=このままだと雨が降ったら危険なので,沢(筋)を曲げておいてくれよ.エネ トㇷ゚サㇻ イロンネ ウㇱケ ウン アフン ルウェ ヘ アン.タント アナㇰネ シシㇼクンネ カ キ イヤイキㇷ゚テ ナ イワカン(イワㇰ・アン) ロ=こんなにイタドリが茂っている所へ入った足跡がある.今日は薄暗くもなったし,危ないから帰ることにしよう.ポロ スマ トモオㇱマ ヤㇰネ イヤイキㇷ゚テ ナ ホクレ チㇷ゚ サパ キル=大きい石にぶつかると危ないから,早く船の頭の向きを変えろ.シンタ オㇿ テンネ ㇷ゚ ア・オレ ヒ タ エイタサ ハウケ ヒ カ ウェンペ ネ.シピチピチ ワ ハチㇼ コㇿ イヤイキㇷ゚テ ㇷ゚ ネ クス=ゆりかごに赤ちゃんを乗せる時に,あまりにも(紐の縛り方が)緩いことも悪いものだ.体をくねらせて落ちると,危険だから. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaykipte
- イヤイキㇷ゚テ 【自動】[i-yay-kip-te 人に・自分を(?)・させる]あぶない。 a=ukóhoppa wa oka he an? iyaykipte アウコホッパ ワ オカ ヘ アン? イヤイキㇷ゚テ 子どもたちだけで置いてあるのかい? あぶないなあ。(S) {E: to be dangerous.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyaykookka
- イヤイコオッカ 【自動】[i-yayko-ok-ka 人を・一人で・うなだれ・させる] 本当に情けない。 {E: to be truly sad, shameful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyaykookka
- イヤイコオッカ 【iyay-ko-ok-ka】 嘆かわしい,悲しい. イヨーハイ ナ ナ ペウレクㇽ ネ クニ ク・ラム アㇷ゚ マㇰネ ワ イサㇺ ハウェ タ アン? ソンノ ヘー? イヤイコオッカ=どうしたの,まだまだ若い人だと思っていたのにどうして死んだというの? 本当かい? 嘆かわしいことだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaynomare
- イヤイノマレ 【自動】[雅]まあ立派な(人格、 器量、 恰幅)。 iyaynomare/aynu pito/an nankora イヤイノマレ/アイヌ ピト/アン ナンコラ [雅]まあこんな立派な人物、 人間だか神様だか、 こんな立派な人間もあるものだろうか。(S) {E: How wonderful!} (出典:田村、方言:沙流)
- iyaynumare
- イヤイヌマレ 【iyaynumare】 なんとまあ,それはそれは. イヤイヌマレ! ア・コㇿ サポ シレトㇰ オㇿケ ア・コホヨイセ=なんとまあ,私の姉のその器量の好ましい[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyaynumare tanepo tapne menoko ne manu p
- イヤイヌマレ タネポタㇷ゚ネ メノコ ネマヌㇷ゚ 【iyaynumare tane-po tap ne menoko ne manup】 なんとまあ,今初めて女という者. ▷イヤイヌマレ=なんとまあ タネポタㇷ゚ネ=今初めて メノコ=女 ネマヌㇷ゚=という者 *ユカㇻの主役ポンヤウンペが,宴の場で美人を見た時の言葉[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iyayraykere
- イヤイライケレ 【i-yay-rayke-re】 ありがとう. シネンネ マㇰ ク・カㇻ シコㇿ ク・ヤイヌ アㇷ゚ イイソネ エ・エㇰ クスケライポ コケレ(ク・オケレ) シリ アン イヤイライケレ=ひとりでどうしようと思っていたのに,幸いにもお前が来てくれたお陰で終わった.ありがとう. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyayraykere
- イヤイライケレ 【間投】[i-yayirayke-re 人・感謝する・させる][iyayiraykere の y の後の i が落ちた形]ありがとう、 ごちそうさま。 ☆参考 ていねいな謝辞。 k=éyayrayke na ケヤイライケ ナ《私はそのことを感謝しますよ》、 c=éyayrayke na チェヤイライケ ナ《私たちはそのことを感謝しますよ》とも言う。 ちょっとしたことに対する軽い謝辞としては hí-oy-oy ヒオーイオイ が多く使われる。 食べものや贈り物をもらったときなどには女性は raymik ライミㇰ(鼻の下を右手の人差指で左から右へスーッとなでる)しながら hnna フンナ(下流)または hinna ヒンナ(中流以上)と言う。 男はこれをせず両手で onkami オンカミ する。 {E: thank you.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyaysam
- イヤイサㇺ 【自動(?)】(次の表現の中で) iyaysam hawe ne a! イヤイサㇺ ハウェ ネ ア! たいしたことではないよ。(S) {E: it's nothing serious; it doesn't matter.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyaysama
- イヤイサマ 【自動/間投】iyaysama hawe ne a! イヤイサマ ハウェ ネ ア! 困った話だなあ。(S) iyaysama! イヤイサマ! 困ったねえ、 すまないねえ。 ke ke ke ke, hokure hokure, iyaysama, su ukao su ukao, sanke, citarpe sanke, iyaysama ケ ケ ケ ケ、 ホクレ ホクレ、 イヤイサマ、 ス ウカオ ス ウカオ、 サンケ、 チタㇻペ サンケ、 イヤイサマ …あらあらあらあら、 早く早く、 困ったな、 鍋をしまって鍋をしまって、 出して、 ござを出して、 困ったな… (S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyaysama
- イヤイサマー 【i-yay-sama】 どうしよう,どうしたらいいの,まあ大変〔間投詞〕. カニ カ コㇺケカㇻ(ク・オㇺケカㇻ) ワ ク・ホッケ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エアニ カ ヘー.マㇰ イキ・アン ヤㇰ ピㇼカ ハウェ タ アン? イヤイサマー=私も風邪をひいて寝ていたのに,お前もかい.どうしたらいいというのだい? どうしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyeasis
- イイェアシㇱ 【i-e-asis】 逆恨み(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- iyeepakta
- イイェエパㇰタ 【副】[i-y-eepak-ta もの・(挿入音)・の次・に]次に続いて。 e=kor hekattar/na iyeepakta エコㇿ ヘカッタㇻ/ナ イイェエパㇰタ [雅]あなたのお子様が次々に続いて…。(Sユーカラ語り) kor rametok/na iyeepakta/a=koysitoma コン ラメトㇰ/ナ イイェエパㇰタ/アコイシトマ [雅]その勇猛さは父神以上に恐れられました。(Sユーカラ) ☞eepak エエパㇰ、 eepakke エエパッケ、 uweepak ウウェエパㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyeham
- イイェハㇺ 【i-eham】 遣らずの〜. イイェハㇺ アㇷ゚ト=遣らずの雨.アペ レポ ペコㇿ アペ オヤ エタイェ ペコㇿ イイェハㇺ スケ ㇷ゚ アナㇰネ ネノ イキ ㇷ゚ ネ ワ=燃え差しを前へ出したり後ろへ引っ張ったり,遣らずの煮物をする人はそのようにするものだ(なんとかして今晩泊まってほしいと思うとわざとゆっくり煮物をして日暮れを待つ). (出典:萱野、方言:沙流)
- iyehawkotte
- イエハウコッテ 【自動】[i-y-e-haw-kot-te もの・(挿入音)・と共に・声・くっつく・させる](?) 舌が口蓋から離れないようにベッチャラベッチャラしゃべる。 ☆参考 iyawkotte イヤウコッテ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyeirpak
- イイェイㇼパㇰ 【副】[i-y-eirpak 人・(挿入音)・と同時に] 人と一緒に、 競い合って。 ☆参考 早く言うときはしばしば iyerpak イイェㇾパㇰ と言う。 {E: together with someone; to compete with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyekotanne
- イイェコタンネ 【i-ye-kotan-ne】 私の村の者になった,村人になる. ▷イ=その人 イェ=それ コタン=村 ネ=なる,なった(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iyemaka-atusare
- イイェマカアトゥサレ 【自動】[i-y-emaka-atusa-re もの・(挿入音)・後ろへ・はだかになる・させる](?) 肌脱ぎになる、 肩を脱ぐ。(W) (S) ☆参考 沙流川中流二風谷の二谷国松さんは iyemakatusare イイェマカトゥサレ と言う。 {E: to strip to the waist.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyemakasura
- イイェマカスラ 【自動】[i-y-emaka-sura もの・(挿入音)・後ろへ・捨てる]肌脱ぎになる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyemakatusare
- イイェマカトゥサレ 【自動】[i-y-emak(a)-atusa-re もの・(挿入音)・後ろへ・裸になる・させる] 肌脱ぎになる、 肩を脱ぐ。(NK民話) ☆参考 下流のワテケさん、 サダモさんは iyemakaatusare イイェマカアトゥサレ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyemateniwkes
- イイェマテニウケㇱ 【他動】[i-y-e-mat-e-niwkes 人・(挿入音)・と共に・女/妻・のことを・しそこなう] 人に妻をめとらせていない(?) a=iyémateniwkes アイイェマテニウケㇱ (引用文で)私は妻をめとらずにいる(a=i=émateniwkes アイエマテニウケㇱ か)。 {E: for a man to be without a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyemawkowen
- イイェマウコウェン 【i-e-maw-ko-wen】 とばっちりを受ける,巻き添えをくう,それによって不幸になる. ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ ア・ヌ ヒクス ウンマ ア・オ ヒネ イカオパㇱアナクス(イカオパㇱ・アン アクス) ウンマイカ・アン ア・テケヘ カイ.タㇷ゚ ア・イェ クニ イイェマウコウェン ネ ワ=川の方へ危急を知らせる叫び声がしたので,馬に乗って駆けつけると馬から落ちて私の腕が折れた.これのことを巻き添えをくうというのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyemawne
- イイェマウネ 【i-e-mawne】 人と交わる,つきあう,交際する.▷イ=それ エ=〜に マウネ=交わる ピㇼカ ㇷ゚ カ タ カ ウェンペ カ タ カ イイェマウネ=よいことにでも悪いことにでも人に交わる.ウェンペ ウシ タ ピㇼカ ㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ヤイクㇽサㇷ゚テ イイェマウネ・アン ペ ネ ナ=悲しい所(葬式)にでも祝い事の場所へでも自分の姿を見せ,人と交わるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyemkoani
- イイェㇺコアニ 【自動】[i-y-emko-ani 人・(挿入音)・の半分・を持つ] 人の荷物を一緒に持ってあげる。(S) ☆参考 接頭辞 e- エ がつくときは eyemkoani エイェㇺコアニ となる。 {E: to hold together.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyeomap
- イイェオマㇷ゚ 【i-e-oma-p】 おぶい紐(ひも):タラ(背負い紐)に横棒をつける. エ・アキヒ チㇱ ナ イイェオマㇷ゚ コㇿ ワ エㇰ カイ ワ ソイネ=お前の弟が泣くからおぶい紐を持って来ておぶって外へ出ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyepa
- イイェパ 【自動】[複](iye イイェ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)人に言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyepakasnu
- イイェパカㇱヌ 【他動】[i-y-pakasnu 人・(挿入音)・について・…を教える]人に…を教える。 kanpi iyepakasnu kur カンピ イイェパカㇱヌ クㇽ 読み書き(勉強)を人に教える人(=先生)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- iyepanu
- イイェパヌ 【自動】[i-y-epanu もの・(挿入音)・を頭に巻く]頭飾り布(cipanup チパヌㇷ゚)を頭に巻く。 ☞epanu エパヌ {E: to wrap one's head in decorative material.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyerpak
- イイェㇾパㇰ 【副】[i-y-eirpak 人・(挿入音)・と同時に][iyeirpak イイェイㇼパㇰ が早く発音されて i が落ちた形] 人と一緒に。 iyerpak k=arpa イイェㇾパㇰ カㇻパ 私は人と一緒に行く。(S) ☆発音 イイェㇽパㇰと発音する。 ☆参考 itura イトゥラ は《人と連れだって》。 {E: together with someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iyetapkar
- イイェタㇷ゚カㇻ 【自動】[i-y-e-tapkar 人・(挿入音)・と一緒に・タプカラ(踏舞)する](女が)タプカラ(踏舞)する男の後ろについて協力して歌い、 舞う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyetapkar
- イイェタㇷ゚カㇻ 【i-e-tapkar】 ともに舞う.▷イ=それ(=男) エ=ともに タㇷ゚カㇻ=舞う アヌン ニㇱパ タㇷ゚カㇻ ヒクス イイェタㇷ゚カㇻ・アン ルウェ ネ コㇿカ ホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ=よその村の男の方が舞を舞ったので私は後について舞ったが,自分の夫が舞を舞う時は一緒に舞うものではない.*熊送りなどの祝宴の後,男性が立って舞を舞う.その後へ女性がひとりつくことになっており,それを指す語.しかしホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネといって,夫の舞いにその妻がつくことはできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyetunankar
- イイェトゥナンカㇻ 【i-e-tunankar】 出会う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyetusmak
- イイェトゥㇱマㇰ 【i-e-tusmak】 (その)先回りをする. ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ エアㇻキンネ イケサンパ エオ ㇷ゚ ア・ネ ア・ウヌフ ネンカ アㇻパ ノイネ シㇼキ コㇿ イイェトゥㇱマㇰ・アン ア・トゥラ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の時はとっても追いかける癖めいたものがあって,母がどこかへ行きそうな様子があると先回りをしてでも母と一緒に行ったものだ.ウパㇱ トゥㇺ タ ヨコ・アン ワ アナㇷ゚(アン・ア ㇷ゚) シネ ユㇰ シトゥ カリ ラン ヒクス クワ アニ ホラホチュウェ・アン イイェトゥㇱマㇰ・アン=雪の中で待ち構えていたら1頭の鹿が峰から下りたので杖で滑り下りて先回りをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyetusmak
- イイェトゥㇱマㇰ 【自動】[i-y-etusmak 人・(挿入音)・と競争する]人と競争する。 toan pe hawe as kor seta iyetusmak wa mikmik kor hawkor トアン ペ ハウェ アㇱ コㇿ セタ イイェトゥㇱマㇰ ワ ミㇰミㇰ コㇿ ハウコㇿ あれ(サイレン)が鳴ると犬が競争するようにほえながら「呼び声する」(=声を上げる)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- iyeutanne
- イイェウタンネ 【i-ye-utar-ne】 仲間になる,村人の仲間になる. ▷イ=その人 イェ=それ ウタㇻ=仲間 ネ=なる,なった(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iyeymontasa
- イイェイモンタサ 【i-e-imontasa】 仇討ち(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoasip
- イヨアシㇷ゚ §214.かぶれる(1)iyoasip〔i-jó-a-šip イよアシㇷ゚〕[i(物が)+o(そこに)+asip(群がり出る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoasip
- イヨアシㇷ゚ §388.しっしん(湿疹)[が出る](1)iyoasip〔i-jó-a-šip イよアシㇷ゚〕[<i(それが)+o(そこに)+asip(群って出る)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoasip
- イヨアシㇷ゚ §675.ふきでもの(吹出物)[する]iyoasip〔i-jó-a-ši-p イよアシㇷ゚〕[i(それが)+o(そこに)+asip(群がり出る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoattuye
- イヨアットゥイェ 【自動】[i-y-oar-tuye 人/ものを・(挿入音)・全く・…を切る](?) (次の慣用表現の中で) par takupi iyoattuye p パッ タクピ イヨアットゥイェㇷ゚ 「口ばかり屁理屈ぬかす」=口ばかり達者なやつ。(S) {E: to quibble.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyoay
- イヨアイ 【i-o-ay】 毒矢.▷イ=それ(=毒)を オ=入れる アイ=矢 イヨアイ ネ ナ イテキ シㇼ カ タ アヌ ノ リクンキ カ ウン ヌイナ ワ アヌ アニ=毒矢なので,下に置かないで上の方の火棚の上へ隠しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyocispare
- イヨチㇱパレ 【i-o-cis-pa-re】 壊す,破損する,傷める.▷イ=それを オ=そこで チㇱ=泣く パ=〔複〕 レ=させる →私の物を壊して私を泣かせた エネ ケヤㇺ(ク・エヤㇺ) フミ アン ペ ネ アㇷ゚ エン・イヨチㇱパレ.ハイー コㇱクㇽ(ク・オㇱクㇽ) フミー=あれほど私が大切に思っていた物を壊されてしまった.あーあもったいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyohay
- イヨーハイ 【iyohay】 おやおや:驚いた時に出る声. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyohay
- イヨハイ 【間投】おやおや、 おやまあ。 iyohay sitomare イヨハイ シトマレ ☞iyohay-sitomare イヨハイシトマレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyohay sonno he
- イヨーハイ ソンノ ヘー 【iyohay sonno he】 まさか.よもや(本当かい). (出典:萱野、方言:沙流)
- iyohay'ocis
- イヨハイオチㇱ 【i-ohay-o-cis】 恋歌.▷イ=それ(=恋人) オハイ=陰 オ=それ チㇱ=泣く →恋人の陰で私は泣いている (出典:萱野、方言:沙流)
- iyohay-sitomare
- イヨハイシトマレ 【間投】[iyohay-sitoma-re おやまあ・…を恐れる・させる] a=ye hi ka a=eyáykaramu p hńta kusu e=ye yak a=ye, iyoːhay-sitomare, mak ne kusu ene e=ye p an? アイェ ヒ カ アエヤイカラムㇷ゚ フンタ クス エイェ ヤカイェ、 イヨーハイシトマレ、 マㇰ ネ クス エネ エイェㇷ゚ アン? 言うのも恐ろしいことをどうしてあなた言ったそうだ、 あきれたね、 言ってどうするの。(S) ☞iyohay イヨハイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyohaykar
- イヨハイカㇻ 【自動】[i-y-ohaykar 人・(挿入音)・の陰口を言う]人の陰口を言う。 iyohaykar kor an イヨハイカㇻ コㇿ アン (彼はまた)人の陰口を言っている。(S) {E: to talk behind someone's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyohaykar
- イヨハイカㇻ 【i-ohay-kar】 陰口・悪口(を言う).▷イ=それ(人) オハイ=陰 カㇻ=作る ソンーノ ポンノ ア ヤッカ ホクフ オハイケカㇻ イヨハイカㇻ ア イヨハイカㇻ ア アーイネ アㇻパ ワ イサㇺ=本当に少し座っても自分の夫の悪口や陰口を言って言って.そして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoitakusi
- イヨイタクシ 【i-o-itak-usi】 呪いをかける,呪う.▷イ=人,相手 オ=それ イタㇰ=言葉 ウシ=つける →言葉を人になすりつける コタン レ コイラ(ク・オイラ) コㇿカ トオㇷ゚ トゥイマ オカ ウタㇻ イヨイタクシ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア・コシトマㇷ゚ ネ=村の名前は忘れたけれどずっと遠くにいる仲間は人に呪いの言葉をかけられるとかで,恐ろしがられているものだ."イヨイタクシ" セコㇿ ア・イェ イタㇰ カ イタㇰ タクㇷ゚ カ ア・シトマ.イヨイタクシㇷ゚ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=「人を呪う」という言葉は言葉だけでも恐ろしいものだ.人を呪う言葉を知っている者の血統は絶えるものだという.ソンノ イヨーハイ イヨイタクシ エカㇷ゚ネ ウェン パㇱロタ ハウェ ケオハイシトマ(ク・エオハイシトマ)=本当にいやなことだよ,呪いの言葉さながらに毒づく,私は薄気味悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyokane
- イヨカネ 【i-oka-ne】 残る,後になる. イラㇺノ イワㇰ ペ ネ クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ シネ オッカイポ イヨカネ ヒネ エン・コピヌピヌ=一緒に帰って行くものと私は思っていたのに,ひとりの若者が後になって私にそっと耳打ちした. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyokane
- イヨカネ 【自動】[i-y-oka-ne 人・(挿入音)・の後・になる] 後に残る、 みんなの後になる、 置き去りにされて後から行く、 遅れる。 iyokane no a=ipére イヨカネ ノ アイペレ みんなの後から食べさせる。(S) toan pon toke ponno iyokane トアン ポン トケ ポンノ イヨカネ あの小さい時計少し遅れている。(W) pasu iyokane パス イヨカネ バスが遅れた。(W) kakkó or un iyokane カッコ オルン イヨカネ 学校に遅れた。(W) {E: to stay behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyokkayo(ho)
- イヨッカヨ(ホ) 【名】[i-y-okkayo (ho) もの・(挿入音)・男[所]]男のほう、 夫婦のうちの夫のほう。 imacihi ka iyokkayo ka arikikipa イマチヒ カ イヨッカヨ カ アリキキパ 奥さんのほうも夫の方もよく働く。 iyokkayoho kewtumu pirka イヨッカヨホ ケウトゥム ピㇼカ 「だんなさん」(=夫)のほうは気だてが良い。(S) {E: the husband (in contrast to the wife in a married couple).} (出典:田村、方言:沙流)
- iyokoto(-an)
- イヨコト §063.あばた(痘痕)(3)iyokoto(-an)〔i-jó-ko-to イよコト〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyokpare
- イヨㇰパレ 【i-okpare】 その人に不孝をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyokuyra
- イヨクイラ 【自動】[i-y-o-kuyra もの・(挿入音)・尻・のところへ忍んで行く](男が)夜に女のところへ忍んで行く(「よばい」に行く)。 iyokuyra p イヨクイラㇷ゚ 夜に女の所へ忍んで行く男(「よばいと」)。 iyokuyra p ek siri ne kunak ci=ramu イヨクイラㇷ゚ エㇰ シリ ネ クナㇰ チラム 私たちは「よばいと」が来たのだと思った。(S) {E: for a man to pay a secret visit on a woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyokuyra(-an)
- イヨクイラ §832.よばいする(夜ばいする)(2)iyokuyra(-an)〔i-jó-kuǐ-ra イよクイラ〕[<i-o-kuyra]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyomai
- イヨマイ 【i-oma-i】 陰門.▷イ=それ(=男性器) オマ=入る イ=所 #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomante
- イヨマンテ 【i-omante】 熊送り(をする).▷イ=それ(=熊)を オマンテ=行かせる オッコー エ・ヌ アー? タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ タ ニㇷ゚タニ タ イヨマンテ アン ヤㇰ ア・イェ ウトゥラ・アン ワ アㇻパ・アン ロー=お姉さん聞いたかい?この月が丸くなった頃に二風谷で熊送りがあるそうだ.一緒に行こうよ.*イヨマンテといえば熊送りに限られているかのように思われがちだが,ムジナ送りはモユㇰオマンテ,狐送りはチロンヌㇷ゚オマンテと,それぞれ送るものによって言い方がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomante
- イヨマンテ 【自動/名】[i-y-oman-te ものを・(挿入音)・行か・せる] ①[自動]熊送り(熊祭り)する。 ②[名]熊送り、 熊祭り(人間界を訪れた熊の神を神の国へ送り帰す祭事)。 {E: ①to ceremonially kill a bear (v). ②a bear festival (a festival to send back the gods who visit the human back to their homes)..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyomap
- イヨマㇷ゚ 【自動】[i-y-omap ものを・(挿入音)・可愛がる] 子どもをかわいがる。 iyomap=an rusuy kusu a=etún kusu ne na イヨマパン ルスイ クス アエトゥン クス ネ ナ 子どもをかわいがりたいので(赤ちゃんを)お借りしますから。(W民話) iyomap-eykoytupa=an イヨマㇷ゚エイコイトゥパアン 子どもがいないために子どもをかわいがることができなくて、 子どもをかわいがりたくてたまらない。(W民話) ☆参考 接頭辞 ko- コ がつくとき、 その前にさらに接頭辞がつかなければ koyomap コヨマㇷ゚ となる。 ☆参考 ikoiyomap/ikoyyomap イコイヨマㇷ゚ 他の人の子どもをかわいがる。 {E: to show affection to children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyomap
- イヨマㇷ゚ 【i-omap】 (〜を)かわいがる.▷イ=それ(=子供)を オマㇷ゚=かわいがる ソンーノ イヨマㇷ゚ペ ポーヘネ ア・オマㇷ゚=本当に子供をかわいがっている人のほうがなおさらかわいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomapkur
- イヨマㇷ゚クㇽ 【i-omap-kur】 子煩悩な人. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomare
- イヨマレ 【i-oma-re】 酌をする,酒を注ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomare
- イヨマレ 【自動】[i-y-omare ものを・(挿入音)・入れる] お酌する、 酒をつぐ。 ☆参考 接頭辞 ko- コ がつくとき、 その前にさらに接頭辞がつかなければ koyomare コヨマレ となる。 また人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときも ku=yomare クヨマレ、 e=yomare エヨマレ となることがある。 {E: to pour alcohol.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyomare pisakku
- イヨマレ ピサック 【i-oma-re pisakku】 酒つぎ杓子:漆器. 図[イヨマレピサック] (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomarep
- イヨマレㇷ゚ 【i-oma-re-p】 酒つぎひしゃく:漆器. 図[イヨマレㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomauske
- イヨマウㇱケ 【i-oma-uske】 陰部. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyomauske
- イヨマウㇱケ 【名】[i-y-oma-uske もの・(挿入音)・そこにある・ところ][隠]ものがある所=男の陰部。 iyomauske a=yaspa yak a=ye kus ekot oasi イヨマウㇱケ アヤㇱパ ヤカイェ クㇱ エコッ オアシ (彼は)陰部が裂かれたと言うからそれで死ぬだろう。(S) ☆参考 「けがしたとか病気とか言うときまさかおちんぼのとこと言えないからこう言う。」 (S) {E: the penis.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyonanep
- イヨナネㇷ゚ 【i-ona-ne-p】 あの人の父.▷イ=それ(人) オナ=父 ネ=である ㇷ゚=者 →あの人の父である者 (出典:萱野、方言:沙流)
- iyonnokka
- イヨンノッカ 【iyonnokka】 子守歌(を歌う). ヘカチ チㇱ ナ アㇻパ カイ ワ エㇰ.ポンノ ク・イヨンノッカ ナ ヤクン モコㇿ ナンコㇿ ナ=子供が泣いたから,行っておぶって来い.少し私が子守歌を歌うと眠るであろうから. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyonnokka
- イヨンノッカ 【自動/名】[i-y-onnokka もの/人・(挿入音)・をあやして寝かしつける] ①[自動]子守歌を歌う。 ②[名]子守歌。 pakkay iyonnokka パッカイ イヨンノッカ 子をおぶって歌う子守歌。(KSg) sintasuye iyonnokka シンタスイェ イヨンノッカ ゆり板をゆらして歌う子守歌。(KSg) ☆参考 沙流川中流の人の言葉。 ionnokka イオンノッカ とも言う。 ihonnokka イホンノッカ とも言う(?)(ノートの誤記か)。 下流および鵡川では iyonruyka イヨンルイカ と言う。 {E: ①to sing a lullaby(v). ②a lullaby (n).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonnuppa
- イヨンヌッパ 【自動】[i-y-onnuppa 人・(挿入音)・のことを告げ口する] 人のことを告げ口する。 ☆参考 接頭辞 e- エ がつくとき eyonnuppa エヨンヌッパ という形になることもある。 {E: to inform on someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonruyka
- イヨンルイカ 【自動/名】①[自動][i-y-onruyka もの/人を・(挿入音)・子守歌で寝かしつける] 子守歌を歌う。 ②[名]子守歌。 ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yonruyka クヨンルイカ、 e=yonruyka エヨンルイカ という形をとることがある。 ☆参考 沙流川下流から鵡川の言葉。 沙流川中流では iyonnokka イヨンノッカ と言う。 ihunke イフンケ は他方言。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonruyka
- イヨンルイカ 【iyonruyka】 子守歌:旭川,静内地方など. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyonuytasa
- イヨヌイタサ 【i-onuytasa】 反対に.▷イ=それの オヌイタサ=反対 イヨヌイタサ エㇰ=反対から来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyonuytasa
- イヨヌイタサ 【副】[i-y-onuytasa 人・(挿入音)・に交代して] 今度は交代して。 henpaksuy ka aynurayke yak a=ye wa iyonuytasa a=rayke hawe un ヘンパㇰスイ カ アイヌライケ ヤカイェ ワ イヨヌイタサ アライケ ハウェ ウン 何回も人殺しをしたそうで今度は反対に殺されるのだそうだ。(S) iyonuytasa káni ka ku=kikkik イヨヌイタサ カニ カ クキッキㇰ 仕返しに私もなぐる。(S) en=kip e=niwkes a kusu iyonuytasa e=kip ku=niwkes エンキㇷ゚ エニウケㇱ ア クス イヨヌイタサ エキㇷ゚ クニウケㇱ あなたが私を助けてくれたから今度は私があなたを助けてあげる。(S) {E: let's switch, take turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonuytasare
- イヨヌイタサレ 【他動】[iyonuytasa-re 交換する・させる](人)に少しごまかしていいものを交換で取る。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyopanere
- イヨパネレ 【i-o-pa-ne-re】 着物を着ても帯をせずにひらひらさせている. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyopannatte
- イヨパンナッテ 【i-o-pan-atte】 者物を着ても帯をしていない. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoramsakka
- イヨラㇺサッカ 【自動(?)】[i-y-o-ram-sak-ka 人・(挿入音)・その尻・心・を持たない・させる]人を侮辱する、 「馬鹿にする」。 {E: to insult, make a fool of someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iyorawki
- イヨラウキ 【自動】[i-y-orawki 人/もの・(挿入音)・をとりにがす] 遅刻する、 みんなが行ってしまった後に来て置いて行かれる。 ☞orawki オラウキ {E: to be late; run late.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyoroinkar
- イヨロインカㇻ 【i-oro-inkar】 見物する,遠くから見る. ソンノ イヨーハイ シトマレ.ポンノ イク コㇿ オラーノ ウコイキ ルスイ パ ヤイコシコメウェㇷ゚ ヤイコシコメウェ アシヌマ アナㇰネ チカッポ パㇰノ ヤイヌ・アン コㇿ イヨロインカㇻ・アン=本当にいやになってしまう.少し飲むとけんかしたがってかかって来いと言う者はかかって来いと言うし,私はスズメほどの気持ちになって見物している.エチ・ヌ ヤー? チューパ オルン ユㇰ ハチㇼ ワ ヘタンプタンプ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ ナ.イヨロインカㇻ ポカ ア・キ ロー=お前たち聞いたかい?氷の端から鹿が落ちて,川の中であっぷあっぷしているということだ.遠くから見るだけでもしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoroitak
- イヨロイタㇰ 【i-oro-itak】 口を挟む,横やりを入れる.▷イ=それ(の) オロ=その中に イタㇰ=言う マㇰネ ワ ネ ヤー カ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ) コㇿカ アチャポ ウタㇻ ユㇷ゚ケ ウパウレパ コㇿ オカ コㇿカ エタㇻカ イヨロイタㇰ カ ク・シトマ クス ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=どうしてか知らないけれど,おじさんたちが激しく口論していたがでたらめに口を挟むのが恐ろしかったので,私は逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoromomekar
- イヨロモメカㇻ 【i-oro-mom-ekar】 ぶつぶつ言う,不平を言う,ぼやく. ソンーノ トランネ ㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・カレ コㇿ ホㇱキノ イヨロモメカㇻ ワ エアシㇼ カトゥトゥルㇱノー アㇱ ペ ネ=本当のからっぽやみ(怠け者)は,何かさせると先にぶつぶつ言ってから,初めていやいやながら立つものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyorunukamuy
- イヨルヌカムイ 【iyorunu kamuy】 つきまとう神.疱瘡などがはやって村を捨てて逃げる時に,つきまとって来る病気の神,つまり病原菌. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyosiarka
- イヨシアㇻカ §367.産―産後の痛み;あとばらやむ(1)iyosi-arka〔i-jó-ši-àr-ka イよシ・アㇻカ〕[i(それを)+osi(追って)+arka(痛む)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyosinohapo
- イヨシノハポ §020.母(13)iyosino-hapo〔i-jó-ši-no-ha-po イよシノハポ〕⦅ホロべツ⦆継母。[(後に来た・母)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iyoski kamuy
- イヨㇱキ カムイ 【i-hoski-kamuy】 酔っ払い熊,矢毒が体に回り意識もうろうとしている熊. スルクカㇻワ ライエトッタ イヨシキペコロ テッテレケコㇿアンカムイ アィェヒ イヨㇱキカムイ イヨッタアシトマㇷ゚ネ=矢毒が体に回り,死ぬ前に酔っ払ったようにふらふらしている熊を言うのが酔っ払い熊,これが一番恐ろしいものだ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iyosoyosmarewenkur
- イヨソヨㇱマレウェンクㇽ §108.陰部―男性性器の種類(4)陰茎の長い者 iyosoyosmare-wenkur〔i-jó-so-još-ma-re-wèŋ-kur イよソヨㇱマレ・うぇンクㇽ〕[i(我の)+o(陰部を)+soyosmare(外に飛び出さす)+wen(悪い)+kur(魔物)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyotaypeste
- イヨタイペㇱテ 【i-otay-peste】 誘導尋問する,(こまごまと)聞く. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyotta
- イヨッタ 【iyotta】 一番,最も,最高に. オッカヨ ア ヒ タ アナㇰネ ウキロセレ ワ ア ヒ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=男が座る時は,あぐらをかいて座るのが一番いいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyotta
- イヨッタ 【副】[i-y-or-ta もの・(挿入音)・の所・で] 中でも特に、 ことに、 いちばん、 最も。 tanike iyotta pirka タニケ イヨッタ ピㇼカ これがいちばんいい。(S) iyotta e=e rusuy pe ye イヨッタ エエ ルスイ ペ イェ いちばん食べたいものを言いなさい。(S) opitta pirka korka oro ta tanike iyotta pirka オピッタ ピㇼカ コㇿカ オロ タ タニケ イヨッタ ピㇼカ みんないいがその中でこれがことによい。(S) ☆参考 同じような状況で síno シノ《まことに》も使われる。 iyotta イヨッタ はいわゆる「最上級」というわけではない。 {E: particularly; the most; extremely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyotta iyosno
- イヨッタ イヨㇱノ 【iyotta iyos no】 最後に.▷イヨッタ=一番 イヨㇱノ=後に テエータ にけ シコㇿ ア・イェ チャペ アン ペ ネ ヒネ オンネ アクス オヤコヤㇰ タ オクイマ オソマ ア・コイパㇰ ヒネ ネユン ア・エトパㇻ ヤッカ ホシピ ランケ イヨッタ イヨㇱノ レクチヒ イチェン ア・コテ プマハ ネ ヤㇰ ア・イェ アクス クスケライ ホシピ イサㇺ ペ ネ=ずっと昔,にけという猫がいて,年寄りになったらあちこちで小便や糞をたれる.それが悪いとて何回追放してもいつも戻って来た.一番おしまいに首へ銭をつけて,給料だよと言ったら,そのお陰で戻ってこなかったものだ.イヌイェアニタ(イヌイェ・アン ヒ タ) イヨッタ イヨㇱノ マキリ アニ トゥキパスイ ネ ヤ ニマ ネ ヤ ア・ケウレ ヒ マキリピル セコㇿ ア・イェ.マキリ アニ ア・ピル アーペコㇿ ア・ケウレ クス ア・イェ ヒ ネ=彫刻をする時に一番おしまいに,小刀で捧酒著とか木の器とかを削ることを,小刀で拭くというものだ.小刀で拭いたように削るので言うのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyowasip
- イヨワシㇷ゚ §388.しっしん(湿疹)[が出る](2)iyowasip〔i-jó-wa-šip イよワシㇷ゚〕[<i-o-asip>⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyowasip
- イヨワシㇷ゚ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(8)ニキビのような吹出物[が出る] iyowasip〔i-jó-wa-šip イよワシㇷ゚〕[<i(それが)、o(そこに)、asip(群って出る)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoya
- イヨヤ 【連体】[i-y-oya もの・(挿入音)・のほかの](次の表現の中で) iyoya to イヨヤ ト そのあくる日。 {E: the next day.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyoyamokte
- イヨヤモㇰテ 【i-oyamokte】 疑わしい.不審(である). ク・サポ ポンノ ホㇱキ.タㇷ゚ アㇻパ アイヌ エアㇻキンネ チセ ピㇱノ ヘヘウパ コㇿ アㇻパ.シノ ク・イヨヤモㇰテ.オカピクイラ・アン ワ インカㇻ・アン ロー=おねえさん,ちょっと待って.今行った人が家々ごとに覗きながら行った.本当に疑わしい.後をつけて行って見よう. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoyra
- イヨイラ 【i-oyra】 物忘れをする.▷イ=それを オイラ=忘れる オロヤチキ オンネ・アン コㇿ ポンノ ポンノ イヨイラ・アン ペ ネ ヒ ケラマン(ク・エラマン)=知らなかったが,年をとると少し少し物忘れするものであることがわかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoyra
- イヨイラ 【自動】[i-y-oyra もの・(挿入音)・…を忘れる] もの忘れする、 忘れっぽい。 ku=yoyra hi koturse wa iyoyra hawe somo ne? クヨイラ ヒ コトゥㇽセ ワ イヨイラ ハウェ ソモ ネ? (彼は)私の忘れっぽいのがうつって忘れっぽいのではないかなあ。(H) ☆参考 ku= ク、 e= エ がつくときの語幹はこの例のように yoyra ヨイラ という形をとることがある。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyoyra(-an)
- イヨイラ §846.わすれる(忘れる)(2)物忘れする、健忘である iyoyra(-an)〔i-jóǐ-ra イよイラ〕[<i(物を)+oyra(忘れる)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoyrap
- イヨイラㇷ゚ §846.わすれる(忘れる)(3)よく物忘れする者 iyoyrap〔i-jóǐ-rap イよイラㇷ゚〕[<iyoyra(物忘れする)+-p(者)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyoyraruy
- イヨイラルイ 【i-oyra ruy】 忘れっぽい. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyukohoppare
- イユコホッパレ 【自動】[i-y-ukohoppa-re ものを・(挿入音)・両方へ別れる・させる] 吐きかつ下痢する、 吐いたり下したりする。 ☞uko- ウコ、 hoppa ホッパ {E: to vomit and have diarrhoea.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyunin(-an)
- イユニン §085.いたむ(痛む)(3)iyunin(-an)〔i-jú-nin イゆニン〕[i(物を)+unin(痛がる)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyuninka
- イユニンカ 【他動】[iyunin-ka 痛い・(他動詞化)] 痛くする。 “hunakor e=yuninka hawe an?” “ku=teke un” 「フナコㇿ エユニンカ ハウェ アン?」「クテケ ウン」 「(あなたは)どこを痛くしたの?」「(私の)手よ。」 (S) e=siren wa ora ene a=e=íyuninka エシレン マ オラ エネ アエイユニンカ (ay'íyuninka アイイユニンカ と発音している。) (彼が)あなたを誘ってそしてそのようにあなたがけがをさせられた。(S) ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yuninka クユニンカ、 e=yuninka エユニンカ という形をとる。 {E: to make… painful.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyuninka
- イユニンカ 【iyunin-ka】 怪我する,痛くする. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyuninsakno
- イユニンサㇰノ §512.つつがなく;ぶじに(1)iyunin-sakno〔i-yú-nin-sak-no イゆニンサㇰノ〕[痛むこと・なしに]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iyunukare
- イユヌカレ 【自動】[i-y-u-nukar-e 人を・(挿入音)・互い・を見る・させる] どんなことをしてるんだろうとのぞき見する。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyuta
- イユタ 【自動】[i-y-uta もの・(挿入音)・を(臼で)つく] 穀物を臼でつく(「つきものする」)、 「白(はく)」にする(=精白する)、 ヒエつき/米つきする。 kaparamip mi kane wa iyuta kor an カパラミㇷ゚ ミ カネ ワ イユタ コラン 刺しゅう入りのひとえの着物を着て「つきもの」している(絵はがきの写真を見て)。(W) ☆参考 臼は nisu ニス、 杵(きね)は iyutani イユタニ。 {E: to grind grains in a mortar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyuta
- イユタ 【i-uta】 搗き物(をする).搗く.▷イ=それを ウタ=搗く アマㇺ カウレ コㇿ イユタ・アン ヤッカ ア・エニタン コㇿカ リカン コㇿ オラーノ コネ ワ イサㇺ ペ ネ=穀物が乾燥していると搗き物をしてもしやすいけれども,乾燥不足だと砕けてしまうものだよ.メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ イェ パ ワ エウミナレ コㇿ イユタ パ コーㇿ(コㇿ) オカ=娘たちが,何やら話をしては大笑いをしながら,搗き物をしていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyutakikir
- イユタキキㇼ §190 トンボ(蜻蛉) (16) iyuta-kikir (i-yú-ta-ki-kir)「イゆタキキㇼ」[<iyuta(つきものする)kikir(虫)、i(ものを)uta(つく)] ⦅幌別⦆トンボ類(=hankucotcap) (出典:知里動物編、方言:)
- iyutani
- イユタニ 【i-uta-ni】 杵(きね):片手で持つ杵. イユタニ ア・カㇻ チクニ アナㇰネ パセ チクニ アニ ア・カㇻ ペ ネ セイェカパㇻ トペニ ペロ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=杵を作る木は重い木で作るもので,アサダ,イタヤ,ナラが最もよいものだ.*にぎりの部分をトゥカハというが,この言葉は二谷かよさんが教えてくれた.図[[イユタニとニス] (出典:萱野、方言:沙流)
- iyutani 1
- イユタニ 【名】[iyuta-ni 穀物を臼でつく・木] 杵(きね)(昔のは月の兎が持っている杵のような形)。 {E: a pestle.} (出典:田村、方言:沙流)
- Iyutani 2
- イユタニ 【名】[< iyutani 1][星座名](天の川の東側にある女の星座。) ☆参考 「三つまっすぐに並んで杵(きね)のようだから。 西側にある marattosapa マラットサパ はこれの夫。 夫婦の神で、 いつも女が夫を追って行く。 旧暦の七月のお盆にだけ会える。 雨が降ると水がふえて川を渡れない。 女というものはこのように夫に根(こん)よく従わなければならないと言う。」 (S) ☆参考 この二つの星座がたなばたの東側の女と西側の男だとサダモさんは説明している。 ☞marattosapa マラットサパ 2 {E: a sign of the horoscope.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyutaninociw
- イユタニノチウ 【iyutani-nociw】 三つ星:オリオン座中央部の連星.▷イユタニ=杵 ノチュー=星 (出典:萱野、方言:沙流)
- iyutap
- イユタㇷ゚ 【i-uta-p】 パッタリ(精米用具).*イユタㇷ゚は水力を利用して作られた精米用具で,昭和14年には二風谷村で約40か所あった.昭和30年代までは萱野茂の家の前のオケネウシ沢で使っていたが,それが最後であった.形は踏み臼と同じで人の足の代わりに水を利用した.普通はパッタリと言っていたが音がパッタリと聞こえるものであった.▷イ=それを ウタ=搗く ㇷ゚=物 アッチェウンペ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピㇼケㇷ゚ エイッカ ア・コオシコニ ヤㇰ ア・イェ=よそから来た者がパッタリから精米を盗み見つかったという話だ.図[復元されたイユタプ] (出典:萱野、方言:沙流)
- iyutapke
- イユタㇷ゚ケ 【自動】[i-y-utapke もの・(挿入音)・をつくろう] つぎもの(つくろいもの)をする。 ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yutapke クユタㇷ゚ケ、 e=yutapke エユタㇷ゚ケ という形をとる。 {E: to mend.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyutaupopo
- イユタウポポ 【i-uta-upopo】 搗き物をする時の歌声,ヘッサオーホイ ホイヤーオーホイの繰り返し,ひとりで搗く時はイユタ(搗く),ふたりで搗く時はウトゥナシ(ふたりで立つ,ウ=互い トゥン=ふたり アㇱ=立つ)といい,3人の時はウレナシ(3人で立つ,ウ=互い レン=3人 アㇱ=立つ)という.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- iyuuspare
- イユウㇱパレ 【自動】[i-y-uuspare (人)・(挿入音)・のことを人に全部伝える]「人のちょっとしたことを何でもかんでも全部拾って言う。」 (S) (出典:田村、方言:沙流)
- k=arohaysitoma
- カロハイシトマ 【k=ar-ohay-sitoma】 恐ろしい.▷ク=私 アㇻ=全く オハイ=本当に シトマ=恐ろしい (出典:萱野、方言:沙流)
- k=eyaykouwepeker
- ケヤイコウウェペケㇾ 【k=e-yay-ko-uepeker】 言う:自分の見た悪い出来事を言う.▷ク=私 エ=それ ヤイ=自身 コ=〜に対して ウウェペケㇾ=語る ソンノ ケヤイコウウェペケㇾ=本当にいやな思いだ.*単に自分で自分の事を語るという風な簡単な意味ではない.得体の知れない化け物を見たとか,悪い夢を見て薄気味悪い思いをした時などに,顔をしかめながら言う言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka
- カ 【ka】 シラミの卵. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka
- カ 【ka】 (糸で作った)罠. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka
- カ 【ka】 よ. イテキ カ=だめよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka
- カ 【ka】 も,〜でも. ポン ヒケ カ コㇿ ワ アㇻパ=小さいほうでも持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka
- カ §170 シラミ(虱、蝨) (4) ka(ka)「カ」⦅北海道・樺太一般、多来加⦆シラミ類(アタマジラミやコロモジラミ)の卵(方言:ムシノコ) (出典:知里動物編、方言:)
- ka 1
- カ 【名】[概](所は káha カハ)敷物などを編む糸、 布を織る糸。 tu ka sinkop re ka sinkop ranke ranke トゥ カ シンコㇷ゚ レ カ シンコㇷ゚ ランケ ランケ [雅] 二つの糸の結び目、 三つの糸の結び目を下げ下げしている=糸をつむいでいる(糸をつむぐ様子の描写)。 ka uturu カ ウトゥル (布の)糸の間=(布の)目。 ka uturu sep senkaki カ ウトゥル セㇷ゚ センカキ (直訳すると)糸の間が広い布=目の粗い布。 ☆参考 縫い糸は nuyto ヌイト、 何かについている紐は at アッ[概]/atu アトゥ[所]と言い、 ka カ とは言わない。 {E: yarn, thread for weaving material, rugging etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka 2
- カ 【位名】[概](所は kasi カシ、 kas(i)ke(he) カㇱケ/カシケ(ヘ)) ①(…の)上(接触した上)、 …の見える側。 suwop ka ta an スウォㇷ゚ カ タ アン 箱の上にある。(S) ni ka péka sinot kor an ニ カ ペカ シノッ コㇿ アン (サルが)木の上で遊んでいる。(S) toy ka osma トイ カ オㇱマ 地面に落ちる。 en=ka ta a エンカ タ ア 私の上に座りなさい。 uka ta uka ta ári ウカ タ ウカ タ アリ 互いの上に互いの上に置く=次々に重ねる。(S) i-ka wa a=mi p イカ ワ アミㇷ゚ ものの上から着るもの(=上着)。(W) (ズボンに対して言うのではなく、 シャツなどを着ている上、 つまり外側を言っている。) ②(比喩的に)kanpi ka ta e=hacir yak wen na カンピ カ タ エハチㇼ ヤㇰ ウェン ナ 書物の上で(=勉強で)(あなたが)落ちるといけないから。 ③[熟語] íka ka ta イカ カ タ 本当に。 ④(熟語動詞の前部要素として) ☞ka(si) カ(シ)… ☆対語 pok ポㇰ、 corpok チョロポㇰ。 ☆参考 enka エンカ …の離れた上、 上方。 kurka クㇽカ …の上面一帯。 ☆参考 ほかに、 ka カ の前に何かがついた位置名詞も少くない。 cupka チュㇷ゚カ 日の出る方向、 東。 koyka コイカ 海ぞいに東、 静内・釧路の方。 mawka マウカ 風上。 rewka レウカ 曲がって斜めになっているものの上側。 sirka シㇼカ 見えている側、 おもて。 tuyka トゥイカ ものの上端。 {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka 3
- カ 【副助】(予想以上、 追加、 意外を表す。) ①…も、 …までも。 eani ka un=tura エアニ カ ウントゥラ あなたも私たちと一緒に行こう。(S) tup ka uk トゥㇷ゚ カ ウㇰ 二つも/二つとも取った。(S) ②(二回以上重ねて)…も…も、 …と…、 (動詞句のあとで)…したり…したり(日本語の「…も…も」よりもむしろ「…と…」に当たる場合もある)。 okkayo ka menoko ka porono oka オッカヨ カ メノコ カ ポロンノ オカ 男も女もたくさんいる。(S) cáca ka an rupnemat ka an チャチャ カ アン ルㇷ゚ネマッ カ アン じいさまとばあさまがいた。 ku=koytak ka en=koytak ka ki クコイタㇰ カ エンコイタㇰ カ キ 私が彼に話したり、 彼が私に話したりした。(W会話) ③(否定表現の中で)(1)…も…しない。 ponno ka ポンノ カ 少しも(…しない)。 sinep ka シネㇷ゚ カ 一つも(…しない)。 sinen ka isam シネン カ イサㇺ 一人もいない。 nen ka isam ネン カ イサㇺ だれもいない。 nep ka ku=sak ネㇷ゚ カ クサㇰ 私は何も持っていない。 (2)(名詞句、 副詞句、 動詞句の後、 否定辞 somo ソモ の前に置かれて) ka somo ne カ ソモ ネ …ではない。 seta ka somo ne セタ カ ソモ ネ 犬ではない。(W) ka somo ki カ ソモ キ (動詞句の後で)…しもしない、 …したりなんかしない、 全然 …しない(否定の返事で「いいえ、 …しない」に似たニュアンスでも使われる)。 ponno ka e ka somo ki ポンノ カ エ カ ソモ キ 少しも食べない。(S) néun ka hawean ka somo ki ネウン カ ハウェアン カ ソモ キ (彼は)何も言わない。 ape ruy ka somo ki, méan na, ape pirka kor ka hopuni アペ ルイ カ ソモ キ、 メアン ナ、 アペ ピㇼカ コㇿ カ ホプニ 火が燃えていなくて寒いから火が良く燃えてきてから起きなさい(後の ka カ は日本語には訳せないが予想外(相手が予想していないと思われることがら)を示す)。(S) ④[慣用句]pokas ka un …a p ポカㇱ カ ウン…アㇷ゚ あんなに…だったのに。 easir ka エアシㇼ カ (強調するとき easiriː ka エアシリー カ)それはそれはもう本当に。 hike ka ヒケ カ …のに、 …しても、 …にもかかわらず。 pakno ka パㇰノ カ これだけ(で十分です)、 もういい。 sonno ka ソンノ カ やっぱり本当に、 思ったとおり、 聞いていたとおり。 somo ka ソモ カ まさか…しない。 ☆発音 ①②③では、 強調するとき直前の音節(つまり前の語の最後の音節)を高く上げる。 日常会話ではこのアクセントが多く聞かれる。 ☆参考 「も」と訳せる場合は hem ヘㇺ と置き換えられることもあるが、 hem ヘㇺ は単に「AもBも」とか「…もまた」とかを表し、 ka カ は予想以上のことや予想されていなかった新しい情報であることを示す。 {E: too; also.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka 4
- カ 【副助】(不定代名詞・疑問代名詞の後に置かれて)…か。 nep ka ネㇷ゚ カ 何か。 nen ka ネン カ だれか。 inanpe ka イナンペ カ どれか。 inanike ka イナニケ カ どれか。 neyta ka ネイタ カ どこかに、 どこかで、 いつか。 hempara ka ヘンパラ カ いつか。 henpakpe ka ヘンパㇰペ カ いくつか。 henpakto ka ヘンパㇰト カ 何日か、 数日。 {E: occurs after interrogative pronouns to form indefinite pronouns, e.g. somewhere, something, someone, etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka anu
- カ アヌ 【ka anu】 罠をかける. オサッ ポンノ エ・トゥラシ ポン ニナㇻカ タ イセポカ カヌ(ク・アヌ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ア ナ ニサッタ クンネイワ カ ノンカㇻ ワ エㇰ アニー=オサツの沢を少しのぼって行って小さい台地にウサギのわなを置いて来たので,明日の朝罠を見に行って来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka ka
- カーカ 【ka ka】 それも. オルケㇱサㇰペ アン コㇿ オラーノ ウケㇱコㇿ シコㇿ ネ ワ ネンカ ア・アㇻパレ ㇷ゚ ネ コㇿカ カーカ アシトマ イコマウコウェン ヒーカ アン ペ ネ クス エタㇻカ イキ ソモ アン ペ ネ=子孫が絶えた者がいるとそれから相続すると言っては誰か身内を行かせるがそれも恐ろしいものだ,巻き添えを食うこともあるものなのでやみくもにそうするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka(-si)-huye
- カフイェ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(1)ka(-si)-huye〔ká-Fu-je かフイェ、ka-ší-Fu-je カしフイェ〕[kasi(その上、ka 上)、huye(見守る、守る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ka(si) cisun
- カ(シ) チスン 【連他動】[ka(si) cis-un …の上・泣く・そこにある](死者)を悼んでなきがらに手を置いて泣く。 osisoun wa ray kur a=turí híne an, híne ora kasi cisun kor an オシソウン マ ライ クㇽ アトゥリ ヒネ アン、 ヒネ オラ カシ チスン コラン 右側に死者が横たえられていた、 そして女がなきがらに手を当てて泣いていた。(W民話) {E: to cry mournfully over a dead body.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) eoma
- カ(シ) エオマ 【連他動】[ka(si) e-oma …の上・その頭が・そこに・位置する] …にもたれる。 kasi k=éoma wa ku=yaysinire tek カシ ケオマ ワ クヤイシニレ テㇰ 私は(これに)もたれてちょっと休む。(S) {E: to lean on…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) esina
- カ(シ) エシナ 【連他動】[ka(si) esina …の上・…をかくす(内緒にする)] …のことを人に言わないでおく。 kinin oruspe kasi a=esína キニン オルㇱペ カシ アエシナ 彼ら二人が一緒に寝たことをだれにも言わないでおこう。(S) {E: to hide, conceal…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) huye
- カ(シ) フイェ 【連他動】[…の上・(?)]…を看病する。 (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) kik
- カ(シ) キㇰ 【連他動】[…の上・をたたく] …の悪払いをする、 (病気を治すためなど、 マツサージとして) …をたたく。 a=eynonnoitak kasi a=kik yakka a=niwkes アエイノンノイタㇰ カシ アキㇰ ヤッカ アニウケㇱ (私たち皆で)祈とうしたりたたいたりしても効果がなかった。(W民話) {E: to tap, rub…(as healing massage).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) konitata
- カ(シ) コニタタ 【連他動】[ka(si)-ko-nitata …の上・に/(その人)の…を・…をそっと押えてあげる]…をそっと押えてあげる。 nen póka ramat kasi a=konítata yakun ネン ポカ ラマッ カシ アコニタタ ヤクン なんとか魂を(抜け出ないように)押えてもらったのであれば(=死にかかっていたところを巫術によって助けてもらったのであれば)。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) mesu
- カ(シ) メス 【連他動】[…の上・をはぎとる]…を危険から救う。 kimunkamuy a=sikésanpare awa, i=ka mesu sekor hawean ka somo ki hi ta キムンカムイ アシケサンパレ アワ、 イカ メス セコㇿ ハウェアン カ ソモ キ ヒ タ 私が熊に自分の後を追いかけさせていると、 私が助けてくれとも言わなかったときに。(HK民話) {E: to save…from danger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) omare 1
- カ(シ) オマレ 【連複他動】[…の上・に…をのせる] …に…を加える。 {E: to add…to…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) omare 2
- カ(シ) オマレ 【連複他動】[…の上・に…をのせる] …にぬれぎぬをきせる、 …に罪をなすりつける、 …のせいにする(「かずける」)。 {E: to blame someone else.} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) onupecikka
- カ(シ) オヌペチッカ 【連他動】[ka(si) o-nupe-cikka …の上・に・涙・を滴らす] …の上にかがんで涙を落とす。 {E: to cry, wail over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oosorusi
- カ(シ) オオソルシ 【連他動】[ka(si) o-osor-usi …の上・に・尻・をつける]…に腰かける。 (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) opas
- カ(シ) オパㇱ 【連他動】[ka(si) o-pas …の上・に走る] …のところへかけつける。 {E: to run, rush to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) opiwki
- カ(シ) オピウキ 【連他動】[ka(si) o-piwki …の上・に・(?)] …を助ける(救助する、 援助する、 救援する)。 kotankor nispa matnepoho kasi a=opíwki wa a=siknure コタンコン ニㇱパ マッネポホ カシ アオピウキ ワ アシㇰヌレ (引用文中で)私が村おさの娘を救っていのちを助けた。 en=ka e=opiwki エンカ エオピウキ あなたが私を救ってくれる/くれた。 ☆参考 ikaopiwki イカオピウキ 人(のいのち)を救う、 人助けをする。 {E: to help, assist, aid…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oran
- カ(シ) オラン 【連他動】[ka(si) o-ran …の上・に・落ちる] …の上に落ちる。 {E: to drop onto…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oray
- カ(シ) オライ 【連他動】[ka(si) o-ray …の上・に・行く/来る] …のところに手伝いに行く/来る。 {E: to go, come to help…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) osike
- カシ オシケ 【連他動】[ka(si) o-sike …の上・に・荷を背負う] …のところに与えるためのものをいっぱい背負って行く。 {E: to go to, come from…with a load on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) ous
- カ(シ) オウㇱ 【連他動】[ka(si) o-us …の上・その尻・がそこにつく] …を台にする。 {E: to make into a stand, a dais.; to use…as a stand.} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oyeyuknepa
- カシ オイェユㇰネパ 【連他動】[…の上・(?)[複]] …に苦労をかける(?)。 (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oyki
- カ(シ) オイキ 【連他動】[ka(si) o-iki …の上・に・ものごとを行なう]…の世話をする、 (身寄りのない人)を引き取って養う。 néa onne utar onne pakno kasi a=oyki ayne ネア オンネ ウタㇻ オンネ パㇰノ カシ アオイキ アイネ 私たちはその老人たちが亡くなるまでお世話して。(NK民話) en=ka e=oyki エンカ エオイキ あなたが私を養ってくれる。(S) {E: to look after…, to take care of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) oyoko
- カ(シ) オヨコ 【連他動】[ka(si) o-yoko …の上・に待ちかまえる] …の様子をうかがう。 toy tum omarepa wa ora kasi oyoko wa an wenkamuy トイ トゥㇺ オマレパ ワ オラ カシ オヨコ ワ アン ウェンカムイ (その少女を)土の中に埋めてそれから見張っているばけもの(悪い熊)を…。(KK民話) {E: to look over, check out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si) uppa
- カ(シ) ウッパ 【連他動】[ka(si)-uppa …の上・を踏む(?)](雪の中へ入れて)上を踏んでおく。 {E: to tread on, down…} (出典:田村、方言:沙流)
- ka(si)-o-iki
- カオイキ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(2)ka(si)-o-iki〔ká-oǐ-ki かオイキ、ka-ší-oǐ-ki カしオイキ〕[kasi(その上)、ka(上)、o(に)、i(物を)、ki(する)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ka(si)-wakka-kus
- カワッカクㇱ §047.汗をかく(7)ka(si)-wakka-kus〔ka-(ší-)wak-ka-kušカ(し)ワッカクㇱ〕[ka(上、kasiその上)+wakka(水)+kus(通る、流れる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ká-eyaysamne
- カエヤイサㇺネ 【自動】[ka-e-yaysamne (シラミの卵)・で・いっぱいだ] シラミの卵がついている。 ☆参考 シラミの卵がたくさんついていることを言うのではないか。 ☆参考 kápo カポ シラミの卵。 {E: to be infected with nits.} (出典:田村、方言:沙流)
- ka/ka(ha)
- カ/カ(ハ) 【ka/ka(ha)】 (編む)糸:at(オヒョウニレ)の皮,nipes(シナの皮)から作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka/kasi(ke)
- カ/カシ(ケ) 【ka/kasi(ke)】 (〜の)上,上辺 (出典:萱野、方言:沙流)
- kacikorbe
- カチコㇿベ §039 バショウカジキ (3) kacikorbe(ka-či-kor-be)「カチコㇿベ」角(ツノ)一ヒロ余り(モシ)カジキマグロ? (出典:知里動物編、方言:)
- kacirike
- カチリケ 【kacirike】 じゃらける(じゃれる.はしゃぐ). カチリケ チャペ=じゃらける猫.ニサッタ アㇷ゚ト アㇱ クス ワ ヘ ヘカッタㇻ カチリケ シリ=明日は雨でも降るのだろうか,子供らがじゃらけるのは. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaciw
- カチウ 【kaciw】 刺す. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaco
- カチョー 【kaco】 太鼓:樺大アイヌが用いる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaeka
- カエカ 【ka-eka】 糸撚り(をする). フチ シネンネ アペサㇺ タ ア ワ アン ホノイ シノッチャキ コㇿ カエカ コㇿ アン=おばあさんはひとりで火の側で座っていてかすかな声で歌を歌いながら糸を撚っていた.図[カエカ] (出典:萱野、方言:沙流)
- káeka
- カエカ 【自動】[ka-eka 糸・をよる(つむぐ)] 木の皮の繊維をよって糸をつくる。(S) ☆参考 手の指でよる。 よってできた糸は kánit カニッ《糸巻き棒》に巻く。 (出典:田村、方言:沙流)
- Kaeran
- カエラン 【< 自動】[ka-e-ran 糸・で・下りる](次の神の呼び名の一部) Niserikin-Kaeran kur ニセリキンカエラン クㇽ 雲で上り糸で下りる人(神)(sarorun-cikappo サロルンチカッポ《ヨシキリ》の神謡に登場する、 ヨシキリの神の兄)。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- káerikinkur
- カエリキンクㇽ 【名】[ka-e-rikin-kur 糸・で・上へのぼる・人(男)][動物]「クモの王の雄。」 (S)(体の直径3センチもあるという)。 〔知分類 p.113 [雅]クモ(♂)〕 {E: a male spider.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaerikinkur
- カエリキンクㇽ §205 クモの類 (21) ka-e-rikin-kur (ká-e-ri-kin-kur)「かエリキンクㇽ」[<ka(糸)e(で)rikin(登る)kur(神)] ⦅沙流⦆【雅】クモ類(♂) (出典:知里動物編、方言:)
- kaerikinmat
- カエリキンマッ §205 クモの類 (20) ka-e-rikin-mat (ká-e-ri-kin-mat)「かエリキンマッ」[<ka(糸)e(で)rikin(登る)mat(女)] ⦅沙流⦆【雅】クモ類(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- káerikinmat
- カエリキンマッ 【名】[ka-e-rikin-mat 糸・で・上へのぼる・女][動物]「クモの王の雌。」 (S)〔知分類 p.113 [雅]クモ(♂)(編者注:ママ)〕 {E: a female spider.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaetupsi
- カエトゥㇷ゚シ 【ka-etupsi】 糸端. (出典:萱野、方言:沙流)
- kah(p-u)
- カㇵ §230.かわ(皮)(2)kah(p-u)〔káh かㇵ〕[<kap]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kah(p-u)
- カㇵ §662.ひふ(皮膚)(2)kah(p-u)〔káh かㇵ〕[<kap]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- káha
- カハ 【名】[所](概は ka カ) …の糸、 …を編む/編んである糸。 {E: a thread of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kaharcep
- カハㇻチェㇷ゚ §071 ヒメマス(ベニマスの陸封) (5) kahar-cep(ka-har-čep)「カハㇻチェㇷ゚」(久日135) (出典:知里動物編、方言:)
- kahkapa
- カㇵカパ §222.かむ(噛む)(5)かじりかじりする kahkapa〔káh-ka-pa かㇵカパ〕[<kap-kap-a(がり・がり・させる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kahkemah(t-i>ci)
- カㇵケマㇵ(ッイ>チ §003.おんな(女)(13)kahke-mah(t-i>ci)〔káh-ke-mah かㇵケマㇵ〕⦅マオカ⦆淑女;婦人;妻女。[<katke-mat]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kahmose
- カㇵモセ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (6) kah-mose (káh-mo-se)「かㇵモセ」[<kap(皮)-mose(枯茎)、皮つきのままの枯茎] 枯茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kahpo
- カㇵポ §142 チョウ(蝶) (8) kahpo(kah-po)「カㇵポ」⦅真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kahsomah(t-i>ci)
- カㇵソマㇵ(ッイ>チ §037.妻(7)kahsomah(t-i>ci)〔káh-so-mah かㇵソマㇵ〕⦅マオカ⦆魔女の妻。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kahtaytakara
- カㇵタイタカラ §751.夢精[する]kahtay-takara〔káh-taǐ-ta-ká-ra かㇵタイ・タかラ〕[kah(<kap 皮)+taye(引いた)+takara(夢)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaita
- カイタ 【kaita】 錨.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kakapo
- カカポ §025.姉(9)kakapo〔ká-ka-po かカポ〕⦅ホロべツ、ハギノ、シラオイ⦆【常】①姉(弟からも妹からも)。②夫の姉、妻の姉に対しても。③従姉にも。[おんぶすることをkayと言うが、それを幼児の語ではkakka〔kák-ka〕あるいはkaka〔ká-ka〕と言う。姉は幼い弟妹を負って子守する習いだったからか。-poは指小あるいは愛称の辞]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kakar
- カカㇻ 【ka-kar】 紡ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakaw(-e)
- カカウ §550.なんこつ(軟骨)(2)鮭の鼻端の軟骨 kakaw(-e)〔ka-káŭ カかウ〕⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakaw(-e)
- カカウ §653.ひず(氷頭)[特にサケ、マスの](5)kakaw(-e)〔ka-káŭ カかウ〕⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakaw/kakawe(he)
- カカウ/カカウェ(ヘ) 【kakaw/kakawe(he)】 氷頭(ひず):サケの頭の部分の軟骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakenca
- カケンチャ 【kakenca】 かけ竿,間じきり(竿に着物やござを掛けて間じきりにする). ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アテケカㇻペ カケンチャ レウェウセ カネ ア・アッテ シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=昔話の中では刺繍した物がかけ竿がたわむほどに掛けてある,と描写されているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakenca
- カケンチャ 【名】[< 日本語 かけざお(?)] 衣装掛けの竿、 衣桁。 ☆参考 昔は木の竿に衣服をかけた。(W) (S) {E: a pole used for hanging clothes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaki
- カキ 【名】垣、 冬の防風垣。 kaki kar カキ カㇻ 垣をつくる。 ☆参考 カヤ壁の家の外を冬は風よけのためにカヤで囲う。 {E: a fence; a hedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaki
- カキ 【kaki】 雪囲い,垣,垣根. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケㇱカルン(ク・エㇱカルン)=私が小さい時,秋になると母と一緒に茅を刈って,家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakikkasikikkasikekik
- カキッカシキッカシケキㇰ §636.はらいきよめる(祓い清める);悪魔払いの手草で身を叩き清める(1)ka-kik、kasi-kik、kasike-kik〔ká-kik、ka-ší-kik、ka-ší-ke-kik か・キㇰ、カし・キㇰ、カしケ・キㇰ〕〔ka(上)、kasi(その上)、kasike(その上の所)+kik(打つ)〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakka
- カッカ 【kakka】 (子供を)おぶう. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) ク・セトゥル ク・トゥリ コㇿ カッカ カッカ セコㇿ カネ ク・イェ コㇿ カキヒ(ク・アキヒ) ウタㇻ ク・セトゥル コトゥㇰ ペ ネ ロㇰ=私が子供の頃に,背中を向けて「おぶう」と言うと,弟らは私の背中にくっついたものであった.*背中を子供に向けて「カッカ1と言うと子供は来るものであった.昭和10年頃,子供をおぶう帯のことをアイヌ語と日本語を混ぜてカッカ帯といっていた.十勝の方ではカッカ=女性の陰部を言うという. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakka
- カッカ §096.陰部―女性の性器(21)kakka〔kák-ka かッカ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakka
- カッカ 【他動/自動/名】[kay《…をおぶう》の語頭の部分の重複][幼] おんぶ(kay カイ[他動]《…をおぶう》、 pakkay パッカイ[自動]《おんぶする》を表す幼児語)。 ay-ay kakka アイアイ カッカ[幼] 赤ちゃんおんぶ(=人形をおぶう、 おんぶしたい、 おんぶさせて、 おんぶしている)。 {E: to carry…on one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- kakknsuy(-e)
- カッㇰンスイ §097.陰部―ちつこう(膣口)(2)kakkn-suy(-e)〔kák-ka-suǐ かッカスイ〕〔kakka(女陰)+suy(穴)〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakkok
- カッコㇰ §332 カッコウ (1) kakkok (kák-kok)「かッコㇰ」[<鳴き声] ⦅近文、千歳、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kakkok
- カッコㇰ 【kakkok】 カッコウ〔鳥〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakkok 1
- カッコㇰ 【名】[< kakkok 2][動物] カツコウ。 {E: a cuckoo (bird).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kakkok 2
- カッコㇰ 【間投】(カッコウの鳴き声の擬音語) カッコー。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kakkokamam
- カㇰコㇰアマㇺ §356 オオバタケシマラン (3) kakkok-amam (kák-kok-a-mam)「かㇰコㇰ・アマㇺ」[カッコウ鳥の穀物] 果実 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkokcikap
- カッコㇰチカㇷ゚ §332 カッコウ (2) kakkok-cikap (kák-kok-či-kap)「かッコㇰチカㇷ゚」[‘カッコウ・鳥’] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kakkokkamtaci
- カッコㇰカㇺタチ §144 キツリフネ (9) kakkok-kamtaci (kák-kok-kam-ta-ci)「かッコㇰカㇺタチ」[kakkok(カッコウ)kamtaci(麹)] 花中にある白い玉(蜜腺) ⦅足寄、本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkokkina
- カッコㇰキナ §144 キツリフネ (8) kakkok-kina (kák-kok-ki-na)「かッコㇰキナ」[“カッコウ・草”] 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkokmun
- カッコㇰムン §144 キツリフネ (7) kakkok-mun (kák-kok-mun)「かッコㇰムン」[kakkok(カッコウどり)mun(草)] 茎葉 ⦅美幌、屈斜路、足寄、本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkokmun
- カッコㇰㇺン §330 アヤメ (6) kakkok-mun (kák-kok-mun)「かッコㇰ・ㇺン」[カッコウ鳥・草] 茎葉 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkokmun
- カㇰコㇰムン §344 エゾカンゾウ (1) kakkok-mun (kák-kok-mun)「かㇰコㇰ・ムン」[カッコウ鳥・草] 葉 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkoknonno
- カㇰコㇰノンノ §344 エゾカンゾウ (2) kakkok-nonno (kák-kok-non-no)「かㇰコㇰ・ノンノ」[カッコウ鳥・花] 花 ⦅長万部⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakkonkamuy
- カッコンカムイ §332 カッコウ (6) kakkon-kamuy (ka-kon-ka-muy)「カッコンカムイ」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kakkum
- カックㇺ 【kakkum】 ひしゃく. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakkura
- カックラ §107 フジコ;キンコ (3) kakkura(kák-ku-ra)「かックラ」⦅幌別、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kakkuy
- カックイ 【kakkuy】 差し杭:ペロ(ナラ)製. 図[カックイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kakse
- カㇰセ 【kak-se】 咳払い(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- kakse(-an)
- カㇰセ §515.つばをはく(2)kakse(-an)〔kák-se かㇰセ〕[kak(つばをはく音)+se(そういう音を発する)、kak-se(カーッとつばを吐く)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaksekakse
- カㇰセカㇰセ 【kakse-kakse】 咳払い(する). テエータ フチ ウタㇻ エネ ハウェオカ ヒ ネンカ カㇰセカㇰセ ハウェ ヌ パ コㇿ ソンノ エアシㇼ ウェンシサㇺ カㇰセ シリ ネーノ シコㇿ ハウェオカ パ ヒ ク・ヌ=ずうっと昔.おばあさんたちが言った言葉は,誰かが咳払いをしたのを聞いたら本当に全く悪い和人が咳払いしているみたいだ,と言うのを私は聞いたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakura
- カクラ §107 フジコ;キンコ (1) kakura(ká-ku-ra)「かクラ」⦅美幌、室蘭、虻田、礼文、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kam
- カㇺ 【名】[概](所は kami(hi) カミ(ヒ)) 肉(食べる肉も人体の筋肉も)。 unma kam húre ウンマ カㇺ フレ 馬の肉は赤い。(W) {E: meat; flesh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kam'uype
- カムウイペ 【kam-uype】 肉屑. (出典:萱野、方言:沙流)
- kam(-i)
- カㇺ §252.きんにく(筋肉)kam(-i)〔kámかㇺ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kam(-i)
- カㇺ §554.にく(肉)(1)[獣の]肉 kam(-i)〔kam かㇺ〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kam/kami(hi)
- カㇺ/カミ(ヒ) 【kam/kami(hi)】 肉. ピイェカㇺ=脂肉アイェカㇺ=やせ肉 (出典:萱野、方言:沙流)
- kama
- カマ 【kama】 またぐ,越える. イワン コタン カマ レキヒ スイェ ㇷ゚ ヘマンタ アン?=六つの村を越えてひげをなびかせるもの,なあに? *アイヌのなぞなぞ.答えはキケパㇻセイナウ(御幣の一種). (出典:萱野、方言:沙流)
- kama 1
- カマ 【他動】…をまたぐ。 {E: to step over, cross…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kama 2
- カマ 【名】[< 日本語] ①鉄瓶。 ②漁場の釜。 {E: ①an iron kettle. ②an iron pot used at fishing grounds.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamahaw(-e)
- カマハウ §554.にく(肉)(25)肉片 kamahaw(-e)〔ka-má-haŭ カまハウ〕[kam(肉)+ahaw(?)]⦅ホロべツ⦆【雅―神謡集, pp.56, 58】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kamahupte
- カマフㇷ゚テ 【自動】[kam-ahup-te 肉・入る・させる] 獲物(の肉)を(東窓から)家の中へ入れる。 {E: to take game into a house through the eastern window.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamakap
- カマカㇷ゚ 【ka-maka-p】 糸を開く物.厚司(アットゥㇱ)織り道具のひとつ. ▷カ=糸 マカ=開く ㇷ゚=物(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kamakata
- カマカタ §142 チョウ(蝶) (13) kamakata(ká-ma-ka-ta)「かマカタ」⦅礼文、マスミ⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamakatak
- カマカタㇰ §142 チョウ(蝶) (12) kamakatak(ka-má-ka-tak)「カまカタㇰ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamakatanonno
- カマカタノンノ §134 スミレ (1) kamakata-nonno (ka-má-ka-ta-non-no)「カまカタ・ノンノ」[蝶・花] 花 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamanata
- カマナタ 【kama-nata】 (大型の)山刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamarusa
- カマルサ §001 エゾヨモギ (5) kamarusa (ka-má-ru-sa)「カまルサ」[kam(肉)o(入る)rusa(すだれ)] 葉 ⦅大泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamarusa cinkewhe
- カマルサチンケウヘ §001 エゾヨモギ (14) kamarusa cinkewhe (ka-má-ru-sa-cin-kew-he)「カまルサちンケウヘ」[ヨモギ・の根] 根 ⦅大泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamarusacinkew
- カマルサチンケウ §001 エゾヨモギ (13) kamarusa-cinkew (ka-má-ru-sa-cin-kew)「カまルサチンケウ」[ヨモギ・根] 根 ⦅大泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamasin
- カマシン §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(7)膿疱をもつ腫物;膿痂疹 kamasin〔ka-má-šin カまシン〕[kam(肉)、asin(出る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamasin
- カマシン §570.のうかしん(膿痂疹);のうほうしん(膿疱疹);とびひ(2)kamasin〔ka-má-šin カまシン〕[kam(肉)+asin(出る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamasin
- カマシン §665.皮膚病(2)皮膚に吹き出ものがしている kamasin〔ka-má-šin カまシン〕[kam(肉)+asin(出る)]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamasinke
- カマシンケ §663.皮膚のむけただれ[手のまめ、とこずれ、などのような](2)kamasinke〔ka-má-šiŋ-ke カまシンケ〕[kam(肉)+asinke(出す)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamasnu
- カマㇱヌ 【自動】[kam-asnu 肉・すぐれている] 肌がきれいである(色が白く毛がない)。 {E: to have a fine complexion.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamaso
- カマソ 【kamaso】 岩:海岸の平らな岩,潮の干満によって見え隠れする岩. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamasu
- カマス 【名】[< 日本語] かます。 ☆参考 サダモさんはかますを saranip サラニㇷ゚ とも呼んでいる。 ☞saranip サラニㇷ゚、 totta トッタ {E: a straw bag.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kameasi
- カメアシ 【名】おばけ、 魔物、 あんちくしょう(悪く言う言葉)。(W) (S) ☞kamiasi カミアシ {E: a ghost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamepopkere
- カメポㇷ゚ケレ 【kam-e-popke-re】 素肌で暖める. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamhorahteh
- カㇺホラㇵテㇸ §434 エゾフユノハナワラビ (4) kamhorahteh (kám-ho-rah-teh)「かㇺホラㇵテㇸ」 裸葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kami(hi)
- カミ(ヒ) 【名】[所](概は kam カㇺ)…の肉、 それの肉。 {E: the meat, flesh of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamiasi
- カミアシ 【名】おばけ、 魔物。 ☆参考 話者によって kameasi カメアシ と言う。〔知分類[kamuy-oyasi 神・ばけもの]〕 {E: a ghost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamiasi
- カミアシ §098.陰部―いんかく(陰核)(2)kamiasi〔ka-mí-a-ši カみアシ〕[<kamuy(神)+oyasi(ばけもの)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamiasitasum(-i)
- カミアシタスㇺ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(3)kamiasi-tasum(-i)〔ka-mí-a-ši-ta-sum カみアシタスㇺ〕[kamiasi(魔神)+tasum(病)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamisorori
- カミショロリ 【kamisorori】 エゾマテガイ〔貝〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamiureni
- カミウレニ §194 サンザシ類 (3) kamiureni (ka-mí-u-re-ni)「カみウレニ」[kami(その肉、<kam 肉)hure(赤い)ni(木)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamiwen
- カミウェン §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(4)kami-wen〔ka-mí-wen カみウェン〕[その皮膚・悪い]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamiwen
- カミウェン §665.皮膚病(1)皮膚病をわずらっている、皮膚に発疹している kami-wen〔ka-mí-wen カみ・ウェン〕[kami(その皮膚)+wen(悪い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamiwen
- カミウェン §214.かぶれる(3)kami-wen〔ka-mí-wen カみウェン〕[kami(その皮膚が)+wen(悪い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamiwen(-an)
- カミウェン §164.かいせん(疥癬);ひぜん(3)ひぜん[が出る] kami-wen(-an)〔ka-mí-wen カみウェン〕[kami(その肉)+(悪い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamiyasi
- カミヤシ §426 マムシ (4) kamiyasi (ma-mí-ya-si)「カみヤシ」[<kamiyasi(ばけもの);kamuy-oyasi(魔神である・ばけもの)の約] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamiyasi
- カミヤシ 【kamiyasi】 化け物,魔物:他人への悪口としても使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamka
- カㇺカ §662.ひふ(皮膚)(4)皮膚の表面 kamka〔kám-ka かㇺカ〕[kam(肉)+ka(上)]⦅H. S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kamka
- カㇺカ 【名】[概](所は kamkasi/kamkaske カㇺカシ/カㇺカㇱケ)[kam-ka 肉・の上] 皮膚の表面、 肌。 kamka tutanu kay カㇺカ トゥタヌ カイ 肌にじかにつけておんぶしなさい。(S) {E: skin.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamkakar
- カㇺカカㇻ §437.じんましん(蕁麻疹)(2)kamka-kar〔kám-ka-kar かㇺカカㇻ〕[kamka(皮膚)+kar(に当る)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamkakar(-an)
- カㇺカカㇻ §196.かざほろし(風ほろし)が出るkamka-kar(-an)〔kám-ka-kar カㇺカカㇻ〕[kamka(皮膚)+kar(に当る)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamkas(i)ke
- カㇺカシケ/カㇺカㇱケ 【名】[所](概は kamka カㇺカ)( …の)肌、 その肌。 kamkaske rárak カㇺカㇱケ ララㇰ 肌がすべすべだ。(W) kamkaske sirasirak カㇺカㇱケ シラシラㇰ 肌がざらざらだ(鮫肌(さめはだ)の人)。(W) ☆発音 通常 i イ が落ちて kamkaske カㇺカㇱケ と発音される。 {E: skin (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamkasi
- カㇺカシ 【名】[所](概は kamka カㇺカ)…の肌。 {E: skin (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamkasike
- カㇺカシケ 【kam-kasike】 皮膚の表面,皮膚,肌. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamkikir
- カㇺキキㇼ §261 回虫 (5) kam-kikir (kam-ki-kir)「カㇺキキㇼ」 ⦅美幌 IX.44⦆腹の虫。クマの肉の中にいる細長い。 (出典:知里動物編、方言:)
- kamkumatay
- カㇺクマタイ 【kam-kuma-tay】 肉を乾かす干し棹の林. ▷カㇺ=肉 クマ=干し棹 タイ=林 イソンクル アンウシ ネノイネ チセソイタ チェㇷ゚クマタイ カㇺクマタイ アンルウェネ=狩り上手の人のいる所らしく,家の外に魚を乾かす干し棹の林,肉を乾かす干し棹の林があった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kammah(t-i>ci)
- カンマㇵ(ッイ>チ §007.むすめ(娘)(1)kammah(t-i>ci)〔kám-mah かンマㇵ〕⦅ウソロ⦆少女;娘。(kaynuに対する)。[kam(?)+mah(<mat女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kamohaw
- カモハウ 【kam-ohaw】 肉汁.▷カㇺ=肉 オハウ=汁(カㇺオハウ→カモハウ) (出典:萱野、方言:沙流)
- kampar
- カンパㇻ ☞kanpar カンパㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- kamparakasi
- カンパラカシ §662.ひふ(皮膚)(6)皮膚の表面 kamparakasi〔kám-pa-ra-ka-ši かンパラカシ〕[kam(肉)+para(ひろい)+kasi(その上)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kampasrek
- カンパㇱレㇰ ☞kanpasrek カンパㇱレㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- kampausrek(-i)
- カンパウㇱレㇰ §275.くちひげ(口髭)(4)kampa-us-rek(-i)〔kám-pa-uš-rek かンパウㇱレㇰ〕[kan(上の)+pa(口)+us(に生えている)+rek(ひげ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kampes
- カンペㇱ 【副】[kam-pes 肉・に沿って] 体の線に沿って縦に。 kampes páro カンペㇱ パロ 体の縦の線に沿って縦に口がついている=口が曲がっている。 kampes síko カンペㇱ シコ 体の縦の線に沿って縦に目がついている=目が曲がっている。 {E: along the lines of the body (vertically).} (出典:田村、方言:沙流)
- kampi
- カンピ ☞kanpi カンピ (出典:田村、方言:沙流)
- kampi
- カンピ 【kampi】 紙,手紙. (出典:萱野、方言:沙流)
- kampinuye
- カンピヌイェ 【kampi-nuye】 字を書く.▷カンピ=紙 ヌイェ=書く (出典:萱野、方言:沙流)
- kampinuyeapappo
- カンピヌイェアパッポ §330 アヤメ (3) kampi-nuye-apappo (kám-pi-nu-ye-a-pap-po)「かンピ・ヌイェ・アパッポ」[手紙・書く・花] 花 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kampinuyenonno
- カンピヌイェノンノ §330 アヤメ (1) kampi-nuye-nonno (kám-pi-nu-ye-non-no)「かンピ・ヌイェ・ノンノ」[kampi(手紙)nuye(書く)nonno(花)] 花 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kampinuyep
- カンピヌイェㇷ゚ §330 アヤメ (2) kampinuyep (kám-pi-nu-yep)「かンピヌイェㇷ゚」[kampi(手紙)nuye(書く)p(もの)、“筆”] 花 ⦅有珠、室蘭、幌別、白老⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamporoh
- カンポロㇹ §297 ワタリガラス;オオガラス (2) kamporoh (kám-po-roh)「かンポロㇹ」[<kam(肉)poro(多い)-p(者)] ⦅白浦⦆ワタリガラス (出典:知里動物編、方言:)
- kamputa
- カンプタ ☞kanputa カンプタ (出典:田村、方言:沙流)
- kamrak
- カㇺラㇰ 【自動】[kam-rak 肉・の味がする] 肉の味がついている、 肉くさい。 {E: to smell meaty.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamsikeni
- カㇺシケニ 【kam-sike-ni】 肉掛け木:イヨマンテ(熊送り)の時に肉を掛けるもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamtaci
- カㇺタチ 【kamtaci】 麹. カㇺタチ ハイタ=麹が足りない=精神薄弱:熊送りの時に熊の脳髄を出した後へ麹を詰める.麹が足りなければ脳味噌が足りないということになる.友達をからかう時の言葉.カㇺタチはアイヌ語かと思っていたが日本語の古語でもカムタチという.だによって古くカムタチと言っていた時代からアイヌ民族と日本国の交易の名残が言葉と物で残っていたのであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamtaci
- カㇺタチ 【名】麹(こうじ)。 panaus kamtaci パナウㇱ カㇺタチ よく粉をふいた麹。 panasak kamtaci パナサㇰ カㇺタチ 粉をふかない麹。 {E: malt.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamtacikasu
- カㇺタチカス 【自動】[kamtaci-kasu 麹・多すぎる] 頭が悪い、 ばかだ(悪口)。 {E: to be fool, idiot.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamtacikasu
- カㇺタチカス §595.ばかである;おろかである(10)わかったようでわからぬ;物わかりの悪い;小馬鹿な kamtaci-kasu〔kám-ta-či-ka-su かㇺタチ・カス〕[麹が・すぎる]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamtacisak
- カㇺタチサㇰ §595.ばかである;おろかである(8)知恵のない;脳味噌のない kamtaci-sak〔kám-ta-či-sàk カㇺタチ・サㇰ〕[麹・を欠く]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamtacisak
- カㇺタチサㇰ 【自動】[kamtaci-sak 麹・がない] 頭が悪い、 ばかだ(悪口)。 {E: to be fool, idiot.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamtuk
- カㇺトゥㇰ 【名(?)】(次の表現の中で) kamtuk ka niyetu カㇺトゥㇰ カ ニイェトゥ 肉づきのいい人の肌ににきびが出ている。(W) ☆参考 kam カㇺ は《肉》。 kamtukka カㇺトゥッカ が一語か? niyetu ニイェトゥ も不明。 (出典:田村、方言:沙流)
- kamu
- カム 【kamu】 かぶさる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuhorahteh
- カムホラㇵテㇸ §196 オニシモツケ (6) kamuhorahteh (ka-mú-ho-rah-teh)「カむホラㇵテㇸ」 茎葉 ⦅大泊ootomari⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuinkarkur
- カムインカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (12) kamuinkarkur (ka-mú-in-kar-kur)「カむインカㇻクㇽ」[<kamuy(神)inkar(見る)-kur(神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamukura
- カムクラ §437.じんましん(蕁麻疹)(3)kamu-kura〔ka-mú-ka-ra カむカラ〕[kamu(その肉)+kara(に当る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamure
- カムレ 【kamu-re】 かぶせる,おおう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamure
- カムレ 【複他動】[kamu-re …にかぶさる・させる] …に …をかぶせる。 {E: to cover…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamususke/kam'us'uske
- カムスㇱケ/カㇺウㇱウㇱケ 【kam-us-uske】 肉のついている部分. ▷カㇺ=肉 ウㇱ=つく ウㇱケ=部分,方,所(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kamutacipokas
- カムタチポカㇱ §595.ばかである;おろかである(9)少々知恵が足りない kamutaci-pokas〔kám-ta-či-po-kàš かㇺタチ・ポカㇱ〕[麹が・劣っている]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamutek
- カムテㇰ 【kamu-tek】 おおいかぶさる. ア・ユピヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニセンピリ ワ シネ ハイカンヌㇷ゚ ピッコサヌ ア・ユピヒ カシ カムテㇰ.アロラㇺポソ・アン コㇿ ネワアン ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ ア・シㇼコオッケ ア・ユピヒ カシ ア・オピューキ=私は兄と山へ行ったら木の陰から中ぐらいの熊が飛び出して私の兄におおいかぶさった.私は驚きながらその熊を槍で突き刺し兄を助けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy
- カムイ §277 くま (1) kamuy (ka-múy)「カむイ」[もと‘神’の義] ⦅北海道、千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuy
- カムイ §278 あざらし (3) kamuy (ka-múy)「カむイ」[‘神’] ⦅白浦⦆アザラシの総称 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuy
- カムイ §280 トド;キタアシカ (2) kamuy (ka-múy)「カむイ」[‘神’]トドの総称⦅多蘭泊、真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuy 1
- カムイ 【kamuy】 ①神. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy 1
- カムイ 【名】①神。 …epunkine kamuy …エプンキネ カムイ (そこ)を守る神。 haru kamuy ハル カムイ 自然の恵みの食糧の神。 kanna kamuy カンナ カムイ 上天の神。 kimun kamuy キムン カムイ [山の・神] 熊(=kimunkamuy キムンカムイ)。 kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ 飢饉の神。 kotankor kamuy コタンコㇿ カムイ (1)村の守り神=フクロウ神。 (2)神の村での村おさの神。 mosirkar kamuy モシㇼカㇻ カムイ 国づくりの神。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神(位の高い神)。 oripak kamuy オリパㇰ カムイ 天然痘の神。 payoka kamuy パヨカ カムイ 流行病の神。 repun kamuy レプン カムイ [沖の・神]シャチ ☞repunkamuy レプンカムイ。 nispa kamuy ニㇱパ カムイ 神のように尊い方(男性を尊んで言う表現)。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が空(雲)を突き抜けて落ちてくる=雷が落ちる。 kamuy cikap(-po) カムイ チカㇷ゚/チカッポ ☞kamuycikap カムイチカㇷ゚、 kamuycikappo カムイチカッポ。 kamuy cep カムイ チェㇷ゚ ☞kamuycep カムイチェㇷ゚。 kamuy hum カムイ フㇺ ☞kamuyhum カムイフㇺ。 kamuy nis カムイ ニㇱ ☞kamuynis カムイニㇱ ②神のように立派な、 非常に立派な…。 {E: ①a god. ②.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy 2
- カムイ 【名】[< kamuy 1][動物] 熊(=kimunkamuy キムンカムイ)。 kamuy-cáca カムイチャチャ [熊・じいさん] 熊(の呼び名の一つ)。 yuk ne ciki kamuy ne ciki eawnarura ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ エアウナルラ 鹿でも熊でもとって(家へ運んで)来た(たくさんの民話の中で、 何不自由なく暮らしている主人公の登場の初めにしばしば出て来る表現の一つ)。 {E: a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy 2
- カムイ 【kamuy】 ②熊. キㇺ タ ヤアニ カムイ エン・ライケ ヒ タ カキヒ(ク・アキヒ) アンクスケライポ ク・シㇰヌ=山で危なく熊に殺されそうになった時,私の弟がいたお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy cikappo
- カムイチカッポ §334 シマフクロウ (2) kamuy cikappo (ka-múy-či-kap-po)「カむイチカッポ」[<kamuy-cikap-po;-poは本来は指小辞であるが親愛の情を添えるのにも用いられる;‘敬愛する神鳥’] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuy ek hum otonnokane
- カムイエㇰフㇺ オトンノカネ 【kamuy-ek-hum otonnokane】 神が来る音がかすかに聞こえて. ▷カムイ=神 エㇰ=来る フㇺ=音 オトンノ=かすか カネ=に(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy ekasi
- カムイ エカシ/カムイェカシ 【名】[神・老人(男)] ①神である老人(男)。 ②神のように立派な老人(男)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy katkemat
- カムイ カッケマッ 【名】[神・奥様] ①神である老婦人。 ②神のように立派な老婦人。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy kosonte
- カムイ コソンテ 【名】[神・小袖] 小袖、 龍の形など金メールでも入った立派な着物。(S) kamuy kosonte/a=sikúrkasam/eopirasa カムイ コソンテ/アシクㇽカサㇺ/エオピラサ [雅] 私は立派な小袖を自分の体に合わせて広げてみた。(Sユーカラ) {E: fine clothing adorned with a dragon design etc in gold mail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy menoko
- カムイ メノコ 【名】[神・女] 女神。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy mosir
- カムイ モシㇼ 【名】[神・国] 神の国、 天国。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy moyremat
- カムイ モイレマッ 【名】[kamuy moyre-mat 神・ゆったりとしている・女] 女神様、 女神のような立派な尊い女性。 hunakke kusu/iresu sápo/kamuy moyremat/cikaspaotte/i=ekarkar pe フナッケ クス/イレス サポ/カムイ モイレマッ/チカㇱパオッテ/イエカㇻカㇻ ペ [雅]せっかく育ての姉の女神様に言いつけられたのに。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy ne an
- カムイ ネ アン §389.しぬ(死ぬ)(14)kamuy ne an〔ka-múǐ-ne-ánカむイ・ネ・あン〕[神・になって・いる]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy ne okere
- カムイ ネ オケレ §389.しぬ(死ぬ)(13)kamuy ne okere〔ka-múǐ-ne|o-ké-re カむイ・ネ・オけレ〕[神・になって・しまった]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy oro oarpa cep
- カムイオロオアㇻパチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(11) kamuy oro o-arpa cep(ka-múy-o-ro-o-ár-pa-čep)「カむイ・オろ・オあㇻパ・チェㇷ゚」[kamuy(神)oro(のもと)o-(へ)arpa(行く)cep(魚)]⦅厚真⦆川で最初にとれたサケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuy ratusne
- カムイ ラトゥㇱネ §241.傷つく(7)山でクマなどに襲われて負傷する kamuy ratusne〔ka-múǐ-ra-tuš-ne カむイ・ラトゥㇱネ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy sasimi
- カムイ サシミ 【kamuy sasimi】 授かり子. カムイ サシミ アナㇰネ ノオカ ポニ(ポン ヒ) ワノ ピㇼカ カ ソモ ㇷ゚ ネ チマウㇱ ネヤ ネユンネユン ア・エシシ ノ オカイペ ネ クス ア・エヤㇺ ペ ネ=神の授かり子というものは,それほど小さい時からいい格好でもなく,かさぶただらけとか人が避けるような姿をしているものなので大切にするものだ.*ユカㇻとかウウェペケㇾとかの中にカムイサシミの話はしばしば出て来るものであり,例えば病気を撤き散らす神がアイヌの家の屋根の上で休み,家の中の娘を見て,この器量このいい精神の娘が神の国の女であれば妻にしたいものだ,と思ったことで娘は懐妊するというものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy sirika koro
- カムイ シリカ コロ §426.しろなまず;尋常性白斑kamuy sirika koro〔ka-múǐ-ši-rí-ka-ko-róカむイ・シ哩カ・コろ〕[神・面・持つ]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy sirine an
- カムイ シリネ アン 【kamuy sirine an】 立派だ:神の如き. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'ikor
- カムイイコㇿ 【kamuy-ikor】 神の宝刀. クナウ ペ トゥㇺ ワ ア・プス アーペコㇿ アン カムイ イコㇿ ア・エウンケライ.イナウ ア・ケ ア ア・ケ ア イナウ トゥンプ ア・カㇻ ワ スウォㇷ゚ アサㇺ ア・オランラニ ルウェ ネ=フクジュソウの花の雫の中から掘り出したような神の宝刀を私は貰った.イナウをたくさん削ってイナウの寝床を作り宝箱の底へ詰め込んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'imeru
- カムイイメル 【kamuy-imeru】 稲妻,雷光. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'ipirma
- カムイイピㇼマ 【kamuy-i-pirma】 神のお告げ,神がこっそり教える. ヌマン ケイワンケ(ク・エイワンケ) ムカㇻ ネヤ ア・チャッチャリ ワ アン.タンペ アナㇰネ カムイ イピㇼマ ネ ナンコㇿ=昨日私が使ったマサカリなどが散らかされている.これは危険なことがあるよと神がこっそりと私に耳打ちしてくれたに違いない.チ・コㇿ ニㇷ゚タニ タ アナㇰネ ペウレㇷ゚ オッカ ウン チノミシㇼ カンカン レㇾケヘ チノミシㇼ オケネウㇱウン チノミシㇼ エレㇷ゚ アン オロウン カムイイピㇼマ ハウ ア・ヌ コㇿ コタン エウン ウタㇻ ヤイトゥパレ パ ㇷ゚ ネ=私どもの二風谷では熊の姿岩のチノミシㇼ(我ら祭る所),カンカン向かいのチノミシㇼ,オケネウㇱのチノミシリ,3か所あって,そこへ神のお告げが聞こえたら村人全部が気をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'iwakte
- カムイイワㇰテ 【kamuy iwakte】 神を神の国へ帰す. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'opoysion
- カムイオポイシオン 【kamuy-o-poysion】 神の子供,子熊.▷カムイ=神 オポイシオン=子供 →神の子=小さい熊 (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'oroitak
- カムイオロイタㇰ 【kamuy-or-o-itak】 祝詞:神に祈るときに唱える古い言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy'otopus
- カムイオトプㇱ 【kamuy-otop-us】 ポンヤウンペというユカㇻの主人公を育てた人.▷カムイ=神 オトㇷ゚=髪 ウㇱ=生える (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuy(-e
- カムイ(エ §481.たましい;霊魂(4)「死者の」霊魂 kamuy(-e〔H.〕;-he〔S.〕)〔ka-muǐ カむイ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy(-e)
- カムイ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(7)kamuy(-e)〔ka-múǐ カむイ〕[神]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy(-he)
- カムイ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(6)kamuy(-he)〔ka-múǐ カむイ〕[神]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy-cikappo/kamuycikappo
- カムイチカッポ 【名】[kamuycikap-po フクロウ・(指小辞)][動物](図鑑によれば)フクロウ、 ミミズク(コノハズク、 オオコノハズク) (S)〔知分類 p.196 ((ホロベツ)) シマフクロオ〕 {E: a horned owl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kamuy-húci
- カムイフチ 【名】[< kamuy-húci 神・おばあさま][固有名] 火の女神(呼び名)。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは Kamuyuci カムユチ と発音する。 ☆参考 Ape-húci kamuy アペフチ カムイ [火・おばあさま・神]火の女神。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy-ranke-tam
- カムイランケタㇺ 【名】[神(が)・下ろした・刀][雅]神から下されたような立派な刀。 kamuy-ranke-tam/a=kutpokeciw カムイランケタㇺ/アクッポケチウ [雅]私は神から下されたような立派な刀を腰にさした。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy-sasini
- カムイサシニ 【名】[神・の子孫(?)]神の子、 神の世継ぎ。 (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyamam
- カムヤマㇺ §381 チシマザサ (7) kamuy-amam (ka-mú-ya-mam)「カむヤマㇺ」[神(の)・穀物] 種実 ⦅幌別、穂別、長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyamam
- カムイアマㇺ §383 ネマガリダケ (7) kamuy-amam (ka-múy-a-mam)「カむイアマㇺ」[→§381(7)] 種実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyaru
- カムヤル §554.にく(肉)(11)クマの肉 kamuy-aru〔ka-mú-ja-ru カむヤル〕[kamuy(↑)+aru(=haru↑)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuycaca
- カムイチャチャ 【名】(=kamuy cáca カムイ チャチャ[熊・じいさん])[動物]熊(熊の一つの呼び名)。 {E: a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamuycaca
- カムイチャチャ 【kamuy-caca】 熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuycaca
- カムイチャチャ §277 くま (3) kamuy-caca (ka-múy-ča-ča)「カむイチャチャ」[<kamuy(神)caca(じじい)] ⦅屈斜路、広尾⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyceh
- カムイチェㇸ §015 ギンボ (9) kamuy-ceh (ka-muy-ceh)「カムイチェㇸ」 ⦅白浦、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (4) kamuy-cep (ka-múy-čep)「カむイチェㇷ゚」[神・魚] ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ 【名】[kamuy-cep 神・魚][動物]サケ(鮭)(「アキアジ」)。 〔知分類 p.36 サケ、 あきあじ、 あきやじ〕 {E: salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ (9) kamuy-cep (ka-múy-čep)「カむイチェㇷ゚」[kamuy(神)cep(魚)] ⦅長万部、虻田、幌別、様似、浦河、東静内、旭川、その他各地⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(10) kamuy-cep(ka-muy-čep)「カムイチェㇷ゚」⦅各地⦆川へ最初に入ってきたサケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ §099 ウナギ (4) kamuy-cep(ka-muy-čep)「カムイチェㇷ゚」[kamuy(神)cep(魚)]⦅虻田⦆ウナギ。 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep
- カムイチェㇷ゚ 【kamuy-cep】 サケ,あきあじ. カムイチェㇷ゚ ネ ホクレ マ ヤン=サケは焼くとなおさら味があるものだ.早く焼きなさい.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ チュㇰ アン コㇿ コナハ(ク・オナハ) エン・トゥラ ケスクラン カムイチェㇷ゚ コイキ クス ペトルン(ペッオㇿウン) ラㇷ゚・アㇱ ペ ネ ア ワ=私が小さい頃は秋になると父が私を連れて,毎晩あきあじを獲るのに川へ下りて行ったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuycep pasekur
- カムイチェㇷ゚ パセクㇽ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (5) kamuy-cep pase-kur(ka-múy-cep pa-se-kur)「カむイチェㇷ゚ パセクㇽ」⦅美幌⦆普通の鮭よりも一回り大きく鱗の光り方も模様も違う。網走川や常呂川では普通の鮭に混じって毎年一尾ぐらいとれる。マスノスケKamuycepのsapa-ne-kurである。これがとれると、下あごの骨をとって生のまま切り刻んで火神(ape-huci)にあげる。 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycep(h)oma
- カムイチェポマ §480.たまご(卵)(6)鮭の卵 kamuy-cep-(h)oma〔ka-múǐ-čep-ho-ma カむイチェㇷ゚ホマ〕[鮭・卵]⦅チオブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuycepmarewrew
- カムイチェㇷ゚マレウレウ §145 キアゲハ(成);アゲハ(成) (5) kamuycep-marewrew(ka-múy-čep-ma-rew-rew)「カむイチェㇷ゚マレウレウ」⦅高島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycikap
- カムイチカㇷ゚ §334 シマフクロウ (1) kamuycikap (ka-múy-či-kap)「カむイチカㇷ゚」[<kamuy-cikap(神・鳥)、‘神である鳥’] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycikap
- カムイチカㇷ゚ 【名】[kamuy-cikap 神・鳥][動物] フクロウ。 〔知分類 p.196 ((ホロベツ)) シマフクロウ〕 {E: an owl (Blakiston's eagle owl (B.)).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuycikappo
- カムイチカッポ 【kamuy-cikappo】 フクロウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuycikoykip
- カムイチコイキㇷ゚ §277 くま (2) kamuycikoykip (ka-múy-či-koy-kip)「カむイチコイキㇷ゚」[<kamuy(神、クマ)cikoykip(えもの、けもの):<ci(われらが)koyki(とる)-p(もの)] ⦅北海道⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycis
- カムイチㇱ §295 サカマタ;シャチ (8) kamuycis (ka-muy-cis)「カむイチㇱ」[<kamuy-cip(神・舟)] ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuycise
- カムイチセ 【kamuy-cise】 熊の穴. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyciye
- カムイチイェ §107.陰部―男性の性器(6)クマの陰茎 kamuy-ciye〔ka-múǐ-či-je カむイチイェ〕[神・の陰茎]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyekasi
- カムイエカシ §277 くま (4) kamuy-ekasi (ka-múy-e-ka-si)「カむイエカシ」[<kamuy(神)ekasi(じじい)] ⦅余市⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyekasi
- カムイエカシ §334 シマフクロウ (3) kamuy-ekasi (ka-múy-e-ka-si)「カむイエカシ」[<kamuy(神)ekasi(翁)] ⦅幌別、沙流⦆【雅語】 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyekasi
- カムイェカシ §013.先祖;祖先(9)kamuy-ekasi〔ka-múǐ-e-ka-ši カむイエカシ〕⦅H.⦆神祖。例えば動物祖先―ビホロのK家のkamuy-ekasiはクマであると。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kamuyemawri
- カムイェマウリ §217 クロイチゴ (3) kamuy-emawri (ka-mú-ye-maw-ri)「カむイェマウリ」[神(山の神、熊を指す。)・いちご] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyemawri
- カムイェマウリ §220 ウラジロイチゴ (1) kamuy-emawri (ka-mú-ye-maw-ri)「カむイェマウリ」[神(=山の神、熊)・いちご] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyemawri
- カムイエマウリ 【kamuy-emawri】 黒イチゴ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyepi
- カムイェピ §036 同定未詳のもの (2) kamuy-epi (ka-múy-e-pi)「カむイェピ」[kamuy(神)epi(の食物)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyerekus
- カムイエレクㇱ §093 スケトウダラ (3) kamuy-erekus(ka-múy-e-re-kus)「カむイエレクㇱ」⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyetomte
- カムイエトㇺテ 【kamuy-e-tomte】 イヨマンテ(熊送り)の時に熊の頭に飾る宝物のこと.雌熊にはタマサイ(首飾り),雄熊にはエムㇱ(刀)を飾る. ▷カムイ=熊神 エ=それ トㇺテ=飾る(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyeweihrah
- カムイエウェイㇶラㇵ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(7) kamuy-eweihrah(ka-múy-e-wé-ih-rah)「カむイエうェイㇶラㇵ」[<kamuy(神)e(に対して)uwe(皆で)ikra(贈る)-p(もの)]⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyhahkasapaaraka
- カムイハㇵカサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(17)海綿の頭痛 kamuy-hahka-sapa-araka〔ka-múǐ-hah-ka-sa-pa-a-ra-ka カむイハㇵカ・サパアラカ〕[ka-muy-hahka「神・帽」の義、海綿の一種]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyharu
- カムイハル §554.にく(肉)(10)クマの肉 kamuy-haru〔ka-múǐ-ha-ru カむイハル〕[kamuy(神)+haru(食糧)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyharu
- カムイハル 【kamuy-haru】 熊の穀物.熊の肉だけを言う.鹿の肉はユㇰカㇺと言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhokuhu
- カムイホクフ 【名】[所](概は未出。 hokuhu ホクフ の概は hoku ホク)[kamuy-hoku-hu 神・ 夫・(所属語尾)] …の神である夫、 …の神のように立派な夫。 a=kamúyhokuhu アカムイホクフ 私の神なる夫=神である私の夫。(W民話) {E: a god-like man.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyhopunire
- カムイホプニレ 【kamuy-ho-puni-re】 神を神の国へ帰す.▷カムイ=神 ホ=尻 プニ=起こす レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhuci
- カムイフチ 【kamuy-huci】 火の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhum
- カムイフㇺ 【kamuy-hum】 雷,雷の音. カムイフㇺ アㇱ ヒ タ アナㇰネ イルイケ カ ムンヌウェ カ ケメイキ カ ソモ ア・キ ノ オリパㇰ・アン ペ ネ ナ アニー=雷の音のする時には.研ぎものも,ほうきを使うことも,縫い物もしてはならない.謹慎しているものだぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhum
- カムイフㇺ 【名】[kamuy-hum 神・音] 雷。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 ☆参考 雷が落ちることは kamuy onisposo カムイ オニ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyhum as
- カムイフㇺ アㇱ 【kamuy-hum as】 雷が鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhumpe
- カムイフンペ §295 サカマタ;シャチ (9) kamuyhumpe (ka-muy-hum-pe)「カむイフンペ」[<kamuy-humpe(神・クジラ)] ⦅胆振、日高⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyhup
- カムイフㇷ゚ §413 ハイマツ (3) kamuy-hup (ka-múy-hup)「カむイ・フㇷ゚」[神・松] 茎 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyhurep
- カムイフレㇷ゚ §214 タチイチゴ (4) kamuy-hurep (ka-múy-hu-rep)「カむイフレㇷ゚」[神の・いちご] 果実 ⦅荻伏・様似・美幌⦆⦅A十勝川筋・石狩川下流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyikoni
- カムイコニ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(5)kamuy-ikoni〔ka-múǐ-i-ko-ni カむイイコニ〕[kamuy(魔神)+ikoni(病)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyinotu
- カムイノトゥ §481.たましい;霊魂(11)死者の霊魂 kamuy-inotu〔ka-múǐ-i-no-tu カむイ・イノトゥ〕[kamuy(神、霊)+inotu(死霊)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.330】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyiruska
- カムイルㇱカ §600.ばち(罰)[が当る](2)kamuy-iruska〔ka-múǐ-i-ruš-ka カむイ・イルㇱカ〕[kamuy(神が)+i(それ)+ruska(を怒る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyitun(n)ap
- カムイイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (20) kamuy-itun(n)ap(ka-múy-i-tun-nap)「カむイイトゥンナㇷ゚」⦅足寄⦆ムネアカオオアリ Campontus herculeanus obscuripes MAYR. 足寄I, 48 (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyitunnap
- カムイイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (16) kamuy-itunnap(ka-muy-i-tun-nap)「カムイイトゥンナㇷ゚」⦅本別⦆大形ののクロアリ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuykamarusa
- カムイカマルサ §006 イワヨモギ カムイヨモギ (3) kamuy-kamarusa (ka-múy-ka-ma-ru-sa)「カむイカマルサ」[神(の)・ヨモギ] 葉 ⦅大泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykampinuyep
- カムイカンピヌイェㇷ゚ §329 ヒオウギアヤメ (3) kamuy-kampinuyep (ka-múy-kam-pi-nu-yep)「カむイ・カンピヌイェㇷ゚」[kamuy(神)kampinuyep(筆)] 花 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykarus
- カムイカルㇱ 【kamuy-karus】 マツタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykem(-i)
- カムイケㇺ §491.血まみれになる(4)kamuy-kem(-i)〔ka-múǐ-kem カむイケㇺ〕〔kamuy(神、=山の神、=クマ)+kem(血)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuykene
- カムイケネ §307 ミヤマハンノキ (3) kamuy-kene (ka-múy-ke-ne)「カむイケネ」[“神の・ハンノキ”] 茎 ⦅A天塩・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyketunci
- カムイケトゥンチ 【kamuy-ketunci】 熊の皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykewkina
- カムイケウキナ §057 エゾノカワジサ (2) kamuykew-kina (ka-múy-kew-ki-na)「カむイケウキナ」[kamúy(病魔を)kewé(追う)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykewkina
- カムイケウキナ §067 エゾハッカ (1) kamuykew-kina (ka-múy-kew-ki-na)「カむイケウキナ」[kamuy(魔)kewe(追う)kina(草)] 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyki
- カムイキ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (1) kamuy-ki(ka-múy-ki)「カむイキ」クワガタムシの成虫(♂)⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyki
- カムイキ §112 カミキリムシ (2) kamuy-ki(ka-muy-ki)「カムイキ」⦅屈斜路、雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuykina
- カムイキナ §367 ザゼンソウ (2) kamuy-kina (ka-múy-ki-na)「カむイ・キナ」[神・草] 葉 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykina
- カムイキナ §372 オオカサスゲ (5) kamuy-kina (ka-múy-ki-na)「カむイキナ」[kamuy(神[=熊?]kina(草)] 稈 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykirsam
- カムイキㇼサㇺ 【kamuy-kir-sam】 神の膝元,神の前. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykocikasinukar
- カムイコチカシヌカㇻ 【kamuy-ko-ci-kasinukar】 神からの授かり事,幸運.▷カムイ=神 コ=それ カシ=上 ヌカㇻ=見る ソンノ オンネㇷ゚ カシ ア・オイキ コㇿ アイヌ パテㇰ エヤイコプンテㇰ ペ ソモ ネ ワ カムイコチカシヌカㇻ アン ペ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン アニー=本当に年寄りの面倒を見ると人間だけが喜ぶものではないものだ,神からの授かり事があるものだから聞いておきなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykoipuni
- カムイコイプニ 【kamuy-ko-i-puni】 熊送りの時に熊神に食べ物を出す.▷カムイ=神(熊) コ=〜に対して イプニ=配る,出す,食べ物を出す (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykotan
- カムイコタン 【kamuy-kotan】 神の村:天の上にあると考えられていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykotan orun oman
- カムイコタン オルン オマン §389.しぬ(死ぬ)(15)死ぬ kamuy-kotan orun oman〔ka-múǐ-ko-tan|o-rún|omán カむイコタン・オるン・オまン〕[神の国へ・行く]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuykoupsorkorpe
- カムイコウㇷ゚ソㇿコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(15)黒い長い陰毛がふさふさと生えているもの kamuy-ko-upsor-korpe〔ka-múǐ-ko-ùp-sor-kor-pe カむイコウㇷ゚ソㇿコㇿペ〕[神・と同じ・陰部を・もつ・もの]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuykoyayirayke/kamuykoyayrayke
- カムイコヤイライケ 【自動】[kamuy-ko-yayirayke 神・に・感謝する] 神に感謝する。 ☞koyayirayke コヤイライケ、 yayirayke ヤイライケ {E: to be grateful, thankful to the gods.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuykoypak
- カムイコイパㇰ 【kamuy-koypak】 天罰. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykoytak
- カムイコイタㇰ 【自動】[kamuy-ko-itak 神・に・話す] 神に話す、 祈る。 ☆参考 kamuynomi カムイノミ はおみき(神酒)をあげ、 決まった作法にのっとって祈る儀式をすること、 inonnoytak イノンノイタㇰ はそのようにして祈ること、 kamuykoytak カムイコイタㇰ は神に向かって言葉を言うこと。 「ご健闘を祈ります」のような挨拶や単に「祈念する」という意味には使わない。 ☞koytak コイタㇰ、 itak イタㇰ {E: to pray.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuykoyukar
- カムイコユカㇻ 【kamuy-ko-yukar】 熊神に聞かせる叙事詩.*熊送りに聞かせるが途中でやめる.続きを聞きに熊神が来てくれることを期待してである. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykutci
- カムイクッチ §137 マタタビ (5) kamuy-kutci (ka-múy-kut-ci)「カむイクッチ」[kamuy(悪魔)kutci(サルナシ)] 果実 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuykutcipunkar
- カムイクッチプンカㇻ §137 マタタビ (9) kamuykutci-punkar (ka-múy-kut-ci-pun-kar)「カむイクッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuymarapto
- カムイマラㇷ゚ト §052.あたま(頭)(16)kamuy-marapto〔ka-múǐ-ma-ràp-to カむイマラㇷ゚ト〕[kamuy(神)+ma-rapto(↑)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuymaw
- カムイマウ 【名】[kamuy-maw 神・空気/いぶき] 神風。 {E: divine wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuymawpunpa
- カムイマウプンパ 【自動】[kamuy-maw-punpa 神・風(が)・…を持ち上げる] 神風に吹き上げられて上がってくる。 kamuy kosonte/kamuymawpunpa/sánasanke カムイ コソンテ/カムイマウプンパ/サナサンケ [雅]立派な小袖が神風に吹き上げられ、 (姉)はそれを取り出した。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuymosir
- カムイモシㇼ 【kamuy-mosir】 神の国. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuynis/kamuy nis
- カムイニㇱ 【名】[kamuy-nis 神・空] 神のいる天、 上天。 {E: the heaven; the place where the gods live.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuynisuk
- カムイニスㇰ 【kamuy-nisuk】 神頼みをする.▷カムイ=神 ニスㇰ=頼む *病人がいると神をこしらえて病気を治すようにお願いする. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuynomi
- カムイノミ 【kamuy-nomi】 祈る,神への祈り(をする),祭る,祝詞. テエータ オカ アイヌ アナㇰネ ポンノ カ サケ コㇿパ コㇿ カムイノミ パ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ネノアン イキ カ ア・パンテ ワ イサㇺ=ずうっと前のアイヌは少しでも酒を持つと神への祈りをしたものだが,今はそのようなことも薄められてしまった.図[カムイノミ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuynomi
- カムイノミ 【自動】[kamuy-nomi 神・をまつる] カムイノミする(神々におみき(神酒)をあげて祈とうの儀式をする)。 {E: to celebrate the gods with sacred sake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuynomipa
- カムイノミパ 【自動】[複](kamuynomi カムイノミ は単複の区別なし) (二人以上が皆)神祈とうの儀式をする。 {E: to celebrate the gods with sacred sake (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuynoya
- カムイノヤ §004 オトコヨモギ (2) kamuy-noya (ka-múy-no-ya)「カむイノヤ」[神(の)・もみ草] 葉 ⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuynoya
- カムイノヤ §006 イワヨモギ カムイヨモギ (1) kamuy-noya (ka-múy-no-ya)「カむイノヤ」[神(の)・もみ草] 葉 ⦅E樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuynoya
- カムイノヤ §008 シロヨモギ (6) kamuy-noya (ka-múy-no-ya)「カむイノヤ」[神・もみ草] 葉 ⦅千歳⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Kamuynupuri 1
- カムイヌプリ 【名】[< kamuy-nupuri 神・山][地名](山の名)神の山(同名のいくつかの山の一つ、ワテケさんとサダモさんの会話や伝承の中で、沙流川上流の幌尻岳を指す)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kamuynupuri 2
- カムイヌプリ 【名】[< kamuy-nupuri 神・山][地名](山の名)神の山 (屈斜路湖の湖畔にあり、 屈斜路コタンの背後を守る神のいる山。 サダモさんによれば現在サツポ山という)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyomke
- カムヨㇺケ §198.かぜ(風邪);感冒(3)流行性感冒 kamuy-omke〔ka-múǐ-jom-ke カむヨㇺケ〕[魔・かぜ]⦅ホロべツ、ハルトリ⦆(4)同前 omke-siyeye〔óm-ke-ši-je-je おㇺケシイェイェ〕[咳・病]⦅サル⦆【雅―聖典, p.295】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyonne ki
- カムヨンネ キ §389.しぬ(死ぬ)(19)老死する;極楽往生をとげる kamuy-onne ki〔ka-múy-on-ne-kí カむヨンネ・き〕[神の老死を・する]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyotop(-i)
- カムヨトㇷ゚ §218.かみかたち(髪容)(1)神髪 kamuy-otop(-i)〔ka-múǐ-o-top カむイオトㇷ゚〕[神・髪]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyottena
- カムヨッテナ §295 サカマタ;シャチ (18) kamuyottena (ka-múy-ot-te-na)「カむヨッテナ」[<kamuy-ottena(神なる・頭目)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuypa
- カムイパ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(7)kamuy-pa〔ka-múǐ-pa カむイパ〕[kamuy(魔神)+pa(疱瘡)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuypappuri
- カムイパップリ 【kamuy-pap-puri】 悪癖:神から罰を受けるような悪行をする癖. イッカ アナㇰネ ネㇷ゚ アッカリ カムイパㇷ゚プリ ネ ナ.イテキ イッカ・アン ペ ネ ナ.ヌ ワ オカ ヤン=盗みというものは何よりも神に罰せられるものなのだ.絶対に盗みをしてはならないものだ.聞いておきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyparaki
- カムイパラキ §204 ダニ (3) kamuy-paraki (ka-múy-pa-ra-ki)「カむイパラキ」[<kamuy(熊)paraki(ノミ)] ⦅美幌⦆堅いような、赤く、小さく、丸い(美幌IX, 74) (出典:知里動物編、方言:)
- kamuypir(-i)
- カムイピㇼ §215.かまいたち(鎌鼬)kamuy-pir(-i)〔ka-múǐ-pir カむイ・ピㇼ〕[神・傷]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuypirma
- カムイピㇼマ 【kamuy-pirma】 神の耳うち,神がそっと教えてくれる. →カムイイピㇼマ (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuypunkar
- カムイプンカㇻ §160 ツルマサキ (1) kamuy-punkar (ka-múy-pun-kar)「カむイ・プンカㇻ」[kamuy(神)punkar(蔓)] 茎 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuypunki
- カムイプンキ 【kamuy-punki】 神の守護. タパン ネㇷ゚キ アㇺピㇼ パㇰノ カ イユニン サㇰノ シペッテㇰ クニ カムイプンキ アン ペ ネ ナ=この仕事中に爪傷ほどの怪我もなく終わりますように神のご守護があるでありましょう.→カムイノミ (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyrakkip
- カムイラッキㇷ゚ §107.陰部―男性の性器(3)クマの陰部 kamuy-rakkip〔ka-múǐ-rak-kip カむイラッキㇷ゚〕[kamuy(神)+rakki(<ra-ki ぶら下っている)+p(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuyramaci
- カムイラマチ 【名】[所](概は未出。 ramaci ラマチ の概は ramat ラマッ)[kamuy-ramat-i 神・魂・(所属語尾)] …の神の魂、 …の神のように立派な魂。 {E: a god-like spirit of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyrametok
- カムイラメトㇰ §295 サカマタ;シャチ (14) kamuyrametok (ka-múy-ra-me-tok)「カむイラメトㇰ」[<kamuy-rametok(神なる・勇者)] (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyrametok
- カムイラメトㇰ 【kamuy-ram-etok】 (神のような)度胸. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyranketam
- カムイランケタㇺ 【kamuy-ranke-tam】 神授の刀,神から授かった刀[ユ].▷カムイ=神 ランケ=降ろす タㇺ=刀 (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyrus
- カムイルㇱ 【kamuy-rus】 熊の毛皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuysake
- カムイサケ 【名】[kamuy-sake 神・酒]上等の酒、 清酒。 ☆参考 焼酎やビールは含まない。 (出典:田村、方言:沙流)
- kamuysapaunni
- カムイサパウンニ 【名】[kamuy-sapa-un-ni 熊・頭・そこにある・木] クマの頭をのせる木(熊送りしたあと、 家の東側にある祭壇に、 クマの頭蓋骨を木の枝にのせておく、 その木を言う)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuysasi
- カムイサシ §021.子(32)kamuy-sasi〔ka-múǐ-sa-ši カむイサシ〕⦅ホロべツ⦆混血児。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kamuysasimi
- カムイサシミ 【kamuy-sasimi】 神の落とし子,落胤. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuysis
- カムイシㇱ §112 カミキリムシ (3) kamuy-sis(ka-muy-sis)「カムイシㇱ」⦅美幌⦆カミキリ科 Cerambycidae spp. (出典:知里動物編、方言:)
- kamuysiwpe
- カムイシウペ §485.たんのお(胆嚢)(4)クマの胆嚢 kamuy-siwpe〔ka-múǐ-siŭ-pe カむイ・シウペ〕[神の・胆嚢]⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuysiyeye
- カムイシイェイェ §598.はしか(麻疹)(1)kamuy-siyeye〔ka-múǐ-ši-je-je カむイ・シイェイェ〕[kamuy(神、魔)+siyeye(病)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuysiyeye
- カムイシイェイェ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(4)kamuy-siyeye〔ka-múǐ-ši-je-je カむイシイェイェ〕[kamuy(魔神)+siyeye(病気)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuysopki
- カムイソㇷ゚キ 【kamuy-sopki】 神の寝床:囲炉裏の中. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuysorma
- カムイソㇿマ §425 ゼンマイ (2) kamuy-sorma (ka-múy-sor-ma)「カむイ・ソㇿマ」 葉 ⦅屈斜路、名寄⦆⦅A千歳・鵡川・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuysowa
- カムイソワ §122 スズメバチ (11) kamuy-sowa(ka-muy-so-wa)「カムイソワ」⦅足寄⦆伝説中の大バチ、大きなクマもとるハチ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuysupki
- カムイスㇷ゚キ §377 エゾアブラガヤ (1) kamuy-supki (ka-múy-sup-ki)「カむイ・スㇷ゚キ」[神・ヨシ] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuytasum(-i)
- カムイタスㇺ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(2)kamuy-tasum(-i)〔ka-múǐ-ta-sum カむイタスㇺ〕[kamuy(魔神)+tasum(病)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Kamuytat
- カムイタッ §308 エゾノダケカンバ (1) Kamuy-tat (ka-múy-tat)「カむイ・タッ」[神の・樺皮] 樹皮 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuytat
- カムイタッ 【kamuy-tat】 エゾノダケカンバ,ダケカンバ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuytatni
- カムイタッニ §308 エゾノダケカンバ (2) kamuy-tat-ni (ka-múy-tat-ni)「カむイ・タッニ」[同上樹皮のとれる木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuytekkot
- カムイテッコッ 【kamuy-tek-kot】 蒙古斑.▷カムイ=神 テㇰ=手 コッ=跡 →生まれる時に神が押した手の跡 *蒙古斑のない子供は神が汚がって手をつけなかったので長生きしないと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- Kamuyto
- カムイト 【名】[< kamuy-to 神・湖沼][地名] 摩周湖(ましゅうこ)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuytupir(-i)
- カムイトゥピㇼ §063.あばた(痘痕)(1)kamuy-tupir(-i)〔ka-múǐ-tu-pír カむイ・トゥピㇼ〕[kamuy(神)+tupir(きずあと)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Kamuyuci
- カムユチ 【名】[< kamuy-húci 神・おばあさま][固有名] 火の女神(呼び名)。 ☆参考 kamuy カムイ と húci フチ が続けて発音された形。 ☞Kamuyhuci カムイフチ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyukar
- カムユカㇻ 【名】☞kamuyyukar カムイユカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyyukar
- カムイユカㇻ 【名】[kamuy-yukar 神・叙事詩] 神謡(神または動物が主人公で、 その自叙になっている、 歌われる叙事詩)。 ☆参考 主人公は動物神が多い。 一行ごとまたは数行に一度、 一定の折り返し(リフレイン)が入る。 これを sákehe サケヘ という。 ☞sákehe サケヘ ☆発音 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの方言ではしばしば kamuy カムイ と yukar ユカㇻ が融合して y が一つ落ち、 kamuyukar カムユカㇻ と発音される。 上流の奥の上田としさんは kamuy-yúkar カムイユカㇻ と、 二語のように発音する。 ☆参考 沙流川中流の二風谷の人々はこれを menoko-yúkar メノコユカㇻ と呼ぶ。 ☞menoko-yúkar メノコユカㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyyukar
- カムイユカㇻ 【kamuy-yukar】 神謡:神が自らのことを語る話.*サケヘという繰り返し言葉がついている.(萱野茂『カムイユカㇻと昔話』小学館) (出典:萱野、方言:沙流)
- kan-nispo
- カンニㇱポ 【名】[kan-nis-po 上の・空・(指小辞)](ウポポ《坐り歌、 輪唱歌》の中で)空。 {E: the sky.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kana
- カナ 【kana】 ください. エン・コカナ クス ア・コレ ア ワ=私にそれをくださいと言ったので,くれてやった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanaci
- カナチ §007.むすめ(娘)(2)kanaci〔ka-ná-či カなチ〕⦅ビホロ⦆少女;娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kanankar
- カナンカㇻ 【名】[< 日本語 かんながら(?)] かんなくず。 {E: wood shavings.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanatni
- カナッニ §417 ハイイヌガヤ (4) kanatni (ka-nát-ni)「カなッニ」 木 ⦅A沙流・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kanay
- カナイ §094 コマイ (3) kanay(ka-nay)「カナイ」タラニ似テ小。ノトロ沼ニアリ(モシ)コマイ。 (出典:知里動物編、方言:)
- Kanaye
- カナイェ 【名】[地名](鵡川町内の地名、 上カナイと下カナイ、 現在の春日一区と春日二区)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- Kancasuye
- カンチャスイェ 【名】[人名] カンチヤスイェ (伝説上の英雄イクレスイエの父の名)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kancauspe
- カンチャウㇱペ §275.くちひげ(口髭)(1)kancauspe〔kán-ča-uš-pe かンチャウㇱペ〕[kan(上方の)+ca(口)+us(に生えている)+pe(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kancauspe
- カンチャウㇱペ §642.ひげ(髭)(7)くちひげ;口髭;鼻下髭 kancauspe〔káŋ-ča-uš-pe かンチャウㇱペ〕[kan(上の)+ca(口)+us(に生えている)+pe(もの)]⦅シラウラ、タライカ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanci
- カンチ 【kanci】 舵. (出典:萱野、方言:沙流)
- kancikamani
- カンチカマニ 【kancikamani】 サンショウ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kancikamani
- カンチカマニ §174 サンショウ (1) kancikama-ni (kán-ci-ka-ma-ni)「かンチカマニ」 茎 ⦅A沙流・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kancikorsame
- カンチコㇿサメ §084 オナガザメ (1) kanci-kor-same(kán-ci-kor-sa-me)「かンチコㇿサメ」[kanci(櫂)kor(もつ)same(サメ)]成魚⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kancipo
- カンチポ §007.むすめ(娘)(3)kancipo〔kán-či-po かンチポ〕[<kanaci(娘)+-po(指小辞)]⦅マオカ⦆①娘;少女。②兄弟姉妹の娘、すなわち姪。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kancipo
- カンチポ §030.めい(姪)(4)kancipo〔káŋ-či-po かンチポ〕⦅タラントマリ⦆①娘。②兄弟姉妹の娘すなわち姪をも言う。[kanaci-poか;cf. kanaci「幼女」⦅菅江真澄⦆;-po指小または愛称の辞]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kanciw
- カンチウ 【名】[kan-ciw 上の・流れ] 天上の流れ(?)(サダモさん作のウポポの中で)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kane
- カネ 【kane】 鉄,金属. (出典:萱野、方言:沙流)
- kane
- カネ 【kane】 〜して. ポン セタ ア・トゥラ カネ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ヒナㇰ ワ シネ イセポ ピッコサヌ ア・エラムトゥイ=小さい犬を連れて,山へ行くと,どこからか1匹のウサギがさっと出て私はびっくりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kane
- カネ 【kane】 〜(の)まま. (出典:萱野、方言:沙流)
- kane
- カネ 【kane】 様子. エㇰ カネ イキ=来た様子だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- káne 1
- カネ 【名】金属(狭義には「鉄」を指すこともある。) káne cise poro cise カネ チセ ポロ チセ 金(かね)の家大きい家(=立派な大きい家、 民話の中によく出てくる)。 kane may カネ マイ ☞kanemay カネマイ。 humi as káne フミ アㇱ カネ 音のする金=鐘。 yayan káne ヤヤン カネ 普通の金=鉄。 ☆発音 アクセント核は第一音節にある、 つまり ka カ の部分を高く発音する。 ☆参考 北海道南部方言(日高西部・胆振東部)の形。 他の多くの方言では káni カニ。 {E: metal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kane 2
- カネ 【助動/接助/副助】(意外、 予想以上、 誇張の表現に多く使われる)。 ①[助動](なんと)…している。 ponpon kane ayne tane us wa isam ポンポン カネ アイネ タネ ウㇱ ワ イサㇺ だんだん小さくなってとうとう消えてしまった。(S) íne urepet kor kane p ne noyne イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ 四本指を持っているもの(ばけもの熊)であるらしく。 ②[接助](なんと)…して、 …したままで、 …するほど。 sinu kane reye kane ahup シヌ カネ レイェ カネ アフㇷ゚ 彼らはひざをついて身をずらしはって家の中へ入った(遠慮して身を低くして入る様子)。 mérayke wa hecururu kane an メライケ ワ ヘチュルル カネ アン 寒いので首をちぢめている。(S) suwop or k=ómare kikir mak iki ayne etuk kane iki kor an スウオㇷ゚ オㇿ コマレ キキㇼ マㇰ イキ アイネ エトゥㇰ カネ イキ コラン 箱に入れておいた虫どうやって出てきたのだろう。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 気持ちも暗くなるほどに身内の者に会いたい。(S) ③[副助](慣用表現の中で、 副詞句の後に置かれて)néno kane an ネノ カネ アン …とそっくりだ。 sísam nisu a=kutkore ruwe néno kane an シサㇺ ニス アクッコレ ルウェ ネノ カネ アン 日本の臼に帯をしめさせたのみたいだ。 (néno an ネノ アン は《…に似ている》。) sekor kane セコㇿ カネ …というふうに(言った)(sekor セコㇿ《と(言った)》だけよりもちょっとした強めのニュアンスが加わる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- káne-pon-kasa
- カネポンカサ 【名】[káne-pon-kasa 金属・小さい・笠] 「鉄かぶと」。(S)(ユーカラの主人公ポイヤウンペがかぶった。 今の軍隊等の鉄かぶとを呼ぶにもこう言う。)(=káne pon kasa カネ ポン カサ) {E: a steel helmet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaneapepasuy
- カネアペパスイ 【kane-ape-pasuy】 鉄火箸. 図[カネアペパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanehankapuy
- カネハンカプイ §190 トンボ(蜻蛉) (15) kane-hankapuy (ka-ne-han-ka-puy)「カネハンカプイ」 ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kanehine
- カネヒネ 【kane hine】 〜て. シネンネ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ オッコ ウタㇻ ウトゥラ カネ ヒネ エㇰ ワ ウコイラㇺ・アㇱ=ひとりで山へ行くと思っていたら姉たちがふたりで来たので一緒に行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanemay
- カネマイ 【名】[< káne-may 金属・響き] 金(かね)の響き。 kanemay ne uwetunuyse カネマイ ネ ウウェトゥヌイセ 金(かね)の響きのように美しく響いて聞こえる(金物をたたいたときにウンウンウン…というような音が響く、 そのような響きのことを言う)。(S) itak ne manu p/ekutcam konna/kanemay ne/uwetunuyse イタㇰ ネ マヌㇷ゚/エクッチャㇺ コンナ/カネマイ ネ/ウウェトゥヌイセ [雅](姉が)ものを言うとその声が金(かね)の響きのように美しく響く。(Sユーカラ) m sinotcaki hawe kanemay ne uwetunuyse シノッチャキ ハウェ カネマイ ネ ウウェトゥヌイセ [雅] 歌う声が金(かね)の響きのように美しく響く。(S) ☆発音 káne カネ《金(かね)》とはアクセントが違い、 第二音節 ne ネ を高く発音する。 {E: a metallic sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanenkor(-o)
- カネンコㇿ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(17)額 kanenkor(-o)〔ka-néŋ-kor カねンコㇿ〕[kan(上方の)+enkor(鼻)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanenkoresuye
- カネンコレスイェ 【自動】[< kane-enkor-e-suye 金・川上・で・振る](?) (次の表現で) kanenkoresuye pekor itak カネンコレスイェ ペコㇿ イタㇰ 鼻声でしゃべる。 {E: to speak with a nasally voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaneopu
- カネオプ 【kane-o-pu】 金入れ倉. ▷カネ=銭 オ=入れる プ=倉 *シサㇺウウェペケレ(和人の昔話)に,イワンカネオプ イワンハルオプ(六つの金入れ倉,六つの穀物入れ倉)という言い方がある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kanepe
- カネペ 【自動】[káne-pe 金(かね)・の汁] 金(かね)の汁、 金(かね)の雨。 tomipe ranran/kanepe ranran トミペ ランラン/カネペ ランラン 富の雨が降る金の雨が降る=お金の雨が降る降る(kamuycikap カムイチカㇷ゚《フクロウ》の神謡の中でフクロウの神が歌う)。(W神謡K) ☆発音 káne カネ《金》は第一音節が高いが kanepe カネペ は第二音節の高い普通のアクセント。 (出典:田村、方言:沙流)
- kanepetomne
- カネペトㇺネ 【自動】[kane-pe-tom-ne 金・の汁・光・のように] 金色である(ぬり物のうるしの上にぬってある金の色を指して言った)。(S) kanepetomne kinapetomne sirkio patci カネペトㇺネ キナペトㇺネ シㇼキオ パッチ 金色や緑色の模様のついた鉢。(S) {E: to be gold-coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanepeussintoko
- カネペウッシントコ 【kane-pe-us-sintoko】 金箔を打ったシントコ:漆器. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanepeustuki
- カネペウㇱトゥキ 【kane-pe-us-tuki】 梨子地塗りの杯:漆器.カネペ(金しずく=梨子地) 図[カネペウㇱトゥキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanepipa
- カネピパ 【kane-pipa】 鉄の穂ちぎり:フレセンカキ(赤い本綿布)をつけてあるので畑の中で落としても目立つので見つけることができる. 図[カネピパ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanepipa
- カネピパ §218 カワシンジュガイ (15) kane-pipa (ká-ne-pi-pa)「かネピパ」[kane(鉄の)pipa(カワシンジュガイ)] ⦅沙流―民研、p.255⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kánepisakku
- カネピサック 【名】[káne-pisakku 金(かね)・ひしゃく] 金(かね)のひしゃく。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kánetuci
- カネトゥチ 【名】[kane-tuci 金属・槌] 金槌(かなづち)。 ☆参考 日本語のかなづちをそのまま取り入れて kanantuci カナントゥチ とも言う。 {E: a hammer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanewa
- カネワ 【kane wa】 〜して. (出典:萱野、方言:沙流)
- kani
- カニ 【kani】 私.▷ク=私が アン=居る ヒ=所 (クアンヒ→クアニ→カニ) (出典:萱野、方言:沙流)
- káni
- カニ 【代名】[一人称単数][< ku-an-i 私が(1人称単数主格接辞)・ある・こと] 私。 ☆参考 多くの方言(多くの地方)で kuani クアニ と言う。 この方言では韻文(歌)の中でのみ kuani クアニ と言い、 話し言葉では káni カニ と言う。 {E: “I” (first person singular subject pronoun).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanihankapuy
- カニハンカプイ §190 トンボ(蜻蛉) (14) kani-hankapuy (ká-ni-han-ka-puy)「かニハンカプイ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kanipor
- カニポㇿ §168.かおいろ(顔色)(2)kan-ipor〔ká-ni-por かニポㇿ〕[kan(上方の)+ipor(顔色)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kánit
- カニッ 【名】[ka-nit 糸・棒] 糸巻き棒(糸をよって(káeka カエカ)できた糸を巻くための木の棒。 二またになった枝の両方の先がさらに二またになっているものの、 もとの方をとがらせていろりに立てておき、 先の二またの間を利用して糸を巻いていく)。(S) ☆参考 nuytosayep ヌイトサイェㇷ゚ 木を十文字に組み合せた糸巻き。 (出典:田村、方言:沙流)
- kanit
- カニッ 【ka-nit】 糸巻き木. フチ エ・ヌー カニッ オㇿ ワ ポンノ カ クㇰ(ク・ウㇰ) ナ アニー ク・サハ トゥラ ウカウㇰ・アㇱ ナ=おばあちゃん聞こえるかい,糸を掛ける棒から少し糸を取るよ,お姉ちゃんと綾取りするから.図[カニッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kaniyaykata
- カニヤイカタ 【kani-yaykata】 自分自身で.▷クアニ=私 ヤイカタ=自分で(クアニヤイカタ→カニヤイカタ) (出典:萱野、方言:沙流)
- kankami
- カンカミ 【kankami】 鏡. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankami
- カンカミ 【名】[< 日本語] 鏡。 Kiyo un kankami hemanta ne p an? キヨ ウン カンカミ ヘマンタ ネㇷ゚ アン? 京都の鏡はどうするの(京都の鏡とすずりをみやげに持って帰ると約束して出た父親がもどらないので幼い姉弟がさがしに出かけて歌う)。(W民話) ☆参考 昔、 yaykunnukarkane ヤイクンヌカㇻカネ《自分の姿を見る金物》と言った。(W) {E: a mirror.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankan
- カンカン 【kan-kan】 腸,はらわた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankan 1
- カンカン 【名】[概](所 kankani(hi) カンカニ(ヒ)は未出) 腸。 ☆参考 ruwekankan ルウェカンカン 大腸。 ánekankan アネカンカン 小腸。 {E: the intestines.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kankan 2
- カンカン 【名】[< kankan 1][地名](沙流川中流の二風谷の一つの沢の名、 いま看々沢と書かれる。 腸のように蛇行している。) {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankan'okustep
- カンカンオクㇱテㇷ゚ 【kankan-okuste-p】 鹿とか熊の腸を裏返しにする細い棒.*この棒は先の方が二股になっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankan(-i)
- カンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(1)kankan(-i)〔káŋ-kan かンカン〕[<kar-kar(まかさっているもの)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankan(-i) etuh
- カンカン エトゥㇷ §477.だっこお(脱肛)(2)kankan(-i) etuh〔kán-kan-e-túh かンカン・エとぅㇷ〕[腸が・現われる]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankan(-i) etuk
- カンカン エトゥㇰ §477.だっこお(脱肛)(1)kankan(-i) etuk〔kán-kan-e-túk かンカン・エとぅㇰ〕[腸が・現われる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankaniarkatasum
- カンカニアㇻカタスㇺ §797.もうちょうえん(盲腸炎)kankani-arka-tasum〔káŋ-ka-ni|ár-ka|ta-súm かンカニ・あㇻカ・タスㇺ〕[その腸が・痛む・病]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankap
- カンカㇷ゚ 【名】[概](所は kankapu(hu) カンカㇷ゚(フ))[kan-kap 上の・皮][植物] ①上皮、 表皮(木などの)。 ②(比喩的に)うわべ。 kankap ka péka itak kor an カンカㇷ゚ カ ペカ イタㇰ コラン うわべだけでしゃべっている(くわしく熱心に話さず、 当たりさわりのないことをしゃべって、 頭の中では別のことを考えている)。(S) {E: ①outer layer of skin, bark. ②the surface; the exterior.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankap(-u)
- カンカㇷ゚ §662.ひふ(皮膚)(3)肌 kankap(-u)〔káŋ-kap かンカㇷ゚〕[kan(上方の)+kap(皮)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankapu(hu)
- カンカプ(フ) 【名】[所](概は kankap カンカㇷ゚) …の上皮、 表皮。 {E: outer layer of skin, bark of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kankasike
- カンカシケ §662.ひふ(皮膚)(5)肌 kankasike〔káŋ-ka-ši-ke かンカシケ〕[<kam(肉)+kasike(その表面)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankay
- カンカイ §094 コマイ (1) kankay(kán-kay)「かンカイ」⦅樺太、多来加、白浦、白糠⦆コマイ。 (出典:知里動物編、方言:)
- kankikara
- カンキカラ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](5)てんかんを起す kanki-kara〔káŋ-ki-ka-ra かンキカラ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankitay
- カンキタイ 【名】[kan-kitay 上・頂上] 頭のてっぺん、 つむじ。 tu kankitay oma kusu etakasure ramuan nankor トゥ カンキタイ オマ クス エタカスレ ラムアン ナンコㇿ つむじが二つあるから格別に利口な人になるだろう。(W) {E: the crown of the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankitay(-i)
- カンキタイ §518.つむじ(旋毛);まきめ(2)頭の旋毛 kankitay(-i)〔káŋ-ki-taǐ かンキタイ〕[kan(上方の)+kitay(頭頂)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankitay/kankitaye(he)
- カンキタイ/カンキタイェ(ヘ) 【kan-kitay/-kitaye(he)】 頭頂,頭のてっぺん. (出典:萱野、方言:沙流)
- kankitayuspe
- カンキタユㇱペ §218.かみかたち(髪容)(3)小児時代の整容で、頭頂部に剃り残す髪毛 kankitay-us-pe〔káŋ-ki-ta-juš-pe かンキタイウㇱペ・かンキタユㇱペ〕⦅イブリ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanko
- カンコ §683.へそ(臍)(2)kanko〔káŋ-ko かンコ〕⦅チシマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kankukacuy
- カンクカチュイ §190 トンボ(蜻蛉) (10) kankukacuy (kán-ku-ka-cuy)「かンクカチュイ」 ⦅美幌⦆トンボ類(コ91) (出典:知里動物編、方言:)
- kanna
- カンナ 【kanna】 再び,今度,この次に. タント エ・シケ パセ ナ カンナ エ・エㇰ ヒ タ セ ワ アㇻパ=お前の荷物は重いので再び(次に)来た時に背負って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanna 1
- カンナ 【副】[kan-na 上の・方へ] また、 重ねて、 もう前にしたのにさらにまた。 kanna e=perpa ruwe? カンナ エペㇾパ ルウェ? またこわしたの? (S) kanna k=ek hi ta ku=kor wa k=ek カンナ ケㇰ ヒ タ クコㇿ ワ ケㇰ この次に来る時に持って来ます。(S) kanna kanna カンナ カンナ 何度も何度も。 kanna kanna ek カンナ カンナ エㇰ 何度も何度も来る。(S) kanna suy カンナ スイ また再び。 kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ/またいらっしゃいね。(S) {E: again.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanna 2
- カンナ 【連体】[kan-na 上の・方] (接頭辞のように名詞に接頭して)上方の。 kanna nis カンナ ニㇱ ☞kannanis カンナニㇱ。 kanna mosir カンナ モシㇼ ☞kannamosir カンナモシㇼ ☆対語 pokna ポㇰナ。 {E: upper; higher.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kannakamuy
- カンナカムイ 【kanna-kamuy】 雷神,龍.▷カンナ=上 カムイ=神 *アイヌは雷のことを龍と呼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannakamuy
- カンナカムイ §426 マムシ 蛇神(1) kanna-kamuy (kán-na-ka-muy)「かンナカムイ」[<kanna(上方の)kamuy(神)] ⦅北海道・樺太一般⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kannakamuy onisposo
- カンナカムイ オニㇱポソ 【kanna-kamuy o-nis-poso】 落雷(する).▷カンナカムイ=雷 オ=それへ ニㇱ=雲 ポソ=潜る (出典:萱野、方言:沙流)
- kannakanna
- カンナカンナ 【kanna-kanna】 何回も,なおなお,たびたび. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannamosir
- カンナモシㇼ 【kanna-mosir】 地上世界.▷カンナ=上 モシㇼ=国土 *これに対しポㇰナモシㇼ=裏の国土という人間が死んでから行く世界があると考えられている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannamosir
- カンナモシㇼ 【名】[kanna-mosir 上の・国] 天国、 神が住むとされる上天の国。 {E: heaven.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kannanis
- カンナニㇱ 【名】[kanna-nis 上の方の・空] 上天、 神の住む所(=kanna nis カンナ ニㇱ)。 ☆参考 kamuynis カムイニㇱ とも言う。 {E: heaven; the place where the gods live.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kannanohkiri
- カンナノㇹキリ §029.あご(10)上あごkanna-nohkiri〔kán-na-nòh-ki-riかンナ・のㇹキリ〕[<kannna-notkir]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannanotkew
- カンナノッケウ 【名】[概](所は kannanotkewe(he) カンナノッケウェ(ヘ))[kanna-notkew 上の・あご] あごの、 口の水平線より上の部分、 うわあご。 {E: the upper jaw; the maxilla.} (出典:田村、方言:沙流)
- kannanotkew(-e)
- カンナノッケウ §029.あご(9)上あご[の骨]kanna-notkew(-e)〔kán-na-nòt-keǔかンナ・のっケウ〕[kanna(上方の)+notkew(あご)]⦅クッシャロ、ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannanotkewe(he)
- カンナノッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は kannanotkew カンナノッケウ) …の上あご。 {E: the upper jaw of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapapus(-i)
- カンナパプㇱ §273.唇―うわくちびる(上唇)(1)kanna-papus(-i)〔kán-na-pa-puš かンナパプㇱ〕[kanna(上方の)+papus(唇)]⦅イブリ、サマニ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannapatoy
- カンナパトイ 【名】[概](所は kannapatoye(he) カンナパトイェ(ヘ))[kanna-patoy 上の・唇] 上唇。 {E: the upper lip.} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapatoy(-e)
- カンナパトイ §273.唇―うわくちびる(上唇)(2)kanna-patoy(-e)〔kán-na-pa-toǐ かンナパトイ〕[kanna(上方の)+patoy(唇)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannapatoye
- カンナパトイェ 【kanna-patoye】 上唇. ポㇰナニルㇱ カンナパトイェ イカスレ カンナニルㇱ ポㇰナパトイェ イカスレ=下あごの牙が上唇の上へ出て.上あごの牙が下唇の下へ出て(ユカㇻの中での狼の描写). (出典:萱野、方言:沙流)
- kannapatoye(he)
- カンナパトイェ(ヘ) 【名】[所](概は kannapatoy カンナパトイ)…の上唇。 {E: the upper lip of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kannapatuye ronronke
- カンナパトゥイェ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(12)上唇がひくひく動く kanna-patuye ronronke〔kán-na-pa-tu-je|rón-roŋ-ke かンナパトゥイェ・ろンロンケ〕[kanna(上の)+patuye(その唇が)、ron-ronke(ひくひく動く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kannaruyno
- カンナルイノ 【kanna-ruy no】 なおまた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannasuy
- カンナスイ 【kanna-suy】 また,もう1度,再び. (出典:萱野、方言:沙流)
- kannawa
- カンナワ 【副】[kanna-wa 上の方・から] 上向きになって。 ray wa kannawa oka hike ka oka ライ ワ カンナワ オカ ヒケ カ オカ 死んで上向きになっているのもある(魚がひっくり返っていることを言っている)。(S) tuye kannawa an トゥイェ カンナワ アン (魚の)腹が上を向いている。(S) {E: facing up.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanni
- カンニ 【kar-ni】 打棒:どう猛な熊を殴り殺す時,あるいは犬を殺す時に用いる棒.*シケレペニ(キハダ)製,犬を殺す時に用いると,犬が神の国へ持って行くと金の棒になると考えられていた. 図[カンニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanniwkes
- カンニウケㇱ 【kar niwkes】 作れない.▷カㇻ=作る ニューケㇱ=できない (出典:萱野、方言:沙流)
- kanpar
- カンパㇻ 【名】[概](所は kanparo(ho) カンパロ(ホ))[kan-par 上の・口] ①口先(心の中に対する)。 ②[熟語]kanpar otuytuypa カンパㇻ オトゥイトゥイパ ベラベラと口を動かす(談判の様子)。(NK民話) kanpar kasi komomnatara カンパㇻ カシ コモㇺナタラ (酒が)上までなみなみと入れられていっぱいになっている(古風な言い方。 今は sikno シㇰノ と言う)。(S) poro sintoko kanpar kasi komomnatara sake oma wa an ポロ シントコ カンパㇻ カシ コモㇺナタラ サケ オマ ワ アン 大きなシントコ(入れ物)のふちまでいっぱい酒が入っている。(S) {E: ①lip-service. ②honey-tongued, smooth-tongued.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanparo(ho)
- カンパロ(ホ) 【名】[所](概は kanpar カンパㇻ) …の口先(心の中に対する)。 ossike pirka korka kanparo wen オッシケ ピㇼカ コㇿカ カンパロ ウェン (彼は)悪気はないが口が悪い。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kanparpes
- カンパㇻペㇱ 【副】(☞kampes カンペㇱ) (出典:田村、方言:沙流)
- kanpasrek
- カンパㇱレㇰ 【名】[< kan-pa-us-rek 上の・口・にはえている・ひげ] 口ひげ。 kanpasrek us カンパㇱレㇰ ウㇱ 口ひげが生える。(W)〔知分類 p.142 kampa-us-rek [kan(上の)+pa(くち)+us(に生えている)+rek(ひげ)]〕 {E: a moustache.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanpasreki(hi)
- カンパㇱレキ(ヒ) 【名】[所](概は kanpasrek カンパㇱレㇰ)…の口ひげ。 {E: the moustache of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kanpausrek(-i)
- カンパウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(8)くちひげ kan-pa-us-rek(-i)〔kám-pa-uš-rek かンパウㇱ・レㇰ〕[上の・口・に生えている・ひげ]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanpe
- カンペ 【kan-pe】 水面. ア・オ ワ アン ポン レパチㇷ゚ ネンカ イイェトㇰ(イ・エトㇰ) ワ エタイェ ペコㇿ カンペ クㇽカ エチャララセ=私が乗っている小さな交易船,誰かが前の方から引っ張るように水面を滑っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanpe
- カンペ 【名】[kan-pe 上の・水]波の上。 kanpe kurka eto&sosatki カンペ クㇽカ エトソサッキ [慣用句](舟が)波を切ってザーザーと音をさせて行く。(S) kanpe kurka ecarse カンペ クㇽカ エチャㇻセ (舟が)波の上をサーッとすべって行く。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kanpes
- カンペㇱ 【副】(☞kampes カンペㇱ) (出典:田村、方言:沙流)
- kanpi
- カンピ 【名】[< 日本語] 紙、 書類、 手紙、 読み書き、 学問。 kanpi nuye カンピ ヌイェ[紙・にものを書く] 字を書く、 手紙を書く。 kanpi or oytak カンピ オㇿ オイタㇰ 本/書いたものを声を出して読む/音読する。 kanpi nukar カンピ ヌカㇻ 本/書いたものを見る=声を出さずに読む。 kanpi sanke カンピ サンケ 手紙を出す。 kanpi ekte カンピ エㇰテ 手紙をよこす。 ponkanpi ポンカンピ (1)はがき。 (2)松前時代(?)の役人の一種(番頭のような)(=ponkanpi ポンカンピ)。(S) porokanpi ポロカンピ (1)封書。 (2)松前時代(?)の役人の一種(総取締大番頭のような)(=porokanpi ポロカンピ)。(S) {E: paper; documents; a letter; reading and writing; learning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpinukar
- カンピヌカㇻ 【自動】[kanpi-nukar 紙/書類・を見る] 本/書いたものを見る、 本/書いたものを(声を出さずに)読む、 読書する、 (本を読んで)勉強する。 {E: to read silently to oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpinuye
- カンピヌイェ 【自動】[kanpi-nuye 紙/書類・にもの書く] 紙に字を書く、 書きものをする、 (読み書きの)勉強をする。 {E: to write; study (reading and writing).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpinuyep
- カンピヌイェㇷ゚ 【名】[kanpinuye-p 字を書く・もの] 筆。 {E: a writing brush.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpinuyep-nonno
- カンピヌイェㇷ゚ノンノ 【名】[kanpinuyep-nonno 筆・花][植物] アヤメの花(形が筆に似ている)。(W)〔知分類 p.193〕 {E: an iris (flower).} (出典:田村、方言:沙流)
- kanpioroytak
- カンピオロイタㇰ 【自動】[kanpi-or-o-itak 紙/書いたもの・のところ・に・話す] 本/書いたものを(声に出して)読む、 音読する(=kanpi or oytak カンピ オㇿ オイタㇰ)。 {E: to read aloud.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpiso
- カンピソ 【名】[kanpi-so 紙/書いたもの・広がりのある場所] 紙の一面、 ページ。 tu kanpiso ka re kanpiso ka トゥ カンピソ カ レ カンピソ カ 二ページか三ページ。(W会話) {E: a page of written material.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanpisos
- カンピソㇱ 【名】[kanpi-sos 紙/書いたもの・薄い物の重なった層/束] 本。 {E: a book.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanputa
- カンプタ 【名】[概/所][kan-puta 上の・ふた] 上にのせるだけのふた。 ☞puta プタ {E: a lid; cover.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanputaha
- カンプタハ 【名】[所](概は kanputa カンプタ)…の(上にのせるだけの)ふた。 {E: a lid, cover of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kanputaha
- カンプタハ 【kan-putaha】 蓋. ポロ カラウト カンプタハ ア・エトゥルセレ オンナイ タ アン ポンヤウンペ ア・エキラ ルウェ ネ=大きいつづら,その蓋をさっと落とし,中にいたポンヤウンペを連れて逃げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanras
- カンラㇱ 【名】[kan-ras 上の・割端(わりは)] 「屋根のまさ」。(S)(板葺き屋根の薄い板を言うらしい)。 {E: thin wooden roofing tiles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanru
- カンル 【kanru】 髪[ユ].普通はオトㇷ゚/オトピヒという. カンル チンキ オシッチューレ=髪の裾を地につけて[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanto
- カント 【kanto】 天,天空,大空,宇宙. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanto
- カント 【名】[kan-to 上の・湖沼] 天、 空(多くの場合、 空の上にある神の住む世界を言う)。 ☆参考 見えている空は nisor ニソㇿ、 niskotor ニㇱコトㇿ、 kantokotor カントコトㇿ。 その中のいちばん下の層が úrarkanto ウラㇻカント で雲(niskur ニㇱクㇽ)のある空、 中間が nociwokanto ノチウォカント で星(nociw ノチウ)のある空、 いちばん上が síniskanto シニㇱカント で、 何もない天空。 さらにその上に kantorimosir カントリモシㇼ 天上界、 上天があり、 これが神の住む天、 天国である。(S) {E: heaven; the heavens.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kantokotor
- カントコトㇿ 【名】[kanto-kotor 天・のこちらの面] 空、 見えている空(=niskotor ニㇱコトㇿ、 nísor ニソㇿ)。 {E: the sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- kantokotor
- カントコトㇿ 【kanto-kotor】 空:天の下面. (出典:萱野、方言:沙流)
- kantopunkiyo
- カントプンキヨ 【kanto-punkiyo】 天の奉行所. ▷カント=天の国 プンキヨ=奉行所[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kantorikamuy
- カントリカムイ 【kanto-ri-kamuy】 雨と雪を作る神[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kantorimosir
- カントリモシㇼ 【名】[kanto-ri-mosir 天・高い・国] 空のさらに上の世界(天)。 {E: heaven.} (出典:田村、方言:沙流)
- kanuci
- カヌチ §094.いんばいする(淫売する)(3)淫売婦 kanuci〔ka-nú-či カぬチ〕[<日本語「雁の字」(カノジ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanuci
- カヌチ 【kanuci】 遊女,女郎. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanuspe
- カヌㇱペ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(22)kanuspe〔ká-nuš-pe かヌㇱペ〕[kan(上)+us(に生えている)+pe(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kao paskur
- カオパㇱクㇽ §299 ハシボソガラス 関(3) kao paskur (ka-o pas-kur)「カオパㇱクㇽ」 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kap
- カㇷ゚ 【名】[概](所は kapu(hu) カプ(フ)) 皮(体の皮も木の皮やくだものの皮も)。 ☆参考 kankap カンカㇷ゚ 上皮、 表皮。 ☆参考 動物の毛皮は rus ルㇱ {E: skin; bark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kap(-u)
- カㇷ゚ §230.かわ(皮)(1)kap(-u)〔káp かㇷ゚〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kap(-u)
- カㇷ゚ §494.ちち(乳);乳房(5)kap(-u)〔かㇷ゚〕[tokap(乳房)の上略形]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kap(-u)
- カㇷ゚ §662.ひふ(皮膚)(1)kap(-u)〔káp かㇷ゚〕[皮]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kap/kapu(hu)
- カㇷ゚/カプ(フ) 【kap/kapu(hu)】 皮,皮膚. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapa
- カパ 【他動】[単](複は kappa カッパ) 平坦に(ペチャンコに)する(おだんごなどを)。 {E: to flatten, crush…} (出典:田村、方言:沙流)
- kapaceppo
- カパチェッポ §071 ヒメマス(ベニマスの陸封) (2) kapaceppo(ka-pa-cep-po)「カパチェッポ」ベニマス(B) (出典:知里動物編、方言:)
- kapacir
- カパチㇼ 【名】[動物]「クマダカ(?)」(なぎになると10羽くらいで来て空を大きくまわる)。(S)〔知分類になし〕 {E: a Hodgson's hawk eagle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapahka
- カパㇵカ §142 チョウ(蝶) (10) kapahka(ka-pah-ka)「カパㇵカ」⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapahpa
- カパㇵパ §142 チョウ(蝶) (9) kapahpa(ka-pah-pa)「カパㇵパ」⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapak
- カパㇰ §283 コウモリ類 (2) kapak (ka-pák)「カぱㇰ」[<kapap] ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapanno
- カパンノ 【副】[kapar-no 薄い・(副詞形成)] 薄く。 kapanno rek us oasi kor an カパンノ レㇰ ウㇱ オアシ コㇿ アン うすくひげが生えかかっている。(S) {E: thinly; weakly; faintly.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapap
- カパㇷ゚ 【名】[動物] コウモリ。 {E: a bat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kapap
- カパㇷ゚ §283 コウモリ類 (1) kapap (ka-páp)「カぱㇷ゚」[語源ははっきりしないがkap ‘皮’káp-ne ‘皮ばかりの・中身のない’kapár ‘薄っぺらな’ káppa ‘なめし皮’などに関係があるらしい;kapの反復形kap-apで‘皮のごとく薄っぺらなもの’の義であろうか;あるいはまたkapár-cikap[→(3)]の中略形でもあろうか]⦅胆振、日高、釧路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapap
- カパㇷ゚ 【kapap】 コウモリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapar
- カパㇻ 【kapar】 薄い. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapar
- カパㇻ 【自動】薄い。 ☆参考 ironne イロンネ 厚い。 {E: to be weak; thin; faint.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapar'amip
- カパㇻアミㇷ゚ 【kapar-amip】 薄い着物.▷カパㇻ=薄い アミㇷ゚=着物 *めくら縞などを下地にし,その上へ白布を当てて切り伏せした着物.カパリミあるいはカパラミㇷ゚ともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapar'upas
- カパㇻウパㇱ 【kapar-upas】 さっと降った雪. カパㇻウパㇱ カ タ イセポ アピㇼ シッチニナニナ ワ アン カ アリアナクス(アリ・アン アクス) シネ イセポ ア・オシコニ=さっと降った雪の上にウサギの足跡がこちゃこちゃあったので罠を掛けたらウサギ1匹獲ることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparacikap
- カパラチカㇷ゚ §283 コウモリ類 (3) kapara-cikap (ka-pá-ra-či-kap)「カぱラチカㇷ゚」[<kapar(薄い)cikap(鳥)] ⦅根室⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaparakan(m-i)
- カパラカン §152.おうかくまく(横隔膜)(2)kapara-kan(m-i)〔ka-pá-ra-kan カぱラカン〕[<kapar-kam]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaparamip
- カパラミㇷ゚ 【名】[kapar-amip 薄い・着物] 刺しゅう入りの単衣(ひとえ)の着物、 祭りのときに着る「礼服」 (W) (ひとえの着物に通常は布あてししゅうをし、 その上に糸を置いて別の糸でこれを止めてある)。 ☆参考 cikarkarpe, cikarkar amip チカㇻカㇻペ、 チカㇻカㇻ アミㇷ゚ は、 袷(あわせ)の、 チェーンステッチのししゅうのある礼服。 {E: embroidered ceremonial clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaparimi
- カパリミ 【kapar-imi】 切り伏せ刺繍した単衣の着物. 図[カパリミ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kapariw
- カパリウ §040 カツオ 渋p. 230 (2) kapariw (ka-pá-riw)「カぱリウ」[kapar(うすっぺらな)iw(者)] 成魚 ⦅多来加、富内、落帆、白浦、新問、真岡、多蘭泊、天塩、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaparkam
- カパㇻカㇺ 【名】[概](所は kaparkami(hi) カパㇻカミ(ヒ)) [kapar-kam 薄い・肉] 肋膜。(W) {E: the pleura (of the lungs).} (出典:田村、方言:沙流)
- kaparkam
- カパㇻカㇺ 【kapar-kam】 肋膜,横隔膜:腹の中の肺臓と腸の間を仕切っている薄い肉. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparkam(-i)
- カパㇻカㇺ §152.おうかくまく(横隔膜)(1)kapar-kam(-i)〔ka-pár-kam カぱㇻカㇺ〕[kapar(薄い)+kam(肉)]⦅ホロベツ、サル、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaparkami(hi)
- カパㇻカミ(ヒ) 【名】[所](概は kaparkam カパㇻカㇺ)…の肋膜。 kaparkami arka カパㇻカミ アㇻカ 彼は肋膜炎だ。(W) {E: the pleura of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kaparkonru
- カパㇻコンル 【kapar-konru】 薄氷. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparpe
- カパㇻペ 【名】[kapar-pe 薄い・もの](次の慣用句で)kaparpe itanki カパㇻペ イタンキ ぬりもののおわん。(S) kaparpe otcike カパㇻペ オッチケ ぬりもののお膳。(S) kaparpe itanki/kaparpe otcike/uwoeroski カパㇻペ イタンキ/カパㇻペ オッチケ/ウウオエロㇱキ [雅](姉は)ぬりもののおわんぬりもののお膳をたくさん並べて(私にごちそうを食べさせてくれた)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaparpe poysu
- カパㇻペポイス 【kapar-pe-pon-su】 薄手の小さい鍋. ▷カパㇻ=薄い ポン=小さい ス=鍋 *カパㇻペポンスがカパㇻペポイスになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparpekasa
- カパㇻペカサ 【kapar-pe-kasa】 薄手の笠[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparpesintoko
- カパㇻペシントコ 【kapar-pe-sintoko】 薄ものシントコ:漆器. 図[カパㇻペシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparpetuki
- カパㇻペトゥキ 【kapar-pe-tuki】 薄手の杯:漆器. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparsamampe
- カパㇻサマンペ 【kapar-samampe】 ソウハチガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaparsamampe
- カパㇻサマンペ §050 ソウハチ (1) kapar-samampe (ka-pár-sa-mam-pe)「カぱㇻサマンペ」[kapar(身のうすい)samampe(カレイ)] ⦅長万部、虻田、室蘭、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaparsu
- カパㇻス 【名】[kapar-su 薄い・鍋] 「あかがね」(=真ちゅう)の鍋(鉄鍋に比べて薄い、 比較的小さい)。(S) {E: a copper pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaparus
- カパルㇱ 【名】[kapar-us 薄く・ついている(?)][雅]板でもひいたようにのびている岩。(W神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- kapaskur
- カパㇱクㇽ §299 ハシボソガラス 関(4) ka-paskur (ka-pas-kur)「カパㇱクㇽ」 ⦅美幌⦆ワタリガラス(北IV, 68) (出典:知里動物編、方言:)
- kapat cep
- カパッチェㇷ゚ §071 ヒメマス(ベニマスの陸封) (4) kapat cep (kap-at-cep)「カパッチェㇷ゚」頭ヲ歯デカミコロス(コ144)⦅布伏内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapatcep
- カパッチェㇷ゚ §071 ヒメマス(ベニマスの陸封) (1) kapatcep(ka-pát-cep)「カぱッチェㇷ゚」[<kapar(うすい)cep(魚)]⦅白糠、足寄、阿寒、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapatcep
- カパッチェㇷ゚ 【名】[kapar-cep 薄い・魚][動物] ヒメマス(「カワチップ」、 うすべったい、 マスに似ている)。(S)〔知分類 p.56 ヒメマス(ベニマスの陸封)〕 {E: type of trout.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapatcir
- カパッチㇼ §339 オオワシ (1) kapatcir (ka-pát-čir)「カぱッチㇼ」[kapar(?)cir(鳥)] ⦅美幌、屈斜路、近文、千歳、浦河、静内、様似、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapatcir/kapacir
- カパッチㇼ/カパチㇼ 【kapa(r)-cir】 ワシ,タカ(クマタカ). カパチㇼ スワヌ ワ エㇰ ヒネ チカㇷ゚ アㇺコサイェ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=ワシが急降下してきてニワトリを爪でつかまえて行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapatcirkamuy
- カパッチㇼカムイ §339 オオワシ (2) kapatcir-kamuy (ka-pát-čir-ka-muy)「カぱッチㇼカムイ」[kapatcir(ワシ)kamuy(神)] ⦅美幌⦆(北IV, 67) (出典:知里動物編、方言:)
- kapattat
- カパッタッ §310 シラカンバ (3) kapattat (ka-pát-tat)「カぱッタッ」[<kapar-tat 薄い・樺皮] 樹皮 ⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠⦆⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kapattatni
- カパッタッニ §310 シラカンバ (4) kapattat-ni (ka-pát-tat-ni)「カぱッタッ・ニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠⦆⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kapay
- カパイ §292 ムカゴイラクサ (2) kapay (ká-pay)「かパイ」[kap-hay 皮部・繊維] 皮部から精製した繊維 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kapay
- カパイ 【kapay】 ムカゴイラクサ,イラクサ. クカ アナㇰネ カパイ イヨッタ ピㇼカ オトゥタヌㇷ゚ パㇱクㇽエㇷ゚ プンカㇻ カプフ ア・ソソ ワ ア・エイワンケ ㇷ゚ ネ.ク アナㇰネ クネニ アニ ア・カㇻ ペ ネ=弓弦は,ムカゴイラクサが一番いい,次にいいのはツルウメモドキのつるの皮を剥いで使うものだ.弓はイチイの木で作るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapetu
- カペトゥ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(6)kap-etu〔ká-pe-tu かペトゥ〕[tokap-etuの上略形+to-kap(乳房)+etu(さき)] (出典:知里人間編I、方言:)
- kapira
- カピラ 【kapira】 織り用の板の目盛:糸と糸の間のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapiw
- カピウ 【kapiw】 カモメ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapiw
- カピウ §363 ゴメ カモメ(鴎) (1) kapiw (ka-píw)「カぴウ」[<鳴き声?] ⦅北海道一般⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapiw
- カピウ 【名】[動物] カモメ(「ゴメ」)。 〔知分類 p.211 ((H.一般)) ゴメ;カモメ〕 {E: a seagull.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kapiwsey
- カピウセイ 【名】[kapiw-sey カモメ・貝][動物] アゲマキ(?)(貝の一種)〔知分類になし〕 {E: type of shellfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapiwsey
- カピウセイ §223 サラガイ、女郎貝(方言) (1) kapiw-sey (ka-píw-sey)「カぴウセイ」[kapiw(カモメ)sey(貝)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kapiwsey
- カピウセイ §223 サラガイ、女郎貝(方言) (2) kapiw-sey (ka-piw-sey)「カピウセイ」[kapiw(カモメ)sey(貝)] ⦅白浦⦆幌別では女郎貝と言う。 (出典:知里動物編、方言:)
- kapkapa
- カㇷ゚カパ 【他動】[kap-kap-a (ペチャンコ(偏平)なことを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)](kapa の重複形)…をペチャンコに(平べったく)する。 noyasito kapkapa wa anu ノヤシト カㇷ゚カパ ワ アヌ よもぎ餅をペチャンコにしておきなさい。(S) kapkapa wa satke カㇷ゚カパ ワ サッケ ペチャンコにして干しなさい。(S) ☞kapa カパ {E: to flatten, crush…} (出典:田村、方言:沙流)
- kapkar
- カㇷ゚カㇻ 【kap-kar】 皮をむく. エモカㇷ゚カㇻ=いもの皮をむく. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapke
- カㇷ゚ケ 【kapke】 平たい,平らな,薄い. カㇷ゚ケスマ=平らな石.エトゥカㇷ゚ケ=鼻が平らだ(鼻が低い). (出典:萱野、方言:沙流)
- kapke
- カㇷ゚ケ 【自動】ペチャンコになる、 出っぱっている所が平らになる、 へこむ。 honihi kapke ホニヒ カㇷ゚ケ おなかがひっこむ。(S) korsu putkeputke kapkekapke コㇿス プッケプッケ カㇷ゚ケカㇷ゚ケ 蕗の葉でつくった鍋が(火にかけると)プクプクふくれたりへこんだりする。(S) ☆対語 putke プッケ {E: to be, become flat, crushed, dented.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapkekapke
- カㇷ゚ケカㇷ゚ケ 【自動】[kapke の重複] ポコポコへこみへこみ/平らになり平らになりする。 ☞kapke カㇷ゚ケ {E: to be, become flat, crushed, dented.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapkoyrir(-i)
- カㇷ゚コイリㇼ §427.しわ(皺)kap-koyrir(-i)〔káp-koǐ-rir かㇷ゚コイリㇼ〕[kap(皮)+koy(波)+rir(海水の流れ)]⦅ホロベツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.628】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kapnunnun
- カㇷ゚ヌンヌン 【自動】[kap-nunnun 皮・を吸う] ペシャンコで皮ばかりの乳をしゃぶる(四、 五歳の子どもがおばあさんの乳をくわえる等)。 {E: (for instance, for a four or five year old child) to suck the withered breasts of an elderly woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- kápo
- カポ 【名】[動物]シラミの卵。 ☆参考 ki キ 頭につくアタマジラミ。 urki ウㇽキ 衣服につくコロモジラミ、 rayoki ラヨキ 陰毛につくケジラミ。 〔知分類 p.103 ((幌)) シラミ類の卵〕 {E: louse eggs; nits.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapo
- カポ §170 シラミ(虱、蝨) (5) kapo(ká-po)「かポ」⦅幌別⦆シラミ類の卵 (出典:知里動物編、方言:)
- kappa
- カッパ 【kappa】 平らにする,つくねる,団子にする. シト カッパ=団子を平らにする.オ ペッネカ ワ カッパ ス ポㇷ゚ ワ オラーノ オマレ ペカンケ コㇿ チ ワ アン ペ ネ ナ ヤンケ アニー=それ,練ってから団子にして鍋が煮え立ってから入れて,浮いたら煮えているものだから上げてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kappa
- カッパ 【他動】[複](単は kapa カパ) (二つ以上)をペチャンコにする。 {E: to flatten, crush…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- Kappara
- 『カッパラ』 §445 ホクチダケ (5) Kappara 『カッパラ』 ⦅B⦆⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kappicitke(-an)
- カッピチッケ §475.ただれる;びらんする(8)kap-picitke(-an)〔káp-pi-čit-ke かㇷ゚ピチッケ〕[kap(皮)+picitke(<pir-ir-ke 裂け傷が群っている)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapsak(-an)
- カㇷ゚サㇰ §475.ただれる;びらんする(7)ただれる kapsak(-an)〔káp-sakかㇷ゚サㇰ〕[kap(皮)+sak(を缺く)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapsakkemecitumpe
- カㇷ゚サㇰケメチトゥンペ §231 ナメクジ (1) kapsak-kemecitumpe (káp-sak-ke-mé-ci-tum-pe)「かㇷ゚サㇰケめチトゥンペ」[<kap(皮)sak(を欠く)keme-citumpe(カタツムリ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaptek
- カㇷ゚テㇰ 【自動】[kap-tek (ペチャンコ(偏平)な状態を表す擬態の語根)・(接尾辞)ちょっと…する] ペチャンコになる。 {E: to be flat, crushed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaptek
- カㇷ゚テㇰ 【kap-tek】 (どたっと)寝ている. イヨㇱキ ワ カㇷ゚テㇰ ワ アン=酔っ払ってどたっと寝ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaptekka
- カㇷ゚テッカ 【他動】[kaptek-ka ペチャンコになる・(他動詞化)] …をペチャンコにする(風船などを)。 {E: to flatten, crush…} (出典:田村、方言:沙流)
- kaptora
- カㇷ゚トラ 【kap-tora】 老婆の乳房,年寄りの皮だけのお乳. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaptorat
- カㇷ゚トラッ §494.ちち(乳);乳房(10)しなびた乳房が垂れている kaptorat〔káp-to-rat かㇷ゚トラッ〕[kap(皮)+to(乳房)+rat(ぶら下っている)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapturiri
- カㇷ゚トゥリリ 【自動】[kap-turiri 皮・を引っ張って伸ばす] ペシャンコで皮ばかりの出ない乳を引っぱる(四、 五歳の子どもがおばあさんの乳を引っぱる等)。 {E: (for instance, for a four or five year old child) to pull on the withered breasts of an elderly woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- kapu sipita
- カプ シピタ §194.[痂が治って]皮が剥げるkapu sipita〔ka-pú|ši-pí-ta カぷ・シぴタ〕[kapu(その皮)、sipita(解ける、si 自分を、pita 解きはなす)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapu(hu)
- カプ(フ) 【名】[所](概は kap カㇷ゚) …の皮、 その皮。 ku=kapu kapar wa tayki en=e クカプ カパㇻ ワ タイキ エネ (私は)私の皮膚が薄いので蚤に食われた。(W) toan cikuni kapuhu トアン チクニ カプフ あの木の皮。(W) ☆参考 níkap ニカㇷ゚[概]/níkapu(hu) ニカプ(フ)[所] は《樹皮》 {E: the skin, bark of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kapuhu
- カプフ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](10)kapuhu〔ka-pú-Fu カぷフ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapuhu
- カプフ §020.母(11)kapuhu〔ka-pú-Fu カぷフ〕⦅ホロべツ⦆母。[kap「皮」、kapu及びkapuhuは「その皮」、ただし、ここではpo-kapuhu「子の皮」すなわち「おふくろ」か]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kapuhu sossorke
- カプフ ソッソㇿケ 【kapuhu sossorke】 皮膚がざらざらになっている,皮膚にかさぶたが出来ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapuhu ukay
- カプフ ウカイ 【kapuhu ukay】 しわがよっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapupicitke
- カプピチッケ §241.傷つく(3)皮にかすり傷を負う kapu-picitke〔ka-pú-pi-čit-ke カぷ・ピチッケ〕[その皮が・傷だらけになる]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kar
- カㇻ §474.たたる(4)憑く kar〔kár かㇻ〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kar 1
- カㇻ 【kar】 ①作る,こしらえる,直す. ホクレ コㇿコニ ハㇺ ケッケ ワ エㇰ ヤン.コㇿチセ ア・カㇻ ナ=早くフキの葉を折り取って来なさい。フキの葉の家を作るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 1
- カㇻ 【他動】①…をつくる、 (仕事など具体的なこと)をする。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる(=cisekar チセカㇻ)。 suy kar スイ カㇻ 穴をあける、 穴を掘る。 pirkep kar ピㇼケㇷ゚ カㇻ 精白する。 harkika kar ハㇻキカ カㇻ なわをなう。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす。 …ne kar …ネ カㇻ …を…につくる/する。 rapuhu ay ne a=kar ラプフ アイ ネ アカㇻ その羽を矢にした(=その羽で矢をつくった)。 hńta e=kar kusu e=ek? フンタ エカㇻ クス エエㇰ? あなたは何をしに来たの。(S民話) nep ka a=kar ka eaykap ネㇷ゚ カ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ (引用文中で)私は何もすることができない。(W民話) ②(代金)を払う。 ataye kar アタイェ カㇻ 代金/代価を払う、 弁償する。 ③ ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 「…をする」に相当する語はいろいろあるが、 それぞれ意味・用法が違う。 ki キ[他動]…をする。 iki イキ[自動] 行う、 ふるまう。 an アン[自動]…がある、 行われる、 一般に人が行う、 あなたも私も一緒に…する/しよう。 ☞ki キ {E: ①to make, do… ②to pay the cost for… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 2
- カㇻ 【他動】(木や草の実)を採る/摘む、 収穫する、 (皮) をむく。 nonno kar ノンノ カㇻ 花を摘む。 hat kar ハッ カㇻ ぶどうを摘む(=hatkar ハッカㇻ)。 kapuhu kar カプフ カㇻ その皮をむく。 tane hetukpa pewre top a=kar kusu ekimne=an タネ ヘトゥㇰパ ペウレ トㇷ゚ アカㇻ クス エキㇺネアン 出たばかりの若い竹(=タケノコ)を掘りに山へ行こう。 toy or un pe opitta tane a=kar nisa トヨルン ペ オピッタ タネ アカン ニサ 畑のものをみんなもう取り入れてしまった。(S) {E: to pick, gather…; peel…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 2
- カㇻ 【kar】 ②火を作る.*サビタの木の若生えを乾かしてマツ板にもむと火が起きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 3
- カㇻ 【kar】 ③〜する. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 3
- カㇻ 【他動】(雨や風)に当たる。 apto kar アㇷ゚ト カㇻ 雨に当たる。 réra kar レラ カㇻ 風に当たる。 ☞-kar カㇻ 4 ③ {E: to expose…(to rain or wind).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 4
- カㇻ 【kar】 ④(木の実等)摘む,採る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar ayne
- カㇻ アイネ 【kar ayne】 どうにかこうにか. ク・カㇻ アイネ タㇷ゚ シホン ク・モコレ ナ.イテキ ハウコㇿ ヤン.モㇱ ヤㇰ スイ ケライニンネ(ク・エライニンネ) ナ=どうにかこうにか,今赤子を私は眠らせた.声を出さないでね.目を覚ましたらまた私は煩わしいので. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar okere
- カㇻ オケレ 【kar-okere】 作り終わる,出来上がる,なしとげる.▷カㇻ=作る オケレ=終わる (出典:萱野、方言:沙流)
- kar wa inkar
- カㇻ ワ インカㇻ 【kar wa inkar】 試みる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar(a-)
- カㇻ §509.ちりょう(治療)[する](6)手あてする;治療する kar(a-)〔kár かㇻ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kara
- カラ §504.ちゅうどく(中毒)する(4)中毒する kara〔ka-rá カら〕[kar(打つ、当る)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kara
- カラ 【他動+助詞】[kar ya カㇻ ヤ が続けて発音された形] nékon ku=ye ya/nékon ku=kara ネコン クイェ ヤ/ネコン クカラ どう言おうか、 どうしようか。(KK即興詩) ☞kar カㇻ 1、 kar カㇻ 2、 kar カㇻ 3、 ya ヤ {E: to make, do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karakaraseyampe
- カラカラセヤンペ §107 フジコ;キンコ (4) karakarase-yampe(ka-rá-ka-ra-se-yam-pe)「カらカラセヤンペ」⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karaku
- カラク §029.おい(甥)(2)karaku〔ka-rá-ku カらク〕⦅シラウラ、ニイトイ、チライ、シラヌシ⦆①甥。②徒弟[<karku]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karaku
- カラク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(4)karaku〔ka-rá-ku カらク〕⦅S. タライカを除く⦆徒弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karama
- カラマ §087 チョウザメ (5) karama(ka-rá-ma)「カらマ」成魚⦅富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karamasanpe
- カラマサンペ §048 サメガレイ (4) karamasanpe (ka-ra-ma-san-pe)「カラマサンペ」 ヤセガレイ、カワガレイ?⦅根室⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karan
- カラン 【他動+助詞】[kar yan カㇻ ヤン が続けて発音された形] …をつくりなさい。 ☞yan ヤン 2 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karani
- カラニ §298 ハルニレ (3) kara-ni (ka-rá-ni)「カらニ」[kara(発火器)-ni(木)] 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karanke
- カランケ 【他動/後副】[kar-hanke (?)・近い] ①[他動]…から近い。 ②[後置]…の近くに、 その近くに。 karanke iteki kus yan カランケ イテキ クㇱ ヤン (あなたたち)その近くを通ってはだめですよ。(S) ☆対語 kattuyma カットゥイマ …から遠い。 {E: ①to go near, approach… ②near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karanke
- カランケ 【karanke】 近寄る,近づく,近く,〜のそば. タパヌシケ(タㇷ゚アンウㇱケ) アナㇰネ タネ シㇼ ホルッケ アンキ アン.イヤイキㇷ゚テ ナ.イテキ エチ・カランケ クニ ラム ヤン=この場所は今にも地滑りが起きそうだ.危険なので絶対にお前たちは近寄ると思うな.パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるのでどれかを背負って村の近くまで私を送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- karankeno
- カランケノ 【後副】[karanke-no …から近く・(副詞形成)]…から近く、 …の近くに。 karankeno anu カランケノ アヌ その近くに置きなさい。(S) i=panake ta tek a=uníhi karankeno to an pe ne a p イパナケ タ テㇰ アウニヒ カランケノ ト アン ペ ネ アㇷ゚ 私たちの家の近くで少し川下寄りの所に沼があったのですが。(W民話) {E: near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karap
- カラㇷ゚ 【karap】 さわる,触れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- Karapto
- カラㇷ゚ト 【名】[地名] 樺太、 サハリン。 {E: the island Sakhalin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karar
- カラㇻ 【karar<kar-yar】 作らせる.▷カㇻ=作る ヤㇻ=させる(カㇻヤㇻ→カラㇻ) イテキ カラㇻ=だめ,作らせるな. (出典:萱野、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ 【kararak】 ハシボソガラス. (出典:萱野、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ 【名】[動物] カラスの一種、 karr, karr カㇽㇽ カㇽㇽ と鳴く。 ☞paskur パㇱクㇽ〔知分類 p.179 ハシボソガラス〕 {E: a carrion crow.} (出典:田村、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ §299 ハシボソガラス (1) kararak (ka-rá-rak)「カらラㇰ」[<鳴き声] ⦅近文、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kararaktono
- カララㇰトノ 【kararak-tono】 ハシボソガラス. (出典:萱野、方言:沙流)
- karatun
- カラートゥン 【karatun】 6人:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるさんが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- karawto
- カラウト 【karawto】 唐櫃.つづら:衣服を入れる箱.ユカㇻには人間を入れるほど大きいカラウトの話が出て来る. ポロ カラウト カンプタハ ア・エトゥㇽセレ オンナイ タ アン ポンヤウンペ ア・エキラ ルウェ ネ=大きいつづら,その蓋をさっと落とし,中にいたポンヤウンペを連れて逃げた.図[カラウト] (出典:萱野、方言:沙流)
- kare
- カレ 【kare<kar-re】 やらせる.▷カㇻ=する レ=させる、 ネㇷ゚カ ア・カレ ヤッカ ソモ カㇻ ノ アン ウヌフ オㇿ ワ ア・コイキ コㇿ イタㇱタサ コㇿ アン=何か仕事をさせてもやりもせず母親から叱られると口ごたえをしている.シケサㇻペ アナㇰネ ア・ウコシウトゥㇽウイルケ コㇿ ポーヘネ ウェン ナ.タㇰ ワ エㇰ ヤン.ア・オプンプニ ワ ネㇷ゚カ ア・カレ クㇱネ ナ=ならず者は皆ではじき出すとなおさら悪いものだ.呼んで来なさい.おだてて何かやらせようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kare
- カレ 【kare】 仕事をさせる,作らせる.▷カㇻ=作る レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- káre
- カレ 【複他動】[他動使役][kar-e つくる/する・させる] …に…をつくらせる/させる。 nep ne yakka kar wa, nep ka i=kare somo ki kunine iki kor oka=an ネㇷ゚ ネ ヤッカ カㇻ ワ、 ネㇷ゚ カ イカレ ソモ キ クニネ イキ コㇿ オカアン (彼女は)何もかもしてくれて、 何も私にさせないようにして(大事にしてくれて)私たちはすごした。(W民話) {E: to make, let…do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karepinki
- カレピンキ 【karepinki】 矢入れ袋:ガマ草で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari
- カリ 【kari】 〜から. プヤㇻ カリ インカㇻ=窓から見る.アパ カリ インカㇻ=戸から見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 1
- カリ 【kari】 ①徘徊する,回る. カムイ シクトゥㇽ(シㇰ ウトゥㇽ) アイヌ シクトゥㇽ トゥㇱマㇰ ワ アㇻウェントゥカㇷ゚ カリ ハウェ=神の目や人間の目,そのすき間をかいくぐって化け物が徘徊しているのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 1
- カリ 【自動】①回る。 ②(幽霊が、 人影が)あちこち動きまわる。 {E: (for a spirit, shadow) to move about here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- kari 2
- カリ 【他動】を回す。 (単独の動詞としては未出。 語構成の要素として出てくる。) {E: to turn, spin…} (出典:田村、方言:沙流)
- kari 2
- カリ 【kari】 ②化けた. タㇷ゚イキヤ ウナㇻペ マㇰ ネ ワ ネ ヤカ ア・エラムㇱカリ コㇿカ カリ ヤㇰ ア・イェ アイヌ ウタㇻ ウシトマレ クンネ アン コㇿ ソイネ クㇽ カ イサㇺ=この頃亡くなったおばさん,どうしてか知らないが化けたということで,人々は恐ろしがって暗くなると外へ出る人もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 3
- カリ 【後副】(経由する所を示す。)(そこ)から、 (そこ)を通って。 puyar kari ahunte プヤㇻ カリ アフンテ 窓から入れる。 sep pínay kari kira セㇷ゚ ピナイ カリ キラ 広い谷を通って逃げる。(W民話) atuy sinpuy an híne kari ahup akusu アトゥイ シンプイ アン ヒネ カリ アフㇷ゚ アクス 海の水の湧き出る所があって彼らがそこから入って行くと。(S民話) k=áhun a korka kari ku=soyne hi ka k=érampewtek カフン ア コㇿカ カリ クソイネ ヒ カ ケランペテㇰ 私は入ったけれど(そこを通って)出る所が(出口が)わからない。(S) {E: (pass) through, along, by.} (出典:田村、方言:沙流)
- karikari
- カリカリ 【自動】[kari-kari 動き回る・(重複)](次の表現の中で)(背負い荷に)にひっかかる。 néa matanpusi/néa konci/a=siké wa karikari ネア マタンプシ/ネア コンチ/アシケ ワ カリカリ [雅]あの鉢巻とあの頭巾が私の背負い荷にひっかかった。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karikari
- カリカリ 【kari-kari】 響く. オキㇺネ ワノ アイヌ エㇰ ハウ カリカリ ヒクス プヤㇻ カリ ア・オㇱマ インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) オヤチキ キムンカムイ スマウコㇿ パ ワ ネ アアン=山の方から人が来る声が響いて来たので窓から体を出して見ると,知らなかったが,熊を獲ってきたのであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- karimpa
- カリンパ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (1) karimpa (ka-rím-pa)「カりンパ」 桜皮 ⦅胆振、日高沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpani
- カリンパニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (2) karimpa-ni (ka-rím-pa-ni)「カりンパニ」[桜皮の・木] 茎 ⦅長万部、虻田、室蘭、幌別、白老、穂別、平取、千歳、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpani
- カリンパニ 【karimpa-ni】 エゾヤマザクラ,サクラ.▷カリンパ=サクラ皮 ニ=木 *この木の皮を弓や矢筒に巻くなど細工用に皮を多用したので皮に名をつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- karimpaniepuyke
- カリンパニエプイケ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (3) karimpani-epuyke (ka-rím-pa-ni-e-puy-ke)「カりンパニ・エプイケ」[桜皮のとれる木の果実] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpatat
- カリンパタッ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (3) karimpa-tat (ka-rím-pa-tat)「カりンパタッ」[ぐるぐる巻く・樺皮] 樹皮 ⦅A十勝・沙流、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpaunku
- カリンパウンク 【karimpa-un-ku】 サクラの皮を巻いた弓:クネニ(イチイ)にカリンパ(サクラの樹皮)を巻く. [カリンパウンク] (出典:萱野、方言:沙流)
- karinpa
- カリンパ 【名】[kari-n-pa 回る・(?)・複](?) [植物]サクラの木の皮。 〔知分類 p.118 karimpa 「原義わ kari「まわる」、 kari-no「よくまわる」、 複数の -pa がついて karino-pa, karin-pa, karim-pa「ぐるぐると充分にまわる」となったもの」〕 {E: the bark of the cherry tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- karinpani
- カリンパニ 【名】[karinpa-ni 桜の木の皮・木][植物] 桜の木。 「これの皮(karinpa カリンパ)で舟でも何でもつくる、 ぐるぐる巻いて釘など使わない。」 (S)〔知分類 p.118〕 {E: the cherry tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- karip
- カリㇷ゚ 【名】[kari-p 回る/回す・もの] 輪。 ☆参考 昔、 男の子たちはブドウづるを曲げてつくった輪で輪まわしをして遊んだ。 その場合、 ころがっている輪の中に棒をさしたり上に投げ上げた輪を棒で受けとめたりして遊んだと言われる。 これは明らかに、 大人の男子の生業である狩猟の訓練になっている。 {E: a circle; a ring.} (出典:田村、方言:沙流)
- karip
- カリㇷ゚ 【karip】 つる輪,輪:細長いものを曲げて,丸くしたもの. カリㇷ゚パㇱ シㇼ シコパヤㇻ=つるの輪が走るように(疾駆する).カリㇷ゚ ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ プンカㇻ ア・アペコセセッカ ワ ア・レウェ コㇿ リテン ペ ネ ワ=つるの輪を作る時はつるを火にあぶり,それを曲げると柔らかいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- karip paste
- カリㇷ゚ パㇱテ 【karip paste】 つる輪を走らせる子供の遊び. 図[カリㇷ゚パㇱテ2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- karippekap
- カリッペカㇷ゚ 【karip-pekap】 輪差し:輪を受ける二股の棒.チキサニ(アカダモ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- karire
- カリレ 【kari-re】 回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- karisirpatek
- カリシㇼパテㇰ 【kari sir patek】 ちらっと. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkani
- カㇻカニ 【kar-kani】 火打ち鉄(がね). 図[カㇻカニとカㇻパㇱシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- karkar
- カㇻカㇻ 【kar-kar】 刺繍する. メノコ アナㇰネ ホクコㇿ エトㇰ タ イカㇻカㇻ エアㇱカイ クス オカイ ペ ネ ナ シコㇿ ア・ウヌフ イ・イェ クス ピㇾカ センカキ ア・カㇻカㇻ コㇿ アナン(アン・アン)=娘というものは夫を持つ前に刺繍を上手にするものだと母が私に言うので上等な布に私は刺繍をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkar 1
- カㇻカㇻ 【他動】[kar-kar つくる・(重複)] ①…をきれいにする/飾り付ける。 otopi karkar オトピ カㇻカㇻ 髪をきれいになでつける。(W) ②…に(糸で)刺しゅうをする。 amip karkar アミㇷ゚ カㇻカㇻ 着物に刺しゅうをする。 ③ ☞eyaykesupka karkar エヤイケスㇷ゚カ カㇻカㇻ、 eyaypokisir karkar エヤイポキシㇼ カㇻカㇻ、 eyayureka karkar エヤユレカ カㇻカㇻ {E: ①to make…beautiful ; decorate… ②embroider… ③…} (出典:田村、方言:沙流)
- karkar 2
- カㇻカㇻ 【間投】[karkar (擬態の語根重複)] コロコロ。 ☆参考 ウポポ(輪唱歌)の中に出てくるはやしの一つで、 ころがることを表しているらしく思われる。 karkarse カㇻカㇻセ《ころがる》の語幹であろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkar(a-)
- カㇻカㇻ §509.ちりょう(治療)[する](7)手あてする;治療する karkar(a-)〔kár-kar かㇻカㇻ〕[kar(つくる)、kar-kar(つくろう、手あてする)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- karkarse
- カㇻカㇻセ 【自動】[karkar-se (擬態の語根重複)・という] ①ころがる。 ②(「ころずく」)(ごろつく?)不良じみたことをする。 toanpe earkinne hu wa karkarse kor an トアンペ エアㇻキンネ フ ワ カㇻカㇻセ コラン あいつとても「生意気」で「ころずいて」いる(=不良じみたやつで悪いことばかりする)。(S) {E: ①to roll; fall. ②to loiter; loaf about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkarse
- カㇻカㇻセ 【kar-kar-se】 転がる. スマ カㇻカㇻセ=石が転がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkarsere
- カㇻカㇻセレ 【kar-kar-se-re】 転がす,回す. ニス カㇻカㇻセレ=臼を転がす.エシソウン ニス カㇻカㇻセレ ワ アㇻパ=右隣へ臼を転が(回す)して行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkarsere
- カㇻカㇻセレ 【他動】[自動使役][karkarse-re ころがる・させる] …をころがらせる。 ころがす。 {E: to make…roll.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkisa
- カㇻキサ 【kar-kisa】 火を起こす. (出典:萱野、方言:沙流)
- karku
- カㇻク 【名】[概/所] 甥(おい)(「おいこ」)(acapo アチャポ《伯叔父》と unarpe ウナㇻペ《伯叔母》の息子)。 ☆参考 matkarku マッカㇻク めい(姪)。 {E: a nephew.} (出典:田村、方言:沙流)
- karku
- カㇻク §029.おい(甥)(1)karku〔kár-ku かㇻク〕⦅H.⦆①甥。②従兄弟⦅クッシャロ、アカン⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku
- カㇻク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(1)karku〔kár-ku かㇻク〕⦅クッシャロ、アカン⦆従兄弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku aki
- カㇻク アキ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(2)karku aki〔kár-ku|a-ki かㇻク・アキ〕⦅アカン⦆従弟。karku an-aki「いとこである・僕らの弟」「僕らの徒弟」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku yupi
- カㇻク ユピ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(3)karku yupi〔kár-ku|ju-pi かㇻク・ユピ〕⦅アカン⦆従兄。karku ay-yupi〔kár-ku|aǐ-ju-pi〕「いとこである・ぼくらの兄」「ぼくらの従兄」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku/karku(hu)
- カㇻク/カㇻク(フ) 【karku/karku(hu)】 甥(おい). (出典:萱野、方言:沙流)
- karkuhu
- カㇻクフ 【名】[所](概は karku カㇻク)…の甥(「おいこ」)。 {E: the nephew of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkunekur(-i)
- カㇻクネクㇽ §029.おい(甥)(4)karku-nekur(-i)〔kár-ku-ne-kur かㇻクネクㇽ〕⦅ホロべツ⦆【雅】甥じゃひと;甥。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karma
- カㇻマ §087 チョウザメ (4) karma(kár-ma)「かㇻマ」成魚⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karop
- カロㇷ゚ 【名】[kar-o-p (?)・を入れる・もの] 小物入れ。 karop takup se kane híne カロㇷ゚ タクㇷ゚ セ カネ ヒネ 弓矢などを持たず、 身の回りの物を入れた小物入れだけを背負って(気軽ないでたちであることを表す)。(HK民話)〔萱民具 p.131 火打ち用具入れ〕 ☆参考 『音声資料』(1-6)にはその用例は出てこない。 {E: an accessory case; a small pouch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karop
- カロㇷ゚ 【kar-o-p】 火起こし用具入れ,火打ち用具入れ. 図[カロㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- karpa
- カㇻパ 【kar-pa】 作る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- karpa
- カㇻパ 【他動】[複](kar カㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆で/二つ以上の)…をつくる/する/採る、 …に当たる。 ☆発音 k=arpa カㇻパ《私は行く》と同じ発音。 {E: to make, do… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karpas
- カㇻパㇱ 【kar-pas】 火つけ炭:サルノコシカケの炭の粉. (出典:萱野、方言:沙流)
- karpas sintoko
- カㇻパㇱ シントコ 【kar-pas-sintoko】 火つけ炭入れ,火起こし用具入れ:カリンパニ(サクラ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- karsuma
- カㇻスマ 【kar-suma】 火打ち石:白い珪石. (出典:萱野、方言:沙流)
- karumpa
- カルンパ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (4) karumpa (ka-rúm-pa)「カるンパ」[<karimpa] 桜皮 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpani
- カルンパニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (5) karumpa-ni (ka-rúm-pa-ni)「カるンパニ」[桜皮の・木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄、阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaniapappo
- カルンパニアパッポ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (8) karumpani-apappo (ka-rúm-pa-ni-a-pap-po)「カるンパニ・アパッポ」[桜木の・花] 花 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaoni
- カルンパオニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (6) karumpa-o-ni (ka-rúm-pa-o-ni)「カるンパオニ」[karumpa(桜皮)o(ついている)ni(木)] 茎 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaunni
- カルンパウンニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (7) karumpa-un-ni (ka-rúm-pa-un-ni)「カるンパ・ウン・ニ」[karumpa(桜皮)un(ついている)ni(木)] 茎 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karus
- カルㇱ 【karus】 きのこ(総称),シイタケ. ホㇱキヌマン アㇷ゚ト アㇱ タント シㇼピㇼカ クス カルㇱ ヘトゥク ワ アン ナンコㇿ ナ ヘタ エキㇺネ・アン ロ=一昨日は雨降り,今日はいい天気なのでシイタケが出ただろうから,さあ山へ行こう.テエタ キㇺ タ カルㇱ ア・ウㇰ コㇿ ワンペ ランケ ア・ニヌ ヒネ シネ サイ ランケ ア・エイヨㇰ ペ ネ=昔山でシイタケを採ると10粒ずつ糸で繋ぎ1連ずつ売ったものであった.*きのこの総称をカルㇱというが,ナラの木に生えるシイタケはカルㇱだけでもわかる.他のきのこは○○カルㇱと語頭へつけなければならない.昭和10年代は二風谷の近くの山で伐採が行なわれ,ウラ木と称せられる部分,太いほうを伐って出した残りがあって,それにシイタケが生えたのを採りに行って食べたり売ったりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- karus
- カルㇱ 【名】[植物] きのこ(茸)(総称)。 surku karus スㇽク カルㇱ 毒きのこ。 a=e karus アエ カルㇱ 食用きのこ。 〔知分類 p.245〕 {E: a mushroom; a toadstool.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karusnonkar
- カルㇱノンカㇻ 【自動】[karus-nonkar キノコ・の様子を見に行く] マイタケ(yukkarus ユッカルㇱ)が出ているかどうか山へ見に行く。(S) {E: to go into the mountains looking for mushroons.} (出典:田村、方言:沙流)
- karusuk
- カルスㇰ 【自動】[karus-uk 茸・とる] きのこ採りする。 ku=karusuk kus k=ómanan クカルスㇰ クㇱ コマナン (S) (私は)きのこ採りに歩く。 {E: to pick mushrooms.} (出典:田村、方言:沙流)
- karusuk
- カルスㇰ 【karus-uk】 きのこ採り(をする). ナー クンネイワ イペ カ ソモ ノ アン ウㇱケ ウン アㇻパ・アン カルスㇰ(カルㇱ ウㇰ) クス ク・シレン アクス ウㇰペテケハイタ コㇿ ヤイェトコイキ=まだ朝飯を食べていないところへ私は行ってきのこ採りに行こうと誘うととるものもとりあえず自分のしたくをしはじめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kas
- カㇱ 【kas】 仮小屋. (出典:萱野、方言:沙流)
- kas 1
- カㇱ 【名】木を組み合わせてつくった漁小屋(三角屋根になるように木をもたせかけてつくる。 中に入って火にあたれるくらいの大きさ)。 ☆参考 山の狩猟をするための狩小屋は kuca クチャ。 {E: a wooden fishing hut.} (出典:田村、方言:沙流)
- kas 2
- カㇱ ☞kasi カシ (出典:田村、方言:沙流)
- kas(i)ke(he) 1
- カシケ(ヘ)/カシケ(ヘ) 【名】[所]…のうわべ。 k=ossike péka ku=cis kor k=an korka ku=kaske anak mína ápekor an kane コッシケ ペカ クチㇱ コㇿ カン コㇿカ クカㇱケ アナㇰ ミナ アペコㇿ アン カネ 私は心の中では泣いていますけれどうわべはまるで笑っているみたいにしていて。(W独話) ☆対語 ossike オッシケ ☞kas(i)ke(he) カシケ(ヘ)/カシケ(ヘ) 2 {E: the surface of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kas(i)ke(he) 2
- カシケ(ヘ)/カシケ(ヘ) 【位名】[所](概は ka カ)[kasike-he その上の所・(所属語尾)] その上の所。 ☆発音 話すときは通常 i が落ちて kaske(he) カシケ(ヘ)と発音される。 {E: top of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasa
- カサ 【kasa】 笠. カサラントゥペピ=笠を縛る紐の端. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasa rantupep
- カサ ラントゥペㇷ゚ [kasa ran-tupep 笠・下がる・あごひも] [雅]笠のたれひも、 笠のあごひも。 káne pon kasa/kasa rantupep/a=yaykoyupu カネ ポン カサ/カサ ラントゥペㇷ゚/アヤイコユプ [雅]金(かね)の小さな笠、 笠のたれひもを私はギュッとしめた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasakep
- カサケㇷ゚ 【kasa-kep】 笠の庇[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kásaranip
- カサラニㇷ゚ 【名】[ka-saranip 糸・小出し] 木の皮の繊維をそのまま使わず糸によったものでつくった「小出し」(saranip サラニㇷ゚)。 ☞saranip サラニㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- kasayep
- カサイェㇷ゚ 【ka-saye-p】 糸巻き.▷カ=糸 サイェ=巻く ㇷ゚=もの (出典:萱野、方言:沙流)
- kasekurkur
- カセクㇽクㇽ §287 シマリス:シマネズミ (2) kasekurkur (ka-sé-kur-kur)「カせクㇽクㇽ」[<kasi-ikir-kor-kur(その上に・線を・もつ・神)] ⦅足寄、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasi
- カシ 【kasi】 〜の上. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasi
- カシ 【位名】[所](概は ka カ) ①…の(その)上 (接触して上)、 …の見える側。(「高い方」「上の方」ではなく、 外側、 見えるほうの側を言う。)kasi ta a カシ タ ア その上に座った。(S民話) kasi ta rók=an pon huton kasi un ape pus wa uhuy カシ タ ロカン ポン フトン カシ ウン アペ プㇱ ワ ウフイ その上に座る小さいふとん(=座ぶとん)の上へ火がはねてこげた。(W) rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をその上にかけてもなおさら燃える。(S) okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上を豊かにする=(娘に)嫁入りのよい品々を持たせる(背中に、 つまりえり首のところに荷物を背負うからこういう、 えり首よりも上の頭のあたりという意味ではない。「持参金をつけてやる」に相当する)。(NK民話) cup nupur manu kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ カシ ニㇱ クㇱ 太陽が霊力があると言うけれどその上を雲が通る(太陽より上ではなく、 太陽のこちら側を雲が通ることを言う)。(KK掛け合い歌) ②(動詞句の後に置かれて)kasi ta カシ タ …しながら。 ku=kemeyki kasi ta k=aysuye クケメイキ カシ タ カイスイェ 私は針仕事をしながらいねむりしている。 ☆発音 早く話しているとき kasi ta カシ タ はしばしば i が落ちて kas ta カㇱ タ と発音される。 ☞ka(si) カ(シ)… {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasi a=oósorusip
- カシ アオオソルシㇷ゚ 【名】[kasi a=o-osor-usi-p その上・人が・そこに・尻・をつける・もの] 腰かけ、 いす。(W) ☆参考 翻訳した言い方。 通常は isu イス と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasi ciwkus
- カシ チウクㇱ 【kasi ciw-kus】 流れる:その上を水が流れる. フㇱペ カシチュークㇱ=死んだ鹿の上を水が流れている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasi opiwki
- カシ オピウキ 【kasi o-piwki】 助ける.▷カシ=上 オ=それ ピューキ=追い払う ア・ユピヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニセンピㇼ ワ シネ ハイカンヌㇷ゚ ピッコサヌ ア・ユピヒ カシ カムテㇰ.アロラㇺポソ・アン コㇿ ネ ワ アン ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ ア・シㇼコオッケ ア・ユピヒ カシ ア・オピューキ=私は兄と山へ行ったら,木の陰から中ぐらいの熊が飛び出して私の兄におおいかぶさった,私は驚きながらその熊を槍で突き刺し兄を助けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasi osorusi
- カシ オソルシ 【kasi osor-usi】 腰かける. サマㇺ ニ カシ ア・オソルシ=倒木の上へ私腰をかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasi-oosorusip
- カシオオソルシㇷ゚ 【名】[古](昔の)腰かけ。 (出典:田村、方言:沙流)
- kasieoma
- カシエオマ 【kasi e-oma】 寄りかかる,しなだれかかる. テエータ アナㇰネ ネノアン シリキ ソモ ア・ヌカㇻ ペ ネ ア コㇿカ タネ オカ ペウレクㇽ アナㇰネ ホクフ カシエオマー カネ オカイパ=ずうっと昔は,そのような様子を見ることはなかったが,今いる若い人は自分の夫にしなだれかかっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasieusieusi
- カシエウシエウシ 【kasi e-usi-e-usi】 (何回も)殴る.▷カシ=上 エウシエウシ=入り入り (出典:萱野、方言:沙流)
- kasihuye
- カシフイェ 【kasi-huye】 看病(する). エカシ オンネ ルスイ ワ ヘ エ・カシフイェ コㇿ エ・アン ヤㇰ ク・イヌ ソネ ウパキタラ エチ・オカ ヤー=おじいさんが死に近いのか,お前が看病していたと聞いたが,変わりなくいたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiikirkus
- カシイキㇼクㇱ §287 シマリス:シマネズミ (1) kasiikirkus (ka-si-i-kir-kus)「カシイキㇼクㇱ」[<kasi-ikir-kus(その上に・線・通っている)] ⦅幌別、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasikamu
- カシカム 【kasi-kamu】 かぶさる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikamuy/kasikamuye(he)
- カシカムイ/カシカムイェ(ヘ) 【kasi-kamuy/-kamuye(he)】 憑き神. カシカムイ ピㇼカ=憑き神がよい.カシカムイユㇷ゚ケ=憑き神が強い. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikamuyeyupke
- カシカムイエユㇷ゚ケ 【kasi-kamuy e-yupke】 運が強い. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiketa
- カシケタ 【kasike ta】 上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikeun
- カシケウン 【kasike-un】 さらに,その上. タンパ アナㇰネ チュㇰアン ワ アㇷ゚ト アㇱ カ ソモ ワ シペ カ ソモ エㇰ.カシケウン シㇼスㇺ ペ ネ クス アエㇷ゚ カ イサㇺ=今年は秋になってから雨が降らなかったのでサケが遡上しない.さらに夏はひでりが続きかんばつであったので食べ物もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikeun
- カシケウン §044 イシガレイ (2) kasikeun (ka-sí-ke-un)「カしケウン」[<kasikewen(↑)] 成魚 ⦅長万部⦆イシモチ (出典:知里動物編、方言:)
- kasikewe
- カシケウェ 【kasi kewe】 加勢する,かばう. ウェニヨㇱキ ㇷ゚ エㇰ ヒネ イチェン エネコソウㇰ(エン・エコソウㇰ) ルスイ ク・シトマ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) アウン アチャポ エㇰ ヒネ エン・カシケウェ.エアㇻキンネ ク・ヤイライケ=泥酔したといってもいいような者が来て,銭を貸してくれと言い,私が恐ろしく思っていると隣のおじさんが来て私に加勢してくれた.本当に有難かった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikewen
- カシケウェン §044 イシガレイ (1) kasikewen (ka-si-ke-wen)「カシケウェン」[kasike(その表面)wen(悪い)] 成魚 ⦅虻田⦆イシモチ (出典:知里動物編、方言:)
- kasikewensamampe
- カシケウェンサマンペ 【kasike-wen-samampe】 イシガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikik
- カシキㇰ 【kasi-kik】 はらい清める:病人を治すためにタクサという清め草で体の上をはらい清める.▷カシ=上 キㇰ=叩く (出典:萱野、方言:沙流)
- kasikurukuru
- カシクルクル §287 シマリス:シマネズミ (3) kasikurukuru (ka-sí-ku-ru-ku-ru)「カしクルクル」 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasinkop
- カシンコㇷ゚ 【名】[ka-sinkop 糸・結び目](otu… ore… オトゥ… オレ… の構文で、 次の慣用表現の中で)糸の結び目。 otu kasinkop/ore kasinkop/ranke ranke オトゥ カシンコㇷ゚/オレ カシンコㇷ゚/ランケ ランケ 二つの糸の結び目、 三つの糸の結び目を(=いくつもいくつもの糸の結び目を)下ろし下ろしする(糸を紡ぐ/紐をよる様子の描写の表現。 叙事詩や昔話などの口承文学によく出てくる)。(NK民話) ☞ore オレ、 otu kasinkop オトゥ カシンコㇷ゚ {E: the knot of two strings tied together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasinta
- カシンタ 【ka-sinta】 水鳥の罠:ブドウづるで作り,糸は馬のしっぽの毛で撚る.そうすると糸がふやけることがなくいいものである. 図[カシンタ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kasinukar
- カシヌカㇻ 【kasi-nukar】 授かる. アイヌ アナㇰネ ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ コㇿ ソモ ネンカ ヤイヌ・アン ヤッカ チ・カㇱヌカㇻ ヒ カ アン ペ ネ.イテキ ウェンサンペコㇿ・アン ペ ネ ナー=人間というものはよい精神を持っていると,思いもしない所で授かり物があるものだ.だによって悪い精神を持つものではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasioiki
- カシオイキ 【kasi o-iki】 面倒を見る.世話をする.▷カシ=上 オ=それ イキ=する ソンノ オンネㇷ゚ カシ ア・オイキ コㇿ アイヌ パテㇰ エヤイコプンテㇰ ペ ソモ ネ ワ.カムイコチカシヌカㇻ アン ペ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン アニー=本当に年寄りの面倒を見ると人間だけが喜ぶものではないものだ.神からの授かり事があるものだから聞いておきなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasioma
- カシオマ 【kasi-oma】 乗っかかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasioniwen
- カシオニウェン 【kasi o-niwen】 自分が悪いにもかかわらずたんかをきる.▷カシ=上 オ=それ ニウェン=猛り立つ (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiose
- カシオセ 【kasi o-se】 みやげ物を持って行く. ピスン(ピㇱ ウン) ウナㇻペ エウン エ・アㇻパ ハウェ ネ ヤクン サカンケカㇺ ヘネ カシオセ アニー=浜のおばさんの所へお前が行くのなら,乾かした肉でもみやげ物として持って行くんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiotao
- カシオタオ 【kasi ota-o】 上へ砂を入れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasipekira
- カシペキラ §273 エゾテン;てん (5) kasipekira (ka-sí-pe-ki-ra)「カしペキラ」[<kasupekira] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasipirka
- カシピㇼカ §019.赤子が生れた時非常に天気がいいkasi-pirka〔ka-ší-pir-kaカしピㇼカ〕[kasi(その上)+pirka(よい)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kasiramu
- カシラム 【kasi-ramu】 案ずる.▷カシ=上 ラム=思う (出典:萱野、方言:沙流)
- kasirari
- カシラリ 【kasi-rari】 その上,つづけて.▷カシ=上 ラリ=詰める オトゥ イキンネ オレ イキンネ ア・チㇱテ ハウェ オナハ カシラリ ウヌフ カ オンネ ハウェ ア・エランポㇰウェン=2回も3回も泣かされて,父が死んだその上へ母も亡くなったとか,気の毒な. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasirariarpa
- カシラリアㇻパ 【kasi-rari-arpa】 すぐ後へ行く.▷カシ=上 ラリ=詰める アㇻパ=行く (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiseske
- カシセㇱケ 【kasi-seske】 布団を着せる,おおう,上をふさぐ. ク・コㇿ ション ク・ホッケ ナ エン・カシセㇱケ ワ エン・コレ アニー=孫よ,私は寝るので私の上へ布団をかけてくださいよ.*子供の頃,祖母テカッテにいつも言われた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasita
- カシタ 【kasi ta】 上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiun
- カシウン 【kasi un】 その上,その挙げ句. シットゥイマ カシウン エ・シケ パセ ナ シニ ランケ アㇻパ アニー=遠いし,その上あなたの荷物が重いので,休み休み行ってね.パナウンクㇽ エウン ポオン イチェン ネ コㇿカ ケソウㇰテ(ク・エソウㇰテ) アㇷ゚ ソモ エン・コホシピレ.カシウン イイェシシ(イ・エシシ) ㇷ゚ ネ クス ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ=川下の人へ少しの銭であったが貸したものだが私に返済しない.その挙げ句私を避けるものだから私はあの人を見たこともない.エイタサ シト ケ(ク・エ) ア ケ(ク・エ) ア ク・ラコㇿ カシウン ク・イㇰマウレ ク・サンペ エコイキ カ ク・キ ノイネ=あまりにもたくさん餅を食べて食べて腹にもたれる挙げ句,げっぷも出て胸焼けもしそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasiwen
- カシウェン §020.赤子が生れた時非常に天気が悪いkasi-wen〔ka-ší-wenカしウェン〕[kasi(その上)+wen(悪い)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaskamuy
- カㇱカムイ 【名】[概](所は kaskamuye カㇱカムイェ) [kasi-kamuy その上・神] 憑き神。 ☆参考 kasikamuy カシカムイ の i イ が落ちた形。 {E: a possessive spirit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaskamuy(-e)
- カㇱカムイ §481.たましい;霊魂(23)霊魂;憑神 kaskamuy(-e)〔káš-ka-muǐ かㇱカムイ〕[kas(表面の?)+kamuy(神、魂)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaskamuye(he)
- カㇱカムイェ(ヘ) 【名】[所](概は kaskamuy カㇱカムイ) …の憑き神(個人の)。 kaskamuye wen/pon cikisani カㇱカムイェ ウェン/ポン チキサニ 憑き神がよくない小さいハルニレの木。(Sユーカラ) {E: a possessive spirit of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaskar
- カㇱカㇻ 【自動】[kas-kar 漁小屋・をつくる] 漁小屋をつくる。 (=kas kar カㇱ カㇻ) niwweo=an wa kaskar=an ニウウェオアン ワ カㇱカラン (私たちは)木を組み合わせて漁小屋をつくる。(S) {E: to make a fishing hut.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaske(he)
- カㇱケ(ヘ) 【位名】☞kas(i)ke(he) カシケ(ヘ)/カㇱケ(ヘ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaskot
- カㇱコッ 【名】[kas-kot 小屋・くぼみ](?) 漁小屋。 {E: a fishing hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaskot
- カシコッ 【kas-kot】 野宿小屋. ホクレ ホクレ タヌクラン テタ レウシ・アン ナ.カシコッ ア・カㇻ ナ コㇿ コニハㇺ ウㇰ ワ エㇰ ヤン=さあさあ今夜はここで泊まるぞ.野宿小屋を作るのでフキの葉を取って来なさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasoya
- カソヤ 【ka-soya】 ハチ〔昆虫〕:ふつうのハチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kásoya
- カソヤ 【名】[ka-soya 糸・ハチ][動物] 普通のハチ(蜂)(糸のように細いからこう言う。 草の葉、 ヨモギ、 ハギの中ほどからぼんぼりこ(=下げ飾り)のように巣をつける)。(S)〔知分類 p.86 アシナガバチルイ、 コバチ(サル255)〕 {E: a bee.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasoyakamuy
- カソヤカムイ §122 スズメバチ (16) ka-soya-kamuy(ka-só-ya-ka-muy)「カそヤカムイ」[<ka(糸)soya(蜂)kamuy(神)]⦅本別⦆モンスズメバチ(井上8)si-s.を♂、ka-s.を♀と思っている。 (出典:知里動物編、方言:)
- kaspa
- カㇱパ 【kaspa】 〜しすぎる. ポㇷ゚カㇱパ=煮え立ちすぎる.ポロカㇱパ=大きすぎる.スケカㇱパ=量を多く煮すぎる.イナウ アナㇰネ オッカヨ ウタㇻ ケ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ピㇼカ イナウ ア・ケ ヒ アナㇰネ イナウネニ エイタサ ソモ ア・サッケ カウレ カㇱパ ヤッカ リカン カㇱパ ヤッカ ウェン ペ ナ.エラムオカ ヤン アニー=イナウというものは男たちが削るもので,美しいイナウを削るのにはイナウを削る材料をあまり乾かしすぎないこと,乾かしすぎても湿りすぎても悪いものだ,覚えておいてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaspa 1
- カㇱパ 【他動】過度である。 {E: to exceed, be more than…} (出典:田村、方言:沙流)
- kaspa 2
- カㇱパ 【助動】①あまり…をする、 …しすぎる。 poro kaspa ポロ カㇱパ 大きすぎる。 iruska kaspa イルㇱカ カㇱパ (彼は)あまりにも腹を立てた。 kú=ipe kaspa クイペ カㇱパ あまり食べた(=食べすぎた)。(W) ②(否定で)あまり…しない。 na sittumu peker kaspa ka somo ki ナ シットゥム ペケㇾ カㇱパ カ ソモ キ まだあまり明るくなっていない。 eytasa keweri kaspa ka somo ki, eytasa keweram ka somo ki エイタサ ケウェリ カㇱパ カ ソモ キ、 エイタサ ケウェラㇺ カ ソモ キ あまり背が高すぎもしない、 あまり背が低くもない。(S) k=e rusuy kaspa ka somo ki hemanta en=ere en=ere kus ye ケ ルスイ カㇱパ カ ソモ キ ヘマンタ エネレ エネレ クㇱ イェ (私が) あまり食べたくもない変なものを(彼は私に)食べなさい食べなさいと言う。(S) ☆参考 形の上で単数形に相当する kasu カス は、 特殊な場合にのみ使われる。 {E: ①too; too much; excessively. ②not very; not much.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaspaotte
- カㇱパオッテ 【他動】[kas-pa-otte その上・口・(そこ)につける]…を言いつける、 …を命ずる、 …を勧告する(「意見してやる」)。 ☞ekaspaotte エカㇱパオッテ、 ikaspaotte イカㇱパオッテ {E: order, tell…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaspaotte
- カㇱパオッテ 【kaspa-otte】 諭す.意見する,訓戒する,忠告する,説教する,力づける,はげます. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaspekira
- カㇱペキラ §273 エゾテン;てん (6) kaspekira (kás-pe-ki-ra)「かㇱペキラ」[<kasipekira] ⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaspekurkur
- カㇱペクㇽクㇽ §287 シマリス:シマネズミ (5) kaspekurkur (kás-pe-kur-kur)「かㇱペクㇽクㇽ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasre
- カㇱレ 【kasre】 (穴などが)浅い. オッコ ポンノ ホㇱキ.テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=おねえさん,少し待って.この場所が浅いようだから川を渡ろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasre
- カㇱレ 【自動】浅い(土地の穴やくぼみが)。 ☆対語 rawne ラウネ 深い。 ☆参考 川や水が浅いのは ohak オハㇰ、 入れ物が浅いのは okasaske オカサㇱケ。 {E: (for land) to be shallow.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasreno
- カㇱレノ 【副】[kasre-no 浅い・(副詞形成)] 浅く。 kasreno ouri カㇱレノ オウリ 浅く掘りなさい。(S) {E: shallowly.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasrepir(-i)
- カㇱレピㇼ §239.きず(傷)(9)あさで;微傷 kasre-pir(-i)〔káš-re-pir かㇱレ・ピㇼ〕[浅い・傷]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kasretokpa
- カㇱレトㇰパ 【kasre-tokpa】 浅くつつく. ▷カㇱレ=浅く トㇰパ=つつく *ポンヤウㇺペが怪鳥に襲われて,カㇱレトㇰパ ラウネトㇰパ(浅くつつかれ,深くつつかれ)と描写されている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kasu
- カス 【kasu】 〜を超える,〜以上. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasu 1
- カス 【他動】…を凌ぐ、 …以上である。 ta ene okkayo kasu nispa a=ne ruwe an kusu タ エネ オッカヨ カス ニㇱパ アネ ルウェ アン クス これこのとおり私は(女であっても)並の男には負けないくらいの長者だから。(W民話) aynu kasu poro aynu アイヌ カス ポロ アイヌ 普通の男にもましてきわだって大きい立派な男。(NK民話) {E: to exceed…} (出典:田村、方言:沙流)
- kasu 2
- カス 【助動】…しすぎる。 kú=ipe kasu クイペ カス 私は食べすぎた。 ku=mokor kasu クモコㇿ カス 私は寝すぎた(眠りすぎた)。 ipe=an kasu siri somo ne? イペアン カス シリ ソモ ネ? あなた食べ過ぎるのではありませんか。(S表) {E: to over do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasukasu
- カスカス 【kasu-kasu】 ~過ぎる,来る時を過ぎた. エㇰクスネアㇷ゚ カスノイサㇺ カスノイサㇺ=来るはずであったが過ぎても来ない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kasukurukuru
- カスクルクル §287 シマリス:シマネズミ (4) kasukurukuru (ka-sú-ku-ru-ku-ru)「カすクルクル」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasumpe
- カスンペ §010 ガンギエイ;かすべ (1) kasumpe (ka-súm-pe)「カすンぺ」 成魚 ⦅礼文、虻田、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasumpe
- カスンペ §012 サメガスベ (5) kasumpe (ka-súm-pe)「カすンペ」 ⦅虻田、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasumpe
- カスンペ 【kasumpe】 カスペ:カジキエイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasumpe tuntun
- カスンペトゥントゥン §010 ガンギエイ;かすべ (2) kasumpe tuntun (ka-súm-pe-tuntun)「カすンペトゥントゥン」[kasumpe(↑)tuntun(腹子)] カスベの腹子 ⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasuno
- カスノ 【kasu no】 あまりにも,(〜より)以上に,より〔雅〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasuno
- カスノ 【kasu no】 過ぎる,余る. エㇰ ヒ ア・ラム ヒ カスノ イサㇺ=来ると思った時を過ぎても来ない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasuno
- カスノ 【後副】[kasu-no …を凌ぐ・(副詞形成)] …より以上に、 …にもまして。 mína kasuno mína kane oka ミナ カスノ ミナ カネ オカ (彼らは)笑う以上に笑っている=とてもうれしそうにニコニコ笑っている。(W民話) cikap kasuno poro cikap チカㇷ゚ カスノ ポロ チカㇷ゚ 鳥以上に大きい鳥=普通の鳥にもましてきわだって大きい鳥。(W神謡語り) {E: more than, over, above…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasunokane
- カスノカネ 【kasuno-kane】 それ以上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- Kasunte
- カスンテ 【名】[人名] カスンテ(伝説上の豪雄。 昔話の主人公で、 厚岸の人とされる。 実在のモデルがいたという)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasup
- カスㇷ゚ 【名】汁用のしゃくし(杓子)(「しゃもじ」)。 ☆参考 ごはんのしゃもじは pera ペラ。 ☆参考 ekasuppo エカスッポ《頭がしやくし》はオタマジャクシ。 {E: a ladle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasup
- カスㇷ゚ 【kasup】 杓子,しゃもじ. カスㇷ゚ スイェ イペウナラ ウェンメノコ=しゃもじを振る食い根性の悪い女. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasupekira
- カスペキラ §273 エゾテン;てん (4) kasupekira (ka-sú-pe-ki-ra)「カすペキラ」[<kasup(杓子)e(をもって)kira(逃げる)] ⦅美幌、屈斜路、足寄、白糠、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasupkokiru
- カスㇷ゚コキル 【kasup-ko-kiru】 しゃもじで混ぜる:煮物をしゃもじで底から. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasupkokiru
- カスㇷ゚コキル 【他動】[kasup-ko-kiru しゃくし/しゃもじ・と一緒に・…の向きを変える](ご飯や煮物)をしゃもじ/しゃくしで底からひっくり返す。 {E: to mix through with a ladle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasupni
- カスㇷ゚ニ 【kasup-ni】 エリマキ,マユミ〔植〕.▷カスㇷ゚=しゃもじ ニ=木 *アイヌはこの木でしゃもじを作った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasupni
- カスㇷ゚ニ §156 マユミ エゾマユミ (1) kasup-ni (ka-súp-ni)「カすㇷ゚ニ」[kasup(杓子)ni(木)] 茎 ⦅長万部、礼文華、有珠、幌別、穂別、様似、近文、足寄、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kasuponi
- カスポニ §044 イシガレイ (4) kasuponi (ka-sú-po-ni)「カすポニ」 成魚 ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasuprek(-i)
- カスㇷ゚レㇰ §642.ひげ(髭)(6)しゃもじひげ kasup-rek(-i)〔ka-súp-rek カすㇷ゚・レㇰ〕[kasup(杓子)+rek(ひげ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kasupuni
- カスプニ §044 イシガレイ (3) kasupuni (ka-sú-pu-ni)「カすプニ」 成魚 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kasusne
- カスㇱネ 【自動】大したことなくてすむ(けがが、 税金が、 罰金が)。 kasusne kane yakun pirka wa カスㇱネ カネ ヤクン ピㇼカ ワ (けがが)あまり大したことなくて(ひどく痛くなくて)よかったなあ。(S) haː, kasusne hawe iki wa! ハー、 カスㇱネ ハウェ イキ ワ! ああ、 「たいしたこと」言ってきた(反語)=「百円ぐらいですむと思ったのに何万もと言ってきた。」 (S) ☆参考 病気のことには言わない。(S) {E: to be of little significance, importance; not be serious.} (出典:田村、方言:沙流)
- kásutar
- カスタㇻ 【名】[kas-utar 漁小屋・人々](漁のとき)漁小屋(kas カㇱ)に住む人々。 inne kásutar an ruwe! kásutar inne korka súsam kemian yak a=ye インネ カスタㇻ アン ルウェ! カスタㇻ インネ コㇿカ スサㇺ ケミアン ヤカイェ 大勢の漁小屋の人がいるねえ!漁小屋の人々は多いがシシャモは少ないそうだ。(S) ☆参考 11月以降、 鵡川から下全部、 シシャモ(susam スサㇺ)をとるために kásutar an カスタㇻ アン《漁小屋がつくられて人が住む》。(S) {E: those who live in a fishing hut (ie. fishermen.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kásuy
- カスイ 【他動】(人)を手伝う、 …の手伝いをする。 (後置副詞的に使って) …に手伝って、 …を助けて。 {E: to help, assist…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasuy
- カスイ 【kasuy】 手伝う,加勢する. ク・イチャ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) インネ ウタㇻ エㇰ ワ エン・カスイ クスケライポ ア・オケッテㇰテㇰ=私が穂ちぎりをしていると,大勢の人が来て私を手伝ってくれ,そのお陰でさっと終わってしまった.オヌマン パㇰノ エン・カスイ ニサッタ エチ・カスイ クㇱネ ナ=夕方まで私を手伝って,明日あなたを手伝うから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasuy
- カスイ 【kasuy】 渡る. オッコ ポンノ ホㇱキ テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=おねえさん,少し待って.この場所が浅いようだから川を渡ろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kásuyre
- カスイレ 【複他動】[他動使役][kasuy-re …の手伝いをする・させる](人)に(人)を手伝わせる、 (人)に(人)の手伝いをさせる。 ☆参考 sikasuyre シカスイレ は(人)に自分の手伝いをさせる/してもらう。 {E: to make…help, assist…} (出典:田村、方言:沙流)
- kat
- カッ 【名】[概](所は katu(hu) カトゥ(フ)) かっこう(恰好)、 有様。 {E: appearance; form; shape.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kat(-u)
- カッ §224.からだ(体);躯幹(6)体 kat(-u)〔かッ〕[姿、形、さま、ざま、なり]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kat(u) kar
- カッ/カトゥ カㇻ 【連他動】[…のあり方・をつくる]…をだます。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kat/katu(hu)
- カッ/カトゥ(フ) 【kat/katu(hu)】 姿,様子. イワラサンペ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ マカン カッコㇿ ペ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=岩の下の心臓という悪い神はどのような姿をしているものか私はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kata
- カタ 【ka ta】 上で. (出典:萱野、方言:沙流)
- katak
- カタㇰ 【ka-tak】 糸玉:アッ(オヒョウの皮の繊維)やニペ,(シナの木の皮の繊維で作った)糸. (出典:萱野、方言:沙流)
- kátak
- カタㇰ 【名】[ka-tak 糸・塊] ①糸玉(糸を丸く巻いたもの)。 ②まり(糸を巻いてつくったまり、 てまり)。 {E: a ball of string, thread.} (出典:田村、方言:沙流)
- katakatap
- カタカタㇷ゚ §178 バッタ (4) katakatap(ka-tá-ka-tap)「カたカタㇷ゚」⦅穂別⦆バッタ類 (出典:知里動物編、方言:)
- kátakesinot
- カタケシノッ 【自動】[kátak-e-sinot 糸のまり・で・遊ぶ] まりつきをして遊ぶ。 {E: to play with a ball.} (出典:田村、方言:沙流)
- katam
- カタㇺ 【名】[植物](ヨシでもカヤでもない細いもの、 苫小牧と沼の端[地名]の間の湿原に生えている)。 〔知分類 p.54 ツルコケモモ、 p.56 クロマメノキ、 p.152 エゾキンバイソオ〕 {E: name of a plant. pretty top (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- katam
- カタㇺ §091 ツルコケモモ (1) katam (ka-tám)「カたㇺ」 果実 ⦅長万部、幌別、斜里、樺太[雅語]⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- katamkaurep
- カタㇺカウレㇷ゚ §091 ツルコケモモ (2) katamka-urep (ka-tám-ka-u-rep)「カたㇺカウレㇷ゚」[katam(<katam-sarツルコケモモ・原)ka(の上の)hurep(赤い実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- katamsar 1
- カタㇺサㇻ 【名】カタム (植物名)の生えている湿原。 ☞katam カタㇺ {E: a swamp where katam grows } (出典:田村、方言:沙流)
- katamsar 2
- カタㇺサㇻ 【名】[植物] ススキのカヤ。 katamsar epuyke カタㇺサㇻ エプイケ カヤの穂(=ススキ)。〔知分類になし (編者注:ススキのかやについては p.226に rapempe などがのっている)〕 {E: silver grass thatching } (出典:田村、方言:沙流)
- katanpira
- カタンピラ 【名】[日本語かたびらであろう。] 衣服の一種、 カタビラ(?)(「熊祭りかなにかのときに着たり着なかったり」)。(S) {E: a hemp garment.} (出典:田村、方言:沙流)
- katap
- カタㇷ゚ 【ka-tap】 〜も.くらいも,でさえも. シゲル カタㇷ゚ カㇻ ペ ク・カㇻ エアイカㇷ゚ ハウェー=茂でさえも作るのに俺ができないはずがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- katcak
- カッチャㇰ 【katcak】 器量が悪い,至らない. カッチャㇰ ペ ク・マッネポホ ネ ワ ネ コㇿカ=至らない者,私の娘ではあるけれど.*私の父が,昭和18年に隣村へ娘(私の姉)を嫁に行かせた時に言っていた言葉.ヘりくだる時に使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- katcam
- カッチャㇺ 【名】[概](所は katcama カッチャマ)[kat-sam あり方・側] 様子、 気配、 行い。 {E: state; mood; doings; behaviour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katcam/katcama(ha)
- カッチャㇺ/カッチャマ(ハ) 【kat-cam/-cama(ha)】 行状,身持ち,品行. カッチャマハ ア・オヤネネ=あの者の行状が不審だ.ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ カッチャマハ ウェンメノコ ア・トイキッカㇻ コㇿ コタン ケスン(ケㇱ ウン) エホラㇰチセ オルン ヤイニンパニンパ セコㇿ ネ ㇷ゚ ネ=昔話の中では行ないの悪い女が父や母に殴られると村はずれの半分潰れた家へ自分の身体を引きずるようにして行ったと描写されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- katcama
- カッチャマ 【名】[所](概は katcam カッチャㇺ) その様子、 その気配、 その行いのくせ、 性癖。 katcama pirka カッチャマ ピㇼカ 何もくせがない。 katcama wen カッチャマ ウェン 悪いことばかりする。 {E: state; mood; doings; behaviour.} (出典:田村、方言:沙流)
- katcipi
- カッチピ 【kat-cipi】 生き返る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kateomare
- カテオマレ 【kate-omare】 惚れる,好きになる. クコロペㇾ(ク・コㇿ オペㇾ) ライ パㇰノ エチ・カテオマレ.ク・ヤイヌ エㇺコ パㇰノ カ エン・ヤイヌ ルウェ ヘ アン=お嬢さんよ,死ぬほどにあなたに私は惚れている.私の思いの半分だけでも私のことを思っているだろうかね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kateomare
- カテオマレ 【他動】…を好きになる、 …にほれる。 ☆参考 男女間で好きになる/愛することを表す語の例 : osikkote オシッコテ、 oramkote オラㇺコテ。 {E: to grow to like…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katepase
- カテパセ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(7)体がだるい katepase〔ka-té-pa-se カてパセ〕[kat(体のぐあい)+e(について)+pase(重い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katka
- カッカ 【名】[kat-ka あり方・の上](?) (次の二つの項目の表現の中で)気持ち、 気分。 (出典:田村、方言:沙流)
- katka konna caknatara
- カッカ コンナ チャㇰナタラ 【自動詞句】[雅] 気が浮き浮きしている。 tanto anak ponno ku=katka konna caknatara, a=en=íkure p ne kus タント アナㇰ ポンノ クカッカ コンナ チャㇰナタラ、 アエニクレㇷ゚ ネ クㇱ 今日は私は少し気が浮き浮きしている、 飲ましてくれたので。(S) {E: to feel carefree, light-hearted.} (出典:田村、方言:沙流)
- katka konna rennatara
- カッカ コンナ レンナタラ 【自動詞句】[雅] 気が沈んでいる。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to feel down, despondent.} (出典:田村、方言:沙流)
- katkan
- カッカン 【名(?)】(次の表現の中で) iporo katkan isam イポロ カッカン イサㇺ 顔色が悪い(病人のように)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- katkar
- カッカㇻ §595.ばかである;おろかである(21)ばかす;だます;たぶらかす kat-kar〔kát-kar かッカㇻ〕[kat(様子を)+kar(作る)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katkemat
- カッケマッ 【名】[kat-ke-mat (立派な)あり方・のある・女性] 奥様、 裕福な女性、 身分の高い女性、 立派な女性(成人女性を表す尊称)。 {E: a wife; a woman with class.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katkemat
- カッケマッ 【katke-mat】 妻,淑女:女性に対して敬意を表して言う言葉. テエータ ポロ マラㇷ゚ト アニタ(アン ヒ タ) アナㇰネ オッカヨ ウタㇻ マチヒ トゥキ コレ クス ホトゥイェカㇻ ヒ タ "ク・コㇿ カッケマッ エンサムン(エン・サㇺ ウン) エㇰ トゥキ エチ・コレ ナー" シコㇿ ハウェカ ヒ ク・ヌ アㇺキㇼ ペ ネ=ずうっと昔,大きい祝宴のある時には男たちが妻に杯を渡すために呼ぶ場合に「私の妻よ側へ来てくれ,杯をあげよう」と言っていたのを聞いたことがある.*普通はカッケマッ=妻,淑女と言うことはないけれども,上のような場合にのみその呼び方があったものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- katkemat(c-i)
- カッケマッ §003.おんな(女)(12)katkemat(c-i)〔kát-ke-mat かッケマッ〕⦅H.⦆身分のある女;淑女;貴婦人[katke(しとやかな)+mat(女)]。ku-sapo〜「私の姉である貴婦人よ」「お姉様」⦅ユ研Ⅰ, p.131⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- katken
- カッケン §322 カワガラス;キタカワガラス (1) katken (kát-ken)「かッケン」[<?] ⦅幌別、白老、沙流、静内⦆(セ11神78) (出典:知里動物編、方言:)
- katkew
- カッケウ §322 カワガラス;キタカワガラス (2) katkew (kát-kew)「かッケウ」[<?] ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- katkikar
- カッキカㇻ 【他動】…に近寄らない。 {E: not to go near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katkikus
- カッキクㇱ 【katki-kus】 (魔物が,化け物が)憑(つ)く,取り憑かれる,障りがつく,崇る,悪霊などが災いをする. ソンノ ケスクラン アン コㇿ クンネチㇱ.カッキクㇱ ワ ソモ ネ ヤ ウン=本当に毎晩毎晩夜泣きする,憑き物でも憑いているのではないだろうか. (出典:萱野、方言:沙流)
- katkor
- カッコㇿ 【kat-kor】 普通に,かわりなく:ユカㇻに出て来ることが多い. ランマ カネ カッコㇿ カネ オカヤニケ=いつもと同じに変わりもなく私たちはいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- katkor 1
- カッコㇿ 【自動】[kat-kor あり方・を持つ] ①(…のように/…という/…)外見をもつ。 ②[雅](ユーカラの中で次の慣用表現で)立派に行なう(?)。 iresu sápo/i=respa wa/ranma kane/katkor kane/oka=an イレス サポ/イレㇱパ ワ/ランマ カネ/カッコㇿ カネ/オカアン [雅]育ての姉が私を育ててくれていつもいつも「まてえに」(=大切にして)育てられて暮らしていたことを。(Sユーカラ語り) ☆参考 金田一『ユーカラの研究』には《行う、 振舞う》の訳がついて数回出ている。 {E: ①to have the same appearance as (v.i.). ②to be the same kind as…(v.t.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katkor 2
- カッコㇿ 【他動】[kat-kor あり方・を持つ]…と同類である。 i=katkor ápekor an イカッコㇿ アペコㇿ アン あれは私たちと同じアイヌらしいね。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- katkoro
- カッコロ 【katkoro】 毛皮を縫い合わせて作った防寒衣.袖のないもので膝ぐらいまでの長さ,なるべく犬の皮を用いるが,鹿皮であれば共撃ちされるおそれがあるので狩りには向かない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- katnuipe
- カッヌイペ 【katnu-ipe】 むさぼり食う. オトゥ ケㇱ ト タ オレ ケㇱ ト タ ソモ イペ・アン ペ ネ クス ピㇼカ アエㇷ゚ ア・エカッヌイペ=二日も三日も食べていなかったので,おいしい食べ物を私はむさぼり食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kato
- カト §005.男児;幼少年(9)kato〔ká:-to かァト〕⦅マオカ⦆【神謡】少年。(→樺太神謡, pp.24〜27)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- katpo
- カッポ 【名】[kat-po かっこう(恰好)・(指小辞)] …の姿/外見。 menoko katpo yayeuyruke メノコ カッポ ヤイェウイルケ 女の姿をしている。(HC民話) {E: the appearance, shape of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kattaro
- カッタロ 【kattaro】 勝ち,勝つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kattuyma
- カットゥイマ 【他動/後副】[kar-tuyma (?)・遠い] …から離れて(いる)。 ☆対語 karanke カランケ …から近い。 {E: to be (far) away from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kattuymano
- カットゥイマノ 【後副】[kattuyma-no …から離れている・(副詞形成)](そこ) から離れて遠く。 kattuymanoː tek an pon maciya カットゥイマノー テㇰ アン ポン マチヤ ちょっと離れてある小さい町。(S) {E: to be (far) away from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu
- カトゥ 【形名】[所][< kat-u] ①(動詞に終わる節のあとに置かれてこれを名詞化し、 次のような意味合いを持った名詞句をつくる。)(…する/した)しかた、 どのように…したかということ。 ku=ye katu wen クイェ カトゥ ウェン 私の言い方が悪い(言葉使いが)。(W) kar katu pirka カㇻ カトゥ ピㇼカ つくり方がいい。(S) ②(「…したわけだ」「こういうわけだ」と言うときの)わけ、 事情、 いきさつ、 ことの次第。 opitta kese a=anpa akusu kasi un toy horutke katu teeta oruspe ne wa síran オピッタ ケセ アアンパ アクス カシ ウン トイ ホルッケ カトゥ テエタ オルㇱペ ネ ワ シラン (夜襲に来た人々が見破られて)皆追いかけられて(崖の間で)上に土がくずれ落ちて下敷きになったいきさつが昔の話になっている。(W言い伝え)のしめくくりの独話。 ③(文頭に置かれて、 前の文で述べられたことの次第を説明する。) katu ene an hi カトゥ エネ アニ それは次のようなことだったのです、 いまから説明します、 つまり…。 ④(決まった言い方) katu ka isam カトゥ カ イサㇺ めったに…しない、 たまにしか…しない。 ek katu ka isam pe ne kus hempara ku=kore easkay ya ka k=éramiskari p エㇰ カトゥ カ イサㇺ ペ ネ クㇱ ヘンパラ クコレ エアㇱカイ ヤ カ ケラミㇱカリㇷ゚ (彼は)たまにしか来ないのだからいつ(私がこれを)渡せるかわからないもの。(S) ☞katu(hu) カトゥ(フ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu
- カトゥ 【/katu】 見込み. (出典:萱野、方言:沙流)
- katu iyus
- カトゥ イユㇱ §280.くるう(狂う)(7)katu iyus〔ka-tú-i-juš カとぅイユㇱ〕[katu(その様子)+i(魔が)+us(それにつく)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katu nukar
- カトゥ ヌカラ 【連他動】[…のあり方・を見る] …を将来有望と見込む。 irammakaka pirka oasi kuni hekaci ne noyne katu ku=nukar イランマカカ ピㇼカ オアシ クニ ヘカチ ネ ノイネ カトゥ クヌカㇻ 立派に出世する子どもだろうと私は見込んでいる。 ☆参考 恐らく kat(u) nukar カッ/カトゥ ヌカㇻ ではないかと思うが、 kat nukar カッ ヌカㇻ は未出。 {E: to expect…to have a promising future.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu túrusno
- カトゥ トゥルㇱノ 【副】[katu-tur-us-no 恰好/有様・垢(あか)・そこについている・(副詞形成)] いやいやそうに。 {E: unwillingly.} (出典:田村、方言:沙流)
- katu(hu)
- カトゥフ 【名】[所](概は kat カッ) ①…の有様、 …のかっこう(恰好)。 ②変なかっこう。 katuhu an カトゥフ アン …のようなかっこうだ、 へんなかっこうだ(「ざま悪い」)。 ③(動詞に終わる節のあとに置かれて) …する/したわけ、 事情、 いきさつ、 次第。 tapan Sar kotan un topattumi sekor a=ye tumi ek katuhu ene an hi タパン サㇻ コタン ウン トパットゥミ セコㇿ アイェ トゥミ エㇰ カトゥフ エネ アニ この沙流川筋の集落群の地域にトパットウミ(群襲) という襲撃(戦い)が来た事の次第は次のようなことだった。(W言い伝え) ☞katu カトゥ {E: ①the appearance, shape, form, state of… ②a strange appearance. ③circumstances; reason.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu(hu)
- カトゥ(フ) 【/katu(hu)】 〜の顔,容姿,様子,器量. アイヌ アナㇰネ ア・ヌカㇻ カトゥ パテㇰ ソモ ネ ネユンネユン イコカンタマ ㇷ゚ オカイペ ネ ナ ヤイトゥパレ ヤン アニー=人間は見た目ばかりでなくいろいろと人をだます者がいるものだから気をつけなさいよ.カトゥフ アン ワ ヤイェシコロヌ=あれくらいの器量でよく自分から押し売りしてくるもんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- katu(hu)-rupne
- カトゥルㇷ゚ネ §226.体が大きい;図体が大きい(1)katu(hu)-rupne〔ka-tú-rup-ne カとぅ・ルㇷ゚ネ〕⦅ホロベツ⦆→「からだ」(6)注 (出典:知里人間編I、方言:)
- katu-caktek
- カトゥ チャㇰテㇰ 【自動】[あり方・さっぱりしている] さっぱりして気持ちがいい。 pirka sukus an wa káni ka ku=katu-caktek ピㇼカ スクㇱ アン ワ カニ カクカトゥチャㇰテㇰ いい日差しで私も気持ちがいい。 {E: to feel good, happy, refreshed.} (出典:田村、方言:沙流)
- katuhu
- カトゥフー 【/katuhu】 あの面を見ろ,あの顔を見ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhua=nukar
- カトゥフアヌカㇻ 【katuhu a=nukar】 見どころがある. ナー ポン ヘカチ ネ コㇿカ ピカンピカン シリ カトゥフ アヌカㇻノ アン シリ=まだ少年ではあるけれど気の利いたその動きの様子,見どころのある様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhuan
- カトゥフアン 【katuhu an】 変なかっこうをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhukar
- カトゥフカㇻ 【katuhu kar】 惑わす:普通の人に化け物が取り憑き,変な行動をさせる. ウェンカムイ オㇿ ワ カトゥフ ア・カㇻ=悪い神から惑わされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- katukar
- カトゥカㇻ 【katu-kar】 惑わす. (出典:萱野、方言:沙流)
- katun
- カトゥン 【katun】 ふり. アㇷ゚カㇱカトゥン=歩くふり. (出典:萱野、方言:沙流)
- katun
- カトゥン 【名】(まるで …のような)ふり/様子/態度。 … katun ki カトゥン キ …のような/…しているようなふり/様子/態度をする、 …のように振舞う。 k=ómap korka k=ómap katun ka somo ku=ki コマㇷ゚ コㇿカ コマㇷ゚ カトゥン カ ソモ クキ 私は(その子を)かわいいと思うがかわいがる様子もしない。(W) {E: appearance; attitude.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katuneka
- カトゥネカ 【katu-neka】 〜らしくもない. カトゥネカ トゥレンペ サㇰ=あの人らしくもなく,憑き物がない. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuneko
- カトゥネコ 【katu-ne-ko】 こんなにひどく,少なからず.たくさん. ウェン チャペ カトゥネコ ク・ミッポホ アムチチ ルウェ アン=悪い猫がこんなにひどく私の孫をかっちゃいたものだ.カトゥネコ ケミアン ペ=少なからず珍しい物. (出典:萱野、方言:沙流)
- katunkatun
- カトゥンカトゥン 【katun-katun】 ふざける. ネㇷ゚カ アン コㇿ オラーノ ネア クㇽ チカトゥンカトゥン シネンネ アン ペコㇿ ア・エオウミナウシ=何かあるとあの人はふざけまわってひとりでいるかのように笑いの渦の芯になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- katunki
- カトゥンキ §379 フトイ (1) katunki (ka-tún-ki)「カとゥンキ」[<東北方言“かつぎ”] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別、千歳、名寄、真岡⦆⦅A沙流・空知・有珠・鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- katunukar
- カトゥヌカㇻ 【katu-nukar】 見込みがあると思う. ク・コㇿ キヤンネポ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ク・ミッポホ トゥン アン ポニケヘ(ポン ヒケヘ) エアㇻキンネ ピカンピカン ワ カトゥ ク・ヌカㇻ=私の長男の所には孫がふたりいて,小さいほうが本当に動きが活発で見込みのある者と思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- katupase
- カトゥパセ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(8)体がだるい;動きたくない;気が進まぬ;おっくうである;たいぎである katu-pase〔ka-tú-pa-se カとゥパセ〕[katu(その体のぐあい)+pase(重い)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katupirka
- カトゥピㇼカ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](9)katu-pirka〔ka-tú-pir-ka カとぅ・ピㇼカ〕[katu(その様子)+pirka(美しい)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katurenkayne
- カトゥレンカイネ 【katu-renkayne】 なりゆきにしたがい.▷カトゥ=様子 レンカイネ=勝手に (出典:萱野、方言:沙流)
- katutoranne
- カトゥトランネ 【katu-toranne】 気が重い.▷カトゥ=様子,姿 トランネ=骨惜しみする (出典:萱野、方言:沙流)
- katutoranne
- カトゥトランネ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(9)体がだるい;動きたくない;気が進まぬ;おっくうである;たいぎである katu-toranne〔ka-tú-to-ran-ne カとぅトランネ〕[katu(↑)+toranne(なまける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katuturusno
- カトゥトゥルㇱノ 【katu-tur-us-no】 不承不承,しぶしぶながら,いやいやながら.▷カトゥ=姿,顔 トゥㇽ=垢 ウㇱ=つく ノ=〜て ソンーノ トランネ ㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・カレ コㇿ ホㇱキノ イヨロモメカㇻ ワ エアシㇼ カトゥトゥルㇱノー アㇱ ペ ネ=本当のからっぽやみ(怠け者)は何かさせると先にぶつぶつ言ってから初めていやいやながら立つものだ.ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) クス ク・コㇿ マッネセタ ク・ホトゥイェカㇻ マキㇷ゚ カトゥトルㇱノ ホプニ ワ エノㇱ(エン・オㇱ) エㇰ=私は山へ行くために自分の犬(雌犬)を呼ぶと,どうしたのかしぶしぶと起きて私の後へ来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- kátuyemimak
- カトゥイェミマㇰ 【名】[概](所は kátuyemimaki(hi) カトゥイェミマキ(ヒ))[ka-tuye-mimak 糸・を切る・歯] 犬歯、 糸切り歯。(S) ☆参考 姉のワテケさんは、 糸切り歯を表す語はないと言った。 だからサダモさんの言ったこの語は、 日本語からの翻訳によってつくられた新しい語であろう。 ☞mimak ミマㇰ {E: the canine teeth} (出典:田村、方言:沙流)
- katuyemimak/katuyemimaki(hi)
- カトゥイェミマㇰ/カトゥイェミマキ(ヒ) 【ka-tuye-mimak/-mimaki(hi)】 犬歯,糸切り歯. (出典:萱野、方言:沙流)
- kátuyemimaki(hi)
- カトゥイェミマキ(ヒ) 【名】[所]…の犬歯/糸切り歯。 {E: the canine teeth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- katuyenimak(-i)
- カトゥイェニマㇰ §582.は(歯)(12)いときりば ka-tuye-nimak(-i)〔ká-tu-je-ni-mak か・トゥイェ・ニマク〕[<ka(糸)+tuye(切る)+nimak(歯)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katwente
- カッウェンテ 【kat-wen-te】 顔を汚す. ソンノ ネユン ア・イェ ヤッカ オトゥ スイ レ スイ イ・カッウェンテ=本当になんと言っても2回も3回も私の顔を汚す, (出典:萱野、方言:沙流)
- kaurir
- カウリㇼ §355 ウノドリ 鵜 (3) ka-urir (ká-u-rir)「かウリㇼ」 ⦅知床日誌 235⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- káuturu
- カウトゥル 【名】[所](概は未出。 uturu ウトゥル の概は utur ウトゥㇽ)[ka-utur-u 糸・の間・(所属語尾)] (布地の)糸の間。 kauturu sep senkaki カウトゥル セㇷ゚ センカキ [糸の間・広い・布] 目の粗い布。 (出典:田村、方言:沙流)
- kawarine
- カワリネ 【後副】[kawari-ne [< 日本語]代わり・に]…の代わりに。 en=kawarine arpa エンカワリネ アㇻパ 私の代わりに行きなさい/行ってください。(W) ☆参考 サダモさんは okari オカリ を使って en=okari arpa エノカリ アㇻパ と言う。 {E: instead of…; in place of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kawawse
- カワウセ 【kawawse】 乾きすぎている. イテセアニタ(イテセ・アン ヒ タ) キナ カワウセ コㇿ カイ ペ ネ クス アㇻスイネ ウォㇿ ア・クㇱテ ア・テイネカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=ござを編む時にガマ草が乾いていると折れるものだから,1回だけさっと水の中を潜らせ濡らすといいものだよ.ウナㇻペ キヨリヨ ワ タント トゥラ イワン ト カネ.カワウセ ワ ア・オッケ カ エアイカㇷ゚ ナ ホクレ ランケレ=おばさんが火棚の上に物を載せてから今日で六日になった.乾燥しすぎで搗くことができなくなるから早く下ろさせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kawekawe
- カウェカウェ 【他動】[kawe-kawe (擬音)・(重複)] バリバリ音をたてて噛む。 “hemanta e=kawekawe humi an?” “sumrak mame” 「ヘマンタ エカウェカウェ フミ アン?」「スㇺラㇰ マメ」 「何をあなたボリボリ噛んでいるの?」「あぶらっこい豆(この場合ピーナッツ)。」 (S) {E: to chew with a crunching sound} (出典:田村、方言:沙流)
- kawkaw
- カウカウ 【名】[kaw-kaw (擬音・擬態の語根)・(重複)](空から降る)あられ(霰)。 kawkaw as カウカウ アㇱ あられが降る。 ☆参考 ひょう(雹)は konru コンル《氷》、 雪は upas ウパㇱ。 {E: hail} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kawkaw
- カウカウ 【kaw-kaw】 あられ,ひょう. カウカウ アㇱ=あられが降る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kawkawnoka
- カウカウノカ 【名】[kawkaw-noka あられ・模した形] 水玉模様に似ていて、 まん丸でなく花が咲いたような形になっている模様。 kawkawnoka o amip mi カウカウノカ オ アミㇷ゚ ミ あられ模様の入った着物を着なさい。(S) ☆参考 pésiksik ペシㇰシㇰ 水玉模様。 {E: a floral-like design.} (出典:田村、方言:沙流)
- kawnu
- カウヌ 【自動】[kaw-nu (?)・を持つ](ご飯に)芯がある。 numtumasi kawnu, numtumasi péne ヌㇺトゥマシ カウヌ、 ヌㇺトゥマシ ペネ 一部は芯があり、 一部分はベチャベチャだ(芯のあるところもあるしベチヤベチヤのところもある)。(S) {E: for cooked rice to be hard in the middle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kawori
- カウォリ 【間投】(神謡の折り返しの一つ、 カーウォリーと歌う。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kawre
- カウレ 【kawre】 乾いている,乾燥している. イナウ アナㇰネ オッカヨ ウタㇻ ケ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ピㇼカ イナウ ア・ケ ヒ アナㇰネ イナウネニ エイタサ ソモ ア・サッケ カウレ カㇱパ ヤッカ リカン カㇱパ ヤッカ ウェン ペ ナ.エラムオカ ヤン アニー=イナウというものは男たちが削るもので,美しいイナウを削るのにはイナウを削る材料をあまり乾かしすぎないこと,乾かしすぎても湿りすぎても悪いものだ.覚えておいてね.アマㇺ カウレ コㇿ イユタ・アン ヤッカ ア・エニタン コㇿカ リカン コㇿ オラーノ コネ ワ イサㇺ ペ ネ=穀物が乾燥していると搗き物をしてもしやすいけれども,乾燥不足だと砕けてしまうものだよ.ホㇱキヌマン ク・キヨリヨ アㇷ゚ ピㇼカ ノ カウレ クス ク・イウォセ ナ エン・カスイ=一昨日,私は火棚の上へ物を乗せたがよく乾いているので.それを籾にするから私を手伝え.*主としてヒエ粒,アワ粒,イナキビの粒などの乾燥具合を試す時に使う.歯で噛んでみてぱりっと音がするとカウレ=乾いている,音がしないとリカン=乾燥不足である. (出典:萱野、方言:沙流)
- kawrikawriponi
- カウリカウリポニ §653.ひず(氷頭)[特にサケ、マスの](6)kawri-kawri-poni〔káŭ-ri-kaŭ-ri-po-ni かウリカウリポニ〕[kawri-kawri(ごりごり、がりがりという音)+poni(骨)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kawrototke
- カウロトッケ 【自動】[kaw-rototke (擬音の語根)・たて続けに鳴ることを表す接尾辞]カウカウカウカウと鳴る。 ☞sir-kawrototke シㇼカウロトッケ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kay
- カイ 【kay】 折れる. イテセアニタ(イテセ・アン ヒ タ) キナ カワウセ コㇿ カイ ペ ネ クス アㇻスイネ ウォㇿ ア・クㇱテ ア・テイネカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=ござを編む時にガマ草が乾いていると折れるものだから,1回だけさっと水の中をくぐらせ濡らすといいものだよ.ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ ア・ヌ ヒクス ウンマ ア・オ ヒネ イカオパㇱアナクス(イカオパㇱ・アン アクス) ウンマイカ・アン ア・テケヘ カイ.タㇷ゚ ア・イェ クニ イイェマウコウェン ネ ワ=川の方へ危急を知らせる叫び声がしたので,馬に乗って駆けつけると馬から落ちて私の腕が折れた.これのことを巻き添えを食うというのだよ.イセポカ ア・カㇻ ヒ タ ヘピタニ ネ ア・カㇻ チクニ アナㇰネ チキサニ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ.ア・エネネ ヤッカ カイ ニューケㇱ ペ ネ=ウサギの罠をしかける時にばね木に作る木はアカダモが一番いいものだ.曲げても折れにくいものだ.フㇱコ ク ア・レウェ ヒ タ イテキ ルイノ ア・レウェ ㇷ゚ ネ.ルイノ ア・レウェ コㇿ ク カイ ペ ネ ナ=古い弓を曲げる時にあまり強く曲げるものではない.強く曲げると弓が折れるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kay
- カイ 【kay】 背負う,負う,おぶる. エ・アキヒ チㇱ ナ イイェオマㇷ゚ コㇿ ワ エㇰ カイ ワ ソイネ=お前の弟が泣くからおぶい紐を持って来ておぶって外へ出ろ.ポンペ チㇱ ワ ク・コヤイウェンヌカㇻ ナ ウヌフ エウン カイ ワ アㇻパ=赤ちゃんが泣いてどうしようもないので,母親の所へおぶって行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kay 1
- カイ 【自動】折れる。 ☆参考 他動詞は kaye カイェ[単]/kaypa カイペ [複]。 {E: to be broken.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kay 2
- カイ 【他動】(赤ん坊や年寄り)をおぶう。 ☆参考 ものを背負うことは se セ。 腕にだくことは ani アニ、 ひざの上でだいたり立たせたままだきしめたりするのは kisma キㇱマ。 {E: to carry…on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kay(-he)
- カイ §471.大網膜(1)kay(-he)〔káǐ かイ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kay(-he)
- カイ §678.ふくまく(腹膜)kay(-he)〔káǐ かイ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaya
- カヤ 【kaya】 帆. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaya
- カヤ 【kaya】 魚の皮で作った衣類.. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaya
- カヤ 【名】帆。 {E: a sail} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kayaehoyupu
- カヤエポユプ 【kaya-e-hoyupu】 帆走(する).▷カヤ=帆 エ=それで ホユプ=走る (出典:萱野、方言:沙流)
- kayahonkesetoksekane
- カヤホンケセトㇰセカネ 【kaya-hon-kese-tok-sekane】 満帆,船の帆が風を一杯に受けていること. ▷カヤ=帆 ホン=腹 ケセ=しまい トㇰセ=膨れる カネ=して[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kayakurihi
- カヤクリヒ 【kaya-kurihi】 帆影:遠くに見える帆. (出典:萱野、方言:沙流)
- kayani
- カヤニ 【kaya-ni】 帆柱. (出典:萱野、方言:沙流)
- kayapaste
- カヤパㇱテ 【自動】[kaya-pas-te 帆・走る・させる](船が)帆を張って速く進む。 {E: for a ship, boat to move quickly under sail.} (出典:田村、方言:沙流)
- kayatus
- カヤトゥㇱ 【kaya-tus】 帆綱. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaye
- カイェ 【kaye】 折る. カイクマ カイェ=柴を折る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaye
- カイェ 【他動】[単](複は kaypa カイパ)[kay-e 折れる・(他動詞形成)] ①(一つのもの)を折る。 ②(「アヨロ村」のウポポ (輪唱歌) の中で、 意味不明。) {E: ①break. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaykay
- カイカイ 【名】波(沖の白い小さいチカチカ光る波)。 ☆参考 大きい波や岸に打ち寄せられる波は rir リㇼ。 {E: (small white-topped) waves.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaykay
- カイカイ 【kay-kay】 波,さざなみ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kayki
- カイキ 【副助】[雅]…も。 pet pes kayki/san hum konna/koturimimse ペッ ペㇱ カイキ/サン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ [雅]川上からも(何者かが)やって来る音がブルンブルンと鳴り響く。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に ka カ と言う。 ユーカラでもリズムの関係で ka カ も使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kayko
- カイコ 【名】[< 日本語] おかゆ(粥)(さじで食べる程度の固いおかゆ)。 ☆参考 飲むようなうすいおかゆは sayo サヨ。 {E: rice gruel.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaykuma
- カイクマ 【名】たきつけにする細い木、 たきぎ、 柴。 ☆参考 has ハㇱ 生えている小さい細い木。 ca チャ 枝の先の細い枝。 {E: firewood} (出典:田村、方言:沙流)
- kaykuma
- カイクマ 【kaykuma】 柴,薪:おとなの指より太い柴薪.膝にあてて両方の手で引っ張って折れるくらいのものまでを言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaykuma
- カイクマ 【kaykuma】 ウサギ:勇払郡穂別地方その他で. チ・コㇿ コタン タ アナㇰネ イセポ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ コㇿカ ムカ ホントモ タ アン コタン タ アナㇰネ カイクマ セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=私たちの村ではウサギをイセポと言うけれど鵡川という川の中ほどの村ではカイクマと言う(表現する)のだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaykuma
- カイクマ §284 うさぎ (3) kaykuma (káy-ku-ma)「かイクマ」[‘折って火にくべる木’;kay 折れる kuma 棒] ⦅日高〔静内〕、浦河、様似、幌満horoman⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kaykumata
- カイクマタ 【自動】[kaykuma-ta 柴木・をとってくる] たきつけの細い木を刈り集める、 柴刈りする。 ☆参考 刈ることも拾うことも含めて取ってくることを言う。 nína ニナ は一般にまきやたきぎにする木を取ることを言う。 {E: to gather firewood} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaykumaterke
- カイクマテㇾケ 【kaykuma-terke】 白波,三角波.▷カイクマ=ウサギ テㇾケ=跳ぶ →白いウサギが跳んだように見える波 (出典:萱野、方言:沙流)
- kaykumauwomare
- カイクマウウオマレ 【自動】[kaykuma-uwomare たきぎ・を拾い集める] たきつけにする細い柴木を拾い集める。 ☆参考 落ちているのを拾い集めることを言う。 刈ることには言わない。 ☞kaykumata カイクマタ (出典:田村、方言:沙流)
- kayno
- カイノ §005.男児;幼少年(10)kayno〔káǐ-no かイノ〕⦅シラウラ⦆男児;少年。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kaynon(-i)
- カイノン §514.つば(唾);よだれ(涎)(3)口中にたまったつば;なまつば kaynon(-i)〔káǐ-non かイノン〕[kay(砕けた)+non(つば)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kaynu
- カイヌ §005.男児;幼少年(11)kaynu〔káǐ-nu かイヌ〕⦅マオカ、シラウラ⦆①14〜15才の男児;少年。②マオカでは息子や甥を呼ぶのに用いる。③シラウラでは夫や夫の兄を呼ぶのに用いる。ku〜「私の兄さん」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kaynu
- カイヌ §023.兄(15)kaynu〔káǐ-nu かイヌ〕①⦅シラウラ⦆兄;夫の兄。ku-〜「私の兄さん!」。②⦅マオカ⦆むすこ;甥。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kaynu
- カイヌ §036.おっと(夫)(4)kaynu〔káǐ-nu かイヌ〕①⦅シラウラ⦆夫;兄。ku-〜「私の兄」「兄さん!」。②⦅タラントマリ⦆息子;甥。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kaypa
- カイパ 【他動】[複](単は kaye カイェ)(二つ以上)を折る。 {E: to break, snap…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kaypa
- カイパ 【kaypa】 折る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaype
- カイペ 【kay-pe】 波. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaypeci
- カイペチ 【名】[日本語][植物] キャベツ(「カイベツ」)。 {E: a cabbage.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaysas(-i)
- カイサㇱ §311.声の抑揚;ことばのふし、イントネーションkaysas(-i)〔káǐ-saš かイサㇱ〕[kay(曲がる)+sa(ふし)+as(立つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kaysey
- カイセイ 【kaysey】 死骨,屍. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaysir(-i)
- カイシㇼ §224.からだ(体);躯幹(12)上体 kaysir(-i)〔káǐ-šir カイシㇼ〕[<kan(上方の)+sir(<ser 部分、半分)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kaysotono
- カイソトノ 【名】[< 日本語 会所殿(?)] 松前時代の役人の一つ(総監督)。 {E: an offical of the Matsumae Period.} (出典:田村、方言:沙流)
- kayun/kay-un
- カユン/カイウン 【副助】[ka-y-un …も・(挿入音)・(念押しの助詞)]…のほうは。 káni kayun mak mosma p ku=ye hawe? カニ カユン マㇰ モㇱマㇷ゚ クイェ ハウェ? 私のほうはほかに何を言うの? (もう言うことがないからこんどはあなたが何か言ってください)。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kayyaysamne
- カイヤイサㇺネ 【自動】(káeyaysamne カエヤイサㇺネ の ae が二重母音 ay に発音されたもの。) ☞káeyaysamne カエヤイサㇺネ (出典:田村、方言:沙流)
- kaːcoː
- カーチョー 【間投】(tapkar タㇷ゚カㇻ と呼ばれる踏舞のときに、 舞う男性の後ろについて舞う女性が入れる合の手。 高い細い声でカーチョーと長くのばして言う。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaːk
- カーㇰ 【間投】(カラスの鳴き声) kaːk kaːk カーㇰ カーㇰ カー カー。 ☆参考 カラスの一般的な名称は paskur パㇱクㇽ。 {E: the call, cry of a crow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ke(y)sasi-koro-kamuy
- ケイサシコロカムイ §270 キタキツネ、きつね (13) ke(y)sasi-koro-kamuy (ké(y)-sa-si-ko-ro-ka-muy)「けイサシコロカムイ」[<keysasi(?)koro(もつ)kamuy(神)] ⦅樺太⦆【雅】Kindaichi, KKI, pp. 12, 113 (出典:知里動物編、方言:)
- keakea
- ケアケア 【ke a ke a】 (イナウを)削って削って. (出典:萱野、方言:沙流)
- keci(-an)
- ケチ §136.うなる(4)苦しくて呻る keci(-an)〔ké-či けチ〕[<ketce<ket-se(ket はたぶん呻り声、-seはそういう声を発する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kekka(ha) kar
- ケッカ(ハ) カㇻ 【kekka(ha) kar】 豆のさやの糸取り(をする). アㇻパ ワ エント ウㇰ ワ エㇰ.ケッカハ ク・カㇻ ヤㇰ ラタㇱケㇷ゚ ヘネ ア・カㇻ ナ=行ってエンドウを採って来い,豆のさやの糸を取って寄せ煮を作るので. (出典:萱野、方言:沙流)
- kem patek ne
- ケㇺ パテㇰ ネ §491.血まみれになる(2)kem patek ne〔kém-pa-ték-ne けㇺ・パてㇰ・ネ〕[kem(血)+patek(だけ)+ne(になる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kem'an
- ケㇺアン 【kem-an】 飢饉(である)=ケマン. タンペ ネノ ケㇺアン ヒ タ アナㇰネ アエㇷ゚ アン パㇰノ ア・ウコウサライェ ワ ア・エ ㇷ゚ ネ ナ=このように飢饉の時には食べ物はあるだけをお互いに分け合って食べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kem'eatu
- ケㇺエアトゥ 【kem-e-atu】 喀血(する),吐血(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- kema
- ケマ §034.あし(足、脚);下肢(4)kema〔ke-máケま〕⦅H. S. K.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kema
- ケマ 【名】[概/所] ①(人間や擬人化したものの)足(ももから下まで全部、 脚)。 kema ousi ケマ オウシ 足元。 kema páse ケマ パセ (年老いて)足腰が弱る。 ②(イケマ)の根(☞ikema イケマ)。 ☆参考 獣や鳥等の足、 机やお膳等の足(脚)は cikir チキㇼ。 ☆参考 足首から先は ure ウレ。 ☞cikir チキㇼ、 ure ウレ {E: ①the legs; the feet. ②the root, base of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kema turi wa siyosmaktekeciw
- ケマ トゥリ ワ シヨㇱマㇰテケチウ §448.すわる(座る)(46)両足を前へ伸ばし両手を後へついてそれによりかかるような姿勢になる kema turi wa siyosmak-tekeciw〔ケま・トゥリ・ワ・シよㇱマㇰ・テけチウ〕[kema(足を)+turi(伸ばし)+wa(て)+siyosmak-tekeciw(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kema/kema(ha)
- ケマ/ケマ(ハ) 【kema/kema(ha)】 足. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemaaraka
- ケマアラカ §428.しんけいつう(神経痛)(2)足の神経痛 kema-araka〔ke-má-ara-ka ケま・アラカ〕[足・痛む]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemaasan(m-a)
- ケマアサン §035.あしうら(足裏、蹠)(3)kema-asan(m-a)〔ke-ma-a-sanケまアサン〕[kema(足)+asam(底)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemaewen
- ケマエウェン 【自動】[kema-e-wen (その)足・のところで・悪い] 足が悪い(片足が不自由だ等)。 {E: to have bad legs, feet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemaha
- ケマハ 【名】[所](概は kema ケマ) …の足、 その足、 (イケマ)の根。 kemaha pirka ruwe! ケマハ ピㇼカ ルウェ! (イケマの)根がいいねえ=太くて長い根が何本もついてるねえ。(S) {E: the foot, leg, root of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemahup
- ケマフㇷ゚ §042.あしばれ(足腫れ)[する](2)kema-hup〔ke-má-Fupケまフㇷ゚〕[足・腫れる]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemahup
- ケマフㇷ゚ §211.かっけ(脚気)(4)脚気[で脚がむくむ] kema-hup〔ke-má-Fup ケま・フㇷ゚〕[足・腫れる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemahuraye
- ケマフライェ 【自動】[kema-huraye 足・を洗う] 足を洗う(=kema huraye ケマ フライェ)。 ku=kemahuraye クケマフライェ 私は足を洗う(ku=kema ku=huraye クケマ クフライェ とも言う)。 ☆参考 yaske ヤㇱケ 手を洗う。 ewonne エウォンネ 顔を洗う。 {E: to wash one's feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- kemahure
- ケマフレ §364 ケイマフリ (1) kema-hure (ke-má-hu-re)「ケまフレ」[<kema(足)hure(赤い)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kemahuresurku
- ケマフレスㇽク §249 トリカブト (11) kema-hure-surku (ke-má-hu-re-sur-ku)「ケまフレスㇽク」[kema(足)hure(赤い)surku(ブシ根)] 根 ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kemaipopo
- ケマイポポ §716.まめ(肉刺)(5)足まめ[が出る] kema-ipopo〔ke-má-i-pó-po ケま・イぽポ〕[kema(足)+e(に)+pop(水腫)+o(生じる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemaki
- ケマキ §034.あし(足、脚);下肢(5)kemaki〔ke-má-kiケまキ〕[kema(↑)+ki(<ke所、部)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakoni
- ケマコニ §287.脛骨骨膜炎kema-koni〔ke-má-ko-ni ケまコニ〕[足・病痛]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakoni
- ケマコニ §331.すねのこつまくえん(脛の骨膜炎)kema-koni〔ke-má-ko-ni ケまコニ〕[kema(足)+koni(病痛)]⦅ホロべツ、サル、ナヨロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakoni
- ケマコニ §447.脛の骨膜炎kema-koni〔ke-má-ko-ni ケまコニ〕[脚・痛]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakoni
- ケマコニ §833.リウマチ(4)kema-koni〔ke-má-ko-ni ケま・コニ〕[足・痛]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakosnekamuy
- ケマコㇱネカムイ 【kema-kosne-kamuy】 狐.▷ケマ=脚 コㇱネ=軽い カムイ=神 (出典:萱野、方言:沙流)
- kemakosnekur
- ケマコㇱネクㇽ §270 キタキツネ、きつね (9) kemakosnekur (ke-má-kos-ne-kur)「ケまコㇱネクㇽ」[‘足の軽い神さま’<kame(足)kosne(軽い)kur(神)] ⦅北海道⦆キツネの神としての名 (出典:知里動物編、方言:)
- kemakuci
- ケマクチ §038.あしくび(足首);足関節部(6)kema-kuci〔ke-má-ku-čiケまクチ〕[kema(足)+kuci(の首、<kut首)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakuciki
- ケマクチキ §038.あしくび(足首);足関節部(7)kema-kuciki〔ke-má-ku-či-kiケまクチキ〕[<kema-kuci(↑)+ki(-ke所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemakunnesurku
- ケマクンネスㇽク §249 トリカブト (12) kema-kunne-surku (ke-má-kun-ne-sur-ku)「ケまクンネスㇽク」[kema(足)kunne(黒い)surku(ブシ根)] 根 ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kemamompeh(c-i)
- ケマモンペㇸ §043.あしゆび(足指)(5)kema-mompeh(c-i)〔ke-má-mom-pehケまモンペㇸ〕[kema(足)+mompeh(<mompet指)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemamompeh(c-i)
- ケマモンペㇸ §818.あしゆび(4)kema-mompeh(c-i)〔ke-má-mom-peh ケま・モンペㇸ〕[kema(足)+mompeh(指、もとは手の指)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keman
- ケマン 【kem-an】 飢饉(になる),獲物が少なくなる.▷ケㇺ=飢饉 アン=ある ア・コタヌ ケマン ワ トオㇷ゚ トゥイマ コタヌン(コタン ウン) シリペ クス アㇻパ・アン=私の村は飢饉になったのでずっと遠い村へ食べ物を手に入れに行った.タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロー=今年は食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう.テエータ アナㇰネ ケマン コㇿ オラーノ ニハル カ テㇾケイペ カ ア・エ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずっと大昔は飢饉になるとそれからヤドリギも蛙も食べたものだそうだ.*ケㇺラㇺカムイという飢饉を司る神がアイヌの目の前に霧をかけて食べ物を見えなくするのだといわれる.これに対して天候不順で穀物が取れない場合の飢饉はシㇼスㇺという(シㇼ=あたり スㇺ=萎える). (出典:萱野、方言:沙流)
- kéman 1
- ケマン 【完動】[kem-an 飢餓/飢饉・ある] 飢饉になる。 teeta kane kéman wa テエタ カネ ケマン マ 昔、 飢饉になって。(S) {E: to be in famine.} (出典:田村、方言:沙流)
- kéman 2
- ケマン 【名】[< keman 1] 飢饉。 kéman an ケマン アン 飢饉があった、 飢饉になった。 yupke kéman an ruwe ne yak a=ye ユㇷ゚ケ ケマン アン ルウェ ネ ヤカイェ ひどい飢饉があったそうだ。(S会話) {E: a famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kémante
- ケマンテ 【自動】[kem-an-te 飢饉・ある・させる] 飢饉にする。 kémante kamuy ケマンテ カムイ 飢饉にする神(=kemka kamuy ケㇺカ カムイ)。(W神謡K) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- kemaosista
- ケマオシㇱタ §035.あしうら(足裏、蹠)(4)kema-osista〔ke-má-o-šiš-taケまオシㇱタ〕[kema(足)+osista(底、<o「尻」sut「根本」ta「に」)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemaosiste
- ケマオシㇱテ §035.あしうら(足裏、蹠)(5)kema-osiste〔ke-má-o-šiš-teケまオシㇱテ〕[足・底]⦅チライ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemapase
- ケマパセ 【kema-pase】 年をとる:足が重い. ハイー タネ ケマパセ・アン ワ エキㇺネ・アンー カ エアイカㇷ゚=あーあ,今は年をとって山へ行くこともできない.*自分自身で年をとったと悟った時に言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemapase
- ケマパセ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(16)kema-pase〔ke-má-pa-se ケまパセ〕⦅ホロべツ⦆年老いた。もと「足重い」の義。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kemapetoroke
- ケマペトロケ §818.あしゆび(5)kema-petoroke〔ke-má-pe-to-ro-ke ケまペトロケ〕[kema(足)+pet(裂片)+oroke(の所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemapetoroke
- ケマペトロケ §043.あしゆび(足指)(7)kemapetoroke〔ke-má-pe-to-ro-keケまペトロケ〕[kemapet(↑)+oroke(のところ)]⦅S.⦆【雅――遺篇, p. 128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemaph(c-i)
- ケマㇷ゚h §043.あしゆび(足指)(6)kemaph(c-i)〔ke-má-pehケまペㇸ〕[<kema(足)+pet(裂片)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemarih(c-i)
- ケマリㇶ §026.アキレス腱(3)kema-rih(c-i)〔ke-má-riçケまリㇶ、ke-má-rišケまリㇱ〕[kema(足)+rih(<ritすじ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemasampe
- ケマサンペ 【kema-sampe】 足の脈:かかととくるぶしの間の脈.▷ケマ=足 サンペ=心臓 (出典:萱野、方言:沙流)
- kemasin
- ケマシン §488.血が出る;出血する(2)血が出る kem-asin〔ké-ma-šin けマシン〕[血・出る]⦅ビホロ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemasinke
- ケマシンケ §592.肺病(11)肺病のように血をはく病気 kem-asinke〔ke-má-šiŋ-ke ケまシンケ〕[kem(血)+asinke(出す)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemasinke(-an)
- ケマシンケ §212.かっけつ(喀血)[する](3)喀血 kem-asinke(-an)〔ke-má-šiŋ-ke ケまシンケ〕[血を・出す]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kematunaskur
- ケマトゥナㇱクㇽ §270 キタキツネ、きつね (10) kematunaskur (ke-má-tu-nas-kur)「ケまトゥナㇱクㇽ」[‘足の早い神さま’<kema(足)tunas(早い)kur(神)=kemákosnekur] ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kemauspe
- ケマウㇱペ 【kema-us-pe】 脚つきシントコ:漆器. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemekot(-an)
- ケメコッ §123.うえる(餓える)(14)餓死する kem-ekot(-an)〔ke-mé-kot ケめコッ〕[kem(飢饉)+e(で)+kot(死ぬ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemekot(-an)
- ケメコッ §389.しぬ(死ぬ)(37)餓死する kem-ekot(-an)〔ke-mé-kot ケめコッ〕[kem(飢餓)+e-kot(で・死ぬ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemera
- ケメラ §035.あしうら(足裏、蹠)(6)kemera〔ke-mé-raケめラ〕[keme(<kema足)+ra(下))⦅S.⦆【雅――遺篇p. 68】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemewen(-an)
- ケメウェン §389.しぬ(死ぬ)(38)餓死する kem-ewen(-an)〔ke-mé-wen ケめウェン〕[kem(餞餓)+-e-(で)+wen(悪くなる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemian
- ケミアン 【kemi-an】 少しの,乏しい,珍しい. テエータ アナㇰネ イヌイェ・アン クㇱネ ヒケカ アエイワンケㇷ゚ カ ケミアン シネ マキリ ア・レウェ ア・オウペカレ ワ ネㇷ゚キ・アン ペ ネ=ずっと昔は彫刻するにも道具が少なく,1丁の小刀を曲げたり真っ直ぐにしたりして仕事をしたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemian
- ケミアン 【自動】[kemi-an その不作[所]・ある] 少ししかない、 (収穫が、 取って来るものが、 手に入るものが)少ない、 …が不作である。 húre hike kemian フレ ヒケ ケミアン (いろいろな小石がある中で)赤いのは少ない。 {E: to be lacking; insufficent} (出典:田村、方言:沙流)
- kemianpe
- ケミアンペ 【kemi-an-pe】 珍しい物. フーン ケミアンペ エネ アポンコ エン・カオセ シーノ ク・ヤイライケ=あーあ珍しい物をこれほど少なからず私にみやげとして持って来てくださって,本当にありがたい.ユㇰチセ タ アン ク・マッカㇻク フンペリカ エネイㇰラ(エン・エイㇰラ).ケミアンペ ネ クス ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) コㇿ ケ(ク・エ) ア ルウェ ネ=いくちせ村にいる私の姪が鯨の脂身を私に送ってくれた,珍しい物なので私は喜んで食べたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemikaottesiyeye
- ケミカオッテシイェイェ §298.血便の出る病気[大腸カタル・赤痢など]kem-ikaotte-siyeye〔ké-mi-ka-ot-te-ši-jè-je けミカオッテ・シいェイェ〕[kem(血が)+i(それ、=大便)+ka(の上)+otte(にかかる)+siyeye(病気)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemiyan
- ケミヤン ☞kemian ケミアン (出典:田村、方言:沙流)
- kemka
- ケㇺカ 【自動(?)】[kem-ka 飢饉・(動詞形成)] 飢饉にする。 kemka kamuy ケㇺカ カムイ 飢饉にする神(=kémante kamuy ケマンテ カムイ)。(W神謡K) ☆参考 別の民話で kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ とも言っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- kemkopoykerat(c-i)
- ケㇺコポイケラッ §297.けったん(血痰)kem-kopoyke-rat(c-i)〔kém-ko-poǐ-ke-rat けㇺコポイケラッ〕[kem(血)+kopoyke(まじった)+rat(痰)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemkoyawawke
- ケㇺコヤワウケ 【自動】[kem-ko-yaw-aw-ke 血・(叙述を導く)・(擬態の語根)・(重複)・となる] 血が乾いてドローツと固まる(=kemkoyawawse ケㇺコヤワウセ)。(HC神謡) {E: for blood to congeal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemkoyawawse
- ケㇺコヤワウセ 【自動】[kem-ko-yaw-aw-se 血・(叙述を導く)・(擬態の語根)・(重複)・となる] 血が乾いてドローツと固まる(=kemkoyawawke ケㇺコヤワウケ)。(HC神謡) {E: for blood to congeal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemonuytosayep
- ケモヌイトサイェㇷ゚ 【kem-o-nuyto-saye-p】 針入れつき糸巻き:クルミ製. 図[ケモヌイトサイェㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- kemorap
- ケモラㇷ゚ §238.ききん(饑饉)(3)饑饉になる kemorap〔ke-mó-rap ケもラㇷ゚〕[kem(饑饉)、o(そこに)、rap(降る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemosma
- ケモㇱマ 【自動】[kem-osma 飢饉・に突入する] 飢饉になる。 Yúpet emko kemosma wa ユペッ エㇺコ ケモサ ワ 勇別川の奧の方が飢饉になって。(W民話) kemosma kotan ケモㇱマ コタン 飢饉になった村。(W民話) {E: to be in famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemotuy(-an)
- ケモトゥイ §294.月経閉止[婦人更年期]kem-otuy(-an)〔ke-mó-tuǐ ケもトゥイ〕[kem(血)+otuy(断絶する、o 尻、tuy きれる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kempocikappo
- ケンポチカッポ 【名】[kem-po-cikap-po 血・(指小辞)・鳥・(指小辞)][動物](鳥の名)アカシヨウビン(?)。 〔知分類 になし(アカショウビンは p.193に uyuyke-c&ir ((ウラカワ))とある)〕〔神謡聖伝 p.241 赤雀〕 {E: a ruddy kingfisher.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kempuy pakno yaynu(-an)
- ケンプイ パㇰノ ヤイヌ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(7)気を失いそうになる kempuy pakno yaynu(-an)〔けンプイ・パㇰノ・やイヌ〕[kem-puy(針・穴)+pakno(ほどに)+yaynu(思う)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemram
- ケㇺラㇺ 【名】[kem-ram 飢饉・心] kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ 飢饉の神。 kanto or wa kemram kamuy ran wa i=resu hi ne aan カント オㇿ ワ ケㇺラㇺ カムイ ラン ワ イレス ヒ ネ アアン 実は天から飢饉の神が下って来て私を育ててくれたのだった。(W民話) {E: the god of famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemram(-i)
- ケㇺラㇺ §238.ききん(饑饉)(2)kemram(-i)〔kém-ram けㇺラㇺ〕[kem(↑)、ram(魔)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemramkamuy
- ケㇺラㇺカムイ 【kemram-kamuy】 飢饉を司る神:村が飢饉になるのは,飢饉を司る神が村へ来るからと考えていた. ケㇺラㇺカムイ アナㇰネ ポロ ワ オケレ クンネ チカㇷ゚ ネ ㇷ゚ ネ シコㇿ ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=飢饉を司る神というものは大きい大きい黒い鳥の姿をしているものだと昔話の中では描写されているものだ.*飢饉になるのは飢饉を司る神がいて,川からは魚を消してしまい山からは獲物をなくするものとアイヌは考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemrirsake kemrirtonoto
- ケㇺリㇼサケ ケㇺリㇼトノト 【kem-rir-sake kem-rir-tonoto】 血の波酒. *この戦いに勝った暁には血の酒を飲ませるので,加勢して欲しいと,悪魔にお願いをする時の言葉.ユカㇻには使うが,普通は出て来ない[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kemsannay(-e)
- ケㇺサンナイ §492.血の川;血の流れkem-san-nay(-e)〔kém-san-naǐ けㇺ・サン・ナイ〕[kem(血)+san(流れ下る)+nay(川)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemto otta mom(-an)
- ケㇺト オッタ モㇺ §491.血まみれになる(3)血まみれになって倒れている kem-to otta mom(-an)〔kém-to-ot-ta-móm けㇺト・オッタ・もㇺ〕[kem(血)+to(沼)+otta(の中に)+mom(ただよう);血の海の中にただよう]⦅ホロべツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.464】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemurah
- ケムラㇵ §489.血けむり(2)kem-urah〔ke-mú-rah ケむラㇵ〕[<kem-urar]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.108】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemurar(-i)
- ケムラㇻ §489.血けむり(1)kem-urar(-i)〔ke-mú-rar ケむラㇻ〕[kem(血)+urar(もや、かすみ)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, pp.350, 498】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemwakka
- ケㇺワッカ §491.血まみれになる(5)kem-wakka〔kém-wak-ka けㇺワッカ〕[kem(血)+wakka(水)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kenas
- ケナㇱ 【kenas】 平地,平野.平らなやぶ原,岸(川端の山がひっこんで低くなり林になっている所). (出典:萱野、方言:沙流)
- kenas
- ケナㇱ 【名】川端の山がひっこんでいて低い木が生えている所、 低い木が一面に生えている所、 「きわら(木原)」(林)。 {E: a wooded area of low trees along a riverbank or plain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kenas'unarpe
- ケナㇱウナㇻペ 【kenas-unarpe】 野っ原にいる化け物おば.湿地にいる化け物おばをニタッウナㇻペといい,その姿は,チェオシケ サラニㇷ゚ ヘウシ アーペコロ(上から編み下ろす袋を頭に被ったような者)と言われる.悪さをするが絶世の美女になって狩人と結婚することもある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kenasikunni
- ケナシクンニ §227 エゾスグリ (1) kenasikunni (ke-ná-si-kun-ni)「ケなシクンニ」[kenasi(木原)ka(の上)un(にある)ni(木)] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kenasiorunkamuy
- ケナシオルンカムイ §277 くま (70) kenasi-orun-kamuy (ke-ná-si-o-run-ka-muy)「ケなシオルンカムイ」[<kenasi(川岸の原)or(の中)un(に出て来た)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆川岸の木原に出てきたクマ (出典:知里動物編、方言:)
- kenasor
- ケナソㇿ 【名】[kenas-or 木原・の所](=kenas or ケナㇱ オㇿ)「きわら(木原)」、 川端の低い木の林の所。 {E: a wooded area of low trees along a riverbank.} (出典:田村、方言:沙流)
- Kenasoro
- ケナソロ 【名】[地名](鵡川の近くの地名)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- kenasoromap
- ケナソロマㇷ゚ §358 エンレイソウ (6) kenasoromap (ke-ná-so-ro-map)「ケなソロマㇷ゚」[kenasi(木原)or(の所)oma(にある)p(もの)] ⦅A十勝⦆ A十勝 (出典:知里植物編、方言:)
- kenasso
- ケナッソ 【名】[kenas-so 川端の低い木の林(「木原」)・広がりを持った所][雅]川端の木原。 tu iworso ka/tu kenasso ka/an=opásopas トゥ イウォㇿソ カ/トゥ ケナッソ カ/アノパソパㇱ [雅]いくつもの山奥の地いくつもの川端の木原を走って行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kenastunin
- ケナㇱトゥニン §212 ミミズ (8) kenas-tunin (ke-nás-tu-nin)「ケなㇱトゥニン」 ⦅鵡川⦆タマクラミミズ(真ん中に帯のあるもの) (出典:知里動物編、方言:)
- kenasturasi
- ケナㇱトゥラシ 【自動】[kenas-turasi 木原・に沿って上る] 木原(林)にそってのぼる。 {E: to ascend through a wooded area, forest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kenekarus
- ケネカルㇱ §439 キノコ類 (3) kene-karus (ke-né-ka-rus)「ケね・カルㇱ」[“ハンノキに生じるキノコ”] (出典:知里植物編、方言:)
- kennehkina
- ケンネㇸキナ §268 ハマハコベ (1) kenneh-kina (kén-neh-ki-na)「けンネㇸ・キナ」[kénneh(赤ん坊)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kenrupa ta horari kamuy
- ケンルパ タ ホラリ カムイ 【kenru-pa ta ho-rari kamuy】 家の東に鎮座する神:丁寧に言う場合の言い方.▷ケンル=家 パ=頭=上の方 タ=に ホ=自ら ラリ=詰める=鎮座 カムイ=神 ケンルパタ ホラリ カムイ チセコㇿカムイ ク・ノミ ナー=家の頭(上座)の方に鎮座する神,家の守護神を私は祭るよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kenuma
- ケヌマ §282.け(毛)(2)人間の体の毛;体毛 kenuma〔ke-nú-ma ケぬマ〕[ke(<Jap. 毛)+numa(毛)]⦅ホロベツ、ビホロ、クッシャロ、アズマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kenuma
- ケヌマ 【名】[概/所][ke-numa [日本語]毛(?)・毛] 体毛(人間の体の毛)。 ☆参考 numa ヌマ [概]/numa(ha) ヌマ(ハ)[所] は、 一般に毛、 体毛も含んで言う。 otop オトㇷ゚[概]/otopi(hi) オトピ(ヒ)[所] 髪の毛。 {E: body hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- kenuma/kenuma(ha)
- ケヌマ/ケヌマ(ハ) 【kenuma/kenuma(ha)】 体毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- kenumaha
- ケヌマハ 【名】[所](概は kenuma ケヌマ)…の体毛。 {E: body hair of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keperora
- ケペロラ §353 ユキザサ (4) kepero-ra (ke-pé-ro-ra)「ケぺロ・ラ」 葉 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kepkepu(a-an-)
- ケㇷ゚ケプ §222.かむ(噛む)(4)かじりかじりする kepkepu(a-;an-)〔kép-ke-pu けㇷ゚ケプ〕[kep-kep-u(がり・がり・させる)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kepokaparani
- 『ケポカパラニ』 §312 アサダ (2) kepokapara-ni 『ケポカパラニ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- keppa
- ケッパ 【kep-pa】 剥ぐ〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- keppirorke etusa
- ケッピロㇿケ エトゥサ 【連他動】[keppirorke e-tusa …のおかげ・で・治る](人)のおかげで無事にすむ。 e=keppirorke k=étusa エケッピロㇿケ ケトゥサ あなたのおかげで私は無事に用が足せた。(S) {E: to do, finish something safely thanks to others.} (出典:田村、方言:沙流)
- keputenka
- ケプテンカ §283 コウモリ類 (5) keputenka (ke-pú-ten-ka)「ケぷテンカ」 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kera
- ケラ §045.あじ(味)kera〔ké-raけラ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kéra
- ケラ 【名】[概/所] 味。 kéra pan ケラ パン 味がうすい(甘味も塩気も)(「あまい」=塩気がうすい)。(S) kéra pirka ケラ ピㇼカ 味がいい、 おいしい、 たいへんおいしい。 kéra ruy ケラ ルイ [味・激しい] 変な味だ(腐りかかった芋煮や悪い油などの味)。(S) kéra wen ケラ ウェン 味が悪い、 まずい(おいしくない)。 ☆参考 ruri(hi) ルリ(ヒ) だし。 {E: taste; flavour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kera/kera(ha)
- ケラ/ケラ(ハ) 【kera/kera(ha)】 味. エモ ネ ヤッカ カポチャ ネ ヤッカ ア・ハㇺネスパ ヒ タ ウコニン クニネ ア・スパ コㇿ ケラハ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=ジャガイモもカボチャもゆでる時に煮つまるように煮ると味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- keraan
- ケラアン 【kera-an】 おいしい,味がある. フウーン ケラアン チェクニㇷ゚ルㇽ ポロンノ ケ(ク・エ) ア ケ(ク・エ) ア=まあまあおいしい魚汁,たくさん食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kéraan/kéra-an
- ケラアン 【自動】[kera-an 味・ある] おいしい。 {E: to be delicious.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kéraha
- ケラハ 【名】[所](概は kéra ケラ)…の味。 {E: the taste, flavour of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keranu
- ケラヌ 【kera-nu】 味見(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- kerapirka
- ケラピㇼカ 【kera-pirka】 おいしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kerat
- ケラッ 【ker-at】 紐,靴(鹿皮の履物)紐:ツルウメモドキの皮.▷ケㇾ=履物 アッ=紐 ケラッ シナ=履物の紐を結ぶ.フ アッカㇷ゚ アニ ケラッ ア・ニカ コㇿ マタ カ ア・ピタ エアㇱカイ ペ ネ=生オヒョウの木の皮でケラッをなうと真冬でも解くことができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kerat(c-i)
- ケラッ §519.つめ(爪)(3)クマの爪一揃 kerat(c-i)〔ke-rát ケらッ〕⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kerawen
- ケラウェン 【kera-wen】 味が悪い,まずい. (出典:萱野、方言:沙流)
- keray
- ケライ 【keray】 感心なこと,さすがに. ケライ ネ クス オンネㇷ゚ ヌヌケ=感心なことに年寄りを大切にしている.ケライ ニㇱパ ネ クス=さすがに物持ちだけあって(感心なことだ).ケライ ネㇷ゚ タ ウン=さすがにその通りだ.ケライ カッケマッ ネ クス レラㇻ カシ イカ カネ イムッ シリ ア・エラヤㇷ゚=さすが淑女であるだけに胸の上が溢れるほどに首飾りをし,感心なことよ.ソンノ ク・コㇿ オペㇾ ケライ カッケマッ エ・ネ オアシ クス イランマカカ エ・シッチャㇱヌレ エアㇱカイ シリ=ああ孫娘よ,さすがに淑女になるであろうからすっかり掃除をするのが上手なこと(私の祖母は私の姉にそう言ってほめていたものであった). (出典:萱野、方言:沙流)
- keray
- ケライ 【副】(いろいろな熟語や決まった言い回しの中で、 「さすがに」に似たニュアンスを与える。) kus(u) keray クス/クㇱ ケライ …したおかげで、 さすが…するからこそ。 ku=poho ne kus keray hok wa ek クポホ ネ クㇱ ケライ ホㇰ ワ エㇰ さすがうちの息子だからこそ買ってきた。(S) keray kusu ケライ クス=kus(u) keray クス/クㇱ ケライ。 keray…ne ケライ…ネ さも/さすがに…らしく。 keray kamuy ne/kamuy ipor/annoyekar ケライ カムイ ネ/カムイ イポㇿ/アンノイェカㇻ [雅]さも神らしく顔つきもいかにも神の顔つきらしい。(Sユーカラ) keray ne kusu ケライ ネ クス さすがに…だから/だけあって。 kamuy kar cási/keray ne kusu/cási kamuy/pirka katu カムイ カㇻ チャシ/ケライ ネ クス/チャシ カムイ/ピㇼカ ルウェ [雅]神のつくられた城だけあって、 さすがに立派な城の美しいことを。(Sユーカラ) keray tausa ケライ タウサ さすがに。 keray tausa/kamuy kar cási/an pe ne kus ケライ タウス/カムイ カッ チャシ/アン ペ ネ クㇱ [雅]さすがに神のつくられた城だから。(Sユーカラ語り) {E: thanks to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keraynekusu
- ケライネクス 【keray ne kusu】 さすがに. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) イセポカ カヌ(ク・アヌ) シネ イセポ クㇰ(ク・ウㇰ) ヒネ ク・イワㇰ アクス フチ エネ ハワニ ケライネクス イソンクㇽ サニ シコㇿ エン・イェ エン・コプンテㇰ ア エン・コプンテㇰ ア=私が小さい時ウサギの罠をしかけ1匹のウサギを獲って帰って来ると祖母は,さすがに狩の名人の血統だ,と私をほめてくれたほめてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- keraypo
- ケライポ 【副】[keray-po さすがに・(指小辞)](kusu/kus クス/クㇱ の後に置かれて) kus(u) keraypo クス/クㇱ ケライポ まさに…したおかげで(kus(u) keray クス/クㇱ ケライ を強めた言い方)。 an kus(u) keraypo アン クス/クㇱ ケライポ …のおかげで。 iyayraykere, e=an kus keraypo イヤイライケレ、 エアン クㇱ ケライポ ありがとう、 あなたのおかげで。(S) keraypo kusu ケライポ クス=kus(u) keraypo クス/クㇱ ケライポ。 {E: thanks to.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kerikap
- ケリカㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(5) kerikap (ke-ri-kap)「ケリカㇷ゚」⦅幌別⦆サケの処理法の一つ。頭部を取らずに骨を除いて干すもの。この皮でkeriを造る。肉ははいで食う。サケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- kerorimseiwentemat
- ケロリㇺセイウェンテマッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(39)交合中にしきりに腰を上下して荒馬にでも乗ったようにぽんぽん跳ね上げる女 kerorimse-iwentemat〔ke-ró-rim-se|i-wén-te-mat ケろリㇺセ・イうぇンテマッ〕[<kera(味)+o(に乗って)+rimse(跳ねる、踊る)+iwentemat(人を不幸にする女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kes(e) anpa
- ケㇱ/ケセ アンパ 【連他動】[…の末端・を持ち運ぶ[複]]…を追いかける。 e=kes k=anpa エケㇱ カンパ 私があなたを追いかける。 en=kes e=anpa エンケㇱ エアンパ あなたが私を追いかける。 en=kes anpa エンケㇱ アンパ 彼が私を追いかける。 kese anpa ケセ アンパ 彼が彼を追いかける。 ukesanpa ウケサンパ 追いかけ合う、 追いかけっこする。 ☆参考 複数形の形だが単複の区別なく使われる。 anpa アンパ の単は ani アニ だが、 kes(e) ani ケㇱ/ケセ アニ はない。 {E: to run after, chase…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kesancikar
- ケサンチカㇻ 【副】[kes-ancikar 毎・夜] 毎晩、 毎夜。 kesancikar an kor ケサンチカㇻ アン コㇿ 毎晩毎晩、 夜ごと夜ごとに。 kesancikar an kor seta mik hawe an ケサンチカㇻ アン コㇿ セタ ミㇰ ハウェ アン 毎晩毎晩夜中に犬のほえる声が聞こえる。(S) ☆参考 何かいやなことが起こることを言うときに使う。(S) {E: every night.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesancikar
- ケサンチカㇻ 【kes-ancikar】 毎夜.▷ケㇱ=毎々 アンチカㇻ=夜 シㇼチュㇰ アクス アウン エカシ ケサンチカㇻ チェㇷ゚コイキ クス ペトルン(ペッオㇿウン) ラン コㇿカ オムケン ノイネ=秋になったら隣のおじいさんが毎夜,魚獲りに川へ下りているけれども何も獲れないらしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesancikar an kor
- ケサンチカㇻ アン コㇿ 【kes-ancikar an kor】 毎晩:何かいやなことが起こることを言う時用いる. ケサンチカㇻ アンコㇿ イク ワ ウムレㇰ ウコイキ=毎晩のように飲んでは夫婦げんかだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesanpa
- ケサンパ 【kes-anpa】 追いかける,追い出す.▷ケㇱ=残り アンパ=持つ スイ ポンペ エ・ケサンパ ヤㇰネ ケライニンネ(ク・エライニンネ) ナ ネㇷ゚カ ソモ イェ ノ ソイネ=また子供がお前を追いかけたら私が煩わしいので何も言わずに外へ出ろ.キムンカムイ ユㇰ ケサンパ ヒ タ ユㇰ アナㇰネ ユㇰ ル カリ キラ コㇿ キムンカムイ アナㇰネ シㇼイッネトゥイェ ワ ヨコ ワ アン ユㇰ オシコニ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊が鹿を追いかける時,鹿が鹿道の通りに逃げると,熊は先回りをして待ち伏せをして.鹿をつかまえるものだそうだ.ア・コㇿ セタ ア・トゥラ ヒネ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) シㇼフララッカ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ホユㇷ゚テㇰテㇰ アクス ヒナㇰ ワ シネ イセポ ケサンパ ワ エㇰ=私の犬を連れて山へ行ったら,大地のにおいをかいでいたと思うとさっと走り出し,どこからか1匹のウサギを追い出して来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesanpa
- ケサンパ 【他動】[kes-anpa 末端・(手で)持つ] …を追いかける。 (複数形の形だが、 単複の区別なし。) ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ {E: to run after, chase…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keseanpa
- ケセアンパ 【kese-anpa】 追いかける. キムンカムイ アイヌ ケセアンパ ヒ タ アナㇰネ コイスㇺ タㇰ エクパ アーペコㇿ アン ワ ホユプ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊が人間を追いかける時には泡のかたまりをくわえたような格好で走るものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesirekari
- ケシレカリ 【kes-sir-e-kari】 放浪する,遊び歩く:多くの場合は村を捨てて放浪することをいうが,近所へ遊び歩くこともいう.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る →あたりをぐるぐる回る (出典:萱野、方言:沙流)
- kesirekarip
- ケシレカリㇷ゚ 【kes-sir-e-kari-p】 放浪者.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ㇷ゚=者 イヨーハイ アウン アチャポ フナクン ケシレカリ ㇷ゚ コラチ アㇻパ ワ イサㇺ マチヒ ヘカッタㇻ エㇷ゚ カ イサㇺ=あきれてしまったよ,隣のおじさん.どこかへ放浪者のように行ってしまい妻や子供たちは食べるものもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesorap
- ケソラㇷ゚ 【kes-o-rap】 クジャク.▷ケㇱ=斑点 オ=入る ラㇷ゚=羽 →斑点のある羽 (出典:萱野、方言:沙流)
- kesorap
- ケソラㇷ゚ 【名】[動物]キジ(?)、 ヤマドリ(?) kesorap kamuy ケソラㇷ゚ カムイ キジ(?)の神。 kesorap tono ケソラㇷ゚ トノ キジ(?)の殿(=神様)。 〔知分類 p.217 伝説中の鳥(たぶん孔雀)〕 {E: a fabulous kind of big bird, perhaps a hawk or eagle (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kesoseta
- ケソセタ §268 イヌ (25) keso-seta (ké-so-se-ta)「けソセタ」[<‘まだらのある・イヌ’、kes(斑紋)o(ついている)] ⦅北海道⦆ぶちイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- kespa
- ケㇱパ 【名/副】[kes-pa 毎…・年] 毎年。 kespa an kor ケㇱパ アン コㇿ 毎年毎年。 {E: annually; every year.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kespa
- ケㇱパ 【kes-pa】 毎年. (出典:萱野、方言:沙流)
- kespaankor
- ケㇱパアンコㇿ 【kes-pa an kor】 毎年,毎年のように.▷ケㇱ=毎々 パ=年 アン=ある コㇿ=と (出典:萱野、方言:沙流)
- kespakespa
- ケㇱパケㇱパ 【kes-pa kes-pa】 毎年毎年. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesta
- ケㇱタ 【kes ta】 終わりに. コタン ケㇱタ=村の終わりに.イタㇰ トㇰケㇱタ=言葉のおしまいに. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesto an kor
- ケㇱト アン コㇿ 【kes-to an kor】 毎日. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesukuran
- ケスクラン 【kes-ukuran】 毎晩,夜ごと,夜な夜な. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesukuran
- ケスクラン 【名/副】[kes-ukuran 毎…・晩] 毎晩、 毎夜。 kesukuran an kor ケスクラン アン コㇿ 毎晩毎晩。 kesukuran an kor uwepeker kus ek ケスクラン アン コㇿ ウウェペケㇾ クㇱ エㇰ 彼は毎晩毎晩物語りしに(民話を語りに)来る。(S) ☆参考 kasancikar カサンチカㇻ は、 人が寝ている夜中のこと、 kesukuran ケスクラン は、 夜になってからまだ起きている間のことについて言う。 ukuran ウクラン だけだと《昨晩》。 {E: every night.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesupasam
- ケスパサㇺ 【名】[概](所は kesupasama(ha) ケスパサマ(ハ))[kesup-asam かかと・底] かかとの裏、 足の裏のかかとの部分。(S) {E: the underside of the heel(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- kesupasama(ha)
- ケスパサマ(ハ) 【名】[所](概は kesupasam ケスパサㇺ)…のかかとの裏。(S) {E: the underside of the heel(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homsupa
- ケウェ ホㇺスパ 【連他動】[複](kewe homsu ケウェ ホㇺ ス は単複の区別なし)(二人以上が皆で) 危なかったことの見舞いを言う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homuspa
- ケウェ ホムㇱパ 【連他動】[複] (kewe homsupa ケウェ ホㇺスパ の代わりに、 s の後の u が前について、 homuspa ホムㇱパ と発音されたもの。) (NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keweram
- ケウェラㇺ 【自動】[kewe-ram 体[所]・低い] 丈が低い(山、 木、 家、 人の身長)。 eytasa keweri kaspa ka somo ki, eytasa keweram ka somo ki, sonno katu pirka エイタサ ケウェリ カㇱパ カ ソモ キ エイタサ ケウェラム カ ソモ キ、 ソンノ カトゥ ピㇼカ あまり背が高すぎもしないあまり低くもない本当に姿がいい。(S) ☆対語 keweri ケウェリ。 {E: to be low; short.} (出典:田村、方言:沙流)
- keweram
- ケウェラㇺ 【kewe-ram】 背が低い.▷ケウェ=背丈 ラㇺ=低い (出典:萱野、方言:沙流)
- keweram(-an)
- ケウェラㇺ §457.背が低い(1)kewe-ram(-an)〔ke-wé-ram ケうぇラㇺ〕[kewe(その体)+ram(低い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keweramkur
- ケウェラㇺクㇽ 【kewe-ram-kur】 背の低い人. (出典:萱野、方言:沙流)
- keweri(-an)
- ケウェリ §456.背が高いkeweri(-an)〔ke-wé-ri ケうぇり〕[kewe(その体)+ri(高い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kewetara
- ケウェタラ §226.体が大きい;図体が大きい(2)kewetara〔ke-wé-ta-ra ケうぇタラ〕⦅ホロべツ⦆→「からだ」(5)注 (出典:知里人間編I、方言:)
- kewitak
- ケウイタㇰ 【kew-itak】 かばね言葉. スッケウイタㇰ イワンケウイタㇰ エカシケウイタㇰ イワンケウイタㇰ=祖母のかばね言葉,六つのかばね言葉,祖父のかばね言葉,六つのかばね言葉.この言葉は,スンケチャランケ(嘘のいいがかりをする時の言葉)でめったに使わない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kewkaske
- ケウカㇱケ 【接】[< 位名][kew-kasike 体・その上](次の雅語的表現の中で)そのために。 ☆参考 kasike カシケ の s と k の間の i が落ちてこのように発音されている。 kamuy tumi ne ya tono tumi ne ya cihopunire, kewkaske cikimatekka a=i=ékarkar カムイ トゥミ ネ ヤ トノ トゥミ ネ ヤ チホプニレ、 ケウカㇱケ チキマテッカ アイエカㇻカㇻ [雅]神戦だか聖戦だかが起こった、 そのために私たちはびっくりした。(W会話) ☆参考 この用例のような文脈・状況で日常語で「そのために」「だから」と言うには hi kusu ヒ クス が多く使われる。 場合によって wa kusu ワ クス も使われる。 {E: for that reason; due to that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keworsak
- ケウォㇿサㇰ 【kewor-sak】 力がない.▷ケウォㇿ=力 サㇰ=ない ソンノ ク・ケウォㇿサㇰ=本当に私は,力がなくなった.*病後,体力がなくなってきたことを知って嘆く時などの言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- kewra
- オケウラ §403 (その他の鳥名) okewra (o-kéw-ra)「オけウラ」 ⦅幌別⦆これはwen-cikap“悪鳥”とされている。幌別にはいぬ。yatci-okewraというのが、社台から東の方にあり、ヤチベコと言う。 (出典:知里動物編、方言:)
- kewtum pirka
- ケウトゥㇺ ピㇼカ 【kewtum pirka】 気だてがいい,やさしい,正直だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kewtumkor(-an)
- ケウトゥㇺコㇿ §757.胸がすうっとする[うまいものなど食って]kewtum-kor(-an)〔kéŭ-tum-kor けウトゥㇺコㇿ〕[心を・持つ]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keyanne
- ケヤンネ §021.子(14)keyanne〔ke-ján-ne ケやンネ〕⦅シラウラ、マオカ⦆年長の。〜ohkao「長男」⦅マオカ⦆。〜mahpo「長女」⦅マオカ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- keyanneohkao
- ケヤンネオㇹカオ §023.兄(17)keyanne-ohkao〔ke-ján-ne-oh-ka-o ケやンネオㇹカオ〕⦅シラヌシ⦆兄。[keyanne(年長の)+ohkao(男)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- keycima
- ケイチマ §418.しらくも(白癬)(1)key-cima〔kéǐ-či-ma けイチマ〕[key(頭)+cima(かさぶた)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keycima
- ケイチマ §189.かさぶた(痂)(2)頭の痂;方言"がんべ" key-cima〔kéǐ-či-ma けイチマ〕[頭・痂]⦅マオカ、シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keykisara
- ケイキサラ §597.はげあたま(はげ頭)(14)keyki-sara〔kéǐ-ki|sa-rá けイキ・サら〕[key(頭)+ki(=ke 所、部)+sara(あらわになっている)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keykitay(-he)
- ケイキタイ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(7)key-kitay(-he)〔kéǐ-ki-taǐ けイキタイ〕[key(頭)+kitay(頂)]⦅チライ、マオカ、タラントマリ、シラウラ、ナイブチ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ki(a-an-)
- キ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(1)ki(a-、an-)〔kí き、kíǐ きイ〕[する]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kí-paraparak
- キパラパラㇰ 【自動】(人称変化は他動詞型)[ki-paraparak する・わあわあ泣く] わあわあ泣く(paraparak パラパラㇰ の強調形)。 ☞ki- キ 5 {E: to cry wildly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kí-tontaro
- キトンタロ 【自動】[ki-tontaro する・(日本語の「飛ぶ」をアイヌ語の動詞にした形)] 飛ぶ(強調形)。 ku=kihopuni/ku=kitontaro クキホプニ/クキトンタロ 私は飛んで行く(のだがなあ)。(KK即興詩) ☆参考 アイヌ語の hopuni ホプニ と日本語の「飛ぶ」をアイヌ語の形にした tontaro トンタロ とを並べて対句にしている。 このように、 アイヌ語と日本語の同義の語を使った同義語並列的な対句は、 即興歌の技法の一つである。 ☞ki- キ {E: to fly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kicina
- キチナ §278 あざらし (21) kicina (ki-či-na)「キチナ」[=kisina(20)] (出典:知里動物編、方言:)
- kik(i) kar
- キㇰ/キキ カㇻ 【連他動】[防御・をする]…を防ぎ守る。 kotan kik kar コタン キㇰ カㇻ 村/国を防ぎ守る。 a=kor mosir kiki a=kar easkay アコㇿ モシㇼ キキ アカㇻ エアㇱカイ 私たちの国を防ぎ守ることができる。 “a=kor mosir epitta oka aynu hene sísam hene tumi or un a=nisúk yak easir mosir kik kar kotan kik kar a=eáskay oasi na” sekor 「アコㇿ モシレピッタ オカ アイヌ ヘネ シサㇺ ヘネ トゥミ オルン アニスㇰ ヤㇰ エアシㇼ モシㇼ キㇰ カㇻ コタン キㇰ カㇻ アエアㇱカイ オアシ ナ」 セコㇿ 「わが国じゅうのアイヌも和人も皆戦争に頼まれて行かなければ私たちは国土を守り国を守ることはできないよ」と…。(W会話) {E: to defend, protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikanay(-an)
- キカナイ §228.体が達者である;健康である(3)kikanay(-an)〔ki-ká-naǐ キかナイ〕[kikanay(日本語「聞かない」から出て北海道和人方言では「腕白な」の意)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kikaricipor
- キカリチポㇿ 【kikari-cipor】 筋子. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikecinoyeinaw
- キケチノイェイナウ 【kike-ci-noye-inaw】 削りかけを撚ったイナウ:スス(ヤナギ),フニペㇱ(生のシナ皮)製. 図[キケチノェイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kikeparse
- キケパㇻセ 【名】[kike-par-se 削り花[所]・(擬態の語根)・となる](イナウの形容で)削り花がフワッとなっている。 kikeparse inaw キケパㇻセ イナウ 削り花がフワッと広がったイナウ(木幣)の種類。 {E: a kind of fetish with curled shavings attached (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikeparseinaw
- キケパㇻセイナウ 【kike-parse-inaw】 削りかけを散らしてあるイナウ. 図[キケパㇻセイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kikeuspasuy
- キケウㇱパスイ 【kike-us-pasuy】 削りかけつき捧酒箸:スス(ヤナギ)製. 図[キケウㇱパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kiki(a-an-)
- キキ §223.かゆい(3)かゆいのを掻く kiki(a-、an-)〔ki-kí キき〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kikir arkare wa hokus
- キキㇼ アㇻカレ ワ ホクㇱ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](8)ひきつける kikir arkare wa hokus〔ki-kír|ár-ka-re-wa|ho-kúš キきㇼ・あㇻカレ・ワ・ホくㇱ〕[虫が・病気をさせ・て・倒れる]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kikiriwasi
- キキㇼイワシ §018 マイワシ (3) kikir-iwasi (ki-kir-i-wa-si)「キキㇼイワシ」[虫・イワシ] ⦅虻田⦆非常に小さいイワシ (出典:知里動物編、方言:)
- kikirpasuske
- キキㇼパスㇱケ §134 その他 ハエ群 (2) kikir-pasuske(ki-kir-pa-sus-ke)「キキㇼパスㇱケ」ユ547 (出典:知里動物編、方言:)
- kikirsaye
- キキㇼサイェ §134 その他 ハエ群 (1) kikir-saye(ki-kir-sa-ye)「キキㇼサイェ」民10 (出典:知里動物編、方言:)
- kikita
- キキタ 【kikita】 どうせ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikita
- キキタ 【副】[kiki-ta 防御・(助詞)](?) しかたなく(?)。 kikita ne kus(u) キキタ ネ クス/クㇱ しかたがないから。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikitanekusu
- キキタネクス 【kikita ne kusu】 てっとりばやく,どうせなら. ウウォシッコテ パ ワ イキ パ シリ ネ ヤクン キキタネクス エ・マッネポホ トゥラレ オラ=互いに惚れ合ってそうしているのであれば,どうせならお前の娘を連れて行かせろよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikkar
- キッカㇻ 【kikkar】 諦める,仕方ないなあー. エラㇺ キッカㇻ=それを思い諦める.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kikkar
- キッカㇻ 【他動】…を防ぎ守る。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: to defend, protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikkar
- キッカㇻ §419 (その他の鳥名) (17) kik-kar(kík-kar)「きッカㇻ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kikkosanpa
- キッコサンパ 【自動】[kik-kosanpa (擬音)・瞬間に …する] カチンと鳴る。 arkehe wa patek a=sirkotukka apausta a=así kor kikkosanpa アㇻケヘ ワ パテㇰ アシㇼコトゥッカ アパウㇱタ アアシ コㇿ キッコサンパ 片方からだけとりつけてある戸(開き戸、 ドア)を閉めるとカチンと鳴る。(S) {E: to clang.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiknatara
- キㇰナタラ ☞kokiknatara コキㇰナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikoyaykus
- キコヤイクㇱ 【ki koyaykus】 できない.▷キ=する コヤイクㇱ=できない マㇰ ア・イェ ヤッカ キ・コヤイクㇱ ハウェ ネ ヤクン マㇰ ア・イェ ㇷ゚ アン イワㇰテ イワㇰテ=どのように言ってもできないと言うのなら言いようもない,帰せ帰せ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikrapuhu
- キㇰラプフ §069 ヤマベ(ヤマメ) (12) kikrapuhu(kík-ra-pu-hu)「きㇰラプフ」⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kimaha
- キマハ 【kimaha】 サラニㇷ゚という袋の本体から縦に三つ編みにする部分.キマハを編んでからパルルケ(縁)を編む.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kimakno
- キマㇰノ 【副】忙しいように、 身軽に急いで。(S) kimakno moymoyke キマㇰノ モイモイケ 忙しそうに動き回る。(S) kimakno apkas キマㇰノ アㇷ゚カㇱ せかせかと歩く。(S) ☆参考 kimak キマㇰ は未出。 〔久辞典 kimak 迅くする〕 {E: to appear busy; be in a hurry.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimatek
- キマテㇰ 【自動】びっくりする(恐ろしくて)、 あせった気持ちになる、 あわてる。 ☆参考 ekimatek エキマテㇰ[他動]…にあわてる。 ramutuy ラムトゥイ[自動]/eramutuy エラムトゥイ[他動] 突然のことでハッとびっくりする。 iyokunure イヨクヌレ[自動]/okunure オクヌレ[他動] あきれる。 erayap エラヤㇷ゚[他動] …に感嘆する。 {E: to be surprised; be rushed; panic.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimatek
- キマテㇰ 【kimatek】 驚く,びっくりする,たまげる,あわてる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimatekhaw
- キマテㇰハウ 【kimatek-haw】 驚き声.▷キマテㇰ=驚き ハゥ=声 (出典:萱野、方言:沙流)
- kimatekka
- キマテッカ 【kimatek-ka】 驚かせる,あわてさせる. エン・キマテッカ=私を驚かせた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimatekka
- キマテッカ 【他動】[kimatek-ka びっくりする・(他動詞化)] …をびっくりさせる、 …をあわてさせる。 {E: to surprise, startle…; to make…panic.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimoiramante
- キモイラマンテ 【kim-o-iramante】 (山の)猟をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimoiramante/kimoyramante
- キモイラマンテ 【自動】[kim-o-iramante 山・で・ものごとを・する]山で狩をする、 山の猟をする。 ☆対語 pisoiramante/pisoyramante ピソイラマンテ 浜の漁をする。 ☆参考 山の狩猟をすることは通常はただ iramante イラマンテ と言う。 {E: to hunt.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimokar
- キモカㇻ 【他動】(熊が)(人)をとる。 a=kimókar アキモカㇻ 彼が熊にとられる。 a=en=kimokar アエンキモカㇻ 私が熊にとられる。 {E: (for a bear) to take, catch hold of (someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- kimonupa
- キモヌパ 【kim-o-nupa】 告別,葬る. オンネ フチ ネ ワクス コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ワ ア・トㇺテ ノ ア・キモヌパ=うんと年寄りのおばあさんであったから,村中の人が集まって丁寧に葬式をした.コタンケスン(コタンケㇱ ウン) ニㇱパ モシㇼホッパ ヤㇰ ア・イェ.オヤシㇺ ヘネ ア・キモヌパエトホ ネ ナンコㇿ=村の下端の物持ちの方が亡くなったそうだ.明後日でも葬る日になるのかもしれない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimopas
- キモパㇱ 【kim-o-pas】 山へ走る:気が狂って山へ走り込んだ.▷キㇺ=山 オ=そこへ パㇱ=走る (出典:萱野、方言:沙流)
- kimorura
- キモルラ 【kim-o-rura】 山へ運ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimosma
- キモㇱマ 【自動】[kim-osma 山・に入る] 山に入る。 {E: to go into the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimotpe kamuy
- キモッペ カムイ 【名】[動物][kim-ot-pe-kamuy 山・についている・もの・神] キツネ(「イナリ」、 神として呼ぶときに言う)。(S)〔知分類 p.144 kimotpe キタキツネ;きつね((クッチャロ))〕 {E: a fox.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimoya
- キモヤ 【間投】[< 日本語 きもや(肝や)(?)/きもやける(肝焼ける)(?)](次の表現の中で) oya kimoya オヤ キモヤ ああ腹立たしい(くやしい、 残念だ)。 ☆参考 kimo ya キモ ヤ か? ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimoyramante
- キモイラマンテ ☞kimoiramante キモイラマンテ (出典:田村、方言:沙流)
- kimta
- キㇺタ 【kim ta】 山に.▷キㇺ=山 タ=に (出典:萱野、方言:沙流)
- kimumekasi
- キムンエカシ §277 くま (5) kimum-ekasi (ki-mún-e-ka-si)「キむンエカシ」[(山のじじい)<kim(山)un(にいる)ekasi(じじい)]説話の中でクマを言う。M. Chiri, AMS, p. 109, 注1 (出典:知里動物編、方言:)
- kimunaynu
- キムナイヌ 【名】[kim-un-aynu 山・にいる・人間(男)] 山男(架空のもの、 鬼のようなもの)。 (「鬼」の訳語として出た。) {E: a mountain man; an ogre, demon.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimunkamuy
- キムンカムイ 【名】[動物][kim-un-kamuy 山・にいる・神](=kimun-kamuy キムン カムイ) 山の神=熊。 ☆参考 最も正式な呼び名。 通常簡単に言うときは kamuy カムイ と言う。 ほかに kamuy-caca カムイチャチャ《神/熊・じいさん》のような呼び方もある。 ☆参考 合成語の要素としては yuk ユㇰ が熊を表すことがある。 ☆参考 kucan クチャン 雌熊、 síyuk シユㇰ 雄熊、 heper ヘペㇾ 子熊、 pewrep 同(呼び名)、 wenkamuy ウェンカムイ ばけもの(悪い熊を悪く言う呼び名)、 nupurikesun cáca ヌプリケスン チャチャ 山すそのじじい(最もたちの悪い熊の呼び名)、 そのほか、 昔は熊の年齢・性別・性質・それに対する話者の気持ちなどによっていろいろな名称が使い分けられていたらしい。 〔知分類 p.151〕 {E: a mountain god; a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimunkamuy
- キムンカムイ §277 くま (6) kimun-kamuy (ki-mún-ka-muy)「キむンカムイ」[‘山の神’;<kim(山)un(にいる)kamuy(神)] ⦅北海道、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kimunkamuy
- キムンカムイ 【kim-un-kamuy】 熊,ヒグマ.▷キㇺ=山に ウン=住む カムイ=神 (出典:萱野、方言:沙流)
- kimunkamuy toho
- キムンカムイ トホ §494.ちち(乳);乳房(12)山の神の乳房 kimun-kamuy toho〔キむンカムイ・とホ〕[kim(山)+un(の)+kamuy(神)+toho(の乳房)]→前項注。 (出典:知里人間編I、方言:)
- kimunkamuykoupsorkorpe
- キムンカムイコウㇷ゚ソㇿコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(14)黒い長い陰毛がふさふさと生えているもの kimunkamuy-ko-upsor-kor-pe〔ki-múŋ-ka-muǐ-ko-ùp-sor-kor-pe キむンカムイコうㇷ゚ソㇿコㇿペ〕[kimunkamuy(山の神、=熊)+ko(と同じ)+upsor(陰部を)+kor(持つ)+pe(もの)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kimunkamuypohurayep
- キムンカムイポフライェㇷ゚ 【kim-un-kamuy-po huraye-p】 2月に降る雨.*山の神熊の子供を洗う雨. (出典:萱野、方言:沙流)
- kimunkunaw
- キムンクナウ §253 フクジュソウ (2) kimun-kunaw (ki-mún-ku-naw)「キむン・クナウ」[山の・クナウ] 花 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimunmawni
- キムンマウニ §209 オオタカネバラ (4) kimun-mawni (ki-mún-maw-ni)「キむン・マウニ」[kim(山)un(にある)、kimun(山の)、maw(ハマナス)、mawni(ハマナスの木)] 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimunmawni
- キムンマウニ §210 カラフトバラ (1) kimun-mawni (ki-mún-maw-ni)「キむン・マウニ」[山の・ハマナスの木] 茎 ⦅白浦・真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimunotaruh
- キムノタルㇷ §209 オオタカネバラ (5) kimun-otaruh (ki-mú-no-ta-ruh)「キむノタルㇷ」[山の・ハマナス] 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimunotaruh
- キムンオタルㇷ §210 カラフトバラ (2) kimun-otaruh (ki-mun-o-tá-ruh)「キムン・オたルㇷ」[山のハマナス] 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimunpehawkoraci
- キムンペハウコラチ 【kim-un-pe haw koraci】 野獣の声にそっくりだ:酒癖の悪い者が酔っ払って出す声をいう.▷キムンペ=山にいるもの ハウ=声 コラチ=同じ (出典:萱野、方言:沙流)
- kimunsiratki
- キムンシラッキ 【kim-un-siratki】 狐の頭の神:狐の頭骨,イナウキケ(スス). 図[キムンシラッキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kina
- キナ 【kina】 草,雑草,山菜. (出典:萱野、方言:沙流)
- kina
- キナ 【kina】 ござ:鵡川地方,旭川地方の言い方. (出典:萱野、方言:沙流)
- kina
- キナ 【名】[植物]草。 aykocararke kina réhe ikaray ne アイコチャラㇻケ キナ レヘ イカライ ネ とげだらけの草の名はイラクサだ。(S) a=tesé kina アテセ キナ [ござに編む・草] ガマ。 a=e kina アエ キナ [食べる・草] 食用の草。 surku kina スㇽク キナ [毒・草] 毒草。 kina us キナ ウㇱ [草・(そこに)つく/生える] (畑)に草が生える。 kina kar キナ カㇻ 草取りする。 emo kina e=kar hawe? エモ キナ エカㇻ ハウェ? (あなたは)いも畑の草取りをするんですって? (W) ☆参考 食用の野草、 薬草、 毒草、 畑の雑草、 野菜等、 生活に関係ある草を言う。 そのへんに生えている雑草のことは「ごみ」と同じく mun ムン と言う。 〔知分類 p.273〜274〕 {E: edible and medicinal grasses, plants used in daily life (not weeds.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinaaram
- キナアラㇺ §427 カナヘビ;トカゲ (4) kina-aram (ki-ná-a-ram)「キなアラㇺ」[<草・トカゲ] ⦅屈斜路⦆トカゲ、Eumeces latiscutatus latiscutatus HALLWELL. (出典:知里動物編、方言:)
- kinaci
- キナチ §408 ガマ (3) kina-ci (ki-ná-ci)「キな・チ」[草の・陰茎] 花穂 ⦅美幌、足寄、本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinaemawri
- キナエマウリ §357 オオバナノエンレイソウ (3) kina-emawri (ki-ná-e-maw-ri)「キな・エマウリ」[草・いちご] 果実 ⦅長万部、幌別、白老、穂別⦆⦅A沙流・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinaemawri
- キナエマウリ §358 エンレイソウ (2) kina-emawri (ki-ná-e-maw-ri)「キな・エマウリ」[草・エマウリ] 果実 ⦅長万部、幌別、白老、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinaemawri
- キナエマウリ 【名】[kina-emawri 草・イチゴ等の実] [植物]「ヤマソバ」の実。 〔知分類 p.211 エンレエソオ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- kinaha
- キナハ 【名】[所](概は kina キナ)[植物]…の草、 その草。 kinaha kar キナハ カㇻ (畑の)草を取る。 {E: grasses, plants of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinaham
- キナハㇺ 【名】[kina-ham 草・葉] 草の葉。 (出典:田村、方言:沙流)
- kinaham
- キナハㇺ 【kina-ham】 草の葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinaharukar
- キナハルカㇻ 【自動】[kina-haru-kar 草・食料・とる] 野草を採る。 {E: to pick, gather grasses, plants.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinakaoh
- キナカオㇹ §215 エゾイチゴ (6) kinakaoh (ki-ná-ka-oh)「キなカオㇹ」[kina(草)ka(の上)o(にある)-p(もの)] 果実 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinakaohni
- キナカオㇹニ §215 エゾイチゴ (8) kinakaoh-ni (ki-ná-ka-oh-ni)「キなカオㇹニ」 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinakaomap
- キナカオマㇷ゚ §218 ナワシロイチゴ (4) kinakaomap (ki-ná-ka-o-map)「キなカオマㇷ゚」[kina(草)ka(の上)oma(にある)-p(もの)] 果実 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinakar
- キナカㇻ 【自動】[kina-kar 草・をとる] 草取りする(=kina kar キナ カㇻ)。 {E: to weed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinakar
- キナカㇻ 【kina-kar】 草取り(する),草削り(する). ホクレ トイタ ヤン.エウン エモ ア・エトイタ ケニトゥク ヤクン キナカㇻ・アン ア・オトイプッカ エモタ・アン ワ ハㇺネスパ ワ ア・エ クㇱネ ナ=早く畑を耕しなさい.そこへジャガイモを蒔いて芽が出たら草を取って土盛りをしてジャガイモを掘ってゆでて食べるから.ポロ トイ オッタ(オㇿ タ) シネン ク・ネ ワ ク・キナカㇻ ウトゥル タ ホノイシノッチャ ク・キ コㇿ カリキキ(ク・アリキキ) アイネ オヌマン ク・ニシケ ワ ク・イワㇰ=広い畑にたったひとりで草取りをして,かすかな声で歌を口ずさみながら,私は懸命に働き,夕方薪を背負って帰って来た.タパン ポン トイ トゥン ネ ワ エチ・ウカスイ ワ ネ ヤㇰネ トゥナㇱノ エチ・キナカㇻ オケレ ナ ホクレ イキ ヤン=この小さい畑,ふたりで手伝い合うならば早く草削りが終わるから早くしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinakerkeri
- キナケㇾケリ 【kina-kerkeri】 草削り(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- kinakoh
- キナコㇹ §215 エゾイチゴ (7) kinakoh (ki-ná-koh)「キなコㇹ」[<kinakaoh] 果実 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinakohni
- キナコㇹニ §215 エゾイチゴ (9) kinakoh-ni (ki-ná-koh-ni)「キなコㇹニ」 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Kinakoype
- キナコイペ 【名】[人名] キナコイペ(昔の平賀の村おさの名)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinamin(m-i)
- キナミン §695.頬肉(5)kinamin(m-i)〔ki-ná-min キなミン〕[kina(草?)+mim(肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kinamokoriri
- キナモコリリ §230 マイマイ(カタツムリ) (1) kina-mokoriri (ki-ná-mo-ko-ri-ri)「キなモコリリ」[kina(草)mokoriri(巻貝)] ⦅幌別⦆カタツムリ、でんでんむし (出典:知里動物編、方言:)
- kinaohaw
- キナオハウ 【kina-ohaw】 山菜汁. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinaokeura
- キナオケウラ §369 クイナ (3) kina-okeura (ki-na-o-kew-ra)「キナオケウラ」⦅B⦆Water-rail. Rallus aquaticus indicus. Syn: okura. (出典:知里動物編、方言:)
- kinaorun
- キナオルン §231 ナメクジ (2) kinaorun (ki-ná-o-run)「キなオルン」[<kina(草)or(中)un(にいる)] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinape
- キナペ 【kina-pe】 草露. キナペ アニ ク・テイネ=草露で私は濡れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinape
- キナペ 【名】[kina-pe 草・の水] 露。 {E: dew.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinapetomne
- キナペトㇺネ 【自動】[kina-pe-tom-ne 草・汁・光・である] 草色(黄緑色)である。 kinapetomne amip キナペトㇺネ アミㇷ゚ 草色(黄緑色)の衣服。 (基本的な色の名称としてよく使われる siwnin シウニン は、 新緑の木や草のような明るい緑色を中心とし、 青から黄までの範囲の色に使われる。 その中で特に「草の色」と限定して表現するのに、 この語が使われる。 ほかに、 níkap iro ニカㇷ゚ イロ《木の皮の色=黄色》、 nis iro ニㇱ イロ《空の色》など。 (出典:田村、方言:沙流)
- kinapetomne
- キナペトㇺネ 【自動】[kina-pe-tom-ne 草・汁・色あい・である] 草色だ(amip アミㇷ゚《衣服》、 patci パッチ《鉢》、 tuki トゥキ《杯》などが)。 kinapetomne hi néno kane an amip mi kane キナペトㇺネ ヒ ネノ カネ アン アミㇷ゚ ミ カネ 草色のような衣服を着ている。(S) {E: to be grass-coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinapo
- キナポ 【名】[動物](魚の名)「キナンボ」。 ☆参考 むしろみたいな幅の広い大きい立派な魚、 見たことはない、 海に浮かしたまま腹を裂いて肉を取る、 その腹へ inaw イナウ《木幣》を入れて放してやるとそのまま泳いで行きまた肉がついて来る。(S)〔知分類 p.34 マンボオ〕 {E: a sun-fish; a head-fish (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kinapo
- キナポー 【kinapo】 マンボウ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinapo
- キナポ §064 マンボウ (1) kinapo (ki-ná-po)「キなポ」 成魚 ⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinapoah
- キナポアㇵ §126 ヤナギラン (1) kinapoah (ki-ná-po-ah)「キなポアㇵ」 皮 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinapoahni
- キナポアㇵニ §126 ヤナギラン (2) kinapoah-ni (ki-ná-po-ah-ni)「キなポアㇵニ」 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinapoheporap
- キナポヘポラㇷ゚ 【名】[kinapo-heporap 「キナンボ」(魚の名前)・蝶][動物] アゲハチョウ(?)。 ☆参考 「7〜8月、 キナンボのとれるときにいる。 」 (S) {E: a type of butterfly.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinapok
- キナポㇰ 【名】[kina-pok 草・の下] 草が茂っているところの下の葉。 kinapok ray キナポㇰ ライ 草が茂って下の葉はくさりかかっている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kinaposoinkar
- キナポソインカㇻ 【kina-poso-inkar】 化け物.*想像上の化け物なのでその姿はわからない.▷キナ=草 ポソ=透かす インカㇻ=見る →草を透かして見る化け物 (出典:萱野、方言:沙流)
- kinarataskep
- キナラタㇱケㇷ゚ 【kina-rataskep】 山菜の寄せ鍋.▷キナ=山菜 ラタㇱケㇷ゚=寄せ鍋 (出典:萱野、方言:沙流)
- kinarayta
- キナライタ §192 キンミズヒキ (1) kina-rayta (ki-ná-ray-ta)「キなライタ」[草・いが] 痩果 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinasapa
- キナサパ §026 フキ (17) kina-sapa (e-té-ta-rah)「キなサパ」[kina(草)sapa(頭)] 根 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinasinrit
- キナシンリッ 【名】[kina-sinrit 草・根][植物] 「サツマイモのような長い草の根、 赤ん坊を寝かせたときにこれを噛んで魔除けにする。」 (S) {E: a sweet-potato-like root vegetable.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinasitunkur
- キナシトゥンクㇽ 【名】[< kina-sut-un-kur 草・の根元・にいる・人][動物] ヘビ。(KS-NI) ☆参考 kinasutunkur キナストゥンクㇽ の聞きまちがいか。 〔知分類 p.224 kinasutunkur アオダイショオ〕 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinasut
- キナスッ 【名】[kina-sut 草・の根元] ①草の根元。 ②[動物]ヘビ(人を噛まないよいヘビ)。(W) ☆参考 kinasut kamuy キナスッ カムイ 草の根元の神=ヘビ。 kinasut-un-kur キナストゥンクㇽ 草の根元の人=ヘビ。 tokkoni トッコニ 悪いヘビ、 マムシ。 munpokunpe ムンポクンペ《草の下のもの》(tokkoni トッコニ とか kinasut キナスッ とか言うのを避けて言う)。 tannekamuy タンネカムイ《長い神》(同)。 {E: ①the roots of grasses, plants. ②a snake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinasut
- キナスッ 【kina-sut】 蛇. エルㇺタンプ アン コㇿ キナスッ カプフ ア・コシㇼシル ワ トイ トゥㇺ ア・オマレ コㇿ チピル アーペコㇿ イランマカカ トゥサ ㇷ゚ ネ=いぼが出来たら蛇の皮をこすりつけ,その皮を土に埋めると拭き取ったようにきれいに治るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinasutkamuy
- キナスッカムイ 【kina-sut-kamuy】 蛇.▷キナ=草 スッ=根元 カムイ=神 (出典:萱野、方言:沙流)
- kinasutkamuy
- キナスッカムイ §422 アオダイショウ (8) kinasut-kamuy (ki-ná-sut-ka-muy)「キなスッカムイ」[<草の根もとの・神]] ⦅沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinasutkorkur
- キナスッコㇿクㇽ §422 アオダイショウ (7) kinasutkorkur (ki-ná-sut-kor-kur)「キなスッコㇿクㇽ」[<kina-sut-kor-kur(草・の根もとを・所有する・神)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinasutumpe
- キナストゥンペ §422 アオダイショウ (6) kinasutumpe (ki-ná-su-tum-pe)「キなストゥンペ」[<kina-sut-un-pe(草・の根もと・にいる・者)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinasutunkur
- キナストゥンクㇽ §422 アオダイショウ (4) kinasutunkur (ki-ná-su-tun-kur)「キなストゥンクㇽ」[<kina-sut-un-kur(草・の根もと・にいる・神)] ⦅幌別、白老、穂別、千歳、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kinasutunkur
- キナストゥンクㇽ 【kina-sut-un-kur】 蛇.▷キナ=草 スッ=根元 ウン=住む クㇽ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- kinasutunkur
- キナストゥンクㇽ 【名】[kina-sut-un-kur 草・の根元・にいる・人][動物] ヘビ。 ☞kinasut キナスッ〔知分類 p.224 アオダイショオ〕 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinatuyehos
- キナトゥイェホㇱ 【名】[kina-tuye-hos 草・を切る・きゃはん] [雅]きゃはん。 kinatuyehos/a=eyáypokisir/karkar kane キナトゥイェホㇱ/アエヤイポシキㇼ/カㇻカㇻ カネ [雅]きゃはんをきちっと足につけて。(Sユーカラ) ☆参考 はいておれば草もなんもひっかからなくていい。(S) ☆参考 日常語では単に hos ホㇱ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinatuyehos
- キナトゥイェホㇱ 【kina-tuye-hos】 きゃはん:シナの木の皮で編んだきゃはん.▷キナ=草 トゥイェ=切る ホㇱ=きゃはん (出典:萱野、方言:沙流)
- kinaus
- キナウㇱ 【kina-us】 草ぼうぼうになっている. ク・トイェヘ キナウㇱ ワ アン ペ ネ クス ケㇱト ク・キナカㇻ タント コケレ(ク・オケレ) ケラムシンネ(ク・エラムシンネ)=私の畑が草ぼうぼうになっていたものだから毎日草取りをして,今日終わって安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiniptay
- キニㇷ゚タイ 【ki-nip-tay】 萱原(かやわら):二風谷村堰堤の東地区の地名. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinkay
- キンカイ 【kinkay】 荷物,着替え. ウェンクㇽ キンカイ パセ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ニㇱパ キンカイ コㇱネ=貧乏人の着替えは重いものだそうだ,物持ちの着替えは軽い. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinna
- キンナ 【kinna】 輝く,美しい,きらびやか[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinnatara
- キンナタラ 【kinnatara】 盛装して座っている様子,りっぱなこと[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinoharaka
- キノハラカ §434.腎臓部の痛む病気kinoh-araka〔ki-nóh-a-ra-ka キのㇹ・アラカ〕[腎臓・痛み]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kinra
- キンラ 【自動】神がかりになる。 kinra itak キンラ イタㇰ 神がかりになったときの言葉、 「無我夢中の言葉」。(W) {E: to be possessed (by god).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinra
- キンラ §280.くるう(狂う)(4)狂気;乱気;精神錯乱 kinra〔kín-ra きンラ〕[<kin(?)+ram(心、魂、神)>⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kinrakar
- キンラカㇻ §280.くるう(狂う)(3)狂気になる;乱気になる;とりみだす kinra-kar〔kín-ra-kar きンラカㇻ〕[kinra(巫術の実修において神の乗りうつった時の異常意識の状態;原義‘巫神'の意だったらしい)+kar(からむ)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kinrakar
- キンラカㇻ 【kinra-kar】 猛る,いきりたつ:ひどく興奮する.▷キンラ=猛る カㇻ=作る ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ,ウヌフ ネ ヤ サハ ネ ヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児がいきりたったように手足をばたつかせて泣き叫び,母や姉がどのようにあやしても手余しした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinrakor
- キンラコㇿ 【kinra-kor】 怒る癖を持っている,荒々しい精神を持っている:子供が泣いて泣きやまないと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinrapunkar
- キンラプンカㇻ §177 ゲンノショウコ (2) kinra-punkar (kín-ra-pun-kar)「きンラプンカㇻ」[kinra(狂気)punkar(蔓)] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kiokariris(c-i)
- キオカリリㇱ §250.きょおさにゅうとうきん(胸鎖乳頭筋)(1)kiokariris(c-i)〔ki-ó-ka-ri-riš キおカリリㇱ〕[ki(<key 頭、首)+okari(とりまく、両側の)+ris(<[ric]<rit(筋))]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiokarisri
- キオカリㇱリ §279.くびの骨(2)第一第二頸椎 kiokarisri〔ki-ó-ka-riš-ri キおカリㇱリ〕[<key(頭)+o-kari(まわりの)+isri(関節)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiokarisri
- キオカリㇱリ §286.けいこつ(頸骨);頸椎骨(9)クマの第一、第二頸椎 kiokarisri〔ki-ó-ka-riš-ri キおカリㇱリ〕[ki(<key 頭骨)+o(そこにおいて)+kari(回転する)+isri(椎骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kípa
- キパ 【他動】[複](ki キ は単複の区別なし) (二人以上が皆で)…をする。 {E: to do…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiparpar
- キパㇻパㇻ 【名】[植物]ギンナンソウ(海藻の一種)。 〔知分類 p.251 クロバギンナンソオ〕 {E: a type of seaweed} (出典:田村、方言:沙流)
- kiparpar
- キパㇻパㇻ §453 クロバギンナンソウ (1) kiparpar (ki-pár-par)「キぱㇻパㇻ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kipasuy
- キパスイ 【ki-pasuy】 カヤ箸. オッコー セモッタ(セㇺ オㇿ タ) キ ムイェヘ アン ナ キパスイ ポロンノ カㇻ ワ エン・コレ アニー=姉さん,入り口の上問の所にカヤ束があるからカヤ箸をたくさん作ってくださいよ.図[キパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kipkotca
- キㇷ゚コッチャ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(7)kip-kotca〔kíp-kot-ča きㇷ゚コッチャ〕[kip(額)+kotca(前)]⦅K.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kippa
- キッパ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(29) kippa 「キッパ」 (出典:知里動物編、方言:)
- kiputurenka
- キプトゥレンカ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(4)kiputur-enka〔ki-pú-tu-rèn-ka キぷトゥレンカ〕[額・の上方]⦅ヒダカ東半、トカチ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kira
- キラ 【自動】逃げる。 kira wa isam キラ ワ イサㇺ (彼は)逃げて行ってしまった。 {E: to run away; flee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kira
- キラ 【kira】 逃げる,逃亡,避難. アマメチカッポ ポロンノ アン ウㇱケ ウン セタ ホユプ アクス チカッポ オピッタ キラ ワ イサㇺ=スズメがたくさんいる所へ犬が走ったらスズメは全部逃げてしまった.ウクラン アㇱ アシㇼ ウパㇱ カ タ ポーロ カムイ ルウェヘ アン ク・イシトマ クス ク・キラ ワ ク・イワㇰ=昨夜降った新しい雪の上に大きい熊の足跡があったので私は恐ろしくなり逃げて帰って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiraaynu
- キラアイヌ 【kira-aynu】 失跡者. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirani
- キラニ §048 ミヤマガマズミ じょうみ(方言) (2) kirani (ki-rá-ni)「キらニ」 茎 ⦅室蘭⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kirap
- キラㇷ゚ §811.やせる;やせている(3)kirap〔ki-ráp キらㇷ゚〕[kir(脂肪)+ap(無い)]⦅ホロべツ―民譚集, p.62⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kirare
- キラレ 【他動】[自動使役]…を逃がす。 {E: to set…free; release…} (出典:田村、方言:沙流)
- kirare
- キラレ 【kira-re】 逃がす. アマメチカッポ イヌヌカㇱ ナ ホクレ キラレ=スズメがかわいそうだから早く逃がせ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiraw
- キラウ 【名】[概](所は kirawe(he) キラウェ(ヘ)) [< kir-aw 骨・角(つの)][動物](鹿などの)角(つの)。 ☆参考 容器につけられた角のような形の突起のことも言う。 ☞kirawus キラウㇱ {E: a horn (deer etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kiraw(-e
- キラウ(エ §513.つの(角)(1)kiraw(-e〔H.〕;-he〔S.〕)〔ki-ráŭ キらウ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiraw/kirawe(he)
- キラウ/キラウェ(ヘ) 【kiraw/kirawe(he)】 角(の二股). (出典:萱野、方言:沙流)
- kirawe(he)
- キラウェ(ヘ) 【名】[所](概は kiraw キラウ) [動物]…の角(つの)、 その角(つの)。 {E: a, the horn(s) of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirawkonta
- キラウコンタ 【kiraw-konta】 角の二股. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirawsittap
- キラウシッタㇷ゚ 【kiraw-sir-ta-p】 角鍬:キラウ(鹿の角). 図[キラウシッタㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- kirawtek(-e)
- キラウテㇰ §513.つの(角)(4)角の枝 kiraw-tek(-e)〔ki-ráŭ-tek キらウテㇰ〕[角・手]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kirawus
- キラウㇱ 【他動】[kiraw-us 角(つの)・そこについている](容器)に角(つの)のような形の突起がついている。 {E: for a vessel, container to have horn-like projections.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirawus patci
- キラウㇱ パッチ 【名】[kiraw-us patci 角・が(そこに)ついている・鉢] 角(つの)のような突起のついた鉢。 ☞patci パッチ {E: a pot with horn-shaped handles.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirawus sintoko
- キラウㇱ シントコ 【名】[kiraw-us sintoko 角・が(そこに)ついている・行器(大きい入れ物)] 角(つの)のような形の突起のついたシントコ(=行器(ほかい)、 大きい入れ物)。 ☞sintoko シントコ (出典:田村、方言:沙流)
- kirawuscimakani
- キラウウㇱチマカニ §032 オニカジカ(渋§760)オニカジカ;オイランカジカ;ツノカジカ (1) kiraw-us-cimakani 「キラウウㇱチマカニ」 ⦅礼文、虻田、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kirawuscimakani
- キラウウㇱチマカニ §032 オニカジカ(渋§760)オニカジカ;オイランカジカ;ツノカジカ (2) kiraw-us-cimakani (ki-ráw-us-ci-ma-ka-ni)「キらウウㇱチマカニ」[kiraw(つの)us(生えている)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kirawuscimakani
- キラウㇱチマカニ 【kiraw-us-cimakani】 ツノカジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirawuspatci
- キラウㇱパッチ 【kiraw-us-patci】 角つき鉢:漆器. 図[キラウㇱパッチ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kiray
- キライ 【ki-ray】 櫛:トペニ(イタヤカエデ)製.▷キ=シラミ ライ=死ぬ *櫛は髪を梳いたり整えるというよりシラミを殺す道具と考えていた. 図[キライ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kiray
- キライ 【名】くし(櫛)。 {E: a comb.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirayekar
- キライェカㇻ 【他動】[kiray-e-kar くし・で・…を整える](髪)をくしけずる、 くしで(髪)をとかす。 {E: to comb one's hair.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirayekar
- キライェカㇻ 【kiray-e-kar】 (髪を)とかす,櫛けずる.▷キライ=櫛 エ=それで カㇻ=する (出典:萱野、方言:沙流)
- kiraykan(m-i)
- キライカン §314.こうきん(咬筋)(1)kiray-kan(m-i)〔ki-ráǐ-kan キらイカン〕[ki(<key 頭)+raye(押しやる)+kam(肉)?]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kirayni
- キライニ §048 ミヤマガマズミ じょうみ(方言) (1) kirayni (ki-ráy-ni)「キらイニ」[kiray(櫛)ni(木)] 茎 ⦅幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kirikatci
- キリカッチ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(30) kirikatci (ki-ri-kat-či)「キリカッチ」=ican(C. p. 276) (出典:知里動物編、方言:)
- kiritekkane
- キリテッカネ 【kiritek-kane】 所狭しと,ぎっしり詰まって. ポロチセ キリテッカネ=大きい家に所狭しと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Kirka
- キㇼカ 【名】[地名]現在の勇払郡鵡川町春日4区。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirkopiye(a-)
- キㇼコピイェ §448.すわる(座る)(36)人々の間に膝を割りこませて座る kir-ko-piye(a-)〔kír-ko-pi-je きㇼコピイェ〕[kir(足、膝)+ko(で)+piye(押す)⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kiror'an
- キロㇿアン 【kiror-an】 楽しむ,おもしろい,愉快(だ). ホㇱキアン パイカㇻ アムールペッ エウン カㇻパ(ク・アㇻパ) エアㇻキンネ ク・キロㇿアン ア ワ=一昨年の春,アムール川へ行き大変愉快だったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirorasnu
- キロラㇱヌ 【kiror-asnu】 力が強い.▷キロㇿ=力 アㇱヌ=優れている テエータ ナー ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) ネンク シコㇿ レヘ アン アチャポ アン ワ イペカタイキ クス イユタ エオマナン.エアㇻキンネ キロラㇱヌ ㇷ゚ ネ ヒ ク・ヌ ク・ヌカㇻ=ずうっと昔,まだ私の小さい頃,ネンクという名のおじさんがいて,食事をさせてもらうかわりに搗き物をして歩いた.とっても力が強い者だということを聞いたり見たりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirorekot(-an)
- キロレコッ §389.しぬ(死ぬ)(44)体力を出しつくして死ぬ;力つきて死ぬ kiror-ekot(-an)〔ki-ró-re-kot キろレコッ〕[kiror(力)+e-kot(で・死ぬ)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kiroroan
- キロロアン 【自動】[kiroro-an 力[所]・ある] おもしろく思う、 楽しむ、 おもしろい。 ☆参考 他動は ekiroroan エキロロアン ☆参考 古い言い方。 今は eramasu エラマス[他動] と言う。(S) {E: to consider…amusing, funny; enjoy…; …is funny, interesting.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirorokoah(p-an)
- キロロコアㇵ §680.ふつかよい;宿酔(2)kirorokoah(p-an)〔ki-ró-ro-ko-ah キろロコアㇵ〕[kiroro(力)+ko(において)+ah(<ap だめである)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kirorsak
- キロㇿサㇰ 【kiror-sak】 力が弱い. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirpakirpa
- キㇼパキㇼパ 【kir-pa kir-pa】 (指先を使って小さいものを)動かす. →キル=大きいものを動かす (出典:萱野、方言:沙流)
- kirsak
- キㇼサㇰ 【自動】[kir-sak 骨髄・を持たない] 弱い。 hemanta ene kirsak siri! ヘマンタ エネ キㇼサㇰ シリ! なんて弱いんだろう。 {E: to be weak} (出典:田村、方言:沙流)
- kirsam
- キㇼサㇺ 【kir-sam】 側に,かたわらに.▷キㇼ(キㇼケウ)=足 サㇺ=そば →私の足の近くに ア・キㇼサㇺ タ=私のかたわらに. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiruosore(-an)
- キルオソレ §448.すわる(座る)(9)あぐらをかく kiruosore(-an)〔ki-rú-o-so-re キるオソレ〕[<kir-u-o-se-re(↑)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiruosoro(-an)
- キルオソロ §448.すわる(座る)(10)あぐらをかく kiruosoro(-an)〔ki-rú-o-so-ro キるオソロ〕[<kir-u-o-se-re(↑);kiruosoroになったのはosoro「尻」を連想したからであろう]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiruwosere(-an)
- キルウォセレ §448.すわる(座る)(8)あぐらをかく kiruwosere(-an)〔ki-rú-wo-se-re キるウォセレ〕[kir(足を)+-u-(互い)+o(に)+se(背負う)+re(させる);両足を互いに背負いあいさせる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisa
- キサ 【kisa】 穿つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisa 1
- キサ 【他動】もみぎる(錐(きり)で穴をあけるときのように、 とがった先をさしてから回転させて)。 ☆参考 cikisani チキサニ《もみぎる木》はハルニレの木。 昔火をおこすのに使ったと言われる。(S) {E: to rub…between the hands so as to make a hole in something.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisa 2
- キサ 【名】[< 日本語] 汽車。 ☆参考 1955〜60年当時、 まだ汽車が走っていた。 ☆参考 バスやハイヤー(タクシー)と合わせて aop アオㇷ゚《乗り物》と言うこともあった。 (出典:田村、方言:沙流)
- kisakisa
- キサキサ 【他動】[kisa-kisa もみぎる・(重複)] …をもみぎる。 makiri etupsi ani kisakisa wa opusi マキリ エトゥㇷ゚シ アニ キサキサ ワ オプシ 小刀の先でもみぎって穴を開ける。(S) {E: to rub…between the hands so as to make a hole in something.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisannin(-i)
- キサンニン §736.耳の彼の急所;耳のつけ根の少し凸起した所kisannin(-i)〔ki-sán-nin キさン・ニン〕[<kisar(耳)+nin(こぶ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisannini
- キサンニニ 【名】[kisar-nini 耳・(?)] 耳の周囲、 耳のあたり。 kisannini notakami kohup キサンニニ ノタカミ コフㇷ゚ 耳のあたりからほおにかけてはれている。 {E: around the ears.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisanrah(p-u)
- キサンラㇵ §734.みみたぶ(耳朶)(3)kisan-rah(p-u)〔ki-sán-rah キさン・ラㇵ〕⦅シラウウ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisanrap
- キサンラㇷ゚ 【名】[概](所は kisanrapu(hu) キサンラプ(フ))[kisar-rap 耳・羽] 耳たぶ(耳朶)。 {E: the earlobes.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisanrap
- キサンラㇷ゚ 【kisar-rap】 耳殻,耳たぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisanrap(-u)
- キサンラㇷ゚ §734.みみたぶ(耳朶)(1)kisan-rap(-u)〔ki-sán-rap キさン・ラㇷ゚〕[<kisar(耳)+rap(翼)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisanrapu(hu)
- キサンラプ(フ) 【名】[所](概は kisanrap キサンラㇷ゚) …の耳たぶ(耳朶)。 {E: the earlobes of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kisanrici(hi)
- キサンリチ(ヒ) 【名】[所](概は kisanrit カサンリッ) …の耳の後ろの筋(すじ)。 {E: the muscle, sinew behind the ears of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kisanrit
- キサンリッ 【名】[概](所は kisanrici(hi) キサンリチ(ヒ))[kisar-rit 耳・筋] 耳の後ろの筋(すじ)。 {E: the muscle, sinew behind the ears.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisantap(-u)
- キサンタㇷ゚ §734.みみたぶ(耳朶)(2)kisan-tap(-u)〔ki-sán-tap キさン・タㇷ゚〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaorawki
- キサオラウキ 【自動】[kisa-orawki 汽車・を取り逃がす] 汽車に間に合わない、 汽車に乗り遅れる。 ku=kisaorawki ruwe un クキサオラウキ ルウェ ウン 私は汽車に乗り遅れたのよ。(S) ☞orawki オラウキ (出典:田村、方言:沙流)
- kisaoskoni
- キサオㇱコニ 【自動】[kisa-oskoni 汽車・に追いつく] 汽車に間に合う。 ku=kisaoskoni noyne síran クキサオㇱコニ ノイネ シラン 私は汽車に間に合ったらしい。(S) ☞oskoni オㇱコニ (出典:田村、方言:沙流)
- kisar
- キサㇻ 【名】[概](所は kisara(ha) キサラ(ハ)) ①耳。 ②(patci パッチ《鉢》や sintoko シントコ《行器、 ひつ》や su ス《鍋》等に二つついている)突起。 {E: ①the ears. ②ear-like handles on anything like a pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisar
- キサㇻ 【kisar】 葦(あし)原. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisar uhewpare
- キサㇻ ウヘウパレ §741.耳を傾ける;傾聴するkisar uhewpare〔ki-sár|u-héŭ-pa-re キさㇻ・ウへウパレ〕[kisar(耳〔を〕)+u-hewpare(傾け・あう)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisar(-a)
- キサㇻ §731.みみ(耳)(1)kisar(-a)〔ki-sár キさㇻ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisar/kisara(ha)
- キサㇻ/キサラ(ハ) 【kisar/kisara(ha)】 耳. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisara(ha)
- キサラ(ハ) 【名】[所](概は kisar キサㇻ)…の耳。 kisara eus キサラ エウㇱ 耳に口をつける(内緒話の時)。 nispa ne noyne kisara pirka ニㇱパ ネ ノイネ キサラ ピㇼカ 出世するらしく耳(の形)がいい。 ☞nispakisarkor ニㇱパキサㇻコㇿ {E: the ears of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisara(r-u)
- キサラ §731.みみ(耳)(2)kisara(r-u)〔ki-sá-ra キさラ〕[<kisar]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaraaraka
- キサラアラカ §746.耳が痛い;耳痛(1)kisara-araka〔ki-sá-ra-a-rà-ka キさラ・アラカ〕〔kisara(耳)+araka(痛、病)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaraetuyma
- キサラエトゥイマ §743.耳が遠い;難聴(2)kisara-e-tuyma〔ki-sá-ra-e-tuǐ-ma キさラエトゥイマ〕[kisara(耳)+e(について)+tuyma(遠い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaraohonkes(-i)
- キサラオホンケㇱ §734.みみたぶ(耳朶)(5)kisara-ohonkes(-i)〔ki-sá-ra-o-hóŋ-keš キさラ・オほンケㇱ〕[kisara(耳)+ohunkes(尻)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaraosmah(k-e)
- キサラオㇱマㇵ §735.みみの後ろ;耳後部;乳嘴突起部kisara-osmah(k-e)〔ki-sá-ra-oš-mah キさラ・オㇱマㇵ〕[kisara(<kisar 耳)+osmah(<osmak 後)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarapuy(-he)
- キサラプイ §733.みみあな(耳孔);外聴道(2)kisara-puy(-he)〔ki-sá-ra-puǐ キさラ・プイ〕[kisara(耳)+puy(穴)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarapuyaraka
- キサラプヤラカ §746.耳が痛い;耳痛(2)kisarapuy-araka〔ki-sá-ra-puǐ-a-rà-ka キさラプイ・アラカ〕[耳孔・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarapuyhumiki
- キサラプイフミキ §744.耳が鳴る;みみなり;じめい(耳鳴)(2)kisarapuy-hum-iki〔ki-sá-ra-puǐ-Fu-mí-ki キさラプイ・フみキ〕[<(耳穴・音・する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarapuynakapuru
- キサラプイナカプル §732.みみあか(耳垢);みみくそ(耳糞)(2)kisarapuy-nakapuru〔ki-sá-ra-puǐ-na-ká-pu-ru キさラプイ・ナかプル〕[<(耳・かす)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarapuyyekus
- キサラプイイェクㇱ §747.みみだれ;じろう(耳漏)(1)kisarapuy-ye-kus〔ki-sá-ra-puǐ-jé-kuš キさラプイ・いぇクㇱ〕[<(耳孔・膿・通る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaratararapekampe
- キサラタララペカンペ §127 ヒシ (2) kisara-tarara-pekampe (ki-sá-ra-ta-ra-ra-pe-kam-pe)「キさラ・タララ・ペカンペ」[kisara(その耳を)tarara(立てている)pekampe(ヒシの実)] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kisareokte
- キサレオㇰテ 【他動】[kisar-e-ok-te 耳・その頭・…にひっかかる・させる][雅] (耳環)を耳につける。 pirka ninkari kisareokte ピㇼカ ニンカリ キサレオㇰテ [雅]美しい耳環を耳に通した。(W民話) ☆参考 昔は耳に穴をあけて通した。 サダモさんは耳に穴をあけてないので輪ゴムで吊っていた。 {E: to decorate the ears with earrings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisaretopsi(-e)
- キサレトㇷ゚シ §737.[獣の]耳の先(2)kisar-etopsi(-e)〔ki-sá-re-top-ši キさレトㇷ゚シ〕[<kisar-etupsi(↑)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.628】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaretupsi(-ke)
- キサレトゥㇷ゚シ §737.[獣の]耳の先(1)kisar-etupsi(-ke)〔ki-sá-re-tup-ši キさレトゥㇷ゚シ〕[kisar(耳)+etupsi(はし、先端、突端)]⦅ホロベツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.368】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarhumumse
- キサㇻフムㇺセ §744.耳が鳴る;みみなり;じめい(耳鳴)(1)kisar-humumse〔ki-sár-Fu-mum-se キさㇻ・フムㇺセ〕[kisar(耳)+hum-um(hum 音、hum-se 音がする、hum-um-se 小刻みに音がしている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarkes(-e)
- キサㇻケㇱ §740.耳もと(1)kisar-kes(-e)〔ki-sár-keš キさㇻケㇱ〕[kisar(耳)+kes(尻)]⦅ホロベツ?⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarmekka
- キサㇻメッカ §739.耳のふち;耳輪の外縁kisar-mekka〔ki-sár-mek-ka キさㇻメッカ〕[kisar(耳)+mekka(背線)]⦅ホロべツ―ユ研Ⅱ, p.622⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarmu
- キサㇻム 【kisar-mu】 耳が詰まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisarmukukke
- キサㇻムクッケ 【kisar-mukukke】 耳が塞がる:高い山へ登った時など耳がおかしくなること. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisarnin
- キサㇻニン 【kisar-nin】 耳珠(じじゅ):耳の腺組織.耳の穴ともみあげの間の突起. キサㇻニン シサㇺイタㇰ アニ マㇰ ア・イェ ㇷ゚ ネ ヤ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) オヤコヤクン ク・コシピ アイネ ケラマン(ク・エラマン)=耳の腺組織を日本語でなんというか私は知らなかったので,あちこちへ尋ねてやっと覚えた(前田菜穂子さんが教えてくれた). (出典:萱野、方言:沙流)
- kisarpecik
- キサㇻペチㇰ §747.みみだれ;じろう(耳漏)(3)kisar-pe-cik〔ki-sár-pé-čik キさㇻ・舳・チㇰ〕[kisar(耳)+pe(汁)+cik(したたる)〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarpeot
- キサㇻペオッ §747.みみだれ;じろう(耳漏)(4)kisarpe-ot〔ki-sár-pé-ot キさㇻ・舳オッ〕[kisar(耳)+pe(汁)+ot(出る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarpeot
- キサㇻペオッ §290 ウスバサイシン (1) kisarpeot (ki-sár-pe-ot)「キさㇻペオッ」[→注1] 根茎をいうか ⦅E⦆⦅F⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kisarpeot
- キサㇻペオッ §348 オオマイヅルソウ マイヅルソウ (2) kisar-peot (ki-sár-pe-ot)「キさㇻ・ペオッ」[“耳だれ”、kisar(耳)peot(べとべとする、pe 汁 ot 出る)] 茎葉 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kisarpotce
- キサㇻポッチェ §348 オオマイヅルソウ マイヅルソウ (1) kisar-potce (ki-sár-pot-ce)「キさㇻ・ポッチェ」[kisar(耳)potce(べとべとする)、“耳だれ”] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kisarpotce
- キサㇻポッチェ §747.みみだれ;じろう(耳漏)(5)kisar-potce〔ki-sár-pót-če キさㇻ・ぽッチェ〕[kisar(耳)+potce(べとべとする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarpuy
- キサㇻプイ 【kisar-puy】 耳の穴. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisarpuy
- キサㇻプイ 【名】[概](所は kisarpuye(he) キサㇻプイェ(ヘ))[kisar-puy 耳・孔] 耳孔、 耳のあな。 {E: the ear orifices} (出典:田村、方言:沙流)
- kisarpuy(-e)
- キサㇻプイ §733.みみあな(耳孔);外聴道(1)kisar-puy(-e)〔ki-sár-puǐ キさㇻ・プイ〕[kisar(耳)+puy(穴)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarpuye(he)
- キサㇻプイェ(ヘ) 【名】[所](概は kisarpuy キサㇻプイ) …の耳のあな。 {E: the ear orifices of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kisarpuysi
- キサㇻプイシ §732.みみあか(耳垢);みみくそ(耳糞)(1)kisarpuy-si〔ki-sár-puǐ-ši キさㇻプイ・シ〕[kisar-puy(耳・穴)+si(屎)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarri
- キサㇻリ 【kisar-ri】 耳長お化け. ポンペ クンネチㇱ スイ ア・オマオマ ヤッカ ウェン ヒクス キサラリ ア・カㇻ ヒネ ア・スイェスイェ アクス ソモ チㇱ=子供が夜泣きをしかかりいくらなだめすかしてもためなので耳長お化けを作って振ると泣くのをやめた.図[キサㇻリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kisarsut(-u)
- キサㇻスッ §740.耳もと(2)kisar-sut(-u)〔ki-sár-sut キさㇻ・スッ〕[kisar(耳)+sut(根もと)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarsutu
- キサㇻストゥ 【名】[概](所は未出。 sutu ストゥ の概は sut スッ)耳もと。 a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅](それによって)私の耳もとで風がピューピューと鳴り響く(ものすごいスピードで飛んで/走って行く様子の描写の常套句)。(Sユーカラ語り) ☆参考 『音声資料9』に a=kisarsutu/mawkururu アキサㇻストゥ/マウクルル とあるのは誤り。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisaru kari ahun
- キサル カリ アフン §745.耳に入るkisaru kari ahun〔ki-sá-ru|ka-rí|a-Fún キさル・カり・アふン〕[kisaru(その耳)+kari(から)+ahun(入る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarunkotuk(-i)
- キサルンコトゥㇰ §732.みみあか(耳垢);みみくそ(耳糞)(4)kisar-unkotuk(-i)〔ki-sá-ruŋ-ko-tuk キさルンコトゥㇰ〕[kisar(耳)+unkotuk(松やに、胎便などべとべとしたもの、<un-kotuk 我ら・にひっつく)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarunpe
- キサルンペ 【名】[kisar-un-pe 耳・につく・もの] 耳飾り。 ☆参考 環になったもの(耳環)は ninkari ニンカリ。 そうでない耳飾りはこれ。 今のイヤリングはたいていこれ。 {E: earrings; ear accessories.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisarus patci
- キサルㇱ パッチ 【名】[kisar-us-patci 耳・がそこについている・鉢] 両側に突起のついた蓋のない鉢。 ☆参考 「洗面器の代わりだろう。」 (S) {E: a lidless pot, bowl with handles on either side.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisaruspatci
- キサルㇱパッチ 【kisar-us-patci】 耳つき鉢:漆器. 図[キサルㇱパッチ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kisaruyruke
- キサルイルケ 【他動】[kisar-uyruke 耳・につける][雅] …を耳につける。 kamuy ninkari/kisaruyruke カムイ ニンカリ/キサルイルケ [雅]立派な耳環を耳につけた。(Sユーカラ) ☆参考 kisareokte キサレオㇰテ とも言う。 kisaruyruke キサルイルケ は rekutuyruke レクトゥイルケ《…を首につける》への連想ではなかろうか。 ☆参考 頭飾りを頭に巻くことは epanu エパヌ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisaryenu
- キサㇻイェヌ §747.みみだれ;じろう(耳漏)(2)kisar-ye-nu〔ki-sár-jé-nu キさㇻ・いぇヌ〕[kisar(耳)+ye(膿)+nu(もつ)]⦅ハルトリ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaske
- キサㇱケ 【kisaske】 寒気がする:病気のために身体にいやな寒さを感じる. マキㇷ゚ クンネイワ ノ ク・キサㇱケ ソモカウン コㇺケカㇻ(ク・オㇺケカㇻ) ルスイ ヒ ソモ ネ ヤー=どうしたのだろうか,朝から寒気がする,まさか風邪でも引きたいというのではないだろうね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisattarara
- キサッタララ 【kisar-tarara】 聞き耳を立てる:聞こうとして注意を集中する. ポンペ オラーノ オッシケポロ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚カ ア・イェ コㇿ キサッタララ オラウン エパルラ=小さい癖に利口なものだから,何か私どもが言うと聞き耳を立てて聞いた話を運んで行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisattepa
- キサッテパ §734.みみたぶ(耳朶)(4)kisat-tepa〔ki-sát-te-pa キさッ・テパ〕[<kisar(耳)+tepa(褌)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisattom euswa piitak
- キサットㇺ エウㇱワ ピイタㇰ §740.耳もと(3)耳もとに口を寄せてささやく kisat-tom e-us-wa pi-itak〔ki-sát-tom|e-úš-wa|pí-i-tak キさットㇺ・エうㇱ・ワ・ぴイタク〕[kisat(<kisar 耳)+tom([の]中央)+e(顔〔が〕)+us(そこに付着し)+wa(て)+pi(かすかに)+itak(物言う)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisattur
- キサットゥㇽ 【名】[概](所は kisatturi(hi) キサットゥリ(ヒ))[kisar-tur 耳・垢] 耳あか。 {E: earwax.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisattur(-i)
- キサットゥㇽ §732.みみあか(耳垢);みみくそ(耳糞)(3)kisat-tur(-i)〔ki-sát-tur キさットゥㇽ〕[<kisar(耳)+tur(垢)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisatturi(hi)
- キサットゥリ(ヒ) 【名】[所](概は kisattur キサットゥㇽ) …の耳あか。 {E: earwax of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kisattuyma
- キサットゥイマ §743.耳が遠い;難聴(1)kisat-tuyma〔ki-sát-tuǐ-ma キさットゥイマ〕[kisar(耳)+tuyma(遠い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiseritumam
- キセリトゥマㇺ 【kiseri-tumam】 煙管のらお. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisina
- キシナ §278 あざらし (20) kisina (kí-si-na)「きシナ」 ⦅多来加⦆アゴヒゲアザラシの成牡の子なきもの (出典:知里動物編、方言:)
- kiskasike(-he)
- キㇱカシケ §106.陰部―いんふ(陰阜);ちきゅう(恥丘)(3)kiskasike(-he)〔kíš-ka-ši-ke きㇱカシケ〕[kis(<kip額)+kasi(の上)+ke(の所)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisma
- キㇱマ 【他動】…をつかむ/捕らえる/握る、 …を押える、 (子ども)をだく(ひざの上で)。 ☆参考 立って/歩いていて腕にだくことは ani アニ。 {E: to catch, grab, grasp, get a hold of…; to nurse (a child) on one's lap.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisma
- キㇱマ 【kisma】 捕まえる,つかむ,握る,抱く. ポンペ アロアトゥサ ワ ホユプ コㇿ アン ナ.キㇱマ ワ イミレ=子供が素裸で走っているぞ.つかまえて着物を着せろ.プ オッタ(オㇿ タ) アン エルㇺ ア・キㇱマ ヒネ ミンタㇻ オルン ア・エシㇼキㇰ ワ ア・ライケ ア・エラムヘメスス=倉にいたネズミをつかまえて外庭で大地の上へ投げつけて私は気分がすうっとした.エ・コㇿ ポイセタ(ポン セタ) キラ ナ.ホクレ キㇱマ ワ シㇼコテ ワ アヌ=お前の小犬が逃げたぞ.早くおさえて繋いでおけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisnatara
- キㇱナタラ 【kis-natara】 しーんとする,物音ひとつ聞こえない静かなこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kisntara
- キㇱナタラ 【自動】[kis-natara (擬音・擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)]シーン静まり返っている。 ☞sir-kisnatara シㇼキㇱナタラ (出典:田村、方言:沙流)
- kisoyosma
- キソヨㇱマ 【自動】(人称変化は他動詞型)[ki-soyosma する・外へとび出す]パッと外へとび出す。 makan katkor pe/i=anpa ki wa/[u]kisoyosma マカン カッコㇿ ペ/イヤンパ キ ワ/[ウ]キソヨㇱマ どんなものだか私をかかえて外へとび出した。 (W神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- kitat
- キタッ §310 シラカンバ (5) ki-tat (kí-tat)「きタッ」[光る・樺皮] 樹皮 ⦅美幌、屈斜路、名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kitatni
- キタッニ §310 シラカンバ (6) kitat-ni (kí-tat-ni)「きタッ・ニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kitay
- キタイ 【位名】[概](所は kitayke(he) キタイケ(ヘ))…のてっぺん、 頂上。 nupuri kitay ヌプリ キタイ 山の頂上。 cisekitay チセキタイ 家の屋根。 kankitay カンキタイ 頭のてっぺん。 huptay kitay フㇷ゚タイ キタイ とどまつ林の頂上(梢の方)。 {E: the summit, crown of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kitay'omani
- キタイオマニ 【kitay-oma-ni】 家の屋根に乗せる木. (出典:萱野、方言:沙流)
- kitay/kitayke(he)
- キタイ/キタイケ(ヘ) 【kitay/kitayke(he)】 頂上,てっぺん,屋根. (出典:萱野、方言:沙流)
- kitayke(he)
- キタイケ(ヘ) 【位名】[所](概は kitay キタイ)[kitay-ke-he 頂上・の所・(所属語尾)] そのてっぺん、 頂上。 toanta kitayke káne cise tonnatara wa an トアンタ キタイケ カネ チセ トンナタラ ワ アン あそこに屋根が金属の家がピカーッと光っている。 {E: the summit; crown of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kitemaw
- キテマウ 【kite-maw】 熊に噛まれた傷の痛み. (出典:萱野、方言:沙流)
- kitemimak
- キテミマㇰ 【kite-mimak】 犬歯.▷キテ=銛 ミマㇰ=歯 (出典:萱野、方言:沙流)
- kitenimah(k-i)
- キテニマㇵ §582.は(歯)(10)いときりば(糸切歯);けんし(犬歯);きば(牙) kite-nimah(k-i)〔kí-te-ni-mah キて・ニマㇵ〕[kite(もり〔錨〕の先)+imah(歯)]⦅マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kitoarewrew
- キトアレウレウ §145 キアゲハ(成);アゲハ(成) (2) kito-arewrew(ki-tó-a-rew-rew)「キとアレウレウ」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kitomarewrew
- キトマレウレウ §145 キアゲハ(成);アゲハ(成) (1) kito-marewrew(ki-tó-ma-rew-rew)「キとマレウレウ」⦅名寄⦆キアゲハ(成)、アゲハ(成)この二種は区別しない。 (出典:知里動物編、方言:)
- kitra
- キッラ §069 ヤマベ(ヤマメ) (8) kitra(kít-ra)「きッラ」⦅常呂、美幌、屈斜路、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kitrapo
- キッラポ §069 ヤマベ(ヤマメ) (9) kitrapo(kít-ra-po)「きッラポ」[kitra(ヤマベ)po(指小辞)]若いヤマベ。⦅常呂⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kitriyara
- キッリヤラ §069 ヤマベ(ヤマメ) (13) kitriyara(kit-ri-ya-ra)「キッリヤラ」⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kittararke
- キッタラㇻケ 【kittararke】 ざわざわする. ア・コン(コㇿ) ラㇺ キッタラㇻケ ネㇷ゚ ワ アン ペ タネ タネ イヨッケ(イ・オッケ) ペコㇿ イ・トゥイパ ペコㇿ=私の思いがざわざわして,何者かが今にも今にも私を突くか私を斬るかと思うほどに. (出典:萱野、方言:沙流)
- Kiuskina
- キウㇱキナ §058 エゾノクガイソウ (4) Ki-us-kina 「キウㇱキナ」 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kiwa
- キワ 【ki wa】 それなので. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiwankeyare
- キワンケヤレ (歌の中の一節。 意味不明。 ki wa ne yakne キ ワ ネ ヤㇰネ と言うつもりだったものか。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiwtacup
- キウタチュㇷ゚ 【名】[kiw-ta-cup ユキザサ・を掘る・月][古] (月の名)3月。 upas ru wa pis ta masar ka ta peperota=an hi a=eréko kusu kiwtacup ウパㇱ ル ワ ピㇱ タ マサㇻ カ タ ペペロタアニ アエレコ クス キウタチュㇷ゚ 雪がとけて浜の斜面でユキザサ掘りをすることから名づけたのでキウタチュプ。(W) ☆参考 知里『分類アイヌ語辞典』 p.209では kiw キウ はヒメイズイの根茎((美幌))((A千歳))。 しかしこのワテケさんの説明では pepero ペペロ《ユキザサ》と同義に使われている。 pepero ペペロ の古名か。 (出典:田村、方言:沙流)
- kiyanne
- キヤンネ 【自動】①年上である。 kiyanne kur キヤンネ クㇽ 年上の(ほうの)人。 iyotta kiyanne ku=poho イヨッタ キヤンネ クポホ 一番年長の私の息子=私の長男。(S) ②身分が上である。 {E: to be older; aged.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiyanne
- キヤンネ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(14)kiyanne〔ki-ján-ne キやンネ〕⦅H. S.⦆年の多い;年長の;年上の;兄の;古い。〜kotan「年長の村」「村の中で最も古い村」⦅ユ研Ⅰ, p.129⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kiyanne
- キヤンネ §021.子(13)kiyanne〔ki-ján-ne キやンネ〕⦅H. S.⦆年長の〜-kur長男⦅ホロべツ⦆。〜-po長男⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kiyanne
- キヤンネ 【kiyanne】 年上である,年とった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyannekur
- キヤンネクㇽ 【kiyane-kur】 年上の人. タネノアン ユㇷ゚ケ ロルンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キヤンネクㇽ トモ ア・コカヌ コㇿ ピㇼカ ナ イトㇺコカヌ ヤン=このように重大な行事の時には年上の人の指示に耳を傾けるといいものだから皆で指示を待ちなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyannematnepo
- キヤンネマッネポ 【kiyanne-matnepo】 長女,年上の娘. ク・コㇿ キヤンネマッネポ アナㇰネ ポニタ(ポン ヒ タ) アナㇰネ ヤイヌエオ ヤアニ ヤアニ コラウキ(ク・オラウキ) クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ タネ アナㇰ ミムㇱ ワ ニサㇱヌ=私の長女は小さい時は病気がちで,危なく危なく死ぬかと思ったが,今は太って健康だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyannepo
- キヤンネポ 【kiyanne-po】 長男,年上の息子. ク・コㇿ キヤンネポ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ク・ミッポホ トゥン アン ポロ ヒケヘ エアㇻキンネ ピカンピカン ワ カトゥ ク・ヌカㇻ=私の長男の所には孫がふたりいて,大きいほうが本当に動きが活発で見込みのある者と思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyannepo(ho)
- キヤンネポ(ホ) 【名】[所](概は未出。 po(ho) ポ(ホ) の概は po ポ)…の年上の息子。 a=kiyánnepoho アキヤンネポホ (引用文で)私たちの上の息子。(S) {E: the eldest son of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiyannere
- キヤンネレ 【kiyanne-re】 大切にする,優遇する,もてなす.▷キヤンネ=年上だ レ=させる ア・キヤンネレ ロー=大切にもてなそう.ペウレクㇽ ネ コㇿカ アヌンコタヌンクㇽ ア・キヤンネレ ペ ネ ナ=若い人だけれども.よその村の人は年上として優遇するものだよ.*年上だけとは限らず尊敬できる人をもてなそうという時に使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyay
- キヤイ 【kiyay】 光,光線. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyayne
- キヤイネ 【kiyay-ne】 光っている,ピカピカしている. ノチューキヤイネ=星の光のように.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kiyomanikkew(-e)
- キヨマニッケウ §286.けいこつ(頸骨);頸椎骨(8)クマの第一頸椎 kiyomanikkew(-e)〔ki-jó-ma-nik-keŭ キよマニッケウ〕[ki(<key 頭骨)+oma(はまる)+an(ある)+ikkew(椎骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kkacikap
- イッカチカㇷ゚ §389 (その他の鳥名) ikka-cikap (ík-ka-či-kap)「いッカチカㇷ゚」[<‘盗む・鳥’;子どもをさらって行く鳥] ⦅幌別、沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- koa(-an)
- コア §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(3)koa(-an)〔ko-á コあ〕[ko(それと共に)+a(座る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koan 1
- コアン 【他動】[ko-an …に対して・ある] …が与えられる、 …があびせられる。 a=yupkehawe heynu/e=koan yakun アユㇷ゚ケハウェ ヘイヌ/エコアン ヤクン 私のせいであなたが厳しい談判を受けたなら。(HC神謡) {E: to be given…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koan 2
- コアン 【他動】☞nu(we) koan ヌ(ウェ) コアン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koanasap
- コアナサㇷ゚ 【ko-anasap】 手余す:どうにも手がつけられない.▷コ=それ(=人)を アナサㇷ゚=余す スイ ネア ウェンクㇽ サカヨカㇻ コㇿ アン ノイネ.ヤㇺス コラチ ア・コアナサㇷ゚=またしてもあの悪い者,いばりちらしているらしい.クリのいがと同じで手余されている.ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ,ウヌフ ネ ヤ サハ ネ ヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児が猛り立ったように手足をばたつかせて泣き叫び,母や姉がどのようにあやしても手余しした. (出典:萱野、方言:沙流)
- koani
- コアニ 【複他動】[ko-ani …に・…を持って行く] …に…を持って行ってあげる/持って来る(届ける)。 {E: to take, bring…to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koanu
- コアヌ 【複他動】[ko-anu に対して・置く](次の言い回しで) otuhenkuror koanu オトゥヘンクロㇿ コアヌ (訪ねて来た子ども)に対して何度も首を縦にふって喜びを表す(喜び迎える様子)。 i=nukar a p sekor, ney wano i=amkir pe koraci otuhenkuror i=koanu i=omap a i=omap a イヌカラㇷ゚ セコㇿ、 ネイ ワノ イアㇺキㇼ ペ コラチ オトゥヘンクロㇿ イコアヌ イオマパ イオマパ 私を見た途端に、 まるでどこからか私を見知ってでもいたみたいにウンウンと首を縦にふってうなずきながらよく来たよく来たと私をだいたりなでたりしてかわいがってくれた。(W神謡語り) {E: to nod one's head in pleasure about; be pleased about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koapaasi
- コアパアシ 【ko-apa-asi】 締め出す,閉じ込める.▷コ=それ(=人)に対して アパ=戸 アシ=締める →人を家の外へ追い出して戸を締める *家の中に閉じ込める場合にも使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- koapamaka
- コアパマカ 【ko-apa-maka】 そこに生まれる,そこに生を受ける. シゲルアナㇰネ シシリムカ ニㇷ゚タイコタン コアパマカ=茂は沙流川二風谷村で生を受けた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koapaseske
- コアパセㇱケ 【ko-apa-seske】 家の中に閉じ込める.▷コ=それに対して アパ=戸 セㇱケ=塞ぐ イ・レス エカシ オㇿオヤチキ キムンカムイ ネ アアン ヒクス ア・コアパセㇱケ ア・チセコウフイカ=私を育てたおじいさんは,知らなかったが熊であったので家の中に閉じ込めて家とともに焼いてしまった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- koapeeyam
- コアペエヤㇺ 【他動】[ko-ape-eyam …に対して・火・あぶないと思う] 火遊びするかと気遣う。 hekattar cisotta sinot kor oka wa a=koápeeyam ヘカッタㇻ チソッタ シノッ コㇿ オカ ワ アコアペエヤㇺ 子どもたちが家で遊んでいるので火遊びするかと心配だ。(S) {E: to worry that someone is playing with fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- koapkas
- コアㇷ゚カㇱ 【他動】[ko-apkas …に向かって・歩く] …(のところ)に通う、 …(のところ)へ行く。 {E: to go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koar-uweun/koaruweun
- コアㇻウウェウン/コアルウェウン 【自動】[ko-ar-uweun (雅語で叙述を導く)…が・全く・そろっている][雅] …がそろっている。 (次のような文脈で)…のひとそろいを、 …を全部そろいで。 kunne kosonte/kunne cipanup/koar-uweun/yaynenayne/esipine pe クンネ コソンテ/クンネ チパヌㇷ゚/コアㇻウウェウン/ヤイネナイネ/エシピネ ペ [雅]黒い小袖、 黒い頭かざりのひとそろいを上から下までそろいで身につけている者。(Sユーカラ) kamuy cipanup/kamuy ninkari/kamuy tamasay/koaruweun/sánasapte カムイ チパヌㇷ゚/カムイ ニンカリ/カムイ タマサイ/コアルウェウン/サナサㇷ゚テ [雅]立派な頭飾り、 立派な耳飾り立派な耳飾りを全部そろいで出してきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koarikiki
- コアリキキ 【他動】[ko-arikiki …に・よく働く] …に精を出す、 せっせと…(仕事)をする。 {E: to put all one's efforts into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koarikiki
- コアリキキ 【ko-arikiki】 (それに対して)頑張る.▷コ=それ(=仕事)について アリキキ=一生懸命だ エシㇼ エアウネ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス アウン ウナㇻペ イシタイキ コアリキキ コㇿ アン ア ワ=先程私が隣に行ったら隣のおばさんは機織りに精を出していたよ.ソンーノ ウニ タ エㇷ゚ イサㇺ ペ ネ ワ ヘ イペ コアリキキ シリ コハイタ ヒ カ エランペウテㇰノ=本当に家で食べ物がないわけではないのに食べるのに頑張っている.似合わないのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- koarki
- コアㇻキ 【他動】[複](単は koek コエㇰ)[ko-arki に・来る[複]] …(のところ)に来る。 {E: to come to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koarpa
- コアㇻパ 【ko-arpa】 (〜へ)行く. イレスカムイ イェ ㇷ゚ エ・ヌ ワ アㇻクワンノ シンリッモシㇼ エ・コアㇻパ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=火の神の言うことを聞いてまっすぐにあなたは先祖の国へ行くのだよ(引導渡しの言葉に出て来る). (出典:萱野、方言:沙流)
- koasurani
- コアスラニ 【ko-asur-ani】 知らせる,救いを求める.▷コ=それ(=人)に対して アスㇽ=噂 アニ=持つ →その人の所へ噂を持って行く エン・コアスラニ=私に知らせた.ネㇷ゚カ ア・キマテㇰ ペ アン ヒ タ アナㇰネ アシンル コㇿ カムイ ア・コアスラニ ㇷ゚ ネ.ルコㇿ カムイ イヨッタ ラムトゥナㇱ ペ ネ ルウェ ネ ナ=何か急病人など出た場合は便所の神へ救いを求めるものだ.便所の神が一番動きが速いので助けてもらえるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koasurani
- コアスラニ 【他動】[ko-asur-ani …(のところ)に・知らせ・を持って行く] (人)にあぶないことやせっぱつまっていることの知らせを届ける、 …に危急を知らせる。 yupihi koasurani kusu túnas arpa! ユピヒ コアスラニ クス トゥナㇱ アㇻパ! (彼が死にそうだから)彼の兄に知らせに早く行きなさい。(S) {E: to warn, tell someone about…} (出典:田村、方言:沙流)
- koasuras
- コアスラㇱ 【他動】[ko-asur-as に・評判・立つ] …に評判が高い、 …の評判が立つ。 {E: for…to have a good reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koasurpusu
- コアスㇽプス 【ko-asur-pusu】 (〜ヘ)知らせる:聞かせるのがいやなことだが知らせる.親とか兄弟が急死したことを知らせる場合などに使う.▷コ=それへ アスㇽ=噂 プス=掘り起こす (出典:萱野、方言:沙流)
- koatca
- コアッチャ 【他動】[ko-atse-a …に対して・よその家・座る](?) …を構ってやらない、 …のめんどうみてやらない(子どもでも病人や年寄りでも)。 siwtoho koatca wa patek an シウトホ コアッチャ ワ パテㇰ アン (彼女は)しゅうとの世話をせずほうっておいてばかりいる(「しゅうとさん病気してるのにおまるもとってやらない、 ごはんもやらない」)。(S) {E: to not look after…} (出典:田村、方言:沙流)
- koaycarikur koaycarimat
- コアイチャリクㇽ コアイチャリマッ 【ko-ay-cari-kur ko-ay-cari-mat】 タラノキ.▷コ=そこに アイ=矢 チャリ=散らかす クㇽ=人 マッ=女 →そこに矢を散らかす人 (出典:萱野、方言:沙流)
- kocainatara
- コチャイナタラ 【ko-cainatara】 とげとげしい目,とげとげしい雰囲気. インカㇻルウェ コチャイナタラ=見ている様子がとげとげしく.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kocan
- コチャン 【間投】[ko-can (擬音の叙述へ導く小辞)・(擬音)] …がチヤン(と鳴る)。 kuciwa kocan, a/nariwa kocanca クチワ コチャン、 ア/ナリワ コチャンチャ [雅]くつわがチャン、 あ、 鳴り輪がチャンチャ。(S即興詩) {E: for something to make a clanging sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocanca
- コチャンチャ 【間投】[ko-canca (擬音の叙述へ導く小辞)・(擬音・重複)] …がチヤンチヤン(と鳴る)。 kuciwa kocan, a/nariwa kocanca クチワ コチャン、 ア/ナリワ コチャンチャ [雅]くつわがチャン、 あ、 鳴り輪がチャンチャ。(S即興歌) {E: for something to make a clanging sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocanupkor
- コチャヌㇷ゚コㇿ 【他動】[ko-canu-p-kor …に・(?)・こと・持つ] …を聞いて参考になる。 en=pirma p ne kus ku=kocanupkor wa k=an kus ne wa エンピㇼマㇷ゚ ネ クㇱ クコチャヌㇷ゚コㇿ ワ カン クㇱ ネ ワ (彼が)私にそっと知らせてくれたから私はよく気をつけていますから。(S) ☆参考 canup チャヌㇷ゚ も canupkor チャヌㇷ゚コㇿ も未出。〔久辞典107 chanupkor 参考になる、 よい教訓になる〕〔((B)) chanup “An object. An end”〕 {E: to listen to and act upon another's suggestion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocanupkor
- コチャヌㇷ゚コㇿ 【ko-canup-kor】 (〜で)覚える,知る,わかる.▷コ=それで チャヌㇷ゚=覚える コㇿ=持つ →それによって覚えることができた,利口になった (出典:萱野、方言:沙流)
- kocaranke
- コチャランケ 【ko-ca-ranke】 話し合いをする.▷コ=それ(=人,相手)に対して チャ=言葉 ランケ=おろす →相手に対して自分の考えを全部おろして聞かせる (出典:萱野、方言:沙流)
- kocaranke
- コチャランケ 【他動】[ko-caranke に・談判する] …に談判する、 …に文句をつけてやる(「チャランケする」)。 {E: to negotiate, consult with…; to complain about, to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocari
- コチャリ 【ko-cari】 (〜に)投げ散らす,恵んでやる. カムイユカㇻ オッタ(オㇿ タ) シネ アイヌ カムイフㇺ アㇱ ヒ タ イルイケ ワッカ カムイ コチャリ カムイ イルㇱカ=神謡の中でひとりの人間が雷の音がする時に研ぎ水を神に投げ散らし神が怒った.エソイネ イヤフㇷ゚ クㇽ エㇰ シリ イキ ナ.ネㇷ゚カ コチャリ=外へこじきが来ている様子だ.何か恵んでやれ.*こじきなどに恵んでやる,という場合はコレ(=与える,やる)ではなくコチャリという語を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kocarpa
- コチャㇻパ 【ko-carpa】 食べ物を分ける,恵んでやる:蔑みの意味を含むので普通は使えない.▷コ=それ(=人間)に対して チャㇻパ=散らかす ネㇷ゚ コチャㇻパ=何か少したけくれてやれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kocawcawatki
- コチャウチャワッキ 【ko-caw-caw-atki】 シュッと音がする. タㇺ セㇾ フㇺ コチャウチャワッキ=刀を振る音がシュッと鳴った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kocaynatara
- コチャイナタラ 【自動】[ko-cay-natara (擬態の叙述へ導く小辞)・(擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)…の状態である](目で見る様子が)ギョロッとにらんで恐ろしい。 ☞caynatara チャイナタラ {E: to glare at.} (出典:田村、方言:沙流)
- kocihikar
- コチヒカㇻ 【kocihi-kar】 整地する:家を建てる場所を平らにならす.▷コチヒ=場所 カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- kocip'atte
- コチㇷ゚アッテ 【ko-cip-atte】 舟を向ける.▷コ=それ(=目標)に対して チㇷ゚ =舟 アッテ=向ける →目標に向けて舟を進める (出典:萱野、方言:沙流)
- kocoponnaatte
- コチョポンナアッテ 【他動】[ko-coponna-atte …に・(?)・かける]…(仕事)に忙しく立ち働く。 {E: to be busy doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocorawki
- コチョラウキ 【他動】[ko-corawki …に・向かって行く] …に向かって行く、 …を攻撃しに行く。 toyehe ta unma ci=sirkote sekor hawean kur un=kocorawki wa ek トイェヘ タ ウンマ チシㇼコテ セコㇿ ハウェアン クㇽ ウンコチョラウキ ワ エㇰ (S) 私たちが(彼の)畑に馬を繋いだと言う人が私たちに談判しに来た。 {E: to go to…; go to attack…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kocorawki
- コチョラウキ 【ko-corawki】 向かって行く:大勢の人にではなく,一対一の場合にこの言い方をする. ネア ウェンペ アンヒ ア・エラマン ヒネ ヤクン エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ).ク・コチョラウキ ナ=あの悪者のいる所をお前が知っているのなら私に教えてくれ.これから向かって行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- koeattapne
- コエアッタㇷ゚ネ 【他動(?)】[ko-eattapne …に対して・片肩肌脱ぐ](?) 頼みが入れられず無駄足になる。 koeattapne wa ek コエアッタㇷ゚ネ ワ エㇰ 頼みが入れられず何もなしに来た。(W) {E: for one's requests to be rejected resulting in failure.} (出典:田村、方言:沙流)
- koehanke
- コエハンケ 【ko-e-hanke】 近づく. (出典:萱野、方言:沙流)
- koekarinepekor
- コエカリネペコㇿ 【ko-ekari-ne pekor】 言い合わせたように.▷コ=それに エカリ=向かって ネ=〜である ペコㇿ=ように ピㇼカ ヒネ エ・エㇰ コエカリネペコㇿ.フチ オンネ ルスイ ノイネ イキ ナ トゥッコ レㇾコ トリ クナㇰ ラム=ちょうどよく言い合わせたようにあなたが来た.おばあさんが亡くなりそうな様子なので二日か三日滞在すると思ってよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koekarino
- コエカリノ 【ko-ekari no】 それに向かって,ちょうどその時,同時に. フチヤイヌミウェン ヤㇰイェコㇿ ソモイペノ ホッケワアン コエカリノ エエㇰナ ワッカヘネ クレワインカㇻ=祖母が具合が悪いと言いながら食べもしないで寝ている,ちょうどよくお前が来たので水でも飲ませてみてくれ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koeneramu
- コエネラム 【ko-ene-ramu】 わからない,何がなんだかわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- koeneramu
- コエネラム 【自動】何がなんだかわけがわからない。 “koeneramu!” sekor hotuyekar, wa ora hóse ciki mosma mosma hawean, yakun po hene koeneramu nankor na 「コエネラム!」セコㇿ ホトゥイェカㇻ、 ワ オラ ホセ チキ モㇱマ モㇱマ ハウェアン、 ヤクン ポ ヘネ コエネラム ナンコンナ 何もわからない(ばか)と言って彼を呼びなさい、 そうして返事をしたら、 いろんな関係のないほかのことを言いなさい、 そうすればなおさらわけがわからなくなるだろうから。(S) ☆参考 理解力や判断力が低いという属性について言う。 何かを理解しない/できないということは、 別の動詞 erampewtek エランペウテㇰ を使って言う。 {E: be confused, be at a loss.} (出典:田村、方言:沙流)
- koeraratki
- コエララッキ 【他動】[ko-erar-atki …に対して・(?)・(動詞形成接尾辞)](?) 愛する(大人の男女間の恋愛)。 ☆参考 osikkote オシッコテ、 eramasu エラマス。(S) {E: to love someone} (出典:田村、方言:沙流)
- koerayep
- コエラヤㇷ゚ 【他動】a=kor sápo/siretokkor ruwe/a=koérayep kor アコㇿ サポ/シレトッコン ルウェ/アコエラヤㇷ゚ コㇿ [雅]姉の美しさに私は感嘆していて。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koerikosma
- コエリコㇱマ 【ko-e-rik-osma】 (さっと)上がる.▷コ=それ エ=に リㇰ=上 オㇱマ=入る (出典:萱野、方言:沙流)
- koesankokkaesitciwre
- コエサンコッカエシッチウレ §448.すわる(座る)(31)膝を出して座る;おすわりする ko-esankokka-e-sitciwre〔コえサンコッカ・エしッチウレ〕[ko(そこに)+e(<i それの、彼の)+san-kokka(前方の・膝、膝の前)+e(それで)+sit(<sir 地面、床面を)+ciw-re(突か・せる)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, pp.277〜278】 (出典:知里人間編I、方言:)
- koesatciw
- コエサッチュー 【ko-e-sat-ciw】 それにやつあたりする,その事に関係のないものにまで,だれかれの区別なく当たり散らすこと. ▷コ=それ エサッチュー=やつあたり(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koesepa
- コエセパ 【他動】[複](koese コエセ は単複の区別なし) (二人以上が皆で)…に承諾の返事をする。 {E: to consent to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeskari
- コエㇱカリ 【他動】[ko-e-sikari …に対して・その頭が・回る(koesikari コエシカリ の s ㇱ のあとの i イ が落ちた形)(?)] hawetoko koeskari ハウェトコ コエㇱカリ 声がぴたっと止む。 {E: to fall silent suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koetattatce
- コエタッタッチェ 【ko-etattatce】 それが煮えたぎる,湯などが沸騰して器の外にこぼれたりする. ▷コ=それ エタッタッチェ=煮えたぎる *ユカㇻの中でテッテリ コエタッタッチェㇷ゚ アイコチャリ(糊状の粥の煮えたぎった物を私が掛けられ)とある[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koetoranne
- コエトランネ 【他動】[ko-etoranne (雅語で叙述を導く)…は/が・いやである][雅] …するのはいやだ。 iruska katun/a=ki wa ne ka/koetoranne イルㇱカ カトゥン/アキ ワ ネ カ/コエトランネ [雅]私は腹を立てた振舞いをするのはいやだと思った。(Sユーカラ) ☞etoranne エトランネ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koetuypa
- コエトゥイパ 【複他動】[複](単 koetuye コエトゥイェ は未出)[ko-e-tuypa …に対して・その頭・を切る[複]]…を取り返す。 ☆参考 このままの形では未出。 複数語尾-pa パ がもう一つ接尾した koetuypapa コエトゥイパパ の形で出てきた。 ☞次項 {E: to take back…from…} (出典:田村、方言:沙流)
- koetuypapa
- コエトゥイパパ 【複他動】[複複](単は未出) (二人以上が皆で)(人)から(二つ以上を)取り返す。 sekor an pe ye kor orano caranke, coypep noski ikor noski koetuypapa セコラン ペ イェ コㇿ オラノ チャランケ、 チョイペㇷ゚ ノㇱキ イコン ノㇱキ コエトゥイパパ (彼は)そう言って談判し、 宝器の半分、 宝刀の半分を彼らから取り返した。(NK民話) {E: to take back…from… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeunpipka
- コエウンピㇷ゚カ 【複他動】[ko-eunpipka …に対して・…を疑う](人)の(話)を疑う。 núman e=ek kunak e=ye korka eci=kóeunpipka ヌマン エエㇰ クナㇰ エイェ コㇿカ エチコエウンピㇷ゚カ きのうあなたは来ると言ったが私はあなたの言うことを信じなかった。(S) {E: to doubt…} (出典:田村、方言:沙流)
- koewnar
- コエゥナラ 【ko-ewnar】 ~に対して惜しむ,渡すのをいやがる. ▷コ=それ,相手 エゥナラ=惜しむ(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koewnara
- コエウナラ 【複他動】[ko-ewnara …に対して・与えるのをいやがる] …に…を与えたくない、 …に与え惜しむ、 …に取られまいとする。 {E: to not want to give…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeyukar
- コエユカㇻ 【複他動】[ko-e-yukar …に対して・…について・ものまねする](人)の(言葉の言い方やしぐさ)をまねする(ものまねのように)。 ci=rara wa apkas siri ci=koeyukar チララ ワ アㇷ゚カㇱ シリ チコエユカㇻ 私たちは彼をばかにして歩き方をまねした。(S) {E: to imitate someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kohawkor
- コハウコㇿ 【他動】[ko-haw-kor …に・声・を持つ] ①…にものを言う/口をきく。 a=unúhu-kohawkor アウヌフ コハウコㇿ 私の母にものを言う/口をきく。(S民話) ②…のために声を出す。 nep ciskar pe tap/kohawkor hawe/oka ya sekor ネㇷ゚ チㇱカㇻ ペ タㇷ゚/コハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅]何のために声を出して泣くのですかと。(Sユーカラ) {E: talk, speak to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohayta
- コハイタ 【ko-hayta】 似合わない.▷コ=それに対して ハイタ=足りない →似合わない タパンアミㇷ゚ エ・コハイタ=この着物は君に似合わない.ソンーノ ウニ タ エㇷ゚ イサㇺ ペ ネ ワ ヘ イペ コアリキキ シリ.コハイタ ヒ カ エランペウテㇰ ノ=本当に家で食べ物がないわけではないのに食べるのに頑張っている.似合わないのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- kohehewpa
- コヘヘウパ 【他動】[ko-hehewpa に対して・頭を傾ける(=覗く)] 覗(のぞ)く。 hńta kohehewpa wa nukar pe iki? フンタ コヘヘウパ ワ ヌカㇻ ペ イキ? 何を覗(のぞ)いて見ているのだろう。(S) {E: to look, peer into…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohemakatarara
- コヘマカタララ 【他動】[ko-he-maka-tarara …に対して・顔・後ろへ・上げている](?) …はもういやだなあとそっぽを向く。(S) {E: to look away in disgust from…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohemespa
- コヘメㇱパ 【他動】[複](単は kohemesu コヘメス) (二人以上が) …に登る。 nupuri kohemespa ヌプリ コヘメㇱパ (二人以上が)山に登る。 Petetokuspe kamuynupuri a=kohémespa ペテトクㇱペ カムイヌプリ アコヘメㇱパ 私はペテトクシペと言う神の山に登った。(W神謡語り) ☆参考 この用例では神の自叙なので、 一人でも複数形が使われている。 {E: to climb…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohenmawkarpare
- コヘンマウカㇻパレ 【他動】[ko-hen-maw-kar-pa-re …に対して・顔(?)・風・つくる・(複)・させる](?) (何を言われても)知らん顔をして聞き流す。 e=horkapaspare akus kohenmawkarpare エホㇿカパㇱパレ アクㇱ コヘンマウカㇻパレ「どんどんお前にあげ足とられたらこんどわかんなーいふりしてる、 しらばくれーてる。」 (S) {E: to take no notice of whatever is said.} (出典:田村、方言:沙流)
- koheraye
- コヘライェ 【他動】[ko-he-raye …に向かって・頭/顔・を行かせる] …に似ている。 {E: to resemble, look like…} (出典:田村、方言:沙流)
- koheraye
- コヘライェ 【ko-heraye】 (〜に)似る,(〜に)似ている.▷コ=〜に ヘライェ=似ている ウヌフ コヘライェ=母親似(母親に似ている).オナハ コヘライェ=父親似(父親に似ている).ウコヘライェ=お互いに似ている.エン・コヘライェ=私に似ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- koherewtapapa
- コヘレゥタパパ 【ko-herewtapapa】 腰をかがめる,何かを見るために腰をかがめる. ▷コ=それ ヘレゥタパパ=腰をかがめる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kohetari
- コヘタリ 【ko-hetari】 (〜へ)顔を向ける. ア・エカシヒ ネㇷ゚ カ イェ ルスイ ワ ネ ノイネ イタㇰコシノンルキ アイネ イ・コヘタリ ア・ミッポホ エキㇺネ ワ イセポ ヘネ チロンヌㇷ゚ ヘネ ウㇰ ワ エㇰ シコㇿ イ・イェ=私の祖父は何か言いたいらしく言葉を呑んでいたが,私に顔を向けて,孫よ山へ行ってウサギでも狐でも獲って来いと私に言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- koheyawe
- コヘヤウェ 【他動】[ko-heyawe に対して・かみつきに行く](犬が)吠えて…にかみつきに行く。 {E: (for a dog) to attack…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohka
- コㇹカ §600.ばち(罰)[が当る](3)罰が当る kohka〔kóh-ka こㇹカ〕⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kohkapake
- コㇹカパケ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(3)kohka-pake〔kóh-ka-pa-ke こㇹカ・パケ〕[膝・頭部]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kohoparparu
- コホパㇻパル 【ko-ho-parparu】 陰部を見せる. メノコ シネンネ キㇺ タ キムンカムイ ヌカㇻ ヒ タ コホパㇻパル "パㇱクㇽ パㇰ ペ ヌカㇻ ヌカㇻ" シコㇿ ア・イェ コㇿ キムンカムイ カ コシキピㇷ゚ ワ キラ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=女がひとりだけで山で熊に出会ったら,着物の前をはだけて陰部を見せて「烏ほどのものを見ろ見ろ」と言うと,熊も目をそらし逃げるものだという.*女が山で熊に会ったときに着物の前を広げてばたばたさせながら「エ・ヌカㇻ ルスイ クス エ・エㇰ シリ ネ ヤクン パㇱクㇽ パㇰ ペ ヌカㇻ ヌカㇻ=「お前が見たくて来たのであれば,烏ほどのこの物を見ろ見ろ」と言うと,熊は目をそらしてよけると言われる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kohoppa
- コホッパ 【ko-hoppa】 (〜に)置いて行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- kohoppa
- コホッパ 【複他動】[ko-hoppa …に・…を残して行く] …を …のところに置いて行く。 eci=kohóppa エチコホッパ 私は(それを)あなたに置いて行く。(S) esiruwoka kohoppa エシルウォカ コホッパ [雅]…を自分の死後に残す。 {E: to leave…at…(a place).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohorakte
- コホラㇰテ 【複他動】[ko-horak-te …に・倒れる・させる] …に…を倒す。 nusa kohorakte ヌサ コホラㇰテ (赤ん坊)の上に祭壇を倒してかぶせる(敵に見つからず神々に守られるように)。(W民話) ☆参考 同じ話者が nusa kohokuste ヌサ コホクㇱテ とも言っている。 {E: to knock, bring down…on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohosari
- コホサリ 【他動】[ko-hosari …に向かって・振り向く] …の方を向く、 …の方へ振り返る。 {E: to face, glance in the direction of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohosari
- コホサリ 【ko-hosari】 (〜を)向く. ネㇷ゚ネㇷ゚ イノンノイタㇰ アン ヤッカ ペウレクㇽ イェ イタㇰ エタカスレ カムイコホサリㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=いろいろと祝詞をあげる場合があるが若者が言う言葉に特別神が向いてくれるものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koikutasa
- コイクタサ 【ko-iku-tasa】 ~の開いた酒宴に行く,招待されて飲みに行く. ▷コ=それ イク=飲む タサ=向かう,行く(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koikutasa/koykutasa
- コイクタサ 【他動】[単](複は koikutaspa/koykutaspa コイクタㇱパ)[ko-iku-tasa …に・酒を飲む(こと)・交代でする] …に招かれて酒を飲みに行く/来る、 …に酒宴に招かれて行く/来る。 Kusur un nispa utar sake kor kor a=koykutasa クスルン ニㇱパ ウタㇻ サケ コㇿ コㇿ アコイクタサ 釧路の長者方が酒があるときは私が招かれて酒を汲みかわしに行った。(NK民話) {E: to be invited to go, come drinking by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koikutaspa/koykutaspa
- コイクタㇱパ 【他動】[複](単は koikutasa/koykutasa コイクタサ) (二人以上が)…に招かれて酒を飲みに行く/来る、 …に酒宴に招かれて行く/来る。 sake a=kor kor i=koykutaspa サケ アコㇿ コㇿ イコイクタㇱパ 私に酒があるときは彼らが私の家に酒を飲みに来た。(NK民話)(前項の用例のあとに続く部分) {E: to be invited to go, come drinking by…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koinkara(an-)
- コインカラ §749.みる(見る)(10)見まもる ko-inkara(an-)〔ko-íŋ-ka-ra コいンカラ〕[その方を・見る]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koirenkakor
- コイレンカコㇿ 【ko-irenka-kor】 (〜を)問題にする. エカナイワノ トイタ ワ コㇿ トイ ネ ヒ アイヌ オピッタ エラマン ワ アン ペ イヨㇱ ワ エㇰ ペ ネㇷ゚カ エトイタ ノイネ ネ アㇷ゚ エポソカネ ア・コイレンカコㇿ ハウェ=ずっと前から畑を耕し持ち畑であることを人々皆が知っていたのに後から来た者が何か蒔いていたらしかったが勿論問題にされたわけだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koiruska
- コイルㇱカ 【ko-iruska】 恨む,憎む,憎らしい.▷コ=それ(=人)に対して イルㇱカ=怒る ソンノ ク・コイルㇱカ=本当に私はあの人が憎らしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- koisam
- コイサㇺ 【ko-isam】 〜することなく. ウアパヌㇷ゚ エチ・ネ ナ ウタサロㇱキ コイサㇺ ノ ウトクイェコㇿ ヤン=お互いに親戚になるのだから,対立することなく仲良くしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- koitakmuye
- コイタㇰムイェ 【ko-itak-muye】 言い置く.▷コ=それに対して イタㇰ=言葉 ムイェ=縛る →言葉を頼んだ相手に縛る *あの人のためにこのようにしてほしいなどと誰かに頼み置くこと.遺言(イタㇰスラ)とは違う. (出典:萱野、方言:沙流)
- koiwak
- コイワㇰ 【ko-iwak】 (〜ヘ)通う. ホクコイワㇰ=男の所へ通う.マッコイワㇰ=女の所へ通う. (出典:萱野、方言:沙流)
- koiyani/koyyani
- コイヤニ 【他動】[ko-i-ani …に・ものを・届ける](予想形、 未出)…に食べ物を届ける。 ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の ko コ が高く発音されるときに多く使われると予想される語幹の形。 接頭辞がつかずに発音された、 koyani コヤニ という形で出てきた。 ☞koyani コヤニ {E: to take, send food to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koiyanke
- コイヤンケ 【ko-i-yanke】 漂着する,寄り上がる. エ・ヌ アー ピㇱ タ ポロ フンペ コイヤンケ ワ アン ヤㇰ ア・イェ.リカ チャ クス アㇻパ・アン ロー=聞いたかい,浜に大きい鯨が漂着しているということだ.脂身を切りに行きましょう(チャ=切る.鯨を切る時のみ,切ることをチャという).カンナアトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナアトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リㇺルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大時化(しけ)の後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので集めてサラニㇷ゚に入れた.タン マタ ネ シノ ルイ レラ アㇱ ヒタ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ カニ カ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ クモマレ(ク・ウモマレ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒネ ケアケア(ク・エ ア ク・エ ア)=今年の冬,大時化の後にホタテガイがたくさん波で打ち上げられ,私も行って拾い集めて来て食べた食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- koiyomap/koyyomap
- コイヨマㇷ゚ 【他動】[ko-i-omap に・人/もの・をかわいがる] ku=kosmaci ku=koiyomap クコㇱマチ クコイヨマㇷ゚ 私には嫁の子どもたちが特別にかわいい。 ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の ko コ が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= ア または eci= エチ)のみがついたときは koyomap コヨマㇷ゚ という形をとることが多い。 ☞koyomap コヨマㇷ゚ {E: to love, show affection to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koiyomare/koyyomare
- コイヨマレ 【他動】[ko-i-omare …に・ものを・入れる] ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の ko コ が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= ア または eci= エチ)のみがついたときは koyomare コヨマレ という形をとることが多い。 ☞koyomare コヨマレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokakikar
- コカキカㇻ 【他動】[ko-kaki-kar …に・垣・を使う] …を垣で囲う。 {E: to enclose…with a fence.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokana
- コカナ 【ko-kana】 欲しがる,ねだる. エン・コカナ=私に欲しがる.ネン ネン プリ コㇿ クㇽ オカイペ ネ ワ ネㇷ゚カ ヌカㇻ コㇿ イ・コカナ ㇷ゚ ネ=いろいろな癖を持っている人がいるもので,何か見ると私に向かって欲しいと言う.ク・コㇿ ワ カン(ク・アン) ペ エン・コカナ クス ク・コレ=私の持っているものをねだったのであげた.コカナ ウーン=欲しいと言ってみなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokantama
- コカンタマ 【ko-kantama】 だます,あざむく. カニ アナㇰネ テ パㇰノ オトゥ イワン スイ オレ イワン スイ ア・エン・コカンタマ コㇿカ アイヌ コカンタマ カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚)=私は今までふたつの6回三つの6度(何度も何度も)だまされたけれど人をだますことは私はできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokantama
- コカンタマ 【他動】(人)をごまかす。 {E: to deceive, cheat someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kokanu
- コカヌ 【他動】[ko-ka-nu …に・(?)・聞く] …にじっと聴き入る。 a=onruyka kor kokanu wa an アオンルイカ コㇿ コカヌ ワ アン 子守歌を歌ってやると(赤ん坊は)じっと聴いている。(S) pirkano kokanu hani ピㇼカノ コカヌ ハニ よく聴いていなさいよ。(S) tomo kokanu トモ コカヌ[連他動]…に忠実に従う。 e=ye p tomo kokanu utar エイェㇷ゚ トモ コカヌ ウタㇻ あなたの言うことに忠実に従う人々。 {E: to listen to…carefully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokanu
- コカヌ 【kokanu】 (〜に)耳を傾ける,聞く. ヘマンタ フナラ ヘ コカヌㇷ゚ ヘ エネ アㇻパ アㇻパ アㇱアㇱ コㇿ シルトゥコヤイクㇱ=何か探すのか耳を澄ますのか,少し行っては立ち止まり立ち止まりして,さっぱり前へ進まないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokar
- コカㇻ 【複他動】[ko-kar …と一緒に・つくる] …に…を混ぜる(混入する)。 amam mame kokar wa suwe アマㇺ マメ コカㇻ ワ スウェ ごはんに豆を入れてたく。(S) {E: to mix…with, in…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokari
- コカリ 【ko-kari】 巻く,包む. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokari 1
- コカㇼ 【他動】[ko-kari …に・うろつく] ①…の所に群がる。 aep kokari アエㇷ゚ コカリ 食べ物に群がる。 ☆参考 ハエなどの虫がたかることは kotoyse コトイセ と言う。 ②(熟語) haw kokari ハウ コカリ 皆で口々に…する。 yayapapu haw kokari ヤヤパプ ハウ コカリ 皆で口々に謝る。 {E: ①to flock, swarm, around… ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokari 2
- コカリ 【複他動】[ko-kari …と一緒に・…を回る] …に…を巻きつける、 …を…にくるむ。 taan senkaki kokari wa kor wa arpa タアン センカキ コカリ ワ コㇿ ワ アㇻパ (それを)このふろしきに包んで持って行きなさい。(S) ☆参考 nikor(o) omare ニコㇿ/ニコロ オマレ もくるむことだが、 kokari コカリ は巻きつけることを、 nikor(o) omare ニコㇿ/ニコロ オマレ は丸く包み込むことを言う。 {E: to wrap…in…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokarkari
- コカㇻカリ 【複他動】[ko-karkar-i …に・クルクル (擬態の重複)・(他動詞形成)] …を…にクルクル巻いて包む、 …を…でグルグル巻く。 {E: to wind…around with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokarkari
- コカㇻカリ 【ko-karkari】 (〜で)包む,巻く,ぐるぐるくるむ.▷コ=〜で カㇻカリ=ぐるぐると包む トマ コカㇻカリ=ござで包む.トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ ア・ヌンパ オカケ シチヒ アナㇰネ コㇿ コニ ハㇺ ア・コカㇻカリ ワ ア・オンカㇷ゚ ネ ナ=ウバユリの澱粉を搾った残りのかすの方はフキの葉に包み発酵させるものだよ.レラ アㇱ ノイネ シリキ ナ エ・サッケ キ ナ アプッキ コカㇻカリ ワ ウカオ ワ アヌ=風が吹いてくるようなので,お前が干した山菜をすだれに包んでしまっておけ.ホクレ ヌイナ ノ エチ・コレ ㇷ゚ ネ ナ ネンカ ソモ ヌカㇻ クニネ ポオン カㇺ ネ コㇿカ ネㇷ゚カ コカㇻカリ ワ コㇿ ワ アㇻパ=早く,隠してお前にやるのだから誰も見ないように,少しの肉だけど何かに包んで持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokatpak
- コカッパㇰ 【他動】[ko-kat-pak (人)に/の・あり方・を戒める](人の)したことを悪く思う。 eci=kokátpak wa eci=nukár kor eci=kóyki kuni ku=ramu kor k=an エチコカッパㇰ ワ エチヌカㇻ コㇿ エチコイキ クニ クラム コㇿ カン 私はあなたのことを悪いと思ってこんど会ったら怒ってやろうと思っていた。 (「悪い噂を聞いたので本当だったら意見してやろうと思っていた。」) (S) {E: to think bad of someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kokatun
- コカトゥン 【名】[ko-katun …に対して・態度/様子] …する態度/様子。 ene i=nukar kokatun エネ イヌカㇻ コカトゥン 私を見る態度(様子)は…。 {E: attitude; appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokera
- コケラ 【kokera】 死人を埋める大きな穴.*流行病などで次から次と人が死ぬ場合はひとり分の墓穴を掘れないので,大きい穴を掘りそこへ死体を入れたという.二風谷村でコケラという地名が残っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokera
- コケラ §074.罨法に使う木の掻き屑(3)kokera〔ko-ké-ra コけラ〕⦅ビホロ、クッシヤロ、アショロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokiknatara
- コキㇰナタラ 【自動】[ko-kik-natara (擬音を導く)…が・(擬音)・(状態や音が続いていることを表す接尾辞)] カチンカチンと鳴る。 a=uré kasi ta/uruki humi/kokiknatara アウレ カシ タ/ウルキ フミ/コキㇰナタラ [雅]私の足の甲の所で靴の金属がかみ合う音がカチンカチンと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokimaypa
- コキマイパ 【ko-kimaypa】 なくする. ア・コㇿ シポㇷ゚ケㇷ゚ イ・コキマイパ アンライ ポカ ア・ヤイニューケㇱテ=私の業物,相手によってなくされて,全く死ぬことも私はかなわず…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokinasura
- コキナスラ 【他動】[ko-kina-sura …に/の・草・を捨てておく](…の)草を取らないでほうっておく。 mame kokinasura マメ コキナスラ 豆畑の草を取らないでほうっておく。(S) {E: to leave the weeds, grasses of…growing as is.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokininpaste
- コキニンパㇱテ 【ko-kinin-pas-te】 性交に走る,交わる.▷コ=それに対して キニン=性交 パㇱ=走る テ=させる →性交行為を目的に走る,行動する (出典:萱野、方言:沙流)
- kokininpaste
- コキニンパㇱテ §317.こうしょく(好色)[である](11)みだらなことをしかける ko-kinin-paste〔ko-kí-nim-paš-te コきニンパㇱテ〕[ko(↑)+kinin(淫情を)+paste(↑)]⦅サル、ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kokira
- コキラ 【ko-kira】 (の方ヘ)逃げる.▷コ=〜へ キラ=逃げる エン・コキラ=私の方へ逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokiramne
- コキラㇺネ 【他動】[ko-ki-ramne …に・する・低い](?) toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ 地面の上にそびえ立つ。 {E: to rise, tower above the ground.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokirawriki roski
- コキラウリキロㇱキ 【他動】[ko-kiraw-riki roski …に・角(つの)・高く・立てる][雅](次の慣用表現で)…のために角を高く立てる。 hanke uk pe/kokirawriki/roski kane ハンケ ウㇰ ペ/コキラウリキ/ロㇱキ カネ [雅]近くの草を食べるときは角(つの)を上に高く立てて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokirawrikikur pumpakane
- コキラウリキクㇽ プンパカネ 【ko-kiraw-rikikur pumpakane】 角を高々と上げて. カンナカムイ コキラウリキクㇽ プンパカネ=竜神が角を高々と上げている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kokirawsika-omare
- コキラウシカオマレ 【他動】[ko-kiraw-si-ka omare …に・角(つの)・自分・の上・にのせる][雅](次の慣用表現で)…のために角を背中の上にのせる。 tuyma uk pe/kokirawsika/omare kane トゥイマ ウㇰ ペ/コキラウシカ/オマレ カネ [雅]遠くの草を食べるときは角(つの)を背中の上に背負い。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokisma
- コキㇱマ 【他動】[ko-kisma…に/…の・…を押える][雅] ☞eyaykewtum kokisma エヤイケウトゥㇺ コキㇱマ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokisnatara
- コキㇱナタラ 【ko-kisnatara】 その噂もなく,音沙汰なし. アユピヒパハゥ コキㇱナタラ=私の兄の噂はまったくない[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kokiyanne
- コキヤンネ 【他動】[ko-kiyanne …に対して・年長である] …するのに最上位にある。 a=kor mosir epunkine kokiyanne páse maciya アコㇿ モシㇼ エプンキネ コキヤンネ パセ マチヤ わが国を守っているいちばん上の尊い都市(=首都)。(S) ☆参考 esapane エサパネ …の首長である。 {E: to be in the best position to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokka
- コッカ 【名詞語根】ひざ。 ☆参考 独立の名詞としては kokkasapa コッカサパ。 (出典:田村、方言:沙流)
- kokka
- コッカ §644.ひざ(膝)(1)kokka〔kók-ka こッカ〕⦅H. S. K.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokka
- コッカ 【kokka】 膝. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キㇺ タ アン ウェン シケサㇻペ ランマ オルイペネエムㇱ コッカ チョㇿポㇰ タ ヌイナ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=昔話の中では山にいるならず者はいつでも抜き身の刀を膝の下へ隠しているものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokkaea
- コッカエア §448.すわる(座る)(30)膝を出して座る;おすわりする kokka-e-a〔kók-ka-e-a こッカエあ〕[kokka(膝)+-e-(で)+a(座る)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkaea
- コッカエア 【自動】[kokka-e-a ひざ・で・座る] ひざをついてかかとを立てて座る。 ☆参考 昔、 酒宴のとき、 祭司をつとめる長老 sake-iyus kur サケイユㇱ クㇽ を迎える家の主人 sake-sanke kur サケサンケ クㇽ は、 刀を下げて迎え、 kokkaea コッカエア して(ひざをついてかかとを立てて座って) toan uske…rok wa en=kore yan トアン ウㇱケ…ロㇰ ワ エンコレ ヤン《あちらにお座りください》と言って手をとって連れて行き、 その人が座るまでうしろでまた kokkaea コッカエア して onkami オンカミ して(手を上下して拝礼して)いる。(W) ☆参考 uske ウㇱケ と rok ロㇰ との間に脱落(ノートの筆記もれ)がある。 un ウン《へ》か、 wa ワ《から》か。 {E: to kneel.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokkaeapkas
- コッカエアㇷ゚カㇱ 【自動】[kokka-e-apkas ひざ・で・歩く] ひざで歩く。 {E: to walk on one's knees.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokkaeas
- コッカエアㇱ 【自動】[kokka-e-as ひざ・で・立つ] ひざ立ちする(ひざをついて腰を浮かせて)。 {E: to stand on one's knees.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokkaeas
- コッカエアㇱ §448.すわる(座る)(48)両ひざを折って立つ kokka-e-as〔kók-ka-e-aš こッカエアㇱ〕[kokka(ひざ)+e(で)+as(立つ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkaeninuy
- コッカエニヌイ 【kokka-eninuy】 膝枕. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokkaesitciw
- コッカエシッチウ 【自動】[kokka-e-sir-ciw ひざ・で・地・にささる] ひざをついて転ぶ。 ku=kokkaesitciw wa ku=kokkasapa arka a p un クコッカエシッチウ ワ クコッカサパ アㇻカ アプン 私はひざをついて転んでひざが痛くなったのだよ。(S) {E: to fall over onto one's knees, } (出典:田村、方言:沙流)
- kokkakapone
- コッカカポネ §647.膝の骨;しつがいこつ(膝蓋骨)(2)kokka-ka-pone〔kók-ka-ka-po-ne こッカカポネ〕[kokka(膝)+ka(上)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkakisarkor
- コッカキサㇻコㇿ §448.すわる(座る)(42)両膝を立ててその間に頭を埋めて座る kokka-kisar-kor〔kók-ka-ki-sár-kor こㇰカキさㇻコㇿ〕[kokka(ひざが)+kisar(耳を)+kor(持つ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkakisarkor
- コッカキサㇻコㇿ 【kokka-kisar-kor】 抱えた膝に頭を乗せて座る:座り方のひとつ.老婆が座る時に両方の膝をあごの所まで持って来て両方の手で抱え持ち,その上へ頭を乗せると,膝に耳がついたように見える.▷コッカ=膝 キサㇻ=耳 コㇿ=持つ →膝に耳がつく オンネ・アン コㇿ ア・オソロカミ カ ア・ホニヒ カ ニン ワ イサㇺ ア・アン ヒ タ ア・コッカサパ カシ タ ア・サパハ ア・アヌ コㇿ タンペ レヘ コッカキサㇻコㇿ ネ ルウェ ウン=年をとると腎部の肉も腹の方も縮まってしまい,座る時に膝の上へ頭を置くとこれのことを膝に耳がついたと言うのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokkampone
- コッカンポネ §647.膝の骨;しつがいこつ(膝蓋骨)(3)kokkampone〔kók-kam-po-ne こッカンポネ〕[kokka(膝)+un(の)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkanosapo
- コッカノサポ 【名詞(?)間投(?)】(民話の中で、 女が夫である蛙を呼ぶ呼び声。 「コッカノサポー」と声を伸ばして呼んだ。) (W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokkapa
- コッカパ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(1)kokka-pa〔kók-ka-pa こッカ・パ〕[膝・頭]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkapake
- コッカパケ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(2)kokka-pake〔kók-ka-pa-ke こッカ・パケ〕[ひざ・頭]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkapone
- コッカポネ §647.膝の骨;しつがいこつ(膝蓋骨)(1)kokka-pone〔kók-ka-po-ne こッカ・ポネ〕[膝・骨]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkasapa
- コッカサパ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(4)kokka-sapa〔kók-ka-sa-pa こッカ・サパ〕[膝・頭]⦅ホロベツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkasapa
- コッカサパ 【名】[概/所][kokka-sapa ひざ・頭] ひざ(膝)。 ku=kokkaesitciw wa ku=kokkasapa arka a p un クコッカエシッチウ ワ クコッカサパ アㇻカ アプン 私はひざをついて転んでひざが痛くなったのだよ。(S) {E: the knees.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokkasapa/kokkasapa(ha)
- コッカサパ/コッカサパ(ハ) 【kokka-sapa/-sapa(ha)】 膝,膝頭. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokkasapaha
- コッカサパハ 【名】[所](概は kokkasapa コッカサパ)[kokka-sapa-ha ひざ・頭・(所属語尾)] …のひざ。 {E: the knees of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokkatekeciw(-an)
- コッカテケチウ §448.すわる(座る)(54)横座りして片手を床についてそれで身を支え他の手を膝の上におく kokka-te-keciw(-an)〔kók-ka-te-ké-čiŭ こッカ・テけチウ〕[kokka(ひざ)+tek(手)+e(そこに、=膝に)+ciw(突く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkatuypok(-i)
- コッカトゥイポㇰ §639.ひかがみ(膕)(4)kokka-tuypok(-i)〔kók-ka-tuǐ-pok こッカトゥイポㇰ〕[kokka(ひざ)+tuypok(うら)]⦅ニイカップ、テシオ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkay
- コッカイ §036.おっと(夫)(6)kokkay〔kák-kaǐ こッカイ〕⦅チシマ⦆夫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kokkocikap(-i)
- コッコチカㇷ゚ §541.でんせんびょう(伝染病)(4)恐しい伝染病 kokko-cikap(-i)〔kók-ko-či-kap こッコ・チカㇷ゚〕[恐しい・鳥]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkocikap(-i)
- コッコチカㇷ゚ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(21)疱瘡神 kokko-cikap(-i)〔kok-ko-či-kap こッコチカㇷ゚〕[kokko(ばけもの)+cikap(鳥)]⦅ホロべツ⦆【幼児語】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kokkokseitak
- コッコㇰセイタㇰ 【自動】[kokkok-se-itak (擬音)コツコツ・と言う・しゃべる] どもる(「ごっこつかい」 (S))。 {E: to stutter; stammer.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokopan
- ココパン 【複他動】[ko-kopan …に・…を拒否する] (人に)(だめだと言って)…をやめるように/しないように言う。 sekor yaynu=an hike ka a=onáha i=kokopan kor oraun arpa=an ka eyayramkar セコㇿ ヤイヌアン ヒケ カ アオナハ イココパン コㇿ オラウン アㇻパアン カ エヤイラㇺカㇻ …と私は思ったけれども父が私に(行っては)だめだと言うと私は敢えて行くわけにもいかずあきらめていた。(S民話) {E: to tell…to stop, not to do …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokopan
- ココパン 【ko-kopan】 (〜を)いやがる.▷コ=それ(=人)に対して コパン=いやがる (出典:萱野、方言:沙流)
- kokumrakumra
- コクㇺラクㇺラ 【自動】[ko-kumrakumra …が・ゴーゴーと鳴る](地震の地鳴りのような音が)ゴーゴーと鳴る。 pokna-mosir un/ahun hum konna/kokumrakumra ポㇰナモシルン/アフヌㇺ コンナ/コクㇺラクㇺラ 地獄へ入って行く音がゴーゴーと地鳴りのように響く。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- koma
- コマ 【名】(?)(次の連語の中で用いられる。) ☞koma utaspa コマ ウタㇱパm (出典:田村、方言:沙流)
- koma utaspa
- コマ ウタㇱパ 【連他動(?)】[(?)・…を互いに交換する] …を襲う。 piske kus pe kimke kus pe koma utaspa sikesar kor okay pe ne ruwe ne ピㇱケ クㇱ ペ キㇺケ クㇱ ペ コマ ウタㇱパ シケサㇻ コㇿ オカイ ペ ネ ルウェ ネ 家の浜手を通る人も山手を通る人も襲っておどして物を取っている。(NK民話) {E: to attack, assault…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komaknasikirpa
- コマㇰナシキㇼパ 【他動】[複](単は komaknasikiru コマㇰナシキル と予想されるが未出)[ko-mak-na-sikirpa …に向かって・奥・の方へ・向きを変える[複]](二人以上が)…を取りに家の奥の方へもどる。 ikayop komaknasikirpa イカヨㇷ゚ コマㇰナシキㇼパ 彼らは矢筒を取りに家の中へもどった。(NK民話) {E: to go back far into the house to go get…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komaknasikiru
- コマㇰナシキル 【他動】[単][ko-mak-na-sikiru …に向かって・奧・の方へ・向きを変える[単]](予想される形。 未出) ☞komanasikirpa コマナシキㇼパ (出典:田村、方言:沙流)
- komaknatara
- コマㇰナタラ 【自動】[ko-mak-natara …が(擬音擬態を導く)・(開いて明るいことを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅]…が広々と/明るく開いている。 inerokpe kus/pet-iwor kasi/komaknatara/an=ramasu/an=uwésuye イネロㇰペ クㇱ/ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウスイェ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けていて、 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☞maknatara マㇰナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komarattone
- コマラットネ 【他動】[ko-maratto-ne …(の所)に・客人・になる](熊が) …にしとめられる、 …がしとめ(て家に運んで来て儀式をして神の国へ送)る。 ☆参考 熊が主語、 しとめる人が目的語。 {E: (for a bear) to be shot dead by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komastek
- コマㇱテㇰ 【他動】[ko-mastek …に/と共に・いっぱいである](?) (意味不明。) esoyne a=komástek a=komástek kor エソイネ アコマㇱテㇰ アコマㇱテㇰ コㇿ 外で(以下、 意味不明)。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komawa
- コマワ 【他動】[ko-mawa に対し・飢えている] …をむさぼり食う、 大喜びして食べる。 e=komawa wa e=e hi ku=ki rusuy kusu eci=ecínkar na e エコマワ ワ エエ ヒ クキ ルスイ クス エチエチンカンナ エ あなたに大喜びして食べてもらいたいと思って残しておいたのだから食べなさい。(S) {E: to devour…} (出典:田村、方言:沙流)
- komawkururu
- コマウクルル 【自動】[ko-maw-kururu (擬音擬態を導く)…が・風・(擬音の重複)][雅](直訳すると)…が風でピューピュー鳴る。 a=ekísarsutu/komawkururu アエキサㇻストゥ/コマウクルル [雅]耳元に風がピューピューと鳴り響く。(Sユーカラ) ☆参考 非常に速いスピードで進んで(飛んで/走って)行くことの表現。 ☆参考 同じユーカラを歌わずに語っている中では mawkururu マウクルル と言っている。 ☞mawkururu マウクルル ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komawnukuri
- コマウヌクリ 【他動】[ko-maw-nukuri …に・気・…する元気がない]…に恐ろしくて近寄れない。 kor rametok/hon or wano/a=komáwnukuri コㇿ ラメトㇰ/ホン オㇿ ワノ/アコマウヌクリ [雅]その勇猛さにはおなかにいるうちから恐ろしくてだれも近寄ることができない。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komawtasa
- コマゥタサ 【ko-maw-tasa】 いいがかりをつける,文句を言う. キㇺケクシペ コマゥタサ ピㇱケクシペ コマゥタサ シケサㇻウェンクㇽ=山を通る者に文句をつけ,浜を通る者にいいがかりをつける,乱暴者の悪い奴(シケサㇻ=乱暴者).(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- komay
- コマイ §094 コマイ (2) komay(ko-máy)「コまイ」⦅美幌⦆[ビV25〜6]コマイ。 (出典:知里動物編、方言:)
- komekare
- コメカレ 【複他動】[ko-mek-a-re …に・(食べ物)を配る・(?)・させる](出された食べ物の残り)を…に持って来て/持って行ってあげる。 ☆参考 koymekare コイメカレ[他動]…に食べ物の残りを持って行ってあげる。 {E: to take leftover food to give to…} (出典:田村、方言:沙流)
- komekare
- コメカレ 【ko-mekare】 (〜に)食べ残す,(〜に)食べ物を持って帰る.▷コ=〜に対して メカレ=残す "カㇺ エ・エ チキ エン・コメカレ アニ" "エー,エチ・コメカレ クㇱネ ワ"=「肉を食べたら私に残してね」「うん,君に残すよ」ア・アチャ オㇿタ ユㇰルル ア・エ ポンノ ポンノ カㇺ ア・ヤンケ ヒネ ア・スチヒ ア・コメカレ=おじさんの所で鹿汁を食べ,少しだけ肉を上げて私のおばあさんに持って帰ろうと思う.*親犬が山へ行って狐やウサギを殺してその肉を食べ,子犬の所へ帰ってきて吐く.これをメカレ(食べ物を残す)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- komeritanke
- コメリタンケ 【ko-meritanke】 物が動いてぴかぴか光る. (出典:萱野、方言:沙流)
- komespa
- コメㇱパ 【ko-mespa】 (骨から)剥がす. ミㇺコメㇱパ=骨から肉を割がす. (出典:萱野、方言:沙流)
- komewnatara
- コメウナタラ 【自動】[ko-mewnatara …が(擬音擬態を導く)・(立っているものが)堂々と立派で美しい][雅](次の慣用句で)as ru konna komewnatara アㇱ ル コンナ コメウナタラ [雅]…が立っているのが堂々と立派ですばらしい。 sine pon cikisani/pon menoko/pirka pon menoko/as ru konna/komewnatara シネ ポン チキサニ/ポン メノコ/ピㇼカ ポン メノコ/アㇱ ル コンナ/コメウナタラ [雅]一本のハルニレの若木の若い女性、 美しい娘がしっかりと立っているのがなんともすばらしい様子でした。(Sユーカラ) ☞mewnatara メウナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komham
- コㇺハㇺ 【名】[kom-ham 小柏・葉] [植物]コガシワ(小柏)の葉。 komham turse yakun コㇺハㇺ トゥㇽセ ヤクン [慣用句]小柏の葉が落ちたら(常に落ちないので、 起こらないことを言う表現)。 komham turse yakun k=ésouk kane ataye ku=kar コㇺハㇺ トゥㇽセ ヤクン ケソウㇰ カネ アタイェ クカㇻ 小柏の葉が落ちたら借りている代金を払う(いつまでも払う気がないことの表現)。(S) ☆参考 ponkomni ポンコㇺニ 小柏の木。〔知分類 p.274 kom-ham((幌別))枯葉・病葉〕 (S) {E: the leaves of an oak tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- komkom'upas
- コㇺコㇺウパㇱ 【kom-kom-upas】 綿雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- komnikarus
- コㇺニカルㇱ §439 キノコ類 (4) komni-karus (kóm-ni-ka-rus)「こㇺニ・カルㇱ」[“カシワギに生じるキノコ”“シイタケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- komnikarus
- コㇺニカルㇱ §441 シイタケ (2) komni-karus (kóm-ni-ka-rus)「こㇺニ・カルㇱ」[カシワギ・キノコ] ⦅塘路・屈斜路⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- komnitay
- コㇺニタイ 【komni-tay】 灌木. クンネ ソイ タ ソイネアナクス(ソイネ・アン アクス) リ コㇺニタイ ラマラマ(ラㇺ ア ラㇺ ア) ペコㇿ ラㇺ コㇺニタイ リアリア ペコㇿ ア・ヌカㇻ.シノ ア・オヤモㇰテ クス ア・サハ エウン ア・イェ アクス オヤチキ トパットゥミ ネ アアン=夜,外へ出てみると高い灌木が低く低く見え,低い灌木が高く高く見えた.本当に不審に思ったので姉に言うと,知らなかったがそれは夜盗の群れであったのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- komomnatara 1
- コモㇺナタラ 【自動】[ko-mom-natara (叙述を導く小辞)・流れる・状態が続いている][慣用句] kinaham ka komomnatara キナハㇺ カ コモㇺナタラ 草の葉が一面に茂っている(ユーカラでも日常語でも言う)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- komomnatara 2
- コモㇺナタラ 【他動】[ko-mom-natara (そこ)に・流れる・状態が続いている](次の慣用表現で)(そこ)に(あふれるほど)ふちまでいっぱい入っている。 poro sintoko kanpar kasi komomnatara sake oma wa an ポロ シントコ カンパㇻ カシ コモㇺナタラ サケ オマ ワ アン 大きな容器のふちまでいっぱいに酒が入っている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- komoseaci
- コモセアチ §205 クモの類 (23) komose-aci (ko-mó-se-a-ci)「コもセアチ」[<kom(団塊)-se(背負う)aci(婆)] ⦅鵜城⦆(鵜城27) (出典:知里動物編、方言:)
- komoynatara
- コモイナタラ 【自動】[ko-moy-natara (擬音擬態を導く)…が・ゆっくり/のんびり(擬態)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅](次のような表現で)のんびりした様子である。 símomanpe/ipe sir konna/komoynatara シモマンペ/イペ シㇼ コンナ/コモイナタラ [雅]大きな雄鹿が草を食べている様子がのんびりとして見えた(=…のんびり草を食べていた)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kompa
- コンパ 【他動】[複](単は komo コモ)(二つ以上)を折り曲げる。 {E: to bend…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kompukarusi
- コㇺプカルシ §402 アワ 粟 (10) kompukarusi (kóm-pu-ka-ru-si)「こㇺプカルシ」[kompu(コンブ)kar(刈る)usi(時)] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kompusamampe
- コンプサマンペ §055 マツカワ (2) kompu-samampe (kóm-pu-sa-mam-pe)「こンプサマンペ」[kompu(コンブ)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅礼文、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kompusame
- コンプサメ §082 ネズミサメ (4) kompu-same(kóm-pu-sa-me)「こンプサメ」⦅幌別⦆サメ。 (出典:知里動物編、方言:)
- komupas
- コムパㇱ 【kom-upas】 粉雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- komusikaewak(-an)
- コムシカエワㇰ §448.すわる(座る)(28)膝を出して座る;おすわりする komusi-ka-e-wak(-an)〔ko-mú-ši-ka-e-wak こむシカエワㇰ〕[komusi(膝)+ka(上)+-e-(で)+wak(座る)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kónam
- コナㇺ 【名】[kon-ham (?)・葉][植物]落ち葉、 木の葉の落ちて木から離れてしまったもの。 ☆参考 ham ハㇺ は木についているままの葉。 〔知分類 p.274 komam((幌別))=komham, kom-ham((幌別))枯葉、 病葉〕 {E: fallen leaves.} (出典:田村、方言:沙流)
- konam
- コナㇺ 【konam】 葉,木の葉,落葉. コナㇺ パㇻセ エカンナユカㇻ=木の葉が舞うそれと同じに(人間が)舞い上がる[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- koncipusa/koncipusa(ha)
- コンチプサ/コンチプサ(ハ) 【konci-pusa/-pusa(ha)】 帽子の房. プサ サㇰ コンチ コㇿ オッカヨ アナㇰネ ナー マッサックㇽ ネ チセサㇰクㇽ カ コンチプサハ マチヒ コオスラ クス プサハ イサㇺ ペ ネ=房のない帽子を持っている男はいまだ妻のない人,妻に先立たれた男も帽子の房を妻と一緒に埋葬したので,房がないものなのだ.*ふさのない帽子を持っている成人男性は妻に死なれた人,または未婚の人.マキリ=小刀の鞘だけを下げている女は夫に先立たれて,刀の中身を夫と一緒に埋葬したので,独り者ということがわかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- konimawekar(a-)
- コニマウェカㇻ §073.あんぽう(罨法)[する](4)ko-nimawe-kar(a-)〔ko-ní-ma-we-kar コにマウェカㇻ〕[ko(そのために)+nimawe(…の樹の掻き綿を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koninkar kusu
- コニンカㇻ クス 【副】[ko-n-inkar kusu それに(?)・(挿入子音)・見る(?)・ために](?) [雅](これから話を始めようとするときに相手の注意を求める言葉。)よく聞いて下さい。(S) koninkar kusu/a=respa pito/a=respa kamuy コニンカㇻ クス/アレㇱパ ピト/アレㇱパ カムイ [雅]よく聞いてください、 私が育てたお方私が育てた神よ。(Sユーカラ) ☆参考 歌われたときの形。 語られた中では同じ話者が inkar kusu インカㇻ クス と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konisarpa
- コニサㇻパ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(5)konisarpa〔ko-ní-sar-pa コにサㇻパ〕[<koni(病苦)、carpa(散らす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- konitata
- コニタタ 【複他動】[ko-nitata …に/(人)の…を・そっと押える](人)の …を(そっと)押える。 ☞kasi konítata カシ コニタタ {E: to hold in the hands as a sick person (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koniwnatara
- コニューナタラ 【ko-niwnatara】 渋い,にがにがしい,いやな顔[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- konka
- コンカ 【konka】 大きい桶. アイヌ オッタ(オㇿ タ) ポオン トノト ネ ヤㇰ ア・ラム コㇿカ シンリッ オッタ シレパ ヤㇰネ ポロ コンカ ネ シレパ ㇷ゚ ネ ワ=アイヌの所ではわずかの酒だと思うけれども先祖の所へ届く時は大きな桶で届くものだ.*シンヌラッパ(先祖供養)の言葉の中で,イヨノコンカ ヌマッコエウン=いっぱい酒の入った大きい桶にきちんと紐がかけられ…と続き,コンカという言葉が出て来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- konkane
- コンカネ 【konkane】 黄金. (出典:萱野、方言:沙流)
- konkane
- コンカネ 【名】[< 日本語 こがね] 金(きん)。 konkane iro コンカネ イロ 金色。 {E: gold; gold-coloured.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konkanesiko
- コンカネシコ 【konkane-sik-o】 サメの別名. (出典:萱野、方言:沙流)
- konkokorokina
- コンココロキナ §025 オロシャギク コシカギク (1) konko-koro-kina (kón-ko-ko-ro-ki-na)「こンココロキナ」[kónko(鈴)koro(もつ)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- konkonupas
- コンコヌパㇱ 【kon-kon-upas】 綿雪.▷コンコン=羽毛 ウパㇱ=雪(コンコンウパㇱ→コンコヌパㇱ) (出典:萱野、方言:沙流)
- konna
- コンナ 【konna】 (〜に)対して,(〜と)ともに,(〜を)以て. (出典:萱野、方言:沙流)
- konna
- コンナ 【副助】[雅](名詞の後や「動詞に終わる節+ru ル《…(している)の》/sir シㇼ《様子》/haw ハウ《声》/hum フㇺ《音》」などの名詞句の後に置かれて、 それがどんなであるかを叙述する表現(多くの場合擬音語・擬態語)を導く。)…は/が/を。 ku=kewtumu konna oknatara クケウトゥム コンナ オㇰナタラ 私の心は悲しみに打ちひしがれている。(W独話) pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱ ペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケウㇱ げたをはいている者の来る音がカラッカラッと聞こえる。(NK民話) ☆参考 ユーカラでは頻繁に使われる。 リズムによって ko コ または konna コンナ (二音節必要なとき)が用いられる。 ek hum konna エㇰ フㇺ コンナ《来る音が》は4音節。 konna コンナ の代りに ko コ を使うと3音節になってしまい、 足りない。 arpa=an hum ko アㇻパアン フㇺ コ《私が行く音が》は5音節。 ko コ の代りに konna コンナ を使うと6音節になってしまい、 多すぎる。 ☆参考 後に続く叙述表現がさらに接頭辞 ko- コ を伴う場合もある。 ☞ko コ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konnappe
- コンナッペ §028.おば(伯母、叔母)(10)konnappe〔kón-nap-pe こンナッペ〕⦅トオロ、クッシャロ、シャリ⦆伯叔母。[<kor(所有する)+unarpe(伯叔母)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- konnarpe
- コンナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(7)konnarpe〔kón-nar-pe こンナㇻペ〕①伯叔母⦅シズナイ、シラヌカ、チロット、アカン、ビホロ、クッシャロ⦆。kor-〜「彼の叔母」、e-〜「君の叔母」、ku-〜「私の叔母」⦅ビホロ⦆。②義母⦅クッシャロ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- konnarpe
- コンナㇻペ 【名】[< kor unarpe 持つ/…の・おばさん](早口で言ったために u ウ が落ちた形。) …のおばさん、 彼のおばさん、 …の伯叔母。 ku=konnarpe クコンナㇻペ=ku=kor unarpae クコㇿ ウナㇻパ 私の伯叔母。 ☆参考 ときどき使われる形だが、 まねをして使うと ku=kor unarpe クコㇿ ウナㇻペ と直される。 つまり、 正しい形とは認められていない。 {E: the aunt of…} (出典:田村、方言:沙流)
- konnispa
- コンニㇱパ §036.おっと(夫)(10)kon-nispa〔kón-niš-pa こンニㇱパ〕⦅チカブミ⦆【雅】夫君;亭主どの。an-〜「こちのひと」。[<kor(もつ)+nispa(首領)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- konnispake
- コンニㇱパケ §036.おっと(夫)(11)kon-nispake〔kón-niš-pa-ke こンニㇱパケ〕⦅ニイトイ⦆【雅】夫君;亭主殿。"ee an-〜!"「これ、亭主どの!」。[<kor(↑)+nispake(首領)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- konohkiripuni(-a)
- コノㇹキリプニ §002.あおむく(仰向く)(3)仰向くko-nohkiri-puni(-a)〔ko-nóh-ki-ri-pu-nìコのㇹキリプニ〕[ko(その方向に)+nohkiri(<notkir(あご)+puni(起こす))]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- konokay
- コノカイ §044 イシガレイ (5) konokay (ko-nó-kay)「コのカイ」 成魚 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- konotayas
- コノタヤㇱ 【konotayas】 知らん顔. イチェン エソウㇰルスイクス エㇰヒアエラマンコㇿカ アコノタヤㇱ=銭を借りに来たのを私は知っていたが,知らん顔をした.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- konottarara
- コノッタララ 【他動】[ko-not-tarana …に向かって・あご・を上げている] あごを突き出して(上)を見上げている。 cási kotor/a=konóttarara チャシ コトㇿ/アコノッタララ [雅]私は天井をにらんでいた。(Sユーカラ) ☆参考 同じ文脈で konottesusu コノッテスス とも言っている。 ☞nottarara ノッタララ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konram
- コンラㇺ 【名】[kor-ram 持つ・心] その心。 konram konna/yupkosanpa コンラㇺ コンナ/ユㇷ゚コサンパ [雅] 心をキユツとひきしめる=意を決して思い切って…する。 ☆参考 大きな鳥の姿になって天へ帰って行く神が、 愛する人との別れを惜しんでしばらく涙の雨を降らせながら旋回した後、 意を決して思い切ってサッとまっすぐに昇って行くという場面で出てくる常套句。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konram ka oray'oray kipipkipip
- コンラㇺ カ オライオライ キピㇷ゚キピㇷ゚ 【kor-ram ka oray-oray kipip-kipip】 心がざわざわと殺気を感じる. ネㇷ゚ ワ アン ペ イェヌチシㇱケ(イ・エヌチシㇱケ) フミ ネ ヤ ア・コンラㇺ カ オライオライ キピㇷ゚キピㇷ゚=何が私をにらんでいるのか心がざわざわと殺気を感じた. (出典:萱野、方言:沙流)
- konram ka tanak kane
- コンラㇺ カ タナㇰ カネ 【kor-ram ka tanak kane】 朦朧とする. (出典:萱野、方言:沙流)
- konramkipipkipip
- コンラㇺキピㇷ゚キピㇷ゚ 【kor-ram-kipip-kipip】 殺気を感じる,心がざわざわする.▷コㇿ=持つ ラㇺ=心 キピㇷ゚キピㇷ゚=ざわざわする →コンラㇺカ キピㇷ゚キピㇷ゚ シネアンタ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ハンケ ウㇱケ タ ネ ペ ア・コンラㇺカキピㇷ゚キピㇷ゚ ヒクス アㇱ・アン ワ ピㇼカ シルワンテ ア・キ アクス トゥスニケ イイェヌチシㇱケ(イ・エヌチシㇱケ) ヒ ネ アアン=ある日のこと山へ行ったら近い所であるのに私の心がざわざわして殺気を感じたので,立ち止まりあたりをよくよく見ると,リスが私をにらんでいるのであった.*このようなことはしばしば体験することで,狐ににらまれても殺気は感じるが相手を見つけたら殺気は解消するものである.これはアイヌだからかもしれない. (出典:萱野、方言:沙流)
- konupas
- コヌパㇱ 【kon-upas】 粉雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- konuyanuya
- コヌヤヌヤ 【ko-nuya-nuya】 (草の実等を)くっつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- konuyanuya
- コヌヤヌヤ 【複他動】(草の実等)を頭にくっつける。 {E: to stick, attach to…} (出典:田村、方言:沙流)
- konuyna
- コヌイナ 【複他動】[ko-nuyna …に・…を隠す]…を…以外の人に隠す。 en=konuyna wa en=kore エンコヌイナ ワ エンコレ (ほかの人に)かくして私にちょうだい。(S) {E: to conceal…from others except…} (出典:田村、方言:沙流)
- kooanapo
- コオアナポ 【kooanapo】 がらにもなく,こしゃくにも. ホッノ イヨーハイ コオアナポ ヤイカニホセ エカㇷ゚ ネ サカヨカㇻ ルスイ シリ=いやーあきれたよ,がらにもなく自分の上へ木を伐り倒すと同じように(墓穴を掘るように)けんかの種を作りたい様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- koociwpaste
- コオチウパㇱテ 【ko-ociw-pas-te】 (男女が)交わる,性交に走る.*コキニンパシテと対語で使われる.▷コ=それ オチュー=性交 パㇱ=走る テ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- koociwpaste(a-)
- コオチウパㇱテ §317.こうしょく(好色)[である](10)みだらなことをしかける ko-ociw-paste(a-)〔ko-ó-čiŭ-paš-te コおチウパㇱテ〕[ko(その人に対して)+ociw(淫情を)+paste(走らせる)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- koohana
- コオハナ 【名】あんなやつ、 こんな者(さげすみや謙遜の表現)。 wenkur utar koohana hemanta kor wa i=aske uk kor oka hawe oka? ウェンクㇽ ウタㇻ コオハナ ヘマンタ コㇿ ワ イアㇱケ ウㇰ コロカ ハウェ オカ? 貧乏人ども、 あんなやつらが何を持っておれたちを招待すると言うのだろう。(W民話) hotasnu kewtum, koohana ne yakka ku=yaykorpare ホタㇱヌ ケウトゥム、 コオハナ ネ ヤッカ クヤイコㇿパレ [雅]気がかりな気持ちにこんな私のような者でもなりました。(W会話) {E: That rascal, fellow!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koohanapo
- コオハナポ 【名】[koohana-po あんな/こんなもの・(指小辞)] あんな/こんなつまらない者(koohana コオハナ を強調した言い方)。 wenkur utar koohanapo mak iki híne sakekarpa ウェンクㇽ ウタㇻ コオハナポ マㇰ イキ ヒネ サケカㇻパ 貧乏人のあんなやつらがどうやって酒をつくったんだ…。(W民話) káni ka pet ruwor ta koohanapo, poon siyamamtoy ku=kar akusu カニ カ ペッ ルウォッタ コオハナポ、 ポオン シヤマㇺトイ クカㇻ アクス 私も川ぞいの土地に自分のような者でも、 わずかばかりの田んぼをつくったところ…。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kooka
- コオカ 【他動】[複](単は koan コアン)[ko-oka …に・ある[複]] ☞nuwe kooka ヌウェ コオカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kookay
- コオカイ 【他動】[複](単は koan コアン)[ko-okay …に・ある[複]](okay オカイ は oka オカ と同じで、 -pa(複数語尾)/pe《もの》パ/ペ の前に置かれたときの形。) ☞nuwe kookáy ヌウェ コオカイ {E: to catch (a lot of game).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koomanan
- コオマナン 【他動】[ko-omanan …に・あちこち歩く] …(のところ)に通う。 {E: to go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koomap
- コオマㇷ゚ 【複他動】[ko-omap …に/の・…をかわいがる](他の人)の(子)をかわいがる、 …を特にかわいがる。 ku=poho kor hekattar ku=koomap クポホ コㇿ ヘカッタㇻ クコオマㇷ゚ 私には私の息子の子どもたちがかわいい。(S) {E: to love, have affection for (another person's child.).} (出典:田村、方言:沙流)
- koomappa
- コオマッパ 【複他動】[複](koomap コオマㇷ゚ は単複の区別なし)(他の人)の(子どもたち)を(二人以上皆を)かわいがる。 ku=poho kor hekattar ku=koomappa クポホ コㇿ ヘカッタㇻ クコオマッパ 私は私の息子の子どもたち(五人いるのが五人とも)皆かわいい。(S) {E: to love, have affection for (another person's children)(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- koonkami
- コオンカミ 【他動】[ko-onkami …に・拝礼する] ①…に(両手をさし出し、 すり合わせ上げ下げするという一定の作法で)拝礼する。 ②(広義に)…に礼をする、 …を拝む。 ☆参考 ukoonkami ウコオンカミ 互いに拝礼し合う。 ☞onkami オンカミ {E: ①to worship…(in a set manner) ②to pray, worship…(in general).} (出典:田村、方言:沙流)
- kooripak
- コオリパㇰ 【他動】[ko-oripak …に対して・畏れ慎む] …を敬って慎み深くする、 …に恐縮に思う。 katkemat kooripak=an kor カッケマッ コオリパㇰ アン コロ 奥様に申し訳なく思いながら。(W民話) {E: to be descrete, cautious, careful about…; to feel obliged about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kooripak
- コオリパㇰ 【ko-oripak】 (〜に)遠慮する. タネ タネ アヌン シレパ ナンコㇿ シㇼ イチャッケレ ヤクン ア・コオリパㇰ ナ ムンヌパ ヤン=今にも他人が到着するであろうから,あたりが散らばっているのを遠慮しなければならないので,ほうきがけをしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kootuyma
- コオトゥイマ 【後副】[ko-otuyma …に対して・遠くから][雅](次のような慣用表現で)…に対して遠くから。 i=kootuyma/sikkeruru/siktokoko イコオトゥイマ/シッケルル/シㇰトココ [雅]私を遠くから目をむいてにらみ大きな目を開けている。(Sユーカラ) i=kootuyma/siktokoko/sikkeruru kor イコオトゥイマ/シㇰトココ/シッケルル コㇿ [雅]私を遠くから大きな目を開けて目をむいてにらんでいる。(Sユーカラ語り)(前の用例と同じユーカラを同じ話者が語ったときと同じような文脈で。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopa
- コパ 【複他動】[ko-pa …に・…を見つける]…を…とまちがえる/と取りちがえる。 X ne kunak ku=kopa wa kese k=anpa, en=kohosari akus mosma kur ne aan X ネ クナㇰ クコパ ワ ケセ カンパ、 エンコホサリ アクㇱ モㇱマ クン ネ アアン 私はその人をXだとまちがえて後を追った、 私の方を振り返ったのを見るとほかの人だった。(S) {E: to mistake…for…} (出典:田村、方言:沙流)
- kopak 1
- コパㇰ 【他動】[ko-pak …に・とがめる]…をとがめる。 somo a=poho a=hosípire yak po kamuy i=kopak kusu ソモ アポホ アホシピレ ヤㇰ ポ カムイ イコパㇰ クス 息子を返さないとなおいっそう神様が私をとがめる(=神のおとがめを受ける)から。(W神謡語り) ne wa an pe a=eci=kopák wa kusu ネ ワ アン ペ アエチコパㇰ ワ クス そのことで私はあなたたちをとがめて。(KC民話) {E: to blame, reprimand…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopak 2
- コパㇰ 【位名】…の方(方面、 方向)。 en=kopak wa anu エンコパㇰ ワ アヌ (直訳すると)私のほうから置きなさい(=私のそばに置きなさい)。(S) {E: in the direction of, towards…} … ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopak tuye
- コパㇰ トゥイェ 【kopak tuye】 (〜へ)近づく. ネア メノコ ニナ クス エキㇺネ シリ ア・ヌカㇻ ヒクス コパㇰ ア・トゥイェ ワ アシヌマ カ エキㇺネ・アン=あの女が薪を取りに山へ行ったのを見たので,その方へ私も行くようにして私も山へ行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopak/kopakke(he)
- コパㇰ/コパッケ(ヘ) 【kopak/kopakke(he)】 方向,(〜の)方. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopakasnu
- コパカㇱヌ 【複他動】[ko-pakasnu …に・…を教える] (人)に…と一緒になる(結婚する)ように言う。 a=i=kópakasnu アイコパカㇱヌ (引用文中で)私が一緒になる(結婚する)ように言われている。(NK民話) ☆参考 epakasnu エパカㇱヌ …に…を教える。 {E: to tell…to get together with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopaki
- コパキ 【位名】[所](概は kopak コパㇰ) その方向にあって近く。 na kunneywa kopaki péka ek kor an ナ クンネイワ コパキ ペカ エㇰ コラン まだ朝方に来ている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopakke
- コパッケ 【位名】[所](概は kopak コパㇰ)[kopak-ke の方・の所] …の方(方面、 方向)、 …の近くのところ。 kopakke sama コパッケ サマ[雅]…の方。 epa=kor cási/kopakke sama/a=yaytuyere/a=yayterkere エパコㇿ チャシ/コパッケ サマ/アヤイトゥイェレ/アヤイテㇾケレ [雅]私の城の方に向かって私はまっすぐに進んでいった。(Sユーカラ) {E: towards…; near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopakoat
- コパコアッ 【他動】[ko-pakoat …と一緒に・ばちがあたる] …の巻き添えをくう。 {E: to get, become involved in…} (出典:田村、方言:沙流)
- kopaksama
- コパㇰサマ 【kopak-sama】 ~の方へ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kopakta
- コパㇰタ 【kopak-ta】 (〜の)方に,側に. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopakte
- コパㇰテ 【ko-pakte】 比べる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopakun
- コパクン 【kopak un】 (〜の)方へ. チセ コパクン=家の方へ.アイヌ コパクン=人の方へ.ペッ コパクン=川の方へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopan
- コパン 【kopan】 いやがる,拒否する,断わる,嫌う. ク・ポホ ソアタイ タㇰ クス カㇻパレ(ク・アㇻパレ) クス ク・イェ ヤッカ エウッチケ ワ アㇻパ コパン=私の息子に借金取りに行かせようと私が言っても尻込みして行くのをいやがった.ウナㇻペ エㇰ ヒネ ク・サハ トゥラ ルスイ ワ ネユン シレン ヤッカ アㇻパ コパン ウナㇻペ アナㇰネ オパタプルㇽケ コㇿ アㇻパ ワ イサㇺ=叔母が来て私の姉を連れて行きたくてどんなに誘っても行くのをいやがり叔母はぷりぷりしながら行ってしまった.ピㇼカ オッカイポ ネ ノイネ ア・ラム ㇷ゚ ネ クス ア・マッカㇻク エウン ホク ネ コㇿ セコㇿ ア・イェ ヤッカ ココパン ペ ネ クス ア・エラㇺキッカㇻ=いい若者のように私は思ったので私の姪に,夫にしたらと行ったがそれをいやがったので私のほうが諦めた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopan
- コパン 【他動】(しばしば動詞句のあとに置かれて、 助動詞的に使われて)…(すること)をきらう/いやがる/断る/拒否する。 ku=kopan クコパン 私はいやだ/お断りします。 wakkata hekaci wakkata kopan ワッカタ ヘカチ ワッカタ コパン 水汲み少年が水汲みするのをいやだと言ってしなかった。(W) ☆対語 eese エエセ …を承諾する。 {E: to hate, dislike, refuse, deny…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopanpa
- コパンパ 【他動】[複](kopan コパン は単複の区別なし)(二人以上が皆)…(すること)をいやがる/断る/拒否する。 {E: to dislike, refuse, deny…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koparumpeetukka
- コパルンペエトゥッカ §381.舌を人に向って突き出す [嫌いな人憎い人に対する嫌悪・憎悪の身振]ko-parumpe-etukka〔ko-pá-rum-pe|e-túk-ka コぱルンペ・エとぅッカ〕[ko(それに向って)+parumpe(舌を)+etukka(出す)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koparumpesuyesuye(a-)
- コパルンペスイェスイェ §382.舌を人に向って突出して動かす[嫌いな人憎い人に向ってする嫌悪・憎悪の身振]ko-parumpe-suyesuye(a-)〔ko-pá-rum-pe|su-jé-su-je コぱルンペ・スいぇスイェ〕[ko(それに向って)+parumpe(舌を)+suyesuye(振り振りする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kopas
- コパㇱ 【ko-pas】 (〜へ)走る.▷コ=それ(声)の方へ パㇱ=走る カシコパㇱ クスケライ シㇰヌ=私があの者の所へ走ったお陰で生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopasrota
- コパㇱロタ 【ko-pasrota】 叱りつける,罵倒する. ワッカ タ クス ア・アㇻパレ アㇷ゚ エㇰ ルウェー カ イサㇺ.シノッ アイネ エㇰ ヒクス ア・コパㇱロタ=水を汲みに行かせたのに来る様子もない.遊んで遊んで来たので私は叱りつけた.シㇼウフイ オカ タ キナストゥンペ チョタンネトゥリ ワ ライ ワ アン コㇿ ア・コパㇱロタ シウコカㇻカリ ヒネ ノ アン ワ ライ ワ アン コㇿ ケライ ラメトㇰ エ・ネ クス シコㇿ ア・イェ ワ ラム ア・イェ ㇷ゚ ネ=山火事の後で蛇が長くなって死んでいたら(山火事があるであろうことを知って神の国から降りて来たくせに意気地のない奴と)叱りつける,体を丸くしたまま死んでいると,さすがは度胸のある者なのでと言いながらほめてやるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopasrota
- コパㇱロタ 【他動】[ko-pasrota …に対して・ののしる] …を叱りつける、 …をののしる。 {E: to scold…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopasrotatpa
- コパㇱロタッパ 【他動】[ko-pasrota-atpa に対して・ののしる・くり返し激しく…する] をひどくくり返しバンバン言ってののしる。 {E: to curse…severely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopayoka
- コパヨカ 【ko-payoka】 ~へ行き来する.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kopeca
- コペチャ 【名】[動物]アヒル、 (アヒル、 カモ、 シギ、 カイツブリの類の)水鳥。 ☆参考 kopet コペッ は《水を切る》。〔知分類 p.204 マガモ〕 {E: a duck; a water bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopeca
- コぺチャ §348 マガ (2) kopeca (ko-pé-ča)「コぺチャ」 ⦅屈斜路、春採、富内、多来加、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kopeca
- コペチャ 【kopeca】 カモ.*昭和10年頃父が村田銃を持ってコペチャ撃ちに連れて行ってくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopenmuk-eanean
- コペンムㇰエアネアン 【他動】におべっかを使っている(「べんこふる」)、 におべっかを使ってだます。(S) {E: to flatter…} (出典:田村、方言:沙流)
- kopetca
- コぺッチャ §348 マガ (1) kopetca (ko-pét-ča)「コぺッチャ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kopetturasi kamuy isam
- コペットゥラシカムイイサㇺ 【ko-pet-turasi kamuy-isam】 かなう神はいない,勝つことのできる神はいない. ▷コペットゥラシ=かなわない,勝てない カムイ=神 イサㇺ=いない *コペットゥラシを,勝つ,負けるに使う場合は前後の言葉が必要である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kopitapita
- コピタピタ 【複他動】[ko-pita-pita …に/の・…をほどく・(重複)] …の …を(次々に全部)ほどく。 {E: to untie, unlace…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopiyekar
- コピイェカㇻ 【ko-piye-kar】 投げつける,ぶつける.▷コ=それに ピイェカㇻ=投げる シネアンタ ネㇷ゚カ ア・サㇰ ノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) トゥスニケ シネㇷ゚ ニ カ タ アニクス(アン ヒクス) ポン スマ シネㇷ゚ ア・ウㇰ ヒネ ア・コピイェカㇻ アクス エポソカネ トンケ カ ソモ=ある日のこと何も持たずに山へ行くとエゾリスが1匹木の上にいたので,小さい石をひとつ取って投げつけたが,いうまでもないがびくともしなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- koppa
- コッパ 【kor-pa】 持つ〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- koppa
- コッパ 【koppa】 木屑. (出典:萱野、方言:沙流)
- kopumaatte
- コプマアッテ 【他動】[ko-puma-atte… に・賃金・を掛ける] …に賃金/給料を払う。 ranma en=kopumaatte ランマ エンコプマアッテ あなたはいつも私に給料を払ってくれる。(S) ☞puma プマ {E: to pay wages to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kopunpa
- コプンパ 【他動】[複](単は kopuni コプニ) …に (二つ以上)を捧げる、 …に(食物)を供する。 {E: to give, offer food to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopurianu
- コプリアヌ 【他動】(人)のことを言わない/言うわけにいかない/言ったらよくないから胸のうちにたたんでおく。 en=kopurianu wa iteki ye エンコプリアヌ ワ イテキ イェ 私のことを胸のうちにたたんでおいて言わないようにしなさい。(S) ku=kopurianu wa kusu kasi un mun k=ánu wa k=ek クコプリアヌ ワ クス カシ ウン ムン カヌ ワ ケㇰ (ヘビがいたことを)言ったらたたるので上に草をのせて来た。(S) {E: to hold back saying something to someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kopuskosanpa
- コプㇱコサンパ 【自動】[ko-pus-kosanpa …が(擬音擬態を導く)・(破裂の擬音)・急に…する][雅]…がピュッと鳴る、 …でピュッ/プス/パンと音がする。 pirka petpo/petkuretoko/kopuskosanpa ピㇼカ ペッポ/ペックレトコ/コプㇱコサンパ [雅]美しい川の水源地でピュッと物音がした。(Sユーカラ) ☞puskosanpa プㇱコサンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kor(a-an-)
- コㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(3)kor(a-、an-)〔コㇿ〕[持つ]⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koracapo
- コラチャポ §027.伯父、叔父(5)koracapo〔kó-ra-ča-po こラチャポ〕⦅シラヌカ、アカン、クッシャロ、ビホロ⦆【常】伯父;叔父[kor(所有する)+acapo(伯叔父)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- koraci
- コラチ 【後副】…のように、 …そっくりに、 まるで…みたいに(「…といっしょ」)。 upas koraci retanno iro ウパㇱ コラチ レタンノ イロ 雪のようにまっ白い色。 réra koraci iki ikkasisam レラ コラチ イキ イッカシサㇺ 風のように行動するどろぼう(和人の昔話の一つ)。(W) hńta kusu somo e=ye no e=kor wa e=arpa? ikka koraci フンタ クス ソモ エイェ ノ エコㇿ ワ エアㇻパ? イッカ コラチ なぜ言わないで持って行くの、 どろぼうみたいに。(S) an koraci アン コラチ ありのままに。 eani ta an koraci e=ye hawe ne wa エアニ タ アン コラチ エイェ ハウェ ネ ワ あなたこそ本当のことを言っているんだなあ。 ☆参考 néno ネノ …に似て。 そのほかに似た意味・用法の後置副詞は ☞sirine シリネ、 kunne クンネ ☆参考 pekor ペコㇿ、 ápekor アペコㇿ、 kotom コトㇺ、 noyne ノイネ は接続助詞、 動詞のあとに置かれる。 sikopayar シコパヤㇻ は他動詞《…にそっくりである》。 {E: as, like…; just like…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koraci
- コラチ 【koraci】 (〜の)ように,(〜の)如く,(〜と)同じ,そっくりで,それらしく. ウネノ コラチ=同じように.ヘマンタ エオラㇺペシㇱテ ㇷ゚ エネポ エアシㇼ ヌイ サウォッ イセポ コラチ キラ シリ アン=何に驚愕したものか,あれほどまでに山火事から逃れようとするウサギのように逃げて行くのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koracipo
- コラチポ 【後副】[koraci-po のように・(指小辞)] まるで…のように、 全く…のとおり(koraci コラチ をさらに強調する言い方)。 {E: exactly like, as…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koram
- コラㇺ §026 フキ (3) koram (kó-ram)「こラㇺ」[<kor-ham] 葉 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- koramkor
- コラㇺコㇿ 【他動】[ko-ram-kor に・心・を持つ](人)に相談する。 ☆参考 「頼む」のようなニュアンスでも使う。 ☆参考 ukoramkor ウコラㇺコㇿ 互いに相談する。 ekoramkor エコラㇺコㇿ …のことを(人)に相談する。 ewkoramkor エウコラㇺコㇿ …のことを互いに相談する。 {E: to consult, confer with…} (出典:田村、方言:沙流)
- koramkor
- コラㇺコㇿ 【ko-ram-kor】 相談する.ちょっかいをかける,女を口説く,女を誘ってみる,頼む. エン・コラㇺコㇿ=私に相談する.ウコラㇺコㇿ=互いに相談する.トゥッコ カ レㇾコ カ アㇷ゚ト ルイ ワ ポロワッカ アン ノイネ シㇼキ ナ.イチャリ コㇿ ワ ソイェネ ワ クマ オㇿ ワ ラチッケレ カントコㇿカムイ エウン ホクレ タパン イチャリ シㇰテ セコㇿ コラㇺコㇿ=二日も三日も雨が強いので洪水になりそうだ.ざるを持って外へ出て干し竿から下げ,天の神様へさあ早くこのざるをいっぱいにせよ,と相談してみろ(雨を降りやませる呪い). (出典:萱野、方言:沙流)
- koramniwkes
- コラㇺニユーケㇱ 【ko-ram-niwkes】 相手を説得できない,こちらからの申し入れを拒否される. ▷コ=それ,相手 ラム=思い,考え ニューケㇱ=できない ホクコㇿクニ クイェヤッカ クコラㇺニューケㇱ=嫁に行くように私は言ったが,拒否された.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koramnukar
- コラㇺヌカㇻ 【ko-ram-nukar】 (主として男が女を)誘惑する:彼女の心をそっと覗いてみる.▷コ=それに対して ラㇺ=思い ヌカㇻ=見る (出典:萱野、方言:沙流)
- koramnukar
- コラㇺヌカㇻ 【他動】[ko-ram-nukar …に/の・心・を見る] …の度胸/力量を見る(試す)。 ☆参考 独立の他動詞としては未出。 ukoramnukar ウコラㇺヌカㇻ《互いの度胸くらべ(強さ比べ)をする》の形で出てきた。 ☞ukoramnukar ウコラㇺヌカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- koramnukuri
- コラㇺヌクリ 【他動】[ko-ram-nukuri …に対して・心・弱くてできない]…におじけづいいてしまう。 ene rametok/kamuy kusnamne/koramnukuri p/sípase kamuy/ne a híne エネ ラメトㇰ/カムイ クㇱナㇺネ/コラㇺヌクリㇷ゚/シパセ カムイ/ネ ア ヒネ [雅]そのように勇猛な神ですからどの神も皆おじけづいてしまうのが本当に尊い神の子で。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koramnukuri
- コラㇺヌクリ 【ko-ram-nukuri】 近づきにくい,とっつきにくい,気が重い.大儀だ.▷コ=それ ラㇺ=思い ヌクリ=面倒で億劫である ネア アチャポ オㇿワ ケソウㇰ(ク・エソウㇰ) ルスイ ペ アン コㇿカ ク・コラㇺヌクリ ワ ナ ソモ ク・イェ ノ カン(ク・アン) ヒ ウン=あのおじさんから借りたい物があるけれども.近づきにくいので私はまだ何も言っていないのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koramosma
- コラモㇱマ 【他動】[ko-ramosma …に対して・同意する] …に同意する(=koramuosma コラムオㇱマ)。 ☞ram(u) osma ラㇺ/ラム オㇱマ {E: to agree with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koramputuye
- コランプトゥイェ 【ko-ram-putuye】 構わない,突きはなす,面倒を見てやらない. ソンノ エアシㇼ ヤイコラㇺプトゥイェ ㇷ゚ ネ クス イペエウェン イミエウェン ヘカッタㇻ カ チェピポロ オマ カネ パ=本当に全く自分のことを構わないものだから,食べ物もよくない着るものもよくない,子供らも栄養のよくない顔をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- koramunu
- コラㇺヌ 【koramunu】 疑う:ある程度の確信がある場合. テ タ カヌ(ク・アヌ) ア イチェン イサㇺ ルウェ ネ.オハシッタ(オハシㇼ タ) アフン ペ ネア イッカ メノコ ネ クス ア・コラㇺヌ コㇿカ ネユン ア・イェ ヒー カ イサㇺ=ここに私が置いた銭がなくなったのだよ.留守にこの家に入った者はあの盗っ人女なので疑ってはいるが,どのように言うこともできない.エ・ヌカㇻ ペ ネ ヤㇰネ アンコラチ イェ アニ ソモ エ・イェ ヤㇰネ ア・イ・コラㇺヌ ナ=お前が見たのならばそのまま言いなさい,お前が言わないと私たちが疑われるよ.テエータ アナㇰネ イッカ ネヤ メノコ エパコアッ ネヤ ア・コラㇺヌㇷ゚ オカ コㇿ ウサイモンキレ カ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) コㇿカ カニ アナㇰネ ク・ヌ カ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ=大昔は盗っ人とか女性関係とか疑いがかけられると拷問もあったそうだが,私は聞いたことも見たこともない. (出典:萱野、方言:沙流)
- koramuosma
- コラムオㇱマ 【他動】[ko-ramuosma …に・同意する](ramu-osma ラム-オㇱマ は[心[所]・サッと入る])…に同意する。 ☞ramuosma ラムオㇱマ {E: to agree with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koramusawnu
- コラムサウヌ 【他動】[ko-ramu-sawnu …に対して・心[所]・ゆるむ] …の願いを聞き入れる。 {E: to grant the requests of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koran
- コラン 【他動】[ko-ran …に・下りる]…に下りる。 aynu mosir/mosirso kasi/koran wa ora アイヌ モシㇼ/モシㇼソ カシ/コラン ワ オラ[雅] 人間の国の地面の上に下りて来て。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korar
- コラㇻ 【他動】[kor-(y)ar を持つ・不定の人にさせる/してもらう] …を人にあげる、 …をもらってもらう、 (娘)を嫁にやる。 matane a=en=korar wa k=arpa ruwe un マタネ アエンコラㇻ ワ カㇻパ ルウェ ウン 去年の冬に私は嫁にやられて行ったのですよ。(S) {E: to give…to…; have…receive…; give away one's daughter in marriage to…} (出典:田村、方言:沙流)
- korar
- コラㇻ 【korar<kore-yar】 くれる,やる,与える:嫁にやる. シコラㇻ=自らを人にやる,押し売り嫁. (出典:萱野、方言:沙流)
- korarpa
- コラㇻパ 【他動】[複](korar コラㇻ は単複の区別なし) (二人/二つ以上が/を)人に与える、 人にもらってもらう、 (娘)を嫁にやる。 {E: to give…to…; have…receive…; give away one's daughter in marriage to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korasnerasne
- コラㇱネラㇱネ 【ko-rasne-rasne】 しわがれる. オンネ イタㇰ コラㇱネラㇱネ=年寄りの声しわがれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- korat
- コラッ 【korat】 (〜を)疑う. (出典:萱野、方言:沙流)
- korat
- コラッ 【他動】[ko-rat …に・疑いをかける(?)](人)を疑う。 {E: to doubt…} (出典:田村、方言:沙流)
- korawki
- コラウキ 【ko-rawki】 取り逃がす. (出典:萱野、方言:沙流)
- koraynatara
- コライナタラ 【接頭+自動】[ko-ray-natara (擬音/擬態の叙述を導く接頭辞)・死ぬ・(接尾辞)…した状態が続いている](次の用例で)(家が)つぶれかかっている。 cise ka konna koraynatara チセ カ コンナ コライナタラ 家も今にもつぶれかかっている。(S) ☞raynatara ライナタラ {E: (a house) ready to collapse.} (出典:田村、方言:沙流)
- korayniwkes
- コライニウケㇱ 【他動】[ko-ray-niwkes …に対して・ひどく・できかねてし残す] …することができない気がする。 {E: to feel as though one cannot do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koraynu
- コライヌ §019.父(11)kor-aynu〔ko-ráǐ-nu コらイヌ〕⦅ビホロ⦆【雅―特に oyna(神謡)の中で】父。[kor(所有する)+aynu(人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- koraynu
- コライヌ §036.おっと(夫)(5)kor-aynu〔ko-ráǐ-nu コらイヌ〕⦅ビホロ、クッシャロ、アショロ⦆(彼の)夫。e-〜「汝の夫」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- korenka
- コレンカ 【他動】[ko-renka …に合わせて・意図(する)] …を承知する。 heynu a=pirkayepi/heynu i=korenka wa/heynu i=korpare yan ヘイヌ アピㇼカイェピ/ヘイヌ イコレンカ ワ/ヘイヌ イコㇿパレ ヤン[雅] 私の言うとおりに承知してください。(HC神謡) {E: to know, agree to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korepa
- コレパ 【他動】[複](kore コレ は単複の区別なし) (二人以上が/二人以上に/二つ以上を) …に…を与える。 {E: to give…to… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korham
- コㇿハㇺ 【名】[kor-ham フキ・葉][植物]フキ(蕗)の葉。 apto as na korham kar wa sikakamure アㇷ゚ト アㇱ ナ コㇿハㇺ カㇻ ワ シカカムレ 雨が降ってきたからフキの葉をとってかぶりなさい。(S) ☆参考 大きなフキなので葉は傘になるほか仮小屋の屋根もふけるしまた鍋にもなる。〔知分類 p.17〕 {E: a butterbur leaf.} (出典:田村、方言:沙流)
- korham
- コㇿハㇺ 【kor-ham】 フキの葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- korham
- コㇽハㇺ §026 フキ (2) kor-ham (kór-ham)「こㇽハㇺ」[フキの葉っぱ] 葉 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- korimnatara
- コリㇺナタラ 【自動】[ko-rim-natara (擬音を導く)…が・ドシン(擬音)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] (次のような表現で)…hum ko korimnatara …フㇺ コ コリㇺナタラ [雅]…する音がドシンドシンと響く。 símomanpe/a=osúra hum ko/korimnatara シモマンペ/アオスラ フㇺ コ/コリㇺナタラ [雅]大きな鹿を私が投げ落とした音がドシンドシンと鳴り響いた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koripas
- コリパㇱ 【名】[kor-i-pas フキ・もの・走る](?) フキのたくさん生えている所、 蕗原。 koripas pirka コリパㇱ ピㇼカ いいフキばかりたくさん生えている。 ☆発音 koripasi コリパシ の聞きまちがいかもしれない。 ☆参考 蕗原の質(フキの生え方)のことを言うのかもしれない。 {E: an area abundant in butterbur.} (出典:田村、方言:沙流)
- koriyam
- コリヤㇺ §026 フキ (4) koriyam (ko-rí-yam)「コりヤㇺ」[<kor-ham] 葉 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- korka
- コㇿカ 【接/接助】[kor-ka …するとき/しつつ・も] けれども、 しかし。 hay! ku=hopuni etoranne humi! korka ku=hopuni so ハイ! クホプニ エトランネ フミ! コㇿカ クホプニ ソ ああ起きるのいやだなあ、 だけど起きよう。 k=arpa a korka é=isam カㇻパ ア コㇿカ エイサㇺ (S) 私は行ったけれどあなたはいなかった。 ☆参考 korka コㇿカ と似たような文脈で逆説の表現に yakka ヤッカ も使われる。 yakka ヤッカ は「…しても、 …したのに」という譲歩の表現にもよく使われる。 hike ka ヒケ カ はもっぱら譲歩に使われ、 「…にもかかわらず」という強い譲歩を表す。 korka コㇿカ は単純な逆説に使われる。 hike ヒケ や awa アワ なども「…が、 …けれども」と訳されるが、 逆説ではない。 {E: but; however.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korka
- コㇿカ 【korka】 けれども,けれど. ネ ハウェ ネ コㇿカ=そうは言うけれども.イサハ エヤイコプンテㇰ コㇿカ=姉の方は喜んだけれども.エ・イェ ヒ ネ コㇿカ=お前が言うけれども.イペ コㇿ アン ア コㇿカ ネユン カ アㇻパ ワ イサㇺ=食べていたけれどもどこかへ行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- korkaomap
- コㇿカオマㇷ゚ §357 オオバナノエンレイソウ (5) korkaomap (kór-ka-o-map)「こㇿカオマㇷ゚」[kor(フキの葉)ka(の上)oma(になる)p(もの)] 果実 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- korkayki
- コㇿカイキ 【接助】[korka-i-ki けれども・ものごとを・する][雅]けれども、 しかし。 a=erának kuni p/kamuy oruspe/isam korkayki アエラナㇰ クニㇷ゚/カムイ オルㇱペ/イサㇺ コㇿカイキ [雅]いやなことは神のことにはありませんが。(Sユーカラ) pon cikisani/pon menoko/iki korkayki/kamuy moyremat ポン チキサニ/ポン メノコ/イキ コㇿカイキ/カムイ モイレマッ [雅]小さいハルニレの木の若い女性とは言ってもまるで女神様のようで…。(Sユーカラ語り) ☆参考 日常語では korka コㇿカ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korkomap
- コㇿコマㇷ゚ §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (3) korkomap (kór-ko-map)「こㇿコマㇷ゚」[kor(葉)ka(の上)oma(にある)p(もの)] こっとつ(袋果) ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- korkonnappe
- コㇿコンナッペ §028.おば(伯母、叔母)(11)kor-konnappe〔kór-kon-nap-pe こㇿコンナッペ〕⦅シャリ、トオロ、クッシャロ⦆伯叔母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- korokorokamuy
- コロコロカムイ §177 コオロギ類 (4) korokoro-kamuy(ko-ró-ko-ro-ka-muy)「コろコロカムイ」[コロコロと鳴く神]⦅本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- korototpa
- コロトッパ 【他動】[複](単は korototo コロトト) (二人以上が/二つ以上を)粉々にする。 cise kiritek kane an a sintoko ka a=korótotpa チセ キリテㇰ カネ アナ シントコ カ アコロトッパ 家いっぱいにあったシントコ(行器(ほかい)、 ふたつきの大きい容器/宝器)も粉々にこわされた。(HC民話) {E: to break, crush…(in)to pieces (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korpa
- コㇿパ 【他動】[複](kor コㇿ は単複の区別なし) (二人以上が/二つ以上を)…を持つ。 tane utar anakne tane sísam puri patek tono puri patek korpa kusu タネ ウタㇻ アナㇰネ タネ シサㇺ プリ パテㇰ トノ プリ パテㇰ コㇿパ クス 今の人々は今は和人の習慣ばかり殿(和人男子の尊称)の習慣ばかり持っているから。(S会話) onaha korpa p opitta オナハ コㇿパㇷ゚ オピッタ 彼の父親が持っていたもの全部。(W民話) {E: to have… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korpare
- コㇿパレ 【複他動】[複](単は kore コレ)[kor-pa-re 持つ・[複]・させる] ①(二人以上が/二人以上に/二つ以上を) …に…を与える、 a=unúhu a=onáha póho tono korpare wa hoppapa アウヌフ アオナハ ポホ トノ コㇿパレ ワ ホッパパ (引用文中で)私の母親と父親がその息子を和人の殿様に与えて置いて来た。(S民話) usa okay pe ataye pirkano i=korpare ウサ オカイ ペ アタイェ ピㇼカノ イコㇿパレ いろいろなものをよい値で(交換して)(引用文中の私に)与えてくれた。(S民話) ②[補助動詞]wa korpare ワ コㇿパレ (…のために)…してあげる。 mosir a=kar wa a=korpare kamuy utar モシㇼ アカㇻ ワ アコㇿパレ カムイ ウタㇻ 陸地をつくって与えられた(もらった)神々。(S言い伝え) ☆参考 korepa コレパ とも言う。 語構成から見ると korpare コㇿパレ は《(二人以上に/二つ以上)を与える》、 korepa コレパ は《(二人以上が/二人以上に)与える》のような区別がありそうに見えるが、 実際には両方の語形が両方の場合に使われている。 この項の最初の用例では、 母と父(二人)が和人の殿(一人)に息子(一人)を与えたという話に korpare コㇿパレ が使われている。 ほかにもこのような例はある。 korepa コレパ より korpare コㇿパレ のほうがずっと多く使われている。 {E: ①to give…to…(pl.). ②to do …for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korparepa
- コㇿパレパ 【複他動】[複複](単は kore コレ) (二人以上が/二人以上に/二つ以上を)…に…を与える。 nérok kam anak opitta korparepa ネロㇰ カㇺ アナㇰ オピッタ コㇿパレパ (彼は)それらの肉は全部彼らにあげてしまった。(NK民話) ☆参考 この用例では彼ら(二人以上)にたくさんの肉(二つ以上)を与えたことを言っている。 {E: to give…to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korpe pirka
- コㇿペ ピㇼカ §119.陰部がよい;よい陰部をもっているkorpe pirka〔kór-pe-pír-ka こㇿペ・ぴㇼカ〕[持ちものが・よい]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- korpere haweaste hawas
- コㇿペレ ハウェアㇱテ ハワㇱ §136.うなる(5)飼熊が唸っているようだ korpere haweaste hawas〔kór-pe-re|ha-wé-aš-te|há-waš コㇿペレ・ハうぇアㇱテ・はワㇱ〕[kor(=an-kor 我らの)+hepere(クマの子が)+hawe(その声を)+aste(立てる)+hawas(ようだ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- korpisakku
- コㇿピサック 【名】[kor-pisakku フキ・ひしゃく] フキの葉でつくったひしゃく(フキの葉を裏へ折り曲げて茎にしばりつけるとひしゃくになる。 外を歩いていてのどが乾いたときなどにつくって使う)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- korsap
- コㇿサㇷ゚ §025.姉(6)kor-sap〔kór-sap こㇿサㇷ゚〕⦅シャリ⦆【常】姉。[<kor-sapo(↑);sapoをsap-poと俗解して-poを去りsapを逆成したのである>。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- korsapo
- コㇿサポ §025.姉(3)kor-sapo〔kór-sa-po こㇿサポ〕⦅クッシャロ⦆【常】姉。(参照→ユ研Ⅰ, p.99)[kor(所有する)+sapo(姉)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- koruyruypa
- コルイルイパ 【他動】[複](単は koruyruye コルイルイェ) …の両手を両手でにぎり(腕や背中をなでながら)会えた喜びのあいさつをする(女どうしのあいさつのしかた、 初対面でも親しい人でも)。(S) ☆参考 沙流川中流では、 なでさすらずににぎって振るだけと言う人もいる。 手をにぎるとき通常は年長の人や迎える人が年下の人や訪問者の手を包むようにする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosa
- コサ 【名】[植物]「フジ」。 ☆参考 「今はない、 昔あった、 土地のいいところにだけ生える、 紫の花が咲く、 れんこん(蓮根)のような直径3センチくらいの節のある根を持ち、 その根は食べられる、 つるはものをしばるのに用いる。」 (S) ☆参考 藤ではない。 クズの一種らしい。 〔知分類 なし、 p.109 oykar クズ(方言ふじ)〕 {E: a kind of arrowroot plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosa
- コサ §295 カラハナソウ (1) kosa (ko-sá)「コさ」 根 ⦅長万部、幌別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kosaat
- コサアッ 【名】[kosa-at 「フジ」・紐][植物] 「フジ」のつる。 「ものをしばるのに用いる、 オヒョウニレの皮のように長くむけて丈夫で何をしばるにも使えるので at アッ《ひも》と言う。」 (S) ☆参考 この「フジ」は藤ではない。 ☞kosa コサ {E: a vine (of the arrowroot plant).} (出典:田村、方言:沙流)
- kosaipe
- コサイペ 【名】[kosa-ipe フジ・食べるところ][植物] 「フジ」の根。 ☆参考 「蔓(つる、 kosara コサラ)が30センチくらいのとき掘れば柔らかくておいしい、 それ以後蔓が長く伸びるころになると固い。」 (S) ☞kosa コサ (出典:田村、方言:沙流)
- kosakayokar
- コサカヨカㇻ 【他動】[ko-sakayo-kar …に対して・荒声の怒鳴りつけ・をする] …をどなりつける。 {E: to shout, scream at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosakayokar
- コサカヨカㇻ 【ko-sakayo-kar】 文句をつける.▷コ=それ サカヨ=けんか,文句 カㇻ=作る *昭和10年頃に家の前にいる鶏をつかまえて,頭を羽の下へ入れて静かに右へ左へ揺すると眠ってしまう.それを土の上に置き,高い声でサカヨアンナ(けんかがあるぞ)と言うと鶏はばっと起きて走って逃げる.何回も同じことをしたものであった.子供たちの遊びのひとつであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosama
- コサマ 【kosama】 真似る,そっくり,同じような,比べる,比較する. ソンノ タㇷ゚イキ ウェンメノコ ア・コサマ ㇷ゚ カ イサㇺ.ア・イェ ロㇰ クニ サㇰチロンヌㇷ゚ コラチ アン=本当に今来て行った悪い女,比較するものもない.言うところの夏の狐のような者だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosankokka esitciwre
- コサンコッカ エシッチウレ 【ko-san-kokka e-sir-ciw-re】 膝の方を前へ出してどすんと座る.▷コ=それ サン=出る コッカ=膝 エ=それ=膝 シㇼ=大地 チューレ=刺す (出典:萱野、方言:沙流)
- kosannankapuhu ukay'ukay
- コサンナンカプフ ウカイウカイ 【ko-san-nan-kapuhu ukay-ukay】 しわくちゃの顔:鬼の顔[ユ].▷コ=これ サン=出る ナン=顔 カプフ=皮 ウカイウカイ=重なる (出典:萱野、方言:沙流)
- kosapo
- コサポ §025.姉(5)kosapo〔ko-sá-po コさポ〕⦅オギフシ⦆【常】姉。[<kos-sapo(↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kosara
- コサラ 【名】[kosa-ra フジ・葉/出始めのつる][植物] 「フジ」(クズの一種)の出始めのつる。 kosara hetuku wa an コサラ ヘトゥク ワ アン 「フジ」の葉が出ている。(S) ☆参考 「フジ」は藤ではない。 ☞kosa コサ {E: the first vine shoots of the kosa plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosatnankasi-ukaeroski
- コサッナンカシウカエロㇱキ 【自動】[ko-sat-nan-kasi-ukaeroski …と共に・乾いた(?)・顔・の上・重なり合う][雅](次のような韻文の慣用表現で)しわだらけの恐ろしい顔をしている。 sanca or ta/mína ne manu p/kosatnankasi/ukaeroski サンチャ オッタ/ミナ ネ マヌㇷ゚/コサッナンカシ/ウカエロㇱキ (大きなばけものが)ニタニタ笑ってしわだらけの恐ろしい顔をしている。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- kosatsatu
- コサッサトゥ 【ko-satsatu】 うさんくさい顔で見る. イ・コサッサトゥ=私をうさんくさい顔で見る.トオㇷ゚ エコイカ タ シネ フチ オンネ ヤㇰ ア・イェ アスッタサアナクス(アスッタサ・アン アクス) ア・アㇺキㇼクㇽ カ イサㇺ ペ ネ クス ア・イ・コサッサトゥ ペコㇿ ヤイヌ・アン=ずうっと東の方でひとりの老婆が亡くなったと聞き弔問に行ったが,知った人もいないのでうさんくさい顔で見られたような気がした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosaykar
- コサイカㇻ 【ko-saye-kar】 取り囲む,包囲する.▷コ=それ(鹿,ウサギなどの獲物) サイェ=囲む,巻く カㇻ=作る →それを取り囲んで狩りとる.コサイェカㇻがコサイカㇻになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosayo
- コサヨ 【ko-sayo】 粉粥(こながゆ).▷コ=粉 サヨ=粥 コサヨ ヘネ カㇻ ヤン.ケ(ク・エ) ルスイ ナ=粉粥などをこしらえてください.私食べたいので.*コサヨのこしらえ方はトラマルという豆を5合ほど,それにシケㇾペヌㇺ(シコロの実)を70粒くらい混ぜて煮る.煮えたらイナキビの粉を煮え立っている鍋の中へばらばらと入れて,ゆる火で煮るとおいしい粉粥が出来る.シコロの木の実は香辛料になる.アイヌの食べ物のうち,おいしいほうの5本の指に入ると思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosepepatki
- コセペパッキ 【自動】[ko-sepep-atki (擬音を導く)…が・(擬音の重複)・(動詞接尾辞)](次のような慣用表現で)(雨などの音が)ザアーッと/パラパラパラっと鳴る。 nis rap etok/numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ニㇱ ラペトㇰ/ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]雲の下がってくる先で大粒のあられ、 大粒の雨が降る音がザアーッと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosika
- コシカ §266 ネコ (4) kosika (kó-si-ka)「こシカ」[Russ.‘koska’] ⦅S.多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kosikcupcupu(a-)
- コシㇰチュㇷ゚チュプ §787.目くばせする(1)ko-sik-cupcupu(a-)〔ko-šík-čup-ču-pu コ・しㇰ・チュㇷ゚チュプ〕[ko(それに向かって)+sik(目を)+cup-cup-u(閉じ・閉じ・する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosikerana-atte
- コシケラナアッテ 【他動】[ko-sik-e-ra-na-atte (そこ)に・目・…で・下・の方・につける](次の慣用句で) …tukarike kosikerana atte …トゥカリケ コシケラナ アッテ …をまともに見ず目を下の方へ伏せる。 iresu sápo/inerokpe kus/i=eoripak pe/i=tukarike/kosikerana/atte kane イレス サポ/イネロㇰペ クㇱ/イエオリパㇰ ペ/イトゥカリケ/コシケラナ/アッテ カネ [雅]私の姉は、 なんとまあ、 私に畏れてかしこまり私をまともに見ず目を下の方へ伏せている。(Sユーカラ) ☆参考 tukari トゥカリ は《…の手前》 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosikeranaatte kane
- コシケラナアッテ カネ 【ko-sik-e-rana atte kane】 伏し目がちに[ユ].▷コ=それに対して シㇰ=目 エ=〜で ラナ=下 アッテ=立てる カネ=する オリパㇰ ルイ ペ ネ ㇷ゚ ネ クス イ・トゥカリケ コシケラナアッテカネ イキロㇰ アイネ イ・コヘタリ…=遠慮しがちな者であるために私の近くで伏し目がちにしていたが私の方へ顔を上げて…. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosikipip(a-)
- コシキピㇷ゚ §778.目を恐れるko-siki-pip(a-)〔ko-ší-ki-pip コ・しキ・ピㇷ゚〕[ko(それに対して)+siki(その目)+pip(びくびくする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosikirayne
- コシキライネ 【ko-siki-ray-ne】 同情する,哀れに思う[ユ].▷コ=それに対して シキ=目 ライ=死ぬ ネ=なる (出典:萱野、方言:沙流)
- kosikkan'ayneayne
- コシッカンアイネアイネ 【ko-sik-ka-un-ay-ne-ay-ne】 刺々しい目で見る.その目は刺々しく[ユ].▷コ=それ シㇰ=目 カ=上 ウン=〜に アイネアイネ=刺々しい(アイ=矢 ネ=なる) (出典:萱野、方言:沙流)
- kosimpukinrakar
- コシンプキンラカㇻ §280.くるう(狂う)(8)コシンプという魔が憑いて気が狂う kosimpu-kinra-kar〔ko-ším-pu-kin-ra-kar コしンプ・キンラカㇻ〕[kosimpu(妖魔の)+kinra(巫神の乗りうつった異常意識の状態)+kar(からむ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosimpuknanka
- コシンプㇰナンカ §174.顔色が白い;色白である(3)妖精のように白い顔 kosimpuk-nanka〔ko-ším-puk-naŋ-ka コしンプㇰ・ナンカ〕[kosimpuk(本来は巫者の憑神で悪い意味の者でなかったが、今は海や山に住む魔性の者の意に用いる)+nanka(容貌)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosimpukosirkakor
- コシンプコシㇼカコㇿ §174.顔色が白い;色白である(4)妖精のように白い顔をしている kosimpu-ko-sirka-kor〔ko-ším-pu-ko-šír-ka-kor コしンプ・コ・しㇼカ・コㇿ〕[kosimpu(妖魔、色が白いと考えられているもの)+ko(と同じ)+sirka(容貌を)+kor(もの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosimpusirka
- コシンプシㇼカ 【kosimpu-sirka】 妖精容貌:コシンプというのは海の妖精で,絶世の美女または美男を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosina
- コシナ 【ko-sina】 繋ぐ,縛りつける. アチャポ ウンマ オ ワ エㇰ シリ イキ ナ ソイネ ワ チャシ オルン ウンマ コシナ ワ ムン エレ ワ アヌ=おじさんが馬に乗って来たようなので外へ出て柵へ馬を繋ぎ草を食わせておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosina
- コシナ 【複他動】[ko-sina …に・…をしばる] …を…にしばりつける/くくりつける。 ☞sina シナ {E: to bind, tie…with, to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosinasina
- コシナシナ 【複他動】[ko-sina-sina …に・…しばる・(重複)] …を…にしっかりくくりつける。 ☞sina シナ、 kosina コシナ {E: to bind, tie…firmly with, to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kosinasina
- コシナシナ 【ko-sina-sina】 ~へくくりつける,それに縛る. ▷コ=それ シナシナ=縛る イッカエオㇷ゚ アパカシヌクス イクㇱペ アコシナシナアクス ヨㇺネワ ソモイッカ=盗み癖のある者を罰として柱に縛りつけたら,懲りたらしく盗みをしない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kosinna
- コシンナ 【自動】[ko-sinnna (雅語で叙述を導く接頭辞)…が・違う][雅]…が違っている。 ☞eypottumma-kosinna エイポットゥンマコシンナ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosipasnu
- コシパㇱヌ 【ko-sipasnu】 際立つ,目立つ:いいほうにも悪いほうにも目立つ者にいう言い方. ウェンコシパㇱヌ=悪いほうへ目立つ.イタㇰコシパㇱヌ=言葉が際立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiramsuye
- コシラㇺスイェ 【ko-si-ram-suye】 思う,考える,思いめぐらす. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiramuisamte
- コシラムイサㇺテ 【ko-siramu-isam-te】 とぼける,無頓着である. トランネㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・イェ コㇿ クニネ アンペ アナㇰネ ソモ ヌ アーペコㇿ コシラムイサㇺテ ㇷ゚ ネ ナ=骨惜しみをする者は何か言っても話によっては聞こえないふりをしてとぼけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiramuysamte
- コシラムイサㇺテ 【他動】[ko-si-ramu-isam-te …に対して・自分・心[所]・ない・させる](ramuysam ラムイサㇺ は《わからない》、 si-…-re シ…レ は《…する/であるかのように見せる》。)知らんぷりをする、 わからない/聞こえないふりをする。 ene hawean korka ku=kosiramuysamte wa somo ku=nu ápekor k=an エネ ハウェアン コㇿカ クコシラムイサㇺテ ワ ソモ クヌ アペコㇿ カン 彼はそんなことを言っていたけれど私は知らんぷりをして聞こえないふりをしていた。(S) {E: to pretend not to hear, know…} (出典:田村、方言:沙流)
- kosiratki
- コシラッキ 【他動】[ko-siratki …に・(?)] …をお守りにする。 néa isokapiw a=kosíratki rusuy kusu ネア イソカピウ アコシラッキ ルスイ クス そのアホウドリをお守りにしたいから。(HK民話) {E: to make…a lucky charm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosiratkikor
- コシラッキコㇿ 【ko-siratki-kor】 (それを)守り神とする. クンネチロンヌㇷ゚ アナㇰネ パセ カムイ ネ クス ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ サパハ ア・コシラッキ コㇿ ア・エマウコピㇼカ ㇷ゚ ネ=黒狐は位の高い神なので,獲った場合にはその頭を神として祭れば運がよくなるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiraye
- コシライェ 【他動/後副】[ko-si-raye …の方に・自身を・行かせる] …の方へ寄る。 apekesutur kosiraye no móno a=an アペケストゥㇽ コシライェ ノ モノ アアン 私は木尻座(下座)の方へ寄って座った。(W民話) {E: to drop by…; come towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosirepa
- コシレパ 【他動】[ko-sirepa …に・到着する] …に到着する、 …の所まで行き着く。 ney pak paye=an yakka siyetokun maciya a=nukár kor a=kosírepa ka koyaykus ネイ パㇰ パイェアン ヤッカ シイェトクン マチヤ アヌカㇻ コㇿ アコシレパ カ コヤイクㇱ どこまで行っても先に町が見えているけれどなかなか着かない。(S) {E: to arrive at, reach…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosirepa
- コシレパ 【ko-sir-epa】 到着した.▷コ=それに シㇼ=あたり,所,場所 エパ=着く,至る (出典:萱野、方言:沙流)
- kosirerma
- コシレㇾマ 【後副】…のついでに、 …するついでに。 kesto kunneywa pisno ewonne kosirerma wakka omare ranke ケㇱト クンネイワ ピㇱノ エウォンネ コシレㇾマ ワッカ オマレ ランケ 毎日朝ごとに(毎朝)顔を洗うついでに(花瓶に)水を入れなさい。(S) {E: while one is at (about) doing…; while one has the occassion to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- kositnatara
- コシッナタラ 【ko-sitnatara】 思いがもつれる,難しい話なので思いがもつれて判断できない. ▷コ=それ シッナタラ=もつれる ヌイトシッシッケ コラーチ アコンラㇺコンナ コシッナタラ=縫い糸がもつれたと同じように,私の思いがもつれてしまった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kositoma
- コシトマ 【複他動】[ko-sitoma …に・…を恐れる] …の…を恐れる。 aynu opitta kosiratki wa ne wa ne yakne a=kosítoma wa kotan mawkar ka somo ki p ne ruwe ne na アイヌ オピッタ コシラッキ ワ ネ ワ ネ ヤㇰネ アコシトマ ワ コタン マウカㇻ カ ソモ キㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ 人は皆(アホウドリを)お守りにしているならば(疱瘡の神に)恐れられて村に伝染病がはやることもないのだよ。(HK民話) ☆参考 ☞sitoma シトマ {E: to be afraid of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kositusa
- コシトゥサ 【他動】[ko-si-tusa …に・自身・治る] …で命が助かる。(S会話) {E: to be saved by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosiwnatara
- コシウナタラ 【ko-siw-natara】 うなりをあげる. タㇺ セレフㇺ コシューナタラ=太刀風がしゅっとばかりうなりをあげて[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiwsiwatki
- コシウシワッキ 【kosiw-siw-atki】 ぴゅーっと風が鳴る,木の枝に風があたって鳴る,風の音がうなりをあげる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiyetaypa
- コシイェタイパ 【他動】[ko-si-etaypa …に・自分・を引く[複]](…の方)に引かれるように行ってしまう。 kanto-kotor/kosiyetaypa カントコトㇿ/コシイェタイパ(鳥の姿になった私の夫は)空に向かって引かれるようにして行ってしまった。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosmaci(hi)
- コㇱマチ(ヒ) 【名】[所](概は kosmat コㇱマッ) ①嫁(=息子の妻)。 ②(広義に)…の兄弟/いとこ/孫などの妻、 …の兄嫁/弟嫁など。 {E: ①the daughter-in-law of… ②the wife of a relative of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosmat
- コㇱマッ 【名】[概](所は kosmaci(hi) コㇱマチ(ヒ))[kos-mat (?)女] ①嫁(=息子の妻)。 ②(広義に)兄弟/いとこ/孫などの妻、 兄嫁、 弟嫁など。 ☆対語 kokow ココウ 婿(むこ)。 {E: ①a daughter-in-law. ②the wife of a relative.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosmat(c-i)
- コㇱマッ §032.よめ(嫁)(1)kosmat(c-i)〔kóš-mat こㇱマッ〕⦅H.⦆①よめ(娘の夫、兄の妻、弟の妻など)。②義母⦅カラフト⦆。[kos(軽)+mat(女、妻)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kosmat/kosmaci(hi)
- コㇱマッ/コㇱマチ(ヒ) 【kos-mat/-maci(hi)】 息子の嫁,嫁:舅,姑が息子の嫁を言う場合のみ便用. ク・コㇱマチヒ タネ オンネ ㇷ゚ ク・ネ ナ ネンカネ オヤモコㇿ ク・キ ノイネ シリキ ヒ タ イテキ エン・モソソ アニー.ネノ ネ ヒ タ ア・モソソ コㇿ アン オホロ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)ナ=息子の嫁よ,私は年寄りなのでもしも別な眠り方(=死)をしようとしても私を起こしたりしないでね,そのような時に目を覚まさせると長患いをするものだそうだから.アウン コㇱマッ アンラコㇿ ソモ ネ.エㇰ ワ オラーノ レパ カ シラン ペ ポサㇰ シリ=隣の嫁,クロユリではないのかい.来てからすでに3年にもなるのに子供を産めない様子は(クロユリは花がひとつしか咲かないので子供を産まない女の人をアンラコㇿ=クロユリという). (出典:萱野、方言:沙流)
- kosne(-an)
- コㇱネ §669.病気が治る(3)病気が軽快する kosne(-an)〔kóš-ne こㇱネ〕[軽くなる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosnekamuy
- コㇱネカムイ 【kosne-kamuy】 位の低い神. コㇱネカムイ ネ コㇿカ エイタサ アンオホㇿ イワㇰ ルスイ ノイネ ク・ウェンタラㇷ゚ ナ ニサッタ ア・イワㇰテ ロー=位の低い神ではあるけれどあまり永くいすぎて帰りたいらしい夢を私は見たので,明日帰すことにしよう(アイヌが自分の手で作った神を神の国へ送り帰すと称して解体することを,カムイイワㇰテあるいはカムイホプニレという). (出典:萱野、方言:沙流)
- kosnemat(c-i)
- コㇱネマッ §032.よめ(嫁)(2)kosne-mat(c-i)〔kóš-ne-mat こㇱネマッ〕⦅サル⦆弟の妻。[kosne(軽い)+mat(妻)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kosnepokor(-an)
- コㇱネポコㇿ §346.産―安産[する];赤ん坊をやすやすと産む(1)kosne-pokor(-an)〔kóš-ne-po-kor こㇱネポコㇿ〕[kosne(軽い、軽く)+pokor(出産〔する〕)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosoataykar
- コソアタイカㇻ 【他動】[ko-so-atay-kar …に・借財・値・を払う](人)に借金/借財を払う/返す。 ☞soataykar ソアタイカㇻ {E: to pay back borrowed money to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kosoataytak
- コソアタイタㇰ 【他動】[ko-so-atay-tak …に・借財・値・を取りに行く](…のところ)に借金/借財を取りに行く/来る。 ☞soataytak ソアタイタㇰ {E: to go to recover borrowed money from…} (出典:田村、方言:沙流)
- kosomokur-koyaykatanu
- コソモクㇽ コヤイカタヌ 【他動】[ko-somo-kur ko-yaykatanu …に対して・(否定)・有様・(叙述を導く)・行儀よくする][雅](人)に対して無礼なことを言う/する。 wen menoko/utar orkehe/ci-kosomokur/koyaykatanu/i=ekarkar kus ウェン メノコ/ウタㇻ オㇿケヘ/チコソモクㇽ/コヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クㇱ [雅]悪い女どもが私に対して無礼なことを言うために。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosomotasnu
- コソモタㇱヌ 【他動】[ko-somo-tasnu に・(否定)・(?)] …に対して知らないふりをする。 {E: to pretend not to know about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosomotasnu
- コソモタㇱヌ 【ko-somo-tasnu】 知らん顔をする. エキㇺネ ア・シレン ヤッカ タンペ オッタ(オㇿ タ) コソモタㇱヌ アㇷ゚ ネ オヌマン ワノ ヤイヌミウェン ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=山へ誘われても,今に限って知らん顔をしていたのにその夜からあの人は病気になったそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosontosisaraka
- コソントシサラカ §791.目の病気(2)あかめ;急性結膜炎の類 kosonto-sis-araka〔ko-són-to|šíš-a-ra-ka コそント・しㇱアラカ〕[kosonto(小袖)+sis-araka(眼病)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosospa
- コソㇱパ 【複他動】[ko-sospa …に・…をはがす[複]](人)の(着物)をはぎ取る。 ☞sospa ソㇱパ {E: to strip the clothes off…} (出典:田村、方言:沙流)
- kossapo
- コッサポ §025.姉(4)kossapo〔kós-sapo こッサポ〕⦅アカン、ビホロ⦆【常】姉。[<kor-sapo(↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kosumnatara
- コスㇺナタラ 【他動】[ko-sum-natara (擬態などの叙述を導く小辞)…は・しおれる・…した状態が続いている][雅](次のような慣用表現で) (心)はシュンとしてしおれている。 ci=kewtumu konna/kosumnatara チケウトゥム コンナ/コスㇺナタラ [雅](いつまた会えるのかと思って)私たちの気持ちは悲しくてシュンとしている。(W即興詩) {E: to be downhearted about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotaci
- コタチ 【複他動】…に(ベタベタしたもの)をくっつける/ぬりつける。 kunnesumi sapaha kotaci wa kunnere クンネスミ サパハ コタチ ワ クンネレ 墨(白髪染め)を頭にぬりつけて黒く染める。(W) ☆参考 うるしや顔料をぬることや食べ物に味つけのために油をつけることなどは usi ウシ。 {E: to stick…to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotaci
- コタチ 【kotaci】 塗りつける.塗る,ぬたくる. ソンノ ポンペ アㇻスイ ネ エㇱナ コㇿ 「チェシコタチ」 セコㇿ ア・イェ トゥスイ ネ コㇿ 「チェシオㇿポイェ」 セコㇿ ア・イェ レスイ ネ コㇿ 「チェシオㇿポイェポイェ」 セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ ワ=生まれて間もない赤ちゃんが1回くしゃみをすると「くそを塗りつけろ」と言い,2回すると「くそにねじり込め」と言い,3回すると「くそにねじり込めねじり込め」と言う.クンネ ㇷ゚ ク・カㇻ クナㇰ ク・ラム コㇿ クンネ コポンチ トゥムン アッ コマレ(ク・オマレ) アㇷ゚ ネ ヒネ オㇿ ネア ウㇱケ コイラ(ク・オイラ) ク・トゥライヌ=黒い色の物にしようと思って黒い粘土の中へオヒョウの皮を浸けたのに浸けた場所を私はすっかり忘れて捜し出せない.トゥシㇼ ア・オウリ ヒ タ クンネ コポンチ ソナピヒ イタンキ オルン ア・ウㇰ ワ ア・アヌ ア・テケヘ ア・コタチ ワ クワ ア・ムライパ ㇷ゚ ネ=墓穴を掘る時に黒粘土をお椀に山盛りに取っておきそれを手のひらに塗りつけ墓標を撫でるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotak
- コタㇰ 【複他動】[ko-tak …に・…を取りに行く] …に…を請求する。 ataye a=en=kotak kor k=an アタイェ アエンコタㇰ コㇿ カン (私は)代金を請求されている。(S) {E: to demand…from…; ask…for…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotakmane
- コタㇰマネ 【他動】[ko-takma-ne …に・丸い塊・になる] …に丸い塊になってくっつく。 toan seta numaha kotakmane ruwe! トアン セタ ヌマハ コタㇰマネ ルウェ! あの犬の毛に雪玉がついているねえ。(S) {E: to become a round lump and stick to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotakmanere
- コタㇰマネレ 【複他動】[他動使役] …に…をまあるく「ぼんぼりこ」(下げ飾り玉)のようにくっつける(球根に土を)。 (出典:田村、方言:沙流)
- kotaktaku
- コタㇰタク 【複他動】[ko-taktaku …に・…を塊にする(重複)] …をかためて/まるめて(塊にして)…にくっつける。 ☆参考 tak タㇰ 塊(かたまり)。 {E: to make…round, hard and stick it to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotama
- コタマ 【ko-tama】 任せる. タアン オルㇱペ アナㇰネ イチャッケレ ナ アヌン ペ ア・コタマ ロ.イテキ ネㇷ゚ カ イェ=この話は汚ないから,よその者に任せよう.何も言うな. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotama
- コタマ 【kotama】 それとともに,それも合わせて,それと一緒に. ネㇷ゚カ エチ・コレ ルスイ コㇿカ ピㇼカ イモカ カ イサㇺ ナ サッチェㇷ゚ サカンケカㇺ コタマ ノ シプㇱケㇷ゚ ピㇼケㇷ゚ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニー=何かあげたいけれどもいいみやげもないが,干し肉干し魚それとともにイナキビの精白したものなど持って行きなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotamke
- コタㇺケ 【ko-tamke】 (〜に)加わる. ホッノ イヨーハイ エシㇼ ワノ アン ルヤンペ レラ コタㇺケノ シㇼスッスㇽケ カネ ア・シトマ ノ アン レラ=本当に大変だ.朝からの大雨,風も加わって暴風雨だ,恐ろしいような風だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotamke
- コタㇺケ 【複他動】[ko-tamke …に・…を上のせする(?)] …に…をおまけにつける。 {E: to include an extra…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotamkere
- コタㇺケレ 【ko-tamke-re】 それもつけて,それも加えて,おまけにつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotampiwkire
- コタンピウキレ 【他動】[ko-tam-piwki-re …に対して・刀・襲いかかる・させる][雅]…に刀で切りつける。 wen menoko/utar orkehe/kotampiwkire/a=ki wa ne yak ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ/コタンピウキレ/アキ ワ ネ ヤㇰ [雅]けしからぬ女どもに刀を抜いて切りつけたとあっては。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotamtama
- コタㇺタマ 【ko-tam-tama】 (〜を)押しつける. イヨッカヨ(イ オッカヨ) ネ ヒケ ウヌニウヌニ コㇿ アン ペ オラーウン ネユンネユン イェ パ ワ メノコ コタㇺタマ シコㇿ ク・イヌ ア ワー=男のほうはためらっていたのにその後でいろいろ言って女を押しつけたと私は聞いたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotan
- コタン 【名】村、 集落、 人々の住む地域(古老はしばしば「部落」と訳していた)。 Sar kotan サㇻ コタン 沙流地方(沙流川流域の村落のある所全体)。 kotan mawkaske コタン マウカㇱケ[maw-kaske 風・上の所] 村/集落の風上側の所/東側の所。 (出典:田村、方言:沙流)
- kotan kes un ehorak cise
- コタンケスン エホラㇰチセ 【kotan-kesun e-horak-cise】 村の下端のあばら家.ウウェペケㇾという昔話で,悪さをした女が逃げ込む家. ウェンメノコ アトイキッカㇻ アウェンキッカㇻ コタンケスン エホラㇰチセ エウン ヤイ ニンパニンパ ワ アラパワイサㇺ=悪さをした女をすごくいじめ,すごくたたいたら,村はずれの半分倒れかかった家へ,自分自身を引きずるようにして,行ってしまった. *昔話の常套句[ウ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kotan _otta
- コタノッタ 【kotan or ta】 村で.▷コタン=村 オッタ=で (出典:萱野、方言:沙流)
- kotan'utur
- コタンウトゥㇽ 【kotan-utur】 村の下座,村の西側へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Kotan-sitcire
- コタンシッチレ 【名】[< kotan-sir-ci-re 村/集落・地・焼ける・させる](ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公で人間の始祖となるために生まれた神の子の呼び名の最初の部分。 全部言うと次の通り。) Kotan-sitcire/Mosir-sitcire/Sanka-tososo/Hon-okkasi/Opoysuyanke/Oypepi-poro/Kamuy ne an kur コタンシッチレ/モシㇼシッチレ/サンカトソソ/ホノッカシ/オポイスヤンケ/オイペピポロ/カムイ ネ アン クㇽ [雅]村焼き、 国焼き、 棚荒らし、 腹の上、 小鍋上げ、 大茶碗、 神になる人。(Sユーカラ) ☆参考 最後の部分は Kamuy ne an kur カムイ ネ アン クㇽ《神になる人々》の代わりに Sípase kamuy シパセ カムイ《まことに尊い神》とも言われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotan/kotanu(hu)
- コタン/コタヌ(フ) 【kotan/kotanu(hu)】 集落,部落,村. シネ チセ トゥ チセ レ チセ イネ チセ アン コㇿ モヨ ノ アン コタン セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワー=1軒の家,2軒の家,3軒の家,4軒の家があると,人の少ない村と表現されたものであった.図[コタン] (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankarkamuy
- コタンカㇻカムイ 【kotan-kar-kamuy】 アイヌの国土を作った神様. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankes
- コタンケㇱ 【kotan-kes】 村の下端.▷コタン=村 ケㇱ=尻 *私の村二風谷では平取の方の村の端をコタンケㇱという.村の上の方をコタンパ=村の頭という言い方をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankohcikah
- コタンコㇹチカㇵ §334 シマフクロウ (5) kotan-koh-cikah (ko-tán-koh-či-kah)「コたンコㇹチカㇵ」[<kotan-kor-cikap] ⦅新問⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotankonnispa
- コタンコンニㇱパ 【名】[kotan-kor-nispa 村/集落・を持つ・長者] 村おさ(=kotankor nispa コタンコㇿ ニㇱパ)。 ☆参考 古老は「しゅうちょう(酋長)」または「しゅうちょうさん」と言っていた。 {E: a village head, chief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotankor
- コタンコㇿ 【自動】[kotan-kor 村・を持つ] 村を領有する、 村を統治する、 村を守る。 kotankor kamuy コタンコㇿ カムイ 村を領有する神。 (1)フクロウ神。 (2)神の村での村おさの神。 kotankor kur コタンコㇿ クㇽ 村を領有する(治める)人=村おさ。 kotankor nispa コタンコン ニㇱパ 村を領有する(治める)長者=村おさ。 {E: a village; a town.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotankor-cikap
- コタンコッ チカㇷ゚ 【名】[kotan-kor-cikap 村・を領有する・鳥] 村を守る鳥=フクロウ。 (出典:田村、方言:沙流)
- kotankor-cikappo
- コタンコッ チカッポ [kotan-kor-cikap-po 村・を領有する・鳥・(指小辞)] 敬愛する村の守り神の鳥=フクロウ神さま。 (出典:田村、方言:沙流)
- kotankorkamuy
- コタンコㇿカムイ §334 シマフクロウ (7) kotan-kor-kamuy (ko-tán-kor-kamuy)「コたンコㇿカムイ」[<kotan(村)kor(所有する)kamuy(神)、村を守護する神] ⦅幌別、沙流、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotankorkamuy
- コタンコㇿカムイ 【kotan-kor-kamuy】 シマフクロウ,フクロウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankorkur
- コタンコㇿクㇽ 【kotan-kor-kur】 村おさ. タパン ハワㇱ アナㇰネ サウレ オルㇱペ ソモ ネ クス コタン コㇿ クㇽ ア・エサラマ=この問題はやさしい話ではないので村おさに任せよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankorkur
- コタンコㇿクㇽ 【名】村おさ(=kotankor kur コタンコㇿ クㇽ )。 ☆参考 古老は「しゅうちょう(酋長)」または「しゅうちょうさん」と言っていた。 {E: a village head, chief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotankornispa
- コタンコㇿニㇱパ 【kotan-kor-nispa】 村持つ人,村おさ.▷コタン=村 コㇿ=持つ ニㇱパ=物持ち (出典:萱野、方言:沙流)
- kotankorocikah
- コタンコロチカㇵ §334 シマフクロウ (6) kotan-koro-cikah (ko-tán-ko-ro-či-kah)「コたンコロチカㇵ」[<kotan-kor-cikap] ⦅白浦⦆[=eturus.] (出典:知里動物編、方言:)
- kotankor[ceppo]
- コタンコㇿ[チェッポ] §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (8) kotan-kor[ceppo] (ko-tán-kor[cep-po])「コたンコㇿ[チェッポ]」[<kotan(村)kor(持つ、支配する)cep(魚)po(指小辞)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotankotcep
- コタンコッチェㇷ゚ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (7) kotankotcep (ko-tán-kot-cep)「コたンコッチェㇷ゚」[kotan(村)kot(<kor持つ、支配する)cep(魚)] 成魚 ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotankotcikap
- コタンコッチカㇷ゚ §334 シマフクロウ (4) kotan-kot-cikap (ko-tán-kot-či-kap)「コたンコッチカㇷ゚」[<kotan-kor-cikap(村・所有する・鳥)、村を守護する鳥] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotankottasum(-i)
- コタンコッタスㇺ §594. ばいどく(梅毒)(2)kotan-kot-tasum(-i)〔ko-táŋ-kot-ta-sum コたン・コッ・タスㇺ〕[kotan(村を)+kot(領する)+tasum(病気)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kotannonnoitak
- コタンノンノイタㇰ 【自動】[kotan-nonnoitak 村・を祈る/のろう] 村にのろいをかける。 {E: to put a curse on a village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotanorun
- コタノルン 【kotan or un】 村へ.▷コタン=村 オルン=へ (出典:萱野、方言:沙流)
- kotanpa
- コタンパ 【kotan-pa】 村の上端:上下は川の上流下流のこと.▷コタン=村 パ=頭 *私の村二風谷では二風谷から見て荷負の方角をいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotanpa 1
- コタンパ 【名】[kotan-pa 村・の上手] 村の上手(かみて)。 {E: the upper part of a village.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotanpa 2
- コタンパ 【名】[kotan-pa 村・口] 村の入口。 {E: the entrance to a village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotanror
- コタンロㇿ 【kotan-ror】 村の上座.▷コタン=村 ロㇿ=上座 *二風谷村の場合は自分が住んでいる家から見て東側をコタンロㇿ,あるいはロッタ=上座,エロンネ=上の方などという. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotansitcire mosirsitcire oypepi poro
- コタンシッチレ モシㇼシッチレ オイペピ ポロ 【kotan-sir-cire mosir-sir-cire oypepi poro】 村を焼き国土を焼き使うお椀の大きい人:ポンヤウンペの別名.敵側からの悪口[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotanu(hu)
- コタヌフ 【名】[所](概は kotan コタン)…の村、 …の集落、 …の地域。 {E: the village, town area of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotanun
- コタヌン 【kotan un】 村の,村へ,村の方へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotarara
- コタララ 【ko-tarara】 伸ばす,(〜へ)手に持って伸ばす,差し出す. ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ネㇷ゚ カ ア・イ・コタララ ワ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・タカㇻ ネ ウェンタラㇷ゚ アナㇰネ パヨカカムイ パヨカ ヒ ネ クス ヤイカキㇰ・アン ペ ネ ナー=夢の中で何か伸ばされて受け取った夢を見ると,その夢は流行病の神が歩いているのだから自分自身で体をはらい清めるものだよ.ア・ミッポホ ミナ カネ アン ワ アフン ヒネ ヘマンタ イ・コタララ ア・ヌカㇻ アクス ア・スパ ヤㇺ ネ アアン.ア・ミッポホ ア・コプンテㇰ コㇿ ア・エ ルウェ ネ=私の孫がにこにこして入って来て,何やら私に伸ばすので,見るとそれはゆでたクリであった,孫をほめながら私は食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotarara
- コタララ 【複他動】[ko-tarara …に・…を上にさし上げている](立っている人に)に…を下から手をのばしてさし上げてあげる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kotca
- コッチャ 【位名】[概](所は kotcake コッチャケ)[kot-sa (?)・…の前] ①(空間的に)…の前(面前、 止まった位置にあるものの前)。 masar kotca péka kus マサㇻ コッチャ ペカ クㇱ 砂浜の前を通る。 ②(心理的に)人を非難や攻撃や不利なことから守るためにかばう位置/立場。 ☆参考 etok エトㇰ …の先、 (移動しているもの)の前方(行く手の方)、 (時間的に)以前。 osmak オㇱマㇰ …の後ろ(背後)。 {E: in front of…; ahead of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotca esikas(i)ke
- コッチャ エシカシケ/エシカㇱケ 【連他動】[…の面前・…でしたことをしらばくれてしてないと言う](人)のしたことを(かばって)しなかったように言う。(S) ☆参考 ukotca-esikasike ウコッチャ エシカシケ 自分の家族のしたことをしなかったように言う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kotca esunke
- コッチャ エスンケ 【連他動】[…の前・でうそをつく] (人)のことでほらをふく。 ☆参考 ukotcaesunke ウコッチャエスンケ 自分の家族のことでほらをふく。 ☞sunke スンケ (出典:田村、方言:沙流)
- kotca/kotcake(he)
- コッチャ/コッチャケ(ヘ) 【kotca/kotcake(he)】 表,前. ヤイコッチャカㇻ=囲炉裏端で自分が座る前を暖かく作ること.ニㇱパアヌシ(ニㇱパ アン ウシ) アナㇰネ チセ コッチャ ワノ チセ エルㇷ゚シ パㇰノ イランマカカ ア・シッチャㇱヌレ ワ アン=物持ちの家というものは家の前から家の後ろまで丁寧に掃除されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotcake(he)
- コッチャケ(ヘ) 【位名】[所](概は kotca コッチャ)[kotca-ke(he) …の前・の所] ①(空間的に)その前(の所)、 その面前。 taan kur iteki kotcake kus no osmake kus タアン クㇽ イテキ コッチャケ クㇱ ノ オㇱマケ クㇱ この人の前を通らないで後ろを通りなさい。(S) en=kotcake ta e=an wa ci=nukar ka eaykap エンコッチャケ タ エアン マ チヌカㇻ カ エアイカㇷ゚ 私の前にあなたがいて私たちは見ることができない。(S) ta e=kotcake ta an wa タ エコッチャケ タ アン ワ ほらそこに、 あなたの前にあるよ。(S) ②(心理的に)(その人)の前(かばう位置/立場)。 Kamuyuci ka/han kakkok kakkok/i=kotcake ta/ye ruwe ne カムユチ カ/ハン カッコク カッコク/イコッチャケ タ/イェ ルウェ ネ 火の女神様も私のためにとりなそうとしてお願いしたりあやまったりいろいろ言ってくれたけれども。(W神謡) ☆対語 osmake オㇱマケ。 {E: ahead; in front of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotcake(he) eyayunaske
- コッチャケ(ヘ) エヤユナㇱケ 【連他動】[…の前・でていねいに断る]…をかばってあやまったり願ったりして要求や命令を撤回してくれるように求める。 Kamuyuci ne yakka/i=kotcakehe/eyayunaske カムユチ ネ ヤッカ/イコッチャケヘ/エヤユナㇱケ 火の女神様も私のためにおわびをしたりお願いをしたりしてとりなそうとしてくれた。(W神謡) ☆参考 概念形 kotca コッチャ を使って言う例は未出。 ☞yayunaske ヤユナㇱケ (出典:田村、方言:沙流)
- kotcaketa
- コッチャケタ 【kotcake ta】 前に. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotcawot
- コッチャウォッ 【kotca-ot】 先に. エン・コッチャウォッ アㇻパ=私より先に行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotcawot
- コッチャウォッ 【位名/後副】[kotca-w-ot …の前・(挿入母音)・…につく](?)/[kotca-sawot …の前・… から逃げる](?) ①[位名]動いている物の先の方(?)。 en=kotcawot ta エンコッチャウォッ タ 私の先の方に。(S) ②[後副]…の先の方を、 …の先の方に(逃げて)。 en=kotcawot hńna arpa kor an エンコッチャウォッ フンナ アㇻパ コラン 私の先をだれか行っている。(S) iruska kor hoyupu híne yan, orowano kotcawot kira=an híne イルㇱカ コㇿ ホユプ ヒネ ヤン、 オロワノ コッチャウォッ キラアン ヒネ (トドは)怒って走って岸に上がって来た、 それから私はその先の方を逃げて。(W民話) {E: to run away, flee to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotekparparu
- コテㇰパㇻパル 【他動】[ko-tek-parparu …に・手・をあおぐ(重複)] てのひらを下へ向けて…を手招きする。(W民話) ☞kotekociwciwe コテコチウチウェ {E: to beckon…to come with the hand facing down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotekparparu
- コテㇰパㇻパル 【ko-tek-parparu】 手招き(する):アイヌの手招きは手のひらを上へ向けて招く.▷コ=それに テㇰ=手 パㇻパル=招く ピタㇻ カ タ シネンネ カㇷ゚カㇱ(ク・アㇷ゚カㇱ) コㇿ カナクス(ク・アン アクス) イクサ ウン アチャポ エン・コテㇰパㇻパル.サマ タ アㇻパアナクス(アㇻパ・アン アクス) シペ イチャン アン ウシ エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ)=川原をひとりで歩いていると渡し守のおじさんが私に手招きした.側へ行くとサケの産卵床のある所を私に教えた.*アイヌの手招きは手のひらを上へ向けてするものであったが今は昔のようなやり方は少ないようだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotekutapure
- コテクタプレ 【他動】[ko-tek-u-tapu-re …に対し/と共に・手・互い・(?)・させる]…を手の中ににぎる。 téta icen k=ánu akus uk wa kotekutapure wa an テタ イチェン カヌ アクㇱ ウㇰ ワ コテクタプレ ワ アン 私がここにお金を置いたところ、 彼はそれを取って手の中ににぎっている。(S) {E: to grasp…in the palm of the hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- koterke wa hacire wa ki
- コテㇾケ ワ ハチレ ワ キ §313.ごうかん(強姦)する(1)koterke wa hacire wa ki〔コてㇾケ・ワ・はチレ・ワ・き〕[とっ組んで転ばしてする]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kotesnatara
- コテㇱナタラ 【自動】[ko-tes-natara …に・(擬態の語根)・(接尾辞)…した状態が続いている] …にピターッとくっついている。 {E: to be stuck tightly to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotkor same
- コッコㇿサメ §082 ネズミサメ (8) kotkor same(kot-kor-sa-me)「コッコㇿサメ」⦅長万部II, 35⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kotokpa-tokpa
- コトㇰパトㇰパ 【他動】[ko-tokpa-tokpa …に・…をつつく[複]・(重複)][韻文]…をトントンつつく。 e=cis yakne okokko cikap/e=kotokpatokpa エチㇱ ヤㇰネ オコッコ チカㇷ゚/エコトㇰパトㇰパ [雅]あなたが泣くとばけもの鳥があなたをツンツンつつく。(NKy子守歌) ☆参考 話すときなら e=tokpatokpa エトㇰパトㇰパ でよいところだが、 歌のリズムに合わせるためにもう一音節ふやす必要があって ko- コ《に》を入れてある。 たとえて言えば、 「あなたをつつく」と歌う代わりに「あなたにつつく」と言うことによって四拍子のメロデイーに合わせている。 {E: to poke, peck…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotomka
- コトㇺカ 【ko-tom-ka】 似合うようにする,飾る,美しくする.▷コ=それに対して トㇺ=光る カ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- kotpar
- コッパㇻ 【名】[概](所は kotparo(ho) コッパロ(ホ))[kot-par くぼみ(?)・口] ①のどもと(左右の鎖骨の間のへこんだところ)。 ②鹿の(または動物一般の?)両前足の間の部分。 ③えりもと(着物の乳から上のふところをふさぐ部分)。 〔知分類 p.396 みぞおち[kot(=kotor 胸板) +par(口)]((サル)) [雅—ユ研㈼]〕 {E: ①the area of the throat between the collarbones. ③the breast area of clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotpar(-o)
- コッパㇻ §727.みぞおち(1)kotpar(-o)〔kót-par こッパㇻ〕[kot(=kotor 胸板)+par(口)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.400】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kotpar/kotparo(ho)
- コッパㇻ/コッパロ(ホ) 【kotpar/kotparo(ho)】 胸. テエタ ク・ミチヒ ユカㇻ ヒ タ エネ イキ ヒ トゥミ オㇿ オㇱマ コㇿ シモンテㇰ ワ レㇷ゚ニ コㇿ カネ ハㇻキテㇰ アニ コッパㇻ カ タ レㇷ゚ コㇿ ユカㇻ ヒ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ネ=ずうっと昔,父がユカㇻの時にしたことは戦争の場面に入ると右手には拍子をとる棒を持ち左手の手のひらで胸を軽く叩き拍子をとりながらユカㇻをしたのを私は見たことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotparo(ho)
- コッパロホ 【名】[所](概は kotpar コッパㇻ) ①…ののどもと(左右の鎖骨の間のへこんだところ)。 kotparoho tokse kor an コッパロホ トㇰセ コラン のどが脈打っている。(W) ②熊や鹿の(または動物一般の?)両前足の間の部分。 kotparo kasi a=ayéroski コッパロ カシ アアイェロㇱキ 両前足の間の所に矢をさした=心臓を射当てた。(W-S) ③…のえりもと(着物の乳から上のふところをふさぐ部分)。 e=kotparo seske エコッパロ セㇱケ あなたのふところを(開いているから)とじなさい。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotpokta
- コッポㇰタ 【kotpok ta】 直前に. オンネㇷ゚ アナㇰネ ヘンパラ マㇰ ネ ㇷ゚ ネ ヤカ ア・エランペウテㇰ.オンネ ルスイ ノイネ イキ チキ オヤモコㇿ ノイネ イキ コッポキ タ ネユンネユン ア・イェ ア・イタㇰスラレ ペ ネ.ソモ イタㇰスラ コㇿ イタㇰチンキ ア・コトゥライヌ シコㇿ ネ ワ クリ ア・アンテ ㇷ゚ ネ=年寄りというものはいつどうなるものかわからない.死にそうになったら別の眠りに入りそうになったら,その直前にいろいろ言って遺言をさせるものだ.遺言をしないと言葉の裾が見つけないと陰口を言われるものだ.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) コンププシ アナㇰネ フチ エヤクコㇿ ルㇽス ア・ヤンケ コッポㇰタ ス オルン ア・エコㇿトト コㇿ ケラハ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の頃昆布をこんがり焼くのは祖母の役目で,汁鍋を上げる直前に鍋へ砕くと味がいいものであった.チセ ホラㇰ コッポキ タ ク・キラ=家が倒れる直前に私は逃げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotukka
- コトゥッカ 【ko-tuk-ka】 貼る,くっつける. マキㇷ゚ ヌマン ワノ ク・コッカサパ キロウㇱケ アㇻカ ワ ク・モコㇿ カ エアイカㇷ゚.ラウラウ ヘネ アン ヤㇰ ク・シㇼシル ワ ク・コトゥッカ ルスイ=どうしたのか昨日から私の膝の関節が痛くて眠ることもできない,テンナンショウでもあれば擦り下ろして貼りたいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotukka
- コトゥッカ 【複他動】[kotuk-ka くっつく・させる] ①…を…につける/くっつける/はりつける)。 ②[慣用句]ape kotukka アペ コトゥッカ 火を…につける。 ☆参考 nína=an ayne oraun konto ape a=kotúkka akusu sat cikuni ne p ne kusu páraparase ニナアン アイネ オラウン コント アペ アコトゥッカ アクス サッ チクニ ネㇷ゚ ネ クス パラパラセ 私はしばらくたきぎとりをしていて、 それからこんどそのたきぎに火をつけると乾いた木なのでメラメラと燃え上がった。(HC民話) ☆参考 別のものにピタッと接触させたりはりつけたりすることを言う。 他のいろいろなくっつけ方の表現については ☞usi ウシ {E: to stick…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotunas
- コトゥナㇱ 【他動】[ko-túnas… に対して・早い]…に早く対処する、 …を早く手当てする。 a=kotánu ta ka hekattar or péka honarkamon an, a=kotúnas wa pirka アコタヌ タ カ ヘカッタㇻ オㇿ ペカ ホナㇻカモン アン、 アコトゥナㇱ ワ ピㇼカ 私たちの集落にも子どもたちにおなかの病気がはやったが手当てが早かったので治った。(S) {E: to treat…quickly.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotususatki
- コトゥスサッキ 【ko-tususatki】 (〜で)震える.▷コ=〜で トゥスサッキ=震える (出典:萱野、方言:沙流)
- kotuyasi
- コトゥヤシ 【kotuyasi】 (〜を)いいと思う,他人のために喜ぶ,たのもしく思う. ソンノ オンネ フチ ヤイヌミウェン ワ ア・オイヌウェウシ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ.ホクレ オンネ ヤㇰネ ア・コトゥヤシ ペ=本当の年寄のおばあさんが病気で下の始末を人にしてもらっているということだ.早く亡くなったほうがいいのになあ.ナー ペウレクㇽ チセサㇰ ヤㇰ ア・イェ ク・イケㇺヌ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エソシピ ヤㇰ ア・イェ ク・コトゥヤシ=まだ若い人が妻を亡くしたと言って哀れに思っていたが,再婚したということでよかったなあと思っている.シㇼキラㇷ゚ パテㇰ キ ワ ア・エランポㇰウェン アㇷ゚ ピㇼカ メノコ マチヒ ネ アン クナㇰ ア・イェ.ア・コトゥヤシ ハワㇱ ネ=不幸ばかりあったのでかわいそうだと思っていたが,美しい女が妻になるということ.あの人にとってはいい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotuyasi
- コトゥヤシ 【他動】[ko-tuyasi …に・頼りにする]…に頼って/…を頼りにして安心する/もう大丈夫と思う。 icen poronno pa yak a=ye, a=kotúyasi hawe ne wa イチェン ポロンノ パ ヤカイェ、 アコトゥヤシ ハウェ ネ ワ お金をたくさん拾ったそうだ、 よかったねえ。(S) toan kur tura yakun a=kotúyasi トアン クㇽ トゥラ ヤクン アコトゥヤシ (彼が)あの人と一緒に行けば大丈夫だ(と私たちは安心できる)。(W-S) {E: to feel at ease, secure about…due to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kounake
- コウナケ 【ko-una-ke】 (〜に)木灰をかける. ネㇷ゚ カ ウェンカムイ チセ オルン アフン ノイネ イキ コㇿ ア・コウナケ ウェンカムイ ネ ヤクン キラ ワ ソイネ.ウェンカムイ ソモ ネ ヤクン ウナ タサ アフン ペ ネ=何か得体の知れない悪い神が家へ入りそうにしたら,それに向かって木灰をかけると悪い神なら逃げて出る.悪い神でなければ木灰に向かって入って来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kounpipka
- コウンピㇷ゚カ 【他動】[ko-unpipka …に・疑いを持つ](人)の言うことを疑う。 ☞unpipka ウンピㇷ゚カ、 eunpipka エウンピㇷ゚カ {E: to doubt what someone says.} (出典:田村、方言:沙流)
- kouratcari
- コウラッチャリ 【他動】[ko-urar-cari …に・霞(かすみ)・を散らす][雅]…のかぶっている霞(かすみ)を払いとばす。 urar tak ne/koyaykar kane/kouratcari/epa=ki wa/a=nukár ruwe ウラッタㇰ ネ/コヤイカㇻ カネ/コウラッチャリ/エパキ ワ/アヌカン ルウェ [雅](そいつは)霞(かすみ)をかぶっていて私がその霞(かすみ)を払いとばして見ると。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kouwekari
- コウウェカリ 【他動】[ko-uwekari …に・集まる] …のところに集まる。 {E: to gather at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kouwepekennupa
- コウウェペケンヌパ 【他動】[複](kouwepekennu コウウェペケンヌ は単複区別なし) 二人以上が皆で…に事情をたずねる。 ☞kouwepekennu コウウェペケンヌ {E: to ask…about the reason, condition of…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kouyna
- コウイナ 【複他動】[複](単は kouk コウㇰ)[ko-uyna …に・取る[複]]…から(二つ以上の)…を奪う。 {E: to rob…of(more than one thing, object (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kouyna
- コウイナ 【ko-uyna】 奪う. (出典:萱野、方言:沙流)
- kouynapa
- コウイナパ 【複他動】[複複](単は kouk コウㇰ) …から(二人以上が)(二つ以上)を奪う。 {E: to rob…of(more than one thing, object)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kowepekennupa
- コウェペケンヌパ 【他動】[複](kowepekennu コウェペケンヌ は単複の区別なし)(=kouwepekennupa コウウェペケンヌパ) (二人以上が皆で) …に事情をたずねる。 ☞kouwepekennu コウウェペケンヌ {E: to ask…about the reason condition of…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koy kor kane
- コイ コㇿ カネ 【副】[波・を持つ・…して][他方言](水鳥が)波を切って行く。 ☆参考 「これは koyka ta itak コイタ タ イタㇰ 静内辺の言葉。 ここでは koycakaka コイチャカカ と言う。」 (S) {E: (for a water bird) to cut through the water.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyaknatara
- コヤㇰナタラ 【自動】[ko-yak-natara …が(叙述を導く)・(くだけつぶれることを表す擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅]…hum konna koyaknatara …フㇺ コンナ コヤㇰナタラ…すると、 くだけつぶれるようなものすごい音がする。 a=sirkik hum konna/koyaknatara/korimnatara アシㇼキㇰ フㇺ コンナ/コヤㇰナタラ/コリㇺナタラ [雅]私が(鹿を木に)ぶつける音が骨もくだけるくらいにドシンドシンと響く。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyani
- コヤニ 【他動】[ko-i-ani …に・ものを・届ける] …に食べ物を届ける。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= ア または eci= エチ)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がる所)は、 第二音節(この場合 ya ヤ)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の ko コ が高く発音されるときの語幹には koiyani/koyyani コイヤニ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to take, send food to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyani
- コヤニ 【ko-ani】 (〜に)持って行く. フチ コヤニ=祖母に食べ物を持って行け.ポン チェㇷ゚ ネ コㇿカ アットゥレㇾ ポカ エ・コㇿ ウナㇻペ コヤニ ワ エㇰ=小さいサケだけれど半身ばかりでもお前の伯母に持って行って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyanrasne
- コヤンラㇱネ 【koyanrasne】 こびりつく. イヨーハイ エウォンネ カ ソモ キ ノ インテ コヤンラㇱネ カネ ワ アㇷ゚カㇱ コㇿ アン=まああきれたよ,顔を洗いもしないで目やにがこびりついたまま歩いている.ヤイェシンニューケㇱ ペ アナㇰネ ソモ エウォンネ ワ インテ コヤンラㇱネ ネヒ ネノ アン ワ イペ コㇿ アン=だらしのない者は顔を洗いもせずに目やにをこびりつけたままで食べている. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyantone
- コヤントネ 【他動】[ko-yantone …に・同宿させてもらう] …のところに厄介になる(同宿させてもらう)。 {E: to let someone stay at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyatatke
- コヤタッケ 【自動】[ko-yat-at-ke (擬音を導く接頭辞)・(擬音の語根)・(重複)・(自動詞形成)](?) (おなかが)グーグー鳴る(「腹鳴りする」)。 honi koyatatke ホニ コヤタッケ (空腹のため)腹鳴りする。(S) tap úsey ku=ku akusu ku=honi koyatatke kor an, kikir iperusuy humi ne nankor タㇷ゚ ウセイ クク アクス クホニ コヤタッケ コラン、 キキㇼ イペルスイ フミ ネ ナンコㇿ 今お茶を飲んだところおなかがグーグー鳴っている、 虫がおなかがすいたのだろう。(W) {E: gurgling sound of the stomach} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayapapu
- コヤヤパプ 【他動】[ko-yayapapu …に・わびる] …にあやまる(わびを言う)。 {E: to apologize to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayeoripak
- コヤイェオリパㇰ 【他動】[ko-yay-e-oripak …に対して・自分・のことで・畏れかしこむ] …に対して申し訳なく気の毒に思う。 ene he tapne a=koyáyeoripak humi an a katkemat ene エネ ヘ タㇷ゚ネ アコヤイェオリパㇰ フミ アナ カッケマッ エネ あんなに私が申し訳ないなお気の毒だなと思っていた奥様がこんなふうに…。(W民話) {E: to feel bad about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayeus
- コヤイェウㇱ 【ko-yay-eus】 はかどらない,仕事が進まない,それに手間をかけている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koyayirayke
- コヤイライケ 【他動】[ko-yayirayke …に・感謝する] …に感謝する。 ☆発音 通常早く話すときは y のあとの i は落ちて koyayrayke コヤイライケ と発音する。 {E: to be grateful for, to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykar
- コヤイカㇻ 【自動】[ko-yay-kar (叙述を導く)…が・自分・つくる][雅] ①変身する、 化ける、 なる。 urar tak ne/koyaykar kane ウタッ タㇰ ネ/コヤイカㇻ カネ [雅](直訳すると)霞(かすみ)の塊に変身した=霞をかぶっている。(Sユーカラ) ②(次の慣用表現で)つくられている。 iresu cási/cási upsor/koyaykar ruwe/ene oka hi イレス チャシ/チャシ ウㇷ゚ソㇿ/コヤイカン ルウェ/エネ オカ ヒ [雅]育てられた城の内部のつくりようは次のよう。(Sユーカラ) ☞yaykar ヤイカㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykatanu
- コヤイカタヌ 【自動】☞kosomokur koyaykatanu コソモクㇽ コヤイカタヌ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykewtum ositciwre
- コヤイケウトゥㇺ オシッチウレ 【ko-yay-kewtum-o-sir-ciw-re】 心を落ち着ける,冷静にしている.▷コ=それに対して ヤイ=自身 ケウトゥㇺ=精神 オシッチューレ=落ち着かせる (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaykus
- コヤイクㇱ 【koyaykus】 できない,〜しあぐねる,仕上げられない. イペコヤイクㇱ=食べられない.イクコヤイクㇱ=酒を飲めない.トゥナㇱ ク・ホッケ アㇷ゚ アノントㇺ タ ク・モㇱ ワ オラーノ ク・モコㇿ コヤイクㇱ=早くに寝たのに,夜中に目を覚ましそれから眠ることができない.コタン ケスン(ケㇱ ウン) ペウタンケ ハウ アㇱ アクス ア・コㇿ ウナㇻペ オイポㇿポソ アㇱ カ コヤイクㇱ=村の下端へ危急を知らせる声が聞こえると,私のおばは顔が青ざめて立ち上がることもできない.シネン ア・ネ ワ オヌマン パㇰノ ア・タ オケレ クナㇰ ア・ラム トイ ア・コヤイクㇱ ルウェ ネ=私ひとりで夕方までには耕し終わると思った畑が,できなかったんだよ.フナラコヤイクㇱ=探しあぐねる.ネㇷ゚キコヤイクㇱ=仕事を仕上げられない. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaykus
- コヤイクㇱ 【他動】(そのときの都合や状況のために)…ができない、 …をしかねる。 haː, na kosne kunak ku=ramu a p páse humi! ku=puni koyaykus ハー、 ナ コㇱネ クナㇰ クラム アㇷ゚ パセ フミー! クプニ コヤイクㇱ (S) まあ、 まだ軽いと思っていたのに重いねえ、 持ち上げられない(子どもに、 大きくなったことをほめて)。 ☆参考 状況や都合など、 自分以外の要因によってできないことを言う。 eaykap エアイカㇷ゚ は能力が足りない意味での「できない」ことや、 もっと広く一般的な意味で「できない」ことにも使われる。 すると人に気の毒だからとか、 してはならないことだからとかで「するわけにはいかない」という意味での「できない」は eyayramkar エヤイラㇺカㇻ。 {E:to be unable to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaymososo
- コヤイモソソ 【ko-yay-mososo】 (〜で)目が覚める.▷コ=それで ヤイ=自身 モソソ=目覚めさせる (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaynusas
- コヤイヌサㇱ 【ko-yay-nusas】 (〜によって)気を紛らわす:それによって切り抜ける. ク・ミッポホ ウタㇻ アン クㇱケライポ ク・コヤイヌサㇱ テ パㇰノ カン(ク・アン)=私の孫たちがいたお陰で,私はそれらによって気を紛らわせて今までいた.*ペナコリの川上まつさんがいろいろな困難な事があったが今まで生きていれたのは孫たちのお陰と,晩年述懐していたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaynutunnu
- コヤイヌトゥンヌ 【ko-yay-utur-nu】 意識が朦朧とする,人事不省になる,昏睡状態になる.▷コ=それ ヤイ=自身 ウトゥㇽ=間 ヌ=聞く イラマンテ クス エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ソモカ エネ シㇼキ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ウェンユㇰ ピッコサヌ ア・イ・ウェンコイキカㇻ ライ ヘネ ヤ モコㇿ ヘネ ヤ ア・コヤイヌトゥンヌ=狩のために山へ入ったら,まさかそうなるとは思わなかったのに,どうもうな熊がさっと飛び出て来てめちゃくちゃに虐められ,死んだのか眠ったのか意識朦朧となった. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaynutunnu
- コヤイヌトゥンヌ 【他動】[ko-yaynu-tunnu …に・気持ち・(?)] ボーッとなる、 気を失いかける。 ku=kimatek ayne ku=koyaynutunnu クキマテㇰ アイネ クコヤイヌトゥンヌ 私はびっくりして気を失いかけた。(S) {E: to lose consciousness; be in a daze.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayosura
- コヤヨスラ 【他動】[ko-yay-osura (そこ)に・自分・を投げ落とす][雅]…に身を投げ出す。 cituye amset/amset kurka/a=koyáyosura チトゥイェ アㇺセッ/アㇺセッ クㇽカ/アコヤヨスラ [雅]私は高床の上に体を投げ出した。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayotuyma-anuanu
- コヤヨトゥイマアヌアヌ 【他動】[ko-yay-o-tuyma-anu-anu …に対して・自分・の尻を(?)・遠く・置く・(重複)][雅](同じ事)をあきらめずにくり返し言い続ける、 …をずうっと言い重ねて止まない。(W神謡語り) {E: to keep saying the same thing without relent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayowpekare
- コヤヨウペカレ 【他動】[ko-yay-owpeka-re …に対して・自分・まっすぐになる・させる](人)に気に入られるようにする。 e=siwtoutari koyayowpekare! エシウトウタリ コヤヨウペカレ! あなたのしゅうとさんたちに気に入られるようにしなさい。(S) {E: to act in a way so as to make oneself liked by… (others).} (出典:田村、方言:沙流)
- koyaypapiror oytak kane
- コヤイパピロㇿ オイタㇰカネ 【ko-yay-papiror o-itakkane】 ひそひそ話をしている,当事者に聞こえないようにしゃべっている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaypasuypa
- コヤイパスイパ 【他動】[ko-yay-pa-suypa …に対して・自分・口・をゆらす(複)](人)のことを悪く言う。 nen ka é=iki hene/ki yakne/a=e=kóyaypasuypa kuni/a=ramú wa kusu ネン カ エイキ ヘネ/キ ヤㇰネ/アエコヤイパスイパ クニ/アラム ワ クス [雅]あなたが何かしたりするとあなたが人から悪く言われると私は思ったから。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkar
- コヤイラㇺカㇻ 【他動】[ko-yay-ram-kar …に・自分・心・をつくる](?) …を断念する(?)、 「もうやめた、 もう一生やめた。」 (S) ☆参考 eyayramkar エヤイラㇺカㇻ …するわけにいかない(から敢えてしない)。 {E: to give up, abandon…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkes-mewe
- コヤイラㇺケㇱメウェ 【他動】[ko-yay-ram-kes-mewe …に対して・自分・心・の末端・をはがす] …に対して一生けんめいになる。 tasum kur tektaksa póka e=ekar wa……pirkano a=e=ékoyayirayke kunine koyayramkes-mewe wa tasum kur apunno e=tusare kuni sekor タスㇺ クㇽ テㇰタㇰサ ポカ エエカㇻ ワ……ピㇼカノ アエエコヤイライケ クニネ コヤイラㇺケㇱメウェ ワ タスㇺ クㇽ アプンノ エトゥサレ クニ セコㇿ 病人になんとかマッサージだけでもしてあげて(中略)あなたが充分に感謝されるように一生けんめいになって病人を無事に治してあげるようにと。(S会話) ☆参考 同種の状況で eyayramkesmewpa エヤイラㇺケㇱメウパ も出ている。 単数と複数の違いはあるが、 e-… と ko-… との違いは未詳。 {E: to put all one's effort into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkikkar
- コヤイラㇺキッカㇻ 【他動】[ko-yay-ram-kikkar …に・自分・心・を防ぎ守る] …をあきらめる。 {E: to give up on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayrampewtek
- コヤイランペウテㇰ 【他動】[ko-yay-(e)rampewtek …に/と一緒に・自分・がわからない] …がどうしても全くわからない。 {E: to have no idea about…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramsatka
- コヤイラㇺサッカ 【他動】[ko-yay-ram-sat-ka …に・自分・心・乾く・(他動詞化)] …に惚(ほ)れこんでしまう。 {E: to fall deeply in love with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramu
- コヤイラム 【他動】[ko-yay-ramu …に・自分・…を思う] …を忘れて思い出せない、 …をやっと思い出したり思い出さなかったりする。 {E: to forget, to be able, unable to recall…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramu
- コヤイラム 【ko-yay-ramu】 忘れる,思い出せない. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyayranpewtek
- コヤイランペウテㇰ ☞koyayrampewtek コヤイランペウテㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayrayke
- コヤイライケ ☞koyayirayke コヤイライケ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayrayke
- コヤイライケ 【ko-yay-rayke】 (〜に)ありがたい.誰それにありがたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyayrerap
- コヤイレラㇷ゚ 【ko-yay-rerap】 自分の嘆き話を聞いてもらう,聞かせる. ▷コ=それ ヤイレラㇷ゚=身の上話をする(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaysampepokas
- コヤイサンペポカㇱ 【ko-yay-sampe-pokas】 あの人にとっては残念なことだ,あのようなことをしなければいい人だったのになあー,惜しい人だがもう駄目だ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaysanpepokas
- コヤイサンペポカㇱ 【他動】[ko-yay-sanpe-pokas …に対し・自分・心・劣る](?) …を困ったことだと思う。 {E: to be in trouble about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaysinire
- コヤイシニレ 【自動(?)/他動(?)】[ko-yay-sini-re …に(?)・自分・休む・させる] (そのときに?)休む、 ひと休みする。 ne hi mosma póka/koyaysinire/ki yak a=ramú ネ ヒ モㇱマ ポカ/コヤイシニレ/キ ヤㇰ アラム [雅]そのときだけでも休んでいるかと思えば。(Sユーカラ) ☞yaysinire ヤイシニレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaysomomokore
- コヤイソモモコレ 【他動】[ko-yay-somo-mokor-e …に対して・自分を・…しない・眠る・させる] …を夜も眠らずにする、 寝る間も惜しんで…をする。 ku=koyaysomomokore no ku=yayhonokka クコヤイソモモコレ ノ クヤイホノッカ 私は夜も眠らずに勉強する。(S) {E: to stay awake at night to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayterkere
- コヤイテㇾケレ 【他動】[ko-yay-terke-re …に向かって・自分・跳ぶ・させる][雅]…にとんで行く。 kotan ya hore/koyayterkere/ku=ki wa ne yak コタン ヤ ホレ/コヤイテㇾケレ/クキ ワ ネ ヤㇰ 村へ飛んで行ったなら。(KC即興詩) ☆参考 サダモさんのユーカラの中では似た文脈で yayoterkere ヤヨテㇾケレ と言っている。 {E: to rush to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaytunap
- コヤイトゥナㇷ゚ 【ko-yay-tunap】 不満がある. テエータ アナㇰネ ウコイラㇺ・アㇱ ワ ネㇷ゚キ・アㇱ ペ ネ ア コㇿカ ネㇷ゚カ エン・コヤイトゥナㇷ゚ ワ ネ ノイネ クリヒ カ ソモ ク・ヌカㇻ=ずっと前は一緒に仕事をしたものであったが何か私に不満があるらしく,影も見たことがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaytunaska
- コヤイトゥナㇱカ 【自動】[ko-yay-túnas-ka …に向かって・自分・早い・(他動詞化)](直訳すると)…に向かって急ぐ。 (ユーカラの中で次のような文脈で)行ってしまう。 arkuwanno/kamuy niskotor/koyaytunaska アㇻクワンノ/カムイ ニㇱコトㇿ/コヤイトゥナㇱカ [雅]まっすぐに神の国の空へ行ってしまう。(Sユーカラ) ☞yaytunaska ヤイトゥナㇱカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaywennukar
- コヤイウェンヌカㇻ 【他動】[ko-yay-wen-nukar …に・自分を・悪く・見る] …に苦しむ/苦労する/切ない思いをする。 urkiesik=an wa a=koyáywennukar ウㇽキエシㇰアン マ アコヤイウェンヌカㇻ 私はシラミだらけになって気持ちが悪かった。(W民話) {E: to have trouble with…; be distressed by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaywennukar
- コヤイウェンヌカㇻ 【ko-yay-wen-nukar】 (〜で)どうしようもない. ポンペ チㇱ ワ ク・コヤイウェンヌカㇻ ナ ウヌフ エウン カイ ワ アㇻパ=赤ちゃんが泣いてどうしようもないので,母親の所へおぶって行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaywennukarpa
- コヤイウェンヌカㇻパ 【他動】[複](koyaywennukar コヤイウェンヌカㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆で) …に苦しむ/切ない思いをする。 a=kicis ani kunne hene tókap hene i=koyaywennukarpa アキチㇱ アニ クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ イコヤイウェンヌカㇻパ (養父母は)私が泣くために夜も昼も切ない思いをした。(S民話) {E: to be distressed by…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koycakaka
- コイチャカカ 【自動】[koy-cak-a-ka 波・(擬音の語根)・(他動詞化)・(重複)](水鳥が)サーッと水を切って行く。 koycakaka wa arpa ayne hopuni コイチャカカ ワ アㇻパ アイネ ホプニ (鳥が)サアッと水を切ってずうっと行ってついに飛び立った。 {E: (for a water bird) to cut through the water.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyka
- コイカ 【位名】[概](所は koykas(i)ke)[koy-ka 波・の上] 海沿いに東の方、 つまり静内、 釧路の方(方角で言うと東ないし東南の方)。 koyka un itak/koyka ta itak コイカ ウン イタㇰ/コイカ タ イタㇰ 静内や釧路の方(東の方)の言葉。 anrur ruyanpekur kus wa koyka ta sirepa kor nani menas as アンルㇽ ルヤンペクㇽ クㇱ ワ コイカ タ シレパ コン ナニ メナㇱ アㇱ 北見の方(北東)を嵐の雲が通って静内・釧路の方(東)に着くとまもなくやませ(南風)が吹く。(S) ☆参考 cupka チュㇷ゚カ 日の出る方角、 東。 土地の方向として東を言うときには koyka コイカ が最も一般的に使われる。 ☆対語 koypok コイポㇰ 海沿いに西の方、 つまり有珠、 虻田の方。 {E: along the coast in an easterly direction.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyka
- コイカ 【koyka】 東(の方). ピㇼカ イコㇿ ア・コㇿ ワ アナナㇷ゚(アン・アン アㇷ゚) シネアンタ コイカ ウン クㇽ エㇰ ヒネ イ・コホㇰ ルスイ イコㇿシリエシニューカ ヒ ネ クニ ア・ラム クス ア・エイヨㇰ ルウェ ネ=いい宝物を私は持っていたが,ある日東の方の人が来て私にそれを買いたい(と言う),宝物がここの土地にあきたのであろうと私は考えたのでその宝を売ったのだ.*平取町二風谷からいうと静内の方をエコイカ(東の方),白老の方をエコイポㇰ(西の方)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- koykaisepo
- コイカイセポ §294 いるか、イルカ (5) koyka-isepo (kóy-ka-i-se-po)「こイカイセポ」[<koy(波)ka(上)isepo(ウサギ)] ⦅空知⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- koykar
- コイカㇻ 【koykar】 真似る,似せる. オキクㇽミカムイ テㇰルコチ ア・コイカㇻ=オキクルミカムイが作った手の跡を真似て作る(アイヌが神を作る時). (出典:萱野、方言:沙流)
- koykar
- コイカㇻ 【他動】[ko-i-kar …に合わせて・ものを・つくる/する] …を模する、 …をモデルとする。 kuytop kamuy hopunpa siri apkas siri a=koykar sinot hararki sekor a=ye クイトㇷ゚ カムイ ホプンパ シリ アㇷ゚カㇱ シリ アコイカㇻ シノッ ハラㇻキ セコライェ 雁(がん)の神が飛んで行く様子を模した遊び(踊り)はハララキと言う。(S独話) hawe ku=nu wa kusu ku=koykar wa tane sinotca ne ku=ye hawe ne ハウェ クヌ ワ クス クコイカㇻ ワ タネ シノッチャ ネ クイェ ハウェ ネ …と言っていた声を私は聞いたからそれを模していま歌にして歌います。(S独話) {E: to imitate…; use…as a model.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koykarakina
- コイカラキナ §028 エゾオグルマ (1) koy-kara-kina (kóy-ka-ra-ki-na)「こイカラキナ」 茎葉 ⦅白主⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- koykas(i)ke
- コイカシケ 【位名】[所](概は koyka コイカ)[koy-kasike 波・その上の所] …の海沿いに東の方、 つまり静内・釧路の方、 方角で言うと東か東南の方の所。 i=koykaske i=koypokke a=sospasospa イコイカㇱケ イコイポッケ アソㇱパソㇱパ 私たちより東の方(=ここより静内・釧路寄りの方)も私たちより西の方(=ここより有珠・虻田寄りの方)もどんどんはがされた(みたいに洪水で流されてしまった)。 ☆発音 普通に話すときはたいてい s の後の i イ は落ちて koykaske コイカㇱケ と発音される。 {E: the eastern side of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koykataraye
- コイカタライェ 【koyka-tara-ye】 知らなかった,分からなかった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koykutasa
- コイクタサ 【他動】[単](予想形。 未出。 複 koykutaspa コイクタㇱパ の形で出てきた。)[ko-iku-tasa …に酒を飲む・…を交換する(単)] ☞koykutaspa コイクタㇱパ (出典:田村、方言:沙流)
- koykutaspa
- コイクタㇱパ 【他動】[複](単 は未出。 taspa タシパ の単は tasa タサ)[ko-iku-taspa …に・酒を飲む・交換する[複]] 二人以上が…のところに(招かれて)酒を飲みに行く/来る。 sakekor kor i=aske uyna, a=koykutaspa, sake a=korpa kor i=koykutaspa, sisak tokuy ne ukopayoka=an サケコㇿ コㇿ イアㇱケ ウイナ、 アコイクタㇱパ、 サケ アコㇿパ コㇿ イコイクタㇱパ、 シサㇰ トクイ ネ ウコパヨカアン 彼らが酒を手に入れると私たちは招かれて酒を汲みかわしに行き、 私たちが酒を手に入れたときは彼らが私たちの家へ酒宴に来た、 たぐいまれな親友として互いに行き来した。(NK民話) {E: to be invited to go, come drinking at…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koymekare
- コイメカレ 【他動】[ko-imekare …に・食べ物を残して持ってきてあげる] 出された食べ物を残して…に持って行って/来てあげる。 {E: to take, bring home left over food for…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyna
- コイナ §362 その他(シギの類) (3) koyna (kóy-na)「こイナ」[<koy-na;koyは鳴き声か] ⦅富内、白浦⦆シギの類 (出典:知里動物編、方言:)
- koynoka
- コイノカ 【koy-noka】 波状:石粒で波の形を作ったもの.*昭和23年頃,雨乞いのために川原へ行った時に父たちが,イワン コイノカ(六つの波形)を作ってひとつ越えるたびに神の名を呼び並べてお祈りをしたのを見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyomap
- コヨマㇷ゚ 【他動】[ko-iyomap …に・(…の)・子どもをかわいがる]…の子どもを特に愛する。 ☆参考 接頭辞がつかないときや、 アクセントを動かさない接頭辞つまり人称接頭辞 a= ア または eci= エチ のみがついたときに多く使われる形。 アクセントは yo ヨ に置かれる、 つまり yo ヨ が高く発音される。 その他の接頭辞、 たとえば人称接頭辞 ku= ク などがついて ko コ にアクセントが置かれるときは ku=koiyomap/ku=koyyomap クコイヨマㇷ゚ のように、 語幹には koiyomap/koyyomap コイヨマㇷ゚ の形が使われることが多い。 ☞koiyomap コイヨマㇷ゚ {E: to show affection to, love other person's child, children.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyomare
- コヨマレ 【他動】[ko-i-omare …に・ものを・入れる](人)にお酌する。 ☆参考 接頭辞がつかないときや、 アクセントを動かさない接頭辞がついたときの形。 アクセント核は yo ヨ に置かれる。 アクセントを動かす接頭辞がついて ko コ にアクセントが置かれるときは i=koiyomare イコイヨマレ のように、 koiyomare コイヨマレ の形が使われる。 ☞iyomare イヨマレ ☆参考 mat koyomare マッ コヨマレ 女たちにもお酌してやりなさい。(S) {E: to serve sake, liquor to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyomare
- コヨマレ 【ko-i-omare】 酌をする.*昭和40年頃までは,男たちのカムイノミ(神への祈り)が終わるとすぐに,メノココヨマレといって女の方へ別に酒を持った人が行って酌をした.かつてはお祝いあるいは葬式の場もこの風習があった.▷コ=〜に イ=それを オマレ=入れる (コイオマレ→コヨマレ) (出典:萱野、方言:沙流)
- koyonnuppa
- コヨンヌッパ 【ko-yonnuppa】 (〜に対して)訴える. ネㇷ゚カ エルㇺ タタ コㇿ コナハ(ク・オナハ) エネ ハワニ エルㇺカムイ ノトノケヘ エルㇺ ノットゥ タ アン ペ ネ ナ エチ・コヨンヌッパ ナ シコㇿ ハワニ ク・ヌ アㇺキㇼ ペ ネ=ネズミが何か物をかじったら私の父が言ったのは,ネズミの神の最も偉い神は襟裳の岬にいるものだ,お前をそこへ訴えるぞ,と言っていたのを聞いたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koypak
- コイパㇰ 【koypak】 罰する. ナヨルン(ナイ オㇿ ウン) オクイマ・アン コㇿ カムイ イコイパㇰ=沢へ小便をすると神がそれを罰する.ネユン ア・イェ ヤッカ ウェンカッチャムコㇿ ペ アナㇰネ オウェヌシ カムイ コイパㇰ ペ ネ ワー=どのように意見されようとも悪いことをする者は運が悪くなって神から罰をあてられるものだよ.テエータ ワノ ウェンプリ コㇿ ペ サニケヘ アナㇰネ カムイコイパㇰ エパチコアン ワ オウェヌシ パ シリ=ずうっと昔から悪いことをした者の血統は神からも罰を受け罰があたり運の悪いことよ.イペウナラ ㇷ゚ アナㇰネ カムイ コイパㇰ ワ オンネ オルン イペー カ エアイカㇷ゚ペ ネ=食い根性の悪い者は神から罰を受けて年をとるにしたがって食うこともできないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koypak
- コイパㇰ 【他動】[ko-i-pak …に・ものを・とがめる](人)に憤慨する、 …をとがめる、 …を罰する。 {E: to get angry at, punish, blame…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koypita
- コイピタ 【他動】[ko-i-pita (人)に/の・ものを・開く] 開く。 ☆参考 この形で独立には未出。 接尾辞のついた koypitatpapa コイピタッパパ の形で出てきた。 ☞koypitatpapa コイピタッパパ {E: to open…} (出典:田村、方言:沙流)
- koypitatpa
- コイピタッパ 【他動】[複](対応する単はない。)[koypit(a)-atpa …の着ているものを開く・(複)たくさん/急激に…する]…の着ているものをどんどん開く。 ☆参考 koypita コイピタ もこの形も独立には未出。 このあとにさらに -pa パ のついた形で出てきた。 ☞koypitatpapa コイピタッパパ (出典:田村、方言:沙流)
- koypitatpapa
- コイピタッパパ 【他動】[複複](二人以上が皆で)…の着ているものをどんどん開く。 ☆参考 koypita コイピタ およびそれに一種の複数形接尾辞のついた koypitatpa コイピタッパ の形は独立には未出。 ☞pita ピタ、 pitatpa ピタッパ {E: to spread open the clothing of…one after another (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koypunpa
- コイプンパ 【他動】(単は koypuni コイプニ)(二人以上に)…に食物を供する。 {E: to give, offer food to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyra
- コイラ §199 ケラ (7) koyra (kóy-ra)「こイラ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- koyram
- コイラㇺ 【他動】[ko-iram …に・同時である] 行って…と一緒になる。 {E: to go to get together with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyruska
- コイルㇱカ 【他動】(人)に立腹/憤慨する。 {E: to have a bad feeling towards, be angry at…} (出典:田村、方言:沙流)
- koysam
- コイサㇺ 【他動】[ko-isam (叙述を導く)…が・ない](次の表現の中で)…がない、 …が起こらない。 kamuy siyante koysam kuni p ne nankor na カムイ シヤンテ コイサㇺ クニㇷ゚ ネ ナンコンナ 神様が怒ることがないようにお願いします。(W独話) {E: to bring to nothing (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- koysamnopo
- コイサㇺノポ 【後副】[ko-isam-no-po (雅語で叙述を導く)・ない・(副詞形成)・(指小辞)][雅]…が全然なく。 inan okay pe/rapokkari/ki kane hi/koysamnopo/upak rametok/ciesonere イナノカイペ/ラポッカリ/キ カネ ヒ/コイサㇺノポ/ウパㇰ ラメトㇰ/チエソネレ [雅]いずれがまさり劣りすることもまるでなく全く同じく立派なものらしい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysankokka-esitciwre
- コイサンコッカエシッチウレ 【他動】[ko-y-san-kokka-e-sir-ciwre (そこ)に・(挿入音)・前の・ひざ・で・地・を刺す](そこ)でひざをそろえて座る。 apeetok ne hi/a=koysankokka/esitciwre kor アペエトㇰ ネ ヒ/アコイサンコッカ/エシッチウレ コㇿ [雅]横座のところにひざをそろえて座ると。(Sユーカラ) ☆参考 男子の「遠慮のない座り方」。(S) ☆参考 男子の正式の座り方はあぐらである。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysitoma
- コイシトマ 【他動】[ko-i-sitoma …に対して・ものを・恐れる] …を恐ろしく思う。 {E: to feel terrible, fearful about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysoytak
- コイソイタㇰ 【他動】[ko-isoytak …に・話をする] …に話をして聞かせる。 eci=kóysoytak ciki nu hani! エチコイソイタㇰ チキ ヌ ハニ! あなたにお話をしてあげるから聞きなさいね。(S) {E: to make, let listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koytak
- コイタㇰ 【他動】[ko-itak …に・話す] …にものを言う/話しかける、 …に話をする。 ku=koytak ka en=koytak ka ki クコイタㇰ カ エンコイタㇰ カ キ 私が彼にも話しをしたし、 彼が私にも話をした。(S) ☆参考 ukoytak ウコイタㇰ 互いにしゃべり合う。 ☞itak イタㇰ {E: to talk, speak to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koytakmuye
- コイタㇰムイェ 【他動】[ko-itak-muye …に・言葉・を束ねる] …に言葉を言い置く。 tanpa ne anak kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu, a=e=kóytakmuye ka ki rusuy kus, a=e=síkoekte ruwe ne kus タンパ ネ アナㇰ カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス、 アエコイタㇰムイェ カ キ ルスイ クㇱ、 アエシコエㇰテ ルウェ ネ クㇱ 今年は私は天の神の国に昇る年に当たっているので、 あなたに言葉を言い置くこともしたくて、 それであなたを私のところへ来させたのだから。(HC民話) {E: to leave a message for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koytakpa
- コイタㇰパ 【他動】[複](koytak コイタㇰ は単複の区別なし) (二人以上が/二人以上に)…にものを言う、 …に話をする。 ☞koytak コイタㇰ、 itak イタㇰ {E: to talk, speak to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyupke(a-)
- コユㇷ゚ケ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(44)きっちりとしまる koyupke(a-)〔ko-júp-ke コゆㇷ゚ケ〕[ko(そこにおいて、それによって)+yupke〔yup-u しめる、yup-ke しめられる、しまる〕〕⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koyyanke
- コイヤンケ 【自動】[koy-yanke 波・陸に上げる] 波に打ち上げられる。 isokapiw sinep ray híne koyyanke wa an イソカピウ シネㇷ゚ ライ ヒネ コイヤンケ ワ アン カモメが一羽死んで波に打ち上げられていた。(HK民話) {E: to be washed up (on a beach etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku(a-an-)
- ク §581.のむ(飲む)(1)ku(a-、an-)〔kú く〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- ku=itakpe
- クイタㇰペ 【ku=itak-pe】 境界棒,目印.*洪水の後に薪になりそうな流木を見つけた時に第一発見者は玉石などをその流木の上へ載せる.これはクイタㇰペの役目をし,守らなければならない.村人は先に発見した人の権利を守ったものである.▷ク=私が イタㇰ=言う ペ=物 [クイタㇰペ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ku=yaysampepokas
- クヤイサンペポカㇱ 【ku=yay-sampe-pokas】 気苦労(する),気が重い,がっかりする.▷ク=私 ヤイ=自身 サンペ=心臓=思い ポカㇱ=がっかり ネユンネユン アン オルㇱペ ク・ヌ コㇿ コオアナカ ポネヘ ポカ オンネㇷ゚ラㇰペ ク・ネ クス ク・ヤイサンペポカㇱ=いろいろな噂話を聞くと,からこしゃくにも骨ばかりも老人の味のする者として気が重くなる(老人の独り言). (出典:萱野、方言:沙流)
- kuani
- クアニ 【kuani】 私.▷ク=私が アン=居る ヒ=所(クアンヒ→クアニ) (出典:萱野、方言:沙流)
- kuani
- クアニ 【代名】[一人称単数] 私 (韻文の中で用いる形。 この方言では話し言葉では káni カニ と言う)。 {E:“I” (first person singular pronoun.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuaniyaykata
- クアニヤイカタ 【kuani yaykata】 自分自身で.▷クアニ=私 ヤイカタ=自分で (出典:萱野、方言:沙流)
- kuapa
- クアパ 【ku-apa】 弓の戸口. ▷ク=弓 アパ=戸口(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kuari
- クアリ 【ku-ari】 仕掛け弓.▷ク=弓 アリ=置く (出典:萱野、方言:沙流)
- kuari
- クアリ 【自動】[ku-ari 仕掛弓・を置く](=kuwari クワリ)「アマッポ」(動物を獲るための仕掛弓)をしかける。 ku=kuari/ku=kuwari ククアリ/ククワリ 私はアマッポを仕掛ける。 {E: to set a hunting bow as a trap to catch game.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuca
- クチャ 【名】「かりごや」(狩小屋、 猟のために滞在する山中の小屋)。 ☆参考 kucacise クチャチセ とも言う。 {E: a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucacise
- クチャチセ 【名】[kuca-cise 猟小屋・家] 「かりごや」(狩小屋、 猟のために滞在する山中の小屋)。 ☞kuca クチャ {E: a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucacise
- クチャチセ 【kuca-cise】 狩小屋:狩に行った時に仮に泊まる家. ア・コㇿ クチャチセ タ アㇻパアナクス(アㇻパ・アン アクス) チロンヌㇷ゚ シネレ ㇷ゚ アン ワ イ・コテㇾケ ア・シレカッタ アクス ライホチカチカ ライ ルウェ ネ=私の狩小屋へ行くと狐が人間に化けていて私に取っ組んできたので大地へ叩きつけると手足をばたつかせ死んでしまった.ア・コㇿ クチャチセ エウン シネ パ カ ソモ アㇻパ・アン ワ ア・エラムイクㇽクㇽ ア コㇿカ アン アイネノ アン ワ ア・エラムシンネ=私の持っている狩小屋へ1年も行かずにいたので気にしていたが,そのままあったので私は安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- kucakor
- クチャコㇿ 【自動】[kuca-kor 猟小屋・を持つ] 山中の「かりごや」(狩小屋、 猟小屋)に泊まる/滞在する、 狩小屋(猟小屋)に滞在して猟をする。 {E: to go to stay in a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucan
- クチャン 【名】[動物]雌(めす)熊。(NK民話) ☆対語 síyuk シユㇰ 雄(おす)熊。 〔知分類 p.154 kucan 雌熊(成獣);4、 5歳以上の雌熊((H.S.))〕 {E: a female bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucan
- クチャン 【kucan】 雄熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- kucan
- クチャン §277 くま (32) kucan (ku-čán)「クちャン」 ⦅北海道、樺太⦆雄グマ(成獣)、四、五歳以上の雄グマ (出典:知里動物編、方言:)
- kucan
- クチャン §277 くま (53) kucan (ku-čán)「クちャン」 (出典:知里動物編、方言:)
- kucanturep
- クチャントゥレㇷ゚ §277 くま (72) kucan-turep (ku-čán-tu-rep)「クちャントゥレㇷ゚」[<kucan(雌グマを)tura(連れている)-p(もの)] ⦅美幌⦆雌グマを連れている雄グマ (出典:知里動物編、方言:)
- kucasanke
- クチャサンケ 【自動】[単](複は kucasapte クチャサㇷ゚テ)[kuca-sanke 猟小屋・を(山側の方から海側の方向へ)出す[単]] 猟期を終えて狩小屋(猟小屋)から村へ帰る。 {E: to return from the mountain hunting hut to the village at the end of the hunting season.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucasapte
- クチャサㇷ゚テ 【自動】[複](単は kucasanke クチャサンケ)[kuca-sapte 猟小屋・を(山の方から海の方向へ)出す[複]](二人以上が)猟期を終えて猟小屋から村へ帰る。 {E: to return from the mountain hunting hut to the village at the end of the hunting season (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucasapte
- クチャサㇷ゚テ 【kuca-sapte】 狩小屋を撤収する. トオㇷ゚ トゥイマ クチャ オルン アㇻパアナ(アㇻパ・アン ア) コㇿカ タンペ オッタ(オㇿ タ) オムケン・アン ワ トゥナㇱノ クチャサㇷ゚テ・アン=ずうっと遠い狩小屋へ行ったけれど,このたびは猟がなく早く狩小屋を撤収した. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuci askay
- クチ アㇱカイ §310.声がよい(1)kuci askay〔ku-čí-aš-kaǐ クち・アㇱカイ〕[kuci(その咽喉)+askay(達者である、できる)]⦅ホロべツ⦆【常】【雅―ユ研Ⅱ, p.824】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kuci kanna
- クチ カンナ §309.声が高いkuci kanna〔ku-čí-kan-na クち・カンナ〕[その声・高い]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kucikayayse
- クチカヤイセ §576.のどが鳴る(1)kucikayayse〔ku-čí-ka-jaǐ-se クちカヤイセ〕[kuci(その喉)+kayayse(ググッと鳴る)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kucimowmunesamampe
- クチモウムネサマンペ 【kucimowmune-samampe】 マガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuciwa
- クチワ 【kuciwa】 くつわ(はみ:くつわの馬の口の中に入れる部分).*アイヌ社会へ馬が入ったのはそう古くはないが,丸木舟の次に便利な乗り物として,あるいは農耕馬として定着した.ナリワコーオーチャンチャン クチワコーオーチャンチャン=鳴り輪の音を響かせて,くつわの音を響かせて…と歌にも歌われている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuciwa
- クチワ 【名】[< 日本語] (馬の)くつわ。 {E: a bit (for a horse, etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuciyeetampakuku
- クチイェエタンパクク §122.陰部に関する悪口(2)ku-ciye-e-tampaku-ku!〔ku-čí-ye-e-tám-pa-ku-kuクちイェ・エ・たンパくク・ク〕[ku(私)+ciye(の陰茎)+e(で)+tampaku(たばこ)+ku(のめ)](俺の陰茎でたばこでものみやがれ!)⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuekay
- クエカイ ☞kuwekay クウェカイ (出典:田村、方言:沙流)
- kuepittano racitke apkor humas
- クエピッタノ ラチッケ アㇷ゚コㇿ フマㇱ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(11)体がだらっとしたように感ずる ku-epittano racitke apkor humas〔ク・えピッタノ・ラちッケ・あㇷ゚コㇿ・ふマㇱ〕[ク・えピッタノ(私・の体じゅう)+ラちッケ(ぶら下っている)+あㇷ゚コㇿ(かのように)+ふマㇱ(感じられる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kugaci
- クガチ 【名】[日本語] 九月。 kugaci cup クガチ チュㇷ゚ 九月の月=九月。(W民話) ☆発音 g は[N]、 つまり ガ はいわゆる鼻濁音で発音されている。 ☆参考 昔のアイヌ語では níhorak ニホラㇰ。 {E: September.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuhkina
- クㇷキナ §359 バイケイソウ (4) kuh-kina (kúh-ki-na)「くㇷ・キナ」[sikuh-kina(<sikup-kina)の上略形] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuhtarumpe
- クㇷタルンペ §296 くじら(クジラ (9) kuhtarumpe (kúh-ta-rum-pe)「くㇷタルンペ」[<kuttar-humpe] ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuhtoko(-an)
- クㇷトコ §004.仰向けに寝る(2)kuhtoko(-an)〔kúh-to-koくっトコ〕[<kuttoko]⦅S.タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kúka
- クカ 【名】[ku-ka 弓・糸] 仕掛弓(「アマッポ」)の弦(つる)。 {E: a bowstring.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuka
- クカ 【ku-ka】 弦:弓に張る糸,弓弦.パㇱクㇽエㇷ゚(ツルウメモドキの皮),カパイ(エゾイラクサの繊維).▷ク=弓 カ=糸 クカ アナㇰネ カパイ イヨッタ ピㇼカ.オトゥタヌㇷ゚ パㇱクㇽエㇷ゚ プンカㇻ カプフ ア・ソソ ワ ア・エイワンケ ㇷ゚ ネ.ク アナㇰネ クネニ アニ ア・カㇻ ペ ネ=弓弦はムカゴイラクサが一番いい,次にいいのはツルウメモドキのつるの皮を剥いで使うものだ.弓はイチイの木で作るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kukka
- クッカ 【kukka】 鋤. クッカ タ ク・コㇿ トンカ タ ク・コㇿ ネ ワ ネ ヤㇰネ トアン ヌプリ ク・ラㇱタラㇱタ=鋤があれば,鍬があれば,あの山を削り取って(恋歌). (出典:萱野、方言:沙流)
- kukkaruykep
- クッカルイケㇷ゚ §429 アマガエル (4) kukkaruykep (kúk-ka-ruy-kep)「くッカルイケㇷ゚」[<kukka(鍬)ruyke(研ぐ)p(者)] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kukura
- ククラ §107 フジコ;キンコ (2) kukura(ku-kú-ra)「クくラ」⦅白浦、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuma
- クマ 【kuma】 干し竿,棒:プンカウ(ドスナラ),フㇷ゚(トドマツ). (出典:萱野、方言:沙流)
- kuma
- クマ 【名】物干し棒(肉や魚やいろいろなものを干す棒)。 {E: a pole for drying clothes etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- kumakar
- クマカㇻ 【自動】[kuma-kar 物干し棒・をつくる] 杭を立て棒を渡して物干し場をつくる(=kuma kar クマ カㇻ)。 soy ta kumakar=an ソイ タ クマカラン 外に物干し場をつくる。(S) {E: to make a clothesline by suspending a pole between the forks of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- kumatay
- クマタイ 【kuma-tay】 干し竿の林.▷クマ=干し竿 タイ=林 チェㇷ゚ クマタイ カㇺ クマタイ=魚を干す竿の林,肉を干す竿の林.*昔は物持ちのアイヌの象徴として,家の前に魚の干し竿の林,肉の干し竿の林があると描写した. (出典:萱野、方言:沙流)
- kumontumu konna sumnatara
- クモントゥム コンナ スㇺナタラ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(10)体がだるい ku-montumu konna sum-natara〔ク・もントゥム・コンナ・すㇺナタラ〕[ク・もントゥム(私・の体力)+コンナ(は)+すㇺナタラ(萎えている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kumrakumra
- クㇺラクㇺラ 【kumra kumra】 ぐらぐら.ぐわらぐわら(音の描写). パㇱクㇽ ネ ヤ エヤミ ネ ヤ ハウコㇿ パ コㇿ スワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ シㇼシモイェ エㇰ ヒネ ア ワ=烏とかカケスとか声を出しながら飛び立ったかと思うと同時に,ぐらぐらと地震が来たものであった.ソイ タ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エヤミ ネ ヤ パㇱクㇽ ネ ヤ チカㇷ゚ ウタㇻ ハウコㇿ コㇿ ウコスワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ ペコㇿ フマㇱ.オヤチキ シㇼシモイェ ネ アアン=外で私が立っていると,カケスや烏や鳥たちが声を出しながら一斉に飛び立ったと思うと,あたりがぐらぐらしたように感じた.知らなかったが地震であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kumrakumra
- クㇺラクㇺラ 【自動】[擬音] ゴーゴーと(地震の地鳴りのような)音がする。 ☞kokumrakumra コクㇺラクㇺラ (出典:田村、方言:沙流)
- kumusewah(k-an)
- クムセワㇵ §448.すわる(座る)(29)膝を出して座る;おすわりする kumusewah(k-an)〔kú-mu-se-wah くムセワㇵ〕[<kumusi(ひざ)+-e-(で)+wak(座る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kumusiekausponi
- クムシエカウㇱポニ §647.膝の骨;しつがいこつ(膝蓋骨)(4)kumusi-e-ka-us-poni〔ku-mú-ši-e-ka-uš-po-ni クむシ・エカウㇱ・ポニ〕[<(膝・について・上・についている・骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kumusisapa
- クムシサパ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(5)kumusi-sapa〔ku-mú-ši-sa-pa クむシ・サパ〕[膝・頭]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kumusisapahka
- クムシサパㇵカ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(7)kumusi-sapahka〔クむシ・サパㇵカ〕[膝・頭]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kumusisapakka
- クムシサパッカ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(6)kumusi-sapakka〔ku-mú-ši-sa-pak-ka クむシ・サパッカ〕[kumusi(ひざ)+sapa(頭)+ka(上)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunak
- クナㇰ 【kunak】 〜と. アㇻパ クナㇰ イェ=行くと言った.ナニ エㇰ クナㇰ イェ コㇿ ソイネ アㇷ゚ アフン ルウェー カ イサㇺ=すぐ来ると言いながら外へ出たのに入る様子もない.ク・イワㇰ クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ ク・レウシ ナ シネ アンチカㇻ エン・レウシレ=帰ろうと思ったが泊まる(ことにした)ので,一晩私を泊めてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunak 1
- クナㇰ 【接助】[名詞化引用][< kun-yak …する予定/はず/べきである・…ということ](動詞に終わる文(節)の後に置かれ、 次に ye イェ《…を言う》、 ramu ラム《…を思う》等の他動詞が来て、 前の文をその目的語にし、 未来のことや推量していることに関する間接引用文をつくる。)…するということ。 kunak ramu クナㇰ ラム …すると/するだろうと思う。 kunak ye クナㇰ イェ …すると/するだろうと/しようと言う。 tanto anak ek kunak ye タント アナㇰ エㇰ クナㇰ イェ (彼は)今日は来ると言った。(S) en=ramu e=satka hawe ne kunak ku=ramu akusu エンラム エサッカ ハウェ ネ クナㇰ クラム アクス 私を喜ばせるようにだましたのだと思ったら…。(S) ☆参考 kuni クニ も使われる。 ☆参考 すでに起こったことや確認ずみのことに関しては yak ヤㇰ が用いられる。 yak ye ヤㇰ イェ したと言う。 間接命令は使役形+kusu ye クス イェ …しなさいと言う。 ☆参考 sekor セコㇿ《…と》も引用に使われるが、 引用文を名詞化しない。 ☞sekor セコㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunak 2
- クナㇰ 【接助】hokure kunak ホクレ クナㇰ さあ早く。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kunasir
- クナシㇼ 【名】[地名] 国後。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunaw
- クナウ §031 タンポポ (1) kunaw (ku-náw)「クなウ」 花 ⦅幌別、長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunaw
- クナウ §253 フクジュソウ (1) kunaw (ku-náw)「クなウ」 花 ⦅様似、荻伏⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunaw
- クナウ 【kunaw】 フクジュソウ. クナウ ペ トゥㇺ ワ ア・プス アーペコㇿ アン カムイ イコㇿ ア・エウンケライ イナウ ア・ケ ア ア・ケ ア イナウ トゥンプ ア・カㇻ ワ スウォㇷ゚ アサㇺ ア・オランラニ ルウェ ネ=フクジュソウの花の雫の中から掘り出したような神の宝刀を私は貰った.イナウをたくさん削ってイナウの寝床を作り宝箱の底へ詰め込んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunawnonno
- クナウノンノ 【kunaw-nonno】 フクジュソウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunineankor
- クニネアンコㇿ 【kunine-ankor】 それで. イケマ ア・マ ワ ア・エ ヒ タ エイタサ ア・エ コㇿ クス イヨㇱキ・アン ワ ア・エコチャ クニネアンコㇿ ア・エコッ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=イケマを焼いて食べる時,あまり多く食べるとそれによって酔っ払ったようになりふらふらする.時にはそれで死ぬこともあるそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuninenewa
- クニネネワ 【kuni ne ne wa】 時によっては,なりゆき次第では. コシンプ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ルㇽコシンプ イワコシンプ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ オカ クニネネワ メノコ ネ カ オカ オッカヨ ネ カ オカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=妖精というものは海の妖精山の妖精というものがいて,時によっては女にもなり男にもなっているものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneapappo
- クンネアパッポ §330 アヤメ (4) kunne-apappo (kún-ne-a-pap-po)「くンネ・アパッポ」[黒い・花] 花 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunneapkas
- クンネアㇷ゚カㇱ 【kunne-apkas】 夜歩き(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneapkas
- クンネアㇷ゚カㇱ §826.夜歩きするkunne-apkas〔kún-ne-ap-kaš くンネ・アㇷ゚カㇱ〕[kunne(黒く、暗く)+apkas(歩く)]⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunneasin
- クンネアシン 【kunne-asin】 夜小便に出る. アッチェ タ アㇻパ・アン レウシ・アン コㇿ ク・クンネアシン ケヤイランマルイェ(ク・エヤイランマルイェ)=他所へ行って泊まると私は小便に起きるので気がひける.ウクラン トゥ スイ カ レ スイ カ ク・クンネアシン ペ ネ クス ク・モコㇿ ヤー カ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=昨夜は2回も3回も小便に起きて眠ったのかもわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneasin(-an)
- クンネアシン §404.小便に出る(2)夜中小便しに戸外へ出る kunne-asin(-an)〔kún-ne-a-šin くンネアシン〕[夜・出る]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunneasin(-an)
- クンネアシン §470.だいべん(大便)(13)夜中大小便に出る kunne-asin(-an)〔kún-ne-a-šinくンネ・アシン〕[夜中・出る]⦅ビホロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunnecupkamuy
- クンネチュㇷ゚カムイ 【kunne-cup-kamuy】 月. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnecupray
- クンネチュㇷ゚ライ 【kunne-cup-ray】 月食. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneemawri
- クンネエマウリ 【kunne-emawri】 熊イチゴ,黒イチゴ.▷クンネ=黒い エマウリ=イチゴ (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneemawri
- クンネエマウリ §217 クロイチゴ (1) kunne-emawri (kún-ne-e-maw-ri)「くンネ・エマウリ」[黒い・いちご] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunnehay
- クンネハイ 【名】[kunne-hay 黒い・イラクサ][植物]「イラグサ」(=イラクサ)。 ☆参考 「イラグサに痛くないのと痛いのとあるがこれは痛くないほう。 乾かして皮をむくと麻みたいで黒い、 その黒い皮を言う。 ipisisiphay イピシシㇷ゚ハイ とも言う。」 (S) ☞retarhay レタㇻハイ〔知分類 p.162 ipisisip オオバイラクサ〕 {E: the dried, blackish outer layers of a type of non-stinging nettle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunneikonkap
- クンネイコンカㇷ゚ §160 アオムシ(幼虫) (4) kunne-ikonkap(kún-ne-í-kon-kap)「くンネいコンカㇷ゚」⦅幌別⦆黒いアオムシ (出典:知里動物編、方言:)
- kunneitunnap
- クンネイトンゥナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (19) kunne-itunnap(kún-ne-i-tun-nap)「くンネイトンゥナㇷ゚」⦅幌別⦆クロヤマアリ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnekamakata
- クンネカマカタ §144 カラスアゲハ;ミヤマカラスアゲハ(成) (4) kunne-kamakata(kún-ne-ka-ma-ka-ta)「くンネカマカタ」⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnekamuy
- クンネカムイ §424 カラスヘビ(方言);シマヘビの変種 (4) kunne-kamuy (kún-ne-ka-muy)「くンネカムイ」[<黒い・神] ⦅千歳、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnekinaemawri
- クンネキナエマウリ §358 エンレイソウ (5) kunne-kinaemawri (kún-ne-ki-na-e-maw-ri)「くンネ・キナエマウリ」[黒い・草エマウリ] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunnemarewrew
- クンネマレウレウ §144 カラスアゲハ;ミヤマカラスアゲハ(成) (3) kunne-marewrew(kún-ne-ma-rew-rew)「くンネマレウレウ」⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnenisat
- クンネニサッ 【kunne-nisat】 早朝,夜明け直前. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnenuma
- クンネヌマ §217.髪の種類(9)黒髪 kunne-numa〔kún-ne-nu-ma くンネ・ヌマ〕[黒毛]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunnepake
- クンネパケ §309 シジュウカラ (3) kunne-pake (kún-ne-pa-ke)「くンネパケ」[<kunne(黒い)pake(頭)] ⦅春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnepas
- クンネパㇱ 【kunne-pas】 消し炭. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnepas
- クンネパㇱ 【名】[kunne-pas 黒い・燃えかす] 消炭(木が燃えておき(燠)になってから消えたもの)(=kunne pas クンネ パㇱ)。 ☆参考 今の「炭」(木炭)を言うにもこの語を使うこともある。 ☆参考 retarpas レタㇻパㇱ[白い・燃えかす] 木がすっかり燃えて灰になったがまだ木の形のままであるもの。 paspas パㇱパㇱ 消炭。 {E: cinders.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnepaspas
- クンネパㇱパㇱ 【kunne-pas-pas】 消し炭. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnepatta
- クンネパッタ §177 コオロギ類 (2) kunne-patta(kún-ne-pat-ta)「くンネパッタ」⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnepiyapa
- クンネピヤパ §401 ヒエ (5) kunne-piyapa (kún-ne-pi-ya-pa)「くンネ・ピヤパ」[kunne(黒い)piyapa(ヒエ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunnepkar
- クンネㇷ゚カㇻ 【kunne-p kar】 黒く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnepkar
- クンネㇷ゚カㇻ 【自動】[kunne-p-kar 黒い・もの・をつくる] 着物/布を黒く染める。 ☆参考 húrepkar フレㇷ゚カㇻ 着物/布を赤く染める。 {E: to dye clothing, material black, dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnepoysas
- クンネポイサㇱ §452 キタフノリ (2) kunnepoysas (kún-ne-poy-sas)「くンネポイサㇱ」[kunne(黒い)poy(<pon 小さい)sas(コンブ)] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kunnerekkamuy
- クンネレッカムイ §335 エゾフクロウ (1) kunne-rek-kamuy (kún-ne-rek-ka-muy)「くンネレッカムイ」[kunne(夜)rek(鳴く)kamuy(神)] ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnesenkaki
- クンネセンカキ 【kunne-senkaki】 黒布. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneseta
- クンネセタ §268 イヌ (23) kunne-seta (kún-ne-se-ta)「くンネセタ」[<kunne(黒い)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆黒イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- kunnesiknak
- クンネシㇰナㇰ §812.やもうしょお(夜盲症);とりめ(鳥目)kunne-siknak〔kún-ne-šik-nak くンネ・シㇰナㇰ〕[kunne(暗い)+siknak(盲目である)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunnesoyokari(-an)
- クンネソヨカリ §470.だいべん(大便)(15)夜中下痢などで何度も大小便に出る kunne-soyokari(-an)〔kún-ne-so-yo-ka-riくンネ・ソヨカリ〕[夜・戸外へ通う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kunneywa
- クンネイワ 【名】[kunne-i-wa 暗い・時・から] ①朝。 ②(副詞的に使われて) 朝に。 kunneywa an クンネイワ アン 朝になる。 kunneywa an kor クンネイワ アン コㇿ 毎朝。 kunneywa túnasno ek クンネイワ トゥナㇱノ エㇰ 朝早く来る。(S) kunneywa kopak クンネイワ コパㇰ 朝方(9時ごろでも)。 kunneywa-ipe クンネイワ イペ 朝食を食べる、 朝食。 {E: ①morning. ②in the morning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunneywa
- クンネイワ 【kunneywa】 朝. クンネイワ ノ チセ カ ウン パㇱクㇽ ハウコㇿ.タント アナㇰネ ピㇼカ ヤント エㇰ ナンコㇿ=朝から屋根の上へ鳥が声を出した.今日はいい客が来るであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneywa pisno
- クンネイワ ピㇱノ 【kunnneywa pis-no】 毎朝.▷クンネイワ=朝 ピㇱノ=ごと イセンイセン ネア ウナㇻペ クンネイワピㇱノ イペ エペカ ノ エㇰ シリ=またしてもあのおばさん.毎朝食べているのを目がけて来ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneywaipe
- クンネイワイペ 【kunneywa-ipe】 朝飯. オッコー ポンノ エン・テレ ナ クンネイワイペ ソモ ク・キ ア ナ ク・イペテㇰ ワ エチ・トゥラ ナ=お姉さん,少し待って,まだ朝ご飯を食べていなかったのでさっと食べてあなたと一緒に行くから.ハイー エシㇼ カ ソモ ク・イペ ヒ タ アイヌ エㇰ ペ ネ クス クンネイワイペ コイラ(ク・オイラ) アアン.ク・イペルスイ フミー=あーあ,朝食前に客がきたので朝飯を食べ忘れてしまった,腹が減ったなあ.ナー クンネイワイペ カ ソモ ノ アン ウㇱケ ウン アㇻパ・アン カルスク(カルㇱ ウㇰ) クス ク・シレン アクス ウㇰペテケハイタ コㇿ ヤイェトコイキ=まだ朝飯を食べていないところへ私は行ってきのこ採りに行こうと誘うととるものもとりあえず自分のしたくをしはじめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneywano
- クンネイワノ 【kunney wano】 朝から. ヌマン シㇼピㇼカ アㇷ゚ タント クンネイワノ ソランソラン ペコㇿ アㇷ゚ト アㇱ ク・ソイネー カ エアイカㇷ゚=昨日はいい天気だったのに今日は朝から滝のような雨が降って私は外へ出ることもできない.クンネイワノ イチャアナアナ(イチャ・アン ア ・アン ア) ポーロ サラニㇷ゚ トゥㇷ゚ カ レㇷ゚ カ ア・ラㇻパ カネ ムンチロ ア・チャ=朝早くから穂摘みをして大きな袋にふたつも三つも詰め込んで,アワの穂を摘んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunneywano
- クンネイワノ 【副】[kunne-i-wano 暗い・時・から] 朝、 朝から。 ☆参考 nókunneywano ノクンネイワノ 早朝まだ暗いうちから。 {E: (from) morning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunnuitak
- クンヌイタㇰ 【<kunne-itak】 呪いの言葉. トゥ クンヌイタㇰ レ クンヌイタㇰ ア・コトゥリカㇻ=ふたつの呪いの言葉,三つの呪いの言葉,あの人に伸ばしてやった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuntukapap
- クントゥカパㇷ゚ §012 サメガスベ (10) kuntukapap (kún-tu-ka-pap)「くントゥカパㇷ゚」[<kuntu(巨大な)kapa(扁平な)-p(者)] ⦅白老、幌別、虻田、長万部⦆アカエイの特に大きいもの⦅長IV 43, 虻 9⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kupa
- クパ 【kupa】 噛む,かじる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kupa
- クパ 【他動】…を噛む、 …をかみつぶす。 urki ku=kupa ウㇽキ ククパ シラミを私はかみつぶす。(S) ☆発音 ku=pa クパ《私は見つける》と同じ発音。 ☆参考 基本的には一回かむことを言う。 何回もかむことは kupakupa クパクパ、 一回かみついたまましばらく離さないことは kupapa クパパ、 口に入れた食べ物をよくかむ(咀嚼する)ことは kuykuy クイクイ、 一部分をかむ(くわえる)ことは ekupa エクパ。 {E: to bite, chew…} (出典:田村、方言:沙流)
- kupakupa
- クパクパ 【他動】…を何回もか(噛)む、 …をかみつぶす。 ☞kupa クパ {E: to bite, chew…to pieces.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kupapa
- クパパ 【他動】[kupa-pa …を噛む・(重複)](犬などが)…にかみつく、 (蚊が)さす(「かじる」)。 etutanne en=kupapa エトゥタンネ エンクパパ 私はカ(蚊)に「かじられた」(くわれた、 さされた)。(W) ☞kupa クパ {E: (for a dog, mosquito) to bite…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kupapa
- クパパ 【kupapa】 噛む,かじる. アヌンクㇽ チセ ソイ クㇱ アクス セタ ピッコサヌ ア・クパパ エアㇻキンネ ケラムトゥイ(ク・エラムトゥイ)=よその人が家の前を通ったら,犬がさっと飛び出て来て噛まれて,私は本当に驚いてしまった.ハイー ヤニヤニ セタ エン・クパパ ノイネ イキ クワ アニ セタ コケウェ(ク・オケウェ) チカッポ パㇰノ ク・ヤイヌ コㇿ ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=いやー危なく危なく犬が,私を噛みそうにして,杖で犬を追い払い,スズメほどに思いながら逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- kupita
- クピタ 【kupita】 中洲:水面に出ている砂地. ホㇱキ パ タ アン ポロワッカ クスケライ ヘネ ヤ クピタ トイ ピㇼカ ポロンノ ムンチロ ケトイ夕(ク・エトイタ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ルウェ ネ ワー=前の年にあった洪水のお陰だろうか 中洲畑がよくて たくさんアワを蒔いてきたのだよ(クピタトイ=1,2年で使い捨てにする砂地畑). (出典:萱野、方言:沙流)
- kupka
- クㇷ゚カ 【名】くわ(鍬)(鉄部が長めの長方形で、 うね(畝)をつくる等に使われる種類の鍬)。 ☆参考 土を掘り起こし耕すための鉄部の厚いくわ(唐鍬)は tonka トンカ。 {E: a hoe; a plough.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kupkaruykep,-i
- クㇷ゚カルイケㇷ゚ §429 アマガエル (5) kupkaruykep,-i (kúp-ka-ruy-kep)「くㇷ゚カルイケㇷ゚」[<kupka(鍬を)ruyke(研ぐ)p(者)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kura
- クラ 【名】[概](所は kuraha クラハ)[< 日本語](馬の)くら(鞍)。 {E: a saddle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kura/kura(ha)
- クラ/クラ(ハ) 【kura/kura(ha)】 鞍,荷鞍. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuraha
- クラハ 【名】[所](概は kura クラ) …のくら(鞍)。 {E: a saddle of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kurasno
- クラㇱノ §168 ガンコウラン (1) kurasno (ku-rás-no)「クらㇱノ」[<kurasnoh<kurasno(黒い)-p(もの)] 果実 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kurasnoetuhka
- クラㇱノエトゥㇷカ §298 ハシブトガラス (4) kurasno-etuhka (ku-rás-no-e-tuh-ka)「クらㇱノエトゥㇷカ」[黒い・カラス] ⦅鵜城⦆ハシブトガラス (出典:知里動物編、方言:)
- kurasnu
- クラㇱヌ 【自動】[kur-asnu 影/現れ・(たくさんできることを表す接尾辞)] 光線によっていろいろに光る(玉虫もようのように)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kúrepa
- クレパ 【複他動】[複](kúre クレ は単複の区別なし) (二人以上皆が/に)…を飲ませる。 {E: to let, make…drink… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuri ante
- クリ アンテ 【連他動】[その影[所]・をいさせる](人)を笑う/嘲笑する。 na e=hotke wa e=an ruwe? iyohay, hetak hopuni, kuri a=ante na ナ エホッケ ワ エアン ルウェ? イヨーハイ、 ヘタㇰ ホプニ、 クリ アアンテ ナ (あなたは)まだ寝ているの? まああきれた、 早く起きなさい、 笑われるから。(S) ☆参考 emina エミナ《…のことを笑う》は、 嘲笑するとは限らない。 ただおかしくて/おもしろくて笑うことにも言う。 {E: to laugh, scoff at…} (出典:田村、方言:沙流)
- kuri(hi) an
- クリ(ヒ) アン 【kuri(hi) an】 影がうつる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuripan
- クリパン 【自動】[kuri-pan その影/姿(が)・うすくなる] 姿が消える。 sekor hawean tek kor kuripan tek híne isam セコㇿ ハウェアン テㇰ コㇿ クリパン テㇰ ヒネ イサㇺ (神がお告げを)このように言うとパッと姿が消えてしまった。(W民話) {E: to disappear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuripantek
- クリパンテㇰ 【kuri-pan-tek】 (ばっと)消える,見えなくなる.*目の前にいた化け物が消えたと言う時にこの言い方をする.▷クリ=影 パン=薄い テㇰ=さっと (出典:萱野、方言:沙流)
- kurka
- クㇽカ 【位名】[kur-ka 影/姿・の上] ①(名詞句の後に置かれて)…の(全体の)上、 …の上面一帯。 so kurka míke kane ソ クㇽカ ミケ カネ 床(ゆか)の上が光っている。(S) yukermu kurka néno an iro ユケㇾム クㇽカ ネノ アン イロ ネズミの背中のような色。(W) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神様が下るよ、 そこを神様が見守ってくれるよ。(S子守歌) ②(主に雅語で、 動詞の後に置かれて)…しながら、 …ているとき。 mokor kurka ta e=ek aan hawe ne wa モコㇿ クㇽカ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 皆が眠ってしまった後にあなたは来たんだなあ。(S) ouhuy sirka/ouhuy attus/henoo uwao/kari kurka/…/kamuy itak haw オウフイ シㇼカ/オウフイ アットゥㇱ/ヘノオ ウワオ/カリ クㇽカ/…/カムイ イタㇰ ハウ こげた刀、 こげた厚司(の着物)がクルッと回りながら(=…厚司をクルッとひるがえしながら)(中略)と神が言う声が…。(W神謡K) (注 日常語では mokor kurka ta モコㇿ クㇽカ タ [慣用句]の例が二例出たのみである。 ☞kurkasike クㇽカシケ) ☆対語 kurpok クㇽポㇰ …の下。 {E: above…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurka/kurkasi(ke)(he)
- クㇽカ/クㇽカシ(ケ)(ヘ) 【kurka/kurkasi(ke)(he)】 (その)上,挙げ句に. (出典:萱野、方言:沙流)
- kurkampa
- クㇽカンパ §707.魔につかれたような、狐につままれたような、ぼうとした顔つきをしているkurkampa〔kúr-kam-pa くㇽカンパ〕[kur(魔が)+kampa(一面にかぶさっている、kamu かぶさる、-pa 複数語尾)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kurkamu
- クㇽカム §184.顔つきがぼおとしている(3)魔がさしたようにぼおとした顔つきをしている kur-kamu〔kúr-ka-mu くㇽカム〕[kur(魔)+kamu(かぶさる)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kurkasi
- クㇽカシ 【位名】[所](概は kurka クㇽカ) …の(全体の)上、 …の上面一帯、 その(全体の)上。 uk wa orano kurkasi onupecikka ウㇰ ワ オラノ クㇽカシ オヌペチッカ (彼女は)(坊やを)だき上げてからその上にポロポロ涙をこぼした。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- kurkasike
- クㇽカシケ 【位名】[所](概は kurka クㇽカ)(=kurkasi クㇽカシ) ①その(全体の)上(の所)、 その上面一帯。 i=kurkasike/onuperanke イクㇽカシケ/オヌペランケ [雅](鳥になって空を飛んでいる父神は)私の体の上に涙を降らせた。(W神謡語り) ②[雅](動詞句の前に置かれて)…している間に、 …しながら。 kurkasike itako クㇽカシケ イタコ[その上・に言葉を置く] そうしている間に/そうしながら話をする/しゃべり始める。 ranke núpe/uturatura/kurkasike/itako hawe/ene oka hi ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ/クㇽカシケ/イタコ ハウェ/エネ オカ ヒ [雅]涙をあとからあとからとめどなく流し、 そうしている間に話し始めて次のように言った。(W神謡語り) ☆発音 歌うときは kurkasike クㇽカシケ と発音され、 話すときは通常 i が落ちて kurkaske クㇽカㇱケ と発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurkaske
- クㇽカㇱケ ☞kurkasike クㇽカシケ (出典:田村、方言:沙流)
- kurkotkane
- クㇽコッカネ 【kur-kot-kane】 光り輝く,ぴかぴかしている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kurkotunas
- クㇽコトゥナㇱ §704.魔が身にとりついて急に気分が悪くなるkurkotunas〔kúr-ko-tu-naš くㇽコトゥナㇱ〕[kur(魔)+ko(それに対して)+tunas(早くなる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kurkotunas
- クㇽコトゥナㇱ 【自動】[kur-ko-túnas 影・に・早い]「中風にかかる」=中風になる。(S) ku=kurkotunas wa ku=kema ka réne ku=teke ka réne ククㇽコトゥナㇱ ワ クケマ カ レネ クテケ カ レネ 私は中風にかかって足もきかない手もきかない。(S) 「魔がとりついて急に気分が悪くなる」 [kur(魔)+ko(それに対して)+tunas(早くなる)]((サル))〔知分類 p.388〕 {E: to be paralysed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kurkotunas
- クㇽコトゥナㇱ 【kur-ko-tunas】 小児麻痺,顔面神経麻痺. ク・サハ ポ カ クㇽコトゥナㇱ アニ ヤイェウェンペ ネ アクス ネノ アン クㇽ ク・ヌカㇻ コㇿ ク・サハ ポ ケシカルン(ク・エシカルン)=亡くなった私の姉も小児麻痺で(足が)不自由であったので,そのような人を私は見ると亡くなった姉のことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- kurkotunaspe
- クㇽコトゥナㇱペ 【kurko-tunas-pe】 半身不随の者. (出典:萱野、方言:沙流)
- kurmam(-a)
- クㇽマㇺ §188.かげ(影)(2)kurmam(-a)〔kúr-mam くㇽマム〕[kur(↑)+mam(?)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kurmat
- クㇽマッ 【kur-mat】 日本人女性,和人の女. (出典:萱野、方言:沙流)
- kurmat
- クㇽマッ 【名】[kur-mat 人・女] 和人の女性。 ☆参考 pon kurmat ポン クㇽマッ 和人の若い女性。 tonomat トノマッ 和人の女性の敬称。 menoko/pon menoko メノコ/ポン メノコ はアイヌの女性/若い女性。 (S){E: a Japanese woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurohokar
- クロホカㇻ 【kuroho-kar】 うねきり(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- kuromasam
- クロマサㇺ 【kur-oma-sam】 日陰:日陰をクロマサㇺといい,日なたをイコパㇰサㇺという. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuromatota
- クロマトタ 【kuromatota】 暗い夜に,真っ暗い夜. クロマトタ イキコロカイキ=暗い夜ではあったけれど[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kurpok(ke) rameciw
- クㇽポッケ ラメチウ 【連他動】[kurpok(ke) ram-e-ciw …の下・心・そこに・ささる](人)の問題を考えてどうなるのだろうかと心配している。 (出典:田村、方言:沙流)
- kuruka
- クルカ 【位名】[kurka クㇽカ《…の上》が歌の中で r ㇽ の後に母音を入れて発音された形] ☞kurka クㇽカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurukpeciyay
- クルㇰペチヤイ 【名】[kurukpe-ciyay 霜・栓] 霜柱。 kurukpeciyay roski クルㇰペチヤイ ロㇱキ 霜柱がたつ。 {E: frost columns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurukpekar
- クルㇰペカㇻ 【自動】[kurukpe-kar 霜・にあたる] 霜にあたる。 kurukpekar kor easir sonno tópen クルㇰペカㇻ コㇿ エアシㇼ ソンノ トペン (りんごは)霜に「かかったら」(=あたると)うんと甘くなる(霜にあたらないとあまり甘くならない)。(S) {E: to be affected by frost.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuruma
- クルマ 【名】[日本語] 乗用車、 自家用車。 (W) ☆参考 昔はなかった。 録音当時、 タクシー、 バス、 汽車などと合わせて aop アオㇷ゚ とも言い、 取り立てて自家用車を言うのには kuruma クルマ と言っていた。 {E: a car; a vehicle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurumakay
- クルマカイ 【名】[日本語] 車櫂(くるまがい)。 {E: an oar.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuruppean
- クルッペアン 【kuruppe an】 霜が降りる. タヌクラン クルッペアン パㇰノ メアン ヒ アナㇰネ アマㇺタㇱコㇿ ネ ナンコㇿ ワ=今夜は霜が降りるかと思うほどの寒さ,これは穀物に実が入るための寒波であろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuruppeciyay
- クルッペチヤイ 【kuruppe-ciyay】 霜柱. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusa
- クサ 【kusa】 舟で渡す. エクㇱネ ホトゥイパ ハウ アㇱ ヒクス ク・ソイネ アクス アイヌ アン ヒクス チㇷ゚ ア・サンケ ア・クサ ワ エカン(エㇰ・アン)=川の向こうへ呼ぶ声が聞こえたので外へ出ると人がいたので,私は舟を出し渡して来た.トヨㇿ(トイ オㇿ) ワ イワㇰ・アン イクサウシ タ エカン(エㇰ・アン) ヒネ ライホトゥイパアナクス(ライホトゥイパ・アン アクス) アチャポ エㇰ ヒネ イ・クサ ルウェ ネ=畑から帰って来て渡船場で高い声で呼ぶとおじさんが来て私は渡してもらった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusa
- クサ 【他動】[単](複は kuspa クㇱパ)…を舟で川を渡す。 {E: to take…across a river by boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kúsan
- クサン 【名】[ku-san 仕掛弓・棚] アマッポ(仕掛弓)を仕掛けるのに使うもの。 ani kuwari=an kúsan kay pakno upas poro アニ クワリアン クサン カイ パㇰノ ウパㇱ ポロ それを使ってアマッポを仕掛ける「弓棚」が折れるほどたくさん雪が積もる。(W) ☆参考 アマッポを仕掛ける木(kútek クテㇰ)のことか。 詳細不明。 (出典:田村、方言:沙流)
- kuskeray
- クㇱケライ 【kus-keray】 (〜の)お陰で. →クスケライ (出典:萱野、方言:沙流)
- kuskeray(po)/kusukeray(po)
- クㇱケライ(ポ)/クスケライ(ポ) 【kus(u)keray(po)】 〜のお陰で. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる.タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エ・アン クスケライポ ア・ウタリウタㇻ アプンノ イワㇰ パ.ソンノ エチ・コプンテㇰ ナ=今の場合はあなたのお陰で仲間たちが無事に帰って来た.本当にあなたをほめますよ.ソンノ ク・マッネポホ イ・カオイキ クスケライポ ネㇷ゚ カ ケシㇼキラㇷ゚(ク・エシㇼキラㇷ゚) カ ソモ キ=本当に私の娘が私を養ってくれるお陰で私は何も不自由をしない.ク・イチャ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) インネウタㇻ エㇰ ワ エン・カスイ クスケライポ ア・オケッテㇰテㇰ=私が穂ちぎりをしていると,大勢の人が来て私を手伝ってくれ,そのお陰でさっと終わってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusnamne
- クㇱナㇺネ 【後副】[kus-namne ために・(?)]…だから(?)。 ene rametok/kamuy kusnamne/koramnukuri p エネ ラメトㇰ/カムイ クㇱナㇺネ/コラㇺヌクリㇷ゚ [雅]そのように勇猛な神ですからどの神も皆おじけづいてしまうのが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kusnaotke
- クㇱナオッケ 【他動】[kus-na-otke その向こう側・のほうへ・突き刺す] …を突き抜けるまで刺す。 ahaː, e=kusnaotke somo ki yakka pirka p hńta kus e=kusnaotke siri an? アハー、 エクㇱナオッケ ソモ キ ヤッカ ピㇼカㇷ゚ フンタ クㇱ エクㇱナオッケ シリ アン? まあ、 突き通して刺さなくてもいいのに、 どうして突き通るまで刺すの。(S) {E: to pierce, stab through…} (出典:田村、方言:沙流)
- kusnare
- クㇱナレ 【kusna-re】 通す. ハㇻキカ クㇱナレ=シナ縄を通す.シカイェヘ クㇱナレ=目釘を通す. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusnena
- クㇱネナ 【kus-ne na】 〜するから,〜するよ. ホクレ ホㇱキ アㇻパ ワ アパウㇱタ チカシヒ アㇺケ ワ アヌ.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネナ=早く先に行って戸の心張り棒を外しておけ,今すぐ私も行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuspa
- クㇱパ 【他動】[複](単は kusa クサ )(二人以上を)…を舟で川を渡す。 {E: to take …across a river by boat (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuspare
- クㇱパレ 【複他動】[他動使役][複](単は kuste クㇱテ)[kus-pa-re …通る・[複]・させる](二人以上に/二つ以上を皆)…を…に通す。 {E: to pass…through… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuspare
- クㇱパレ 【kus-pa-re】 通らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusparepa
- クㇱパレパ 【複他動】[他動使役][複複](単は kuste クㇱテ) (二人以上が皆)(二人以上に/二つ以上を皆)…を …に通す。 huype oro emus kusparepa フイペ オロ エムㇱ クㇱパレパ (その熊の)レバーに刀を通した(切って供した)。 {E: to pass… through… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kusta
- クㇱタ 【kus ta】 だからとて. ソンノヘタㇷ゚ ウェンペ サニ ネ ロㇰ ペ クㇱタ トランネ パ ワ イペー カ エアイカㇷ゚ パ=本当のことだよ,貧乏人の血統だからとて骨惜しみをして食うことばかりもできない者たちだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusta
- クㇱタ 【kus ta】 向かいへ. クㇱタ アㇻパ=向かいへ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuhenea
- クスヘネア 【kusu he ne a】 それでだろうか. タン チュㇰ エアㇻキンネ メアン トゥナㇱ.クスヘネア ク・コㇿ ション ウレペチヒ ウウェチ ノイネ ポッピセ ネ アン=今年の秋はとっても寒くなるのが早い.それでだろうか,子供の足の指が霜焼けしたらしく水膨れになっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusune na
- クスネ ナ 【kusune na】 〜するから. ヒナコㇿ エ・ピロ ハウェアン.ホクレ エ・ミピヒ アㇺケ.ピロ ウㇱケ ク・ヌカㇻ クスネ ナ=どこを怪我したというのだ.早く着物を脱げ.怪我した所を私が見るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusune wa
- クスネ ワ 【kusune wa】 〜だろう. アㇻパ クスネ ワ=行くだろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuriahupkarkur
- クスリアフㇷ゚カラクル 【kusuri-ahupkar-kur】 薬をもらう人. ▷クスリ=薬 アフㇷ゚カラ=もらう クㇽ=人 *自殺するために毒を飲んだ者を助けるべく,人糞を水で溶かして服毒者に飲ませる前に,薬を作った人がひと口飲んでから飲ませることになっている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuriaspeket(c-i)
- クスリアㇱペケッ §822.くすりゆび(薬指)(5)kusuri-aspeket(c-i)〔ku-sú-ri-aš-pe-ket クすり・アㇱペケッ〕[kusuri(くすり)+aspeket(ゆび)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kusurikaraaynu
- クスリカラアイヌ §084.いしゃ(医者)(2)kusuri-kara-aynu〔ku-sú-ri-ka-ra-aǐ-nu クすリカラアイヌ〕[薬・作る・人]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kusurikina
- クスリキナ §260.くすり(薬)(4)薬草 kusuri-kina〔ku-sú-ri-ki-na クすリキナ〕[薬・草]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kusuriohaw(-he)
- クスリオハウ §260.くすり(薬)(2)薬湯 kusuri-ohaw(-he)〔ku-sú-ri-o-haw クすり・オハウ〕[薬・煎汁]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kusuriwahka
- クスリワㇵカ §260.くすり(薬)(3)薬液 kusuri-wahka〔ku-sú-ri-wah-ka クすリワㇵカ〕[kusuri(薬)+wahka(水)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuta
- クタ 【他動】…を(入れ物の中から)あける/全部出す(「まかす」)、 …の中味をあける(容器の中の水などを全部捨てて空にする)、 …の中味を(ザッと)出す。 nupki kuta ヌㇷ゚キ クタ よごれ水を捨てる(昔は川や泉から水を汲んで来て使い、 使ったあとの水は外に捨てた)。 ☆参考 目的語は中味の場合もあるし、 入れ物の場合もある。 ☆参考 ekuta エクタ …の一部分を「まかす」、 こぼす。 {E: to open, spill…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuta 1
- クタ 【kuta】 ①剥がれる. チマ クタ=かさぶたが剥がれる.この場合のクタというのは同じ「剥がれる」でもチマクタにのみ用いられる言葉で,別の物が剥がれるときはソソ,あるいはソㇱケ,メㇱケという. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuta 2
- クタ 【kuta】 ②(入っている水を)空ける,流す,こぼす. ワッカ クタ=水を空けろ.イテキ エヘウケレ ノ コㇿ ワ アㇻパ.エ・エヘウケレ ヤㇰネ エ・クタ ワ イサㇺ ナ=傾けないようにして持って行け,お前が傾けたらこぼしてしまうぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuta 3
- クタ 【kuta】 ③捨てる. ムン クタ=ごみを捨てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutcaktonin
- クッチャㇰトゥニン §212 ミミズ (19) kutcak-tonin (kut-čak-to-nin)「クッチャㇰトゥニン」[帯ナキ] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kutcam
- クッチャㇺ 【名】[概](所は kutcama クッチャマ)[kut-sam のど・(< そば)] 声、 こわね(声音)、 声の音色。 ☞ekutcam エクッチャㇺ {E: the voice; the tone of voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- kutcam konna
- クッチャㇺ コンナ 【kut-sam konna】 言いはじめる. エ・クッチャㇺ コンナ ウウェトゥヌイセ=ものを言いはじめその声が滔々とよどみなく(多くはユカㇻに出て来る). (出典:萱野、方言:沙流)
- kutcam(-a)
- クッチャㇺ §307.こえ(声)(3)kutcam(-a)〔kút-čam くッチャㇺ〕[kut(のど)+sam(そば)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kutcam(-a)
- クッチャㇺ §571.のど(咽喉)(8)のどの中の辺 kutcam(-a)〔kút-cam くッチャㇺ〕[kut(のど)+sam(そば)]⦅ホロベツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kutcam/kutcama(ha)
- クッチャㇺ/クッチャマ(ハ) 【kut-sam/-sama(ha)】 発音,声(声の音色). ペウレクㇽ ネ コㇿカ クッチャマハ ペケㇾ エアㇻキンネ イタㇰエアㇱカイ=若い人であるけれど発音もきれいだしとても話し上手だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutcama
- クッチャマ 【名】[所](概は kutcam クッチャㇺ) …の声の音色。 kutcama pirka クッチャマ ピㇼカ 声がいい、 声がきれいだ。(S) itak kutcama uneno an イタㇰ クッチャマ ウネノ アン (二人の)しゃべる声がよく似ている。(S) {E: the tone of voice of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kutcar(-i)
- クッチャㇻ §571.のど(咽喉)(9)のどの入口 kutcar(-i)〔kút-čar くッチャㇻ〕[kut(のど)+car(口)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Kutcaro
- クッチャロ 【名】[kut-caro のど・その口] [地名]屈斜路。 ☆参考 caro チャロ は東部方言の形で、 沙流方言の paro パロ に当たる。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kutcikar
- クッチカㇻ 【自動】[kutci-kar コクワ(サルナシ)・を採る] サルナシ(「コクワ」)を採る。 (出典:田村、方言:沙流)
- kutcipunkar
- クッチプンカㇻ 【kutci-punkar】 コクワつる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutcipunkar
- クッチプンカㇻ §136 サルナシ (2) kutci-punkar (kút-ci-pun-kar)「くッチプンカㇻ」[上記漿果の生じる蔓] 茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kutcir(-an)
- クッチㇼ §403.小便[する](3)kutcir(-an)〔kút-čir くッチㇼ〕[<kuy(小便)+cir(垂れる)]⦅ホロべツ―民譚集, p.16⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kutkan
- クッカン 【kutkan】 (油が)傷んでいる. ソモ クッカン ペコㇿ ク・ヤイヌ ワ スㇺ ク・ホㇰ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アㇷ゚ オヤチキ クッカン スㇺ ネ アアン.トックリ アサㇺ タ タイペヘ カ アン=傷んでいないと思ったので油を買ってきたのに,知らなかったが傷んだ油であった.瓶の底には澱もあった.スㇺ カ オホンノ ア・アヌ コㇿ スㇺタイペヘ アン ペ ネ.ネ ウㇱケヘ アナㇰネ クッカン カ キ ア・エエアイカㇷ゚ ナ オスラ アニー=油も長く置くと油の沈澱物がある.その分は傷んでいて食べられないから捨ててね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutkaruykep
- クッカルイケㇷ゚ §429 アマガエル (6) kutkaruykep (kút-ka-ruy-kep)「クッカルイケㇷ゚」[<kutka-ruyke-p(鍬・研ぐ・者)] ⦅厚真⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kutkes(-e)(a-)maknaraye
- クッケㇱ(アマㇰナライェ §460.咳払いをする(1)kut-kes(-e)(a-)maknaraye〔kút-keš-mák-na-ra-ye くッケㇱ・まㇰナライェ〕[kut-kes(喉の奥)+mak(奧)+na(の方え)+raye(やる)]【ユ研Ⅱ, p、789】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kutkorkamuy
- クッコㇿカムイ 【kut-kor-kamuy】 断崖の神.*昔話の中に,息子を呪う父親が断崖へ息子を突き落とすがクッコㇿカムイがそれを助けるという話が出て来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutmaketa
- クッマケタ 【自動】[kut-mak-e-ta のど・後ろ・に・する(?)] 首をヒョイと後ろへ曲げる。 {E: to tilt back the head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kutomaraurep
- クトマラウレㇷ゚ §144 カラスアゲハ;ミヤマカラスアゲハ(成) (2) kutomaraurep(ku-to-ma-ra-u-rep)「クトマラウレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kutourikka
- クトウリッカ §278 あざらし (42) kuto-urikka (ku-tó-u-rik-ka)「クとウリッカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuttar
- クッタㇻ 【kuttar】 イタドリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuttar
- クッタㇻ §287 オオイタドリ (4) kuttar (kút-tar)「くッタㇻ」[中空円棒状茎] 茎 ⦅幌別⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuttaramam
- クッタラマㇺ §284 ウラジロタデ ウラジロイタドリ (1) kuttar-amam (kút-ta-ra-mam)「くッタラマㇺ」[中空円棒状茎に生ずる穀物] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuttarhumpe
- クッタㇻフンペ §296 くじら(クジラ (8) kuttar-humpe (kut-tar-hum-pe)「くッタㇻフンペ」ナガスクジラの類⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuttesu(-an)
- クッテス §002.あおむく(仰向く)(1)kuttesu(-an)〔kút-te-suくっテス〕[kut(のどを)+tesu(反らす)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttesusu(-an)
- クッテスス §002.あおむく(仰向く)(2)顔を仰向けにしているkuttesusu(-an)〔kút-te-su-suくっテスス〕[kut(のど)+tesu-su(tesuの反復形、反らしている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttoko(-an)
- クットコ §004.仰向けに寝る(1)kuttoko(-an)〔kút-to-koくっトコ〕[kut(のどを)+toko(つきだす)]⦅H.一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttokonohotke(-an)
- クットコノホッケ §566.ねる(寝る)(6)仰臥する kuttokono-hotke(-an)〔kút-to-ko-no|hót-ke くットコノ・ホッケ〕[kuttoko-no(仰向けに、kut-toko-no「のどを・つきだし・て」)+hotke(寝る)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttom(-o)sat
- クットㇺサッ §574.のどがかわく;渇する(3)kuttom(-o)sat〔kút-tom|sát くットㇺ・さッ〕[のど・乾く]⦅ホロベツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttom(-o)sattek
- クットㇺサッテㇰ §574.のどがかわく;渇する(4)kuttom(-o)sattek〔kút-tom|sát-tek くットㇺ・さッテㇰ〕[のど・ちょっと乾く]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuttomsinotca
- クットㇺシノッチャ 【名】[kuttom-sinotca のど・歌](男性の歌い方の一つとして)「浪花節みたいな声を出してうなること」(=低い声をふるわせて、 うなるような声で歌うこと)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kuttotta
- クットッタ 【名】[kut-totta のど・大袋][動物](鳥の)胃袋。 cikap kuttotta チカㇷ゚ クットッタ 鳥の胃袋。 ☞totta トッタ {E: the stomach (of a bird.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kutunesas
- クトゥネサㇱ §468 ワカメ ナンブワカメ (1) kutunesas (ku-tú-ne-sas)「クとゥネサㇱ」[kutu(円棒)ne(状の)sas(コンブ)] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kutusas
- クトゥサㇱ §468 ワカメ ナンブワカメ (2) kutu-sas (ku-tú-sas)「クとゥサㇱ」[“円棒・昆布”] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuwa
- クワ 【名】[概](所は kuwa(ha) クワ(ハ)) ①杖。 ②墓標。 raykur kuwa ライクㇽ クワ 死んだ人の杖すなわち墓標。 ③利子。 kuwa kor kane クワ コㇿ カネ [熟語] (文字通りには)杖をついて=利子がついて。 onaha korpa p opitta kuwa kor kane a=hosíppare nankor オナハ コㇿパㇷ゚ オピッタ クワ コㇿ カネ アホシッパレ ナンコㇿ 彼の父親が持っていたものは全部利子がついて返されるでしょう。(W民話) {E: ①a stick; a staff. ②a grave marker. ③interest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuwa
- クワ 【kuwa】 杖. クワエチャラセ=杖で滑る.クワエテテ=杖をつく.図[クワ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwa
- クワ 【kuwa】 利息,利子. ネアクㇽ イチェン ケソウㇰテ(ク・エソウㇰテ) アクス ポーロ クワ エテテレ ワ エン・コホシピレ=あの人に金を貸したら大きく利息を持たせて返してくれた.クワ コㇿ ワ エㇰ=利子がつく(クワ=杖 コㇿ=持つ ワ=する エㇰ=来る).*昔は金はなかったが,物を貸したらそれに何か利子をつけて返して来た.そのことを杖を持って帰って来たと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwa
- クワ 【kuwa】 墓標. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwaecarase
- クワエチャラセ 【kuwa-e-carase】 杖で滑る:杖で体を支えて急な斜面を滑り下りる.▷クワ=杖 エ=それで チャラセ=滑る (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwaha
- クワハ 【名】[所](概は kuwa クワ)…の杖、 …の墓標。 {E: the stick, staff, grave marker of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuwakore
- クワコレ 【kuwa-kore】 礼をする,謝礼をする:品物か何かで. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwamuraypa
- クワムライパ 【kuwa muraypa】 墓標を撫でる. トゥシㇼ ア・オウリ ヒ タ クンネ コポンチ ソナピヒ イタンキ オルン ア・ウㇰ ワ ア・アヌ ア・テケヘ ア・コタチ ワ クワ ア・ムライパ ㇷ゚ ネ=墓穴を掘る時に,黒粘土をお椀に山盛りに取っておきそれを手のひらに塗りつけ,墓標を撫でるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwan
- クワン 【kuwan】 真っ直ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwan
- クワン 【副】まっすぐに、 (崖が)切り立って。 kuwan as クワン アㇱ 急だ、 切り立っている。 kuwan as hur/kuwan as nupuri クワン アㇱ フㇽ/クワン アㇱ ヌプリ 切り立った山。 ☆参考 okuwas/okuwan as オクワㇱ/オクワン アㇱ よりもさらに急で、 高くなくても切り立っていることを言う。 {E: rising steeply.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuwanno
- クワンノ 【副】まっすぐに。 kuwanno reye yak pirka korka ekesinne henoye uske ka an クワンノ レイェ ヤㇰ ピㇼカ コㇿカ エケシンネ ヘノイェ ウㇱケ カ アン まっすぐに這えばいいけれどあちこち曲がったところもある(ノートに文字を書くのを虫がはうのにたとえて言った言葉)。(S) kuwanno e=arpa yakun クワンノ エアㇻパ ヤクン (あなたが)まっすぐ行けば。(S) {E: directly; straight.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuwanno
- クワンノ 【kuwan-no】 真っ直ぐに.簡単に. タパン ナイ エ・トゥラシ シトゥ イクㇱ タ アン ポン ナイ クワンノ エ・サン コㇿ ポロ ペッ アン ナ ピタㇻ オッタ(オㇿ タ) レウシ アニー=この沢をのぼって峰の向こう側にある小沢を真っ直ぐに下って行くと大きい川があるので,川原に泊まるのだよ.タント アナㇰネ ホカンパ イタㇰ ソモ ク・イェ ノ ヘル クワンノ ク・イタㇰ=今日は難しい言葉を私は言わずにごく簡単にしゃべる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapet
- クワペッ 【kuwa-pet】 一串の魚の切り身:一串分のサケの切り身に紐を通した物をいう. ク・コㇿ ション タパン クワペッ エアウネ コㇿ ワ アㇻパ アニー=孫よ,この一串の魚を隣へ持って行ってね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapet(c-i)
- クワペッ §554.にく(肉)(24)棒状の切って乾したクマの肉 kuwa-pet(c-i)〔ku-wá-pet クわ・ペッ〕[kuwa(棒)+pet(裂片)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuwapetne
- クワペッネ 【kuwapet-ne】 縦切りに(肉を). カㇺ ア・サカンケ ヒ タ アナㇰネ ルウェ キミ パㇰノ ネ クワペッネ ア・カㇻ ア・スパ ヒネ ア・テイパ ワ ア・ヌカㇻ ポンノ オケㇺタヤイケ パㇰノ ア・スパ ス ポㇷ゚ ウㇱケ ワ ア・ヤンケ コㇿ ピㇼカ サカンケカㇺ ネ ア・カㇻ エアㇱカイ=肉を煮て干す場合は,太いトウモロコシほどに肉を縦切りにして,それを煮て,つまんでみて少し血がにじむくらいに煮てから鍋の煮え立っているところから上げるとおいしい干し肉が出来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapetne kar
- クワペッネ カㇻ 【kuwapet-ne kar】 縦に切る. ポンノ ホㇿセ チェㇷ゚ ネ ヤ カㇺ アナㇰネ クワペッネ ア・カㇻ ワ ア・パラㇰカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=少し痛んだ魚とか肉は縦に切ってそれに煤けた味をつけるといいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwari
- クワリ 【ku-ari】 仕掛け弓:クネニ(オンコの木),タッ(ガンビの木の皮),トペニ(イタヤの木),パㇱクㇽエㇷ゚ カ(ツルウメモドキの繊維から作った糸),他で作る. 図[クワリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwari
- クワリ 【kuwari】 仕掛け弓の糸を張ってあるところ:熊の足が糸に触れると矢が発射する.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwari
- クワリ 【自動】[ku-ari 弓・を置く](=kuari クアリ)(動物を獲るための)アマッポ(仕掛弓)をしかける。 {E: to set a hunting bow as a trap to catch game.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuwas
- クワㇱ 【名】[< 日本語クワシ] 菓子。 ☆参考 tópenpe トペンペ《甘いもの》、 umay ウマイ[< 日本語]《おいしいもの》のような言い方もある。 {E: sweets.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuwas
- クワㇱ 【kuwas】 菓子の類. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ クワㇱ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ノオカ チェ(チ・エ) カ エアイカㇷ゚ ペ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ トペンペ カ ネㇷ゚ パㇰノ アン=私が子供の頃は菓子というものはそれほど食べられなかったが,今は甘い物もいくらでもある. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwekay
- クウェカイ 【名】[kuw-e-kay アマッポ(仕掛弓)・その頭(が)・折れる][古](月の名)2月。 ani kuwari=an kúsan kay pakno upas poro wa kusu kuwekay アニ クワリアン クサン カイ パㇰノ ウパㇱ ポロ ワ クス クウェカイ アマッポ(仕掛弓)を仕掛けるために使う弓棚が折れるほど雪がたくさん積もるからクウェカイ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- kuwekaycup
- クウェカイチュㇷ゚ 【ku-e-kay-cup】 11月. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuy(a-an-)
- クイ §222.かむ(噛む)(1)kuy(a-;an-)〔kúǐ くイ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuyak
- クヤㇰ §306 ヒバリ (9) kuyak (ku-yák)「クやㇰ」[<鳴き声] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuyetesu(-an)
- クイェテス §407.小便を山なりに出すkuyetesu(-an)〔kúǐ-e-te-su クいえテス〕[kuy(尿)+e(で)+tesu(反らす)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuykarus
- クイカルㇱ §447 エブリコ (3) kuy-karus (kúy-ka-rus)「くイカルㇱ」[グイマツ(の)・キノコ] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuykuy(a-an-)
- クイクイ §222.かむ(噛む)(2)吐き出すために噛み噛みする kuy-kuy(a-;an-)〔kúǐ-kuǐ くイクイ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuyra
- クイラ 【他動】(…のところへ)忍んで行く。 waranpe kuyra wa arpa wa nísapno ureetursere, yak irupi irammakaka an na ワランペ クイラ ワ アㇻパ ワ ニサㇷ゚ノ ウレエトゥㇽセレ、 ヤㇰ イルピ イランマカカ アン ナ ワラビに忍び足で近づいて行って急にけとばしなさい、 そうすれば澱粉がきれいに出ているから。(S) kuyra wa arpa, ramu tuypa クイラ ワ アㇻパ、 ラム トゥイパ そっと行っておどかしてやりなさい。(S) {E: to sneak to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kuyra
- クイラ 【kuyra】 後をつける,尾行する. キムンカムイ アナㇰネ ア・シトマ ㇷ゚ ネ,ア・クイラ ヒ パㇱテ コㇿ ヤイルカエホシピ ニ センピㇼ タ イェトコウㇱ(イ・エトコウㇱ) ペ ネ=熊は恐ろしいものだ,後をつけられたことに気づくと自分の足跡を迂回して木の陰で待ち伏せをするものだ.スイスイ アヌン メノコ クイラ コㇿ アン ナ.ネンカ アン パコアッ キ ヤㇰ ウェン ナ シノッチャキ コㇿ オㇱ アㇻパ=またしても他の女を尾行している.なんらかの間違いをすると悪いので歌を歌いながら後へ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuysamausi
- クイサマウシ §646.膝の関節;しつかんせつ(2)kuysama-usi〔kúǐ-sa-ma-u-ši くイサマウシ〕[kuysama(<kuysapa 膝頭)+usi(関節、ついている所)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuysapa
- クイサパ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(8)kuysapa〔kúǐ-sa-pa くイサパ〕[<kum(ひざ)+sapa(かしら)]⦅タライカ、シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuysapaaraka
- クイサパアラカ §645.ひざかぶ;ひざがしら;膝蓋部(9)膝かぶの痛む病気 kuysapa-araka〔kúǐ-sa-pa-a-ra-ka くイサパ・アラカ〕[ひざかぶ・痛む]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuysapaihri
- クイサパイㇶリ §646.膝の関節;しつかんせつ(1)kuysapa-ihri〔kúǐ-sa-pa-iç-ri くイサパイㇶリ〕[膝・関節]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuytakpe
- クイタㇰペ 【名】[ku-itak-pe (?)・ものを言う・もの](?) 境界棒、 自分の見つけた場所などを示す十字柱(木を十文字に、 ちょうど十字架のような形に組み合わせたもの。 「ここがおれの見つけたところだというようなところに立てておく」)。(S) kuytakpe néno oka ru or ta iteki cisekar=an pe ne na, inan kur ka hokus pe ne wa a=sitóma p ne na クイタㇰペ ネノ オカ ル オッタ イテキ チセカㇻアン ペ ネ ナ、 イナン クㇽ カ ホクㇱ ペ ネ ワ アシトマㇷ゚ ネ ナ 十字路には家を建てるものではないよ、 だれかひっくりかえる(=つぶれる)んだから恐ろしいんだから。(S) ☆発音 kú=itak pe クイタㇰ ペ《私がものを言うの、 私がしゃべるのに》と同じ発音。 ☆参考 toypunki トイプンキ《土地の番人》とも言う。 ☆参考 〔久辞典稿:「境界標」〕〔萱民具 p.197 につくり方や使途などについてのよりくわしい説明がある。 ku ク は「私」と解釈されている〕 {E: a boundary marker, in the form of a wooden cross.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuytakpe-ihunarap
- クイタㇰペイフナラㇷ゚ 【名】[kuytakpe-ihunara-p 十字柱・さがしものをする・もの] さがしものをするときに持って歩く十字柱(「枯れヨモギを十字に組み合わせたもの、 これに inonnoitak イノンノイタㇰ して(魂を入れ言葉を入れて)持って歩くと必ず落とした所へ行き、 探しものが見つかる」)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kuytopkina
- クイトㇷ゚キナ §190 クサフジ (2) kuytop-kina (kúy-top-ki-na)「くイトㇷ゚キナ」[雁・草] 茎葉 ⦅様似⦆⦅A沙流・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuytopkina
- クイトㇷ゚キナ §344 エゾカンゾウ (3) kuytop-kina (kuy-top-ki-na)「くイトㇷ゚・キナ」[雁・草] 葉 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuytopkina
- クイトㇷ゚キナ §380 ウキヤガラ (2) kuytop-kina (kúy-top-ki-na)「くイトㇷ゚キナ」[雁・草] 稈 ⦅千歳ネシコシ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kuywahka
- クイワㇵカ §402.しょおべん(小便)(3)kuy-wahka〔kúǐ-wah-ka くイワㇵカ〕[<kuy-wakka]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuywakka
- クイワッカ §402.しょおべん(小便)(2)kuy-wakka〔kúǐ-wak-ka くイワッカ〕[kuy(小便)+wakka(水)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuywakka
- クイワッカ 【kuy-wakka】 小便. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuywakka
- クイワッカ 【名】[kuy-wakka 小便・水] 小便、 尿、 オシッコ。 kuywakka us wa an クイワッカ ウㇱ ワ アン 小便(尿)がついている。(S) ☆参考 小便(オシッコ)をすることは okuyma オクイマ。 {E: urine.} (出典:田村、方言:沙流)
- ma
- マ 【ma】 焼く. チェㇷ゚ マ=魚を焼く.ヘカッタㇻ イペ ハイタ ノイネ イキ パ ナ シト ヘネ マ ワ エレ パ オラウン ルラ ワ エㇰ=子供たちが食べ足りないようだから餅でも焼いて食べさせてから送って行って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ma
- マ 【ma】 泳ぐ,水泳ぎ. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) ナー ク・マ エアイカㇷ゚ ヒ タ ク・ユピ ウタㇻ エン・ウォロコイキ クスケライ ク・マ エアㇱカイ ペ ネ ア ワ=私が小さい時,まだまだ泳げない時に,兄たちは私を川でいじめた,そのお陰で私は泳げるようになったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ma
- マ 【ma】 〜して,〜て. #NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- ma 1
- マ 【自動】泳ぐ。 e=ma easkay? エマ エアㇱカイ? あなたは泳げますか。 ☆参考 人間や犬や蛙が手足を動かして泳ぐことを言う。 魚が泳ぐことには使わない。 人でも、 川遊びや海水浴など楽しみのために水中で遊ぶことには ma マ ではなく sus スㇱ《水浴びする》という語を使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ma 2
- マ 【他動】(魚等の食べ物)を焼く、 フライにする。 cep a=ma wa a=e ro チェㇷ゚ アマ ワ アエ ロ 魚を焼いて食べよう。(S) sum ani ma スㇺ アニ マ 油で焼く/いためる/揚げる。 sum ani a=ma sito スマニ アマ シト 油で焼いた餅(パンの訳語として出た)。 ☆参考 焼くのには、 昔は木串に刺していろりの灰に立てて焼く、 石の上にのせて焼く、 イタドリの茎の中に入れていろりで焼く、 葉に包んで灰の中に埋めて焼く、 などの方法があった。 ☆参考 昔は揚げ物はしなかった。 だから「揚げる」を表す特別の語はなく、 「焼く」を意味する語が利用される。 {E: to roast, bake, fry…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ma 3
- マ 【間投】[日本語(?)] まあ。 {E: Oh! Well! (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ma 4
- マ 【格助】(=wa ワ)(沙流川下流から胆振東部では、 鼻音 n, m のあとで wa ワ が ma マ と発音される。 『音声資料』(1-6)では、 歌の中以外では、 ma マ と発音されていても wa ワ と表記してある。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- macarasne
- マチャラㇱネ 【maca-rasne】 (舌触りが)ざらざらしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- maci(hi)
- マチ(ヒ) 【名】[所](概は mat マッ) …の妻。 ku=maci/ku=macihi クマチ/クマチヒ 私の妻。 ku=maci ku=rara cik クマチ クララ チㇰ 私の妻は何もできないと私は思うから ☆参考 親族関係の表現。 尊敬をもって言うには kor katkemat コㇿ カッケマッ《…の奥様》が使われる。 ☞katkemat カッケマッ {E: the wife of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- macikor
- マチコㇿ 【名】[mat-ikor 女・宝物] 女の宝物(首飾り、 耳環など)。 {E: a woman's treasures, precious belongings. (earrings etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- macir(-i)
- マチㇼ §239.きず(傷)(2)macir(-i)〔ma-čír マちㇼ〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- macirenka
- マチレンカ 【名】[mat-irenka 女・意図/主張] 女のことについての権利の主張。 {E: a claim for women's rights.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maciri
- マチリ §239.きず(傷)(4)maciri〔ma-čí-ri マちリ〕⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maciriwah(k-i)
- マチリワㇵ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(15)maciriwah(k-i)〔ma-čí-ri-wah マちリワㇵ〕⦅シラウラ⦆①姉妹。②従姉妹。[<mat(女)+irwak(兄弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- maciriwah(k-i)
- マチリワㇵ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(10)maciriwah(k-i)〔ma-čí-ri-wah マちリワㇵ〕⦅シラウラ⦆従姉妹(男が言う)。[<mat-irwak]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- macirpe
- マチㇼペ §026.妹(6)macirpe〔ma-čír-pe マちㇼペ〕⦅ホロべツ、ホべツ⦆①妹(兄から言う)。②妻の妹、弟の妻(男から言う)。[<mat(女)+ir(血縁をもつ)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- macirwak
- マチㇼワㇰ 【名】[mat-irwak 女・兄弟姉妹]姉妹(女性のいとこを含む)(=menokoirwak メノコイㇼワㇰ)。 ☆発音 マチㇽワㇰ と発音する。 irwak イㇼワㇰ の ㇼ はいつも リ に似た音ではなく ル に似た音に発音する。 ☞irwak イㇼワㇰ、 irwaki(hi) イㇼワキ(ヒ) {E: a sister; a female cousin.} (出典:田村、方言:沙流)
- macis(r-i)
- マチㇱ §239.きず(傷)(3)macis(r-i)〔ma-číš マちㇱ〕[<macir]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maciya
- マチヤ 【maciya】 町. トオㇷ゚ トゥイマ シッタ(シㇼ タ) シㇼシモイェ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ アン ワ シサㇺ マチヤ ウカエコネ シコㇿ アン パハウ ク・ヌ=ずうっと遠い所で強い地震があって和人の町が倒壊したという噂を私は聞いた.マチヤ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ アイヌ インネ ㇷ゚ ネ クス ク・トゥラ クㇽ ヤアニ ヤアニ コカトゥライヌ(ク・オカトゥライヌ)=町ではあまりにも人が多いので一緒に行った人を危なく危なく見失うところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- maciya
- マチヤ 【名】[< 日本語] 町、 市街地、 都市。 poro maciya ポロ マチヤ 大きい町、 大都市。 {E: a town; a city.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mahkaraku
- マㇵカラク §030.めい(姪)(3)mahkaraku〔máh-ka-ra-ku まㇵカラク〕⦅S.⦆姪。[<mat-karku]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahmici
- マㇵミチ §017.孫(5)mah-mici〔máh-mi-či まㇵミチ〕⦅シラウラ、オチホ⦆孫娘。[mah(<mat 女)+mici(孫)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahneikupakikir
- マㇵネイクパキキㇼ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (3) mahne-ikupakikir(mah-neikupakikir)「まㇵネイくパキキㇼ」クワガタムシ類の成虫(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- mahnekaci
- マㇵネカチ §007.むすめ(娘)(10)mahnekaci〔máh-ne-ka-či まㇵネカチ〕[mah(女)+ne(である)+hekaci(子)]⦅マオカ⦆娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahnekuh(ru-ru)
- マㇵネクㇷ §003.おんな(女)(9)mahnekuh(ru、-ru)〔máh-ne-kuh まㇵネクㇷ〕[mah(mat 女)+-ne(である)+kuh(kur ひと)]⦅S.⦆女。〜pahno ko-yaymatuh⦅ニイトイ⦆「一人前の女に成人した」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahnekuha
- マㇵネクハ §448.すわる(座る)(18)横座り;膝を折って座って両足を横へ出すようにして片尻を床につけて座る座り方 mahnekuh-a〔máh-ne-kuh-á: まㇵネクㇷあー〕[女・座り]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mahnekuha ki
- マㇵネクハ キ §448.すわる(座る)(19)横座りする mahnekuh-a ki〔máh-ne-kuh-á:-kí: まㇵネクッあー・きー〕[女座りを・する]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mahnekuhpo
- マㇵネクㇷポ §021.子(9)mahnekuh-po〔máh-ne-kuh-pó まㇵネクㇷ・ぽ〕⦅S.⦆女児。[‘女・児'の義]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahnekuhran(an-)koro
- マㇵネクㇷランコロ §603.はつじょう(発情)[する](4)女心がつく mahnekuh-ran-(an-)koro〔máh-ne-kuh-ran|(aŋ-)ko-ró まㇵネクㇷ・ラン・コろ〕[女・心を・もつ]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mahneseta
- マㇵネセタ §268 イヌ (18) mahne-seta (máh-ne-se-ta)「まㇵネセタ」[<matne(めすの)seta(イヌ)] ⦅多蘭泊、真岡⦆雌イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- mahnu(-an)
- マㇵヌ §034.結婚(する)(26)mahnu(-an)〔máh-nu まッヌ〕⦅シラウラ、マオカ⦆妻をめとる。[<mat-nu]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahpo
- マㇵポ §007.むすめ(娘)(28)mahpo〔máh-po まㇵポ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆娘。[<mat(女)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahpo
- マㇵポ §021.子(6)mah-po〔máh-po まㇵポ〕⦅オチホ、シラウラ、シラヌシ、タラントマリ、マオカ⦆娘。[<mat-po]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahseta
- マッセタ §268 イヌ (16) mah-seta (máh-se-ta)「まッセタ」[<mat(おんな)seta(イヌ)] ⦅白浦、鵜城⦆雌イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- mahta resike mahpo
- マㇵタ レシケ マㇵポ §007.むすめ(娘)(29)mah-ta resike mahpo〔máh-ta|ré-ši-ke|máh-po まㇵタ・れㇱケ・まㇵポ〕⦅ウソロ⦆箱入娘。[mah(<mak 奥)+ta(で)+resike(養育した)+mahpo(娘)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahtaekasi
- マㇵタエカシ §013.先祖;祖先(5)mah-ta-ekasi〔máh-ta-e-ka-ši まㇵタエカシ〕⦅ニイトイ、シラウラ⦆先祖の翁(曾祖父以上を言う)。[<mak-ta-ekasi]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahtahenki
- マㇵタヘンキ §013.先祖;祖先(6)mah-ta-henki〔máh-ta-heŋ-ki まㇵタヘンキ〕⦅ニイトイ⦆先祖の翁(曾祖父以上について言う)。[mah(<mak 奥、山手)+ta(にいる)+henki(祖父、翁)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahtasuh(t-i>c-i)
- マㇵタスㇷ(ッイ>チ §013.先祖;祖先(10)mah-ta-suh(t-i>c-i)〔máh-ta-suh まㇵタスㇷ〕⦅オチホ⦆先祖の婆さん(曾祖母以上)。[<mak(↑)+ta(↑)+sut(祖母)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahtekuh(ru/-ru)
- マㇵテクㇷ §003.おんな(女)(10)mahtekuh(ru/-ru)〔máh-te-kuh まㇵテクㇷ〕⦅ウソロ⦆女。[<mat-ne-kur]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mahtekuhrampokonte
- マㇵテクㇷランポコンテ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(28)女が男に肌身を許す mahtekuh-rampo-konte〔máh-te-kuh-ram-po-kon-te まㇵテクッ・ランポ・コンテ〕[mahtekuh(女)+ram-po(心、-poは指小辞)+konte(与える)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mak
- マㇰ 【mak】 奥. (出典:萱野、方言:沙流)
- mak
- マㇰ 【mak】 どのように,いくら,なんと,何. (出典:萱野、方言:沙流)
- mak 1
- マㇰ 【位名】[概](所は makke マッケ)(独立的にも相対的にも使われる。) (…の)後ろ側、 (…の)奥、 (海側に対して)山側、 山奥の方、 (家の中の)いろりから遠い方。 toop mak ta k=ánu wa ora os k=érampewtek トオㇷ゚ マㇰ タ カヌ ワ オラ オㇱ ケランペウテㇰ (私はそれを)ずうっと奥の方/後ろの方に置いてあとでわからなくなった。(S) iyotta mak wano an ikuynimak イヨッタ マㇰ ワノ アン イクイニマㇰ 一番奥のほうにある奥歯(親知らず)。(W) mak ta ekasi マㇰ タ エカシ 先祖のおじいさん、 ひいおじいさん。 {E: behind, inside…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mak 2
- マㇰ 【疑副】どう。 mak hawean マㇰ ハウェアン どう言う、 何と言う。 híne mak hawean? ヒネ マㇰ ハウェアン? そしたら(彼は)なんて言ったの? (S) (注 「何と言う」は hńta/hemanta フンタ/ヘマンタ《何》を使わず、 mak マㇰ を使って言う。) mak iki マㇰ イキ どうする、 何をする、 どのように過ごす。 a=irwaki mak iki kor an? アイㇼワキ マㇰ イキ コㇿ アン? 私たちの兄弟(兄または弟)はどうしている(達者か)? (兄弟姉妹の間の会話) (S) (注 「何をする」も mak マㇰ を使って mak iki マㇰ イキ と言う。 これは、 何をするか/しているか全然わからない場合に、 どのように時を過ごしているかを問う言い方である。 hńta/hemanta フンタ/ヘマンタ《何》を使って hńta kar フンタ カㇻ というのは、 何かをつくる/つくっているとか、 何かをする/しているとかがわかっていて、 具体的に何をするか/しているかを問う言い方である。) mak ye マㇰ イェ (それを)どう言う。 (次の慣用表現で)mak a=ye hawe? マカイェ ハウェ? (直訳すると)私たちは/一般に人は(それを)どう言うの=どう言いようもない、 しかたがない。 mak ku=ye hawe? マㇰ クイェ ハウェ? (直訳すると)私は(それを)どう言うの=どう言いようもない、 しかたがない。 ene kú=irara wa kú=iki p ne kus a=en=koyki ayke kusu mak ku=ye hawe? エネ クイララ ワ クイキㇷ゚ ネ クㇱ アエンコイキ アイケ クス マㇰ クイェ ハウェ 私はあんなに言うことをきかなかったんだから叱られてもしかたがない。 mak un a=ye hawe? マㇰ ウン アイェ ハウェ? いつまで言っていてもしょうがない、 それ以上言うことができないからこのままにしておこう。 mak un a=ye ya マㇰ ウン アイェ ヤ/マクン アイェ ヤ 何と言っても。 mak an マㇰ アン/マカン どのようである、 どんな。 mak an yakka pirka wa マㇰ アン ヤッカ ピㇼカ ワ どうでもいい。(S) mak an uske ta a=eywanke kor pirka p an? マㇰ アン ウㇱケ タ アエイワンケ コㇿ ピㇼカㇷ゚ アン? どんなときに使えばいいの? (S) mak e=réhe an? マㇰ エレヘ アン?/e=rehe mak an? エレヘ マㇰ アン? あなたの名前はなんというのですか。 mak ataye an? マㇰ アタイェ アン? 値段はいくらですか。 mak ani マカニ どうして、 どのようにして。 eci=ránmokka hawe ne p mak ani e=ruska p he an? エチランモッカ ハウェ ネㇷ゚ マカニ エルㇱカㇷ゚ ヘ アン? (私はあなたを)からかっただけなのに(あなたは)どうして怒るの? … hike mak? ヒケ マㇰ? …してはどうですか(提案) (S) ☆参考 mak マㇰ は makanak マカナㇰ と同義だが、 より簡単に(軽く)言う言い方。 沙流川筋では下流でも中流でも使うが、 千歳の白沢ナベさんによれば千歳では使わず、 軽く言うときでも makanak マカナㇰ を使う。 ☞makanak マカナㇰ {E: how; how…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mak a=kar yakka
- マㇰ アカㇻ ヤッカ 【mak a=kar yakka】 どうしても. ナイクスン(ナイクㇱ ウン) ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ マㇰ ア・カㇻ ヤッカ ウェン ワ タント ユㇷ゚ケ ウウェポタラ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ=沢の向かいのおばが病気でどうしてもよくならないので今日強くまじないをするそうだから私は行って来るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- mak a=ye hawe
- マㇰ アイェ ハウェ 【mak a=ye hawe】 しかたがない. ホワーア マㇰ ク・イキ ヤㇰ ピㇼカ オカー ピㇼカ トゥキヌㇺ ク・ハチレ ワ ク・ペㇾパ マㇰ ア・イェ ハウェ ウンコトゥㇰ アニ ウコトゥッカ ワ インカㇻ=あーあ困った,どうしたらいいだろう,よい杯の上の粒を私は落として割ってしまった,どうにも言いようもない(しかたがない),松やにでくっつけておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mak an
- マㇰ アン 【mak-an】 どんな. (出典:萱野、方言:沙流)
- mak un a=ye hawe
- マクン アイェ ハウェー 【mak un a=ye hawe】 しかたがない.許す. ア・エソウㇰテ イチェン タント ホシピレ クナㇰ イェ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ ソモ コㇿ ワ エㇰ ペ マクン アイェ ハウェ=私が貸した銭,今日戻すと言っていたのに持って来ないもの,しかたがないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- maka
- マカ 【maka】 開ける,開く. アパ マカ=戸を開ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- maka 1
- マカ 【他動】[mak-a (明るさや開放を表す語根)・(他動詞形成)] …を開ける、 …を開く。 apa maka アパ マカ 戸を開ける(apa アパ は《出入口》)。 puyar maka プヤㇻ マカ 窓を開ける。 ☆参考 口を開けることは hása ハサ と言う。 ☆対語 asi アシ《…を立てる》(引き戸やドアの場合)、 seske セㇱケ《…をふさぐ》(すだれの場合)。 {E: to open…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- máka 2
- マカ 【副】[mak-a 後ろ側・へ](語構成の要素として)後ろへ、 後方へ。 (出典:田村、方言:沙流)
- makacinkanhokus(-an)
- マカチンカンホクㇱ §003.仰向けに倒れて足を宙にばたばたさせる(2)maka-cin-kan-hokus(-an)〔ma-ká-čiŋ-kan-ho-kùšマかチンカンホくㇱ〕[maka(のど)+cin(足)+kan(末)+hokus(倒れる);後方へひっくり返ってその勢いで両足が宙を切る]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makacinkankari
- マカチンカンカリ 【maka-cin-kankari】 仰向けになって足をばたばたさせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- makahokus
- マカホクㇱ 【maka-hokus】 仰向けになる,仰向けに倒れる,ひっくり返る. ア・ミッポホ ポニケヘ(ポン ヒケヘ) コㇿ ワ アン ペ ア・コウㇰ コㇿ マカホクㇱ ワ ライ ホケレケレ コㇿ チㇱ ペ ネ=私の孫,小さいほうのは持っているものを取ると仰向けになり,足をばたばたさせて泣くものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mákahokus
- マカホクㇱ 【自動】[maka-hokus 後ろへ・倒れる] 仰向けに倒れる。 {E: to fall over face up.} (出典:田村、方言:沙流)
- makaka
- マカカ 【makaka】 開く. (出典:萱野、方言:沙流)
- makake
- マカケ 【位名】(次の形で使われる) imakake イマカケ その後ろ側の所。 {E: behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makan
- マカン 【副】(次の表現で)どのように。 makan ne kor マカン ネ コㇿ 都合により、 「どうやらしたら」=どうかすると、 場合によっては。(W) makan ne kor/mosirso kurka/oran wa マカン ネ コㇿ/モシㇼソ クㇽカ/オラン マ [雅]時によると地上に降りて。(Sユーカラ語り) makan katkor pe/ek hum konna/koturimimse/kokewrototke マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ [雅]どんなものだかやって来る音がブルンブルンと鳴りゴーゴーと響く。(Sユーカラ) ☆参考 長く言うと makanan マカナン。 makanan マカナン も makan マカン も限られた文脈で使われている。 一般的に「どのように」という疑問の表現には nékon ネコン、 nékona ネコナ、 あるいは日常語と同じ makanak マカナㇰ などが使われている。 ☆参考 日常語では makanak マカナㇰ《どのように》、 mak マㇰ《どのように》(縮約形)があるが、 用法は makan マカン と同じではない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makan
- マカン 【mak-an】 どのような. イワラサンペ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ マカン カッコㇿ ペ ネ ヤ カ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=岩の下の心臓という悪い神はどのような姿をしているものか私はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- makanak
- マカナㇰ 【makanak】 どう,どうして,なんと. (出典:萱野、方言:沙流)
- makanak
- マカナㇰ 【副】どう、 どのように。 makanak katuhu an kur マカナㇰ カトゥフ アン クㇽ いったいどんな格好をした人。(W) makanak an マカナㇰ アン どのようである、 どんな。 makanak an itak e=nu rusuy hawe an? マカナㇰ アン イタㇰ エヌ ルスイ ハウェ アン? どんな言葉をあなたは聞きたいの? (S) ☆参考 mak マㇰ と同義だが「いったいどのように」という、 疑問の意をよりはっきりさせる。 ☆参考 千歳の白沢ナベさんによれば、 千歳の方では mak マㇰ は使わず、 軽く言うときでも makanak マカナㇰ を使う。 {E: how; what; which.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makanak'an
- マカナㇰアン 【makanak-an】 どんな. (出典:萱野、方言:沙流)
- makanaketa
- マカナケタ 【間投】[makanak-he-ta どのように・か・(強め)](?) どうしたんだ? 何だって? (突然大きな物音がしたり、 わからない言葉が聞こえたりしたときに驚いて言う。) (W) (S) {E: What happened? ; What's up? } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makanakne
- マカナㇰネ 【makanak-ne】 どうして. ト タンネ ヒ タ エチ・イワㇰ モイレ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ).マカナㇰネ ワ エチ・モイレ ヒ アン=日の長い時にお前たちの帰りが遅い,気がかりにしていた.どうしてお前たちは遅くなったのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- makanakta
- マカナㇰタ 【makanak-ta】 何,どうしたって? ペッ イクㇱ ワ エ・ホトゥイパ ヤッカ ク・ヌ フミ カ イサㇺ.マカナㇰ タ=川の向こうからお前が呼んでも私はさっぱり聞こえない.どうしたって? (出典:萱野、方言:沙流)
- makanan
- マカナン 【副】[雅]どのように。 makanan ne kor マカナン ネ コㇿ [雅]時によると。 makanan ne kor/ranke mosir/mosirso kurka/ciorawkekar マカナン ネ コㇿ/ランケ モシㇼ/モシㇼソ クㇽカ/チオランケカㇻ [雅]時によると下界の国の国土の上に下りて来ます。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラの語られた中では同様の文脈で makan ne kor マカナン ネ コㇿ と言っている。 ☞makan マカン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makani
- マカニ 【makani】 なぜ,どうして. プクサ ア・タ ウㇱケ コルウヌ(ク・オルウヌ) クス エチ・シレン ペ マカニ エ・コパン ペ アン=ギョウジャニンニクを採る所を私は知っているのでお前を誘ったのに,なぜお前はいやがるの. (出典:萱野、方言:沙流)
- makanit
- マカニッ 【maka-nit】 矢骨.矢の根につける骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- makanit'ay
- マカニッアイ 【maka-nit-ay】 仕掛け矢. (出典:萱野、方言:沙流)
- makannekor
- マカンネコㇿ 【makannekor】 どうかすると. マカンネコㇿ ア・イ・シレカッタ マカンネコㇿ ア・シレカッタ=どうかすると私が投げられどうかすると相手を投げつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- makao
- マカオ §026 フキ (9) makao (ma-ká-o)「マかオ」[<makayo] 花茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makaraye
- マカライェ 【他動】[maka-raye 後ろへ・やる] 来るな来るなと押してやる。 tekémakaraye テケマカライェ 来るな来るなと手で押してやる。(S) ☆参考 mákoraye マコライェ は《後ろへやる、 (袖)をまくる》。 {E: to press, coerce someone to come to…} (出典:田村、方言:沙流)
- makaro
- マカロ §288 ノダイオウ (3) makaro (ma-ká-ro)「マかロ」 茎葉 ⦅様似、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makaro
- マカロ §289 スイバ (2) makaro (ma-ká-ro)「マかロ」 茎葉 ⦅幌別、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makayo
- マカヨ §026 フキ (8) makayo (ma-ká-yo)「マかヨ」[<pakkay(子負い)] 花茎(フキノトウ) ⦅北海道各地⦆ →補注(8)。 (出典:知里植物編、方言:)
- makayo
- マカヨ 【名】[植物]フキノトウ。 hekaye makayo ヘカイェ マカヨ 「年とった」(=とうがたった)フキノトウ。(S)〔知分類 p.17〕 {E: the flower of the butterbur (petasites japonnicus (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- makayo
- マカヨ 【makayo】 フキノトウ. タンパ マカヨ ヘトゥク オヤパ コㇿコニ ヘトゥク.シネパ カマ ランケ ウウォカリ ウウォカリ アン ペ ネ=今年フキノトウ,違う年(来年)フキが生える.1年置き交替交替にあるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- makayoepuy
- マカヨエプイ §026 フキ (15) makayo-epuy (ma-ká-yo-e-puy)「マかヨエプイ」[フキノトウの・頭] 成熟した果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makayononno
- マカヨノンノ §026 フキ (14) makayo-nonno (ma-ká-yo-non-no)「マかヨノンノ」[フキノトウの・花] 花 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- maketa 1
- マケタ 【他動】[< 日本語](常に主格不定人称の a= ア のついた形、 つまり受け身の形で用いられる。) a=makéta アマケタ (彼は)負ける。 a=en=maketa アエンマケタ 私は負ける。 a=kor mosir a=makéta sekor háw as アコㇿ モシㇼ アマケタ セコㇿ ハワㇱ わが国(日本)が負けたという話が聞こえた。(W会話) {E: to lose to…; be beaten by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- máketa 2
- マケタ 【副】[mak-he-ta どう・か(疑問)・(強め)]いったいどう。 (次のような表現で使われる。) máketa ne a マケタ ネ ア いったいどうだったかなあ。 máketa a=ye a マケタ アイェ ア いったいどう言ったかなあ(何と言うんだったかなあ)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- maketa ne a
- マケタ ネ アー 【mak eta ne a】 どうだったかなあ. エ・レヘ マケタネアー=あんたの名前はなんといったかな.エ・オナハ レヘ マケタネアー=あんたの父親の名前はなんといったかなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- maketamaketane
- マケタマケタネ 【mak eta mak eta ne】 どうしてこうして. タㇷ゚ ウフナㇰ ウトㇺヌカㇻ パ ペウレ ウムレㇰ アン コㇿ オラーノ ウクラン マケタマケタネ シコㇿ カネ エヤイプニ パ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=この頃結婚したばかりの若夫婦がいると,昨夜はどうしてこうしてとからかって笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- maketaro
- マケタロ 【maketaro】 負けた,敗れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- maki
- マキ 【maki】 なんと. (出典:萱野、方言:沙流)
- makiki
- マキキ 【mak-iki】 なんとそれする,どうした,どのようになった. (出典:萱野、方言:沙流)
- makip
- マキㇷ゚ 【makip】 なぜか,どうしたのか,どうしたの. マキㇷ゚ エソイネ ヘカチ アㇺカㇺコモㇺセ ハウ アㇱ ナ.ホクレ アㇻパ ワ ヌカㇻ ワ エㇰ=どうしたのか外で子供が泣きわめく声が聞こえる.早く行って見て来い.ホㇱキ ウクラン ク・レウシ チセ コㇿ ウタㇻ マヤイケ パ ㇷ゚ ネ ノイネ ク・イラム アㇷ゚ マキㇷ゚ ク・テケヘ ネ ヤ マヤイケ.ソモ エン・コトゥㇽセ ヒ ネ ヤ ウン=一昨日の夜,泊まった家の人たちが皮癬をかいていたように思ったが,どうしたのか手が痒い.もしやのこと,私に伝染したのではないだろうな.マキㇷ゚ タㇷ゚ウフナㇰ ワノ ウナㇻペ ヤイヌミウェンエオ エイノンノイタㇰ ワ エン・コレ ヤン=どうしたことやらついこの頃からおばさんが病気がちだ.はらい清めてくださいよ.マキㇷ゚ エ・イポロ ウェン ルウェ アン ヒナコロホ アㇻカイ アン=どうしたの顔色が悪いこと,痛い所はどこなの? (出典:萱野、方言:沙流)
- mákip
- マキㇷ゚ 【疑副】[mak-iki-p どう・する/した・もの](?) いったいどうして、 いったいどうなって、 どうしたんだろう。 makip an? マキㇷ゚ アン? どうしたんだろう。 mákip ene, sinenne ku=nupe ran kor an humi an hi an? マキㇷ゚ エネ、 シネンネ クヌペ ラン コラン フミ アニ アン? どうしてこうひとりでに涙ばっかり出るんだろうなあ。(S) iyohay mákip toan pe mipihi an イヨハイ マキㇷ゚ トアン ぺ ミピヒ アン あれえ、 あの人の着物変だなあ。(S) {E: How in the world? ; What on earth? } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makiri
- マキリ 【名】[概/所][< 日本語] マキリ、 小刀。 ☆参考 「… のマキリ」は makiri(hi) マキリ(ヒ) とも kor makiri コㇿ マキリ とも言う。 ku=makirihi クマキリヒ/ku=kor makiri クコㇿ マキリ 私のマキリ。(S) {E: a knife; a short sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makiri
- マキリ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(9)[サケ・マスの]はらびれ makiri〔ma-kí-ri マきり〕[小刀、ナイフ]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makiri
- マキリ 【makiri】 小刀,小さい刃物. 図[マキリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- makiri-saya
- マキリサヤ 【名】[makiri-saya 小刀・ [< 日本語]さや] マキリのさや。 {E: the sheath of a knife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makiriipe
- マキリイペ 【makiri-ipe】 小刀の刃. (出典:萱野、方言:沙流)
- makirinip
- マキリニㇷ゚ 【makiri-nip】 小刀の柄. (出典:萱野、方言:沙流)
- makiripone
- マキリポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(10)腹鰭[の鰭條] makiri-pone〔ma-kí-ri-po-ne マきリ・ポネ〕[makiri(小刀)+pone(骨、鰭條)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makirisaya
- マキリサヤ 【makiri-saya】 小刀の鞘:トペニ(イタヤ).ネㇱコ(クルミ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- makkaci
- マッカチ §007.むすめ(娘)(7)makkaci〔mák-ka-či まッカチ〕[<matkaci]⦅オギフシ、ウラカワ、シラヌカ⦆娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- makke
- マッケ 【makke】 (戸が)開く. (出典:萱野、方言:沙流)
- makke 1
- マッケ 【自動】[mak-ke (明るさや開放を表す語根)・(自動詞形成)] 開く(あく)。 apa makke wa an アパ マッケ ワ アン 戸があいている。(S) {E: to be opened.} (出典:田村、方言:沙流)
- makke 2
- マッケ 【位名】[所](概は mak マㇰ)(語構成の要素として)その後ろ側、 その奧。 (独立の語として使われた例は未出) {E: behind, inside that.} (出典:田村、方言:沙流)
- makkesama
- マッケサマ 【位名】[mak-ke-sama …の奥・の所・側] tu makkesama kotuye トゥ マッケサマ コトゥイェ (直訳すると)二つの(=いくつもの)その奥の所を…に対して切る=人が何度断っても聞かずに自分の意志を通す。 a=kopán yak a=ye yakka tu makkesama i=kotuye i=etun kuni koyayotuyma anuanu アコパン ヤㇰ アイェ ヤッカ トゥ マッケサマ イコトゥイェ イエトゥン クニ コヤヨトゥイマ アヌアヌ 私がいくら断っても彼は聞かず、 私を嫁にもらうとしつこく言い続けた。 民話 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makkosanpa
- マッコサンパ 【自動】[mak-kosanpa (明るさや開放を表す語根)・急に…する] パツと開く、 パツと明るくなる。 sir-makkosanpa シㇼマッコサンパ あたりがパッと明るくなる、 (電燈をつけたとき)部屋がパッと明るくなった。(S) {E: to open suddenly; brighten suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maknatara
- マㇰナタラ 【自動】[mak-natara (明るさや開放を表す語根)・…した状態が続いている] あかあかと明るい。 nociw kur ka maknatara ノチウ クㇽ カ マㇰナタラ 星影もあかあかと明るく輝いている。(W会話) ☞komaknatara コマㇰナタラ {E: to be very bright; dazzling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maknatara
- マㇰナタラ 【mak-natara】 明るい,輝いている,きらびやかに. (出典:萱野、方言:沙流)
- makne
- マㇰネ 【makne】 どうした.なぜ.どういう,どうだ! (出典:萱野、方言:沙流)
- maknewa
- マㇰネワ 【mak ne wa】 どうして. イヨーハイ ナ ナ ペウレクㇽ ネ クニ ク・ラム アㇷ゚ マㇰ ネ ワ イサㇺ ハウェ タ アン=どうしたの,まだまだ若い人だと思っていたのにどうして死んだというの. (出典:萱野、方言:沙流)
- maknewaneyaka
- マㇰネワネヤカ 【mak ne wa ne ya ka】 どうしてか. タㇷ゚ イキヤ ウナㇻペ マㇰ ネ ワ ネ ヤカ ア・エラムㇱカリ コㇿカ カリ ヤㇰ ア・イェ アイヌ ウタㇻ ウシトマレ クンネ アン コㇿ ソイネ クㇽ カ イサㇺ=この頃亡くなったおばさん,どうしてか知らないが化けたということで,人々は恐ろしがって暗くなると外へ出る人もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- makoraye
- マコライェ 【makoraye】 引っこめる,後ろへやる. (出典:萱野、方言:沙流)
- mákoraye
- マコライェ 【他動】[mak-o-raye 後ろ・に・やる] 後ろへやる、 (袖を)まくる。 e=tusa mákoraye, e=amunini a=huráye kus ne na エトゥサ マコライェ、 エアムニニ アフライェ クㇱ ネ ナ (あなたの)袖をまくりなさい、 腕を洗ってあげるから。(S) ☆参考 simakoraye シマコライェ[自分を・後ろへやる]は《ひまをとる》。 {E: to roll up (the sleeves).} (出典:田村、方言:沙流)
- makpa
- マㇰパ 【他動】[複](単は maka マカ)(二人以上が/二つ以上を) …をあける、 …を開(ひら)く。 {E: to open…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makpak
- マㇰパㇰ 【makpak】 いくら,どれほど. タアンペ アタイェヘ マㇰ パㇰ アン ペ ネ ヤ=この物の値段はいくらぐらいするものか. (出典:萱野、方言:沙流)
- makpeka
- マㇰペカ 【mak peka】 (村の,家の)奥の方から. マㇰペカ アㇻパ ア ワ=奥の方から行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- makpo
- マㇰポ 【疑名】[mak-po どう・(指小辞)] いったいどのように、 なんとか。 makpo ikipa wa マㇰポ イキパ ワ (彼らは)なんとかして。 makpo é=iki híne e=oskoni p an? マㇰポ エイキ ヒネ エオㇱコニㇷ゚ アン? いったいどうやって手に入れたの。(S) {E: how in the world; somehow, in one way or another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makta
- マㇰタ 【副】[mak-ta 奥・に](=mak ta マㇰ タ) 奥に、 遠い昔に。 (連体的に使われて)昔の。 makta kor ekasi マㇰタ コㇿ エカシ ずっと昔の先祖。 makta irwak マㇰタ イㇼワㇰ 昔の先祖の兄弟。 {E: long ago; in ancient times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makta 1
- マㇰタ 【mak ta】 ①麓の方:山の麓から見て川に近い方をサタ,麓の方をマㇰタという. (出典:萱野、方言:沙流)
- makta 2
- マㇰタ 【mak ta】 ②(村の,家の)奥の方に. マㇰ タ エ・アン エ・メライケ ナ.ナ サ タ サン アペクㇽ=奥の方にいてお前は寒いだろう.もっと囲炉裏の方に出て火にあたれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- maktaanu
- マㇰタアヌ 【他動】[mak-ta-anu 奥・に・置く] …を重要な事とはしない。 ne hi anak a=maktaanu ネ ヒ アナㇰ アマㇰタアヌ その事はどうでもいい。 {E: to put…aside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maktaekasi
- マㇰタエカシ 【mak-ta-ekasi】 遠い先祖の祖父.▷マㇰタ=奥の方の エカシ=祖父 マㇰタエカシ カ イッカ ㇷ゚ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカエオ ソンノ ウェンペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのにその血統も手癖が悪い,本当に悪い者だよね. (出典:萱野、方言:沙流)
- maktaekasi
- マㇰタエカシ §013.先祖;祖先(3)mak-ta-ekasi〔mák-ta-e-ka-ši まㇰタエカシ〕⦅ホロべツ、ビホロ⦆先祖の翁(曾祖父以上の)。[mak(奥、山手)+ta(にいる)+ekasi(祖父、翁)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- maktahuci
- マㇰタフチ 【mak ta huci】 古い時代の祖母.▷マㇰタ=奥の方の フチ=祖母 (出典:萱野、方言:沙流)
- maktairwak(-i)
- マㇰタイㇼワㇰ §029.おい(甥)(3)mak-ta-irwak(-i)〔mák-ta-ir-wak マㇰタイㇼワㇰ〕⦅テシオ⦆一番兄の子;甥。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- maktektek
- マㇰテㇰテㇰ 【他動】[mak-tektek あける(maka の語根)・急にする] パッと開(あ)ける。 ekuskonna apa maktektek エクㇱコンナ アパ マㇰテㇰテㇰ (彼は)突然戸をパッと開けた。(S) {E: to open…suddenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- makun
- マクン 【連体】[mak-un 奥・にある] 奥の、 (海側でなく)山側の。 (=mak un マㇰ ウン) {E: the innermost…; the mountains (as opposed to the sea.).} (出典:田村、方言:沙流)
- makun-amunin
- マクンアムニン/マクナムニン 【名】[概](所は makun-amunini マクンアムニニ)[mak-un-amunin 奥・にある・腕] 上はく、 腕のひじから上の部分。 {E: the upper arm.} (出典:田村、方言:沙流)
- makun-amunini
- マクンアムニニ/マクナムニニ 【名】[所](概は makun-amunin マクンアムニン)…の腕のひじから上の部分。 {E: the upper arm of…} (出典:田村、方言:沙流)
- makunamunin(-i)
- マクナムニン §127.うで(腕)(8)にのうで makun-amunin(-i)〔ma-kú-na-mu-nin マくナムニン〕[makun(奥の)+amunin(うで)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makunapa
- マクナパ §374.しきゅう(子宮)(4)makun-apa〔ma-kú-na-pa マくナパ〕[奥の・戸口]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makunekasi
- マクネカシ §013.先祖;祖先(4)mak-un-ekasi〔má-ku-ne-ka-ši まクネカシ〕⦅ホロベツ、アショロ⦆先祖の翁(曾祖父以上の)。[mak(奥、山手)+un(にいる)+ekasi(祖父、翁)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- makunhuci
- マクンフチ §013.先祖;祖先(8)mak-un-huci〔má-kun-Fu-či まクンフチ〕⦅ホロベツ⦆先祖の婆(曾祖母以上の)。[mak(奥、山)+un(にいる)+huci(祖母、婆)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- makunni
- マクンニ §223 ナナカマド (6) makun-ni (ma-kún-ni)「マくンニ」[mak(山の方)un(にある)ni(木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makunnimah(k-i)
- マクンニマㇵ §582.は(歯)(15)臼歯 makun-nimah(k-i)〔ma-kún-ni-mah マくン・ニマㇵ〕[makun(奥の)+nimah(歯)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makunnimak(-i)
- マクンニマㇰ §582.は(歯)(14)奥歯;臼歯 makun-nimak(-i)〔ma-kún-ni-mak マくン・ニマㇰ〕[奥の・歯]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makunoksut tokse
- マクノㇰスッ トㇰセ §056.頭の後部;後頭部(10)後頭部隆起[している] makun-oksut tokse〔ma-kú-nok-sut|tók-se マくノㇰスッ・とㇰセ〕[makun-oksut(後頭部)、tokse(凸出している)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makunoksut(-u)
- マクノㇰスッ §056.頭の後部;後頭部(7)makun-oksut(-u)〔ma-kú-nok-sut マくノㇰスッ〕[mak(後)、mak-un〔マくン〕(後の)、 oksut(うなじ;うなじの奥、うなじの上方)⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makuntapsut(-u)
- マクンタㇷ゚スッ §127.うで(腕)(7)にのうで makun-tapsut(-u)〔ma-kún-tap-sut マくンたㇷ゚スッ〕[奥の・うで]⦅チカブミ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makuykuy
- マクイクイ §362 その他(シギの類) (2) ma-kuykuy (má-kuy-kuy)「まクイクイ」[<ma(浜)kuykuy(小さいしぎ)] ⦅白浦⦆シギの小さいもの (出典:知里動物編、方言:)
- makuysapa
- マクイサパ §056.頭の後部;後頭部(1)makuy-sapa〔ma-kúǐ-sa-pa マくイサパ〕[mak(後)+un(にある)+sapa(頭)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- makuysir
- マクイシㇼ 【mak un sir】 古い時代. マクイシㇼ ワノ アイヌ アナㇰ オカ=古い時代からアイヌはいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- makwa
- マㇰワ 【mak wa】 奥(に). (出典:萱野、方言:沙流)
- mamahapo
- ママハポ §020.母(15)mama-hapo〔ma-má-ha-po マまハポ〕⦅ホロベツ⦆【常】継母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mamamici
- ママミチ §019.父(21)mama-mici〔ma-má-mi-či マまミチ〕⦅ホロべツ⦆継父。[mama(<日本語"まま")]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mame
- マメ 【mame】 豆. (出典:萱野、方言:沙流)
- mame
- マメ 【名】[< 日本語][植物]豆。 ☆参考 今は花豆がたくさんつくられ、 ほかに虎豆や大豆などもつくられている。 あずきは antuki アントゥキ という別語で呼ばれる。 豆は昔からつくっていたという。 {E: a bean.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mamekekka
- マメケッカ 【mame-kekka】 豆の内側の糸. アㇻパ エント ウㇰ ワ エㇰ ワ マメケッカハ カㇻ ラタㇱケㇷ゚ ア・カㇻ クスネ ナ=行ってエンドウ豆取って来て豆の内側の糸を取れ,寄せ煮を作るので. (出典:萱野、方言:沙流)
- mamekepuspe
- マメケプㇱペ 【mame-kepuspe】 豆のさや. (出典:萱野、方言:沙流)
- mameni
- マメニ 【mame-ni】 豆の手柴:豆のつるを伝わせるための柴. ニサッタ マメニ ア・アシ ナ タヌクラン アナㇰネ チセ トゥマㇺ エコパㇱテ ワ アシ ワ アヌ アニ=明日,豆の手柴を立てるので今夜は家の壁へ(手柴を)寄り掛けて立てておけよ.*つるのある豆を蒔き,つるが伸び始めると手柴を立てるが,手柴につるがからまらないことをニエマカ(木をいやがる)と言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- mamenum
- マメヌㇺ 【mame-num】 豆の粒. (出典:萱野、方言:沙流)
- mamenumnumke
- マメヌㇺヌㇺケ 【mame-num-numke】 豆粒選び. (出典:萱野、方言:沙流)
- mamepunkar
- マメプンカㇻ 【mame-punkar】 豆のつる. (出典:萱野、方言:沙流)
- mamesirma
- マメシㇼマ 【名】[mame-sirma 豆・くず][植物] まめくず(くずのように小さな豆)。 {E: pieces of beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- mametosi
- マメトシ 【名】[mame-tosi 豆・通し[< 日本語]] 豆の小さいのを通して大きいのを残すふるい。(S) ☆参考 粉をふるうふるいは k葉osi コトシ。 {E: a sieve to separate larger beans from smaller ones.} (出典:田村、方言:沙流)
- mamma
- マンマ 【名】[幼] まんま(ご飯を表す幼児語)。 keː, mamma eci=ére na, hása hása aː iki, háwowowo ケー、 マンマ エチエレ ナ、 ハサ ハサ アー イキ、 ハウォウォウォ さあ、 まんまあげるから口をあけてアーしなさい、 ハウォウォウォ(あやしの音声)。(S) {E: children's language for a meal, dinner.} (出典:田村、方言:沙流)
- mamma
- マンマ §494.ちち(乳);乳房(6)mamma〔mám-ma まンマ〕⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mamma
- マンマ §020.母(6)mamma〔mám-ma まンマ〕⦅テシオ⦆【常】母。[mammaは別に乳汁を意味する]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mana
- マナ §193.痂が乾いて生じる細粉mana〔ma-ná マな〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- manausseta
- マナウㇱセタ §268 イヌ (26) mana-us-seta (ma-ná-us-se-ta)「マなウㇱセタ」[<mana(灰ほこりの)us(ついている)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆灰色のイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- manayta
- マナイタ 【名】[< 日本語]まないた。 (出典:田村、方言:沙流)
- manciwkina
- マンチウキナ §176 チシマフウロ (1) manciw-kina (mán-ciw-ki-na)「まンチウキナ」[満州・草] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- manneseta
- マンネセタ §268 イヌ (19) manne-seta (mán-ne-se-ta)「まンネセタ」[<mahne-seta<matne(めすの)seta(イヌ)] ⦅多蘭泊、真岡⦆雌イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- manpuri
- マンプリ 【manpuri】 お守り. (出典:萱野、方言:沙流)
- mantari
- マンタリ 【mantari】 前だれ,前掛け:腰に結びつけて膝の前に掛ける布. 図[マンタリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- mantari
- マンタリ 【名】[< 日本語 まえだれ] 前掛け。 ☆参考 おなかからひざぐらいの前を全部おおうぐらいの大きさの長方形の布に着物と同じような文様の刺しゅうをほどこし、 上にひもをつけてあった。 {E: an apron.} (出典:田村、方言:沙流)
- mantarikorpe
- マンタリコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(8)恥丘に長い陰毛が生えていて両側にないもの(あるいは、恥丘の下端に5、6本の陰毛が生えているだけのもの) mantari-kor-pe〔mán-ta-ri-kor-pe まンタリコㇿペ〕[mantari〔<日本語、前垂れ、まえかけ〕+kor(もつ)+pe(もの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- manu
- マヌ 【助動】…という。 (次の限られた用法でのみ用いられる。 それ以外の用例は歌の中の決まった言葉である。) ne manu ネ マヌ 先に言われた…、 いわゆる…。 ne manu p ネ マヌㇷ゚ …というもの。 mak iki=an wa siknu ne manu p a=ki oasi hi an? マㇰ イキアン マ シㇰヌ ネ マヌㇷ゚ アキ オアシ ヒ アン? これからどうやって生きるということを私はすればいいのでしょう。(W民話) {E: is…; is called…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maop(-i)
- マオㇷ゚ §077.い(胃);いぶくろ(胃袋)(5)maop(-i)〔ma-óp マおㇷ゚〕[<mawap(↑)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- marapto
- マラㇷ゚ト §052.あたま(頭)(14)クマの死体の頭部 marapto〔ma-ráp-to マらㇷ゚ト〕[<Jap. まらびと]⦅イブリ、ヒダカ西部⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- marapto 1
- マラㇷ゚ト 【marapto】 ①宴,饗宴,祝宴. イペ マラㇷ゚ト=食の宴.イク マラㇷ゚ト=飲みの宴. (出典:萱野、方言:沙流)
- marapto 2
- マラㇷ゚ト 【marapto】 ②熊の頭. (出典:萱野、方言:沙流)
- maraptoewak
- マラㇷ゚トエワㇰ §799.ものもらい(麦粒腫)(4)marapto-ewak〔ma-ráp-to-e-wak マらㇷ゚トエワㇰ〕[marapto(御馳走)+ewak(そこに住む)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maraptoiwak
- マラㇷ゚トイワㇰ §799.ものもらい(麦粒腫)(1)marapto-iwak〔ma-ráp-to-i-wak マらㇷ゚ト・イワㇰ〕[marapto(宴会)+iwak(帰る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maraptotuki
- マラㇷ゚トトゥキ 【marapto-tuki】 熊神杯:漆器. 図[マラㇷ゚トトゥキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- maratke
- マラッケ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(1) maratke (ma-rat-ke)「マラッケ」サケ チョロ子。 (出典:知里動物編、方言:)
- maratkicipor(-i)
- マラッキチポㇿ §480.たまご(卵)(8)卵巣の膜が破れてばらばらになった卵粒;方言「じょろご」 maratki-cipor(-i)〔má-rat-ki-či-por まラッキ・チポㇿ〕[ばらばらにひろがった・魚卵]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maratto
- マラット 【名】[< 日本語 まらひと《客賓》] ①殺した熊の頭。 ②酒宴、 (酒宴の)ごちそう、 供物。 maratto an マラット アン 酒宴が催される、 祭り/熊送りが行われる。 {E: ①the head of a bear. ②a feast; a banquet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maratto
- マラット §052.あたま(頭)(15)クマの死体の頭部 maratto〔ma-rát-to マらット〕⦅フシコ、ハルトリ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maratto kam
- マラット カㇺ §314.こうきん(咬筋)(2)クマの頭骨の肉[咬筋その他] maratto kam〔ma-rát-to-kam マらットカㇺ〕[maratto(<marapto クマの頭骨)+kam(肉)]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- marattoan
- マラットアン (=maratto an マラット アン) ☞maratto マラット ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- marattoiwak
- マラットイワㇰ §799.ものもらい(麦粒腫)(2)maratto-iwak〔ma-rát-to-i-wak マらット・イワㇰ〕[<marapto-iwak]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- marattokor
- マラットコㇿ 【自動】[maratto-kor 酒宴・を持つ] 酒宴を催す。 {E: to hold a feast, banquet; bear festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Marattosapa
- マラットサパ 【名】[< marattosapa 1](星座名)(天の川の西側にある男の星座。 三つの星がちょうど熊の頭の二つの目と鼻のように三角形に並んでいる。 東側にある iyutani イユタニ はこれの妻。) (S) ☞iyutani イユタニ (出典:田村、方言:沙流)
- marattosapa
- マラットサパ 【名】[maratto-sapa 殺した熊の頭・頭]殺した熊の頭。 {E: a sign of the horoscope.} (出典:田村、方言:沙流)
- marattosapa
- マラットサパ §052.あたま(頭)(17)maratto-sapa〔ma-rát-to-sa-pa マらットサパ〕[<marapto-sapa]クマ祭の際にイナウ(幣)で飾りつけたクマの頭⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maraurep
- マラウレㇷ゚ §142 チョウ(蝶) (3) maraurep(ma-rá-u-rep)「マらウレㇷ゚」⦅春採⦆コ生88 mareureruヤマモトタスケ (出典:知里動物編、方言:)
- maraurew
- マラウレウ §142 チョウ(蝶) (2) maraurew(ma-ra-u-rew)「マラウレウ」⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- marawrekakko
- マラウレカㇰコ §134 スミレ (2) marawre-kakko (ma-ráw-re-kak-ko)「マらウレ・カㇰコ」[蝶・花] 花 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- marek
- マレㇰ 【名】鮭を突く槍の先につけてひっかけるかぎ。 ☞marek-op マレㇰオㇷ゚ {E: a hook on the end of a spear used to spear salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- marek-op
- マレㇰオㇷ゚ 【名】[marek-op 回転もりのかぎ・槍] 鮭を突く槍。 ☆参考 この槍で突くと先のかぎ(marek マレㇰ)がささってから魚が逃げようとすると、 そのかぎが回転してひっかかって抜けない。 {E: a spear used to spear salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- marekreyep
- マレㇰレイェㇷ゚ §158 尺トリ (5) marekreyep(má-rek-re-yep)「まレㇰレイェㇷ゚」[<marek(マレッポ)reye(這う)-p(者)]⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- marekurep
- マレㇰウレㇷ゚ §158 尺トリ (6) marek-urep(má-rek-u-rep)「まレㇰウレㇷ゚」[<marek(マレッポを)ore(乗せる)-p(者)]⦅本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- marep
- マレㇷ゚ 【ma-re-p】 銛.回転銛,自在銛.▷マ=泳ぐ レ=させる プ=物 →泳がせて魚を獲って来る物 図[マレㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- marep'ipe(he)
- マレㇷ゚イペ(ヘ) 【marep-ipe(he)】 回転銛の鉄の部分. (出典:萱野、方言:沙流)
- marepnip
- マレㇷ゚ニㇷ゚ 【marep-nip】 銛の柄.▷マレㇷ゚=銛 ニㇷ゚=柄 (出典:萱野、方言:沙流)
- mareptorar
- マレㇷ゚トラㇻ 【marep-torar】 銛を台木に縛りつける皮紐. (出典:萱野、方言:沙流)
- marewrew
- マレウレウ §142 チョウ(蝶) (1) marewrew(ma-réw-rew)「マれウレウ」[<ma(泳ぐ)rewrew(とまりとまりする)]⦅美幌、名寄、屈斜路、本別、池田町高島、様似、足寄、新十津川、静内、荻伏、美幌、音更otohuke、伏古、網走、広尾、天塩⦆蝶類(成)ビIX,76 (出典:知里動物編、方言:)
- marimo
- マリモ 【名】[日本語][植物]マリモ。 {E: ball-shaped duckweed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- marotkeciporo
- マロッケチポㇿ 【marotke-ciporo】 産卵直前のサケの筋子,ぞろりこ. マロッケチポㇿ シッポ ア・ウシ ワ ア・アヌ チポㇿサヨ ネ カ ア・カㇻ ピソイ オㇿ ア・オマレ ア・サッケ ワ サッチポㇿ ネ カ ア・カㇻ コㇿ エアㇻキンネ ケラピㇼカ ㇷ゚ ネ=産卵直前のサケの筋子に塩を切っておき,筋子粥にしたり鮭の浮き袋に詰めてそれを乾かし干し筋子に作ると本当に味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mas
- マㇱ §363 ゴメ カモメ(鴎) (2) mas (mas)「マㇱ」 ⦅北海道、樺太一般⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- masahsikem
- マサㇵシケㇺ §392 テンキグサ ハマニンニク (6) masahsikem (ma-sáh-si-kem)「マさㇵシケㇺ」[<masahci-kem、masahci<masar(浜の草原)-ci(陰茎)kem(針)] 葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- masar
- マサㇻ 【masar】 浜,海辺の砂浜から離れた草の生えている所. ハンケ マサㇻ トゥイマ マサㇻ=近い草原,遠い草原[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- masar
- マサㇻ 【名】海辺の(砂浜より上の)斜面。 sawun masar サウン マサㇻ [sa-un-masar 前・の・海辺の斜面] 海辺の斜面が二段になっているとき海側の部分。 makun masar マクン マサㇻ [mak-un-masar 奥側・の・海辺の斜面] 海辺の斜面が二段になっているとき陸側の部分。 {E: a slope at the beach or seashore (above, beyond the sandy beach).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- masarorumpe
- マサロルンペ §346 エゾスカシユリ (4) masarorumpe (ma-sá-ro-rum-pe)「マさロルンペ」[masar(浜の草原)or(の所)um(にある)pe(もの)] 鱗茎 ⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- masasa
- マササ 【masasa】 見る. イ・マササ=私を見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- masasa
- マササ 【masasa】 広げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- masipohkasisaraka
- マシポㇹカシサラカ §791.目の病気(8)眼病の一 masipohka-sis-araka〔ma-ší-poh-ka|šíš-a-ra-ka マしポㇹカ・しㇱアラカ〕[masipohka(小貝の名)+…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- masitampe, masitanne
- マシタンペ、マシタンネ §259 イカ (3) masitampe, masitanne (ma-si-tam-pe)「マシタンペ、マシタンネ」 (出典:知里動物編、方言:)
- maskin
- マㇱキン 【maskin】 いつも以上に,なおさら,ますます. タンパ マㇱキン パトゥムネマヌㇷ゚ スルㇽケ ハウェ コタン ア・エニソマㇷ゚=今年はいつも以上に,病気なるもの流行するというので村の事を案じている. (出典:萱野、方言:沙流)
- maskin
- マㇱキン 【副】(思いがけないことを表す。 正確な意味は不明。) ①そんなことをしては。 puyne k=an pekor kú=itak maskin eci=kémnu ka ki プイネ カン ペコㇿ クイタㇰ マㇱキン エチケㇺヌ カ キ 私一人だけしかいないようなことを言ってはあなたがかわいそうだ。(NZ独話) a=omáp yakun maskin niwen utar or ta nepkire アオマㇷ゚ ヤクン マㇱキン ニウェン ウタㇻ オッタ ネㇷ゚キレ かわいいならなおさらきびしい人々のところで「かせがせれ」(働かせなさい)。(W)(「かわいい子には旅をさせ」に似た、 ことわざのような一つの慣用表現。) ② sirunno maskin シルンノ マㇱキン まさか。 maskin he tap/maskin heta マㇱキン ヘ タㇷ゚/マシキン ヘタ なおいっそう (Sユーカラ) {E: ①if one does that then… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- masmaske
- マㇱマㇱケ 【masmaske】 粉を吹く:ジャガイモとかカボチャをゆでて水を切り,もう一度火に掛けてから鍋から上げる.するとゆでた物の表面に粉が吹いている.これがマㇱマㇱケ. マㇱマㇱケエモ=粉吹きいも. (出典:萱野、方言:沙流)
- masseta
- マㇱセタ §268 イヌ (17) mas-seta (más-se-ta)「まㇱセタ」[<mah-seta<mat(おんな)seta(イヌ)] ⦅白浦、新問、多来加⦆雌イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- mastek
- マㇱテㇰ 【自動】物がいっぱいつまっている、 ふくれてピンと張る。 k=ossike mastek pekor ku=yaynu コッシケ マㇱテㇰ ペコㇿ クヤイヌ 私のおなかに物がいっぱいつまっているような気がする(腹が立って)。(S) ☆参考 emastek エマㇱテㇰ [他動]…がいっぱいつまっている。 ☆参考 sik シㇰ はただいっぱいになる/なっていること、 つまり少しだけとか半分だけ入っているのでなく満ちる/満ちていること。 しばしばよい意味に使われる。 mastek マㇱテㇰ は余計なものやよくないものがいっぱいギュウギュウつまっていてよくないことを言うらしい。 {E: to be stopped; stuffed; blocked (up).} (出典:田村、方言:沙流)
- mat
- マッ 【名】[概](所は maci(hi)) 女、 妻。 mat kor マッ コㇿ [女/妻・を持つ] 妻を持つ、 妻をめとる。 te wano anak mat ka a=kor kusu ne テ ワノ アナㇰ マッ カ アコㇿ クス ネ これからは妻もめとります。(S民話) mat etun マッ エトゥン [女/妻・を借りる]妻をめとる。 mat ne kor マッ ネ コㇿ …を妻にする。 kamuy moyremat カムイ モイレマッ 神のような(落ち着いた上品な立派な)女/女神。 mat-koyomare マッコヨマレ 女たちにもおしゃくしてやる。(S) {E: a woman; a wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- mat(-i>ci)
- マッ(イ>チ §003.おんな(女)(1)mat(-i>ci)〔mát まッ〕⦅H. S.⦆【雅】女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mat(-i>ci)
- マッ(イ>チ §037.妻(1)mat(-i>ci)〔mát まッ〕⦅H. S. K.⦆妻。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mat/maci(hi)
- マッ/マチ(ヒ) 【mat/maci(hi)】 女,妻. (出典:萱野、方言:沙流)
- mata
- マタ 【mata】 冬,真冬. (出典:萱野、方言:沙流)
- mata
- マタ 【名/副】①[名]冬。 ②(副詞として使われて) 冬に。 ☆参考 sir-mata シㇼマタ 冬になる。 {E: winter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matacep
- マタチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 季(4) mata-cep (ma-tá-čep)「マたチェㇷ゚」[mata(冬)cep(魚)]冬になって川へ入る鮭。⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- matah(k-i)
- マタㇵ §026.妹(4)matah(k-i)〔má-tah まタㇵ〕⦅シラウラ、マオカ⦆【常、雅】妹(女が言う)。[<mat-ak]。"innayno an-mataki"「これ妹よ」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matahci
- マタㇵチ §392 テンキグサ ハマニンニク (5) matahci (ma-tá-ha-ci)「マたㇵチ」[<msahci<masar(浜の草原)-ci(陰茎)] 穂 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mátak
- マタㇰ 【名】[概](所は mátaki(hi) マタキ(ヒ))[mat-ak 女・弟]妹(姉に対する妹)。 ☆参考 兄に対する妹は matapa マタパ または tures(i) トゥレㇱ/トゥレシ。 {E: a younger sister.} (出典:田村、方言:沙流)
- matak(-i)
- マタㇰ §026.妹(3)matak(-i)〔má-tak まタㇰ〕⦅H. S. タライカ⦆【常】①妹(女が自分の肉身の妹を言う)。②女が自分の弟の妻を言う⦅ホロべツ、サル、アカン⦆。[mat(女)+ak(弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matak/mataki(hi)
- マタㇰ/マタキ(ヒ) 【matak/mataki(hi)】 妹,妻[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- matakarip
- マタカリㇷ゚ §277 くま (73) matakarip (ma-ta-ka-rip)「マたカリㇷ゚」[<mata(冬)kari(うろつく)-p(もの)] ⦅沙流⦆冬になっても穴に入らずにうろついているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- mátaki(hi)
- マタキ(ヒ) 【名】[所](概は mátak マタㇰ) (…の)妹。 (姉に対する妹)。 (呼びかけにも使われる。) ku=matakihi he! クマタキヒ ヘー! 妹よ、 久しぶりに会えてうれしいわ。(W会話) {E: a, the younger sister of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matampus
- マタンプㇱ 【matampus】 男の鉢巻き,刺繍した鉢巻き:明治時代までは刺繍したものは男だけのものとされていた. テエータ アナㇰネ ア・エサパムイェㇷ゚ クンネ センカキ パテㇰ ネ ア コㇿカ タネ アン メノコ ウタㇻ オッカヨ マタンプㇱ エサパムイェパ=ずっと昔は頭に巻く布は黒い布だけであったが,今いる女たちは男用の鉢巻きを頭に巻いている.テエータ こきん ウナㇻペ エン・ヌレ ヒ ア・カㇻカㇻ マタンプㇱ アナㇰネ オッカヨ パテㇰ エヘコカリㇷ゚ ネ ニㇷ゚タニ タ アイェトゥリ エカシ マタンプㇱ コㇿ ヒ ア・ヌカㇻ アㇺキㇼ シコㇿ ハワン=ずうっと前にこきんおばさんが聞かせてくれたのは,刺繍した鉢巻きは男だけが巻いていたものだ,二風谷ではアイェトゥリおじいさんが鉢巻きをしていたのを見たことがあると言っていた.図[マタンプㇱ] (出典:萱野、方言:沙流)
- matane
- マタネ 【副】[mata-ne 冬・過ぎた…] 去年の冬、 この前の冬。 tan matane タン マタネ 今年の冬(冬が過ぎてから言う、 一月二月のこと)。 ☆参考 tan mata タン マタ この冬(冬に言う)。 {E: the previous winter.} (出典:田村、方言:沙流)
- matanki
- マタンキ 【matanki】 猟. (出典:萱野、方言:沙流)
- matankine-epaye
- マタンキネエパイェ 【自動】[matanki-ne-epaye 狩人・になる・…しに行く]「またぎ」(=狩猟)に行く。 matankine-epaye=an マタンキネエパイェアン 狩猟に行く。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- matanoski
- マタノㇱキ 【mata-noski】 冬の最中.▷マタ=冬 ノㇱキ=中 (出典:萱野、方言:沙流)
- matanpusi
- マタンプシ 【名】髪止めの鉢巻(「手ぬぐいの代わり、 毛を止めるだけ。 男の」)。(S) ci=karkar matanpusi チカㇻカㇻ マタンプシ 刺しゅうの入った鉢巻(前が太く前から後ろへ回し、 また前へ回して前で結ぶ)。 ☆参考 女は大幅の布をかぶる。(S) ☆参考 男も女も用いたとも聞く。 ☆参考 女性の頭飾りの鉢巻は cipanup チパヌㇷ゚ 。 {E: a headband used by men to hold hair in place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matapa
- マタパ 【matapa】 冬,冬の年. (出典:萱野、方言:沙流)
- matapa
- マタパ §011.身内 血縁の者(3)mat-apa〔ma-tá-pa マたパ〕⦅サル⦆。①女の身内。"〜sak-kur a-ne"「女の身内がわしには無い」⦅聖典, p.99⦆。②妹[mat(女)+apa(身内)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matapa
- マタパ §026.妹(7)matapa〔ma-tá-pa マたパ〕⦅ホロべツ⦆妻の妹。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matapa 1
- マタパ 【名】[mata-pa 冬・年] 冬の間。 {E: during winter.} (出典:田村、方言:沙流)
- matapa 2
- マタパ 【名】[概/所][mat-apa 女・親族](兄に対する)妹。 matapa kor kur matapaha tura wa ek, korar rusuy kusu マタパ コㇿ クㇽ マタパハ トゥラ ワ エㇰ、 コラン ルスイ クス 妹のある男が妹を連れて来た、 嫁にやりたいので。(S) ☆参考 tures(i) トゥレㇱ/トゥレシ と言う場合もある。 matapa マタパ のほうが日常語的。 叙事詩では tures(i) トゥレㇱ/トゥレシ のほうが使われる。 ☆対語 mátak マタㇰ 姉に対する妹。 {E: a younger sister.} (出典:田村、方言:沙流)
- matapa/matapa(ha)
- マタパ/マタパ(ハ) 【matapa/matapa(ha)】 (男の)妹. (出典:萱野、方言:沙流)
- matapaha
- マタパハ 【名】[所](概は matapa マタパ) (…の)妹(兄に対する妹を言う)。 {E: a younger sister (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matapanu
- マタパヌ 【自動】[matapa-nu 妹・を持つ](兄が)妹を持つ、 妹がいる。 matapanu utar マタパヌ ウタㇻ 妹を持つ(男の)人々。 {E: to have a younger sister.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matapurip
- マタプリㇷ゚ 【名】草かき(熊手のようなもの、 木製)。 {E: a rake.} (出典:田村、方言:沙流)
- matapurip
- マタプリㇷ゚ 【matapurip】 こまざらい,くまで. (出典:萱野、方言:沙流)
- matariya
- マタリヤ 【mata-riya】 冬越しする.▷マタ=冬 リヤ=越す *子熊を飼い一冬越すとリヤㇷ゚(冬越ししたもの)といい二冬越すとシリヤㇷ゚(本当に冬を越したもの)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- matatampu
- マタタンプ 【matatampu】 マタタビ. (出典:萱野、方言:沙流)
- matatampu
- マタタンプ §137 マタタビ (1) matatampu (ma-tá-tam-pu)「マたタンプ」 果実 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matatampupunkar
- マタタンププンカㇻ §137 マタタビ (6) matatampu-punkar (ma-tá-tam-pu-pun-kar)「マたタンププンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matatanpu
- マタタンプ 【名】[植物]マタタビの実。 matatanpu punkari マタタンプ プンカリ マタタビの蔓。(S)〔知分類 p.75〕 {E: the nut of the silvervine tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- matawki(-an)
- マタウキ §034.結婚(する)(27)matawki(-an)〔ma-táŭ-ki マたウキ〕⦅マオカ⦆①結婚を申込む;妻にくれと言う。hamo〜-no「妻にくれとも言わずに」。②よめに行く。[<mat(女、妻)+hawki(言う、語る、物語りする)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mataynu
- マタイヌ §003.おんな(女)(6)mat-aynu〔má-taǐ-nu まタイヌ〕⦅ホロべツ⦆【雅】女。[(女・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mataynu
- マタイヌ 【mat-aynu】 女.▷マッ=女 アイヌ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- matcakpe
- マッチャㇰペ §038.やもめ(1)matcakpe〔mát-čak-pe まッチャㇰペ〕⦅ホロべツ⦆男やもあ。[<mat(妻)+sak(を持たぬ)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matcep
- マッチェㇷ゚ §072 ギンザケ (1) matcep(mat-cep)「マッチェㇷ゚」ギンマス(B) (出典:知里動物編、方言:)
- matcep
- マッチェㇷ゚ §072 ギンザケ (3) matcep(mat-cep)「マッチェㇷ゚」ギンマス。Silver-salmon. Oncorhynchus kisutch (WALB.) (出典:知里動物編、方言:)
- matcuop
- マッチュオㇷ゚ 【mat-suop】 女用宝箱.▷マッ=女 スオㇷ゚=宝入れ箱 (出典:萱野、方言:沙流)
- mátek
- マテㇰ 【自動】ぼやけた、 色がはっきりしない。 ruyanpekar ayne mátek pe néno kane an ルヤンペカㇻ アイネ マテㇰ ペ ネノ カネ アン 雨ざらしになってぼやけたみたいになった。 {E: to be blurred; faint in colour.} (出典:田村、方言:沙流)
- matekaci
- マテカチ §007.むすめ(娘)(4)matekaci〔ma-té-ka-či マてカチ〕[mat(女)+ekaci(童)]⦅シラウラ⦆【雅―hawki(英雄詞曲)において】少女。(→古謡, pp.103, 159)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matenciw(-he)
- マテンチウ §003.おんな(女)(7)mat-enciw(-he)〔ma-tén-čiŭ マてンチウ〕⦅S.⦆【雅】女。[(女・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matetun
- マテトゥン 【mat-etun】 嫁を貰う.*アイヌ社会では嫁を貰うという言い方はしないで妻を借りるという.借りてきたので大切にしなければならないし借りられて来ているお嫁さんはおしとやかにしなければいつ戻されるかわからない.言葉の上ではそのようなことなのでお互いをいたわりあって仲よく暮らした人が多い.またアイヌの風習として1軒の家で2夫婦は暮らさせないようにするがこれも夫婦円満のために必要なことで,現在もこれだけは守られている場合が多い.▷マッ=妻 エトゥン=借りる タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ タ ク・ポホ マテトゥン(マッ エトゥン).イワイェ ク・キ ルスイ ナ エㇰ アニー=この月が円くなる頃に私の息子が嫁を貰う.祝いをしたいので来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkaci
- マッカチ 【mat-kaci】 少女.女の子. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkaci
- マッカチ §007.むすめ(娘)(6)matkaci〔mát-ka-či まッカチ〕[mat(女)+hekaci(童)]⦅ホロべツ、ホべツ⦆娘(幼女期から少女期までを含む)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkaci
- マッカチ 【名】[mat-(he)kaci 女・少年]少女(赤ん坊から十代前半ぐらいまでの、 まだ大人らしくならない少女)。 ☆対語 hekaci ヘカチ 少年。 {E: a young girl (from a baby to mid teens).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkakuru
- マッカクㇽ 【matkakuru】 照らす[カムイユカㇻ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkarku
- マッカㇻク 【名】[概/所][mat-karku 女・甥] めい(姪)(acapo アチャポ《おじ》、 unarpe ウナㇻペ《おば》の娘)。 ☆対語 karku おい(甥)。 {E: a niece.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkarku
- マッカㇻク §030.めい(姪)(1)matkarku〔mát-kar-ku まッカㇻク〕⦅H.⦆①姪。②従姉妹。[mat(女)+karku(甥、従弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku
- マッカㇻク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(5)matkarku〔mát-kar-ku まッカㇻク〕⦅H.⦆従姉妹。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku mataki
- マッカㇻク マタキ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(6)matkarku mataki〔mát-kar-ku|má-ta-ki まッカㇻク・まタキ〕⦅アカン⦆従妹(女が言う)。matkarku an-mataki〔mát-kar-ku|ám-ma-ta-ki〕「いとこである・私たちの妹」「私たちの従妹」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku sapo
- マッカㇻク サポ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(7)matkarku sapo〔mát-kar-ku|sá-po まッカㇻク・さポ〕⦅アカン⦆従姉。matkarku ay-sapo〔mát-kar-ku|áǐ-sa-po〕「いとこである・私たちの姉さん」「私たちの従姉」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku turesi
- マッカㇻク トゥレシ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(8)matkarku turesi〔mát-kar-ku|tu-ré-ši まッカㇻク・トゥれシ〕⦅アカン⦆従妹(男から言う)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku/matkarku(hu)
- マッカㇻク/マッカㇻク(フ) 【mat-karku/-karku(hu)】 姪. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkarkuhu
- マッカㇻクフ 【名】[所](概は matkarku マッカㇻク) …の姪。 {E: a, the niece of…} (出典:田村、方言:沙流)
- matkoiwak 1
- マッコイワㇰ 【mat-ko-iwak】 ①(妻の所へ,女の所へ)通う,女の所へ通うこと,恋人の所へ通うこと.▷マッ=妻,女 コ=それ イワㇰ=帰る (出典:萱野、方言:沙流)
- matkoiwak 2
- マッコイワㇰ 【mat-ko-iwak】 ②夜這い星,流れ星. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkoiwak(-an)
- マッコイワㇰ §034.結婚(する)(28)matkoiwak(-an)〔mát-ko-i-wak まッコイワㇰ〕⦅ホロべツ⦆妻の所へ泊りに行く;妻訪いする。[mat(妻)+-ko-(の所へ)+iwak(行く、帰る)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkoiwaknociw
- マッコイワㇰノチウ 【mat-ko-iwak-nociw】 妻恋星,流れ星. コナハ(ク・オナハ) トゥラノ チェㇷ゚コイキ クス ペトッタ(ペッ オㇿ タ) ラパㇱ(ラㇷ゚・アㇱ) ムネウカオマㇷ゚ サマ タ ポン アペ ア・アリ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ マッコイワㇰノチュー ヌカㇻ ワ エネ ア・イェ ヒ エネパカㇱヌ(エン・エパカㇱヌ)=父と一緒にサケ獲りに川へ下りて.草小屋の前で小さい火をたいて,降るような星空の流れ星を見てはその名前を私に教えてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkor
- マッコㇿ 【mat-kor】 妻帯する. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkor
- マッコㇿ 【自動】[mat-kor 女/妻・を持つ] 妻を持つ、 妻を持っている、 妻をめとる。 repuyso ka ta a=rokte kamuy oro wa matkor hike matkor レプイソ カ タ アロㇰテ カムイ オロ ワ マッコリケ マッコㇿ 沖のほう(=海外)に住む神の所から妻をめとる者はめとり…。(S言い伝え) ☆参考 mat kor マッ コㇿ、 mat etun マッ エトゥン とも言う。 ☞mat マッ {E: to have a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkor(-an)
- マッコㇿ §034.結婚(する)(24)matkor(-an)〔mát-kor まッコㇿ〕⦅ホロベツ、サル⦆妻をもつ;妻帯する。[mat(女、妻)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkore
- マッコレ 【他動】[mat-kore 女/妻・を与える] …に妻を与える、 (男)を結婚させる。 kim un mosir wa a=matkore hike a=matkore, kamuy or wa ki wa キムン モシㇼ ワ アマッコレ ヒケ アマッコレ、 カムイ オㇿ ワ キ ワ 山の国から妻を(神から)与えられる人は与えられて…。(S言い伝え) {E: to give a wife to …; make…marry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkorepa
- マッコレパ 【他動】[複](matkore マッコレ は単複の区別なし) (二人以上の男)に妻を与える、 …を結婚させる。 atuyso ka wa a=matkorepa hike iporo retar kusu oka アトゥイソ カ ワ アマッコレパ ヒケ イポロ レタㇻ クス オカ 海外から妻を与えられた人々はとても色が白い。(S言い伝え) {E: to give a wife to…; make…marry.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkorewen
- マッコレウェン 【mat-kor-e-wen】 妻をいじめる.▷マッ=妻 コㇿ=持つ エ=それ ウェン=悪い (出典:萱野、方言:沙流)
- matkosanpa
- マッコサンパ 【matkosanpa】 (さっと,えいっと)立ち上がる. マッコサンパ ワ イ・コテㇾケ=さっと立ち上がって私に組みつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkosanpa
- マッコサンパ 【自動】[mat-kosanpa(起きることを表す語根)・急に…する] ヒョッと起きる、 パッととび起きる。 sirayre wa orowa matkosanpa wa hoyupu pon seyunkikir シライレ ワ オロワ マッコサンパ ワ ホユプ ポン セユンキキㇼ 死んだふりをしてそれからヒョツと起きて飛ぶ小さい甲虫(てんとう虫のことを言っている)。(S) {E: to wake up, get up suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkosanu
- マッコサヌ 【mat-kosanu】 さっと立つ,飛び起きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkosikuppe
- マッコシクッペ §033.いいなずけ(許嫁)(5)mat-ko-sikup-pe〔mát-ko-ši-kup-pe まッコシクㇷ゚ペ〕⦅ホロベツ⦆いいなずけの妻がある者。[mat(妻)+-ko-(のために)+sikup(成長した)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkoyomare
- マッコヨマレ 【自動】[mat-ko-i-omare 女・に・もの・を入れる]女たちにお酌する(酒をつぐ)。(S) ☆参考 男性に酒杯を回した後、 女性にも回される。 ☞koyomare コヨマレ、 iyomare イヨマレ (出典:田村、方言:沙流)
- matku
- マック §030.めい(姪)(2)matku〔mát-ku まック〕⦅チカブミ⦆姪。[matkarkuの中略形]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkuwa
- マックワ 【mat-kuwa】 女の墓標. (出典:萱野、方言:沙流)
- matnaw
- マッナウ 【名】[mata-maw 冬・風](?) 北風。(S) ☞réra レラ {E: a northern wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- matnawrera
- マッナウレラ 【matnaw-rera】 北風. (出典:萱野、方言:沙流)
- matne
- マッネ 【mat-ne】 雌・牝の. トアン マッネ セタ イトノンテ ㇷ゚ ネ ㇷ゚ ネ クス イペルスイ ワ ネ ノイネ エケシンネ イヘネヌ コㇿ ホユプ=あの雌犬は子犬に乳を飲ませているので腹がすいているらしく,あちこちかぎまわりながら走っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- matne
- マッネ 【連体】[mat-ne 女・である] 女である…、 めすの(「めんの」)…。 matne p マッネㇷ゚ めす。 ☆参考 自動詞の形だが連体的に使った例しか出てこない。 {E: a female; a woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matne-komontuci
- マッネコモントゥチ 【名】[女性である・宝槌]女性の宝槌。 ☆対語 pinne-komontuci ピンネコモントゥチ 男性の宝槌。 ☆参考 komontuci コモントゥチ《宝槌》に男性と女性の二種あり、 女性の宝槌は米・着物・人数などの願いをきいてくれる。 ☞komontuci コモントゥチ {E: a woman's treasures, precious things.} (出典:田村、方言:沙流)
- matneemawri
- マッネエマウリ §358 エンレイソウ (4) matne-emawri (mát-ne-e-maw-ri)「まッネ・エマウリ」[女である・エマウリ] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matnehekaci
- マッネヘカチ §007.むすめ(娘)(9)matne-hekaci〔mát-ne-he-ka-či まッネヘカチ〕[matne(女の)+hekaci(童)、=「あのわらべ」「めのわらわ」]⦅エべオツ⦆少女;娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matneikkew(-e)
- マッネイッケウ §322.こし(腰)(9)クマの腰椎骨 matne-ikkew(-e)〔mát-ne-ik-keŭ まッネイッケウ〕[matne(女の)+ikkew(椎骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- matneikkew(-e)
- マッネイッケウ §463.せんこつ(薦骨)(1)matne-ikkew(-e)〔mát-ne-ik-keŭ まッネイッケウ〕[matne(女の)+ikkew(腰骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- matnekaci
- マッネカチ §007.むすめ(娘)(8)matnekaci〔mát-ne-ka-či まッネカチ〕[mat(女)+ne(である)+ekaci(童)]⦅ホロマン、ビロオ、トオロ、ビホロ⦆少女;娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matnemakao
- マッネマカオ §026 フキ (11) matne-makao (mát-ne-ma-ka-o)「まッネマカオ」[matne³(女である)makao⁴(フキノトウ)] 花茎(雄性頭花) ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matnemippo
- マッネミッポ 【mat-ne-mippo】 孫娘.▷マッ=女 ネ=なる ミッポ=孫 (出典:萱野、方言:沙流)
- matnenoya
- マッネノヤ §001 エゾヨモギ (3) matne-noya (mát-ne-no-ya)「まッネノヤ」[mat(女)ne(である)noya(もみ草)] 葉 ⦅幌別⦆、⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matnep
- マッネㇷ゚ 【mat-ne-p】 雌,牝. (出典:萱野、方言:沙流)
- matnepo
- マッネポ §007.むすめ(娘)(12)matnepo〔mát-ne-po まッネポ〕[mat(女)+ne(である)+po(子)]⦅H.⦆①〔親に対して〕娘。②少女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matnepo
- マッネポ §021.子(7)matnepo〔mát-ne-po まッネポ〕⦅H.⦆娘;女児。ku-matnepoho〔ku-mát-ne-po-ho〕「私の娘」[mat(女)+ne(である)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matnepo
- マッネポ 【名】[概/所][mat-ne-po 女・である・子] 娘。 ☆参考 「若い女」の意味ではなく、 「息子」「娘」というときの娘。 ☆対語 po ポ 息子。 {E: a daughter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matnepo/matnepo(ho)
- マッネポ/マッネポ(ホ) 【mat-ne-po/-po(ho)】 娘. ソンノ ク・マッネポホ イ・カオイキ クスケライポ ネㇷ゚カ ケシㇼキラㇷ゚(ク・エシㇼキラㇷ゚) カ ソモ キ=本当に私の娘が私を養ってくれるお陰で私は何も不自由をしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- matnepoho
- マッネポホ 【名】[所](概は matnepo マッネポ) …の娘。 {E: a, the daughter of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matnepoutari
- マッネポウタリ 【名】[所](概 matnepoutar マッネポウタㇻ は未出)[matnepo-utar-i 娘・人々(=たち)・(所属語尾)] …の娘たち。 {E: the daughters of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matneraw
- マッネラウ 【名】[matne-raw めすの・鹿][動物] メジカ(牝鹿、 めすの鹿)。 ☆対語 pinneraw ピンネラウ オジカ(牡鹿、 おすの鹿)。 ☞yuk ユㇰ {E: W: a female dear; a doe.} (出典:田村、方言:沙流)
- matneraw
- マッネラウ 【mat-ne-raw】 牝鹿. *ピンネラウ=牝鹿 (出典:萱野、方言:沙流)
- Matnesar
- マッネサㇻ 【名】[matne-sar 女性の・葦原] 沙流川。 ☆参考 Pinnesar ピンネサㇻ《男性の葦原》は北見の斜里川。 (出典:田村、方言:沙流)
- matneseta
- マッネセタ §268 イヌ (15) matne-seta (mát-ne-se-ta)「まッネセタ」[<matne(めすの)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆雌イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- matnetopenni
- マッネトペンニ §151 オガラバナ (4) matne-topenni (mát-ne-to-pen-ni)「まッネトペンニ」[matne(女の)topen-ni(乳の木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matneurikka
- マッネウリッカ §278 あざらし (43) matne-urikka (mát-ne-u-rik-ka)「まッネウリッカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- matnu(-an)
- マッヌ §034.結婚(する)(25)matnu(-an)〔mát-nu まッヌ〕⦅タライカ⦆妻をもつ。[mat(妻)+nu(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- Matomay
- マトマイ 【名】[地名] 歯舞(はぼまい)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- matpo
- マッポ §021.子(5)mat-po〔mát-po まッポ〕⦅タライカ⦆娘。[‘女・子'の義] (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matsak
- マッサㇰ 【自動】[mat-sak 妻・を持たない]妻を持たない。 e=matsak no/sinen e=ne wa/e=an yakun エマッサㇰ ノ/シネン エネ ワ/エアン ヤクン [雅]妻を持たずにあなた一人でいたのでは。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matsakkur
- マッサックㇽ 【mat-sak-kur】 未婚の男. プサ サㇰ コンチ コㇿ オッカヨ アナㇰネ ナー マッサックㇽ ネ チセサックㇽ カ コンチプサハ マチヒ コオスラ クス プサハ イサㇺ ペ ネ=房のない帽子を持っている男はいまだ妻のない人,妻に先立たれた男も帽子の房を妻と一緒に埋葬したので,房がないものなのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- matsakpe
- マッサㇰペ 【mat-sak-pe】 妻のない者.▷マッ=妻 サㇰ=ない ペ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- matsamani
- マッサマニ 【副】[mat-sam-ani 女・の側・をもって](?) 母方の系譜で、 母系に。 {E: one's maternal line.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matsuwop
- マッスウォㇷ゚ 【名】[mat-suwop 女・箱]女が自分の首飾り玉連(tamasay タマサイ)や耳環(ninkari ニンカリ)などを入れておく箱、 美しい彫刻がしてある。(W) (S) ☞suwop スウォㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- matupsoro sutupsoro cikokimaypa ekarkar
- マトゥㇷ゚ソロ ストゥㇷ゚ソロ チコキマイパ エカㇻカㇻ §313.ごうかん(強姦)する(2)mat-upsoro sut-upsoro ci-ko-kimaypa ekarkar〔まトゥㇷ゚ソロ・すトゥㇷ゚ソロ・チこキマイパ・エかㇻカㇻ〕[女の陰部、祖母の陰部を、犯すことをする]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- maturmip
- マトゥㇽミㇷ゚ §289 シカ (13) maturmip (má-tur-mip)「まトゥㇽミㇷ゚」[<mat-ur-mi-p(女・衣・着ている・もの)]雄でありながら皮に雄ジカのそれのような模様のついているシカ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mátutari
- マトゥタリ 【名】[所](概の例はない)[mat-utar-i 女/妻・人々(=たち)・(所有語尾)]…の妻たち。 tananto or ta/a=e=ékimnere wa/e=matutari/a=arkire wa タナント オッタ/アエエキㇺネレ ワ/エマトゥタリ/アアㇻキレ ワ [雅]今日私はあなたを山へ行かせてあなたの妻たちを来させて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- maunmaun
- マウンマウン 【maun-maun】 放浪する. (出典:萱野、方言:沙流)
- maw
- マウ 【maw】 ハマナス. (出典:萱野、方言:沙流)
- maw
- マウ §211 ハマナシ(ハマナス) (1) maw (máw)「まウ」 果実 ⦅北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- maw 1
- マウ 【名】[植物] ハマナシ(「ハマナス」)の実。 〔知分類 p.123 果実 ((北海道))〕 {E: the fruit of the rosa rugosa plant (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- maw 2
- マウ 【名】[概](所は mawe(he) マウェ(ヘ)) 呼気、 息吹、 空気、 風。 Kamuy maw カムイ マウ 神風。 ☆参考 呼吸は hése ヘセ、 吹く現象としての風は réra レラ。 {E: breath; air.} (出典:田村、方言:沙流)
- maw(-e
- マウ(エ §079.いき(息)(2)呼気 maw(-e〔H.〕;-he〔S.〕)〔máŭ まウ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maw(-e)
- マウ §074.罨法に使う木の掻き屑(2)maw(-e)〔máŭ まウ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maw/mawe(he) 1
- マウ/マウェ(ヘ) 【maw/mawe(he)】 ①空気.風. レラ マウ エトㇰ ア・エホプニ=風の先に私が飛び[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- maw/mawe(he) 2
- マウ/マウェ(ヘ) 【maw/mawe(he)】 ②湯気. マウチミミ マウサママ=湯気を分九湯気を横たえる(ユカㇻの中のポンヤウンペという主人公が,いいなずけの女が飯を炊き,その飯鍋を上げてへらで飯を混ぜる様子を言う). (出典:萱野、方言:沙流)
- maw/mawe(he) 3
- マウ/マウェ(ヘ) 【maw/mawe(he)】 ③熱. イヨーハイ アペ マウ ネノ サパハ マウェアン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ,火の熱のように頭に熱があるから早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- maw/mawe(he) 4
- マウ/マウェ(ヘ) 【maw/mawe(he)】 ④運. マウコピㇼカ=運がいい.マウコウェン=運が悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawa
- マワ §123.うえる(餓える)(2)飢えている;空腹である mawa〔ma-wá マわ〕⦅H. S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- mawap
- マワㇷ゚ 【名】[mawa-p 飢えている・もの][動物] 熊のほお。 〔知分類 人間 p.37 胃袋((ハルトリ))〕 {E: the cheeks of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawap(-i)
- マワㇷ゚ §077.い(胃);いぶくろ(胃袋)(4)mawap(-i)〔ma-wáp マわㇷ゚〕[mawa(餓えている)+p(もの)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawapi(hi)
- マワピ 【名】[所](概は mawap)…(熊)のほお。 (出典:田村、方言:沙流)
- mawari
- マワリ 【後副】[日本語](日本語の混じった歌の中で、 後置副詞として使われている。) …のまわりを(回って)。 cási mawari チャシ マワリ 柵の回りを(回って)。 ☆参考 アイヌ語では cási okari チャシ オカリ と言う。 {E: around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mawatorine
- マワトリネ 【mawa tori ne】 滑空する鳥のように,飛ぶ鳥と同じに[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- mawaype
- マワイペ 【自動】[mawa-ipe 飢えている・食べる] おなかがすいているので何でもむしゃむしゃ食べる、 むさぼり食う。 ☆参考 komawa …コモワ …をむさぼり食う。 {E: to eat hungrily; devour.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawcicup
- マウチチュㇷ゚ 【名】[maw-ci-cup ハマナシの実・熟する・月][古](月の名)7月。 maw ci wa a=e cup kusu mawcicup マウ チ ワ アエ チュㇷ゚ クス マウチチュㇷ゚ 「ハマナス」(=ハマナシ)の実が熟して食べる月、 そのためにマウチチユプ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mawe tuy
- マウェ トゥイ §389.しぬ(死ぬ)(8)死ぬ;息が絶える mawe tuy〔ma-wé-tuǐ マうぇ・とぅイ〕[mawe(その呼気)+tuy(きれる)]⦅ビホロ、クッシャロ、ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawe(he)
- マウェ(ヘ) 【名】[所](概は maw マウ) …の呼気、 …の風、 …の空気。 mawe tuy マウェ トゥイ 息が絶える(tasu tuy タス トゥイ とも言う)。 mawe(he) an マウェ(ヘ) アン …に似ているようだ。 nupuri tapka wa/kamuymaw ne a p/yupke mawe/ciranaranke ヌプリ タㇷ゚カ ワ/カムイマウ ネ アㇷ゚/ユㇷ゚ケ マウェ/チラナランケ [雅]山の頂上から神風の強い風が吹き下ろしてきた。(W民話) {E: the breath, wind, air of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mawean
- マウェアン 【mawe-an】 熱がある. イヨーハイ アペ マウ ネノ サパハ マウェアン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ,火の熱のように頭に熱があるから早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawekar
- マウェカㇻ 【mawe-kar】 効き目(がある). サケ マウェカㇻ=酒の効き目.スㇽク マウェカㇻ=毒の効き目. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawekor
- マウェコㇿ 【mawe-kor】 熱が出た. ニサッタ ワノ イラマンテ・アン クス キムン・アン クナㇰ ア・ラム ア コㇿカ ア・マチヒ オㇺケカㇻ ワ マウェコㇿ.タㇷ゚ネ ネ シコㇿ ア・イェ ソモ エキㇺネ・アン=明日から狩のために山へ入ると思っていたが,私の妻が風邪をひいて熱が出た.こうこうだといって山へ行かないことにした. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawetuy
- マウェトゥイ 【mawe-tuy】 こときれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawhe tuy
- マウヘ トゥイ §389.しぬ(死ぬ)(9)死ぬ;息が絶える mawhe tuy〔máŭ-he|túǐ まウへ・とぅイ〕[その呼気が・きれる]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawka
- マウカ 【位名】[概](所は mawkasi マウカシ、 mawkaske マウカㇱケ)[maw-ka 風・の上] …の風上、 …の東の方。 {E: windward (of…); east (of…).} (出典:田村、方言:沙流)
- mawkar
- マウカㇻ 【自動】[maw-kar 風・に当たる] 伝染病に感染する。 ☆参考 rérakar レラカㇻ とも言う。 {E: to be infected by a contagious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mawkaske
- マウカㇱケ 【位名】[所](概は mawka マウカ)…の風上、 …の東の方。 eci=kotánu mawkaske ta エチコタヌ マウカㇱケ タ あなたの村の東手の方に。(W民話) {E: upwind of…; east of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mawkesehe
- マウケセヘ 【maw-kesehe】 おしまいに,終わりに. トゥ ピㇼカ イタㇰ レ ピㇼカ イタㇰ ア・エン・ヌレ イタㇰ マウケセヘ ク・コオンカミ ㇷ゚ ネ ルウェ タパン ナ=ふたつのいい言葉,三つのいい言葉,私は聞かせてもらい言葉のおしまいにうやうやしく礼拝をするものです. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawkopirka
- マウコピㇼカ 【maw-ko-pirka】 運がいい,ついている.▷マウ=空気 コ=それ ピㇼカ=よい (出典:萱野、方言:沙流)
- mawkowen
- マウコウェン 【maw-ko-wen】 運が悪い,不幸,不幸せ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawkurur
- マウクルㇽ 【maw-kurur】 空気が鳴る. レラエトㇰ アニエコㇱネ アキサㇻストゥ マウクルㇽ=風の先へ軽やかに身を委ね,私の耳元に空気が鳴る(空気が触れる)[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- mawkururu
- マウクルル 【自動】[maw-kurur-u 風・(擬音重複)・(他動詞形成)](直訳すると)風がピューピュー鳴らす=(次のような慣用句で)風でピユーピユー鳴っている。 a=ekisársutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅]私の耳元で風がピューピュー鳴っていた(ユーカラの主人公の少年などが猛スピードで進んで、 あるいは飛んで行くことの形容)。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じ文脈で komawkururu コマウクルル とも言っている。 {E: the whistling sound of wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mawkusni
- マウクㇱニ §247 キタコブシ (2) mawkusni (máw-kus-ni)「まウクㇱニ」[maw(香気)kus(通る)ni(木)] 茎 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mawne
- マウネ 【maw-ne】 交わる. イㇱラㇺネ アン ヤッカ ウェンペ ウシ タ カ ピㇼカㇷ゚ カ タ カ イェマウネ・アン ワ エアシㇼ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ナ=不自由な生活をしていても,悪いことの場所(葬式)にもお祝いの場所にも交わって初めていいものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawneni
- マウネニ §223 ナナカマド (7) mawneni (máw-ne-ni)「まウネニ」[maw(湿布に使う掻き綿、=nimaw)ne(になる)ni(木)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mawni
- マウニ §211 ハマナシ(ハマナス) (2) maw-ni (máw-ni)「まウニ」[上記果実のなる木] 茎 ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mawni
- マウニ 【名】[maw-ni ハマナシの実・木][植物]ハマナシ(「ハマナス」)の木。(S)〔知分類 p.123〕 {E: the sweetbrier tree (rosa rugosa (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- mawnin
- マウニン §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(6)気絶する maw-nin〔máŭ-nìn まウニン〕[maw(呼気)+nin(消える)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawnisar
- マウニサㇻ 【名】[mawni-sar ハマナスの木・葦原][植物] 「ハマナス」(ハマナシ)の群生している所。 {E: a wooded area of sweetbrier trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawsere(-an)
- マウセレ §264.くちぶえ(口笛)[吹く](1)mawsere(-an)〔máŭ-se-re まウセレ〕[maw(呼気)+se-re(音を出さ・せる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsiro
- マウシロ 【maw-siro】 口笛を吹く. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawsiro
- マウシロ 【自動】[maw-sir-o 息・あたり・に入れる](?) 口笛を吹く。 {E: to whistle.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawsiro(-an)
- マウシロ §264.くちぶえ(口笛)[吹く](3)mawsiro(-an)〔máŭ-ši-ro まウシロ〕[maw(呼気)+sir-o(外え出る)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsirocir
- マウシロチㇼ 【名】[mawsiro-cir 口笛を吹く・鳥][動物]「アメフリドリ」(「雨降りが近くなるとよく鳴く、 ピーと口笛のような声で鳴く」)。(S) 〔知分類になし〕 {E:a type of bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawsok
- マウソㇰ 【自動】[maw-sok 息・(?)] あくびする。 mawsok kor an マウソㇰ コラン (彼は)あくびしている。(W) {E: to yawn.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawsok
- マウソㇰ 【maw-sok】 あくび. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawsok(-an)
- マウソㇰ §027.あくび[する](1)mawsok(-an)〔máŭ-sokまウソㇰ〕[maw(気、空気、いき)+sok(?)]⦅サル、ホロベツ、クッシャロ、ビホロ、フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsoro(-an)
- マウソロ §264.くちぶえ(口笛)[吹く](4)mawsoro(-an)〔máŭ-so-ro まウソロ〕[maw(呼気)+soro(すべり出る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsuh(k-an)
- マウスㇷ §027.あくび[する](4)mawsuh(k-an)〔máǔ-suhまウスㇷ〕[maw(呼気)+suh(?)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsuk(-an)
- マウスㇰ §027.あくび[する](3)mawsuk(-an)〔máǔ-sukまウスㇰ〕⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawsura(-an)
- マウスラ §264.くちぶえ(口笛)[吹く](2)mawsura(-an)〔máŭ-su-ra まウスラ〕[maw(呼気)+sura(放つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mawtacup
- マウタチュㇷ゚ 【名】[maw-ta-cup ハマナシの実・を掘る/取ってくる・月][古](月の名)6月。 hekattar eramasu wa etoyta rusuy kusu a=ye hi mawtacup ヘカッタㇻ エラマス ワ エトイタ ルスイ クス アイェ ヒ マウタ チュㇷ゚ 子どもたちが楽しんでそれ(ハマナシ)を植えたがるからそれで言うのがマウタチュプ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mawtum
- マウトゥㇺ 【名】[maw-tum 気・の中](?) しようとしている/しているつもりでいるがそうできていない様子/格好。 ku=nitan mawtum ku=ki wa k=ek クニタン マウトゥㇺ クキ ワ ケㇰ 格好だけは急いで(あまり早くないが)来た。(S) sike mawtum ki ruwe シケ マウトゥㇺ キ ルウェ 変なしょい方をしている。(S) aynu mawtum アイヌ マウトゥㇺ 当り前でない汚い人。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- mawunmawun
- マウンマウン 【自動】[maw-un-mawun 息・がそこにつく・(重複)] 心が落ち着いていなくて、 人の言いなりで考えが動く。(S) {E: to be ill-at-ease.} (出典:田村、方言:沙流)
- may
- マイ 【名】[概](所は maye(he))(美しい)響き(金物などを叩いた後ウーンと鳴っている音)(=kanemay カネマイ)。 kane may ne uwetunuyse カネ マイ ネ ウウェトゥヌイセ (女神の声などが)金(かね=金属)の響きのように美しく響く。(S) {E: a (beautiful) sound. (metallic)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- may'oma
- マイオマ 【may-oma】 目星:目玉に出来る白い点. →マヨメ (出典:萱野、方言:沙流)
- may(-e)
- マイ §791.目の病気(4)血目 may(-e)〔máǐ まイ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- may(-he)
- マイ §792.目ぼし;フリクテン(1)may(-he)〔máǐ まイ〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- may/maye(he)
- マイ/マイェ(ヘ) 【may/maye(he)】 音,響き. (出典:萱野、方言:沙流)
- mayamaya
- マヤマヤ §223.かゆい(2)mayamaya〔ma-já-ma-ja マやマヤ〕[may-a-may-a(むず・とさせ・むず・とさせる)] (出典:知里人間編I、方言:)
- mayayke
- マヤイケ §164.かいせん(疥癬);ひぜん(1)mayayke〔ma-jáǐ-ke マやイケ〕[mayayke(かゆい)]⦅ホロベツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayayke
- マヤイケ 【mayayke】 皮癬(である),痒い. ホㇱキ ウクラン ク・レウシ チセ コㇿ ウタㇻ マヤイケ パ ㇷ゚ ネ ノイネ ク・イラム アㇷ゚ マキㇷ゚ ク・テケヘ ネ ヤ マヤイケ.ソモ エン・コトゥㇽセ ヒ ネ ヤ ウン=一昨日の夜,泊まった家の人たちが皮癬をかいていたように思ったが,どうしたのか手が痒い.もしやのこと私に伝染したのではないだろうな. (出典:萱野、方言:沙流)
- mayayke
- マヤイケ §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(3)mayayke〔ma-jáǐ-ke マやイケ〕[かゆい]⦅ホロべツ、サマニ、チカブミ、クッシャロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayayke 1
- マヤイケ 【自動】[may-ay-ke (擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] かゆい。 {E: to be itchy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mayayke 2
- マヤイケ 【名】ひぜん(皮ふのかゆい病気)。 mayayke koturse マヤイケ コトゥㇽセ ひぜんがうつった。(W) {E: scabies.} (出典:田村、方言:沙流)
- mayayke(-an)
- マヤイケ §223.かゆい(1)mayayke(-an)〔ma-jáǐ-ke マやイケ〕[may-ay-ke(むず・むず・する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayayketasum(-i)
- マヤイケタスㇺ §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(1)mayayke-tasum(-i)〔ma-jáǐ-ke-ta-sum マやイケ・タスㇺ〕[かゆい・病気]⦅サル、アバシリ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayaykewen
- マヤイケウェン §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(2)mayayke-wen〔ma-jáǐ-ke-wen マやイケ・ウェン〕[mayayke(かゆい)+wen(悪い、病気である)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- maye(he)
- マイェ(ヘ) 【名】[所](概は may マイ) …の響き。 toptukan wa inu wa mayehe pirka hike hok トㇷ゚トゥカン ワ イヌ ワ マイェヘ ピㇼカ ヒケ ホㇰ (茶碗を)爪ではじいてみて響きのいいのを買いなさい。(S) {E: the sound of…} (出典:田村、方言:沙流)
- maymene
- マイメネ §007.むすめ(娘)(14)maymene〔máǐ-me-ne まイメネ〕⦅シラウラ、アイハマ、トンナイ⦆【雅―ucaskoma(酋長談)に用いられる】少女;若い女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mayne
- マイネ 【自動】「ばかだ」。(S) ☆参考 rumayne ルマイネ まだ充分煮えてなくて半生(はんなま)で芯がある、 (比喩的に)「半ばかだ」。 {E: to be a fool, stupid.} (出典:田村、方言:沙流)
- maynehpo
- マイネㇸポ §007.むすめ(娘)(13)maynehpo〔máǐ-neh-po まイネㇸポ〕[mayneh(<mat-ne-p(女・である・者)+-po(指小辞)]⦅シラウラ、マオカ⦆【雅】少女。wen〜utah「しこのめのこら」「醜い娘たち」⦅樺太神謡, p.17⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- maynep
- マイネㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 性(3) maynep(máy-nep)「まイネㇷ゚」[<mat(女)ne(である)-p(者)]⦅鵜城⦆メスのサケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- mayo
- マヨ §792.目ぼし;フリクテン(3)目に星が幾つも出る may-o〔máǐ-o;má-jo まイオ;まヨ〕[may(目星)+o(幾つも入る)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayoma
- マヨマ §792.目ぼし;フリクテン(2)目に星が出る[一つだけ] may-oma〔máǐ-o-ma;má-jo-ma まイオマ;まヨマ〕[may(↑)+oma(一つ入る)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayoma
- マヨマ 【may-oma】 目星:眼球の角膜に白い斑点が出来る病気. (出典:萱野、方言:沙流)
- mayosma
- マヨㇱマ §792.目ぼし;フリクテン(4)目に星が出る may-osma〔ma-jóš-ma マよㇱマ〕[目星が・入ってくる]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mayrototke
- マイロトッケ 【may-rototke】 痒い. (出典:萱野、方言:沙流)
- maytake
- マイタケ §448 マイタケ (3) maytake (máy-ta-ke)「まイタケ」[<jap.] ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mayunitara
- マユニタラ 【mayunitara】 音がする,鳴り響く[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- mean
- メアン 【me-an】 寒い.▷メ=寒さ アン=ある メアン フミー=寒いなあ.メアン ナ イテキ ソイネ=寒いから外へ出るな.タント ポーヘネ メアン.ホクレ アペサムン(アペサㇺ ウン) エㇰ ワ アペクㇽ=今日はなおさら寒い,早く火の前へ来て火にあたれ.タヌクラン クルッペ アン パㇰノ メアン ヒ アナㇰネ アマㇺタㇱコㇿ ネ ナンコㇿ ワ=今夜は霜が降りるかと思うほどの寒さ,これは穀物に実が入るための寒波であろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- méan
- メアン 【完動】[me-an 寒さ・ある] 寒い。 (天候に関して用いる。 人が寒く感じることではなく、 気温が低いことを言う。) cuk réra ruy kor méan チュㇰ レラ ルイ コㇿ メアン 秋に風がひどいと寒い。(W) méan korka ku=nepki kor k=an wa ku=popke メアン コㇿカ クネㇷ゚キ コㇿ カン ワ クポㇷ゚ケ 寒いけれど(=気温は低いけれど)私は仕事をしているので暖かい。(W) ☆対語 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ 暖い、 sir-sések シㇼセセㇰ 暑い。 ☆参考 体が寒いこと、 つまり自分が(人が)寒く感じることは mérayke メライケ。 {E: cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mecahko
- メチャㇵコ §400.しゃれこおべ;どくろ(→§341参照)(2)mecahko〔me-čáh-ko メちゃㇵコ〕[<mecakko]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mecakko
- メチャッコ §400.しゃれこおべ;どくろ(→§341参照)(1)mecakko〔me-čák-ko メちゃッコ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mécirataroski
- メチラタロㇱキ 【自動】[me-ci-ra-ta-roski 寒さ・される・下・に・立てる](?) 寒気がする。 k=omke rusuy noyne ku=mecirataroski wa k=úruuruk コㇺケ ルスイ ノイネ クメチラタロㇱキ ワ クルウルㇰ 私はかぜをひきそうで寒気がしてふるえる。(S) {E: to feel chilled, cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- mecirataroski(-an)
- メチラタロㇱキ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](9)さむけがする;体じゅうざわざわする mecirataroski(-an)〔mé-či-ra-ta-roš-ki めチラタロㇱキ〕[me(寒さ)+ci(自分を)+ra(下)+ta(に)+roski(立てる〔pl.〕)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- meekot(-an)
- メエコッ §389.しぬ(死ぬ)(41)凍死する me-e-kot(-an)〔mé-e-kot めエコッ〕[寒さ・で・死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mehupka
- メフㇷ゚カ §211.かっけ(脚気)(6)me-hupka〔mé:-Fup-ka めエ・フㇷ゚カ〕[me(寒さが)+hupka(腫らす)]⦅アイヌ医事談, p.104⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- méhupka
- メフㇷ゚カ 【自動】[me-hup-ka 寒さ・はれる・させる] 寒さでふくれる。 ku=teke méhupka クテケ メフㇷ゚カ 私の手が寒さでふくれた。(S) {E: for something to swell with the cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- mekampiru
- メカンピル §437.じんましん(蕁麻疹)(4)寒性蕁麻疹 me-kam-piru〔mé:-kam-pi-ru めー・カン・ピル〕[me(寒さが)+kam(肉を)+piru(拭う)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekampiru
- メカンピル §598.はしか(麻疹)(2)mekampiru〔mé-kam-pi-ru めカンピル〕[me(寒さが)+kam(肉を)+piru(拭う)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekamuykor
- メカムイコㇿ §833.リウマチ(5)リウマチにかかる me-kamuy-kor〔mé-ka-muǐ-kor め・カムイ・コㇿ〕[me(寒さ〔の〕)+kamuy(神〔を〕)+kor(もつ)]⦅アイヌ医事談, p.104⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mékar
- メカㇻ 【自動】[me-kar 寒さ・にあたる] 霜にあたる、 寒さにあたる。 mékar pakno oka kor síno kéraan メカㇻ パㇰノ オカ コㇿ シノ ケラアン (リンゴは)霜にあたる(寒さにあたる)ほどにもがずにおくと(甘味がついて)本当においしくなる。(S) {E: to be struck by frost.} (出典:田村、方言:沙流)
- mekare
- メカレ 【mekare】 残る. (出典:萱野、方言:沙流)
- mekka
- メッカ 【mekka】 上,上側. (出典:萱野、方言:沙流)
- mekka
- メッカ §449.背(5)魚の背面 mekka〔mék-ka めッカ〕[mek(背)+ka(上)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekka
- メッカ 【位名】[mek-ka (?)・の上]… の上側(山の尾根のように左右よりも高い所がある長さを持っているような場合にその上を言うらしい)。 sítu mekka ta シトゥ メッカ タ 尾根の上に。 humne e=sapa mekka ta e=yanke wa e=ek フㇺネ エサパ メッカ タ エヤンケ ワ エエㇰ あなたは時にはそれをあなたの頭の上にのせて来た。(S) {E: above, on top of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mekkaekar
- メッカエカㇻ 【mekka-e-kar】 峰打ち:病人を治すまじないの時にする.▷メッカ=刀の峰 エ=それ カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- mekkas
- メッカㇱ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(20) mekkas(mék-kas)「めッカㇱ」⦅屈斜路⦆サケマスの産卵してしまったオス。コ139<mekkaus. (出典:知里動物編、方言:)
- mekkasi
- メッカシ §449.背(6)魚の背面 mekkasi〔mék-ka-ši めッカシ〕[mek(背)+kasi(の上)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkasike
- メッカシケ §449.背(7)魚の背面 mekkasike〔mék-ka-ši-ke めッカシケ〕[mek(背)+kasi(の上)+ke(の所)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkasikepone
- メッカシケポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(27)サケのせびれ[の鰭條] mekkasike-pone〔mék-ka-ši-ke-po-ne めッカシケ・ポネ〕[mekkasike(その背)+pone(ひれ、ひれの骨)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkasipone
- メッカシポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(26)サケのせびれ[の鰭條] mekkasi-pone〔mék-ka-ši-po-ne めッカシ・ポネ〕[mekkasi(その昔)+pone(ひれ、ひれの背)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkaske
- メッカㇱケ 【mekkaske】 峰. エムシメッカㇱケ=刀の峰.シトゥメッカㇱケ=山の峰. (出典:萱野、方言:沙流)
- mekkaus
- メッカウㇱ 【mekka-us】 両刃. (出典:萱野、方言:沙流)
- mekkaus
- メッカウㇱ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(18) mekkaus (mék-ka-us)「めッカウㇱ」 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mekkauspe
- メッカウㇱペ 【名】[mekka-us-pe 上側・についている・もの][動物](魚の)背びれ。 cep-mekkauspe チェㇷ゚メッカウㇱペ 魚の背びれ。 ☆参考 胸びれと腹びれは mokrap モㇰラㇷ゚。 尾ひれは atkoci アッコチ。 {E: the dorsal fin (of a fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- mekkauspe
- メッカウㇱペ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(23)サケのせびれ mekka-us-pe〔mék-ka-uš-pe めッカ・ウㇱ・ぺ〕[mekka(背)+us(についている)+-pe(もの)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkauspepone
- メッカウㇱペポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(25)サケの背びれ[の鰭條] mekkauspe-pone〔mék-ka-uš-pe-po-ne めッカウㇱペ・ポネ〕[背びれ・骨]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mekkauspone
- メッカウㇱポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(24)サケの背びれ[の鰭條]mekka-us-pone〔mék-ka-uš-po-ne めッカ・ウㇱ・ポネ〕[背・についている・鰭骨]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- meman
- メマン 【自動】(人)が涼しい。 sak réra ruy kor sir-meman wa ku=meman サㇰ レラ ルイ コㇿ シㇼメマン マ クメマン 夏に風が強いと天候が涼しくて私は涼しく感じる。(W) ☆参考 涼しく感じることを言う。 涼しい天候であることは sir-meman シㇼメマン と言う。 {E: to be cool.} (出典:田村、方言:沙流)
- meman
- メマン 【meman】 涼しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- memanpekor
- メマンペコㇿ 【meman-pekor】 涼感:涼しそうな感じ. (出典:萱野、方言:沙流)
- memasa
- メマサ 【memasa】 さっと凍った物. メマサエモ=表面がさっと凍ったジャガイモ. (出典:萱野、方言:沙流)
- memaw'an
- メマウアン 【me-maw-an】 涼しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- memaw(-he)
- メマウ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](1)さむけ me-maw(-he)〔mé:-maŭ めーマウ〕[me(寒)+maw(気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- memaw-an
- メマウアン 【完動】[me-maw-an 寒さ・空気・ある] 涼しい(=sirmeman シㇼメマン)。 {E: cool.} (出典:田村、方言:沙流)
- memawkoro(-an)
- メマウコロ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](2)さむけがする me-maw-koro(-an)〔mé:-maŭ-ko-ro めーマウコロ〕[me(寒)+maw(気)+koro(持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- menas
- メナㇱ 【menas】 東. (出典:萱野、方言:沙流)
- menas 1
- メナㇱ 【名】南風(「やませ」、 東南つまり静内・釧路の方向ないし南の方から吹いてくる風。) menas as メナㇱ アㇱ やませ(南風)が吹く。 ☆参考 山からの風ではないことに注意。 ☆参考 asno-menas アㇱノメナㇱ 真南からの風。 íka-menas イカメナㇱ 静内・釧路の方向からの風。 ☞réra レラ {E: a south wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- Menas 2
- メナㇱ 【名】[地名] 東南の方向の地域(沙流地方からみて静内・釧路の方を言う)。 Menas un kur メナㇱ ウン クㇽ/メナスンクㇽ 静内・釧路の地方の人。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menasaru
- メナサル §181 ハマエンドウ (3) menasaru (me-ná-sa-ru)「メなサル」[menas(東)haru(食糧)] 果実 ⦅A鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menascikap
- メナㇱチカㇷ゚ §338 アオバズク (13) menas-cikap (me-nás-či-kap)「メなㇱチカㇷ゚」[<‘東方の・鳥’] ⦅松前誌 173⦆シマフクロウ (出典:知里動物編、方言:)
- menashuke
- メナスケ §351 ホオジロガモ (8) menashuke (me-nas-u-ke)「メナスケ」 ⦅B⦆ホオジロガモ。Golden-eye (Sea-fowl). Fuligula clangula. (出典:知里動物編、方言:)
- menaskina
- メナㇱキナ §337 キジカクシ (4) menas-kina (me-nás-ki-na)「メなㇱキナ」[東風・草] 茎葉 ⦅沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menaspa
- メナㇱパ 【名】[menas-pa 静内、 釧路の方向・上手(かみて)] 東南の側、 南側。 menaspa wa メナㇱパ ワ 南側に。 {E: the south-east, south side.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menay(-he)
- メナイ §449.背(2)menay(-he)〔me-náǐ メなイ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- menayhetokohse
- メナイヘトコㇹセ §462.せむし;くる病(4)menayhe-tokohse〔me-náǐ-he-to-koh-se メなイへ・トコㇹセ〕[その背が・凸出している]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- menekayra
- メネカイラ §256 アズマイチゲ ウラベニイチゲ (4) menekay-ra (me-né-kay-ra)「メねカイ・ラ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menemani
- メネマニ §317 チョウセンヤマナラシ (1) menemani (me-né-ma-ni)「メねマニ」 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menemani
- メネマニ §320 マルバノバッコヤナギ (7) menemani (me-né-ma-ni)「メねマニ」[<mera-oma-ni] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menemay
- メネマイ §317 チョウセンヤマナラシ (2) menemay (me-né-may)「メねマイ」 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menemay
- メネマイ §320 マルバノバッコヤナギ (6) menemay (me-né-may)「メねマイ」[<meremay] 茎 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menkane
- メンカネ 【名】[< 日本語] 眼鏡。 menkane kor kane kemeyki kor an メンカネ コㇿ カネ ケメイキ コラン (彼女は)眼鏡をかけて針仕事している。(W) {E: a pair of glasses; spectacles.} (出典:田村、方言:沙流)
- menoko kor pe ray pususke
- メノコ コㇿ ペ ライ プスㇱケ 【menoko kor pe ray pususke】 女の持ち物よじれよじれ(踊りの時のはやし言葉).*オッカヨ コㇿ ペ ラーチン ラーチン=男の持ち物ぶらりぶらり. (出典:萱野、方言:沙流)
- menoko sirpo a=uwosmare
- メノコ シㇼポ アウウォㇱマレ 【menoko-sirpo a=osmare】 娘として成人した. (出典:萱野、方言:沙流)
- menoko-irwak
- メノコイㇼワㇰ 【名】[概](所は menokoirwaki(hi) メノコイㇼワキ(ヒ))[menoko-irwak 女・兄弟姉妹]姉妹、 女きょうだい(女のいとこを含む)。 ☆発音 irwak は イㇽワㇰ と発音する。 ☆対語 okkayo-irwak オッカヨイㇼワㇰ ☞irwak イㇼワク {E: sisters (includes female cousins).} (出典:田村、方言:沙流)
- menoko-irwaki(hi)
- メノコイㇼワキ(ヒ) 【名】[所](概は menokoirwak メノコイㇼワㇰ)の姉妹/女きょうだい(いとこを含む)。 (出典:田村、方言:沙流)
- menokoaynu
- メノコアイヌ §003.おんな(女)(8)menoko-aynu〔me-nó-ko-aǐ-nu メのコアイヌ〕⦅サル⦆【雅】女。(→ユ研Ⅱ, p.475)。[(女・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- menokoekira
- メノコエキラ 【menoko-e-kira】 女と逃げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoepakoat
- メノコエパコアッ 【menoko e-pako-at】 女性関係での論争. テエータ アナㇰネ イッカ ネ ヤ メノコ エパコアッ ネ ヤ ア・コラㇺヌㇷ゚ オカ コㇿ ウサイモンキレ カ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) コㇿカ カニ アナㇰネ ク・ヌ カ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ=大昔は盗っ人とか女性関係とか疑いがかけられると拷問もあったそうだが.私は見たこともない. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoinaw
- メノコイナウ 【menoko-inaw】 女のイナウ:黒白の細紐をつける. 図[メノコイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoirwak
- メノコイㇼワㇰ 【menoko-irwak】 女きょうだい. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoita
- メノコイタ 【menoko-ita】 まな板:ランコ(カツラ)製. 図[メノコイタ] (出典:萱野、方言:沙流)
- menokokoyomare
- メノココヨマレ 【menoko-ko-iomare】 女へ酌をする,女性へだけ酒を注いで回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokokuwa
- メノコクワ 【menoko-kuwa】 女の墓標:チクペニ(エンジュ),プンカウ(ドスナラ)で針を型取る. メノコ クワ アナㇰネ ケㇺ プイ ネノ ア・カㇻ センカキ ア・エムイェカㇻ ペ ネ=女の墓標は針の穴のように作って,そこへ墓標布をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokokuwa
- メノコクワ 【名】[menoko-kuwa 女・墓標] 女の墓標、 女性の墓に立てる墓標。 {E: a grave marker used on a woman's grave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokomakiri
- メノコマキリ 【menoko-makiri】 女用小刀. 図[メノコマキリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- menokopoutar
- メノコポウタㇻ 【名】[menoko-po-utar 女・(指小辞)・人々(=たち)] 若い女性たち。 {E: young girls.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokoru eepak ta
- メノコル エエパッタ 【menoko-ru eepat-ta】 女便所の向こう側に. ▷メノコ=女 ル=便所 エエパッ=向こう側 タ=に(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- menokotasum
- メノコタスㇺ 【menoko-tasum】 月経が下りる. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokotasum
- メノコタスㇺ 【名】[menoko-tasum 女・病気] 月経(生理)。 ☆参考 いい言葉、 子どもたちが聞いてもわからないように言う。(W) {E: menstruation.} (出典:田村、方言:沙流)
- menokotasum(-i)
- メノコタスㇺ §291.月経[が下りる、である](4)menoko-tasum(-i)〔me-nó-ko-ta-sum メのコタスㇺ〕[女・病]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- menokotura
- メノコトゥラ 【自動】[menoko-tura 女・を伴う] 女の人を同伴する。 (=menoko tura メノコ トゥラ) {E: to accompany a woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokouirwak(-i)
- メノコウイㇼワㇰ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(13)menoko-uirwak(-i)〔me-nó-ko-u-ìr-wak メのコウイㇼワㇰ〕⦅ホロベツ⦆姉妹。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- menokoutasare
- メノコウタサレ 【menoko-utasare】 女を取り替える. テエータ アイヌ ケミアン ヒ タ エ・マタキヒ エン・コレ ク・マタキ ヒ エチ・コレ クㇱネ ナ タアン シリキ メノコウタサレ シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=ずうっと前に人間が少なかった時代は,お前の妹を俺にくれ俺の妹をお前にやる,このやり方を女を取り替えると言ったものだ.*マタサとも言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoyukar
- メノコユカㇻ 【名】[menoko-yukar 女・叙事詩] ①(沙流川下流で)女性の叙事詩、 (知里の名称では)婦女詞曲(女性が主人公になっている叙事詩、 女性が歌う)。 ②(沙流川中流で)神謡(神が主人公になって自叙する形式の叙事詩、通常は女性が歌う、沙流川下流および鵡川地域では kamuyukar カムユカㇻ と呼ばれる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mepayaya
- メパヤヤ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](4)さむけがする me-payaya〔mé-pa-ja-ja めパヤヤ〕[me(寒さ)+paya-ya(ぞくぞくする、行きわたる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- meraomani
- メラオマニ §320 マルバノバッコヤナギ (4) meraomani (me-rá-o-ma-ni)「メらオマニ」[mera(ねこ)oma(つく)ni(木)] 茎 ⦅A天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- merayke
- メライケ 【me-rayke】 寒い,寒がる. ク・メライケ ナ ホクレ アペ アリ=私は寒いから早く火を燃やしてくれ.タント ポーヘネ メアン ペ ネ クス メライケ ワ エトゥペチッカ コㇿ アフン ワ エㇰ=今日はなおさら寒いものだから寒がって鼻水をたらしながら入って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- mérayke
- メライケ 【自動】[me-rayke 寒さ・…を殺す](人が)寒い。 e=merayke ciki amip mi エメライケ チキ アミㇷ゚ ミ あなた寒いなら着物を着なさい。(W) ☆参考 寒く感じることを言う。 寒い天候であることは méan メアン。 ☆参考 冷たいことは nam ナㇺ。 {E: for someone to be cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- meraykeeo
- メライケエオ 【merayke-e-o】 寒がりになる. オンネ・アン コㇿ メライケエオ・アン ペ ネ クス イユコミ・アン ヤッカ ポーヘネ メライケ・アン フミ ネ ペコㇿ ヤイヌ・アン=年をとると寒がりになって重ね着をしてもなおさら寒いような気持になってしまう. (出典:萱野、方言:沙流)
- meraykewauruuruk
- メライケワウルウルㇰ 【merayke wa uruuruk】 寒さでふるえあがる. タント アナㇰネ メアン ペ イロオッコ イミ ワ オラウン メライケ ワ ウルウルㇰ=今日は寒いのに薄着をしているから寒さでふるえている. (出典:萱野、方言:沙流)
- meremay
- メレマイ §317 チョウセンヤマナラシ (3) meremay (me-ré-may)「メれマイ」 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- meremay
- メレマイ §320 マルバノバッコヤナギ (5) meremay (me-ré-may)「メれマイ」[<meromay] 茎 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- meromay
- メロマイ §320 マルバノバッコヤナギ (3) meromay (me-ró-may)「メろマイ」[<merá(葇荑花序、いわゆるネコ)oma(つく)ni(木)] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mesa
- メサ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(19)メカジキのせびれ mesa〔me-sá メさ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mesas
- メサㇱ 【名】[概](所は mesasi(hi) メサシ(ヒ))[動物]たてがみ。 {E: a mane.} (出典:田村、方言:沙流)
- mesas/mesasi(hi)
- メサㇱ/メサシ(ヒ) 【mesas/mesasi(hi)】 たてがみ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mesasi(hi)
- メサシ(ヒ) 【名】[所](概は mesas メサㇱ)[動物] …のたてがみ。 {E: the mane of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mesaskirpu
- メサㇱキㇼプ 【mesas-kirpu】 馬のたてがみの内側の脂身,たてがみ脂.▷メサㇱ=たてがみ キㇼプ=脂 *やせた馬でもたてがみの所にだけは脂があるものだ (出典:萱野、方言:沙流)
- meskas
- メㇱカㇱ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(19) meskas(mes-kas)「メㇱカㇱ」⦅虻田⦆背びれ(mesa)がすれて白くなった雄サケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- mespa
- メㇱパ 【mespa】 剥がす. (出典:萱野、方言:沙流)
- mespa
- メㇱパ 【他動】[複](単は mesu メス) (二つ以上)をもぎとる/はぎとる/そぐ/むしる。 etotcima mespa エトッチマ メㇱパ 鼻くそをはぎとりなさい。(W) {E: to pluck, tear off…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mespamespa
- メㇱパメㇱパ 【mespa-mespa】 剥がす. カㇺ メㇱパメㇱパ=肉を剥がす. (出典:萱野、方言:沙流)
- metat
- メタッ §308 エゾノダケカンバ (5) me-tat (mé-tat)「め・タッ」[me(寒気)tat(樺皮)] 樹皮 ⦅近文、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- metoskamuy
- メトㇱカムイ §277 くま (10) metos-kamuy (me-tós-ka-muy)「メとㇱカムイ」[<metot-us-kamuy] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- metoteyami
- メトッエヤミ §301 ホシガラス (1) metot-eyami (me-tót-e-ya-mi)「メとッエヤミ」[metot(山奥)eyami(カケス)] ⦅美幌、近文、幌別⦆(神77, B,近(イイノヲ云フ)北文IV, 68) (出典:知里動物編、方言:)
- metotkamuy
- メトッカムイ §277 くま (11) metot-kamuy (me-tót-ka-muy)「メとッカムイ」 ⦅春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- metotsoka
- メトッソカ 【名】[metot-so-ka 山中・平らな広がりのある場所・の上] 山のずっと奥の地。 {E: an area deep in the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- metotuskamuy
- メトトゥㇱカムイ 【metot-us-kamuy】 熊神,奥山の神.▷メトッ=奥山 ウㇱ=いる カムイ=神 (出典:萱野、方言:沙流)
- metotuskamuy
- メトトゥㇱカムイ §277 くま (9) metotus-kamuy (me-tó-tus-ka-muy)「メとトゥㇱカムイ」[‘山の奥にいる神’<metot(奥山)us(におられる)kamuy(神)] ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- metum peka
- メトゥㇺ ペカ 【me-tum-peka】 寒さの中を,この寒いのに. メトゥㇺペカ エ・エㇰ=寒さの中をお前は来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- meus(-an)
- メウㇱ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](3)さむけがする me-us(-an)〔mé-uš めウㇱ〕[me(寒さが)+us(とりつく)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mewnatara
- メウナタラ 【自動】[mew-natara (擬態の語根)・…状態が続いている](家や木等がしっかりと立っている様子が)立派で美しい、 山ほどあって(大きくて)立派だ、 堂々としている。 coypep pirka wa coypepikir mewnatara チョイペㇷ゚ ピㇼカ ワ チョイペピキㇼ メウナタラ 宝器が美しくてそれが山ほど積み重ねてあって立派だ。(S) ☞komewnatara コメウナタラ {E: to be splendid; great.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mewnatara
- メウナタラ 【mewnatara】 きらびやかに,美しい,堂々と. アㇱルコンナ コメウナタラ=(建物の)立ち姿がきらびやかで美しい[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- mikehekar
- ミケヘカㇻ 【mikehe-kar】 魚の身おろし. (出典:萱野、方言:沙流)
- mikekar
- ミケカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(13) mike-kar (mi-ke-kar)「ミケカㇻ」魚の処理。 (出典:知里動物編、方言:)
- mima
- ミマ 【名】(鵡川で)皿。 ☆参考 沙流では nima ニマ。 {E: a plate; a dish.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimak
- ミマㇰ 【名】[概](所は mimaki(hi) ミマキ(ヒ))[< ni-mak 歯・(?)]歯。 mimak ukerere ミマㇰ ウケレレ 歯ぎしりする(「ばぎりかく」)。 ☆参考 他のほとんどの地方では nimak ニマㇰ または imak イマㇰ と言う。 mak マㇰ の語源は不明。 〔知分類 p.300 には「mak (< pake の頭部)?」とある〕 {E: a tooth; the teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimak'arka
- ミマㇰアㇻカ 【mimak-arka】 歯痛. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimak'ukerere
- ミマㇰウケレレ 【mimak-ukerere】 歯ぎしり. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimak/mimaki(hi)
- ミマㇰ/ミマキ(ヒ) 【mimak/mimaki(hi)】 歯. エカシ ミマキヒ ピㇼカ ㇷ゚ ネ クス ア・セイレカ マメ ア・パッタㇻカ キミ ネ ヤッカ エカウロトト フミ=おじいさんは歯がいいものだから煎り豆もはぜらせたトウモロコシもばりばりとかじっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimaki(hi)
- ミマキ(ヒ) 【名】[所](概は mimak ミマㇰ) (… の)歯。 mimaki kikire ミマキ キキレ 歯を虫が食べる=虫歯になる。(W) mimaki emeske ミマキ エメㇱケ 歯が欠ける。 {E: the tooth (teeth) of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mimakkotuk
- ミマッコトゥㇰ 【mimak-kotuk】 小さい白い粒の草の根(コケイランの根).▷ミマㇰ=歯 コトゥㇰ=つく *食べると歯に粘りつくものであった.昭和10年頃に祖母が焼いて食べさせてくれたことがあるだけでその後は食べたことがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimakre
- ミマㇰレ 【名】[概/所][mimak-re 歯・歯茎] 歯茎。 ☆参考 re レ だけで言うこともある。 {E: the gums.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimakrehe
- ミマㇰレヘ 【名】[所](概は mimakre ミマㇰレ)… の歯茎。 {E: the gums of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mimakutur
- ミマクトゥㇽ 【名】[概](所は mimakuturu(hu) ミマクトゥル(フ))[mimak-utur 歯・間] 歯の間。 ☆参考 niyutur ニユトゥㇽ [古]。 {E: between the teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimakuturu(hu)
- ミマクトゥル(フ) 【名】[所](概は mimakutur ミマクトゥㇽ)… の歯の間。 mimakuturu sep ミマクトゥル セㇷ゚ 歯の間が広くあいている。(S) (eniyutunnu エニユトゥンヌ は昔の言い方。) (S) {E: between the teeth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mimara(ha) 1
- ミマラ(ハ) 【mimara(ha)】 ①少しだけ,いくらか,わずかだけ,半分:厳密に半分ではなく量のうちからほぼ半分という場合.きっちり半分はエㇺコホ. アンペ ミマラハ=ある物のうちから少し.オピッタ イテキ ミマハラ=全部ではなしにある分から少し.ミマラハ コㇿ ワ アㇻパ=半分ほど持って行け.ミマラハ アヌ=半分くらい置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimara(ha) 2
- ミマラ(ハ) 【mimara(ha)】 ②残り. ポロンノ ヌイラ ア・ウㇰ ヒネ エケシンネ ア・エイメㇰ ア コㇿカ ミマラハ フラルイ ア・ニㇱカ コㇿカ ア・オスㇽパ=たくさんウグイを獲ってあちこちに配ったが,残りににおいがついたのでもったいないと思ったが捨てた.テ タ ク・シケヘ カヌ(ク・アヌ) ワ ミマラハ ク・セッセアチュー ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アクス カヌ(ク・アヌ) アㇷ゚ オアㇻ イサㇺ ネンカ セ ワ エン・コレ ヒネ ヤクン ピㇼカ コㇿカ=ここに荷物を置いて残りを中出ししてきたら,置いた物が全くなくなってしまった,誰か背負ってくれたのならばいいけれども. (出典:萱野、方言:沙流)
- mimiironnesamampe
- ミミイロンネサマンペ §056 ミガレイ(ドロガレイ) (1) mimi-ironne-samampe (mi-mí-i-ron-ne-sa-mam-pe)「ミみイロンネサマンペ」[<mimi(その肉)ironne(厚い)samampe(カレイ)、mimi-ironne(肥えている)] ⦅美幌⦆(方言:ツチガレイ[土鰈])Cynopsetta dubia SCHMIDT. (出典:知里動物編、方言:)
- mimisiratek
- ミミシラテㇰ §080 サバ (2) mimisiratek(mi-mí-si-ra-tek)「ミみシラテㇰ」[mimi(その肉)sirattek(<sirar-tekしまっている)]成魚⦅礼文⦆サバ。 (出典:知里動物編、方言:)
- mimtar
- ミㇺタㇻ 【名】①土間(「にわ」)。 ②(日常語で)戸外のごみすてば、 外の掃き寄せる所、 コタンの下手の空き地。(S) ③(英雄叙事詩や民話で)外庭全体、 また土間も。 ④熊祭りのとき熊が遊び回るところ。(S) iwan aynuikir eposo húci mimtar ka ta horipi イワン アイヌイキㇼ エポソ フチ ミㇺタㇻ カ タ ホリピ 六代にわたって生きた老婦人が(夜襲の群が襲って来ることを知らせる歌を歌いながら)土間で踊った。(S独話) ☆参考 祭事をする広場を言うと言われているが、 『音声資料』(1-6)にはその用例は出てこない。 {E: ①the yard of a house. ②an outdoor garbage pile. ③the whole yard around a house. ④the place the bear is paraded during the Bear Festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mimus(-an)
- ミムㇱ §312.こえた(肥えた)(1)mimus(-an)〔mí-muš みムㇱ〕[mim(肉)+us(ついている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mína
- ミナ 【自動】笑う(声を出して笑うことも、 声を出さずにほほえむことも言う)。 mína haw ミナ ハウ 笑い声。 mína kane an ミナ カネ アン ニコニコ笑っている。 mína tura ミナ トゥラ 笑いながら、 笑顔で、 喜んで。 mína kasuno mína kane ミナ カスノ ミナ カネ とてもうれしそうにニコニコして。 {E: to laugh; smile.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mina
- ミナ 【mina】 笑う,ほほえむ,微笑. (出典:萱野、方言:沙流)
- mina kusu c=otesusu c=orewewe
- ミナ クス チョテスス チョレウェウェ 【mina kusu c=otesusu c=orewewe】 抱腹絶倒. (出典:萱野、方言:沙流)
- mina(-an)
- ミナ §845.わらう(笑う)(1)mina(-an)〔mí-na みナ〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- minahaw
- ミナハウ 【mina-haw】 笑い声. (出典:萱野、方言:沙流)
- mínakohayta
- ミナコハイタ 【自動】[mina-ko-hayta 笑う・と共に・足りない] 笑うと醜(みにく)い、 笑顔が醜い。 ☆対語 mínakotom ミナコトㇺ 笑うと美しい。 {E: to laugh, smile uglily.} (出典:田村、方言:沙流)
- mínakot
- ミナコッ 【名】[mína-kot 笑う・くぼみ] えくぼ。 mínakot oma wa pó hene kotom ミナコッ オマ ワ ポ ヘネ コトㇺ えくぼが出るからなおかわいい。(W) {E: a dimple.} (出典:田村、方言:沙流)
- minakotamatama
- ミナコタマタマ 【mina-ko-tama-tama】 お世辞笑いをする. イ・ミナコタマタマ コㇿ パノレ ㇷ゚ ポーヘネ ウェンサンペ コㇿ ペ オカ ㇷ゚ ネ ナ シコㇿ オンネ ウタㇻ ハウェオカ ㇷ゚ ネ=お世辞笑いをしながら,口の上手な者ほど底意地が悪い者がいるものだと老人たちは言うものだ.ア・ミナコタマタマ コㇿ ア・イェ アクス ク・セ ワ カㇻパ(ク・アㇻパ) チェㇷ゚ ホㇰ ワ エン・コレ ア ワー=お世辞笑いをしながら言ったら,私が背負って行った魚を買ってくれたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mínakotom
- ミナコトㇺ 【自動】[mina-ko-tom 笑う・と共に・光る] 笑うときれいである、 笑顔が美しい。 mínakotom ruwe! ミナコトㇺ ルウェ! 笑い方が美しいねえ。(W) ☆対語 mínakohayta ミナコハイタ {E: to laugh, smile beautifully.} (出典:田村、方言:沙流)
- minakoyaykus(-an)
- ミナコヤイクㇱ §845.わらう(笑う)(2)抱腹絶倒する mina-koyaykus(-an)〔mí-na-ko-jàǐ-kuš みナコヤイクㇱ〕[mina(笑う)+koyaykus(できない);それ以上笑おうとしても笑うことができない、の意]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mínamina
- ミナミナ 【自動】[mina-mina 笑う・(重複)] よく笑ってばかりいる。 {E: to laugh, smile a lot.} (出典:田村、方言:沙流)
- minamina
- ミナミナ 【mina-mina】 ござ編みの下手な者が編んだござ,笑っている,歯を出している.トマ(ござ)を編む材料はシキナ(ガマ草)を用いるが,ガマ草を縦に裂くと人間の前歯が並んでいるように見える.上手な人は裂け目を表に見せないが,下手な編み方をすると歯が見えるようになり,それをからかって言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- minapa
- ミナパ 【mina pa】 皆で笑う,大勢で笑う.▷ミナ=大勢で笑う パ=大勢・皆が (出典:萱野、方言:沙流)
- minare
- ミナレ 【mina-re】 笑わす. (出典:萱野、方言:沙流)
- minarusuy
- ミナルスイ 【mina-rusuy】 ほほえむ,笑いたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- mínarusuy
- ミナルスイ 【自動】[mina-rusuy 笑う・したい] ①笑いたい(おかしい)。(S) ②ほほえむ。 {E: ①to want to laugh. ②to smile.} (出典:田村、方言:沙流)
- minatek
- ミナテㇰ 【mina-tek】 (顔を)ほころばす,破顔一笑. (出典:萱野、方言:沙流)
- minaunin
- ミナウニン 【mina-unin】 微笑. (出典:萱野、方言:沙流)
- minauninka
- ミナウニンカ 【mina-unin-ka】 ほくそ笑む. (出典:萱野、方言:沙流)
- mintar
- ミンタㇻ 【mintar】 庭.外庭,土間:家の外の草の生えていない所をいう. チャㇱヌ ミンタㇻ=掃除の行き届いた庭. (出典:萱野、方言:沙流)
- mintarkorkamuy
- ミンタㇻコㇿカムイ 【mintar-kor-kamuy】 外庭をあずかる神様.*物を洗った水を外へ持って出て捨てる時に,シㇰチュプ(目を瞑って)と声をかけてから捨てるもの.そう言わないとミンタㇻコㇿカムイの目に入っては神さまに申し訳がないので必ず声をかけることにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- mintaruskur
- ミンタㇻウㇱクㇽ §268 イヌ (34) mintar-us-kur (mín-tar-us-kur)「みンタㇻウㇱクㇽ」[<mintar(庭)us(においでになる)kur(神)] ⦅美幌⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- mípa
- ミパ 【他動】[複](mi ミ は単複の区別なし) (二人以上が/二つ以上を)を着る。 {E: to wear, clothe…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mismurayne
- ミㇱムライネ 【mismu-ray-ne】 死ぬほど寂しく,死ぬほど退屈. ▷ミㇱム=寂しい,退屈 ライネ=死ぬほどに(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- mkekamuy
- オㇺケカムイ §404 (その他の鳥名) omke-kamuy (óm-ke-ma-muy)「おㇺケカムイ」[<omke(ゴホンゴホンという、咳をする、しわぶく)kamuy(神)] ⦅名寄⦆風邪の神。流行病の神。 (出典:知里動物編、方言:)
- moaskepet
- モアㇱケペッ 【名】[mo-askepet 小さい・指] 小指。 ☆参考 より普通には ponaskepet ポナㇱケペッ と言う。 〔知分類 薬指〕 {E: the little finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- moaw
- モアウ 【名】[mo-aw 小さい・つの](鍋など)のつるの端の曲がって上を向いている部分。 {E: the curled handle of a pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- moaw(-he)
- モアウ §302.けんよおすい;のどちんこ(3)mo-aw(-he)〔mo-áŭ モあウ〕[小・舌]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- moawe(he)
- モアウェ(ヘ) 【名】[所](概は moaw モアウ) …(鍋など)のつるの端の曲がって上を向いている部分。 (出典:田村、方言:沙流)
- moawetuh
- モアウェトゥㇷ §303.けんよおすいの腫れるのどの病気moaw-etuh〔mo-á-we-tuh モあウェトゥㇷ〕[moaw(↑)+etuh(<etuk 凸出する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- moca
- モチャ §067 サケ あきあじ、あきやじ 性(6) mo-ca(mó-ča)「もチャ」[mo(小)ca(雄魚)]⦅幌別、穂別⦆オスの小なるもの。 (出典:知里動物編、方言:)
- mohacankur
- モハチャンクㇽ §295 サカマタ;シャチ (15) mohacankur (mó-ha-čan-kur)「もハチャンクㇽ」[<mo-acane-kur(小さな・頭目である・神)] シャチ神を兄弟第二柱の神と考え、その弟神を指して言う⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mohrahponi
- モㇹラㇵポニ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(8)むなびれ[の鰭條] mohrah-poni〔móh-rah-po-ni もㇹラㇵ・ポニ〕[<mokrap-pone]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokiwtacup
- モキウタチュㇷ゚ 【mo-kiw-ta-cup】 3月. タント ワノ モキウタチュㇷ゚ エアㇻキンネ シㇼポㇷ゚ケ ワ ウパㇱ ル ワ アㇻパ シリ=今日から3月,とっても暖かいので雪が融けていく様子だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokkari
- モッカリ §061 やちうぐい ドロバエ;やちうぐい (4) mokkari (mók-ka-ri)「もッカリ」 ⦅多来加⦆(方言:もっきり)、キタウグイ Leuciscus waleckii DYBOWSKI. (出典:知里動物編、方言:)
- mokomay
- モコマイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (24) mokomay (mo-kó-may)「モこマイ」 ⦅鵜城、白浦⦆ホタテ貝、軟体、イタヤ貝科1249 (出典:知里動物編、方言:)
- mokomay
- モコマイ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (4) mokomay (mo-ko-may)「モコマイ」 ⦅白浦、富内、B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mokon rusuy ran (an-)koro
- モコン ルスイ ラン コロ §562.ねむい(眠い)(4)mokon rusuy ran (an-)koro〔mo-kón-ru-suǐ|rán|ko-ró モこンルスイ・らン・コろ〕[mokonrusuy(眠い)+ran(<ram 心を)+koro(<kor もつ)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokonrayki ran (an-)koro
- モコンライキ ラン コロ §562.ねむい(眠い)(5)mokonrayki ran (an-)koro〔mo-kón-raǐ-ki|rán|ko-ró モこンライキ・らン・コろ〕[眠い・心を・もつ]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokonrayki(-an)
- モコンライキ §562.ねむい(眠い)(2)mokon-rayki(-an)〔mo-kón-raǐ-ki モこンライキ〕[<mokor(眠い)+rayki(…したい、…したがる、欲する)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokonrusuy(-an)
- モコンルスイ §562.ねむい(眠い)(1)mokon-rusuy(-an)〔mo-kón-ru-suǐ モこンルスイ〕[<mokor(眠る)+rusuy(…したい、…したがる)]⦅ホロべツ、チカブミ、シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokor(-an)
- モコㇿ §563.ねむる(眠る)(4)眠る;眠り mokor(-an)〔mo-kór モこㇿ〕[mo(眠りを)+kor(もつ)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokorekot(-an)
- モコレコッ §389.しぬ(死ぬ)(45)眠り死にする mokor-ekot(-an)〔mo-kó-re-kot モこレコッ〕[眠ること・によって死ぬ]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokoreray
- モコレライ 【自動】[mokor-eray 眠る・…してうっかりする] 寝過ごす。 ku=mokoreray wa ora k=ek moyre クモコレライ ワ オラ ケㇰ モイレ 私は寝過ごして来るのが遅くなった。(S) {E: to oversleep.} (出典:田村、方言:沙流)
- mokorhayta
- モコㇿハイタ 【自動】[mokor-hayta 眠る・足りない]眠り足りない。 néun mokor yakka mokorhayta ネウン モコㇿ ヤッカ モコㇿハイタ 「なんぼねてもねたらん」=いくら眠っても眠り足りない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mokorhayta
- モコㇿハイタ 【mokor-hayta】 寝不足. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokorikokkare
- モコリコッカレ §764.むゆうびょう(夢遊病)(3)mokor-ikokkare〔mo-kó-ri-kok-ka-re モこリコッカレ〕[mokor(眠り〔が〕)+i(それを)+kokka-re(ぼけさす)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokoritakte
- モコリタㇰテ §558.ねごと(寝言)[を言う](4)mokor-itakte〔mo-kó-ri-tak-te モこリタㇰテ〕[mokor(眠りが)+itak(物言わ)+te(しめる)]⦅クッシャロ、ビホロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokorkasu
- モコㇿカス 【mokor-kasu】 寝すごす. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokorkasu
- モコㇿカス 【自動】[mokor-kasu 眠る・…しすぎる]寝すぎる。 ku=mokorkasu クモコㇿカス 私は寝すぎた(寝坊した)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- mokorkoama
- モコㇿコアマ 【自動】[mokor-ko-ama 眠る・と共に・(?)] 寝相が悪い。 somo e=mokorkoama p he an? ソモ エモコㇿコアマㇷ゚ ヘ アン? あなたは寝相が悪いのではないかい? {E: to toss and turn in one's sleep; sleep in a disorderly manner.} (出典:田村、方言:沙流)
- mokorkoitak(-an)
- モコㇿコイタㇰ §558.ねごと(寝言)[を言う](3)mokor-ko-itak(-an)〔mo-kór-ko-i-tak モこㇿコイタㇰ〕[眠り・ながら・物言う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokorkoitak/mokorkoytak
- モコㇿコイタㇰ 【自動】[mokor-ko-itak 眠る・と共に・しゃべる]寝言を言う。 mokorkoitak aan wa モコㇿコイタㇰ アアン マ (彼は)寝言を言ったらしくて…。(W) ☆参考 monnaitak モンナイタㇰ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- mokorkoomanan
- モコㇿコオマナン §566.ねる(寝る)(8)寝相が悪い mokor-ko-omanan〔mo-kór-ko-o-ma-nan モこㇿ・コ・オマナン〕[mokor(眠り)+ko(ながら)+omanan(旅行する)]⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編I、方言:)
- mokorkoyaykus
- モコㇿコヤイクㇱ 【mokor koyaykus】 寝そびれる,眠れない.▷モコㇿ=眠る コヤイクㇱ=できない (出典:萱野、方言:沙流)
- mokorkurkaan
- モコㇿクㇽカアン 【mokor-kurka-an】 寝静まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokorokamuy ki
- モコロカムイ キ §389.しぬ(死ぬ)(17)死ぬ mokoro-kamuy ki〔mo-kó-ro-ka-mùǐ|kíǐ モこロカムイ・きー〕[眠り神を・する]⦅S.⦆【雅―PIL, p.236】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Mokotoyama
- モコトヤマ 【名】[日本語][地名]藻琴山。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mokrap
- モㇰラㇷ゚ 【名】[概](所は mokrapu(hu) モㇰラプ(フ))[mok-rap (?)・羽][動物] ①(魚の)胸びれと腹びれ。(W) ②胸びれ。(S) cep-mokrap チェㇷ゚モㇰラㇷ゚ 魚の胸びれ。(S) ③(魚の)ひれ(胸びれも腹びれも背びれも)。(S) ☆参考 ワテケさんは胸びれと腹びれのみが mokrap モㇰラㇷ゚ で、 背びれは mekkauspe メッカウㇱペ だと言う。(W) (S) サダモさんは mokrap モㇰラㇷ゚ は胸びれだとも言い、 また別のときには腹びれも背びれも含めて言うとも言った。 ☆参考 mekkauspe/cep-mekkauspe メッカウㇱペ/チェㇷ゚メッカウㇱペ 魚の背びれ。 {E: ①the fins of a fish. ②the pectoral fins of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- mokrap(-u)
- モㇰラㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(3)ひれ mokrap(-u)〔mók-rap もㇰラㇷ゚〕[mok(?)+rap(翼)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokrap(-u)
- モㇰラㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(4)むなびれ(胸鰭) mokrap(-u)〔mók-rap もㇰラㇷ゚〕[mok(?)+rap(翼)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokrap/mokrapu(hu)
- モㇰラㇷ゚/モㇰラプ(フ) 【mok-rap/-rapu(hu)】 胸びれ.えらぶた. サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokrappone
- モㇰラッポネ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(7)むなびれ[の鰭條] mokrap-pone〔mók-rap-po-ne もㇰラㇷ゚・ポネ〕[mokrap(↑)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokrapu(hu)
- モㇰラプ(フ) 【名】[所](概は mokrap モㇰラㇷ゚) [動物]…のひれ、 …の胸びれ。 {E: the fins, pectoral fins of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moma
- モマ 【名】[植物]スモモの実。 〔知分類 p.121〕 {E: plums.} (出典:田村、方言:沙流)
- momampe
- モマンペ §289 シカ (5) momampe (mo-mám-pe)「モまンペ」成体の雌⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moman
- モマン 【moman】 流れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- momani
- モマニ 【momani】 スモモ.▷モマ=スモモ ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- momani
- モマニ 【名】[moma-ni スモモ・木][植物] スモモの木。 〔知分類 p.121 スモモ〕 {E: a plum (damson) tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- momanpe
- モマンペ 【名】[雅](大きい)鹿。 a=kor momanpe アコㇿ モマンペ [雅]私の(とった)鹿。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラの他の箇所では símomanpe シモマンペ と言っている。 日常語で símomanpe シモマンペ は大きい鹿で、 momanpe モマンペ だけでは言わない。 鹿を指す一般的な名称は yuk ユㇰ。 ☞yuk ユㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- momanpe
- モマンペ 【momanpe】 雌鹿. タント ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) ニセンピッタ(ニセンピㇼ タ) ク・ヨコ ワ カナクス(ク・アン アクス) モマンペ ネ ヤ アㇷ゚カ ネ ヤ ウオㇱウオㇱ サン ペ ネ クス ポロンノ スマウェヘ ク・コㇿ=今日山へ行って木の陰に待ち構えていると雌鹿や雄鹿が次から次と出て来たのでたくさんの猟があった. (出典:萱野、方言:沙流)
- momawtacup
- モマウタチュㇷ゚ 【mo-maw-ta-cup】 5月. (出典:萱野、方言:沙流)
- momka
- モㇺカ 【mom-ka】 流す. サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.モㇱアナクス(モㇱ・アン アクス) アリタオマㇷ゚ オンナイケ タ アナン(アン・アン) オヤチキ チㇷ゚ オㇿ アイヨマレ(ア・イ・オマレ) ワ ア・イ・モㇺカ ヒ ネ アアン=目を覚ましたら板付け船の中であった,知らなかったが船に入れられ流されたのであった[ユ].チㇷ゚ ア・シㇼコテ ヒ タ アナㇰネ ピㇼカノ シㇼコテ アニー.ネンカネ ア・モㇺカ ヤㇰネ ア・イ・コイキ ナ=舟を繋ぐ時はよく繋いでね,もしも流したら私たちは叱られるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- momka
- モㇺカ 【他動】[mom-ka 流れる・(他動詞化)] … を流す(ものを水中などに)。 a=momka wa isam アモㇺカ ワ イサㇺ 流されてしまった。(S) ☆参考 水などを流すことには使わない。 バケツの水などを流すことは kuta クタ と言う。 {E: to wash away…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- momnatara
- モㇺナタラ 【自動】[mom-natara 流れる・状態が続いている](草の葉が)一面に茂っている。(S) ☞komomnatara コモㇺナタラ (出典:田村、方言:沙流)
- momohrahponi
- モモㇹラㇵポニ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(36) mo-mohrahponi 「モモㇹラㇵポニ」28 (出典:知里動物編、方言:)
- mompehcanay(-he)
- モンペㇸチャナイ §816.手指の股(2)mompeh-ca-nay(-he)〔móm-peh-ča-naǐ もンペㇸチャナイ〕[mompeh(手指)+ca(そば)+nay(沢)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mompehetokotasumpe
- モンペヘトコタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(30)ひょう疽 mompeh-etoko-tasumpe〔móm-peh-e-to-ko-ta-sum-pe もンペㇸ・エトコ・タスンペ〕[指・の先〔の〕・痛む腫物]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monah(k-an)
- モナㇵ §339.さめている;めざめている(3)monah(k-an)〔mó-nah もナㇵ〕[<monak]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monah(k-an)
- モナㇵ §339.さめている;めざめている(4)monah(k-an)〔mo-náh モなㇵ〕[<monak]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monahray(-an)
- モナㇵライ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(5)monah-ray(-an)〔mó-nah-ràǐ もナㇵライ〕[monah(<monak さめている>+ray(死ぬ)]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monak
- モナㇰ §339.さめている;めざめている(1)monak〔mó-nak もナㇰ〕[mo(静かさ)+nak(=sak 無い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monak
- モナㇰ 【monak】 目が醒めている. (出典:萱野、方言:沙流)
- mónak 1
- モナㇰ 【自動】目が覚めている。 ☆参考 覚めている状態を言う。 眠っている状態から目が覚めることは mos モㇱ。 {E: to be awake.} (出典:田村、方言:沙流)
- monak 2
- モナㇰ 【副】ただでさえ、 そうでなくても。 monak pirka p mínarusuy kusu iki wa pó hene pirka モナㇰ ピㇼカㇷ゚ ミナルスイ クス イキ ワ ポ ヘネ ピㇼカ ただでさえかわいいがニコニコしていてなおかわいい。(KT会話) ☆発音 mónak モナㇰ《目がさめている》とはアクセントが違う。 {E: (not) even if.} (出典:田村、方言:沙流)
- monasap
- モナサㇷ゚ 【自動】[mon-asap 手(働き)・劣る]忙しい、 仕事が遅い、 はかどらない、 まだ終わらない、 仕事がたまっている。 ☆対語 monasnu モナㇱヌ。 {E: to be busy; rushed with one's work etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- monasap
- モナサㇷ゚ 【mon-asap】 少し仕事が遅れる,忙しい. ア・エン・シレン ア コㇿカ ク・コㇿ ネㇷ゚キ ク・モナサㇷ゚ ペ ネ クス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=私も誘われたけれど私の仕事が遅れているので私は行かない. (出典:萱野、方言:沙流)
- monasnu
- モナㇱヌ 【mon-asnu】 (仕事が)終わる,早い. (出典:萱野、方言:沙流)
- monasnu
- モナㇱヌ 【自動】[mon-asnu 手(働き)・優れる]仕事が早い、 はかどる、 仕事がもう終わった。 ☆対語 monasap モナサㇷ゚。 {E: to make progress with, finish one's work etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- monihe aysanke
- モニヘ アイサンケ §332.ごみ(5)ごみを掃き出す monihe ay-sanke〔mo-ní-he|áǐ-saŋ-ke モにへ・あイサンケ〕[monihe(そのごみ〔を〕)+ay(<an 我)+sanke(出す)]⦅オチホ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monipirka
- モニピㇼカ 【自動】[moni-pirka 手/働き[所]・良い] 手が早い、 仕事をどんどん片付ける。 (出典:田村、方言:沙流)
- monitah(k-an)
- モニタㇵ §558.ねごと(寝言)[を言う](1)monitah(k-an)〔mo-ní-tah モにタㇵ〕[<mo(眠り)+na(において)+itak(物言う)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- moniyorap
- モニヨラㇷ゚ 【moniyorap】 7月. (出典:萱野、方言:沙流)
- moniyorapcup
- モニヨラㇷ゚チュㇷ゚ 【moniyorap-cup】 7月. (出典:萱野、方言:沙流)
- monkurkasi
- モンクㇽカシ 【名】[mon-kurkasi 手(体)・の上全面][雅](次の慣用句で)monkurkasi kosumnatara モンクㇽカシ コスㇺナタラ [雅]体がすっかり疲れてしまっている。 tane ne kusu/a=monkurkasi/kosumnatara タネ ネ クス/アモンクㇽカシ/コスㇺナタラ [雅]今はもう私は疲れてきました。(Sユーカラ語り) ☞emontum エモントゥㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monnaitah(k-an)
- モンナイタㇵ §558.ねごと(寝言)[を言う](2)monna-itah(k-an)〔món-na-i-tah もンナイタㇵ〕[<mo-na-itak(↑)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monnaitak
- モンナイタㇰ §558.ねごと(寝言)[を言う](6)monna-itak〔món-na-i-tak もンナイタㇰ〕[<mo(眠り)+na(において)+itak(物言う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- monnaitak
- モンナイタㇰ 【monna-itak】 寝言. モナㇰ ワ アン ワ イタㇰ ヒ ネ クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ オヤチキ モンナイタㇰ ヒ ネ アアン=目を覚ましていてしゃべっているのだと思っていたのに,知らなかったが寝言であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- monnaitak/monnaytak
- モンナイタㇰ 【自動】[monna-itak (?)・しゃべる] 寝言を言う。 monnaytak kor an モンナイタㇰ コラン 寝言を言っている。(S) ☆参考 mokorkoitak モコㇿコイタㇰ とも言う。 {E: to talk in one's sleep.} (出典:田村、方言:沙流)
- monnaykata
- モンナイカタ 【mon-nay-kata】 目を覚ましたまま,眠っていないまま. ▷モンナイ(モナッ)=目覚め カタ=上に,ままに(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- monniska
- モンニㇱカ 【mon-niska】 忙しい.忙しく働く. (出典:萱野、方言:沙流)
- mono a
- モノ ア 【mono a】 座る.静かに座る. (出典:萱野、方言:沙流)
- móno a
- モノ ア 【自動】[副+自動][単](複は móno rok モノ ロㇰ)[< 静かに・座る](?) 座る、 下に座る(あぐらをかかずにひざを折って)。 té ta móno a テ タ モノ ア ここに座りなさい。(S) móno k=a ayne ku=hopuni kor ku=kema ukonitne モノ カ アイネ クホプニ コㇿ クケマ ウコニッネ 長い間座っていて立ち上がると足が棒のようにかたくなっている。(S) ☆参考 昔は男はあぐらをかくのが正式の座り方で、 これは略式の座り方であった。 {E: to sit (down).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- móno áre
- モノ アレ 【他動】[副+自動使役]座らせる。 ikuso or ta móno a=are wa イクソ オッタ モノ アアレ ワ (彼は)酒席に座らされて。(W言い伝え) {E: to make, let sit (down).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monowahpo
- モノワㇵポ §007.むすめ(娘)(20)monowahpo〔mo-nó-wah-po モのワㇵポ〕⦅マオカ⦆【雅―tuitak(昔話)、ucaskuma(酋長談)などにおいて】少女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- monracici
- モンラチチ 【他動】[mon-racici 手・をぶらさげている] 手をぶらさげている(動物神が死んだときの骸の様子)。 itemeni ka ta heynu/a=monracici heynu/án=an ruwe ne イテメニ カ タ へイヌ/アモンラチチ ヘイヌ/アナン ルウェ ネ (私は)梁の上から手をダランとぶらさげていた。(HC神謡) ☆参考 kemaracici ケマラチチ 足をダランと下げている。 heracici ヘラチチ 頭をダランと下げている。 {E: to hang, dangle the hands, arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monrayke
- モンライケ 【自動】[mon-rayke (仕事をする)手・殺す](山へ行って)働く。 (名詞として使って) 仕事。 ekimne monrayke kusu paye エキㇺネ モンライケ クス パイェ 彼らは山へ仕事に行った。 ☆参考 「山へ仕事に行って二日でも三日でも泊まって来る。 nepki ネㇷ゚キ に行ったら昼ごはんにでも夜にでも帰って来る。」 (W) ☆参考 畑仕事や家の中や外まわりの仕事など、 通常のいろいろな仕事をすることは皆 nepki ネㇷ゚キ。 {E: to work.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monrayke
- モンライケ 【mon-rayke】 仕事,働く. (出典:萱野、方言:沙流)
- montapi
- モンタピ 【montapi】 忙しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- montapire
- モンタピレ 【montapi-re】 忙しくさせる. ウォシウォシ ネㇷ゚ネㇷ゚ アン ネㇷ゚キ ア・エモンタピレ ク・ライシンキ=後から後からいろいろな仕事(があり),それによって忙しくさせられて全く疲れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- montapire
- モンタピレ 【他動】急がせる。 ☆参考 k=ósoro en=montapire wa kus コソロ エンモンタピレ ワ クㇱ 私のお尻が私を急がせたから=私はウンチをがまんできなかったから。(S) {E: to make someone busy with, at…} (出典:田村、方言:沙流)
- monuturu an
- モヌトゥル アン 【mon-uturu=an】 暇だ,手があいている. タン チュㇷ゚ ア・オケレ ヤクン モヌトゥル・アン ナンコㇿ=今月が終わると暇になるであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- morewnoka
- モレウノカ 【morew noka】 渦巻き模様. サッ オタ カ タ アㇱケエトゥㇷ゚シ アニ トゥ モレウ ノカ レ モレウ ノカ ア・ヌイェ ワ ア・ミッポホ ア・ヌカレ ルウェ ネ=乾いた砂の上へ指先でふたつの渦巻き模様,三つの渦巻き模様を私は描き私の孫へ見せたのだ.図[モレウノカ] (出典:萱野、方言:沙流)
- moroahpo
- モロアㇵポ §007.むすめ(娘)(21)moroahpo〔mo-ró-ah-po モろアㇵポ〕⦅シラヌシ⦆【雅―tuitah(昔話)、ucaskoma(酋長談)において】少女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- morocikina
- モロチキナ §392 テンキグサ ハマニンニク (3) moroci-kina (mo-ró-ci-ki-na)「モろチ・キナ」 茎葉 ⦅ エトロフ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- moromahpo
- モロマㇵポ §007.むすめ(娘)(19)moromahpo〔mo-ró-mah-po モろマㇵポ〕[moro(?<poro大きい)、mah-po(<[mat-po少女])⦅シラウラ⦆【雅―tu-itah(昔話)、ucaskuma(酋長談)などに用いられる】少女;未婚の若い女。pon moromahpo「若い娘」⦅千徳, pp.2, 3⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mosecepkamuy
- モセチェㇷ゚カムイ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(36) mose-cep-kamuy(mó-se-čep-ka-muy)「もセチェㇷ゚カムイ」[<mose(草刈る)cep(魚)kamuy(神)、‘草を刈る魚神さま’]⦅東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mosecikap
- モセチカㇷ゚ §142 チョウ(蝶) (11) mose-cikap(mo-se-ci-kap)「モセチカㇷ゚」⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mosehay
- モセハイ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (7) mose-hay (mó-se-hay)「もセハイ」[イラクサの枯茎の・繊維] 内皮から精製した繊維 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mosekar
- モセカㇻ 【mose-kar】 刈る. (出典:萱野、方言:沙流)
- mósekar
- モセカㇻ 【他動】(草)を刈る。 unma e p mósekar kus arpa ウンマ エㇷ゚ モセカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)馬の餌を刈りに行った(=móse モセ)。(S) sarki mósekar kus arpa サㇻキ モセカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)ヨシ(葦)を刈りに行った。(S) ☆参考 穀物を刈る(下の方を鎌で切る)ことは otuye オトゥイェ。 {E: to cut, mow (grass).} (出典:田村、方言:沙流)
- mosekarpe
- モセカㇻペ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(25) mosekarpe(mó-se-kar-pe)「もセカㇻペ」[mosekar(草刈る)-pe(者)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mosikina
- モシキナ §293 アオミズ (3) mosi-kina (mó-si-ki-na)「もシ・キナ」[mosi(イラクサ)kina(草)] 茎葉 ⦅A天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mosir esatsatkei
- モシㇼ エサッサッケイ 【mosir e-sat-satke-i】 国土砂漠,砂漠の国. ▷モシㇼ=大地,島,国土 エ=それ サッサッケ=乾き イ=所 *悪い神が追放される砂漠の国[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- mosir-kar-kamuy
- モシㇼカㇻカムイ 【名】[mosir-kar-kamuy 国/地・をつくる・神] 国づくりの神。 {E: the god who makes the land.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosircupka
- モシㇼチュㇷ゚カ 【mosir-cup-ka】 東の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosirhoppa
- モシㇼホッパ 【mosir-hoppa】 死ぬ.▷モシㇼ=国土 ホッパ=残す ク・イェ カ ルㇱカ オルㇱペ ネ コㇿカ テエータ 知里真志保 ニㇱパ モシㇼホッパ ワ カスッタサ(ク・アスッタサ) ヒ タ ニㇱパポ ナヌフ ク・ヌカㇻ ヒ タ タパイェクニ ウォロコンプ コラチ アナ(アン ア) ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=言うのも腹の立つ話ではあるけれども,ずうっと前に知里真志保先生が亡くなって弔問に出かけた時に先生のお顔を見た時に,言うところの水にうるかした昆布と同じであったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosirkar
- モシㇼカㇻ 【名】[mosir-kar 国/地・をつくる] 国土をつくる(=mosir kar モシㇼ カㇻ)。 {E: a country; a territory.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosirkorkamuy
- モシㇼコㇿカムイ §334 シマフクロウ (8) mosir-kor-kamuy (mo-sír-kor-ka-muy)「モしㇼコㇿカムイ」[<mosir(国土)kor(を所有する)kamuy(神)] ⦅幌別⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- mosiroppa
- モシロッパ 【他動】[mosir-hoppa 世・から去る](大事な惜しい人が)亡くなる、 世を去る。 mosiroppa yak a=ye モシロッパ ヤカイェ お亡くなりになったそうだ。(S) {E: to die; pass away.} (出典:田村、方言:沙流)
- mosiroppa
- モシロッパ §389.しぬ(死ぬ)(6)死ぬ mosiroppa〔mo-ší-rop-pa モしロッパ〕[mosir(国土を)+hoppa(後え残す)]⦅チカブミ、ミツイシ、タカエ、ハルダチ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mosiroppa
- モシロッパ 【<mosir-hoppa】 死ぬ,世を去る. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosirpa
- モシㇼパ 【位名】[mosir-pa 国土・の上(かみ)の方]国の上(かみ)=東の方。 mosirpa unma/mosirkes unma モシㇼパ ウンマ/モシㇼケスンマ [雅]東へ西へ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Mosirpasari
- モシㇼパサリ 【名】[mosir-pa-sari 国・の上(かみ)(=東)・の葦原][地名]北見の斜里地方。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Mosirpasarihi
- モシㇼパサリヒ 【名】[mosir-pa-sarihi 国・の上(かみ)(=東)・の葦原][地名](=Mosirpasari モシㇼパサリ) 北見の斜里地方。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosirsinnaisam
- モシㇼシンナイサㇺ 【mosir-sinna-isam】 国土の他にいる化け物. テエータ モペッ タ モシㇼシンナイサㇺ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ オハインカㇻ クㇽ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ポロ ペコ ネノ アン レタㇻ ウㇱケ クンネ ウㇱケ アン ペ ネ シコㇿ ク・イヌ アㇺキㇼ=ずうっと昔,山門別村に,国土の他にいる化け物という恐ろしい物の幻を見た者がいたという,大きい牛のような姿をしていて白と黒のまだらのものだと聞いたことがある.*人によっては,頭も足もない馬のようとか,白黒まだらの牛のようなものという.これを見たら長生きしないか不運になるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosirumake
- モシルマケ 【自動(?)】[mosir-umake 国土・(?)](次の文脈で)mosirumake/semkoraci モシルマケ/セㇺコラチ [雅]国も割れてしまいそうなすごい音を響かせて。(Sユーカラ) toni unma/tani unma/apkas hum ko/mosirumake/semkoraci/apkas ranke トニ ウン マ/タニ ウン マ/アㇷ゚カㇱ フㇺ コ/モシルマケ/セㇺコラチ/アㇷ゚カㇱ ランケ [雅]あちらのほうへこちらのほうへ歩く音が国も割れてしまいそうにものすごい歩き方で歩きまわります。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosiruncikah
- モシルンチカㇵ §368 ウミガラス:オロロンチョウ:ロッペンチョウ (1) mosir-un-cikah (mo-sí-run-ci-kah)「モしルンチカㇵ」[‘島・にいる・鳥’] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mosiwkina
- モシウキナ §106 エゾオオバセンキュウ (2) mo-siwkina (mo-síw-ki-na)「モしウキナ」[mo(子、小)siwkina(エゾニュウの葉柄)] 茎葉 ⦅A沙流・鵡川・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- moskar
- モㇱカㇻ 【自動】[mos-kar (?)・をとる/する/つくる]草か何かをきれいに敷いて、 とった熊を置くところをつくる。(S) ☆参考 他動詞は emoskar エモㇱカㇻ。 {E: to make a bear enclosure, cage.} (出典:田村、方言:沙流)
- moskarape
- モㇱカラペ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (3) moskarape (mós-ka-ra-pe)「もㇱカラペ」 茎葉 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- moskararep
- モㇱカラレㇷ゚ §122 スズメバチ (15) moskararep(mos-ka-ra-rep)「モㇱカラレㇷ゚」⦅屈斜路⦆マルハナバチ コ90 (出典:知里動物編、方言:)
- moskararep
- モㇱカラレㇷ゚ §131 ニクバエ moskararep(mos-ka-ra-rep)「モㇱカラレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moskarkarep
- モㇱカㇻカレㇷ゚ §128 ガガンボ科の一種 (1) moskarkarep(mos-kar-ka-rep)「モㇱカㇻカレㇷ゚」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moskarpe
- モㇱカㇽペ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (2) moskarpe (mós-kar-pe)「もㇱカㇽペ」 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mosma
- モㇱマ 【mosma】 代わる,ほかに,別に. エン・モㇱマ=私に代わって. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosma 1
- モㇱマ 【後副】…のほかに、 そのほかに、 (連体的に使われて) …のほかの…。 mosma mosma hawean モㇱマ モㇱマ ハウェアン 関係のない話をする、 話をそらす。 apto as hi mosma mak ku=ye kusu? アㇷ゚ト アㇱ ヒ モㇱマ マㇰ クイェ クス? 雨が降ることのほかには何を言えばいい? (S) en=mosma p oro wa etun エンモㇱマㇷ゚ オロ ワ エトゥン 私以外の人から借りなさい。(W) mosma kotan un kur モㇱマ コタヌン クㇽ 他の村の人。(W) {E: other; another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosma 2
- モㇱマ 【後副】…だけ。 sine pa mosma シネ パ モㇱマ 一年だけ。 ku=toye sine pa mosma k=eyrusa クトイェ シネ パ モㇱマ ケイルサ 私の畑を一年だけ人に貸す。(S) ☆参考 sine pa patek シネ パ パテㇰ 一年だけ、 sine pa takup シネ パ タクㇷ゚ 一年だけしか…しない。 {E: only…; just…} (出典:田村、方言:沙流)
- mosma kotan un kur
- モㇱマ コタン ウン クㇽ 【mosma kotan un kur】 よそ者. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosmakotan
- モㇱマコタン 【mosma-kotan】 別の村. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosmano 1
- モㇱマノ 【副】[mosma-no そのほかの・(副詞形成)](その)ほかに。 mosma mosmano hawean モㇱマ モㇱマノ ハウェアン 関係のないほかのことを話す、 話をそらす。 {E: other} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosmano 2
- モㇱマノ 【副】[< mosmano 1](人を)かまわずに。 mosmano an モㇱマノ アン ①だまっている(しゃべらない)。 ②(人を)かまわずに(ほうって/そっとして)おく(「だまっている」)。 {E: ①to be silent. ②to leave alone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosmano an
- モㇱマノ アン 【mosma no an】 黙る,黙れ,しゃべるな,知らんふりしていろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosospa
- モソㇱパ 【mosospa】 起こす〔複〕. モソㇱパ ヤン=起こしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- motarap(i-, -u)
- モタラㇷ゚ §148.えらぶた(鰓蓋)(3)mota-rap(i-、-u)〔mo-tá-rap モたラㇷ゚〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- motokorpa
- モトコㇿパ 【自動】[複](motokor モトコㇿ は単複区別なし) (二人以上が皆)起源をもつ、 起源は…である。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mototkina
- モトッキナ §134 スミレ (3) motot-kina (mo-tót-ki-na)「モとッキナ」[背骨・草] 茎葉 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- motoutari
- モトウタリ 【名】[所](概 motoutar モトウタㇻ の用例はない。)[moto-utar-i 起源・人々・(所属語尾)] …のもと/起源となる人々。 {E: the original people of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- motrap
- モッラㇷ゚ 【mot-rap】 サケのえらぶた. ▷モッ=えらぶたの中にある大人の親指ほどの肉塊.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- motrap(-i)
- モッラㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(5)むなびれ motrap(-i)〔mót-rap もッラㇷ゚〕[mot(?)+rap(翼)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- motta
- モッタ 【motta】 舟を掘る道具,臼を掘る道具:内側を丸くするのに都合がいい道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- moykokarke
- モイコカㇻケ 【moy-ko-karke】 渦巻き. (出典:萱野、方言:沙流)
- moynak
- モイナㇰ §339.さめている;めざめている(2)moynak〔móǐ-nak もイナㇰ〕[<monak]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- moynatara
- モイナタラ ☞komoynatara コモイナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyonoankotan
- モヨノアンコタン 【moyo no an kotan】 人の少ない村. シネ チセ トゥ チセ レ チセ イネ チセ アン コㇿ モヨ ノ アン コタン セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワー=1軒の家,2軒の家,3軒の家,4軒の家があると,人の少ない村と表現されたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- moyopa
- モヨパ 【自動】[複](moyo モヨ は単複の区別なし) (彼らは)人数が少ない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyremat
- モイレマッ 【名】☞kamuy moyremat カムイ モイレマッ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyremat
- モイレマッ 【moyre-mat】 妻:オキクㇽミという神が自分の妻を指して言う場合の言い方.オキクㇽミの妻を他の人が言う場合はカムイ モイレマッ(神の妻)と言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- moyremat(-i>ci)
- モイレマッ(イ>チ §003.おんな(女)(11)moyre-mat(-i>ci)〔móǐ-re-mat もイレマッ〕⦅ホロベツ⦆淑女。[moyre(のろい、しずかな)+mat(女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- moytek'ape
- モイテㇰアペ 【moytek-ape】 火を焚いたあとが白くなっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- moyuksamampe
- モユㇰサマンペ §046 カワガレイ;ヌマガレイ (3) moyuk-samampe (mo-yuk-sa-mam-pe)「モユㇰサマンペ」[moyuk(エゾタヌキ、ムジナ)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moyuksowa
- モユㇰソワ §122 スズメバチ (13) moyuk-sowa(mo-yuk-so-wa)「モユㇰソワ」⦅足寄⦆マルハナバチ (出典:知里動物編、方言:)
- moyuksoya
- モユㇰソヤ §122 スズメバチ (12) moyuk-soya(mó-yuk-so-ya)「もユㇰソヤ」⦅美幌、名寄、高島、穂別、千歳、近文、礼文、厚真⦆マルハナバチ、ミツバチ(美幌) (出典:知里動物編、方言:)
- moyuksoya
- モユㇰソヤ 【名】[moyuk-soya タヌキ/ムジナ・ハチ(蜂)][動物](ハチの一種)丸く毛が生えているハチ(蜂)。 〔知分類 p.87 マルハナバチ 蜜バチ(美幌)〕 {E: a roundish, hairy bee.} (出典:田村、方言:沙流)
- muhcara
- ムㇷチャラ §318.甲状骨上縁と舌骨間の窩(1)muhcara〔múh-ča-ra むㇷチャラ〕[<muk(ふさがる)+car(口)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- muhcara
- ムㇷチャラ §571.のど(咽喉)(12)甲状腺上縁と舌骨間の窩 muhcara〔múh-ča-ra むㇷチャラ〕[<muk(塞がる)+car(口)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- muhcara(caru)
- ムㇷチャラ §414.しょくどう(食道)(5)muh-cara(caru)〔múh-ča-ra むㇷチャラ〕[muh(<muk 胸)+cara(口)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- muhkanekew(-e)
- ムㇷカネケウ §387.したい(死体);死骸(8)muhkane-kew(-e)〔múh-ka-ne-keŭ むッカネケウ〕[muhkane(硬くなった)+kew(↑)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.98】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Muka
- ムカ 【名】[地名] ①鵡川(胆振地方東部の川)。 ②鵡川流域の地域。 Muka penike ムカ ペニケ 鵡川の川上の地域。(W言い伝え) Muka emko ムカ エㇺコ 鵡川の奥。(W言い伝え) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mukar
- ムカㇻ 【名】まさかり。 “arpa arpa ni tom osma p?” “mukar” 「アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚?」「ムカㇻ」 「行った先行った先で木にぶつかるものは?」「まさかり。」(なぞなぞの一つ。) (W-S会話) {E: an axe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mukar
- ムカㇻ 【mukar】 まさかり. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukar'eiki
- ムカㇻエイキ 【mukar-e-iki】 まさかりを使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukarosuk、mukarosut
- ムカロスㇰ、ムカロスッ §126 ブユ (6) mukarosuk、mukarosut(mu-ka-ro-suk,mu-ka-ro-sut)「ムカロスㇰ、ムカロスッ」ブヨの大⦅美幌⦆カ科の一種(Culicidae spp.)ビVII, 13、ビIX, 73 (出典:知里動物編、方言:)
- mukas(-an)
- ムカㇱ §832.よばいする(夜ばいする)(4)mukas(-an)〔mu-káš ムかㇱ〕[muk(胸)+e(で)+as(立つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mukcar(-o)
- ムㇰチャㇻ §727.みぞおち(2)mukcar(-o)〔múk-čar むㇰチャㇻ〕[muk(胸)+car(口)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, pp.423, 426, 457】 (出典:知里人間編I、方言:)
- mukekas
- ムケカㇱ 【名】[muk-ekas (植物名)・爺][植物](野草の一つ、 根を食べる。) (S) 〔知分類 p.25 mukekasi ツリガネニンジン、 エゾツリガネニンジン〕 ☆参考 サダモさんの発音では語末に i はない。 {E: a type of carrot.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukekasi
- ムケカシ 【muk-ekasi】 ツリガネニンジン. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukekasi
- ムケカシ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (1) mukekasi (mu-ké-ka-si)「ムけカシ」[muk(→§34、注1)ekasi(祖父、翁)] 根 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mukekasra
- ムケカㇱラ 【名】[mukekas-ra ツリガネニンジン(?)・葉][植物] ムケカシ(ツリガネニンジン?)の葉。 {E: the leaves of a type of carrot.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukkamama
- ムッカママ §566.ねる(寝る)(5)[ネコなどが日向に]腹這いになっている mukkamama〔múk-ka-ma-ma むッカママ〕[muk(胸)+kama(かぶさる、kama-ma かぶっている)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mukkane
- ムッカネ 【自動】まるい(角がない)、 まるのままである(切ってない)。 a=kewre yakun okake anak mukkane, mukkane ciki ora pirkano piru wa anu アケウレ ヤクン オカケ アナㇰ ムッカネ、 ムッカネ チキ オラ ピㇼカノ ピル ワ アヌ 削るとそのあとは角がなくなる、 角がとれたらこんどはきれいにやすりをかけておきなさい。(S) mukkane cikuni ムッカネ チクニ 割ってない薪。(S) k=oypepihi mukkane emo oma na コイペピヒ ムッカネ エモ オマ ナ 私のおわんに切ってないいもが入っているよ。 ☆参考 いもなどが切ってないことは、 ramne ラㇺネ ともいう。 ramne ラㇺネ は壊れていなく完形であること、 mukkane ムッカネ は丸くまとまった形状をしていることを言う。 emukkane nonno エムッカネ ノンノ は花のつぼみ。(S) {E: to be round; to be left as a whole.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukkataoma
- ムッカタオマ 【自動】[muk-ka-ta-oma 胸・の上・に(?)・位置する]座って上体を前に倒す。 mukkataoma kane wa a wa an ムッカタオマ カネ ワ ア ワ アン 上体を前に倒して座っている。(S) {E: to sit with the upper body leaning forward.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukkaus
- ムㇰカウシ §396 カヤ ススキ (2) mukkaus (múk-ka-us)「むㇰカウシ」[<nupkaus] 稈 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mukkosanpa
- ムッコサンパ 【自動】[muk-kosanpa(擬態の語根)・急に…する](気が)遠くなる(?)。 ☆参考 単独では未出。 ☞eramu-mukkosanpa エラムムッコサンパ (出典:田村、方言:沙流)
- mukramama
- ムㇰラママ 【自動】[muk-rama-ma 胸・を低くする・(重複)…した状態が続いている]中腰になって(様子をうかがって)いる。 toanta mukramama wa an na トアンタ ムㇰラママ ワ アン ナ あそこで妙な恰好してかがんでいるよ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- mukusa
- ムクサ §336 ギョウジャニンニク (2) mukusa (mu-kú-sa)「ムくサ」 茎葉 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mukuttar
- ムクッタㇻ §063 ホウズキ (2) mu-kuttar (mú-kut-tar)「むクッタㇻ」 茎葉 ⦅石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mun-soyokuta
- ムンソヨクタ 【自動】[mun-soy-okuta 草/ごみ・外・に…を捨てる] ごみを外へ出す(=mun soyokuta ムン ソヨクタ)。 mun-soyokuta=an wa cise onnay a=kerkeri ayne ムンソヨクタアン マ チセ オンナイ アケㇾケリ アイネ 私はごみを外へ出し家の中をガリガリと掃き掃除をして。(W民話) {E: to put, take out rubbish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- muncatcari
- ムンチャッチャリ 【自動】[mun-catcari 草/ごみ・を散らす] 草をまき散らす、 ごみを散らかす。 {E: to scatter grass; to litter with garbage.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munciro-íkonpap
- ムンチロイコンパㇷ゚ 【名】[粟・毛虫][動物] 毛虫の一種、 「毛のふさふさしたかわいいもの」。(S)〔知分類になし、 p.99~各種の毛虫〕 {E: a kind of hairy caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- munciroikompap
- ムンチロイコンパㇷ゚ 【munciro-ikompap】 栗毛虫:栗の穂毛虫. ▷ムンチロ=アワ イコンパㇷ゚=毛虫(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- munera
- ムネラ §332.ごみ(6)munera〔mú-ne-ra むネラ〕[mun(ごみ)+era(?)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- muneukaomap
- ムネウカオマㇷ゚ 【mun-e-uka-oma-p】 草の拝み小屋. タネ シㇼクンネ エハンケ カ キ ナ タヌクラン テ タ ムネウカオマㇷ゚ ヘネ ア・カㇻ ワ ウコヤントネ・アン ロー=すでに日暮れも近いので今夜はここで草の拝み小屋でも作って同宿しようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- munham
- ムンハㇺ 【mun-ham】 (草の)葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- munimpesani
- ムニンペサニ §016.子孫(15)munimpe-sani〔mu-ním-pe-sa-nì ムにンペ・サニ〕⦅マオカ⦆腐った者の子(悪口に用いる)。[<munin(腐る、腐っている)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- munin(-an)
- ムニン §256.くさる(腐る)(1)munin(-an)〔mu-nín ムにン〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- muninka
- ムニンカ 【他動】[munin-ka 腐る・(他動詞化)] 腐らせる。 amip osura wa anu ayne muninka アミㇷ゚ オスラ ワ アヌ アイネ ムニンカ 着物を捨てておいてとうとう腐らせてしまった。(S) {E: to make, let something go rotten.} (出典:田村、方言:沙流)
- munkar
- ムンカㇻ 【自動】[mun-kar ごみ・する] 田畑のごみを焼く。 {E: to burn off the refuse of a field.} (出典:田村、方言:沙流)
- munkutausi
- ムンクタウシ 【mun-kuta-usi】 ごみ投げ場. (出典:萱野、方言:沙流)
- munnoskeunkamuy
- ムンノㇱケウンカムイ §422 アオダイショウ (9) munnoskeunkamuy (mún-nos-ke-un-kamuy)「むンノㇱケウンカムイ」[<mun-noske-un-kamuy(草むら・の中・にいる・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- munnupa
- ムンヌパ 【mun-nupa】 はき掃除(する). タネタネ アヌン シレパ ナンコㇿ シㇼ イチャッケレ ヤクン ア・コオリパㇰ ナ ムンヌパ ヤン=今にも他人が到着するであろうから,あたりが散らばっているのを遠慮しなければならないので,ほうきがけをしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- munnuwepkina
- ムンヌウェㇷ゚キナ 【名】[munnuwep-kina ほうき・草][植物] ホウキグサ。(W) ☆参考 東京で言うホウキグサと同じものかどうか不明。 〔知分類になし、 p.156 ハハキギ ホォキグサ haki((幌別))〕 (出典:田村、方言:沙流)
- munoskunkamuy
- ムノㇱクンカムイ §422 アオダイショウ (10) munoskunkamuy (mú-nos-kun-ka-muy)「むノㇱクンカムイ」[<mun-noske-un-kamuy] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- munpana
- ムンパナ 【mun-pana】 (家の中の)ほこり. (出典:萱野、方言:沙流)
- munpana
- ムンパナ 【名】[mun-pana ごみ・埃] 家の中の埃(ほこり)。 {E: house dust.} (出典:田村、方言:沙流)
- munsamampe
- ムンサマンペ §057 ムシガレイ;みずくさ (1) mun-samampe (mún-sa-mam-pe)「むンサマンペ」[mun(草)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- munsirma
- ムンシㇼマ ☞muysirma ムイシㇼマ (出典:田村、方言:沙流)
- Munteshima
- 『ムンテシマ』 §190 クサフジ (6) Munteshima 『ムンテシマ』 ⦅B樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- muntumoinkarkamuy
- ムントゥモインカㇻカムイ §422 アオダイショウ (11) muntum-oinkarkamuy (mún-tum o-in-kar-ka-muy)「むントゥモインカㇻカムイ」[<mun(草)tum(中)o(で)inkar(見る)kamuy(神)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mununsamampe
- ムヌンサマンペ 【mun-un-samampe】 ババガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- muraypa
- ムライパ 【muraypa】 抱きしめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- murkur-amam
- ムㇽクㇽ アマㇺ 【名】[mur-kur-amam ぬか・影/姿・米] 玄米。 {E: unpolished rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- murkutausi
- ムㇽクタウシ 【mur kuta usi】 糠を捨てる所.*外のヌサ(祭壇)の左側に糠を捨てた. (出典:萱野、方言:沙流)
- Muroranusi
- ムロラヌシ 【名】[地名] 室蘭。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mursaki
- ムㇽサキ §330 アヤメ (8) mursaki (múr-sa-ki)「むㇽサキ」[<日本語“むらさき”] 花 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mururuncikap
- ムルルンチカㇷ゚ §304 アオジ (1) mururun-cikap (mu-rú-run-či-kap)「ムるルンチカㇷ゚」[<murur-un-cikap(ハマニンニクのやぶ・にいる・鳥)] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mus'onkami
- ムㇱオンカミ 【mus-onkami】 手を大きく動かしカムイノミをすること.*普通オンカミ(礼拝)は手のひらから指先が手首まで来ないようにする.おおげさにするとムㇱオンカミといって礼拝の仕方を知らない者として笑われる. (出典:萱野、方言:沙流)
- musis(-an)
- ムシㇱ §752.むせる(噎せる)(1)musis(-an)〔mu-šíš ムしㇱ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- musista
- ムシㇱタ 【他動】[musis-ta むせる・(他動詞化)]…にむせる。 wakka musista ワッカ ムシㇱタ 水にむせた。(S) {E: to choke on …} (出典:田村、方言:沙流)
- mutcar(-a)
- ムッチャㇻ §571.のど(咽喉)(11)のどの入口 mutcar(-a)〔mút-čar むッチャㇻ〕[<muk(塞がる)+rcar(口)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mutcarkam(-i)
- ムッチャㇻカㇺ §579.のどの肉[クマの]mutcar-kam(-i)〔mút-čar-kam むッチャㇻカㇺ〕[mutcar(<muk-car(↑)+kam(肉))]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mutkane
- ムッカネ 【mut-kane】 無傷,体そのまま,丸のまま. (出典:萱野、方言:沙流)
- mutkaneno
- ムッカネノ 【mut-kane no】 そのまま,丸まま. (出典:萱野、方言:沙流)
- muttaktak
- ムッタㇰタㇰ 【名】[mur-tak-tak ぬか・塊・(重複)] ぬかのかたまり、 ぬかをにぎってかためたもの、 ぬかおにぎり。 muttaktak karkarse ムッタㇰタㇰ カㇻカㇻセ ぬかおにぎりがころがった。(S民話) {E: a lump, clump of rice bran.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- muy-icari
- ムイイチャリ 【名】み(箕)(=icarimuy イチャリムイ)。 {E: a winnowing basket.} (出典:田村、方言:沙流)
- muyanki
- ムヤンキ 【muyanki】 みやげ. (出典:萱野、方言:沙流)
- muye(he)kar
- ムイェ(ヘ)カラ 【muye(he)-kar】 束にする,束ねる.▷ムイェ=束 ヘ=を カㇻ=作る キ ムイェヘカㇻ=カヤを小さい束にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- muymampa
- ムイマンパ 【他動】(次の語の語幹として) ☞ukomuymampa ウコムイマンパ (出典:田村、方言:沙流)
- muysamampe
- ムイサマンペ §052 ババガレイ (2) muysamampe (múy-sa-mam-pe)「むイサマンペ」[<mun(草)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅幌別、白老、長II,40⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- muysamanpe
- ムイサマンペ 【名】[muy-samampe 箕・カレイ][動物]カレイの一種、 口の先が少し丸い。 〔知分類 p.27 ババガレイ成魚〕 {E: a type of flatfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- muysirma
- ムイシㇼマ 【名】[mun-sirma ごみ・くず] 細かいごみくず。 {E: fine dust etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- na
- ナ 【na】 もっと,もう少し,さらに,まだ. マㇰ タ エ・アン エ・メライケ ナ.ナ サ タ サン アペクㇽ=奥の方にいてお前は寒いだろう.もっと囲炉裏の方に出て火にあたれ.ナ ホッケ ワ アン=まだ寝ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- na
- ナ 【na】 よ,ぞ,〜から(念おし). アㇻパ ナ=行ったよ.エㇰ ナ=来たよ.イヨーハイ アペ マウ ネノ サパハ マウェアン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ,火の熱のように頭に熱があるから早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- na 1
- ナ 【副】①まだ。 na cup ri híne ナ チュㇷ゚ リ ヒネ まだ日が高いうちに。(NK民話) na oar tennep ne híne ナ オアッ テンネㇷ゚ ネ ヒネ (彼が)まだほんの赤ん坊だったときに。(W民話) na hoku sak no an ナ ホク サㇰ ノ アン まだ夫がいない(未婚である)。(W民話) na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来てない。(W) na túnas na, na hotke wa an ナ トゥナㇱ ナ、 ナ ホッケ ワ アン まだ早いから、 もっと寝ていなさい。(S) na an wa ナ アン ワ まだあるよ。(S) ②もっと。 na na poronno ナ ナ ポロンノ もっともっとたくさん。 na usayne usayne ナ ウサイネ ウサイネ まだそのほかいろいろ。 na inne=as wa ナ インネアㇱ ワ 私たちはもっと大勢で。 na ku=kor rusuy humi! ナ クコンルスイ フミ! もっとほしいなあ。(S) na akkari pirka hike ku=kor rusuy ナ アッカリ ピㇼカ ヒケ クコンルスイ これよりもっといいのがほしい。(S) na uimakta ナ ウイマㇰタ まだその後その後に、 だんだん。 na uimakta keweri kor oka ナ ウイマㇰタ ケウェリ コロカ だんだん背が高くなりつつある。(S) {E: ①yet; still. ②more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 2
- ナ 【副詞(?)】(昔ある人が犬を呼んだ呼び方として伝えられている言葉の中に出てくる。 意味は不明。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 3
- ナ 【終助/接助】①(要求の根拠を示す。後に要求表現が続くことが多い。 倒置されて要求表現のほうが前に出ることもある。 要求が言葉で表現されなくても、 暗に要求を含んでいる。) …する/したから(…せよ)、 …ぞ、 …よ。 ney ta ka arpa=an wa án=an kusu ne na sinenne an! ネイ タ カ アㇻパアン ワ アナン クス ネ ナ シネンネ アン! 私はどこかへ行って暮らすから一人で暮らしなさい! (W民話) …sekor ku=yaynu kor k=an ruwe ne na hani! …セコㇿ クヤイヌ コㇿ カン ルウェ ネ ナ ハニ! 私は…と考えているのだからね(そのつもりでいなさいよ)。 W会話 a=e=ráyke kusu ne na ne na アエライケ クス ネ ナ ネ ナ (私はあなたを)殺すぞ、 殺してやるからな(そう思え)。 (W民話) ② …nankor na ナンコンナ (直訳すると)…するだろうぞ=…するのだよ/…しなさいよ(予言の形をとった命令表現、 親が子に、 神が人に言うとき等に使う)。 kari e=arpa nankor na カリ エアㇻパ ナンコンナ あなたはそこから行くのだよ/行きなさいよ。(S民話) …yak pirka na …ヤㇰ ピリカ ナ (直訳すると)…するとよいぞ=…するがよい、 …しなさい(目下への命令表現の一つ)。 iteki …yak pirka na イテキ …ヤㇰ ピㇼカ ナ Vしないがよい、 …してはいけない(目下への禁止表現の一つ)。 ikiya …na イキヤ …ナ …しないようにね(沙流川下流地域で)。 ikiya e=hacir na イキヤ エハチン ナ ころばないようにね。(S) ikaanun …na イカアヌン …ナ …しないようにね(沙流川中流地域で)。 ruwe/hawe tapan na ルウェ/ハウェ タパン ナ …のであります(改まった言い方で ruwe ne ルウェ ネ の代わりに使われる、 na をつけない場合もあるが、 つけることが多い)。 ruwe/hawe tapta an na ルウェ/ハウェ タㇷ゚タ アン ナ …のであります(前の言い方と同じ状況で使われる、 強調した言い方)。 {E: ①sentence-final particle indicating speaker's strong conviction. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 4
- ナ 【終助/間助】①[< 日本語(?)] …なあ!、 …ね。 “iyohay”“sitomare na!” 「イヨハイ」 「シトマレ ナー」 あきれたことだねえ。(W-S会話) k=éyaypira na! ケヤイピラ ナー! がっかりしたなあ(ひとり言)。(S) “hawe ne yakun na, ” “ey, ” “ekurok mosir wa, na, pone ka sak, cikir ka sak…” 「ハウェ ネ ヤクン ナ、 」「エイ」「エクロㇰ モシㇼ ワ、 ナ、 ポネ カ サㇰ、 チキㇼ カ サㇰ…」 「それではね」「ええ」「まっ黒い国からね、 骨もない、 足もない…」 (S-W-S会話) ②(即興歌のはやしことばの一部。)yaysama-ne-na ヤイサマネナ (直訳すると)自分の側だよ=自分のことだよ、 自分の心の思いだよ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na/naa/naanaa
- ナ/ナア/ナアナア 【na/na-a/na-a na-a】 もっともっと,現状以上に何かの程度が高まることを表わす. タヌクラン アナㇰネ エアㇻキンネ タㇱコロユㇷ゚ケナ ナアナア イユコミワ アㇻパアニー=今夜は本当に寒さが厳しいので,もっともっと重ね着して行くんだよー[ユ].→ナナ(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- naa
- ナア 【副】(na ナ 1 の強調形)まだ、 もっと。 (ナーと伸ばすのではなく、 ナとアを別に発音する。 ナッアーを早く言うとだいたい当たる。) {E: still; yet; more. (emphatic form of na1.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- naa siran kor
- ナア シラン コㇿ 【na sir an kor】 しばらくしてから. (出典:萱野、方言:沙流)
- naaka
- ナアカ 【na-a-ka】 それほど. タント アナㇰネ アイヌ インネ カ ソモ ナンコㇿ ナ ハイカンヌス アニ スケパ ヤン=今日はそれほど人が多くはないだろうから中型鍋で煮物をしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- naanihonko
- ナアニホンコ 【na-ani-honko】 危うく,危険だった. (出典:萱野、方言:沙流)
- naanipo
- ナアニポ 【na-ani-po】 危うく,とっさに. ナアニポ エ・モㇺ=危うく君は流れるところだ.ナアニポ エ・パコアッ=危うく君は災難に遭うところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- Nabesawa
- ナベサワ 【名】[日本語][人名] 鍋沢(沙流川下流の紫雲古津(しうんこつ)に多い姓。 その地名が[su-un-kot 鍋・そこにある/あった・くぼみ]と解されてつけられた姓だと言われる。) {E: a surname.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nakairi
- ナカイリ 【名】[< 日本語 なかいり(中入り)] 綿入れのぼろ着。 {E: ragged wadded clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nakanaka
- ナカナカ 【名】(uinere ウイネレ という言葉あて遊びで nakairi ナカイリ《綿入れのボロ着》という語を隠して言った言葉。) kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコン ルスイ、 ナカナカ ヘ エコン ルスイ? 軽いコソコソがほしいか、 それともナカナカがほしいか(kosokoso コソコソ は kosonte コソンテ《小袖》を、 nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《綿入れのぼろ着》を、 隠して言っている)。(S会話) {E: a play on words.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nakapuru
- ナカプル §070.あぶらかす(油粕)(1)nakapuru〔na-ká-pu-ru ナかプル〕⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nákatune
- ナカトゥネ 【副】[na-katu-ne もっと・そのやり方・として](?)(次の言い回しで) nákatune…wa ナカトゥネ…ワ まあどうしてそんなにいらないことを、 しなければいいのに、 気にくわないことに、 あきれたことに。 nákatune hawe iki wa ナカトゥネ ハウェ イキ ワ あきれたことを言っているねえ。 nákatune hawe iki wa ekanrayenoye ナカトゥネ ハウェ イキ ワ エカンライェノイェ まああきれた、 帰って来るなりそんなことを言わないでもいいのに。(S) nákatune humi iki wa ナカトゥネ フミ イキ ワ あきれた物音をたてているねえ。 nákatune humi iki wa apa ruttektek! ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ! なんてことしてるんだ、 戸をガジーンと閉めて。(S) nákatune en=montapire haw ne wa ナカトゥネ エンモンタピレ ハウ ネ ワ (S) まあどうしてそんなに急がせるのさ。 (出典:田村、方言:沙流)
- nakatune
- ナカトゥネ 【na katune】 まあ大変. ナカトゥネ マㇰ エ・イキ シリ アン=まあ大変,あんたはどうしたの. (出典:萱野、方言:沙流)
- nakus
- ナクㇱ 【na kus】 〜たら. (出典:萱野、方言:沙流)
- nakusu
- ナクス 【na kusu】 〜(し)たら,〜(する)と. (出典:萱野、方言:沙流)
- nam
- ナㇺ 【nam】 冷たい. イヨーハイ アペ マウ ネノ サパハ マウェアン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ,火の熱のように頭に熱があるから早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- nam
- ナㇺ 【自動】冷たい(「しゃっこい」)、 (熱くあるべきものが)ぬるい。 nam wa k=ésanpesituri humi! ナンマ ケサンペシトゥリ フミー! 冷たくて気持ちがいいなあ。(W) tonpuri wakka ponno nam na apeari yan トンプリ ワッカ ポンノ ナㇺ ナ アペアリ ヤン おふろのお湯が少しぬるいから火をたきなさい。(W) {E: to be cold; tepid.} (出典:田村、方言:沙流)
- namka
- ナㇺカ 【他動】[nam-ka 冷たい・(他動詞形成)] …を冷やす、 …をさます。 na namka ナ ナㇺカ もっとさまし/冷やしなさい。(W) sések kaspa na namka セセㇰ カㇱパ ナ ナㇺカ 熱すぎるからさましなさい。(W) {E: to chill…, make… cool, cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- namka
- ナㇺカ 【nam-ka】 さます,冷たくする. (出典:萱野、方言:沙流)
- nammakka
- ナンマッカ 【名】[nam-wakka 冷たい・水] 泉(わき水)。 {E: a spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- namne
- ナㇺネ 【副】[nam-ne (?)・で](?)(次の熟語で)maknak namne マカナㇰ ナㇺネ [雅]いったいどのように。 makanak namne/motokor katu/oka a kuni p/a=ne wa tapne マカナㇰ ナㇺネ/モトコㇿ カトゥ/オカ ア クニㇷ゚/アネ ワ タㇷ゚ネ [雅]自分はいったいどのような素性をもつものであったがためにこのように。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- namohaw
- ナモハゥ 【nam-ohaw】 冷たい汁. ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ ク・コㇿ フチ ナモハゥ カㇻ ヒネ エネレ(エン・エレ) ㇷ゚ ネ ア コㇿカ ク・ポロ ヒ オラーノ アナㇰネ ケ(ク・エ) カ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ)=私が子供の時はおばあさんが冷たい汁をこしらえて私に食べさせてくれたものであったが,おとなになってからは食べたことがない.*夏の日に祖母テカッテがナモハウと言って冷たい汁を作ってくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- nampeci(-an)
- ナンペチ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(7)nam-peci(-an)〔nám-pe-či なンペチ〕[顔を・ぬらす]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nampici(-an)
- ナンピチ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(8)nam-pici(-an)〔nám-pi-či なンピチ〕[顔を・ぬらす]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- namreraseru
- ナㇺレラセル 【自動】[nam-rera-seru 冷たい・風・を吸い込む]冷たい風を吸い込む。 (出典:田村、方言:沙流)
- namte
- ナㇺテ 【nam-te】 さます,冷やす. イヨーハイ アペ マウ ネノ サパハ マウェアン ナ ホクレ ナㇺ ワッカ アニ ナㇺテ ヤン=大変だよ,火の熱のように頭に熱があるから早く冷たい水で冷やしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- namwakka
- ナㇺワッカ 【nam-wakka】 冷水.泉,湧き水. ク・コㇿ ション タント ポーヘネ シㇼセセㇰ ナㇺワッカ ク・ク ルスイ ナ アㇻパ ワッカ タ ワ エㇰ=私の孫よ.今日なおさら暑くて冷たい水を飲みたいので,行って水を汲んで来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- namwakka
- ナㇺワッカ 【名】[nam-wakka 冷たい・水] 泉。 (通常は nammakka ナンマッカ と発音される。) {E: a spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nan
- ナン 【名】[概](所は nanu(hu) ナヌ(フ)) 顔。 nan ka sak sir ka sak ナン カ サㇰ シㇼ カ サㇰ [慣用句]器量もよくないし姿も美しくもない(娘を結婚させようとする相手に向かって父親が娘のことを謙遜して言う)。 nan kurkasi ciw kus kane ナン クㇽカシ チウ クㇱ カネ [雅](直訳すると)顔一面を流れが通って=涙をたくさん流して(さめざめと泣く様子の描写)。 nan kurkasi heynu/kor wenpuri heynu/cópirasa ナン クㇽカシ ヘイヌ/コㇿ ウェンプリ ヘイヌ/チョピラサ [雅] 顔一面に怒りの色が広がった。(HC神謡) {E: the face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nan(-u)
- ナン §167.かお(顔)(1)nan(-u)〔ナン〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nan/nanu(hu)
- ナン/ナヌ(フ) 【nan/nanu(hu)】 顔. (出典:萱野、方言:沙流)
- nana
- ナナ 【nana】 またまた.もっともっと. (出典:萱野、方言:沙流)
- nana
- ナナ §020.母(9)nana〔ná-na なナ〕⦅シラウラ、オチホ⦆【常】母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nancipcipse(-an)
- ナンチㇷ゚チㇷ゚セ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(4)nan-cipcipse(-an)〔nán-čip-čip-se なンチㇷ゚チㇷ゚セ〕[nan(顔)+cip-cip-se(ジャブ・ジャブ・言う)] (出典:知里人間編I、方言:)
- nanetohkoro(-an)
- ナネトㇹコロ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](6)美貌である nanetoh-koro(-an)〔na-né-toh-ko-ro ナねトㇹコロ〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanetohkoroke
- ナネトㇹコロケ §167.かお(顔)(3)nanetohkoroke〔na-né-toh-ko-ro-ke ナねトㇹコロケ〕[nan(顔)+etoh(<etok 先)+oroke(のところ)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.21】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nanetok(-o)
- ナネトㇰ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](3)美貌 nanetok(-o)〔na-né-tok ナねトㇰ〕[顔の先]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanetokkor
- ナネトッコㇿ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](5)美貌である nanetok-kor〔na-né-tok-kor ナねトッコㇿ〕[美貌・もつ]⦅H. 一般、 S. タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nani
- ナニ 【nani】 すぐ(に). ナニ エ=すぐ食べろ.ナニ エㇰ クナㇰ イェ コㇿ ソイネ アㇷ゚ アフン ルウェー カ イサㇺ=すぐ来ると言いながら外へ出たのに入る様子もない.ポンノ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ ナーニ ヌㇷ゚キ ネ ペッ ア・レコ ヒ ヌㇷ゚キペッ ネ=少し雨が降るとすぐに濁る川を名づけて濁る川.平取町内貫別など. (出典:萱野、方言:沙流)
- nani
- ナニ 【副】(…して)すぐに、 まもなく。 ésir ek korka nani arpa エシㇼ エㇰ コㇿカ ナニ アㇻパ (彼は)さっき来たけれどすぐ行った。(S) …hi nani… …ヒ ナニ… するとすぐ。 apto tuy hi nani réra yupke アㇷ゚ト トゥイ ヒ ナニ レラ ユㇷ゚ケ 雨がやむとすぐに風がひどくなった。 ☆参考 pe/p sekor ㇷ゚/ペ セコㇿ …した途端に。 {E: soon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- naninani
- ナニナニ 【副】[nani-nani すぐに・(重複)] すぐにそのまま。 (出典:田村、方言:沙流)
- naninani
- ナニナニ 【nani nani】 そのままで. ナニナニ アン オアシ=そのままでいるらしい.ナニナニ レウシ ルスイ ノイネ=そのまま泊まりたいらしい.テエタ ケルサ(ク・エルサ) ムカㇻ ネ アㇷ゚ エン・コホシピレ カ ソモ キ ノ ナニナニ ヤイコレ コシラムイサㇺテ=ずーっと前に私が貸したまさかりであったのに私に戻しもしないでそのまま自分の物にしてしらっばくれている. (出典:萱野、方言:沙流)
- nanka
- ナンカ 【nan-ka】 顔. (出典:萱野、方言:沙流)
- nanka
- ナンカ §167.かお(顔)(9)顔面;顔貌;容貌;かおかたち nan-ka〔náŋ-ka なンカ〕[顔・表面]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankaante
- ナンカアンテ 【自動】[nan-ka-an-te 顔・の上・ある・させる] [雅]美しい(=sirkaante シㇼカアンテ)。 {E: to be beautiful.} (出典:田村、方言:沙流)
- nankap
- ナンカㇷ゚ 【名】[概](所は nankapu(hu) ナンカプ(フ))[nan-kap 顔・皮] 顔の皮膚。 {E: facial skin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankap(-u)
- ナンカㇷ゚ §181.顔の表皮;つらのかわ:めんぴnan-kap(-u)〔náŋ-kap なンカㇷ゚〕[顔・皮]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankapkay(-an)
- ナンカㇷ゚カイ §183.顔[の皮]にしわをよせるnankap-kay(-an)〔náŋ-kap-kaǐ なンカㇷ゚・カイ〕[顔の皮が・背負う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankapu(hu)
- ナンカプ(フ) 【名】[所](概は nankap ナンカㇷ゚)…の顔の皮膚。 nankapu ukay ナンカプ ウカイ 顔にしわがよっている。 nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ 顔にしわがたくさんよっている。 {E: the facial skin of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankaske
- ナンカㇱケ 【nan-kaske】 顔の表,顔の上,顔の表情. (出典:萱野、方言:沙流)
- nanke
- ナンケ 【nanke】 削る. クワ エトゥㇷ゚シ ナンケ ワ エンコレ=杖の先を削ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nankew(-eH-heS)
- ナンケウ(エㇸヘㇱ §233.かんこつ(かん骨)(2)nankew(-e[H.];-he[S.])〔náŋ-keŭ なンケウ〕[nan(顔)、kew(骨)]⦅クッシャロ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankewtanne
- ナンケウタンネ §179.顔が長い;面長である(1)nankew-tanne〔nán-keŭ|tán-ne なンケウ・たンネ〕[nan(顔)+kew(骨)+tanne(長い)]⦅クッシャロ、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankoeyane
- ナンコエヤネ §179.顔が長い;面長である(2)nan-ko-eyane〔náŋ-ko-e-ja-ne なンコエヤネ〕[nan(顔)+ko(において)+e(先)+ane(細い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankonna
- ナンコンナ 【助動+終助】(nankor na ナンコㇿ ナ が続けて発音された形。 ☞nankor ナンコㇿ 2) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankor
- ナンコㇿ 【nankor】 〜であろう,〜はず. エㇰ ナンコㇿ=来るであろう.アㇻパ ナンコㇿ=行くであろう.エ・オナハ イペルスイ コㇿ イワㇰ ナンコㇿ ナ ホクレ アペ アリ.ク・スケ クスネ ナ=お前の父が腹を空かせて帰って来るだろうから早く火を焚け,私が煮炊きをするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- nankor 1
- ナンコㇿ 【自動】[nan-kor 顔・を持つ][隠] 信用がある。 nankor pe néno, nansak pe néno ナンコㇿ ペ ネノ、 ナンサㇰ ペ ネノ [慣用句]信用のある人はそれなりに、 信用のない人はそれなりに。(S) ☆対語 nansak ナンサㇰ 信用がない。 {E: to (have)trust…} (出典:田村、方言:沙流)
- nankor 2
- ナンコㇿ 【助動】(語源的には [nan-kor 顔・を持つ]であろう。) …だろう(推量、 予言)。 nankor na ナンコンナ (1)…するだろうから/…するだろうよ。 nen ne yakka kokanu uske ka oka nankor na ネン ネ ヤッカ コカヌ ウㇱケ カ オカ ナンコンナ どのようであっても傾聴する所もあるだろうよ/だろうから。(W会話) (2)…しなさいよ(予言の形をとった命令表現の一つ)。 ney ta pakno nisasnu mintum e=kor wa e=an nankor na ネイ タ パㇰノ ニサㇱヌ ミントゥㇺ エコㇿ ワ エアン ナンコンナ どうかいつまでも健康な体を持っているんですよ(=いなさいよ)。(NZ挨拶) {E: probably.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankor wa
- ナンコㇿ ワ 【nankor wa】 〜であろう. エㇰ ナンコㇿ ワ=来るであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- nankora
- ナンコラ 【助動+終助】[nankor ya ナンコㇿ ヤ を続けて発音した形。] …だろうか。 pirkano sóne itak ipehe oma nankora? ピㇼカノ ソネ イタキペヘ オマ ナンコラ? 本当によく言葉の中味がテープに入ったでしょうか。(W独話) {E: probably (as an interrogative.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankor_ na
- ナンコン ナ 【nankor na】 〜であろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- nankosikannatki
- ナンコシカンナッキ §180.顔が丸い;丸顔である(1)nan-ko-sikannatki〔náŋ-ko-ši-kan-nat-ki なンコシカンナッキ〕[nan(顔)+ko(において)+sikannatki(まんまるい)]⦅クッシャロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nankurkasi
- ナンクㇽカシ 【名】顔の上一面(=nan kurkasi ナン クㇽカシ)。 ☞nan ナン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nanmakka
- ナンマッカ ☞nammakka ナンマッカ (出典:田村、方言:沙流)
- nanna
- ナンナ §020.母(8)nanna〔nán-na なンナ〕⦅カラフト⦆【常】①母⦅ニイトイ、シラウラ、オチホ、タラントマリ、マオカ、チライ⦆。②姉⦅ウソロ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nanna
- ナンナ §025.姉(12)nanna〔nán-na なンナ〕⦅ウソロ⦆姉。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nannupeki
- ナンヌペキ 【nan-nupeki】 顔から後光がさす. ▷ナン=顔 ヌペキ=光[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nanoká
- ナノカ 【名】[< 日本語] 七日。 {E: the seventh day of the month.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nanorke
- ナノㇿケ §167.かお(顔)(2)nanorke〔na-nór-keナのㇿケ〕[nan(顔)+or-ke(の所・の部分)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nansak
- ナンサㇰ 【自動】[nan-sak 顔・を持たない][隠] 信用がない。 nankor pe néno, nansak pe néno ナンコㇿ ペ ネノ、 ナンサㇰ ペ ネノ [慣用句]信用のある人はそのように、 信用のない人はそのように。 ☆対語 nankor ナンコㇿ 信用がある。 {E: to distrust.} (出典:田村、方言:沙流)
- nantuyere
- ナントゥイェレ 【nan-tuye-re】 見つめる,一心に目を注ぐ.じっと見つづける. シネアニポ ナントゥイェレ=1か所をじっと見つめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- nantuyka
- ナントゥイカ §167.かお(顔)(8)顔面 nan-tuyka〔nán-tuǐ-ka なントゥイカ〕[顔・表面]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nanu retar
- ナヌ レタㇻ §174.顔色が白い;色白である(2)nanu retar〔na-nú-re-tárナぬ・レたㇻ〕[その顔・白い]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanu siwnin
- ナヌ シウニン §170.顔色が青くなる(1)nanu siwnin〔na-nú|šíŭ-nin ナぬ・しウニン〕[nanu(その顔)+siwnin(青くなる、青くなる)]⦅マオカ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci
- ナヌ チカㇷ゚コカリチ §693.頬がこけている(2)nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci〔na-nú|či-káp-ko-ka-ri-či ナぬ・チかㇷ゚コカリチ〕[nanu(その顔)+ci(=si 自分)+kap(皮)+kokari(からみつく)+ci(複数語尾);顔に皮がからみついている]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanu(hu)
- ナヌ(フ) 【名】[所](概は nan ナン) …の顔。 {E: the face of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nanuhu ukoyomiyomik
- ナヌフ ウコヨミヨミㇰ §182.顔がしわだらけであるnanuhu uko-yomiyomik〔na-nú-Fu|u-kó-jo-mi-jo-mik ナぬフ・ウこヨミヨミㇰ〕[nanuhu(その顔が)、uko(互いに)+yomiyomi-k(ちじみ・ちじみ・している)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhupuykoro
- ナヌフプイコロ §146.えくぼが出る(2)nanuhu-puy-koro〔ná-nu-Fu-puǐ-ko-rò なヌフ・プイ・コロ〕[nanuhu(その顔)+puy(穴)+koro(もつ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhuraye(-an)
- ナヌフライェ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(1)nanu-huraye(-an)〔na-nú-Fu-rá-je ナぬ・フらイェ〕[nanu(その顔)+huraye(洗う)]⦅ホロべツ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhure
- ナヌフレ §172.顔色が赤い;赤ら顔であるnanu-hure〔na-nú-Fu-re ナぬ・フレ〕[その顔・赤い]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanupirka
- ナヌピㇼカ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](8)nanu-pirka〔na-nú-pir-ka ナぬ・ピㇼカ〕[その顔・美しい]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuwen
- ナヌウェン §178.顔がみにくい(1)nanu-wen〔na-nú-wen ナぬ・ウェン〕〔nanu(その顔)+wen(悪い)〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuwen
- ナヌウェン §029 ケムシカジカ;とうべつかじか(方言) (1) nanuwen (na-nú-wen)「ナぬウェン」[<nanu(その顔)wen(醜い)、nanu-wen-cimakani(顔の醜いカジカ)の下略] ⦅幌別、白老、室蘭、虻田、礼文、長万部⦆(民8) (出典:知里動物編、方言:)
- nanuwen
- ナヌウェン 【名】[nanu-wen 顔[所]・悪い][動物](=nanuwen esokka ナヌウェン エソッカ)「トウベツカジカ」。 〔知分類 p.16 ケムシカジカ;トオベツカジカ(方言)〕 {E: a kind of sculpin (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- nanuwencimakani
- ナヌウェンチマカニ §029 ケムシカジカ;とうべつかじか(方言) (2) nanuwen-cimakani (na-nú-wen-či-ma-ka-ni)「ナぬウェンチマカニ」[<‘顔の醜いカジカ’] ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nanuwencimakani
- ナヌウェンチマカニ 【nanu-wen-cimakani】 ケムシカジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- naokaketa
- ナオカケタ 【na okake ta】 もっと後にして. (出典:萱野、方言:沙流)
- nariwa
- ナリワ 【名】[< 日本語] 鳴り輪(馬鈴のことか)。 ☆参考 kuciwa クチワ くつわ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- naruhka
- ナルㇷカ §288 ノダイオウ (6) naruhka (na-rúh-ka)「ナるㇷカ」 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nasinep
- ナシネㇷ゚ 【na sinep】 もうひとつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nastenastearaka
- ナㇱテナㇱテアラカ §085.いたむ(痛む)(10)裂けるように痛む naste-naste-araka〔náš-te-naš-te-a-ra-ka なㇱテ・ナㇱテ・アラカ〕[naste(nas-tek ちょっと裂ける)、araka(痛む)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- natatampu
- ナタタンプ §137 マタタビ (2) natatampu (na-tá-tam-pu)「ナたタンプ」 果実 ⦅白老⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- natatampupunkar
- ナタタンププンカㇻ §137 マタタビ (7) natatampu-punkar (na-tá-tam-pu-pun-kar)「ナたタンププンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅白老⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nawa
- ナワ 【na wa】 〜も.もっと,もう少し. ナワ ウン=もう少しばかり. (出典:萱野、方言:沙流)
- nawkep
- ナウケㇷ゚ 【nawke-p】 鈎(かぎ):木の枝.顔面神経麻痺を治すときに作って使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- nawkepsayne
- ナウケㇷ゚サイネ 【nawkep-say-ne】 竜神の爪:ポンヤウンペに襲いかかって来る竜神の爪はあたかも釣を並べたような爪をしていると描写されている[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- nay
- ナイ 【nay】 沢,小沢. ア・ウタリヒ シトゥ カリ ヘメㇱパ ナイパルㇽ タ イイェトコウㇱ クニ ア・イェ オヌマン パㇰノ アナン(アン・アン) ア コㇿカ オムケン・アン=私の仲間たちは尾根に登って行き,私は沢縁で待ち伏せするように言われ夕方までいたが何も獲れない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nay
- ナイ 【名】沢(川の支流、 線状にくぼんでいて、 通常は石や植物があり、 水が流れている所、 またその流れ)。 {E: a swamp; a marsh; stream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- naycar
- ナイチャㇻ 【名】[nay-car 沢・口] 沢口。 ☆参考 「口」を car チャㇻ と言うのは道東方言。 沙流方言では、 独立の名詞としては par パㇻ と言うが、 この語の中では car チャㇻ の形になっている。 {E: the mouth of a swamp, marsh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- naycaus
- ナイチャウㇱ §288 ノダイオウ (4) naycaus (náy-ca-us)「なイチャウㇱ」[nay(川)ca(岸)us(に群生している)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- naycus
- ナイチュㇱ §288 ノダイオウ (5) naycus (náy-cus)「なイチュㇱ」[<naycaus] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- naye
- ナイェ 【他動】[nay-e すじ・(他動詞形成)] …にすじをつける。 tusa tuypoki ku=naye kor k=an トゥサ トゥイポキ クナイェ コㇿ カン 私は袖下にへらですじをつけている(和裁をしていて、 袖下の縫い目の位置に印をつけているとき)。(W) ☆参考 単数形の形だが複数形 naypa ナイパ は未出。 たくさんすじをつけることは naynaye ナイナイェ {E: to draw a line on, mark… (with a spatula.} (出典:田村、方言:沙流)
- nayetok
- ナイェトㇰ 【名】[概](所は nayetoko(ho) ナイェトコ(ホ))[nay-etok 沢・の先端] 沢の水源、 沢のいちばん奥。 {E: the source of a stream, swamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nayetok
- ナイェトㇰ 【nay-etok】 沢の源. (出典:萱野、方言:沙流)
- nayetoko(ho)
- ナイェトコ(ホ) 【名】[所](概は nayetok ナイェトㇰ)(その)沢の水源、 その沢のいちばん奥。 {E: the source of a stream, swamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nayiwor
- ナイウォㇿ 【名】[概](所は nayiwori ナイウォリ)[nay-iwor 沢・の中] 沢の中の水の流れている部分。 ☆発音 yi イ は yayirayke ヤイライケ《感謝する》の yi と同じで、 na ナ より高い。 英語の ear《耳》の イ ではなく year《年》の出だしの部分のように発音する。 ☆参考 nayruwor ナイルウォㇿ は沢の中(くぼんでいる所)全部。 {E: the area of a stream, swamp where the water is flowing.} (出典:田村、方言:沙流)
- nayiwori
- ナイウォリ 【名】[所](概は nayiwor ナイウォㇿ)…(沢)水の流れている部分。 nayiwori pirka ナイウォリ ピㇼカ (その沢の)水の流れる部分がよい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- naykosampa
- ナイコサンパ 【nay-kosampa】 さっと.しゅっと鳴る,響いて来る. カムイ イタカウ(イタㇰ ハウ) ナイコサンパ=神の声が響いて来た.タㇺピフㇺカン ナイコサンパ=刀を抜く音,しゅっと聞こえた. (出典:萱野、方言:沙流)
- naykotcep
- ナイコッチェㇷ゚ §068 サクラマス (2) naykotcep(náy-kot-čep)「なイコッチェㇷ゚」[<nay(谷川を)kor(支配する)cep(魚)]⦅幌別⦆マスのホッチャリ。 (出典:知里動物編、方言:)
- naykotcep
- ナイコッチェㇷ゚ §068 サクラマス (8) naykotcep(náy-kot-cep)「なイコッチェㇷ゚」⦅幌別⦆マスの老魚。マスのホッチャリ。 (出典:知里動物編、方言:)
- naynaye
- ナイナイェ 【他動】[naye の重複形]…にたくさんすじをつける。 sir-naynaye/sinnaynaye シンナイナイェ そこらじゅうにたくさんのすじをつける。 (出典:田村、方言:沙流)
- nayoput
- ナヨプッ 【nay-o-put】 沢尻,沢口. (出典:萱野、方言:沙流)
- nayoro
- ナヨロ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(31) nayoro (na-yó-ro)「ナよロ」[<nay(谷川、小川)or(内)o(に入る)]サケが産卵のために谷川(小川)に入る。――汚れものを洗った水などを流すからa-o-wakka-ku-nai(我らが・そこで・水を・飲む・小川)にcep nayoro ka somo ki(サケが川へ入らぬ)などと言う。⦅沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nayorocep
- ナヨロチェㇷ゚ §069 ヤマベ(ヤマメ) (17) nay-oro-cep(nay-o-ro-čep)「ナヨロチェㇷ゚」⦅厚真⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nayorun
- ナヨルン §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(32) nay-orun 「ナヨルン」⦅布伏内⦆(サケ・マスなどが)川へ入る。 (出典:知里動物編、方言:)
- nayorun
- ナヨルン §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(33) nayorun 「ナヨルン」cep a-tukan kusu an pon-ku (出典:知里動物編、方言:)
- nayorun
- ナヨルン 【nay-or-un】 沢へ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nayparur
- ナイパルㇽ 【nay-parur】 沢縁. ア・ウタリヒ シトゥ カリ ヘメㇱパ ナイパルㇽ タ イイェトコウㇱ クニ ア・イェ オヌマン パㇰノ アナン(アン・アン) ア コㇿカ オムケン・アン=私の仲間たちは尾根に登って行き,私は沢縁で待ち伏せするように言われ夕方までいたが何も獲れない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nayponceh
- ナイポンチェㇸ §069 ヤマベ(ヤマメ) (18) nay-pon-ceh(nay-pon-čeh)「ナイポンチェㇸ」⦅新問⦆ヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- nayruwor
- ナイルウォㇿ 【nay-ru-wor】 沢の流れ:沢の中全体. (出典:萱野、方言:沙流)
- nayruwor
- ナイルウォㇿ 【名】[nay-ru-or 沢・道・の所] 沢の中全部(水のあるところもないところも含めて)。 ☆参考 nayiwor ナイウォㇿ 沢の中の水の流れている部分。 ☆参考 petruwor ペッルウォㇿ 川のために低くなっている所全体。 {E: a stream, swamp overall.} (出典:田村、方言:沙流)
- nayukurpe
- ナユクㇽペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ b(5) nay-ukurpe(ná-yu-kur-pe)「なユクㇽペ」[nay(川)ukurpe(ウナギ)]⦅多来加⦆ヤツメ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ne wa an
- ネ ワ アン 【連体】[単](複は ne wa oka ネ ワ オカ) 今言っているこの/その、 今/さっき言ったその/あの。 ne wa an nepki k=仔se ネ ワ アン ネㇷ゚キ ケエセ その仕事を私は引き受けた。(S) ne wa an pe ネ ワ アン ペ 私が/あなたが今言ったそれ/そのこと。 (W-S-NKほか) ☆参考 この ne wa an ネ ワ アン [単]と次項 ne wa oka ネ ワ オカ[複]は、 連体詞 ne ネ《いま言ったこの/その》および néa ネア[単]/nérok ネロㇰ[複]とほぼ同義に使われる。 特に、 pe/p ペ/ㇷ゚《もの、 こと、 の》の前ではそれらの連体詞は使えず、 その代わりにこの ne wa an ネ ワ アン[単]/ne wa oka ネ ワ オカ[複]が使われる。 {E: this; that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne wa an pe kusu
- ネ ワ アン ペ クス 【ne wa an pe kusu】 その物のために. (出典:萱野、方言:沙流)
- ne wa oka
- ネ ワ オカ 【連体】[複](単は ne wa an ネワアン) 今言っているこの/その、 今/さっき言ったそれらの/あの。 ne wa oka a=se rok cékunip ネ ワ オカ アセ ロㇰ チェクニㇷ゚ さっき話したあの私が背負って来た魚を (W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- ne wa okay
- ネ ワ オカイ 【連体】[複][ne wa oka が pe の前でとる形] ne wa okay pe ネ ワ オカイ ペ いま言ったこれらのもの。 (出典:田村、方言:沙流)
- néa
- ネア 【連体】[単](複は nérok ネロㇰ)[ne-a (そう)である・…した] 前に話したあの/その、 件(くだん)の、 例の。 néa a=akíhi ネア アアキヒ (前に弟のことを話したが)その弟。 néa poyseta he an? ネア ポイセタ ヘ アン? 以前に見たあの子犬かい。 néa kur ネア クㇽ (直訳すると)あの人=うちの人(自分の夫のことを他の人に言う)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nea
- ネア 【nea】 その,あの:例の,それ,そう. ネア クㇽ ヒナクン アㇻパ ワ イサㇺ ルウェ アン=あの人どこへ行っていないのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- neaan
- ネアアン 【ne a an】 〜だった. (出典:萱野、方言:沙流)
- néaan
- ネアアン 【連体】[ne-aan (そう)である・(あとからわかったところによれば)…だった](あとからわかったところによれば)前に話したあの…だった…、 例の…らしい…。 néaan iponmatne menokopo ネアアン イポンマッネ メノコポ この人が例のあの「めかけ」なのだなあと思われるような若い女(=「めかけ」らしい若い女)。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- neaanwa
- ネアアンワ 【ne aan wa】 であったが. (出典:萱野、方言:沙流)
- neahikekusu
- ネアヒケクス 【ne a hike kusu】 だからといって. ネアヒケクス ア・トゥラ ハウェ?=だからといって連れて行くの?ネアヒケクス ソモ ア・イェ ハウェ?=だからといって言わないのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- neahikoraci
- ネアヒコラチ 【nea hi koraci】 前と同じ,元のまま,あの時のまま. (出典:萱野、方言:沙流)
- neahipakno
- ネアヒパㇰノ 【nea hi pakno】 前と同じくらい,あの時の量と同じほど,元あったと同じほど. (出典:萱野、方言:沙流)
- neakur 1
- ネアクㇽ 【nea-kur】 ①あの人. ネㇷ゚カ アン コㇿ オラーノ ネアクㇽ チカトゥンカトゥン シネンネ アン ペコㇿ ア・エオウミナウㇱ=何かあるとあの人はふざけ回ってひとりでいるかのように笑いの渦の芯になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- neakur 2
- ネアクㇽ 【nea-kur】 ②亡き人.▷ネア=であった クㇽ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- neakusu
- ネアクス 【ne akusu】 〜であったから,〜だったら,〜だった. ネア クㇽ コㇿ ペ ネ アクス=あの人の持ち物であったから. (出典:萱野、方言:沙流)
- neane
- ネアネ 【nea ne】 〜のような. (出典:萱野、方言:沙流)
- neanoyne
- ネアノイネ 【nea noyne】 〜らしく. (出典:萱野、方言:沙流)
- neap 1
- ネアㇷ゚ 【ne ap】 ①〜であった,〜だったが. (出典:萱野、方言:沙流)
- neap 2
- ネアㇷ゚ 【ne ap】 ②亡き,死者. (出典:萱野、方言:沙流)
- neapkusun
- ネアㇷ゚クスン 【ne ap kusun】 だからとて. ウサタイㇼワㇰ ネアㇷ゚クスン エネポ エアシㇼ ウコヘライパ=いとこだからとてこれほどまでに似ているものか. (出典:萱野、方言:沙流)
- neawa
- ネアワ 【ne-awa】 〜だった,であった,そうであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- neayne
- ネアイネ 【ne ayne】 そうして,〜だった. (出典:萱野、方言:沙流)
- neeancikarta
- ネエアンチカㇻタ 【ne e-ancikar ta】 その夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehaweneyakun
- ネハウェネヤクン 【ne hawe ne yakun】 それならば.▷ネ=なる ハウェ=声 ネ=である ヤクン=ならば (出典:萱野、方言:沙流)
- nehikeka
- ネヒケカ 【ne hike ka】 なっても. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehiorta
- ネヒオㇿタ 【ne hi or ta】 そこで,そこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehipakno
- ネヒパㇰノ 【ne hi pakno】 そこまで. ネヒパㇰノ ネ ア ワ=そこまでであったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehisamata
- ネヒサマタ 【nehi sama ta】 そこで. ネヒサマタ ク・イタㇰ ハウェ=そこで私が言うことは. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehita
- ネヒタ 【ne hi ta】 そこに,〜に. (出典:萱野、方言:沙流)
- nehiwa
- ネヒワ 【ne hi wa】 それから. (出典:萱野、方言:沙流)
- neka
- ネカ 【neka】 〜でも,〜にも. (出典:萱野、方言:沙流)
- nékona
- ネコナ 【副】[雅]どのように。 na imakakehe ta/nékona síno/katkor kuni p/hekaci ne híne ora ナ イマカケヘ タ/ネコナ シノ/カッコㇿ クニㇷ゚/ヘカチ ネ ヒネ オラ [雅]後になってこの子はいったいどのようなものになるかわからない…。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nekusuneya
- ネクスネヤ 【ne kusu ne ya】 どうしてか. マラㇷ゚ト オカ タ ラッチターラ ウウェネウサㇻ パ コㇿ オカ アㇷ゚ ネクスネヤ ウパウレ コㇿ オカ アㇷ゚ シネン マッコサンパ ウコテㇾケ パ ソンノ チカッポ パㇰノ ク・ヤイヌ ク・ライシチュププ=宴の後に静かに四方山話をしていたのにどうしてか激しい言い合いになった.ひとりがさっと立ち上がり取っ組み合いになった.私は本当にスズメくらいの心になって身を縮めていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- nemanu
- ネマヌ 【ne manu】 〜という,言うところの. (出典:萱野、方言:沙流)
- nemanup
- ネマヌㇷ゚ 【ne manu p】 〜なるもの. オヤコヤㇰ タ タスㇺ ネマヌㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい(と思って私は来ました). (出典:萱野、方言:沙流)
- nen ka 1
- ネン カ 【名+副助】①だれか。 nen ka sinen ekte ネン カ シネン エㇰテ だれか一人よこしなさい。(S) ②だれも(…しない)。 nen ka isam ネン カ イサㇺ だれもいない。 ☆参考 「だれだかわからないがだれか」というときの「だれか」には疑問代名詞 hunna フンナ が使われる。 hunna ek フンナ エㇰ だれか来た。 「だれでもいいからだれか」というニュアンスのときに nen ネン、 nen ka ネン カ が用いられる。 {E: ①someone. ②no one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 2
- ネン カ 【副】(=néun ka ネウン カ)どうか、 なんとか。 ☞néun ネウン 1 {E: somehow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 3
- ネン カ 【副】(=néun ka ネウン カ) ①どこかへ。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ この子は母親がどこかへ行けばあとを追って泣いて泣いて。(S) a=eywanke wa isam hi akkari hoskino nen ka karkarse wa isam nankor アエイワンケ ワ イサミ アッカリ ホㇱキノ ネン カ カㇻカㇻセ ワ イサㇺ ナンコㇿ (こんな小さな消しゴムは)使ってなくなるより先にどこかへ転がってなくなってしまうだろう。(S) ②(否定で)どこへも。 iteki nen ka arpa no en=kasuy イテキ ネン カ アㇻパ ノ エンカスイ どこへも行かないで手伝ってちょうだい。(S) ☞néun ネウン 2 {E: ①somewhere; anywhere. ②nowhere (used in negative statements).} (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka ne wa
- ネン カ ネ ワ 【副】(=nenkane ネンカネ) どうかして、 ひょっとして、 もし。 nen ka ne wa iyununep ek kane kor mak kú=iki kusu? ネン カ ネ ワ イユヌネㇷ゚ エㇰ カネ コㇿ マㇰ クイキ クス? (S) どうかして(=もし)母熊が来たらどうしよう。(S) {E: in some way; somehow; by chance; if.} (出典:田村、方言:沙流)
- nen ne yakka 1
- ネン ネ ヤッカ 【副】だれでも(だれであっても皆)。 nen ne yakka pirka ネン ネ ヤッカ ピㇼカ だれでもいい。(S) {E: anyone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ne yakka 2
- ネン ネ ヤッカ 【副】(=néun ne yakka ネウン ネ ヤッカ) ①どうしても、 必ず、 どんなことがあっても。 “nisatta anak nen ne yakka k=arpa” sekor hawean kor k=ókaramotte 「ニサッタ アナㇰ ネン ネ ヤッカ カㇻパ」セコㇿ ハウェアン コㇿ コカラモッテ あしたはどうしても行きますと言うので名残(なごり)惜しい。(S) ②(否定で)決して(…しない)。 k=arpa kuni néno ramu kor an, nen ne yakka somo k=arpa kusu ne na カㇻパ クニ ネノ ラム コラン、 ネン ネ ヤッカ ソモ カㇻパ クス ネ ナ 私が行くかと思っていなさい、 絶対に行かないからな。(S) {E: surely; without fail.} (出典:田村、方言:沙流)
- nen nen oka
- ネン ネン オカ 【nen nen oka】 いろいろな. (出典:萱野、方言:沙流)
- nen póka
- ネン ポカ 【副】(=néun póka ネウン ポカ)なんとかして。 nen póka é=iki wa e=epirka kunine ネン ポカ エイキ ワ エエピㇼカ クニネ あなたがなんとかして出世するように。(S) nen póka ka ネン ポカ カ いろいろと(へんなことを)(=néun póka ka ネウン ポカ カ)。 {E: somehow or other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nena
- ネナ 【ne na】 〜だよ,だから. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenka
- ネンカ 【nen-ka】 誰か.どなたか. ネンカ アン ヤ?=誰かいるかい?ク・コㇿ ヤ ネンカ ヤンケ ワ チェㇷ゚ コㇿ ワ アㇻパ.ア・ルㇱカ コㇿ イワㇰ・アン=私の網を誰かが上げて魚を持って行った.私は腹を立てて帰って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenkaanpakoat
- ネンカアンパコアッ 【nenka an pakoat】 何か問違いをする. スイスイ アヌン メノコ クイラ コㇿ アン ナ.ネンカアンパコアッ キ ヤㇰ ウェン ナ シノッチャキ コㇿ オㇱ アㇻパ=またしても他の女を尾行している.なんらかの間違いをすると悪いので歌を歌いながら後へ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenkane
- ネンカネ 【nenkane】 もしも,もしや,万が一. マキㇷ゚ ヘカッタㇻ チㇱ ハウ アㇱ ネンカネ ネオㇿカ アㇻカレ ヒ ソモ ネ ヤ.アㇻパ ワ インカㇻ=どうしたの,子供らの泣き声がする.もしやのことどこか痛くしたのではないか.行ってみろ.ネンカネ ライ ハウェ ソモ ネ ヤー=万が一死んだのではないだろうね.ポンペ アトゥサ ノ ホユプ コㇿ アン ワ.ネンカネ オㇺケカㇻ ナ ホクレ イミレ ヤン=子供が裸で走っているよ.もしものこと風邪でもひく(といけない)から早く着物を着せなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenkane
- ネンカネ 【副】[nen-ka-ne どう・か・である] ひょっとして(…する恐れがある)。 nenkane a=e=ráyke yakun a=sitóma wa kus ネンカネ アエライケ ヤクン アシトマ ワ クㇱ ひょっとしてあなたが殺されでもしたら恐ろしいから。(S民話) e p keseke iteki e yan, nenkane eci=kotúrse yak a=sitóma na エㇷ゚ ケセケ イテキ エ ヤン、 ネンカネ エチコトゥㇽセ ヤㇰ アシトマ ナ (彼の)食べ残しを食べるのはやめなさい、 もしあなたたちに(病気が)うつったら恐ろしいから。(S) nenkane kira kusu ネンカネ キラ クス 逃げるつもりだな。(S) ☆参考 好ましくない予想に用いられる。 {E: possibly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nenkanewa
- ネンカネワ 【nenkane wa】 かりに. (出典:萱野、方言:沙流)
- neno an yakne
- ネノ アン ヤㇰネ 【neno an yakne】 このままだと. ネノ アン ヤㇰネ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ イヤイキㇷ゚テ ナ ナイ エノイェ ワ アヌ アニー=このままだと雨が降ったら危険なので沢を曲げておいてくれよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenoan
- ネノアン 【neno an】 そんな.それに似た,同じだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nenpokaikiwa
- ネンポカイキワ 【nenpoka iki wa】 なんとかして. ウェンクㇽ アナㇰネ ネンポーカ イキ ワ シネ イコㇿ ポカ コㇿ コㇿ オラーノ ヌカラㇻ ルスイ タパイェ(タㇷ゚ ア・イェ) クニ ウェンクㇽ イコㇿ コㇿ=貧乏人はなんとかしてひとつの宝だけでも持つと,それから誰かに見せたがる,このことを貧乏人が宝を持つという. (出典:萱野、方言:沙流)
- neoroka
- ネオロカ 【ne-oro-ka】 どこか. マキㇷ゚ ヘカッタㇻ チㇱ ハウ アㇱ ネンカネ ネオロカ アㇻカレ ヒ ソモ ネ ヤ.アㇻパ ワ インカㇻ=どうしたの,子供らの泣き声がする,もしやのことどこか痛くしたのではないか.行ってみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nep ka
- ネㇷ゚ カ 【名+副助】①何か。 nep ka k=e rusuy humi! ネㇷ゚ カ ケ ルスイ フミ! 何か食べたいなあ。(S) ②何も。 nep ka wenpuri ku=sak pe ora ネㇷ゚ カ ウェンプリ クサㇰ ペ オラ 私は何も悪いことをしてないのに。(S) {E: ①something. ②nothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nep ne yakka
- ネㇷ゚ ネ ヤッカ 【副】何でも(何であってもすべて)。 nep ne yakka kore yan kore yan ネㇷ゚ ネ ヤッカ コレ ヤン コレ ヤン 何でもあげなさいあげなさい。(S民話) {E: anything.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nep pakno
- ネㇷ゚ パㇰノ 【nep pak no】 いくらでも. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ クワㇱ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ノオカ チェ(チ・エ) カ エアイカㇷ゚ ペ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ トペンペ カ ネㇷ゚ パㇰノ アン=私が子供の頃は菓子というものはそれほど食べられなかったが,今は甘い物もいくらでもある.テエータ アナㇰネ チェッポ スナンカㇻアニタ(スナンカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ ペッチチャイ タ アナㇰネ ネㇷ゚ パㇰノ カ チチラ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ア・ヌカㇻ フミー カ イサㇺ=ずうっと昔,小魚に灯を急に近づけて獲る時には浅瀬にはなんぼでもドジョウがいたものだったが今は見ることもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nep poka
- ネㇷ゚ ポカ 【nep poka】 いくらか,少しでも. (出典:萱野、方言:沙流)
- nep póka
- ネㇷ゚ ポカ 【不定名】いくらかでも。 nep póka kore ネㇷ゚ ポカ コレ いくらかでも(少しだけでも)あげなさい。(S) {E: a little.} (出典:田村、方言:沙流)
- nep unin ka somo
- ネㇷ゚ ウニン カ ソモ 【nep unin ka somo】 なんのさわりもない. ウクラン エネ イヨㇱキ ワ アネピッタ サカヨカㇻ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ネㇷ゚ウニン カ ソモノ フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ=昨夜はあれほど酔っ払って夜いっぱい文句を言っていたのになんのさわりもなく何事もなかったようにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- nep _otta
- ネポッタ 【nep or ta】 なんの時. (出典:萱野、方言:沙流)
- népa
- ネパ 【デアル動】[複](ne ネ は単複区別なし)[ne-pa である・[複]](二人以上/二つ以上が皆)…だ、 …である。 tumunci kamuy népa wa okay pe ne a kusu siwnin to ne wa an トゥムンチ カムイ ネパ ワ オカイ ペ ネ ア クス シウニン ト ネ ワ アン (そこにいたのは)鬼神たちであったものだったから(そこは)緑の沼になっている。(S会話) {E: to be.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nepka
- ネㇷ゚カ 【nepka】 何か. ネㇷ゚カ ア・エラナㇰ ペ アン ワ エ・エㇰ ルウェ ソモ ネ ヤー.アロラムンノ エ・エㇰ ヒ ネ ヤクン ピㇼカ ワー=何か心配事があって来たのではないかい.用事がなく来たのならいいけれども. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepkewkata
- ネㇷ゚ケゥカタ 【nep kew ka ta】 なぜ,なにゆえに.▷ネㇷ゚=何 ケウ=屍 カタ=上に ネㇷ゚ケウカタ エネ ク・ヤイウェンヌカㇻ=なぜに,これほど私は苦労する. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepkiearpa
- ネㇷ゚キエアㇻパ 【nepki-e-arpa】 働きに行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepkinumasut
- ネㇷ゚キヌマスッ 【nepki-numa-sut】 できもの:働くできもの(働くと痛まない). (出典:萱野、方言:沙流)
- nepkiokake
- ネㇷ゚キオカケ 【nepki okake】 働いた後.▷ネㇷ゚キ=働く オカケ=後 ネㇷ゚ ネㇷ゚キ ネ ヤッカ ア・ネㇷ゚キ オカケヘ ピㇼカノ ア・シッチャㇱヌレ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ナ.ネノ イキ ヤン アニー=何仕事であっても働いた後をきれいに掃除するといいものだ.そのようにしなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepneyakka
- ネㇷ゚ネヤッカ 【nep ne yakka】 なんでも. アヌン アニ(アン ヒ) タ アナㇰネ ウウェタㇱタサ・アン コㇿ ア・エヤイシトマ ㇷ゚ ネ.アヌン イサㇺ ヒ タ アナㇰ ネㇷ゚ ネ ヤッカ イェ ヤン アニー=他人がいる時は意見が違うと恥ずかしいものだ.他人がいない時はなんでも言いなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- neporaun
- ネポラウン 【nep oraun】 それから. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepunkaisam
- ネプンカイサㇺ 【nep hum ka isam】 粛として,物音ひとつもない. エネ シッチリムヌレ アㇷ゚ ヘカッタㇻ フナクン アㇻパ ワ ネプンカイサㇺ ルウェ アン=あれほどどたばたしていたのに子供らはどこへ行って物音ひとつないのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nepwaanpe
- ネㇷ゚ワアンペ 【nep wa an pe】 何やら,何を理由に. メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ イェ パ ワ エウミナレ コㇿ イユタパ コーロ(コㇿ) オカ=娘たちが何やら話をしては大笑いをしながら搗き物をしていた.イヨーハイ シトマレ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウェサッチュー シㇼ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ ウㇰペ エシㇼヤカカ=本当に恐ろしい,何を理由にお互いに当たり散らす様子なのか知らないけれど,取るものをも荒っぽいやり方だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nerok utar
- ネロㇰ ウタㇻ 【ne rok utar】 あの人たち,例の人々. (出典:萱野、方言:沙流)
- nerokpekusta
- ネロㇰペクㇱタ 【ne rok pe kus ta】 だからといって. (出典:萱野、方言:沙流)
- neruneyaka
- ネルネヤカ 【ne ru ne ya ka】 なったのだか(どうか). (出典:萱野、方言:沙流)
- netopa
- ネトパ 【名】[概](所は netopake(he) ネトパケ(ヘ) ①体、 体全体。 ②頭と手足以外の胸・腹・背・腰の部分(=tumam トゥマㇺ)。 amip netopa アミㇷ゚ ネトパ 着物の身頃(みごろ)。(W) {E: ①the body. ②the trunk.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- netopa
- ネトパ §224.からだ(体);躯幹(1)身体;躯幹 netopa〔ne-tó-pa ネとパ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- netopa/netopa(ke)
- ネトパ/ネトパ(ケ) 【netopa/netopa(ke)】 体,身体. (出典:萱野、方言:沙流)
- netopake
- ネトパケ §224.からだ(体);躯幹(2)身体 netopake〔ne-tó-pa-ke ネとパケ〕[netopa(↑)+ke(所)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- netopake pase
- ネトパケ パセ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(5)体がだるい netopake pase〔ne-tó-pa-ke-pa-se ネとパけ・パセ〕[体・重い]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- netopake(he)
- ネトパケ(ヘ) 【名】[所](概は netopa ネトパ)…の体。 {E: the body of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- netopakerasi
- ネトパケラシ §172 コロモジラミ (6) netopake-rasi(ne-tó-pa-ke-ra-si)「ネとパケラシ」⦅S鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nétuwomare
- ネトゥウォマレ 【自動】[net-uwomare 流木・を集める] 流木/寄り木を集める、 流木拾いする(=net uwomare ネッ ウウォマレ)。 {E: to collect driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
- neunkata
- ネウンカタ 【neun ka ta】 なんとか. クポニ(ク・ポン ヒ) タ ニナ クス クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ エキㇺネ・アㇱ エイタサ ク・メライケ ㇷ゚ ネ クス ク・ヌペコラパㇷ゚セ エ・ポロ ワ ネ ヤㇰネ ネウンカタ エ・イキ ワ ニㇱパ エ・ネ ㇷ゚ ネ ナ シコㇿ ク・ヤイヌ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ ノオカ ク・ニㇱパ ネ カ ソモ=私の少年時代,薪を取りに母とふたりで山へ行ったが,あまりにも寒いものだから涙を流しながら大きくなったらなんとかして金持ちになりたいと考えたものであった.さっぱり金持ちにもなれなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- neunpoka
- ネウンポカ 【neun poka】 なんとか. (出典:萱野、方言:沙流)
- neunpoka iki wa
- ネウンポカ イキ ワ 【neunpoka iki wa】 なんとかして. ウェンクㇽ アナㇰネ ネウンポーカ イキ ワ シネ イコㇿ ポカ コㇿ コㇿ オラーノ ヌカラㇻ ルスイ タパイェ(タㇷ゚ ア・イェ) クニ ウェンクㇽ イコㇿ コㇿ=貧乏人はなんとかしてひとつの宝だけでも持つと,それから誰かに見せたがる,このことを貧乏人が宝を持つという. (出典:萱野、方言:沙流)
- newa
- ネワ 【ne wa】 〜して,〜だった,〜で,〜なのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- newaanpe
- ネワアンペ 【ne wa an pe】 その物:他の物ではなくちょうどそれにあたる物. ネワアンペ コㇿ ワ エㇰ=その物を持ってこい.ネワアンペ エイワンケ=その物を使え.ネワアンペ アヌㇱケ ケラマン(ク・エラマン)=その物のある所を私は覚えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- newakusu
- ネワクス 【ne wakusu】 〜だから. (出典:萱野、方言:沙流)
- newka
- ネウカ 【newka】 何も. (出典:萱野、方言:沙流)
- newkata
- ネウカタ 【newkata】 なんとか. (出典:萱野、方言:沙流)
- newsar
- ネウサㇻ 【newsar】 話し合う:ゆっくりと話をする,ゆっくりと話を聞く,話し相手. オッカヨウタㇻ ソモ イク パ ノ ラッチターラ ウウェネウサㇻ パ コㇿ アヌ ノ アン オルㇱペ ポロンノ アン=男たちが酒を飲まずに静かに話し合っている時は耳を傾けるに値するような話がたくさんある. (出典:萱野、方言:沙流)
- newsar
- ネウサㇻ 【名】(おもしろい)話(ユーカラ、 神謡、 昔話等の総称)。 newsar ye kor an ネウサㇻ イェ コラン おもしろい話をしている。 ☆参考 もとは[自動]昔話などを話して楽しむ。 しかしその用例は未出。 ☞enewsar エネウサㇻ、 uwenewsar ウウェネウサㇻ {E: an amusing tale, story.} (出典:田村、方言:沙流)
- newsarkamuy
- ネウサㇻカムイ 【newsar-kamuy】 話し相手の神:熊を獲った時に夕方などで解体できない場合,明朝まで熊神の話し相手になってくださいと頼む神. 図[ネウサㇻカムイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ney ta
- ネイ タ 【不定位名+格助】①どこで(も/か)、 どこに(も/か)、 いつも/か。 ney ta ka ネイ タ カ どこかに/で、 いつか。 ney ta ka sakayokar hawe ka isam ネイ タ カ サカヨカㇻ ハウェ カ イサㇺ どこかで「だはんこいた」(=わがままや無理なことを言った)ということもきかない。 ney ta ka arsuyne paye=an ro ネイ タ カ アㇻスイネ パイェアン ロ (S) いつか一度行こう。 ney ta oka utar ka ネイ タ オカ ウタㇻ カ どこにいる人々も。 ney ta ne yakka ネイ タ ネ ヤッカ どこにでも。 ②ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 ney ta un…sak ネイ タ ウン…サㇰ いつも…する。 taan hekaci ney ta un parkohayta sak タアン ヘカチ ネイ タ ウン パㇻコハイタ サㇰ この子(男の子)はいつも口がいやしい(いつでも何か食べたがる)。(S) ney ta un en=rammokka sak hawe iki wa ネイ タ ウン エンランモッカ サㇰ ハウェ イキ ワ いつも私をからかってばかりいるわ。(S) (注 よくないことに用いる、 非難の気持ちを含む。 ranma ランマ はよいことについても使われる。(S) ) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (私は)ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかってころんで持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうするのよ。(S) {E: as usual.} {E: where; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ney ta ne yakka
- ネイ タ ネ ヤッカ 【neyta ne yakka】 いつでも,どこにでも. ネイタ ネ ヤッカ エ・アン クㇱケライ=いつでもお前がいるお陰で.フーン ネイタ ネ ヤッカ ク・マッカㇻク リカ ネ ヤ コンプ ネ ヤ イモカ トㇱカ エン・カエオセ=やあやあ,いつものことだが私の姪は鯨の脂身とか昆布などのみやげを山ほど私に持って来てくれた.ネイタ ネ ヤッカ イユトゥㇽウェンテ ルスイ ペ オカイ ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ コㇿ オマナン=どこにでも仲たがいをさせたい者がいて,嘘の話や本当の話を言いふらして歩く. (出典:萱野、方言:沙流)
- neya
- ネヤ 【ne ya】 〜であるか:はっきりしない時や物について疑問を表わす. フンナ コㇿ ペ ネ ヤ?=誰の持ち物か? (出典:萱野、方言:沙流)
- neya
- ネヤ 【ne ya】 あの,その. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyakanakne
- ネヤカナㇰネ 【ne yak anakne】 〜ならば. エネ ウェンプリコㇿ ハウェ ネ ヤカナㇰネ(ヤㇰ アナㇰネ) カムイ オㇿ ワ ア・ライケ エアシㇼ キ ナンコㇿ ワ=そのような悪事をしたのであれば神の方から殺されるでありましょうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyakanakun
- ネヤカナクン 【ne yak anak un】 〜ならば. タント アナㇰネ ク・ヤイモンニㇱカ コㇿカ ニサッタ ネヤカナクン エチ・トゥラ ナ シネアンチカㇻ レウシ ヤン=今日は私忙しいけれども,明日ならばお前と一緒に行けるので一晩泊まりなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyakka
- ネヤッカ 【ne yakka】 〜でも,〜であっても,〜だが. アイヌ ネ ヤッカ=人間でも.シサㇺ ネ ヤッカ=和人でも.ペッ ネ ヤッカ=川も.ネン ネ ヤッカ=誰であっても. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyap
- ネヤㇷ゚ 【neyap】 〜だが. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyta
- ネイタ 【neyta】 いつ,どこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyta ka
- ネイタ カ 【neyta ka】 どこかで,どこかに,いつか. エチ・エカノㇰ クナㇰ イェ コㇿ クンネイワノ アㇻパ アㇷ゚ ネイタカ エチ・ウウォヌイタサ シㇼ ネ ハウェ=お前を迎えると言いながら朝から行ったのにどこかでお前たちは行き違いになったわけだな. (出典:萱野、方言:沙流)
- neytapakno
- ネイタパㇰノ 【neyta pak no】 いつまでも. ネイタ パㇰノ ソモ コイラ(ク・オイラ)=いつまでも私は忘れない.ニㇱパ ネ パ ㇷ゚ ネイタ パㇰノ ソモ ニㇱパ ネ ウェンクㇽ セコㇿ ア・イェ ウタㇻ ネイタ パㇰノ ソモ ウェンクㇽ ネ.イテキ ア・ウェンクラㇱパ ㇷ゚ ネ=物持ちと称せられる者はいつまでも物持ちではない,貧乏と言われる人たちはいつまでも貧乏人ではない,絶対に軽蔑してはいけないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyun an kusu
- ネユン アン クス 【neyun an kusu】 なぜに.▷ネユン=なぜ アン=ある クス=ゆえに (出典:萱野、方言:沙流)
- neyun ne yakka
- ネユン ネ ヤッカ 【neyun ne yakka】 絶対に,どうしても. ネユンネヤッカ ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ)=どうしても私は行かない.ク・テレ ワ アン ク・コㇿクㇽ イワㇰ クニ ク・ラム トホ カスノイサㇺ ワ エアㇻキンネ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ) ウパㇱ カ ルイ コㇿカ ネユンネヤッカ ケカノㇰ(ク・エカノㇰ) クス カㇻパ(ク・アㇻパ)=私の待っている私の夫,帰って来ると思う日を過ぎてしまった.私はうんと案じている.雪も降ってはいるが絶対に迎えに行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyunan
- ネユナン 【neyun an】 どうにか. ホワーㇻ ネユナン イトゥㇽプッ インカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=あーあ,どうにかかすかに見るだけでも私はできていたのに,何も見えない.*私の祖母のテカッテは100歳近くなってからは年老いた自分の目のことをそのように言って嘆いていたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyunneyunhawas
- ネユンネユンハワㇱ 【neyun neyun hawas】 いろいろな話. ネユンネユン ハワㇱ コㇿカ ソモ ク・ヌ アーペコㇿ=いろいろな話であるけれども聞かないふりをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- neyunpoka
- ネユンポカ 【neyun poka】 どうにか,なんとか,なるべく. (出典:萱野、方言:沙流)
- neywa
- ネイワ 【neywa】 どこから. ネイワ エ・エㇰ=どこから君は来た? (出典:萱野、方言:沙流)
- neywaka
- ネイワカ 【neywa-ka】 どこからか. ネイワカ エ・ヌ アー?=どこからお前は聞いたのか? (出典:萱野、方言:沙流)
- ni(a-an-)
- ニ §581.のむ(飲む)(6)すする[粥などを] ni(a-、an-)〔ní に〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niaru
- ニアル §291 ヤドリギ (3) ni-aru (ni-á-ru)「ニあル」[ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅美幌⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- niawkonta
- ニアウコンタ 【ni-aw-konta】 木の股. (出典:萱野、方言:沙流)
- níci-han
- ニチハン 【名】[日本語] 二時半。 Tókap níci-han oro wano トカㇷ゚ ニチハン オロ ワノ お昼の二時半から。(W会話) {E: time- 2:30.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nícica
- ニチチャ 【名】[ni-ci-ca 木・された・切り取る]木の切れ端。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ こげた棒杭(「焼けぼっくい」)(家の燃えたあとの焼けこげた柱など)。(S会話) {E: woodchips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nicica
- ニチチャ 【nicica】 焼けた茎:イナキビ,アワ,ヒエなどの穂を取った後の茎に火をつけて焼き,焼け残った茎のことをニチチャという.穂を摘み取っただけの残りの茎はイナンカヨという. (出典:萱野、方言:沙流)
- niemaka
- ニエマカ 【ni-emaka】 豆が手柴に絡まない. (出典:萱野、方言:沙流)
- níemawri
- ニエマウリ 【名】[ni-emawri 木・イチゴ][植物] キイチゴ。 〔知分類になし〕 {E: a raspberry.} (出典:田村、方言:沙流)
- niham
- ニハㇺ 【ni-ham】 葉,木の葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- niharu
- ニハル 【ni-haru】 ヤドリギ. テエータ アナㇰネ ケㇺアン コㇿ オラーノ ニハル カ テㇾケイペ カ ア・エㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずっと大昔は飢饉になるとそれからヤドリギも蛙も食べたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- níharu
- ニハル 【名】[ni-haru 木・みのり][植物] 木の枝に付く緑色の玉。 〔知分類 p.161 ヤドリギ〕 {E: mistletoe (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- niharu
- ニハル §291 ヤドリギ (1) ní-haru (ní-ha-ru)「にハル」[ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅長万部、幌別、穂別⦆⦅A沙流・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- niharu
- ニハル §291 ヤドリギ (2) ni-háru (ni-há-ru)「ニはル」[ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níharukonpu
- ニハルコンプ 【名】[niharu-konpu ヤドリギ・昆布][植物] ツノガタ(海草の一種)。 〔知分類になし〕 {E: a type of seaweed.} (出典:田村、方言:沙流)
- nihay
- ニハイ §153 ツルウメモドキ (4) ni-hay (ní-hay)「に・ハイ」[木の・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níhorak
- ニホラㇰ 【名】[ni-horak 木・倒れる][古](月の名)9月。 munham ka níham ka tuy wa kusu a=ye hi níhorak ne ムンハㇺ カ ニハㇺ カ トゥイ ワ クス アイェ ヒ ニホラㇰ ネ 草の葉も木の葉も落ちるから言うのがニホラクだ。(W) ☆参考 1955年にワテケさんは kugaci cup クガチ チュㇷ゚ と言っていた。 (出典:田村、方言:沙流)
- nihoyaykep(-i)
- ニホヤイケㇷ゚ §423.尻を拭うもの(3)ni-hoyaykep(-i)〔ní-ho-jaǐ-kep にホヤイケㇷ゚〕[木の・尻かき]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nihum yapkir sikopayar
- ニフㇺ ヤㇷ゚キㇼ シコパヤㇻ 【ni-hum yapkir sikopayar】 木っ端を投げたように転んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- niikiri(hi)kar
- ニイキリ(ヒ)カㇻ 【ni-ikiri(hi)-kar】 薪を積む. (出典:萱野、方言:沙流)
- niikirkar
- ニイキㇼカㇻ 【自動】[ni-ikir-kar まき・集まり・をつくる] まきを積む。 (=níikir kar ニイキㇼ カㇻ) {E: to pile up firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nikanika wa mososo
- ニカニカ ワ モソソ 【nika-nika wa mo-soso】 揺り起こす:揺り動かして眠りを覚ます.▷ニカニカ=あまり強くなく動かすこと モ=静かに ソソ=剥がす エ・アキヒ モコㇿ ワ アン ナ アㇻパ ニカニカ ワ モソソ ワ エㇰ=お前の弟が眠っているから行って揺り起こして来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- níkaop
- ニカオㇷ゚ 【名】[ni-ka-o-p 木・の上・につく・もの][植物]木になる実、 くだもの。 tapan níkaop a=e wa ora タパン ニカオㇷ゚ アエ ワ オラ (ちょっと待って、 )この果物を食べてから(リンゴを食べながら言った)。(W) ☆参考 くだものの中でも木になるもの。 イチゴやスイカのような草の実は入らない。 〔知分類 p.79 果実((美幌、 屈斜路・足寄))〕 {E: fruit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nikaop
- ニカオㇷ゚ §141 ヤマブドウ (5) nikaop (ní-ka-op)「にカオㇷ゚」[ni(木)ka(の上)o(に生じる)p(もの)] 果実 ⦅美幌、屈斜路・足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikaoppunkar
- ニカオㇷ゚プンカㇻ §141 ヤマブドウ (6) nikaop-punkar (ní-ka-op-pun-kar)「にカオㇷ゚プンカㇻ」[ブドウ・づる] 茎 ⦅美幌、屈斜路・足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikap
- ニカㇷ゚ §298 ハルニレ (4) nikap (ní-kap)「にカㇷ゚」[ni(木)kap(皮)] 樹皮 ⦅胆振、日高、天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Níkap
- ニカㇷ゚ 【名】[地名](今の日本語地名では)新冠(にいかっぷ)(沙流地方から東へ行って静内の手前にある)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níkap
- ニカㇷ゚ 【名】[ni-kap 木・皮][植物] 木の皮。 {E: the bark of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikap attus
- ニカㇷ゚ アットゥㇱ →ニカパットゥㇱ (出典:萱野、方言:沙流)
- níkap-iro
- ニカㇷ゚イロ/ニカピロ 【名】[níkap-iro 木の皮・色] オレンジ色。 ☆参考 木の皮で白布を染めるとこの色になる。 {E: the colour orange.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikap/nikapu(hu)
- ニカㇷ゚/ニカプ(フ) 【nikap/-kapu(hu)】 木の皮:主としてオヒョウの皮とシナ皮を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikapat
- ニカパッ §298 ハルニレ (5) nikap-at (ní-ka-pat)「にカパッ」[nikap(樹皮)at(樹皮から取った繊維)] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikapattus
- ニカパットゥㇱ 【ni-kap-attus】 木の皮の着物:オヒョウの木の皮の着物. ウウェペケㇾ ネ ヤ ウパㇱクマ オッタ(オㇿ タ) オキクㇽミカムイ アイヌ カシオピューキ ヒ タ オウフイ シㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ カリシㇼパテㇰ ア・ヌカㇻ シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=昔話や言い伝えの中にオキクルミ神が人間を助ける時に,刀の鐺(こじり)裾の方から炎が燃え立つ木の皮の着物がちらっと見えたと,言うものであった.*アイヌに生活文化を教えたと伝えられるオキクㇽミという神の描写は必ずこのように描写される. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikapunpe
- ニカプンペ 【ni-kap-un-pe】 模様つきござ.*オヒョウの木の皮で模様をつけてあるのでそう呼ぶ.お祝いの時あるいはカムイノミ(神への祈り)の場合に敷いたり壁に張る.普通は使わない.▷ニ=木 カㇷ゚=皮 ウン=入る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- níkapunpe
- ニカプンペ 【名】[nikap-un-pe 木の皮・ついている・もの] 模様入りのござ(敷物の一種、 木の皮製でいろいろな模様がついている、 小さい)。 {E: a type of rug, carpet.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikar
- ニカㇻ 【名】はしご(梯子)。 ☆参考 倉庫はネズミよけのため高い足をつけてあるので、 物の出し入れをするにははしごを使う。 一本の丸太に足をかけるためのきざみ目をつけたもの。 {E: a ladder.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikar
- ニカㇻ 【ni-kar】 はしご:チクペニ(エンジュ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikaruskot
- ニカルㇱコッ 【nikar-us-kot】 薪を取る窪み(地名):これはペナコリ村(平取町下荷負)から南側へ見える窪みにつけられた地名である.ペナコリの東側にポロコッ(大きな窪み)という地名もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikaunemawri
- ニカウネマウリ §214 タチイチゴ (6) nikaun-emawri (ní-ka-u-ne-maw-ri)「にカウネマウリ」[ni(木)ka(の上)un(にある)emawri(いちご)] 果実 ⦅長万部⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikaunhay
- ニカウンハイ §153 ツルウメモドキ (5) nikaun-hay (ní-ka-un-hay)「にカウンハイ」[木・の上・にある・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níkaunhay
- ニカウンハイ 【名】[ni-ka-un-hay 木・上・にある・麻][植物]「ヤマアサ」。(S)〔知分類 p.95 ツルウメモドキの繊維〕 {E: a type of hemp plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikaye
- ニカイェ §191 ササゲ (2) nikaye (ní-ka-ye)「にカイェ」[ni(木、手柴)kaye(折る)] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níkaypa
- ニカイパ 【自動】[複](単はないらしい。 kaypa カイパ の単は kaye カイェ。)[ni-kaypa 木・を折る[複]](たきぎにするために)木を折る。 ☆参考 たくさん折るので複数形が使われる。 {E: to break wood ( into firewood ).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niknekamuy
- ニㇰネカムイ 【nikne-kamuy】 鬼.*想像上の生き物ではあるがその大きさは桁外れに大きく,鯨1頭を右手の指先へひっかけ,人間の大人3人を小脇に抱えて岩山をすたすた登って行くという具合である(萱野茂『カムイユカㇻと昔話』62頁). (出典:萱野、方言:沙流)
- nikonta
- ニコンタ 【ni-konta】 木の二股. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikoppunkar
- ニコㇷ゚プンカㇻ §141 ヤマブドウ (8) nikop-punkar (ní-kop-pun-kar)「にコㇷ゚プンカㇻ」[<nikaop-punkar] 茎 ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níkor-mame
- ニコㇿマメ 【名】[ni-kor-mame 木・を持つ・豆][植物] 手を立ててつくる豆。 ☆参考 nínumame ニヌマメ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- nima
- ニマ 【名】皿(食器の一種、 四角いのも丸いのも)。 pon nima ポン ニマ 小皿。 ☆参考 昔は木でつくった。 彫刻をほどこしたものもある。 ワテケさん、 サダモさんは焼きものやプラスチックの皿もこう呼んでいたが、 人によっては昔の木彫りの皿のみをこの語で呼び、 今使っているいろいろな皿は日本語で「さら」「おさら」と言う人もある。 {E: a type of plate, tray, bowl.} (出典:田村、方言:沙流)
- nima
- ニマ 【nima】 木をくりぬいた器.割り鉢:アユㇱニ(セン),ランコ(カツラ)他で作る. カニ アナㇰネ ニㇷ゚タニ タ ニマ ク・カㇻ ワ ケイヨㇰ(ク・エイヨㇰ) イヨッタ ホㇱキ ネ=私は二風谷で木をくりぬいた器を作って売った一番最初の者である.*大きさや形は様々で小は2合から大きいものは2斗くらい入れられる物もある.図[ニマ] (出典:萱野、方言:沙流)
- nimah(k-i)
- ニマㇵ §582.は(歯)(3)nimah(k-i)〔ni-máh ニまㇵ〕⦅タラントマリ、チライ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimak
- ニマク 【名】[概](所は nimaki(hi) ニマキ(ヒ))[ni-mak 歯・(?)] 歯。 ☆参考 他のあちこちの方言で使われる形。 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんは、 mimak[概]/mimaki(hi) ミマㇰ/ミマキ(ヒ)[所] を使っていた。 サダモさんは「nimak/nimaki(hi) ニマㇰ/ニマキ(ヒ) がほんとだ」と言ったが、 話すときは mimak/mimaki(hi) ミマㇰ/ミマキ(ヒ) と言っていた。 ikuynimak イクイニマㇰ《犬歯、 糸切り歯》という語の中には nimak ニマㇰ が出る。) {E: a tooth; the teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- nimak(-i)
- ニマㇰ §582.は(歯)(2)nimak(-i)〔ni-mák ニまㇰ〕[<ni(歯)+mak(<pake の頭部)?]⦅【雅】一般;【常】イブリ、ニイカップ、ヒダカ西、テシオ、タラントマリなど⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimak(-i)
- ニマㇰ、ニマキ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (10) nimak(-i) (ni-mak、ni-ma-ki)「ニマㇰ、ニマキ」 ⦅幌別⦆ウバガイの貝柱。これを生食する(幌別) (出典:知里動物編、方言:)
- nimak(-i)meske
- ニマㇰメㇱケ §586.歯が抜ける(1)nimak(-i)meske〔ni-mák|méš-ke ニまㇰ・めㇱケ〕[歯・もげる]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimak/nimaki(hi)
- ニマㇰ/ニマキ(ヒ) 【nimak/nimaki(hi)】 歯. ミマㇰとも. (出典:萱野、方言:沙流)
- nimakaka(-an)
- ニマカカ §176.顔をしかめる;しかめ画する;渋面つくる(1)nimakaka(-an)〔ni-má-ka-ka ニまカカ〕[ni(歯を)+maka-ka(開けている、むいている)]⦅ホロべツ、サル、アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakaka(-an)
- ニマカカ §585.歯をむきだす(3)歯をむきだしてしかめっつらをしている nimakaka(-an)〔ni-má-ka-ka ニまカカ〕[ni(歯を)+maka-ka(開けている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimaki(hi)
- ニマキ(ヒ) 【名】[所](概は nimak ニマㇰ) …の歯(=mimaki(hi) ミマキ(ヒ))。 {E: the teeth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nimakiarka
- ニマキアㇻカ §588.歯の病気(1)歯痛 nimaki-arka〔ni-má-ki-ar-ka ニまキ・アㇻカ〕[その歯が・痛む]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakitara
- ニマキタラ §268 イヌ (8) nimakitara (ni-má-ki-ta-ra)「ニまキタラ」[<nimaki(その歯)tara(あらわす)、‘歯をむきだすもの’] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nimakiusoyta
- ニマキウソイタ §372.じ(痔);痔疾(7)ガッチャキの一種 nimaki-us-oyta〔ni-má-ki-uš-òǐ-ta ニまキウㇱ・おイタ〕[その歯・生えている・ガッチャキ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakiwen
- ニマキウェン §588.歯の病気(3)虫歯 nimaki-wen〔ni-má-ki-wen ニまキ・ウェン〕[その歯が・悪い]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakkoni
- ニマッコニ §588.歯の病気(4)歯の病気 nimak-koni〔ni-mák-ko-ni ニまッコニ〕[歯・痛]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakkoni
- ニマッコニ §750.むしば(虫歯)nimak-koni〔ni-mák-ko-ni ニまㇰコニ〕[歯・痛]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakkotuk
- ニマㇰコトゥㇰ §325 サイハイラン (1) nimakkotuk (ni-mák-ko-tuk)「ニまㇰコトゥㇰ」[nimak(歯)ko(に)tuk(つく)] 塊茎 ⦅長万部、虻田、幌別、白老、鵡川、穂別、平取、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nimakkursut(-u)
- ニマックㇽスッ §583.はぐき;しぎん(歯齦)(3)nimak-kursut(-u)〔ni-mák-kur-sut ニまㇰクㇽスッ〕[nimak(歯)+kursut(根もと)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakrehe
- ニマㇰレヘ §583.はぐき;しぎん(歯齦)(4)nimak-rehe〔ni-mák-re-he ニまㇰレヘ〕[nimak(歯)+rehe(?)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimaksak
- ニマㇰサㇰ §590.歯が無いnimak-sak〔ni-mák-sak ニまㇰサㇰ〕[歯を・抜く]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakteri
- ニマㇰテリ §584.はくそ(歯屎)nimak-teri〔ni-mák-te-ri ニまㇰ・テリ〕[nimak(歯)+teri(ねばねばしたもの)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimaktur(-i)
- ニマㇰトゥㇽ §583.はぐき;しぎん(歯齦)(5)nimak-tur(-i)〔ni-mák-tur ニまㇰトゥㇽ〕[歯・垢]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimakutur(-u)
- ニマクトゥㇽ §589.歯間nimak-utur(-u)〔ni-má-ku-turニまクトゥㇽ〕[nimak(歯)+utur(間)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimar
- ニマㇻ 【名】[概](所は nimara(ha) ニマラ(ハ))…の半数、 数ある中の一部。 ☆参考 ちょうど半分とは限らない。 全部でもないが全体の中のかなりの数の人やものを指す。 {E: half of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nimara(ha)
- ニマラ(ハ) 【名】[所](概はnimar ニマㇻ) ①半数、 数ある中の一部(人でも駄菓子や豆などでも)。 ②連れ(同じグループの仲間)。 a=nimára nepki kor okaype ora sinenne ku=sini アニマラ ネㇷ゚キ コロカイペ オラ シネンネ クシニ 私たちの連れの者が働いているのに私一人だけが休んでいる。(S) hńta kus e=nimara nepki kor oka rápok sinenne e=a wa e=an! フンタ クㇱ エニマラ ネㇷ゚キ コロカ ラポㇰ シネンネ エア ワ エアン! どうしておまえの連れが働いている間、 一人おまえは座っているんだ。(S) ☆参考 一個のものの半分は emko エㇺコ。 {E: ①half. ②a group of friends.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nimaw
- ニマウ 【名】①[植物]湿布薬になる木の薄い皮。 (これを痛いところに貼る。) ②湿布(このごろは世がひらけて湿布する)。(S) ☆参考 teknimawpo テㇰニマウポ 手の湿布。 (霊力のある人が、 病気等を癒すために手を当てることを言う)。(S)〔知分類 p.279 掻き綿〕 {E: ①a poultice made from the bark of trees. ②a poultice.} (出典:田村、方言:沙流)
- nimaw(-e)
- ニマウ §074.罨法に使う木の掻き屑(1)nimaw(-e)〔ní-maŭ にマウ〕[ni(樹)+maw(掻き屑)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nimawekar
- ニマウェカㇻ 【他動】[nimaw-e-kar 湿布薬になる木の皮・で・…を処置する]湿布薬になる木の皮(nimaw ニマウ)を患部に貼る、 湿布する。 {E: to apply a poultice to an afflicted area.} (出典:田村、方言:沙流)
- nimawerarpa
- ニマウェラㇻパ 【他動】[nimaw-e-rarpa 湿布薬になる木の皮・で・押える[複]] 湿布薬になる木の皮(nimaw ニマウ)を患部にはる、 湿布する。 {E: to apply a poultice to an afflicted area.} (出典:田村、方言:沙流)
- nina
- ニナ 【nina】 こねる,つぶす. エモ ア・ハㇺネスパ エウン イルㇷ゚ ア・オマレ ア・コニナ ワ シト ネ ア・カㇻ コㇿ エアㇻキンネ ウコトㇺ ワ ケラハ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=ジャガイモをゆでて.それに澱粉を入れて一緒にこねて団子にするととっても似合って味がいいものだよ.*チニナㇷ゚:いろいろなものを混ぜて煮て潰した食べ物.いも,カボチャ,豆など. (出典:萱野、方言:沙流)
- nina
- ニナ 【nina】 ヒラメ.*平取町内に荷菜という地名がある.大昔津波があった時に大きなヒラメが干上がっていたからこの地名をつけたとか. (出典:萱野、方言:沙流)
- nina
- ニナ 【nina】 薪取りをする. ニナ クス エキㇺネ=薪を取りに山へ行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- nina
- ニナ §053 ヒラメ (1) nina (ni-ná)「ニな」 成魚 ⦅長万部、礼文、虻田、白老、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nína 1
- ニナ 【自動】[ni-na 木・をとってくる(< ta)(?)] まきとりする、 山へ行ってたきぎをとってくる。 {E: to collect firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Nina 2
- ニナ 【名】[地名] 荷菜(にな)(沙流川中流、平取(びらとり)よりやや川下寄りの集落。 現在平取町の中に含まれる。) ☆発音 nína ニナ《たきぎとりする》とはアクセントがちがう。 (出典:田村、方言:沙流)
- ninaaca
- ニナアチャ §041 アカガレイ (1) nina-aca (ni-ná-a-ča)「ニなアチャ」[nina(ヒラメ)aca(伯父)] ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ninaaca
- ニナアチャ §057 ムシガレイ;みずくさ (3) nina-aca (ni-ná-a-ca)「ニなアチャ」[nina( )aca(伯父)] 成魚 ⦅虻田、幌別、長II. 40⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ninacikap
- ニナチカㇷ゚ §329 クマゲラ (6) nina-cikap (ní-na-či-kap)「にナチカㇷ゚」[<nina(木を切る)cikap(鳥)] ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Ninacimip
- ニナチミㇷ゚ 【名】[地名] 荷菜摘(になつみ)(沙流川下流、平賀(びらか)より少し川上の集落。 現在平取町の中に含まれる)。 (出典:田村、方言:沙流)
- nínaekimne
- ニナエキㇺネ 【自動】[nina-ekimne まきとりする・山へ行く] まきとり/たきぎとりに山へ行く。 {E: to go into the mountains to collect firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninakikir
- ニナキキㇼ §119 コメツキムシ (2) nina-kikir(ni-ná-ki-kir)「ニなキキㇼ」⦅釧路⦆コメツキムシ科 Elateridae (出典:知里動物編、方言:)
- ninanina
- ニナニナ 【nina-nina】 こねて潰す.カボチャと豆などを一緒に煮てしゃもじでこね潰したものがラタㇱケㇷ゚(寄せ煮). (出典:萱野、方言:沙流)
- ninarka
- ニナㇻカ 【ninarka】 周囲より一段と高くなっている平らな土地. ニㇷ゚タニ タ ニナㇻカ セコㇿ ア・イェ ウㇱケ アナㇰネ 小学校 オロ ワ ピカタ ウン カムイチセ アン ウㇱケヘ ニナㇻカ ネ.ナ リㇰ ワ リエプイ カランケ ウㇱケ リクン ニナㇻカ ネ=二風谷で一段高い所と言う場所は,小学校から南の方の神社がある所が一段高い所.その上の方リエプイに近い所を上の方の高い所と言うよ.*平取町二風谷の小学校の東側の台地,二風谷神社の上をニナㇻカと二風谷アイヌは呼んでいた.そのもうひとつ上の台地をリクンニナㇻカ(上の方の台地の上)と言った.オサッ沢の東側にいたアイヌは平成8年現在の萱野茂二風谷アイヌ資料館の東側の台地をニナㇻカと言っていた.自分たちが暮らしている所からあまり遠くない台地を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninasamampe
- ニナサマンペ 【nina-samampe】 ヒラメ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nininkepkamuy
- ニニンケㇷ゚カムイ §115 ヘイケボタル (3) nininkep-kamuy(ni-nin-kep-ka-muy)「ニニンケㇷ゚カムイ」⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nininkepkamuy
- ニニンケㇷ゚カムイ §115 ヘイケボタル (6) nininkep-kamuy(ní-nin-kep-ka-muy)「にニンケㇷ゚カムイ」⦅美幌⦆ビIX, 76 (出典:知里動物編、方言:)
- ninkari
- ニンカリ 【名】([< 日本語 みみかね] と言われている。)耳環(金属製の直径七、 八センチ前後の耳飾りの環)。 pirka ninkari kisareokte ピㇼカ ニンカㇼ キサレオㇰテ [慣用句]美しい耳環を耳につけた(ユーカラその他の韻文の慣用句だが散文の昔話でも使われる)。(W民話) ☆参考 昔は耳たぶに穴をあけてつけたものだと言う。 今の人は穴がないので cipanup チパヌㇷ゚《頭飾り》から糸で下げるなど工夫している。 ☆参考 uciw-ninkari ウチウニンカリ 細い金属の両端が合わさって一つの輪になった耳環。 morew モレウ うずまきのデザインの耳環。 otama オタマ 下に小さな玉飾りの下がった耳環。 ☆参考 輪になっていない耳飾り(今のイヤリング)は kisarunpe キサルンペ。 {E: earrings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninkari
- ニンカリ 【ninkari】 耳飾り,耳輪. 図[ニンカリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ninkarisito
- ニンカリシト 【ninkari-sito】 耳輪の形をした団子. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) ニンカリシト ア・コイプニ クㇽ アナㇰネ サケイユㇱクㇽ ウレハル トゥラノ ア・コイプニ ㇷ゚ ネ ワ=熊送りの時に耳輪の形をした団子を貰える人は祭司の方で,熊の足の裏の肉とともに丁寧にお渡しするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninkekoyaku
- ニンケコヤク 【ninke-ko-yaku】 胆嚢破裂.▷ニンケ=胆嚢 コ=とともに ヤク=破裂する *胆嚢が破裂すると熊の内臓が苦くなって食べることができなくなるので,潰さないように注意するものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninkew-howesarahi
- ニンケウホウェサラヒ 【名】[ninkew-howesara-hi 肋骨・二またに分かれる・ところ] みぞおち(「みずおとし」)。 {E: the pit of the stomach; the solar plexus.} (出典:田村、方言:沙流)
- ninninkekamuy
- ニンニンケカムイ §115 ヘイケボタル (1) ninninke-kamuy(nín-nin-ke-ka-muy)「にンニンケカムイ」⦅足寄⦆ホタル (出典:知里動物編、方言:)
- ninokararip
- ニノカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (5) nino-kararip(ni-no-ka-ra-rip)「ニノカラリㇷ゚」A star-fish (B) (出典:知里動物編、方言:)
- ninoma
- ニノマ §839.淋巴腺が腫れる;ぐりぐりが出る(4)nin-oma〔ní-no-ma にノマ〕[ぐりぐりが・つく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ninookay
- ニノオカイ §347 クルマユリ (2) ninookay (ni-nó-o-kay)「ニのオカイ」[→注2] 鱗茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ninpa
- ニンパ 【他動】[複](単は nini ニニ)…をズルズルひきずる(手で、 綱をつけて、 車にのせてなど、 重いものを引っぱって動かすことを言う)。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの日常語では単数形 nini ニニ は比較的小さい軽いものに関して使われ、 大きい重いものに関しては ninpa ニンパ が、 一個のものにも二個のものにも用いられる。 ユーカラの中(雅語)では大きいものについても nini ニニ が使われている。) {E: to drag, slide…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninpa
- ニンパ 【ninpa】 引く.引きずる,引っぱる:綱をつけてたくさんの物を引っぱる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninpaninpa
- ニンパニンパ 【ninpa-ninpa】 引きずる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninpaninpa
- ニンパニンパ 【他動】[ninpa の重複形]…をズルズルひきずる。 (出典:田村、方言:沙流)
- nintah(k-u)
- ニンタㇵ §328.こぶ[人体の];たんこぶ(2)たんこぶ nintah(k-u)〔nín-tah にンタㇵ〕[<nintak↑]⦅S. シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nintak
- ニンタㇰ 【名】[nin-tak 肉の中の塊・かたまり]肉の中のプツプツした塊(?)/そういう塊のあるところ(?)。 ☆参考 「そういうところは食べられない。」 (S) {E: the gristly inedible parts of meat.} (出典:田村、方言:沙流)
- nintak(-u)
- ニンタㇰ §328.こぶ[人体の];たんこぶ(1)たんこぶ nintak(-u)〔nín-tak にンタㇰ〕[nin(ぐりぐり)+tak(かたまり)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nintaritari(-an)
- ニンタリタリ §246.きばをむき出すnintaritari(-an)〔nín-ta-ri-ta-ri にンタリタリ〕[nin(歯を)+tari-tari(示し示しする)]⦅ウシロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nínumame
- ニヌマメ 【名】[ni-nu-mame 木・持つ・豆][植物](=nikormame ニコㇿマメ) 手を立ててつくる豆。 (出典:田村、方言:沙流)
- nipeki at
- ニペキ アッ 【nipeki at】 光る,照る,輝く. (出典:萱野、方言:沙流)
- niperpa
- ニペㇾパ 【ni-perpa】 薪割り.▷ニ=木 ペㇾパ=割る (出典:萱野、方言:沙流)
- níperpa
- ニペㇾパ 【自動】[ni-perpa 木・を割る] まき割りする。 ☆参考 nítuye ニトゥイェ まき切りする。 nína ニナ たきぎとりする。 {E: to chop wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipesponpaki
- ニペㇱポンパキ 【nipes-ponpaki】 シナ皮の下穿き,腰から下の肌につける物. ▷ニペㇱ=シナ皮 ポンパキ=下穿き(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nípisakku
- ニピサック 【名】[ni-pisakku 木・ひしゃく] 木製のひしゃく。 ☆参考 kánepisakku カネピサック 金属製のひしゃく。 {E: a wooden dipper.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipopkehura
- ニポㇷ゚ケフラ 【nipopke hura】 あめた(すえた)におい. (出典:萱野、方言:沙流)
- Niptani
- ニㇷ゚タニ 【名】[地名] 二風谷(にぶたに)(沙流川中流、平取から4kmほど川上の、川の東側(左岸)にある集落。 上隣りの Pipausi ピパウシ と共に現在の平取町二風谷の中に含まれている)。 ☆参考 ここの人々は姓をつけたときこの地名をとって二谷(にたに)姓になった。(KSg) (出典:田村、方言:沙流)
- nípukar
- ニプカㇻ 【自動】[nipu-kar 木倉(当該項を見よ)・をつくる] 流木を乾かすために互いに斜めに立てかけてもたれ合わせる(=nípu kar ニプ カㇻ)。 {E: to make a storehouse for drying collected driftwood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níras
- ニラㇱ 【名】[ni-ras 木・割り端] 木切れ、 木の割り端(わりは、 割った小片)。 ☆参考 níik ニイㇰ 切ったまき。 nirukum ニルクㇺ 切った棒。 {E: a piece of wood; woodchips.} (出典:田村、方言:沙流)
- niras/nirasu(hu)
- ニラㇱ/ニラス(フ) 【ni-ras/-rasu(hu)】 木片,木切れ,木っ端. (出典:萱野、方言:沙流)
- nirewewe(-an)
- ニレウェウェ §545.泣く(2)声を出さずに泣く nirewewe(-an)〔ní-re-we-we にレウェウェ〕[ni(歯を)+rewewe(曲げ曲げする)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nirusimak(-i)
- ニルシマㇰ §582.は(歯)(18)臼歯 nirus-imak(-i)〔ní-ruš-i-mak にルㇱ・イマㇰ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niruskar
- ニルㇱカㇻ §585.歯をむきだす(7)歯をむき出して顔をしかめている niruskar〔ni-rúš-kar ニるㇱカㇻ〕[nirus(はぐきを)+kar(つくる)]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- níruskar
- ニルㇱカㇻ 【自動】[nirus-kar 渋面・をつくる] 顔をしかめてブスッとしている。 {E: to make a wry face.} (出典:田村、方言:沙流)
- nírustarara
- ニルㇱタララ 【自動】[nirus-tarara 渋面・を上へさし上げている] 顔をしかめてブスッとしている(悪口)。 hńta ruska he ki p suy nírustarara wa an フンタ ルㇱカ ヘ キㇷ゚ スイ ニルㇱタララ ワ アン (彼は)何を怒ったのかまたしかめっつらをしている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nirustarara
- ニルㇱタララ §585.歯をむきだす(6)歯をむき出して顔をしかめている nirustarara〔ni-rúš-ta-ra-ra ニるㇱタララ〕[nirus(はぐき)+tarara(あらわしている)]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nis hecaka
- ニㇱ ヘチャカ 【nis hecaka】 晴れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisa
- ニサ 【nisa】 太い樹木の空洞,うろ.*昔話の中に自分の子供をじゃまに思ってニサ オㇿ オマレ=空洞へ入れた,という話がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisa
- ニサ 【nisa】 終わった. ク・イペ ニサ=私は食べ終わった.ク・カㇻ ニサ=わたしは作り終わった.ク・ヌイェニサ=私は書き終わった. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisa 1
- ニサ 【名】[植物] 木の空洞(「うどっぽの木」、 「うどっぽ」)。 nisa sam un sinusinu kor an ニサ サムン シヌシヌ コラン [比喩]「うどっぽ」(空洞)の木のそばへ寄っていく=(子どもが)甘えて母親のところへだかれようとすり寄って行く。(W)〔知分類 p.279〕 {E: a hollow in a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisa 2
- ニサ 【助動】今…してしまった、 最近…し終わったところである。 tóy or un pe opitta tane a=kar nisa トヨルン ペ オピッタ タネ アカン ニサ 畑のもの全部もう取り入れてしまった。(S) {E: to have just done…; to have recently finished doing…} (出典:田村、方言:沙流)
- nisah(p-i)
- ニサㇵ §444.すね(脛)(2)nisah(p-i)〔ni-sáh ニさㇵ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisahnearaka
- ニサㇵネアラカ §667.びょうき(病気)(11)急に病気になる nisahne-araka〔ní:-sah-ne|a-ra-ka にーサㇵネ・アラカ〕[nisah-ne(<nisap-ne 急に)+araka(病気になる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisahponi
- ニサㇵポニ §446.脛の骨(1)nisah-poni〔ni-sáh-po-ni ニさㇵポニ〕[<「すね・骨」]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nísakmame
- ニサㇰマメ 【名】[ni-sak-mame 木・を持たない・豆] 手を立てないでつくる豆。 ☆対語 níkormame ニコㇿマメ 手を立ててつくる豆、 nínumame ニヌマメ 同。 (出典:田村、方言:沙流)
- nisakor
- ニサコㇿ 【自動】[nisa-kor 木の空洞・を持つ]木の空洞に住む(獣が)。 cironnup nisakor aan チロンヌㇷ゚ ニサコㇿ アアン キツネが穴に住んでるのだな。(S) {E: to live in the hollow of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisao
- ニサオ 【自動】[nisa-o 木の空洞・(そこ)にある](木に)空洞がある。 nisao cikuni ニサオ チクニ 空洞のある木。 nisao noyne nísuptom púyo wa an ニサオ ノイネ ニスㇷ゚トㇺ プヨ ワ アン 空洞があるらしく立ち木の中ほどの所に穴があいている。 poro samamni nisao samamni oro cironnup o wa oka ポロ サマㇺニ ニサオ サマㇺニ オロ チロンヌㇷ゚ オ ワ オカ 空洞のある大きな倒木にキツネが入って住んでいる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nisao
- ニサオ 【nisa-o】 空洞がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisaocikuni
- ニサオチクニ 【nisa-o-cikuni】 空洞の木.▷ニサ=空洞 オ=入る チクニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- nisap
- ニサㇷ゚ 【nisap】 急に. (出典:萱野、方言:沙流)
- nísap 1
- ニサㇷ゚ 【自動/副】①[自動] 急である。 ②[副] 急に(=nísapno ニサㇷ゚ノ)。 káni ka ku=hoyupu wa nísap k=as ka eaykap wa e=tom k=osma hi ne a p un カニ カ クホユプ ワ ニサㇷ゚ カㇱ カ エアイカㇷ゚ ワ エトㇺ コㇱマ ヒ ネ アプン 私も走って来て急に立ち止まることができなくてあなたにぶつかったのだよ。(S) ☆発音 nisap ニサㇷ゚《すね》とはアクセントが違う。 ☆参考 瞬間に始まる/始めることを言う。 ekuskonna エクㇱコンナ《突然》と似ているが、 この用例のような文脈では ekuskonna エクㇱコンナ は使えない。 {E: ①to be sudden (v.). ②suddenly (adv.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisap 2
- ニサㇷ゚ 【名】[概](所は nisapi(hi) ニサピ(ヒ)) すね(ひざから足首までの部分)。 ☆発音 nísap ニサㇷ゚《急である、 急に》とはアクセントが違う。 {E: the shin bones.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisap(-i)
- ニサㇷ゚ §444.すね(脛)(1)nisap(-i)〔ni-sáp ニさㇷ゚〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisap/nisapi(hi)
- ニサㇷ゚/ニサピ(ヒ) 【nisap/nisapi(hi)】 脛,むこう脛. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisapar
- ニサパㇻ 【名】[nisa-par 木の空洞・口] 木の洞穴の口。 {E: the opening of a hollow in a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisaparo, nusaparo
- ニサパロ、ヌサパロ §294 いるか、イルカ (7) nisaparo, nusaparo (ni-sá-pa-ro、nu-sá-pa-ro)「ニさパロ、ヌさパロ」同定未詳⦅室蘭、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nisapi ronronke
- ニサピ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(22)脛の肉がひくひくと動く nisapi ronronke〔ni-sá-pi|rón-roŋ-ke ニさピ・ろンロンケ〕[その脛・ひくひくする]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisapi(hi)
- ニサピ(ヒ) 【名】[所](概は nisap ニサㇷ゚) …のすね。 {E: the shin bones of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nísapka
- ニサㇷ゚カ 【他動】[nisap-ka 急である・(他動詞化)] …を急にする、 不意をつく。 a=nísapka wa a=sirkootke アニサㇷ゚カ ワ アシㇼコオッケ 不意にギュッと突かれた。 {E: to do…quickly; for…to happen suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisapka
- ニサㇷ゚カ 【nisap-ka】 急がせる,早める,せかす. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisapmekka
- ニサㇷ゚メッカ §444.すね(脛)(10)向うずね nisap-mekka〔ni-sáp-mek-ka ニさㇷ゚メッカ〕[nisap(脛)+mekka(背線上、mek みね+ka 上)]⦅チカブミ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nísapno
- ニサㇷ゚ノ 【副】[nisap-no 急である・(副詞形成)] 急に。 nísapno apto as humi an ニサㇷ゚ノ アㇷ゚ト アㇱ フミ アン 急に雨が降ってきた。(S) ☆参考 nísap(no) ニサㇷ゚(ノ) と ekuskonna エクㇱコンナ《突然》のどちらもが使える場合も少なくないが、 ekuskonna エクㇱコンナ は、 予想外の事が前ぶれなしに起こってびっくりするような話に使われる。 nísap(no) ニサㇷ゚(ノ) は、 びっくりするようなことでなくても、 あることが瞬間に起こることを言う。 ☞ekuskonna エクㇱコンナ {E: suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisapno
- ニサㇷ゚ノ 【nisap no】 急に,突然.大急ぎ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisappone
- ニサッポネ 【nisap-pone】 脛の骨. テエータ アナㇰネ ユㇰ ニサㇷ゚ポネ アㇻケヘ ア・ケウレ ワ ア・エエンカ オㇷ゚ イペ ネ ア・カㇻ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずーっと大昔は鹿の脛の骨を片方を削ってとがらせて槍の穂先にしたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nísapramta
- ニサㇷ゚ラㇺタ 【副】[nísap-ram-ta 急な・心・に](次のような文脈で)急に。 sine an to ta/nísapramta/ekimne rusuy/epa=ki kusu シネ アン ト タ/ニサㇷ゚ラㇺタ/エキㇺネ ルスイ/エパキ クス [雅]ある日のこと私は急に山へ行きたくなったので。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisapsiyeye
- ニサㇷ゚シイェイェ §299.けびょう(仮病)(3)nisap-siyeye〔ní-sap-ši-je-je にサㇷ゚・シイェイェ〕[急に・病む]⦅ホロベツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.378】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nisaptasum(-i)
- ニサㇷ゚タスㇺ §299.けびょう(仮病)(4)nisap-tasum(-i)〔ní-sap-ta-sum にサㇷ゚・タスㇺ〕[急に・病む]⦅ホロベツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nisaptuypok(-i)
- ニサㇷ゚トゥイポㇰ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(6)nisap-tuypok(-i)〔ni-sáp-tuǐ-pok ニさㇷ゚トゥイポㇰ〕[nisap(むこおずね)+tuypok(うら)]⦅テシオ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisasnu
- ニサㇱヌ 【自動】[nis-asnu (丈夫であることを表す語根)・優れている]健康である。 {E: to be healthy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisasnu
- ニサㇱヌ 【nisasnu】 健康だ,元気だ,丈夫だ. エノンタプシ ㇷ゚ アナㇰネ ニサㇱヌ ㇷ゚ ネ.イテキ エコレウェン=よだれをたらす子供は丈夫な者だ.そのことでいじめるな. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisasnu(-an)
- ニサㇱヌ §228.体が達者である;健康である(5)nisasnu(-an)〔ni-sáš-nu ニさㇱヌ〕[nis(?)、-as(名詞から形容詞をつくる接尾辞)、-nu(「十分に」の意をそえる接尾辞)⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisastek(-an)
- ニサㇱテㇰ §228.体が達者である;健康である(6)nisastek(-an)〔ni-sáš-tek ニさㇱテㇰ〕[nis(?)、as(形容詞語尾)、-tek(形容詞語尾)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisat
- ニサッ 【nisat】 明け方:夜明けの空の白み. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisat
- ニサッ 【名】[< nis-at 空・(光が)ある](?) 夜明け前の空の白み、 夜明けの薄明るいこと。(W) kunne nisat クンネ ニサッ 夜明け前に空が白む直前の東の空に黒い雲が出ること。(S) peker nisat ペケンニサッ 夜が明け始めて東が白んで来ること。(S) nisat ek ニサッ エㇰ 夜が明けてくる。 yoci ne kor nisat ek ヨチ ネ コㇿ ニサッ エㇰ 4時になれば少し薄明るくなる。(W) ☆参考 さらに夜が明けて明るくなるのは sirpeker シㇼペケㇾ。 {E: the glow of the dawn sky; daybreak.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisatcawot
- ニサッチャウォッ 【nisat-sawot】 明けの明星. ニサッチャウォッ カリ=明けの明星が回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisatsawot nociw
- ニサッサウォッ ノチウ 【名】[nisat-sawot nociw 夜明け・から逃げる・星] 明けの明星(朝の金星)。 {E: Venus at dawn.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisatta
- ニサッタ 【名/副】[< nisat-ta 夜明け前の空の白み・において] 明日、 あした。 nisatta anak nen ne yakka k=arpa ニサッタ アナㇰ ネン ネ ヤッカ カㇻパ 私は明日はどうしても行く。(S) {E: tomorrow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisatta
- ニサッタ 【nisatta】 明日. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisattakunneywa
- ニサッタクンネイワ 【nisatta-kunneywa】 明朝,翌朝. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisattaonuman
- ニサッタオヌマン 【nisatta-onuman】 明晩. (出典:萱野、方言:沙流)
- Niserikin-Kaeran kur
- ニセリキンカエラン クㇽ 【名】[雲でのぼる・糸でおりる・人](sarorun-cikappo サロルンチカッポ《ヨシキリ》の神謡に登場する、 ヨシキリの神の兄の呼び名。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- niseta
- ニセタ §322 ナガバヤナギ (8) ni-seta (ní-se-ta)「に・セタ」[木・犬] 花穂 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nisewarke
- ニセウアㇻケ §118 テントウムシ(瓢虫) (3) nisew-arke(ni-sew-ar-ke)「ニセウアㇻケ」[<nisew(ドングリ)arke(半分)]⦅旭川⦆オオニジュウヤボシテントウ Epilachna vigintioctomaculata MOTCHULSKY. 芋の葉につくと。 (出典:知里動物編、方言:)
- nisewarke
- ニセウアㇻケ §192 ゲンゴロウムシ (2) nisew-arke (ni-séw-ar-ke)「ニせウアㇻケ」[<nisew(ドングリ)arke(半分)] ⦅名寄⦆ゲンゴロウ(成) (出典:知里動物編、方言:)
- nisewitanki
- ニセウイタンキ §302 カシワ カシワギ (8) nisew-itanki (ni-séw-i-tan-ki)「ニせウイタンキ」[nisew(ドングリ)itanki(椀)] 殻斗 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nisewnukoan
- ニセウヌコアン 【自動】[nisew-nu-koan ドングリ・の豊富な収穫・がある] ドングリをたくさん採る。 {E: to gather lots of acorns.} (出典:田村、方言:沙流)
- nísikay
- ニシカイ 【名】[概](所は nísikaye(he) ニシカイェ(ヘ))[ni-sikay 木・めくぎ][植物] 木の節。 〔知分類になし〕 {E: knots in a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nísikaye(he)
- ニシカイェ(ヘ) 【名】[所](概は nísikay ニシカイ)[植物] …(木)の節、 その木の節。 nísikaye turse ニシカイェ トゥㇽセ 節が抜ける、 節穴があく。(S) {E: the knots of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nisikayehe
- ニシカイェヘ 【ni-sikayehe】 木で作った目釘.▷ニ=木 シカイェヘ=目釘 (出典:萱野、方言:沙流)
- nisittap
- ニシッタㇷ゚ 【ni-sittap】 木鍬:イワニ(アオダモ)製. 図[ニシッタㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- niska
- ニㇱカ 【niska】 惜しい,もったいない. タンパ アナㇰネ アㇷ゚ト パーテㇰ アㇱ ワ シㇼチュㇰ ヤッカ アエㇷ゚ ヌモ ヤ ソモ ヤ ア・エランペウテㇰ.アエㇷ゚ ア・ニㇱカ ナ オトゥペカレ ヤン=今年は雨ばかり降って,秋になっても食べ物,実が入るか入らないか全くわからない.食べ物が惜しいので大切にしなさい.ポロンノ ヌイラ ア・ウㇰ ヒネ エケシンネ ア・エイメㇰ ア コㇿカ ミマラハ フラルイ ア・ニㇱカ コㇿカ ア・オスㇽパ=たくさんウグイを獲ってあちこちに配ったが.残りににおいがついたのでもったいないと思ったが捨てた. (出典:萱野、方言:沙流)
- niska
- ニㇱカ 【他動】①…を惜しむ(惜しいと思う)。 ku=niska wa ku=korar ka somo ki クニㇱカ ワ クコラㇻ カ ソモ キ 私は惜しくて人にあげない。(S) ②(動詞句のあとに置かれ助動詞的に使われて) …するのを惜しむ/惜しがる。 eyar niska wa eyar ka somo ki ayne nipopkere エヤン ニㇱカ ワ エヤㇻ カ ソモ キ アイネ ニポㇷ゚ケレ (彼は)(その食べ物を)人にあげるのを惜しがってあげないでおいてとうとう「あめさせて」(くさらせて)しまった。(S) ☆参考 食べ物を人にあげるのを惜しむけちな人は ipewnara イペウナラ と言われる。 ものをなくしたり、 人に死なれたりしたとき惜しかったということや人と別れるとき名残りを惜しむことは oskur オㇱクㇽ、 もの惜しみして(けちけちして)使わないことは yaykotcakar ヤイコッチャカㇻ などと言う。 {E: ①to feel sorry, regret for… ②to regret having done…} (出典:田村、方言:沙流)
- niskur an
- ニㇱクㇽ アン 【niskur an】 曇る,曇り. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisomap
- ニソマㇷ゚ 【nisomap】 案じる,気にする,気がかりだ. ソンノ ア・エニソマㇷ゚=本当にあの人(病人)のことが気がかりだ.ウヌフ ウタㇻ レウシノ ネンカ アㇻパ パ コㇿ ク・ミッポホ ウタㇻ ク・シッカシマパ ソンノ アッ ア・コテ ワ ア・スイェー ペコㇿ イキ パ コㇿ ケニソマㇷ゚(ク・エニソマㇷ゚)パ.ウトゥル タ ミッポ トゥラ ウコイキカ・アㇱ=母親たちが泊まりがけでどこかへ行ってしまうと私の孫たちを預かるが,本当に縄をつけて振り回すような動きをする.私はそれを案じる.時には孫とけんかもする. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisomap
- ニソマㇷ゚ 【自動】心配する、 気にかける、 うす気味悪い。 ☆参考 enisomap エニソマㇷ゚[他動]…のことを心配する。 {E: to worry (v.i.); to worry about… (v.t.).} (出典:田村、方言:沙流)
- nisoparakur-ciwre
- ニソパラクㇽチウレ 【他動】[nis-o-para-kur-ciw-re 雲・その尻・幅広い・(< 影/姿)・ささる・させる][雅]真っ黒な雲が一面に広がる。 iyos nisihi/ruyanpe-nis ne/nisoparakur/ciwre kane イヨㇱ ニシヒ/ルヤンペ ニㇱ ネ/ニソパラクㇽ/チウレ カネ [雅]その後に続いて来る雲は嵐の雲になって真っ黒な雲が一面に広がり。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nispa
- ニㇱパ 【名】裕福な男性、 裕福で身分の高い男性、 金持ち、 男子の尊称、 旦那様。 ☆対語 wenkur ウェンクㇽ《貧乏人》、 katkemat カッケマッ《身分の高い裕福な立派な女性》。 {E: a well off, rich man.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nispa 1
- ニㇱパ 【nispa】 ①金持ち,物持ち,裕福な人,紳士,人徳のある人.*時にはそうでない人に冷やかしにニㇱパと言うこともある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nispa 2
- ニㇱパ 【nispa】 ②あなた,夫,人. (出典:萱野、方言:沙流)
- nispaanusi
- ニㇱパアヌシ 【nispa-an-usi】 物持ちの家. ニㇱパアヌシ アナㇰネ チセコッチャ ワノ チセ エルㇷ゚シ パㇰノ イランマカカ ア・シッチャㇱヌレ ワ アン=物持ちの家というものは家の前から家の後ろまで丁寧に掃除されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- nispaea
- ニㇱパエア §448.すわる(座る)(7)あぐらかく nispa-e-a〔níš-pa-e-a にㇱパエあ〕[nispa(首領、長者)+-e-(そこに)+a(座る)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nispake
- ニㇱパケ 【nispa-ke】 裕福な人. ク・コㇿ ニㇱパケ=私が尊敬できるりっぱな御方よ(呼びかけあるいは挨拶の言葉).*ニㇱパの後にケをつける場合は本当に尊敬できる人にのみ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nispake
- ニㇱパケ 【名】[所][nispa-ke 長者・(所属語尾)](次の語の中で)hoku-nispake ホク ニㇱパケ [夫・長者・(所属語尾)] …の夫(尊称)。 {E: the husband of…(polite)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nispakisar-kor
- ニㇱパキサㇻコㇿ 【自動】[nispa-kisar-kor 長者/偉い人・耳・持つ] 耳たぶが厚く長い。 ☆参考 こういう形の耳たぶを持った人は金持ちになるという。(S) {E: to have long thick earlobes.} (出典:田村、方言:沙流)
- nispamokor ki
- ニㇱパモコㇿ キ §389.しぬ(死ぬ)(18)老死する;極楽往生をとげる nispa-mokor ki〔níš-pa-mo-kor|kí にㇱパモコㇿ・き〕[長者の眠りを・する]⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nispane
- ニㇱパネ 【自動】[nispa-ne 長者・である] 裕福になる、 長者になる。 {E: to become rich.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nispane
- ニㇱパネ 【nispa-ne】 富裕,裕福(だ). ニㇱパネパㇷ゚ ネイタ パㇰノ ソモ ニㇱパ ネ ウェンクㇽ セコㇿ ア・イェ ウタㇻ ネイタ パㇰノ ソモ ウェンクㇽ ネ イテキ ア・ウェンクラㇱパ ㇷ゚ ネ=物持ちと称せられる者はいつまでも物持ちではない,貧乏と言われる人たちはいつまでも貧乏人ではない,絶対に軽蔑してはいけないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nispasempiriye
- ニㇱパセンピリイェ 【自動】[nispa-sempiri-ye 長者・の蔭・を言う] 長者(だんな様)のいない陰で(感謝の気持ちを)言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisposoinkar
- ニㇱポソインカㇻ 【nis-poso-inkar】 化け物:雲を透かして見る化け物.▷ニㇱ=雲 ポソ=透かす インカㇻ=見る *想像上の化け物なのでその姿はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisukatkemat
- ニスカッケマッ 【nisu-katke-mat】 臼の淑女:その家の主婦が病気になったとか難産の場合に,臼は主婦が使う道具なので,ニスカッケマッ アコアスラニ/アスルアニ(臼の女神に助けを求める)といってお祈りをすると,治ったり無事に生まれたりした.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nisukotawki
- ニスコタウキ 【他動】[nisu-ko-tawki 臼・の中で・…を刃物で打って傷をつける] …を臼に入れて鎌で突く。(HC神謡) ☆対語 nisukootke ニスコオッケ …を臼に入れて杵で突く。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisuwamne
- ニスワㇺネ 【自動】(人、 布、 着物などが)丈夫である、 頑丈である。 nisuwamne no kar wa uste ニスワㇺネ ノ カㇻ ワ ウㇱテ (足袋を)丈夫につくってはかせなさい。(S) ku=nisuwamne, wa kusu, ku=neoro ka arka ka somo ki p ne kus kú=iperuy クニスワㇺネ、 ワ クス、 クネオロ カ アㇻカ カ ソモ キㇷ゚ ネ クㇱ クイペルイ 私は丈夫だ、 だからどこも悪くないので大食だ。(S) ☆参考 こわれ/破れては困るもののこわれ/破れにくいことや人の体が丈夫なことを言う。 ☆参考 niste ニㇱテ も、 ものが丈夫なことを言うことがあるが、 人の体が丈夫なことは言わない。 ☆参考 iwanke イワンケ 健康である(病気でない)。 {E: to be solid; substantial.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisuwamne
- ニスワㇺネ 【nisuwamne】 強い,丈夫だ.(主として物に対して). ニスワㇺネ チㇷ゚=丈夫な舟.ニスワㇺネ ス=丈夫な鍋. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitan
- ニタン 【nitan】 足が速い,急ぐ. エキㇺネ・アン クス ホユプ・アン コㇿ ア・セトゥル タ ア・コㇿ イカヨㇷ゚ オマウスイェ パㇰ ノ ニタナン(ニタン・アン)=狩のために山へ行く時に走ると,背中で矢筒が宙に浮くほどに私は足が速い[ユ].ア・イ・ホッパ ノイネ シㇼキ ナ ニタン・アン ロー=私たちが残されそうだから急ぎましょう.ニタンノ アㇻパ=早く行け.ホクレ ニタン=さあ急げ.ネア メノコ スイ ホクコイワㇰ クス ネ ノイネ ポン トゥトゥッコ エヤㇻポㇰアニ カネ ニタン ワ アㇻパ シリ ク・ヌカㇻ=あの女はまた男の所へ行くためらしく小さい包みを小脇に抱えて急いで行ったのを私は見た(夫の所へ行くことをホクコイワㇰ.妻の所へ行くことを,マッコイワㇰという). (出典:萱野、方言:沙流)
- nitan
- ニタン 【自動】足が速い、 速く歩く/走る。 ku=nitan ka eaykap クニタン カ エアイカㇷ゚ 私は速く走れない。(S) ☆参考 enitan エニタン …するのが速い。 {E: to run; walk fast.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nitanciros(-i)
- ニタンチロㇱ §469.そらで(空手)[手首の痛む病気](2)勤勉型のそらで nitan-ciros(-i)〔ni-tán-či-roš ニたンチロㇱ〕[健脚の・そらで]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitanno
- ニタンノ 【自動】[nitan-no 足が速い・非常に] 非常に足が速い。 nitanno kaspa ニタンノ カㇱパ あまり足が速すぎる、 速く走りすぎる。(S即興詩) {E: to run; walk very fast.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nitarara
- ニタララ §585.歯をむきだす(1)獣などが歯をむきだしている nitarara〔ní-ta-ra-ra にタララ〕[ni(歯)+ta-rara(tara 示す、tarara 示している)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitararapekampe
- ニイタララペカンペ §127 ヒシ (3) ni-tarara-pekampe (ní-ta-ra-ra-pe-kam-pe)「にィ・タララ・ペカンペ」[ni(その歯)tarara(むいている)pekampe(ヒシ)] 果実 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitat
- ニタッ 【nitat】 湿地.谷地.*私萱野茂が生まれ育った二風谷村でのニタッは現在の長野ちえ子さんの家から北東,貝澤鉄雄さんの家から西側一帯は広い谷地原であった.谷地でも背丈の低い灌木が密生していて.タクッペ(谷地坊主)がたくさん生えていたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitat
- ニタッ 【名】湿地(「やち」)。 nitat or ta hetuku cikuni punkaw sekor a=ye ニタトッタ ヘトゥク チクニ プンカウ セコライェ 湿地に生える木はハシドイという。(W) ☆参考 yaci ヤチ とも言う。 {E: damp ground.} (出典:田村、方言:沙流)
- nitat'unarpe
- ニタッウナㇻペ 【nitat-unarpe】 湿地のおば. ニタッウナㇻペ アナㇰネ チェオㇱケサラニㇷ゚ ヘウシ アーペコㇿ オトピヒ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=湿地にいる化け物おばはチェオㇱケサラニㇷ゚を頭にかぶったような髪をしているものだそうだ.*湿地には湿地の主というニタッウナㇻペがいるものと信じられていた.別名をケナシウナㇻペ(原っぱのおば)ともいう.髪を長くして肩にかぶっているがこれを見るとあまりよいことがないものとされていた.想像上の化け物らしいが実際に見たという人もいる.真相はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitata
- ニタタ 【nitata】 両方の脇から支える,抱きしめる,脇から抱えるように手を添える. ニタタ ワ トゥラ ワ アㇻパ=脇から抱えて連れて行け.イヨㇱキクㇽ ニタタ=酔っ払いを抱えて歩かせる.イク ア イク ア コㇿ オラーノ ウェニヨㇱキ アㇷ゚カㇱ カ コヤイクㇱ.ウレンテㇰ ア・ニタタ=飲んで飲んでそのあげく泥酔して歩くこともできない,両方の手を支えられて. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitata
- ニタタ 【他動】(倒れそうな病人を)そっと支える、 (手ぬぐいをのせた病人の頭を)そっと押える。 ku=yaynuwen na en=nitata wa en=kore! クヤイヌウェン ナ エンニタタ ワ エンコレ! 私、 気分が悪くて倒れそうだから支えてちょうだい。(S) {E: to gently support…} (出典:田村、方言:沙流)
- nitatas
- ニタタㇱ §195 ホザキシモツケ (5) nitatas (ni-tá-tas)「ニたタㇱ」[<nitat(湿地)-has(灌木)] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatkene
- ニタッケネ §306 ヤチハンノキ (1) nitat-kene (ni-tát-ke-ne)「ニたッケネ」[nitat(湿地)kene(ハンノキ)] 茎 ⦅幌別、穂別⦆⦅A沙流・十勝・千歳・空知・有珠・鵡川など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatkene
- ニタッケネ 【nitat-kene】 谷地ハン:湿地に生えているハンノキのこと.▷ニタッ=湿地 ケネ=ハンノキ (出典:萱野、方言:沙流)
- nitatorumpe
- ニタトルンペ §426 マムシ 蛇神(5) nitatorumpe (ni-tá-to-run-pe)「ニたトルンペ」[<nitat-or-un-pe(湿地・内・にいる・者) ⦅幌別⦆【雅】湿地の魔神、竜蛇、蛇体の魔神(アイヌ神謡集, pp. 60-67) (出典:知里動物編、方言:)
- nitatorunnitnekamuy
- ニタトルンニッネカムイ §426 マムシ 蛇神(4) nitatorun-nitnekamuy (ni-tá-to-run-nit-ne-ka-muy)「ニたトルンニッネカムイ」[<nitat-or-un-nitne-kamuy(湿原・内・にいる・悪い・神) ⦅幌別⦆【雅】湿地の魔神、竜蛇、蛇体の魔神(アイヌ神謡集, p. 66) (出典:知里動物編、方言:)
- nitatsikerpe
- ニタッシケㇾペ §120 ケヤマウコギ (5) nitat-sikerpe (ni-tát-si-ker-pe)「ニたッシケㇾペ」[nitat(湿地)sikerpe(キハダの実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatsikerpeni
- ニタッシケㇾペニ §120 ケヤマウコギ (6) nitatsikerpe-ni (ni-tát-si-ker-pe-ni)「ニたッシケㇾペニ」[上記の果実のなる木の義] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatsinkep
- ニタッシンケㇷ゚ §195 ホザキシモツケ (4) nitat-sinkep (ni-tát-sin-kep)「ニたッ・シンケㇷ゚」[湿地の・止め串] 茎 ⦅A沙流・千歳・空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatsinkep
- ニタッシンケㇷ゚ 【nitat-sinkep】 谷地ハギ.*昭和10年代萱野茂の父のアレㇰアイヌはキセルのらおにしていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitattopeni
- ニタットペニ §149 エゾイタヤ ミヤベイタヤ (1) nitat-topeni (ni-tát-to-pe-ni)「ニたットペニ」[nitat(湿地)topeni(乳の木)、“湿地に生ずる乳の木”の義] 茎 ⦅美幌、穂別⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitay
- ニタイ 【nitay】 林,森. (出典:萱野、方言:沙流)
- nítay
- ニタイ 【名】[ni-tay 木・木や草の集まって生えているところ] 林(「きわら(木原)」)。 ironne nítay イロンネ ニタイ 木が密集して繁っている林、 森。 ☆参考 大きい木の林も小さい木の林も言う。 ☆参考 kenas ケナㇱ 川端の低い木の林。 {E: a forest; a wooded area.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nitaykarpe
- ニタイカㇻペ 【nitay-kar-pe】 風:林に吹きつける風.主として[ユ].▷ニタイ=森 カㇻ=作る ペ=もの (出典:萱野、方言:沙流)
- nitaysakmosir cikapsakmosir
- ニタイサㇰモシㇼ チカㇷ゚サㇰモシㇼ 【nitay-sak-mosir cikap-sak-mosir】 森も林もなく鳥もいない国土.*アイヌが暮らしている国土とは違う所の国土だとアイヌは考えていて,悪い化け物を追放する所.砂漠のような所を想像した. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitemaka
- ニテマカ 【nit-e-maka】 棒で開ける.▷ニッ=棒 エ=それで マカ=開く エ・シキヒ ニテマカ ワ インカㇻ=お前のまぶたに棒をあてて広く開けて見ろ(自分の子供たちを叱る時に,どこそこの子供たちはあのように働いているぞ,まぶたにつっかい棒をしてよく見ろ,と言う). (出典:萱野、方言:沙流)
- nitnekamuy
- ニッネカムイ ☞nitne ニッネ ② (出典:田村、方言:沙流)
- nitohkari(-an)
- ニトㇹカリ §795.めまい(眩暈)[する](4)nitohkari(-an)〔ni-tóh-ka-ri ニとㇹカリ〕[<nutohkari]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitohtokicikah
- ニートㇹトキチカㇵ §329 クマゲラ (5) nitohtoki-cikah (ni-toh-to-ki-či-kah)「ニートㇹトキ・チカㇵ」[<ni-toktoki-cikap(木を・トントンつ啄く・鳥)] ⦅富内、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nitokkari
- ニトッカリ §795.めまい(眩暈)[する](3)nitokkari〔ni-tók-ka-ri ニとッカリ〕[<nu-tok-kari(↑)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitomosma
- ニトモㇱマ 【ni-tom-osma】 木にぶつかる. アㇻパ アㇻパ ニトモㇱマ=行き先行き先で木にぶつかる(落ち着きのない人間は行方が定まらず目を閉じて林の中を歩いているかのようにそこらここらで物にぶつかり木に突き当たるような者だという悪口.自分自身をあざける時にも使う). (出典:萱野、方言:沙流)
- nítumam
- ニトゥマㇺ 【名】[概](所は nítumama(ha) ニトゥママ(ハ))[ni-tumam 木・胴][植物] 木の幹。 {E: the trunk of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nitumam/nitumama(ha)
- ニトゥマㇺ/ニトゥママ(ハ) 【ni-tumam/-tumama(ha)】 幹.▷ニ=木 トゥマㇺ=幹 (出典:萱野、方言:沙流)
- nítumama(ha)
- ニトゥママ(ハ) 【名】[所](概は nítumam ニトゥマㇺ) …(木)の幹、 その木の幹。 {E: the trunk of…} (出典:田村、方言:沙流)
- niusaraka
- ニウサラカ §085.いたむ(痛む)(8)刺すような痛み ni-us-araka〔ní:-uš-a-ra-ka にー・ウㇱ・アラカ〕[ni(木・串)+us(幾つもささる)+araka(痛み)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- níuwekarire
- ニウウェカリレ 【自動】[ni-uwekari-re 木・集まる・させる](たきぎにするために)木を集める。 níuwekarire=an nípukar=an kor án=an ニウウェカリレアン ニプカラン コㇿ アナン (引用文中で)私は寄り木を集め、 乾かすために互いに斜めに立てかけてもたれ合わせた小屋のような形のものをつくっていた。(W民話) {E: to collect firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niwa
- ニワ 【niwa】 内庭. イテキ アイヌヌㇺケノ アペエトㇰ ワノ ニワ パルㇽ タ アン ウタㇻ パㇰノ イサㇷ゚テ・アン ペ ネ=絶対に人選びせずに横座の方から内庭の縁に座っている人たちまで給仕するものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- niwatori
- ニワトリ 【名】[日本語][動物] ニワトリ。 {E: a chicken.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwatori-cikap
- ニワトリチカㇷ゚ 【名】[niwatori-cikap [日本語]ニワトリ・鳥][動物] ニワトリ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niwenitunnap
- ニウェンイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (21) niwen-itunnap(ni-wén-i-tun-nap)「ニうェンイトゥンナㇷ゚」⦅名寄、旭川⦆アカヤマアリ (出典:知里動物編、方言:)
- niwnatar
- ニューナタㇻ 【niwnatar】 渋い,すっぱい,苦々しい顔[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- niwok(-an)
- ニウォㇰ §142.うらなう(占う)niwok(-an)〔ni-wók ニうぉㇰ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niwra
- ニウラ §011.身内 血縁の者(8)niwra〔níŭ-ra にウラ〕⦅カラフト⦆【雅】しるべの者;縁辺の者。"an-kon-〜menoko"「縁辺の女」⦅古謡, pp.156, 168⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- níya
- ニヤ 【名】[植物] ①木の芽(枝から出る葉になるもの)。 ②地面から出る芽。 níya tuk kor oka ニヤ トゥㇰ コロカ 木の芽が萌え出た。(S) tanepo níya hetuku タネポ ニヤ ヘトゥク いまやっと芽が出た。(S)〔知分類になし〕 ☆参考 níkom ニコㇺ 枝から出る木の芽。(W) {E: ①buds (on the branches of trees). ②sprouts that project through the surface of the earth.} (出典:田村、方言:沙流)
- níyahura
- ニヤフラ 【他動】[níya-húra 木・におい] 木の萌え出るときのよい匂い。 níyahura hene seru, asir tursak réra hene seru ニヤフラ ヘネ セル、 アシッ トゥㇽサㇰ レラ ヘネ セル 木の芽の香りでも吸いなさい、 新鮮なきれいな空気でも吸いなさい。(S) {E: for the buds of a tree to give off a scent.} (出典:田村、方言:沙流)
- níyarkap
- ニヤㇻカㇷ゚ 【名】[ni-yar-kap 木・(?)・皮][植物] 木の厚いカサカサになった皮(古い木の皮、 苔のようにかぶさっている)。 〔知分類になし〕 {E: the rough, thick bark of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyarpok/niyarpoki(hi)
- ニヤㇻポㇰ/ニヤㇻポキ(ヒ) 【niyar-pok/-poki(hi)】 ひかがみ(膝の後ろのへこんでいる所). ヘカッタㇻ チニ ア・アニ ヒ タ オㇱマケ ワ ニヤㇻポキヒ ウレンテㇰ アニ ア・アニ ワ チニ ア・アニ ㇷ゚ ネ ア ワ=子供たちに,おしっこをさせる時に,後ろからひかがみを両方の手で持っておしっこをさせるものだった(このようなやりかたでおしっこをさせることを,チニアニと言う). (出典:萱野、方言:沙流)
- niyaru
- ニヤル §291 ヤドリギ (4) niyaru (ni-yá-ru)「ニやル」[ni(木)haru(弁当)] 茎葉 ⦅美幌、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- niyasis(-an)
- ニヤシㇱ §176.顔をしかめる;しかめ画する;渋面つくる(2)niyasis(-an)〔ni-já-šiš ニやシㇱ〕[ni(鴨が)+as-is(立っている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niyasis(-an)
- ニヤシㇱ §585.歯をむきだす(5)niyasis(-an)〔ni-já-šiš ニやシㇱ〕[<ni(歯)+asis(<asip 出る)]⦅ホロベツ、―民譚集, p.42⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niyaskorkamuy
- ニヤㇱコㇿカムイ §334 シマフクロウ (10) niyas-kor-kamuy (ni-yás-kor-ka-muy)「ニやㇱコㇿカムイ」[<ni-has-kor-kamuy(木・条・もつ・神)]シマフクロウ(コ160, B説327) (出典:知里動物編、方言:)
- niyatori
- ニヤトリ §374 ニワトリ (1) niyatori (ni-yá-to-ri)「ニやトリ」[<日本語] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- niyatus
- ニヤトゥㇱ 【niyatus】 木の皮の器,木の皮のバケツ,手桶. (出典:萱野、方言:沙流)
- niyatus
- ニヤトゥㇱ 【名】[ni-at-us 木・紐/つる(持つところ)・ついている] 手桶。 ☆参考 水を汲むのに使う。 {E: a pail.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyawne
- ニヤウネ 【副】(次の自動詞表現で) niyawne yaske ニヤウネ ヤㇱケ かぎざきになる。(S) {E: to be torn.} (出典:田村、方言:沙流)
- níyayetaye
- ニヤイェタイェ 【自動】[ni-yay-etaye 木・自分・を引っぱる](山道を登るのに)木をつかんで自分を引き上げるようにして登る。 {E: to climb a mountain path by pulling oneself up using surrounding trees.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niyeapur
- ニイェアプㇽ 【自動】[ni-y-e-hapur (?)・(挿入音)・に関して・弱い]弱虫/泣き虫である(「泣きびっちょ」)、 がまんできない。 niyeapur wa eun itak=an kor nani cis kor an ニイェアプㇽ ワ エウン イタカン コㇿ ナニ チㇱ コㇿ アン (この子は)弱虫で話しかけるとすぐ泣く。(S) ☆対語 niyeniste ニイェニㇱテ {E: to be a coward; cannot put up with.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyokay
- ニヨカイ §347 クルマユリ (3) niyokay (ni-yó-kay)「ニよカイ」[<ni(歯)-okay(群在する)] 鱗茎 ⦅長万部⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- niyorkar(-an)
- ニヨㇿカㇻ §545.泣く(3)声を立てずに泣く niyorkar(-an)〔ni-jór-kar ニよㇿカㇻ〕⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niyorkar(-an)
- ニヨㇿカㇻ §585.歯をむきだす(4)歯をむきだしてしかめっつらする niyorkar(-an)〔ni-jór-kar ニよㇿカㇻ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nkumasanke
- アンクマサンケ §375 (その他の鳥名) an-kuma-sanke (án-ku-ma-san-ke)「あンクマサンケ」⦅白浦、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- no uwa oo
- ノ ウワ オオ 【間投】(Sinutapka シヌタㇷ゚カ の奥様の神謡の折り返し。) (KM神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- noan
- ノアン 【noan】 〜ぐらい(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- nociw'okanto
- ノチウオカント 【nociw-o-kanto】 星の空.▷ノチュー=星 オ=にある カント=空 (出典:萱野、方言:沙流)
- nociwokanto
- ノチウォカント 【名】[nociw-o-kanto 星・がそこにある・天] 空の中間層(星のあるところ)。 ☞kanto カント {E: the middle level of the sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- nohkewmohrah(p-u)
- ノㇹケウモㇹラㇵ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(6)むなびれ nohkew-mohrah(p-u)〔nóh-keŭ-moh-rah のㇹケウ・もㇹラㇵ〕[nohkew(あご)+mohrah(ひれ)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noiwan
- ノイワン 【連体】[no-iwan (多いことを表す?)・六つの][雅](慣用表現の中で)六つの(=たくさんの)。 kunne rerko/noiwan rerko/tókap rerko/noiwan rerko クンネ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/トカㇷ゚ レㇾコ/ノイワン レㇾコ 夜の日数は六日、 昼の日数は六日=六日六晩。 tunoiwan suy トゥノイワイスイ [二つの・六・回]何回も何回も。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noka
- ノカ 【名】[概/所] 何かの形を模したもの(絵、 像、 模型など)。 ☆参考 inoka イノカ は《人の像(画像、 彫像、 人形)》。 {E: an image; a design; a form.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noka/noka(ha)
- ノカ/ノカ(ハ) 【noka/noka(ha)】 形. アイヌ アナㇰネ キムンカムイ ノカ ヘネ ネㇷ゚ネㇷ゚ ノカハ ソモ カㇻ ペ ネ.ウェンサンペ コㇿ ペ カㇻ ペ アナㇰネ ネノ ウェンサンペ コㇿ ワ ア・シトマ ㇷ゚ ネ シコㇿ テエタ クㇽ ハウェ オカイ ペ ネ=アイヌは熊の形とかいろいろなものの形は作らないものであった.悪い精神の者が作った物.そのように悪い精神を持って恐ろしいものだと昔の人は言ったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nokaha
- ノカハ 【名】[所](概は noka ノカ)…の形を模したもの(絵、 像など)。 nokaha kar ノカハ カㇻ …の絵を描く、 …の像をつくる。 {E: an image, design, form of …} (出典:田村、方言:沙流)
- nokaha ani ye
- ノカハ アニ イェ §730.身ぶりで話すnokaha ani ye〔no-ká-ha|a-ní|jé ノかハ・アに・イェ〕[nokaha(その形)+ani(で)+ye(言う)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokan
- ノカン §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(2)nokan〔no-kán ノかン〕⦅H.⦆小さい;幼い;若い。a-po-utar-i naa〜「私の子どもらはまだ幼少である」⦅ホロベツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nokan
- ノカン 【自動】(ものが)細かい、 (人が)幼い、 子どもである(大人でない)。 pisun ota néno nokan ota ピスン オタ ネノ ノカン オタ 浜の砂のように細かい砂。 nokan hekattar ノカン ヘカッタㇻ 幼い子どもたち。 [対]rupne ルㇷ゚ネ {E: to be small; fine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nokan
- ノカン 【nokan】 小さい,細かい. ノカンノ カㇻ=小さく作れ.ノカン カㇱパ=小さすぎる.ノカン ヒケ=小さいほう. (出典:萱野、方言:沙流)
- nokananmanukusu
- ノカナンマヌクス 【nokan-anmanu-kusu】 小さ過ぎるからといって,若過ぎるからといって. ▷ノカン=小さい,若い アンマヌ=からといって クス=ために *イェㇷ゚ネウㇷ゚ソロ=若い懐,若過ぎるためにあなたの心が分からなかった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nokancehpo
- ノカンチェㇸポ §101 エゾワカサギ;ちか (5) nokan-cehpo(no-kán-ceh-po)「ノかンチェㇸポ」[nokan(小さい)ceh(魚)-po(指小辞)]成魚⦅多蘭泊⦆チカ。 (出典:知里動物編、方言:)
- nokankamnoci
- ノカンカㇺノチ 【nokan-kam-noci】 小さい肉の塊. ▷ノカン=小さい カㇺ=肉 ノチ/ノチヒ=塊 ノカンカㇺノチ ルㇷ゚ネカㇺノチ ウカエチャリ=小さい肉塊,大きい肉塊,それが散らかり. *ルㇷ゚ネ=大きい カㇺ=肉 ノチ=塊 ウカ=互いに エ=それ チャリ=散らかし[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nokankur
- ノカンクㇽ 【名】[nokan-kur 幼い・人]子ども。 ☆対語 rupnekur ルㇷ゚ネクㇽ 大人。 {E: a child; children.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokanram(-u)
- ノカンラㇺ §024.弟(9)nokan-ram(-u)〔no-kán-ram ノかンラㇺ〕⦅ソオヤ⦆弟。[nokan(小さい)+ram(子?)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nokanramu
- ノカンラム §024.弟(7)nokan-ramu〔no-kán-ra-mu ノかンラム〕⦅カラフト⦆【常】弟。[nokan(小さい)+ramu(子?)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nokante
- ノカンテ 【他動】[自動使役][nokan-te 細かくなる・させる]細かくする。 icen nokante wa ek イチェン ノカンテ ワ エㇰ お金を細かくして(くずして)来なさい。 {E: to make…small, fine.} (出典:田村、方言:沙流)
- Nokapira
- ノカピラ 【名】[地名] 額平(ぬかびら)川(沙流川の一支流)。 ☆参考 沙流川の本流は Siyarpasar シヤㇻパサㇻ。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokiasinke
- ノキアシンケ §109.陰部―睾丸;きんたま(4)犬の睾丸をぬく、犬を去勢する noki-asinke〔nó-ki-a-šiŋ-ke のキアシンケ〕[その睾丸を・とりだす]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokikara
- ノキカラ §564.いねむり(居眠)[する](11)眠り病 noki-kara〔nó-ki-ka-ra のキカラ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokiporotasum(-i)
- ノキポロタスㇺ §093.いんのうすいしゅ(陰嚢水腫);せんきん(千金)(1)noki-poro-tasum(-i)〔no-kí-po-ro-ta-sùm ノきポロ・タスㇺ〕[noki(その睾丸が)+poro(大きくある)+tasum(病気)]⦅サル⦆⦅北海道方言⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokirusara
- ノキルサラ §110.陰部を露出する(5)睾丸を片方出している noki-ru-sara〔no-kí-ru-sa-ra ノき・ルサラ〕[noki(その睾丸を)、ru(なかば)+sara(あらわす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokkap(-u)
- ノッカㇷ゚ §109.陰部―睾丸;きんたま(6)陰嚢 nok-kap(-u)〔nók-kap のッカㇷ゚〕[nok(睾丸)+kap(皮)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokkoryauskep
- ノッコㇿヤウㇱケㇷ゚ §205 クモの類 (5) nok-kor-yauskep (nók-kor-ya-us-kep)「のッコㇿヤウㇱケㇷ゚」[<nok(卵)kor(持つ)yauskep(クモ)] ⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nokunneywa
- ノクンネイワ 【no-kunneywa】 全く朝早く. ウクラン ネ レラ ルイ ヒクス ヤㇺ ア・ウォマレ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ノクンネイワ ヘカッタㇻ イイェトゥㇱマㇰ(イ・エトゥㇱマㇰ) シネ ヤㇺ カ ア・パ エアイカㇷ゚=昨夜風が吹いたので私はクリを拾い集めると思っていたのに,全く朝早くから子供たちが私の先回りをして一粒のクリも見つけられなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- nokunneywano
- ノクンネイワノ 【no-kunneywa no】 明け方. (出典:萱野、方言:沙流)
- nókunneywano
- ノクンネイワノ 【副】夜明けに。 kesto nókunneywano hopuni wa an ranke ケㇱト ノクンネイワノ ホプニ ワ アン ランケ 毎朝暗いうちから起きている。(S) {E: at dawn, daybreak.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokuyak
- ノクヤㇰ 【名】[動物]ツバメ。 〔知分類 p.189 アマツバメ〕 {E: a swallow.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokuyak
- ノクヤㇰ §318 アマツバメ (1) nokuyak (no-ku-yak)「ノクヤㇰ」[<no(よい)kuyak(鳴き声)] ⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nokuyap
- ノクヤㇷ゚ 【nokuyap】 ツバメ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Nomipiroma pontono
- ノミピロマ ポントノ 【名】[nomi-pir-oma pon-tono のみ(工具の一つ)・傷・に入る・小さい・殿][固有名](民話の中で)一寸法師。(S) {E: a midget; a dwarf.} (出典:田村、方言:沙流)
- non cikka
- ノン チッカ §515.つばをはく(6)よだれをたらす non cikka〔nón-čík-ka のン・ちッカ〕[non(よだれ)、cik(滴下する)、cik-ka(滴下さ・せる)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- non racici
- ノン ラチチ §515.つばをはく(7)よだれをたらしている non racici〔nón-ra-či-či のン・ラチチ〕[non(よだれ)、racici(垂らしている、rat 垂れる、raci〔<rat-i垂らす、raci-ci 垂らしつずける〕)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nona
- ノナ §108 うに類 (1) nona(no-ná)「ノな」⦅多蘭泊、新問、春採、真岡、鵜城⦆ウニの類 (出典:知里動物編、方言:)
- nona
- ノナ 【nona】 ナマコ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nonaimah
- ノナイマㇵ §108 うに類 (8) nona-imah(no-na-i-mah)「ノナイマㇵ」はガッチャキの薬⦅鵜城、新問⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonaka
- ノナカ §494.ちち(乳);乳房(7)nonaka〔no-ná:-ka ノなーカ〕⦅チシマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nonakararis
- ノナカラリㇱ §110 ヒトデ類;海星 (3) nonakararis(no-ná-ka-ra-ris)「ノなカラリㇱ」⦅新問⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonakarip
- ノナカリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (7) nona-karip(no-na-ká-rip)「ノナかリㇷ゚」⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonakaris
- ノナカリㇱ §110 ヒトデ類;海星 (4) nonakaris(no-ná-ka-ris)「ノなかりㇱ」⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonasinke
- ノナシンケ §515.つばをはく(4)non-asinke〔no-ná-šiŋ-ke ノなシンケ〕[non(つば)+asinke(出す)]⦅タラントマリ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nonkar
- ノンカㇻ 【他動】(獲物などを期待して)様子を見に行く。 eci=nónkar ranke korka é=isam a p un エチノンカㇻ ランケ コㇿカ エイサㇺ アプン あなたがいるかと思って何度も来てみたがいなかったんだよ。(S) yá-nonkar ヤ ノンカㇻ 網に魚がかかったかどうか見に行く。(S) karus-nonkar カルㇱ ノンカㇻ キノコ(マイタケ)が生えたかどうか見に行く。(S) ohasir-nonkar オハシンノンカㇻ 留守の家の様子を見に行く。(S) {E: to go and see the condition of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nonkar
- ノンカㇻ 【nonkar】 様子を見る,窺う,ひそかに覗く,見回り. ホクレ ホプニ ワ アㇰペ ノンカㇻ ワ エㇰ=早く起きて罠を見回ってこい.タント ムンチロ トイ ク・ノンカㇻ アクス イサ ワ アン.ニサッタ イチャ クス アㇻパ・アン ナ=今日,アワ畑を私が見に行ったら実が入っていた.明日は穂を摘みに皆で行くよ.オサッ ポンノ エ・トゥラシ ポン ニナㇻカ タ イセポカ カヌ(ク・アヌ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ア ナ ニサッタ クンネイワ カ ノンカㇻ ワ エㇰ アニー=オサツノ沢を少しのぼって行って小さい台地にウサギの罠を置いて来たので,明日の朝罠を見に行って来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nonkar(a-)
- ノンカㇻ §749.みる(見る)(12)見まわる nonkar(a-)〔nóŋ-kar のンカㇻ〕[<no(よく)+nukar(見る)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nonkitura-amam
- ノンキトゥラアマㇺ 【名】[nonki-tura-amam のぎ・を伴う・穀物/米] もみ。 {E: unhulled rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- nonno hecirasa
- ノンノ ヘチラサ 【nonno hecirasa】 花が咲く. (出典:萱野、方言:沙流)
- nonno-netopa
- ノンノネトパ 【名】[nonno-netopa 花・体] 花の茎。 {E: the stem of a flower.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nonnoitak
- ノンノイタㇰ 【nonno-itak】 お祈りの言葉,神々へ祈る時の言葉. ネイタパㇰノ ニサㇱヌトゥマム エコㇿクニネ エチエイノンノイタㇰナ=いつまでも元気な体をお持ちになれますように,あなたのことを祈るよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nonsikay(-e)
- ノンシカイ §514.つば(唾);よだれ(涎)(4)口中にたまったつば;なまつば non-sikay(-e)〔nón-ši-kaǐ のンシカイ〕[<non-sikaye-i(唾の・砕けた・もの)>⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nonuwasi
- ノヌワシ 【nonuwasi】 全く酒気がない. タンペ オッタ(オㇿ タ) ウトゥルン アチャポ ノヌワシノ アフン カネ イキ.ア・エランポㇰウェン ヒクス ポン トックリ ア・ホㇰ ヒネ ア・クレ アクス ラムリテン ワ ホノイ シノッチャキ コㇿ ホシピ ワ アㇻパ=いつもないこと,下のおじさん,全く酒気なしにひょっこりと入って来た.かわいそうに思ったので小さい瓶を私が買って飲ませると上機嫌になって微かな歌を口ずさみながら戻って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- nonuyna
- ノヌイナ 【no nuyna】 しっかり隠す.▷ノ=全く ヌイナ=隠す (出典:萱野、方言:沙流)
- nooka
- ノオカ 【nooka】 それほど,さっぱり. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ クワㇱ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ノオカ チェ(チ・エ) カ エアイカㇷ゚ ペ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ トペンペ カ ネㇷ゚ パㇰノ アン=私が子供の頃は菓子というものはそれほど食べられなかったが,今は甘い物もいくらでもある.ク・パハ トゥペサンペ イカㇱマ シネホッ パㇰノ アン ヒ ワノ イヌイェ パテㇰ ネㇷ゚キ ネ ク・キ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ノオカ イヌイェ カ ソモ ク・キ=私の年が28歳の時から彫り物だけを仕事にしていたものであったが,今はそれほど彫り物も私はしていない.カムイ サシミ アナㇰネ ノオカ ポニ(ポン ヒ) ワノ ピㇼカ カ ソモ ㇷ゚ ネ チマウㇱ ネ ヤ ネユンネユン ア・エシシ ノオカイペ ネ クス ア・エヤㇺ ペ ネ=神の授かり子というものはそれほど小さい時からいい格好でもなくかさぶただらけとか人が避けるような姿をしているものなので大切にするものだ.クポニ(ク・ポン ヒ) タ ニナ クス クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ エキㇺネ・アㇱ エイタサ ク・メライケ ㇷ゚ ネ クス ク・ヌペコラパㇷ゚セ エ・ポロ ワ ネ ヤㇰネ ネンカタ エ・イキ ワ ニㇱパ エ・ネ ㇷ゚ ネ ナ シコㇿ ク・ヤイヌ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ ノオカ ク・ニㇱパ ネ カ ソモ=私の少年時代,薪を取りに母とふたりで山へ行ったが,あまりにも寒いものだから涙を流しながら大きくなったらなんとかして金持ちになりたいと考えたものであったが,さっぱり金持ちにもなれなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- nookanno
- ノオカンノ 【副】[nokanno の強調形] とてもとても細かく。 ☆発音 本当に細かいことを強調するのに、 二つ目の o をのばして ノオーカンノ のように発音する。 (出典:田村、方言:沙流)
- nopka
- ノㇷ゚カ 【nop-ka】 延べ糸. (出典:萱野、方言:沙流)
- norinkura
- ノリンクラ 【名】[< 日本語(乗り鞍)] 鞍(馬具の一つ)。 {E: a saddle.} (出典:田村、方言:沙流)
- norowa
- ノロワ 【norowa】 〜から. (出典:萱野、方言:沙流)
- noskeunaskepet(c-i)
- ノㇱケウナㇱケペッ §821.なかゆび(中指)(4)noske-un-askepet(c-i)〔nóš-ke-un-aš-ke-pet のㇱケ・ウン・アㇱケペッ〕[中央・の・指]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noski-askepeci(hi)
- ノㇱキアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は noskiaskepet ノㇱキアㇱケペッ) …の中指。 {E: the middle finger of…} (出典:田村、方言:沙流)
- noski-askepet
- ノㇱキアㇱケペッ 【名】[真ん中・指] 中指。 {E: the middle finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- noskiketaan askepet(c-i)
- ノㇱキケタアン アㇱケペッ §821.なかゆび(中指)(9)noskike-ta-an askepet(c-i)〔nóš-ki-ke-ta|án|áš-ke-pet のㇱキケ・タ・あン・あㇱケペッ〕[noski(中央)+ -ke(の所)+ta(に)+an(ある)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nospa
- ノㇱパ 【nospa】 追う.追いかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- nospa
- ノㇱパ 【他動】…を追う(ついて行きたがる)。 ☞oka nospa オカ ノㇱパ {E: to run, go after…} (出典:田村、方言:沙流)
- nota
- ノタ 【名】(料理の名)カスベやサメのぬた(酢味噌)。 uttap nota ウッタㇷ゚ ノタ カスベの酢味噌。 same nota サメ ノタ サメの酢味噌。 ☆参考 カスベの皮をむいて細かく切って酢でさっと殺して、 腹の脂肪(ráha ラハ)を煮てみそとねり合わせて酢に漬けておいたものを混ぜ合わせて食べる、 サメでもつくる。(S) {E: the name of a shark dish.} (出典:田村、方言:沙流)
- nota
- ノタ §691.ほお(頬);ほっぺた(2)nota〔no-tá ノた〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nota hewe
- ノタ ヘウェ §276.くびをかしげるnota hewe〔no-tá|he-wé ノた・ヘうぇ〕[nota(頬を)+hewe(傾ける)]⦅ホロべツ―民研資料Ⅰ, p.4⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notahuy
- ノタフイ 【名】[概](所は notahuye(he) ノタフイェ(ヘ))[nota-huy ほお・ほお] ほお(ほお骨の下、 やせるとくぼむところ)(人の、 動物の)。 ☆参考 notakam ノタカㇺ ほお全体、 ほお骨の所。 {E: the cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- notahuy(-e) pututu
- ノタフイ プトゥトゥ §176.顔をしかめる;しかめ画する;渋面つくる(4)ふくれずらをしている notahuy(-e) pututu〔no-tá-Fuǐ|pu-tú-tu ノたフイ・プとぅトゥ〕[notahuy(ほっぺた)+pututu(突き出している)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notahuye(he)
- ノタフイェ(ヘ) 【名】[所](概は notahuy ノタフイ)…のほお/ほおの下。 notahuye ahun a ahun a kane an wenipokas menoko ノタフイェ アフナ アフナ カネ アン ウェニポカㇱ メノコ ほおがこけている不器量な女。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- notak
- ノタㇰ 【名】[概](所は notaku(hu) ノタク(フ)) 刃。 {E: the edge of a knife etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notak
- ノタㇰ 【notak】 刃. (出典:萱野、方言:沙流)
- notakam
- ノタカㇺ 【名】[概](所は notakami(hi) ノタカミ(ヒ))[nota-kam ほお・肉](人の)ほお(ほお骨のある所)。 ☆参考 その下の柔い、 やせるとくぼむ所は notahuy ノタフイ。 {E: the cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- notakam(-i)
- ノタカㇺ §695.頬肉(1)notakam(-i)〔no-tá-kam ノたカㇺ〕[nota(頬)+kam(肉)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notakam(-i) ahun
- ノタカㇺ アフン §693.頬がこけている(1)notakam(-i) ahun〔no-tá-kam|a-Fún ノたカㇺ・アふン〕[頬肉・入りこむ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notakam(-i)(a-)sirkokik
- ノタカㇺ(アシㇼコキㇰ §692.頬を張る(1)notakam(-i)(a-)sirkokik〔no-tá-kam|šír-ko-kik ノたカㇺ・しㇼコキㇰ〕[ノタカㇺ(頬肉)、シㇼコ(ぴしゃっと)、キㇰ(打つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notakam-pone
- ノタカンポネ 【名】[概/所][notakam-pone ほお・骨] ほお骨。 {E: the cheekbones.} (出典:田村、方言:沙流)
- notakam-ponehe
- ノタカンポネヘ 【名】[所] …のほお骨。 (出典:田村、方言:沙流)
- notakam/notakami(hi)
- ノタカㇺ/ノタカミ(ヒ) 【notakam/notakami(hi)】 頬. (出典:萱野、方言:沙流)
- notakami(hi)
- ノタカミ(ヒ) 【名】[所](概は notakam ノタカㇺ) …のほお。 {E: the cheeks of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notakamponi
- ノタカンポニ §233.かんこつ(かん骨)(1)notakam-poni〔no-tá-kam-po-ni ノたカンポニ〕[<(頬・骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notakan(m-i)
- ノタカン §695.頬肉(2)nota-kan(m-i)〔no-tá-kan ノたカン〕[<nota-kam(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notakanpone
- ノタカンポネ 【notakan-pone】 頬骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- notakop
- ノタコㇷ゚ 【notak-o-p】 刃物.▷ノタㇰ=刃 オㇷ゚=入る物 フンペリカ アナㇰネ シコポㇷ゚ ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ ㇷ゚ ネ=鯨の脂身は錆のある刃物で切るものだ.フンペ ア・チャ ヒ タ アナㇰネ シコポㇷ゚ ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=鯨を切る時は錆びついた刃物で切るといいものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- notakop
- ノタコㇷ゚ 【名】[notak-o-p 刃-がついている-もの] 刃物(makiri マキリ《ナイフ》や包丁、 なた、 tasiro タシロ《山刀》など。 emus エムㇱ《刀》は通常含まない)。 {E: an edged tool; knife.} (出典:田村、方言:沙流)
- notaksak
- ノタㇰサㇰ 【自動】[notak-sak 刃・を持っていない] ①刃がついていない。 ②(比喩的に)口が重い(思っていても口に出して言えない、 刃物の刃がないように)。(S) {E: to be a silent type.} (出典:田村、方言:沙流)
- notaku(hu)
- ノタク(フ) 【名】[所](概は notak ノタㇰ) …の刃。 (出典:田村、方言:沙流)
- notamim(-i)
- ノタミㇺ §149.えらにく(鰓肉)(1)nota-mim(-i)〔no-tá-mim ノたミㇺ〕[nota(頬)+mim(肉)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notamim(-i)
- ノタミㇺ §695.頬肉(4)魚の頬の肉 nota-mim(-i)〔no-tá-mim ノた・ミㇺ〕[頬・肉]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notamin(m-i)
- ノタミン §149.えらにく(鰓肉)(2)nota-min(m-i)〔no-tá-min ノたミン〕[<nota-mim]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notankan(m-i)
- ノタンカン §695.頬肉(3)notan-kan(m-i)〔no-táŋ-kaŋ ノたンカン〕[<nota-kam]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notarah onne sitayki
- ノタラㇵ オンネ シタイキ §692.頬を張る(3)notarah onne sitayki〔no-tá-rah-on-ne|ši-táǐ-ki ノたラㇵ・オンネ・シたイキ〕⦅S.⦆→頬(4)注。 (出典:知里人間編I、方言:)
- notarah(p-i)
- ノタラㇵ §148.えらぶた(鰓蓋)(2)nota-rah(p-i)〔no-tá-rah ノたラㇵ〕[<nota-rap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notarah(p-u)
- ノタラㇵ §691.ほお(頬);ほっぺた(4)notarah(p-u)〔no-tá-rah ノたラㇵ〕[<nota-rap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notarahkota
- ノタラㇵコタ §692.頬を張る(2)notarah-ko-ta〔no-tá-rah-ko-ta ノたラㇵ・コ・タ〕⦅S.⦆→頬(4)注。 (出典:知里人間編I、方言:)
- notarap
- ノタㇻㇷ゚ 【名】[概](所は notarapu(hu) ノタラプ(フ))[nota-rap ほお・羽] 魚のほおの薄い骨。 (出典:田村、方言:沙流)
- notarap(-i-u)
- ノタラㇷ゚ §148.えらぶた(鰓蓋)(1)no-ta-rap(-i、-u)〔no-tá-rap ノたラㇷ゚〕[nota(頬)+rap(翼)]⦅ホロべツ、ビホロ;タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notarap(-u)
- ノタラㇷ゚ §691.ほお(頬);ほっぺた(3)notarap(-u)〔no-tá-rap ノたラㇷ゚〕[nota(頬)+rap(翼);もと魚のえらぶた]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notarapu(hu)
- ノタラプ(フ) 【名】[所](概は notarap ノタラㇷ゚) …(魚)のほおの薄い骨。 {E: the thin bones of the cheeks of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- notemespa
- ノテメㇱパ 【他動】[not-e-mespa あご・で・はぎとる] …を前歯でかじりとる(「トウキビ」(とうもろこし)等を)。(W) {E: to gnaw…with the front teeth (as in eating corn).} (出典:田村、方言:沙流)
- notepetneka
- ノテペッネカ 【not-e-petneka】 唾で湿らす. ミマㇰ サッ・アン コㇿ ニㇱテ ㇷ゚ アナㇰネ ノテペッネカレ ワ エアシㇼ ア・クイクイ エアㇱカイ ペ ネ=歯がないと堅ーい物は唾で湿らしてから初めてそれを噛むことができるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- notka
- ノッカ 【名】[not-ka あご(?)・紐]仕掛弓(「アマッポ」、 ku ク)から引いてある紐(これにひっかかると発射する)。 (出典:田村、方言:沙流)
- notkiri kurun kane an
- ノッキリ クルン カネ アン §032.あごひげが生えているnotkiri kurun kane an〔のっキリ・くルン・カネ・アン〕[notkiri(彼の下あご)、kurun(黒くなっている)、kane(状態に)、an(ある)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notkirkausrek(-i)
- ノッキㇼカウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(2)あごひげ notkir-ka-us-rek(-i)〔nót-kir-ka-uš-rek のッキㇼ・カ・ウㇱ・レㇰ〕[notkir(下あご)+ka(の表面)+us(に生えている)+rek(ひげ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noto an
- ノト アン 【noto an】 凪:凪いでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- notomare
- ノトマレ 【他動】[not-oware あご・を…に置く。](次のような文脈で)…にあごをのせている。 cinoye kuwa/kuwa tuykasi/notomare チノイェ クワ/クワ トゥイカシ/ノトマレ [雅]ねじれた杖の上にあごをのせている。(Sユーカラ) kuwa kurka/notomare wa クワ クㇽカ/ノトマレ [雅]杖の上にあごをのせて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notomare
- ノトマレ 【not-omare】 顎をのせる:ユカㇻにある刀の鍔の描写.雌竜と雄竜が顎と顎を重ねている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- notomare(a-an-)
- ノトマレ §030.あご杖をつくnot-omare(a-;an-)〔no-tó-ma-reノとマレ〕[not(あご〔を〕)+oma-re(そこに在ら・しめる)]⦅胆振、ヒダカ西部、シラウラ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- nottarara
- ノッタララ 【自動】[not-tarara あご・を上に高く差し上げている] あごを突き出し上を向いている。 ukirosore wa oraun tekutasare wa nottarara wa an ウキロソレ ワ オラウン テクタサレ ワ ノッタララ ワ アン (彼は)あぐらをかいてそして腕を組んであごを突き出して上を向いている。(S) ☆参考 nottesusu ノッテスス とも言う。 {E: to stick out one's jaw.} (出典:田村、方言:沙流)
- notutontare
- ノトゥトンタレ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](8)悪寒で歯ががたがたする not-utontare〔no-tú-ton-ta-re ノとゥトンタレ〕[not(あごが)+u(互いの)+tom(胴を)+ta(打た)+re(せる);あごがお互いに打ちあう]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nowah(p-i)
- ノワㇵ §167.かお(顔)(4)獣の顔 nowah(p-i)〔no-wáh ノわㇵ〕[もと「おとがい」の意]⦅シラウラ⦆【説話】 (出典:知里人間編I、方言:)
- noya
- ノヤ 【名】[植物]ヨモギ。 asir noya アシン ノヤ [新しい・ヨモギ] 春の出始めの柔らかいヨモギ、 モチグサ。 noya-sito ノヤシト ヨモギのだんご、 よもぎ餅。 ☞noyasito ノヤシト〔知分類 p.1〕 {E: mugwort.} (出典:田村、方言:沙流)
- noya
- ノヤ 【noya】 ヨモギ. フㇱコ トゥシㇼ トゥㇺ ア・クㇱ ヒ タ アナㇰネ ノヤ ア・エテテ ワ ホック カネ アナン(アン・アン) ワ ア・クㇱ ペ ネ.ウェンカムイ カ オンネ ㇷ゚ ネ クナㇰ ラム パ ワ エチャッケ ソモ ソイェネ ㇷ゚ ネ シコㇿ=古い墓地の中を通る場合はヨモギを杖にして腰を曲げて通るものだ.悪い化け物も年寄りだと思って汚ながって出て来ないものだそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- noya
- ノヤ §001 エゾヨモギ (1) noya (no-yá)「ノや」[“もみ草”の義] 葉をいう ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noya ikkewe(-he)
- ノヤイッケウェ(ヘ) §001 エゾヨモギ (8) noya ikkewe(-he) (no-yá-ík-ke-we)「ノやいッケウェ(へ)」[もみ草・の背骨] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noya sinrici(-hi)
- ノヤシンリチ(ヒ) §001 エゾヨモギ (12) noya sinrici(-hi) (no-yá-sin-ri-ci)「ノやしンリチ(ヒ)」[もみ草・の根] 根 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyahamussurku
- ノヤハムㇱスㇽク §249 トリカブト (7) noyahamus-surku (no-yá-ha-mus-sur-ku)「ノやハムㇱスㇽク」[noya(ヨモギ)ham(葉)us(ついている)surku(ブシ根)] 根 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyaikkew
- ノヤイッケウ §001 エゾヨモギ (7) noya-ikkew (no-yá-ik-kew)「ノやイッケウ」[もみ草(の)・背骨] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyaimos
- ノヤイモㇱ 【noya-imos】 ヨモギ神. オキクㇽミカムイ アイヌモシㇼ ワ リクンカント オリキン ヒ タ アイヌモシㇼ エプンキネレ クス ニスㇰ ワ アヌ ㇷ゚ ノヤイモㇱカムイ ネ ルウェ ネ=オキクㇽミ神がアイヌの国土から天の国へ行く時にアイヌの国を守護するために頼んでおいたのがヨモギの神なのだ.図[ノㇷ゚ヤイモㇱ] (出典:萱野、方言:沙流)
- noyanici(-hi)
- ノヤニチ(ヒ) §001 エゾヨモギ (10) noya-nici(-hi) (no-yá-ni-cí)「ノやニち(ヒ)」[もみ草・の棒] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyanit
- ノヤニッ §001 エゾヨモギ (9) noya-nit (no-yá-nit)「ノやニッ」[もみ草(の)・棒] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyanoya
- ノヤノヤ 【noya noya】 体をよじりつつ. ソンノ ソモ オリパㇰ ノ ヤイェシンノヤノヤ ワ アイヌ ウトゥル クㇱ ワ アㇻパ=全く遠慮もしないで自分で自分の体をよじりつつ人の間を通って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- noyaop
- ノヤオㇷ゚ 【noya op】 ヨモギの槍. アイヌモシㇼ モシㇼソ カ タ ア・キヤンネレ ㇷ゚ ノヤ ネ クス ノヤ オㇷ゚ アニ ノヤ エムㇱ アニ ア・オッケ ㇷ゚ ア・トゥイェ ㇷ゚ アナㇰネ エフイネ ウェンカムイ ネ ヤッカ ヤイカッチピ エアイカㇷ゚ ペ ネ=人間の国土,国土上に最も上席に位置するのがヨモギなので,ヨモギの槍で突かれた者,ヨモギの刀で斬られた者はどんな悪い神も蘇生することができないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- noyap
- ノヤㇷ゚ 【名】[概](所は noyapi(hi)ノヤピ(ヒ))顔の側面、 横顔。 {E: a profile.} (出典:田村、方言:沙流)
- noyap(-i)
- ノヤㇷ゚ §029.あご(6)下あごnoyap(-i)〔no-jápノやㇷ゚〕⦅ホロベツ、サル、チカブミ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- noyap/noyapi(hi)
- ノヤㇷ゚/ノヤピ(ヒ) 【noyap/noyapi(hi)】 顎. (出典:萱野、方言:沙流)
- noyapi tanne
- ノヤピ タンネ §179.顔が長い;面長である(3)noyapi tanne〔no-já-pi|tán-ne ノやピ・たンネ〕[その下あごの先・長い]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyapi(hi)
- ノヤピ(ヒ) 【名】[所](概は noyap ノヤㇷ゚) …の横顔。 noyapi tanne ノヤピ タンネ 横顔が長い(不器量なことの表現、 「憎らしい気持ちで言う言葉)。(S) ☆参考 「noyapi takne ノヤピ タㇰネ は、 憎らしい気持ちもかわいい気持ちも含まない。」 {E: a, the profile of…} (出典:田村、方言:沙流)
- noyasinrit
- ノヤシンリッ §001 エゾヨモギ (11) noya-sinrit (no-yá-sin-rit)「ノやシンリッ」[もみ草・根] 根 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyasito
- ノヤシト 【noya sito】 ヨモギ餅. (出典:萱野、方言:沙流)
- noyasito
- ノヤシト 【名】[noya-sito ヨモギ・だんご餅] ヨモギのだんご、 よもぎ餅。 paykar an kor asinnoya a=kar wa sitoho a=kar wa a=satke wa oka wa sonkaci inomi or ta amam sito a=kopóye wa páse inomito ta a=e kor pátum yupke yakka oripak an yakka a=i=rúkamare wa siyeye=an ka somo ki wa pirka p ne na パイカㇻ アン コㇿ アシンノヤ アカㇻ ワ シトホ アカㇻ ワ アサッケ ワ オカ ワ ソンカチ イノミ オッタ アマㇺ シト アコポイェ ワ パセ イノミト タ アエ コㇿ パトゥㇺ ユㇷ゚ケ ヤッカ オリパㇰ アン ヤッカ アイルカマレ ワ シイェイェアン カ ソモ キ ワ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 春になったら出たての柔らかいヨモギを摘んでそれでだんごをつくって干しておき、 正月に米/ヒエのだんごとまぜて元日に食べれば伝染病がはやっても私たちの村はのがれられて私たちは病気にならなくて、 よいのだから。(S) ☆参考 春、 出たての柔らかいヨモギを摘んで、 ふきんの中に灰を入れてそこに入れると「まっ青に」(=濃い緑に)なる。 それをついてゆでて餅(扁平につくっただんご)にして真ん中に穴をあけて干しておく。 正月にこれを食べると病気にかからないと言う。 {E: a rice cake made with mugwort.} (出典:田村、方言:沙流)
- noykosanpa
- ノイコサンパ 【自動】[noy-kosanpa (ねじれを表す語根)・急に…する] 急に倒れる、 急死する。 omakatetterke kor an ayne ekuskonna noykosanpa オマカテッテㇾケ コラン アイネ エクㇱコンナ ノイコサンパ 千鳥足で歩いていて突然フラフラッと倒れた。(S) yaysurkuere p ne kusu noykosanpa ヤイスㇽクエレㇷ゚ ネ クス ノイコサンパ 毒を飲んだものだから急に死んだ。(S) {E: to faint, die suddenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- noykosanu i=kurkasike onoyoyse
- ノイコサヌ イクㇽカシケ オノヨイセ 【noykosanu i=kurkasike onoyoyse】 私の体の上へ身を投げ出した,恋人に会った女が相手の上へ身を投げ出した. ▷ノイコサヌ=力を抜いて イクㇽカㇱケ=私の体の上 オノヨイセ=くずれ落ちる *ユカㇻの中でポンヤウンペの婚約者が,ポンヤウンペに会った時の様子.スㇺキナネノイコサヌ(しおれた草のようにくずれ落ちた)という言い方もある[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- noynatara
- ノイナタラ 【自動】[noy-natara フラフラになる(擬態)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] フラフラになっている。 ☞emontum noynatara エモントゥㇺ ノイナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noynoye(-an)
- ノイノイェ §222.かむ(噛む)(3)食うためにかみかみする noynoye(-an)〔nóǐ-no-je のイノイェ〕[noy-noy-e(綯い・綯い・する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noypa
- ノイパ 【他動】[複](単は noye ノイェ)(二つ以上の) …をねじる、 …をひねる、 (糸)をよる。 {E: to twist, wind…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- noypa
- ノイパ 【noypa】 ねじる. (出典:萱野、方言:沙流)
- noypeci=tatap
- ノイペチタタㇷ゚ 【noype ci=tata-p】 熊の能漿をつなぎにしたぬた:イヨマンテ(熊送り)の夜に熊の頭の肉,舌とか頬肉を煮て脳漿をつなぎに作るぬた. ▷ノイペ=脳漿 チ=私たち タタㇷ゚=刻んだ物(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- noypeikohaye
- ノイペイコハイェ §595.ばかである;おろかである(5)おろかである[脳味噌が足りない] noype-ikohaye〔nóǐ-pe|i-kò-ha-je のイペ・イコハイェ〕[noype(脳味噌が)+i-ko-haye(それ・に・足りない)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyperat(-u)
- ノイペラッ §569.脳膜noype-rat(-u)〔nóǐ-pe-rat のイペラッ〕[noype(脳髄)+rat(ねばねばしたもの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyporkina
- ノイポㇿキナ §190 クサフジ (3) noypor-kina (nóy-po-ro-ki-na)「のイポㇿキナ」[前頭部・草] 茎葉 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyporoaraka
- ノイポロアラカ §443.ずつう(頭痛)(8)前頭痛[がする] noyporo-araka〔nóǐ-po-ro-a-ra-ka のイポロアラカ〕[前頭・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyporoarka
- ノイポロアㇻカ §443.ずつう(頭痛)(7)前頭痛[がする] noyporo-arka〔nóǐ-po-ro-ar-ka のイポロアㇻカ〕[その頭・痛む]⦅エべオツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyporsampe
- ノイポㇿサンペ §673.ひよめき;おどりこ;だいしんもん(大顫門)(6)noypor-sampe〔nóǐ-por-sam-pe のイポㇿ・サンペ〕[noypor(前頭部)+sampe(脈搏)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyteh(k-an)
- ノイテㇸ §510.つかれる;疲労する(4)疲れきる;疲労困憊する noyteh(k-an)〔nói-teh のイテㇸ〕[noy(ねじれ)+teh(<tek の状態を呈する)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noyunitara
- ノユニタラ 【noyunitara】 波打つ.*竜がポンヤウンペをおそう時に体の上を波打たせる様子で,普通にいう海の波の場合にはノユニタラを用いてはならない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nu(we) koan
- ヌ(ウェ) コアン 【連他動】[単](複は nu(we) kooka ヌ(ウェ) コオカ) (一人が)…の獲物に恵まれる、 …がたくさんとれる。 (猟や漁や交易の)収穫が多い。 cep nu koan チェㇷ゚ ヌ コアン 魚がたくさんとれる。 “yam nuwe e=koan yak a=ye?” “ene nuwe ku=koan wa k=éyaykopuntek pe un” 「ヤㇺ ヌウェ エコアン ヤㇰ アイェ?」 「エネ ヌウェ クコアン マ ケヤイコプンテㇰ ペ ウン」 「あなた栗をたくさんとったそうね。」「こんなにたくさんとってうれしいのよ。」 (S) yuk ne ciki kamuy ne ciki nuwe koan wa ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ ヌウェ コアン マ (彼は)鹿でも熊でもたくさんとれて。(S民話) ☆参考 nukoan ヌコアン が自動詞として使われた例が一例ある。 ☞nukoan ヌコアン ☆参考 実がたくさんなることは iyono イヨノ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nu(we) kooka
- ヌ(ウェ) コオカ 【連他動】[複](単は nu(we) koan ヌ(ウェ) コアン) (二人以上が)(狩猟や漁や交易の)収穫が多い、 …の獲物に恵まれる、 …がたくさんとれる。 yas wa cep nu kooka yak a=ye ヤㇱ ワ チェㇷ゚ ヌ コオカ ヤカイェ 彼らは流し網して魚をたくさんとったそうだ。 a=kotánu un utar uymam kor usa cihoki cipekusa wa paye kor ora, iyoype or ta ikor or ta usa imikinkay nuwe kooka wa yap ranke siri アコタヌ ウン ウタㇻ ウイマㇺ コㇿ ウサ チホキ チペクサ ワ パイェ コㇿ オラ、 イヨイペ オッタ イコロッタ ウサ イミキンカイ ヌウェ コオカ ワ ヤㇷ゚ ランケ シリ 私の村の人々が交易に行くと、 いつもいろいろな売り物を舟に積んで行っては、 宝器やら宝刀やらいろいろな衣料品などをどっさり手に入れて帰って来る様子を…。(S民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nucaktek
- ヌチャㇰテㇰ 【自動】[nu-cak-tek 顔・(晴れることを表す語根)・ちょっと…する]心が明るく楽しい/楽しくなる、 ほがらかである/になる。(W) (S) {E: to be cheerful.} (出典:田村、方言:沙流)
- nucaktek
- ヌチャㇰテㇰ 【nucak-tek】 朗らか,晴れやか,明朗,愉快だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nucatoma
- ヌチャトマ §064 ジャガタライモ (3) nuca-toma (nu-cá-to-ma)「ヌちャトマ」[nucá(ロシア人)tomá(エゾエンゴサクの塊茎)] 塊茎 ⦅樺太⦆ →補注(17)。 (出典:知里植物編、方言:)
- nucimasap
- ヌチマサㇷ゚ 【nucim-asap】 仕事の遅い,手ののろい,手が回らない. ヌチマサㇷ゚ペ=手のろい者・仕事の遅い者. (出典:萱野、方言:沙流)
- nucimasap
- ヌチマサㇷ゚ 【自動】[nucim-asap (?)・(劣ることを表す接尾辞)]何をやってもはかどらない。 {E: to make no progress no matter what.} (出典:田村、方言:沙流)
- nucimasnu
- ヌチマㇱヌ 【自動】[nucim-asnu (?)・(優れていることを表す接尾辞)]何をやっても早い。 {E: to be fast at doing anything.} (出典:田村、方言:沙流)
- nucimasnu
- ヌチマㇱヌ 【nucim-asnu】 手早い,仕事が速い. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuesikari
- ヌエシカリ §795.めまい(眩暈)[する](7)nu-esikari〔nú-e-ši-ka-ri ぬエシカリ〕[nu(目)+e(そこにおいて)+sikari(まわる)]⦅チンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nueyaytupa
- ヌエヤイトゥパ 【nu-eyaytupa】 開きたがる.▷ヌ=聞く エヤイトゥパ=〜したがる (出典:萱野、方言:沙流)
- nuhka
- ヌㇷカ §367 ツル(鶴);タンチョウ (6) nuhka (núh-ka)「ぬㇷカ」[<nup-ka-o-rew-cir(葦原・上・に・降りる・鳥);この場合のnuhはki-nuh「葦・原」の意] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nuikatara
- ヌイカタラ 【自動】[nu-íka-tara 顔・近道する(?)・…している(状態を表す接尾辞)]年取っているのに太っているためにあまりしわがない。 onne korka irammakaka nuikatara, nucittek ka somo ki オンネ コㇿカ イランマカカ ヌイカタラ、 ヌチッテㇰ カ ソモ キ 年取っているがしわもあまりなくてきれいだ、 やせてしわがよってなどいない。(S) ☆発音 :ヌイ の部分は nuy ではなく、 nu彫イ を高くはっきりと発音する。 {E: to be unwrinkled in spite of one's age..} (出典:田村、方言:沙流)
- nukan
- ヌカン 【他動】(nukar ヌカㇻ の r ㇻ が r の前で n ン と発音された形。) ☞nukar ヌカㇻ {E: to see, look at, meet…; …can be seen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukanniskarani
- ヌカンニㇱカラニ §146 イタヤ イタヤカエデ (6) nukannis-kara-ni (nu-kán-nis-ka-ra-ni)「ヌかンニㇱカラニ」[<mukar(まさかり)nit(柄)kar(つくる)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nukannukar
- ヌカンヌカㇻ 【他動】[nukar-nukar …を見る・(重複)] …のめんどうをみる。 i=koypak wa somo i=nukannukar イコイパㇰ ワ ソモ イヌカンヌカㇻ (彼は)私たちのことを怒ってもうめんどうを見てくれない。(S) {E: to look after…} (出典:田村、方言:沙流)
- nukanramu
- ヌカンラム §024.弟(8)nukan-ramu〔nu-kán-ra-mu ヌかンラム〕⦅カラフト⦆弟。Kinosita 〜-hu maxpoho ne 「木下の弟の娘である」⦅あいぬ物語, p.5⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nukar
- ヌカㇻ 【他動】①…を見る、 …が見える、 …に会う、 (本など)を読む(黙読する)、 …をよく見て調べる、 (神が)顧(かえりみ)てくれる、 (占いで/超能力で)未来のことや相手の素性などがわかる。 maciya ka ku=nukar, atuy ka ku=nukar マチヤ カ クヌカㇻ、 アトゥイ カ クヌカㇻ 町も見える、 海も見える。(S) kanpi nukar カンピ ヌカㇻ 本/書類/手紙を見る/読む。 toan pe toykokisma yan, netopake a=nukár kusu ne na トアン ペ トイコキㇱマ ヤン、 ネトパケ アヌカㇻ クス ネ ナ あいつをしっかりつかまえろ、 体を見て調べるからな。(W言い伝え) yaycipsikeka-nukar ヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ [自分の舟荷・を見る]自分の舟荷を見る(舟のとも(うしろ)の方に座ることの表現)。 ekasnukar エカㇱヌカㇻ [e-kasi-nukar …で・の上・を見る](人)に(もの)を授ける。 ②☞katu nukar カトゥ ヌカㇻ ☆参考 ものや人やことがらを見る/が見えることに使う。 「こっちを見る」「上を見る」のようにある方向を見ることには自動詞の inkar インカㇻ を使う。 ☞inkar インカㇻ {E: to see, look at, meet…; …can be seen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukar
- ヌカㇻ 【nukar】 見る,見える,会う. ア・ヌカㇻ フミ ウェン=よく見えない.ヌカㇻ エトランネ=見るのがいやだ.ユッカルㇱ アン ウㇱケ コルウヌ(ク・オルウヌ) シネンネ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アクス ア・エン・ヌカㇻ=マイタケが生えている所を私は知っていたのでひとりで山へ入ると,他人に見られた.アイヌ アッパケ ア・エホリッパ シンナ トリ ネ シンナ チカㇷ゚ ネ ア・イ・ヌカㇻ カネ=人々の先頭になって私は踊り,別な鳥として異彩を放つ私を皆は見ている(ユカㇻの中でポンヤウンペの恋人が目立っている様子). (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar ka hosi
- ヌカㇻ カ ホシ 【nukar ka hosi】 顔も見たくない. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) エン・コレウェン ウナㇻペ ネ クス エアㇻキンネ ク・コヌコㇱネ ク・ヌカラー カ ホシ=私が子供の時私をいじめたおばなのでとっても憎い,私は顔を見るのもいやだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar'eramuskari
- ヌカㇻエラムㇱカリ 【<nukar e-ramu-si-kari】 見たことがない.▷ヌカㇻ=見る エ=それ ラム=思い シ=自ら カリ=回る,回転 →見たことのない人に会うこと.さて誰であったかと頭の中がぐるぐると回転することをいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar'ewen
- ヌカㇻエウェン 【nukar-e-wen】 よく見えない.▷ヌカㇻ=見る エ=それを ウェン=悪い (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar(a-)
- ヌカㇻ §749.みる(見る)(1)nukar(a-)〔nu-kár ヌかㇻ〕[nu(目を)+kar(つくる、なす)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nukarar
- ヌカラㇻ 【nukar-yar】 (不特定多数の人に)見せる. ウェンクㇽ アナㇰネ ネンポーカ イキ ワ シネ イコㇿ ポカ コㇿ コㇿ オラーノ ヌカラㇻ ルスイ タパイェ(タㇷ゚ ア・イェ) クニ ウェンクㇽ イコㇿ コㇿ=貧乏人はなんとかしてひとつの宝だけでも持つと,それから誰かに見せたがる,このことを貧乏人が宝を持つという. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukarasnu
- ヌカラㇱヌ 【nukar-asnu】 いじめる:誰かを目でいじめる,とげとげしい目で見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukare
- ヌカレ 【nukar-e】 見せる. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukare
- ヌカレ 【複他動】[他動使役][nukar-e 見る・させる] …に …を見せる。 nep ne yakka pirkano eci=epákasnu eci=nukáre rusuy ネㇷ゚ ネ ヤッカ ピㇼカノ エチエパカㇱヌ エチヌカレ ルスイ 私は何でもあなたによく教え、 よく見せてあげたい。(NZ独話) {E: to show…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukarepa
- ヌカレパ 【他動】[他動使役][複](nukare ヌカレ は単複の区別なし)(二人以上に/二つ以上を皆)…に…を見せる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukarpa
- ヌカㇻパ 【他動】[複](nukar ヌカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を皆)…を見る、 …が見える。 {E: to see, look at…; …can be seen.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukattek
- ヌカッテㇰ 【nukar-tek】 さっと・ちらっと見る.▷ヌカㇻ=見る テㇰ=さっと (出典:萱野、方言:沙流)
- nukecikap
- ヌケチカㇷ゚ §341 クマタカ (1) nukecikap (nu-ké-či-kap)「ヌけチカㇷ゚」[<yuk-e-cikap(肉獣を・食う・鳥)] ⦅美幌、西別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nuketapuyse(-an)
- ヌケタプイセ §047.汗をかく(5)nuketapuyse(-an)〔nu-ké-ta-puǐ-seヌけタプイセ〕[<nuke(顔の所)+ta(において)+puyse(煙る、ぬれる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nukoan
- ヌコアン 【自動】[< nu(we)koan]狩猟の収穫が豊富である。 pó hene ison=an wa nukoan=an wa ポ ヘネ イソナン ワ ヌコアナン ワ なおいっそう獲物に恵まれてたくさんの獲物がとれて。(HC民話) ☆参考 nu(we) koan ヌ/ヌウェ コアン は他動詞だが、 この例では自動詞として使われている。 一例のみ。 (出典:田村、方言:沙流)
- nuku(a-)
- ヌク §399.しゃぶる(3)骨などをかじってしゃぶる nuku(a-)〔nu-kú ヌく〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuku(a-an-)
- ヌク §581.のむ(飲む)(5)煮た魚の骨を噛んでその汁を呑みこむ nuku(a-、an-)〔nu-kú ヌく〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numa
- ヌマ 【名】[概/所] 毛(毛一般)。 numa us ヌマ ウシ 毛が生える、 毛が生えている(「おいている」)、 毛深い。 tek numa テㇰ ヌマ 手の毛。(W) nan numa ナン ヌマ 顔の毛(「みそげ」)。(W) numa cikositosito ヌマ チコシトシト【自動】「めんよう(=羊)の毛がメチャクチャになって餅みたいになっている」(悪口)。 ku=konukosne humi! toy wente kor patek an numa cikositosito hemanta クコヌコㇱネ フミ! トイ ウェンテ コㇿ パテㇰ アン ヌマ チコシトシト ヘマンタ 憎らしいなあ、 畑を荒らしてばかりいる毛がメチャクチャになって餅になってるへんなやつ。(S) ☆参考 人の毛も動物や毛虫の毛も。 人の体毛のことは kenuma ケヌマ とも言う。 髪の毛は otop オトㇷ゚、 ひげは rek レㇰ、 陰毛は honuma ホヌマ。 {E: hair; fur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numa
- ヌマ §230.かわ(皮)(15)毛皮 numa〔nu-má ヌま〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numa
- ヌマ §282.け(毛)(1)numa〔nu-má ヌま〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numa
- ヌマ 【numa】 毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- numaha
- ヌマハ 【名】[所](概は numa ヌマ)…の毛。 numaha ironne ヌマハ イロンネ 毛が厚い(獣の)。 {E: the hair, fur of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numahapuru
- ヌマハプル §347 クルマユリ (5) numahapuru (nu-má-ha-pu-ru)「ヌまハプル」[numa(毛)hapuru(<hapur やわらかい)] 鱗茎 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- numakur
- ヌマクㇽ 【numa-kur】 毛皮(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- numan
- ヌマン 【numan】 昨日. (出典:萱野、方言:沙流)
- núman
- ヌマン 【名/副】きのう。 núman k=ek ヌマン ケㇰ 私はきのう来た。 núman pakno téta an ヌマン パㇰノ テタ アン (彼は)きのうまでここにいた。(S) núman wano tanto pakno ヌマン ワノ タント パㇰノ きのうから今日まで。(W会話) ☆対語 tanto タント きょう。 nisatta ニサッタ 明日。 hoskinuman ホㇱキヌマン おととい。 ☆参考 onuman オヌマン は《夕方、 晩》 {E: yesterday.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numari
- ヌマリ §278 あざらし (48) numari (nu-má-ri)「ヌまリ」[<? numa-riten‘毛・やわらかな’] ⦅真岡⦆ゴマフアザラシ及びフイリアザラシの幼獣=konuspe[『藻汐草』に狸とある] (出典:知里動物編、方言:)
- numasakikonkap
- ヌマサㇰイコンカㇷ゚ §160 アオムシ(幼虫) (2) numa-sak-ikonkap(nu-má-sak-i-kon-kap)「ヌまサㇰイコンカㇷ゚」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- numasakpiyapa
- ヌマサㇰピヤパ §401 ヒエ (4) numa-sak-piyapa (nu-má-sak-pi-ya-pa)「ヌま・サㇰ・ピヤパ」[numa(毛)sak(ない)piyapa(ヒエ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- numasikankan(-i)
- ヌマシカンカン §518.つむじ(旋毛);まきめ(5)背中の旋毛 numa-sikankan(-i)〔nu-má-ši-kaŋ-kan ヌまシカンカン〕[numa(毛)+sikankan(<si-kar-kar 自分を・からみ・からみする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numasuh
- ヌマスㇷ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(13)膝かぶに出るというできものの一種 numasuh〔nu-má-suh ヌまスㇷ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numasup(-i)
- ヌマスㇷ゚ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(12)膝かぶなどによく出る小さいけれども大変痛いおでき numasup(-i)〔nu-má-sup ヌまスㇷ゚〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numasut
- ヌマスッ 【名】[numa-sut 毛・の根元] 関節部にできる悪質のできもの(手首、 膝のすぐ下、 足首のくるぶしの脇、 などにできる。 ふつうの húpo フポ とちがってプクッとふくれてなかなか膿をもたない)。 numasut hetuku ヌマスッ ヘトゥク 関節部の悪いできものができる。 tekukocihi ta numasut hetuku テクコチヒ タ ヌマスッ ヘトゥク (S)〔知分類 p.393 底豆((ホロベツ))〕 {E: a corn; a wart; a blister.} (出典:田村、方言:沙流)
- numasut(-u)
- ヌマスッ §716.まめ(肉刺)(4)そこまめ(底豆・底肉刺) numasut(-u)〔nu-má-sut ヌまスッ〕[numa(毛)+sut(ねもと)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numasut/numasutu(hu) 1
- ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ①毛根. (出典:萱野、方言:沙流)
- numasut/numasutu(hu) 2
- ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ②できもの:毛の根に出来る小さいできもの.このできものにはネㇷ゚キヌマスッ(働くできもの:働くと痛くない),トランネヌマスッ(骨惜しみできもの:働かなければ痛まない)の2種類あるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- numat
- ヌマッ 【名】[num-at 前身頃(?)・つけひも] 女性の下着(mour モウㇽ)の懐を合わせてとめるために衿元につけてあるひも。 {E: the cords used to fasten female clothing at the breast.} (出典:田村、方言:沙流)
- numat/numaci(hi)
- ヌマッ/ヌマチ(ヒ) 【numat/numaci(hi)】 胸紐:女の肌着の懐のつけ紐,肌着の胸紐. ク・ヌマチ トゥイ ナ,コテ ワ エン・コレ=私の胸紐が切れたのでつけてくれ(昔の肌着はワンピース風になっていて胸の所に両方から紐がついていた). (出典:萱野、方言:沙流)
- numatakusa
- ヌマタクサ §284.毛の房numa-takusa〔nu-má-ta-ku-sa ヌまタクサ〕[numa(毛)+takusa(<Jap.「手草」)]⦅ホロベツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.628】 (出典:知里人間編I、方言:)
- numatkam(-i)
- ヌマッカㇺ §554.にく(肉)(16)クマの胸の肉 numat-kam(-i)〔nu-mát-kam ヌまッ・カㇺ〕[numat(女性の肌衣の胸紐)+kam(肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numatkam(-i)
- ヌマッカㇺ §755.むね(胸)(13)胸の上部の中央の肉 numat-kam(-i)〔nu-mát-kam ヌまッ・カㇺ〕[numat(女の肌衣の胸の紐)+kam(肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numatpita
- ヌマッピタ 【numat-pita】 胸紐ほどき.*熊の皮を剥ぐ時は胸の所で1か所皮を切らずに残す.これをヌマッ(胸紐)といい,この部分を切る時にはエイッと高い声で気合いをかけて切るものである.これをヌマッピタ(胸紐ほどき)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- numattomuspe
- ヌマットムㇱペ §004.あかご;あかんぼ(43)numattomuspe〔nu-mát-to-muš-pe ヌまットムㇱペ〕[numat(女性の肌衣の胸紐)+tom(の中)+us(にいつもついている)+-pe(者);‘いつも母のふところに抱かれて乳を呑んでいる者']。⦅チカブミ⦆【雅】ちのみご;あかんぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- numatus
- ヌマトゥㇱ 【numa-tus】 着物の襟. (出典:萱野、方言:沙流)
- numaus
- ヌマウㇱ 【numa-us】 毛深い. (出典:萱野、方言:沙流)
- numaus
- ヌマウㇱ 【自動】[numa-us 毛・が生えている/がたくさんついている] ①毛が生えている。 ②毛深い。 {E: to be hairy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numaus
- ヌマウㇱ §285.毛深いnuma-us〔nu-má-uš ヌまウㇱ〕[numa(毛)+us(群生している)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- numaus'ampayayap
- ヌマウㇱアンパヤヤㇷ゚ 【numa-us-ampayayap】 オオクリガニ(毛ガニ). (出典:萱野、方言:沙流)
- numaus'ikompap
- ヌマウㇱイコンパㇷ゚ 【numaus-ikompap】 毛虫. (出典:萱野、方言:沙流)
- numaus-íkonpap
- ヌマウㇱ イコンパㇷ゚ 【名】[毛が生えている・毛虫や青虫などの仲間][動物]毛虫。 〔知分類 p.99〕 {E: a hairy caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- numausikompap
- ヌマウㇱイコンパㇷ゚ §157 毛虫 (2) numa-us-ikompap(nu-má-us-í-kom-pap)「ヌまウㇱいコンパㇷ゚」[<numa(毛)us(生えている)ikompap(体を曲げて歩く者)]⦅穂別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- numausitemekikir
- ヌマウㇱイテメキキㇼ §157 毛虫 (3) numa-us-itemekikir(nu-má-us-itémekikir)「ヌまウㇱイてメキキㇼ」[<numa(毛)us(生えている)itemekikir(両手をひろげて物を計る虫)]⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- numauskamuy
- ヌマウㇱカムイ §157 毛虫 (4) numa-us-kamuy(nu-má-us-ka-muy)「ヌまウㇱカムイ」[numa(毛)us(多生している)kamuy(神)] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- numauskikir(-i)
- ヌマウㇱキキㇼ §157 毛虫 (8) numa-us-kikir(-i)(nu-má-us-ki-kir)「ヌまウㇱキキㇼ」[<numa(毛)us(生えている)kikir(虫)]⦅名寄、旭川、千歳、幌別⦆鱗羽類の幼虫 (出典:知里動物編、方言:)
- numauskikiri
- ヌマウㇱキキㇼ §157 毛虫 (1) numa-us-kikiri(nu-má-us-ki-kir)「ヌまウㇱキキㇼ」[numa(毛)us(生えている)kikir(虫)] ⦅K新問、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- numauspiyapa
- ヌマウㇱピヤパ §401 ヒエ (3) numa-us-piyapa (nu-má-us-pi-ya-pa)「ヌまウㇱピヤパ」[numa(毛)us(多く生えている)piyapa(ヒエ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- numinokan
- ヌミノカン §179 ヤブマメ ギンマメ (3) numinokan (nu-mí-no-kan)「ヌみノカン」[numi(その粒)nokan(小さい)] 地下に結実した果実をいう ⦅美幌、屈斜路、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- numinokan
- ヌミノカン 【numi-nokan】 やぶ豆:粒が小さいこと(十勝での言い方). アイヌモシㇼ メナスン(メナㇱ ウン) ウタㇻ アナㇰネ エハ シコㇿ カ ヌミノカン シコㇿ カ イェ ㇷ゚ ネ チ・コㇿ コタン タ アナㇰネ アハ セコㇿ ア・イェ=アイヌの国土(北海道)の東の方の人たちはエハともヌミノカンともいうもので,私の村ではアハという.*十勝アイヌ磯里明さんが教えてくれた.沙流川アイヌはアハといい,旭川アイヌはエハという. (出典:萱野、方言:沙流)
- numkoekompa
- ヌㇺコエコンパ 【他動】[複](単は numkoekomo ヌㇺコエコモ)(大勢の人たちで)…を取り囲んで攻める(?)。 ci=kor kotan numkoekompa rusuy kus チコㇿ コタン ヌㇺコエコンパ ルスイ クㇱ 彼らは私たちの村を取り囲んで攻めようとして。(S独話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numpa
- ヌンパ ☞nunpa ヌンパ (出典:田村、方言:沙流)
- numpa
- ヌンパ 【numpa】 しぼる. トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ ア・ヌンパ オカケ シチヒ アナㇰネ コㇿコニ ハㇺ コエトゥレンノ ノヤ イロンネノ ア・コカㇻカリ ワ ア・オンカㇷ゚ ネ ナ=ウバユリの澱粉をしぼった残りのかすのほうはフキの葉とヨモギに厚く包み発酵させるものだよ.コソㇿカミ(ク・オソㇿカミ) ヒ タ アン フㇷ゚ イェ ヌ ノイネ フマㇱ ナ.ヌカㇻ ワ ヌンパ ワ エン・コレ=私の尻に出来た腫れ物が膿を持ったようだ.見てしぼってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- numsam
- ヌㇺサㇺ 【num-sam】 前袷. (出典:萱野、方言:沙流)
- numsama
- ヌㇺサマ 【名】[所(?)](概は未出。 sama サマ の概は sam サㇺ)(着物の)前身頃(まえみごろ)。 ☆参考 身頃全体は netopake ネトパケ [所]。 後ろ身頃は seturu セトゥル [所]。 {E: former, past times.} (出典:田村、方言:沙流)
- numtumasi
- ヌㇺトゥマシ 【名】[num-tumasi 粒・の中のとびとびにいくつか] 全体のうちのあるいくつかの粒。 tanpa anak sir-sum wa numtumasi patek rupne, numtumasi nokan タンパ アナㇰ シㇼスㇺ ワ ヌㇺトゥマシ パテㇰ ルㇷ゚ネ、 ヌㇺトゥマシ ノカン 今年は不作で、 たまには大きい粒もあるが粒によっては小さい。 ci=suwe amam numtumasi péne numtumasi kawnu チスウェ アマㇺ ヌㇺトゥマシ ペネ ヌㇺトゥマシ カウヌ 私たちの炊いたごはんは一部分はびちゃびちゃで一部分は芯がある。 {E: a portion; a part of.} (出典:田村、方言:沙流)
- nun(a-an-)
- ヌン §399.しゃぶる(1)赤ん坊が乳房などをしゃぶる nun(a-;an-)〔ぬン〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nunakarip
- ヌナカリㇷ゚ 【nunakarip】 ヒトデ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nunakarip
- ヌナカリㇷ゚ 【名】[動物] ヒトデ。 〔知分類 p.81 nona-kárip((タラントマリ))ヒトデ〕 {E: a starfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- nunkehoma
- ヌンケホマ §480.たまご(卵)(9)ばらばらになった卵粒;方言「じょろご」 nunke-homa〔ぬンケ・ホマ〕[nunke(粒状の、<num「粒」+-ke「状をなす」)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nunkehoma
- ヌンケホマ §067 サケ あきあじ、あきやじ 卵(3) nunke-homa (nun-ke-ho-ma)「ヌンケホマ」ジョロゴ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nunnun(a-an-)
- ヌンヌン §399.しゃぶる(2)赤ん坊が乳房などをしゃぶる nun-nun(a-;an-)〔ぬンヌン〕[しゃぶり・しゃぶりする]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nunpa
- ヌンパ 【他動】(複数形の形だが、 これに対する単数形の形は出てこない。)…を締めつける、 …をしぼる、 (水気)をしぼり出す。 totto nunpa トット ヌンパ 乳をしぼる。 péhe nunpa ペヘ ヌンパ 水気をしぼり出す。(S) {E: to wring, squeeze out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupa
- ヌパ 【nupa】 掃く. ムンヌパ=ごみを掃く. (出典:萱野、方言:沙流)
- núpa 1
- ヌパ 【他動】[複](nu ヌ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を聞く、 …が聞こえる。 {E: to listen to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- núpa 2
- ヌパ 【他動】[複](単は nuwe ヌウェ)…を掃く(サッサッとたくさん掃く)。 ipe etok ta tanuka hi a=nupa yak pirka イペ エトㇰ タ タヌカ ヒ アヌパ ヤㇰ ピㇼカ ごはん前にここら(=このへん)掃いたほうがいい。(W) {E: to sweep…} (出典:田村、方言:沙流)
- nupe tum wa imasasa=an kane
- ヌペトゥㇺワ イマササアンカネ 【nupe-tum-wa i=masasa-an-kane】 涙の中からにらみつける. ▷ヌペ=涙 トゥㇺ=中 ワ=から イマササ=にらむ アン=私がする カネ=して *ユカㇻの中で,刺繍の下手な妹に,本人には姉や兄が,上手だ上手だと誉めておきながら,陰を向いてはくすくす笑うので,それを見た妹が泣きながら兄たちをにらんでいる[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nupe turano
- ヌペ トゥラノ 【nupe tura no】 涙ながらに,涙とともに. (出典:萱野、方言:沙流)
- núpecikka
- ヌペチッカ 【自動】[núpe-cik-ka 涙・滴る・(他動詞化)] 涙を落とす。 ku=nupecikka クヌペチッカ 私は涙がこぼれた。(S) {E: to cry.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupekoisamtuypa
- ヌペコイサㇺトゥイパ §475.ただれる;びらんする(2)涙で目のふちがただれている nupe-ko-i-sam-tuypa〔nú-pe-ko-i-sam-tuǐ-pa ぬペコイサㇺトゥイパ〕[nupe(涙)+ko(で)+i(それの、=目の)+sam(側)+tuypa(ただれている)] (出典:知里人間編I、方言:)
- núpekorapapse
- ヌペコラパㇷ゚セ 【自動】[núpe-ko-rapapse 涙・と共に・パラパラ落ちる] 涙をハラハラこぼす。 {E: to shed tears.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupekorapapse
- ヌペコラパㇷ゚セ 【nupe-ko-rapapse】 落涙,涙をこぼす. (出典:萱野、方言:沙流)
- núpesipakpare
- ヌペシパㇰパレ 【自動】[núpe-sipakpare 涙・(?)] 涙をポロポロこぼす。 núpesipakpare sir ne noyne ヌペシパㇰパレ シン ネ ノイネ 涙をポロポロこぼしているらしい。(S) {E: to shed tears (drop by drop).} (出典:田村、方言:沙流)
- nupka
- ヌㇷ゚カ 【nupka】 丘. リクンヌㇷ゚カ=上の丘.ランケヌㇷ゚カ=下の丘. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupkakasusu
- ヌㇷ゚カカスス §320 マルバノバッコヤナギ (8) nupkaka-susu (núp-ka-ka-su-su)「ぬㇷ゚カカ・スス」[nup(野)ka(原)ka(の上の)susu(ヤナギ)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupkakaussunkep
- ヌㇷ゚カカウㇱスンケㇷ゚ §183 エゾヤマハギ (4) nupkakaus-sunkep (núp-ka-ka-us-sun-kep)「ぬㇷ゚カカウㇱ・スンケㇷ゚」[nupka(野原、nup野、ka表面)ka(の上)us(に群生している)sunkep(萩)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupkaorew
- ヌㇷ゚カオレウ §306 ヒバリ (10) nupkaorew (núp-ka-o-rew)「ぬㇷ゚カオレウ」[<nupka(野原)o-(に)rew(降りてとまる)] ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nupkaus
- ヌㇷ゚カウㇱ §396 カヤ ススキ (1) nupkaus (núp-ka-us)「ぬㇷ゚カウㇱ」[nup(原野)ka(の上に)us(群生している)] 稈 ⦅美幌、足寄⦆⦅A十勝、石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupkikuta
- ヌㇷ゚キクタ 【自動】[nupki-kuta 汚水・を(ザツと)あける] 汚れ水を捨てる。 ☆参考 昔、 水道や下水のなかった時代、 水は川や泉から汲んできて使い、 使用ずみの汚れ水は外に捨てた。 {E: to throw out, dipose of dirty water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupkina
- ヌㇷ゚キナ §340 スズラン キミカゲソウ (5) nupkina (núp-ki-na)「ぬㇷ゚キナ」[nup(野)kina(草)、おそらくcironnup-kinaがもとの形であろう] 葉 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupoppetarikan(-an)
- ヌポッペタリカン §047.汗をかく(6)nupoppe-ta-rikan(-an)〔nu-póp-pe-ta-ri-kànヌぽッペタリカン〕[nupoppe(汗)+ta(において)+rikan(ふやける、うるける)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nupoppeun(-an)
- ヌポッペウン §047.汗をかく(4)nupoppe-un(-an)〔nu-póp-pe-nuヌぽッペヌ〕[汗・持つ] ⦅ホロベツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuppukusa
- ヌㇷ゚プクサ §340 スズラン キミカゲソウ (6) nup-pukusa (núp-pu-ku-sa)「ぬㇷ゚プクサ」[nup(野)pukusa(ギョウジャニンニクの葉)、たぶんcironnup-pukusaがもとであろう] 葉 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupunnoya
- ヌプンノヤ §001 エゾヨモギ (4) nupun-noya (nu-pún-no-ya)「ヌぷンノヤ」[<nupur(霊験ある)noya(もみ草)] 葉 ⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupunnoya
- ヌプンノヤ §006 イワヨモギ カムイヨモギ (2) nupun-noya (nu-pún-no-ya)「ヌぷンノヤ」[nupur(霊力ある)noya(もみ草)] 葉 ⦅美幌、足寄⦆⦅E樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupuri-kitay
- ヌプリ キタイ 【名】[山・の頂上] 山の頂上。 {E: the summit, top of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupurikamuy
- ヌプリカムイ §277 くま (13) nupuri-kamuy (nu-pú-ri-ka-muy)「ヌぷリカムイ」 (出典:知里動物編、方言:)
- nupurikesun-cáca
- ヌプリケスンチャチャ 【名】[nupuri-kes-un-cáca 山・の末端・にいる・じいさん]山すそのじいさん=熊のいちばん悪いのの呼び名。 (出典:田村、方言:沙流)
- nupurikesunkamuy
- ヌプリケスンカムイ §277 くま (16) nupuri-kes-un-kamuy (nu-pú-ri-kes-un-ka-muy)「ヌぷリケスンカムイ」[<nupuri(山)kes(しもて)un(にいる)kamuy(神)] ⦅北海道⦆‘あらグマ’(方言:ひぐま)の神名 (出典:知里動物編、方言:)
- nupurikitay
- ヌプリキタイ 【nupuri-kitay】 山頂,てっぺん,頂上.*神の国で手余された熊.昔話にしばしば出て来る.それでアイヌ社会での余され者をヌプリケシと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupurikor-kamuy
- ヌプリコㇿカムイ 【名】[山を持つ・神] 山の神、 山を領有し守っている神(頂上に住む、 人には見えない、 立派な家に住む)。(S) {E: the mountain god.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupurikorkamuy
- ヌプリコㇿカムイ §277 くま (12) nupuri-kor-kamuy (nu-pú-ri-kor-ka-muy)「ヌぷリコㇿカムイ」[‘山を支配する神’;<nupuri(山)kor(もつ)kamuy(神)] ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nupurinoskiunkamuy
- ヌプリノㇱキウンカムイ §277 くま (14) nupuri-noski-un-kamuy (nu-pú-ri-nos-ki-un-ka-muy)「ヌぷリノㇱキウンカムイ」[<nupuri(山)noski(まん中)un(にいる)kamuy(神)] ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nupuripakorkamuy
- ヌプリパコㇿカムイ §269 オオカミ (8) nupuripakorkamuy (nu-pú-ri-pa-kor-ka-muy)「ヌぷリパコㇿカムイ」[<nupuri(山)pa(かみて)kor(支配する)kamuy(神)] ⦅幌別⦆オオカミの神としての名 (出典:知里動物編、方言:)
- nupuripaunkur
- ヌプリパウンクㇽ §269 オオカミ (7) nupuripaunkur (nu-pú-ri-pa-un-kur)「ヌぷリパウンクㇽ」[<nupuri(山)pa(かみて)un(にいる)kur(神)‘山のかみてに住む神’] ⦅胆振、日高⦆オオカミの神としての名 (出典:知里動物編、方言:)
- nupurkasure
- ヌプㇽカスレ 【他動】[nupur-kasu-re 霊力がある・…しすぎる・させる](nupurkasu ヌプㇽカス《霊力がありすぎる》の使役形)わけがわからなくさせる。 ku=kosoataytak kunak ku=ramu akus en=nupurkasure híne ku=ye ka oyra wa k=ek クコソアタイタㇰ クナㇰ クラム アクㇱ エンヌプㇽカスレ ヒネ クイェ カ オイラ ワ ケㇰ 借金を取って来ようと思ったのに忍術使いみたいにされて私は言うのも忘れて帰って来た。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nupurmat
- ヌプㇽマッ 【nupur-mat】 霊感のある女. (出典:萱野、方言:沙流)
- Nupursar
- ヌプㇽサㇻ 【名】[nupur-sar 霊力のある・葦原][地名] 沙流川、 沙流地域(美称)。 Nupursar kotan ヌプㇽサㇻ コタン 沙流川筋の集落群全体(美称)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nurappa
- ヌラッパ 【他動】(死者)を供養する(供養の儀式をすることを言う)。 sinnurappa [sir-nurappa] シンヌラッパ 先祖供養をする。 {E: to hold a memorial service (for the dead).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nurayne
- ヌライネ 【自動】[nuray-ne(?)・である]おとなしい。 (次の決まった反語的な言い方の中で)nurayne hawe iki wa! ヌライネ ハウェ イキ ワ! そんなに乱暴に言わなくてもいいでしょう。 {E: to be quiet, calm.} (出典:田村、方言:沙流)
- nurayneno
- ヌライネノ 【副】おとなしく。 nurayneno hawe iki wa! ヌライネノ ハウェ イキ ワ! そんなに乱暴に言わないでもいいでしょう(反語)。(S) nurayneno ka tas a=ye p ne nek! ヌライネノ カ タㇱ アイェㇷ゚ ネ ネㇰ! おとなしく言うもんだよ。(S) {E: quietly; calmly.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuretar
- ヌレタㇻ 【他動】[nu-retar 顔・白い]色白である(顔の色について言う)。 nuretar kusu an pirka ponmenoko ヌレタㇻ クス アン ピㇼカ ポンメノコ 色の白い美しい娘さん。(S) ☆対語 nuhure ヌフレ 顔が赤い、 nukunne ヌクンネ 顔の色が黒い(浅黒い)。 {E: to be white (especially complexion).} (出典:田村、方言:沙流)
- nusa
- ヌサ 【名】祭壇(家の外の東側にある)。 nusa cise ukowturu wano yayotapkar-eciwitara ヌサ チセ ウコウトゥル ワノ ヤヨタㇷ゚カレチウイタラ (父は)祭壇と家との間のあたりから鳥の羽ばたきのような踏舞をしていた。(W神謡語り) nusa kohorakte/kohokuste ヌサ コホラㇰテ/コホクㇱテ (死に際に赤ん坊の守護養育を神に願って)(赤ん坊)の上に祭壇を倒す。 inan a=nomi kamuy ne yakka resu wa i=kore sekor hawean kor nusa e=kohokuste イナン アノミ カムイ ネ ヤッカ レス ワ イコレ セコㇿ ハウェアン コㇿ ヌサ エコホクㇱテ 私がおまつりしているどの神でもいいですから(この子を)育ててくださいと(お前の父親は死に際に)言いながらお前の上に祭壇を倒した。(W民話) nusa e=kohorakte kor ヌサ エコホラㇰテ コㇿ (お前の父親は)お前の上に祭壇を倒しながら。(W民話) {E: an altar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nusa
- ヌサ 【nusa】 祭壇.*沙流川は北東から西南に流れている川なのでこの流域のアイヌは家の背中を北東になるように建てると,ロルンプヤㇻ(上座の窓)は東につく.したがって上座の窓から見える所にヌサがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nusaha
- ヌサハ 【名】[所](概は nusa ヌサ)…の祭壇。 yuksapaunni ka a=kar, kamuysapaunni ka a=kar híne nusaha a=kar híne oro ta a=ari ユㇰサパウンニ カ アカㇻ、 カムイサパウンニ カ アカㇻ ヒネ ヌサハ アカㇻ ヒネ オロ タ アアリ 私は鹿の頭骨をのせる木と熊の頭骨をのせる木をつくってその祭壇をつくってそこに置いた。(KC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nusahokuste
- ヌサホクㇱテ 【nusa-hokus-te】 祭壇を倒す:昔話のなかで村中が流行病で全滅しそうになった時に,村おさが赤子をひとり祭壇の後ろへ置いてまじない言葉を言うこと. タネアナㇰネ イヌクリアンナ アノミカムイ インネアナ イナンカムイカ タパンポンペ レスワネヤㇰネ イナウサンテㇰネ シトゥリナンコㇿナー=今すでに身動きもできなくなった,私が祭った神,大勢いるどの神かが,この幼児を育ててくれれば,イナウを受け継ぐ者として生き延びてくれるであろう. *ウウェペケㇾ(昔話)の常套語としてしばしば出て来る[ウ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nusakesak
- ヌサケサㇰ 【nu-sake-sak】 酒気を帯びない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nusakorhuci
- ヌサコㇿフチ §426 マムシ 蛇神(2) nusa-kor-huci (nu-sá-kor-hu-či)「ヌさコㇿフチ」[<nusa-kor-huci(幣場を・領有する・婆さん)] ⦅幌別⦆上座の窓(東窓、神窓)の外にあるnusa-san(弊場)を支配する老女神。 (出典:知里動物編、方言:)
- nusakorkamuy
- ヌサコㇿカムイ §426 マムシ 蛇神(3) nusa-kor-kamuy (nu-sá-kor-ka-muy)「ヌさコㇿカムイ」[<nusa-kor-kamuy(幣場を・所有する・神)] ⦅幌別⦆上座の窓の外にある弊場を支配する神[=nusa-kor-huci.] (出典:知里動物編、方言:)
- nusas
- ヌサㇱ 【nusas】 生き返る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nusasan
- ヌササン 【nusasan】 祭壇. 図[ヌササン] (出典:萱野、方言:沙流)
- nusumpitata(-an)
- ヌスンピタタ §466.そせいする(蘇生する)(8)蘇生する nusumpitata(-an)〔nu-súm-pi-ta-ta ヌすンピタタ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nusunpitata
- ヌスンピタタ 【nusun-pitata】 金縛りから目が覚めた気持ち,おこり(間歇熱)が落ちた心持ち[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nutame
- ヌタメ §063.あばた(痘痕)(5)nutame〔nu-tá-me ヌたメ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nutap
- ヌタㇷ゚ 【nutap】 川原が蛇行した内側や外側の耕作可能な土地,平地.*二風谷でヌタㇷ゚と言っていたのは平成2年現在,下二風谷北島牧場から見て北の方角の川原. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutap
- ヌタㇷ゚ 【名】川端の平らになっている所、 川縁の野原。 〔知地小 川の彎曲内の土地〕 {E: lowlands along a riverside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nutapkes
- ヌタㇷ゚ケㇱ 【nutap-kes】 原っぱの下の方.*沙流川右岸ウカエロㇱキ(熊の姿岩)の近くをヌタㇷ゚ケシ(川原尻)と言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutohkari(-an)
- ヌトㇹカリ §795.めまい(眩暈)[する](2)nutohkari(-an)〔nu-tóh-ka-ri ヌとㇹカリ〕[<nu-tok-kari(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nutokkari
- ヌトッカリ §795.めまい(眩暈)[する](1)nutokkari〔nu-tók-ka-ri ヌとッカリ〕[nu(目)+tok(凸出)+kari(廻す)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nutokkari
- ヌトッカリ 【nutokkari】 めまい,目がくらむ,目が回る. ク・ヌトッカリ=私はめまいがした. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutokkari
- ヌトッカリ 【自動】[nu-tok-kari 目・突き出る(?)・を回る/回す]目が回る、 めまいがする。 sikannatki ayne nutokkari シカンナッキ アイネ ヌトッカリ グルグル回って目が回った。(S) ku=nutokkari yaani ku=hacir クヌトッカリ ヤアニ クハチㇼ (S) めまいがして私はもう少しで倒れるところだった。 {E: to feel dizzy.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuukaomare
- ヌウカオマレ 【自動】[nu-u-ka-omare 目・互い・の上・に…をのせる](?)半分眠っている、 ぼんやりしている。 nuukaomare wa an ヌウカオマレ ワ アン 半分眠っている。(S) {E: to be half asleep.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuwah(p-an)
- ヌワㇵ §136.うなる(2)nuwah(p-an)〔nu-wáh ヌわㇵ〕[<nuwap↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuwap
- ヌワㇷ゚ 【自動】①(苦しんで)うなる。 ②お産する。 nuwap kusu ne na esotkikar ヌワㇷ゚ クス ネ ナ エソッキカㇻ お産するところだから産褥をつくりなさい。(S) nuwap hi pakno ne p ekurok siri a=omáre wa a=anú wa k=énisomap k=éramu-ikurkuru kusu ratcako ku=kar ヌワㇷ゚ ヒ パㇰノ ネㇷ゚ エクロㇰ シリ アオマレ ワ アアヌ ワ ケニソマㇷ゚ ケラムイクㇽクル クス ラッチャコ クカㇻ お産したばかりの者をこんな暗いところへ入れておいて薄気味が悪く気がかりだから私は明りをつける。(S) {E: ①to groan, moan (in pain). ②to give birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuwap 1
- ヌワㇷ゚ 【nuwap】 ①うなる,うめく. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwap 2
- ヌワㇷ゚ 【nuwap】 ②産む.お産.お産の時のうなり声. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwap'ekot
- ヌワㇷ゚エコッ 【nuwap-ekot】 産褥死する.▷ヌワㇷ゚=お産 エコッ=死ぬ (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwap'ewen
- ヌワㇷ゚エウェン 【nuwap-e-wen】 お産で死ぬ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwap(-an)
- ヌワㇷ゚ §136.うなる(1)nuwap(-an)〔nu-wáp ヌわㇷ゚〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuwaphaw
- ヌワㇷ゚ハウ 【nuwap-haw】 うなり声.▷ヌワㇷ゚=うなる ハウ=声 (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwapkosikiruru
- ヌワㇷ゚コシキルル 【自動】[nuwap-ko-sikiruru 出産・に・ころげまわる] 陣痛でころげまわる。 {E: to writhe about in agony.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuwaprusuy
- ヌワㇷ゚ルスイ 【自動】[nuwap-rusuy 出産する・…したい/しそうになる] 産気づく。 {E: to be ready to give birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuwaptar(-a)
- ヌワㇷ゚タㇻ §344.産―お産の時に産婦がとりすがる「ちから縄」nuwap-tar(-a)〔nu-wáp-tar ヌわㇷ゚タㇻ〕[nuwap(陣痛)+tar(荷負縄)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuwaptaskor
- ヌワㇷ゚タㇱコㇿ 【nuwap-taskor】 お産寒波:お産がある夜は特別寒いものであったという.▷ヌワㇷ゚=お産 タㇱコㇿ=寒波 (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwasi
- ヌワシ 【nuwasi】 酒気がない,しらふ(である),酒がさめる. ヌワシ ノ アン=全くのしらふでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuwe an
- ヌウェ アン 【自動】[単] …がたくさんとれる、 収穫が多い。 yam ka nisew ka nuwe an ヤㇺ カ ニセウ カ ヌウェ アン 栗もどんぐりもたくさん取れた。(S) sey yap nuwe an yak a=ye セイ ヤㇷ゚ ヌウェ アン ヤカイェ ホッキがたくさん浜に上がったそうだ。(S) petput ta poronno konpu yap wa nuwe an kor síran ペップッ タ ポロンノ コンプ ヤㇷ゚ ワ ヌウェ アン コㇿ シラン 川尻に たくさんコンブが上がってみんなたくさん取って持っている。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuwean
- ヌウェアン 【nuwe-an】 たくさんある,豊富にある,たくさんの(獲物・作物). タヌクラン チェㇷ゚ ヌウェアン ワ エアㇻキンネ ア・エヤイコプンテㇰ=今夜はサケがたくさん獲れたので本当に喜ばしいことだ.タン チュㇰ アナㇰネ チェㇷ゚ ヌウェアン アタッ ポロンノ ア・カㇻ エアㇱカイ=今年の秋はサケがたくさんあるから,開き千しのサケをたくさん作ることができる.アエㇷ゚ ヌウェアン=食べ物がたくさんある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuyanuya
- ヌヤヌヤ 【nuya-nuya】 もむ,よじりもむ:枯れたヨモギを手のひらの中でもんでもぐさにする時など. ピヤパ ヌㇺ ヌヤヌヤ ワ ヌカㇻ=ヒエの粒を手のひらでもんでみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuyanuya
- ヌヤヌヤ 【他動】[nuya-nuya …にくっつける(?)・(重複)](派生動詞の語幹として)…をくっつける。 ☞konuyanuya コヌヤヌヤ ☆参考 nuya ヌヤ だけでは未出。 〔久辞典 585 nuyanuya 擦る〕 (出典:田村、方言:沙流)
- nuyar
- ヌヤㇻ 【他動】[nu-yar 聞く・人にさせる](nu ヌ の不定使役形) …を人に聞かせる、 …を人に聞いてもらう。 nen póka, oripak=an yakka sirepa wa e=hawe póka nuyar! ネン ポカ オリパㇰアン ヤッカ シレパ ワ エハウェ ポカ ヌヤㇻ! どうか恐縮だけれどもやって来てあなたの声だけでも聞いてもらってください。(W会話) {E: to make, have someone listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuyarpa
- ヌヤㇻパ 【他動】[複](nuyar ヌヤㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)…を人に聞かせる/聞いてもらう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuykar
- ヌイカㇻ 【他動】(髪)を梳く。 puyeponkiray ani nuykar プイェポンキライ アニ ヌイカㇻ (髪を)梳き櫛で梳く。(S) ☆参考 櫛で髪をとかすことは kirayekar キライェカㇻ。 {E: to comb (one's)hai ☆参考 普通の r.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuyna
- ヌイナ 【他動】①…を隠す。 ② ☞esirutumka nuyna エシルトゥㇺカ ヌイナ ☆参考 ものを隠すことを言う。 ことがらを隠す(秘密にする)ことは esina エシナ。 {E: to conceal, hide…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuyna
- ヌイナ 【nuyna】 隠す. シセンピㇼ ウン ヌイナ=自分の陰に隠す.イヨアイ ネ ナ イテキ シㇼ カ タ アヌ ノ リクンキ カ ウン ヌイナ ワ アヌ アニ=毒矢なので下に置かないで上の方の火棚の上へ隠しておけ.ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キㇺ タ アン ウェン シケサㇻペ ランマ オルイペネ エムㇱ コッカ チョㇿポㇰ タ ヌイナ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=昔話の中では山にいるならず者はいつでも抜き身の刀を膝の下へ隠しているものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuynak
- ヌイナㇰ 【nuynak】 隠れる. レタㇻ チロンヌㇷ゚ ア・ネ アリペクンネ オㇱマケ タ ヌイナㇰ・アン=私は白狐で小さい刃物の後ろへ隠れた(萱野茂『カムイユカㇻと昔話』420頁 小学館). (出典:萱野、方言:沙流)
- nuynak
- ヌイナㇰ 【自動】隠れる。 {E: to be concealed; hidden.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuynakte
- ヌイナㇰテ 【他動】隠れさせる(隠れるように言う)。 {E: to say in such a way as to conceal something.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuynatek
- ヌイナテㇰ 【nuyna-tek】 隠す:さっと隠す. エン・ヌイナテㇰ=私をさっと隠して. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuyra
- ヌイラ 【nuyra】 ウグイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuyra
- ヌイラ 【名】[動物](魚の名)キウリ(4月から5月いっぱいくらいとれる、 果物の匂いがする)。(S)〔知分類 p.71 成魚((オシャマンベ))〕 (出典:田村、方言:沙流)
- nuyra
- ヌイラ §100 キウリウオ、キュウリウオ (2) nuyra(núy-ra)「ぬイラ」[<ruy(強い)hura(におい)]成魚⦅長万部⦆キュウリのような 沙I, 70 (出典:知里動物編、方言:)
- nuyranaya
- ヌイラナヤ 【名】[nuyra-naya キウリ・(?)]キウリ乾し場(キウリを串に刺して、 外の物干し棒にかけて干す、 その干してある所を言う)。 aynu-pa-kus, nuyranaya tanne naya henpak henpak oka ruwe! アイヌパークㇱ、 ヌイラナヤ タンネ ナヤ ヘンパㇰ ヘンパㇰ オカ ルウェ! いいねえキウリがあんなにたくさん干してある。(S) ☞nuyra ヌイラ (出典:田村、方言:沙流)
- nuysam
- ヌイサㇺ 【nuysam】 衿. (出典:萱野、方言:沙流)
- nuysaot'isepo
- ヌイサオッイセポ 【nuy-saot-isepo】 炎を見て逃げるウサギ:何かに驚いた人の顔を見て言う.▷ヌイ=炎 サオッ=逃げる イセポ=ウサギ (出典:萱野、方言:沙流)
- nuytokar-íkonpap
- ヌイトカㇻイコンパㇷ゚ 【名】[nuyto-kar-íkonpap 糸・をつくる・青虫や毛虫の類の虫] かいこ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- nuytosayep
- ヌイトサイェㇷ゚ 【nuyto-saye-p】 糸巻き. 図[ヌイトサイェㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- o-…-unma
- オ…ウンマ 【接頭+接尾】[o-…-un-wa その尻・…・の方へ向かう・…して] …の方から、 …の方へ行ってそこで。 síso シソ 右座;osisounma オシソウンマ 右座から、 右座の方へ行ってそこで。 (出典:田村、方言:沙流)
- oaat
- オアアッ 【oaat】 蛙. (出典:萱野、方言:沙流)
- oahun
- オアフン 【他動】[o-ahun (そこ)に・入る] …に入る。 poncise or hene oahun ポンチセ オㇿ ヘネ オアフン 小屋の中にでもお入りなさい(pon cise or un hene ahun ポン チセ オルン ヘネ アフン と同じ意味だが、 or oahun オㇿ オアフン を使うほうが「よい言葉」)。 (S) pu or c=óahun プ オㇿ チョアフン 私(主人公の神)は倉の中に入った。(HC神謡) {E: to enter…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oaius same
- オアイウㇱサメ §082 ネズミサメ (7) oaius same(o-ay-us-sa-me)「オアイウㇱサメ」⦅長万部II, 36⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oakasin
- オアカシン §372.じ(痔);痔疾(12)脱肛痔[をわずらう] oakasin〔o-á-ka-šin オあカシン〕[o(尻)+aka(魚や山などの背)+asin(出る、外部にあらわれる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oamikomkep
- オアミコㇺケㇷ゚ 【名】[o-ami-komke-p その尻・その爪・折れ曲がっている・もの]「指の曲がった者みたいに何もできないもの。」(仕事のできない人のことを言う悪口)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oan/oan-
- オアン 【副/接頭】[oar オアㇻ が n/r の前でとる形](r は n/r の前で n の音になるためこの形に発音される。) (出典:田村、方言:沙流)
- oanninkari
- オアンニンカリ 【名】[oar-ninkari 片方の・耳環] 片方の耳環。 {E: an earring (one ear only).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oanraykamuy
- オアンライカムイ §481.たましい;霊魂(16)永久によみががえらぬ霊魂 oan-ray-kamuy〔o-án-raǐ-ka-muǐ オあン・ライカムイ〕[<oar(全く)+ray(死んだ)+kamuy(霊魂)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- oanraykew(-e)
- オアンライケウ §387.したい(死体);死骸(5)oanraykew(-e)〔o-án-raǐ-keŭ オあンライケウ〕[oar(全く)+ray(死んだ)+kew(体)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- oapamaka
- オアパマカ 【o-apa-maka】 生まれる,そこで生を受ける. クウヌフアナㇰネ モイタㇻペッコタン コアパマカㇷ゚ ネルウェネワ=私,茂の母は,門別村に生を受けた者なのだよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oapkas
- オアㇷ゚カㇱ 【他動】[o-apkas (そこ)に・歩く] …に通う。 a=kor nispa/Iskar etokoho/oapkas katu/a=ruska kusu アコン ニㇱパ/イㇱカㇻ エトコホ/オアㇷ゚カㇱ カトゥ/アルㇱカ クス 私の主人が石狩川の水源地のほうに通うのに私は腹が立ったから。(W神謡語り) {E: to go to….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oar
- オアㇻ 【副】①全く、 全然。 oar k=érampewtek オアㇻ ケランペウテㇰ (私は)全然わからない。(W会話) oar tun a=ne wa オアㇻ トゥン アネ ワ/オアットゥナネワ たった二人だけで。 oar isam オアㇻ イサㇺ/オアリサㇺ 全然ない。 ②(連体的に使われて)全くの。 oar tennep オアㇻ テンネㇷ゚/オアッテンネㇷ゚ ほんの赤ん坊。 {E: ①really; completely. ②true; real; genuine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oar
- オアㇻ 【oar】 片方. オアㇻピラッカ=下駄の片方.オアㇻシㇰ=片目.オアㇻシコ=片目の人. (出典:萱野、方言:沙流)
- oar
- オアㇻ 【oar】 全く(もう). オアㇻ イサㇺ=全くない.オアンライ(オアㇻ ライ)=全く死んだ.オアㇻ ソモ ク・ヌ=全く私は聞いていない.オアㇻ ソモ イペ=全く食べない. (出典:萱野、方言:沙流)
- oar isam
- オアㇻ イサㇺ 【oar isam】 全くない.▷オアㇻ=全く イサㇺ=ない テタ ク・シケヘ カヌ(ク・アヌ) ワ ミマラハ ク・セッセアチュー ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アクス カヌ(ク・アヌ) ア ㇷ゚ オアㇻ イサㇺ.ネンカ セ ワ エン・コレ ヒ ネ ヤクン ピㇼカ コㇿカ=ここに荷物を置いて残りを中出ししてきたら,置いた物が全くなくなってしまった.誰か背負ってくれたのならばいいけれども. (出典:萱野、方言:沙流)
- oar oar
- オアㇻ オアㇻ 【oar oar】 全く全く. (出典:萱野、方言:沙流)
- oar-
- オアㇻ 【接頭】片方の、 一つの。 oarsik オアㇻシㇰ 片一方の目。 oattek オアッテㇰ 片一方の手、 片手。 ☆発音 n や r の前では oan- オアン、 t や c の前では oat- オアッ の形をとる。 ☆参考 両方は uren- ウレン。 (出典:田村、方言:沙流)
- oaracuhkese
- オアラチュㇷケセ §465.そけいぶ(鼠蹊部);もものつけね(7)oara-cuhkese〔o-á-ra-čúh-ke-se オあラ・ちゅㇷケセ〕[oara(片方の)+cuh(腹)+kese(の下端)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarar
- オアラㇻ 【副】[oar-ar 全く・(重複)] (oar オアㇻ の強調形)全然。 oarar isam オアラリサㇺ 全く全然ない。(W神謡語り) {E: quite; entirely; not at all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oarateh(k-e)
- オアラテㇸ §208.片手(2)oara-teh(k-e)〔o-á-ra-teh オあラテㇸ〕[oara(片方の)+teh(手)]⦅S. マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarka
- オアㇻカ §840.りんしつ(淋疾);りんびょお(淋病)(4)oarka〔o-ár-ka オあㇻカ〕[o(陰部)+arka(病)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarkema
- オアㇻケマ §207.片足;片脚(2)o-ar-kema〔o-ár-ke-ma オあㇻケマ〕[oar(片)+kema(足)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- oarkema
- オアㇻケマ 【名】[概/所][oar-kema 片方の・足](人間の)片足。 ☆対語 urenkema ウレンケマ 両足。 ☞kema ケマ {E: a leg (human).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oarkema/oarkema(ha)
- オアㇻケマ/オアㇻケマ(ハ) 【oar-kema/-kema(ha)】 片足. (出典:萱野、方言:沙流)
- oarkemaha
- オアㇻケマハ 【名】[所](概は oarkema オアㇻケマ)(人間の)…の片足。 {E: one leg (human) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oarkireaciw(-an)
- オアㇻキレアチウ §448.すわる(座る)(44)折敷の姿勢で座る oarkireaciw(-an)〔o-ár-ki-re-a-čiŭ オあㇻキレアチウ〕[oar(片方の)+kir(足)+e(で)+aciw(突く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarkokkaea
- オアㇻコッカエア §448.すわる(座る)(47)片ひざを折ってその踵の上に尻をのせ片ひざを立てる oar-kokka-e-a〔o-ár-kok-ka-e-á オあㇻコッカエあ〕[oar(片方の)+kokka(ひざ)+e(で)+a(座る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarpa
- オアㇻパ 【他動】[単](複は opaye オパイェ)[o-arpa (そこ)に・行く[単]](一人が)…に行く、 …へ行く。 sinrit kotan a=oárpa シンリッ コタン アオアㇻパ 私は先祖の国(あの世)に行く。 ☞arpa アㇻパ {E: to go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oarrayke
- オアㇻライケ 【oar-rayke】 完全に殺してしまう. ポンノ ポンノ ア・タメコイキ クナㇰ ア・ラム ア コㇿカ ア・オアㇻライケ=さっとさっと刀でいじめようと思ったが,全く殺してしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- oarsik
- オアㇻシㇰ 【名】[概](所は oarsiki(hi) オアㇻシキ(ヒ))[oar-sik 片方の・目] 片目。 ☞sik シㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- oarsik(-i)
- オアㇻシㇰ §209.片目、片方の目(1)oar-sik(-i)〔o-ár-šik オあㇻシㇰ〕[oar(一つの)+sik(目)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oarsik/oarsiki(hi)
- オアㇻシㇰ/オアㇻシキ(ヒ) 【oar-sik/-siki(hi)】 片方の目. (出典:萱野、方言:沙流)
- oarsiki(hi)
- オアㇻシキ(ヒ) 【名】[所](概は oarsik オアㇻシㇰ) …の片目。 oarsiki sikari cup néno, oarsiki entonum pakno an オアㇻシキ シカリ チュㇷ゚ ネノ、 オアㇻシキ エントヌㇺ パㇰノ アン 片目は満月のようで、 片目は「アブラグサ」くらいしかない(あるばけものの容貌の描写)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oarsiknak
- オアㇻシㇰナㇰ 【oar-siknak】 全盲. (出典:萱野、方言:沙流)
- oarsiko
- オアㇻシコ 【oar-sik-o】 片目の人. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasi
- オアシ 【oasi】 開始(する),始める,始まる. ネㇷ゚キ オアシ=仕事始め.イペ オアシ=食べ始め.イワㇰ オアシ=帰り始め. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasi 1
- オアシ 【oasi】 ①なるだろう,〜することになる. ソンノ ク・コㇿ オペㇾ ケライ カッケマッ エ・ネ オアシ クス イランマカカ エ・シッチャシヌレ エアㇱカイ シリ=ああ孫娘よ,さすがに淑女になるであろうからすっかり掃除をするのが上手なこと.ニㇱパ ネ パ ㇷ゚ ネ クス オモンコッテ パ ワ ネㇷ゚キレ パ カ ソモ キ.ポロ コㇿ オラーノ トランネ ワ ヤイペレ ポーカ エアイカㇷ゚ オアシ=物持ちの人たちなので(子供を)大事にして仕事もさせない.大きくなったら骨惜しみ者になって自分で食うだけの働きもできない者になるであろう.オヤウクラン ヤントコㇿ・アン オアシ ナ.エトコカㇻ ワ アヌ=明日の夜,客が泊まることになった.用意しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasi 1
- オアシ 【他動】[o-asi その尻・を立てる] …を始める。 a=oási uskehe oraun a=orápiru uskehe ewwopitte wa ári アオアシ ウㇱケヘ オラウン アオラピル ウㇱケヘ エウウォピッテ ワ アリ 始めたところと編み終わったところとをつなぎ合わせておきなさい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oasi 2
- オアシ 【助動】まさに…しようとしている、 いま…するところだ、 …する気になる、 …しかかる。 te wano ku=ye oasi hawe tapan na テ ワノ クイェ オアシ ハウェ タパン ナ 今から言うところです。(W独話) mame ka ipeo oasi noyne マメ カ イペオ オアシ ノイネ 豆も実が入りかけているらしく。(S) opitta e=eraman oasi hawe he an? オピッタ エエラマン オアシ ハウェ ヘ アン? あなたはみんな覚えようというのですか。(S) tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an oasi na! タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン オアシ ナ! 今会ったばかりなのにまた別れなければならないのかなあ。(S) {E: ①to start, begin… ②to be about to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oasi 2
- オアシ 【oasi】 ②〜なければならない. ソンノ ウウェカㇷ゚・アン ナーナ カ ウウェネウサㇻ・アン ルスイ コㇿカ ウウェコホピ・アン オアシ.マㇰ ア・イェ ハウェ=本当に懐かしいことだ,まだまだいろいろな話をしたいけれど離れはなれにならなければならない.どのように言いようもない.カ(ク・ア) オホロ アイーネ シㇼクンネ ク・レエシッテㇺライパ コㇿ ク・イワㇰ オアシ=座りすぎてしまってあたりが真っ暗になり,私は足探りで帰らなければならなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasin
- オアシン 【oasin】 抜ける. ク・ミマキヒ オアシン=私の歯が抜けた.アイ オアシン=矢が抜けた.チヤイ オアシン=栓が抜けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasin
- オアシン 【自動】[o-asin その尻・出る] 抜ける(ひっぱってなど)。 otopi oasin オトピ オアシン 髪の毛が抜けた。(W) nuyto tuy ciki uwowsi yan, somo yak nuyto oasin wa isam na ヌイト トゥイ チキ ウウォウシ ヤン、 ソモ ヤㇰ ヌイト オアシン マ イサㇺ ナ 糸が切れたら結んでおきなさい、 そうしないと糸が抜けてしまうから。(W) {E: to come out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oasinke
- オアシンケ 【他動】[o-asin-ke その尻・出る・(他動詞化)]…を抜く(杭や釘をギュウッと抜く)。 {E: to draw, pull out…} (出典:田村、方言:沙流)
- oasinke
- オアシンケ 【oasin-ke】 抜く. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasipa
- オアシパ 【oasi-pa】 始める〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasire
- オアシレ 【oasi-re】 始めさせる. ネㇷ゚キ オアシレ=仕事を始めさせた. (出典:萱野、方言:沙流)
- oasoas
- オアソアㇱ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(4)びっこをひく oas-oas〔o-áš-o-aš オあㇱ・オアㇱ〕[o(尻)+as(立つ)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oaspeushumpe
- オアㇱペウㇱフンペ §296 くじら(クジラ (7) oaspeus-humpe (o-ás-pe-us-hum-pe)「オあㇱペウㇱフンペ」[<o-aspe-us-humpe(尻の方に・背びれの・ついている・クジラ)ナガスクジラ Balaenoptera physalus LINNE.⦅胆振⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oasta
- オアㇱタ 【他動】…を見下して悪く言う(?)。 iteki a=i=óasta kunine イテキ アイオアㇱタ クニネ 人にばかにされないように。(S民話) {E: to say bad things about and look down upon…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oat
- オアッ §428 エゾアカガエル (9) oat (o-át)「オあッ」[<鳴き声] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oat/oat-
- オアッ 【副/接頭】[oar オアㇻ が t/c の前でとる形](r は t/c の前で t の音になるためこの形に発音される。) (出典:田村、方言:沙流)
- oatcikir
- オアッチキㇼ [概](所は oatcikiri(hi) オッチキリ(ヒ))[oar-cikir 片方の・足][動物] 片方の後足(動物の)。 {E: a leg (animal's hind leg(s)).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oatcikir(-i)
- オアッチキㇼ §207.片足;片脚(1)oatcikir(-i)〔o-át-či-kir オあッチキル〕[oar(片方の)+cikir(足)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oatcikir/oatcikiri(hi)
- オアッチキㇼ/オアッチキリ(ヒ) 【oar-cikir/cikiri(hi)】 (人間の)片足. (出典:萱野、方言:沙流)
- oatcikiri(hi)
- オアッチキリ(ヒ) 【名】[所](概は oatcikir オアッチキㇼ)[動物]…(動物)の片方の後足。 {E: a leg of…(animal).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oattap
- オアッタㇷ゚ 【名】[概](所は oattapi(hi) オッタピヒ )[oar-tap 片方の・肩] 片肩(=oattapsut オアッタㇷ゚スッ)。 ☆参考 tapsut タㇷ゚スッ 肩。 {E: a shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapcikir
- オアッタㇷ゚チキㇼ 【名】[概](所は oattapcikiri(hi) オアッタㇷ゚チキリ(ヒ))[oar-tapcikir 片方の・前足][動物] 片方の前足(動物の)。 {E: a leg (animal's foreleg(s)).} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapcikiri(hi)
- オアッタㇷ゚チキリ(ヒ) 【名】[所](概は oattapcikir オアッタㇷ゚チキㇼ) [動物] …(動物)の片方の前足。 {E: a (the) foreleg(s) of…(animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapi(hi)
- オアッタピ(ヒ) 【名】[所](概は oattap オアッタㇷ゚)…の片肩。 oattapi wa iyemakaatusare オアッタピ ワ イイェマカアトゥサレ 片肩(から)肌脱ぎになる。(W) {E: a shoulder of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapkir
- オアッタㇷ゚キㇼ 【oar-tapkir】 鹿の片方の足. オッコー セモッタ(セㇺ オㇿ タ) ポン ユㇰ オアッタㇷ゚キㇼ アン ナ エ・ウナㇻペヘ トゥラノ ウエㇺコ セ ワ アㇻパ アニー=姉よ,入り口の所に小さい鹿の片足があるのでお前の叔母と半分ずつ背負って行け.*狩人が他の家を訪ねて泊めてもらいたい場合にみやげとしてポンユㇰ オアッタㇷ゚キㇼ(子鹿の片方の足)を持って行く.人間の足のことはこの言い方をしてはならない. (出典:萱野、方言:沙流)
- oattapne
- オアッタㇷ゚ネ 【oar-tapne】 全く. シネンネ カン(ク・アン) ワ アスㇽ ク・ヌ ワ マㇰ ク・イキ ヤㇰ ピㇼカ ヤ オアッタㇷ゚ネ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=ひとりでいて噂を聞き,なんとするのがいいか全くわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- oattapne
- オアッタㇷ゚ネ 【副】[oar-tapne 全く・このとおり]気の毒なことに、 すまないなあ。 oattapne síno オアッタㇷ゚ネ シノ まことにお気の毒です(間投詞のように言う。 副詞 síno シノ は後につくことに注意)。 oattapne e=mesu kuni é=iki he an un? オアッタㇷ゚ネ エメス クニ エイキ ヘ アヌン? ああもぎとれる(手で割れる)んだろうか(リンゴを手で二つに割ろうとするのを見て言った言葉)。(S) oattapne nep ka eci=érep ka isam, eci=korép ka isam, ku=ramuot humi wen humi! オアッタㇷ゚ネ ネㇷ゚ カ エチエレㇷ゚ カ イサㇺ、 エチコレㇷ゚ カ イサㇺ、 クラムオッ フミ ウェン フミ! 申し訳ないなあ、 何も食べさせるものもない、 あげるものもない、 お気の毒だなあ。(S) {E: sorry; pity.} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapsut
- オアッタプスッ 【名】[概](所は oattapsutu(hu) オアッタㇷ゚ストゥ(フ))[oar-tapsut 片方の・肩]片肩。 {E: a shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapsutu(hu)
- オアッタㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は oattapsut オアッタㇷ゚スッ) …の片肩。 {E: a shoulder of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oattek
- オアッテㇰ 【名】[概](所は oatteke(he) オアッテケ(ヘ))[oar-tek 片方の・手] 片手。 ☆対語 urentek ウレンテㇰ 両手。 ☞tek テㇰ {E: a hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- oattek(-e)
- オアッテㇰ §208.片手(1)oattek(-e)〔o-át-tek オあッテㇰ〕[<oar(片方の)+tek(手)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oattek/oatteke(he)
- オアッテㇰ/オアッテケ(ヘ) 【oar-tek/-teke(he)】 片手. オアッテッコㇿ=片手で. (出典:萱野、方言:沙流)
- oatteke(he)
- オアッテケ(ヘ) 【名】[所](概は oattek オアッテㇰ)(…の)片手、 彼/彼女の片手。 {E: a hand of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oattontone
- オアットントネ §103.陰部―陰毛が無い(5)陰毛が全くない o-attontone〔o-át-ton-to-ne オあットントネ〕[o(陰部が)+ar(全く)+tonto(なめし皮)+ne(のようである)]⦅チカブミ、ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oattontonep
- オアットントネㇷ゚ §099.陰部-女性性器の種類(13)陰毛の全くないもの oattontonep〔o-át-ton-to-nep オあットントネㇷ゚〕[<o(陰部が)+ar(全く)+tonto(無毛の皮)+ne(になっている)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oattusa
- オアットゥサ 【oar-tusa】 片袖. (出典:萱野、方言:沙流)
- oattuye
- オアットゥイェ 【oar-tuye】 さっと斬る. タネ タネ イ・トゥイェ ノイネ イキ ヒクス ホㇱキルイノ ア・オアットゥイェ=今にも今にも私を斬りそうにしたので,私のほうが先にさっと斬った.パッ(パㇿ) タクㇷ゚ イヨアットゥイェ(イ・オアットゥイェ) ワ ネㇷ゚ ア・カレ ヤッカ エアッペネ ㇷ゚ ネ=口ばかりは私を斬るほど達者なくせに,何を作らせても下手くそな者だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oattuykes(-i)
- オアットゥイケㇱ §026.妹(8)oattuykes(-i)〔o-át-tuǐ-keš オあットゥイケㇱ〕⦅シラウラ、アイハマ⦆【雅―tuitak(昔話)において】妹(兄が妹に対して用いる)。[<oar(片方の)+tuy(腹)+kes(末)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- oatu(-an)
- オアトゥ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(52)淫水[を出す];射精[する] o-atu(-an)〔o-á-tu オあトゥ〕[o(陰部)+atu(へどを吐く)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oatuwakka
- オアトゥワッカ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(53)淫水 o-atu-wakka〔o-á-tu-wak-ka オあトゥワッカ〕[陰部が・吐いた・水]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oawnaun
- オアウナウン 【副】[o-awna-un その尻・内側・にある] ①内側に。 ②(連体的に使って)内側にある…。 oawnaun tokompone オアウナウン トコンポネ 内側のくるぶし。 ☆対語 osoynaun オソイナウン 外側に/外側の。 {E: ①(on the) inside. ②inner.} (出典:田村、方言:沙流)
- oaykanci
- オアイカンチ §189 ハサミムシ(挟虫) (3) oaykanci (o-áy-kan-ci)「オあイカンチ」 ⦅幌別、本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oaykin(n)eh
- オアイキンネㇸ §280 トド;キタアシカ (6) oaykin(n)eh (o-áy-kin-neh)「オあイキンネㇸ」 (出典:知里動物編、方言:)
- oayusi
- オアユシ §189 ハサミムシ(挟虫) (2) oayusi (o-a-yus-ki-kir)「オあユシ」 ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oayuskikir
- オアユㇱキキㇼ §189 ハサミムシ(挟虫) (1) oayus-kikir (o-á-yus-ki-kir)「オあユㇱキキㇼ」 ⦅本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ocakakse
- オチャカㇰセ 【自動】[o-cakak-se その尻・(擬音)・という] 下痢する(水状の便が出る)(「悪い言葉」)。(S) {E: to suffer from diarrhoea.} (出典:田村、方言:沙流)
- ocakot
- オチャコッ 【自動】[o-ca-kot その尻・口・につく] 好色である(「すけべだ」)。 {E: to be lustful.} (出典:田村、方言:沙流)
- ocakot
- オチャコッ §317.こうしょく(好色)[である](9)うわきである ocakot〔o-čá-kot オちゃコッ〕[o(陰部に)+ca(潅木の枝條)+kot(ついている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ocakot
- オチャコッ 【o-ca-kot】 すぐに女を引っかける〔比喩,隠語〕.▷オ=尻 チャ=柴 コッ=くっつける →尻に柴をつけるような (出典:萱野、方言:沙流)
- ocakotkur
- オチャコックㇽ 【o-ca-kot-kur】 ちんちんに柴がくっついているかのような男:男の持ち物に柴がくっついているかのように女がひっかかる.▷オ=尻=ちんちん チャ=柴 コッ=付く クㇽ=人 ネア オチャコックㇽ スイ メノコ エパコアッ ヤㇰ ア・イェ エ・ヌ アー=ちんちんに柴がくっついているかのようなあの男がまたしても女性関係でいさかいを起こしたという,聞いたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ocaku
- オチャク §470.だいべん(大便)(3)水様下痢便;鳥の糞 ocaku〔o-čá-ku オちゃク〕〔o(尻)+cak(ザーッという音)+o(する)〕⦅テシオ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ocaku
- オチャク §300.下痢[する](10)水様下痢便[を出す] ocaku〔o-čá-ku オちゃク〕[<o(尻)+caku(ザザアッと流す)> (出典:知里人間編I、方言:)
- ocatcari
- オチャッチャリ 【複他動】[o-catcari (そこ)に・…をまき散らす] …に…をふりかける。 konru rárak na úna ocatcari wa anu コンル ララㇰ ナ ウナ オチャッチャリ ワ アヌ 氷がツルツルしてるから灰をふりかけておきなさい。(S) {E: to sprinkle…on…} (出典:田村、方言:沙流)
- ocayarke
- オチャヤㇻケ 【自動】[o-ca-yar-ke その尻・の先(?)・ボロボロになる・(他動詞化)](?) 着物のすそがボロボロになる。 {E: for the hem, bottom of clothing to become frayed.} (出典:田村、方言:沙流)
- ocina
- オチナ §004.あかご;あかんぼ(48)ocina〔ó-či-na おチナ〕⦅ホロベツ、サル⦆【雅―あかんぼ;あさなご;幼児】 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ocinakkari
- オチナッカリ 【名】[o-cin-akkari その尻・足・を通り越す][隠]和人。 ☆参考 「sísam シサㇺ と言えば人にわかるからわからないように言う。 もともと、 自分らを踏みつけるやつら、 こいつらのために自分たちがこんなみじめにされたのだ、 という気持ちの憎い言葉。」 (S) {E: “Wajin”; a Japanese.} (出典:田村、方言:沙流)
- ocinakkari(-an)
- オチナッカリ §228.体が達者である;健康である(4)体が達者である;体格がよい ocinakkari(-an)〔o-čí-nak-ka-ri オちナッカリ〕[もと「脚の達者な」の意;o-cin-akkari 脚・において・すぐれる]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ocinkamare
- オチンカマレ 【o-cin-kama-re】 またぐ.▷オ=そこで チン=足 カマ=またぐ レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- ociseunpa
- オチセウンパ 【自動/副】[o-cise-un-pa その尻・家・へ・皆] ①[自動](次のような文脈で)家族そろう。 eci=ocíseunpa wa henpakiw eci=ne? エチオチセウンパ ワ ヘンパキウ エチネ? あなたたちは家族みんなで何人ですか。(S) ②[副]一家総出で。 ociseunpa nokan hike rupne hike opitta uwesamuysamun wa nepki kor patek oka, aynu-paːkus オチセウンパ ノカン ヒケ ルㇷ゚ネ ヒケ オピッタ ウウェサムイサムン ワ ネㇷ゚キ コㇿ パテㇰ オカ、 アイヌパークㇱ 一家総出で小さい人も大きい人も(子どもたちも大人たちも)みんな並んで働いてばかりいる、 いいねえ。(S) {E: ①to gather one's family together; one's complete family. ②the whole family working together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ocistahorakte
- オチㇱタホラㇰテ 【他動】[o-cis-ta-horakte その尻・泣く・(?)・倒す](子どもが)泣いて後を追う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ociw(-an)
- オチウ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(7)ociw(-an)〔o-číŭ オちウ〕[o(陰部)+ciw(さす)]⦅S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ociwpaste
- オチウパㇱテ 【o-ciw-paste】 性交にはしる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ocupposore(a-)
- オチュッポソレ §348.産―流産[する](3)ocupposore(a-)〔o-čúp-po-so-re オちゅㇷ゚ポソレ〕[<o-cup-posore(oは「そこから」の意で、次に来るcupを受ける、すなわちo-cupで「腹・から」、poso「通りぬける」、poso-re 「通りぬけ・させる」);o-cup-posoreで「腹・を・通りぬけさせる」の意;cup-o-posore「腹・そこを・通りぬけさす」と言っても同じことである]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oepuni(-an)
- オエプニ §116.陰部が勃起する(5)陰茎が勃起する oepuni(-an)〔o-é-pu-ni オえプニ〕[o(陰部が)+e(頭を)+puni(持上げる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oetarare
- オエタラレ §375.しきゅうだつ(子宮脱)oetarare〔o-é-ta-ra-re オえタラレ〕[o(陰部が)+e(頭を)+tarare(あらわす)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oha
- オハ 【自動】からっぽである/になる。 oha wa an オハ ワ アン からっぽだ。(W) sir-oha シㇼオハ 留守である。 {E: to be empty.} (出典:田村、方言:沙流)
- oha
- オハ 【oha】 からである. オハシㇼ=空き家.アㇻパ ワ キ オハ ワ アン ヤ ヌ ワ エㇰ.キヨㇿ イヨ クス カㇻパ(ク・アㇻパ) ナ=行って火棚が空いているか聞いて来い.火棚に物を入れに行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohacise
- オハチセ 【名】[oha-cise 空(から)の・家]空き家。 ☆参考 ohasir オハシㇼ 留守の家。 {E: an empty house.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohainkar
- オハインカㇻ 【自動】[oha-inkar 何もない・見る] まぼろしを見る。 {E: to see a vision.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohainkar
- オハインカㇻ 【oha-inkar】 幻覚(を見る),幻を見る.▷オハ=からの インカㇻ=それを見る テエータ モペッ タ モシㇼシンナイサㇺ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ オハインカㇻ クㇽ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ポロ ペコ ネノ アン レタㇻ ウㇱケ クンネ ウㇱケ アン ペ ネ シコㇿ ク・イヌ アㇺキㇼ=ずうっと昔,山門別村に,国土の他にいる化け物という恐ろしい物の幻を見た者がいたという.大きい牛のような姿をしていて白と黒のまだらのものだと聞いたことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohainkar
- オハインカㇻ §715.まぼろし(幻)(1)幻視 oha-inkar〔o-há-iŋ-kar オはインカㇻ〕[oha(空虚である)+inkar(見る)] (出典:知里人間編I、方言:)
- ohainu
- オハイヌ §715.まぼろし(幻)(2)幻聴 oha-inu〔o-há-i-nu オはイヌ〕[oha(↑)+i(物を)+nu(聞く)]⦅ホロべツ、サル、ニイカップ、フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohainu
- オハイヌ 【oha-i-nu】 幻聴(をきく).▷オハ=からの イ=それを ヌ=聴く テエータ スクㇱペッ エトコホ タ アイヌ オッカイポ レン パㇰノ ペソㇱ トゥㇺ タ シットゥライヌ パ.シㇼクンネ ワ キモレウシ ヒ タ オハイヌ ホチコㇰ ハウ ヌ ㇷ゚ ライ.ソモ ヌ パ ㇷ゚ シㇰヌ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=ずうっと昔,宿志別川の上流でアイヌの若者が3人ほどみぞれの降る中を道に迷った.暗くなって野宿した時に幻聴であるアオバズクの声を聞いた者は死に,聞かなかった者は生きたという.*その時に生き残った方が,木村文太郎さん. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohak
- オハㇰ 【ohak】 (水などが)浅い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohak
- オハㇰ 【自動】[< o-hak その尻(下の方)・近い(?)] 浅い(水や川の)。 ohak pet オハㇰ ペッ 浅い川。 ☆対語 ooho オオホ (水や川が)深い。 ☆参考 入れ物が浅いことは okasaske オカサㇱケ、 穴やみぞが浅いことは kasre カㇱレ。 {E: (for water) to be shallow.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohakot
- オハコッ 【oha-kot】 空き地. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohampe
- オハンペ §004.あかご;あかんぼ(51)ohampe〔o-hám-pe オはンペ〕⦅タラントマリ、マオカ、オチホ⦆【雅】幼児。[<oha(ただ)+an(いる)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ohaoka
- オハオカ 【自動】[複](単の例はない)[oha-oka 他に何もない・存在する] …だけでいる(他にだれもいない)。 …ohaoka wa …オハオカ ワ …だけで。 utari ohaoka wa uweymekkar ウタリ オハオカ ワ ウウェイメッカㇻ …を親戚だけで分ける。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohaokke
- オハオッケ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](5)はきけをもよおす ohaokke〔o-há-ok-ke オはオッケ〕[<ohayotke]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohapseeciw
- オハㇷ゚セエチウ 【他動】[o-hap-se-e-ciw その尻・(称賛の間投詞)・と言う・で・刺す]…をおいしいとほめる。 sonno nispa katkemat anakne néun oka kéraan kaspa ka somo ki p a=ere yakka ohapseeciw kor e ソンノ ニㇱパ カッケマッ アナㇰネ ネウン オカ ケラアン カㇱパ カ ソモ キㇷ゚ アエレ ヤッカ オハㇷ゚セエチウ コㇿ エ 本当の長者は男でも女でもどんなあまりおいしくないものを食べさせてもおいしいとほめて喜んで食べる。(S) ☆参考 けなすことは payyekar パイイェカㇻ。 貧乏人に限っておいしいとも言わず、 けちをつけるものだと言う。 {E: to compliment that…is delicious.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohapseeciw(a-)
- オハㇷ゚セエチウ §383.舌つずみを打つohapse-eciw(a-)〔o-háp-se-e-čiŭ オはㇷ゚セ・エチウ〕[ohapse(うまいうまいと食物を賞めること;o「そこに」hap「うまい、ありがとう」se「言う」)+eciw(それをする)]⦅ホロべツ⦆【雅―神謡集, p.98;ユ研Ⅱ, p.873】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ohare
- オハレ 【他動】[自動使役][oha-re からになる・させる]…を空ける、 …をからっぽにする。 taray ohare タライ オハレ たらい[< 日本語]をからっぽにしなさい。(W) {E: to empty…} (出典:田村、方言:沙流)
- ohare
- オハレ 【oha-re】 空ける,からにする. ホクレ ワッカ オンタロ オハレ ワ オラーノ オソㇷ゚ソポ ワ オンタロ シㇰノ ワッカ タ ワ アヌ アニー=早く水樽を空けてゆすぎ,その後で水樽にいっぱい水を汲んでおいてくれ.チポロキㇼプ エ・スパ ワ ピㇱトモㇺケ コㇿ アン フミ アㇱ ナ ホクレ ヤンケ ワ スミヒ オハレ=腸間膜をお前が煮て,鍋の脂が煮え立つ音がしているぞ,早く上げて脂の方を空けろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oharkisam
- オハㇻキサㇺ 【位名】[o-harki-sam その尻・左・側] 左側に/から。 oharkisam wa オハㇻキサン マ 左側から。 citosa anak oharkisam wa patek apkas チトサ アナㇰ オハㇻキサン マ パテㇰ アㇷ゚カㇱ 自動車は左側からばかり歩く。 {E: from, at the left.} (出典:田村、方言:沙流)
- oharkiso
- オハㇻキソ 【名】[o-harki-so その尻・左の・座] 左座、 家の中の上座から見て左側の座、 つまり入口(西側)から入って右側(中心にある炉の南側)の座。 oharkiso un a オハㇻキソ ウン ア 左座(炉の南側の席)に座った。 ☆対語 osiso オシソ 右座。 {E: the left seat; the seat to the left, as seen from the place of honour in a house, that is, the seat on the right of the fireplace as seen from the entrance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oharkisoun
- オハㇻキソウン 【副】[o-harki-so-un その尻が・左の・座・の方を向く] 左座に/から、 南側の座に/から。 oharkisoun wa オハㇻキソウンマ ア ☞oharkisounma オハㇻキソウンマ {E: from, at the left, southern seat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oharkisoun
- オハㇻキソウン 【o-harki-so-un】 左座の方:横座から入口を見て左側がハㇻキソ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oharkisounma
- オハㇻキソウンマ 【副】[o-harkiso-un-wa その尻が・左座・の方を向く・…して] 左座の方に、 左座の方へ行って、 左座の方から。 oharkisounma a オハㇻキソウンマ ア 左座の方に(左側の方へ行って)座りなさい。 (出典:田村、方言:沙流)
- oharuposo
- オハルポソ 【o-haru-poso】 食い根性がよい:食い根性がよすぎて全部他人に与えてしまい,自分の食べ物がない,食べ物を人に与える〔好意的な悪口〕.▷オ=それ ハル=穀物,食べ物 ポソ=くぐる,抜ける (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasey
- オハセイ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (11) oha-sey (o-ha-sey)「オハセイ」 ⦅富内⦆sey-ko-yaku神 122 貝殻 (出典:知里動物編、方言:)
- ohasinnonkar
- オハシンノンカㇻ 【自動】[ohasir-nonkar 留守の家・の様子を見に行く] 留守の家の様子を見に行く(だれも来ていないか、 どろぼうが入らないか、 いためられていないか)。 ku=sapoutari isam wa kusu k=óhasinnonkar wa k=ek ruwe un クサポウタリ イサンマ クス コハシンノンカㇻ ワ ケㇰ ルウェ ウン 姉たちがいないので留守の家の様子を見て来たんだよ。(S) ☆参考 別のときに同じ話者がこの語は「冗談」に言うとも言っている。 ☞nonkar ノンカㇻ {E: to go to look in on a house where no one is at home.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohasir
- オハシㇼ 【名】[oha-sir 空の・あたり] 留守の所、 だれもいない家。 ohasir an オハシㇼ アン 留守である(家の中にだれもいない)。 ohasir hoppa オハシㇼ ホッパ 家を留守にする、 家を出てよそへ出かける。 tane sine pa emko ka ohasir hoppa pe ne kusu タネ シネ パ エㇺコ カ オハシㇼ ホッパ ペ ネ クス もう半年も家を留守にしていたので。(W民話) {E: a house with no one at home.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohasir
- オハシㇼ 【oha-sir】 空き家. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasir'an
- オハシㇼアン 【oha-sir-an】 留守だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasir'un
- オハシㇼウン 【oha-sir-un】 留守番(する).▷オハ=から シㇼ=あたり ウン=住む (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasir'unte
- オハシㇼウンテ 【oha-sir-un-te】 留守番させる. タネポ ヘカッタㇻ パテㇰ ネ ワ コハシㇼウンテ(ク・オハシㇼウンテ) ㇷ゚ ネ クス エアㇻキンネ ク・シオカエポタラ コㇿ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒ ウン=今初めて子供らだけで留守番をさせたので,とっても留守を案じながら私は来たのよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasir(i)ke
- オハシㇼケ/オハシリケ 【名】[oha-sir-ke 空の・あたり・所] 留守の所、 だれもいない家。 ohasir(i)ke an オハシㇼケ/オハシリケ アン 留守だ(家の中にだれもいない)。 {E: an empty house.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohasir-hoppa
- オハシㇼホッパ 【自動】[ohasir-hoppa 留守の家・を残して去る] 家を留守にする。 tane sine pa emko ka ohasir-hoppa pe ne kusu タネ シネ パ エㇺコ カ オハシㇼホッパ ペ ネ クス もう一年以上も家を留守にしていたので。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- ohasirepunkine
- オハシレプンキネ 【自動】[ohasir-epunkine 留守・を守る]留守番する。 ohasirepunkine wa en=kore オハシレプンキネ ワ エンコレ 留守番してください。(W) {E: to stay behind; look after a house while others are out.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohasirne
- オハシㇼネ 【oha-sir-ne】 留守である. エオロハンケコ テパㇰノ ケㇰ(ク・エㇰ) ワ ウナㇻペ オハシㇼネ フナッケ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ペ アン=こんなに遠い所,ここまで私が来て,おばさん留守なの,なんのために来たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohasirpunkine
- オハシㇼプンキネ 【oha-sir-punkine】 留守番する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohaw
- オハウ 【名】(食物としての)汁(みそ汁、 野菜や肉や魚のスープなど、 実も汁も含めて)(「おつゆ」)。 ohaw kar オハウ カㇻ おつゆをつくる(「たく」)。 ohaw e オハウ エ おつゆ(汁、 スープ)を食べる。 ☆参考 ohaw オハウ は ku ク《飲む》とか ni ニ《吸う》とか言わず e エ《食べる》と言う。 ☆参考 沙流川中流ではこれを rur ルㇽ と言うのも聞くが、 下流のワテケさん・サダモさんは ohaw オハウ《おつゆ(実も汁も含めて)》と rur ルㇽ《だし、 だし汁(実を含まない)》とを区別している。 {E: soup.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohaw/ohawe(he)
- オハウ/オハウェ(ヘ) 【ohaw/ohawe(he)】 (おかずとしての)汁,味噌汁. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohawe(he)
- オハウェ(ヘ) 【名】[所](概は ohaw オハウ) …の汁(みそ汁、 野菜や肉や魚のスープなど)(「おつゆ」)、 それの汁/スープ。 emo hem kina hem ceppo hem ohawe ku=kar ruwe un エモ ヘㇺ キナ ヘㇺ チェッポ ヘㇺ オハウェ クカン ルウェ ウン 私はいもや野菜や小魚の入ったおつゆをつくったのだよ。(S) {E: …soup.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohawkina
- オハウキナ §255 ニリンソウ (2) ohaw-kina (o-háw-ki-na)「オはウ・キナ」[ohaw(汁)kina(草)] 茎葉 ⦅鵡川⦆⦅A胆振国ヲサツ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ohawkina
- オハウキナ 【ohaw-kina】 ニリンソウ:鵡川地方の呼び名. *二風谷ではプクサキナ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohawsu
- オハウス 【名】[ohaw-su おつゆ・鍋] おつゆ鍋(おつゆを煮る鍋)(=ohawsuwesu オハウスウェス)。 {E: a soup pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohawsuwesu
- オハウスウェス 【名】[ohaw-suwe-su おつゆ・を煮る・鍋] おつゆ鍋(おつゆを煮る鍋)(=ohawsu オハウス)。 {E: a soup pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohay'araykotenke
- オハイアライコテンケ 【ohayaraykotenke】 〜とともに泣きわめく.▷オハイ=と ア=私 ライケコンテ=泣きわめく "ハポ" オハイア・ライケコンテ=「母さん」と私は泣きわめいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohay/ohayke kar
- オハイ/オハイケ カㇻ 【連他動】(人)の陰口/悪口を言う。 en=ohay kar kor an hawe as エノハイカㇻ コラン ハウェ アㇱ (彼は)私の悪口を言っているらしい。(S) sinewe kunak ye a p ek ruwe ka isam wa ohayke ku=kar kor k=an シネウェ クナㇰ イェ アㇷ゚ エㇰ ルウェ カ イサンマ オハイケ クカㇻ コㇿ カン (あの人は)遊びに来ると言ったのに来ないので私はかげ口を言っていたのよ。(W) ☆参考 iyohaykar イヨハイカㇻ [自動] 人のかげ口/悪口を言う。 {E: to talk bad of someone behind their back.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohayeporo
- オハイェポロ §363 ゴメ カモメ(鴎) (3) ohayeporo (o-há-ye-po-ro)「オはイェポロ」[<ohaye(その汁)poro(多い)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ohaykekar
- オハイケカㇻ 【ohayke-kar】 悪口を言う. ウヌフ コハイケカㇻ(ク・オハイケカㇻ)=母親の悪口を私は言った.ソンーノ ポンノ ア ヤッカ ホクフ オハイケカㇻ イヨハイカㇻ ア イヨハイカㇻ ア アーイネ アㇻパ イサㇺ=本当に少し座っても自分の夫の悪口や陰口を言って言って,そして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohayne
- オハイネ 【ohayne】 本当. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohayne
- オハイネ 【副/間投】なるほど、 ああそうだね(納得したこと、 合点がいったことの表現)。 ohayne ohayne オハイネ オハイネ なるほどなるほど。(W会話) ohayne kane un オハイネ カネ ウン なるほどそうだねえ。(W会話) {E: I see!; Is that so!; Indeed! (expressing agreement with speaker).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohayne ohayne
- オハイネ オハイネ 【ohayne ohayne】 そうだそうだ,本当だ本当だ. オハイネ オハイネ アㇻパ・アン ロー=そうだそうだ行きましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohayokke
- オハヨッケ 【自動】[oha-yok-ke ほかに何もない・(擬音)・(自動詞形成)]「からあげする」(吐くようにしてエッエッとやるが何も出ない)。 k=óhayokke kor k=an コハヨッケ コㇿ カン 私は「からあげ」している。(W) {E: to dry-vomit.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohayotke
- オハヨッケ 【ohayotke】 からあげ(する):吐きそうになるが,何も出ないこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohayotke(-an)
- オハヨッケ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](2)はきけをもよおして体をエッ!エッ!と動かす ohayotke(-an)〔o-há-jot-ke オはヨッケ〕[ohay(胸のむかむか)+otke(突く)]⦅ホロべツ、サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohcara(ohcar-i)
- オㇹチャラ §150.お(尾)(2)ohcara(ohcar-i)〔óh-ča-ra おㇹチャラ〕[oh(<o 尻?>+cara(<sar 尾);恐らく「尻・尾」の義]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohcarake
- オㇹチャラケ §150.お(尾)(3)ohcarake〔óh-ča-ra-ke おㇹチャラケ〕⦅S.⦆【雅―遺篇, p.20】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ohepni(-an)
- オヘㇷ゚ニ §116.陰部が勃起する(6)陰茎が勃起する ohepni(-an)〔o-hé-pu-ni オへプニ〕[o(陰部が)+he(頭を)+puni(もたげる)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oheracici(-an)
- オヘラチチ §116.陰部が勃起する(15)o-heracici(-an)〔o-hé-ra-či-či オへラチチ〕[o(陰部が)+he(頭を)+racici(垂れている);陰茎がうなだれている]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohetpa
- オヘッパ 【他動】[複](単は ohetu オヘトゥ) (二つ以上)を口やのどから吐き出す、 びんの口から出す。 rat ohetpa ラッ オヘッパ 痰(たん)をのどから出す。(S) {E: to throw up, spit out…; for…to gush, spill out.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohkaw(-he)
- オㇹカウ Ⅱ_§002.おとこ(男)(4)ohkaw(-he)〔óh-kaŭ おㇹカウ〕⦅マオカ⦆男。〜pahno yaomante「一人前の男に成人した」。〜pahno eoman「同前」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ohkay(-o)
- オㇹカイ Ⅱ_§002.おとこ(男)(3)ohkay(-o)〔óh-kaǐ おㇹカイ〕⦅シラウラ⦆男。[<okkay]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ohkayo rampo konte
- オㇹカヨ ランポ コンテ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(29)男が女の要求に応じて行う ohkayo rampo konte〔おㇹカヨ・ランペ・コンテ〕[ohkayo(男)+ram-po(心)+konte(与える)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohkayopo
- オㇹカヨポ §021.子(4)ohkayo-po〔óh-ka-jo|pó-o おㇹカヨ・ぽオ〕⦅S.⦆ (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ohkayoran(-an-)koro
- オㇹカヨランコロ §603.はつじょう(発情)[する](3)男心がつく ohkayo-ran(-an-)koro〔óh-ka-jo-ran|(aŋ-)ko-ró おㇹカヨ・ラン・コろ〕[ohkayo(男)+ran(<ram 心)+koro(もつ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohkaypo
- オㇹカイポ §021.子(3)oh-kay-po〔óh-kaǐ|pó-o おㇹカイ・ぽオ〕⦅タラントマリ⦆むすこ;男児。[(男・子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ohke(-an)
- オㇹケ §160.おなら[する](3)ohke(-an)〔óh-ke おㇹケ〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohoiosma
- オホイオㇱマ 【oho-i osma】 深みに入る. ケケケケ オホイオㇱマ ナ ホシッパ ヤン.アペケㇱ カ インネ ナ=あれあれ(話が)深みに入った,戻りなさい,火の燃えさし(=子供)もたくさんいるから.*おとなの猥談が露骨になったら聞いていた別のおとながイタㇰマㇰクㇱテ(遠回しな言い方)信号を出す.アペケㇱ(火の燃えさし)とは子供たちのことであり,隠語である. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohokar
- オホカㇻ 【自動】[oho-kar (?)・をする/つくる]鎖縫いする(刺しゅうのやり方の一種)。 {E: to chain-stitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohokar
- オホカㇻ 【oho-kar】 鎖縫い. ▷オホ=針のみぞ カㇻ=作る *アイヌの着物を刺繍する時の縫い方で,針のみぞ穴を並べたような,という言い方をする.これと対の言い方で,イカラリ(イ=それ,糸 カ=上 ラリ=押さえる,詰める)といい,糸を置いて上から押さえるように縫うことを言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ohorka
- オホㇿカ 【副】[o-horka その尻・逆方向に] 後向きに、 後ろへ。 ohorka hosipire wa anu オホㇿカ ホシピレ ワ アヌ 後ろへ戻しておきなさい=(突き出ているものを)ひっこめておきなさい。(S) ohorka hosipi オホㇿカ ホシピ あとずさりする。 ohorka apkas オホㇿカ アㇷ゚カㇱ 後ろ向きに歩く。 cup ohorka tom チュㇷ゚ オホㇿカ トㇺ 日が逆向きにさす(東からさすべき日が西からさす)=西日がさす。 cup ohorka tom wa po sir-sések チュㇷ゚ オホㇿカ トㇺ ワ ポー シㇼセセㇰ 西日がさすからなお暑い。(W) ☆対語 ehorka エホㇿカ(語形の上では対だが意味は)逆向きに。 {E: backwards; behind.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohuraruy
- オフラルイ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(2)o-hura-ruy〔o-Fú-ra-ruǐ オふラルイ〕[o(陰部)+hura(におい)+ruy(強い、はげしい)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohuraruymenoko
- オフラルイメノコ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(3)陰部の臭い女 o-hura-ruy-menoko〔o-Fú-ra-ruǐ-me-nò-ko オふラルイメノコ〕[o-hura-ruy(陰部の臭烈しい)+menoko(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohuraruype
- オフラルイペ §122.陰部に関する悪口(1)o-hura-ruy-pe!〔o-hú-ra-ruy-peオふラルイペ〕[陰部・くさい・奴](陰部の臭い奴め!)⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohure(-an)
- オフレ §291.月経[が下りる、である](15)月経中である o-hure(-an)〔o-Fú-re オふレ〕[o(陰部)+hure(赤い)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oicari-oposore
- オイチャリオポソレ 【他動】[o-icari-oposo-re その尻・ざる・つきぬける・させる]…をざるで漉(こ)す。 (出典:田村、方言:沙流)
- oika
- オイカ 【他動/後副】[o-íka のところで・近道する] ①[他動](近道するために)…を越える。 sítu oika シトゥ オイカ (となりの川筋に行くのに川上・川下を回らずに)尾根を越す。(S) petutur oika ペトゥトゥㇽ オイカ (となりの川筋に行くのに)川の間の地を横切る。(S) sir-oika シㇼオイカ/シロイカ 山を越える。 ②[後副]…を越えて。 ru oika wakka san kor an ル オイカ ワッカ サン コラン 道を越えて水が流れている。 {E: to cross (over)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oika
- オイカ 【o-ika】 (〜を)越える. シトゥオイカ=峰を越える.カニ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ク・ネ クス シキナ ピイェヘ ケトイタ(ク・エトイタ) シリ ネ ナ シコㇿ ハワナン(ハワン・アン) コㇿ タㇷ゚ストゥ オイカ ア・チャㇻパ ㇷ゚ ネ=私は子孫の絶えた者なのでガマ草の種を蒔くのだよ,と言いながら肩越しに後ろへ種を蒔き散らすものだ.*野草というものは食欲旺盛なので,そのように言いながら種を蒔かないと,子孫が食い殺されるので,まじない言葉としていうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oikarari
- オイカラリ 【後副】[o-i-ka-rari そこで・もの・の上・を押える] …するかしないかに。 ☆参考 ikarari イカラリ は、 ししゅうのしかたの一つで、 糸を置いた上から別の糸でかがって押えていくことを言う。 tap isam pe nani oikarari ene haw as タㇷ゚ イサㇺ ペ ナニ オイカラリ エネ ハワㇱ 今亡くなったばかりなのにすぐそんな話がある。(S) arpa oikarari ene haw as アㇻパ オイカラリ エネ ハワㇱ 彼が行った(立ち去った)ばかりなのにすぐそんな話がある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oimahtuh(k-an)
- オイマㇵトゥㇷ §372.じ(痔);痔疾(4)いぼ痔[をわずらう];痔核をわずらう oimahtuh(k-an)〔o-í-mah-tuh オいマㇵトゥㇷ〕[<o(尻)+imak(歯)+tuk(出る)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oimakusmahnekuh
- オイマクㇱマㇵネクㇷ §099.陰部-女性性器の種類(26)陰部に歯が生えている女 o-imakus-mahnekuh〔o-í-ma-kuš-mah-ne-kuh オいマクㇱマㇵネクㇷ〕[o(陰部)+imak(歯)+us(ついている)+mahnekuh(女)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oimanit-turasire
- オイマニットゥラシレ 【他動】[o-imanit-turasi-re その尻・焼き串・…に縦に沿う・させる][雅](魚)に焼き串を(縦に)さす。 ☞oturaste オトゥラㇱテ (出典:田村、方言:沙流)
- oinkar
- オインカㇻ 【他動】[o-inkar (そこ)に/から・見る[自動]] …のところを/で/から見る。 iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神が降りそこを神が見守ってくれる。(S子守歌) {E: to view…from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oiporoposo(-an)
- オイポロポソ §169.顔色が変る;青くなる;色を失う(1)青くなる o-iporo-poso(-an)〔o-í-po-ro-po-so オいポロポソ〕[o(そこにおいて、次に来るiporoを受けて「その顔色において」となる)+poso(通りぬける、つきぬける、くぐりぬける);iporo o-poso「その顔色・そこにおいて・ぬける」と言っても同じ]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oiramun
- オイラムン 【他動】[o-i-ram-un そこに・人の・心・がつく] ①(眠っている子ども)を大事に見守ってくれる。 ②(そこ)に心当たりがある。 a=oíramun uske péka ihunara=an アオイラムン ウㇱケ ペカ イフナラアン 心当たりの所を捜した。(NK民話) {E: ①to watch over (a sleeping child). ②have knowledge of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oironne(-an)
- オイロンネ §102.陰部―陰毛が多い(1)o-ironne(-an)〔o-í-ron-ne オいロンネ〕[o(陰部)+ironne(色濃い)]⦅チカブミ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oisan(m-an)
- オイサン §389.しぬ(死ぬ)(3)死ぬ oisan(m-an)〔o-í-san オいサン〕[<o(そこに)+isam(居なくなる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oisanki
- オイサンキ §389.しぬ(死ぬ)(4)oisanki〔o-í-saŋ-ki オいサン・き〕[死ぬことを・する]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oitakkote
- オイタッコテ 【o-itak-kote】 葬式:引導を渡す. (出典:萱野、方言:沙流)
- oitaknere
- オイタㇰネレ 【o-itak-nere】 いいがかりの材料にする,文句をつける種にする. ▷オ=それ イタㇰ=言葉 ネ=なる レ=させる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oitakusi
- オイタクシ 【o-itak-usi】 呪いの言葉をかける,呪う.▷オ=そこで イタㇰ=言葉 ウシ=つける ネウン ア・イェ ヤッカ ア・エルサ イコㇿ ソモ イ・コホシピレ ヒクス ア・コヌコㇱネ ア・オイタクシ=いくら言っても私が貸した宝を戻さないので,憎たらしいから呪いの言葉をかけてやった. (出典:萱野、方言:沙流)
- oka 1
- オカ 【自動】[複](単は an アン) ①(二人以上/二つ以上が)ある、 いる、 住んでいる、 暮らしている。 ②(副詞の後に置かれて)…である。 usa oka ウサ オカ いろいろな。 sinnayno oka シンナイノ オカ (二人/二つ以上が)違っている。 …noyne oka …ノイネ オカ (二人/二つ以上が)…らしい。 …néno oka …ネノ オカ (二人/二つ以上が)…に似ている。 kusu oka クス オカ (二人/二つ以上が)とても…である。 sattek kusu oka サッテㇰ クス オカ 二人ともひどくやせている。(S会話) ③[補助動詞] …kor oka コㇿ オカ/コロカ (二人以上が)…しつつある。 horippa kor oka ホリッパ コㇿ オカ/コロカ (彼らは)踊っている。 …wa oka ワ オカ (二人/二つ以上が) …している、 もう…して(しまって)いる、 …してある。 númo wa oka ヌモ ワ オカ (皆)実が入っている。 ④[熟語] oka kus keray オカ クㇱ ケライ (二人以上の)…のおかげで。 (注 oka オカ は複、 単は an アン。) ☆参考 -pa パ(複数語尾)の前と pe ペ《もの、 の》の前では okay オカイ の形をとり、 okaypa オカイパ、 okay pe オカイ ペ となる。 他の母音で終わる動詞のように p ㇷ゚ は使われない(oka p オカㇷ゚ とは言わない)。 {E: to be; live, be living (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka 2
- オカ 【自動】(疑問文・感嘆文やある種の助詞の前などで ne ネ《である》の代りに置かれる。) ruwe oka ルウェ オカ (二人/二つ以上が) …だなあ。 eun inkar=an pakno inkar=an pakno kotan oka ranke ruwe oka! エウン インカラン パㇰノ インカラン パㇰノ コタン オカ ランケ ルウェ オカ! 見わたすかぎり部落がいくつもあるのだな。(S) aynu-pa-kus e p oka un! アイヌパークㇱ エㇷ゚ オカ ウン! いいねえ(あの人たちばかり)食べるんだなあ。(S) ☞an アン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka 3
- オカ 【代名】[三人称複数]彼ら、 彼ら自身。 oka ka ene haweoka hi オカ カ エネ ハウェオカ ヒ あの人たち自身もそう言ったんだのに。(S) ☆参考 三人称単数代名詞の sinuma シヌマ と同じく、 日本語の「彼ら」のように頻繁には使わない。 この代名詞を使うのは特殊な場合だけである。 ☞sinuma シヌマ (出典:田村、方言:沙流)
- oka 4
- オカ 【位名】[概](所は okake(he) オカケ(ヘ))(名詞句、 動詞句の後に置かれて)…の後、 …の(進んで行く)後ろの方、 時間的に後(空間・時間の線的な後)、 後の状況、 残された状況/状態。 tono oka sikkasma トノ オカ シッカㇱマ 殿の跡をつぐ。 sinrit oka wente シンリッ オカ ウェンテ [先祖・の後・を悪くする] 親たちが死んだあとかまどを返した(財産を使い果たした)。 oka an オカ アン …が終わる。 ipe oka an イペ オカ アン 食事が終った。 ☆参考 siyoka シヨカ [< si-oka] 自分の後ろの方。(S) {E: behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka 5
- オカ 【終助】(次の係り結びの結びとして) …ta …oka! …タ …オカ! …すればいいのになあ! …したいものだなあ! nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺してやりたいものだなあ! (S民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka nospa
- オカ ノㇱパ 【連他動】…の後を追う。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ このぼうやは母親がどこかへ行くと後を追いかけて大泣きする。(S) ☆参考 kese anpa ケセ アンパ は、 殺すためとかつかまえるためなどで追いつこうとして追いかけることを言う。 oka nospa オカ ノㇱパ は自分も行きたいので子が親の後を追うなど、 後について行くこと。 {E: to run after, chase…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka(y) 1
- オカ(イ) 【oka(y)】 ①いる,ある,住む,暮らす,(〜に)なる〔複〕. インネ ワ オカ=たくさんいる.ネㇷ゚キ ワ オカ=働いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- oka(y) 2
- オカ(イ) 【oka(y)】 ②〜したいものだ. フチ オンネ エトㇰタ エネ ハワニ ムニンニ ホラㇰ コラーチ パ ハウ サㇰノ コンネ(ク・オンネ) オカー シコㇿ パテㇰ ハウェアン ペ ネ アクス レンカピ コラチ オンネ.コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ア・エトゥシㇼ カㇻ ペ ネ ア ワ=祖母が死ぬ前に言っていた言葉は朽ち木が倒れるように噂もなく死にたいものだ,とばかり言っていたものであったが希望通りに死んだ.村人全部が集まって埋葬してくれたものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oka/okake(he)
- オカ/オカケ(ヘ) 【oka/okake(he)】 後ろ:線的後ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- okake
- オカケ 【okake】 後. ネㇷ゚キオカケ=働いた後. (出典:萱野、方言:沙流)
- okake(he)
- オカケ(ヘ) 【okake(he)】 跡. ホㇰノ イヨーハイ キムンカムイ イトゥンナㇷ゚ セチヒ プシロトト ワ エ オカケ=いやー驚きだ.熊がアリの巣を激しく掘り起こし食った跡だ.フンナ トイ オッタ(オㇿ タ) キナカㇻ オカケ アン?=誰が畑で草取りをした跡があるのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- okake(he)
- オカケ(ヘ) 【位名】[所](概は oka オカ)…のその後(あと)、 …のそのあとの状況/状態。 okake an オカケ アン それが終る。 tayki e okake poronno an タイキ エ オカケ ポロンノ アン ノミにくわれたあとがたくさんある。(W) okake ta オカケ タ …のあとで、 …したあとで、 あとで。 ku=sinewe en=okake ta e=ek aan hawe ne wa クシネウェ エノカケ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 私が遊びに行った後にあなたは来たんだという話だなあ。 okake ta ka ukoytak=an ro オカケ タ カ ウコイタㇰアン ロ あとで一緒にお話ししましょう。(S) okakehe ta オカケヘ タ そのあとで。 {E: after; after that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okakean
- オカケアン 【okake-an】 終わってしまった. オカケアン ヤクン ピㇼカ=終わったのならばいい.イク オカケアン=飲み終わった後. (出典:萱野、方言:沙流)
- okaketa
- オカケタ 【okake ta】 後で,のちほど. ホㇱキ アㇻパ ワ イペ コㇿ アン オカケタ カㇻパ(ク・アㇻパ) クㇱネ ナ=先に行って食べていてくれ,後で私は行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- okamkinno yaykonere
- オカㇺキンノ ヤイコネレ §473.だたい(堕胎)する(2)堕胎する okamkinno yaykonere〔o-kám-kin-no-jaǐ-ko-ne-re オかㇺキンノ・ヤイコネレ〕[okamkir(わざと、oak その後を、amkir 知り)、-no(つつ)、yay(自分を、=自分の腹を)+konere(つぶす)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okamkir
- オカㇺキㇼ 【okamkir】 わざと. イッカㇷ゚ アナㇰネ サンテケヘ パㇰノ パㇻコアッ パ ㇷ゚ ネ ヒ エネ エネ アン シコㇿ オカㇺキㇼ ヌパ クニネ ク・イェ ア ク・イェ ア ワ ケサンペシトゥリ(ク・エサンペシトゥリ)=盗っ人する者はその血統まで罰があたってこうこうだと,わざとあの者たちに聞こえるように何度も私は言って胸がすうっとした.イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ポロス オンナイ メシ ア・ピラサ ワ オカㇺキㇼ スケㇷ゚ ア・カㇻ ヒネ ヘペㇾイモカ オㇿ ア・オマレ ㇷ゚ ネ=熊送りの時は,大きい鍋の内側へ飯を広げ,わざとお焦げにこしらえて,子熊が神の国へ持って行くみやげ物の荷物に入れるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- okamkir
- オカㇺキㇼ 【副】わざと、 意図的に。 okamkir kor nuyto etupsike k=ewwopitte wa k=ári akusu kem ounu ka eaykap siri iki オカㇺキㇼ コン ヌイト エトゥㇷ゚シケ ケウウォピッテ ワ カリ アクス ケㇺ オウヌ カ エアイカㇷ゚ シリ イキ 私はわざと(いたずらして)(彼女の)糸の端を結び合わせておいたところ(彼女は)針に通せないでいる。(S) ☆参考 ユーカラには arokamkinno アロカㇺキンノ[ar-okamkir-no 全く・わざと・(副詞形成)]が出ている。 {E: on purpose; intentionally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okane
- オカネ 【oka-ne】 後に. (出典:萱野、方言:沙流)
- okanka
- オカンカ §338.さなだむし;條虫(3)okanka〔o-káŋ-ka オかンカ〕[o(尻)+kanka(<kankan↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okanka
- オカンカ §260 サナダムシ(真田虫) (6) okanka (o-kán-ka)「オかンカ」[<o-para-kankan] ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okanospa
- オカノㇱパ 【他動】[oka-nospa …の後・を追う] ☞oka nospa オカ ノㇱパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okaoka
- オカオカ 【他動】[ok-a-oka うなだれる・(他動詞化)・(重複)](?) ☞ram(u) okaoka ラㇺ/ラム オカオカ (出典:田村、方言:沙流)
- okapikuyra
- オカピクイラ 【他動】[oka-pi-kuyra そのあと・こっそり・(?)] こっそり…のあとをつける。 {E: to secretly follow after…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okapikuyra
- オカピクイラ 【oka-pikuyra】 後をつける. クサポ ポンノ ホㇱキ タㇷ゚ アㇻパ アイヌ エアㇻキンネ チセ ピㇱノ ヘヘウパ コㇿ アㇻパ.シノ ク・イヨヤモㇰテ オカピクイラ・アン ワ インカㇻ・アン ロー=おねえさんちょっと待って,今行った人が家々ごとに覗きながら行った.本当に疑わしい,後をつけて行って見よう.イッカエオㇷ゚ ネ ヒ ケラマン(ク・エラマン) ヒクス コカピクイラ(ク・オカピクイラ) ア コㇿカ ネノ アン イキ ソモ キ ノ アㇻパ ワ イサㇺ=盗み癖のある者なのを知っていたので後をつけたけれども,それをせずに行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- okapkapa
- オカㇷ゚カパ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(35)腰を使う okapkapa〔o-kap-ka-pa オかㇷ゚カパ〕[o(陰部を)+kapkapa(ka-pa「かぶせる」の反復形、「尻(陰部)をかぶせかぶせしつずける」)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okapuspa
- オカプㇱパ §013.先祖;祖先(15)okapuspa〔o-ká-puš-pa オかプㇱパ〕⦅ホロベツ⦆①他人の亡き親や親類の名を言ったり、それについて話をしたりする。②人のかくしていることをそばからほじくり出して皆の前で言う。(→神謡集, p.116注2)。[oka(後を)+puspa(あらわし出す、pusuの複数形)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okaramotte
- オカラモッテ 【他動】[oka-ram-otte その後・心・を…につける]…を名残惜しく思う。 te wano henpak waniciri ka arpa kunak ye wa k=ókaramotte p un テ ワノ ヘンパㇰ ワニチリ カ アㇻパ クナㇰ イェ ワ コカラモッテプン ここから何十里も行くと言うので私は名残惜しいのよ。(S) {E: to be reluctant to leave…} (出典:田村、方言:沙流)
- okaramotte
- オカラモッテ 【oka-ram-otte】 悔やむ:帰った後でもっとちゃんとしてやりたかったと後悔する.▷オカ=後 ラㇺ=思う オッテ=入れる ポオン イチェン ポカ ソモ ク・コレ ノ ホシピ ワ コカラモッテ(ク・オカラモッテ)=少しの銭も私がやらずに戻ってしまい私は悔やんでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari
- オカリ 【okari】 周囲,まわり,まわる. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が小さい時秋になると母と一緒に茅を刈って家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari
- オカリ 【okari】 代わりに. ク・イユタ アイネ ク・シンキ ナ アㇻパ ワ エノカリ(エン・オカリ) イトゥイトゥイェ ワ エン・コレ=私は搗き物をして疲れたので代わりに行って糠飛ばしをしてくれ.ク・ルカリ ルスイ ナ ポンノ エノカリ(エン・オカリ)=私は便所へ行って来たいので少し私に代わって. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari 1
- オカリ 【他動】…と交代する、 …に代わってする。 en=okari wa wakkata エノカリ ワ ワッカタ 私に代わって水汲みをしてください。(S) ☆参考 姉のワテケさんは kawarine カワリネ を使い、 en=kawarine エンカワリネ のように言う。 {E: to alternate, change places with…} (出典:田村、方言:沙流)
- okari 2
- オカリ 【後副】…のまわりに、 …をとり囲んで。 cise okari チセ オカリ 家のまわりに。 cise okari a=kowtarsapte wa ene kira hi ka isam チセ オカリ アコウタㇻサㇷ゚テ ワ エネ キラ ヒ カ イサㇺ 家のまわりを囲まれて逃げようがない。(S) {E: around; about; to surround…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okariamuskikir
- オカリアムㇱキキㇼ §176 ケジラミ (1) okari-am-us-kikir(o-ká-ri-am-us-ki-kir)「オかリアムㇱキキㇼ」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okasaske
- オカサㇱケ 【自動】(容器が)浅い。 okasaske poysu オカサㇱケ ポイス 浅い小鍋。(S) okasaske wa kusu rur ka a=omáre ka somo ki オカサㇱケ ワ クス ルㇽ カ アオマレ カ ソモ キ (nima ニマ《皿》は)浅いから汁なんか入れない。(S) ☆対語 orawne オラウネ (容器が)深い。 ☆参考 穴やみぞが浅いことは kasre カㇱレ、 水や川が浅いことは ohak オハㇰ。 {E: (for a vessel, container)to be shallow.} (出典:田村、方言:沙流)
- okaskamuysak
- オカㇱカムイサㇰ 【o-kas-kamuy-sak】 運がない.▷オ=それに カㇱカムイ=憑き神 サㇰ=ない (出典:萱野、方言:沙流)
- okasura
- オカスラ 【他動】[oka-sura その後・を捨てる]…を引き止めないで行かせる。 {E: to not hold back…; allow…to go.} (出典:田村、方言:沙流)
- okaturaynu
- オカトゥライヌ 【oka-turaynu】 見失う. マチヤ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ アイヌ インネ ㇷ゚ ネ クス ク・トゥラ クㇽ ヤアニ ヤアニ コカトゥライヌ(ク・オカトゥライヌ)=町ではあまりにも人が多いので一緒に行った人を危なく危なく見失うところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- okay
- オカイ 【自動】[複](単は an アン)[oka オカ 1《ある、 いる》が pe ペ《もの、 こと》および -pa パ (複数語尾)の前でとる形] ある、 いる。 usa okay pe ウサ オカイ ペ いろいろなもの。 {E: to exist; be.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okaypa
- オカイパ 【自動】[複複](単は an アン)(二つ/二人以上が皆)ある、 いる。 {E: to exist; be (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okaype
- オカイペ 【okay-pe】 いる者たち. ウェンクㇽ ネ クス オカイペ=貧しくある者ども. (出典:萱野、方言:沙流)
- okekus(-an)
- オケクㇱ §300.下痢[する](3)okekus(-an)〔o-ké-kuš オけクㇱ〕[o(尻)+ke(油)+kus(通る)]⦅オシャマンベ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okemtanayne
- オケㇺタナイネ §488.血が出る;出血する(5)血が川のように流れ落ちる o-kem-ta-nay-ne〔o-kém-ta-naǐ-ne オけㇺタナイネ〕[o(そこにおいて、それによって、「それ」というのは次に来るkemを指す)+kem(血)+ta(強めの辞、o-kem-ta「血・に上りて・こそ」)+nay(川)+ne(をなす)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- okemtanayne
- オケㇺタナイネ 【自動】[o-kem-ta-nay-ne その尻・血・(?)・沢・になる] 尻の方からタラタラ血を流す。 ☆対語 ekemtanayne エケㇺタナイネ 頭の方からタラタラ血を流す。 {E: for blood to flow from one's behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okemtayayke
- オケㇺタヤイケ 【o-kem-tayayke】 血がにじむ. カㇺ ア・サカンケ ヒ タ アナㇰネ ルウェ キミ パㇰノ ネ クワペッネ ア・カㇻ ア・スパ ヒネ ア・テイパ ワ ア・ヌカㇻ ポンノ オケㇺタヤイケ パㇰノ ア・スパ ス ポㇷ゚ ウㇱケ ワ ア・ヤンケ コㇿ ピㇼカ サカンケカㇺ ネ ア・カㇻ エアㇱカイ=肉を煮て干す場合は,太いトウモロコシほどに肉を縦切りにして,それを煮て,つまんでみて少し血がにじむくらいに煮てから鍋の煮え立っているところから上げると,おいしい干し肉が出来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- okenkuta(-an)
- オケンクタ §291.月経[が下りる、である](11)月経が下りる okenkuta(-an)〔o-kéŋ-ku-ta オけンクタ〕[o(陰部)+kem(血)+kuta(ぶちまける)]⦅シラウラ、ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okenkutaken(m-i)
- オケンクタケン §291.月経[が下りる、である](18)経血 okenkuta-ken(m-i)〔o-kéŋ-ku-ta-keŋ オけンクタケン〕[okenkuta(月経↑)+ken(<kem 血)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okenkutaohta eiwanketepa
- オケンクタオㇹタ エイワンケテパ §292.月経帯(4)okenkuta-ohta eiwanke-tepa〔オけンクタ・オㇹタ・エいワンケ・テぱ〕[okenkuta(月経が下りる)+ohta(際に)+eiwanke(使用する)+tepa(褌)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okenkutatepa
- オケンクタテパ §292.月経帯(3)okenkuta-tepa〔o-kéŋ-ku-ta-te-pa オけンクタテパ〕[okenkuta(月経)+tepa(ふんどし)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okerpa
- オケㇾパ 【他動/助動】[複](単は okere オケレ) ①[他動](二人以上が/二つ以上を)…を終わる/終える。 ②[助動] …し終わる。 ③[補助動詞] …wa okerpa ワ オケㇾパ(1) (二つ/二人以上が)…してしまう。 ray wa okerpa ライ ワ オケㇾパ 皆死んでしまう。(S) wa okerpa ワ オケㇾパ(2) 非常に…である。 sattek wa okerpa サッテㇰ ワ オケㇾパ 二人ともひどくやせこけている。(S会話) ☆発音 オケㇽパ。 {E: ①to finish, complete… (pl.). ②to finish doing… ③to end up doing…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okewpa
- オケウパ 【他動】[複](単は okewe オケウェ)(二人以上)を追い出す。 {E: to drive out, chase away… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- okewpa
- オケウパ 【okewpa】 追い払う〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- okewra
- オケウラ §369 クイナ (2) okewra (o-kéw-ra)「オけウラ」[<?] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okihitakne
- オキヒタㇰネ 【okihi-takne】 荷物を背負う時に額と荷物の間の部分が短い.*この部分が長くても短くても背負いにくいのでちゃんとしなければならないものだ.この言葉は昭和43年5月16日に二谷善之助さんが教えてくれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- okikurmi turesmat
- オキクㇽミ トゥレㇱマッ 【okikurmi tures-mat】 オキクルミの妻の名前. (出典:萱野、方言:沙流)
- okikurmikamuy
- オキクㇽミカムイ 【okikurmi kamuy】 オキクㇽミ神:アイヌに生活文化を教えた神の名.*沙流川に降臨したということでオキクㇽミの砦伝説などがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- okina
- オキナ §296 くじら(クジラ (21) okina (o-kí-na)「オきナ」[?<日本語「翁」]クジラの化け物⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okirasak
- オキラサㇰ 【o-kira-sak】 力が弱い. (出典:萱野、方言:沙流)
- okirasnu
- オキラㇱヌ 【o-kir-asnu】 力持ちだ,力が強い. ポン コㇿカ オキラㇱヌ ㇷ゚ ネ ナ タアンペ アニレ ワ アㇻパレ=小柄だが力がある者だから,この物を持たせて行かせろ.イネアㇷ゚クス オキラㇱヌ シリ イヨㇱキ ワ モコㇿ ワ アン アチャハ.エシタㇷ゚カアニテㇰ ワ ルラ ワ アㇻパ=なんともまあ力のあること,酔っ払って寝ていた伯父を引っ担いで送って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- okirasnu
- オキラㇱヌ 【自動】[o-kir-asnu その尻・力・すぐれている] 力が強い。 hemanta ene okirasnu siri, nep aste siri ka isam ヘマンタ エネ オキラㇱヌ シリ、 ネㇷ゚ アㇱテ シリ カ イサㇺ なんとまあ強いことだろう、 だれも立たせない(みんな投げ飛ばす)。 {E: to be strong; powerful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okiray
- オキライ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(27) okiray(o-kí-ray)「オきライ」[<o(尻)kiray(櫛)、‘尾がくし状になっている魚’]産卵後の尾のすり切れたサケ。ホッチャレ。⦅美幌、斜里、足寄、名寄、白糠、真岡、多蘭泊、多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okirike(-an)
- オキリケ §300.下痢[する](2)okirike(-an)〔o-kí-ri-ke オきリケ〕[o(尻)+kiri(ピリピリという音)+ke(そういう音を発する)]⦅S. マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okisasipekara
- オキサシペカラ §280.くるう(狂う)(2)狂いあばれる okisasipe-kara〔o-kí-sa-ši-pe-ka-ra オきサㇱペカラ〕[oki-saspe(?)、 kara(からみつく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okisaske
- オキサㇱケ 【okisaske】 濡れて身震いする,ざわざわする. モンペ サン ラポㇰ タ ア・コチㇷ゚クタ オキサㇱケ コㇿ アウォㇱマ ワ エㇰ=すがが流れる最中に舟がひっくり返されて濡れて身震いしながら家へ飛び込んで来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- okiska
- オキㇱカ 【名】[概/所][動物](鹿の)尾。 ☆参考 ois オイㇱ とも言う。 狐や犬などの長い尾は sar サㇻ、 兎などの丸い尾や鳥の尾羽は ois オイㇱ。〔知分類になし〕 {E: the tail (of a deer).} (出典:田村、方言:沙流)
- okiskaha
- オキㇱカハ 【名】[所](概は okiska オキㇱカ)[動物](その鹿)の尾。 {E: the tail (of a deer).} (出典:田村、方言:沙流)
- okitarunpe
- オキタルンペ 【okitarunpe】 模様つきの大きいござ=ポロニカプンペ.*シキナ(ガマ草),アッニ(オヒョウの木)の皮で作る.広いものは幅1m30cm,長さ8mくらい. (出典:萱野、方言:沙流)
- okka
- オッカ 【位名】[概](所は okkasi オッカシ)[ok-ka えり首(?)・の上]…の上。 aynu okka eyayoraye アイヌ オッカ エヤヨライェ [人・の首の上・に自分をそこに行かせる] [慣用句]…のことで人にまさる。 {E: above; over; on top of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkanay
- オッカナイ 【間投】[日本語] 「おっかない」(=恐ろしい、 すごい)。 {E: in great fear of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkapo
- オッカポ §023.兄(16)okkapo〔ók-ka-po おッカポ〕⦅タライカ⦆【児語】兄さん。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkarikesomasita
- オッカリケソマシタ §268 イヌ (36) ok-kari-kesoma-sita (ók-ka-ri-ke-so-ma-si-ta)「おッカリケソマシタ」[<ok(えりくび)kari(のまわりに)kesoma(斑紋のある)seta(犬)] ⦅美幌⦆首の周りに白い輪の模様のついているイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- okkasan
- オッカサン 【名】[日本語] おっかさん。 {E: mother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkasi
- オッカシ 【位名】[所](概は okka オッカ)…のまだその上。 X kuruma o easkay yakka na okkasi ta easkay kur an X クルマ オ エアㇱカイ ヤッカ ナ オッカㇱ タ エアㇱカイ クㇽ アン Xさんは車の運転が上手(じょうず)だけれどもまだもっと上手な人がいる(まだ上がある)。(W)(okkasi ta は話すとき通常 i が落ちて okkas ta オッカㇱ タ と発音される。)hon okkasi ta/oypepi asi wa ホノッカシ タ/オイペピ アシ ワ [雅]おなかの上に食器をのせて。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkasike
- オッカシケ 【okkasike】 以上. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkasita
- オッカシタ 【okkasi ta】 その上,それ以上,つけ加えると. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkay(-o)
- オッカイ Ⅱ_§002.おとこ(男)(1)okkay(-o)〔ók-kaǐ おッカイ〕⦅H. S. タライカ⦆男。〜-koyki-p「男が・獲った・もの」(=獣肉)⦅民譚集, p.38⦆。〜sirka uosmare「一人前の男子の風貌をもつ」⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkayo
- オッカヨ Ⅱ_§002.おとこ(男)(2)okkayo〔ók-ka-jo おッカヨ〕⦅H.⦆【常】男。[もとokkayの第3人称形]。inne〜-utar inne menoko-utar「大勢の男たち大勢の女たち」⦅民譚集, p.78⦆。tane anakne〜sirka a-osmare「今はもう一人前の男子の風貌を私は持った」⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkayo
- オッカヨ 【okkayo】 一人前の男(24,25歳〜50歳の男). (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayo
- オッカヨ 【名】男、 男性。 menoko ka okkayo ka メノコ カ オッカヨ カ 女も男も。 okkayo sirpo uwosmare pakno an オッカヨ シㇼポ ウウォㇱマレ パㇰノ アン (少年が成長して)男らしい姿になるほどになった、 男らしい若者に成長した。 okkayo hekaci オッカヨ ヘカチ 男の子(hekaci ヘカチ だけで男の子であることを表すが特に女でないことを強調して言う)。 okkayo ikor オッカヨ イコㇿ 男の宝物(刀剣類など)。 “poyson kor yak a=ye” “hńta kor yak a=ye?” “okkayo poyson kor yak a=ye” 「ポイソン コㇿ ヤカイェ」「フンタ コㇿ ヤカイェ?」「オッカヨ ポイソン コㇿ ヤカイェ」 「子どもを持った(=子どもが生まれた)そうだ」「(直訳すると)何を持ったと言っているか=どっちが生まれたって(男の子か女の子か)?」「男の子が生まれたそうだ。」 (S) m okkayo-irwak オッカヨイㇼワㇰ 男兄弟(男のいとこを含む)。 okkayo-irwak patek ku=kor オッカヨイㇼワㇰ パテㇰ クコㇿ 私は男兄弟ばかり持っている(女の姉妹や女のいとこがいない)。(S) ☆対語 menoko メノコ ☆参考 女性に対して男性を表す語。 aynu アイヌ《人間》も場合によって男性を指すことがある。 ☆参考 動物の雄(おす)は pinne ピンネ [連体] 雄の…。 {E: a man; a male.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkayo kor pe racin racin
- オッカヨコㇿペ ラーチンラーチン 【okkayo kor pe racin racin】 (踊りの時のはやし言葉):男の持ち物ぶらりぶらり. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayo sirpo a=uosmare
- オッカヨ シㇼポ アウオㇱマレ 【okkayo sirpo a=u-osma-re】 男として成人した:成人男子としての風貌が備わった.▷オッカヨ=男 シㇼポ=様子 ア=私 ウ=互い オㇱマレ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayoekaci
- オッカヨエカチ §005.男児;幼少年(2)okkayo-ekaci〔ók-ka-jo-e-ka-či おッカヨエカチ〕⦅ビホロ、クッシャロ⦆;男児。[(男・子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkayoirwak
- オッカヨイㇼワㇰ 【okkayo-irwak】 男兄弟. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayokuwa
- オッカヨクワ 【okkayo-kuwa】 男の墓標.*チクペニ(エンジュ)や,プンカウ(ドスナラ)で作り,オㇷ゚(槍)の形を型取っている. 図[オッカヨクワ] (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayonaknep
- オッカヨナㇰネㇷ゚ 【名】[okkayo-nak-ne-p 男・(?)・である・もの][雅] 男の子。 pirka ponpe/a=yaykosanke ruwe/okkayonaknep/ne kane an ピㇼカ ポンペ/アヤイコサンケ ルウェ/オッカヨナㇰネㇷ゚/ネ カネ アン 私(神謡の主人公)はかわいい赤ちゃんを出産した、 それは男の子だった。(W神謡語り) {E: a boy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkayopo
- オッカヨポ 【名】[okkayo-po 男・子] 息子。 okkayopo patek ku=kor オッカヨポ パテㇰ クコㇿ 男の子ばかり私は持っている。(S) ☆参考 po ポ だけで「息子」を表すが、 特に女でなく男の子ということを強調的に表す場合、 たとえば「娘だけいて男の子がいなかった」あるいはその逆のような文脈で使われる。 ☆参考 娘は matnepo マッネポ {E: a son.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkayopo/okkayopo(ho)
- オッカヨポ/オッカヨポ(ホ) 【okkayo-po/-po(ho)】 男,息子. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayoru
- オッカヨル 【okkayo-ru】 男便所. (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayotar
- オッカヨタㇻ 【okkayo-tar】 男の背負い縄. ▷オッカヨ=男 タㇻ=背負い縄 オッカヨタㇻアナㇰネ イラマンテクス エキㇺネパㇷ゚ネクス タリヒアナㇰネ ハイアニ アオシケㇷ゚ネワ=男は狩りに山へ行くので,その背負い縄はイラクサで編むものだよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- okkayouirwak(-i)
- オッカヨウイㇼワㇰ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(12)okkayo-uirwak(-i)〔ók-ka-jo-u-ìr-wak おッカヨウイㇼワㇰ〕⦅ホロべツ⦆兄弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkaypo
- オッカイポ §006.若者;青少年(1)okkaypo〔ók-kaǐ-po おッカイポ〕①若い男;若者;青年。[okkay(男)+-po(指小辞)]。②⦅ビホロ⦆casi(砦)の中に召使われている家来を言う。=ussiw(-e)〔úš-šiŭ〕。soun-〜〔so-ún-ok-kaǐ-po〕[<soy(外)+un(の)+ok-kaypo(家来)]「城外に走り使いする家来」。③⦅クッシャロ⦆英雄詞曲の主人公Otasut-un-kurの家来、頭が小さく鳥のようで、体が大きく、常に雄鹿の毛皮を着ているという強い男。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkaypo
- オッカイポ §021.子(2)okkay-po〔ók-kaǐ|pó-o おッカイ・ぽオ〕⦅クッシャロ⦆男児。okkay ku-po〔ók-kaǐ|ku-pó〕「男である・私の子」「私の男児」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okkaypo
- オッカイポ 【okkaypo】 未婚の17〜30歳くらいの若者(男). (出典:萱野、方言:沙流)
- okkaypo
- オッカイポ 【名】[okkay-po 男・(指小辞)] 若い男性、 青年。 ☆対語 ponmenoko ポンメノコ 若い女性、 menokopo メノコポ 同。 {E: a young man; a youth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okke(-an)
- オッケ §160.おなら[する](2)okke(-an)〔ók-ke おッケ〕⦅トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okkocikap
- コッコチカㇷ゚ §394 (その他の鳥名) kokko-cikap (kók-ko-či-kap)「こッコチカㇷ゚」 ⦅幌別⦆幼児をおどかす語。おばけ鳥。実は疱瘡神。→分辞III, p. 354. (出典:知里動物編、方言:)
- oknatara
- オㇰナタラ 【自動】[ok-natara 悲しくてうなだれる・その状態が続いている] (慣用句で、 kewtumu ケウトゥム《…の気持ち》のあとに置かれて)悲しみにうちひしがれている。 ku=kewtumu konna oknatara クケウトゥム コンナ オㇰナタラ 私の心は悲しくて悲しくてたまらない。(W) ☞ekewtum oknatara エケウトゥㇺ オㇰナタラ {E: be torn apart by sadness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oknatara
- オㇰナタラ 【ok-natara】 ふさぎこむ.悲しい,しおれる. オㇰナタラ ワ アン=ふさぎこんでいる.コㇰナタラ(ク・オㇰナタラ)=私がしおれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- okokkocaca
- オコッコチャチャ 【名】[okokko-caca ばけもの・じいさん][動物]ばけものじじい(悪い人食い熊の呼び方の一つ)。 {E: a bear (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- okoykaun
- オコイカウン 【副】[o-koyka-un その尻が・波の上手(=静内の方向)・にある] 静内・釧路の方向(東/南東の方)から。 okoykaun wa オコイカウン マ ☞okoykaunma オコイカウンマ ☆対語 ekoykaun エコイカウン は《南東の方(静内・釧路の方向)へ》。 {E: from the east.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okoykaunma
- オコイカウンマ 【副】[o-koyka-un-wa その尻が・波の上手(=静内の方向)・にある/に向く・…して] 静内・釧路の方向(南東の方)から。 (出典:田村、方言:沙流)
- okoykaunno
- オコイカウンノ 【副】[okoykaun-no 波の上手の方から・(副詞形成)] 静内・釧路の方向(南東の方)から。 {E: from the east.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okoyma(-an)
- オコイマ §403.小便[する](2)okoyma(-an)〔o-kóǐ-ma オこイマ〕[<okuyma]⦅ビホロ、クッシャロ、ハルトリ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okoymaeskari(-an)
- オコイマエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(4)okoyma-eskari(-an)〔o-kóǐ-ma-èš-ka-ri オこイマエㇱカリ〕[小便が・つまる]⦅サル、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okoymapuy(-e)
- オコイマプイ §555.にょうどうこう(尿道孔)(3)okoyma-puy(-e)〔o-kóǐ-ma-puǐ オこイマプイ〕[小便する・穴]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okoymarayki(-an)
- オコイマライキ §408.小便したい;尿意をもつokoyma-rayki(-an)〔o-kóǐ-ma-raǐ-ki オこイマライキ〕[小便し・たい]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okoymasuy(-e)
- オコイマスイ §555.にょうどうこう(尿道孔)(2)okoyma-suy(-e)〔o-kóǐ-ma-suǐ オこイマスイ〕[小便する・穴]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okoymauspe
- オコイマウㇱペ §161.おまる;おかわ;便器(1)okoymauspe〔o-kóǐ-ma-uš-pe オこイマウㇱペ〕[okoyma(小便する)+us(いつも…する)+pe(もの);いつもそれに小便するもの]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okpare
- オㇰパレ 【他動】…を冷遇する、 …を虐待する、 (親)に不孝する。 ☆対語 núnuke ヌヌケ …を好遇する、 …を大事にする。 {E: to treat…coldly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okpare
- オㇰパレ 【okpare】 不孝(をする),いじめる,虐待する. ア・オㇰパレㇷ゚=不孝をされている者.イヨーハイ オンネ フチ ア・オㇰパレ ハウェ ク・ヌ ク・イケㇺヌ=まあ大変だ.年寄りおばあさんが不孝をされたと聞いて哀れに思った.ウヌオㇰパレ オナオㇰパレ パㇰノ ア・シトマ ㇷ゚ イサㇺ ペ ナ イキヤーウン ネノ エチ・イキ ナ=母不孝をする,父不孝をする,これほど恐ろしいものはない,万が一にもそのようなことをしてはならないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- okrawnunu
- オㇰラウヌヌ 【自動】[ok-raw-nunu 首・深み・(?)] 首を引っ込める、 出ていた首を着物の中にヒョイとひっこめる。 ku=yayrire wa ku=inkar kor ranma apto as kor ora suy k=ókrawnunu ranke ayne tanepo k=ek, seyeppo néno kane クヤイリレ ワ クインカㇻ コㇿ ランマ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ オラ スイ コㇰラウヌヌ ランケ アイネ タネポ ケㇰ、 セイェッポ ネノ カネ 私は背伸びして見るとまだ雨が降っているのでまた首をひっこめひっこめしてやっと今来た、 カタツムリみたいに。(S) {E: to pull back the neck, the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- oksutnuma
- オㇰスッヌマ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](3)小児時代後頭部に剃り残す頭髪 oksut-numa〔ók-sut-nu-ma おㇰスッヌマ〕[うなじ・毛]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oksutpinnay(-e)
- オㇰスッピンナイ §135.うなじ;えりくび(10)ぼんのくぼ oksut-pinnay(-e)〔ók-sut-pin-naǐ おㇰスッピンナイ〕[うなじの・細い谷]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oksutu tapsutu ukoyupyupke
- オㇰストゥ タㇷ゚ストゥ ウコユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(14)衿首と肩先がひくひく動く oksutu tapsutu uko-yupyupke〔ók-su-tu|táp-su-tu|u-kó-jup-jup-ke おㇰストゥ・たㇷ゚ストゥ・ウこユㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[okusutu(その衿首)、tapsutu(その肩先)、u-ko(相・共に)+yupyupke(ひくひくする)]⦅チカブミ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oksuyparo
- オㇰスイパロ 【名】[所](概は未出。 paro パロ の概は par パㇻ)[oksuy-par-o えり後部・口・(所属語尾)]…(着物)の衿肩あき。 {E: nape of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oksuyparomap
- オㇰスイパロマㇷ゚ 【名】[oksuypar-oma-p えり肩あき・に入る・もの] えりの後ろにつける汚れよけの布(「あかとり」)。 {E: a material placed on the inside collar to prevent dirt along the collar on the clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- okunekaci
- オクネカチ §006.若者;青少年(11)okunekaci〔o-kú-ne-ka-či オくネカチ〕[<o(陰部)+kunne(黒い)+hekaci(男子)]⦅トオロ⦆15〜17才位の少年。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okunekattar(-i)
- オクネカッタㇻ §006.若者;青少年(12)okunekattar(-i)〔o-kú-ne-kat-tar オくネカッタㇻ〕[o(陰部)+kunne(黒くなっている)+hekattar(こども)]⦅トオロ⦆15〜17才位の少年。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- okunne(-an)
- オクンネ §101.陰部―いんもう(陰毛)(1)o-kunne(-an)〔o-kún-ne オくンネ〕[o(陰部)+kunne(黒くある、黒くなる)]⦅H. S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- okunnekina
- オクンネキナ 【名】[o-kunne-kina その尻が・黒い・草][植物](編む草の一つの名、 下のほうが水に入っていて、 そこが黒い。)〔知分類になし〕 (出典:田村、方言:沙流)
- okutciurar
- オクッチウラㇻ 【okutci-urar】 濃い霧. (出典:萱野、方言:沙流)
- okuwan
- オクワン 【副詞(?)】[o-kuwan その下の方が・まっすぐである](次の表現で) okuwan as オクワン アㇱ (山や斜面が)急である。 okuwan as hur/nupuri オクワン アㇱ フㇽ/ヌプリ 急な斜面/山。 okuwan as uske kari hemesu オクワン アㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ よりも kuwan as クワン アㇱ のほうがもっと急で、 高くなくても切り立っていることを言う。 okuwan as オクワン アㇱ は切り立っていなくても、 ただの急な坂道でも言う。(S) pira ピラ《崖》は kuwan as クワン アㇱ にきまっている。(S) {E: steep.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuwas
- オクワㇱ 【自動】[< okuwan-as 切り立って・立っている](?) (山が)急である、 険しい。 okuwas hur/nupuri オクワㇱ フㇽ/ヌプリ 急な山。 okuwas uske kari hemesu オクワㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ とも言う。 {E: to rise steeply; be steep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okuyesikari
- オクイェシカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(3)okuyesikari〔o-kú-je-ši-ka-ri オくイェシカリ〕[o(陰部)+kuy(小便)+eskari(つまる)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuyetunnay
- オクイェトゥンナイ 【okuy-e-tunnay】 小便で弧を描く.▷オクイ=小便 エ=それで トゥンナイ=弧を描く (出典:萱野、方言:沙流)
- okuykoeskari(-an)
- オクイコエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(2)okuykoeskari(-an)〔o-kúǐ-ko-èš-ka-ri オくイコエㇱカリ〕[o(陰部が)+kuy(尿)+ko(で)+eskari(つまる)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuyma
- オクイマ 【okuyma】 小便する,排尿,尿. イテキ ホリピ ホリピ ノ アㇻパ オクイマ ワ エㇰ=踊りを踊るようなことをしないで行って小便をしてこい.テエータ にけ シコㇿ ア・イェ チャペ アン ペ ネ ヒネ オンネ アクス オヤコヤㇰ タ オクイマ オソマ ア・コイパㇰ ヒネ ネユン ア・エトパㇻ ヤッカ ホシピ ランケ イヨッタ イヨㇱタ レクチヒ イチェン ア・コテ プマハ ネ ヤㇰ ア・イェ アクス クスケライ ホシピ イサㇺ ペ ネ=ずっと昔ニケという猫がいて,年寄りになったらあちこちで小便や糞をたれ.それが悪いとて何回追放しても戻って来た,一番おしまいに首へ銭をつけて給料だよと言ったらそのお陰で戻って来なかったものだ.*オクイマ クス アㇻパ=小便に行く,とは言わずに,ハンケ アㇻパ(近くに行く)と言うのが本当の言い方.これをイタㇰマㇰクㇱテ(言葉を遠回しに言う)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- okuyma
- オクイマ 【自動】[o-kuy-ma(< oma) その尻・尿・そこにある] 小便(オシッコ)する。 ☆参考 小便(尿)は kuywakka クイワッカ、 大便することは osoma オソマ。 {E: to urinate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okuyma(-an)
- オクイマ §403.小便[する](1)okuyma(-an)〔o-kúǐ-ma オくイマ〕[‘尻から尿を出す'の意か;<o(尻)+kuy(尿)+ma(動詞語尾)]⦅イブリ、ヒダカ西部、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuymaeskari(-an)
- オクイマエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(1)okuyma-eskari(-an)〔o-kúǐ-ma-èš-ka-ri オくイマ・エㇱカリ〕[okuyma(小便)+eskari(つまる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuymapuy(-e)
- オクイマプイ §555.にょうどうこう(尿道孔)(1)okuyma-puy(-e)〔o-kúǐ-ma-puǐ オくイマプイ〕[小便する・穴]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oma
- オマ §480.たまご(卵)(5)魚の卵 oma〔omá オま〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oma
- オマ 【他動】[単](複は o オ)(「もの」が主語、 「場所」が目的語) …に位置する、 …にある、 …に入る/の(載)る/置かれる/つく。 su or oma sayo ス オㇿ オマ サヨ 小鍋に入っているおかゆ。(W民話) petetoko oma nupuri ペテトコ オマ ヌプリ その川の水源の所にある山。(W言い伝え) ☆参考 oma オマ [単]に対する複数形に相当するのは o オ の用法のごく一部、 本辞典の見出しで言えば o オ 1 だけである。 その場合、 oma オマ は一つのものやひとまとまりのものが一カ所におさまる/おさまっていることを言い、 それ以外の場合、 たとえばたくさんのものがある場合やいろいろなものが雑然とある場合や、 形や量の定まらないものが入って/のって/置かれている場合などはすべて o オ が使われるようである。 なお o オ にはほかにもいろいろな用法がある。 {E: to position on, in…; enter, get in, on, reach…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oma
- オマ 【oma】 入る:(物が器等に)入っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- omakaarpare
- オマカアㇻパレ 【o-maka-arpa-re】 こじらせる. イヨㇱキ パ ㇷ゚ ネ クス ウヘコテノ オカ ワ ウコホノイセ パ ネン ア・イェ ヤッカ ウェナプ(ウェン アㇷ゚).エウン ナ シネン エㇰ アㇷ゚ セコㇿ オマカアㇻパレ ウコテㇾケ パ=酔っ払っているものだから互いに顔を見合わせいがみ合い私が何を言ってもだめだった.そこへもうひとり来たと思ったらこじらせて取っ組み合いになった. (出典:萱野、方言:沙流)
- omakatetterke
- オマカテッテㇾケ 【o-maka-tetterke】 (酔っ払って)ふらふらしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- omakatetterke
- オマカテッテㇾケ 【自動】[o-maka-tetterke その尻・後ろへ・ピョンピョン跳ねる]ふらつきながら歩く、 千鳥足で歩く。 omakatetterke kor an ayne ekuskonna noykosanpa オマカテッテㇾケ コラン アイネ エクㇱコンナ ノイコサンパ ヨロヨロとふらつきながら歩いていたが突然フラフラーッと倒れた。(S) {E: to totter, stagger along.} (出典:田村、方言:沙流)
- omakke
- オマッケ §110.陰部を露出する(1)omakke〔o-mák-ke オまッケ〕[o(陰部)+makke(開いている)]⦅アズマ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oman
- オマン 【oman】 行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- omanan
- オマナン 【omanan】 歩く,歩きまわる. モシㇼ エピッタ オマナン ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ ア イェ ア=国中歩くものだから嘘の話や本当の話を言うわ言うわ.ネイタ ネ ヤッカ イユトゥㇽウェンテ ルスイ ペ オカイ ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ コㇿ オマナン=どこにでも仲たがいをさせたい者がいて,嘘の話や本当の話を言いふらして歩く. (出典:萱野、方言:沙流)
- omanan
- オマナン 【自動】[単](複は payoka パヨカ)[oman-an 行く・ある/いる](あちこち)歩く、 歩き回る(徒歩でも、 走っても、 乗り物でも)、 旅する、 行き来する。 nítay tum péka ku=karusuk kus k=ómanan ニタイ トゥㇺ ペカ クカルスㇰ クㇱ コマナン 私は林の中をキノコとりに歩き回った。(S) {E: to travel; come and go.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omananmah(t-i>ci)
- オマナンマㇵ(ッイ>チ §037.妻(11)omanan-mah(t-i>ci)〔o-má-nan-mah オまナンマㇵ〕⦅カラフト⦆旅先でつくる妻⦅→あいぬ物語, p.5⦆。[<omanan(旅行する、旅行)+mat(妻)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- omaninumpe
- オマニヌンペ 【名】[oman-inumpe 行く・炉ぶち][雅]炉ぶち。 omaninumpe/a=urékoyupu オマニヌンペ/アウレコユプ [雅]私は炉ぶちを足でぎゅっとつかんで。(Sユーカラ) ☆参考 同じ文脈で aminumpe アミヌンペ とも言っている。 日常語では単に inumpe イヌンペ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omanrupar
- オマンルパㇻ 【oman-ru-par】 冥土の入口. チ・コㇿ シシㇼムカ タ ケラマン(ク・エラマン) オマンルパㇻ トゥㇷ゚ アン シネㇷ゚ アナㇰネ カンカン ルオㇿケ ソ カ タ アン シトゥ オッタ(オㇿ タ) ナ シネㇷ゚ アナㇰネ ニセウ プトゥフ タ アン=私どもの沙流川に私が知っている冥土の入り口は2か所あって1か所はカンカン沢の滝の上の峰の所に,もう1か所は仁世宇川の川尻にある. (出典:萱野、方言:沙流)
- omanruyciri
- オマンルイチリ §303 スズメ (10) oman-ruy-ciri (o-mán-ruy-či-ri)「オまンルイチリ」[<‘行くこと・甚だしい・鳥’、‘ずうっと山奥へ行く鳥’] ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- omanso
- オマンソ 【oman-so】 炉端. (出典:萱野、方言:沙流)
- omante
- オマンテ 【oman-te】 行かせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- omaoma
- オマオマ 【oma-oma】 あやす,機嫌をとる,なだめすかす. ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ,ウヌフ ネヤ サハ ネヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児が猛り立ったように手足をばたつかせて泣き叫び,母や姉がどのようにあやしても手余しした.ポンペ クンネチㇱ ルスイ ア・オマオマ ヤッカ ウェン ヒクス キサラリ ア・カㇻ ヒネ ア・スイェスイェ アクス ソモ チㇱ=子供が夜泣きをしかかりいくらなだめすかしてもだめなので耳長お化けを作って振ると泣くのをやめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- omap
- オマㇷ゚ 【omap】 愛する,かわいがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- omap
- オマㇷ゚ 【他動】…をかわいがる(主に子どもを。 心の中でかわいいと思うことだけでなく、 だいたりなでたりなど、 具体的にかわいがる行為をすることをも含む)。 ☆参考 男女間で愛することは osikkote オシッコテ、 oramkote オラㇺコテ、 eramasu エラマス《…を好む》など。 {E: to show affection to…; treat…dearly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omappa
- オマッパ 【他動】[複](omap オマㇷ゚ は単複の区別なし)(二人以上が/を皆)…をかわいがる。 {E: to show affection to…; treat…dearly (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omapresu
- オマㇷ゚レス 【他動】[omap-resu かわいがる・育てる] …をかわいがって育てる。 ☞resu レス {E: to bring up…lovingly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omare
- オマレ 【複他動】[他動使役][oma-re …に位置する・させる] ①(一つ/一人)を…に置く/入れる/さしこむ/かける。 tekehe omare テケヘ オマレ …を(彼の)手の中へ入れてやる=(彼に)手渡す。(W) ②☞ka(si) omare カ(シ) オマレ 1、 ka(si) omare カ(シ) オマレ 2、 o オ 4 {E: to place, put, plug in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omare
- オマレ 【omare】 入れる. カンナアトゥイ チ・ポㇰナレ ポㇰナアトゥイ チ・カンナレ パㇰノ リㇺルイ オカ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ ア・ウウォマレ ヒネ サラニㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=海の表が下になり海の底が表になるほどの大しけの後に,ホタテガイがたくさん寄り上がったので集めてサラニㇷ゚に入れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- omarepa
- オマレパ 【他動】[複](omare オマレ は主語の単複の区別なし) (二人以上が皆)(一つ/一人)を…に位置させる/入れる。 {E: to place, put… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omaripo
- オマリポ §258 タコ (9) omaripo (o-ma-ri-po)「オマリポ」 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- omarupe
- オマルペ §258 タコ (4) omarupe (o-ma-ru-pe)「オマルペ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- omarupesapaaraka
- オマルペサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(16)タコの頭痛 omarupe-sapa-araka〔o-má-ru-pe-sa-pa-a-ra-ka オまルペ・サパアラカ〕[蛸の頭痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omawkururu
- オマウクルル 【自動】[o-maw-kururu その尻・風・ピューピュー吹く](次のような文脈で) setur kasi ta/ikayop ne a p/omawkururu (男たちの)背中の上で矢入れ袋が風に吹かれるみたいに浮いている(速く走っている様子の描写)。(W神謡K) ☆参考 別の話者の語った民話で、 同様の文脈で、 omawsuye オマウスイェ が使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- omawkusni
- オマウクㇱニ §247 キタコブシ (1) omawkusni (o-máw-kus-ni)「オまウクㇱニ」[o(尻、そこ)maw(風、香気)kus(通る)ni(木)] 茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- omawkusni
- オマウクㇱニ 【o-maw-kus-ni】 キタコブシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- omawnmawn
- オマウンマウン 【o-mawn-mawn】 浮気者.▷オ=尻 マウンマウン=放浪する (出典:萱野、方言:沙流)
- omawposo
- オマウポソ §116.陰部が勃起する(13)勃起していた陰茎が萎える omawposo〔o-máŭ-po-so オまウポソ〕[o(そこから)+maw(空気)+poso(通す)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omawposo(-an)
- オマウポソ §184.顔つきがぼおとしている(1)ぼおとした顔つきをしている;ぼんやりしている omaw-poso(-an)〔o-máŭ-po-so オまウポソ〕[気がぬける;o(そこにおいて、次に来るmawを受けて「気において」)+poso(通りぬける);maw o-poso「気・そこにおいて・通りぬける」と言っても同じ]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omawsakomke
- オマウサコㇺケ §459.咳[する](6)からせきをする omawsak-omke〔o-máŭ-sak|óm-ke オまウサㇰ・おㇺケ〕[o(そこに)+maw(気力)+sak(を缺く)+omke(咳)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omawsuye
- オマウスイェ 【自動】[o-maw-suye その尻・風・ゆらす](その尻が)風でゆれる。 yaysamne apkas=an yakka néa ayop a=setúruhu ta omawsuye pakno nitan aynu a=ne ruwe ne ヤイサㇺネ アㇷ゚カサン ヤッカ ネア アヨㇷ゚ アセトゥルフ タ オマウスイェ パㇰノ ニタン アイヌ アネ ルウェ ネ ただ普通に歩いてもその弓矢の袋が私の背中で風にゆれるほど私は足の速い人間でした。(HK民話) {E: (for the end of something) to flutter in the wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omawsuye
- オマウスイェ 【o-maw-suye】 (〜へ)風で揺れる,宙に浮く. エキㇺネ・アン クス ホユプ・アン コㇿ ア・セトゥㇽ タ ア・コㇿ イカヨㇷ゚ オマウスイェ パㇰ ノ ニタナン(ニタン・アン)=狩のために山へ行く時に走ると,背中で矢筒が宙に浮くほどに私は足が速い.タヌクラン レラ ルイ ペ ネ クス アパオッキ オマウスイェ=今夜は風が強いので戸の簾が風で揺れる, (出典:萱野、方言:沙流)
- omayarpe
- オマヤㇻペ 【oma-yarpe】 おむつ. オマヤㇻペ ヤㇻペエㇺコ アイコレス=おむつの半分で私が育てられた.婚約者と1枚のおむつを半分に分けて育てられた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- omayayke(-an)
- オマヤイケ §114.陰部がかゆいo-mayayke(-an)〔o-má-jaǐ-ke オまヤイケ〕[o(陰部)+mayayke(かゆい)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omayayketasum(-i)
- オマヤイケタスㇺ §092.いんきんたむし(陰金田虫)o-mayayke-tasum(-i)〔o-má-yaǐ-ke-ta-sum オまヤイケ・タスㇺ〕[o(陰部が)+mayayke(かゆい)+tasum(病気)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omeanehi
- オメアネヒ 【名】[om-e-ane-hi 腿(もも)・そこで・細くなる・ところ]膝のすぐ上のちょっと細くなっているところ。 {E: the area just above the knee.} (出典:田村、方言:沙流)
- omekap
- オメカㇷ゚ 【omeka-p】 飲み直す:本当の祝宴の後でもう1度飲む. ポロオメカㇷ゚=大きく飲み直す.ポンオメカㇷ゚=少し飲み直す. (出典:萱野、方言:沙流)
- omenaspa(un)
- オメナㇱパ(ウン) 【副】[o-menas-pa-un その尻・東南の方向・上(かみ)・へ] 南から、 南に。 {E: from, at the south.} (出典:田村、方言:沙流)
- omenasun
- オメナスン 【副】[o-menas-un その尻・東南の方向・へ] [古] 東側(から/に)。 {E: the east side.} (出典:田村、方言:沙流)
- omkam(-)
- オㇺカㇺ §806.ももの肉;大腿部の筋肉(1)om-kam(-j)〔óm-kam おㇺカㇺ〕[om(もも)+kam(肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omkekar
- オㇺケカㇻ 【自動】[omke-kar 咳をする/かぜ・する] かぜをひく。 {E: to catch a cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omkekar
- オㇺケカㇻ 【omke-kar】 風邪をひく. ポンペ アトゥサ ノ ホユプ コㇿ アン ワ.ネンカネ オㇺケカㇻ ナ ホクレ イミレ=子供が裸で走っているよ.もしものこと風邪でもひく(といけない)から早く着物を着せろ.マキㇷ゚ ソモ エ・オㇺケカㇻ ワ ソモ ネ ウン.エ・メライケ ワ ヘ エ・アペコヨンピッネ シリアン=どうしたのもしや風邪でもひいたのではないの.寒くてか,火にかじりついているのは.カニ カ コㇺケカㇻ(ク・オㇺケカㇻ) ワ ク・ホッケ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エアニ カ ヘ一.マㇰ イキ・アン ヤㇰ ピㇼカ ハウェ タ アン イヤイサマー=私も風邪をひいて寝ていたのにお前もかい.どうしたらいいというのだ,どうしよう.エ・オㇺケカㇻ ワ ヘ マキㇷ゚ エ・オピオ.オピオアニ(オピオ・アン ヒ) タ レㇷ゚ニハッ プンカㇻ ア・ポㇷ゚テ ワ ウウェヘ ア・ク コㇿ ナニ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=お前は風邪をひいたのか,どうして声が嗄れている.声が嗄れた時は赤ブドウ(チョウセンゴミシ)のつるを煎じてその汁を飲むとすぐよくなるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- omkekar(-an)
- オㇺケカㇻ §199.風邪ひく(1)omke-kar(-an)〔óm-ke-kar おㇺケカㇻ〕[風邪・に当る]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ommekka
- オンメッカ §804.ももの上面(1)om-mekka〔óm-mek-ka おㇺ・メッカ〕[om(もも)+mekka(背面)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ommekka
- オンメッカ 【om-mekka】 太股の前の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- ommekkasi
- オンメッカシ §804.ももの上面(2)om-mekkasi〔óm-mek-ka-ši おㇺ・メッカシ〕[om(もも)+mekkasi(その背面)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ommekkasike
- オンメッカシケ §804.ももの上面(3)om-mekkasike〔óm-mek-ka-ši-ke おㇺ・メッカシケ〕[om(もも)+mekkasike(その背面の所)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omoitak(-an)
- オモイタㇰ §155.おし(唖・唖者)(3)唖[者である] omo-itak(-an)〔o-mó-i-tak オもイタㇰ〕[omo(打消の副詞)+itak(言う)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omoitakpe
- オモイタㇰペ §155.おし(唖・唖者)(4)唖者 omoitakpe〔o-mó-i-tak-pe オもイタㇰペ〕[omoitak(物言わぬ)+pe(者)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omonpekare
- オモンペカレ 【omonpekare】 大事にする. ソモ オモンペカレ ノ=大事にしようとせずに.*子供が薄着をしている時.老人がその親に向かって言う場合など.主として子供のことについて言っていたのを聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- omsam(-a)
- オㇺサㇺ §803.ももの外側;そともも;大腿外側部(1)omsam(-a)〔óm-sam おㇺサㇺ〕[om(もも)+sam(側)]⦅サル―ユ研Ⅱ, p.247 脚註1⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omsamumpe
- オㇺサムンペ §554.にく(肉)(17)クマのももの肉 omsamumpe〔óm-sa-mum-pe おㇺサムンペ〕[om(もも)+sam(そば)+un(にある)+-pe(もの)]⦅クッシャロ、トオ口⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omsamunpe
- オㇺサムンペ §806.ももの肉;大腿部の筋肉(4)クマのももの外側の肉 om-sam-un-pe〔óm-sa-mum-pe おㇺサムンペ〕[om(もも)+sam(側)+un(にある)+pe(もの)]⦅クッシャロ、ニジベツ、トオロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omuhkaneruki
- オムㇷカネルキ §581.のむ(飲む)(4)丸呑みする omuhkane-ruki〔o-múh-ka-ne|ru-kí オむㇷカネ・ルき〕[まるのままで・のみこむ]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omuhkanoruki
- オムㇷカノルキ §222.かむ(噛む)(6)かまずに丸呑みする omuhkano-ruki〔o-múh-ka-ne|ru-kí オむㇷカネ・ルき〕[omuhkane(丸のままで)、ruki(呑む)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ona
- オナ §019.父(13)ona〔o-ná オな〕⦅H. S.⦆【雅】父(unuに対する)。anoka an-〜-ha「私の父」⦅あいぬ物語, p3⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ona
- オナ 【名】[概/所]父親(第三者として言及する客観的な親族関係の表現。 呼びかけには使わない)。 ona ka unu ka sak オナ カ ウヌ カ サㇰ(この子には)父親も母親もいない。(S) ☆対語 unu ウヌ。 ☆参考 日常、 最も普通に使われる「おとうさん」に相当する語は míci ミチ (沙流川中流以上)、 iyapo イヤポ (沙流川下流と鵡川)である。 {E: father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ona orowan oaca
- オナ オロワン オアチャ §027.伯父、叔父(10)ona orowan oaca〔o-ná|o-ró-wa-no|á-ča オな・オろワノ・あチャ〕⦅ホロベツ⦆父方の伯叔父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ona orowano unarpe
- オナ オロワノ ウナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(4)ona orowano unarpe〔o-ná|oró-wa-no|u-nár-pe オな・オろワノ・ウなㇻペ〕⦅ホロべツ⦆父方の伯叔母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ona/ona(ha)/onaa
- オナ/オナ(ハ)/オナア 【ona/ona(ha)】 父,父親. (出典:萱野、方言:沙流)
- onaha
- オナハ 【名】[所](概は ona オナ)…の父親、 彼/彼女の父親。 k=ónaha コナハ 「おれのおとっちゃん。」 (S) k=ónaha k=únuhu コナハ クヌフ 私の両親。 ☆参考 呼びかけには ku=mici クミチ (沙流川中流以上)、 iyapo イヤポ (沙流川下流、 鵡川)を使う。 {E: the father of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onanci
- オナンチ §230.かわ(皮)(13)獣の後頭部からうなじえかけての皮 onanci〔o-nán-či オなンチ〕[<日本語‘うなじ'?]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onanci=sapa
- オナンチサパ 【o-nan-ci=sapa】 古い熊の頭:イヨマンテ(熊送り)に神の国へ送った頭骨が白骨化した物.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- onanunuke
- オナヌヌケ 【自動】[ona-nunuke 父親・を好遇する] 父に「孝行する」=父を大切にしてよく処遇する。 {E: to be good to, look after one's father.} (出典:田村、方言:沙流)
- onanunuke
- オナヌヌケ 【ona-nunuke】 父孝行. (出典:萱野、方言:沙流)
- onaokpare
- オナオㇰパレ 【ona-okpare】 父不孝. (出典:萱野、方言:沙流)
- onautar/onautari
- オナウタㇻ/オナウタリ 【ona-utar/-utari】 両親,親たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- onautari
- オナウタリ 【名】[所](概 onautar オナウタㇻ は未出)[ona-utar-i 父親・たち・(所属語尾)]…の父親たち=…の両親。 {E: the fathers, parents of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oneytahotke(-an)
- オネイタホッケ §563.ねむる(眠る)(9)うたたねする;仮睡する o-ney-ta-hotke(-an)〔o-neǐ-ta-hot-ke オねイタホッケ〕[o(そこに、そこにおいて、次に来るneyを予め指す)+ney(何処、どこか)+ta(において、oと共同して「において」の意味を強める)+hotke(寝る);どこかに寝る]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onikapuncitarpe
- オニカプンチタㇻペ 【o-nikap-un-citarpe】 半分模様つきのござ:シキナ(ガマ草),アッニ(オヒョウ)の皮で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- oniko(-an)
- オニコ §448.すわる(座る)(22)座る時(かがむ時)着物のすそで陰部をかくす oniko(-an)〔o-ní-ko オにコ〕[o(尻、裾)+niko(たたむ)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onimahtuh(k-an)
- オニマㇵトゥㇷ §372.じ(痔);痔疾(5)いぼ痔[をわずらう];痔核をわずらう onimahtuh(k-an)〔o-ní-mah-tuh オにマㇵトゥㇷ〕[<o-nimak-tuk 尻・歯・出る]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onimakusmenoko
- オニマクㇱメノコ §099.陰部-女性性器の種類(25)陰部に歯が生えている女 onimakus-menoko〔o-ní-ma-kuš-me-no-ko オにマクㇱメノコ〕[o(陰部)+nimak(歯)+us(生えている)+menoko(女)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oninasin(-an)
- オニナシン §839.淋巴腺が腫れる;ぐりぐりが出る(1)o-nin-asin(-an)〔o-ní-na-šin オにナシン〕[o(そこに)+nin(ぐりぐり)+asin(出る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onintuh(k-an)
- オニントゥㇷ §839.淋巴腺が腫れる;ぐりぐりが出る(2)o-nin-tuh(k-an)〔o-nín-tuh オにントゥㇷ〕[o(↑)+nin(↑)+tuh(<tuk 出る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oniste(-an)
- オニㇱテ §116.陰部が勃起する(1)o-niste(-an)〔o-níš-te オにㇱテ〕[o(陰部)+niste(堅くなる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onka
- オンカ 【on-ka】 発酵させる. トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ ア・ヌンパ オカケ シチヒ アナㇰネ コㇿコニ ハㇺ ア・コカㇻカリ ワ ア・オンカ ㇷ゚ ネ ナ=ウバユリの澱粉をしぼった残りのかすの方はフキの葉に包み発酵させるものだよ.トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ ア・ウㇰ オカケヘ シチヒ アナㇰネ ア・ヌンパ ワ コㇿコニ ハㇺ ネヤ ノヤ ネヤ イロンネノ ア・コカㇻカリ ワ ア・アヌ ア・オンカ ㇷ゚ ネ ワ=ウバユリの澱粉を取った後の繊維の部分は,それをしぼってフキの葉とかヨモギなどで厚くくるんでおき,発酵させるものだよ.*ウバユリの根から澱粉を取った残りを発酵させる.また,山でシナ皮を剥ぎ,その日のうちに沼にうるかすこともオンカというが,真夏のことなので気温によっては1週問から10日ぐらいで上げて水洗いをする.このシナ皮をオンニペㇱという. (出典:萱野、方言:沙流)
- onkamap(-i)
- オンカマㇷ゚ §554.にく(肉)(15)クマのももの肉 onkamap(-i)〔óŋ-ka-map おンカマㇷ゚〕[<om(もも)+kama(をまたいでいる、蔽うている)+-p(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkamap(-i)
- オンカマㇷ゚ §806.ももの肉;大腿部の筋肉(3)クマのももの肉 onkamap(-i)〔óŋ-ka-map おンカマㇷ゚〕[<om(ふともも)+kama(を蔽う)+-p(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkami
- オンカミ 【自動】[< 日本語 おがみ] 拝礼する。 ①(狭義に、 アイヌ民族の男子の正式な拝礼を指す。)両手を胸の前でてのひらを上に向けて上下に動かす形式で拝礼する。 ②(広義に、 拝礼一般を指す。) hepoki hetari kane onkami ヘポキ ヘタリ カネ オンカミ 頭を下げたり上げたりしておじぎする。 ③拝む。 onkami-kur オンカミクㇽ 拝む人=「お寺さん」(=坊さん)。 ④[比喩]onkami kor an オンカミ コラン(直訳すると)拝んでいる=いねむりしている。(W) {E: ①customary, ritual praying form. ②worshipping (gen.). ③to worship.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onkami
- オンカミ 【onkami】 礼拝する,おがむ,おじぎする,男の挨拶:胸の前で手を上下する. 図[オンカミ] (出典:萱野、方言:沙流)
- onkami-kur
- オンカミクㇽ 【名】[onkami-kur 拝む・人]拝む人「お寺さん」=坊さん。 ☆参考 「坊さん」の訳語として出た。 {E: a (Buddhist) priest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onkan(m-i)
- オンカン §806.ももの肉;大腿部の筋肉(2)onkan(m-i)〔óŋ-kan おンカン〕[<om(もも)+kam(肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onke ani rekuci mayamaya
- オンケ アニ レクチ マヤマヤ §201.風邪でのどがかゆいonke ani rekuci mayamaya〔おンケ・アに・レくチ・マヤマヤ〕[風邪・で・その咽喉が・むずむずする]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onke ani rekuci otampuus
- オンケ アニ レクチ オタンプウㇱ §200.風邪で声がつぶれるonke ani rekuci o-tampu-us〔óŋ-ke-a-nì|re-kú-či|o-tám-pu-uš おンケ・アに・レくチ・オたンプㇱ〕[onke(風邪)、ani(で)、rekuci(その咽喉)、o(において)+tampu(栓)+us(つく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkekara(-an)
- オンケカラ §199.風邪ひく(2)onke-kara(-an)〔ón-ke-ka-ra おンケカラ〕[onke(<omke↑)+kara(<kar↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkerah(-tu)
- オンケラㇵ §484.たん(痰)(5)onkerah(-tu)〔óŋ-ke-rah おンケラㇵ〕[onke(咳)+rah(<rat 粘液)]⦅シラウラ、ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkoeiyok(-an)
- オンコエイヨㇰ §094.いんばいする(淫売する)(1)onkoeiyok(-an)〔óŋ-ko-e-i-jok おンコエイヨㇰ〕[<om(ふともも)+ko(で)+eiyok(売る、商売する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onkoro(-an)
- オンコロ §398.しゃっくり(吃逆)[する](4)onkoro(-an)〔óŋ-ko-ro おンコロ〕⦅ソオヤ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnan
- オンナン §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(6)分娩 onnan〔ón-nan おンナン〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnaneikoni(-an)
- オンナネイコニ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](4)onnan-e-ikoni(-an)〔ón-nan-e-i-ko-ni おンナン・エ・イコニ〕[分娩・のために・痛む]⦅トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnay
- オンナイ 【位名】[概](所は onnayke(he) オンナイケ(ヘ)) …の中、 …の内部。 cise onnay チセ オンナイ 家の中(内部)。 suwop onnay ta an スウォㇷ゚ オンナイ タ アン (それは)箱の中にある。(S) ☆参考 家や部屋の「中」を表現するのに、 ユーカラ(英雄叙事詩)や民話などの文学的表現ではよく、 upsor ウプソㇿ《ふところ》の語が使われる。 一方、 草むらの中、 林の中、 土の中などは、 onnay オンナイ とは言わず tum トゥㇺ と言う。 ほかに、 「…の中」と訳せる語は、 or オㇿ、 nikor ニコㇿ、 iwor イウォㇿ 等々たくさんあり、 それぞれ意味が異なる。 {E: the inside of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onnay/onnayke
- オンナイ/オンナイケ 【onnay/onnayke】 中,内部,屋内. モㇱアナクス(モㇱ・アン アクス) アリタオマㇷ゚ オンナイケ タ アナン(アン・アン) オヤチキ チㇷ゚ オㇿ アイヨマレ(ア・イ・オマレ) ワ ア・イ・モㇺカ ヒ ネ アアン=目を覚ましたら板付け船の中であった.知らなかったが船に入れられ流されたのであった[ユ].チセ オンナイ タ ネㇷ゚カ ア・トゥライヌ コㇿ スワッ ユㇷ゚ケノ ア・シナ コㇿ ホクレ フナラ ワ エン・コレ シコㇿ ア・イェ コㇿ ア・パ ㇷ゚ ネ ワー=家の中で何かなくなると,炉釣を強く紐で縛り「早く捜してくれ」と言うと発見できるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- onnayke(he)
- オンナイケ(ヘ) 【位名】その中、 その内部。 onnayke ame o kane tópenpe オンナイケ アメ オ カネ トペンペ 中にあめが入っている甘いおかし。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- onne nisa ku=kotuk
- オンネ ニサ クコトゥㇰ 【onne-nisa ku=kotuk】 年寄りの身体に私はくっついた.▷オンネ=年寄り,老人 ニサ=空洞,身体 ク=私 コトゥㇰ=くっつく *昔は大勢の子供が生まれ,末っ子になると父親は年寄りに見えたし,そうであったであろう.ご近所のおとなたちは年をとった父親の懐に寝ている子供を冷やかし「オンネニサ ク・コトゥㇰ オンネニサ ク・コトゥㇰ」と言うとその意味をよく知らない子供もおとなの口真似をして「オンネニサ ク・コトゥㇰ オンネニサ ク・コトゥㇰ」と言ってあたりのおとなの笑いを誘った. (出典:萱野、方言:沙流)
- onne wa inukuri
- オンネ ワ イヌクリ 【onne wa i-nukuri】 老衰(になる). (出典:萱野、方言:沙流)
- onne(-an)
- オンネ §389.しぬ(死ぬ)(5)死ぬ;老死する onne(-an)〔ón-ne おンネ〕[老いる]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onne(-an)
- オンネ §841.ろうすい(老衰)する(1)老いる onne(-an)〔ón-ne おンネ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onneacapo
- オンネアチャポ §027.伯父、叔父(8)onne-acapo〔ón-ne-a-ča-po おンネアチャポ〕⦅ビホロ⦆【常】伯父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneakkepet(c-i)
- オンネアッケペッ §819.おやゆび(5)onne-akkepet(c-i)〔ón-ne-ak-ke-pet おンネ・アッケぺッ〕[年老いている・指]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onneaskepet(c-i)
- オンネアㇱケペッ §819.おやゆび(4)onne-askepet(c-i)〔ón-ne-aš-ke-pet おンネ・アㇱケぺッ〕[onne(年老いている、親の、大きい)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnecaca
- オンネチャチャ §008.老翁(2)onne-caca〔ón-ne-ča-ča おンネチャチャ〕⦅S.⦆【雅―古謡, p.1】老翁。[(年とった・じじい)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneekasi
- オンネエカシ §008.老翁(5)onne-ekasi〔on-ne-e-ka-ši おンネエカシ〕⦅H.⦆老翁。[(年とった・じじい)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneikupakikir
- オンネイクパキキㇼ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (7) onne-ikupakikir(ón-ne-i-kú-pa-ki-kir)「おンネイくパキキㇼ」⦅足寄⦆クワガタムシの成虫(♂) (出典:知里動物編、方言:)
- onneitunnap
- オンネイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (26) onne-itunnap(on-ne-i-tun-nap)「オンネイトゥンナㇷ゚」⦅本別⦆小形のアカアリ (出典:知里動物編、方言:)
- onnekamuy
- オンネカムイ §277 くま (75) onne-kamuy (ón-ne-ka-muy)「おンネカムイ」[<onne(老いている)kamuy(神)] ⦅美幌⦆親グマ(pon-kamuy子グマに対して言う) (出典:知里動物編、方言:)
- onnekamuy
- オンネカムイ §278 あざらし (32) onne-kamuy (ón-ne-ka-muy)「おンネカムイ」[‘老大な・神’] ⦅白浦⦆フイリアザラシの成体 (出典:知里動物編、方言:)
- onnekankan(-i)
- オンネカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(2)クマやシャチの腸 onne-kankan(-i)〔ón-ne-kaŋ-kan おンネカンカン〕[大きい・腸]⦅シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onnekonnarpe
- オンネコンナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(8)onne-konnarpe〔ón-ne-kon-nar-pe おンネコンナㇻペ〕⦅シラヌカ⦆【常】伯母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onnemamuy
- オンネカムイ §281 オットセイ (1) onne-mamuy (ón-ne-ka-muy)「おンネカムイ」[<onne(老大な)kamuy(神)] ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- onnepa
- オンネパ 【自動】[複](onne オンネ は単複の区別なし) ①(二人以上が)年とる、 年老いている。 ②(二人以上が)老死する。 {E: ①to age. ②to die of old age (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onnepaskur
- オンネパㇱクㇽ 【onne paskur】 年寄り烏. オンネパㇱクㇽ イーネ タラ タㇰ ワ イーサㇺ ネー タラ イーネ…=年寄り烏はどうしたの,俵を取りに行ったのよ,その俵はどうしたの…[カムイユカㇻ].*オンネパㇱクㇽという言葉をそれだけで用いることはなく,これはカムイユカㇻの題名である. (出典:萱野、方言:沙流)
- onnepaskur
- オンネパㇱクㇽ §297 ワタリガラス;オオガラス (1) onne-paskur (ón-ne-pas-kur)「おンネパㇱクㇽ」[‘老大なる・からす’] ⦅北海道、金城⦆ワタリガラス (出典:知里動物編、方言:)
- onnerepa
- オンネレパ 【他動】[onne-re-pa 老死する・させる・(複数)](二人以上が/二人以上を)(老人)をあの世へ送る、 (世話をしていた老人)が亡くなる(世話をしていた人が主語、 老人が目的語)。 {E: to send off (an old person) to the other world (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onneruaynu
- オンネルアイヌ §008.老翁(10)onne-ru-aynu〔ón-ne-ru-aǐ-nu おンネルアイヌ〕⦅シラウラ⦆老人;老翁。[<onne-ruy-aynu(老い・すぎている・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onnerumahnekuh
- オンネルマㇵネクㇷ §009.老婆(5)onne-ru-mahnekuh〔ón-ne-ru-mah-ne-kuh おンネルマㇵネクㇷ〕⦅カラフト⦆老婆。[(老い・すぎている・女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneunarpe
- オンネウナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(6)onne-unarpe〔ón-ne-u-nar-pe おンネウナㇻペ〕⦅ビホロ、シラヌカ、クッシャロ⦆伯母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneutar(-i)
- オンネウタㇻ §018.親(7)onne-utar(-i)〔ón-ne-u-tar おンネウタㇻ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】親たち[onne(親である)+utar(者ども)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onneyakorkamuy
- オンネヤコㇿカムイ §205 クモの類 (13) onne-yakorkamuy (ón-ne-ya-kor-kamuy)「おンネヤコㇿカムイ」[<onne(大きい)ya(網)kor(持つ)kamuy(神)] ⦅美幌⦆クモの一種(美幌VII, 15) (出典:知里動物編、方言:)
- onnisapno
- オンニサㇷ゚ノ 【副】[on(< oar)-nísap-no 全く・急な・(副詞形成)][雅] 全く急に、 不意に。 sine an to ta/onnisapno/ekimne rusuy=an シネ アン ト タ/オンニサㇷ゚ノ/エキㇺネ ルスヤン [雅]ある日のこと私はふと(急に)山へ行きたくなった。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onnokka
- オンノッカ 【onnokka】 子守歌を歌って子供をあやす.子守歌のことを沙流川地方はイヨンノッカ,静内地方ではイヨンルイカ,旭川ではイフンケという.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- onpakekunne
- ポンパケクンネ §310 ヒガラ pon-pake-kunne (pón-pa-ke-kun-ne)「ぽンパケクンネ」[<pon-pake-kunne(小さい・頭・黒い・〔鳥〕) ⦅屈斜路、浦河⦆こがら、ヒガラ (出典:知里動物編、方言:)
- onrapucupke
- ポンラプチュㇷ゚ケ §141 ゴマフアブ pon-rapucupke(pon-ra-pu-čup-ke)「ポンラプチュㇷ゚ケ」⦅旭川⦆黒く小さいアブ (出典:知里動物編、方言:)
- onrupuskamuy
- オンルプㇱカムイ §269 オオカミ (4) onrupus-kamuy (ón-ru-pus-kamuy)「おンルプㇱカムイ」[onrupus(狩をする)kamuy(神)] ⦅美幌、屈斜路、春採、白糠、伏古⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- onruyka
- オンルイカ 【onruyka】 あやす:赤ん坊の機嫌をとる. オンルイカ ワ アヌ=あやしておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- onruyka
- オンルイカ 【他動】(子ども)に子守歌を歌ってやる(寝かしつけるために)。 poyson k=onruyka kor k=an ポイソン コンルイカ コㇿ カン 私は子どもに子守歌を歌ってやっているところだ。(S) iruka kay wa onruyka kor an, yak mokor kusu ne na イルカ カイ ワ オンルイカ コㇿ アン、 ヤㇰ モコㇿ クス ネ ナ ちょっとおぶって子守歌を歌ってあげていなさい、 そうすれば眠るから。(S) ☆参考 沙流川下流と鵡川で言う。 沙流川中流の二風谷以上では onnokka オンノッカ。 ☆参考 iyonruyka イヨンルイカ [自動] 子守歌を歌う、 子守歌。 {E: to sing a lullaby (to children).} (出典:田村、方言:沙流)
- ontapara
- オンタパラ §801.もも;大腿部(3)on-tapara〔ón-ta-pa-ra おン・タパラ〕[on(もも)+tapara(俵)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ontaro
- オンタロ 【名】[< 日本語 おおだる(大樽)] 樽。 pon ontaro ポン オンタロ 小さい樽、 桶。 wakkaku-ontaro ワッカクオンタロ 水樽、水桶。(W) ☆参考 níoki ニオキ 水を汲んでくる桶。 ☆参考 酒樽のことは ontaro オンタロ と言わず sintoko シントコ と言う。 {E: a barrel; a tub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ontaro
- オンタロ 【ontaro】 樽. エイタサ パセㇷ゚ オンタロ オㇿ エ・オマレ ワ オンタロ アサマハ エソヨㇱマ ワ イサㇺ=あまりにも重いものをお前が樽に入れ,樽の底が抜けてしまった.ソンノ エネ サッテㇰ ペ オラーノ アサㇺ サㇰ オンタロ ネノ イペノ シリ=全くあのように痩せているくせに底なし樽のようによく食べること!(悪口)図[オンタロ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ontarosintoko
- オンタロシントコ 【ontaro-sintoko】 樽行器,2斗樽とか4斗樽のような形のオンタロ(樽)やシントコ(行器)のこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ontehkan(m-i)
- オンテㇸカン §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(9)onteh-kan(m-i)〔ón-teh-kan おンテㇸカン〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ontekkam(-i)
- オンテッカㇺ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(8)ontekkam(-i)〔ón-tek-kam おンテㇰカㇺ〕[→「ちからこぶ」(1)参照]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ontekkam(-i)
- オンテッカㇺ §493.ちからこぶ(カ瘤);ニ頭膊筋(2)ontek-kam(-i)〔ón-tek-kam おンテㇰカㇺ〕[<yontek-kam]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onturep'akam
- オントゥレㇷ゚アカㇺ 【on-turep-akam】 ウバユリの干し団子:ウバユリの根の澱粉を発酵させたもの. トゥレㇷ゚ ア・タ ワ イルピヒ ア・ウㇰ ケセケヘ コㇿコニ ハㇺ ア・コカㇻカリ ワ ア・オンカ オントゥレㇷ゚アカㇺ ネ ア・カㇻ ワ ア・サッケ=ウバユリを掘って澱粉を取った残りをフキの葉にくるみ発酵させ,ウバユリ団子にして乾かす. (出典:萱野、方言:沙流)
- onuitara
- オヌイタラ 【他動】☞esiruoka-onuitara エシルオカオヌイタラ (出典:田村、方言:沙流)
- onukaop
- オヌカオㇷ゚ §069 ヤマベ(ヤマメ) (14) onukaop(o-nú-ka-op)「オぬカオㇷ゚」大きい黒いヤマベ。(ホリにつくと黒くなる。) (出典:知里動物編、方言:)
- onuma
- オヌマ §100.陰部―いんもう(陰毛)(4)onuma〔o-nú-ma オぬマ〕[o(陰部)+numa(毛)]⦅テシオ、クッシャロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onumaironne
- オヌマイロンネ §102.陰部―陰毛が多い(2)onuma-ironne〔o-nú-ma-i-ròn-ne オぬマ・イロンネ〕[陰毛が・濃い]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onuman
- オヌマン 【名/副】夕方、 晩(もう薄暗くなった頃、 夕食を食べる頃)。 onuman an オヌマン アン 夕方になる。 tan onuman タン オヌマン/タノヌマン 今夕。 sir-onuman シロヌマン 夕方/晩方になる。 {E: evening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onuman
- オヌマン 【onuman】 晩方,夕方,夕暮れ.晩(暗くなってから寝るまで). (出典:萱野、方言:沙流)
- onuman an kor
- オヌマン アン コㇿ 【onuman an kor】 毎晩,毎夕. (出典:萱野、方言:沙流)
- onuman'ipe
- オヌマンイペ 【onuman-ipe】 夕食,夕飯. (出典:萱野、方言:沙流)
- onuman-ipe
- オヌマンイペ/オヌマニペ 【自動/名】①[自動]夕食を食べる。 ②[名]夕食。 {E: ①to eat dinner, the evening meal (v) ②dinner; the evening meal(n).} (出典:田村、方言:沙流)
- onumanipe
- オヌマニペ 【onuman-ipe】 夕食. (出典:萱野、方言:沙流)
- onumannociw
- オヌマンノチウ 【名】[onuman-nociw 夕方・星]夕方の星。 ☆参考 宵の明星らしい。 {E: evening stars.} (出典:田村、方言:沙流)
- onumasah(k-an)
- オヌマサㇵ §103.陰部―陰毛が無い(3)o-numa-sah(k-an)〔o-nú-ma-sah オぬマサㇵ〕[<o(陰部)+numa(毛)+sah(無い)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onumasak(-an)
- オヌマサㇰ §103.陰部―陰毛が無い(2)onuma-sak(-an)〔o-nú-ma-sak オぬマサㇰ〕[<陰毛・を欠く]⦅クッシャロ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onumpospa
- オヌンポㇱパ 【自動】[複](単は onumposo オヌンポソ)(二人以上が)生き残る。 {E: to survive (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onupecikka
- オヌペチッカ 【他動】[o-nupe-cik-ka (そこ)に・涙・滴る・させる]ka(si) onupecikka カ(シ) オヌペチッカ …の上に涙を落とす。 kasi a=onúpecikka kor a=yaykoruyruypa カシ アオヌペチッカ コㇿ アヤイコルイルイパ 私はその子の上に涙をこぼしながらかわいがってなでさすっていた。(W民話) {E: to cry on…; for tears to fall on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onuperanke
- オヌペランケ 【他動】[o-nupe-ran-ke (そこ)に・涙を・降る・させる](そこ)に涙を降らせる。 i=kurkasike/onuperanke イクㇽカシケ/オヌペランケ [雅](鳥の姿になって空を旋回していた父は)私の体じゅうの上に涙を落とした。(W神謡語り) {E: to cry on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onuytasa
- オヌイタサ 【他動/後副】[o-nuy-tasa その尻・(?)・…と交代する] ①[他動]…に代わる、 …と交代する、 …と行き違いになる。 eci=onúytasa wa eci=kopásrota エチオヌイタサ ワ エチコパㇱロタ (いつも言われているが今度は)(あなたに交代して)私があなたを悪く言う。(S) hunak ta en=onuytasa aan hawe an un? フナㇰ タ エノヌイタサ アアン ハウェ アヌン? どこで行き違いになったのだろう。 ②[後副]…に交代して今度は。 e=onuytasa k=arpa エオヌイタサ カㇻパ あなたに代わって今度は私が行く。(S) en=kopisi, yak onuytasa ku=ye kusu ne na エンコピシ、 ヤㇰ オヌイタサ クイェ クス ネ ナ 私に質問しなさい、 そしたら私が答えるから。(S) {E: ①to alternate, change places with…; miss each other. ②alternately; in turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onuytasa
- オヌイタサ 【onuytasa】 反対に:物の裏表の意味ではなく,主として人の行き来に対して,代りに(…と交代して). オヌイタサ アㇻパ=反対に行く.アㇻパ アㇷ゚ オヌイタサ エㇰ=行ったのに行き違いにやって来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- ooat
- オオアッ §428 エゾアカガエル (7) ooat (o-ó-at)「オおアッ」[<鳴き声] ⦅伏古⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ooka
- オーカ 【ooka】 そうであったのか,そうかそうか,そうかい知らなかったよ. *昭和10年前後,隣にいた貝澤チエキノアというフチ(おばあさん)は,子供である私が何かいいことをすると,オーカ アクタナーと言って誉めてくれたものであった.そうかそうか,偉いぞと聞こえた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ookuciekkor opatatce
- オークチエッコㇿ オパタッチェ 【ookuci-ek-kor opatatce】 隠れん坊の時に隠れている相手を笑わせる言葉. ▷オークチ=意味はない エッコㇿ=来ながら オパタッチェ=ぴりぴりっと下痢をする音 *オークチには言葉としての意味はないが,隠れている者がいそうなところを,高い声で言いながら歩くと笑ってくれるので,見つけることができた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oompaki
- オオンパキ §428 エゾアカガエル (13) oompaki (o-óm-pa-ki)「オおンパキ」 ⦅真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oosorusi(a-)
- オオソルシ §448.すわる(座る)(39)腰をかける o-osor-usi(a-)〔o-ó-so-ru-ši オおソルシ〕[o(そこに)+osor(尻を)+usi(つける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oowak
- オオワㇰ §428 エゾアカガエル (6) oowak (o-ó-wak)「オおワㇰ」[<鳴き声] ⦅東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oowat
- オオワッ §428 エゾアカガエル (5) oowat (o-ó-wat)「オおワッ」[<鳴き声] ⦅様似、美幌、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oowatcipor,-i/-o
- オオアッチポㇿ §432 カエルの卵塊 (1) oowat-cipor,-i/-o (o-ó-at-či-por)「オおアッチポㇿ」[<カエル・卵塊] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- op-ekar
- オㇷ゚エカㇻ/オペカㇻ 【他動】[op-e-kar 槍・で・…を打つ]…に槍でかかっていく。 {E: to charge with a spear.} (出典:田村、方言:沙流)
- ópa
- オパ 【他動】[複](o オ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…に乗る(車や舟に)、 (舟)をこぐ。 ☞o オ {E: to board, get on, in (a car, a boat); to row (a boat)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opacatce(-an)
- オパチャッチェ §300.下痢[する](5)opacatce(-an)〔o-pá-čat-če オぱチャッチェ〕[o(尻)+pacat(バタバタという音)+se(そういう音を発する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opahtara
- オパㇵタラ §122 ウド (2) opahtara (o-páh-ta-ra)「オぱㇵタラ」 茎葉をいう ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- opakanere
- オパカネレ 【o-paka-ne-re】 (〜で)馬鹿になる. イク オパカネレ=酒を飲んで馬鹿になる.メノコ オパカネレ=女のために馬鹿になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- opakekiyo
- オパケキヨ §313 ウグイス (3) opakekiyo (p-pá-ke-ki-yo)「オぱケキヨ」[<鳴き声] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- opanere
- オパネレ 【他動】…をはおる(着るだけで帯をしめない)。 iwan kosonte/ukoekutkor/iwan kosonte/opanere híne イワン コソンテ/ウコエクッコㇿ/イワン コソンテ/オパネレ ヒネ 六枚の小袖を着て帯をしめ、 六枚の小袖をはおって。(W神謡語り) ☆参考 昔話、 神謡、 ユーカラなどで、 神が地上の生活を終えて天に帰るしたくをする場面でよく出てくる表現。 {E: to wear…(unfastened).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opanperak
- オパンペラㇰ 【o-pan-pe-rak】 薄味だ.▷オ=それ パン=薄い ペ=滴 ラㇰ=味 エ・スパ チェㇷ゚ルㇽ ポンノ オパンペラㇰ ナ シッポ コㇿ ワ エㇰ=お前が煮た魚汁,少し塩味が足りないから塩を持って来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- opanray
- オパンライ §091.陰萎[になる](2)opanray〔o-pán-raǐ オぱンライ〕[o(そこ)+pan(下の方、=panake 下部、陰部)+ray(死んでいる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opantaye
- オパンタイェ 【o-pa-etaye】 探り出す:根掘り葉掘り聞き出す. ポンノ ルハイタ ㇷ゚ アナㇰネ シネ イタㇰ カ ア・オパンタイェ コㇿ ネㇷ゚ ネ ヤッカ オピッタ イェ ㇷ゚ ネ=ちょっぴり頭の足りない者は一言でも探りを入れるとなんでも言ってしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- opaorawkire
- オパオラウキレ 【他動】[o-pa-orawki-re そこで・口・…を取り逃がす・させる]…を誹謗しそこなう、 悪く言ってやろうと思っていたのにその人が行ってしまって言いそこなう。 (出典:田村、方言:沙流)
- opaoyruke
- オパオイルケ 【他動】[o-pa-uyruke その尻・口・…を…につける]…を早く行きなさい早く行きなさいとせかす、 …を追い立てる。 ☆参考 opauyruke オパウイルケ の聞き違いかまたは誤記と思われる。 {E: to drive away…} (出典:田村、方言:沙流)
- oparakankan(-i)
- オパラカンカン §260 サナダムシ(真田虫) (4) oparakankan(-i) (o-pá-ra-kan-kan)「オぱラカンカン」[<o(尻〔から出る〕)para(幅の広い)kankan(小腸)] ⦅旭川⦆サナダヒモムシ (出典:知里動物編、方言:)
- oparatuy(-e)
- オパラトゥイ §291.月経[が下りる、である](6)oparatuy(-e)〔o-pá-ra-tuǐ オぱラトゥイ〕[<o(陰部)+par(口)+atu(嘔吐する)+i(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oparoparo
- オパロパロ 【自動(?)/他動(?)】[o-par-o-paro その尻・口・…を…に入れる] 口をはさむ(ひどい悪口、 まさか尻で言うのではないけれども)。(S) mákip ene oparoparo kane isaykako, iteki isaykako! マキㇷ゚ エネ オパロパロ カネ イサイカコ、 イテキ イサイカコ!(こっちではわかっているがわざと言わないでいるのに横から口を出されたとき)どうしてそう横から口を出しやがってよけいなことを、 出しゃばってよけいなことを言うな。(S) ☞pároparo パロパロ {E: to interrupt (a conversation).} (出典:田村、方言:沙流)
- oparoruy
- オパロルイ 【自動】[o-paro-ruy その尻・口[所]・激しい]おしゃべりである。 (ひどい悪口。(S)) ☆参考 paroruy パロルイ おしゃべりである、 口数が多い。 {E: to talk a lot.} (出典:田村、方言:沙流)
- oparpa(-an)
- オパㇻパ §111.陰部を露出する―除魔のための呪術的陰部露出[する](2)oparpa(-an)〔o-pár-pa オぱㇻパ〕[o(陰部を)+parpa(<paru 「煽ぐ」の反復形、ばたばたとあおぐ)]⦅アショロ、クッシャロ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opas
- オパㇱ 【他動】[o-pas (そこ)に・走る] ☞ka(si) opas カ(シ) オパㇱ {E: to run, rush to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opasopas
- オパソパㇱ 【他動】[o-pas-opas (そこ)で・走る・(重複)][雅]…をどんどん走って行く。 tu iworso ka/tu kenasso ka/an=opásopas トゥ イウォㇿソ カ/トゥ ケナッソ カ/アノパソパㇱ [雅]いくつもの山奥の地いくつもの川端の木原を走って行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opataci(-an)
- オパタチ §300.下痢[する](6)opataci(-an)〔o-pá-ta-či オぱタチ〕[o(尻)+patat(バタバタという音)+se(を発する)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opatapururke
- オパタプルㇽケ 【opata-pururke】 上半身を波うたせる,身体をわなわなとふるわせる,ぷんぷん怒る,ぷりぷりする,かっかと怒る. ネㇷ゚ ワ アン ペ エ・エサッチュー ワ ネ ヤ ウㇰペエシリヤカカ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ネㇷ゚ カ ソモ イェ ノ オパタプルㇽケ コㇿ チソイェカッタ ワ イサㇺ=何が気にさわったのか手に取った物を荒っぽく扱っていたのに何も言わずにかなり怒った様子をしながらさっと外へ出て行ってしまって.ヘマンタクス アㇻパ ワ オラ スイ ネㇷ゚カ ア・ヌレ ワ ネ ノイネ オパタプルㇽケ コㇿ エㇰ フ ヤヨスラ ワ アン=何をしに行って,また何か聞かされたらしくぷんぷんしながら来て,自分の身体を投げ出すようにして寝そべっている.ウナㇻペ エㇰ ヒネ ク・サハ トゥラ ルスイ ワ ネユン シレン ヤッカ アㇻパ コパン ウナㇻペ アナㇰネ オパタプルㇽケ コㇿ アㇻパ ワ イサㇺ=叔母が来て,私の姉を連れて行きたくて,どんなに誘っても行くのをいやがり,叔母はぷりぷりしながら行ってしまった.オハイケヘ ア・カㇻ ヒ ヌ ワ オパタプルㇽケ コㇿ チョラウキ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=悪口を言われたのを聞いてかっかと怒って,向かって行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- opatapururse
- オパタプルㇽセ 【opata-pururse】 湯気がぼうぼうと立っている,湯気が立っている食べ物,湯気立ち. ネンスパㇷ゚ ネルウェネヤ オパタプルㇽセ アエㇷ゚アンワ アエコロアナン=誰が煮た食べ物か知らないが,湯気ぼうぼうの食べ物があって,私は食べていた[ユ]. *オパタプルㇽケだと,ぶんぶんと怒る,になる.プルㇽケとプルㇽセの違いに注意すること.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- opatatce
- オパタッチェ 【opatatce】 腹下し,下痢(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- opatatce
- オパタッチェ 【自動】[o-patat-se 尻・(擬音)・という]下痢する(ビチャビチャと)。 (悪い言葉。(S)) {E: to suffer from diarrhoea (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- opatatce(-an)
- オパタッチェ §300.下痢[する](4)opatatce(-an)〔o-pá-tat-če オぱタッチェ〕[o(尻)+patat(バタバタという音)+se(を発する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opattek
- オパッテㇰ 【自動】穴が下まで通る。 {E: for a hole to extend down.} (出典:田村、方言:沙流)
- opattek
- オパッテㇰ 【opattek】 大きく破れる. チセ オパッテㇰ=家の壁に大穴があいた(人が出入りできるくらい).アミㇷ゚ オパッテㇰ=着物に大穴があいた(人間の頭が入るくらい). (出典:萱野、方言:沙流)
- opaye
- オパイェ 【他動】[複](単は oarpa オアㇻパ)[o-paye …に・行く[複]](二人以上が)…に行く。 toop sísam kotan opaye hike opaye wa トオㇷ゚ シサㇺ コタン オパイェ ヒケ オパイェ ワ ずうっと遠く和人の国(「内地」)の方に行く人は行って。(S言い伝え) {E: to go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opayserekemasin
- オパイセレケマシン §291.月経[が下りる、である](12)月経または婦人病で陰部から出血する o-paysere-kem-asin〔o-pái-se-re-ke-ma-šin オぱイセレケまシン〕[o(そこから)+paysere(下体)+kem(血)+asin(出る);「体の下部から血が出る」]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ópeaciw
- オペアチウ 【自動】[op-e-aciw 槍・で・槍投げする]槍を投げる、 槍投げをする。 {E: to throw, launch a spear.} (出典:田村、方言:沙流)
- opecik(-an)
- オペチㇰ §405.小便をもらすopecik(-an)〔o-pé-čik オ舳チㇰ〕[o(尻から)+pe(水)+cik(垂れる)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opecinasi
- オペチナシ §448.すわる(座る)(26)尻を起して両膝にもたれるようにしてかがむ;便所に行った時のような姿勢で座る[女の座り方] opecinasi〔o-pé-či-na-ši オ舳チナシ〕[o(尻)+pe(上)+cin(足)+asi(立てる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opeciriri(-an)
- オペチリリ §406.小便をもらして歩く(1)opeciriri(-an)〔o-pé-či-ri-ri オ舳チリリ〕[o(尻から)+pe(水)+ciriri(垂らしつずける)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- openpak
- オペンパㇰ 【他動】(見るべきでないもの)を見てしまう。 ikiya openpak na イキヤ オペンパㇰ ナ (彼が)見ないようにね=彼に見られないようにしなさい、 彼に見せてはだめよ。(S) k=ópenpak korka ku=ye ka eyayramkar コペンパㇰ コㇿカ クイェ カ エヤイラㇺカㇻ 私は見てしまったけれど(そのことを)言うわけにいかない。(S) {E: to look at something one should not see.} (出典:田村、方言:沙流)
- opentari
- オペンタリ 【opentari】 素姓を言う. トゥ カムイ シンリッ レ カムイ シンリッ ア・オペンタリ=ふたつの神の先祖,三つの神の先祖,その素姓を私は言う.*困って神々に頼みごとをする時. (出典:萱野、方言:沙流)
- operahamnehamne
- オペラハㇺネハㇺネ 【opera-hamne-hamne】 ひらひらさせる:着物を着て帯を締めずにひらひらさせている. (出典:萱野、方言:沙流)
- operatne
- オペラッネ 【自動】着物を着ているが帯も紐もしめないでだらしないかっこうをしている。 operatne kane an オペラッネ カネ アン 帯もしないでいる。 (帯をするべきなのにしていない、 だらしないという評価をしながら言う。) (S) ☆参考 opanere オパネレ は口承文学の中でよく使われる語で、 だらしないのではなく、 帯をせずに羽織るべきものをそのように羽織ることを言う。 {E: to dress slovenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- operatneno
- オペラッネノ 【副】[operatne-no 着物をひっかけて帯をしめずにいる・(副詞形成)] 帯も紐もしめずに(だらしないかっこうをして)。 ☞operatne オペラッネ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- operaype
- オぺライペ §078 イトウ;オペライペ;オビラメ (1) operaype(o-pé-ray-pe)「オぺライペ」[op(銛)でとる魚]このnotkew poneを神に捧げる(コ146)イトウの一種?北III, 135分配法ビIX, 70⦅美幌、屈斜路、天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- operike(-an)
- オペリケ §117.陰部に裂傷を負う(会陰破裂のごとき)o-perike(-an)〔o-pé-ri-ke オ舳リケ〕[o(陰部)+perike(割れる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opespa
- オペㇱパ 【他動】[複](opes オペㇱ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…に沿って下へ行く。 {E: down along…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opetkusunma
- オペックスンマ 【副】[o-pet-kus-un-wa その尻・川・の向こう側・に向く・…して] 川向いから、 川向いに。 opetkusunma ku=sikehe k=ánu a na uk wa se wa ek wa en=kore オペックスンマ クシケヘ カヌ ア ナ ウㇰ ワ セ ワ エㇰ ワ エンコレ 川向いに私の荷物を置いて来たから取って背負って来て(=運んで来て)ください。(S) {E: from the opposite side, bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- opetpaun
- オペッパウン 【副】[o-petpa-un その尻・川のこちら側・にある] 川のこちら側に/から。 opetpaun wa オペッパウン マ ☞opetpaunma オペッパウンマ (出典:田村、方言:沙流)
- opetpaunma
- オペッパウンマ 【副】[o-petpa-un-wa その尻・川のこちら側・に向く・…して] 川のこちら側から、 川のこちら側に。(S) {E: from the near side of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- opicahse
- オピチャㇵセ §300.下痢[する](7)opicahse〔o-pí-čah-se オぴチャㇵセ〕[o(尻)+pi(<pe 水)+cahse(流れる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opicir(-an)
- オピチㇼ §300.下痢[する](8)opicir(-an)〔o-pí-čir オぴチㇼ〕[<o(尻)+pe(水)+cir(垂れる)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opirasa
- オピラサ 【他動】[o-pirasa (そこ)に・…を広げる]…を(そこ)に広げる。 (次の表現で)sikurkasam opirasa シクㇽカサㇺ オピラサ [雅](小袖)を自分の体に合わせて広げてみる。 kamuy kosonte sikurkasam opirasa カムイ コソンテ シクㇽカサㇺ オピラサ [雅](姉は)立派な小袖を体に合わせて広げた(=広げて身につけた)。(Sユーカラ語り) ☆参考 歌っている中では sikurkasam eopirasa シクㇽカサㇺ エオピラサ と言っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opisse(-an)
- オピッセ §115.陰部がただれるo-pisse(-an)〔o-pís-se オぴッセ〕[o(陰部)+pisse(ただれる、<pir「傷」 -se「状を呈する」)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opitta
- オピッタ 【副】(二つ以上/二人以上が)皆、 (二つでも、 たくさんでも、 数も量も)全部。 kamuy opitta カムイ オピッタ 全ての神、 神全員。 pirka amip opitta ピㇼカ アミㇷ゚ オピッタ すべての美しい着物、 美しい着物(は)みんな。 aynu opitta arki アイヌ オピッタ アㇻキ 人(男)はみんな来た。 inanike ne yakka opitta ku=kor rusuy イナニケ ネ ヤッカ オピッタ クコン ルスイ どっちでも両方ともほしい。 sine netopa eus pe ne kus opitta ray シネ ネトパ エウㇱ ペ ネ クㇱ オピッタ ライ (二つの頭が)一つの体についていたので両方とも死んでしまった。(S民話) c=ópitta チョピッタ 私たちみんな。 eci=opitta エチオピッタ あなたたちみんな。 aoká opitta アオカ オピッタ あなたを含めて私たちみんな。 ☆参考 epitta エピッタ は一つのものの全体。 {E: everyone; all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opitta
- オピッタ 【opitta】 残らず,総体,皆,全部. ホクレ ホクレ ポロンノ イペ ヤン オピッタ エチ・エ ヤッカ スイ ク・スケ ナ=早く早くたくさん食べなさい,残らず食べてももう1度煮るので.イテキ オピッタ エ ノ ポンノ アヌ.エ・サハ イペルスイ コㇿ エㇰ ナンコㇿ ナ=全部食べないで少し残せ,お前の姉が腹をすかせて来るであろうから. (出典:萱野、方言:沙流)
- opnekina
- オㇷ゚ネキナ §379 フトイ (2) opnekina (óp-ne-ki-na)「おㇷ゚ネキナ」[op(槍の柄)ne(状の)kina(草)] 茎 ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- opohkaysapaaraka
- オポㇹカイサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(12)ジャコウジカの頭痛 opohkay-sapa-araka〔o-póh-kaǐ-sa-pa-a-ra-ka オぽㇹカイ・サパアラカ〕[opoh-kay(ジャコオジカ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opokay
- オポカイ §291 ジャコウジカ (1) opokay (o-pó-kay)「オぽカイ」 ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- opokaysisaraka
- オポカイシサラカ §791.目の病気(6)眼病の一 opokay-sis-araka〔o-pó-kaǐ|šíš-a-ra-ka オぽカイ・しㇱアラカ〕[opokay(ジャコウジカ)+…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opoknanam
- オポㇰナナㇺ 【o-pokna-nam】 下から冷たい,下から寒い. ▷オ=それ ポㇰナ=下の方 ナㇺ=冷たい,寒い *敷き布団が薄いので下から冷えることを言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- opompake
- オポンパケ §207 エビ (7) opompake (o-pón-pa-ke)「オぽンパケ」 ⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- opompaki
- オポンパキ §428 エゾアカガエル (12) opompaki (o-póm-pa-ki)「オぽンパキ」 ⦅真岡、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- opompakihoma
- オポンパキホマ §432 カエルの卵塊 (2) opompaki-homa (o-pón-pa-ki-ho-ma)「オぽンパキホマ」[<カエル・卵塊] ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- opon(-an)
- オポン §113.陰部が小さいo-pon(-an)〔o-pón オぽン〕[o(陰部)+pon(小さい)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opopmawkar
- オポㇷ゚マウカㇻ §413.しょきあたり(暑気あたり)(8)熱気に当る;熱くて気分が悪くなる opopmawkar〔o-póp-maŭ-kar オぽㇷ゚マウカㇻ〕[o(そこに)+popmaw(熱気、暑気)+kar(当る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oporo(-an)
- オポロ §112.陰部が大きいo-poro(-an)〔o-pó-ro オぽロ〕[o(陰部)+poro(大きい)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oporoma
- イオポロマ §244 (所属不明) ioporoma (i-o-po-ro-ma)「イオポロマ」 ⦅モシオ⦆ホッキに似て。 (出典:知里動物編、方言:)
- opoysan
- オポイサン 【名】[o-pon-san その尻(=から(の))・小さい・子孫(子)][雅](次の慣用句で)kamuy opoysan カムイ オポイサン [雅]神の子。 sípase kamuy/kamuy opoysan/e=ne wa kusu シパセ カムイ/カムイ オポイサン/エネ ワ クス [雅]あなたは尊い神の子なのですから。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opoysuyanke
- オポイスヤンケ 【他動】[o-poy-su-yanke (そこ)に・小さい・鍋・を火から下ろしてのせる] hon okkasi/opoysuyanke ホノッカシ/オポイスヤンケ [雅]おなかの上に小鍋をのせ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Opoysuyanke
- オポイスヤンケ 【名】[o-pon-su-yanke そこに・小さい・鍋・を火から下ろしてのせる] Hon okkasi Opoysuyanke ホノッカシ/オポイスヤンケ (直訳すると)小鍋を火から下ろしておなかの上にのせる。 腹の上小鍋上げ(ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の神の子の呼び名の一部) (Sユーカラ) ☞kotan sitcire コタン シッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oprak
- オㇷ゚ラㇰ 【op-rak】 いやな味. ルㇽス プタ ネ ヤ ルㇽカスㇷ゚ ネ ヤ サヨス エウン ア・エイワンケ コㇿ オㇷ゚ラㇰ ペ ネ ナ イテキ ネノ イキ・アン ペ ネ ナ=汁鍋のふたや汁用のしゃもじを粥鍋に便うといやな味がするものなのでそのようにするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- opsa
- オㇷ゚サ §224 ノリウツギ (3) opsa (óp-sa)「おㇷ゚サ」[<op(槍)-sa(前)] 茎 ⦅日高東半[荻伏・浦河・様似]、屈斜路、常呂⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- opsannici
- オㇷ゚サンニチ 【名】[所](概はopsannit オㇷ゚サンニッ)[雅]槍の柄(え)。 opsannici tekkoyupu オㇷ゚サンニチ テッコユプ [雅](彼は)槍の柄の後ろのほうを「きちんと」(=しっかりと)にぎっている。(S) ☆参考 opsannicihi オㇷ゚サンニチヒ の形の例は未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- opsannit
- オㇷ゚サンニッ 【名】[概](所は opsannici オㇷ゚サンニチ)[op-san-nit 槍・出る・柄] [雅]槍の柄(え)。(S) ☆参考 日常語で opnit オㇷ゚ニッ。 (出典:田村、方言:沙流)
- or'arpare
- オㇿアㇻパレ 【or-arpa-re】 息絶える. (出典:萱野、方言:沙流)
- or'oyaciki
- オㇿオヤチキ 【or-oyaciki】 知らなかった. イ・レス エカシ オㇿオヤチキ キムンカムイ ネ アアン ヒクス ア・コアパセㇱケ ア・チセコウフイカ=私を育てたおじいさんは,知らなかったが熊であったので家の中に閉じ込めて家とともに焼いてしまった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- or(o) oytak
- オㇿ/オロ オイタㇰ 【連他動】…を読む(音読する)。 kanpi oro oytak カンピ オロ オイタㇰ 本を(声を出して)読む。 {E: to read…aloud.} (出典:田村、方言:沙流)
- or(o) utaspa
- オㇿ/オロ ウタㇱパ 【連他動】行き交う。 ekesinne nepki kus paye utar oro utaspa siri nukar kor an エケシンネ ネㇷ゚キ クㇱ パイェ ウタㇻ オロ ウタㇱパ シリ ヌカㇻ コラン (彼は)あちこち働きに行く人びとが行き交うのを見ている。(S) {E: a place; there.} (出典:田村、方言:沙流)
- ora
- オラ 【後副/接】[or-wa …の所/とき・から、 oro-wa その所/とき・から] ①[後副]…から、 それから、 その次に。 téta e=ek hi ora tane henpakto e=an? テタ エエキ オラ タネ ヘンパㇰト エアン? あなたがここに来たときからもう何日いますか(=何日たったか)。(S) ②(つなぎ言葉として)それから、 そして、 こんど。 híne ora ヒネ オラ そしてそれから。 híne ora káni hem ku=ye ヒネ オラ カニ ヘㇺ クイェ こんど私も言う。(W会話) ③(主張する気持ちのニュアンスを添える小辞として) yaykata ora ヤイカタ オラ 自分こそ。 yaykata ora a=ecákke noyne an pe ヤイカタ オラ アエチャッケ ノイネ アン ペ 自分こそきたながれるようなざまをして(=ような者なのに)。(S) ukao wa en=kore ora ウカオ ワ エンコレ オラ しまってくださいよ。(S) iteki ora! イテキ オラ! だめだよ、 やめなさいよ。(S) {E: ①after that; next. ②after that; next time; next; then (as a conjunction).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ora
- オラ 【ora】 そして,その,それから,それで. オラ ネ アイヌ イネ=そして,その人はどうしたの.ア・オナハ トゥラノ チェㇷ゚コイキ・アン クス ペトルン(ペッオㇿウン) アㇻパアナㇷ゚(アㇻパ・アン アㇷ゚) ネㇷ゚カ オイラ ヤㇰ イェ コㇿ ア・オナハ ホシピ.オラ マㇰネ シネンネ カㇱコッタ レウシ・アン=父と一緒にサケを獲りに川へ行ったら何か忘れたと言って父は戻った.そしてどうなったか,ひとりで仮小屋に泊まった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ora
- オラー 【ora】 すぐに,それから,その後で. (出典:萱野、方言:沙流)
- orakatahahka
- オラカタハㇵカ §024 シカギク (2) orakata-hahka (o-rá-ka-ta-hah-ka)「オらカタハㇵカ」[オロッコ人の・帽子] 花 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oraki(-an)
- オラキ §116.陰部が勃起する(14)陰茎がだらりと垂れている o-ra-ki(-an)〔o-rát-ki オらッキ〕[o(陰部)+ratki(ぶら下っている)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- orakse
- オラㇰセ 【orakse】 食べ足りない. イヨーハイ ク・スケ ポン ア ワ ネ ノイネ イペ オラㇰセ.ポンノ ホㇱキ ヤン ネㇷ゚カ ク・スパ ナ=まあーどうしよう,私が煮た物が少なかったらしく皆が食べたりない.少しの間待ってね,何か煮るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- oramkote
- オラㇺコテ 【他動】[o-ram-kote (そこ)に・心・をつなぐ]…にほれる、 …を愛する(恋愛)、 …に目をつけている。 wenkamuy e=oramkote hi ne yak a=ye na ウェンカムイ エオラㇺコテ ヒ ネ ヤカイェ ナ 魔物があなたを好いているんだそうだよ。(S) ☆参考 「古い言い方。 今は osikkote オシッコテ と言う。 更に新しくは eramasu エラマス と言う。」 (S) ☆参考 eramasu エラマス …を好む、 …が好きである、 …がおもしろい。 omap オマㇷ゚ (子どもなど)をかわいがる。 {E: to love…} (出典:田村、方言:沙流)
- orampesiste
- オランペシㇱテ 【o-ram-pesis-te】 驚愕する,驚く. ヘマンタ エオラㇺペシㇱテ ㇷ゚ エネポエアシㇼ ヌイ サウォッ イセポ コラチ キラ シリ アン=何に驚愕したものか,あれほどまでに山火事から逃れようとするウサギのように逃げて行くのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oramposo
- オランポソ 【o-ram-poso】 驚く,びっくりする.▷オ=それ ラㇺ=思い ポソ=くぐる,抜ける →驚きの余り思いも考えも抜けてしまった オラㇺポソ セコㇿ ア・イェ コㇿカ シㇼウフイ ヒタ アナㇰネ イタㇰ コラチ ア・オラㇺポソ ワ ヤイカタ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・キ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ=びっくりすると言っても火事の場合は言葉の通りに自分自身の考えが身体からくぐり抜けてしまって,自分では何もできないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oramsak
- オラㇺサㇰ 【自動】[o-ram-sak その尻・心・を持たない]「ばかだ」(軽蔑の表現)。(S) {E: to be a fool; foolish.} (出典:田村、方言:沙流)
- oramsak
- オラㇺサㇰ §595.ばかである;おろかである(18)おろかである o-ram-sak〔o-rám-sak オらㇺサㇰ〕[o(そこに)+ram(たましい、心)+sak(を欠く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oramsakka
- オラㇺサッカ 【o-ram-sakka】 軽蔑する,見下げる,馬鹿にする. アイヌイカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネㇷ゚ ネ クス ア・オラㇺサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その問に寝てばかりで貧乏なものだから軽蔑される.ソンノ エネ パウェトッコㇿペ ポンノ イク コㇿ チカトゥントゥン ア・オラㇺサッカ ノ イキ シリ アイヌイカラㇱ=本当にあのように雄弁な人が少し酒を飲むとおだって馬鹿にされるようなことをするものだ,人間がもったいない.アイヌ オッタ(オㇿ タ) イヨッタ ア・シトマ ア・オラムサッカ ㇷ゚ アナㇰネ イッカ ネ ナ.イテキ イッカ・アン ペ ネ ナ アニー=アイヌの所で一番恐ろしく軽蔑されるものは泥棒だ.泥棒だけはしてはならないよ.アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エイタサ ミムㇱペ オカ コㇿ ウェンセク シコㇿ ア・イェ ア・オラㇺサッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=アイヌの所ではあまりにも太った者がいると悪い太り方と言って軽蔑されるものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- oramsakka
- オラㇺサッカ 【他動】[oramsak-ka ばかだ・(他動詞化)]…を見下げる、 …を軽蔑する、 …を侮辱する。 {E: to despise, look down upon…} (出典:田村、方言:沙流)
- oramtaysak
- オラㇺタイサㇰ 【自動】[o-ram-tay-sak その尻・心・たくさんの集まり・を持たない]「ばかだ」、 何もわけがわからない。 (出典:田村、方言:沙流)
- oran
- オラン 【他動】[o-ran (そこ)に・降りる] …に降りる。 ranke mosir/oran hum konna/koturimimse ランケ モシㇼ/オラン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ (神が)下界(地上)に降りる音がブルンブルンと鳴り響き。(Sユーカラ) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ ゆりかごの上に神が降りるよ。(S子守歌) ☞ka(si) oran カ(シ) オラン {E: to go down, descend to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orano
- オラノ 【副/接】[ora(< or-wa/oro-wa)-no それから・(副詞形成)] ①それから。 ②(つなぎ言葉として)それから、 こんど。 ☆参考 ora オラ と特に目立つ区別はないようだが、 リズムによって早くサッと言うときに ora オラ が使われ、 ゆっくり言うときや一息つくようなときは orano オラノ と言うらしい。 {E: ①after that; then. ②then; after that; next (as a conjunction).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orano
- オラノ 【orano】 それから,そして. (出典:萱野、方言:沙流)
- oranrani
- オランラニ 【o-ran-rani】 詰める. サラニㇷ゚ オランラニ=袋に詰める.クナウ ペ トゥㇺ ワ ア・プス アーペコㇿ アン カムイ イコㇿ ア・エウンケライ.イナウ ア・ケ ア ア・ケ ア イナウ トゥンプ ア・カㇻ ワ スウォㇷ゚ アサㇺ ア・オランラニ ルウェ ネ=フクジュソウの花の雫の中から掘り出したような神の宝刀を私は貰った.イナウをたくさん削ってイナウの寝床を作り宝箱の底へ詰め込んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oranrani
- オランラニ 【複他動】[o-ran-ran-i (そこ)に・下りる・(重複)・(他動詞形成)] …を…に座らせる。 inne utar néa a=kor nispa sintoko osmak a=oránrani híne インネ ウタㇻ ネア アコン ニㇱパ シントコ オㇱマㇰ アオランラニ ヒネ 大勢の人がその私の主人を酒びつの後ろ(つまり最上席)に座らせて。(W民話) {E: to make, let…sit down on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orap
- オラㇷ゚ 【o-rap】 ~へ下りる,降臨する. アノミカムイ トイカオラㇷ゚=祭られている神が大地へ降臨した.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- orap
- オラㇷ゚ §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (2) orap (o-ráp)「オらㇷ゚」 根 ⦅芽室、名寄⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- orap'osamampe
- オラㇷ゚オサマンペ 【o-rap-o-samampe】 タカノハガレイ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- orapiru
- オラピル 【他動】…を終わる、 完成する。 a=oási uskehe oraun a=orápiru uskehe ewwopitte wa ári アオアシ ウㇱケヘ オラウン アオラピル ウㇱケヘ エウウォピッテ ワ アリ 始めたところとそれから編み終わったところとをつなぎ合わせておきなさい。(S) ipe orapiru ka somo ki no イペ オラピル カ ソモ キ ノ 食べ終わりもしないで。(S) ☆参考 「itese イテセ《ござ編み》のことと食べることについて言う。 okere オケレ と言うのが普通。 orapiru オラピル は昔の言葉で、 いい言葉。 また、 okere オケレ は何にかぎらずすべて終わった(完成した)こと。」 (S) {E: to finish, complete, end…} (出典:田村、方言:沙流)
- órapunno
- オラプンノ 【副】[or(< oar)・apunno 全く・静かに][雅]全く静かに/そうっと。 órapunno/sikittektek=an オラプンノ/シキッテㇰテㇰアン [雅]私は音もなくサッと身をひるがえした。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orarpare
- オーラㇻパレ 【or-arpa-re】 息をひきとる. (出典:萱野、方言:沙流)
- orasinimak(-i)
- オラシニマㇰ §582.は(歯)(24)下の歯;下列歯 orasi-nimak(-i)〔o-rá-ši-ni-mak オらシ・ニマㇰ〕[下方の・歯]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oraun
- オラウン 【oraun】 〜なのに,それから,そして. エ・ポンペ オラウン ケㇱト ニナ クス エ・エキㇺネ アクタナー=お前はまだ子供なのに毎日薪を取りに山へ行って感心なことだ.エ・コㇿ アイヌ エㇰ ヤㇰ ア・イェ ア ワ オラウン フナクン アㇻパ ルウェ アン=お前の父が来たよといったのに,それからどこへ行ったのよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oraun
- オラウン 【接】[oro-wa-un そこ・から・助辞] それから。 Taro oraun Hanako tanukuran iway an kunak a=ye タロ オラウン ハナコ タヌクラン イワイ アン クナカイェ 太郎とそれから花子とは今晩婚礼があるそうだ。(S) {E: then; after that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oraunkur kamuy
- オラウンクㇽカムイ §324 ヨタカ (2) oraunkur kamuy (o-rá-un-kur-ka-muy)「オらウンクㇽカムイ」[<o-ra-un-kur(地下界から来る神;あの世の神;-kurは今‘ひと’‘おかた’などの意になっているので、さらにていねいに-kamuyをつけてよぶ) ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- orawki
- オラウキ 【他動】…を取り逃がす、 …に追いつけない、 …に遅れる、 …しそこなう。 ci=nukar rusuy kus paye=as akus c=órawki wa isam チヌカン ルスイ クㇱ パイェアㇱ アクㇱ チョラウキ ワ イサㇺ 私たちは見たいので行ったところ遅れて見そこなってしまった。(S) a=oráwki ki wa/iwak=an yakne/a=i=kóyki ki na アオラウキ キ ワ/イワカン ヤㇰネ/アイコイキ キ ナ つかまえずに帰ったら叱られるよ。(S即興詩) ☆参考 kisaorawki キサオラウキ 汽車に乗り遅れる。 pasu-orawki パスオラウキ バスに乗り遅れる。 ☆対語 oskoni オㇱコニ。 {E: to let…go free, to be late for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orawki
- オラウキ 【orawki】 取り逃がす. ニサッタ セコㇿ ク・イヌ.アナッキ コㇿカ ニサッタ ネ ヤクン ア・オラウキ ナンコㇿ=明日にでもと私は聞いた.けれども,明日になったら取り逃がすであろう.オッカイポ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) エ・ア コㇿ ポン ユㇰ ポカ エ・オラウキ ナ テウン エㇰ ワ ア=若者よ,炉尻に座ると小鹿も獲れないものだからここへ来て座れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- orawne
- オラウネ 【o-raw-ne】 深い. ペトッタ(ペッ オㇿ タ) エチ・シノッ ヤッカ ペッチチャイ タ シノッ ヤン.オラウネ ウㇱケ アナㇰネ ア・シトマ ㇷ゚ ネ ナ=川でお前たちが遊んでも川縁の浅い所で遊びなさい.深い所は恐ろしいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- orawne
- オラウネ 【自動】深い(入れ物が)。 ☆対語 okasaske オカサㇱケ。 ☆参考 水が深いことは ooho オオホ。 {E: (for a container) to be deep.} (出典:田村、方言:沙流)
- orawosma
- オラウォㇱマ 【他動】[o-raw-osma その尻が・沈んだ中・に入ってしまう](雪の中に)沈む。 upas tum k=órawosma ウパㇱ トゥㇺ コラウォㇱマ 私は雪の中に沈む。(S) {E: to sink (in snow).} (出典:田村、方言:沙流)
- orawosma
- オラウォㇱマ 【o-raw-osma】 (雪の中ヘ)沈む. (出典:萱野、方言:沙流)
- orawrawke
- オラウラウケ 【自動】[o-raw-raw-ke その尻・沈んだ中・(重複)・(自動詞形成)] 「踏むとビタビタへこむ」(土が)。 {E: to leave footprints in the ground as one walks.} (出典:田村、方言:沙流)
- oray
- オライ 【他動】[o-ray (そこ)に・行く/来る] ☞ka(si) oray カ(シ) オライ (出典:田村、方言:沙流)
- oray'oray
- オライオライ 【oray-oray】 びくびくする,おどおどする. シネン ア・ネ ワ エキㇺネ・アン ワ ネㇷ゚カ ソモ ア・ヌカㇻ ペ ア・コンラム カ オライ オライ キピㇷ゚ キピㇷ゚ ヒ タ アナㇰネ ネㇷ゚カ キムンペ イ・イェヌチシㇱケ ヒ ネ ナ ピㇼカノ シㇼウワンテ アン ペ ネ ナ=ひとりで山へ行き何も見えないのに私の心がびくびくしざわざわする時は何か獣ににらまれているものだからよくよくあたりに気をつけて見るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oray(-an)
- オライ §091.陰萎[になる](1)oray(-an)〔o-ráǐ オらイ〕[o(そこ)+ray(死んでいる)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oraye
- オライェ 【複他動】[o-ray-e (そこ)に・行く/来る・(他動詞化)]…を…の方へ寄せる。 cip ya k=óraye チㇷ゚ ヤ コライェ 私は舟を岸に寄せる。(S) cip rep k=óraye チㇷ゚ レㇷ゚ コライェ 私は舟を沖の方へ出す。 usat ya-oraye ウサッ ヤオライェ おき(☞usat)を(いろりのまん中の方から)外の方へ(端に近い方へ)寄せる。 usat rep-oraye ウサッ レポライェ/レㇷ゚オライェ おきを(いろりの端に近い方から)まん中の方へやる。 mak マㇰ 奥;mákoraye マコライェ (袖)をまくり上げる。 (出典:田村、方言:沙流)
- oraypa
- オライパ 【複他動】[複](単は oraye オライェ)(二つ以上)を…の方へ寄せる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ore kasinkop
- オレ カシンコㇷ゚ 【名】[ore-ka-sinkop 二つの・糸・結び目](otu… ore… オトゥ… オレ… の構文で、 次の慣用表現で) otu kasinkop/ore kasinkop/ranke ranke オトゥ カシンコㇷ゚/オレ カシンコㇷ゚/ランケ ランケ 二つの結び目、 三つの結び目を(=いくつもいくつもの結び目を)下ろし下ろしする(糸を紡ぐ/紐をよる様子の描写の表現。 昔話などの口承文学によく出てくる)。(NK民話) ☞ore オレ、 kasinkop カシンコㇷ゚、 otu kasinkop オトゥ カシンコㇷ゚ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore sannipe
- オレ サンニペ 【名】[ore-san-ipe 三つの・出る・刀身の柄(つか)](otu-… ore-… オトゥ… オレ… の構文で、 次の慣用表現で)otu sannipe ore sannipe owkauyru オトゥ サンニペ オレ サンニペ オウカウイル 二つの刀の柄(つか)、 三つの刀の柄が(=何本もの刀の柄が)重なり合うように飾られていた。 ☆参考 sannipe サンニペ の例はほかには出てこない。☞otu sannipe オトゥ サンニペ{E: swords.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore sasuysir
- オレ サスイシㇼ 【名】(次の慣用句の中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にもわたって。(W) {E: through many generations.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore tapkanru
- オレ タㇷ゚カンル ☞ore オレ、 tapkanru タㇷ゚カンル {E: to repeat any number of times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orearpeus
- オレアㇻペウㇱ §099.陰部-女性性器の種類(11)白い陰毛の生えているもの ore-arpeus〔o-ré-tar-pe-ušオれタㇻペウㇱ〕[o (陰部)+retar(白い)+pe(もの)+us(群生している)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- orikasinimak(-i)
- オリカシニマㇰ §582.は(歯)(21)上の歯;上列歯 orikasi-nimak(-i)〔o-rí-ka-ši-ni-mak オりカシ・ニマㇰ〕[上方の・歯]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- orikiraye
- オリキライェ 【o-riki-raye】 たくし上げる. エネポエアシㇼ ペッ オホ クナㇰ ソモ ク・ラム クス ク・ミピヒ チンキ カニ(ク・アニ) カネ ワ ク・ペッカス アㇷ゚ オホオイ アン ワ コリキライェ(ク・オリキライェ) カネ ペッ イクㇱ タ ク・ヤン=これほどまでも川が深いとは思わないで,私の着物の裾を持って川を渡ろうとしたのに深い所があって着物をたくし上げて,川の向かい側へ私は上がった. (出典:萱野、方言:沙流)
- oripak
- オリパㇰ 【oripak】 遠慮(する),行儀,礼儀正しくする. メノコ アナㇰネ ポニ(ポン ヒ) ワノ オリパㇰ ルイ コㇿ エ・ポロ ヤッカ シノ カッケマッ エ・ネ ㇷ゚ ネ ナ.オリパㇰ エアㇱカイ アニー=女というものは小さい時から遠慮がちにふるまうと大きくなっても上品な淑女になれるものだ.行儀をよくしなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- oripak 1
- オリパㇰ 【自動】(目上の人や神の前で)へりくだって行儀よくかしこまる(図々しくしない)。 ☆参考 古老によっては「遠慮する」と訳すが、 この語は差し出されたものを遠慮して断るというような意味ではなく、 むしろ相手に敬意を持って慎み深く控え目に行儀よくふるまうというようなニュアンスでよく使われる。 ☆参考 他動詞は eoripak エオリパㇰ。 {E: to be reserved in behaviour; humble.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripak 2
- オリパㇰ 【名】[< oripak 1]伝染病、 「疱瘡(=天然痘)のことを言う。」 (W) oripak ani isam オリパㇰ アニ イサㇺ (彼は)天然痘で亡くなった。(W) oripak an オリパㇰ アン 伝染病がはやる/はやっている。(S) sonno a=sitóma páse oripak ソンノ アシトマ パセ オリパㇰ 本当に恐ろしい重い伝染病=天然痘。(S) {E: a contagious disease (e.g. smallpox).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripak'easkay
- オリパㇰエアㇱカイ 【oripak easkay】 行儀よい.▷オリパㇰ=遠慮,行儀 エアㇱカイ=上手だ メノコ アナㇰネ ポニ(ポン ヒ) ワノ オリパㇰ ルイ コㇿ エ・ポロ ヤッカ シノ カッケマッ エ・ネ ㇷ゚ ネ ナ.オリパㇰ エアㇱカイ アニー=女というものは小さい時から遠慮がちにふるまうと大きくなっても上品な淑女になれるものだ.行儀をよくしなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- oripakkamuy
- オリパッカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(13)疱瘡神 oripak-kamuy〔o-rí-pak-ka-muǐ オりパㇰカムイ〕[oripak(恐しい)+kamuy(魔神)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oripakno
- オリパㇰノ 【副】[oripak-no へりくだって行儀よくかしこまる・(副詞形成)] へりくだって行儀よくかしこまって。 {E: to be reserved in behaviour; humble.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripakpa 1
- オリパㇰパ 【自動】[複](oripak オリパㇰ は単複の区別なし)(二人以上が皆)へりくだって行儀よくかしこまる。 {E: to be reserved in behaviour; humble (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripakpa 2
- オリパㇰパ 【名】[oripak-pa 天然痘・気] 天然痘の気。 oripakpa yan オリパㇰパ ヤン 天然痘が海外(北海道以外)から入って来る。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- oripakruy
- オリパㇰルイ 【oripak-ruy】 遠慮深い,慎み深い,上品だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oripakruypatu itak kaynon yayko rukpa
- オリパㇰルイパトゥ イタㇰ カイノン ヤイコ ルㇰパ §514.つば(唾);よだれ(涎)(6)なまつばを呑み呑みする oripak-ruy-pa、tu itak kaynon yay-ko rukpa〔o-rí-pak-ruǐ-pa|tu-í-tak-kaǐ-non|jáǐ-ko-ruk-pa オりパㇰルイパ・トゥいタㇰ・かイノン・やイコルㇰパ〕[oripak(おそれる、はばかる)、ruy(ひどく…する)、-pa(第三人称複数の語尾)、tu(何度も何度も)、itak(物を言う)、kaynon(生つばを)、yay(自分)、ko(で)、rukpa(のみこんだ)]「彼等はひどく恐れて、幾度も幾度も物を言おうとしては、なまつばをのみこんだ」⦅ユ研Ⅱ, p.279⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oripaktasum(-i)
- オリパㇰタスㇺ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(1)oripak-tasum(-i)〔o-rí-pak-ta-sum オりパㇰタスㇺ〕[oripak(恐しい)+tasum(病)]⦅サル、ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- orirokamuy
- オりロカムイ §423 シマヘビ (2) orirokamuy (o-rí-ro-ka-muy)「オりロカムイ」[<o-rir-o-kamuy(背面に・波・ついている・神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oriwak
- オリワㇰ 【他動】(神などが)住む、 (動物が)巣くう。 tumunci kamuy, senneyaywa oriwak uske ne wa kusu トゥムンチ カムイ、 センネヤイワ オリワㇰ ウㇱケ ネ ワ クス 鬼神が本当に住んでいる所だから。(W会話) ☆参考 神が住むことを表すにはいろいろな表現がある。 ☞erok エロㇰ、 erokrok エロㇰロㇰ、 ewak エワㇰ、 iwak イワㇰ、 horari ホラリ、 horarpa ホラㇻパ。 また、 epunkine エプンキネ《…を守る》、 enupur エヌプㇽ、 enukor エヌコㇿ 等。 {E: (for a god) to live…; (for an animal, bird) to nest…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oriyak
- オリヤㇰ 【自動(?)】とどく(?)。 (次の言い回しの中で) sik oriyak kane シㇰ オリヤㇰ カネ 見渡すかぎり。 sik oriyak kane sinot=an uske sep ruwe an! シㇰ オリヤㇰ カネ シノアン ウㇱケ セㇷ゚ ルウェ アン! 見渡すかぎり遊ぶところが広いねえ。(S) {E: as far as one can see.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orkakento
- オㇿカケント §056.頭の後部;後頭部(3)orka-kento〔ór-ka-ken-to おㇿカ・ケント〕[orka(後方の)+kento(煙筒)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ormomekar
- オㇿモメカㇻ 【or-momekar】 なじる:相手に聞こえないような低い声で悪口を言う,ぶつぶつ言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- oro ci=kus isam kane
- オロ チクㇱ イサㇺ カネ 【oro ci=kus isam kane】 運が悪い,どこまでも不運である.▷オロ=そこ チ=私たち クㇱ=通る イサㇺ=ない →通る所もない イヨーハイ オウェヌシ ㇷ゚ アナㇰネ アㇻパ ヒ エピッタ オロチクㇱ イサㇺ カネ ウェン クㇽ ネ=まあ本当かい,運の悪い者は徹頭徹尾少しの道も開けずに悪くなるものだ.ソンノ イヌヌカㇱキ.タㇷ゚イキクㇽ アナㇰネ オロチクシ イサㇺ カネ アㇻパ ヒ エピッタ エカㇱカムイサㇰ=本当にかわいそうだ,今の人は通る所もないほどに行く先々全部運が悪い.ソンノ タパン ハワㇱ ク・ヌ ヒ オラーノ ポーヘネ イヨーハイ シトマレ.ヘマンタ イノンチㇼペ アン ワ ネスン オロチクㇱイサㇺカネ=本当にこの度の話を私が聞いて,なおさらなんとまあ恐ろしいことか.何か人を呪う者たちがいてなのであろうが,そこを通る所もないほどに運が悪い.*日本語であれば「運が悪けりゃ屁までも臭い」に似たような言葉である. (出典:萱野、方言:沙流)
- oro oma
- オロ オマ §389.しぬ(死ぬ)(32)病死する oro oma〔o-ró|o-má オろ・オま〕[oro(その中)+oma(に入る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oro ta
- オロタ 【位名+格助】①そこで、 その場所で。 ☞oro オロ ②その場で。 néa cep e seta oro ta nani ray ネア チェㇷ゚ エ セタ オロ タ ナニ ライ その魚を食べた犬はその場ですぐ死んだ。 ③その中で。 opitta pirka korka oro ta tanike iyotta pirka オピッタ ピㇼカ コㇿカ オロ タ タニケ イヨッタ ピㇼカ みんないいがその中でこれがいちばんいい。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oro ta iyotta
- オロ タ イヨッタ 【orota iyotta】 ここに最も,その中で一番. (出典:萱野、方言:沙流)
- oro wa
- オロ ワ 【位名+格助】①そこから。 ☞oro オロ ②(=or wa オㇿ ワ)(受け身表現の行為者) kamuy opitta oro wa a=i=kóypak カムイ オピッタ オロ ワ アイコイパㇰ 私たちはすべての神々からとがめられる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oromakuttar
- オロマクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (4) oroma-kuttar (o-ró-ma-kut-tar)「オろマクッタㇻ」[oró(その中)omá(に入れる)kúttar(円棒状茎)] 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oromakutu
- 『オロマクツ』 §117 オオカサモチ、オニカサモチ (3) oromakutu『オロマクツ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oropakno
- オロパㇰノ 【oro-pakno】 そこまで.▷オロ=その所 パㇰノ=まで (出典:萱野、方言:沙流)
- oropeka
- オロペカ 【oro-peka】 そこから. オロペカ アㇻパ=そこから行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- orota
- オロタ 【oro ta】 あそこに,そこに,そこで.▷オロ=所 タ=に,で オロタ アン=あそこにいる.オロタ アㇻパ=あそこへ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- orowa
- オロワ 【副/接】[oro-wa そこ・から] ①(時間的継起の表現)(=oro wa オロ ワ)それから、 その時から、 その次に ②(話を続けるつなぎの表現)それから。 {E: ①then; after that; next. ②and then; then.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orowano
- オロワノ 【副/接】[orowa-no それから・(副詞形成)] ①(時間的継起の表現)(=oro wano オロ ワノ)それから、 その時から、 その次に。 ②(話を続けるつなぎの表現)それから。 {E: ①then; after that; from that time on. ②then; and then.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orowano
- オロワノ 【orowano】 それから,そして. シネ シトゥ チャッカリ(チ・アッカリ) オロワノ シットゥライヌ・アㇱ ヤアニ ヤアニ リトゥㇽオレウシ・アン クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ イワㇰ・アㇱ エアㇱカイ=ひとつの峰を私たちは過ぎた.それから道に迷い危なく危なく途中で泊まるかなあと思ったけれども帰ることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- orowanopo
- オロワノポ 【副】[oro-wa-no-po そこ・から・(副詞形成)・(指小辞)] それからというもの、 その時から。 {E: from that time on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orowaun
- オロワウン 【副】[orowa-un それから・(助辞)] それから、 それからまた(こんなこともある)(話を続け、 発展させる表現)。 {E: from that time on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oroyaciki
- オロヤチキ 【副】[or-oya-ciki そこ・ほかの・…すれば]気がついてみると、 そうか、 なるほど(以前に知らなかったことがわかって、 なぞがとけたときに言う)。 ☆参考 より簡単に、 oyaciki オヤチキ とも言う。 {E: I see! (when one realizes something).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oroyaciki
- オロヤチキ 【or-oyaciki】 知らない. テエータ ク・コㇿ フチ サハ ユㇰチセウンクㇽ コㇿペ ネ ア ヤㇰ ア・イェ クス オロヤチキ ウウタリ ア・ネ ハウェ ネ ワー=ずうっと昔に私の祖母の姉が幾千世(沙流郡門別町)の人と結婚したということであったので,知らなかったが,私とあなたは親戚であったのだね. (出典:萱野、方言:沙流)
- orsineanta
- オㇿシネアンタ 【or-sine-an-ta】 ある日のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- oruitakur- rutke
- オルイタクㇽルッケ 【自動】[o-ru-ita-kur-rutke その尻・跡・板・(< 影/姿)・ずって動く][雅](島が死んで神になって)木の枝からすべり落ちる。 kamuy sinne/pito sinne/apiskatu apiska/oruitakur/rutke=an na カムイ シンネ/ピト シンネ/アピシカトゥ アピシカ/オルイタクㇽ/ルッケアン ナ 私は(死んで)神になって止まっていた木の枝からすべり落ちた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- orukessak
- オルケッサㇰ 【自動】[o-ru-kes-sak その尻が・跡・末・を持たない] 跡継ぎがない(死後に供養してくれる人がいない)。 {E: to have no successors, hiers.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orukessak
- オルケッサㇰ 【o-ru-kes-sak】 子孫が絶える.▷オ=そこで ル=道,血統 ケㇱ=残る サㇰ=ない イヨイタクシ セコㇿ ア・イェ イタㇰ カ イタㇰ タクㇷ゚ カ ア・シトマ イヨイタクシㇷ゚ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=人を呪うという言葉は言葉だけでも恐ろしいものだ,人を呪う言葉を知っている者の血統は絶えるものだという.カニ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ク・ネ クス シキナ ピイェヘ ケトイタ(ク・エトイタ) シリ ネ ナ シコㇿ ハワナン(ハワン・アン) コㇿ タㇷ゚ストゥ オイカ ア・チャㇻパ ㇷ゚ ネ=私は子孫の絶えた者なので,ガマ草の種を蒔くのだよ,と言いながら肩越しに後ろへ種を蒔き散らすものだ.*野草の種を蒔く時は真正面に向いて蒔くものではない.その理由は野草というものは繁殖力が旺盛なので,蒔かれた場所に食べ物がなくなると種を蒔いた人間の子孫まで食い尽くす.それが恐ろしいので種を蒔く時から「俺は子も孫もいない者だよ」と嘘を言う.そうするとその草は人間の子孫を食うのを諦めてそこにある物を食べているものだというふうに考えられていた.まじない言葉のひとつである. (出典:萱野、方言:沙流)
- oruncikap
- ウォルンチカㇷ゚ §418 (その他の鳥名) wor-un-cikap (wór-un-či-kap)「うォルンチカㇷ゚」[<wor-un-cikap(水・の・鳥)] ⦅幌別⦆水鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- oruskurmarapto
- オルㇱクㇽマラㇷ゚ト 【o-rus-kur-marapto】 後ろに毛皮のついた熊の頭.▷オ=それ ルㇱ=毛皮 クㇽ=ついたまま マラㇷ゚ト=熊の頭 (出典:萱野、方言:沙流)
- orutomoma
- オルトモマ 【o-ru-tom-oma】 家の近くで便をする:戸外に便所があったため,便所まで行かないで近くで用をたしてしまうこと.▷オ=それ(=便) ルトㇺ=道の近く オマ=入る ハンケノ アン ルカリウシ ウン アㇻパ カ ソモ キ パ ノ オルトモマパ=近くにある便所へ行きもせずにあの者たちは近くで大小便をしている者ら. (出典:萱野、方言:沙流)
- orwa
- オㇿワ 【or-wa】 〜から. チセ オㇿワ=家から. (出典:萱野、方言:沙流)
- orwano
- オㇿワノ 【接助】[位名+格助][or-wa-no …のところ・から・(副詞形成)] (=or wano オㇿ ワノ)…のところから、 …から。 ☞or オㇿ、 wano ワノ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- os arpa
- オㇱ アㇻパ 【os arpa】 ついて行く:後からついて行く. トト インカㇻ ヘマンタ カㇻ ペ チセ ピㇱノ ヘヘウパ コㇿ コタン オペㇱ.オㇱアㇻパ ワ インカㇻ=あれあれ,何をする者,家ごとに覗き見しながら村を通って行く.後をついて行ってみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- os inkar
- オㇱ インカㇻ 【os inkar】 見送る:後ろから見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- osah(t-an)
- オサㇵ §690.便秘[する];ふんずまり[する](1)osah(t-an)〔o-sáh オさㇵ〕[o(尻)+sah(sat 乾く)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osakankehumpe
- オサカンケフンペ §296 くじら(クジラ (13) osakanke-humpe (o-sá-kan-ke-hum-pe)「オさカンケフンペ」[‘さわぐ・クジラ’の義]子クジラ Rhachianectes glaucus COPE.⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- osakari
- オサカリ 【他動】[o-sa-kari その尻・前・を回る](?) 交代する(?) {E: to change places, alternate with…} (出典:田村、方言:沙流)
- osakunsame
- オサクンサメ §083 ひとくいざめ (1) osakun-same(o-sá-kun-sa-me)「オさクンサメ」成魚⦅虻田⦆ヒトクイザメ。 (出典:知里動物編、方言:)
- osan
- オサン 【自動】[o-san その尻。 川下へ行く。](次の語の中の要素) petosanputu ペトサンプトゥ [雅]川尻。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osanke
- オサンケ §110.陰部を露出する(4)osanke〔o-sáŋ-ke オさンケ〕[o(陰部)+sanke(出す)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osara
- オサラ §110.陰部を露出する(2)osara〔o-sá-ra オさラ〕[o(陰部)+sara(開いている)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osaspekaisam
- オサㇱペカイサㇺ 【os-aspe-ka-isam】 ぜんぜん返事がない,あれほど言ったのに音沙汰なし.あれほどくどく言ったのに全く返事がない. ▷オㇱ=後 アㇱペ=立つ物 カ=も イサㇺ=ない *オㇱアㇱペカイサㇺがオサㇱペカイサㇺになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Osatnay
- オサッナイ 【名】[o-sat-nay その尻・乾く・沢][地名] 長知内(おさちない)、沙流川中流の二風谷からペナコリを経てさらに北へ、振内(ふれない)の方へ向かって行った川の西側(右岸)にある集落。 ☆参考 山田秀三『北海道の地名』によれば、「この川は乾期になると流水がなくなって川底が乾くのでその名があった」。 (出典:田村、方言:沙流)
- osawsawke
- オサウサウケ 【o-saw-sawke】 緩い. オサウサウケ ワ ソモ モコㇿ=しまっていないので(赤ちゃんが)眠らない.オサウサウケ ナ ユㇷ゚ケ ノ シナ=緩いからきつく縛れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- osawtekka
- オサウテッカ 【o-saw-tek-ka】 さっと抜く,▷オ=それ(刀)を サウテッカ=さっと抜く キムンカムイ ピューキ ワ エㇰ ヒクス ア・コㇿ タシロ ア・オサウテッカ ワ ヨコ・アン=熊が襲いかかってきたので,私は自分の山刀をさっと抜いて身構えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- osetaneparaki
- オセタネパラキ §204 ダニ (6) osetane-paraki (o-sé-ta-ne-pa-ra-ki)「オせタネパラキ」 (出典:知里動物編、方言:)
- osiesikari(-an)
- オシエシカリ §690.便秘[する];ふんずまり[する](6)o-si-esikari(-an)〔o-ší-e-ši-ka-ri オしエシカリ〕[o(尻)+si(くそ)+esikari(つまる)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osike amihicin
- オシケ アミヒチン §519.つめ(爪)(4)ウサギの足の爪 osike amihicin〔o-ší-ke|a-mí-hi-čin オしケ・アみヒチン〕[osike(ウサギ)、amihi(その爪)+cin(複数語尾)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osike saparusihe
- オシケ サパルシヘ §060.頭の皮(3)ウサギの頭の皮 osike saparusihe〔o-ší-ke-sa-pá-ru-ši-he オしケ・サぱルシへ〕[ウサギ・の頭の皮]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osiknuka
- オシㇰヌカ 【o-siknu-ka】 慣れる:慣れ親しむ,なつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- osiknuka
- オシㇰヌカ 【他動】[o-sik-nu-ka そこに・目・を持つ・(他動詞化)]…を慕う、 …になつく。 {E: to long for…; be attached to…} (出典:田村、方言:沙流)
- osikpekare
- オシㇰペカレ 【o-sik-peka-re】 目で確かめる.▷オ=それ シㇰ=目 ペカ=受ける レ=させる アイ アナㇰネ ソモ オウペカ コㇿ ウェン ペ ネ ナ ピㇼカノ オシㇰペカレ ワ ヌカㇻ ヤン=矢は真っ直ぐでないと悪いものだから,よく目で確かめて見るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- osimoysam
- オシモイサㇺ 【位名】[o-simon-sam その尻・右の・側]右側に/から。 osimoysam wa オシモイサンマ 右側から。 eani anak osimoysam wa patek apkas エアニ アナㇰ オシモイサンマ パテㇰ アㇷ゚カㇱ あなたは右側ばかり歩きなさい。(S) {E: to, from the right.} (出典:田村、方言:沙流)
- osinritkomewpa
- オシンリッコメウパ 【他動】[複](単は osinritkomewke オシンリッコメウケ)(いくつもの木、 草)を根こそぎ倒す。(S) {E: to uproot (a tree etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- osiomu(-an)
- オシオム §690.便秘[する];ふんずまり[する](5)o-si-o-mu(-an)〔o-ší-o-mu オしオム〕[o(尻)+si(くそ)+o(そこに)+mu(つまる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osioun(-an)
- オシオウン §690.便秘[する];ふんずまり[する](3)o-si-o-un(-an)〔o-ší-o-un オしオウン〕[o(尻)+si(屎)+o(そこに、=尻に)+un(はまる、つかえる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osiraye
- オシライェ 【他動】[単](複は osiraypa オシライパ)[o-si-raye そこに・自身・を行かせる/来させる[単]] …に行く/来る/入る/出る。 hur tapka a=osíraye フッ タㇷ゚カ アオシライェ 山の頂上まで上がった。(KK民話) porke imakake a=osíraye ポㇿケ イマカケ アオシライェ 私は掘割の向こう側に渡った。(HK民話) cip sinenne rep osiraye kor an na ikiya mom na チㇷ゚ シネンネ レㇷ゚ オシライェ コラン ナ イキヤ モㇺ ナ 舟が一人で(だれもこがないのに)沖の方へ向かって行くよ、 流れてしまわなければいいがなあ。(S) {E: to go to…; come from…; enter, leave…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osiraypa
- オシライパ 【他動】[複](単は osiraye オシライェ)(二人以上が/神が)…に行く/来る/入る/出る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osirepa
- オシレパ 【自動(?)】[o-sir-epa その尻が・地・に着く] すっかり終る、 終了する。 iku osirepa pakno イク オシレパ パㇰノ 酒宴が終わるまで。 HC神謡の最後の語りの部分 {E: to finish completely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osirkaociw
- オシㇼカオチウ 【自動】[o-sir-ka-o-ciw その尻が・地・の上・に・ささる]下につかえる。 {E: for the bottom of something to touch the ground.} (出典:田村、方言:沙流)
- osirkatki
- オシㇼカッキ 【自動】[o-sir-kat-ki その尻・地・あり方・する](?) 一カ所に落ち着いている。 oyak péka patek kú=iki wa k=ósirkatki ka somo ki オヤㇰ ペカ パテㇰ クイキ ワ コシㇼカッキ カ ソモ キ 私は旅行ばかりしていてちっとも一カ所に落ち着いていない。(S) {E: to settle down in one place.} (出典:田村、方言:沙流)
- osirkoanpa
- オシㇼコアンパ 【他動】[o-sirko-anpa その尻を・強く・手で持つ]無理やり引き止める。 c=ósirkoanpa yakka arpa tóho ek yakun nani arpa wa isam nankor チョシㇼコアンパ ヤッカ アㇻパ トホ エㇰ ヤクン ナニ アㇻパ ワ イサㇺ ナンコㇿ 私たちが強く引き止めても(この人は)行く日が来たらすぐ行ってしまうでしょう。(S) {E: to forcibly keep back…} (出典:田村、方言:沙流)
- osirkosat
- オシㇼコサッ 【o-sir-ko-sat】 地面にくっつく,乗り上げる,座礁する. チㇷ゚ コ(ク・オ) ワ エクㇱネ カㇻパ(ク・アㇻパ) アㇷ゚ チㇷ゚ オシㇼコサッ ヒネ ヤアーニ チㇷ゚ オロワ ケンプイナ(ク・エンプイナ) ク・ラムトゥイ=舟に乗っていて川の向かいへ行ったら舟の底がつかえて,危なく舟からのめって落ちそうになって驚いた.タㇷ゚ ウフナㇰ トマコマイ タ シ ポロ チㇷ゚ オシㇼコサッ.ク・マッネポホ ク・トゥラ ワ ク・ヌカㇻ クス カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=ついこの頃.苫小牧で大きな船が座礁した.私は娘を連れて見に行って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- osiroma
- オシロマ 【o-sir-oma】 落ち着く. ▷オ=それ シㇼ=大地 オマ=入る(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- osirus(-an)
- オシルㇱ §082.いざる(躄る)(2)osirus(-an)〔o-ší-ruš オしルㇱ〕[o(尻)+sir(地)+us(についている)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osisounma
- オシソウンマ 【副】[o-síso-un-wa その尻・右座・に向く・…して] 右座の方から、 右座の方へ行ってそこで、 右座の方に。 {E: to, from the seat on the right.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ositaneparaki
- オシタネパラキ §204 ダニ (5) ositane-paraki (o-sí-ta-ne-pa-ra-ki)「オしタネパラキ」[<o-sita-ne-paraki] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ositciwtara
- オシッチウタラ 【副】[o-sir-ciw-tara(< itara) その尻・地・刺さる・…した状態が続いて(いる)] 落ち着いて、 安定して。 {E: settled; calm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ositrasitra
- オシッラシッラ 【自動】[o-sitra-sitra その尻・(擬態?)・(重複)](着物等)ぼろぼろである、 あちこち破れてぼろぼろがぶらさがっている、 ぼろぼろの衣服を着ている。 kor hekattar ka ositrasitra コㇿ ヘカッタㇻ カ オシッラシッラ(その人の)子どもたちもぼろを着ている。(S) mipihi ositrasitra ミピヒ オシッラシッラ 着物がぼろぼろだ。(S) {E: (for clothes etc) to be ragged and torn.} (出典:田村、方言:沙流)
- osiun(-an)
- オシウン §690.便秘[する];ふんずまり[する](4)o-si-un(-an)〔o-ší-un オしウン〕[o(尻)+si(くそ)+un(そこにつかえる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osiyasuya(an-)
- オシヤスヤ §124.うがいする(含嗽する)(2)o-siyasuya(an-)〔o-ší-ja-su-ja オしヤスヤ〕[o(そこにおいて)+siyasuya(=suyasuya 揺り動かし揺り動かしする)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oskampe
- オㇱカンペ §356 アホウドリ;しかべ (1) oskampe (ós-kam-pe)「おㇱカンペ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oskarkarep
- モㇱカㇻカレㇷ゚ §232 (所属不明) moskarkarep (mós-kar-ka-rep)「もㇱカㇻカレㇷ゚」 ⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oskearka
- オㇱケアㇻカ 【oske-arka】 腹痛,腹が痛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- oskekuyatatke
- オㇱケクヤタッケ §632.腹が鳴る;腹鳴する(2)oske-kuyatatke〔óš-ke|ku-já-tat-ke おㇱケ・クやタッケ〕[腹の中が・グーグーする]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oskeomap(-i)
- オㇱケオマㇷ゚ §548.ないぞう(内臓);臓腑(2)oskeomap(-i)〔óš-ke-o-map おㇱケオマㇷ゚〕[oske(内部、os 内、-ke ところ)+oma(にある)+-p(もの)]⦅ホロベツ―ユ研Ⅱ, p.906⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oskonpa
- オㇱコンパ 【他動】[複][=osikonpa オシコンパ の s の次の i が落ちた形] ☞osikonpa オシコンパ (出典:田村、方言:沙流)
- osma
- オㇱマ 【他動】①(目的語は「場所」)(そこ)に入る、 …に突っ込む、 …に突進する、 当たる、 …に行って/入って/落ちてしまう。 toy ka osma トイ カ オㇱマ 地上に落ちる。 kemaha sir ka osma ケマハ シㇼ カ オㇱマ その足が地面につく。(HK民話) suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に落ちる/とび込む。 nísapno cisesoy a=osma ka eyayramkar ニサㇷ゚ノ チセソイ アオㇱマ カ エヤイラㇺカㇻ いきなり家の前まで行ってしまうわけにもいかない。(S民話) ruyka utunnu wa an na ikiya oro eci=ósma na ルイカ ウトゥンヌ ワ アン ナ イキヤ オロ エチオㇱマ ナ 橋がすきまがあいてるよ、 そこに落ちないようにね。 corpokke osma チョㇿポッケ オㇱマ …の下敷きになる。 e=cis-núpe e=cis-etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱ ヌペ エチㇱ エトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙や鼻汁が、 死んで神の国にいる私の食器に入って、 私はものを食べることもできない。(HC民話)(民話の中で、 愛する人に死なれて悲嘆にくれている人の夢の中に現れた死者が言う常套句。) ② tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ …にぶつかる。 ③ramu-osma ラムオㇱマ 同意する。 ukoramu-osma ウコラムオㇱマ 互いに同意する。 ewkoramu-osma エウコラムオㇱマ …のことについて互いに同意する。 {E: to enter…; put…into; rush (at)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osma
- オㇱマ 【osma】 入る. (出典:萱野、方言:沙流)
- osmak
- オㇱマㇰ 【位名】[概](所は osmake オㇱマケ) [os-mak …の後ろ、 …の奥] …の後ろ、 背後。 ☆対語 kotca コッチャ ☆参考 進んで行く後や時間的後は oka オカ 。 ☆参考 os オㇱ は単独では[後副] …の後から。 {E: behind…; the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osmak/osmake(he)
- オㇱマㇰ/オㇱマケ(ヘ) 【osmak/osmake(he)】 後ろ,背後,裏. (出典:萱野、方言:沙流)
- osmake
- オㇱマケ 【位名】[所](概は osmak オㇱマㇰ)…の後ろ、 その背後。 osmake wa kotcake wa オㇱマケ ワ コッチャケ ワ その後からその前から(=彼の前へ後ろへと)。 taankur iteki kotcake kus no osmake péka kus タアンクㇽ イテキ コッチャケ クㇱ ノ オㇱマケ ペカ クㇱ この人の前を通らないで後ろを通りなさい。(S) e=osmake ta an kur hunna an? エオㇱマケ タ アン クㇽ フンナ アン? あなたの後ろにいる人はだれですか。(S) siyosmake シヨㇱマケ [si-osmake] 自分の背後。 {E: behind…; the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osmake kipip kipip
- オㇱマケ キピㇷ゚ キピㇷ゚ §706.魔にねらわれて何となく不安な気持になる;心がなんとなく落ちつかぬ(2)osmake kipip kipip〔óš-ma-ke|kí-pip-kí-pip おㇱマケ・きピㇷ゚・きピㇷ゚〕[そのたましいが・びくびくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osmake oray oray
- オㇱマケ オライ オライ §706.魔にねらわれて何となく不安な気持になる;心がなんとなく落ちつかぬ(1)osmake oray oray〔óš-ma-ke|ó-raǐ-ó-raǐ おㇱマケ・おライ・おライ〕[os-make(その背後、そのたましい)+o(そこで)+ray(死ぬ)+o(そこで)+ray(死ぬ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osmaketa
- オㇱマケタ 【osmake ta】 後で. (出典:萱野、方言:沙流)
- osmakewa
- オㇱマケワ 【osmake wa】 後から. (出典:萱野、方言:沙流)
- osmaosmapa
- オㇱマオㇱマパ 【他動】[複][osma-osma-pa …に突進する・(重複)・[複]] ☞ewkoramu osmaosmapa エウコラム オㇱマオㇱマパ (出典:田村、方言:沙流)
- osoma
- オソマ 【自動】[< o-si-oma その尻・糞・そこにある] 大便する。 ☆参考 名詞「大便、 糞」は si シ。 ☆参考 鵡川の話者の語った民話には osoma オソマ が名詞「大便、 糞」として使われた例がある。 ☆参考 okuyma オクイマ 小便する。 {E: to defecate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osoma
- オソマ 【osoma】 大便をする,排便(する).*オソマ クス アㇻパ(大便に行く)とは言わずにトゥイマ アㇻパ(遠くに行く)と言うのが普通の言い方.これをイタㇰマㇰクㇱテ(言葉を遠回しに言う)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- osoma(-an)
- オソマ §470.だいべん(大便)(4)大便[する]osoma(-an)〔o-só-ma オそマ〕[<o(尻)+si(糞)+oma(出る)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osomakoyaykus(-an)
- オソマコヤイクㇱ §690.便秘[する];ふんずまり[する](2)osoma-koyaykus(-an)〔o-só-ma-ko-jaǐ-kuš オそマ・コヤイクㇱ〕[osoma(大便する)+koyaykus(できない)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osomasonapi
- オソマソナピ 【osoma-sonapi】 大便の山. (出典:萱野、方言:沙流)
- osopsop(a-)
- オソㇷ゚ソㇷ゚ §124.うがいする(含嗽する)(1)o-sopsop(a-)〔o-sóp-sop オそㇷ゚ソㇷ゚〕[o(そこにおいて)+sopsop(ショプショプと水の音を立てる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osorkam
- オソㇿカㇺ 【名】[概](所は osorkami(hi) オソㇿカミ(ヒ))[osor-kam 尻・肉] 尻べた。 (出典:田村、方言:沙流)
- osorkam(-i)
- オソㇿカㇺ §424.尻の肉;臀部の肉(1)osor-kam(-i)〔o-sór-kam オそㇿカㇺ〕[osor(尻)+kam(肉)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osorkam/osorkami(hi)
- オソㇿカㇺ/オソㇿカミ(ヒ) 【osor-kam/-kami(hi)】 尻の肉,脊部の肉. コソㇿカミ(ク・オソㇿカミ)ヒ タ アン フㇷ゚ イェ ヌ ノイネ フマㇱ ナ ヌカㇻ ワ ヌンパ ワ エン・コレ=私の尻にできた腫れ物が膿を持ったようだ,見てしぼってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- osorkami ronronke
- オソㇿカミ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(20)尻の肉がひくひくとけいれんする osorkami ronronke〔o-sór-ka-mi|rón-roŋ-ke オそㇿカミ・ろンロンケ〕[osorkami(その尻肉が)、ronronke(ひくひくとする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osorkami(hi)
- オソㇿカミ(ヒ) 【名】[所](概は osorkam オソㇿカㇺ) …の尻べた。 (出典:田村、方言:沙流)
- osorkoma
- オソㇿコマ §076 オショロコマ (1) osorkoma(o-sór-ko-ma)「オそㇿコマ」[「オスルコマ」]⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- osorkomap
- オソㇿコマㇷ゚ §327 オニノヤガラ (3) osorkomap (o-sór-ko-map)「オそㇿコマㇷ゚」[osor(尻)ka(の上)oma(にある)p(もの)] 塊茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- osorkupa
- オソㇿクパ §189 ハサミムシ(挟虫) (4) osorkupa (o-sór-ku-pa)「オそㇿクパ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- osoroea
- オソロエア §448.すわる(座る)(37)腰をかける osoro-e-a〔o-só-ro-e-a オそロエあ〕[osoro(その尻)+-e-(で)+a(座る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osorokan(m-i)
- オソロカン §424.尻の肉;臀部の肉(2)osoro-kan(m-i)〔o-só-ro-kan オそロカン〕[<osor-kam↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osorokar
- オソロカㇻ 【自動】[osoro-kar その尻・を処置する]尻を拭(ふ)く。 hńta kus kanpi e=perpaperpa ruwe an? ikaraski, ani e=etuhukar yakka e=osorokar yakka pirka p フンタ クㇱ カンピ エペㇾパペㇾパ ルウェ アン? イカラㇱキ、 アニ エエトゥフカㇻ ヤッカ エオソロカㇻ ヤッカ ピㇼカㇷ゚ どうして紙をビリビリに破ったの、 もったいない、 それで鼻を拭いてもお尻を拭いてもいいのに。(S) {E: to wipe one's bottom, buttocks.} (出典:田村、方言:沙流)
- osoynantokompone
- オソイナントコンポネ §281.くるぶし(踝)(5)外くるぶし osoynan-tokompone〔o-sóǐ-nan-to-kòm-po-ne オそイナントコンポネ〕[osoynan(外の、<o「尻が」 soy「外」 ne「で」 an「ある」…)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osoynaun
- オソイナウン 【副】[o-soyna-un その尻・外側・にある] ①外側に。 ②(連体的に) 外側の。 osoynaun tokonpone オソイナウン トコンポネ 外側のくるぶし。 ☆対語 oawnaun オアウナウン {E: ①on the outside. ②outer; outside; exterior.} (出典:田村、方言:沙流)
- osoyosma
- オソヨㇱマ 【o-soy-osma】 底が抜ける. オンタロ オソヨㇱマ=樽の底が抜けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- osoyumpekar(-an)
- オソユンペカㇻ §134.うなされる(6)夢魔にうなされる osoyumpe-kar(-an)〔o-só-jum-pe-kar オそユンペカㇻ〕[osoyumpe(魔、o-soy-un-pe 外から来る者)+kar(つく);魔がつく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osparani
- オㇱパラニ §045 エゾニワトコ (5) ospara-ni (ós-pa-ra-ni)「おㇱパラニ」[<o(尻に)si(糞)para(ひろがっている)ni(木)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ossi ran
- オッシ ラン §364.産―おろ(悪露)(2)悪霜が下りる ossi ran〔ós-ši|rán おッシ・らン〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ossikeomap
- オッシケオマㇷ゚ 【名】[ossike-oma-p おなかの中・に入っている・もの]おなかの中の赤ん坊。 ossikeomap poro オッシケオマㇷ゚ ポロ おなかの中の赤ちゃんが大きい。(S) {E: the baby in one's belly; a foetus.} (出典:田村、方言:沙流)
- osumpa(un)
- オスンパ(ウン) 【副】[o-sumpa(-un) その尻・西側・(にある)][古]西側に。 {E: to, from the west side.} (出典:田村、方言:沙流)
- osunpa(un)
- オスンパ(ウン) ☞osumpa(un) オスンパ(ウン)) (出典:田村、方言:沙流)
- osura
- オスラ 【他動】[単](複は osurpa オスㇽパ)(一つ) を投げる(どこへ投げるか決まっているとき)、 …をなくす、 …を捨てる(近くへ)、 …を離縁する。 rorunpuyar pok un tun sike osura hum as ロルンプヤㇻ ポクン トゥン シケ オスラ フㇺ アㇱ 東窓の下へ二人が背負い荷をドスンと投げおろす音がした。 ekimne a=e=sé wa a=e=ósura kusu ne na エキㇺネ アエセ ワ アエオスラ クス ネ ナ おまえを山に運んで行って捨てるからな。(W民話) kem a=osúra kor suwat a=siná ケㇺ アオスラ コㇿ スワッ アシナ 針をなくしたときは炉かぎをしばる(「見つかるまで解いてやらないぞと言っておけば早く見つかる。 見つかったらどうもありがとうと言ってほどいてやる」)。(S) ☆参考 どこに投げるか決まっておらず遠くへ投げることは eyapkir エヤㇷ゚キㇼ と言う。 {E: to throw…; to throw away…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osura
- オスラ 【osura】 投げる,捨てる,なくす,失う. ホッノ イヨーハイ オスラ パㇰノ コㇿ ワ アン ヤッカ シネ カㇺトゥー カ ソモ イ・エレ ウェンサンペコㇿ=まあまああきれた,捨てるほど持っていても一切れの肉端も私に食べさせない,根性が悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- osurpa
- オスㇽパ 【osurpa】 投げる,捨てる〔複〕. ポロンノ ヌイラ ア・ウㇰ ヒネ エケシンネ ア・エイメㇰ ア コㇿカ ミマラハ フラルイ ア・ニㇱカ コㇿカ ア・オスㇽパ=たくさんウグイを獲ってあちこちに配ったが.残りににおいがついたのでもったいないと思ったが捨てた. (出典:萱野、方言:沙流)
- osurpa
- オスㇽパ 【他動】[複](単は osura オスラ)(二つ/二人以上)を投げる、 …を捨てる。 ☆参考 uwosurpa ウウォスㇽパ [u-osurpa 互い・を捨てる] 離婚する。 {E: to throw…; throw away… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osuyanke
- オスヤンケ 【他動】[o-su-yanke …に・鍋・をのせる] 鍋を火から下ろして…に置く。 hon okkasi osuyanke wa ホノッカシ オスヤンケ ワ [雅]おなかの上に鍋をのせて。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ota
- オタ 【ota】 砂. (出典:萱野、方言:沙流)
- ota
- オタ 【ota】 こぼす. (出典:萱野、方言:沙流)
- ota 1
- オタ 【複他動】[< o-ta (そこ)に・…を汲む](目的語の一つは液体、 一つは場所。)(水、 油など)を(そこ)にかける、 …を…に(ひしゃくで)汲み入れる(ひしゃくから大きい入れ物にあける)。 ratcako sum hene ponno oro ota wa uhuyka ラッチャコ スㇺ ヘネ ポンノ オロ オタ ワ ウフイカ ランプの油でもそこにかけて燃やしなさい。(S) pisakku ani nise wa saysintoko oro ota ピサック アニ ニセ ワ サイシントコ オロ オタ ひしゃくで汲んで宴席の酒びつに入れなさい。 emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコラン カメアシ 半分は筋子のつぶしたのをぶっかけたような、 半分は粉炭をまぶしたようなばけもの(悪いクマの描写の常套句)。 {E: to scoop, pour…into…} (出典:田村、方言:沙流)
- ota 2
- オタ 【名】砂。 ☆参考 砂浜を指すこともあるが基本的には「砂」。 ☞otamoy オタモイ、 otanikor オタニコㇿ、 otates オタテㇱ {E: sand.} (出典:田村、方言:沙流)
- otacimakani
- オタチマカニ §028 ヤリカジカ;ナベコワシ(方言);マカジカ(方言) (2) ota-cimakani (ó-ta-či-ma-ka-ni)「おタチマカニ」 ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otakarip
- オタカリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (2) otakarip(o-tá-ka-rip)「オたカリㇷ゚」[<ota(砂)karip(円盤)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otakina
- オタキナ §071 ハマベンケイソウ (2) ota-kina (o-tá-ki-na)「オたキナ」[ota(砂浜)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otakne
- オタㇰネ 【自動】[o-takne その尻・短い] ①陰茎が短い(=ciyehe takne チイェヘ タㇰネ)。 ②陰毛が短い(=honuma takne ホヌマ タㇰネ)。 ☆対語 otanne オタンネ。 {E: ①to have a small penis. ②to have short pubic hairs.} (出典:田村、方言:沙流)
- otakne(-an)
- オタㇰネ §108.陰部―男性性器の種類(10)陰茎が短い o-takne(-an)〔o-ták-ne オたㇰネ〕[陰部・短い]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otakopok
- オタコポㇰ §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (7) otakopok (p-ta-ko-pak)「オタコポㇰ」 ⦅東静内⦆ヨコノミ、フナムシ(東静内25) (出典:知里動物編、方言:)
- otakosiru
- オタコシル 【他動】[ota-ko-siru 砂・と共に・こする] 砂をつけてこすって磨く。 aewákkatap otakosiru a otakosiru a ayne asir アエワッカタㇷ゚ オタコシル ア オタコシル ア アイネ アシㇼ バケツを砂でこすってよく磨いて新しくなった。 {E: to rub and polish with sand.} (出典:田村、方言:沙流)
- otakunkamarusa
- オタクンカマルサ §008 シロヨモギ (3) otakun-kamarusa (o-tá-kun-ka-ma-ru-sa)「オたクンカマルサ」[otá(砂浜)ka(の上)un(にある)kamárusa(ヨモギ)] 葉 ⦅大泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otakuru
- オタクル §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (4) otakuru (o-tá-ku-ru)「オたクル」 根 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otam
- オタㇺ 【名】[o-tam その尻・刀] サーベル(警官の)。 otam eun ye オタㇺ エウン イェ [隠](直訳すると)サーベルに言いなさい=警察へ知らせなさい。(S) arorkisne otam アロㇿキㇱネ オタㇺ [隠](直訳すると)こっそりサーベル=こっそり警察に知らせなさい。(S) {E: a (policeman's) saber.} (出典:田村、方言:沙流)
- otam
- オタㇺ 【otam】 (昔の巡査に対しての言い方)刀. オタㇺ エㇰ ナ=巡査が来たよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- otama
- オタマ 【名】[o-tama その尻・玉] 飾り玉の下がっている耳環。 ☞ninkari ニンカリ (出典:田村、方言:沙流)
- otamame
- オタマメ §181 ハマエンドウ (1) ota-mame (o-tá-ma-me)「オたマメ」[ota(砂浜)mame(豆)] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otamoy
- オタモイ 【名】[ota-moy 砂・渦](?) 海辺の砂浜(風に吹かれてうずまきのように必ず模様がついているものだ)。(S) otamoy teksam a=kus オタモイ テㇰサㇺ アクㇱ 砂浜のふち(山側でも海側でも)を通る。(S) {E: a sandy beach on the shoreline.} (出典:田村、方言:沙流)
- otanehese(-an)
- オタネヘセ §080.ためいき(3)ためいき[する] otane-hese(-an)〔o-tá:-ne-he-se オたーネヘセ〕[o(尻)+tanne(長い、長く)+hese(息、息ずく)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otanehese(-an)
- オタネヘセ §479.ためいき[する](1)o-tane-hese(-an)〔o-tá-ne-he-se オたネへセ〕[o(そこにおいて)+tane(<tanne 長い)+hese(いきする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otanikor
- オタニコㇿ 【名】[ota-nikor 砂・の(包まれる)中] 海岸の砂浜(「海辺でまあるく陸がひっこんでいるところの陸の方、 草一本生えていない」)。(S) {E: a sandy beach on the shoreline.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otanne
- オタンネ 【自動】[o-tanne その尻・長い] ①陰茎が長い(=ciyehe tanne チイェヘ タンネ)。 ②陰毛が長い (=honuma tanne ホヌマ タンネ)。 ☆対語 otakne オタㇰネ {E: ①to have a big penis. ②to have long pubic hairs.} (出典:田村、方言:沙流)
- otanne
- オタンネ 【o-tanne】 陰茎が長い. (出典:萱野、方言:沙流)
- otanne(-an)
- オタンネ §108.陰部―男性性器の種類(9)陰茎が長い o-tanne(-an)〔o-tán-ne オたンネ〕[陰部・長い]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otanpa
- オタンパ 【名】(川の)こちら岸。 pet otanpa wa an ペトタンパ ワ アン 川のこちら岸にある。(S) {E: the near bank (of a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otanpaun
- オタンパウン 【副】川のこちら側から。 ☆参考 opetpaun オペッパウン とも言う。 ☆対語 opetkusun オペックスン。 {E: from the near bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- otapotan
- オタポタン §024 シカギク (1) ota-potan (o-tá-po-tan)「オたポタン」[砂浜の・ボタン(釦)] 花 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otapoyehumpe
- オタポイェフンペ §296 くじら(クジラ (14) otapoye-humpe (o-ta-po-ye-hum-pe)「オたポイェフンペ」[<ota-poye-humpe(砂を・かきまぜる・クジラ)][=osa-kanke-humpe]⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otaroh
- オタロㇹ §211 ハマナシ(ハマナス) (5) otaroh (o-tá-roh)「オたロㇹ」[<otarop] 果実 ⦅真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otarohni
- オタロㇹニ §211 ハマナシ(ハマナス) (6) otaroh-ni (o-tá-roh-ni)「オたロㇹニ」[<otarop-ni] 茎 ⦅真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otarop
- オタロㇷ゚ §211 ハマナシ(ハマナス) (3) otarop (o-tá-rop)「オたロㇷ゚」[ota(砂浜)oro(の所)o(にある)p(もの)] 果実 ⦅名寄、多来加⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otaropni
- オタロㇷ゚ニ §211 ハマナシ(ハマナス) (4) otarop-ni (o-tá-rop-ni)「オたロㇷ゚ニ」[ハマナスの生ずる木] 茎 ⦅名寄、多来加⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otaruh
- オタルㇷ §211 ハマナシ(ハマナス) (7) otaruh (o-tá-ruh)「オたルㇷ」[<otarup <otarop] 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otaruhni
- オタルㇷニ §211 ハマナシ(ハマナス) (8) otaruh-ni (o-tá-ruh-ni)「オたルㇷニ」 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otasamampe
- オタサマンペ §055 マツカワ (3) ota-samampe (o-tá-sa-mam-pe)「オたサマンペ」[ota(砂、砂浜)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅幌別⦆(ビIX, p. 71 川ガレイ 2) (出典:知里動物編、方言:)
- otaseppa
- オタセッパ §109 ハスノハカシパンの類 (3) ota-seppa(o-tá-sep-pa)「オたセッパ」[<ota(砂)seppa(鍔)]⦅幌別⦆ハスノハカシパン Scaphechinus mirabilis (AGASSIZ). (出典:知里動物編、方言:)
- otasipsip
- オタシㇷ゚シㇷ゚ §422 スギナ (3) ota-sipsip (o-tá-sip-sip)「オた・シㇷ゚シㇷ゚」[砂浜・トクサ] 栄養茎 ⦅A千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otasipsip
- オタシㇷ゚シㇷ゚ §423 イヌスギナ (1) ota-sipsip (o-tá-sip-sip)「オた・シㇷ゚シㇷ゚」[砂浜・トクサ] 茎 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otasipsip
- オタシㇷ゚シㇷ゚ §424 ハマドクサ (1) ota-sipsip (o-tá-sip-sip)「オた・シㇷ゚シㇷ゚」[砂浜・トクサ] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otasuykor
- オタスイコㇿ §016 ハタハタ (2) otasuykor (o-tá-suy-kor)「オたスイコㇿ」[ota(砂)suy(穴)kor(もつ)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otatayki
- オタタイキ §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (1) ota-tayki(o-tá-tay-ki)「オたタイキ」⦅幌別⦆フナムシの類?(方言:ヨコノミ)、ハマトビムシ? (出典:知里動物編、方言:)
- otates
- オタテㇱ 【名】[ota-tes 砂・(?)] 海辺の斜めになって長く続いている砂浜(潮が引くと出る。 潮がこむと水をかぶる)。 {E: a long sandy beach on the shoreline.} (出典:田村、方言:沙流)
- otatesma
- オタテㇱマ §071 ハマベンケイソウ (3) ota-tesma (o-tá-tes-ma)「オたテㇱマ」[砂浜のテㇱマ¹] 茎葉 ⦅B樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otatpa
- オタッパ 【他動】[複](ota オタ は単複の区別なし)[ota-atpa …をかける・激しく/何回もする](水など)をザーザーかける。 ☆参考 「大勢でかける。 一人でかけるなら ota オタ と言う。」 (S) rur wakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽ ワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をかけてもなおいっそう燃える。 (出典:田村、方言:沙流)
- otcina
- オッチナ §004.あかご;あかんぼ(49)otcina〔ót-či-na おッチナ〕⦅ホロべツ⦆赤ん坊;幼児。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- oteksak
- オテㇰサㇰ 【o-tek-sak】 手元不如意だ,裕福でない,手持ちの金がない. エチ・トゥラ ワ カスッタサ(ク・アスッタサ) ルスイ コㇿカ コテㇰサㇰ(ク・オテㇰサㇰ) ワ エチ・トゥラ カ エアイカㇷ゚=あなたと一緒に弔問に行きたいけれど手元不如意のために一緒に行くことができない.←→オテㇰヌ (出典:萱野、方言:沙流)
- otempayaya
- ホテンパヤヤ §472 カニ hotempayaya (ho-tem-pa-ya-ya)「ホテンパヤヤ」 ⦅礼文華、虻田⦆ampayayaと同じ(礼文) (出典:知里動物編、方言:)
- otespa
- オテㇱパ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(34)腰を使う otespa〔o-téš-pa オてㇱパ〕〔o(陰部を)+tespa(↑)〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otkar
- オッカㇻ 【自動】[ot-kar 棺莚・をつくる] 棺莚をつくる。 ☞ot オッ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otke kane tokpa kane
- オッケ カネ トㇰパ カネ 【otke kane tokpa kane】 しつこく,丁寧に,こんこんと(言い聞かす). オッケカネ トㇰパカネ コㇿ ワ エㇰ クニ ク・イェ ア サラニㇷ゚ サッオイラ ヤㇰ イェ コㇿ ソモ コㇿ ワ エㇰ.ク・イルㇱカ ア ク・イルㇱカ ア=突くようにつつくように(=しつこく)持って来いよと私が言った袋を,度忘れしたと言って持って来なかった.私は怒った怒った. (出典:萱野、方言:沙流)
- otkior(n?)-ampayaya
- ソッキオㇿアンパヤヤ §470 タラバガニ sotkior(n?)-ampayaya (sot-ki-or-am-pa-ya-ya)「ソッキオㇿアンパヤヤ」 ⦅網走⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otohka
- オトㇹカ §436 ミズゴケの類 (2) otohka (o-tóh-ka)「オとㇹカ」[otoh(<otop 髪)ka(糸)] 茎葉 ⦅新問⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otokotcikap
- ノトコッチカㇷ゚ §399 (その他の鳥名) noto-kot-cikap (no-tó-kot-či-kap)「ノとコッチカㇷ゚」[<noto-kor-cikap(凪を・所有する・鳥)] ⦅幌別、沙流⦆【雅】海上に浮かんでいる島群。 (出典:知里動物編、方言:)
- otompuykina
- オトンプイキナ §241 クサノオウ (1) otompuy-kina (o-tóm-puy-ki-na)「オとンプイ・キナ」[肛門・草] 茎葉 ⦅長万部、幌別、穂別、様似、芽室⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・石狩・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otonaykari
- オトナイカリ §566.ねる(寝る)(10)朝寝坊する otonaykari〔o-tó-naǐ-ka-ri オとナイカリ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otoncikamakorpe
- オトンチカマコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(6)陰部と肛門の間に横に毛の生えている女性性器 otoncikamakorpe〔o-tón-či-ka-ma-kor-pe オとンチカマコㇿペ〕[o(陰部)+toncikama(敷居)+kor(持つ)+-pe(者)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otoncikamanikorpe
- オトンチカマニコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(7)膣の中に横棒のあるもの otoncikamanikorpe〔o-tón-či-ka-ma-ni-kor-pe オとンチカマニコㇿペ〕[o(陰部が)+toncikamani(敷居を)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otonpuykina
- オトンプイキナ 【名】[otonpuy-kina (?)・草](薬草の一種)〔知分類 p.134クサノオオ〕 {E: a type of medicinal plant (the common celandine (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- otontone(-an)
- オトントネ §103.陰部―陰毛が無い(4)o-ton-to-ne(-an)〔o-tón-to-ne オとントネ〕[o(陰部)+tonto(銀毛の毛皮、なめし皮)+ne(になっている)]⦅ホロべツ、サル、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otopkautur
- オトㇷ゚カウトゥㇽ 【otop-ka-utur】 前髪の間.▷オトㇷ゚=髪 カ=糸 ウトゥㇽ=間 *髪を顔の前へたらしてその内側から他人を見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- otopkotca
- オトㇷ゚コッチャ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](2)月代 otop-kotca〔o-tóp-kot-ča オとㇷ゚コッチャ〕[頭髪・前]⦅クシロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otopsak
- オトㇷ゚サㇰ §597.はげあたま(はげ頭)(5)頭がはげている otop-sak〔o-tóp-sak オとㇷ゚サㇰ〕[otop(頭髪)+sak(を欠く)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otoptukka
- オトㇷ゚トゥッカ §220.髪を伸ばす(1)otop-tukka〔o-tóp-tuk-ka オとㇷ゚トゥッカ〕[otop(かみ)、tuk-ka(生え・さす)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otoritara
- オトリタラ 【副】[otor-itara (?)・(状態が続いていることを表す接尾辞)](音や声が)かすかに、 ぼんやりと。 ☆参考 見えるものについては homaritara ホマリタラ。 (出典:田村、方言:沙流)
- otorunkina
- オトルンキナ §268 ハマハコベ (3) otorunkina (o-tó-run-ki-na)「オとルンキナ」[ota(砂浜)or(の所)un(にある)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otottouskamuy
- オトットウㇱカムイ §277 くま (43) otottous-kamuy (o-tót-to-us-ka-muy)「オとットウㇱカムイ」[<o-totto-us-kamuy(ちぶさのついている神)] ⦅幌別⦆めグマ (出典:知里動物編、方言:)
- otoypospa
- オトイポㇱパ 【o-toy-pospa】 芽が出る〔複〕. オトイポㇱパ ワ オカ=芽が出ている.*種を蒔いた後に芽が出たかどうかを確かめるために,ゆっくりと畑の中を歩いてみて芽が出ていると言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- otoypukka
- オトイプッカ 【o-toy-pukka】 土盛りをする. ホクレ トイタ ヤン エウン エモ ア・エトイタ ケニトゥㇰ ヤクン キナカㇻ・アン ア・オトイプッカ エモタ・アン ワ ハㇺネスパ ワ ア・エ クㇱネ ナ=早く畑を耕しなさい,そこへジャガイモを蒔いて芽が出たら草を取って土盛りをしてジャガイモを掘ってゆでて食べるから.タネ エモ ア・オトゥイプッカ ヤㇰ ピㇼカ ノイネ ネ ナ チュワン オカタ ア・オトイプッカ ロー=もういもの土盛りをした方がいいみたいだから昼飯の後で土盛りをしようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- otoypunkina
- オトイプンキナ §241 クサノオウ (3) otoypun-kina (o-tóy-pun-ki-na)「オとイプンキナ」[otoypunはotompuyの音韻転位(metathesis)] 茎葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- otta
- オッタ 【or ta】 (〜の)時に,(〜の)場所で,〜で.〜に,〜へ. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) メノコ オッカヨ ウコトゥㇱエタイェ メノコ アマケタロ コㇿ イマカケタ オッカヨ カムイ ア・ウㇰ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊送りの時に男と女が綱引きをして女が負けると,次に雄熊が獲れるそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- otta 1
- オッタ 【位名+格助】[or ta …の所・で](or ta オㇿ タ は通常続けて otta オッタ と発音される。) tananto otta タナント オッタ (=tananto or ta タナント オッタ)この日において=きょう。 ☞or オㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otta 2
- オッタ 【副助】[< or-ta …のところ・で](名詞のあとに置かれ、 通常くりかえされて) …otta …otta …オッタ …オッタ …だの…だの、 …やら…やら。 iyoype otta ikor otta イヨイペ オッタ イコロッタ 宝器やら宝刀やら。 ☆参考 類似の文脈でニュアンスの違いをもっていろいろな語が使われる ☞orke オㇿケ、 usa ウサ、 ka カ、 hem ヘㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otteeta
- オッテエタ 【ot-teeta】 ずっと前,ずいぶん前に. (出典:萱野、方言:沙流)
- ottena
- オッテナ 【ottena】 和人がアイヌの男を呼ぶ呼び方. トノ サㇰ オッテナ エ・ネ ルウェー=お得意の殿さまはいないのかい?[ウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ottena
- オッテナ 【名】[< 日本語 おとな(乙名)] ①集落の頭となる役人(「内地の人が決めた」)。(S) ②(和人からアイヌ男子を呼ぶ語)だんな、 (サダモさんの訳によれば)おっさん。 {E: ①the head of a village. ②an Ainu man (when called by a Japanese person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ottukar
- オットゥカㇻ 【ottukar】 うめく:寝うなり.踏ん張り声(を出す). (出典:萱野、方言:沙流)
- ottukar(-an)
- オットゥカㇻ §134.うなされる(3)眠っていてウーンと長うなりする ottukar(-an)〔ót-tu-kar おットゥカㇻ〕[ottu(?)+kar(する)]⦅ホロべツ、ムカワ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otu iwan suy ore iwan suy
- オトゥ イワン スイ オレ イワン スイ 【o-tu iwan-suy o-re iwan-suy】 ふたつの6回三つの6度:何度も何度も. カニ アナㇰネ テ パㇰノ オトゥ イワンスイ オレ イワンスイ ア・エン・コカンタマ コㇿカ アイヌ コカンタマ カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚)=私は今までふたつの6回三つの6度(何度も何度も)だまされたけれど人をだますことは私はできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu kasinkop
- オトゥ カシンコㇷ゚ 【名】[otu ka-sinkop 二つの・糸・結び目](次の慣用表現の中で) otu kasinkop/ore kasinkop/ranke ranke オトゥ カシンコㇷ゚/オレ カシンコㇷ゚/ランケ ランケ 二つも三つもの(=いくつもいくつもの)糸の結び目を下げ下げする(糸を紡ぐ/紐をよる様子の描写の表現、 叙事詩や民話など口承文学の中でよく使われる。) ☆参考 日常語で糸を紡ぐ/紐をよることは káeka カエカ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu kespa ta ore kespa ta
- オトゥ ケㇱパ タ オレ ケㇱパ タ 【o-tu kes-pa ta o-re kes-pa ta】 2年も3年も. イヨーハイ オトゥ ケㇱパ タ オレ ケㇱパ タ エン・コソウㇰ ワ アヌ アイネ イロイケㇱネ タネ パキタ ホシピレ エアイカㇷ゚ シコㇿ ホワーㇻ=たまげたものだ,2年も3年も私から借りておきながら,今になって戻すことができないって,ひえーっ驚いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu nonsikay ore nonsikay ukaeruki
- オトゥ ノンシカイ オレ ノンシカイ ウカエルキ §514.つば(唾);よだれ(涎)(7)なまつばを呑み呑みする o-tu non-sikay o-re non-sikay u-ka-e-ruki〔o-tú-non-ši-kaǐ|o-ré-non-ši-kaǐ|u-ká-e-ru-ki オとぅ・ノンシカイ・オれ・ノンシカイ・ウかエルキ〕[o-tu(幾度も幾度も)、non-sikay(なまつば<non-si-kaye-i 唾の砕けたもの、non「つば」 si「[自分を] kaye「砕く」 si-kay「自分を砕く」=「砕ける」 si-kaye-i「砕けたもの」、ただし、sikayには「木釘」の意があり、今の古老の中には釘でも呑むように生唾を呑みこむという意に解している者もあるようである)、o-re(幾度も幾度も)、non-sikay(なまつばを)、u-ka-e(お互い・の上・に、次から次へと引続いて)、ruki(呑みこむ)]「幾度も幾度も生唾を次から次へと呑みこんだ」⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- otu sanaske ore sanaske uwenoye
- オトゥ サナㇱケ オレ サナㇱケ ウウェノイェ 【o-tu-san-aske o-re-san-aske u-e-noye】 礼拝する:両手を前へ出して2度3度礼拝する.アイヌ風の礼拝.▷オ=それ トゥ=ふたつ サン=出る アㇱケ=指 オ=それ レ=三つ サン=出る アㇱケ=指 ウ=互い ウェ=それ ノイェ=ねじり (出典:萱野、方言:沙流)
- otu sannipe
- オトゥ サンニペ 【名】[otu san-ipe 二つの・出る・刀身](?) (otu…ore … オトゥ… オレ… の構文で、 次の慣用表現の中で)いくつもの刀。 otu sannipe oresannipe owkauyru オトゥ サンニペ オレサンニペ オウカウイル 二振りも三振りもの(=何本もの)刀が重なるようにかけてあった。(NK民話) ☆参考 同様の文脈で otu santuka オトゥ サントゥカ もよく使われる。 しかしこの例で、 話者は otu santuka オトゥ サントゥカ と言いかけてからこのように言い直した。 ☆参考 nipe ニペ の用例はほかにはない。 sannipe サンニペ の用例もここにしか出てこない〔久辞典 557 nip n 柄、つか(注:原本では旧漢字)=sannip=tuka;759 sannip n つか、つかガシラ=sannipka=santuka〕。 {E: a number of swords.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu santuka
- オトゥ サントゥカ 【名】[otu san-tuka 二つの・出る・柄(つか)[< 日本語]](慣用表現の中で)いくつもの刀。 nispa mut pe/otu santuka/owkauyru ニㇱパ ムッペ/オトゥ サントゥカ/オウカウィル [雅]長者の佩くような立派な刀が何本もの柄(つか)が重なるようにたくさんかけてあった。 ☆参考 otu… ore… オトゥ…オレ…《二つも三つもの=いくつもいくつもの》の構文で使われるが、 この用例では ore… オレ… の部分が省略されている。 ☆参考 owkauyru オウカウィル の代りに ciwre kane チウレ カネ と言っているところもある。 (出典:田村、方言:沙流)
- otu sasuysir
- オトゥ サスイシㇼ 【名】[otu-sasun(?)-sir 二つの・子孫(=san サン)(?)・様](次の言い回しの中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にも続いて(=何代にも続いて)、 大昔から今に至るまで、 末永く。(S独話) ☆参考 ore sasuysir オレ サスイシㇼ が言われず、 otu sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ チェオマレ だけのこともあるが意味は同じである。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu sasuysir ore sasuysir
- オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ 【o-tu sasuysir o-re sasuysir】 悠久に,永遠に. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu siwenpa ore siwenpa sirotappa
- オトゥ シウェンパ オレ シウェンパ シロタッパ 【o-tu-si-wen-pa o-re-si-wenpa sir-otappa】 ひどい悪口を言う.▷オ=それ トゥ=ふたつ シ=本当 ウェン=悪い パ=言葉 オ=それ レ=二つ シ=本当 ウェン=悪い パ=言葉 シㇼ=あたり オタッパ=こぼす,溢れ出させる (出典:萱野、方言:沙流)
- otu tapkanru
- オトゥ タㇷ゚カンル 【名】[雅][otu-tapkar-ru 二つの・(踏舞の一種)・通った跡](otu…ore… オトゥ…オレ… の構文で)何回もの踏舞(両手を広げ一歩一歩進んでいく踊り)。 otu tapkanru ore tapkanru uciwpare オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル ウチウパレ 両手を広げ一歩一歩進む踊りを何回も何回もくり返した(叙事詩や昔話で、 神が人間の国でしばらく暮らした後、 天の国へ帰るために鳥の姿になるときのシーン)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu tapkanru ore tapkanru
- オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル 【o-tu tapkar-ru o-re tapkar-ru】 ふたつの舞三つの舞.▷オ=それ トゥ=ふたつ タㇷ゚カㇻ=舞 ル=道 オ=それ レ=三つ タㇷ゚カㇻ=舞 ル=道 (出典:萱野、方言:沙流)
- otupekare
- オトゥペカレ 【otupekare】 粗末にしない,大切にする:あるものを1度に食べてしまわずに大切にする. タンパ アナㇰネ ポロワッカ カ アン アエㇷ゚ ハイタナ.ネㇷ゚ アエㇷ゚ ネ ヤッカ オトゥペカレ ノ スパ アニー=今年は洪水もあったりしたので食べ物が足りない.どんな食べ物でも粗末にしないように煮てね.タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ.エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロー=今年は食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- otupekare
- オトゥペカレ 【他動】…を節約してわずかずつ使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oturaste
- オトゥラㇱテ 【他動】[o turas(i) te その尻・…に縦に沿う・させる][雅](魚)を串に(縦に)さす。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- oturaysampe aniekote
- オトゥライサンペ アニエコテ 【o-tu-ray-sampe a-ni-ekote】 息を凝らす,じっと息を止める[ユ].▷オ=それ トゥ=ふたつ ライ=死 サンペ=心 ア=私 ニエコテ=つける →死んだような心に私はなった (出典:萱野、方言:沙流)
- oturaysanpe ekote
- オトゥライサンペ エコテ 【他動】[慣用他動詞句](…しては)大変だと思う。 a=oráwki kuni oturaysanpe a=ekóte hi kusu アオラウキ クニ オトゥライサンペ アエコテ ヒ クス 私は彼を見失っては大変だと思ったから。(HC民話) {E: to think for… to happen, occur would be disastrous, awful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otusaspeci
- オトゥサㇱペチ 【o-tu-sas-peci】 縦に裂かれたふたつの昆布. ▷オ=それ トゥ=ふたつ,2枚 サㇱ=昆布 ペチ=縦裂き オトゥサㇱペチ オレサㇱペチ アオプㇱナ ラチッケペコロ=2枚の昆布の縦裂きを,3枚の昆布の縦裂きを,体からぶら下がったそれと同じに. *ユカㇻの中でポンヤウンペが戦いの相手に斬られて,着ている物が縦に切り裂かれた昆布のようにと,描写されている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- otuseat
- オトゥセアッ 【自動】[o-tus-e-at その尻が・綱・で・掛かる] 綱で掛かって(下げられて)いる。 {E: to hang with, in a net.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otuseatte
- オトゥセアッテ 【他動】[o-tus-e-at-te その尻・綱・で・掛かる・させる] 綱で掛ける(下げる)。 {E: to hang with, in a net.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otusihka
- オトゥシㇶカ §056.頭の後部;後頭部(9)otusihka〔ó-tu-šiç-ka おトゥシㇶカ〕[<oh-tusi-ka;ok(うなじ)、ru(頭髪)、us(群生している)、-i(所)、ka(〔の〕表面)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otusihkaaraka
- オトゥシㇶカアラカ §056.頭の後部;後頭部(11)後頭痛 otusihka-araka〔ó-tu-šiç-ka-a-ra-ka おトゥシㇶカ・アらカ〕[後頭部が・痛む]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otusmak
- オトゥㇱマㇰ 【自動】[o-tusmak その尻・競争する] 好色である(男についての悪口、 「あまり女に会ったこともないもんだからだれでもめくされ(目腐れ)でも何でもなぐさめる」)。(S) {E: to lust (male slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- otutanu
- オトゥタヌ 【後副/副】①その次に。 otutanu ek kur オトゥタヌ エㇰ クㇽ 次に来た人。(S) ②(連体的に使われて)次の。 otutanu kur オトゥタヌ クㇽ 次の人。(S) otutanu-askepet オトゥタヌアㇱケペッ【名】[概](所は otutanu-askepeci オトゥタヌアㇱケペチ)[次の・指]薬指。 {E: ①in the next place; after; next. ②next; following.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otutanu
- オトゥタヌ 【otutanu】 次に. テエータ アン アミㇷ゚ アナㇰネ ユㇰウㇽ オトゥタヌ アン ペ アットゥㇱ オトゥタヌ アン ペ ヤヤン センカキ ネ=ずっと昔の着物は鹿皮,次はオヒョウの皮で織った着物,次は普通の木綿ものてあった.クカ アナㇰネ カパイ イヨッタ ピㇼカ.オトゥタヌㇷ゚ パㇱクㇽエㇷ゚ プンカㇻ カプフ ア・ソソ ワ ア・エイワンケ ㇷ゚ ネ.ク アナㇰネ クネニ アニ ア・カㇻ ペ ネ=弓弦はムカゴイラクサが一番いい.次にいいのはツルウメモドキのつるの皮を剥いで使うものだ.弓はイチイの木で作るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- otuwasi
- オトゥワシ 【otuwasi】 信頼する,見こみがある. アレㇰアイヌ ク・カㇻク タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ エチ・オトゥワシ ナ.コイカウン ニㇱパ ウタㇻ エ・トモッ ワ エン・コレ アニー=甥である清太郎よ,この度はお前を信頼する.静内の人たちへの応対はよろしく頼む.*昭和10年頃平取村小平という所に父のいとこ姉トマアッノという人の夫である静内出身の月元という人が水死した.その時のウニウェンテ(神々の油断をたしなめる行事)の時,鹿戸ヨンケという人が私の父アレㇰアイヌ(清太郎)に頼んだ言葉.父はその時44歳くらい.ヨンケさんは沙流川でも有名な雄弁家であったが静内から来た人たちへの応対を父に託した. (出典:萱野、方言:沙流)
- otuwasi
- オトゥワシ 【他動】…に白羽の矢を立てる(?)、 …を見込んで頼りにする(?)。 eci=otúwasi エチオトゥワシ 「あんたでなけりゃならんと思う。」 (S) {E: to expect, rely on…} (出典:田村、方言:沙流)
- otuymasirun
- オトゥイマシルン 【副】[o-tuyma-sir-un その尻が・遠い・所・にある] 遠くから。 otuymasirun wano ku=hotku kane wa k=ek オトゥイマシルン マノ クホック カネ ワ ケㇰ 私は遠くからかがんで(腰を曲げて)来た。(S) {E: from afar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otuypa
- オトゥイパ 【o-tuypa】 刈り取る. (出典:萱野、方言:沙流)
- otuyseta
- オトゥイセタ §268 イヌ (31) otuy-seta (o-túy-se-ta)「オとゥイセタ」[‘尾のきれた犬’<o(尾)tuy(きれる)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆尾がちぎれたように短いイヌ、または、尾の全くないイヌ。 (出典:知里動物編、方言:)
- otuytuypa
- オトゥイトゥイパ 【他動】[o-tuy-tuy-pa その尻が・を切る(tuye トゥイェ の語根)・(重複)・[複]](直訳すると)(二つ以上のものを)その尻を何回も切る。 kanpar otuytuypa カンパㇻ オトゥイトゥイパ 口を動かして雄弁に談判する。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus
- オウフイ シㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ 【名】[< ouhuy-sirka ouhuy-níkap-attus こげた・刀のさや・こげた・木の皮(の)・厚司(あつし)] [固有名]すそこげ刀すそこげ厚司(または、こげ刀こげ厚司、人間の始祖アイヌラックル(Aynurakkur アイヌラックㇽ)の呼び名の一つ、その父神が天も地も燃やしながらかけめぐっていたことからつけられた)。(Sユーカラ) ☞ouhuy オウフイ (出典:田村、方言:沙流)
- oukirare
- オゥキラレ 【o-u-kirare】 それで逃げる,皆が逃げる. エマゥカシケ エマゥポッケ オゥキラレ=お前のいやなにおいの上,お前のいやなにおいの下,それで皆が逃げるであろう(ウウェペケㇾ罰当たりシㇼマウォッテより)[ウ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oukotnay
- オウコッナイ 【o-u-kot-nay】 沢尻がくっついた沢:平取町振内にある地名.▷オ=尻 ウ=互い コッ=つく ナイ=沢 (出典:萱野、方言:沙流)
- oupsoromare
- オウㇷ゚ソロマレ 【他動】[o-upsor-omare その尻・ふところ・に入れる]ふところにだく。 {E: to hold…to the breast.} (出典:田村、方言:沙流)
- ourpa
- オウㇽパ 【他動】[複](単は ouri オウリ)(二人以上が/二つ以上を)…を掘る。 {E: to dig… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ourpa
- オウㇽパ 【ourpa】 掘る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- ouse ponehe cikapkokari kane(
- オウセ ポネヘ チカㇷ゚コカリ カネ( §811.やせる;やせている(6)やせて骨ばかり ouse ponehe ci-kap-kokari kane[オうセ(ただ)+ポねヘ(その骨〔が〕)+チ・カㇷ゚・コカリ(自分に・皮を・からませ)+カネ(ている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- owaowa
- オワオワ §011.赤子が泣く(1)オギャア・オギャアowa-owa〔o-wáa|o-wáaオわア・オわア〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- owat
- オワッ §428 エゾアカガエル (8) owat (o-wát)「オわッ」[<鳴き声] ⦅様似、近文、伏古、春採、屈斜路、美幌、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- owatcipor,-i/-o
- オワッチポㇿ §432 カエルの卵塊 (3) owat-cipor,-i/-o (o-wát-či-por)「オわッチポㇿ」[<カエル・卵塊] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- owen(-an)
- オウェン §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(51)射精[する];淫水[を出す] o-wen(-an)〔o-wén オうぇン〕[o(陰部)+wen(悪くなる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- owkauyru
- オウカウイル 【自動】[o-u-ka-uyru その尻・互い・の上・…にある][雅](次の慣用表現の中で)重なり合う。 nispa mut pe/otu santuka/owkauyru ニㇱパ ムッ ペ/オトゥ サントゥカ/オウカウイル 長者の佩く(ような立派な)宝刀が何本もの柄(つか)が重なり合うようにたくさん掛かっていた。(S)ユカㇻ ☆参考 otu santuka オトゥ サントゥカ のあとに ore santuka オレ サントゥカ が入ることもある。 この例はそれが省略された形。 叙事詩ばかりではなく民話などの散文の伝承の中でもこの表現は出て来る。 {E: to match together; overlap.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oworkoas nupuri
- オウォㇿコアㇱ ヌプリ 【o-wor-ko-as nupuri】 水際の崖. (出典:萱野、方言:沙流)
- owpeka
- オウペカ 【owpeka】 真っ直ぐ,正しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- owpeka
- オウペカ 【自動】まっすぐである。 owpeka cikuni オウペカ チクニ まっすぐな木。 owpeka ru オウペカ ル まっすぐな道。 ☆参考 kuwan as hur クワン アㇱ フㇽ きりたった山。 {E: to be straight.} (出典:田村、方言:沙流)
- owpekano
- オウペカノ 【副】まっすぐに、 正直に。 owpekano nep ka ye hawe an オウペカノ ネㇷ゚ カ イェ ハウェ アン(彼は)本当のこと(うそでないこと)ばかり言っている。(S) ☆参考 「まっすぐに」は kuwanno クワンノ とも言う。 ☆参考 an koraci アン コラチ ありのままに。 {E: directly.} (出典:田村、方言:沙流)
- owpekare
- オウペカレ 【owpeka-re】 真っ直ぐにする. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ,その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸ですよ.テエータ アナㇰネ イヌイェ・アン クㇱネ ヒケ カ ア・エイワンケㇷ゚ カ ケミアン シネ マキリ ア・レウェ ア・オウペカレ ワ ネㇷ゚キ・アン ペ ネ=ずっと昔は彫刻するにも道具が少なく,1丁の小刀を曲げたり真っ直ぐにしたりして仕事をしたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oya
- オヤ 【oya】 違う. (出典:萱野、方言:沙流)
- oya 1
- オヤ 【連体】①ほかの、 よその。 oya mosir オヤ モシㇼ よその島。 oya kotan オヤ コタン よその(別の)村、 死者の国。 oya pa オヤ パ (=oyapa オヤパ)来年。 oya kotan un kur オヤ コタン ウン クㇽ よその村の人、 他村の者。 ② oya ciki オヤ チキ ☞oyaciki オヤチキ {E: ①other; another. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oya 2
- オヤ 【間投】歌のはやしの一部。 {E: part of a musical accompaniment to a song.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oya 3
- オヤ 【間投】[< 日本語] おや。 oya kimoya オヤ キモヤ [< 日本語(おや肝焼ける)(?)] ああ腹立たしい/おもしろくない/なさけない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oya kuttom iyosma
- オヤ クットㇺ イヨㇱマ §752.むせる(噎せる)(4)oya kuttom iyosma〔o-já-kut-tom|i-jóš-ma オや・クットㇺ・イよㇱマ〕[oya(別の)+kuttom(のど)+i(物が)+osma(そこに入る)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyaciki
- オヤチキ 【副】[oya-ciki 他である・なら](=oya-ciki オヤチキ)なるほど、 いまわかったところでは、 さては(…だったのだ)。 ☆参考 今までわからなかったことがやっとわかった、 ということを表す。 ☆参考 oroyaciki オロヤチキ とも言う。 {E: I see!; indeed!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyaciki
- オヤチキ 【oyaciki】 知らなかったが. モㇱアナクス(モㇱ・アン アクス) アリタオマㇷ゚ オンナイケ タ アナン(アン・アン).オヤチキ チㇷ゚ オㇿ アイヨマレ(ア・イ・オマレ) ワ ア・イ・モㇺカ ヒ ネ アアン=自を覚ましたら板付け船の中であった.知らなかったが船に入れられ流されたのであった[ユ].クチャ チセ オッタ(オㇿ タ) レウシアナクス(レウシ・アン アクス) カムイ メノコ ウコイタㇰ ハウェ ア・ヌ イタㇰクッチャマ ペケㇾ ワ オケレ.オヤチキ スㇽク トノマッ ネ アアン=狩小屋に私が泊まっていたら神の女が話をしていたのを聞いたが,話し方がとてもきれいであった,知らなかったがトリカブト姫であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyaetaye
- オヤエタイェ 【o-ya-etaye】 後ろへ引っ張る,あとずさりさせる. サッ チクニ ネ ㇷ゚ ネ クス アペ ピㇼカ アペヌイ タネ タネ トゥナ ウㇰ ノイネ.チクニ オヤエタイェ ヤン=乾いた薪なので火がよく燃えて炎が今にも今にも火棚につきそうだ.薪を後ろへ引っ張りなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyainkara
- オヤインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(3)oya-inkara〔o-yá-in-ka-ra オやインカラ〕[oya(別様に)+inkara(物を見る)]⦅マオカ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyak
- オヤㇰ 【位名】[oya-k 他の・所]…の他の所、 よそ。 oyak un arpa オヤクン アㇻパ よそへ行きなさい、 どきなさい。(W) oyak péka iki オヤㇰ ペカ イキ よそに行っている、 旅行する。 oyak péka patek kú=iki wa k=ósirkatki ka somo ki オヤㇰ ペカ パテㇰ クイキ ワ コシㇼカッキ カ ソモ キ 私は旅行ばかりしていてちっとも落ち着いていない。 {E: another place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyak un anu
- オヤㇰ ウン アヌ 【oyak un anu】 別に置く,別の方へ置く. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyak un arpa
- オヤㇰ ウン アㇻパ 【oyak un arpa】 別に行った,よそへ行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyakamuykara
- オヤカムイカラ §184.顔つきがぼおとしている(2)顔つきがキツネなどに憑かれたようにぼおとしている oya-kamuy-kara〔o-já-ka-muǐ-ka-ra オや・カムイ・カラ〕[異・神・憑く]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyakata
- オヤカタ 【名】[< 日本語 親方]王、 首領。 onaha ne kamuy pákorkamuy oyakata ne yak ye p ne kusu オナハ ネ カムイ パコㇿカムイ オヤカタ ネ ヤㇰ イェㇷ゚ ネ クス 父親である神は天然痘の神の首領だと(あの人は)言っていたから。(W民話) {E: a (the) parent(s); a master.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyakke(he)
- オヤッケ(ヘ) 【位名】[所](概は oyak オヤㇰ)…の他の所、 そのほかの所、 よそ。 e=oyakke un エオヤッケ ウン あなたのいない所へ、 あなたから別れて。 oyakke ta ku=nuye オヤッケ タ クヌイェ 私は違うところに書いた。(W) {E: another, a different place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyakoyak
- オヤコヤㇰ 【位名】[oyak-oyak 他の所・(重複)] あちこち、 いろいろ違った所。 oyakoyak mun us wa okere オヤコヤㇰ ムン ウㇱ ワ オケレ 方々(ほうぼう)に草がたくさん生えた。(S) cise onnay oyakoyak pirka tunpu o チセ オンナイ オヤコヤㇰ ピㇼカ トゥンプ オ 家の中あちこちにいい部屋がある。(S) {E: here and there; different places.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyakoyak
- オヤコヤㇰ 【oyak-oyak】 あちこちで. オヤコヤㇰ タ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい.ソンーノ スイ ネア メノコ ネスン オヤコヤㇰ タ ネユンネユン ハウェアン イユコイキレ パハウェトイタ ハウェ=全くあの女であろう,あちらこちらでいろいろと言ってけんかさせる噂の種を蒔いたのは.テエータ カネ ニㇷ゚タニ タ うとむてけ シコㇿ ア・イェ ウナㇻペ アン ワ イカㇻカㇻ エアㇱカイ オヤコヤㇰ ワ チカㇻカㇻペ ア・エヤサラ ペ ネ ヤㇰ ア・イェ=ずうっと昔,二風谷にウトムテケというおばさんがいて,刺繍が上手であちらこちらから注文をされたということだ.タント カルスㇰ(カルㇱ ウㇰ) クス ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アクス ユㇰカルㇱ ポロンノ ク・パ ワ オヤコヤㇰ タ カヌ(ク・アヌ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヘタ エン・トゥラ ア・セ クス ネ ナ=今日きのこを採りに山ヘ行ったらマイタケをたくさん見つけた.あちこちで置いてきたから,さあ私と一緒に行ってくれ,背負ってくるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyakoyaki
- オヤコヤキ 【oyak-oyak-i】 ほうぼうに(で). (出典:萱野、方言:沙流)
- oyakoyaki
- オヤコヤキ 【位名】[所](概は oyakoyak オヤコヤㇰ)[oyak-oyak-i 他の所・(重複)・(所属語尾)]…のあちこち。 {E: here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyakta
- オヤㇰタ 【oyak ta】 別に,ほか. オヤㇰタ アヌ=別へ置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyamicikorpe
- オヤミチコㇿペ §021.子(26)oya-mici-kor-pe〔o-já-mi-či-kor-pe オやミチコㇿペ〕⦅ホロベツ⦆情夫の子;ほまち子。[oya(異る)+mici(父を)+kor(もつ)+-pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- oyamokor
- オヤモコㇿ 【oya-mokor】 死,死ぬ.▷オヤ=別の モコㇿ=眠り →別な眠りとは死ぬということである ク・コㇱマチヒ タネ オンネ ㇷ゚ ク・ネ ナ ネンカネ オヤモコㇿ ク・キ ノイネ シリキ ヒ タ イテキ エン・モソソ アニー.ネノ ネ ヒ タ ア・モソソ コㇿ アンオホㇿ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ナ=息子の嫁よ,私は年寄りなのでもしも別な眠り方(=死)をしようとしても私を起こしたりしないでね.そのような時に目を覚まさせると長患いをするものだそうだから. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyamokor
- オヤモコㇿ 【自動】[oya-mokor 他の(あの世の)・眠る]眠ったように死ぬ。 {E: to be sound asleep.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyamokor(-an)
- オヤモコㇿ §389.しぬ(死ぬ)(16)oya-mokor(-an)〔o-yá-mo-kor オやモコㇿ〕[oya(別様に)+mokor(眠る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyamokte
- オヤモㇰテ 【oyamokte】 不審に思う,不思議に思う,いぶかる. クンネ ソイ タ ソイネアナクス(ソイネ・アン アクス) リ コㇺニタイ ラマラマ(ラㇺ ア ラㇺ ア) ペコㇿ ラㇺ コㇺニタイ リ アリ ア ペコㇿ ア・ヌカㇻ.シノ ア・オヤモㇰテ クス ア・サハ エウン ア・イェ アクス オヤチキ トパットゥミ ネ アアン=夜,外へ出てみると高い灌木が低く低く見え,低い灌木が高く高く見えた.本当に不審に思ったので姉に言うと,知らなかったがそれは夜盗の群れであったのだ.*高い灌木が低く低く見え,低い灌木が高く高く見えたというのは,夜盗の群れが村の近くまで来て様子を見るために背伸びをしたり体を屈めたりしていることを表わす.クンネ シネンネ カㇷ゚カㇱ(ク・アㇷ゚カㇱ) アクス ニセㇺピㇼ タ ヘマンタ アン ワ コヤモㇰテ(ク・オヤモㇰテ) ルウェ ウン=夜ひとりで歩くと木の陰に何やらいて,私は不思議に思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyamosir
- オヤモシㇼ 【oya-mosir】 外国. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyamosirunkur
- オヤモシルンクㇽ 【oya-mosir-un-kur】 外国人. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyan
- オヤン 【他動】[o-yan (そこ)に・上陸する](そこ)に上陸する。 Iskar penikehe réra oyan イㇱカㇻ ペニケヘ レラ オヤン 石狩川の上流地域に伝染病が伝わって来た。 {E: to land…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyanke
- オヤンケ 【複他動】[o-yanke (そこ)に・…を上げる](そこ)に…を上げる/上陸させる、 …を海の向こうから(北海道)に来させる。 téor cip oyanke wa anu テオㇿ チㇷ゚ オヤンケ ワ アヌ ここに舟を着けておきなさい。(S) {E: to make land…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyantamakoro
- オヤンタマコロ §348.産―流産[する](1)oyantama-koro〔o-yán-ta-ma-ko-ro オやンタマコロ〕[oyan(<oya-an 異様な)+tama(<ramat 魂?)+koro(もつ)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyaoya
- オヤオヤ 【oya-oya】 違う,それぞれ,別々の. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyaoyap
- オヤオヤㇷ゚ 【oya-oya-p】 別々の物. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyap
- オヤㇷ゚ 【oya-p】 違う者,別人,他人,よそ者. オヤㇷ゚ エㇰ ナ=違う人が来たよ.オヤㇷ゚ アン ナ イテキ ネㇷ゚カ イェ ノ ネㇷ゚キ アニー=違う人がいるので余計なことを言わないで働け. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyapa
- オヤパ 【oya-pa】 来年,明年. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyapa
- オヤパ 【名】[oya-pa 他の・年] 来年。 oyapa sak オヤパ サㇰ 来年の夏。 sir-oyapa シㇼオヤパ/シロヤパ【完動】来年になる。 {E: next year.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyapapaykar
- オヤパパイカㇻ 【oya-pa paykar】 来春,明春. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyapne
- オヤㇷ゚ネ §389.しぬ(死ぬ)(12)死ぬ oyap-ne〔o-jáp-ne オやㇷ゚ネ〕[oyap(他の者)+ne(になる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyapneka
- オヤㇷ゚ネカ 【他動】[oya-p-ne-ka 他の・もの・になる・(他動詞化)](?) …を冷やかす、 …をばかにする。(S) {E: to make fun of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oyasi
- オヤシ 【名】(人を表す名詞の後に置かれて) …の野郎、 …の畜生(「人間のうんと悪いやつのこと、 にくたらしくて言う」)。(S) sísam oyasi シサㇺ オヤシ 和人の畜生。(S) aynu oyasi アイヌ オヤシ アイヌ野郎。(S) ☆参考 ikkap oyasi イッカㇷ゚ オヤシ などとは言わない。 「どろぼうもそのほかも含めて言うのだから。」 (S) taan oyasi タアン オアシ などとも言わない。(S) ☆参考 樺太ライチシカ方言の藤山ハル氏はおばけを oyasi オヤシ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- oyasim
- オヤシㇺ 【名/副】[oya-sim 他の・翌日]あさって、 明後日。 oyasim wano suy yayhonokka=an kus ne na オヤシㇺ ワノ スイ ヤイホノッカアン クㇱ ネ ナ あさってからまた勉強するからね。(S) {E: the day after tomorrow.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyasim
- オヤシㇺ 【oya-sim】 明後日,あさって. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyasimsimkehe
- オヤシㇺシㇺケヘ 【oya-sim-simkehe】 明々後日,やのあさって. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyaskep
- オヤㇱケㇷ゚ 【名】[o-yaske-p その尻が・裂けている・もの]女、 少女。 ☆参考 「わからないように言う言葉、 大切に思って言う言葉。」 (S) {E: a woman; a girl.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyatuyo
- オヤトゥヨ §053 ヒラメ (2) oyatuyo (o-yá-tu-yo)「オやトゥヨ」[oya(他の)tuy(腹)o(についている)] 成魚 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oyauhuy
- オヤウフイ 【o-ya-uhuy】 (囲炉裏の薪が)陸(おか)へ燃えてくる. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyaukuran
- オヤウクラン 【oya-ukuran】 明日の夜. オヤウクラン ヤントコㇿ・アン オアシ ナ.エトコカㇻ ワ アヌ=明日の夜,客が泊まることになった.用意しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyautorkor
- オヤウトㇿコㇿ §046 カワガレイ;ヌマガレイ (2) oya-utor-kor (o-yá-u-tor-kor)「オやウトㇿコㇿ」[oya(異なる)utor(側)kor(もつ)] 成魚 ⦅礼文、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oyaw
- オヤウ §421 ヘビ(蛇) (1) oyaw (o-yáw)「オやウ」[<oya-p(異なる・者)] ⦅樺太全体⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oyawkina
- オヤウキナ §268 ハマハコベ (2) oyaw-kina (o-yáw-ki-na)「オやウ・キナ」[oyaw(蛇)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oyawot
- オヤウォッ 【自動】[oya-w-ot 他の[所]・(挿入音)・…にたくさん(何回も)現れる]寄り道する。 oyakoyak ta k=óyawot kor k=ek ayne ku=moyre オヤコヤㇰ タ コヤウォッ コㇿ ケㇰ アイネ クモイレ ほうぼうに寄り道して来て遅くなった。 {E: to drop in, by on the way.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyayke(-an)
- オヤイケ §422.尻を拭う(2)oyayke(-an)〔o-yáǐ-ke オやイケ〕[尻を自ら掻く]⦅テシオ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyaype
- オヤイペ 【自動】[oya-ipe 他の・食べる]劇薬をのむ、 服毒する。 {E: to drink, take a powerful drug (a poison).} (出典:田村、方言:沙流)
- oycarioposore
- オイチャリオポソレ 【他動】[o-icari-oposo-re その尻・ざる・を通りぬける・させる]…をざるでこす。 ☆参考 icari ani oposore イチャリ アニ オポソレ とも言う。 {E: to strain…through a sieve.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyeyuknepa
- オイェユㇰネパ 【他動】[複](単複の区別のない oyeyukne オイェユㇰネ は未出) ☞ka(si) oyeyuknepa カ(シ) オイェユㇰネパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykahtura
- オイカㇵトゥラ §108.陰部―男性性器の種類(7)かわかむり;包茎 oykahtura〔óǐ-kah-tu-ra おイカㇵトゥラ〕[o(陰茎)+i(それの)+kap(皮を)+tura(伴う)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oykipa
- オイキパ 【他動】[複](oyki オイキ は単複の区別なし)(直訳すると)(二人以上が皆)(そこ)でものごとをする。 ☞ka(si) oykipa カ(シ) オイキパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyna
- オイナ 【名】[他方言]語りもの。 ☆参考 サダモさんの用語には、 oyna オイナ というジャンル名はなく、 金田一京助・久保寺逸彦によって「神伝」「聖伝」「聖典」と訳された範疇の口承の叙事詩は、 yúkar ユカㇻ の中に含まれる。 {E: a story; tale.} (出典:田村、方言:沙流)
- oynamat
- オイナマッ §010 ノブキ (1) oynamat (óy-na-mat)「おイナマッ」[?] 痩果 ⦅荻伏⦆⦅A千歳⦆ →補注(7)。 (出典:知里植物編、方言:)
- oynamatkina
- オイナマッキナ §010 ノブキ (2) oynamat-kina (óy-na-mat-ki-na)「おイナマッキナ」[上記痩果の生ずる草] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oyokopa
- オヨコパ 【他動】[複](oyoko オヨコ は単複の区別なし) ☞ka(si) oyokopa カ(シ) オヨコパ {E: to watch, guard…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyoyopota
- オヨヨポタ 【oyoyo-pota】 びっくりした時に自然に出る声.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oype-an
- オイペアン 【自動】[o-ipe-an その尻・中味・ある]「わりにある」、 思ったよりたくさんある。 naa ponno an kunak ku=ramu a p oype-an ruwe an ナア ポンノ アン クナㇰ クラム アㇷ゚ オイペアン ルウェ アン もっと少ないと思っていたのに案外たくさんあった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oype-isam
- オイペイサㇺ 【自動】[o-ipe-isam その尻・中味・ない]「わりに少ない」、 思ったより少ない。 naa an kunak ku=ramu a p oype-isam ナア アン クナㇰ クラム アㇷ゚ オイペイサㇺ もっとあると思っていたのにこれだけしかなかった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oypean
- オイペアン 【oype-an】 たくさんある. アㇷ゚タウン オイペアン=なんとまあ,たくさんあることだ.ア・コラㇻ ヤッカ オイペアン=くれてやってもまだたくさんある. (出典:萱野、方言:沙流)
- oypeisam
- オイペイサㇺ 【oype-isam】 少ない,少ない物. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyra
- オイラ 【oyra】 忘れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyra
- オイラ 【他動】…を忘れる、 (事柄)を忘れる、 (もの)を置き忘れる。 hemanta ku=ye kus ne a ka k=oyra ヘマンタ クイェ クㇱ ネ ア カ コイラ 私は何を言おうとしていたのか忘れた。(W) icen k=oyra イチェン コイラ 私はお金を忘れた。 ranma e=oyra hawe? ランマ エオイラ ハウェ? あなたはいつも忘れるの? (W) {E: to forget…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyra(a-an-)
- オイラ §846.わすれる(忘れる)(1)oyra(a-、an-)〔oǐ-ra おイラ〕[<oyna(巫術によって異常意識に入る)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyrapa
- オイラパ 【oyra-pa】 忘れる〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyseekasike
- オイセエカシケ §803.ももの外側;そともも;大腿外側部(2)oy-see-kasike〔óǐ-sé-e-ka-ši-ke おイ・せエ・カシケ〕[oy(<om もも)+see(=se-he=seturuhu その背)+kasike(その表面);「もも・の背・の面」]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyta
- オイタ §372.じ(痔);痔疾(6)いわゆるガッチャキ(北海道方言) oyta〔óǐ-ta おイタ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oytak
- オイタㇰ 【他動】[o-itak そこに・話す]①そこに/で/から話す。 kanpi or(o) oytak カンピ オㇿ/オロ オイタㇰ 本を声を出して読む。② ☞tom(o) oytak トㇺ/トモ オイタㇰ …をなだめる ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oytakkote
- オイタッコテ 【他動】[o-itak-kote](そこ)に・言葉・をつなぐ…に引導をわたす、 葬式をする。 「引導をわたすこと、 坊さんがお経をあげること。」 (W) iyoytakkote kur イヨイタッコテ クㇽ 坊さん。 {E: to hold a funeral.} (出典:田村、方言:沙流)
- oytakor(-an)
- オイタコㇿ §372.じ(痔);痔疾(9)ガッチャキをわずらう oyta-kor(-an)〔óǐ-ta-kor おイタコㇿ〕[ガッチャキを・持つ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oytaksak
- オイタㇰサㇰ 【自動(?)】[o-itak-sak (そこ)に・話す(言葉)・を持たない](それ)に言い返す言葉がない。 {E: to have no retort.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oytakusi
- オイタクシ 【他動】[o-itak-usi (そこ)に・言葉・…に…をつける] 祈る。 ☆参考 「祈る」の訳語として出た。 用例はない。 {E: to pray to…for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oytanimaki
- オイタニマキ §372.じ(痔);痔疾(8)痔の「いぼ」 oyta-nimaki〔óǐ-ta-ni-má-ki おイタ・ニまキ〕[ガッチャキ・の歯]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pa
- パ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(6)pa〔pá ぱ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pa
- パ 【pa】 頭 パウㇱペ ア・テッコノイェ リクンチョㇿカ(リクンシェホㇿカ) ランケチェㇿカ(ランケチェホㇿカ) ア・エキッカㇻ=頭に生えている物(髪の毛)手に巻きつけて,上へ逆さに,下へ逆さに,私は叩きつけた[ユ]. *この言葉は金田一京助先生とふたりで,ユカㇻの訳をしていた時に,逐語訳をつけることができずに二風谷に持ち帰って荷負本村の黒川てしめさんに教えてもらった,忘れることのできない言葉である.昭和37年のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ 【pa】 向こう側. コタン パ=村の向こう側.ヌプリ パ タ=山の向こう側に. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ 【pa】 病気,流行病. タㇷ゚ ネノ パ トゥㇺ ネ マヌ ㇷ゚ ユㇷ゚ケ ヒ タ アナㇰネ オシルㇱクㇽ パテㇰ ネ ペコㇿ ネ ㇷ゚ ネ クス ウウェイノンノイタㇰ ペ カ イサㇺ=このように病気がはやる時には床に伏す者ばかりのようになるとおはらいの祈りをする者もいない.タンパ マㇱキン パ トゥㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ ハウェ コタン ア・エニソマㇷ゚=今年はいつも以上に病気なるもの流行するというので村の事を案じている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ 【pa】 見つける,発見する,手に入れる. ホクレ ホクレ フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ ナ アノカイ カ イトゥラ・アン ワ イカスイ・アン ロー=早く早く,川流れで死んだ鹿が見つかったそうだ,私たちも一緒に行って手伝いましょう.ウクランネ レラ ルイ ヒクス ヤㇺ ア・ウォマレ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ノクンネイワ ヘカッタㇻ イイェトゥㇱマㇰ(イ・エトゥㇱマㇰ) シネ ヤㇺ カ ア・パ エアイカㇷ゚=昨夜風が吹いたので私はクリを拾い集めると思っていたのに,全く朝早くから子供たちが私の先回りをして一粒のクリも見つけられなかった.アウン 木下アチャポ ニペㇱケㇷ゚ クス エキㇺネ アㇷ゚ シットゥライヌ ワ ネ ノイネ イワㇰ イサㇺ ワ ア・フナラ イワン ト パㇰノ ネ ワ ア・パ ㇷ゚ ネ=隣の木下おじさん.シナ皮を剥ぎに山へ行ったのに道に迷ったらしく帰って来ないので捜した.六日ぐらい過ぎてから見つけたものだ.*昭和28年頃,私の隣にいた木下源太郎さんというおじさんが山で迷い村中の人が出て捜し1週間ぐらいして発見されたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ 【pa】 複数の者で行なう,何回も行なう. アㇷ゚ト トゥイ アクス インネ ウタㇻ ソイェンパ パ ワ ネㇷ゚キ パ コㇿ オカ=雨が上がると大勢の人たちが外へ出て仕事をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ 【pa】 〜が,〜を,〜までも. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa
- パ §052.あたま(頭)(6)pa〔ぱ〕⦅H. S. K.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pa
- パ §262.くち(口)(1)pa〔ぱ〕⦅イブリ、ヒダカ西半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pa
- パ §263.くち(口);口いっぱい(3)一服 pa〔ぱ〕[口(mouthful)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pa 1
- パ 【他動】…を見つける。 honkor kane menoko a=pa wa ホンコㇿ カネ メノコ アパ ワ 妊娠している女が見つけられて。(W言い伝え) {E: to find…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pa 2
- パ 【自動語根】着く、 達する。 epa エパ [e-pa …に・着く] (そこ)に着く。 (出典:田村、方言:沙流)
- pa 3
- パ 【名】①年、 …年(年数の単位)。 sine pa シネ パ 一年。 sine pa ikasma hotne pa シネ パ イカㇱマ ホッネ パ 二十一年。(W会話) sine pa riya シネ パ リヤ 一年まるまるたって年を越して。(W民話) tu pa re pa トゥ パ レ パ 二、 三年(の間)。 henpak pa ヘンパㇰ パ 何年。 pa an katcam wen パ アン カッチャㇺ ウェン [年・ある・ありよう・悪い] 気候が悪くて作物がとれるかとれないかわからない。(S) sine an pa ta/sineanpata シネ アン パ タ/シネアンパタ ある年に。 tanpa タンパ [tan-pa この年] 今年。 oyapa オヤパ [oya-pa ほかの・年]来年。 ②年齢、 …歳(年齢の単位)。 e=paha henpak pe an? エパハ ヘンパㇰ ペ アン? あなたの年はいくつですか。(W) e=paha mak pak an? エパハ マㇰ パㇰ アン? あなたの年はどれだけですか。(W)(e=páha henpak pa an? エパハ ヘンパㇰパ アン? あなたの年は何歳ですか、 という人もある。) {E: ①a year. ②age.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pa 4
- パ 【名】[概/所] 空中にある何かの気(き)。 ①湯気。 pa at パ アッ 湯気がたつ。 sések wa pa at kor an セセㇰ ワ パ アッ コラン 熱くなって湯気がたっている。(S) ②伝染病(天然痘)の気。 pá-kor-kamuy パコㇿカムイ 天然痘の気を持つ神、 疱瘡(ほうそう)神。 pa tum yupke パ トゥㇺ ユㇷ゚ケ 伝染病がはやっていて恐ろしい。(S) ☆参考 「空気」にちょうど当たる語はない。 風は réra レラ、 風が吹くときに動く空気は maw マウ。 {E: ①steam. ②air containing an infectious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pa 5
- パ 【位名】…の上(かみ)、 …の上手(かみて)、 …の東端。 maciya pa マチヤ パ 町の東の端。(S) mosir pa モシㇼ パ 国(島)の上(かみ)=東の端。(W) ☆対語 kes ケㇱ …の末端。 {E: the upper…; to the east of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pa 6
- パ 【名詞語根】頭。 hunpe-pa フンペパ クジラの頭(歌の中で)。 ☆参考 独立の語としては sapa サパ。 頭を pa パ (所属形 pake(he) パケ(ヘ))と言うのは他方言。 {E: the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- pa 7
- パ 【名詞語根】口。 kotanpa コタンパ 村の入口(「村の上手」の意味もある)。 páipor パイポㇿ くちびるの色。 ☆参考 独立の単語としては par パㇻ の形が用いられる。 合成語の中では par パㇻ と pa パ の両方の形がある。 pa パ の形は決まった語の中に出てくる。 {E: the mouth.} (出典:田村、方言:沙流)
- pa 8
- パ 【名詞語根】[< pa 7](数連体詞の後に置かれて。) ①(酒の杯数)…杯。 “henpakpa a=ku?” “re pa ku=ku” 「ヘンパㇰパ アク?」 「レパ クク」 「酒杯に何杯お飲みになりましたか?」 「三杯飲みました。」 (W) ②たばこ「一服」の「服」(「二服」「三服」は言わない)。 tanpaku sine pa ku=ku rusuy タンパク シネ パ クク ルスイ たばこを一服のみたい=ちょっとたばこを吸いたい(二口でも三口でもよい)。(W) ☆参考 茶碗やおわんやゆのみの杯数を数えるには itanki イタンキ が使われる。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: a counter for cups, glasses of drink.} (出典:田村、方言:沙流)
- pa/pa(ha)
- パ/パ(ハ) 【pa/pa(ha)】 年. タンパ トゥラノ イワンパ イテキ エキㇺネ シコㇿ ア・イ・イェ=今年とともに6年は山へ行ってはならないと私は言われた[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- pa/pa(ha)
- パ/パ(ハ) 【pa/pa(ha)】 湯気. タㇷ゚ ア・ヤンケ ス ネ ノイネ パハ アッ コㇿ アン ス プタ ア・ウㇰ アクス ピㇼカ メシ ネ ワ ア・エ ルウェ ネ=今上げた鍋らしく湯気が立っていたので鍋のふたを取るとおいしそうな飯なので私は食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- pacikoan
- パチコアン 【paci-ko-an】 罰があたる. スクㇷ゚ トゥイ カ タ ネユンネユン アイヌ コイキ ㇷ゚ ネ クス パチコアン ワ オンネ オルン マウコウェン ワ イペ ポーカ エイシラㇺネ=一生の間にいろいろと人をいじめたものだから,年をとる方へ運が悪くて,食べることにも不自由している. (出典:萱野、方言:沙流)
- pacikoanpe
- パチコアンペ 【paci-ko-an-pe】 罰あたり者. (出典:萱野、方言:沙流)
- pacikoat
- パチコアッ 【自動(?)】ばちが当たる。 {E: to be punished.} (出典:田村、方言:沙流)
- pacinkar
- パチンカㇻ §021 エゾメバル;がや (1) pacinkar (pá-čin-kar)「ぱチンカㇻ」 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pacinkar
- パチンカㇻ 【pacinkar】 ガヤ:エゾメバル〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- paemko
- パエㇺコ 【pa-emko】 半年. (出典:萱野、方言:沙流)
- páenrum
- パエンルㇺ 【名】[概](所は páenrumi(hi) パエンルミ(ヒ))[pa-enrum 口・の先端] 口の先端(唇の中央あたり)。 {E: around the middle of the lips.} (出典:田村、方言:沙流)
- paenrum(-i)
- パエンルㇺ §436.人中の下端;上唇の中央上部pa-enrum(-i)〔pá-en-rum ぱエンルㇺ〕[pa(口)+enrum(岬)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- páenrumi(hi)
- パエンルミ(ヒ) 【名】[所](概は páenrum パエンルㇺ) …の口の先端。 páenrumi patek a=nuyé kane an パエンルミ パテㇰ アヌイェ カネ アン 口の先の方だけ入れずみしてある(=唇の周囲に施す入れずみのうち、 まん中の所だけしてある)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- paepitta
- パエピッタ 【pa-epitta】 年がら年中. (出典:萱野、方言:沙流)
- paha
- パハ 【/paha】 〜の蒸気,湯気.*ユカㇻでは湯気のことをマウという. (出典:萱野、方言:沙流)
- páha 1
- パハ 【名】[所](概は pa パ) …の年。 {E: the year of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- páha 2
- パハ 【名】[所](概は pa パ) …の気、 湯気。 páha at パハ アッ (それの)湯気が立つ。 {E: steam of….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pahaat
- パハアッ 【paha-at】 湯気が立つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pahaporo
- パハポロ 【paha-poro】 年上. エナッカリ(エン・アッカリ) ポンノ パハポロ ノイネ ク・ヤイヌ=俺よりは少し年上らしく私は思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- páhaw
- パハウ 【名】[概](所は pahawe(he) パハウェ(ヘ))[pa-haw 口(?)/気(?)・声] うわさ、 風説。 ☆参考 asur アスㇽ 評判。 {E: a rumour; gossip; hearsay.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pahaw/pahawe(he)
- パハウ/パハウェ(ヘ) 【pa-haw/-hawe(he)】 噂,人の口を通して聞いた話,誰かから聞いた話,評判,風評. パハウ オペㇱ=噂の出所をたどる.カンナ カンナ ウウォスㇽパ パ ヤㇰ パハウ アン アクス タネ アン ハワㇱ アナㇰネ ソンノ ネ ノイネ=何回も何回も離婚すると噂があったが,今度の話は本当らしい.トオㇷ゚ トゥイマ シッタ(シㇼ タ) シㇼシモイェ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ アン ワ シサㇺ マチヤ ウカエコネ シコㇿ アン パハウ ク・ヌ=ずうっと遠い所で強い地震があって和人の町が倒壊したという噂を私は聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- páhawe(he)
- パハウェ(ヘ) 【名】[所](概は pahaw パハウ) ①…のうわさ/風説(まだはっきりしていないただのうわさ)。 páhawe as パハウェ アㇱ (そのことの)噂がある/立つ。 ②[雅]言ったこと、 (次のような文脈で)言った悪口。 nep páhawe/i=konu kuni p ネㇷ゚ パハウェ/イコヌ クニㇷ゚ [雅]何か悪口でも私が言ったのを聞いたみたいに。(Sユーカラ) m {E: a rumour; gossip; hearsay.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pahaweetoyta
- パハウェエトイタ 【pa-hawe-e-toyta】 噂の種をまく. ソンーノ スイ ネア メノコ ネスン.オヤコヤㇰ タ ネユンネユン ハウェアン イユコイキレ パハウェエトイタ ハウェ=全くまたあの女であろう.あちらこちらでいろいろと言ってけんかさせる噂の種をまいたのは. (出典:萱野、方言:沙流)
- páhawnu
- パハウヌ 【自動】[pahaw-nu うわさ・を聞く] うわさを聞く。 {E: to hear a rumour, gossip.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pahawopes
- パハウオペㇱ 【pa-haw-o-pes】 噂・悪口の出所をたどる.▷パ=口 ハウ=声 オ=それ ペㇱ=たどる (出典:萱野、方言:沙流)
- páhekotere
- パヘコテレ 【他動】[pa-hekote-re 口・に連れ添う・させる] (人)を決してほめず文句ばかり言う。 {E: to complain about someone} (出典:田村、方言:沙流)
- pahkay
- パㇵカイ §026 フキ (13) pahkay (páh-kay)「ぱㇵカイ」[<pákkay<pó-kay(子を・負っている)] 花茎(雄性頭花) ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pahkayimah(k-i)
- パㇵカイマㇵ §582.は(歯)(28)やえば pah-kay-imah(k-i)〔pah-kaǐ-i-mah ぱㇵカイ・イマㇵ〕[pahkay(子を負うている)+imah(歯);子負い歯]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pahokampa
- パホカンパ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(24)疱瘡が流行する pa-hokampa〔pá-ho-kam-pa ぱホカンパ〕[pa(年が)+hokampa(難かしい)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pahtaki
- パㇵタキ §178 バッタ (3) pah-ta-ki(páh-ta-ki)「ぱㇵタキ」⦅鵜城⦆バッタ類 (出典:知里動物編、方言:)
- pahtakikina
- パㇵタキキナ §144 キツリフネ (3) pahtaki-kina (páh-ta-ki-ki-na)「ぱㇵタキキナ」[pahtaki(バッタ)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paikirikorsita
- パイキリコㇿシタ §268 イヌ (39) pa-ikiri-kor-sita (pá-i-ki-ri-kor-si-ta)「ぱイキリコㇿシタ」[<pa(頭)ikiri(の線を)kor(もつ)seta(犬)] ⦅美幌⦆頭髪を分けたように真ん中に白い筋のついているイヌ(これは別に凶相ではない) (出典:知里動物編、方言:)
- páipor
- パイポㇿ 【名】[概](所は paiporo(ho) パイポロ(ホ))[pa-ipor 口・顔色] 唇(くちびる)の色。 páipor ka sak kane パイポㇿ カ サㇰ カネ 唇の色も失せるほどに。 {E: the colour of the lips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- páiporo(ho)
- パイポロ(ホ) 【名】[所](概は paipor パイポㇿ) …の唇の色。 {E: the colour of the lips of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pak
- パㇰ 【pak】 罰する. (出典:萱野、方言:沙流)
- pak
- パㇰ §600.ばち(罰)[が当る](4)とがめる;罰する pak〔pák ぱㇰ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pak 1
- パㇰ 【他動】…がきらいだ、 …が気にくわない。 toan pe ku=pak トアン ペ クパㇰ あいつ気にくわない。(W) {E: to hate…} (出典:田村、方言:沙流)
- pak 2
- パㇰ 【後副】①…まで。 cise noski pak チセ ノㇱキ パㇰ 家のまん中まで(ほこりが積もっていた)。 te pak テ パㇰ 今まで。 apa or pak k=arpa korka k=áhun ka somo ki no k=ek アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ カフン カ ソモ キ ノ ケㇰ 戸口のところまで行ったけれど入らないで帰って来た。(S) ray pak ライ パㇰ 死ぬまで。 ②(おおよそ)…ぐらい。 wániw pak ワニゥ パㇰ 十人ぐらい。 tuhotne to pak k=an wa k=ek ruwe ne wa トゥホッネ ト パㇰ カン マ ケㇰ ルウェ ネ ワ (私は)四十日ぐらい滞在して(帰って)来たのだよ。(S) ③…ほど (比較の対象) ne turesi pak pirka menoko isam ネ トゥレシ パㇰ ピㇼカ メノコ イサㇺ その妹ほど美しい女性はいない。 pak kewtumu pirka p oar isam パㇰ ケウトゥム ピㇼカㇷ゚ オアㇻ イサㇺ 彼ほど気立てのよい者は一人もいない。 ④(連体的に)mosir pak cise モシㇼ パㇰ チセ 島ほどの家(とても大きい家を表現する一つの言い方)。 ⑤uwokar-uwokarpa pak ウウオカㇻウウオカㇻパ パㇰ 代わるがわる。 ☆参考 よりはっきりと表現するのに -no ノ をつけて pakno パㇰノ と言うこともある。 しかし pak パㇰ と pakno パㇰノ との使い方は全く同じではない。 ☞pakno パㇰノ {E: ①until; as far as. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pak(no)
- パㇰ(ノ) 【pak(no)】 〜ぐらい,〜ほど,〜と同じ,〜まで. タン スマ パㇰノ アン ペ コㇿ ワ エㇰ=この石ぐらいの物持って来い.キㇺ タ ポロ ユㇰ スマウェヘ ク・コㇿ ナ カㇺ セ クニ ウタㇻ アシㇰネン パㇰノ エン・トゥラ ヤン=山で大きい鹿を獲ったので,肉を背負う人たち5人ほど私と一緒に来てくれよ.リトゥルパㇰノ クシケヘ エン・コイモココㇿ ワ エン・ルラ アニー=途中まで私の荷物を背負うのを手伝って送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakakara
- パカカラ §595.ばかである;おろかである(16)ばかなことばかりする paka-kara〔pa-ká-ka-ra パか・カラ〕[paka(ばかが)+kara(からむ、とりつく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakakara
- パカカラ §280.くるう(狂う)(1)paka-kara〔pa-ká-ka-ra パかカラ〕[paka(<日本語「馬鹿」)+kara(からむ、憑く)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakakse
- パカㇰセ 【自動】[pakak-se (擬音重複)・と言う] (火がはねて)パチパチ鳴る。 {E: (for a fire ) to crackle; spark..} (出典:田村、方言:沙流)
- pakakusay
- パカクサイ 【自動】[日本語 ばかくさい] ばからしい。 toy-pakakusay/wen-pakakusay トイパカクサイ/ウェンパカクサイ [雅]ひどくばからしい、 すごくばからしい。(MM即興歌) {E: to be foolish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakane
- パカネ 【自動】[paka-ne [< 日本語]ばか・である/になる] ばかだ、 呆ける。 ku=pakane siri ne wa クパカネ シリ ネ ワ 私ばかなのね。(W会話) pakane p パカネㇷ゚ ばか者。 {E: to be a fool; foolish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakane(-an)
- パカネ §595.ばかである;おろかである(13)愚かである pakane(-an)〔pa-ká-ne パかネ〕[paka(<日本語‘ばか')+ne(である)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakankitay(-e)
- パカンキタイ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(3)pa-kankitay(-e)〔pá-kaŋ-ki-taǐ ぱカンキタイ〕[pa(頭)+kan(上方の)+kitay(頂)]⦅トカチ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakankitayke
- パカンキタイケ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(4)pa-kankitay-ke〔pá-kaŋ-ki-taǐ-ke ぱカンキタイケ〕[頭・頂・部]⦅トカチ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakar
- パカㇻ 【pakar】 すすける. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakare
- パカレ 【pakare】 燻製にする,煙をあてる,すすけさせる. チパチェㇷ゚ ネ ヤ オイシル ネ ヤ ポンノ ア・パカレ コㇿ ソモ ミミヒ ペネ コエトゥレンノ クッカン フラハ カ イサㇺ ペ ネ=死んで見つけたサケとか産卵の終わったサケとか,少しすすけさせると身も溶けないしそれとともに腐ったにおいもなくなるものだ.*食べ物を囲炉裏の上の火棚にのせてさっと煙のにおいをつける.少々傷みかかった肉や魚をそうする. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakari
- パカリ 【pakari】 (目方,長さを)計る. シネ チョンパ パカリ ワ エネルサ(エン・エルサ)=1升計って私に貸して.チョンパ アニ アマㇺ パカリ ワ セ ワ アㇻパ.エイタサ パセ コㇿ エ・シンキ ナ トゥペサン チョンパ パㇰノ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニ=升で米を計って背負って行け.あまり重いとお前が疲れるので8升ほどでも持って行けよ.チセニカㇻアニタ(チセニカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ シネ テㇺ パㇰノ アン クワ ア・カㇻ ワ ネ クワ アニ ウマンキ ネ ヤ ソペㇱニ ネ ヤ イクㇱペ ネ ヤ ア・パカリ コㇿ ア・トゥイェ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=家材を作る時には一尋ほどある杖を作って,その杖で梁とか行き桁とか柱とか長さを計りながら伐るといいものだ.エシㇼ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ク・ヤンケ ワ セモッタ(セㇺ オㇿ タ) アン ナ チョンパ アニ パカリ ワ ウパㇰセㇾケ コㇿ ワ アㇻパ=朝,私がパッタリからヒエの精白を上げて入り口の所にあるので.升で量って半分持って行け.*パッタリ:水力を利用した精米用具.昭和10年代に二風谷村で40か所あったが昭和30年代萱野茂のパッタリを最後に今はない(平成7年,東京の民族文化映像研究所が二風谷で復元,現在嫁動している). (出典:萱野、方言:沙流)
- pákari
- パカリ 【他動】(重さ/かさ/長さ)を計る。 henpak conpa an ya pákari wa nukar ヘンパㇰ チョンパ アン ヤ パカリ ワ ヌカㇻ 何升あるか計ってみなさい。(S) mak pak páse ya pákari wa nukar マㇰ パㇰ パセ ヤ パカリ ワ ヌカㇻ どれくらい重いかはかってみなさい。(S) temi pakari テミ パカリ いくひろ(尋)あるか両手を広げて長さを計る。(S) {E: to measure…(weight, length, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- pákasnu
- パカㇱヌ 【他動】…を戒める、 …を教える、 …を罰する、 (罪あるもの)をひどくこらしめいじめる。 a=i=pákasnu kunak a=ye, hetak kira=an ro アイパカㇱヌ クナㇰ アイェ、 ヘタㇰ キラアン ロ 私たちは罰せられるという話だ、 さあ逃げよう。(S) {E:to tell; punish} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakasnu
- パカㇱヌ 【pakasnu】 罰,罰する. ア・ウェンパカㇱヌ=重罰.ア・パカㇱヌ=それを罰する.スクㇷ゚ トゥイ カ タ ネユンネユン ウェンプリ コㇿ パ ハウ パテㇰ アン ペ ネ アクス オンネ ペコㇿ イキ ソモ ペコㇿ イキ カムイ オㇿ ワ ア・パカㇱヌ クス オンネー カ エアイカㇷ゚=一生の間にいろいろと悪事をした噂ばかりあったものだが,死にそうにしたかと思うと死にそうでもない,神から罰を受け死ぬこともできないのであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakasnu(a-)
- パカㇱヌ §600.ばち(罰)[が当る](5)罰する pakasnu(a-)〔pa-káš-nuパかㇱヌ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakatse
- パカッセ 【pakat-se】 火がばちばちっと燃える音:松の葉などが燃える時の音. (出典:萱野、方言:沙流)
- pake
- パケ 【pake】 首領,頭. コタン オッタ(オㇿ タ) ウタㇻパケ シコㇿ ア・イェ クㇽ インネ コㇿカ タㇷ゚イキクㇽ ア・イェ ヒ ウタㇻパケ ネ ワ=村には仲間の首領と言われる人大勢いるが,今来て行った人,あの人のことを言うのが村の首領だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pake
- パケ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(6) pake (pa-ke)「パケ」⦅屈斜路12⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pake
- パケ §052.あたま(頭)(5)pake〔pá-keぱケ〕[pa(頭)+ke(部)]⦅ヒダカ東、トカチ、クシロ、キタミ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pake poro
- パケ ポロ §059.頭でっかちである(1)pake poro〔pá-ke|po-róぱケ・ポろ〕[頭が・大きくある]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakehe
- パケヘ 【位名】[所](概は pa パ) その上(かみ)/上手(かみて)の所。 tó-pakehe トパケヘ 沼の上手(かみて)の方(出口の反対の方)。(W民話) tópakehe homaritara tókesehe homaritara トパケヘ ホマリタラ トケセヘ ホマリタラ 沼(湖)の上の端もぼんやりかすみ、 沼(湖)の下の端もぼんやりかすんでいる。(W民話) {E: the upper part of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakekepne
- パケケㇷ゚ネ §597.はげあたま(はげ頭)(2)頭がはげている pake-kepne〔pá-ke-kep-ne ぱケ・ケㇷ゚ネ〕[頭が・無毛の状態である]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakekosne
- パケコㇱネ 【pake-kosne】 口が早い,口が軽い:人の秘密や過失などをそっと他の人に言いつけること. ニサッタ イラマンテ クス エキㇺネ・アン シコㇿ アペサㇺ タ ア・イェ コㇿ アペフチカムイ パケコㇱネㇷ゚ ネ クス キムンチコイキㇷ゚ エウン イェ ㇷ゚ ネ ナ イテキ イェ ヤン=明日は狩のために山へ行くと火の側で言うと,火の神は口が早いので山の獲物に言うものなので言ってはいけません. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakekosne
- パケコㇱネ 【自動】[pake-kosne その頭(?)/口(?)・軽い] 人のつげぐちをする(「つげごとする」)。 ☆参考 この場合 pake パケ は《口》か? {E: to tell tales about someone} (出典:田村、方言:沙流)
- pakekunne
- パケクンネ §309 シジュウカラ (2) pake-kunne (pá-ke-kun-ne)「ぱケクンネ」[<pake-kunne(頭・黒い)] ⦅浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pakenaynay
- パケナイナイ 【pake-naynay】 エゾバカガイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakepicitke
- パケピチッケ §597.はげあたま(はげ頭)(3)頭がおできや傷の痕がついてはげている pake-picitke〔pá-ke|pi-čit-ke ぱケ・ピチッケ〕[pake(頭が)+picitke(ケロイド状にはげている)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakeporo
- パケポロ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (19) pakeporo (pá-ke-po-ro)「ぱケポロ」[<pake(頭)poro(大きい)] ⦅美幌⦆[=samakakke] (出典:知里動物編、方言:)
- pakeporo
- パケポロ §060 ウグイ (11) pakeporo (pá-ke-po-ro)「ぱケポロ」[<pake(頭)poro(大きい)] ⦅白糠⦆赤腹の大きいもの (出典:知里動物編、方言:)
- pakerupne
- パケルㇷ゚ネ §060 ウグイ (12) pakerupne (pe-ké-rup-ne)「パけルㇷ゚ネ」[<pake(頭)rupne(大きい)] ⦅美幌⦆赤腹の大きなウグイ (出典:知里動物編、方言:)
- pakes
- パケㇱ 【pakes】 飲み残りの酒,お流れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakesampe
- パケサンペ §333.こめかみ(顳じゅ)(2)pake-sampe〔pá-ke-sam-pe ぱケサンペ〕[頭部・脈]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakesara
- パケサラ 【自動】[pake-sara その頭(?)/口(?)・現れる] いばる、 えらそうなことばかり言う。 ☆参考 この場合 pake パケ は《口》か? {E: to be proud; haughty.} (出典:田村、方言:沙流)
- pakeskor
- パケㇱコㇿ 【pakes-kor】 杯を女に渡す:お祈りの後に女に杯を渡す. イク マラㇷ゚ト アニ(アン ヒ) タ アナㇰネ カムイノミ オカ タ ヤイカタ マチヒ ネ ヤ オシッコテ メノコネヤ ア・パケㇱコレ ネ ヒ タ アナㇰネ ウタㇻ オピッタ ヌ パ クニネ ア・ホトゥイェカㇻ ペ ネ=酒宴の席の場合は,神々を祭った後自分の妻や恋人などに杯を渡すが.その時は人々全部が聞こえるように呼ぶものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paketasum(-i)
- パケタスㇺ §443.ずつう(頭痛)(6)習慣性の頭痛 pake-tasum(-i)〔pa-ké-ta-sum パけタスㇺ〕[頭・病]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paketunas
- パケトゥナㇱ 【pake-tunas】 告げ口をする,早口(である). エアㇻキンネ パケトゥナㇱ ペ アペフチカムイ ネ ヤㇰ ア・イェ クス イラマンテ エキㇺネ ウシ アペサㇺ タ ソモ ア・イェ ㇷ゚ ネ ナ=とっても告げ口が好きな者が火の神だというので狩のために山へ行く場所を火の前で言わないものだよ.アウン ウナㇻペ パケトゥナㇱ ペ ネ クス イタキペ ア・エランペウテㇰ=隣のおばさんは早口でしゃべるものだから言っている言葉の意味が私はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- paketunaskamuy
- パケトゥナㇱカムイ 【pake-tunas-kamuy】 火の神:口の早い神. アペフチカムイ アナㇰネ シンナ レヘ パケトゥナㇱカムイ シコㇿ カ ア・イェ ㇷ゚ ネ=火の神を別の呼び名を口の早い神ともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakeutorke
- パケウトㇿケ §057.頭の側面;側頭部(4)pake-utorke〔pá-ke-u-tòr-ke ぱケ・ウとㇿケ〕[頭・側部]⦅ヒダカ東半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakewen
- パケウェン §597.はげあたま(はげ頭)(9)はげている pake-wen〔pá-ke-wen ぱケ・ウェン〕[頭が・悪い]⦅ビホロ、アバシリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakewencimao
- パケウェンチマオ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(31)頭部湿疹 pake-wen-cima-o〔pá-ke-wén-či-ma-ó ぱケ・うぇン・チマ・お〕[頭・悪い・かさぶた・群生する]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paki
- パキ §207 エビ (8) paki (pá-ki)「ぱキ」 ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paki
- パキ §207 エビ (9) paki (pa-kí)「パき」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paki
- パキ 【paki】 エビ. ポンヤウンペ ア・ネ ワ シネ アンチカッタ(アンチカㇻ タ) ア・コㇿ クスネ メノコ エウン アㇻパ・アン ホッケ ワ アニクス チンキケセ ア・エタイタイェ アクス パキ シリ ネ シウココモ ヘセプイラ ヤイコセㇱケ ワ アン=私はポンヤウンペという者,ある夜のこと結婚することになっていた女の所へ行くと寝ていたので,据の方を2度3度と引っぱってみると,エビのように体を曲げ,息をも止めたようにじっとして動きもしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- paki
- パキ 【名】[動物]エビ。 {E: shrimps; prawns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakirukiru(-an)
- パキルキル §058.頭を左右に振っていやいやする(2)pa-kirukiru(-an)〔pá-ki-rù-ki-ru ぱ・キるキル〕[頭を・あちらえ向けこちらえ向けする]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pákisar
- パキサㇻ 【名】[概](所は pákisara(ha) パキサラ(ハ))[pa-kisar 口・耳] ①口角。 ②(昔の女性の)口のまわりの入れ墨の左右の端。 {E: ①the edges of the mouth. ②the tatooed corners of the mouth.} (出典:田村、方言:沙流)
- pakisar
- パキサㇻ 【pakisar】 口のまわりのいれずみ.▷パ=口 キサㇻ=耳 (出典:萱野、方言:沙流)
- pakisar(-a)
- パキサㇻ §270.くちわき;口角部(1)pa-kisar(-a)〔pá-ki-sar ぱキサㇻ〕[pa(口)+kisar(耳)]⦅イブリ、ヒダカ西半、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pákisara(ha)
- パキサラ(ハ) 【名】[所](概は pákisar パキサㇻ) …の口角。 pákisara kari nonihi cirir kor an パキサラ カリ ノニヒ チリㇼ コラン 口角からよだれがたれている。(S) {E: the edges of the mouth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pakita
- パキタ 【後副】[paki-ta …までの時(?)・に] ちょうど…のときに、 今ようやく。 kunneywa kopak pakita ek kor an クンネイワ コパㇰ パキタ エㇰ コラン ちょうど朝ごろに来つつある。(S) tókapipe pakita トカピペ パキタ ちょうど昼食のときに。(S) {E: exactly at that time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakita
- パキタ 【pakita】 たまに. パキタ カ ネㇷ゚カ カㇻ コㇿ イユニン=たまにしか仕事をしないと怪我をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakitay(-e)
- パキタイ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(1)pa-kitay(-e)〔pá-ki-taǐ ぱキタイ〕[頭・頂]⦅クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakitayke
- パキタイケ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(2)pa-kitay-ke〔pá-ki-taǐ-ke ぱキタイケ〕[頭・頂・部]⦅クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakkay
- パッカイ 【pakkay】 おんぶする:子供をおぶる,大人の場合は言わない. ヘカッタㇻ ナー ポニタ(ポン ヒ タ) エイタサ ア・パッカイレ コㇿ ヘトゥクー カ コヤイクㇱ ペ ネ ナ イテキ エイタサ パッカイレ ヤン=子供たちがまだ小さい時にあまりにも子供をおぶわせると成長することができないものだから.あまりにも多く子供をおぶわせるものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakkay
- パッカイ 【自動】子をおぶう。 ☆参考 おんぶする(pakkay パッカイ)には、 着ている着物の背中に子どもを入れ、 荷物を背負うときのようにひもを頭に掛けて背負った。 荷物の場合は荷縄(tar タㇻ)と呼ばれるひもで荷物をしばり、 ひもの中央部を頭に掛けるだけだが、 子どもをおぶうひも(pakkaytar パッカイタㇻ)は、 子どものお尻の下に当たる部分に木の棒が左右のひもの間に渡してしばりつけてある。 ひもの中央部を頭に掛け、 ひもを後ろへたらし、 着物の上から子どものお尻の下にこの棒を当てがい、 棒より下のひもの両端を前に回してしばる。 荷物の場合は、 熊にでも出会ったときすぐ頭からひもをはずすだけで荷物を捨てて逃げられるように、 決してひもを前でしばらないが、 子どもの場合は背負ったまま逃げるためにしっかりと身にしばりつけるのだ、 と古老は説明していた。 ☆参考 ponpakkay ポンパッカイ 赤ちゃんをおぶう。 kay カイ [他動]…をおぶう。 {E: to carry a baby on one's back.}◇ (出典:田村、方言:沙流)
- pakkay iyonnokka
- パッカイ イヨンノッカ 【名】[子をおぶう・子守歌]子をおぶって歌う子守歌。 ☆対語 sintasuye iyonnokka シンタスイェ イヨンノッカ ゆりかご(ゆり板)をゆらしながら歌う子守歌。 ☞iyonnokka イヨンノッカ (出典:田村、方言:沙流)
- pakkayamam
- パッカイアマㇺ、パッカヤマㇺ §402 アワ 粟 (6) pakkay-amam (pák-kay-a-mam、pák-ka-ya-mam)「ぱッカイアマㇺ、ぱッカヤマㇺ」[“子を負うている・穀果”の義] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pakkayceppo
- パッカイチェッポ §067 サケ あきあじ、あきやじ 成(2) pakkay-ceppo(pák-kay-cep-po)「ぱッカイチェッポ」[pakkay(子を負う)ceppo(小魚)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pakkaykut
- パッカイクッ 【pakkay-kut】 子供をおぶる帯. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakkaytar
- パッカイタㇻ 【pakkay-tar】 子供をおぶる紐. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakkaytar
- パッカイタㇻ 【名】[pakkay-tar 子をおぶう・背負い縄]おぶいひも。 ☞pakkay パッカイ、 tar タㇻ〔萱民具 イエオマㇷ゚〕 (出典:田村、方言:沙流)
- pakko
- パッコ §332 カッコウ (3) pakko (pák-ko)「ぱッコ」[パッコ! パッコ!と鳴くから] ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pakko
- パッコ 【pakko】 婆あ〔悪口〕. ウェン パッコ=糞婆あ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakno
- パㇰノ 【後副】[pak-no …まで/ほど・(副詞形成)] ①…まで。 te pakno テ パㇰノ 今まで。 uni pakno ウニ パㇰノ 彼の家まで。 Tokiyo pakno henpak to ne wa sirepa? トキヨ パㇰノ ヘンパㇰ ト ネ ワ シレパ? 東京まで何日で着きますか。(S) onne utar onne pakno オンネ ウタㇻ オンネ パㇰノ 年老いた人々が亡くなるまで。 ②…ぐらい。 sine cup pakno シネ チュㇷ゚ パㇰノ 一ヵ月ぐらい。 ínep pakno イネㇷ゚ パㇰノ 四つほど。 asiknep pakno アシㇰネㇷ゚ パㇰノ 五つほど。 attem pakno an senkaki アッテㇺ パㇰノ アン センカキ 半ひろ(三尺)ほどある布。(S) mak pak ku=kar kor pirka? マㇰ パㇰ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? (お金を)いくらぐらい払えばいいですか。(S) ③…ほど(比較の対象)。 k=éraman pakno ケラマン パㇰノ 私がわかるだけ(のことは全部)。(S会話) tuymano a=turá easkay pakno an hekaci トゥイマノ アトゥラ エアㇱカイ パㇰノ アン ヘカチ 遠くへ連れて行くことができるほどに(大きく)なった男の子。(NK民話) k=éaskay pakno túnas k=ek ケアㇱカイ パㇰノ トゥナㇱ ケㇰ (私は)できるだけ早く来ます。(S) ④[熟語・慣用表現]pakno/pakno ka パㇰノ/パㇰノ カ これまで、 これで終わり。 pakno ka ku=ye パㇰノ カ クイェ これで私が言うことは終わりです。 pakno ka パㇰノ カ 「もうたくさん」(もっと食べるようにとか、 お代わりをどうぞとか言われたときにこれ以上いらないと断る言い方)。 pakno ka c=e wa iyayiraykere パㇰノ カ チェ ワ イヤイライケレ (私たちは)もう充分(「たくさん」)いただきました、 ごちそうさま。(S) ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 utaspa pakno ウタㇱパ パㇰノ 互いに。 (tap)…hi pakno ne (タㇷ゚)…ヒ パㇰノ ネ 今…したばかりだ。 tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an wa paye=an oasi na タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン マ パイェアン オアシ ナ(私たちは)今会ったばかりなのにまた別れて行かなければならないのかなあ。(S) {E: ①until. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paknoka
- パㇰノカ 【pakno-ka】 十分です,これでもういい,もういい. "ポロンノ アン ナ ナ エ ヤン" "パㇰノカ タネ ク・キロンヌ"=「たくさんあるのでもっと食べなさい」「これでいいもう腹いっぱい」 (出典:萱野、方言:沙流)
- pakoat
- パコアッ 【pakoat】 間違いをおかす,いさかいを起こす.事故を起こす. タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ソンノ ソンノ エチ・アパプ ナ.テ ワノ イテキ パコアッ ノ イキ アニー=今のことでは本当に本当に厳重に注意する,これからはこのように間違いをおかさないようにしてね.ネア オチャコックㇽ スイ メノコ エパコアッ ヤㇰ ア・イェ.エ・ヌ アー=ちんちんに柴がくっついているかのようなあの男がまたしても女性関係でいさかいを起こしたという.聞いたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- pákoat
- パコアッ 【自動】[pa-ko-at 口・(そこ)に・出て来る](?) 罪に問われる、 とがめられる。 {E: to be blamed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pákokanu
- パコカヌ 【自動】[pa-kokanu 口・に聴き入る] 人の言うことを立ち聞きする。 perke uske kari pákokanu wa an ペㇾケ ウㇱケ カリ パコカヌ ワ アン 破れたところから立聞きしている。(S) {E: to overhear; eavesdrop.} (出典:田村、方言:沙流)
- pakokanu
- パコカヌ 【pa-kokanu】 立ち聞き,盗み聞き.▷パ=口 コカヌ=耳を傾ける パコカヌ・アン コㇿ イヨㇱマケヘ ワ ウェンカムイ エㇰ ヤ カ ア・エラムㇱカリ ア・エマウコウェン ペ ネ ナ イテキ ネノ イキ ヤン=立ち聞きすると.後の方から悪い神が来たのも知らず,それによって不運になるものなので立ち聞きをするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- pákorkamuy
- パコㇿカムイ 【名】[pa-kor-kamuy 伝染病の気・を持つ・神] 天然痘の神、 疱瘡(ほうそう)神。 {E: the god of smallpox.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pakorkamuy
- パコㇿカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(11)疱瘡神 pa-kor-kamuy〔pá-kor-ka-muǐ ぱコㇿカムイ〕[pa(年を)+kor(支配する)+kamuy(魔神)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakosipasnup
- パコシパㇱヌㇷ゚ 【pa-ko-sipasnu-p】 いつも叱られている者,失敗の多い者,まぬけな人.どじな人. ソンノ ネㇷ゚ ア・カレ ヤッカ オトゥ スイ レ スイ ヤイカニホセ エカㇷ゚ネ パコシパㇱヌㇷ゚ ネ シリ=本当に何をやらせても,2回3回自分で自分の上へ木を倒すと同じように,いつも叱られるようなことをする者だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakotca
- パコッチャ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(12)pa-kotca〔pá-kot-ča ぱコッチャ〕[頭・前]⦅トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakotcake
- パコッチャケ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(13)pa-kotca-ke〔pá-kot-ča-ke ぱコッチャケ〕[点・前・所]⦅トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakottasum(-i)
- パコッタスㇺ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(9)pa-kot-tasum(-i)〔pá-kot-ta-sum ぱコッタスㇺ〕[pa(年を)+kor(支配する)+tasum(病)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakrototo
- パㇰロトト 【pakrototo】 ばちばちと火が燃える音,ごちゃごちゃ,めちゃくちゃに壊すこと[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pakte
- パㇰテ 【pak-te】 比べる. イナニケ ポロ ヤ トゥㇷ゚ ウパㇰテ ワ ヌカㇻ ヤン=どちらが大きいかふたつ置いて比べてみなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakte
- パㇰテ 【他動】[pak-te …まで/ほど(である)・させる](語構成要素として)…を比べる。 u-…-pakte ウ…パㇰテ 互いに…を比べる、 …を競い合う。 kiror キロㇿ 力;ukirorpakte ウキロㇿパㇰテ 力くらべをする。 nitan ニタン 速く走る;unitanpakte ウニタンパㇰテ 競走(かけっこ)する。 (出典:田村、方言:沙流)
- pakutciki
- パクッチキ 【自動】[pakutci-ki ばくち(日本語)・をする] ばくちをやる。 {E: to gamble.} (出典:田村、方言:沙流)
- pakutcitama
- パクッチタマ 【名】[pakutci-tama ばくち(日本語)・玉] さいころ。 {E: a die (pl. dice).} (出典:田村、方言:沙流)
- pakuy
- パクイ §278 あざらし (22) pakuy (pá-kuy)「ぱクイ」 ⦅多来加、白浦⦆ゴマフアザラシ Phoca richerdii pribilofensis J. A. ALLEN. の成体 (出典:知里動物編、方言:)
- pan
- パン 【pan】 淡い,色・味などが薄い. エコン(エ・コㇿ) ルㇽ ルリヒ ポンノ オパンペラㇰ ナ シッポ オマレ=お前の汁,汁が少し味が薄いから塩を入れろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pan 1
- パン 【自動】(お茶やおつゆ等の濃さが)うすい。 úsey uwe pan ウセイ ウウェ パン お茶が出なくなった。(W) ohaw pan humí! オハウ パン フミ! おつゆうすいなあ。(W) ruri pan ルリ パン だしが薄い。(S) kéra pan ケラ パン 味が薄い。(S) {E: (for tea etc) to be weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- pan 2
- パン 【名】[日本語] パン。(KH民話) {E: bread.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pan 3
- パン 【接頭】[連体][< pa-un 下の方・の](名詞に接頭し、 「下の方の」の意味をそえる。) pancikir パンチキㇼ 動物の後足。 ☆参考 これに -ke ケ の接尾した panke パンケ は独立の語として機能する。 (出典:田村、方言:沙流)
- pan niki tuye ka somo
- パン ニキ トゥイェ カ ソモ 【pan niki tuye ka somo】 まくしたてる.▷パン=口 ニキ=ひだ トゥイェ=切る カ=も ソモ=しない →間をおかないでしゃべりまくる ソモ エㇰ アイネ エㇰ ペ ネ クス パンニキ トゥイェ カ ソモ キ ノ スンケ アㇱ ペ ソネ アㇱ ペ エハウカントゥㇽセ=しばらく来ないでいて来たものだから息もつかずにうその話や本当の話を声高にしゃべっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pan'useypo
- パンウセイポ 【pan-usey-po】 ぬるま湯. ▷パン=温かい ウセイポ=湯(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pana
- パナ 【pana】 塵,粉塵,ほこり. タネタネ ネアヤント エㇰ ナンコㇿ ペ マㇰ エ・イキ シリ アン.ニサッタ カ シッチャㇱヌレ.パナアッ ワ ウェン ナ=今に今にあの客が来るであろうのに.何やっているの.明日でいいから掃除して.ほこりが立って悪いから. (出典:萱野、方言:沙流)
- pana 1
- パナ 【名】ほこり(埃)、 何かの細かい粉(「たきぼこり」、 土埃)。 pana otuy wa an パナ オトゥイ ワ アン 埃がたまっている。(S) {E: dust.} (出典:田村、方言:沙流)
- pána 2
- パナ 【位名】[概](所は pánake(he) パナケ(ヘ))[pa-na 川下・の方] …の川下側。 ruyka pána wa an pitar ルイカ パナ ワ アン ピタラ 橋の川下側にある石原。(W) ☆対語 péna ペナ 川上側。 {E: the lower reaches of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- pana/panake(he)
- パナ/パナケ(ヘ) 【pana/panake(he)】 川下,下,下の方. コタンパナケ=村の下の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- panahum(-i)
- パナフㇺ §224.からだ(体);躯幹(21)下体[臍の辺から下、下肢を含む] pana-hum(-i)〔pá-na-Fum ぱナフㇺ〕[pa(下)、na(方)、hum(片)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.909】 (出典:知里人間編I、方言:)
- panakasirari
- パナカシラリ §134.うなされる(5)悪夢にうなされる panakasirari〔pa-ná-ka-si-ra-ri パなカシラリ〕[pana(腹)+kasi(の上)+rari(押しつける)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- panake
- パナケ §096.陰部―女性の性器(14)panake〔pá-na-ke ぱナケ〕[pa(下)+na(方)+ke(所)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pánake(he)
- パナケ(ヘ) 【位名】[所](概は pána パナ)[< pa-na-ke 川下・の方・の所] …の川下側の所。 ponno i=panake ta tek ポンノ イパナケ タ テㇰ 私(民話の主人公)の家よりちょっと川下よりの所に。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Pánanpe
- パナンペ 【名】[< pana-un-pe 川下の方・の・もの][人名]川下男。 ☆参考 たくさんの短い民話の中で、 Pénanpe ペナンペ《川上男》との対比で登場する。 ☆参考 千歳の白沢ナベさんは Pánaunpe パナウンペ と言う。 {E: the name of a folktale hero who lives in the lower reaches of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- panasak
- パナサㇰ 【自動】[pana-sak ほこり・を持たない] 粉を吹かない。 panasak kamtaci パナサㇰ カㇺタチ 粉を吹かないこうじ(麹)。 ☆対語 panaus パナウㇱ。 {E: to be covered in dust.} (出典:田村、方言:沙流)
- panata
- パナタ 【pana ta】 下の方に. (出典:萱野、方言:沙流)
- panaunpe
- パナウンペ 【pana-un-pe】 下の方の者:昔話の主人公の名前.ペナウンペ(上の方の者)とパナウンペ,このふたりが主役でかなり多くの昔話がある.ペナンペ,パナンペともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- panaus
- パナウㇱ 【自動】[pana-us ほこり・ついている] 粉を吹いている。 panaus kamtaci パナウㇱ カㇺタチ よく粉を吹いたこうじ(麹)。 ☆対語 panasak パナサㇰ。 {E: for dust to blow about.} (出典:田村、方言:沙流)
- pancikir(-i)
- パンチキㇼ §061.あとあし(後足、後脚)(2)pan-cikir(-i)〔pán-či-kir ぱンチキㇼ〕[pan(下方の)+cikir(↑)]⦅聖典, p.24⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pancikiri
- パンチキリ 【名】[所](概 pancikir パンチキㇼ は未出)[pan-cikir-i 下側の・足・(所属語尾)] (動物)の後足。 a=ruska kusu/símomanpe/pancikiri/an=esíkari アルㇱカ クス/シモマンペ/パンチキリ/アネシカリ [雅] 私は腹が立ったから大きな雄鹿の後足をつかんでふりまわした。(Sユーカラ) ☆対語 pencikiri ペンチキリ …の前足。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- panco
- パンチョ 【名】大工。 {E: a carpenter.} (出典:田村、方言:沙流)
- panco
- パンチョ 【panco】 大工. (出典:萱野、方言:沙流)
- pancomukar
- パンチョムカㇻ 【panco-mukar】 手はびろ(斧),手斧.▷パンチョ=大工 ムカㇻ=まさかり 図[パンチョムカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- pancomukar
- パンチョムカㇻ 【名】[panco-mukar 大工・まさかり] 手まさかり。 {E: a small axe; a hand axe.} (出典:田村、方言:沙流)
- pancotono
- パンチョトノ 【名】[ponco-tono 大工・殿(和人男子の尊称)] 大工の棟梁(とうりょう)。 {E: head, chief carpenter.} (出典:田村、方言:沙流)
- pancuhkes(-e)
- パンチュㇷケㇱ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(3)pan-cuhkes(-e)〔pán-čuh-kešぱン・チュㇷケㇱ〕[pan(下方の)+cuhkes(下腹部);下腹部の下方]⦅S. 遺篇, p.129⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- panetasum(-i)
- パネタスㇺ §594. ばいどく(梅毒)(4)pa-ne-tasum(-i)〔pá-ne-ta-sum ぱネタスㇺ〕[pa(疱瘡)+ne(のような)+tasum(病気)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- panike
- パニケ §224.からだ(体);躯幹(17)下体 panike〔pá-ni-ke ぱニケ〕[pan(下方の)+i(所)+ke(所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- panikkew
- パニッケウ 【名】[概](所は panikkewe(he) パニッケウェ(ヘ))[pan-ikkew 下の・腰] 腰の下部(ikkew イッケウ の下)。(W) ☞ikkew イッケウ {E: the lower back.} (出典:田村、方言:沙流)
- panikkew(-e)
- パニッケウ §322.こし(腰)(8)[クマの]腰骨 pan-ikkew(-e)〔pa-ník-keŭ パにッケウ〕[下方の・脊柱]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- panikkewe(he)
- パニッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は panikkew パニッケウ) …の腰の下部。(W) {E: the lower back of…} (出典:田村、方言:沙流)
- panikkewpone
- パニッケウポネ 【名】[panikkew-pone 腰・骨] 腰下部の骨。 ☆参考 背骨の、 ウエストから下を言うか? ☆参考 腰骨つまり腰の左右の骨は kirousi pone キロウシ ポネ、 腰骨のあたりは kirouske キロウㇱケ。(S) {E: the hipbones.} (出典:田村、方言:沙流)
- panke
- パンケ 【位名】[pan-ke 川下の・所]川下のところ。 ☆対語 penke ペンケ。 (出典:田村、方言:沙流)
- panke
- パンケ 【panke】 下の方向. ←→ペンケ (出典:萱野、方言:沙流)
- panke keretoh earekara
- パンケ ケレトㇹ エアレカラ §034.結婚(する)(35)panke keretoh e-are-kara〔páŋ-ke-ke-re-toh|e-á-re-ka-ra ぱンケケレトㇹ・エあレカラ〕⦅ニイトイ⦆【雅】妻にならせる。"an-koy-suhci apa onneno kamuy pon-menoko ekantusmah, santehpeci urankotapu, tura san manu ike, i-panke-kiretokoho e-are-kara."「私の祖母が戸口の所まで神の少女を出迎え、その指先を取り、いっしょに炉ばたへ来て、私の下座(=妻の座)に座らせた」。[<panke(しもて、しもての)+kir-etok(膝の先)+-e-(に)+are-kara(座らせる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- panketonne koro
- パンケトンネ コロ §034.結婚(する)(37)panketonne koro〔páŋ-ke-ton-ne|ko-ró ぱンケトンネ・コろ〕⦅マオカ⦆【雅】妻にする。"i-panketonne an-koro"「彼女を妻に我持った」。[<panke(しもての)+tom(体)+ne(として)+kor(持つ);panketomは「下座に並んで座る者」すなわち「妻」を指すかと思われる;‘妻として持つ'の意]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pankiretoh koraye
- パンキレトㇹ コライェ §034.結婚(する)(36)pankiretoh ko-raye〔páŋ-ki-re-toh|ko-rá-je ぱンキレトㇹ・コらイェ〕⦅ニイトイ⦆【雅】妻にならせる。"kamuy pon-menoko i-ehose ka inkara pokayayniwkesite. tampe renkayne Hankaruru nispa kon turesi i-pankiretoh i-ko-raye manu."「神のように美しい少女は私に見とれて私から目を離すこともできなかった。それゆえにハンカルルの酋長はその妹を私の妻にくれてよこした」。[<pan(しもての)+kiretok(膝の先、膝もと)+ko(に)+raye(押しやる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pannikotor(-o)
- パンニコトㇿ §316.こうこうがい(硬口蓋)(3)pannikotor(-o)〔pán-ni-ko-tor ぱンニコトㇿ〕[pan(<par口)+nikotor(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pannis(-i)
- パンニㇱ §224.からだ(体);躯幹(23)下体 pan-nis(-i)〔pán-niš ぱンニㇱ〕[pan(下方の)+nis(?)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pannoki
- パンノキ 【pan-noki】 下の方の軒,西の方の軒. アシㇼ チセ ア・アシ ワ カムイノミ・アニタ(カムイノミ・アン ヒ タ) アナㇰネ チセ パンノキ チセ ペンノキ アンパ カムイ セコㇿ カムイレ ア・レアリ ㇷ゚ ネ=新しい家を建てて神を祭る時には,家の下の方の軒家の上の方の軒支える神と神の名を言うものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- panore
- パノレ 【panore】 口先だけ,うわべだけの言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- panoreeaskay
- パノレエアㇱカイ 【panore-easkay】 お世辞がうまい. (出典:萱野、方言:沙流)
- panorep
- パノレㇷ゚ 【panore-p】 口先だけの言葉の者,口はうまいが信用されない者. (出典:萱野、方言:沙流)
- panparaki
- パンパラキ §176 ケジラミ (3) panparaki(pán-pa-ra-ki)「ぱンパラキ」⦅S白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- panpata
- パンパタ 【pan-pata】 下手の方に,下のほうに. チセパンパタ エコㇿアイヌ ネㇷ゚キコㇿアンナ ホトゥイェカㇻワ エㇰ=家の下手の方でお前の父が仕事をしているので呼んで来い. *上手の方という場合は,ペンパタと言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- panram(-u)
- パンラㇺ §224.からだ(体);躯幹(18)下体 panram(-u)〔pán-ram ぱンラㇺ〕[pan(下方の)+ram(体)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pante
- パンテ 【pan-te】 薄める. テエータ オカ アイヌ アナㇰネ ポンノ カ サケ コㇿパ コㇿ カムイノミ パ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ネノ アン イキ カ ア・パンテ ワ イサㇺ=ずうっと前のアイヌは少しでも酒を持つと神への祈りをしたものだが,今はそのようなことも薄められてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- pantukum(-i)
- パントゥクㇺ §224.からだ(体);躯幹(22)下体[臍の辺から下、下肢を含む] pan-tukum(-i)〔pán-tukum ぱントゥクㇺ〕[pan(下方の)+tukum(=rukum 断片)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- paohonto
- パオホント §270.くちわき;口角部(3)pa-ohonto〔pá-o-hon-to ぱオホント〕[pa(口)+ohonto(尻)]⦅イブリ西半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paokannasi
- パオカンナシ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(8)pa-okannasi〔pá-o-kan-na-ši ぱオカンナシ〕[pa(頭)+okannasi(上部から、上部に、<o「尻」 kanna「上方に」 asi「立てる」)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paosmake
- パオㇱマケ §056.頭の後部;後頭部(2)pa-osmake〔pá-oš-ma-ke ぱオㇱマケ〕[pa(頭)+osmake(の後ろ)]⦅ヒダカ東、トカチ、クシロ、キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- páoyan
- パオヤン 【他動】[pa-o-yan 伝染病の気・そこに・上陸する] (沖の島から)…に伝染病(天然痘)が伝わって来る。 {E: to pick up an infectious disease from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pap
- パㇷ゚ 【pa-p】 拾い物. ル オッタ(オㇿ タ) パㇷ゚ ネ ヤㇰ イェ コㇿ ポンサラニㇷ゚ コㇿ ワ エㇰ ネンカ ハチレ ㇷ゚ ネ ノイネ=道路に拾った物といって小さい袋を持って来た.誰か落とした物らしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- papiror'oitak/ukopapiror'oitak
- パピロㇿオイタㇰ/ウコパピロㇿオイタㇰ 【papiror-o-itak/u-ko-papiror-o-itak】 ひそひそ話,相手の耳に口をつけるようにして言う,側の人にも聞こえないように言う. ▷パピロㇿ=ひそひそと オイタㇰ=それを言う ソンノネヤメノコウタㇻ スイネンカ オハイケカㇻパ ウコパピロㇿオイタㇰ コㇿオカ=本当にあの女たちはまだ誰かの悪口を言っていて,二人でひそひそ話をしている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- papisno
- パピㇱノ 【pa pisno】 毎年. レプンカムイ エウン ア・マッネポホ アㇻパ ワ アン クスケライ パピㇱノ ア・コタヌ タ フンペ ヤン ワ ア・エ コㇿ アナン(アン・アン)=沖の神(シャチ)の所へ私の娘が嫁に行っている.そのお陰で年ごとに私たちの村へ鯨が寄り上がるので私は食べている[カムイユカㇻ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- paporo ikokka
- パポロ イコッカ §798.もうろく[する](1)pa-poro ikokka〔pa-á-po-ro|i-kók-ka パあポロ・イこッカ〕[pa-poro(老いる、pa 年令、poro 多くなる)、i-(それが)+kokka(ばかになる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paporoaynu
- パポロアイヌ §008.老翁(11)pa-poro-aynu〔pá-po-ro-aǐ-nu ぱポロアイヌ)⦅クッシャロ、シラウラ⦆老翁;老爺。[(年・多い・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- papus
- パプㇱ 【pa-pus】 (怒って)ふくれる.▷パ=口 プㇱ=弾ける (出典:萱野、方言:沙流)
- pápus
- パプㇱ 【名】[pa-pus 口・穂][他方言で]唇(くちびる)。 ☆参考 沙流方言では合成語の構成要素として現れるが、 独立の名詞としてはこれは使われず、 pátoy パトイ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- papus(-i)
- パプㇱ §272.くちびる(唇)(1)papus(-i)〔pá-puš ぱプㇱ〕[pa(口)+pus(出ている部分〔→辞典Ⅰ、 p.136〕)]⦅イブリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- papuskar(-an)
- パプㇱカㇻ §266.口を尖らして不平顔をする(2)papus-kar(-an)〔pá-puš-kar ぱプㇱカㇻ〕[papus(くちびる)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- papussep
- パプッセㇷ゚ §440 ホコリタケ キツネノチャブクロ (3) papussep (pa-pús-sep)「パぷッセㇷ゚」[pa(煙)pusse(<purse 吹く)-p(もの)] ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- papussituriri
- パプッシトゥリリ §266.口を尖らして不平顔をする(3)papus-situriri〔pá-puš|ši-tú-ri-ri ぱプㇱ・シとゥリリ〕[唇が・伸びている]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- papusturiri
- パプㇱトゥリリ 【pa-pus-turiri】 ふくれっ面,むくれる. ア・コレ ㇷ゚ エラムホㇱキ ワ ヘ パプㇱトゥリリ ワ ソイネ シリ=やった物が気に入らないのかい,ふくれっ面して出て行ったのは. (出典:萱野、方言:沙流)
- pápusturiri
- パプㇱトゥリリ 【自動】[pápus-turiri 唇・を伸ばしている] 口をとがらせて唇を突き出ている。 hńta ruska he ki p pápusturiri ruwe an? フンタ ルㇱカ ヘ キㇷ゚ パプㇱトゥリリ ルウェ アン? 何を怒ってるんだか口をとがらしている。 ☞pápus パプㇱ {E: to pout the lips.} (出典:田村、方言:沙流)
- papusturiri(-an)
- パプㇱトゥリリ §266.口を尖らして不平顔をする(1)papus-turiri(-an)〔pá-puš-tu-ri-ri ぱプㇱトゥリリ〕[唇を・伸ばしている]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- par
- パㇻ 【名】[概](所は paro(ho) パロ(ホ)) 口。 par or o パロㇿ オ …を口に入れる。(W会話) suy par ta スイ パッ タ 穴の入口に。(W民話) {E: the mouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- par koat
- パㇻ コアッ ☞parkoat パㇻコアッ (出典:田村、方言:沙流)
- par maw ani itak
- パㇻ マウ アニ イタㇰ 【par-maw ani itak】 息が絶える直前の言葉:死に瀕した人が最後の力をふりしぼって言う言葉.▷パㇻ=口 マウ=空気 アニ=で イタㇰ=言う オンネフチ イタㇰスラ ヘネ キ ルスイ ワ ネ ノイネ.パㇻマウ アニ イタㇰ コㇿカ ネㇷ゚ イェ ルスイ ハウェ ネ ヤ ア・ヌ フミー カ イサㇺ=年老いたおばあさんが遺言でもしたいらしい.息を絶え絶えに言うが何を言いたいのかさっぱり聞こえなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- par(-o)
- パㇻ §262.くち(口)(3)par(-o)〔párぱㇻ〕⦅イブリ、ヒダカ西半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- par(o) osuke
- パㇻ/パロ オスケ 【連他動】[par(o)-o-suke 口・のところに・炊事する] …に食事をつくってあげる。 en=par e=osuke エンパㇻ エオスケ あなたは私に食事をつくってくれる。(S) {E: to prepare food for…} (出典:田村、方言:沙流)
- par(o) oyki
- パㇻ/パロ オイキ 【連他動】[par(o)-o-iki 口・のところに・ものごとをする] (親や老人)に食べ物を与えて養う。 en=par e=oyki エンパㇻ エオイキ あなたは私に食べ物を与えて養ってくれる。(S) paro k=oyki パロ コイキ 私は彼を/彼らを食べさせて養う。(S) {E: to nourish…with food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- par/paro(ho)
- パㇻ/パロ(ホ) 【par/paro(ho)】 口. パㇻ アニ アナㇰネ ウトゥイェ パㇰノ ウライケ パㇰノ ウコイキ・アン ヤッカ イテキ ウキㇰ・アン ペ ネ ナ=口では互いを斬るほどに互いを殺すほどにけんかしても殴り合いはするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- para
- パラ 【para】 広い. (出典:萱野、方言:沙流)
- para
- パラ §665.皮膚病(3)皮膚病の一 para〔pa-rá パら〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paraceh
- パラチェㇸ §010 ガンギエイ;かすべ (4) para-ceh (pa-rá-ceh)「パらチェㇸ」[para(ひらたい)ceh(<cep 魚)] 成魚 ⦅富内、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- parak
- パラㇰ 【pa-rak】 すすけた味. ポンノ ホㇿセ チェㇷ゚ ネ ヤ カㇺ アナㇰネ クワペッネ ア・カㇻ ワ ア・パラㇰカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=少し傷んだ魚とか肉は縦に切ってそれにすすけた味をつけるといいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- parakan
- パラカン §260 サナダムシ(真田虫) (3) parakan (pa-rá-kan)「パらカン」 ⦅網走⦆サナダムシ(条虫)の類 (出典:知里動物編、方言:)
- parakankan(-i)
- パラカンカン §260 サナダムシ(真田虫) (2) parakankan(-i) (pa-rá-kan-kan)「パらカンカン」[<parakankan-kikir] ⦅幌別、旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- parakankan(-i)
- パラカンカン §338.さなだむし;條虫(1)parakankan(-i)〔pa-rá-kaŋ-kan パらカンカン〕[para(幅のひろい)+kan-kan(腸)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parakankankikir(-i)
- パラカンカンキキㇼ §260 サナダムシ(真田虫) (1) parakankan-kikir(-i) (pa-rá-kan-kan-ki-kir)「パらカンカンキキㇼ」[<para(幅の広い)kankan(腸)kikir(虫)] ⦅幌別⦆サナダムシ→分辞III, p. 175 (出典:知里動物編、方言:)
- parakankay(-he)
- パラカンカイ §260 サナダムシ(真田虫) (5) parakankay(-he) (pa-rá-kan-kay)「パらカンカイ」[<para(幅の広い)kankan(小腸)] ⦅真岡、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- parakankay(-he)
- パラカンカイ §338.さなだむし;條虫(2)parakankay(-he)〔pa-rá-kaŋ-kaǐ パらカンカイ〕[<parakankan]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paraki
- パラキ 【名】[para-ki 幅広い・シラミ][動物]血を吸ってふくれたダニ。 〔知分類 p.112 ダニ〕 {E: a tick; a mite.} (出典:田村、方言:沙流)
- paraki
- パラキ §204 ダニ (1) paraki (pa-rá-ki)「パらキ」[<para(幅の広い)ki(虫)、ひらたい虫] ⦅礼文、幌別、旭川、美幌、真岡⦆(唱言美幌V, 25) (出典:知里動物編、方言:)
- paraki e
- パラキ エ §478.ダニに食われる(1)para-ki e〔pa-rá-ki-e パらキ・エ〕[ダニ・食う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parakina
- パラキナ 【para-kina】 ミズバショウ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- parakina
- パラキナ §366 ミズバショウ (1) para-kina (pa-rá-ki-na)「パらキナ」[pará(幅広い)kina(草)] 葉 ⦅長万部、虻田、有珠、幌別、穂別、名寄、真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- parakina
- パラキナ 【名】[para-kina 幅広い・草][植物]ミズバショウ(?)(「春真っ先に出る、 葉の直径2尺(60センチ)もある草、 丈は1メートルぐらいになる」)。(W)〔知分類 p.216 ミズバショオ〕 {E: a skunk cabbage.} (出典:田村、方言:沙流)
- parakita
- パラキタ §525.手の甲;手背(3)parakita〔pa-rá-ki-ta パらキタ〕[para(ひろい)+ki(ke 所)+ta(の)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parakiteh(k-i)
- パラキテㇸ §524.て(手)(8)手部 parakiteh(k-i)〔pa-rá-ki-teh パらキテㇸ〕[para(ひろい)+ki(<ke 所)+teh(<tek 手)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parakot
- パラコッ 【名】[para-kot 幅広い・くぼみ] 広い窪み、 山と山の間の広く平らになった谷間。 {E: a plain; an area of flat land.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parakot
- パラコッ 【para-kot】 広い窪み:さじですくいとったような円形の窪み,圏谷. (出典:萱野、方言:沙流)
- parakoyse
- パラコイセ §467 リシリコンブ (3) para-koyse (pa-rá-koy-se)「パらコイセ」[para(幅のひろい)koyse(とろろこんぶ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paramuriri
- パラムリリ 【paramuriri】 葬式の時に死体を包んだござを縛る紐:イテセカ(シナの木の皮を撚った糸)で編む. ネンカ オンネ ワ ア・キモヌパ ヒ タ チシナオッ ニッ アニ ア・ニヌ ワ ア・シナ ㇷ゚ パラムリリ セコㇿ カネ ア・イェ ㇷ゚ ネ=誰かが亡くなって葬式の時に遺体を包んだござに,串で縫いそれを縛るものを遺体を縛る紐という. (出典:萱野、方言:沙流)
- paraparak
- パラパラㇰ 【para-parak】 わあわあ泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- paraparak
- パラパラㇰ 【自動】[parapara-k (擬音重複)・(自動詞形成)](?) ワアワア泣き叫ぶ、 泣きわめく。 unuhu nospa wa paraparak hawe un ウヌフ ノㇱパ ワ パラパラㇰ ハウェ ウン 母親の後を追ってワアワア泣いてるのだよ。(S) {E: to cry, shout loudly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paraparak(-an)
- パラパラㇰ §545.泣く(7)ワイワイ泣き叫ぶ paraparak(-an)〔pa-rá-pa-rak パらパラㇰ〕[<para-para-ki(ワア・ワア・する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parara
- パララ §347 クルマユリ (4) parara (pa-rá-ra)「パらラ」 鱗茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pararu
- パラル 【名】[para-ru 幅広い・道] 道路、 広い通り。 kuwanno pararu kari e=arpa yak e=moyre クワンノ パラル カリ エアㇻパ ヤㇰ エモイレ (あなた)まっすぐ大通りから行くと遅くなる。 {E: a broad, wide road.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pararu
- パラル 【para-ru】 通り. (出典:萱野、方言:沙流)
- párase
- パラセ 【自動】[para-se(擬態)・と言う] パーッと飛ぶ(雪が、 ぬかが、 火の粉が)。(W) (S) ☆参考 parse パㇻセ ボーッと燃え上がる。 {E: to jump, spit (as in sparks, drizzle, snow).} (出典:田村、方言:沙流)
- parasekor
- パラセコㇿ 【間投】いい気味だ。 paraːsekor! パラーセコㇿ! やあい、 いい気味だ。 {E: it serves you, him, her, etc. right!} (出典:田村、方言:沙流)
- parasekor
- パラーセコㇿ 【para sekor】 いい気持ちだ,ざまあみやがれ.腹いせ. エネ リㇰ タ リㇰ タ インカㇻ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ア・コソトゥイェ ハウェ.パラーセコㇿ=あれほど威張っていた者,ある物全部取られたという.ざまあみやがれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- párasepárase
- パラセパラセ 【自動】[parase の重複形] フワーフワーと飛ぶ、 (火の粉が)パッパッと飛ぶ。(S) {E: for sparks of a fire to jump, spit.} (出典:田村、方言:沙流)
- párasere
- パラセレ 【他動】[自動使役][párase-re パーッと飛ぶ・させる] …をパーッと飛ばす。 {E: to let…fly.} (出典:田村、方言:沙流)
- parat
- パラッ 【parat】 煙の味とにおいがする. (出典:萱野、方言:沙流)
- parat
- パラッ §474.たたる(3)par-at〔pá-rat ぱラッ〕[par(口)+at(懸る)]⦅アッべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parateh(k-i)
- パラテㇸ §525.手の甲;手背(2)para-teh(k-i)〔pa-rá-teh パらテㇸ〕[para(広い)+teh(手)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paratek
- パラテㇰ §328 チドリソウ テガタチドリ (1) paratek (pa-rá-tek)「パらテㇰ」[para(ひろい)tek(手)“手掌”] 根 ⦅久摺日誌――釧路⦆⦅藻汐草⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paratek
- パラテㇰ 【名】[概](所は parateke(he) パラテケ(ヘ))[para-tek 幅広い・手] 手の手首から先の部分。 paratek kursutu pakno パラテㇰ クㇽストゥ パㇰノ 手(手首から先)のつけ根まで=手首まで。(W) ☆参考 特に手首から先の部分だけだということを明確に言う言い方。 普通に「手」のことを言う場合は、 手全体を表す語 tek テㇰ [概]/teke(he) テケ(ヘ)[所] を使う。 手首から上の腕の部分だけを言うには amunin アムニン を使う。 {E: a (the) hand(s).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paratek(-e)
- パラテㇰ §524.て(手)(7)手部 para-tek(-e)〔pa-rá-tek パらテㇰ〕[para(ひろい)+tek(手)]⦅ヒダカ東半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paratek(-e)
- パラテㇰ §525.手の甲;手背(1)para-tek(-e)〔pa-rá-tek パらテㇰ〕[ひろい・手]⦅サル、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paratek/parateke(he)
- パラテㇰ/パラテケ(ヘ) 【paratek/-teke(he)】 手:手首から先. (出典:萱野、方言:沙流)
- parateke(he)
- パラテケ(ヘ) 【名】[所](概は paratek パラテㇰ) …の手の手首から先の部分。 {E: a (the) hand(s)of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paratekkotor
- パラテッコトㇿ 【名】[paratek-kotor 手(手首から先)・の内側の面] 手のひら(掌)(=tekkotor テッコトㇿ)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- parateksetur(-u)
- パラテㇰセトゥㇽ §525.手の甲;手背(4)paratek-setur(-u)〔pa-rá-tek-se-tur パらテㇰセトゥㇽ〕[paratek(手)+setur(背)]⦅ヒダカ東半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parato
- パラト 【para-to】 広い沼. (出典:萱野、方言:沙流)
- paraure
- パラウレ §034.あし(足、脚);下肢(2)para-ure〔pa-rá-u-reパらウレ〕[幅広い・足] (出典:知里人間編I、方言:)
- paraure
- パラウレ §040.あしのこう(足の甲);足背(1)para-ure〔pa-rá-u-reパらウレ〕[広い・足]⦅ホロベツ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paraure/paraure(he)
- パラウレ/パラウレ(ヘ) 【para-ure/-ure(he)】 足,足の甲:足首から先. (出典:萱野、方言:沙流)
- paraure/parawre
- パラウレ 【名】[概/所][para-ure 広い・足(足首から先)] 足の足首から先の部分。 ☆参考 通常は ure ウレ を使う。 {E: a foot; the feet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paraurehe/parawrehe
- パラウレヘ 【名】[所](概は parawre パラウレ) …の足の足首から先の部分。 {E: a foot; the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- paraureka(-si -si-ke)
- パラウレカ §040.あしのこう(足の甲);足背(2)para-ure-ka(-si, -si-ke)〔pa-rá-u-re-kaパらウレカ〕[広い・足・の表面]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pare(-he)
- パレ §653.ひず(氷頭)[特にサケ、マスの](1)pa-re(-he)〔pá-re ぱレ(ヘ)〕[pa(頭)+re(軟骨、reheその軟骨)]⦅テシオ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parekew
- パレケウ §300 かけす、ミヤマカケス (6) parekew (pa-ré-kew)「パれケウ」 ⦅美幌⦆美幌でこう発音する人もあった。 (出典:知里動物編、方言:)
- pareuweokok/parewweokok
- パレウウェオコㇰ 【自動】[par-e-u-eokok 口・その先・互いに・ひっかかる] 舌がもつれる。 parewweokok pakno ihoski パレウウェオコㇰ パㇰノ イホㇱキ 彼は舌がもつれるほど酔っぱらっている。(S) {E: to be tongue-tied.} (出典:田村、方言:沙流)
- pari
- パリ §653.ひず(氷頭)[特にサケ、マスの](3)pari〔pá-ri ぱリ〕[<pa-re]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- párimomo
- パリモモ 【自動】[pa-rimo-mo 口・をすぼめる・(重複)…している]口をすぼめている。 párimomo kane an パリモモ カネ アン (口を大きく見せたくないために)口をすぼめている。(S) aynu or ta/paye=an ki kor/párimomo parimomo sekor/santa soaso/a=i=ye wa tapne/iruska=an kusu/somo a=ye na アイヌ オッタ パイェアン キ コㇿ/パリモモ パリモモ セコㇿ/サンタ ソアソ/アイイェ ワ タㇷ゚ネ/イルㇱカアン クス/ソモ アイェ ナ 人間の国に行くと口すぼめ、 口すぼめと言われるので腹が立つから言わないよ(きかれたことを教えないよ)(supun スプン《ウグイ》が言う)。(W神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- parimomo
- パりモモ §060 ウグイ (15) parimomo (pa-rí-mo-mo)「パりモモ」[<pari-mo-mo、par(口)、par-i(その口)、mo(小さい),mo-mo(非常に小さい)、‘口の非常に小さい魚’の意か] ⦅沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- parimomo 1
- パリモモ 【parimomo】 ①口をすぼめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- parimomo 2
- パリモモ 【parimomo】 ②クチボソ,ウグイ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- párir
- パリㇼ 【名】[概](所は pariri パリリ)[pa-rir 空気/湯気・波] モクモクと出る煙。 párir asin パリㇼ アシン 煙がモクモクと出る。 cise uhuy siri somo ne? mákip párir asin kor an siri an チセ ウフイ シリ ソモ ネ? マキㇷ゚ パリㇼ アシン コラン シリ アン 家が燃えているのではないか? どうしたのか煙がモクモクと出ているなあ。(S) {E: belching smoke.} (出典:田村、方言:沙流)
- parir(-i)
- パリㇼ §653.ひず(氷頭)[特にサケ、マスの](4)pa-rir(-i)〔pá-rir ぱリㇼ〕[pa(頭)+rir(<riri<re-re 軟骨)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- páriri
- パリリ 【名】[所](概は parir パリㇼ) …のモクモクと出る煙。 Taromaysan páriri asin kor an タロマイサン パリリ アシン コラン 樽前山の煙がもくもくと出ている。(S) ☆参考 長い形 páririhi パリリヒ は未出。 {E: belching smoke of…} (出典:田村、方言:沙流)
- parka
- パㇻカ 【位名】[par-ka 天井の空間・の上] 家の中の屋根に近い高い所。 parka ta a=satke パㇻカ タ アサッケ (魚を)天井の方(高い所)に干す。(S) ☆参考 この用例の場合は梁(はり)からつるして干すことを言っていたが、 梁(はり)の上に簀(す)をのせてつくった棚の上にのせて干す場合もある ☞parpesni パㇻペㇱニ (出典:田村、方言:沙流)
- parka
- パㇻカ 【parka】 屋根裏,梁の上. パㇻカ タ アネ スウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkanhese
- パㇻカンヘセ 【parka-kan-hese】 大きく息をする.▷パㇻカ=屋根裏 カン=上 ヘセ=息 (出典:萱野、方言:沙流)
- parkar
- パㇻカㇻ 【自動】[par-kar 口・をつくる] ピリピリからい(トウガラシのように)(「からい」)。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水(冗談に)=焼酎。(W) {E: to be spicy hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parkar 1
- パㇻカㇻ 【parkar】 ①辛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkar 2
- パㇻカㇻ 【parkar】 ②焼酎.▷パㇻ=口 カㇻ=作る,しみる *アイヌはこれを飲んだ時に口ヘぴりっと来たので飲んだ時に口ヘぴりっとしみる飲み物と名づけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkasmare
- パㇻカㇱマレ 【他動】[par-kasma-re 口・余る・させる] …を食べきれずに残す。 re tópenpe patek a=parkasmare wa an aan レ トペンペ パテㇰ アパㇻカㇱマレ ワ アナアン お菓子が三つだけ食べきれず残っているのだな。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- parkew
- パㇻケウ 【parkew】 カケス.*もうひとつの言い方はエヤミというが,ものを言うのが遅い子供の舌をカケスに噛ませるとしゃべれるようになるという.カケスは食欲な鳥で右手でカケスを握り,左手に餌を入れて出すとそれを啄む.したがって子供の舌を噛ますのは簡単である. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkew
- パㇻケウ §300 かけす、ミヤマカケス (4) parkew (pár-kew)「ぱㇻケウ」 ⦅美幌、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- parkewcikapkamuy
- パㇻケウチカㇷ゚カムイ §300 かけす、ミヤマカケス (5) parkew-cikap-kamuy (pár-kew-či-kap-ka-muy)「ぱㇻケウチカㇷ゚カムイ」 ⦅屈斜路⦆(コ172<par-kewsut) (出典:知里動物編、方言:)
- parkewkamuy
- パㇻケウカムイ →パㇻケウ (出典:萱野、方言:沙流)
- parkoat
- パㇻコアッ 【parkoat】 罰があたる. イッカㇷ゚ アナㇰネ サンテケヘ パㇰノ パㇻコアッ パ ㇷ゚ ネ ヒ エネ エネ アン シコㇿ オカㇺキㇼ ヌ パ クニネ ク・イェ ア ク・イェ ア ワ ケサンペシトゥリ(ク・エサンペシトゥリ)=盗っ人する者はその血統まで罰があたってこうこうだと,わざとあの者たちに聞こえるように何度も私は言って胸がすうっとした. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkoat
- パㇻコアッ 【自動】ばちがあたる。 {E: to be punished.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parkoat
- パㇻコアッ §474.たたる(2)par-ko-at〔pár-ko-at ぱㇻコアッ〕[par(口が)+ko(そこに)+at(懸る)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parkoat(-an)
- パㇻコアッ §600.ばち(罰)[が当る](1)parkoat(-an)〔pár-ko-at ぱㇻコアッ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parkoatpe
- パㇻコアッペ 【parkoat-pe】 罰あたり者. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkohayta
- パㇻコハイタ 【par-ko-hayta】 口卑しい,食いしん坊,なんでも食べたがる. エアウネ ウン フチ エアㇻキンネ パㇻコハイタ ネㇷ゚ ネ ヤッカ エ=隣のおばあさんは本当になんでも食べたがり,なんでも食べる. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkohayta
- パㇻコハイタ 【自動】[par-ko-hayta 口・に・足りない] くいしんぼうである、 何でも食べたがる(「口がいやしい」)。 taan hekaci ney ta un parkohayta sak タアン ヘカチ ネイ タ ウン パㇻコハイタ サㇰ この子はいつでも口がいやしい(いつでも何でも食べたがる)。(S) {E: to be greedy, glutonous (with food).} (出典:田村、方言:沙流)
- parkokikkik
- パㇻコキッキㇰ 【par-ko-kik-kik】 口止め:この話は絶対に他人に言うな,口の上を叩くようにして口止めする.▷パㇻ=口 コ=それ キㇰキㇰ=叩く エン・パㇻコキㇰキㇰ=口止めされた.ソモ カ タㇷ゚ネ エネ イキ クナㇰ ア・ラム ア ピㇼカ カッケマッ イッカ シリ ア・ヌカㇻ アクス イテキ ネンカ エウン イェ アニ シコㇿ カネ ア・エンパㇻコキㇰキㇰ=まさかのこと,そうするとは思わなかった,りっぱな婦人が盗みをしたのを私は見たら,誰にも言わないでねと私は口止めされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkomonak(-an)
- パㇻコモナㇰ §417.食欲亢進して眠れぬ;おなかがすいて眠れない(1)par-ko-monak(-an)〔pár-ko-mo-nakぱㇻコモナㇰ〕[par(口)+ko(のために)+monak(めざめている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parkomonak(-an)
- パㇻコモナㇰ §123.うえる(餓える)(9)空腹で寝つかれぬ par-ko-monak(-an)〔pár-ko-mo-nak ぱㇻコモナㇰ〕[par(口)+ko(のために)+monak(目が覚めている)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parkosiratek
- パㇻコシラテㇰ 【自動】[par-ko-siratek 口・に・かたい/しぶい] しぶい(=parsiratekka パㇻシラテッカ)。 {E: to be bitter in taste.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parkosomomokor
- パㇻコソモモコㇿ 【par-ko-somo-mokor】 腹がすいて眠れない.▷パㇻ=口 コ=それ ソモ=(否定) モコㇿ=眠る →口のために眠らない (出典:萱野、方言:沙流)
- parmasasa
- パㇻマササ 【自動】[par-masasa 口・開け広げている] 口を大きく開けている。 {E: to open the mouth wide.} (出典:田村、方言:沙流)
- parnunnunte
- パㇻヌンヌンテ 【par-nun-nun-te】 口移しにする. ナー イワタラㇷ゚ ネ ラポㇰ タ ア・ホッパ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚ ポーカ ア・パㇻヌンヌンテ ワ ア・レス パㇱテッテㇾケ パㇰノ ポロ ルウェ ネ ワー=まだ赤子のうちに遺された者なのでいろいろな物を口移しにして育て,よちよち歩きするまでに大きくなったのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paro kem kus
- パロ ケㇺ クㇱ §212.かっけつ(喀血)[する](1)喀血 paro kem kus〔pa-ró-kem-kuš パろ・けㇺ・くㇱ〕[そのロを・血が・通る]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paro wa yenu
- パロ ワ イェヌ §140.うみ(膿)(5)化膿して口がつく paro wa yenu〔pá-ro-wa-yé-nu ぱロ・ワ・いぇヌ〕[par(口が)、o(つき)、wa(そして)、yenu(化膿する)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paro(ho)
- パロ(ホ) 【名】[所](概は par パㇻ) ①…の口(人の、 動物の、 ものの口(出口、 入り口))。 ku=paro(ho) クパロ(ホ) 私の口。 paroho パロホ 彼の口。 paro usi パロ ウシ …をほんの少し食べる(口につける程度食べるという意味)。 e=paro póka usi エパロ ポカ ウシ たくさんはないが口につけるだけでも食べなさい。(S) e=paro esirsiru! エパロ エシㇼシル! 口まめよりも手まめ(口と手と合わせてやりなさい、 口を手にしてやりなさい)。(S) paroho kemkus パロホ ケㇺクㇱ[口[所]・血がそこを通る](彼は) 喀血(かっけつ)する。(S) paroho koyke パロホ コイケ [他方言][口[所]・ゆがむ[他方言] 口がゆがんで(曲がって)いる。](沙流では paroho ohewke パロホ オヘウケ と言う。) (S) paroho ohewke パロホ オヘウケ[口[所]・傾く] 口が歪んでいる。(S) yospe paroho ヨㇱペ パロホ 胃袋の口。(W) paro-askay パロアㇱカイ ☞paroaskaya パロアㇱカイ。 paro-siratek パロシラテㇰ ☞parosiratek パロシラテㇰ ② ☞par(o) osuke パㇻ/パロ オスケ、 par(o) oyki パㇻ/パロ オイキ ☆参考 合成語の要素としてはもちろん、 連他動詞の前部要素としても、 所属形は短い形(ho ホ のつかない形)paro パロ が使われる。 {E: the mouth of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paro(ho) oyki
- パロ(ホ) オイキ 【paro(ho) o-iki】 養う,扶養する.▷パロ=口 オ=それ イキ=する →その口のために働く ア・エカシヒ オンネ クス パロ ア・オイキ=私のおじいさんは年とったので私が養う(パロ ア・オイキの形もある). (出典:萱野、方言:沙流)
- paroaskay
- パロアㇱカイ 【自動】[paro-askay 口[所]・上手だ] 歌がうまい。 hemanta paroaskay hawe ene an hi an! ヘマンタ パロアㇱカイ ハウェ エネ アニ アン! 歌がうまいねえ。 {E: to sing well.} (出典:田村、方言:沙流)
- paroho usat oma pekor
- パロホ ウサッ オマ ペコㇿ 【paroho usat oma pekor】 ぺらぺら口に燠でも入ったように早口でしゃべりまくる.▷パロホ=口 ウサッ=燠 オマ=入った ペコㇿ=ように イヨーハイ ヘマンタ アン ワ パロホ ウサッ オマ ペコㇿ エパㇻコヤコヤ=まああきれた,あれは何者だ口に燠でも入ったようにまくしたてて. (出典:萱野、方言:沙流)
- paroikus
- パロイクㇱ §212.かっけつ(喀血)[する](2)喀血 paro-ikus〔pa-ró-i-kuš パろ・イクㇱ〕[paro(その口を)+i(それが、=血が)+kus(通る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paroikus
- パロイクㇱ §592.肺病(10)肺病喀血 paro-ikus〔pa-ró-i-kuš パろ・イクㇱ〕[paro(その口を)+i(それが、 =血が)+kus(通る、どっと出る)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parokemkus
- パロケㇺクㇱ §592.肺病(9)肺病喀血 paro-kem-kus〔pa-ró|kém-kuš パろ・ケㇺクㇱ〕[paro(その口を)+kem(血が)+kus(通る、どっと出る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paronna ta nu
- パロンナ タ ヌ 【paronna ta nu】 口から聞いた:また聞きではなく直接聞いた. ク・パハウォペㇱ ヒ カ ソモ ネ パロンナタ ク・ヌ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ペ ネ クス ソンノ オルㇱペ ネ ワ=私は噂をたどったのではない.口から聞いて来たので本当の話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paronnata
- パロンナタ 【paronna ta】 直接に. (出典:萱野、方言:沙流)
- paronukarnukar
- パロヌカㇻヌカㇻ 【par-o-nukar-nukar】 食べ物の世話をする. アウン ウナㇻペ ク・ミッポホ パロヌカㇻヌカㇻ ペ ネ クス エㇰ コㇿ オラーノ セトゥㇽ ワノ テㇺコㇿ ワノ ア・セナセナッカ=隣のおばさん,私の孫にいろいろと食べさせてくれるものだから,来ると背中の方から腕の所へまつわりつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- paroosopsopo
- パロオソㇷ゚ソポ 【paro-osop-sopo】 口ゆすぎ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paroosuke
- パロオスケ 【paro-o-suke】 〜のために煮たきをする.▷パロ=口 オ=それに スケ=煮る (出典:萱野、方言:沙流)
- paroparo
- パロパロ 【自動】[par-o-paro 口・をそこに入れる・(重複)] 口をはさむ。(S) {E: to interrupt someone speaking.} (出典:田村、方言:沙流)
- paropetetne
- パロペテッネ 【paro-petetne】 口がかじかむ.酔いのために口がもつれる. メライケ・アン コㇿ ア・パロホ カ ペテッネ イタㇰ カ ア・エアイカㇷ゚=寒いと自分の口もかじかんでしゃべることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- paropetetne
- パロペテッネ §269.口がまわらぬ[寒さなどのために]paro-petetne〔pa-ró-pe-tet-ne パろペテッネ〕[その口が・べとつく]⦅チトセ、ホべツ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parorekte
- パロレㇰテ §265.口を鳴らす[舌打ちして]paro-rekte〔pa-ró-rek-te パろ・レㇰテ〕[その口を・鳴らす]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paroruy
- パロルイ 【自動】[paro-ruy 口[所]・激しい] おしゃべりだ(口数が多い)。 {E: to be talkative.} (出典:田村、方言:沙流)
- parosiratek
- パロシラテㇰ 【自動】[paro-siratek 口[所]・こわばる] 渋くて口がへんな感じになる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- parotunas
- パロトゥナㇱ 【自動】[paro-túnas 口[所]・早い] (直訳すると)口が早い=人のことを何でも聞くとあっちこっちに行って言う。(S) {E: to gossip.} (出典:田村、方言:沙流)
- paroyki
- パロイキ 【他動語幹】[par-o-iki 口・のところ・でものごとをする](=par oyki パㇻ オイキ) …を食べさせて養う。 i=paroyki イパロイキ (引用文中で)彼は私を食べさせて養う(連他動詞 par(o) oyki パㇿ/パロ オイキ が目的語不定人称形で一続きになっているもの)。 ☞par(o) oyki パㇻ/パロ オイキ {E: to support, feed…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parpa
- パㇻパ 【他動】[複](単 paru パル は独立の他動詞としては未出) …をあおぐ(うちわなどを使って風を当てる)。 ape ku=parpa ayne ape ruy アペ クパㇻパ アイネ アペ ルイ (私は)火を何回もあおいでやっと火がよく燃え出した。(S) en=parpa humi ku=merayke エンパㇻパ フミ クメライケ 私はあまりあおがれて寒い(暑いからとうちわであおいでくれるのはありがたいけれどそんなにあおがれては)。(S) {E: to fan …(repeatedly)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parparse
- パㇻパㇻセ 【自動】[parpar-se(擬態重複)・となる] ボーッと/メラメラと燃え上がる。 amip parparse アミㇷ゚ パㇻパㇻセ 着物が燃え上がった。(S) nína=an ayne oraun ape a=kotúkka akusu sat cikuni ne p ne kusu parparse ニナアン アイネ オラウン アペ アコトゥッカ アクス サッ チクニ ネㇷ゚ ネ クス パㇻパㇻセ しばらく私はたきぎとりをしていてそれからそのたきぎに火をつけたところ、 乾いた木なのでボーッと燃え上がった。(KK民話) {E: to burst into flames.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parparse
- パㇻパㇻセ 【par-par-se】 火が燃える,ぼうぼうと燃える. パㇻパㇻセ ワ イサㇺ=ぼうぼうと燃えてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- parparu
- パㇻパル 【parparu】 あおぐ:うちわであおぐこと. アペ ア・アリ コㇿカ テイネ チクニ ネ ㇷ゚ ネ クス エプイプイセ ワ アペルイ カ ソモ キ.ア・パㇻパル アイーネ アペルイ=火を焚いたが濡れた薪なので煙ばかり出て火は燃えない.あおいだので火が燃えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- parpesni
- パㇻペㇱニ 【名】[par-pes-ni 天井・に沿っている・木] 天井の縦の梁、 つまり東西に走る二本の丸太。 ☆参考 これから horkasuwat ホㇿカスワッ というかぎつき棒で túna トゥナ《火棚》をつるす。 ☆参考 これの上に aputki アプッキ と呼ばれる簀(す)をのせる。 くんせいをつくるときは魚を焼いてからこの簀の上にのせ、 少し乾いたら大きい魚は尾のところを紐でしばってこの parpesni パㇻペㇱニ からつるす。 ☆参考 ユーカラ等(雅語)では paruspe パルㇱペ。 ☆参考 南北に走る梁は itemeni イテメニ。 (出典:田村、方言:沙流)
- parpesni
- パㇻペㇱニ 【par-pes-ni】 アイヌ家屋の中へ入って入口のところの目の前の梁の上に並べて乗せてある2本の棒. ▷パㇻ=梁の上 ペㇱ=たどる,ニ=木 *この2本の棒から火棚を下げる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- parpok
- パㇻポㇰ 【位名】[par-pok 口・の下] …の出入口の所、 …のすぐそば。 inawcipa parpok イナウチパ パㇻポㇰ 幣場(御幣を立ててある所)の入口、 幣場のすぐそば。(NK民話) naycar parpok ナイチャㇻ パㇻポㇰ 沢の出口。(NK民話) nusa parpok ヌサ パㇻポㇰ 祭壇の後ろの所。(HC民話) {E: the exit, entrance of…; nearby…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parpokke
- パㇻポッケ 【位名】[所](概は parpok パㇻポㇰ) その出口/入口の所、 そのすぐそば。 inawcipa parpokke イナウチパ パㇻポッケ 幣場(御幣を立ててある所)の入口の所。 {E: the exit, entrance of…; nearby…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parse
- パㇻセ 【自動】[par-se (擬態)・と言う] ボーッと燃え上がる。(W) ☆参考 párase パラセ フワッと/パーッと飛ぶ。 (出典:田村、方言:沙流)
- parse
- パㇻセ 【par-se】 宙を舞う,飛び散る. コナㇺ パㇻセ=木の葉が舞う.ハヨㇷ゚ コㇱネ ㇷ゚ コナㇺ パㇻセ シコパヤㇻ=武具の軽い者,木の葉が舞う.それと同じに…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- parsiratekka
- パㇻシラテッカ 【自動】[par-siratek-ka 口・こわばる・(他動詞化)] 渋い(=parkosiratek パㇻコシラテㇰ)。 {E: to be bitter in taste.} (出典:田村、方言:沙流)
- parsut'omap
- パㇻスッオマㇷ゚ 【par-sut-omap】 長押しの槍. ▷パㇻスッ=長押し オマㇷ゚=入っている物,槍[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- paru
- パル 【他動】[単](複は parpa パㇻパ)[par-u(擬態の語根)・(他動詞形成)](独立には未出。 複数形 parpa パㇻパ、 重複形 paruparu パルパル の形で出てきた。 一回だけあおぐということはめったにないために出にくいのであろう。) (出典:田村、方言:沙流)
- parumpe
- パルンペ §377.した(舌)(1)parumpe〔pa-rúm-pe パるンペ〕[par(口)+un(にある)+pe(もの)]⦅ホロべツ、サル、サマニ、チカブミ、ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpeetok(to)
- パルンペエトㇰ §386.ぜっせん(舌尖)(2)parumpe-etok(to)〔pa-rúm-pe-e-tok パるンペ・エトㇰ〕[舌・先]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpeetukkasita
- パルンペエトゥッカシタ §268 イヌ (41) parumpe-etukka-sita (pa-rúm-pe-e-tuk-ka-si-ta)「パるンペエトゥッカシタ」[<parumpe(舌を)etukka(突き出している)sita(犬)] ⦅美幌⦆こういうのは不良犬とされている (出典:知里動物編、方言:)
- parumpeetupusi
- パルンペエトゥプシ §386.ぜっせん(舌尖)(1)parumpe-etupusi〔pa-rúm-pe-e-tù-pu-ši パるンペ・エトゥプシ〕[舌・頭]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpekem(-i)
- パルンペケㇺ §384.舌の骨、舌骨(3)クマの舌の軟骨 parumpe-kem(-i)〔pa-rúm-pe-kem パるンペケㇺ〕[舌・針]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpekunneturkesosita
- パルンペクンネトゥㇽケソシタ §268 イヌ (40) parumpe-kunne-turkes-o-sita (pa-rúm-pe-kún-ne-tur-ke-so-si-ta)「パるンペくンネトゥㇽケソシタ」[<parumpe(舌に)kunne(黒い)turkes(ほくろ)o(ある)sita(犬)] ⦅美幌⦆舌に黒い点々のついているイヌ(こういう相のイヌは良犬とされている) (出典:知里動物編、方言:)
- parumpeniste
- パルンペニㇱテ §380.舌がまわらぬparumpe-niste〔pa-rúm-pe-niš-te パるンペ・ニㇱテ〕[舌・堅い]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpepone
- パルンペポネ §384.舌の骨、舌骨(2)parumpe-pone〔pa-rúm-pe-po-ne パるンペポネ〕[parumpe(舌)+pone(骨)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpesut(-u)
- パルンペスッ §385.ぜっこん(舌根)parumpe-sut(-u)〔pa-rúm-pe-sut パるンペスッ〕[parumpe(舌)+sut(根もと)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parumpeutorsam(-a)
- パルンペウトㇿサㇺ §378.舌のふち;舌縁parumpe-utorsam(-a)〔pa-rúm-pe-u-tòr-sam パるンペウトㇿサㇺ〕[舌・側]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parunpe
- パルンペ 【名】[概/所][par-un-pe 口・にある・もの] 舌。 {E: the tongue.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parunpe/parunpe(he)
- パルンペ/パルンペ(ヘ) 【par-un-pe/-pe(he)】 舌. (出典:萱野、方言:沙流)
- parunpehe
- パルンペヘ 【名】[所](概は parunpe パルンペ) …の舌。 {E: the tongue of…} (出典:田村、方言:沙流)
- parunpekuste
- パルンペクㇱテ 【parunpe-kuste】 目のごみを舌で取る. ク・シキヒ マイオマ ノイネ ク・シㇰマカカ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚) ナ.イネイネ テタ ホッケ パルンペ ク・クㇱテ ナ=私の目にごみが入ったらしく目を開けることもできないよ.どれどれここへ寝て舌通すので(普通のごみ=ムン 目に入ったごみ=マイ). *子供の頃に母にこのようなやりかたで目に入ったごみを取ってもらった. (出典:萱野、方言:沙流)
- paruparu
- パルパル 【他動】[paru-paru あおぐ・(重複)] …をはたく、 …にはたきをかける。 so kurka paruparu ソ クㇽカ パルパル 床(ゆか)の上をはたく。 {E: to strike, hit…} (出典:田村、方言:沙流)
- párur
- パルㇽ 【位名】[概](所は parurke(he) パルㇽケ(ヘ)) (容器や盆の)端の方、 (穴の)縁。 suy párur スイ パルㇽ 穴のふち。 ☆対語 noski ノㇱキ《真ん中》。 {E: edge; rim.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parur/parurke(he)
- パルㇽ/パルㇽケ(ヘ) 【parur/parurke(he)】 端,縁. ア・ウタリヒ シトゥ カリ ヘメㇱパ ナイ パルㇽ タ イイェトコウㇱ クニ ア・イェ オヌマン パㇰノ アナン(アン・アン) ア コㇿカ オムケン・アン=私の仲間たちは尾根に登って行き,私は沢縁で待ち伏せするように言われ夕方までいたが何も獲れない.イテキ アイヌヌㇺケ ノ アペエトㇰ ワノ ニワ パルㇽ タ アン ウタㇻ パㇰノ イサㇷ゚テ アン ペ ネ=絶対に人選びせずに横座の方から内庭の縁に座っている人たちまで給仕するものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- párurke
- パルㇽケ 【位名】端の方。 hńta kus ene otcike párurke ta e=anu, iyaykipte フンタ クㇱ エネ オッチケ パルㇽケ タ エアヌ、 イヤイキㇷ゚テ どうしてこのようにお膳の端の方に置くの、 あぶないねえ。(S) {E: towards the edge of.} (出典:田村、方言:沙流)
- parurkea=ekaye
- パルㇽケアエカイェ 【parurke-a=e-kaye】 縁を折り込む:ござを織る時に縁を折ること. ▷パルㇽケ=縁 ア=それ エカイェ=折る(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- parusipetuntu
- パルシペトゥントゥ 【par-usi-pe-tuntu】 梁の上にある柱. ▷パㇻ=梁の上の空間 ウㇱ=付く,ある トゥントゥ=柱 *家の材料の名前でチセマカニ(家を開く木)という長方形の骨組みで,雪の重さで屋根が潰れるのを防ぐために横になっている柱.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- paruspe
- パルㇱペ 【名】[par-us-pe 天井・についている・もの][雅]縦の梁、 つまり天井の東西に走る棒。 ☆参考 日常語では parpesni パㇻペㇱニ。 (出典:田村、方言:沙流)
- pas
- パㇱ 【pas】 炭.木炭. (出典:萱野、方言:沙流)
- pas
- パㇱ 【pas】 走る:小走り. パㇱ ワ エㇰ=走って来い.トトト トアン タ ウカ カ ペカ ポロ ユㇰ ホユプ シㇼ イキ ナ.パㇱ ワ アㇻパ ワ ネンカ カㇻ=あれあれあそこで堅雪の上を大きい鹿が走って行くよ.走って行ってなんとかしろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pas 1
- パㇱ 【自動】(次のような特殊な文脈で)走る、 大急ぎで行く/来る。 kewepuni pas kewepuni sini ケウェプニ パㇱ ケウェプニ シニ 走ったり休んだりして行く。 pas wa omanan パㇱ ワ オマナン (パㇲワ オマナン と発音する)(赤ん坊が)ヨチヨチと歩く。 pás=an kane terke=an kane パサン カネ テㇾケアン カネ 走ったり跳んだりしながら(=大急ぎで一目散に走って)。 民話 ☆参考 ka(si) opas カ/カシ オパㇱ …のところへかけつける。 ☆参考 一般に「走る」ことは hoyupu ホユプ[単]/hoyuppa ホユッパ[複]。 {E: to run.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pas 2
- パㇱ 【名】燃えかす(ランプの芯などの、 たきぎの)。 kunne pas クンネ パㇱ 木などが燃えておき(赤く火のついている炭、 usat ウサッ )になって消えたもの、 消炭。 retar pas レタㇻ パㇱ おき(usat ウサッ)がさらに燃えて、 そのままの形で灰になったもの。 cikuy pas チクイ パㇱ [かみくだかれた・消し炭](次の用例のような慣用表現で) emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコラン カメアシ 半分は筋子をつぶしてぶっかけたような、 半分は粉炭をまぶしたようなばけもの(民話の中で、 悪い熊の描写)。(KK民話) ☆参考 retar pas レタㇻ パㇱ がさらにくずれて粉々の灰になったものは úna ウナ と言う。 ☞paspas パㇱパㇱ {E: ashes, cinders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pas'utekkar
- パㇱウテッカㇻ 【pas-utek-kar】 走り使い.▷パㇱ=走る ウテㇰ=使う カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- pas'utekpe
- パㇱウテㇰペ 【pas-utek-pe】 使い走りの者,小間使い.▷パㇱ=走る ウテㇰ=使う ペ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- pasampe
- パサンペ §333.こめかみ(顳じゅ)(1)pa-sampe〔pá-sam-pe ぱサンペ〕[頭・脈]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pascir
- ウパㇱチㇼ §312 シマエナガ upas-cir (u-pás-čir)「ウぱㇱチㇼ」[<(雪・鳥);冬に群をなしてやって来て雪の上に降りるのでこの名があると] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pase
- パセ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(17)pase〔pá-se ぱセ〕⦅H.⦆年老いた。〜caca「老翁」⦅ホロベツ⦆。pase rupnemat「老婆」⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pase
- パセ 【pase】 重い,重大な,値打の高い. (出典:萱野、方言:沙流)
- páse
- パセ 【自動】①重い。 e=pase humi! エパセ フミ! (子どもをだき上げて)(あなた)重いねえ。(S) kema páse ケマ パセ[足(が)・重い](年老いて)足腰が弱る。 ②尊い、 重要な。 páse tono パセ トノ [尊い・殿]尊いお方、 和人の殿様。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神。 páse inomito パセ イノミト [尊い/重要な・ものをまつる日]元日。 páse maciya パセ マチヤ [尊い/主要な・町/都市]都(みやこ)、 首都。 {E: ①to be heavy: ②important.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasekamuy
- パセカムイ 【pase kamuy】 位の高い神. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasekur
- パセクㇽ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (5) pase-kur(pa-se-kur)「パセクㇽ」⦅美幌⦆マスノスケkamuy-cep sapa-ne-kur(鮭の王)網走川や常呂川で毎年一尾くらいkamuy-cepに混じってとれる。この下あごの骨をとって生のまま刻んでape-huciにあげる。 (出典:知里動物編、方言:)
- paseni
- パセニ 【pase-ni】 サワシバ.▷パセ=重い ニ=木 →その名に恥じないほどずしりと重い木 (出典:萱野、方言:沙流)
- páseni
- パセニ 【名】[pase-ni 重い/重要な・木] [植物]アオダモ。(W)〔知分類 p.128 ナナカマド((名寄))、 p.184 サワシバ((長万部))、 p.47 iwani アオダモ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- paseni
- パセニ §223 ナナカマド (5) pase-ni (pá-se-ni)「ぱセニ」[大切な・木] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paseni
- パセニ §311 サワシバ (1) pase-ni (pá-se-ni)「ぱセ・ニ」[重い・木] 茎 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pásenomi
- パセノミ 【他動】[pase-nomi 重く・…をまつる] …を丁重にまつる。 {E: to be polite to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paseonkami
- パセオンカミ 【pase onkami】 位の高い神への祈り. イセポトゥキ アナㇰネ パセオンカミ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ソモ ア・エイワンケ ㇷ゚ ネ ナ=厚手の杯は位の高い神へのお祈りには使わないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paserera
- パセレラ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(8)pase-rera〔pá-se-re-ra ぱセレラ〕[pase(重い)+rera(風)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pasetara
- パセタラ 【pase-tara】 丁寧に, パセタラ エチ・コオンカミ ナ=丁寧にあなたに礼拝する. (出典:萱野、方言:沙流)
- pásetono
- パセトノ 【名】[概][páse-tono 尊い・殿/神]殿様(=páse tono パセ トノ)。 ☞páse パセ、 tono トノ (出典:田村、方言:沙流)
- pásetonoho
- パセトノホ 【名】[所](概は pásetono パセトノ) …より上の位の神様。 {E: a higher god than…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasi(hi)
- パシ(ヒ) 【名】[所](概は pas パㇱ) …の燃えかす。 pasi tuyre, yak nipeki pirka パシ トゥイレ、 ヤㇰ ニペキ ピㇼカ 燃えかすを落としなさい、 そうすれば明りがよくなる。(S) {E: the ashes, cinders of…} (出典:田村、方言:沙流)
- paskaneterkekane
- パㇱカネテㇾケカネ 【pas kane terke kane】 走るように跳ぶように,駆ける,速く走る. ノクンネイワ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ポーロ カムイ スマウェヘ ア・コㇿ.ア・エヤイコプンテㇰ パㇱ カネ テㇾケ カネ イワカン(イワㇰ・アン) コタヌン ウタㇻ ア・ニスㇰ=朝早くから山へ行ったら大きな熊を獲ることができた.喜んで走るように跳ぶように帰って来て村人を頼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paskuma
- パㇱクマ 【paskuma】 教える. ペウレクㇽ ウタㇻ ア・エパㇱクマ ヒ アナㇰネ ネユンネユン アン ペ ネ アイヌ イキㇼ エネ アン ヒ ネ ヤ コタン エピッタ アン ナイレ ネ ヤ ポロンノ アン ペ ネ=若い人たちに教えることはいろいろあって,人々の血統とかがどうなっているかとか村中にある沢の名前とかたくさんあるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- paskuma
- パㇱクマ 【他動】(人)に先祖や起源や素性の話を教え伝える、 …に言い伝えを語り伝える。 upaskuma=an ciki nu yan sekor a=kor ekasi utar haweoka kor i=paskuma hawe ene an hi sekor ku=kor ekasi hawean kor en=paskuma hawe ene an hi ウパㇱクマアン チキ ヌ ヤン セコㇿ アコレカシ ウタㇻ ハウェオカ コㇿ イパㇱクマ ハウェ エネ アニ セコㇿ クコレカシ ハウェアン コㇿ エンパㇱクマ ハウェ エネ アニ 先祖の言い伝えを話してあげるから聞きなさいと自分のおじいさん方が言いながら自分たちにこのように語り伝えてくれたんだよと私の祖父が言いながら私に次のように語り伝えてくれた。(S独話) síno utarpa/síno rametok/a=paskuma kusu ne kor シノ ウタㇻパ/シノ ラメトㇰ/アパㇱクマ クス ネ コㇿ [雅]まことの強者まことの勇者に先祖(素性)の話をするときは。(Sユーカラ) ☆参考 upaskuma ウパㇱクマ 言い伝えを語る、 言い伝え。 {E: to tell, relate…to…; have someone listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paskunto
- パㇱクント §215 イガイ (1) paskunto (pás-kun-to)「ぱㇱクント」[paskur(カラス)to(乳房)] ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskuntori
- パㇱクントリ §299 ハシボソガラス 関(5) paskuntori (pás-kun-to-ri)「ぱㇱクントリ」[<paskur-tori(からす・どり)] ⦅白浦⦆【祈詞】からす (出典:知里動物編、方言:)
- paskur
- パㇱクㇽ 【名】[動物]カラス(総称)。 nítek ka ta paskur sinep rew híne “kaːk kaːk…” ニテㇰ カ タ パㇱクㇽ シネㇷ゚ レウ ヒネ 「カーㇰ カーㇰ…」木の枝にカラスが一羽止まって「カーカー…」。(W民話) paskur rek haw wen パㇱクㇽ レㇰ ハウ ウェン カラスのなきようが悪い(不吉ななき方だ)。(W) nisatta paskur cis koraci ニサッタ パㇱクㇽ チㇱ コラチ 明日はカラスの泣くように(泣いて帰るだろう)(料理屋に行ってお金をたくさん使って、 酔いがさめたら泣くだろう等、 酔っぱらって夜遅くまで遊んでいる人を笑って言う)。 ☆参考 口承文学にもよく登場する。 役回りはどちらかというと、 不吉なことの前兆、 悪ふざけをする者など、 きらわれる役が多いようである。 ☆参考 paskur パㇱクㇽ に次の四種がある。 síepaskur シエパㇱクㇽ[si-e-paskur 糞を食べる・カラス] くちばしが長い、 ただ kaːk kaːk カーㇰ カーㇰ と鳴く。 kararak カララㇰ[< (声の擬音)] karr, karr カㇽㇽ、 カㇽㇽ と鳴く。 sirarkokari シラㇻコカリ[sirar-ko-kari 海岸の岩・に・回る](?) karr həː, karr həː カㇽㇽ ハー、 カㇽㇽ ハー と鳴く。 okep オケㇷ゚[o-kep その尻が・毛がない] 「夜歩くカラス、 根性悪い。」 (S)〔知分類 p.1〕 {E: a crow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paskur
- パㇱクㇽ 【paskur】 烏:シエパㇱクㇽ(糞食い烏)=ハシブトガラス. パㇱクㇽ パㇰペ ヌカㇻヌカㇻ=烏ほどの物を見ろ見ろ.*女性が山で熊に出会った時,前をはだけて黒いものを見せながらこう言うと,熊は恥ずかしそうに目を逸らして行ってしまうという.クンネイワ ノ チセ カ ウン パㇱクㇽ ハウコㇿ.タント アナㇰネ ピㇼカ ヤント エㇰ ナンコㇿ=朝から屋根の上へ烏が声を出した.今日はいい客が来るであろう.*アイヌはカララㇰ(ハシボソガラス)のほうを格神のいい烏と考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- paskur wen rek
- パㇱクㇽウェンレㇰ §299 ハシボソガラス 関(6) paskur wen rek (pas-kur-wen-rek)「ぱㇱクㇽウェンレㇰ」 ⦅近文⦆原義‘カラスが悪く鳴く’‘カラスが不吉に鳴く’。いわゆるカラス鳴きが悪いこと。 (出典:知里動物編、方言:)
- paskur'ape
- パㇱクㇽアペ 【paskur-ape】 鬼火.▷パㇱクㇽ=烏 アペ=火 *青白い光で,昭和10年代造林人夫や測量人夫で山を歩いた時.夜はこの火を見たものだが平成7年現在は太い木の根もないので見ることができなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- paskur'ep
- パㇱクㇽエㇷ゚ 【paskur-e-p】 ツルウメモドキ.▷パㇱクㇽ=烏 エ=食べる ㇷ゚=物 クカ アナㇰネ カパイ イヨッタ ピㇼカ オトゥタヌㇷ゚ パㇱクㇽエㇷ゚ プンカㇻ カプフ ア・ソソ ワ ア・エイワンケ ㇷ゚ ネ.ク アナㇰネ クネニ アニ ア・カㇻ ペ ネ=弓弦はムカゴイラクサが一番いい,次にいいのはツルウメモドキのつるの皮を剥いで使うものだ.弓はイチイの木で作るものだ.パㇱクㇽエㇷ゚ カプフ アニ メノコウㇷ゚ソㇿ ネ ヤ エムㇱ アッ ネ ヤ タラッ ネ ヤ ア・カㇻ コㇿ エアㇻキンネ ニㇱテ ワ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=ツルウメモドキの皮で女性のお守り紐とか刀の下げ帯とか背負い縄の紐などを作ると本当に丈夫でいいものだ.*雪が降ってからつるになった赤い実を烏が食べるのでこの名がついている. (出典:萱野、方言:沙流)
- paskurarewrew
- パㇱクㇽアレウレウ §144 カラスアゲハ;ミヤマカラスアゲハ(成) (1) paskur-arewrew(pas-kur-a-rew-rew)「パㇱクㇽアレウレウ」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskuraru
- パㇱクラル §182 エゾノレンリソウ (1) paskuraru (pás-ku-ra-ru)「ぱㇱクラル」[カラスの・弁当] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paskurep
- パㇱクレㇷ゚ §047 カンボク (2) paskurep (pás-ku-rep)「ぱㇱクレㇷ゚」[paskur(カラスが)e(食う)p(物)] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paskureray ki
- パㇱクレライ キ §389.しぬ(死ぬ)(63)犬死する;野たれ死する paskur-e-ray ki〔páš-ku-re-raǐ|kí ぱㇱクレライ・き〕[paskur(カラス)+-e-(に関する)+ray(死ぬ)+ki(する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paskurhunkokko
- パㇱクㇽフンコッコ §424 カラスヘビ(方言);シマヘビの変種 (2) paskur-hunkokko (pás-kur-hun-kok-ko)「ぱㇱクㇽフンコッコ」[<からす・へび] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskurkamuy
- パㇱクㇽカムイ §424 カラスヘビ(方言);シマヘビの変種 (1) paskur-kamuy (pas-kur-ka-muy)「ぱㇱクㇽカムイ」[<からす・神] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskurmame
- パㇱクㇽマメ §181 ハマエンドウ (2) paskur-mame (pás-kur-ma-me)「ぱㇱクㇽマメ」[カラス・豆] 果実 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paskurmarewrew
- パㇱクㇽマレウレウ §144 カラスアゲハ;ミヤマカラスアゲハ(成) (5) paskur-marewrew(pas-kur-ma-rew-rew)「パㇱクㇽマレウレウ」⦅美幌II,34、屈斜路、名寄、屈斜路、コ88、池田ikeda、高島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskuro
- パㇱクロ §298 ハシブトガラス (6) paskuro (pas-ku-ro)「パㇱクロ」 ⦅千島⦆からす (出典:知里動物編、方言:)
- paskursinot
- パㇱクㇽシノッ 【paskur-sinot】 鳥遊び:遊び方の下手な者に言う.子供と遊んでというか,子供をかわいがっても乱暴にして泣かす大人のこと. ▷パㇱクㇽ=鳥 シノッ=遊び(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- paskutcihomap
- パㇱクッチホマㇷ゚ §424 カラスヘビ(方言);シマヘビの変種 (3) paskut-cihomap (pás-kut-či-ho-map)「ぱㇱクッチホマㇷ゚」[<からす・へび] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paskuto
- パㇱクト §215 イガイ (2) paskuto (pas-ku-to)「パㇱクト」 ⦅礼文華⦆(方言:シウリカイ、ニタリガイ) (出典:知里動物編、方言:)
- paskuttar
- パㇱクッタㇻ §269 ナンバンハコベ (1) paskuttar (pás-kut-tar)「ぱㇱクッタㇻ」[paskur(カラス)tar(荷負縄)] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paskutto
- パㇱクット §215 イガイ (3) paskutto (pas-kut-to)「パㇱクット」 ⦅幌別⦆ヒヨリ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- paskutto
- パㇱクット §215 イガイ (4) paskutto (pás-kut-to)「ぱㇱクット」[<paskur(カラス)to(貝)] ⦅白老、幌別、礼文⦆ムラサキガイ、エゾイガイ、エゾヒバリガイなど。 (出典:知里動物編、方言:)
- pasnekarus
- パㇱネカルㇱ §445 ホクチダケ (2) pasnekarus (pás-ne-ka-rus)「ぱㇱネカルㇱ」[pas(炭)ne(になる)karus(キノコ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paspas
- パㇱパㇱ 【pas-pas】 消し炭,炭. (出典:萱野、方言:沙流)
- paspas
- パㇱパㇱ 【名】[概](所は paspasi(hi) パㇱパシ(ヒ)) 消し炭、 燃えかす(木が燃えて炭の状態になったもの)、 炭。 ☆参考 今の木炭もこの語で言う。 石炭は含まない。 ☞pas パㇱ {E: ashes; cinders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paspasi
- パㇱパシ 【名】[所](概は paspas パㇱパㇱ) …の消し炭。 uhuy paspasi ウフイ パㇱパシ (それ)を燃やしてできた消し炭、 …の燃えかす。 arki koyaykus pe kam a=uhúyka, uhuy paspasi kirouske a=usípa アㇻキ コヤイクㇱ ペ カㇺ アウフイカ、 ウフイ パㇱパシ キロウㇱケ アウシパ (煎じ汁を飲みに)来られない者には肉を燃やしてこげて炭になったのを節々にぬってあげた。(NK民話) uhuy wa paspasi an ウフイ ワ パㇱパシ アン (パンが)こげて炭になった(=まっ黒にこげた)。(W) ☆参考 長い形 paspasihi パㇱパシヒ は未出。 {E: the ashes, cinders of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasrota
- パㇱロタ 【自動】ののしる。 ☆参考 kopasrota コパㇱロタ …をののしる。 {E: to curse…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasrota
- パㇱロタ 【pasrota】 悪口,苦情,文句.痛罵,ののしる. イヨーハイ ネア ウナㇻペ パㇱロタ ハウェ イヨイタクシ エカㇷ゚ ネ.ア・ヌー カ エチャッケ=いやーたまげた,あのおばさん,悪口の言い方人を呪うと同じようなものだ.聞くだけでも汚ない言葉だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- passayo
- パッサヨ 【passayo】 走り粥:わずかのヒエとか米などに水を多くして粥を炊くと,煮え立つ鍋の中で米粒が走るように見えるので走り粥という. アエㇷ゚ イサㇺ ヒ タ アナㇰネ チェㇷ゚ルㇽ ネ ペコㇿ カㇺルㇽ ネ ペコㇿ ア・エ オカケ タ パㇱサヨ ア・カㇻ ワ ア・エ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ=食べ物のない時は,魚汁らしきもの肉汁らしきもの食べた後に,走り粥を煮て食べたものであったそうだ.*このような食べ方をアイヌイペ(アイヌたちの食べ方)と,半ば自嘲気味に言っていたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- paste
- パㇱテ 【pas-te】 走らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- paste
- パㇱテ 【pas-te】 気がつく. キムンカムイ アナㇰネ ア・シトマ ㇷ゚ ネ ア・クイラ ヒ パㇱテ コㇿ ヤイルカ エホシピ ワ ニ センピㇼ タ イイェトコウㇱ(イ・エトコウㇱ) ペ ネ=熊は恐ろしいものだ,後をつけられたことに気づくと自分の足跡を迂回して木の陰で待ち伏せをするものだ.ア・ユピヒ オナハ トゥラノ エキㇺネ クニ ネ ア・イェ ワ アナ(アン ア) ヒ ア・ヌ ア ㇷ゚ キラ ワ イサㇺ ア・オナハ ネ ワ アン ペ パㇱテ ワ イルㇱカ ア イルㇱカ ア=私の兄は父と一緒に山へ行くようにと言われていたのを,私は聞いたのに逃げてしまい,私の父はそれに気がつき怒って怒って. (出典:萱野、方言:沙流)
- paste
- パシテ 【他動】[pas-te 走る・させる] ①(語構成の要素として)…を走らせる。 kayapaste カヤパㇱテ[kaya-paste 帆(が)・走らせる](舟が)帆をかけて走る。 ② ☞tek(e) paste テㇰ/テケ パㇱテ (出典:田村、方言:沙流)
- pastetterke
- パㇱテッテㇾケ 【自動】[pas-ter-ter-ke 走る・(跳ねることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)](幼児が)よちよち歩きする。 {E: (for a toddler) to waddle, totter along.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pastetterke
- パㇱテッテㇾケ 【pas-tetterke】 よちよち歩きをする. ナー イワタラㇷ゚ ネ ラポㇰ タ ア・ホッパ ㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚ ポーカ ア・パㇻヌンヌンテ ワ ア・レス パㇱテッテㇾケ パㇰノ ポロ ルウェ ネ ワー=まだ赤子のうちに遺された者なのでいろいろな物を口移しにして育て,よちよち歩きするまでに大きくなったのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasuske
- パスㇱケ 【pasuske】 逃げまどう. キキㇼ パスㇱケ=蜘蛛の子を散らすように逃げまどう[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasusu
- パスス 【他動】…(のしわざ)を見破る。 a=pasúsu アパスス ばれた。 a=pasúsu p ne kusu yaykirare wa isam アパススㇷ゚ ネ クス ヤイキラレ ワ イサㇺ (夜襲に来ていたやつらは)見破られたものだから逃げて行ってしまった。(W言い伝え) {E: to see through, detect (the doings of)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasuy
- パスイ 【名】箸(はし)。 tumsikot pasuy トゥㇺシコッ パスイ 下げ飾りのついた箸(菓子などの取り箸に使う)。 ikupasuy イクパスイ 奉酒箸/献酒箸。 túkipasuy トゥキパスイ 同。 ipepasuy イペパスイ 食事の箸。 apepasuy アペパスイ 火箸。 ☆参考 最も普通には、 食べ物をはさむ二本一組の箸(ipepasuy イペパスイ)を指す。 神に酒をささげる儀式のときなどには、 奉酒箸(ikupasuy イクパスイ/túkipasuy トゥキパスイ)のことを指すこともある。 {E: chopsticks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasuy
- パスイ 【pasuy】 箸. イペパスイ=食べる箸. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasuy'op
- パスイオㇷ゚ 【pasuy-o-p】 箸入れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasuyasuya(-an)
- パスヤスヤ §058.頭を左右に振っていやいやする(1)pa-suyasuya(-an)〔pá・su-jà-su-ja ぱ・スやスヤ〕[頭を・振り振りする]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pasuysampe
- パスイサンペ 【pasuy-sampe】 捧酒箸の心臓:アイヌが神々に願い事をする時に用いるへら状の道具の裏側の先の方につけるくぼみ.このくぼみを,パスイサンペあるいはパスイパルンペ(捧酒箸の舌)と言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pasyar
- パㇱヤㇻ 【pas-yar】 走らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- pata
- パタ 【pa ta】 上. チセ パ タ アン トイ オッタ(オㇿ タ) エ・ミチ キナカㇻ コㇿ アン ナ チュワン オッタ アエㇷ゚ コㇿ ワ アㇻパ=家の上の方にある畑にお前の父が草取りしているので昼に食べる物持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- patacinne
- パタチンネ 【patacin-ne】 とりみだす,半狂乱. ヘマンタ オモト ネ ワ スイ ウムレㇰウコイキ イマチネㇷ゚ パタチンネ ワ エネ ア・カリー(ア・カㇻ ヒ) カ イサㇺ=何が原因なのかまたしても夫婦げんか,妻のほうがとりみだし手もつけられない. (出典:萱野、方言:沙流)
- pataparse
- パタパㇻセ 【自動】[pa-ta-parse 湯気・(?)・フワフワ上がる] 煮えたてで湯気が立っている(ごちそうを表す表現の一つ)。 pataparse/kéraan aep パタパㇻセ/ケラアン アエㇷ゚ できたての湯気の立っているおいしいごちそう。(W神謡語り) tap a=yanke aep pataparse kor an wa a=e kor án=an タㇷ゚ アヤンケ アエㇷ゚ パタパㇻセ コㇿ アン ワ アエ コㇿ アナン 私は今火からおろしたばかりの食べ物が湯気が立っているのを食べていた。(HC民話) {E: for steam to rise from something just boiled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- patapata
- パタパタ §016 ハタハタ (1) patapata (pá-ta-pa-ta)「ぱタパタ」 成魚 ⦅礼文、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- patapata
- パタパタ 【patapata】 ハタハタ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- patcake
- パッチャケ §272.くちびる(唇)(8)patcake〔pát-ča-ke ぱッチャケ〕[<par(口)+ca(ふち)+ke(の所)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- patcaskor
- パッチャㇱコㇿ 【自動】[par-cas-kor 口・走る(こと)・を持つ]口がうまい(たとえば、 うまいことを言って一つしかないりんごを十ぐらいと交換する等)。 {E: to be a good talker.} (出典:田村、方言:沙流)
- patce
- パッチェ 【patce】 飛び散る. ウプンパッチェ=吹雪で雪が飛び散る.ウナパッチェ=木灰が飛び散る. (出典:萱野、方言:沙流)
- patci
- パッチ 【patci】 漆塗りの鉢,木鉢. (出典:萱野、方言:沙流)
- patci
- パッチ 【名】塗りものの鉢(宝器の一種)。 ☆参考 丸くて直径センチ位、 外は黒塗、 中は赤、 外に金銀の模様がついていれば中は黒塗、 米も入れる、 ごはんを入れたりする、 昔はおはちの代わりだろう、 お弁当を入れて saranip or omare wa se サラニㇷ゚ オㇿ オマレ ワ セ「小出し」に入れてしょう(=背負う)。(S) {E: a lacquerware bowl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- patcinkar
- パッチンカㇻ §021 エゾメバル;がや (2) patcinkar (pát-cin-kar)「ぱッチンカㇻ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- patek
- パテㇰ 【patek】 それだけを,〜だけ,〜ばかり. パㇻカ タ アネスウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ].エネ ク・ヤイウェンヌカㇻ アㇷ゚ ヒナコㇿ エネ パテㇰ ヘ ハイー ク・ヤイラムポㇰウェン フミー=あれほど苦労したのにたったこればかりかい,いやー私は少々不満に思うよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- patek
- パテㇰ 【後副】…ばかり、 …だけ。 káni patek en=kore カニ パテㇰ エンコレ 私だけにくれた。(S) kam patek c=e kor oka=as カㇺ パテㇰ チェ コㇿ オカアㇱ 私たちは肉ばかり食べている(いつも肉を食べている)。(S) poonpepo patek an ポオンペポ パテㇰ アン ほんの少しだけある=少ししかない。(W民話) e=cis patek ki p ne kusu エチㇱ パテㇰ キㇷ゚ ネ クス あなたが泣いてばかりいるので。(HC民話) hotke=an wa patek án=an ホッケアン ワ パテㇰ アナン 寝てばかりいた(いつも寝ていた)。(NK民話) patek a=kor rusuy pe パテㇰ アコン ルスイ ペ ただ一つほしいもの。(W民話) patek ku=kor su パテㇰ クコㇿ ス[それだけ・私が持っている・鍋]私のたった一つの鍋。(S) ☆参考 最後の二例は関係詞的用法。 ☆参考 takup タクㇷ゚ …しか…しない。 {E: just; only.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- patke
- パッケ 【自動】[pat-ke (擬態の語根)・(自動詞形成)] (栗が)パッとはねる、 はぜる。 ponkanpi patke wa ek, en=tom osma ポンカンピ パッケ ワ エㇰ、 エントㇺ オㇱマ はがきが(風で)とんで来て私に当たった。(W) yam kap turano a=ma kor patke wa a=sitóma p ne ヤㇺ カㇷ゚ トゥラノ アマ コㇿ パッケ ワ アシトマㇷ゚ ネ 栗を皮ごと焼くとはぜて恐ろしいもんだ。(S) ☆参考 pus プㇱ 破裂する、 爆発する。 pakake パカケ (火が)はねる、 terke テㇾケ (人や動物が)ピョンと跳ねる。 {E: to explode.} (出典:田村、方言:沙流)
- pátoy
- パトイ 【名】[概](所は pátoye(he) パトイェ(ヘ))[pa-toy 口・(?)] くちびる(唇)。 ☆参考 pápus パプㇱ、 cápus チャプㇱ は他方言。 {E: the lips.} (出典:田村、方言:沙流)
- patoy(-e)
- パトイ §272.くちびる(唇)(2)patoy(-e)〔pá-toǐ ぱトイ〕[pa(口)+toi(?)]⦅サル、チトセ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- patoy/patoye(he)
- パトイ/パトイェ(ヘ) 【patoy/patoye(he)】 唇. (出典:萱野、方言:沙流)
- pátoye(he)
- パトイェ(ヘ) 【名】[所](概は pátoye パトイェ) …のくちびる(唇)。 pátoye ironne パトイェ イロンネ 唇が厚い。 {E: the lips of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- patoykausrek(-i)
- パトイカウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(11)くちひげ patoy-ka-us-rek(-i)〔pá-toǐ-ka-uš-rek ぱトイ・カ・ウㇱ・レㇰ〕[patoy(くちびる)+ka(の上)+us(に生えている)+rek(くちひげ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- patta
- パッタ §178 バッタ (1) patta(pát-ta)「ぱッタ」⦅幌別、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pattaki
- パッタキ §178 バッタ (2) patta-ki(pát-ta-ki)「ぱッタキ」⦅名寄、美幌、屈斜路、本別、旭川、様似⦆バッタ類 (出典:知里動物編、方言:)
- pattaki
- パッタキ 【pattaki】 バッタ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pattaki
- パッタキ 【名】[動物]バッタ。(W) ☆参考 サダモさんは pattakikir パッタキキㇼ と言う。 〔知分類 p.105〕 {E: a grasshopper.} (出典:田村、方言:沙流)
- pattakikir
- パッタキキㇼ 【名】[patta-kikir [日本語]バッタ・虫][動物]バッタ。(S) ☆参考 ワテケさんは pattaki パッタキ と言う。 〔知分類になし〕 {E: a grasshopper.} (出典:田村、方言:沙流)
- pattakikir
- パッタキキㇼ 【patta-kikir】 バッタ:イナゴ・スズムシ・ウマオイ等々を含む. (出典:萱野、方言:沙流)
- pattakup
- パッタクㇷ゚ 【par-takup】 口だけ. パッタクㇷ゚ イヨアットゥイェ(イ・オアットゥイェ)=口で私を切るように=口ばかり達者なやつだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pattar
- パッタㇻ 【pattar】 (煎り豆が)はぜる. (出典:萱野、方言:沙流)
- pattarka
- パッタㇻカ 【pattar-ka】 〜(トウモロコシなどを)はぜらせる. エカシ ミマキヒ ピㇼカ ㇷ゚ ネ クス ア・セイレカ マメ ア・パッタㇻカ キミ ネ ヤッカ エカウロトト フミ=おじいさんは歯がいいものだから煎り豆もはぜらせたトウキモロコシもばりばりとかじっている.キミパッタㇻカ=トウモロコシをはぜらせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- pattarka
- パッタㇻカ 【他動】(豆、 トウモロコシ等)を煎る/を煎ってはじけさせる。 ( kími pattarka キミ パッタㇻカ トウモロコシを煎る。(S) cipattarka mame チパッタㇻカ マメ 煎り豆。(S) {E: to roast…} (出典:田村、方言:沙流)
- patukuku
- パトゥクク §266.口を尖らして不平顔をする(4)patukuku〔pá-tu-ku-ku ぱトゥクク〕[pa(口を)+tukuku(つきだしている)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pátum
- パトゥㇺ 【名】[pa-tum 空気・の中] 大気の状態。 (次の表現の中で) pátum wen パトゥㇺ ウェン [大気の状態・悪い] ①空気がよくなくて衛生に悪い(=réra tum wen レラ トゥㇺ ウェン)。(S) ②伝染病がはやっている。(S) {E: ①unsanitary air. ②conditions for the spread of an infectious disease.} (出典:田村、方言:沙流)
- patum
- パトゥㇺ 【patum】 流行病. ネイタカ パトゥㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ ヒ ア・ヌ コㇿ ウクリペ ア・ウㇰ ワ アパ オッタ(オㇿ タ) プヤㇻ オッタ ア・エウシ ワ ア・アヌ コㇿ パヨカカムイ ソモ ヘノイェ ㇷ゚ ネ=どこかで流行病が蔓延したと聞いたらヤツメウナギを取って来て戸とか窓に差しておくと病気の神がよらないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- patum(-i)
- パトゥㇺ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(10)patum(-i)〔pá-tum ぱトゥㇺ〕[pa(年)+tum(中)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pátumare
- パトゥマレ 【他動】[patum-a-re 悪い空気・座る・させる](?) 伝染病が移らないで素通りする。 a=un=patumare アウンパトゥマレ 私たちだけは(その病気に)かからない。(S) {E: to bypass a place so as not to pick up an infectious disease.} (出典:田村、方言:沙流)
- patumkamuy
- パトゥㇺカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(12)疱瘡神 patum-kamuy〔pá-tum-ka-muǐ ぱトゥㇺカムイ〕[patum(疱瘡)+kamuy(魔神)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pátupare
- パトゥパレ 【他動】(キツネかなにか)を大声で追い払う。 {E: to drive…away in a big voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- pátuware
- パトゥワレ 【自動】ひからびている。 {E: to dry up.} (出典:田村、方言:沙流)
- paud
- パウド §136 アブ(虻) (2) paud(pa-ud)「パウド」⦅C⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paus
- パウㇱ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(22)疱瘡が流行する pa-us〔pá-uš ぱウㇱ〕[pa(疱瘡が)+us(つく)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pautorke
- パウトㇿケ §057.頭の側面;側頭部(3)pa-utorke〔pá-u-tòr-ke ぱ・ウとㇿケ〕[pa(頭)+utor(わき)+ke(所)]⦅ウラカワ、サマニ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawasnu
- パワㇱヌ 【paw-asnu】 雄弁. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawci
- パウチ 【pawci】 淫乱. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawci
- パウチ 【名】頭をおかしくさせる害毒の神(?)。 heru pawci ta humki ya ヘル パウチ タ フㇺキ ヤ 何でもなくてこんな音がするだろうか。(HK民話) {E: a god that drives people crazy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Pawci-kamuy
- パウチカムイ 【名】「人を気違いにする」神(天の susuranpeci ススランペチ に住む)。(S) {E: a god.} (出典:田村、方言:沙流)
- pawciciste
- パウチチㇱテ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(46)よがり泣き[する] pawci-ciste〔páŭ-či-čiš-te ぱウチ・チㇱテ〕[pawci(淫魔が)+ciste(泣かしめる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawcikar
- パウチカㇻ §280.くるう(狂う)(9)パウチという魔が憑いて気が狂う pawci-kar〔páŭ-či-kar ぱウチカㇻ〕[pawci(狂魔)+kar(からむ、憑く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawcikina
- パウチキナ §106 エゾオオバセンキュウ (3) pawci-kina (páw-ci-ki-na)「ぱウチキナ」[paw-ci(魔女)kina(草)] 茎葉 ⦅A石狩⦆⦅長万部、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pawcikina
- パウチキナ §356 オオバタケシマラン (2) pawci-kina (páw-ci-ki-na)「ぱウチ・キナ」[pawci(狂乱の神、淫魔)kina(草)] 茎葉 ⦅千歳⦆ →補注(29)。 (出典:知里植物編、方言:)
- pawcikina
- パウチキナ §362 ショウブ (2) pawci-kina (páw-ci-ki-na)「ぱウチ・キナ」[pawci(魔)kina(草)] 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pawcikor(-an)
- パウチコㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(21)pawci-kor(-an)〔páŭ-či-kor ぱウチコㇿ〕[pawci(淫魔を)+kor(もつ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawcikorpe
- パウチコㇿペ 【pawci-kor-pe】 淫乱者. ヤイカタ アナㇰネ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ ペ ソモ ネ コㇿカ テエータ パウチコㇿペ アトゥㇱパ ワ ホユッパ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=私自身の目で見たものではないけれど,ずうっと昔に淫乱集団が裸で走っていたものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawcikot wa cis
- パウチコッ ワ チㇱ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(45)よがり泣き[する] pawci-kot wa cis〔páŭ-či-kot-wa-číš ぱウチコッ・ワ・ちㇱ〕[ぱウチコッ(交合し)、ワ(て)、チㇱ(泣く)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawcio
- パウチオ 【他動】[pawci-o 害毒・…に入る] …に毒がつく。 {E: to poison…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pawcipunkar
- パウチプンカㇻ §295 カラハナソウ (4) pawci-punkar (páw-ci-pun-kar)「ぱウチプンカㇻ」[pawci(淫魔)punkar(蔓)] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pawetenke
- パウェテンケ 【他動】…に指図する、 …に知恵をつけてさせる。 ☆参考 aripawetenke アリパウェテンケ 大勢の人に指図監督して仕事をさせる。 {E: to direct, order…} (出典:田村、方言:沙流)
- pawetenke
- パウェテンケ 【pawetenke】 号令をかける. チセカㇻ ネ ヤ インネ ウタㇻ ネㇷ゚キ ヒ タ アナㇰネ イパウェテンケ クㇽ アン コㇿ イユニン サㇰノ ネㇷ゚ ネㇷ゚キ カ ア・オケレ ㇷ゚ ネ=家を建てるとか大勢の人たちが働く場合は,号令をかける人がいると怪我もなくどんな仕事も終わるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawetok
- パウェトㇰ 【pa-etok】 雄弁. アヌンクㇽ ネ ヤッカ イテキ アララ ㇷ゚ ネ ナ.パウェトㇰ コㇿ ペ カ ラメトㇰ コㇿ ペ カ オカ ㇷ゚ ネ ナ=他から来た人であってもなめてはいけないものだよ.雄弁な者も度胸のある者もいるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawetok
- パウェトㇰ 【名】[pa-w-etok 口・(つなぎ音)・の先] 雄弁さ。 pawetok kor パウェトㇰ コㇿ 雄弁だ(=pawetokkor パウェトッコㇿ)。 pawetok ka kor siretok ka kor パウェトㇰ カ コㇿ シレトㇰ カ コㇿ 口も達者だし器量もいい。 ☆参考 「雄弁な人」を表現することもある。 {E: eloquence.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pawetok puyar
- パウェトㇰ プヤㇻ 【pawetok puyar】 雄弁の窓:門歯のすきまが広いこと.▷パウェトㇰ=雄弁 プヤㇻ=窓 (出典:萱野、方言:沙流)
- pawetokkor
- パウェトッコㇿ 【pa-etok-kor】 雄弁である(人). ソンノ ウタㇻパ シノ ウタㇻパ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・エリㇰナヌカㇻ カシウン パウェトッコㇿ ハウェ ポーヘネ コトㇺ シリ=本当の首領,まことの首領であるので.皆が見上げるその上へ雄弁なこと,なおさら似合うこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- pawetokkor
- パウェトッコㇿ 【自動】[pawetok-kor 雄弁さ・を持つ] 雄弁である、 弁舌が上手である。 {E: to be eloquent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pawse
- パウセ 【自動】[paw-se (擬音の語根)・と言う] (狐が)なく。 {E: (for a fox) to howl.} (出典:田村、方言:沙流)
- pawse
- パウセ 【paw-se】 狐が啼く,狐の声. チロンヌㇷ゚パウセ=狐の声. (出典:萱野、方言:沙流)
- pay
- パイ 【pay】 薄い. パイ スプヤ アッ コㇿ アン=薄い煙が立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pay=an
- パヤン 【自動】[不定人称形](paye パイェ《行く》の不定人称形 paye=an パイェアン が早く発音されて e が落ちた形。) (出典:田村、方言:沙流)
- payayke(-an)
- パヤイケ §467.そそけだつ;ぞっとする(1)payayke(-an)〔pa-jáǐ-ke パやイケ〕[pay-ay-ke(ぞく・ぞく・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- paye
- パイェ 【自動】[複](単は arpa アㇻパ) ①(二人以上が)行く。 eun sinot kusu paye utar エウン シノッ クス パイェ ウタㇻ そこへ遊びに行った人たち。(S会話) ②wa paye ワ パイェ(出来事が)だんだん手前から向こうへ移行する、 …していく。 uhuy wa paye ウフイ ワ パイェ 燃えていった。 ☆参考 川上/山手方向から川下/海手方向へ行くことにはこれを使わず、 san サン [単]/sap サㇷ゚ [複]と言う。 {E: to go (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paye
- パイェ 【paye】 行く,出発する,発つ〔複〕. オッコー タント アハ タ・アン クス ピクタトイ オルン パイェ・アン ロー=お姉さん,今日土豆を掘りに川原の砂畑まで行こうよ.エシㇼ パㇰノ テ タ ネㇷ゚キ パ コㇿ オカ ア コㇿカ アㇷ゚ト ルイ アクス キラ ワ パイェ ア ワ=先程まで皆がここで働いていたけれども雨が強くなったので皆が逃げて行ったよ.参照:アㇻパ (出典:萱野、方言:沙流)
- payekaykamuy
- パイェカイカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(15)疱瘡神 payekay-kamuy〔pa-jé-kaǐ-ka-muǐ パいぇカイカムイ〕[payekay(旅行する)+kamuy(魔神)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- payepa
- パイェパ 【自動】[複複](単は arpa アㇻパ) (二人以上が皆)行く。 ☆参考 不定人称形は paye=an-pa パイェアンパ。 {E: to go (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- payere
- パイェレ 【他動】[自動使役][複](単は arpare)[paye-re 行く[複]・させる]…を行かせる。 icen sanke yan, yak easir a=eci=payére na イチェン サンケ ヤン、 ヤㇰ エアシㇼ アエチパイェレ ナ 金を出せ、 そうしないと行かせないぞ(=通さないぞ)。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- paykahceh
- パイカㇵチェㇸ §100 キウリウオ、キュウリウオ (3) paykah-ceh(páy-kah-ceh)「ぱイカㇵチェㇸ」[<paykah(<paykar春)ceh(<cep魚)]成魚⦅落帆、富内⦆キュウリpáykara-cehとも(富内) (出典:知里動物編、方言:)
- paykar
- パイカㇻ 【名】春。 síno paykar シノ パイカㇻ 盛春(四月から五月いっぱい)。 paykar opicino パイカㇻ オピチノ [春・を手放すように] 春の終わりに(六、 七月)。 paykar opicino kími k=étoyta akus na k=e eaykap パイカㇻ オピチノ キミ ケトイタ アクㇱ ナ ケ エアイカㇷ゚ 春の終わりにトウモロコシをまいたところまだ食べられない。(S) sir-paykar シㇼパイカㇻ 春になる。 {E: spring.} (出典:田村、方言:沙流)
- paykar
- パイカㇻ 【paykar】 春. (出典:萱野、方言:沙流)
- paykaraceh
- パイカラチェㇸ §100 キウリウオ、キュウリウオ (4) paykara-ceh(páy-ka-ra-ceh)「ぱイカラチェㇸ」[paykara(春)ceh(魚)]成魚⦅落帆、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paykarkamuy
- パイカㇻカムイ §277 くま (76) paykar-kamuy (páy-kar-ka-muy)「ぱイカㇻカムイ」[<paykar(春)kamuy(神)] ⦅美幌⦆春先にとったクマ (出典:知里動物編、方言:)
- paykarmatumpe
- パイカㇻマトゥンペ §270 キタキツネ、きつね (7) paykarmatumpe (páy-kar-ma-tum-pe)「ぱイカㇻマトゥンペ」[<paykar(春)matun(交配する?)-pe(もの)] ⦅幌別⦆春のキツネ (出典:知里動物編、方言:)
- paykatsupun
- パイカッスプン §060 ウグイ (8) paykat-supun (páy-kat-su-pun)「ぱイカッスプン」[<paykar(春)supun(ウグイ)] ⦅美幌⦆sirkopopに似てそれより大きいウグイ (出典:知里動物編、方言:)
- payoka
- パヨカ 【payoka】 歩く. エシㇼ インネウタㇻ ヘパシ パヨカ シリ ク・ヌカㇻ ネㇷ゚カ ア・エラナㇰ ペ アン ワ ソモ ネ ヤー=先程大勢の人たちが下のほうへ歩くのを私は見た.何か心配事でもあったのではないか. (出典:萱野、方言:沙流)
- payoka
- パヨカ 【自動】[複](単は omanan オマナン)[< paye-oka 行く[複]・いる[複]] (二人以上が)あちこち歩く/歩き回る(徒歩でも走っても、 乗り物でも)、 旅する、 行き来する。 asuranpa kor payoka hawe as アスランパ コㇿ パヨカ ハウェ アㇱ (今夜は霜がおりるでしょうと)警報して回る声がする。(S) ☆参考 pe/p ペ/ㇷ゚《…の》の前でもこの形で payoka p パヨカㇷ゚、 -re レ(使役語尾)の前では payokay パヨカイ となり payokayre パヨカイレ という形が出ている。 {E: to walk about here and there; come and go (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- payokakamuy
- パヨカカムイ 【payoka-kamuy】 病気の神様,流行病,天然痘,疱瘡. コタン アパパ タ アユㇱニカムイ ア・ニスㇰ ワ ア・アヌ コㇿ パヨカカムイ カ コタノルン(コタン オルン) アフン ニューケㇱ=村の入り口の向こう側にとげつきの神を頼んで置くと病気の神も村へ入ることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- payokakamuy
- パヨカカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(16)疱瘡神 payoka-kamuy〔pa-jó-ka-ka-muǐ パよカカムイ〕[payoka(旅行する)+kamuy(魔神)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- payokayre
- パヨカイレ 【他動】[payokay-re 歩き回る(=payoka)・させる](人)に歩き回らせる。 ☆参考 独立には未出。 ci- チ のついた中相形で出てきた。 ☞cipayokayre チパヨカイレ (出典:田村、方言:沙流)
- paysere
- パイセレ §224.からだ(体);躯幹(26)下体 paysere〔páǐ-se-re ぱイセレ〕[<pay(<pan 下方の>+sere(<ser 部分)]⦅S.⦆【雅―PIL, p.84】 (出典:知里人間編I、方言:)
- paysereke(-he)
- パイセレケ §224.からだ(体);躯幹(27)下体 paysereke(-he)〔páǐ-se-re-ke ぱイセレケ〕[paysere(↑)+ke(の所の部分)] (出典:知里人間編I、方言:)
- paysir(-i)
- パイシㇼ §034.あし(足、脚);下肢(15)paysir(-i)〔páǐ-širぱイシㇼ〕[<pan-ser, pan(下方の)+ser(半分、部分)]⦅H.⦆【雅――聖典, p. 77】 (出典:知里人間編I、方言:)
- paysir(-i)
- パイシㇼ §224.からだ(体);躯幹(25)下体[下肢を含む] paysir(-i)〔páǐ-šir ぱイシㇼ〕[<pan(下方の)+ser(部分、半分)]⦅サル⦆【雅―聖典, p.77】 (出典:知里人間編I、方言:)
- payyekar
- パイイェカㇻ 【他動】…をけなす、 …にけちをつける。 wenkur anak nep kéraan pe a=ere yakka payyekar ウェンクㇽ アナㇰ ネㇷ゚ ケラアン ペ アエレ ヤッカ パイイェカㇻ 貧乏人はどんなおいしいものを食べさせてもおいしいと言わない。(S) a=payyekar アパイイェカㇻ けなされる。(S) ☆参考 裕福な人はおいしいとほめて喜んで食べるそうで、 そのことは ohapseeciw オハㇷ゚セエチウ と言う。 {E: to find fault with…} (出典:田村、方言:沙流)
- pecakayne
- ペチャカイネ 【pecakayne】 糊気がない. ペチャカイネ サヨ ネ フミー=糊気のない粥だねえ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pecankur
- ペチャンクㇽ 【pecan-kur】 やせっぽっちの人,たいしたことのない者. (出典:萱野、方言:沙流)
- pecica
- ペチチャ 【名】湿地(「野原」の訳語として出た)。 {E: damp, moist ground.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pecihikar
- ペチヒカㇻ 【pecihi-kar】 3枚に身おろしした魚を縦に切ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- pehcamus
- ペㇸチャムㇱ §370 カサスゲ (2) pehcamus (péh-ca-mus)「ぺㇸチャムㇱ」[<pet-sam-us(川・傍・に群生している] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pehe numpa
- ペヘ ヌンパ 【pehe numpa】 しぼる. (出典:萱野、方言:沙流)
- peka
- ペカ 【peka】 受ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- peka
- ペカ 【peka】 〜を,〜に,〜へ,〜から. オコッコ アナㇰネ ル ウトゥㇽ ペカ アㇷ゚カㇱ ペ ネ ナ イテキ ル ウトゥㇽ エチ・クㇱ ペ ネ ナ アニー=化け物は道の下側を歩くものだから,道の下側を通らないようにお前たちはするんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- péka 1
- ペカ 【他動】(投げ渡されたものなど)を受けとめる。 ku=peka na クペカ ナ (投げてくれれば)(私)受け取るよ。 ay péka アイ ペカ 矢を受け取る(けものや鳥の神が矢に当たってくれることを言う)。 kanna nis ka un a=e=péka wa, kamuy or ta sonno ukor síno ukor eci=kí kus ne na カンナ ニㇱ カ ウン アエペカ ワ、 カムイ オッタ ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ エチキ クㇱ ネ ナ 私があなたを天に引き取って、 あなた方は神の国で本当の結婚、 まことの結婚をするのです。(HC民話) {E: to catch…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péka 2
- ペカ 【格助】…に/で/を(一点ではなく動くあるいは伸びて/広がっている範囲を示す)。 rik péka a=eyápkir リㇰ ペカ アエヤㇷ゚キㇼ 高い所を(=高い所から)投げ飛ばされた。 soy péka nepki ソイ ペカ ネㇷ゚キ 戸外で働く。 ni ka péka sinot pe osoro néno ニ カ ペカ シノッ ペ オソロ ネノ 木の上で遊ぶもの(=サル)の尻のよう(酔って赤い顔をしている人を笑って言う)。 nupuri suptom a=tuypa wa oro péka inne maciya an ヌプリ スㇷ゚トㇺ アトゥイパ ワ オロ ペカ インネ マチヤ アン 山の中腹を切りくずしてそこに人口の多い町がある。 {E: case particles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekakarpe
- ぺカカㇻペ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (2) pekakarpe (pé-ka-kar-pe)「ぺカカㇻペ」[<pe(水)ka(上)kar(掃除する)-pe(者)] ⦅雪裡、千歳、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pékamam
- ペカマㇺ 【自動】☞erámu pékamam エラム ペカマㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekampe
- ペカンペ §127 ヒシ (1) pekampe (pe-kám-pe)「ペかンペ」[pe(水)ka(の上)un(にある)pe(もの)] 果実 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pekampekuttar
- ペカンペクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (8) pekampe-kuttar (pe-kám-pe-kut-tar)「ペかンペクッタㇻ」[ヒシ(の)・円棒茎] 茎 ⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pekampekutu
- ペカンペクトゥ §029 ハンゴンソウ ななつば (7) pekampe-kutu (pe-kám-pe-ku-tu)「ペかンペクトゥ」[pekampe(ヒシの実)kutu(円棒茎)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pékanke
- ペカンケ 【自動】[pe-ka-n(< un)-ke 水・の上・に・(自動詞形成)](?) 浮かぶ、 浮かんでいる。 ☆参考 沈んでいたものが浮く(浮き上がる)のは sipusu シプス。 {E: to float.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekanke
- ペカンケ 【pekan ke】 浮かぶ,浮く,浮上,浮揚:沈んでいた物が浮かび上がること. ネア エタㇱペ ペカンケ ワ エㇰ ヒクス アㇱナㇷ゚ アニ ア・トイコキㇰキㇰ ワ ア・ライケ=あの海馬(トド)が浮き上がってきたので櫂で殴り殺した.オペッネカ ワ カッパ ス ポㇷ゚ ワ オラーノ オマレ ペカンケ コㇿ チ ワ アン ペ ネ ナ ヤンケ アニー=それ,練ってから団子にして鍋が煮え立ってから入れて,浮いたら煮えているものだから上げてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- pekankere
- ペカンケレ 【pekanke-re】 浮かせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- pekanpe
- ペカンペ 【pekan-pe】 ヒシ(の実). (出典:萱野、方言:沙流)
- pekanpe
- ペカンペ 【名】[pe-ka-n(< un)-pe 水・の上・にある・もの][植物] ヒシ(菱)の実。 〔知分類 p.71〕 {E: a water chestnuts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekanpe-ewetusmak
- ペカンペエウェトゥㇱマㇰ 【自動】[pekanpe-e-u-etusmak ヒシの実・のことで・互い・と競争する] 競い合ってヒシの実をとる。 {E: to fight over, contest for water chestnuts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekaocarse
- ぺカオチャㇻセ §163 アメンボウ類 (2) pekaocarse(pé-ka-o-car-se)「ぺカオチャㇻセ」[<pe(水)ka(上)o(で)carse(すべる)] ⦅屈斜路⦆pe-ka-o-cararseとも (出典:知里動物編、方言:)
- pekapeka
- ペカペカ §163 アメンボウ類 (4) pekapeka(pe-ka-pe-ka)「ペカペカ」⦅美幌⦆カッパの子 (出典:知里動物編、方言:)
- pekapekap
- ペカペカㇷ゚ §190 トンボ(蜻蛉) (17) pekapekap (pe-ka-pe-kap)「ペカペカㇷ゚」 ⦅美幌⦆トンボ類の幼虫 (出典:知里動物編、方言:)
- pekapekap
- ペカペカㇷ゚ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (4) pekapekap (pe-ka-pe-kap)「ペカペカㇷ゚」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pekaunni
- ペカウンニ 【peka-un-ni】 厚司を織る時に糸を掛ける棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- pekennisatkaritek
- ペケンニサッカリテㇰ 【peker-nisat-kari-tek】 夜明け前の一時.▷ペケㇾ=明るい ニサッ=朝 カリ=回る テㇰ=さっと →明るい朝が回る (出典:萱野、方言:沙流)
- peker-kamuy
- ペケㇾ カムイ 【名】善い神。 ☆参考 『音声資料』では「明神」と直訳した。 ☆参考 nitne-kamuy ニッネ カムイ 悪い/凶暴な神。 wenkamuy ウェンカムイ は一般に悪い神、 ばけもの。 (出典:田村、方言:沙流)
- peketcikap
- ペケッチカㇷ゚ 【名】[peker-cikap 明るい・鳥][動物] 白鳥。 〔知分類 p.203((ホロベツ))〕 {E: a white swan.} (出典:田村、方言:沙流)
- peketcikap
- ペケッチカㇷ゚ §346 ハクチョウ(白鳥)オオハクチョウ (4) peketcikap (pe-két-či-kap)「ペけッチカㇷ゚」[<peker-cikap(白い・鳥)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pekocikap
- ペコチカㇷ゚ §357 カイツブリ (1) peko-cikap (pe-kó-či-kap)「ペこチカㇷ゚」[<peko(日本語‘べこ’‘牛’)cikap(鳥);鳴き声が牛のそれに似ているので] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pekokarse
- ペコカㇻセ 【pe-ko-karse】 粉に水を加えて団子にしようとして水を入れ過ぎたこと,粉に水を加え過ぎて団子にできない. ▷ペ=滴 コ=それ カㇻセ=からまる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pekusta
- ペクㇱタ 【pekusta】 〜だからとて. ソンノ ウェンロㇰ ペクㇱタ ウインネレ ヘカッタㇻ エウトパネレ=本当に貧乏だからとて,大家族,子供たちが群れをなして. (出典:萱野、方言:沙流)
- péna
- ペナ 【位名】[pe-na 川上・の方] …(土地)の上手(かみて)(=川上側)。 tan siri péna ta タン シリ ペナ タ この土地の川上の方(ここよりも川上の方)に。(S子守歌) ☆対語 pána パナ 川下側。 {E: upper; above.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pena/pena(ke)
- ペナ/ペナ(ケ) 【pena/pena(ke)】 川上,上の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- penake
- ペナケ §224.からだ(体);躯幹(19)上体[腰から上、首を除く];胸部 penake〔pé-na-ke 舳ナケ〕[pe(上)+na(方)+ke(部、ところ)]⦅ホロべツ⦆【ユ研Ⅱ, p.905】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pénake
- ペナケ 【位名】[所](概は péna ペナ) …の/その川上(側)。 (出典:田村、方言:沙流)
- Penakori
- ペナコリ 【名】[地名] 沙流川中流の、いまの二風谷の川上側の集落。 ☆参考 kori コリ はフキのことだと言う土地の人もいたが、フキは kor コㇿ である。 語源は不明だが前半部分は「川上」と解されて、土地の人は「川上」姓となった。 (出典:田村、方言:沙流)
- Pénanpe
- ペナンペ 【名】[< pena-un-pe 川上・の・者][人名](民話の主人公の名)川上男(たくさんの短い民話の中で、 Pánanpe パナンペ「川下男」との対比で登場する)。 ☆参考 千歳の白沢ナベさんは Pénaunpe ペナウンペ と言う。 {E: the name of a folktale hero who lives in the upper reaches of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penata
- ペナタ 【pena ta】 上の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- penaunpe
- ペナウンペ 【pena-un-pe】 上の方の者:昔話の主人公の名前.ペナンペ (出典:萱野、方言:沙流)
- pencay
- ペンチャイ 【pencay】 帆掛け舟.ウウェペケㇾの中でトゥホㇰ エウトゥラ ペンチャイ(=40艘が一緒になった帆掛舟)と描写されている話などがあり,ペンチャイはたくさんの物の時に用いられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- pencay
- ペンチャイ 【名】[< 日本語 べんざいせん(弁財船)] 交易の貨物船(「定期船」)。(S) ☆参考 rokuntew ロクンテウ 客船。 cip チㇷ゚ 丸木舟、 小さい舟。 {E: a goods, cargo ship, vessel.} (出典:田村、方言:沙流)
- pencay koyan
- ペンチャイ コヤン 【pencay ko-yan】 帆掛け舟が来た〔比喩〕:思いがけずよいことがある. ソンノ ケカンパッコ(ク・エカンパッコ) ペンチャイ コヤン コラーチ ネㇷ゚ネㇷ゚ ケウンケライ(ク・エウンケライ) ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) ルウェ ネ ワー=本当に予期もしないのに帆掛け舟が私の所へ来たと同じようにいろいろ私は貰い物をして喜んでいる.タント アナㇰネ ペンチャイ コヤン エカㇷ゚ネ ポロンノ ウンケライ・アン=今日は帆掛け船が来たと同じほどにたくさん物を貰った. (出典:萱野、方言:沙流)
- pencaytono
- ペンチャイトノ 【名】[pencay-tono 交易の貨物船・殿(和人男子の尊称)] 交易の貨物船の船長。 {E: the captain of a cargo ship.} (出典:田村、方言:沙流)
- penmuhcara
- ペンムㇷチャラ §318.甲状骨上縁と舌骨間の窩(2)pen-muhcara〔pén-muh-ča-ra 舳ンムㇷチャラ〕[pen(上方の)+muhcara(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penmuhcara
- ペンムㇷチャラ §571.のど(咽喉)(13)甲状軟骨上縁と舌骨との間の窩 penmuhcara〔pém-muh-ča-ra 舳ンムㇷチャラ〕[pen(上方の)+muhcara(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penram
- ペンラㇺ 【名】[概](所は penramu(hu) ペンラム(フ))[pen-ram 上の方の・心](?) 胸(みぞおちから首までの間の体の前面および中)。 wen penram ウェン ペンラㇺ 悪い胸=肺病 (W) {E: the chest.} (出典:田村、方言:沙流)
- penram(-u)
- ペンラㇺ §727.みぞおち(3)penram(-u)〔pén-ram 舳ンラㇺ〕[pen(上方の)+ram(胸)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penram(-u)
- ペンラㇺ §224.からだ(体);躯幹(15)胴体の上部;胸部 pen-ram(-u)〔pén-ram 舳ンラㇺ〕[pen(上方の)+ram(胸腹腔)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penram(-u)-arka
- ペンラマㇻカ §761.胸の病気(1)胸が痛む;胸の痛み penram(-u)-arka〔pén-ra-mar-ka 舳ンラマㇻカ〕[penram(胸)+arka(痛む)]⦅ホロベツ、シラオイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penram-ewen
- ペンラㇺエウェン 【自動】[胸・で悪い]ぜんそくである。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- penram-nisap-tasum
- ペンラㇺニサㇷ゚タスㇺ 【名】[胸・急になる・病気]急性肺炎。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- penram-pone
- ペンラㇺポネ 【名】[概/所][penram-pone 胸・骨] 肋骨、 左右のつながりからあばら(肋)一帯。 {E: the ribs.} (出典:田村、方言:沙流)
- penram/penramu(hu)
- ペンラㇺ/ペンラム(フ) 【penram/penramu(hu)】 胸. (出典:萱野、方言:沙流)
- penramkosep
- ペンラㇺコセㇷ゚ §206.肩巾が広いpenram-ko-sep〔pén-ram-ko-sep 舳ンラㇺコセㇷ゚〕[penram(胸、上体)+ko(において)+sep(広い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penramkotoro
- ペンラㇺコトロ 【名】[所](概は未出、 kotoro コトロ の概は kotor コトㇿ)[penram-kotoro 胸・内面] 胸の中、 内面。 {E: the internal chest.} (出典:田村、方言:沙流)
- penramu(hu)
- ペンラム(フ) 【名】[所](概は penram ペンラㇺ) …の胸(みぞおちから首のつけ根までの間の体の前面および中)。 penramuhu nisap tasum ペンラムフ ニサㇷ゚ タスㇺ その胸が急になる病気=急性肺炎。(W) {E: the chest of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penramusnuma
- ペンラムㇱヌマ §753.むなげ(胸毛)(4)penram-us-nu-ma〔pén-ra-muš-nu-ma 舳ンラムㇱ・ヌマ〕[胸・に生えている・毛]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penramuwen
- ペンラムウェン §592.肺病(1)肺病 penramu-wen〔pén-ra-mu-wèn 舳ンラム・ウェン〕[その胸が・悪い]⦅ハルトリ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penran(m-u)
- ペンラン §224.からだ(体);躯幹(16)胸部 penran(m-u)〔pén-ran 舳ンラン〕[<penram]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- penrerar(-u)
- ペンレラㇻ §755.むね(胸)(7)胸の上部 pen-rerar(-u)〔pén-re-rar 舳ン・レラㇻ〕[上方の・胸]⦅H.⦆【雅―ユ研Ⅱ、 p.874】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pentamuwen
- ペンタムウェン §592.肺病(2)肺病 pentamu-wen〔pén-ta-mu-wèn 舳ンタム・ウェン〕[その胸・悪い]⦅ハルトリ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pepa
- ペパ 【人接】☞pep- ペㇷ゚、 a= ア (出典:田村、方言:沙流)
- pepkap
- ペㇷ゚カㇷ゚ 【pepkap】 述懐する. →ヤイェペㇷ゚カㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- pepoka
- ペポカ 【自動】☞pep- ペㇷ゚、 oka オカ (出典:田村、方言:沙流)
- peposoinkar
- ペポソインカㇻ 【pe-poso-inkar】 化け物:水を透かして見る化け物. ペ=水 ポソ=透かす インカㇻ=見る *想像上の化け物なのでその姿はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- pepunitara
- ペプニタラ 【pepunitara】 にぎやかな,騒ぎ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pepunitara
- ペプニタラ 【自動】[pepun-itara (擬音)・(状態が続いていることを表す接尾辞)]にぎやかである。 hekattar haw pepunitara, aynu-pá:kus ヘカッタㇻ ハウ ペプニタラ、 アイヌパークㇱ 子どもたちの声がにぎやかだ、 いいなあ。(S) tanto racio hawehe pepunitara ka somo ki タント ラチオ ハウェヘ ペプニタラ カ ソモ キ 今日はラジオの声がにぎやかでない。(S) {E: to be lively; noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- pera
- ペラ 【名】[< 日本語 へら] ①しゃもじ、 さじ、 へらの総称(「へら」)。 ②舟の櫂(かい)。 {E: ①a ladle. ②oar of a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pera
- ペラ 【pera】 さじ,飯べら,織物のへら. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraay
- ペラアイ 【pera-ay】 魚獲りの矢. (出典:萱野、方言:沙流)
- pérak
- ペラㇰ 【自動】[pe-rak 水分・…くさい/…っぽい] 水っぽい(カボチャ等、 ゆでようによって)。 {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- perankay
- ペランカイ 【名】[< 日本語 へらがい] (舟の)櫂(かい)(「さっかい」)。(S) {E: an oar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- perapasuy
- ペラパスイ 【pera-pasuy】 ひらさじ:ランコ(カツラ)製. 図[ペラパスイ2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- peratneupas
- ペラッネウパㇱ 【peratne-upas】 淡雪:一重(ひとえ)雪,一枚だけの雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- peray
- ペライ 【peray】 釣る,釣り(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- peray
- ペライ 【自動】魚釣りをする。 peray=an wa ceppokoyki=an wa ペライアン マ チェッポコイキアン マ 私は魚釣りをして小魚をとって。(W民話) ☆参考 他動詞は peray-kar ペライカㇻ。 {E: to fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peray'imok
- ペライイモㇰ 【peray-imok】 釣り餌;釣り餌には.トゥニン(ミミズ)を用いる.*ほんのわずかの食べ物を人にあげる時に,イモㇰパㇰノ(釣り餌ほど)少ないものだがと言って謙遜の意味を込めながら渡すものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraycep
- ぺライチェㇷ゚ §005 アンコウ (2) peray-cep (pé-ray-čep)「ぺライチェㇷ゚」[<(釣りをする・魚)] ⦅礼文華、蝦夷拾遺⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- perayka
- ペライカ 【peray-ka】 釣糸. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraykar
- ペライカㇻ 【peray-kar】 釣る. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraykar
- ペライカㇻ 【他動】[peray-kar 魚釣りをする・する(他動詞化)](魚)を釣る。 ☆参考 自動詞は peray ペライ。 {E: to hook, catch a fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peraykotni
- ペライコッニ 【名】[peray-kot-ni 魚釣り・についている・木] 釣り竿 (細い柴ででもつくる)。(S) {E: a fishing rod.} (出典:田村、方言:沙流)
- perayni
- ペライニ 【peray-ni】 釣竿. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraysiokku
- ペライシオック 【peray-siokku】 アンコウ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraysok
- ぺライソㇰ §005 アンコウ (1) peray-sok (pé-ray-sok)「ぺライソㇰ」[<(釣りをする・奴)] ⦅幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- peraytukap
- ペライトゥカㇷ゚ 【peray-tukap】 釣針. (出典:萱野、方言:沙流)
- peroitanki
- ペロイタンキ §301 ミズナラ オオナラ (2) pero-itanki (pé-ro-i-tan-ki)「ぺロイタンキ」[ペロの椀] 殻斗 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- perokarus
- ペロカルㇱ §439 キノコ類 (5) pero-karus (pé-ro-ka-rus)「ぺロカルㇱ」[“ナラの木に生じるキノコ”“シイタケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- perokarus
- ペロカルㇱ §441 シイタケ (3) pero-karus (pé-ro-ka-rus)「ぺロ・カルㇱ」[ナラ・キノコ] ⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- perokarus
- ペロカルㇱ 【pero-karus】 シイタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- peroniomakarush
- 『ペロニオマカルシュ』 §445 ホクチダケ (4) pero-ni-oma-karush 『ペロニオマカルシュ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pérotay
- ペロタイ 【名】ナラの林。 {E: a forest of Japanese oak trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- perpa
- ペㇾパ 【他動】[per-pa (破壊を表す語根)・[複]] 破る、 割る。 ☆参考 複数形の形だが、 この方言では、 単複の区別なくこの形が使われる。 ☞pere ペレ {E: to tear, break, shatter…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- perpa
- ペㇾパ 【perpa】 壊す,割る. ホワーア マㇰ ク・イキ ヤㇰ ピㇼカ オカー ピㇼカ トゥキヌㇺ ク・ハチレ ワ ク・ペㇾパ.マㇰ ア・イェ ハウェ ウンコトゥㇰ アニ ウコトゥッカ ワ インカㇻ=あーあ困った,どうしたらいいだろう,よい杯の上の粒を私は落として割ってしまった.どうにも言いようもない(しかたがない).松やにでくっつけておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- perukina
- ペルキナ §057 エゾノカワジサ (3) peru-kina (pé-ru-ki-na)「ぺルキナ」[peru(沼地)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pesakar
- ペサカㇻ 【pesa-kar】 鹿が体に泥を塗る,獣が泥の中へ体を埋めて遊ぶこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- pesakar'usi
- ペサカㇻウシ 【pesa-kar-usi】 鹿が集まる谷地. タヌクラン クンネロㇰ・アン クス ペサカㇻウシ ウン アㇻパ・アン ロー=今夜は夜猟のために鹿が来る谷地へ行くことにしよう.*夜,鹿が集まって来て塩分のある泥を嘗める所をペサカㇻウシという.アイヌの狩人はそこへ行って待っていて鹿を獲る.平取町内では額平川の支流で宿志別川の左岸にペサカㇻウシがあるものだと,昭和16年に坂本三太郎というアイヌから聞いたことがある.その人の話では,嘗めるというより体を泥の中へ埋めるようにするものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- pésas
- ペサㇱ 【名】[pe-sas 水・ヒル][動物] 沼の中にいるヒル(長さ10センチぐらいで縮むと1〜2センチになる)。 ☆参考 toysas トイサㇱ 土の中にいるヒル。 〔知分類 p.117 pisas ((幌))川の中の虫 ヒル? 〕 {E: a swamp leech.} (出典:田村、方言:沙流)
- pessamus
- ペッサムㇱ §370 カサスゲ (1) pessamus (pés-sa-mus)「ぺッサムㇱ」[<pet-sam-us(川・傍・に群生している] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pet nonkar
- ぺッノンカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(12) pet nonkar(pét-non-kar)「ぺッノンカㇻ」[<pet(川)nonkar(偵察する)、pet-nonkar-cepの下略]⦅美幌⦆一番先に川へ入ってくるサケ。ビIII, 27 (出典:知里動物編、方言:)
- pet uwekari
- ペトゥウェカリ 【pet-u-ekari】 ふたまた(川).▷ペッ=川 ウウェカリ=行き合う (出典:萱野、方言:沙流)
- petaru
- ペタル 【pe-ta-ru】 水汲みに行く道,川へ行く道. エ・ヌー ト ペタル オッタ(オㇿ タ) タンネ キナスッ アン ワ コケウェ(ク・オケウェ) ヤッカ トンケ カ ソモ.アㇻパ オケウェ ワ エン・コレ=聞こえたかいあれ水汲みに行く道に長い蛇がいて私が追ってもびくともしない.行って追ってくれ.ウクラン ルイ レラ アン ワ ペタル オルン チクニ ホラㇰ ワ アン ナ オッカヨ ウタㇻ アㇻパ ワ アㇺケレ ワ イ・コレ=昨夜強い風が吹いて川へ行く道へ木が倒れていたから,男の人たち,行ってどかしてください. (出典:萱野、方言:沙流)
- petat
- ペタッ §310 シラカンバ (7) petat (pé-tat)「ぺタッ」[<pe(樹液)-tat(樺皮)] 樺皮 ⦅長万部、幌別、荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petatni
- ペタッニ §310 シラカンバ (8) petat-ni (pé-tat-ni)「ぺタッニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅長万部、幌別、荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petcaewak
- ぺッチャエワㇰ §345 アオサギ (1) petcaewak (pét-ča-e-wak)「ぺッチャエワㇰ」[<pet-ca-ewak(川・ばた・に住む)] ⦅美幌、屈斜路、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petcakoas
- ぺッチャコアㇱ §345 アオサギ (2) petcakoas (pét-ča-ko-as)「ぺッチャコアㇱ」[<pet(川)ca(岸)ko(に)as(立っている);‘川岸に立っている鳥’の意] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petcicar
- ペッチチャㇻ 【名】[pet-cicar 川・(?)] 川岸、 川の水と陸との境の、 水が浅く「ピチャピチャある所」。(S) {E: a riverbank.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petcicay
- ペッチチャイ 【pet-cicay】 浅瀬. テエータ アナㇰネ チェッポ スナンカㇻアニタ(スナンカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ ペッチチャイ タ アナㇰネ ネㇷ゚ パㇰノ カ チチラ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ア・ヌカㇻ フミー カ イサㇺ=ずうっと昔,小魚に灯を急に近づけて獲る時には浅瀬にはなんぼでもドジョウがいたものだったが,今は見ることもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- petekari/pet-ekari
- ペテカリ/ペッエカリ 【自動/副】[pet-ekari 川・を回る] ①[自動]川上を回る(となりの川筋へ行くのに、 川を渡れず、 ずっと川をさかのぼって行ってから別の川筋を下って行く)。 petekari wa san ruwe un ペテカリ ワ サン ルウェ ウン (彼は)川上を回って来たのよ。(S) ②[副]川上を回って。 petekari k=ek ペテカリ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ☆参考 「来る」を表す動詞は san サン も ek エㇰ も使える。 ☆対語 petokomo ペトコモ。 {E: ①to turn around at upstream (and go downstream from a different route.) (v.i.) ② turn around at upstream. (adv.)} (出典:田村、方言:沙流)
- petetokta
- ペテトㇰタ 【pet-etok ta】 川の源に. (出典:萱野、方言:沙流)
- pethat
- ペッハッ 【名】[pet-hat 水分のある・ブドウ][植物] 生のブドウ(干してないブドウ)。 ☆参考 冬は乾したブドウが普通だから、 生のブドウをこう呼ぶ。 夏は生のが普通だから言わない。(S)〔知分類になし〕 {E: fresh grapes.} (出典:田村、方言:沙流)
- petikuswa
- ペッイクㇱワ 【pet ikus wa】 川向かいから. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkam
- ペッカㇺ 【名】[pet-kam 水分のある・肉] 生肉(干してない肉)。 ☆対語 satkam サッカㇺ《乾し肉》。 {E: fresh, raw meat.} (出典:田村、方言:沙流)
- petkasu
- ペッカス 【自動】[pet-kasu 川・を徒歩する] 川を歩いて渡る。 {E: to walk across a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkasu
- ペッカス 【pet kasu】 (歩いて)川を渡る. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkasuy
- ペッカスイ 【pet-kasuy】 川を渡る,川を越える. ホリキライェ ワ ペッカスイ=着物の裾をまくって川を渡る.オッコ ポンノ ホㇱキ テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=姉よ少し待って,この場所が浅いようだから川を渡ろうよ.ペッカスイアニ(ペッカスイ・アン ヒ) タ アナㇰネ シㇼオハㇰ ウㇱケヘ ア・ヌㇺケ ワ ペッカスイ・アン ペ ネ=川を歩いて渡る時はあたりが浅い所を選んで川を渡るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkuttar
- ペックッタㇻ §014 ヨブスマソウ (8) pet-kuttar (pét-kut-tar)「ぺックッタㇻ」[pet(川)kuttar(筒)] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petmame
- ペッマメ 【pet-mame】 さやのままの豆. ペッマメ ア・ハㇺネスパ ワ イワシスㇺ ヘネ ア・ウシ ワ ア・エ コㇿ ケラ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=青さやのままの豆を丸ごと煮てイワシ油などつけて食べると味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petneka
- ペッネカ 【petneka】 練る. シト ペッネカ=団子を練る.オ ペッネカ ワ カッパ ス ポㇷ゚ ワ オラーノ オマレ ペカンケ コㇿ チ ワ アン ペ ネ ナ ヤンケ アニー=それ,練ってから団子にして.鍋が煮え立ってから入れて.浮いたら煮えているものだから上げてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- petneka
- ペッネカ 【他動】[pet-ne-ka 水分のある(もの)・になる・(他動詞化)]…を水で湿(しめ)す、 (粉など)を水でこねる。 {E: to knead…} (出典:田村、方言:沙流)
- petnoka
- ペッノカ 【名】[pet-noka 川・の形をしたもの][星の名] 天の川。 {E: The Milky Way.} (出典:田村、方言:沙流)
- petnoka
- ペッノカ 【pet-noka】 天の川,銀河.▷ペッ=川 ノカ=形 (出典:萱野、方言:沙流)
- petoiramante
- ペトイラマンテ 【pet-o-iramante】 川漁. (出典:萱野、方言:沙流)
- petorun'ampayayap
- ペトルンアンパヤヤㇷ゚ 【pet-or-un-ampayayap】 モクズガニ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petoruncikap
- ぺトルンチカㇷ゚ §348 マガ (6) petorun-cikap (pé-to-run-či-kap)「ぺトルンチカㇷ゚」[<pet-or-un-cikap(川・中・にいる・鳥)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petoruncimakani
- ぺトルンチマカニ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (2) petorun-cimakani (pé-to-run-ci-ma-ka-ni)「ぺトルンチマカニ」[pet(川)or(中)un(にいる)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petorunhorkaterkepe
- ペトルンホㇿカテㇾケペ 【pet-or-un-horka-terke-pe】 川エビ類. (出典:萱野、方言:沙流)
- petorunponcimakani
- ペトルンポンチマカニ 【pet-or-un-pon-cimakani】 ごだっぺ (出典:萱野、方言:沙流)
- petorunponcimakani
- ぺトルンポンチマカニ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (3) petorun-pon-cimakani (pé-to-run-pon-cimakani)「ぺトルンポンチマカニ」[pet(川)or(中)un(にいる)pon(小さい)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petorunsamampe
- ぺトルンサマンペ §046 カワガレイ;ヌマガレイ (1) petorun-samampe (pé-to-run-sa-mam-pe)「ぺトルンサマンペ」[pet(川)or(中)un(にいる)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅美幌、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petosanputu
- ペトサンプトゥ 【位名】[pet-o-san-putu 川・その尻・下る・河口][雅]川尻、 川の海への出口。 petosanputu/puskosanpa ペトサンプトゥ/プㇱコサンパ [雅]川尻でピュッと何か物音がする。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では petput ペップッ[概]/petputu ペップトゥ[所]。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpa
- ペッパ 【他動】[複](単は petu ペトゥ) (いくつにも)細く切る/裂く。 hasami ani áneno áneno e=petpa wa ora nokanno nokanno e=tuypa ruwe ハサミ アニ アネノ アネノ エペッパ ワ オラ ノカンノ ノカンノ エトゥイパ ルウェ あなたは(紙を)細く細く切ってから細かく細かく切ったね。(S) {E: to cut, chop…finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- petpa
- ペッパ 【petpa】 (細長く)切る,裂く,破る. (出典:萱野、方言:沙流)
- petpapetpa
- ペッパペッパ 【petpa-petpa】 破れる,ぶっ裂く. センカキ イカラㇱ ナ イテキ ペッパペッパ アニー=布がもったいないのであまりぶっ裂くんではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petpapetpa
- ペッパペッパ 【他動】[pet-pa-petpa (細長く切り裂く意の語根)・[複]・(重複)] ビリビリに/ゴチャゴチャに裂く。 ☞petpa ペッパ、 petu ペトゥ {E: to tear, rip…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petparur
- ペッパルㇽ 【pet-parur】 川岸.▷ペッ=川 パルㇽ=岸 (出典:萱野、方言:沙流)
- petpaus
- ペッパウㇱ §373 ヤラメスゲ (1) petpaus (pét-pa-us)「ぺッパウㇱ」[pet(川)pa(岸)us(に群生している)] 茎葉 ⦅幌別⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petpipa
- ペッピパ §218 カワシンジュガイ (5) pet-pipa (pet-pi-pa)「ペッピパ」 ⦅旭川⦆カワシンジュガイ (出典:知里動物編、方言:)
- petsam
- ペッサㇺ 【pet-sam】 川辺. ペッ サㇺ パㇰノ ク・シケヘ ク・セッセアチュー ナ アㇻスイネ エン・カスイ=川辺まで私の荷物を背負って運ぶので1回私を手伝ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pettat
- ペタッ §310 シラカンバ (9) pettat (pé-tat)「ぺタッ」[<pe-tat] 樹皮 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pettatni
- ペタッニ §310 シラカンバ (10) pettat-ni (pét-tat-ni)「ぺタッニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petteksam
- ペッテㇰサㇺ 【pet-teksam】 岸,川端. (出典:萱野、方言:沙流)
- petteksam
- ペッテㇰサㇺ 【名】[pet-teksam 川・の横] 川端、 川の横。 {E: a riverbank.} (出典:田村、方言:沙流)
- pettoska
- ペットㇱカ 【名】[pet-toska 川・堤] 川の堤/土手/堤防(=pet toska ペッ トㇱカ)。 {E: a riverbank.} (出典:田村、方言:沙流)
- petturasi
- ペットゥラシ 【自動/副】[pet-turasi 川・に沿って上る] ①[自動]川をさかのぼる、 川沿いに上流の方へ行く(=petturasi arpa ペットゥラシ アㇻパ)。 ②[副]川沿いに上へ。 {E: ①to follow a river upstream (to its source). ②to go upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petturasi
- ペットゥラシ 【pet-turasi】 川を通る. シト オイカ・アン ルスイ クス ペットゥラシ・アン ポンナイ ア・トゥラシ シトゥ イマㇰ タ ラナン(ラン・アン) ルウェ ネ=私は峰を越えたいので,川を起り,小さい沢を遡り,峰の向こう側へ下った. (出典:萱野、方言:沙流)
- petturaspa
- ペットゥラㇱパ 【自動】[複](単は petturasi ペットゥラシ) (二人以上が)川をさかのぼる、 川沿いに上流の方へ行く(=petturasi paye ペットゥラシ パイェ)。 {E: to go upstream (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petuware
- ペトゥワレ 【自動】ふやける。 {E: to swell up.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewan
- ペワン 【自動】もろい、 こわれやすい。 pewan cise ペワン チセ すぐこわれる家。 pewan tonka ペワン トンカ すぐこわれる鍬。 pewan mukar ペワン ムカㇻ すぐこわれるまさかり。 {E: to be easily broken; fragile.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewan
- ペワン 【pewan】 弱い,壊れそうな,もろい. (出典:萱野、方言:沙流)
- pewanpe
- ペワンペ 【pewan-pe】 壊れそうなもの,弱いもの. ソンノ ソンノ ペワン ペ ネ ナ アプンノ コㇿ ワ アㇻパ=本当に本当に壊れそうな物なので,静かに持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- pewapewat
- ペワペワッ 【pewapewat】 今にも壊れそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pewrecikah
- ぺウレチカㇵ §366 ツナギドリ;ウトウ (1) pewre-cikah (péw-re-či-kah)「ぺウレチカㇵ」[<pewre-cikap(若い・鳥)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pewreka
- ぺウレカ §170 シラミ(虱、蝨) (6) pewre-ka(péw-re-ka)「ぺウレカ」⦅真岡⦆アタマジラミの卵(方言:ムシノコ) (出典:知里動物編、方言:)
- pewrekina
- ペウレキナ §070 ムラサキ (2) pewre-kina (péw-re-ki-na)「ぺウレキナ」[ペウレという根のとれる草] 茎葉 ⦅芽室、足寄⦆⦅A千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pewrep paste
- ペウレㇷ゚パㇱテ 【pewre-p-pas-te】 熊を神の国へ送ること,子熊を走らせる. ▷ペウレㇷ゚=子熊 パㇱテ=走らせる タンマタタ ペウレㇷ゚パㇱテヒー カニカ クイヨロッルスイ=今年の冬に熊を送るのかい,私も加わりたいよ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pewretukkap(-i)
- ペウレトゥッカㇷ゚ §494.ちち(乳);乳房(9)pewretukkap(-i)〔péŭ-re-tuk-kap 舳ウレトゥッカㇷ゚〕[pewre(若い)+tukka-p(凸出したもの、tuk凸出させる、tuk-ka-p 凸出・させた・もの)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.606】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pewtanke
- ペウタンケ 【pewtanke】 危急を知らせる叫び声. (出典:萱野、方言:沙流)
- pewtankehaw
- ペウタンケハウ 【pewtanke haw】 危急を知らせる叫び声. タネ ホッケ・アン クナㇰ ア・ラム コㇿ アナナクス(アン・アン アクス) ヘパシ ペウタンケ ハウ ア・ヌ アロラㇺポソアニネ(アロラㇺポソ・アン ヒネ) ソヨテㇾケアナクス(ソヨテㇾケ・アン アクス) シㇼウフイ ネ ノイネ ポロ アペ ニペㇰ ア・ヌカㇻ=さて寝ようかなと思っていると,下の方から危急を知らせる叫び声が聞こえ驚いて外へ飛び出ると,火事らしく大きい火の光が見えた. (出典:萱野、方言:沙流)
- peykosanu
- ペイコサヌ 【pey-kosanu】 ぴしゃっと潰れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- picisse(-an)
- ピチッセ §300.下痢[する](1)picisse(-an)〔pi-čís-se ピちッセ〕[<pir-ir-se(ピリ・ピリ・言う)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piciwka
- ピチウカ 【他動】[古] 強奪する。(S) {E: to rob…} (出典:田村、方言:沙流)
- piitak
- ピイタㇰ 【pi-itak】 そっとささやく. (出典:萱野、方言:沙流)
- piitakne
- ピイタㇰネ 【pi-itak-ne】 小声で,低い声で. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikan mahtekuh
- ピカン マㇵテクㇷ §347.産―難産[する](4)分娩が長びく状態にある女 pikan mahtekuh〔pi-kán|máh-te-kuh ピかン・まㇵテクㇷ〕[pikan(急を要する)+mahtekuh(女)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pikankoraci
- ピカンコラチ 【pikan-koraci】 それと同じ,かくのごとし,このように[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pikanpikan 1
- ピカンピカン 【pikan-pikan】 ①身軽に動く.敏捷な動き(をする). ソンノ ク・カㇻクフ ピカンピカン シリ ク・ヌカㇻ コㇿ アイヌパータ ペウレ パ ワ シコㇿ ク・ヤイヌ=本当に私の甥の敏捷な動きを見るといいものだなあ,若い者たちは,と私は思う.ペウレクㇽ ネ コㇿカ エアㇻキンネ ピカンピカン ワ ネㇷ゚カㇻ ヤッカ エアㇱカイ ワ ア・コプンテㇰ ルウェ ウン=若い者だがとっても身軽に動き何をやっても上手で,人にほめられるのだよ.ソンノ ピカンピカン ペ ネ クス ホㇱキ ホユㇷ゚テㇰ ニセンピㇼ ワ ピッコサヌ イラㇺトゥイパ エオ=全く身軽な者だから先にさっと走って行っては立ち木の陰から飛び出て私を驚かすことをやる.ク・コㇿ キヤンネポ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ク・ミッポホ トゥン アン ポニケヘ(ポン ヒケヘ) エアㇻキンネ ピカンピカン ワ カトゥ ク・ヌカㇻ=私の長男の所には孫がふたりいて,小さいほうが本当に動きが活発で見込みのある者と思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikanpikan 2
- ピカンピカン 【pikan-pikan】 ②気が利く. イサㇷ゚テクㇽ アナㇰネ シノ ピカンピカン オッカイポ イサㇷ゚テ ㇷ゚ ネ コエトゥレンノ イテキ アイヌヌㇺケ ノ アペエトㇰ ワノ ニワ パルㇽタ アン ウタㇻ パㇰノ イサㇷ゚テ アン ペ ネ=給仕する人は本当に気の利く若者が給仕する,それとともに絶対に人選びせずに横座の方から内庭の縁に座っている人たちまで給仕するものだ.ナー ポン ヘカチ ネ コㇿカ ピカンピカン シリ カトゥフ ア・ヌカㇻノ アン シリ=まだ少年ではあるけれど気の利いたその動きの様子,見所のある様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikata
- ピカタ 【pikata】 南,南風:南西風. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikata
- ピカタ 【名】真正面沖から(南西方向から)来るしけかぜ(「しかた」)。 ☞réra レラ {E: a south-west wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- pikata rera
- ピカタ レラ 【pikata-rera】 南風. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikuta
- ピクタ 【pikuta】 砂:河原にある浜砂のようなさらさらした砂. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikutatoy
- ピクタトイ 【pikuta toy】 川洲・川原の畑:柳原の間にある浜砂のような柔らかい所. ポロ ワッカ アン エオヤパ アナㇰネ ピクタトイ シノ ピㇼカ ㇷ゚ ネ.ムン ウㇱ カ ソモ ルロカㇻ・アン ワ ナーニ ユㇷ゚キㇼ・アン コㇿ チュㇰアン コㇿ ネㇷ゚パㇰノ アマㇺ ヌモノ=大洪水のあった次の年は川洲畑は本当にいいものだ,草も生えないし,畝を切ってすぐに種を蒔くと秋になればどっさり穀物が実る.オッコー タント アハ タ・アン クス ピクタトイ オルン パイェ・アン ロー=お姉さん,今日土豆を掘りに川原の砂畑まで行こうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pikuyra
- ピクイラ 【pikuyra】 後をつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- pinay
- ピナイ 【pinay】 谷川,沢, (出典:萱野、方言:沙流)
- pínay
- ピナイ 【名】[< pi-nay 小石(?)・沢] 谷、 狭い険しい谷川。 {E: a valley.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pinkisituarka
- ピンキシトゥアㇻカ §465.そけいぶ(鼠蹊部);もものつけね(9)鼠蹊部淋巴腺腫;もものつけねのぐりぐり pinkisitu-arka〔pín-ki-ši-tu-ar-ka ぴンキシトゥ・アㇻカ〕[その鼠蹊部・病む]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pinneay
- ピンネアイ 【pinne-ay】 雄の矢. イラマンテクス エキㇺネアンヒタ ピンネアイ マッネアイ アコㇿペネコㇿカ マッネアイ イソアニㇷ゚ ネヤㇰアイェ=狩りに山へ入る時に雄の矢と雌の矢を持って行くが,雌矢の方が獲物を手にしてくれる,という話だ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pinnecikap
- ピンネチカッㇷ゚ §419 (その他の鳥名) (19) pinne-cikap(pín-ne-či-kap)「ぴンネチカッㇷ゚」雄鳥⦅和愛⦆No. 625 (出典:知里動物編、方言:)
- pinneemawri
- ピンネエマウリ §357 オオバナノエンレイソウ (2) pinne-emawri (pín-ne-e-maw-ri)「ぴンネ・エマウリ」[男である・エマウリ] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A釧路・石狩上川など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pinnekina
- ピンネキナ §026 フキ (12) pinne-kina (pín-ne-ki-na)「ぴンネキナ」[雄の・草] 花茎(雌性頭花) ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pinnemakao
- ピンネマカオ §026 フキ (10) pinne-makao (pín-ne-ma-ka-o)「ぴンネマカオ」[pinne(男である)makao(フキノトウ)] 花茎(雌性頭花) ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pinnenoya
- ピンネノヤ §004 オトコヨモギ (1) pinne-noya (pín-ne-no-ya)「ぴンネノヤ」[男の・もみ草] 葉 ⦅幌別⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pinneraw
- ピンネラウ 【pinne-raw】 雄鹿,一本角の恐ろしい鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- pinneraw
- ピンネラウ §289 シカ (9) pinneraw (pín-ne-raw)「ぴンネラウ」[<pinne(雄の)re-aw(3つ・又)]若い雄ジカ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pinneraw
- ピンネラウ 【名】[pinne-raw おすの・鹿][動物]オジカ(雄鹿)。 ☆対語 matneraw マッネラウ メジカ(雌鹿)。 ☞yuk ユㇰ〔知分類 p.172((H))若い雄鹿〕 {E: a male deer; a buck.} (出典:田村、方言:沙流)
- Pinnesar
- ピンネサㇻ 【名】[pinne-sar 男性の・葦原][地名](北見の)斜里川。 ☆対語 Matnesar マッネサㇻ《女性の葦原》は沙流川。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- pinneseta
- ピンネセタ §268 イヌ (14) pinne-seta (pín-ne-se-ta)「ぴンネセタ」[<pinne(雄の)seta(イヌ)] ⦅北海道、樺太、千島⦆雄イヌ (出典:知里動物編、方言:)
- pinnikarus
- ピンニカルㇱ §439 キノコ類 (6) pinni-karus (pín-ni-ka-rus)「ぴンニ・カルㇱ」[“ヤチダモの木に生じるキノコ”] ⦅A鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pinniyar
- ピンニヤㇻ §079 ヤチダモ (2) pinni-yar (pín-ni-yar)「ぴンニヤㇻ」[ヤチダモの裂片] ヤチダモからはぎ取った樹皮 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (3) pipa (pi-pa)「ピパ」 ⦅長万部、幌別⦆カワシンジュガイ (出典:知里動物編、方言:)
- pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (10) pipa (pi-pa)「ピパ」 ⦅名寄⦆カワシンジュガイ (出典:知里動物編、方言:)
- pipa
- ピパ §218 カワシンジュガイ (11) pipa (pi-pa)「ピパ」 ⦅幌別⦆カラス貝pipa-kap (出典:知里動物編、方言:)
- pipa
- ピパ 【名】[動物] 「沼貝」(貝の名)。 〔知分類 p.121 長万部 ホロベツ 川シンジュ貝 p.122 ナヨロ カワシンジュガイ 幌 カラス貝 カキ ハルトリ、 モシオ、 拾 カラス貝 ハルトリ p.123 河貝 アバシリ〕 {E: name of a shell found in swamps.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pipa
- ピパ 【pipa】 貝,カラスガイ,カワシンジュガイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pipa
- ピパ 【pipa】 穂摘み用貝殻,穂ちぎりに用いる貝. 図[ピパ] (出典:萱野、方言:沙流)
- Pipaikorosikiaraka
- ピパイコロシキアラカ §218 カワシンジュガイ (9) Pipa-ikoro-sikiaraka (pi-pa-i-ko-ro-si-ki-a-ra-ka)「ピパイコロシキアラカ」 ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pipaikorosikiaraka
- ピパイコロシキアラカ §218 カワシンジュガイ (23) pipa-ikoro-sikiaraka (pi-pa-i-ko-ro-si-ki-a-ra-ka)「ピパイコロシキアラカ」 ⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pipakap
- ピパカㇷ゚ §218 カワシンジュガイ (22) pipa-kap 「ピパカㇷ゚」河貝の殻 ASS, 124 (出典:知里動物編、方言:)
- pipasey
- ピパセイ §218 カワシンジュガイ (2) pipa-sey (pi-pa-sey)「ピパセイ」カワシンジュガイ⦅美幌⦆カキ貝、pipa(近文、屈斜路、白糠) (出典:知里動物編、方言:)
- pipasey
- ピパセイ §218 カワシンジュガイ (14) pipa-sey (pi-pá-sey)「ピぱセイ」[pipa(カワシンジュガイ)sey(貝)] ⦅沙流―民研、p.255⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pipasisaraka
- ピパシサラカ §791.目の病気(7)眼病の一 pipa-sis-araka〔pi-pá|šíš-a-ra-ka ピぱ・しㇱアラカ〕[pipa(シンジュ貝の類)+…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Pipausi
- ピパウシ 【名】[< pipa-us-i 沼貝・がたくさんいる・ところ][地名] 沙流川中流の一集落で、現在は下隣りの Niptani ニㇷ゚タニ と共に平取町二風谷の中に含まれている。 ☆参考 ここの人は姓をつけたときに地名からとって「貝沢」となった。(KSg) (出典:田村、方言:沙流)
- pir oma
- ピㇼ オマ 【pir oma】 傷,傷つく. (出典:萱野、方言:沙流)
- pira
- ピラ 【pira】 崖:木も草も生えていない崖. (出典:萱野、方言:沙流)
- pira
- ピラ 【名】がけ(崖)。 pira tapka ピラ タㇷ゚カ 崖の上。 ☆参考 日本語では「崖」とは言わないような低いものも言う。 山田秀三『アイヌ語地名の研究』を参照。 {E: a cliff.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Piraka
- ピラカ 【名】[< pira-ka 崖・の上][地名](沙流川下流の古地名、 ビラカ。 現在の、 西岸の平賀(びらか)と東岸の福満(ふくみつ、 旧名新平賀)とがこれに当たる。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirakka
- ピラッカ 【名】げた。 pirakka us pe ピラッカ ウㇱ ペ げたをはいている者。 pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケゥㇱ げたをはいている者の来る音がカラッカラツと聞こえる(カラッカラツと音をたててやって来る)。(NK民話) {E: wooden clogs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirakka
- ピラッカ 【pirakka】 下駄. ピラッカ ウㇱ ペ エㇰ フㇺ コンナ チトゥナㇱカ=下駄を覆いた者.来る音が足早に聞こえ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirakkakosikiru
- ピラッカコシキル §442.すじちがいする;捻挫する(1)pirakka-ko-sikiru〔pi-rák-ka-ko-ši-ki-ru ピらッカコシキル〕[pirakka(下駄)+ko(と共に)+sikiru(まわる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirakkani
- ピラッカニ §121 コシアブラ (3) pirakka-ni (pi-rák-ka-ni)「ピらッカニ」[pirakka(下駄)ni(木)] 茎をいう ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pirakkasikiru
- ピラッカシキル §442.すじちがいする;捻挫する(3)pirakka-sikiru〔pi-rák-ka-ši-ki-ru ピらッカ・シキル〕[pirakka(下駄)、sikiru(回転する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirakotor
- ピラコトㇿ 【名】[pira-kotor 崖・面]崖面。 {E: the face of a cliff.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirasa
- ピラサ 【他動】①…をひろげる。 ② ☞eyaykurkasam pirasa エヤイクㇽカサㇺ ピラサ {E: to open up, out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirasa
- ピラサ 【pirasa】 広げる. ナ ナ リカン ナ ソイ タ イサッケキ ピラサ ワ エウン サッケ ワ アヌ=まだまだ湿っているから外で簾を広げてそこへ干しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirasare
- ピラサレ 【pirasa-re】 広げる:開いて大きくする.巻いた物やたたんだ物をひらく. ホクレ エ・シケヘ ピタ ワ ピラサレ.クヌカンルスイ(ク・ヌカㇻ ルスイ) ナ=早くお前の荷物をほどいて広げろ.私は見たいので. (出典:萱野、方言:沙流)
- piratapka
- ピラタㇷ゚カ 【名】[pira-tapka 崖・の上] 崖の上(=pira tapka ピラ タㇷ゚カ)。 {E: on top of a cliff.} (出典:田村、方言:沙流)
- Piratur
- ピラトゥㇽ 【名】[< pira-tur(< utur) 崖・の間][地名] 現在の沙流郡平取(びらとり)本町。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Pirautur
- ピラウトゥㇽ 【名】[< pira-utur 崖・の間][地名](現在の平取(びらとり)本町の古地名。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pireta
- ピレタ 【他動】[pir-eta 傷・(?)] 傷だらけにする。 a=piréta yak a=ye アピレタ ヤカイェ ひどくあちこち切られたそうだ。(S) {E: to be covered with wounds.} (出典:田村、方言:沙流)
- pirihi karkar
- ピリヒ カㇻカㇻ 【pirihi kar-kar】 手当て(をする).▷ピリヒ=〜の傷 カㇻ=作る クポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ マキリ ネ ヤ タシロ ネ ヤ ケイワンケ(ク・エイワンケ) コヤコヤキヒ(ク・オヤコヤキヒ) ピロ コㇿ フチ ク・ピリヒ カㇻカㇻ ワ エン・コレ ㇷ゚ ネ ア ワ=小さい時は小刀とか山刀とかを使って私のあちこちに傷が出来ると,祖母が傷の手当てをしてくれたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirka
- ピㇼカ 【pirka】 よい,美しい,きれい,かわいい,正しい,りっぱな,なおる,栄える. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirka
- ピㇼカ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](2)美貌 pirka〔pír-ka ぴㇼカ〕[美しい]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirka
- ピㇼカ 【自動】よい、 美しい、 上質である、 結構/好都合である、 よくなる、 病気がなおる。 pirka aep ピㇼカ アエㇷ゚ よい食べもの。 pirka menoko ピㇼカ メノコ 美しい女性。 sakehe pirka サケヘ ピㇼカ その酒がおいしくなった/上等にできあがった。 yak pirka ヤㇰ ピㇼカ …するとよい、 …するほうがよい(「…しなさい」という命令・勧めの表現の一つ)。 yakka pirka ヤッカ ピㇼカ …してもよい。 pirka híne e=ek sir an ピㇼカ ヒネ エエㇰ シㇼ アン (あなたは)よくぞ来ましたねえ(「来てよかった」ことを言う)。 irayapka hekattar pirka ruwe! イラヤㇷ゚カ ヘカッタㇻ ピㇼカ ルウェ! まあいいこと、 子どもたちいいねえ(器量もいいし行儀もいい)。(S) tane anak irammakaka pirka wa an タネ アナㇰ イランマカカ ピㇼカ ワ アン 今はすっかりきれいになおっている。(S) mosir pirka モシㇼ ピㇼカ 国が栄える。 iroho pirka イロホ ピㇼカ 色が濃い。 sir-pirka シㇼピㇼカ 天気がよい。 ☆対語 wen ウェン 悪い。 ipokas イポカㇱ 不器量である、 みにくい。 {E: to be good, beautiful etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirka hine
- ピㇼカ ヒネ 【pirka hine】 幸いに. キㇺ タ ユㇰ カㇺ カヌ(ク・アヌ) ヒネ トゥ ト レ ト シラン ワ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス ピㇼカ ヒネ アナイネノ アン ワ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=山に鹿の肉を置き二日三日過ぎて行ったけれど,幸いにそのままあって私は喜んだ.フチ ヤイヌミウェン ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ ウウェカリノ エチ・エㇰ=おばあちゃんが病気で心細い思いをしていたのに.幸い両方からお前たちが来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirka mokor iannoyekar
- ピㇼカ モコㇿ イアンノイェカㇻ §563.ねむる(眠る)(7)熟睡する pirka mokor i-annoyekar〔pír-ka|mo-kór|i-án-no-je-kar ぴㇼカ・モこㇿ・イあンノイェカㇻ〕[pirka(よい)+mokor(眠りが)+i(我に、彼に)+an(<ar 全く)+noyekar(からみつく)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pirka(-an)
- ピㇼカ §669.病気が治る(5)病気がよい pirka(-an)〔pír-ka ぴㇼカ(ピㇼカ)〕[pirka(よい)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirka(-an)
- ピㇼカ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](7)美貌である pirka(-an)〔pír-ka ぴㇼカ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirkakor
- ピㇼカコㇿ 【他動】[pirka-kor よい・を持つ] …をよく育てる、 …を大切にかわいがる。 i=pirkakor kor oka=an イピㇼカコㇿ コㇿ オカアン (おじいさんに)大切にかわいがられながら一緒に暮らしていた。(W民話) {E: to bring up, raise…well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkakur
- ピㇼカクㇽ 【pirka-kur】 丁寧に,慎重に, タパン ハワㇱ ア・ヤイピㇼカクㇽコシラㇺスイェ イマカケ タ ア・エエセ クニ ア・ラム コㇿ アナン(アン・アン)=この話,私自身慎重に考えて,後程返事をしようと思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirkano
- ピㇼカノ 【副】[pirka-no よい・(副詞形成)] よく、 きちんと、 きれいに。 pirkano nu ピㇼカノ ヌ よく聞く。 pirkano imi ピㇼカノ イミ きちんと着物を着る。 pirkano so kar ピㇼカノ ソ カㇻ 床(ゆか)をきれいにする(敷物を敷いてきれいに掃除する)。 ataye pirkano アタイェ ピㇼカノ よい値で(=高く)(買ってくれる/交換してくれる)。(S民話) {E: well; neatly; exactly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkanopo
- ピㇼカノポ 【副】[pirkano-po よく・(指小辞)]よくよく。 a=ye a itak/pirkanopo/e=yaykore na アイェ ア イタㇰ/ピㇼカノポ/エヤイコレナ [雅] 私の言った言葉をよくよくおぼえておいてくださいね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkaokkayo
- ピㇼカオッカヨ 【pirka okkayo】 美男子. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirkaonne ki
- ピㇼカオンネ キ §389.しぬ(死ぬ)(20)老死する;極楽往生をとげる pirka-onne ki〔pír-ka-on-ne-kí ぴㇼカオンネ・き〕[結構な老死を・する]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirkaonnere
- ピㇼカオンネレ 【他動】[pirka-onne-re よい(よく)・老死する・させる] …に幸せな晩年を送らせて見送る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkap
- ピㇼカㇷ゚ 【名】[pirka-p よい・もの]のよいもの(=pirka p ピㇼカㇷ゚)。 haru pirkapi ハル ピㇼカピ 食料の収穫のよいの(=よい収穫)。 {E: a good…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkapi
- ピㇼカピ 【名】[所](概は pirkap ピㇼカㇷ゚)[pirka-p-i よい・もの・(所属語尾)] …のよいの。 haru pirkapi ハル ピㇼカピ 食料の収穫のよいの(=よい収穫)。 {E: a good…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkare
- ピㇼカレ 【他動】[自動使役][pirka-re よくなる・(させる)] よくする、 美しくする、 豊かにする。 okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)…の首筋の上をよく(豊かに)する=(嫁にやる娘)に財産をたくさん持たせる。 {E: to do…well, neatly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarenkapi
- ピㇼカレンカピ 【名】[所](概はない)[pirka-renka-p-i よい・意図する・もの・(所属語尾)][雅] …の考え、 意図。 heynu a=pirkarenkapi/heynu ikorenka wa ヘイヌ アピㇼカレンカピ/ヘイヌ イコレンカ ワ 私の意図しているとおりに考えて(ください)。(HC神謡) {E: intentions; thoughts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarewsi
- ピㇼカレウシ 【自動】[pirka-rewsi よい・泊まる] 具合よく泊まる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarkar
- ピㇼカㇻカㇻ §243.きずの手当をするpir-karkar〔pír-kar-kar ぴㇼカㇻカㇻ〕[pir(きず)、kar-kar(つくろう、kar つくる)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.479】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pirkarkina
- ピㇼカㇻキナ §087 オカトラノオ (2) pirkar-kina (pír-kar-ki-na)「ぴㇼカㇻキナ」[pir(傷)kar(治す)kina(草)] 茎葉 ⦅B、E⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pirkasupa
- ピㇼカスパ 【他動】[複](単 pirkasuwe ピㇼカスウェ は未出) (たくさんのもの)を上手に料理する。 a=pirkasupa p e wa i=kore アピㇼカスパㇷ゚ エ ワ イコレ 私がきれいに料理したものを召し上がって下さい。(HC民話) {E: to cook…well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkasuwe
- ピㇼカスウェ 【他動】[単](予想形)(複は pirkasupa ピㇼカスパ)…を上手に料理する。 ☆参考 単数形では未出。 複数形 pirkasupa ピㇼカスパ の形で出てきた。 (出典:田村、方言:沙流)
- pirkayep
- ピㇼカイェㇷ゚ 【名】[pirka-ye-p よい(よく)・言ったこと]…が言ったよい言葉。 a=pirkayep/i=konu wa/i=korpare yan アピㇼカイェㇷ゚/イコヌ ワ/イコㇿパレ ヤン [雅]私の言ったよい言葉をよく聞いてくださいませ。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkayepi
- ピㇼカイェピ 【名】[pirka-ye-p-i よい・言う・こと・(所属語尾)] [雅]…の言った言葉。 heynu a=pirkayepi/heynu i=korenka wa/heynu ikorpare yan ヘイヌ アピㇼカイェピ/ヘイヌ イコレンカ ワ/ヘイヌ イコㇿパレ ヤン 私の言ったとおりに考えてください。(HC民話) {E: spoken words of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirma
- ピㇼマ 【他動】(人)にそっと警告する。 en=pirma p ne kus ku=kocanupkor wa k=an kus ne wa エンピㇼマㇷ゚ ネ クㇱ ク コチャヌㇷ゚コㇿ ワ カン クㇱ ネ ワ 私にそうっと教えてくれたから私はよく警戒していますから。(S) ☆参考 ipirma/unpirma イピㇼマ/ウンピㇼマ 人々に/皆に警告する。 epirma エピㇼマ …に…を警告する。 {E: to quietly warn someone of something.} (出典:田村、方言:沙流)
- pirma
- ピㇼマ 【pirma】 こっそり教える,耳打ちする,もらす:ひそかに人に知らせる. エン・ピㇼマ=私にこっそり教えてくれた.イピㇼマ=それをこっそり闇かせる.ウン・ピㇼマ=私たちへそっと耳打ちする. (出典:萱野、方言:沙流)
- piroma
- ピロマ §241.傷つく(1)傷が一つつく pir-oma〔pí-ro-ma ぴロマ〕[pir(↑)、oma(〔一つ〕つく)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pirpa
- ピㇼパ 【pirpa】 拭く,ぬぐう. ヌペ ピㇼパ=涙を拭く.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) 学校 オッタ(オㇿ タ) イタピル・アㇱ.マタ ネ コㇿ ア・ピㇼパ オカケ ルプㇱ ワ アㇻパ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の時学校で床拭きをした.冬であれば拭いた後がすぐに凍っていったものだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirpa
- ピㇼパ 【他動】[複](単は piru ピル)(二つ以上を/何回も)…を拭く、 …を(何回もこすって)みがく、 …を(かんなで)けずる。 ☆発音 ピㇽパ。 {E: to wipe. polish…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pisakku
- ピサック 【名】[< 日本語 ひしゃく] ひしゃく。 pisakku ani nise ピサック アニ ニセ ひしゃくで汲む(水を、 酒を)。(W) (S) {E: a dipper( for water, sake, etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pisakku
- ピサック 【pisakku】 ひしゃく. (出典:萱野、方言:沙流)
- pisakkunoka
- ピサックノカ 【pisakku noka】 北斗七星. アイヌ アナㇰネ ピサックノカ シンナ レヘ "トイタサオッ" シコㇿ カ ア・イェ トイタウシ アン コㇿ トオㇷ゚ ヘリカシ キラ クス ア・イェ ヒ ネ=アイヌ民族は北斗七星の別の名を「畑耕しから逃げる」とも言う,畑時期になるとずうっと上へ逃げるのでそう言われるのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pisas
- ピサㇱ §209 フジツボ(富士壺);フジツボの類 (1) pisas (pi-sás)「ピさㇱ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pisas
- ピサㇱ §213 ヒル(蛭) (2) pisas (pi-sas)「ピサㇱ」 ⦅幌別⦆川の中の虫 ヒル? (出典:知里動物編、方言:)
- pisas
- ピサㇱ §217 カキ;ナガガキ(エゾガキ (1) pisas (pi-sas)「ピサㇱ」 ⦅虻田、幌別⦆カキ (出典:知里動物編、方言:)
- pise(-an)
- ピセ §556.にんしん(姙娠)(5)pise(-an)〔pi-sé ピせ〕⦅S.⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pisearaka
- ピセアラカ §635.はらいた(腹痛)(7)胃部と覚しき辺りに痛みを感じる病気 pise-araka〔pi-sé-a-rà-ka ピせ・アラカ〕[胃・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piséaraka
- ピㇱéアラカ §078.胃病(2)胃部と覚しき辺りに痛みを感じる病気 pisé-araka〔pi-se-a-ra-ka ピせアラカ〕[胃・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisearka
- ピセアㇻカ §078.胃病(1)胃の辺りの痛み pise-arka〔pi-sé-ar-ka ピせアㇻカ〕[胃・痛]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisearka
- ピセアㇻカ §635.はらいた(腹痛)(6)腹痛[胃の辺りの痛み] pise-arka〔pi-sé-ar-ka ピせ・アㇻカ〕[胃・痛]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisecara
- ピセチャラ §682.ふんもん(噴門)pise-cara〔pi-sé-ča-ra ピせ・チャラ〕[pise(胃)+cara(<car 口)]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisecara(caru)
- ピセチャラ §414.しょくどう(食道)(3)pise-cara(caru)〔pi-sé-ca-ra ピせチャラ〕[<(胃・口)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisecaruaraka
- ピセチャルアラカ §728.みぞおちの辺の痛む病気;心窩部痛(1)食道下部;心窩部痛;乳房痛 pise-caru-araka〔pi-sé-ča-ru-a-rà-ka ピせチャル・アらカ〕[pise-caru(胃・の入口、噴門部)+araka(痛)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisecaruaraka
- ピセチャルアラカ §761.胸の病気(7)乳房痛;前胸部の特に乳線の付近に痛みを感じる病気 pise-caru-araka〔pi-sé-ča-ru-a-rá-ka ピせチャル・アラカ〕[pise-caru(胃・の入口・噴門)+araka(痛)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piseewar 1
- ピセエワㇻ 【pise-ewar】 ①魚の浮き袋を吹く. (出典:萱野、方言:沙流)
- piseewar 2
- ピセエワㇻ 【pise-ewar】 ②子供がぶうぶうと言う. スイ タアン ポンペ ア・フㇱコレ ワ ネ ノイネ ピセエワㇻ コㇿ アン=この子供はまた古くなるらしくぶうぶうと言っている.*赤ちゃんが1回目の誕生日が近くなると,ぶうぶうと言うがこのことをピセエワㇻ(浮き袋をふくらます)という.次の子供を母親が宿す前兆だと周囲のおとなたちは言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- pisehanuka
- ピセハヌカ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(12)十二指腸 pise-hanuka〔pi-sé-ha-nu-ka ピせハヌカ〕[pise(胃)+hanuka(緒)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisehanukaaraka
- ピセハヌカアラカ §635.はらいた(腹痛)(10)へそのまわりの内部が痛む腹痛;十二指腸部や臍部の痛み pise-hanuka-ara-ka〔pi-sé-ha-nù-ka-a-rà-ka ピせハヌカ・アラカ〕[pise-hanuka(十二指腸)+araka(痛)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisekap(-u)
- ピセカㇷ゚ §077.い(胃);いぶくろ(胃袋)(2)pise-kap(-u)〔pi-sé-kap ピせカㇷ゚〕[<(胃・皮)>]⦅タライカ、ウソロ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piskan
- ピㇱカン 【位名】[所](概は piskani(ke) ピㇱカニ(ケ))…のまわり、 …の周囲。 cise piskan ta チセ ピㇱカン タ 家の周囲に。(S) piskan kotan ta honarkamon an hawe as ピㇱカン コタン タ ホナㇻカモン アン ハウェ アㇱ あちこちの部落に腹痛病があるという話だ。 {E: around, in the area of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piskan/piskani(ke)
- ピㇱカン/ピㇱカニ(ケ) 【piskan/piskani(ke)】 まわり,周囲.縁. ニサッタ アナㇰネ インネ ウタㇻ シネウェエエㇰ ナ チセ ピㇱカン ピㇼカノ シッチャㇱヌレ ヤン=明日は大勢の人が遊びに来るから家の周囲をよく掃除しなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- piskani(ke)
- ピㇱカニ(ケ) 【位名】[所](概は piskan ピㇱカン)…のまわり、 その周囲。 {E: around, in that area.} (出典:田村、方言:沙流)
- piskanita
- ピㇱカニタ 【piskani ta】 近くに. (出典:萱野、方言:沙流)
- piskekara
- ピㇱケカラ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](3)ひきつける piske-kara〔pís-ke-ka-ra ぴㇱケカラ〕[ひきつけ・からむ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pisoiramante
- ピソイラマンテ 【pis-o-iramante】 海漁.▷ピㇱ=浜 イラマンテ=狙う,狩,猟,漁 →海での漁 (出典:萱野、方言:沙流)
- pisoiramante/pisoyramante
- ピソイラマンテ 【自動】[pis-o-iramante 浜・で・獲物をとる] 海の漁をする。 ☆対語 kimoyramante キモイラマンテ 山の猟をする。 {E: to catch seafish.} (出典:田村、方言:沙流)
- pista
- ピㇱタ 【pis ta】 浜辺に,海辺に. エ・ヌ アー.ピㇱ タ ポロ フンペ コイヤンケ ワ アン ヤㇰ ア・イェ.リカチャ クス アㇻパ・アン ロー=聞いたかい.浜に大きい鯨が漂着しているということだ.脂身を切りに行きましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- pisunnoya
- ピスンノヤ §008 シロヨモギ (4) pisun-noya (pi-sún-no-ya)「ピすンノヤ」[pis(浜)un(にある)noya(もみ草)] 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pita
- ピタ 【pita】 ほどく,解く. (出典:萱野、方言:沙流)
- pita
- ピタ 【他動】…をほどく。 kut pita クッ ピタ 帯を解く。 e=kuci pita エクチ ピタ あなたの帯を解きなさい。(W) kuci pita クチ ピタ (彼の)帯を解く。 ker pita ケㇾ ピタ 靴をほどく(=靴をぬぐ)。 {E: to untie, unlace, take apart…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pitakke
- ピタッケ 【pitakke】 解ける:結び目が離れる,帯が解ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- pitapita
- ピタピタ 【他動】[pita-pita …をほどく・(重複)] …を(しばってあるところを)全部ほどく。 a=kor kotankonnispa a=ocíhi pitapita híne oro wa úse i=anu híne アコㇿ コタンコンニㇱパ アオチヒ ピタピタ ヒネ オロ ワ ウセ イアヌ ヒネ わが村おさは私がくるまれていた棺筵のしばってある所をすっかりほどいて開きそこから私を出して。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pitar
- ピタㇻ 【名】川原(川縁の石原)。 {E: the stony edges of a riverbed.} (出典:田村、方言:沙流)
- pitar
- ピタㇻ 【pitar】 川原,砂利原. タパン ナイ エ・トゥラシ シトゥ イクㇱ タ アン ポン ナイ クワンノ エ・サン コㇿ ポロ ペッ アン ナ ピタㇻ オッタ(オㇿ タ) レウシ アニー=この沢をのぼって峰の向こう側にある小沢をまっすぐに下って行くと大きい川があるので,川原に泊まるのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pitarpa
- ピタㇻパ 【pitar-pa】 砂利原の頭(門別町内にある地名). (出典:萱野、方言:沙流)
- pitatke
- ピタッケ 【自動】ほどける。 urenetupsike ewwopitte, iteki pitatke kunine ウレネトゥㇷ゚シケ エウウォピッテ、 イテキ ピタッケ クニネ 両端を結んでおきなさい、 ほどけないように。(S) {E: to come loose.} (出典:田村、方言:沙流)
- pitatpa
- ピタッパ 【他動】[複](pita ピタ は単複の区別なし。)[pit(a)-atpa …をほどく・たくさんを/いっせいに/はげしく…する]…(次の語の中で)をどんどんみんなほどく。 koypitatpa コイピタッパ [ko-i-pitatpa …に・ものを・どんどんみんなほどく](人)の着ているものをどんどんみんなほどいて(胸を広げた)。(W民話) {E: to loosen all…} (出典:田村、方言:沙流)
- pitkosanpa
- ピッコサンパ 【自動】[pit-kosanpa(擬音/擬態)・(接尾辞)急に…する]ピュッと/ポッと飛び出る。 {E: to fly, run, rush out.} (出典:田村、方言:沙流)
- pitkosanu
- ピッコサヌ 【pit-kosanu】 さっと出る. アヌンクㇽ チセ ソイ クㇱ アクス セタ ピッコサヌ ア・クパパ エアㇻキンネ ケラムトゥイ(ク・エラムトゥイ)=よその人が家の前を通ったら,犬がさっと飛び出てきてその人が噛まれて,私は本当に驚いてしまった.イラマンテ クス エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ソモ カ エネ シㇼキ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ウェンユㇰ ピッコサヌ ア・イ・ウェンコイキカㇻ ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ ア・コヤイヌトゥンヌ=狩りのために山へ入ったら,まさかそうなるとは思わなかったのに,どうもうな熊がさっと飛び出て来てめちゃくちゃにいじめられ,死んだのか眠ったのか意識朦朧となった.ソンノ ピカンピカン ペ ネ クス ホㇱキ ホユプテㇰ ニセンピㇼ ワ ピッコサヌ イラムトゥイパ エオ=全く身軽な者だから先にさっと走って行っては立ち木の陰から飛び出て私を驚かすことをやる.ア・ユピヒ トゥラノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ニセンピㇼ ワ シネ ハイカンヌㇷ゚ ピッコサヌ ア・ユピヒ カシ カムテㇰ アロラㇺポソ・アン コㇿ ネ ワ アン ハイカンヌㇷ゚ オㇷ゚ アニ ア・シㇼコオッケ ア・ユピヒ カシ ア・オピューキ=私は兄と山へ行ったら,木の陰から中ぐらいの熊が飛び出して私の兄におおいかぶさった,私は驚きながらその熊を槍で突き刺し兄を助けた.ポン セタ ア・トゥラ カネ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ヒナㇰ ワ シネ イセポ ピッコサヌ ア・エラムトゥイ=小さい犬を連れて山へ行くと,どこからか1匹のウサギがさっと出て私はびっくりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- piwcikani
- ピウチカニ 【名】[piwci-kani 火打ち・金]火打ち金。(HY) (出典:田村、方言:沙流)
- piwcisuma
- ピウチスマ 【名】[piwci-suma 火打ち・石]火打ち石。(HY) (出典:田村、方言:沙流)
- piwcisuma
- ピウチスマ 【piwci-suma】 火打ち石. (出典:萱野、方言:沙流)
- piwka
- ピウカ 【名】[pi-uka 小石・(?)] ①玉石の川原、 急流の縁で大きな玉石ばかりの川原。 ②(昔、 ある人が三匹の犬を呼んだ言葉として伝えられているものの中に出てくるが、 その一語一語の意味は必ずしもはっきりしていない。) 〔知地名[< pi-o-ka (石・群在する・表面)]〕 {E: ①a stony riverbed. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piwkaonne
- ピウカオンネ 【自動】[piwka-or-ne 急流の縁の玉石の川原・のところ・である/になる] 急流の縁で大きな玉石ばかりの川原になっている。 (出典:田村、方言:沙流)
- piwnatara
- ピウナタラ 【自動】[piw-natara (擬音)・(状態や音が続いていることを表す接尾辞)](次の文脈で)ピウピウと(=ハッハッと)続いている。 hése haw ko piwnatara ヘセ ハウ コ ピウナタラ [慣用句](直訳すると)息をする声がピウピウと続いている=息をハッハッと激しくつく。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- piwnatara
- ピウナタラ 【piw-natara】 息が荒い. ヘセハウ コピューナタラ=息する音が荒々しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyapa
- ピヤパ 【piyapa】 ヒエ. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyapa
- ピヤパ 【名】[植物]ヒエ。 〔知分類 p.228((幌別、 平取))(ヒエの)種子〕 {E: Japanese millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- piyapa
- ピヤパ §401 ヒエ (1) piyapa (pi-yá-pa)「ピやパ」 種子 ⦅幌別、平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- piye(-an)
- ピイェ §312.こえた(肥えた)(2)piye(-an)〔pi-jé ピいぇ〕[油ぎっている]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piyehe rapapse
- ピイェヘ ラパㇷ゚セ 【piyehe rapapse】 種がこぼれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekam
- ピイェカㇺ 【piye-kam】 脂のある肉. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【piye-kar】 投げつける.ぶつける:かなり遠くにいる者を石などで狙う. トヨッタ(トイ オㇿ タ) ネㇷ゚キ コㇿ アナン(アン・アン) ウㇱケ ウン ウェンレラ エㇰ ヤㇰネ ウェンレラ エウン イヨㇰペ アニ ア・ピイェカㇻ ペ ネ.オカケ タ イヨㇰペ ア・ヌカㇻ コㇿ ケㇺ ウㇱ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=畑で働いているところへ巻風が来たら巻風に向かって鎌をぶつける,その後で鎌を見ると鎌に血がついているものだという.巻風は化け物なのでそのようにするといい.セタ ミㇰ コㇿ エン・ケサンパ ヒクス スマ アニ ア・ピイェカㇻ アクス キラ ワ アㇻパ=犬が吠えながら私を追いかけてきたので石をぶつけると逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【他動】[pi-y-e-kar 小石大の粒・(挿入音)・で・打つ] …に(石を)ぶつける。 kú=iruska kus noyporo ku=piyekar a p un クイルㇱカ クㇱ ノイポロ クピイェカㇻ アㇷ゚ ウン 私は腹が立ったから(あいつの)ひたいに石をぶつけてやったんだよ。(S) ani piyekar アニ ピイェカㇻ …に…を(石をぶつけるように)ぶつける。 okamkir c=épekare kunine os kími ani ci=piyekar オカㇺキㇼ チェペカレ クニネ オㇱ キミ アニ チピイェカㇻ 私たちは彼にわざと当たるように後からトウキビをぶつけてやった。(S) {E: to hit (a rock) against…} (出典:田村、方言:沙流)
- píyororo-cikap
- ピヨロロチカㇷ゚ 【名】[piyororo-cikap (鳴き声の擬音)・鳥][動物] (トンビの呼び名(?)) ☆参考 これと別に、 トンビの名称らしい yattuy ヤットゥイ という語がある。 〔知分類になし〕 {E: a kite( bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- piyota
- ピヨタ 【名】[pi-y-ota 小石大の粒・(挿入音)・砂] 麦粒かもう少し大きいぐらいの真っ白い火山灰。 {E: white volcano ash.} (出典:田村、方言:沙流)
- piyota
- ピヨタ 【pi-ota】 火山灰,砂.▷ピ=種 オタ=砂:火山灰は草などの種のように見えた (出典:萱野、方言:沙流)
- poah(t-u)
- ポアㇵ §374.しきゅう(子宮)(6)poah(t-u)〔po-áh ポあㇵ〕[<po-at]⦅マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poah(t-u)
- ポアㇵ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(5)po-ah(t-u)〔pó-ah ぽアㇵ〕[<po-at]⦅オチホ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poanakne
- ポアナㇰネ 【po anakne】 なおさら. (出典:萱野、方言:沙流)
- poapa
- ポアパ 【po-apa】 陰門,女性の外部生殖器.▷ポ=子供 アパ=戸 →子供が出て来る戸 アイヌ アナㇰネ オロ ワ ポ ア・エヌワㇷ゚ クス ポ エㇰ ウシ シコㇿ ヤイヌ レコレ ルウェ ネ=アイヌはそこから子供が生まれるので,子供が来る所と思い名づけたのである。 (出典:萱野、方言:沙流)
- poapa
- ポアパ §374.しきゅう(子宮)(2)po-apa〔pó-a-pa ぽアパ〕[子〔の〕・戸口]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poat(-u)
- ポアッ §374.しきゅう(子宮)(5)poat(-u)〔pó-at ぽアッ〕[po(子)+at(ひも);もと臍帯の義]⦅チカブミ、ビホロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poat(-u)
- ポアッ §685.へそのお(臍の緒)、さいたい(臍帯)(4)poat(-u)〔pó-at ぽ・アッ〕[po(子)+at(ひも)]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poesaype
- ポエサイペ §362.産―ようすい(羊水)(2)po-esay-pe〔pó-e-saǐ-pe ぽエサイペ〕[po(子)+esay(先ぶれする)+pe(水)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pohcapus(-i)
- ポㇹチャプㇱ §104.陰部-だいいんしん(大陰唇)poh-capus(-i)〔póh-ča-puš ぽㇹチャプㇱ〕[「陰門の・唇」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pohkancapus(-i)
- ポㇹカンチャプㇱ §105.陰部―しょおいんしん(小陰唇)poh-kan-capus(-i)〔póh-kan-ča-puš ぽㇹカンチャプㇱ〕[「陰門の・上方の・唇」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pohkantaype
- ポㇹカンタイペ §121.陰部のかすpohkan-taype〔póh-kan-taǐ-pe ぽㇹカン・タイペ〕[poh(女陰)+kan(<kam 肉〕+taype(かす))⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poho sika kusu kara tokoho
- ポホ シカ クス カラ トコホ §374.しきゅう(子宮)(9)poho sika kusu kara tokoho〔ぽホ・シか・クす・カら・トこホ〕[子が出ようとしている所]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pohpeasin(-an)
- ポㇹペアシン §047.汗をかく(2)pohpe-asin(-an)〔póh-pe-a-šinぽㇹペアシン〕[汗・出る]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pohpewahka
- ポㇹペワㇵカ §046.あせ(汗)(4)pohpe-wahka〔póh-pe-wah-kaぽㇹペワㇵカ〕[pohpe(<poppe汗)+wahka(<wakka水)]⦅S.⦆【雅――遺篇, p. 61】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pohsampe
- ポㇹサンペ §098.陰部―いんかく(陰核)(3)poh-sampe〔póh-sam-pe ぽㇹサンペ〕[poh(女性陰部)+sampe(心臓)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poikoni ohoro aynu
- ポイコニ オホロ アイヌ §347.産―難産[する](3)難産に苦しむ女 po-ikoni ohoro aynu〔pó:-i-ko-ni|o-hó-ro|áǐ-nu ぽーイコニ・オほロ・あイヌ〕[陣痛・久しい・人]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- póka
- ポカ 【副助】[po-ka (指小辞)・も] ①(せめて)…でも、 やっと…は。 sine cise tu cise póka eci=kár yakun シネ チセ トゥ チセ ポカ エチカㇻ ヤクン あなたがたは一軒か二軒だけでも家を建てれば。 tanto póka e=ek wa タント ポカ エエㇰ ワ あなたは(きのうは来なかったが)まあ今日になってでもようやく来て…。(W会話) ikoyyomap póka a=ki rusuy イコイヨマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ (子どもがないので)せめて人の子をかわいがることだけでもしたい。(W民話) sonno póka ソンノ ポカ 本当に、 やっぱり、 はたして、 思ったとおり、 聞いていたとおり。 ponno ponno póka k=étoyta kus keraypo ku=kor ruwe un ポンノ ポンノ ポカ ケトイタ クㇱ ケライポ クコン ルウェ ウン ほんの少しだけでもまいたおかげでとれたのだよ。(S) néun póka/nen póka ネウン ポカ/ネン ポカ どうにか、 なんとかして。 nen póka é=iki wa e=epirka kunine ネン ポカ エイキ ワ エエピㇼカ クニネ なんとかしてあなたがえらくなるように。(S) ②(否定で)…さえ…しない。 sapa póka sak cip サパ ポカ サㇰ チㇷ゚ 船首すらない舟。(W民話) a=i=núkare póka somo ki no アイヌカレ ポカ ソモ キ ノ 私に見せてもくれずに。(W民話) {E: ①somehow or other; finally. ②not even.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poka
- ポカ 【poka】 〜さえも,〜だけでも,〜ばかりも. オッカイポ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) エ・ア コㇿ ポン ユㇰ ポカ エ・オラウキ ナ テウン エㇰ ワ ア=若者よ,炉尻に座ると小鹿も獲れないものだからここへ来て座れ.ポオン ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ネ コㇿカ アン ナ ポカ コㇿ ワ アㇻパ アニ=少しだがヒエの精白があるのでそれだけでも持って行けよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pokap
- ポカㇷ゚ 【pokap】 後産.胞衣(えな). (出典:萱野、方言:沙流)
- pokap(-u)
- ポカㇷ゚ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(4)po-kap(-u)〔pó-kap ぽカㇷ゚〕[po(子)+kap(皮)]⦅クッシャロ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokapekamu
- ポカペカム §361.産―胞衣を被って生れた子;袋子;幸帽児(4)pokap-e-kamu〔pó-ka-pe-ka-mu ぽカペカム〕[po(子)+kap(皮)+e(そこを)+kamu(覆う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokas
- ポカㇱ 【他動】[pok-as …の下・立つ](?) (…に)劣る(?)。 (次の慣用表現で) pokas ka un…a p ポカㇱ カ ウン…アㇷ゚ あんなに…だったのに。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokas'anpeka
- ポカㇱアンペカ 【pokasanpeka】 そうでなくとも:このような話がなくても気にしていたのにとうとうそうか,というような場合. ポカㇱアンペカ ク・ラㇺチュㇷ゚テㇰ ア ワ フチ イサㇺ ハウェ=そうでなくても寂しいと思っていたのに,おばあさんが亡くなったのか. (出典:萱野、方言:沙流)
- pókayki
- ポカイキ 【副助】[雅]…も、 …だけでも。 a=kor pókayki/a=yayhaytare アコㇿ ポカイキ/アヤイハイタレ [雅]私がつれそうにはつり合わない。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では póka ポカ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokhuraat
- ポㇰフラアッ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(1)pok-hura-at〔pók-Fu-ra-at ぽㇰフラアッ〕[pok(下、陰部)+hura(におい・臭)+at(する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokinkap
- ポキンカㇷ゚ 【名】[概](所は pokinkapuhu ポキンカプフ)[pokin-kap 下の・皮][植物] 中の皮、 内皮(木などの)。 ☆対語 kankap カンカㇷ゚《外の皮》。 〔知分類 p.94内皮〕 {E: the internal bark of a tree etc. } (出典:田村、方言:沙流)
- pokinkapu(hu)
- ポキンカプ(フ) 【名】[所](概は pokinkap ポキンカㇷ゚)…(木など)の中の皮/内皮。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna
- ポㇰナ 【連体】[pok-na 下・側に]下側の。 ☆対語 kanna カンナ 上側の。 ika wa イカ ワ 上側(から)(の)。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna
- ポㇰナ 【pokna】 下(の),裏(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- pokna-amip
- ポㇰナアミㇷ゚ 【名】[pok-na-a-mi-p 下・の方・人が・着る・もの] 下着、 「下から着るもの」(「下着」の訳として出た)。 ☆対語 ika-wa-ami-p イカワアミㇷ゚ 上着。 {E: underclothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-cinki
- ポㇰナチンキ 【名】[概/所](着物の)下前のすそ。 raykur amip pokna-cinki ika wa an ライクㇽ アミㇷ゚ ポㇰナチンキ イカ ワ アン 死者の着物は下前のすそが上になる。(W) ☆対語 ikawa-cinki イカワチンキ。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-mosir
- ポㇰナモシㇼ 【名】[pokna-mosir 下の・国] 地下の国、 死者の国。 ☆参考 場合によって、 人を襲うような悪いことをした熊が罰として行かされるじめじめした恐ろしいところ、 地獄のようなイメージもある。 ☆対語 kanna-mosir カンナモシㇼ 天界、 天国(神の住む所)。 (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-notkew
- ポㇰナノッケウ 【名】[概](所は poknanotkewe(he) ポㇰナノッケウェ(ヘ))[pokna-notkew 下の方(の)・あご] あごの、 口の水平線より下の部分、 下あご。 ☆対語 kanna-notkew カンナノッケウ《上あご》。 notkew ノッケウ だけでも下あごを指す。 {E: the lower jaw; the mandible.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-notkewe(he)
- ポㇰナノッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は pokna-notkew ポㇰナノッケウ)…の下あご。 {E: the lower jaw, the mandible of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-pátoy
- ポㇰナパトイ 【名】[pokna-pátoy 下の・唇] 下唇。 ☆対語 kanna-patoy カンナパトイ {E: the lower lip.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokna-pátoye(he)
- ポㇰナパトイェ(ヘ) 【名】…の下唇。 {E: the lower lip of…} (出典:田村、方言:沙流)
- poknacapus(-i)
- ポㇰナチャプㇱ §274.唇―したくちびる(下唇)(3)pokna-capus(-i)〔pók-na-ča-puš ぽㇰナチャプㇱ〕[下方の・唇]⦅サマニ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poknamosir
- ポㇰナモシㇼ 【pokna-mosir】 奈落:裏側の国土,地獄,冥土.アイヌが死んだら行く所と考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- poknano
- ポㇰナノ 【副】[pokna-no 下側の・(副詞形成)](衣服に関して)下に、 肌に。 poknano mi ポㇰナノ ミ 肌に着る。(W) ☆対語 ika wa イカ ワ。 (出典:田村、方言:沙流)
- poknanotkew(-e)
- ポㇰナノッケウ §029.あご(7)下あごpokna-notkew(-e)〔pók-na-nòt-keǔぽㇰナのっケウ〕[pokna(下方の、pok下、na方)+notkew(あご)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poknanotkew/poknanotkewe(he)
- ポㇰナノッケウ/ポㇰナノッケウェ(ヘ) 【pokna-notkew/-notkewe(he)】 顎:下顎全体. (出典:萱野、方言:沙流)
- poknapapus(-i)
- ポㇰナパプㇱ §274.唇―したくちびる(下唇)(1)pokna-papus(-i)〔pók-na-pa-puš ポㇰナパプㇱ〕[pokna(下方の)+papus(唇)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poknapatoy(-e)
- ポㇰナパトイ §274.唇―したくちびる(下唇)(2)pokna-patoy(-e)〔pók-na-pa-toǐ ぽㇰナパトイ〕[pokna(下方の)+patoy(唇)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poknapatoy/poknapatoye(he)
- ポㇰナパトイ/ポㇰナパトイェ(ヘ) 【pokna-patoy/-patoye(he)】 下唇. (出典:萱野、方言:沙流)
- poknapatuye ronronke
- ポㇰナパトゥイェ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(13)下唇がひくひく動く pokna-patuye ronronke〔pók-na-pa-tu-je|rón-roŋ-ke ぽㇰナパトゥイェ・ろンロンケ〕[pokna(下の)+patuye(その唇が)、ronronke(ひくひく動く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poknare
- ポㇰナレ 【pokna-re】 〜組み伏せる. リㇰ ペカ ア・エヤㇷ゚キㇼ ア・ポㇰナレ アクス エアシㇼ テㇰ シケウ カ ウヌウヌ ヤユナㇱケ=腰投げをかけるようにして組み伏せると,そこで初めて自分の手で自分をかばいながら謝った. (出典:萱野、方言:沙流)
- pokor(-an)
- ポコㇿ §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(1)po-kor(-an)〔pó-kor ぽコㇿ〕[po(子)+kor(持つ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pókor-eykoytupa
- ポコㇿエイコイトゥパ 【自動】[po-kor-e-ikoytupa 子・を持つ・ことについて・不自由して欲している] 子どもがいなくて子どもがほしい、 子どもをほしがる。 pókor-eykoytupa=an ポコㇿエイコイトゥパアン 私は子どもがほしくてたまらなかった。(W民話) {E: to want a child.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokoro ikasiw
- ポコロ イカシウ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(6)pokoro ikasiw〔pó:-ko-ro|i-ká-šiŭ ぽーコロ・イかシゥ〕[pokoro(分娩)+ikasiw(手助けする)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokoro(-an)
- ポコロ §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(2)po-koro(-an)〔pó:-ko-ro ぽーコロ〕[<po-kor]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokorokaewen
- ポコロカエウェン §367.産―産後の痛み;あとばらやむ(2)pokor-oka-e-wen〔pó-kor-o-ká-e-wén ぽコㇿ・オか・エうぇン〕[pokor(分娩)+oka(終了後)+e(において)+wen(悪い、病む)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokorokakepirka
- ポコロカケピㇼカ §369.産―産後の肥立ちがよい(1)pokor-okake-pirka〔pó-ko-ro-kà-ke-pìr-ka ぽコロかケ・ぴㇼカ〕[pokor(分娩した)+okake(後)+pirka(よい)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokorokakewen
- ポコロカケウェン §370.産―産後の肥立がよくない(1)pokor-okake-wen〔pó-kor|o-ká-ke|wén ぽコㇿ・オかケ・うぇン〕[pokor(分娩した)+okake(後が)+wen(悪い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poksapa
- ポㇰサパ 【名】[概](所は poksapaha ポㇰサパハ)[pok-sapa 下(陰部)・頭]陰茎亀頭(=císapa チサパ)。 {E: the head of the penis.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokupap
- ポクパㇷ゚ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (9) po-kupap(pó-ku-pap)「ぽクパㇷ゚」⦅旭川⦆クワガタムシの成虫(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- pokupapap
- ポクパパㇷ゚ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (10) po-kupapa-p(pó-ku-pa-pap)「ぽクパパㇷ゚」⦅旭川⦆クワガタムシ類の成虫(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- pometu(-an)
- ポメトゥ §371.産―もう子が出来なくなるpo-metu(-an)〔pó-me-tu ぽメトゥ〕[po(子を)+metu(あます)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pompaki
- ポンパキ §419.しらこ[魚の精嚢](4)マダラやスケトオダラの精嚢;方言「たち」 pompaki〔póm-pa-ki ぽンパキ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pomposta
- ポンポㇱタ §004.あかご;あかんぼ(24)pomposta〔póm-poš-ta ぽンポㇱタ〕[pon(小さい)+posta(小犬)]⦅チカブミ⦆男の赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pon iyutani
- ポンイユタニ 【pon-i-uta-ni】 小さい杵.→ ポニユタニ(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pon okkayo
- ポン オッカヨ/ポノッカヨ 【名】(特殊な状況で)男の赤ちゃん。 aynu-pa-kus pon okkayo kor hawe an! アイヌパークㇱ ポン オッカヨ コㇿ ハウェ アン! いいねえ、 男の子を持った(男の子が生まれた)って。(S) ☆参考 男か女かが問題のときに言う。 普通は okkayo オッカヨ は大人の男性を指す。 {E: a baby boy; a male child.} (出典:田村、方言:沙流)
- pon umurek utar
- ポン ウムレㇰ ウタㇻ/ポヌムレクタㇻ 【名】[pon-umurek-utar 小さい・夫婦・たち] 結婚したばかりの若夫婦。 pon umurek utar ukotom ruwe! ポン ウムレㇰ ウタㇻ ウコトㇺ ルウェ! 若夫婦、 似合いだねえ。(S) {E: a newly married young wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- pon'askepet
- ポンアㇱケペッ →ポナㇱケペッ (出典:萱野、方言:沙流)
- pon'isatkeki
- ポンイサッケキ 【pon i-satke-ki】 小さい簀:シキ(オニガヤ)製. 図[ポンイサッケキ] (出典:萱野、方言:沙流)
- pon'itak
- ポンイタㇰ →ポニタㇰ (出典:萱野、方言:沙流)
- pon'ocina
- ポンオチナ 【pon ocina】 赤ちゃん,嬰児. (出典:萱野、方言:沙流)
- pon-askepeci
- ポンアㇱケペチ/ポナㇱケペチ 【名】[所](概は pón(')askepet ポンアㇱケペッ/ポナㇱケペッ))…の小指。 {E: the little finger(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pon-askepet
- ポンアㇱケペッ/ポナㇱケペッ 【名】[概](所は pón(')askepeci(hi) ポンアㇱケペチ(ヒ)/ポナㇱケペチ(ヒ))[pon-askepet 小さい・指] 小指。 {E: the little finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- pon-hápo
- ポンハポ 【名】[小さい・母]第二のおかあさん(本当の母親と別に、 かわいがってくれてなついているおばさん)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- pon-katkemat
- ポンカッケマッ 【名】[pon-katkemat 小さい/若い・(女性の尊称)](=pon katkemat ポン カッケマッ)お嬢様。 {E: a young girl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pon=an __hita
- ポナニタ 【pon=an hita】 小さい時. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponaca
- ポナチャ §027.伯父、叔父(9)pon-aca〔po-ná-ča ポなチャ〕⦅ホロべツ⦆【常】叔父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponakkepet(c-i)
- ポナッケペッ §823.こゆび(小指)(2)pon-akkepet(c-i)〔pó-nak-ke-pet ぽナッケペッ〕[小さい・指]⦅クッシャロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponakkepetotutanumpe
- ポナッケペトトゥタヌンペ §822.くすりゆび(薬指)(3)ponakkepet-otutanumpe〔pó-nak-ke-pet|otú-ta-num-pe ぽナッケペッ・オとぅタヌンペ〕[pon-akkepet(こゆび)+otutanu(の次に)+un(ある)+-pe(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponaskepet
- ポナㇱケペッ 【pon-aske-pet】 小指:小さい指. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponaskepet(c-i)
- ポナㇱケペッ §823.こゆび(小指)(1)pon-askepet(c-i)〔pó-naš-ke-pet ぽナㇱケペッ〕[pon(子である、小さい)+askepet(指)]⦅チカブミ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponaskepettutanuaskepet(c-i)
- ポナㇱケペットゥタヌアㇱケペッ §822.くすりゆび(薬指)(2)pon-askepet-tutanu-askepet(c-i)〔pó-naš-ke-pet|tu-tá-nu|áš-ke-pet ぽナㇱ・ケペッ・トゥたヌ・あㇱケペッ〕[pon-askepet(小指)+tutanu(の次にある)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponasketanne repunkamuy
- ポナㇱケタンネ レプンカムイ 【pon-aske-tanne rep-un-kamuy】 シャチ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponat
- ポナッ §298 ハルニレ (6) pon-at (pó-nat)「ぽナッ」[pon(小さい)at(繊維)] 内皮から取った繊維 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponatni
- ポナッニ §298 ハルニレ (7) ponat-ni (pó-nat-ni)「ぽナッニ」[ポナッをとる木] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponaw(-e)
- ポナウ §302.けんよおすい;のどちんこ(2)pon-aw(-e)〔pó-naŭ ぽナゥ〕[小さい・舌]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponaw(-e)
- ポナウ §572.のどちんこ;のどびこ;けんようすい(懸壅垂)(2)pon-aw(-e)〔pón-aŭ;pó-naŭ ぽンアウ、ぽナウ〕[小さい・舌]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponayay
- ポナヤイ 【pon-ayay】 赤ん坊. (出典:萱野、方言:沙流)
- pónayay
- ポナヤイ 【名】[pon-ayay 小さい・(泣き声の擬音重複)] 赤ん坊(生まれてから二、 三歳まで)。 ☆参考 沙流川下流のサダモさんが言う。 中流の人は tennep テンネㇷ゚ 等の語を使う。赤ん坊や幼児を表す語は、 ほかにもたくさんある。 ☞ponpe ポンペ、 síon シオン、 poyson ポイソン、 yarpe ヤㇻペ、 yarpeomap ヤㇻペオマㇷ゚、 yarpesamomap ヤㇻペサモマㇷ゚ {E: a baby (from birth up to about 2 or 3 years old).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponaynu
- ポナイヌ §006.若者;青少年(8)pon-aynu〔pó-naǐ-nu ぽナイヌ〕[pon(年少の)+aynu(男)]⦅ホロベツ⦆【雅】①若者。(ユ研Ⅱ, p.815)。②小男。③⦅シャリ⦆いわゆるコロポックル。"ay kor〜"「矢を持つ若者」⦅ユ研Ⅰ, p.173⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poncici (kamuy)
- ポンチチ (カムイ) 【poncici】 ネコヤナギ.▷ポン=小さい チュチュ=犬 →ポンチチになる →小さい犬の神 *手のひらにのせて握ったりゆるめたりするとネコヤナギは動くものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- poncikahponi
- ポンチカㇵポニ §285 ミチヤナギ ニワヤナギ (2) poncikahpo-ni (pón-ci-kah-po-ni)「ぽンチカㇵポニ」[pon(小さい)cikap-po(小・鳥)ni(木)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- poncikap
- ポンチカㇷ゚ 【pon-cikap】 小鳥. (出典:萱野、方言:沙流)
- poncikap
- ポンチカㇷ゚ §303 スズメ (6) pon-cikap (pón-či-kap)「ぽンチカㇷ゚」[<小さい・鳥] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- poncikap
- ポンチカㇷ゚ §340 オジロワシ (4) pon-cikap (pón-či-kap)「ぽンチカㇷ゚」[<‘若い・鳥’] ⦅屈斜路⦆オジロワシの若鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- poncikap
- ポンチカㇷ゚ §341 クマタカ (4) pon-cikap (pón-či-kap)「ぽンチカㇷ゚」[<(若い・鳥)] ⦅屈斜路⦆クマタカの若鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- poncikap(-i)
- ポンチカㇷ゚ §218.かみかたち(髪容)(8)3歳以上の幼児が前頭部に剃り残す頭髪 pon-cikap(-i)〔pón-či-kap ぽンチカㇷ゚〕[小さい・鳥]⦅キタミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poncikapmaw
- ポンチカㇷ゚マウ §209 オオタカネバラ (3) poncikap-maw (pón-ci-kap-maw)「ぽンチカㇷ゚・マウ」[pon(小さい)cikap(鳥)maw(ハマナス)] 果実 ⦅A根室⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- poncimakani
- ポンチマカニ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (1) pon-cimakani (pón-ci-ma-ka-ni)「ぽンチマカニ」 成魚 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- poncisekar
- ポンチセカㇻ 【自動】[pon-cise-kar 小さい・家・をつくる] 小屋を建てる。 {E: to build a hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poncompa
- ポンチョンパ 【pon-compa】 小さい升,親指と手首の間にあるくぼみ,舟状くぼみ. ▷ポン=小さい チョンパ=升 *オキクㇽミカムイがくれた穀物,ヒエ・アワ・イナキビなど,大昔はこのくぼみにいっぱい入れただけで鍋にあふれるほどの飯になった.そのヒエ粒をアイヌが数えたので,それが悪いとして,あふれるぐらい増えなくなったので,鍋に入れて煮る物は,アイヌは数えてはならないものとされている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ponconpa
- ポンチョンパ 【名】[pon-conpa 小さい(役の低い)・帳場係] 松前時代(?)の役職の一種(帳場係)。 {E: a kind of official in the Matsumae Period.} (出典:田村、方言:沙流)
- pone otkasi a=etomte
- ポネオッカシ アエトㇺテ 【pone-ot-kasi a=e-tom-te】 遺体を飾る:男には刀を,女にはタマサイ(首飾り)を飾る.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pone uhayta
- ポネ ウハイタ §476.だっきゅう(脱臼);骨ちがい(4)pone uhayta〔po-né-u-haǐ-ta ポね・ウハイタ〕[骨が・互いに届かぬ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponearka
- ポネアㇻカ §833.リウマチ(1)pone-arka〔po-né-ar-ka ポね・アㇻカ〕[pone(骨)+arka(痛む)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponehurecimakani
- ポネフレチマカニ 【pone-hure-cimakani】 ツマグロカジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- pónekaci
- ポネカチ 【名】[pon-hekaci 小さい・少年](pon hekaci ポン ヘカチ が続けて早く発音されて h が落ちた形。)幼い男の子(四、 五歳から十四、 五歳まで、 小学生くらいが中心)。 {E: a young boy (from about 4 or 5 to about 14 or 15 years old.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponekaci
- ポネカチ §005.男児;幼少年(3)pon-ekaci〔pó-ne-ka-či ぽネカチ〕⦅チカブミ、ビホロ、クッシャロ、マオカ、シラウラ、トンナイ⦆;おさなご。[(小さい・子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponekasi
- ポネカシ §014.祖父(5)pon-ekasi〔pó-ne-ka-ši ぽネカシ〕⦅シラヌカ⦆叔祖父。[pon(小さい、若い)+ekasi(祖父)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponekaye
- ポネカイェ §325.こっせつ(骨折);骨が折れる(3)pone-kaye〔po-né-ka-je ポねカイェ〕[骨を・折る]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponekayte
- ポネカイテ §325.こっせつ(骨折);骨が折れる(1)pone-kayte〔po-né-kaǐ-te ポねカイテ〕[pone(骨を)+kay-te(折る、kay「折れる」 -te「させる」)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponekotararke
- ポネコタラㇻケ §811.やせる;やせている(4)やせて骨があらわれている pone-ko-tararke〔po-né-ko-ta-rar-ke ポね・コ・タラㇻケ〕[pone(骨〔が〕)+ko(そこに)+tar-ar-ke(あらわれ・あらわれ・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponekoyukar
- ポネコユカㇻ 【pone-ko-yukar】 遺体に聞かせる叙事詩:通夜に仏に聞かせるが必ずおしまいまで語るようにしなければならない.途中でやめて続きを聞きに仏が戻って来ては困る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponesam'apeo
- ポネサㇺアペオ 【pone-sam-ape-o】 通夜.▷ポネ=遺体 サㇺ=側,傍ら アペ=火 オ=入れる,置く →通夜というものは人間だけで遺体を守るのではなしに.火の神とともに守るということ (出典:萱野、方言:沙流)
- ponesaya
- ポネサヤ 【pone-saya】 骨製のさや.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ponetuka
- ポネトゥカ §444.すね(脛)(11)向うずね pone-tuka〔po-né-tu-ka ポねトゥカ〕[pone(骨)+tuka(背線上、tu みね+ka 上)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poneuka
- ポネウカ 【pone-uka】 骨のように堅い堅雪:おとなが堅雪の上を走ってもぬからないのをいう.▷ポネ=骨 ウカ=硬雪 *昭和30年の1月,珍しく二風谷は大雪で深さ3尺はあったであろう.そこへ2月の初めに大雨が降った.この雨のことをキムンカムイ ポフライェㇷ゚(熊の神様が子供を洗う雨)という.その雨の後へもう一度寒波が来て言葉通りのポネウカになった.このような場合は鹿にとっては御難の冬.犬もアイヌも雪の上を自由に歩けるが鹿は腹がつかえ歩けなくなる.そこへ皆が走って行き手づかみにして肉を食べた.あの年の冬はこの村だけで100頭ほどの鹿を獲ったが,警察に引っぱって行くとすれば村人全員なので代表ひとりだけ始末書を書き,残りの村人は不問に付されたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponhekaci
- ポンヘカチ 【pon-hekaci】 2歳〜6歳くらいの男の子. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponhekaci
- ポンヘカチ §004.あかご;あかんぼ(28)pon-hekaci〔pón-he-ka-či ぽンヘカチ〕⦅H. S.⦆①あかんぼ。②幼児。"ine pa asisne pa pahno〜"「4才5才ぐらいの幼児」⦅あいぬ物語, p.2⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poniaraka
- ポニアラカ §703.骨がずきずき痛む(2)骨が痛む;骨の痛み;ロイマチス poni-araka〔po-ní-a-ra-ka ポにアラカ〕[「骨・痛み」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poniaraka
- ポニアラカ §833.リウマチ(2)poni-araka〔po-ní-a-ra-ka ポに・アラカ〕[骨・痛む]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponikayte
- ポニカイテ §325.こっせつ(骨折);骨が折れる(2)poni-kayte〔po-ní-kaǐ-te ポにカイテ〕[poni(骨)+kayte(折る)]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponikupakikir
- ポンイクパキキㇼ §111 クワガタムシ;鍬形虫 (11) pon-ikupakikir(pon-i-ku-pa-ki-kir)「ポンイクパキキㇼ」⦅足寄⦆クワガタムシの成虫(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- ponitak
- ポニタㇰ 【pon-itak】 呪いの言葉. ポニタㇰ エラマン ペ アナㇰネ オルケㇱサㇰ ペ ネ=呪いの言葉を知っている者は血統が絶えるものだ.ポニタㇰ アナㇰネ ア・イェ イタㇰ ホシピ ヒ カ アン ヤイカニホセ エカㇷ゚ネ ネ クス イテキ ア・キ ㇷ゚ ネ ナ=呪いの言葉というものは,言った言葉が戻って来ることもある,自分で自分の上へ木を倒すようなものだから絶対にしてはならないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponituysah(k-an)
- ポニトゥイサㇵ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(2)poni-tuysah(k-an)〔po-ní-tuǐ-sah ポにトゥイサㇵ〕[<poni(骨)+tum(力)+sak(を缺く)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poniyutani
- ポニユタニ 【pon-iyutani】 小さい杵:プンカウ(ドスナラ)製.▷ポン=小さい イユタニ=杵 (出典:萱野、方言:沙流)
- ponkakapo
- ポンカカポ §025.姉(11)pon-kakapo〔póŋ-ka-ka-po ぽンカカポ〕⦅ホロベツ⦆【常】次姉以下。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponkanpi 1
- ポンカンピ 【名】[pon-kanpi 小さい・手紙]はがき。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ponkanpi 2
- ポンカンピ 【名】[pon-kanpi 小さい・書類(を扱う役)] 松前時代(?)の役職の一種(番頭のような)。 {E: an official of the Matsumae Period.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponkaynu
- ポンカイヌ §005.男児;幼少年(12)pon-kaynu〔pón-kaǐ-nu ぽンカイヌ〕⦅マオカ⦆少年。[pon(小さい)+kaynu(男児)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponkitra
- ポンキッラ §069 ヤマベ(ヤマメ) (10) pon-kitra(pon-kit-ra)「ポンキッラ」[pon(若い)kitra(ヤマベ)]⦅美幌、白糠⦆小ヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- ponkonnarpe
- ポンコンナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(9)pon-konnarpe〔póŋ-kon-nar-pe ぽンコンナㇻペ〕⦅シラヌカ、ビホロ、クッシャロ⦆叔母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponkurmat
- ポンクㇽマッ 【名】[pon-kurmat 小さい・和人の女性] 若い和人女性、 和人の娘。 {E: a young Japanese girl, woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmacihi
- ポンマチヒ 【名】[所](概は ponmat ポンマッ) …の第二の妻(本妻でない妻)。 {E: the second wife of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmah(t-i>ci)
- ポンマㇵ(ッイ>チ §037.妻(10)pon-mah(t-i>ci)〔pón-mah ぽンマㇵ〕⦅シラウラ、マオカ⦆めかけ。[<pon-mat]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponmahnekaci
- ポンマㇵネカチ §007.むすめ(娘)(11)pon-mahnekaci〔pón-mah-ne-ka-či ぽンマㇵネカチ〕⦅サマニ⦆女の子;娘;少女。[(小さい・娘)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponmat
- ポンマッ 【pon-mat】 妾:周囲の人が本妻と妾を一緒に呼ぶ場合.▷ポン=小さい マッ=妻 *ア・トゥシヒ:本妻が妾を呼ぶ場合(ア=私 トゥシヒ=綱)本妻と妾は一本の綱で結ばれている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponmat
- ポンマッ 【名】[概](所は ponmaci(hi) ポンマチ(ヒ))[pon-mat 小さい・妻] 第二の妻(本妻以外の妻)。 ☆対語 poromat ポロマッ 本妻(第一の妻)。 {E: one's second wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmat(c-i)
- ポンマッ §037.妻(9)pon-mat(c-i)〔pón-mat ぽンマッ〕⦅H.⦆めかけ;二号;第二夫人。[pon(小さい)+mat(妻)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponmatekaci
- ポンマテカチ §007.むすめ(娘)(5)pon-matekaci〔pón-ma-te-ka-či ぽンマテカチ〕[pon(小さい)+matekaci(娘)]⦅サマニ⦆女の子;幼女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponmatkaci
- ポンマッカチ 【名】[pon-matkaci 小さい・女の子] 幼い女の子、 幼女(四、 五歳ぐらいから十四、 五歳ぐらいまで。 小学生ぐらいが中心)(=pon matkaci ポン マッカチ)。 ☆対語 pónekaci ポネカチ 幼い男の子。 {E: a young, baby girl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmatkaci
- ポンマッカチ 【pon-matkaci】 6歳〜12歳くらいの女の子. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponmatkor
- ポンマッコㇿ 【自動】[ponmat-kor 第二の妻・を持つ] 二人目の妻(本妻以外の妻、 「めかけ」)を持つ。 {E: to take, have a second wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmatkore
- ポンマッコレ 【他動】[自動使役][ponmatkor-e 第二の妻を持つ・させる] 二人目の妻(本妻以外の妻、 「めかけ」)を持たせる。 hokuhu ponmatkore kusu ye ホクフ ポンマッコレ クス イェ (妻が)夫に「めかけ」を持ってくださいと言った。(W民話) {E: to let take a second wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmururunkamuy
- ポンムルルンカムイ §304 アオジ (2) pon-mururun-kamuy (pón-mu-ru-run-ka-muy)「ぽンムルルンカムイ」[<pon-murur-un-kamuy(小さい・ハマニンニクのやぶ・にいる・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ponnima
- ポンニマ 【名】[pon-nima 小さい・皿] 小皿、 木彫りの浅いおかず入れ(わら半紙半片(B5版)くらいの大きさ、 トウキビやカボチャを入れる)。(S) {E: a small wooden plate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponnitay
- ポンニタイ 【名】[pon-ni-tay 小さい・木・林][植物] 小さい木ばかりの林。 {E: a wooded area, forest of small trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponnohaye
- ポンノハイェ 【pon no haye】 それよりも少し小さい. ▷ポンノ=少し ハイェ=少ない,足りない(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ponnumakirawkorpe
- ポンヌマキラウコㇿペ §289 シカ (7) ponnumakirawkorpe (pón-nu-ma-ki-raw-kor-pe)「ぽンヌマキラウコㇿペ」[<pon(小さい)numa(毛)kiraw(つの)kor(もつ)-pe(もの)]角の生えかけた二歳の雄⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ponnusa
- ポンヌサ 【名】[pon-nusa 小さい・祭壇] 小祭壇(十勝・釧路で、 いろりの中の上座側の左座寄りの inumpesauspe イヌンペサウㇱペ《炉ぶち前の木》の前につくられた小さい nusa ヌサ《祭壇》。 Apehuci-kamuy アペフチ カムイ《火の女神》のヌサだと言う)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ponocina
- ポノチナ §004.あかご;あかんぼ(50)pon-ocina〔pó-no-či-na ぽノチナ〕[pon(小さい)+ocina(子)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】あかんぼ;幼児。kamuy koraci an pon-otcina ci-yay-kosanke⦅ホロベツ⦆「神のように美しい赤ん坊を私は産み落した」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponohampe
- ポノハンペ §004.あかご;あかんぼ(52)pon-ohampe〔pó-no-ham-pe ぽノハンペ〕[pon(小さい)+ohampe(赤ん坊↑)]⦅タラントマリ⦆【雅】あかご。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponokkaypo
- ポノッカイポ 【pon okkaypo】 若者.▷ポン=小さい オッカイポ=若者 ソンノ ポノッカイポ パウェトㇰ コㇿ ハウェ ア・オモンヌレ=本当にまだ若い人なのに雄弁なこと.それをほめたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponokunnekaci
- ポノクンネカチ §006.若者;青少年(14)pon-okunnekaci〔pó-no-kun-ne-ka-či ぽノクンネカチ〕[pon(年若い)+okunnekaci(少年)]⦅S.⦆【雅】15〜17才位の少年。(→古謡, p.111)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponpakkay
- ポンパッカイ 【自動】[pon-pakkay 小さい・子どもをおぶう] 赤ん坊をおぶう。 ☞pakkay パッカイ、 kay カイ {E: to carry a baby on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponparumpe
- ポンパルンペ §572.のどちんこ;のどびこ;けんようすい(懸壅垂)(1)pon-parumpe〔pón-pa-rum-pe ぽンパルンペ〕[小さい・舌]⦅ホロべツ、サル、サマニ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponparumpe
- ポンパルンペ §302.けんよおすい;のどちんこ(1)pon-parumpe〔pón-pa-rum-pe ぽンパルンペ〕[小さい・舌]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponparumpe sinrici
- ポンパルンペ シンリチ §572.のどちんこ;のどびこ;けんようすい(懸壅垂)(4)のどちんこの両側の筋 pon-parumpe sinrici〔pón-pa-rum-pe|šín-ri-či ぽンパルンペ・しンリチ〕[のどちんこ・の筋]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponparunpe
- ポンパルンペ 【名】[pon-parunpe 小さい・舌] 口蓋垂。 {E: the uvula.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponparunpe/ponparunpe(he)
- ポンパルンペ/ポンパルンペ(ヘ) 【pon-par-un-pe/-pe(he)】 のどちんこ,のどひこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponpaskutto
- ポンパㇱクット §096.陰部―女性の性器(20)女の子の性器 pon-paskutto〔póm-paš-kut-to ぽンパㇱクット〕[pon(小さい)+paskutto(ハマグリ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponpecisaw
- ポンペチサウ 【ponpe-cis-haw】 (子供の)泣き声. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponpekampe
- ポンペカンペ §129 ヒメビシ (1) pon-pekampe (pón-pe-kam-pe)「ぽン・ペカンペ」[小さい・ヒシの実] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponram
- ポンラㇺ §004.あかご;あかんぼ(53)ponram〔pón-ram ぽンラㇺ〕[pon(小さい)+ram(?)]⦅H. S.⦆【雅】幼少(実は幼児?)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponram
- ポンラㇺ 【名】[pon-ram 小さい・心](次の言い回しの中で)幼少、 幼いとき。 ponram oro wano ポンラㇺ オロ ワノ 幼少時から、 幼いときから。 a=yupíhi isoytak kus oyaciki ponram oro wano uweinkar kur ne aan アユピヒ イソイタㇰ クㇱ オヤチキ ポンラㇺ オロ ワノ ウウェインカㇻ クㇽ ネ アアン 兄が話してくれたからわかったのだが、 実は兄は小さいときから目に見えないことでも見ているようにわかる能力の持ち主だったのであった。(NK民話) {E: an infant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponramwano
- ポンラㇺワノ 【pon-ram-wano】 子供の頃から. ポンラㇺ ワノ ネウンネウン セミタㇰ・アン ペ ネ ワ ア・イ・コイキ カ ア・イ・コプンテㇰ カ キ コㇿ ア・コポロ ㇷ゚ ネ=子供の頃からいろいろと予言をするので,私は叱られたりほめられたりしながら成長したものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponrayta
- ポンライタ §177 ゲンノショウコ (1) ponrayta (pón-ray-ta)「ぽンライタ」[pon(小さい)rayta(人体に粘着するさく果)] 茎葉及びさく果 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponrayta
- ポンライタ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (1) pon-rayta (pón-ray-ta)「ぽンライタ」[pon(小さい)rayta(いが)] 痩果 ⦅虻田、有珠、幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponsaranip
- ポンサラニㇷ゚ 【pon-saranip】 小さい袋,シナ皮で編んだ袋.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ponsiraw
- ポンシラウ §137 ゴマフアブ (1) pon-siraw(pón-si-raw)「ぽンシラウ」⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ponsukem'askepet
- ポンスケㇺアㇱケペッ 【pon-su-kem-askepet】 薬指.▷ポン=小さい ス=鍋 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 →小さい鍋を嘗める指 (出典:萱野、方言:沙流)
- ponsuma
- ポンスマ 【pon-suma】 小石. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponsutuinaw
- ポンストゥイナウ 【pon-sutu-inaw】 小さいヤナギで作ったイナウ. 図[ポンストゥイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
- pontonomat
- ポントノマッ 【名】[pon-tono-mat 小さい・殿・女] 和人の若い女性(尊称)。 {E: a young Japanese girl (polite).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponu(-an)
- ポヌ §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(3)po-nu(-an)〔pó:-nu ぽーヌ〕[po(子)+nu(持つ)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponumosikarape
- ポヌモシカラペ §358.産―お産の敷物ponu-mosikarape〔pó:-nu|mó-ši-ka-ra-pe ぽーヌ・もシカラペ〕[ponu(子を産む)+mosikarape(敷物、→本辞書,巻Ⅰ,p.22以下)]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponyaunpe
- ポンヤウンペ 【pon-ya-un-pe】 ユカㇻの主人公の名前.▷ポン=小さい ヤ=陸 ウン=住む ペ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- popeapur
- ポペアプㇽ §049.汗をかきやすい;すぐ汗をかく;汗っかきであるpopejapur〔pó-pe-ha-purぽペハプㇽ〕[<poppe(汗)+e(に)+hapur(弱い)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popehopunpa
- ポペホプンパ 【自動】[pop-e-hopunpa 水泡・と共に・飛ぶ(複)] あちこち水泡だらけになる。 netopake epitta popehopunpa ネトパケ エピッタ ポペホプンパ 体じゅう水泡だらけだ。(S) {E: to foam; bubble.} (出典:田村、方言:沙流)
- popera
- ポペラ §077.い(胃);いぶくろ(胃袋)(7)popera〔po-pé-ra ポ舳ラ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popkekina
- ポㇷ゚ケキナ §372 オオカサスゲ (4) popke-kina (póp-ke-ki-na)「ぽㇷ゚ケキナ」[popke(暖かい)kina(草)] 稈 ⦅長万部、幌別、東静内、荻伏、様似、足寄、美幌⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- popkekina
- ポㇷ゚ケキナ 【名】[popke-kina 暖かい・編む草][植物] ござ(citarpe チタㇻペ)に編む草の一種。 ☆参考 伝染病がこれをきらうので、 これでつくったござを敷いているところへは来ないと言う。 鵡川町春日の大川原コレピリカさんの家の入口にはこれが束ねて立ててあった。 〔知分類 p.217 オオカサスゲの稈〕 {E: a kind of sedge, rush, grass used to weave matting.} (出典:田村、方言:沙流)
- popkoyaywennukar
- ポㇷ゚コヤイウェンヌカㇻ 【自動】[pop-ko-yaywennukar 煮えたぎり・に苦しむ]熱病である(熱病で胸押えても40度も41度も熱があるとき)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- popmaw(-e)
- ポㇷ゚マウ §560.ねつ(熱)(5)熱 pop-maw(-e)〔póp-maŭ ぽㇷ゚マウ〕[pop(熱い)+maw(気)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popmawkoroski
- ポㇷ゚マウコロㇱキ §560.ねつ(熱)(6)熱が出る popmaw-ko-roski〔póp-maŭ-ko-roš-ki ぽㇷ゚マウコロㇱキ〕[pop-maw(熱気が)+ko(そこに)+roski(群がり立つ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popmawkoroski
- ポㇷ゚マウコロㇱキ 【自動】[pop-maw-ko-roski 煮立つ・気・が・立つ] 熱がひどく高く上がる。 {E: to have a high fever.} (出典:田村、方言:沙流)
- poppeiyoyasip(-i)
- ポッペイヨヤシㇷ゚ §050.あせも(汗疹)(1)poppe-iyoyasip(-i)〔póp-pe-i-jò-ja-šipぽッペ・イよヤシㇷ゚〕[<poppe(汗)+iyoyasip(できもの)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poppenu(-an)
- ポッペヌ §047.汗をかく(1)poppe-nu(-an)〔póp-pe-nuぽッペヌ〕[汗・持つ]⦅ホロベツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poppeta
- ポッペタ 【poppeta】 寝汗. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppeta
- ポッペタ 【poppeta】 汗. ポㇷ゚ペタ アシン=汗をかく. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppetaasin
- ポッペタアシン 【poppeta-asin】 汗をかく,汗が出る. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppetaasin
- ポッペタアシン 【自動】[pop-pe-ta-asin ボコボコ煮立つ・水分・(?)・出る] 汗が出る、 汗をかく。 ku=poppetaasin クポッペタアシン 私汗をかいた。 poppetaasin okake nukuki a=ocári ápekor an ポッペタアシン オカケ ヌクキ アオチャリ アペコㇿ アン 汗をかいた後がこごめでもふりまいたようだ。(W) {E: to sweat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poppetasin
- ポッペタシン 【自動】[poppetaasin ポッペタアシン が短く発音された形] 汗が出る、 汗をかく。 {E: to sweat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poppetasin
- ポッペタシン §047.汗をかく(8)poppetasin〔póp-pe-ta-šinぽッペタシン〕[poppe(汗)+ta(において)+asin(出る)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poppewakka
- ポッペワッカ §046.あせ(汗)(3)poppe-wakka〔póp-pe-wak-kaぽッペワッカ〕[汗・水]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popukurukorohekaci
- ポプクルコロヘカチ §361.産―胞衣を被って生れた子;袋子;幸帽児(2)po-pukuru-koro-hekaci〔pó-pu-ku-ru|ko-ró|he-ká-či ぽプクル・コろ・へかチ〕[えな・持つ・子]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popukurukorohetukuhekaci
- ポプクルコロヘトゥクヘカチ §361.産―胞衣を被って生れた子;袋子;幸帽児(1)po-pukuru-koro-hetuku-hekaci〔pó-pu-ku-ru|ko-ró|he-tú-ku|he-ká-či ぽプクル・コろ・へとぅク・へかチ〕[po-pukuru(胞衣)+koro(持ち)+heuku(生れた)+hekaci(子)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poriyakina
- ポリヤキナ §028 エゾオグルマ (2) poriya-kina (po-rí-ya-ki-na)「ポりヤキナ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- poro maciya
- ポロ マチヤ 【名】[大きい・市街地] 大都会、 大都市。 tono patek oka poro maciya oro wa e=apkas hi an yak ku=nu ruwe ne トノ パテㇰ オカ ポロ マチヤ オロ ワ エアㇷ゚カシ アン ヤㇰ クヌ ルウェ ネ あなたが和人の方々ばかりが住む大都会から旅して来たのだと私は聞いた。(NZ挨拶) {E: a capital, major city.} (出典:田村、方言:沙流)
- poro-saranip
- ポロサラニㇷ゚ 【名】[大きい・木の皮の繊維を編んでつくった袋]大袋。 ☆参考 ただの大きい サラニㇷ゚ ではない。 かますでもない。 米俵二つくらいの大きさで、 ヒエの穂摘みをしたときにその穂を入れておくので ica-saranip イチャサラニㇷ゚ とも言う。 ユーカラでは totta トッタ と言う。 ☆参考 材料やつくり方は不明。 ☆参考 poy-saranip ポイサラニㇷ゚ は「小出し」。 ☞saranip サラニㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- poroaca
- ポロアチャ §027.伯父、叔父(7)poro-aca〔po-ró-a-ča ポろアチャ〕⦅ホロベツ⦆【常】伯父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poroaskepet
- ポロアㇱケペッ 【poro-askepet】 親指. (出典:萱野、方言:沙流)
- poroaskepet(c-i)
- ポロアㇱケペッ §819.おやゆび(1)poro-askepet(c-i)〔po-ró-aš-ke-pet ポろ・アㇱケペッ〕[poro(親の、大きい)+askepet(指)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poroaspeket(c-i)
- ポロアㇱペケッ §819.おやゆび(2)poro-aspeket(c-i)〔po-ró-aš-pe-ket ポろ・アㇱペケッ〕[親の・指]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poroaynu
- ポロアイヌ Ⅱ_§002.おとこ(男)(8)poro-aynu〔po-ró-aǐ-nu ポろアイヌ〕⦅カラフト⦆①おとな。②おとなの男。[poro(大きい、親である)、aynu(人、男)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- porocaca
- ポロチャチャ §008.老翁(3)poro-caca〔po-ró-ča-ča ポろチャチャ〕⦅S.⦆老翁。[(はなはだしい・じじい)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poroconpa
- ポロチョンパ 【名】[poro-conpa 大きい(役の高い)・帳場係] 松前時代(?)の役職の一種、 帳場係長。 ☆対語 ponconpa ポンチョンパ。 {E: a type of official in the Matsumae Period.} (出典:田村、方言:沙流)
- porohayta
- ポロハイタ 【自動】[poro-hayta 大きい・足りない]「大ばか」である。(S) {E: to be very foolish.} (出典:田村、方言:沙流)
- porohonkoro(-an)
- ポロホンコロ §556.にんしん(姙娠)(7)poro-hon-koro(-an)〔po-ró-hoŋ-ko-ro ポろホンコロ〕[<(大きい・腹・持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- porohoparata
- ポロホパラタ §111.陰部を露出する―除魔のための呪術的陰部露出[する](3)poro-hoparata〔po-ró-ho-pa-ra-ta ポろホパラタ〕[poro(大きい)+…]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- porokakapo
- ポロカカポ §025.姉(10)poro-kakapo〔po-ró-ka-ka-po ポろカカポ〕⦅ホロベツ⦆【常】長姉。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- porokampi
- ポロカンピ 【poro-kampi】 大きい帳場:アイヌの側から魚場へ来ている和人に対して言う. ▷ポロ=大きい カンピ=紙,帳場 *ポンカンピ(小さい紙,帳場)という言い方もある.ウウェペケㇾに出て来る言葉だが,シサㇺウウェペケㇾ(和人の昔話)にも出る.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- porokanpi
- ポロカンピ 【名】[poro-kanpi 大きい(役の高い)・書類(を扱う役)] 松前時代(?)の役職の一種、 総取締り大番頭のような役人。 ☆対語 ponkanpi ポンカンピ。 {E: a type of official in the Matsumae Period.} (出典:田村、方言:沙流)
- poromacihi
- ポロマチヒ 【名】[所](概は poromat ポロマッ) …の本妻、 彼の本妻(第一の妻)。 {E: the first, real wife of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poromat
- ポロマッ 【名】[poro-mat 大きい・妻] 本妻。 ☆参考 一人の夫に妻が二人(以上)いる場合、 第一の妻(「本妻」)は poromat ポロマッ、 第二(以下)の妻(「めかけ」)は ponmat ポンマッ。 両方合わせて utusmat ウトゥㇱマッ。 {E: one's first, real wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- poromat(c-i)
- ポロマッ §037.妻(8)poromat(c-i)〔po-ró-mat ポろマッ〕⦅H.⦆本妻。[poro(大きい)+mat(妻)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poronima
- ポロニマ 【poro-nima】 大刳り鉢:アユㇱニ(センノキ),ピンニ(ヤチダモ)製. 図[ポロニマ] (出典:萱野、方言:沙流)
- poropnetopa
- ポロㇷ゚ネトパ §277 くま (77) porop-netopa (po-róp-ne-to-pa)「ポろㇷ゚ネトパ」[<poro(大きい)-p(もの)netopa(体);‘大きいものの体’] ⦅美幌⦆その片足だけでも背負いきれぬほどの大きなクマ (出典:知里動物編、方言:)
- pororera
- ポロレラ 【名】[poro-réra 大きい・風] 大風(強い風)。 ☆参考 風が「強い/激しい」ことを表すには通常 ruy ルイ、 yupke ユㇷ゚ケ が使われる。 {E: a strong wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- Porosar
- ポロサㇻ 【名】[< poro-sar 大きい・葦原][地名] (沙流川上流地域の昔の名称。) ☆対語 Poysar ポイサㇻ 小沙流。 (出典:田村、方言:沙流)
- porosaranip
- ポロサラニㇷ゚ 【poro-saranip】 大型の背負い袋. クポニ(ク・ポン ヒ) タ ムンチロ トイ オッタ(オㇿ タ) ク・イチャエイカスイ ポロサラニㇷ゚ シㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) セ ワ イワㇰ ペ ネ=私が子供の時にアワ畑で穂摘みを手伝い,大型の背負い袋がいっぱいになると母が背負って帰ったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- porosiahka
- ポロシアㇵカ §277 くま (78) poro-siahka (po-ró-si-ah-ka)「ポろシアㇵカ」[<poro(大きな)siahka(大雄熊)] ⦅多蘭泊⦆クマの王 (出典:知里動物編、方言:)
- porosikupmat
- ポロシクㇷ゚マッ §009.老婆(4)poro-sikup-mat〔po-ró-ši-kup-mat ポろシクㇷ゚マッ〕⦅ホロべツ⦆【雅―神謡集, p.10】老婦人。[(大いに・成長した・女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poroupas
- ポロウパㇱ 【poro-upas】 どか雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- porowakka
- ポロワッカ 【poro-wakka】 洪水,大洪水:アイヌは何十年も水に浸らなかった所へ水が浸ったらポロワッカと言う. ポロワッカ オカ タ ワッカ シノイェ アシㇼペッ アン ルウェ ネ ノイネ=大洪水の後で水の流れが変わって新しい川が出来ているようだ.ポロワッカ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アッサㇷ゚ ア・コㇿ ワ アッサエユプ・アン ワ ペッ トモトゥイェ・アン ペ ネ=大洪水の時には櫂を手に持ち強く漕ぎ,大川を渡るものだよ.ケㇱト ケㇱト アㇷ゚ト ルイ シリ ネンカネ ポロワッカ アン オキムンペ ポーヘネ ア・シトマ=毎日毎日すごい雨降りだこと.もしものこと大洪水になりはしないか.山津波はなおさら恐ろしい.イヨーハイ ソモ ポロワッカ アン クス ヘ アシㇰネ ト パㇰノ カ アㇷ゚ト アㇱ クマ オルン イチャリ ヘネ ラチッケレ ヤン=あーあ大変もしものこと大洪水になるのかも,五日ぐらいも雨降っている,外の干し棹へざるでも下げなさい.*雨が降り続き洪水になりそうになったら,外の干し竿ざるを下げて天の神様へそんなに雨を降らせたいならばこのざるがいっぱいになるほど水を溜めろと言うと,天の神はざるを見ながら雨を降らせ,いくら降らせてもいっぱいにならないのを見てあきらめて雨が降りやむものという.昭和10年頃左隣の貝澤オロアッさんがそれをしていたのを見たことがあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- porowakka
- ポロワッカ 【名】[poro-wakka 大きい/多い・水](=poro wakka ポロ ワッカ)大水(洪水)。 {E: a flood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porowaokere
- ポロワオケレ 【poro-wa-okere】 大きい大きい. ケㇺラㇺカムイ アナㇰネ ポロ ワ オケレ クンネ チカㇷ゚ ネㇷ゚ ネ シコㇿ ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ=飢饉を司る神というものは大きい大きい黒い鳥の姿をしているものだと昔話の中では描写されているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- posak
- ポサㇰ 【po-sak】 子供を産めない,子供が出来ない. アウン コシマッ アンラコㇿ ソモ ネ.エㇰ ワ オラーノ レパ カ シラン ペ ポサㇰ シリ=隣の嫁クロユリではないのかい.来てからすでに3年にもなるのに子供を産めない様子は. (出典:萱野、方言:沙流)
- posak
- ポサㇰ §138.うまずめ(石女)(1)po-sak〔pó-sak ぽサㇰ〕[po(子)+sak(を持たぬ); po-sak-menoko「子・を持たぬ・女」の意]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pósak
- ポサㇰ 【自動】[po-sak 子・を持っていない] 子どもがいない。 pósak kur ポサㇰ クㇽ 子どものいない人。 ☆参考 ukoposak ウコポサㇰ 夫婦の間に子どもがいない。 {E: to be childless.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pósiresiktepa
- ポシレシㇰテパ 【自動】[複](posiresikte ポシレシㇰテ は単複の区別なし) (二人以上皆が)たくさんの子どもに恵まれる。 ☆参考 不定人称形は posiresikte=an-pa ポシレシㇰテアン-パ {E: to have many children (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- posta
- ポㇱタ §268 イヌ (10) posta (pós-ta)「ぽㇱタ」[<poy-sita<poy-seta<pon-seta(小さい・犬)] ⦅北海道、樺太⦆小イヌ。一歳の小イヌ。まだ冬を越さぬ小イヌ。 (出典:知里動物編、方言:)
- posta onke ki
- ポㇱタ オンケ キ §376.ジステンバーをわずらう[子犬が](?)posta onke ki〔póš-ta-ón-ke-kí ぽㇱタ・おンケ・き〕[小犬が・咳・する]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- potanni
- エポタンニ §081 オオバイボタ epotanni (e-pó-tan-ni)「エぽタンニ」[→補注(18)。] ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- potara
- ポタラ 【potara】 案じる. (出典:萱野、方言:沙流)
- potara
- ポタラ §509.ちりょう(治療)[する](2)加持祈祷する;病魔を追い出す potara〔pó-ta-ra ぽタラ〕[<pottara]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- potara 1
- ポタラ 【自動】心配する。 {E: to worry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- potara 2
- ポタラ 【自動】おはらい(悪神祓い)をする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- potaranawkep
- ポタラナウケㇷ゚ 【potara-nawke-p】 まじない用のかぎ:プンカウ(ドスナラ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- potaratakusa
- ポタラタクサ 【potara-takusa】 清め草:ノヤ(ヨモギ),フレアユㇱニ(タチイチゴ). (出典:萱野、方言:沙流)
- pottara
- ポッタラ §509.ちりょう(治療)[する](1)加持祈祷する;病魔を追い出す pottara〔pót-ta-ra ぽッタラ〕[<pok(陰部を)+tara(あげ示す);もと病魔を追っ払うために陰部を露出する呪術に発した語であろう。§111(1)注]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- póutari
- ポウタリ 【名】[所](概は未出。 utari ウタリ の概は utar ウタㇻ。)[po-utar-i 息子・人々・(所属語尾)] …の息子たち、 子どもたち。 {E: the sons of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysapo
- ポイサポ §028.おば(伯母、叔母)(12)poy-sapo〔póǐ-sa-po ぽイサポ〕⦅タラントマリ⦆叔母。[<pon(若い)+sapo(姉)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- Poysar
- ポイサㇻ 【名】[< pon-sar 小さい・葦原][地名] 小沙流(沙流川下流地域の昔の名称)。 ☆対語 Porosar ポロサㇻ 沙流川上流地域。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysaranip
- ポイサラニㇷ゚ 【名】[pon-saranip 小さい・かご] 木の皮の繊維(せんい)を編んでつくった袋(saranip サラニㇷ゚)の小さいもの、 小かご、 手提げ、 「小出し(こだし)」。 ☞saranip サラニㇷ゚ {E: a small bag, basket; a handbag.} (出典:田村、方言:沙流)
- poysaro
- ポイサロ 【名】[pon-saro 小さい・サル][動物] 小猿、 子猿。 〔知分類になし〕 {E: a small, young monkey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysey rekuciaraka
- ポイセイ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(8)小貝咽頭病 poy-sey rekuci-araka〔póǐ-seǐ|re-kú-či-a-ra-ka ぽイセイ・レくチアラカ〕[poy(<pon 小さい)+sey(貝)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poysiecikap
- ポイシエチカㇷ゚ §308 シロハラゴジュウカラ (3) poysiecikap (póy-si-e-či-kap)「ぽイシエチカㇷ゚」[<pon-si-e-cikap(小さい・糞・食う・鳥)] ⦅美幌⦆けつくされ (出典:知里動物編、方言:)
- poysikupkina
- ポイシクㇷ゚キナ §359 バイケイソウ (3) poysikupkina (póy-si-kup-ki-na)「ぽイシクㇷ゚キナ」[poysi(赤児)siku(成長する)kina(草)] 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- poysiontak(-u)
- ポイシオンタㇰ §004.あかご;あかんぼ(3)poysiontak(-u)〔póǐ-ši-on-tak ぽイシオンタㇰ〕⦅チカブミ⦆赤んぼ。[<(小さい)+siontak(古ぐそのかたまり↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poysirariwak
- ポイシラリワㇰ §299 ハシボソガラス (5) poysirariwak (póy-si-ra-ri-wak)「ぽイシラリワㇰ」[<pon-sirariwak] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- poysirariwakkamuy
- ポイシラリワㇰカムイ §299 ハシボソガラス (7) poysirariwak-kamuy (póy-si-ra-ri-wak-ka-muy)「ぽイシラリワㇰカムイ」[<pon-sirariwak-kamuy] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- poysomomap
- ポイソモマㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(14)poy-somomap〔póǐ-so-mo-map ぽイソモマㇷ゚〕⦅チトセ⦆赤んぼ。[<pon(小さい);somomap(おまる↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poyson inoka
- ポイソン イノカ 【名】[幼な子・人の形のもの] 人形。 ☆参考 昔は人形をつくらなかった。(W) {E: a doll.} (出典:田村、方言:沙流)
- poysontak(-i)
- ポイソンタㇰ §004.あかご;あかんぼ(5)poysontak(-i)〔póǐ-son-tak ぽイソンタㇰ〕[poy(<pon 小さい)+sontak(<siontak 古ぐそのかたまり↑)]⦅ビホロ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poysoya-kamuy
- ポイソヤカムイ 【名】[pon-soya-kamuy 小さい・ハチ・神][動物] ミツバチ。 poysoya-kamuy suy kapocá nonno ka pokusó nonno ka suy kotuk wa oka, tópen uske uyna rusuy kusu he ポイソヤカムイ スイ カポチャ ノンノ カ ポクソ ノンノ カ スイ コトゥㇰ ワ オカ、 トペン ウㇱケ ウイナ ルスイ クス ヘ ミツバチがまたカボチャの花やクローバーの花にまた止まっている、 甘いところ(蜜)がほしいからか。(S) ☆参考 利口なもんだ、 神のうちに入る、 葬式の日には頭に白い鉢巻をして悔やみに来る。(S)〔知分類 p.87 póy-soyay ((ホロベツ))小形のハチ〕 {E: a honeybee.} (出典:田村、方言:沙流)
- poysoyay
- ポイソヤイ §122 スズメバチ (14) poy-soyay(póy-so-yay)「ぽイソヤイ」⦅幌別⦆小形のハチ (出典:知里動物編、方言:)
- poysuma
- ポイスマ 【名】[pon-suma 小さい・石] 小石。 {E: a pebble; a small stone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysuma
- ポイスマ →ポンスマ (出典:萱野、方言:沙流)
- poyyarpe
- ポイヤㇻペ §004.あかご;あかんぼ(41)poyyarpe〔póǐ-jar-pe ぽイヤㇻペ〕[pon(小さい)+yarpe(ぼろ↑)]⦅チカブミ⦆赤ん坊。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- puareh(p-i)
- プアレㇸ §591.はい(肺);肺臓(7)puareh(p-i)〔púš-reh ぷㇱレㇸ〕[<pusre(すが通っている、穴だらけの)+-p(もの)>⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- puikare
- プイカレ 【他動】[pu-ika-re 倉庫・を越える・させる][雅] …を倉庫から出す。 sine amampus hancikiki/ci=puikare hancikiki シネ アマンプㇱ ハンチキキ/チプイカレ ハンチキキ [雅]私は一本のヒエの穂を倉から出した。(HC神謡) ☆参考 ci=puikare チプイカレ の部分を千歳の白沢ナベさんは「倉から出した」と説明し、 平取町旭の上田としさんは「かっぱらった」と説明している。 {E: to take…out of a storehouse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pukusa
- プクサ 【名】[植物]「キトピロ」。 〔知分類 p.195 ギョオジャニンニク〕 {E: a kind of wild garlic (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- pukusa
- プクサ §336 ギョウジャニンニク (1) pukusa (pu-kú-sa )「プくサ」 茎葉 ⦅長万部、虻田、有珠、室蘭、幌別、白老、穂別、鵡川、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pukusa
- プクサ 【pukusa】 ギョウジャニンニク:旭川の方ではキト. (出典:萱野、方言:沙流)
- pukusacir
- プクサチㇼ 【名】[pukusa-cir キトピロ(ギョウジャニンニク)・鳥][動物](鳥の名)。 〔知分類になし〕 {E: name of a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- pukusaciri
- プクサチリ §306 ヒバリ (8) pukusa-ciri (pu-kú-sa-či-ri)「プくサチリ」[<]ヒバリ⦅網走⦆クイナ⦅春採⦆シジュウカラ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pukusakina
- プクサキナ 【名】[pukusa-kina][植物]「イッポンナ」イチリンソウ(?)/ニリンソウ(?)。 ☆参考 「おつゆ」(みそ汁)の実にする。 ☆参考 鵡川の古老は ohawkina オハウキナ とも言っていた。 〔知分類 p.148 ニリンソウの茎葉〕 (出典:田村、方言:沙流)
- pukusakina
- プクサキナ 【pukusa-kina】 ニリンソウ,イッポンナ:穂別町和泉ではオハウキナ(汁用山菜)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- pukusakina
- プクサキナ §255 ニリンソウ (1) pukusa-kina (pu-kú-sa-ki-na)「プくサ・キナ」 茎葉 ⦅長万部、幌別、荻伏、様似、美幌、名寄、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pukusakina
- プクサキナ §434 エゾフユノハナワラビ (1) pukusa-kina (pu-kú-sa-ki-na)「プくサキナ」[pukúsa(ギョウジャニンニク)kina(草)] 裸葉 ⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pukusamarewrew
- プクサマレウレウ §145 キアゲハ(成);アゲハ(成) (3) pukusa-marewrew(pu-kú-sa-ma-rew-rew)「プくサマレウレウ」⦅美幌II,34⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pukusara
- プクサラ 【名】[pukusa-ra キトピロ・葉][植物] ギョウジャニンニク「キトピロ」の葉。 {E: the leaves of (a kind of wild garlic (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- pukusara
- プクサラ 【pukusa-ra】 干しプクサ. (出典:萱野、方言:沙流)
- puma
- プマ 【名】[概/所] 賃金、 日当(「でめんちん」)。 e=kor wen aynu/pirka kor pe/wakkata puma ne/nína puma ne/karpa wa oraun エコㇿ ウェナイヌ/ピㇼカ コㇿ ペ/ワッカタ プマ ネ/ニナ プマ ネ/カㇻパ ワ オラウン [雅]お前の悪いとうさんは、 よい持ち物を水汲みの賃金に、 たきぎとりの賃金に払ってしまって。(S子守歌) {E: wages.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puma/puma(ha)
- プマ/プマ(ハ) 【puma/puma(ha)】 賃金,給料. ニサッタ ネㇷ゚キ プマ サンニヨ アン シコㇿ ク・ポ ウタㇻ ハウェオカ ク・テレ ワ カン(ク・アン)=明日,働いていた賃金の清算があると息子たちが言っていたので私も待っている.*昭和10年頃,近くの貝澤チェキさんが自分の息子たちの清算日を楽しみにしてしゃべっていた時の言葉.テエータ にけ シコㇿ ア・イェ チャペ アン ペ ネ ヒネ オンネ アクス オヤコヤㇰ タ オクイマ オソマ ア・コイパㇰ ヒネ ネユン ア・エトパㇻ ヤッカ ホシピ ランケ.イヨッタ イヨㇱタ レクチヒ イチェン ア・コテ プマハ ネ ヤㇰ ア・イェ アクス クスケライ ホシピ イサㇺ ペ ネ=ずっと昔ニケという猫がいて,年寄りになったらあちこちで小便や糞をたれ,それが悪いとて何回追放しても戻って来た,一番おしまいに首へ銭をつけて給料だよと言ったらそのお陰で戻って来なかったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pumaha
- プマハ 【名】[所](概は puma プマ) …の給料、 …の仕事の日当。 pumaha pirka プマハ ピㇼカ 賃金がよい=給料(日当)をたくさんくれる/たくさんもらえる。(S) {E: wages of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pumakore
- プマコレ 【puma-kore】 報酬を渡す,給料をやる. エタカスレ ヤイトゥレンペ エヤㇺ ペ イコインカㇻクㇽ ネ パ ポオンペポ ネ ヤッカ イナウ トゥラノ ア・プマコレ ㇷ゚ ネ ヒ ク・ヌカㇻ ペ ネ=特別に自分自身の憑き神を大切にする者が産婆なので,わずかでもイナウとともに報酬をあげるものであることを私は見たものであった.タン チュㇷ゚ アナㇰネ シㇼピㇼカ ワ ネㇷ゚キ パ ウタㇻ ポロンノ ネㇷ゚キ パ.ニサッタ プマコレ エトホ ネ=今月は天気がよかった.働く人たち,たくさん働いた.明日は給料をやる日だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- punkar
- プンカㇻ 【名】[概](所は punkari(hi) プンカリ(ヒ))[植物](植物の)つる。 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。 〔知分類 p.281〕 {E: a vine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- punkar/punkari(hi)
- プンカㇻ/プンカリ(ヒ) 【punkar/punkari(hi)】 (ブドウなどの)つる,ツタカズラ. ハップンカㇻ=ブドウづる.クッチプンカㇻ=コクワづる.カリㇷ゚ ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ プンカㇻ ア・アペコセセッカ ワ ア・レウェ コㇿ リテン ペ ネ ワ=つるの輪を作る時はつるを火にあぶり,それを曲げると柔らかいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- punkarhay
- プンカㇻハイ §153 ツルウメモドキ (8) punkar-hay (pún-kar-hay)「ぷンカㇻ・ハイ」[蔓の・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- punkari(hi)
- プンカリ(ヒ) 【名】[植物]…の蔓。 {E: a (the) vine(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- punkattay
- プンカッタイ 【名】[punkar-tay 蔓・茂っている所] つる草ばかり生えている(「おいている」)ところ。 {E: a place overgrown with vines.} (出典:田村、方言:沙流)
- punkattayonne
- プンカッタヨンネ 【自動(?)】[punkattay-or-ne つる草の茂み・のところ・である] 蔓草が茂っている。 {E: to be thick with vines.} (出典:田村、方言:沙流)
- punkaw
- プンカウ 【名】[植物]「ヤチカンバ」(なかなか腐らない、 皮はカンバのようだがパチパチしてばかりいて燃えない)。(S)〔知分類 p.52 ハシドイ〕 {E: the Japanese lilac (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- punkaw
- プンカウ 【punkaw】 ドスナラ,ハシドイ. *腐りにくい木なので家を建てる時柱に用い,家を守るチセコㇿカムイという神を作る時はドスナラとエンジュを使う.墓標もドスナラとエンジュを使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- punkaw
- プンカウ §083 ハシドイ (1) punkaw (pún-kaw)「ぷンカウ」 茎 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- punkawkarus
- プンカウカルㇱ §439 キノコ類 (7) punkaw-karus (pún-kaw-ka-rus)「ぷンカウ・カルㇱ」[“ハシドイの木に生じるキノコ”] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- punpa
- プンパ 【他動】[複](単は puni プニ) ①(二つ以上)を持ち上げる。 ② ☞eyaykosnekur punpa エヤイリキクㇽ プンパ erurikikur punpa エルリキクㇽ プンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- purakina
- プラキナ §028 エゾオグルマ (3) pura-kina (pu-rá-ki-na)「プらキナ」 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- puray
- プライ 【puray】 窓(幌別地方の呼び方). (出典:萱野、方言:沙流)
- purikasiyupke
- プリカシユㇷ゚ケ 【自動】[puri-kasi-yupke 行状・その上・きつい] 気が強い。 {E: to be strong willed; stubborn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puriki(-an)
- プリキ §291.月経[が下りる、である](10)月経が下りる puri-ki(-an)〔pú-ri-ki ぷリキ〕[(月の)振舞を・する]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- purikor(-an)
- プリコㇿ §291.月経[が下りる、である](14)月経中である puri-kor(-an)〔pú-ri-kor ぷリコㇿ〕[puri=menoko-puri(女・習)+kor(もつ)]⦅H. ハルトリ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- purikorepa
- プリコレパ 【他動】[puri-kore-pa あり方[概]・…に…を与える・[複]](二人以上皆が/に)あり方を与える。 a=puríkorepa アプリコレパ (その土地に応じた)暮らし方を(神から)与えられている=(その土地に応じて)暮らしていけるように(神から)つくられている。(S言い伝え) {E: to give…to…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- purisamaa=eanasappe
- プリサマアエアナサッペ 【puri-sama a=e-anasap-pe】 乱暴者,手余され者. (出典:萱野、方言:沙流)
- purkekancika
- プㇽケカンチカ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (16) purke-kancika (púr-ke-kan-ci-ka)「ぷㇽケカンチカ」[purke(大水出る)kancika(<jap.カジカ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pusa
- プサ 【名】[概/所][< 日本語 ふさ(房)] 房かざり(刀のさやの)。 ☆参考 日本語の「房」の形状はしていない。 三角や四角の布のかざりが下げて(つけて)あるもので、 刀の房かざりは、 四角い布にししゅうし、 つり紐の両すそにつけてある。 ukopusakur/suypa kane ウコプサクㇽ/スイパ カネ [雅] 宝刀のつり紐のすそから下がっている房かざりがいっせいにゆれている。(Sユーカラ) ☆参考 糸、 紐やくさりで下げられた小さな玉やサイコロの形などの飾りは tumsi トゥㇺシ。 {E: a tassel on a sword etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusa 1
- プサ 【pusa】 ①総(ふさ):束ねた何本かの糸などの先をばらばらにして飾りにした物. (出典:萱野、方言:沙流)
- pusa 2
- プサ 【pusa】 ②房:ブドウのふさ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pusaha
- プサハ 【名】[所](概は pusa プサ) …の房かざり。 {E: the tassel on, of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pusankiyakanki
- プサンキヤカンキ 【pus-anki yak-anki】 仏頂面.▷プㇱ=はじける アンキ=〜しそうだ ヤㇰ=破裂する エネポ エアシㇼ プサンキヤカンキ アン ペ オㇿ タ マㇰ イキ アン コㇿ アナン(アン・アン) ペ アン.ホクレ ホクレ ホシッパ・アン ナ=あれほどまでに仏頂面をしている者の所で何をしていられるものか.早く早く戻るよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pusitannemunciro
- プシタンネムンチロ §402 アワ 粟 (14) pusi-tanne-munciro (pu-sí-tan-ne-mun-ci-ro)「プしタンネムンチロ」[pusi(その穂)tanne(長い)munciro(アワ)] 子実 ⦅平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- puskosanpa
- プㇱコサンパ 【自動】[pus-kosanpa (破裂の擬音)・急に…する(接尾辞)]ピュッ/プスッ/パンと(破裂したような)音がする。 petosanputu/puskosanpa ペトサンプトゥ/プㇱコサンパ [雅]川尻でピュッと何か物音がする。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラの別の所で kopuskosanpa コプㇱコサンパ とも言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puskosanu
- プㇱコサヌ 【自動】[単](複は puskosanpa プㇱコサンパ)[pus-kosanu はじける・急に瞬間に…する] パンと破裂したような音がする。 ☆参考 川下のワテケさん・サダモさんは単複の区別なく…-kosanpa …コサンパ と言う。 {E: to burst, rupture suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puspa
- プㇱパ 【他動】[複](単は pusu プス)(二つ以上が/二人以上を)(埋まっているもの二つ以上)を掘り出す、 (沈んでいるもの)を浮き上がらせる。 {E: to unearth, float… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puspa
- プㇱパ 【pus-pa】 掘り起こす. ウパㇱ ア コㇿカ タント シㇼポㇷ゚ケ ナ エモ プㇱパ ヤン=雪は多いが今日は暖かいからジャガイモを掘り起こしなさい.*穴を掘って埋めておいたジャガイモを冬に掘り出すことはしばしばあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- puspapa
- プㇱパパ 【他動】[複複](単は pusu プス)(二人以上が皆で)(埋まっているもの二つ以上)を掘り出す。 {E: to unearth, dig up… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pustura
- プㇱトゥラ 【自動】[pus-tura 穂・を伴う] 穂がついている(米、 稗、 麦、 粟等)。 pustura siyamam プㇱトゥラ シヤマㇺ 穂のままの米。(S) ☆参考 nonkitura ノンキトゥラ もみのままである、 murkur ムㇽクㇽ 精白してない。 pirkep ピㇼケㇷ゚ 精白したもの。 {E: to be in ear, come into ear (cereals).} (出典:田村、方言:沙流)
- pusuponiaraka
- プスポニアラカ §635.はらいた(腹痛)(15)腸骨部の辺りに痛みを感じる病気 pusu-poni-araka〔pu-sú-po-ni-a-rà-ka プすポニ・アラカ〕[pusu-poni(腸骨)+araka(痛む、痛み)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- puta 1
- プタ 【名】[概/所] (所は通常 putaha プタハ)[< 日本語 ふた] ふた(蓋)。 puta kar プタ カㇻ ふたをする。 ☆参考 上にのせるだけのふたは kanputa カンプタ [概]/kanputa(ha) カンプタ(ハ) とも言う。 中に差し込む栓は ciyaye(he) チヤイェヘ [所]。 {E: a lid; a cap.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puta 2
- プタ 【名】[< 日本語 ぶた][動物] ブタ(豚)。 {E: a pig.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puta/puta(ha)
- プタ/プタ(ハ) 【puta/puta(ha)】 ふた. ス ポㇷ゚ ワ イカ ノイネ シㇼキ ナ ホクレ ス プタ ウㇰ=鍋が煮え立って溢れそうだから早く鋼のふたを取れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- putaha
- プタハ 【名】[所](概は puta プタ) …のふた。 putaha kar プタハ カㇻ ふたをする。(S) {E: a lid, a cap of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- putakitci
- プタキッチ 【puta-kitci】 豚の餌を入れる容器. (出典:萱野、方言:沙流)
- putanesamampe
- プタネサマンペ 【puta-ne-samampe】 アサバガレイ, (出典:萱野、方言:沙流)
- putane(samampe)
- プタネサマンペ §052 ババガレイ (3) putane(-samampe) (pu-tá-ne-sa-mam-pe)「プたネサマンペ」[puta(<日本語ブタ?)ne(のような)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅虻田、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- putaun-cenpako
- プタウンチェンパコ 【名】[puta-un-cen-pako ふた・がそこについている・膳(日本語)・箱(日本語)] 箱膳。(W) {E: a box-shaped serving tray.} (出典:田村、方言:沙流)
- putaunpatci
- プタウンパッチ 【puta-un-patci】 ふたつき塗り鉢. 図[プタウンパッチ] (出典:萱野、方言:沙流)
- puyapuyaceppo
- プヤプヤチェッポ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(7) puyapuya-ceppo(pu-yá-pu-ya-cep-po)「プやプヤチェッポ」[<puyapuya(ブワブワした)cep(魚)-po(指小辞)]ヤツメ、カワヤツメ⦅沙流、厚真、穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- puyar
- プヤㇻ 【puyar】 窓. (出典:萱野、方言:沙流)
- puyar
- プヤㇻ 【名】窓。 puyar seske プヤㇻ セㇱケ 窓をふさぐ=しめる。 puyar oriko プヤㇻ オリコ 窓のすだれを巻き上げる。 puyar asi プヤㇻ アシ 窓をたてる=しめる(引き戸式やドア式の窓の場合)。 {E: a window.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puyarmaka
- プヤㇻマカ 【自動】[puyar-maka 窓・を開く](=puyar maka プヤㇻ マカ)窓を開ける。 ku=puyarmaka na puyar kari ahupte クプヤㇻマカ ナ プヤㇻ カリ アフㇷ゚テ (私が)窓をあけるから窓から入れなさい。(W) ☆参考 このような文脈がなくて、 ただ窓をあけることを言うには puyar maka プヤㇻ マカ、 puyar ku=maka プヤㇻ クマカ のように、 二語で言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- puyarorotpe
- プヤロロッペ 【名】[puyar-or-ot-pe 窓・のところ・についている・もの] 窓掛け。 {E: a window curtain; a blind.} (出典:田村、方言:沙流)
- puyarotki
- プヤロッキ 【puyar-ot-ki】 窓簾:シキナ(ガマ草)で編む.▷プヤㇻ=窓 オッ=ある キ=簾 (出典:萱野、方言:沙流)
- puyarseske
- プヤㇻセㇱケ 【自動】[puyar-seske 窓・をふさぐ](=puyar seske プヤㇻ セㇱケ)窓をしめる。 ku=puyarseske クプヤㇻセㇱケ 私は窓をしめる。 ☆参考 特別の文脈がないとへん。 puyar ku=seske プヤㇻ クセㇱケ のほうが言いやすい。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- puyarsikrap
- プヤㇻシㇰラㇷ゚ 【puyar-sik-rap】 東側の窓の上へ屋根を少し出して葺いたもの.▷プヤㇻ=窓 シㇰラㇷ゚=まつげ →窓のまつげ (出典:萱野、方言:沙流)
- puyatek
- プヤテㇰ 【puyatek】 かすかに,見えるか見えないか程度に[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- puyatek'urar
- プヤテㇰウラㇻ 【puyatek-urar】 かすかな霧,見えるか見えないかの霧.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- puyeponkiray
- プイェポンキライ 【名】[puye-pon-kiray 穴[所]・小さい・櫛] 梳き櫛(すきぐし)。 puyeponkiray ani nuykar プイェポンキライ アニ ヌイカㇻ 梳き櫛(すきぐし)で梳(す)く。 {E: a comb.} (出典:田村、方言:沙流)
- puyomacinkew(-e)
- プヨマチンケウ §763.むめいこつさへいこう(無名骨鎖閉孔)puyoma-cinkew(-e)〔pu-jó-ma-čiŋ-keŭ プよマ・チンケウ〕[puy(穴)+oma(ある)+cinkew(腰の骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- puyomacinkew(-he)
- プヨマチンケウ §326.こつばん(骨盤)(5)puy-oma-cinkew(-he)〔pu-jó-ma-čiŋ-keŭ プよマチンケウ〕[穴・ある・足の根の骨]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- puyra
- プイラ 【puyra】 しぶき,水煙. (出典:萱野、方言:沙流)
- puyraruypet
- プイラルイペッ 【puyra-ruy-pet】 しぶきの強い川.▷プイラ=しぶき ルイ=強い ペッ=川 *日高管内新冠川の上流にある. (出典:萱野、方言:沙流)
- puyraussurku
- プイラウㇱスㇽク §249 トリカブト (8) puyraus-surku (púy-ra-us-sur-ku)「ぷイラウㇱスㇽク」[puy(エゾリュウキンカの)ra(葉)us(ついている)surku(ブシ根)] 根 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- puytumare
- プイトゥマレ 【puytumare】 聞くのがいや,耳ざわり. タネアナㇰネ カムイカㇻナンカ カムイカㇻシリカ アコㇿワクス アイヌイェイタㇰ アプイトゥマレ コヨイラクニㇷ゚ ソモネコㇿカ=今は神が作った顔,神が作った体を持っているので,人間が言う言葉を聞くのがいやであることを忘れてはいないけれど……. *アイヌ風の葬式引導渡しの言葉の一部分.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ra
- ラ 【ra】 下,下の方,低い所. (出典:萱野、方言:沙流)
- ra
- ラ 【ra】 下る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ra
- ラ §626.はね(羽・翼)(3)ra〔rá ら〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ra
- ラ §235.かんぞお(肝臓)(3)ra〔ら〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ra 1
- ラ 【名】[概/所][動物] 魚の腸にある油。 〔知分類 p.45「魚体各部の名称」 ráha(編者注:訳はついていない)〕 {E: the fat, blubber on the intestines of fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- ra 2
- ラ 【名】[概/所][植物](草の)葉、 (蔓草の場合は)出始めの短い蔓。 turep ra トゥレㇷ゚ ラ ウバユリ(「ウバイロ」)の葉。 (=turep ham トゥレㇷ゚ ハㇺ) mukekas ra ムケカㇱ ラ ツリガネニンジン(?)の出始めの蔓/葉。 ikema ra イケマ ラ イケマの出始めの蔓/葉。 kosa ra コサ ラ 「フジ」の出始めの蔓/葉。 cituyrep ra チトゥイレㇷ゚ ラ カガイモ(?)の出始めの蔓/葉。 pukusa ra プクサ ラ ギョウジャニンニク(「キトピロ」)の葉。 muk ra ムㇰ ラ バアソブ(?)の出始めの蔓/葉。 ☆参考 蔓がのびてからまるようになればもう ra ラ と言わず、 kosa コサ 「フジ」の場合は kosa at コサ アッ [「フジ」・紐]と言い、 他の植物のつるは punkar プンカㇻ と言う。 〔知分類 p.281 地下部を食用とする草本植物の葉〕 {E: a blade of grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- ra 3
- ラ 【名詞語根】(語構成の要素として)(鳥の)羽。 ☆参考 独立の名詞としては rap ラㇷ゚。 (出典:田村、方言:沙流)
- ra 4
- ラ 【位名】下の方、 低い所(rik リㇰ の対)。 ra ta ラ タ 下(低い所)に/で。 ra ta ran ラ タ ラン 下に下りる。(S) ra peka ラ ペカ 下(低い所)を/で。 cápe ra péka ekesinne sowsut péka sinot kor an kor apto ruy oasi チャペ ラ ペカ エケシンネ ソウスッ ペカ シノッ コラン コㇿ アㇷ゚ト ルイ オアシ ネコが下の方(=ゆかの上)であちこちすみの方でじゃれていれば雨がひどくなる。(S) ☆対語 rik リㇰ。 {E: lower; below.} (出典:田村、方言:沙流)
- ra/ra(ha)
- ラ/ラ(ハ) 【ra/ra(ha)】 白子. シペ カカウェヘ ラハ ア・コタタ シッポ ア・オ エアㇻキンネ ケラ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=サケの氷頭と白子と切り刻んで塩で味をつけるととっても味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- raasiasi
- ラアシアシ 【ra-asi-asi】 よちよち歩き.▷ラ=羽 アシ=立てる →羽を立て立てする(両手を上げてふらふらしているのを羽根を立てているようだと表現) (出典:萱野、方言:沙流)
- racici
- ラチチ 【racici】 だらりと下がる. テㇺタチチ=手をだらりと下げている[ユ](ポンヤウンペが半殺しにされて手足をだらりと下げている様子). (出典:萱野、方言:沙流)
- racici
- ラチチ 【他動】[racit-i (たれ下がる意味の語基)・(他動詞形成)](目的語となる名詞概念形のあとについて自動詞をつくる。) …をダラリと下げている。 toan nonno okkew-racici ruwe an hi! トアン ノンノ オッケウラチチ ルウェ アニ! あの花、 首をダランと下げているねえ(しおれて)。(W) kimun kamuy ka sinki p ne kusu parunpe-racici キムン カムイ カ シンキㇷ゚ ネ クス パルンペラチチ 熊も疲れたものだから舌をだらりと出して(下げて)いる。(HK民話) kema-racici ケマラチチ(高いいすに腰かけて)足をブランと下げている。(S) mon-racici モンラチチ(神謡の中で死んだ動物(神)が梁の上から)手(=前足)をダラリと下げている。(HC神謡) ☆参考 独立の他動詞としては未出。 ☆参考 自動詞は racitke ラチッケ ぶら下がる。 ☆参考 ra ラ は《下の方》。 {E: to hang, lower something loosely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- racinitara
- ラチニタラ 【自動】[racin-itara ぶら下がってゆれる・(状態が続いていることを表す接尾辞)]ぶら下がってゆれている。 etapka racinitara エタㇷ゚カ ラチニタラ[雅]…が…の肩の上でブランブランゆれる。 a=etápka konna/racinitara アエタㇷ゚カ コンナ/ラチニタラ [雅]私の肩の上でブランブランゆれている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- racinracin
- ラチンラチン 【自動】[racin-racin ぶら下がってゆれる・(重複)]ぶら下がってブランブランとゆれている。 etapka racinracin エタㇷ゚カ ラチンラチン [雅]…が…の肩の上でブランブランゆれる。 ramne hi néno an wa/a=etápka konna/racinracin ラㇺネ ヒ ネノ アンマ/アエタㇷ゚カ コンナ/ラチンラチン [雅]そのまま肩にかついで歩くとブランブランする。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- racinracin
- ラチンラチン 【racin-racin】 ぶらりぶらり,ぶらんぶらん. メノココロペ ハーサ ハーサ オッカヨコロペ ラーチンラーチン=女の持ち物(陰部)がばくりばくりと口を広げ,男の持ち物(きんたま)がぶらりぶらり. *アイヌが祝い事で囲炉裏のまわりを回って踊る時に囃子言葉として言う.(補遺編) メノコ コㇿ ペ ハサハサ オッカヨ コㇿ ペ ラチンラチン=女の持ち物(陰部)がばくりばくりと口を広げ,男の持ち物(きんたま)がぶらりぶらり。*アイヌが祝い事で囲炉裏のまわりを回って踊る時に囃子言葉として言う。 (出典:萱野、方言:沙流)
- racitke
- ラチッケ 【racit-ke】 ぶら下がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- racitke
- ラチッケ 【自動】[racit-ke (たれ下がる意味の語基)・(自動詞形成)]ぶら下がる、 下がっている。 {E: to be hanging.} (出典:田村、方言:沙流)
- racitkere
- ラチッケレ 【他動】[自動使役][racitke-re ぶら下がる・させる] …をぶら下げる。 {E: to hang…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- racitkere
- ラチッケレ 【racitke-re】 ぶら下げる. ラチッケレ ワ コㇿ=ぶら下げて持つ.トゥッコ カ レㇾコ カ アㇷ゚ト ルイ ワ ポロ ワッカ アン ノイネ シㇼキ ナ イチャリ コㇿ ワ ソイェネ ワ クマ オㇿ ワ ラチッケレ カントコㇿカムイ エウン "ホクレ タパン イチャリ シㇰテ" セコㇿ コラㇺコㇿ=二日も三日も雨が強いので洪水になりそうだ,ざるを持って外へ出て干し竿から下げ,天の神様へ「さあ早くこのざるをいっぱいにせよ」と相談してみろ(雨を降りやますためのまじない). (出典:萱野、方言:沙流)
- raciw
- ラチュー 【raciw】 眉.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- raciw
- ラチウ 【名】[概](所は raciwe(he) ラチウェ(ヘ)) [< rar-ciw 眉・流れ] 眉のあたりの形。 sine raciw eci=kór シネ ラチウ エチコㇿ あなたたちの眉の形は同じだ。(S) {E: the shape of the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- raciw(-e)
- ラチウ §717.まゆ(眉)(5)raciw(-e)〔ra-číŭ ラちウ〕⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- raciwe(he)
- ラチウェ(ヘ) 【名】[所](概は raciw ラチウ) …の眉のあたりの形。 raciwe kor ラチウェ コㇿ …に眉のあたりが似ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- raciwrikikur punpa kane
- ラチウリキクㇽ プンパ カネ 【raciw-rikikur punpa kane】 眉尻をぐっと上げて.眉をきりっと上げて. (出典:萱野、方言:沙流)
- rah(c-i)
- ラㇵ §484.たん(痰)(2)rah(c-i)〔ráh らㇵ〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rah(p-u)
- ラㇵ §626.はね(羽・翼)(2)rah(p-u)〔ráh らㇵ〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ráha 1
- ラハ 【名】[所](概は ra ラ)[動物]…(魚)の腸の油。 ☞ra 1 {E: fat, blubber from fish entrails.} (出典:田村、方言:沙流)
- ráha 2
- ラハ 【名】[所](概は ra ラ)[植物] …(草)の葉、 …の出始めの蔓。 tane ráha isa wa a=kar ka eaykap タネ ラハ イサ ワ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ もう葉が年取ったのでとることができない。(S) ikema ráha ney ta ka somo e=nukar? イケマ ラハ ネイ タ カ ソモ エヌカㇻ? イケマの出始めの蔓をあなたどこかで見なかったかい。(S) ☞ra ラ 2 {E: a blade of grass of…; the first vine shoots of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rahke hompo (ay-) yay-ko-tesure
- ラㇵケ ホンポ ヤイコテスレ §556.にんしん(姙娠)(12)臨月に近く破れそうな大きな腹をしている rahke hompo (ay-) yay-ko-tesure〔ráh-ke|hóm-po|jáǐ-ko-te-su-re らㇵケ・ほンポ・(アイ)やイ・コ・テスレ〕[rahke(ぶら下っている)+hompo(<hon-po、hon 腹、po指小辞>+ay-(<an- 我)+yay(自分を)+ko(それために)+tesure(反らす、tesu 反る、tesu-re 反ら・す);ぶら下っている腹のために(我は)自分の身を反らす]⦅マオカ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rahki hon pise
- ラㇵキ ホン ピセ §556.にんしん(姙娠)(10)身重になって臨月に近い rahki hon pise〔ráh-ki|hón|pi-sé らㇵキ・ほン・ピせ〕[rahki(ぶら下った)+hon(腹)+pise(ふくれる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahkorosas
- ラㇵコロサㇱ §463 トロロコンブ (3) rahkorosas (ráh-ko-ro-sas)「らㇵコロサㇱ」[rah(<rat 粘液)koro(<kor 持つ)sas(コンブ)] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rahku
- ラㇵク §274 ラッコ (3) rahku (rah-ku)「らㇵク」 ⦅落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rahnusas
- ラㇵヌサㇱ §463 トロロコンブ (2) rahnusas (ráh-nu-sas)「らㇵヌサㇱ」[rah(<rat 粘液)nu(持つ)sas(コンブ)] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rahrah(-poni)-ohonkes(-i)
- ラㇵラホホンケㇱ(イ §756.胸の骨(14)胸骨剣状突起部 rahrah(-poni)-ohonkes(-i)〔ráh-rah(-po-ni)-o-hóŋ-keš らㇵラㇵ(ポニ)・オほンケㇱ〕[胸骨の末端]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahrah(p-u)
- ラㇵラㇵ §756.胸の骨(4)肋骨 rahrah(p-u)〔ráh-rah らㇵラㇵ〕[<rap-rap]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahraharaka
- ラㇵラハラカ §761.胸の病気(2)胸部の痛み rahrah-araka〔ráh-rah-a-ra-ka らㇵラㇵ・アラカ〕[rahrah(胸骨)+araka(痛む、痛み)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahrahohonkes(-i)
- ラㇵラホホンケㇱ §756.胸の骨(12)胸骨剣状突起部;みぞおちの所 rahrah-ohonkes(-i)〔ráh-rah-o-hóŋ-keš らㇵラㇵ・オほンケㇱ〕[rahrah(胸骨)+ohonkes(尻の下端)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahrahohonkesaraka
- ラㇵラホホンケサラカ §761.胸の病気(3)胸の痛み;心窩部の痛む病気 rahrah-ohonkes-araka〔ráh-rah|o-hóŋ-keš|a-rá-ka らㇵラㇵ・オほンケㇱ・アらカ〕[rahrah-ohonkes(胸骨・剣状突起部)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahrahponi
- ラㇵラㇵポニ §756.胸の骨(8)胸骨 rahrah-poni〔ráh-rah-po-ni らㇵラㇵ・ポニ〕[<raprap-pone]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rahuype
- ラフイペ §235.かんぞお(肝臓)(4)ra-huype〔rá-Fuǐ-pe ら・フイペ〕[ra(肝臓)、huype(内臓の生食されるもの、<hu「生の」、ipe「食物」)]⦅フシコ、ポンべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rak
- ラㇰ 【rak】 味,〜臭い,〜ぽい. スㇺラㇰ=油の味.パラㇰ=煤けた味. (出典:萱野、方言:沙流)
- rak
- ラㇰ 【他動】①…の味がする、 …っぽい、 …のけ(気)がある、 …の味/においがある。 sippo rak シッポ ラㇰ 塩気がある。(S) tópenpe rak トペンペ ラㇰ 砂糖気がある。(S) tópen rak トペン ラㇰ 甘味がある。(S) sum rak スㇺ ラㇰ 油気がある。(S) cep rak チェㇷ゚ ラㇰ 魚くさい(魚の味がついている)。(S) toy rak トイ ラㇰ 土のような味がする(1956年当時の「安いマコロンの味」)。(S) sum rak mame スㇺ ラㇰ マメ 油っこい豆(ピーナッツを指してこう言った。) (S) sippo rak ka somo ki, tópenpe ka rak ka somo ki シッポ ラㇰ カ ソモ キ、 トペンペ カ ラㇰ カ ソモ キ 塩気が全然ない、 砂糖気も全然ない。(S) ku=teke kam húra rak クテケ カㇺ フラ ラㇰ 私の手に肉の匂いがついている。(S) ②…を味わう、 (少し)食べる。 pewre or ta a=kar wa a=e rok pe a=rak wa ペウレ オッタ アカㇻ ワ アエ ロㇰ ペ ア ラㇰ ワ (いただいたおかげで)若いときにつくって食べていたものを(今また)味わうことができて。(NK民話) ③(比喩的に)…の部類に属するもの。 (日本語の「…の端くれ」という言い方を思い起こさせる。) nispa rak pe aynu rak pe a=akíhi ne a p ニㇱパ ラㇰ ペ アイヌ ラㇰ ペ アアキヒ ネ アㇷ゚ 弟は長者であり男であるのに。(NK民話) ☆参考 Aynurakkur アイヌラックㇽ 人間っぽい神、 人間の部類に属する人(神)(人間の始祖となった神の子の呼び名)。(Sユーカラ) {E: ①to have a…flavour, taste, scent. ②to taste, appreciate… ③to belong to the class category of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rak(a-)
- ラㇰ §016.子孫(25)rak(a-)〔rák らㇰ〕⦅ホロべツ⦆【雅】血を引く;血筋につながる;血統である。rametok 〜-pe「酋長の血を引く者」「勇士の子」⦅ユ研Ⅱ, p.754⦆。utarpa 〜-pe「酋長の血を引く者」⦅ユ研Ⅱ, p.754⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- raka
- ラカ 【名】[概/所] みのり、 収穫。 ku=toyehe raka sak pe ne korka uypehe póka k=úwomare wa ku=inkar クトイェヘ ラカ サㇰ ペ ネ コㇿカ ウイペヘ ポカ クウォマレ ワ クインカㇻ 私の畑、 全然みのってないのだけれど、 せめてくずでも集めてみるよ。(S) ☆参考 「みのりがない」というときに使う。 ☞rakaha ラカハ (出典:田村、方言:沙流)
- rakaha
- ラカハ 【名】[所](概は raka ラカ) …のみのり、 …の収穫。 rakaha isam ラカハ イサㇺ 収穫がない。 nupka ta toyta rakaha isam, petruwor ta toyta síno orounpe an ヌㇷ゚カ タ トイタ ラカハ イサㇺ、 ペッルウォッタ トイタ シノ オロウンペ アン 高台に畑をつくると収穫がない、 川のそばに畑をつくればよい収穫がある(ことわざのような教え)。(S) ☆参考 「rakaha pirka ラカハ ピㇼカ などとは言わない。 isam イサㇺ のときだけ言う。」 (S) ☆参考 orounpe オロウンペ は何かの成果、 よい結果、 みのり。 あるときもないときも使う。 {E: a crop; a harvest.} (出典:田村、方言:沙流)
- rakaisam
- ラカイサㇺ 【raka isam】 利益がない,骨折り損. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakan
- ラカン 【rakan】 小魚が産卵のために1か所に集まっている. オッコ エ・ヌ エ・ヌ オサッ プトゥフ タ チェッポ ラカン コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ アㇻパ インカㇻ・アン ロ=姉よ,聞こえるかい,オサツ沢の沢尻で小魚が産卵のために1か所へ集まっているというので行ってみようよ.*ウグイが産卵のために大川の縁へ集まることをラカンという.このような時は人間が近づいても逃げないし,そのような時は網を入れたり驚かすものではなく見るだけにするものとされている. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakan
- ラカン §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(27) rakan (ra-kan)「ラカン」⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rakanceppo
- ラカンチェッポ 【rakan-ceppo】 ほりを掘っている小魚. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakanorun
- ラカノルン §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(28) rakanorun(ra-ká-no-run]「ラかノルン」⦅塘路?⦆ウグイが産卵のために川底に穴を掘る。 (出典:知里動物編、方言:)
- rakasak
- ラカサㇰ 【raka-sak】 無益.利益がない. (出典:萱野、方言:沙流)
- rákese
- ラケセ 【名】[所][ra-kese 蔓の出始めの葉・末端](次のような文脈で)系統。 sucihi ene weysanpekor pe ne akus wen pe rákese ray koyaykus pe ne kus, weysanpekor スチヒ エネ ウェイサンペコㇿ ペ ネ アクㇱ ウェン ペ ラケセ ライ コヤイクㇱ ペ ネ クㇱ、 ウェイサンペコㇿ 彼の祖母があんなに根性の悪い奴だったが、 悪いことの系統が絶えかねたものだから、 (彼は)根性が悪い。(S) ☆参考 子孫の系統のことは sápikir サピキㇼ と言って、 そういう意味の系統には ikir イキㇼ が使われる。 {E: geneology; geneological inheritance.} (出典:田村、方言:沙流)
- rákirur
- ラキルㇽ 【位名】[概](薄いもの)の縁(ふち/へり)。 sito rákirur シト ラキルㇽ 餅/だんごの縁(へり)。(S) {E: an edge, a rim, a lip of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rakirur/rakirurke
- ラキルㇽ/ラキルㇽケ 【rakirur/rakirurke】 (のしもち・ござ等の)縁(ふち),へり. (出典:萱野、方言:沙流)
- rákirurke
- ラキルㇽケ 【位名】[所] …の縁(へり)の所、 その縁(へり)の所。 rákirurke a=ekáye wa a=kar wa an ラキルㇽケ アエカイェ ワ アカㇻ ワ アン 縁を折ってつくってある(縁(ふち)どりしてある)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rakka
- ラッカ 【rakka】 におい. フララッカ=においをかぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakkip(-i)
- ラッキㇷ゚ §107.陰部―男性の性器(2)rakkip(-i)〔rák-kip らッキㇷ゚〕[rakki(<ra-ki ぶらさがっている)+p(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rakko
- ラッコ §274 ラッコ (2) rakko (rák-ko)「らッコ」 ⦅北海道、千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rakko
- ラッコ 【名】[動物] ラッコ。〔知分類 p.147 ((H;K))〕 {E: a sea otter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rakkonuma
- ラッコヌマ §230.かわ(皮)(16)ラッコの毛皮 rakko-numa〔rák-ko-nu-ma らッコヌマ〕[ラッコ・毛皮]⦅ホロべツ、レブン⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rakonoye
- ラコノイェ 【他動】[ra-ko-noye 羽・で・ねじる](恋歌の中の慣用表現の中で)(鳥が)…を羽で巻きつけながら飛ぶ(=…のまわりをグルグル飛び回る)。 ram cikuni/hapkitayke/ku=rakonoye/ri cikuni/suptomorke/ku=rakonoye ラㇺ チクニ/ハㇷ゚キタイケ/クラコノイェ/リ チクニ/スㇷ゚トモㇿケ/クラコノイェ 低い木はその梢のてっぺんを羽で巻きつけながら飛び、 高い木はその幹のまん中へんのところを羽で巻きつけながら飛ぶ。(KC恋歌) {E:(for a bird) to fly with…wrapped in its wings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rakor
- ラコㇿ 【rakor】 食べすぎる,腹にもたれる. イペ ア イペ ア アイネ ラコㇿ ワ ヘ アトゥ コㇿ アン ナ ワッカ コㇿ ワ アㇻパ クレ ワ エㇰ=食べて食べてそうして食べすぎたのか,へどを吐いているから水を持って行って飲ませてこい.カㇺルㇽ ネ ヤ シト ネ ヤ ク・エ ア ク・エ ア ク・ラコㇿ ワ ク・サンペエコイキ=肉汁とか団子とか食べて食べて食べすぎて胸焼けがする.エイタサ シト ク・エ ア ク・エ ア ク・ラコㇿ カシウン ク・イㇰマウレ クサンペエコイキ カ ク・キ ノイネ=あまりにもたくさん餅を食べて食べて腹にもたれる挙げ句,げっぷも出て胸焼けもしそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakrakpaye
- ラㇰラㇰパイェ 【rak-rak-paye】 晴れてゆく[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakur
- ラクㇽ 【rakur】 霧,霧雨,積雨. ラクラㇱ=霧雨が降る. (出典:萱野、方言:沙流)
- rakur
- ラクㇽ 【名】きりさめ(霧雨)(「きり」)。 {E: a misty rain.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram
- ラㇺ 【ram】 低い. ケウェラㇺクㇽ=背の低い人.ラㇺチクニ=低い木. (出典:萱野、方言:沙流)
- ram 1
- ラㇺ 【自動】[ra-m 低い所・(?)]低い(山、 木、 家などが)。 ram cikuni ラㇺ チクニ 低い木。 ram hur ラㇺ フㇽ 低い山。(S) ☆対語 ri リ 高い。 {E: (for a mountain, tree, house etc.) to be low.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ram 2
- ラㇺ 【名】[概](所は ramu(hu) ラム(フ)) ①心。 ② ☞ram(u)…ラㇺ/ラム… ☆参考 sanpe サンペ 心臓、 胃のあたりの具合からくる気分、 (語構成要素として)人に対していだく心。 ossike オッシケ おなかの中、 口先やうわベや見かけに対して心の中。 kewtum ケウトゥㇺ 気性、 気立て、 気持ち。 {E: heart (in feelings or emotions one has for another).} (出典:田村、方言:沙流)
- ram'ositciw
- ラㇺオシッチウ 【ram-o-sir-ciw】 考えが落ち着いている,考えがまとまっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ram'osma
- ラㇺオㇱマ 【ram-osma】 同意する,納得する. ホクレ コㇿ ワ アㇻパレ. ア・ラモㇱマ ㇷ゚ ネ ア ナ=早く持って行かせろ,納得してあった物であったから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ram'osmare
- ラㇺオㇱマレ 【ram-osma-re】 同意させる,賛成させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ram(-u)
- ラㇺ §320.こころ(心)(1)ram(-u)〔rám らㇺ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ram(-u)
- ラㇺ §429.しんぞう(心臓)(2)ram(-u)〔rám らㇺ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ram(-u)
- ラㇺ §755.むね(胸)(1)胸、胸腔 ram(-u)〔rám らㇺ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ram(u) horkare
- ラㇺ/ラム ホㇿカレ 【連他動】[(…の)心・を逆にさせる](人)にあきらめさせる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) isamka
- ラㇺ/ラム イサㇺカ 【連他動】[(…の)心・をなくさせる] …におせじを言う(「べんこふる」)。 e=ram isamka wa suy ene e=hawean hi nu rusuy kusu hawean hi ne na, iteki etarka hawean エラㇺ イサㇺカ ワ スイ エネ エハウェアニ ヌ ルスイ クス ハウェアニ ネ ナ、 イテキ エタㇻカ ハウェアン (彼は)べんこふって(=さも親しそうにして)あなたの心を探って、 またあなたがどう言うかを聞こうとしてるんだから、 うっかりしたことを言うなよ。(S) {E: to flatter…} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) koyki
- ラㇺ/ラム コイキ 【連他動】[(…の)心・を襲う]…に気をもませる、 …をなぶる。 {E: to tease…} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) nistere
- ラㇺ/ラム ニㇱテレ 【連他動】…を安心させる。 {E: to make…feel at ease.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) okaoka
- ラㇺ/ラム オカオカ 【連他動】(怒っている人)をなだめる。 {E: to calm an angry person.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) putputu
- ラㇺ/ラム プップトゥ 【連他動】(人)に人のことをいろいろ悪く言って憎しみを起こさせる。 {E: to make someone hate another by saying bad things about that person.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) satka
- ラㇺ/ラム サッカ 【連他動】…を喜ばせてだます(ぬか喜びさせる)。 {E: to trick someone by taking them off guard.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) sitnere
- ラム シッネレ 【連他動】…にひどく骨を折らせる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) suye
- ラㇺ/ラム スイェ 【連他動】…をなぐさめる、 (子ども)をあやす、 …をなだめすかす。 {E: to comfort…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) tuypa
- ラㇺ/ラム トゥイパ 【連他動】…をおどかす、 …をびっくりさせる。 arpa ramu tuypa アㇻパ ラム トゥイパ 行って(彼を)おどかしてやりなさい。(S) en=ramu tuypa エンラム トゥイパ 彼が私をおどかした=私はおどかされた。(S) ramu ku=tuypa ラム クトゥイパ 私は(彼を)おどかしてやった。(S) paye=an ramu a=tuypa ro パイェアン ラム アトゥイパ ロ 行って(彼を)おどかしてやろう。(S) ☆参考 複数形の形だが目的語(つまり対象となる人)が一人でもこの形が使われる。 ramu tuye ラム トゥイェ とは言わない。(S) ☆参考 自動詞は単数形がある。 ramutuy ラムトゥイ びっくりする。 {E: to surprise…} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) ye
- ラㇺ/ラム イェ 【連他動】…をねぎらう(感心しかつ感謝する)。 ☆参考 ただほめることは omonnure オモンヌレ、 容姿をほめることは reka レカ、 感心することは erayap エラヤㇷ゚。 {E: to show one's appreciation for…} (出典:田村、方言:沙流)
- ram/ramu(hu)
- ラㇺ/ラム(フ) 【ram/ramu(hu)】 心. オッコ オッコ アㇻスイネ エン・ラメイキ ワ エン・コレ=ちょっとお姉さんお姉さん,1回私の言うことを聞いてくれ(女性を口説く時の言葉). (出典:萱野、方言:沙流)
- ramaci(hi)
- ラマチ(ヒ) 【名】[所](概は ramat ラマッ) 魂。(W) ☆参考 1955年に「いのち」の訳語として出た。 ☞ramatu ラマトゥ {E: the soul; the spirit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramah(c-i)
- ラマㇵ §481.たましい;霊魂(2)ramah(c-i)〔ramáh ラまㇵ〕[<ramat]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramahsah
- ラマㇵサㇵ §595.ばかである;おろかである(12)愚かである ramah-sah〔ra-máh-sah ラまㇵサㇵ〕[<ramat-sak]⦅シラウラ、ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramamke
- ラマㇺケ 【自動】[ram-am-ke 低い・(重複)・(自動詞形成)](坂が)ゆるやかだ(「なるい」)。 ramamke hur kari ku=ran ラマㇺケ フㇽ カリ クラン 私はゆるやかな坂道からおりる。(W) {E: to be gently sloping.} (出典:田村、方言:沙流)
- raman
- ラマン 【自動】[ram-an 心・ある](…だろう/だろうかと)思う。 “ikiya un túnasno e=ek wa” sekor ku=raman 「イキヤ ウン トゥナㇱノ エエㇰ ワ」 セコㇿ クラマン ひょっとするとあなたが早く来るのではないかなと私は思った。(W会話) ☆参考 沙流川下流のワテケさんの言葉。 中流二風谷の二谷国松さんは ramuan ラムアン と言っていた。 ☆参考 …しようと思う、 気の毒だと思うなど、 一般的に「思う」ことを言うには yaynu ヤイヌ が使われる。 {E: to think, believe…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramante
- ラマンテ 【他動】…を狩る、 …を獲りに行く/歩く、 …を獲たいと思う。 {E: to hunt…; to go, walk to hunt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramante
- ラマンテ 【ramante】 狙う. チ・ラマンテㇷ゚=熊・鹿・狐など:私たち狙うもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramasu
- ラマス 【他動】[引用一人称(不定人称形)の語幹][雅]…をおもしろく思う。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ[雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では eramasu エラマス で、 不定人称形は a=erámasu アエラマス。 ユーカラでも、 人称接頭辞 an= アン がついていることから、 語幹は本来母音で始まっていたことがわかる。 an=eramasu アネラマス が何らかの原因で e を落として anramasu アンラマス という形になったものであろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramat
- ラマッ 【名】[概](所は ramatu(hu)/ramaci(hi) ラマトゥ(フ)/ラマチ(ヒ)) 魂。 nen póka ne wa ramat kasi a=konítata yakun ネン ポカ ネ ワ ラマッ カシ アコニタタ ヤクン 何とかして魂を押えてもらえば(=命をとりとめさせてもらえば)。(W会話) aynu ramat, ray aynu ramat tama ani kane an tekehe アイヌ ラマッ、 ライ アイヌ ラマッ タマ アニ カネ アン テケヘ 人の魂、 死んだ人の魂の玉を持っている彼の手を。(W民話) pirka isoytak, pirka ramat kor uwepeker ピㇼカ イソイタㇰ、 ピㇼカ ラマッ コㇿ ウウェペケㇾ よい話、 よい魂を持つ民話。(W独話) {E: the soul; the spirit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramat(c-i)
- ラマッ §481.たましい;霊魂(1)ramat(c-i)〔ramát ラまッ〕[ram(心、心臓)+at(紐)+→心臓(2)注]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramat/ramaci(hi)
- ラマッ/ラマチ(ヒ) 【ramat/ramaci(hi)】 魂. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramatcak
- ラマッチャㇰ §595.ばかである;おろかである(11)愚である ramat-cak〔ra-mát-čak ラまッチャㇰ〕[<ramat(魂)+sak(を欠く)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramatsak
- ラマッサㇰ 【自動】[ramat-sak 魂・を持たない]「ばかだ」、 ぼうっとして食べるだけで何もしない。 (悪口) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- ramattak'ikayop
- ラマッタㇰイカヨㇷ゚ 【ramat-tak-ikayop】 魂を呼ぶ宝矢筒:ランコ(カツラ).ブリキン(ブリキ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramattak'ikor
- ラマッタㇰイコㇿ 【ramat-tak-ikor】 魂を呼ぶ宝刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramatu(hu)
- ラマトゥ(フ) 【名】[所](概は ramat ラマッ)(=ramatuhu ラマトゥフ)…の魂。(W) tanpa ne ere pa aep ramatu a=uk kor án=an ruwe ne hi kusu タンパ ネ エレ パ アエㇷ゚ ラマトゥ アウㇰ コㇿ アナン ルウェ ネ ヒ クス 今年で3年(=これまで3年間)私は食べ物の魂を取って(=奪って)いるのだから(飢饉の神が言った言葉)。(W民話) pak kewtumu pirka pak ramatu pirka katkemat oar isam pe e=ne aan ruwe ne パㇰ ケウトゥム ピㇼカ パㇰ ラマトゥ ピㇼカ カッケマッ オアリサㇺ ペ エネ アアン ルウェ ネ あなたがこれほど気性のよい、 これほど魂のよい奥様はいないというほどのすばらしい人だということがわかった。(W民話) ☆参考 1959年、 61年に民話の中で「魂」の意味で使われた。 ☞ramaci ラマチ {E: the soul, spirit of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramay
- ラマイ §171 アタマジラミ (2) ramay(ra-máy)「ラまイ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ramay
- ラマイ 【ramay】 シラミの幼虫,小さいシラミ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramcikuni
- ラㇺチクニ 【ram-cikuni】 低木.▷ラㇺ=低い チクニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- ramciuk 1
- ラㇺチウㇰ 【ram ci=uk】 ①①はっとする:思いがけないことにぶつかって驚く.▷ラㇺ=思い チ=私たち ウㇰ=取る②ぼんやりする:火事などの場合になすすべもなしに突っ立っている,ぼわーんとしている様子をラㇺチュㇰと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramciuk 2
- ラㇺチウㇰ 【ram ci=uk】 ②②ぼんやりする:火事などの場合になすすべもなしに突っ立ている,ぼわーんとしている様子をラㇺチュㇰと言う.▷ラㇺ=思い チ=私たち ウㇰ=取る②ぼんやりする:火事などの場合になすすべもなしに突っ立っている,ぼわーんとしている様子をラㇺチュㇰと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- rameciw
- ラメチウ 【他動】[ram-e-ciw 心・そこに・ささる] ☞kurpok(ke) rameciw クㇽポッケ ラメチウ (出典:田村、方言:沙流)
- ramepakari
- ラメパカリ 【他動】[ram-e-pakari 心・で・はかる] はかりを使わずにはかる(たとえば手に載せて等)。 {E: to judge the weight of…by holding it in one's hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramepakari
- ラメパカリ 【ram-e-pakari】 想像する:実際に経験しないことを心に描くこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramesitayki
- ラメシタイキ 【他動】[ram-e-sitayki 心・で・…をたたく] 思い当たる(ああそうだと思う)。 {E: to think of…; call…to mind.} (出典:田村、方言:沙流)
- rametok
- ラメトㇰ 【名】[ram-etok 心・の先端] ①勇猛さ、 大胆さ、 勇敢さ、 勇気。 ②勇猛な人、 大胆な/勇敢な人。 {E: ①bravery. ②a brave person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rametok
- ラメトㇰ 【ram-etok】 度胸,勇気のある. アヌンクㇽ ネ ヤッカ イテキ アララ ㇷ゚ ネ ナ. パウェトㇰ コㇿ ペ カ ラメトㇰ コㇿ ペ カ オカ ㇷ゚ ネ ナ=他から来た人であってもなめてはいけないものだよ.雄弁な者も度胸のある者もいるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rametokkor
- ラメトッコㇿ 【ram-etok-kor】 勇敢な,勇気ある,度胸がある. *アイヌ民族社会では村の長になるための三つの条件があり,それは,シレトㇰ(器量がいいこと),ラメトㇰ(度胸があること).パウェトㇰ(雄弁であること).世襲制ではなく,推薦制であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rametokkor
- ラメトッコㇿ 【自動】[rametok-kor 勇猛さ・をもつ] 勇猛な、 大胆な、 勇気がある。 {E: to be brave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramkes(-e)
- ラㇺケㇱ §629.腹の下部;したはら;下腹部;腹の底(6)ram-kes(-e)〔らㇺケㇱ〕[ram(胸腹腔)+kes(尻、下端)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramkopastep
- ラㇺコパㇱテㇷ゚ 【ram-ko-paste-p】 刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramkor
- ラㇺコㇿ 【自動】[ram-kor 心・を持つ] 死者の親族である。 ramkor kur ラㇺコㇿ クㇽ 死者の親族(一人)。 ramkor utar ラㇺコㇿ ウタㇻ 死者の親族の人々。 sonno ramkor utar ソンノ ラㇺコㇿ ウタㇻ [本当の・死者の親族の・人々]死者の息子、 娘、 兄弟。(S) {E: to be the relatives of a deceased person.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramkotor(-o)
- ラㇺコトㇿ §755.むね(胸)(10)胸[板] ram-kotor(-o)〔rám-ko-torらㇺ・コトㇿ〕[ram(胸)+kotor(面)]⦅H.⦆【雅―ユ研Ⅱ, pp.411, 492】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ramma
- ランマ 【ramma】 いつも,ふだん.つねづね. ウウェペケㇾ オㇿ タ アナㇰネ キㇺ タ アン ウェン シケサㇻペ ランマ オルイペネエムㇱ コッカ チョㇿポㇰ タ ヌイナ ワ アン ペ ネ ヤㇰ ア・イェ=昔話の中では山にいるならず者はいつでも抜き身の刀を膝の下へ隠しているものだそうだ[ウ].ランマ コラチ=いつものように.ランマ ウン=いつもと同じだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rammaramma
- ランマランマ 【ramma ramma】 いつもと同じ,普通に. (出典:萱野、方言:沙流)
- rammokka
- ランモッカ 【ram-mokka】 いたずら,からかう. (出典:萱野、方言:沙流)
- rammokka
- ランモッカ 【他動】…をからかう。 {E: to make fun of, tease…} (出典:田村、方言:沙流)
- ramne
- ラㇺネ 【自動】(こわれずいたまずに)ちゃんとそのままある。 sine cise patek ramne híne シネ チセ パテㇰ ラㇺネ ヒネ (他の家は全部崩壊し)一軒の家だけがちゃんともとのまま立っていて。(W民話) néa pon su ka ramne wa an pirkep ka ramne ネア ポン ス カ ラㇺネ ワ アン ピㇼケㇷ゚ カ ラㇺネ あの小鍋も壊れずにちゃんと残っていたし精白したヒエも無事だった。(HC民話) {E: (for something) to be in its right position.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramne
- ラㇺネ 【ramne】 無傷である,傷んでいない. ラㇺネノ アン ワ=傷んでいないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramno
- ラㇺノ 【ramno】 低く. ラㇺノ カネ アパ マカ=体を低くして戸を開けた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramor(-o)
- ラモㇿ §507.ちょうかんまく(腸間膜)(3)ramor(-o)〔ra-mór ラもㇿ〕[ramor-kirpoの下略形]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramor(-o)
- ラモㇿ §548.ないぞう(内臓);臓腑(4)ramor(-o)〔ra-mór ラもㇿ〕[ram(胸腹腔)+or(内)]⦅クッシャロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramoretayep(-i)
- ラモレタイェㇷ゚ §108.陰部―男性性器の種類(3)細くて長い陰茎 ramoretayep(-i)〔ra-mó-re-ta-jep ラもレタイェㇷ゚〕[ra-mor(内臓)+etaye(引き出す)+-p(もの)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramorkirpo
- ラモㇿキㇼポ §507.ちょうかんまく(腸間膜)(2)ramor-kirpo〔ra-mór-kir-po ラもㇿキㇼポ〕[ram(腹腔)+or(内)+kirpo(脂肪組織)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramorkirpu
- ラモㇿキㇼプ 【ram-or-kirpu】 脂身. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramoro
- ラモロ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(7)小腸 ramoro〔ra-mó-ro ラもロ〕[ram(胸腹腔)+or(内)+o(に入っている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramoro
- ラモロ §548.ないぞう(内臓);臓腑(5)ramoro〔ra-mó-ro ラもロ〕[ram(胸腹腔)+or(内)+o(入っている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramoroaraka
- ラモロアラカ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(18)腸痛 ramoro-araka〔ra-mó-ro|a-rá-ka ラもロ・アらカ〕[腸・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramoroaraka
- ラモロアラカ §635.はらいた(腹痛)(11)腸のあたりに痛みを感じる病気 ramoro-araka〔ra-mó-ro-a-rà-ka ラもロ・アラカ〕[腸・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramorokay(-he)
- ラモロカイ §439.すいぞう(膵臓)(2)ramoro-kay(-he)〔ra-mó-ro-kaǐ ラもロカイ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramorokay(-he)
- ラモロカイ §507.ちょうかんまく(腸間膜)(4)ramoro-kay(-he)〔ra-mó-ro-kaǐ ラもロカイ〕[ramoro(腸)+kay(負うている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramositciwre
- ラモシッチウレ 【ram-o-sir-ciwre】 落ち着いた,泰然としている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramositciwre
- ラモシッチウレ 【自動】泰然としている、 落ち着いている(「人が何をしていても知らん顔をしている、 地震で皆出ても一人残っている等」)。(S) ramositciwre kur ne kusu etarka eun nísapno itak ka somo ki ラモシッチウレ クㇽ ネ クス エタㇻカ エウン ニサㇷ゚ノ イタㇰ カ ソモ キ 落ち着いた人だからやたらにすぐに口を出さない。(S) {E: to be calm.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramossi
- ラモッシ 【名】[ram-ossi 心・の中] 心の中。 ramossi wano ラモッシ ワノ 心から。 ramossi wano eci=osíknuka ラモッシ ワノ エチオシㇰヌカ 私はあなたが心から好きだ。(S) ramossi wano ku=koyruska ラモッシ ワノ クコイルㇱカ 私は心から彼に憤慨している。(S) {E: within one's heart.} (出典:田村、方言:沙流)
- rampara
- ランパラ §059 フナ (1) rampara (rám-pa-ra)「らンパラ」[<ram(うろこ)para(ひろい)?] 成魚 ⦅塘路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rampekamam
- ランペカマㇺ 【ram-pekamam】 苦しむ,気苦労する,心が休まらない. (出典:萱野、方言:沙流)
- rampes
- ランペㇱ 【名】☞ranpes ランペㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- rampiskire
- ランピㇱキレ 【ram-piski-re】 胸算用(する):心の中で見積りをたてる.▷ラㇺ=思い ピㇱキ=数える レ=させる ナ シネ チュㇷ゚ ネㇷ゚キ・アン コㇿ ア・コㇿ チセ ウン イワㇰ・アン エアㇱカイ ランピㇱキレ・アン コㇿ ケㇱト ネㇷ゚キ・アン=あと1か月働くと自分の家へ帰ることができる,胸算用しながら毎日仕事をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- rampoki sikayus
- ランポキ シカユㇱ §428.しんけいつう(神経痛)(1)肋間神経痛 rampoki sikayus〔rám-po-ki-ši-ka-juš らンポキ・シカユㇱ〕[rampoki(その脇腹)+sikaye-us(木釘が・幾つもささる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rampokiwen
- ランポキウェン 【自動】[ram-poki-wen 心・その下・悪い] 人をかわいそうだと思う、 かわいそうだ。 ku=rampokiwen kusu ku=korar クランポキウェン クス クコラㇻ 私はかわいそうだと思ったから(それを)あげた。(S) ☆参考 rampokwen ランポㇰウェン とも言う。 ☆参考 erampokiwen エランポキウェン [他動]…をかわいそうに思う。 {E: to be sad, feel sorry for someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rampuy
- ランプイ 【ram-puy】 考える穴.▷ラㇺ=思い プイ=穴 ク・ミッポウタㇻ チセ オㇿ タ アルケサンパパ ア・エラム ポプニニ ワ ランプイ カ ア・サㇰ=私の孫たちが家の中で追いかけっこして落ち着かず,考える穴もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramram
- ラㇺラㇺ 【名】[概](所は ramrami(hi) ラㇺラミ(ヒ))[ram-ram (擬態の語根(?))・(重複)] [動物]うろこ(鱗)。 (=cepramram チェㇷ゚ラㇺラㇺ)〔知分類 p.47〕 {E: the scales of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramram(-i)
- ラㇺラㇺ §143.うろこ(鱗)ramram(-i)〔rám-ram らㇺラㇺ〕[ram(<rap 翼片)?]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramram/ramrami(hi)
- ラㇺラㇺ/ラㇺラミ(ヒ) 【ram-ram/-rami(hi)】 鱗. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramrami(hi)
- ラㇺラミ(ヒ) 【名】[所](概は ramram ラㇺラㇺ)[動物]…のうろこ(鱗)。 {E: the scales of a fish of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramramnoka
- ラㇺラㇺノカ 【ramram-noka】 鱗彫り:アイヌ民族の彫刻にはこの彫り方の作品が多くある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramsitciw
- ラㇺシッチウ 【ram-sir-ciw】 落ち着き:ゆったりした様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramtom(-o)-soske
- ラㇺトㇺソㇱケ §760.胸がやける(1)ramtom(-o)-soske〔rám-tom-sóš-ke らㇺトㇺ・そㇱケ〕[ram(胸)+tomo(の中)+soske(剥がれる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramu
- ラム 【ramu】 思う,考える. ソンノ ヘカッタㇻ アナㇰネ ネユン ラム パ カ ソモ キ ノ ウホユッパ レパ ㇷ゚ ネクス エソイネ ワ チセシッケウ オㇿ タ ウトモㇱマ パ=本当に子供たちは何も思うことなく走り回るものだから外側の家の角でぶつかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramu 1
- ラム 【他動】[ram-u 心・(他動詞形成)] ①…と思う、 …を思う、 …を考える。 nispa ne kusu kewtumu ka pirka p ne kunak a=ramú a p ニㇱパ ネ クス ケウトゥム カ ピㇼカㇷ゚ ネ クナㇰ アラム アㇷ゚ 長者(富者)だから心もよいものとばかり思っていたが。(W民話) nisatta anakne i=os arpa kuni ramu ニサッタ アナㇰネ イオㇱ アㇻパ クニ ラム 明日は私の行った後から行くつもりでいなさい。(S民話) ②(熟語) eci=ramu a! エチラム ア! (直訳すると)私はあなたを思った=やれやれ困ったやつだ。 ku=ramu humi! クラム フミ! (直訳すると)私は思うなあ=やれやれ困ったやつだ。 ③ ☞ram(u)…ラㇺ/ラム… {E: ①to believe, think (that)… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu 2
- ラム ☞ramu(hu) ラム(フ) (出典:田村、方言:沙流)
- ramu cisuye
- ラム チスイェ 【連他動】[中相][心・ゆれる] うわごとを言う、 たわごとを言う。 siyeyemawsiyupu wa ramu cisuye kor an シイェイェマウシユプ ワ ラム チスイェ コラン 病気が重くてうわごとを言っている。(S) mak suy ramucisuye kor an hawe to an? マㇰ スイ ラムチスイェ コラン ハウェ ト アン? あいつ何をまたたわごとを言っているんだろう。(S) ☆参考 語形の上では ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ の中相形。 三人称以外ではどうなるのかは用例がなくて不明。 ☆参考 ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ は《…をなだめる》 {E: to talk in a delirium.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramu(hu)
- ラム(フ) 【名】[所](概は ram ラㇺ) ①…の心、 …の気持ち。 ② ☞ram(u) ラㇺ/ラム に始まる項 {E: feeling(s). ①the heart, feeling of… ②} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu-pékamam
- ラムペカマㇺ 【自動】「気苦労する」、 何にでも気を使って/心を砕いて苦労する。 ramu-pekamam kor an ラムペカマㇺ コラン 「何にでも気苦労している。」 (S) ☆参考 他動詞は eramu-pékamam エラムペカマㇺ。 irampekamama イランペカママ は《人の心をわずらわせる》。 {E: to worry; be troubled.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramua=siknere
- ラムアシㇰネレ 【ramu a=sikne-re】 心配させる,思い煩わせる,気をもませる.▷ラム=思い ア=それ シㇰネ=もつれる (出典:萱野、方言:沙流)
- ramua=ye
- ラムアイェ 【ramu a=ye】 ほめられる,称賛される,感心される. ソンノ ウタㇻパ ネ クス ラムアイェノ イキ=本当の首領なのでほめられるようなことをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuan
- ラムアン 【ramu-an】 利口な,賢い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuan 1
- ラムアン 【自動】[単](複は ramuoka ラムオカ)[ramu-an 心[所]・ある] りこうである(=sapaha pirka サパハ ピㇼカ)。 {E: to be clever.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuan 2
- ラムアン 【自動】[単](複は ramuoka ラムオカ)[ramu-an(その)心・ある](…だろう/だろうかと)思う。 ☆参考 沙流川中流二風谷の二谷国松さんが言う。 下流のワテケさんは raman ラマン と言う。 ☆参考 …しようと思う、 いやだと思うなど、 一般的に「思う」ことを言うには yaynu ヤイヌ が使われる。 {E: to think, feel (that)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramuaraka
- ラムアラカ §761.胸の病気(6)胸が苦しく吐気を伴う病気 ramu-araka〔ra-mú-a-ra-ka ラむ・アラカ〕[ramu(その胸)+araka(痛)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramucuptek
- ラムチュㇷ゚テㇰ 【ramu-cup-tek】 心細い.寂しい,わびしい. タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロ=今年は食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう.フチ ヤイヌミウェン ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ ウウェカリノ エチ・エㇰ=おばあちゃんが病気で心細い思いをしていたのに,幸い両方からお前たちが来た.シノ シノ ホカンパ オルㇱペ ネ ㇷ゚ ネ クス ニㇱパ エエセ ヤ ソモ ヤ ク・エラムチュㇷ゚テㇰ アㇷ゚ ソンノ ク・エラムシンネ=本当に本当に難しい話であったので,あの方が承諾するかしないか心細い思いだったが本当に安心した.シネンネ ク・ホシピ ヘ キ セコㇿ ク・ヤイヌ ワ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ エ・エㇰ. ウウェニㇱテ ノ ホシッパ・アン ロ=ひとりで戻るのだろうかと思って私は寂しかったが,運よくお前が来た.頼り合って戻ろうや. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramucuptek
- ラムチュプテㇰ 【自動】[ramu-cup-tek (その)心・しぼむ・ちょっと…する] 淋しい、 心細い、 心細くなる。 cise sipuyne wa ramucuptek=an uske ne チセ シプイネ ワ ラムチュㇷ゚テㇰアン ウㇱケ ネ 家数が少ないので淋しいところだ。 {E: to be lonely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramueiki
- ラムエイキ 【ramu-e-iki】 思いを大切にする,相手の思いを受け入れる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuesikari
- ラムエシカリ §758.胸がつまるramu-esikari〔rá-mu-e-ši-ka-ri らムエシカリ〕[その胸・つまる]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramuesikarionke
- ラムエシカリオンケ §464.ぜんそく(喘息)(4)喘息の様に咳をして胸のつまる風邪 ramu-esikari-onke〔rá-mu-e-ší-ka-ri-ón-ke らム・エしカリ・おンケ〕[その胸・つまる・咳]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramuhapur
- ラムハプㇽ 【ramu-hapur】 やさしい,惜しまず人に与える. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhapur
- ラムハプㇽ 【自動】[ramu-hapur その心・やわらかい](人が)やさしい、 何でも人にあげる。 {E: to be kind.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuhawke
- ラムハウケ 【自動】[ramu-hawke その心・おだやかだ] やさしい、 親切だ、 人によく尽くす。 {E: to be kind; considerate.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuhawke
- ラムハウケ 【ramu hawke】 やさしい,親切な. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhemesusu
- ラムヘメスス 【ramu-hemesusu】 満足する.▷ラム=思い ヘメスス=登る (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhokasusu
- ラムホカスス 【ramu-hokasusu】 心が混乱する,そわそわする,心がうわつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhokasusu
- ラムホカスス 【自動】[ramu-hokasu-su その心・(?)・(重複)] 気がせいて気をもむ。 {E: to worry.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuhopunini
- ラムホプニニ 【自動】[ramu-hopuni-ni その心・飛ぶ・(重複)] 気が落ち着かない。 {E: to feel ill at ease.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuhopunini
- ラムホプニニ 【ramu-hopunini】 気が気でない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhorarayse
- ラムホラライセ 【ramu-horarayse】 安心する,心配事がなくなる.▷ラム=思い ホラライセ=下がる ク・ポンポホ ポロピロ ワ ヤイカフイェ コㇿ アン ワ ク・エラムシッネ アコㇿカ タネ トゥ サヒ エパ ワ ク・ラムホラライセ=私の小さいほうの息子が大怪我をして療養していて私の思いが乱れていたが,治癒する所へたどり着き,私の心配は解消した. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuhoski
- ラムホㇱキ 【ramu-hoski】 不満である. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuisam
- ラムイサㇺ 【ramu-isam】 馬鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuisam
- ラムイサㇺ §595.ばかである;おろかである(6)おろかである[魂が留守である] ramu-isam〔ra-mú-i-saラむ・イサㇺ〕[ramu(その心が)+isam(ない、居ない、留守だ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramuisampe
- ラムイサンペ 【ramu-isam-pe】 白痴.▷ラム=思い イサㇺ=ない ペ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- ramukapara
- ラムカパラ §318 デロ ドロノキ (6) ramu-kapara (ra-mú-ka-pa-ra)「ラむ・カパラ」[ramu(その皮?)kapara(薄い)] 茎 ⦅新問⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ramukari
- ラムカリ §795.めまい(眩暈)[する](5)ramukari〔ra-mú-ka-ri ラむカリ〕[ramu(その心〔臓〕、ram心〔臓〕)+kari(廻る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramukikkar
- ラムキッカㇻ 【ramu-kikkar】 あきらめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramukirakirak
- ラムキラキラㇰ 【自動】[ramu-kira-kira-k その心・逃げる・(重複)・(自動詞形成)] 気味が悪い。 ku=ramukirakirak wa ku=kira wa k=áhun, kú=isitoma wa クラムキラキラㇰ ワ クキラ ワ カフン、 クイシトマ ワ (暗くて)気味が悪いので私は逃げて家に入った、 こわくて。 {E: to have a bad feeling.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramukoyki
- ラムコイキ 【ramu-koyki】 気苦労させる.▷ラム=思い コイキ=いじめる (出典:萱野、方言:沙流)
- ramukuttokore
- ラムクットコレ 【ramu-kuttoko-re】 思いをひるがえさせる,逆に利用する.▷ラム=思い クットコ=反対にする レ=させる ウェンカムイ カ ア・イタㇰペカレ コㇿ ラム ア・クットコレ エアㇱカイ ペ ネ=悪い神もその神に合った言葉で対応すると思いをひるがえさせることができるものだ.コシンペ アイヌ トゥレン コㇿ イピㇼカレ ㇷ゚ カ オカ イウェンテ ㇷ゚ カ オカ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ. ネ ヒ アア・エアラマン ワ ラム ア・クットコレ コㇿ シノ ピㇼカ ㇷ゚ ネ シコㇿ=妖精が人間の憑き神になると憑いた人間をよくする者もいるが悪くする者もいるという.それを覚えて思いを反対にする(逆に利用する)と本当にいいものだということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramunenke
- ラムネンケ §321.心のねじけている;根性の曲っている(2)ramu-nenke〔rá-mu-neŋ-ke らム・ネンケ〕[その心・ねじけている]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramuninka
- ラムニンカ 【ram-unin-ka】 かすかな記憶.心のどこかにかすかな記憶として残っている. ▷ラㇺ=思い ウニン=痛い,かすか カ=する(補遺編)▷ラム=思い ウニン=痛い,かすか カ=する (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuoka 1
- ラムオカ 【自動】[複](単は ramuan ラムアン) (二人以上が)りこうである(=sapaha pirka サパハ ピㇼカ)。 nokan hike rupne hike opitta ramuoka ノカン ヒケ ルㇷ゚ネ ヒケ オピッタ ラムオカ 小さい子も大きい子もみんなりこうだ。(S) ☞ramuan ラムアン 1 {E: to be clever (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuoka 2
- ラムオカ 【自動】[複](単は ramuan ラムアン)(二人以上が)(…と)思う。 a=yuputari mak ramuoka kusu ne ya? アユプタリ マㇰ ラムオカ クス ネ ヤ? 兄たちは何を考えてるのだろうか。(NK民話) ☆参考 沙流川中流二風谷の二谷国松氏の言葉、 この一例のみ。 ☞ramuan ラムアン 2 {E: to think, believe (that)… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramuosma
- ラムオㇱマ 【自動】[ramu-osma その心・そこにサッと入る] 同意する。 {E: to agree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramuot
- ラムオッ 【自動】[ramu-ot その心・そこにある](次のような文脈で) ku=ramuot humi wen クラムオッ フミ ウェン 気の毒だなあと思う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ramuot
- ラムオッ 【ramu-ot】 かわいそうだと思う,憐れむ:せっかく来てくれたのに何もしてやれなかったなあとかわいそうに思うこと. ク・マッネポホ ホシピ コㇿカ オㇱ ク・ラモッ=私の娘は帰ったが,何もしてやれず後味悪いなあ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramupa
- ラムパ 【他動】[複](ramu ラム は単複の区別なし)(二人以上が皆)(…ということ)を思う。 {E: to think, believe (that)… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramupase
- ラムパセ 【ramu-pase】 気が長い,落ち着きがある.▷ラム=思い パセ=重い (出典:萱野、方言:沙流)
- ramupekere
- ラムペケレ §317.こうしょく(好色)[である](4)浮気である ramu-pekere〔ra-mú-pe-ke-re ラむペケレ〕[ramu(その心)+pekere(<peker 明るい)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramupokiwen
- ラムポキウェン 【自動】[ramu-poki-wen その心[所]・の下・悪い]かわいそうである、 憐れむ(=rampokiwen ランポキウェン)。 ☆参考 erampokiwen エランポキウェン は[他動]…をかわいそうに思う、 …を憐れむ。 (出典:田村、方言:沙流)
- ramuputputu
- ラムプップトゥ 【他動】[ramu-putputu …の心・…を突き出させる(重複)] …をそそのかす。 {E: to tempt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramuriten
- ラムリテン 【ramu-riten】 機嫌がよい.快い,愉快,朗らか. アチャポ タヌクラン ラムリテン ワ ポロンノ イク ワ ネ ノイネ イヨㇱキ=おじさんは今夜機嫌がよくて量を多く飲んだらしく酔っ払った.タンペ オㇿ タ ウトゥㇽ ウン アチャポ ノヌワシノ アフン カネ イキ. ア・エランポㇰウェン ヒクス ポン トックリ ア・ホㇰ ヒネ ア・クレ アクス ラムリテン ワ ホノイシノッチャキ コㇿ ホシピ ワ アㇻパ=いつもないこと,下のおじさん,全く酒気なしにひょっこりと入って来た.かわいそうに思ったので小さい瓶を私が買って飲ませると上機嫌になって微かな歌を口ずさみながら戻って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusikarun
- ラムシカルン 【ramu-sikarun】 記憶力がよい,物忘れをしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusinne
- ラムシンネ 【ramu-sinne】 安心する. シノ シノ ホカンパ オルㇱペ ネㇷ゚ ネ クス ニㇱパ エエセ ヤ ソモ ヤ ク・エラムチュㇷ゚テㇰ アㇷ゚ ソンノ ク・エラムシンネ=本当に本当に難しい話であったので,あの方が承諾するかしないか心細い思いだったが本当に安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusitne
- ラムシッネ 【ramu-sit-ne】 煩わしい.▷ラム=思い シッネ=もつれ ク・エラムシッネ=私は煩わしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusitnere
- ラムシッネレ 【ramu-sitne-re】 困らせる,気をもませる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusuye
- ラムスイェ 【ramu-suye】 気を引く,なだめすかす. ▷ラム=思い スイェ=振る(補遺編)▷ラム=思い スイェ=振る (出典:萱野、方言:沙流)
- ramutoranne
- ラムトランネ 【ramu-toranne】 気が進まない,億劫だ. エキㇺネ ア・イ・シレン コㇿカ ラムトランネ・アン ヒクス ソモ イトゥラ・アン=私は山へ誘われたが気が進まなかったので私は行かなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramutunas
- ラムトゥナㇱ 【ramu-tunas】 すばやい,聞いてすぐに行動する,思いが早い. ネㇷ゚カ ア・キマテㇰ ペ アン ヒ タ アナㇰネ アシンル コㇿ カムイ ア・コアスラニ ㇷ゚ ネ. ルコㇿ カムイ イヨッタ ラムトゥナㇱ ペ ネ ルウェ ネ ナ=何か急病人など出た場合は便所の神へ救いを求めるものだ.便所の神が一番動きが速いんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramutunaskamuy
- ラムトゥナㇱカムイ 【ramu-tunas-kamuy】 便所の神.▷ラム=思い トゥナㇱ=早い カムイ=神 (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuturuarka
- ラムトゥルアㇻカ §760.胸がやける(2)ram-uturu-arka〔ra-mú-tu-ru-ar-ka ラむトゥルアㇻカ〕[胸・の間・痛む]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramutuy
- ラムトゥイ 【自動】[ramu-tuy その心・切れる] びっくりする。 hay:, ku=ramutuy humi! ハイー、 クラムトゥイ フミー! ああびっくりした。(S) ☆参考 他動詞は eramutuy エラムトゥイ …にびっくりする、 ram(u) tuypa ラㇺ/ラム トゥイパ …をびっくりさせる。 {E: to be surprised.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramutuy
- ラムトゥイ 【ramu-tuy】 驚く,びっくり.▷ラム=思い トゥイ=切れる (出典:萱野、方言:沙流)
- ramutuyka
- ラムトゥイカ 【ramu-tuy-ka】 驚かす. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramutuypa
- ラムトゥイパ 【ramu-tuypa】 驚く.▷ラム=思い トゥイパ=切る →思いも考えもそこで切れてしまう (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuusausat
- ラムウサウサッ 【ramu-usa-usat】 気が散る,心がうわつく,思いがさだまらない.▷ラム=思い ウサウサッ=別々 ネㇷ゚カ ア・カㇻ クナㇰ ア・ラム ヤッカ ア・ミッポウタリ ウホユッパレ コㇿ ラムウサウサッ・アン ワ ネㇷ゚キ カ ア・エアイカㇷ゚=何かしようと思っても私の孫たちが走り回ると気が散ってしまって仕事もできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuysam
- ラムイサㇺ 【自動】[ramu-isam その心・ない](「ばかだ」)、 何もわからない。 ☆参考 大人でも子どもでも。 {E: to know nothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuyupkosanu
- ラムユㇷ゚コサヌ 【ramu-yup-kosanu】 考えが決まる,思いきって. アㇻパ ペコㇿ イキ ソモ ペコㇿ イキ ワ アㇱ ワ アン アㇷ゚ ラムユㇷ゚コサヌ ワ ホユプ ワ アㇻパ=行くようなふり,行かないようなふりをして立っていたが,考えが決まり走って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ran
- ラン 【ran】 下りる,降る. ハル ラン ナ=穀物降ったよう.*新築祝の時に何回もそう言いながら家の中でイナキビの粉で作った団子を撤くものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ran
- ラン 【自動】[単](複は rap ラㇷ゚)[ra-n 下の方・(動詞形成)] 上から下へ下がる、 下りる、 川の方へ行く、 (空から)降る、 (涙やしずくが)落ちる。 pet or ta ku=sus kus ku=ran ペトッタ クスㇱ クㇱ クラン 私は川へ泳ぎに行く。(S) ☆対語 rikin リキン 下から上へ上る/昇る ☆参考 川上から川下の方へ移動することは san サン、 落ちるべきでないものがまちがって落ちることは hácir ハチㇼ、 急激に落下(墜落)することは turse トゥルセ。 {E: to lower; drop; go down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranka
- ランカ §755.むね(胸)(9)胸板 ranka〔ráŋ-ka らンカ〕[<ram(胸)+ka(表)]⦅マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rankanuma
- ランカヌマ §753.むなげ(胸毛)(1)ranka-numa〔ráŋ-ka-nu-ma らンカ・ヌマ〕[ranka(胸板)+numa(毛)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rankaponi
- ランカポニ §756.胸の骨(1)胸骨 ranka-poni〔ráŋ-ka-po-ni らンカ・ポニ〕[<ram(胸)+ka(表)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rankarap
- ランカラㇷ゚ 【自動】あいさつする(家の中の座について、 きちんとしたあいさつをすることを言う)。 atce ta paye=an kor anak oripakno rankarap=an pe ne na hani! アッチェ タ パイェアン コㇿ アナㇰ オリパㇰノ ランカラパン ペ ネ ナ ハニ! よその家に行ったときは行儀よくあいさつするものですよ。(S) ☆参考 erankarap エランカラㇷ゚ [他動] …にあいさつする。 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚[自動] 互いにあいさつし合う。 irankarapte イランカラㇷ゚テ [間投] あいさつの言葉。 {E: to greet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ranke
- ランケ 【ranke】 下ろす. ニソㇿ クㇱペ トゥッス エランケ=空を通る者を呪術で下ろす. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranke
- ランケ 【ranke】 たびたび〜する. ①エㇰ ランケ イキヤクㇽ マキㇷ゚. ウフナㇰ エㇰ イサㇺ シリ アン. ソネ イワンケ ノ オカ ルウェヘ アン=たびたび来ていた人どうしたか.近頃は来ないものだ.本当に元気でいるのだろうかね.エㇰ ランケ=たびたび来る.アㇻパ ランケ=たびたびいく.②シニ ランケ=休みながら.イヨㇰペ シネㇷ゚ パテㇰ アン ナ ウウォカㇻパ ランケ ア・エイワンケ シネン ネㇷ゚キ コㇿ シネン シニ オヌマン パㇰノ モセ・アン ロ=鎌が1丁しかないので交代しながら使ってひとり働くとひとりが休み夕方までカヤ刈りをしよう.③ソンノ エ・サハ トゥラ ウネノ エチ・オカイ ペ ネ クス シネン ランケ エチ・ヌカㇻ コㇿ ク・エランペウテㇰ=本当にお前の姉と似ているものだからひとりずつ見ると私はわからなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranke
- ランケ 【ranke】 〜しつつ. ①エㇰ ランケ イキヤクㇽ マキㇷ゚. ウフナㇰ エㇰ イサㇺ シリ アン. ソネ イワンケ ノ オカ ルウェヘ アン=たびたび来ていた人どうしたか.近頃は来ないものだ.本当に元気でいるのだろうかね.エㇰ ランケ=たびたび来る.アㇻパ ランケ=たびたびいく.②シニ ランケ=休みながら.イヨㇰペ シネㇷ゚ パテㇰ アン ナ ウウォカㇻパ ランケ ア・エイワンケ シネン ネㇷ゚キ コㇿ シネン シニ オヌマン パㇰノ モセ・アン ロ=鎌が1丁しかないので交代しながら使ってひとり働くとひとりが休み夕方までカヤ刈りをしよう.③ソンノ エ・サハ トゥラ ウネノ エチ・オカイ ペ ネ クス シネン ランケ エチ・ヌカㇻ コㇿ ク・エランペウテㇰ=本当にお前の姉と似ているものだからひとりずつ見ると私はわからなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranke
- ランケ 【ranke】 〜ずつ. ①エㇰ ランケ イキヤクㇽ マキㇷ゚. ウフナㇰ エㇰ イサㇺ シリ アン. ソネ イワンケ ノ オカ ルウェヘ アン=たびたび来ていた人どうしたか.近頃は来ないものだ.本当に元気でいるのだろうかね.エㇰ ランケ=たびたび来る.アㇻパ ランケ=たびたびいく.②シニ ランケ=休みながら.イヨㇰペ シネㇷ゚ パテㇰ アン ナ ウウォカㇻパ ランケ ア・エイワンケ シネン ネㇷ゚キ コㇿ シネン シニ オヌマン パㇰノ モセ・アン ロ=鎌が1丁しかないので交代しながら使ってひとり働くとひとりが休み夕方までカヤ刈りをしよう.③ソンノ エ・サハ トゥラ ウネノ エチ・オカイ ペ ネ クス シネン ランケ エチ・ヌカㇻ コㇿ ク・エランペウテㇰ=本当にお前の姉と似ているものだからひとりずつ見ると私はわからなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranke 1
- ランケ 【他動】[単](複は rapte ラㇷ゚テ)[ran-ke 下がる・(他動詞化)]①(一つ)を上から下へ下げる、 高い所にあるものを下に下ろす、 (空から)降らす、 (涙やしずくを)落とす。 pira hontom pakno a=ranke kor tus tuy ピラ ホントㇺ パㇰノ アランケ コッ トゥㇱ トゥイ (舟を)崖の中ほどまで下ろしたときに網が切れた。(S会話) ranke núpe/uturatura ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ [韻文の慣用表現]流す涙があとからあとから流れる。(W神謡語り) ②☞eyayerana-ranke エヤイェラナランケ {E: to lower, drop…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranke 2
- ランケ 【助動】(くりかえし)…する、 (ときどき、 しょっちゅう、 毎日…)…する(反復を表す)。 a=hekóte kamuy néa Iskar etoko un arpa ranke ek ranke アヘコテ カムイ ネア イㇱカㇻ エトコ ウン アㇻパ ランケ エㇰ ランケ 私の夫である神はその石狩川の水源地の村へ行ったり来たりしている。(W神謡語り) saysintoko or ota ranke wa sikte サイシントコ オㇿ オタ ランケ ワ シㇰテ 酒席に置く酒容器に何回も汲み入れていっぱいにしなさい。(S) {E: to do… (always, usually, daily etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranke 3
- ランケ 【副助】…ずつ。 sinep ranke シネㇷ゚ ランケ 一つずつ。 tup ranke トゥㇷ゚ ランケ 二つずつ。 mak pak ranke マㇰ パㇰ ランケ どのくらい/いくつぐらいずつ。 sine kímuy mak pak ranke ku=kar kor pirka? シネ キムイ マㇰ パㇰ ランケ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? カヤ一束につきいくらぐらいずつ払えばいいですか。(S) menoko sinep okkayo sinep ranke ne wa oka メノコ シネㇷ゚ オッカヨ シネㇷ゚ ランケ ネ ワ オカ 女一人男一人ずつでいる。(S) a=ewpis no sine ceppo ranke a=e ro アエウピㇱ ノ シネ チェッポ ランケ アエ ロ みんなで魚を一匹ずつ食べよう。(S) {E: each; every.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rankecapus(-i)
- ランケチャプㇱ §274.唇―したくちびる(下唇)(4)ranke-capus(-i)〔ráŋ-ke-ča-puš らンケチャプㇱ〕[ranke(下の)+capus(唇)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rankekanto
- ランケカント 【ranke-kanto】 下の方の天. (出典:萱野、方言:沙流)
- rankekantokorkamuy
- ランケカントコㇿカムイ 【ranke-kanto-kor-kamuy】 下の方の天を司る神. (出典:萱野、方言:沙流)
- rankekipipi
- ランケキピピ 【ranke-kipipi】 下の方の破風.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- rankekor
- ランケコㇿ 【ranke kor】 〜しながら. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranko
- ランコ 【ranko】 カツラ:丸木舟を掘ると軽いので操作しやすいため.一番多く舟材として用いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranko
- ランコ §265 カツラ (1) ranko (rán-ko)「らンコ」 茎 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ranko
- ランコ 【名】[植物] カツラの木。〔知分類 p.152〕 {E: a katsura tree (a kind of large maple (B.)).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rankoro
- ランコロ §081.生きている(3)rankoro〔ráŋ-ko-ro らンコロ〕[ran(<ram 心臓)、koro(<kor もつ)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rankotoro
- ランコトロ §755.むね(胸)(11)胸[板] rankotoro〔ráŋ-ko-to-ro らン・コトロ〕[<ram(胸)+kotoro(<kotor 平面)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ranma
- ランマ 【副】いつも、 ふだん、 まだ(依然として)、 相変わらず。 ranma k=oyra ランマ コイラ 私はいつも忘れる。(W会話) ranma anak numi ruprupne a korka tan pa anak sir-sum wa numtumasi patek rupne, numtumasi nokan ランマ アナㇰ ヌミ ルㇷ゚ルㇷ゚ネ ア コㇿカ タン パ アナㇰ シㇼスㇺ ワ ヌㇺトゥマシ パテㇰ ルㇷ゚ネ、 ヌㇺトゥマシ ノカン いつもは粒がまるまると大きかったけれど今年は不作で一部の粒だけ大きく一部の粒は小さい。(S) ranma oka? ランマ オカ? (彼は)まだいるの? (S) {E: as always; as usual.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranmokka
- ランモッカ 【他動】(☞rammokka ランモッカ) (出典:田村、方言:沙流)
- rannis(-i)
- ランニㇱ §719.眉の内側の端rannis(-i)〔rán-niš らンニㇱ〕[<rar(眉)+nis(<nip 柄)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rannuma
- ランヌマ 【rar-numa】 眉毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- rannuma
- ランヌマ 【名】[概/所][rar-numa 眉・毛] 眉の毛。 ☆参考 rar ラㇻ は眉全体で、 日本語(東京方言)の「まゆげ」に当たる。 rannuma ランヌマ はそれの一本一本の毛。 {E: the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- rannumaha
- ランヌマハ 【名】[所](概は rannuma ランヌマ) …の眉の毛。 {E: the eyebrows of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ranpes
- ランペㇱ 【名】[ra-un- pes 下・の・段丘](?) [雅] 海岸の砂浜(otanikor オタニコㇿ)より上の、 坂になっている所が二段になっているときその下の方の斜面。 ranpes kunne/cisiturire ランペㇱ クンネ/チシトゥリレ [雅]海岸の斜面のように長く伸びている(宝器がたくさんあって左右前後上下に並べられ積み重ねられていることを描写する慣用表現)。(Sユーカラ) (NK民話) ☆対語 rikun-pes リクンペㇱ ☆参考 日常語では sawun masar サウン マサㇻ。(S) {E: a sandy beach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranpes
- ランペㇱ 【ran-pes】 山の端,崖の端. (出典:萱野、方言:沙流)
- ranran
- ランラン 【自動】[ran-ran 下りる/降る・(重複)] どんどん/次々に下りる降る。 tomipe ranran/kanepe ranran トミペ ランラン/カネペ ランラン 富の雨が降る降る、 金(かね)の雨が降る降る=お金の雨がザーザー降る。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- rantupep
- ラントゥペㇷ゚ 【名】[概](所は rantupepi ラントゥペピ)[ran-tupep 下がる・あごひも][雅](笠の)あごひも。 káne pon kasa/kasa rantupep/a=yaykoyupu カネ ポン カサ/カサ ラントゥペㇷ゚/アヤイコユプ [雅]私は金(かね)の小さな笠のたれひもを私はギュッとしめた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rantupepi
- ラントゥペピ 【名】[所](概は rantupep ラントゥペㇷ゚)[雅](笠)のあごひも(ユーカラの主人公の少年がかぶる金(かね)の小さい笠(「鉄かぶと」)のあごひも。 耳のうしろからあごの下へかけてしばる)。 káneponkasa rantupepi a=yaykoyupu カネポンカサ ラントゥペピ アヤイコユプ [雅]私は鉄かぶとのあごひもをしめた。(S) ☆参考 「この語は鉄かぶとにしか使わない。」 (S) {E: a chin strap.} (出典:田村、方言:沙流)
- rantupepi
- ラントゥペピ 【ran-tupepi】 紐の端.▷ラン=下がっている トゥペピ=紐の端 (出典:萱野、方言:沙流)
- ranuma
- ラヌマ §718.まゆげ(眉毛);まいげ(2)ranuma〔rá-nu-ma らヌマ〕[<ran-numa(↑)]⦅ビホロ、クッシャロ、フシコ、タラントマリ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raoki
- ラオキ §174 イヌジラミバエ(Hipp (3) raoki(ra-ó-ki)「ラおキ」⦅美幌、足寄、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- raosima
- ラオㇱマ →ラウォㇱマ (出典:萱野、方言:沙流)
- rap
- ラㇷ゚ 【rap】 下りる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rap
- ラㇷ゚ §339 オオワシ (5) rap (rap)「ラㇷ゚」[<‘羽’] ⦅屈斜路⦆オオワシの成鳥(あまり年取らぬもの) (出典:知里動物編、方言:)
- rap 1
- ラㇷ゚ 【自動】[複](単は ran ラン)[ra-p 下の方・(自動詞複数形形成)](二人/二つ以上が)(上から下へ/山からふもとへ/高台から川辺へ)おりる/下がる/落ちる。 {E: to lower; drop; go down (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rap 2
- ラㇷ゚ 【名】[概](所は rapu(hu) ラプ(フ))[動物] 羽(翼ではなく一本一本の)。 ☆参考 体の羽毛は konkon コンコン、 尾羽は ois オイㇱ、 翼は tekkup テックㇷ゚。 ☆参考 語構成の要素としては ra ラ の形で出ることもある。〔知分類 p.221 rap, -i/-u〕 {E: a feather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rap(-u)
- ラㇷ゚ §626.はね(羽・翼)(1)rap(-u)〔ráp らㇷ゚〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rap,-i/-u
- ラㇷ゚ §419 (その他の鳥名) (23) rap, -i/-u(rap)「ラㇷ゚」羽 (出典:知里動物編、方言:)
- rap/rapu(hu)
- ラㇷ゚/ラプ(フ) 【rap/rapu(hu)】 羽,翼. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapapse
- ラパㇷ゚セ 【rapapse】 落ちる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapapse
- ラパㇷ゚セ 【自動】[rap-ap-se おりる(擬態の語根)・(重複)・という] ポロポロ/バラバラ落ちる、 (木から果物が)落ちる、 こぼれ落ちる、 (しずくが)滴り落ちる、 (ごみが)落ちている。 {E: to drop; fall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rapapsere
- ラパㇷ゚セレ 【他動】[自動使役]…を(バラバラと)落とす。 {E: to drop…} (出典:田村、方言:沙流)
- rapapsere
- ラパㇷ゚セレ 【rapapse-re】 落とす (出典:萱野、方言:沙流)
- rapcup
- ラㇷ゚チュㇷ゚ §133 ベッコウバエ (7) rap-cup(rap-cup)「ラㇷ゚チュㇷ゚」⦅沙流⦆ウマバエ(方言:コアブ)Gastophilus. Eqw. 民71、沙流255 (出典:知里動物編、方言:)
- rape
- ラペ 【rape】 羽. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapempe
- ラペンペ 【rapempe】 カヤ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapempe
- ラペンペ §396 カヤ ススキ (3) rapempe (ra-pém-pe)「ラぺンペ」[rap(翼)en(鋭い)pe(もの)] 稈 ⦅長万部、幌別、穂別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rapisehonkoro
- ラピセホンコロ §556.にんしん(姙娠)(11)臨月に近い腹を抱えている ra-pise-hon-koro〔rá-pi-se-hoŋ|ko-ró らピセホン・コろ〕[rat(ぶら下入っている)+pise(ふくれた)+hon(腹、子の入った腹)-koro(持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rapnatara
- ラㇷ゚ナタラ 【rap-natara】 しおれる. *植物がしおれるのはスムㇺケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapnit
- ラㇷ゚ニッ 【名】[rap-nit 羽・棒][動物] 羽の一本一本。〔知分類になし〕 {E: a feather.} (出典:田村、方言:沙流)
- rápok
- ラポㇰ 【位名】[概](所は rápoki, rapokke ラポキ、 ラポッケ) ①(多くの場合、 動詞句の後に置かれる。) …している間、 …している途中、 …している時。 rápok ta ラポㇰ タ …している間に。 ipe rápok ta ek kor an イペ ラポㇰ タ エㇰ コラン 食べている最中に彼は来ている(来つつある)。 a=kor híne sóyonpa=an rápok ta ne pon menoko anakne アコㇿ ヒネ ソヨンパアン ラポㇰ タ ネ ポン メノコ アナㇰネ (私がそれを)持って外へ出て行っているときにその娘は…。(W民話) ②(rápok ラポㇰ がついてできた句は、 格助詞を伴わずそのままでも連用語(副詞句)となる。) tókap ne kunak a=ramu rápok sirkunne トカㇷ゚ ネ クナㇰ アラム ラポㇰ シㇼクンネ 昼間だと思っている間に暗くなった。(W会話) hńta kus e=nimara nepki kor oka rápok sinenne e=a wa e=an フンタ クㇱ エニマラ ネㇷ゚キ コロカ ラポㇰ シネンネ エア ワ エアン なぜあなたの連れが働いているのにあなたは一人で座っているんだ。(S) a=yupíhi nína inawcipa kar, rápok asinuma cise onnay wano a=kerkeri アユピヒ ニナ イナウチパ カㇻ、 ラポㇰ アシヌマ チセ オンナイ ワノ アケㇾケリ 兄はたきぎを取って来たり幣場をつくったりしていた、 その間私は家の中から外まで掃除をしていた。(KH民話) ☆参考 概念形 rápok ラポㇰ と所属形 rapoki/rapokke ラポキ/ラポッケ の用法の違いは不明。 {E: ①at the time of doing…; in the middle of doing…; while doing… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rapok
- ラポㇰ 【rapok】 (〜の)頃,〜の間に,〜の最中. タヌクラン ワノ アシッチュㇷ゚ ア・ヌカㇻ. タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ ク・ホタㇱヌ=今夜から三日月が見えた.この月が円くなる頃私はお産をする.ナ イワタラㇷ゚ ネ ラポㇰ タ ア・ホッパㇷ゚ ネ クス ネㇷ゚ ポカ ア・パㇻヌンヌンテ ワ ア・レス パㇱテッテㇾケ パㇰノ ポロ ルウェ ネ ワ=まだ赤子のうちに遺された者なのでいろいろな物を口移しにして育て,よちよち歩きするまでに大きくなったのだよ.アヤイ モコㇿ ラポㇰ タ ホクレ アㇻパ ワ ワッカ タ ワ エㇰ=赤ちゃんが眠っている間に早く行って水を汲んで来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- rápoki
- ラポキ 【位名】[所](概は rápok ラポㇰ)…している間。 {E: while doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rapokkari
- ラポッカリ 【自動】[ra-pok-kari 下の方・の下・を通る][雅] inan okay pe/rapokkari/ki kane hi/koysamnopo イナノカイペ/ラポッカリ/キ カネ ヒ/コイサㇺノポ [雅]いずれもまさり劣りすることもまるでなく。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rápokke
- ラポッケ 【位名】[所](概は rápok ラポㇰ) …している間、 …している時、 その間。 a=kor nispa a=hekótpa híne oka=an rápokke ta ene háwas hi アコン ニㇱパ アヘコッパ ヒネ オカアン ラポッケ タ エネ ハワシ 私の主人と夫婦になって暮らしていた間にこんなうわさが聞こえた。(W民話) e=an rápokke wano irammakaka a=koytakpa エアン ラポッケ ワノ イランマカカ アコイタㇰパ あなたが滞在しているうちから私は彼らにちゃんと立派に話しかけるようにする。(S民話) a=utári ka kokusis yaywennukar=an-pa, rápokke, Sikot un cep asur as アウタリ カ コクシㇱ ヤイウェンヌカㇻアンパ、 ラポッケ、 シコトゥン チェパスラㇱ 村人もみんな共々に苦しんだ、 そうしているうちに、 千歳の方に魚がとれるといううわさが立った。(NK民話) {E: at the time of…; while doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rapokke
- ラポッケ 【rapokke】 そのうちに. (出典:萱野、方言:沙流)
- raporapo
- ラポラポ 【raporapo】 羽ばたく. (出典:萱野、方言:沙流)
- raporapora
- ラポラポラ 【raporapora】 羽ばたく. (出典:萱野、方言:沙流)
- rappa
- ラッパ 【自動】[複複](単は ran ラン)(二人以上が皆)上から下へ/高台から川辺へ下りる。 {E: to lower; go down from high to low (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raprap
- ラㇷ゚ラㇷ゚ §755.むね(胸)(18)クマの胸部筋肉 raprap〔ráp-rap らㇷ゚ラㇷ゚〕[rap(羽)の反復形]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raprap(-i-u)
- ラㇷ゚ラㇷ゚ §756.胸の骨(2)胸骨 raprap(-i、-u)〔ráp-rap らㇷ゚ラㇷ゚〕[rap「羽、翼」の反復形、rap-rapはこの場合「両翼」の義]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raprap(-u)
- ラㇷ゚ラㇷ゚ §755.むね(胸)(8)胸板 raprap(-u)〔ráp-rap らㇷ゚ラㇷ゚〕[rapは「羽」「翼」、rap-rapはその集合;ここは胸骨を中心に肋軟骨が左右の両翼を形成しているのでそう言うのである]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raprapkutcar(-o)
- ラㇷ゚ラㇷ゚クッチャㇻ §756.胸の骨(10)胸骨剣身 raprap-kutcar(-o)〔ráp-rap-kut-čar らㇷ゚ラㇷ゚・クッチャㇻ〕[rap-rap(胸骨)+kutcar(のど首)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raprapoonkes(-e)
- ラㇷ゚ラポオンケㇱ §756.胸の骨(11)胸骨剣状突起部 raprap-oonkes(-e)〔ráp-rap-o-óŋ-keš らㇷ゚ラㇷ゚・オおンケㇱ〕[raprap(胸骨)+oonkes(尻の端)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raprappone
- ラㇷ゚ラッポネ §756.胸の骨(7)胸骨 raprap-pone〔ráp-rap-po-ne らㇷ゚ラㇷ゚・ポネ〕[両翼をもつ骨]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rapraptek(-e)
- ラㇷ゚ラㇷ゚テㇰ §756.胸の骨(9)胸骨についている肋軟骨 raprap-tek(-e)〔ráp-rap-tek らㇷ゚ラㇷ゚・テㇰ〕[rap(胸骨)+tek(手);胸骨の手]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rapraputuruspe
- ラㇷ゚ラプトゥルㇱペ §756.胸の骨(6)肋骨 raprap-utur-uspe〔ráp-rap-u-tú-ruš-pe らㇷ゚ラㇷ゚・ウトゥルㇱペ〕[raprap(両翼)+utur(間)+us(にある)+pe(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raptanne
- ラㇷ゚タンネ §122 スズメバチ (1) rap-tanne(rap-tan-ne)「ラㇷ゚タンネ」⦅沙流⦆民71, 沙流p. 255 (出典:知里動物編、方言:)
- raptaritari
- ラㇷ゚タリタリ §419 (その他の鳥名) (24) rap-taritari(rap-ta-ri-ta-ri)「ラㇷ゚タリタリ」⦅天塩⦆羽ばたきする (出典:知里動物編、方言:)
- rapte
- ラㇷ゚テ 【rap-te】 下ろす. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapte
- ラㇷ゚テ 【他動】[自動使役][複](単は ranke ランケ) [rap-te 下りる(複)・させる](二つ以上)を上から下へ下げる、 下ろす、 (空から)降らす、 落とす。 {E: to lower, drop…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rapu(hu)
- ラプ(フ) 【名】[所](概は rap ラㇷ゚)[動物]…(鳥)の羽(翼ではなく一本一本の羽)、 それの羽。 {E: a feather of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rapucupke
- ラプチュㇷ゚ケ §136 アブ(虻) (3) rapucupke(ra-pu-čup-ke)「ラぷチュㇷ゚ケ」⦅名寄、美幌、雪裡、高島、足寄、様似、千歳、穂別、旭川、伏古、本別⦆白キマダラのアブ (出典:知里動物編、方言:)
- rapucupke
- ラプチュㇷ゚ケ §137 ゴマフアブ (2) rapucupke(ra-pú-cup-ke)「ラぷチュㇷ゚ケ」⦅穂別⦆小さいアブ、ゴマフアブ?大きいのがsi-raw[<sirap-cupke]美幌、様似でも (出典:知里動物編、方言:)
- rapucupki
- ラプチュㇷ゚キ 【名】[動物] アブ(虻)の一種、 普通の虻(ハエくらいの大きさ、 虻のうちのいちばん小さいの)。(S)〔知分類 p.94 rapucupke 白キマダラのアブ(モシオ)〕 {E: a type of horsefly.} (出典:田村、方言:沙流)
- rapus'itunnap
- ラプㇱイトゥンナㇷ゚ 【rap-us-itunnap】 羽アリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapuscep
- ラプㇱチェㇷ゚ §097 (ワカマツ?)トビウオ (1) rapus-cep(rá-pus-cep)「らプㇱチェㇷ゚」[rap(羽)us(生えている)cep(魚)]成魚⦅虻田、幌別、白老、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rapusceppo
- ラプㇱチェッポ §097 (ワカマツ?)トビウオ (2) rapusceppo(rá-pus-cep-po)「らプㇱチェッポ」[rap(羽)us(生えている)cep(魚)-po(指小辞)]成魚⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rapusceppo
- ラプㇱチェッポ 【rap-us-ceppo】 トビウオ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapusitunnap
- ラプㇱイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (5) rap-us-itunnap(ráp-us-i-tun-nap)「らプㇱイトゥンナㇷ゚」⦅沙流、幌別、室蘭⦆ハネアリ(生殖時期の有羽のアリ) (出典:知里動物編、方言:)
- rapuskamuy
- ラプㇱカムイ §426 マムシ 蛇神(10) rap-us-kamuy (rá-pus-ka-muy)「らプㇱカムイ」[<羽・生えている・神] ⦅名寄⦆竜蛇 (出典:知里動物編、方言:)
- rapusni
- ラプㇱニ 【rap-us-ni】 ニシキギ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapusnupurkur
- ラプㇱヌプㇽクㇽ §426 マムシ 蛇神(9) rap-us-nupur-kur (rá-pus-nu-pur-kur)「らプㇱヌプㇽクㇽ」[<羽・生えている・霊力ある・神] ⦅幌別、沙流⦆【雅】竜蛇 (出典:知里動物編、方言:)
- rapusoyaw
- ラプㇱオヤウ §426 マムシ 蛇神(8) rap-us-oyaw (rá-pus-o-yaw)「らプㇱオヤウ」[<羽・生えている・蛇] ⦅美幌⦆【雅】竜蛇 (出典:知里動物編、方言:)
- rar
- ラㇻ 【rar】 潜る. (出典:萱野、方言:沙流)
- rar 1
- ラㇻ 【自動】水中にもぐる。 rar wa ya esirpicire wa turano hetuku ラㇻ ワ ヤ エシㇼピチレ ワ トゥラノ ヘトゥク (舟から飛び込んで)もぐって網のひっかかったのをはずして持って浮いて来なさい。(S) {E: to dive into water.} (出典:田村、方言:沙流)
- rar 2
- ラㇻ 【名】[概](所は raru(hu) ラル(フ))眉。 ☆参考 眉の全体を言う。 眉の毛は rannuma ランヌマ。 {E: the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- rar'eyakaka
- ラㇻエヤカカ 【rar-e-yakaka】 眉で合図する. エ・ミチヒ イネ シコㇿ ア・コピシ アクス エ・ホッケイ ウン ラレヤカカ. ホッケ ワ アン ヒ ア・エラマン クス ネㇷ゚カ ソモ ア・イェ ノ ソイェネ・アン=父はどうしたと私が聞くと寝床の方へ眉で合図した,寝ているとわかったので私は何も言わずに出て来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- rar(-u)
- ラㇻ §717.まゆ(眉)(1)rar(-u)〔rár らㇻ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rar/raru(hu)
- ラㇻ/ラル(フ) 【rar/raru(hu)】 眉,眉毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- rara
- ララ 【rara】 なめてかかる,馬鹿にする,見下げる,みくびる. イテキ エン・ララ=私をなめるな.タネ ニㇱパ ネイタ パㇰノ ソモ ニㇱパ ネ. タネ ウェンクㇽ ネイタ パㇰノ ソモ ウェンクㇽ ネ. イテキ イララ・アン ペ ネ ナ=今の金持ちがいつまでも金持ちではない.今の貧乏人がいつまでも貧乏人ではない.絶対に人をなめてかかるものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- rára
- ララ 【他動】(人)を何もできると思わない、 …を何もできない人だと思って見下げる。 ku=maci ku=rara cik クマチ クララ チㇰ 私の妻はなにもできないから(tureptacir トゥレㇷ゚タチㇼ という名の鳥の鳴き声)。 ☆参考 irara イララ 人を軽視して悪いいたずらをする。 {E: to make fun of; mock (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rara(raru)
- ララ §717.まゆ(眉)(3)rara(raru)〔ra-rá ラら〕⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rárak
- ララㇰ 【自動】[rara-k (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] なめらかである、 すべすべしている。 taan cápe seturu rárak humi! タアン チャペ セトゥル ララㇰ フミ! この猫は背中がすべすべしてるなあ。(W) esaman numaha rárak エサマン ヌマハ ララㇰ カワウソの毛皮はなめらかだ。(W) eytasa so rárak wa cise or ta ka osittesu=an エイタサ ソ ララㇰ ワ チセ オッタ カ オシッテスアン あまり床がツルツルしているので私たちは家の中でもすべってしまう。(S) {E: to be smooth.} (出典:田村、方言:沙流)
- rarak
- ララㇰ 【rarak】 滑る,すべっこい. ポノッカイポ エン・トゥラ ララㇰ カンポ ラルイパ コッネ ウㇱケ テケオㇿㇱキ=若者よ一緒に行こう,すべっこい肌を撫でてから窪みの部分に手を触れて〔猥談〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarak konru teske konru
- ララㇰ コンル テㇱケ コンル 【rarak konru teske konru】 氷面. (出典:萱野、方言:沙流)
- rárakka
- ララッカ 【他動】[rárak-ka すべすべしている・(他動詞化)] …をすべすべにする。 ita rárakka wa anu イタ ララッカ ワ アヌ 床(ゆか)に油をひいて磨いておきなさい。 {E: to make…smooth.} (出典:田村、方言:沙流)
- rarakkampo
- ララッカンポ §494.ちち(乳);乳房(8)若い娘の乳房 rarak-kampo〔rá-rak-kam-po らラㇰ・カンポ〕[rarak(すべすべした、つややかな)、kam(肉)、kam-po(小肉、可変らしい肉、-poは指小辞)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- raramani
- ララマニ §418 イチイ (2) raramani (ra-rá-ma-ni)「らラマニ」 木 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raramanitureh
- ララマニトゥレㇸ §418 イチイ (8) raramani-tureh (ra-rá-ma-ni-tu-reh)「ラらマニ・トゥレㇸ」 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raraokes(-i)
- ララオケㇱ §720.眉の外側の端rara-okes(-i)〔ra-rá-o-keš ラら・オケㇱ〕[rara(<rar 眉)+o(尻)+kes(端)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ráraypa
- ラライパ 【他動】[raray-pa (擬態の語根の重複?)・[複]] …をなでる。 ☆参考 複数形の形だが、 これから想定される単数形 ráraye ラライェ の用例はない。 {E: to stroke…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raraypa
- ラライパ 【raraypa】 さする,撫でる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarempoh(k-i)
- ラレンポㇹ §721.眉と目の間rarempoh(k-i)〔ra-rém-poh ラれンポㇹ〕[<rar(眉)+empok(下方)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rareyaka
- ラレヤカ 【rar-eyaka】 合図をする,目くばせする. (出典:萱野、方言:沙流)
- rareyaka
- ラレヤカ 【他動(?)】[rar-e-yaka 眉・で・指す] 目配せする、 (あっちに行こうと)眉で指す。 ☞rar ラㇻ 2、 yaka ヤカ {E: to indicate something to someone by using one's eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- rari
- ラリ 【他動】[単](複は rarpa ラㇻパ)(一つ)を押えつける。 sirkorarirari シㇼコラリラリ…をひどくギュウギュウ押えつける。(W民話) ☆参考 i-ka-rari イカラリ[もの・の上・を押える] はししゅうのやり方の一つで、 先に糸を置いてからその上をこまかくかがりつけて押えることを言う。 ☞ikarari イカラリ {E: to press down on…; hold back…forcefully.} (出典:田村、方言:沙流)
- rari
- ラリ 【rari】 詰める.おさえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarip
- ラリㇷ゚ 【rarip】 おさえた物,詰めた物. (出典:萱野、方言:沙流)
- raripe
- ラリペ 【rar-ipe】 潜って食べる:水鳥たちが潜って餌をあさって食べる.▷ラㇻ=水に潜る イペ=物を食べる *ユカㇻの中でたくさんの水鳥が水に潜って餌をあさっている様子をポンヤウンペが見ての描写. (出典:萱野、方言:沙流)
- raripe
- ラりペ §419 (その他の鳥名) (22) raripe(ra-rí-pe)「ラりペ」水鳥が水にくぐって餌をあさる (出典:知里動物編、方言:)
- raripecikah
- ラりペチカㇵ §357 カイツブリ (3) raripe-cikah (ra-rí-pe-či-kah)「ラりペチカㇵ」[<rar-ipe-cikap(水にくぐり・食事する・鳥)] ⦅新問⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- rariw
- ラリウ 【rariw】 丸木舟を上流へ向かって遡上させる. アッサ エユㇷ゚・アン ワ チㇷ゚ ア・ラリウ ヒネ トオㇷ゚ アㇻパ・アン=力いっぱい櫂をこぎ,舟を上流へ進め,ずうっと遠くへ行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarkar
- ラㇻカㇻ 【他動】[rar-kar 水にもぐる・(他動詞化)](…を)取りに水にもぐる(もぐって取って来る)。 hácir kane rarkar ハチㇼ カネ ラㇻカㇻ (水中に)落ちた鐘を取りにもぐった。(S) e=rarkar wa e=uk ruwe? エラㇻカㇻ ワ エウㇰ ルウェ? もぐって(石を)拾ったかい? (S) {E: to dive into water to get…} (出典:田村、方言:沙流)
- rarkotpe
- ラㇻコッペ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](8)12、3歳の少年の耳前部の髪が抜毛によって眉と繋がったもの rarkotpe〔rár-kot-pe らㇻコッペ〕[rar(眉)、kot(に着いた)、pe(もの)]⦅オシャマンべ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rarmani
- ラㇻマニ 【名】[植物]イチイ(「オンコ」)の木。 〔知分類 p.238〕 {E: a Japanese yew tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- rarmani
- ラㇻマニ 【rarmani】 オンコの木. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarmani
- ラㇻマニ §418 イチイ (1) rarmani (rár-ma-ni)「らㇻマニ」 木 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rarpa
- ラㇻパ 【rar-pa】 詰める. ア・チャ ムンチロ ポロ サラニㇷ゚ エウン ピㇼカノ ラㇻパ ワ オマレ. ネ ワ アン ペ ク・セ ワ ク・イワㇰ ナ=穂ちぎりしたアワを大きい袋へよく詰めて入れろ.私がそれを背負って帰るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarpa
- ラㇻパ 【他動】[複](単は rari ラリ) (二人以上/二つ以上)を押えつける。 cise a=rarpa kane チセ アラㇻパ カネ 家がギュウギュウ詰めになるほど。 néa poro cise a=rarpa kane, inne utar oka ruwe ne ネア ポロ チセ アラㇻパ カネ、 インネ ウタㇻ オカ ルウェ ネ その大きな家がギュウギュウ詰めになるほど大勢の人が集まっていた。(W神謡語り) {E: to press down on…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raru(hu)
- ラル(フ) 【名】[所](概は rar ラㇻ)…の眉、 彼/彼女の眉。 {E: the eyebrows of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raruma
- ラルマ §718.まゆげ(眉毛);まいげ(3)raruma〔rá-ru-ma らルマ〕[<ranuma(↑)]⦅オギフシ、サマニ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rarunuma
- ラルヌマ 【raru-numa】 眉毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- rarutur
- ラルトゥㇽ 【名】[概](所は raruturu(hu) ラルトゥル(フ))[rar-utur 眉・の間] 両眉の間。 {E: between the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- rarutur(-u)
- ラルトゥㇽ §723.みけん(眉間)(1)rar-utur(-u)〔ra-rú-tur ラるトゥㇽ〕[rar(まゆ)+utur(あいだ)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raruturiyupupu
- ラルトゥリユププ 【自動】[rarutur-i-yupupu 眉の間・(挿入母音)・…をきつく締める] 眉をしかめる。 ☆参考 rarutur ラルトゥㇽ と yupupu ユププ を続けて発音するとき、 拗音 ryu リュ がないので y ユ の前に i イ が入ったものであろう。 {E: to frown.} (出典:田村、方言:沙流)
- raruturu(hu)
- ラルトゥル(フ) 【名】[所](概は rarutur ラルトゥㇽ) …の両眉の間。 {E: between the eyebrows of…} (出典:田村、方言:沙流)
- raruturuhu
- ラルトゥルフ 【/rar-uturuhu】 眉間. (出典:萱野、方言:沙流)
- raruypa
- ラルイパ 【raruypa】 撫でる. ポン オッカイポ エン・トゥラ ララッカンポ ラルイパ コッネウㇱケ テケロㇱキ …=若者よ,私と一緒に行きましょう,なめらかな肌を撫でた後に窪んだところへ手をあてて…〔猥談〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- ras
- ラㇱ 【名】[植物]木片、 木のわりは(割り端)。 〔知分類 p.281 ras(-u) 割木〕 {E: pieces of wood, tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ras(-i)
- ラㇱ §176 ケジラミ (5) ras(-i)(ras)「ラㇱ」⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ras(i--u)
- ラㇱ §189.かさぶた(痂)(3)ras(i-、-u)〔raš らㇱ〕[破片]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ras/rasu(hu)
- ラㇱ/ラス(フ) 【ras/rasu(hu)】 切れ端,割り板,割りは. (出典:萱野、方言:沙流)
- rasa
- ラサ 【?】(昔ある人が犬を呼んだ呼び方として伝えられている言葉の中に出てくる意味不明の語。 ras ラㇱ の所属形「…の木の割り端」か?)(KK犬を呼ぶ歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rascasi
- ラㇱチャシ 【ras-casi】 割り板の柵. (出典:萱野、方言:沙流)
- rasi
- ラシ §170 シラミ(虱、蝨) (2) rasi(ra-sí)「ラし」⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rasi
- ラシ §172 コロモジラミ (1) rasi(ra-si)「ラシ」⦅白浦、真岡、富内、落帆、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rasmam
- ラㇱマㇺ 【自動】低い。 oro wa rasmam ápekor an uske kari ku=hemesu a korka オロ ワ ラㇱマㇺ アペコラン ウㇱケ カリ クヘメス ア コㇿカ (私は)いちばん低いように見えたところから登ったんだけれども…。(S) ☆参考 ram ラㇺ 木や山の低いことを言うのに通常は ram ラㇺ が使われている。 rasmam ラㇱマㇺ の意味・用法の詳細は不明。 {E: to be low; easy to climb.} (出典:田村、方言:沙流)
- rasmamko
- ラㇱマㇺコ 【副】[rasmam-ko 低い・(反意の副詞をつくる接尾辞)] 低いどころかずいぶん高く。 rasmamko an uske ta ラㇱマㇺコ アン ウㇱケ タ 「低いとこでやあるまいしそんなに高いところ」に。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rasne
- ラㇱネ 【ras-ne】 堅い:同じ物で片方が堅く片方が柔らかいという場合にこの言葉を使う. エ・ハㇺネスパ エモ ラㇱネ ヤㇰ ウェン ナ パスイ アニ オッケ ワ インカㇻ=お前がゆでているジャガイモ芯があると悪いから箸でつついてみろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rassaranip
- ラッサラニㇷ゚ 【ras-saranip】 堅い背負い袋:フニペㇱ(生のシナ皮)で作った袋. (出典:萱野、方言:沙流)
- rastarasta
- ラㇱタラㇱタ 【ras-ta-ras-ta】 粗っぽく削る. *例えば,簡単に畑を耕すときは草を刈った後に,鍬で粗っぼく削って種を蒔く.また,切れ味の悪いなたで物を粗っぼく削るのもラㇱタラㇱタを使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- rasupa
- ラスパ 【rasupa】 サビタ:ノリウツギ〔植〕. *内皮の薄緑色のねばねばした皮を布にくるんで髪を洗うときシャンプーがわりに用いた.枝は髄が太いのでチㇱポ(針入れ)やアパリ(網針),箸,狩猟用の矢の本体,熊送りのヘペライ(飾り矢)等を作った. (出典:萱野、方言:沙流)
- rasupa
- ラスパ §224 ノリウツギ (2) rasupa (ra-sú-pa)「ラすパ」[槍の柄と穂先とを継ぐ棒] 茎 ⦅胆振、日高、足寄、美幌、斜里、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rasupa
- ラスパ 【名】[植物]「サビタ」。 rasupa ni ラスパ ニ 「サビタ」の木。 rasupa nonno ラスパ ノンノ 「サビタ」の花。 ☆参考 パイプや杖を彫る材にする。 花は、 直径20センチぐらいの花の中に梅の花びらのような花がいっぱいついている、 真っ白できれい。(S)〔知分類 p.129 ノリウツギ〕 {E: hydrangea paniculata (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rasupakap
- ラスパカㇷ゚ 【rasupa-kap】 サビタの皮(洗髪用). (出典:萱野、方言:沙流)
- rasupani
- ラスパニ §224 ノリウツギ (1) rasupa-ni (ra-sú-pa-ni)「ラすパニ」[ラスパの木、ラスパを作る木] 茎 ⦅長万部、幌別、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rat
- ラッ 【rat】 痰. エトㇿ ヘネ チマ ヘネ ラッ ヘネ エ ワ ヤイコトゥヤシ ワ アン ウェンペ=鼻汁でもかさぶたでも痰でも食らって満足していやがれ悪い奴〔悪口〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rat
- ラッ 【名】[概](所は未出) たん(痰)。 rat-kar ラッカㇻ たん(痰)をはく。 〔知分類 p.247 rat(ch-i)((H.S.))〕 (出典:田村、方言:沙流)
- rat etuk
- ラッ エトゥㇰ §484.たん(痰)(3)痰が出る rat etuk〔rá-te-tuk らテトゥㇰ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rat siri okokpa
- ラッ シリ オコㇰパ §484.たん(痰)(6)痰がのどにからむ rat siri okokpa〔rát-ši-rí-o-kók-pa らッ・シり・オこㇰパ〕[rat(痰)+siri(そののど)+okokpa(ok ひっかかる、-pa 複数語尾)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rat(c-i)
- ラッ §484.たん(痰)(1)rat(c-i)〔rátらッ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rat/ratu(hu)
- ラッ/ラトゥ(フ) 【rat/ratu(hu)】 ぬめり,粘液. (出典:萱野、方言:沙流)
- rata
- ラタ 【ra ta】 下に. (出典:萱野、方言:沙流)
- rataanparo
- ラタアンパロ §097.陰部―ちつこう(膣口)(3)ra-ta-an-paro〔rá-ta-am-pa-ro らタアンパロ〕[ra(下)+ta(に)+an(ある)+paro(その口)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rataritari
- ラタリタリ 【自動】[ra-tari-tari 羽・を上に上げる・(重複)] 羽を上下に動かす、 羽ばたきする。 isokapiw rataritari tekkupi taritari kor, tekkupi kasi ta ay teske wa イソカピウ ラタリタリ テックピ タリタリ コㇿ、 テックピ カシ タ アイ テㇱケ ワ かもめが羽をバタバタさせ、 翼をバタバタさせると、 翼の上で(疫病神の)矢がそれて(当たらない)。 {E: to flap the wings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rataskep
- ラタㇱケㇷ゚ 【名】[概] ①野草や野菜のまぜ煮(豆、 粉、 キトピロ等何でもいろいろ入れて煮た食物、 ごはん(mesi メシ )の代わりに食べる、 米や稗は入れない、 現代は豆・カボチャ・ジャガイモ等を使い、 シコロの実(sikerpe シケㇾペ)を入れることもある)。 kina rataskep キナ ラタㇱケㇷ゚ 野菜(野草・菜っぱ)のまぜ煮。 tanto anak rataskep tókap-ipe ne an タント アナㇰ ラタㇱケㇷ゚ トカㇷ゚イペ ネ アン 今日はまぜ煮が昼食になる(=今日の昼食はまぜ煮だ)。(S) sikerpe rataskep シケㇾペ ラタㇱケㇷ゚ シコロの実を入れたまぜ煮。 ②(比喩的に)混血児(たいていアイヌとシサムとの間に生まれた子ども、 大人になってもいう)。 {E: a boiled mixture of vegetables, beans etc. used as food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rataskep
- ラタㇱケㇷ゚ 【rataskep】 混ぜ煮:豆,カボチャ,イナキビの粉,シコロの実などいろいろな物を混ぜて煮た物. ①エモ ラタㇱケㇷ゚=ジャガイモの寄せ煮.エント ラタㇱケㇷ゚=青エンドウ豆の寄せ煮などいろいろな物を寄せ集めて煮て,塩で味つけをし,イワシ油をたっぷり入れてから上げる.白糠地方のアイヌは,チョスケㇷ゚(それらを入れて煮る物)という.②トアン ポンメノコ ラタㇱケㇷ゚ ネ ノイネ ア・コホヨイセ パㇰノ ピㇼカ ルウェ ルㇱカレウン=あの娘は混血児らしくふるいつきたくなるような美人だこと,よかったねー.*アイヌ語の中でも隠語のひとつ.本来ラタㇱケㇷ゚というのは混ぜ煮のことだが,混ざるという言葉にかけたもの.大抵のアイヌはその意味を知っているし普通に用いられた. (出典:萱野、方言:沙流)
- rataskep
- ラタㇱケㇷ゚ 【rataskep】 混血児〔隠語〕:人種の違う男女のあいだに生まれた子供に両方の特徴が混じること. ①エモ ラタㇱケㇷ゚=ジャガイモの寄せ煮.エント ラタㇱケㇷ゚=青エンドウ豆の寄せ煮などいろいろな物を寄せ集めて煮て,塩で味つけをし,イワシ油をたっぷり入れてから上げる.白糠地方のアイヌは,チョスケㇷ゚(それらを入れて煮る物)という.②トアン ポンメノコ ラタㇱケㇷ゚ ネ ノイネ ア・コホヨイセ パㇰノ ピㇼカ ルウェ ルㇱカレウン=あの娘は混血児らしくふるいつきたくなるような美人だこと,よかったねー.*アイヌ語の中でも隠語のひとつ.本来ラタㇱケㇷ゚というのは混ぜ煮のことだが,混ざるという言葉にかけたもの.大抵のアイヌはその意味を知っているし普通に用いられた. (出典:萱野、方言:沙流)
- rataskepi
- ラタㇱケピ 【名】[所](概は rataskep ラタㇱケㇷ゚)…のまぜ煮。 pekanpe numihi a=kar wa rataskepi karpa ペカンペ ヌミヒ アカㇻ ワ ラタㇱケピ カㇻパ 菱の実(を採って)その粒を出してそれの入ったまぜ煮をつくった。(S会話) {E: a boiled mixture of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ratcako
- ラッチャコ 【名】あかり、 ランプ。 ratcako kar ラッチャコ カㇻ あかりをつける(ともす)。 ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ あかりがつく(燃える)。 ☆参考 昔はいろりの下座、 南西側の隅に棒を立ててその上に貝殻を皿にしてのせ、 その中に油を入れて燃やしてあかりとした。 これを ratcako ラッチャコ と言う。 カンビ(樺)の皮を燃やして明りとするときはこれを sune スネ と言う。 それを棒にはさんで外へ持って出てたいまつにするとき、 これを tatuspe タトゥㇱペ と言う。 {E: a light; a lamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ratcako
- ラッチャコ 【ratcako】 灯明台.灯,灯火:灯明台はカスㇷ゚ニ(エリマキ)とアッケテㇰ(ホタテガイ)を組み合わせて作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratcako kar
- ラッチャコ カㇻ 【ratcako kar】 あかりをつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratci
- ラッチ 【ratci】 (汲んでおいたのが濁りが沈んで)澄む,穏やかな,静かな. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratci 1
- ラッチ 【自動】①静かである/になる、 落ち着く。 réra ponno rátci レラ ポンノ ラッチ 風が少しおさまった(静かになった、 落ちついた)。 ☆参考 réra ponno hawke レラ ポンノ ハウケ 風が少し弱くなった。 ②(澱粉が)沈澱する、 (水が)澄む(濁りが沈んで)。 emo-irup ratci wa an エモイルㇷ゚ ラッチ ワ アン イモの澱粉(でんぷん)が沈澱(ちんでん)している。 {E: ①to calm down. ②to sink.} (出典:田村、方言:沙流)
- ratci 2
- ラッチ 【副】ゆっくり、 静かに。 ratci móyonne wa an ラッチ モヨンネ ワ アン ゆっくり渦巻いている。(S) {E: slowly; quietly.} (出典:田村、方言:沙流)
- ratcire
- ラッチレ 【ratci-re】 (澱粉などを)沈める. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratcitara
- ラッチターラ 【ratcitara】 静かに,ゆったり,ゆっくり. セタッコ ソモ ウヌカㇻ・アン タント アナㇰネ アㇷ゚ト カ アㇱ ヒクス ラッチタラ ウウェネウサㇻ・アン エアㇱカイ=しばらく会っていなかったので今日は雨降りでもあるし,静かに四方山話をすることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratcitara
- ラッチタラ 【副】[ratci-(i)tara ゆっくりである・(状態が続いていることを表す)] ゆっくりと。 ratcitara hopita kor an ラッチタラ ホピタ コラン (ヘビが巻いたのを)ゆっくりほどいている。 ☆参考 強調するときは ta タ をのばして ratcitaːra ラッチターラ と言う。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ratkar
- ラッカㇻ 【自動】[rat-kar 粘液(痰)・する(他動詞形成)] たん(痰)をはく。 {E: to cough up phlegm.} (出典:田村、方言:沙流)
- ratki
- ラッキ 【自動】[ra-atki 下方・(動詞形成)] 下の方へ下がって行く、 たるんでぶら下がる。 {E: to be hanging.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ratkire
- ラッキレ 【他動】[自動使役][ratki-re ぶら下がる・させる] ぶら下げる。 {E: to hang…} (出典:田村、方言:沙流)
- ratkito
- ラッキト §496.乳首(ちくび、ちちくび)(8)だらりと垂れた乳房 ratki-to〔rát-ki-to らッキト〕[ぶら下がっている・乳房]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ratneratne
- ラッネラッネ 【rat-ne-rat-ne】 ぬるぬるする. ニペㇱ ウォㇿ ア・オ トゥッコ レㇾコ ネ コㇿ ラッネラッネ. アㇻワント パㇰノ ネ コㇿ ラトゥフトゥイ ペ ネ ネ ヒ タ ア・ヤンケ ワ ア・フライェ ワ ア・サッケ ㇷ゚ ネ=シナ皮を水にうるかし二日か三日するとぬるぬるする.八日ぐらいするとぬめりがきれる,その時水から上げて洗って乾かすものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratno
- ラッノ §034 ベロカジカ (1) ratno (rát-no)「らッノ」[rat(粘液)no(<nu持つ)] 成魚 ⦅斜里⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ratokokitak
- ラトコキタㇰ §307.こえ(声)(7)しゃがれ声の物言い ratokok-itak〔ra-tó-ko-ki-tak ラとコキタㇰ〕[rat(痰)+ok-ok(ひっかかり・ひっかかりする)+itak(物言い)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.791】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rátonnaste
- ラトンナㇱテ 【自動】(鳥が獲物に向かって)サッとななめになって、 スーッと下りて来る。 toop horikasi rátonnaste wa ran トオㇷ゚ ホリカシ ラトンナㇱテ ワ ラン (鳥が)ずうっと上の方からななめになってスーッと下りて来る。(S) {E: to come down on an angle.} (出典:田村、方言:沙流)
- ratowenomke
- ラトウェノㇺケ §592.肺病(15)痰の出る肺病 rat-o-wen-omke〔rá-to-we-nom-ke らトウェノㇺケ〕[rat(痰)+o(において)+wen(悪い)+omke(風邪)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rattu
- ラットゥ §718.まゆげ(眉毛);まいげ(4)眉毛の一本一本 rat-tu〔rát-tu らットゥ〕[<rar(眉)+tu(筋)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rattutturi(-an)
- ラットゥットゥリ §787.目くばせする(3)rat-tutturi(-an)〔rát-tut-tu-ri らッ・トゥットゥリ〕[rat(<rar まゆ)+tutturi(<tur-tur-i 伸ばし・伸ばし・する)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.274】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ratun
- ラートゥン 【ratun】 7人:人数を数える時. *昭和年月日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- raunapa
- ラウナパ §374.しきゅう(子宮)(10)raun-apa〔ra-ú-na-pa ラうナパ〕[raun(奧の)+apa(戸口)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raunipe
- ラウンイペ §015 ギンボ (16) raun-ipe(ra-un-i-pe)「ラウンイペ」 カズナギに似てる(ビIX, 70) (出典:知里動物編、方言:)
- raunipor(-o)
- ラウニポㇿ §168.かおいろ(顔色)(3)raun-ipor(-o)〔ra-ú-ni-por ラうニポㇿ〕[ra(下)+un(の)+ipor(顔色)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rauniyunin
- ラウニユニン §126.うちみ(打身)(3)うち身の患部が病む raun-iyunin〔ra-ú-ni-ju-nin ラうニユニン〕[raun(奥で、奥の)+iyunin(痛む、痛み)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raunkuharaka
- ラウンクハラカ §580.のどの病気;咽喉痛(4)のどの奥の病 raun-kuh-araka〔ra-úŋ-kuh|a-rá-ka ラうンクㇷ・アらカ〕[奥の・のど・痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raunkut
- ラウンクッ 【ra-un-kut】 女の守り紐:長さは二尋半とされており,針ほどの細い糸(ツルウメモドキの皮の繊維)を8本で編んである.別の言い方でメノコウㇷ゚ソㇿ(女の懐・女の懐紐)ということもある.下腹部の素肌に巻きつけてあり,夫以外の者に手を触れさせてはならない. (出典:萱野、方言:沙流)
- raunkut(c-i)
- ラウンクッ §571.のど(咽喉)(14)咽喉の奥 raun-kut(c-i)〔ra-ún-kut ラうンクッ〕[raun(奥の)+kut(のど)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅―:ユ研Ⅱ, pp.800, 824, 聖典, p.230】 (出典:知里人間編I、方言:)
- raunyaynu
- ラウンヤイヌ 【raun-yaynu】 結核.▷ラウン=底 ヤイヌ=病気 →表から見えない底にある病気 *沙流川筋へ肺結核が持ち込まれたのは明治も終わりに近くなって平取本町のあるアイヌの所へ持って来た1枚の古着から始まったと聞いたことがある.聞かせてくれたのは鹿戸まりやさん,昭和年代でぐらいの方でした. (出典:萱野、方言:沙流)
- raw
- ラウ 【raw】 底. (出典:萱野、方言:沙流)
- raw
- ラウ 【名】水などのもぐって行く中、 深いところ、 沈む底の方。 raw péka ekte ラウ ペカ エㇰテ(人に見られないように)着物の下からくぐらせてこっそりよこしなさい。(W) raw péka apkas cip ekuskonna sipusu kane iki ラウ ペカ アㇷ゚カㇱ チㇷ゚ エクㇱコンナ シプス カネ イキ 水の底を「歩く」(動く)舟(=潜水艦)が突然「ヒョーッと」(スウーッと)浮いてきた。(S) rawomap ラウォマㇷ゚ [raw-oma-p 水底・に置かれる・もの]水底に沈めて魚を獲るやな(簗)。 ☆参考 wor ウォㇿ は水の中。 {E: underwater; the bottom of the water.} (出典:田村、方言:沙流)
- rawanimah(k-i)
- ラワニマㇵ §582.は(歯)(25)下の歯 rawanimah(k-i)〔rá-wa-ni-mah らワニマㇵ〕[<ra(下)+wa(に)+an(ある)+imak(歯)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rawannimak(-i)
- ラワンニマㇰ §582.は(歯)(32)下の歯 rawan-nimak(-i)〔rá-wan-ni-mak らワン・ニマㇰ〕[ra(下)+wa(に)+an(ある)+nimak(歯)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rawannohkiri
- ラワンノㇹキリ §029.あご(8)下あごrawan-nohkiri〔rá-wan-nòh-ki-riらワン・のㇹキリ〕[ra(下)+wa(に)+an(ある)+nohkiri(あご)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rawe
- ラウェ 【他動】…を楽しみにしている。 paye=as kuni ci=rawe kor oka=as パイェアㇱ クニ チラウェ コㇿ オカアㇱ 行こうと楽しみにしている。(S) ku=rawe kusu ku=resu p ne akus ene k=épirka siri an hi un クラウェ クス クレスㇷ゚ ネ アクㇱ エネ ケピㇼカ シリアニ ウン 子どもを育てて大きくすれば大事にしてくれるだろうと楽しみにして育てたらとても孝行されてうれしいのよ。(S) {E: to look forward to…; to hope for…} (出典:田村、方言:沙流)
- rawe
- ラウェ 【rawe】 望む. ラウェ ㇷ゚ ネ クス=望んでいることなので. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawekatta
- ラウェカッタ 【raw-ekatta】 (さっと水の中へ)引っぱり込む:油断させておいて,えいっとばかり相手を水の中に引っぱり込むこと.▷ラウ=底 エ=それ カッタ=さっと,とっさに (出典:萱野、方言:沙流)
- rawke
- ラウケ 【位名】[所](概念形 raw ラウ の用例はない。)[raw-ke 深み・の所] ①その深み。 (「心の中」を表すこともある。) ②[熟語] rawke uk ラウケ ウㇰ どうしてよいかわからず内心おもしろくない。 “nen ka hawean=an hi ki rusuy kusu he iki?” sekor ramuan=an rawke a=uk kusu néun ka hawean=an ka somo ki 「ネン カ ハウェアナニ キ ルスイ クス ヘ イキ?」セコㇿ ラムアナン ラウケ アウㇰ クス ネウン カ ハウェアナン カ ソモ キ 「私に何か言ってほしくてそうしているのだろうか」と私は思ったが、 何と言っていいのかわからず腹立たしいので何も言わなかった。(NK民話) {E: ①depth. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rawkemina
- ラウケミナ 【rawke-mina】 含み笑い,ほほえむ,微笑する. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawkesapse
- ラウケサㇷ゚セ 【rawke-sapse】 含み舌打ち. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawki
- ラウキ §176 ケジラミ (6) rawki(ráw-ki)「らウキ」⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rawkisakno
- ラウキサㇰノ 【raw-ki-sak-no】 ふくみ心なく,下心なく,自分の利益を考えずに. ▷ラウ=下,底 キ=する サㇰノ=ない(補遺編)▷ラウ=下,底 キ=する サㇰノ=ない (出典:萱野、方言:沙流)
- rawkotap
- ラウコタㇷ゚ 【raw-ko-tap】 抱え込む,深々と抱く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawkuske
- ラウクㇱケ 【raw-kus-ke】 潜る,潜らせる. オトゥ イワン スイ オレ イワン スイ ア・ラウクㇱケレ=何回も何十回も水に潜らせた(まじないのための言葉). (出典:萱野、方言:沙流)
- rawkuske
- ラウクㇱケ 【自動】[raw-kus-ke 水底・を通る・(自動詞形成)](?) 水の中を「もぐって歩く」=水中をもぐって動く(泳ぐためにわざと)。 raw péka rawkuske kor an ラウ ペカ ラウクㇱケ コラン 水の中をもぐって歩いて(動いて)いる。(S) {E: to dive into water.} (出典:田村、方言:沙流)
- rawne
- ラウネ 【自動】[raw-ne 深み・になる/のようである] 深い。 rawne kot ラウネ コッ 深いくぼみ。 ☆参考 土地の深いことを言う。 皿などの深いことは orawne オラウネ と言う。 {E: to be deep.} (出典:田村、方言:沙流)
- rawne
- ラウネ 【rawne】 深い. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawneno
- ラウネノ 【rawne no】 深く. エモプ ラウネ ノ オウリ ワ アヌ. シㇼクンネ エトㇰタ エモ ア・オマレ ナ=ジャガイモを入れる穴を深く掘っておけ.暗くなる前にジャガイモを入れるので.エモ アエトイタ ヒ タ アナㇰネ クロホ ラウネ ノ ア・カㇻ ペ ネ. ソモ ヤクン エモ ウェン ペ ネ=ジャガイモを蒔く時は畝を深くするものだ,そうしないとジャガイモがよくないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawneno
- ラウネノ 【副】深く。 rawneno ouri ラウネノ オウリ 深く掘りなさい。(S) {E: deeply.} (出典:田村、方言:沙流)
- rawnepinay
- ラウネピナイ 【rawne pinay】 深い谷川. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawnepir(-i)
- ラウネピㇼ §239.きず(傷)(10)ふかで(深傷) rawne-pir(-i)]〔ráŭ-ne-pir らウネ・ピㇼ〕[深い・傷]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rawnetokpa
- ラウネトㇰパ 【rawne-tokpa】 深くつつく,深くつつかれる. ヘマンタ オコッコチカㇷ゚ イラウネトㇰパ イカシレトㇰパ=何やら怪鳥が私を深くつつき浅くつつき. *ポンヤウンペが怪鳥につつかれている[ユ].(補遺編) ヘマンタ オコッコチカㇷ゚ イ・ラウネトㇰパ イ・カㇱレトㇰパ=何やら怪鳥が私を深くつつき浅くつつき.*ポンヤウンペが怪鳥につつかれている〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawnkuttom
- ラウンクットㇺ 【rawn-kuttom】 喉の奥から絞り出すような声. ウパレㇰテ エカシ エアㇻキンネ ラウンクットㇺ エアㇱカイ ペ エン ア ワ=ウパレㇰテおじいさんは喉の奥から声を出すのがとても上手な方であった.*サケハウともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawoahun
- ラウォアフン 【raw-o-ahun】 沈んで行く,潜って行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawoinu(-an)
- ラウォイヌ §564.いねむり(居眠)[する](8)眠っているふりをする rawo-inu(-an)〔ra-wó-i-nu ラうぉイヌ〕[raw(ひそか)+o(に)+i(それを)+nu(聞く)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rawomap
- ラウォマㇷ゚ 【ra-oma-p】 梁,うけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawoninu
- ラウォニヌ 【他動】[raw-o-ninu くぐる下・において・縫う] …をくける(布の下から針をくぐらせて縫う)。 {E: to blindstitch…} (出典:田村、方言:沙流)
- rawopop
- ラウォポㇷ゚ 【raw-o-pop】 底煮たり:鍋を火にかけてもなかなか煮立って来ない. (出典:萱野、方言:沙流)
- raworer
- ラウォレㇾ 【raw-o-rer】 沈む. (出典:萱野、方言:沙流)
- raworer
- ラウオレㇾ 【自動】[raw-o-rer 水底・に・沈む] 水に沈む、 (人が)おぼれる。 raworer wa isam yak a=ye ラウォレㇾ ワ イサㇺ ヤカイェ おぼれて死んだそうだ。 {E: to sink in water; drown.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raworere
- ラウォレレ 【他動】[自動使役][raworer-e 沈む・させる] …を沈める。 suma kote wa raworere wa anu スマ コテ ワ ラウォレレ ワ アヌ 石をゆわえつけて沈めておきなさい。(S) ☆参考 raworerka ラウォレㇾカ とも言う。 {E: to sink…} (出典:田村、方言:沙流)
- raworerka
- ラウォレㇾカ 【他動】[raworer-ka 沈む・(他動詞化)] …を沈める。 ☆参考 raworere ラウォレレ とも言う。 {E: to sink…} (出典:田村、方言:沙流)
- raworerka
- ラウォレㇾカ 【raw-o-rer-ka】 沈める. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawosma
- ラウォㇱマ 【raw-osma】 飛び込む,飛んで潜る. ②オオオオ ヌカㇻ ヤン ヌカㇻ ヤン ウカ カ ペカ ユㇰ ホユプ ペ ラウォㇱマ ランケ ラウェオㇱマ ランケ コㇿ アン ナ. ネワアンペ ヌカㇻ アチャポ ネㇷ゚キ エホㇺトㇺネ ㇷ゚ソヨテㇾケ=あれあれあれあれ,見なさい見なさい,堅雪の上を鹿が走ったのにぬかりぬかりしているよ.それを見たおじさん,仕事の途中なのにさっと外へ飛び出して行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawosma
- ラウォㇱマ 【raw-osma】 ぬかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawot
- ラウォッ 【自動】[raw-ot 深み・につく]少し沈む。 ku=yaari akus cep oma noyne rawot wa an クヤアリ アクㇱ チェㇷ゚ オマ ノイネ ラウォッ ワ アン 私が網を置いたら魚が入ったらしく少し沈んでいる。(S) {E: to partly, slightly sink.} (出典:田村、方言:沙流)
- rawoterke
- ラウォテㇾケ 【raw-o-terke】 (水に)飛んで潜る. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawraw
- ラウラウ 【rawraw】 コウライテンナンショウ〔植〕. マキㇷ゚ ヌマン ワノ ク・コッカサパ キロウㇱケ アㇻカ ワ ク・モコㇿ カ エアイカㇷ゚ ラウラウ ヘネ アン ヤㇰ ク・シㇼシル ワ ク・コトゥッカ ルスイ=どうしたのか昨日から私の膝の関節が痛くて眠ることもできない,テンナンショウでもあれば擦り下ろして貼りたいものだ(熱を下げる薬になる).*ケナㇱ カ タ フレ コンチ コㇿ ペ ヘマンタ アーン?(原っぱで赤い帽子をかぶっているものはなあに?)というなぞなぞがある.答えはラウラウ.秋になると頭の方が赤くなる.別名へびのたいまつ.球根は大きい玉葱くらいで焼いて食べられるが湿地に生えているものは毒がある.焼いた時に毛根の所の黄色い部分は捨てなければならない.その部分を食べると中毒する. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawraw
- ラウラウ §363 エゾテンナンショウ (1) rawraw (ráw-raw)「らウラウ」 球茎 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rawrawpi
- ラウラウピ §363 エゾテンナンショウ (2) rawraw-pi (ráw-raw-pi)「らウラウ・ピ」 種子 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rawunnet
- ラウンネッ 【名】[raw-un-net 沈む底・にある・流木] 水中に沈んでいる流木。 rawunnet ya eokok wa oraun cep ka c=éomken ラウンネッ ヤ エオコㇰ ワ オラウン チェㇷ゚ カ チェオㇺケン 沈んだ流木に網がひっかかって鮭がさっぱり(=全然)とれなかった。(S) {E: sunken driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
- ray
- ライ 【ray】 死,死ぬ,逝く. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray
- ライ 【ray】 ひどく,大きい大きい. ウクラン チェㇷ゚ルㇽ ネ ヤ アシㇼ シプㇱケㇷ゚メシ ネ ヤ ライ ク・キロンヌ パㇰ ノ ク・エ クンネイワ イペ ク・エ カ エトランネ=昨夜魚汁とか新しいイナキビご飯とか.それはそれは腹いっぱいに食べたので朝食は食べるのもいやだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray 1
- ライ 【自動】死ぬ、 (名詞として使われて)死ぬこと、 死。 ray wa isam ライ ワ イサㇺ 死んでしまった。 raytamanum ライタマヌㇺ 死んだ(人の)魂(の粒)。 ray kotpok ta ライ コッポㇰ タ 死際に。 ray he ne ya mokor he ne ya ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ 死んだのか眠ったのか。(HC神謡)(動物の体が死にその神の霊が気がついて自分の死体を見つけるときの常套句。)túray wenray ki トゥライ ウェンライ キ (tu トゥ が高く長く発音される。) ひどい死に方とんでもない死に方で死んでしまった。 (Pánanpe パナンペ 川下男と Pénanpe ペナンペ 川上男の民話の結末の常套句。) ☆参考 自分の身内や話している相手の身内のことを言うときは isam イサㇺ《なくなる》を使うことが多い。 ほかに wen ウェン《いけなくなる》、 sini シニ《休む》などと言うこともある。 mosiroppa モシロッパ《世を去る》は地位のある人や有名な人が年取って死ぬこと、 onne オンネ は年取った人が死ぬこと。 mawe tuy マウェ トゥイ 息が絶える。 tasu tuy タス トゥイ 息が絶える。 {E: to die.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ray cep turse ekannayukar
- ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(34) ray čep turse ekannayukar 「ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ」ユ396 (出典:知里動物編、方言:)
- ray hekaci pitoho
- ライ ヘカチ ピトホ §023.赤子の棺ray hekaci pitoho〔ráǐ-hé-ka-či-pi-tó-hoらイ・へカチ・ピとホ〕[ray(死んだ)、hekaci(子)、pitoho(の棺、<pituひつ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ray oka ta
- ライ オカ タ 【ray oka ta】 死後. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray or pakno
- ライ オㇿ パㇰノ 【ray or pak no】 死ぬまで,死んだ後まで,死んでからも. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray pekor iki
- ライ ペコㇿ イキ 【ray pekor iki】 死んだふりをする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray tura uneno araka
- ライ トゥラ ウネノ アラカ §085.いたむ(痛む)(14)死ぬように痛む ray tura u-neno araka〔ráǐ-tu-ra-u-né-no-a-rá-ka らイ・トゥラ・ウねノ・アらカ〕[ray(死ぬ)、tura(と)、u-neno(同様の)、araka(痛み)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ray'uske
- ライウㇱケ 【ray-uske】 死んだ所. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray(-an)
- ライ §389.しぬ(死ぬ)(1)死ぬ ray(-an)〔ráǐ らイ〕⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ray- 2
- ライ 【接頭】①(動作を表す自動詞に接頭して、 ひどくないし激しく行なわれることを大げさに表現する。)hotypa ホトゥイパ 呼び声をあげる;rayhotuypa ライホトゥイパ 大声で呼ぶ。 hocikacika ホチカチカ もだえる;rayhocikacika ライホチカチカ ひどく身もだえする。 ②(名詞に接頭して)ものすごい…、 ひどい…。 toskaha トㇱカハ(それの)土手(=山積み);raytoskaha ライトㇱカハ (それの)大きな山積み。(S民話) (出典:田村、方言:沙流)
- ray-hocikacika
- ライホチカチカ 【自動】[ひどく(語源は《死ぬ》)・苦しくてあばれる](動物について言う。) (S) ☞hocikacika ホチカチカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ray-hotuypa
- ライホトゥイパ 【自動】[ひどく(語源は「死ぬ」)・長い呼び声をあげる] 大声で長い呼び声をあげる、 大声で呼ばわる。 ☞hotuypa ホトゥイパ {E: to scream, call out in a loud voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ray-kirirse
- ライキリㇼセ 【自動】[ひどく(語源は「死ぬ」)・金切り声をあげる] ひどくキーキーと金切り声を上げる。 ☞kirirse キリㇼセ {E: to scream shrilly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ray-paraparak
- ライパラパラㇰ 【自動】[ひどく・泣き叫ぶ] 大声で泣き叫ぶ。 {E: to cry out in a loud voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- ray-petcine
- ライペッチネ 【自動】[ひどく・ビショぬれになる] ひどくビシヨビシヨにぬれる。 {E: to be wet through; drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- ray-sitakpatakpa
- ライシタㇰパタㇰパ 【自動】[ひどく・もがきあばれる]ひどくもがきあばれる。 ☞sitakpatakpa シタㇰパタㇰパ {E: to act violently.} (出典:田村、方言:沙流)
- rayampe
- ラヤンペ §280 トド;キタアシカ (3) rayampe (ra-yám-pe)「ラやンペ」成体の雄⦅多蘭泊、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rayap
- ラヤㇷ゚ 【自動】感心する。 (立派なので)感嘆する。 {E: to admire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayayayse
- ラヤヤイセ 【自動】大声で泣く、 わあわあ泣く。 ☆参考 他方言か。 用例はなく、 この意味のことを言うときはいつも paraparak パラパラㇰ、 rayparaparak ライパラパラㇰ が使われている。 {E: to cry in a loud voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- rayayayse(-an)
- ラヤヤイセ §545.泣く(6)ワイワイ泣き叫ぶ rayayayse(-an)〔ra-já-jaǐ-se ラやヤイセ〕[ray(ひどく)+ayay(ワイワイ)+se(と言う)]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raycep
- ライチェㇷ゚ 【名】[概][ray-cep 死んだ・魚][動物] 動物の死骸。 ☆参考 人間については言わない、 言うとすれば憎んでいた人を犬猫にたとえて言うときだけ。(S) ☆参考 人間の死体は raykew ライケウ と言う。〔知分類になし〕 {E: the carcass of an animal.} (出典:田村、方言:沙流)
- raycep/raycepi(hi)
- ライチェㇷ゚/ライチェピ(ヒ) 【ray-cep/-cepi(hi)】 動物の)死体,死骸. ①ク・アキ ポンノ ホㇱキ ネㇷ゚カ ウェン フラ ソモ エ・ヌ ヤ. ネㇷ゚カ ライチェㇷ゚ アン ヒ ソモ ネ ヤ=弟よ少し待ってくれ.何か悪いにおいがしないかい,何かの死体があるのではないだろうか.オッコ オッコ ソイネ ワ インカㇻ トオㇷ゚ ペッ イクㇱタ パㇱクㇽ ウコトイセ ワ オカ. ネㇷ゚カ ライチェピヒ アン ワ ソモ ネ ウン=姉さん姉さん,外へ出て見て,ずうっと川の向こうで烏が集まっている.何かの死体があるのではないだろうか. (出典:萱野、方言:沙流)
- raycep/raycepi(hi)
- ライチェㇷ゚/ライチェピ(ヒ) 【ray-cep/-cepi(hi)】 のたれ死に,犬死に. ①ク・アキ ポンノ ホㇱキ ネㇷ゚カ ウェン フラ ソモ エ・ヌ ヤ. ネㇷ゚カ ライチェㇷ゚ アン ヒ ソモ ネ ヤ=弟よ少し待ってくれ.何か悪いにおいがしないかい,何かの死体があるのではないだろうか.オッコ オッコ ソイネ ワ インカㇻ トオㇷ゚ ペッ イクㇱタ パㇱクㇽ ウコトイセ ワ オカ. ネㇷ゚カ ライチェピヒ アン ワ ソモ ネ ウン=姉さん姉さん,外へ出て見て,ずうっと川の向こうで烏が集まっている.何かの死体があるのではないだろうか. (出典:萱野、方言:沙流)
- raycepi(hi)
- ライチェピ(ヒ) 【名】[所][動物](動物)の死骸。 seta raycepi an セタ ライチェピ アン 犬の死骸がある。(S) {E: the carcass of (an animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- rayciskar
- ライチㇱカㇻ 【自動】[ray-cis-kar 死ぬ・泣く・する(他動詞化)] 死者を悼んで泣く。 ☆参考 ka(si) cisun カㇱ/カシ チスン 死者の遺体の上に手をのせて泣く。 {E: to mourn.} (出典:田村、方言:沙流)
- rayciskar
- ライチㇱカㇻ 【ray-cis-kar】 人が死んだ時の泣き声.▷ライ=死 チㇱ=泣く カㇻ=作る *死体の側で泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- raye
- ライェ 【raye】 撫でる. (出典:萱野、方言:沙流)
- raye
- ライェ 【raye】 歩を運ぶ. カムイ ネ クス コラチ アン クㇽ アウナライェ=神であるそれらしい方が家の中へ歩を運ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- raye 1
- ライェ 【他動】[単](複は raypa ライパ)(合成語・派生語の中で)(ある方向へ)やる、 行かせる、 移動させる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raye 2
- ライェ 【他動】[ray-e 死ぬ・(他動詞形成)] 死なせる、 殺す、 皆殺しにする(?)。 iraye rusuy kus arki wa okay pe イライェ ルスイ クㇱ アㇻキ ワ オカイ ペ みんなを殺そうと来ている者たち。(W言い伝え) ☆参考 「殺す」ことを表すのに通常は rayke ライケ [単]《(一人/一匹)を殺す》、 ronnu ロンヌ [複]《(二人/二頭以上)を殺す》が用いられる。 raye ライェ がこれらとどう違うのか不明である。 この資料では、 「我々を皆殺しにする(ために他地域からやってきた)」という文脈で使われている。 語形は単数形である。 あるいは i=raye イライェ《私たちを殺す》ではなく iraye イライェ《人殺しする》という自動詞か。 {E: to kill…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayehanke
- ライエハンケ 【ray-e-hanke】 近いうちに死ぬ.▷ライ=死ぬ エ=それ ハンケ=近い (出典:萱野、方言:沙流)
- rayetokoyki
- ライエトコイキ 【ray-etok-oyki】 死ぬ準備(をする). *アイヌの老人たちはさりげなく死のための準備をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhepututu
- ライヘプトゥトゥ 【ray-hepututu】 ぷんとする. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhocikacika
- ライホチカチカ 【ray-ho-cika-cika】 手足をひどくばたつかせる. ア・コㇿ クチャチセ タ アㇻパ・アン アクス チロンヌㇷ゚ シネレㇷ゚ アン ワ イ・コテㇾケ ア・シレカッタ アクス ライホチカチカ ライ ルウェ ネ=私の狩小屋へ行くと狐が人間に化けていて私に取っ組んできたので大地へ叩きつけると手足をばたつかせ死んでしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhoketu
- ライホケトゥ 【ray-hoketu】 えいっと飛ぶ,(さっと)走り去る. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhotuypa
- ライホトゥイパ 【ray-hotuypa】 叫ぶ,大声で人を呼ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhurkap(-u)
- ライフㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(14)ぬけがら;[実はなくて]皮ばかり ray-hurkap(-u)〔ráǐ-Fur-kap らイフㇽカㇷ゚〕[ray(死んだ)+hurkap(皮)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuy
- ライカムイ 【ray-kamuy】 幽霊. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykamuy
- ライカムイ 【名】[ray-kamuy 死ぬ/死んだ・神]死者の魂(「人の死んだ魂、 行くとこ行かれなくているもの、 ムネンボトケとかいうの」)。(S) raykamuy arkare ライカムイ アㇻカレ 行くところに行かれない死者の魂が「やまして」(=痛めつけて)いるんだ。(S) ☆参考 「ゆうれい(幽霊)」の訳語として出た。 {E: the spirit, soul of a dead person.} (出典:田村、方言:沙流)
- raykamuy(-e)
- ライカムイ §481.たましい;霊魂(3)「死者の」霊魂 ray-kamuy(-e)〔ráǐ-ka-muǐ らイカムイ〕[ray(死んだ)+kamuy(神、霊)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuyarkare
- ライカムヤㇻカレ §505.ちゅうぶう(中風)(6)中風で手・足・目などが利かなくなる raykamuy-arkare〔ráǐ-ka-muǐ|ar-ka-re らいカムイ・あㇻカレ〕[死霊が・病ましめた]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuyiruskatasum(-i)
- ライカムイルㇱカタスㇺ §505.ちゅうぶう(中風)(5)中風 raykamuy-iruska-tasum(-i)〔ráǐ-ka-muǐ|i-rúš-ka|ta-súm らイカムイ・イるㇱカ・タすㇺ〕[死霊が・怒った・病気]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuykar
- ライカムイカㇻ §505.ちゅうぶう(中風)(2)中風で倒れる;半身不随になる raykamuykar〔ráǐ-ka-muǐ-kar らイカムイ・カㇻ〕[ray-kamuy(死者の霊)+kar(に当る+にぶつかる)]⦅クッシャロ⦆→(1)注。 (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuykina
- ライカムイキナ §337 キジカクシ (6) raykamuy-kina (ráy-ka-muy-ki-na)「らイカムイキナ」[死神(幽霊)・草] 茎葉 ⦅穂別⦆⦅A千歳・鵡川・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raykamuyoskoni
- ライカムヨㇱコニ §505.ちゅうぶう(中風)(3)中風で倒れる;半身不随になる raykamuy-oskoni〔ráǐ-ka-muǐ-óš-ko-ni らイカムイ・おㇱコニ〕[ray-kamuy(死者の霊)+oskoni(に追いつく)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykan(m-i)
- ライカン §700.ほくろ(黒子)(2)ray-kan(m-i)〔ráǐ-kan らイ・カン〕[ray(死んだ)+kan(<kam 肉)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rayke
- ライケ 【他動】[単](複は ronnu ロンヌ)[ray-ke 死ぬ・(他動詞化)](一人/一頭)を殺す。 kamuy rayke カムイ ライケ 熊を殺す=熊をとる。 ☆参考 けものをとることは「取る」意味の語を使わず「殺す」という意味のこの語を使って言う。 鳥をとることには rayke ライケ のほか、 koyki コイキ も使われる。 ☆参考 (二人/二頭以上)を殺すことは ronnu ロンヌと言う。 {E: to kill…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayke
- ライケ 【ray-ke】 殺す. エネ ウェンプリコㇿ ハウェ ネ ヤㇰ アナㇰネ カムイ オㇿワ ア・ライケ エアシㇼ キ ナンコㇿ ワ=そのような悪事をしたのであれば神の方から殺されるでありましょうよ.イヨハイシトマレ エ・ヌ ア. アッチェウン オルㇱペ ネ コㇿカ アフㇷ゚カㇻ ワ レス ヤㇰ ア・イェ ポンペ キッキㇰ ワ ライケ ヤㇰ ア・イェ=本当にたまげたことだが聞いたかい.よその話だが貰って育てていた子供を叩いて殺したということだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykeanki
- ライケアンキ 【rayke anki】 半殺し.殺しそうだ,殺すかも.▷ライケ=殺す アンキ=そうに (出典:萱野、方言:沙流)
- raykepa
- ライケパ 【raykepa】 殺す〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykepa
- ライケパ 【他動】[複](単は rayke ライケ)(二人以上が皆で)(一人/一頭)を殺す。 ☆参考 rayke ライケ[単] は一人でも二人以上でもが一人/一頭を殺すことを言う。 二人/二頭以上を殺すことは ronnu ロンヌ と言う。 {E: to kill… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raykere
- ライケレ 【rayke-re】 殺させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykew
- ライケウ 【名】[概](所は raykewe(he) ライケウェ(ヘ)) [ray-kew 死んだ・体] 死体、 遺体。 {E: a corpse.} (出典:田村、方言:沙流)
- raykew(-e)
- ライケウ §387.したい(死体);死骸(2)ray-kew(-e)〔ráǐ-keŭ らイケウ〕[ray(死んだ)+kew(体)]⦅ホロべツ⦆【雅―神謡集, p.64】 (出典:知里人間編I、方言:)
- raykewe(he)
- ライケウェ(ヘ) 【名】[所](概は raykew ライケウ)…の死体、 遺体、 彼の遺体。 {E: a, the corpse of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raykewehe
- ライケウェヘ 【ray-kewehe】 死んだ体,死人,屍.▷ライ=死 ケウェヘ=死体 (出典:萱野、方言:沙流)
- raykewkina
- ライケウキナ §188 センダイハギ (1) raykewkina (ráy-kew-ki-na)「らイケウキナ」[ray(死)kew(骸)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raykeyar
- ライケヤㇻ 【rayke-yar】 殺させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykeyar
- ライケヤㇻ 【他動】[不定使役][rayke-yar 殺す・人に…させる] …を人に殺させる、 …を人に頼んで殺してもらう。 {E: to make, have someone kill…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raykirirse
- ライキリㇼセ §545.泣く(8)泣きわめく ray-kirirse〔ráǐ-ki-rir-se らイキリㇼセ〕[ray(ひどく)+kirir-se(ワアワア言う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykirirse
- ライキリㇼセ 【ray-kirirse】 死ぬほどの叫び声(をあげる). ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ,ウヌフ ネ ヤ サハ ネ ヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児が猛り立ったように手足をばたつかせて泣き叫び.母や姉がどのようにあやしても手余しした.ウェン セタ イ・エミㇰ タネタネ イ・クパパ ノイネ イキ クス ア・シㇼコオテㇾケ アクス ライキリㇼセ コㇿ キラ=犬が私に吠えながら今にも噛みつきそうなので蹴飛ばしたらきゃんきゃん言って逃げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykootetterke
- ライコオテッテㇾケ 【ray-ko-otetterke】 踏みにじる. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykoraci
- ライコラチ 【ray koraci】 死ぬ思いで,やっとの思いで,ようやくのこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykotenke
- ライコテンケ 【ray-ko-tenke】 泣き騒ぐ. ハポオハイ ライコテンケ=母さーんと泣き騒ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykotenke
- ライコテンケ 【他動?】[ray-ko-tenke ひどく・…に・(?)][雅]泣きわめきながら走る。 iresu sápo/itak turano/a=raykotenke イレス サポ/イタㇰ トゥラノ/アライコテンケ [雅]育ての姉が話すのと一緒に私は泣き騒いで走った。(Sユーカラ) ☆参考 人称接頭辞 a= ア がついているが、 目的語が何だかわからない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raykoyaykuspe
- ライコヤイクㇱペ 【ray-koyaykus-pe】 死ぬことのできないもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykuhponi
- ライクㇷポニ §163.がいこつ(骸骨)(2)raykuh-poni〔ráǐ-kuh-po-ni らイクㇷポニ〕[死人の・骨]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykuhsani
- ライクㇷサニ §016.子孫(14)raykuh-sani〔ráǐ-kuh-sa-nì らイクㇷサニ〕⦅S.⦆亡者の子。(悪口に用いる)。"pon Otasut-un-kux, pon〜, kirare menoko"⦅古謡, p.156⦆「オタスッの首領の子である亡者の小せがれめが追い払った女」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- raykur
- ライクㇽ 【ray-kur】 死人. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykur
- ライクㇽ 【名】[ray-kur 死ぬ/死んだ・人影](鵡川の言葉)死んだおばけ。 {E: a ghost.} (出典:田村、方言:沙流)
- raykur(-i)
- ライクㇽ §481.たましい;霊魂(5)「死者の」霊魂 ray-kur(-i)〔ráǐ-kur らイクㇽ〕[ray(死んだ)+kur(神、霊)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykurhos
- ライクㇽホㇱ 【raykur-hos】 死人用脚半:木綿(白地の切り伏せ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurkarop
- ライクㇽカロㇷ゚ 【raykur-karop】 死人用火打ち用具入れ(葬具). (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurkeri
- ライクㇽケリ 【raykur-keri】 死人用靴:木綿,シナ皮の細紐で編む. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurkoasni
- ライクㇽコアㇱニ 【raykur-ko-as-ni】 墓標. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurpone
- ライクㇽポネ §163.がいこつ(骸骨)(1)raykur-pone〔ráǐ-kur-po-ne らイクㇽポネ〕[ray(死んだ)+kur(ひと)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykursani
- ライクㇽサニ §016.子孫(13)raykur-sani〔ráǐ-kur-sa-nì らイクㇽサニ〕⦅ホロベツ⦆亡者の子。(悪口に用いる)。[ray-kur(死霊)+sani(↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- raykursiyuk
- ライクㇽシユㇰ 【raykur-siyuk】 死装束. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurtar
- ライクㇽタㇻ 【raykur-tar】 死人用背負い縄. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykurtekunpe
- ライクㇽテクンペ 【raykur-tekunpe】 死人用手甲. (出典:萱野、方言:沙流)
- raymik
- ライミㇰ 【raymik】 挨拶,女の礼拝. *左手の人差し指に右手の人差し指をそっと添えて,その右人差し指を鼻の下にあて,左から右へすっと擦る(アイヌ婦人の挨拶の仕方). (出典:萱野、方言:沙流)
- raymik
- ライミㇰ 【自動】(女性の感謝の仕草の一つ。 右手の人差指を鼻と唇の間に当て、 軽く左から右へ動かす)。 ☆参考 沙流川中流二風谷の萱野茂氏によればこの仕草は etuhu kar エトゥフ カㇻ (ビデオ『アイヌ語会話初級編』)。 川下のワテケさん、 サダモさんによれば etuhu kar エトゥフ カㇻ は《鼻をふ(拭)く》。 {E: the body language of a woman showing appreciation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raymun
- ライムン §392 テンキグサ ハマニンニク (4) ray-mun (ráy-mun)「らイ・ムン」[ray(死)mun(草)] 葉 ⦅白浦、落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raynatara
- ライナタラ 【自動】[ray-natara 死んだ・(状態が続いていることを表す接尾辞)] シーンと静かにしている。 raynatara, yayaynuyere p ne ライナタラ、 ヤヤイヌイェレㇷ゚ ネ (彼は)静かにしてる、 遠慮してるんだ。(S) {E: to be very quiet.} (出典:田村、方言:沙流)
- raynokew(-he)
- ライノケウ §387.したい(死体);死骸(3)rayno-kew(-he)〔ráǐ-no-keŭ らイノケウ〕[ray(死んだ)+no(十分に…した)+kew(死体);「十分に死んだ死体」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raynottarara
- ライノッタララ 【ray-not-tarara】 ぐいっとばかり頭をもたげる. ▷ライ=ぐいっと ノッタララ=頭を上げた,陰茎を立てた *『カムイユカㇻと昔話』181頁の中の「消えたちんちん」の一節.(補遺編)▷ライ=ぐいっと ノッタララ=頭を上げた,陰茎を立てた *『カムイユカラと昔話』頁の中の「消えたちんちん」の一節. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayoci
- ラヨチ 【rayoci】 虹. エカイラヨチ=屈曲した虹[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayoci
- ラヨチ 【名】虹(にじ)。 {E: a rainbow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayociapto
- ラヨチアㇷ゚ト 【名】[rayoci-apto 虹・雨] にわか雨。 ☆参考 虹が出るときの雨は急に降るのでこの名がある。(S) {E: a rain shower.} (出典:田村、方言:沙流)
- rayokata
- ラヨカタ →ライ オカ タ (出典:萱野、方言:沙流)
- rayoki
- ラヨキ 【rayoki】 シラミ,毛ジラミ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayoki
- ラヨキ §174 イヌジラミバエ(Hipp (2) rayoki(ra-yo-ki)「ラヨキ」⦅穂別、様似、新十津川、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rayoki
- ラヨキ §176 ケジラミ (7) rayoki(ra-yó-ki)「ラよキ」⦅名寄、屈斜路、千歳、沙流、幌別、礼文、旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rayoki
- ラヨキ 【名】[ra-y-o-ki 下の方・(つなぎ音)・につく・シラミ](?) [動物]ケジラミ(陰毛につくシラミ)。 ☆参考 髪の毛につくシラミ(アタマジラミ)は ki キ、 衣類につくシラミ(コロモジラミ)は urki ウㇽキ。 〔知分類 p.104〕 {E: pubic lice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayoki o uwkepkepu
- ラヨキ オ ウウケㇷ゚ケプ §122.陰部に関する悪口(21)rayoki o uwkepkepu!〔ラよキ・オ・ウうぉケㇷ゚ケプ!)[rayoki(毛ジラミ)、o(たかっている)、uwokepkepu(お互いの陰部をかじりあってろ)](毛ジラミのたかっているお互いの陰茎をなめあってろ!)⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rayokio
- ラヨキオ §289.ケジラミがたかるrayoki-o〔ra-jó-ki-o ラよキ・オ〕[毛虱が・群ってつく]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rayorpakno
- ラヨㇿパㇰノ →ライ オㇿ パㇰノ (出典:萱野、方言:沙流)
- raypa
- ライパ 【他動】[複](単は raye ライェ) ①(合成語・派生語の中で)(二つ以上を)(ある方向へ)やる、 行かせる、 移動させる。 ② ☞erurikikur raypa エルリキクㇽ ライパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayparaparak
- ライパラパラㇰ 【ray-paraparak】 泣き叫ぶ.▷ライ=死ぬ パラパラㇰ=泣く →死ぬほどに泣いているということ (出典:萱野、方言:沙流)
- raypasirota
- ライパㇱロタ 【ray-pas(i)rota】 高い声で怒る. ペッパルㇽ トㇱカ カ タ ヘカッタㇻ ウオプトゥイパ コㇿ ク・ハㇰマハㇰマ ク・ライパㇱロタ ヤッカ ヌ シリ カ イサンパ=川の縁の一段高い所で子供たちが押し合いへしあいしている,それを見て私はひやひやして高い声で怒っても(子供たちは)聞いた様子もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- raypito
- ライピト §481.たましい;霊魂(7)[死者の]霊魂 ray-pito〔ráǐ-pi-to らイピト〕[死んだ・霊塊]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.296】 (出典:知里人間編I、方言:)
- raypusi
- ライプシ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (4) raypusi (ráy-pu-si)「らイプシ」 根 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rayramaci
- ライラマチ 【名】[所](概 rayramat ライラマッ は未出。 ramaci ラマチ の概は ramat ラマッ)[ray-ramat-i 死ぬ・魂・(所属語尾)]…の死んだ魂、 (死んだ…)の魂。 {E: the soul, spirit of a dead person of….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rayraycep
- ライライチェㇷ゚ §089 シラウオ (1) rayray-cep(ráy-ray-cep)「らイライチェㇷ゚」成魚⦅美幌⦆ビIII, 26 (出典:知里動物編、方言:)
- rayrup/rayrupi(hi)
- ライルㇷ゚/ライルピ(ヒ) 【ray-rup/ray-rupi(hi)】 大群. シプㇱケㇷ゚ トイ オㇿ タ アマメチカッポ ライルピヒ オカ スマ アニ ア・ピイェカㇻ アクス キラ パ ルウェ ネ=イナキビ畑にスズメの群れがいたので石をぶつけると逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- raysahpe
- ライサㇵペ §004.あかご;あかんぼ(36)raysahpe〔ráǐ-sah-pe らイサㇵペ〕[<ram(心)+sak(無い)+pe(者)]⦅シラウラ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- raysicupupu
- ライシチュププ 【ray-si-cupupu】 身を縮める. マラㇷ゚ト オカ タ ラッチタラ ウウェネウサㇻパ コㇿ オカ アㇷ゚ ネ クスネ ヤ ウパウレ コㇿ オカ アㇷ゚ シネン マッコサンパ ウコテㇾケ パ. ソンノ チカッポ パㇰノ ク・ヤイヌ ク・ライシチュププ=宴の後に静かに四方山話をしていたのにどうしてか激しい言い合いになった,ひとりがさっと立ち上がり取っ組み合いになった,私は本当にスズメくらいの心になって身を縮めていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- raysike(he)
- ライシケ(ヘ) 【名】[所](概 raysike ライシケ は未出。 sike(he) シケ(ヘ) の概は sike シケ)[ray-sike-he ものすごい・背負い荷・(所属語尾)]…のすごいたくさんの背負い荷、 大荷物。 raysike(he) ki ライシケ(ヘ) キ …のすごい大荷物を背負う。 {E: a large load of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raysonapi
- ライソナピ 【ray-sonapi】 大盛り. ア・コㇿ クㇱネ メノコ オㇿ タ アㇻパ・アン アクス ピㇼカ メシ スパ ヒネ ライソナピヒ イ・コイプニ. ソナピ アㇻケ ア・コルッルトゥ=結婚することになっている女の所へ私が行くとおいしいご飯を炊いて大盛りの飯を私にくれた,大盛り飯の半分を女の方へ押しやった.*結婚式の印にひとつのお椀に飯を盛って婿さんが半分食べて残り半分を女に渡した(食べてくれれば結婚してもいいという意志表示になる). (出典:萱野、方言:沙流)
- rayta
- ライタ 【rayta】 草の実. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayta
- ライタ §192 キンミズヒキ (2) rayta (ráy-ta)「らイタ」[いが] 痩果 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rayta
- ライタ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (4) rayta (ráy-ta)「らイタ」 痩果 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rayta
- ライタ §299 クリ (3) rayta (ráy-ta)「らイタ」 いが ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rayta
- ライタ 【名】[植物] 山を歩くと着物にくっつく草の実の総称(ダイコンソウなど)。(S) 〔知分類 p.113 キンミズヒキの痩果、 p.116 ダイコンソウの痩果、 p.174 クリのいが〕 {E: a general name for grass seeds that stick to clothing when walking in the mountains.} (出典:田村、方言:沙流)
- raytakina
- ライタキナ 【名】[rayta-kina 着物にくっつく草の実・草][植物] いがが着物にくっつく草の総称。(S) 〔知分類 p.113 kina-rayta ((美幌、 屈斜路)) キンミズヒキ〕 {E: a general name for grass seeds that stick to clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- raytamanum
- ライタマヌㇺ 【名】[ray-tama-num 死んだ・玉・粒]死んだ人の魂の粒。 (出典:田村、方言:沙流)
- raytamanum(-i-u)
- ライタマヌㇺ §481.たましい;霊魂(8)[死者の]霊魂 ray-tama-num(-i、-u)〔ráǐ-ta-ma-num らイタマヌㇺ〕[ray(死んだ)+tama(玉)+num(粒)] (出典:知里人間編I、方言:)
- raytamun
- ライタムン §192 キンミズヒキ (3) rayta-mun (ráy-ta-mun)「らイタムン」[いが・草] 痩果 ⦅長万部、美幌⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- raytat
- ライタッ 【名】[ray-tat 死んだ・カンビの皮][植物] カンビ(樺)の「ねき」(倒れている木) からむいた皮。 〔知分類になし。 p.1 tat カンビの皮〕 {E: the bark of the roots of a type of birch tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- raytek
- ライテㇰ 【自動】[ray-tek 死ぬ・ちょっと…する] 静まり返る。 cúna ape kasi raytek kane チュナ アペ カシ ライテㇰ カネ 灰の中に埋けた火も見えなくなり、 すっかり静まり返っている。(NK民話) {E: to calm down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raytopaha
- ライトパハ 【ray-topaha】 たくさんの群. (出典:萱野、方言:沙流)
- raytoska
- ライトㇱカ 【ray-toska】 多量.たくさんの,山ほどの. (出典:萱野、方言:沙流)
- raytoskaha
- ライトㇱカハ 【名】[所](概 raytoska ライトㇱカ の例はない。 toskaha トㇱカハ の概は toska トㇱカ)[ray-toska-ha すごい・堤・(所属語尾)]…のものすごい大きな山積み。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オルン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 帆立貝の中に鯨肉を切りては入れ切り取っては入れして、 ものすごく大きな山をたくさんつくって。(S民話) {E: a large pile of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raytukap
- ライトゥカㇷ゚ 【ray-tukap】 死霊. アイヌ ライトゥカㇷ゚ カリ ヤㇰ ア・イェ ナ. クンネ イテキ ソイネ ヤン=人間の死霊が徘徊しているという.夜は絶対に外へ出るな. (出典:萱野、方言:沙流)
- raytukunne
- ライトゥクンネ 【ray-tukunne】 死ぬほどしびれた,ひどくしびれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- rehawnep
- レハウネㇷ゚ §289 シカ (11) rehawnep (re-háw-nep)「レはウネㇷ゚」[<re-aw-ne-p(3つ・また・になっている・もの)] 三歳の雄ジカ(=pinneraw)⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rehkema
- レㇸケマ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](10)もみあげ;びんのあし reh-kema〔réh-ke-ma れㇸケマ〕[<rek(ひげ)+kema(足)]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rehnihah
- レㇸニハㇵ §248 チョウセンゴミシ (4) rehnihah (réh-ni-hah)「れㇸニハㇵ」[<repni-hat] 果実 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rehnisirara
- レㇸニシララ §433 ヤドカリ (2) rehnisirara (reh-ni-si-ra-ra)「レㇸニシララ」⦅白浦⦆レッペシララ(富内)siriar “homard”クラ (出典:知里動物編、方言:)
- rek (ka) sak kur
- レㇰ (カ) サㇰ クㇽ 【rek (ka) sakkur】 髭のない人. (出典:萱野、方言:沙流)
- reka
- レカ 【reka】 ほめる.たたえる. エネ アレカ ヒ カ イサㇺ=どのようにほめればよいかほめる言葉もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- reka
- レカ 【他動】(…を)美しいと思う、 …の器量(美貌)をほめる。 {E: to praise someone's looks; think that…is beautiful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekisarussu
- レキサルッス 【re-kisar-us-su】 三つの耳つきの大鍋. (出典:萱野、方言:沙流)
- rekkisar
- レッキサㇻ 【名】[概](所は rekkisara(ha) レッキサラ(ハ)) [rek-kisar ひげ・耳] もみあげ。 ☆参考 ほおひげがもみあげの所まで切れ目なく生えているため、 その上端が耳のようにとがって見えるところから言う表現であろう。 ☆参考 概念形の用例はない。 ☞rekkisara(ha) レッキサラ(ハ) {E: sideburns.} (出典:田村、方言:沙流)
- rekkisara
- レッキサラ 【rek-kisara】 もみあげ. ▷レッ=髭 キサㇻ=耳,髭の耳(補遺編)▷レㇰ=髭 キサラ=耳,髭の耳 (出典:萱野、方言:沙流)
- rekkisara(ha)
- レッキサラ(ハ) 【名】[所](概は rekkisar レッキサㇻ) …のもみあげ。 rekkisara(ha) kikikiki レッキサラ(ハ) キキキキ もみあげを掻き掻きする(男子が答える言葉を考えているときの仕草)。 {E: the sideburns of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekkurmam(-a)
- レックㇽマㇺ §642.ひげ(髭)(3)あごひげ rek-kurmam(-a)〔rék-kur-mam れㇰ・クㇽマㇺ〕[rek(ひげ)+kurmam(かげ)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekkurpo ka carehayta
- レックㇽポ カ チャレハイタ 【rek-kur-poka c-ar-ehayta】 髭もそろっていない若者.▷レㇰ=ひげ クㇽ=影 ポカ=ばかりも チ=それ アㇻ=全く エハイタ=足りない (出典:萱野、方言:沙流)
- rekkuttar
- レックッタㇻ 【rek-kuttar】 ヨブスマソウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rekkuttar
- レㇰクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (11) rek-kuttar (rék-kut-tar)「れㇰクッタㇻ」[rek(鳴る)kuttar(筒)] 茎 ⦅穂別⦆⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rekmamatu
- レㇰママトゥ §642.ひげ(髭)(4)あごひげの黒い一筋一筋 rekmamatu〔rék-ma-ma-tu れㇰママトゥ〕[rek(ひげ)+mama(mam 影、mama その影)+tu(毛すじ)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rekmamatu cearhaytare
- レㇰママトゥ チェアㇻハイタレ 【rek-mamatu ci-e-ar-hayta-re】 髭の生え方が今一歩,髭の生え揃っていないこと. ▷レㇰ=髭 ママトゥ=生え方 チェ=それ アㇻ=全く ハイタレ=足りない *髭の生え揃っていない若者(ユ).(補遺編)▷レㇰ=髭 ママトゥ=生え方 チェ=それ アㇻ=全く ハイタレ=足りない *髭の生え揃っていない若者〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rekomatu
- レコマトゥ 【自動】[rek-oma-tu ひげ・そこにある・(?)] ちゃんとひげが生えそろっている(男子が一人前の大人になっていることの表現)。 {E: to grow a full beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rékopa
- レコパ 【他動】[複](réko レコ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…に名を付ける、 …を…と呼ぶ、 …の名を言う。 {E: to name, call… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekuciaraka
- レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(2)のどの病気 rekuci-araka〔re-kú-či|a-rá-ka レくチ・アらカ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekuciarka
- レクチアㇻカ §580.のどの病気;咽喉痛(1)のどの痛み rekuci-arka〔re-kú-či-ar-ka レくチアㇻカ〕[そののど・痛む]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekucicarara
- レクチチャララ §460.咳払いをする(2)rekuci-carara〔re-kú-či-ča-ra-ra レくチ・チャララ〕[rekuci(その咽喉を)+carara(=sara-re 開かせる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekucikayayse
- レクチカヤイセ §576.のどが鳴る(2)rekuci-kayayse〔re-kú-či-ka-jaǐ-se レくチ・カヤイセ〕[その咽喉・ググと鳴る]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekucikayayse
- レクチカヤイセ 【rekuci-kayayse】 喉が鳴る,喉鳴り.▷レクチ=喉 カヤイセ=鳴る フンナ サケ コㇿ ワ エㇰ ワ ク・ク クス ク・レクチカヤイセ フミ アン=誰が酒を持って来て私が飲むために喉鳴りがするのだろうか.*喉鳴りがするのは誰かが酒を持って来て酒を飲める前兆. (出典:萱野、方言:沙流)
- rekucisat
- レクチサッ §574.のどがかわく;渇する(1)rekuci-sat〔re-kú-či-sat レくチサッ〕[そののど・乾く]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekucisatmawne
- レクチサッマウネ §574.のどがかわく;渇する(5)rekuci-sat-maw-ne〔re-kú-či|sát-maŭ-ne レくち・さッ・マウ・ネ〕[rekuci(そののど)+sat(乾いた)+maw(気)+ne(になる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekucisattek
- レクチサッテㇰ §574.のどがかわく;渇する(2)rekuci-sattek〔re-kú-či-sat-tek レくチサッテㇰ〕[rekuci(そののど)+sattek(sat乾く、-tekちょっと…する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekuharaka
- レクハラカ §580.のどの病気;咽喉痛(3)のどの病気;咽喉痛 rekuh-araka〔re-kúh|a-rá-ka レくㇷ・アらカ〕[「のど・痛み」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekuhkuhcara
- レクㇷクㇷチャラ §571.のど(咽喉)(10)甲状腺 rekuh-kuhcara〔re-kúh-kuh-ča-ra レくㇷクㇷチャラ〕[「のどの・入口」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekut esikari
- レクッ エシカリ §575.のどがつまる(2)rekut esikari〔re-kút|e-ší-ka-ri レくッ・エしカリ〕[のど・ふさがる]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rekut kasi koikatara
- レクッカシ コイカタラ 【rekutkasi ko-i=katara】 首の上にそれをあふれさせて. ピリカメノコ モナㇰピリカㇷ゚ レクッカシ コイカタラ=美しい女はそうでなくても美しいのに,首の上(胸の上)にそれがあふれるほど,タマサイという首飾りをつけている.(補遺編) ピㇼカ メノコ モナㇰ ピㇼカ ㇷ゚ レクッカシ コイカタラ=美しい女はそうでなくても美しいのに,首の上(胸の上)にそれがあふれるほど,タマサイという首飾りをつけている. (出典:萱野、方言:沙流)
- rekuttannekikir(-i)
- レクッタンネキキㇼ §114 メノコツチハンミョウ;ミチハンミョウ(斑猫);ミチシルベ (1) rekuttanne-kikir(-i)(re-kút-tan-ne-ki-kir)「レくッタンネキキㇼ」[rekut(首)tanne(長い)kikir(虫)]⦅沙流⦆メノコツチハンミョウ (出典:知里動物編、方言:)
- rekutumpekorkamuy
- レクトゥンペコㇿカムイ §277 くま (80) rekutumpe-kor-kamuy (re-kú-tum-pe-kor-ka-muy)「レくトゥンペコㇿカムイ」[<rekutumpe(首輪)kor(もつ)kamuy(神)] ⦅美幌⦆月の輪を持っているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- ren ikasma waniw
- レン イカㇱマ ワニウ 【ren ikasma waniw】 13人. (出典:萱野、方言:沙流)
- rena=ne
- レナネ 【ren a=ne】 3人. (出典:萱野、方言:沙流)
- renka
- レンカ 【renka】 沈める. (出典:萱野、方言:沙流)
- renka
- レンカ 【renka】 望み,希望. フチ オンネ エトㇰタ エネ ハワニ ムニンニ ホラㇰ コラチ パハウ サㇰノ ク・オンネ オカ シコㇿ パテㇰ ハウェアン ペ ネ アクス レンカピ コラチ オンネ コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ア・エトゥシㇼ カㇻ ペ ネ ア ワ=祖母が死ぬ前に言っていた言薬は朽ち木が倒れるように噂もなく死にたいものだ,とばかり言っていたものであったが希望通りに死んだ,村人全部が集まって埋葬してくれたものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- renkakusu
- レンカクス 【後副】[renka-kusu 意図・のために](主格人称接辞をとる。)自分の好きで、 自分の意志で。 ku=renkakusu kú=iki p ne kusu ku=kor hápo eun ka iyapo eun ka ku=ye ka eaykap, k=arpa ka eaykap クレンカクス クイキㇷ゚ ネ クス クコㇿ ハポ エウン カ イヤポ エウン カ クイェ カ エアイカㇷ゚、 カㇻパ カ エアイカㇷ゚ 自分の好きでしたのだから母にも父にも言うこともできない、 母や父のところに行くこともできない。(S) {E: as one likes.} (出典:田村、方言:沙流)
- renkap
- レンカㇷ゚ 【renka-p】 希望. レンカㇷ゚ ネ クス=本人が希望することなので(好きなようにさせておけ). (出典:萱野、方言:沙流)
- renkayne
- レンカイネ 【renkay-ne】 勝手に,好きなように,思召し(により). (出典:萱野、方言:沙流)
- renkayne
- レンカイネ 【後副】[renka-y-ne 意図・(挿入音)・として](主格人称接辞をとる。)…の意志によって、 勝手に、 …によって、 …次第で。 kamuy renkayne カムイ レンカイネ 神の思召によって、 神様のおかげで。 ku=renkayne k=ek クレンカイネ ケㇰ 私は勝手に(自分の意志で)来た。(S) e=renkayne iteki iki エレンカイネ イテキ イキ あなたの勝手なことをするな。(S) katu renkayne カトゥ レンカイネ ありようによって、 都合によって。 ciw sinoye katu renkayne チウ シノイェ カトゥ レンカイネ 流れの曲り方に従って=水の流れに従って。 ☆参考 yayrenkayne ヤイレンカイネ 自分のいいように、 自由に。 {E: as one wishes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- renna
- レンナ 【renna】 3人:人数を数える時に言う言葉. *昭和年月日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- rennatara
- レンナタラ 【自動】[雅] 気が沈む。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to be tired; weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- renne(-an)
- レンネ §392.しびれる(痺れる)(5)renne(-an)〔rén-ne れンネ〕⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- renne(-an)
- レンネ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(6)だるい;しびれた renne(-an)〔rén-ne れンネ〕⦅ユ研Ⅱ, pp.920⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rep ikasma wanpe
- レㇷ゚ イカㇱマ ワンペ 【rep ikasma wanpe】 13. (出典:萱野、方言:沙流)
- repa
- レパ 【repa】 沖漁.漁. (出典:萱野、方言:沙流)
- repa
- レパ 【自動】[rep-a 沖・(?)]沖へツノザメ(sirkap シㇼカㇷ゚)をとりに行く。(W) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- repacip
- レパチㇷ゚ 【repa-cip】 交易船. ニサッタ ノシㇼクンネイワ ウイマメアㇻパ・アン ルスイ クス ア・サッサトゥワ アン ア チホキ レパチㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=明日,朝の暗いうちから交易に行きたいので,乾かしてあった毛皮を交易船に入れた.ア・オ ワ アン ポン レパチㇷ゚ ネンカ イ・エトㇰ ワ エタイェ ペコㇿ カンペ クㇽカ エチャラㇻセ=私が乗っている小さな交易船,誰かが前の方から引っぱるように水面を滑っている[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- repariyaonnekamuy
- レパリヤオンネカムイ §278 あざらし (37) repa-riya-onnekamuy (re-pá-ri-ya-on-ne-ka-muy)「レぱリヤオンネカムイ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- repariyauriska
- レパリヤウリㇱカ §278 あざらし (47) repa-riya-uriska (re-pá-ri-ya-u-ris-ka)「レぱリヤウリㇱカ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- repnaoske
- レㇷ゚ナオㇱケ 【repna-oske】 三つ編み(にする). (出典:萱野、方言:沙流)
- repnihat
- レㇷ゚ニハッ 【repni-hat】 赤ブドウ:チョウセンゴミシ〔植〕. エ・オㇺケカㇻ ワ ヘ. マキㇷ゚ エ・オピオ. オピオ・アン ヒ タ レㇷ゚ニハッ プンカㇻ ア・ポㇷ゚テ ワ ウウェヘ ア・ク コㇿ ナニ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=お前は風邪をひいたのか.どうして声がかれている,声がかれた時は赤ブドウ(チョウセンゴミシ)のつるを煎じてその汁を飲むとすぐよくなるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- repnihat
- レㇷ゚ニハッ §248 チョウセンゴミシ (3) repni-hat (rép-ni-hat)「れㇷ゚ニハッ」[撥・ブドウ] 果実 ⦅幌別、穂別、様似⦆⦅A十勝・沙流・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- repnihat
- レㇷ゚ニハッ 【名】[repni-hat 拍子棒・ブドウ][植物]「アカイブドウ」。(S)〔知分類 p.138チョオセンゴミシ〕 {E: “creeping grape bush.”(B.)} (出典:田村、方言:沙流)
- repnihatpunkar
- レㇷ゚ニハップンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (6) repnihat-punkar (rép-ni-hat-pun-kar)「れㇷ゚ニハップンカㇻ」[赤実のブドウ(のなる)・蔓] 蔓をいう ⦅幌別、穂別、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- repoiramante
- レポイラマンテ 【rep-o-iramante】 沖漁をする. レポイラマンテ・アン クス チㇷ゚ ア・オ ワ アㇻパ・アン アクス アッコㇿカムイ シプステㇰテㇰ ヤニ ア・イ・ライケ=沖漁をすると思って舟に乗って沖へ出ると,タコがさっと浮き上がってきて危なく私は殺されそうになった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- repoparse
- レポパㇻセ 【rep-o-parse】 遭難する. (出典:萱野、方言:沙流)
- réporaye/rep-oraye
- レポライェ/レㇷ゚オライェ 【自動】[rep-o-raye 沖・に・寄せる](=rep oraye レㇷ゚ オライェ)(舟)を沖に出す、 (いろりのおき)をまん中の方へやる。(S) rep o usat yáoraye ya o usat réporaye レポ ウサッ ヤオライェ ヤ オ ウサッ レポライェ 沖(いろりのまん中の方)にあるおき(燠)を端の方へ寄せ、 端の方にあるおきをまん中の方へ出す(男の人や男の神がむずかしい問題を長い間考え続けているときの仕草の描写、 民話や神謡の慣用表現)。(S) ☆対語 yáoraye ヤオライェ☞rep レㇷ゚ 2 (出典:田村、方言:沙流)
- reporunkamuy
- レポルンカムイ §295 サカマタ;シャチ (3) reporunkamuy (re-pó-run-ka-muy)「レぽルンカムイ」[<rep-or-un-kamuy(沖・中・にいる・神)] ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- reporuntakamuy
- レポルンタカムイ §295 サカマタ;シャチ (4) reporuntakamuy (ro-pó-run-ta-ka-muy)「レぽルンタカムイ」[<rep-or-un-ta-kamuy(沖にいる神)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- reptacikoykip
- レㇷ゚タチコイキㇷ゚ 【rep ta cikoykip】 沖の獲物. (出典:萱野、方言:沙流)
- reptakamuy
- レㇷ゚タカムイ §295 サカマタ;シャチ (2) reptakamuy (rép-ta-kamuy)「れㇷ゚タカムイ」[<rep(沖)ta(の)kamuy(神)]⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- repunekasi
- レプンエカシ §296 くじら(クジラ (19) repun-ekasi (re-pún-e-ka-si)「レぷンエカシ」[<repun(沖の)ekasi(翁)]昔話の中で言う⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- repunka
- レプンカ 【他動】[repun-ka 沖(海外)へ行く・(他動詞化)]…を海外へ行かせる。 (次の語の後部要素) uymam-repunka ウイマㇺレプンカ [交易が・海外へ行かせる] 交易のために海外へ行く(舟で海を越えて和人の住むところへ行って交易する)。 {E: to go to overseas for trade.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repunkamuy
- レプンカムイ 【名】[rep-un-kamuy 沖・にいる・神][動物] シャチ。 ☆参考 「サジ。 沖の王。 五、 六尺。 鯨でもシャチにかかってぶっとばされる。 どんなことあっても手つけない。 」 (S) {E: a killer whale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repunkamuy
- レプンカムイ 【repun kamuy】 シャチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- repunkamuy
- レプンカムイ §295 サカマタ;シャチ (1) repunkamuy (re-pún-ka-muy)「レぷンカムイ」[<rep(沖)un(にいる)kamuy(神)] ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- repunkamuy totto
- レプンカムイ トット §494.ちち(乳);乳房(13)沖の神の乳房 repun-kamuy totto〔レぷンカムイ・とット〕[rep(沖)+un(の)+kamuy(神)+totto(乳房)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- repunkamuykoupsorkorpe
- レプンカムイコウㇷ゚ソㇿコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(10)白い陰毛の生えている陰部 repunkamuy-ko-upsor-kor-pe〔re-púŋ-ka-muǐ-ko-ùp-sor-kor-pe レぷンカムイコウㇷ゚ソㇿコㇿペ〕〔repun-kamuy(沖の神、=鮫)+ko(と同じ)+upsor(陰部を)+kor(もつ)+pe(もの)〕⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- repunkurinawnani
- レプンクリナウナニ §223 ナナカマド (9) repunkur-inawnani (re-pún-ku-ri-naw-ne-ni)「レぷンクリナウナニ」[rep-un-kur-inaw-na-ni「沖・の・神(の)・幣を・切り取る・木」] 茎 ⦅礼文華⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- repunsiratki
- レプンシラッキ 【rep-un-siratki】 アホウドリ,アホウドリの頭の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- repunsiratki
- レプンシラッキ §356 アホウドリ;しかべ (5) repun-siratki (re-pún-si-rat-ki)「レぷンシラッキ」[<repun-suratki-kamuy;‘沖の卜占神’の意] ⦅浦河⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
- rer wa isam
- レㇾ ワ イサㇺ 【rer wa isam】 沈んでしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rera
- レラ 【rera】 買う. アㇻパ レラ アウ エㇰ=行って買って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- rera
- レラ 【rera】 風. (出典:萱野、方言:沙流)
- réra 1
- レラ 【他動】…を交易で手に入れる。 a=onáha patek, sumiyaki ne kor an wa, ora amam ka réra, usa oka a=kor rusuy pe réra wa アオナハ パテㇰ、 スミヤキ ネ コラン マ、 オラ アマㇺ カ レラ、 ウサ オカ アコン ルスイ ペ レラ ワ (母はいなくて)父だけが、 炭焼きをやっていて、 交易で米も手に入れ、 いろいろな私たちのほしいものを交換して持って来て。(W民話) {E: to trade, exchange…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- réra 2
- レラ 【名】①風。 réra as レラ アㇱ 風が吹く。 réra isam レラ イサㇺ 風がやむ。 réra tum wen レラ トゥㇺ ウェン 空気が悪い(病気になりやすい)。 ②流行病(天然痘を指すと言われる)。 réra oyan レラ オヤン …に流行病が海外から入ってきた(=pa oyan パ オヤン)。 ☆参考 ②は「流行病(天然痘)を運んで来る空気」を指したものであろう。 pa パ《気》とも言い、 また場合によって maw マウ《空気》とも言う。 {E: ①wind ②an infectious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rera as
- レラ アㇱ 【rera as】 風が吹く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rera isam
- レラ イサㇺ 【rera isam】 風がやんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rera yupke
- レラ ユㇷ゚ケ 【rera yupke】 (激しく)風が吹く. (出典:萱野、方言:沙流)
- reraatkatu
- レラアッカトゥ 【rera-at-katu】 風向き,病気流行の前兆. オヤコヤㇰ タ レラアッカトゥ ア・オヤモㇰテ ヤㇰ ア・イェ クス ハルエカムイノミ・アㇱ ルスイ クス ハル アフㇷ゚カㇻ クス ク・エㇰ ヒ ネ ワ=あちらこちらで風向きが(流行病に対しての別の言い方)不審というので穀物を持って神を祭りたいと思い穀物を貰いに私は来た.*貝澤なつさんが昭和年頃までそのように言いながら来てくれたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rérahokuste
- レラホクㇱテ 【自動】[réra-hokuste 風・…を倒す]風で倒れる。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- rérakar
- レラカㇻ 【自動】[réra-kar 風・に当たる] 流行病にやられる。 ☆発音 réra kar レラ カㇻ《風に当たる》と同じ発音。 {E: to catch an infectious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rerakare
- レラカレ 【rera-kare】 風にあてる. ヤイレラカレ=気分が悪い時など自分で外に出て風にあたる.*弔問に着て行った着物はすぐに家の中に入れずに外で物干しにかけて風にあてる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rerannum
- レランヌㇺ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(9)rerannum〔re-rán-num レらンヌㇺ〕[<rerar(乳房)+num(粒)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rerannuma
- レランヌマ §753.むなげ(胸毛)(2)reran-numa〔re-rán-nu-ma レらン・ヌマ〕[<rerar(胸)+numa(毛)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- reraparu
- レラパル 【rera-paru】 風で飛ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- réraparu
- レラパル 【自動】[rera-paru 風が・…をとばす] 風に飛ばされる。 {E: to be blown about in the wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- rerar
- レラㇻ 【名】[概](所は rerari(hi) レラリ(ヒ))[古]乳房。 ☆参考 「ユーカラの言葉ではなく普通の言葉(=日常語)だが、 普通は totto トット のほうをよく使う。 」 (W) {E: the breasts.} (出典:田村、方言:沙流)
- rerar(-u)
- レラㇻ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(7)rerar(-u)〔re-rár レらㇻ〕⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rerar(-u)
- レラㇻ §755.むね(胸)(4)胸[板]rerar(-u)〔re-rár レらㇻ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rerar/rerari(hi)
- レラㇻ/レラリ(ヒ) 【rerar/rerari(hi)】 胸,乳房. ケライ カッケマッ ネ クス レラㇻ カシ イカ カネ イムッ シリ ア・エラヤㇷ゚=さすが淑女であるだけに胸の上が溢れるほどに首飾りをし,感心なことよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rerara(reraru)
- レララ §755.むね(胸)(6)胸板 rerara(reraru)〔re-rá-ra レらラ(レらル)〕[<rerar]⦅シラウラ⦆【雅―遺篇】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rerarakoni
- レララコニ §501.乳ばれ;乳腺炎(4)rerara-koni〔re-rá-ra-ko-ni レらラ・コニ〕[乳房・病]⦅ナイブチ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rerari(hi)
- レラリ(ヒ) 【名】[所](概は rerar レラㇻ)…の乳房。 {E: the breasts of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rerarkoni
- レラㇻコニ 【自動】[rerar-koni 乳房・痛む] 乳房が痛む(おできや何かで)。 {E: to have painful breasts.} (出典:田村、方言:沙流)
- rerarkoni
- レラㇻコニ §501.乳ばれ;乳腺炎(7)乳腺炎 rerar-koni〔re-rár-ko-ni レらㇻコニ〕[rerar(乳房)+koni(病痛)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rerarusnuma
- レラルㇱヌマ §753.むなげ(胸毛)(3)rerar-us-numa〔re-rá-ruš-nu-ma レらルㇱ・ヌマ〕[胸・に生えている・毛]⦅チカブミ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- reraruy
- レラルイ 【rera-ruy】 風が強い. (出典:萱野、方言:沙流)
- rerasuye
- レラスイェ 【rera-suye】 ゆらめく. (出典:萱野、方言:沙流)
- rérasuye
- レラスイェ 【自動】[réra-suye 風(が)・…をゆらす] 風にゆらされる。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コラン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- reratasa
- レラタサ 【rera-tasa】 向かい風. (出典:萱野、方言:沙流)
- respa
- レㇱパ 【respa】 飼う,育てる〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- respa
- レㇱパ 【他動】[複](単は resu レス)(二人/二匹/二頭以上を)/(二人以上が)…を育てる、 飼う(「あずかう」)。 sinen ku=ne wa ku=respa シネン クネ ワ クレㇱパ 私一人で彼らを皆育てた。(S) epirkakur-respa エピㇼカクㇽレㇱパ[雅]…をよく(大切に)育てる。 {E: to raise, bring up children, animals. (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- retacir
- レタチㇼ §346 ハクチョウ(白鳥)オオハクチョウ (2) retacir (re-tá-čir)「レたチㇼ」[<retat-cir] ⦅近文、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- retanno
- レタンノ 【自動】[retar-no 白い・充分によく] 真っ白い。 {E: to be pure white.} (出典:田村、方言:沙流)
- retannoya
- レタンノヤ §008 シロヨモギ (1) retan-noya (re-tán-no-ya)「レたンノヤ」[retar(白い)noya(もみ草)] 葉 ⦅幌別、穂別⦆⦅A鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retannoya
- レタンノヤ §009 ノコギリソウ (1) retannoya (re-tán-no-ya)「レたンノヤ」[retar(白い)noya(もみ草)] 葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retannuma
- レタンヌマ §217.髪の種類(5)しらが retan-numa〔re-tán-nu-ma レたンヌマ〕[白い・毛]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retannumo
- レタンヌモ 【自動】[retar-num-o 白い・実・入る](稲等の)実がみのって白くなる。(S) {E: for grain etc. to ripen to a whitish colour.} (出典:田村、方言:沙流)
- retanru
- レタンル 【名】[retar-ru 白い・筋] 白髪(しらが)。 retanru kunneru upakte レタンル クンネル ウパㇰテ 白髪と黒髪と半々だ。(S) ☆参考 文脈によって白髪を retarpe レタㇻペ とも言う。 {E: white, grey hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- retar
- レタㇻ 【自動】白い。 retar cihokimame レタㇻ チホキマメ[白い・商品の豆](「オオフクマメ」)。 retar nínumame レタㇻ ニヌマメ[白い・手を立ててつくる豆](「オオフクマメ」)。 retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚ 白い犬をけんかさせるもの(なぞなぞで、 答えは mimaki ミマキ「歯」)。(S会話) ruretar ルレタㇻ 白っぽい。 anretar アンレタㇻ まっ白い。 {E: to be white.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- retar
- レタㇻ 【retar】 白い,真っ白. ルレタㇻ=少し白い. (出典:萱野、方言:沙流)
- retar umma
- レタㇻ ウンマ 【retar-umma】 白馬. (出典:萱野、方言:沙流)
- retaraetankay
- レタラエタンカイ §213 ホロムイイチゴ (2) retara-etankay (re-tá-ra-e-tan-kay)「レたラ・エタンカイ」[白い・……] 果実 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retaramam
- レタラマㇺ 【名】[retar-amam 白い・穀物][植物]ヒエの一種。〔知分類 p.228 retar-piyapa ヒエ〕 {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- retaramam neno anpe
- レタラマㇺ ネノ アンペ §520.つめはんげつ(爪半月);爪のつけ根の白い所(3)retar-amam neno an-pe〔re-tá-ra-mam|né-no-am-pe レたラマㇺ・ねノ・アン・ペ〕[白米・ようで・ある・もの]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retaranuma
- レタラヌマ §217.髪の種類(7)しらが retara-numa〔re-tá-ra-nu-ma レたラヌマ〕[白い・毛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarasisnun(m-i)
- レタラシㇱヌン §768.しろめ(白目)(2)retara-sisnun(m-i)〔re-tá-ra-šiš-nun レたラ・シㇱヌン〕[白い・目玉]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarcironnup
- レタㇻチロンヌㇷ゚ 【retar-cironnup】 白狐. (出典:萱野、方言:沙流)
- retarcuppe
- レタㇻチュッペ §324.こしけ(白帯下)(3)こしけ retar-cuppe〔re-tár-čup-pe レたㇻチュッペ〕[白い・経水]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarcupperan
- レタㇻチュッペラン §324.こしけ(白帯下)(4)こしけが下りる retar-cupperan〔re-tár-čup-pe-ran レたㇻチュッペ・らン〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarhay
- レタㇻハイ 【名】[retar-hay 白い・麻のような繊維][植物] ①(木の名)ツルウメモドキ(?)(蔓になっている木、 冬中きれい、 細い、 太くても直径1センチぐらい、 丈四、 五尺)。(S) retarhay epuy レタㇻハイ エプイ これの実。 ②(この名の蔓の木の繊維。)(外皮をはがし、 緑色の内皮をむき、 湯通ししてから雪の上に置いてさらすと真っ白になる、 そうしてできた皮を言う。) (S) 〔知分類 p.95〕 (出典:田村、方言:沙流)
- retarhay
- レタㇻハイ §153 ツルウメモドキ (7) retar-hay (re-tár-hay)「レたㇻ・ハイ」[白い・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retarimok
- レタㇻイモㇰ §212 ミミズ (5) retar-imok (re-tar-i-mok)「レタㇻイモㇰ」 ⦅旭川⦆ミミズ、シロミミズ (出典:知里動物編、方言:)
- retarka
- レタㇻカ 【retar-ka】 晒す. (出典:萱野、方言:沙流)
- retarkakkonkamuy
- レタㇻカッコンカムイ §332 カッコウ (7) retarkakkon-kamuy (re-tár-kak-kon-ka-muy)「レたㇻカッコンカムイ」[<白い・カッコウ・神] ⦅屈斜路⦆白いカッコウ(コ176) (出典:知里動物編、方言:)
- retarkinaemawri
- レタㇻキナエマウリ §357 オオバナノエンレイソウ (4) retar-kinaemawri (re-tár-ki-na-e-maw-ri)「レたㇻ・キナエマウリ」[白い・草エマウリ] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retarmarewrew
- レタㇻマレウレウ §146 モンシロチョウ;スジクロチョウ;エゾスジクロチョウ;ヒメシロチョウ;エゾシロチョウ 以上5種の他、白蝶科の白色の蝶はすべて同名で呼ばれる。(昆116上) (1) retar-marewrew(re-tar-ma-rew-rew)「レタㇻマレウレウ」[retar(白い)marewrew(チョウ)] ⦅様似、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- retarokuyma
- レタロクイマ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(54)淫水;精液 retar-okuyma〔re-tá-ro-kuǐ-ma レたロクイマ〕[retar(白い)+okuyma(小便)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retaroskampe
- レタㇻオㇱカンペ §356 アホウドリ;しかべ (2) retar-oskampe (re-tár-os-kam-pe)「レたㇻオㇱカンペ」[<‘白い・阿房鳥’] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- retarossi
- レタロッシ §324.こしけ(白帯下)(1)retar-ossi〔re-tá-ros-ši レたロッシ〕[retar(白い)+ossi(陰部の糞、<o「陰部」si「糞」)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarossi ran
- レタロッシ ラン §324.こしけ(白帯下)(2)こしけが下りる retar-ossi ran〔re-tá-ros-ši-ran レたロッシ・ラン〕[ran(下る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarotop(-i)
- レタロトㇷ゚ §217.髪の種類(3)しらが(白髪、白毛) retar-otop(-i)〔re-tá-ro-top レたロトㇷ゚〕[白い・髪]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarpas
- レタㇻパㇱ 【retar-pas】 灰:おきの上が白くなった状態をいう.灰のことはウナ. (出典:萱野、方言:沙流)
- retarpas
- レタㇻパㇱ 【名】[retar-pas 白い・炭] 炭(またはおき)の形のままの灰。 ☆参考 木が燃えたかすを pas パㇱ、 おき(usat ウサッ)になって消えた炭(消し炭)を kunnepas クンネパㇱ と言う。 さらに燃えて、 形がくずれずに灰になったものが retarpas レタㇻパㇱ と呼ばれ、 それがくずれて粉々になったものが úna ウナ《灰》である。 ☞kunnepas クンネパㇱ、 usat ウサッ {E: ash.} (出典:田村、方言:沙流)
- retarpe
- レタㇻペ 【名】[retar-pe 白い・もの] 白髪。 retarpe us レタㇻペ ウㇱ 白髪が生えている。(W) retarpe etaypa wa en=kore レタㇻペ エタイパ ワ エンコレ 白髪を抜いてちょうだい。(W) ☆参考 文脈によって retanru レタンル とも言う。 retarpe レタㇻペ は白髪一般を指し、 retanru レタンル は頭に生えている髪全体の中にある白髪を指すらしい。 白髪が生えているとか白髪を抜くとか言うときは retarpe レタㇻペ のほうが使われる。 {E: white, grey hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- retarpe
- レタㇻペ §217.髪の種類(4)しらが retarpe〔re-tár-pe レたㇻペ〕[retar(白い)+pe(もの)]⦅H. 一般⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- retarpe
- レタㇻペ 【retar-pe】 白髪. (出典:萱野、方言:沙流)
- retarpiyapa
- レタㇻピヤパ §401 ヒエ (6) retar-piyapa (re-tár-pi-ya-pa)「レたㇻ・ピヤパ」[retar(白い)piyapa(ヒエ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retarsenkaki
- レタㇻセンカキ 【retar-senkaki】 白布. (出典:萱野、方言:沙流)
- retarseta
- レタㇻセタ §268 イヌ (24) retar-seta (re-tár-se-ta)「レたㇻセタ」[<retar(白い)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- retarsiknum
- レタㇻシㇰヌㇺ 【名】[retar-siknum 白い・目玉] 白目。 ☆対語 kunnesiknum クンネシㇰヌㇺ 黒目。 {E: the white of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- retarsiknum(-i)
- レタㇻシㇰヌㇺ §768.しろめ(白目)(1)retar-siknum(-i)〔re-tár-šik-num レたㇻ・シㇰヌㇺ〕[retar(白い)+sik(目)+num(玉)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retarsiknum(-i) kanna kane an
- レタㇻシㇰヌㇺ カンナ カネ アン §769.白目を出す(2)retarsiknum(-i) kanna kane an〔re-tár-šik-num|kán-na-ka-nè-an レたㇻシㇰヌㇺ・かンナ・カネ・アン〕[白い・目玉を・表にし・て・いる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- retatcir
- レタッチㇼ §346 ハクチョウ(白鳥)オオハクチョウ (1) retatcir (re-tát-čir)「レたッチㇼ」[<retar(白い)cir(鳥)] ⦅穂別、浦河、春採、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- retattat
- レタッタッ §310 シラカンバ (1) retattat (re-tát-tat)「レたッ・タッ」[<retar-tat 白い樺皮] 樹皮 ⦅平取、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retattatni
- レタッタッニ 【retar-tat-ni】 シラカンバ.▷レタㇻ=白い タッ=カバ ニ=木 *女の刺青はシラカンバを燃やした煤で色をつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- retattatni
- レタッタッニ §310 シラカンバ (2) retattat-ni (re-tát-tat-ni)「レたッタッ・ニ」[上記樹皮のとれる木] 茎 ⦅平取、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retattopeni
- レタットペニ 【retar-tope-ni】 ソネ.▷レタㇻ=白い トペ=乳液 ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- retattopeni
- レタットペニ §148 ハウチワカエデ メエゲツカエデ (2) retat-topeni (re-tát-to-pe-ni)「レたットペニ」[<retar(白い)topeni(乳の木)] 茎 ⦅A十勝・沙流・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retattoy
- レタットイ 【名】[retar-toy 白い・土] 白粉(おしろい)。 retattoy yayusi レタットイ ヤユシ おしろいをつける。(W) {E: white powder.} (出典:田村、方言:沙流)
- retattur
- レタットゥㇽ 【名】[retar-tur 白い・あか(垢)](頭の)ふけ。 ☞tur トゥㇽ {E: dandruff.} (出典:田村、方言:沙流)
- rettek(-an)
- レッテㇰ §841.ろうすい(老衰)する(2)衰える rettek(-an)〔rét-tek れッテㇰ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rewancupkoni
- レワンチュㇷ゚コニ 【re-wan-cup-koni】 三つの10か月が縮む,三つの10か月が過ぎるほど.何十か月も月が満月になったり縮んだりの長い年月.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- rewanhot
- レワンホッ 【名】[re-wan-hot 三つの・十の・二十] 六百。 ☆参考 こんな大きな数は昔は数えなかった。(W)ほか wanhot ワンホッ は二百。 {E: six hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- rewarewakkur
- レワレワックㇽ 【rewa-rewak-kur】 弱々しい人,あまり頼れそうにない人. *神様がアイヌを助けに来る場合にそのように見えるという.普通の人にはこのような言い方はしないものである[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- rewka
- レウカ 【位名】[概](所は rewkasi レウカシ、 rewkas(i)ke レウカㇱケ/レウカシケ)[rew-ka 曲がっていることを表す擬態の語根)・…の上](曲がって)斜めになっているものの上側。 ni rewka ニ レウカ かしいだ木の上側。 ☆対語 rewpok レウポㇰ。 {E: the slanting upper area of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rewkemakiri
- レウケマキリ 【rewke-makiri】 曲がった小刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- rewkosanpa
- レウコサンパ 【自動】[rew-kosanpa (曲がることを表す擬態の語根)・(接尾辞)急激に…する] 急にカクンと/ガクッと曲がる。 asmokor kor kemaha rewkosanpa アㇱモコㇿ コㇿ ケマハ レウコサンパ 立ったまま眠ると足がガクッと曲がる。(S) {E: to bend suddenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- rewkurka
- レウクㇽカ 【位名】[概](所は rewkurkasi レウクㇽカシ)[rew-kurka (曲がっていることを表す擬態の語根)・…の上面一帯] 曲がって斜めになっているものの上側(立ち木等の)。 ☆対語 rewpok レウポㇰ。 {E: the upper area of something on an incline.} (出典:田村、方言:沙流)
- rewkurkasi
- レウクㇽカシ 【位名】[所](概は rewkurka レウクㇽカ)曲がって斜めになっているもののその上側。 ☆参考 rewkurkas(i)ke レウクㇽカシケ/レウクㇽカㇱケ は未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- rewpa
- レウパ 【他動】[複](単は rewe レウェ)(二つ以上)を曲げる。 {E: to bend…} (出典:田村、方言:沙流)
- rewpa
- レウパ 【rewpa】 曲げる〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rewpare
- レウパレ 【rewpa-re】 這わせる. イシㇰレウパレ=それに目を這わせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rewsian/rewsi-an/rewsi an
- レウシアン 【自動】[単](複は rewsioka レウシオカ)(一人が)一夜を過ごし終わる、 一晩泊まって夜が明ける。 {E: to stay overnight.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewsioka/rewsi-oka/rewsi oka
- レウシオカ 【自動】[複](単は rewsian レウシアン)[rewsi-oka 泊まる・ある/いる[複]](二人以上が)一夜を過ごし終わる、 一晩泊まって夜が明ける。 {E: to stay overnight (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewsipa
- レウシパ 【自動】[複](rewsi レウシ は単複の区別なし)(二人以上が皆)泊まる。 (不定人称形では =an アン の後に -pa パ がつく。) rewsi=an-pa レウシアンパ (引用文中で)私たちは泊まる/泊まった。 {E: to stay in, at somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewsirepa
- レウシレパ 【他動】[自動使役][複](rewsire レウシレ は単複の区別なし)(二人以上が/二人以上を)…を泊める。 a=i=réwsirepa アイレウシレパ (引用文中)私は泊まらされた/泊めてもらった。 {E: to let, make…stay (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- reyeemawri
- レイェエマウリ 【名】[reye-emawri はう・イチゴ][植物] 草イチゴ。 ☆参考 emawri エマウリ イチゴにいろいろな種類がある。〔知分類になし。 emawri は p p.1〕 {E: raspberrys.} (出典:田村、方言:沙流)
- reyepunkar
- レイェプンカㇻ §153 ツルウメモドキ (2) reye-punkar (re-yé-pun-kar)「レいェ・プンカㇻ」[reye(這う)punkar(蔓)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- reypa kanne ahkasi
- レイパ カンネ アㇵカシ §831.よつんばいになる(5)よつんばいになって這う reypa kanne ahkasi〔réǐ-pa-kan-ne|áh-ka-ši れイパ・カンネ・あㇵカシ〕[reypa(reye「這う」の複数形)+kanne(しつつ、しながら)+ahkasi(歩く);這いながら歩く]⦅ウシロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rihwanimah(k-i)
- リㇶワニマㇵ §582.は(歯)(22)上の歯 rihwan-imah(k-i)〔ríç-wa-ni-mah りㇶワニマㇵ〕[<rik(上)+wa(に)+an(ある)+imak(歯)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rik ta rik ta inkar
- リㇰ タ リㇰ タ インカㇻ 【rik ta rik ta inkar】 高慢な態度(をとる).▷リㇰタリㇰタ=上の方を インカㇻ=見る イチェン コㇿ アクス リㇰタ リㇰタ インカㇻ ヘンパラ パㇰノ エネ イキ クニ コタヌン ウタㇻ ウコピヌピヌ コㇿ ア・エオヤイタㇰ コㇿ アン ヒ カ エランペウテㇰ ノ=少し小金を持ったからと肩で風を切って歩き,いつまであのようにできるかと村人がひそひそ話をしてあざけっているのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- rika
- リカ 【rika】 鯨肉. (出典:萱野、方言:沙流)
- rika
- リカ §393.しぼうそしき(脂肪組織);脂肪層;しろみ(白身)(4)クジラの皮下の脂肪層;クジラの白身;かわくじら rika〔ri-ká リか〕⦅ビホロ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rika
- リカ 【名】(クジラの)あぶらみ(脂身)。 hunpe rika フンペ リカ クジラのあぶらみ。 {E: whale blubber.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikaca
- リカチャ 【rika-ca】 脂身を切る. エ・ヌ ア. ピㇱタ ポロ フンペ コイヤンケ ワ アン ヤㇰ ア・イェ. リカチャ クス アㇻパ・アン ロ=聞いたかい.浜に大きい鯨が漂着しているということだ.脂身を切りに行きましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikan
- リカン 【rikan】 乾燥不足(である),湿気のある,湿る. アマㇺ カウレ コㇿ イユタ・アン ヤッカ ア・エニタン コㇿカ リカン コㇿ オラノ コネ ワ イサㇺ ペ ネ=穀物が乾燥していると搗き物をしてもしやすいけれども,乾燥不足だと砕けてしまうものだよ.リカンペ ア・オッケ コㇿ コネ ワ イサㇺ ペ ネ ナ. ナ トゥッコ レㇾコ カウレレ ワ ア・オッケ ロ=乾燥不足のまま搗くとこなれてしまうものだ.あと二日か三日乾燥させてから搗くことにしよう.*ヒエ粒,アワ粒.イナキビの粒などが十分に乾いていないこと.イナウ アナㇰネ オッカヨ ウタㇻ ケ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ピㇼカ イナウ ア・ケ ヒ アナㇰネ イナウネニ エイタサ ソモ ア・サッケ カウレ イナウネニ エイタサ ソモ ア・サッケ カウレ カㇱパ ヤッカ リカン カㇱパ ヤッカ ウェン ペ ネ ナ. エラムオカ ヤン アニ= イナウというものは男たちが削るもので,美しいイナウを削るのにはイナウを削る材料をあまり乾かしすぎないこと,乾かしすぎても湿りすぎても悪いものだ.覚えておいてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikan
- リカン 【自動】湿る、 湿っぽい。 ☆参考 teyne テイネ ぬれる、 ぬれている。 sat サッ 乾く、 乾いている。 {E: to be damp.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikani
- リカニ 【名】[rik-a-ni 上・座っている・木] 屋根を支えるために棟(むね)から直角方向に渡してある木、 たるき(垂木)。 rikani kasi péka sakma a=ari リカニ カシ ペカ サㇰマ アアリ たるきの上にサクマを置く。(S) ☆参考 棟木(むなぎ)と平行に渡してある木は sakma サㇰマ。 {E: a rafter.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikani
- リカニ 【rik-an-ni】 家を建てるときの柱から上の材料の総称.▷リㇰ=上 アン=ある ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- rikanka(an-)
- リカンカ §075.あんまする(1)rikanka(an-)〔ri-káŋ-ka リかンカ〕[rikan-ka(ふやけ・させる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rikanucipor(-i)
- リカヌチポㇿ §480.たまご(卵)(7)卵巣のまま膜をかぶっている魚卵 rikanu-cipor(-i)〔ri-ká-nu-či-porリかヌ・チポㇿ〕[皮をもっている・魚卵]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rikanucipor,-i/-o
- リカヌチポㇿ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(3) rikanu-cipor,-i/-o (ri-ka-nu-ci-por)「リカヌチポㇿ」⦅穂別⦆形の崩れぬ筋子。 (出典:知里動物編、方言:)
- rikekatta
- リケカッタ 【rik-ekatta】 上へさっと上げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikinka
- リキンカ 【他動】[単](複は rikipte リキㇷ゚テ)[rikin-ka 上へ上がる[単]・(他動詞化)](一人/一つ)を上げる(上昇させる、 低位置から高い位置へ移動させる)。 {E: to raise, go up to…} (出典:田村、方言:沙流)
- rikinkamuy
- リキンカムイ §291 ジャコウジカ (2) rikin-kamuy (ri-kín-ka-muy)「リきンカムイ」[<rikun 高所(天国)にいる、kamuy 神]神名⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rikna
- リㇰナ 【位名】[rik-na 高い所・の方] 上の方。 tan rikna wa タン リㇰナ ワ こんな/ずっと上の方から。 {E: an upper; higher area.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikoma-tonpi
- リコマトンピ 【名】[rik-oma-tonpi 高い所・にある・光るもの] [雅]月。 ☆参考 「ユカルの中で言う。」 (S) ☆参考 tonpi トンピ は < tom-pi トンピ、 tom トㇺ は《光る》、 pi ピ は < pe ペ《もの》であろうか? ☆対語 awuntonpi アウントンピ「たちび」 (S)(いろりの燃えている火のことか。「たきび」の誤記か。) {E: the moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikoraye
- リコライェ 【ri-ko-raye】 上げる. エモ チ ヤ. パスイ エタラレ ワ インカㇻ チ ノイネ ネ ヤクン エチキキ ワ ス リコライェ ワ ヤンケ=ジャガイモが煮えたかい.箸を刺してみて煮えたようであれば煮汁を流して鍋を高くしてから上げろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikpekahacir
- リㇰペカハチㇼ 【rik-peka-hacir】 倒れる:人間がバタッと倒れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikpekaturse
- リㇰペカトゥㇽセ 【rik-peka-turse】 転倒(する). オンネ・アン コㇿ ネ ア・エオコㇰペ カ ア・エランペウテㇰ ノ ニフㇺ トゥㇽセ ア・シコパヤㇻ リㇰペカトゥㇽセ・アン ペ ネ=年をとるとひっかかった物もわからずに木片が落ちるのと同じように転倒するものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikta
- リㇰタ 【rik ta】 上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikun corka ranke corka
- リクン チョㇿカ ランケ チョㇿカ 【rikun ci-ehorka ranke ci-ehorka】 上へ逆さに下へ逆さに.▷リクン=上へ チ=それ エホㇿカ=逆さま ランケ=下 チ=それ エホㇿカ=逆さま *昭和年頃であったであろうか,金田一京助先生とユカㇻの和訳をしていたが,この「リクンチョㇿカ ランケチョㇿカ」がわからず家へ宿題として持ち帰り近所のおばあさんたちに教えてもらいに歩いた.荷負本村の黒川てしめさんが「リクン チエホㇿカ ランケ チエホㇿカ」といとも簡単に逐語訳をしてくれた.前後8年ほど金田一京助先生とのユカㇻ訳でふたりがかりで解けなかった言葉は後にも先にもこの言薬だけであった.ポンヤウンペというユカㇻの主人公が婚約者に裏切られ,その女の髪の毛を右手に巻きつけて振り回すと,女の体は上へ逆さに下へ逆さに宙を舞うという描写であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikuncapus(-i)
- リクンチャプㇱ §273.唇―うわくちびる(上唇)(6)rikun-capus(-i)〔ri-kún-ča-puš リくンチャプㇱ〕[rikun(上の)+capus(唇)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rikunkamuy
- リクンカムイ §284 うさぎ (10) rikunkamuy (ri-kún-ka-muy)「リくンカムイ」[<rik(上)un(にいる)kamuy(神)] ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rikunkamuy
- リクンカムイ §291 ジャコウジカ (3) rikun-kamuy (ri-kún-ka-muy)「リくンカムイ」[<rik-un-kamuy(高み・にいる・神)] ⦅富内⦆【神名】 (出典:知里動物編、方言:)
- rikunparka
- リクンパㇻカ 【名】[rikun-parka 上の・家の中の高い所] 家の中の一番上の方。 {E: the highest part of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikuysuyka
- リクイスイカ 【名】[rikun-suy-ka 高い所の・穴・の上] 天井の煙出しの穴。 {E: a ceiling smoke-flue.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikwannimak
- リㇰワンニマㇰ §582.は(歯)(31)上の歯 rikwan-nimak〔rík-wan-ni-mak りㇰワン・ニマㇰ〕[rik(上)+wa(に)+an(ある)+nimak(歯)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rimkosanpa
- リㇺコサンパ 【自動】[rim-kosanpa ドシン(擬音)・急に…する](…する音が)ドシン/ドサッと響く。 a=kor yuk/símomanpe/tan rikna wa/a=eyápkir humko/rimkosanpa アコㇿ ユㇰ/シモマンペ/タン リㇰナ ワ/アエヤㇷ゚キㇼ フㇺコ/リㇺコサンパ [雅]私の鹿、 大きな鹿を上の方から投げおろした音がドシンと響いた(=ドサッと投げおろした)。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rimnatara
- リㇺナタラ ☞korimnatara コリㇺナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rimnatara
- リㇺナタラ 【rim-natara】 響く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rimomehkasin(-an)
- リモメㇸカシン §372.じ(痔);痔疾(13)脱肛痔[をわずらう] rimomehkasin(-an)〔ri-mó-meh-ka-šin リもメㇸカシン〕[<rimo(ni-po「小・歯」?)+mehka(=aka↑)+asin(出る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rimonke(-an)
- リモンケ §810.やけど(火傷)[する](2)やけどする rimonke(-an)〔ri-móŋ-ke リもンケ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rípa
- リパ 【他動】[複](ri リ は単複の区別なし)(二人以上が/二頭以上の)…の皮をはぐ。 néa pon yuk rípa wa súpa wa ネア ポイ ユㇰ リパ ワ スパ ワ 彼らはその子鹿の皮をはいで(肉を)煮て。(W民話) {E: to skin, strip the skin off…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ripakkamuy
- オりパㇰカムイ §405 (その他の鳥名) oripak-kamuy (o-rí-pak-ka-muy)「オりパㇰカムイ」[おそれおおい・神] ⦅穂別、沙流⦆[=apkas-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- riratte
- リラッテ 【自動】[rir-atte 波・…を掛ける] スーッと波をひく。 pet turasi cep riratte wa hemesu ペッ トゥラシ チェㇷ゚ リラッテ ワ ヘメス 川を魚が波をひいてのぼる。 {E: to make waves.} (出典:田村、方言:沙流)
- rirkosiyetaye
- リㇼコシイェタイェ 【自動】[rir-ko-siyetaye 波・と一緒に・引っぱられる] 引き波にさらわれる。(S) ☆対語 rittursere リットゥㇽセレ 波によって海と反対側に落とされる。 (出典:田村、方言:沙流)
- rispa
- リㇱパ 【他動】[複](単は rise リセ)(二つ以上)をむしる。 {E: to pluck…} (出典:田村、方言:沙流)
- rispa
- リㇱパ 【rispa】 引き抜く. ムン リㇱパ=草むしりをする.ク・オトピヒ リㇱパ=私の髪の毛をむしった.トイ オㇿ タ エモ オトイプッカ エトコ タ リ ムン リㇱパ ワ オラノ オトイプッカ アニ=畑にジャガイモの土盛りをする前に背の高い草を引き抜いてから土盛りをしなさい.*両方の手で,あるいはやや力を入れて草を引き抜く時はリㇱパ,片手で手首に力を入れるぐらいの時はリセ(抜く)という.同じ草抜きでも力の入れ方で言い方が違う. (出典:萱野、方言:沙流)
- risparispa
- リㇱパリㇱパ 【rispa-rispa】 引っぱり抜く,次々と引き抜く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rissampe
- リッサンペ §412.じょおみゃく(静脈)(3)頸静脈 ris-sampe〔rís-sam-peリッサンペ〕[<rit(筋)+sampe(脈)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ritenka(an-)
- リテンカ §075.あんまする(2)ritenka(an-)〔ri-téŋ-ka リてンカ〕[riten-ka(やわらかく・する)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ritenkina
- リテンキナ §271 ハコベ (3) riten-kina (ri-tén-ki-na)「リてン・キナ」[やわらかい・草] 茎葉 ⦅白浦⦆⦅A千歳・空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ritennuma
- リテンヌマ §137.うぶげ(1)riten-numa〔ri-tén-nu-ma リてンヌマ〕[やわらかい・毛]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ritkakepone
- リッカケポネ §446.脛の骨(5)腓骨 rit-kake-pone〔rít-ka-ke-po-ne りッカケポネ〕[rit(筋)+ka(の上)+ke(の所の)+pone(骨)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ritutta
- リトゥッタ 【riturta】 途中に. リトゥッタ レウシ=途中に泊まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- riwak
- リワㇰ 【自動】[ri-wak 高い・いる](?) (神が)本当に立派である。 riwak pito ne/riwak kamuy ne/koyaykar kane リワㇰ ピト ネ/リワㇰ カムイ ネ/コヤイカㇻ カネ [雅]本当に立派なお方本当に神のような姿になった。(Sユーカラ) ☆参考 位が高いことか。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- riwakkamuyne
- リワッカムイネ 【riwak-kamuy-ne】 鎮座する神. リワッカムイネ リワッピトネ=鎮座する神,鎮座する人(神) *ユカㇻでは,ピトシリネ カムイシリネ(神のように,神である人のように)と描写されているが,神々のことを言う[ユ].(補遺編) リワッカムイネ リワッピトネ=鎮座する神,鎮座する人(神).*ユカㇻでは,ピトシリネ カムイシリネ(神のように,神である人のように)と描写されているが,神々のことを言う〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- riya
- リヤ 【riya】 年を越す,越える. (出典:萱野、方言:沙流)
- riya
- リヤ 【自動/副】①[自動](独立には未出。 語構成の要素として)越年する、 冬を越す。 ②[副]越年(おつねん)して、 冬を越して。 sine pa riya シネ パ リヤ 一年間まるまる。 {E: to pass the winter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- riyaaep
- リヤアエㇷ゚ 【riya-aep】 冬越しした食料,蓄えた食料,古い食料. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyaamuspe
- リヤアムㇱペ §278 あざらし (14) riya-amuspe (ri-yá-a-mus-pe)「リやアムㇱペ」[<riya(越年した)amuspe(幼獣)] ⦅白浦⦆アゴヒゲアザラシの二歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- riyaemus
- リヤエムㇱ §170 エゾユズリハ (3) riyaemus (ri-yá-e-mus)「リやエムㇱ」[<riya(越年する)ham(葉)us(ついている)] 茎葉 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyaeorusi
- リヤエオルシ §361 オオジシギ (2) riyaeorusi (ri-yá-e-o-ru-si)「リやエオルシ」[<riya-e-or-us-i‘冬じゅう水の中にいるもの’] ⦅屈斜路、足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- riyah
- リヤㇵ §277 くま (50) riyah (ri-yah)「リヤㇵ」[<riya(越冬する)-p(もの)] (出典:知里動物編、方言:)
- riyaham
- リヤハㇺ §092 キバナノシャクナゲ (1) riyaham (ri-ya-ham)「リやハㇺ」[riya(越年した)ham(葉)] 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyaham
- リヤハㇺ §170 エゾユズリハ (1) riyaham (ri-yá-ham)「リやハㇺ」[riya(越冬する)ham(葉)] 葉 ⦅名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyahamus
- リヤハムㇱ §092 キバナノシャクナゲ (2) riyahamus (ri-ya-ha-mus)「リやハムㇱ」[riyaham(越年した葉)us(ついている)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyahamus
- リヤハムㇱ §170 エゾユズリハ (2) riyahamus (ri-yá-ha-mus)「リやハムㇱ」[riya-ham(越冬する葉)us(ついている)] 茎葉 ⦅天塩⦆⦅A沙流・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyahamuspunkar
- リヤハムㇱプンカㇻ §160 ツルマサキ (2) riyahamus-punkar (ri-yá-ha-mus-pun-kar)「リやハムㇱ・プンカㇻ」[riyá(越冬する)ham(葉)us(ついている)punkar(蔓)] 茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyaharu
- リヤハル 【riya-haru】 冬越し穀物. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyamame
- リヤマメ 【riya-mame】 古々豆. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyamus
- リヤムㇱ 【<riya-ham-us】 ▷リヤハムㇱ】シャクナゲ.▷リヤ=冬越し ハㇺ=葉 ウㇱ=つく *冬の間も青々とした葉がついているのでこの名がついた.シャクナゲの葉を火にあぶると葉の表面にうっすらと油のような糊が出てくるので,それを巻きそのまま冷やすともとに戻らない.それに火をつけて葉巻タバコとしていたずら半分に吸うとタバコのようなにおいがするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyanka
- リヤンカ §278 あざらし (15) riyanka (ri-yán-ka)「リやンカ」[<riya(冬を越した)-nka(ギリヤーク語<ŋa‘獣’)] アゴヒゲアザラシの前年春生まれた二歳子⦅新問⦆同上、三、四歳獣⦅白浦⦆〔ギリヤークやオロッコも同じ名で呼ぶ〕 (出典:知里動物編、方言:)
- riyaonnekamuy
- リヤオンネカムイ §278 あざらし (36) riya-onnekamuy (ri-yá-on-ne-ka-muy)「リやオンネカムイ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- riyap
- リヤㇷ゚ §277 くま (29) riyap (ri-yáp)「リやㇷ゚」[<riya(冬を越す)-p(もの)、‘冬を越したもの’] ⦅北海道⦆二歳の子グマ (出典:知里動物編、方言:)
- riyap
- リヤㇷ゚ 【riya-p】 1年たった熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyapkorpe
- リヤㇷ゚コㇿペ §277 くま (34) riyap-kor-pe (ri-yap-kor-pe)「リヤㇷ゚コㇿペ」[→(29)注] (出典:知里動物編、方言:)
- riyapo
- リヤポ §290 トナカイ (4) riyapo (ri-yá-po)「リやポ」[<riya(越年した)po(子)]二歳のシカ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- riyapompe
- リヤポンペ §278 あざらし (25) riya-pompe (ri-yá-pom-pe)「リやポンペ」[<‘越年した・ゴマフアザラシの仔’] ⦅白浦⦆ゴマフアザラシの二歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- riyariya
- リヤリヤ 【自動/副】[riya-riya 越年する・(重複)] ①[自動]何年もたつ riyariya mame ne wa ci ka koyaykus ruwe un リヤリヤ マメ ネ ワ チ カ コヤイクㇱ ルウェ ウン 何年もたった古い豆だからなかなか煮えないのよ。(S) ②[副]何年も何年も。 ☆参考 人称形は未出。 riyariya oka yan リヤリヤ オカ ヤン 何年でも(そちらに)滞在なさいませ(早く帰って来てほしいときに反語表現で)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- riyatukara
- リヤトゥカラ §278 あざらし (28) riya-tukara (ri-yá-tu-ka-ra)「リやトゥカラ」[‘越年した・アザラシ’] ⦅白浦⦆ゴマフアザラシの三歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- riyatukusis
- リヤトゥクシㇱ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (5) riya-tukusis(ri-yá-tu-ku-sis)「リやトゥクシㇱ」[riya(越年した)tukusis(アメマス)、riya(越冬する)]イワナ。 (出典:知里動物編、方言:)
- riyauriska
- リヤウリㇱカ §278 あざらし (46) riya-uriska (ri-yá-u-ris-ka)「リやウリㇱカ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- riyaw
- リヤウ §289 シカ (10) riyaw (ri-yaw)「リヤウ」[<riya-p(越年した・もの)]二歳の雄⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rok oka
- ロㇰ オカ 【rok oka】 〜だったのだ〔アアンの複数形〕. ペッ オㇿ ウン ペウタンケ ハウ アㇱ ヒ クス イカオパㇱ・アン アクス ヘカッタㇻ ウコチㇷ゚クタ ヒネ ロコアカ イイソネカ オピッタ ア・オシコニ ワ ア・ヤンケ=川の方へ危急を知らせる声がしたので私も騒ぎを聞いて助けに走ると子供たちが舟をひっくり返したのであったが,幸いなことに皆が追いつき全部の子供を助け上げた. (出典:萱野、方言:沙流)
- rok(')oká
- ロㇰオカ/ロコカ 【助動】[複](単は aan アアン)[rok-oka …した・ある](後からわかったところによれば)…したのだった(なあ)、 …した/…であるとわかった。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rok(-an)
- ロㇰ §448.すわる(座る)(2)rok(-an)〔rók ろㇰ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- róka
- ロカ 【名】魚置き場(とった魚を置く所)。(S) {E: a place for storing, keeping caught fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- rokoká
- ロコカ 【助動】[複](単は aan アアン)[rok-oka …した・ある](☞rok(')oká ロㇰオカ/ロコカ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rokokáy
- ロコカイ 【助動】[複](単は aan アアン)(rok'oka/rokoka ロㇰオカ/ロコカ の、 pa パ/pe ペ が前に置かれたときの形。) onaha kor rokokáy pe kuwa kor wa arki オナハ コン ロコカイ ペ クワ コㇿ ワ アㇻキ (返されてみて)父が持っていたのだとわかったものが(=父の持ち物だったものが)、 利子をつけられて返されて来た。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rokpa
- ロㇰパ 【rokpa】 座る〔複〕. イク・アン エトㇰ タ ウタㇻ オピッタ チセ オㇿ タ ロㇰパ ワ アン ルウェ ク・ヌカㇻ ワ ク・エㇰ ア ワ=酒を飲む(私たち)前に人々がみんな家の中で座っているのを私は見て来たよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rokugaci
- ロクガチ 【名】[日本語 六月] rokugaci cup ロクガチ チュㇷ゚ 六月。 (gは[N]、 つまりガはいわゆる鼻濁音で発音されている)。 {E: June.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ronkorokina
- ロンコロキナ §025 オロシャギク コシカギク (2) ron-koro-kina (rón-ko-ro-ki-na)「ろンコロキナ」[ron(はげ頭)koro(もつ)kina(草)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ronronatki
- ロンロナッキ 【ron-ron-atki】 がやがやする. コタン ケㇱ ウン ペウタンケ ハウ ク・ヌ アクス コタン パ ワノ アイヌ エㇰ ハウェ ロンロナッキ=村の下端で危急を知らせる叫び声がするのを聞いたので,村の上手から人の来る声ががやがやする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ror'osiraye
- ロㇿオシライェ 【ror-o-si-raye】 床上げ:出産の後.産婦が普通の生活に戻ること.▷ロㇿ=上座 オ=それ産婦 シ=自ら ライェ=寄る タント エイワント ネ クス ロロシライェ エトホ ネ ワ=今日で六日だから床上げの日だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rorunpecinika
- ロルンペチニカ 【ror-un-pe-cinika】 一列になって行進する:川や海で人が溺れて死んだ時,あるいは火事のあった後に行なう.また,戦争に行く前に士気を高揚させるための歩みでもある.ひとりでも行なう. (出典:萱野、方言:沙流)
- rorunpuyar
- ロルンプヤㇻ 【ror-un-puyar】 上座の窓. キムンカムイ マラㇷ゚ト アナㇰネ ロルンプヤㇻ カリ ア・アフンケ ㇷ゚ ネ ワ=熊の神様の頭骨は上座の窓から入れるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rorunpuyar
- ロルンプヤㇻ 【名】[ror-un-puyar 上座・にある・窓] 東窓、 神窓。 ☆参考 家の東側の壁の中ほどにあけられた窓。 神はこの窓から出入りする。 したがって、 熊や鹿をとってきた時はこの窓から入れるし、 屋内から戸外の幣場へ神の頭や祭具を出すときもこの窓から出す。 そのため kamuypuyar カムイプヤㇻ [神・窓]とも呼ばれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- roskipa
- ロㇱキパ 【自動】[複複](単は as アㇱ)(二人以上が皆)立つ、 立ち止まる、 立っている。 ☆参考 roski ロㇱキ 1 に -pa パ がついた形。 ☆参考 roski ロㇱキ 2 にも -pa パ がついて roskipa ロㇱキパ となるはずだがその用例は未出。 {E: to stand (up); stand still (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- roskiwa ukopirkapkor
- ロㇱキワ ウコピㇼカㇷ゚コㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(31)立ちながら行う roskiwa uko-pirkap-kor〔ろㇱキ・ワ・ウこピㇽカㇷ゚コㇿ〕[roski(二人して立つ)、wa(そして)、uko-pirkap-kor(交合する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- roysekane
- ロイセカネ 【royse kane】 騒がしく,ざわざわとざわめいている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- rpakamuy
- アㇻパカムイ §377 (その他の鳥名) arpa-kamuy (ár-pa-ka-muy)「あㇻパカムイ」[<‘行く・神’‘旅行する・神’] ⦅穂別⦆[=apkas-kamuy] (出典:知里動物編、方言:)
- ruasir
- ルアシㇼ 【自動】[ru-asir やや・新しい] やや新しい。 toan cisekotor ruasir トアン チセコトㇿ ルアシㇼ あの天井はやや新しい。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ruaspa
- ルアㇱパ 【自動】[ru-aspa やや・耳が聞こえない] 耳が遠い。 ☞aspa アㇱパ {E: to be hard of hearing.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruaspa
- ルアㇱパ 【ru-aspa】 耳が遠い,聾.▷ル=少し アㇱパ=耳が遠い (出典:萱野、方言:沙流)
- ruaspa
- ルアㇱパ §522.つんぼ[である](4)半つんぼである ru-aspa〔ru-áš-pa ルあㇱパ〕[なかば・つんぼである]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruaspa
- ルアㇱパ §551.なんちょう(難聴)(2)ru-aspa〔ru-áš-pa ルあㇱパ〕[ru(なかば)+aspa(つんぼである)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruaspa
- ルアㇱパ §743.耳が遠い;難聴(3)ru-aspa〔ru-áš-pa ル・あㇱパ〕[ru(なかば)+aspa(つんぼである)]⦅ホロベツ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rucausapappo
- ルチャウㇱアパッポ §031 タンポポ (5) rucaus-apappo (ru-cá-us-a-pap-po)「ルちャウㇱアパッポ」[ru(路)ca(傍)us(に群生する)apappo(花)] 花 ⦅春採⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rucausmun
- ルチャウㇱムン §285 ミチヤナギ ニワヤナギ (1) ru-ca-us-mun (ru-cá-us-mun)「ルちャウㇱムン」[ru(路)ca(傍)us(に群生する)mun(草)] 茎葉 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rúciwkar
- ルチウカㇻ 【自動】[ru-ciw-kar 道/縫った跡・刺す・する] 一針一針さして縫う。(W) 返し針して縫う(=半返し縫いする。(S) 刺しゅうの糸を細かくかがりつける。(S)) {E: a type of needlework.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruepakasnu
- ルエパカㇱヌ 【ru-epakasnu】 道案内.▷ル=道 エパカㇱヌ=教える (出典:萱野、方言:沙流)
- ruhay
- ルハイ 【ru-hay】 少し馬鹿だ. イテキ エハサ ノ アン. ルハイ ネノ アア・イヌカㇻ ナ=口を開けていてはだめよ.少し馬鹿のように見られるよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruhay
- ルハイ 【自動(?)】(ruhayta ルハイタ を途中で切った言い方)。 (悪口)「うすばか」。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ruhayta
- ルハイタ 【自動】[aru-hayta やや・足りない]あまり頭がよくない(「うすばか」)。(S) ☞hayta ハイタ {E: to be dull; not very smart.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruhayta
- ルハイタ 【ru-hayta】 頭がちょっと足りない.▷ル=少し ハイタ=足りない ポンノ ルハイタ ㇷ゚ アナㇰネ シネ イタㇰ カ ア・オパンタイェ コㇿ ネㇷ゚ ネ ヤッカ オピッタ イェ ㇷ゚ ネ=ちょっぴり頭の足りない者は一言でも探りを入れるとなんでも一言ってしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruhayta(-an)
- ルハイタ §595.ばかである;おろかである(4)少々知恵の足りぬ;うすのろである ru-hayta(-an)〔ru-háǐ-ta ルはイタ〕[ru(なかば)+hayta(不足である)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruhyankeh
- ルㇷヤンケㇸ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (13) ruh-yankeh (ruh-yan-keh)「ルㇷヤンケㇸ」 ⦅樺太⦆貝(生活, 36) (出典:知里動物編、方言:)
- rúkamare
- ルカマレ 【他動】[ru-kama-re 道・をまたぐ・させる] 伝染病が…に移らないで素通りする。 inomito ta noyasito a=e kor oripak an yakka pátumu wen yakka a=i=rúkamare wa pirka p ne na イノミト タ ノヤシト アエ コㇿ オリパㇰ アン ヤッカ パトゥム ウェン ヤッカ アイルカマレ ワ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 元日にヨモギ餅を食べるとどんなに伝染病がはやっても私たちのところを素通りするのでよいのだよ。(S) {E: to by-pass…so as not to catch an infectious disease.} (出典:田村、方言:沙流)
- rukaneakam
- ルカネアカㇺ 【ru-kane-akam】 溶けた金の団子:ユカㇻの中に出て来る武器のこと. ▷ル=溶ける,溶けた カネ=金,鉄 アカㇺ=団子 *アイヌの貯蔵食料の中でオントゥレㇷ゚ アカㇺ(ウバユリの大団子)という物は,直径が7寸に厚さが1寸ほどもあり,その大団子を想像する.(補遺編)▷ル=溶ける,溶けた カネ=金,鉄 アカㇺ=団子 *アイヌの貯蔵食料の中でオントゥレㇷ゚ アカㇺ(ウバユリの大団子)という物は,直径が寸に厚さが寸ほどもあり,その大団子を想像する. (出典:萱野、方言:沙流)
- rukani
- ルカニ §546.どく(毒)(2)ru-kani〔ru-ká-ni ルかニ〕[ru(とける)+kani(金);水銀のことだとアイヌの古老は言う、猛毒あるものとして古謡にはひんぱんに現われる]⦅ホロべツ、サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, pp.354, 702〜703】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rukaniekot
- ルカニエコッ §389.しぬ(死ぬ)(33)毒死する rukani-ekot〔ru-ká-ni-e-kotルかニ・エコッ〕[ru-kani(毒液;ru「とける」kani「金」;水銀か)+ekot(それで死ぬ)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.749】 (出典:知里人間編I、方言:)
- rukari
- ルカリ 【ru-kari】 便所へ行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rúkari
- ルカリ 【自動】[ru-kari 便所・を回る] 便所へ行く、 用便に行く。 ☆参考 トイレのことを asinru アシンル(男性用)、 menokoru メノコル(女性用)という。 asin アシン は《出る》、 menoko メノコ は《女》。 ru ル は第一義的には《道》だが、 この場合トイレを言う。 ☆参考 rúkari ルカリ は普通のいい言葉。 yayutek ヤユテㇰ は上品な言葉。 ku=rukari wa k=ek クルカリ ワ ケㇰ《(私は)トイレに行って来ます》の代りに k=arpa tek wa k=ek カㇻパ テㇰ ワ ケㇰ《(私は)ちょっと行って来ます》と婉曲に言うこともある。(W) {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rúkari-esoyne
- ルカリエソイネ 【自動】[rúkari-e-soyne トイレに行く・…のために・外へ出る] トイレに行くために外へ出る。 ☆参考 昔、 トイレは屋外にあった。 {E: to go outside to the toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúkariusi
- ルカリウシ 【名】[rukari-us-hi 用便に行く・習慣として皆がする・所]トイレ、 便所。 (よい言葉。) ☞ru ル 3、 rúkari ルカリ {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rukariusi
- ルカリウシ 【ru-kari-usi】 便所. ハンケノ アン ルカリウシ ウン アㇻパ カ ソモ キ パ ノ オルトモマ パ=近くにある便所へ行きもせずにあの者たちは近くで大便をしている者ら. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruki(a-an-)
- ルキ §581.のむ(飲む)(2)[同形物を]嚥下する ruki(a-、an-)〔ru-kí ルき〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rukiyanne
- ルキヤンネ 【自動】[ru-kiyannne やや・年上である] 少し年上である。 {E: to be slightly older.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rukorkamuy
- ルコㇿカムイ 【ru-kor-kamuy】 便所の神.▷ル=便所 コㇿ=持つ カムイ=神 ネㇷ゚カ ア・キマテㇰ ペ アン ヒ タ アナㇰネ アシンル コㇿ カムイ ア・コアスラニ ㇷ゚ ネ ルコㇿ カムイ イヨッタ ラムトゥナㇱ ペ ネ ルウェ ネ ナ=何か急病人など出た場合は便所の神へ救いを求めるものだ.便所の神が一番動きが速いので助けてもらえるんだよ.*普通はアシンルコㇿカムイと言わずにルコㇿカムイだけで便所の神と言うことになる.ルコㇿカムイにお願いをする時に立てるチェホㇿカケㇷ゚は頭の方を平らにするものである.このイナウはめったに立てないが,私の父が立てていたのを何回も見たことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- rukotca(-ke)
- ルコッチャ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](1)ru-kotca(-ke)〔rú-kot-ča るコッチャ〕[頭髪・前]⦅イブリ、ヒダカ、トカチ、クシロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rukotcakorkur
- ルコッチャコㇿクㇽ Ⅱ_§002.おとこ(男)(11)rukotca-kor-kur〔rúŭ-kot-ča-kor-kur るウコッチャコㇿクㇽ〕⦅ビホロ⦆前頭部の頭髪を剃っている成人男子。[ru-kotca(さかやき、ru頭髪、kotca前)+kor(もつ)+-kur(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rukpa
- ルㇰパ 【ruk-pa】 飲み込む. (出典:萱野、方言:沙流)
- rukpa
- ルㇰパ 【他動】[複](単は ruki ルキ)(二つ以上)を飲み込む。 {E: to swallow…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rumatek
- ルマテㇰ 【自動】[ru-matek やや・色がはっきりしない](色の)ややぼやけている、 ぼんやりしている。 ☆参考 薄い灰色のような、 はっきりしない色を言う言い方。 ☞mátek マテㇰ {E: to be blurred; vague.} (出典:田村、方言:沙流)
- rumay
- ルマイ 【自動】[rumayne ルマイネ を途中で切った言い方]「うすばかだ。」(悪口) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- rumayne
- ルマイネ 【自動】[ru-mayne やや・(?)] ①半生でまだ芯がある、 充分やわらかく煮えていない(じゃがいもなど)。 ②(比喩的に)あまり頭がよくない(「半ばかだ」)。 ku=sapa niskur an noyne ku=rumayne hum as クサパ ニㇱクㇽ アン ノイネ クルマイネ フマㇱ 私の頭はくもっているらしく私は「半ばか」のようだ。(S) {E: to be half-raw; half-cooked.} (出典:田村、方言:沙流)
- rumaype
- ルマイペ 【ru-maype】 ドンコ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- rumaype
- ルマイペ §003 スジアイナメ;ハゴドコ (1) rumaype (ru-máy-pe)「ルまイペ」[<ru(線;縞)oma(ある)ipe(魚)] ⦅虻田、幌別、礼文華、白老、様似⦆はごとこ、クジメあるいはスジアイナメなど。 (出典:知里動物編、方言:)
- rumaypetomne
- ルマイペトㇺネ 【rumaype-tom-ne】 夜に光って見える動物の目の色:青白い光り方の色のことをいう[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- rumokor(-an)
- ルモコㇿ §564.いねむり(居眠)[する](3)うとうとする ru-mokor(-an)〔ru-mó-kor ルもコㇿ〕[ru(なかば)+mokor(眠る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- runeakusu
- ルネアクス 【ru ne akusu】 〜のだったら. (出典:萱野、方言:沙流)
- runrera
- ルンレラ 【名】[rur-réra 海水・風] 潮風。 (出典:田村、方言:沙流)
- runrerakar
- ルンレラカㇻ 【自動】[runrera-kar 潮風・に当たる] 潮風に当たる。 {E: to be struck by a breeze coming off a lake.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruoka
- ルオカ ☞ruwoka ルウォカ (出典:田村、方言:沙流)
- ruokamuy
- ルオカムイ §423 シマヘビ (1) ru-o-kamuy (ru-ó-kamuy)「ルおカムイ」[<縞・ついている・神] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rupa
- ルパ 【他動】[ru-pa やや・見つける](見つけようと思うものが)ちょっと見えない。(S) ☆参考 pa パ …を見つける、 …が見つかる。 turaynu トゥライヌ …を見つけない、 …が見つからない。 {E: to be difficult to see.} (出典:田村、方言:沙流)
- rupakane
- ルパカネ §595.ばかである;おろかである(15)うすばかな ru-pakane〔ru-pá-ka-ne ルぱカネ〕[ru(なかば)+paka-ne(ばかである)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rupaye
- ルパイェ 【自動】[ru-pa-ye ただの・口・言う](?) (歌いもの)をふしをつけずに語る。 rupaye ani ye ルパイェ アニ イェ (ふしのある歌い物を)ふしをつけずに語る。 tane pakno anak ku=rupaye ani ku=ye a korka yúkar sinotca ku=koki te wano ki kusu ne タネ パㇰノ アナㇰ クルパイェ アニ クイェ ア コㇿカ ユカㇻ シノッチャ クコキ テ ワノ キ クス ネ いままではふしをつけないで語りましたけれどもユーカラのふしをつけてこれからやります。(S独話) ☆参考 神謡(kamuyukar カムユカㇻ)やユーカラ(yúkar ユカㇻ 英雄叙事詩)等は本来ふしをつけて歌う韻文の口承文学であるが、 これらをふしをつけずに語ることを言う。 ☆対語 sákoye サコイェ/sákekoye サケコイェ [sa(ke)-ko-ye ふし・と共に・言う](神謡)をふしと折り返しをつけて歌う。 sinotca koki シノッチャ コキ ふしをつけてする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupesnay
- ルペㇱナイ 【ru-pes-nay】 道をたどる沢. (出典:萱野、方言:沙流)
- rupiskan
- ルピㇱカン 【ru-piskan】 道端,道路の両側. (出典:萱野、方言:沙流)
- rupneaynu
- ルㇷ゚ネアイヌ Ⅱ_§002.おとこ(男)(9)rupne-aynu〔rúp-ne-aǐ-nu るㇷ゚ネアイヌ〕⦅ホロべツ⦆①おとな。②おとなの男。pon〜「小男」⦅神謡集, p.68;ユ研Ⅰ, p.164⦆。③中年の男。[rupne(大きい)、aynu(人、男)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rupneaynu
- ルㇷ゚ネアイヌ §019.父(20)rupne-aynu〔rúp-ne-aǐ-nu るㇷ゚ネアイヌ〕⦅チカブミ⦆【雅】父親。"esi-〜"「汝らの父親」。[rupne(大きい)+aynu(男)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rupnemat
- ルㇷ゚ネマッ §009.老婆(6)rupne-mat〔rúp-ne-mat るㇷ゚ネマッ〕⦅ホロべツ、サル⦆①成人した女;おとなの女。onne kane an 〜「年老い・て・いる・女」⦅民譚集, p.46⦆。②40〜50才の女;中婆さん。pase chacha newa pase 〜「品のある爺さんと品のある婆さん」(民譚集, p.80)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rupnemat
- ルㇷ゚ネマッ 【rupne-mat】 中年すぎの婦人.おばあさん. (出典:萱野、方言:沙流)
- rupnemat
- ルㇷ゚ネマッ 【名】[rupne-mat 大粒である・女] 年配の女性、 老女、 ばあちゃん(「ばば」)。 rupnemat utar oka ルㇷ゚ネマッ ウタㇻ オカ 「ばばたちいた。」 (S) ☆参考 rupnekur ルㇷ゚ネクㇽ は《大人》だが、 rupnemat ルㇷ゚ネマッ は年取った女性を言う。 しばしば cáca チャチャ《老翁、 じいちゃん》との対語として使われる。 ekasi エカシ《老紳士、 長老、 おじいさま》、 húci フチ《老婦人、 おばあさま》が敬意を伴った尊称であるのに対し、 cáca チャチャ と rupnemat ルㇷ゚ネマッ には、 そのような敬意のニュアンスはない。 日常会話では rupnemat ルㇷ゚ネマッ よりも húci フチ のほうがよく使われる。 民話には rupnemat ルㇷ゚ネマッ もよく出てくる。 {E: an elderly woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupnemat(c-i)
- ルㇷ゚ネマッ §020.母(17)rupnemat(c-i)〔rúp-ne-mat るプネマッ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】母親。esi-rupnemaci「汝らの母」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rupnepa
- ルㇷ゚ネパ 【自動】[複](rupne ルㇷ゚ネ は単複の区別なし)(二人以上が皆)大きい/大きく(大人に)なる。 {E: to be big; large; an adult (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupneutar(-i)
- ルㇷ゚ネウタㇻ §018.親(3)rupne-utar(-i)〔rúp-ne-u-tar るㇷ゚ネウタㇻ〕⦅ホロべツ⦆【雅】親たち。[rupne(大きい)+utar(ひとびと)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- rupuska
- ルプㇱカ 【他動】[rupus-ka 凍る・(他動詞化)] 凍らす、 凍らせる。 {E: to freeze…} (出典:田村、方言:沙流)
- rupuska
- ルプㇱカ 【rupus-ka】 凍らせる. エモ アナㇰネ トオㇷ゚ フㇱコ トイ ワノ アイヌ ウタㇻ エトイタ パ ワ エモシルㇷ゚ アニ シル ワ エ ヘメㇺ キ ルプㇱカ ワ ペネエモ ネ カ カㇻ パ ワ エ パㇷ゚ ネ=ジャガイモはずうっと昔からアイヌたちは蒔いていたものでジャガイモ下ろし金で下ろして食べたり凍らせて潰れいもにして食べたりしたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rupuskah(p-u)
- ルプㇱカㇵ §394.しもやけ;凍傷(2)rupuskah(p-u)〔ru-péš-kah ルぷㇱカㇵ〕[rupus(凍った)+kah(<kap 皮)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rur'itanki
- ルㇽイタンキ 【rur-itanki】 汁椀. (出典:萱野、方言:沙流)
- rura
- ルラ 【rura】 運ぶ. ①サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ パップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.②ルラ ワ アㇻパ=送って行け.トアン ポン マッカチ アナㇰネ シㇼクンネ コㇿ エアㇻキンネ イシトマエオ ㇷ゚ ネ ナ ルラ ワ エㇰ=あの女の子は暗くなるととっても怖がる者だから送って来い.パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるのでどれかを背負って村の近くまで私を送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rura
- ルラ 【rura】 送る,見送る. ①サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ パップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.②ルラ ワ アㇻパ=送って行け.トアン ポン マッカチ アナㇰネ シㇼクンネ コㇿ エアㇻキンネ イシトマエオ ㇷ゚ ネ ナ ルラ ワ エㇰ=あの女の子は暗くなるととっても怖がる者だから送って来い.パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるのでどれかを背負って村の近くまで私を送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rura
- ルラ 【rura】 戻す,返す,返済する. ①サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ パップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.②ルラ ワ アㇻパ=送って行け.トアン ポン マッカチ アナㇰネ シㇼクンネ コㇿ エアㇻキンネ イシトマエオ ㇷ゚ ネ ナ ルラ ワ エㇰ=あの女の子は暗くなるととっても怖がる者だから送って来い.パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるのでどれかを背負って村の近くまで私を送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rúra 1
- ルラ 【他動】①…を運ぶ、 …を持って行く/来る。 aep pirka hi sake pirka hi a=rura a a=rura a híne アエㇷ゚ ピㇼカ ヒ サケ ピㇼカ ヒ アルラ ア アルラ ア ヒネ 食べものの上等のや酒の上等のが次々に運ばれてきて。(S民話) ②(人)を送って行く。 somo i=rura yakka pirka pirka ソモ イルラ ヤッカ ピㇼカ ピㇼカ いいえいいえ、 (私を)送って下さらなくても結構です、 大丈夫です。(KK民話) tésapa pakno/ci=rura nankor テサパ パㇰノ/チルラ ナンコㇿ (この人を)駅まで送って行きましょう。(W即興詩) ③(もの)を(小包などで)送る。 ④…を返す。 {E: ①to take, send, carry… ②to send off s.o; to lead someone. ③to send (off)… ④to return…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúrapa
- ルラパ 【他動】[複](rúra ルラ は単複の区別なし)(二人以上が)(二つ/二人以上を)…を運ぶ、 持って行く、 連れて行く。 kor wa okay pe opitta rúrapa p ne kusu コㇿ ワ オカイ ペ オピッタ ルラパㇷ゚ ネ クス 持っていたものを全部持って行かれてしまったので。(W民話) {E: to carry, take, lead…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúrare
- ルラレ 【複他動】[他動使役][rura-re …を運ぶ・させる] …に…を運ばせる。 {E: to make…carry, transport…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rurasne
- ルラㇱネ 【自動】[ru-ras-ne やや・割った木片・のようである](?) まだ半煮えで固い(豆など)。 mame ne hike rurasne, amam ne hike péne マメ ネ ヒケ ルラㇱネ、 アマㇺ ネ ヒケ ペネ (豆ごはんの)豆のほうは生煮えだし、 ごはんのほうはベチャベチャだ。(S) {E: to be half-cooked (beans etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ruray
- ルライ 【自動】[ru-ray やや・死ぬ] 気絶する、 人事不省になる。 níkomimu wa oraun nítek ka wa turse wa ruray, a=kar ayne siknu ニコミム ワ オラウン ニテㇰ カ ワ トゥㇽセ ワ ルライ、 アカㇻ アイネ シㇰヌ (彼は)木登りして枝の上から落ちて気絶した、 手を尽くしてやっと息を吹き返した。(S) {E: to faint; lose consciousness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruray
- ルライ 【ru-ray】 半死.▷ル=さっと ライ=死ぬ (出典:萱野、方言:沙流)
- ruretar
- ルレタㇻ 【ru-retar】 灰色,ねずみ色:やや白い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruretar
- ルレタㇻ 【自動】[ru-retar やや・白い] やや白い、 白っぽい。 ☆参考 うすい灰色やアイボリーなど、 まっ白ではないが白に近い色を言う。 ☞retar レタㇻ {E: to be whitish.} (出典:田村、方言:沙流)
- rurkasup
- ルㇽカスㇷ゚ 【rur-kasup】 汁しゃもじ. ルㇽス プタ ネ ヤ ルㇽカスㇷ゚ ネ ヤ サヨス エウン ア・エイワンケ コㇿ オㇷ゚ラㇰ ペ ネ ナ イテキ ネノ イキ・アン ペ ネ ナ=汁鍋のふたや汁用のしゃもじを粥鍋に使うといやな味がするものなのでそのようにするものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruro(ho) kar
- ルロ(ホ) カㇻ 【ruro(ho)-kar】 畝きり(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- ruro(ho) kar
- ルロ(ホ) カㇻ 【ruro(ho)-kar】 男としての用を足せなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- rurukina
- ルルキナ §467 リシリコンブ (1) ruru-kina (ru-rú-ki-na)「ルるキナ」[ruru(<rur 汁、だし)kina(草)] ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rurusas
- ルルサㇱ §467 リシリコンブ (2) ruru-sas (ru-rú-sas)「ルるサㇱ」[<ruru(<rur 汁、だし)sas(コンブ)] ⦅鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ruruseppa
- ルルセッパ §109 ハスノハカシパンの類 (2) ruru-seppa(ru-ru-sep-pa)「ルルセッパ」ハスノハカシパン Scaphechinus mirabilis (AGASSIZ). (出典:知里動物編、方言:)
- rusam
- ルサㇺ 【名】[ru-sam 道・のすぐそば/傍]道端の店などが並んでいる所。 rusam péka é=iki ayne e=ek ruwe somo ne ya? ルサㇺ ペカ エイキ アイネ エエㇰ ルウェ ソモ ネ ヤ? (あなたは)道端のマーケットで遊んできたのではないのか。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rusat
- ルサッ 【自動】[ru-sat やや・乾く] やや乾いた、 生乾きである。 ☆参考 ruteyne ルテイネ 少しぬれている。 ☆参考 rurikan ルリカン 少し湿っている。 ☞sat サッ {E: to be slightly dry.} (出典:田村、方言:沙流)
- rusat
- ルサッ 【ru-sat】 生乾き. (出典:萱野、方言:沙流)
- rusiknak
- ルシㇰナㇰ 【ru-sik-nak】 半盲. (出典:萱野、方言:沙流)
- rusiknak
- ルシㇰナㇰ §396.じゃくし(弱視)ru-siknak〔ru-šík-nak ルしㇰナㇰ〕[ru(なかば)+siknak(盲目である)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rusiknak
- ルシㇰナㇰ 【自動】[ru-siknak やや・盲目だ]目がよく見えない(「目が薄い」)。 {E: to have bad eyesight.} (出典:田村、方言:沙流)
- rusirma
- ルシㇼマ §418.しらくも(白癬)(3)ru-sirma〔rú-šir-ma るシㇼマ〕[ru(頭髪)+sirma(おり、滓)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- rusittokkay
- ルシットッカイ 【自動】[ru-sittok-kay 道・ひじ・折れる] ジグザグに歩く。 rusittokkay=an no apkas=an kunine cikusi a=kar ruwe an ルシットッカイアン ノ アㇷ゚カㇱアン クニネ チクシ アカン ルウェ アン ジグザグに歩くように通り道をつくってあるのだ。(S) {E: to walk in a zigzag manner.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruska
- ルㇱカ 【他動】…を怒る、 …のことで腹を立てる、 …に憤慨する、 …のことがおもしろくない、 …のことで不機嫌になる。 noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス (彼は)ひたいに大きな穴をあけられたことに憤慨して。(S会話) ene iruska katun ki siri a=ruska エネ イルㇱカ カトゥン キ シリ アルㇱカ (彼が)そんなに不機嫌そうにしていることに私は腹が立った。(W民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska ruwe ne kusu シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ ルウェ ネ クス まさか目の前に見ながらあなたを殺すなんて、 そんな気にもなれないし不愉快だから。(W民話) {E: to get angry at…, over…; fly into a rage over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruska
- ルㇱカ 【ruska】 腹を立てる,怒る. ク・ヌイェ カ ルㇱカ ㇷ゚ ネ コㇿカ ク・サハポ カ ヤイェウェンペ ネ ワ エホラㇰホラㇰ コㇿ アㇷ゚カㇱ ペ ネ ア ワ=書くのも腹立たしいことだが亡くなった私の姉も身体の不自由な人で歩く時に身体を傾かせながら歩く人であったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruskare
- ルㇱカレー 【ruska-re】 よかったなあ,それは安心だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruskare un
- ルㇱカレ ウン 【間投】[慣用句][ruska-re un …を怒る・させる・よ] ああ、 よかった(反語的な喜びの表現)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruskareun
- ルㇱカレウーン 【ruska-re un】 よかったよー,ああよかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- rusutentay
- ルステンタイ §263 クラゲ (4) rusutentay (ru-sú-ten-tay)「ルすテンタイ」 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- rusuypa
- ルスイパ 【助動】[複](rusuy ルスイ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を)…したい。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruteksam
- ルテㇰサㇺ 【ru-tek-sam】 道端. (出典:萱野、方言:沙流)
- rutteksam
- ルッテㇰサㇺ 【位名】[rur-teksam 海水・の横] 海端、 波打ち際のすぐ上。 陸地の端の海岸線沿いの所。 rutteksam kus ルッテㇰサㇺ クㇱ 海岸線沿いの所を通る=海岸に沿って進む(=rutteksamkor ルッテㇰサㇺコㇿ)。 {E: the edge of the shore.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rutteksamkor
- ルッテㇰサㇺコㇿ 【自動】海端を通る。 ☆参考 rutteksam kus ルッテㇰサㇺ クㇱ とも言う。 {E: to pass along the shoreline???} (出典:田村、方言:沙流)
- rutusa kew(-e)
- ルトゥサ ケウ §387.したい(死体);死骸(10)ru-tusa kew(-e)〔rú-tu-sa-keŭ るトゥサ・ケウ〕「半死半生の死体」[ru(なかば)+tusa(蘇生する)+kewe(その体)]⦅ユ研IⅡ, p.264⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruwe-askepeci(hi)
- ルウェアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は ruweaskepet ルウェアㇱケペッ)…の親指。 {E: the thumb of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe-askepet
- ルウェアㇱケペッ 【名】[概](所は ruweaskepeci(hi) ルウェアㇱケペチ(ヒ))[ruwe-askepet 太い・指] 親指。 ☞askepet アシケペッ {E: the thumb.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe-kankan
- ルウェカンカン 【名】[ruwe-kankan 太い・腸] 大腸。 ☆参考 小腸は áne-kankan アネカンカン。 ☞kankan カンカン {E: the large intestine.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruweaskepet
- ルウェアㇱケペッ 【ruwe-askepet】 親指. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwehean
- ルウェヘアン 【ruwehe an】 ようである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwehean
- ルウェヘアン 【ruwehe an】 足跡がある. アㇻパ ルウェヘ アン=行った足跡がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwekankan
- ルウェカンカン 【ruwe-kankan】 大腸,はらわた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwekankan(-i)
- ルウェカンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(21)大腸 ruwe-kankan(-i)〔ru-wé-kaŋ-kan ルうぇカンカン〕[ruwe(太い)+kankan(腸)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruwekaricup
- ルウェカリチュㇷ゚ 【名】[ru-w-ekari-cup 通り道・(挿入音)・を先回りする・月][古](月の名)11月。 yukkesanpa=an wa kusu ruwekari-cup sekor a=ye ユッケサンパアン マ クス ルウェカリチュㇷ゚ セコライェ 鹿追いをするからルウェカリチュプ《先回りする月》と言う(雪もあまり「おっきくなく」(たくさん積もらず)草もじゃましないので nayetok ナイェトㇰ《沢の水源地》に行って前からつかまえる)。(W) ☆参考 ruekaricup ルエカリチュㇷ゚ とも言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ruwekina
- ルウェキナ §026 フキ (6) ruwe-kina (ru-wé-ki-na)「ルうェキナ」[太い・草] 葉柄 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ruwesan
- ルウェサン 【名】[ru-w-e-san 道・(挿入音)・で・浜手の方へ出る][雅]浜辺。 a=kor ruwesan or ta/a=i=ósurpa kor アコン ルウェサン オッタ/アイヨスㇽパ コㇿ 私のいつもの浜辺にほうり出されながら。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- ruwesankasiko pasekamuy
- ルウェサンカシコ パセカムイ 【ruwe-san-ka-sik-o pase-kamuy】 水の神の名前. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwoka
- ルウォカ 【位名】[概](所は ruwokake ルウォカケ)[ru-oka 跡・の後](=ruoka ルオカ) ①…の去った後、 …の死後。 ②ipe ruwoka cómante イペ ルウォカ チョマンテ [雅] [慣用句]食事が終わる。 {E: ①after the death of… ②used at the completion of a meal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwokake
- ルウォカケ 【位名】[所](概は ruwoka ルウォカ)[ruwoka-ke …の去った後・の所](=ruokake ルオカケ) …の去った後、 …の死後、 彼の死後。 ruwokake pirka wa ney pakno situri ルウォカケ ピㇼカ ワ ネイ パㇰノ シトゥリ 親の亡くなったあとよくやっているので子孫がいつまでも続く。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyakkepet(c-i)
- ルヤッケペッ §819.おやゆび(7)ruyakkepet(c-i)〔ru-ják-ke-pet ルやッケペッ〕[ruye(太い)+akkepet(指)]⦅クッシャロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruyampecikap
- ルヤンペチカㇷ゚ §318 アマツバメ (2) ruyampe-cikap (ru-yám-pe-či-kap)「ルやンペチカㇷ゚」[<ruyampe(雨)cikap(鳥)] ⦅静内、近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ruyampeciri
- ルヤンペチリ §316 ツバメ (1) ruyampe-ciri (ru-yám-pe-či-ri)「ルやンペチリ」[<ruyampe(雨)ciri(鳥)] ⦅静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ruyanpe
- ルヤンペ 【名】[ruy-an-pe 激しい・ある・もの] ①嵐。 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ 嵐になる/嵐である(「しける」)。 ruyanpe as yakka apto as yakka ルヤンペ アㇱ ヤッカ アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ 嵐が吹いても雨が降っても(運動会はやるそうだ)。(W) ruyanpe ruy ルヤンペ ルイ 嵐が激しい(「しける」)。 upas ruyanpe ウパㇱ ルヤンペ 雪嵐=吹雪。 ②雨。 tanto ruyanpe an noyne síran タント ルヤンペ アン ノイネ シラン 今日は天気が悪い、 雨が降りそうだ。(W)(注 「もう降っているときは apto as kor an アㇷ゚ト アㇱ コラン、 降りそうだというときは ruyanpe an noyne ルヤンペ アン ノイネ と言う。(W))ranke núpe/ruyanpe kunne/i=kurkasike/ciorankekar ランケ ヌペ/ルヤンペ クンネ/イクㇽカシケ/チオランケカㇻ(鳥の姿になって飛んでいる夫が)落とす涙が雨のように私の上に降ってきた。(W神謡)(注 同じワテケさんが語った別の神謡では、 同様の場面で ruyaptosane ルヤㇷ゚トサネ と言っている。) ☆参考 地方によっては雨が降ることを ruyanpe as ルヤンペ アㇱ と言うが、 沙流地方の日常語ではただ雨が降るのは apto as アㇷ゚ト アㇱ と言い、 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ は嵐やしけや吹雪のことを言う。 しかし ②の用例のように、 状況・文脈によって、 雨を ruyanpe ルヤンペ と言う場合もある。 {E: a storm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyanpe
- ルヤンペ 【ruyanpe】 雨,嵐,荒天. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyanpe ruy
- ルヤンペ ルイ 【ruyanpe ruy】 嵐. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyanpe tum ta
- ルヤンペ トゥㇺ タ 【ruyanpe tum ta】 雨降りの中. ルヤンペ トゥㇺ タ エエㇰ?=雨降りの中を来たの? (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyanpekar
- ルヤンペカㇻ 【自動】[ruyanpe-kar 嵐/雨・にあたる] 雨ざらしになる(干した物をしまい忘れたために雨にあたったり嵐にあたったりする)。 ruyanpekar ayne mátek ápekor an ルヤンペカㇻ アイネ マテㇰ アペコラン 雨ざらしになって色がぼやけたみたいになった。(S) {E: to become weather-beaten.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruyanpekur
- ルヤンペクㇽ 【名】[ruyape-kur 嵐・雲] 嵐の雲。 (=ruyanpe kur ルヤンペ クㇽ) {E: storm-clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruyapto
- ルヤㇷ゚ト 【名】[ruy-apto 激しい・雨] ひどい雨、 土砂降りの雨。 {E: heavy rain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyapto
- ルヤㇷ゚ト 【ruy-apto】 大雨,強い雨. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyaptosane
- ルヤㇷ゚トサネ 【副】[ruy-apto-sa-ne 激しい・雨・(?)・のように][雅] 土砂降りの雨のように。 ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ 落とす涙が土砂降りの雨のように私の上に落ちて来た。(W神謡語り)(注 人間の姿から鳥の姿になって天へ帰って行く神が別れを惜しむ様子の描写、 民話にもよく出てくる場面である。) ☆参考 同じワテケさんが歌った別の神謡で ruyanpe kunne ルヤンペ クンネ と言っている。 {E: to rain heavily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyeaspeket(c-i)
- ルイェアㇱペケッ §819.おやゆび(6)ruye-aspeket(c-i)〔ru-jé-aš-pe-ket ルいェ・アㇱペケッ〕[ruye(太い)+aspeket(指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruyekina
- ルイェキナ §026 フキ (7) ruye-kina (ru-yé-ki-na)「ルいェキナ」[太い・草] 葉柄 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ruyka
- ルイカ 【ruyka】 橋.▷ル=道 イカ=越える (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyka 1
- ルイカ 【他動】[ruy-ka (火が)燃える・(他動詞)](火を)燃す、 燃やす、 燃えるようにする。 ape ruyka アペ ルイカ 火を燃やす(炎を出してよく燃えるようにする)。 ☆参考 ただ点火して火をたくことは ape ári アペ アリ。 {E: to burn…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruyka 2
- ルイカ 【名】[< ru-ika 道・を越えて近道する] 橋。 ruyka ka kus ルイカ カ クㇱ [橋・の上・を通る]橋を渡る。 ☆参考 帯広や旭川以北等では u と i が入れ替わって riwka リウカ と言い、 宗谷では rewka レウカ と言う。 {E: a bridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruykamuy
- ルイカムイ §113 ネキリムシ(根切虫);ジムシ(地虫)、コガネムシ類の幼虫 (2) ruy-kamuy(rúy-ka-muy)「るイカムイ」⦅屈斜路、本別⦆コガネムシ類 唱言(井上9) (出典:知里動物編、方言:)
- ruyruypa
- ルイルイパ 【他動】[複](単は ruyruye ルイルイェ)(二人以上が/二人以上に)…に会ったことを喜んで両手で相手の両手をとってあいさつする。 ☞ruyruye ルイルイェ、 uruyruypa ウルイルイパ、 utekruyruypa ウテㇰルイルイパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyruypa
- ルイルイパ 【ruy-ruypa】 撫でる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sa
- サ §025.姉(1)sa〔sá さ〕⦅H. S.⦆姉。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sa 1
- サ 【名】[概](所は sáha サハ) 姉。 ☞sápo サポ {E: an elder sister.} (出典:田村、方言:沙流)
- sa 2
- サ 【名詞語根】[概](所は sákehe サケヘ) ①神謡の折り返し(リフレイン)。 ②折り返しとメロディー・リズムを含めた歌い方。 ☆参考 メロディーだけを言うには sinotca シノッチャ と言う。 神謡を折り返しと節をつけて歌うことを sákoye サコイェ または sákekoye サケコイェ と言う。 ☆参考 この sa サ が独立の語として使われた例はない。 この方言で独立の語として使われる概念形は sáke サケ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sa 3
- サ 【位名語根】①前の方(山手の方向に対して)海手の方向、 (家の中で、 奥の方に対して)いろりの方向。 san サン (山手の方向から海手の方向へ)行く、 来る、 出る、 (いろりの近くへ)出る。 hesasi ヘサシ いろりの方向へ。 sáta サタ 前(いろりの方)に。 sawun サウン[< sa-un]前(海側の方)の。 ②(血統に関して)子や子孫の方向。 sani サニ …の子/子孫。 (出典:田村、方言:沙流)
- sa/sa(ha)
- サ/サ(ハ) 【sa/sa(ha)】 姉. エシㇼ エ・サハ エㇰ ワ ニサッタ キナチャ クス ト オルン アㇻパ・アン ナ トゥナㇱ ホプニ ワ ヤイェトコイキ シコㇿ ネ ア ナ ヌ ワ アヌ=先程お前の姉が来て,明日ガマ草を刈りに沼へ行くので早く起きて準備しなさい,ということであったので聞いておけ(母親が姉娘からの伝言を妹娘に伝える). (出典:萱野、方言:沙流)
- saa
- サア 【間投】(輪踊り(ホリツパ)のはやしの一部。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saciri
- サチリ §272 エゾイタチ(エゾオコジョ) (2) saciri (sá-či-ri)「さチリ」 ⦅網走、春採、厚岸、多蘭泊、真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sacirkamuy
- サチㇼカムイ §326 エゾヤマセミ (4) sacir-kamuy (sa-čír-ka-muy)「サちㇼカムイ」[<?] ⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sáha
- サハ 【名】[所](概は sa サ)…の姉、 彼/彼女の姉。 ☆参考 親族関係を客観的に表現する語。 呼びかけには使わない。 ☞sápo サポ {E: the elder sister of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sahpe
- サㇵペ §592.肺病(5)肺病 sahpe〔sáh-pe さㇵペ〕[sah(<sat 乾いた)+-pe(もの);末期の肺患が sahpe(乾鮭)のごとく乾涸しているからか)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sahpekoro(-an)
- サㇵペコロ §464.ぜんそく(喘息)(2)喘息[を病む] sahpe-koro(-an)〔sáh-pe-ko-ro さㇵペコロ〕[sahpe(<sat「乾いた」-pe「もの」)+koro(もつ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sahpekoro(-an)
- サㇵペコロ §592.肺病(6)肺病[を病う] sahpe-koro(-an)〔sáh-pe|ko-rò さㇵペコロ〕[sahpe(から咳)+koro(持つ)]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sahtureh
- サㇵトゥレㇸ §095 エゾクロウスゴ、オククロウスゴ (3) sahtureh (sáh-tu-reh)「さㇵトゥレㇸ」[<sak(夏)turep(木の実)] 果実 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sak
- サㇰ 【sak】 ない. イチェン ク・サㇰ=銭私にない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sak
- サㇰ 【sak】 夏,真夏. (出典:萱野、方言:沙流)
- sak 1
- サㇰ 【他動】①(名詞(目的語)の後に置かれて)…を持っていない、 …がない、 …を欠いている。 re ka sak mosir レ カ サㇰ モシㇼ 名前のない島。(S言い伝え) unu patek a=kor, ona a=sak no ウヌ パテㇰ アコㇿ、 オナ アサㇰ ノ 私には母だけがいて父がいなくて。(S民話) so ka sak ソ カ サㇰ 床に敷く敷物もない。(W民話) heyoki sak no ヘヨキ サㇰ ノ 遠慮しないで。(W神謡語り) nan ka sak sir ka sak ナン カ サㇰ シㇼ カ サㇰ (直訳すると)顔も持っていず様子(姿)も持っていない=顔も姿も美しくない(自分の娘のことをその結婚相手になってほしい人に向かって謙遜して言う言葉。 「しかし持参金を持たせるからもらって下さい」に似た表現がこれに続く)。(NK民話) ②(動詞のあとに置かれて、 慣用表現)いつも…しない。 ramupokiwen mosma hawean kor an sak hawe iki wa! ラムポキウェン モㇱマ ハウェアン コラン サㇰ ハウェ イキ ワ! いつもかわいそうだと言うことのほか何も言わないんだね。(S) ☆参考 目的語の名詞は概念形。 たとえば hon ka sak ホン カ サㇰ おなかがない。(W会話) 同じことを言うのに isam イサㇺ《ない》を使えば所属形を使って honihi ka isam ホニヒ カ イサㇺ (S会話) {E: to not have…; have lost…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sak 2
- サㇰ 【名】夏。 mata hene sak hene マタ ヘネ サㇰ ヘネ 冬でも夏でも。 {E: summer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sak-poncikap hawepirka poncikap
- サㇰポンチカㇷ゚ ハウェピㇼカ ポンチカㇷ゚ 【名】[sak-pon-cikap hawe-pirka-pon-cikap 夏・小さい・鳥・声・美しい・小さい・鳥][動物]ウグイス。(W) ☆参考 口承文学の中に出てくるらしい。 {E: a bush warbler (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- sakae
- サカエ 【sakae】 酒を醸す粥. ワッカ コマレ(ク・オマレ) ワ ピㇼカ クナㇰ ク・ラム クス サカエ コマレ アクス クトシントコ オイクㇱ=水を入れてみて.いいと思ったので酒を醸す粥を入れたら,帯つきの行器が漏る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakaekasup
- サカエカスㇷ゚ 【sakae-kasup】 酒粥杓子:プㇱニ(ホオノキ)で作る. 図[サカエカスㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- sakaenamte-nima
- サカエナㇺテニマ 【名】[sak(e)-a-e-namte-nima 酒・人が・それで・…をさます・皿] 酒をつくるときごはんを炊いたのを麹を合わせる前にさます容器。 (出典:田村、方言:沙流)
- sakaenamtep
- サカエナㇺテㇷ゚ 【sakae-namte-p】 酒粥ざまし:ピンニ(ヤチダモ),ランコ(カツラ),ペロ(ナラ)で作る. 図[サカエナㇺテㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- sakanke
- サカンケ 【sakanke】 煮て干す. サカンケ キミ=煮て干したトウモロコシ.カㇺ ア・サカンケ ヒ タ アナㇰネ ルウェ キミ パㇰノ ネ クワペッネ ア・カㇻ ア・スパ ヒネ ア・テイパ ワ ア・ヌカㇻ ポンノ オケㇺタヤイケ パㇰノ ア・スパ スポㇷ゚ ウㇱケ ワ ア・ヤンケ コㇿ ピㇼカ サカンケ カㇺ ネ ア・カㇻ エアㇱカイ=肉を煮て干す場合は,太いトウモロコシほどに肉を縦切りにして煮て,つまんでみて少し血がにじむくらいに煮てから,鍋の煮え立っているところから上げると,おいしい干し肉が出来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakanke
- サカンケ 【他動】①…をゆでて乾す(保存食にするため)。 ②(煮てからあと乾すもの)を煮る、 ゆでる。 a=sakánke wa a=satke アサカンケ ワ アサッケ 煮て乾す。(S) {E: ① to boil… ② to boil and then dry… ( preserving process for food).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakanram
- サカンラㇺ 【名】[概](所は sakanrami(hi) サカンラミ(ヒ))[sakan-ram (?)・心] 短気、 激しい気性。 kimunkamuy sakanram a=koysitoma キムンカムイ サカンラㇺ アコイシトマ 熊の気性が恐ろしい。(S) sake-sakanram/iku-sakanram サケサカンラㇺ/イクサカンラㇺ 激しい酒ぐせ。 {E: short-tempered; irritability.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakanram
- サカンラㇺ 【sakan-ram】 荒い気性,時によっては前後の見境もなくなる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sakanrami(hi)
- サカンラミ(ヒ) 【名】[所](概は sakanram サカンラㇺ) …の短気、 …の激しい気性。 sakanrami wen サカンラミ ウェン かんしゃく持ちですぐ乱暴する。(S) {E: the short temper, irritability of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sakanramkor
- サカンラㇺコㇿ 【自動】[sakanram-kor 激しい気性・を持つ] 短気である、 かんしゃく持ちである。 {E: to be short-tempered.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakanramkor
- サカンラㇺコㇿ 【sakan-ram-kor】 気性が荒い.猛り狂う心を持つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakatpa
- サカッパ 【名】[sak-atpa 夏・初め]初夏(六月から七月の初め)。 ☞sak サㇰ {E: early summer (June, early July).} (出典:田村、方言:沙流)
- sakayo
- サカヨ 【sakayo】 けんか,言い争い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakayokar
- サカヨカㇻ 【sakayo-kar】 けんかする,文句・言いがかりをつける,いばりちらす. ア・ホクフ イク ルイ ペ ネ イヨㇱキ コㇿ オラーノ サカヨカㇻ エアㇻキンネ ア・エシㇼキラㇷ゚=私の夫は飲みすぎる人で酔うとけんかするので本当に私は苦労する.ヌマン パㇰノ ネㇷ゚キ ワ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) サンニヨ アニタ(アン ヒ タ) プマハ エホㇱキ シコㇿ イェ コㇿ サカヨカㇻ ハウェ ネ ノイネ=昨日まで働いていたのに精算の時に報酬に不満があると文句を言っているらしいよ.スイ ネア ウェンクㇽ サカヨカㇻ コㇿ アン ノイネ.ヤㇺス コラチ ア・コアナサㇷ゚=またしてもあの悪い者,いばりちらしているらしい.クリのいがと同じで手余されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sákayokar
- サカヨカㇻ 【自動】だだをこねたり大声で文句を言ってあばれたりして人を困らす(「だはんこく」)。 ☆参考 kosakayokar コサカヨカㇻ[他動] {E: to complain and fly into a rage.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakcironnup koraci
- サㇰチロンヌㇷ゚ コラチ 【sak-cironnup koraci】 貧相だ.▷サㇰ=夏 チロンヌㇷ゚=狐 コラチ=〜のようだ ソンノ タㇷ゚ イキ ウェンメノコ ア・コサマ ㇷ゚ カ イサㇺ.ア・イェ ロㇰ クニ サㇰチロンヌㇷ゚ コラチ アン=本当に今来て行った悪い女,比較するものもない.言うところの夏の狐のような者だ.*アイヌがいう夏の狐は.毛は抜け落ち所々に抜け残りの毛があって,顔にふくらみもなく,目はつり上がり,それはそれは貧相に見えるもの.それでそのように言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sake
- サケ 【sake】 酒. (出典:萱野、方言:沙流)
- sake
- サケ §067 サケ あきあじ、あきやじ (6) sake (sa-ke)「サケ」 ⦅千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sáke 1
- サケ 【名】[概](所は sákehe サケヘ) [< sa-ke(歌う)節/折り返し・(所属語尾)] ①歌の節(メロディー、 声の出し方やこぶしを含めて)。 ②神謡の折り返し(リフレイン)。 ☆参考 語源的には sa サ の所属形だが、 サダモさんの言葉では sa サ は語構成の要素としてしか現れず、 独立の名詞概念形は sáke サケ らしい。 ☞sákehe サケヘ 1 (出典:田村、方言:沙流)
- sake 2
- サケ 【名】[< 日本語] 日本酒、 清酒、 (昔は)濁り酒。 kamuy-sake カムイサケ 上等の酒、 清酒 (焼酎やビールは含まない)。 ☆発音 sáke サケ《節(ふし)、 折り返し》とはアクセントが違う。 ☆参考 祈りの言葉で、 またその他でも場合によって tónoto トノト とも言う。 {E: sake (rice-wine).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sake okake wen
- サケ オカケ ウェン §680.ふつかよい;宿酔(1)sake okake wen〔sa-ké|o-ká-ke|wen サけ・オかケ・ウェン〕[酒・のあと・悪い]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sake-iyus kur
- サケイユㇱ クㇽ 【名】[sake-i-usi-kur 酒・もの/人・にそれをつける・人](?) 酒宴に招待された主賓(当日の祭司をつとめる)。 ☆参考 招待したほうの人(酒宴を催す家の主人)は sake-sanke kur サケ サンケ クㇽ。 {E: guests invited to a feast} (出典:田村、方言:沙流)
- sake-sakanram
- サケサカンラㇺ 【名】[概](所は sakesakanrami サケサカンラミ)[sake-sakanram 酒・激しい気性](=iku-sakanram イクサカンラㇺ)激しい酒ぐせ(酒を飲むと酔っぱらって怒って騒いだりあばれたりする)。 {E: drunken behaviour.} (出典:田村、方言:沙流)
- sake-sakanrami
- サケサカンラミ 【名】[所](概は sakesakanram サケサカンラㇺ) …の激しい酒ぐせ。 sake-sakanrami wen サケサカンラミ ウェン 酒ぐせが悪い(酒を飲むと酔っぱらって怒って騒いだり乱暴したりする)。(S) {E: drunken behaviour of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sake-sanke kur
- サケサンケ クㇽ 【名】[sake-sanke-kur 酒・を出す・人] 酒宴の主人側、 酒を振舞う人。 ☆参考 招待された主賓は sakeiyuskur サケイユㇱクㇽ。 二人が上座で向き合って儀式をする。 {E: the host of a banquet.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakehaw
- サケハウ 【名】[sake-haw 歌の節(?)/酒(?)・声] サケハウ(酒がまわって気分がよくなったころ、 男性が歌う歌の一種。 歌詞はない。 ごく低い声をふるわせるようにして、 間々に高い声を入れ、 ときには裏声もまぜながら響かせて歌う)。 ☆参考 『音声資料5』に収められている例では、 だいたい u ウ の種類の母音が多く、 ときに i イ のような母音も入り、 また b ブ、 ba バ、 k ㇰ のような音も入る。 ☆参考 haw ハウ は《声》、 sake サケ は sáke《節》だとするとアクセントが合わない。 sake《酒》ならばアクセントが合う。 それで、 酒を飲んだときに歌うから《酒歌》とも解釈できる。 しかし、 歌詞のない節だけの歌だから《節歌》とも解釈できる。 ある女性が鼻歌を歌っている声を聞いたときサダモさんがそれを sakehaw サケハウ と言い、 《節の歌》だと言った。 酒を飲んだときに男子が歌う歌詞のない節だけの歌 sakehaw サケハウ も、 本来はその意味だったのではないかと思う。 ☆参考 座ったままでこの sakehaw サケハウ を歌っていてからそのうちに立ち上がって同じ歌を歌い続けながら舞い始める。 この歌舞は tapkar タㇷ゚カㇻ。 ☞tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehaw
- サケハウ 【sake-haw】 歌,男が舞を舞う時の声. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakehawki
- サケハウキ 【自動】[sakehaw-ki サケハウ・をする] サケハウを歌う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehe
- サケヘ 【sakehe】 繰り返し言葉:カムイユカㇻ=神のほうからアイヌに注文をつけ,話の時に一言いってはサケヘという繰り返し言葉が入る.長いサケヘには,トゥノヤケ レノヤケ クトゥンケ カムイケ カムイチカッポ フㇺフㇺフㇺというのもある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sákehe 1
- サケヘ 【名】[所](概は sa サ) ①(神謡)の折り返し(リフレイン)。 ②折り返しとメロディーやリズムとを合わせた、 その節(歌い方)全体。 ☆発音 sakehe サケヘ《…の酒》とはアクセントがちがう。 ☆参考 神謡を歌うときは最初に折り返しが歌われ、 そのあと1行おきに入る場合もあり、 数行に1回ずつ入ることもある。 折り返しの言葉もメロディーも入れる場所も、 それぞれの神謡によってだいたい決まっている。 神謡の終わりの部分は語りになるし、 神謡によっては途中で語りが入る場合もあるが、 語りの部分には折り返しはつかない。 折り返しの言葉の中には、 カッコウの神の神謡の han kakkok kakkok ハン カッコク カッコク、 熊の神の神謡の houwepahm ホウウェパフム、 子犬の神謡の wo wo kar kanto kanto ウォ ウォ カラ カント カント のように、 自叙する動物神や動物のなき声を模したものが目立つが、 状況を象徴的に表しているらしいものや、 何を表しているかわからないものもたくさんある。 折り返しも、 歌詞の部分と同様、 伝わるうちに変化してきたと思われるものも多い。 {E: ① the refrain of epic chants. ② the refrain together with the melody or rhythm of epic chant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehe 2
- サケヘ 【名】[所](概は sake サケ)…の酒、 …でつくった酒、 その酒。 amam etoyta wa sakehe ka kar アマㇺ エトイタ ワ サケヘ カ カㇻ ヒエを畑につくってそれで酒もつくった。(W) ☆発音 sákehe サケヘ《ふし、 神謡の折り返し》とはアクセントがちがう。 {E: the sake, rice-wine of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehurarakmenoko
- サケフララㇰメノコ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(4)陰部が酒の香を発する女 sake-hura-rak-menoko〔sa-ké-Fu-ra-rak-me-nò-ko サけフララㇰメノコ〕[sake-hura(酒の香)+rak(におう)+menoko(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakeiyuskur
- サケイユㇱクㇽ 【sake-i-us-kur】 酒宴を司る人. マラㇷ゚ト オッタ(オㇿ タ) イメㇰ・アン ヒ タ ホㇱキノ サケイユㇱクㇽ ア・コイプニ ㇷ゚ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン アニー=酒宴で食べ物を配る時,最初に酒宴を司る人に配るものなので聞いておきなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakeiyuste
- サケイユㇱテ 【sake-i-us-te】 酒宴を司らせる. ピラウトゥッタ(ピラウトゥㇽ タ) イヨマンテ アン クㇱネ オロ タ ア・イ・サケイユㇱテ シコㇿ ネ ワ ユタㇻクㇽ エㇰ ヒクス ア・コシムシㇱカ ルウェ ネ=平取に熊送りがあり,その時に私に祭司をということで使者が来たのでそれに対して返事をした. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakekar
- サケカㇻ 【sake-kar】 酒作り(をする). メノコ ウタㇻ イユタ ワ ウン・コレ ヤン.アシㇼパ オッタ(オㇿ タ) サケカㇻ・アン ワ シンヌラッパ・アン クスネ ナ=女性の方々は搗き物をしてください.新しい年に酒を作って先祖供養をしよう.図[サケカㇻ①][サケカㇻ②][サケカㇻ③] (出典:萱野、方言:沙流)
- sakekar
- サケカㇻ 【自動】[sake-kar 酒・をつくる] 酒をつくる(=sake kar サケ カㇻ)。 {E: to make (brew) sake, rice-wine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakekar-sintoko
- サケカㇻシントコ 【名】[sake-kar-sintoko 酒・をつくる・シントコ(大きい容器)]酒をつくるのに使う大きい容器(=sakekar sintoko サケカㇻ シントコ)。 {E: a large vessel used in the sake making process.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakekarpa
- サケカㇻパ 【自動】[複](sakekar サケカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆)酒をつくる。 {E: to make (brew) sake, rice-wine (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakekor
- サケコㇿ 【自動】[sake-kor 酒・を持つ] 酒を持つ、 酒を手に入れる(つくるかもらうかなどして)。 {E: to have, acquire sake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sákekoye
- サケコイェ 【他動】[sake-ko-ye 節/折り返し[所]・とともに・…を言う(=歌う)](神謡)を折り返しと節をつけて歌う。 ☆対語 rupaye ルパイェ …を折り返しも節もつけないで語る。 ☆参考 sákoye サコイェ と言う人もいる。 方言差か。 (出典:田村、方言:沙流)
- sakemawekor
- サケマウェコㇿ 【sake-mawe-kor】 酒気を帯びていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakenoye
- サケノイェ 【sake-noye】 泥酔する.▷サケ=酒 ノイェ=ねじる *酒にねじられる.普通の酔っ払いはイヨㇱキ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakenumpa
- サケヌンパ 【sake-numpa】 酒を搾る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakepisakku
- サケピサック 【名】[sake-pisakku 酒・ひしゃく] 酒を汲むひしゃく(=sake pisakku サケピサック)。 {E: a dipper used to scoop sake.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakesapke
- サケサㇷ゚ケ 【sake-sapke】 利き酒:酒を口に含んでその善し悪しを味わい分けること. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakeukusis
- サケウクシㇱ 【sake-u-kusis】 酒を醸す.▷サケ=酒 ウ=互い クシㇱ=発酵した (出典:萱野、方言:沙流)
- sakewen
- サケウェン §413.しょきあたり(暑気あたり)(11)夏まけ sak-ewen〔sá-ke-wenさケウェン〕[sak(夏)+ewen(に当る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakhorak
- サㇰホラㇰ 【自動】[sak-horak 夏・倒れる](樹木が)夏に倒れる。 sakhorak hamkur cikuni ne kusu hamuhu ka sat ni ka sat wa an サㇰホラㇰ ハㇺクㇽ チクニ ネ クス ハムフ カ サッ ニ カ サッ ワ アン 夏に倒れた葉のついた木だから葉も乾き木も乾いていた。(HC民話) {E: (for trees) to fall down in summer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sákipe
- サキペ 【自動】[sak-ipe 夏・食物(魚)] 夏の漁をする。 {E: to fish in summer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakipe
- サキペ §068 サクラマス (1) sakipe(sa-kí-pe)「サきペ」[sak(夏)ipe(魚)]⦅屈斜路、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sakipe
- サキペ §068 サクラマス (10) sakipe(sa-ki-pe)「サキペ」マス。 (出典:知里動物編、方言:)
- sakipe
- サキペ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (6) sakipe(sa-kí-pe)「サきペ」⦅穂別、屈斜路、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sakipe
- サキペ 【sakipe<sak-e-pe】 マス.▷サㇰ=夏 エ=食べる ペ=物 →サキペ サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し.沢の中を流すとたくさん運べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakir
- サキㇼ 【sakir】 長い棒:家を建てる時に使う材料.根元の太さが4cmくらいのカヤをあてるための棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakir
- サキㇼ 【名】魚を干す串。 ☆参考 焼くときの串は imanit イマニッ。 {E: a skewer used to dry fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakkes
- サッケㇱ 【名】[sak-kes 夏・末] 晩夏(九月に入ったころ)。 ☞sak サㇰ 2 {E: late summer (from September).} (出典:田村、方言:沙流)
- sakkimotpe
- サッキモッペ §270 キタキツネ、きつね (8) sakkimotpe (sák-ki-mot-pe)「さッキモッペ」[<sak(夏)kimotpe(山のケダモノ)] ⦅胆振、日高⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sakma
- サㇰマ 【sakma】 カヤ押さえ柴:根元の太さが3cmほどの棒.屋根を葺く時カヤを押さえるもので屋根の表からは見えない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakma
- サㇰマ 【名】①屋根を支えるために横に渡してある木(横木)。 ②壁のヨシの所に横に渡してある木。 ③外につくる棚を支えるために渡す竿のような棒。 {E: crossbeams to support roof, building, walls, bookshelves, etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakmaninpa
- サㇰマニンパ 【sak-ma ninpa】 カヤ押さえの柴を引っぱる,虎刈り. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) フチ コトピヒ(ク・オトピヒ) ハサミ アニ トゥイパ コㇿ オカケヘ オタ カ ペカ サㇰマ ア・ニンパ ルウェヘ ネノ アン.ウトゥラ シノッ ヘカッタㇻ サㇰマニンパ サㇰマニンパ シコㇿ エン・イェ エン・ヤイコプンパ=私が小さい頃,祖母がにぎりばさみで私の髪の毛を切ると,その跡が土の上をカヤ押さえ柴をひっぱったような跡(俗に言う虎刈り)になる.一緒に遊ぶ子供たちが,カヤ押さえの柴引っ張りカヤ押さえの柴引っ張りと私に言って冷やかしたものだ.*日本語で直訳すると長いがサㇰマニンパは語呂もよかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakne
- サㇰネ 【副】[sak-ne 夏・に]去年の夏、 この前の夏。 tan sakne タン サㇰネ 今年の夏(夏が過ぎてから言う)。 ☆参考 tan sak タン サㇰ 今年の夏(夏のうちに言う)。 ☞sak サㇰ {E: the previous summer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakno
- サㇰノ 【sak no】 なくて. ネㇷ゚カ サㇰ ノ エㇰ=何もなく来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- saknoski
- サㇰノㇱキ 【sak-noski】 夏:盛夏(7月半ばから8月). (出典:萱野、方言:沙流)
- saknoski
- サㇰノㇱキ 【名】[sak-noski 夏・の真ん中] 盛夏(七月半ばから八月)。 ☞sak サㇰ {E: midsummer (from mid-July through August).} (出典:田村、方言:沙流)
- sakos
- サコㇱ 【sak-hos】 夏脚絆:シナの木の皮で作る. 図[サコㇱ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sákoye
- サコイェ 【他動】[sa-ko-ye 節/折り返し・とともに・…を言う(=歌う)][他方言(?)](神謡)を折り返しをつけ節をつけて歌う。 ☆参考 サダモさんは sákekoye サケコイェ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- sakpa
- サㇰパ 【名】[sak-pa 夏・年] 夏の間。 sakpa pirka wa tanne サㇰパ ピㇼカ ワ タンネ 夏の間が良くて長い(春早く雪が消え、 秋遅く霜が来る)。(S) {E: during, throughout summer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakpa
- サㇰパ 【sak-pa】 夏. サㇰパ イワン パ マタパ イワン パ=夏の年6年,冬の年6年.このように言う場合にのみ「パ」をつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- saksamaw
- サㇰサマウ 【名】[概](所は saksamawe(he) サㇰサマウェ(ヘ))[saksa-maw (?)・空気]悪臭。 {E: a bad smell.} (出典:田村、方言:沙流)
- saksamawe(he)
- サㇰサマウェ(ヘ) 【名】[所](概は saksamaw サㇰサマウ)…の悪臭。 {E: a bad smell of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saksomoa=yep
- サㇰソモアイェㇷ゚ 【sak somo a=ye-p】 大蛇. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ サㇰソモアイェㇷ゚ ニ カ タ アン ワ エトロ コㇿ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=昔話の中では大蛇が木の上にいて大いびきをかいているということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- saksomoayep
- サㇰソモアイェㇷ゚ §426 マムシ 蛇神(12) sak-somo-aye-p (sák-so-mo-a-yep)「さㇰソモアイェㇷ゚」[<夏・言われ・ぬ・者] ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- saktuype
- サㇰトゥイペ 【名】[sak-tuy-pe 夏・とれて落ちた・もの][植物] 落果(ひとりでに落ちた果物)。 {E: fallen fruit.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakusahura
- サクサフラ 【sakusa-hura】 わきが.▷サクサ=わきが フラ=におう (出典:萱野、方言:沙流)
- sakusahura
- サクサフラ §843.わきが[がくさい](1)わきが sakusa-hura〔sa-kú-sa-Fu-ra サくサフラ〕[sakusa(わきが)+hura(におい)]⦅ホロベツ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakusahuraat
- サクサフラアッ §843.わきが[がくさい](2)わきががくさい sakusa-hura-at〔sa-kú-sa-Fu-ra-at サくサフラアッ〕[わきがの・臭・する]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakusahurawen
- サクサフラウェン §843.わきが[がくさい](3)わきががくさい sakusa-hura-wen〔sa-kú-sa-Fu-ra-wen サくサフラウェン〕[わきがの・臭が・悪い]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sam
- サㇺ 【sam】 方へ. アペ サㇺ タ エㇰ=火の方へ来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sam 1
- サㇺ 【位名】[概](所は sama サマ、 samake(he) サマケ(ヘ)) …のそば。 i=sam kus hi ta イサㇺ クシタ 私のそばを通ったときに。(HK民話) to sam ta kor wa ran wa ト サㇺ タ コㇿ ワ ラン マ (それを)沼のほとりに持って行って (W民謡) ape sam アペ サㇺ (=apesam アペサㇺ)火のそば、 炉端。 ヤㇻペサモマㇷ゚ [yarpe-sam-oma-p ぼろ・のそば・にいる・もの] おしめにくるまった赤ん坊。 {E: near…; beside…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sam 2
- サㇺ 【位名語根】(名詞/位置名詞の後に接尾辞のようについて) ①…の方、 …の側。 símoysam シモイサㇺ[s知on-sam 右の・側](…の)右側。 teksam テㇰサㇺ [tek-sam 手・のそば]…の横。 ②[雅](ユーカラ yúkar ユカㇻ《英雄叙事詩、 ユーカラ》)の中や雅語的慣用句などの中で、 多くの場合、 位置名詞の概念形の後に置かれて、 音節数を整える。 これといった積極的な意味はなさそうであるが、 場所に関する表現の中に多く出てくる。 詳細は不明。 語構成または語源の表示の中では(< …のそば)と書いておく。)kamuy kosonte/a=sikúrkasam/eopirasa カムイ コソンテ/アシクㇽカサㇺ/エオピラサ 私は立派な小袖を自分の体の上に広げて合わせてみた。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- sam(-an)
- サㇺ §034.結婚(する)(23)sam(-an)〔sám さㇺ〕⦅S.⦆結婚する。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sam(a) eanasap
- サㇺ/サマ エアナサㇷ゚ 【連他動】…のことをハラハラする。 (出典:田村、方言:沙流)
- sam(a) epas
- サㇺ/サマ エパㇱ 【連他動】…と並んで走る。 (出典:田村、方言:沙流)
- sam(a) oma
- サㇺ/サマ オマ 【連他動】(女なら男の)そばにくっついている。 (出典:田村、方言:沙流)
- sam/sama(ke)(he)
- サㇺ/サマ(ケ)(ヘ) 【sam/sama(ke)(he)】 側(に),横(に). (出典:萱野、方言:沙流)
- sama
- サマ 【sama】 比べる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sama 1
- サマ 【位名語根】[所](概は sam サㇺ)…のそば、 そのそば。 sama ta a サマ タ ア その/彼のそばに座る。 sama un arpa サマ ウン アㇻパ その/彼のそばへ行く。 apeop sama ta an pe アペオㇷ゚ サマ タ アン ペ 火鉢のそばにあるもの。(S) cócireni sama ta ku=nina wa an na se wa ek チョチレニ サマ タ クニナ ワ アン ナ セ ワ エㇰ 根回しした木のそばにまきとりしてあるから背負って来なさい。(S)sama oma サマ オマ {E: near…; beside…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sama 2
- サマ 【位名語根】[雅](ユーカラ(yúkar ユカㇻ)の中や雅語的慣用句の中で、 多くの場合、 位置名詞のあとに置かれて、 音節数を整える。 概念形の後にも所属形の後にも置かれる。 これといった積極的な意味はなさそうであるが、 場所に関する表現に多く使われる。 詳細は不明。 形の上では sam サㇺ に a がついた所属形に見えるが、 sam サㇺ との違いも不明。 語構成または語源の表示の中では(< …のそば)と書いておく。 epa=kor cási/kopakke sama/a=yaytuyere/a=yayterkere エパコㇿ チャシ/コパッケ サマ/アヤイトゥイェレ/アヤイテㇾケレ [雅]私の城の方に向かって私はまっすぐに進んでいった。(Sユーカラ) tu-makke-sama kotuye トゥマッケサマ コトゥイェ …がいくら断っても(彼の断りを)きかない。 tu-makke-sama a=kotúye híne トゥマッケサマ アコトゥイエ ヒネ 彼がいくら断っても私はきかないで。(W民話) tumakke-sama i=kotuye トゥマッケサマ イコトゥイェ 私がいくら断って彼はきかなかった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sama 3
- サマ 【接尾】[日本語] …様。 {E: Mr., Mrs., Miss, etc. (polite form of address).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samaekimatek
- サマエキマテㇰ 【sama-e-kimatek】 ~のことを案じている.外側から人のことを案じている. ▷サマ=側 エ=それ キマテッ=心配する,気にする ネアクㇽ エアㇻキンネ イクルイワ サマエキマテㇰ コㇿカン=あの人が本当に飲み過ぎて,他人ごとながら私は案じている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- samaetu[o]
- サマエトゥ[オ] §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (17) samaetu[-o] (ra-má-e-tu[-o],sa-má-e-tu[-o])「サまエトゥ[オ]」[<sama(<sapa頭)etu(鼻)o(ついている)] 成魚 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- samakakke
- サマカッケ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (18) samakakke (sa-má-kak-ke)「サまカッケ」[<sapa(頭)kapke(ひらべったい)?] ⦅美幌⦆[=esókkapa] (出典:知里動物編、方言:)
- samakakke
- サマカッケ §036 同定未詳のもの (3) samakakke (sa-má-kak-ke)「サまカッケ」[<sama(<sapa頭)kakke(<kapke禿げている)] 海のカジカ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- samake(he)
- サマケ(ヘ) 【位名】[所](概は sam サㇺ)…のそばの所。 {E: a place near…} (出典:田村、方言:沙流)
- samakehe
- サマケヘ 【samakehe】 かたわら,側. (出典:萱野、方言:沙流)
- samakka
- サマッカ §339 オオワシ (6) samakka (sa-mák-ka)「サまッカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- samakki hokke wa uki
- サマッキ ホッケ ワ ウキ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(30)横位において行う samakki hokke wa uki〔サまッキ・ほッケ・ワ・ウき〕[samakki(<samatki 横になっている>、hokke(寝る)、wa(そして)、uki(交合する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- samama
- サママ 【sam-ama】 横たえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- samamni
- サマㇺニ 【samam-ni】 倒木. サマㇺニ オイカ=倒木を越える. (出典:萱野、方言:沙流)
- samamni
- サマㇺニ 【名】[samam-ni 横倒しになっている・木] 倒木、 横倒しになっている木。 {E: a fallen tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samampe
- サマンペ 【名】[samam-pe 横倒しになっている・もの] [動物]カレイ(カレイの仲間の総称)。〔知分類 p.23〕 {E: a flatfish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samampe
- サマンペ §040 カツオ 渋p. 230 (1) samampe (sa-mám-pe)「サまンペ」[samam(横になっている)-pe(もの)] 成魚 ⦅長万部、虻田、幌別、白老、斜里、美幌、近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- samampe 1
- サマンペ 【samampe】 ①カレイ,カレイ類. (出典:萱野、方言:沙流)
- samampe 2
- サマンペ 【samampe】 ②女性の陰毛の形〔陰語〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- samampesiko
- サマンペシコ 【自動】[samanpe-sik-o カレイ・目・ついている](直訳すると)カレイのような目がついている=寄り目である。 ☆参考 「カレイの目はひとところへ寄っているのでこう言う。」 (S) {E: to be cross-eyed.} (出典:田村、方言:沙流)
- samanena
- サマネナ 【間投(一部)】(即興歌の折り返し(リフレイン) yaysamanena ヤイサマネナ の最初の部分が飲み込まれてしまって聞こえなかったもの。) ☆参考 歌うときにこのように発音されることはしばしばある。 ☞yaysamanena ヤイサマネナ {E: the refrain of an impromptu, improvised poem.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samanpe
- サマンペ ☞samampe サマンペ (出典:田村、方言:沙流)
- samanpesiko
- サマンペシコ ☞samampesiko サマンペシコ (出典:田村、方言:沙流)
- samata
- サマタ 【sama-ta】 側に. ク・シケヘ パセ ㇷ゚ ネ クス サマタ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナクス(ク・アン アクス) ペウレクㇽ エㇰ ヒネ アンパテㇰ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=私の荷物が重いものだから側で立っていると若者が来てさっと持って行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- samatki
- サマッキ 【samatki】 横,横向きになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- samatki
- サマッキ 【自動】横向きになる。 pet or ta samatki wa an ペトッタ サマッキ ワ アン 川で(流木が)横向きになっている。(S) samatki no anu サマッキ ノ アヌ 横向きに置きなさい。(S) {E: to turn sideways.} (出典:田村、方言:沙流)
- samatkinisu
- サマッキニス 【samatki-nisu】 横臼. 図[サマッキニス] (出典:萱野、方言:沙流)
- samatkire
- サマッキレ 【他動】[自動使役][samatki-re 横向きになる・させる] 横向きにする。 {E: to turn…sideways.} (出典:田村、方言:沙流)
- Samayunkur
- サマユンクㇽ 【名】[固有名] サマユンクル(伝説の主人公。 Okikurmi オキクㇽミ と対になって、たいてい悪い役回りで登場する)。 (出典:田村、方言:沙流)
- same
- サメ 【名】[動物]サメ。〔知分類 p.62 ネズミザメ〕 {E: a shark.} (出典:田村、方言:沙流)
- same
- サメ 【same】 サメ. (出典:萱野、方言:沙流)
- same
- サメ §082 ネズミサメ (1) same(sa-mé)「サめ」成魚⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- samekina
- サメキナ §269 ナンバンハコベ (3) same-kina (sa-mé-ki-na)「サめ・キナ」[サメ・草] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- samma
- サンマ 【位名+格助】☞soywasamma ソイワサンマ (出典:田村、方言:沙流)
- samnere
- サㇺネレ 【sam-ne-re】 斜. イシㇰサㇺネレ=横目で見る,斜めに見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- samo
- シャモ/サモ 【samo】 和人:シサㇺウタㇻの略. (出典:萱野、方言:沙流)
- samor
- サモㇿ 【sam-or】 側の. (出典:萱野、方言:沙流)
- samor
- サモㇿ 【名】[sam-or そば・の所]…のそばの所。 {E: a place near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Samormosir
- サモㇿモシㇼ 【名】[sam-or-mosir そば・の所・国/島][地名]本州(「内地」)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samormosir
- サモㇿモシㇼ 【sam-or-mosir】 日本国(側の国):アイヌ側からの言い方. (出典:萱野、方言:沙流)
- samorunerekus
- サモルンエレクㇱ §093 スケトウダラ (4) samorun-erekus(sa-mó-run-e-re-kus)「サもルンエレクㇱ」[<sam(隣国)orun(の)erekus(タラ)]⦅白老、幌別⦆スケトウダラ。 (出典:知里動物編、方言:)
- samorunkur
- サモルンクㇽ 【名】[samor-un-kur 本州・の・人] 本州の人、 本州人、 内地人。 ☆対語 yaunkur ヤウンクㇽ [ya-un-kur 陸・の・人] 北海道の人、 repunkur レプンクㇽ [rep-un-kur 沖・の・人] 海外の人、 外国人。 {E: a person from Honshu (Japanese).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sampa
- サンパ §080 サバ (1) sampa(sám-pa)「さンパ」[sampa←saba(<日本語)]成魚⦅幌別、白老、長万部、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sampe
- サンペ §320.こころ(心)(4)sampe〔sám-pe さンペ〕[心臓]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sampe 1
- サンペ 【sampe】 ①心,精神,気持ち,気分. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampe 2
- サンペ 【sampe】 ②心臓. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampe murmurse
- サンペ ムㇽムㇽセ §754.胸さわぎする(2)sampe murmurse〔sám-pe|múr-mur-se さンペ・むㇽムㇽセ〕[心臓が・湧き立つ]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampe pirka
- サンペ ピㇼカ 【sampe pirka】 性質がいい,気だてがいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampe terketerke
- サンペ テㇾケテㇾケ §754.胸さわぎする(1)sampe terke-terke〔sám-pe|tér-ke-ter-ke さンペ・てㇾケ・テㇾケ〕[心臓が・跳ねる・跳ねる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeah(-tu)
- サンペアㇵ §543.どうみゃく(動脈)(2)大動脈始部 sampe-ah(-tu)〔sám-pe-ah さンペアㇵ〕[sampe(心臓)+ah(<at ひも)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeah(t-u)
- サンペアㇵ §430.心臓に近い大血管;大動脈始部(1)sampe-ah(t-u)〔sám-pe-ah さンペアㇵ〕[「心臓の・紐」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeah(t-u)
- サンペアㇵ §518.つむじ(旋毛);まきめ(3)背中にある旋毛 sampe-ah(t-u)〔sám-pe-ah さンペアㇵ〕[「心臓の・紐」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampearaka
- サンペアラカ §761.胸の病気(4)胸が苦しく吐気を伴う病気 sampe-araka〔sám-pe-a-ra-ka さンペアラカ〕[sampe(心臓)+araka(病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampearka
- サンペアㇻカ §078.胃病(3)胃痛 sampe-arka〔sám-pe-ar-ka さンペアㇻカ〕[sampe(心臓、この場合は心臓と覚しき辺り+arka(痛み)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampecaru
- サンペチャル §431.心耳(2)sampe-caru〔sám-pe-ča-ru さンペチャル〕[心臓・のロ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeci=noypa
- サンペチノイパ 【sampe ci=noypa】 空腹. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampecinoypa
- サンペチノイパ §417.食欲亢進して眠れぬ;おなかがすいて眠れない(2)食欲亢進して眠れぬ;おなかがすいて眠れない sampe-cinoypa〔sám-pe-či-noǐ-pa さンペチノイパ〕[心臓が・ねじれる]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampecinoypa(-an)
- サンペチノイパ §123.うえる(餓える)(11)空腹でたまらぬ sampe-cinoypa(-an)〔sám-pe-či-noǐ-pa さンペチノイパ〕[sampe(心臓が)+cinoypa(cinoyeの反復形、ぐるぐるよじれる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeekoyki
- サンペエコイキ §078.胃病(6)胃が悪くて胸がやける sampe-ekoyki〔sám-pe-ekoǐ-ki さンペエコイキ〕[sampe(↑)+e(において)+koyki(いじめる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeekoyki
- サンペエコイキ 【sampe-e-koyki】 胸焼け(する). エイタサ シト ケ(ク・エ) ア ケ(ク・エ) ア ク・ラコㇿ カシウン ク・イㇰマウレ ク・サンペエコイキ カ ク・キ ノイネ=あまりにもたくさん餅を食べて食べて腹にもたれる挙げ句,げっぷも出て胸焼けもしそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampehorarayse
- サンペホラライセ 【sampe-horarayse】 胸がすっとする,気が晴れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampekuhcara
- サンペクㇷチャラ §431.心耳(1)sampe-kuhcara〔sám-pe-kuh-ča-raさンペクㇷチャラ〕[「心臓の入口」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampemurmurse
- サンペムㇽムㇽセ 【sampe-mur-mur-se】 どきどきする,胸騒ぎ:心配事や悪いことが起きそうな予感などの為に動悸が激しくなること. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampemurse
- サンペムㇽセ 【sampe-mur-se】 気絶,失神,ひきつけを起こす. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) しものあ セコㇿ ア・イェ ウナㇻペ サンペムㇽセ ワ アチャポ ウタㇻ ウナㇻペ ウタㇻ ウキマテッカ ワ ホユッパ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=私が子供の頃シモノアというおばさんがひきつけを起こしおじさんやおばさんが驚いて走ったのを私は見た記憶がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampemurse
- サンペムㇽセ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(8)気絶する sampe-murse〔sám-pe-mur-se さンペムㇽセ〕[sampe(心臓)+murse(?)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampenumat
- サンペヌマッ §762.胸の皮の切り残しsampe-numat〔sám-pe-nu-mat さンペヌマッ〕[sampe(心臓)+numat(女性の肌衣の胸もとの紐)]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampepispiske
- サンペピㇱピㇱケ §254.食いすぎて気持が悪いsampe-pispiske〔sám-pe-piš-piš-ke さンペピㇱピㇱケ〕[sampe(心臓)+pispiske(ぷくんぷくんとする)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampepo
- サンペポ 【sampe-po】 いとしい人,恋人,恋い焦がれている人,恋しくてじっとしていられない恋人のこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- samperih(c-i)
- サンペリㇶ §430.心臓に近い大血管;大動脈始部(2)sampe-rih(c-i)〔sám-pe-riç さンペリㇶ〕[心臓の・腱]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampesasatke
- サンペササッケ §078.胃病(9)胃が悪くて胸が焼ける sampesa-satke〔sám-pe-sàt-sat-ke さンペ・さッサッケ〕[sampe(心臓)、sat-sat-ke〔かわき・かわき・する〕]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampesikurpa(-an)
- サンペシクㇽパ §123.うえる(餓える)(12)空腹でたまらぬ sampe-sikurpa(-an)〔sám-pe-ši-kur-pa さンペシクㇽパ〕[sampe(心臓が)+sikurpa(=sikirpa きりきり舞いをする)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampesituri
- サンペシトゥリ 【sampe-si-turi】 胸がすっとする.▷サンペ=心臓 シ=自ら トゥリ=伸びる イッカ ㇷ゚ アナㇰネ サンテケヘ パㇰノ パㇻコアッ パ ㇷ゚ ネ ヒ エネ エネ アン シコㇿ オカㇺキㇼ ヌ パ クニ ネ ク・イェ ア ク・イェ ア ワ ケサンペシトゥリ(ク・エサンペシトゥリ)=盗っ人する者はその血統まで罰があたってこうこうだと,わざとあの者たちに聞こえるように何度も私は言って胸がすうっとした. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampesituri(-an)
- サンペシトゥリ §669.病気が治る(6)病人の調子がよい sampe-situri(-an)〔sám-pe-ši-tu-ri さンペシトゥリ〕[心臓・伸びる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §432.心臓病sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-súm さンペ・タすㇺ〕[心臓・病]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §761.胸の病気(5)胸が苦しく吐気を伴う病気 sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-sum さンペ・タスㇺ〕[sampe(心臓)+tasum(病)]⦅ナヨロ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §078.胃病(4)胃病 sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-sum さンペタスㇺ〕[sampe(↑)+ta-sum(病)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetoktokse
- サンペトㇰトㇰセ 【sampe-tok-tok-se】 心臓が脈打つ,鼓動がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampetoranne
- サンペトランネ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(1)sampe-toranne〔sám-pe-to-ràn-ne さンペトランネ〕[sampe(心臓)+toranne(怠ける)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetumsak
- サンペトゥㇺサㇰ §078.胃病(5)胃のぐあいが悪い sampe-tumsak〔sám-pe-tum-sak さンペトゥㇺサㇰ〕[sam-pe(↑)+tumsak(元気が無い、tum 力、sak を欠く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampeyukram(-i)
- サンペユㇰラㇺ §591.はい(肺);肺臓(4)肺臓 sampe-yukram(-i)〔sám-pe-juk-ram さンペ・ユㇰラㇺ〕[sampe(前えでるもの、心臓)+yukram(↑)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- samta
- サㇺタ 【sam ta】 側に. (出典:萱野、方言:沙流)
- samun
- サムン 【sam-un】 (〜の)側の,側(へ). エン・サムン エㇰ=私の側へ来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- san
- サン 【san】 棚,干し棚. サン カ タ アヌ=棚の上に置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- san
- サン 【san】 出る,(水が)流れる,おりる,くだる:山から里へ,川上から川下へ,また,火の側へ行く. タパン ナイ エ・トゥラシ シトゥ イクㇱタ アン ポン ナイ クワンノ エ・サン コㇿ ポロ ペッ アン ナ ピタㇻ オッタ(オㇿ タ) レウシ アニー=この沢をのぼって峰の向こう側にある小沢をまっすぐに下って行くと大きい川があるので,川原に泊まるのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- san 1
- サン 【自動】[単](複は sap サㇷ゚)[sa-n 前(奥の反対)・へ行く(移動の動詞を形成)] ①(川下方向へ)行く/来る、 (水が)流れる、 (魚が)下る、 (浜へ)出る。 pis ta san ピㇱ タ サン 浜に出る。 kesto an kor arpa=an sán=an ruwehe ケㇱト アン コㇿ アㇻパアン サナン ルウェヘ 毎日毎日(山の方へ)行ったり(山の方から町の方へ帰って)来たりしてついた道。(S民話) ②火(いろり)の方(sa サ)へ行く。 sá ta san サ タ サン 火のそばに行く。(S) sá ta sap wa apekuran サ タ サㇷ゚ ワ アペクラン 火のそばに行ってあたりなさい。(S) ☆参考 山手/川上の方から海手/川下の方へ移動することを言う。川下の方から川上の方へ向かう移動や横の移動には arpa アㇻパ [単]/paye パイェ [複]《行く》や ek エㇰ [単]/arki アㇻキ [複]《来る》が使えるが、 川上の方から川下の方への移動にはそれらの語は使われず、 たとえ隣りの家に行くときでもこの san サン[単]/sap サㇷ゚ [複]が使われる。 ☆参考 家の中で、 いろりは海や沼になぞらえられ、 奥の方(壁際の方)は山手に、 いろりばたの方は海手に、 またいろりの中では中央の方は沖に、 炉ぶちの所は岸になぞらえた言い方で表現される。 {E: ①to go downstream, upstream; (for water) to flow; (for fish) to go downstream; to go onto a beach; go from the inside of a house towards the hearth. ② to go to, towards a fireplace.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- san 2
- サン 【名】[概](所は sani サニ)[< san サン 1 下る]子孫、 血統。 ☆参考 単語としては所属形 sani サニ の形で使われる。 ☞sani サニ {E: a descendant; a family line, lineage; ancestry.} (出典:田村、方言:沙流)
- san 3
- サン 【名】棚。 ☆参考 火棚は tuna トゥナ、 昔の家(cise チセ)の中で高い所に置かれた簀(す)の棚は aputki アプッキ、 ponki ポンキ など。 屋外の家の東側につくられた幣棚(木幣が並べられた所)は nusasan ヌササン。 物をのせるためにつられている普通の棚は san サン。 (出典:田村、方言:沙流)
- san 4
- サン 【接頭】[< san 1 出る][雅]槍や刀剣の関係の語に接頭する。 特に、 「前に出る」というほどの積極的な意味を表すわけではなく、 主として韻律上の手法として音節の数を数える役割を果たしている。 otu santuka オトゥ サントゥカ たくさんの刀の柄(つか)。 op sannit オプ サンニッ 槍の柄。 (出典:田村、方言:沙流)
- san/sani(ke)(he)
- サン/サニ(ケ)(ヘ) 【san/sani(ke)(he)】 子孫. (出典:萱野、方言:沙流)
- sánasanke
- サナサンケ 【他動】[単](複は sánasapte サナサㇷ゚テ)[sa-na-sanke 前・の方へ・…を出す[単]]…を(中から)出す。 káne kuwa/cinoye kuwa/sánasanke/kamuy tamasay/sánasanke カネ クワ/チノイェ クワ/サナサンケ/カムイ タマサイ/サナサンケ [雅] (姉は)金(かね)のねじれ杖を取り出し、 立派な玉の首かざりを取り出した。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sánasapte
- サナサㇷ゚テ 【他動】[複](単は sánasanke サナサンケ)[sa-na-sapte 前・の方へ・…を出す(複)]…を(中から)出す。 kamuy kosonte/sánasanke/cinoye kuwa/káne kuwa/sánasapte カムイ コソンテ/サナサンケ/チノイェ クワ/カネ クワ/サナサㇷ゚テ [雅]立派な小袖を出してきた。 ねじれた杖、 金(かね)の杖を出してきた。(Sユーカラ) ☆参考 ユーカラだから一個のものでも複数形で言っている。 ユーカラでも、 同じ用例の中にもあるように、 単数形で言うこともある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanashotke
- サナㇱホッケ §566.ねる(寝る)(14)うたたねする sanas-hotke〔sa-náš-hot-ke サなㇱ・ホッケ〕[sanas(仮りに)+hotke(寝る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanaske
- サナㇱケ §524.て(手)(6)手首から先の部分 sanaske〔sa-náš-ke サなㇱケ〕[san(前の方え出た)+aske(手)]⦅H. S.⦆【雅―遺篇, p.15】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sanca
- サンチャ §272.くちびる(唇)(5)san-ca〔sán-ča さンチャ〕[san(前へ出た)+ca(口)]⦅ホロべツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sanca
- サンチャ 【名】[san-ca 前の・口(=pa)](次の慣用句で)口。 sanca or ta mína サンチャ オッタ ミナ ニタニタ笑う。 ☆参考 口を表す ca チャ という語源は東部・中部・北部でよく出てくる形で、 南部方言では通常 pa パ の形が出るが、 この語では ca チャ の形が使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- sanca otta mina kane
- サンチャ オッタ ミナ カネ 【san-ca or ta mina kane】 満面に笑みをたたえる.▷サン=出る チャ=口 オッタ=〜に ミナ=笑う カネ=〜しながら (出典:萱野、方言:沙流)
- sancar
- サンチャㇻ §272.くちびる(唇)(7)san-car〔sán-čar さンチャㇻ〕[san(前え出た)car(口)]⦅ホロべツ,【雅】ユ研Ⅱ, p.603⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanekoh(p-i)
- サネコㇹ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(32)あぶらびれ sanekoh(p-i)〔sa-né-koh サねコㇹ〕[<sari(その尾)+ka(の上)+o(にある)+-p(もの)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanenkor(-o)
- サネンコㇿ §612.鼻っぱし(2)クマの鼻っぱし san-enkor(-o)〔sa-néŋ-kor サねンコㇿ〕[san(前へ出た)+enkor(鼻)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sani
- サニ §016.子孫(4)sani〔sa-ní サに〕⦅H.⦆子;子孫;末裔;血統。[san(出て来た)+-i(もの)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sani
- サニ 【/sani】 〜の血統. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) イセポカ カヌ(ク・アヌ) シネ イセポ クㇰ(ク・ウㇰ) ヒネ ク・イワㇰ アクス フチ エネ ハワニ ケライネクス イソンクㇽ サニ シコㇿ エン・イェ エン・コプンテㇰ ア エン・コプンテㇰ ア=私が小さい時,ウサギの罠をしかけ1匹のウサギを獲って帰って来ると祖母は,さすがに狩の名人の血統だ,と私をほめてくれたほめてくれた.ウェンペ サニ ウェンペ タイペ ネ ロㇰ ペクㇱタ トランネ ワ ホッケ ワ パテㇰ アン イペ ポーカ エアイカㇷ゚=貧乏の血統,貧乏の血筋だからといって,からっぽやんで(骨惜しみして)寝てばかりいて食べることもできない.*ウェンペサニ:これはアイヌ社会での典型的な悪口であって,貧乏するとこのように言われる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sani
- サニ 【名】[所](概は san サン)[san-i 出る/出たもの・(所属語尾)]…の子、 …の子孫。 wenpe sani ウェンペ サニ 貧乏人の子(悪口、 ののしり)。 wenkur sani ウェンクㇽ サニ 貧乏人の子(悪口、 ののしり)。 nispa sani utarpa sani ne kusu pirka siri ニㇱパ サニ ウタㇻパ サニ ネ クス ピㇼカ シリ 偉人の子孫えらい人々の子孫だから栄えるのだ。 (「普通の話言葉ではない。」) (S) ☆参考 大勢の場合は san サン の複数形の sap サㇷ゚ が使われて、 sapi サピ となる。 sani サニ も sapi サピ も、 後に hi ヒ のついた形の例は出ていない。 ☆参考 悪口、 ののしりには sani サニ の代りに taype タイペ、 uype ウイペ も使われる。 ☆参考 sápikir サピキㇼ 子孫の系統、 子孫の総称。 sasini サシニ[雅](神の)子、 世継ぎ。 {E: a child, descendant of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanike
- サニケ 【名】[所][雅]…の子、 …の子孫(=sani サニ)。 kotankonnispa/sanike ne wa コタンコンニㇱパ/サニケ ネ ワ(この子は)村おさの子孫で。 (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- sanike
- サニケ §016.子孫(18)sanike〔sa-ní-ke サにケ〕⦅H.⦆子孫;後裔[sani(↑)+-ke(ところ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sanikehe
- サニケヘ 【/sanikehe】 (〜の)血統. テエータ ワノ ウェンプリ コㇿ ペ サニケヘ アナㇰネ カムイコイパㇰ エパチコアン ワ オウェヌシ パ シリ=ずうっと昔から悪いことをした者の血統は神からも罰を受け罰があたり運の悪いことよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sanikir(-i)
- サニキㇼ §016.子孫(19)sanikir(-i)〔sa-ní-kìr サにキㇼ〕⦅H.⦆子孫;後裔。[san(出て来る)+ikir(列)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sanka
- サンカ 【名詞+位名】[san-ka 棚・の上] 棚の上。 ☆参考 「棚」の訳語として出た。 {E: on top of a shelf.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Sanka-tososo
- サンカトソソ 【名】[san-ka-tososo 棚・の上・を荒らす][固有名]棚荒らし(ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の呼び名の一部)。(Sユーカラ) ☞Kotan-sitcire コタンシッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sankararip
- サンカラリㇷ゚ 【san-ka-rari-p】 魚を簾状に干してある上に降った雪.▷サン=棚 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 *トルㇽカラリㇷ゚=川原で積んである魚の上に降った雪.トルㇽ=山に積んである魚 カ=上 ラリ=押さえる ㇷ゚=物,雪.これは貝澤正雄さんが教えてくれた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- sanke
- サンケ 【sanke】 出す. エクㇱネ ホトゥイパ ハウ アㇱ ヒクス ク・ソイネ アクス アイヌ アン ヒクス チㇷ゚ ア・サンケ ア・クサ ワ エカン(エㇰ・アン)=川の向こうで呼ぶ声が聞こえたので外へ出ると人がいたので,私は舟を出し渡して来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- sanke
- サンケ 【他動】[単](複は sapte サㇷ゚テ)[san-ke 出る・(他動詞化)](しまってあるものや中にあるものを)(一つ)を出す、 客に(食べ物・飲み物・贈り物)を出す、 (手紙)を出す(投函する、 送る)。 sake sanke サケ サンケ 酒を出す。 eturusihi sanke エトゥルシヒ サンケ (熊が)鼻づらを出す。 sanke-mat サンケマッ[雅] 正妻。 {E: to serve, take out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanke kirumpe(aw-)uweohte
- サンケ キルンペウウェオㇹテ §448.すわる(座る)(11)あぐらをかく sanke kirumpe(aw-)uweohte〔sán-ke-ki-rum-pe-aw-u-wé-oh-teさンケキルンペ・ウうぇオㇹテ〕[sanke-kirumpe(足の膝から下の部分)+uweohte(重ね合す)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.5】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sanke-amunin
- サンケアムニン 【名】[概](所は sanke-amunini(hi) サンケアムニニ(ヒ))[sanke-amunin 出す・腕] 前腕、 下膊(ひじと手首の間)。 {E: the forearm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanke-amunini(hi)
- サンケアムニニ(ヒ) 【名】[所](概は sanke amunin サンケアムニン) …の前腕、 …の下膊(ひじと手首の間)。 {E: the forearms of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sankeapa
- サンケアパ §097.陰部―ちつこう(膣口)(7)膣口 sanke-apa〔sáŋ-ke-a-pa さンケアパ〕[sanke(前方の)+apa(戸口)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sankeekasi
- サンケエカシ §014.祖父(4)sanke-ekasi〔sáng-ke-e-ka-ši さンケエカシ〕⦅ビロオ⦆祖父。[sanke(ma-kun「奥の」、「山手の」に対して「炉端の」、「浜手の」の意)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sankekirumpe
- サンケキルンペ §034.あし(足、脚);下肢(11)sanke-kirumpe〔sáŋ-ke-ki-rùm-peさンケ・キるンペ〕[前へ出した・足]膝から先⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sankemaci(hi)
- サンケマチ(ヒ) 【名】[所](概は sankemat サンケマッ)[sanke-mat 出す/前側の・妻][雅] …の正妻。 ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ)、 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも言う。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言うには poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)。 {E: the legal wife of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sankemat
- サンケマッ 【名】[概](所は sankemaci(hi) サンケマチ(ヒ))[sanke-mat 出す・妻][雅] 正妻。 ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ)、 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも言う。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言うには poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sankesapa
- サンケサパ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(16)sanke-sapa〔sáŋ-ke-sa-pa さンケサパ〕[前部の・頭]⦅オシャマンベ、アブタ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanketapsut(-u)
- サンケタㇷ゚スッ §127.うで(腕)(12)まえうで sanke-tapsut(-u)〔sáŋ-ke-tap-sut さンケタㇷ゚スッ〕[前え出ている・うで]⦅チカブミ、ビホロ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sankokka
- サンコッカ §644.ひざ(膝)(5)san-kokka〔sáŋ-kok-ka さンコッカ〕[san(前え出た)+kokka(ひざ);"ひざのさき"]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sanmippo
- サンミッポ 【名】[概/所][san-mippo 出る・孫] ひまご(曾孫)(「ひこ」)およびそれ以下の子孫。 sanmitpo サンミッポ と発音する人もいる。 {E: a great-grandchild (-children).} (出典:田村、方言:沙流)
- sanmippoho
- サンミッポホ 【名】[所](概は sanmippo サンミッポ) …のひまご(「ひこ」)およびそれ以下の子孫。 {E: a great-grandchild (-children) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sanmippoutari
- サンミッポウタリ 【名】[所](概 sanmippoutar サンミッポウタㇻ は未出)[sanmippo-utar-i ひまごおよびそれ以下の子孫・人々(=たち)・(所属語尾)]…の子孫たち。 {E: the descendants of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanmitpo
- サンミッポ ☞sanmippo サンミッポ (出典:田村、方言:沙流)
- sanmitpo
- サンミッポ §016.子孫(1)san-mitpo〔sán-mit-po さンミッポ〕⦅ウラカワ⦆子孫。[san(前え出て来た)+mitpo(孫)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sannanu
- サンナヌ 【名】[所](概の例はない。 nanu ナヌ の概は nan ナン)[san-nanu 前の・顔[所]](?) [雅]顔。 kamuy sannanu カムイ サンナヌ …の神々しい顔。 kamuy sannanu/hetuku cup ne/iyenucupki/ciwre kane カムイ サンナヌ/ヘトゥク チュㇷ゚ ネ/イイェヌチュㇷ゚キ/チウレ カネ [雅](その女神の)神々しい顔にはさしのぼる朝日のように日の光がさしている。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sannici
- サンニチ 【名】[所](概は sannit サンニッ)[雅]…の(槍の)柄の後ろのほう。 op-sannici tekkoyupu オㇷ゚サンニチ テッコユプ [雅](彼は)槍の柄の後ろのほうを手でしっかりにぎっている。(S) {E: the rear end of the shaft of a spear of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sannipe
- サンニペ 【名】[< san-ipe 出る・刀身](otu-…ore-… オトゥ…オレ… の構文で、 次の慣用表現で)刀。 otu sannipe ore sannipe owkauyru オトゥ サンニペ オレ サンニペ オウカウイル 二つの刀、 三つの刀が(=何本もの刀が)重なり合うように飾られていた。(NK民話) ☆参考 sannipe サンニペ と聞こえるが san-ipe サンイペ かもしれない。 {E: swords.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sannit
- サンニッ 【名】[概](所は sannici サンニチ)[san-nit 前へ出る・柄(え)][雅](次の合成語の後部要素として) op-sannit オㇷ゚サンニッ 槍の柄の後ろのほう。 {E: the rear end of the shaft of a spear.} (出典:田村、方言:沙流)
- sannitpo
- サンニッポ §016.子孫(2)san-nitpo〔sán-nit-po さンニッポ〕⦅ホロべツ⦆子孫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sannitpo
- サンニッポ §017.孫(9)san-nitpo〔sán-nit-po さンニッポ〕⦅ホロべツ、ハギノ⦆①ひまご;曾孫。ku-〜「私のひまご」⦅ハギノ⦆。②子孫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sanniyo
- サンニヨ 【自動】勘定を払う、 精算する。 ☆参考 esanniyo エサンニヨ [他動]は、 《心づもりしている、 (先のこと)を熟慮する》ことにも使われる。 {E: to pay a bill; settle an account.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanniyo
- サンニヨ 【sanniyo】 精算・会計・勘定(する),計画,つもり. ク・ポホ ウタㇻ タント サンニヨ アン クス イチェン ケウンケライ(ク・エウンケライ) ナンコㇿ=私の息子たちは今日(給料の)精算があるので,お金を私は貰えるだろう.ニサッタ ネㇷ゚キ プマ サンニヨ アン シコㇿ ク・ポ ウタㇻ ハウェオカ ク・テレ ワ カン(ク・アン)=明日,働いていた賃金の精算があると息子たちが言っていたので私も待っている.*昭和10年頃,近くの貝澤チェキノアさんが自分の息子たちの精算日を楽しみにしてしゃべっていた時の言葉.また,手持ちの金が少なくなると「ヘンパラ サンニヨ アン(会計はいつになるだろう)」と言っていたものだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sanoput
- サノプッ 【san-o-put】 河口. (出典:萱野、方言:沙流)
- sanoputuhu
- サノプトゥフ 【名】[所](概 sanoput サノプッ は未出)[san-o-put-uhu 出る・その尻・(川の)口・(所属語尾)] …の川口/河口。 {E: a rivermouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanpar
- サンパㇻ §272.くちびる(唇)(6)san-par〔sám-par さンパㇻ〕〔前え出た・口〕⦅ホロべツ,【雅】―ユ研Ⅱ, p.874⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanpe
- サンペ 【名】[概/所](所は sanpehe サンペヘ とも) [san-pe 出る・もの] 心臓(自分の胸のあたりの内部を外から感じていうとき胃やその付近をさすことがしばしばある。 「気分が良い、 悪い」などの「気分」に当たる用法もある)。 sanpe arka サンペ アㇻカ 胃が痛い、 気持ちが悪い。 níham úsey ka eytasa uwenupur kor nani ku=sanpe arka na paknoka en=kure ニハㇺ ウセイ カ エイタサ ウウェヌプㇽ コㇿ ナニ クサンペ アㇻカ ナ パㇰノカ エンクレ 木の葉の湯(=お茶)があまり濃いと私はすぐに気持ちが悪く(胃の具合が悪く)なるからもう飲ませないで下さい。(S) sanpe pirka サンペ ピㇼカ 気だてがいい(「根性がいい」)。 sanpe wen サンペ ウェン 気持ちがふさぐ、 うれしくない。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 私は気持ちもふさぐほどに身内の人に会いたい。(S) weysanpekor ウェイサンペコㇿ [wen-sanpe-kor 悪い・気だて・を持つ] 根性が悪い。 {E: the heart.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanpe-mawmawke
- サンペマウマウケ 【自動】[sanpe-mawmaw-ke 気分・(擬態の語根の重複)・(自動詞形成)]気分が悪くなる。 aː, ku=sinki humi! tanto anakne ku=sanpe-mawmawke kane ku=sinki アー、 クシンキ フミー! タント アナㇰネ クサンペマウマウケ カネ クシンキ ああ疲れたなあ、 今日は気分が悪くなるほど疲れた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sanpe-situri
- サンペシトゥリ 【自動】[sanpe-situri 心臓/気持ち・伸びる] 気持ちがいい、 気が晴れる。 ☆参考 esanpe-situri エサンペシトゥリ [他動]…で気持がいい/よくなる。 nucaktek ヌチャㇰテㇰ 気持ちが明るい。 気持ちよく眠っているときは sanpesituri サンペシトゥリ。 {E: to feel well; be comfortable.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanpeekoyki
- サンペエコイキ 【自動】[sanpe-e-koyki 胸・で・いじめる] 胸やけする(胸が苦しくなり苦い水がのどの方に出て来る)。 {E: to have heartburn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanpehe
- サンペヘ 【名】[所](概は sanpe サンペ)…の心臓、 彼/彼女の心臓。 {E: the heart of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanpepok
- サンペポㇰ 【名】[概](所は sanpepoki サンペポキ)[sanpe-pok 心臓・の下] みぞおち(「みずおとし」)。(S) {E: the pit of the stomach.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanpepoki
- サンペポキ 【名】[所](概は sanpepok サンペポㇰ) …のみぞおち。 {E: the pit of the stomach of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sanpeunuwen
- サンペウヌウェン 【自動】[sanpe-un-wen 胸/気持ち・の方へ(?)・悪い] 気持ちが悪い、 胸が悪い(食当たり等で)。 {E: to feel unwell; be uncomfortable.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanpewen
- サンペウェン 【自動】[sanpe-wen 気分・悪い] 気分が悪い(脳貧血のように)。 {E: to feel unwell; be in a bad mood.} (出典:田村、方言:沙流)
- sanrukonna maknatara
- サンルコンナ マㇰナタラ 【san-ru-konna mak-natara】 清い流れきらきら光って流れている[ユ]:高い所から沙流川のようなきれいな流れを見下ろした描写. (出典:萱野、方言:沙流)
- sansintoko
- サンシントコ 【名】[< sa-un-sintoko 上座のいろりの近く・にある・大きい容器](?)酒宴のときに大きな酒の容器から小出しにして酒席の上座のいろりの近くに置かれる酒の容器(ここから酒を汲んで片口に入れ、 杯につぐ)。 ☆発音 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは saysintoko サイシントコ と発音する。 {E: a container of sake placed at the seat of honour around the hearth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santa soaso
- サンタ ソアソ 【間投】(a=wakkatare hekaci アワッカタレ ヘカチ《水汲み少年》の神謡の折り返し、 意味不明。) (出典:田村、方言:沙流)
- santapsut(-u)
- サンタㇷ゚スッ §127.うで(腕)(11)まえうで san-tapsut(-u)〔sán-tap-sut さンタㇷ゚スッ〕[前え出ている・うで]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- santasarampe
- サンタサランペ 【santa-sarampe】 中国渡来の布:金糸や銀糸で織られた布.サパンペ(冠)につけてある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sante
- サンテ 【他動】[自動使役][san-te (山手の方向から海手の方向へ)行く/来る・させる] 山手の方向から海手の方向へ(川上から川下へ)行かせる/来させる。 ☆参考 sanke サンケ は《…を出す》。 ☆参考 川下(海の手)から川上(山手の方)への移動には、 横の移動と同じく、 arpare アㇻパレ《行かせる》、 ekte エㇰテ《来させる》を使う。 {E: to make, let someone go, come from the mountains to the sea.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santek
- サンテㇰ 【名】[概](所は santeke(he) サンテケ(ヘ))[san-tek 出る・手] 世継ぎ、 子孫。 kamuy santek situri カムイ サンテㇰ シトゥリ 神の子孫の系統がのびて(続いて)いく。 {E: an heir; a descendant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santek(-e)
- サンテㇰ §016.子孫(20)santek(-e)〔sán-tek さンテㇰ〕⦅ホロべツ⦆子孫。tu 〜 ka ta「二代目の時代に」re 〜ta ka「三代目の時代に」。[san(出た)+tek(手、枝)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- santek/santeke(he)
- サンテㇰ/サンテケ(ヘ) 【san-tek/-teke(he)】 末裔.子孫,血統. イッカ ㇷ゚ アナㇰネ サンテケヘ パㇰノ パㇻコアッ パ ㇷ゚ ネ ヒ エネ エネ アン シコㇿ オカㇺキㇼ ヌ パ クニ ネ ク・イェ ア ク・イェ ア ワ ケサンペシトゥリ(ク・エサンペシトゥリ)=盗っ人する者はその血統まで罰があたってこうこうだと,わざとあの者たちに聞こえるように何度も私は言って胸がすうっとした. (出典:萱野、方言:沙流)
- santeke(he)
- サンテケ(ヘ) 【名】[所](概は santek サンテㇰ)…の世継ぎ、 …の子孫。 a=santeke ne situri アサンテケ ネ シトゥリ 私のあとつぎとして子孫の系統が続いていく。 santekehe ney pakno ka pirka サンテケヘ ネイ パㇰノ カ ピㇼカ 子孫がどこまでも繁栄する。(S) {E: an heir, descendant of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santekepo
- サンテケポ 【名】[所+指小辞][san-tek-e-po 出る・手・(所属語尾)・(指小辞)][雅]…の手。 {E: the, a hands of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santoku
- サントク 【名】[< 日本語 三徳]三つ折りの財布(札入れ)。 áponko an icen ku=kor pirka santoku or oma wa アポンコ アン イチェン クコㇿ ピㇼカ サントク オㇿ オマ ワ たいした額の(=たくさんの額の)お金が私の上等の三つ折りの財布に入っていて。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- santu
- サントゥ 【santu】 下がる峰,山の出崎. (出典:萱野、方言:沙流)
- santuka
- サントゥカ 【名】[san-tuka 前の/出る・柄(つか)][雅]刀の柄(つか)。 nispa mut pe/otu santuka/owkauyru ニㇱパ ムッ ペ/オトゥ サントゥカ/オウカウイル [雅]長者のはくような立派な刀が何本も柄(つか)が重なるようにかけてあった。(Sユーカラ) ☞otu オトゥ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanu
- サヌ 【sanu】 急に.*サヌの一言で急にとはならない.前後の言葉によって用いる. ピッコサヌ=急に出た,さっと出た.マッコサヌ=さっと立った. (出典:萱野、方言:沙流)
- sap
- サㇷ゚ 【sap】 下りる〔複〕:山から里へ,川上から川下へ,火の側へ行く時も. ニサッタ ア・ヘコテクㇽ トゥラノ エピㇱネ サパン(サㇷ゚・アン)=明日,私の夫とともに浜へ行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- sap
- サㇷ゚ 【自動】[複](単は san サン)(二人以上が)(山手/川上の方向から海手/川下の方向へ)行く/来る、 (浜へ)出る、 いろりのそばへ進む。 {E: to go; come (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapa
- サパ 【名】[概/所] ①頭(人間、 獣、 鳥、 魚等何でもの頭、 首から上の頭部全体)。 kamuy sapa カムイ サパ 熊の頭/熊の頭骨。 yuk sapa ユㇰ サパ 鹿の頭/鹿の頭骨。 ②(語構成要素として)先頭/先端の部分、 最高の/支配する地位。 {E: ① the head (human, animal, etc.). ② the lead; the highest, top position.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapa
- サパ §052.あたま(頭)(1)sapa〔sa-páサぱ〕[sa(前)+pa(頭)]⦅H. 胆振、ヒダカサル、テシオ、イシカリ;S.)【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapa nitkus nitkus
- サパ ニックㇱ ニックㇱ §443.ずつう(頭痛)(4)頭がズキンズキンと痛む sapa nit-kus nit-kus〔sa-pá-nít-kuš-nít-kuš サぱ・にックㇱ・にックㇱ〕[頭に串が次から次とさしこまれる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapa otopi koencayayke
- サパ オトピ コエンチャヤイケ §221.髪の毛がもじゃもじゃしているsapa otopi ko-en-cayayke〔サぱ・オとピ・コえンチャヤイケ〕[sapa(彼の頭)、otopi(彼の毛が)、ko(そこに、前の「彼の頭」を受ける、「彼の頭に」)、en(するどく)、cayay-ke(とげとげしている)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapa poro
- サパ ポロ §059.頭でっかちである(2)sapa poro〔sa-pá|po-róサぱ・ポろ〕[頭が・大きくある]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapa/sapa(ha)
- サパ/サパ(ハ) 【sapa/sapa(ha)】 頭. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapaaraka
- サパアラカ §443.ずつう(頭痛)(2)頭痛[がする] sapa-araka〔sa-pá-a-ra-ka サぱアラカ〕[頭・痛む]⦅シラウラ、マオカ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaarikiriaraka
- サパアリキリアラカ §443.ずつう(頭痛)(9)偏頭痛[がする] sapa-arikiri-araka〔sa-pá-a-rí-ki-ri-a-rá-ka サぱ・アりキリ・アらカ〕[頭・片側病む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaarka
- サパアㇻカ §443.ずつう(頭痛)(1)頭痛[がする] sapa-arka〔sa-pá-ar-ka サぱアㇻカ〕[sapa(頭)+arka(痛い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaha
- サパハ 【名】[所](概は sapa サパ)…の頭、 彼/彼女の頭。 sapaha pirka サパハ ピㇼカ[その頭・よい] りこうだ。 sapaha túrus サパハ トゥルㇱ[その頭・に垢がついている] ふけがある、 ふけがたまる。 ☆参考 ふけは retattur レタットゥㇽ。 {E: the head of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapaha epitce
- サパハ エピッチェ 【sapaha epitce】 禿げている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapaha pirka
- サパハ ピㇼカ 【sapaha pirka】 りこうな. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapahaarka
- サパハアㇻカ 【sapaha-arka】 頭痛〈がする). (出典:萱野、方言:沙流)
- sapaka
- サパカ §052.あたま(頭)(4)sapaka〔sa-pá-kaサぱカ〕[sapa(↑)+ka(上)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakanuma
- サパカヌマ §216.かみ(髪);かみのけ;頭髪(6)sapaka-numa〔sa-pá-ka-nu-ma サぱカヌマ〕[頭毛」の義]⦅タライカ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakap(-u)
- サパカㇷ゚ §060.頭の皮(1)人間の頭の皮 sapa-kap(-u)〔sa-pá-kap サぱカㇷ゚〕[sapa(頭)+kap(皮)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakapke
- サパカㇷ゚ケ §597.はげあたま(はげ頭)(1)頭がはげている sapa-kapke〔sa-pá-kap-ke サぱ・カㇷ゚ケ〕[頭が・はげている]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakapkekur
- サパカㇷ゚ケクㇽ §275 カワウソ (5) sapa-kapke-kur (sa-pá-kap-ke-kur)「サぱカㇷ゚ケクㇽ」[<sapa(頭)kapke(はげている)kur(神)] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sapake
- サパケ §052.あたま(頭)(2)sapake〔sa-pá-keサぱケ〕[sapa(頭)+ke(所);「頭・部」の義]」⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaki
- サパキ §052.あたま(頭)(3)sapaki〔sa-pá-kiサぱキ〕[<sapake]⦅S. マオカ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakitay(-e)
- サパキタイ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(5)sapa-kitay(-e)〔sa-pá-ki-taǐ サぱキタイ〕[sapa(頭)+kitay(頂)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakitayke
- サパキタイケ §053.あたま・の・いただき(頭頂部)(6)sapa-kitay-ke〔sa-pá-ki-taǐ-ke サぱキクイケ〕[頭・頂・部]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakoni
- サパコニ §443.ずつう(頭痛)(5)習慣性の頭痛[持ちである] sapa-koni〔sa-pá-ko-ni サぱコニ〕[sapa(頭)+koni(痛む)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakoni
- サパコニ §568.脳病sapa-koni〔sa-pá-ko-ni サぱコニ〕[頭・病]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapakor
- サパコㇿ 【自動】[sapa-kor 頭・を持つ]頭を持つ、 起源を持つ(=motokor モトコㇿ)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapane
- サパネ 【自動】[sapa-ne 頭・である] いちばん上に立つ、 上位にある、 支配的地位にある。 ☆参考 esapane エサパネ[他動]…を支配/統率する。 {E: to be in a position of control; be in a high position.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapanekur
- サパネクㇽ 【名】(昔の)役人、 主だった人、 上に立つ人。 {E: an official; a leader.} (出典:田村、方言:沙流)
- sapanekur
- サパネクㇽ 【sapa-ne-kur】 首領.▷サパ=頭 ネ=なる クㇽ=人 (出典:萱野、方言:沙流)
- sapanep
- サパネㇷ゚ 【sapa-ne-p】 頭(かしら).▷サパ=頭 ネ=なる ㇷ゚=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- sapanitkus
- サパニックㇱ §443.ずつう(頭痛)(3)頭がズキンと痛む sapa-nit-kus〔sa-pá-nít-kuš サぱ・にックㇱ〕[nit(串)、kus(通る);頭の中に串でも刺しこんだように痛む]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapanpe
- サパンペ 【名】[< sapa-un-pe 頭・につく・もの] 頭のかぶりもの、 冠(男子が正装で頭につける冠。 削り花でつくられ、 前部にクマの頭など、 守り神とされる動物神の姿などの木彫りがつけられている)。 sapanpe kor サパンペ コㇿ 冠をつける。 {E: headwear; a crown.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapanpe
- サパンペ 【sapa-un-pe】 冠. 図[サパンペ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sapanum
- サパヌㇺ 【名】[sapa-num 頭・粒](物体としての)頭、 首級。 sapanum pon サパヌㇺ ポン 頭が小さい。 sapanum poro サパヌㇺ ポロ 頭が大きい。 ☆参考 通常は首級のことも sapa サパ と言う。 {E: the head; the top (of an object).} (出典:田村、方言:沙流)
- sapanuma
- サパヌマ §216.かみ(髪);かみのけ;頭髪(5)sapa-numa〔sa-pá-nu-ma サぱヌマ〕[「頭・毛」の義]⦅タライカ、タラントマリ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaosikarikariusi
- サパオシカリカリウシ §518.つむじ(旋毛);まきめ(1)頭の旋毛 sapa-osikarikariusi〔sa-pá-to-ši-ka-ri-ka-ri-u-ši サぱオシカリカリウシ〕[sapa(頭)+o(そこにおいて)+sikarikari(ぐるぐる回っている)+usi(所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapaosmake
- サパオㇱマケ 【名】[所](概の例はない。 osmake オㇱマケ の概は osmak オㇱマㇰ)[sapa-osmake 頭・の後ろ] 後頭部。 {E: the back of the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- sapapere
- サパペレ 【sapa-pere】 ヒエとかアワを臼に入れて搗き,籾から精白になる前に中身が見えはじめた状態,つまり籾の頭が割れた状態を言う. ▷サパ=頭 ペレケ=割れた *サパペレケがサパペレになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sapapone
- サパポネ §341.されこおべ(→§400参照)sapa-pone〔sa-pá-po-ne サぱポネ〕[頭・骨]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapapone
- サパポネ 【sapa-pone】 頭骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- saparamah(c-i)
- サパラマㇵ §673.ひよめき;おどりこ;だいしんもん(大顫門)(5)sapa-ramah(c-i)〔sa-pá-ra-mah サぱ・ラマㇵ〕[sapa(頭)+ramah(魂)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saparannuntohtohse
- サパランヌントㇹトㇹセ §673.ひよめき;おどりこ;だいしんもん(大顫門)(4)sapa-rannun-tohtohse〔sa-pá-ran-nun|tóh-toh-se サぱ・ランヌン・とㇹトㇹセ〕[sapa(頭)+rannun(<ram-num 心臓・玉)+tohtohse(ペコペコ脈打つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saparasi
- サパラシ §171 アタマジラミ (4) sapa-rasi(sá-pa-ra-si)「さパラシ」⦅S鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- saparu(-he)
- サパル §216.かみ(髪);かみのけ;頭髪(7)sapa-ru(-he)〔sa-pá-ru サぱル〕[「頭・髪」の義]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saparus
- サパルㇱ 【名】[概](所は saparusi(hi) サパルシ(ヒ))[sapa-rus 頭・毛皮] 毛がついたままむけた頭の皮。 {E: the scalp.} (出典:田村、方言:沙流)
- saparus(-i)
- サパルㇱ §060.頭の皮(2)獣の頭の皮 sapa-rus(-i)〔sa-pá-ruš サぱルㇱ〕[頭・獣皮]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saparusi(hi)
- サパルシ(ヒ) 【名】[所](概は saparus サパルㇱ) …の頭の皮。 saparusihi meske kane an サパルシヒ メㇱケ カネ アン 頭の皮がとれてしまった。 saparusihi a=sosó サパルシヒ アソソ 頭の皮をはがす。 {E: the scalp of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sapasakaynu
- サパサカイヌ §021.子(30)sapa-sak-aynu〔sa-pá-sa-kaǐ-nu サぱサカイヌ〕⦅サル⦆私生児[sapa(頭)+sak(無い)+aynu(人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sapatu
- サパトゥ §216.かみ(髪);かみのけ;頭髪(8)sapa-tu〔sa-pá-tu サぱトゥ〕[sapa(頭)+tu(<ru 髪)]⦅チライ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapatuhci
- サパトゥㇷチ §216.かみ(髪);かみのけ;頭髪(9)sapa-tuhci〔sa-pá-tuh-či サぱトゥㇷチ〕[sapa(頭)+tu(髪)+h-ci(群在を表す語尾)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapauspe
- サパウㇱペ 【sapa-us-pe】 髪の毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapautorsam(-a)
- サパウトㇿサㇺ §057.頭の側面;側頭部(1)sapa-utorsam(-a)〔sa-pá-u-tòr-sam サぱ・ウとㇿサㇺ〕[sapa(頭)+utor(わき、ut「あばら」 or「内」)+sam(側)]⦅イブリ、ヒダカ東半⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sápikir
- サピキㇼ 【名】[概](所は sápikiri(hi) サピキリ(ヒ))[sap-ikir 出た(者たち)・の集合] 子孫の系統、 血統、 子孫の総体。 aynu sápikir アイヌ サピキㇼ アイヌの系統、 人間の系統。(S) {E: a family line; one's lineage, ancestry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapikir/sapikiri(hi)
- サピキㇼ/サピキリ(ヒ) 【sapikir/-ikiri(hi)】 子孫,系統. (出典:萱野、方言:沙流)
- sápikiri(hi)
- サピキリ(ヒ) 【名】[所](概は sapikir サピキㇼ)[sap-ikir-ihi 出た(者たち)・の集合・(所属語尾)]…の子孫の系統、 …の血統、 …の子孫の総体、 彼/彼女の子孫の系統/総体。 ekas-sapikiri エカッサピキリ 男子系の先祖の系統。 sut-sapikiri スッサピキリ 女子系の先祖の系統。 {E: a family line, lineage, ancestry of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapke
- サㇷ゚ケ 【他動】…を味見する。 sapke wa inu サㇷ゚ケ ワ イヌ 味見してみなさい。(S) ☆参考 isapke イサㇷ゚ケ《ものの味見をする》は矢毒を少量舌にのせて強さを見ることを言う。 ☞isapke イサㇷ゚ケ {E: to taste…} (出典:田村、方言:沙流)
- sapke 1
- サㇷ゚ケ 【sapke】 ①味見(する). ルㇽサㇷ゚ケ=汁の味見をする.カㇺルㇽ ク・スパ ワ アン ナ ルリヒ サㇷ゚ケ ワ ピㇼカ チキ ス ヤンケ ワ アヌ.エ・ミチヒ イワㇰ ヤㇰ ア・エ ナ=肉汁を煮てあるので,汁の味見をして,よかったら鍋を上げておけ,お前の父が帰って来たら食べるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapke 2
- サㇷ゚ケ 【sapke】 ②イナウの材料の乾き具合を見る:イナウネニの乾き具合を見ることをサㇷ゚ケ(味見)という. エシㇼ イナウネニ ク・サㇷ゚ケ アクス タネ ピㇼカ ナ イナウケ・アン ロー=先程イナウを削る材料の乾き具合を見たら,もういいので,イナウを削ることにしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapo
- サポ 【sapo】 姉(呼びかけ). (出典:萱野、方言:沙流)
- sapo
- サポ §025.姉(2)sapo〔sá-po さポ〕⦅H. S.⦆①肉親の姉。ku-sapo〔ku-sá-po クさポ〕「私の姉」⦅チトセ、サル、シズナイ、サマニ、チロット、メムロ、シラヌカ、アカン、ビホロ、チカブミ、エベオツ、タラントマリ⦆。②妻の姉;兄の妻。③年長の女を血縁の有無にかかわらず言う。i-resu-〜「我を・育てし・姉」「まま姉」⦅ユ研Ⅱ, pp.239, 613⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sápo
- サポ 【名】[sa-po 姉・(指小辞)] 姉、 ねえさん、 年上の女きょうだいまたは女のいとこ、 あまり年の違わない女性の年長者。 ku=sapo he! クサポ ヘ! ねえさん、 しばらくねえ、 会えてうれしいわ。(S会話) e=kor sápo ka/nepki somo ki yakne エコㇿ サポ カ/ネㇷ゚キ ソモ キ ヤㇰネ あなたのねえさんが働かなかったら。(S子守歌) iresu sápo イレス サポ 育ての姉、 養姉。(Sユーカラ) (注 ユーカラの主人公は孤児で、 養姉に育てられる。) ☆参考 所属形語尾 -ho ホ はつかない。 一人称単数のみ ku=sapo クサポ《私の姉》と人称形で言う。 他の人称では kor コㇿ《…を持つ》を用いて kor sápo コㇿ サポ《彼/彼女の姉》のように言うが、 それよりも多く sáha サハ が用いられる。 引用文の中の自称では a=kor sápo アコㇿ サポ《私の姉》等のように言う。 ☆参考 sa サ [概]/sáha サハ [所] が冷静客観的な親族関係の表現で、 呼びかけなどには使われないのに対し、 この sápo サポ は、 愛着や近しい感情を伴う表現である。 呼びかけには ku=sapo クサポ が使われる。他人の女性への呼びかけの場合は必ずしも相手が年上とは限らず、 初対面の場合や、 そうでなくても礼儀上尊敬を示すとき、 話し手のほうが年上であっても言うことがある。 高齢の女性には húci フチ《おばあさま》、 中高年には unarpe ウナㇻペ《おばさん》と言い、 やや若い人に ku=sapo クサポ と言うらしい。 ☆対語 yúpo ユポ。 ☞sa サ 1、 saha サハ、 yúpo ユポ。 {E: an older sister; an affectionate term for a young girl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sappa
- サッパ 【sap-pa】 くだる〔複〕. ネㇷ゚カ ア・エラナㇰペ アン ワ ヘ アッチェウンウタㇻ インネ トパハ サㇷ゚パ ルウェ アン=何か心配事でもあったのか,よその人たちが大勢くだって行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Sappoyama
- サッポヤマ 【名】[日本語][地名](屈斜路湖畔にある山の名。 アイヌ語名は Kamuynupuri カムイヌプリ《神山》。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapse
- サㇷ゚セ 【sap-se】 あざ笑い(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- sapse(-an)
- サㇷ゚セ §379.舌打ちする[いまいましい時など]sapse(-an)〔sáp-se さㇷ゚セ〕[sap(舌を鳴らす音)+se(音を発する)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sapte
- サㇷ゚テ 【他動】[複](単は sanke/sante サンケ/サンテ)[sap-te 出る・させる] ①(二人/二つ以上)を出す(単は sanke サンケ)。 ②(二人以上)を山手/川上の方から海手/川下の方へ行かせる/来させる(単は sante サンテ)。 {E: ① to put, take out…; send…(pl.) ② to make…go to, come from the mountainous areas to the coast (pl.). } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sapte
- サㇷ゚テ 【sap-te】 出す,撤収(する):普通はクチャサㇷ゚テの形に限る. トオㇷ゚ トゥイマ クチャ オルン アㇻパアナ(アㇻパ・アン ア) コㇿカ タンペ オッタ(オㇿ タ) オムケン・アン ワ トゥナㇱノ クチャサㇷ゚テ・アン=ずうっと遠い狩小屋へ行ったけれど,このたびは猟がなく,早く狩小屋を撤収した. (出典:萱野、方言:沙流)
- sar
- サㇻ 【sar】 葦原(あしはら),よしはら,湿地. (出典:萱野、方言:沙流)
- sar 1
- サㇻ 【名】[概](所は sari(hi) サリ(ヒ)) 葦原、 ヨシ原。 {E: a field of reeds.} (出典:田村、方言:沙流)
- sar 2
- サㇻ 【名】[概](所は sara(ha) サラ(ハ)) [動物]尾。 ☆参考 主にけものの尾や、 それに類する長めの尾。 鹿の短い丸い尾は okiska オキㇱカ、 魚の尾ひれは atkoci アッコチ、 鳥の尾羽は ois オイㇱ、 人やけものの尾骨(尾蹄骨)は is イㇱ〔知分類 人間 p.84((H、 一般))〕 {E: a tail; a fin (of a fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- Sar 3
- サㇻ 【名】[< sar 1葦原] [地名] ①沙流川(川の名)。 ②沙流川流域の地域。 Sar kotan サㇻ コタン 沙流川流域の地域(集落群のあるところ)。 Sar un kur サルン クㇽ 沙流の人、 沙流川流域の地域の人(住む人/出身の人)。 Sar un kur itak サルン クㇽ イタㇰ 沙流の人の言葉、 沙流方言。 ☆参考 北見の斜里川を Pinnesar ピンネサㇻ 男性のサラと言い、 これに対し日高の沙流川を Matnesar マッネサㇻ 女性のサラと言うことがある。 沙流川の昔の名称は Sísirmuka シシㇼムカ と言い、 これが正式の名称であるとも言われる。 {E: place name: ① the Saru River. ② the Saru River basin area.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sar(-a)
- サㇻ §150.お(尾)(1)sar(-a)〔sár さㇻ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sar/sara(ha)
- サㇻ/サラ(ハ) 【sar/sara(ha)】 尻尾,尾. チェㇷ゚サㇻ=魚の尾. (出典:萱野、方言:沙流)
- sara
- サラ 【sara】 現れる.おおわれて見えなかったものが,例えば月が雲から.開いた. サラ ワ アン=開いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sara 1
- サラ 【自動】(おおわれて隠れていたものが)現れる、 見えるようになる、 あらわになる。 {E: to realise; appear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sara 2
- サラ ☞sara(ha) サラ(ハ) (出典:田村、方言:沙流)
- sara(ha)
- サラ(ハ) 【名】[所](概は sar サㇻ)[動物]…の尾、 しっぽ。 {E: a tail of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sarakamuy
- サラカムイ §277 くま (54) sara-kamuy (sa-rá-ka-muy)「サらカムイ」 ⦅白浦⦆叙事詩háwkiの中でクマを言う (出典:知里動物編、方言:)
- sarakapi
- サラカピ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (22) sarakapi (sa-rá-ka-pi)「サらカピ」[<sara(皿)kapi(の皮)、‘皿にする貝殻’] ⦅長万部⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- sarakapi
- サラカピ 【sara-kapi】 ホタテガイ.*アッケテㇰという言い方もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarakkamuy
- サラッカムイ 【sarak-kamuy】 水死人. サラㇰカムイ ネ オカ ヒ タ メノコ アナㇰネ クットコ ノ アン オッカヨ アナㇰネ ウㇷ゚シ ノ アン ペ ネ=水死した者は,女は仰向けになっているし男はうつ伏せになっているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarakuh(p-i)
- サラクㇷ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(35)尾びれ sarakuh(p-i)〔sa-rá-kuh サらクㇷ〕[<sara(尾)+ka(の上)+o(にある)+-p(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saramanto
- サラマント 【名】[sara-manto (?)・[< 日本語]窓]天井の煙出しの穴。 ☆参考 神謡やユーカラなどでは rikuysuy リクイスイ [< rikun-suy 上の・窓]と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- sarampa
- サランパ 【sarampa】 さよなら(外へ出てしまってから互いに). (出典:萱野、方言:沙流)
- sarampaki
- サランパキ 【sarampa-ki】 いとまごい.*少年時代,近くに住んでいたマンロー先生の所へ祖母と行くと,帰り際に祖母は「サランパキ・アン ナー」と言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarampe
- サランペ 【sarampe】 布,絹,絹布. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarampe tum o urepuni
- サランペ トゥㇺ オ ウレプニ 【sarampe tum o-ure-puni】 りっぱな着物を重ね着した神が歩く. アイヌ エクㇺ チトゥナㇱカ プヤㇻオリコ インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) サランペトゥㇺ オウレプニ カムイ ネ クス コラーチ アン クㇽ アニネ(アン ヒネ) エネ ハワニ=人が来る足音が聞こえたかと思うと,窓のすだれが上げられ,私が見ると,りっぱな着物を重ね着した神が,神なので,神に相応しい人がいて言うことには….*昔話の1節で,神がアイヌに語りかける時は東側の窓をめくり上げて話を始めるが,多くの場合は夢の中でである. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarampeceppo
- サランペチェッポ 【sarampe-cep-po】 シマダイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarampetat
- サランペタッ §308 エゾノダケカンバ (3) sarampe-tat (sa-rám-pe-tat)「サらンペ・タッ」[絹布の・樺皮] 樹皮 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarampetatni
- サランペタッニ §308 エゾノダケカンバ (4) sarampetat-ni (sa-rám-pe-tat-ni)「サらンペタッ・ニ」[上記樹皮のとれる木] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- saranip
- サラニㇷ゚ 【名】[sar-ani-p (?)・…を持ち運ぶ・もの] 「小出し」(物を運搬するための袋状の入れ物、 通常シナの木の皮をさいて編んでつくられる)。 ☆参考 昔は紐を頭にかけて背負って運んだ。 ハンドバックぐらいの小さいものは poysaranip ポイサラニㇷ゚ [pon-saranip] と言う。 {E: a basket.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saranip
- サラニㇷ゚ 【saranip】 背負い袋:木の皮を編んで作った袋状の物. 図[サラニㇷ゚2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- saraniptese
- サラニㇷ゚テセ 【saranip-tese】 袋物編み. (出典:萱野、方言:沙流)
- saranpa
- サランパ 【間投】[< 日本語 さらば][古] さよなら。 ☆参考 現代語で別れるときのあいさつとしては、 沙流川下流のワテケさん・サダモさんによれば apunno paye yan アプンノ パイェ ヤン 無事に行きなさい(残る人から去っていく人に)、 apunno oka yan アプンノ オカ ヤン 無事に暮らしなさい(去って行く人から残る人に)が最も普通、 しかしほかにも yayeyamno paye yan ヤイェヤㇺノ パイェ ヤン 気をつけて行きなさい、 pirkano oka yan ピㇼカノ オカ ヤン 元気で/具合よく暮らしなさい、 その他いろいろな言い方がある。 {E: good-bye.} (出典:田村、方言:沙流)
- saranpe
- サランペ 【名】絹、 絹織物。 saranpe nuyto サランペ ヌイト 絹糸。(W) {E: silk; silk material.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saranpekarpe
- サランペカㇻペ 【名】[saranpe-kar-pe 絹・をつくる・もの][雅] かみそりの刃のようなもので、 布を裁断する道具。(W) ☆参考 現代のはさみは hasami ハサミ {E: a razor-like blade; a tool to cut cloth material.} (出典:田村、方言:沙流)
- sarare
- サラレ 【他動】[自動使役][sara-re 現れる・させる] …を現れさせる(おおわれているもの)のおおいを取って見えるようにする。 {E: to make…appear; to uncover and make…be seen.} (出典:田村、方言:沙流)
- sarare
- サラレ 【sara-re】 開ける,開く. スオㇷ゚ プタハ サラレ=箱のふたを開けろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sararepa
- サラレパ 【他動】[自動使役][複](sarare サラレ は単複の区別なし)(二つ以上)を現れさせる/見えるようにする。 {E:to make…appear; to make…be seen (pl.). } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sararpa
- サラㇻパ 【自動】[sara-r(a)-pa あらわになる・(重複)・[複]](二つ以上が)見えてくる、 あらわになっている。 kanras kasi ketunke/hawwap punkar sararpa カンラㇱ カシ ケトゥンケ/ハウワㇷ゚ プンカㇻ サラㇻパ 柾屋根の板がはがれている、 ブドウヅルでしめてある所も傷んでブドウヅルが見えてきている。(S)ほかウポポ {E: gradually become clear, seen (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saretopsi
- サレトㇷ゚シ §150.お(尾)(7)獣の尾の先端 sar-etopsi〔sá-re-top-ši さレトㇷ゚シ〕[sar(尾)+etopsi(先端)]⦅ホロべツ⦆【ユ研Ⅱ, p.628】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Sari 1
- サリ 【名】[< sar-i 葦原・(所属語尾)][地名]北見の斜里。 ☆参考 アイヌ語古名 Mosirpasari モシㇼパサリ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sari 2
- サリ ☞sari(hi) サリ(ヒ) (出典:田村、方言:沙流)
- sari(hi) 2
- サリ(ヒ) 【名】[所](概は sar サㇻ)…の葦原。 …のヨシ原。 (出典:田村、方言:沙流)
- sarkatam
- サㇻカタㇺ §098 クロマメノキ (3) sarkatam (sár-ka-tam)「さㇻカタㇺ」[sar(湿原)katam(果実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarkene
- サㇻケネ §306 ヤチハンノキ (2) sar-kene (sár-ke-ne)「さㇻケネ」[sar(アシ原)kene(ハンノキ)] 茎 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarkes
- サㇻケㇱ 【名】[sar-kes 尾・末]いちばん末の端。 at sakes ta アッ サㇻケㇱ タ ひもの末端に(この場合、 もりにつけた綱の末端に)。 (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- sarki
- サㇻキ 【名】[sar-ki 葦原・カヤ][植物][雅] ヨシ、 葦(=supki スㇷ゚キ)。 sarki cikir kor/sarki tapsut kor サㇻキ チキㇼ コㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ 葦のような足を持ち葦のような肩を持つ(やせて醜い女の姿の描写、 悪口)。(S子守歌) ☆参考 日常は supki スㇷ゚キ のほうを多く用いる。(S)〔知分類 p.227〕 {E: a type of reed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sarki
- サㇻキ §397 アシ ヨシ (1) sarki (sár-ki)「さㇻキ」[sar(アシ原)ki(稈)] 稈 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝川筋⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarki
- サㇻキ 【sarki】 アシ,ヨシ〔稀・雅〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarkop(-i)
- サㇻコㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(31)あぶらびれ sarkop(-i)〔sár-kop さㇻコㇷ゚〕[<sar(尾)+ka(の上)+o(にある)+-p(もの)]⦅もの⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sarkormosospe
- サㇻコㇿモソㇱペ §132 ハナアブの幼虫(尾長蛆) (1) sar-kor-mosospe(sár-kor-mo-sos-pe)「さㇻコㇿモソㇱペ」⦅幌別、美幌⦆simosになる(ビIX, 79) (出典:知里動物編、方言:)
- Sarmato orun poy sey
- サㇻマト オルン ポイ セイ §218 カワシンジュガイ (21) Sarma-to or-un poy sey (sar-ma-to-o-run-poy-sey)「サㇻマト オルン ポイ セイ」カワシンジュガイ(カラスガイの類)(ビIII, 32) (出典:知里動物編、方言:)
- sarmokor
- サㇻモコㇿ §564.いねむり(居眠)[する](7)眠っているふりをする;狸寝入する sar-mokor〔sár-mo-kor さㇻモコㇿ〕[sar(尾)+mokor(眠る)]⦅アズマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sarmokor
- サラモコㇿ 【自動】[sar-mokor 葦原・眠る]仮寝(かりね)する。(W) ☞mokor モコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- sarmokor
- サㇻモコㇿ 【sar-mokor】 うたた寝(する),仮寝. アペ サㇺ タ エ・サㇻモコㇿ コㇿ エ・オㇺケカㇻ ナ ホクレ ホプニ ワ セトッタ(セッ オㇿ タ) ホッケ=火の側でうたた寝をすると風邪をひくから早く起きて寝床で寝ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarmotot(c-i)
- サㇻモトッ §458.せぼね(背骨);脊椎骨;背柱(14)魚の足椎 sar-motot(c-i)〔sár-mo-tot さㇻモトッ〕[sar(尾)+motot(背椎)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sarmotot(c-i)
- サㇻモトッ §659.びていこつ(尾の骨)(1)sar-motot(c-i)〔sár-mo-tot さㇻモトッ〕[sar(尾)+motot([魚の]背骨)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.836】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sarmotot(c-i)
- サㇻモトッ §151.尾の骨(1)sar-motot(c-i)〔sár-mo-tot さㇻモトッ〕[sar(尾)+motot(魚の背骨)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ、 p.836】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sarmowsimosi
- サㇻモーシモシ 【sar-mowsimosi】 眠っている男根を目覚めさせる,陰茎を勃起させる. ▷サㇻ=尾,男根に対して陰語的な言い方 モーシモシ=目を覚ませ *昭和36年から42年まで登別温泉ケーブルの観光地でアイヌとして働いていた時代に,一緒にいたエカㇱやフチが笑いながらいろいろな話を聞かせてくださったが,この言葉もその時に聞いたもの.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- saro
- サロ 【名】[< 日本語 さる][動物] サル(猿)。 {E: a monkey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saromah
- サロマㇵ §397 アシ ヨシ (2) saromah (sa-ró-mah)「サろマㇵ」[sar(アシ原)oma(にある)p(もの)] 稈 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarorun
- サロルン 【名】[sar-or-un 葦原・の所・にある/いる][< sarorun-cikap 葦原の鳥][動物] ツル(タンチョウヅル)。(W) (S) sarorun kamuy サロルン カムイ ツルの王。(S) sarorun tono サロルン トノ ツルの王。(S)〔知分類 p.212〕 {E: a Japanese crane.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sarorun
- サロルン §367 ツル(鶴);タンチョウ (3) sarorun (sa-ró-run)「サろルン」[<sar-or-un-cirの下略] ⦅礼文華、平取、荻伏、静内、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarorun(cikap)
- サロルン(チカㇷ゚) 【sar-or-un (cikap)】 ツル〔鳥〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarorun-cikap
- サロルンチカㇷ゚ 【名】[sar-or-un-cikap 葦原・の所・にいる・鳥][動物] ツル(タンチョウヅル)。(W) (S)〔知分類になし〕 {E: a crane.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sarorun-cikappo
- サロルンチカッポ 【名】[sar-or-un-cikap-po 葦原・の所・にいる・鳥・(指小辞)][動物] ヨシキリ。(S)〔知分類になし〕 {E: a reed warbler(bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- saroruncir
- サロルンチㇼ §367 ツル(鶴);タンチョウ (1) sarorun-cir (sa-ró-run-čir)「サろルンチㇼ」[<sar(葦原)or(内)un(にいる)cir(鳥)] ⦅春採、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarorunkamuy
- サロルンカムイ §367 ツル(鶴);タンチョウ (2) sarorun-kamuy (sa-ró-run-ka-muy)「サろルンカムイ」[<sar-or-un-kamuy(葦原・内・にいる・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarorunkamuy
- サロルンカムイ 【sar-or-un-kamuy】 ツル〔鳥〕.▷サㇻ=湿地 オㇿ=所 ウン=住む カムイ=神 →サロルンカムイ (出典:萱野、方言:沙流)
- saroruy
- サロルイ §367 ツル(鶴);タンチョウ (5) saroruy (sa-ró-ruy)「サろルイ」[<sar-o-uy(葦原・にいること・多い)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Sarpa
- サㇻパ 【名】[< sar-pa ヨシ原・の上(かみ)][地名] 去場(さるば)(沙流川の右岸、つまり西側、紫雲古津と荷菜の間の集落、現在は平取(びらとり)町に含まれる)。 (出典:田村、方言:沙流)
- sarpok(-i)
- サㇻポㇰ §095.いんぶ(陰部)(10)尾の下(=陰部) sarpok(-i)〔sár-pok さㇻポㇰ〕[sar(尾)+pok(下)]⦅ホロベツ⦆【雅―神謡集, p.26】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sarpoki
- サㇻポキ、サㇽポキ §049 ランガレイ(渋p.410)すながれい (2) sarpoki (sár-po-ki)「さㇻポキ、さㇽポキ」[sarpoki-siwninの下略形] 成魚 ⦅礼文、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarpokisiwnin
- サㇻポキシウニン、サㇽポキシウニン §049 ランガレイ(渋p.410)すながれい (1) sarpokisiwnin (sár-po-ki-siw-nin)「さㇻポキシウニン、さㇽポキシウニン」[sarpoki(その尾の下)siwnin(黄色い)] 成魚 ⦅長万部、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarpokisiwninsamampe
- サㇻポキシウニンサマンペ 【sar-poki-siwnin-samampe】 スナガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Sarputu
- サㇻプトゥ 【名】[Sar-putu 沙流川・の河口[所]][地名] 沙流川の河口のあたりの地域、 その集落、 今の富川。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saru
- サル 【名】[< 日本語][動物] (=saro サロ)サル(猿)。 {E: a monkey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sarunkur
- サルンクㇽ 【sar-un-kur】 沙流川の人. フナㇰ ワ エ・エㇰ.サルンクㇽ エ・ネ ルウェヘ アン=どこから来たの.お前は沙流川の人なのかね.*年寄りが他から来た若者に出身地を尋ねる時に言う.門別川のアイヌへはモペトゥンクㇽ(モペッ ウンクㇽ),鵡川の人へはムカウンクㇽ,静内川の人へはシペチャリウンクㇽ,新冠の人へはニカプンクㇽ(ニカㇷ゚ ウンクㇽ)と言うという.アイヌが相手を呼ぶ場合にたいていは出身地を先に言うものである.サルンクㇽ萱野茂という風にである. (出典:萱野、方言:沙流)
- sarurun
- サルルン §367 ツル(鶴);タンチョウ (4) sarurun (sa-rú-run)「サるルン」[<sar-or-un] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sarusmosospe
- サㇻウㇱモソㇱペ §132 ハナアブの幼虫(尾長蛆) (2) sar-us-mosospe(sár-us-mo-sos-pe)「さㇻウㇱモソㇱペ」⦅名寄、穂別、幌別⦆ハナアブの幼虫(尾長) (出典:知里動物編、方言:)
- sas
- サㇱ §213 ヒル(蛭) (1) sas (sas)「サㇱ」 sash, a leech⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sas
- サㇱ 【名】ヒル。〔知分類 p.117〕 {E: a leech.} (出典:田村、方言:沙流)
- sas
- サㇱ 【sas】 昆布. (出典:萱野、方言:沙流)
- sas
- サㇱ 【sas】 合掌材,アイヌ風の家を建てる時の材料.日本語では垂木.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sas
- サㇱ §464 マコンブ (2) sas (sás)「さㇱ」 ⦅北海道中北東部、樺太、千島⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sasanki
- ササンキ §191 ササゲ (1) sasanki (sa-sán-ki)「サさンキ」 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sasini
- サシニ 【名】[所](概はない)[< sani …の子孫(sa と ni の間に前の s と後ろの i が重複されている)(?)][雅(?)](神)の後継ぎ、 (神)の子、 (神)の子孫。 kamuy sasini カムイ サシニ 神の子、 神の世継ぎ、 神の子孫。 {E: a child, descendant, heir (of the gods).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sasitapi
- サシタピ 【sasitabi】 刺し足袋. 図[サシタビ] (出典:萱野、方言:沙流)
- saskina
- サㇱキナ §464 マコンブ (3) sas-kina (sás-ki-na)「さㇱキナ」[“昆布・草”] ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sasnatara
- サㇱナタラ 【自動】[sas-natara (擬音の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)]サアーッサアーッと音がする(帯を締めるときの、 着物と帯がすれる音)。 {E: the rustling sound of…(usually when one puts on an obi (sash for a kimono)).} (出典:田村、方言:沙流)
- sasunitara
- サスニタラ 【自動】[sasun-itara (擬音)・(状態が続いていることを表す接尾辞)]サラサラと音がする(歩くときのきぬずれの音)。 {E: the rustling sound of clothing worn when one is walking.} (出典:田村、方言:沙流)
- sasunitara
- サスニタラ 【sasunitara】 (サラサラ)鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sasuysir
- サスイシㇼ 【sasuy-sir】 未来,永遠,悠久,いつまでも. (出典:萱野、方言:沙流)
- sasuysir
- サスイシㇼ 【名】[< sasun-sir 子孫が続く(san に子音の重複が加わった)・(< 様子)](次の慣用句の中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にもわたって。(W) {E: generation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sasuysirpakno
- サスイシㇼパㇰノ 【sasuy-sir-pak-no】 悠久に:想像もつかないずっと昔から変わらずに続く様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- sat
- サッ 【sat】 乾いた,乾く. ト サッ ワ イサㇺ=沼が乾いてしまった.エ・フライェ ワ ソイ タ エ・サッケ ア アミㇷ゚ サッ ナ ホクレ アフンケ=お前が洗って外に干した着物が乾いたので早く入れろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sat 1
- サッ 【自動】乾く、 乾いている。 sat cep サッ チェㇷ゚ 乾いた魚(=干し魚)、 sat kam サッ カㇺ 乾いた肉(=干し肉)。 to ka sat ト カ サッ 沼/湖も干上がる。 uwetusmak wa to ka sat kane cipta=an wa cip ani easir ka pekanpe-ewetusmak=an ウウェトゥㇱマㇰ ワ ト カ サッ カネ チㇷ゚タアン マ チパニ エアシㇼ カ ペカンペエウェトゥㇱマㇰアン 競い合って湖も乾くくらいに(=見えなくなるくらいに)舟をつくって舟でそれこそ菱の実を競い合って取った。 {E: to be dry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sat 2
- サッ 【自動】広げたように見える。 nociw kur ka sat kane ノチウ クㇽ カ サッ カネ 星がいっぱい広げたように見える。 {E: to appear as if spread out.} (出典:田村、方言:沙流)
- sat'oyra
- サッオイラ 【sat-oyra】 度忘れ(する). オッケ カネ トㇰパ カネ コㇿ ワ エㇰ クニ ク・イェ ア サラニㇷ゚ サッオイラ ヤㇰ イェ コㇿ ソモ コㇿ ワ エㇰ.ク・イルㇱカ ア ク・イルㇱカ ア=突くようにつつくように(=しつこく)持って来いよと私が言った袋を,度忘れしたと言って持って来なかった.私は怒った怒った. (出典:萱野、方言:沙流)
- sat'oyrakar
- サッオイラカㇻ 【sat-oyra-kar】 度忘れ(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- sat-pakane
- サッパカネ 【自動】[sat-pakane (擬態の語根)/乾く・ばかである]「すっかりばか」である。 {E: to be a complete fool.} (出典:田村、方言:沙流)
- sáta
- サタ 【位名+格助】(=sa ta サ タ) 前に、 いろりの方に。 sáta sap wa apekuran サタ サㇷ゚ ワ アペクラン 火のそばへ出て火にあたりなさい。 (apekuran アペクラン apekur yan アペクㇽ ヤン が続けて発音された形) (S) ☆対語 mak ta マㇰ タ {E: before, in front of, near a fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- sata 1
- サタ 【sa ta】 ①囲炉裏に近い所. マㇰ タ エ・アン エ・メライケ ナ.ナ サ タ サン アペクㇽ=奥の方にいてお前は寒いだろう.もっと囲炉裏の方に出て火にあたれ.*窓の方をマㇰタと言い,やや奥まった方から見て囲炉裏に近い方をサタという. (出典:萱野、方言:沙流)
- sata 2
- サタ 【sa ta】 ②川に近い方.*山の麓から見て川に近い方をサタ,麓の方をマㇰタと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sáta-irwak
- サタイㇼワㇰ 【名】[概](所は sátairwaki(hi) サタイㇼワキ(ヒ))[sata-irwak いとこの・兄弟姉妹] いとこ(「いとこきょうだい」)(兄弟姉妹の子)。 ☆参考 usatairwak ウサタイㇼワㇰ いとこ同士。 ☆発音 irwak イㇼワㇰ の発音は イㇽワㇰ。 {E: a cousin; cousins.} (出典:田村、方言:沙流)
- sáta-irwaki(hi)
- サタイㇼワキ(ヒ) 【名】[所](概は sátairwak サタイㇼワㇰ)…のいとこ。 núman kunneywa téun unarpe sata-irwaki cisesak wa kusu ukuran wano arpa wa ikasuy kor an ヌマン クンネイワ テウン ウナㇻペ サタイㇼワキ チセサㇰ ワ クス ウクラン マノ アㇻパ ワ イカスイ コラン きのうの朝ここの(=この家の)おばさんのいとこが奥さんに亡くなられたので、 おばさんは夕べから行って手伝いをしている。(W) ☆発音 irwaki イㇼワキ の発音は イㇽワキ。 {E: the cousin(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- Satamo
- サタモ 【名】[人名] サダモ(話者の一人の名。 日本語名平賀サダ。 沙流川下流の福満出身の女性)。 {E: personal name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satamun
- セタムン §403 エノコログサ (3) sata-mun (se-tá-mun)「セた・ムン」[犬・草] 茎葉 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- satasanmici
- サタサンミチ §016.子孫(3)satasan-mici〔sá-ta-san-mi-či さタサンミチ〕⦅ビホロ⦆【雅】何代も後の子孫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- satcep
- サッチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(6) satcep (sat-cep)「サッチェㇷ゚」⦅幌別⦆サケの処理方法の一つ。頭部を去って開いて干す。サケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- satcep
- サッチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(15) sat-cep (sat-cep)「サッチェㇷ゚」⦅屈斜路⦆サケを背割にして開いて干したもの。 (出典:知里動物編、方言:)
- satcep
- サッチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(16) satcep (sat-čep)「サッチェㇷ゚」 干したサケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- satcep
- サッチェㇷ゚ 【名】[sat-cep 乾いた・魚](=sat cep サッ チェㇷ゚)干し魚。 yayataye satcep ヤイェタイェ サッチェプ [雅][慣用句](直訳すると)網を引いた干し魚=魚(叙事詩の中で「魚」ということをこのように飾って言う)。 (S) {E: dried fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satcep
- サッチェㇷ゚ 【sat-cep】 丸干しのサケ,干し魚. (出典:萱野、方言:沙流)
- satcikuni
- サッチクニ 【sat-cikuni】 乾いた薪. (出典:萱野、方言:沙流)
- satcipor
- サッチポㇿ 【satcipor】 干し筋子. (出典:萱野、方言:沙流)
- sateki cep
- サテキチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(14) sateki cep (sa-te-ki-cep)「サテキチェㇷ゚」⦅千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sathat
- サッハッ 【名】[sat-hat 乾いた・ブドウ](=sat hat サッ ハッ) 干しブドウ(葡萄)。 ☆対語 pethat ペッハッ 干さない生のままのブドウ。 {E: raisins; sultanas (ie dried grapes).} (出典:田村、方言:沙流)
- satka
- サッカ 【他動】☞ram(u) satka ラㇺ/ラム サッカ (出典:田村、方言:沙流)
- satkam
- サッカㇺ 【名】[sat-kam 乾いた・肉](=sat kam サッ カㇺ)干し肉。 {E: dried meat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satke
- サッケ 【他動】[sat-ke 乾く・(他動詞化)] …を乾かす、 …を干す(衣服でも食べ物でも)。 {E: to dry…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satke
- サッケ 【satke】 涸(から)す,乾かす,干す. ポン ト ネ ヤッカ イテキ ア・サッケ ㇷ゚ ネ ナ.チエッポ,イヌヌカㇱ ナ=小さい沼であっても涸すものではないよ.小魚がかわいそうだから.タント ア・ウㇰ ソㇿマ ホクレ チレ ワ アプッキ カ タ サッケ アニー=今日採って来たゼンマイを早くゆがいてすだれの上で乾かしなさい.レラ アㇱ ノイネ シリキ ナ エ・サッケ キナ アプッキ コカㇻカリ ワ ウカオ ワ アヌ=風が吹いて来るようなので,お前が干した山菜をすだれに包んでしまっておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- satkepa
- サッケパ 【sat-ke-pa】 乾かす〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- satkismakar
- サッキㇱマカㇻ 【他動】[sat-kisma-kar (擬態の語根)・つかむ・する] …をしっかりつかんで(つかまえて)いる。 {E: to hold, grasp…firmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satnankasi
- サッナンカシ 【名】[sat-nan-kasi 乾いている・顔・の上][雅](韻文の慣用表現の中で)しわだっらけの顔の上。 ☞kosatnankasi コサッナンカシ (出典:田村、方言:沙流)
- satnatara
- サッナタラ 【自動】[sat-natara (擬態の語根)/乾く・…している(状態を表す接尾辞)](星が)いっぱい広げたように見える。 nociw kur ka satnatara ノチウ クㇽ カ サッナタラ 星影が(=星が)いっぱい広げたように見える。 ☞sat サッ 2 (出典:田村、方言:沙流)
- sato
- サト 【名】[< 日本語] 砂糖。 ☆参考 アイヌ語で砂糖を言うのによく tópenpe トペンペ《甘いもの》と言う語を使うが、 この語はお菓子やお汁粉なども含むので、 お菓子ではなく特に砂糖と限定して言うときに sato サト を使う。 {E: sugar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satpe
- サッペ §592.肺病(4)肺病[のようなからせき] satpe〔sát-pe さッペ〕[<sat(乾いている)+-pe(もの)]⦅ホロべツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- satpetasum(-i)
- サッペタスㇺ §592.肺病(12)satpe-tasum(-i)〔sát-pe-ta-sum さッペタスㇺ〕[satpe(↑)+tasum(病)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Satporo
- サッポロ 【名】[地名]札幌(=Sapporo サッポロ)。 {E: place name: Sapporo.} (出典:田村、方言:沙流)
- satsat
- サッサッ 【自動】[sat-sat 乾く・(重複)](次の表現の中で) rekuci satsat レクチ サッサッ のどが乾く/乾いた。(W)(rekuci sat レクチ サッ とも言う。) ☞sat サッ 1 {E: to be dry (e.g.: to be thirsty).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satsatke
- サッサッケ 【他動】[sat-sat-ke 乾く・(重複)・(他動詞化)] …をよく乾かす。 ☞satke サッケ {E: to dry…well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satsatu
- サッサトゥ 【他動】[sat-sat-u 乾く・(重複)・(他動詞化)] …をよく乾かす、 (魚や肉)を干物にする。 {E: to dry…well; dry (fish, meat)..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- satsatu
- サッサトゥ 【sat-satu】 軽蔑される,ほじくる:人のあらをほじくる. (出典:萱野、方言:沙流)
- satte
- サッテ 【satte】 カヤそろえ:トドマツの板で作る. 図[サッテ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sattek
- サッテㇰ 【sat-tek】 やせる,やせている. ソンノ エネ サッテㇰ ペ オラーノ アサㇺ サㇰ オンタロ ネノ イペノ シリ=全くあのようにやせているくせに底なし樽のようによく食べること! (出典:萱野、方言:沙流)
- sattek
- サッテㇰ 【自動】[sat-tek 乾く・ちょっと…する] やせている、 やせる(人、 動物が)。 ☆対語 mímus ミムㇱ 太っている。 ☆参考 áne アネ 細い。 {E: to be thin; lose weight (humans, animals).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sattek wa okere
- サッテㇰ ワ オケレ 【sattek wa okere】 やせこける. フナㇰ ワ エㇰ セタ サッテㇰ ワ オケレ ㇷ゚ エシー ネンカ アㇻパ=どこから来た犬,やせこけて,しっしっ,どこかへ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- sattek wa ouse ponehe an(
- サッテㇰ ワ オウセ ポネヘ アン( §811.やせる;やせている(5)やせて骨ばかり sattek wa ouse ponehe an[さッテㇰ(やせてい)+ワ(て)+オうセ(ただ)+ポねヘ(その骨〔が〕)+アン(ある)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sattek(-an)
- サッテㇰ §811.やせる;やせている(1)sattek(-an)〔sát-tek さッテㇰ〕[sat(乾いている)+-tek(そういう状態を呈する)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sattok(-i)
- サットㇰ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(29)あぶらひれ(脂鰭);鮭鱒の背鰭と尾鰭の間にある骨の無い脂肪質の鰭状の突起物 sattok(-i)〔sát-tok さットㇰ〕[sar(尾)+tok(突起物)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sattom(-i)
- サットㇺ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(30)あぶらびれ sattom(-i)〔sát-tom さットㇺ〕[<sar(尾)+tom(こぶ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- satupas
- サトゥパㇱ 【名】[sat-upas 乾いた・雪] 雪を掃いて山にしてあるもの。 {E: a swept up pile of snow.} (出典:田村、方言:沙流)
- sauysapa
- サウイサパ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(14)sa-uy-sapa〔sa-úǐ-sa-pa サうイサパ〕[<sa(前)+un(にある)+sapa(頭)]⦅オシャマンべ、アブタ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sawnu
- サウヌ 【sawnu】 ゆるい. *セタテㇰパㇱテ=早く行く,速く行く,急ぐこと,一言で言うと,かどわかす,速く走ること[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawnu
- サウヌ 【自動】(帯など体につけるものが)ゆるい。 ku=kuci sawnu na yupu wa en=kore ククチ サウヌ ナ ユプ ワ エンコレ 私の帯がゆるいからしめてちょうだい。(S) ☆対語 yupke ユㇷ゚ケ。 ☆参考 sawre サウレ は《たるんでいる》。 {E: to be loose (as in a belt, sash).} (出典:田村、方言:沙流)
- sawnure
- サウヌレ 【他動】[自動使役][sawnu-re ゆるくなる・させる](帯など体につけるもの)をゆるめる。 ku=kuci sawnure ククチ サウヌレ 私の帯をゆるめてちょうだい。(S) {E: to loosen…(as in a belt, sash).} (出典:田村、方言:沙流)
- sawnure
- サウヌレ 【sawnu-re】 ゆるめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawokuta
- サウオクタ 【他動】[sa-w-o-kuta 前(外)・(母音連続をさける挿入音)・に・…を全部出してしまう](しまってあるもの)を全部出す、 …をどんどん出してくる。 {E: to take, bring out all of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sawot
- サウオッ 【他動】[sa-w-ot 前(外)・(母音連続をさける挿入音)・…につく/現れる/いる] …をさける、 …から逃げる、 …のいない所へ行く、 …を置き去りにして逃げる。 nisat-sawot-nociw ニサッサウォッノチウ [夜の明け始め・をさけて逃げる・星] 明けの明星(金星)。(S) {E: to avoid, escape from…; to escape and leave…behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sawot
- サウォッ 【sawot】 (〜から)逃げる. ヘマンタ エオラㇺペシㇱテ ㇷ゚ エネポエアシㇼ ヌイ サウオッ イセポ コラチ キラ シリ アン=何に驚愕したものか.あれほどまでに,山火事から逃れようとするウサギのように逃げて行くのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawoy
- サウオイ 【間投】(あるウポポ(座り歌、 輪唱歌)の中のはやし言葉。 意味は不明。) K ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sawre
- サウレ 【自動】①ゆるんでいる。 ②一生懸命やらない。 ku=sawre hike kú=iperepa easkay hawe? クサウレ ヒケ クイペレパ エアㇱカイ ハウェ? 私が何もしなかったらみんなに食べさせられない(反語表現)。(S) {E: ① loose ② to not do one's best; not try hard.} (出典:田村、方言:沙流)
- sawre
- サウレ 【sawre】 やさしい,やさしくかかわる. タパン ハワㇱ アナㇰネ サウレ オルㇱペ ソモ ネ クス コタンコㇿクㇽ ア・エサラマ=この問題はやさしい話ではないので村おさに任せよう.タパン オルㇱペ アナㇰネ サウレ・アン ペ ソモ ネ ナ カムイ ア・エコシ ㇷ゚ ネ ナ.イテキ エカッキ アニ=この事はやさしいことではないので神に任せることにしよう.それにかかわるでないぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawreno
- サウレノ 【副】[sawre-no ゆるい・(副詞形成)]ゆるく。 sawreno ka sina サウレノ カ シナ ゆるくしばる。(S) {E: loosely.} (出典:田村、方言:沙流)
- sawrere
- サウレレ 【他動】[自動使役][sawre-re ゆるくなる・させる]ゆるめる(あまりきつく締めてあるので締めたところだけピンと張って破れる恐れがあるとき、 また力を入れているのを)。 tusihi iteki sawrere トゥシヒ イテキ サウレレ 綱をゆるめるなよ。(S) {E: to loosen…} (出典:田村、方言:沙流)
- sawrere
- サウレレ 【sawre-re】 ゆるめる. イテキ シコッパ シナノ サウレレ=あまりきつく縛らないでゆるめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawsawke
- サウサウケ 【saw-saw-ke】 ゆるんでいる. サウサウケ ワ ソモ モコㇿ=ゆるんでいて眠らない.*昭和10年代は赤ちゃんを着物に包んで眠らせた.その時に包み方がゆるいと眠らないといっていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sawtarakamuy
- サウタラカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(20)疱瘡神 sawtara-kamuy〔sáŭ-ta-ra-ka-muǐ さウタラカムイ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sawun
- サウン 【連体】[sa-w-un 前の方・(母音連続をさける挿入音)・にある]前の。 sawun-amunin サウンアムニン 前腕、 下膊(ひじと手首の間)。 (=sanke-amunin サンケアムニン) sawun masar サウン マサㇻ 前側の段丘の斜面 (「海岸が前の低い方と後ろの高い方の二段になっているときの前の低い方」)。(S)/海に近い草原。(W) ☆参考 ユーカラの中ではこれを ranpes ランペㇱ と言う。 ☆参考 makun マクン 奥の。(S) {E: the front; the fore.} (出典:田村、方言:沙流)
- say 1
- サイ 【名】[概](所は saye(he) サイェ(ヘ))(糸や綱などの)巻いたもの、 一巻き、 糸かせ、 (首飾り玉などの)連。 nuyto say ヌイト サイ 巻き糸(糸のかせ、 つまり糸巻きに巻いたのではなく、 輪にしてある糸)。 tamasay タマサイ [玉・連]玉を糸でつないで輪にした首飾り。 {E: a roll; a line; a row; a set.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- say 2
- サイ 【名】[概](所は saye(he) サイェ(ヘ)) [動物](鳥、 虫、 ブヨ、 トンボ、 蝶などの)群、 列。 cikap say チカㇷ゚ サイ 鳥(ツルや雁など)の群、 列。 ☆参考 けものの群は topa トパ、 魚の列群は rup ルㇷ゚。〔知分類 p.221 say, -e (鳥の)群〕 {E: a counter for groups (a flock of birds; a swarm of insects etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- say,-e
- サイ §419 (その他の鳥名) (26) say, -e(say)「サイ」(鳥の)群れ[人獣の群れはtopa、魚の群れはrup] (出典:知里動物編、方言:)
- say/saye(he) 1
- サイ/サイェ(ヘ) 【say/saye(he)】 ①連(れん):ひとくくりの物を数える言葉. カルㇱ シネ サイ=シイタケ1連.*シイタケ10個をチミンニペㇱ(生のシナ皮を裂いたもの)を用いてひとくくりにした.それをひとつら,ふたつら,と数えたものであった.秋シイタケはひとつらが10銭ほど,米1升が25銭であった時代のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- say/saye(he) 2
- サイ/サイェ(ヘ) 【say/saye(he)】 ②鳥や虫の群. チカㇷ゚ サイ=鳥の群. (出典:萱野、方言:沙流)
- saya
- サヤ 【saya】 鞘(さや):鞘のことはシㇼカとも言うし,ケプㇱペと言う場合もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- saya
- サヤ 【名】[概/所][< 日本語](刀などの刃物の)さや(鞘)。 {E: the sheath of a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayaha
- サヤハ 【名】[所]…のさや(鞘)。 {E: the sheath of a sword of…} (出典:田村、方言:沙流)
- saye
- サイェ 【saye】 (糸を)巻く. ホワーㇻ ヌイト ク・サイェ クナㇰ ク・ラム アクス ウウェシッネ エネ ク・カリーカ(ク・カㇻ ヒ カ) イサㇺ=ああ,糸を巻きたいと思ったのにもつれてしまってどうしようもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- saye 1
- サイェ 【他動】(糸)を巻く(糸巻きに巻くのではなくかせにする)。 a=sayé wa an nuyto アサイェ ワ アン ヌイト 巻いてある(かせ(輪)にしてある)糸。(S) {E: to wind, roll (thread, string, etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saye(he) 2
- サイェ(ヘ) 【名】[所](概は say サイ)…の巻いたもの、 (玉飾りなど)の連。 {E: a roll, line, row, set of…} (出典:田村、方言:沙流)
- saye(he) 3
- サイェ(ヘ) 【名】[所](概は say サイ) (飛ぶ鳥、 虫など)の群、 列。 {E: a group, flock of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayehekar
- サイェヘカㇻ 【sayehe-kar】 巻いてくくる,たぐってくくる. タンネ トゥㇱ サイェヘカㇻ ワ エㇰ=長い網を手で巻いてこい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sayekar
- サイェカㇻ 【他動】[saye-kar 巻いたもの[所]・をつくる]…を巻いて輪にする、 (のばしてあった綱)を巻く。 ☆参考 「銛(もり)を投げて魚に刺さると魚が舟を引っぱって走る。 そのうち倒れると綱がゆるむ。 それから sayekar サイェカㇻ して(=綱をたぐって巻いて)小さいものは舟へ上げ、 料理して持ち帰る。 大きいものは引っぱって持って帰る。」 (S) ☆参考 銛は op オㇷ゚、 銛先は kite キテ、 銛の柄は opnit オㇷ゚ニッ。 ☆参考 「その柄の末端に直径2センチぐらいの haytus ハイトゥㇱ《イラクサの繊維の綱》がついている。 100間(180メートル)ぐらいの長さ。」 (S) {E: to roll up, wind in (a rope, net).} (出典:田村、方言:沙流)
- saykotciri
- サイコッチリ §303 スズメ (9) say-kot-ciri (sáy-kot-či-ri)「さイコッチリ」[<say-kor-cir(群・もつ・鳥)] ⦅礼文華⦆ニュウナイスズメ? (出典:知里動物編、方言:)
- saykur
- サイクㇽ 【名】[say-kur 輪になったもの/群・影](ウポポと呼ばれる輪唱歌の中で)まわりをとり囲んでいる者。 hunpepa wa ku=tukan/tuyma saykur saykuste/tarapso ka tareciw フンペパ ワ クトゥカン/トゥイマ サイクㇽ サイクㇱテ/タラㇷ゚ソ カ タレチウ [雅]クジラの頭から殺していけ/遠くから来た大勢の者に囲まれている/眠っているうちにやられるぞ。(Sほかウポポ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saykuste
- サイクㇱテ 【自動】[say-kus-te 輪になったもの/群・…を通る・させる](直訳すると)群が通る(ウポポと呼ばれる輪唱歌の歌詞の一部)。 ☞saykur サイクㇽ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saymonkire
- サイモンキレ 【saymon-ki-re】 盟神探湯(くがたち). (出典:萱野、方言:沙流)
- sayne nuyto
- サイネ ヌイト 【名】[巻いたもの・になった・縫い糸]かせになった糸、 つまりグルグル巻いて輪にしてある糸。 ☆参考 nuyto say ヌイト サイ とも言う。 {E: a reel, roll of string, thread.} (出典:田村、方言:沙流)
- sayo
- サヨ 【名】ゆるいおかゆ、 たくさんの水で煮たひえがゆ(口をつけて吸うほどの柔らかい液状)。 sayo kar サヨ カㇻ ゆるいおかゆを炊く。 ☆参考 固めのおかゆは sirarsayo シラㇻサヨ。 {E: thin, watery rice gruel, porridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayo
- サヨ 【sayo】 粥(かゆ). (出典:萱野、方言:沙流)
- sayokar
- サヨカㇻ 【自動】[sayo-kar ゆるいおかゆ・をつくる] ゆるいおかゆを煮る(=sayo kar サヨ カㇻ)。 ☞sayo サヨ {E: to cook, boil up watery rice gruel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayokasup
- サヨカスㇷ゚ 【sayo-kasup】 粥杓子・プㇱニ(ホオノキ)で作る. 図[サヨカスㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- sayone
- サヨネ 【自動】[sayo-ne ゆるいおかゆ・である](おかゆやこねたものが)水分が多くてゆるい。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカン ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もう少しゆるくすればよかったのにあんまりかたいねえ。(S) {E: (for rice gruel, kneaded dough etc.) to be thin, watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- sayosu
- サヨス 【名】[sayo-su 水の多いおかゆ・鍋]おかゆ(sayo サヨ)を煮る鍋。 ☆参考 amamsuwesu アマㇺスウェス ご飯を炊く鍋。 ohawsu オハウス おつゆ鍋。 {E: a pot for cooking rice gruel.} (出典:田村、方言:沙流)
- sayosu
- サヨス 【sayo-su】 粥鍋. ルㇽス プタ ネ ヤ ルㇽカスㇷ゚ ネ ヤ サヨス エウン ア・エイワンケ コㇿ オㇷ゚ラㇰ ペ ネ ナ イテキ ネノ イキ・アン ペ ネ ナ=汁鍋のふたや汁用のしゃもじを粥鍋に使うといやな味がするものなのでそのようにするものではない.*汁鍋で粥を煮るとオㇷ゚ラㇰ(=いやな味)がするので,汁鍋と粥鍋を別に使い分けていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sayrarakpekampe
- セイララㇰペカンペ §129 ヒメビシ (2) say-rarak-pekampe (séy-ra-rak-pe-kam-pe)「せイララㇰ・ペカンペ」[殻・すべすべした・ヒシの実] 果実 ⦅A石狩川下流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- saysapa
- サイサパ §054.頭の全部;前頭部;ひたい(15)say-sapa〔sáǐ-sa-pa さイサパ〕〔<san(前に出ている)+sapa(頭)]⦅オシャマンべ、アブタ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saysintoko
- サイシントコ 【say-sintoko】 たがのかかった行器(ほかい). (出典:萱野、方言:沙流)
- saysintoko
- サイシントコ 【名】[san-sintoko 前に出る・櫃、 容器]大きな酒の容器から小出しにして酒席の上座のいろりの近くに置かれる酒の容器。 ☆参考 それに向き合って座るのが sakesankekur サケサンケクㇽ と sakeiyuskur サケイユㇱクㇽ。(S) ☆参考 沙流川の川下のワテケさんとサダモさんの発音。 中流の人や若い人の発音では、 しばしば sansintoko サンシントコ と言われる。 {E: a sake vessel placed at the seat of honour at a feast.} (出典:田村、方言:沙流)
- sayso
- サイソ §174 サンショウ (2) sayso (sáy-so)「さイソ」[<日本語“サンショウ”] 茎 ⦅幌別・穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- seepapakno
- セエパパㇰノ 【se-epa-pak-no】 背負えるだけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sekorkane
- セコㇿカネ 【sekor-kane】 〜と. (出典:萱野、方言:沙流)
- sekumasarkeswaacanekamuy
- セクマサㇻケㇱワアチャネカムイ §270 キタキツネ、きつね (11) sekuma-sarkes-wa-aca-ne-kamuy (se-kú-ma-sar-kes-wa-a-ča-ne-ka-muy)「セくマサㇻケㇱワアチャネカムイ」[<sekuma(山の)sarkes(はし)wa(で)aca(長老)ne(になっている)kamuy(神)] ⦅樺太⦆キツネ神の首領 (出典:知里動物編、方言:)
- semapa
- セマパ 【sem-apa】 入口,玄関. (出典:萱野、方言:沙流)
- semascispo
- セマㇱチㇱポ 【semas-cis-po】 嘘泣き,泣いたふり. (出典:萱野、方言:沙流)
- semastek
- セマㇱテㇰ 【semas-tek】 腹いっぱいになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- semastusupo
- セマㇱトゥスポ 【semas-tusupo】 少しの呪術,少しだけの霊力. ▷セマㇱ=少しの トゥスポ=呪術を セマㇱトゥスポ アヤイコ シッカシマ=さっとした呪いを私自身で大切に守っている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- semekatki
- セメカッキ 【自動】[sem-ekatki (否定)・ある(?)]とんでもない、 でたらめな。 semekatki kotan a=reko セメカッキ コタン アレコ 私はでたらめな村の名を言った。(S民話) {E: Of course not!; What nonsense!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- semitak
- セミタㇰ 【sem-itak】 予言(をする):凶事の予言.気味悪がられる. ピㇼカㇷ゚ カ ウェンペ カ インクㇱ・アン ペ ネ クス セミタㇰ コラチ ア・イェ ワ ア・イ・オモンヌレ カ ア・イ・コイキ カ キ ㇷ゚ ネ=よいことも悪いことも予感がするので予言と同じように私は言ってほめられたり叱られたりするのよ.ホッノ イヨーハイ アチャポ アナㇰネ ウウェインカㇻ ペ コラーチ ウェンペ ヘネ ピㇼカㇷ゚ ヘネ エセミタㇰキ=本当にたまげた,おじさんは千里眼のように悪いことでもいいことでもそれを予言する.*あらぬことを口走るとその通りになる.神の落としだねである者にそうした人がいるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- semitakpe
- セミタㇰペ 【sem-itak-pe】 予言者. (出典:萱野、方言:沙流)
- semkatune
- セㇺカトゥネ 【semkatu-ne】 例を見ない,普通でない,残酷を極める. ライネヤッカ セㇺカトゥネ アライケルウェ ネアコㇿカ=死ぬといっても,残酷を極めた殺し方で殺したのではあったが……[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- semkoraci
- セㇺコラチ 【後副】[雅]…のように、 …するように。 tónon sukus/cieomare/semkoraci/cási upsor/enipekoma トノン スクㇱ/チエオマレ/セㇺコラチ/チャシウㇷ゚ソㇿ/エニペコマ [雅]まるで昼の光に照らされているかのように城の中は光り輝いていた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- semkoraci
- セㇺコラチ 【sem-koraci】 同じように. (出典:萱野、方言:沙流)
- semokkayoram
- セモッカヨラㇺ 【名】[sem-okkayo-ram (否定)・男・(< 心)](次の慣用表現で)男らしくなさ。 semokkayoram a=koré セモッカヨラㇺ アコレ [雅]男らしくないと思われる。 iruska katun/e=ki wa ne kor/semokkayoram/a=e=kóre pe ne na イルㇱカ カトゥン/エキ ワ ネ コㇿ/セモッカヨラㇺ/アエコレ ペ ネ ナ [雅]腹を立てた振舞いをしたならば、 男らしくないと思われますからね。(Sユーカラ) ney ta pakno/cís=an yakun/semokkayoram/a=i=kóre sekor ネイ タ パㇰノ/チサン ヤクン/セモッカヨラㇺ/アイコレ セコㇿ [雅]いつまでも泣いていたならば男らしくないと思われると。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- semokkayoramu
- セモッカヨラム 【sem-okkayo-ramu】 男として認めない,男と認めず馬鹿にする[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sempir(i) oytak
- センピㇼ/センピリ オイタㇰ 【連他動】[その陰・でものを言う]…の陰口を言う。 {E: to speak ill of, behind the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sempirkasi eyaytursakka
- センピㇼカシ エヤイトゥㇽサッカ §033.いいなずけ(許嫁)(13)sempirkasi e-yaytursakka〔sém-pir-ka-ši|e-jáǐ-tur-sak-ka せンピㇼカシ・エやイトゥㇽサッカ〕⦅ホロべツ⦆【雅】許嫁の夫のために身を清く保つ;許嫁の夫のために処女(貞操)を守る。[sempir(陰)+kasi(ka「上」の第3人称形、その上)+-e-(において)+yay(自分に)+tur(垢を)+sak-ka(無から・しめる);‘その人の居ない所で自分の身に垢がつかないようにする'の意]。"ki-yanne-kur, a-poro-turesi, sempirkasi e-yaytarsakka"「兄の方は、私の上の方の妹が、その居ない所で自分の身を清く保っている」(兄の方とは私の上の妹が許嫁の妻になっている)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sempirke oytak
- センピㇼケ オイタㇰ 【sempirke-oitak】 陰口をいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sempirsama etursakka
- センピㇼサマ エトゥㇽサッカ §033.いいなずけ(許嫁)(14)sempirsama e-tursakka〔sém-pir-sa-ma|e-túr-sak-ka せンピㇼサマ・エとぅㇽサッカ〕⦅ホロベツ⦆【雅】許嫁の夫のために身を清く保たせる;許嫁の夫のために処女(貞操)を守らせる。[sempir(陰)+sama(sam「側」の第3人称形、その側)+-e-(において)+tur(垢)+sak-ka(無から・しめる);‘その陰の所で(その人の居ない所で)身を清く保たせる'の義]。"Iyoci-un-kur a-aktonoke sempirsama e-e-tursakka-an wa e-resu-an na"「イヨチびとである我が弟御のためにその居ない所で汝の身を清く保たせつつ汝を我は育てたのである」(汝はイヨチびとの許嫁の妻である)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- semsetakno
- セㇺセタㇰノ 【副】[sem-setak-no (否定)・短い間・(副詞形成)][雅]だいぶ長い間。 semsetakno/oka=an awa セㇺセタㇰノ/オカアン アワ [雅]私たちはだいぶ長い間(このようにして)暮らしていましたが。(W神謡) ☞setak セタㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- semuhkane(-an)
- セムㇷカネ §312.こえた(肥えた)(3)semuhkane(-an)〔se-múh-ka-ne セむㇷカネ〕[<si(真に)+muhkane(まるまるとしている)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- senkaki
- センカキ 【名】布。 yayan senkaki ヤヤン センカキ 木綿の布。(S) ☆参考 絹の布は saranpe サランペ。 {E: cloth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- senkaki
- センカキ 【senkaki】 布,綿布. テエータ アナㇰネ メノコサパムイェㇷ゚ クンネ センカキ パテㇰ ネ アコㇿカ タネ アン メノコウタㇻ オッカヨ マタンプㇱ エサパムイェパ=ずっと昔は女が頭に巻く布は黒い布だけであったが,今いる女たちは男用の鉢巻きを頭に巻いている.テエータ アン アミㇷ゚ アナㇰネ ユㇰウㇽ オトゥタヌ アン ペ アットゥㇱ オトゥタヌ アン ペ ヤヤン センカキ ネ=ずっと昔の着物は鹿皮.次はオヒョウの皮で織った着物,次は普通の木綿ものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sennatara
- センナタラ 【sen-natara】 薙ぎ倒す[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- senneohay
- センネオハイ 【senne ohay】 まさかそのようなこと,そのようなことはないだろう,本当かい〔間投詞〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- senneyaywa
- センネヤイワ 【副】本当に、 真実に。 tap opitta tumunci kamuy senneyaywa oriwak uske ne wa kusu sirki hi ne タㇷ゚ オピッタ トゥムンチ カムイ センネヤイワ オリワㇰ ウㇱケ ネ ワ クス シㇼキ ヒ ネ これはすべて鬼神が本当に住んでいたところだから起こったことだ。(W会話) {E: really; truly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- senram sekor
- センラㇺ セコㇿ 【副】いつものことだが。(KSg) koturimimse/kokewrototke/senram sekor/makan kat kor pe/páse humi/siturare コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ/センラㇺ セコㇿ/マカン カッ コㇿ ぺ/パセ フミ/シトゥラレ [雅]ブルンブルンと鳴り響きバリッバリッと音がする。 いつものことだが、 どんなものだか(=何者か)が重い音を伴ってやって来る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sépa
- セパ 【他動】[複](se セ は単複の区別なし)[se-pa …を背負う・[複]](二人以上皆が/二つ以上皆を) …を背負う. (出典:田村、方言:沙流)
- sepepatki
- セペパッキ 【自動】[sepep-atki (擬態重複)・(自動詞形成)](木の葉が風でゆれて)サラサラ…と鳴る。 níham sisuyesuye humi sepepatki hi ne aan ニハㇺ シスイェスイェ フミ セペパッキ ヒ ネ アアン 木の葉が風にゆれて「サオサオ…と」(サラサラ…と)鳴っている音なのだった。(W)民謡 (出典:田村、方言:沙流)
- sepepatki
- セペパッキ 【sepep-atki】 響き渡る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sepittarane
- セピッタラネ §633.腹が張る(2)sepittarane〔se-pít-ta-ra-ne セぴッタラネ〕[si(自分の)+epitta(体じゅう)+ra(肝臓)+ne(になる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sepkautur
- セㇷ゚カウトゥㇽ 【sep-ka-utur】 広い糸の間. セㇷ゚カウトゥㇽ ア・シックㇱパレ=広い糸の間を目を通して(ポンヤウンペが窓から家の中を覗く時に窓の簾に顔をあてて見る)[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- seppa
- セッパ 【seppa】 鍔. (出典:萱野、方言:沙流)
- seppa
- セッパ 【名】[< 日本語] 刀のつば。 {E: a sword hilt.} (出典:田村、方言:沙流)
- seppirankane
- セッピランカネ 【sep-pirankane】 広い平金. ▷セㇷ゚=広い ピランカネ=平らな金板[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- seremah(k-a)
- セレマㇵ §013.先祖;祖先(2)seremah(k-a)〔se-ré-mah セれマㇵ〕⦅タラントマリ⦆先祖。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- seremak(-a)
- セレマㇰ §481.たましい;霊魂(22)霊魂;憑神 seremak(-a)〔sé-re-mak せレマㇰ〕[sere(背)+mak(後)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- serma
- セㇾマ §813.ゆうもんすい(幽門垂)serma〔sér-ma せㇾマ〕⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sermak
- セㇾマㇰ 【位名】[概](所は sermaka セㇾマカ)[ser-mak (?)・の奥] ①(位置名詞として) …の背後(空間的位置関係だけでなく、 霊的概念としても用いられる)。 kotan sermak enupur kamuy コタン セㇾマㇰ エヌプㇽ カムイ 村の背後を守る神。 ②(普通名詞として) …の背後にあるもの、 …の守り神。 {E: ① behind… ② something behind…; a protective god of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sermak(a) us
- セㇾマㇰ/セㇾマカ ウㇱ 【連他動】[…の背後・につく]…を陰で守ってあげる(神が人を)。 e=sermaka a=us kusu ne na エセㇾマカ アウㇱ クス ネ ナ 私(神)がおまえを守ってあげるから。(W神謡K) ☆参考 sisermakuste シセㇾマクㇱテ (神)に守護を願う。 (出典:田村、方言:沙流)
- sermak-us
- セㇾマㇰウㇱ 【他動】①陰まいりする、 「陰祈とう」する。 sermak us wa en=kore yan セㇾマㇰ ウㇱ ワ エンコレ ヤン 「陰祈とう」してください(=陰で祈とうしてください)。(S) ② ☞sermak(a) us セㇾマㇰ/セㇾマカ ウㇱ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sermak/seremaka
- セㇾマㇰ/セレマカ 【sermak/seremaka】 魂. (出典:萱野、方言:沙流)
- sermaka
- セㇾマカ 【名】[所](概は sermak セㇾマㇰ) …の背後。 {E: behind…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sermakanupuru
- セㇾマカヌプル 【名】[sermaka-nupur(u) その背後・霊力を持つ]家の守神。 ☆参考 sermakanupur セㇾマカヌプㇽ の聞き違いか。 {E: a protective god of the house.} (出典:田村、方言:沙流)
- sermakausi
- セㇾマカウシ 【sermaka a=usi】 無事であることを念じる.▷セㇾマㇰ=魂、命 カ=上 ア=それ ウシ=つける (出典:萱野、方言:沙流)
- sermakkasi a=kononnoytak
- セㇾマッカシ アコノンノイタㇰ 【sermak-kasi a=ko-nonno-itak】 不運を念じる.*魂の上へ祈るよい言葉ではない.前後にそれ相当の言葉がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sermakkor
- セㇾマッコㇿ 【sermak-kor】 運が強い. セㇾマㇰコㇿ クス シㇰヌ=運が強いので生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- seru(a-)
- セル §752.むせる(噎せる)(2)seru(a-)〔se-rú セる〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesehmaw ani memaw koro
- セセㇸマウ アニ メマウ コロ §560.ねつ(熱)(4)熱が出て寒けがする seseh-maw ani me-maw koro〔sé:-seh-mau|a-ní|mé:-maŭ|ko-ró せーセㇸマウ・アに・めーマウ・コろ〕[seseh-maw(熱)+ani(で、のゆえに)+me(寒さ)+maw(気)+koro(〔彼〕持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesehmaw(-he)
- セセㇸマウ §560.ねつ(熱)(2)seseh-maw(-he)〔sés-seh-maŭ せーセㇸマウ〕[熱・気]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesehmaw(an-)koro
- セセㇸマウコロ §560.ねつ(熱)(3)熱がある; 熱感をおぼえる seseh-maw(an-)koro〔sé:seh-maŭ-ko-ro せーセㇸマウ・コロ〕[熱を持つ]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesekka
- セセッカ 【sesek-ka】 温める,熱くする,沸かす,焙る. エシリ ア・エ ア アマㇺ ケセケ ヘネ セセツカ ク・イペ ルスイ ナ=朝食べたご飯の残りなどを温めてくれ,腹がすいたので.セトゥㇽ セセッカ=背中を焙る.テケ セセッカ=手を焙る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sésekka
- セセッカ 【他動】[sesek-ka 熱い・(他動詞形成)]…を熱くする、 …を沸かす、 …を温める。 sésekka wa ku セセッカ ワ ク (これを)温めて飲みなさい。(S) ☆対語 namka ナㇺカ さます、 冷やす。 {E: to heat, warm, boil…} (出典:田村、方言:沙流)
- sesekkosampetoranne
- セセッコサンペトランネ §413.しょきあたり(暑気あたり)(7)熱射病 sesek-ko-sampetoranne〔sé-sek-ko-sàm-pe-to-ran-ne せセㇰコサンペトランネ〕[sesek(暑気)+ko(のために)+sampetoranne(気が遠くなる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesekmaw(-e)
- セセㇰマウ §560.ねつ(熱)(1)sesek-maw(-e)〔sé-sek-maŭ せセㇰ・マウ〕[sesek(熱い)+maw(気)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesseaciw
- セッセアチウ 【se-se-aciw】 中出しする:何回にも分けて途中まで運ぶこと,背中で背負いやすい所まで運ぶ. テタ ク・シケヘ カヌ(ク・アヌ) ワ ミマラハ ク・セッセアチュー ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アクス カヌ(ク・アヌ) アㇷ゚ オアㇻ イサㇺ ネンカ セ ワ エン・コレ ヒ ネ ヤクン ピㇼカ コㇿカ=ここに荷物を置いて残りを中出ししてきたら,置いた物がまったくなくなってしまった,誰か背負ってくれたのならばいいけれども.ペッ サㇺ パㇰノ ク・シケヘ ク・セッセアチュー ナ アㇻスイネ エン・カスイ=川辺まで私の荷物を背負って運ぶので1回私を手伝ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sesserke(-an)
- セッセㇾケ §397.しゃくりあげる(3)しゃくりあげて泣く sesserke(-an)〔sés-ser-ke せッセㇾケ〕[<ser-ser-ke(しゃくり・しゃくり・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seta
- セタ 【名】[動物] 犬。 pinne seta ピンネ セタ 雄犬。 pon seta ポン セタ/ポイ セタ 小犬/子犬。 húre seta フレ セタ 赤犬=茶色い犬。 retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚ 白い犬をけんかさせるもの。(S会話)(なぞなぞで答えは mimaki ミマキ 歯。) seta ahun wa apausta a=perpa aan セタ アフン マ アパウㇱタ アペㇾパ アアン [比喩] 犬が入って戸がこわされたな=前歯が欠けている(「歯欠けの人を見てなぞかけてひやかしている」)。(W) seta sani セタ サニ 犬の子、 犬の子孫(ののしりの表現)。(W) a=eósoma ruwe íne/seta e wa isam/ne seta ine/a=rayke wa isam アエオソマ ルウェ イネ/セタ エ ワ イサㇺ/ネ セタ イネ/アライケ ワ イサㇺ うんちに出したのはどうなった、 犬が食べてしまった、 その犬はどうなった、 殺されてしまった。(KK掛け合い歌) ☆参考 犬は身近な動物で口承文学にもよく登場するが神としては出てこない。 用例にもあるようにいやしい役回りで出てきたり、 ののしりに使われたりする。 {E: a dog.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seta
- セタ §268 イヌ (1) seta (se-tá)「セた」 ⦅北海道、樺太、千島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- seta
- セタ 【seta】 犬.狼(古い時代の呼び方). (出典:萱野、方言:沙流)
- seta
- セタ §119 ヤブジラミ (1) seta 「セた」[犬] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setaaw
- セタアウ §259 イカ (2) seta-aw (se-ta-aw)「セタアウ」 ⦅虻田⦆イカの骨(漁夫が俗によう呼んでいるもの)(虻田 5) (出典:知里動物編、方言:)
- setaento
- セタエント §065 ナギナタコウジュ (2) seta-ento 「セたエント」[犬・エント] 茎葉 ⦅長万部、沙流、鵡川、穂別、千歳⦆⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setaento
- セタエント 【seta-ento】 ナギナタコウジュ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- setaeray ki
- セタエライ キ §389.しぬ(死ぬ)(62)犬死する seta-e-ray ki〔se-tá-e-raǐ-kí セたエライ・き〕[seta(犬)+e-(に関して)+ray(死ぬ)+ki(する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setaeturus
- セタエトゥルㇱ 【seta-etu-rus】 犬の鼻の皮(のようなやつだ)〔悪口〕.▷セタ=犬 エトゥ=鼻 ルㇱ=皮 (出典:萱野、方言:沙流)
- setahaymosi
- セタハイモシ §192 キンミズヒキ (5) seta-haymosi (se-tá-hay-mo-si)「セたハイモシ」[犬の・エゾイラクサ] 茎葉 ⦅白主、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setak
- セタㇰ 【自動/副】ほんの短い間、 短時間、 すぐ。 somo setak ソモ セタㇰ だいぶ長い間。 tane anakne oro wa somo setak oka=an a p タネ アナㇰネ オロ ワ ソモ セタㇰ オカアナㇷ゚ もうあれからだいぶ長くたったが。(W民話) ☆参考 semsetakno セㇺセタㇰノ [雅] だいぶ長い間。 {E: a short time; soon; at once.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setakina
- セタキナ §012 ゴボウ(牛蒡) (3) seta-kina (se-tá-ki-na)「セたキナ」[犬・草] 葉柄 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setakito
- セタキト §340 スズラン キミカゲソウ (2) seta-kito (se-tá-ki-to)「セたキト」[seta(犬)kito(ギョウジャニンニクの葉)] 葉 ⦅真岡、白浜⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setakko
- セタッコ 【副】[setak-ko ほんの短い間・(反語的意味の副詞を形成する接尾辞)]ずいぶん長い間。 setakko soy ta e=an hi ka k=éramiskari セタッコ ソイ タ エアニ カ ケラミㇱカリ ずいぶん長い間あなたが外にいたとは私は知らなかった。(S) sóyonpa wa ora setakko síran pe na ape us ka somo ki ソヨンパ ワ オラ セタッコ シラン ペ ナ アペ ウㇱ カ ソモ キ 外出してからずいぶん長くたったのにまだ火が消えていない。(S) {E: for quite a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- setakko
- セタッコ 【setak-ko】 長い間,しばらく. セタッコ イサㇺ=長い間いない.セタッコ フチ ヤイェラムシッネ ワ ク・ケㇺヌ アㇷ゚ オンネ ハウェ ネ ヤクン エヤイラムシンネ.エㇺコネ ク・コトゥヤシ ハウェ ネ ワー=ずいぶん長くおばあさんが苦しんでいて私はかわいそうだと思っていたが,死んだというなら自分で自分の事を安心した.半面はよかったというところだ.セタッコ ソモ ウヌカㇻ・アン タント アナㇰネ アㇷ゚ト カ アㇱ ヒクス ラッチターラ ウウェネウサㇻ・アン エアㇱカイ=しばらく会っていなかったので今日は雨降りでもあるし,静かに四方山話をすることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- setakno
- セタㇰノ 【副】[setak-no 短時間・(副詞形成)]ほんのわずかの間。 setakno póka sini セタㇰノ ポカ シニ せめてわずかな間でも休みなさい。(S) ☆対語 setakko セタッコ ずいぶん長い間、 ohonno オホンノ 長い間。 ☆参考 iruka イルカ 短い間。 {E: a short (period of) time; briefly.} (出典:田村、方言:沙流)
- setakonrayta
- セタコンライタ 【名】[setakor-rayta ゴボウ・イガ][植物] ゴボウのいが。 ☆参考 setakorkoni セタコㇿコニ ゴボウ。〔知分類 p.11〕 {E: the burr of the burdock plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- setakor
- セタコㇿ 【名】[seta-kor 犬・フキ][植物] ゴボウ。〔知分類 p.11 setakorkoni〕 {E: the burdock plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- setakorkoni
- セタコㇿコニ 【名】[seta-korkoni 犬・フキの葉柄][植物] ゴボウの葉柄(地面から出ている部分)。〔知分類 p.11〕 {E: the stalks of the burdock plant (i.e. above ground).} (出典:田村、方言:沙流)
- setakorkoni
- セタコㇿコニ 【seta-kor-koni】 ゴボウ. ▷セタ=犬 コㇿコニ=フキ *ゴボウというのは葉が広いので犬のフキといったのであろう.ゴボウの実のいがは人にまとわりついたら離れない.いがのことをイパコカリㇷ゚(人にまとわりつく物)と言い,男にまとわりついて離れない女性のこともイパコカリㇷ゚と言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- setakorkoni
- セタコㇽコニ §012 ゴボウ(牛蒡) (1) seta-korkoni (se-tá-kor-ko-ni)「セたコㇽコニ」[seta(犬)korkoni(フキ)] 葉柄 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setakpeamam
- セタㇰペアマㇺ 【名】[setak-pe-amam 短期間の・もの・穀物][植物] ヒエの一種、 いちばん後から植えて最初に取れるヒエ。(S) {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- setakpekina
- セタㇰペキナ §037 オミナエシ (2) setakpe-kina (se-táp-ke-ki-na)「セたㇰペキナ」 茎葉 ⦅A沙流⦆⦅蝦夷草木志料――十勝トウプイ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setakpiyapa
- セタㇰピヤパ §401 ヒエ (10) setak-piyapa (se-ták-pi-ya-pa)「セたㇰ・ピヤパ」[setak(早生の)piyapa(ヒエ)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setamik
- セタミㇰ 【seta-mik】 犬が吠える. (出典:萱野、方言:沙流)
- setamunciro
- セタムンチロ 【seta-munciro】 エノコログサ(ねこじゃらし)〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- setamunciro
- セタムンチロ §403 エノコログサ (2) seta-munciro (se-tá-mun-ci-ro)「セた・ムンチロ」[犬・アワ] 穂 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setani
- セタニ §201 エゾノコリンゴ (3) setani (se-tá-ni)「セたニ」[<setanni] 茎 ⦅幌別、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setani
- セタニ 【seta-ni】 エゾノコリンゴ〔植〕.▷セタ=犬 ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- setanni
- セタンニ §201 エゾノコリンゴ (2) setanni (se-tán-ni)「セたンニ」[<setar-niセタㇽのなる木] 茎 ⦅足寄、美幌、屈斜路、春採、名寄、様似、長万部⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setanniepuy
- セタンニエプイ §201 エゾノコリンゴ (5) setanni-epuy (se-tán-ni-e-puy)「セたンニエプイ」[setanni(エゾノコリンゴの木)epuy(果実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setanoya
- セタノヤ §008 シロヨモギ (7) seta-noya (se-tá-no-ya)「セたノヤ」[犬・もみ草] 葉 ⦅蝦夷拾遺⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setaoterke
- セタオテㇾケ §482.たむし(田虫)(3)ぜにたむし seta-oterke〔se-tá-o-ter-ke セた・オテㇾケ〕[seta(犬が)+oterke(踏んだ)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setaotompuy
- セタオトンプイ §241 クサノオウ (2) seta-otompuy (se-tá-o-tom-puy)「セたオトンプイ」[犬(の)・肛門] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setaparkoat
- セタパㇻコアッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(57)性交中の膣けいれん seta-parkoat〔se-tá-par-ko-at セたパㇻコアッ〕[犬の・罰が当る]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setaparkoat
- セタパㇻコアッ §474.たたる(6)犬のたたり seta-parkoat〔se-tá-par-ko-at セたパㇻコアッ〕[セタ(犬)+パルコアッ(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setapukusa
- セタプクサ §340 スズラン キミカゲソウ (1) seta-pukusa (se-tá-pu-ku-sa)「セたプクサ」[seta(犬)pukusa(ギョウジャニンニクの葉)] 葉をいう ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setapukusa
- セタプクサ 【seta-pukusa】 スズラン. (出典:萱野、方言:沙流)
- setar
- セタㇻ §201 エゾノコリンゴ (1) setar (se-tár)「セたㇻ」 果実 ⦅長万部、様似、名寄、足寄、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setarayta
- セタライタ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (2) seta-rayta (se-tá-ray-ta)「セたライタ」[犬・いが] 痩果 ⦅穂別、千歳、真岡⦆⦅A千歳・沙流・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setarayta
- セタライタ 【名】[seta-rayta 犬・いが][植物] 黄白い花が咲き、 いがが着物につく草のいが。 〔知分類 p.116 ダイコンソォ/チシマダイコンソォ/オォダイコンソォ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- setasapaaraka
- セタサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(13)犬の頭痛 seta-sapa-araka〔se-tá-sa-pa-a-ra-ka セた・サパアラカ〕[犬・頭痛]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setasar
- セタサㇻ §058 エゾノクガイソウ (2) seta-sar (se-tá-sar)「セたサㇻ」[犬・尾] 花穂 ⦅A千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setasikerpe
- セタシケㇾペ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (3) seta-sikerpe (se-tá-si-ker-pe)「セたシケㇾペ」[犬・シケㇽペ] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setasikerpeni
- セタシケㇾペニ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (4) setasikerpe-ni (se-tá-si-ker-pe-ni)「セたシケㇾペニ」[犬シケㇽペのなる・木] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setasurku
- セタスㇽク §249 トリカブト (5) seta-surku (se-tá-sur-ku)「セたスㇽク」[犬・ブシ根] 根 ⦅北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setatoma
- セタトマ §352 ツルボ (1) seta-toma (se-tá-to-ma)「セた・トマ」[seta(犬)toma(エゾエンゴサクの塊茎)] 鱗茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setaukonupur
- セタウコヌプㇽ 【seta-uko-nupur】 犬の交尾. (出典:萱野、方言:沙流)
- setaur
- セタウㇽ 【seta-ur】 犬皮の衣. 図[セタウㇽ] (出典:萱野、方言:沙流)
- setawose
- セタウォセ 【seta-wose】 犬の遠吠え. (出典:萱野、方言:沙流)
- setayni
- セタイニ §201 エゾノコリンゴ (4) setayni (se-táy-ni)「セたイニ」[<setanni] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setkotapkar
- セッコタㇷ゚カㇻ 【自動】[set-ko-tapkar 熊の檻・に向かって・踏舞を舞う] 子熊の檻に向かって(?)/のところで(?)踏舞(両手を左右に広げて斜め上前方にかざし、 一歩一歩進んで行く男子の舞い)を舞う(子熊を檻から出すときの踊り歌の歌詞の一部)。 ☞setkorimse セッコリㇺセ、 tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setokkar
- セトッカㇻ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](12)さんけ(産気)ずく setokkar〔sé-tok-kar せトッカㇻ〕[si(自分の)+etokkar(準備をする)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setpokuncikap
- セッポクンチカㇷ゚ §328 ヤマゲラ;おおげら(方言) (7) setpokun-cikap (sét-po-kun-či-kap)「せッポクンチカㇷ゚」[<set-pok-un-cikap(檻〔巣?〕・下・の・鳥) ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- settek(-an)
- セッテㇰ §397.しゃくりあげる(2)しゃくりあげて泣く settek(-an)〔sét-tek せッテク〕[<ser(しゃくりあげる音)+tek(動詞語尾)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- settompa
- セットンパ 【settompa】 墓,墓地. (出典:萱野、方言:沙流)
- seturaru
- セトゥラル §554.にく(肉)(22)クマの背肉 seturaru〔se-tú-ra-ru セとぅラル〕[<setur(背)+aru(肉)]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- setursesekka
- セトゥㇽセセッカ 【自動】[setur-sesekka 背中・を温める] 火に背中を向けて暖まる(「せなかあぶりする」)。 {E: to warm oneself with one's back faced to a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setursesekka
- セトゥㇽセセッカ 【setur-sesekka】 背中あぶり. (出典:萱野、方言:沙流)
- seturu mayayke
- セトゥル マヤイケ §223.かゆい(5)背中がかゆい seturu mayayke〔se-tú-ru|ma-jáǐ-ke セとゥル・マやイケ〕[その背中が・かゆい]⦅ホロべツ、ハママス⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seturu sesekka
- セトゥル セセッカ §453.せなかあぶり(2)seturu sesekka〔se-tú-ru-sé-sek-ka セとぅル・せセッカ〕[その背を・暖める]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seturu su kamu apekor an
- セトゥル ス カム アペコㇿ アン §462.せむし;くる病(6)seturu su kamu apekor an〔セとぅㇽ・す・カむ・アペコㇿ・アン〕[その背を・鍋が・覆うている・かのようで・ある]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seturukan(m-i)
- セトゥルカン §455.背の筋肉(1)seturu-kan(m-i)〔se-tú-ru-kan セとぅルカン〕[seturu(<setur 背)+kan(<kam 肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seturukan(m-i)
- セトゥルカン §554.にく(肉)(21)背の肉 seturu-kan(m-i)〔se-túr-kan セとぅル・カン〕[背・肉]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seturunumaus
- セトゥルヌマウㇱ §210 ウミケムシ (1) seturu-numa-us (se-tú-ru-nu-ma-us)「セとゥルヌマウㇱ」[seturu(その背に)numa(毛が)us(生えている)] ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- seturunumaus
- セトゥルヌマウㇱ §210 ウミケムシ (2) seturu-numa-us (se-tu-ru-nu-ma-us)「セトゥルヌマウㇱ」 ⦅白浦、落帆、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- seturunumaus
- セトゥルヌマウㇱ §210 ウミケムシ (3) seturu-numa-us (se-tu-ru-nu-ma-us)「セトゥルヌマウㇱ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- seutkanrikinrikin
- セウッカンリキンリキン 【seut-kan-rikin-rikin】 泣きじゃくる. (出典:萱野、方言:沙流)
- seututke(-an)
- セウトゥッケ §397.しゃくりあげる(1)seututke(-an)〔se-ú-tut-ke セうトゥッケ〕[<si(自分)+e(について)+ut-ut-ke(utは「ウッ!」としゃくりあげる挙動、-keは動詞法語尾でもとki「する」、ut-ut-ke「ウッ!ウッ!としゃくり上げる挙動をする」)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sewa
- セワ 【自動】がらんどうである(木の中が洞穴になっている(nisa o ニサ オ)、 大根が年取りすぎてすになっている等)。 kapoca ossike pi ka sak, sewa wa an カポチャ オッシケ ピ カ サㇰ、 セワ ワ アン カボチャの中に種がない、 がらんどうになっている。(S) {E: to be hollow; empty.} (出典:田村、方言:沙流)
- sewah
- セワㇵ §122 ウド (4) sewah (se-wáh)「セわㇵ」 若芽 ⦅白主、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewahcinkewhe
- セワㇵチンケウヘ §122 ウド (6) sewah-cinkewhe (se-wáh-kew-he)「セわㇵチンケウヘ」 根 ⦅白主、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewahkina
- セワㇵキナ §122 ウド (5) sewah-kina (se-wáh-ki-na)「セわㇵキナ」 茎葉 ⦅白主、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewahni
- セワㇵニ §123 タラノキ (11) sewahni (se-wáh-ni)「セわㇵニ」[<sewat-ni] 茎をいう ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewasi
- セワシ §222 ホザキナナカマド (4) sewasi (se-wá-si)「セわシ」[→注2] 茎 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewasni
- セワㇱニ §123 タラノキ (10) sewas-ni (se-wás-ni)「セわㇱニ」[同上] 茎をいう ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewatni
- セワッニ §123 タラノキ (9) sewatni (se-wát-ni)「セわッニ」[sewat(ウドの新芽)ni(木)] 茎をいう ⦅近文、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sewrisapa
- セウリサパ §573.のどぼとけ(喉仏);喉頭結節(5)sewri-sapa〔séŭ-ri-sa-pa せウリサパ〕[sewri(気管)+sapa(頭)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- seyar
- セヤㇻ 【他動】[不定使役][se-yar …を背負う・人に…させる/してもらう] …を人に背負わせてやる=人に持たせてやる、 人に持って行ってもらう。 ☆参考 昔はものを運ぶのに背負って運んだので、 かなりの量や重さの場合は、 手に下げて運ばせる場合でもこのように表現する。 {E: to make someone carry…on their backs.} (出典:田村、方言:沙流)
- seyekapar
- セイェカパㇻ 【名】[seye-kapar 殻[所]・薄い][植物] アサダ。 ☆参考 杉のように板目がきれいなので木材として使う。(S)〔知分類 p.184 seykapar アサダの茎(宮部・神保)〕 {E: a type of tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- seyekapar
- セイェカパㇻ 【sey-e-kapar】 アサダ〔植〕.▷セイ=貝 エ=それで カパㇻ=薄い皮の薄い木 イユタニ ア・カㇻ チクニ アナㇰネ パセ チクニ アニ ア・カㇻ ペ ネ セイェカパㇻ トペニ ペロ イヨッタ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=杵を作る木は重い木で作るもので,アサダ.イタヤ,ナラが最もよいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- seyimak[i]
- セイイマㇰ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (18) sey-imak[-i] (sey-i-mak)「セイイマㇰ」 ⦅美幌⦆貝柱 (出典:知里動物編、方言:)
- seyka
- セイカ 【他動】塩煮する(塩味だけで煮る)。 a=seyka cep アセイカ チェㇷ゚ 干し魚を塩でさっと煮たもの。 ☆参考 「食べるときはつゆからあげて食べる。」 (S) {E: to boil something in salty water.} (出典:田村、方言:沙流)
- seykamuy
- セイカムイ §218 カワシンジュガイ (17) sey-kamuy (séy-ka-muy)「せイカムイ」[sey(貝)kamuy(神)] ⦅美幌⦆【雅】カワシンジュガイ、ヌマガイ、カラスガイ (出典:知里動物編、方言:)
- seykapar
- セイカパㇻ §312 アサダ (1) seykapar (séy-ka-par)「せイカパㇻ」[sey(貝殻、=樹皮)kapar(薄い)] 茎 ⦅穂別、美幌、屈斜路⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- seykoyanke
- セイコヤンケ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (18) sey-ko-yanke (séy-ko-yan-ke)「せイコヤンケ」[<sey(貝殻)ko(で)yanke(陸へ来る)] ⦅礼文⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- seyparumpe
- セイパルンペ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (19) sey-parumpe (sey-pa-rum-pe)「セイパルンペ」 ⦅美幌⦆貝の舌 (出典:知里動物編、方言:)
- seypirakka
- セイピラッカ 【sey-pirakka】 貝下駄:セイ(ホッキ貝),チポㇷ゚テニペㇱ(木灰で煮たシナ皮)で作る. 図[セイピラッカ] (出典:萱野、方言:沙流)
- seyras
- セイラㇱ 【名】[sey-ras 貝・割端] 貝殻。 {E: a shell.} (出典:田村、方言:沙流)
- seyreka
- セイレカ 【他動】煎る、 炒める(水分を入れないで鍋の中で混ぜながら熱して食べられるようにする)。 sum ani seyreka スㇺ アニ/スマニ セイレカ 油で炒める。 ☆参考 揚げることもこう言うことがある。 また sum ani ma スㇺ アニ マ とも言う。 {E: to roast, fry…} (出典:田村、方言:沙流)
- seyreka
- セイレカ 【seyre-ka】 煎る. マメ セイレカ=豆を煎る.ヘマンタ エ・クイクイ コㇿ エ・アン シリ アン ア・セイレカ キミ ヌㇺ ク・クイクイ コㇿ カン(ク・アン) ルウェ ネ ワー=何をかじっているのですか? 煎りトウモロコシの粒をかじっているのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- seyyampe
- セイヤンペ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (6) sey-yampe (sey-yam-pe)「セイヤンペ」 ⦅白浜⦆ホタテcioipe sei. Cahrakuニスル (出典:知里動物編、方言:)
- seyyampe
- セイヤンペ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (19) seyyampe (séy-yam-pe)「せイヤンペ」[<sey(貝)e(で)yan(陸へやってくる)pe(者)→seyeyampe→seyyampe] ⦅白浦⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- Shutukerekina
- 『シュツケレキナ』 §432 コタニワタリ (2) Shutukere-kina 『シュツケレキナ』 ⦅B⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- si(y)ahka
- シアㇵカ §277 くま (58) si(y)ahka (si-(y)ah-ka)「シアㇵカ」[<si-apka→§289(4)] ⦅樺太⦆説話の中で雄グマを指す【Pilsudski, p. 189】 (出典:知里動物編、方言:)
- si(y)apka
- シアㇷ゚カ §289 シカ (4) si(y)apka (sí-(y)ap-ka)「しアㇷ゚カ」[si-は‘大なる’の意]老大なる雄ジカ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sí-ceohaysitoma
- シチェオハイシトマ 【自動】[si-ci-e-ohay-sitoma まことに・…される・それで・(?)・恐れる] 見ただけでも恐ろしい。 {E: to be afraid of the sight of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sí-katkemat
- シカッケマッ 【名】[si-katkemat まことの・奥様] 立派な(尊い/身分の高い/偉い)奥様。 {E: a fine, splendid wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-yar/-ar
- シ…ヤㇻ/アㇻ 【接頭辞…接尾辞】(他動詞に si- シ が接頭し後ろに不定使役語尾 -yar/-ar ヤㇻ/アㇻ を伴って)不定の人に…させる、 人に…してもらう。 ka(si) oyki カ(シ) オイキ …を養う;sikaoykiyar シカオイキヤㇻ [si-ka-oyki-yar 自分・養う(熟語他動)・不定の人にさせる]人に養ってもらう。 eoripak エオリパㇰ …を敬う;siyeoripakar シイェオリパカㇻ [si-eoripak-ar 自分・を敬う・不定の人に…させる]人に敬われる。 (出典:田村、方言:沙流)
- siamam
- シアマㇺ §399 イネ (1) siamam (sí-a-mam)「し・アマㇺ」[本当の・穀物] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siamam
- シアマㇺ 【si-amam】 米,白米. (出典:萱野、方言:沙流)
- siancep
- シアンチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ (8) sian-cep (si-án-čep)「シあンチェㇷ゚」[sian(真の)cep(魚)] ⦅斜里⦆サケ (出典:知里動物編、方言:)
- siancep
- シアンチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 大(3) siancep(siančep)「シアンチェㇷ゚」⦅斜里⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siankamuy
- シアンカムイ §426 マムシ (6) sian-kamuy (si-án-ka-muy)「シあンカムイ」[<真の・神] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sianno
- シアンノ 【si-ar-no】 全く,まことに,本当だ,そうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siannopo
- シアンノポ 【副】[si-an-no-po 本当に・ある・(副詞形成)・(指小辞)][古]ありのまま。(S) ☆参考 普通は an koraci アン コラチ と言う。(S) {E: as it is; the truth.} (出典:田村、方言:沙流)
- sianpetpeni
- シアンペッペニ 【位名】[si-an-pet-peni 本当に・ある・川・川上][雅]ずっと川上の方。 sianpetpeni/a=yaytuyere シアンペッペニ/アヤイトゥイェレ[雅]ずっと川上の方へ私はまっすぐに飛んで行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sianraykamuy
- シアンライカムイ §481.たましい;霊魂(15)永久によみがえらぬ霊魂 sian-ray-kamuy〔ši-an-raǐ-ka-muǐ シあン・ライカムイ〕[sian(<si-ar 本当に・全く)+ray-kamuy(死霊)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.296】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siapekes
- シアペケㇱ 【si-ape-kes】 太い燃えさし.▷シ=太い,本当の アペケㇱ=燃えさし シアペケㇱ ア・テㇰサイカレ シネレ ワ エㇰ チロンヌㇷ゚ ア・トイコキㇰキㇰ ア・ライケ ルウェ ネ=太い燃えさし,さっと手に取って,化けて来た狐を殴りつけて殺したのだ(ウウェペケㇾの一節「ひとつぶのサッチポロ」90頁 平凡社). (出典:萱野、方言:沙流)
- siapepasuy
- シアペパスイ 【si-ape-pasuy】 太い火箸. シアペパスイ テㇰサイカレ イ・カエウシエウシ=太い火箸を手に持って私を殴った[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- siapka
- シアㇷ゚カ 【si-apka】 大きい雄鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- siarakipoh(k-i)
- シアラキポㇹ §842.わき;わきのした(5)siarakipoh(k-i)〔ši-á-ra-ki-poh シあラキポㇹ〕[si(自分の)+ara(=ar片側の、わきの)+ki(=ke所)+poh(=pok下);自分の脇の所の下]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siarasarus
- シアラサルㇱ §277 くま (62) siarasarus (sí-a-ra-sa-rus)「しアラサルㇱ」 ⦅穂別⦆馬の尾のように長い尾を持つ化け物グマ (出典:知里動物編、方言:)
- siarikiki
- シアリキキ 【si-arikiki】 本当によく働く. (出典:萱野、方言:沙流)
- siasur'aste
- シアスㇽアㇱテ 【si-asur-aste】 有名になる.▷シ=自ら アスㇽ=噂 アㇱテ=立てる *よからぬ噂を立てた場合は蔑みの意味をこめられることがあるので注意. (出典:萱野、方言:沙流)
- siatcep
- シアッチェㇷ゚ §078 イトウ;オペライペ;オビラメ (3) siatcep(si-át-čep)「シあッチェㇷ゚」[‘最後に・群来る・魚’、si(本当に)at(群来る)cep(魚)]⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siayusni
- シアユㇱニ §123 タラノキ (4) siayusni (sí-a-yus-ni)「しアユㇱニ」[si(本当の)ayusni(とげ多く生えている木)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sica
- シチャ §067 サケ あきあじ、あきやじ 性(2) si-ca(sí-ča)「しチャ」[si(大)ca(雄魚)]⦅幌別、旭川、沙流、穂別⦆雄サケの大なるもの。五貫目くらいもある大雄。⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sicigaci
- シチガチ 【名】[< 日本語 しちがつ](月の名) sicigaci cup シチガチ チュㇷ゚ 七月。 ☆発音 g は[N]、 つまり ガ はいわゆる鼻濁音。 ☆参考 昔のアイヌ語では mawcicup マウチチュㇷ゚。 {E: July.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sícikap
- シチカㇷ゚ 【名】[動物] ①ワシ(「ワシ」(鷲)の訳語として出た)。(S) ②「…(?)ダカ。 名前はわかっているが見たことないからわからない。」 (S) sícikap ka ami tanne シチカㇷ゚ カ アミ タンネ シチカプも爪が長い。(S)〔知分類 p.200 オジロワシ、 (ほかに文献の引用で)クマタカ〕 {E: ① an eagle. ② a type of hawk (exact name unknown).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sicikap
- シチカㇷ゚ §308 シロハラゴジュウカラ (2) si-cikap (sí-či-kap)「しチカㇷ゚」[<si(糞)cikap(鳥)] ⦅美幌、屈斜路⦆けつくされ (出典:知里動物編、方言:)
- sicikap
- シチカㇷ゚ §340 オジロワシ (7) si-cikap (sí-či-kap)「しチカㇷ゚」[<真・鳥] ⦅天塩、近文、静内、幌別、穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sicupka
- シチュㇷ゚カ 【si-cup-ka】 東. (出典:萱野、方言:沙流)
- síe-paskur
- シエパㇱクㇽ 【名】[si-e-paskur 糞・を食べる・カラス][動物](カラスの一種、 くちばしが長い、 ただカーカと鳴く。)ハシブトガラス(?) paskur etupsihi tanne hike síepaskur ne パㇱクㇽ エトゥㇷ゚シヒ タンネ ヒケ シエパㇱクン ネ カラスのくちばしの長いやつはシエパシクル(ハシブトガラス?)だ。(S) 〔知分類になし。 p.179 síe-paskur ((ホロベツ))ハシブトガラス〕 {E: a type of crow.} (出典:田村、方言:沙流)
- siecikap
- シエチカㇷ゚ §308 シロハラゴジュウカラ (1) si-e-cikap (sí-e-čikap)「しエチカㇷ゚」[<si(糞)e(食う)cikap(鳥)] ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sieminayarpe
- シエミナヤㇻペ 【si-e-mina-yar-pe】 道化者. (出典:萱野、方言:沙流)
- sienkakuste
- シエンカクㇱテ ☞siyenkakuste シイェンカクㇱテ (出典:田村、方言:沙流)
- siepaskur
- シエパㇱクㇽ 【si-e-paskur】 ハシブトガラス. (出典:萱野、方言:沙流)
- sierampokwente
- シエランポㇰウェンテ 【si-e-ram-pok-wen-te】 憐れみを乞う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sietaye
- シエタイェ 【si-etaye】 引っこむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sietaytaye
- シエタイタイェ §288.けいれんする(痙攣する)(5)ひくひく動く sietaytaye〔ši-é-taǐ-ta-je シえタイタイェ〕[<si-e-tay-tay-e(自分・について・引き・引き・する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sietokoa=sonkokuste
- シエトコアソンコクㇱテ 【si-etoko a=sonko-kuste】 前もって知らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sieturetar
- シエトゥレタㇻ §060 ウグイ (10) si-eturetar (sí-e-tu-re-tar)「しエトゥレタㇻ」[<si(大きい)etu(鼻)retar(白い)] ⦅屈斜路⦆eturetarの特に大きいもの (出典:知里動物編、方言:)
- sietuuyna
- シエトゥウイナ 【si-etu-uyna】 自分の鼻を押さえる:驚きのあまり鼻の穴から魂が飛び出さないように両方の手で鼻を押さえるしぐさ. 図[シエトゥウイナ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sietuuyna
- シエトゥウイナ §617.鼻をつかむ[驚いた時の身ぶり]si-etu-uyna〔ši-é-tu|uǐ-na シ・えトゥ・ウイナ〕[自分の・鼻を・つかむ]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sietuuyna
- シエトゥウイナ ☞siyetuuyna シイェトゥウイナ (出典:田村、方言:沙流)
- sieyaykapar
- シエヤイカパㇻ §545.泣く(9)泣きいさつ sieyaykapar〔ši-é-jaǐ-ka-par シえヤイカパㇻ〕[<si(自分)+e(について)+aykap(不可能である)+yar(しめる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sigaci
- シガチ 【名】[< 日本語しがつ](月の名)sigaci cup シガチ チュㇷ゚ 四月。 ☆発音 g は[N]、 つまり ガ はいわゆる鼻濁音。 ☆参考 昔のアイヌ語では mocup モチュㇷ゚。 {E: April.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sihacankur
- シハチャンクㇽ §295 サカマタ;シャチ (16) sihacankur (si-ha-čan-kur)「シハチャンクㇽ」[<si-acane-kur(大きな・頭目である・神)] シャチ神を兄弟二柱と考え、その兄神を指して言う⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sihapapu
- シハパプ §187.かくらん(霍乱)(1)sihapapu〔ši-há-pa-pu シはパプ〕[si(自分を)+hapapu(あやぶむ)]⦅クッシャロ、テシオ;アイヌ医事談, p.92⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sihekotehotuyekar
- シヘコテホトゥイェカㇻ 【si-hekote-hotuyekar】 自分の方へ呼び集める.▷シ=自分 ヘコテ=方に ホトゥイェカㇻ=呼ぶ (出典:萱野、方言:沙流)
- sihontak(-u)
- シホンタㇰ §470.だいべん(大便)(2)古ぐその塊 si-hontak(-u)〔ší-hon-tak しホンタㇰ〕[si(くそ)+on(古びた)+tak(かたまり)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sihopinupka
- シホピヌㇷ゚カ 【si-hopi-nupka】 手放したがらない,未練があって放さない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sihoskiannuman
- シホㇱキアンヌマン 【名/副】[si-hoski-an-numan (強意の接頭辞)・先に・あった・きのう] さきおとといの前の日。 ☆参考 hoskiannuman ホㇱキアンヌマン さきおととい。 hoskinuman ホㇱキヌマン おととい。 núman ヌマン きのう。 {E: four days ago.} (出典:田村、方言:沙流)
- sihumnuyar
- シフㇺヌヤㇻ 【si-hum-nu-yar】 自分の音を聞かせる:家の外へ来て,家の中に入りたいので私は外に来ているよ,と咳払いする.あるいは壁をとんとんと叩いたり,テㇱマ(雪輪)とテㇱマをぶつけて音を立てること.▷シ=自ら フㇺ=音 ヌ=聞く ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- siitakkorkur
- シイタㇰコㇿクㇽ 【si-itak-kor-kur】 本当に雄弁な人,雄弁な者. ▷シ=本当に イタㇰ=言葉 コㇿ=持つ クㇽ=人,者(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sik'etokousikosanu
- シㇰエトコウシコサヌ 【sik-etoko-usi-kosanu】 目の前からさっと消える,目の先が見えなくなった. ▷シッ=目 エトコ=先 ウシコサヌ=さっと消えた(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sika
- シカ 【後副】[si-ka 自分・の上](?) [雅](次の文脈で)…にのって。 hopuni kamuy maw/kamuy maw sika/kamuy kosonte/cisanasapte ホプニ カムイ マウ/カムイ マウ シカ/カムイ コソンテ/チサナサㇷ゚テ [雅]立ちのぼる神風にのって立派な小袖が出てきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sika opiwkiyar
- シカ オピウキヤㇻ 【sika opiwki-yar】 助けを求める. (出典:萱野、方言:沙流)
- sika(-an)
- シカ §139.うまれる(2)sika(-an)〔ši-ká シか〕[<siko]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikaesinayar
- シカエシナヤㇻ 【si-ka-esina-yar】 自分の秘密を他に漏らさないように頼む.▷シ=自ら エシナ=隠す ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikakamure
- シカカムレ 【他動】[si-ka-kamure 自分・の上・…に…をかぶせる] …を頭の上にかぶる。 apto as na korham kar wa sikakamure アㇷ゚ト アㇱ ナ コㇿハㇺ カㇻ ワ シカカムレ 雨が降っているから蕗(フキ)の葉を取ってかぶりなさい。(S) ☆参考 帽子や冠(sapanpe サパンペ)を「かぶる」ことは kor コㇿ。 {E: to wear…on one's head.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikamare
- シカマレ 【自動】[si-kama-re 自分を・またぐ・させる](日にちなどの)間をとばす、 間があく。 sine cup sikamare no nepki kus ek シネ チュㇷ゚ シカマレ ノ ネㇷ゚キ クㇱ エㇰ 一カ月おいて(次の次の月に)働きに来る。(S) tu cup sikamare no ek ranke トゥ チュㇷ゚ シカマレ ノ エㇰ ランケ (彼はいつも)二カ月おきに来る。(S) to sikamare no/sine to sikamare no ト シカマレ ノ/シネ ト シカマレ ノ 一日おいて、 一日おきに。(S) íne to sikamare he ne ya asikne to sikamare he ne ya ku=ye kusu ne イネ ト シカマレ ヘ ネ ヤ アシㇰネ ト シカマレ ヘ ネ ヤ クイェ クス ネ 四日後か五日後に言います。(S) {E: refers to intervals of time eg. every other day; every second month etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikamay(-e)
- シカマイ §070.あぶらかす(油粕)(2)sikamay(-e)〔ši-ká-maǐ シかマイ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- síkanna
- シカンナ 【連体】[sí-kanna 本当の・上の]上天の、 一番高い所の。 síkanna kamuy シカンナ カムイ [雅]上天の神。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikannatki
- シカンナッキ 【自動】[< sikarnatki < sikari-no-atki 丸い/回る・よく・(音や状態の反復継続を表す接尾辞)](?) ①丸い(円)。 sikannatki otcike シカンナッキ オッチケ 丸いお盆。 ②クルクル/グルグル回る(回転する、 旋回する)。 sikannatki kor an シカンナッキ コㇿ アン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。(W会話) ☆参考 sikarinpa シカリンパ とも言う。 ☆参考 arsikannatki アㇻシカンナッキ まんまるである。 ☞esikannatki エシカンナッキ {E: ① to be round. ② to go round and round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikannatki 1
- シカンナッキ 【<si-ka-nanu-atki】 ①回る:猫の尾に紐をつけるとぐるぐる回る,それの様子をいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatki 2
- シカンナッキ 【<si-ka-nanu-atki】 ②まるい:円,球. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatkire
- シカンナッキレ 【<si-ka-nanu-atki-re】 回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikannatkire
- シカンナッキレ 【他動】[sikannatki-re まわる・させる] …を回す。 {E: to turn…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikante
- シカンテ §504.ちゅうどく(中毒)する(3)sikante〔ši-kán-te シかンテ〕[<si-kan-te(自分に・当ら・せる;当る)]⦅ライチシ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikanto
- シカント 【si-kanto】 天空. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikantokotor
- シカントコトㇿ 【si-kanto-kotor】 宇宙. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikaoykiyar
- シカオイキヤㇻ 【自動】[si-ka-o-i-ki-yar 自分・の上・に・ものごとを・する・人にしてもらう] 人に養ってもらう。 ☞…ka(si) oyki …カ/カシ オイキ {E: to be supported by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikapekuste
- シカペクㇱテ 【si-ka-pe-kuste】 自分の悪事を隠す.▷シ=自ら カ=上 ペ=水 クㇱテ=通らせる →自分の体の上に水を流しているかのように隠れている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikapkap
- シカㇷ゚カㇷ゚ 【自動】病身だ、 病弱だ。 sikapkap kor patek an wa a=erámu-ikurkuru hawe tap tapan シカㇷ゚カㇷ゚ コㇿ パテㇰ アン マ アエラムイクㇽクル ハウェ タㇷ゚ タパン(この人は)弱くて病気してばかりいてみんな心配しているのですよ。(S) {E: to have a weak constitution.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikapkapa(-an)
- シカㇷ゚カパ §229.体が弱い;病身であるsikapkapa(-an)〔ši-káp-ka-pa シかㇷ゚カパ〕[si(自分を)、kap-kap-a(皮のようにうすっぺらにする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikari
- シカリ 【自動】[si-kari 自分・を回る]丸い。 ☆参考 語構成要素として現れる。 独立の動詞としての例はない。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikari
- シカリ 【si-kari】 まるい(円,球),まるくなる. タヌクラン ワノ アシッチュㇷ゚ ア・ヌカㇻ.タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ ク・ホタㇱヌ=今夜から三日月が見えた,この月がまるくなる頃私はお産をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikaricup
- シカリチュㇷ゚ 【sikari-cup】 満月.▷シカリ=丸い チュㇷ゚=月 (出典:萱野、方言:沙流)
- sikaricup
- シカリチュㇷ゚ 【名】[sikari-cup 丸い・月] 満月。 cási kotor/sikaricup noka/nincup noka/earuwato チャシ コトㇿ/シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト [雅]城の天井は満月の形三日月の形ばかりの模様に満ちていた。(Sユーカラ) ☆参考 pewre cup ペウレ チュㇷ゚ 三日月。 nincup ニンチュㇷ゚ 25日ごろの細くなった月。 ☞cup チュㇷ゚ {E: the full moon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikarikari
- シカリカリ 【si-kari-kari】 ぐるぐる回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikarimpa
- シカリンパ 【si-karimpa】 まるい:円形,回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikarinpa
- シカリンパ 【自動】[< sikari-no-pa 丸い/回る・よく・(複)](?) ①丸い(円)。 ②回る(回転する、 旋回する)。 sikarinpa kor an シカリンパ コラン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。 ☆参考 sikannatki シカンナッキ とも言う。 両語とも、 丸いことにも回ることにも使う。 ☆参考 球状に丸いことは taktakse タㇰタㇰセ。 {E: to be round.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikarinpano
- シカリンパノ 【副】[sikarinpa-no 丸い・(副詞形成)] 丸く。 sikarinpano tuye シカリンパノ トゥイェ (一つを)丸く切る。(S) sikarinpano tuypa シカリンパノ トゥイパ …を輪切りにする。(S) {E: round.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikasesikere
- シカセシケレ 【si-ka-sesike-re】 蒲団を掛けてもらう. ▷シ=自ら カ=上 セシケ=掛ける,覆う,被せる レ=させる クコロション クホッケナ エンカセシケアニー=孫よ,私は寝るので蒲団を掛けてくれよ. *祖母テカッテは孫である私にそう言いながら,セッ(寝床)へ這うようにして行くので必ず蒲団掛けをしたものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sikasioikire
- シカシオイキレ 【si-kasio-ikire】 世話をしてもらう,めんどうを見てもらう. ▷シ=自ら カシオイキレ=めんどうを見てもらう タネコンネ(クオンネ) ワ クポホウタㇻ クシカシオイキレ=私も歳を取ったので,息子たちにめんどうを見てもらっている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sikasuyre
- シカスイレ 【他動】[si-kasuy-re 自分・を手助けする・させる] …に自分のことを手伝わせる、 …に手伝ってもらう。 a=kotánu un utar sikasuyre wa pirka cise poro cise a=así ruwe ne híne アコタヌ ウン ウタㇻ シカスイレ ワ ピㇼカ チセ ポロ チセ アアシ ルウェ ネ ヒネ 村の人々に手伝ってもらって、 きれいな大きな家が建てられて。(W民話) {E: to have…help with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikasuyre
- シカスイレ 【si-kasuy-re】 手伝わせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikatkare
- シカッカレ §595.ばかである;おろかである(20)ばかす sikatkare〔ši-kát-ka-re シかッカレ〕[si(自分をして)+katkare(ばかされ・させる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikatkore
- シカッコレ 【他動】[si-kat-kor-e 自分・あり方・を持つ・させる](悪いものが)…を誘惑する(?)/連れ出す(?)。 hunak un sikatkore wa tura ruwe an un? フナクン シカッコレ ワ トゥラ ルウェ アヌン? (あの悪い子がうちの子を)どこへまた引っぱり出して行ったろう。(S) ☆参考 siren シレン …を誘う。 tura トゥラ …と一緒に行く/来る。 {E: (for a bad person) to lure away.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikatorkamuy
- シカトㇿカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(18)疱瘡神 sikator-kamuy〔ši-ká-tor-ka-muǐ シかトㇿカムイ〕[糞形のついた魔神;si(糞)+kat(形)+or(所)+kamuy(魔神)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikatorkekamuy
- シカトㇿケカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(19)疱瘡神 sikatorke-kamuy〔ši-ká-tor-ke-ka-muǐ シかトㇿケカムイ〕[sikatorke(糞形のついた)+kamuy(魔神)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikatorokesiyeye
- シカトロケシイェイェ §541.でんせんびょう(伝染病)(9)シカトロケ病 sikatoroke-siyeye〔ši-ká-to-ro-ke-ši-je-je シかトロケシイェイェ〕["シカトロケ・病"の義]⦅サル―聖典, p.295⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikay 1
- シカイ 【名】[sik-ay 目・矢/とげ][植物](木の)節。 ní-sikay ニシカイ 木の節。(S)〔知分類 p.279 ni-sikarax ((白浦))木のこぶ〕 {E: a knot in a tree, wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikay 2
- シカイ 【名】[概](所は sikaye(he) シカイェ(ヘ))[sik-ay 目・矢/とげ(ささるもの)]めくぎ、 くさび。 sikay kar シカイ カㇻ めくぎを打つ。(S) sikay us pekor humi an シカイ ウㇱ ペコㇿ フミ アン めくぎが刺さっているみたいな感じだ=一箇所が刺すように痛い。(S) {E: a rivet; a wedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikay/sikaye(he)
- シカイ/シカイェ(ヘ) 【sikay/sikaye(he)】 目釘,釘:竹などを用いる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikaye(he)
- シカイェ(ヘ) 【名】[所](概は sikay シカイ) …のめくぎ。 ku=kor emus sikaye ku=kar クコㇿ エムㇱ シカイェ クカㇻ 私は私の刀にめくぎを打つ。(S) {E: a rivet, wedge of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikayekar
- シカイェカㇻ 【他動】[sikaye-kar …のめくぎ[所]・を処置する]…にめくぎを打つ(=sikaye kar シカイェ カㇻ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikayekaye
- シカイェカイェ 【si-kaye-kaye】 稲妻の形,稲光のように屈曲した模様.▷シ=自ら カイェカイェ=折れ折れする (出典:萱野、方言:沙流)
- sikayeus
- シカイェウㇱ §085.いたむ(痛む)(5)針を刺すようにチクチク痛む sikay-e-us〔ši-ká-je-uš シかイェウㇱ〕[sikay(木釘)+e(そこに)+us〔沢山ささる〕]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikayomare
- シカヨマレ 【他動】[sikay-omare くさび/めくぎ・を入れる]…にくさびをさしこむ。(S) {E: to drive in a wedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikayus
- シカユㇱ §085.いたむ(痛む)(6)針を刺すようにチクチク痛む sikay-us〔ši-ká-juš シかユㇱ〕[とげ・多くささる]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikekamuy
- シケカムイ §277 くま (19) sike-kamuy (si-ké-ka-muy)「シけカムイ」[<sike(荷物を背負う)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆太ったクマ (出典:知里動物編、方言:)
- sikenampo
- シケナンポ §067 サケ あきあじ、あきやじ 成(4) sikenampo(sí-ke-nam-po)「しケナンポ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sikenka ronronke
- シケンカ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(8)目の上がひくひくと動く sik-enka ronronke〔ší-keŋ-ka|rón-roŋ-ke しケンカ・ろンロンケ〕[目・の上、ひくひくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikenkasi ronronke
- シケンカシ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(9)まぶたがひくひく動く sikenkasi ronronke〔シけンカシ・ろンロンケ〕[sik(目)+enkasi(の上方)、ronronke(ひくひく動く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikenkomah(p-i)
- シケンコマㇵ §717.まゆ(眉)(6)sikenkomah(p-i)〔ši-kéŋ-ko-mah シけンコマㇵ〕[<sik(目)+enka(の上方)+oma(にある)+p(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikenkuma
- シケンクマ §717.まゆ(眉)(7)sikenkuma〔ši-kéŋ-ku-ma シけンクマ〕[<sikenkomah]⦅チライ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikenukar
- シケヌカㇻ 【他動】[sik-e-nukar 目・で・…を見る][雅]…を見る。 (この用例では)占いして見る。 pon cikisani ne/hetuku katu/sikenukar pe/ne korkayki ポン チキサニ ネ/ヘトゥク カトゥ/シケヌカㇻペ/ネ コㇿカイキ [雅]小さいハルニレの木が生えたのだということを占いして見たのですけれども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikerayke
- シケライケ 【他動】[sik-e-rayke 目・で・…を殺す]…をじっと見つめる、 まばたきもしないで…をにらむ、 …を恐ろしい目をしてにらみつける。 e=sikerayke wa an エシケライケ ワ アン (彼は)あんたを見てばかりいるよ。(S) {E: to glare at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikerayke
- シケライケ 【sik-e-rayke】 にらむ,にらみつける.▷シㇰ=目 エ=それ ライケ=殺す (出典:萱野、方言:沙流)
- sikerepani
- シケレパニ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (7) sikerepani (si-ké-re-pa-ni)「シけレパニ」 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikerepaniaraka
- シケレパニアラカ §153.おうだん(黄疸)(2)sikerepani-araka〔ši-ké-re-pa-ni-a-ra-ka シけレパニ・アラカ〕[キハダの木・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikerepanitureh
- シケレパニトトゥレㇸ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (8) sikerepani-tureh (si-ké-re-pa-ni-tu-reh)「シけレパニト・トゥレㇸ」[シコロノキの・果実] 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikerpekina
- シケㇾペキナ §367 ザゼンソウ (1) sikerpe-kina (si-kér-pe-ki-na)「シけㇾペ・キナ」[→注1] 葉 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikerpekina
- シケㇾペキナ 【名】[sikerpe-kina キワダ(「シコロ」)の実・草][植物](食用草の名、 「ゆでて干して油をつけて食べる」。) (W)〔知分類 p.216 ザゼンソオ〕 {E: name of a food made from the Amur cork tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikesanpare
- シケサンパレ 【他動】[si-kesanpa-re 自分・を追いかける・させる] …に自分のあとを追いかけさせる。 urametok uwante=an kusu kimunkamuy a=sikésanpare awa ウラメトㇰ ウワンテアン クス キムンカムイ アシケサンパレ アワ (熊と)度胸くらべをするためにおれは熊にあとを追いかけさせていたのに。(HK民話) ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ {E: to make…follow after oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikesar
- シケサㇻ 【自動】悪事をする(?)。 piske kus pe kimke kus pe koma utaspa sikesar kor okay pe ne ruwe ne ピㇱケ クㇱ ペ キㇺケ クㇱ ペ コマ ウタㇱパ シケサㇻ コㇿ オカイ ペ ネ ルウェ ネ (家の)浜側を通る人も山側を通る人も襲って物を取り、 悪事をしている(?)。(NK民話) ☆発音 sikesara シケサラ かもしれない。 {E: to } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikesar
- シケサㇻ 【sik-esar】 わがまま,横暴. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikesarkur
- シケサㇻクㇽ 【sik-esar-kur】 乱暴者. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikesarpe
- シケサㇻペ 【sik-esar-pe】 乱暴者. シケサㇻペ アナㇰネ ア・ウコシウトゥㇽウイルケ コㇿ ポーヘネ ウェン ナ.タㇰ ワ エㇰ ヤン.ア・オプンプニ ワ ネㇷ゚カ ア・カレ クㇱネ ナ=ならず者は皆ではじき出すとなおさら悪いものだ.呼んで来なさい,おだてて何かやらせようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikesitayki(-an)
- シケシタイキ §749.みる(見る)(3)sik-e-sitayki(-an)〔ší-ke-ši-taǐ-ki しケシタイキ〕[目・で・撃つ]⦅ユ研Ⅱ, p.643⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siketoknawa(no)
- シケトㇰナワ/シケトㇰナワノ 【副】[sik-etok-na-wa(no) 目・の先・の方・から](次の慣用表現の中で) siketoknawa(no) eramiskari シケトㇰナワ/シケトゥナワノ エラミㇱカリ 一度も見たことがない、 全然見知らない。 siketoknawa a=erámiskari okkaypo sinep soy ta ek na シケトㇰナワ アエラミㇱカリ オッカイポ シネㇷ゚ ソイ タ エㇰ ナ 全然見たことのない若い男が一人門口に来ていますよ。(W言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikewetara
- シケウェタラ Ⅱ_§002.おとこ(男)(12)sikewetara〔ši-ké-we-ta-ra シけウェタラ〕⦅ホロベツ⦆図体の大きい人;巨大漢。[si-(大)+kewe(その体)+tara(長い)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sikewetara
- シケウェタラ §226.体が大きい;図体が大きい(3)恐しく図体の大きい si-kewetara〔ší-ke-we-ta-ra しケウェタラ〕[si(真に)、 …]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siki eratkamu
- シキ エラッカム §785.目がかすむ(2)siki e-rat-kamu〔ši-kí-e-rát-ka-mu シき・エらッカム〕[siki(その目)+e(に)+rat(やに)+kamu(かぶさる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siki homar
- シキ ホマㇻ §785.目がかすむ(1)siki homar〔ši-kí-ho-már シき・ホまㇻ〕[その目、かすかになる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siki isan
- シキ イサン §794.めくら[である](3)siki isan〔ší-ki|i-sán しキ・イさン〕[siki(その目)+isan(<isam 無い)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siki uturuke(an-)nunke
- シキ ウトゥルケヌンケ §780.目をかすめる;人目を盗むsiki uturuke(an-)nunke〔ší-ki|u-tú-ru-ke|núŋ-ke しキ・ウとぅルケ・ぬンケ〕[その目・の間の所を・選ぶ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikihi ka uciw kane
- シキヒ カ ウチウ カネ 【sikihi ka uciw kane】 目も開かないほどだ. ト エピッタ ク・ホック カネ ク・ネㇷ゚キ アクス ケヌフㇷ゚(ク・エヌフㇷ゚) ク・シキヒ カ ウチュー カネ=1日いっぱい腰を曲げて働いたら顔が腫れて目も開かないほどだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikihi taruhu
- シキヒ タルフ §717.まゆ(眉)(4)sikihi taruhu〔ší-ki-hi|tá-ru-hu しキヒ・たルフ〕[「彼の目・の眉」]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikimane
- シキマネ 【自動(?)】[siki-ma-ne 目・(?)・のようである]そこひのための白眼(?)、 そこひで目が白い(?)。 {E: for the lenses of the eyes to be opaque.} (出典:田村、方言:沙流)
- síkina
- シキナ 【名】[sí-kina 大きい・編む草]ござに編む草の一つ。(S) ☆参考 ござは citarpe チタㇻペ。 〔知分類 p.232 ガマ、 莖葉((北海道全地))〕 {E: a type of straw used for weaving.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikina
- シキナ §408 ガマ (1) si-kina (sí-kina)「し・キナ」[真の・草] 茎葉 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikina
- シキナ 【si-kina】 ガマ〔植〕.▷シ=本当 キナ=草 カニ アナㇰネ オルケㇱサㇰペ ク・ネ クス シキナ ピイェヘ ケトイタ(ク・エトイタ) シリ ネ ナ シコㇿ ハワナン(ハワン・アン) コㇿ タㇷ゚ストゥ オイカ ア・チャㇻパ ㇷ゚ ネ=私は子孫の絶えた者なのでガマ草の種を蒔くのだよ,と言いながら肩越しに後ろへ種を蒔き散らすものだ(雑草は繁殖力が旺盛なので,この沼の食べ物がなくなると,種を蒔いた人の子孫を食うという,それでこのようなまじない言葉を言うものである).*ござを編むのに使う草,沼に生えている.刈り取る時期があって,沙流川流域であれば9月18日前後,それより早く刈るとキナメ(草の寒さ)といって急に寒くなるものであると,刈る時期を牽制しあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikinaci
- シキナチ §408 ガマ (2) sikina-ci (sí-ki-na-ci)「しキナ・チ」[ガマの・陰茎] 花穂 ⦅春採⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikinasutunkur
- シキナストゥンクㇽ §422 アオダイショウ (5) sikinasutunkur (sí-ki-na-su-tun-kur)「しキナストゥンクㇽ」[<si-(本当の・真の)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sikirpa
- シキㇼパ 【自動】[複](単は sikiru シキル)(二人以上が)(…の方へ)向く、 向きを変える、 (…の方へ)向かう。 a=utáripo sikirpa kuni a=ekáspaotte wa アウタリポ シキㇼパ クニ アエカㇱパオッテ ワ 私は死んだ村人たちにあの世へ行くように命じて。(HK民話) ☆発音 シキㇽパ。 ☆参考 例文では、 先祖の所へ行くことを言っている。 {E: to face, turn towards…(pl.)..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikirpare
- シキㇼパレ 【他動】[自動使役][複](単 sikirure シキルレ は未出)[sikirpa-re (二人以上が)向きを変える・させる](二人以上)を…の方へ向ける/向かわせる。 a=utáripo sikirpa kuni a=ekáspaotte wa a=sikírpare ruwe ne アウタリポ シキㇼパ クニ アエカㇱパオッテ ワ アシキㇼパレ ルウェ ネ 私は死んだ村人たちにあの世へ行くように命じてあの世へ行かせた。(HK民話) ☆参考 用例では、 死んだ村人たちを先祖の所へ行かせたことを言っている。 {E: to make…face, turn towards… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikisakisa
- シキサキサ 【si-kisa-kisa】 身ぶるいする:犬などが川を泳いで渡った後,体をふって水を切ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikismayar eramus
- シキㇱマヤㇻ エラムㇱ §015.赤子に抱きぐせがつくsikismayar eramus〔ši-kíš-ma-yar-e-rà-muš シきㇱマヤㇻ・エらムㇱ〕[si(自分を)+kisma(抱か)+yar(せしめる)、eramus(くせになる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikitonekah
- シキトネカㇵ §340 スズラン キミカゲソウ (3) sikitonekah (si-kí-to-ne-kah)「シきトネカㇵ」[si(自分を)kito(ギョウジャニンニクの葉)ne(になら)ka(せる)p(もの)、ギョウジャニンニクもどき] 葉 ⦅大泊ootomari⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikittare
- シキッタレ 【自動】[si-kittare 自分を・(?)] 自分の身を守る。 saksamawe tura a=ecákke p isokapiw ne awa, sikittare kusu apa or ta punkinere ruwe an wa サㇰサマウェ トゥラ アエチャッケㇷ゚ イソカピウ ネ アワ、 シキッタレ クス アパ オッタ プンキネレ ルウェ アン ワ 臭くてきたなくておれの大きらいなアホウドリを、 自分の身を守るために戸口のところに置いて番をさせやがって。(HK民話) ☆参考 sikikkare シキッカレ と同義か。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: to protect oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikiutacup
- シキウタチュㇷ゚ 【si-ki-uta-cup】 4月. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikkamuk
- シッカムㇰ 【sik-kamuk】 目を閉じる,目をつむる. ポンペ クンネチㇱ ヒ タ シㇰトココ ワ チㇱ ヒ タ アナㇰネ カッキクㇱ ヒ ネ.シッカムㇰ ワ チㇱ ヒ アナㇰネ モコン ルスイ ワ ネ=赤子が夜泣きする時に目を開けて泣くのは化け物が憑いている,目を閉じている場合は眠たい時だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikkamuk
- シッカムㇰ 【自動】[sik-kamu-k 目・かぶさる・(他動詞化?)] 目をつぶる。 sikkamuk wa mokor ápekor sunke wa an シッカムㇰ ワ モコㇿ アペコㇿ スンケ ワ アン 目をつぶって眠ったふりをしている。(S) {E: to shut the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkankari
- シッカンカリ 【自動】[sik-kan-kari 目・(kari の語根 kar の転化)・を回す] キョロキョロあちこち見回す(=sikihi karikari シキヒ カリカリ)。(S) {E: to look around here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkankari(-an)
- シッカンカリ §781.目をきょろきょろさせるsik-kankari(-an)〔šík-kaŋ-ka-ri しㇰ・カンカリ〕[sik(目を)+kan-kar-i(まわし・まわし・する);目をぐるぐるまわす]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkanporoporo
- シッカンポロポロ 【自動】[sik-kan-poro-poro 目・(?)・大きくなる・(重複)] 目をギョロつかせる(どなりつけるとき、 びっくりしたとき等)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sikkap
- シッカㇷ゚ 【名】[概](所は sikkapu(hu) シッカプ(フ))[sik-kap 目・皮]まぶた。 {E: the eyelids.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkap
- シッカㇷ゚ 【sik-kap】 瞼.▷シㇰ=目 カㇷ゚=皮 シッカㇷ゚ ウタサレ=瞼を閉じている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikkap(-u)
- シッカㇷ゚ §714.まぶた(瞼)(1)sik-kap(-u)〔šík-kap しㇰカㇷ゚〕[目・皮]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkapturiri
- シッカㇷ゚トゥリリ 【自動】[sikkap-turi-ri まぶた・を伸ばす・(重複)ずうっと…する] 目がたるむ、 まぶたがのびている。 aysuye kor sikkapturiri kane an アイスイェ コㇿ シッカㇷ゚トゥリリ カネ アン 居眠りしながら目がたるんでいる。(S) {E: to have droopy eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkapu(hu)
- シッカプ(フ) 【名】[所](概は sikkap シッカㇷ゚)…のまぶた。 {E: the eyelids of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkapukay
- シッカプカイ §714.まぶた(瞼)(4)二重まぶた sikkap-ukay〔šík-kap-u-kaǐ しッカㇷ゚ウカイ〕[まぶたが・お互いに背負いあう]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkaryu
- シッカㇻユ §162.おんせん(温泉)(4)sik-kar-yu〔šík-kar-ju しっカㇻユ〕[sik(目を)+kar(手当する)+yu(温泉)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkasma
- シッカㇱマ 【他動】…をしまってちゃんととっておく、 …を保存/保管する。 …oka/okake(he) sikkasma …オカ/オカケ(ヘ) シッカㇱマ …の跡を継ぐ。 tono oka a=sikkasma トノ オカ アシッカㇱマ 私は殿の跡を継ぐ。(S民話) okake a=sikkasma wa páse tono ne án=an kusu ne na オカケ アシッカㇱマ ワ パセ トノ ネ アナン クス ネ ナ 私は(父上の)跡を継いで立派なさむらいになるから。(S民話) {E: to preserve, keep, store…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikkasma
- シッカㇱマ 【sikkasma】 預かる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikkasmare
- シッカㇱマレ 【sikkasma-re】 預ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikkasmare
- シッカㇱマレ 【複他動】[他動使役][sikkasma-re …を保存/保管する・させる] …に…をしまっておかせる、 保たさせる。 {E: to make…preserve, keep…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkemritosma
- シッケㇺリトㇱマ §791.目の病気(3)血目 sik-kemrit-osma〔šík-kem-ri-toš-ma しㇰ・ケㇺリトㇱマ〕[sik(目〔に〕)+kem-rit(血のすじ〔が〕)+osma(入っている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkotukkane
- シッコトゥッカネ 【名】[sik-kotuk-kane 目・にくっつく・かね]めがね(眼鏡)。(S) ☆参考 ワテケさんは menkane メンカネ と言っていた。 {E: glasses; spectacles.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikmakaka
- シㇰマカカ 【自動】[sik-maka-ka 目・を開く・(重複)…している] 目を大きく見開いている、 大きい目をあけている。 {E: to open the eyes wide.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikmasasa
- シㇰマササ 【自動】[sik-masa-sa 目・をあけ広げる・(重複)…している] 目を開くだけ大きくあけている。 {E: to open the eyes wide.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikmasasa
- シㇰマササ 【sik-masasa】 目を大きく開く. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikmasmasa
- シㇰマㇱマサ 【自動】[sik-mas-mas-a 目・(あけ広げることを表す語根)・(重複)くり返し…する・(他動詞形成)] 目を大きく開いたり閉じたりする。 {E: to repeat the process of opening the eyes wide then closing the eyes..} (出典:田村、方言:沙流)
- siknak
- シㇰナㇰ 【自動】[sik-nak 目・がない(< sak ?)] 目が見えない、 盲目である。 siknak wa sittemraypa シㇰナㇰ ワ シッテㇺライパ (彼は)目が見えないので手探りする。(S) {E: to be blind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknak
- シㇰナㇰ 【sik-nak】 目が見えない,盲である. (出典:萱野、方言:沙流)
- siknak(-an)
- シㇰナㇰ §794.めくら[である](1)sik-nak(-an)〔šík-nak しㇰナㇰ〕[sik(目)+nak(無い)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siknakkur
- シㇰナックㇽ 【sik-nak-kur】 盲人. (出典:萱野、方言:沙流)
- siknaksowa
- シㇰナㇰソワ §122 スズメバチ (6) siknak-sowa(sik-nak-so-wa)「シㇰナㇰソワ」⦅足寄⦆クロスズメバチ、コガタノモンスズメバチ(河野) (出典:知里動物編、方言:)
- siknu(-an)
- シㇰヌ §081.生きている(1)siknu(-an)〔šík-nu しㇰヌ〕[sik(目)、nu(もつ)]⦅H. S. タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siknu(-an)
- シㇰヌ §466.そせいする(蘇生する)(3)siknu(-an)〔šík-nu しㇰヌ〕[sik(目を)+nu(もつ);生きる]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siknum kasi hure kemrit earutasa
- シㇰヌㇺ カシ フレ ケㇺリッ エアルタサ §788.目が血ばしっているsiknum kasi hure kem-rit e-ar-utasa〔šík-num-ka-ši|Fú-re-kem-rit|e-á-ru-tá-sa〕[しㇰヌㇺ(めだま)+カし(の上)+ふレ(赤い)+けㇺ・リッ(血のすじ)+エ(そこに、=目玉の上に)+あㇻ(全く)+ウ・たサ(相・交差している)](目玉の上に赤い血のすじが縦横に走っている)⦅ユ研Ⅱ, p.386⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siknupa
- シㇰヌパ 【自動】[複](siknu シㇰヌ は単複の区別なし)(二人以上が皆)生きる、 死なずにすむ。 {E: to be alive (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknuraypito
- シㇰヌライピト §481.たましい;霊魂(14)よみがえるべき霊魂 siknu-ray-pito〔šík-nu-raǐ-pi-to しㇰヌ・ライピト〕[siknu(生きる)+ray(死んだ)+pito(霊)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.296】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siko(-an)
- シコ §749.みる(見る)(5)sik-o(-an)〔ší-ko しコ〕[目を・つける]⦅ユ研Ⅱ, p.578⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siko(-an)
- シコ §139.うまれる(1)siko(-an)〔ši-kó シこ〕[sik(目)+o(つく)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sikociwte(an-)
- シコチウテ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(27)肌身を許す sikociwte(an-)〔ši-kó-čiŭ-te シこチウテ〕[si(自分)+ko(に対して)+ociw-te(交合せ・しめる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikoepakte
- シコエパㇰテ 【他動】[si-ko-e-pak-te 自分・に対して・そのことで・とがめる・させる](神)のとがめを受ける。 kamuy sikoepakte カムイ シコエパㇰテ 神のとがめを受ける。(HK民話) {E: to receive divine punishment.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikoetaye
- シコエタイェ 【他動】[si-ko-etaye 自分・の方へ・引っぱる] …を自分の方へひっぱる/引き寄せる。 amunini sikoetaye アムニニ シコエタイェ (彼の)腕を引っ張った。(W) {E: to drag…towards one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikoetaye
- シコエタイェ 【si-ko-etaye】 (ぐっと)引っぱる.▷シ=自ら コ=に エタイェ=引っぱる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikoiruskare
- シコイルㇱカレ 【si-ko-iruska-re】 相手を怒らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikoniwkesar
- シコニウケサㇻ 【他動】[si-ko-niwkes-(y)ar 自分・に対して・できない・人にさせる] …を一人じめにする。 {E: to monopolise…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikopak
- シコパㇰ 【位名】[si-kopak 自分・の方]自分の方。 sikopak un kiru シコパクン キル 自分の方へ向けなさい。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikopakoinkare
- シコパコインカレ 【他動】[si-kopak-o-inkar-e 自分・の方・に・見る・させる] …に(災いを受けている原因を)占ってもらう。 {E: to have…tell one's fortune.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikopare
- シコパレ 【他動(?)】[si-kopa-re 自分を・…とまちがえる・させる]まるで…のようである。 ponpon poyseta sikopare ポンポン ポイセタ シコパレ まるでちっちゃな子犬みたいだ。(S) ☆参考 語形から見ると複他動詞だが、 詳細は不明。 {E: to be just like…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikopayar
- シコパヤㇻ 【他動】[si-kopa-yar 自分・…を…とまちがえる・人にさせる] …によく似ている、 まるで…のようだ、 …のふりをする。 cituye mosir sikopayar poro rokuntew チトゥイェ モシㇼ シコパヤㇻ ポロ ロクンテウ まるで離れ島のような大きな客船。(S) husko an pe sikopayar フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ [慣用句]その間に何もしなかったようなふりをしてそ知らぬ顔をしている。(W民話) ahunporu sikopayar pe hemanta an? アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン? あの世の入口の洞穴にそっくりのものはなあに(なぞなぞで、 答えは etupuyke エトゥプイケ 鼻のあな)。(W会話) {E: to resemble…; pretend to be…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikopayar
- シコパヤㇻ 【sikopayar】 〜(の)ように,(〜に)似せる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikorar
- シコララ 【si-korar】 押し売り嫁.▷シ=自ら コララ=くれてやる,くれてしまう (出典:萱野、方言:沙流)
- sikorkane
- シコㇿカネ 【sikor-kane】 〜と. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikotak
- シコタㇰ 【si-ko-tak】 自分の所へ招待する.▷シ=自分 コ=〜へ タㇰ=招待する (出典:萱野、方言:沙流)
- Sikotan
- シコタン 【名】[< si-kotan 大きい・集落][地名]シコタン(色丹)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikotankonni
- シコタンコンニ 【si-kotan-kor-ni】 太い樹木.▷シ=本当に コタン=村 コㇿ=持つ ニ=木 (出典:萱野、方言:沙流)
- sikotcake ta tek utasare
- シコッチャケ タ テㇰ ウタサレ §128.腕組みするsi-kotcake ta tek utasare〔シこッチャケ・タ・テㇰ・ウたサレ〕[si(自分の)+kotca(前)+ke(の所)、ta(で)、tek(手を)、u(互いに)+tasara(交叉させる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikotcakehe
- シコッチャケヘ 【si-kotca-ke-he】 自分の前. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikotcanere
- シコッチャネレ 【si-kotca-ne-re】 仲介・仲裁を頼み込む,両方の間にたって交渉を進めてもらう.▷シ=自分 コッチャ=前 ネ=なる レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikotcanere
- シコッチャネレ 【他動】[si-kotca-ne-re 自分・の前・になる・させる](他の人)に自分に代ってしてもらう。 yaykurkata ye hike makanak ne wa, mosma kur sikotcanere ヤイクㇽカタ イェ ヒケ マカナㇰ ネ ワ、 モㇱマ クㇽ シコッチャネレ (彼は)自分で言えばいいのに他の人に言ってもらう。(S) ☞kotca コッチャ {E: to have…do…in one's place.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikotcanereyar
- シコッチャネレヤㇻ 【si-kotca-ne-re-yar】 仲介・仲裁を頼む. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikotcata tekukopite
- シコッチャタ テクコピテ §448.すわる(座る)(24)両膝を前に立てて尻で座り両手を前に回してつなぐ座り方[をする] si-kotca-ta tek-ukopite〔si-kót-ča-ta-te-ku-ko-pi-teシこッチャタ・テくコピテ〕[si(自分)+kotca(の前)+ta(で)+tek(手を)+u(お互い)+ko(に)+opi(別れ〔る〕)+te(さす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikotcatekopite(-an)
- シコッチャテコピテ §448.すわる(座る)(23)両膝を前に立てて尻で座り両手を前に回してつなぐ座り方[をする] si-kot-ca-tek-opite(-an)〔si-kót-ča-te-ko-pi-te シこッチャテコピテ〕[si(自分)+kotca(の前)+tek(手を)+opite(つなぐ)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikoyantonere
- シコヤントネレ 【si-ko-yanto-nere】 泊める,泊まらせる.▷シ=自ら コ=それを ヤント=客 ネ=に レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikoypakar
- シコイパカㇻ 【自動】[si-ko-i-pak-(y)ar 自分・に対して・人を・とがめる・人にさせる](神の)とがめを受ける、 罰を受ける。 {E: to receive divine punishment.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikpa
- シㇰパ §766.目がしら(1)sik-pa〔šík-pa しク・パ〕[sik(目)+pa(かみのはずれ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikpake
- シㇰパケ 【名】[概(?)/所][sik-pake 目・頭] 目頭(目の一番鼻に近い端)。 ☆対語 sikkes シッケㇱ 目尻。 ☆参考 pake パケ はもともとは pa パ の所属形だが、 この方言では sikpa シㇰパ という概念形はないらしい。 ☞sik {E: the inner corners of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikpakehe
- シㇰパケヘ 【名】[所](概は sikpake シㇰパケ)…の目頭。 {E: the inner corners of the eyes of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikparur
- シㇰパルㇽ 【sik-parur】 目縁. シㇰパルㇽ フレ センカキ ア・エカイェ アー ペコㇿ アン ペ=目の縁に赤い布を織り込んだようなもの=大蛇[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikparurke
- シㇰパルㇽケ 【名】[所](概 sikparur シㇰパルㇽ は未出。 párurke パルㇽケ の概は párur パルㇽ)目の縁(ふち、 まつげの生えているところ)。 sikparurke arka シㇰパルㇽケ アㇻカ 目の縁が痛い(ものもらいができて)。 {E: the area of the eyes around the eyelashes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikpo ne kusu inkar
- シㇰポ ネ クス インカㇻ §749.みる(見る)(13)見るともなしに見る sikpo ne kusu inkar〔šík-po-ne-ku-su-íŋ-kar しㇰポ・ネ・クス・いンカㇻ〕[目・である・から・見る]⦅ユ研Ⅱ, p.599⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikramaci(hi)
- シㇰラマチ(ヒ) 【名】[所](概は sikramat シㇰラマッ) …のひとみ(瞳)(「めぼとけ」)。 {E: the pupils of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikramat
- シㇰラマッ 【名】[概](所は sikramaci(hi) シㇰラマチ(ヒ))[sik-ramat 目・魂] ひとみ(瞳)(「めぼとけ」)。 ☆参考 sikramatu(hu) シㇰラマトゥ(フ)[所]は未出。 {E: the pupils of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikramat/sikramaci(hi)
- シㇰラマッ/シㇰラマチ(ヒ) 【sik-ramat/-ramaci(hi)】 ひとみ(方言:めぼとけ). (出典:萱野、方言:沙流)
- sikrap
- シㇰラㇷ゚ 【名】[概](所は sikrapu(hu) シㇰラプ(フ))[sik-rap 目・羽] まつげ(一本一本を言う)。 puyar sikrap プヤㇻ シㇰラㇷ゚ [窓・まつげ]壁のカヤを切って窓をあけてあるところで、 切ったカヤの端が上下から出てまつげのように見える部分。 {E: the eyelashes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikrap(-u)
- シㇰラㇷ゚ §712.まつげ(睫)(1)sikrap(-u)〔šík-rap しㇰラㇷ゚〕[sik(目)+rap(羽、翼)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikrap/sikrapu(hu)
- シㇰラㇷ゚/シㇰラプ(フ) 【sik-rap/-rapu(hu)】 まつげ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikrapka(-si)
- シㇰラㇷ゚カ §714.まぶた(瞼)(5)まつげとまゆの間の部分 sikrap-ka(-si)〔šík-rap-ka しㇰラㇷ゚カ〕[まぶた・の上]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikrappa
- シㇰラッパ 【sik-rappa】 瞬く. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikrappa(-an)
- シㇰラッパ §783.目をぱちぱちする;まばたく(5)sik-rappa(-an)〔šík-rap-pa しㇰ・ラッパ〕[目を・はばたく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikrapparappa
- シㇰラッパラッパ 【sik-rappa-rappa】 まばたき. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikraprapu(-an)
- シㇰラㇷ゚ラプ §783.目をぱちぱちする;まばたく(6)sik-raprapu(-an)〔šík-rap-ra-pu しㇰ・ラㇷ゚ラプ〕[目を・羽ばたく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikrapu(hu)
- シㇰラプ(フ) 【名】[所](概は sikrap シㇰラㇷ゚)…のまつげ。 {E: the eyelashes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikrarire
- シㇰラリレ 【他動】[sik-rari-re 目・を押える・させる](次の慣用表現で)…を目をこらしてじっと見る。 tu ru etoko/makiri etok/a=sikrarire/makiri oka/a=sikkotesu トゥ ル エトコ/マキリ エトㇰ/アシㇰラリレ/マキリ オカ/アシッコテス [雅]彫っていく先々、 小刀の先をじっと見る、 小刀の通ったあとはスーッと目をすべらせる。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikrat(c-i)
- シㇰラッ §793.めやに;眼脂(4)sik-rat(c-i)〔šik-rat しㇰ・ラッ〕[sik(目)+rat(ねばねばした液)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikreypare
- シㇰレイパレ 【自動】[sik-rey-pa-re 目・はう(reye の語根)・[複]・させる] 目を這わせる。 rápokke ta sikreypare=an wa inkar=an hike ラポッケ タ シㇰレイパレアン マ インカラニケ そうしている間に(人々が挨拶したり席についたりしている間に)私は目だけを動かして見ると。(W民話) (他人の家に入ったとき、 慎しみ深くかしこまってうつ向いており、 目だけを動かして家の中や人の様子を見ることの描写。) {E: to sneak, steal a look.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siksam'inkar
- シㇰサㇺインカㇻ 【sik-sam-inkar】 流し目. (出典:萱野、方言:沙流)
- siksamnere
- シㇰサㇺネレ 【sik-sam-ne-re】 流し目,横目で見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- siksut konna ekopuyuise
- シㇰスッコンナ エコプユイセ 【sik-sut-konna e-ko-puyuise】 涙があふれる,涙が目からあふれ出る. ▷シㇰスッ=目尻 コンナ=が エコプユイセ=それがあふれる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siktama
- シㇰタマ 【名】[sik-tama 目・玉]そこひのために白くなった目。 ☆参考 目玉(眼球)は siknum シㇰヌㇺ。 {E: the eyeballs.} (出典:田村、方言:沙流)
- siktap(-u)
- シㇰタㇷ゚ §712.まつげ(睫)(2)siktap(-u)〔šík-tap しㇰタㇷ゚〕[<sik-rap]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siktapnumaha
- シㇰタㇷ゚ヌマハ §712.まつげ(睫)(3)siktap-numaha〔šík-tap-nu-má-ha しㇰタㇷ゚・ヌまハ〕[「睫・の毛」]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siktasum(-i)
- シㇰタスㇺ §791.目の病気(5)目くさり sik-tasum(-i)〔šik-ta-sum しㇰ・タスㇺ〕[sik(目)+tasum(病)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siktoktektek(-an)
- シㇰトㇰテㇰテㇰ §782.目をぱちっと開けるsik-toktektek(-an)〔šík-tók-tek-tek しㇰ・とㇰテㇰテㇰ〕[sik(目が)+tok-tek-tek(パチパチする)]⦅サル⦆【雅―聖典, p.160】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sikuma
- シクマ 【sikuma】 峰. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikuma situ
- シクマ シトゥ 【sikuma situ】 分水嶺. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikumakesunkamuy
- シクマケスンカムイ §270 キタキツネ、きつね (12) sikuma-kes-unkamuy (si-kú-ma-kes-un-ka-muy)「シくマケスンカムイ」[<sikuma(山)kes(はし)un(の)kamuy(神)] ⦅樺太⦆【雅】Kindaichi, KKI, p. 146 (出典:知里動物編、方言:)
- sikumanoskiunkamuy
- シクマノㇱキカムイ §277 くま (59) sikuma-noski-un-kamuy (si-kú-ma-nos-ki-ka-muy)「シくマノㇱキカムイ」[<sikuma(山)noski(のまん中)un(にいる)kamuy(神)] ⦅白浦⦆叙事詩háwkiの中でクマを言う (出典:知里動物編、方言:)
- sikumapauskamuy
- シクマパウㇱカムイ §277 くま (60) sikuma-pa-us-kamuy (si-kú-ma-pa-us-ka-muy)「シくマパウㇱカムイ」[<sikuma(山)pa(のかみて)un(にいらっしゃる)kamuy(神)] ⦅白浦⦆叙事詩の中でクマを言う (出典:知里動物編、方言:)
- sikunnukarar
- シクンヌカラㇻ 【自動】[si-kur-nukar-ar 自分・姿・を見る・人にされる][雅]人に姿を見られる。 a=ruska katun/a=ki wa/sikunnukarar/=an yakka アルㇱカ カトゥン/アキ ワ/シクンヌカラㇻ/アン ヤッカ [雅]憤慨している様子を見られても。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikunnukare
- シクンヌカレ 【他動】[si-kur-nukar-e 自分・姿・見る・…にさせる] …に自分の姿を見られる。(S) {E: to be looked at by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikunukar
- シクヌカㇻ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(7)sik-unukar〔šík-u-nu-kar しㇰウヌカㇻ〕[sik(目)+u(互いを+nukar(見る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikup(-an)
- シクㇷ゚ §082.生きる(3)sikup(-an)〔ši-kúp シくㇷ゚〕⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikupetakne
- シクペタㇰネ §082.生きる(5)短命である sikup-e-takne〔ši-kú-pe-tak-ne シくペタㇰネ〕[生きること・において・短い]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikupetanne
- シクペタンネ §082.生きる(4)長生する sikup-e-tanne〔ši-kú-pe-tan-ne シくペタンネ〕[sikup(=sukup 生きること)+e(において)+tanne(長い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikupkina
- シクㇷ゚キナ §359 バイケイソウ (2) sikup-kina (si-kúp-ki-na)「シくㇷ゚・キナ」[成長する・草] 茎葉 ⦅厚真、穂別⦆⦅A沙流・鵡川・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikurianteyar
- シクリアンテヤㇻ 【si-kuri-ante-yar】 噂をまき散らす,陰口を言われるようなことをする.▷シ=自ら クリ=陰 アンテ=それを置く ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikurkasam eopirasa
- シクㇽカサㇺ エオピラサ 【他動】[sí-kurka-sam e-o-pirasa 自分・の上一面・(< …のそば)・で・に・…を広げる][雅](小袖)を自分の体に合わせて広げる。 kamuy kosonte/a=sikúrkasam/eopirasa カムイ コソンテ/アシクㇽカサㇺ/エオピラサ [雅]立派な小袖を私は自分の体に合わせて広げてみた。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラを語っている別の箇所で a=eyáykurkasam/pirasa kane アエヤイクㇽカサㇺ/ピラサ カネ とも言っている。 ☞eyaykurkasam エヤイクㇽカサㇺ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikurkasam opirasa
- シクㇽカサㇺ オピラサ 【他動】[si-kurka-sam o-pirasa 自分・の上一面・(< …のそば)・そこに・広げる][雅](小袖)を自分の体に合わせて広げる。 kamuy kosonte/sikurkasam/opirasa カムイ コソンテ/シクㇽカサㇺ/オピラサ [雅](姉は)立派な小袖を体に合わせて広げてみた。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikuron ne akar
- シクロン ネ アカㇻ §595.ばかである;おろかである(17)ばかになる sikuron ne a-kar〔ši-kú-ron-ne|a-kár シくロン・ネ・アかㇻ〕[sikuron(物に憑かれた状態)+ne(に)+a-kar(させられる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikusare
- シクサレ 【他動】[si-kusa-re 自分・を川を渡す・…にさせる] …に川を渡してもらう(=…のこぐ渡し舟に乗って川を渡る)。 {E: for…to ferry one across a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikusayar
- シクサヤㇻ 【自動】[si-kusa-yar 自分・を川を渡す・人にさせる] 人に川を渡してもらう(=渡し舟に乗って川を渡る)。 {E: to be ferried across a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikusayarpa
- シクサヤㇻパ 【自動】[複](sikusayar シクサヤㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)人に川を渡してもらう(渡し舟に乗って川を渡る)。 {E: to be ferried across a river(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikutsapke
- シクッサㇷ゚ケ §460.咳払いをする(3)えへんと咳払する sikut-sapke〔ši-kút-sap-ke シくッ・サㇷ゚ケ〕[si(自分の)+kut(のどを)+sapke(味を見る、あんばいを見る、ためす)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikuturukearaka
- シクトゥルケアラカ §724.みけんの痛みsikuturuke-araka〔ši-kú-tu-ru-ke-a-rà-ka シくトゥルケ・アラカ〕[みけんの所が・痛む]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikuyruke(-an)
- シクイルケ §749.みる(見る)(4)sik-uyruke(-an)〔ší-kuǐ-ru-ke しクイルケ〕[目を・置く(uyruある uyru-keあら・しめる)]⦅ユ研Ⅱ, p.355⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikyani
- シㇰヤニ §793.めやに;眼脂(5)sik-yani〔šík-ja-ni しㇰ・ヤニ〕[目・やに]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sima
- シマ 【名】[概/所][< 日本語] 縞(しま)模様。 {E: stripes.} (出典:田村、方言:沙流)
- simacici
- シマチチ 【自動】[si-macici 自分を・(?)]体を伸ばして固くして動かしたりする(いやなことを言いつけられたとき、 あくびをするとき等)。 {E: to stretch the body in stiff movements.} (出典:田村、方言:沙流)
- simacici
- シマチチ 【si-macici】 かがまる:自分の体を縮めること. (出典:萱野、方言:沙流)
- simaha
- シマハ 【名】[所](概は sima シマ)…の縞(しま)模様。 simaha rupne シマハ ルㇷ゚ネ (その着物の)縞が太い。 {E: the stripes of …} (出典:田村、方言:沙流)
- simakani
- シマカニ §027 カジカ (3) simakani(si-ma-ka-ni)「シマカニ」(松前212)カヂカ(B)temmun-cimakaniコモワラカジカ Sculpin, Myohocephalus (including several sp.) (出典:知里動物編、方言:)
- simaketare
- シマケタレ 【si-maketa-re】 自ら負ける,力尽きる. タパントゥミオッタ イキネイペカ シマケタレ エキナ オッカヨアナㇰネ フォイキㇷ゚ ネルウェタパンナ=この戦いにもしも負けることがあってはならない,男という者,気合いを入れるものであるぞ. *負けることはマケタロと言い,勝つことをカッタロと言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- simakoraye
- シマコライェ 【自動】[単](複は simakoraypa シマコライパ)[si-mak-o-raye 自分を・後ろ・に・行かせる] 「ひまをとる」、 雇われていた所をやめる、 退職する。 {E: to retire.} (出典:田村、方言:沙流)
- simakoraye
- シマコライェ §389.しぬ(死ぬ)(7)先立って死ぬ simakoraye〔ši-má-ko-ra-je シまコライェ〕[si(自分を)+mak(奧、山)+o(え)+raye(やる)]⦅シラウラ、オチホ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- simakorayere
- シマコライェレ 【他動】[自動使役][simakoraye-re 「ひまをとる」・させる]「ひまをやる」(解雇する)。 {E: to dismiss…; make…retire.} (出典:田村、方言:沙流)
- simakoraypa
- シマコライパ 【自動】[複](単は simakoraye シマコライェ)(二人以上が)「ひまをとる」、 雇われていた所をやめる、 退職する。 {E: to retire(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- simatumatu
- シマトゥマトゥ 【si-matu-matu】 身もだえする,精神的な苦しさに体をねじるように動かすこと,身もだえして泣く. シマトゥマトゥコㇿ チシコㇿアン=身もだえしながら泣いていた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- simawsokka(-an)
- シマウソッカ §027.あくび[する](2)si-mawsok-ka(-an)〔ši-máǔ-sok-kaシまウソㇰカ〕[si(自分を)+mawsok(あくび)+ka(させる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- simawtacup
- シマウタチュㇷ゚ 【si-maw-ta-cup】 6月. (出典:萱野、方言:沙流)
- simemokka
- シメモッカ 【simemokka】 嘲笑する,あざける,馬鹿にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- simokore(-an)
- シモコレ §564.いねむり(居眠)[する](9)眠っているふりをする simokore(-an)〔ši-mó-ko-re シもコレ〕[si(自分を)mokor-e(眠らせる);自分を眠ったことにさせておく]⦅ホロベツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- símomanpe
- シモマンペ 【名】[動物] 大きい鹿(雄でも雌でも)。(S) ☞yuk ユㇰ {E: a large deer.} (出典:田村、方言:沙流)
- simomanpe
- シモマンペ 【si-momanpe】 (大型の)鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- símon-arserke
- シモナㇻセㇾケ 【名】[símon-ar-serke 右の・片方の・部分] 右半身 (=símoysam wa arserke シモイサㇺ ワ アㇻセㇾケ)。 ku=simonarserke epitta réne クシモナㇻセㇾケ エピッタ レネ 私の右半身が全部麻痺した。(S) {E: the right-hand side of the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- simonpok'omare
- シモンポㇰオマレ 【si-mon-pok-omare】 見下げる,自分より弱い者として見下す. ▷シ=自ら モン=力 ポㇰ=下 オマレ=入れる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- simonsam
- シモンサㇺ 【simon-sam】 右側. (出典:萱野、方言:沙流)
- símoysam
- シモイサㇺ 【位名】[概](所は simoysama シモイサマ)[símon-sam 右の・側] 右側、 …の右側。 {E: the right-hand side.} (出典:田村、方言:沙流)
- simoysam/simoysama(ke)(he)
- シモイサㇺ/シモイサマ(ケ)(ヘ) 【simon-sam/-sama(ke)(he)】 右,右側. ←シモン (出典:萱野、方言:沙流)
- símoysama
- シモイサマ 【位名】[所](概は simoysam シモイサㇺ) …の右側、 その(彼の)右側。 {E: the right-hand side of… } (出典:田村、方言:沙流)
- simusiska
- シムシㇱカ 【自動】[si-musis-ka 自分・咳払いする・させる] 来訪を告げるために入口の外で咳払いをする。 ☆参考 今のチャイムやブザーに相当する。 昔はいきなり「ごめんくださあい!」などと大声で言いながら玄関をあけるようなやり方はしなかった。 男はたいてい咳払いをしたらしいが、 女や子どもの場合、 入り口の近くの壁のカヤをいじって音を立てたり、 そのへんの木か何かをたたいたりすることもあった。 また民話では、 女がそれもせずにだまってうずくまって、 家人が晩方によごれ水を捨てに出て来て見つけてくれるまで待っているようなこともあった。 {E: to cough; clear one's throat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- simusiska
- シムシㇱカ 【si-musis-ka】 咳払い(をする):家の人に自分が来ていることを知らせるための咳払い.▷シ=自ら ムシㇱ=むせる カ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- simusiska
- シムシㇱカ §461.儀礼的な咳払いsimusiska〔ši-mú-šiš-ka シむシㇱカ〕[si(自身を)+musis(噎せら)+ka(せる)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- simuyamuya
- シムヤムヤ 【si-muya-muya】 (いやなので体を)振る:いやたいやだと体を横に振る.両手を前で組んで上半身を横に振る, (出典:萱野、方言:沙流)
- simuyamuya(-an)
- シムヤムヤ §225.体を左右に振る[いやいやをする時の身振;嫌悪・拒否の身振](1)simuyamuya(-an)〔ši-mú-ja-mu-ja シむヤムヤ〕[si(自分を)+muya-muya(束ね・束ねする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sina
- シナ 【他動】…をしばる。 ☆参考 kosina コシナ [複他動]…に…をしばりつける。 {E: to bind, tie…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sina
- シナ 【sina】 縛る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinasina
- シナシナ 【sina-sina】 縛る:きつく縛る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineancikar
- シネアンチカㇻ 【sine ancikar】 一晩,一夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineanine
- シネアニネ 【sine an hi ne】 ある日. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineanta
- シネアンタ 【sine an hi ta】 ある日. エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホタヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場を見舞うために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineanta
- シネアンタ 【副】[sine-an-ta 一つの・ある・に於て]あるとき。 {E: once; on one occasion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sineanto
- シネアント 【sine an to】 ある日. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineatki
- シネアッキ 【自動】[sine-atki 一つの・(自動詞形成)] ①決まる。 ci=numke a kur sineatki wa c=孜aykopuntek チヌㇺケ ア クㇽ シネアッキ ワ チェヤイコプンテㇰ (選挙で)私たちの選んだ人が決まって(=当選して)私たちはうれしいのよ。(W) ②混乱しないできちんとしている。 ③(続いていた仕事などが)終わる。 {E: ① to be decided. ② fixed; arranged (without any confusion). ③ to finish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sineatkire
- シネアッキレ 【他動】[自動使役][sineatki-re 決まる・させる] …を決める。 yaykewtum sineatkire ヤイケウトゥㇺ シネアッキレ[自分の心・を決める]決心する。 {E: to decide…} (出典:田村、方言:沙流)
- sinecompa
- シネチョンパ 【sine-compa】 1升. エシㇼ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ク・ヤンケ ワ セモッタ(セㇺ オㇿ 夕) アン ナ チョンパ アニ パカリ ワ ウパㇰセㇾケ コㇿ ワ アㇻパ=朝,私がばったりからヒエの精白を上げて入り口の所にあるので,升で量って半分持って行け.オッコー ピㇼケㇷ゚ エ・コㇿ チキ シネ チョンパ エン・コソウㇰテ.ク・ヤイモンニㇱカ ワ イユタ カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚) ナ=姉よ,精白したものあったら1升私に貸して.私は忙しくて,搗くこともできないので. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineitak
- シネイタㇰ 【sine itak】 ひと言. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinen ikasma hotnen
- シネン イカㇱマ ホッネン 【sinen ikasma hotnen】 21人. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinen ikasma waniw
- シネン イカㇱマ ワニウ 【sinen ikasma waniw】 11人. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinenna
- シネンナ 【sinen-na】 ひとり:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinenocipakno
- シネノチパㇰノ 【sine-noci pakno】 ひと口ほどの. ▷シネノチ=ひと口 パㇰノ=ほどの(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep ikasma asiknehot
- シネㇷ゚ イカㇱマ アシㇰネホッ 【sinep ikasma asikne-hot】 101 (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep ikasma hot
- シネㇷ゚ イカㇱマ ホッ 【sinep ikasma hot】 21 (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep ikasma wanpe
- シネㇷ゚ イカㇱマ ワンペ 【sinep ikasma wanpe】 11 (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep patek
- シネㇷ゚ パテㇰ 【sinep patek】 たったひとつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep ranke
- シネㇷ゚ ランケ 【sinep ranke】 ひとつずつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinep takup
- シネㇷ゚ タクㇷ゚ 【sinep takup】 たったひとつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinepa
- シネパ 【sine-pa】 1歳,1年. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinepaciyakonkori
- シネパチヤコンコリ §278 あざらし (34) sinepa-ciya-konkori (si-né-pa-ri-ya-kon-ko-ri)「シねパチヤコンコリ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sinepaciyanka
- シネパチヤンカ §278 あざらし (17) sinepa-ciyanka (si-né-pa-či-yan-ka)「シねパチヤンカ」[<一年・仔] ⦅多来加⦆アゴヒゲアザラシの二歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- sinepaciyatukar
- シネパチヤトゥカㇻ §278 あざらし (29) sinepa-ciya-tukar (si-né-pa-či-ya-tu-kar)「シねパチヤトゥカㇻ」[‘一年・越年した・アザラシ’] ⦅多来加⦆ゴマフアザラシの二歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- sinepaurikka
- シネパウリッカ §278 あざらし (40) sinepa-urikka (si-né-pa-u-rik-ka)「シねパウリッカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sinepesan
- シネペサン 【連体】[sine-p-e-san 一つの・もの・で・出る](?) [sine-pes-an 一つの・沿って下へ・ある](?) 九つの、 九個/九人/九匹…の。 sinepesan sike シネペサン シケ 九個の荷物。 sinepesan poyson シネペサン ポイソン 九人の子ども。 {E: the number nine as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinepesan-hot
- シネペサンホッ 【名】[数名][sinepesan-hot 九つの・二十] 百八十。 {E: one hundred and eighty.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinepesaniw
- シネペサニウ 【名】[数名][sinepesan-iw 九つの・人] 九人。 {E: nine people.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinepesaniw
- シネペサニウ 【sinepesan-iw】 9人. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinepesanpe
- シネペサンペ 【sinepesan-pe】 九つ,9. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinepesanpe
- シネペサンペ 【名】[数名][sinepesan-pe 九つの・もの] 九個(九個のもの)。 {E: nine things.} (出典:田村、方言:沙流)
- sineramne
- シネラㇺネ 【sine-ram-ne】 ひと思い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinerasuhu
- シネラスフ 【sine-rasuhu】 1片. シネ ラスフ ポカ エネレ(エン・エレ)=1片でも食べさせてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sineraye
- シネライェ 【sine-raye】 どうせなら,ひとまず:後のことはともかく. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinesay
- シネサイ 【sine-say】 1連:10個の繋がり,シイタケなどを. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinetukaha
- シネトゥカハ 【sine-tukaha】 ひと握り, コㇿチセ ア・カㇻ ヒ タ コㇿハㇺ クㇽストゥ シネ トゥカハ ア・キㇱマ ワ ア・ケッケ ヒネ ア・エタイェ コㇿ コㇿカㇷ゚ コㇿハㇺ オコッ ワ ア・エイワンケ エニタン ペ ネ=フキ小屋を作る時はフキの葉の近くをひと握りだけ握って,それを折って引っ張るとフキの皮がフキの葉にくっついていてそれが使いやすいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinetuy'omap
- シネトゥイオマㇷ゚ 【sine-tuy-oma-p】 双生児.双子.▷シネ=ひとつの トゥイ=腸 オマ=入る ㇷ゚=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- sinewpa
- シネウパ 【自動】[複](単は sinewe シネウェ)(二人以上が)友人の所へ遊びに行く、 友人を訪問する。 {E: to go to visit one's friends(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinewpa
- シネウパ 【sinew-pa】 シネウェ(遊びに行く)の複数形. ▷シネウェ=遊びに行く パ=それら(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siniranke
- シニランケ 【sini-ranke】 休み休み. (出典:萱野、方言:沙流)
- sínis kor kamuy
- シニㇱ コㇿ カムイ 【名】[天・を持つ・神]天の神。 teeta kane/sínis kor kamuy/síkanna kamuy/uirwakikor テエタ カネ/シニㇱ コㇿ カムイ/シカンナ カムイ/ウイㇼワキコㇿ [雅]昔むかし天空の神上天の神の兄弟がいました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sínis kurka
- シニㇱ クㇽカ 【名】[si-nis-kurka 真の・空・の面][雅](次の慣用表現で)空、 高い空、 大空。 sínis kurka/koomokukke シニㇱ クㇽカ/コオモクッケ [雅] 高い空にのぼって行って見えなくなった(地上の生活を終えた神が鳥の姿になって天に帰って行く様子の描写) (W神謡) 。 {E: the sky.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sínis-kanto
- シニㇱカント 【名】[si-nis-kanto 本当の・空・天] 空の最上層。 ☞kanto カント {E: the highest level of the sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- siniskanto
- シニㇱカント 【si-nis-kanto】 雲の空,一番上の方の空.▷シ=本当に ニㇱ=雲 カント=空 (出典:萱野、方言:沙流)
- sínitay
- シニタイ 【名】[si-ni-tay 大きい・木・林] 大きい木ばかりの林。(S) ☆対語 ponnitay ポンニタイ {E: a wooded area, forest of large trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- siniwka
- シニウカ 【siniwka】 あきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- siniyorap
- シニヨラㇷ゚ 【siniyorap】 8月. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinka(-an)
- シンカ §510.つかれる;疲労する(2)sinka(-an)〔šíŋ-ka しンカ〕⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinkehkamuy
- シンケㇸカムイ §183 エゾヤマハギ (6) sinkeh-kamuy (sín-keh-ka-muy)「しンケㇸカムイ」[萩・神] 茎 ⦅鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sinki(-an)
- シンキ §510.つかれる;疲労する(1)sinki(-an)〔šíŋ-ki しンキ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinkiekot(-an)
- シンキエコッ §389.しぬ(死ぬ)(43)疲れて死ぬ sinki-ekot(-an)〔šíŋ-ki-e-kot しンキ・エコッ〕[sinki(疲れる)+e-kot(それで・死ぬ)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinkiekot(-an)
- シンキエコッ §510.つかれる;疲労する(6)sinki-ekot(-an)〔šíŋ-ki-e-kot しンキエコッ〕[疲れ・で死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinkohkara(-an)
- シンコㇹカラ §464.ぜんそく(喘息)(3)喘息[を病む] sinkoh-kara(-an)〔šíŋ-koh-ka-ra しンコㇹカラ〕⦅タラントマリ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinna
- シンナ 【sinna】 違う,変わる.別の. ペッ シンナ コㇿ イポㇿセ カ ウウェシンナイノ アン ペ カ アン=川が違うと表現の仕方が違うものもある.アイヌ アッパケ ア・エホリッパ シンナ トリ ネ シンナ チカㇷ゚ ネ ア・イ・ヌカㇻ カネ=人々の先頭になって私は踊り、別な鳥として異彩を放つ私を皆は見ている(ユカㇻの中でポンヤウンペの恋人が目立っている様子). (出典:萱野、方言:沙流)
- sinna
- シンナ 【自動】①別である、 別になっている、 違う。 …sinna…sinna… …シンナ…シンナ …と…は別になっている。 irenka itak sinna, yayirayke itak sinna, kamuynomi itak sinna イレンカ イタㇰ シンナ、 ヤイライケ イタㇰ シンナ、 カムイノミ イタㇰ シンナ 裁判の言葉やお礼の言葉や神祈とうの言葉をそれぞれ別々に…。 ② ☞eypottumma sinna エイポットゥンマ シンナ ☆参考 [副]は sinnayno シンナイノ 違って。 {E: to be separate; different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinnacikap
- シンナチカッㇷ゚ §419 (その他の鳥名) (27) sinna-cikap(sin-na-či-kap)「シンナチカッㇷ゚」次項を見よ (出典:知里動物編、方言:)
- sinnaramu
- シンナラム 【他動】[sinna-ramu 別に・…を思う] …を差別扱いする(よいほうにでなく悪いほうに、 他の人と違う扱いをする)。 a=en=sinnaramu アエンシンナラム 私は「別扱い」された。(S) a=i=sínnaramu siri ku=ruska p un アイシンナラム シリ クルㇱカプン(一緒に招待された中で私たちだけが「下膳(しもぜん)」の方に座らされたので)私たちが差別扱いされたことで私は怒っているのよ。(S) {E: to discriminate against…} (出典:田村、方言:沙流)
- sinnarehe
- シンナレヘ 【sinna-rehe】 別名. アイヌ アナㇰネ ピサックノカ シンナレヘ "トイタサオッ" シコㇿ カ ア・イェ.トイタ ウシ アン コㇿ トオㇷ゚ ヘリカシ キラ クス ア・イェ ヒ ネ=アイヌ民族は北斗七星の別の名を「畑耕しから逃げる」とも言う.畑時期になるとずうっと上へ逃げるのでそう言われるのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnarekorpe
- シンナレコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(19)膣口が下方にあるもの;方言にいわゆる「さがりぼぼ」 sinnare-korpe〔šín-na-re-kor-pe しンナレコㇿペ〕[sinna-re(異様に・する)+korpe(陰部)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnatoyne
- シンナトイネ 【sinna-toy-ne】 特別に. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnaupsorkorpe
- シンナウㇷ゚ソㇿコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(18)膣口が下方にあるもの;方言にいわゆる「さがりぼぼ」 sinna-upsor-korpe〔šín-na-ùp-sor-kor-pe しンナウㇷ゚ソㇿコㇿペ〕[sinna(異様の)+upsor(陰部を)+kor(もつ)+pe(もの)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnaycikap
- シンナイチカップ §419 (その他の鳥名) (29) sinnay-cikap(sin-nay-či-kap)「シンナイチかップ」⦅幌別⦆[=sinna-čikap] (出典:知里動物編、方言:)
- sinnaynaye
- シンナイナイェ 【sir-nay-nay-e】 大地に絵を描くこと,堅くなった土に文字を書き,それを柔らかい土で隠す土遊びの類い. *昭和10年前後,アイヌの子供たちで,字隠しという言い方で遊んだものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnaynaye
- シンナイナイェ 【自動】[sir-nay-nay-e あたり・にすじをつける(語根)・(重複)・(他動詞形成)] あたり一面にたくさんのすじをつける(用例では、 紙の上に字を書くことを表現している)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinnayno
- シンナイノ 【副】[sinna-y-no 違っている・(挿入音)・(副詞形成)] 違って、 別に、 異なるように。 katuhu sinnayno an カトゥフ シンナイノ アン 姿かたちが違っている。 {E: differently; as if different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinnayno
- シンナイノ 【sinnay no】 別に. ウウェシンナイノ=別々に. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnayno an
- シンナイノ アン 【sinnayno an】 変わる,違う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnisatta
- シンニサッタ 【sir-nisatta】 明日になる,翌日になる. ▷シㇼ=あたり ニサッタ=明日に(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnoskeakkepet
- シンノㇱケアッケペッ §821.なかゆび(中指)(3)sinnoske-akkepet〔šín-noš-ke-ak-ke-pet しンノㇱケ・アッケペッ〕[まんなか(の)・ゆび]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnoskeunaspeket(c-i)
- シンノㇱケウナㇱペケッ §821.なかゆび(中指)(1)sinnoske-un-aspeket(c-i)〔šín-noš-ke-un-aš-pe-ket しンノㇱケ・ウン・アㇱペケッ〕[sin-noske(まんなか)+un(にある)+aspeket(指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnoskianakkepet(c-i)
- シンノㇱキアナッケペッ §821.なかゆび(中指)(2)sinnoski-an-akkepet(c-i)〔šín-noš-ki-an-ak-ke-pet しンノㇱキ・アン・アッケペッ〕[<sinnoske(まんなか)+e(に)+an(ある)+akkepet(指)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnurappa
- シンヌラッパ 【sin-nurappa】 先祖を祭る,先祖供養:お盆の頃,お神酒をあげて死者の供養をする. シンヌラッパ シコㇿ ア・イェ コㇿ ピㇼカ アエㇷ゚ アン コㇿ アペ サㇺ タ ネ ヤ ソイ タ ヌサ オッタ(オㇿ タ) ネ ヤ シンリッ ウタㇻ レヘ ア・イェ コㇿ ア・アヌ ㇷ゚ ネ=先祖供養ということでおいしい食べ物があると,火の側とか外の祭壇の前で先祖の名を言いながら置くものである。*旭川ではイヤレと言い,静内ではイチャㇻパと言う,図[シンヌラッパ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sinnurappa
- シンヌラッパ 【自動】[sir-nurappa 祖先(この場合 sinrit シンリッ を指す)・をまつる] 先祖まつりをする、 先祖のために儀式をし供物をまいて(供えて)供養する。 {E: to carry out a ceremony for one's ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinnurappausi
- シンヌラッパウシ 【sin-nurappa-usi】 先祖供養の場所.外の祭壇,家の方から見て左端に先祖供養の場所がある. ▷シンリッ=先祖 ヌラッパ=供養 ウシ=所,場所(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- síno paykar
- シノ パイカㇻ 【名】[真の・春] 盛春(四月から五月いっぱい)。 {E: mid-spring (from April to the end of May).} (出典:田村、方言:沙流)
- sino yayramekomo
- シーノヤイラメコモ 【sino-yay-ram-e-komo】 本当に老衰の激しいもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinonrukpa
- シノンルㇰパ §514.つば(唾);よだれ(涎)(8)なまつばを呑み呑みする si-non-ruk-pa〔ši-nón-ruk-pa シのンルㇰパ〕[si(自分の)+non(つばを)+rukpa(呑みこみ呑みこみする、ruk-i 呑みこむ、rukpa その複数形)]⦅チカブミ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sinotca
- シノッチャ 【sinot-ca】 歌. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinotca
- シノッチャ 【名】[sinot-sa 遊ぶ・ふし] 歌(ふしをつけて歌うもの)、 歌のふし(メロディー)。 sinotca ye シノッチャ イェ 歌を歌う。 yúkar sinotca ku=koki té wano ki kusu ne ユカラ シノッチャ クコキ テ ワノ キ クス ネ (いまふしをつけないで語ったユーカラを)ユーカラのふしをつけて今からやります。(S独話) ☆参考 sáke(he) サケ(ヘ)《(歌の)ふし》はその歌または歌い手が持っている歌い方で、 折り返しだけを指すこともある。 sinotca シノッチャ は音楽(曲)としての歌、 歌声、 メロディー。 {E: a song; the melody of a song.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinotcaki
- シノッチャキ 【自動】[sinotca-ki 歌・をする] 歌を歌う。 {E: to sing a song.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinotcaki
- シノッチャキ 【sinot-ca-ki】 歌う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinotcakikir
- シノッチャキキㇼ §177 コオロギ類 (3) sinotca-kikir(si-nót-ča-ki-kir)「シのッチャキキㇼ」⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sinotcaor'itak
- シノッチャオㇿイタㇰ 【sinot-ca-or-itak】 歌の中の言葉.*アイヌの歌は決まった歌詞はあまりなく,即興的に歌詞を歌いこむものが多い.チソㇿイタㇰ=チㇱ オㇿ イタㇰ=泣きながらの言葉,泣きながらしゃべるという言い方もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinotcaranke
- シノッチャランケ 【sinot-caranke】 遊びの討論会. テエタ アナㇰネ オッカイポ ウタㇻ ウウェカㇻパ コㇿ スンケ アㇱ ペ ソネ アㇱ ペ エウパウレ シノッチャランケ コラチ ネ ア コㇿカ タネ アン ウタㇻ ネノ アン イキ ソモ キ パ=昔は若者たちが集まると嘘の事や本当の事を口論し,遊びの討論会のようなものであったが今の人たちはそのようなことはしなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinotnumat arikoraypa
- シノッヌマッ アリコライパ 【sinot-numat a-rik-o-raypa】 遊びの胸紐を上の方へ私は上げる:娘が思春期になり胸のふくらみを気にしはじめる年頃になったこと.今まで胸がはだけても気にしなかったが,急に胸紐を気にするようになった.思春期になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinotnumatpo
- シノッヌマッポ 【名】[sinot-numat-po 遊ぶ・胸ひも・(指小辞)][雅]胸ひも、 女性の下着(mour モウㇽ)の襟もとを開かないようにとめるひも。 sinotnumatpo houwepahm/erikiraye シノッネマッポ ホウウェパフム/エリキライェ 襟もとのひもを結ぶようになった。(W神謡K) ☆参考 日常語では numat ヌマッ。 雅語のこの語は、 娘が大きくなって衿もとのひもを結ぶくらいに(そのくらい大人に)なったというような文脈で使われる。 (出典:田村、方言:沙流)
- sinotnumatpo ciwtasare
- シノッヌマッポ チウタサレ 【sinot-numatpo ci=u-tasa-re】 遊びの胸紐を交互にして. ▷シノッ=遊び ヌマッポ=紐 チ=それ ウタサレ=交互に結び *今までは胸をはだけて遊んでいたが,少し恥ずかしくなり胸紐を上へ上げる歳頃になった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sinrit'oriwakmosir
- シンリッオリワㇰモシㇼ 【sinrit-o-riwak-mosir】 先祖が暮らしている国土,死人の霊魂が行く所,冥土. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinrupuskap
- シンルプㇱカㇷ゚ 【sir-rupus-ka-p】 大地を凍らせる雨. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinta
- シンタ 【sinta】 ゆりかご:シケㇾペニ(キハダの木),シキ(オニガヤ)で作る. 図[シンタ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sinta
- シンタ 【名】空中の乗り物、 揺籃(赤ん坊を寝かすゆり板)。 poyson cis na sinta suye ポイソン チㇱ ナ シンタ スイェ 赤ん坊が泣いてるからゆり板をゆらしなさい。(S) iresu sinta イレス シンタ [子育てする・シンタ]揺籃、 ゆりかご、 赤ん坊を寝かすゆり板。 kamuy sinta カムイ シンタ [神・シンタ]神が乗って空を飛ぶ舟のような乗り物。 ☆参考 昔、 ゆりかご(ゆり板)は木でつくられ、 そりのような形をしており、 その上にぼろ布などがしかれ、 四すみに綱をつけて天井の梁(はり)から吊って下げられていた。 ぼろにくるまれた赤ん坊がその上に寝かされ、 落ちないようにしばってある。 針仕事などをしている母親が、 赤ん坊が泣くと、 このゆり板をゆらして子守歌を歌ったものだという。 子守歌の中で iresu sinta イレス シンタ と言っているのがそれである。 これを普段しゃべるときは通常ただ sinta シンタ と表現する。 子守歌ではこれを神のシンタになぞらえて kamuy sinta カムイ シンタ《神のシンタ》が下りて来たと表現することもある。 {E: a baby's cradle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinta
- シンタ §024.赤子のゆりかご(1)sinta〔šín-taしンタ〕⦅H.【常・雅】;S.【雅】⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sintaatuhu
- シンタアトゥフ 【sinta-atuhu】 ゆりかごの紐.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sintakisar
- シンタキサㇻ 【sinta-kisar】 ゆりかごの耳.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sintasuye iyonnokka
- シンタスイェ イヨンノッカ 【名】[ゆり板をゆらす・子守歌]ゆり板(ゆりかご)をゆらしながら歌う子守歌。(KSg) ☆対語 pakkay iyonnokka パッカイ イヨンノッカ 子をおぶって歌う子守歌。 (出典:田村、方言:沙流)
- sintatumama
- シンタトゥママ 【sinta-tumama】 ゆりかごの本体.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sintoko osmak a=i=eoranrani
- シントコ オㇱマㇰ アイェオランラニ 【sintoko-osmak a=i=e-oranrani】 シントコの後ろへ詰め込まれた:大切にされる人が酒宴の席でイナウコッシントコの後ろへ座らされる様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinu(-an)
- シヌ §649.ひざで歩く;漆行するsinu(-an)〔ši-nú シぬ〕⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sinukare
- シヌカレ 【他動】[si-nukar-e 自分を・見る・させる]…に自分を見せる。 paykar sey kuytop sinukare wa kinno パイカㇻ セイ クイトㇷ゚ シヌカレ ワ キンノ 三月ごろのホッキ貝は雁に見てもらいたくてまるまると太っている。(S) {E: to have…look at oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinuma
- シヌマ 【代名】[三人称単数] 彼/彼女、 彼自身。 sinuma yaykata ye p ora e=ka omare シヌマ ヤイカタ イェㇷ゚ オラ エカ オマレ 彼自身が自分で言ったことなのにそれを(彼は)あなたが言ったことにする。(S) ☆参考 日本語の「彼」「彼女」のように頻繁には使わない。 だれのことを言っているのかを知らせる必要がある場合はその人を表す語(たとえば「うちの息子」とか「村おさの奥さん」とかを表す名詞/名詞句)を使って言う。 一方、 言わなくても相手にわかる場合は言わないのが普通である。 三人称代名詞が使われるのは主に、 第三者に知られたくない等で、 その人を表す名詞/名詞句(名前とか「この人」など)の使用を避ける場合と、 「その人自身」を強調的に表す場合である。 {E: third person sg. pronoun.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinuma
- シヌマ 【sinuma】 本人,その人. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinutapka
- シヌタㇷ゚カ 【si-nutap-ka】 大平原の上.ユカㇻの中でポンヤウンペの城のある所の地名.シヌタㇷ゚カタ イレスサポ イレシパヒネ=大平原の上に,私を育てている姉,私を育て…….ユカㇻの常套句[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Sínutay
- シヌタイ 【名】[地名](「富川(とみかわ、 沙流川の河口の町)の磯原(いそはら)、 とてもいいところ。」) (S) Sínutay nottuhu シヌタイ ノットゥフ [地名]シヌタイの岬。 (出典:田村、方言:沙流)
- sinuwap
- シヌワㇷ゚ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](15)いよいよ子が出て来る時の痛み si-nuwap〔ší-nu-wap しヌワㇷ゚〕〔si(本当の)+nuwap(呻き)〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinuwe(-an)
- シヌウェ §090.いれずみ(入墨)[する](2)sinuwe(-an)〔ši-nú-we シぬウェ〕[<si-nuye]⦅ビロオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinuye(-an)
- シヌイェ §090.いれずみ(入墨)[する](1)sinuye(-an)〔ši-nú-je シぬイェ〕[si(自分を)+nuye(彫刻する、描く、書く]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sío-ontaro
- シオオンタロ 【名】[si-o-ontaro 糞・(そこに)入っている・桶/樽]ウンチの入った桶、 肥桶(こえおけ)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sioarwenruy
- シオアㇻウェンルイ 【si-oar-wen-ruy】 全く悪い,全くよい:前後の言葉によって善と悪の両極端に使い分けられる. タネ アン ピㇼカ シオアㇻウェンルイ=(今までの美しさ)それに増して今日の美しさ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sioca
- シオチャ 【si-o-ca】 おかっばに髪を切る.▷シ=自分 オ=それ(=髪の毛) チャ=切る クポニタ(ク・ポン ヒ タ) アナㇰネ フチ ウタㇻ カ レキヒ レス ワ アン エカシ ウタㇻ カ オピッタ シオチャ ワ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ネノアン プリ カ オアㇻ イサㇺ=私が子供の頃(昭和10年)は,おばあさんたちも,ひげをのばしているおじいさんたちも,おかっばに髪を切っていたものであったが,今はその風習もすっかりなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- siokaepotara
- シオカエポタラ 【si-oka-epotara】 留守を案ずる.▷シ=自分 オカ=後 エポタラ=案ずる,気づかう タネポ ヘカッタㇻ パテㇰ ネ ワ コハシㇼウンテ(ク・オハシㇼウンテ) ㇷ゚ ネ クス エアㇻキンネ ク・シオカエポタラ コㇿ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒ ウン=今初めて子供らだけで留守番をさせたのでとっても留守を案じながら私は来たのよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siokaun
- シオカウン 【si-oka un】 自分の後ろの方へ.▷シ=自分 オカ=後ろ ウン=〜へ (出典:萱野、方言:沙流)
- siokkayo
- シオッカヨ 【名】[si-okkayo 大きい/本当の・男]まことの男、 一人前の立派な男。 tane anakne/siokkayo e=ne kor タネ アナㇰネ/シオッカヨ エネ コㇿ [雅]今はあなたは立派な男子になり。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siokkayoram
- シオッカヨラㇺ 【名】[siokkayo-ram 一人前の男・(< 心)](次の慣用表現で)立派な男である。 siokkayoram/a=yaykorpare シオッカヨラㇺ/アヤイコㇿパレ [雅]自分は男だと思って(怒りをおさえた)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siompuray(-e)
- シオンプライ §038.やもめ(8)siompuray(-e)〔ši-óm-pu-raǐ シおンプライ〕⦅ホロべツ⦆未亡人。[siyom-puyar の音位転換(metathesis)か]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sionpiyar
- シオンピヤㇻ 【sionpiyar】 未亡人,寡婦,女やもめ. ウネノ シオンピヤㇻ ネ ㇷ゚ ネ クス ウトゥヤㇱカラㇷ゚ パ ワ ネ ノイネ ウトクイェコㇿ パ=同じように後家(未亡人)なので同情しあうらしく仲がいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- siontak(-i)
- シオンタㇰ §004.あかご;あかんぼ(2)siontak(-i)〔ši-ón-tak シおンタㇰ〕[si(くそ)+on(鮮度が落ちた)+tak(かたまり);古ぐそのかたまり]⦅チカブミ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siosmakehe
- シオㇱマケヘ 【si-osmakehe】 自分の後ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siosmaktekeciw
- シオㇱマㇰテケチウ 【自動】[si-osmak-tek-e-ciw 自分・の後・手・で・刺す]後に手をついてそれで体をささえて座る。 {E: to sit with one's arms stretched out behind supporting the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- siotuyaraka
- シオトゥヤラカ §372.じ(痔);痔疾(1)siotuy-araka〔ši-ó-tu-ja-ra-ka シおトゥヤラカ〕[直腸・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siotuynaske(-an)
- シオトゥイナㇱケ §372.じ(痔);痔疾(3)きれ痔[をわずらう] siotuy-naske(-an)〔ši-ó-tuǐ-naš-ke シおトゥイナㇱケ〕 [直腸が・裂ける]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siotuyramoro
- シオトゥイラモロ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(23)腸、大腸 siotuy-ramoro〔si-ó-tuǐ-ra-mo-ro シおトゥイラモロ〕[siotuy(大腸)+ramoro(臓腑)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sipankekeretoh konukara
- シパンケケレトㇹ コヌカラ §034.結婚(する)(34)si-panke-keretoh ko-nukara〔ši-páŋ-ke-ke-re-toh|ko-nú-ka-ra シぱンケケレトㇹ・コぬカラ〕⦅S.⦆【雅】妻にする。"poniwne nispa Kinasar-un-max si-panke-keretox ko-nukara「年少の首領はキナサルの女を自分のしもての膝の先に見た」「年少の首領はキナサルの女を妻にした」⦅古謡, pp.157〜8⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipankekeretoh onukara
- シパンケケレトㇹ オヌカラ §034.結婚(する)(33)si-panke-keretoh o-nukara〔ši-páŋ-ke-ke-re-toh|o-nú-ka-ra シぱンケ・ケレトㇹ・オぬカラ〕⦅S.⦆【雅】妻にする。[si-(自分の)+panke(しもての)+keretoh(ひざのさき)+-o-(に)+nukara(見る)]。"kamuy pon matekachi si-panke-keretox an-o-nukara"「神である少女を自分のしもての膝の先におれが見た」「神である少女を俺は妻にした」⦅古謡, p.190⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipar'uyna
- シパㇻウイナ 【si-par-uyna】 自分の口を押さえる:驚きのあまり口から魂が飛び出さないように両方の手で口を押さえるしぐさ.この場合は「ホッノ イヨーハイ シトマレ=まあ,あきれてしまったよ…」と言うものである.▷シ=自ら パㇻ=口 ウイナ=とる (出典:萱野、方言:沙流)
- siparapucupke
- シパラプチュㇷ゚ケ §138 メクラアブ類 sipa-rapucupke(sí-pa-ra-pu-cup-ke)「しパラプチュㇷ゚ケ」[sipa(目をつぶった)rapucupke(アブ)]⦅屈斜路、足寄、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siparuyna
- シパルイナ 【自動】[si-par-uyna 自分の・口・を取る] 口の前にこぶしを当てる(驚いたときの仕草)。 siyetuuyna siparuyna kor シイェトゥウイナ シパルイナ コㇿ 鼻の前にこぶしを当て口の前にこぶしを当てながら。 ☆参考 昔の人は、 びっくりしたときに鼻と口の前にこぶしをにぎって当てる習慣があった。 これは「魂が飛び出さないように」と説明されている。 ☞siyetuuyna シイェトゥウイナ {E: to put one's closed fist in front of one's mouth, in surprise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sípase
- シパセ 【自動】[si-pase まことに・重い] まことに尊い(神の形容)。 sípase kamuy シパセ カムイ まことに尊い神。 {E: to be precious; important.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipaskur
- シパㇱクㇽ §298 ハシブトガラス (1) si-paskur (sí-pas-kur)「しパㇱクㇽ」[si(糞)paskur(カラス)] ⦅幌別⦆ハシブトガラス (出典:知里動物編、方言:)
- sipasnu
- シパㇱヌ 【sip-asnu】 利口な. (出典:萱野、方言:沙流)
- sipasnuno
- シパㇱヌノ 【sip-asnuno】 際立って. (出典:萱野、方言:沙流)
- sipeitunnap
- シペイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (24) sipe-itunnap(si-pe-i-tun-nap)「シペイトゥンナㇷ゚」⦅本別⦆アリ、小形のアカアリ(井上8)(本別) (出典:知里動物編、方言:)
- sipekamuy
- シペカムイ §067 サケ あきあじ、あきやじ (5) sipe-kamuy (sí-pe-ka-muy)「しペカムイ」 ⦅白糠⦆サケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- sipekuttar
- シペクッタㇻ §196 オニシモツケ (4) sipe-kuttar (sí-pe-kut-tar)「しペクッタㇻ」[sipe(サケ)kuttar(筒茎)] 茎葉 ⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sipemarewrew
- シペマレウレウ §152 ジャノメチョウの類 (2) sipe-marewrew(si-pe-ma-rew-rew)「シペマレウレウ」⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sipenampo
- シペナンポ §067 サケ あきあじ、あきやじ 成(3) sipenampo(sí-pe-nam-po)「しペナンポ」[sipe-ram-po、-poは指小辞]⦅沙流⦆目玉の大きな小さい稚魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- sipenkekeretoh konukara
- シペンケケレトㇹ コヌカラ §034.結婚(する)(32)si-penke-keretoh ko-nukara〔ši-péŋ-ke-ke-ré-toh|ko-nú-ka-ra シ舳ンケ・ケれトㇹ・コぬカラ〕⦅S.⦆【雅】夫にする。"Urannot-un-max kiyanne nispa si-penke-keretox ko-nukara"「ウランノッの女は年上の首領を自分のかみての膝の先に見た」「ウランノッの女は年上の首領を夫としてかしずいた」⦅古謡, p.156⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipenkekeretoh onukara
- シペンケケレトㇹ オヌカラ §034.結婚(する)(31)si-penke-keretoh o-nukara〔ši-péŋ-ke-kere-toh|o-nú-ka-ra シ舳ンケケレトㇹ・オぬカラ〕⦅S.⦆【雅】夫にする。[si-(自分の)+penke(かみての)+keretoh(<kir-etok膝の先)+-o-(において)+nukara(<nukar 見る)]。"po-niwne nispa si-penke-keretox an-o-nukara" 「年下の首領を自分のかみての膝の先に私は見た」「年下の首領を夫として私はかしずいた」⦅古謡, p.155⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siperam
- シペラㇺ §067 サケ あきあじ、あきやじ 成(1) sipe-ram(sí-pe-ram)「しペラㇺ」[サケの子]⦅屈斜路、美幌、白糠⦆サケの幼魚。筋子ぶら下げているサケ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sipicar
- シピチャㇻ 【sipicar】 静内(の):静内町の古い時代の呼称. (出典:萱野、方言:沙流)
- Sipicar
- シピチャㇻ 【名】[地名] 静内(日高の一地方の名。 今の静内郡の中にある)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipine wa an
- シピネ ワ アン 【sipine wa an】 用意している.▷シピネ=着物を身につける ワ=〜て アン=いる (出典:萱野、方言:沙流)
- sipirasa
- シピラサ 【sipirasa】 開く. エプイケ シピラサ=開花する. (出典:萱野、方言:沙流)
- sipirasa
- シピラサ 【自動】[単](複は sipiraspa シピラㇱパ)[si-pirasa 自分・を広げる] 広がる。 rupne pet anak pet turasi kotan sipirasa ルㇷ゚ネ ペッ アナㇰ ペッ トゥラシ コタン シピラサ 大きい川は、 川に沿って集落が広がっていった。(S言い伝え) {E: to widen; enlarge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipiraspa
- シピラㇱパ 【自動】[複](単は sipirasa シピラサ)(二人以上/二つ以上が)広がる。 {E: to widen; enlarge(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipita
- シピタ 【si-pita】 着物を脱ぐ.▷シ=自分 ピタ=ほどく (出典:萱野、方言:沙流)
- sipitappa
- シピタッパ 【si-pitappa】 着物を脱ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siporapora
- シポラポラ 【si-pora-pora】 立って手足をばたばたさせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sippacipo
- シッパチポ §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (2) sippacipo (sip-pa-ci-po)「シッパチポ」 ⦅東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sippo ka sakno ionumakokuykuy
- シッポ カ サㇰノ イオヌマコクイクイ §122.陰部に関する悪口(3)sippo ka sakno i-o-numa-ko-kuykuy!〔しッポ・カ・さㇰノ・イ・お・ヌマ・コクイクイ!〕[sippo(塩)、ka(も)、sak-no(無し・に)、i(私の)+o(陰部を)+numa(毛)+ko(とともに)+kuykuy(噛み噛みせよ)]〔俺の陰茎を塩もつけずに噛みやがれ!)⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sipunpa
- シプンパ 【自動】[複](単は sipuni シプニ)持ち上がる。 kemricihi sipunpa ケㇺリチヒ シプンパ 血管が浮き上がって出てきた(「潮こみ(=満ち潮)になると出てくる、 潮引きになると引っこむ」)。(S) {E: to come out.} (出典:田村、方言:沙流)
- sipuy(-puy)-araka
- シプヤラカ §372.じ(痔);痔疾(2)痔 sipuy(-puy)-araka〔ši-pú-ja-ra-ka シぷヤラカ;ši-púǐ-pu-ja-ra-ka シぷイプヤラカ〕[肛門・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sipuyanop
- シプヤノㇷ゚ §440 ホコリタケ キツネノチャブクロ (2) sipuyanop (si-pú-ya-nop)「シぷヤノㇷ゚」[<supuyanup] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sipuymawkus
- シプイマウクㇱ §320 トラツグミ (1) sipuymawkus (sí-puy-maw-kus)「しプイマウクㇱ」[<sipuy-maw-kus(肛門・風・通る)] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sipuywen(-an)
- シプイウェン §690.便秘[する];ふんずまり[する](7)sipuy-wen(-an)〔ší-puǐ-wen しプイ・ウェン〕[肛門が・悪い]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sir'an
- シㇼアン 【sir-an】 〜なのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sir'eepakke
- シㇼエエパッケ 【sir-eepak-ke】 あのあたりの近く,あの所の近く. ▷シㇼ=あたり,所,~のあたり エエパッケ=近く,~に近い(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sir'ohak
- シㇼオハㇰ 【sir-ohak】 浅い. ペッカスイアニ(ペッカスイ・アン ヒ) タ アナㇰネ シㇼオハㇰ ウㇱケヘ ア・ヌㇺケ ワ ペッカスイ・アン ペ ネ=川を歩いて渡る時はあたりが浅い所を選んで川を渡るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sir'onuman
- シㇼオヌマン 【sir-onuman】 日暮れ,夕暮れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sir'uwampare
- シㇼウワンパレ 【sir-uwampare】 あたりを見る,あたりの様子を注意深く見る. ▷シㇼ=あたり ウワンパレ=よく見る(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sir-apa
- シㇼアパ/シラパ 【完動】[sir-apa あたり・雨もりする] 雨もりする、 屋根がもる。 {E: for the roof to leak.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-casnatara
- シッチャㇱナタラ 【完動】[sir-cas-natara あたり・(余計なものがなくさっぱりしていることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] あたりに余計なものがない、 そこらになにも草もない、 さっぱりしている。(S) sir-casnatara wa atuy ka a=nukár, pet ka a=nukár シッチャㇱナタラ ワ アトゥイ カ アヌカㇻ、 ペッ カ アヌカㇻ 木もなにもなくて海も見える、 川も見える。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the surroundings, area to be clear (of obsticles, debris, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-casnure
- シッチャㇱヌレ 【他動】[sir-casnu-re あたりを・さっぱりする・させる]片付ける、 さっぱりさせる(ものが散らかっていたり、 ゴミが落ちていたりしないように片付けたり掃除したりする)。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: to put…in order; clear away…} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-citurimeta
- シッチトゥリメタ 【完動】[名+他動中相][sir-ci-turim-eta あたり・…される・(爆音の擬音)・(他動詞形成)]バリバリバリバリドンドンダンダンと大砲のような大きな音がする。 réra wen híne apu perke hum apu yaske hum sir-citurimeta híne ekimatekpa kus kira wa yap レラ ウェン ヒネ アプ ペㇾケ フㇺ アプ ヤㇱケ フㇺ シッチトゥリメタ ヒネ エキマテㇰパ クㇱ キラ ワ ヤㇷ゚ 風が悪くて流氷が割れる音、 流氷が裂ける音がバリバリバリバリドンドンダンダンと大砲の音のように響いて、 みんなびっくりしたので逃げて帰って来た。(S) ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for something to make a booming cannon-like sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-copopatki
- シッチョポパッキ 【完動】[sir-copop-atki あたり・(擬音重複)・(自動詞形成)]チャポンチャポンと(水の)音がする。(W) ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sir-eane/sireane wen cup
- シレアネ ウェン チュㇷ゚ 【名】[sir-e-ane wen cup あたり・その頭・細い・悪い・月] しけるときの月(「立っている三日月」) (S) ☆参考 寝ている三日月のときはしけない。(S) {E: a crescent, new moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ehanke
- シㇼエハンケ/シレハンケ 【自動】[sir-e-hanke 土地・その頭が・近い] (そこに)近い、 近くである。 tane Piratur un sir-ehanke petutur ta arki=an kor タネ ピラトゥルン シレハンケ ペトゥトゥッ タ アㇻキアン コㇿ もう平取に近い川と川の間まで来たとき。(NK民話) {E: to be close; near.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-epak
- シㇼエパㇰ 【名】[sir-epak 地・の端](町の)はずれの方。 maciya kes wano iyotta sir-epak wano an cise マチヤ ケㇱ ワノ イヨッタ シㇼエパㇰ ワノ アン チセ 町の西端のいちばんはずれの方にある家。(S) {E: towards the edge (of a town).} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-epitta
- シㇼエピッタ/シレピッタ 【副】[sir-epitta あたり・全体] 全域にわたり、 そこらじゅう、 どこも全部。 uutari uutari poronno sir-epitta oka ウウタリ ウウタリ ポロンノ シレピッタ オカ 親戚どうしがたくさんそこらじゅうにいる。(S) {E: everywhere; anywhere; all over the place.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-eramuykatcaus
- シㇼエラムイカッチャウㇱ/シレラムイカッチャウㇱ 【自動】[sir-eramuykatcaus あたり・が気に食わない] そのあたりがなんとなく気に食わない、 そこにいるのがいやだ。 {E: to be uninterested in, dislike something.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-hanke
- シㇼハンケ 【完動/自動】[sir-hanke 地・近い] ①[完動]近い、 近くである、 時間が近づく。 tókap or un sir-hanke トカㇷ゚ オルン シㇼハンケ お昼に近づいた。(S) ②[自動]近い。 nitan kur anak na cup ri híne sirepa no a=kotánu kucacise or wa sir-hanke p ne ニタン クㇽ アナㇰ ナ チュㇷ゚ リ ヒネ シレパ ノ アコタヌ クチャチセ オㇿ ワ シㇼハンケㇷ゚ ネ 足の速い人ならまだ日が高いうちに行き着くくらいに私の村は狩小屋から近いのです。 NH民話 {E: ① for something to be near, close. ② to be near; close.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-homaromar
- シㇼホマロマㇻ/シロマロマㇻ 【完動】[sir-homar-homar あたりが・はっきり見えない・(重複)] 夕方になって暗くなる、 よく見えないほど暗い(日が暮れてしまって、 その辺に来ている人がだれだかわからないほど暗いことを言う)。 sir-homaromar kor hunak un e=arpa? シㇼホマロマㇻ コㇿ フナクン エアㇻパ? こんなに暗くなってからどこへ行くの。(S) ☆発音 早く言うと h が落ちて siromaromar シロマロマラ と発音される。 {E: to begin to grow dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-humumatki
- シㇼフムマッキ 【完動】[sir-humum-atki あたり・(擬音重複)・(自動詞形成)]グーグーグーと音がする。 ku=sapa un sir-humumatki クサパ ウン シㇼフムマッキ 頭の中でグーグーグーグー「頭鳴りしていた」(音が鳴っていた)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sir-kawrototke
- シㇼカウロトッケ 【完動】[sir-kaw-rotot-ke あたり・(擬音の語根)・(音が続いて起こることを表す)・(自動詞形成)] カウカウカウと音がする。 amipkupakupa=an kor sir-kawrototke アミㇷ゚クパクパアン コㇿ シㇼカウロトッケ 私が(シラミのついた)着物をかんでいると、 カウカウカウと音がする。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-kisnatara
- シㇼキㇱナタラ 【完動】[sir-kis-natara あたり・(擬音/擬態の語根・(状態の継続を表す))] あたりがシーンと静まりかえっている。 sir-kisnatara wa síran シㇼキㇱナタラ ワ シラン シーンと静まりかえっている。 {E: to be dead silent; very quiet.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-makaraye
- シㇼマカライェ 【自動】[sir-maka-raye 地・奥(山側の方)へ・行かせる](大波が)ずうっと陸へ寄せる。 {E: for (large waves) to break onto the shore.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-mata
- シㇼマタ 【完動】[sir-mata あたりの様子(完全動詞形成)・冬] 冬になる。 {E: to become winter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-meman/sirmeman
- シㇼメマン 【完動】[sir-meman あたり(完全動詞形成)・涼しい]涼しい(天候について言う)。 sak réra ruy kor sirmeman サㇰ レラ ルイ コㇿ シㇼメマン 夏に風が強いと涼しい。(W) sir-meman wa ku=meman シㇼメマン ワ クメマン 涼しくなったので私は涼しい。(W) ☆参考 暑かったのが気温が下がってしのぎやすくなる/なったことを言う。 meman メマン[自動]は人が主語で、 その人が涼しく感じることを言う。 {E: (for the weather) to be cool.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-naynaye
- シンナイナイェ 【自動】[sir-nay-nay-e あたり・(すじをつけることを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)]あたり一面にたくさんのすじをつける(ノートに文字を書くことを冗談に言っている)。(S会話) (出典:田村、方言:沙流)
- sir-oha
- シロハ 【完動】[sir-oha あたり・空(から)だ] 留守である。 {E: to be absent.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-oika
- シㇼオイカ/シロイカ 【自動】[sir-o-ika 地/山・その尻が・…を越える] 山を越える。 {E: to cross a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-onuman
- シロヌマン 【完動】[sir-onuman あたり(完全動詞形成)・夕方/晩方] 夕方/晩方/日暮れどきになる。 tane sir-onuman wa sir-kunne p hunak un eci=payé? タネ シロヌマン ワ シㇼクンネㇷ゚ フナクン エチパイェ? もう夕方になって暗いのにあなたたちはどこへ行くの? (S) {E: to grow into dusk, early evening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-oyapa
- シㇼオヤパ/シロヤパ 【完動】[sir-oyapa 様子(完全動詞形成)・来年] 来年になる。 {E: to become next year (the following year).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-pirka/sirpirka
- シㇼピㇼカ 【完動】[sir-pirka あたり・よい/美しい] 天気がいい、 好い天気だ。 {E: to be fine weather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sak
- シㇼサㇰ 【完動】[sir-sak あたりの様子(完全動詞形成)・夏] 夏になる。 {E: to become summer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sepepatki
- シㇼセペパッキ 【完動】[sir-sepep-atki あたり・(擬音重複)・(自動詞形成)]「サオサオサオサオと音聞こえる」(木の葉のゆれる音)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sir-taratarak
- シッタラタラㇰ 【完動】[sir-tara-tara-k 地・(擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] 土地がデコボコだ。 sir-taratarak wa k=apkas ka eaykap シッタラタラㇰ ワ カㇷ゚カㇱ カ エアイカㇷ゚ 土地がデコボコで私は歩けない。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the ground to be rough and uneven.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-tenatenak
- シッテナテナㇰ 【完動】[sir-tena-tena-k 地・(擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] 地面がツルツルすべる(雨の後)。 earkinne sir-tenatenak wa k=apkas ka eaykap エアㇻキンネ シッテナテナㇰ ワ カㇷ゚カㇱ カ エアイカㇷ゚ とてもツルツルすべって私は歩けない。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the ground to be slippery (after rain).} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-tókap
- シットカㇷ゚ 【完動】[sir-tókap あたりの様子(完全動詞形成)・昼]昼(昼ごろ)になる。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 ☞tókap トカㇷ゚ {E: to become noon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-toyarekurok
- シットヤレクロㇰ 【完動】[sir-toy-ar-ekurok あたり・ひどく・全く・まっ黒い] まっ暗である。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: to be completely dark; pitch black.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-turpaotuy
- シットゥㇽパオトゥイ 【完動】[sir-turpa-otuy あたり(完全動詞形成)・伸ばす・その尻が切れる](?) 天気がはっきりしない。 sir-turpaotuy a turpaotuy a ápekor síran シットゥㇽパオトゥヤ トゥㇽパオトゥヤ アペコㇿ シラン はっきりしない天気だ。(S) {E: for the weather to be uncertain.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ukotaratarak
- シルコタラタラㇰ 【自動】[sir-ukotaratarak 地・みなでこぼこである] 地面がでこぼこだ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sir-uskosanpa
- シㇼウㇱコサンパ 【完動】[sir-us-kosanpa あたりの様子・消える・突然…する](あたりの様子が)パッと消える。 ☆参考 -kosanpa -コサンパ は複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの言葉では、 単複の区別なくこの形が用いられる。 ☞sir-uskosanu シㇼウㇱコサヌ {E: for something to disappear, go out suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-uskosanu
- シㇼウㇱコサヌ 【完動】[単](複は sir-uskosanpa シㇼウㇱコサンパ)[sir-us-kosanu あたりの様子・消える・突然…する](あたりの様子が)パッと消える、 (火がパッと消えて)まっ暗になる。 {E: for something to disappear, go out suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-yaskosanpa
- シㇼヤㇱコサンパ 【完動】[sir-yas-kosanpa あたり・(裂ける擬音の語根)・(急に瞬間に…する)] バリツと/ビリツと(何か裂けるような)音がする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-yasrototke
- シㇼヤㇱロトッケ 【完動】[sir-yas-rotot-ke あたり・(裂ける擬音の語根)・(音の連続を表す接尾辞)・(自動詞形成)] バリバリバリと/ビリビリビリと(何か裂けるような)音がしている。 {E: the sound of something tearing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirakkari
- シラッカリ 【自動】[単][sir-akkar-i あたり・を通り越す]通り越す。 {E: to pass (through).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirakkarpa
- シラッカㇻパ 【自動】[複](単は sirakkari シラッカリ)(二人以上が)通り越す、 島を通り越す(用例では人々が北海道を通り越して行ったことを言っている)。 {E: to pass (through) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siramkir
- シラㇺキㇼ 【自動】[sir-amkir あたり/土地・を見知る] その土地/地域の様子がわかる、 道がわかる。(S) {E: to know the land, area, path.} (出典:田村、方言:沙流)
- siramkir
- シラㇺキㇼ 【sir-amkir】 付近の地形を知っている.▷シㇼ=あたり アㇺキㇼ=知っている (出典:萱野、方言:沙流)
- siramkire
- シラㇺキレ 【他動】[sir-amkir-e あたり/土地・を見知る・させる]案内する(その土地のことを教える)。 {E: to guide…} (出典:田村、方言:沙流)
- siramkore
- シラㇺコレ 【他動】[si-ram-kor-e 自分・体の中身・を持つ・させる]…と血がつながっている。 ☆参考 utari ウタリ、 apa アパ は姻戚を含むが、 これは含まない。 {E: to have the same blood as… (ie to be related).} (出典:田村、方言:沙流)
- siramkore
- シラㇺコレ §011.身内 血縁の者(5)siramkore〔ši-rám-ko-re シらㇺコレ〕⦅ホロベツ⦆。①親類;血縁の者。②親類ずきあいをする者(他人であっても)。[si-(自分の)+ram(心を)+kore(与える)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siramkorepa
- シラㇺコレパ 【他動】[複](siramkore シラㇺコレ は単複の区別なし)(二人以上)と血がつながっている。 ku=siramukorepa p tun ka oka クシラムコレパㇷ゚ トゥン カ オカ 私の身内のものが二人いた。(S) {E: to have the same blood as… (i.e. to be related) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siramniwkeste
- シラㇺニウケㇱテ 【si-ram-niwkes-te】 納得しない,承知しない.▷シ=自分 ラㇺ=思い ニューケㇱ=できない テ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- siramsuye
- シラㇺスイェ 【si-ram-suye】 思い出す,自分をふりかえる. ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ=自分の過去をふりかえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- siramsuye
- シラㇺスイェ 【他動】[si-ram-suye 自分(の)・心・をゆらす][雅](次の慣用句の中で)考える。 yayko-tuyma siramsuye ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ [雅]長いこと考えている。 tanto tóri/yayko-tuyma/a=sirámsuye タント トリ/ヤイコトゥイマ/アシラㇺスイェ [雅]私は二日間ずうっと長く考え続けていた。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では、 yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ が一語の自動詞で、 不定人称形は yaykosiramsuye=an ヤイコシラㇺスイェアン。 ☞yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siramuisamte
- シラムイサㇺテ 【si-ramuisam-te】 知らんふりをする,かまとと. テエタ ワノ ネユンネユン パハウェヘ ア・ヌ ア カッケマッ シラムイサㇺテ ワ タント イヨロッ ワ アン.ア・エシㇰサㇺネレ ヒ カ エランペウテㇰ ノ=ずっと前からいろいろと噂のあった奥様が知らん顔をして今日は皆に混じっている.蔑みの目で見られているのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- siramuysamte
- シラムイサㇺテ 【自動】[si-ramuysam-te 自分・わからない・させる]しらばくれる、 聞かないふりをする。 {E: to pretend not to hear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síran
- シラン 【完動】[sir-an あたり/様子・ある] ①(…で)ある、 状況が(そう)なっている。 maratto an kor síran マラット アン コㇿ シラン 酒宴が行われていた。(W言い伝え) i=etok un aynu sinotcaki haw as kor síran イイェトㇰ ウン アイヌ シノッチャキ ハウ アㇱ コㇿ シラン 私の行く手にアイヌが歌う声がしていた。(S民話) uunukor utar oka híne síran ウウヌコㇿ ウタㇻ オカ ヒネ シラン 母と子が住んでいた。(W民話) a=erámasu no síran pe ne kusu アエラマス ノ シラン ペ ネ クス おもしろいような状態になっているので。(S会話) ene an tennep an hike a=i=núkare póka somo ki no síran hi an エネ アン テンネㇷ゚ アン イケ アイヌカレ ポカ ソモ キノ シラニ アン このような赤ちゃんがいたのにいままで私に見せてもくれなかったんだなあ。(W民話) ②時がたつ。 sóyonpa wa ora setakko síran pe ソヨンパ ワ オラ セタッコ シラン ペ 外出してからずいぶん長くたったのに。(S) iruka síran kor イルカ シラン コㇿ 少したつと。(NK民話) tu to re to hancikiki/síran ki kor トゥ ト レ ト ハンチキキ/シラン キ コㇿ 二、 三日たつと。(HC神謡) ☆参考 民話の冒頭で三人称の登場人物を紹介をするときには、 主語を特定しないこの完全動詞形が用いられる。 ①の最後の例では、 そのあとすぐに主人公の自叙となり、 sine po kor unarpe a=ne híne án=an シネ ポ コㇿ ウナㇻペ アネ ヒネ アナン 私は一人の息子を持つ中年の女性でした、 と、 引用文中の自称(すなわち不定人称形)になっている。 {E: ① circumstances, refers to space and time (B.). ② to take time; for time to pass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siran 1
- シラン 【siran】 ①(〜という)様子だ,(〜に)なる. アウン コシマッ アンラコㇿ ソモ ネ.エㇰ ワ オラーノ レパ カ シラン ペ ポサㇰ シリ=隣の嫁,クロユリではないのかい.来てからすでに3年にもなるのに子供を産めない様子は.アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シラン ナ チクニ ポロンノ アフㇷ゚テ ワ アヌ=雨が降りそうだから薪をたくさん入れておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siran 2
- シラン 【siran】 ②たつ,過ぎる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirankor
- シランコㇿ §011.身内 血縁の者(4)sirankor〔ši-ráŋ-kor シらンコㇿ〕⦅クッシャロ⦆。血縁を引いている;親類である。u- 〜「お互いに親類である」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sirankore
- シランコレ §011.身内 血縁の者(6)sirankore〔ši-ráŋ-ko-re シらンコレ〕⦅ビホロ、アショロ、カラフト⦆①親類;血縁の者。"anoka neampe ine pa asisne pa paxno pon hekachi an-ne orowa, ay-sirankore utara i-reske"「私は4才5才位の幼童であった頃から、私の親類の人々が私を育てた」⦅あいぬ物語, p.2⦆。②血につながる;血統を引く。"tanokay piskan kotan oxta Karaxto orun nispa utara 〜 aynu tani kayki okay" 「これら方々の村にカラフトの首領たちの血を引いている人が今もいる」⦅あいぬ物語, p.5⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sirankuri
- シランクリ §011.身内 血縁の者(7)sirankuri〔ši-ráŋ-ku-ri シらンクリ〕⦅カラフト⦆親類。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siranpakamuy
- シランパカムイ 【sir-anpa-kamuy】 樹木の神.▷シㇼ=大地 アンパ=持つ カムイ=神 →大地を支え持っている神が樹木だと考えている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirapa
- シラパ 【sir-apa】 雨漏り.▷シㇼ=あたり アパ=漏る (出典:萱野、方言:沙流)
- sirapoknu
- シラポㇰヌ 【sirapok-nu】 甘く見る,みくびる.馬鹿にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirappa
- シラッパ 【si-rappa】 羽ばたく. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirappa
- シラッパ 【自動】[si-rap-pa 自分・(他動詞語根 < 羽(?)/擬音(?))・[複])はばたきする。 sirappa kor arpa シラッパ コㇿ アㇻパ (鳥が)はばたきしながら行った。 sirappa mawe/ene ne pekor/henoo uwao/a=nu hi tasi シラッパ マウェ/エネ ネ ペコㇿ/ヘノオ ウワァオ/アヌ ヒ タシ 羽ばたく音が次のように聞こえる。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- sirappa
- シラッパ §419 (その他の鳥名) (30) sirappa(si-rap-pa)「シラッパ」⦅幌別⦆羽ばたく[rap羽、rap-u羽ばたかせる、rap-paその複数形、si-rapu自分を羽ばたかせる、sirappaその複数形] (出典:知里動物編、方言:)
- sirapparappa
- シラッパラッパ 【si-rappa-rappa】 羽ばたき. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirar
- シラㇻ 【sirar】 濃い:(粥や糊が)固い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirar 1
- シラㇻ 【名】岩、 大きな石(石垣にするような)、 海辺の岩、 コンクリート。 híne suy sirar ka un néa saro terke tek híne ヒネ スイ シラㇻ カ ウン ネア サロ テㇾケ テㇰ ヒネ そしてまた磯岩の上へその猿はピョンととびのって。(S民話) soy ta sirar kar kor oka ソイ タ シラㇻ カㇻ コロカ 外で「コンクリ」(=コンクリート)をつくっている(「岩みたいな形になるから」)。(W) {E: a (large) rock.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirar 2
- シラㇻ 【自動(?)】(おかゆが)かたい。 ☞sirarsayo シラㇻサヨ、 siratek シラテㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- sirara
- シララ 【完動】潮が引く。 ☞sirarha シラㇻハ {E: for the tide to go out, drop.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirara
- シララ 【sirara】 磯,平磯,海面に見えていない平らな岩礁[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sirarha
- シラㇻハ 【完動】[sirar-ha 岩・空(から)になる(?)] 潮が引く。 ☆対語 sirarpes シラㇻペㇱ {E: for the tide to go out, drop.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirari
- シラリ 【名】[所](概 sirar シラㇻ は未出)酒かす、 酒をしぼったかす。 {E: sake lees , dregs.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirari
- シラリ 【sirari】 酒粕. (出典:萱野、方言:沙流)
- siraripe
- シラリペ §070.あぶらかす(油粕)(3)魚油を絞り採った後の油粕 siraripe〔ši-rá-ri-pe シらリペ〕[<sirari(圧しつけられた、si「自分を」 rari「押しつける」)+ipe(食物)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sirariwak
- シラリワㇰ §299 ハシボソガラス (3) sirariwak (si-rá-ri-wak)「シらリワㇰ」[<sirar-ewak(磯・に住む)] ⦅美幌、屈斜路、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirariwakkamuy
- シラリワㇰカムイ §299 ハシボソガラス (6) sirariwak-kamuy (si-rá-ri-wak-ka-muy)「シらリワㇰカムイ」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirarkokari
- シラㇻコカリ §299 ハシボソガラス (2) sirarkokari (si-rár-ko-ka-ri)「シらㇻコカリ」[<sirar(岩・磯)ko(に)kari(往来する)、‘磯のあたりを往来する者’の意] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirarkokari
- シラㇻコカリ 【名】[sirar-kokari 岩・に群がる][動物] カラスの一種(karr həː, karr həː カルル ハー カルル ハーと鳴く)。 〔知分類 p.179 ((ホロベツ))ハシボソガラス〕 {E: a type of crow.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirarnisu
- シラㇻニス 【sirar-nisu】 (石の)挽き臼. 図[シラㇻニス] (出典:萱野、方言:沙流)
- sirarpes
- シラㇻペㇱ 【完動】[sirar-pes 岩・下がる(?)] 潮が満ちる。 ☆対語 sirarha シラㇻハ。 {E: for the tide to come in, rise.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirarsayo
- シラㇻサヨ 【名】[sirar-sayo かたい(?)・ゆるいおかゆ]かたいおかゆ。 sirarsayo horopsekar kor an シラㇻサヨ ホロㇷ゚セカㇻ コㇿ アン かたいおかゆをすすっている。(S) ☆参考 sayo サヨ は、 おかゆと言ってもスープのように水分の多いものだから、 かためにつくってもスルスルとすするくらい柔らかい。 ☆参考 sirar シラㇻ は酒かす(☞sirari シラリ《酒のしぼりかす[所]》と同源であろうか。 sirar シラㇻ《岩》との関係は考えにくい。 siratek シラテㇰ《(おかゆなどが)かためである》が[< sirar-tek かたい・やや…]であるとすれば sirar シラㇻ は自動詞である。 {E: (for rice gruel) to be thick; stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirarsayo
- シラㇻサヨ 【sirar-sayo】 固粥:飯に近いくらいの粥. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirarwak
- シラㇻワㇰ §299 ハシボソガラス (4) sirarwak (si-rár-wak)「シらㇻワㇰ」[<sirar-ewak] ⦅屈斜路、美幌、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirasirak
- シラシラㇰ 【自動】[sirasira-k (擬態重複)・(自動詞形成)] ザラザラだ(削ってない板のように)。 peko parunpe cápe parunpe sirasirak ペコ パルンペ チャペ パルンペ シラシラㇰ 牛の舌や猫の舌はザラザラだ。 ☆対語 rárak ララㇰ {E: to feel rough.} (出典:田村、方言:沙流)
- siratek
- シラテㇰ 【自動】[< sirar-tek かたい・やや…](?) ①かたい(おかゆ、 糊、 こねたもの等、 ドロドロのものの水分が少なくて)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカン ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もう少しゆるくすればよかったのにあまり固く練ってしまったんだなあ。(S) ②(熟語) paro siratek パロ シラテㇰ (渋くて/甘くて)口のあたりが厚くなったように変な感じになる。(S) hu kaki k=e akus ku=patoye unno ironne pekor ku=paro siratek フ カキ ケ アクㇱ クパトイェ ウンノ イロンネ ペコㇿ クパロ シラテㇰ 生の柿を食べたら唇のほうまで厚くなったみたいに口が変になった。(S) ☆参考 (味が)しぶいことは、 parkosiratek パㇻコシラテㇰ、 parsiratekka パㇻシラテッカ。 {E: ① (for rice gruel, paste, dough etc.) to be thick, stiff. ② …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siratkikamuy
- シラッキカムイ §356 アホウドリ;しかべ (4) siratki-kamuy (si-rát-ki-ka-muy)「シらッキカムイ」[<‘卜占する・神’] ⦅沙流⦆【雅】(北文IV, 36) (出典:知里動物編、方言:)
- siratkikamuy
- シラッキカムイ 【siratki-kamuy】 家の中に置いてある神.*狐の頭はキムンシラッキ,アホウドリの頭はレプンシラッキ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siratsirat
- シラッシラッ §050.あせも(汗疹)(3)siratsirat〔ši-rát-ši-ratシらッシラッ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siraw
- シラウ §135 トナカイのハエ siraw(si-raw)「シラウ」⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siraw
- シラウ §136 アブ(虻) (1) siraw(si-raw)「シラウ」[<si-rap]⦅屈斜路、千歳、幌別、富内、落帆、白浦、沙流、礼文、様似、本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siraw
- シラウ 【名】[動物] アブ。〔知分類 p.94〕 {E: a horsefly; a gadfly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siraw
- シラウ 【siraw】 アブ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirawekoyki
- シラウェコイキ 【自動】[< sir-hawekoyki あたり・をどなりつける] 大声でどなる、 大声で叱りつける。 {E: to shout, scream in a loud voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirawekoyki
- シラウェコイキ 【sir-hawe-koiki】 大声でどなりつける. ▷シㇼ=あたり ハウェ=声 コイキ=いじめる *シㇼハウェコイキがシラウェコイキになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siraye
- シライェ 【siraye】 寄る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirayre
- シライレ 【自動】[si-ray-re 自分・死ぬ・させる] 死んだふりをする。 ☆参考 yayrayke ヤイライケ は《自殺する》。 {E: to pretend to be dead.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirecakke
- シレチャッケ 【sir-e-cakke】 (あたりを)汚ながる.▷シㇼ=あたり エチャッケ=汚ながる (出典:萱野、方言:沙流)
- sirehawekoyki
- シレハウェコイキ 【他動】[sir-e-haw-e-koyki あたり・で・声・で・いじめる] …ということをひどく叱りつけながら言う。 {E: to scold… severely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirekariwaek
- シレカリワエㇰ 【sir-e-kari wa ek】 遠回りで来る.▷シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ワ=〜て エㇰ=来る (出典:萱野、方言:沙流)
- sirekatta
- シレカッタ 【sir-ekatta】 投げる,叩きつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirekutkar
- シレクッカㇻ 【si-rekut-kar】 咳払いをする. アヌン コタン タ アㇻパアニネ(アㇻパ・アン ヒネ) コタンコㇿクㇽ コㇿ チセ ネ ノイネ アン ウㇱケ タ アㇻパ・アン シレクッカㇻアナクス(シレクッカㇻ・アン アクス) ア・イ・アフンケ=よその村へ行って村おさの家らしい所へ行き,咳払いを私がしたら家の中へ入れられた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirekutkar
- シレクッカㇻ 【自動】[si-rekut-kar 自分・のど・(他動詞形成)](のどにひっかかったとき)咳払いする。 ☆参考 咳をすることは omke オㇺケ、 訪問する家の前で合図の咳払いをすることは simusiska シムシㇱカ。 {E: to cough; clear one's throat.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirekutkar(-an)
- シレクッカㇻ §459.咳[する](7)sirekutkar(-an)〔ši-ré-kut-kar シれクッカㇻ〕[si(自分の)+rekut(のどを)+kar(払う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sirepa
- シレパ 【自動】[sir-epa 土地・に着く] 着く、 到着する、 来着する、 届く。 nusa or ta sirepa ヌサ オッタ シレパ 祭壇のところに行き着いた。(W神謡語り) a=uní ta sirepa=an アウニ タ シレパアン 私は私の家に帰り着いた。(W神謡語り) a=nuráppa wa usa aep pirka hi, usa okaype maratto pirka p sirepa wa アヌラッパ ワ ウサ アエㇷ゚ ピㇼカ ヒ、 ウサ オカイペ マラット ピㇼカㇷ゚ シレパ ワ (他の人々は)供養されて、 いろいろ食べ物のよいのやいろいろなもの、 ごちそうのよいものが届いて。(W民話) {E: to arrive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirepa
- シレパ 【sir-epa】 着く,到着する,届く.▷シㇼ=あたり エパ=着く タント シㇼペケㇾ ヒ タ ケㇰ(ク・エㇰ) エパ ヤー シコㇿ ク・ヤイヌ コㇿ ク・ヤイニタンテ アクス イイソネ ク・シレパ=今日明るいうちに到着するかなあと思いながら急いで来たがどうやら着いた.エン・コシレパ=私に届く.エ・コシレパ=あなたに届く. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirepakasnu
- シレパカㇱヌ 【他動】[sir-epakasnu 土地・…に…を教える] …に道を教える。 {E: to tell, show…the way; give directions to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirepare
- シレパレ 【他動】[自動使役][sirepa-re 到着する・させる] …を到着させる、 …を(目的地まで)連れて/持って来る。 {E: to have…arrive; take, lead…to their destination.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirepare
- シレパレ 【sirepa-re】 届ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sireramiskari
- シレラミㇱカリ 【自動】[sir-eramiskari あたり/土地・…を見知っていない] どこもわからない、 土地が不案内である、 道がわからない、 その土地に知人がいない。 ☆対語 siramkir シラㇺキㇼ 道がわかる、 その土地/地域の様子がわかる。 (出典:田村、方言:沙流)
- sireramuskari
- シレラムㇱカリ 【sir-e-ramuskari】 あたりを知らない. (出典:萱野、方言:沙流)
- siretokkor(-an)
- シレトッコㇿ §177.顔が美しい;器量よし[である];美貌[である](4)美貌である siretok-kor(-an)〔si-ré-tok-kor シれトッコㇿ〕[美貌を・もつ]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siretokkorpa
- シレトッコㇿパ 【自動】[複](siretokkor シレトッコㇿ は単複の区別なし)(二人以上が皆)美しい。 {E: to be beautiful; good-looking(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirhurarakka
- シㇼフララッカ 【sir-hura-rak-ka】 大地のにおいをかぐ:犬があたりのにおいをかぎながら歩く様子. ア・コㇿ セタ ア・トゥラ ヒネ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) シㇼフララッカ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ホユㇷ゚テㇰテㇰ アクス ヒナㇰ ワ シネ イセポ ケサンパ ワ エㇰ=私の犬を連れて山へ行ったら,大地のにおいをかいでいたと思うと,さっと走り出し,どこからか1匹のウサギを追い出して来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirinkay
- シリンカイ 【名】[< 日本語]しりがい(舟の櫂の一種)。 {E: a type of oar.} (出典:田村、方言:沙流)
- siritkuma
- シリックマ §412.じょおみゃく(静脈)(2)静脈の太い筋 si-rit-kuma〔ší-rit-ku-maし・リッ・クマ〕[si(大きな)+rit(筋)+kuma(峯)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研II, p. 719】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siriwenkamuy
- シリウェンカムイ §328 ヤマゲラ;おおげら(方言) (6) siri-wen-kamuy (si-ri-wen-ka-muy)「シリウェンカムイ」[<sir(天気)wen(悪くなる)kamuy(鳥)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siriyap
- シリヤㇷ゚ §277 くま (30) siriyap (sí-ri-yap)「しリヤㇷ゚」[si-(ほんとうの、大きな)riyap(↑)] ⦅天塩⦆三歳グマ (出典:知里動物編、方言:)
- siriyap
- シリヤㇷ゚ 【si-riya-p】 二冬越した熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirka
- シㇼカ 【sirka】 (鞘の)飾り,鞘. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirka
- シㇼカ 【sirka】 地面. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirka
- シㇼカ §167.かお(顔)(10)顔面;顔貌;容貌;かおかたち sir-ka〔šír-ka しㇼカ〕[sir(物の外面)+ka(上、表面)]⦅H. 一般⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sirka 1
- シㇼカ 【名】[< sir-ka 見えるもの・の上][雅]刀のさやの外側、 刀のさや。 Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus オウフイシㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ すそこげ刀すそこげ厚司(人間の始祖アイヌラックルの呼び名の一つ。 父神が天地を走り回って地を燃やして歩いたことからつけられた)。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- sirka 2
- シㇼカ 【位名】[概](所は sirkasi シㇼカシ、 sirkaske シㇼカㇱケ)[sir-ka 地/あたり・の上] ①地面や床(ゆか)の上。 ne suwop apunno a=ranke sirka ta a=anú ranke a=anú ranke ayne ネ スウォㇷ゚ アプンノ アランケ シㇼカ タ アアヌ ランケ アアヌ ランケ アイネ その箱を静かに下ろして床(ゆか)に置き、 次々に下ろしては床に置いてから。(HK民話) sirka ta inkar シㇼカ タ インカㇻ [地面・に・ものを見る](負けたために)何も言えない。 ②(布や着物の)表(おもて)。 ☆対語 sirpok シㇼポㇰ {E: ① on, above ground. ② the front, outer surface of clothing, material.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirka-nuye
- シㇼカヌイェ 【自動】[sirka-nuye 刀のさや・を彫る]刀のさやに彫刻をする。 sirka-nuye/tomika-nuye/tapan pe patek/nepki ne a=ki シㇼカヌイェ/トミカヌイェ/タパン ペ パテㇰ/ネㇷ゚キ ネ アキ [雅]刀のさやに彫刻をし、 このことばかりを私は仕事としてやっていた。 ☆参考 tomika-nuye トミカヌイェ、 ikorka-nuye イコㇿカヌイェ とも言い、 いつも二つの句を並べて対句にして使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkaante
- シㇼカアンテ 【自動】美しい。 {E: to be beautiful.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkamu
- シㇼカム 【sir-kamu】 大地にうつ伏す. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkap
- シㇼカㇷ゚ 【sirkap】 カジキマグロ(メカジキ),サメ(ツノザメ). (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkap
- シㇼカㇷ゚ 【名】[動物]「ツノザメ」。 「背中に大きな角が立っている、 それで舟を突くと穴があく。 肉はおいしい、 真っ白でさしみにする。 皮は少しつけて一寸幅ぐらいに裂き、 干して親戚じゅうに分けてやる。」 (S) 〔知分類 p.21 メカジキ〕 {E: a spiny dogfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkap
- シㇼカㇷ゚ §038 メカジキ (1) sirkap (sír-kap)「しㇼカㇷ゚」[<] ⦅幌別、沙流、長万部 II 36、礼文、白老⦆ 幌別漁村誌 (出典:知里動物編、方言:)
- sirkapceppo
- シㇼカㇷ゚チェッポ §088 サンマ (1) sirkap-ceppo(sír-kap-cep-po)「しㇼカㇷ゚チェッポ」[sirkap(メカジキ)cep(魚)-po(指小辞)]成魚⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirkapkamakatak
- シㇼカㇷ゚カマカタㇰ §154 種名不明 (1) sirkap-kamakatak(sír-kap-ka-ma-ka-tak)「しㇼカㇷ゚カマカタㇰ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirkapkina
- シㇼカㇷ゚キナ §087 オカトラノオ (1) sirkap-kina (sír-kap-ki-na)「しㇼカㇷ゚キナ」[メカジキ・草] 茎葉 ⦅幌別・鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sirkar
- シㇼカㇻ 【自動】[sir-kar あたり・をつくる/する] あたりを(…の様子に)する。 a=uníhi ne a p anak a=carpacarpa, a=sitóma no sirkar=an アウニヒ ネ アㇷ゚ アナㇰ アチャㇻパチャㇻパ、 アシトマ ノ シㇼカㇻアン …私のすまいだったものはバラバラに散らされて恐ろしい光景になって(されて)いる。 {E: for a situation to go towards, drift to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkasak(-an)
- シㇼカサㇰ §178.顔がみにくい(3)sirka-sak(-an)〔šír-ka-sak しㇼカサㇰ〕[容貌・を欠く]⦅H. 一般⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sirkasakpenankasakpe
- シㇼカサㇰペナンカサㇰペ 【sirka-sak-pe nanka-sak-pe】 取柄のない者:たいした器量でない者(へりくだった言い方). (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkasi/sirkas(i)ke
- シㇼカシ/シㇼカシケ/シㇼカㇱケ 【位名】[所](概は sirka シㇼカ)[sir-kasi/kas(i)ke 地・その上] ①…の上。 toytoy ka wa/hopuni réra/maw sirkasi/a=eyáykosnekur/punpa kane トイトイ カ ワ/ホプニ レラ/マウ シㇼカシ/アエヤイコㇱネクㇽ/プンパ カネ 土の上から立ちのぼる風に吹かれたように体が軽く浮き上がって (Sユーカラ) m ②…の表(おもて)(布や着物のおもて)、 その表。 {E: the outer surface of…(clothing, material).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkaske
- シㇼカㇱケ 【sir-kaske】 表. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkata
- シㇼカタ 【sir-ka ta】 土の上. シㇼカタ アヌ=土の上へ置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkatanne
- シㇼカタンネ 【sirka-tanne】 造りの長い刀,ぐっと反った長い刀,反りのある長刀. ▷シㇼカ=造り タンネ=長い(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkirap
- シㇼキラㇷ゚ 【自動】身寄りがなく、 一人ぼっちで難儀する(困っている、 苦労する)。 {E: to have no relatives; live alone in difficulties.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkirap
- シㇼキラㇷ゚ 【sirkirap】 悩む,不自由する,心が痛む,悲しいことが多い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkirap'eo
- シㇼキラㇷ゚エオ 【sirkirap-eo】 悲しいことが多い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkirapkur
- シㇼキラㇷ゚クㇽ §038.やもめ(9)sirkirap-kur〔šír-ki-rap-kur しㇼキラㇷ゚クㇽ〕⦅サル⦆妻に死なれた男。=cisesakkur[sirkirap(不自由している)+-kur(人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sirkirappe
- シㇼキラッペ §277 くま (38) sirkirappe (sír-ki-rap-pe)「しㇼキラッペ」[sir(何となく)kirap(脂気がなくやせている)pe(もの)] ⦅幌別⦆年取った大きなクマ (出典:知里動物編、方言:)
- sirkisnatara
- シㇼキㇱナタラ 【sir-kis-natara】 静かな:シンと静まりかえっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirko-cotca
- シㇼコチョッチャ 【他動】[sirko-cotca 強く・射る](矢を)ヒョウと射る。 suptom orke/a=aykonukar/a=sirko-cotca スㇷ゚トモㇿケ/アアイコヌカㇻ/アシㇼコチョッチャ [雅]私は幹の中程くらいのところに矢を置いてねらってヒョウと射た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-hokayekaye
- シㇼコホカイェカイェ 【自動】[sir-ko-ho-kaye-kaye 地・に合わせて・尻・を折る・(重複)](川が)蛇行(だこう)する。 sirko-hokayekaye ayne suy íka シㇼコホカイェカイェ アイネ スイ イカ (川が)しばらく蛇行していてからまたあふれた。(S) {E: to meander.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-rarirari
- シㇼコラリラリ 【他動】[sirko-rari-rari 強く・押えつける・(重複)] …をギュウギュウ押えつける。 {E: to hold, press down…firmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkorkamuy
- シㇼコㇿカムイ 【sir-kor-kamuy】 樹木の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkotpa
- シㇼコッパ 【他動】[複](単は sirkote シㇼコテ)(二頭/二匹/二隻以上)をつなぐ。 tanto anak hunak ta a=sirkotpa wa te ta isampa タント アナㇰ フナㇰ タ アシㇼコッパ ワ テ タ イサンパ (羊が)今日はどこかにつながれて、 ここにはいない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sirkotukka
- シㇼコトゥッカ 【他動】[sir-kotuk-ka あたり・にくっつく・(他動詞化)] …を(そこに)くっつける。 {E: to join, attach, stick…(to…).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkurainaw
- シㇼクライナウ 【sirkura-inaw】 熊の首を押さえて締めるイナウ:イヨマンテ(熊送り)の時に熊の首を締める棒. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkuran
- シㇼクラン 【間投】[< sir-kur-an あたり・影・ある](?) ああ悲しい。 {E: Oh how sad!} (出典:田村、方言:沙流)
- sirma
- シㇼマ 【名】細かいくず、 ごみくず。 muysirma ムイシㇼマ [mun-sirma ごみ・細かいくず] 細かいごみくず。 ☆発音 シㇽマ。 {E: rubbish; waste.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirma
- シㇼマ 【sirma】 澱,不純物.*アイヌの悪口の中でウェンペシㇼマというのがある.悪い者の澱,悪い者のかす,悪口そのものであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirmata
- シㇼマタ 【sir-mata】 冬になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirmauspe
- シㇼマウㇱペ 【sirma-us-pe】 髪の毛[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirmeman
- シㇼメマン 【sir-meman】 涼しい. タント シㇼメマン=今日は涼しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirokane
- シロカネ 【sirokane】 銀,白銀. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirokane
- シロカネ 【名】[< 日本語 しろかね 白金(=銀)] 銀、 銀色。 {E: silver (colour).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirokanepisakku
- シロカネピサック 【sirokane-pisakku】 銀の柄杓. ▷シロカネ=白銀,銀 ピサック=柄杓(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sirokeppari(-an)
- シロケッパリ §566.ねる(寝る)(9)寝相が悪い sirokeppari(-an)〔ší-ro-kep-pa-ri しロケッパリ〕[sir(そこら一面を)+okeppare(蹴ちらかす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siromacise
- シロマチセ 【sir-oma-cise】 りっぱな家.▷シㇼ=大地 オマ=入る チセ=家 (出典:萱野、方言:沙流)
- siromainaw
- シロマイナウ 【sir-oma-inaw】 より房つきのイナウ:スス(ヤナギ)製. 図[シロマイナウ作り] (出典:萱野、方言:沙流)
- siromare
- シロマレ 【他動】[sir-oma-re 地・に入る・させる] …を鎮(しず)める、 落ち着かせる。 kewtumu siromare ケウトゥム シロマレ (彼の)心をなぐさめて鎮(しず)めてやる。(S) {E: to suppress, relieve…} (出典:田村、方言:沙流)
- síromáromar
- シロマロマㇻ ☞sir-homaromar シㇼホマロマㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- siromatara
- シロマタラ 【自動】[sir-oma-tara 地・につく・…した状態が続いている] しっかりと心を決めている、 落ち着いている。 {E: to be calm; settled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sironuman
- シロヌマン 【sir-onuman】 日が暮れる,夕暮れになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirosma
- シロㇱマ 【sir-osma】 どたっと倒れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirosma
- シロㇱマ 【自動】[sir-osma 地・に突進する] 地に落ちる。 kamuy sirosma カムイ シロㇱマ (1)(神が)地に落ちる、 雷が落ちる。 (2)熊が死ぬ。 {E: (for a god) to descend to earth; for lightning to strike. (for a bear) to die.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirota
- シロタ 【sir-ota】 空ける,樽に入れてあった水を空ける. ▷シㇼ=大地 オタ=空ける,くつがえす *シㇼオタがシロタになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sirotappa
- シロタッパ 【sir-otappa】 撤き散らす. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirotkaita
- シロッカイタ 【sir-ot-kaita】 海底に食い込んだ錨. ▷シㇼ=大地,海底 オッ=つく カイタ=錨 *シㇼオッカイタがシロッカイタになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sirpirka
- シㇼピㇼカ 【sir-pirka】 晴れ(だ),気候がよい,天気がよい. タンパ アナㇰネ シㇼピㇼカ ア クス ハル アン ルウェ ネ ワ=今年は気候がよかったので豊作になるんだよ.ヌマン シㇼピㇼカ アㇷ゚ タント クンネイワノ ソランソラン ペコㇿ アㇷ゚ト アㇱ ク・ソイネー カ エアイカㇷ゚=昨日はいい天気だったのに今日は朝から滝のような雨が降って私は外へ出ることもできない.タント アナㇰ シㇼピㇼカ コㇿカ アマメチカッポ シシㇼクンネ パㇰノ ソイ タ アン ニサッタ アナㇰネ アㇷ゚ト アㇱ ノイネ=今日はいい天気であったが,薄暗くなるまでスズメが外にいたので明日は雨であろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirpokun-amip
- シㇼポクンアミㇷ゚ 【名】[sirpok-un-amip 裏・がついている・着物] 袷(あわせ、 裏のついた着物)。 {E: lined clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirsak
- シㇼサㇰ 【sir-sak】 夏になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- siruamam
- シルアマㇺ §402 アワ 粟 (3) siru-amam (si-rú-a-mam)「シる・アマㇺ」[→注3] 子実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siruita
- シルイタ 【siruita】 奥の方:囲炉裏端から見て奥の方. シルイタ アヌ=奥の方へ置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirukaseske
- シルカセㇱケ 【自動】[si-ru-ka-seske 自分の・通った跡・の上・をおおう] 自分の足跡を消す。 sirukaseske wa arpa wa isam シルカセㇱケ ワ アㇻパ ワ イサㇺ 足跡を消して行ってしまった。(S) {E: to wipe out one's tracks.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirunamam
- シルナマㇺ §402 アワ 粟 (2) sirun-amam (si-rú-na-mam)「シるナマㇺ」[sir(土地)un(の)amam(穀物)] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sirupaknoski
- シルパㇰノㇱキ 【位名】[sir-u-pak-noski 地・互い・まで・中央] 一つの地点からもう一つの地点へ行く途中のちょうどまん中あたりの所。 a=uníhi ne kotan sirupaknoski ta アウニヒ ネ コタン シルパㇰノㇱキ タ 私の家とその村とのちょうどまん中あたりで。(W民話) eci=kotánu un sáp=an sirupaknoski ta ek híne エチコタヌ ウン サパン シルパㇰノㇱキ タ エㇰ ヒネ 彼はあなたたちの村へ(下って)行く途中のまん中あたりまで来て。(W民話) {E: a place between two points; a place mid way between two spots, points, positions..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siruskina
- シルㇱキナ 【名】[sir-us-kina 地・に生えている・草](?) [植物]アカザ。 ☆参考 「食べられる、 おいしい、 アイヌはこれを食べることを知らなかった。」 (S)〔知分類 p.156〕 {E: wild spinach; pigweed.} (出典:田村、方言:沙流)
- siruskina
- シルㇱキナ §276 アカザ (5) siruskina (si-rús-ki-na)「シるㇱキナ」[sir(地)us(にたくさん生えている)kina(草)] 茎葉 ⦅幌別、穂別、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sirusnoya
- シルシノヤ §008 シロヨモギ (5) sirus-noya (si-rús-no-ya)「シるシノヤ」[sir(岸)us(にある)noya(もみ草)] 葉 ⦅足寄、名寄、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sirutuamset
- シルトゥアㇺセッ 【si-rutu-amset】 自ら寄り眠る寝床,移動自在の寝台. ▷シ=自ら ルトゥ=寄る,寄せる アㇺ=眠る セッ=寝床 イヨイキリ コッチャタアン シルトゥアㇺセッ アㇺセッカタ トミカヌイェ シリカヌイェ=宝壇の前にある移動自在の寝台の寝床の上に,前立てを彫り刀の造りを彫る[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siruwante
- シルワンテ 【自動】[sir-uwante あたり/地・を調べる](知らない土地で)その土地の様子に注意して知るようにする、 あたりの様子を調べる、 適当な場所をさがす。 {E: to survey one's (new) surroundings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siruwante
- シルワンテ 【siru-wante】 眺める. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisak
- シサㇰ 【si-sak】 珍しい,めったにない,大して. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisak
- シサㇰ 【自動】[si-sak 自分・を欠く] めずらしい、 めったに見ることができない、 めったにない(よい意味で使われる。人のことには言わない)。 sisak maratto シサㇰ マラット たぐいまれなすばらしい酒宴。 sisak pe ka en=kore iyayiːraykere! シサㇰ ペ カ エンコレ イヤイーライケレ! 珍しいものを下さって本当にありがとう。 sisak tokuy ne utokuyekor=an kusu ne na シサㇰ トクイ ネ ウトクイェコラン クス ネ ナ 私たちはまたとない親友として親しくおつき合いしよう。(HK民話) {E: to be unusual; rare.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisakno
- シサㇰノ 【副】[sisak-no まれである・(副詞形成)] ごくたまに。 sisakno ikopoyke シサㇰノ イコポイケ たまあに混じっている。(S) {E: rarely; infrequently.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisakpe
- シサㇰペ 【si-sak-pe】 珍しい食べ物,おいしいもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisakpeka-opas
- シサㇰペカオパㇱ 【自動】[sisak-pe-kaopas めずらしい・もの・のところへかけつける] めずらしいものがとれたというので手伝いに行く。 sirkap a=rayke yak a=ye wa ku=sisakpekaopas, somo eani hem e=san wa e=inkar? シㇼカㇷ゚ アライケ ヤカイェ ワ クシサㇰペカオパㇱ、 ソモ エアニ ヘㇺ エサン マ エインカㇻ? ツノザメがとれたと言うので(私は)行って手伝ってあげるのよ、 あなたも行ってみない? (S) ☞ka(si) opas カ(シ) オパㇱ {E: to go help as one heard something rare was caught; to go help with something unusual that has been caught.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisam
- シサㇺ 【sisam】 和人,日本の. (出典:萱野、方言:沙流)
- sísam 1
- シサㇺ 【名】[sí-sam 主な・そば/となり(の人)]日本人(和人)(「シャモ」)(アイヌ民族でも他の少数民族でもない日本人の多数民族を指す名称)。 sísam mosir シサㇺ モシㇼ 和人の住んでいる土地(しばしば本州を指す)。 sísam itak シサㇺ イタㇰ/シサミタㇰ 日本語。 sísam úsey シサㇺ ウセイ [和人・飲用の湯] 和人の飲む湯(「お茶」の訳語として出た)。 húre sísam フレ シサㇺ [赤い・隣国人] 西洋人(「赤毛の人」の意味)。(W) ☆参考 sisam シサㇺ《自分のそば》とはアクセントが違う。 {E: the Ainu term for the Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisam 2
- シサㇺ 【位名】[si-sam 自分・のそば] 自分のそば。 sisam tátatata シサㇺ タタタタ 彼は自分のそばをトントンたたいた。(S民話) a=yupíhi wenno wenno koonkami híne oraun sisam un osura tek アユピヒ ウェンノ ウェンノ コオンカミ ヒネ オラウン シサㇺ ウン オスラ テㇰ (私の)兄はおおざっぱに拝礼してそれからそれを自分のそばにポンと投げるように置いた。(NK民話) ☆参考 sísam シサㇺ《和人》とはアクセントが違う。 {E: near, beside one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sísam mosir/Sísam mosir
- シサㇺ モシㇼ 【名】[和人・国] 和人の国(多くの場合、 本州以南を指す。 北海道の中で交易相手の和人の住んでいた地方を指すこともある)。 ☞sísam シサㇺ {E: Honshu; the land, country of the “Wajin”(Japanese).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisam'itak
- シサㇺイタㇰ 【sisam itak】 日本語,日本の言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisam'utar
- シサㇺウタㇻ 【sisam-utar】 和人,日本人.▷シ=私 サㇺ=側,近く ウタㇻ=仲間,隣人 (出典:萱野、方言:沙流)
- sisamampe
- シサマンペ §043 アブラガレイ (5) sisamampe (si-sa-mam-pe)「シサマンペ」 ⦅美幌、網走⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sisamampe
- シサマンペ §055 マツカワ (1) si-samampe (sí-sa-mam-pe)「しサマンペ」[si(本当の)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅長万部、幌別、白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sisamitak
- シサミタㇰ →シサㇺイタㇰ →シサㇺイタㇰ (出典:萱野、方言:沙流)
- sisamkere
- シサㇺケレ §390.死ぬ死ぬと言うsisamkere〔ši-sám-ke-re シさㇺケレ〕[<si(自分を)+isam(無く)+ki(する)+re(させる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisammosir
- シサンモシㇼ 【sisam-mosir】 日本国:津軽海峡から西の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisamuttap
- シサㇺウッタㇷ゚ §010 ガンギエイ;かすべ (5) sisam-uttap (si-sam-ut-tap)「シサㇺウッタㇷ゚」 ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sisamuttap
- シサㇺウッタㇷ゚ §011 メガネカスベ(マカスベ) (1) sisam-uttap (sí-sam-ut-tap)「しサㇺウッタㇷ゚」[<日本人・えい] ⦅浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sisanonkar
- シサノンカㇻ 【自動】[si-sa-nonkar 自分・の前・の様子を見る]様子を見に行く。 {E: to go and look at something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisanonkare
- シサノンカレ 【他動】[自動使役][sisanonkar-e 様子を見に行く・させる](人)に様子を見に行かせる。 {E: to make, let someone go and look at something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siscapus(-i)
- シㇱチャプㇱ §714.まぶた(瞼)(3)sis-capus(-i)〔šíš-ča-puš しㇱチャプㇱ〕[目・唇]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siscipi(-an)
- シㇱチピ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(5)siscipi(-an)〔šíš-či-pi しㇱチピ〕[sis(<sir 面)+cup-i(ジャブッと言わせる、水で洗う)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siscupi(-an)
- シㇱチュピ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(6)siscupi(-an)〔šíš-ču-pi しㇱチュピ〕[面をジャブッと洗う]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisermak'usiyar
- シセㇾマㇰウシヤㇻ 【si-sermak-usi-yar】 神に守護を願う.▷シ=自ら セㇾマㇰウシ=守護をつける ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sisermakuste
- シセㇾマクㇱテ 【si-sermak-us-te】 守ってくれるよう願う,祈る.▷シ=自ら セㇾマㇰウㇱ=守護がつく テ=させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisermakuste
- シセㇾマクㇱテ 【他動】[si-sermak-us-te 自分・の背後・につく・させる](神)に守ってもらう、 (神)に守護を願う、 (願い事をかなえてくれるように)祈る。 tasum kur apunno e=tusare kuni sekor kamuy ne yakka sisermakuste wa… タスㇺ クㇽ アプンノ エトゥサレ クニ セコㇿ カムイ ネ ヤッカ シセㇾマクㇱテ ワ… あなたが病人をちゃんと治すようにと、 神様にも守護を祈って…。(S会話) ☞sermak セㇾマㇰ。 {E: to pray to (the gods) for protection.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siseyanu
- シセヤヌ §785.目がかすむ(3)sis-eyanu〔šíš-e-ja-nu しㇱ・エヤヌ〕[sis(目)+e(において)+ya(網)+nu(持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sishahre
- シㇱハㇵレ §779.目を落す(死ぬ)sis-hahre〔šíš-hah-re しㇱ・ハㇵレ〕[sis(目を)+hahre(落とす)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisinah(p-i)
- シシナㇵ §698.ほうたい(包帯)(1)sisinah(p-i)〔ši-ší-nah シしナㇵ〕[<si(自分を)+sina(縛る)+p(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisinaheyaykara
- シシナヘヤイカラ §698.ほうたい(包帯)(2)ほおたいする sisinah-e-yay-kara〔ši-ší-nah-e-jáǐ-ka-ra シしナㇵ・エ・やイ・カラ〕[包帯・で・自身を・手当する]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisiraw
- シシラウ §139 アカウシアブ si-siraw(si-si-raw)「シシラウ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Sísirmuka
- シシㇼムカ 【名】[地名]沙流川筋。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisirmuka
- シシㇼムカ 【si-sir-mu-ka】 沙流川の古い名前.▷シ=本当に シㇼ=あたり ム=つまる,塞がる カ=させる *雨が降るたびに上流から土砂が流出し河口が門別の方へ寄ったり鵡川の方へ寄ったりした.それを河口がつまるとアイヌは考えてあたりがつまる川と名づけた.その説明を聞いた日本人は日本語で,砂の流れる川,砂流川と名づけたがいつの時代からか砂の文字が沙になった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisitomayar
- シシトマヤㇻ 【si-sitoma-yar】 威嚇する,脅す. (出典:萱野、方言:沙流)
- siskah(p-u)
- シㇱカㇵ §714.まぶた(瞼)(2)sis-kah(p-u)〔šíš-kah しㇱカㇵ〕[<sik-kap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisnah(k-an)
- シㇱナㇵ §794.めくら[である](2)sisnah(k-an)〔šíš-nah しㇱナㇵ〕[<sik-nak]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisnu(-an)
- シㇱヌ §466.そせいする(蘇生する)(5)sisnu(-an)〔šíš-nu しㇱヌ〕[<siknu]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisnu(-an)
- シㇱヌ §081.生きている(2)sisnu(-an)〔šíš-nu しㇱヌ〕[<sik-nu]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisoya
- シソヤ §122 スズメバチ (3) sisoya(sí-so-ya)「しソヤ」⦅名寄、穂別、沙流、様似、千歳、旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sisoya
- シソヤ 【si-soya】 赤バチ,スズメバチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sísoya
- シソヤ 【名】[si-soya 大きい・蜂][動物]スズメバチ(?)。 「大きな、 刺すと痛い蜂(ハチ)。 巣は木から軒から等下げる、 土中ではない。」 (S) ☆参考 toysoya トイソヤ もスズメバチらしい。 これは土の中に巣をつくる。 〔知分類 p.87 モンスズメバチ、 オオスズメバチ〕 {E: a large stinging bee.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisoyakamuy
- シソヤカムイ §122 スズメバチ (2) si-soyakamuy(sí-so-ya-ka-muy)「しソヤカムイ」⦅本別⦆スズメバチ(井上7) (出典:知里動物編、方言:)
- sispa
- シㇱパ §766.目がしら(2)sis-pa〔šíš-pa しㇱ・パ〕[sis(目)+pa(かみのはずれ)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sispa
- シㇱパ 【sispa】 避ける,よける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisrah(p-u)
- シㇱラㇵ §712.まつげ(睫)(6)sis-rah(p-u)〔šíš-rah しㇱラㇵ〕[<sik-rap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisrampa
- シㇱランパ §783.目をぱちぱちする;まばたく(7)sis-rampa〔šíš-ram-pa しㇱランパ〕[<sik-rappa]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sistah(p-u)
- シㇱタㇵ §712.まつげ(睫)(7)sis-tah(p-u)〔šíš-tah しㇱタㇵ〕[<sik-rap]⦅ニイトイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sistama
- シㇱタマ §772.めだま(目玉・眼球)(3)sis-tama〔šíš-ta-ma しㇱ・タマ〕[sis(目)+tama(玉)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisuyatpa(-an)
- シスヤッパ §225.体を左右に振る[いやいやをする時の身振;嫌悪・拒否の身振](2)sisuyatpa(-an)〔ši-sú-jat-pa シすヤッパ〕[si(自分を)+suyatpa(激しく振りつづける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisyeampe
- シㇱイェアンペ §793.めやに;眼脂(7)sis-yeampe〔šíš-je-am-pe しㇱイェアンペ〕[sis(目)+ye(うみ)+an(ある)+pe(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sita
- シタ §268 イヌ (2) sita (si-tá)「シた」 ⦅北見、釧路、十勝⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sitahni
- シタㇵニ §310 シラカンバ (13) sitah-ni (si-táh-ni)「シたㇵ・ニ」[<si-tat-ni 本当の・樺皮の・木] 茎 ⦅白浦、真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitahpa(-an)
- シタㇵパ §810.やけど(火傷)[する](5)お湯でやけどする sitahpa(-an)〔ši-táh-pa シたㇵパ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sitaipakokarip
- シタイパコカリㇷ゚ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (3) sita-ipakokarip (si-tá-i-pa-ko-ka-rip)「シたイパコカリㇷ゚」[sita(犬)ipakokarip(頭にからみつくもの)] 痩果 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitakapay
- シタカパイ §292 ムカゴイラクサ (3) sita-kapay (si-tá-ka-pay)「シたカパイ」[犬の・……]ムカゴイラクサから精製した繊維には普通のものとちょっと黒みがかったものとがあり、その後者をいう。⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitakorkoni
- シタコㇽコニ §012 ゴボウ(牛蒡) (2) sita-korkoni (si-tá-kor-ko-ni)「シたコㇽコニ」[sita(犬)korkoni(フキ)] 葉柄 ⦅様似、足寄、芽室、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitakosumpu
- シタコスンプ §268 イヌ (35) sita-kosumpu (si-tá-ko-sum-pu)「シたコスンプ」[<sita(犬)kosumpu(ばけもの)] ⦅美幌⦆ぶちイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- sitakpatakpa
- シタㇰパタㇰパ 【自動】[si-tak-pa-takpa 自分を・(擬音擬態の語根)・[複]・(重複)] バタバタもがき暴れる(赤ん坊が熱いお湯に入れられて、 人が捕らえられて、 蝶が蜘蛛の巣にかかって等)。 heporap ya or ta sitakpatakpa ヘポラㇷ゚ ヤ オッタ シタㇰパタㇰパ 蝶が蜘蛛の巣でもがき暴れている。(S) {E: to struggle violently.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitaktak(-u)
- シタㇰタㇰ §004.あかご;あかんぼ(1)si-taktak(-u)〔ší-tak-tak しタㇰタㇰ〕⦅サマニ、ホべツ⦆赤んぼ。[si(くそ)+taktak(かたまり);くそのかたまり]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sitantaka
- シタンタカ §053 ヒラメ (3) si-tantaka (sí-tan-ta-ka)「しタンタカ」[si(大)tantaka(カレイ)] ⦅美幌⦆テックイ (出典:知里動物編、方言:)
- sitapkaani
- シタㇷ゚カアニ 【他動】[si-tap-ka-ani 自分・肩・の上・…を持つ] …を肩にかつぐ。 ☆参考 esitapkaani エシタㇷ゚カアニ とも言う。 {E: to shoulder…; carry…on one's shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitapkaani
- シタㇷ゚カアニ 【si-tap-ka-ani】 かつぐ:肩に乗せたり肩から背中に掛けてかつぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitapkakokomo
- シタㇷ゚カココモ 【他動】[si-tap-ka-ko-komo 自分・肩・の上・に・…を折り曲げる] …を肩にかける(前後にたらして肩から下げる)。 ☆参考 たとえば着物、 カメラなどを。 {E: to hang…from one's shoulder(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- sitapkaomare
- シタㇷ゚カオマレ 【他動】[si-tap-ka-omare 自分・肩・の上・…に…を置く] …を肩にもたせかける。 ☆参考 酔っぱらいを肩で支えるのも。 {E: to lean on someone's shoulder(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- sitapkaomare
- シタㇷ゚カオマレ 【si-tap-ka-omare】 かつぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitapke
- シタㇷ゚ケ §241.傷つく(6)クマに傷つけられる sitapke〔ši-táp-ke シたㇷ゚ケ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sitasikerpe
- シタシケㇾペ §120 ケヤマウコギ (7) sita-sikerpe (si-tá-si-ker-pe)「シたシケㇾペ」[sita(犬)sikerpe(キハダの実)] 果実 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitasikerpeni
- シタシケㇾペニ §120 ケヤマウコギ (8) sitasikerpe-ni (si-tá-si-ker-pe-ni)「シたシケㇾペニ」[上記果実のなる木] 茎 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitaske
- シタㇱケ §241.傷つく(5)クマに傷つけられる sitaske〔ši-táš-ke シたㇱケ〕[si(自分を)+taske(剥ぐ)] (出典:知里人間編I、方言:)
- sitat
- シタッ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (1) si-tat (sí-tat)「しタッ」[本当の・樺皮] 樹皮 ⦅美幌、屈斜路、足寄、名寄、穂別、長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitat
- シタッ 【si-tat】 樺,マカバ▷シ=本当 タッ=樺 *山で狩小屋を作る時,この木の皮を屋根や囲いに使った. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitatayki
- シタタイキ §119 ヤブジラミ (2) sitatayki (si-tá-tay-ki)「シたタイキ」[sita(犬)tayki(蚤[ノミ])] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitataykimun
- シタタイキムン §119 ヤブジラミ (3) sitatayki-mun (si-tá-tay-ki-mun)「シたタイキムン」[上記果実のなる木の義] 茎葉 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitatni
- シタッニ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (2) sitat-ni (sí-tat-ni)「しタッ・ニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄、名寄、穂別、長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitatoma
- シタトマ §352 ツルボ (2) sita-toma (si-tá-to-ma)「シた・トマ」[seta(犬)toma(エゾエンゴサクの塊茎)] 鱗茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sitayki 1
- シタイキ 【sitayki】 ①叩く,殴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitayki 1
- シタイキ 【他動】…をたたく。 ☆参考 何でもなくただたたくことを言う。 人をなぐったり音を出すためにドアやたいこや物をたたいたりするのは kik キㇰ または kikkik キッキㇰ、 手の先で軽くトントンとたたくことは táta タタ または tátatata タタタタ。 {E: to beat, hit, pat…} (出典:田村、方言:沙流)
- sitayki 2
- シタイキ 【他動】[< sitayki 1 ](布)を織る。 ☆参考 isitayki イシタイキ [自動]機織りする、 厚司を織る。 {E: to weave (material).} (出典:田村、方言:沙流)
- sitayki 2
- シタイキ 【sitayki】 ②織る. アットゥㇱ シタイキ=厚司を織る.へらで叩いて織るのでこう言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitcasnatara
- シッチャㇱナタラ ☞sir-casnatara シッチャㇱナタラ (出典:田村、方言:沙流)
- sitcasnure
- シッチャㇱヌレ ☞sir-casnure シッチャㇱヌレ (出典:田村、方言:沙流)
- sitcasnure
- シッチャㇱヌレ 【sir-casnure】 掃除する,片づける,きれいにする. ソンノ イヨーハイ ヤイェシンニューケㇱ ペ ネ クス シッチャㇱヌレ カ ソモ キ オトイセル オムンセル ワ アン.イオッセレケレ=本当にあきれたよ,だらしないものだから掃除もしないで土けむりにむせ,ごみにむせている,たまげたものだ.ソンノ ク・コㇿ オペㇾ ケライ カッケマッ エ・ネ オアシ クス イランマカカ エ・シッチャㇱヌレ エアㇱカイ シリ=ああ孫娘よ,さすがに淑女になるであろうからすっかり掃除をするのが上手なこと(私の祖母は私の姉にそう言ってほめていたものであった). (出典:萱野、方言:沙流)
- sitcatcari
- シッチャッチャリ 【sir-car-cari】 散らかす. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitcininanina
- シッチニナニナ 【sir-ci-nina-nina】 あたりをこちゃこちゃにする. カパㇻウパㇱ カ タ イセポ アピㇼ シッチニナニナ ワ アン カアリアナクス(カアリ・アン アクス) シネ イセポ ア・オシコニ=さっと降った雪の上にウサギの足跡がこちやこちやあったので罠をかけたらウサギ1匹獲ることができた.エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホタヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場を見舞うために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitciturimeta
- シッチトゥリメタ ☞sir-citurimeta シッチトゥリメタ (出典:田村、方言:沙流)
- sitcopopatki
- シッチョポパッキ ☞sir-copopatki シッチョポパッキ (出典:田村、方言:沙流)
- sitekorsam-unte
- シテコㇿサㇺウンテ 【他動】[sik-tek-or-sam-un-te 自分・手・の中・(< …のそば)・(そこ)にある・させる][雅]…を手に持つ。 káne kuwa/sitekorsam/unte kane カネ クワ/シテコㇿサㇺ/ウンテ カネ [雅] 金(かね)の杖を手に持って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitoarawe
- シトアラウェ 【sito-arawe】 団子の煮汁. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitokankan(-i)
- シトカンカン §518.つむじ(旋毛);まきめ(4)背中にある旋毛 sitokankan(-i)〔ši-tó-kaŋ-kan シとカンカン〕[sito(しとぎ)+kankan(巻いているもの、腸)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sitokannima
- シトカンニマ 【名】[sito-kar-nima シト(餅)・をつくる・皿] シト(餅)をつくるときの練り鉢(まん丸い、 木製、 直径50センチぐらいで彫刻がしてある)。 {E: a pot for making dumplings.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitokappa
- シトカッパ 【sito-kappa】 団子を丸める.▷シト=団子 カッパ=丸めて平たくすること (出典:萱野、方言:沙流)
- sitoki-kot-tamasay
- シトキコッタマサイ 【名】[シトキ・ついている・玉連]シトキのついている首飾り玉連。(W) ☞sitoki シトキ、 tamasay タマサイ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sitoma
- シトマ 【他動】…を恐れる、 …がこわい(「おっかない」)。 a=sitóma アシトマ(通常早く話しているときは i が落ちて astóma アㇱトマ と発音される) (引用文の中で)私は…がこわい、 (一般に人が)…を恐れる、 (…は)恐ろしい。 {E: to fear…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitoma
- シトマ 【sitoma】 恐れる,恐ろしい,こわい. エネ アン ペ ク・シトマ アクス ムカウンクㇽ ア・キモカㇻ ヤㇰ ア・イェ=そうしたことを私は恐れていたのだが,鵡川の人が山で熊に殺されたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitomapa
- シトマパ 【他動】[複](sitoma シトマ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を恐れる、 …をこわがる、 …がこわい。 {E: to fear…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitomare
- シトマレ 【複他動】[他動使役][sitoma-re …を恐れる・させる] ①(人)に…を恐れさせる。 ②[慣用句] iyohay sitomare イヨハイ シトマレ [間投]おやまあ、 驚いた/あきれた。 {E: ① to make…fear… ② Oh my gosh! How suprising!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitopera
- シトペラ 【sito-pera】 団子べら:ランコ(カツラ),トペニ(イタヤ),プㇱニ(ホオノキ)製. 図[シトペラ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sitopetneka
- シトペッネカ 【sito-petneka】 団子をこねる.粉に水を入れてこねることをシトペッネカ レという. (出典:萱野、方言:沙流)
- sittap
- シッタㇷ゚ 【sir-ta-p】 踏み鋤:カリンパニ(サクラ)で作る. 図[シッタㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- sittap
- シッタㇷ゚ 【sir-ta-p】 大地を耕す物:右手に持ってトゥレㇷ゚タ(ウバユリ掘り)やアハ(土豆)などを掘る道具.材料は鹿の角またはイタヤ,アオダモなど堅い木を用いる.足で踏む鍬の役目の物もあるが,同じくシッタㇷ゚という.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sittap(-u)
- シッタㇷ゚ §712.まつげ(睫)(4)sittap(-u)〔šít-tap しッタㇷ゚〕[<sik-rap]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sittapnuma
- シッタㇷ゚ヌマ §712.まつげ(睫)(5)sittap-numa〔šít-tap-nu-ma しッタㇷ゚ヌマ〕[睫・毛]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sittaratarak
- シッタラタラㇰ ☞sir-taratarak シㇼタラタラㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- sittek/sittekka
- シッテッ/シッテッカ 【sittekka】 我慢する,我慢させる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sitteksam
- シッテㇰサㇺ 【位名】[sir-teksam 地・の横] 海岸沿いの所、 沿岸地域。 {E: a place along the seashore; a coastal area.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitteksamkor
- シッテㇰサㇺコㇿ 【自動】[sir-teksam-kor 地・の横・を持つ] 海岸づたいに進む/行く/来る。 {E: to go, come along the coastline.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sittemraypa
- シッテㇺライパ 【自動】[複](単は未出)[sir-tem-raypa あたり・腕・を移動させる[複]] 手さぐりする。 {E: to grope, feel one's way when the ground is slippery after rain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sittemraypa
- シッテㇺライパ 【sir-tem-raypa】 手探り(する).▷シㇼ=あたり テㇺ=手 ライパ=撫でる シㇼテㇺライパがシッテㇺライパになる (出典:萱野、方言:沙流)
- sittenatenak
- シッテナテナㇰ ☞sir-tenatenak シㇼテナテナㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- síttókap
- シットカㇷ゚ ☞sir-tókap シットカㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- sittokap
- シットカㇷ゚ 【sir-tokap】 昼(になる). (出典:萱野、方言:沙流)
- síttoyárekurok
- シットヤレクロㇰ ☞sir-toyarekurok シットヤレクロㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- sitturaynu
- シットゥライヌ 【自動】[sir-turaynu 地/あたり・を見失う] 道に迷う。 {E: to lose one's way; get lost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitturaynu
- シットゥライヌ 【sir-turaynu】 迷う:道に迷う. シネ シトゥ チャッカリ(チ・アッカリ).オロワノ シットゥライヌ・アㇱ ヤアニ ヤアニ リトゥㇽオレウシ・アン クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ イワㇰ・アㇱ エアㇱカイ=ひとつの峰を私たちは過ぎた.それから道に迷い,危なく危なく途中で泊まるかなーと思ったけれども,帰ることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitturpaotuy
- シットゥㇽパオトゥイ ☞sir-turpaotuy シットゥㇽパオトゥィ (出典:田村、方言:沙流)
- sittuyma
- シットゥイマ 【sir-tuyma】 遠い. (出典:萱野、方言:沙流)
- sítu-ukaeraye
- シトゥウカエライェ 【自動】[sítu-u-ka-e-raye 尾根・互い・の上・に/で・…を行かせる] 尾根の集まっている上の方を横切って近道をして行く(下の方を通ると尾根をいくつも越えなければならず、 ずっと遠回りであるから)。(S) {E: to take a short cut across mountainous ridges.} (出典:田村、方言:沙流)
- situkap
- シトゥカㇷ゚ §141 ヤマブドウ (9) situkap (si-tú-kap)「シとぅカㇷ゚」[situ(闘争用のこん棒)kap(皮)] 茎の皮 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- situkaptukusis
- シトゥカㇷ゚トゥクシㇱ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (3) situkap-tukusis(si-tú-kap-tu-ku-sis)「シとぅカㇷ゚トゥクシㇱ」⦅美幌⦆イワナ (出典:知里動物編、方言:)
- situmasire
- シトゥマシレ 【後副】[si-tumasi-re 自分・の中のいくつかをとる・させる]とびとびに(全部にでなく)。 aynu situmasire korar ora アイヌ シトゥマシレ コラㇻ オラ 皆にあげないでその中のあげる人にだけあげなさい。(S) ☆参考 他動詞の形だが、 動詞のままの用例は未出。 {E: sometimes; here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- situmkanere
- シトゥㇺカネレ 【自動】[si-tum-ka-ne-re 自分を・たくさんのものの中・の上・になる・させる] でしゃばる。 {E: to intrude; be meddlesome.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siturare
- シトゥラレ 【他動】[si-tura-re 自分・に同伴する・させる] …を自分と一緒に来させる。 makan katkor pe/páse humi/siturare/kosne humi/sihopire マカン カッコㇿ ペ/パセ フミ/シトゥラレ/コㇱネ フミ/シホピレ [雅]何者かが重い音を伴ってやって来る、 軽い音は伴わずに置いて来る。(Sユーカラ) {E: to make, let…accompany one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siturare
- シトゥラレ 【si-tura-re】 自分と一緒に連れて行く. ▷シ=自ら トゥラ=一緒に レ=させる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- situririsimacici
- シトゥリリシマチチ 【si-turiri si-macici】 伸び縮み. (出典:萱野、方言:沙流)
- siturukina
- シトゥルキナ §113 ハナウド (4) situru-kina (si-tú-ru-ki-na)「シとゥルキナ」[situru(<si-turu“自分を・伸ばす”“伸びる”)kina(草)] 根生葉の葉柄 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siukokarakari
- シウコカラカリ 【si-u-ko-karakari】 丸くなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- siukokarkari
- シウコカㇻカリ 【si-u-ko-kar-kari】 体を丸める,丸くなっている. ▷シ=自ら ウコカㇻカリ=丸くなる メライケワ ネノイネ シウコカㇻカリワ ホッケワアン=寒いらしく,体を丸めて寝ている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siwanaekoh(t-an)
- シワナエコㇹ §389.しぬ(死ぬ)(29)siwanaekoh(t-an)〔ši-wá-na-e-kohシわナエコㇹ〕[si(真の)+hana(ハナ病;→「けんぺき」の項参照)+ekot(で死ぬ);真正のハナ病で死ぬ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siwenpa
- シウェンパ 【名】[si-wen-pa 本当に・悪い・口](?) (次の慣用表現で)叱責、 叱りつける言葉。 otu siwenpa/ore siwenpa/esirotatpa オトゥ シウェンパ/オレ シウェンパ/エシロタッパ [雅]姉は、 何回も何回も叱りつけおこりつけて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siwkarus
- シウカルㇱ §447 エブリコ (1) siw-karus (síw-ka-rus)「しウカルㇱ」[にがい・キノコ] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwkina
- シウキナ §105 エゾニュウ (1) siw-kina (síw-ki-na)「しウキナ」[siw(にがい)kina(草)] 葉柄 ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwnatehka
- シウナテㇸカ §510.つかれる;疲労する(3)siwnatehka〔šíu-na-teh-ka しウナテㇸカ〕["灰の様になる" "自分を灰のようにならせる"―si(自分を)+una-tek(灰の様である)+-ka(させる)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.61】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siwnikap
- シユーニカㇷ゚ 【siw-ni-kap】 にがきの皮. ▷シューニ=にがき カㇷ゚=皮 シューニカㇷ゚ イタンキオㇿ アオマレ ウセイ アオマレワ アクコㇿ ホニヒアラカヒタ トテッペネワ=にがきの皮をお椀に入れてお湯を注ぎ,それを飲むと腹病みが治るものだ. *腹病みの薬.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siwninaraka
- シウニナラカ §153.おうだん(黄疸)(1)siwnin-araka〔šíŭ-nin-a-ra-ka しウニン・アラカ〕[黄色い・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siwninikonkap
- シウニンイコンカㇷ゚ §160 アオムシ(幼虫) (3) siwnin-ikonkap(síw-nin-í-kon-kap)「しウニンいコンカㇷ゚」[<siwnin(青い)ikonkap(体を折曲げる者)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siwninonkerah(c-i)
- シウニノンケラㇵ §484.たん(痰)(4)青痰 siwnin-onke-rah(c-i)〔síŭ-nin-oŋ-ke-rah しウニン・オンケラㇵ〕[siwnin(黄色い)+onke(咳)+rah(痰)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siwninsame
- シウニンサメ §085 アオザメ (1) siwnin-same(síw-nin-sa-me)「しウニンサメ」[siwnin(青い)same(サメ)]成魚⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siwsiwatki
- シウシワッキ 【siw-siw-atki】 風がうなる. ニタイカㇻペ シューシュワッキ=林にあたる風の音がびゅーっとうなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- siwto-hápo
- シウトハポ 【名】[siwto-hápo しゅうと/しゅうとめ・母] 姑、 夫または妻の母(=siwto(ho) unarpe シウト(ホ) ウナㇻペ)。 ku=siwtohapo クシウトハポ 私のしゅうとめ(姑、 夫または妻の母)。 {E: mother-in-law.} (出典:田村、方言:沙流)
- siwto-iyapo
- シウトイヤポ 【名】舅、 夫または妻の父(=siwto(ho) acapo シウト(ホ) アチャポ)。 ku=siwto-iyapo クシウトイヤポ 私のしゅうと(夫または妻の父)。(S) {E: father-in-law.} (出典:田村、方言:沙流)
- siwtohapo
- シウトハポ §020.母(14)siwto-hapo〔šíŭ-to-ha-po しウトハポ〕⦅ホロベツ⦆しゅうとめ(姑)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siwtohapo
- シウトハポ 【siwto-hapo】 しゅうとめ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siyamam
- シヤマㇺ 【si-amam】 米. (出典:萱野、方言:沙流)
- siyamam
- シヤマㇺ 【名】[sí-y-amam 主要な・(挿入音)・穀物][植物] 稲、 米 ☆参考 amam アマㇺ《穀物》の中の代表格は昔はヒエだったが、 後からもたらされた米をヒエよりも上格に置いてこう呼ぶ。 〔知分類 p.228 siamam イネ((幌別))〕 {E: rice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyamamtoy
- シヤマㇺトイ 【名】[siyamam-toy 米・土地/畑] 田んぼ、 稲田。 {E: a paddy field.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyamkire
- シヤㇺキレ 【他動】[si-y-amkir-e 自分・(挿入音)・を見知る・させる](人)に自分を見知ってもらう。 {E: to make, have someone know, understand one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyankur
- シヤンクㇽ §426 マムシ (7) siyankur (si-yán-kur)「シやンクㇽ」[<si-an-kur(本当・の・神)] ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siyante
- シヤンテ 【自動】[si-y-an-te 自分・(挿入音)・ある/いる・させる](?) 怒る、 腹立つ。 kamuy siyante koysam kuni p ne nankor na カムイ シヤンテ コイサㇺ クニㇷ゚ ネ ナンコン ナ 神様が怒ることのないようにお願いします。(W独話) {E: to be, get angry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyante
- シヤンテ 【si-ante】 腹を立てる,気にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- siyapapu
- シヤパプ §187.かくらん(霍乱)(2)かくらん(霍乱) siyapapu〔ši-já-pa-pu シやパプ〕[<si(自分を)+hapapu(あやぶむ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siyapkere
- シヤㇷ゚ケレ §038.やもめ(11)siyapkere〔ši-jap-ke-re シヤㇷ゚ケレ〕⦅ホロべツ⦆死者の家族がyayciste sirosi(喪に服している印)に髪の毛を切ること。葬式がすんで山から帰って来ていったん泣いて、それから妻は丸坊主になり、近親から順に少しずつ髪を切る。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siyarikiki
- シヤリキキ 【自動】[si-y-arikiki まことに・(挿入音)・よく働く] 本当にまめまめしくよく働く。 siyarikiki p ne a ruwe ne noyne, cisesoy pirka ruwe a=eráyap kor シヤリキキㇷ゚ ネ ア ルウェ ネ ノイネ、 チセソイ ピㇼカ ルウェ アエラヤㇷ゚ コㇿ (その女は)よほど働き者だったらしく、 家の外はとてもきれいになっているので私は感心しながら。(NK民話) {E: to be hardworking; diligent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Siyarpasar
- シヤㇻパサㇻ 【名】[< si-y-ar-pa-sar 本当の・(挿入音)・全く・頭(源)・沙流川(< 葦原)] いちばんもとになる沙流川=沙流川の本流。 (出典:田村、方言:沙流)
- siyarpasitu
- シヤㇻパシトゥ 【名】[siyarpa-situ いちばんもとになる・尾根] 中心になるいちばんもとの尾根。 siyarpasitu oro wa rap sítu シヤㇻパシトゥ オロ ワ ラㇷ゚ シトゥ もとの尾根から分かれて下っている尾根。(S) {E: a main, central ridge.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyasis'eo
- シヤシㇱエオ 【自動】何でもきたながる。 ☆参考 cakkeeo チャッケエオ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- siyasuraste
- シヤスラㇱテ 【自動】[si-y-asur-as-te 自分・(挿入音)・うわさ・立つ・させる] 名が聞こえている(いいことでも悪いことでも)。 wenpurikor wa siyasuraste ウェンプリコㇿ ワ シヤスラㇱテ 悪事を働いて評判になっている。 {E: to be well-known; famous.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyeapamakayar
- シイェアパマカヤㇻ 【自動】[si-y-e-apa-maka-yar 自分・(挿入音)・に・出入口・を開く・人にさせる] 人に戸を開けてもらう、 戸を開けてくれと言う。 siyeapamakayar haw as シイェアパマカヤㇻ ハウ アㇱ 戸をあけてくれと言う声がした。(S民話) {E: to have someone open a door.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyekimatekka
- シイェキマテッカ 【他動】[si-y-e-kimatek-ka 自分・(挿入音)・に・驚きあわてる・させる] …をおどす。 {E: to threaten, frighten…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyekimatekka
- シイェキマテッカ 【si-e-kimatek-ka】 おどす,さあどうしてくれる返事をしろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siyekimatekkapa
- シイェキマテッカパ 【他動】[複](siyekimatekka シイェキマテッカ は単複の区別なし)(二人以上)をおどす。 {E: to threaten, frighten… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyenkakuste
- シイェンカクㇱテ 【他動】[si-y-e-enka-kus-te 自分・(挿入音)・の上方・を通る・させる](鳥が)(矢)を自分の上を通す(当たらないようによける)。 (W神謡K) ☆対語 sicorpokkuste シチョロポックシテ。 ☆参考 péka ペカ (矢)を受け取る=(矢)に当たる。 (出典:田村、方言:沙流)
- siyepekare
- シイェペカレ 【他動】[si-y-e-peka-re 自分・(挿入音)・それで・…を受け取る・させる](?) (自分の願うことを人に頼むのに)…を頼りにして頼む。 páse kamuy a=siyépekare wa a=ye パセ カムイ アシイェペカレ ワ アイェ 尊い神を頼りにしてお願いする(この場合、 熊を殺して持って行き、 その熊の神を頼りにして相手の娘との結婚話をすることを言っている)。 {E: to ask someone for something; ask someone to do something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyerampokiwente
- シイェランポキウェンテ 【他動】[si-y-erampokiwen-te 自分・(挿入音)・を憐れむ・させる] …に憐れみを乞う。 {E: to feel sorry, pity for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyetaye
- シイェタイェ 【自動】[単](複は siyetaypa シイェタイパ)[si-etaye 自分・を引く/抜く] ひっこむ、 抜け出る。 ☆参考 「ひっこむ」の訳語として出た。 {E: to draw back; withdraw (pl).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyetaye
- シイェタイェ 【si-etaye】 引っこむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siyetaypa
- シイェタイパ 【自動】[複](単は siyetaye シイェタイェ)(二つ以上が)ひっこむ、 抜け出る。 a=sikéhe wa sipicipici siyetaypa wa rap ayne アシケヘ ワ シピチピチ シイェタイパ ワ ラㇷ゚ アイネ 私の背負い荷からモソモソもがき抜け出て、 みんな下に落ちてしまって。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyetuuyna
- シイェトゥウイナ 【自動】[si-y-etu-uyna 自分・(挿入音)・鼻・を取る] 鼻の前にこぶしを当てる(驚きを示す仕草)。 a=kor nispa utar ka siyetuuyna, erayap rok erayap rok kor アコン ニㇱパ ウタㇻ カ シイェトゥウイナ、 エラヤㇷ゚ ロㇰ エラヤㇷ゚ ロㇰ コㇿ 私の村の長者方も鼻にこぶしを当てて驚きを示し、 皆ひどく感心していて。(W民話) siyetuuyna siparuyna kor シイェトゥウイナ シパルイナ コㇿ 鼻と口にこぶしを当てて非常に驚いたという仕草をしながら。(W神謡語り) ☆参考 昔は、 ひどく驚いたときやひどく感心したときにこぶしをにぎって鼻と口の前に当てる習慣があった。 これは魂が抜け出さないようにするためだと説明されている。 ☞siparuyna シパルイナ {E: to put one's closed hand in front of one's nose in surprise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyey(-e) pirka
- シイェイ ピㇼカ §669.病気が治る(4)病気が治る siyey(-e) pirka〔ši-jéǐ|pir-ka シいぇイ・ピㇼカ〕[病気が・いい]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siyeye(-an)
- シイェイェ §667.びょうき(病気)(7)病気[する] siyeye(-an)〔ši-jé-je シいえイェ〕⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siyeyemawsiyupu
- シイェイェマウシユプ 【自動】[siyeye-maw-si-yupu 病気・気・自分を・きつくする] 病気が重い(熱が高く出たり、 ちょっと下がったりする)。 siyeyemawsiyupu wa ramu cisuye kor an シイェイェマウシユプ ワ ラム チスイェ コラン 病気が重くてうわごとを言っている。 ☞siyupu シユプ (S) {E: to be seriously sick, ill.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyeyomneyar
- シイェヨㇺネヤㇻ 【自動】[si-y-eyomne-yar 自分・(挿入音)・…にこりる・人に…される] 人にこりられる。(S会話) {E: to learn a lesson from someone, something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyeypa(-an)
- シイェイパ §667.びょうき(病気)(8)病気[する] siyeypa(-an)〔ši-jéǐ-pa シいえイパ〕[<siyeye(病気する)+-pa(複数語尾)]⦅サル⦆【雅―聖典, p.218】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siyeywankeyar
- シイェイワンケヤㇻ 【自動】[si-y-eywanke-yar 自分・(挿入音)・を使う・人にさせる] 人に無理に申し込んで使ってもらう。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- siyoka
- シヨカ 【位名】[si-y-oka 自分・(挿入音)・の後ろ] 自分の(進んで来た)後ろ。 siyoka un シヨカ ウン 自分の後方へ。 siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 自分の進んで来た後ろの方を振り返って見る。 siyoka un hosari シヨカ ウン ホサリ 自分の後ろの方を振り向く。(S) ☆対語 siyetok シイェトㇰ {E: behind oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyokina
- シヨキナ §296 くじら(クジラ (22) siyokina (si-yó-ki-na)「シよキナ」[<si-okina 大・オキナ] クジラの大・化け物⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- siyokkamuy
- シヨッカムイ §481.たましい;霊魂(17)永久によみがえらぬ霊魂 siyok-kamuy〔ši-yók-ka-muǐ シよㇰカムイ〕[<si(真に)+ok(悲しむ、欺く)+kamuy(霊魂)]⦅サル⦆【雅―聖典, p.81】 (出典:知里人間編I、方言:)
- siyompiyar
- シヨンピヤㇻ §038.やもめ(6)siyompiyar〔ši-jóm-pi-jar シよンピヤㇻ〕⦅ホべツ⦆女やもめ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siyompuyar
- シヨンプヤㇻ §038.やもめ(7)siyompuyar〔ši-jóm-pu-jar シよンプヤㇻ〕⦅サル⦆未亡人。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siyonpiyar
- シヨンピヤラ 【siyon-piyar】 後家,夫が先に死んでしまった女性.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siyonpuyar
- シヨンプヤㇻ 【名】最近夫を失った未亡人。 {E: a recently widowed woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyoromare
- シヨロマレ 【他動】[si-y-or-oma-re 自分・(挿入音)・のところ・に入る・させる](他の人)を自分の家に入れる。 {E: to let someone enter one's house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyororaye
- シヨロライェ 【他動】[si-y-or-o-raye 自分・(挿入音)・のところ・に・来させる] (よそにいる人)を自分のところにひっぱる。 (出典:田村、方言:沙流)
- siyosmak
- シヨㇱマㇰ 【位名】[概](所は siyosmake シヨㇱマケ)[si-y-osmak 自分・(挿入音)・の背後] 自分の背後。 (出典:田村、方言:沙流)
- siyosmake
- シヨㇱマケ 【位名】[所](概は siyosmak シヨㇱマㇰ) (次の文脈で)自分の背後。 siyosmake un シヨㇱマケ ウン 自分の背後へ。 siyosmake un inkar シヨㇱマケ ウン インカㇻ 自分の背後を見る。(S) {E: behind oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyosmaktekeciw
- シヨㇱマㇰテケチウ §448.すわる(座る)(45)背後へ両手をついてそれによりかかるようにして座る siyosmak-tekeciw〔ši-jóš-mak-te-ké-čiŭ シよㇱマㇰ・テけチウ〕[si(自分の)+osmak(後ろ)+tek(手)+e(そこに、=自分の後ろに)+ciw(つく)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siyukomuymampa
- シユコムイマンパ 【自動】[複](単は用例がない)[si-y-uko-muymampa 自分・(挿入音)・皆一緒に・集める[複]] 自分の持ち物をかき集める、 出て行くしたくをする。 ☞ukomuymampa ウコムイマンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyuppa
- シユッパ 【自動】[複](単は siyupu シユプ)(二人以上が)ギューッと力をつける(しっかりやる)。 {E: to brace oneself; put one's strength into (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- siyusacari
- シユサチャリ 【自動】[si-y-usa-cari 自分・(挿入音)・バラバラに・…を散らす] 散らばる。 toop repun mosir wa cípo he ne ya nep o wa siyusacari p aynu ne wa トオㇷ゚ レプン モシㇼ ワ チポ ヘ ネ ヤ ネㇷ゚ オ ワ シユサチャリㇷ゚ アイヌ ネ ワ アイヌははるか海の向こうの島から舟に乗ってか何かに乗って来てあちこちに散らばったので。(S言い伝え) {E: to be scattered, disordered.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyusaraye
- シユサライェ 【自動】[si-y-usaraye 自分・(挿入音)・を分ける](一つのもとから)分かれる、 分岐する。 {E: to diverge; branch off.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyutarpane
- シユタㇻパネ 【自動】[si-y-utar-pa-ne 自分・(挿入音)・人々・頭・になる]一人前の立派な男になる。 ☆参考 この形で独立の動詞としては未出。 複数語尾 -pa パ を伴って出てきた。 ☞siyutarpanepa シユタㇻパネパ (出典:田村、方言:沙流)
- siyutarpanepa
- シユタㇻパネパ 【自動】[複](単 siyutarpane シユタㇻパネ は用例がない)(二人以上が皆) 一人前の立派な人(男)になる。 tane a=poutari siyutarpanepa wa タネ アポウタリ シユタㇻパネパ ワ いまはもう私の息子たちが一人前の立派な男になって。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soatay
- ソアタイ 【名】[so-atay 借財・料金] 借財(の値)。 {E: a debt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soatay
- ソアタイ 【so-atay】 借金. ク・ポホ ソアタイ タㇰ クス カㇻパレ(ク・アㇻパレ) クス ク・イェ ヤッカ エウッチケ ワ アㇻパ コパン=私の息子に借金取りに行かせようと私が言っても尻込みして行くのをいやがった. (出典:萱野、方言:沙流)
- soataykar
- ソアタイカㇻ 【so-atay-kar】 借金を返す. (出典:萱野、方言:沙流)
- soataykar
- ソアタイカㇻ 【自動】[soatay-kar 借財・を払う] 借金/借財を払う/返す。 {E: to return borrowed money.} (出典:田村、方言:沙流)
- soataykor
- ソアタイコㇿ 【自動】[soatay-kor 借財・を持つ] 借金している、 (お金、 食物等の)借りがある。 {E: to be in debt.} (出典:田村、方言:沙流)
- soataytak
- ソアタイタㇰ 【自動】[soatay-tak 借財・を取りに行く] 借金取りに行く/来る、 借財の返済をさせに行く/来る。 {E: to go to recover a debt, lent money, food etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- soataytak
- ソアタイタㇰ 【so-atay-tak】 借金を請求する.▷ソアタイ=貸し タㇰ=迎える,請求する (出典:萱野、方言:沙流)
- sohkana
- ソㇹカナ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (15) sohkana (sóh-ka-na)「そㇹカナ」 成魚 ⦅多蘭泊、真岡、富内、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sohokar
- ソホカㇻ 【soho-kar】 ござを敷く,敷物を敷く. (出典:萱野、方言:沙流)
- soitakorsame
- ソイタコㇿサメ §086 シュモクザメ (1) soita-kor-same(só-i-ta-kor-sa-me)「そイタコㇿサメ」[so-ita-(板子)kor(もつ)same(サメ)]成魚⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sokan
- ソカン §508.腸チフスsokan〔só-kan しょカン〕[<日本語‘傷寒'>⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sókar
- ソカㇻ 【自動】[so-kar 座・をつくる](地面の上に)敷物を敷いて人々が入って座れるように整える。 sókar hem ki munnuwe hem ki ソカㇻ ヘㇺ キ ムンヌウェ ヘㇺ キ 敷物を敷いたり掃き掃除をしたりする(民話の中で、 客人を迎え入れる用意をする場面の常套句)。 {E: to lay out a mat (on the ground) for people to sit on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sokar ka ta
- ソッカㇻカタ 【so-kar ka ta】 床(敷物を敷いてない床). (出典:萱野、方言:沙流)
- sokarhoku
- ソカㇻホク §036.おっと(夫)(8)so-kar-hoku〔só-kar-ho-ku そカㇻ・ホク〕⦅H.⦆【雅】かしずく夫。e-〜「汝のかしずく夫」⦅聖典, p.175⦆。[so(座席を)+kar(つくる、しつらえる)+hoku(夫);そのために座席をしつらえてかしずく夫]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sókarmaci(hi)
- ソカㇻマチ(ヒ) 【名】[所](概 sokarmat ソカㇻマッ の用例はない。)[sokar-mat-i 敷物を敷いて座を整える・女/妻・(所属語尾)][雅] 正妻。 a=antemaci/a=sokarmaci/a=osúra kuni/a=ramú ka/somo ki awa アアンテマチ/アソカㇻマチ/アオスラ クニ/アラム カ/ソモ キ アワ わが正妻、 わが本妻と、 別れることなど思ってもみなかったが。(W神謡語り) antemacihi sókarmacihi ikesuy hi ruska kusu アンテマチヒ ソカㇻマチヒ イケスイ ヒ ルㇱカ クス (その男の神は)正妻が、 本妻が、 怒って出て行ったので不機嫌になって。(W独話) ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ) とも言う。 用例は二つとも類義並列の対句である。 両方とも主として韻文で使われる。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言う簡単な言い方は poromat ポロマッ[概]/poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)[所]。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sokarmat
- ソカㇻマッ 【so-kar-mat】 本妻. →チパンケマッ (出典:萱野、方言:沙流)
- sokay
- ソカイ §325 カワセミ (1) sokay (so-káy)「ソかイ」 ⦅穂別、千歳、近文、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sokaykamuy
- ソカイカムイ §325 カワセミ (2) sokay-kamuy (so-káy-ka-muy)「ソかイカムイ」 ⦅屈斜路⦆(コ184) (出典:知里動物編、方言:)
- sokkana
- ソッカナ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (14) sokkana (sók-ka-na)「そッカナ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- soksok-ki-yak
- ソㇰソㇰキヤㇰ 【間投】[(キツツキの擬音)](スズメの神の神謡でキツツキ(esoksoki エソㇰソキ)の神が登場してしゃべる場面での折り返し。) ☆発音 ki キ の部分をのばして ソクソクキーヤク と4拍にして歌う。 ☆参考 ki-yak キヤㇰ の部分は《…すると》とも解釈できる。 ☆参考 esoksoki エソㇰソキ アカゲラ(?)(キツツキの一種)。 (出典:田村、方言:沙流)
- somo hayta ya
- ソモ ハイタ ヤー 【somo hayta ya】 足りなくないかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoiperepa/somoyperepa
- ソモイペレパ 【他動】[自動使役][複][somo-ipe-re-pa …しない・ものを食べる・させる・[複]](二人以上が皆)…にものを食べさせない、 …に何も食べさせない、 …に食事を与えない。 nísapno siknak=an akusu i=somoiperepa, rur takup i=érepa ニサㇷ゚ノ シㇰナㇰアン アクス イソモイペレパ、 ルッ タクㇷ゚ イエレパ 私が急に目が見えなくなると(息子夫婦は)私にものを食べさせてくれなくなった、 おつゆだけしか食べさせてくれなくなった。(W民話) {E: to not feed… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- somoitak
- ソモイタㇰ 【somo itak】 唖である,口がきけない人. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoitak(-an)
- ソモイタㇰ §155.おし(唖・唖者)(1)唖[者である]somo-itak(-an)〔so-mó-i-tak ソもイタㇰ〕[somo(否定の副詞)+itak(物言う);物言わぬ]⦅チカブミ、ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- somoitakpe
- ソモイタㇰペ §155.おし(唖・唖者)(2)唖者 somoitakpe〔so-mó-i-tak-pe〔ソもイタㇰペ〕[somoitak(物言わぬ)+pe(者)]⦅ホロベツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- somoka
- ソモカ 【somoka】 まさか. ソモカ エネ ハワㇱ クナㇰ ア・ラム=まさかそのような話になるとは思わなかった.ソモカ エネ イキ・アン クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ エネ イキ・アン.ソンノ ヤイアパプ ア・キ ナ イテキ エン・コイキ=まさかそうすると思わなかったのにそうしてしまった.本当に私は謝るので私をいじめないで.ソモカ エ・エㇰ クナㇰ ク・ラム ア ワ エ・エㇰ=まさか来るとは思っていなかったのにお前は来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoneyakanak
- ソモネヤカナㇰ 【somo ne yak anak】 〜でなければ. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoyakun
- ソモヤクン 【somo yakun】 そうしないと. エモ ア・エトイタ ヒ タ アナㇰネ クロホ ラウネ ノ ア・カㇻ ペ ネ ソモ ヤクン エモ ウェン ペ ネ=ジャガイモを蒔く時は畝を深くするものだ.そうしないとジャガイモがよくないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoyaykatanuno
- ソモヤイカタヌノ 【somo yaykata-nu no】 遠慮もせずに.▷ソモ=(否定) ヤイカタヌ=遠慮する ノ=〜で (出典:萱野、方言:沙流)
- somoyaysitomap
- ソモヤイシトマㇷ゚ 【somo yay-sitoma-p】 恥知らず. (出典:萱野、方言:沙流)
- somoytak
- ソモイタㇰ 【自動】[somo-itak …しない・話す] ものを言わない、 唖者(「おっち」)である。 toanta somoytak kur an na トアンタ ソモイタㇰ クㇽ アン ナ あそこに唖の人がいるよ。(S) {E: to be dumb; cannot speak.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sompa
- ソンパ 【sompa】 そば. (出典:萱野、方言:沙流)
- sompaokina
- ソンパオキナ 【sompa-o-kina】 ウキヤガラ,エゾアブラガヤ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- sompaokina
- ソンパオキナ §377 エゾアブラガヤ (2) sompaokina (sóm-pa-o-ki-na)「そンパオキナ」[sompa(稜)o(ある)kina(草)] 茎葉 ⦅沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sompaokina
- ソンパオキナ §380 ウキヤガラ (1) sompaokina (sóm-pa-o-ki-na)「そンパオキナ」[sompa(稜)o(ある)kina(草)] 稈 ⦅沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sonapi
- ソナピ 【sonapi】 てんこ盛り,山盛り:山盛りご飯. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonapiarke
- ソナピアㇻケ 【sonapi-arke】 盛り飯の半分:結婚式で新郎が食べた残り半分の飯のこと.▷ソナピ=山盛り アㇻケ=半分. 図[ソナピアㇻケ] (出典:萱野、方言:沙流)
- soneaspe
- ソネアㇱペ 【sone-as-pe】 本当の話. ネイタ ネ ヤッカ イユトゥㇽウェンテ ルスイ ペ オカイ ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ コㇿ オマナン=どこにでも仲たがいをさせたい者がいて,嘘の話や本当の話を言いふらして歩く.テエタ アナㇰネ オッカイポ ウタㇻ ウウェカㇻパ コㇿ スンケアㇱペ ソネアㇱペ エウパウレ シノッチャランケ コラチ ネ ア コㇿカ タネ アン ウタㇻ ネノ アン イキ ソモ キ パ=昔は若者たちが集まると嘘の事や本当の事を口論し,遊びの討論会のようなものであったが今の人たちはそのようなことはしなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonkaci
- ソンカチ 【名】[< 日本語] 正月。 ☆参考 asirpa アシㇼパ 新年。 towetanne トウェタンネ 1月。 inomito イノミト 元日。 {E: New Year.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonkoanpa
- ソンコアンパ 【自動】[sonko-anpa 言づて・を携える] 言づてを持って行く/来る。 …sekor sonkoanpa ruwe ne …セコㇿ ソンコアンパ ルウェ ネ …という言づてを持って行った。(S言い伝え) ☆参考 複数形の形だが anpa アンパ の代りに単数形 ani の入った用例はない。 {E: to deliver a message.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sonkopayere
- ソンコパイェレ 【自動】[sonko-paye-re 言づて・行く[複]・させる] 言づてを送る。 ☆参考 複数形の形だが paye パイェ の代りに単数形の arpa アㇻパ を使った用例はない。 {E: to send a message.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sonno anpe
- ソンノ アンペ 【sonno an-pe】 本当,真実. ソンノ ヘー? アンペ ヘー?=本当かい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonno he iyohay
- ソンノ ヘー イヨーハイ 【sonno he iyohay】 本当かいあきれたことだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonno ka/sonnoka
- ソンノ カ 【副】[sonno ka 本当に・も(副助詞)] やはり本当に、 思ったとおり、 予想したとおり、 聞いたとおり。 sikpuye e=neno kane an wa ku=kir akusu sonno ka e=poho ne a ruwe シㇰプイェ エネノ カネ アン マ クキラクス ソンノ カ エポホ ネ ア ルウェ 目元があなたに似ているのでわかったがやっぱりあなたの息子だったのだな。(S) “taan pe ikemara somo ne?” “aː, sonno ka ikemara ne na a=ta wa inkar=an” 「タアン ペ イケマラ ソモ ネ?」「アー、 ソンノ カ イケマラ ネ ナ アタ ワ インカラン」「これイケマの葉じゃない?」「ああ、 ほんとにイケマの葉だよ、 掘ってみよう。」 (S) (出典:田村、方言:沙流)
- sonno páse oripak
- ソンノ パセ オリパㇰ 【名】[本当に・重大な・伝染病] 天然痘。 {E: smallpox.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonno póka
- ソンノ ポカ 【副】[本当に・も(副助詞)] やはり本当に、 思ったとおり、 予想したとおり、 聞いたとおり。 ☆参考 sonno ka ソンノ カ をさらに強調した言い方。 sonnopo ka ソンノポ カ か。 (出典:田村、方言:沙流)
- sonnoasir
- ソンノアシㇼ 【sonno asir】 真新しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonnohetap
- ソンノヘタㇷ゚ 【sonno he tap】 本当のことだよ. ソンノヘタㇷ゚ ウェンペサニ ネ ロㇰ ペ クㇱタ トランネ パ ワ イペー カ エアイカㇷ゚ パ=本当のことだよ,貧乏人の血統だからとて骨惜しみをして食うことばかりもできない者たちだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonnosapo
- ソンノサポ 【sonno sapo】 本当の姉. (出典:萱野、方言:沙流)
- sonpa
- ソンパ 【名】[< 日本語] ソバ(実)。 {E: soba; buckwheat.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonpao
- ソンパオ 【自動】角(かど)がつく、 角ばっている、 四角い(ソバの実に角(かど)があるからこう言う)。(S) atpake sonpao no kewre, sonpao uske opitta kewre wa anu アッパケ ソンパオ ノ ケウレ、 ソンパオ ウㇱケ オピッタ ケウレ ワ アヌ はじめは四角く削りなさい、 (それから)角(かど)ばったところはみな削っておきなさい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sonpao-kina
- ソンパオキナ 【名】[sonpao-kina 角(かど)がある・編む草][植物]ござ(citarpe チタㇻペ)に編む草の一種、 切り口が三角になっている)。〔知分類 p.220 ウキヤガラ〕 {E: straw.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonpaono
- ソンパオノ 【副】[sonpao-no 角(かど)がある・(副詞形成)] 角(かど)をつけて、 四角く。 ☞sonpao ソンパオ (出典:田村、方言:沙流)
- sontak(-i)
- ソンタㇰ §004.あかご;あかんぼ(4)sontak(-i)〔són-tak そンタㇰ〕⦅ホロべツ、ビホロ⦆赤ん坊。[<si-on-tak(古ぐそのかたまり↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- soomap
- ソオマㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(13)so-omap〔só-mo-map そモマㇷ゚〕⦅チトセ、サマニ⦆赤んぼ。[<si(くそ)+omaoma(入り入りする)+-p(もの);糞樽、おまる]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sópa
- ソパ 【位名】[so-pa (敷物を敷いた)ゆか・の上(かみ)の方] 上座の方。 sópa ta suwop ikir an ruwe ne ソパ タ スウォㇷ゚ イキㇼ アン ルウェ ネ 上座の方に(宝物を入れる)箱がたくさん積んである。(HK民話) ☆参考 入り口から遠い方、 奥の方、 東の方が上座である。 この用例では、 右座側(いろりの北側)の位置の中で上座側のほう、 つまり東寄りのほうのことを言っている。 いろりの東側、 いろりと東窓(神窓)との間の空間も「上座」と訳されることがあるが、 その場所は ror ロㇿ、 roruyso ロルイソ などと呼ばれる。 {E: towards the seat of honour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sopa
- ソパ 【sopa】 上座の方:囲炉裏から見て,家の東側の隅.▷ソ=座 パ=頭 (出典:萱野、方言:沙流)
- sopaunkamuy
- ソパウンカムイ 【sopa-un-kamuy】 家の守護神.*チセコㇿカムイともいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- sopaus
- ソパウㇱ §462 スジメ (1) sopaus (só-pa-us)「そパウㇱ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sopokampakamuy
- ソポカンパカムイ §124 ヒトノミ;蚤 (2) so-pok-ampa-kamuy(só-po-kam-pa-ka-muy)「そポカンパカムイ」⦅雅語―美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- soran soran pekor
- ソラン ソラン ペコㇿ 【so-ran so-ran pekor】 滝のような:滝のように降る大雨.▷ソ=滝 ラン=降る ペコㇿ=ようなものだ. ヌマン シㇼピㇼカ アㇷ゚ タント クンネイワノ ソランソラン ペコㇿ アㇷ゚ト アㇱ ク・ソイネー カ エアイカㇷ゚=昨日はいい天気だったのに今日は朝から滝のような雨が降って私は外へ出ることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sorma
- ソㇿマ 【sorma】 ぜんまい. タント ア・ウㇰ ソㇿマ ホクレ チレ ワ アプッキ カ タ サッケ アニー=今日採ってきたぜんまいを早くゆがいてすだれの上で乾かしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sorma
- ソㇿマ §425 ゼンマイ (1) sorma (sór-ma)「そㇿマ」 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sorma
- ソㇿマ §426 ヤマドリゼンマイ (1) sorma (sór-ma)「そㇿマ」 葉 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sorma
- ソㇿマ §429 クサソテツ コゴミ (1) sorma (sór-ma)「そㇿマ」 裸葉 ⦅名寄、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sorma
- ソㇿマ 【名】[植物]「おちぜんまい」(ヤチゼンマイのような草)。(W), (S)〔知分類 p.240, 241. ゼンマイ、 オシダ、 クサソテツ〕 {E: a flowering fern.} (出典:田村、方言:沙流)
- soroma
- ソロマ §426 ヤマドリゼンマイ (2) soroma (so-ró-ma)「ソろマ」 葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- soroma
- ソロマ §429 クサソテツ コゴミ (2) soroma (so-ró-ma)「ソろマ」 裸葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sosamotpe
- ソサモッペ 【名】[so-sam-ot-pe 座・のそば・にある・もの] 壁に掛かっている刀。 {E: a sword hung on a wall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soskepira
- ソㇱケピラ 【soske-pira】 割がれた崖,草も木も生えていない崖. (出典:萱野、方言:沙流)
- sospa
- ソㇱパ 【sospa】 むく,剥がす. (出典:萱野、方言:沙流)
- sospa
- ソㇱパ 【他動】[複](単は soso ソソ) (二つ/二枚以上)をはがす、 めくりとる。 {E: to peel, tear off…} (出典:田村、方言:沙流)
- sospari
- ソㇱパリ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](7)sospari〔sóš-pa-ri そㇱパリ〕[<津軽方言>⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sospasospa
- ソㇱパソㇱパ 【他動】[sos-pa-sospa (薄片/薄くはがすことを表す語根)・[複]・(重複)] どんどんはがす、 次々にはがしていく。 i=koykaske i=koypokke a=sospasospa イコイカㇱケ イコイポッケ アソㇱパソㇱパ 私たち(のいるところ)より東の方も西の方もどんどんはぎとられた(=家も田畑も何もかも大水で流されてしまった)。(W会話) {E: to peel off…one after another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soteskao
- ソテㇱカオ 【自動】[so-tes-ka-o 敷物(を敷いた床)・(ござを編むことを表す語根)・の上・に置く](?) 敷物(ござ)を編む。 móse=an wa orano easir soteskao=an a an a モセアン マ オラノ エアシㇼ ソテㇱカオアナ アナ 私はヨシを刈ってそれからござを次々にたくさん編んで。(W民話) ☆参考 ござを編むことを通常は itese イテセ と言い、 ござ編みの道具は iteseni イテセニ と言う。 {E: to make, weave matting.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sotkiorunampayaya
- ソッキオルンアンパヤヤ §468 タラバガニ (3) sotkiorun-ampayaya (sot-ki-o-run-am-pa-ya-ya)「ソッキオルンアンパヤヤ」 ⦅名寄、網走⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- soturasihorippa
- ソトゥラシホリッパ 【so-turasi horippa】 下座から上座へ向かって踊り進むこと. ▷ソ=座 トゥラシ=辿る ホリッパ=踊る(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sowa
- ソワ §120 ハチ類 (3) sowa(so-wá)「ソわ」⦅足寄⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:)
- soya
- ソヤ §120 ハチ類 (1) soya(só-ya)「そヤ」⦅美幌、名寄、近文、高島、雪裡、様似、千歳、沙流、穂別、白老、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- soya
- ソヤ 【名】[動物] ハチ (蜂)。 ☆参考 poysoya-kamuy ポイソヤカムイ ミツバチ。 toysoya トイソヤ 土の中に巣をつくる大きくて刺すと痛いハチ(スズメバチらしい)。 sísoya シソヤ 大きくて刺すと痛いハチ、 巣は木の枝や軒から下げてつくる。 〔知分類 p.86〕 {E: a bee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soya
- ソヤ 【soya】 蜂. (出典:萱野、方言:沙流)
- soya cotca
- ソヤ チョッチャ §601.ハチに刺される(3)soya cotca〔so-já-čot-ča ソや・チョッチャ〕[ハチ・さす]⦅サル⦆。 (出典:知里人間編I、方言:)
- soyacise
- ソヤチセ 【名】[soya-cise ハチ・家] ハチの巣。 {E: a bee hive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyacise
- ソヤチセ 【soya-cise】 蜂の家,蜂の巣. ▷ソヤ=蜂 チセ=家(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- soyacise, ikankikircise, icohcakikiscise
- ソヤチセ、イカンキキリチセ、イチョㇹチャキキㇱチセ §120 ハチ類 (8) soya-cise, ikankikir-cise, icóhcakikis-cise(so-ya-či-se)「ソヤチセ、イカンキキリチセ、イちョㇹチャキキㇱチセ」⦅名寄、穂別、雪裡、美幌、樺太の落帆⦆ハチの巣 (出典:知里動物編、方言:)
- soyaset
- ソヤセッ 【soya-set】 蜂の巣. (出典:萱野、方言:沙流)
- soyay
- ソヤイ §120 ハチ類 (2) soyay(so-yáy)「ソやイ」⦅幌別⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:)
- soyay cotca
- ソヤイ チョッチャ §601.ハチに刺される(1)soyay cotca〔so-jáǐ-čot-ča ソやイ・チョッチャ〕[ハチ・さす]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- soyenpa
- ソイェンパ 【soyenpa】 外へ出る,(大勢の者が,皆が)外へ出て行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- sóyenpa
- ソイェンパ 【自動】[複](単は soyene/soyne ソイェネ/ソイネ)(二人以上が)(家の中や穴の中などから)外に出る、 戸外へ出る。 ci=kor wa sóyenpa=as wa c=ósura チコㇿ ワ ソイェンパアㇱ ワ チョスラ 私たちは(それを)持って外に出て捨てた。(S) ☆参考 沙流川下流のワテケさんは sóyonpa ソヨンパ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soykankari
- ソイカンカリ 【自動】[soy-kan-kari 外・くり返し(?)・回る] 頻頻とトイレ(便所)に通う。 ☆参考 soyokari ソヨカリ とも言う。 {E: to go to the toilet frequently.} (出典:田村、方言:沙流)
- soymamatki
- ソイママッキ 【soy-mam-atki】 何回も外へ出る. マキㇷ゚ トゥッコ カ レㇾコ カ コシオウン(ク・オシオウン) ワ ク・ソイママッキ ヤッカ ウェン ク・ヤイラムシッネ=どうしたのか二日も三日も私は大便が出ないので何回も何回も外へ出るのだがだめだ,わずらわしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- soymaske
- ソイマㇱケ §007 ボラ (3) soymaske (sóy-mas-ke)「そイマㇱケ」[<原稿なし] ⦅長万部、虻田、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- soyna
- ソイナ 【位名】[概](所は soynake ソイナケ)[soy-na 外・の方] …の外側。 cise soyna チセ ソイナ 家の外側。(S) ☆対語 awna アウナ。 {E: the outside, exterior of…} (出典:田村、方言:沙流)
- soyna/soyna(ke)(he)
- ソイナ/ソイナ(ケ)(ヘ) 【soyna/soyna(ke)(he)】 外側. チセ ソイナケ=家の外側.ニㇱパ アニヌシ(アン ウシ) チセ ソイナケ ワノ ア・エラマン=物持ちの住居は、家の外側からでもわかる. (出典:萱野、方言:沙流)
- soynake
- ソイナケ 【位名】[所](概は soyna ソイナ) …の外側、 その外側。 cise soynake チセ ソイナケ 家の外側。(S) ☆対語 awnake アウナケ。 {E: the outside, exterior of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyoiki(-an)
- ソヨイキ §470.だいべん(大便)(9)大小便に出る soyoiki(-an)〔so-jóǐ-ki ソよイキ〕[<soy(戸外)+o(に)+iki(行動する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- soyokari
- ソヨカリ 【自動】[soy-okari 外・…を回る] たびたびトイレに行く[便所通いする](下痢でもして)。 ☆参考 soykankari ソイカンカリ とも言う。 {E: to go to the toilet frequently.} (出典:田村、方言:沙流)
- soyokari(-an)
- ソヨカリ §470.だいべん(大便)(14)ひんぱんに便所へ通う soyokari(-an)〔so-jó-ka-ri ソよカリ][soy(戸外)+o(に)+kari(通う)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- soyokari(-an)
- ソヨカリ §300.下痢[する](9)下痢などしてひんぱんに便所に通う soyokari(-an)〔so-jó-ka-ri ソよカリ〕[soy(戸外)+o(に)+kari(通う)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- soyokuta
- ソヨクタ 【他動】[soy-o-kuta 外・に・(中の物)を全部外に出してしまう](ごみなど)を家の中から外へ出す/戸外へ掃き出す。 {E: to put, take…out; sweep…out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyomare
- ソヨマレ 【soy-omare】 外へ出る. セタ チセ オルン アフン ナ ホクレ オケウェ ワ ソヨマレ=犬が家へ入って来たよ,早く追い払って外へ出せ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sóyonpa
- ソヨンパ 【自動】[複](単は soyne ソイネ)[soy-on(< en)-pa 外・へ(行く)・[複]](二人以上が)(家などの中から)外に出る、 戸外へ出る。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんが言う。 同じ地域出身のサダモさんは sóyenpa ソイェンパ とも言う。 中流では sóyenpa ソイェンパ と言う。 {E: to go out, outside (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyosipitatpa
- ソヨシピタッパ 【自動】[複](単の用例はない)[soy-o-si-pita-atpa 外・で・自分・をほどく・たくさん…する] 家の外で身支度を解く。 ☆参考 客が来ている場合、 狩猟などから帰宅した家人は、 外で外套や靴をぬいでから家に入る習慣があった。 {E: to take off one's outside clothes before entering the house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyosma
- ソヨㇱマ 【自動】[soy-osma 外・に突進する] 家などから外にとび出す、 パッと外へ出る。 {E: to rush out of (a house etc).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyosma
- ソヨㇱマ 【soy-osma】 抜ける. エイタサ パセ ㇷ゚ オンタロ オㇿ エ・オマレ ワ オンタロ アサマハ エソヨㇱマ ワ イサㇺ=あまりにも重いものをお前が樽に入れ,樽の底が抜けてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- soypa
- ソイパ 【他動】…をえぐる。 hńta kus taan cikuni onnayke e=soypa ruwe an? フンタ クㇱ タアン チクニ オンナイケ エソイパ ルウェ アン? どうしてこの木の中をくりぬいたの ? (S) ☆参考 複数形の形だが単数形の形の soye ソイェ は独立の動詞としては未出。 独立には、 数に関係なく soypa ソイパ が使われるのかもしれない。 {E: to scoop, gouge out…} (出典:田村、方言:沙流)
- soypasoypa
- ソイパソイパ 【soypa-soypa】 ほじくる. ピイェユㇰ アナㇰネ ポネルㇽ ポーヘネ ケラアン.キリヒ ア・ソイパ ワ ア・ヌンヌン コㇿ ア・エ コㇿ ア・エトゥマㇱヌ ㇷ゚ ネ ナ=脂のある鹿は骨汁がなおさら味がある,骨髄をほじくって吸いながら食べると力が増すものだ.ク・キサラハ マヤイケ ク・ソイパソイパ=私の耳がかゆいので私はほじくった. (出典:萱野、方言:沙流)
- soyta
- ソイタ 【soy-ta】 外に. (出典:萱野、方言:沙流)
- soyun'apa
- ソユンアパ 【soyun-apa】 外の戸口. ▷ソユン=外の方 アパ=戸(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- soyunitara
- ソユニタラ 【自動】[soy-un-itara 外・へ(行く)・その状態が続いている](家の中の火明りが)外にもれて明るく見えている。 ape nipek soyunitara アペ ニペㇰ ソユニタラ [雅] 火の光(明り)が外へもれて見えている。(NK民話) {E: for the inside brightness of a house at night to be visible from outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyunitara
- ソユニタラ 【soy-un-itara】 外にもれる. ソモカ チセ アン クナㇰ ア・ラム ウㇱケ タ チセ アン ヒネ アペニペキ ソユニタラ.ヤイレンカネ ヤイェヤントエトゥン・アン=まさかそこに家があると思わなかった所に家があり火の光が外へもれている,喜んで泊めてもらうことを頼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- soyunmintar
- ソユンミンタㇻ 【soyun-mintar】 外庭:踏み固められた土の部分で,家の前に夏でも草を生えさせない所. (出典:萱野、方言:沙流)
- soyunsama
- ソユンサマ 【位名】[所](概 soyunsam ソユンサㇺ の用例はない。)[soy-un-sama 外・の・側]…の外側、 その外側。 {E: outside…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soywasamma
- ソイワサンマ 【副】[soy-wa-sam-wa 外・の・側・へ][雅](次の慣用表現の中で)(家などから)外へ。 soywasamma/osiraypa ソイワサンマ/オシライパ [雅](父神は)(家/城の中から)外に出た。(W神謡語り) soywasamma/an=osíraye ソイワサンマ/アノシライェ [雅](私は)(城から)外へ出た。(Sユーカラ) {E: out, outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- stomacikap
- アㇱトマチカㇷ゚ §378 (その他の鳥名) astoma-cikap (ás-to-ma-či-kap)「あㇱトマチカㇷ゚」[恐ろしい・鳥] ⦅幌別、白老⦆子供が言うことを聞かぬ時、おどかしによく使う。 (出典:知里動物編、方言:)
- súhurayep
- スフライェㇷ゚ 【名】[su-huraye-p 鍋・を洗う・もの] 鍋みがき、 たわし。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウ蔓の皮のたわし。 ☆参考 「ブドウ蔓の皮(sutukap ストゥカㇷ゚)をグルグル巻いて真ん中をブドウ蔓の皮でしばったもの、 これに砂をつけて鍋でもなんでも磨く。 また、 縄にでも砂をつけて磨く。」 (S) {E: a pot cleaner; a scourer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukapo
- スカポ 【名(?)】(昔ある人が犬を呼んだ呼び方として伝えられている言葉の中に出てくる意味不明の語。)(KK犬を呼ぶ歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukarsey
- スカㇻセイ §217 カキ;ナガガキ(エゾガキ (2) su-kar-sey (su-kar-sey)「スカㇻセイ」カキ(シーボルト405) (出典:知里動物編、方言:)
- sukayanke
- スカヤンケ 【su-ka-yanke】 つまみ食い:鍋から物を上げて食べる. (出典:萱野、方言:沙流)
- suke-eapkas
- スケエアㇷ゚カㇱ 【自動】[suke-e-apkas 炊事する・それで・歩く] 炊事に立ち働く。 {E: to work hard at cooking.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukekotekkankari
- スケコテッカンカリ 【suke-ko-tek-kan-kari】 手早く煮炊きをする. ▷スケ=煮炊き コ=それ テッ=手 カン=上 カリ=回る,動く *煮炊きのために忙しく手が動くこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sukem'askepet
- スケㇺアㇱケペッ 【su-kem-aske-pet】 中指.▷ス=鍋 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 →鍋を嘗める指 (出典:萱野、方言:沙流)
- sukemakiri
- スケマキリ 【suke-makiri】 包丁. 図[スケマキリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- sukenima
- スケニマ 【名】[suke-nima 炊事する・皿]料理皿(ボールのようなもの、 料理のとき、 何でも切って入れてそこから鍋へ入れたりする。(S)) (出典:田村、方言:沙流)
- sukep hura
- スケㇷ゚フラ★音声なし 【sukep-hura】 飯が焦げたにおい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukuhiwanehpo
- スクヒワネㇸポ §006.若者;青少年(4)sukuh-iwanehpo〔su-kúh-i-wa-neh-po スくㇷイワネㇸポ〕[sukuh(成長した)+iwanehpo(少年)]⦅S.⦆若者、青年(あいぬ物語, p.164) (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukuhmahnekuh(ru/-ru)
- スクㇷマㇵネクㇷ §007.むすめ(娘)(25)sukuh-mahnekuh(ru/-ru)〔su-kúh-mah-ne-kuh スくㇷマㇵネクㇷ〕[sukuh(<sukup 成長した、若い)+mahnekuh(<mat-ne-kur 女・である・ひと)]⦅シラウラ、アイハマ、ナイブチ⦆年頃の娘。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukuhohkayo
- スクホㇹカヨ §006.若者;青少年(5)sukuh-ohkayo〔su-kúh-oh-ka-jo すくㇷオㇹカヨ〕[sukuh(若い)+ohkayo(男)]⦅S.⦆若者。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukup(-an)
- スクㇷ゚ §082.生きる(2)sukup(-an)〔su-kúp スくㇷ゚〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sukupasnu
- スクパㇱヌ 【sukup-asnu】 成長がよい.▷スクㇷ゚=育ち アㇱヌ=よい (出典:萱野、方言:沙流)
- sukupekaci
- スクペカチ 【自動+名】[sukup hekaci 成長する・少年 ]青年、 (十八、 九歳)。 ☆参考 sukup スクㇷ゚ と hekaci ヘカチ が続けて発音されて h が消えたもの。 {E: a youth; a young man(18, 19 years old).} (出典:田村、方言:沙流)
- sukuphekaci
- スクㇷ゚ヘカチ §006.若者;青少年(2)sukup-hekaci〔su-kúp-he-ka-či スくㇷ゚ヘカチ〕⦅ホロべツ⦆【雅―若者;青年(→ユ研Ⅱ, p.893)。「(成人した・少年)」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukupkina
- スクㇷ゚キナ 【sukup-kina】 バイケイソウ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukupkina
- スクㇷ゚キナ 【名】[sukup-kina 成長する・草][植物](草の名、 「五、 六尺にもなる、 茎が太く筒になっている」。) (W)〔知分類 p.212 sikupkina バイケェソォ ((厚真、 穂別))((A沙流・鵡川・石狩))〕 {E: a type of grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukupkurpurikor(-an)
- スクㇷ゚クㇽプリコㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(24)sukupkur-puri-kor(-an)〔su-kúp-kur-pu-ri-kor スくㇷ゚クㇽプリコㇿ〕[su-kup-kur(若い・人)+puri(の振舞を)+kor(持つ)]⦅ホロベツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sukupnuraukot
- スクㇷ゚ヌラウコッ 【sukup-nuraukot】 禍根,わざわいの起こるもと. *今禍根を絶つようにしないと子孫のために悔いを残す[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sukuppa
- スクッパ 【自動】[複](sukup スクㇷ゚ は単複の区別なし)(二人以上が)大人(壮年)になる、 若年から老年に向かって成長して/年をとっていく。 {E: to grow into, become an adult (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukuptuykata
- スクㇷ゚トゥイカタ 【sukup-tuy ka ta】 成長過程. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukusekot(-an)
- スクセコッ §413.しょきあたり(暑気あたり)(6)日射病で死ぬ;日光に照らされて暑さに耐えられずに死ぬ sukus-ekot(-an)〔su-kú-se-kot スくセコッ〕[sukus(日光)+e-kot(それで・死ぬ)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sukuskar
- スクㇱカㇻ 【sukus-kar】 日あたり. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukuskar
- スクㇱカㇻ 【自動】[sukus-kar 日ざし・に当たる] 日光に当たる、 日ざしを受ける。 sukuskar uske iro wen スクㇱカㇻ ウㇱケ イロ ウェン (菜っぱを外に出しておいたため)日に当たったところが色が悪くなった。(S) ku=mipihi tane sukuskar ayne mátek wa okere クミピヒ タネ スクㇱカㇻ アイネ マテㇰ ワ オケレ 私の着物(が)日に当たってもうすっかり色がはげてしまった。(S) {E: to be exposed to the sunlight.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukuspirka
- スクㇱピㇼカ 【sukus-pirka】 よい天気,好天. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukusracici
- スクㇱラチチ 【自動】[sukus-racici 日ざし(が)・…をたれ下がらせる] 日に当たってしおれる。 {E: to wither in the sunlight.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukusyasa
- スクㇱヤサ 【自動】[sukus-yasa 日ざし(が)・…を裂く]日に当たってすきまがあく。 ontaro sukusyasa wa oykus オンタロ スクㇱヤサ ワ オイクㇱ 桶が日に当たってすきまがあいたのでもる。(S) {E: for something to dry and crack in the sunlight.} (出典:田村、方言:沙流)
- sum kina ne noykosampa
- スㇺキナネ ノイコサㇺパ 【sum-kina-ne noikosampa】 しおれた草と同じように体がそのまま崩れ落ちた. サンペポセコㇿ ハウェアンコㇿ イカウン スㇺキナネ ノイコサㇺパ=恋人よーと言いながら,私の体の上へしおれた草と同じように,体のままに崩れ落ちた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- suma
- スマ 【名】石。 ☆参考 大きな石(岩)は sirar シラㇻ、 小石は pi ピ、 ござを編むためのおもりの石は pit ピッ。 {E: stone; rock.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suma
- スマ 【suma】 石. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumaepiyekar
- スマエピイェカㇻ 【suma-e-piye-kar】 石をぶつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumakaomap
- スマカオマㇷ゚ §258 エゾノリュウキンカ (2) sumakaomap (su-má-ka-o-map)「スまカオマㇷ゚」[suma(石)ka(上)oma(にある)p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sumakotaksamampe
- スマコタㇰサマンペ §044 イシガレイ (6) sumakotak-samampe (su-má-ko-tak-sa-mam-pe)「スまコタㇰサマンペ」[<suma(石)kotak(着いている)samampe(カレイ)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sumapitar
- スマピタㇻ 【名】[suma-pitar 石・川原] 小石の川原。 {E: a pebbly riverbed.} (出典:田村、方言:沙流)
- sumapukumpe
- スマプクンペ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (9) sumapukumpe (su-má-pu-kum-pe)「スまプクンペ」[<suma(石)pok(下)un(にいる)pe(者)] ⦅天塩、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sumari
- スマリ §270 キタキツネ、きつね (2) sumari (su-má-ri)「スまリ」 ⦅天塩、近文、樺太全域⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sumari
- スマリ 【名】[動物] キツネ。 ☆参考 「おとなしい言葉、 cironnup チロンヌㇷ゚ は悪口、 ぶっつけて(=直接的に)キツネと言う言葉」 (S)〔知分類 p.144 キタキツネ; きつね((H.—テシオ・チカブミ; S.—全地域))〕 {E: a fox.} (出典:田村、方言:沙流)
- sumari
- スマリ 【sumari】 狐. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumarienonkay
- スマリエノンカイ §347 クルマユリ (6) sumari-enonkay (su-má-ri-e-non-kay)「スまリ・エノンカイ」[sumari(キツネ)enonkay(エゾスカシユリの鱗茎)] 鱗茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sumarihah
- スマリハㇵ §347 クルマユリ (7) sumari-hah (su-má-ri-hah)「スまリ・ハㇵ」[sumari(キツネ)hah<hap クロユリの鱗茎)] 鱗茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sumariharu
- スマリハル 【名】[sumari-haru キツネ・食べ物][植物] 「アズキナ」の実。 ☆参考 「根や葉は言わない。」 (S)〔知分類 p.210 shumari-haru ユキザサ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- sumarisapaaraka
- スマリサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(14)キツネの頭痛 sumari-sapa-araka〔su-má-ri-sa-pa-a-ra-ka スまり・サパアラカ〕[キツネ・頭痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sumaritasumpe
- スマリタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(25)キツネのひょう疽 sumari-tasumpe〔su-má-ri-ta-sum-peスまり・タスンペ〕[sumari(狐)、…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sumarura
- スマルラ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ b(2) sumarura (su-má-ru-ra)「スまルラ」[<suma(石)rura(運ぶ)] ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sumarurap
- スマルラㇷ゚ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ b(1) sumarurap(su-má-ru-rap)「スまルラㇷ゚」[<suma(石)rura(運ぶ)p(者)]⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sumaruy
- スマルイ §113 ネキリムシ(根切虫);ジムシ(地虫)、コガネムシ類の幼虫 (9) suma-ruy(su-ma-ruy)「スマルイ」⦅屈斜路、美幌⦆ルリカナブン (出典:知里動物編、方言:)
- sumaruykikir
- スマルイキキㇼ §112 カミキリムシ (6) suma-ruykikir(su-ma-ruy-ki-kir)「スマルイキキㇼ」⦅足寄⦆ノコギリカミキリ成虫119上 (出典:知里動物編、方言:)
- sumaruykikir
- スマルイキキㇼ §112 カミキリムシ (11) suma-ruy-kikir(su-ma-ruy-ki-kir)「スマルイキキㇼ」⦅足寄⦆ノコギリカミキリ (出典:知里動物編、方言:)
- sumaw
- スマウ 【名】[概](所は sumawe(he) スマウェ(ヘ))熊の獲物、 殺した熊。 {E: a bear killed as game.} (出典:田村、方言:沙流)
- sumaw ne
- スマウ ネ §389.しぬ(死ぬ)(21)神が死ぬ sumaw ne〔su-máŭ-ne スまウネ〕[sumaw(神のぬけがら、神のなきがら→「死体」の項参照)+ne(になる)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sumaw(-e)
- スマウ §387.したい(死体);死骸(13)死体[クマ、フクロウなどの] sumaw(-e)〔su-máŭ スまウ;su-máŭ シュまウ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sumaw/sumawe(he)
- スマウ/スマウェ(ヘ) 【su-maw/-mawe(he)】 (殺した)熊. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumawe(he)
- スマウェ(ヘ) 【名】[所](概は sumaw スマウ) (熊)の死んだ獲物。 {E: dead game (i.e. a bear).} (出典:田村、方言:沙流)
- sumawekor
- スマウェコㇿ 【他動】[ (熊の)死んだ獲物[所]・を持つ](=sumawe kor スマウェ コㇿ)(熊)を殺す。 tup sumawekor rep sumawekor トゥㇷ゚ スマウェコㇿ レㇷ゚ スマウェコㇿ (熊を)二頭も三頭も(=たくさん)殺した(=とった)。 {E: to kill two, three (which equal a lot of) bears.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumawkor
- スマウコㇿ 【自動】[sumaw-kor (熊の)死んだ獲物・を持つ] 熊を殺す、 熊をとる。 hempara sumawkor=an yakka yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari p a=ne ruwe ne ヘンパラ スマウコラン ヤッカ ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコラン カ エラミㇱカリㇷ゚ アネ ルウェ ネ 私はいつ熊をとってもあぶない目に会わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to kill a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumawkor
- スマウコㇿ 【su-maw kor】 獲物が手に入る,熊を獲る:鹿や熊を獲っても熊が死んだ,鹿が死んだなどとは言わずにスマウコㇿ・アン(獲物を手に入れた)という.▷ス=鍋 マウ=湯気 コㇿ=持つ →鍋の湯気をたてることができる→食べ物が手に入る タン ト ポン ユㇰ ク・スマウコㇿ=今日小さい鹿を私は獲った.キㇺ タ ポロ ユㇰ スマウェヘ ク・コㇿ ナ カㇺ セ クニ ウタㇻ アシㇰネン パㇰノ エン・トゥラ ヤン=山で大きい鹿を獲ったので,肉を背負う人たち5人ほど私と一緒に来てくれよ(スマウェ ク・コㇿの形もある).オキㇺネ ワノ アイヌ エㇰ ハウ カリカリ ヒクス プヤㇻ カ ア・オㇱマ インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) オヤチキ キムンカムイ スマウコㇿ パ ワ ネ アアン=山の方から人が来る声が響いて来たので窓から体を出して見ると,知らなかったが.熊を獲って来たのであった.ナイクスン(ナイクㇱ ウン) アチャポ オサッ エトコホ タ スマウコㇿ ヤㇰ ア・イェ アクス コタヌン(コタン ウン) ウタㇻ ウハウェポポ パ コㇿ ナイ トゥラシ アㇻパ ア ワ=沢の向かいのおじさんがオサツ沢の奥の方で熊を獲ったということで村人たちは大勢でがやがや騒ぎながら沢をのぼって行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumawne
- スマウネ 【su-maw-ne】 獲物となる.▷ス=鍋 マウ=湯気 ネ=なる (出典:萱野、方言:沙流)
- sumawne
- スマウネ 【自動】[sumaw-ne (熊の)死んだ獲物・になる](射た/打った熊が)死ぬ。 inawcipa parpok ta arpa kor sumawne ruwe ne イナウチパ パㇻポㇰ タ アㇻパ コㇿ スマウネ ルウェ ネ (射てしとめた熊は)幣場の入口まで行って死んだ。(NK民話) {E: for a bear to die.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumiatcep
- スミアッチェㇷ゚ §101 エゾワカサギ;ちか (3) sumi-at-cep(su-mí-at-cep)「スみアッチェㇷ゚」[sumi(その油)at(多い)cep(魚)]成魚⦅美幌⦆チカ。 (出典:知里動物編、方言:)
- sumiyaki
- スミヤキ 【名】[日本語] 炭焼き。 sumiyaki sísam スミヤキ シサㇺ 炭焼きの人(和人)。 {E: charcoal making; charcoal burner.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumiyakine
- スミヤキネ 【自動】[sumiyaki-ne 炭焼き(の人)[< 日本語]・である]炭焼き業をする、 炭を焼く。 a=onáha sumiyakine kor an wa アオナハ スミヤキ ネ コラン マ おとうさんは炭焼きをしていて。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- sumkinane
- スㇺキナネ 【sum-kina-ne】 しおれた草,真夏に刈った草のようにしおれる. ▷スㇺ=しおれる キナ=草 ネ=なる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sumkotaci
- スㇺコタチ 【sum-kotaci】 油を塗る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumnas
- スㇺナㇱ §244 クロモジ (2) sumnas (súm-nas)「すㇺナㇱ」[<sumnuhas] 枝条 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sumnatara
- スㇺナタラ 【自動】[sum-natara しおれる・(状態が続いていることを表す接尾辞)](直訳すると)しおれている。 ☞emontum sumnatara エモントゥム スㇺナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumnuhas
- スㇺヌハㇱ §244 クロモジ (1) sumnuhas (súm-nu-has)「すㇺヌハㇱ」[sum(油)nu(もつ)has(枝条)] 枝条 ⦅長万部、虻田⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sumpa
- スンパ 【位名】[sum-pa 西・川の…側](川の)西側(胆振の方向)。 pet sumpa un pet menaspa un ペッ スンパ ウン ペッ メナㇱパ ウン 川の西側(有珠・虻田の方向)へ、 川の東南側(静内・釧路の方向)へ。 sumpa wa スンパ ワ 西側に。 {E: the western side, bank (of a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumpekap
- スㇺペカㇷ゚ 【sum-peka-p】 家の角合掌,垂木. ▷スㇺ=角 ペカㇷ゚=受ける物(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sumrera
- スㇺレラ 【名】[sum-réra 西・風] 西風。 {E: a west wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- sumrera
- スㇺレラ 【sum-rera】 西風. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumtaype
- スㇺタイペ 【sum-taype】 油の沈澱物. (出典:萱野、方言:沙流)
- sunancup
- スナンチュㇷ゚ 【sune-an-cup】 10月.▷スネ=たいまつ アン=ある チュㇷ゚=月 →たいまつを持ってサケを獲る月 (出典:萱野、方言:沙流)
- sunancup
- スナンチュㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(35) sunan-čup 「スナンチュㇷ゚」 (出典:知里動物編、方言:)
- sunapa
- スナパ §288 ノダイオウ (1) sunapa (su-ná-pa)「スなパ」 茎葉(あるいは根) ⦅幌別、穂別、名寄⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sunapa
- スナパ §289 スイバ (1) sunapa (su-ná-pa)「スなパ」 根 ⦅穂別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sunapaamam
- スナパアマㇺ §288 ノダイオウ (2) sunapa-amam (su-ná-pa-a-mam)「スなパ・アマㇺ」[スナパに生ずる穀] 果実 ⦅幌別、穂別、名寄⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sunapakikir
- スナパキキㇼ §162 クサガメ (3) sunapa-kikir(su-ná-pa-ki-kir)「スなパキキㇼ」[<sunapa(スカンポ)kikir(虫)]⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sunekar
- スネカㇻ 【sune-kar】 点火. (出典:萱野、方言:沙流)
- sunekar
- スネカㇻ 【自動】(=sune kar スネ カㇻ)明りをつける。 (出典:田村、方言:沙流)
- sunekokarip
- スネコカリㇷ゚ 【名】[sune-ko-kari-p 明り・の所に・回る・もの][動物] 蛾(フクラスズメ等、 夜電燈の所に飛んで来る虫)。 ☆参考 蛾のことは ape-etun heporap アペエトゥン ヘポラㇷ゚ [火・を借りに来る・蝶]とも言う。〔知分類 p.98 ((ホベツ))蛾類(成)〕 {E: a moth.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunekokarkap
- スネコカㇻカㇷ゚ §155 ガ(蛾)類 (3) sunekokarkap(su-ne-ko-kar-kap)「スネコカㇻカㇷ゚」⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sunkeaspe
- スンケアㇱペ 【名】[sunke-as-pe うそ・立つ・もの](次の表現で) sunkeaspe anpeaspe/anpeaspe sunkeaspe スンケ アㇱペ アンペアㇱペ/アンペアㇱペ スンケアㇱペ あることないこと(本当のこともうそのことも、 でまかせにいろいろなことを)。 (出典:田村、方言:沙流)
- sunkeaspe
- スンケアㇱペ 【sunke-as-pe】 嘘の話. ネイタ ネ ヤッカ イユトゥㇽウェンテ ルスイ ペ オカイ ペ ネ クス スンケアㇱペ ソネアㇱペ イェ コㇿ オマナン=どこにでも仲たがいをさせたい者がいて,嘘の話や本当の話を言いふらして歩く.テエタ アナㇰネ オッカイポ ウタㇻ ウウェカㇻパ コㇿ スンケアㇱペ ソネアㇱペ エウパウレ シノッチャランケ コラチ ネ ア コㇿカ タネ アン ウタㇻ ネノ アン イキ ソモ キ パ=昔は若者たちが集まると嘘の事や本当の事を口論し,遊びの討論会のようなものであったが今の人たちはそのようなことはしなくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- sunkeirenka
- スンケイレンカ 【sunke-irenka】 嘘のいいがかり.▷スンケ=嘘 イレンカ=いいがかり (出典:萱野、方言:沙流)
- sunkemina
- スンケミナ 【sunke-mina】 作り笑い.▷スンケ=嘘 ミナ=笑い (出典:萱野、方言:沙流)
- sunketasum(-i)
- スンケタスㇺ §299.けびょう(仮病)(1)sunke-tasum(-i)〔súŋ-ke-ta-sum すンケ・タスㇺ〕[sunke(うその)+tasum(病気)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.380】 (出典:知里人間編I、方言:)
- sunkuyar
- スンクヤㇻ §414 エゾマツ (3) sunku-yar (sún-ku-yar)「すンク・ヤㇻ」 樹皮 ⦅各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sunpa
- スンパ ☞sumpa スンパ (出典:田村、方言:沙流)
- sunuacep
- スヌアチェㇷ゚ §101 エゾワカサギ;ちか (4) sunua-cep(su-nú-a-cep)「スぬアチェㇷ゚」[<sumi(その油)at(多い)cep(魚)]成魚⦅塘路⦆チカ。 (出典:知里動物編、方言:)
- sunyasamampe
- スンヤサマンペ 【sunya-samampe】 クロスジガレイ,マツカワ. (出典:萱野、方言:沙流)
- supa
- スパ 【supa】 煮る,ゆでる. ホクレ ポロ ス アニ チェㇷ゚ スパ ワ ウナㇻペ ウタㇻ ア・タㇰ ヤㇰネ チェㇷ゚ルㇽ ア・エ ナ=早く大きい鋼でサケを煮て,おばさんたちを招待してサケ汁を食べよう.エ・スパ チェㇷ゚ルㇽ ポンノ オパンペラㇰ ナ シッポ コㇿ ワ エㇰ=お前が煮た魚汁,少し塩味が足りないから塩を持って来てくれ.カムルㇽ ク・スパ ワ アン ナ ルリヒ サㇷ゚ケ ワ ピㇼカ チキ ス ヤンケ ワ アヌ.エ・ミチヒ イワㇰ ヤㇰ ア・エ ナ=肉汁を煮てあるので汁の味見をしてよかったら鍋を上げておけ.お前の父が帰って来たら食べるから.ア・ミッポホ ミナ カネ アン ワ アフン ヒネ ヘマンタ イ・コタララ ア・ヌカㇻ アクス ア・スパ ヤㇺ ネ アアン.ア・ミッポホ ア・コプンテㇰ コㇿ ア・エ ルウェ ネ=私の孫がにこにこして入って来て,何やら私に手を伸ばすので,見るとそれはゆでたクリであった.孫をほめながら私は食べた. (出典:萱野、方言:沙流)
- súpa
- スパ 【他動】[複](単は suwe スウェ) (二人以上が/二つ以上)を煮る。 ne pon yuk rípa wa súpa wa ネ ポン ユㇰ リパ ワ スパ ワ その小鹿を皆で皮をはいで煮て。(W民話) cékunip ne ciki kam ne ciki a=sapte híne a=supa híne チェクニㇷ゚ ネ チキ カㇺ ネ チキ アサㇷ゚テ ヒネ アスパ ヒネ 魚だの肉だのを私は出して煮て。(W民話) {E: to cook, boil (up)…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- supkirap
- スㇷ゚キラㇷ゚ 【名】[supki-rap ヨシ・羽][植物] ヨシの葉。 {E: the leaves of a reed.} (出典:田村、方言:沙流)
- suppa
- スッパ 【副】しっかり、 きつく、 力を入れて。 suppa e=kuci sina スッパ エクチ シナ あなたのおびをしっかりとしめなさい。(S) suppa yupu スッパ ユプ きつくしめなさい。(S) ku=nu ewen na suppa ye クヌ エウェン ナ スッパ イェ 私耳が遠いからうんと大声で言ってください。(W) {E: firmly; severely; forcefully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suppakar
- スッパカㇻ 【他動】[suppa-kar きつく・する(他動詞形成)] …を束ねてきつくしばる。 {E: to bundle together then wring (out)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suppakar
- スッパカㇻ 【suppa-kar】 縛る:今背負う荷物を縛ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- supunkurkina
- スプンクㇽキナ §190 クサフジ (4) supunkurkina (su-pún-kur-ki-na)「スぷンクㇽキナ」[supun(ウグイ)kurki(えら)kina(草)] 茎葉 ⦅A鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suputa
- スプタ 【su-puta】 鍋蓋. (出典:萱野、方言:沙流)
- súputa
- スプタ 【名】[su-puta 鍋・ふた]鍋ぶた。 (出典:田村、方言:沙流)
- supuya
- スプヤ 【名】煙。 supuya at スプヤ アッ 煙が立つ/煙が出る。 ☆参考 昔話で、 村の家々から煙が出ているのは、 村に人が住んでいて村が繁栄していることの象徴である。 遠くから見て煙が見えないと村人が死に絶えたことがわかる。 {E: smoke.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- supuya
- スプヤ 【supuya】 煙. パイスプヤ=わずかな煙. (出典:萱野、方言:沙流)
- supuyakar
- スプヤカㇻ 【supuya-kar】 けむい,けむたい. ク・コㇿ ション ク・スプヤカㇻ ナ アㇻパ ワ アパ アシ=孫よ,私がけむたいから行って戸を閉めろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- supuyanup
- スプヤヌㇷ゚ §440 ホコリタケ キツネノチャブクロ (1) supuyanup (su-pú-ya-nup)「スぷヤヌㇷ゚」[supúya(煙)nu(持つ)p(もの)] ⦅幌別⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- supuymawkus
- スプイマウクㇱ §320 トラツグミ (2) supuymawkus (sú-puy-maw-kus)「すプイマウクㇱ」[<sipuy-maw-kus(肛門を・空気が・通る)、尻からああいう声を出すとアイヌは考えている] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sura
- スラ 【間投】[< 他動]ほうっておきなさい。(S) sura! mosmano an! スラ! モㇱマノ アン! ほっとけ、 かまうな。(S) ☆参考 osura オスラ は《…を捨てる》という意味の他動詞。 しかし接頭辞 o- のつかない sura スラ は普通の動詞のようにいろいろな人称では使われない。 {E: to be unconcerned about; leave alone.} (出典:田村、方言:沙流)
- surkuay
- スㇽクアイ 【surku-ay】 毒矢. (出典:萱野、方言:沙流)
- surkuemawri
- スㇽクエマウリ 【名】[surku-emawri 毒・イチゴ][植物]ヘビイチゴ。〔知分類になし。 p.115 hurep シロバナノヘビイチゴ〕 {E: an Indian strawberry.} (出典:田村、方言:沙流)
- surkukar
- スㇽクカㇻ §504.ちゅうどく(中毒)する(5)トリカブトに中毒する surku-kar〔súr-ku-kar すㇽクカㇻ〕[surku(トリカブトの毒)+kar(に当る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- surkukarus
- スㇽクカルㇱ 【surku-karus】 毒きのこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- surkukiksuma
- スㇽクキㇰスマ 【surku-kik-suma】 矢毒臼. 図[スㇽクキㇰスマ] (出典:萱野、方言:沙流)
- surkusake
- スㇽクサケ 【surku-sake】 毒酒. (出典:萱野、方言:沙流)
- surkusapke
- スㇽクサㇷ゚ケ 【surku-sapke】 毒味(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- surokonesamampe
- スロコネサマンペ 【su-oro-ko-ne-samampe】 アブラガレイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Surugura
- 『スルグラ』 §249 トリカブト (3) Surugu-ra 『スルグラ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- susam
- スサㇺ 【susam】 シシャモ. (出典:萱野、方言:沙流)
- susam
- スサㇺ 【名】[動物](魚の名)シシャモ(柳葉魚)。 ☆参考 「柳の葉がこの魚になったという伝説がある。 susu-ham ススハㇺ《柳の葉》が susam スサㇺ になった。」 (W) ☆参考 沙流川ではとれない。 主に鵡川で10月末〜11月3〜4日にとれる。(S)〔知分類 p.73〕 {E: a smelt (fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- susam
- スサㇺ §103 シシャモ (1) susam(su-sám)「スさㇺ」[→注1.]⦅長万部、礼文華、幌別、沙流、様似、白糠、春採、屈斜路、美幌、天塩⦆シシャモSpirinchus lanceolatus(HIKITA)C333, 405ビIX, 49、沙I66-7、長II42 (出典:知里動物編、方言:)
- susmaw
- スㇱマウ §131 アキグミ (1) susmaw (sús-maw)「すㇱマウ」 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- susmawni
- スㇱマウニ §131 アキグミ (2) susmaw-ni (sús-maw-ni)「すㇱマウニ」[上記果実の生じる木の義] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- susuancami
- ススアンチャミ §027 コウゾリナ (2) susu-ancami (su-sú-an-ca-mi)「スすアンチャミ」[ヤナギ・アザミ] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- susuat
- ススアッ §320 マルバノバッコヤナギ (11) susu-at (su-sú-at)「スす・アッ」[ヤナギ・ひも] 内皮の繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- susukah
- ススカㇵ §320 マルバノバッコヤナギ (12) susu-kah (su-sú-kah)「スす・カㇵ」[susu(ヤナギ)kah(<kap 皮)] 樹皮 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Susuranpeci
- ススランペチ 【名】[susu-ran-peci 柳の葉・落ちる・川[所]][固有名]天界(kantorimosir カントリモシㇼ)にある川の名。(W) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- sutkewitak
- スッケウイタㇰ 【sut-kew-itak】 祖母のかばね言葉:ありもしないいいがかりをつける場合に並べる言葉[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sutsapikiri
- スッサピキリ 【名】[所](概の例はない。)[sut-sapikir-i おばあさん・系統・(所属語尾)] 母系の代々の系統(どういうおばあさんからどういう女が生まれ、 次が何という女で…と、 母系の系統を代々たどっていく、 その系統)。 ☆参考 sucihi sápikiri スチヒ サピキリ とも言う。 ☆対語 ekassapikiri エカッサピキリ。 {E: (system of) maternal lineage.} (出典:田村、方言:沙流)
- sutukap
- ストゥカㇷ゚ 【名】[sutu-kap ぶどうづる・皮][植物]ぶどうづるの皮。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウづるの皮でつくったたわし。 ☞súhurayep スフライェㇷ゚ ☆参考 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。〔知分類 p.80 situkap ヤマブドォ((北海道全地))茎の皮〕 {E: the bark of a grapevine.} (出典:田村、方言:沙流)
- sutukap
- ストゥカㇷ゚ 【sutu-kap】 プドウづるの皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- suwanu
- スワヌ 【suwanu】 急降下する,滑空する,飛ぶ. カパチㇼ スワヌ ワ エㇰ ヒネ チカㇷ゚ アㇺコサイェ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=ワシが急降下してきてニワトリを爪でつかまえて行ってしまった.パㇱクㇽ ネ ヤ ハウコㇿ パ コㇿ スワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ シㇼシモイェ エㇰ ヒ ネ ア ワ=烏とかカケスとか声を出しながら飛び立ったかと思うと同時に,ぐわらぐわらと地震が来たものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- suwanuhum
- スワヌフㇺ 【suwanu-hum】 羽音:鳥のはばたく音. (出典:萱野、方言:沙流)
- suwasi
- スワシ §222 ホザキナナカマド (5) suwasi (su-wá-si)「スわシ」[→注2] 茎 ⦅十勝、沙流、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suwat
- スワッ 【名】[su-at 鍋・かかる] 炉かぎ(いろりの上に鍋をかけるために上から下げてある棒、 鍋のつるをひっかけられるように刻み目をつけてかぎにしてある)。 cikuni suwat チクニ スワッ 木の炉かぎ。 káne suwat カネ スワッ 金(かね)の炉かぎ(先がかぎになっている)。 su suwat or wa atte ス スワッ オㇿ ワ アッテ 鍋を炉かぎにかけなさい=鍋をしまいなさい。(W) ☆参考 昔は煮炊きするためにも鍋を片づけるためにも炉かぎにかけた。 {E: a hook, a fire hook, a metal hook suspended above a fire or brazier for holding pots etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- suwat
- スワッ 【suwat】 自在鈎,炉鈎. 図[スワッ] (出典:萱野、方言:沙流)
- suwat a=tusure
- スワッ アトゥスレ 【suwat-a=tusu-re】 失せもの捜しのおまじない.▷スワッ=自在鈎 ア=それ トゥス=呪術 レ=させる *家の中で何か見つかられない場合に自在鈎を紐で縛り,失せものが出て来るまで解かないものであった。そのことをスワッ ア・トゥスレという. (出典:萱野、方言:沙流)
- suwatni
- スワッニ §123 タラノキ (12) suwatni (su-wát-ni)「スわッニ」[suwat(炉かぎ)ni(木)] 茎をいう ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suyokamuy
- スヨカムイ §277 くま (44) suyo-kamuy (su-yó-ka-muy)「スよカムイ」[<suy-o-kamuy(穴・にいる・神)] ⦅幌別⦆穴ごもりをしているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- suyorunkamuy
- スイオルンカムイ §277 くま (81) suy-orun-kamuy (súy-or-un-ka-muy)「すイオルンカムイ」[<suy(穴)or(中)un(にいる)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆穴ごもりしているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- suypa
- スイパ 【suypa】 振り回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- suypa
- スイパ 【他動】[複](単は suye スイェ) ①(二つ以上を)ゆらす。 ②[雅] ukopusakur suypa ウコプサクㇽ スイパ 刀の下げ紐の房が一緒にゆれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ta
- タ 【ta】 掘る,耕す,汲む. エモ タ=ジャガイモを掘る.アハ タ=土豆を掘る.シネン ア・ネ ワ オヌマン パㇰノ ア・タ オケレ クナㇰ ア・ラム トイ ア・コヤイクㇱ ルウェ ネ=私ひとりで夕方までには耕し終わると思った畑が.私できなかったんだよ.トイ タ=畑を耕す.ワッカ タ=水を汲む. (出典:萱野、方言:沙流)
- ta
- タ 【ta】 採る. キナ タ=山菜を採る.プクサ タ クス エキㇺネ・アン ロー=ギョウジャニンニクを採りに山へ行こう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ta
- タ 【ta】 今,ここ,これ,この. タ テ タ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) フナクン アㇻパ ワ イサㇺ ルウェ アン=今ここにいたのにどこへ行っていないのだろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ta
- タ 【ta】 〜で,〜に,〜へ(場所). トアン タ=あそこに.テ タ=ここに. (出典:萱野、方言:沙流)
- ta 1
- タ 【他動】(生活にいるものを地面や地下から)取って来る、 …を掘る(採取する)。 cikuni ta チクニ タ まきにする木を集める、 たきぎにする木を拾う。 sat cikuni ta サッ チクニ タ 乾いた木を集める。 kaykuma ta カイクマ タ たきぎ(細い柴木)を採る。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む。 emo ta エモ タ いもを掘る。 turep ta トゥレㇷ゚ タ ウバイロを掘る。 “taan pe ikemara somo ne?” “aː, sonno ka ikemara ne na, a=ta wa inkar=an” 「タアン ペ イケマラ ソモ ネ?」「アー、 ソンノ カ イケマラ ネ ナ、 アタ ワ インカラン」 「これイケマの葉じゃない?」「ああ、 ほんとにイケマの葉だよ、 掘ってみよう。」 (S) ☆参考 木や草の実を摘み取ることは kar カㇻ、 まきなどを切ることは tuye トゥイェ、 たくさん集めることは uwomare ウウォマレ、 土などを掘ることは ouri オウリ、 埋まっているものを掘り出すことは pusu プス。 {E: to gather, collect…; dig (up)…; bring, take out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 2
- タ 【他動】(舟)をほる(=木をくりぬいて丸木舟をつくる)。 asinno a=ta cip アシンノ アタ チㇷ゚ 新しくほった(=つくった)舟(asinno a=kar cip アシンノ アカッ チㇷ゚ とも言う)。(S) ☆参考 木などに彫刻をすることは nuye ヌイェ。 (出典:田村、方言:沙流)
- ta 3
- タ 【副】ここに、 ほらここに、 これ。 ta a=kotánu ta ka oka タ アコタヌ タ カ オカ ほらここに、 私たちの村にもある。(W会話) usa aep ka porono ta ene poronno a=kor ruwe oka ウサ アエㇷ゚ カ ポロノ タ エネ ポロンノ アコン ルウェ オカ いろいろ食べ物もたくさん、 ほらこのとおり私たちはたくさん持っている。(S民話) “kem ohownu wa en=kore” “ta, k=óhownu wa” 「ケㇺ オホウヌ ワ エンコレ」「タ、 コホウヌ ワ」 「針に糸を通してちょうだい」「ほら、 通したよ。」 (S) ésir ne hike ka pirka a korka ta po hene pirka エシン ネ ヒケ カ ピㇼカ ア コㇿカ タ ポ ヘネ ピㇼカ さっきのもよかったけれどこれはなおいい。(S) {E: here; this.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 4
- タ 【格助】①(空間的・時間的位置を示す副詞句をつくる。)…に、 …で。 Piratur ta ピラトゥッ タ 平取に/で。 a=kor mosir ta a=kar easkay アコㇿ モシッタ アカㇻ エアㇱカイ わが国でつくれる。(S) kotan eepak ta en=etunankar コタン エエパㇰ タ エネトゥナンカㇻ (彼は私に)部落のはずれで出会った。(S) ta a=kotanu ta ka oka タ アコタヌ タ カ オカ ほらここに、 私たちの村(地域)にもある。(W会話) te ta テ タ ここに/ここで。 taan ta タアン タ ☞taanta タアンタ uweepak ta ウウェエパㇰ タ ☞uweepakta ウウェエパㇰ sine an ta シネ アン タ ☞sineanta シネアンタ sine an pe ta シネ アン ペ タ あるとき。 sine an pa ta シネ アン パ タ ある年。 hi ta ヒ タ …したときに。 ②(連体的に使われて) te ta X húci テ タ X フチ ここのXおばあちゃま(特定のフチの場合に言う。 一般的に言う場合は te un húci テ ウン フチ と言う(☞un ウン)。(S) te ta poysisam テ タ ポイシサㇺ ここの(うちの)小さい和人。(S民話) aw ta pon weysisam アウ タ ポウ ウェイシサㇺ となりの小さい貧乏和人。(S民話) {E: locative in space and time: in, at etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 5
- タ 【副助】①(強め) …こそ。 kani anak k=épakewsawot, eani ta an koraci e=ye hawe ne wa カニ アナㇰ ケパケウサウォッ、 エアニ タ アン コラチ エイェ ハウェ ネ 私はとんでもないまちがいを言った、 あなたこそ本当のことを言ったのだ。 ②(oka オカ を結びとする係結びの構文で)…ta …oka! …タ …オカ! (結びの oka オカ は言わないこともあるが、 ta タ は必ず言う)。 …だったらいいのになあ、 …したいものだなあ! nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺してやりたいものだなあ! cep rur a=e ta ki! チェㇷ゚ ルㇽ アエ タ キ! 魚のおつゆを食べたいなあ。(S) cikap ta ku=ne/réra ta ku=ne チカㇷ゚ タ クネ/レラ タ クネ 鳥になりたいなあ、 風になりたいなあ。(S即興詩) ③(a ア を結びとする係結びの構文で)…ta …a …タ …ア …するものか、 …なものか、 …するものだなあ、 …しているなあ(反語表現の感嘆文)。 neppo ciraman ki ta háwas a ネッポ チラマン キ タ ハワサ 思いがけないことを言うねえ! ④(tas タㇱ と一緒に)…tas ta …nek! …タㇱ タ …ネㇰ! …するのだぞ(tas ta タㇱ タ の代りに tos to トㇱ ト も使われる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta ta otta
- タ タ オッタ 【ta ta or ta】 そこで,そういうわけで,だから. ア・ヌ ㇷ゚ ネ クス ア・コシラムイサㇺテ カ エアイカㇷ゚ タタオッタ カトゥトゥルㇱノ ネ コㇿカ ヤイェトコイキ・アン=私が聞いたことなので知らん顔もできないものだから,そこで,いやいやながらだが自分も行くしたくをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- taa
- タア 【taa】 あれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taa
- タア 【副】ここに、 すぐそこに、 ほら(ta タ 3 の強調形)、 これ。 (空間的に近い所を言うほか、 話していることがらに近い所をもさす。) taa a=kotánu pánake ta タア アコタヌ パナケ タ すぐそこに私たちの村の下手に。 taa oro ta án=an tono or ta タア オロ タ アナン トノ オッタ ここに、 いま私が住んでいる和人の家に。(S民話) “k=oypepihi mukkane emo oma na” “íne?” “taa“ 「コイペピヒ ムッカネ エモ オマ ナ」「イネ?」「タア」 「私のおわんの中に切ってないイモが入ってるよ。」「どう=どれ?」「ほらここに=これよ。」 (S) taa, ek wa inkar, taan pe ikemara somo ne? タア、 エㇰ ワ インカㇻ、 タアン ペ イケマラ ソモ ネ? ほら来てみなさい、 これはイケマの葉じゃない? (S) taa néno タア ネノ ☞taanéno タアネノ ☆発音 ターとのばすのではなく、 タとアを区切って言う。 ちょうどタッアーを早く言ったような発音 {E: here; right there; this (emphatic).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taa neno an
- タア ネノ アン 【taa neno an】 こんなようなもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- taan
- タアン 【taan】 この. (出典:萱野、方言:沙流)
- taan
- タアン 【連体】[単](複は taoká タオカ)[ta-an ここに・ある] ここにある/いるこの…、 自分のいるすぐ近くの所にある/いる…。 taan pe タアン ペ これ(自分のすぐ近くにあるもの)。 taan kur タアン クㇽ この人(自分のすぐ近くにいる人)。 taan ta タアン タ ☞taanta タアンタ ☆参考 自分が手に持つているものなどを表すには、 tan/tapan タン/タパン《この》を使う。 離れた所にあるものを表すには、 toan トアン《その、 あの》、 toon トオン《あの、 ずつと遠くにある》を用いる。 「いま話したこの…」を言うには ne ネ、 ne wa an ネ ワ アン などが使われる {E: …which is right here; …which is near yourself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taanéno
- タアネノ 【副】[taa-neno これ・のように] このように。 taanéno an タアネノ アン こんな、 このような。(W) taanéno pirka matkaci タアネノ ピㇼカ マッカチ このように美しい少女。(KH民話) taanéno kar wa en=kore yan タアネノ カㇻ ワ エンコレ ヤン このように(これと同じように)してください。(S) taanéno ne, toonéno ne sekor タアネノ ネ、 トオネノ ネ セコㇿ こうなんだよ、 ああなんだよと(言って教えてくれた)。(W) ☆参考 sekor sekor セコㇿ セコㇿ (動作をやって見せながら)こういうふうに。(W会話) {E: like this.} (出典:田村、方言:沙流)
- taaneno
- タアネノ 【taa neno】 このように. (出典:萱野、方言:沙流)
- taaní
- タアニ 【名】[taan-i この・ところ] ここ(話し手のすぐそばの場所)。 taaní un タアニ ウン ここへ、 こっちへ、 そっち(すぐ近く)へ。 taaní un ponno sinu タアニ ウン ポンノ シヌ そっちへ少し寄りなさい。(S) taaní wa タアニ ワ ここから。 taaní wa arpa yak a=ye タアニ ワ アㇻパ ヤカイェ 彼はここから行ったそうだ。(S) ☆参考 この語は格助詞 un ウン《…へ》、 wa(no) ワ(ノ)《…から》を伴ってのみ使われる。 「ここ、 この場所」という独立した概念を表すには、 tan uske/tapan uske タン ウㇱケ/タパン ウㇱケ が使われる。 ☆参考 離れた所を言い表すには、 toaní トアニ《あそこ、 あっちの方》、 tooní トオニ《ずつと向こうの方》が使われる。 {E: here (near the speaker).} (出典:田村、方言:沙流)
- taanita
- タアニタ 【ta an i ta】 あちらに. (出典:萱野、方言:沙流)
- taaniun
- タアニウン 【ta an i un】 あそこへ(に),そちらに. エ・ミチ ヒナㇰ タ アン? タシロ シトムシ カネ タアニウン アㇻパ ア ワ ナニ エㇰ ナンコㇿ ワ=お前の父はどこにいる?山刀を腰に下げてあそこへ行ったが,すぐ来るであろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taanmosir a=eokerekor hemantaa=e
- タアンモシㇼ アエオケレコㇿ ヘマンタアエー 【taan-mosir a=e-okere-kor hemanta-a=e】 この国土を食べ終わったら何を食べたらいいだろうか. *トゥニンヤイェイソイタㇰ(ミミズの独り言)を表わし,少年時代にアイヌの笑い話として,父が聞かせてくれたもの.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- taanpe
- タアンペ 【taan pe】 これ,この物. (出典:萱野、方言:沙流)
- taanpe
- タアンペ 【名】(=taan pe タアン ペ) ☞taan タアン (出典:田村、方言:沙流)
- taanpeneno
- タアンペネノ 【taanpe neno】 このとおりに,これと同じように. エムㇱ ケプㇱペ エ・カㇻ ルスイ ヒ ネ ヤクン タアンペ ネノ アン ペ カㇻ ワ インカㇻ=刀の鞘を作ってみたいのならば,これと同じような物を作ってみなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- taanta
- タアンタ 【taan ta】 そこに(すぐ近く). (出典:萱野、方言:沙流)
- taanta
- タアンタ 【副】[taan-(i)-ta この・[所]・に/で]ここに/で(話し手のすぐそばに/で)。 ☆参考 toanta トアンタ あそこに/そこに。 toonta トオンタ あそこに/ずっと向こうに。 {E: here.} (出典:田村、方言:沙流)
- taap
- タアーㇷ゚ 【taap】 これ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taene
- タエネ 【ta ene】 これこのとおり. ソンノ ピㇼカ ヤント レウシ コㇿ タエネ ペンチャイ コヤン コラーチ=本当にいい客が泊まるとこれこのとおり,帆掛け舟が私の所へ来たと同じようなものだ.*思いもしないいいことがあるとペンチャイコヤン(帆掛け舟が私の所へ来た)といって喜ぶものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- tah
- タㇵ §308 エゾノダケカンバ (8) tah (táh)「たㇵ」[<tat] 樹皮 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tah
- タㇷ §310 シラカンバ (11) tah (táh)「たㇷ」[<tat] 樹皮 ⦅白浦、真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tahni
- タㇵニ §308 エゾノダケカンバ (9) tahni (táh-ni)「たㇵ・ニ」[樺皮のとれる木] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tahni
- タㇵニ §310 シラカンバ (12) tah-ni (táh-ni)「たㇵ・ニ」[<tat-ni] 茎 ⦅白浦、真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tahriponi
- タㇵリポニ §305.けんこうこつ(肩胛骨)(5)tahri-poni〔táh-ri-po-ni たㇵリポニ〕[肩・骨]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tahsuh
- タㇵスㇷ §127.うで(腕)(6)にのうで;上腕;上膊 tahsuh〔táh-suh たㇵスㇷ〕[<tap(肩)+sut(ねもと)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.187】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tahtah(p-u)
- タㇵタㇵ §756.胸の骨(5)胸骨 tahtah(p-u)〔táh-tah たㇵタㇵ〕[<rap-rap]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tahtahohonkes(-i)
- タㇵタホホンケㇱ §756.胸の骨(13)胸骨剣状突起部 tahtah-ohonkes(-i)〔táh-tah-o-hóŋ-keš たㇵタㇵ・オほンケㇱ〕[<胸骨のどんじり]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tahtahohonkesiaraka
- タㇵタホホンケシアラカ §728.みぞおちの辺の痛む病気;心窩部痛(2)胸骨剣状突起の辺の痛み;心窩部痛 tahtah-ohonkesi-araka〔táh-tah|o-hóŋ-ke-ši|a-rá-ka たㇵタㇵ・オほンケシ・アらカ〕[tahtah(胸骨に肋軟骨のついたもの、胸板)+ohonkes(その末端)+araka(痛む)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tak
- タㇰ 【tak】 玉,かたまり. カタㇰ=糸玉.キムンカムイ アイヌ ケセアンパ ヒ タ アナㇰネ コイスㇺ タㇰ エクパ アーペコㇿ アン ワ ホユプ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊が人間を追いかける時には泡のかたまりをくわえたような格好で走るものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tak 1
- タㇰ 【tak】 ①呼ぶ,招待する:もっと丁寧に言う場合はアㇱケアニ(招待する).声を出して人を呼ぶ場合はホトゥイェカㇻになる.タㇰは何か食べさせるために呼びに行く,あるいは行かせる時に限って用いる. アㇻパ ワ オンネ フチ タㇰ ワ エㇰ=行っておばあさんを呼んで来い.オヤ コタン タ イヨマンテ アン ワ ア・エン・タㇰ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス ウェンカスノ ピㇼカ メノコポ アン ワ ク・コホヨイセ=よその村で熊送りがあり私は招待されて行ったら,あまりにも美しい娘がいて私は欲しくなった.アㇻパ エ・コㇿ ウナㇻペ タㇰ ワ エㇰ=行ってお前の叔母を招待して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- tak 1
- タㇰ 【他動】…を取って/持って来る、 (人)を連れて来る/呼んで来る/呼びに行く/迎えに行く(来ることを求める)、 (人)を招待する。 e=sanpe a=uk kusu a=e=ták wa e=ek ruwe ne na エサンペ アウㇰ クス アエタㇰ ワ エエㇰ ルウェ ネ ナ あなたの心臓を取るためにあなたは呼ばれて連れられて来たのだよ。(S民話) sakekar=an nen póka ki wa a=kotánu un utar a=tak wa サケカラン ネン ポカ キ ワ アコタヌ ウン ウタㇻ アタㇰ ワ 私はなんとかして酒をつくって村の人々を招待して。(W民話) {E: to bring…; lead, take someone to, from…; go, come to call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tak 2
- タㇰ 【名】かたまり(塊)。 síon tak シオン タㇰ ウンチの古くなったののかたまり=いとしい幼な子(赤ん坊や幼児を大切にいとおしんで呼ぶ呼び掛け語の一つ)。 ☆参考 単独の名詞として使うときは taktak タㇰタㇰ のほうがよく使われている。 {E: a lump; a mass.} (出典:田村、方言:沙流)
- tak 2
- タㇰ 【tak】 ②取る. アタイェヘ タㇰ=代価を取る. (出典:萱野、方言:沙流)
- taka
- タカ §341 クマタカ 他(3) taka (ta-ká)「タか」 (出典:知里動物編、方言:)
- takahka
- タカㇵカ §468 タラバガニ (6) takahka (ta-kah-ka)「タカㇵカ」 ⦅鵜城、白浦、富内、新問、真岡、多蘭泊⦆ (爪の長いの)48〜162, takahka-huhpe夜眠いハレモノ (出典:知里動物編、方言:)
- takahkehuhpe
- タカㇵケフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(18)カニの腫物 takahke-huhpe〔ta-káh-ka-Fuh-pe タかㇵカ・フㇷペ〕[takahka(カニ、蟹)、…]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takakka
- タカッカ §469 カニ (2) takakka (ta-kak-ka)「タカッカ」 ⦅多来加⦆ダラッカ(河野) (出典:知里動物編、方言:)
- takampara
- タカンパラ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(36)サケ・マスの尾びれ takampara〔ta-kám-pa-ra タかンパラ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takapay
- タカパイ §469 カニ (1) takapay (ta-ká-pay)「タかパイ」 ⦅美深bihuka、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- takapesaraka
- タカペサラカ §635.はらいた(腹痛)(19)タカペㇱの痛み[腹痛の一種] takapes-araka〔タかペㇱ・アラカ〕[→注]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takar
- タカㇻ 【takar】 夢をみる,夢みる. ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ネㇷ゚カ ア・イ・コタララ ワ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・タカㇻ ネ ウェンタラㇷ゚ アナㇰネ パヨカカムイ パヨカ ヒ ネ クス ヤイカキㇰ・アン ペ ネ ナー=夢の中で何か伸ばされて受け取った夢をみると,その夢は流行病の神が歩いているのだから自分自身で体をはらい清めるものだよ.モコㇿ ヘ ネ ヤ タカㇻ ヘ ネ ヤ ア・コン(ア・コㇿ) ラㇺ カ シッネ カネ タナㇰ カネ=眠りなのか夢なのか私の思いももつれるように凸凹になり. (出典:萱野、方言:沙流)
- takar
- タカㇻ 【他動】①…を夢に見る。 ②[助動詞的用法]…(という)夢を見る。 m ku=nukar yak ku=takar クヌカㇻ ヤㇰ クタカㇻ 私は(彼に)会ったということを夢に見た。(S) ku=nukar takar クヌカッ タカㇻ (S) 私は(彼に)会ったということを夢に見た=彼に会った夢を見た。(S) {E: to dream of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takar(-i
- タカㇻ(イ §824.ゆめ(夢)[みる](6)takar(-i〔n.〕;-an〔v.〕)〔ta-kár タかㇻ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takara
- タカラ §340 オジロワシ (2) takara (ta-ká-ra)「タかラ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- takaysara
- タカイサラ 【名】[< 日本語 高い皿(?)] túki トゥキ《酒杯》をのせる台。 〔萱民具 p.243 オユシペ〕 {E: a cup, glass stand.} (出典:田村、方言:沙流)
- takaysara
- タカイサラ 【takaysara】 トゥキ(漆塗り杯)の受け台. (出典:萱野、方言:沙流)
- takkop
- タッコㇷ゚ →タㇷ゚コㇷ゚ →タㇷ゚コㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- takma
- タㇰマ 【名】[tak-ma 塊・(?)] たくさんの集まり。 konpu takma コンプ タㇰマ 昆布の山、 たくさんの昆布。(S) {E: a large lump, mass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takmanesum(-i)
- タㇰマネスㇺ §067.あぶら(油・脂)(5)固形の油 takmane-sum(-i)〔ták-ma-ne-sumたㇰマネスㇺ〕[takma(かたまり)+ne(になっている)+sum(油)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takne
- タㇰネ 【自動】[(知里真志保によれば)tak-ne 塊・のようである] 短い。 to takne ト タㇰネ 日が短かい/短かくなる。(W) takne pon iri タㇰネ ポン イリ 短い小さい衿=掛け衿(和服の衿の上にかぶせて縫いつけた布)。(W) ☆対語 tanne タンネ 長い。 {E: to be short.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takne
- タㇰネ 【tak-ne】 凸,かたまり. (出典:萱野、方言:沙流)
- takne
- タㇰネ 【tak-ne】 短い. タㇰネノ カㇻ=短く作れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taknepikor
- タㇰネピコㇿ 【takne-p-ikor】 短い宝刀. 図[タㇰネピコㇿ] (出典:萱野、方言:沙流)
- taknere
- タㇰネレ 【takne-re】 短くする:長い物を短くすること. (出典:萱野、方言:沙流)
- takpa
- タㇰパ 【他動】[複](tak タㇰ は単複の区別なし)(二人以上を皆)…を呼んで来る、 招待する。 {E: to call, beckon, invite…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takpekina
- タㇰペキナ §375 アゼスゲ (2) takpe-kina (ták-pe-ki-na)「たㇰペ・キナ」[tákpe(かたまり)kina(草)] 茎葉 ⦅A沙流・鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- takse
- タㇰセ 【自動】[tak-se 塊・(自動詞形成)]大きい(石や岩)。 takse suma タㇰセ スマ 大きな石。 takse sirar タㇰセ シラㇻ 大きな岩。 ☆参考 原義は《大きな塊をなす》であろう。 ☆参考 takne タㇰネ は《短い》。 {E: large (for rocks, stones).} (出典:田村、方言:沙流)
- taktak
- タㇰタㇰ 【名】[tak-tak 塊・(重複)] かたまり(塊)。 mur taktak ムッタㇰタㇰ ぬかのおにぎり。(S民話) poro si taktak ポロ シ タㇰタㇰ 大きなウンチのかたまり。(HC神謡) koysum taktak ekupa コイスㇺ タㇰタㇰ エクパ 泡のかたまりをくわえる(熊が疲れて弱って口から泡を吹いている様子の描写)。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taktak
- タㇰタㇰ 【tak-tak】 かたまり. (出典:萱野、方言:沙流)
- taktakse
- タㇰタㇰセ 【tak-tak-se】 丸い(球). (出典:萱野、方言:沙流)
- taktakse
- タㇰタㇰセ 【自動】[tak-tak-se 塊・(重複)・(自動詞形成)]丸い(円ではなく玉の形)。 (「球」の訳語として出た。) {E: to be round; spherical.} (出典:田村、方言:沙流)
- taktaksep
- タㇰタㇰセㇷ゚ 【tak-tak-se p】 まん丸,丸い物,かたまり. (出典:萱野、方言:沙流)
- taktaksere
- タㇰタㇰセレ 【tak-tak-se-re】 丸める. シト ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ ホㇱキノ ア・タㇰタㇰセレ ネ オカケ タ ア・カッパ コㇿ ア・カㇻ エニタン=団子をこしえる時には最初に丸めてそのあとで平たくするとしやすいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taktaku
- タㇰタク 【他動】[tak-tak-u 塊・(重複)・(他動詞形成)]…をにぎって丸める。 upas taktaku ウパㇱ タㇰタク 雪を丸める=雪玉をつくる(雪合戦で)。(S) sito taktaku シト タㇰタク 餅を丸める=丸餅をつくる。(S) amam taktaku wa poyson ére アマㇺ タㇰタク ワ ポイソン エレ おにぎりをつくってぼうやに食べさせなさい。(S) {E: to make…round, spherical.} (出典:田村、方言:沙流)
- takuhponi
- タクㇷポニ §305.けんこうこつ(肩胛骨)(4)takuh-poni〔ta-kúh-po-ni タくㇷポニ〕[肩・骨]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takup
- タクㇷ゚ 【副助】…だけ、 …しか…しない。 rur takup i=erepa ルッ タクㇷ゚ イエレパ 彼らは汁だけしか食べさせてくれなかった(肉も魚もくれなかった)。(W民話) apekur takup a=ki アペクッ タクㇷ゚ アキ 私は火にあたっているだけだった(炊事も何の仕事もせずに)。(W民話) teknum takup etuk kane kú=isitoma テㇰヌㇺ タクㇷ゚ エトゥㇰ カネ クイシトマ 手首だけ出てきて(私は)恐ろしかった。(S) ku=cis a ku=cis a kor patek k=an pe un, ku=yaypira takup ki wa クチサ クチサ コㇿ パテㇰ カン ペ ウン、 クヤイピラ タクㇷ゚ キ ワ 私は泣いて泣いてばかりいたんだよ、 ただもうがっかりして。(S) ☆参考 patek パテㇰ《だけ、 ばかり》が肯定的に「…だけ/ばかり…する/した」というニュアンスで使われているのに対して、 takup タクㇷ゚ は「…しか…しない」という否定的なニュアンスで使われる。 {E: just; only.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takup(-i)
- タクㇷ゚ §202.かた(肩)(2)takup(-i)〔ta-kúp タくㇷ゚〕[<tap(肩)+kup(首、関節)]⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takup/takupi(hi)
- タクㇷ゚/タクピ(ヒ) 【takup/takupi(hi)】 こればかり,これしか,これっぽち,〜しか,〜だけ. ネン エン・イェ ヤッカ タクピ ク・コㇿ イチェン エチ・エソウㇰテ.ヘマンタ ク・コㇿ ペ アーン=なんと言われてもそればかり持っていた銭,お前に貸した.何を持っているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- takupi
- タクピ 【副助+所属語尾】[takup-i …だけ・(所属語尾)](名詞が所属形にならず、 その代りに、 その後に置かれた takup タクㇷ゚《…しか…しない》に所属形語尾がつく。) a=sapá takupi erepasi arpa yakun アサパ タクピ エレパシ アㇻパ ヤクン 私の頭だけ(体から離れて)はるか沖の方へ行ったならば。(W民話) ku=hon takupi poro wa ora icen ka ku=sak クホン タクピ ポロ ワ オラ イチェン カ クサㇰ 私はおなかだけ大きくなってお金はない。(S) {E: just; only.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takuppe
- タクッペ 【takuppe】 谷地坊主:湿地に生えた草が伸びては重なり重なりして,高さが1m位になった枯れ草. (出典:萱野、方言:沙流)
- takuppe sapa
- タクッペ サパ 【takuppe-sapa】 ざんばら髪〔比喩〕.▷タクッペ=谷地坊主 サパ=頭 →谷地坊主のように頭をざんばらにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- takusa
- タクサ 【takusa】 清め草:病人を治すために清める草.ヨモギとアカイチゴの柴を混ぜて使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- takusa
- タクサ 【名】[< 日本語]手草(たくさ) ☞tektakusa テㇰタクサ (出典:田村、方言:沙流)
- takusaani
- タクサアニ 【takusa-ani】 清め草を手に持つ. イタㇰタクサ タクサアニ エカクキㇰ=言葉の清め草,清め草でお前を祓い清める.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tam
- タㇺ 【名詞語根】刀。 otam オタㇺ (昔の警官の)サーベル。 ipetam イペタㇺ ユーカラの中に出て来る、 空中を飛んで来て人を切る恐ろしい刀。 kamuy-ranke-tam カムイランケタㇺ [雅]神から下されたような立派な刀。 eattamneno エアッタㇺネノ [雅]一太刀で。 ☆参考 合成語などの中に出てくるが、 日常語で刀を表す独立の名詞としては emus エムㇱ が多く使われる。 {E: a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tama 1
- タマ 【名】[< 日本語] 玉。 ramat tama ラマッ タマ 魂の玉。 ☆参考 人の魂は丸い玉の形をしている。 ☞tamanum タマヌㇺ {E: a bullet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tama 2
- タマ 【名】[< 日本語] たま(弾丸)。 tama osma タマ オㇱマ たま(弾丸)が当たる。 {E: a ball.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tamane
- タマネ 【自動】[tama-ne 玉・になる]玉になる(丸くかたまる)。 kaypeci tamane wa an カイペチ タマネ ワ アン キャベツが(もう)玉になっている。 {E: to become round; spherical.} (出典:田村、方言:沙流)
- tamaninu
- タマニヌ 【tama-ninu】 ばらばらになった玉粒を糸に通す,首飾りの玉を糸に通す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tamanko
- タマンコ 【名】[< 日本語] 玉子、 鶏卵。 (「たまご」のアイヌ語式発音。)cikap tamanko kor noyne hawkor hawe as チカㇷ゚ タマンコ コン ノイネ ハウコㇿ ハウェ アㇱ 鶏が卵をうんだらしく、 鳴いている声がする。(W) ☆参考 語彙調査当時は、 「玉子」の項でワテケさんは nok ノㇰ と言ったが、 この語は睾丸を指すのにも使われるため、 発音したとたんに笑い出した。 その後は nok ノㇰ という語をさけて tamanko タマンコ を使った。 {E: an egg.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tamanum
- タマヌㇺ 【名】[tama-num 玉・粒] 玉粒、 丸い小さい塊。 ray-tamanum ライタマヌㇺ 死んだ人の魂の丸い玉粒。 {E: a small, round lump.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tamapir(-i)
- タマピㇼ §239.きず(傷)(6)弾丸傷 tama-pir(-i)〔ta-má-pir タまピㇼ〕⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tamasay
- タマサイ 【名】[tama-say 玉・連] 玉連、 玉を連ねて輪にした首かざり。 sitoki kot tamasay シトキ コッ タマサイ 円盤形のペンダントのついた玉連。(W) ☆参考 祭のときなどに正装した女子がつける。 たくさんの玉を糸でつないで輪にしたもの、 玉は石またはガラス玉で、 青系統を主調とし、 黒や黄なども入る。 前の方の玉で大きいのは直径3センチもあり、 後ろの方の小さい玉でも直径1.5センチぐらい。 一重のものも二重、 三重になっているものもある。 前の中央には sitoki シトキ と呼ばれる金属の円盤形の鏡のような飾りが下げられ、 これが胸の中央あたりにくる。 {E: a bead necklace.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tamasay
- タマサイ 【tama-say】 首飾り.玉飾り. 図[タマサイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tamekoyki
- タメコイキ 【tam-e-koyki】 刀でいじめる. ポンノ ポンノ ア・タメコイキ クナㇰ ア・ラム ア コㇿカ ア・オアㇻライケ=さっとさっと刀でいじめようと思ったが,全く殺してしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- tamesisire
- タメシシレ 【他動】[tam-e-sisi-re 刀・で・避ける・させる] …に刀で切りかかる。 {E: to attack, cut…with a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tamipekur
- タミペクㇽ 【tam-ipe-kur】 シャチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tamor(-i)
- タモㇿ §548.ないぞう(内臓);臓腑(6)tamor(-i)〔ta-mór タもㇿ〕[<ramor]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tamotamoecep
- タモタモエチェㇷ゚ §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (6) tamotamoecep (ta-mó-ta-mo-e-cep)「タもタモエチェㇷ゚」 ⦅幌別⦆シオムシ (出典:知里動物編、方言:)
- tampakcotca
- タンパㇰチョッチャ §190 トンボ(蜻蛉) (7) tampak-cotca (tám-pak-cot-ca)「たンパㇰチョッチャ」[<tampak(たばこ)cotca(つく)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tampaku
- タンパク 【tampaku】 煙草. タンパク ク=煙草を吸う. (出典:萱野、方言:沙流)
- tampaku
- タンパク §061 タバコ (1) tampaku (tám-pa-ku)「たンパク」[<日本語“たばこ”] 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tampaku ikkewehe
- タンパク イッケウェヘ §061 タバコ (2) tampaku ikkewehe 「たンパク いッケウェヘ」[tampaku(タバコ)ikkewehe(の腰骨)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tampakuop
- タンパクオㇷ゚ 【tampaku-o-p】 煙草入れ:ネㇱコ(クルミ),ユㇰポネ(鹿の骨)製. 図[タンパクオㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- tampir
- タンピㇼ 【名】[tam-pir 刀・傷] 刀傷。 tampir oma タンピㇼ オマ 刀傷がある。(S) {E: a sword wound, cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- tampir(-i)
- タンピㇼ §239.きず(傷)(5)刀きず tam-pir(-i)〔tám-pir たㇺピㇼ〕[tam(刀)、pir(きず)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tamtam
- タㇺタㇺ §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (3) tamtam (tám-tam)「たㇺタㇺ」 ⦅礼文⦆ヨコノミ (出典:知里動物編、方言:)
- tamtomuspe
- タㇺトムㇱペ 【名】[tam-tom-us-pe 刀・の面の中ほど・についている・もの] emus エムㇱ《刀》に添えられている8〜9寸(25センチ前後)の小さい刀。 {E: an attached short sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- tamu
- タム §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (4) tamu (ta-mú)「タむ」 ⦅真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tamutamu
- タムタム §208 フナムシの類(方言:ヨコノミ) ハマトビムシ? (5) tamutamu (ta-mu-ta-mu)「タムタム」 ⦅虻田⦆ヨコノミ (出典:知里動物編、方言:)
- tan
- タン 【連体】[< ta-an ここに・ある]この、 自分が手に持っている(ものなど)、 自分が今いる(村など)。 tan mosir タン モシㇼ この国。 tan cup タン チュㇷ゚ 今月。 tan pa タン パ 今年。 tan pe タン ペ このもの=これ。 tan onuman タノヌマン この夕方=今夕。 tan uske タヌㇱケ この場所=ここ。 tan uske ta amam k=étoyta タン ウㇱケ タ アマㇺ ケトイタ 私はここに稲をつくる。(S) tan a=kor hekaci タン アコㇿ ヘカチ この私の少年=いいかい(聞きなさい)ぼうや…。 tan rikna wa タン リㇰナ ワ この上の方から(=こう、 高い所から…)。 tan te ta タン テ タ ここに、 ほかならぬここに。 tan te ta an wa an rápokke ta a=hunára kor síran タン テ タ アン マ アン ラポッケ タ アフナラ コㇿ シラン ここにあったのを知らないでさがしていた。(S) tan tepo ta タン テポ タ [tan-te-po-ta この・ここ・指小辞・に] ついここに、 すぐここに。 tan tépo ta a wa an pe yayhawesina wa an タン テポ タ ア ワ アン ペ ヤイハウェシナ ワ アン (彼は)ついここに座っていたのに声も出さないでいたんだね。(S) tan te pakno タン テ パㇰノ [雅] 今まで。 ☆参考 自分のすぐ近くにあるものを言い表すには taan タアン《ここにある、 この》を用いる。 離れた所のものを言うには toan トアン《その、 あの》、 toon トオン《あの、 遠くの》を用いる。 {E: here; this.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tan
- タン 【tan】 今,この. (出典:萱野、方言:沙流)
- tan tan kurke
- タン タン クㇽケ 【?】(昔ある人が三匹の犬を呼んだ呼び方として伝えられている言葉の中に出てくる意味不明の語。) (KK犬を呼ぶ歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tan'ukuranne
- タンウクランネ 【tan ukuran ne】 今晩. (出典:萱野、方言:沙流)
- tának
- タナㇰ 【自動】(次の慣用表現の中で) ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [雅]意識もうろうとして、 半死半生で、 夢うつつで、 無我夢中で。 ☆参考 ユーカラだけでなく、 神謡や民話でも使われる。 {E: to be half dead, half alive; have a vague consciousness; be in ecstasy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanak(-an)
- タナㇰ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(10)意識を失う tanak(-an)〔tá-nak たナㇰ〕[ta(うつつの状態)+nak(無い)]⦅ホロベツ、サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tanancikar
- タナンチカㇻ 【名/副】[tan-ancikar この・夜][雅] 今晩。 ☆参考 日常語では tanukuran タヌクラン。 {E: this evening.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanancikar
- タナンチカㇻ 【tan-ancikar】 今夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- tananto
- タナント 【名】[tan-an-to この・(重複)・日] 今日。 tananto or ta タナント オッタ [今日・のところにおいて](韻文で)今日。 ☆参考 日常語で tanto タント《今日》と言うことを、 歌や叙事詩などの韻文でこのように言う。 これで一行が五音節に整う。 {E: today.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanas
- タナㇱ 【自動】出っぱっている、 盛り上がる、 突き出る。 ku=kor ita kotne uske ka an tanas uske ka an クコリタ コッネ ウㇱケ カ アン タナㇱ ウㇱケ カ アン うちの床(ゆか)はへこんだ所もある、 出っぱった所もある。(S) oyakoyaki kotne tanas オヤコヤキ コッネ タナㇱ あちこちへこんだり出っぱったりしている。 etakasure ponehe tanas エタカスレ ポネヘ タナㇱ 人よりよけいに骨がでっぱっている(=ほお骨が高い)。(W) ☆対語 kotne コッネ {E: to project; rise; swell; stick out.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanat
- タナッ 【tanat】 凸,盛り上がっている.*二風谷にタナッシㇼという地名がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanattanat
- タナッタナッ 【tanat-tanat】 盛り上がる,盛り上がって煮え立つ. ス ノㇱキ タナッタナッ=鍋が煮え立つ(鍋の中が盛り上がり盛り上がり). (出典:萱野、方言:沙流)
- tancuk
- タンチュㇰ 【tan cuk】 今秋. (出典:萱野、方言:沙流)
- tancup
- タンチュㇷ゚ 【tan cup】 今月. (出典:萱野、方言:沙流)
- tancup
- タンチュㇷ゚ 【名】[tan-cup この・月] 今月(=tan cup タン チュㇷ゚)。 {E: this month.} (出典:田村、方言:沙流)
- tane
- タネ 【tane】 今,すぐ,間もなく,もう,今度. タネ エㇰ ナンコㇿ=間もなく来るであろう.タネ カㇻパ(ク・アㇻパ) ソ=さて行こうかな. (出典:萱野、方言:沙流)
- tane 1
- タネ 【名】[概/所][< 日本語][植物](栽培するために畑にまく)種。 ☆参考 草の種子は epuy エプイ[概]/epuyke エプイケ[所]、 木の実の種(芯)は pi ピ[概]/piyehe ピイェヘ[所] と言い、 tane タネ とは言わない。 ☆発音 táne タネ ともいう。 〔知分類 p.285 ((幌別、 様似))〕 {E: a seed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tane 2
- タネ 【副】①今、 今すぐ、 今や、 今はもう。 tane k=arpa na タネ カㇻパ ナ いま/もう行く/出かけるよ、 すぐ行くから。 tane moyre na タネ モイレ ナ もう遅いよ/遅いから。 tane tane タネ タネ まもなく、 そのうちに、 近いうちに。 tane an タネ アン[単]/tane oka タネ オカ[複] 今いる、 今の…。 tane an a=kor puri タネ アン アコㇿ プリ 今の私たちの習慣(=現代のアイヌ民族の習慣)。(S会話) tane oka utar タネ オカ ウタㇻ 今の人々 (HC民話) ②(連体的に使って)今の。 tane utar タネ ウタㇻ 今の人々。(S会話) {E: now; soon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taneanakne
- タネアナㇰネ 【tane anakne】 今はもう,最早. タネ アナㇰネ イェㇷ゚ ネ ウㇷ゚ソㇿ ア・ヤイコヌイナ パㇰノ ポロ メノコポ ア・ネ=今はもう恥ずかしい懐を自分で隠すほどの大きな娘に私はなった[ユ](自分自身の胸のふくらみを気にする年頃をいう). (出典:萱野、方言:沙流)
- tanehe
- タネヘ 【名】[所](概は tane タネ)[植物](…の)種。 ☞tane タネ 1 {E: a seed of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanepakita
- タネパキタ 【tane pak-ita】 今頃になって. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanepo 1
- タネポ 【tane-po】 ①初めて. タネポ タㇷ゚ ク・イヌ ナ=初耳だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanepo 2
- タネポ 【tane-po】 ②今. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanepo onuma etuk
- タネポ オヌマ エトゥㇰ §101.陰部―いんもう(陰毛)(3)陰毛が生えだす tanepo onuma etuk〔ta-né-po-o-nú-ma-e-túkタねポ・オぬマ・エとゥㇰ〕[tanepo(今やっと)、onuma(陰毛)、e(頭)+tuk(出る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- taneporanke(-an)
- タネポランケ §295.初経;初潮[がある](2)tanepo-ranke(-an)〔ta-né-po-raŋ-ke タねポ・ランケ〕[今はじめて・下ろす]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tanesasuysir
- タネサスイシㇼ 【名】[tane-sasuysir 今・時代(?)](次の慣用句の中で) tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ/タネサスイシッチェオマレ 昔から今に到るまでずうっと続いている。(S) ☆参考 同様の文脈で otusasuysir céomare オトゥサスイシㇼ チェオマレ とも言われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanetane
- タネタネ 【tane tane】 ほどなく. タネタネ エㇰ ナンコㇿ=ほどなく来るであろう.タネタネ チ ナンコㇿ=ほどなく煮えるであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- taneusikta
- タネウシㇰタ 【tane usik ta】 今頃になって. ヘマンタ タネ ウシㇰ タ エㇰ ルウェ アン.ピㇼカ メノコ ネ ヘㇺキ イシネレㇷ゚ ソモ ネ ヤー.サッチポㇿ ヘネ エレ ワ インカㇻ=何者が今頃来たもんだ.おまけに美人すぎる.化け物ではないか,干した筋子でも食べさせてみろ.エカン(エㇰ・アン) ナ エカン ナ シコㇿ ハウェアナナクス(ハウェアン・アン アクス) タネ ウシㇰ タ ヒ タ アイヌ シㇰヌ ワ アン ペ ネ ヤ シコㇿ ア・ウヌフ ハウェアン=来たよ来たよと私が言うと,今頃になってどんな人間が生きているものだと私の母は言った(長く音信不通だった時など). (出典:萱野、方言:沙流)
- tani
- タニ 【位名】[tan-(h)i この・所][雅](次の慣用表現で)ここ。 tani unma タニ ウンマ こっちへ。 toni unma/tani unma トニ ウンマ/タニ ウンマ [雅]あちらのほうへこちらのほうへ (Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanike
- タニケ 【名】[tan-hike この・の、 ほう] これ、 こっち(二つ以上から選んだこれ)。 {E: this; these.} (出典:田村、方言:沙流)
- tankarip
- タンカリㇷ゚ 【tankarip】 大腸と小腸の間にある白い粒々の筋.*食べられないことはないがおいしくない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tankokacuy
- タンコカチュイ §190 トンボ(蜻蛉) (13) tanko-kacuy (tan-ko-ka-cuy)「タンコカチュイ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tanmata
- タンマタ 【tan-mata】 この冬. ソンノ タンマタ アナㇰネ ウパㇱ ポロ クパㇱケ(ク・ウパㇱケ) カ コヤイクㇱ=本当にこの冬は雪が多くて私は雪掃きもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanne
- タンネ 【tanne】 長い. エ・アミヒ タンネ ナ トゥイェ ワ アヌー=お前の爪が伸びているから切っておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanne
- タンネ 【自動】[(知里真志保によれば)tar-ne 荷縄・のようである] 長い。 tanne sítu タンネ シトゥ 長い尾根。(KK民話) to tanne ト タンネ 日が長い。(W) ☆対語 takne タㇰネ。 {E: to be long.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanne hese yaykoturpa
- タンネ ヘセ ヤイコトゥㇽパ §080.ためいき(2)安心して溜息をつく tanne hese yaykoturpa〔たンネ・へセ・やイコトゥㇽパ〕[tanne(長い)、hese(息)、yay(自分)+ko(と共に)+turpa(伸ばす)]⦅ユ研Ⅱ, p.668⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tanne sitasiomante
- タンネ シタシオマンテ §479.ためいき[する](7)ほっとあんどのためいきをもらす tanne sitasi-omante〔tán-ne-ši-tá-ši-o-mán-te たンネ・シたシ・オまンテ〕[tanne(長く)、si(自分)+tasi(の息〕を〕)+omante(やる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tanneaspeket(c-i)
- タンネアㇱペケッ §821.なかゆび(中指)(10)tanne-aspeket(c-i)〔tán-ne-aš-pe-ket たンネ・アㇱペケッ〕[長い・指]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tannecep
- タンネチェㇷ゚ 【tanne-cep】 ウナギ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tannecep
- タンネチェㇷ゚ §099 ウナギ (3) tanne-cep(tán-ne-čep)「たンネチェㇷ゚」[tanne(長い)cep(魚)]⦅沙流、美幌、屈斜路⦆ウナギ。 (出典:知里動物編、方言:)
- tanneceppo
- タンネチェッポ §004 マアナゴ(はも) (2) tanneceppo (tán-ne-čep-po)「たンネチェッポ」[<tanne(長い)cep(魚)-po(指小辞)] ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tannehesarpare
- タンネヘサㇻパレ 【tanne hese-arpa-re】 ため息(をつく).▷タンネ=長い ヘセ=息 アㇻパレ=行かせる ネㇷ゚ ワ アン ペ エラナㇰ ワ ネ ヤ オトゥ スイ レ スイ タンネヘサㇻパレ メフントキキ ワ アン=何を気にしてか,2回3回ため息をついて首をうなだれている. (出典:萱野、方言:沙流)
- tannehesearpare
- タンネヘセアㇻパレ 【自動】[tanne-hese-arpa-re 長い・息・行く・させる] 長い息をつく、 ハアーッと大息をつく。 {E: to draw, take a deep breath.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanneipe
- タンネイペ §099 ウナギ (2) tanne-ipe(tán-ne-i-pe)「たンネイペ」[tanne(長い)ipe(魚)]⦅幌別⦆ウナギ。 (出典:知里動物編、方言:)
- tanneipe
- タンネイペ §015 ギンボ (6) tanne-ipe (tán-ne-i-pe)「たンネイペ」[tanne(長い)ipe(魚)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tannekamuy
- タンネカムイ 【名】[tanne-kamuy 長い・神]ヘビ。 ☆参考 kinasut キナスッ ヘビ。 tokkoni トッコニ マムシ。 これらの語をさけて言うのにこの語を使う。 ほかに munpokunpe ムンポクンペ とも言う。 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- tannekamuy
- タンネカムイ §421 ヘビ(蛇) (10) tanne-kamuy (tán-ne-ka-muy)「たンネカムイ」[<長い・神] ⦅幌別、沙流、音更、屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tannekamuy
- タンネカムイ §422 アオダイショウ (1) tanne-kamuy (tán-ne-ka-muy)「たンネカムイ」[<長い・神] ⦅幌別、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tannepikor
- タンネピコㇿ 【tannep-ikor】 長い宝刀. 図[タンネピコㇿ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tannere
- タンネレ 【tanne-re】 長くする.長くのばす. トゥㇱタンネレ=縄を長くのばす. (出典:萱野、方言:沙流)
- Tannesar
- タンネサㇻ 【名】[tanne-sar 長い・葦原][地名]タンネサル(沙流川本流の長知内よりもさらに上(かみ)にある、昔の地名、今の振内町(ふれないちょう)の中にある)。(NK民話) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tannetusa
- タンネトゥサ 【tanne tusa】 長袖. (出典:萱野、方言:沙流)
- tannu
- タンヌ 【tannu】 イルカ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tannu
- タンヌ 【名】[動物]アザラシ。 tannu numaha rárak タンヌ ヌマハ ララㇰ アザラシの毛皮はなめらかだ。(S) 〔知分類 p.174 イルカ((イブリ))〕 {E: a seal.} (出典:田村、方言:沙流)
- tannu(y)
- タンヌ(イ) §294 いるか、イルカ (1) tannu(y) (tán-nu(y))「たンヌ(イ)」 ⦅胆振⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tannup
- タンヌㇷ゚ §294 いるか、イルカ (4) tannup (tán-nup)「たンヌㇷ゚」 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tanpa
- タンパ 【名】[tan-pa この・年] 今年。 tanpa ne anak タンパ ネ アナㇰ 今年は、 今年には。 tanpa ne ere pa タンパ ネ エレ パ 今年で三年(今年が三年目であることを表す)。 tanpa matapa takne タンパ マタパ タㇰネ 今年は冬が短い(秋霜が遅く、 春の雪どけが早い)。(S) {E: this year.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanpa
- タンパ 【tan-pa】 今年. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpaku
- タンパク 【名】[< 日本語] たばこ。 tanpaku ku タンパク ク[たばこ・を飲む]たばこを吸う。 tanpaku sine pa ku=ku rusuy タンパク シネ パ クク ルスイ 私はたばこを一服吸いたい。(W) ☆参考 きざみも紙巻きも。 ワテケさんはきざみたばこをきせるにつめて吸っていた。 ☆参考 kiseri キセリ きせる。 {E: tobacco; cigarettes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanpakuku
- タンパクク 【自動】[tanpaku-ku たばこ・飲む](=tanpaku ku タンパク ク)たばこを吸う。 ku=tanpakuku クタンパクク 私はたばこを吸う。(W) {E: to smoke a cigarette, tobacco.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanpakuop
- タンパクオㇷ゚ 【名】[概][tanpaku-o-p たばこ・入る・もの] タバコ入れ。 {E: a tobacco pouch.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanpakuopi(hi)
- タンパクオピ(ヒ) 【名】[所]…のタバコ入れ。 {E: a tobacco pouch of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tanpaykar
- タンパイカㇻ 【tan-paykar】 今春. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpe
- タンペ 【tan-pe】 これ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpe
- タンペ 【名】[tan-pe この・もの](=tan pe タン ペ)これ。 tanpe or ta タンペ オッタ 現在、 この場合、 今回は。 tanpe or ta ek hi ta nep ka sak no ek タンペ オッタ エㇰ ヒ タ ネㇷ゚ カ サㇰ ノ エㇰ 今回来たときには何も持たないで来た(いつもは持ってくるが)。(S) tanpe rékor タンペ レコㇿ これは言うなれば、 これはいわば、 これはつまり。 {E: this.}。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanpe otta
- タンペ オッタ 【tan-pe or ta】 今度は,今に限って. エキㇺネ ア・シレン ヤッカ タンペ オッタ(オㇿ タ) コソモタㇱヌ アㇷ゚ ネ オヌマン ワノ ヤイヌミウェン ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=山へ誘われても,今に限って知らん顔をしていたのに,その夜から病気になったそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpeneno
- タンペネノ 【tan-pe neno】 このように. タンペ ネノ ケㇺアン ヒ タ アナㇰネ アエㇷ゚ アン パㇰノ ア・ウコウサライェ ワ ア・エ ㇷ゚ ネ ナ=このように飢饉の時には食べ物はあるだけをお互いに分け合って食べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpir
- タンピㇼ ☞tampir タンピㇼ (出典:田村、方言:沙流)
- tansak
- タンサㇰ 【tan sak】 この夏. (出典:萱野、方言:沙流)
- tantaka
- タンタカ §040 カツオ 渋p. 230 (3) tantaka (tán-ta-ka)「たンタカ」 成魚 ⦅白糠、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tantaka
- タンタカ §055 マツカワ (4) tantaka (tán-ta-ka)「たンタカ」 成魚 ⦅美幌、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tantaka
- タンタカ §096.陰部―女性の性器(17)tantaka〔tán-ta-ka たンタカ〕[マツカワ(鰈)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tantani
- タンタニ 【副】[< 日本語] だんだんに。 ☆参考 アイヌ語では uweepakta ウウェエパㇰタ、 uweepakiun ウウェエパキウン など。 {E: gradually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tantepota
- タンテポタ 【副】[tan-te-po-ta この・ここ・(指小辞)・に] ついここに(=tan tepo ta タン テポ タ)。 ☞tan タン {E: just here.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanto
- タント 【名/副】[tan-to この・日] 今日。 tanto ne タント ネ 今日、 今日に。 tanto pakno タント パㇰノ 今日まで。 tanto wano タント ワノ 今日から。 {E: today.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanto
- タント 【tan to】 今日,本日. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanto kunneywa
- タント クンネイワ 【tanto kunneywa】 今朝. (出典:萱野、方言:沙流)
- tantotorici=astustekka
- タントトリチアㇱトゥㇱテッカ 【tan-to tori ci=as tus-tek-ka】 立ち尽くす,じっとして立ち続ける.▷タント=今日 トリ=滞在 チ=それ アㇱ=立つ トゥㇱテッカ=金縛り (出典:萱野、方言:沙流)
- tantuka
- タントゥカ 【tantuka】 穂束:主として種として残す束. ピヤパ タントゥカ=ヒエの穂束.ムンチロ タントゥカ=アワの穂束.シプㇱケㇷ゚ タントゥカ=イナキビの穂束. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanuká
- タヌカ 【連体】これらの(=tá-oká タオカ)。 {E: these.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanukáni
- タヌカヒ 【名】[tanuka-hi これらの・所] この辺(=tanuka hi タヌカ ヒ)。 tanukahi e=pirpa ka e=nupa ka somo ki a noyne pana otuy wa an タヌカヒ エピㇼパ カ エヌパ カ ソモ キ ア ノイネ パナ オトゥイ ワ アン (あなたが)この辺を拭きも掃きもしなかったらしく埃がたまっている。(S) {E: around here; in this area.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanukáy 1
- タヌカイ 【名】☞tanukahi タヌカヒ (出典:田村、方言:沙流)
- tanukáy 2
- タヌカイ 【連体】(tanuká タヌカ《これらの》が pe ペ の前でとる形。)(=tá-okáy タオカイ) (出典:田村、方言:沙流)
- tanukáype
- タヌカイペ 【名】これら、 これらのもの(=tanukáy pe タヌカイ ペ)。 {E: these (things).} (出典:田村、方言:沙流)
- tanukáyta
- タヌカイタ 【副】[tanuká-hi-ta これらの・所・に]この辺に、 このあたりに。 tanukayta ka ene okay pe anak poronno oka タヌカイタ カ エネ オカイペ アナㇰ ポロンノ オカ この辺にもそんなものはたくさんある。(S) {E: around here; in the area.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanukuran
- タヌクラン 【名/副】[tan-ukuran この・ゆうべ] 今晩、 今夜。 ☆参考 ukuran ウクラン だけだと《昨晩》。 {E: this evening; tonight.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanukuran
- タヌクラン 【tan-ukuran】 今晩,今夜. タヌクラン レウシ ワ アㇻパ=今晩泊って行け.タヌクラン アナㇰ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ トイタサオッ ア・ヌカンノ=今夜は星月夜で北斗七星がよく見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanuske
- タヌㇱケ 【tan-uske】 この場所.ここ. テエータ タヌㇱケ タ ヤイコアン フチ アン ペ ネ ア コㇿカ タネ チセ コッ パテㇰ アン=ずっと前にこの場所で独り者のおばあさんが住んでいたものであったが,今は家の跡しかない. (出典:萱野、方言:沙流)
- taoká
- タオカ 【連体】[雅]いま話したこれらの。 taoká menoko/arki ciki タオカ メノコ/アㇻキ チキ [雅]これらの女性たちが来たら。(Sユーカラ語り) ☆参考 日常語ではその場にある/いる人やものについて言い、 「いま話したこれらの」を言うには ne ネ、 ne wa oká ネ ワ オカ などが使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taoká
- タオカ 【連体】[複](単は taan タアン)[ta-oka ここに・ある/いる[複]] ①ここにある/いるこの(二つ/二人以上の)、 これらの。 {E: these.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taokáy
- タオカイ 【連体】[複](taokáy タオカ《ここにあるこれらの》が pe ペ の前に来たときの形。) (出典:田村、方言:沙流)
- taokáype
- タオカイペ 【名】(=ta okay pe タ オカイ ペ)これら(ここにあるもの)。 {E: these.} (出典:田村、方言:沙流)
- tap
- タㇷ゚ 【tap】 今,ちょうど. タㇷ゚ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・ラム=今行こうと思っていたところだ.タㇷ゚ ク・ソイネ アクス アㇷ゚ト ハウケ ナ ホクレ ホシピ=今,私が外に出てみると雨が小降りになったから早く戻れ.タㇷ゚ エㇰ クㇽ エ・アㇺキㇼ クㇽ ネ ルウェー.テエータ ク・ヌカㇻ ペ ネ ア ワー=今来た人はお前の知っている人かい.ずっと前に私が見たことがある者だよ.イテキ エ.タㇷ゚ オタ カ ウン ク・ハチレ ㇷ゚ ネ ナ=食べるんでない.今私が土の上へ落とした物だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tap 1
- タㇷ゚ 【名】①これ、 このこと。 tap a=ye kuni tónon-sukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが昼の凪(なぎ)だなあ。(S) a=macíhi ne/a=kar yakne/tap easir/upak siretok ne/ukor=an ruwe ne p sekor アマチヒ ネ/アカㇻ ヤㇰネ/タㇷ゚ エアシㇼ/ウパㇰ シレトㇰ ネ/ウコラン ルウェ ネㇷ゚ セコㇿ [雅]…私の妻にするのに。 そうすればそれこそそろって美しく立派な夫婦になるのにと。(Sユーカラ語り) ②この/そのとき。 tap oro wano タㇷ゚ オロ ワノ それからは。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tap 2
- タㇷ゚ 【名詞語根】①(人や動物の)肩。 ②(山や崖などの)上がった上の部分。 (出典:田村、方言:沙流)
- tap 3
- タㇷ゚ 【副】いましがた、 ほんの今、 たった今。 tap ku=ye isoytak タㇷ゚ クイェ イソイタㇰ 今語った話。(W独語) tap k=ek hi pakno ne wa na nep ka ku=nu ka somo ki no k=an タㇷ゚ ケキ パㇰノ ネ ワ ナ ネㇷ゚ カ クヌ カ ソモ キ ノ カン 私は今来たばかりでまだ何も聞いていない。(S) {E: just, right now.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tap 4
- タㇷ゚ 【助詞】①(強めの助詞) oar tap オアッタㇷ゚ 本当に全く。 oar tap k=érampewtek オアッタㇷ゚ ケランペウテㇰ 私は本当に全然わからない。 ohayne tap オハイネ タㇷ゚ なるほど本当に…。 ②tap an (na) タㇷ゚ アン (ナ) (直訳すると)これぞまさしく…であります。 (注 きちんとした言い方で、 ruwe ルウェ や hawe ハウェ などの後に ne ネ《…だ》の代りに置かれる。 tap タㇷ゚ が使われたときはそれに続く ne ネ《である》の代りに an アン が使われるので tap an タㇷ゚ アン となる。そのあとに na ナ《よ、 から》がつくことも多いが wa ワ《よ》はつかない。 tap タㇷ゚ と an アン が一語になっている場合もある(☞tapan タパン 2)。 …tas(i) tap タㇱ/タシ タㇷ゚ …こそ(強め)。 …tap ta タㇷ゚ タ…これこそは、 実に間違いなく、 まさしく。 tan oruspe tap ta, sonno an oruspe ne タン オルㇱペ タㇷ゚ タ、 ソンノ アン オルㇱペ ネ この話こそは本当の話だ。(S) asinuma tap/ramuan=an hi アシヌマ タㇷ゚/ラムアナニ [雅] 私がちゃんと考えてしたこと。(Sユーカラ) {E: certainly; truly; emphatic particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tap easir
- タペヤシㇼ 【tap-e-asir】 今初めて. (出典:萱野、方言:沙流)
- tap iki a p
- タㇷ゚ イキ ヤ ㇷ゚ 【tap iki a p】 この頃亡くなった者. タㇷ゚イキヤㇷ゚ ウナㇻペ マㇰ ネ ワ ネ ヤカ ア・エラムㇱカリ コㇿカ カリ ヤㇰ ア・イェ アイヌ ウタㇻ ウシトマレ クンネ アン コㇿ ソイネ クㇽ カ イサㇺ=この頃亡くなったおばさん,どうしてか知らないが化けたということで,人々は恐ろしがって暗くなると外へ出る人もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tap iki kur
- タㇷ゚ イキ クㇽ 【tap iki kur】 今帰った人:たった今来ていた人. タㇷ゚イキクㇽ マキㇷ゚ イポロクㇽクㇱ カネ ヒネ アフン=今来た人どうしたのか顔に陰を持って入って来た.タㇷ゚イキクㇽ イヤㇰネクㇽ ネ ルウェヘー=今来た人は弟のほうの人なのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- tap uhunak
- タㇷ゚ ウフナㇰ 【tap uhunak】 この頃. タㇷ゚ウフナㇰ パㇰノ みさフチ ヤイェラナㇰ ワ アン コㇿカ オンネ ワ イサㇺ ア・コタヌ タ アナㇰネ タネ ア・エラナㇰペ シネㇷ゚ カ イサㇺ ワ=ついこの頃までミサばあさんが病気していたが亡くなったのでうちの村では心配事はひとつもないよ.タㇷ゚ウフナㇰ アン チㇷ゚サンケ オッタ(オㇿ タ) アシㇼ ポン チㇷ゚ ク・カㇻ アイヌ オピッタ オ ワ シノッパ=ついこのあいだあった舟おろしの時に新しい小さい舟を私が掘って,みんなで乗って遊んだ.チ・コㇿ イヨルンクㇽ アッパケ タ アナㇰネ ネㇷ゚キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ タㇷ゚ウフナㇰ アナㇰネ ホッケ ワ パテㇰ アン=私の所の召使いは最初にはよく働いたのに,この頃では寝てばかりいる."アウタ アナ(アン ア) ウタㇻ マキㇷ゚ イサㇺ ルウェ アン?" "ウワー タㇷ゚ウフナㇰ パㇰ アナ(アン ア) ペコㇿ ク・ヤイヌ アㇷ゚ レウシ ノ チェㇷ゚コイキ クス ヘネ アㇻパ パ ルウェ ソモ ネ ウン"=「隣にいた人たち,どうしていないのだろう?」「知らないね,この頃までいたように思うけれど,泊まりがけでサケ獲りにでも行っているのではないだろうか」. (出典:萱野、方言:沙流)
- tap'iki
- タㇷ゚イキ 【tapiki】 今来て行った. ソンノ タㇷ゚イキ ウェンメノコ ア・コサマ ㇷ゚ カ イサㇺ.ア・イェ ロㇰ クニ サㇰチロンヌㇷ゚ コラチ アン=本当に今来て行った悪い女,比較する物もない.言うところの夏の狐のような者だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tap(-u)
- タㇷ゚ §202.かた(肩)(1)tap(-u)〔たㇷ゚〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapa=yekuni
- タパイェクニ 【tap a=ye kuni】 言うところの. ク・イェ カ ルㇱカ オルㇱペ ネ コㇿカ テエータ 知里真志保 ニㇱパ モシㇼホッパ ワ カスッタサ(ク・アスッタサ) ヒ タ ニㇱパポ ナヌフ ク・ヌカㇻ ヒ タ タパイェクニ ウォロコンプ コラチ アナ(アン ア) ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=言うのも腹の立つ話ではあるけれども,ずうっと前に知里真志保先生が亡くなって弔問に出かけた時に先生のお顔を見た時に.言うところの水にうるかした昆布と同じ色であったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapakno
- タパㇰノ 【ta pak no】 ここまで. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapan
- タパン 【tap-an】 この. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapan 1
- タパン 【連体】[単](複は tapoká タポカ)[tap-an 今ここに・ある] ①この、 自分が手に持っている(もの)、 自分が今いる(ところ)、 まさにこの(tan タン《この》と同義で、 強調のニュアンスを伴う)。 tapan pe タパン ペ このもの=これ。 ②(韻文で) tapan te wano タパン テ ワノ [この・ここ・から]=ここから。 tapan te pakno タパン テ パㇰノ [この・ここ・まで]今まで(日常語では te pakno テ パㇰノ)。(Sユーカラ) tapan to pakno タパン ト パㇰノ [雅]きょうこの日まで(日常語では tanto pakno タント パㇰノ)。(Sユーカラ語り) tapan kamuy maw/cirikipuni タパン カムイ マウ/チリキプニ [雅]神風が吹き上がってきた。(Sユーカラ)(論理的には tapan タパン は必要ないが、 この語を入れることで一行が五音節に整うと同時に韻文らしい言い方になる。 最後の例では臨場感を出す効果を与えている。) {E: ①this; here. ②from here.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapan 2
- タパン 【自動】[<tap an これこのとおり・ある](ruwe ルウェ、 hawe ハウェ、 hi ヒ 等の名詞化辞によって名詞化された句の後に置かれて、 ne ネ《である》の代りの機能を果たす。 ne ネ《である》を使うよりもきちんとした折り目正しい表現となる。 しばしば後に na ナ《…ぞ、 よ、 から》を伴う。 コピュラ ne ネ と違って単独の名詞や副詞の後には置かれない。) …ruwe tapan (na) …ルウェ タパン (ナ) …(した)のであります。 somo tapan(na) ソモ タパン(ナ) …ではありません。 tumu an kewtum/i=kokor kuni p/somo tapan na トゥム アン ケウトゥㇺ/イココㇿ クニㇷ゚/ソモ タパン ナ 憤慨して私に敵意を持つのではありませんよ。(Sユーカラ) ☆参考 taptá an タㇷ゚タ アン は強調する言い方。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapanna
- タパンナ 【tap-an na】 ですよ. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らないところがたくさんあるものだ.その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸ですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapanpe
- タパンペ 【tap-an-pe】 これ,この物. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapanpe
- タパンペ 【名】これ(=tapan pe タパン ペ)。 {E: this.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapanuske
- タパヌㇱケ 【tap-an uske】 この場所. タパヌㇱケ アナㇰネ タネ シㇼホルッケ アンキ アン.イヤイキㇷ゚テ ナ イテキ エチ・カランケ クニ ラム ヤン=この場所は今にも地滑りが起きそうだ.危険なので絶対にお前たちは近寄ると思うな. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapcikir
- タㇷ゚チキㇼ 【名】[概](所は tapcikiri(hi) タㇷ゚チキリ(ヒ))[tap-cikir 肩・足](動物の)前足。〔知分類 人間 p.638((ビホロ、 クッシャロ))〕 {E: the forelegs.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapcikiri(hi)
- タㇷ゚チキリ(ヒ) 【名】[所](概は tapcikir タㇷ゚チキㇼ) …の前足 {E: the forelegs of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tape
- タペ 【助】[< 日本語 だべ]…(hi) tape na ]…んでしょうねえ。(W)…tape se タペセ …でしょうよ。(W独話) ☆参考 日本語だが、 アイヌ語で話しているときにその中にとけこんで使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tape
- ターぺ 【tape】 今,今かい?たった今かい? (出典:萱野、方言:沙流)
- tapera
- タペラ §305.けんこうこつ(肩胛骨)(1)tapera〔ta-pé-ra タ舳ラ〕[<tap(肩)+pera(箆)]⦅ビホロ、クッシャロ、マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- taperakan(m-i)
- タペラカン §204.肩の筋肉tapera-kan(m-i)〔ta-pé-ra-kan タ舳ラカン〕[「肩・肉」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- taperapone
- タペラポネ §305.けんこうこつ(肩胛骨)(2)tapera-pone〔ta-pé-ra-po-ne タ舳ラポネ〕[肩・骨]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- taperaponi
- タペラポニ §305.けんこうこつ(肩胛骨)(3)tapera-poni〔ta-pé-ra-po-ni 夕舳ラポニ〕[肩・骨]⦅マオカ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapere
- タペレ 【名】[概(?)/所][tap-ere 肩・(?)] 肩甲骨。 ☆参考 概念形は taper タペㇾ かもしれない。〔知分類 p.157 tapera ((ビホロ、 クッシャロ、 マオカ、 シラウラ))〕 {E: the shoulder blades.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapere/tapere(he)
- タペレ/タペレ(ヘ) 【tapere/tapere(he)】 肩甲骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- taperehe
- タペㇾヘ 【名】[所](概は taper タペㇾ(?)/tapere タペレ(?)) …の肩甲骨。 {E: the shoulder blades of…} (出典:田村、方言:沙流)
- taperepone
- タペレポネ 【tapere pone】 肩の骨.肩甲骨. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapewkocupupu
- タペウコチュププ 【自動】[tap-e-uko-cupupu 肩・(のところ)で・一緒に・すぼめている(重複)]首をすっこめ肩をすぼめている。 {E: to shrug one's shoulders.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapika
- タピカ 【副】[tap-ika 肩・を越える] 肩にかけて、 肩にななめがけして。 {E: to carry on one's shoulder(s).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapka
- タㇷ゚カ 【位名】[概](所は tapkasi タㇷ゚カシ)[tap-ka 肩・の上] …の上、 …の頂上。 pira tapka ピラ タㇷ゚カ 崖の上。(S) nupuri tapka ta cipta=an ヌプリ タㇷ゚カ タ チㇷ゚タアン 山の上で舟をつくった。(S会話) pu tapka ta han cikiki/terke=as terke=as han cikiki プ タㇷ゚カ タ ハン チキキ/テㇾケアㇱ テㇾケアㇱ ハン チキキ [雅]倉の上で私はピヨンピヨン跳んだ。(HC神謡) nupuri tapka a=osíkiru ヌプリ タㇷ゚カ アオシキル 山の頂上に着いた。(W神謡語り) ☆参考 何かの上/頂上で、 そこに上がって四方を見渡したりそこで何かをしたりする所を言う。 少なくともある程度の平らな面積がある。 kitay キタイ は、 外から見ての頂上で、 上がることのできない山の頂や木の梢のてっぺんなどでも言い得る。 ☞kitay キタイ {E: above; on top of; on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkakokomo
- タㇷ゚カココモ 【他動】[tap-ka-ko-komo 肩・の上・に・…を折り曲げる][雅]…を肩にかつぐ。 pancikiri/a=tapkakokomo パンチキリ/アタㇷ゚カココモ [雅]私はその足をつかんで肩にかついだ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkam(-i)
- タㇷ゚カㇺ §131.腕の肉[クマの上肢の肉]tap-kam(-i)〔táp-kam たプカㇺ〕[胃・肉]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapkam(-i)
- タㇷ゚カㇺ §554.にく(肉)(13)クマの腕の肉 tap-kam(-i)〔táp-kam たㇷ゚・カㇺ〕[tap(肩)+kam(肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapkanru
- タㇷ゚カンル 【名】[tapkar-ru タㇷ゚カㇻ 踏舞・道/進み][雅](次の慣用表現で) otu tapkanru/ore tapkanru/ukakuspare オトゥ タㇷ゚カンル/オレ タㇷ゚カンル/ウカクㇱパレ [雅]踏舞(両手を広げ一歩一歩進んでいく踊り)を何回も何回もくり返した。(Sユーカラ) ☞tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkanru
- タㇷ゚カンル 【tapkanru】 舞いを舞う. →オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル (出典:萱野、方言:沙流)
- tapkar
- タㇷ゚カㇻ 【tap-kar】 舞い(を舞う),踊る. タㇷ゚カㇻ アナㇰネ オッカヨ シネン サケハウ キ コㇿ アㇱ ワ タㇷ゚カㇻ オㇱマケ タ シネ メノコ イイェタㇷ゚カㇻ ペ ネ コㇿカ ホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ シコㇿ ネ=舞いは男がひとり,酒を飲んだ時に出す声を出しながら立って舞う,後ろへ女がひとり一緒に舞うが,夫の舞いに妻がついてはならないという.*男が立って舞うと後へ女性がついて舞う.妻が夫の舞いについてはいけないとされる.(男のみ.一歩一歩足を踏み鳴らしてゆっくりと進む). (出典:萱野、方言:沙流)
- tapkar
- タㇷ゚カㇻ 【自動】[tap-kar (擬音?)・する] 踏舞(手のひらを上へ向けて両腕を広げて斜め前上にかざし一歩一歩足を踏みしめて進んで行く男性の舞い)を舞う。 (動名詞として)tapkar ku=ki nankor タㇷ゚カㇻ クキ ナンコㇿ 私はタㇷ゚カㇻ(踏舞)を舞います。(NZ独話) ☆参考 伝承の中で、 人間の姿になって地上で暮らした神が天に帰るときは、 この tapkar タㇷ゚カㇻ を舞っているうちに鳥の姿になって空高く昇って行く。 {E: to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkarkina
- タㇷ゚カㇻキナ §037 オミナエシ (1) tapkar-kina (tap-kar-ki-na)「たㇷ゚カㇻキナ」[踏舞する・草] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tapkarmun
- タㇷ゚カㇻムン §038 オトコエシ (1) tapkar-mun (táp-kar-mun)「たㇷ゚カㇻムン」[踏舞する・草] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tapkasi
- タㇷ゚カシ 【位名】[所](概は tapka タㇷ゚カ) …の上、 その上。 kotan tapkasi/ekohosipi コタン タㇷ゚カシ/エコホシピ [雅]村/くに(この場合故郷)に帰る。(W即興詩) (「…に行く」「…に来る」等を表す語の前で、 村(集落/地域/国)という場所を表現するのに、 歌謡や叙事詩等の韻文ではときおり kotan tapkasi コタン タㇷ゚カシ という表現が用いられる。 この二語で五音節となり、 韻文の一行分として整う。) ☆参考 tapkas(i)ke タㇷ゚カシケ/タㇷ゚カㇱケ は未出。 {E: above…; on top of (that).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkes(-e)
- タㇷ゚ケㇱ §203.肩先;肩口(1)tap-kes(-e)〔táp-keš たㇷ゚ケㇱ〕[肩・端]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapkir(-i)
- タㇷ゚キㇼ §708.まえあし(前足、前脚)(3)クマの前足 tapkir(-i)〔táp-kir たㇷ゚キㇼ〕[tap(肩)+kir(足)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapkir/tapkiri(hi)
- タㇷ゚キㇼ/タㇷ゚キリ(ヒ) 【tap-kir/-kiri(hi)】 (動物の)足:骨のままの足肉のこと. シネ タㇷ゚キㇼ コㇿ ワ アㇻパ ワ エ=足を1本持って行って食べろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapkiri
- タㇷ゚キㇼ 【名】[所](概 tapkir タㇷ゚キㇼ は未出)[tap-kir 肩・骨]動物の前足のつけねの、 人間ならば肩に相当する部分。(W) (S) (出典:田村、方言:沙流)
- tapkop
- タㇷ゚コㇷ゚ 【tapkop】 小さい山(丘),丸い山,あたりから見て目立つ山.*平取町内荷負ペナコリの東側にある目立つ山を,ペナコリの人たちはタㇷ゚コㇷ゚という.この山は遠くからでも目立つ山である.このような言い方の山は道内あちこちにある. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapmekkasi
- タㇷ゚メッカシ 【名】[所](概 tapmekka タㇷ゚メッカ は未出)[tap-mekkasi 肩・の上]肩の上。 (出典:田村、方言:沙流)
- tapne
- タㇷ゚ネ 【副】[tap-ne これ・のように] ①このように、 このとおり。 tapne kane タㇷ゚ネ カネ このように。 ene he tapne エネ ヘ タㇷ゚ネ こんなにも、 あんなにも。 ②(引用文の冒頭に置かれて、 これから話が始まるという合図になる。 tapne tapne タㇷ゚ネ タㇷ゚ネ、 tapne kane タㇷ゚ネ カネ ともいう。) かくかくしかじかで、 つまり、 実は…。 {E: ①like this; in this way. ②that is; if that is so; actually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapne
- タㇷ゚ネ 【tap ne】 こうこう. ニサッタ ワノ イラマンテ・アン クス キムン・アン クナㇰ ア・ラム ア コㇿカ ア・マチヒ オㇺケカㇻ ワ マウェコㇿ.タㇷ゚ネ ネ シコㇿ ア・イェ ソモ エキㇺネアン=明日から狩のために山へ入ると思っていたが,私の妻が風邪をひいて熱が出た.こうこうだと言って山へ行かないことにした. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapnekane
- タㇷ゚ネカネ 【tap ne kane】 こうこうで. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapneno
- タㇷ゚ネノ 【tap neno】 このように. タㇷ゚ネノ パ トゥㇺ ネ マヌ ㇷ゚ ユㇷ゚ケ ヒ タ アナㇰネ オシルㇱクㇽ パテㇰ ネ ペコㇿ ネ ㇷ゚ ネ クス ウウェイノンノイタㇰ ペ カ イサㇺ=このように病気がはやる時には床に伏す者ばかりのようになるとおはらいの祈りをする者もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapnetapne
- タㇷ゚ネタㇷ゚ネ 【tap ne tap ne】 こうこうで:このようなことで. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapoká
- タポカ 【連体】[複](単は tapan タパン)[tap-oka 今ここに・ある[複]] これらの。 {E: these.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapokáy
- タポカイ 【連体】[複](tapoká タポカ の、 pe ペ の前の形。) (出典:田村、方言:沙流)
- tapokáype
- タポカイペ 【名】これら(=tap-okay pe タポカイペ、 tap okay pe タㇷ゚ オカイペ)。 {E: these.} (出典:田村、方言:沙流)
- tapokese ronronke
- タポケセ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(17)肩のはずれの下(わきの下の後)がひくひくけいれんする tapokese ronronke〔ta-pó-ke-se|rón-roŋ-ke タぽケセ・ろンロンケ〕[tap(肩)+okese(外端)+…]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapsut
- タㇷ゚スッ 【名】[概](所は tapsutu(hu) タㇷ゚ストゥ(フ))[tap-sut 肩・の根元] 肩、 肩先。 sarki cikir kor/sarki tapsut kor サㇻキ チキㇼコㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ [雅]葦の足を持ち葦の肩を持つ=ガリガリにやせこけている。(S子守歌)(歌謡や叙事詩の中で、 やせ細っていて醜い女を表す慣用表現。 悪口、 憎まれ口。) ☆参考 狭義には肩の端の部分を言う。 tapmekkasi タㇷ゚メッカシ [所] {E: the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapsut(-u)
- タㇷ゚スッ §202.かた(肩)(5)tapsut(-u)〔táp-sut たㇷ゚スッ〕[tap(肩)+sut(つけね)]⦅イブリ、サル、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapsut/tapsutu(hu)
- タㇷ゚スッ/タㇷ゚ストゥ(フ) 【tapsut/-sutu(hu)】 肩. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapsutu(hu)
- タㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は tapsut タㇷ゚スッ)…の肩、 彼の肩、 着物の肩の部分。 tapsutuhu kamure p タプストゥフ カムレㇷ゚[(着物の)肩・にかぶせる・もの]肩当て。(W) {E: the shoulders of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapsutuhu yupyupke
- タㇷ゚ストゥフ ユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(16)肩がひくひくと動くtapsutuhu yupyupke〔táp-su-tu-hu|júp-jup-ke たㇷ゚ストゥフ・ゆㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[その肩が・ひくひくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapta
- タㇷ゚タ 【tap ta】 これこそ. タン オルㇱペ タㇷ゚タ ソンノ アン オルㇱペ ネ=これこそ本当の話だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapta an
- タㇷ゚タ アン 【自動】[tap-ta an これ・ほらここに・ある](tap an タㇷ゚ アン を強した言い方) kamuyukar ne an hawe tapta an na カムユカン ネ アン ハウェ タㇷ゚タ アン ナ (…の話が)神謡になっているのです。(W神謡K)の結びの独話 (出典:田村、方言:沙流)
- taptap
- タㇷ゚タㇷ゚ 【副】[tap-tap これ・(重複)](=tap tap タㇷ゚ タㇷ゚)これこのとおり。 (直前の語を強調する小辞としても使われる。) {E: like this; in this way.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taptap(-u)
- タㇷ゚タㇷ゚ §756.胸の骨(3)胸骨 taptap(-u)〔táp-tap たㇷ゚タㇷ゚〕[<rap-rap]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tapuk(-i)
- タプㇰ §202.かた(肩)(4)tapuk(-i)〔ta-púk タぷㇰ〕[takup の音位互換]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.626】 (出典:知里人間編I、方言:)
- taputur(-u)
- タプトゥㇽ §202.かた(肩)(8)肩胛骨間 taputur(-u)〔ta-pú-tur タぷトゥㇽ〕[tap(肩)+utur(間)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- taputurukes(-e)
- タプトゥルケㇱ §203.肩先;肩口(2)taputuru-kes(-e)〔ta-pú-tu-ru-keš タぷトゥルケㇱ〕[肩・端]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.51】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tar
- タㇻ 【tar】 背負い縄:シナの木の皮,ツルウメモドキの皮,ハイキナ(イラクサ),カパイ(背の低いイラクサ). 図[タㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tar 1
- タㇻ 【他動】…を(ござとして、 ふとんとして)敷く。 ku=tar wa ku=hotke a p クタㇻ ワ クホッケ アㇷ゚ 私が敷いて寝ていたもの。(S) a=tar pe opitta a=ukomuymanpa híne アタㇻ ペ オピッタ アウコムイマンパ ヒネ 私は敷き物をみんなかき集めて。(W民話) ☆参考 「…の上に座る」は kasi ta a カシ タ ア {E: to spread, lay…; to lie, sit on…} (出典:田村、方言:沙流)
- tar 2
- タㇻ 【名】荷縄(荷物を背負うのに使う、 幅3〜6センチぐらいの編み紐、 背負い紐)。 {E: a packing cord, rope.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tar(-u)
- タㇻ §717.まゆ(眉)(2)tar(-u)〔tár たㇻ〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tara
- タラ 【名】[< 日本語 たわら] ①俵。 ②(俵数の単位)…俵。 amam tara アマㇺ タラ 米俵。(S) sine tara シネ タラ 一俵。 tu tara トゥ タラ 二俵。(W) onne paskur íne? /tara tak wa ísam/né tara íne? /sake a=kar wa ísam オンネ パㇱクㇽ イーネ? /タラ タㇰ ワ イーサㇺ/ネ タラ イーネ? /サケ アカㇻ ワ イーサㇺ [雅]年寄りカラスはどうした/俵を持って来てしまった/その俵どうした/酒をつくってしまった。(KK掛け合い歌) {E: ①a straw bag. ②used as a counter for straw bags.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tara
- タラ §077 イトウ;いと (3) tara(ta-rá)「タら」[<jap 鱈]イトの忌詞⦅十勝日誌115⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tara
- タラ 【tara】 俵. シネ タラ=1俵. (出典:萱野、方言:沙流)
- tarah(p-i
- タラㇵ(ピ §824.ゆめ(夢)[みる](2)tarah(p-i〔n.〕;p-an〔v.〕)〔ta-ráh タらㇵ〕[<tarap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tarak
- タラㇰ 【tarak】 凸. (出典:萱野、方言:沙流)
- tarap
- タラㇷ゚ 【tarap】 夢. タラㇷ゚ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ=夢か幻か. (出典:萱野、方言:沙流)
- tarap(-i
- タラㇷ゚(イ §824.ゆめ(夢)[みる](1)tarap(-i〔n.〕;-an〔v.〕)〔ta-ráp タらㇷ゚〕[tara(示す)+-p(もの)]⦅ホロベツ、チカブミ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tarapkata
- タラㇷ゚カタ 【tarap ka ta】 夢枕:ウェンタラㇷ゚といわずにこのような場合にはタラㇷ゚という. (出典:萱野、方言:沙流)
- tarapkokanu
- タラㇷ゚コカヌ §825.夢占をする;夢によって吉凶を判断するtarap-kokanu〔ta-ráp-ko-ka-nu タらㇷ゚コカヌ〕[夢・に聞く]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tarapso
- タラㇷ゚ソ 【名】[tarap-so 夢・席/座/床](ウポポの中の次の句で)夢の床、 夢の園。 tarapso ka/tareciw タラㇷ゚ソ カ/タレチウ 夢の園の上で(=眠っているうちに)刺されるぞ。(Sほかウポポ) ☆参考 wentarap ウェンタラㇷ゚ 夢を見る。 {E: dreams.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tarara
- タララ 【他動】[tara-ra …を上の方へ持ち上げる・(重複)し続けている] …を高く持ち上げている。 ani wa tarara wa an アニ ワ タララ ワ アン 手に持って上の方へ上げている。(W) {E: to hold up, raise…} (出典:田村、方言:沙流)
- tarara
- タララ 【tarara】 上げる,手に持って伸ばす. (出典:萱野、方言:沙流)
- taratarak
- タラタラㇰ 【tara-tarak】 凹凸,でこぼこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- taratarak
- タラタラㇰ 【自動】[taratara-k (擬態重複)・(自動詞形成)](土地が)デコボコである。 ☞sir-taratarak (出典:田村、方言:沙流)
- tareciw
- タレチウ 【自動】(ウポポの中の次の句で)刺される。 tarapso ka/tareciw タラㇷ゚ソ カ/タレチウ [雅]眠っているうちに刺されるぞ。 ☆参考 語源不明。 [tar-e-ciw 荷縄・で・刺さる]では意味が通らない。 [ta-a(r)-e-ciw そこで・(受け身)・そこで・刺さる]等、 いろいろにこじつけられるが、 もともとの形はこうではなかったろう。 {E: to be bitten; stung.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tari
- タリ 【他動】(語構成要素として)…を(上へ)上げる。 (出典:田村、方言:沙流)
- taripe
- タリペ 【tar-ipe】 荷物を背負う縄の額にあたる広い部分. (出典:萱野、方言:沙流)
- taritari
- タリタリ 【tari tari】 振り回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- taritari
- タリタリ 【他動】[tari-tari …を上げる・(重複)](直訳すると)…を上げ上げする=上げたり下ろしたりを繰り返す)。 rataritari tekkupi taritari kor ラタリタリ テックピ タリタリ コㇿ 羽を上げ下げし、 翼を上げ下げしながら(=バタバタさせながら)。(HK民話) {E: to raise and lower…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tarkintarkin
- タㇻキンタㇻキン 【tarkin tarkin】 振れる,揺れ動く. ク・セ ㇷ゚ タㇻキンタㇻキン=私の荷物が背中で揺れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tarkorkamuy
- ウタㇻコㇿカムイ §417 (その他の鳥名) utar-kor-kamuy (u-tár-kor-ka-muy)「ウたㇻコㇿカムイ」 ⦅沙流⦆渡り鳥の一種 (出典:知里動物編、方言:)
- tarmani
- タㇻマニ §418 イチイ (3) tarmani (tár-ma-ni)「たㇻマニ」 木 ⦅多来加⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tarus
- タルㇱ 【自動】[tar-us 荷縄・がついている] 荷縄がついている。 tarus saranip タルシ サラニプ 荷縄(背負うためのひも)のついた小出し(樹皮でつくった物入れ袋)。 ☆参考 小出しの口のそばに穴をあけておきそこに荷縄を通す。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tarusi
- タルシ 【他動】[tar-usi 荷縄・を…につける](次の合成語または連語の後部要素)tomotarusi/tomo tarusi トモタルシ/トモ タルシ [雅]…に荷縄をかける、 …を荷縄で背負う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tas 1
- タㇱ 【名】[概](所は tasu タス)呼気。 (概念形が独立の語として使われた例は未出) {E: breathing.} (出典:田村、方言:沙流)
- tas 2
- タㇱ 【副助】(直前の語を強調する強めの助詞) ①…ぞ、 …こそ。 …tas ta …タㇱ タ …こそ、 …は、 これは…。 ②(終助詞 nek ネㇰ 「さ、 ぞ」と組み合わさって係り結びで) …tas …nek! …タㇱ …ネㇰ! …する/したんだぞ、 …なのさ。 ek tas ki nankor nek エㇰ タㇱ キ ナンコㇿ ネㇰ きっと来るだろうさ。(S) sonno taan kur ne wa tas k=éraman a nek ソンノ タアン クㇽ ネ ワ タㇱ ケラマン ア ネㇰ 確かにこの人だということを私がわかっている。(S) ☆参考 tasi タシ の語末の i が落ちた形。 {E: ①an emphatic particle. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tas(-u)
- タㇱ §079.いき(息)(1)呼気 tas(-u)〔táš たㇱ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasa
- タサ 【tasa】 向かう. レラタサ=風に向かう.ネㇷ゚カ ウェンカムイ チセ オルン アフン ノイネ イキ コㇿ ア・コウナケ ウェンカムイ ネ ヤクン キラ ワ ソイネ ウェンカムイ ソモ ネ ヤクン ウナ タサ アフン ペ ネ=何か得体の知れない悪い神が家へ入りそうにしたら,それに向かって木灰をかけると悪い神なら逃げて出る.悪い神でなければ木灰に向かって入って来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasa 1
- タサ 【他動】…と交換する。 nína kor mur tasa wa e kor an pe ne a p ニナ コㇿ ムㇽ タサ ワ エ コㇿ アン ペ ネ アㇷ゚ (その貧しい和人は)たきぎをとって来てはぬかと交換してそれを食べていたのだったが。(S民話) {E: to exchange…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasa 2
- タサ 【後副】…と交代して、 …に向かって(逆らって)。 tasa itak タサ イタㇰ …に交代して(…が話す)、 …に答えて。 e=tasa kú=itak エタサ クイタㇰ あなたに交代してこんどは私が話す、 私があなたに答える。 réra tasa ku=sikmasasa wa k=ek レラ タサ クシㇰマササ ワ ケㇰ 私は風上に向かって大きな目を開けて来た(冗談)。(S) {E: to alternate with…; to go towards, against…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasaaspe
- タサアㇱペ 【名】[tasa-as-pe それに交代して・立つ・もの](次の言い回しの中で)(ちょっとしたことの)仕返し。 tasaaspe eramu-mukkosanpa タサアㇱペ エラムムッコサンパ 仕返しに気が遠くなるほどひどくやつつける。 tasaaspe e=eramu-mukkosampa kusu ne na タサアㇱペ エエラムムッコサンパ クス ネ ナ (おまえに)仕返しに気が遠くなるほどやっつけてやるからな。(S) {E: retaliation; revenge.} (出典:田村、方言:沙流)
- tasare
- タサレ 【複他動】[他動使役] [tasa-re …と交換する、 ・させる] …を…と交換する。 {E: to exchange…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasare
- タサレ 【tasa-re】 交換する. ア・タサレ=それを交換する.ウタサレ=互いに交換する.テエータ アイヌ モヨ ヒ タ アナㇰネ メノコ ウタサレ シコㇿ ネ ワ ク・マタキ エチ・コレ ナ エ・マタキヒ エン・コレ セコㇿ アン ハワㇱ カ アン ペ ネ=ずーっと昔に人間が少なかった時代は,女を交換するということで,私の妹を嫁にやるのでお前の妹を私の嫁にくれという話もあったものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasasikearaka
- タサシケアラカ §085.いたむ(痛む)(11)びりびり裂けるような痛み tasasike-araka〔ta-sá-ši-ke-a-ra-ka タさシケ・アラカ〕[びりびり裂く・痛み]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasaske
- タサㇱケ §475.ただれる;びらんする(5)tasaske〔ta-saš-ke タさㇱケ〕[taš-áš-ke(細かく切れている、切れぎれになっている)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasaske
- タサㇱケ 【自動】[tasas-ke (擬態の重複)・(自動詞形成)] ヒリヒリする。 ku=nanu kapu picitce uske rérakar akus tasaske クナヌ カプ ピチッチェ ウㇱケ レラカラクㇱ タサㇱケ 私の顔の皮がむけたところが風に当たったらヒリヒリする。(S) ku=paro tasaske クパロ タサㇱケ 私の口がヒリヒリする(荒れているとき塩気のものを食べて)。(S) {E: to sting; smart.} (出典:田村、方言:沙流)
- tasi
- タシ 【副助】(直前の語を強調する助詞。 格助詞 nek ネㇰ《…さ、 …ぞ》と組み合わさって係り結びにもなる。) …こそ。 …tasi …nek! …タㇱ …ネㇰ! …する/したのさ! …する/したのだぞ。 ☆参考 =tas タㇱ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasi
- タシ §170 シラミ(虱、蝨) (1) tasi(ta-si)「タシ」⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tasi
- タシ §172 コロモジラミ (2) tasi(ta-si)「タシ」⦅S多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tasi
- タシ 【tasi】 〜こそ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasiro
- タシロ 【名】山刀(さんとう、 やまがたな)(短い刀で、 山を歩くとき腰にさげて歩き、 木や笹を切るのにも使い、 またクマなどを殺すのにも使う)。 tasiro ka sak nep ka sak pe ne kusu, níkaypa nínoye wa patek apekor apekur タシロ カ サㇰ ネㇷ゚ カ サㇰ ペ ネ クス、 ニカイパ ニノイェ ワ パテㇰ アペコㇿ アペクㇽ (彼は)山刀も持っておらず何も持っていないので木を折ったり木をねじり切ったりしてばかり火をたき火にあたっていた。(W民話) tasiro etaye wa etamtarara kane タシロ エタイェ ワ エタㇺタララ カネ 彼は山刀を抜いて振りかざし。(W民話) kimunkamuy i=koyki yakka ne tasiro ani yaykamesu=an ranke キムンカムイ イコイキ ヤッカ ネ タシロ アニ ヤイカメスアン ランケ 熊に襲われても私はいつもその山刀で身を守っていた。(HK民話) ☆参考 「…の山刀」を言うのには、 所属形を使う言い方と kor コㇿ《を持つ》を使う言い方と両方ある。 ku=kor tasiro クコッタシロ 私の山刀=ku=tasiroho クタシロホ。 ☆参考 emustasiro エムㇱタシロ 太刀づくりの山刀、 刀のようなつくりの山刀。 {E: a machete.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasiro/tasiro(ho)
- タシロ/タシロ(ホ) 【tasiro/tasiro(ho)】 山刀:刃の厚さも重さもなたと同じように作られているが先の方が尖っているのがタシロという. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasiroho
- タシロホ 【名】[所](概は tasiro タシロ)…の山刀。 ku=tasiroho クタシロホ 私の山刀(=ku=kor tasiro クコㇿ タシロ)。 {E: a, the machete of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tasirokepuspe
- タシロケプㇱペ 【tasiro kep-us-pe】 タシロの鞘.▷タシロ=山刀 ケプㇱペ=鞘 図[タシロとケプㇱペ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tasironip
- タシロニㇷ゚ 【tasiro-nip】 タシロの柄. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasirosikayehe
- タシロシカイェヘ 【tasiro sikayehe】 タシロの目釘. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasko
- タㇱコ 【他動】(人)にたすきをかける。 íne, eci=tásko na イネ、 エチタㇱコ ナ どれ、 たすきをかけてあげるから。(S) {E: to tuck up someone's sleeves with a sash or cord.} (出典:田村、方言:沙流)
- taskor
- タㇱコㇿ 【名】冬の朝晩のひどい寒さ(「あらせ」)。 taskor an タㇱコㇿ アン 冷え込む。 taskor yupke タㇱコㇿ ユㇷ゚ケ ひどく冷え込む、 冷え込みがきつい。 {E: the severe cold of winter mornings and evenings.} (出典:田村、方言:沙流)
- taskor
- タㇱコㇿ 【taskor】 寒さ,寒波. タㇱコㇿ カ アマㇺタㇱコㇿ セコㇿ ア・イェㇷ゚ カ ヌワㇷ゚タㇱコㇿ セコㇿ ア・イェㇷ゚ カ アン ペ ネ=寒さといっても,穀物の寒さ(9月20日から10月10日までの間に急に寒くなること)という寒さもあるし,お産の寒さという寒さもあるものだ(お産のある夜は特別寒いものだという). (出典:萱野、方言:沙流)
- taskor an
- タㇱコㇿ アン 【taskor an】 寒い:寒さが厳しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasmak
- タㇱマㇰ 【自動】[tas-mak 息・?] 虫の息をする。 ween tasmak tasmak kor an ウェエン タㇱマㇰ タㇱマㇰ コㇿ アン 本当に虫の息だ(いまにも死にそうだ)。(S) ☆参考 ハッハッと苦しそうにあえぐのは nísenise ニセニセ と言う。(S)〔知分類 p.1 あえぐ〕 {E: to breathe faintly.} (出典:田村、方言:沙流)
- tasmak(-an)
- タㇱマㇰ §001.あえぐ(喘ぐ)(1)あえぐ tasmak(-an)〔táš-mak〕「たㇱマㇰ」[<tas-ma-ki;tas(呼気、いき)+ma(動詞を造る語尾)+ki(する);もと“いきずくことをする”の意]⦅ホロベツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasmakke(-an)
- タㇱマッケ §001.あえぐ(喘ぐ)(2)喘ぐtasmakke(-an)〔táš-mak-ke たㇱマッケ〕[tasmak(↑)+-ke(=kiする)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasmaktasmak
- タㇱマㇰタㇱマㇰ 【tasmak tasmak】 息づかいが荒い,息を切らす. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasmaktasmak(-an)
- タㇱマㇰタㇱマㇰ §001.あえぐ(喘ぐ)(3)喘ぎ喘ぎするtasmak-tasmak(-an)〔táš-mak-tàš-mak たㇱマㇰ・タㇱマㇰ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasra
- タㇱラ §085.いたむ(痛む)(15)うずく tasra〔táš-ra たㇱラ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasra
- タㇱラ 【自動】うずく(痛くて脈を打つようにズキンズキンとなる)。 {E: to ache; tingle.} (出典:田村、方言:沙流)
- tasratasra
- タㇱラタㇱラ 【自動】[tasra-tasra うずく・(重複)] ズキズキと/ズキンズキンとうずく。 {E: to ache, tingle throbbingly.} (出典:田村、方言:沙流)
- tasratasra
- タㇱラタㇱラ §085.いたむ(痛む)(16)うずきうずきする tasra-tasra〔táš-ra-taš-ra たㇱラタㇱラ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tastá
- タㇱタ 【副】[< tas-ta(強めの助詞)・(強めの助詞)](結びの終助詞 nek ネㇰ と組み合わさって)ほら…よ。 tasta te ta an nek タㇱタ テ タ アン ネㇰ ほらここにあるよ。(W) ☞tostó トㇱト (出典:田村、方言:沙流)
- tastektek
- タㇱテㇰテㇰ 【tas-tek-tek】 あっという間に,さっと,すぐに. シネ アン パイカㇻ イサロイキㇷ゚ ア・コㇿ ヒネ オケネウㇱ トゥラシ アㇻパ・アン タㇱテㇰテㇰ イサロイキㇷ゚ シㇰノ プクサキナ ア・ウㇰ ワ イワカン(イワㇰ・アン)=ある春のこと,やや大型の背負い袋を持ってオケネウㇱ(という沢)をのぼって行き,あっという間にやや大型の背負い袋一杯にニリンソウを採取して帰って来た.トゥㇱ トゥイ チカッポ コラチ タㇱテㇰテㇰ キラ ワ イサㇺ=紐の切れた小鳥のようにさっと逃げ去った.タㇱテㇰテㇰ エㇰ=行ったと思ったらすぐに来た.エシㇼ エ・ミ ワ エ・ソイネ アㇷ゚ タㇱテㇰテㇰ エ・イチャッケレレ.エ・ヤチポチ ヒー=さっき着て外へ出たのにすぐにお前は汚してきた,泥んこをこねていたのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasu
- タス 【名】[所](概は tas タㇱ) …の呼気、 その呼気。 tasu tuy タス トゥイ 息が絶える(=mawe tuy マウェ トゥイ)。 ☆参考 tasuhu タスフ の用例はない。 tas タㇱ [概]の独立語としての用例もない。 {E: the breathing of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tasum
- タスㇺ 【自動/名】①[自動]病気になる、 病気である。 tasum oasi タスㇺ オアシ 病気になりそうになっている。 tasum kur タスㇺ クㇽ 病人。 tasum kor an タスㇺ コㇿ アン 病気している。 ②[名]病気。 síno páse tasum ne noyne シノ パセ タスㇺ ネ ノイネ 本当に重い病気らしい。(S) {E: ①to be, become sick: ill (v.). ②a sickness; an illness (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasum
- タスㇺ 【tasum】 病気(になる). オヤコヤㇰ タ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasum(-i
- タスㇺ(イ §667.びょうき(病気)(5)病気[する] tasum(-i〔名〕、-an〔動〕)〔ta-súm タすㇺ〕[?<tas(呼気)+sum(たえる)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasumekot(-an)
- タスメコッ §389.しぬ(死ぬ)(30)病死する tasum-ekot(-an)〔ta-sú-me-kot タすメコッ〕[病気・で死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasumewen(-an)
- タスメウェン §389.しぬ(死ぬ)(31)tasum-ewen(-an)〔ta-sú-me-wen タすメウェン〕[tasum(病気)+e(で)+wen(悪くなる、いけなくなる)]⦅ホロベソ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasumi yupke
- タスミ ユㇷ゚ケ §347.産―難産[する](1)難産である tasumi yupke〔ta-sú-mi|júp-ke タすミ・ゆㇷ゚ケ〕[その病気が、はげしい]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasumpe
- タスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(6)劇痛を伴う腫物[ひょうそ(ひょう疽)など] tasumpe〔ta-súm-pe タすンペ〕[tasum(痛む)、pe(もの)]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasumsakno
- タスㇺサㇰノ §512.つつがなく;ぶじに(2)tasum-sakno〔ta-súm-sak-no タすㇺサㇰノ〕[病むこと・なしに]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasun(m-i
- タスン(ミ §667.びょうき(病気)(6)病気[する] tasun(m-i〔名〕;m-an〔動〕)〔ta-sún タすン〕[<tasum]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tasunipo
- タスニポ (不明。 即興歌の中の一節。 tanepo タネポ《今初めて》が歌つている中でこう発音されたものか?) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasutuy
- タストゥイ 【tasu-tuy】 死ぬ:息が切れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tasutuynoyne
- タストゥイノイネ 【tasu-tuy noyne】 息が切れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tat
- タッ 【tat】 樺皮. (出典:萱野、方言:沙流)
- tat
- タッ 【名】[植物]樺(「カンビ」)の皮(燃えやすいのでたきつけにする)。 a=eápeari tat アエアペアリ タッ たきつけのカンビの皮。 cinoye tat チノイェ タッ [ねじれた・カンビの皮] 明り(sune スネ)にするためにくるくる巻いたカンビの皮。 これを2尺5寸(75センチ)ほどの木の棒(suneni スネニ)にはさんで使う。(W) ☆参考 外へ持って出るたいまつ(tatuspe タトゥㇱペ)にもカンビの皮を使う。(NK)〔知分類 p.1〕 {E: the bark of the birch tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- tat-pisakku
- タッピサック 【名】カンビの皮(樺皮)製のひしゃく。 ☆発音 t ッ の発音に注意。 つまる音ではない。 {E: a dipper made from the bark of the birch tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- táta
- タタ 【他動】[擬音の重複](魚や肉)をトントンたたいて細かくする。 citatap チタタㇷ゚ [ci-tata-p された・たたく・もの](料理の名) ☞citatap チタタㇷ゚ {E: to beat, chop, grind (meat, fish) finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- tata 1
- タタ 【tata】 ①叩き切る,切り刻む:鹿の骨,魚の頭などをタシロあるいはまさかりのような刃物で切り刻むこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- tata 2
- タタ 【tata】 ②かじる. エルㇺ ネㇷ゚カ タタ コㇿ コナハ(ク・オナハ) エネ ハワニ エルㇺカムイ ノ トノケヘ エルㇺ ノットゥ タ アン ペ ネ ナ.エチ・コヨンヌッパ ナ シコㇿ ハワニ ク・ヌ アㇺキㇼ ペ ネ=ネズミが何か物をかじったら私の父が言ったのは.ネズミの神の最も偉い神は襟裳の岬にいるものだ.お前をそこへ訴えるぞ,と言っていたのを聞いたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tatatata
- タタタタ 【tatatata】 切り刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- tátatata
- タタタタ 【他動】[tata-tata トントンたたく(擬音の重複)・(重複)] ①…をトントントントンたたく。 sisam tatatata シサㇺ タタタタ 彼は自分のそばをトントンたたいた。 ②(魚や肉)をたたいて細かくする。 {E: ①to beat, strike… ②to beat, chop, grind (meat, fish) finely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tatkararse
- タッカラㇻセ §810.やけど(火傷)[する](6)皮膚が焼けただれる tat-kararse〔tát-ka-rar-se たッカラㇻセ〕[tat(樺の皮)+kar-ar(ぐるぐる捲かさる)+-se(そういう状態を呈する);樺の皮に火をつけるとジリジリと焼けちじれて行くのに譬える]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tatni
- タッニ 【名】[tat-ni カンビ(樺)・木][植物]カンビ(樺)の木。 (出典:田村、方言:沙流)
- tatni
- タッニ 【tat-ni】 樺. (出典:萱野、方言:沙流)
- tatnikap
- タッニカㇷ゚ 【tat-nikap】 樺の皮(たきつけ用). (出典:萱野、方言:沙流)
- tatnikarus
- タッニカルㇱ §439 キノコ類 (8) tatni-karus (tát-ni-ka-rus)「たッニ・カルㇱ」[“カバの木に生じるキノコ”“ホクチダケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- tatnikarus
- タッニカルㇱ §445 ホクチダケ (3) tatni-karus (tát-ni-ka-rus)「たッニ・カルㇱ」[カバノキ・キノコ] ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tatpas koyomomke ekapne
- タッパㇱ コヨモㇺケ エカㇷ゚ネ 【tat-pas koyomomke ekap-ne】 痛い〔比喩〕:燃えている樺皮の炭がついたと同じだ. アㇻカ セコㇿ ア・イェ ヤッカ タッパㇱコヨモㇺケエカㇷ゚ネ アㇻカ ワ ケヤイウェンヌカㇻ(ク・エヤイウェンヌカㇻ)=痛いといっても,真っ赤に燃えた樺皮が手にへばりついたような痛さで,痛くて私は本当につらかった.*燃えている樺皮は黒いねばねばした状態になっていて,これが手や足につくと熱くて痛いものである.タッパㇱ コヨモㇺケ コラーチ:燃えている樺皮がくっついたと同じような痛さ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tatpaskararase ekannayukar
- タッパㇱカララセ エカンナユカㇻ 【tat-pas-karara-se e-kanna-yukar】 樺皮を燃やした時に黒い炭が手などにからみつく痛さを再現した言葉,激痛が走る. ▷タッ=樺 パㇱ=炭 カララセ=からまる エ=それ カンナ=再び ユカㇻ=真似る *痛さに対しての表現であるが,何々の時のような痛さと具体的に言う.今様に言うならば燃えているゴムの塊の一部など,べたっとした物が手にからみついたような痛さということ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tatsinkep
- タッシンケㇷ゚ §222 ホザキナナカマド (3) tat-sinkep (tát-sin-kep)「たッ・シンケㇷ゚」[<? nitat 湿地、sinkep 萩] 茎 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tattarake
- タッタラケ 【tattarake】 ぐらぐら煮え立っている. スノㇱキ タッタラケ=鍋の真ん中がぐらぐらと煮え立っている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tatuspe
- タトゥㇱペ 【tat-us-pe】 灯火,灯:樺皮を燃やして灯にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- tatuspe
- タトゥㇱペ 【名】[tat-us-pe 樺皮・がそれについている・もの] たいまつ(カンビの皮(tat タッ)を細く裂いて束ねたもので、 それに火をつけて明りとした)。 poro tatuspe a=kor híne sóyene=an wa inkar=an akus ポロ タトゥㇱペ アコㇿ ヒネ ソイェネアン マ インカラン アクㇱ 私が大きなたいまつを持つて外に出て見ると。(NK民話) ☞sune スネ {E: a torch (made from strips of bark of the birch tree bunched together).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tawki
- タウキ 【他動】(まさかりや山刀などの刃物で)…をたたいて切りつける。 cikuni ku=tawki akusu emko hetari wa ani ku=yaykik ruwe un チクニ クタウキ アクス エㇺコ ヘタリ ワ アニ クヤイキㇰ ルウェ ウン (私が)まきをなたでたたいたら半分飛んで来てそれで(私は)自分を打ったんだよ。(S) nisukotawki ニスコタウキ 臼に入れて鎌(かま)で突け。(HC神謡) {E: to beat, cut, chop…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tawki
- タウキ 【tawki】 叩き切る. ユㇰポネ アン ナ タウキ ワ スパ ワ アヌ.オヌマン ア・エ ナ=鹿の骨あるから,叩き切って煮ておけ.夕飯時に食べるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- tawkitawki
- タウキタウキ 【他動】[tawki-tawki 刃物でたたいて切りつける・(重複)](刃物で)…を何回も何回もたたいて切りつける(tawki タウキ の動作の繰り返し)。 {E: to strike, cut…repeatedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- tawsa
- タウサ 【副】[ta-usa (強め)・いろいろ](?) (一種の強め。)keray tawsa ケライ タウサ [雅]さすがに…だけあって。 keray tawsa/kamuy kar cási/an pe ne kus ケライ タウサ/カムイ カッ チャシ/アン ペ ネ クㇱ さすがに神につくられた城だから。(Sユーカラ語り) nen tawsa ネン タウサ [雅]いったいだれが nen tawsa respa ciki pirka kuni ネン タウサ レㇱパ チキ ピㇼカ クニ いったいだれが育てればよいのか。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tay
- タイ 【名語根】(木などの)林。 nítay ニタイ 林。 yamnitay ヤㇺニタイ 栗の木の林、 栗林。 punkattay プンカッタイ[punkar-tay] つる草の繁み。 ☆参考 竹やぶは tupsar トゥㇷ゚サㇻ、 sar サㇻ は単独では葦原(ヨシ原)。 {E: a wooded area, forest of chestnut trees.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tay
- タイ 【tay】 林. (出典:萱野、方言:沙流)
- tayekane
- タイェカネ 【ta ye kane】 しゃべる,言い並べる,まくしたてる[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- tayki
- タイキ 【tayki】 ノミ. テエータ フチ ウタㇻ エネ ハウェオカ ヒ フㇱコ ノ アナㇰネ キソ アン ワ カシウン トマ ア・トゥリ ヤッカ サㇰ アン コㇿ タイキ アッ ペ ネ アー シコㇿ エン・ヌレ パ=ずうっと前,おばあさんたちが言った言葉は,古い時代はカヤで編んだ簾を敷き,その上へガマ草で織ったござを敷いたが,夏になるとノミがいたものだと私に聞かせてくれたものだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- tayki
- タイキ 【名】[tay-ki (?)・シラミ][動物] ノミ(蚤)。 〔知分類 p.104 シラミ、 犬ジラミ((タライカ))〕 {E: a flea.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tayki
- タイキ §124 ヒトノミ;蚤 (1) tayki(táy-ki)「たイキ」⦅北海道、樺太全地域⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tayki
- タイキ §176 ケジラミ (8) tayki(táy-ki)「たイキ」⦅多来加⦆ケジラミ、イヌジラミ (出典:知里動物編、方言:)
- tayko 1
- タイコ 【名】[< 日本語] たいこ(太鼓)。 {E: a drum.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tayko 2
- タイコ 【名】[< 日本語 ダイコ][植物]大根。 〔知分類になし〕 {E: a long white Japanese radish.} (出典:田村、方言:沙流)
- taykora
- タイコラ 【名】[tayko-ra 大根・葉][植物] 大根葉。 {E: radish leaves.} (出典:田村、方言:沙流)
- taype(he)
- タイペ(ヘ) 【名】[所](概の例はない) …の子(人間のみ、 悪口、 憎らしくて言う言葉)。(W) (S) wenkur taype! ウェンクㇽ タイペ!/wenpe taype! ウェンペ タイペ! 貧乏人の子(憎まれ口、 罵倒)。 (wenkur sani ウェンクㇽ サニ/wenpe sani ウェンペ サニ とも言う。) {E: the child of… (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- taype/taype(he)
- タイペ/タイペ(ヘ) 【taype/taype(he)】 血統,子孫,胤,子〔悪口〕. マㇰ タ エカシ カ イッカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ア ワ タイペヘ カ イッカ エオ.ソンノ ウェン ペ ネ ハウェ ネ=遠い先祖の祖父も泥棒したものだと聞いたのにその血統も手癖が悪い.本当に悪い者だよね.ウェシサㇺ タイペヘ=悪い和人の血統.ウェンペ タイペヘ=悪い者の血統.カニ カ ク・タイペヘ インネ クス ク・ヤヤㇷ゚テ.エタㇻカ イタㇰ エタㇻカ イキ ソモ ク・キ シコㇿ ク・ヤイヌ=私も,私の末裔が大勢なので自重したい.でたらめを言ったりでたらめしたりしてはならないと私は考える. (出典:萱野、方言:沙流)
- taype/taype(he)
- タイペ/タイペ(ヘ) 【taype/taype(he)】 澱(おり),沈殿物:油の沈殿物. ソモ クッカン ペコㇿ ク・ヤイヌ ワ スㇺ ク・ホㇰ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アㇷ゚ オヤチキ クッカン スㇺ ネ アアン.トックリ アサㇺ タ タイペヘ カ アン=傷んでいないと思ったので油を買ってきたのに,知らなかったが傷んだ油であった,瓶の底には澱もあった.スㇺ オホンノ ア・アヌ コㇿ タイペヘ アン ペ ネ ナ.ネウㇱケヘ アナㇰネ イテキ エイワンケ アニ=油を長く置くと沈澱物があるものなのだ.その部分は使わないようにしてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- taypeutari
- タイペウタリ 【名】[所](utari ウタリ の概は utar ウタㇻ)[taype-utar-i …の子・たち・(所属語尾)] …の子どもたち(悪口、 罵倒)。 X taypeutari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na X タイペウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ Xの「こっこら」(=子どもたち)来てまた花をみんな取ってしまったんだな。(S) {E: the children of…(slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- taypey sama
- タイペイ サマ 【名】[< 日本語 だいべんさま (大弁様)(?)](ウポポの一節に出てくる言葉。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taytayseta
- タイタイセタ §268 イヌ (32) taytay-seta (táy-tay-se-ta)「たイタイセタ」 ⦅白浦、相浜⦆ぶちイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- teeta
- テエタ 【名/副】①昔、 ずっと前。 teeta kane テエタ カネ 昔むかし。(W) (S)ほか teeta wano テエタ ワノ 昔から。(S) tan kotan ta teeta wano eci=oká p ne a ruwe? タン コタン タ テエタ ワノ エチオカㇷ゚ ネ ア ルウェ? あなたたちはずっと前からこの集落(村)に住んでいたのだったのですか(eci=oká p エチオカㇷ゚ は誤記か。 通常 oka オカ のあとに pe/p ペ/ㇷ゚《の》が続くときは okay pe オカイ ペ と言う)。(S) ②(連体的に使って)昔の。 teeta sinrit テエタ シンリッ 昔の先祖。(W) teeta ekasi utar テエタ エカシ ウタㇻ 昔のおじいさんがた。(S) {E: ①ancient times; long ago. ②ancient; long-ago.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teeta
- テエタ 【teeta】 昔,ずっと前,以前,しばらく前,古い. オッ テエータ=ずーっと昔. (出典:萱野、方言:沙流)
- teetaiwano
- テエタイワノ 【teeta-i wano】 前から. (出典:萱野、方言:沙流)
- tehsampe
- テㇸサンペ §531.手首の脈;橈骨動脈搏(3)teh-sampe〔téh-sam-pe てㇸサンペ〕[手の・脈搏]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tehsampe
- テㇸサンペ §133.腕の脈どころ(橈骨動脈搏)teh-sampe〔téh-sam-pe てㇸサンペ〕[「手の・脈」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tehtokan(m-i)
- テㇸトカン §528.手掌筋肉隆起[猫などの]tehtokan(m-i)〔téh-to-kan てㇸトカン〕[teh(tek 手)+toh(<tok 凸出した)+kan(<kam 肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tek'aya
- テㇰアヤ 【tek-aya】 手の筋,指紋. (出典:萱野、方言:沙流)
- tek'eepakiun
- テㇰエエパキウン 【tek-e-epaki-un】 手の向こう側へ. タネ テㇰエエパキウン ア・ウテㇰ パㇰノ ポロ マッカチ=今は手の向こう側へ使えるほどに大きくなった女の子. (出典:萱野、方言:沙流)
- tek'eepakiun a=eywanke
- テㇰエエパキウン アエイワンケ 【tek-e-epaki-un a=eywanke】 手の向こうへ使える〔比喩〕:2,3歳くらいの子供のこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekahkuci
- テカㇵクチ §530.てくび;腕関節部(1)tek-ahkuci〔te-káh-ku-či テかㇵクチ〕[「手・首」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekahkuci
- テカㇵクチ §530.てくび;腕関節部(6)tek-ahkuci〔te-káh-ku-či テかㇵクチ〕[手・の首]⦅トンナイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekahkuciki
- テカㇵクチキ §530.てくび;腕関節部(7)tek-ahkuciki〔te-káh-ku-či-ki テかㇵクチキ〕[手・の首・の所]⦅トンナイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekaniokewe
- テカニオケウェ 【tek-ani-okewe】 払いのける:まつわりつくものを手で払いのぞく. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekanire
- テカニレ 【tek-ani-re】 手(を)持たせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekaya
- テカヤ §533.てすじ(手筋)(5)tek-aya〔té-ka-ja てカヤ〕[tek(手)+aya(條)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teke paste
- テケ パㇱテ 【連他動】[…の手[所]・を走らせる] …を取り返す。 teke ku=paste wa ku=kor wa k=ek テケ クパㇱテ ワ クコㇿ ワ ケㇰ (自分のものが人の所にあったから)取り返して持って来た。(S) ☆参考 対象が三人称以外のときの用例がなく、 前部要素が tek テㇰ、 en=tek エンテㇰ 等になるかどうか不明。 {E: to take back…} (出典:田村、方言:沙流)
- tekecas
- テケチャㇱ §831.よつんばいになる(4)tek-e-cas〔te-ké-čaš テけチャシ〕[tek(手)+e(で)+cas(走る)]⦅S.―遺篇, p.63⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tekeepakiun
- テケエパキウン 【副】[tek-eepaki-un 手・の次々の所・へ](次の言い回しの中で) tekeepakiun útek テケエパキウン ウテㇰ 手の先の用事を言いつける(「そこのものを持って来て」というようなちょっとした用事を言いつけることを言う)。(W) a=resú ruwe ne ayne, tane anakne a=utek, tekeepakiun ka a=utek ka ki kor oka=an ayne tane poro hekaci ne an アレス ルウェ ネ アイネ、 タネ アナㇰネ アウテㇰ、 テケエパキウン カ アウテㇰ カ キ コㇿ オカアン アイネ タネ ポロ ヘカチ ネ アン (子どもを)育てているうちにもう手の先のちょっとした用事を言いつけたりして暮らしていたがそのうちに今はもう大きい少年になった。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekehayta
- テケハイタ 【他動(?)】[tek-e-hayta 手・で・足りない](?) (次の表現の中で) 手で取りきれない(?)。 …a=uk pe a=tekéhayta a=uk híne …アウㇰ ペ アテケハイタ アウㇰ ヒネ 私は取るものを手当り次第に持てる限り取って。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekehe omare
- テケヘ オマレ 【tekehe omare】 渡す,手渡す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekehesesekka
- テケヘセセッカ 【tekehe sesek-ka】 手をあぶる.▷テケヘ=手 セセㇰ=熱い カ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- tekehuraye
- テケフライェ 【teke-huraye】 手を洗う.▷テケ=手 フライェ=洗う (出典:萱野、方言:沙流)
- tekekar
- テケカㇻ 【他動】[tek-e-kar 手・で・…をつくる][雅]…をつくる。 sípase kamuy/tekekar kuni p シパセ カムイ/テケカㇻ クニㇷ゚ [雅]尊い神が自分の手でつくったもの。(Sユーカラ) {E: to make…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekemakaraye
- テケマカライェ 【他動】[tek-e-maka-raye 手・で・後へ・やる] 手で後ろへ押しやる。 en=tekemakaraye kor en=kopasrota エンテケマカライェ コㇿ エンコパㇱロタ (私は)(おまえなんか黙っていなさいと)手で後ろへ追うようにされて怒られた。(S) {E: to push back…with one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekepaste
- テケパㇱテ 【tek-e-paste】 盗む.▷テㇰ=手 エ=それを パㇱ=走る テ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- tekeukopaste/tekewkopaste
- テケウコパㇱテ 【自動(?)】[tek-e-ukopaste 手・で・もたれ合う] 手を合わすような形にもたれ合わせる。 (出典:田村、方言:沙流)
- tekeukopastecise/tekewkopastecise
- テケウコパㇱテチセ 【名】[tekewkopaste 手を合わすような形にもたれ合わせる・家] 「おがみ小屋」(手を合わせるような形の屋根だけの小屋)。 (出典:田村、方言:沙流)
- tekkaki
- テッカキ 【tek-kaki】 手庇(てびさし). テッカキポ リクイルケ ラウイルケ=手庇を上げたり下げたりしながら遠くを見る.ネㇷ゚ ワ アン ペ ヌカンルスイ(ヌカㇻ ルスイ) クス テッカキポ リクイルケ ラウイルケ コㇿ アン ルウェ ネ=何を見たいのか,手庇を上へ上げたり下へ下げたりしながらいるんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekkema
- テッケマ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](11)もみあげ;びんのあし tek-kema〔ték-ke-ma てㇰケマ〕[<rek-kema]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekkiray
- テッキライ 【tek-kiray】 指櫛. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekkoparparu
- テㇰコパㇻパル 【tek-ko-parparu】 手で扇ぐ,手に持った物で扇ぐ. ▷テㇰ=手 コ=それ パㇻパル=扇ぐ[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tekkotoro kenkem kohaweas
- テッコトロ ケンケㇺ コハウェアㇱ §136.うなる(6)クマがてのひらをなめながら唸る tekkotoro ken-kem ko-hawe-as〔ték-ko-to-ro|kéŋ-kem|ko-há-we-aš てッコトロ・けンケㇺ・コはウェアㇱ〕[tek-kotoro(そのてのひら)+kenkem(<kem-kemなめ・なめする>+ko(と共に、しながら)+hawe(その声が)+as(立つ、する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekkuspare
- テックㇱパレ 【他動】[tek-kus-pa-re 手・を・…を通る・(複)・させる][雅]…に手を入れる。 ketusi upsor/tekkuspare ケトゥシ ウㇷ゚ソㇿ/テックㇱパレ [雅](姉は)ながもちの中に手を差し入れた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekkuwapoecararse
- テックワポエチャラㇻセ §831.よつんばいになる(3)よつんばいになる[のめって] tek-kuwapo-e-cararse〔ték|ku-wá-po|e-čá-rar-se てㇰ・クわポ・エちゃラㇻセ〕[tek(手)+kuwapo(小杖、kuwa 杖、-po指小辞)+e(それで、すなわち「手の小杖で」「手を杖にして」)+cararse(すべって行く)]⦅ユ研Ⅱ, p.599⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekmekka
- テㇰメッカ 【名】[概](所は tekmekkasi テㇰメッカシ) [tek-mekka 手・の上側] 手の上側(手の甲から腕の上側まで含む)。 ☆参考 手の甲の訳語として出た。 手のひら(掌)は tekkotor テッコトㇿ。手の下側は tektuypok テㇰトゥイポㇰ。 {E: the back of the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekmekka(-si-si-ke)
- テㇰメッカ §525.手の甲;手背(7)tek-mekka(-si、-si-ke)〔ték-mek-ka てㇰメッカ〕[tek(手)+mekka(峯、met 山、ka 上)]⦅イブリ、チカブミ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekmekka/tekmekka(si)
- テㇰメッカ/テㇰメッカ(シ) 【tekmekka/-mekka(si)】 手の甲. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekmekkasi
- テㇰメッカシ 【名】[所](概は tekmekka テㇰメッカ) …の手の上側(甲から腕の上側まで含む)。 tekmekkasi patek a=nuyé kane an テㇰメッカシ パテㇰ アヌイェ カネ アン (彼女は)手(手の甲から手首の少し上までの上側)にだけ入墨してある(口にはしてない)。(S) ☆参考 tekmekkas(i)ke テㇰメッカシケ/テㇰメッカㇱケ は未出。 {E: the back of the hands of…} (出典:田村、方言:沙流)
- teknimawkor
- テㇰニマウコㇿ §534.てのひらが病気を治すちからをもつ(2)tek-nimaw-kor〔ték-ni-maŭ-kor てㇰニマウコㇿ〕[tek(手が)+nimau(病気の患部を罨法するのに用いる薬木の掻き屑)+kor(もつ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teknimawpo
- テㇰニマウポ 【名】[tek-nimaw-po 手・湿布・(指小辞)] 手の湿布(手を当てること、 治療法の一つ)。 teknimawpo k=ékarkar wa hetopo horka siknu awa テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ アワ 私は(その死にかけていた人に)手を当ててあげたので(その人は)また命をとりとめたのだが。(W民話) (この話者ワテケさんは、 まじなったり占ったり病人を癒やしたりできる人だった。) {E: a hand poultice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekosmak(-e)
- テコㇱマㇰ §127.うで(腕)(13)まえうで tek-osmak(-e)〔té-koš-mak てコㇱマㇰ〕[tek(手)+osmok(後ろ)]⦅ヒダカ西⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekpa
- テㇰパ 【名】[tek-pa 手・頭] …のいちばん良いもの(?)。 macikor tekpa マチコㇿ テㇰパ 女の宝物のいちばん良いもの。 {E: the best of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekparparu
- テㇰパㇻパル 【tek-parparu】 手招きする.*アイヌの手招きは手のひらを上へ向けて呼ぶ.そのほうが遠くからでもこちらの意思を相手に伝えることができる.肘から上を動かす程度にする. ウトゥラ・アン ワ イラマンテ・アン クス エキㇺネ・アン ア・ユピヒ ニセㇺピㇼ ワ イ・テㇰパㇻパル アプンノ サマ タ アㇻパ・アン ナイ イクスン(イクㇱ ウン) ヤカカ クス インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) ポロ カムイ アン ルウェ ネ=一緒に狩のために山に入った私の兄が木の陰から私に手招きをするので,静かに側へ行った,沢の向かい側を指差したので見てみると大きい熊がいた.ア・マチヒ トヨッタ(トイオㇿタ) アン ヒネ イ・コテㇰパㇻパル ヒクス サマタ アㇻパアナクス(アㇻパ・アン アクス) オヌマン パㇰノ ア・オケレ ルスイ ナ キナカㇻ エン・カスイ シコㇿ ネ ワ ア・カスイ=私の妻が畑にいて,私に手招きするので側へ行くと,夕方までに終わらせたいので草取りを手伝ってと言うので,私が手伝いをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekpira
- テㇰピラ 【名】[概][tek-pira 手・(?)](魚の)開き。 ☆参考 pirasa ピラサ《開く》と関係があるか? {E: an opened, gutted, and dried fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekpiraha
- テㇰピラハ 【名】…(魚)の開き。 heroki tekpiraha ku=kar wa ku=satke wa k=ánu ヘロキ テㇰピラハ クカㇻ ワ クサッケ ワ カヌ 私はニシンの開きをつくって干しておいた。(S) {E: an opened, gutted, and dried…fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekrap,-i/-u
- テㇰラㇷ゚ §419 (その他の鳥名) (33) tekrap, -i/-u(tek-rap)「テㇰラㇷ゚」⦅幌別⦆翼⦅千島⦆鳥の羽 (出典:知里動物編、方言:)
- tekrarire
- テㇰラリレ 【他動】[tek-rari-re 手・…を押えつける・させる]…を手でギューッとつかむ。 kuwa kurkasi/tekrarire クワ クㇽカシ/テㇰラリレ [雅]杖の上を手でギューッっとつかんでいる。(Sユーカラ) {E: to take, grab…firmly by hand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksam
- テㇰサㇺ 【位名】[概](所は teksama テㇰサマ)[tek-sam 手・のそば/傍ら] …の横、 …の脇。 cise teksam kus wa arpa チセ テㇰサㇺ クㇱ ワ アㇻパ 家の横を通って行きなさい。(S) {E: the side of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksam/teksama(ha)
- テㇰサㇺ/テㇰサマ(ハ) 【tek-sam/-sama(ha)】 横,脇,目の前. ピㇼカ ヒネ イレスカムイ テㇰサマ タ ウウェチューサケ エチ・ク ワ ネ クス ネイタ パㇰノ ピㇼカ ウウェトゥラㇱトゥラㇱ エチ・キ ㇷ゚ ネ ナ アニー=縁あって火の神の目の前で夫婦の契りの酒をあなたたちは飲んだので,いつまでも仲睦まじくするのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- teksama(ha)
- テㇰサマ(ハ) 【位名】[所](概は teksam テㇰサㇺ) ①…の横/脇、 その横/脇。 ②[雅]…のすぐそば。 i=teksama ta/cisiruture イテㇰサマ タ/チシルトゥレ [雅]私のそばに寄って来た。(Sユーカラ) kamuy menoko/teksama ta カムイ メノコ/テㇰサマ タ [雅]女神のすぐそばに。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksampe
- テㇰサンペ §531.手首の脈;橈骨動脈搏(1)tek-sampe〔ték-sam-pe てㇰサンペ〕[手の・脈搏]⦅ホロべツ、サル、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teksampe
- テㇰサンペ 【tek-sampe】 手の脈.手首の脈. ヨㇺクㇽ・アン ヒ タ テㇰサンペ ヘネ ケマサンペ ヘネ ア・ピㇱキ コㇿ ヨㇺクㇽアナ(ヨㇺクㇽ・アン ア) ヒ ア・オイラ ㇷ゚ ネ ワ=しゃっくりをした時に手首の脈か足首の脈を数えるとしゃっくりをしていたのを忘れるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- teksanpe
- テㇰサンペ 【名】[tek-sanpe 手・心臓] 手の脈。 {E: the pulse at the wrist.} (出典:田村、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【他動】[tek-say-kar-e 手・一巻き・つくる・させる] …をサッと手に取る。 néa suwop Kasunte nispa a=kotúriri, yayrenkane teksaykare ネア スウォㇷ゚ カスンテ ニㇱパ アコトゥリリ、 ヤイレンカネ テㇰサイカレ 私はその箱をカスンテ氏に差し出した。 彼は喜んでサッと取った。(HK民話) {E: to take…quickly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【tek-saykare】 さっと取る,急いで取る,すばやく取る. ポオン イチェン ネ コㇿカ ク・コトゥリリ アクス テㇰサイカレ ワ チソイェカッタ ワ イサㇺ=少しの銭だけれども,私が伸ばすとさっと取って飛び出て行ってしまった.シアペケㇱ ア・テㇰサイカレ シネレ ワ エㇰ チロンヌㇷ゚ ア・トイコキㇰキㇰ ア・ライケ ルウェ ネ=太い燃えさし,さっと手に取って,化けて来たキツネを殴りつけて殺したのだ[ウ](『ひとつぶのサッチポロ』90頁,平凡社). (出典:萱野、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【tek-saykare】 手でさっと取る,手でむしり取る. ▷テㇰ=手 サイカレ=さっと取った(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- teksikewka-unuunu
- テㇰシケウカウヌウヌ 【他動】[tek-si-kew-ka-unu-unu 手・自分・体・の上・につける・(重複)](?) …を手で払いのけてやめさせようとする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksikewkaunuunu
- テㇰシケゥカウヌウヌ 【tek-si-kew-ka-unuunu】 手で自分の身体をかばう.▷テㇰ=手 シ=自ら ケウ=身体 カ=上 ウヌウヌ=入れる入れる リㇰ ペカ ア・エヤㇷ゚キㇼ ア・ポㇰナレ アクス エアシㇼ テㇰシケウカウヌウヌ ヤユナㇱケ=腰投げをかけるようにして組み伏せると,そこで初めて自分の手で自分をかばいながら謝った. (出典:萱野、方言:沙流)
- teksurare
- テㇰスラレ 【tek-surare】 手を離す,仕方がない. ▷テㇰ=手 スラレ=離す[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tektakusa
- テㇰタクサ 【名】[tek-takusa 手・手草] 手の手草(たくさ)、 マッサージ。 téwano e=arpa wa sóne tasum kur tektakusa póka e=ekar wa テワノ エアㇻパ ワ ソネ タスㇺ クㇽ テㇰタクサ ポカ エエカㇻ ワ あなたは今から行って本当に病人に手のマッサージだけでもしてあげて。(S会話) ☆参考 病気の治療法の一つで、 巫力(ある種の超能力)のある人が手でたたいたりさすったりする。 ☆発音 k と s の間で u は無声化し、 ほとんど tektaksa テㇰタㇰサ のように聞こえる。 {E: a massage.} (出典:田村、方言:沙流)
- tektuyka
- テㇰトゥイカ 【名】[tek-tuyka 手・の上側] 手の上側。 tektuyka ta amam pus uwecururse テㇰトゥイカ タ アマㇺ プㇱ ウウェチュルㇽセ まるで手の上に稲の穂が集まってくるようだ(稲の穂を摘むときの表現)。(S) {E: the upper arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- tektuyka
- テㇰトゥイカ §525.手の甲;手背(6)tek-tuyka〔ték-tuǐ-ka てㇰトゥイカ〕[tek(手)+tuyka(上面)]⦅ホロべツ⦆【雅―神謡集, p.40】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tekukamure
- テクカムレ 【自動】[tek-u-kamure 手・互いに・かぶせる] 互いに手を合わせる。(W) ☆参考 utekkamure ウテッカムレ とも言う。(W) {E: to join the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekukotukka
- テクコトゥッカ 【自動】[tek-u-kotukka 手・互い・…を…にくっつける] 手を合わせる(自分の両手を)。 ☆参考 tekukamure テクカムレ 別々の人が互いに手を重ね合わせる。 {E: to join the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekunkane
- テクンカネ 【名】[tek-un-kane 手・についている・金] 腕輪、 ブレスレット。 ☆参考 「うでわ」の訳語として出た。 昔の装飾品としては特になかったらしい。 その代り女性は前腕に入れ墨をしていた。 ☞tekkut テックッ {E: a bracelet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekutapure
- テクタプレ 【自動】[tek-utapure 手・(?)] こぶしをにぎる。 tekutapure kane wa kikkik oasi テクタプレ カネ ワ キッキㇰ オアシ (彼は)げんこつをにぎってなぐろうとした。(S) ☆参考 にぎりこぶしは teknum テㇰヌㇺ。 {E: to make a fist.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekutasare
- テクタサレ 【自動】[tek-utasare 手・互いに交差させる] 腕組みする。 ukirosore wa oraun tekutasare wa nottarara wa an ウキロソレ ワ オラウン テクタサレ ワ ノッタララ ワ アン (彼は)あぐらをかいてそして腕組みしてあごをつき出し上を向いている。(S) {E: to fold one's arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekuwenunpa
- テクウェヌンパ 【自動】[複](単の用例はない)[tek-u-e-nunpa 手・互い・と一緒に・…を押ししぼる[複]] 両手をすり合わせる(アイヌ民族の伝統的な拝礼の仕方である onkami オンカミ のときの仕草の一つ)。 {E: to rub the hands together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekyenunpa
- テㇰイェヌンパ 【tek-e-nunpa】 男の礼拝:手をすりあわせる. メノコ アナㇰネ オッカヨ ネノ テㇰイェヌンパ ㇷ゚ ソモ ネ=女は男のように指先をすりあわせるものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tem'epakari
- テㇺエパカリ 【tem-e-pakari】 幾尋あるか測る. (出典:萱野、方言:沙流)
- temcaricari
- テㇺチャリチャリ 【tem-caricari】 両手を広げて驚く.▷テㇺ=腕 チャリチャリ=散らかす (出典:萱野、方言:沙流)
- temcaricari
- テㇺチャリチャリ 【自動】[tem-cari-cari 手(腕)・を散らばらす・(重複)] 手をバタバタさせる。 eun ewonne=an uske un enpuyna=an híne, temcaricari=an a p sekor, ekuskonna a=sikíhi makkosanpa エウン エウォンネアン ウㇱケ ウン エンプイナアン ヒネ、 テㇺチャリチャリアナㇷ゚ セコㇿ、 エクㇱコンナ アシキヒ マッコサンパ 私は顔を洗う水たまりの中へのめり落ちて、 手をバタバタさせてもがいたとたんに、 突然パッと目が見えるようになった。(W民話) {E: to spread, flap the arms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- temka
- テㇺカ 【他動】[tem-ka 手・(他動詞形成)](?) …を治療する。 {E: to heal…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- temka
- テㇺカ 【temka】 生き返る,蘇生する. (出典:萱野、方言:沙流)
- temka
- テㇺカ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(4)temka〔tém-ka てㇺカ〕[tem(両手)、ka(の上)] (出典:知里人間編I、方言:)
- temka(a-)
- テㇺカ §466.そせいする(蘇生する)(10)蘇生させる temka(a-)〔tém-ka てㇺカ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- temka(an-)
- テㇺカ §073.あんぽう(罨法)[する](5)冷水で罨法する temka(an-)〔témka てㇺカ〕[介抱する、蘇生させる]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- temkor'ani
- テㇺコㇿアニ 【tem-kor-ani】 腕の内側で抱え持つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- temmuncimakani
- テンムンチマカニ §030 ギスカジカ;ゴモカジカ(方言);イソカジカ(方言) (2) temmun-cimakani (tem-mun-ci-ma-ka-ni)「テンムンチマカニ」 (出典:知里動物編、方言:)
- tempa
- テンパ 【tempa】 さわる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tempakno
- テㇺパㇰノ 【tem-pakno】 尋ぐらい:1間ぐらい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tempatempa
- テンパテンパ 【tempa tempa】 さわる,まさぐる,手でいじる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tempatempa
- テンパテンパ 【他動】[tem-pa-tempa (手を表す語根)・(他動詞複数形形成)・(重複)](人)をもみ療治する。 ku=tapsutu arka na en=tempatempa クタㇷ゚ストゥ アㇻカ ナ エンテンパテンパ (私は)肩が痛いからもんでください。(S) {E: to give a healing massage (to someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- tempirasasa
- テンピラササ 【自動】[tem-pirasa-sa 腕・を広げる・(重複)…している] 両腕を広げている。(S) {E: to outstretch both arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- tempokisikayus
- テンポキシカユㇱ §830.横腹の痛み;側胸痛(4)tempoki-sikay-us〔tém-po-ki-ši-kà-juš てンポキ・シカユㇱ〕[tempoki(そのわきのした)+sikay(くぎ)+us(ちくちくささる)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- temsutna
- テㇺスッナ 【自動】[tem-sut-na 腕・のつけ根・の方へ] 袖を肩までまくり上げる。 ku=temsutna wa ku=yaske a ku=yaske a k=éwonne a k=éwonne a wa ku=kar pe ne na クテㇺスッナ ワ クヤㇱケ ア クヤㇱケ ア ケウォンネ ア ケウォンネ ア ワ クカㇻ ペ ネ ナ 腕を肩までまくって手をよくよく洗って顔もよくよく洗ってつくったものだよ。(S) {E: to roll up one's sleeves to the shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- tenatenak
- テナテナㇰ 【自動】[tenatena-k (擬態重複)・(自動詞形成)] (地面が)ツルツルすべる。 ☞sir-tenatenak シッテナテナㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- tenearaka
- テネアラカ §665.皮膚病(4)tene-araka〔té:-ne-a-ra-ka てーネ・アラカ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tenpatenpa
- テンパテンパ ☞tempatempa テンパテンパ (出典:田村、方言:沙流)
- tenpirasasa
- テンピラササ ☞tempirasasa テンピラササ (出典:田村、方言:沙流)
- tepa
- テパ 【名】[概/所]ふんどし(褌)。 {E: a loincloth.} (出典:田村、方言:沙流)
- tepa
- テパ 【tepa】 ふんどし. (出典:萱野、方言:沙流)
- tepaciyanka
- テパチヤンカ §278 あざらし (19) tepa-ciyanka (te-pá-či-yan-ka)「テぱチヤンカ」[<三年・仔] ⦅多来加⦆アゴヒゲアザラシの四歳獣 (出典:知里動物編、方言:)
- tepaha
- テパハ 【名】[所](概は tepa テパ) …のふんどし。 ☆参考 「パンツ」の訳語として出た。 {E: a loincloth of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tepakno
- テパㇰノ 【te pakno】 今まで. (出典:萱野、方言:沙流)
- teppotama
- テッポタマ 【teppo-tama】 たま(弾丸). (出典:萱野、方言:沙流)
- terar(-u)
- テラㇻ §755.むね(胸)(5)胸「板」 terar(-u)〔te-rár テらㇻ〕⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tere ayne
- テレ アイーネ 【tere-ayne】 ずーっと待って. (出典:萱野、方言:沙流)
- teritanne
- テリタンネ 【teri-tanne】 ナミガイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- teritanne
- テリタンネ 【名】[teri-tanne 粘液[所]・長い][動物](貝の名)アラレタマキビ(?)(「直径3センチ長さ12センチぐらいの身が貝から出ている、 それが人間の陰茎に形が似ているところからこの名がある、 そのつけ根のところに睾丸のような形のものがついている」)。(S) 〔知分類 p.126 オオノガイ((礼文))〕 {E: a soft-shelled clam.} (出典:田村、方言:沙流)
- teritanne
- テリタンネ §225 オオノガイ (2) teri-tanne (te-rí-tan-ne)「テりタンネ」[teri(?)tanne(長い)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- terkeiwasi
- テㇾケイワシ §088 サンマ (2) terke-iwasi(tér-ke-i-wa-si)「てㇾケイワシ」[terke(おどる、とぶ)iwasi(イワシ)]成魚⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- terkepa
- テㇾケパ 【自動】[複](terke テㇾケ は単複の区別なし)(二人/二つ以上が皆)跳ねる、 跳ぶ。 {E: to jump, bounce up, about (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tesapa
- テサパ 【名】[< 日本語 てーしゃば(停車場)] 列車の駅。 {E: a railway station.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tesesatki
- テセサッキ 【自動】[teses-atki (擬音の重複)・(自動詞形成)]ハッハッと/ヒーヒーと言っている(苦しんでいるとき等の声の描写)。 nuwap haw ko tesesatki ヌワㇷ゚ ハウ コ テセサッキ 苦しそうにハッハッと/ヒーヒーと声をあげている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tesesatkipa
- テセサッキパ 【自動】[tes-es-ke (反ることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)][複](tesesatki テセサッキ は単複の区別なし)(二人以上が皆)ハッハッと/ヒーヒーと声をあげている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teska
- テㇱカ 【名】[< tes-ka 長く続いてのびているもの・の上](?) (語構成要素として) (出典:田村、方言:沙流)
- teskao
- テㇱカオ 【他動】[teska-o 編む道具の上(?)・に・…置く]…を編む。 so-teskao ソテㇱカオ 敷き物を編む。 ukoteskao ウコテㇱカオ …を編み合わせる。 ☆参考 ござを編むことを日常普通には itese イテセ と言う。 iteseni イテセニ はござ編み器。 (出典:田村、方言:沙流)
- teskao
- テㇱカオ 【teska-o】 糸で編む. テㇱカオ サラニㇷ゚=糸で編んだ袋物. (出典:萱野、方言:沙流)
- teskar
- テㇱカㇻ 【teskar】 伝言,ことづけ. ア・テㇱカㇻコレ=伝言を持たせる.テㇱカㇻ エㇰ クス カㇻパ(ク・アㇻパ)=ことづけが来たから私は行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- teskeimak(-i)
- テㇱケイマㇰ §582.は(歯)(30)そっぱ teske-imak(-i)〔téš-ke-i-mak てㇱケ・イマㇰ〕[teske(反りかえっている)+imak(歯)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teskemayayke
- テㇱケマヤイケ §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(6)小さい粟粒様の発疹を有する疥癬 teske-mayayke〔téš-ke-ma-jaǐ-ke てㇱケ・マヤイケ〕[teske(↑)+mayayke(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teskenimak(-i)
- テㇱケニマㇰ §582.は(歯)(29)そっぱ(反歯) teske-nimak(-i)〔téš-ke-ni-mak てㇱケ・ニマㇰ〕[teske(反りかえっている)+nimak(歯)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tesma
- テㇱマ 【名】ひょうたん型かんじき。 ure iworke tesma osma pakno urehe poro ウレ イウォㇿケ テㇱマ オㇱマ パㇰノ ウレヘ ポロ 足跡の中にかんじきがうまってしまうほどに足が大きい(そんな大きな熊の足跡がある)。(S) ☆参考 板を蒸して曲げてつくる。 なめし皮(tonto トント)のひも(torar トラㇻ)で横向きにグルグル巻く。 まん中のくびれた所に足を入れてはく。(S) ☆参考 cinru チンル まん中のくびれのない卵形のかんじき。 {E: gourd-shaped snowshoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- tesma
- テㇱマ 【tesma】 軟雪用かんじき:トゥレㇷ゚ニ(クワ),クッチプンカㇻ(コクワづる)で作る. 図[テㇱマ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tesmakarakina
- テㇱマカラキナ §190 クサフジ (5) tesma-kara-kina (tés-ma-ka-ra-ki-na)「てㇱマカラキナ」[tesma(綱)kara(作る)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarani
- テㇱマカラニ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (9) tesma-kara-ni (tés-ma-ka-ra-ni)「てㇱマカラニ」[tesma(かんじき)kara(作る)ni(木)] 茎 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarapunkara
- テㇱマカラプンカラ §248 チョウセンゴミシ (8) tesma-kara-punkara (tés-ma-ka-ra-pun-ka-ra)「てㇱマカラプンカラ」[かんじき・つくる・つる] 蔓をいう ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarpunkar
- テㇱマカㇽプンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (7) tesma-kar-punkar (tés-ma-kar-pun-kar)「てㇱマカㇽプンカㇻ」[かんじき・つくる・つる] 蔓 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmani
- テㇱマニ §296 クワ (4) tesmani (tés-ma-ni)「てㇱマ・ニ」[tesma(かんじき)ni(木)、“かんじきにする木”] 茎 ⦅美幌、屈斜路、近文、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmaniepuy
- テㇱマニエプイ §296 クワ (5) tesmani-epuy (tés-ma-ni-e-puy)「てㇱマニ・エプイ」[tesmani(桑の木)epuy(果実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmaniyar
- テㇱマニヤㇻ §296 クワ (6) tesmani-yar (tés-ma-ni-yar)「てㇱマニ・ヤㇻ」[tesmani(桑の木)yar(はぎとった皮)] 樹皮 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesnatara
- テㇱナタラ 【tes-natara】 穏やか,なめらか,平たい. コタン クㇽカ テㇱナタラ=村の上が穏やかである.タヌクラン アナㇰ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ トイタサオッ ア・ヌカンノ=今夜は星月夜で北斗七星(畑時季に逃げる星)がよく見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- tessampe
- テッサンペ §531.手首の脈;橈骨動脈搏(2)tes-sampe〔tés-sam-pe てッサンペ〕[手の・脈搏]。⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- teta
- テタ 【teta】 このあいだ(数日前). (出典:萱野、方言:沙流)
- teta
- テタ 【te ta】 ここに. "テタ フㇱコ ムイ カ アン アシㇼ ムイ カ アン イナンペ エコン(エ・コㇿ) ルスイ" "フㇱコ ヒケ クコン(ク・コㇿ) ルスイ"=「ここに古い箕もある,新しい箕もある,どちらのほうをあなたは欲しいか」「古いほうを私は欲しい」 (出典:萱野、方言:沙流)
- teta
- テタ 【副】このあいだ、 先頃、 十日ぐらい前。 teta ek ruwe un テタ エㇰ ルウェ ウン このあいだ来たのだよ。(S) teta tek ek ruwe un テタ テㇰ エㇰ ルウェ ウン ついこのあいだ来たのだよ。(S) teta Taromaycan upas as yak a=ye テタ タロマイチャン ウパㇱ アㇱ ヤカイェ このあいだ樽前山に雪が降ったそうだ。(S) ☆参考 téta テタ《ここに、 ここで》とはアクセントが違う。 ☆参考 teeta テエタ《昔》は、 もともとこの強調形であったかもしれない。 {E: recently; the other day.} (出典:田村、方言:沙流)
- tetahcikah
- テタㇵチカㇵ §346 ハクチョウ(白鳥)オオハクチョウ (3) tetah-cikah (te-táh-či-kah)「テたㇵチカㇵ」[<retar-cikap(白い・鳥)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tetannuma
- テタンヌマ §217.髪の種類(6)しらが tetan-numa〔te-tán-nu-ma テたンヌマ〕[tetan-numa]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tetaraan(m-i)
- テタラアン §520.つめはんげつ(爪半月);爪のつけ根の白い所(1)tetara-an(m-i)〔te-tá-ra-an テたラ・アン〕[tetara(白い)+an(<am 爪)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tetaraceh
- テタラチェㇸ §067 サケ あきあじ、あきやじ 海(3) tetara-ceh (te-tá-ra-čeh)「テたラチェㇸ」[tetara(白い)ceh(魚)]⦅真岡⦆銀鱗のサケ;いわゆるシロッケ (出典:知里動物編、方言:)
- tetarakeycima
- テタラケイチマ §418.しらくも(白癬)(2)tetara-keycima〔te-tá-ra-keǐ-či-ma テたラ・ケイチマ〕[白い・…]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tetaranoya
- テタラノヤ §008 シロヨモギ (2) tetara-noya (te-tá-ra-no-ya)「テたラノヤ」[白い・もみ草] 葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tetaranuma kunnenuma inuma inuturupahte
- テタラヌマ クンネヌマ イヌマ イヌトゥルパㇵテ §217.髪の種類(11)胡麻塩頭である tetara-numa kunne-numa inuma inuturupahte〔テたラヌマ・くンネヌマ・イぬマ・イぬトゥルパㇵテ〕[tetara-numa(白い・毛)、kunne-numa(黒い・毛)、i(その)+nu(<ru 頭髪>+u-turupah-te(相匹敵せ・しめる);白い毛黒い毛とがその頭髪を相半ばせしめている]⦅エイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tetarasianun(m-i)
- テタラシアヌン §768.しろめ(白目)(3)tetara-sianun(m-i)〔te-tá-ra-šiš-nun テたラ・シㇱヌン〕[白い・目玉]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tewa
- テワ 【tewa】 今. (出典:萱野、方言:沙流)
- tewano
- テワノ 【tewano】 今から. (出典:萱野、方言:沙流)
- tewna
- テウナ 【tewna】 ちょうな. 図[テウナ] (出典:萱野、方言:沙流)
- teypateypa
- テイパテイパ 【teypa teypa】 押さえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- to eus wa ray
- ト エウㇱ ワ ライ §389.しぬ(死ぬ)(61)赤ん坊が乳首で圧死する to e-us wa ray〔tó-e-úš|wa-ráǐ と・エ・うㇱ・ワ・らイ〕[乳首が、それ、について、死ぬ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- to or osma pekor
- ト オㇿ オㇱマ ペコㇿ 【to or osma pekor】 急に静かになった.▷ト=沼 オㇿ=所 オㇱマ=入る ペコㇿ=ようなものだ *子供たちが大騒ぎしていたのに一斉に帰ってしまって急にシーンとなって.まるで沼の底へ潜ったようだ(ことわざ). (出典:萱野、方言:沙流)
- toan
- トアン 【toan】 その,あの. (出典:萱野、方言:沙流)
- toan
- トアン 【連体】[単](複は tooká トオカ)[to-an あそこ/そこに・ある/いる] あそこ/そこにある/いるあの、 その。 toan kur トアン クㇽ あの人/その人。 toan ta トアン タ(=toanta トアンタ) あそこに、 あそこで、 そこに、 そこで。 toan uske トアン ウㇱケ あそこ。 toan uske wano eykusne anak mosma kur kor uske ne トアン ウㇱケ ワノ エイクㇱネ アナㇰ モㇱマ クㇽ コㇿ ウㇱケ ネ あそこから向こうはほかの人の場所だ。(S) {E: that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toan uske
- トアン ウㇱケ 【toan uske】 そこ:離れた所,あそこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toani
- トアニ 【toani】 〜の方. (出典:萱野、方言:沙流)
- toaní
- トアニ 【名】[to-an-(h)i あそこに・ある・所] あそこ/そこ。 (格助詞 un ウン《へ》、 wano ワノ《から》を伴って使われる。) ☆参考 同義の toán uske トアン ウㇱケ は独立の名詞句として機能する。 {E: that place; over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toaníun
- トアニウン 【副】[toaní-un あそこ・へ] あそこへ、 そこへ。 {E: to that place; to over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toaniun
- トアニウン 【toani-un】 そちらへ,あちらへ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toaníwano
- トアニワノ 【副】[toaní-wano あそこ・から] あそこから、 そこから。 toani wano eykusne anak mosma kur kor uske ne トアニ ワノ エイクㇱネ アナㇰ モㇱマ クㇽ コㇿ ウㇱケ ネ あそこから向こうはほかの人の場所だ。(S) {E: from that place; from over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toankur
- トアンクㇽ 【toan-kur】 あの人. (出典:萱野、方言:沙流)
- toanpe
- トアンペ 【toan-pe】 それ,あれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toanpe
- トアンペ 【名】[toan-pe あそこ/そこにある・もの] それ、 あれ(そこ/あそこにあるもの)。 (=toan pe トアン ペ) {E: that; that over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toanta
- トアンタ 【副】あそこに。 ☆参考 téta ここに。 toonta トオンタ ずっと遠くの向こうの方に。 {E: in that place over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toanta
- トアンタ 【toan ta】 そこに,あそこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- toanuskehe
- トアヌㇱケヘ 【toan-uskehe】 方位,あちら側,あちらの方. (出典:萱野、方言:沙流)
- toaraka
- トアラカ §501.乳ばれ;乳腺炎(6)乳腺痛 to-araka〔tó:-a-ra-ka とー・アラカ〕[乳・痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toarkam(-i)
- トアㇻカㇺ §065.あばらにかぶさっている肉(3)toarkam(-i)〔to-ár-kam トあㇻカㇺ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tócicar
- トチチャㇻ 【名】[to-cicar 湖沼・の縁] 湖や沼の縁。 {E: the edge of a lake or swamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- toeimah(k-i)
- トエイマㇵ §582.は(歯)(20)乳歯 to-e-imah(k-i)〔tó:e-i-mah とー・エ・イマㇵ〕[to(ちぶさ)+e(食う、くわえる)+imah(歯)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toepasusi
- トエパスシ §497.乳暈部(にゅううんぶ)to-epasusi〔tó-e-pa-su-si とエパスシ〕[to(乳房)+e(そこにおいて)+pas(墨)+us(ついている)+i(所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toepitta
- トエピッタ 【to-epitta】 1日中. (出典:萱野、方言:沙流)
- toesiniwka
- トエシニウカ 【to-esiniwka】 日飽きする. シネンネ ネㇷ゚キアニタ(ネㇷ゚キ・アン ヒ タ) アナㇰネ ネㇷ゚ ワ アン ペ ア・オンヌオンヌ コㇿ ネㇷ゚キ・アン コㇿ トエシニューカ カ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ=ひとりで働くような時には何か鼻歌などを歌いながら働くと,日飽きもしないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toetannecup
- トエタンネチュㇷ゚ 【to-etanne-cup】 1月. (出典:萱野、方言:沙流)
- tóhumame
- トフマメ 【名】[tóhu-mame [< 日本語]豆腐・豆] 大豆。 {E: soya beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokah(p-u)
- トカㇵ §494.ちち(乳);乳房(4)to-kah(p-u)〔tó:-kah とーカㇵ〕[<to-kap]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tokaomap
- トカオマㇷ゚ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (6) tokaomap (to-ka-o-map)「トカオマㇷ゚」 ⦅屈斜路⦆ミズスマシ?(コ95) (出典:知里動物編、方言:)
- tokaomap
- トカオマㇷ゚ §109 ドクゼリ (1) tokaomap (tó-ka-o-map)「とカオマㇷ゚」[to(沼)ka(の上)oma(にある)p(もの)] 根茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tókap
- トカㇷ゚ 【名/副】[to-kap 日・(?)] ①昼間、 昼。 tane tókap an noyne タネ トカㇷ゚ アン ノイネ もうお昼ごろらしい。(W) kunneywa an kor tókap an kor onuman an kor クンネイワ アン コㇿ トカㇷ゚ アン コㇿ オヌマン アン コㇿ 朝ごとに昼ごとに晩ごとに=毎朝毎昼毎晩。(S会話) tókap cup トカㇷ゚ チュㇷ゚ ☞tókapcup トカㇷ゚チュㇷ゚。 tókap heporap トカㇷ゚ ヘポラㇷ゚ ☞tókapheporap トカㇷ゚ヘポラㇷ゚。 tókap ipe トカㇷ゚ イペ ☞tókap(ォ)ipe トカㇷ゚イペ/トカピペ。 tókap mokor トカㇷ゚ モコㇿ ☞tókapmokor トカㇷ゚モコㇿ ②(副詞的に使って)昼に。 tókap e トカㇷ゚ エ …を昼食に食べる。 “hempara iwak?” “tókap iwak“ 「ヘンパラ イワㇰ?」「トカㇷ゚ イワㇰ」 「いつ(仕事から家に)帰る?」「昼に帰る。」 (S) kunne tókap クンネ トカㇷ゚ 夜も昼も。 kunne ka tókap ka クンネ カ トカㇷ゚ カ 夜も昼も。 kunne hene tókap hene クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ 夜も昼も、 夜でも昼でも(口承文学では上の三つの中でこの形が最も多く使われる)。 sir-tókap シットカㇷ゚ 昼になる。 {E: ①day; daytime. ②in, during the day, the daytime.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tokap
- トカㇷ゚ 【tokap】 昼,昼間:夜に対する,明るい間. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokap usik ta
- トカㇷ゚ ウシㇰ タ 【tokap usik ta】 昼間:夜に対する,明るい間. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokap'ipe
- トカㇷ゚イペ →トカピペ (出典:萱野、方言:沙流)
- tókap(')ipe
- トカㇷ゚イペ/トカピペ 【自動/名】①[自動]昼食を食べる。 ku=tokapipe ka somo ki wa ku=kemnoye noyne ku=yaynu クトカピペ カ ソモ キ ワ クケㇺノイェ ノイネ クヤイヌ 私はお昼も食べてないので飢え死にしそうな気がする。(S) ②[名]昼食。 tanto anak rataskep tókap'ipe ne an タント アナㇰ ラタㇱケㇷ゚ トカㇷ゚イペ ネ アン きょうは野菜のまぜ煮が昼食になる=きょうの昼ごはんは野菜のまぜ煮だ。(S) {E: (to eat) lunch.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokap(-u)
- トカㇷ゚ §494.ちち(乳);乳房(3)to-kap(-u)〔tó-kap とカㇷ゚〕[to(乳房)+kap(皮)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Tokapci
- トカㇷ゚チ 【名】[地名] 十勝(とかち)(北海道東部の地域の名、 現在の十勝支庁)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókapcup
- トカㇷ゚チュㇷ゚ 【名】太陽。 (tokap)cup a=rukí (トカㇷ゚)チュㇷ゚ アルキ 日蝕になる(だんだん消えていく)。 (tokap)cup ray (トカㇷ゚)チュㇷ゚ ライ 日蝕になる(皆既蝕)。 (tokap)cup kamuy (トカㇷ゚)チュㇷ゚ カムイ 日の神、 お日様。 ☆参考 kunnecup クンネチュㇷ゚《月》と区別して言うときに使う。 通常簡単に言うときは太陽も月も共に cup チュㇷ゚ と言う。 {E: the sun.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokapcup
- トカㇷ゚チュㇷ゚ 【tokap-cup】 太陽. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapcup a=ruki
- トカㇷ゚チュㇷ゚ アルキ 【tokap-cup a=ruki】 日食.▷トカㇷ゚チュㇷ゚=太陽 ア・ルキ=呑まれる (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapcup ray
- トカㇷ゚チュㇷ゚ ライ 【tokap-cup ray】 日食:皆既食.▷トカㇷ゚チュㇷ゚=太陽 ライ=死ぬ (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapcupkamuy
- トカㇷ゚チュㇷ゚カムイ 【tokap-cup-kamuy】 太陽. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapetu
- トカペトゥ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(5)tokap-etu〔tó-ka-pe-tu とカペトゥ〕[乳房・鼻]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tókapheporap
- トカㇷ゚ヘポラㇷ゚ 【名】[tokap-heporap 昼間・蝶][動物] 蝶(チョウ)。 ☆参考 kunneheporap クンネヘポラㇷ゚《蛾》と区別して言うときに使う。 普通は単に heporap ヘポラㇷ゚ と言う。 〔知分類になし〕 {E: a butterfly.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokapipe
- トカピペ 【tokap-ipe】 昼食. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapipe etok ta
- トカピペ エトㇰ タ 【tokap-ipe etok ta】 午前:昼食の前に. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapipe oka ta
- トカピペ オカ タ 【tokap-ipe oka ta】 午後:昼食の後に. (出典:萱野、方言:沙流)
- tókapipeusi
- トカピペウシ 【名】[tokapipe-us-i 昼食を食べる・いつもみんなが習慣として…する・とき] 昼、 昼食の時刻。 {E: daytime; noon; lunchtime.} (出典:田村、方言:沙流)
- tókapmokor
- トカㇷ゚モコㇿ 【自動】[tókap-mokor 昼・眠る] 昼寝をする(=tókap mokor トカㇷ゚ モコㇿ)。 ku=tokapmokor ka somo ki no クトカㇷ゚モコㇿ カ ソモ キ ノ (私は)昼寝もせずに(tókap ku=mokor ka somo ki no トカㇷ゚ クモコㇿ カ ソモ キ ノ とも言う)。(S) {E: to have, take a(n) (afternoon) nap.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokapmokor
- トカㇷ゚モコㇿ 【tokap mokor】 昼寝. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokapnoski
- トカㇷ゚ノㇱキ 【tokap noski】 正午. (出典:萱野、方言:沙流)
- tókapnoski
- トカㇷ゚ノㇱキ 【名】[tokap-noski 日・まん中] 昼、 ちょうどお昼(正午、 十二時頃)。 na tókapnoski somo ne ナ トカㇷ゚ノㇱキ ソモ ネ まだお昼にならない。(S) ☆参考 tónoski トノㇱキ よりも新しい言葉。 {E: daytime; noon; lunchtime.} (出典:田村、方言:沙流)
- tókapracici
- トカㇷ゚ラチチ 【自動】[tókap-racici 昼間・…をダランと下げている]いねむりする(コックリコックリと舟をこぐ)。 “mákip e=tokapracici siri somo he an?” 「マキㇷ゚ エトカㇷ゚ラチチ シリ ソモ ヘ アン?」 「どうしてあんたいねむりしてるんでないの?」(次のなぞなぞの言葉を使って冗談に言っている。) kusuri o poysu atte wa yáke ta tókapracici p/tókapracici an pe hńta ne? クスリ オ ポイス アッテ ワ ヤケ タ トカㇷ゚ラチチㇷ゚/トカㇷ゚ラチチ アン ペ フンタ ネ? 薬のはいった小鍋をかけてその炉端でいねむりしているものはなんだ? (なぞなぞで答えは Kusur Tokapci クスッ トカㇷ゚チ 釧路と十勝。) ☆参考 通常、 いねむりすることは aysuye アイスイェ と言う。 {E: to take a nap; doze.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokapracici
- トカㇷ゚ラチチ 【tokap racici】 乳房が下がっている. チェㇷ゚ フㇺ ヘネ カㇺ フム ヘネ アン チキ マッネ セタ コレ.イトノンテ ノイネ トカㇷ゚ラチチ=魚の片でも肉片でもあったら雌犬にくれてやれ.乳を飲ませているらしく乳房が下がっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- tókapuysitta
- トカプイシッタ 【副】[tokap-un-sir-ta 昼・の・あたりの状態・に] 昼ひなかに、 まっぴるまに。 tókapuysitta ene iki トカプイシッタ エネ イキ 昼ひなかにそんなことをする(どろぼうの話)。(S) {E: in broad daylight; high noon.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokasu
- トカス 【to-kasu】 シナの木の皮を沼にひたし日数が過ぎたこと. ▷ト=沼 カス=過ぎた,越えた *水にひたして少し腐敗させることをオンカ(発酵させる)というが,トカスすると腐るので注意しなければならない.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tokikar
- トキカㇻ 【tokikar】 キュウリウオ,チカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokikar
- トキカㇻ §101 エゾワカサギ;ちか (1) tokikar(tó-ki-kar)「とキカㇻ」成魚⦅長万部、礼文、虻田、幌別⦆ちかC195民8 (出典:知里動物編、方言:)
- tokina
- トキナ §372 オオカサスゲ (6) to-kina (tó-ki-na)「とキナ」[to(沼)kina(草)] 稈 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokina
- トキナ §379 フトイ (3) to-kina (tó-ki-na)「とキナ」[沼・草] 茎 ⦅F樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokitokamuy
- トキトカムイ §337 コノハズク (2) tokito-kamuy (tó-ki-to-ka-muy)「とキトカムイ」[<] ⦅浦河、屈斜路⦆(コ178伝説) (出典:知里動物編、方言:)
- tokkari
- トッカリ 【名】[動物] アザラシ。〔知分類 p.159 tukar アザラシの総称((H))〕 {E: a seal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toknatara
- トㇰナタラ 【tok-natara】 矢が当たる音:ポンヤウンペが遊びの弓に矢をつがえ柱を射ると.柱に矢がぱしっと当たった[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokom oma
- トコㇺ オマ §472.たこ;へんち(胼胝)(2)たこが(一つ)出る tokom oma〔to-kó-mo-ma トこモマ〕[たこが・つく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tokomah
- トコマㇵ §109 ドクゼリ (2) tokomah (tó-ko-mah)「とコマㇵ」[<to-ka-oma-p] 根茎 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokomatoma
- トコマトマ §109 ドクゼリ (3) tokoma-toma (tó-ko-ma-to-ma)「とコマトマ」[to(沼)ka(の上)oma(にある)toma(塊根)] 根茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokomuspatci
- トコムㇱパッチ 【tokom-us-patci】 突起のある漆塗りの木鉢. ▷トコㇺ=突起 ウㇱ=付き パッチ=鉢(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tokomuspatci
- トコムㇱパッチ 【tokom-us-patci】 くるぶしつき鉢. 図[トコムㇱパッチ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tókor-kamuy
- トコㇿカムイ 【名】[to-kor-kamuy 湖沼・を持つ・神] 沼の主(竜とか魚とか)。(S) {E: the guardian gods of a swamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokosa
- トコサ §421 トクサ (3) tokosa (to-kó-sa)「トこサ」[<日本語“とくさ”] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokpa
- トㇰパ 【他動】[tok-pa (擬音/擬態の語根)・[複]] …をつつく、 …を刃物や彫刻刀の先でつついて刻み目をつける、 (かたいもの)をたたきほがす、 …をカチンカチンとたたいて割れ目をつける。 ☆参考 tawki タウキ 刀物でたたきつけて傷つける。 {E: to poke, cut, scratch, mark…with a knife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tokpatokpa
- トㇰパトㇰパ 【他動】[tokpa-tokpa …をつつく・(重複)] トントン/ツンツン/カンカンつつく。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tokpatokpa
- トㇰパトㇰパ 【tokpa tokpa】 ついばむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toktukan
- トㇰトゥカン 【toktukan】 しっぺをはる,指で弾く. (出典:萱野、方言:沙流)
- Tókutcar
- トクッチャㇻ 【名】[地名] 屈斜路(釧路にある地名の一つ)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókutcar
- トクッチャㇻ 【名】[to-kutcar 湖・のどもと]湖や沼から川への出口。 ☞kutcar クッチャㇻ {E: the opening of a lake or swamp into a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- tom(o) kokanu
- トㇺ/トモ コカヌ 【連他動】[まん中/正面・をよく傾聴する]…に忠実に従う。 e=ye p tomo kokanu utar エイェㇷ゚ トモ コカヌ ウタㇻ あなたの言うことをよく聞いてそのとおりにする人々。(W神謡語り) i=attomsama tomo kokanu kamuy patek イアットㇺサマ トモ コカヌ カムイ パテㇰ 私たちの言うことにすべて忠実に従う神ばかり。(W神謡語り) {E: to leave something to…} (出典:田村、方言:沙流)
- tom(o) osma
- トㇺ/トモ オㇱマ 【連他動】…にぶつかる、 …に当たる。 e=tom k=osma エトㇺ コㇱマ 私があなたにぶつかる。 tomo osma トモ オㇱマ 彼が彼/それにぶつかる。 arpa arpa ni tom osma p アㇻパ アㇻパ ニ トモオㇱマㇷ゚ 行った先行った先で木にぶつかるもの(なぞなぞで答えは mukar ムカㇻ まさかり)。 {E: to run into, hit…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tom(o) oytak
- トㇺ/トモ オイタㇰ 【連他動】…をなだめる。 en=tom oytak エントㇺ オイタㇰ 彼が私をなだめる。 tomo oytak トモ オイタㇰ 彼が彼をなだめる。 {E: to calm…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toma
- トマ 【名】[< 日本語 とま(苫)](大きい)ござ、 敷物。 ☆参考 炉端の座席に敷く小さい(畳ぐらいの大きさの)ござは citarpe チタㇻペ、 黒や赤の模様の入ったのは níkapunpe ニカプンペ と言う。 {E: straw matting.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toma
- トマ 【toma】 ござ,敷物. 図[トマ] (出典:萱野、方言:沙流)
- toma
- トマ §242 エゾエンゴサク (1) toma (to-má)「トま」 塊茎 ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tomakas
- トマカㇱ 【toma-kas】 ござで作った仮小屋. トマカㇱ ア・カㇻ ヒ タ トマ タンネ チキ エトゥㇷ゚シケヘ ア・コエコモ ㇷ゚ ネ ナ アニー=ござで仮小屋を作る時にござが長いのならば先の方を曲げるものだよ.*ござの仮小屋は変死人が出た時に作って遺体を安置し,そこから葬式をするもので,昭和10年頃,平取村荷菜でウワッという人が水死した時に見たことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomam
- トマㇺ 【名】湿地、 沼沢地。 {E: damp ground; swampland.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomamas
- トママㇱ §088 イソツツジ (3) tomamas (to-má-mas)「トまマㇱ」[tomam(沼地)has(灌木)] 茎葉 ⦅胆振、日高沙流郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tomara
- トマラ §242 エゾエンゴサク (2) tomara (to-má-ra)「トまラ」[トマ・葉] 葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tomari
- トマリ 【tomari】 港,湾,入江.とまり:船がとまる所. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomari
- トマリ 【名】[< 日本語とまり(泊)]港、 湾の入り江。 tomari asam トマリ アサㇺ 湾(入り江)の一番奥の所。 tomari kanpar トマリ カンパㇻ 湾(入り江)の入口。 tomari onnay トマリ オンナイ 湾(入り江)の中。 tomari par トマリ パㇻ 湾(入り江)の入口。 {E: a sea port; the inlet of a bay.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomarikorokamuy
- トマリコロカムイ §295 サカマタ;シャチ (6) tomarikorokamuy (to-má-ri-ko-ro-ka-muy)「トまリコロカムイ」[<tomari-kor-kamuy(入江を・支配する・神)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tomarisamampe
- トマリサマンペ 【名】[tomari-samanpe 港・カレイ][動物]カレイの一種、 「カワガレイ」。 〔知分類になし(カワガレイはあるが、 この語はない)〕 {E: a type of flatfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomasut
- トマスッ 【toma-sut】 ござを巻いたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomatese
- トマテセ 【toma-tese】 ござ編み. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomatoma
- トマトマ 【名】[植物]「高さ20センチぐらい、 「フジ」(kosa コサ、 藤ではない、 クズの一種)の花のような10センチぐらいの青紫の花が5月に咲く。 「フジ」の葉のような丸い葉のまん中に一本茎が出てそこに花が咲く。 地中に丸いイモがつく。 イモも花も食べられるそうだがイモはちょっと苦味がある、 自分たちは食べない」。(S)〔知分類になし〕 (出典:田村、方言:沙流)
- tomatuna
- トマトゥナ 【toma-tuna】 巻いたござをのせてある棚.▷トマ=ござ トゥナ=棚 (出典:萱野、方言:沙流)
- tometu(-an)
- トメトゥ §502.乳ばなれするto-metu(-an)〔tó-me-tu とメトゥ〕[to(乳)+metu(あます・やめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tomihura
- トミフラ 【tomihura】 香る. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomika
- トミカ 【名】[tomi-ka 富[< 日本語]・の上](次の語の前部要素として)刀のさやの外側。 ☆参考 「刀(=宝刀)を何本も持っている人は金持ちだからこう言う。」 (S) {E: a sheath of a sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomikanuye
- トミカヌイェ 【自動】[tomika-nuye 刀のさや・に彫刻をする][雅] 刀のさやに彫刻をする。 sirkanuye/tomikanuye/tapan pe patek/nepki ne a=ki シㇼカヌイェ/トミカヌイェ/タパン ペ パテㇰ/ネㇷ゚キ ネ アキ 私は刀のさやに彫刻をし、 このことばかりを仕事にしていた。(Sユーカラ) ☆参考 sirkanuye シㇼカヌイェ、 ikorkanuye イコㇿカヌイェ とも言い、 この用例のように、 二つを並べて対句にして言う。 {E: the outside, surface of the sheath of a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomikanuye sirkanuye
- トミカヌイェ シㇼカヌイェ 【tomi-ka-nuye sirka-nuye】 前立てを彫り刀の造りを彫り. ▷トミ=前立て カ=上,表面 ヌイェ=彫り シㇼカ=刀の鞘の表面 ヌイェ=彫り ポンヤウㇺペアネワ トミカヌイェ シㇼカヌイェ ネㇷ゚キネアキ=私,ポンヤウㇺペは,前立てを彫刻し刀の造りを彫刻し,それを仕事とした. *ユカㇻの常套語としてしばしば出る言葉.かつてトミを富裕と訳していたが,富裕を彫刻するとはおかしい.アイヌ民族の第一等の宝でトミカムイ(前立ての神)という物がある.それは紛れもなく兜の前立てであったので,トミを鍬形あるいは前立てとした[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tominkarkur
- トミンカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (11) tominkarkur (to-mín-kar-kur)「トみンカㇻクㇽ」[<tomi(宝物)inkar(見る)-kur(神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tomisanpeci
- トミサンペチ 【tomisanpeci】 ポンヤウンペというユカㇻの主役が住んでいる所の目の前を流れている川の名. トミサンペチ シヌタㇷ゚カタ アコㇿサポ イレスヒネ=トミサンペチは大平原上に私の姉や私を育てた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tomo eyaysikarun
- トモ エヤイシカルン 【連他動】…でものごころがつく、 (子どものとき)途中から…に気がついた。 {E: to realise, remember…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomokokanu
- トモコカヌ 【tomo-ko-kanu】 (〜に)任せる,(〜に)耳を傾ける. ネㇷ゚カ マラㇷ゚ト オッタ(オㇿ タ) ウウェソㇷ゚キ・アン ヒ タ アナㇰネ サケイユㇱクㇽ トモ ア・コカヌㇷ゚ ネ=何か酒宴の時に着座する時は祭司の人に全面的に任せるものだ.タ ネノ アン ユㇷ゚ケ ロルンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キヤンネクㇽ トモ ア・コカヌ コㇿ ピㇼカ ナ イトㇺコカヌ ヤン=このように重大な行事の時には,年上の人の指示に耳を傾けるといいものだから皆で指示を待ちなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomonkaci
- トモンカチ §120 ハチ類 (6) tomonkaci(to-mon-ka-ci)「トモンカチ」⦅鵜城⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:)
- tomonkaci cohca
- トモンカチ チョㇹチャ §601.ハチに刺される(2)tomonkaci cohca〔to-móŋ-ka-či-čoh-ča トもンカチ・チョㇹチャ〕[ハチ・さす]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tomonkacicisehuhpe
- トモンカチチセフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(23)ハチの巣の腫物 tomonkaci-cise-huhpe〔to-món-ka-či-či-se-Fuh-pe トもンカチ・チセ・フッペ〕[tomonkaci(ハチ、蜂)、cise(家)、 …]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tomonkay
- トモンカイ 【名】[< 日本語] ともがい(櫂の一種)。 {E: a type of oar.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomooitak
- トモオイタㇰ 【tomo-o-itak】 なだめる. ソンーノ ウウタリネ ペ オラーノ ウコウェンサンペコㇿ パ.アヌン アナㇰネ トモオイタㇰ カ エアイカㇷ゚=本当に親戚なのに仲が悪いものだ,他人には仲直りさせることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomoosma
- トモオㇱマ 【tomo-osma】 ぶつかる. ポロ スマ トモオㇱマ ヤㇰネ イヤイキㇷ゚テ ナ ホクレ チㇷ゚ サパ キル=大きい石にぶつかると危ないから早く船の頭の向きを変えろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomotarusi
- トモタルシ 【他動】[単](複は tomotaruspa トモタルㇱパ)[tomo-tar-usi …の中ほど・荷縄・を…につける]…を背負うために荷縄をかける、 …を荷縄で背負う。 néa menokopo poro ketusi tomotarusi híne ネア メノコポ ポロ ケトゥシ トモタルシ ヒネ その娘は大きな背負い袋に荷縄をかけて背負い。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomotaruspa
- トモタルㇱパ 【他動】[複](単は tomotarusi トモタルシ)(二人以上が/二つ以上を)…を荷縄で背負う。 eyaykopuntekpa kor ora poro ketusi tomotaruspa híne a=turá híne hosippa=an エヤイコプンテㇰパ コㇿ オラ ポロ ケトゥシ トモタルㇱパ ヒネ アトゥラ ヒネ ホシッパアン (娘たちは)喜んで大きな背負い袋に荷縄をかけて背負って私は彼女たちを連れて一緒に帰った。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomta
- トㇺタ 【名詞?】[tom-ta 中ほど・に](直訳すると)中途に。 (次の表現で) 二、 三年前(昔から/初めからではなく)。 tomta wano トㇺタ ワノ この二、 三年前から。 teeta wano oka=as ruwe ka somo ne, tomta wano oka=as ruwe un テエタ ワノ オカアㇱ ルウェ カ ソモ ネ、 トㇺタ ワノ オカアㇱ ルウェ ウン 私たちは(ここに)ずっと前から住んでいたのではない、 二、 三年ほど前から住んでいるのだよ。(S) teeta wenkur/tomta nispa テエタ ウェンクㇽ/トㇺタ ニㇱパ 昔の貧乏人、 中途からの(最近の)金持ち(=昔は貧しくて最近裕福になった人)。(W神謡K) {E: two, three years ago.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomta wano
- トㇺタ ワノ 【tomta wano】 近頃:数日前から今まで,以前に. (出典:萱野、方言:沙流)
- tonakkay
- トナッカイ 【名】[動物] トナカイ。(S)〔知分類 p.147 tunákay 成獣 S tunáxkay 成獣((シラウラ))〕 {E: a reindeer.} (出典:田村、方言:沙流)
- toncikamani
- トンチカマニ 【名】[ton-ci-kama-ni (?)・…される・またぐ・木]敷居。 {E: the threshold; a doorsill.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toncikamani
- トンチカマニ 【toncikamani】 敷居. タアン ハワㇱ アナㇰネ トンチカマニ チョロポㇰ ア・クㇱテ ワ ア・ヌ オルㇱペ ネ ワー=この話は敷居の下を通して私どもが聞く話だよ.*その話によっては聞くだけでも縁起の悪いような話を聞いた場合に話を浄化するまじない言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- tonka
- トンカ 【tonka】 鉄鍬. クッカ タ ク・コㇿ トンカ タ ク・コㇿ ネ ワ ネ ネ ヤㇰネ トアン ヌプリ ク・ラㇱタラㇱタ=鋤があれば,鍬があれば,あの山を削り取って(恋歌).ウクラン エアウネ カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ トンカ ケトゥン(ク・エトゥン) ヒ ク・イェ アクス ウナㇻペ アン ノイネ ハウェアン ナ.アㇻパ ワ エトゥン ワ エㇰ=昨夜,私は隣へ行って鍬を借りたいと言ったらおばさんはあるようだと言っていた.行って借りて来い.*イペヘ(刃の部分)が鉄で出来ている.図[トンカ2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- tonka
- トンカ 【名】[< 日本語] 土を掘ったり耕したりするのに使う刃の厚い鍬(くわ)、 唐鍬(とうぐわ)。(W) ☆参考 kupka クㇷ゚カ 畝をつくったり普通に使う鍬。(W) {E: a hoe; a plough.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonkekasomo
- トンケカソモ 【tonke ka somo】 びくともしない,反応がない. シネアンタ ネㇷ゚カ ア・サㇰ ノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) トゥスニケ シネㇷ゚ ニ カ タ アニクス(アン ヒクス) ポン スマ シネㇷ゚ ア・ウㇰ ヒネ ア・コピイェカㇻ アクス エポソカネ トンケ カ ソモ=ある日のこと何も持たずに山へ行くとエゾリスが1匹木の上にいたので小さい石をひとつ取って投げつけたが,言うまでもないがびくともしなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- tonnatara
- トンナタラ 【ton-natara】 輝く,光っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- tonnatara
- トンナタラ 【自動】[ton(< tom)-natara 光る・…している状態が続いている] ピカーッと光っている。 toanta kitayke káne cise tonnatara wa an トアンタ キタイケ カネ チセ トンナタラ ワ アン あそこにトタン屋根の家が光っている。 {E: to sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonoamam
- トノアマㇺ §399 イネ (2) tono-amam (to-nó-a-mam)「トの・アマㇺ」[殿の・穀物] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tonokoapkas
- トノコアㇷ゚カㇱ 【自動】[tono-ko-apkas 殿・の所に・歩く] 和人のところに(交易に)行く。 {E: to go to (trade with) the Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonokouymam
- トノコウイマㇺ 【自動】[tono-ko-uymam 和人・の所に・交易する] 和人のところに交易に行く。 {E: to go to trade with the Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonomat
- トノマッ 【名】[tono-mat 和人(敬称)・女/妻] 和人の奥様。 {E: the wife of a Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonomat
- トノマッ §003.おんな(女)(14)tono-mat〔to-nó-mat トのマッ〕⦅ホロべツ⦆①貴婦人。②松前藩士の妻女。(→民譚集, p.26)。[(殿・女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tonomatnepo
- トノマッネポ §003.おんな(女)(15)tono-matnepo〔to-nó-mat-ne-po 卜のマッネポ〕⦅ホロべツ⦆松前藩士の娘。(→民譚集, p.26)。[(殿・娘)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tononimak(-i)
- トノニマㇰ §582.は(歯)(13)いときりば tono-nimak(-i)〔to-nó-ni-mak トの・ニマㇰ〕[tono-(日本人の旦那)+nimak(歯)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tononispa
- トノニㇱパ 【名】[tono-nispa 和人(敬称)・長者] 和人の殿様、 和人の旦那。 {E: a Japanese lord, master.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tononmimak
- トノンミマㇰ 【名】[概](所は tononmimaki(hi) トノンミマキ(ヒ)) [tonon-mimak トノンミマㇰ 乳を吸う・歯] 前歯(子どものでも大人のでも)。 {E: the front teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- tononmimak
- トノンミマㇰ 【tonori-mimak】 前歯,門歯.▷トノン=乳を吸う ミマㇰ=歯 (出典:萱野、方言:沙流)
- tononmimaki(hi)
- トノンミニマキ(ヒ) 【名】[所](概は tononmimak トノンミマㇰ) …の前歯。 {E: the front teeth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tononnimak(-i)
- トノンニマㇰ §582.は(歯)(36)乳歯 tonon-nimak(-i)〔to-nón-ni-mak トのンニマㇰ〕[to(乳房)+non(<nun しゃぶる)+nimak(歯)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tonray wenray ki
- トンライ ウェンライ キ §389.しぬ(死ぬ)(64)犬死する;野たれ死する ton-ray wen-ray ki〔tón-raǐ|wén-raǐ|kí とンライ・うぇンライ・き〕[ton-ray(<toy-ray つまらぬ・死)+wen-ray(わるい・死)+ki(する)]⦅ホロべツ―民譚集, p.14⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tontokura
- トントクラ 【名】[tonto-kura 毛を抜いた皮・鞍]馬の鞍(馬具)。 ☆参考 norinkura ノリンクラ とも言う。 {E: a harness.} (出典:田村、方言:沙流)
- tooká
- トオカ 【連体】[複](単は toan トアン)[to-oka あそこに・ある[複]] あそこ/そこにある…、 あれら/それらの…。 {E: over there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tookautar
- トオカウタㇻ 【tooka-utar】 あの人たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- tookáy
- トオカイ 【連体】[複](tooká トオカ が pe ペ《もの》/-pa パ (複数形語尾)の前でこの形をとる。) (出典:田村、方言:沙流)
- tooneno an
- トオネノ アン 【tooneno an】 あんな. (出典:萱野、方言:沙流)
- toonta
- トオンタ 【toonta】 あそこに,ずっと遠い所に. (出典:萱野、方言:沙流)
- toophoskita
- トオㇷ゚ホㇱキタ 【toop hoski ta】 ずっと以前に. (出典:萱野、方言:沙流)
- toopteeta
- トオㇷ゚テエタ 【toop teeta】 昔々. (出典:萱野、方言:沙流)
- toosa
- トオサ §753.むなげ(胸毛)(5)鹿の胸の白い毛の部分 toosa〔to-ó-sa トおサ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topa
- トパ 【名】[概/所](獣(けもの)の)群れ。 〔知分類 p.465 ひと(人);人間((ホロベツ))群〕 {E: a herd, flock etc (group counter).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- topa
- トパ §218 カワシンジュガイ (1) topa (tó-pa)「とパ」[<to-pipa] ⦅天塩⦆カラス貝 (出典:知里動物編、方言:)
- topa/topa(ha)
- トパ/トパ(ハ) 【topa/topa(ha)】 群,群れる:鹿とか馬など大型のものの場合. アㇷ゚カ トパ=雄鹿の群.ユㇰトパ=鹿の群. (出典:萱野、方言:沙流)
- topaha
- トパハ 【名】[所](概は topa トパ) …(獣)の群。 {E: a herd, flock etc of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- topaki
- トパキ §224.からだ(体);躯幹(3)身体 topaki〔to-pá-ki トぱキ〕[topa(からだ)+ki(<ke所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topam
- トパㇺ §383 ネマガリダケ (6) topam (tó-pam)「とパㇺ」[<top-ham 竹・葉] 葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- topantopan
- トパントパン 【topan topan】 振り回す[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- toparpar
- トパㇻパㇻ §161 アリジゴク(幼) (2) toparpar(to-par-par)「トパㇻパㇻ」[<toy(土)parparu(あおぐ)]⦅沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- topasse
- トパッセ §515.つばをはく(3)topasse〔to-pás-se トぱッセ〕[tu(つば)+passe(パッと吐きちらす)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topattumi
- トパットゥミ 【topat-tumi】 夜盗が群れになって襲う,夜討ち. クンネ ソイ タ ソイネアナクス(ソイネ・アン アクス) リ コㇺニタイ ラマラマ(ラㇺ ア ラㇺ ア) ペコㇿ ラㇺ コㇺニタイ リ ア リ ア ペコㇿ ア・ヌカㇻ.シノ ア・オヤモㇰテ クス ア・サハ エウン ア・イェ アクス オヤチキ トパットゥミ ネ アアン=夜,外へ出てみると高い灌木が低く低く見え,低い灌木が高く高く見えた.本当に不審に思ったので姉に言うと,知らなかったがそれは夜盗の群れであったのだ.*高い灌木が低く低く見え低い灌木が高く高く見えたというのは,夜盗の群れが村の近くに来て,様子を見るために背伸びしたり体を屈めたりしていることを表わす. (出典:萱野、方言:沙流)
- topattumi
- トパットゥミ 【名】[topa-t-tumi 群れ・(次の子音が重なったもの)・戦い](?) 群盗、 夜襲。 ☆参考 集団で他地方の集落へ行き、 山にかくれていて夜になってから村を襲い、 村人を全滅させて宝器、 宝刀などを奪って行く。 昔、 石狩・十勝・湧別などから来たと沙流の人々は言う。 {E: a gang of robbers, thieves.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- topeahupkar
- トペアフㇷ゚カㇻ §808.もらいじ[する];貰い乳[する](2)tope-ahupkar〔tó-pe-a-Fup-kar とペ・アフㇷ゚カㇻ〕[tope(乳汁〔を〕)+ahupkar(もらう)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topeeatu
- トペエアトゥ 【tope-e-atu】 吐乳:乳児が飲んだ乳を吐くこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- topeekari
- トペエカリ §808.もらいじ[する];貰い乳[する](1)tope-ekari〔tó-o-pe-e-ka-ri とオペ・エカリ〕[tope(乳汁)+ekari(借りる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topekina
- トペキナ §027 コウゾリナ (1) tope-kina (tó-pe-ki-na)「とペキナ」[乳汁・草] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- topempira
- トペンピラ §315 ショウドウツバメ (2) topempira (to-pem-pi-ra)「トペンピラ」 ⦅近文⦆(神典151) (出典:知里動物編、方言:)
- tópenatane
- トペナタネ 【名】[topen-atane 甘い・カブ][植物] 砂糖大根(「ビート」)。 〔知分類になし〕 {E: a beet.} (出典:田村、方言:沙流)
- topipa
- トピパ §218 カワシンジュガイ (4) to-pipa (to-pi-pa)「トピパ」 ⦅近文、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- topipa
- トピパ §218 カワシンジュガイ (16) to-pipa (tó-pi-pa)「とピパ」[to(沼)pipa(カワシンジュガイ)] ⦅沙流―民研、p.255⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- topipa
- トピパ §218 カワシンジュガイ (18) to-pipa (to-pi-pa)「トピパ」 ⦅蝦夷拾遺、藻汐草、木下⦆カワシンジュガイ、ハネナシカラスガイ、タカトブガイ (出典:知里動物編、方言:)
- topipa
- トピパ 【to-pipa】 ヌマガイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- topiskitasum(-i)
- トピㇱキタスㇺ §722.マラリヤ;おこり(1)topiski-tasum(-i)〔to-píš-ki-ta-sum トぴㇱキ・タスム〕[to(日を)+piski(数える)+tasum(病)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toponra
- トポンラ 【名】[to-ponra 沼・(?)](?) 水澱(みずおり)。 toponra roski wa oka トポンラ ロㇱキ ワ オカ 水おりができている。(S) húre toponra フレ トポンラ 赤い水おり、 水底に沈んださび。(S) kunne toponra クンネ トポンラ 黒っぽい水おり。(S) siwnin toponra シウニン トポンラ 緑の水おり。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- toponra
- トポンラ 【toponra】 水苔,藻. サㇰネ ポンナイ アサㇺ トポンラ ウㇱ コㇿ ポロワッカ アン ペ ネ=夏に小沢の沢底に水苔が多くつくと洪水になるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- topsar
- トㇷ゚サㇻ 【top-sar】 イタドリ. エネ トㇷ゚サㇻ イロンネ ウㇱケ ウン アフン ルウェヘ アン=これほどイタドリが茂っている所へ入った足跡がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- topsar
- トㇷ゚サㇻ 【名】[top-sar 竹・(葦)原][植物] 竹やぶ。 ☆参考 木の林は nítay ニタイ。 〔知分類 p.282 top-sar 笹やぶ〕 {E: a bamboo grove.} (出典:田村、方言:沙流)
- topse(-an)
- トㇷ゚セ §515.つばをはく(1)topse(-an)〔tóp-se とㇷ゚セ〕[top(つばを吐く音)+se(そういう音を発する)、top-se(トットッとつばを吐く)]⦅ホロべツ、チカブミ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toptukan
- トㇷ゚トゥカン 【他動】[top-tukan 竹(?)/(擬態(?))・撃つ](?) …をはじく。 {E: to snap…} (出典:田村、方言:沙流)
- topumma
- トプンマ §809.貰い乳の謝礼to-pumma〔tó-o-pum-ma とオプンマ〕[to(乳)+pumma(日当、<日本語のブンマイ〔分米〕)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- torahka
- トラㇵカ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (12) torahka(to-rah-ka)「トラㇵカ」成魚⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toranne
- トランネ 【自動】怠惰である、 やる気がない、 ぐうたらである。 ☆発音 語頭の to ト に注意。 turanne トゥランネ でも tranne ッランネ でもない。 to ト をはっきりと発音する。 ☆対語 yuptek ユㇷ゚テㇰ。 {E: to not want to do anything; be a good-for-nothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toranne
- トランネ 【toranne】 怠ける,骨惜しみ(する):苦労することをいやがること. シネ トランネ ヘカチ アン ヒネ ワッカ ア・タレ アクス ピサック アニ イヌンペ キㇰキㇰ コㇿ "アイヌパータ イヌンペ アナㇰネ ケㇱト セトゥㇽ セセㇰ ワ ホッケ ワ アン" シコㇿ ハワン=ひとりのからっぽやみ(=骨惜しみ)の少年がいて水を汲みに行かされたらひしゃくで炉縁を叩きながら「いいものだなあ 炉縁は毎日背中あぶりをして寝ている」と言った.ソンーノ トランネ ㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・カレ コㇿ ホㇱキノ イヨロモメカㇻ ワ エアシㇼ カ トゥトゥルㇱノー アㇱ ペ ネ=本当のからっぽやみ(怠け者)は何かさせると先にぶつぶつ言ってから初めていやいやながら立つものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toranneciros(-i)
- トランネチロㇱ §469.そらで(空手)[手首の痛む病気](3)怠惰型のそらで toranne-ciros(-i)〔to-rán-ne-či-roš トらンネチロㇱ〕[怠惰な・そらで]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- torannenumasut
- トランネヌマスッ 【toranne numa-sut】 できもの:働くのがいやなできもの,毛の根に出来る小さいできものをヌマスッというが,働かないでいると痛まない. フㇷ゚ ア・レコ ヒ トランネヌマスッ ネㇷ゚キヌマスッ ネ ウレペッ ヌマ ネ ヤ テケペッ ヌマ ネ ヤ オロ タ ヘトゥク フㇷ゚ ア・イェ ヒ ネ ネㇷ゚キ・アン ワ ソモ アㇻカ ㇷ゚ ネㇷ゚キ ヌマスッ ネ ソモ ネㇷ゚キ・アン コㇿ ソモ アㇻカ ㇷ゚ トランネヌマスッ ネ=できものの名前のことを,骨惜しみできもの,働くできもの,足指の毛や手の指の毛に出来るできものを言うもので,働けば痛くないものは働きできもの,仕事をしなければ痛くないものを骨惜しみできものという. (出典:萱野、方言:沙流)
- torar
- トラㇻ 【名】なめし皮のひも。 {E: thongs of leather.} (出典:田村、方言:沙流)
- torarakeh
- トララケㇸ §350 オオアマドコロ (3) torarakeh (to-rá-ra-keh)「トらラケㇸ」[<etororatkip] 茎葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- toraromai
- トラロマイ §511.つちふまず(土踏まず)(2)torar-oma-i〔to-rá-ro-ma-i トらロマイ〕[torar(皮ひも)+oma(入る)+i(所);tesma〔かんじき〕をはけば土踏まずの所は皮ひもが通るからこの名がある]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- torasampe
- トラサンペ 【to-raw-sampe】 マリモ.▷ト=沼 ラウ=底 サンペ=心臓 *湖の底にいる化け物と言ってアイヌは大切にはしなかった.食べられない物はアイヌの側からそれほど大切にしないし,重要だとは思わなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- toratehkew(-he)
- トラテㇸケウ §387.したい(死体);死骸(9)torateh-kew(-he)〔to-rá-teh-keŭ トらテㇸケウ〕[<tora-tek(革紐・状の)+kew(死体)]⦅S.⦆【雅―PIL, p.172】 (出典:知里人間編I、方言:)
- torattus
- トラットゥㇱ 【torar-tus】 (なめした)皮紐. (出典:萱野、方言:沙流)
- torima
- トリマ §332.ごみ(8)torima〔to-rí-ma トりマ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toriyanka
- トリヤンカ §283 コウモリ類 (4) toriyanka (tó-ri-yan-ka)「とリヤンカ」 ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- torurkararip
- トルㇽカラリㇷ゚ 【torur-ka-rari-p】 シシャモを獲って山積みしてある上へ降った雪の名前.▷トルㇽ=山積みの魚 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 (出典:萱野、方言:沙流)
- tosakaha
- トサカハ 【名】[所](概は未出)[< 日本語]とさか。 (出典:田村、方言:沙流)
- tosanko
- トサンコ 【名】[< 日本語][動物] 道産子(北海道で生まれた馬)。 {E: a horse bred in Hokkaido.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tosirpokun kamuy
- トシㇼポクンカムイ §323 ミソサザイ (1) tosirpokun kamuy (to-sír-po-kun-ka-muy)「トしㇼポクンカムイ」[<tosir-pok-un-kamuy(川岸の下の穴・の下・に入る・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tositcakcak
- トシッチャㇰチャㇰ §323 ミソサザイ (6) tositcakcak (to-sít-čak-čak)「トしッチャㇰチャㇰ」[<tosir(川岸の穴)cakcak(鳴き声)] ⦅礼文華⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tósitcakcak
- トシッチャㇰチャㇰ 【名】[tosir-cakcak 川岸のえぐられた所・(別の鳥の名)][動物](鳥の名)セキレイ(?)(図鑑では)キセキレイ、 セグロセキレイ。 「水の流れの所にいる。 cakcak チャㇰチャㇰ はしっぽを振らない。」 (S) ☞ociwcir オチウチㇼ 〔知分類 p.191 ミソサザイ((レブンケ))〕 {E: a wagtail (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- toska
- トㇱカ 【名】[概/所] ①川堤、 川の土手。 toska pes ran トㇱカ ペㇱ ラン 坂を下る。(W) tóska corpok ta トㇱカ チョㇿポㇰ タ 土手の下に。(W民話) toska íka トㇱカ イカ 川があふれる、 川水がふえて堤を越す。(S) toska íka na トㇱカ イカ ナ [隠]堤防があふれるぞ=あまり言ったら泣くからもういいかげんにやめなさい。(S) ②山のようにたくさん。 sake toska サケ トㇱカ たくさんの酒。(W民話) maratto toska マラット トㇱカ たくさんの酒宴のごちそう。(W民話) {E: ①the bank of a river. ②a mountain like quantity.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toska
- トㇱカ 【toska】 小山ほど. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- toska
- トㇱカ 【toska】 岸:川岸. ペッパルㇽ トㇱカ カ タ ヘカッタㇻ ウオプトゥイパ コㇿ ク・ハㇰマハㇰマ ク・ライパㇱロタ ヤッカ ヌ シリー カ イサㇺパ=川の縁の一段高い所で子供たちが押し合いへしあいしている,それを見て私はひやひやして高い声で怒っても(子供たちは)聞いた様子もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- toska ika
- トㇱカ イカ 【toska ika】 洪水:川が溢れる.*涙が溢れることもトㇱカイカ=川岸が溢れるという〔隠語〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- toskaha
- トㇱカハ 【名】[所](概は toska トㇱカ) …の堤、 …の山(山のようにたくさんの…)。 hunpe ca a ca a híne ray-toskaha ikiri kar híne フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 鯨肉を切り取って切り取ってものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: the bank of…; a mountain of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- totakne
- トタㇰネ 【to-takne】 日が短い. トゥナㇱ コケレ(ク・オケレ) クナㇰ ク・ラム コㇿ ク・イチャ ア コㇿカ ト タㇰネ ㇷ゚ ネ クス ク・コシㇼコクンネ=早く終わると思いながら私は穂ちぎりをしていたが.日も短いものだから(その仕事によって)暗くなってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- totanne
- トタンネ 【to-tanne】 日が長い. (出典:萱野、方言:沙流)
- totce(-an)
- トッチェ §126.うちみ(打身)(2)うち身で腫れる totce(-an)〔tót-če とッチェ〕[<tot-se(ぷくんという状態を呈する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- totek(-an)
- トテㇰ §228.体が達者である;健康である(2)totek(-an)〔tó-tek とテㇰ〕⦅ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toteksam
- トテㇰサㇺ 【to-teksam】 沼の縁. (出典:萱野、方言:沙流)
- tóteksam
- トテㇰサㇺ 【名】(=to teksam ト テㇰサㇺ)湖や沼の横側。 {E: the edges of a lake or swamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- toto(a-an-)
- トト §072.あぶらであげるtoto(a-、an-)〔to-tó トと〕⦅H. S.) (出典:知里人間編I、方言:)
- totpit, apawtare
- トッピッ §314 エゾセンニュウ (3) totpit, apawtare (tot-pit, a-paw-ta-re)「トッピッ」(東)「アパウタレ」(西)830ほとぎす 郭公 (出典:知里動物編、方言:)
- totta
- トッタ 【名】大袋、 米俵二つくらいの大きい saranip サラニㇷ゚。 totta or eci=omáre na トッタ オㇿ エチオマレ ナ 大袋に入れるよ(子どもがあまり泣くとこう言う)。(S) hon ne kor pe/totta kunne/sisam omare ホン ネ コㇿ ペ/トッタ クンネ/シサモマレ [雅]おなかが大袋みたいに体から離れたみたいにふくれます。(Sユーカラ) ☆参考 主にユーカラで使う言葉。 通常は poro-saranip ポロサラニㇷ゚《大袋》、 ica-saranip イチャサラニㇷ゚《穂摘み袋》と言う。 ☆参考 かますは kamasu カマス。 totta トッタ はかますより大きい。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- totta
- トッタ 【totta】 かます,特大袋:チ・ポㇷ゚テ ニペㇱ(煮たシナの木の皮)で編む. 図[トッタ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tottokaykuma
- トットカイクマ §262 ウミヤナギ (1) totto-kaykuma (tót-to-kay-ku-ma)「とットカイクマ」[<totto(母)kaykuma(折柴)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- towetanne
- トウェタンネ 【名】[to-u-e-tanne 日・互い・と共に・長くなる][古](月の名)1月。 tan cup wano ponno to tanne wa kusu towetanne タン チュㇷ゚ ワノ ポンノ ト タンネ ワ クス トウェタンネ この月から少し日が長くなるから トウェタンネ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- tóya
- トヤ 【位名】[to-ya 湖/沼・の岸](=to ya ト ヤ)湖/沼の岸、 湖畔。 Tóya トヤ 洞爺の語源。 Kutcaro tóho poro to tóya ta クッチャロ トホ ポロ ト トヤ タ 屈斜路湖という大きな湖の湖畔に。(S会話) {E: the shore of a lake, swamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Tóya
- トヤ 【名】[地名] 洞爺。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyakkari
- トヤッカリ 【後副】[toy-akkari ひどく(強めの接頭辞)・を越える] …よりもずっと、 …の何倍も。 {E: much more than…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyampe
- トヤンペ §218 カワシンジュガイ (19) to-yampe (to-yam-pe)「トヤンペ」 ⦅富内⦆カワシンジュガイ(カラスガイの類) (出典:知里動物編、方言:)
- toyan
- トヤン 【toyan】 大地.地表[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- toyankarpe
- トヤンカㇻペ 【toyan-kar-pe】 大地に当たる風[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- toyankura
- トヤンクラ 【名】[toy-ankura 畑・(?)]畑の縁(へり)の草。 toyankura otuye トヤンクラ オトゥイェ 畑のへりの草を刈る。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- toyanramusura
- トヤンラムスラ 【toyan-ramu-sura】 大地から思い放し. ▷トヤン=大地 ラム=思い スラ=放し[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Toyarasarus
- トヤラサルㇱ 【名】[toy-ar-a-sar-us ひどく悪い・全く・(挿入母音)・尾・がついている](ばけものの呼び名の一部、 直訳すると)ひどい尾のついたもの=ひどいけもののばけもの(ののしりの表現)。(W神謡K) ☆参考 Toyarasarus Wenarasarus トヤラサルㇱ ウェナラサルㇱ と(またはその逆の順で)、 同じ語構成で同じ意味の語が対句になって使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- toyarekurok
- トヤレクロㇰ 【自動】[toy-ar-ekurok ひどく・全く・まっ黒/まっ暗である]完全にまっ黒/まっ暗である。 ☞sir-toyarekurok シットヤレクロㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- toycarip
- トイチャリㇷ゚ §199 ケラ (4) toycarip (toy-ca-rip)「トイチャリㇷ゚」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toycisekorikankikir
- トイチセコㇿイカンキキㇼ §122 スズメバチ (5) toycise-kor-ikankikir(toy-ci-se-kor-i-kan-ki-kir)「トイチセコㇿイカンキキㇼ」⦅屈斜路⦆クロスズメバチ (出典:知里動物編、方言:)
- toycisekotkorikankikir
- トイチセコッコㇿイカンキキㇼ §122 スズメバチ (18) toycisekot-kor-ikankikir(tóy-ci-se-kot-kor-i-kan-ki-kir)「とイチセコッコㇿイカンキキㇼ」[toycise(竪穴)kot(跡)kor(持つ)ikankikir(ハチ)]⦅本別⦆ドロバチ(井上8) (出典:知里動物編、方言:)
- toyera
- トイェラ §332.ごみ(7)土ほこり toyera〔tó-je-ra とイェラ〕[toy(土)+era(?)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toyeranranup
- トイェランラヌㇷ゚ §289 シカ (12) toyeranranup (to-yé-ran-ra-nup)「トいェランラヌㇷ゚」シカの一種(角が大きく、その先端がヘラ状になっていて、気が荒く、犬をも殺す)⦅足寄、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toyikankikir
- トイイカンキキㇼ §122 スズメバチ (4) toy-ikankikir(tóy-i-kan-ki-kir)「とイイカンキキㇼ」⦅美幌⦆クロスズメバチ Vespa lewisii CAMERON. (出典:知里動物編、方言:)
- toyira
- トイラ 【名】[toy-ira 土・きたないごみ] 土のきたないごみ。 ☆発音 yi の発音に注意。 toira でも toyra でもない。 (出典:田村、方言:沙流)
- toyka
- トイカ 【toyka】 地面. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykar
- トイカㇻ 【自動】[toy-kar 畑・をつくる] 畑をつくる。 ☆参考 「農業」の訳語として出た。 畑作することは通常 toyta トイタ という。 {E: to make a field, a farm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykararip
- トイカラリㇷ゚ 【toy-ka-rari-p】 大地を押さえる雪:土の上に積んである物の上に降った雪.▷トイ=土 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 (出典:萱野、方言:沙流)
- toykikirisuma
- トイキキリスマ §212 ミミズ (20) toykikiri-suma (toy-ki-ki-ri-su-ma)「トイキキリスマ」 ⦅白浦⦆ミミズ石 (出典:知里動物編、方言:)
- toykikkar
- トイキッカㇻ 【toy-kikkar】 (ひどく)殴る. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ カッチャマハ ウェンメノコ ア・トイキッカㇻ コㇿ コタンケスン(コタンケㇱ ウン) エホラㇰチセ オルン ヤイニンパニンパ セコㇿ ネ ㇷ゚ ネ=昔話の中では行ないの悪い女が父や母に殴られると村はずれの半分潰れた家へ自分の身体を引きずるようにして行ったと描写されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykikkar
- トイキッカㇻ 【他動】[toy-kik-kar ひどく・打つ・する] …をひどくなぐりつける。 {E: to strike…violently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykina
- トイキナ §379 フトイ (4) toykina (tóy-ki-na)「とイキナ」[<to-kina、ただし、toyは「土」の義] 茎 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- toyko-kisma
- トイコキㇱマ 【他動】[toyko-kisma ひどく・…をつかむ/押える] …をしっかり/ギュッとつかむ、 …をしっかりつかまえる。 toan pe toyko-kisma yan! netopake a=nukár kusu ne na トアン ペ トイコキㇱマ ヤン! ネトパケ アヌカㇻ クス ネ ナ あいつをしっかりつかまえろ、 体を調べるから。(W言い伝え) {E: to catch, grasp…firmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tóyko-pákasnu
- トイコパカㇱヌ 【他動】[toyko-pakasnu ひどく・…を戒める] …をひどくこらしめる。 {E: to punish…severely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyko-rayke
- トイコライケ 【他動】[toyko-rayke ひどく・殺す] ぶっころす、 ひどい殺し方で殺してしまう。 {E: to murder…in a foul manner.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykoesina
- トイコエシナ 【toy-ko-esina】 ひた隠し(にする). (出典:萱野、方言:沙流)
- toykoetaye
- トイコエタイェ 【toy-ko-etaye】 引っぱる. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykokisma
- トイコキㇱマ 【toy-ko-kisma】 ひっつかむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykoperpa
- トイコペㇾパ 【toy-ko-perpa】 ぶち壊す. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykoramutuy
- トイコラムトゥイ 【toy-ko-ramu-tuy】 びっくり仰天する. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykorayke
- トイコライケ 【toy-ko-rayke】 ぶち殺す. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykotawki
- トイコタウキ 【toy-ko-tawki】 ぶった切る:なたで切る. (出典:萱野、方言:沙流)
- toymatkor
- トイマッコㇿ §726.みずむし(水虫)(3)男の人の足の指の間が掘れてその中に土が溜まって痛くかゆい toy-mat-kor〔tóǐ-mat-kor とイ・マッ・コㇿ〕[土の・妻を・もつ]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toyneramu
- トイネラム 【toyne-ramu】 憎らしく思う,憎いと思う気持ち.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- toypana
- トイパナ 【toy-pana】 (土・砂)ほこり. (出典:萱野、方言:沙流)
- toypana
- トイパナ 【名】[toy-pana 土・埃] 土埃(つちぼこり)。 toypana patke トイパナ パッケ 土埃がパッと立つ。(W) {E: a cloud of dust.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyrak
- トイラㇰ 【自動】[toy-rak 土・…の味がする](食べ物が)土くさい、 どろくさい。 {E: to smell earthy.} (出典:田村、方言:沙流)
- toysas
- トイサㇱ 【名】[toy-sas 土・ヒル][動物] 土の中にいるヒル。 ☆参考 沼の中のは小さく、 長さ10センチぐらいで縮むと1〜2センチ。 土の中のは大きく、 20センチもあり縮むと3センチぐらい。〔知分類 p.117((美))ヒル〕 {E: a soil leech.} (出典:田村、方言:沙流)
- toysas
- トイサㇱ §213 ヒル(蛭) (3) toy-sas (tóy-sas)「とイサㇱ」[<toy(土)sas(昆布)]沼?⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toysiapka
- トイシアㇷ゚カ 【toy-si-apka】 悪い雄鹿,人殺しをしそうな大鹿,大きい化け物鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- toysotkarne a=kar
- トイソッカㇻネ アカㇻ 【toy-sot-kar-ne a=kar】 人間を殺した熊を人間の下に入れてその上へ人間を埋葬する.▷トイ=土 ソッカㇻネ=敷物として ア=私たち カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- toysoya
- トイソヤ 【toy-soya】 ジバチ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toysoya
- トイソヤ §122 スズメバチ (7) toy-soya(tóy-so-ya)「とイソヤ」⦅穂別、千歳⦆クロスズメバチ (出典:知里動物編、方言:)
- toysoya
- トイソヤ 【名】[toy-soya 土・蜂][動物] 蜂の一種(スズメバチらしい、 「nitne hike ニッネ ヒケ《凶暴なやつ》、 たち悪い、 すぐ刺す、 土の中に巣くっている、 黒いのも赤いのもある、 刺されたらひどく痛む」)。(S)〔知分類 p.87((ホベツ;チトセ))クロスズメバチ〕 {E: a type of wasp, hornet.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyta
- トイタ 【自動】[toy-ta 地/畑・…を掘る] 畑を耕す(「はたけをおこす」)、 農耕する。 {E: to farm, cultivate a field.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyta
- トイタ 【toy-ta】 畑を耕す.畑作.▷トイ=畑 タ=耕す (出典:萱野、方言:沙流)
- toytacir
- トイタチㇼ §358 キジバト (1) toyta-cir (tóy-ta-čir)「とイタチㇼ」[<toy-ta-cir(畑を・おこす・鳥)] ⦅屈斜路、浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toytap
- トイタㇷ゚ §358 キジバト (2) toytap (tóy-tap)「とイタㇷ゚」[<toyta-p(畑をおこす・者)] (出典:知里動物編、方言:)
- toytapa
- トイタパ 【自動】[複][toy-ta-pa 地/畑・を掘る・(複)](toyta トイタ は単複の区別なし)(二人以上が皆)畑を耕す、 農耕する。 toytapa sísam utar トイタパ シサㇺ ウタㇻ 畑を耕す和人たち=和人の農夫たち。(S民話) {E: to farm, cultivate a field (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toytasaot
- トイタサオッ 【toyta-saot】 北斗七星.▷トイタ=畑を耕す サオッ=逃げる →畑時季になると逃げてしまう星 タヌクラン アナㇰ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ トイタサオッ ア・ヌカンノ=今夜は星月夜で北斗七星がよく見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- toytasowso
- トイタソーソ 【toy-ta sowso】 畑を耕せという意味の遊び歌:子供たちがシッタㇷ゚という片手で持つ道具に見立て,横に並んで右手に持った鎌の先で地面を突きながら,トイタソーソ トイタソーソ(畑を耕せ,畑を耕せ)と声を揃えて言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- toytatampaku
- トイタタンパク 【toy-ta-tampaku】 煙草:自家製煙草. (出典:萱野、方言:沙流)
- toytausian
- トイタウシアン 【toyta-usi an】 畑時季になる. アイヌ アナㇰネ ピサックノカ シンナレヘ "トイタサオッ" シコㇿ カ ア・イェ.トイタウシアン コㇿ トオㇷ゚ ヘリカシ キラ クス ア・イェ ヒ ネ=アイヌ民族は北斗七星の別の名を「畑耕しから逃げる」とも言う.*畑時季になるとずうっと上へ逃げるのでそう言われるのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- toytoy us kam
- トイトイ ウㇱ カㇺ 【toy-toy-us-kam】 土のついた肉.*ひとりの女が子供を育てるときに狩場の跡へ行って,皆が皮剥ぎをしていらない部分を投げ捨てた肉を拾い集めて持ってきた様子[ウ].土のついた肉だけで私は育てられた,と出て来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- toytumuncikah
- トイトゥムンチカㇵ §315 ショウドウツバメ (1) toytumun-cikah (tóy-tum-un-ci-kah)「とイトゥムンチカㇵ」[<toy-tumun-cikah(土・中・の・鳥)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toytuninka
- トイトゥニンカ §212 ミミズ (14) toytuninka (tóy-tu-nin-ka)「とイトゥニンカ」 ⦅K富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- toyupas'as
- トユパㇱアㇱ 【toy-upasas】 火山灰が降る.▷トイ=土 ウパㇱ=雪 アㇱ=降る (出典:萱野、方言:沙流)
- tu supne rera re supne rera
- トゥスㇷ゚ネレラ レスㇷ゚ネレラ 【tu-supne-rera re-supne-rera】 ふたつの強風,三つの強風. ▷トゥ=ふたつ スㇷ゚ネ=強い レラ=風 レ=三つ スㇷ゚ネ=強い レラ=風[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tu-makke-sama
- トゥマッケサマ 【名】[tu-makke-sama 二つの・奥・(< のそば)] tu-makke-sama kotuye トゥマッケサマ コトゥイェ 何度だめだと言われても言うことをきかずに自分の意志を通す。 sekor hawean yakka tumakkesama a=kotúye híne sama ta hotke=an セコㇿ ハウェアン ヤッカ トゥマッケサマ アコトゥイェ ヒネ サマ タ ホッケアン …と(彼は)言ったけれども私は何度言われても言うことを聞かず彼のそばに寝た。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuarukam(-i)
- トゥアルカㇺ §755.むね(胸)(17)クマの胸から腹えかけて中央部から縦に細長く切り取った肉 tuaru-kam(-i)〔tu-á-ru-kam トゥあル・カㇺ〕[tuaru(=tuyaru↑)+kam(肉)]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuaspa
- トゥアㇱパ §551.なんちょう(難聴)(1)半つんぼである tu-aspa〔tu-áš-pa トゥあㇱパ〕[<ru-aspa(↓)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuayyoay
- トゥアイヨアイ 【tuay-yoay】 魔物を射る矢.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tuka
- トゥカ 【tuka】 束:アイヌ民族が片手で持つ杵の握りの部分=イユタニトゥカ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukamuynisne
- トゥカムイニㇱネ 【tu-kamuy-nis-ne】 ふたつの神雲. アカㇻワアンペ トゥカムイニㇱネ レカミニㇱネ ウカエプンパ=私の刺繍物,ふたつの神雲,三つの神雲,重なり湧き起こる[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tukan
- トゥカン 【tukan】 打つ. トットゥカン=しっぺ,中指を親指の先へつけてぴしっと相手を打つこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukan
- トゥカン 【他動】…を撃つ(鉄砲や弓で)。 {E: to attack… (with guns, bows and arrows).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukap
- トゥカㇷ゚ 【tukap】 釣針. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukap
- トゥカㇷ゚ 【tukap】 幽霊. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukap 1
- トゥカㇷ゚ 【名】つりばり。 tukap eus pe トゥカㇷ゚ エウㇱ ペ つりばりの先につけるえさ。 ☆参考 餌(えさ)は imok イモㇰ、 飼っている動物に与えるえさは ep エㇷ゚。 {E: a fishhook.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukap 2
- トゥカㇷ゚ 【名】幽霊(ゆうれい)。 aynu tukap アイヌ トゥカㇷ゚ 人間の幽霊。 {E: a ghost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukap'imok
- トゥカㇷ゚イモㇰ 【tukap-imok】 釣り餌.▷トゥカㇷ゚=釣針 イモㇰ=餌 ソンノ トゥカㇷ゚イモㇰ パㇰノ ポオンペポ アン キㇼプ ネ コㇿカ コㇿ ワ アㇻパ ワ エ アニー=本当に釣り餌ほどに少ない脂身だが持って行って食べてね.*本当に少ない食べ物をわずかずつ分けて食べることを.トゥカㇷ゚ イモㇰ パㇰノ(釣り餌ほどの物を分けて食べよう)と言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukapkotni
- トゥカㇷ゚コッニ 【名】[tukap-kot-ni つりばり・についている・木] つりばりをさげたつり糸につけてある浮き。 {E: a float used on a fishing line.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukar
- トゥカㇻ §278 あざらし (1) tukar (tu-kár)「トゥかㇻ」 ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tukari
- トゥカリ 【位名】[概/所] …の手前。 ruyka tukari ta en=etunankar ルイカ トゥカリ タ エネトゥナンカㇻ 橋の手前で出会った(「いきあった」)。(S) toy tukari eapamaka トイ トゥカリ エアパマカ (直訳すると)地面の手前で戸をあける=地面に近いごく下の方で戸をあける(遠慮ぶかく身を低くして入る様子の描写)。 toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ (直訳すると)地面のすぐ近くの所で低くなる=地上に高くそびえ立つ。 ☆参考 すぐそばのことには言わない。 「本箱の手前に本がある」というようなことには言わない。(S) ☆参考 空間的な手前を言う。 時間的な「以前」は etok エトㇰ[概]/etoko エトコ[所]。 {E: just before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukari/tukarike(he)
- トゥカリ/トゥカリケ(ヘ) 【tukari/tukarike(he)】 こちら側,手前,近く. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukarike
- トゥカリケ 【位名】[所](概は tukari トゥカリ) …の手前の所、 その手前の所。 too kamuy oka uske tukarike ta an poro tunpu トオ カムイ オカ ウㇱケ トゥカリケ タ アン ポロ トゥンプ あっちの神々がいる所(=神棚)の手前にある大きな部屋。(S) {E: a place this side of, just before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukecaromap
- トゥケチャロマㇷ゚ 【名】[tu-kecar-oma-p 二つの・(?)・(そこ)にある・もの] 両方に刃のついた刀。 ☆参考 厚いカンビの皮(樺皮)か何かでさやをつくり、 その上に karinpa カリンパ《桜の木の皮》を巻いたりしてある。(S) ☆参考 kecar ケチャㇻ という語はない。(S) 刃は notak ノタㇰ。 {E: a double-bladed sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukepcaromap
- トゥケㇷ゚チャロマㇷ゚ 【tu-kep-caro-map】 槍.ユカㇻに出て来る槍のこと.普通はオㇷ゚,場面によってはユカㇻにパㇻスッオマㇷ゚という言い方で槍が出る.槍は,トゥケㇷ゚チャロマㇷ゚,オㇷ゚,パㇻスッオマㇷ゚の三通りの呼び名がある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tukikorarpa
- トゥキコラㇻパ 【他動】[tuki-ko-rarpa 杯・と共に・…を押える(複)] …に次々と酒を運んで来てどんどん飲ませる。 {E: to make…drink lots of alcohol.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukipasuy
- トゥキパスイ 【tuki-pasuy】 捧酒箸:アイヌの願いを神に伝えてくれるへら状の道具. 図[トゥキパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tukisarus
- トゥキサルㇱ §284 うさぎ (4) tukisarus (tu-kí-sa-rus)「トゥきサルㇱ」[<tu-kisar-us(二つの・耳が・ついている)]沖狩の際の忌詞⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tukunnecatcarke
- トゥクンネチャッチャㇻケ §392.しびれる(痺れる)(4)しびれて知覚を失っていたのがやがてぜんまいがほぐれるようにちりちりとほどけて行く tukunne-catcarke〔tu-kún-ne|čát-čar-ke トゥくンネ・ちゃッチャㇻケ〕[tukunne(しびれる)+catcarke(<car-car-ke 散り・散り・する)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tukunnekocatcarke
- トゥクンネコチャッチャㇻケ §392.しびれる(痺れる)(3)しびれて知覚を失っていたのがやがてぜんまいがほぐれるようにちりちりとほどけて行く tukunne-ko-catcarke〔tu-kún-ne|ko-čát-čar-ke トゥくンネ・コ・ちゃッチャㇻケ〕[tuknnne(しびれ)+ko(において)+catcarke(<car-car-ke 散り・散り・する)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tukusas
- トゥクサㇱ §468 ワカメ ナンブワカメ (3) tukusas (tu-kú-sas)「トゥくサㇱ」[上記の音位転倒(metathesis)] ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tuma
- トゥマ 【tuma】 ひび. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumahura
- トゥマフラ 【tuma-hura】 木綿が燃えたにおい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumakkar
- トゥマッカㇻ 【他動】[tu-mak-kar 二つの・後ろ・する(他動詞形成)](人)のことを悪くなるようにと祈る、 (人)を呪う。 a=tumákkar pe ne yak a=ye アトゥマッカㇻ ペ ネ ヤカイェ たいしたこと(=ひどいこと)を祈られて(呪われて)いるんだそうだ。(S) {E: to curse…} (出典:田村、方言:沙流)
- tumam
- トゥマㇺ 【tumam】 抱く,添い寝(する),性交する. トゥマㇺ ワ ホッケ=抱いて寝る.ウトゥマㇺアン ロー=ふたりで寝ようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumam 1
- トゥマㇺ 【他動】…をだいて寝る。 ku=merayke na en=tumam wa en=kore クメライケ ナ エントゥマㇺ ワ エンコレ 寒いからだいて寝てちょうだい。 cápe ku=tumam akus etoro wa ku=mokor ka eaykap チャペ クトゥマㇺ アクㇱ エトロ ワ クモコㇿ カ エアイカㇷ゚ 猫をだいて寝たらゴロゴロのどを鳴らして私は眠れなかった。 utumam ウトゥマㇺ だき合って寝る、 同衾する。 {E: to sleep embracing…} (出典:田村、方言:沙流)
- tumam 2
- トゥマㇺ 【名】[概](所は tumama(ha) トゥママ(ハ)) 胴(腰から肩まで、 背骨の長さの部分)。 ☆参考 nítumam ニトゥマㇺ 木の幹。 {E: trunk; body.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumam(-a)
- トゥマㇺ §322.こし(腰)(1)tumam(-a)〔tu-mám トゥまㇺ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumam(-a)
- トゥマㇺ §224.からだ(体);躯幹(7)胴体 tumam(-a)〔tu-mám トゥまム〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumam/tumama(ha)
- トゥマㇺ/トゥママ(ハ) 【tumam/tumama(ha)】 胴,体,幹,壁. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumama(ha)
- トゥママ(ハ) 【名】[所](概は tumam トゥマㇺ) …の胴。 tumama tanne トゥママ タンネ 胴が長い。(S) {E: the trunk, body of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumamahatokohse
- トゥママハトコㇹセ §462.せむし;くる病(5)腰椎部亀背 tumamaha-tokohse〔tu-má-ma-ha|to-kóh-se トゥまマハ・トこㇹセ〕[その腰が・凸出している]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamaraka
- トゥママラカ §323.こしのいたみ;ようつう(腰痛);せんき(疝気)(2)tumam-araka〔tu-má-ma-ra-ka トゥまマラカ〕[腰・痛]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamihri
- トゥマミㇶリ §458.せぼね(背骨);脊椎骨;背柱(13)tumam-ihri〔tú-ma-miç-ri トゥまミㇶリ〕[tumam(躯幹)+ihri(ふしになっている骨;背骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamisri
- トゥマミㇱリ §322.こし(腰)(10)腰椎骨 tumam-isri〔tu-má-miš-ri トゥまミㇱリ〕[腰・雅骨]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamkotanne
- トゥマㇺコタンネ 【自動】[tumam-ko-tanne 胴・が・長い] 胴が長い(熊や豚について言う)。 {E: to have a long trunk, body (especially of a bear or a pig).}. (出典:田村、方言:沙流)
- tumamnoske
- トゥマㇺノㇱケ 【tumam-noske】 腰:体の真ん中. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumamnoske
- トゥマㇺノㇱケ §322.こし(腰)(3)tumam-noske〔tu-mám-noš-ke トゥまㇺノㇱケ〕[胴・中]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamnoski
- トゥマㇺノㇱキ §224.からだ(体);躯幹(10)胴中;腰 tumam-noski〔tu-mám-noš-ki トゥまㇺノㇱキ〕[胴体・中央]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumamunni
- トゥマムンニ/トゥママウンニ 【tumam-unni】 厚司(アットゥシ)を織る道具の一部品,体の後ろへ当てる板を曲げた物. ▷トゥママ=体 ウンニ=入る木,板(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tuman(m-a)
- トゥマン §322.こし(腰)(2)tuman(m-a)〔tu-mán トゥまン〕[<tumam>⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuman(m-a)
- トゥマン §224.からだ(体);躯幹(8)胴体 tuman(m-a)〔tu-mán トゥまン〕[<tumam]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumanrupone
- トゥマンルポネ §458.せぼね(背骨);脊椎骨;背柱(12)tuman-ru-pone〔tú-man-ru-po-ne トゥまンルポネ〕[<tuman(躯幹)+ru(みね)+pone(骨)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumaoma
- トゥマオマ 【tuma-oma】 ひびが入る:陶器などに出来る細い割れ目. トゥマオマ ワ ペㇾケ=ひび割れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumasake
- トゥマサケ 【tumasake】 木綿を燃やした煙.*夜泣きする子供にこのにおいをかがせると眠る. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumasi
- トゥマシ 【後副】[tum-asi たくさんあるものの中・…を立てる](?) num tumasi ヌㇺ トゥマシ たくさんの粒の中の一部は。 (次の反復表現で) tumasi tumasi トゥマシ トゥマシ ところどころに(みんなにでなく)。 {E: here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumasnu
- トゥマㇱヌ 【自動】[tum-asnu 力・が充分ある](体が)丈夫である、 健康である、 (棒のようなものが)丈夫だ(折れにくい)。 tumasnu cikuni kumaha kar トゥマㇱヌ チクニ クマハ カㇻ 丈夫な木で物干し竿をつくりなさい。(S) hemanta ene tumasnu p ne siri an hi an! ヘマンタ エネ トゥマㇱヌㇷ゚ ネ シリ アニ アン! なんとまあ強いもんだなあ(ものをたくさん背負ったりよく働き乱暴なこともする)。 tumasnu nociw トゥマㇱヌ ノチウ よく光る星。 {E: to be healthy; strong.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumasnu
- トゥマㇱヌ 【tum-asnu】 強い. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumi cip ne manu p esiraraonne
- トゥミチㇷ゚ ネマヌㇷ゚ エシララオンネ 【tumi-cip nemanup e-sirara-onne】 軍船なるもの,それがひしめいて. ▷トゥミ=軍,戦い チㇷ゚=舟 ネマヌㇷ゚=なるもの エ=それ シララオンネ=ひしめきあって[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tumieray
- トゥミエライ 【tumi-e-ray】 戦死. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumsak
- トゥㇺサㇰ 【tum-sak】 力が弱い,力がない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumsak
- トゥㇺサㇰ 【自動】[tum-sak 力・を持たない] 力が弱い。 hemanta ene tumsak siri! ヘマンタ エネ トゥㇺサㇰ シリ! なんて弱いんだろう。(S) ☆対語 tumkor トゥㇺコㇿ {E: to be weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumsak(-an)
- トゥㇺサㇰ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(1)tum-sak(-an)〔túm-sak とぅㇺサㇰ〕[tum(力、体力、気力)+sak(を缺く)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumta
- トゥㇺタ 【tum ta】 〜の中に,間に. ムントゥㇺタ=草の中に.アイヌトゥㇺタ=人の間に. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumu(a-)nu
- トゥムヌ §669.病気が治る(8)[病気が]よい;[傷の痛みが]うすらぐ tumu-(a-)nu〔tu-mú-nu トゥむ・ヌ〕[tumu(その体力、その調子)+nu(もつ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumunpana
- トゥムンパナ 【tumun-pana】 ちり. トゥムンパナハ アッ=ごみぼこりが立つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumupirka(-an)
- トゥムピㇼカ §669.病気が治る(7)病人の調子がよい tumu-pirka(-an)〔tu-mú-pir-ka トゥむピㇼカ〕[tumu(その力、その調子)+pirka(よい)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tumuskotkasup
- トゥムㇱコッカスㇷ゚ 【tum-us-kot-kasup】 木鈴のついたしゃもじ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumuskotpasuy
- トゥムㇱコッパスイ 【tum-us-kot-pasuy】 木鈴つきの箸:クネニ(オンコ)で作る.*普段使われる箸ではなく.子供や孫がご飯を食べられるようになった時に,父親または祖父が作ってお祝いとして子供に贈る箸.1本の材料の頭の方を鈴のようにくり抜いて残す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tun ikasma hotnen
- トゥン イカㇱマ ホッネン 【tun ikasma hotnen】 22人. (出典:萱野、方言:沙流)
- tun ikasma waniw
- トゥン イカㇱマ ワニウ 【tun ikasma waniw】 12人. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuna
- トゥナ 【tuna】 火棚:囲炉裏の上に下がっている棚. 図[トゥナ] (出典:萱野、方言:沙流)
- túna
- トゥナ 【名】火棚。 ☆参考 いろりの上方に、 二本の parpesni パㇻペㇱニ (天井の縦の梁)のそれぞれの下に丸太を一本ずつ、 túnakotni トゥナコッニ《火棚がついている木》で吊り下げ、 その二本の東端と西端に横向きに棒を渡し、 その上に簀(す)をのせる。 これを isatkeki イサッケキ《物干し簀》という。 横向き(南北方向)の棒の中央の下に、 縦(東西方向)にもう一本の丸太を結びつける。 または túnaikkewkotni トゥナイッケウコッニ で吊り下げる。 この中央の丸太を túnaikkew トゥナイッケウ《火棚の背骨》という。 その先端(東端つまり上座側)を削って細く上向きにしてある。 この部分を túnaetu トゥナエトゥ《火棚の鼻》という。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- túnaetu
- トゥナエトゥ 【名】[túna-etu 火棚・鼻]炉かぎを掛ける丸太(túnaikkew トゥナイッケウ)の先の削って細く上向きにしてある部分。 ☞túna トゥナ (出典:田村、方言:沙流)
- tunaetu
- トゥナエトゥ 【tuna-etu】 火棚の鼻. ▷トゥナ=火棚 エトゥ=鼻 *火棚の上座の側にあるバナナのような形をした部分のこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tunahkay
- トゥナㇵカイ §290 トナカイ (2) tunahkay (tu-náh-kay)「トゥなㇵカイ」成獣⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tunahkaykina
- トゥナㇵカイキナ §419 ヒカゲノカズラ エゾヒカゲノカズラ (2) tunahkay-kina (tu-náh-kay-ki-na)「トゥなㇵカイ・キナ」[トナカイ・草] 茎葉 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- túnaikkew
- トゥナイッケウ 【名】[túna-ikkew 火棚・背骨]いろりの上に東西方向に下げられている丸太(これから炉かぎ(suwat スワッ)が下げられ、 それに鍋が掛けられる)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- túnaikkewkotni
- トゥナイッケウコッニ 【名】[tunaikkew-kot-ni 炉かぎを下げる丸太・がついている・木] túna トゥナ《火棚》の丸太から炉かぎを下げる中央の丸太を吊り下げる木。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tunakay
- トゥナカイ §290 トナカイ (1) tunakay (tu-ná-kay)「トゥなカイ」成獣⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- túnakotni
- トゥナコッニ 【名】[túna-kot-ni 火棚・がついている・木]天井の縦の梁(parpesni パㇻペㇱニ)から túna トゥナ《火棚》の丸太を下げる木(ちょうどよいかぎの形に枝が出ている木を使う、 そのようなものを horkasuwat ホㇿカスワッ《逆さ炉かぎ》という)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tunankar
- トゥナンカㇻ 【tunankar】 行き合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunas
- トゥナㇱ 【tunas】 早い,速い. トゥナㇱ ク・ホッケ アㇷ゚ アノントㇺタ ク・モㇱ ワ オラーノ ク・モコㇿ コヤイクㇱ=早くに寝たのに,夜中に目を覚ましそれから眠ることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- túnas
- トゥナㇱ 【自動/副】①早い。 na túnas ナ トゥナㇱ まだ早い(起きなくてよい)。 eytasa e=tunas エイタサ エトゥナㇱ あなたはあまり早すぎる(二人で米をついているとき、 一方が早すぎるので間に合わない)。(S) túnas kanpi トゥナㇱ カンピ 速達。 túnas kanpi ani トゥナㇱ カンピ アニ 速達で。(W) ②[助動詞的用法]…するのが早い、 早く…する。 mokor túnas utar モコㇿ トゥナㇱ ウタㇻ 早寝の人々。 poro túnas ポロ トゥナㇱ 大きくなるのが早い、 早く大きくなる。 ③[副]早く(=túnasno トゥナㇱノ)。 túnas hopuni トゥナㇱ ホプニ 早く起きなさい。 a=unúhu ka túnas ray wa isam アウヌフ カ トゥナㇱ ライ ワ イサㇺ 母も早く死んでしまった。 {E: ①to be quick; fast; early. ②to do…quickly, fast; to be quick, fast at doing… ③quickly; fast; hurry; early.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunashopuni
- トゥナㇱホプニ 【tunas-hopuni】 早起き. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunashotke
- トゥナㇱホッケ 【tunas-hotke】 早寝. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunaska
- トゥナㇱカ 【tunas-ka】 急がせる,せかす, (出典:萱野、方言:沙流)
- tunaskam(-i)
- トゥナㇱカㇺ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(5)tunas-kam(-i)〔tú-naš-kam とゥナㇱカㇺ〕[tunas(早い)+kam(肉)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tunasno
- トゥナㇱノ 【tunas-no】 早く,急いで. ニサッタ アナㇰネ イット エキㇺネ ク・キ クスネ ナ トゥナㇱノ ホプニ クナㇰ ラム=明日は日帰りで山へ行くから早く起きると思え.タパン ポン トイ トゥン ネ ワ エチ・ウカスイ ワ ネ ヤㇰネ トゥナㇱノ エチ・キナカㇻ オケレ ナ ホクレ イキ ヤン=この小さい畑,ふたりで手伝い合うならば早く草取りが終わるから早くしなさい.フーン エチ・ウコトㇺ ルウェー.トゥナㇱノ ピㇼカ ポンペ エチ・ヤイコサンケ ヒ ク・ヌカㇻ ワ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ) ルスイ ナ アニー=まあお前たちの似合うことよ.早くかわいい赤ちゃんをふたりの間で産んだのを私は見て喜びたいからね. (出典:萱野、方言:沙流)
- túnasno
- トゥナㇱノ 【副】[tunas-no 早い・(副詞形成)] 早く。 ☆参考 -no ノ のつかない túnas トゥナㇱ だけの形でも使う。 速く話しているとき、 軽く言うには túnas トゥナㇱ を使うことが多い。 {E: quickly; fast.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunasray
- トゥナㇱライ §389.しぬ(死ぬ)(27)急死する tunas-ray〔túŭ-naš-raǐ とぅーナㇱライ〕[tunas(早く)+ray(死ぬ)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tunaste
- トゥナㇱテ 【tunas-te】 急がせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunatumam
- トゥナトゥマㇺ 【tuna-tumam】 火棚の本体. ▷トゥナ=火棚 トゥマㇺ(トゥママハ)=本体(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tunatunat
- トゥナトゥナッ 【tuna-tunat】 揺れる,きしむ:たとえば.子供たちがあばれて床が揺れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunikaomap
- トゥニカオマㇷ゚ §117 オオカサモチ、オニカサモチ (1) tunikaomap (tú-ni-ka-o-map)「とゥニカオマㇷ゚」 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tunikarus
- トゥニカルㇱ §441 シイタケ (1) tuni-karus (tú-ni-ka-rus)「とゥニ・カルㇱ」[カシワギ・キノコ] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tuninka
- トゥニンカ §212 ミミズ (9) tuninka (tú-nin-ka)「とゥニンカ」 ⦅K落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tunkasapa
- トゥンカサパ §400.しゃれこおべ;どくろ(→§341参照)(3)tunka-sapa〔túŋ-ka-sa-pa とぅンカサパ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tunna
- トゥンナ 【tunna】 ふたり:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunnay
- トゥンナイ 【自動】ビューとふき出る。 {E: to gush, rush out.} (出典:田村、方言:沙流)
- Tunnika
- トゥンニカ 【名】[地名] トニカ。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- tunnitay
- トゥンニタイ 【名】[tunni-tay 柏の木・林][植物] 柏の林。 〔知分類 p.179 tunni((白浦、 眞岡))〕 {E: a wooded area, a forest of oak trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- tunoiwaysuy
- トゥノイワイスイ 【副】[tu-no-iwan-suy 二つの(=たくさんの)・(強調)・六つの・回][雅] 何回も何回も。 tunoiwaysuy/i=enkasi/ekarinpa ayne トゥノイワイスイ/イエンカシ/エカリンパ アイネ [雅]何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 iwaysuy イワイスイ [iwan-suy]《六回》だけでも《何回も、 多数回》を表す。 tuno- トゥノ がついてさらに強調されている。 noiwan ノイワン は《六つもの》、 tunoiwan トゥノイワン の例はこれしかない。 {E: a number of times; many times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunroseta
- トゥンロセタ §268 イヌ (27) tunro-seta (tún-ro-se-ta)「とゥンロセタ」[<tunro(虎ふのある)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆とらイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- tuntek(-an)
- トゥンテㇰ §661.ひびく[歯が痛む時は耳までひびくなどの]tuntek(-an)〔tún-tek とぅンテㇰ〕[tun(ズキンという音)+tek(動詞語尾、そのような状態になるの意)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tununatki
- トゥヌナッキ 【tununatki】 響き渡る[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tununitara
- トゥヌニタラ 【tununitara】 響いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- tup ikasma asiknehot
- トゥㇷ゚ イカㇱマ アシㇰネホッ 【tup ikasma asikne hot】 102 (出典:萱野、方言:沙流)
- tup ikasma hot
- トゥㇷ゚ イカㇱマ ホッ 【tup ikasma hot】 22 (出典:萱野、方言:沙流)
- tup ikasma wanpe
- トゥㇷ゚ イカㇱマ ワンペ 【tup ikasma wanpe】 12 (出典:萱野、方言:沙流)
- tup ranke
- トゥㇷ゚ ランケ 【tup ranke】 ふたつずつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tup sumawekor
- トゥㇷ゚ スマウェコㇿ 【他動】[tup sumawe-kor 二つ(二頭)・の殺した獲物・を持つ] …を二頭殺す。 tup sumawekor rep sumawekor トゥㇷ゚ スマウェコㇿ レㇷ゚ スマウェコㇿ (熊などを)二頭も三頭も殺した。 {E: to kill two…(game).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tupa
- トゥパ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(1) tupa (tu-pa)「トゥパ」 (出典:知里動物編、方言:)
- tupacap
- トゥパチャㇷ゚ §268 イヌ (12) tupacap (tú-pa-čap)「とゥパチャㇷ゚」[<tu-pa-ciya-p(ふた・きせつ・冬を越した・ (出典:知里動物編、方言:)
- tupaciyanka
- トゥパチヤンカ §278 あざらし (18) tupa-ciyanka (tu-pá-či-yan-ka)「トゥぱチヤンカ」[<二年・仔] ⦅多来加⦆アゴヒゲアザラシの三歳獣 (出典:知里動物編、方言:)
- tupaciyatukar
- トゥパチヤトゥカㇻ §278 あざらし (30) tupaciya-tukar (tu-pá-či-ya-tu-kar)「トゥぱチヤトゥカㇻ」[‘二年・越年した・アザラシ’] ⦅多来加⦆ゴマフアザラシの三歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- tupare
- トゥパレ §523.つわり(悪阻)になる(5)tupare〔tu-pá-re トゥぱレ〕[<日本語「豆波利」]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tupaurikka
- トゥパウリッカ §278 あざらし (41) tupa-urikka (tu-pá-u-rik-ka)「トゥぱウリッカ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tupepkar
- トゥペㇷ゚カㇻ 【自動(?)】[tupep-kar かた結びの結び目・をつくる]かた結びに結ぶ。 (出典:田村、方言:沙流)
- tupesan
- トゥペサン 【連体】[数連体][tup-e-san 二つ・で・出る](?) 八つの、 八個の、 八人の。 tupesan sike トゥペサン シケ 八個の荷物。 tupesan poyson トゥペサン ポイソン 八人の子ども。 {E: eight as a counter. Eg. eight people, things etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tupesanhot
- トゥペサンホッ 【名/間投】[tupesan-hot 八つの・二十] 百六十。 {E: one hundred and sixty.} (出典:田村、方言:沙流)
- tupesaniw
- トゥペサンニウ 【名】[tupesan-iw 八の・(人数)] 八人。 {E: eight people.} (出典:田村、方言:沙流)
- tupesaniw
- トゥペサニウ 【tupesan-iw】 8人. (出典:萱野、方言:沙流)
- tupesanpe
- トゥペサンペ 【tupesan-pe】 8,八つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tupesanpe
- トゥペサンペ 【名】[tupesan-pe 八つの・もの] 八つ(八個/八匹/八羽…)、 八個のもの。 {E: eight things, items etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- tupesanto
- トゥペサント 【tupesan-to】 八日. (出典:萱野、方言:沙流)
- tupka
- トゥㇷ゚カ 【tup-ka】 移植する. (出典:萱野、方言:沙流)
- tura
- トゥラ 【tura】 連れる,一緒に行く,連れて行く. エ・コㇿ フチ ソイタ エパㇱカンタラ ワ アㇱ ワ アン ナ トゥラ ワ エㇰ ワ アペ サㇺ タ アレ=お前のおばあちゃんが外で気抜けしたように立っているから連れて来て火の側に座らせろ.ク・ポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ エアㇻキンネ イケサンパ エオ ㇷ゚ ア・ネ ア・ウヌフ ネンカ アㇻパ ノイネ シㇼキ コㇿ イイェトゥㇱマㇰ・アン ア・トゥラ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が子供の時はとっても追いかける癖めいたものがあって,母がどこかへ行きそうな様子があると先回りをしてでも母と一緒に行ったものだ.ホクレ ホプニ ワ エウォンネ.シㇼピㇼカ クス ユㇰカルㇱ コルウヌ(ク・オルウヌ) ウㇱケ ウン エチ・トゥラ ナ=さあ早く起きて顔を洗え.天気がいいしマイタケが生えているのを知っている所にお前を連れて行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- tura
- トゥラ 【tura】 〜と. ソンノ エ・サハ トゥラ ウネノ エチ・オカイ ペ ネ クス シネン ランケ エチ・ヌカㇻ コㇿ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=本当にお前の姉と似ているものだからひとりずつ見ると私はわからなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tura 1
- トゥラ 【他動】…を/に同伴する、 …と一緒に行く/来る、 …と連れだつ(「かたる」)。 umma tura ウンマ トゥラ 馬をひく。 tura wa arpa トゥラ ワ アㇻパ (…と)一緒に/連れだって行く。 kani ka en=tura カニ カ エントゥラ 私も連れて行ってください。 {E: to go, come together with, accompany…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tura 2
- トゥラ 【後副】①…と一緒に、 …と連れだって(=turano)。 ku=yupo tura paye=as クユポ トゥラ パイェアㇱ (私たちは)(私たちの)兄と行く、 私の兄と連れだって行く。(S) ②(交換の対象)…と。 usa iyoype tura cihoki turano a=utáspare ウサ イヨイペ トゥラ チホキ トゥラノ アウタㇱパレ いろんな宝物と肉や魚の乾物と交換する。(S) ③cis tura チㇱ トゥラ (直訳すると)泣くとともに=泣きながら、 涙ながらに。 núpe tura ヌペ トゥラ 涙とともに(=涙を流して、 泣きながら)。 {E: together with, accompany…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turamkor
- トゥラㇺコㇿ 【自動】[tu-ram-kor 二つの・心・を持つ](?) 臆病である。 ikaoyoko=an sekor hawean=an yakun turamkor=an wa hawean=an hi ne sekor yaynu kuni a=ramú kusu イカオヨコアン セコㇿ ハウェアナン ヤクン トゥラㇺコラン ワ ハウェアナニ ネ セコㇿ ヤイヌ クニ アラム クス 私は見張りをすると言えば、 憶病でそう言っているのだと思われると私は思ったから。(HK民話) {E: to be cowardice; timid.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turamukor
- トゥラムコㇿ 【自動】臆病である (よく何でも恐ろしがる)。(S) ☆参考 turamkor トゥラㇺコㇿ の聞き違いか。 ☆参考 istómaeo イㇱトマエオ とも言う。(S) {E: to be cowardice; timid.} (出典:田村、方言:沙流)
- turamukor
- トゥラムコㇿ 【turamukor】 臆病な,意気地なし,度胸がない. (出典:萱野、方言:沙流)
- turano
- トゥラノ 【tura no】 一緒に. トゥラノ アㇻパ=一緒に行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- turano
- トゥラノ 【後副】[tura-no …を同伴する・(副詞形成)] …と一緒に、 彼/それと一緒に、 …と。 turano k=an kur トゥラノ カン クㇽ 主人、 うちの人(自分の夫)。 ☞tura トゥラ {E: together with, accompany…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turapa
- トゥラパ 【他動】[複](tura トゥラ 1 は単複の区別なし)(二人以上が/二人以上を皆)…を同伴する、 …と一緒に行く/来る。 {E: to go, come together with, accompany… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turapo
- トゥラポ §021.子(22)turapo〔tu-rá-po トゥらポ〕⦅タライカ、ニイトイ⦆つれこ(連子)。[tura(連れた、連れて来た)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- turare
- トゥラレ 【複他動】[他動使役] [tura-re …を同伴する・させる] …に…を同伴させる、 …に…と一緒に行かせる/来させる。 {E: to make, let…accompany…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turasi 1
- トゥラシ 【他動】…に沿って上(かみ)の方へ行く、 (川や沢)をさかのぼって行く。 pet a=turási híne ペッ アトゥラシ ヒネ 私は川をさかのぼって。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turasi 1
- トゥラシ 【turasi】 ①のぼる,遡る,たどる. オサッ ア・トゥラシ ワ オサッ エトコタ アㇻパ・アン シモンサムン ラナン(ラン・アン) コㇿ アペッ ネ.ハㇻキサムン ラナン(ラン・アン) コㇿ マカウシ エトコホ ネ=オサツ沢をたどりオサツ沢の源へ行き右へ下りるとアペツ沢.左へ下りるとマカウシ沢の源だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- turasi 2
- トゥラシ 【turasi】 ②〜づたいに,〜沿いに. ペットゥラシ=川沿いに.ナイトゥラシ=沢沿いに.シネ アン パイカㇻ イサロイキㇷ゚ ア・コㇿ ヒネ オケネウㇱ トゥラシ アㇻパ・アン タㇱテㇰテㇰ イサロイキㇷ゚ シㇰノ プクサキナ ア・ウㇰ ワ イワカン(イワㇰ・アン)=ある春のこと,やや大型の背負い袋を持ってオケネウシ(という沢)をのぼって行き,あっという間にやや大型の背負い袋いっぱいにニリンソウを採取して帰って来た.ナイクスン(ナイクㇱ ウン) アチャポ オサッ エトコホ タ スマウコㇿ ヤㇰ ア・イェ アクス コタヌン(コタン ウン) ウタㇻ ウハウェポポ パ コㇿ ナイ トゥラシ アㇻパ ア ワ=沢の向かいのおじさんがオサツ沢の奥の方で熊を獲ったということで村人たちは大勢でがやがや騒ぎながら沢をのぼって行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- turasi 2
- トゥラシ 【後副】…に沿って上(かみ)の方へ、 (川や沢)をさかのぼって。 nupuri turasi hemesu=an ヌプリ トゥラシ ヘメスアン 私は山をのぼって行った。(W民話) pet turasi kotan sipirasa ペッ トゥラシ コタン シピラサ 川沿いに集落が(下から上へと)広がっていった。(S言い伝え) {E: upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turasino
- トゥラシノ 【後副】[turasi-no …に沿って上(かみ)の方へ・(副詞形成)] …に沿って上(かみ)の方へ、 …沿いに上(かみ)に向かってずうっと。 nay ka pirka hike, turasino kotan oka ナイ カ ピㇼカ ヒケ、 トゥラシノ コタン オカ 沢でもよい沢は、 それにそって集落ができている。(S言い伝え) {E: upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túray
- トゥライ 【自動】[tu(< toy)-ray ひどく・死ぬ](次の決まった言い回しの中で)ひどい死に方で死ぬ。 túray wenray ki トゥーライ ウェンライ キー ひどい死に方で死んでしまった。(S民話) túray wenray wa isam トゥーライ ウェンライ ワ イサㇺ ひどい死に方で死んでしまった。(W民話) ☆参考 二例とも Pánanpe パナンペ 川下男と Pénanpe ペナンペ 川上男の民話の結末の常套句。 初めの用例では動名詞となって《ひどい死に方で死ぬこと》。 (出典:田村、方言:沙流)
- turay wenray ki
- トゥライ ウェンライ キ §389.しぬ(死ぬ)(65)犬死する;野たれ死する tu-ray wen-ray ki〔tú-raǐ|wén-raǐ|kí とぅライ・うぇンライ・き〕[tu-ray(<toy-ray>…)]⦅サル―民譚集, p.160⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- turaynu
- トゥライヌ 【他動】…を見失う、 …を見つけない、 …が見つからない。 wa kusu raykewehe póka a=turáynu hi ne nankor sekor ワ クス ライケウェヘ ポカ アトゥライヌ ヒ ネ ナンコㇿ セコㇿ だから遺体も見つからないのだろうと。(S会話) ☆対語 pa パ …を見つける。 ☆参考 sitturaynu[sir-turaynu] シットゥライヌ は《道に迷う》。 {E: to lose sight of, not find…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turaynu
- トゥライヌ 【turaynu】 見つからない,見当らない,なくす. ク・コㇿ ペ ク・トゥライヌ=私のものが見つからない.クンネ ㇷ゚ ク・カㇻ クナㇰ ク・ラム コㇿ クンネ コポンチ トゥムン アッ コマレ(ク・オマレ) アㇷ゚ ネヒネ オㇿ ネア ウㇱケ コイラ(ク・オイラ) ク・トゥライヌ=黒い色のものにしようと思って黒い粘土の中へオヒョウの皮を浸けたのに浸けた場所を私はすっかり忘れて捜し出せない. (出典:萱野、方言:沙流)
- turayram
- トゥライラㇺ 【後副】[tura-iram …と一緒に・…と同時に](動詞の後に置かれて)…すると同時に。 {E: together with…; at the same time as…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turaywenray
- トゥライウェンライ 【tu-ray-wen-ray】 悶死(する),悶え苦しんで死ぬ. (出典:萱野、方言:沙流)
- turenkamuy
- トゥレンカムイ 【turen-kamuy】 憑き神.*憑いている神によってその人の運.不運が決まるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- turep onka
- トゥレㇷ゚ オンカ 【turep-onka】 ウバユリを発酵させる:ウバユリの澱粉を取った残りを発酵させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- turepakammarewrew
- トゥレㇷ゚アカㇺマレウレウ §152 ジャノメチョウの類 (1) turep-akam-marewrew(tu-rep-a-kam-ma-rew-rew)「トゥレㇷ゚アカㇺマレウレウ」⦅高島⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- turepra
- トゥレㇷ゚ラ 【名】[turep-ra ウバイロ・葉][植物] ウバユリ(「ウバイロ」)の葉。 {E: the leaves of the turep plant (a kind of lily).} (出典:田村、方言:沙流)
- turepta
- トゥレㇷ゚タ 【自動】[turep-ta ウバユリの根・を掘って採る] ウバユリ([ウバイロ、 オンバイロ])の根を掘る(=掘って採る)。 {E: to dig up the roots of the turep plant (a kind of lily).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tureptacir
- トゥレㇷ゚タチㇼ 【名】[turepta-cir ウバユリの根を掘って採る・鳥][動物](鳥の名)「カケスぐらいの鳥らしい。 見たことはない。 朝、 暗いうちに南へ向いて行く。 晩方に帰る。 薄暗くなったら帰ってくる。 鵡川にでもいるだろう。 “ku=maci ku=rara cik クマチ クララ チㇰ 私の妻は何もできないから(自分でしよう)”と鳴く。」 (S)〔知分類 p.209 ヤマシギ〕 {E: the name of a bird (a woodcock (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- tureptacir
- トゥレㇷ゚タチㇼ §360 ヤマシギ (1) turep-ta-cir (tú-rep-ta-čir)「とゥレㇷ゚タチㇼ」[<turep(ウバユリの塊茎)ta(掘る)cir(鳥)] ⦅浦河、近文、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tureptausi
- トゥレㇷ゚タウシ 【名】[turepta-us-i ウバユリの根を掘る・いつもみんなが習慣としてする・とき] ウバユリの根を掘る時期/季節。(S) {E: the season for digging up the roots of the turep plant (a kind of lily).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turesmacihi
- トゥレㇱマチヒ 【名】[所](概は未出。 macihi マチヒ の概は mat)[tures-macihi 妹・妻[所]](直訳すると)妹妻、 (次の神謡中の文脈で)妹である妻。 Okikurmi kamuy turesmacihi オキクㇽミ カムイ トゥレㇱマチヒ オキクルミ神の妹妻。(W神謡K) ☆参考 この伝承でオキクルミ神は iresu yupi イレス ユピ《育ての兄》と呼ばれ、 自叙している女性は a=kor turesi アコッ トゥレシ《私の妹》と呼ばれているが、 伝承者による結末の語りの中でその女性が turesmacihi トゥレㇱマチヒ と呼ばれている。 ☞tures トゥレㇱ、 turesi トゥレシ 1 (出典:田村、方言:沙流)
- turkanmewewke
- トゥㇽカンメウェウケ 【自動】[tur-kan-mewewke 垢・上へ・めくれる] 垢だらけである、 垢がめくれて落ちそうになっている。 {E: to be dirty; filthy.} (出典:田村、方言:沙流)
- turmake
- トゥㇽマケ 【間投】(神謡の折り返しの一部。 意味不明。) (W神謡K) ☞cupu turmake チュプ トゥㇽマケ (出典:田村、方言:沙流)
- turpa
- トゥㇽパ 【他動】[複](単は turi トゥリ) ①(二つ以上)を伸ばす。 nep ka kettó hene a=turpa ruwe néno kane ネㇷ゚ カ ケット ヘネ アトゥㇽパ ルウェ ネノ カネ 何か毛布でも敷いたように。(W民話) ② ☞ukoramkur turpa ウコラㇺクㇽ トゥㇽパ、 ewkoramkur turpa エウコラㇺクㇽ トゥㇽパ {E: ①to stretch, straighten… (pl.).②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turpa
- トゥㇽパ 【turpa】 伸ばす,(網を)張る. (出典:萱野、方言:沙流)
- turpaotuy
- トゥㇽパオトゥイ ☞sir-turpaotuy シットゥㇽパオトゥイ (出典:田村、方言:沙流)
- tursak
- トゥㇽサㇰ 【自動】[tur-sak 垢・を持っていない] 垢(あか)がついていない、 よごれていない、 きれいな。 tursak réra トゥㇽサㇰ レラ [よごれていない・風] きれいな空気。 {E: to be clean; pure not dirty.} (出典:田村、方言:沙流)
- tursak
- トゥㇽサㇰ 【tur-sak】 きれいだ,清潔だ:垢のついていない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tursetasum(-i)
- トゥㇽセタスㇺ §541.でんせんびょう(伝染病)(1)turse-tasum(-i)〔túr-se-ta-sum とぅㇽセ・タスㇺ〕[turse(飛び移る、伝染する)+tasum(病気)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- turus(-an)
- トゥルㇱ §006.垢がつくtur-us(-an)〔tú-rušとぅルㇱ〕[tur(↑)+us(つく、ごちゃごちゃつく)]⦅H.一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tus sawrere
- トゥㇱ サウレレ 【tus-sawre-re】 縄を綬める. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusa
- トゥサ 【tusa】 治る. ク・ポンポホ ポロピロ ワ ヤイカフイェ コㇿ アン ワ ケラムシッネ(ク・エラムシッネ) ア コㇿカ タネ トゥサ ヒ エパ ワ ク・ラムホラライセ=私の小さいほうの息子が大怪我をして療養していて私の思いが乱れていたが,治癒する所へたどり着き.私の心配は解消した.エルㇺタンプ アン コㇿ キナスッ カプフ ア・コシㇼシル ワ トイ トゥㇺ ア・オマレ コㇿ チピル アーペコㇿ イランマカカ トゥサ ㇷ゚ ネ=いぼが出来たら蛇の皮をこすりつけ,その皮を土に埋めると拭き取ったようにきれいに治るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusa
- トゥサ §242.[きすが]治る(2)tusa〔tú-sa とぅサ〕["再生する"の義]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tusa 1
- トゥサ 【自動】(病気や傷が)治る、 治癒する、 癒える。 húpo uske yétuye, tane tusa oasi kor an フポ ウㇱケ イェトゥイェ、 タネ トゥサ オアシ コㇿ アン できものできたとこ膿が出なくなった、 もうなおるところだ。(W) tane e=tusa ya? タネ エトゥサ ヤ? (あなたは)もう(病気が)なおったかい。(S) ☆参考 pirka ピㇼカ《よくなる》とも言う。 {E: for an illness, injury to heal; to recover from an illness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusa 2
- トゥサ 【名】袖。 {E: a sleeve.} (出典:田村、方言:沙流)
- tusa(-an)
- トゥサ §466.そせいする(蘇生する)(1)tusa(-an)〔tu-sá トゥさ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tusa(ha) 3
- トゥサ(ハ) 【名】[所](概は tusa トゥサ)…の袖(の部分)、 それの袖。 pukuru ne kunak ku=ramu a p tusaha ne aan プクル ネ クナㇰ クラム アㇷ゚ トゥサハ ネ アアン (あなたが縫っていたものは)袋かと思っていたがその着物の袖だったんだなあ。(W) {E: a, the sleeve of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusa/tusa(ha)
- トゥサ/トゥサ(ハ) 【tusa/tusa(ha)】 袖. ウヌフ エカヌナラ ㇷ゚ ネ クス トゥサハ エヘナリㇱパ コㇿ アㇱ ワ アン=母の帰りを待っていて袖を歯でむしりながら立っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusakamuy
- トゥサカムイ §481.たましい;霊魂(12)よみがえるべき霊魂 tusa-kamuy〔tu-sá-ka-muǐ トゥさ・カムイ〕[tusa(よみがえる)+kamuy(霊)]⦅サル⦆【聖典, p.148】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tusamukru
- トゥサムㇰル 【tusa-mukru】 肘枕. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusamukru yaykotutturi
- トゥサムㇰル ヤイコトゥットゥリ 【tusa-mukru yaykotutturi】 肘枕.▷トゥサ=袖 ムㇰル=枕 →肘を枕にすると言わずに袖を枕にすると言う (出典:萱野、方言:沙流)
- tusano
- トゥサノ 【自動】[tusa-no なおる・充分に] 病気がすっかりなおる、 全快する。 tane e=tusano ya? タネ エトゥサノ ヤ? (あなたは)もうすっかりなおりましたか。(S) tane anak piriːkano ku=tusano humi as タネ アナㇰ ピリーカノ クトゥサノ フミ アㇱ (私は)もう今ではすっかりなおりました。(S) {E: to heal completely.} (出典:田村、方言:沙流)
- tusapar/tusaparo(ho)
- トゥサパㇻ/トゥサパロ(ホ) 【tusa-par/-paro(ho)】 袖口. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusaparo
- トゥサパロ 【名】[所](概 tusapar トゥサパㇻ の用例はない。 paro パロ の概は par パㇻ) [tusa-paro 袖・口[所]](着物)の袖口。 {E: the cuff of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tusapuykari
- トゥサプイカリ 【tusa-puy kari】 身八つ口から. トゥサプイカリ イ・ヌカㇻ アアン=着物をかぶって,身八つ口から見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusaraykamuy
- トゥサライカムイ §481.たましい;霊魂(13)よみがえるべき霊魂 tusa-ray-kamuy〔tu-sá-raǐ-ka-muǐ トゥさ・ライカムイ〕[tusa(よみがえる)+ray-kamuy(死霊)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tusare
- トゥサレ 【tusa-re】 治す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusare
- トゥサレ 【他動】[自動使役] [tusa-re 治る・させる] …の病気や傷を治す、 (病人)を癒す。 isa or wa a=tusáre イサ オㇿ ワ アトゥサレ (S) 医者に治してもらう。 en=tusare yan エントゥサレ ヤン (私の病気を)治してください。(S) {E: to heal, treat some illness, injury.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusatuypok
- トゥサトゥイポㇰ 【名】[概](所は tusatuypoki トゥサトゥイポキ)[tusa-tuypok 袖・下端] 袖下袖の下端の縫い目の部分。 {E: the bottom of the sleeve.} (出典:田村、方言:沙流)
- tusatuypoki
- トゥサトゥイポキ 【名】[所](概は tusatuypok トゥサトゥイポㇰ) …の袖下。 tusatuypoki ku=naye kor k=an トゥサトゥイポキ クナイェ コㇿ カン 私は袖下になるところへへらですじをつけている。(W) {E: the bottom of the sleeve of… } (出典:田村、方言:沙流)
- tuseranke
- トゥセランケ 【他動】[tus-e-ranke 綱・で・…を下ろす] …を綱で下げて下ろす。 {E: to hang…by a rope, cord.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuserikinmat
- トゥㇱエリキンマッ §205 クモの類 (19) tus-e-rikin-mat (tús-e-ri-kin-mat)「とゥㇱエリキンマッ」[<tus(綱)e(で)rikin(登る)mat(女)] ⦅幌別⦆【雅】クモ類(♀) (出典:知里動物編、方言:)
- tusikoseta
- トゥシコセタ §268 イヌ (29) tusiko-seta (tu-sí-ko-se-ta)「トゥしコセタ」[‘ふたつ目のある犬’<tu(ふたつ)、sik(目)o(ついている)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆ 左右の目の上に一個ずつ星の模様のついているイヌ。いわゆる‘四つ目のイヌ’ (出典:知里動物編、方言:)
- tuskowen(-an)
- トゥㇱコウェン §037.妻(13)tus-ko-wen(-an)〔túš-ko-wen とぅㇱコウェン〕①本妻がめかけに意地悪くする;本妻がめかけをいじめる⦅ホロべツ、ビホロ⦆。②めかけが本妻に意地悪くする⦅ホロべツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tusmak
- トゥㇱマㇰ 【他動】…の先を越す、 …と競争する。 etoko tusmak エトコ トゥㇱマㇰ[連他動] …の先を越す、 …より先回りする、 …よりも先に行く。 {E: to go ahead of, overtake…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusmak
- トゥㇱマㇰ 【tusmak】 かいくぐる.急ぐ. カムイ シクトゥル(シㇰ ウトゥル) アイヌ シクトゥル トゥㇱマㇰ ワ アㇻウェントゥカㇷ゚ カリ ハウェ=神の目や人間の目,そのすき間をかいくぐって化け物が徘徊しているのかい.ウウェトゥㇱマㇰ=互いに先を争い.イイェトゥㇱマㇰ(イ・エトゥㇱマㇰ)=私よりも先にと急ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- tusnatki
- トゥㇱナッキ 【tusnatki】 においがたなびく. トノトフラ チセオンナイ エトゥㇱナッキ=酒のにおいが家懐にたなびいている[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tuste(a-)
- トゥㇱテ §037.妻(14)tuste(a-)〔túš-te とぅㇱテ〕⦅ホロベツ⦆相妻にする;①めかけある本妻たらしめる。i-〜-an「めかけある本妻たらしめられる」(=「夫がめかけをもつ」)。②めかけにする。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tusteh(k-an)
- トゥㇱテㇸ §392.しびれる(痺れる)(1)tusteh(k-an)〔túš-teh とゥㇱテㇸ〕[<tus-tek(tus 縄、-tek その状を呈する;縄の様に感覚が無くなる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tustekka
- トゥㇱテッカ 【他動】[tustek-ka ものに憑かれる・(他動詞化)](人)をボーっとさせわからなくさせる、 …をばかす。 (受け身の形、 つまり主語不定人称形)a=tustekka アトゥㇱテッカ ばかされる、 ボーッとなる。 kim ta sitturaynu ayne a=tustekka, cironnup orowa hene a=tustekka hi ne kuni ku=ramu キㇺ タ シットゥライヌ アイネ アトゥㇱテッカ、 チロンヌㇷ゚ オロワ ヘネ アトゥㇱテッカ ヒ ネ クニ クラム(彼は)山で迷って歩いているうちに何かにばかされた、 キツネにでもばかされたんだろうと(私は)思う。(S) ku=cinita wa yaani a=en=tustekka クチニタ ワ ヤアニ アエントゥㇱテッカ 私はうなされてもう少しで気が遠くなるところだった。(S) {E: to be bewildered; bewitched by…} (出典:田村、方言:沙流)
- tusunapanu
- トゥスナパヌ 【間投】(sirkap シㇼカㇷ゚《ツノザメ》の神謡の折り返し。 意味不明。) (W神謡K) ☆参考 tus トゥㇱ の部分はこの神謡のすじ(ストーリー)の中に出てくるイラクサの綱を象徴的に表しているかもしれない。 (出典:田村、方言:沙流)
- tusunika
- トゥスニカ §286 リス きねずみ (2) tusunika (tu-sú-ni-ka)「トゥすニカ」 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tususatki
- トゥスサッキ 【tusus-atki】 わななく:体や手足がぶるぶるふるえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- tususatki
- トゥスサッキ 【自動】[tusus-atki (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] ガタガタふるえる(恐ろしくて)。 isitoma ayne tususatki イシトマ アイネ トゥスサッキ 恐ろしくて恐ろしくてガタガタふるえる。(S) {E: to shake, quiver (with fear).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túsutari(hi)
- トゥスタリ(ヒ) 【名】[所](概の用例はない)[tus-utar-i(hi) 夫のもう一人の妻・人々=たち・(所属語尾)] ku=tusutari クトゥスタリ 私(本妻)の夫のほかの妻たち(「めかけたち」)。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tutanu
- トゥタヌ 【後副】①…の次に。 ②(連体的に使って)…の次の。 kamuy tono tutanu sapane utar opitta ewkoramkor kor síran カムイ トノ トゥタヌ サパネ ウタㇻ オピッタ エウコラㇺコㇿ コㇿ シラン 天皇の次に主立った人たち(大臣たち)がみんなそれについて相談している。(S) {E: ①next to, after… ②the next, following…} (出典:田村、方言:沙流)
- tutanu
- トゥタヌ 【tutanu】 次に,2番目の. トゥタヌクㇽ=次の人. (出典:萱野、方言:沙流)
- tutanuno
- トゥタヌノ 【後副】[tutanu-no 次の/次に・(副詞形成)] …の次に。 toan kur tutanuno a トアン クㇽ トゥタヌノ ア あの人の次に座りなさい。 {E: next, after…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tutuehka
- トゥトゥエㇸカ §358 キジバト (6) tutuehka (tú-tu-eh-ka)「とゥトゥエㇸカ」 ⦅多蘭泊、富内⦆ヤマバト (出典:知里動物編、方言:)
- tutusa kew(-e)
- トゥトゥサ ケウ §387.したい(死体);死骸(11)tu-tusa kew(-e)〔tú-tu-sa-keŭ とぅトゥサ・ケウ〕[<ru-tusa-kew]⦅ユ研Ⅱ, p.264⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tututehka
- トゥトゥテㇸカ §253 フクジュソウ (7) tututehka (tú-tu-teh-ka)「とゥトゥテㇸカ」[tutut(ツツドリ)e(食う)kah(=kahkah果実)] (出典:知里植物編、方言:)
- tututehkakina
- トゥトゥテㇸカキナ §253 フクジュソウ (9) tututehka-kina (tú-tu-teh-ka-ki-na)「とゥトゥテㇸカ・キナ」[ツツドリの食う果実の生ずる草] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tututehkina
- トゥトゥテㇸキナ §253 フクジュソウ (8) tututeh-kina (tú-tu-teh-ki-na)「とゥトゥテㇸ・キナ」[ツツドリの食い物の生ずる草] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tuwa
- トゥワ §431 ワラビ (3) tuwa (tu-wá)「トゥわ」 新葉 ⦅長万部、様似、本別、名寄、近文⦆⦅A十勝・石狩上川・天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tuwa
- トゥワ 【tuwa】 ひと冬越した木の実:クリとかどんぐりの渋味の抜けたもの. トゥワニセウ=ひと冬越したどんぐり. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuwan cupkoni rewan cupkoni
- トゥワンチュㇷ゚コニ レワンチュㇷ゚コニ 【tuwan-cup-koni rewan-cup-koni】 ふたつの10か月が縮み,三つの10か月が縮み.ユカㇻ特有の言い回しで,20か月も30か月も,ということである. ▷トゥ=ふたつ ワン=10 チュㇷ゚=月 コ=それ 二=縮み レ=三つ ワン=10 チュㇷ゚=月 コ=それ 二=縮み トゥワンチュㇷ゚コニ レワンチュㇷ゚コニ ソモエエㇰペネクス エアㇻキンキネ エチエポタラコㇿ カンアㇷ゚ イイソネ アプンノエチエㇰ ケラムシンネ=20か月も30か月もお前が来ないので,私は本当にお前たちのことを案じていたが,幸いなことに無事に戻って来て安心した.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tuwanhot
- トゥワンホッ 【数詞】[tu-wan-hot 二つの・十の・二十] 四百。 {E: four hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuwapneko
- トゥワㇷ゚ネコ 【副】[tuwapne-ko (?)・(反対の意味の副詞を形成する接尾辞)]ものすごく大きな音が響いて。 humi toyre kane korka hemanta tuwapneko pus humi an? フミ トイレ カネ コㇿカ ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 地響きして何だろうなあ、 ものすごい音がしたのは。(S) ☆参考 tuwapne トゥワㇷ゚ネ は[tuwap-ne (?)・のようである]だろうが、 tuwap トゥワㇷ゚ は不明。 {E: a reverberating, echoing sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuwapneko
- トゥワㇷ゚ネコ 【tuwapne-ko】 少なからず. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuway(y)uk
- トゥワ(イ)ユㇰ §294 いるか、イルカ (6) tuway(y)uk (tu-wá(y)-yuk)「トゥワ(イ)ユㇰ」[<tuwa(とぶ)yuk(えもの)] (出典:知里動物編、方言:)
- tuyaru
- トゥヤル §755.むね(胸)(16)クマの胸から腹へかけて中央部から縦に細長く切り取った肉 tuyaru〔tu-já-ru トゥやル〕[tu(細長いもの)+haru(肉)]⦅チトセ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuyaskarap
- トゥヤㇱカラㇷ゚ 【tuyaskarap】 憐れむ,同情する. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyaskarap
- トゥヤㇱカラㇷ゚ 【他動】…を憐れむ、 …に同情する。 {E: to pity…} (出典:田村、方言:沙流)
- tuyearaka
- トゥイェアラカ §635.はらいた(腹痛)(2)tuye-araka〔トゥいぇ・アラカ〕[その腹が・痛む]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuyearka
- トゥイェアㇻカ §635.はらいた(腹痛)(1)tuye-arka〔tu-jé-ar-ka トゥいぇアㇻカ〕[tuye(その腹、tuy腹)+arka(痛む)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuyecinoypa
- トゥイェチノイパ §635.はらいた(腹痛)(5)腹がねじれるように痛む;さしこむ tuye-cinoypa〔tú-je|či-nóǐ-pa とぅイェ・チノイパ〕[tuye(その腹が)+cinoypa(ねじれる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuyhecinoypa
- トゥイヘチノイパ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(17)腸がねじれるように痛む病気 tuyhe-cinoypa〔túǐ-he|či-nóǐ-pa とぅイへ・チのイパ〕[tuyhe(その腸)+cinoypa(ねじれる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuyka
- トゥイカ 【位名】[概](所は tuykasi/tuykaske トゥイカシ/トゥイカㇱケ) ①…の上、 …の上端、 (出入口や窓の)すぐ上の所。 tek tuyka ta amam pus uwecururse テㇰ トゥイカ タ アマㇺ プㇱ ウウェチュルㇽセ (稲の穂摘みをしていると)手の上側に稲の穂が集まってくるようだ。(S) ②(動詞の後に置かれて)…している最中。 onkami tuyka/itak omare オンカミ トゥイカ/イタコマレ [雅](その神は)拝礼 (伝統的な形のあいさつ)をしながら言葉を言った。(W神謡語り) tuyka ta トゥイカ タ …しながら/しているときに。 i=kusa tuyka ta a=kowépekennu イクサ トゥイカ タ アコウェペケンヌ 私は舟で川を渡してもらいながら(彼に)事情をたずねた。(NK民話) e=soyne tuyka ta Ayoro nupuri kasi un yam e=carpa nankor エソイネ トゥイカ タ アヨロ ヌプリ カシ ウン ヤㇺ エチャㇻパ ナンコㇿ あなたは外へ出ると同時にアヨロ山の上に栗をばらまきなさい。(W神謡語り) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは、 ipe tuyka ta イペ トゥイカ タ《食べながら》はユカルの言葉で、 日常語では ipe=an kor イペアン コㇿ だと言った。 それに対し姉のワテケさんは「húci フチ《おばあさま》がよく言った」と反論した。 ☆参考 机やござや紙の「上」は tuyka トゥイカ ではなく ka カ。 ドアのすぐ「上」、 棒や杖の「上端」などが tuyka トゥイカ。 ☆参考 「…しながら」には kurka クㇽカ も使われる。 ☆対語 tuypok トゥイポㇰ {E: ①above… ②in the middle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuykasi
- トゥイカシ 【位名】[所](概は tuyka トゥイカ)…の上。 epa=kor sápo/nan tuykasi/hetuku cup ne/iyenucupki/ciwre kane エパコㇿ サポ/ナン トゥイカシ/ヘトゥク チュㇷ゚ ネ/イイェヌチュㇷ゚キ/チウレ カネ [雅]私の姉は顔の上にさしのぼる朝日のように日の光がさしている。(Sユーカラ) káne kuwa/cinoye kuwa/kuwa tuykasi/notomare カネ クワ/チノイェ クワ/クワ トゥイカシ/ノトマレ [雅](姉は)金(かね)のねじれた杖の上にあごをのせている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuykaske
- トゥイカㇱケ 【位名】[所](概は tuyka トゥイカ) ①…のその上の所。 ②(…している)その最中。 {E: ①above… ②in the middle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuykisar(-a)
- トゥイキサㇻ §829.よこっぱら(横腹);わきばら(脇腹);ひばら(脾腹);そくふくぶ(側腹部);そくきょうぶ(側胸部)(4)tuy-kisar(-a)〔túǐ-ki-sar とぅイ・キサㇻ〕[tuy(腹)+kisar(耳)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuykotcikap
- アトゥイコッチカㇷ゚ §379 (その他の鳥名) atuy-kot-cikap (a-túy-kot-či-kap)「アとゥイコッチカㇷ゚」[<atuy-kor-cikap(海を・所有する・鳥)] ⦅美幌⦆海鳥 (出典:知里動物編、方言:)
- tuyma
- トゥイマ 【自動】遠い。 tuyma uske トゥイマ ウㇱケ 遠い所。 tuyma hi wano k=ek トゥイマ ヒ ワノ ケㇰ 私は遠い所から来た。 tuyma repunkur トゥイマ レプンクㇽ (直訳すると)遠くの海外の人=外国人。 ☆対語 hanke ハンケ 近い。 {E: to be far; distant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuyma
- トゥイマ 【tuyma】 遠い. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyma arpa
- トゥイマ アㇻパ 【tuyma-arpa】 大便をする〔隠語〕.▷トゥイマ=遠く アㇻパ=行く (出典:萱野、方言:沙流)
- tuymaa
- トゥイマア 【tuyma-a】 大便する. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuymaa
- トゥイマア 【自動】[tuyma-a 遠く・座る] 大便する(良い言葉)。 ku=tuymaa wa k=ek クトゥイマア ワ ケㇰ (私は)大便して来ます。(W)/大便して来た(どこへ行ったか聞かれたときの返事)。(S) ☆参考 「ぶつけて」(直接的に)言う言葉は osoma オソマ。 ☆対語 hankea ハンケア 小便する(良い言葉)。 {E: to defecate (polite).} (出典:田村、方言:沙流)
- tuymaesoyne(-an)
- トゥイマエソイネ §470.だいべん(大便)(11)大便に出る tuyma-esoyne(-an)〔túǐ-ma-e-soǐ-ne とぅイマ・エソイネ〕[遠く・外へ出る]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuymahesarpare
- トゥイマヘサㇻパレ 【tuyma-hese-arpa-re】 ため息をつく.▷トゥイマ=遠く ヘセ=息 アㇻパレ=行かせる (出典:萱野、方言:沙流)
- tuymakucacise
- トゥイマクチャチセ 【tuyma-kuca-cise】 遠い所にある仮に作った狩り小屋. ▷トゥイマ=遠い クチャチセ=仮に作った狩り小屋 (補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tuymakuh(c-i)
- トゥイマクㇷ §571.のど(咽喉)(15)のどの奥 tuyma-kuh(c-i)〔túǐ-ma-kuh トゥイマクㇷ〕[<tuyma(遠い)+kut(のど)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.129】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tuymano
- トゥイマノ 【副】[tuyma-no 遠い・(副詞形成)] 遠く、 遠くへ。 {E: faraway.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuymanokkus
- トゥイマノックㇱ 【tuyma-nok-kus】 ぶんとしてあちらを向く,ぶんとしてあごをしゃくる.▷トゥイマ=遠く ノッ=あご クㇱ=通る アイヌエイヌピタラ ノイネ ウナㇻペ トゥイマノックㇱ=人をじゃまに思っているらしく,おばさんはプンとあちらを向いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuymaturi
- トゥイマトゥリ 【他動】[tuyma-turi 遠い・…を伸ばす](刀)を遠くに伸ばす。 (次の言い回しの中で) tuymaturi hanketuri トゥイマトゥリ ハンケトゥリ (刀)を遠くにかざし近くにかざす。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu ruwe ne アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス ルウェ ネ 私は私の太刀つくりの山刀を遠くにかざし近くにかざして悪神を払う舞いをしながら(彼に)あぶない目に会ったことの見舞いを言った。(HK民話) ☆参考 男子の舞いの所作の一つ。 低い声をふるわせながら、 刀を右手に持ち、 切っ先を上にまっすぐ立ててかざし、 腕を伸ばしたり縮めたりする。 悪神を払う所作だと言われている。 {E: to stretch out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuymauske
- トゥイマウㇱケ 【tuyma-uske】 遠い所. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuypa
- トゥイパ 【tuypa】 切る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuypa
- トゥイパ 【他動】[複](単は tuye トゥイェ) ①(二人以上が/二つ以上を)…を切る。 ② ☞ram(u) tuypa ラム/ラㇺ トゥイパ {E: ①to cut… (pl.).②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuypa
- トゥイパ §475.ただれる;びらんする(1)tuypa〔túǐ-pa とぅイパ〕[tuy-pa(きれぎれになっている、ぼろぼろに切れている、 tuy きれる、-pa 複数語尾)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuypaatat
- トゥイパアタッ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(10) tuypa-atat (tuy-pa-a-tat)「トゥイパアタッ」⦅屈斜路⦆切り身干し。 (出典:知里動物編、方言:)
- tuypapa
- トゥイパパ 【他動】[複複](単は tuye トゥイェ、 複は tuypa トゥイパ)(二人以上が皆/二つ以上を皆)切る。 {E: to cut… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuypatuypa
- トゥイパトゥイパ 【他動】[tuypa-tuypa …を切る[複]・(重複)](二人以上が/二つ以上を)何回もくり返し切る、 切りきざむ、 めった切りにする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuypatuypa
- トゥイパトゥイパ 【tuypa-tuypa】 切り刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyrap(-u)
- トゥイラㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(37)腹びれ tuy-rap(-u)〔túǐ-rap とぅイラㇷ゚〕[tuy(腹)+rap(翼)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tuysam
- トゥイサㇺ 【位名】[tuy-sam (切る/切れることを表す語根)・…のそば] …のそば、 (斜めになっている所の)…のそば。 iwa tuysam/etanne maw/káne may ne/ciwnu イワ トゥイサㇺ/エタンネ マウ/カネ マイ ネ/チウヌ [雅]岩山のそばを長い神の息吹が金(かね)の響きのように流れてくる。(S自作のウポポ) {E: near; beside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- u-wao
- ウワオ 【間投】踊り歌のはやしの一部。 {E: musical accompaniment to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uakikor
- ウアキコㇿ ☞uwakikor ウワキコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- uamkir
- ウアㇺキㇼ 【u-amkir】 顔見知り(である).▷ウ=互い アㇺキㇼ=知っている タネポ エチ・ウヌカㇻ ペコㇿ ク・ヤイヌ ア コㇿカ ヘンパラ ワノ エチ・ウアㇺキㇼ ワ エチ・オカ ヒ アン=今初めてお前たちが顔を合わせるような気がしたがいつから顔見知りになっていたのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- uamkire
- ウアㇺキレ 【u-amkir-re】 紹介する.▷ウ=互いに アㇺキㇼ=知っている レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- uanun
- ウアヌン ☞uwanun ウワヌン (出典:田村、方言:沙流)
- uariapa
- ウアリアパ §374.しきゅう(子宮)(3)uari-apa〔u-á-ri-a-pa ウあリアパ〕[uari(出産する)+apa(戸口)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uarke
- ウアㇻケ ☞uwarke ウワㇻケ (出典:田村、方言:沙流)
- uarkiso
- ウアㇻキソ 【u-ar-ki-so】 隣り合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- uatokatu
- ウアトカトゥ 【u-at-o-katu】 系列,系統の様子. ▷ウアト=ちりばめる カトゥ=様子(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uaynukor
- ウアイヌコㇿ ☞uwaynukor ウワイヌコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- uciciwkina
- ウチチウキナ §181 ハマエンドウ (5) uciciw-kina (u-cí-ciw-ki-na)「ウちチウキナ」[ウチチウのなる草] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ucikam(-i)
- ウチカㇺ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(2)uci-kam(-i)〔ú-či-kam うチカム〕⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ucinkorosi(-an)
- ウチンコロシ §448.すわる(座る)(13)あぐらをかく ucinkorosi(-an)〔u-číŋ-ko-ro-ši ウちンコロシ〕[u-(互いの)+cin(足)+koro(もつ)+-si(複数語尾)]⦅マオカ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ucipekusa
- ウチペクサ 【自動】[u-cip-e-kusa 互い・舟・で・(人)を川を渡す] 一緒に舟で川/海を越えて行く。 {E: to cross a river or the seas together in a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uciskarpa
- ウチㇱカㇻパ 【自動】[複](単は用例がない)[u-cis-kar-pa 互い・泣く・する/させる・[複]](初対面の女性同士が)互いに手を取り合って泣いて喜びを表す(挨拶の一種)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ucistaspare
- ウチㇱタㇱパレ 【u-cis-taspa-re】 互いに泣く(再会を喜んたり,別れを惜しんだりして). (出典:萱野、方言:沙流)
- uciw-itara
- ウチウイタラ 【自動】[u-ciw-itara 互い・にささる・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅](いくすじもの光が)互いに反射し合いきらめき合う。 otu imeru/ore imeru/sukustoy kunne/uciw'itara オトゥ イメル/オレ イメル/スクㇱトイ クンネ/ウチウイタラ [雅]何本もの光が真昼の明るい光のように互いに反射しきらめき合っている。(Sユーカラ) ☆参考 wi ウィ という発音がないため、 w ウ と i イ の間で音節を分けて発音している。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uciw-ninkari
- ウチウニンカリ 【名】[u-ciw-ninkari 互い・にささる・耳環]細い金属の両端が合わさって輪になっている耳環。(W) (S) ☞ninkari ニンカリ (出典:田村、方言:沙流)
- uciwpare
- ウチウパレ 【他動】[u-ciw-pa-re 互い・に刺さる・[複]・させる](次の表現で) otu tapkanru ore tapkanru uciwpare オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル ウチウパレ 踏舞(両腕を広げて斜め上へかざし少し動かしながら一歩一歩進んで行く舞い)を何回も何回もくり返した。(W神謡語り) {E: to repeat over and over again.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ucokcoksekar
- ウチョㇰチョㇰセカㇻ 【u-cok-cok-se-kar】 接吻しあう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ucokcoksekar(-an)
- ウチョㇰチョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(11)ucokcoksekar(-an)〔u-čók-čok-se-kar ウちょㇰチョㇰセカㇻ〕[u(お互いを)+cokcoksekar(くちずけする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ue(-an)
- ウエ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(9)u-e(-an)〔u-é ウえ〕[u(お互いを)+e(食う);共食いする]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uehsani
- ウエㇸサニ §016.子孫(17)ueh-sani〔u-éh-sa-nì ウえㇸサニ〕⦅マオカ⦆人食いの子(悪口に用いる)。[<u(互いを)+e(食う)+-p(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uesinnaoka
- ウェシンナオカ 【u-e-sinna-oka】 別々にいる,別々に暮らす. ▷ウ=互いに ウェ=それ シンナ=別々 オカ=いる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uhao
- ウハオ 【間投】(踊り歌のはやしの一部。) {E: musical or song accompaniment for dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhasekoyki
- ウハセコイキ 【自動】[u-has-e-koyki 互い・柴木・で・…をたたく] 互いに柴木でたたき合う。 pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhawepopo
- ウハウェポポ 【u-hawe-popo】 大勢でがやがや騒ぐ. ナイクスン(ナイクㇱ ウン) アチャポ オサッ エトコホ タ スマウコㇿ ヤㇰ ア・イェ アクス コタヌン(コタン ウン) ウタㇻ ウハウェポポ パ コㇿ ナイ トゥラシ アㇻパ ア ワ=沢の向かいのおじさんがオサツ沢の奥の方で熊を獲ったということで村人たちは大勢でがやがや騒ぎながら沢を登って行ったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhawtaroyse
- ウハウタロイセ 【u-haw-taroyse】 騒がしい,騒々しい声が聞こえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhaye
- ウハイェ 【u-haye】 足りない,不足している. チセニ ウウォマ ワ アン クニ ク・ラム アㇷ゚ポンノ ウハイェ ノイネ ネ ナ アㇻパ ワ トゥイェ ワ エㇰ ヤン=家を建てる材料が揃っていると私は思っていたが少し足りない,行って伐って来なさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhayokkoturpa
- ウハヨッコトゥㇽパ 【自動】[複](単は用例がない)[u-hayok-ko-turpa 互い・武装・に・…をのばす[複]] 皆で武装する。 {E: for everyone to be armed (with weapons).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhayta
- ウハイタ 【自動】[u-hayta 互い・に及ばない] ①(そろっているはずのものが)数が足りない。 urepeci uhayta ウレペチ ウハイタ 足の指が足りない(三本とか四本とかしかない)。(S) ②上下の差別がある(?) iteki umonpok ta uhayta no yaynu イテキ ウモンポㇰ タ ウハイタ ノ ヤイヌ 上下のわけへだてや差別をして考えるな。(S独話) {E: ①for the number of something to be lacking; insufficient. ②for there to be discrimination, distinction between upper and lower, superior and inferior.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhayta
- ウハイタ 【u-hayta】 足りない(揃っているべきものが).至らない. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ.その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒著ですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhcikan(m-i)
- ウㇷチカン §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(4)uhci-kan(m-i)〔úh-či-kan うㇷチカン〕[uhci(?)+kan(<kam肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhekote(-an)
- ウヘコテ §034.結婚(する)(15)uhekote(-an)〔u-hé-ko-te ウへコテ〕⦅ホロべツ⦆夫婦になる。[u-hekote(添い・あう)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uhekotpa
- ウヘコッパ 【自動】[複](単は uhekote ウヘコテ) 互いに連れ添う、 一緒に暮らす。 heru a=unúhu patek turano tun a=ne wa uhekotpa=an wa oka=an ヘル アウヌフ パテㇰ トゥラノ トゥナネ マ ウヘコッパアン マ オカアン 私は(父はいなくて)ただ母だけと二人で一緒に暮らしていた。(W神謡語り) {E: to be married; live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhetukpare
- ウヘトゥㇰパレ 【自動】[u-hetukpa-re 互い・生まれる(複)・させる]皆が生まれる。 oro wa/uhetukpare p/aynu ne kusu オロ ワ/ウヘトゥㇰパレㇷ゚/アイヌ ネ クス そこから人間が生まれるのですから。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uheturaste
- ウヘトゥラㇱテ 【自動】[u-he-turas-te 互い・頭・…に沿って上る・させる] 一緒に暮らす。 a=yupíhi an wa tun a=ne wa uheturaste=an wa oka=an アユピヒ アン マ トゥナネ ワ ウヘトゥラㇱテアン マ オカアン 私には兄がいて私たちは一緒に暮らしていた。(W民話) ☆参考 uhekote ウヘコテ とも言う。 {E: to be married; live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhkaponi
- ウㇷカポニ §281.くるぶし(踝)(1)uhka-poni〔úh-ka-po-ni うㇷカポニ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhonnayke
- ウホンナイケ §755.むね(胸)(2)胸腔 uh-onnayke〔úh-on-naǐ-ke うㇷ・オンナイケ〕[uh(?)+onnayke(内部)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhoppa
- ウホッパ 【u-hoppa】 別れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhoppa
- ウホッパ 【自動】[u-hoppa 互いに・を置いていく] 別々に去る(夫婦等が)。 {E: to leave separately (eg. a married couple).} (出典:田村、方言:沙流)
- uhopunpare
- ウホプンパレ 【自動】[複](単は用例がない)[u-hopunpa-re 互いを・起き上がる/立ち上がる[複]・させる](二人以上が皆) いっせいに起き上がる/立ち上がる。 {E: to get, stand up together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhsinamponetokay
- ウㇷシナンポネトカイ §566.ねる(寝る)(4)腹這いになる uhsi-nampo-netokay〔úh-ši-nam-po-ne|o-káǐ うㇷシ・ナンポ・ネ・オカイ〕[uhsi(うつぶす)+nan(顔)+-po(指小辞)+ne(になって)+okay(いる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhsiponehetukuhekaci
- ウㇷシポネヘトゥクヘカチ §354.うつぶせに生れた赤ん坊;腹位で娩出した子uhsipone-hetuku-hekaci〔úh-ši-po-ne|he-tú-ku|he-ká-či うㇷシポネ・へとぅク・へかチ〕[うつ伏せに・生れた・子]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhunak
- ウフナㇰ 【位名】このごろ(一、 二週間前から今まで)。 uhunak wano ウフナㇰ ワノ 「このごろから」(=このごろになって)、 最近。 uhunak wano mákip hawke a hawke a ruwe an un ウフナㇰ ワノ マキㇷ゚ ハウケ ア ハウケ ア ルウェ アヌン (彼は)このごろどうしたのか弱々しいねえ。(S) tap uhunak タㇷ゚ ウフナㇰ ついこのごろ。(W) (S) tap uhunak wano sirmeman タㇷ゚ ウフナㇰ ワノ シㇼメマン このごろはめっきり涼しくなった。(W) {E: recently (within the previous one to two weeks).} (出典:田村、方言:沙流)
- uhunak
- ウフナㇰ 【uhunak】 この頃. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhunak uhunak
- ウフナㇰ ウフナㇰ 【uhunak uhunak】 たびたび. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhunak wano
- ウフナㇰ ワノ 【uhunak wano】 近頃:数日前から今まで. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuyka
- ウフイカ 【uhuy-ka】 燃やす,焼く. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuyka
- ウフイカ 【他動】[uhuy-ka 燃える・(他動詞化)] …を燃す、 …を燃やす、 …を焼く、 …をこがす。 kanpi uhuyka カンピ ウフイカ 紙を燃す。 wenakun k=úhuyka hene ki? ウェナクン クフイカ ヘネ キ? (雑草が次々に生えてきてどうにもならない、 )しかたがないから燃やしてでもしまおうかな。(S) ☆参考 調理ではなく、 ものを燃やしたりこがしたりすることを言う。 調理して焼くことは ma マ。 {E: to burn, roast…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuynicica
- ウフイニチチャ 【uhuy nicica】 焼け跡のハギとかカヤの根. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuysuma
- ウフイスマ 【名】[uhuy-suma 燃えた・石] 軽石。 {E: pumice.} (出典:田村、方言:沙流)
- uhuywaisam
- ウフイワイサㇺ 【uhuy wa isam】 燃え尽きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uimakta
- ウイマㇰタ 【副/(位名+格助)】[u-imak-ta 互い・の後・に] 次々に子孫代々、 代々何代にも続いて。 {E: over many generations.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uirkar
- ウイㇼカㇻ §011.身内 血縁の者(14)uirkar〔ú-ir-kar ウいㇼカㇻ〕⦅H.⦆。①互いに血のつながりをもつ;親類同志である。(→ユ研Ⅱ, p312)。②親類ずきあいをする⦅ホロべツ⦆。[u-(互い)+irkar(に血のつながりをもつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uiruwakikoro
- ウイルワキコロ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(6)u-iruwaki-koro〔u-í-ru-wa-ki-ko-ro ウいルワキコロ〕⦅シラウラ⦆兄弟同士の関係にある。[u-(互い)+iruwaki(兄弟を)+koro(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uirwak(-i)
- ウイㇼワㇰ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(9)u-irwak(-i)〔u-ír-wak ウいㇼワㇰ〕⦅ホロべツ⦆①兄弟;②姉妹[u-(互い)+irwak(兄弟姉妹)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uirwakikor
- ウイㇼワキコㇿ 【自動】[u-irwaki-kor 互いを・兄弟姉妹[所]・を持つ]☆[発音]ウイㇽワキコㇿ。 ①兄弟姉妹の関係にある。 ②(名詞として)兄弟姉妹。 ☆参考 兄弟、 兄妹、 姉妹、 姉弟などの関係を区別せずに言う。 uyupikor ウユピコㇿ 兄弟/兄妹である、 usakor ウサコㇿ 姉妹/姉弟である、 uwakikor ウワキコㇿ 兄弟/姉弟である、 umatakikor ウマタキコㇿ 姉妹である。 {E: ①to have, be brothers and sisters. ②brothers and sisters.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uirwakne
- ウイㇼワㇰネ 【自動】[u-irwak-ne 互いの・兄弟姉妹・である] 兄弟姉妹である。 uirwakne utar ウイㇼワㇰネ ウタㇻ[名]兄弟姉妹という関係にある人。 ☆発音 ウイㇽワㇰネ。 ☆参考 兄弟、 兄妹、 姉妹、 姉弟などの関係を区別せずに言う。 {E: to be brothers and sisters; siblings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uirwakne
- ウイㇼワㇰネ 【u-irwak-ne】 きょうだいである(男女の別なく). (出典:萱野、方言:沙流)
- uirwakneutar
- ウイㇼワㇰネウタㇻ 【u-irwak-ne utar】 きょうだい:兄弟姉妹. (出典:萱野、方言:沙流)
- uitakniwkeste
- ウイタㇰニウケㇱテ 【自動】[u-itak-niwkes-te 互い・話す・し損じる・させる] 互いに言うことを聞かない、 折り合いがつかない、 けんか別れになる。 {E: not-to-mutually; break off relations with each other after an argument.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uitakniwkestepa
- ウイタㇰニウケㇱテパ 【自動】[複](uitakniwkes ウイタㇰニウケㇱ は単複の区別なし)(皆が)互いに言うことを聞かない、 折り合いがつかない、 けんか別れになる。 {E: for everyone to not listen to what the other said; not being able to agree with each other; break off relations with each other after an argument.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uitaknu
- ウイタㇰヌ 【自動】[u-itak-nu 互い・言葉・を聞く] 互いに/一方が他方の言うことを聞く、 同意する。 {E: to agree; obey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uka
- ウカ 【位名】[u-ka 互い・の上] 互いの上。 uka ta ウカ タ 互いの上に、 一つの上にまた一つ、 重なって/重ねて。 uka ta ári ウカ タ アリ [互いの上・に・…を置く[複]]一つの…の上にもう一つの…を置く、 (二つ以上の)…を重ねる。(W) {E: one on top of another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uka
- ウカ 【uka】 堅雪. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaciw
- ウカチウ 【自動】[u-kaciw 互い・を槍等でつく](棒や槍などを、 ねらいを定めて投げて)互いに突き合う/刺し合う、 一方が他方を突く/刺す。 {E: to strike, hit, stab each other (with a stick, spear etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaekone
- ウカエコネ 【u-ka-e-kone】 倒壊する. トオㇷ゚ トゥイマ シッタ(シㇼ タ) シㇼシモイェ ユㇷ゚ケㇷ゚ アン ワ シサㇺ マチヤ ウカエコネ シコㇿ アン パハウ ク・ヌ=ずうっと遠い所で強い地震があって和人の町が倒壊したという噂を私は聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaekonere
- ウカエコネレ 【u-ka-e-kone-re】 壊す. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaepita
- ウカエピタ 【他動】[u-ka-e-pita 互い・の上・その頭(先)・をほどく][雅]…を次々に皆ほどく。 isina atu/ukaepita イシナ アトゥ/ウカエピタ [雅]しばってあるひもを何カ所もみなほどいた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaeraye
- ウカエライェ 【他動】[u-ka-e-raye 互い・の上・に・…を行かせる] 近道して尾根や沢の上の方を横切って行く。 ☞sítu-ukaeraye シトゥウカエライェ、 iwor-ukaeraye イウォㇿ ウカエライェ {E: to take a shortcut across a mountain ridge or mountain stream.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukaeroski
- ウカエロㇱキ 【他動】[u-ka-e-roski 互い・の上・に・…を立てる] …を積む/二つも三つも重ねる/積み重ねる。 {E: to pile up (on)…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukakusno
- ウカクㇱノ 【副】[u-ka-kus-no 互い・の上・を通る・(副詞形成)] 同じ所を二度通って。 ukakusno paye ruwehe an ウカクㇱノ パイェ ルウェヘ アン 同じ所を二度通って行った跡がある=足跡が重なっている。(S) káha ukakusno kar カハ ウカクㇱノ カㇻ (かごを編むのに)同じ所を二度編んである。(S) ukakusno a=ninninu ウカクㇱノ アニンニヌ 同じ所を二度縫ってある。(S) {E: through the same place twice.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukakuspare
- ウカクㇱパレ 【他動】[u-ka-kus-pa-re 互い・の上・を通る・(複)・させる](次の慣用表現の中で)…を何回もくり返す。 otu tapkanru/ore tapkanru/ukakuspare オトゥ タㇷ゚カンル/オレ タㇷ゚カンル/ウカクㇱパレ [雅]何回も何回も両手を広げてかざし一歩一歩進んでいく舞いをくり返した。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukampare
- ウカンパレ 【他動】[u-kampa-re 互い・にかぶさる[複]・させる](三枚以上)を重ね合わせる。 {E: to lay…on top of…(more than three).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukamure
- ウカムレ 【他動】[自動使役][u-kamu-re 互い・にかぶさる・させる](二枚)を重ね合わせる。 {E: to lay one on top of another.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukamure
- ウカムレ 【u-kamure】 重ねる,重ね合わせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukanniwkes
- ウカンニウケㇱ 【自動】[u-kar-niwkes 互い・…をする/打つ・し損なう] 勝負がつかない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukao
- ウカオ 【他動】[u-ka-o 互いの・上・に置く] …をしまう。 anun ek na su ukao yan アヌン エㇰ ナ ス ウカオ ヤン お客が来たから鍋をしまいなさい。(S) {E: to put away…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukao
- ウカオ 【u-ka-o】 積み上げる.▷ウ=互いに カ=上に オ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- ukao
- ウカオ 【ukao】 しまう,片づける. レラ アㇱ ノイネ シリキ ナ エ・サッケ キナ アプッキ コカㇻカリ ワ ウカオ ワ アヌ=風が吹いて来るようなので,お前が干した山菜を簾に包んでしまっておけ.イチャッケレ ㇷ゚ アナㇰネ イテキ ウカオ ノ アヌ ワ ホクレ フライェ=汚ない物はしまっておかないで早く洗え.エ・ミピヒ イテキ チャッチャリ ノ ウカオ ワ アヌ=お前の着物を散らかしておかないでしまっておけ.メノコ アナㇰネ ケㇺ ヌイト エイワンケ オカヘ イランマカカ シッチャㇱヌレ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコカㇻカリ ワ ウカオ ㇷ゚ ネ ナ=女というものは針と糸を使った後もきれいに掃除をしてなんでもまとめて包んでしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaomare
- ウカオマレ 【他動】[u-ka-oma-re 互い・の上・に入る・させる] 組み合わせに重ねる。 {E: to combine together one on top of another.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukaoraypa
- ウカオライパ 【自動】[u-ka-o-raypa 互い・の上・に・行く] ここの仕事が終わった人が手伝いに行く。 ☞ka(si) oraye カ(シ) オライェ {E: for someone who has finished their work to go to help someone else.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukaosma
- ウカオㇱマ 【自動】[u-ka-osma 互い・の上・にのる] 重なる、 たまる、 はかどる。 okkayo anak itak ukaosma ka koyaykus オッカヨ アナㇰ イタㇰ ウカオㇱマ カ コヤイクㇱ「男は言葉がはかどらん」(語彙調査の質問がどんどん進まない)。(W) {E: to progress.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukaosmare
- ウカオㇱマレ 【他動】[u-ka-osma-re 互い・の上・にのる・させる] …を上へ上へと入れてふやしていく、 …をためる、 (仕事)をたくさん次々に片づけていく=(仕事)がはかどる/できていく。 wakka ponno ponno ta wa ukaosmare ワッカ ポンノ ポンノ タ ワ ウカオㇱマレ 水を少しずつ汲んでためる。(S) hempara ukaosmare siri ne? ヘンパラ ウカオㇱマレ シリ ネ? (仕事が)いったいいつできるんだろう(主語は仕事をする人)。(S) {E: to progress with (one's work)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaosmare
- ウカオㇱマレ 【u-ka-osma-re】 溜(た)める. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukarankepa
- ウカランケパ 【u-karanke pa】 近づき合う. フウーン ウウォシッコテパ ワ ネ ノイネ ネユン ポーカ ウカランケパ ルスイ シリ=ああそうか,惚れ合っているらしくなんとかかんとかして近づき合いたい様子だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukarino
- ウカリノ 【副】[u-kari-no 互い・に代わる・(副詞形成)] 皆で代わるがわる(?)。 ranma ene aapte hi ukarino a=nu hawe ne ランマ エネ アアㇷ゚テ ヒ ウカリノ アヌ ハウェ ネ いつもそんなふうに、 もうだめだということを来る人来る人皆言って(私たちは)聞くのだなあ。(S) {E: for everyone to alternate, take turns.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukasmare
- ウカㇱマレ 【他動】[u-kasma-re 互い・残す・させる] いろいろなものを少しずつ残す。 ukasmare wa ári ウカㇱマレ ワ アリ いろいろなものを少しずつ残しておきなさい。(大根、 人参、 こんにゃく等を一緒に煮るとき、 一種類から一つずつでも、 なるべく全部から残すようにする)。(S) {E: to put aside small portions of various foods, etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukasuy
- ウカスイ 【自動】[u-kasuy 互い・を助ける/手伝う] ①助け合う、 手伝い合う、 ここの仕事を終わった人が他の人のを手伝う。 ②(副詞的に)助け合って。 ukasuy e ウカスイ エ 助け合って食べる。(S) {E: ①to help each other. ②mutual help.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukasuy
- ウカスイ 【u-kasuy】 手伝い合う. タパン ポン トイ トゥン ネ ワ エチ・ウカスイ ワ ネ ヤㇰネ トゥナㇱノ エチ・キナカㇻ オケレ ナ ホクレ イキ ヤン=この小さい畑,ふたりで手伝い合うならば早く草取りが終わるから早くしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukata
- ウカタ 【位名+助詞】(=uka ta ウカ タ) ☞uka ウカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukataan
- ウカタアン §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(16)ukataan〔u-ká-ta-an ウかタアン〕[u(お互い)+ka(の上)+ta(に)+an(ある、いる)、‘重なりあっている']⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukataanu
- ウカタアヌ 【u-ka-ta-anu】 重ねる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukataari
- ウカタアリ 【u-ka-ta-ari】 重ねる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukatarayranke
- ウカタライランケ 【u-ka-ta-ray-ranke】 相ともに死ぬほど. ア・ウナㇻペヘ オトゥ イワンパ オレ イワンパ ソモ ア・ヌカㇻ アイネ ソモカ ア・ヌカㇻ クナㇰ ア・ラム ロㇰ ペ エㇰ カネ イキ.エアシリ カ ウカタライランケ チサナアナ(チㇱ・アン ア ・アン ア)=私の叔母,何年も何年も会わないでいた.まさか見ると思わないでいたのに突然来た.本当にお互いの体の上に死んだかと思うほどに泣き崩れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukateomare
- ウカテオマレ 【u-kat-e-omare】 互いに好きになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukattuyma
- ウカットゥイマ 【u-kat-tuyma】 間をあける. ウカットゥイマノ エトイタ=間をあけて蒔け.ウカットゥイマノ ポコㇿ=間をあけて子供を産む.ウカットゥイマノ ネ ヤッカ ピㇼカ ナ エノタヌカㇻ(エン・ホタヌカㇻ) アニー=間が遠くてもいいので私の様子を見に来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukattuymano
- ウカットゥイマノ 【副】[u-kat-tuyma-no 互い・姿・遠い・(副詞形成)] 互いに遠く離れて、 たまに、 長い間をおいて。 ukattuymano pisi kor an ウカットゥイマノ ピシ コラン 「間遠く(あいだとおく)きいている」(=途切れ途切れに質問している)。(W) ukattuymano sine pa arsuyne ne ya tusuy ne ya patek ek ウカットゥイマノ シネ パ アㇻスイネ ネ ヤ トゥスイ ネ ヤ パテㇰ エㇰ (彼は)長い間をおいて一年に一度か二度だけ来る。(S) {E: occasionally leave a long break; separate from each other for awhile at times} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukauk
- ウカウㇰ 【u-ka-uk】 綾取り(する). フチ エ・ヌー.カニッ オㇿ ワ ポンノ カ クㇰ(ク・ウㇰ) ナ アニー.ク・サハ トゥラ ウカウㇰ・アン ナ=おばあちゃん聞こえるかい.糸を掛ける棒から少し糸を取るよ.お姉ちゃんと綾取りするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukauka
- ウカウカ 【uka-uka】 継ぎ当て(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- ukauka
- ウカウカ 【uka-uka】 縫う:粗縫いする,しつけ縫いする. エコモ ワ ウカウカ=折り込んで縫え.セㇷ゚ ウㇱケ エココモ ワ ウカウカ ワ アヌ=広いほうを折り込んで縫いつけておけ.ク・コロペㇾ(ク・コㇿ オペㇾ) メノコ エ・ネ ナ ク・モウリヒ イキリ ヘチャウェ ウㇱケ ウカウカ ワ エン・コレ=孫娘よ,お前は女だから私の肌着の縫い目の綻びた所を粗縫いしてくれ.*祖母テカッテは孫娘である私の姉にこう言っていたものだった.ウカウカという言葉は,上手でなくてもいいよ,という意味を含んだ時の言葉である. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaun(-an)
- ウカウン §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(15)u-ka-un(-an)〔u-ká-un ウかウン〕[u(互い)+ka(の上)+un(にある);かさなりあう]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukawka
- ウカウカ 【他動】[uka-uka すくって縫う(?)・(重複)] 一針一針すくって縫う(手前へばかり抜く、 手前と向こうへ抜いてさすのではない)。 {E: to sew…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukay
- ウカイ 【自動】[u-kay 互い・をおぶう] しわがよっている。 kapuhu ukay カプフ ウカイ 皮膚(ヒフ)にしわがよっている。 sikkapu ukay wa inkar ruwe pirka シッカプ ウカイ ワ インカㇻ ルウェ ピㇼカ まぶたが二重になっていて目元がパッチリしている。(S) {E: to be wrinkled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaymimak
- ウカイミマㇰ 【ukay-mimak】 八重歯. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukaynimak
- ウカイニマㇰ 【名】[u-kay-mimak 互い・をおぶう・歯] 八重歯。 {E: a double tooth.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukaynimak(-i)
- ウカイニマㇰ §582.は(歯)(26)やえば(八重歯) ukay-nimak(-i)〔u-káǐ-ni-mak ウかイ・ニマㇰ〕[u(お互いを)+kay(背負う)+nimak(歯);背負いあっている歯]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukaypaimak(-i)
- ウカイパイマㇰ §582.は(歯)(27)やえば ukaypa-imak(-i)〔u-káǐ-pa-i-mak ウかイパ・イマㇰ〕[u(互いを)+kay(背負う)+-pa(動詞語尾、複数を示す)+imak(歯)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukayukay
- ウカユカイ 【自動】[u-kay-ukay 互い・をおぶう・(重複)] たくさんしわがよっている。 nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ 顔の皮膚がしわしわになっている、 顔にしわがたくさんある。 nanuhu epitta nankapu ukayukay ナヌフ エピッタ ナンカプ ウカユカイ 顔じゅう顔の皮がしわだらけだ。(S) e=nucittek e=nanuhu ukayukay earkinne ki ruwe an! エヌチッテㇰ エナヌフ ウカユカイ エアㇻキンネ キ ルウェ アン! あなたは年取ってあなたの顔はしわがずいぶんよったねえ。(S) ☞ukay ウカイ {E: to be very wrinkled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukenasipuste
- ウケナシプㇱテ §227 エゾスグリ (2) ukenasipuste (u-ké-na-si-pus-te)「ウけナシプㇱテ」[u(お互いを)kanasi(木原)pa(のかみ)us(に生える)te(させる)p(もの)、“木原の向こうへ行くと群がって生えているもの”] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukenasipuste
- ウケナシプㇱテ §228 トガスグリ (3) ukenasipuste (u-ké-na-si-pus-te)「ウけナシプㇱテ」[→§227、(2)] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukesanpa
- ウケサンパ 【自動】[u-kesanpa (< kes-anpa) 互い・を追いかける] ①追いかけっこをする、 一方が他方を追いかける。 ②(名詞として)追いかけっこ。 aynu kimun kamuy kes anpa wa upas upun uwesinoye hi a=ye hi ukesanpa ne ruwe ne awa アイヌ キムン カムイ ケサンパ ワ ウパスプン ウウェシノイェ ヒ アイェ ヒ ウケサンパ ネ ルウェ ネ アワ 人間を熊が追いかけて雪ぼこりが渦巻くことを言うのが追いかけっこなのですが。(HK民話の中での説明) ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ {E: ①to run after; chase; pursue (v.). ②a chase; a pursuit (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uki(-an)
- ウキ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(2)u-ki(-an)〔u-kí ウき〕[u(お互いを)+ki(する)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukikosma(-an)
- ウキコㇱマ §476.だっきゅう(脱臼);骨ちがい(1)ukikosma(-an)〔u-kí-koš-ma ウきコㇱマ〕[u(互い)+ko(に)+ik(関節)+osma(に入る、はまる、ぶつかる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukimatekka
- ウキマテッカ 【u-kimatek-ka】 皆を驚かせる.▷ウ=互い キマテㇰ=驚く,騒ぐ カ=させる ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) しものあ セコㇿ ア・イェ ウナㇻペ サンペムㇽセ ワ アチャポ ウタㇻ ウナㇻペ ウタㇻ ウキマテッカ ワ ホユッパ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=私が子供の頃シモノアというおばさんがひきつけを起こしおじさんやおばさんが驚いて走ったのを私は見た記憶がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukirare
- ウキラレ 【自動】[u-kira-re 互い・逃げる・させる] みんなで逃げる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ukirepumpasi(-an)
- ウキレプンパシ §448.すわる(座る)(14)あぐらをかく ukirepumpasi(-an)〔u-kí-re-pum-pa-ši ウきレプンパシ〕[u-(互いの)+kir(足を)+-e-(そこに)+pumpa(持ちあげる)+si(複数語尾)]⦅S.⦆【雅―PIL, p.192】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ukiror(u)pakte
- ウキロㇿパㇰテ/ウキロルパㇰテ 【自動】力くらべをする。 ☆参考 おこしくら(起こし比べ)、 しょいくら(背負い比べ)なども含む。 {E: to compare strengths.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukirorpakte
- ウキロㇿパㇰテ 【u-kiror-pakte】 力くらべ(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- ukirosere(-an)
- ウキロセレ §448.すわる(座る)(41)あぐらをかく ukirosere(-an)〔u-kí-ro-se-re ウきロセレ〕[u(両方の)+kir(足を)+hosere(背中合わせにする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uko-cicawrototo
- ウコチチャウロトト 【他動】[uko-ci-caw-rotot-o 一緒に・される・(擬音の語根)・(小きざみな音や刺激の連続を表す接尾辞)・(他動詞形成)] 全体チカチカとしみて痛い(ひびがきれているところに風が当たったり薬をつけたりしたために)。 {E: to sting and hurt all over.} (出典:田村、方言:沙流)
- uko-cipattankenere
- ウコチパッタンケネレ 【自動】[uko-cipattankenere 皆一緒に・はじける](煎っているものが)皆はじけてしまう。 hńta kus puta e=omare ka somo ki no eseyreka híne uko-cipattankenere wa isam siri an? フンタ クㇱ プタ エオマレ カ ソモ キ ノ エセイレカ ヒネ ウコチパッタンケネレ ワ イサㇺ シリ アン? どうしてふたをしないで煎って、 皆はじけてしまったじゃないか。(S) {E: to be (split) open; for all to burst open.} (出典:田村、方言:沙流)
- uko-eoripak
- ウコエオリパㇰ 【他動】[uko-e-oripak 一緒に・…に・かしこまる] …に対し皆でかしこまる、 …を皆で敬まってへりくだり慎しむ。 ☞eoripak エオリパㇰ {E: for everyone to have profound respect for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uko-koeramewnin
- ウココエラメウニン 【他動】[uko-koeramewnin 一緒に・…に気づかない](皆/二人とも)に気づかない、 …(皆/二人とも)がいることを知らない。 te pakno a=eci=ukó-koeramewnin wa oka=an pe ne a p テ パㇰノ アエチウココエラメウニン マ オカアン ペ ネ アㇷ゚ 今まで私たちはあなた方がいることを知らないでいたが。(W民話) a=i=úko-koeramewnin wa oka=an アイウココエラメウニン マ オカアン 私たちは知られないでいた。(W民話) {E: to not know (that someone is there)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uko-nucaktek
- ウコヌチャㇰテㇰ 【自動】[uko-nucaktek 一緒に・心が明るく楽しい] 皆で楽しく遊ぶ。 {E: for everyone to happily play together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoani
- ウコアニ 【他動】[uko-ani 一緒に・…を手に持つ] …を一緒に(手に)持つ。 ☞ani アニ {E: to have, hold, carry…together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoapapu
- ウコアパプ 【u-ko-apapu】 互いに注意する,これからそうしてはいけません. ▷ウ=互いに コ=それ アパプ=注意される,他人から注意を受ける,諭される.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoapkas
- ウコアㇷ゚カㇱ 【u-ko-apkas】 往来(する). オンネ・アン コㇿ ヘル ウコアㇷ゚カㇱ ポカ ケヤイオチㇱチㇱレ(ク・エヤイオチㇱチㇱレ) ク・ケマハ カ アㇻカ=年をとるとただの往来も私自身大儀になった,足も痛いし.ウウタリ アナㇰネ ネユンポカ ウサㇺオウペカレ ウタサロㇱキ サㇰノ ウコアㇷ゚カㇱ ペ ネ ナ=親戚同士はなんとかして助け合いをして対立することなく行き来するものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoasunnu
- ウコアスンヌ 【u-ko-asur-nu】 互いに噂を聞く,相手の噂を聞く.▷ウ=互い コ=〜に対して アスㇽ=噂 ヌ=聞く トゥイマ コタン シペチャㇻ ウン エ・アㇻパ ウカットゥイマ ノ ネ ヤッカ ピㇼカ ナ テㇱコ ポカ エン・コレ.ウコアスンヌ ポカ ア・キ ナ=遠い村静内へお前は行く,間が遠くてもいいからことづけだけでも私にくれ.互いに噂を聞くだけでもするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukocaranke
- ウコチャランケ 【u-ko-ca-ranke】 話し合い・相談・談判(する):お互いに思っていることを言葉として下ろし,皆に聞いてもらう.文句やいいがかりでなく話し合いをしようという意味.▷ウ=互い コ=〜に対して チャ=言葉 ランケ=下ろす ウクラン イクソ オッタ(オㇿ タ) ウトゥルン(ウトゥㇽ ウン) アチャポ コタンケスン(コタンケㇱ ウン) クㇽ トゥラ ウコイキ ワ コタンケスンクㇽ ポロピロ.ウコチャランケ ユㇷ゚ケ ウトゥルン アチャポ イヤシンケ(イアシンケ) ヤㇰ ア・イェ ワ=昨夜の酒宴の席で,道路の西側のおじさんと村の下端のおじさんがけんかをして村の下端のおじさんが大怪我をした.強談判があって道の西側のおじさんが償いをしたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukocipkuta
- ウコチㇷ゚クタ 【u-ko-cip-kuta】 わざと舟をひっくり返す. ケㇱパ ケㇱパ シシㇼムカ ニㇷ゚タニ コタン タ チㇷ゚サンケ セコㇿ ア・イェ イペマラㇷ゚ト イクマラㇷ゚ト アン ペ ネ コㇿカ ネヒオロタ ウコチㇷ゚クタ カ アン.オッカイポ ウタㇻ シノッエオパ=毎年毎年沙流川二風谷村に舟おろしという食の宴,飲の宴があるが,その時にわざと舟をひっくり返すこともある.若者たちは遊び好きだ.*舟遊びの時にわざと舟をひっくり返して遊ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukociw(-an)
- ウコチウ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(8)ukociw(-an)〔u-kó-čiŭ ウこチウ〕[u(相互)+ko(に)+o(陰部)+ciw(さす)]⦅S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukocorawki
- ウコチョラウキ 【自動】[u-ko-corawki 互い・に対して・攻撃する] 互いに攻め合う。 {E: to attack one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukocorawkipa
- ウコチョラウキパ 【自動】[複](ukocorawki ウコチョラウキ は単複の区別なし) 互いに攻め合う。 {E: to attack one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoepanu
- ウコエパヌ 【他動】[uko-epanu 一緒に・…を頭に巻く](二つの頭飾り)を一緒に頭に巻く。 ☞epanu エパヌ {E: to wrap…together around each other's heads.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoeramuan
- ウコエラムアン 【他動】[uko-eramuan 互いに・…をわかる]…を互いにわかり合う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ukoeraratki
- ウコエララッキ 【自動】[uko-erarat-ki 互いに・(?)・する] 愛し合う(男女が)。 utaspa ukoeraratki ウタㇱパ ウコエララッキ お互いに愛し合っている。(S) {E: to love one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoeunara
- ウコエウナラ 【u-ko-e-unara】 互いに取り合う.▷ウ=互い コ=それを エウナラ=やりたくない アエシノッペ ウコエウナラ・アㇱ ワ カキヒ(ク・アキヒ) ク・チㇱテ=おもちゃを取り合いして(私は)弟を泣かせた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoewnarpa
- ウコエウナㇻパ 【他動】[複](単の例はない。 ewnarpa エウナㇻパ の単は ewnara エウナラ)[u-ko-ewnarpa 互い・に対して・…を与え惜しむ[複]] 互いに与えたくない、 互いに相手に与えず自分が一人占めしようとする。 ☞ewnara エウナラ {E: to not share with each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukohakmahakma
- ウコハㇰマハㇰマ 【u-ko-hakma-hakma】 ささやきあう. ソンノ スイ アチャポ イ∃ㇱキ ワ モコㇿ ペ ネ クス イタㇰ・アン ヒ カ ウコハㇰマハㇰマ・アン ソンノ ア・エランペカマㇺ=本当にまたおじさんが酔っ払って眠ったものだからものを言うのもささやきあうのも全く不自由(気苦労)なことだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukohawpuni
- ウコハウプニ 【u-ko-haw-puni】 騒ぐ.▷ウ=互いに コ=〜に対して ハウ=声 プニ=起こす (出典:萱野、方言:沙流)
- ukohawpuni
- ウコハウプニ 【自動】[uko-haw-puni 一緒に・声・を上げる] 皆で一緒に声を上げてさわぐ。 {E: to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoheraye
- ウコヘライェ 【u-ko-heraye】 似ている. ウサタイㇼワㇰ ネアㇷ゚クスン エネポ エアシリ ウコヘライパ=いとこだからとてこれほどまでに似ているものか. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukohetamputampu
- ウコヘタンプタンプ 【u-ko-he-tampu-tampu】 うごめく:蛆虫がうごめいている. ヘカッタㇻ シノッ シリ エネ アニ モソㇱペ ウコヘタンプタンプ シリ ネノー カネ イキ パ コㇿ シノッ パ=子供たちが遊ぶ様子と言えば蛆虫がうごめいているかのようにしながら遊んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukohoniskarpa
- ウコホニㇱカㇻパ 【自動】[複](単の用例はない)[uko-honiskar-pa 互いに・(?)・[複]] 皆で一生懸命考える。 {E: for everyone to think seriously about something.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukohoppa
- ウコホッパ 【他動】[uko-hoppa 一緒に・…を置いていく] …を一緒に置いていく、 「小さい子どもらばかり留守においてある」。(S) {E: to leave behind…together} (出典:田村、方言:沙流)
- ukohotke(-an)
- ウコホッケ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(10)uko-hotke(-an)〔u-kó-hot-ke ウこホッケ〕[u(相)+ko(共に)+hotke(寝る)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukoimeru-atte
- ウコイメルアッテ 【自動】[uko-imeru-at-te 一緒に・稲光・(光が)さす・させる] 共々に光を放つ、 (二人)一緒に光り輝く/後光がさす。 uneno kane/pirka ruwe/ukoimeru/atte kane ウネノ カネ/ピㇼカ ルウェ/ウコイメル/アッテ カネ (夫婦の神が)二人とも同じように美しく、 二人共々に後光がさしている。(W神謡語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoiram
- ウコイラㇺ 【u-ko-iram】 一緒に行く. テエータ アナㇰネ ウコイラㇺ・アㇱ ワ ネㇷ゚キ・アㇱ ペ ネ ア コㇿカ ネㇷ゚カ エン・コヤイトゥナㇷ゚ ワ ネ ノイネ クリヒ カ ソモ ク・ヌカㇻ=ずっと前は一緒に仕事をしたものであったが何か私に不満があるらしく,影も見たことがない.イナニウン エ・アㇻパ.リトゥㇽ パㇰノ ウコイラㇺ・アン ロー=どこへ行くの.途中まで一緒に行きましょう.オッコ オッコ ポンノ エン・テレ シㇼクンネ ワ ク・イシトマ チセ ソイ パㇰノ ウコイラㇺ・アン ロー=姉さん姉さん,少し待ってくれ,暗くなって怖いから家の前まで一緒に行こう.シネンネ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ オッコ ウタㇻ ウトゥラ カネ ヒネ エㇰ ワ ウコイラㇺ・アン=ひとりで山へ行くと思っていたら姉たちがふたりで来たので一緒に行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoirenka
- ウコイレンカ ☞ukoyrenka ウコイレンカ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoisoytak
- ウコイソイタㇰ ☞ukoysoytak ウコイソイタㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoisoytak
- ウコイソイタㇰ 【u-ko-isoytak】 話し合う. メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナウシウシパ コㇿ ウコイソイタㇰ コーㇿ オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのかお互いに笑い声をたてながら話し合っているのを私は聞きながら家の前を通り過ぎてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoitak
- ウコイタㇰ 【u-ko-itak】 言葉を交わす. クチャ チセ オッタ(オㇿ タ) レウシアナクス(レウシ・アン アクス) カムイ メノコ ウコイタㇰ ハウェ ア・ヌ イタククッチャマ ペケㇾ ワ オケレ.オヤチキ スㇽク トノマッ ネ アアン=狩小屋に私が泊まっていたら神の女が話をしていたのを聞いたが,話し方がとてもきれいであった,知らなかったがトリカブト姫であった.ニㇱパ ウタㇻ ラッチターラ ウコイタㇰ コーㇿ オカ メノコ ク・ネ ㇷ゚ ク・ヌ カ ケヤイランマルイェ(ク・エヤイランマルイェ) クス ク・ソイネ=偉い人たちが静かに言葉を交わしているのに女の私が聞いているのも気がひけるので出て来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoitaknu
- ウコイタㇰヌ 【u-ko-itak-nu】 示し合わせる. ペウレクㇽ ウタㇻ ネ クス ネㇷ゚カ ソモ イェ ノ ソイネ パ コㇿカ ウコイタㇰヌ ワ オカイペ ネ クス ネプン(ネㇷ゚ フㇺ) カ ネパウ(ネㇷ゚ ハウ) カ イサㇺ=若い者たちなので何も言わずに外へ出たけれど示し合わせていたらしくなんの音もなんの声も聞こえない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoiworewnara
- ウコイウォレウナラ 【自動】[u-ko-iwor-ewnara 互い・に対して・山の猟場・を与え惜しむ] 互いに自らの猟場を人に与えたくない。 {E: to not want to share one's hunting grounds with others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokamahupte
- ウコカマフㇷ゚テ 【自動】[u-ko-kam-ahup-te 互い・に・肉・入る[複]・させる] 獲物をとって来た人が東窓(神の出入口である窓)の外からそれ(肉)を家の中の人に渡し、 中の人がそれを受け取るという方法で獲物(の肉)を家の中に入れる。 {E: to pass game from the outside of a house through the eastern window to someone on the inside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokamahuptepa
- ウコカマフㇷ゚テパ 【自動】[複](ukokamahupte ウコカマフㇷ゚テ は単複の区別なし) 獲物をとって来た人が東窓(神の出入口である窓)の外からそれ(肉)を家の中の人に渡し、 中の人がそれを受け取るという方法で、 二人して獲物(の肉)を家の中に入れる。 {E: to pass game from the outside of a house through the eastern window to someone on the inside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokanpietaye
- ウコカンピエタイェ 【自動】[u-ko-kanpi-etaye 互い・に対して・紙・を引く] くじびきする。 ☆参考 紙でなく棒でやってもこの語を使う。(S) {E: to draw a lottery.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokapkapa
- ウコカㇷ゚カパ 【他動】[u-ko-kapkapa 互い・に向かって・ペチャンコにする] …両手で押しつぶして扁平(ペチャンコ)にする。 ☞kapkapa カㇷ゚カパ {E: to squash…flat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokaptuyemun
- ウコカㇷ゚トゥイェムン §053 オオバコ (11) ukokaptuye-mun (u-kó-kap-tu-ye-mun)「ウこカㇷ゚トゥイェムン」[u(互い)ko(に)kap(皮を)tuyé(断つ)mun(草)] 花・茎・地上部 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukokaptuyep
- ウコカㇷ゚トゥイェㇷ゚ §053 オオバコ (10) ukokaptuyep (u-kó-kap-tu-yep)「ウこカㇷ゚トゥイェㇷ゚」[u(互い)ko(に)kap(皮を)tuyé(断つ)p(もの)] 花茎・地上部 ⦅様似、足寄、春採⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukokarkari
- ウコカㇻカリ 【u-ko-kar-kari】 まとめて包む. メノコ アナㇰネ ケㇺ ヌイト エイワンケ オカケ イランマカカ シッチャㇱヌレ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコカㇻカリ ワ ウカオ ㇷ゚ ネ ナ=女というものは針と糸を使った後もきれいに掃除をしてなんでもまとめて包んでしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokarkari
- ウコカㇻカリ 【他動】…をクルクル巻く(反物を巻くように)。 {E: to wrap; to roll up…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokarse
- ウコカㇻセ 【u-ko-kar-se】 煮つまらない. ウコニン クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ エイタサ ウウェヘ ア ワ ウコカㇻセ=煮つまると思ったのにあまりにも煮汁が多すぎて煮つまらない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokatuyep
- ウコカㇷ゚トゥイェㇷ゚ §053 オオバコ (12) ukokatuyep (u-kó-ka-tu-yep)「ウこカㇷ゚トゥイェㇷ゚」[u(互い)ko(に)ka(糸を)tuye(断つ)p(もの)] 花茎・地上部 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukokauk
- ウコカウㇰ 【u-ko-ka-uk】 綾取りをする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokikkikpa
- ウコキッキㇰパ 【他動】[uko-kik-kik-pa 一緒に・打つ・(重複)・[複]](二人以上皆が)/(二人以上皆を) …を一緒にバンバンたたく/ボカボカなぐる。 a=kopásrotatpa a=ukókikkikpa a=onáha ka a=unúhu ka ki アコパㇱロタッパ アウコキッキㇰパ アオナハ カ アウヌフ カ キ 私は父と母を猛烈にののしり、 二人ともバンバンなぐった。(S民話) {E: to strike, hit each other (ie fight)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokimatek
- ウコキマテㇰ 【自動】[uko-kimatek 一緒に・驚きあわてる] 一緒に驚きあわてる。 ☞kimatek キマテㇰ {E: to be surprised together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokisma
- ウコキㇱマ 【他動】…を一緒に押える。 kokka sapa ukokisma wa a コッカ サパ ウコキㇱマ ワ ア 両ひざをかかえて座る。(S) putaha tura pirkano ukokisma, onnayke o p rapapse wa isam na プタハ トゥラ ピㇼカノ ウコキㇱマ、 オンナイケ オㇷ゚ ラパㇷ゚セ ワ イサㇺ ナ ふたと一緒にしっかり押えて(=つかんで)いなさい、 中のものがこぼれ落ちてしまうから。(S) {E: to hold, control…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokomkompa
- ウココㇺコンパ 【他動】[uko-kom-kom-pa 一緒に・(折れ曲がりを表す語根)・(重複)・[複]]幾重(いくえ)にも折り曲げる。 punkar ukokomkompa wa ukosina wa hoka o プンカㇻ ウココㇺコㇺパ ワ ウコシナ ワ ホカ オ 蔓草を幾重(いくえ)にも折り曲げてしばって火にくべなさい。(S) {E: to bend several times over.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokoncietayep
- ウココンチエタイェㇷ゚ §053 オオバコ (13) ukokoncietayep (u-kó-kon-ci-e-ta-yep)「ウこコンチエタイェㇷ゚」[u(互い)ko(に)kónci(帽子)etáye(引く)p(もの)] 花・茎 ⦅幌別・穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukokopasrota
- ウココパㇱロタ 【u-ko-ko-pasrota】 皆で悪口を言う,皆が一緒になってののしる. ▷ウ=互いに コ=それ パ=口 シㇼオタ=大地に空ける *大勢の者でひとりの人を一斉にののしること.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokusispa
- ウコクシㇱパ 【副】[uko-kusis-pa 一緒に・(?)・[複]] 皆一緒に、 皆共々に、 皆いっせいに。 {E: everyone together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomaktekka
- ウコマㇰテッカ 【他動】[uko-mak-tek-ka 一緒に・(開放を表す語根)・ちょっと…する・(他動詞化)] 皆で一緒に(宴会)を打ち開く。 sisak maratto pirka maratto a=ukómaktekka シサㇰ マラット ピㇼカ マラット アウコマㇰテッカ [雅] たぐいまれな立派な祝宴が打ち開かれた。(W神謡語り) {E: for everyone to hold a feast together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomaktekka
- ウコマㇰテッカ 【u-ko-mak-tek-ka】 ともに喜ぶ:宴の喜びの場合に限る.▷ウ=互いに コ=〜に対して マㇰテッカ=開催する イペマラㇷ゚ト イクマラㇷ゚ト ア・ウコマㇰテッカ=食宴,酒宴をともに喜ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukomarattokor
- ウコマラットコㇿ 【自動】[uko-maratto-kor 一緒に・酒宴/大ごちそう・を持つ] 皆で一緒に酒宴/パーティを催す。 {E: to hold a party together with everyone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomastekka
- ウコマㇱテッカ 【u-ko-mas-tekka】 たけなわである. イペマラㇷ゚ト ウコマㇱテッカ=食の宴がたけなわである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukomat'ewnar
- ウコマッエウナㇻ 【u-ko-mat-ewnar】 女を取り合う:人間でも熊や鹿などの動物でも,ひとりの女(雌)をはさんで争うこと.▷ウ=互い コ=〜に対して マッ=女,妻 エウナㇻ=やりたくない,渡すのがいやだ (出典:萱野、方言:沙流)
- ukomonkokisma
- ウコモンコキㇱマ 【他動】[uko-mon-ko-kisma 一緒に・手・に・…をつかむ] …を皆で一緒に手で取り押える。 {E: for everyone to join hands together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomosirewnara
- ウコモシレウナラ 【自動】[u-ko-mosir-ewnara 互い・に対して・島/土地・を与え惜しむ] 互いに自分の土地を与えるのをいやがる。 {E: to be mutually upset at giving one's land to someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomoykarpa
- ウコモイカㇻパ 【自動】[uko-moy-kar-pa 一緒に・渦(うず)・をつくる・[複]] 渦中に投げられたものがいつまでも回っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- ukomuymampa
- ウコムイマンパ 【他動】[uko-muymam-pa 一緒に・拾い集める(?)・[複]](?) …を全部拾い集める、 …を全部かき集める。 {E: to gather (up) all of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukonkopietaye
- ウコンコピエタイェ 【他動】[u-konkopi-etaye 互い-(?)・を引っぱる](オオバコの茎をひっかけてひっぱり合う(子どもの遊びの一つ)。 ☆参考 「オオバコの茎」は ermusar エㇾムサㇻ《ネズミの尾》。 {E: a type of children's game; to hook one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukonokanpa
- ウコノカンパ 【自動】[複](単の用例はない)[uko-nokan-pa 一緒に・細かい/幼い・[複]] 皆が/二人とも小さい/幼い。 {E: for all, both to be small, young.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukonucaktek
- ウコヌチャㇰテㇰ 【u-ko-nucaktek】 楽しむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoomanno
- ウコオマンノ 【u-ko-oman no】 たびたび. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoomanno
- ウコオマンノ 【副】[uko-oman-no 一緒に・行く・(副詞形成)]続け様に、 たて続けに、 間を置かずに。 ukoomanno a=en=kouwepekennu wa k=éraysinki humi as ウコオマンノ アエンコウウェペケンヌ ワ ケライシンキ フミ アㇱ たて続けに質問されて私はたいへんつかれた(「あーあ、 こわい」)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ukoomap
- ウコオマㇷ゚ 【他動】[uko-omap 一緒に・…をかわいがる] 一緒に…をかわいがる。 pón=an hi epitta a=yuputari a=saha i=ukoomap kor oka=an ポナニ エピッタ アユプタリ アサハ イユコオマㇷ゚ コㇿ オカアン 私が小さかった間じゅういつも兄たちと姉にかわいがられて一緒に暮らしていた。(NK民話) {E: together to show affection towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoonkami
- ウコオンカミ 【自動】[u-ko-onkami 互い・に・オンカミ(拝礼)する] 互いにオンカミ(両手を胸の前に出し、 てのひらを上へ向けてゆっくり上げ下げする、 主として男の拝礼の形)する。 ☞onkami オンカミ {E: a form of worship.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoonnepa
- ウコオンネパ 【自動】[複](単の用例はない)[uko-onne-pa 一緒に・老いる・[複]] 共々に年寄りになる。 {E: to grow old together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopakakse
- ウコパカㇰセ 【自動】[uko-pakak-se 一緒に・(擬音の重複)・と言う](いり豆が/火がはねて)いっせいにパチパチと鳴る。 hńta hoka e=o híne ukopakakse humi an? フンタ ホカ エオ ヒネ ウコパカㇰセ フミ アン? あなたが何を火にくべてパチパチ鳴っているのか。(S) {E: the crackling sound of the sparks of a fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopakoat
- ウコパコアッ 【自動】一人のために連れが皆巻き添えをくう、 皆で罪に問われる。 {E: for everyone to be involved due to one person.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopapiroroeitak
- ウコパピロロエイタㇰ 【u-ko-papiroro-e-itak】 ひそひそ話をする. ヘマンタ カ ウコパピロロエイタㇰ コㇿ オカ アㇷ゚ エウウェラムオㇱマパ ソイェンパ ワ イサㇺ=何やらひそひそ話をしていたがお互いに納得したと言わんばかりに外へ出て行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoparaparak
- ウコパラパラㇰ 【自動】[uko-paraparak 一緒に・泣き叫ぶ]皆/二人とも一緒にワアワア声をあげて泣く。 ☆参考 この形で単独では未出。 -pa パ のついた形で出てきた。 ☞ukoparaparakpa ウコパラパラㇰパ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoparaparakpa
- ウコパラパラㇰパ 【自動】[複](ukoparaparak ウコパラパラㇰ は単複の区別なし)[uko-paraparak-pa 一緒に・泣き叫ぶ・[複]] 皆/二人とも一緒にワアワア声をあげて泣く。 {E: to cry together in loud weeping voices.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoparorarpa
- ウコパロラㇻパ 【他動】[uko-par-o-rarpa みんな・口・のところに・押えつける/どんどん運んでいく[複]] 何でも食べる、 何でもかでも口へ入れる。 etarka nep ne yakka ukoparorarpa kor ora honihi arka yak ye エタㇻカ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコパロラㇻパ コㇿ オラ ホニヒ アㇻカ ヤㇰ イェ (彼は)やたらに何でも口に入れてこんどおなかが痛いと言う。(S) {E: to eat anything.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoparruy
- ウコパㇻルイ 【u-ko-par-ruy】 しゃべりあう.▷ウ=互い コ=〜に対して パㇻ=口 ルイ=強い (出典:萱野、方言:沙流)
- ukopaste
- ウコパㇱテ 【自動】[u-kopaste 互いに・もたれる] もたれ合う。 ☆参考 tekeukopaste-cise テケウコパㇱテチセ 屋根だけの拝み小屋。 {E: to lean on each other.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopawcikor(-an)
- ウコパウチコㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(22)uko-pawci-kor(-an)〔u-kó-paŭ-či-kor ウこパウチコㇿ〕[u(互い)+ko(に)+pawci(淫魔を)+kor(もつ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukopayoka
- ウコパヨカ 【自動】[複](単はない)[u-ko-payoka 互い・に・行き来する] 互いに行き来する、 訪問し合う、 訪問したりされたりして親しくつき合う。 nep ka aop ka isam wa ukopayoka rusuy=an yakka wen ネㇷ゚ カ アオㇷ゚ カ イサㇺ マ ウコパヨカ ルスヤン ヤッカ ウェン 何も乗り物もないので行ったり来たりしたくてもできない。 sisak tokuy ne ukopayoka=an シサㇰ トクイ ネ ウコパヨカアン 私たちはまたとない親友として親しく行き来した。(NK民話) {E: to be mutually friendly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopayoka
- ウコパヨカ 【u-ko-payoka】 往来.▷ウ=互いに コ=〜に対して パイェオカ=行く(パイェオカ→パヨカ) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukopayyekar
- ウコパイイェカㇻ 【他動】[uko-payyekar みんな一緒に・…をけなす] みんなで…をけなす。 (出典:田村、方言:沙流)
- ukopirkapkor(-an)
- ウコピㇼカㇷ゚コㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(18)uko-pirkap-kor(-an)〔u-kó-pir-kap-kor ウこピㇼカㇷ゚コㇿ〕[u-ko(互い・に)+pirka-p(よい・もの)+kor(もつ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukopirkapoman
- ウコピㇼカポマン §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(50)[交合において]気が行く uko-pirkap-oman〔u-kó-pir-ka-po-man ウこピㇼカポマン〕[u-ko(互いに)+pirka-p(よい・もの)+oman(行く)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukoposak
- ウコポサㇰ 【自動】[u-ko-po-sak 互い・に・子・を持たない](夫婦などで)二人の間に子どもがない。 {E: to have no children between two people (a childless married couple).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopunpa
- ウコプンパ 【他動】[複](単の用例はない。 punpa プンパ の単は puni プニ)[uko-pun-pa 一緒に・持ち上げる(語根)・[複]] 皆で一緒に…を上げる。 wenminahaw ukopunpa ウェンミナハウ ウコプンパ 皆ですごい笑い声を上げる=皆で大声で笑う。 {E: for everyone together to raise, hold up…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopurikor(-an)
- ウコプリコㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(17)uko-puri-kor(-an)〔u-kó-pu-ri-kor ウこプリコㇿ〕[u(相)+ko(共に)+puri(振舞を)+kor(持つ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukopusakur suypa
- ウコプサクㇽ スイパ 【自動】[uko-pusa-kur suypa 一緒に・房飾り・(< 影/姿)・をゆらす][雅](飾ってある宝刀の)飾りがいっせいに(風に)ゆれる。 ukopusakur/suypa kane ウコプサクㇽ/スイパ カネ [雅]宝刀の房飾りがいっせいにゆらゆらゆれていた。(Sユーカラ) ☞pusa プサ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukor(-an)
- ウコㇿ §034.結婚(する)(1)ukor(-an)〔u-kór ウこㇿ〕⦅H.⦆【雅】結婚する。[u-(お互い〔を〕)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukor(an)
- ウコㇿ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(4)ukor(an)〔u-kór ウこㇿ〕[u(お互いを)+kor(持つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukoramkor
- ウコラㇺコㇿ 【自動】[u-ko-ram-kor 互い・に・心・を持つ] 互いに相談する。 {E: to confer, consult together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramkur-turpa
- ウコラㇺクㇽトゥㇽパ/ウコラㇺクットゥㇽパ 【自動】[uko-ram-kur-turpa 一緒に・心・(影/姿)・を伸ばす(複)][雅]皆で一緒に先のことまで考える。 kamuy opitta/ukoramkur/turpa kane カムイ オピッタ/ウコラㇺクㇽ/トゥㇽパ カネ]神々はみな一緒に考えて先のことを案じていました。(Sユーカラ語り) ☆参考 他動詞は ewkoramkur-turpa エウコラㇺクㇽトゥㇽパ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramnukar
- ウコラㇺヌカㇻ 【自動】[u-ko-ram-nukar 互い・に・心・を見る] 度胸くらべをする。 inan kur síno op easkay ya, ukoramnukar=an wa, ne síno op easkay kur a=nukár kusu ne イナン クㇽ シノ オㇷ゚ エアㇱカイ ヤ、 ウコラㇺヌカㇻアン マ、 ネ シノ オㇷ゚ エアㇱカイ クㇽ アヌカㇻ クス ネ だれが本当に槍が上手か、 「度胸比べ」(この場合槍投げ比べ)をして、 その本当に槍の上手な人を見よう。(S会話の中の昔話の引用) ☞urametok ウラメトㇰ {E: to compare one's abilities.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramu-osmaosma
- ウコラムオㇱマオㇱマ 【自動】[u-ko-ramu-osma-osma 互い・に・その心・に入る・(重複)] 皆でそうだそうだと賛成する、 話がまとまる。 ☆参考 ramuosma ラムオㇱマ は同意/賛成する。 {E: for everyone to be in agreement.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramuosma
- ウコラムオㇱマ 【uko-ramu-osma】 合意する.意気投合する,相談する.▷ウ=互いに コ=〜に対して ラムオㇱマ=納得する →互いに納得しあう. ウトゥラ エキㇺネ・アン ヒ ア・ウコラムオㇱマ=一緒に山へ行くことを合意した. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoramupirka
- ウコラムピㇼカ 【自動】[u-ko-ramu-pirka 互い・に・その心・よい][古] 仲がいい(男女が)。 {E: (for a man and woman) to be on good terms.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramuriten
- ウコラムリテン 【自動】[u-ko-ramu-riten 互い・に・その心・柔軟である] 互いに/皆やさしくおだやかである(悪酔いして悪さをしたり乱暴したりしないで、 心おだやかにしてなごやかにすごす)。 iteki paskur sinot ki no ikuosirepa pakno ukoramuriten yak pirka! イテキ パㇱクㇽ シノッ キ ノ イクオシレパ パㇰノ ウコラムリテン ヤㇰ ピㇼカ! カラスみたいな悪ふざけをしないで酒宴が終わるまでなごやかに楽しみなさいよ。(HC神謡の最後の語りの部分) {E: to be kind and gentle with one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukorari (ukorar-pa-an)
- ウコラリ §034.結婚(する)(14)ukorari (ukorar-pa-an)〔u-kó-ra-ri ウこラリ〕⦅サル―聖典, p.228⦆結婚する。[<u-(互い)+-ko-(に)+horari(住む)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukoraypa
- ウコライパ 【他動】[uko-raypa 一緒に・…を寄せる[複]] わしづかみにする、 寄せ集める。 cis kor kor poyson utar ukoraypa チㇱ コㇿ コㇿ ポイソン ウタㇻ ウコライパ (父親は)泣きながら自分の子どもたちを一緒にだき寄せた。(W民話) {E: to clutch, grab…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukorespa
- ウコレㇱパ 【他動】[u-ko-respa 互いに・対して・育てる] ①(直訳すると)…を一緒に育てる。 ②…をいいなずけにする。 a=ukórespa wa oka ruwe ne yak a=ye アウコレㇱパ ワ オカ ルウェ ネ ヤカイェ いいなずけになっているのだそうだ。(S) ☆参考 昔は赤ん坊のうちから親同士の間で結婚させることが決められていた人もいた。(S) {E: to make…one's fiance(e).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukorespa
- ウコレㇱパ 【u-ko-respa】 いいなずけになっている,婚約させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukosama
- ウコサマ 【u-ko-sama】 比べる. ホㇱキ エ・ウㇰ シペ タㇷ゚ エ・ウㇰ シペ イナンペ ポロ ヤ ウコサマ ワ インカㇻ=先程獲ったサケと今獲ったサケとどちらが大きいか比べて見ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukosattek
- ウコサッテㇰ 【u-ko-sat-tek】 互いに痩せ細る,性交のはげしいふたりが重なったまま痩せ細る. ウコサッテㇰワ ライワイサㇺ=ふたりが痩せ細って死んでしまった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukosattek(-an)
- ウコサッテㇰ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(43)交合したままいつまでも離れぬ ukosattek(-an)〔u-ko-sat-tek ウこサッテㇰ〕[u(おたがい)+ko(に)+sattek(ひからびてしまう)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukosawot
- ウコサウォッ 【他動】[uko-sawot 一緒に・…を避けて逃げる] 皆で…から逃げる。 {E: for everyone to run away, flee from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukosesekka(-an)
- ウコセセッカ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(13)uko-sesekka(-an)〔u-kó-se-sek-ka ウこセセッカ〕[u(互い)+ko(に)+sesek-ka(暖める)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukosetane
- ウコセタネ 【u-ko-seta-ne】 兄妹で夫婦になる.▷ウ=互いに コ=〜に対して セタ=犬 ネ=になる →互いに犬になる イヨーハイ ヘㇺタウタㇻ ウコセタネ ヤㇰ ア・イェ.ク・ヌー カ ク・イェー カ エチャッケ オルㇱペ=まああきれた,あの者たちが兄妹で犬になったそうだ.聞くのも言うのも汚ない話だ.*アイヌ社会では親子や兄妹でそのような噂だけでもあってはならないこととされる.万が一にもそのような噂が立ったとしたらあの者たちは犬になったと言って最も軽蔑されるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukosetane
- ウコセタネ 【自動】[u-ko-seta-ne 互い・に・犬・になる](直訳すると)互いに/一緒に犬のような振舞いをする(用例の文脈では兄妹相姦を言っている)。 hinak wa poro hon e=kor ruwe an yakun, ohaoka=an wa ukosetane=an sekor a=kotánu un utar i=ye kor i=kuriante ヒナㇰ ワ ポロ ホン エコン ルウェ アン ヤクン、 オハオカアン ワ ウコセタネアン セコㇿ アコタヌ ウン ウタㇻ イイェ コㇿ イクリアンテ どうしてお前はおなかが大きくなったのだ、 それでわれわれ兄と妹だけで犬みたいなことをしたと村の人たちが言って陰で笑う。(KH民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukosetatuyep
- ウコセタトゥイェㇷ゚ §053 オオバコ (14) ukosetatuyep (u-kó-se-ta-tu-yep)「ウこセタトゥイェㇷ゚」[u(互い)ko(に)seta(犬)tuye(断つ)p(もの)] 花茎・地上部 ⦅江部乙ebeotsu、近文⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukosikup(-an)
- ウコシクㇷ゚ §033.いいなずけ(許嫁)(1)ukosikup(-an)〔u-kó-ši-kup ウこシクㇷ゚〕⦅クッシャロ⦆いいなずけである。[u-(互い)+-ko-(のために)+sikup(成長する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukosikupka(an-)
- ウコシクㇷ゚カ §033.いいなずけ(許嫁)(3)ukosikupka(an-)〔u-kó-ši-kup-ka ウこシクㇷ゚カ〕⦅クッシャロ⦆いいなずけとして育てる。[u-ko-sikup-ka(お互い・のために・成長・させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukosina
- ウコシナ 【他動】[uko-sina 一緒に・…をしばる] …をまとめてしばる、 …をくくり合わせる。 cep a=ukósina p チェㇷ゚ アウコシナㇷ゚ 魚を何本もまとめて束にしてしばったもの。(W民話) {E: to gather, bundle together…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukosirkirap
- ウコシㇼキラㇷ゚ 【自動】[uko-sirkirap 一緒に・苦労する](身寄りがないなどで)共々に生活に不自由して苦労する。 {E: to suffer an inconvenient lifestyle together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukositoma
- ウコシトマ 【他動】[uko-sitoma 一緒に・…を恐れる] …を皆共々に恐れる。 {E: for everyone to be afraid of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukosuppakar
- ウコスッパカㇻ 【他動】[uko-suppa-kar 一緒に・…をきつく・する] …をまとめて荷縄で背負うように荷つくりする。 kor pe anak opitta ukosuppakar híne se híne コㇿ ペ アナㇰ オピッタ ウコスッパカㇻ ヒネ セ ヒネ 持ち物は全部まとめて荷つくりして背負って。(W民話) {E: to pack…together with a rope or cord so as to carry on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukot(-an)
- ウコッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(5)交尾する ukot(-an)〔u-kót ウこッ〕[u(互いが)+kot(くっ着く)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukotacitaci
- ウコタチタチ 【他動】[uko-taci-taci 一緒に・(擬態)・(重複)] 何でもかんでもまぜこぜにする。 {E: to jumble up everything and anything.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotacitaci
- ウコタチタチ 【u-ko-taci-taci】 混ぜる,混ぜこぜにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotak
- ウコタㇰ 【他動】[uko-tak 皆一緒に・…を呼んでくる] (二人以上)をみんな呼んで来る。 ☞tak タㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- ukotaktakse
- ウコタㇰタㇰセ 【u-ko-tak-tak-se】 固まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotaktaku
- ウコタㇰタク 【他動】[uko-tak-tak-u 一緒に・塊・(重複)・(他動詞形成)] …を両手でにぎってかたまりにする、 …をおにぎりにする。 amam ukotaktaku wa kore アマㇺ ウコタㇰタク ワ コレ ごはんをおにぎりにして(=おにぎりをつくって)あげなさい。(S) {E: to clench…in, with both hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotama
- ウコタマ 【他動】[uko-tama 一緒に・(?)] 倍にする。 tup patek ku=kor pe a=ukótama ruwe pakno e=kor トゥㇷ゚ パテㇰ クコㇿ ペ アウコタマ ルウェ パㇰノ エコㇿ 私は二つだけしか持っていないのにあなたはそれを倍にしたほど持っている。(S) {E: to double…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotamke
- ウコタㇺケ 【u-ko-tamke】 あわせて.▷ウ=互いに コ=に対して タㇺケ=あわせる テエタ エチ・エソウㇰテ イチェン タント エチ・エソウㇰテ ㇷ゚ ウコタㇺケ 1万円 ネ ナー=以前あなたに貸した金,今日貸したものとあわせて1万円だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotanastanas
- ウコタナㇱタナㇱ 【u-ko-tanas-tanas】 でこぼこの,あちこちでっぱっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotanastanas
- ウコタナㇱタナㇱ 【自動】[uko-tanas-tanas 皆一緒に・(擬態)出っぱっている・(重複)] でこぼこだ(あちこちでっぱっている)。 ru ukotanastanas kotnekotne ル ウコタナㇱタナㇱ コッネコッネ 道がでこぼこだ。 ☆参考 kotne コッネ は《へこむ》。 ☞tanas タナㇱ {E: to be rough; uneven.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotaratarak
- ウコタラタラㇰ 【自動】[uko-tara-tara-k 一緒に・(上に上げることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)] でこぼこだ。 ru ukotaratarak ル ウコタラタラㇰ 道がでこぼこだ。(S) sir-ukotaratarak シㇼウコタラタラㇰ 地面がでこぼこだ。(S) {E: to be rough; uneven.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotaratarak
- ウコタラタラㇰ 【u-ko-taratarak】 でこぼこの. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotasaske
- ウコタサㇱケ 【自動】[uko-tasas-ke 皆一緒に・ヒリヒリ(擬態)・する(自動詞形成)] 全体ヒリヒリする。 haː ukotasaske humi! ku=tekehe! ハー ウコタサㇱケ フミー! クテケヘ! ああヒリヒリするなあ、 私の手。(S) {E: to sting or smart all over.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotcaesikaske
- ウコッチャエシカㇱケ 【自動】[u-kotca-e-sikaske (< sikasike)互い・の前・で・しらばくれてしたことをしなかったと言う] 自分の家族のしたことをしなかったと言う。 ☞kotca esikas(i)ke コッチャ エシカシケ/エシカㇱケ {E: to deny what one's family did.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotcaesunke
- ウコッチャエスンケ 【自動】[u-kotca-e-sunke 互い・の前・で・うそをつく] 自分の家族のことをいいようにほらをふく。 {E: to boast or brag about oneself and one's family.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoteskao
- ウコテㇱカオ 【他動】[uko-teskao 一緒に・(ござなど)を編む] …を編み合わせる。 ita a=ukóteskao wa a=kar cip イタ アウコテㇱカオ ワ アカッ チㇷ゚ 板を編み合わせて(=縫ってつなぎ合わせて)つくった舟(板つき舟 itaoma-cip イタオマチㇷ゚ の説明で)。(S) ☞teskao テㇱカオ {E: to knit…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotukka
- ウコトゥッカ 【他動】[ukotuk-ka 互いにくっつく・(他動詞化)] …を互いにくっつける、 (のりで)はりつける。 ku=kor toke atuhu soske kor an, k=úkotukka easirki, somo yakun nani tuy クコッ トケ アトゥフ ソㇱケ コラン、 クコトゥッカ エアシㇼキ、 ソモ ヤクン ナニ トゥイ 私の時計の(皮の)バンドがはがれてきた、 はりつけなければならない、 そうしないとすぐ切れてしまう。(W) {E: to stick…together (with glue).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotukka
- ウコトゥッカ 【u-kotuk-ka】 くっつける,接(つ)ぐ. ホワーア マㇰ ク・イキ ヤㇰ ピㇼカ オカー.ピㇼカ トゥキヌㇺ ク・ハチレ ワ ク・ペㇾパ.マㇰ ア・イェ ハウェ ウンコトゥㇰ アニ ウコトゥッカ ワ インカㇻ=あーあ困った,どうしたらいいだろう.よい杯の上の部分を私は落として割ってしまった,どうにも言いようもない(しかたがない),松やにでくっつけておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukotus'etaye
- ウコトゥシエタイェ 【u-ko-tus-etaye】 綱引き(する).▷ウ=互い コ=〜に対して トゥㇱ=綱 エタイェ=引っぱる イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) メノコ オッカヨ ウコトゥㇱエタイェ メノコ アマケタロ コㇿ イマカケ タ オッカヨ カムイ ア・ウㇰ ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=熊送りの時に男と女が綱引きをして女が負けると,次に牡熊が獲れるそうだよ.イヨマンテ オッタ ヘペㇾトゥㇱ ア・ピタ オカケヘ タ ネ トゥㇱ アニ ウコトゥㇱエタイェ・アン ペ ネ=熊送りの時に熊を繋いだ綱をほどいた後にその綱で綱引きをするものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoureskeutah(ra/-ri)
- ウコウレㇱケウタㇵ §033.いいなずけ(許嫁)(4)uko-ureske-utah(ra/-ri)〔u-kó-u-reš-ke-u-tah ウこウレㇱケウタㇵ〕⦅マオカ⦆いいなずけの者たち。[<u-(お互い)+-ko-(のために)+ureske(育つ、生きる)+utar(人々)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukousaraye
- ウコウサライェ 【u-ko-usaraye】 分かち合う. タンペ ネノ ケㇺアン ヒ タ アナㇰネ アエㇷ゚ アン パㇰノ ア・ウコウサライェ ワ ア・エ ㇷ゚ ネ ナ=このように飢饉の時には食べ物はあるだけをお互いに分け合って食べるものだよ.タンパ アナㇰネ シリㇼスㇺ ポオン アエㇷ゚ カ ウコウサライェ ワ ア・エ エアシㇼ キ ㇷ゚ ネ ナ.アエㇷ゚ オトゥペカレ ヤン アニー=今年は不作(干ばつ)で少しの食べ物をも分かち合って食べなければならないのだよ.食べ物を経済(節約)して食べなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukousaraypa/ukowsaraypa
- ウコウサライパ 【他動】[複](単 ukowsaraye ウコウサライェ は未出)[uko-usaraypa 一緒に・…を分ける[複]](二人以上が/二つ以上を)皆分ける、 全部とって皆で分けてしまう。 {E: to divide up… between everyone (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukouyna
- ウコウイナ 【他動】[複](単は ukouk ウコウㇰ)[u-kouyna 互い・奪う](二つ以上)を取り合う/奪い合う。 {E: to scramble, struggle for… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukowensampekor
- ウコウェンサンペコㇿ 【u-ko-wen-sampe-kor】 仲が悪い.▷ウ=互い コ=〜に対して ウェン=悪い サンペ=心臓,心,精神 コㇿ=持つ ソンーノ ウウタリネ ペ オラーノ ウコウェンサンペコㇿ パ アヌン アナㇰネ トモオイタㇰ カ エアイカㇷ゚=本当に親戚なのに仲が悪いものだ,他人には仲直りさせることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoweysanpekor
- ウコウェイサンペコㇿ 【自動】[u-ko-wen-sanpe-kor 互い・に対して・悪い・心・を持つ]互いに悪心をいだく、 (家族や仲間の間で)一方が他方に対して悪心をいだく、 いがみ合う。 sine hon or wa hetukpa utar iteki ukoweysanpekor no シネ ホン オㇿ ワ ヘトゥㇰパ ウタㇻ イテキ ウコウェイサンペコン ノ 一つのおなかから生まれた人々(兄弟/同胞)は互いに悪い心を持たないで…。(S民話) {E: to have bad intentions about each other; quarrel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukowsaraypa
- ウコウサライパ ☞ukousaraypa ウコウサライパ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyantone
- ウコヤントネ 【u-ko-yanto-ne】 同宿(する). タネ シㇼクンネ エハンケ カ キ ナ タヌクラン テタ ムネウカオマㇷ゚ ヘネ ア・カㇻ ワ ウコヤントネ・アン ロー=すでに日暮れも近いので今夜はここで草のおがみ小屋でも作って同宿しようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoyayapapu
- ウコヤヤパプ 【u-ko-yayapapu】 仲直りする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoyayapapu
- ウコヤヤパプ 【自動】[u-ko-yayapapu 互い・に・わびる] わびを言い合う、 仲直りする。 ☞yayapapu ヤヤパプ {E: to make peace with…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyayrenkapa
- ウコヤイレンカパ 【u-ko-yay-renkapa】 相ともに喜ぶ,皆で喜んでいる. ▷ウ=互いに コ=それ ヤイレンカ=喜び パ=それら,大勢,皆で(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoyaysampepokas
- ウコヤイサンペポカㇱ 【u-ko-yay-sampe-pokas】 あーあいやになっちゃった.▷ウ=互い コ=それに ヤイ=自身の サンペ=心臓 ポカㇱ=醜い (出典:萱野、方言:沙流)
- ukoyaysikupka(-an)
- ウコヤイシクㇷ゚カ §033.いいなずけ(許嫁)(2)ukoyaysikupka(-an)〔u-kó-jaǐ-ši-kup-ka ウこヤイシクㇷ゚カ〕⦅ビホロ⦆いいなずけである。[u-ko-yay-sikup-ka(お互い・のために・自分を・成長・させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukoyrenka
- ウコイレンカ 【自動】[u-ko-irerka 互い・に・意図(を主張する)](=ukoirenka ウコイレンカ) (裁判で)互いに言い合う。(S) ☆参考 ukoyrenkakor ウコイレンカコㇿ の誤記か? irenkakor イレンカコㇿ は《裁判で争う》。 {E: to dispute (in court).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoysoytak
- ウコイソイタㇰ 【自動】[u-ko-isoytak 互い・に・いろいろな話をする](=ukoisoytak ウコイソイタㇰ) 互いに/一緒にいろいろな話をする。 ☞isoytak イソイタㇰ {E: to talk about various things with someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoysoytakpa
- ウコイソイタㇰパ 【自動】[複](ukoysoytak ウコイソイタㇰ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)互いに/一緒にいろいろな話をする。 {E: to talk about various things with someone (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoytak
- ウコイタㇰ 【自動】[u-ko-itak 互いに・向かって、 話す] 互いに話し合う、 しゃべり合う、 対話する。 {E: to talk together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoytakte
- ウコイタㇰテ 【他動】[自動使役] [ukoytak-te 互いに話し合う・させる](人)に話し合わせる/対話させる。 {E: to make…talk together, have a conversation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyuppa
- ウコユッパ 【他動】[複](単は ukoyupu ウコユプ)(二つ以上)をまとめてきちんとしめる。 ruy:no suppa ukoyuppa wa sina ルイーノ スッパ ウコユッパ ワ シナ うんときつく締めてしばりなさい。(S) {E: to fasten…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyupu(-an)
- ウコユプ §085.いたむ(痛む)(19)痛くて腹をおさえてかがむ ukoyupu(-an)〔u-kó-ju-pu ウこユプ〕[u(お互い)、ko(に)、yupu(緊める)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukpa
- ウㇰパ 【他動】[複](単は uk ウㇰ)(二人以上が皆)(一つ)を取る。 ☆参考 uk ウㇰ [単] は、 一人でも二人以上でもが一つを取る、 ukpa ウㇰパ は、 二人以上が皆一つを取る、 uyna ウイナ [複] は、 一人でも二人以上でもが二つ以上を取ることを言う。 {E: to take… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukpeesiryakaka
- ウㇰペエシㇼヤカカ 【uk-pe-e-sir-yakaka】 荒っぽく扱う:ひとりで腹を立て,取る物を荒っぽい扱いをする,つんけんする.▷ウㇰ=取る ペ=物 エ=それで シㇼ=あたり ヤカカ=指す ネㇷ゚ ワ アン ペ エ・エサッチュー ワ ネ ヤ ウㇰペエシㇼヤカカ コㇿ アナㇷ゚ ネㇷ゚カ ソモ イェ ノ オパタプルㇽケ コㇿ チソイェカッタ ワ イサㇺ=何が気にさわったのか手に取った物を荒っぽく扱っていたのに何も言わずにかなり怒った様子をしながらさっと外へ出て行ってしまって. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukpetekehayta
- ウㇰペテケハイタ 【uk-pe tek-e-hayta】 取るものも取りあえず:手に取った物をも落としながらしたくする大急ぎの様子.▷ウㇰ=取る ペ=物 テㇰ=手 エ=それで ハイタ=足りない アウン ウナㇻペ ピラトゥルン(ピラトゥㇽ ウン) エン・シレン イモンタピレ ㇷ゚ ネ クス クㇰ(ク・ウㇰ) ペ ク・テケハイタ コㇿ ケㇰ(ク・エㇰ) ルウェ ウン=隣のおばさんが平取へ私を誘い急がせるものだから取るものも取りあえず来たのだよ.ナー クンネイワイペ カ ソモ ノ アン ウㇱケ ウン アㇻパ・アン カルスㇰ(カルㇱ ウㇰ) クス ク・シレン アクス ウㇰペテケハイタ コㇿ ヤイェトコイキ=まだ朝飯を食べていないところへ私は行ってキノコ取りに行こうと誘うと取るものもとりあえず自分のしたくをしはじめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukuhse(-an)
- ウクㇷセ §547.どもる(吃る)ukuhse(-an)〔u-kúh-se ウくㇷセ〕[<uk-uk-se(ウッ!ウッ!と言う)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukuran
- ウクラン 【名/副】ゆうべ、 昨晩(昨日寝て今朝起きるまでの間)。 ukuran ku=wentarap ウクラン クウェンタラㇷ゚ 私はゆうべ夢を見た。 ukuran ne ウクラン ネ ゆうべ(昨晩)に。 ☆参考 tanukuran タヌクラン は《今晩》。 {E: (last) evening; last night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukuran
- ウクラン 【ukuran】 昨夜,昨晩,ゆうべ:昨日寝てから今朝起きるまで. ト ト ヌカㇻ ウクラン ソモ モコㇿ ペ ネ クス アヘスイェ コㇿ アン=あれあれ見なさい,昨夜眠っていないものだから居眠りしている.フチ エ・ヌー ホㇱキ ウクラン カ ウクラン カ ウウェペケㇾ ソモ エ・イェ ア ナ タヌクラン イェ ワ エン・ヌレ=おばあちゃん聞こえるかい,一昨日の夜も昨晩も昔話を言わなかったので今晩は言って聞かせてや. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukurikina
- ウクリキナ §345 タチギボウシ (2) ukuri-kina (u-kú-ri-ki-na)「ウくリキナ」 葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukurkina
- ウクㇽキナ §345 タチギボウシ (1) ukur-kina (u-kúr-ki-na)「ウくㇽキナ」 葉 ⦅幌別、穂別、鵡川、名寄⦆⦅A上川・有珠・千歳・天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukurupesapaaraka
- ウクルペサパアラカ §443.ずつう(頭痛)(15)ヤツメウナギの頭痛 ukurupe-sapa-araka〔u-kú-ru-pe-sa-pa-a-ra-ka ウくルペ・サパアラカ〕[ヤツメウナギ・頭痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukurupetasumpe
- ウクルペタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(27)ヤツメウナギのひょう疽 ukurupe-tasumpe〔u-kúr-pe-ta-sum-peウくㇽペ・タスンペ〕[ヤツメウナギ・ひょう疽]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uma
- ウマ §293 ウマ (2) uma (úma)「うマ」[<umma] ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- umacirikoro
- ウマチリコロ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(17)u-macirikoro〔u-má-či-ri-ko-ro ウまチリコロ〕⦅シラウラ⦆姉妹関係にある。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umaciriwahkoro
- ウマチリワㇵコロ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(16)u-maciriwah-koro〔u-má-či-ri-wah-ko-ro ウまチリワㇵコロ〕⦅シラウラ⦆姉妹の関係にある。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umaciriwahkoro
- ウマチリワㇵコロ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(11)u-maciriwah-koro〔u-má-či-ri-wah-ko-ro ウまチリワㇵコロ〕⦅シラウラ⦆お互いに従姉妹である。[u-(互いの)+maciriwah(従姉妹を)+koro(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umake
- ウマケ 【umake】 ほごれる. オンタロ ウマケ=樽がほごれた. (出典:萱野、方言:沙流)
- umama
- ウママ 【自動?】[雅]非常に勇猛な(?)。 kamuy ne yakka/umama kamuy/epetturasi p/sinen ka isam カムイ ネ ヤッカ/ウママ カムイ/エペットゥラシㇷ゚/シネン カ イサㇺ [雅]神であってもこれほど勇猛な神に逆らうものは一人もいない。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umamaanpesomone
- ウママアンペソモネ 【umamaanpe somo ne】 普通の者ではない:普通の者ではかなわんであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- umamki
- ウマㇺキ 【umamki】 梁(はり). (出典:萱野、方言:沙流)
- umanki
- ウマンキ 【名】天井に縦横に渡してある材(梁)。(S) 横の梁。(S) ☆参考 itemeni イテメニ と同じものらしい。 ☆参考 縦の梁は parpesni パㇻペㇱニ。 {E: a support beam, a crossbeam in a roof.} (出典:田村、方言:沙流)
- umatakikor
- ウマタキコㇿ 【自動】[u-mataki-kor 互い・妹[所]・を持つ] 姉と妹の関係にある。 umatakikor utar ウマタキコルタㇻ 姉妹。 umatakikor wa arki ウマタキコㇿ ワ アㇻキ 姉妹そろって来た。(S) {E: to have a sister relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- umatakikor
- ウマタキコㇿ 【u-mataki-kor】 女きょうだいである:妹と姉. (出典:萱野、方言:沙流)
- umatapakor
- ウマタパコㇿ 【u-matapakor】 女きょうだいである:妹と兄. (出典:萱野、方言:沙流)
- umatapakor
- ウマタパコㇿ 【自動】[u-matapa-kor 互い・(兄から見た)妹・を持つ] 妹と兄の関係にある。 umatapakor utar ウマタパコルタㇻ 兄妹。 umatapakor wa arki ウマタパ コㇿ ワ アㇻキ 兄と妹が一緒に来た。(S) ☆参考 雅語では utureskor ウトゥレㇱコㇿ。 ☆参考 妹と姉の関係にあることは umatakikor ウマタキコㇿ。 ☞matapa マタパ {E: to have a(n)(older) brother, a(n) older sister relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- umatkor/tsey
- ヌマッコㇿセイ/ヌマッコッセイ §254 (所属不明) numat-kor/t-sey (nu-mat-kor/t-sey)「ヌマッコㇿセイ/ヌマッコッセイ」 ⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- umatnepokor
- ウマッネポコㇿ 【自動】娘と親の関係にある。 umatnepokor utar ウマッネポコルタㇻ 娘と親(娘と父、 娘と母、 娘と父母)。 {E: to have a parent-daughter relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- umatnepokor
- ウマッネポコㇿ 【u-matnepo-kor】 親子である. (出典:萱野、方言:沙流)
- umatnepokorutar
- ウマッネポコルタㇻ 【u-matnepo-kor utar】 親子:親と娘. (出典:萱野、方言:沙流)
- umay
- ウマイ 【umay】 菓子. アウン ポンペ ウマイ ク・コレ クナㇰ ク・イェ アクス エシカリ ワ ホユプ ワ アㇻパ=隣の子供に菓子をやるよと言ったらわしづかみにして走って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- umay
- ウマイ 【名】[< 日本語(?)]菓子。 ☆参考 kuwas クワㇱ とも言う。 甘い菓子は tópenpe トペンペ《甘いもの》という総称で呼ぶことが多い。 {E: sweets; confectionary.} (出典:田村、方言:沙流)
- umcakina
- ウㇺチャキナ 【名】[umca-kina (?)・草][植物](草の名) citarpe チタㇻペ《ござ》に編む草の一つ。 〔知分類 p.219 uncha-kina アゼスゲ[un(彼らを) cha(切る) kina(草) ]((本別))〕 {E: straw for matting.} (出典:田村、方言:沙流)
- umewkina
- ウメウキナ §111 カラフトニンジン (2) umew-kina (u-méw-ki-na)「ウめウキナ」 茎葉 ⦅真岡、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- umikekane
- ウミケカネ 【umi-kekane】 まばゆいほどの光,ぴかっと光っている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- umma
- ウンマ §293 ウマ (1) umma (úm-ma)「うンマ」[<日本語「ウマ」] ⦅北海道、樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- umma
- ウンマ 【umma】 馬. ピㇼカ ワ オケレ ムイ ネ アㇷ゚ ウンマ オテㇾケ ワ ア・コネレ ワ イサㇺ=よい箕のであったのに,馬が踏んで潰されてしまった.ルウェ トゥㇱ ネ コㇿカ タネ フㇱコ ㇷ゚ ネ クス トゥイ ワ ウンマ キラ ワ イサㇺ.トゥㇱ ウウォウシ ワ アヌ=太い綱であるがもう古いので切れて馬が逃げてしまった.綱を繋いでおけ.*このようなことは昭和30年代までしばしばあった話で,物置の中へ放れ馬が入り込み,物を壊しても馬の持ち主には責任がなくて,物置の防備を怠った者が悪いとされた.昭和30年代前半頃までは部落会の申し合わせによって12月1日から3月いっぱいまでは馬を自由に村の中へ放牧してもよいことになっていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ummacikor
- ウンマチコㇿ §108.陰部―男性性器の種類(5)大きな陰茎をもっている umma-ci-kor〔úm-ma-či-kor うンマチコㇿ〕[馬の陰茎を・彼は持っている]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ummaika
- ウンマイカ 【umma-ika】 馬から落ちる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ummakikir
- ウンマキキㇼ §163 アメンボウ類 (1) umma-kikir(um-ma-ki-kir)「ウンマキキㇼ」⦅穂別、礼文、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ummakikir
- ウンマキキㇼ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (1) umma-kikir (úm-ma-ki-kir)「うンマキキㇼ」 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ummakitci
- ウンマキッチ 【umma-kitci】 馬の餌を入れる容器. (出典:萱野、方言:沙流)
- ummaotek
- ウンマオテㇰ 【umma-o-tek】 馬に乗る. アチャポ ソンノ サケエラムリテン ペ ネ クス ポンノ イク コㇿ ホノイシノッチャキ コーㇿ ウンマオテッ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=おじさんは本当に酒を飲むと嬉しくなるものだから,少し飲んだだけで微かに歌を口ずさみながら,馬に乗って行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ummasamampe
- ウンマサマンペ §096.陰部―女性の性器(24)馬の陰部 umma-samampe〔úm-ma-sa-màm-pe うンマサマンペ〕[馬の・女陰]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ummasar
- ウンマサㇻ §058 エゾノクガイソウ (3) umma-sar (úm-ma-sar)「うンマサㇻ」[馬・尾] 花穂 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ummasiwkarus
- ウンマシウカルㇱ §447 エブリコ (2) umma-siwkarus (úm-ma-siw-ka-rus)「うンマシウカルㇱ」[馬(の)・にがいキノコ] ⦅あいぬ医事談⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ummasukkakep
- ウンマスッカケㇷ゚ §288 ノダイオウ (7) umma-sukkakep (úm-ma-suk-ka-kep)「うンマスッカケㇷ゚」[umma(馬の)sukkake(すっぱい)-p(もの)] 根 ⦅礼文華⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- umomare
- ウモマレ 【umomare】 集める:主として小さい物,指先か片手でさっと取れる物を集める場合. アントゥキ トイ オッタ アントゥキ ケプㇱペ ポロンノ ハチㇼ ワ アン イカラㇱ ナ ウモマレ ワ エㇰ=小豆畑に小豆のさやがたくさん落ちていてもったいないから集めてこい.タン マタネ シノ ルイ レラ アン ヒ タ アッケテㇰ ポロンノ コイヤンケ カニ カ カㇻパ(ク・アㇻパ) ヒネ クモマレ(ク・ウモマレ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ヒネ ケアケア(ク・エ ア ク・エ ア)=今年の冬,大時化の後にホタテガイがたくさん波で打ち上げられ,私も行って拾い集めてきて食べた食べた.→ウウェカリレ (出典:萱野、方言:沙流)
- umosma
- ウモㇱマ 【副】[u-mosma 互い・のほかに] 別々に、 めいめいで。 umosma umosma inonnoytak ウモㇱマ ウモㇱマ イノンノイタㇰ めいめいで神に祈りを捧げた。 {E: separately; each; individually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umosmano
- ウモㇱマノ 【副】[u-mosma-no 互い・のほかに・(副詞語尾)] それぞれ別々に。 {E: separately; each; individually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umuraypa
- ウムライパ 【u muraypa】 挨拶(お互いの相手の頭や背中を撫でながら).*弔問に行きお互いの背中へ手を回し悔やみを言い,あるいは泣く.昭和30年代まではこの風習があった.▷ウ=互い ムライパ=抱き合う (出典:萱野、方言:沙流)
- umureh itah urenka
- ウムレㇸ イタㇵ ウレンカ §033.いいなずけ(許嫁)(12)umureh itah urenka〔u-mú-reh|i-táh|u-réŋ-ka ウむレㇸ・イたㇵ・ウれンカ〕⦅マオカ⦆婚約する。[<umurek(夫婦になる)+itak(話が)+urenka(整う)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umurek utar
- ウムレㇰ ウタㇻ 【umurek utar】 夫婦. (出典:萱野、方言:沙流)
- umurek(-an)
- ウムレㇰ §034.結婚(する)(11)umurek(-an)〔u-mú-rek ウむレㇰ〕⦅H. S.⦆①結婚する;夫婦である;夫婦になる。②(-i)夫婦。[<u-mu-re(互いに・ふさがら・せる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umurekaynu
- ウムレカイヌ §035.夫婦(4)umurek-aynu〔u-mú-re-kaǐ-nu ウむレカイヌ〕⦅マオカ、シラウラ⦆①【常】夫婦。②【雅―特にoyna(神謡)において】一対の男女;息子と娘;兄と妹。⦅―樺太の神謡, p.10, 註7参照⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- umurekutar
- ウムレクタㇻ 【名】(=umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ) ☞umurek ウムレㇰ {E: husband and wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- umusa
- ウムサ 【umusa】 抱き合って泣く,抱擁:弔問に行き,死者を安置してある側で抱き合って泣くこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- umusa
- ウムサ 【umusa】 (挨拶のやり方):座って相手の肩の上へ自分のあごを乗せ,両手を双方ともに背中へ回し,手のひらで軽く撫でたり叩いたりする.親愛の情の表現.ウムライパとは全く違う. (出典:萱野、方言:沙流)
- un=kotukranke
- ウンコトゥㇰランケ 【un=kotuk-ranke】 松ヤニ下ろし:赤ちゃんが生まれて最初のうんちは黒い松ヤニのような色をしていて,これをウンコトゥㇰランケと言う.このうんちが出ると,イコインカㇻクㇽ(産婆さん)も家族も安心する.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- un=pirma
- ウンピㇼマ 【un=pirma】 (私に)こっそり知らせる.そっと教える. (出典:萱野、方言:沙流)
- una
- ウナ 【una】 埋める:囲炉裏の火を埋めるという時にのみ使う.他のものを埋める時にはウナとは言わない. アペウナ・アン ヒ タ アナㇰネ シネンネ ア・ウナ ㇷ゚ ネ.トゥン ア・ネ ワ アペウナ・アン コㇿ シネン エトイ シネン ヤイカオクイマ ㇷ゚ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン=火を埋める時には,ひとりで埋めるものだ.ふたりで火を埋めると,ひとりははげ頭になりひとりは寝小便たれになるものなので,聞いておきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- una
- ウナ 【una】 灰,木灰. ネㇷ゚カ ウェンカムイ チセ オルン アフン ノイネ キ コㇿ ア・コウナケ ウェンカムイ ネ ヤクン キラ フ ソイネ.ウェンカムイ ソモ ネ ヤクン ウナ タサ アフン ペ ネ=何か得体の知れない悪い神が家へ入りそうにしたら,それに向かって木灰をかけると悪い神なら逃げて出る,悪い神でなければ木灰に向かって入って来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- una
- ウナ §593.はい(灰)(1)una〔ú-na うナ〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- úna 1
- ウナ 【他動】(火)に灰をかける、 (火)を灰に埋(い)ける。 ape úna アペ ウナ 火に灰をかけて灰の中に埋(い)けてしまう。 c-úna ape チュナ アペ 灰に埋(い)けた火。 {E: to cover (a fire) with ash.} (出典:田村、方言:沙流)
- úna 2
- ウナ 【名】灰(「あく」)。 ☆参考 粉々になっている灰を言う。 木の灰でもおきの形のままのものは retar-pas レタㇻパㇱ《白い燃えかす》と言い、 úna ウナ とは言わない。 {E: ash.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unahpe
- ウナㇵペ §028.おば(伯母、叔母)(3)unahpe〔u-náh-pe ウなㇵペ〕①伯叔母⦅チライ、タラントマリ、シラウラ⦆。②伯叔父の妻⦅シラウラ⦆。③義母(夫の母)⦅タライカ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unahunke
- ウナフンケ 【他動】[un-ahunke 自分の所に(?)/そこに(?)・(家に)入れる] …を招待する。 hemanta esakekar hemanta e=i=únahunke kor oka hawe an? ヘマンタ エサケカㇻ ヘマンタ エイウナフンケ コㇿ オカ ハウェ アン? (あんな貧乏人が)何で酒をつくり何をもってわれわれを招待すると言うのだろう。(W民話) ☆参考 aske uk アㇱケ ウㇰ [手・を取る]…を招待する。 tak タㇰ …を呼びに行く、 …を招待する。 {E: to invite…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unake
- ウナケ 【una-ke】 灰をかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- unankotuhte(-an)
- ウナンコトゥㇷテ §694.頬ずり[する];キスするunankotuhte(-an)〔u-náŋ-ko-tuh-te ウなンコトゥㇷテ〕[u(互いの)+nan(顔を)+kotuh-te(くっつけさ・せる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unapakore
- ウナパコレ §011.身内 血縁の者(2)un-apa-kore〔ún-a-pa-ko-re うンアパコレ;ú-na-pa-ko-re うナパコレ〕⦅チカブミ⦆。他村から男が来て村の女を妻とすること。[un-(われらに)+apa(親類を)+kore(与える)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unarape
- ウナラペ §028.おば(伯母、叔母)(2)unarape〔u-ná-ra-pe ウなラペ〕⦅タラントマリ⦆伯叔母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- únarayoci
- ウナラヨチ 【名】[una-rayoci 灰・虹] 灰かぐら。 únarayoci hopuni ウナラヨチ ホプニ 灰かぐらが上がる。 {E: a cloud of ash.} (出典:田村、方言:沙流)
- unarpe
- ウナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(1)unarpe〔u-nár-pe ウなㇻペ〕①伯叔母を指す⦅レブン、アブタ、ウス、ホロべツ、シラオイ、ホべツ、サル⦆。②雅語で伯叔母を指す⦅ビホロ、クッシャロ⦆。③義母⦅テシオ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unarpe
- ウナㇻペ 【unarpe】 おばさん(他人),伯母,叔母. アㇻパ ワ エ・ウナㇻペヘ タㇰ ワ エㇰ.シㇼクンネ ナ アペケㇱ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ=行ってお前の伯母を呼んで来い.暗いので薪の燃えさしなどを持って行け.*昭和10年頃,父がサケを獲って来ると伯母ウモシマテッを呼びにこのような言い方で使いに行かされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- unarpe 1
- ウナㇻペ 【名】①おば、 おばさん(父または母の姉妹や女のいとこ、 伯母/叔母)。 ☆参考 「…のおばさん」は kor コㇿ《…を持つ》を使って言う。 …kor unarpe …コルナㇻペ …のおばさん、 彼のおばさん。 ku=kor unarpe クコルナㇻペ 私のおばさん。 e=kor unarpe エコルナㇻペ あなたのおばさん。 (注 呼びかけは unarpe ウナㇻペ または ku=kor unarpe クコルナㇻペ。) ②[概/所](所は unarpehe ウナㇻペヘ とも)(親族名称)おば(伯母/叔母)。 (注 「…のおば」は所属形を使って言う。 ☞unarpehe ウナㇻペヘ) (出典:田村、方言:沙流)
- unarpe 2
- ウナㇻペ 【名】中年の女性、 おばさん(小母)。 sine po kor unarpe a=ne híne án=an シネ ポ コㇿ ウナㇻペ アネ ヒネ アナン 私は一人の息子を持つ中年の女だった。(W民話) ☆参考 夫や子があり孫がないくらいの年齢の女性のことを、 子どもくらいの年齢のものが言う、 または大人でもそのくらいの気持ちで言う。(S) ☆参考 呼びかけにも使う。 {E: ①an aunt. ②a middle-aged woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unarpehe
- ウナㇻペヘ 【名】[所](概は unarpe ウナㇻペ)(親族名称) …のおば、 彼のおば(父母の姉妹や女性のいとこ、 伯母、 叔母)。 k=únarpehe クナㇻペヘ 私のおば。 ☆参考 親愛感などを含まないクールな親族関係の表現。 呼びかけには使われない。 通常「おばさん(伯叔母)」を表すには unarpe ウナㇻペ と言う。 ☞unarpe ウナㇻペ 1 {E: the aunt of…} (出典:田村、方言:沙流)
- unarpeturesi
- ウナㇻペトゥレシ §028.おば(伯母、叔母)(14)unarpe-turesi〔u-nár-pe-tu-re-ši ウなㇻペトゥレシ〕⦅ホロべツ⦆【雅】伯叔母を妻とすること。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uncakina
- ウンチャキナ §375 アゼスゲ (1) unca-kina (ún-ca-ki-na)「うンチャ・キナ」[un(我らを)ca(切る)kina(草)] 茎葉 ⦅本別・A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- unenoan
- ウネノアン 【u-ne-no an】 同じである. ウネノ アン ペコㇿ ク・ヤイヌ クス ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アㇷ゚ オヤチキ ウオヤㇷ゚ ネ アアン ワ シリキ ヒ カ ウウェシンナイノアン=同じ物のように思ったので持って来たのに,知らなかったが違うものであった,模様も別々であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- unenooka
- ウネノオカ 【u-ne-no oka】 似ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- unikor(-an)
- ウニコㇿ §448.すわる(座る)(21)老女などの座り方で尻をついて両膝を曲げて前へ立てて座る;その際前をかくすために後の裾を前へ引いてひかがみにはさむ unikor(-an)〔ú-ni-kor うニコㇿ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unisapka
- ウニサㇷ゚カ 【u-nisap-ka】 急死する〔隠語〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- unisuwamnere
- ウニスワㇺネレ 【自動】[u-nisuwamne-re 互い・丈夫になる・させる] 皆丈夫になる。 {E: for all, everyone to become healthy, strong.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unitanpakte
- ウニタンパㇰテ 【自動】[u-nitan-pakte 互い・速い・比べる] かけっこ(競走)する。 {E: to run a foot race.} (出典:田村、方言:沙流)
- unkeray
- ウンケライ 【自動】[un-keray 自分の所に(?)・恩恵を受ける(?)] 贈り物をもらう、 いただく、 授かりものがある。 ☆参考 eunkeray エウンケライ[他動]…をもらう/いただく。 {E: to receive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unkeray
- ウンケライ 【unkeray】 貰う. (出典:萱野、方言:沙流)
- unkerekina
- ウンケレキナ §282 イシミカワ (1) unkerekina (ún-ke-re-ki-na)「うンケレキナ」[un(我らを)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅A千歳⦆⦅登別――蝦夷草木志料⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- unkerekina
- ウンケレキナ §283 ミゾソバ (1) unkerekina (ún-ke-re-ki-na)「うンケレキナ」[un(我らを)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- unkoraye
- ウンコライェ 【他動】[un-ko-raye 自分・の方に・動かす][雅]自分の方へ引き寄せる。 pancikiri/a=unkoraye/a=uk wa orano パンチキリ/アウンコライェ/アウㇰ ワ オラノ 私はその鹿の後足を引き寄せてつかんで。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unma 1
- ウンマ 【名】[< 日本語 うま(んま)][動物] 馬。 {E: a horse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unma 2
- ウンマ 【格助】[< un-wa …に行く・…して](un ウン と wa ワ が続けて発音された形。)…へ。 mosirpa unma/mosirkes unma モシㇼパ ウンマ/モシㇼケスンマ 東へ西へ。(Sユーカラ) ☆参考 un だけでも同じ意味と働きを持つが、 unma(=un wa)と言うともっとはっきりする。 ☞un ウン、 wa ワ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unmasiraw
- ウンマシラウ 【名】[unma-siraw 馬・虻][動物] ウシアブ(虻の一種、 赤い大きいの)。 〔知分類になし〕 {E: a horsefly.} (出典:田村、方言:沙流)
- unnikor wa mono a
- ウンニコㇿ ワ モノ ア §448.すわる(座る)(49)両足を開いて尻を下へつけて座る unnikor wa mono a〔うンニコㇿ・ワ・もノ・あ〕[unnikor(↑)+wa(て)+mono(しずかに、動かずに)+a(座っている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unnikorea
- ウンニコレア §448.すわる(座る)(52)若い女などの座り方で、両膝を曲げて前に立てて座る;その際前をかくすために後の裾を前へ引いてひかがみにはさむ unnikorea〔ún-ni-ko-re-á うンニコレあ〕[unnikor(陰部の所に下着の後の裾の折目が来るようにし)+e(て)+a(座る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unokauk
- ウノカウㇰ 【自動】[u-noka-uk 互い・写した形/像・を取る]仲間同士で写真をとる。 unokauk hene ki kor oka ruwe somo ne? ウノカウㇰ ヘネ キ コㇿ オカ ルウェ ソモ ネ? 写真をとってでもいるのではないか。 (出典:田村、方言:沙流)
- unotmaka
- ウノッマカ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](6)ひきつけた者の食いしばった口をむりに開かす u-not-maka〔u-nót-ma-ka ウのッマカ〕[u(互い)+not(あご)+maka(あける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unpipka
- ウンピㇷ゚カ 【自動】人を信じない、 疑い深い。 ☆参考 eunpipka エウンピㇷ゚カ [他動]…を疑う。 {E: to have grave doubts about.} (出典:田村、方言:沙流)
- unpirma
- ウンピㇼマ 【自動】[un-pirma 皆に・警告する] ①警告する、 危険を告げる。 ②(動名詞として)警告。 kamuy unpirma an カムイ ウンピㇼマ アン 神の警告があった。(W会話) ☆発音 ウンピㇽマ {E: ①to warn; alert (v, ). ②a warning (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- untak
- ウンタㇰ 【un-tak】 招待する. (出典:萱野、方言:沙流)
- unterewasirkopeker
- ウンテレワシㇼコペケㇾ 【un-tere wa sir-ko-peker】 待ち明かす:人が来るのを一晩中待って夜を明かす. (出典:萱野、方言:沙流)
- unu orowano aca
- ウヌ オロワノ アチャ §027.伯父、叔父(11)unu orowano aca〔u-nú|o-ró-wa-no|á-ča ウぬ・オろワノ・あチャ〕⦅ホロべツ⦆母方の伯叔父。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unu orowano unarpe
- ウヌ オロワノ ウナㇻペ §028.おば(伯母、叔母)(5)unu orowano unarpe〔u-nú|o-ró-wa-no|u-nár-pe ウぬ・オろワノ・ウなㇻペ〕⦅ホロベツ⦆母方の伯叔母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unukao
- ウヌカオ §069 ヤマベ(ヤマメ) (15) unukao(u-nú-ka-o)「ウぬカオ」[unuhu kasi ot]⦅近文⦆黒い大きなヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- unukaot
- ウヌカオッ §069 ヤマベ(ヤマメ) (16) unukaot(u-nú-ka-ot)「ウぬカオッ」すごく大きいヤマベ⦅似湾⦆ヤマベの親⦅沙流、沙流I, 69⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- unukar
- ウヌカㇻ 【自動】[u-nukar 互い・を見る] ①互いを見合う、 相会う。 sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ 一つの尾根を両側から一緒に持っていて互いに会ったことがないもの(なぞなぞで答えは sikihi シキヒ 目)。 ②(動名詞として)会うこと、 会見 hempara ne yakka/unukar pirka p/ci=ki nankor na ヘンパラ ネ ヤッカ/ウヌカㇻ ピㇼカㇷ゚/チキ ナンコン ナ いつでも会見のよいのをしましょうね=いつでもまた会って楽しく語り合いましょうね。(W即興詩) {E: ①to look at each other; meet. ②a meeting.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unukar
- ウヌカㇻ 【u-nukar】 顔を合わせる,会う. タネポ エチ・ウヌカㇻ ペコㇿ ク・ヤイヌ ア コㇿカ ヘンパラ ワノ エチ・ウアㇺキㇼ ワ エチ・オカ ヒ アン=今初めてお前たちが顔を合わせるような気がしだがいつから顔見知りになっていたのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- unukar(-an)
- ウヌカㇻ §034.結婚(する)(9)unukar(-an)〔u-nú-kar ウぬカㇻ〕⦅サル⦆【雅】結婚する[<u-nu-kar〔お互いを・もつことを・する〕]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unukar-itak
- ウヌカㇻイタㇰ/ウヌカリタㇰ 【名】面と向かって言う言葉(=口頭会話語)。 ☆参考 yúkaritak ユカリタㇰ《ユーカラ語=雅語》その他特別の言葉に対する。 ☆参考 utomta-itak ウトㇺタイタㇰ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- unukare
- ウヌカレ 【他動】[自動使役][u-nukar-e 互い・見る・させる]①(皆が)…を見る、 (皆に)…が見える。 ②(人)をのぞき見する。 {E: to peep (at someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- ununukesampe
- ウヌヌケサンペ 【ununuke-sampe】 孝養心. (出典:萱野、方言:沙流)
- unuokpare
- ウヌオㇰパレ 【unu-okpare】 母不孝. (出典:萱野、方言:沙流)
- unuutari(hi)
- ウヌウタリ(ヒ) 【名】[所](概は未出。 utari(hi) ウタリ(ヒ) の概は utar ウタㇻ)[unu-utar-i(hi) 母親・人々(=たち)・(所属語尾)]…の母親たち、 …の父母。 ☆対語 onautari(hi) オナウタリ(ヒ) …の父親たち、 …の父母。 {E: the mothers, parents of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unuwapte
- ウヌワㇷ゚テ 【u-nuwap-te】 お産(をする). エ・ヌ アー ウクラン コタンケㇱ タ ウヌワㇷ゚テ アン ヤㇰ ア・イェ ㇷ゚ ウェンヌワㇷ゚ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ) ク・イケㇺヌ=聞いたかい,昨晩村の下端でお産があったそうだが死産だったそうなので哀れに思った.ウヌワㇷ゚テ・アン ヒ タ アナㇰネ ウサルンカムイ セコㇿ ア・イェ ワ アペ ウサッタ(ウサㇻ タ) ポン アペ ア・アリ ワ ヌワㇷ゚ テㇰサㇺ ア・コプンキネレ ㇷ゚ ネ=お産の時には下座の神といって火の下座に小さい火を燃やしお産を見守る神とするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uokkanekut
- ウオッカネクッ 【u-ok-kane-kut】 鎖[ユ].▷ウ=互い オㇰ=入る,ひっかかる カネ=金 クッ=帯 (出典:萱野、方言:沙流)
- uokpare
- ウオㇰパレ 【u-okpare】 親不孝. ウヌオㇰパレ=母不孝.オナオㇰパレ=父不孝.パㇰノ ア・ヌエウュンペ ウオㇰパレ ネ ㇷ゚ ヘㇺタウタㇻ ウオㇰパレ パ ヒ ク・ヌ ケヤイサッチャンペネ(ク・エヤイサッチャンペネ)=これぐらい聞きづらいことは他にないのが親不孝なのに,あの者たちが親不孝をしていると聞いて私はすっかり気分を悪くした. (出典:萱野、方言:沙流)
- uokuyra(-an)
- ウオクイラ §832.よばいする(夜ばいする)(3)u-okuyra(-an)〔u-ó-kuǐ-ra ウおクイラ〕[u(お互いの)+o(陰部)+kuyra(に忍びよる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uoma
- ウォマ 【u-oma】 揃う. オホンノ クチャチセ オハシㇼ ネ ワ アン ソネウン ク ヘネ アイ ヘネ ウオマ ノ アン ルウェヘ アン=しばらくの間狩小屋を空き家にしていたが,まちがいなく弓や矢が揃っているのだろうね. (出典:萱野、方言:沙流)
- uomarpare
- ウオマㇻパレ 【u-omarpa-re】 集める. ホクレ ホクレ タヌㇱケタ(タン ウㇱケ タ) タヌクラン レウシ・アン ナ ネッ ポロンノ ウオマㇻパレ テウン ルラ ヤン.ポロアペ ア・アリ ナ=さあ早く早く,この場所で今晩泊まるので流木をたくさん集めてここへ運びなさい.大きい火を焚くことにするから. (出典:萱野、方言:沙流)
- uoptespare
- ウオㇷ゚テㇱパレ 【u-op-tespare】 互いに槍を摺り合わせる. ▷ウ=互いに オㇷ゚=槍 テㇱパレ=摺り合わせる *ユカㇻの一場面,お互いの無事を喜び槍の穂先を摺り合わせる[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uoputuypa
- ウオプトゥイパ 【u-oputuypa】 押し合う. ペッパルㇽ トㇱカ カ タ ヘカッタㇻ ウオプトゥイパ コㇿ ク・ハㇰマハㇰマ ク・ライパㇱロタ ヤッカ ヌ シリー カ イサㇺパ=川の縁の一段高い所で子供たちが押し合いへしあいしている,それを見て私は冷や冷やして高い声で怒っても(子供たちは)聞いた様子もない. (出典:萱野、方言:沙流)
- uosurpa
- ウオスㇽパ 【u-osurpa】 離婚(する).▷ウ=互いに オスㇽパ=捨てる (出典:萱野、方言:沙流)
- uoyakosma(-an)
- ウオヤコㇱマ §476.だっきゅう(脱臼);骨ちがい(2)uoyakosma(-an)〔u-ó-ya-koš-ma ウおヤコㇱマ〕[u(お互いが)+oyak(別の所に)+osma(入る、はまる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uoyap
- ウオヤㇷ゚ 【u-oya-p】 違うもの. ウネノ アン ペコㇿ ク・ヤイヌ クス ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アㇷ゚ オヤチキ ウオヤㇷ゚ ネ アアン ワ シリキ ヒ カ ウウェシンナイノアン=同じ物のように思ったので持って来たのに,知らなかったが違うものであった,模様も別々であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- upahekotere
- ウパヘコテレ 【自動】[u-pa-hekote-re 互い・口・の方を向く・させる] 互いに文句を言い合う/けなし合う。 {E: to mutually complain.} (出典:田村、方言:沙流)
- upak
- ウパㇰ 【副】[u-pak 互い・ほど] 皆/両方とも同じく、 同じほどに、 同じぐらいに。 ☞upakno ウパㇰノ {E: (for all, both) to be similar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upakanere
- ウパカネレ 【自動】[u-paka-ne-re 互い・[日本語]呆け・になる・させる] 皆呆ける。 {E: for everyone to be disgusted, amazed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upakitara
- ウパキタラ 【upakitara】 変わりなく,今までと同じように. ウパキタラ エチ・オカ ヤー=変わりなくお前たちいたかい?エチ・ウウェラナㇰ ヤㇰ ア・イェ ヒ ク・ヌ ヒケカ ク・ホタヌ ポカ ク・ヤイェシンニューケㇱ ウパキタラ エチ・オカ ヤー=お前たち,病人がいて大変なことを聞いていながら見舞いにも行かずに私はからっぽやんでいたが,変わりなくしていたかい?ウパキターラ エチ・オカ ヤー.チョカ カ イワンケ ノ オカ・アㇱ=変わりなくお前たちはいたかい,私たちも元気でいたよ.エカシ オンネ ルスイ ワ ヘ エ・カシフイェ コㇿ エ・アン ヤㇰ ク・イヌ ソネ ウパキタラ エチ・オカ ヤー=おじいさんが死に近いのか,お前が看病していたと聞いたが,変わりなくいたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- upakno
- ウパㇰノ 【u-pak-no】 同じ(数量等). (出典:萱野、方言:沙流)
- upakno
- ウパㇰノ 【副】[u-pak-no 互い・ほど・(副詞語尾)] 皆/両方とも同じほどに、 同じくらいに。 upakno uneno an! ウパㇰノ ウネノ アン! 大きさも同じくらいだし形やつくり方もちょうど同じようだ。(S) tane uwonakor wa upakno oka タネ ウウォナコㇿ ワ ウパㇰノ オカ (S) もう父と息子と同じぐらい(の背丈)になった。(S) ☆参考 数量や大きさや程度が同じくらいであることを言う。 これに対し性質や有様や状況などが似ていることなどや同様であること、 顔が似ていることなどを言うには uneno ウネノ を使う。 {E: (for all, both) to be similar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upaknoski
- ウパㇰノㇱキ 【位名】[u-pak-noski 互い・ほど・中央](二つの場所の)ちょうどまん中。 {E: the exact middle; the dead centre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upaknouneno
- ウパㇰノウネノ 【u-pak-no u-ne-no】 同じように. (出典:萱野、方言:沙流)
- upakserke
- ウパㇰセㇾケ 【u-pak-serke】 半分(に). エシㇼ イユタㇷ゚ オロ ワ ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ク・ヤンケ ワ セモッタ(セㇺ オㇿ タ) アン ナ チョンパ アニ パカリ ワ ウパㇰセㇾケ コㇿ ワ アㇻパ=朝,私がパッタリからヒエの精白を上げて入り口の所にあるので,升で量って半分持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- upakserke
- ウパㇰセㇾケ 【名】[u-pak-serke 互い・ほど(の)・部分[所]]ちょうど半分の部分。 upakserke ku=maka wa ku=nukar ウパㇰセㇾケ クマカ ワ クヌカㇻ ふすまのちょうど半分だけ空けてみました。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- upaksinne
- ウパㇰシンネ 【自動】[u-pak-sir-ne 互い・ほど・様子・である] 平らである。 sir-upaksinne シㇼウパㇰシンネ 土地が平らだ。 upaksinne kunine kewre yan ウパㇰシンネ クニネ ケウレ ヤン 平らに削りなさい。(S) {E: to be flat; level.} (出典:田村、方言:沙流)
- upakte
- ウパㇰテ 【他動】[u-pak-te 互い・ほど(になる)・させる] ①同じにそろえる。 ②比べる。 {E: ①to put…in the same order. ②to compare…} (出典:田村、方言:沙流)
- upakte
- ウパㇰテ 【u-pak-te】 比べる,比較する. チセカㇻ・アン ヒ タ アナㇰネ チセニ ピㇼカ ノ ア・ウパㇰテ ワ ア・ヌカㇻ ペ ネ ナ=家を建てる時は家材をよく比べて見るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- upar
- ウパㇻ 【upar】 煤(すす). (出典:萱野、方言:沙流)
- upar
- ウパㇻ 【名】すす(煤)(「ゆえん」)。 {E: soot; dust.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upar'us
- ウパㇻウㇱ 【upar-us】 煤(すす)ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- uparpakte
- ウパㇻパㇰテ 【自動/名】[u-par-pak-te 互い・口・ほど・させる] ①[自動]口くらべ(早口言葉/言葉のかけ合い)の競争をする。 ②[名]口くらべ、 言葉競争。 ☆参考 『音声資料5』に収められた二篇の掛け合い歌の伝承者、 貝沢こきんさんはこの名称を言ってはいなかった。 ワテケさん、 サダモさんからもこの語は聞いていない。 しかしこのごろは一般にこの語が使われている。 {E: ①to debate. ②a debate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uparrapucukke
- ウパㇻラプチュッケ §140 ウシアブ (1) upar-rapucukke(u-par-ra-pu-cuk-ke)「ウパㇻラプチュッケ」⦅屈斜路⦆煤色のアブ (出典:知里動物編、方言:)
- uparusikankikir
- ウパルㇱイカンキキㇼ §122 スズメバチ (17) upar-us-ikankikir(u-pá-rus-i-kan-ki-kir)「ウぱルㇱイカンキキㇼ」⦅本別⦆ドロバチ (出典:知里動物編、方言:)
- uparussiraw
- ウパㇻウㇱシラウ §140 ウシアブ (2) upar-us-siraw(u-par-us-si-raw)「ウパㇻウㇱシラウ」⦅千歳⦆ウシアブ (出典:知里動物編、方言:)
- upas
- ウパㇱ 【名】雪。 upas as ウパㇱ アシ 雪が降る。 upas poro ウパㇱ ポロ 雪が積もる。 upas pirka ウパㇱ ピㇼカ 雪の具合いがよい(雪がよくつもり、 かたくなって、 猟をするのにちょうどよくなることを言う。 三月頃にそうなる)。(S) {E: snow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upas
- ウパㇱ 【upas】 雪.▷ウ=互い パㇱ=走る.*雪は天からアイヌの村に競争して遊びに来ると考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- upas as
- ウパㇱ アㇱ 【upas as】 雪が降る. (出典:萱野、方言:沙流)
- upas esitturaynu
- ウパㇱ エシットゥライヌ 【upas-e-sir-turaynu】 雪のために道に迷う. ▷ウパㇱ=雪 エ=それ シッ(シリ)=あたり,その近く トゥライヌ=見つけられない,分からない(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- upas-niskur
- ウパㇱニㇱクㇽ 【名】[雪・雲] 雪雲。 {E: snow clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- upas-ruyanpe
- ウパㇱルヤンペ 【名】[雪・嵐] 大雪、 吹雪、 ものすごい雪。 ☆参考 積もった雪ではなく、 雪が風を伴って激しく降ること。 雪がたくさん積もることは upas poro ウパㇱ ポロ {E: heavy snow.} (出典:田村、方言:沙流)
- upas-upun
- ウパㇱウプン/ウパスプン 【名】[雪・埃のような舞い上がる粉] 雪ぼこり、 雪煙。 upas-upun uwesinoye ウパスプン ウウェシノイェ 雪ぼこりが渦巻いていた。(HK民話) {E: snow spray.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upascironnup
- ウパㇱチロンヌㇷ゚ 【名】[upas-cironnup 雪・キツネ][動物] エゾイタチ(?)。 「伏見のお稲荷さん、 もの知り、 忍術使い、 大きくても高さ10センチ、 体長20センチぐらい、 まっ白、 悪いのは黒白ぶちかかったのもある、 赤茶けたものもある。」 (S) upascironnup kamuy ウパㇱチロンヌㇷ゚ カムイ 「雪狐」(エゾイタチ?)の神様。(W民話) ☆参考 『音声資料2』のテキストでは「雪狐」と直訳してあるが、 キツネではない。 エゾイタチ(オコジョ)のことらしい。 〔知分類 p.146 エゾイタチ〕〔萱ウエペケレ 第1話 白狐〕 {E: a snow fox.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upascironnup
- ウパㇱチロンヌㇷ゚ §272 エゾイタチ(エゾオコジョ) (1) upas-cironnup (u-pás-či-ron-nup)「ウぱㇱチロンヌㇷ゚」[<upas(雪)cironnup(けもの);エゾイタチは冬になると毛が雪のように白くなるので‘雪・けもの’の名があるのであろう。→§270(1)注(d)] ⦅胆振、日高、近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- upascironnup
- ウパㇱチロンヌㇷ゚ 【upas-cironnup】 白狐.*見ただけで幸せになると信じられていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- upasekot(-an)
- ウパセコッ §389.しぬ(死ぬ)(60)雪中で行倒れになって死ぬ upas-e-kot(-an)〔u-pá-se-kot ウぱセコッ〕[雪・で・死ぬ]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- upashorutke
- ウパㇱホルッケ 【upas-horutke】 雪崩. (出典:萱野、方言:沙流)
- upaske
- ウパㇱケ 【upas-ke】 雪かきをする. ホワーㇻ ウクラン スイ ウパㇱアㇱ アアン ナ ク・コㇿ ション ホクレ ホプニ ワ ウパㇱケ.ク・ソイネー カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚)=あーあどうしよう,昨日の夜また雪が降っていたんだね,孫よ早く起きて雪かきをしてね,私は外へ出ることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- upaskep
- ウパㇱケㇷ゚ 【upas-ke-p】 雪かき用具. 図[ウパㇱケㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- upaskikir
- ウパㇱキキㇼ 【upas-kikir】 ゆきむし. ウパㇱキキㇼ ア・ヌカㇻ ワ シネ チュㇷ゚ ネ コㇿ ソンノ ウパㇱ アㇱ ペ ネ=ゆきむしが見えてから1か月すると本当の雪が降るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- upaskikir
- ウパㇱキキㇼ §195 ユキムシ (1) upas-kikir (u-pás-ki-kir)「ウぱㇱキキㇼ」[<upas(雪)kikir(虫)] ⦅幌別、穂別、旭川、名寄⦆ユキムシ類、トドノネオオワタムシ(ワタアブラ科) (出典:知里動物編、方言:)
- upaskuma
- ウパㇱクマ 【自動/名】[u-paskuma 互い・にものごとを教え伝える] ①[自動]事実や教え(☞②)を語り伝える。 ②[名]教え伝える話、 言い伝え、 先祖の話(その家系に代々伝えて教えとする話、 昔のできごとを伝える歴史物語や伝説もあれば、 自分の体験や見聞を伝える話、 またものごとの起源やいわれを説明する話等、 いろいろな言い伝えの総称)。 {E: ①to transmit teachings; teach. ②teachings; ancestor tales.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upaskuma
- ウパㇱクマ 【upaskuma】 言い伝え,古い話を聞かせる. アイヌ オッタ(オㇿ タ) ウパㇱクマ アナㇰネ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ ネ シンリッ オルㇱペ ネ ヤッカ ウルオカタ ウルオカタ ア・エラマン ペ ネ=アイヌの所での言い伝えはそれを参考にすることができるし,先祖の話も子孫へ次の世代へと教えられるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- upaskur
- ウパㇱクㇽ 【名】[upas-kur 雪・影(この場合、 雲)] 雪雲 ☆参考 =upas-niskur ウパㇱ ニㇱクㇽ。 upaskur an ウパㇱクㇽ アン 雪雲が出ている。 {E: snow clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- upasporo
- ウパㇱポロ 【upas poro】 雪がつもる. (出典:萱野、方言:沙流)
- upasru
- ウパㇱル 【upas-ru】 雪どけ:雪がとけて水になること. (出典:萱野、方言:沙流)
- upasruyanpe
- ウパㇱルヤンペ 【upas-ruyanpe】 風雪,暴風雪.▷ウパㇱ=雪 ルヤンペ=嵐 (出典:萱野、方言:沙流)
- upastum
- ウパㇱトゥㇺ 【upas-tum】 雪中. (出典:萱野、方言:沙流)
- upawre
- ウパウレ 【upawre】 言い争い(をする),口論する. ポンノ ホㇱキ ヤン.アヌン アン ワ ア・エヤイシトマ ナ イテキ ウパウレ ヤン=少し待ちなさい,他人がいて恥ずかしいから言い争いはやめなさい.ウパウレ アナㇰネ ウトゥイェ パㇰノ ウライケ パㇰノ アン ヤッカ ウキㇰ アナㇰネ ソモ アン ペ ネ=言い合いは斬るほどに殺すほどにしてもいいが殴り合いはしないものだ.マㇰネ ワ ネ ヤー カ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ) コㇿカ アチャポ ウタㇻ ユㇷ゚ケ ウパウレ パ コㇿ オカ コㇿカ エタㇻカ イヨㇿイタㇰ カ ク・シトマ クス ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=どうしてか知らないけれどおじさんたちが激しく口論していたがでたらめに口を挟むのが恐ろしかったので私は逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- upenkam
- ウペンカㇺ 【upen-kam】 うまそうな肉(人間)だ:鬼が人間を見て言う言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- upepewakka
- ウペペワッカ 【upepe-wakka】 雪どけ水. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) ウペペワッカ サン ラポㇰ セキ ク・カㇻ コㇿ アウン ウナㇻペ エン・コイキ ㇷ゚ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が子供の頃,雪どけ水が流れる時に溝を作ると,隣のおばさんが私を叱ったのを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- upiraspa
- ウピラㇱパ 【自動】[複](単の用例は未出。 piraspa ピラㇱパ の単は pirasa ピラサ)[u-piraspa 互い・を広げる[複]] 皆が広がる。 {E: for all to be spread out, dispersed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upiskan
- ウピㇱカン 【位名】[u-piskan 互い・のまわり] あちこち。 upiskan ta ウピㇱカン タ あちこちで。 upiskan ta ene haw as ウピㇱカン タ エネ ハワㇱ あちこちでそう言っている。(S) {E: here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- upiskan ta
- ウピㇱカン タ 【u-piskan ta】 ほうぼう,あちこち. (出典:萱野、方言:沙流)
- upiyekar
- ウピイェカㇻ 【自動】[u-piyekar 互い・に石をぶつける] 石のようなものをぶつけ合う。 upas taktaku wa ani upiyekar ウパㇱ タㇰタク ワ アニ ウピイェカㇻ 雪を丸めてぶつけ合う(雪合戦する)。(S) ☞piyekar ピイェカㇻ {E: to throw rock-like objects at each other (snowballs).} (出典:田村、方言:沙流)
- upiyetayetaypa
- ウピイェタイェタイパ 【自動】[u-pi-etay-etay-pa 互い・こっそり・…を引っぱる(etaye エタイェ の語根)・(重複)・[複]] こっそり誘い合う、 誘い合わせる。 {E: to secretly invite, tempt.} (出典:田村、方言:沙流)
- upokorutar
- ウポコルタㇻ 【u-po-kor-utar】 親子:親と息子. (出典:萱野、方言:沙流)
- upoktacis
- ウポㇰタチㇱ 【自動】[u-poktacis…互い・のために泣かされる] 自分の夫や息子のために泣かされる。 (出典:田村、方言:沙流)
- uppa
- ウッパ 【他動】(次の連続で) ka(si) uppa カ/カシ ウッパ …を雪の中へ入れて踏んで置く。 (出典:田村、方言:沙流)
- upsak
- ウㇷ゚サㇰ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(35) up-sak(úp-sak)「うㇷ゚サㇰ」[<up(精囊、しらこ)sak(を欠く)、up-sak-cep(しらこを失った魚)の下略]しらこをかけ終わった老雄魚。⦅東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- upsihotke(-an)
- ウㇷ゚シホッケ §566.ねる(寝る)(13)腹ばいになって寝る upsi-hotke(-an)〔úp-ši-hot-ke うㇷ゚シ・ホッケ〕[upsi(うつぶす)+hotke(寝る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- upsinosituri(-an)
- ウㇷ゚シノシトゥリ §566.ねる(寝る)(3)腹這いになる upsino-situri(-an)〔úp-ši-no-ši-tu-ri うㇷ゚シノ・シトゥリ〕[upsi(うつぶす)、upsi-no(うつぶし・に)+si-turi(自分を・伸ばす、のびる)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- upsorotam
- ウㇷ゚ソロタㇺ 【upsoro-tam】 懐刀:ユカㇻに出る言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- upunpana
- ウプンパナ 【名】[upun-pana 雪煙・ほこり(埃)] 雪ぼこり(降ってたまっていた雪が風にとばされたもの)。 upunpana patce ウプンパナ パッチェ 雪ぼこりがとぶ。(S) {E: snow spray.} (出典:田村、方言:沙流)
- upunpatce
- ウプンパッチェ 【完動】[upun-patce 雪ぼこり・フワッと飛ぶ] (=upunpana patce ウプンパナ パッチェ)雪が風に飛ばされてフワーッと飛ぶ。 mata an kor upas as, réra ruy kor upunpatce マタ アン コㇿ ウパㇱ アㇱ、 レラ ルイ コㇿ ウプンパッチェ 冬になると雪が降り、 風が強いと雪が風に飛ばされてフワッーと飛ぶ。(S) {E: for snow to fly in the wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- upunpatce
- ウプンパッチェ 【upun-patce】 吹雪く. エシㇼ アナㇰネ シㇼピㇼカ アㇷ゚ ト ノㇱキ ワノ ウプンパッチェ ヤアーニ ク・シットゥライヌ=朝方はいい天気だったのに昼の間から吹雪になって危なく私は道に迷うところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ura
- ウラ §126.うちみ(打身)(1)ura〔u-rá ウら〕[<u(互い)+ta(打つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ura
- ウラ §239.きず(傷)(8)打身[の傷をうける] ura〔u-rá: ウらア〕[<u-ta(うち・あう)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uraka
- ウラカ §235.かんぞお(肝臓)(6)肝臓[魚の];あぶらわた uraka〔u-rá-ka ウらカ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uramante
- ウラマンテ 【自動】[u-ramante 互い・を心に置く](殺そうと/いためつけようと)ねらい合う(?)(サダモさんの訳では)「ねたみ合う」。 ☆参考 ramante ラマンテ は《…を殺そうと/猟しようとねらっている/うかがっている》 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urametok
- ウラメトㇰ 【接頭辞+名詞】[u-rametok 互い・大胆さ](次の表現の中で) urametok uwante ウラメトㇰ ウワンテ 互いに度胸の強さを比べ合う=度胸比べをする。 asinuma hoski tumutuy=an ya kimun kamuy hoski tumutuy ya urametok uwante=an kusu アシヌマ ホㇱキ トゥムトゥイアン ヤ キムン カムイ ホㇱキ トゥムトゥイ ヤ ウラメトㇰ ウワンテアン クス 私が先に力尽きるか熊が先に力尽きるか、 「度胸比べ」(=強さ比べ)するために。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urametokouwante
- ウラメトコウワンテ 【u-rametok-o-uwante】 勝負をする.▷ウ=互いに ラメトㇰ=度胸 ウワンテ=見比べる (出典:萱野、方言:沙流)
- urameturente
- ウラメトゥレンテ 【名】[u-ram-e-turen-te 互い・心・で・…に伴う・させる] 気をそろえる。 {E: to be in the same mental thought.} (出典:田村、方言:沙流)
- uramkarpare
- ウラㇺカㇻパレ 【自動】(不幸にあった人同士が)悔やみを言い合う。 {E: to quarrel; dispute.} (出典:田村、方言:沙流)
- uramkoyki
- ウラㇺコイキ 【自動】[u-ramkoyki 互い・をからかう]からかい合う、 冗談を言い合う。 [動名詞]からかい合い、 冗談の言い合い。 uramkoyki ne kusu pirka wa ウラㇺコイキ ネ クス ピㇼカ ワ「いたずらにいい合いしてるんですからいいですわ」(=冗談に言い合いしてるんだから大丈夫だ)。(W) ☞ram(u) koyki ラㇺ/ラム コイキ (出典:田村、方言:沙流)
- uramu
- ウラム §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(20)uramu〔u-rá-mu ウらム〕[<u(お互いを)+ramu(思う)?]⦅東シズナイ、ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- úrannis
- ウランニㇱ 【名】[urar-nis 霧/霞・空](次の表現で) úrannis an ウランニㇱ アン うすぐもりだ(=úranniskur an ウランニㇱクㇽ アン) ☞uranniskur ウランニㇱクㇽ {E: light clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- úranniskur
- ウランニㇱクㇽ 【名】[urar-niskur 霧/霞・雲] 雨も雪も降らせない白い薄い雲。 uranniskur an ウランニㇱクㇽ アン うすぐもりだ。 {E: light clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- uranu(-an)
- ウラヌ §603.はつじょう(発情)[する](2)uranu(-an)〔u-rá-nu ウらヌ〕⦅アズマ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uranup 1
- ウラヌㇷ゚ 【自動】再会を喜ぶ(久しぶりで会って喜んで話している)。 uranup=as ウラヌパㇱ 「なつかしくてさあ。」 (S) {E: to be joyed at meeting someone again.} (出典:田村、方言:沙流)
- uranup 2
- ウラヌㇷ゚ 【自動】(獣や虫類が)交尾する。 ☆参考 unupure ウヌプレ とも言う。 {E: to copulate (animals, insects etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- úrar
- ウラㇻ 【名】霧(「ガス」)、 かすみ、 もや、 白い雲。 {E: fog; mist; haze.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urar
- ウラㇻ 【urar】 霧,もや. シネアンタ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ウラㇻエシットゥライヌ・アン アㇷ゚カㇱアナイネ(アㇷ゚カㇱ・アン アイネ) ウラㇻ ヘチャカ シㇼコクンネ アン コㇿ ネ コㇿカ イワㇰ・アン=ある日のこと山へ行ったら,霧で道に迷った.歩いて歩いて,霧が晴れ,夜になったけれども帰って来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- urar'okanto
- ウラㇻオカント 【urar-o-kanto】 霧のある空,霧の空.▷ウラㇻ=霧 オ=入る カント=空 (出典:萱野、方言:沙流)
- urarhecaka
- ウラㇻヘチャカ 【urar hecaka】 霧散する:霧が散るように消えてなくなること. (出典:萱野、方言:沙流)
- úrarkanto
- ウラㇻカント 【名】空の最下層(雲のある所)。 ☞kanto カント {E: the lowest stratum of the sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- urarmokorir
- ウラㇻモコリㇼ 【urar-mokorir】 エゾマテガイ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uras
- ウラㇱ §381 チシマザサ (4) uras (u-rás)「ウらㇱ」[<huras] 枝葉 ⦅網走、美幌⦆⦅C,p.55石狩国樺戸郡、p.96後志国余市郡、p.397天塩国留萌郡、p.459 北見国紋別郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- uras
- ウラㇱ §383 ネマガリダケ (5) uras (urás)「ウらㇱ」[→§381(4)] 枝葉 ⦅C,p.55⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- urasam
- ウラサㇺ §381 チシマザサ (5) urasam (u-rá-sam)「ウらサㇺ」[<uras-ham→注2] 葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- urasam(-a)
- ウラサㇺ §035.あしうら(足裏、蹠)(9)urasam(-a)〔u-rá-samウらサㇺ〕[<ure-asam]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urasusu
- ウラスス §321 イヌコリヤナギ (2) ura-susu (u-rá-su-su)「ウら・スス」[<uray-susu] 茎 ⦅A沙流・鵡川・千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- úrattak
- ウラッタㇰ 【名】[úrar-tak かすみ・塊(かたまり)]かすみの塊。 úrattak ne/yaykar kane ウラッタㇰ ネ/ヤイカㇻ カネ [雅]かすみの塊に化けている=かすみをかぶっている。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uray
- ウライ 【自動】やなで魚をとる。 (出典:田村、方言:沙流)
- uray
- ウライ 【uray】 やな:魚を獲る仕掛け. ウライ コㇿ=やなを持っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- uraye(an-)
- ウライェ §359.産―うぶ湯を使う(2)uraye(an-)〔u-rá-je ウらイェ〕[洗う]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urayke
- ウライケ 【自動】[u-rayke 互い・を殺す] 殺し合う、 果たし合いをする。 {E: to kill one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uraynekina
- ウライネキナ §029 ハンゴンソウ ななつば (10) urayne-kina (u-ráy-ne-ki-na)「ウらイネキナ」[<urayni-kina] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- urayni
- ウライニ 【名】[uray-ni やなで魚をとる・木](魚をとるために川の中に立てる/立ててあるくい、 やなの一種。) ☆参考 rawomap ラウォマㇷ゚ は魚をとるために川の中に沈める仕掛け。 (出典:田村、方言:沙流)
- uraynikina
- ウライニキナ §029 ハンゴンソウ ななつば (9) urayni-kina (u-ráy-ni-ki-na)「ウらイニキナ」[uráyni(棒)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- uraysusu
- ウライスス §321 イヌコリヤナギ (1) uray-susu (u-ráy-su-su)「ウらイ・スス」[uray(梁)susu(ヤナギ)] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ureahkuci
- ウレアㇵクチ §038.あしくび(足首);足関節部(3)ure-ahkuci〔u-ré-ah-ku-čiウれアㇵクチ〕[足・の首]⦅トンナイ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureahkutuke
- ウレアㇵクトゥケ §038.あしくび(足首);足関節部(4)ure-ahkutuke〔u-ré-ah-ku-tu-keウれアㇵクトゥケ〕[ure(足)+ahkutu(その首)+ke(の所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urearu
- ウレアル §527.てのひらの肉[特にクマの](2)ure-aru〔u-ré-a-ru ウれアル〕[足・肉]⦅ビホロ、クッシャロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureasam
- ウレアサㇺ 【名】[概](所は ureasama(ha) ウレアサマ(ハ)) [ure-asam 足・の底] 足の裏。 ☆参考 urekotor ウレコトㇿ [概]とも言う。 {E: the soles of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ureasam(-a)
- ウレアサㇺ §035.あしうら(足裏、蹠)(8)ure-asam(-a)〔u-ré-a-samウれアサㇺ〕[足・底]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureasam/ureasama(ha)
- ウレアサㇺ/ウレアサマ(ハ) 【ure-asam/-asama(ha)】 足の裏. (出典:萱野、方言:沙流)
- ureasama ronronke
- ウレアサマ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(23)足の裏がひくひくと動く ureasama ronronke〔u-ré-a-sa-ma|rón-roŋ-ke ウれアサマ・ろンロンケ〕[その足裏・ひくひくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureasama(ha)
- ウレアサマ(ハ) 【名】[所](概は ureasam ウレアサㇺ) …の足の裏。 {E: the soles of the feet of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ureaskepet(c-i)
- ウレアㇱケペッ §043.あしゆび(足指)(3)ure-askepet(c-i)〔uré-aš-ke-petウれアㇱケペッ〕[ure(足)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureaspeket(c-i)
- ウレアㇱペケッ §818.あしゆび(3)ure-aspeket(c-i)〔u-ré-aš-pe-ket ウれ・アㇱペケッ〕[ure(足)+aspeket(指、もと手の指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureecari
- ウレエチャリ 【他動】[ure-e-cari 足・で・…を散らす] …をけとばす。 {E: to kick (away)…} (出典:田村、方言:沙流)
- ureecari
- ウレエチャリ 【ure-e-cari】 蹴る(たくさんをパラッと). (出典:萱野、方言:沙流)
- ureesittemraypa
- ウレエシッテㇺライパ 【ure-e-sir-tem-raypa】 足探り(する):真っ暗の所を足探りで歩くこと.▷ウレ=足 エ=それで シㇼ=あたり テㇺ=手 ライパ=撫でる (出典:萱野、方言:沙流)
- ureharu
- ウレハル §527.てのひらの肉[特にクマの](1)ure-haru〔u-ré-ha-ru ウれハル〕[足・肉]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureharu
- ウレハル §554.にく(肉)(12)クマの足の裏の肉;熊掌 ure-haru〔u-ré-ha-ru ウれ・ハル〕[足・肉]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureharu
- ウレハル 【ure-haru】 熊の足の裏側の肉. ▷ウレ=足 ハル=食べ物 *イヨマンテ(熊送り)の後にサケイユㇱクㇽ(祭司)を務めてくださった方にお礼として,ニンカリシト(耳環団子)とウレハルをあげることになっている.野生の熊が獲れた時に村おさ的な存在の人に,ウレハルを持って行くのが礼儀とされていた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ureharu
- ウレハル §037.足裏の肉(クマの)(1)ure-haru〔u-ré-ha-ruウれハル〕[ure(足)+haru(肉)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ureikra
- ウレイㇰラ §038.あしくび(足首);足関節部(5)ure-ikra〔u-ré-ik-raウれイㇰラ〕[足・関節]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urekotoramusamus
- ウレコトラムサムㇱ §516.つまさき(爪先)(4)つまさきを立てて歩く urekotor-amus-amus〔u-ré-ko-tor|a-múš-a-muš ウれコトㇿ・アむㇱ・アムㇱ〕[urekotor(足裏)+am-us(爪が・生えている)+am-us(爪が・生えている);足裏に爪でも生えているかのような恰好で歩く]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urekuspare
- ウレクㇱパレ 【ure-kus-pa-re】 歩を運ぶ,歩いて行く. ▷ウレ=足 クㇱパ=通る レ=させる アフンナクス ポンメノコ ホマコチュイェ コッチャケヘ アウレクㇱパレ ホカエトッタ チェアシロッケアン=家へ入ると若い娘が後ずさりしたので,その前を通って横座の所へどっかと座った. *ユカㇻの中でポンヤウンペが独り者の女を訪問し,女が後へ寄って男に自分の前を通らせると訪問を受け入れ,前を通らせないと拒否したことになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uremekka
- ウレメッカ 【ure-mekka】 足の甲. (出典:萱野、方言:沙流)
- uremekka
- ウレメッカ 【名】[概](所は uremekkasi ウレメッカシ)[ure-mekka 足・の上側] 足の甲。 {E: the instep of the foot.} (出典:田村、方言:沙流)
- uremekka(-si -si-ke)
- ウレメッカ §040.あしのこう(足の甲);足背(3)ure-mekka(-si, -si-ke)〔u-ré-mek-kaウれメッカ〕[足・峯]⦅チカブミ、ビホロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uremekkasi
- ウレメッカシ 【名】[所](概は uremekka ウレメッカ) …の足の甲。 {E: the instep of the foot of…} (出典:田村、方言:沙流)
- uremuninkap
- ウレムニンカㇷ゚ §133 ベッコウバエ (5) uremuninkap(u-ré-mu-nin-kap)「ウれムニンカㇷ゚」[<ure(足)muninka(腐らす)-p(もの)] ⦅幌別、穂別、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uren'utorsam
- ウレンウトㇿサㇺ 【uren-utor-sam】 両脇. (出典:萱野、方言:沙流)
- urenas
- ウレナㇱ 【u-ren-as】 3人搗き(する):ひとつの臼を3人で搗く.▷ウ=互い レン=3人 アㇱ=立つ(ウレンアㇱ→ウレナㇱ) (出典:萱野、方言:沙流)
- ureneepakke
- ウレネエパッケ 【位名】[所](概は未出。 eepakke の概は eepak エエパㇰ)[uren-eepakke 両方の・…の端(はし)] …の両端、 その両端。 ureneepakke ewwopitte wa ári ウレネエパッケ エウウォピッテ ワ アリ 両端を結んでおきなさい。(S) {E: both ends, edges.} (出典:田村、方言:沙流)
- urenka
- ウレンカ 【自動】皆そろう(一つも欠けていない)。 ☆対語 usak ウサㇰ 皆そろっていない。 (出典:田村、方言:沙流)
- urenkano
- ウレンカノ 【副】[urenka-no 皆そろう・(副詞形成)] 皆そろって、 一つも欠けないで。 sóne urenkano oka ya? ソネ ウレンカレ オカ ヤ? 本当に家じゅうみんないるでしょうか(ゆうべ出た熊にもとられないで)。(S) {E: to be complete; all present.} (出典:田村、方言:沙流)
- urenkare
- ウレンカレ 【他動】[自動使役][urenka-re 皆そろう・させる]皆そろえる(一つも欠けないように一そろえのものを皆集める)。 urenkare wa ári ウレンカレ ワ アリ 皆そろえろえておきなさい。(S) ☆参考 整頓しなくても言う。 {E: for…to be complete; for all…to be present.} (出典:田村、方言:沙流)
- urenkema
- ウレンケマ 【名】[uren-kema 両方の・足] 両足(ももから足先までの全体)。 ☆参考 人間の両足を言う。 動物の両足は urencikir ウレンチキㇼ。 {E: both legs (from the thighs to the toes).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urenkema/urenkema(ha)
- ウレンケマ/ウレンケマ(ハ) 【uren-kema/-kema(ha)】 両足. (出典:萱野、方言:沙流)
- urenpiskan
- ウレンピㇱカン 【位名】[概](所は urenpiskani(ke) ウレンピㇱカニ(ケ)) [uren-piskan 両方の・まわり/縁] …の両側。 ru urenpiskan ル ウレンピㇱカン 道の両側。 {E: both sides of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urenpiskan/urenpiskani(ke)
- ウレンピㇱカン/ウレンピㇱカニ(ケ) 【uren-piskan/-piskani(ke)】 両側. (出典:萱野、方言:沙流)
- urenpiskani(ke)
- ウレンピㇱカニ(ケ) 【位名】[所](概は urenpiskan ウレンピㇱカン) その両側(の所) urenpiskanike ta ári ウレンピㇱカニケ タ アリ その両側におきなさい。(S) {E: both sides.} (出典:田村、方言:沙流)
- urentapcikir
- ウレンタㇷ゚チキㇼ 【名】[概](所は urentapcikiri ウレンタㇷ゚チキリ)[uren-tapcikir 両方の・前足][動物](動物の)両前足。 {E: both forelegs (of an animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- urentapcikiri
- ウレンタㇷ゚チキリ 【名】[所](概は urentapcikir ウレンタㇷ゚チキㇼ) …の両前足。 {E: both forelegs of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urentapsut(-u)
- ウレンタㇷ゚スッ §835.両方の肩uren-tapsut(-u)〔u-rén-tap-sut ウれンタㇷ゚スッ〕[前の・肩]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urepentok-eapkas
- ウレペントㇰエアㇷ゚カㇱ 【自動】[urepentok-e-apkas 足の土ふまずより前の部分・で・歩く] つま先で歩く。(S) {E: the balls of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- urepentok-eas
- ウレペントㇰエアㇱ 【自動】[urepentok-e-as 足の土ふまずより前の部分・で・立つ] 足指で(足先で、 つま先で)立つ。 {E: to stand on one's tiptoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- urepentokeaseas
- ウレペントケアセアㇱ §516.つまさき(爪先)(3)つまさきを立てて歩く urepentok-eas-eas〔u-ré-pen-tok|e-áš-e-aš ウれペントㇰ・エあㇱ・エアㇱ〕[urepentok(爪先)+e-as(それで・立ち)+e-as(それで・立つ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urepetam(-i)
- ウレペタㇺ §519.つめ(爪)(2)足指の爪 urepet-am(-i)〔u-ré-pe-tam ウれペタㇺ〕[足ゆび・爪]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uresampe
- ウレサンペ §511.つちふまず(土踏まず)(4)ure-sampe〔u-ré-sam-pe ウれサンペ〕[ure(足)+sampe(急所)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uresanpe
- ウレサンペ 【名】[概/所][ure-sanpe 足・心臓] 土ふまず。 {E: the arch of the foot.} (出典:田村、方言:沙流)
- uresanpehe
- ウレサンペヘ 【名】[所](概は uresanpe ウレサンペ) …の土ふまず。 {E: the arch of the foot of…} (出典:田村、方言:沙流)
- uresisamcir
- フレシサㇺチㇼ §385 (その他の鳥名) huresisam-cir (hú-re-si-sam-čir)「ふレシサㇺチㇼ」[<‘紅毛人・鳥’] ⦅藻汐草⦆ツバメのごとくして眉毛長くたれる。 (出典:知里動物編、方言:)
- urespa
- ウレㇱパ 【u-respa】 育て合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- urespa
- ウレㇱパ 【自動】[u-respa 互い・を育てる(複)]皆が育つ。 e=poutari/aynu motoho/népa ki wa/urespa yakun エポウタリ/アイヌ モトホ/ネパ キ ワ/ウレㇱパ ヤクン [雅]あなたの子どもさんたちが人間の始祖になってふえて次々に育って行くならば。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ureukousi(-an)
- ウレウコウシ §448.すわる(座る)(12)あぐらをかく ureukousi(-an)〔u-ré-u-ko-u-ši ウれウコウシ〕[<ure(是を)+-u-(互い)+ka(の上)+-o-(に)+usi(つける);両足を重ね合わす]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urikamuy
- フリカムイ §387 (その他の鳥名) huri-kamuy (hú-ri-ka-muy)「ふリカムイ」[<フリ神]⦅沙流⦆[=huri] (出典:知里動物編、方言:)
- urikara
- ムリカラ §467 8〜9尺の大カニ murikara (mu-ri-ka-ra)「ムリカラ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- urikka
- ウリッカ §278 あざらし (38) urikka (u-rík-ka)「ウりッカ」 ⦅多来加⦆クラカケアザラシ(リボンアザラシ Histriophoca fasciata ZIMMERMANN.)の成体 (出典:知里動物編、方言:)
- urikkakonuspe
- ウリッカコヌㇱペ §278 あざらし (39) urikka-konuspe (u-rik-ka-ko-nus-pe)「ウリッカコヌㇱペ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uriska
- ウリㇱカ §278 あざらし (44) uriska (u-ris-ka)「ウリㇱカ」[<urikka] ⦅白浦⦆クラカケアザラシの成体 (出典:知里動物編、方言:)
- uriwahneaynu
- ウリワㇵネアイヌ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(14)uriwahne-aynu〔u-rí-wah-ne-àǐ-nu ウりワㇵネアイヌ〕⦅シラウラ⦆兄弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- urkap(-i-u)
- ウㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(8)urkap(-i、-u)〔úr-kap うㇽカㇷ゚〕[ur(鳥皮、魚皮)、kap(皮)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- urki kupa
- ウㇽキ クパ §420.しらみ(3)シラミを取って噛む urki kupa〔úr-ki-ku-pá うㇽキ・クぱ〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urorewak(-an)
- ウロレワㇰ §448.すわる(座る)(35)上下に並んで座る[夫婦などが右座の炉端に] urorewak(-an)〔u-ró-re-wak ウろレワㇰ〕[u(互いが)+ror(上座)+e(に)+wak(座る);互いに上座下座の関係において座る]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- urumekka(an-)
- ウルメッカ §034.結婚(する)(13)urumekka(an-)〔u-rú-mek-ka ウるメッカ〕⦅クッシャロ⦆夫婦にならせる[urumek-ka(夫婦になら・せる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uruokata
- ウルオカタ 【uruokata】 子から孫ヘ,子々孫々. ウルオカタ アコシンヌㇷ゚=子から孫へと伝える宝.アイヌ オッタ(オㇿ タ) ウパㇱクマ アナㇰネ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ ネ シンリッ オルㇱペ ネ ヤッカ ウルオカタ ウルオカタ ア・エラマン ペ ネ=アイヌの所での言い伝えはそれを参考にすることができるし,先祖の話も子孫へ次の世代へと教えられるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uruurukka
- ウルウルッカ 【uruuruk-ka】 ふるわせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uruwah(k-i)
- ウルワㇵ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(7)uruwah(k-i)〔u-rú-wah ウるワㇵ〕⦅シラヌシ、マオカ⦆兄弟;姉妹。"re moroahpo uruwh nee manu"「三人の少女が姉妹であった」⦅シラヌシ⦆[<u-iruwah]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uruwahne
- ウルワㇵネ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(8)uruwah-ne〔u-rú-wah-ne ウるワㇵネ〕⦅マオカ⦆兄弟の関係にある。〜aynu「兄弟の関係にある人」「兄弟」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uruyruypa
- ウルイルイパ 【自動】[複](単の用例はない。 ruyruypa ルイルイパ の単は ruyruye ルイルイェ)[u-ruyruypa 互い・…の手をとって喜びのあいさつをする[複]](女性どうしが)手をとり合い、 なで合って、 会えてうれしいというあいさつをする。 ☆参考 年長の、 あるいは迎えるほうの女性が相手の手を包むように両手でにぎって二、 三回軽く振る、 手をさする/さすり合う、 体をだき合ってさする(なでる)などの形態があり、 地域によるのではないかと思う。 仕草と同時に喜びの言葉を言うが、 それと同時に泣いて喜びを表すこともある。 {E: to take the hands of…in joyous greeting.} (出典:田村、方言:沙流)
- usa
- ウサ 【usa】 〜も,〜など,いろいろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- usa 1
- ウサ 【副】①いろいろ、 (連体的に)いろいろな。 usa kéraanpe kar kor an ウサ ケラアンペ カㇻ コㇿ アン (彼女は)いろいろなごちそうをつくっていた。 ②それぞれめいめい、 一人一人。 tup ne usaraye wa usa korpare トゥㇷ゚ ネ ウサライェ ワ ウサ コㇿパレ 二つに分けてそれぞれに(二人ともに)あげなさい。(S) pon menoko tup mat ne usa a=kor wa ポン メノコ トゥㇷ゚ マッ ネ ウサ アコㇿ ワ 私たちは若い女性二人を妻としてそれぞれ持って=私たち二人はその二人の女性の一人ずつと結婚して。(KC民話) ③usa usa ウサ ウサ いろいろ、 それぞれに。 ④usa oka ウサ オカ いろいろの(種々の、 様々の)。 usa okay pe ウサ オカイ ペ いろいろなもの/こと。 usa okay pe uwekarpare ウサ オカイ ペ ウウェカㇻパレ いろいろなものを集める。 ⑤(名詞の前に置かれ、 通常くり返されて) usa…usa… ウサ… ウサ …やら…やら。 usa cápe usa seta usa puta usa peko, nep ne yakka a=respa wa oka ウサ チャペ ウサ セタ ウサ プタ ウサ ペコ、 ネㇷ゚ ネ ヤッカ アレㇱパ ワ オカ 猫や犬や豚や牛や何でも飼われている。(S) usa iyuta usa suke ki wa ウサ イユタ ウサ スケ キ ワ (その女性は)ヒエつきやら料理やらいろいろして。(W民話) (iyuta イユタ、 suke スケ は自動詞で、 この場合、 動名詞。) {E: ①various; many kinds of. ②each.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usa 2
- ウサ 【副助】…も。 …usa…usa …ウサ …ウサ …も…も、 …や…や。 okkayo usa menoko usa porono oka オッカヨ ウサ メノコ ウサ ポロンノ オカ 男も女もたくさんいる。(S) {E: too.} (出典:田村、方言:沙流)
- usaekara(-an)
- ウサエカラ §845.わらう(笑う)(3)usaekara(-an)〔u-sá-e-ka-ra ウサエカラ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- usak
- ウサㇰ 【自動】[u-sak 互い・を欠く] 一緒にそろっていない、 (仲間/グループの)だれかが欠ける。 néun usak=an ka somo ki ネウン ウサカン カ ソモ キ 私たちはいつも一緒で、 決してだれ一人欠けることはなかった。(K民話) 。 ☆対語 urenka ウレンカ 皆そろっている。 {E: for…to be missing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usakor
- ウサコㇿ 【自動】[u-sa-kor 互い・姉・を持つ] 姉と妹または姉と弟の関係である。 usakor pon menoko oka ウサコㇿ ポン メノコ オカ 姉妹の若い女性がいた。 usakor wa arki wa oka ウサコㇿ ワ アㇻキ ワ オカ 姉妹そろって来ている。(S) ☆参考 妹と姉ならば umatakikor ウマタキコㇿ とも言い、 弟と姉ならば uwakikor ウワキコㇿ [u-aki-kor] とも言う。 {E: an older sister-younger sister or older sister-younger brother relationship.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usakor
- ウサコㇿ 【u-sa-kor】 女きょうだいである. (出典:萱野、方言:沙流)
- usakorutar
- ウサコㇿウタㇻ/ウサコルタㇻ 【名】[u-sa-kor-utar 互い・姉・を持つ・人々] 姉と弟妹(姉と妹、 姉と弟、 姉と弟と妹)(=usakor utar ウサコㇿ ウタㇻ)。 {E: an older sister-younger sister or older sister-younger brother relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- usam
- ウサㇺ 【位名】[u-sam 互い・のそば] 互いのそば。 usam ta oka=an ウサㇺ タ オカアン 私たちは互いにそばにいる。 usam ta ári ウサㇺ タ アリ 互いのそばに置く=…を並べる。 {E: near each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usam'eapkas
- ウサㇺエアㇷ゚カㇱ 【u-sam-e-apkas】 一緒に歩く. ペウレクㇽ ウタㇻ ウオシッコテパ ワ ネ ノイネ ネユンポーカ ウサㇺエアㇷ゚カㇱパ=若者たちは恋心があってるらしくてなんとかかんとか一緒に歩こうとしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- usam'owpekare
- ウサㇺオウペカレ 【u-sam-owpekare】 助け合う,欠点を隠し合う.▷ウ=互い サㇺ=前 オウペカレ=真っ直ぐにする ウウタリ アナㇰネ ネユンポカ ウサㇺオウペカレ ウタサロㇱキ サㇰノ ウコアㇷ゚カㇱ ペ ネ ナ=親戚同士はなんとかして助け合いをして対立することなく行き来するものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- usama
- ウサマ 【u-sama】 互いに並べる,互いに比べる,比較する.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- usama
- ウサマ 【他動】[u-sam-a 互い・のそば・(他動詞形成)]…を折りたたむ(布でも紙でも)。 citarpe usama wa ukao チタㇻペ ウサマ ワ ウカオ ござをたたんでしまう。(S) {E: to fold (up)(material, paper, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- usamerok
- ウサメロㇰ 【自動】[u-sam-e-rok 互い・のそば・に・座る[複]](二人が)並んで座る。 {E: to sit in a line.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usamsama
- ウサㇺサマ 【他動】[u-sam-sam-a 互い・のそば・(重複)・(他動詞形成)](布、 反物)を(いく重にも)たたむ。 amip k=úsamsama wa k=úkao アミㇷ゚ クサㇺサマ ワ クカオ 着物をたたんでしまう。(W) ☆参考 ukonike ウコニケ 普通に着ている(着物)をたたむ。(W) {E: to fold (up)(material).} (出典:田村、方言:沙流)
- usaoka
- ウサオカ 【usa oka】 いろいろな. (出典:萱野、方言:沙流)
- usaokaype
- ウサオカイペ 【usa okay pe】 いろいろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- usap
- ウシャㇷ゚ §303 スズメ (11) usap (u-sáp)「ウしャㇷ゚」[<u-(皆・大勢)sap(出てくる)、群れをなして里へ出てくる鳥] ⦅千島⦆ニュウナイスズメ? (出典:知里動物編、方言:)
- usapki
- ウサㇷ゚キ 【自動】[usa-p-ki いろいろな・こと・をする](?) 何をするにも一生懸命よく働く。 (動名詞として)pirka usapki e=ki kus ne na ピㇼカ ウサㇷ゚キ エキ クㇱ ネ ナ「なんでも体を達者にしてよく働いて模範と言われるようにしなさい。」 (S) {E: to work hard at; put all one's efforts into.} (出典:田村、方言:沙流)
- usapte otta ikaoiki
- ウサㇷ゚テ オッタ イカオイキ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(7)usapte otta ikaoiki〔u-sáp-te|ót-ta|iká-o-i-ki ウさㇷ゚テ・おッタ・イかオイキ〕[分娩・の際に・手伝う]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- usapte(-an)
- ウサㇷ゚テ §342.さん(産)―お産する;産む;分娩する(4)お産[する] usapte(-an)〔u-sáp-te ウさㇷ゚テ〕[u(お互いを)+sap-te(〔続々と〕出さ・せる);繁殖させる]⦅チカブミ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- usar
- ウサㇻ 【usar】 下座の方. ウヌワㇷ゚テ・アン ヒ タ アナㇰネ ウサルンカムイ セコㇿ ア・イェ ワ アペ ウサッタ(ウサㇻ タ) ポンアペ ア・アリ ワ ヌワㇷ゚ テㇰサㇺ ア・コプンキネレ ㇷ゚ ネ=お産の時には下座の神といって火の下座に小さい火を燃やしお産を見守る神とするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- úsar
- ウサㇻ 【位名】下座。 apeetok ka iteki a no úsar wa a アペエトㇰ タ イテキ ア ノ ウサㇻ ワ ア 横座(いろりの東側の座、 いちばん上座)に座らないでもう少し「下がって」(=下座の方によって)座りなさい。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- usaraye
- ウサライェ 【他動】[usa-raye 別々に・動かす](?) …を分ける、 分割する。 tup ne usaraye トゥㇷ゚ ネ ウサライェ 二つに分ける。(S) {E: to divide…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usaraye
- ウサライェ 【usaraye】 別々にする,分ける,分配する,開く,広がる. ウサライェ ワ コレ=別々にしてあげる,分けてあげる. (出典:萱野、方言:沙流)
- usarke oa
- ウサㇻケ オア §038.やもめ(10)usarke o-a〔ú-sar-ke|o-á うサㇻケ・オあ〕⦅ビホロ⦆①配偶者を失う。②配偶者を失った者。[usarke(木尻座、下座)+o(に)+a(座る)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- usarkes(-i)
- ウサㇻケㇱ §037.妻(21)usarkes(-i)〔u-sár-keš うサㇻケㇱ〕⦅ビホロ⦆【雅】妻。[usar(下座)+kes(端)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- usarunkamuy
- ウサルンカムイ 【usar-un-kamuy】 下座の方の神. ウヌワㇷ゚テ・アン ヒ タ アナㇰネ ウサルンカムイ セコㇿ ア・イェ ワ アペ ウサッタ(ウサㇻ タ) ポンアペ ア・アリ ワ ヌワㇷ゚ テㇰサㇺ ア・コプンキネレ ㇷ゚ ネ=お産の時には下座の神といって火の下座に小さい火を燃やしお産を見守る神とするものだ.ウサルンカムイ ウワリカムイ タヌクラン ウヌワㇷ゚テ ウワリ アン ナ ピㇼカノ ウネプンキネ(ウン・エプンキネ) ワ ウン・コレ ヤン=下座の神,お産を司る神,今夜はお産が,産むことがあるのでよく私どもを守ってください.*囲炉裏の中に普通に火をたいてあるのとは別に,もうひとつ入口に近い方に火をたく.それは本当の火よりも一段位の低い神でお産を司る神とされている. (出典:萱野、方言:沙流)
- usat
- ウサッ 【u-sat】 (煮汁が)乾く.▷ウウェヘ=煮汁 サッ=乾く(ウウェヘサッ→ウサッ) (出典:萱野、方言:沙流)
- usat
- ウサッ 【usat】 燠,消し炭. ホッノ イヨーハイ.パロホ ウサッ オマ ペコㇿ エパㇻコヤコヤ ハウェ=まああきれてしまった.口の中に燠が入ったように早口でしゃべりまくる. (出典:萱野、方言:沙流)
- usat
- ウサッ 【名】おき(火のついている炭、 木が燃えてもう煙が出なくなったもの)。 tanepo ape ruy wa usat ka isam タネポ アペ ルイ ワ ウサッ カ イサㇺ いま火がついたばかりでまだおきはできていない。(S) mokor usat モコㇿ ウサッ [眠っている・おき] 灰(retarpas レタㇻパㇱ)をかぶって中にあるおき。(福満S) ☆参考 usat ウサッ も pas/paspas パㇱ/パㇱパㇱ も「燃えかす」と訳されることがあるが別のものである。 usat ウサッ《おき》はまっ赤に火がついている。 これの火の消えたものが pas/paspas パㇱ/パㇱパㇱ、 その黒いもの(消し炭)が kunne pas クンネ パㇱ、 さらに燃えて白い灰になり、 しかもまだ形を保っているものが retar pas レタㇻ パㇱ、 それの形がくずれて粉々になった灰が úna ウナ。 {E: live coals.} (出典:田村、方言:沙流)
- usata
- ウサタ 【副】[u-sa-ta 互い・の前・に] ①(=usa ta ウサ タ)後世に次々に、 次々の世代に続いて。 ②(次の表現で) usata irwak ウサタ イㇼワㇰ [次の世代の・兄弟姉妹](?) イㇽワㇰ と発音) いとこどうし (「いとこきょうだい」「ひといとこ」)。 usata irwak ci=ne ruwe un ウサタ イㇼワㇰ チネ ルウェ ウン 私たちはいとこどうしなのだよ。(S) usata usata irwak ウサタ ウサタ イㇼワㇰ またいとこ(「ふたいとこ」)。 usata usata ku=irwakutari ne ruwe un ウサタ ウサタ クイㇼワクタリ ネ ルウェ ウン 私のまたいとこたちなのだよ。(S) ☞irwak イㇼワㇰ {E: ①over the generations. ②cousins.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usata-irwak
- ウサタイㇼワㇰ (=usata irwak ウサタ イㇼワㇰ) ☆発音 irwak イㇼワㇰ は イㇽワㇰ と発音する。 ☞usata ウサタ {E: cousins.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usatairwak
- ウサタイㇼワㇰ 【u-sa-ta irwak】 いとこ,またいとこ,はとこ.▷ウ=互い サタ=前側 イㇼワㇰ=兄弟 ソンノ ウサタイㇼワㇰ ネ パ ㇷ゚ オラーノ ネㇷ゚ワ アン ペ クスネ ヤカ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ) コㇿカ ウウェポッパパ ワ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ)=本当になあ,いとこの者たちなのになんの理由か知らないけれど憎しみ合うので私は気苦労する.ウサタイㇼワㇰ ネ アㇷ゚ クスン エネポ エアシリ ウコヘライパ=いとこだからとてこれほどまでに似ているものか. (出典:萱野、方言:沙流)
- usatairwak(-i)
- ウサタイㇼワㇰ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(12)usata-irwak(-i)〔u-sá-ta-ir-wak ウさタイㇼワㇰ〕⦅ホロべツ、エベオツ、チカブミ、テシオ⦆いとこ。[u-(互、相、両)+sa(側)+ta(における)+irwak(兄弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- usatoyne
- ウサトイネ 【副】[usa-toy-ne めいめい(の)・(< 土地?)・に](?) バラバラに(分かれる)。 usatoyne siyusaraye wa kusu ukoyki ka kípa ウサトイネ シユサライェ ワ クス ウコイキ カ キパ (彼らは)バラバラに分かれたためにけんかもする。(S言い伝え) {E: separately.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usatoyneno
- ウサトイネノ 【副】[usa-toy-neno めいめい(の)・(< 土地?)・によって](?) それぞれ異なって、 めいめい違って。 uneno aynu motoho sinep ne yakka, usatoyneno yakukor katu oka wa ウネノ アイヌ モトホ シネㇷ゚ ネ ヤッカ、 ウサトイネノ ヤクコㇿ カトゥ オカ ワ アイヌのもと人間の起源は一つであっても、 めいめい持たされた役目が違うから。(S言い伝え) {E: differently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usatrayoci
- ウサッラヨチ 【名】[usat-rayoci おき・にじ(虹)] 炉のおきがパーッと飛び上がったもの。 yam kap turano a=ma kor patke wa usatrayoci únarayoci hopuni wa a=sitóma p ne ヤㇺ カㇷ゚ トゥラノ アマ コㇿ パッケ ワ ウサッラヨチ ウナラヨチ ホプニ ワ アシトマㇷ゚ ネ 栗を皮ごと焼くとはぜて火がとんだり灰がパーッと舞い上がったりして恐ろしいもんだ。(S) {E: the sparks that fly out of a fireplace.} (出典:田村、方言:沙流)
- usatumam(-a)
- ウサトゥマㇺ §224.からだ(体);躯幹(11)胴体の両側;両脇 usa-tumam(-a)〔u-sá-tu-mam ウさトゥマㇺ〕[u(両)+sa(=sam 側)+tumam(胴、躯)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.326】 (出典:知里人間編I、方言:)
- usaturse
- ウサトゥㇽセ 【自動】[usa-turse 別々に・落ちる](折れたのが)離れる。 {E: to be separated.} (出典:田村、方言:沙流)
- usatuye
- ウサトゥイェ 【usa-tuye】 別々に切る:人間を斬る場合の語[ユ].▷ウサ=別々 トゥイェ=切る ウェンレプンクㇽ トゥㇷ゚ネ レㇷ゚ネ ア・ウサトゥイェ=悪い沖の人をふたつに三つに斬ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- usausa
- ウサウサ 【usa usa】 めいめい,それぞれ,おのおの,別々. ウサウサ コㇿ ワ パイェ=めいめい持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- usaymonkire
- ウサイモンキレ 【u-saymon-ki-re】 拷問. テエータ アナㇰネ イッカ ネヤ メノコ エパコアッ ネヤ ア・コラムヌㇷ゚ オカ コㇿ ウサイモンキレ カ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) コㇿカ カニ アナㇰネ ク・ヌ カ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ=大昔は盗っ人とか女性関係とか疑いがかけられると拷問もあったそうだが,私は聞いたことも見たこともない. (出典:萱野、方言:沙流)
- usayne
- ウサイネ 【副】[usa-ne めいめい別々の・である](?) ①いろいろ、 いろいろ違って。 usayne usayne ウサイネ ウサイネ いろいろ(とんでもないこともまじって)。 usayne usayne oka isoytak ウサイネ ウサイネ オカ イソイタㇰ いろいろな話(おもしろいことも言えばおかしいことも言えばとんでもないことも言う)。(S) usayne usayne usayne okay pe somo katu ne an ウサイネ ウサイネ ウサイネ オカイ ペ ソモ カトゥ ネ アン 本当にいろいろのものが「たいした」(たくさん)ある(鍋かまもあればふとんもある、 本もある、 鍬もある、 猫の子、 犬の子もいる、 魚もある)。(S) ②(悪いニュアンスで)いろいろ(おかしいことやまちがったことを)。 usayne ka ikiya e=ye na ウサイネ カ イキヤ エイェ ナ いろいろに(おかしいことやまちがったことを)言ってはいけないぞ。(W) {E: variously; differently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usayneusayne
- ウサイネウサイネ 【u-sayne u-sayne】 いろいろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- usaynure
- ウサイヌレ 【他動】…を離す。 {E: to separate…; part (from)…} (出典:田村、方言:沙流)
- usayun
- ウサユン 【usayun】 ばらばらになる:桶や樽のようなたがの入った物がばらばらになること. タネ タネ オンタロ クチヒ ハチㇼ ワ ウサユン ノイネ アン ナ.イテキ コネ クニネ アプンノ アヌ アニー=今にも今にも樽のたがが外ればらばらになりそうだ.砕けないように静かに置くのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- úse anu
- ウセ アヌ 【他動】[副+他動][単](複は úse ári ウセ アリ)[それだけで(別に)・置く] ①(何かの中に入っているもの)を取り出す、 抜き出す。 e=sike oma p úse anu エシケ オマㇷ゚ ウセ アヌ あなたの荷物の中に入っているものを出しなさい。(S) ku=sikehe wa úse k=ánu クシケヘ ワ ウセ カヌ 私の荷物の中から(それを)出す。(S) a=ocíhi oro wa úse i=ánu アオチヒ オロ ワ ウセ イアヌ 私の棺莚(かんえん、 死者をくるむむしろ)から私を出した。 ②(着物、 帽子、 靴、 装身具など身につけているもの)を脱ぐ/はずす。 amip use k=ánu アミㇷ゚ ウセ カヌ 私は着物を脱ぐ。(S) {E: ①take, pull out… ②to take off (clothing).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úse ári
- ウセ アリ 【他動】[副+他動][複](単は úse anu ウセ アヌ)(二つ以上)を取り出す/抜き出す、 (衣服や装身具等)を脱ぐ/はずす。 {E: to take, pull out…; take off… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- useanu
- ウセアヌ 【use-anu】 脱ぐ,抜く. (出典:萱野、方言:沙流)
- usehkina
- ウセㇸキナ §367 ザゼンソウ (4) useh-kina (u-séh-ki-na)「ウせㇸキナ」[oseh(<o-sepひろい)kina(草)] 葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- useykar
- ウセイカㇻ 【usey-kar】 沸かす. (出典:萱野、方言:沙流)
- úseykarpe
- ウセイカㇻペ 【名】[usey-kar-pe 湯・をつくる・もの] 湯わかし、 やかん(「やかん」の訳語として出た)。 {E: a kettle.}。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usiaca
- ウシアチャ §166 ヤマウルシ (1) usi-aca (ú-si-a-ca)「うシアチャ」[usi(うるし)aca(伯父)] 茎 ⦅穂別⦆ ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- usikkasma
- ウシッカㇱマ 【u-sikkasma】 互いに大切にする,互いに守り合う. ▷ウ=互いに シッカㇱマ=守る,目を離さない,見守っている(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- usikta
- ウシㇰタ 【usik ta】 今ごろに. タネ ウシㇰタ ヘマンタ アイヌ シㇰヌ ワ アン ペ アン=今ごろになってからなにの人間が生きているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- usinna
- ウシンナ 【副】[u-sinna 互い・(と)異なる] 互いに別々に異なって。 usinna oka=an ウシンナ オカアン 私たちは別々に暮らしていた。(S) usinna a=ye ウシンナ アイェ 区別して言われる。 usinna usinna ウシンナ ウシンナ めいめい別々に。 usinna usinna ye kor oka ウシンナ ウシンナ イェ コㇿ オカ めいめい言っている。(S) usinna usinna yaykata yaykata kor pe kor utar se yan ウシンナ ウシンナ ヤイカタ ヤイカタ コㇿ ペ コㇿ ウタㇻ セ ヤン めいめい自分自分の持ち物を持ち主が背負いなさい。(S) {E: mutually different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usinna anu
- ウシンナ アヌ 【u-sinna anu】 離す,別々に置く. (出典:萱野、方言:沙流)
- usinna usinna
- ウシンナ ウシンナ 【u-sinna u-sinna】 めいめい. (出典:萱野、方言:沙流)
- usinnatoyne
- ウシンナトイネ 【副】[usinna-toy-ne 別々の・(< 土地?)・として](?) 別々に、 異なって。 usinnatoyne aynu motoho siyusaraye ウシンナトイネ アイヌ モトホ シユサライェ 別々に異なって人間のもとが分かれた。(S言い伝え) {E: separately; differently.}。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usinnayno
- ウシンナイノ 【副】[u-sinna-y-no 互い・(と)異なる・挿入音・(副詞形成)] 互いに異なって。 {E: mutually different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usinricipita
- ウシンリチピタ §013.先祖;祖先(12)u-sinrici-pita〔u-šín-ri-či-pi-ta ウしンリチピタ〕⦅ホロべツ⦆【雅】先祖の当てあい。(→神謡集, p.70)[u(互い)+sinrici(の先祖を)+pita(解く)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- usipa
- ウシパ 【複他動】[複](usi ウシ は単複の区別なし)(二人以上皆が/二人(二つ)以上皆に/二つ以上皆を)…に…をつける/ぬる。 numi a=kar wa, ne wa an pe, nen nen, sum usipa, rataskepi karpa, sitoho karpa, nen nen ikipa wa ヌミ アカㇻ ワ、 ネ ワ アン ペ、 ネン ネン、 スㇺ ウシパ、 ラタㇱケピ カㇻパ、 シトホ カㇻパ、 ネン ネン イキパ ワ その(菱)の実を取り出して、 それを、 いろいろと、 油をつけたり、 まぜ煮をつくったり、 だんごにしたり、 いろいろして。(S会話) arki koyaykus pe kam a=uhúyka, uhuy paspasi kirouske a=usípa, úsey a=kar wa a=kurepa アㇻキ コヤイクㇱ ペ カㇺ アウフイカ、 ウフイ パㇱパシ キロウㇱケ アウシパ、 ウセイ アカㇻ ワ アクレパ 来ることのできない者たちには肉を焼いてこがして、 そのこげて炭になったのを関節にぬりつけ、 煎じ湯をつくって飲ませた。(NK民話) {E: to attach, stick, paint…on, to… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usipirasare
- ウシピラサレ 【自動】[u-si-pirasa-re 互い・自分・を広げる・させる] 皆で広がる。 aynu usipirasare アイヌ ウシピラサレ (子どもがたくさんできて)人間が(ふえて)広がった。(KC民話) {E: to spread out, expand all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usipiraspa
- ウシピラㇱパ 【自動】[u-sipiraspa 互い・広がる[複]](=usipirasare ウシピラサレ、 usipiraspare ウシピラㇱパレ)皆で広がる。 {E: for all to be spread out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usipiraspare
- ウシピラㇱパレ 【自動】[u-sipiraspa-re 互い・広がる[複]・させる] 皆で広がる。 {E: for all to be spread out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usiskina
- ウシㇱキナ §434 エゾフユノハナワラビ (2) usiskina (u-sis-ki-na)「ウしㇱキナ」[usis(ひづめ)kina(草)] 裸葉 ⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- usitomare
- ウシトマレ 【u-sitoma-re】 (皆が)恐ろしがる,怖がる. タㇷ゚イキヤ ウナㇻペ マㇰ ネ ワ ネ ヤカ ア・エラムㇱカリ コㇿカ カリ ヤㇰ ア・イェ アイヌ ウタㇻ ウシトマレ クンネ アン コㇿ ソイネ クㇽ カ イサㇺ=この頃亡くなったおばさん,どうしてか知らないが化けたということで,人々は恐ろしがって暗くなると外へ出る人もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- uska
- ウㇱカ 【us-ka】 消す. スネ ウㇱカ=灯を消す.アㇻパ ワ アペ ウㇱカ ワ エㇰ=行って火を消してこい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uska
- ウㇱカ 【他動】[us-ka 消える・(他動詞化)](火や明りや電気)を消す、 (書いたもの)を消す(消しゴムなどで)、 (村/集落)を消滅させる。 sune uska スネ ウㇱカ 明りを消す。(W) sunke no kanpinuye=an kor uska wa isam スンケ ノ カンピヌイェアン コㇿ ウㇱカ ワ イサㇺ まちがって書くと消してしまう。(S会話) oripakpa yan wa, néa e=kotanu a=ar-uska, a=arwente nankor ruwe ne kusu オリパㇰパ ヤン マ、 ネア エコタヌ アアㇻウㇱカ、 アアㇻウェンテ ナンコン ルウェ ネ クス 天然痘が上陸して来て、 あのあなたの村はすっかり絶やされ、 すっかり滅ぼされてしまうだろうから。(W民話) {E: to put out, turn off, extinguish…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uskosanpa
- ウㇱコサンパ 【自動】[us-kosanpa 消える・急に…する] パッと消える。 sir-uskosanpa シㇼウㇱコサンパ あたりが急にパッとまっ暗になる。 poro cápe haw ki, akusu sir-uskosanpa ポロ チャペ ハウ キ、 アクス シㇼウㇱコサンパ 大声で猫のなきまねをした、 するとあたりがパッと消えて何も見えなくなった。(S民話) ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のこの話し手は単複の区別なくこの形を用いる。 ☞uskosanu ウㇱコサヌ、 ☞us ウㇱ 1 {E: to go out suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uskosanu
- ウㇱコサヌ 【自動】[単](複は uskosanpa ウㇱコサンパ)[us-kosanu 消える・急に…する] パッと消える。 sir-uskosanu シㇼウㇱコサヌ あたりがパッとまっ暗になる、 何も見えなくなる。 enuntekape kasi un a=osúrpa tek akusu sir-uskosanu エヌンテカペ カシ ウン アオスㇽパ テㇰ アクス シㇼウㇱコサヌ 大きく燃えている火の上に(シナの木の皮のカスの部分の積んであったのを)パッと投げるとスッとまっ暗になった。(HC民話) {E: to go out, disappear suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uskuykan(m-i)
- ウㇱクイカン §424.尻の肉;臀部の肉(3)uskuy-kan(m-i)〔úš-kuǐ-kan うㇱクイカン〕[<uskuy(尻)+kam(肉)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- usorunkapariw
- ウソルンカパリウ §049 ランガレイ(渋p.410)すながれい (3) usorun-kapariw (u-so-run-ka-pa-riw)「ウソルンカパリウ」[us(湾、入江)or(内)un(にいる)kapariw(カレイ)] 成魚 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uspa
- ウㇱパ 【他動】[複](us ウㇱ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を)…をはく(身につける)。 uspa p ウㇱパㇷ゚ (皆が)はいているもの(この場合スカートを指している)。(S) ☆参考 us ウㇱ [自動]消える、 us ウㇱ [他動]…につく、 などにも -pa パ がついて uspa ウㇱパ となり得るが未出。 ☞us ウㇱ {E: to put on, wear…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ussikar
- ウッシカㇻ 【自動】[ussi-kar うるし・する] うるしにかぶれる。 ussikar wa nanu epittano a=nukár ka sitoma no an ウッシカㇻ ワ ナヌ エピッタノ アヌカㇻ カ シトマ ノ アン うるしにかぶれて顔じゅう見るのも恐ろしくなっている。(S) {E: to be poisoned with lacquer.} (出典:田村、方言:沙流)
- ussikar
- ウッシカㇻ 【ussi-kar】 ウルシをかく(ウルシにかぶれる). ホワーㇻ ヌマン ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アㇷ゚ スイ クッシカㇻ(ク・ウッシカㇻ) ノイネ オヤコヤキ マヤイケ フミ アㇱ=あーあ,いやになっちゃう,昨日山へ行ったらまたウルシかいた(ウルシにかぶれた)らしくあちこちが痒くなったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ussikar(-an)
- ウッシカㇻ §144.うるしかぶれ(漆瘡)(2)ussi-kar(-an)〔ús-ši-kar うッシカㇻ〕[ウルシ・に当る]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ussipunkar
- ウッシプンカㇻ 【ussi-punkar】 ツタウルシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ussipunkar
- ウッシプンカㇻ §165 ツタウルシ (1) ussi-punkar (ús-si-pun-kar)「うッシプンカㇻ」[ussi(うるし)punkar(つる)] 茎 ⦅北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ussipunkara
- ウッシプンカラ §165 ツタウルシ (2) ussi-punkara (ús-si-pun-kara)「うッシプンカラ」[ussi(うるし)punkara(つる)] 茎 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ustekka
- ウシテッカ 【us-tek-ka】 完全に消す. (出典:萱野、方言:沙流)
- usupa
- ウスパ 【名】[< 日本語 うすば] 菜切り包丁(「うすば」)。 ☆参考 ワテケさんは epeysep エペイセㇷ゚ と言う。 サダモさんは、 「epeysep エペイセㇷ゚ は別の恐ろしい刃物で、 「うすば」は usupa ウスパ と言う」と言う。 ☆参考 hoyco ホイチョ 出刃包丁。 {E: a thin bladed knife.} (出典:田村、方言:沙流)
- uta
- ウタ 【uta】 搗く. (出典:萱野、方言:沙流)
- uta
- ウタ 【uta】 ナマコ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uta
- ウタ §106 マナマコ (1) uta(u-tá)「ウた」これを煮てその煮汁を冷まして洗髪(児玉)。⦅幌別、礼文、長万部、根室⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uta 1
- ウタ 【他動】(穀物など)を臼に入れて杵で搗(つ)く。 ☆参考 精白するために搗くことを言う。 痛めつけるために突くことは otke オッケ と言う。 ☆参考 臼は nisu ニス、 ヒエ搗きや米搗きをすることは iyuta イユタ、 杵は iyutani イユタニ。 {E: to pound, grind (grains, etc.) with a pestel in a mortar.} (出典:田村、方言:沙流)
- uta- 2
- ウタ 【接頭】[雅](歌われる韻文で、 ye イェ《言う》の前につけられて、 その行の音節数の不足を補い韻律を整える働きをする。) ☞utaye ウタイェ (出典:田村、方言:沙流)
- utakararip
- ウタカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (1) utakararip(u-tá-ka-ra-rip)「ウたカラリㇷ゚」[<ota(砂)ka(の上)rari(押しつけている)-p(もの)]⦅虻田、礼文⦆ ヒトデ;ヤスデ(方言) Asterias amurensis LUTKEN. (出典:知里動物編、方言:)
- utakararip
- ウタカラリㇷ゚ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (1) utakararip (u-ta-ka-ra-rip)「ウタカラリㇷ゚」婆の手(方言)エゾギンチャクPecten swifti BERN. (出典:知里動物編、方言:)
- utamtespare
- ウタㇺテシパレ 【u-tam-tespare】 互いに刀と刀を摺り合わせる[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- utanne 1
- ウタンネ 【自動】[utar-ne 同族・である/になる] 同族である、 同族になる。 ☆参考 単独の動詞としては未出。 ewtanne (< eutanne) エウタンネ …の村人になる。 (出典:田村、方言:沙流)
- utanne 2
- ウタンネ 【副】[utar-ne 同族・として] 同族として、 そこの一族になって。 rep ta eci=oká hike anak rep ta utanne eci=oká レㇷ゚ タ エチオカ ヒケ アナㇰ レㇷ゚ タ ウタンネ エチオカ 海の向こうに住むあなた方は、 海の向こうの人になって暮らす。(S言い伝え) {E: of the same tribe, family.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utannekor
- ウタンネコㇿ 【他動】[utar-ne-kor 同族・として・…を持つ] …を同族として持つ、 …の一族に加わる。 Muka penike kor utar apanekor wa, utannekor wa oka wa kusu ムカ ペニケ コㇿ ウタㇻ アパネコㇿ ワ、 ウタンネコㇿ ワ オカ ワ クス (十勝の人が)鵡川の川上の人々と親戚になって、 その一族になって暮らしているから。(W言い伝え) {E: to have…as the same tribe, family.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utannimara
- ウタンニマㇻ 【名】[所](概の用例はない)[utar-nimara 同族・の半数/一部] 仲間の一部、 仲間の半分ぐらい(ごく少しの一部とも限らず、 またちょうど半分とも限らない。 全部ではないことを言う。 だいたい半分ぐらいをさすことが多い。 数のあるものについて言う。 一個の半分/片割れのことには使われない)。 oro ta sirepa=an korka, a=utannimara nani nani, tan mosir akkari wa toop na herepasi wa hetopo herepasi wa paye rusuy オロ タ シレパアン コㇿカ、 アウタンニマラ ナニ ナニ、 タン モシㇼ アッカリ ワ トオㇷ゚ ナ ヘレパシ ワ ヘトポ ヘレパシ ワ パイェ ルスイ 私たちはそこに(その島に)着いたけれど、 私たちの仲間の一部はまもなく、 この島を通り越してもっと遠く海の向こうへもどって行きたいと言った。(S言い伝え) {E: a portion; half.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaperari
- ウタペラリ 【u-tap-e-rari】 肩を接する. アヌン コタン ワ エㇰ ウタㇻ エアㇻキンネ パウェトㇰ パテㇰ ウタペラリ.イタサイタㇰ アナㇰネ エチ・サラマ ナ=よその村から来られた方々,本当に雄弁ばかりが肩を接して来ている.答えることはお前に任すよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utapke
- ウタㇷ゚ケ 【utapke】 (家や着物などを)修理(する),つくろう,継ぎ(をする),修繕する. アミㇷ゚ ウタㇷ゚ケ=着物の継ぎをする.ホワーㇻ スイ アㇷ゚ト アㇱ ノイネ テエタ アン ルイ レラ オッタ(オㇿ タ) チセ キタイ レラパル アㇷ゚ト アㇱ コㇿ シラパ ワ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ) ナ ニサッタ ヘネ ウタㇷ゚ケ ワ エン・コレ=まあどうしよう,また雨が降りそうだ.この前あった強い風の時に屋根のてっぺんが風で飛び.雨が降ると雨漏りして,私は困っているので,明日にでも修繕してくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utapke
- ウタㇷ゚ケ 【他動】(こわれたもの、 破れたもの)を直す、 つくろう、 修繕する(糸やなわで。 網、 舟、 小出し、 背負い袋、 また家でも)。(W) (S) {E: to repair, mend, fix…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utapke a utapke a
- ウタㇷ゚ケ ア ウタㇷ゚ケ ア 【utapke a utapke a】 継ぎはぎ(する):継ぎはぎだらけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utar
- ウタㇻ 【utar】 人々,仲間. (出典:萱野、方言:沙流)
- utar 1
- ウタㇻ 【名】[概](所は utari(hi) ウタリ(ヒ)) ①人々。 soy ta arki utar ソイ タ アㇻキ ウタㇻ 家の門口に来た人たち。 inne utar インネ ウタㇻ 大勢の人々。 uunukor utar ウウヌコㇿ ウタㇻ 母子。 ②(人や動物や神を表す名詞の後に置かれて)…たち。 okkaypo utar オッカイポ ウタㇻ 若い男たち。 kamuy utar カムイ ウタㇻ 神々。 ③(まれに、 物に関しても) citarpe utar チタㇻペ ウタㇻ ござたち(=複数のござ)。 ☆参考 [所]は《同族、 仲間》の意味で使われる。 ☞utari(hi) ウタリ(ヒ) {E: ①people. ②plural marker for people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utar(-i)
- ウタㇻ §011.身内 血縁の者(9)utar(-i)〔u-tár ウたㇻ〕⦅H.⦆親類。a-hanke-utari「我らの近い親類」⦅ホロベツ⦆。a-tuyma-utari「我らの遠い親類」⦅ホロベツ⦆。k'utari-po「なつかしい親類たち」⦅ユ研Ⅰ, p.90⦆。utar ka sak-pe「親類もない者」(=apa ka sak-pe)⦅ユ研Ⅰ, p.103⦆。ar-utar-sak-pe「全く身寄の無い者」⦅ホロベツ⦆。②部下;家来。a-utari utar「家来ども」⦅ホロベツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utar-nimara
- ウタンニマラ ☞utannimara ウタンニマラ (出典:田村、方言:沙流)
- utari
- ウタリ 【utari】 (〜の)親戚,(〜の)仲間. (出典:萱野、方言:沙流)
- utari(hi)
- ウタリ(ヒ) 【名】[所](概は utar ウタㇻ 人々)…の同族の人々、 …の村人たち、 …の仲間たち/連れになっているグループ/組。 k=útarihi menoko utar turano tun ren ci=ne híne タント クタリヒ メノコ ウタㇻ トゥラノ トゥン レン チネ ヒネ 今日は私の同族(アイヌ民族)の人たち、 女性たちと一緒に二、 三人で。(W独話) a=utári ka sísam ka ikopoyke wa アウタリ カ シサㇺ カ イコポイケ ワ 私たちの同族(アイヌ民族)も和人もまじって (S会話) e=se wa e=arpa wa é=utari e=ere yakun é=utari opitta ray kusu ne aan pe エセ ワ エアㇻパ ワ エウタリ エエレ ヤクン エウタリ オピッタ ライ クス ネ アアン ペ あなたが(この魚を)背負って行って(=持って帰って)あなたの村の人たちに食べさせたらあなたの村の人たちはみんな死んでしまうところだったが。(NK民話) eci=utári hosippa ruwe somo ne? エチウタリ ホシッパ ルウェ ソモ ネ? あなたたちの組/仲間は皆帰ったのではないのか。(S) ☆参考 アイヌ民族を指す呼称として「ウタリ」というのは、 アイヌ語で言うときは k=útari(hi) クタリ(ヒ)《私の同族》、 a=útari(hi) アウタリ(ヒ)《私たちの同族》のように人称形で言う言葉である。 {E: of the same tribe, family, village group etc. of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utari(hi)po
- ウタリ(ヒ)ポ 【名】[所+接尾][utarihi-po …の同族・(指小辞)](次の形で) a=utárihipo アウタリヒポ/a=utáripo アウタリポ(今は亡き)私の愛する同族/村人たち、 私の死んだ同族/村人たち。 {E: of the same tribe, family, village group etc. of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utariinne
- ウタリインネ 【自動】[utari-inne (その)同族[所]・多人数である] 同族が多い、 一族/村人の人数が多くなる。 a=utári ka sisipi wa utariinne=an ruwe ne kusu アウタリ カ シシピ ワ ウタリインネアン ルウェ ネ クス (私の)村人たちも増えて村人が大勢になったので。(HK民話) {E: for the people of the same family, group etc to be numerous.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utarikiri(hi)
- ウタリキリ(ヒ) 【名】[所](概 utarikir ウタリキㇼ は未出)[utar-ikir-ihi 人々・集合/一群・(所属語尾)]…の同族の人々/一族の一群。 {E: people of the same family, group, etc. of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaripo
- ウタリポ ☞utari(hi)po ウタリ(ヒ)ポ (出典:田村、方言:沙流)
- utarkes(-i)
- ウタㇻケㇱ §003.おんな(女)(17)utar-kes(-i)〔u-tár-keš ウたㇻケㇱ〕⦅サル;ユ研Ⅱ, p.496⦆婦女子。[utar(人々)+kes(端)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utarkorkamuy
- ウタㇻコㇿカムイ §697.ほうそう(疱瘡);てんねんとう(天然痘)(17)疱瘡神 utar-kor-kamuy〔u-tár-kor-ka-muǐ ウたㇻコㇿカムイ〕[utar(なかま)+kor(もつ)+kamuy(魔神)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utarkorkur
- ウタㇻコㇿクㇽ 【名】[utar-kor-kur 人々/同族・を持つ・人] 族長、 村長(むらおさ)。 {E: a family head; a village chief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utároká
- ウタロカ 【代名】[utar-oka 人々・存在(する)[複]] あなた様方(女性から成人男子に言うとき、 二人称複数代名詞 ecioká エチオカ の代わりに使われる。 文法上は三人称複数)。 (出典:田村、方言:沙流)
- utarokihi
- ウタロキヒ 【名】[所](概は用例がない)[utar-ok-ihi 人々・(接尾辞)・(所属語尾)] 彼ら皆、 皆さん方。 tu tépu or un/ku=omare wa/pon katkemat hem/poro sensey utar/utarokihi/ku=nure rusuy トゥ テプ オルン/クオマレ ワ/ポン カッケマッ ヘㇺ/ポロ センセイ ウタㇻ/ウタロキヒ/クヌレ ルスイ (私は)二本のテープに入れてお嬢さんにも大先生方皆様にも聞かせたかった。(W即興詩) ☆参考 話し言葉の中には用例がない。 {E: everyone; all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utarorke(he)
- ウタロㇿケ(ヘ) 【名】[雅]人々、 …たち。 kamuy moyremat/utarorkehe カムイ モイレマッ/ウタロㇿケヘ [雅]女神様たち。(Sユーカラ) atuyso ka ta/urokte pito/urokte kamuy/utar orke anak アトゥイソ カ タ/ウロㇰテ ピト/ウロㇰテ カムイ/ウタロㇿケ アナㇰ [雅]沖の方におわす神々は。(Sユーカラ語り) (出典:田村、方言:沙流)
- utarpa
- ウタㇻパ 【名】[utar-pa 人々・頭] 人の上に立つえらい立派な人(男)、 威風堂々とした男性。 {E: a great person, man, leader.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utarpa
- ウタㇻパ 【utar-pa】 首領,偉人. ソンノ ウタㇻパ シノ ウタㇻパ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・エリㇰナヌカㇻ カシウン パウェトッコㇿ ハウェ ポーヘネ コトㇺ シリ=本当の首領,まことの首領であるので,皆が見上げるその上へ雄弁なこと,なおさら似合うこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- utarpake
- ウタㇻパケ 【utar pake】 仲間のかしら:尊敬できる相手に対する敬称. ク・ユㇷ゚ ウタㇻパケ=私の兄である方.カクタㇻパケ(ク・アㇰ・ウタㇻパケ)=私の弟である方. (出典:萱野、方言:沙流)
- utarpake
- ウタㇻパケ 【名】[所](概は utarpa ウタㇻパ)[utar-pa-ke 人々・頭・(所属語尾)](次の慣用句の中で) aynu ka utarpake アイヌ カ ウタㇻパケ アイヌ/男の中でも特に威風堂々とした立派な男性。 ☆参考 aki(hi) アキ(ヒ)《(彼)の弟》、 teke(he) テケ(ヘ)《(彼)の手》のような意味での所属形を utarpa ウタㇻパ はつくらない。 {E: a great, exceptional Ainu man.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utarpo
- ウタㇻポ 【名】[utar-po 人々・(指小辞)] 少しの人々。 {E: a few people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utasacipo
- ウタサチポ 【自動】[u-tasa-cip-o 互い・と反対方向に・舟・をこぐ] ①互いに反対方向に舟をこぐ/進める。 ②(比喩的に)方針・計画について主張が合わず言い争う。 ③(名詞として)反対方向への舟のこぎ合い、 進路についての争い。 poro serke utasacipo koraci haweoka rok ayne ポロ セㇾケ ウタサチポ コラチ ハウェオカ ロㇰ アイネ 大半の人がちょうど舟を反対方向にこぎ合うみたいに言い争っていたあげく。(S言い伝え) utasacipo utasaitak an wa uitakniwkestepa wa ウタサチポ ウタサイタㇰ アン ワ ウイタㇰニウケㇱテパ ワ 舟を反対方向にこぎ合うように言い争い言い合いして折り合いがつかずに。(S言い伝え) {E: ①to row boats in mutually opposite directions. ②to dispute a claim. ③} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utasaitak
- ウタサイタㇰ 【自動】[u-tasa-itak 互い・と交代して/に対立して・話す] ①言葉のやりとり(言ったり答えたり)をする。 ②言い合い(口論)をする。 ③(名詞として)言葉のやりとり、 言い合い。 {E: ①to converse. ②to exchange words; quarrel; dispute. ③a quarrel; a dispute.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utasare
- ウタサレ 【他動】[単](複は utaspare ウタㇱパレ)[u-tasa-re 互い・と交代する・させる] …をとりかえる、 交換する(「ばくる」)。(S) {E: to change, exchange…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utasare
- ウタサレ 【u-tasa-re】 交換する.取り替える. (出典:萱野、方言:沙流)
- utasaroski
- ウタサロㇱキ 【u-tasa-roski】 対立(する),仲たがい(する). ウアパヌㇷ゚ エチ・ネ ナ ウタサロㇱキ コイサㇺ ノ ウトクイェコㇿ ヤン=お互いに親戚になるのだから,対立することなく仲よくしなさい.ウウタリ アナㇰネ ネユンポカ ウサㇺオウペカレ ウタサロㇱキ サㇰノ ウコアㇷ゚カㇱ ペ ネ ナ=親戚同士はなんとかして助け合いをして対立することなく行き来するものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utasaroski
- ウタサロㇱキ 【自動】[複](単の用例はない。 roski ロㇱキ の単は as アㇱ)[u-tasa-roski 互い・に対して・立つ[複]] 互いに争う、 互いに戦う。 sine moto a=kor pe ney pakno utasaroski シネ モト アコㇿ ペ ネイ パㇰノ ウタサロㇱキ 私たちはもとは一つなのにいつまでも互いに争っていた。(S言い伝え) {E: to fight each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaspa
- ウタㇱパ 【自動/副】[u-tas-pa 互い・と交換する(tasa タサ の語幹)・[複]] ①[自動]互いに交代し合う、 代わるがわるする。 utaspa an kor ウタㇱパ アン コㇿ 互いに。 utaspa pakno ウタㇱパ パㇰノ(=utaspa ウタㇱパ) 互いに。 ②[副]互いに。 utaspa ukoramkor ウタㇱパ ウコラㇺコㇿ 互いに相談し合う。 uramkarpare itak utaspa ye ウラㇺカㇻパレ イタㇰ ウタㇱパ イェ 悔やみを言い合う言葉を互いに言う。(S) {E: ①to take turns. ②mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaspa
- ウタㇱパ 【utaspa】 互いに. (出典:萱野、方言:沙流)
- utaspare
- ウタㇱパレ 【utaspa-re】 取り替える. (出典:萱野、方言:沙流)
- utaspare
- ウタㇱパレ 【他動】[自動使役][複](単は utasare ウタサレ) [u-taspa-re 互い・と交換する[複]・させる](二つ以上)をとりかえる、 交換する(「ばくる」)。(S) a=utáspare ro アウタㇱパレ ロ (私とあなたで)取りかえましょう。(W) {E: to change, exchange with…} (出典:田村、方言:沙流)
- utaspaukasuy
- ウタㇱパウカスイ 【utaspa u-kasuy】 互助.手伝い合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- utassanke
- ウタッサンケ §419 (その他の鳥名) (36) utassanke(u-tás-san-ke)「ウたッサンケ」⦅天塩⦆(鳥が)群れをなして飛んでくる[<utar-sanke(仲間を・出してくる)] (出典:知里動物編、方言:)
- utaye
- ウタイェ 【他動】[雅](彼が)…を言う。 sekor okay pe utaye hike セコㇿ オカイ ペ ウタイェ ヒケ [雅]ということを言うと。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に ye イェ と言う。 ユーカラでも ye イェ が使われるが、 リズムの関係で uta- ウタ をつけて二音節ふやすことがある。 三人称である。 uta- ウタ の語源は不明。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utcikam
- ウッチカㇺ 【名】[概][utci-kam (?)・肉] ふくらはぎ。 ☆参考 〔知分類の分析は utchi(< upsi 内側の?)+kam (肉)〕 {E: the calves.} (出典:田村、方言:沙流)
- utcikam(-i)
- ウッチカㇺ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(1)utci-kam(-i)〔út-či-kam うッチカㇺ〕[utci(<upsi 内側の?)+kam(肉)]⦅ホロベツ、サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utcikam/utcikami(hi)
- ウッチカㇺ/ウッチカミ(ヒ) 【utci-kam/kami(hi)】 太股. ハイー エチ・ヌカレ カ ケヤイシトマ(ク・エヤイシトマ) コㇿカ クッチカミヒ(ク・ウッチカミヒ) タ ポロ フㇷ゚ アン ナ ヌカㇻ ワ イェオッ ワ アン チキ ヌンパ ワ エン・コレ=ああ痛い.お前に見せるのも恥すかしいけれど大股に大きい腫れ物が出来ているので見て膿を持っていたらしぼってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utcikami(hi)
- ウッチカミ(ヒ) 【名】[所]…のふくらはぎ。 {E: the calves of…} (出典:田村、方言:沙流)
- utekanpa
- ウテカンパ 【自動】[複](単の例はない。 anpa アンパ の単は ani アニ)[u-tek-anpa 互いに・手・を持つ(複)] 手をつなぐ、 手をとりあう。 utekanpa kane wa paye kor oka ウテカンパ カネ ワ パイェ コロカ 手をつないで行っている。(W) {E: to link hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- utekanpa
- ウテカンパ 【u-tek-anpa】 手をつなぐ. タヌクラン アナㇰネ エアㇻキンネ シㇼクンネ ナ.ウテカンパ ワ アプンノ ホシッパ ヤン=今夜は本当に真っ暗だ,手をつないで静かに戻りなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- utekkamure
- ウテッカムレ 【自動】[u-tek-kamure 互いに・手・をかぶせる] 手を合わせる。(W) {E: to bring the palms of one's hands togehter.} (出典:田村、方言:沙流)
- utekruyruypa
- ウテㇰルイルイパ 【u-tek ruyruypa】 互いに手を取り合う. セタッコ ソモ ウヌカㇻ パ ㇷ゚ ネ クス ウヌカㇻ パ アクス ウテㇰルイルイパ パ コㇿ ウウェヤイコプンテㇰ=しばらく会っていなかったものだから,会ったら手を取り合って喜んでいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uteksam
- ウテㇰサㇺ 【位名】[u-teksam 互い・の横]互いの横。 uteksam ta ウテㇰサㇺ タ 二人並んで。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uterkepakte
- ウテㇾケパㇰテ 【自動】[u-terke-pakte 互い・跳ぶ・を比べる] 幅跳び競争する。 ☆参考 似た構成の語の例: ukirorpakte ウキロㇿパㇰテ 力くらべする (kiror キロㇿ 力) {E: to compete in the long jump.} (出典:田村、方言:沙流)
- utka
- ウッカ 【utka】 瀬. ペトッタ(ペッ オㇿ タ) ヤㇱ・アン コㇿ ウッカ オッタ(オㇿ タ) ポーヘネ チェㇷ゚ ア・ウㇰ エアㇱカイ ペ ネ=川で網を流す時に瀬の所でなおさらサケを獲ることができるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utkakoripe
- ウッカコリペ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (6) utka-kor-ipe (út-ka-ko-ri-pe)「うッカコリペ」[utka(瀬)kor(所有する、領有する、支配する)ipe(魚)] 川に居る特に大きなカジカ ⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- utkakorkur
- ウッカコㇿクㇽ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (4) utka-kor-kur (út-ka-kor-kur)「うッカコㇿクㇽ」[utka(瀬)kor(領有する、支配する)kur(神)] 川の瀬にいる大きなカジカ ⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- utkakorpe
- ウッカコㇿペ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (5) utkakorpe (út-ka-kor-pe)「うッカコㇿペ」[<utka(瀬)kor(もつ)pe(者)] 大きな川カジカ ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- utokiat
- ウトキアッ 【utoki-at】 墓標に巻く紐.シナ皮の黒白の4本編みの細紐. (出典:萱野、方言:沙流)
- utomnukar
- ウトㇺヌカㇻ 【u-tom-nukar】 結婚する.▷ウ=互い トㇺ=方 ヌカㇻ=見る →お互いの方を見つめ合う タン チュㇷ゚ シカリ ヒ タ ペウレクㇽ ウタㇻ ウトㇺヌカㇻ マラㇷ゚ト アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=この月が円くなった時に若者たちの結婚式の祝宴があるそうだ.タㇷ゚ ウフナㇰ ウトㇺヌカㇻ パ ペウレ ウムレㇰ アン コㇿ オラーノ ウクラン マケタマケタネ シコㇿ カネ エヤイプニ パ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=この頃結婚したばかりの若夫婦がいると,昨夜はどうしてこうしてとからかって笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- utomnukar
- ウトㇺヌカㇻ 【他動】[u-tom-nukar 互い・の正面のまん中・を見る](?) …を結婚させる。 {E: to make, let…marry.} (出典:田村、方言:沙流)
- utomnukar(-an)
- ウトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(2)utomnukar(-an)〔u-tóm-nu-kar ウとㇺヌカㇻ〕⦅ホロべツ、チカブミ⦆夫婦になる。[u-(互い〔の〕)+tom(体〔を〕)+nu(持つ〔ことを〕)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utomosma
- ウトモㇱマ 【自動】[u-tomosma 互い・にぶつかる] 互いにぶつかり合う。 oharkisounma inunpe turasi a=itákturasire, osisounma inunpe a=itákturasire, apeetok ta itak utomosma ruwe ne オハㇻキソウンマ イヌンペ トゥラシ アイタㇰトゥラシレ、 オシソウンマ イヌンペ アイタㇰトゥラシレ、 アペエトㇰ タ イタㇰ ウトモㇱマ ルウェ ネ 私は左座でも炉縁に沿ってまじないの言葉を言い、 右座でも炉縁に沿ってまじないの言葉を言って、 横座でまじないの言葉が互いにぶつかった。(HK民話) ☆参考 tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ …にぶつかる。 {E: to bump into, meet each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utomosma
- ウトモㇱマ 【u-tom-osma】 出くわす.▷ウ=互い トモㇱマ=ぶつかる ソンノ ヘカッタㇻ アナㇰネ ネユン ラム パ カ ソモ キ ノ ウホユッパレパ ㇷ゚ ネ クス エソイネ ワ チセシッケウ オッタ(オㇿ タ) ウトモㇱマ パ=本当に子供たちは何も思うことなく走り回るものだから外側の家の角でぶつかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- utomosmare
- ウトモㇱマレ 【他動】[自動使役][u-tomosma-re 互い・にぶつかる・させる] …を互いにぶつけ合わせる。 sekor sekor a=mimáki a=utómosmare hi セコㇿ セコㇿ アミマキ アウトモㇱマレ ヒ こういうふうに(私たちが)歯をぶつけ合わせること(retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚《白い犬をけんかさせるもの》というなぞなぞの言葉を説明している)。(W会話) ☞utomosma ウトモㇱマ、 tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ {E: to make…bump into each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utomoytak
- ウトモイタㇰ 【自動】[u-tomoytak 互い・をなだめる] 仲裁する。 {E: to arbitrate; mediate.} (出典:田村、方言:沙流)
- utomta
- ウトㇺタ 【副】[u-tom-ta 互い・の方(ぶつかる正面)・に](=utom ta ウトㇺ タ)お互いに面と向かって、 直接に。 utomta ukoramkor ウトㇺタ ウコラㇺコㇿ 直接二人で相談する(間に人が入らなで)。(S) utomta unukar itak ウトㇺタ ウヌカㇻ イタㇰ お互いに直接会って言う言葉。(S) {E: directly facing one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- utomta-itak
- ウトㇺタイタㇰ 【名】面と向かって(「ぶつけて」)言うことば(日常会話語)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- utonna
- ウトンナ 【自動】やぶにらみである(「どっちかそっぽ見ている」)。(S) {E: to squint.} (出典:田村、方言:沙流)
- utonna
- ウトンナ 【utonna】 斜視,藪にらみ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utonna
- ウトンナ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(5)utonna〔u-tón-na ウとンナ〕[<u(互いの)+tom(中)+na(の方を)+nukar(見る)の下略]⦅ホロベツ、ムロラン、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utonnasiko
- ウトンナシコ 【utonna-si-ko】 斜視,やぶにらみ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- utorohke(-an)
- ウトロㇹケ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(12)utorohke(-an)〔u-tó-roh-ke ウとロㇹケ〕[<u(相)+tura(連れて)+hoh-ke(寝る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utorosam'ea
- ウトロサㇺエア 【utor-o-sam-e-a】 横座り(する):女性の座り方でこの座り方が普通だと考えられている. (出典:萱野、方言:沙流)
- utorsam
- ウトㇿサㇺ 【位名】[概](所はutorsama ウトㇿサマ)[ut-or-sam 肋骨・の所・(< の側)] 脇、 横。 toan hako utorsam ta an pe トアン ハコ ウトㇿサㇺ タ アン ペ あの(細長い)箱の横(長い方の側)にあるもの。(S) en=utorsam ta a エヌトㇿサㇺ タ ア 私の脇に座りなさい。(S) ☆対語 etupsi エトゥㇷ゚シ (もの)の先。 kotca コッチャ …の前。 osmak オㇱマㇰ …の後ろ。 ☆参考 sam サㇺ …のそば。 teksam テㇰサㇺ …の横。 {E: the side (of something).} (出典:田村、方言:沙流)
- utorsam(-a)
- ウトㇿサㇺ §829.よこっぱら(横腹);わきばら(脇腹);ひばら(脾腹);そくふくぶ(側腹部);そくきょうぶ(側胸部)(2)utorsam(-a)〔u-tór-sam ウとㇿサㇺ〕[ut(肋)+or(内、所)+sam(側)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utorsam/utorsama
- ウトㇿサㇺ/ウトㇿサマ 【utorsam/sama】 横.横の方,側面. トゥサ ムㇰル エトゥットゥリ ワ ウトㇿサㇺエホッケ=自分の袖を引っ張って枕にして横になって寝た(ユカㇻに多く出る). (出典:萱野、方言:沙流)
- utorsama
- ウトㇿサマ 【位名】[所](概は utorsam ウトㇿサㇺ) …の横/脇。 utorsama un hokus ウトㇿサマ ウン ホクㇱ 横に倒れる。 (出典:田村、方言:沙流)
- utorsamne
- ウトㇿサㇺネ 【自動】[utorsam-ne 脇/横・になる] 横向きになる(脇腹を下にして横たわる)。 utorsamne wa hotke ウトㇿサㇺネ ワ ホッケ 横を向いて寝る。(W) {E: to lie on one's side.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utorsamne(no)-hotke(-an)
- ウトㇿサㇺネホッケ(アン §566.ねる(寝る)(7)横臥する utorsamne(no)-hotke(-an)〔u-tór-sam-ne(-no)|hót-ke ウとㇿサムネ(ノ)・ホッケ〕[側面に・寝る]⦅ホロベツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utorsamneno
- ウトㇿサㇺネノ 【副】[utorsamne-no 横を向いて寝る・(副詞形成)] 横を向いて(脇腹を下にして)。 utorsamneno hotke ウトㇿサㇺネノ ホッケ 横を向いて寝る。 {E: on one's side.} (出典:田村、方言:沙流)
- utorsapa
- ウトㇿサパ §057.頭の側面;側頭部(2)utorsapa〔u-tór-sa-pa ウとㇿ・サパ〕[utor(側面)+sapa(頭)]⦅オシャマンべ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utossam(-a)
- ウトッサㇺ §829.よこっぱら(横腹);わきばら(脇腹);ひばら(脾腹);そくふくぶ(側腹部);そくきょうぶ(側胸部)(3)utossam(-a)〔u-tós-sam ウとッサㇺ〕[<utor-sam]⦅チカブミ、クッシャロ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utram(-i-u)
- ウッラㇺ §591.はい(肺);肺臓(3)クマやシャチの肺臓 utram(-i、-u)〔út-ram うッラㇺ〕[<yukram]⦅シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uttap
- ウッタㇷ゚ 【uttap】 かすべ(エイ). (出典:萱野、方言:沙流)
- uttap
- ウッタㇷ゚ §010 ガンギエイ;かすべ (3) uttap (ut-tap)「ウッタㇷ゚」 成魚 ⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老、浦河、様似、足寄、網走、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uttap
- ウッタㇷ゚ 【名】[動物](魚の名)カスベ。 〔知分類 p.8〕 {E: name of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- uttapsirosi
- ウッタㇷ゚シロシ §012 サメガスベ (6) uttap-sirosi (ut-tap-si-ro-si)「ウッタㇷ゚シロシ」 ⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- utukani
- ウトゥカニ §102 ミズキ (2) utukani (u-tú-ka-ni)「ウとゥカニ」 茎 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- utukanni
- ウトゥカンニ §102 ミズキ (1) utukanni (u-tú-kan-ni)「ウとゥカンニ」 茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- utukanni
- ウトゥカンニ 【utukan-ni】 ミズキ.神に捧げるためのイナウを作る材料.イナウの材料はミズキとヤナギの2種類に限定していた. (出典:萱野、方言:沙流)
- utukari
- ウトゥカリ 【位名】[u-tukari 互い・の手前] utukari ta ウトゥカリ タ (直訳すると)互いの手前に=しょっちゅう、 何回も。 a=weyyupi weysanpekor kusu ene e=matnepoho utukari ta yáni rayke ranke hike ka アウェイユピ ウェイサンペコㇿ クス エネ エマッネポホ ウトゥカリ タ ヤニ ライケ ランケ ヒケ カ 私のろくでなしの兄が悪心をだいてあなたの娘さんを何回もくり返しもう少しで殺しそうになったけれども。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utukari ta utukari ta
- ウトゥカリ タ ウトゥカリ タ 【u-tukari ta u-tukari ta】 近くに近くに. ポロ ペッ アナㇰネ ウトゥカリタ ウトゥカリタ ケペレペ ネ ウㇱケ アン ペ ネ ワ チㇷ゚モㇺ カ エアイカㇷ゚=大きい川には近くに近くに淀になった所があって舟が流れることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- utumam
- ウトゥマㇺ 【u-tumam】 ふたりで寝る,抱き寝する. ホクレ ホクレ タヌクラン ポーヘネ メアン ナ ウトゥマㇺ ワ ホッケ ヤン=さあ早く早く,今晩はなおさら寒いのでふたりで寝なさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- utumam
- ウトゥマㇺ 【自動】[u-tumam 互い・をだいて寝る]だき合って寝る。 c=ópitta utumam=as wa hotke=as チョピッタ ウトゥマㇺアㇱ ワ ホッケアㇱ 私たちはみんなだき合って寝た。(S) {E: to sleep, lie hugging one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- utumasi
- ウトゥマシ 【自動】[u-tumasi 互い・…の全体でなくとびとびに一部だけある] 「ちょっと狂っている、 頭(が)半分ばか。」 (S) tane anak utumasi kor an hawe un タネ アナㇰ ウトゥマシ コㇿ アン ハウェ ウン (彼は)もう、 ちょっとばかになってきた(=年とってぼけてきた)のよ。(S) {E: to be slightly crazy; foolish.} (出典:田村、方言:沙流)
- utunas
- ウトゥナㇱ 【u-tun-as】 ふたり搗き.▷ウ=互い トゥン=ふたり アㇱ=立つ →ひとつの臼をふたりで搗く ホクレ ウトゥナㇱ ワ ポロンノ ムンチロ ピㇼケㇷ゚ カㇻ パ.オヌマン シト ア・カㇻ ワ ア・エ クㇱネ ナ=さあ早くふたり搗きをしてたくさんアワの精白を作れ.今晩餅をこしらえて食べるから. (出典:萱野、方言:沙流)
- utupa
- ウトゥパ 【自動】この世とあの世とに別れている(「仏になった人に言う、 そのほかには言わない」)。(S) utupa=an na ウトゥパアン ナ 「あんたはもうこの世の人ではない、 私はしゃばの人だ、 てんで(=まるっきり)違うんだろう、 あんたはほとけの国へおさまってちょうだいよ」。(S) tane utupa=an na, kamuy e=ne na, apunno iteki hosari no kamuy or un arpa タネ ウトゥパアン ナ、 カムイ エネ ナ、 アプンノ イテキ ホサリ ノ カムイ オルン アㇻパ 「妻でもなければ子でもないんだ、 あんたはもうこの世の人ではないんだぞ、 妻いることもいると思わないで極楽へ歩め。 」 (S) {E: for this world and heaven to be separated.} (出典:田村、方言:沙流)
- utura
- ウトゥラ 【自動/副】[u-tura 互い・を同伴する] ①[自動]一緒にいる、 同伴/同行する。 ②[副]一緒に、 連れ立って。 e=uni un utura yan エウニ ウン ウトゥラ ヤン あなたの家へあなたたち一緒に行きなさい。(NK民話) katu renkayne yozi pakno hene kozi pakno hene ne yakka utura eci=oká kunine ne yak pirka na カトゥ レンカイネ ヨジ パㇰノ ヘネ コジ パㇰノ ヘネ ネ ヤッカ ウトゥラ エチオカ クニネ ネ ヤㇰ ピㇼカ ナ 都合によって4時まででも5時まででもあなたたちが一緒にいるようにしてくれるといいよ(=…してちょうだいね)。(W会話) {E: ①to be, go together with, accompany. ②together (with).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utura
- ウトゥラ 【u-tura】 一緒(である),連れ,同伴者.▷ウ=互いに トゥラ=連れる ポナニタ(ポン・アン ヒ タ) ウトゥラ シノッ・アン ウㇱケ ネ アクス ア・キㇼウㇱケ ネ ワー=子供の時に一緒に遊んだ所なので私どもの知っている所だよ.オッコー エ・ヌ アー.タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ タ ニㇷ゚タニ タ イヨマンテ アン ヤㇰ ア・イェ.ウトゥラ・アン ワ アㇻパ・アン ロー=お姉さん聞いたかい.この月が丸くなった頃に二風谷で熊送りがあるそうだ.一緒に行こうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uturahokke(-an)
- ウトゥラホッケ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(11)u-tura-hokke(-an)〔u-tú-ra-hot-ke ウとぅラホッケ〕[u(相)+tura(連れて、共に)+hokke(<hotke 寝る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uturakamuy
- ウトゥラカムイ §277 くま (82) u-tura-kamuy (u-tú-ra-ka-muy)「ウとゥラカムイ」[<u-(おたがい)tura(連れる)kamuy(神)] ⦅美幌⦆二匹連れのクマ(いつも雄と雌とが連れ立っている) (出典:知里動物編、方言:)
- uturano
- ウトゥラノ 【副】[utura-no 連れ立って・(副詞形成)] 二人/皆一緒に/連れ立って。 {E: together (with).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uturapa
- ウトゥラパ 【自動】[複](utura ウトゥラ は単複の区別なし)(二人以上が皆)連れ立つ/同伴する/同行する。 {E: to accompany; go with (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uturatura
- ウトゥラトゥラ 【自動】[u-tura-tura 互い・を同伴する・(重複)](次の雅語的表現の中で) 次々に連れ立って続く。 ranke núpe/uturatura ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ [雅](直訳すると)落とす涙が次々に相連れ立ってくる=ハラハラと涙を流す。 {E: to continue one after another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uturu ta
- ウトゥル タ 【uturu ta】 ときどき. (出典:萱野、方言:沙流)
- uturuki(-an)
- ウトゥルキ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(14)uturuki(-an)〔u-tú-ru-ki ウとゥルキ〕[<u(相)+tura(共に)+u(相)+ki(なす)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utur_ ta
- ウトゥッタ 【utur ta】 下座に. オッカヨ アナㇰネ アペケㇱ ウトゥッタ(ウトゥㇽ タ) ア コㇿ ポン ユㇰ パテㇰ ウㇰ ペ ネ クス イテキ ア・アレ ㇷ゚ ネ=男は火尻の下座へ座ると小鹿しか獲れなくなるから,そこへ座らせるものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- utusiaraka
- ウトゥシアラカ §830.横腹の痛み;側胸痛(3)utusi-araka〔u-tú-ši-a-ra-ka ウとぅシ・アラカ〕[季肋部・痛]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utusmat
- ウトゥㇱマッ 【名】[u-tus-mat 互い・夫のもう一人の妻・女/妻] 一人の男の妻たち(「めかけ本妻」)。 sarki cikir kor/sarki tapsut kor/iwan utusmat/tura wa yan wa サㇻキ チキㇼ コㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ/イワン ウトゥㇱマッ/トゥラ ワ ヤン マ (あなたのとうさんは)葦のようなガリガリの足と葦のようなガリガリの肩を持った(やせっぽちの)六人のめかけたちを連れて交易から帰って来て。(S子守歌) {E: one man's wives.} (出典:田村、方言:沙流)
- utusmat(-i>ci)
- ウトゥㇱマッ(イ>チ §037.妻(17)utusmat(-i>ci)〔u-túš-mat ウとぅㇱマッ〕⦅ホロべツ⦆相妻;同居する二人以上の妻;第一夫人と第二夫人;本妻とめかけ[utus(↑)+mat(女)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utusmatkor(-an)
- ウトゥㇱマッコㇿ §037.妻(18)utusmatkor(-an)〔u-túš-mat-kor ウとぅㇱマッコㇿ〕⦅ホロべツ⦆妻の他にめかけを持つ。[u(相)+tus(妻、めかけ)+kor(持つ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utuste(a-)
- ウトゥㇱテ §037.妻(16)utuste(a-)〔u-túš-te ウとぅㇱテ〕⦅ホロべツ、ビホロ⦆めかけをもつ。Aなる人にBなる本妻があるのにさらにCなるめかけを持った場合"A nispa B kat-kemat utuste"「AさんわB夫人をその夫にめかけある妻にした」「A氏はB夫人に相妻をもたせた」(=A氏はB夫人の他に第二夫人をもった)。[utus(↑)+-te(させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ututanpa
- ウトゥタンパ 【自動】[複](単の例はない。 tutanpa トゥタンパ の単は tutanu トゥタヌ)[u-tutanpa 互い・の次に続く[複]] 互いに続いている。 noskike ta ututanpa hike ノㇱキケ タ ウトゥタンパ ヒケ 真ん中に続いている者、 (兄弟中の)真ん中の二人。(S) {E: to be mutually continuous.} (出典:田村、方言:沙流)
- utuyaskarap
- ウトゥヤㇱカラㇷ゚ 【u-tuyaskarap】 憐れみ合う. ウネノ シオンピヤㇻ ネ ㇷ゚ ネ クス ウトゥヤㇱカラㇷ゚ パ ワ ネ ノイネ ウトクイェコㇿ パ=同じように後家(未亡人)なので同情しあうらしく仲がいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- utuykotukka(-an)
- ウトゥイコトゥッカ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(19)utuykotukka(-an)〔u-túǐ-ko-tuk-ka ウとぅイコトゥッカ〕[u(互いの)+tuy(腹を)+kotukka(くっつけ・させる)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utuypa
- ウトゥイパ 【utuypa】 赤ちゃんの脇の下のただれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- utuypa
- ウトゥイパ §475.ただれる;びらんする(4)u-tuypa〔u-túǐ-pa ウとぅイパ〕[u(お互いが)+tuypa(↑)]⦅ホロべツ,―ユ研Ⅱ, p.739, 註1⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uunukorutar
- ウウヌコルタㇻ 【u-unu-kor-utar】 親子:母子に限る. (出典:萱野、方言:沙流)
- uusa
- ウウサ 【副】[u-usa 互い・いろいろ/別々に] めいめいいろいろ。 (次のように二語重ねて使う。) uusa uusa ウウサ ウウサ (皆)めいめいいろいろ。 tan a=kor mosir ne yakka, uusa uusa, mosir epunkine kamuy kar híne タン アコㇿ モシㇼ ネ ヤッカ、 ウウサ ウウサ、 モシㇼ エプンキネ カムイ カㇻ ヒネ 国づくりの神はこの私たちの国(北海道)も、 それぞれ国を守る神をつくって。(S言い伝え) mosir kor kamuy utar uusa uusa ewkoramu-osmaosmapa híne モシㇼ コㇿ カムイ ウタㇻ ウウサ ウウサ エウコラムオㇱマオㇱマパ ヒネ 国を守る神々はめいめいそうだそうだと言って賛成した。(S言い伝え) {E: various; each.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uuspare
- ウウㇱパレ 【他動】[複](単は uuste ウウㇱテ)[u-us-pa-re 互い・につく(?)・[複]・させる](直訳すると)(二人以上/二つ以上のこと)を伝える、 (人)のことを「あることないこと言う」。 en=uuspare エヌウㇱパレ (彼は)私のことを「あることないこと言う」。(S) e=uuspare エウウㇱパレ「あんたのこと何こそ言ってきたかわかんないよ」。(S) ☆参考 iyuuspare イユウㇱパレ [i-uuspare] 「人のちょっとしたことを何でもかんでも全部拾って言う」。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- uutari
- ウウタリ 【名】[u-utari 互い・の同族[所]] 同族/親戚どうし。 iteki uutari ka uwanun ka uwehosi uwehosi yaynu no, sine ikinne yaynu, sine irenka kor yakne イテキ ウウタリ カ ウワヌン カ ウウェホシ ウウェホシ ヤイヌ ノ、 シネ イキンネ ヤイヌ、 シネ イレンカ コㇿ ヤㇰネ 親戚同士も他人同士もバラバラな考えを持たず、 同じように考え同じ意図を持てば。(S独話) tane anak uutari ne hi ka koyayrampewtekpa wa oka タネ アナㇰ ウウタリ ネ ヒ カ コヤイランペウテㇰパ ワ オカ 今は互いに親戚同士だと言うこともわからなくなっている。(S) uutari uutari poronno sir-epitta oka ウウタリ ウウタリ ポロンノ シレピッタ オカ 親戚どうしがたくさんそこらじゅうにいる。(S) ☆対語 uwanun ウワヌン 他人同士。 {E: the same tribe, family; relations.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uutari
- ウウタリ 【u-utari】 親類,仲間,同族. タㇷ゚ イキ ウタㇻ ウウタリ ネ パ ノイネ イㇼシㇰプイポ ウコアリパ=今の人たち親類らしく目つきがそっくりだった.ソンーノ ウウタリ ネ ペ オラーノ ウコウェンサンペコㇿ パ アヌン アナㇰネ トモオイタㇰ カ エアイカㇷ゚=本当に親戚なのに仲が悪いものだ,他人には仲直りさせることもできない.オロヤチキ ウウタリ ア・ネ ハウェ ネ ワー=知らなかったが,私とあなたは親戚であったのだね. (出典:萱野、方言:沙流)
- uutarikor
- ウウタリコㇿ 【自動】[u-utari-kor 互い・の同族・を持つ] 親戚同士である。 uutarikor utar ウウタリコㇿ ウタㇻ 親戚同士の人々。 ☆参考 同じ語構成の語の例:uirwakikor ウイㇼワキコㇿ 兄弟姉妹である、 uunukor ウウヌコㇿ 母子である、 umatakikor ウマタキコㇿ 姉妹である。 {E: to be related.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwa
- ウワ 【uwa】 知らないよ,わからないよ〔間投詞〕. "オッコー テ タ ピパ カヌ(ク・アヌ) ペコㇿ ク・ヤイヌ ソモ エ・ヌカㇻ アー" "ウワ"=「姉よ,ここへ穂ちぎりを置いたような気がするが見なかったかい?」「知らないよ」"アウタ アナ(アン ア) ウタㇻ マキㇷ゚ イサㇺ ルウェ アン" "ウワー.タㇷ゚ウフナㇰ パㇰノ アナ(アン ア) ペコㇿ ク・ヤイヌ アㇷ゚ レウシノ チェㇷ゚コイキ クス ヘネ アㇻパ パ ルウェ ソモ ネ ウン"=「隣にいた人たちどうしていないのだろう」「知らないね.この頃までいたように思うけれど,泊まりがけでサケ獲りにでも行っているのではないだろうか」 (出典:萱野、方言:沙流)
- uwa 1
- ウワ 【間投】知らない、 わからない。 ☆参考 何か聞かれたときに、 「さあ、 知らないよ」と答える言い方。川下のワテケさんたちは尻上がりに発音し、 中流の川上まつ子さんは頭高に úwa ウワ と発音していた。 {E: to not know; not understand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úwa 2
- ウワ 【間投】知らない、 わからない。 ☞uwa ウワ 1 (出典:田村、方言:沙流)
- uwakikor
- ウワキコㇿ 【自動】[u-w-aki-kor 互いに・(挿入音)・の弟・を持つ] 兄と弟または姉と弟の関係にある。 uwakikor utar ウワキコㇿ ウタㇻ 弟と兄姉(一方又は両方)。 uwakikor utar hunak un paye siri an? ウワキコㇿ ウタㇻ フナクン パイェ シリ アン? 兄弟(または姉弟)そろってどこへ行くのだろう。(S) {E: an older brother-younger brother relationship, also, older sister-younger brother relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwakikor
- ウワキコㇿ 【u-aki-kor】 男きょうだいである:弟と兄妹. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwante
- ウワンテ 【自動】[u-w-an-te 互い・(挿入音)・ある・させる](?) 比べ合う(?)。 asinuma hoski tumutuy=an ya kimun kamuy hoski tumutuy ya, urametok uwante=an kusu kimun kamuy a=sikésanpare awa アシヌマ ホㇱキ トゥムトゥイアン ヤ キムン カムイ ホㇱキ トゥムトゥイ ヤ、 ウラメトㇰ ウワンテアン クス キムン カムイ アシケサンパレ アワ 私が先に力尽きるか熊が先に力尽きるか、 度胸比べをするために熊に後を追いかけさせたのに。(HK民話) {E: to mutually compare.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwanun
- ウワヌン 【名】[u-w-anun 互い・(挿入音)・他人] 他人同士。 iteki uutari ka uwanun ka uwehosi uwehosi yaynu no イテキ ウウタリ カ ウワヌン カ ウウェホシ ウウェホシ ヤイヌ ノ 親戚同士でも他人同士でもバラバラに違った考えをせずに。(S独話) ☆対語 uutari ウウタリ 親族同士。 {E: mutual strangers.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwanunkopa
- ウワヌンコパ 【自動】[u-w-anun-kopa 互い・(挿入音)・他人・…を…のように見る] 他人扱いする。 tapne motokor wa armoysam wa a=turá menoko ne kusu ika a=poutari uwanunkopa ukoyki na タㇷ゚ネ モトコㇿ ワ アㇻモイサㇺ ワ アトゥラ メノコ ネ クス イカ アポウタリ ウワヌンコパ ウコイキ ナ このようなことがもとで山向こうから連れて来た女なのだから、 どうか子どもたちよ、 他人扱いしていじめたりしないようにしなさいよ。(NK民話) {E: to deal with strangers.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwari
- ウワリ 【u-ari】 産む. ウサルンカムイ ウワリカムイ タヌクラン ウヌワㇷ゚テ ウワリ アン ナ ピㇼカノ ウネプンキネ(ウン・エプンキネ) ワ ウン・コレ ヤン=下座の神,お産を司る神,今夜はお産が,産むことがあるのでよく私どもを守ってください.*普通の言い方ではウヌワㇷ゚テ(うなり声,お産)と言うが,ウワリカムイというのは囲炉裏の中で日頃燃やしている火の入り口に近い方にもうひとつ小さい火を燃やし,この火の神にお産を見守ってもらうものと考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwariapa
- ウワリアパ §374.しきゅう(子宮)(8)uwari-apa〔u-wá-ri-a-pa ウわリアパ〕[uwari(出産する)+apa(戸口)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwaricup(-i)
- ウワリチュㇷ゚ §374.しきゅう(子宮)(11)uwari-cup(-i)〔u-wá-ri-čup ウわリチュㇷ゚〕[uwari(出産する)+cup(腹)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwarke
- ウワㇻケ 【位名】[u-w-arke 互い・(挿入音)・の片割れ[所]](一つの丸いもの/塊状のものの) 半分ずつ。 uwarke a=e ro ウワㇻケ アエ ロ (リンゴを)半分ずつ食べよう。(S) ☆参考 トウモロコシのような長いものの半分ずつは uwemko ウウェㇺコ。 {E: half (of something round).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwaste
- ウワㇱテ 【自動】[u-w-as-te 互い・(挿入音)・立つ・させる](?) (植物が)繁殖する、 (人間でも)子孫が生まれてふえる。 nonno o wa ipeo wa pókor hi koraci aynu ka uwaste ノンノ オ ワ イペオ ワ ポコリ コラチ アイヌ カ ウワㇱテ (木が)花が咲いて実がなるのと同じように人間もふえていく。(S言い伝え) motoho anak sinep ne korka uwaste katu repun iworso atuyso ka wa uwaste hike néno aynu ne yakka usinnayno katkor モトホ アナㇰ シネㇷ゚ ネ コㇿカ ウワㇱテ カトゥ レプン イウォㇿソ アトゥイソ カ ワ ウワㇱテ ヒケ ネノ アイヌ ネ ヤッカ ウシンナイノ カッコㇿ 起源は一つであってもふえ方が沖の方、 海外から妻をめとってふえた者はそれなりに同じ人間であっても姿形が違っている。(S言い伝え) tapan yam e=carpa yakun oro wano yam sekor a=ye p uwaste yakne タパン ヤㇺ エチャㇻパ ヤクン オロ ワノ ヤㇺ セコㇿ アイェㇷ゚ ウワㇱテ ヤㇰネ あなたがこの栗をまけばそこから栗というものがふえていって。(W神謡語り) ☆参考 動物が繁殖することは uwatte ウワッテ。 {E: to breed; reproduce.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwastere
- ウワㇱテレ 【他動】[自動使役][uwaste-re 殖える・させる] 子や孫が生まれてふえるようにさせる、 子孫をつくらせる。 na ewsayne ewsayne oka kamuy oro wa a=uwástere p aynu ne wa kusu ナ エウサイネ エウサイネ オカ カムイ オロ ワ アウワㇱテレㇷ゚ アイヌ ネ ワ クス 人間は、 まだほかにもいろいろ違った神によってふやされたものだから。(S言い伝え) {E: to make produce children and grandchildren (descendants).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwato
- ウワト 【自動】[u-w-ato 互い・(挿入音)・(?)] たくさん並んでいる。 nupuri uwato ápekor síran ヌプリ ウワト アペコㇿ シラン 山がたくさん並んでいるみたいになっている(「あまり遠くでなく、 近く近く見えたとき」に言う)。(S) ruwe ni uwato ルウェ ニ ウワト 太い木がたくさん並んでいる。(S) heyapte heyapte pon pínay uwato ápekor siran ヘヤㇷ゚テ ヘヤㇷ゚テ ポン ピナイ ウワト アペコㇿ シラン 山の方へ山の方へと小さい谷川がたくさん並んでいるみたいになっている。(S) {E: for a lot of something to be lined up.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwato
- ウワト 【uwato】 系列. アイヌ エネ ウワト ヒ=アイヌの系列,先祖からの血統.ア・ポトノケ イタカン(イタㇰ・アン) チキ ウピㇼカ ヌ ヤン.ア・コㇿ シンリッ ウワト クニ エネ オカヒ…=私の息子殿よ,私の言う言葉をよくお聞きください.私どもの先祖その血統はこうであるのだ…. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwatore
- ウワトレ 【uwato-re】 揃える.▷ウワト=同じものがある レ=させる →同じものを集めるという意味 ア・コㇿ タマサイ トゥイ ヒクス ア・ウワトレ=私の首飾りが切れたので揃えろ.ウワトレ ワ アヌ=揃えておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwatte
- ウワッテ 【u-atte】 増える,繁殖する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwatte
- ウワッテ 【自動】[u-w-at-te 互い・(挿入音)・たくさんいる・させる](生きものが)ふえる、 繁殖する。 to kor ceppo to or k=ómare akusu uwatte wa poronno an ト コッ チェッポ ト オㇿ コマレ アクス ウワッテ ワ ポロンノ アン 沼の魚を沼に入れたらふえてたくさんになった。 ☆参考 人間や植物がふえることは uwaste ウワㇱテ。 {E: to increase; breed.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwaynukor
- ウワイヌコㇿ 【他動】[u-w-aynukor 互い・(挿入音)・を尊敬/尊重する] 子どもも母も皆で父を「まてえに」(=大切に)して従っている。 uwaynukor=an siri k=érayap ウワイヌコラン シリ ケラヤㇷ゚ 子どもや母が皆で父を大切に尊重しているのに私は感心した。(S) ☞aynukor アイヌコㇿ {E: for mother and children to respect the father.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweapakor
- ウウェアパコㇿ 【自動】[u-w-e-apa-kor 互い・(挿入音)・その頭が・親戚・を持つ] 親戚同士だ。 ☞apa アパ、 eapakor エアパコㇿ {E: to be related to each other.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweaynu
- ウウェアイヌ 【u-e-aynu】 人食い人種.▷ウ=互いに エ=〜を食べる アイヌ=人間 ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) ウウェアイヌトノ セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ ナヌフ アㇻケ クンネ ㇷ゚ ネー セコㇿ ネ ア ワ=昔話の中では人食い人種殿は顔の半分が黒いものだと言われるものであった.*人食い人は顔の半分が黒いものだというふうに普通のアイヌと全く違うと想像していた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweciw marapto
- ウウェチウ マラㇷ゚ト 【u-e-ciw marapto】 結婚の宴. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweciw sake
- ウウェチウ サケ 【u-e-ciw sake】 結婚の酒. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweciw(-an)
- ウウェチウ §034.結婚(する)(10)uweciw(-an)〔u-wé-čiŭ ウうぇチウ〕⦅サル⦆結婚する。⦅→聖典, p.228⦆。[<u-(お互い)+e(に)+ciw(突く);eciwはociw(「陰部を・突く」「交接する」)と関係あるか]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uweepakiun
- ウウェエパキウン 【u-e-epakiun】 だんだん. ウウェエパキウン メアン=だんだん寒くなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweepakiun
- ウウェエパキウン 【副】[u-w-eepak-i-un 互い・(挿入音)・の次・(所属語尾)・へ] だんだんに(=uweepakta ウウェエパㇰタ)。 uweepakiun isam kor an ウウェエパキウン イサㇺ コラン (お菓子がたくさんあったが人が食べて)だんだんなくなっていく。(S) uweepakta méan ウウェエパㇰタ メアン だんだん寒くなる。 {E: gradually.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweepakta
- ウウェエパㇰタ 【副】[u-w-eepak-ta 互い・(挿入音)・の次・に]だんだんに(=uweepakiun ウウェエパキウン)。 uweepakta méan ウウェエパㇰタ メアン だんだん寒くなる(=uweepakiun méan ウウェエパキウン メアン )。(S) {E: gradually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweepakta
- ウウェエパㇰタ 【u-e-epak ta】 だんだん. ウウェエパㇰタ シㇼポㇷ゚ケ=だんだん暖かくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwehaye
- ウウェハイェ 【自動】[u-w-e-haye 互い・(挿入音)・と共に・(?)] くいちがう(「材料について言う。 人のことではない。」 (S))。 ikuspe sópesni uwehaye イクㇱペ ソペㇱニ ウウェハイェ 柱と桁がくいちがった。(S) {E: to crisscross; be contradictory.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwehayta
- ウウェハイタ 【自動】[u-w-e-hayta 互い・(挿入音)・に・届かない](婚約者どうしが)結婚を取りやめる。 {E: for a couple to call off their engagement to marry.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwehopunpa
- ウウェホプンパ 【自動】[複](単は uwehopuni ウウェホプニ)[u-w-e-hopunpa 互い・(挿入音)・と一緒に・立ち/起き上がる[複]] ①いっせいに立ち上がる。 ②一人残らず(とんで)行ってしまう。 hunpe yan yak a=ye wa eun kotan eun utar uwehopunpa wa sap wa isam フンペ ヤン ヤカイェ ワ エウン コタネウン ウタㇻ ウウェホプンパ ワ サㇷ゚ ワ イサㇺ 鯨が上がった(=浜に打ち上げられた)と言うので、 集落の人たちは一人残らず行ってしまった。(S) {E: ①for everyone to stand up together. ②for everyone to fly, go out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweinkar
- ウウェインカㇻ 【自動】[u-w-e-inkar 互い・(挿入音)・と一緒に・見る](?) 透視/予見する、 見通す、 そこにないものや未来のことがらが見えてわかる。 aynuramat ne an pe tane a=ne kusu, kamuy siri ne uweinkar koraci inkar=an katu ene an hi アイヌラマッ ネ アン ペ タネ アネ クス、 カムイ シリ ネ ウウェインカㇻ コラチ インカラン カトゥ エネ アニ 私はもう人の魂になっているので、 神さながらに、 見えないことを見通すみたいに、 次のようなことが見えます。(W民話) poro a=yupi uweinkar nupur pe ne kusu siyeye utar oka kor motoho ye ポロ アユピ ウウェインカㇻ ヌプㇽ ペ ネ クス シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ 私の長兄は見えないことを見通す霊力のある人なので病気の人々がいるとその原因を言い当てる。(NK民話) {E: to see through; foresee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweinkar
- ウウェインカㇻ 【u-e-inkar】 千里眼(である).予言(する). ホッノ イヨーハイ アチャポ アナㇰネ ウウェインカㇻ ペ コラーチ ウェンペ ヘネ ピㇼカㇷ゚ ヘネ エセミタㇰ キ=本当にたまげた,おじさんは千里眼のように悪いことでもいいことでもそれを予言する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweinonnoitak
- ウウェイノンノイタㇰ 【u-e-inonno-itak】 おはらいの祈り(をする):神々に向かって病気が治るように祈る.誰かが誰かのためにおはらいの祈りをする. タㇷ゚ ネノ パ トゥㇺ ネ マヌ ㇷ゚ ユㇷ゚ケ ヒ タ アナㇰネ オシルㇱクㇽ パテㇰ ネ ペコㇿ ネ ㇷ゚ ネ クス ウウェイノンノイタㇰ ペ カ イサㇺ=このように病気がはやる時には床に伏す者ばかりのようになるとおはらいの祈りをする者もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweipakta
- ウウェイパㇰタ 【u-e-ipak ta】 だんだん. タント アナㇰネ アクㇷ゚・アン ヒ ケユタラ(ク・エユタラ) ワ アン クス ウウェイパㇰタ アイヌ エㇰ ナンコㇿ ワー=今日は建て前することを村人に知らせてあるので,だんだんと人が来るだろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweirpak
- ウウェイリパㇰ 【u-e-irpak】 同時に,一緒に. ソンノ ウウェイㇼパㇰノ エチ・オカ ㇷ゚ ロルン メノコポ エネ アリキキ エ・シキヒ ニテマカ(ニッ エマカ) ワ インカㇻ=本当に同時に生まれたお前たち,上隣の娘のあの働くこと,お前の目(の上まぶたと下まぶたの間)に棒を挟んで見ろよ.*用例の言葉は母親から実の娘を叱る言葉だが,叱られた娘は比較された娘のことをわけもなく憎むものなので言ってはいけない.私のいとこ姉はるのが聞かせてくれた言葉であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweirpak
- ウウェイㇼパㇰ 【副】[u-w-eirpak 互い・(挿入音)・と一緒に](二人以上)互いに一緒に(同時に)。 uweirpak sirepa=as ウウェイㇼパㇰ シレパアㇱ 私たちは(別々に来たが)同時に着いた。(S) ☆参考 早く言うと uwerpak ウウェㇽパㇰ と発音される。 ☞uwerpak ウウェㇾパㇰ {E: together (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekanuh
- ウウェカヌㇷ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(5)とりあげ uwekanuh〔u-wé-ka-nuh ウうぇカヌㇷ〕[u(本来は「相互」の意だが、この場合は漠然と「人」「人々」の意で、日本語では訳さぬ方がいい)+ekanuh(<ekanuk 迎える)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwekanuhaynu
- ウウェカヌハイヌ §356.産―産婆;助産者(5)uwekanuh-aynu〔u-wé-ka-nuh-aǐ-nu ウうぇカヌㇷ・アイヌ〕[とりあげ・人]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwekap
- ウウェカㇷ゚ 【自動】[u-w-ekap 互い・(挿入音)・にあいさつする]互いにあいさつする。 uwekap itak ウウェカㇷ゚ イタㇰ あいさつの言葉。(KSg) ☆参考 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚ 互いに(正規の)あいさつをする。 uweyayrenka ウウェヤイレンカ 互いに会えた喜びを述べ合う。 (出典:田村、方言:沙流)
- uwekap
- ウウェカㇷ゚ 【u-e-kap】 懐かしがる:再会を喜び合う,挨拶する. ソンノ ウウェカㇷ゚・アン.ナーナ カ ウウェネウサㇻ・アン ルスイ コㇿカ ウウェコホピ・アン オアシ.マㇰ ア・イェ ハウェ=本当に懐かしいことだ.まだまだいろいろな話をしたいけれど離ればなれにならなければならない.どのように言いようもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekari
- ウウェカリ 【自動/副】[u-w-ekari 互い・(挿入音)・の方に向かって] ①[自動][単](複は uwekarpa ウウェカㇻパ)(他の語の構成部分として)互いの方に向かって寄って来る(独立の自動詞としての用例はない)。 ②[副]両方から。 uwekari arki ウウェカリ アㇻキ (たとえば二人の人が)両方から来る(バッタリ行き合う)。 néa pínay uwekari soske híne ネア ピナイ ウウェカリ ソㇱケ ヒネ その谷の崖が両方からくずれて。(W言い伝え) uwekari uwekari ウウェカリ ウウェカリ あっちからもこっちからも、 代わるがわる、 入れかわり立ちかわり。 uwekari uwekari am us hemanta kikiri ウウェカリ ウウェカリ アムㇱ ヘマンタ キキリ 左右両側にたくさんのつめが生えているへんな虫(「ムカデ」の訳語として出た)。 uwekari uwekari kamuy opitta i=tomoytak hi ora ウウェカリ ウウェカリ カムイ オピッタ イトモイタキ オラ 代わるがわる神々が皆私のところに来てなだめてくれてから。(W神謡語り) {E: ① ②from both.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarino
- ウウェカリノ 【u-e-kari no】 両方から. フチ ヤイヌミウェン ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ ウウェカリノ エチ・エㇰ=おばあちゃんが病気で心細い思いをしていたのに,幸い両方からお前たちが来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarire
- ウウェカリレ 【u-e-kari-re】 集める. タヌクラン テタ レウシ・アン ナ.ホクレ ネッ ウウェカリレ.ポロ アペ ア・アリ クㇱネ ナ=今夜はここで野宿する.さあ,流木を集めろ.大きい火を燃やすから.→ウモマレ (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarire
- ウウェカリレ 【他動】[自動使役][単](複は uwekarpare ウウェカㇻパレ)[uwekari-re 互いの方に向かって集まって来る・させる] …を寄せ集める。 humneani un uwekarire wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカリレ ワ アリ (散らかっているものを) ひと所に寄せ集めておきなさい。(S) ☆参考 寄せ集めることは、 ほかに uwekarpare ウウェカㇻパレ[複]、 uwomare ウウォマレ、 uwomarpare ウウォマㇻパレ などとも言う。 {E: to make, gather, collect…} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarpa
- ウウェカㇻパ 【自動/名】[複](単の形は uwekari ウウェカリ。 しかしこの語は副詞としての用例のみがあり、 自動詞として用いられた例は未出)[u-w-ekar-pa 互い・(挿入音)・(ekari エカリ の語幹)に向かって・[複]] ①[自動]集まる。 kotan epitta oka nispa uwekarpa wa コタン エピッタ オカ ニㇱパ ウウェカㇻパ ワ 村じゅうの長者がたが集まって。(W民話) inne paskur uwekarpa híne インネ パㇱクㇽ ウウェカㇻパ ヒネ たくさんのカラスが集まって。(HC民話) cise sikno uwekarpa utar チセ シㇰノ ウウェカㇻパ ウタㇻ 家いっぱいに集まっている人々(この場合神々) (W神謡語り) ②[名]集まり、 集会。 {E: ①to gather; bring together. ②a gathering; a collection.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarpa
- ウウェカㇻパ 【u-e-karpa】 集まる,集い(を持つ). タヌクラン アナㇰネ ヤㇱ・アン クス ヤイニ タイ タ ウウェカㇻパ・アン ヒ ク・イェ ワ アン=今夜は網流しをするためにドロの木の林(二風谷にある地名)へ集まることを私は言っておいたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarpare
- ウウェカㇻパレ 【他動】[自動使役][uwekarpa-re 集まる・させる] …を集める。 humneani un uwekarpare wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカㇻパレ ワ アリ ひと所に寄せ集めておきなさい(=uwekarire wa ári ウウェカリレ ワ アリ)。(S) ceppokoyki=an wa a=satke a=ma a a=ma a ne ya néun néun iki=an kinaharukar=an usa aepi a=uwékarpare wa チェッポコイキアン マ アサッケ アマ ア アマ ア ネ ヤ ネウン ネウン イキアン キナハルカラン ウサ アエピ アウウェカㇻパレ ワ 小魚とりをして乾してどんどんたくさん焼いたりいろいろして野草を摘んだりしていろいろな食べ物を集めて。(W民話) {E: to gather, bring together…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekaskasuno
- ウウェカㇱカスノ 【副】[u-w-e-kaskasu-no 互い・(挿入音)・に・はみ出す(kasu の重複・(副詞形成))] 順々にはみ出すように。 uwekaskasuno anu ウウェカㇱカスノ アヌ 順々に上ほど多くはみ出すように置きなさい。 ☆参考 ものを重ねるときの重ね方の一つ。 ☆対語 uwerarpokono ウウェラㇻポコノ (S) {E: to stick out one after another ( in order)..} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekatayerotke
- ウウェカタイェロッケ 【自動】[u-w-ekatayerotke 互い・(挿入音)・と仲が良い](=uwekatayrotke ウウェカタイロッケ)互いに仲がいい。 {E: to be on mutually good terms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekatayerotke
- ウウェカタイェロッケ 【u-e-katayerotke】 仲がよい,仲よし(の人). (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekatayrotke
- ウウェカタイロッケ 【自動】[u-w-ekatayrotke 互い・(挿入音)・と仲が良い](=uwekatayerotke ウウェカタイェロッケ) 互いに仲がいい。 {E: to be on mutually good terms.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekohoppa
- ウウェコホッパ 【自動】[複](単は uwekohopi ウウェコホピ)[u-w-e-ko-hoppa 互い・(挿入音)・で・に・…から去る(複)] 互いに別れて行く。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは、 人が別れることを言うのにはこの複数形を使い、 単数形 uwekohopi ウウェコホピ は、 川が二またに分かれていることを言う。 {E: to separate from each other; go separate ways.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekohoppa
- ウウェコホッパ 【u-e-ko-hoppa】 別れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekot(-an)
- ウウェコッ §389.しぬ(死ぬ)(55)情死する uwekot(-an)〔u-wé-kot ウうぇコッ)[u(互い)+e(に)+kot(死ぬ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwekotanne
- ウウェコタンネ 【自動】[u-w-e-kotan-ne 互い・(挿入音)・と一緒に・村・である/になる] 同じ村の村人になる。 a=yuputari kotanu un túp=an wa uwekotanne=an アユプタリ コタヌ ウン トゥパン ワ ウウェコタンネアン 私たちは(妻の父が死んでから妻の村を離れて)兄たちの村へ移って、 同じ村の村人になった。(NK民話) {E: to become a member of the same village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenewsar
- ウウェネウサㇻ 【自動】[u-w-e-newsar 互い・(挿入音)・と一緒に・いろいろ話し合って楽しむ] 昔話やユーカラ(英雄叙事詩)を語ったり聞いたりなど、 互いにいろいろ話し合って楽しむ。 sine cup tane ehanke pakno uwenewsar=as シネ チュㇷ゚ タネ エハンケ パㇰノ ウウェネウサㇻアㇱ もう一ヵ月近くの間私たちは楽しく語り合った。(W会話) a=e ruwe ne híne ora uwenewsar=an ayne アエ ルウェ ネ ヒネ オラ ウウェネウサㇻアン アイネ 私はそれを食べてから彼らと一緒にしばらく歓談していてそれから。(NK民話) {E: to talk together of old times; to tell each other Yukar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenewsar
- ウウェネウサㇻ 【u-e-newsar】 四方山話・世間話(をする).話し合って楽しむ.▷ウ=互い エ=それを ネウサㇻ=話し相手にする トゥイマ ウㇱケ ワ ア・トクイェコㇿクㇽ エㇰ ペ ネ クス アネピッタ ウウェネウサㇻ・アン ヒネ シㇼコペケㇾ・アン=遠い所から友人が来たものだから.夜通し四方山話をして夜明かしをしてしまった.セタッコ ソモ ウヌカㇻ・アン タント アナㇰネ アㇷ゚ト カ アㇱ ヒクス ラッチターラ ウウェネウサㇻ・アン エアㇱカイ=しばらく会っていなかったので今日は雨降りでもあるし,静かに世間話をすることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwenka
- ウウェンカ 【位名】[u-w-enka 互いの・(挿入音)・の上の方(離れた上)] uwenka ta uwenka ta cise oka ウウェンカ タ ウウェンカ タ チセ オカ (山の斜面の)下の方に一軒の家があり、 少し上の方に別の家があり、 もっと上の方にも家がある。(S) uwenka ta uwenka ta a=kar cise ウウェンカ タ ウウェンカ タ アカッチセ 上に上につくった家 (今のビルディングのこと)。 ☞enka エンカ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenoyekar
- ウウェノイェカㇻ 【u-e-noye-kar】 互いにそれをねじる,礼拝のこと. オトゥサンペチ オレサンペチ ウウェノイェカㇻ イコオンカミ=ふたつの指を,三つの指を相ねじりつつ,私に礼拝した.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uweomanno
- ウウェオマンノ 【u-e-oman no】 次から次と,ゆっくりと. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweomante
- ウウェオマンテ 【u-e-oman-te】 記憶をたどる:忘れていたことを思い出そうとする,考えをまとめる. ライ ヘネ ヤ モコㇿ ヘネ ヤ ア・コン(ア・コㇿ) ラムシッネ カネ タナㇰ カネ イキヤナイネ(イキ・アン アイネ) ホマッ(ホマㇻ) タカㇻ ネ ア・コン ラム ウウェオマンテ=死んだのか眠ったのか私の思いももつれてしまい凸凹になってしまい,そのうちにかすかな夢のように,私の思い,考えをまとめてみると. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweomante
- ウウェオマンテ 【他動?】[u-w-e-omante 互い・(挿入音)・と共に・行かせる] 考えて次々のことをたどって思い出す。 uweomante wa inu ウウェオマンテ ワ イヌ (ものをなくしたとき)あのときはどこへ行ってどこに座ってそれからどこへ行って… というふうに次々によく考えて思い出してみる。(S) {E: to think about, recall, remember…} (出典:田村、方言:沙流)
- uweomare
- ウウェオマレ 【他動】[u-w-e-omare 互い・(挿入音)・と共に・…を…に入れる/置く]…を組み立てる。 cise uweomare チセ ウウェオマレ 家を組み立てる(「家のしたくすること」)。(W) usa itak oruspe uweomare easkay nankor ウサ イタㇰ オルㇱペ ウウェオマレ エアㇱカイ ナンコㇿ「言葉をうまくよりぬいて組み合わして言うにいいでしょう」。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- uwepakasnu
- ウウェパカㇱヌ 【他動】[u-w-epakasnu 互い・(挿入音)・を教える] …を教え合う、 …を一方が他方に教える。 a=kor hekattar uimak ta uwepakasnu wa, ene aynumotokor hi ye wa アコㇿ ヘカッタㇻ ウイマㇰ タ ウウェパカㇱヌ ワ、 エネ アイヌモトコリ イェ ワ 私の子どもたちよ、 (このことを)次から次の世代に教え伝えて、 アイヌの起源はこうなのだということを言って(…しなさいよ)。(S言い伝え) {E: to teach, tell each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennupa
- ウウェペケンヌパ 【自動】[複](uwepekennu ウウェペケンヌ は単複の区別なし) (二人以上が皆)わけ/事情/くわしいことをたずねる。 “suma he ani a=kar kor pirka, cikuni he ani a=kar kor pirka hawe an?” sekor suy uwepekennupa 「スマ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ、 チクニ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン?」 セコㇿ スイ ウウェペケンヌパ (人間をつくってもよいとのことですが)石でつくればいいでしょうか、 木でつくればいいのでしょうか?」と(地上の神々は)またおうかがいをたてた。(S言い伝え) {E: to ask inquire about conditions, reasons, details (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepirka
- ウウェピㇼカ 【自動】[u-w-e-pirka 互い・(挿入音)・と一緒に・良くなる] 共々に幸せに/裕福になる/暮らす。 ☞pirka ピㇼカ {E: to become rich, happy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepoppa
- ウウェポッパ 【u-e-pop-pa】 憎しみ合う,いがみあう. ソンノ ウサタイㇼワㇰ ネ パ ㇷ゚ オラーノ ネㇷ゚ ワ アン ペ クスネ ヤカ ケラムㇱカリ(ク・エラムㇱカリ) コㇿカ ウウェポッパ パ ワ ケランペカマㇺ(ク・エランペカマㇺ)=本当になあ,いとこの者たちなのになんの理由か知らないけれど憎しみ合うので私は気苦労する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwepotara
- ウウェポタラ 【u-e-potara】 まじない(をする). ナイクスン(ナイクㇱ ウン) ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ マㇰ ア・カㇻ ヤッカ ウェン ワ タント ユㇷ゚ケ ウウェポタラ アン ペ ネ ヤカィェ(ヤㇰ ア・イェ) カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ)ナ=沢の向かいのおばが病気でどうしてもよくならないので今日強くまじないをするそうだから私は行って来るから.ナイクㇱ タ アン ウナㇻペ ヤイヌミウェン タント ユㇷ゚ケ ウウェポタラ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) ホタヌ クス カㇻパ(ク・アㇻパ) ナ ヌ ワ アヌ=沢の向かいのおばさんが病気で今日大事なおまじないが行なわれるというので私は見舞いに行くから聞いておいてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweramasu
- ウウェラマス 【u-eramasu】 性交する(動物),愛する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweramasu
- ウウェラマス 【自動】[u-w-eramasu 互い・(挿入音)・…を気に入る/好きだ] 愛し合う(恋愛)、 一緒に寝る。 ☆参考 uworamkote ウウォラㇺコテ、 uwosikkote ウウォシッコテ とも言う。 ☞eramasu エラマス {E: to love one another; sleep together.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweramasu(-an)
- ウウェラマス §603.はつじょう(発情)[する](1)uweramasu(-an)〔u-wé-ra-ma-su ウうぇラマス〕[u(お互い)+e(について)+ramasu(心をおどらす)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uweramuosma
- ウウェラムオㇱマ 【u-e-ramu-osma】 互いに納得する. ヘマンタ カ ウコパピロㇿ エイタㇰ コㇿ オカ アㇷ゚ エウウェラムオㇱマ パ ソイェンパ ワ イサㇺ=何やらひそひそ話をしていたがお互いに納得したといわんばかりに外へ出て行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweranak
- ウウェラナㇰ 【u-eranak】 病人がいて大変だ. エチ・ウウェラナㇰ ヤㇰ ア・イェ ヒ ク・ヌ ヒケカ ク・ホタヌ ポカ ク・ヤイェシンニューケㇱ ウパキタラ エチ・オカ ヤー=お前たち,病人がいて大変なことを聞いていながら見舞いにも行かずに私はからっぽやんでいたが.変わりなくしていたかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- uwerankarap
- ウウェランカラㇷ゚ 【u-e-ram-karap】 あなたの心にそっと触れる. タネポ ウヌカㇻ・アン ルウェ ネ クス ウウェランカラㇷ゚・アン ペ ネ ナー=今初めてお会いするわけですが,あなたの心にそっと触れて挨拶したい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwerankarap
- ウウェランカラㇷ゚ 【自動】[u-w-e-rankarap 互い・(挿入音)・と共に・あいさつする] あいさつし合う(この場合、 昔の作法による正式のあいさつをすることを言う)。 a=ahúnte híne, orano a=onáutari tura uwerankarap, uweyayrenka kor oka=an アアフンテ ヒネ、 オラノ アオナウタリ トゥラ ウウェランカラㇷ゚、 ウウェヤイレンカ コㇿ オカアン 私は(奥様を)家の中へ通して、 それから(奥様は)私の両親とあいさつを交わし、 会えた喜びを言い合って(私たちは)いた。(W民話) ne onne kur, uwerankarap=an wa okake an kor, i=kouwepekennu ネ オンネ クㇽ、 ウウェランカラㇷ゚アン ワ オカケ アン コㇿ、 イコウウェペケンヌ その老人は、 あいさつの交換が終わると、 私に(次のように)たずねた。(NK民話) {E: to greet one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwerarpokono
- ウウェラㇻポコノ 【副】[u-w-e-rar-poko-no 互い・(挿入音)・の頭・を押えつける(rari の語根)・(?)・(副詞形成)](?) 順々に上ほどひっこむようにずらして。 uwerarpokono ári yan ウウェラㇻポコノ アリ ヤン 順々に上ほどひっこむように置きなさい。(S) ☆参考 ものを重ねるときの重ね方の一つ。 ☆対語 uwekaskasuno ウウェカㇱカスノ {E: to gradually withdraw.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwerayninne
- ウウェライニンネ 【u-e-rayninne】 子育て(をする). ルㇱカレウン アロアㇱカイ ノ エ・エㇰ シリ タネ ウウェライニンネ エ・オケレ シリ ヘー=よかったね,身軽な様子でお前が来て,今は子育ても終わったのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwerpak
- ウウェㇾパㇰ 【副】[u-w-eirpak 互い・(挿入音)・と同時に](二人以上が)一緒に、 同時に(=uweirpak… ウウェイㇼパㇰ…)。 uwerpak hoyuppa=an ro ウウェㇾパㇰ ホユッパアン ロ 一緒に走ろう。(S) uwerpak sirepa=as ウウェㇾパㇰ シレパアㇱ (=uweirpak sirepa=as ウウェイㇼパㇰ シレパアㇱ)(別々に来て)同時に着いた。(S) ☆参考 uweirpak ウウェイㇼパㇰ を早く発音して i イ が落ちた形。 ウウェㇽパㇰ と発音する。 ☆参考 「同時に」というニュアンスをもった「一緒に」。 utura ウトゥラ は「相伴って、 連れ立って」というニュアンスの「一緒に」。 ☞uweirpak ウウェイㇼパㇰ、 utura ウトゥラ {E: at the same time; together (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- uweruspa
- ウウェルㇱパ 【他動】[u-w-eruspa 互い・(挿入音)・…を貸す[複]]互いに貸し合う、 貸し借りする。 utaspa uweruspa wa sinot ウタㇱパ ウウェルㇱパ ワ シノッ (数人でまりつきをしている子どもたちが)互いに一個の(まりを)貸したり借りたりして遊ぶ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- uwesamuysamun
- ウウェサムイサムン 【自動】[u-w-e-sam-un-samun 互い・(挿入音)・と共に・そば・にいる(重複)]皆で並ぶ。 ociseunpa nokan hike rupne hike opitta uwesamuysamun wa nepki kor patek oka, aynu-pákus オチセウンパ ノカン ヒケ ルㇷ゚ネ ヒケ オピッタ ウウェサムイサムン マ ネㇷ゚キ コㇿ パテㇰ オカ、 アイヌパークㇱ 一家総出で小さい人も大きい人もみんな並んで働いてばかりいる、 いいねえ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- uwesatciw
- ウウェサッチウ 【u-e-satciw】 あたり散らす,互いにあたり散らす. イヨーハイ シトマレ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウェサッチュー シリ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ) コㇿカ ウㇰペ エシㇼヤカカ=本当に恐ろしい,何を理由にお互いにあたり散らす様子なのか知らないけれど,取るものをも荒っぽいやり方だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesayne
- ウウェサイネ 【u-e-say-ne】 群がる(鳥・子供). (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesayne
- ウウェサイネ 【自動】[u-w-e-say-ne 互い・(挿入音)・と共に・一巻き/鳥の群列・になる] 群になる(鳥、 トンボ、 子ども)。 inne hekattar uwesayne wa arki kor oka インネ ヘカッタㇻ ウウェサイネ ワ アㇻキ コㇿ オカ (直訳すると)大勢の子どもたちが群をなして来ている=「大勢してワアワア言って来てるよ。」 (S) ☆参考 並んでいる子どもの行列は魚の列にたとえられて rup ルㇷ゚ と言う。 けものの群は topa トパ、 けものが群になることは uwetopane ウウェトパネ。 {E: to form a crowd (flock etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwesinnayno
- ウウェシンナイノ 【副】別々に(互いに異なるように)。 {E: separately.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwesinnayno
- ウウェシンナイノ 【u-e-sinnay no】 別々に,違って. タパン センカキ ウネノ オカ ペコㇿ ク・ヤイヌ ㇷ゚ アタイェヘ ウウェシンナイノ アン ワ コヤモㇰテ(ク・オヤモㇰテ)=この布地は同じ物のように思うのに,値段が別々になっていて私は不審に思っている.ペッ シンナ コㇿ イポㇿセ カ ウウェシンナイノ アン ペ カ アン=川が違うと表現のしかたが違うものもある. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesinnayno an
- ウウェシンナイノ アン 【u-e-sinnay no an】 別々だ. ウネノ アン ペコㇿ ク・ヤイヌ クス ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) アㇷ゚ オヤチキ ウオヤㇷ゚ ネ アアン ワ シリキヒ カ ウウェシンナイノアン=同じ物のように思ったので持って来たのに,知らなかったが違うものであった,模様も別々であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesinnayno oka
- ウウェシンナイノ オカ 【u-e-sinnay no oka】 形が違う. ウネノ オカ ペコㇿ ネ ヒクス ク・コㇿ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ピㇼカノ ク・ヌカㇻ アクス ウウェシンナイノ オカ ケサッチャン(ク・エサッチャン) ペ ネ=同じようなので持って来てよく見たら形が違うので私はちょっと気にくわないのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesosna
- ウウェソㇱナ 【u-e-sosna】 行き違いになる. タㇷ゚ エ・ユピヒ エ・ヘコテ アㇻパ クナㇰ イェ コㇿ ソイネ アㇷ゚ ソモ エ・ヌカㇻ ノ エ・エㇰ シリ.ネイタカ エチ・ウウェソㇱナ=たった今お前の兄がお前の所へ向かって行くと言って外へ出たのに,見ないで来たのかい,どこかで行き違いになったんだな. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetastasa
- ウウェタㇱタサ 【u-e-tas-tasa】 意見(考え方)が違う,争う. アヌン アニ(アン ヒ) タ アナㇰネ ウウェタㇱタサ・アン コㇿ ア・エヤイシトマ ㇷ゚ ネ.アヌン イサㇺ ヒ タ アナㇰ ネㇷ゚ ネ ヤッカ イェ ヤン アニー=他人がいる時は意見が違うと恥ずかしいものだ,他人がいない時はなんでも言いなさいね. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetomne(-an)
- ウウェトㇺネ §034.結婚(する)(4)uwetomne(-an)〔u-wé-tom-ne ウうぇトㇺネ〕⦅ホロベツ⦆【雅】夫婦になる。[<u-、etom-ne(↓)] (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uwetopane
- ウウェトパネ 【u-e-topa-ne】 (獣が)群がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetopane
- ウウェトパネ 【自動】[u-w-e-topa-ne 互い・(挿入音)・と共に・けものの群・になる](けものが)群になる。 ☆参考 鳥やトンボや人間の子どもが群になることは uwesayne ウウェサイネ。 ☞topa トパ、 say サイ、 uwesayne ウウェサイネ {E: (for animals, beasts) to form a group (herd etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwetunankar
- ウウェトゥナンカㇻ 【自動/副】[u-w-etunankar 互い・(挿入音)・にバッタリ出会う] ①[自動](バッタリ)出会う(「いきあう」)。 ②[副]両方から、 両側から。 wenkur umurek uwetunankar eyoko wa ウェンクㇽ ウムレㇰ ウウェトゥナンカㇻ エヨコ ワ 貧乏人夫婦は両側から待ち伏せして。(HK民話) ne rika kisma tekehe amuninihi tun ne híne uwetunankar kisma híne sikoetaye ネ リカ キㇱマ テケヘ アムニニヒ トゥン ネ ヒネ ウウェトゥナンカㇻ キㇱマ ヒネ シコエタイェ その鯨の脂身をにぎっている手を、 二人で両側からつかんで引っぱった。(HK民話) ☞etunankar エトゥナンカㇻ {E: ①to meet one another. ②from both (sides).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwetunankar
- ウウェトゥナンカㇻ 【u-e-tunankar】 行き合う,出会う,会う.▷ウ=互いに エ=それで トゥナンカㇻ=行き合う ソモカ エ・エㇰ クナㇰ ク・ラム ア ワ エ・エㇰ.ク・ポホ カ アㇻパ アㇷ゚ ルチㇱ オッタ(オㇿ タ) ヘネ ソモ エチ・ウウェトゥナンカㇻ ルウェヘ アン=まさかお前が来るとは思っていなかったのにお前が来た,私の息子も行ったのに峠ででも行き合わなかったかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- uweturasiturasi
- ウウェトゥラシトゥラシ 【u-e-turasi-turasi】 仲睦まじい,仲がよい:子犬がじゃれて立ち上がり立ち上がりしているように仲がよい. ピㇼカ ヒネ イレスカムイ テㇰサマ タ ウウェチューサケ エチ・ク ワ ネ クス ネイタ パㇰノ ピㇼカ ウウェトゥラシトゥラシ エチ・キ ㇷ゚ ネ ナ アニー=縁あって火の神の目の前で夫婦の契りの酒をあなたたちは飲んだので,いつまでも仲睦まじくするのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetusmak
- ウウェトゥㇱマㇰ 【u-e-tusmak】 先を争う.競争する.▷ウ=互い エ=それを トゥㇱマㇰ=先を争う ソンノ ペトッタ(ペッ オㇿ タ) フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ アクス アチャポ ウタㇻ ウウェトゥㇱマㇰ ワ ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ホユッパ=本当にまあ川で氷の下で死んだ鹿が見つかったと聞いたら,おじさんたちは先を争って川へ走った. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetusmak
- ウウェトゥㇱマㇰ 【自動】[u-w-e-tusmak 互い・(挿入音)・と一緒に・競争する] 競争する、 競い合う。 uwetusmak wa hoyuppa ウウェトゥㇱマㇰ ワ ホユッパ 競走する。 hekattar kor kur, onne p kor kur, ére rusuypa p uwetusmak wa, to ka sat kane, cipta=an wa cip ani easir ka pekanpe-ewetusmak=an ヘカッタㇻ コㇿ クㇽ、 オンネㇷ゚ コㇿ クㇽ、 エレ ルスイパㇷ゚ ウウェトゥㇱマㇰ ワ、 ト カ サッ カネ、 チㇷ゚タアン マ チパニ エアシㇼ カ ペカンペエウェトゥㇱマㇰアン 子どものいる人、 老人のいる人、 彼らに食べさせたい人は競い合って、 湖も見えないくらいに、 舟をつくって舟でそれこそ菱の実を競い合って取った。(S会話) ☆参考 アクセント核を前に動かす接頭辞がつくと語幹は wetusmak ウェトゥㇱマㇰ となり ewetusmak エウェトゥシマク のような形をとる。 {E: to compete.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwewtanne
- ウウェウタンネ 【自動】[u-w-e-utar-ne 互い・(挿入音)・と一緒に・同族・になる] 互いに同族/親族になる(夫婦になることも)。 nani eci=uwéwtanne yakne síno eci=uwépirka oasi ruwe ne na ナニ エチウウェウタンネ ヤㇰネ シノ エチウウェピㇼカ オアシ ルウェ ネ ナ あなたたちは今すぐ夫婦になれば、 本当に幸せになるぞ。(NK民話) {E: to be of the same tribe, family; become related.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweyayciekoro(-an)
- ウウェヤイチエコロ §034.結婚(する)(21)uweyayciekoro(-an)〔u-wé-jaǐ-či-e-ko-ro ウうぇヤイチエコロ〕⦅マオカ⦆【雅】結婚して家庭をもつ⦅→樺太神謡, p.5⦆。[uwe-(お互いに)+yay-(自分の)+cie(家を)+koro(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uweyaykopuntek
- ウウェヤイコプンテㇰ 【u-e-yaykopuntek】 互いに喜ぶ.▷ウ=互いに エ=それを ヤイ=自身 コプンテㇰ=ほめる セタッコ ソモ ウヌカㇻ パ ㇷ゚ ネ クス ウヌカㇻ パ アクス ウテㇰルイルイパ パ コㇿ ウウェヤイコプンテㇰ=しばらく会っていなかったものだから,会ったら手を取り合って喜んでいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweyayram-ikasure
- ウウェヤイラㇺイカスレ/ウウェヤイラミカスレ 【自動】[u-w-e-yay-ram-i-kasu-re 互い・(挿入音)・と共に・自分・心・人・にまさる・させる] 互いに負けずにする、 励み合ってする(「どっちも負けずにする、 働く、 お金もためる」)。(S) anun orke apa orke nep uwehosi arikikpa siri isam, uweyayramikasure アヌノㇿケ アパ オㇿケ ネㇷ゚ ウウェホシ アリキㇰパ シリ イサㇺ、 ウウェヤイラミカスレ 他人も親戚も皆本当に競い合ってよく働く、 「負け勝ちなしに、 ここの部落の人は働ききちがい、 働き道楽」。(S) {E: so as not to be mutually beaten; work hard together.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweyayramuikasure
- ウウェヤイラムイカスレ 【u-e-yay-ramu-i-kasu-re】 互いに我こそはと思っている,相手に負けてはならないと頑張っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweyayrenka
- ウウェヤイレンカ 【u-e-yayrenka】 しばらくぶりで会ったふたりが懐かしみ合う. アチャポ ウタㇻ ヘンパㇰ パ カ ソモ ウヌカㇻ ノ オカ タント ウヌカㇻ ワ ソンノ ウウェヤイレンカ パ コㇿ オカ=おじたちは何年も会わずにいて,今日しばらくぶりで会って本当に懐かしみ合っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweyayrenka
- ウウェヤイレンカ 【自動】[u-w-e-yay-irenka 互い・(挿入音)・と一緒に・自分・意向(を述べる)](?) ①互いに会えた喜びを言い合う、 会えた喜びのあいさつの言葉を言う、 互いに握手して再会を喜び合う。 uwesikarun ayne tanepo unukar=an, uweyayrenka=an ウウェシカルン アイネ タネポ ウヌカラン、 ウウェヤイレンカアン 会いたくて会いたくてやっと会えた、 ああなつかしいねえ。(S) a=onáutari tura uwerankarap, uweyayrenka アオナウタリ トゥラ ウウェランカラㇷ゚、 ウウェヤイレンカ (その奥様は)私の両親とあいさつし、 会えた喜びを言い合って。(W民話) ②(名詞として)会えた喜びのあいさつ(の言葉)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweymekkar
- ウウェイメッカㇻ 【他動】[u-w-eymekkar 互い・(挿入音)・に分け与える] …を互いに分け合う。 uweymekkar kor oka na ウウェイメッカㇻ コㇿ オカ ナ みんなで分けてるよ。 utari oha oka wa uweymekkar ウタリ オハ オカ ワ ウウェイメッカㇻ 親戚同士だけに配る。(S) ☆参考 eymekkar エイメッカㇻ (人)に(もの)を分け与える。 eymek エイメㇰ …を分配する/配る。 imek イメㇰ 食べ物を分配する、 おつゆ等をよそう。 ☆参考 食べ物を持って行ってあげることは iyani イヤニ[i-ani もの・を持って行く]、 出されて残した食べ物を人にみやげに持って帰ってあげることは komekare コメカレ、 それを自分で持って帰ることは yaykomekare ヤイコメカレ。 {E: to divide…amongst everyone.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwokar-uwokarpa
- ウウォカㇻウウォカㇻパ 【自動】[複](単の用例はない)[u-w-okar-uwokar-pa 互い・(挿入音)・に取って代わる(okari オカリ の語幹)・(重複)・[複]] 代わるがわるする。 uwokar-uwokarpa pak ウウォカㇻウウォカㇻパ パㇰ 代わるがわる。 néa irwakne utar uwokar-uwokarpa pak kanpar otuytuypa, carankepa ruwe ne ネア イㇼワㇰネ ウタㇻ ウウォカㇻウウォカㇻパ パㇰ カンパㇻ オトゥイトゥイパ、 チャランケパ ルウェ ネ その兄弟は代わるがわる口を動かし談判をした。(NK民話) {E: to take turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokarpa
- ウウォカㇻパ 【自動/副】[u-w-okar-pa 互い・(挿入音)・に取って代わる(okari オカリ の語幹)・[複]] ①[自動]代わるがわるする。 ②[副](次のように二度重ねて)交代交代で。 uwokarpa uwokarpa ci=mi ur ウウォカㇻパ ウウォカㇻパ チミ ウㇽ 私たちが交代交代で着る毛皮の外套。(S) páse na, uwokarpa uwokarpa se yan パセ ナ、 ウウォカㇻパ ウウォカㇻパ セ ヤン 重いから交代交代で背負いなさい。(S) {E: ①to take turns (v.). ②in turns (adv.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokarpa
- ウウォカㇻパ 【u-o-karpa】 交代(する). イヨㇰペ シネㇷ゚ パテㇰ アン ナ ウウォカㇻパ ランケ ア・エイワンケ シネン ネㇷ゚キ コㇿ シネン シニ オヌマン パㇰノ モセ・アン ロー=鎌が1丁しかないので交代しながら使ってひとり働くとひとり休み夕方までカヤ刈りをしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwokarpare
- ウウォカㇻパレ 【他動(?)/自動(?)】[u-w-okarpa-re 互い・(挿入音)・に取って代わる・させる] 互いに交代する、 交代で…する(?)。 poro a=yupí kucakor kor a=saha a=turá kor pon a=yupí turano a=onáutari a=epúnkine ora, pon a=yupí a=turá wa kucakor=an kor poro a=yupí a=saha a=onáutari epunkine, uwokarpare hem ki, kucakor=an ruwe ne a p ポロ アユピ クチャコㇿ コㇿ アサハ アトゥラ コㇿ ポン アユピ トゥラノ アオナウタリ アエプンキネ オラ、 ポン アユピ アトゥラ ワ クチャコラン コㇿ ポロ アユピ アサハ アオナウタリ エプンキネ、 ウウォカㇻパレ ヘㇺキ、 クチャコラン ルウェネ アㇷ゚ 大きい兄が狩小屋に行くときは私は姉と一緒にいて小さい兄と一緒に父たちを守る、 そして小さい兄と私が一緒に狩小屋に行くときは大きい兄と姉が父たちを守る、 交代もして狩小屋に行っていたが。(NK民話) ☆参考 形の上では uwokarpa ウウォカㇻパ の使役形なので他動詞と予想されるが文脈から見ると使役の意味はなさそうである。 {E: to change places with; take turns with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokkane
- ウウォッカネ 【自動】[u-w-ok-kane 互い・(挿入音)・にひっかかる・金属][雅](次項の語の中で)金(かね)の鎖(くさり)。 ☆参考 普通の金(かね)のくさりは uworeokkane ウウォレオッカネ。 (出典:田村、方言:沙流)
- uwokkanekut
- ウウォッカネクッ 【名】[uwokkane-kut 金鎖(かなぐさり)・帯] 金鎖(かなぐさり)のベルト(英雄叙事詩ユーカラの主人公 Poyyaunpe ポイヤウンペ が hayokpe ハヨㇰペ《よろい》の上からしめる)。 uwokkanekut/earsaynéno/a=yaykosaye ウウォッカネクッ/エアㇻサイネノ/アヤイコサイェ [雅]金鎖(かなぐさり)のベルトを一回じめにきちんとしめた。(Sユーカラ) {E: a gold chain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokkanekut
- ウウォッカネクッ 【u-ok-kane-kut】 鎖. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwokoh(t-an)
- ウウォコㇹ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(6)uwokoh(t-an)〔u-wó-koh ウうぉコㇹ〕[<u(互いの)+o(陰部)+kot(着いている)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwokohhekaci
- ウウォコㇹヘカチ §355.産―ふたご;双生児;双胎児(1)uwokoh-hekaci〔u-wó-koh|he-ká-či ウうぉコホ・ヘかチ〕[u(互いの)+o(尻)+kot(についている)+hekaci(子)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwokpare
- ウウォㇰパレ 【自動】[u-w-okpare 互い・(挿入音)・を虐待する] 虐待し合う、 互いに大切にしない、 一方が他方を虐待する。 (用例の文脈では息子とその嫁が母親を虐待した話で、 語り手のワテケさんは「親不孝」と訳した。) uwokpare p uwepeker tap ku=ye wa k=ókere hawe tapan na ウウォㇰパレㇷ゚ ウウェペケㇾ タㇷ゚ クイェ ワ コケレ ハウェ タパン ナ 「親不孝」(=親いじめ)の民話を、 私はいま語り終えました。(W独話) {E: to be disobedient to one's parents; ill-treat one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwoma
- ウウォマ 【自動】[u-w-oma 互い・(挿入音)・(の所)にある/いる] 大勢集まって一緒にいる、 そろっている(全部ある)。 teeta anakne, ekasi utar uwoma wa oka híne anakne テエタ アナㇰネ、 エカシ ウタㇻ ウウォマ ワ オカ ヒネ アナㇰネ 昔は、 老人たちが大勢いたときは。(W会話) nep ka a=eywanke noyne an pe sinep ka uwoma p isam ネㇷ゚ カ アエイワンケ ノイネ アン ペ シネㇷ゚ カ ウウォマㇷ゚ イサㇺ なにか「使うにいいもの」(使えるもの)が一つもそろっていない。(S) {E: for a lot of people to gather together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwoma
- ウウォマ 【u-oma】 揃う. チセニ ウウォマ ワ アン クニ ク・ラム アㇷ゚ ポンノ ウハイェ ノイネ ネ ナ.アㇻパ ワ トゥイェ ワ エㇰ ヤン=家を建てる材料が揃っていると私は思っていたが少し足りない,行って伐って来なさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwomano
- ウウォマノ 【副】皆そろって、 一つ残らず。 uwomano ári ウウォマノ アリ (茶碗を一式)そろえておきなさい。(S) sóne nep ne yakka uwomano oka ya? ソネ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウウォマノ オカ ヤ? 本当になんでも残らずあるだろうか(「盗られたんでないだろか」)。(S) {E: all together.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwomap
- ウウォマㇷ゚ 【自動】[u-w-omap 互い・(挿入音)・をかわいがる](子どもたちが) 仲良くしている。 uwomap siri! a=eráyap pe un ウウォマㇷ゚ シリ! アエラヤㇷ゚ ペ ウン 仲良く大きい子が小さい子をつれて遊んでいる、 感心なもんだ。(S) ☆参考 大人同士が愛し合うことは uworamkote ウウォラㇺコテ、 uwosikkote ウウォシッコテ、 uweramasu ウウェラマス など。 {E: for children to play together as friends.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwomap
- ウウォマㇷ゚ 【u-omap】 仲がよい(子供たちが).▷ウ=互いに オマㇷ゚=かわいがる (出典:萱野、方言:沙流)
- uwomare
- ウウォマレ 【u-omare】 拾い集める,寄せ集める. ホクレ ホクレ タネ シㇼクンネ ナ.ネッ ポロンノ ウウォマレ ア・セ ワ イワカン(イワㇰ・アン) ナ=早く早くもう日が暮れそうだ.薪にできる流木をたくさん拾い集めろ,背負って帰るから.ヤㇺ ウウォマレ=クリを拾い集める.エモ ウウォマレ=ジャガイモを拾い集める.*少年時代に畑仕事をして帰り際になると母は私にそう言い,薪を集めて背負って家へ帰ってきたものだった.時にはアイヌシケ(アイヌ風の背負い方)といって背負い縄の広い部分を頭に掛けて背負うこともあったが,シサㇺシケ(和人の背負い方)は胸の所で縛るやり方, (出典:萱野、方言:沙流)
- uwomare
- ウウォマレ 【他動】[単](複は uwomarpare ウウォマㇻパレ)[u-w-oma-re 互い・(挿入音)・(の所)にある/いる・させる] …を集める、 …を拾い集める、 (ちらかっているもの)をかたづける。 pon kaykuma uwomare wa ek ポン カイクマ ウウォマレ ワ エㇰ 下に落ちている小さい枝の細い切れ端を拾っておいで。(S) ☆参考 木についている細枝をとって来ることは ta タ と言う。 ta タ は木についているのでも落ちているのでも言うが、 uwomare ウウォマレ は落ちているものを拾い集めること。 {E: to bring…together; gather…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwomarpare
- ウウォマㇻパレ 【他動】[複](単は uwomare ウウォマレ)[uwomar-pa-re 集める(u-oma ウオマ の使役形 uwomare ウウォマレ《集める》の語幹)・[複]・させる](たくさんのもの/散らばっているもの)を集める。 a=kar wa an pe a=uwómarpare, a=tar pe opitta a=ukómuymampa híne, poro sike a=kar híne アカㇻ ワ アン ペ アウウォマㇻパレ、 アタㇻ ペ オピッタ アウコムイマンパ ヒネ、 ポロ シケ アカㇻ ヒネ 私はつくってあったものを拾い集め、 敷き物を全部かき集めて、 大きな荷物をつくって。(W民話) ☆参考 理論的に予想される uwomapare ウウォマパレ または uwomarepa ウウォマレパ の形の用例はなく、 この uwomarpare ウウォマㇻパレ の形が用いられている。 {E: to bring…together; gather…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwominausiusi
- ウウォミナウシウシ 【自動】[u-w-o-mina-usi-usi 互い・(挿入音)・の尻・笑い・をそこにつける・(重複)] みんなで大笑いする。 {E: for everyone to laugh loudly.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwominausiusipa
- ウウォミナウシウシパ 【u-o-mina-usi-usi-pa】 笑い声を立て合う. メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナウシウシパ コㇿ ウコイソイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのかお互いに笑い声をたてながら話し合っているのを私は聞きながら家の前を通り過ぎてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwonakor
- ウウォナコㇿ 【u-ona-kor】 親子である:父子に限る. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwonakor
- ウウォナコㇿ 【自動】[u-w-ona-kor 互いに・(挿入音)・父親・持つ] 父子関係にある。 uwonakor utar ウウォナコㇿ ウタㇻ/ウウォナコルタㇻ 父子、 父と息子。 uwonakor utar tura wa paye ウウォナコルタㇻ トゥラ ワ パイェ 息子に父親がついて行く。(S) ☆参考 同じ語構成の語の例:uunukor ウウヌコㇿ 母子である。 usakor ウサコㇿ 姉弟または姉妹である。 umatakikor ウマタキコㇿ 姉妹である。 upokor ウポコㇿ 親子(父と息子または母と息子)である。 umatnepokor ウマッネポコㇿ 父と娘または母と娘である。 {E: to be a father-child relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwonakorutar
- ウウォナコルタㇻ 【u-ona-kor-utar】 親子:父子に限る. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwonuytasa
- ウウォヌイタサ 【u-onuytasa】 行き違いになる.▷ウ=互い オヌイタサ=反対に エチ・エカノㇰ クナㇰ イェ コㇿ クンネイワノ アㇻパ アㇷ゚ ネイタカ エチ・ウウォヌイタサ シリ ネ ハウェ=お前を迎えると言いながら朝から行ったのにどこかでお前たちは行き違いになったわけだな. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwonuytasa
- ウウォヌイタサ 【自動/副】[u-w-onuytasa 互い・(挿入音)・と交代する/して] ①[自動]行き違いになる。 hunak ta uwonuytasa=as-pa hi an un? フナㇰ タ ウウォヌイタサアㇱパ ヒ アヌン? 私たちどこで行きちがいになったのだろう? (S) ②[副]交互に、 代わり番に、 交代交代で。 uwonuytasa ukopasrota kor oka ウウォヌイタサ ウコパㇱロタ コロカ 彼らは交互に悪く言い合っている。(S) { ①E: to fail to meet each other. ②mutually; in turn.} (出典:田村、方言:沙流)
- uworamkote
- ウウォラㇺコテ 【自動】(男女が)愛し合う(恋愛)。 ☆参考 「年寄りの言葉、 私ら(サダモさんたち)は使う。 もっと若い人は uwosikkote ウウォシッコテ と言う。」 (S) {E: to love one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- uworeokkane
- ウウォレオッカネ 【名】[u-w-or-e-ok-kane 互い・(挿入音)・の所・その頭が・…にひっかかる・金属] 金属のくさり。 ☆参考 英雄叙事詩ユーカラの主人公が hayokpe ハヨㇰペ《よろい》を着た上にしめる金鎖(かなぐさり)のベルトは uwokkanekut ウウォッカネクッ。 uworeokkane ウウォレオッカネ は普通の金鎖(かなぐさり)。(S) {E: a metal chain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworohokarinpa
- ウウォロホカリンパ 【自動(?)/副詞(?)】互いに(?)。 (次の表現で) uworohokarinpa ukor ウウォロホカリンパ ウコㇿ 互いに結婚する。 yaymotoor erampewtekpa p, uworohokarinpa ukor wa orowano usipiraspa p ヤイモトオㇿ エランペウテㇰパㇷ゚、 ウウォロホカリンパ ウコㇿ ワ オロワノ ウシピラㇱパㇷ゚ 自分の系統がわからなくなった人たちが、 お互いに夫婦になって、 それから広がったもの。(S言い伝え) {E: mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwosikkotepa
- ウウォシッコテパ 【u-o-sik-kote pa】 愛しあう,恋をする.▷ウ=互いに オ=そこに シㇰ=目 コテ=繋ぐ パ=〔複〕 テエータ アナㇰネ ペウレクㇽ ウタㇻ ウウォシッコテパ コㇿ ネユンネユン カ シノッチャオㇿイタㇰ パ ㇷ゚ ネ ア ワ=ずうっと古い時代は若者たちが恋をするといろいろと歌の中へ言葉を入れたものであった.ウウォシッコテパ ㇷ゚ アナㇰネ ウヘコテ ソモ ア ノ イシㇰサㇺネレ パ ネㇷ゚カ エウコピヌピヌ パ コㇿ オカ=恋人同土は向かい合って座りもしないで横目で顔を見ながらなにやらひそひそ話をしている.ウウォシッコテパ シリ ネ ノイネ ネユンポーカ イキ パ コㇿ ウカランケ オカ シリ イキ パ=お互いに恋心があるらしく.なんとかしては近くにいるようにしている.フウーン ウウォシッコテパ ワ ネ ノイネ ネユンポーカ ウカランケパ ルスイ シリ=ああそうか,惚れ合っているらしくなんとかかんとかして近づき合いたい様子だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwosikkoteyaynu
- ウウォシッコテヤイヌ 【u-o-sik-kote-yaynu】 恋心(を持つ). (出典:萱野、方言:沙流)
- uwosma
- ウウォㇱマ 【自動】[u-w-osma 互い・(挿入音)・に入ってしまう](話し合いが)まとまる。 tane uworuspenu uwosma タネ ウウォルㇱペヌ ウウォㇱマ もう話が決まった。(S) {E: to reach, come to an understanding.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwosmare
- ウウォㇱマレ 【他動】[u-w-osma-re 互い・(挿入音)・に入ってしまう・させる] okkayo sirpo uwosmare オッカヨ シㇼポ ウウォㇱマレ (男の子が成長して)男らしい様子/顔形/姿になる。 tane okkayo sirpo a=uwósmare pakno án=an korka タネ オッカヨ シㇼポ アウウォㇱマレ パㇰノ アナン コㇿカ 私はもうすっかり一人前の男らしい若者に成長したけれども。(NK民話) ☆参考 アクセント核を前に動かす接頭辞がつくと語幹は wosmare ウォㇱマレ の形をとり、 e=wosmare エウォシマレ のようになる。 ☞wosmare ウォㇱマレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwosmare
- ウウォㇱマレ 【u-osma-re】 備える.▷ウ=互い オㇱマ=入る レ=させる メノコシリポ ア・ウウォㇱマレ=一人前の娘の様子を備えた(=私は一人前の娘になった). (出典:萱野、方言:沙流)
- uwosura
- ウウォスラ §035.夫婦(6)uwosura〔u-wó-su-ra ウうぉスラ〕⦅H. S.⦆夫婦別れする;離婚する。[u-(お互いを)+osura(捨てる;‘捨てあう')]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uwosurpa
- ウウォスㇽパ 【u-osurpa】 離婚する. カンナ カンナ ウウォスㇽパ パ ヤㇰ パハウ アン アクス タネ アン ハワㇱ アナㇰネ ソンノ ネ ノイネ=何回も何回も離婚すると噂があったが,今度の話は本当らしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwosurpa
- ウウォスㇽパ 【自動】[u-w-osurpa 互い・(挿入音)・を捨てる] 離婚する。 (出典:田村、方言:沙流)
- uwotutanpa
- ウウォトゥタンパ 【自動】[複](単の uwotutanu ウウォトゥタヌ は副詞としての用例のみで自動詞としての用例は未出)[u-w-otutanpa 互い・(挿入音)・の次に続く[複]] 一方の後に他方が続いている。 uwotutanpa no oka hike ウウォトゥタンパ ノ オカ ヒケ 続いている者。 uyupikor uwotutanpa p ウユピコㇿ ウウォトゥタンパㇷ゚ 続いている兄弟。 iyotta rupne uwotutanpa p イヨッタ ルㇷ゚ネ ウウォトゥタンパㇷ゚ 一番大きい続いている者=兄弟中のいちばん上の二人。 ☆参考 まん中の二人の場合は「uwotutanpa p ウウォトゥタンパㇷ゚ とも言うが ututanpa ウトゥタンパ だな」。(S) ☞ututanpa ウトゥタンパ {E: to continue one after another.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwotutanu
- ウウォトゥタヌ 【副】[u-w-otutanu 互い・(挿入音)・の後に続く] 順々に。 uwotutanu uwotutanu uk wa paye yan ウウォトゥタヌ ウウォトゥタヌ ウㇰ ワ パイェ ヤン 順々に取って行きなさい。(S) ☆参考 本来自動詞だが文の述語としての用例は未出。 {E: in order; one by one.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwotutanu
- ウウォトゥタヌ 【u-o-tutanu】 順番. ウウォトゥタヌ ウウォトゥタヌ ウㇰ ワ アㇻパ=順番に取って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwowpekare
- ウウォウペカレ 【自動】[u-w-owpeka-re 互い・(挿入音)・まっすぐになる・させる] 暮らしが立つように(親族や仲間どうしで)助け合う、 「お互いに立場を守って助け合う。」 (S) nen póka uwowpekare yakka hepuni ka koyaykus ネン ポカ ウウォウペカレ ヤッカ ヘプニ カ コヤイクㇱ なんとかして(姉が弟を)援助してやっているのにそれでもうまく立っていかない。(S) {E: to help each other.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwoya
- ウウォヤ 【連体】[u-w-oya 互い・(挿入音)・別の] 別々の。 orano na uwoya uwoya mosir ewpiraspa wa オラノ ナ ウウォヤ ウウォヤ モシㇼ エウピラㇱパ ワ それからもっとあっちこっちの国に広がって行って。(S言い伝え) {E: separate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwoyak
- ウウォヤㇰ 【位名】[u-w-oya-k 互い・(挿入音)・別の・所] 別々の所。 uwoyak ta anu ウウォヤㇰ タ アヌ (二つのものを)別々に置きなさい。(S) uwoyak ta uwoyak ta ári ウウォヤㇰ タ ウウォヤㇰ タ アリ(数あるものを)別々に置け。(S) ☆参考 usinna usinna ári ウシンナ ウシンナ アリ とも言う。 逆に一カ所に置くことは humneanta anu[単]/ári[複] フㇺネアンタ アヌ [単]/アリ [複]と言う。(S) {E: separate places.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwoyakta
- ウウォヤㇰタ 【u-oyak-ta】 別々に. チセ ア・アシ ヒ タ アナㇰネ ナ ウウォヤㇰタ ア・アシ.ネンカネ シㇼウフイ ヒ タ ア・シトマ クス=家を建てる時はそれぞれ別々に建てる.もしも火事になった時恐ろしいので. (出典:萱野、方言:沙流)
- uyaka
- ウヤカ §105 ホヤ(海鞘類) (4) uyaka(u-yá-ka)「ウやカ」⦅白浦、蝦夷拾遺⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uyake
- ウヤケ 【uyake】 ばらばらにほぐれる,樽のたがが外れてばらばらになること. オンタロウヤケ=樽がばらばら.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uyapkirpakte
- ウヤㇷ゚キㇼパㇰテ 【自動】[u-yapkir-pakte 互い・投げる・比べる] ①投げ競争する(どっちが遠くへ投げるか)。 ②(名詞として)投げ競争。 ☆参考 幅跳び競争は uterkepakte ウテㇾケパㇰテ、 速く走る競争は unitanpakte ウニタンパㇰテ、 力くらべは ukirorpakte ウキロㇿパㇰテ。 {E: ①to compete against one another in a throwing contest. ②a throwing contest.} (出典:田村、方言:沙流)
- uyayeasirkar
- ウヤイェアシㇼカㇻ 【u-yay-e-asir-kar】 後添いを貰う.▷ウ=互いに ヤイ=自身 エ=それで アシㇼ=新しい カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- uyaykotamatama
- ウヤイコタマタマ 【自動】[u-yay-ko-tama-tama 互い・自分・と・一つにする(?)・(重複)] 互いにだき合う、 同衾する。 〔久辞典稿〕uyaykotama ウヤイコタマ 「かたまって、 一つになって」、 kotama コタマ 「一緒にする、 一つにする」。 {E: to hug each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyayukte
- ウヤユㇰテ 【他動】[u-yay-uk-te 互いに・自分を・取る・させる] 恋愛結婚する。 Taro Hanako uyayukte ruwe un タロ ハナコ ウヤユㇰテ ルウェ ウン 太郎と花子が恋愛結婚したんですよ。(S) eani usa hunna turano eci=uyáyukte oasi? エアニ ウサ フンナ トゥラノ エチウヤユㇰテ オアシ? あなたもだれと恋愛結婚するの? (S) ☆参考 ただ「結婚する」ことを言うには最も普通には ukor ウコㇿ と言い、 「結婚させる」ことは Taro a=koré タロ アコレ《(娘を)太郎のところにやった》のように言う。(S) {E: to marry in love.} (出典:田村、方言:沙流)
- uymam
- ウイマㇺ 【自動】①交易する、 交易に行く。 ②(名詞として)交易。 ☆参考 昔は熊や鹿の毛皮や乾肉等々の製品を持って和人の住む所へ行き、 宝器や刀剣や衣類や食品などと交換して来た。 {E: ①to trade. ②trade goods.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uymam
- ウイマㇺ 【uymam】 交易. ニサッタ ノシㇼクンネイワ ウイマㇺエアㇻパ・アン ルスイ クス ア・サッサトゥ ワ アナ(アン ア) チホキ レパチㇷ゚ オㇿ ア・オマレ=明日,朝の暗いうちから交易に行きたいので,乾かしてあった毛皮を交易船に入れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uymam esan
- ウイマㇺエサン 【uymam-esan】 交易に行く,別の地方へ物々交換に舟で行く. ▷ウイマㇺ=交易 エ=それ サン=出る,行く(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uymamrepunka/uymam-repunka
- ウイマㇺレプンカ 【自動/名】[uymam-repun-ka 交易・沖へ行く・(他動詞化)] ①[自動]交易をしに海外へ行く、 舟で海を越えて交易に行く。 uymamrepunka kor usa amip usa tanpaku, usa macikor, ikor otta emus otta, sintoko ne ciki, cip sikno cipekusa wa yan pe ne kusu ウイマㇺレプンカ コㇿ ウサ アミㇷ゚ ウサ タンパク、 ウサ マチコㇿ、 イコロッタ エムソッタ、 シントコ ネ チキ、 チㇷ゚ シㇰノ チペクサ ワ ヤン ペ ネ クス (夫が)舟で交易に行くと、 衣類やらたばこやら、 女の宝物やら、 宝刀でも刀剣でもシントコ(昔の日本語で行器(ほかい)という名の大きい入れ物)でも、 舟にいっぱい積んで帰って来るので。(W民話) ②[名]海外交易。 {E: ①to go overseas to trade. ②overseas trade.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyna
- ウイナ 【他動】[複](単は uk ウㇰ) ①(二つ以上のもの)を取る。 toy or un pe uyna トヨルンペ ウイナ 畑のものを取る=作物を収穫する。(S) ② ☞aske uyna アㇱケ ウイナ ☆参考 収穫することを言うには、 kar カㇻ も使われる。 僅かしか取れないものを拾い集めるときは uwomare ウウォマレ とも言う。 {E: ①to take…(pl.). ②to invite…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyna
- ウイナ §593.はい(灰)(2)uyna〔úǐ-na うイナ〕⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uyna
- ウイナ 【uyna】 取る,受け取る,拾う. アンクラ オッタ(オㇿ タ) イヨㇰペ コイラ(ク・オイラ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ アㇻパ ウイナ ワ エㇰ=畑の畔に鎌を忘れてきたから行って取って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- uynapa
- ウイナパ 【他動】[複複](単は uk ウㇰ、 複は uyna ウイナ)(二人以上が)(二つ以上)を取る。 konkane cikappo sinep sirokane cikappo sinep ranke uynapa híne kor híne コンカネ チカッポ シネㇷ゚ シロカネ チカッポ シネㇷ゚ ランケ ウイナパ ヒネ コㇿ ヒネ (彼ら二人は)金の小鳥を一羽と銀の小鳥を一羽ずつ取って持って。(KC民話) {E: to take…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyotsatpene
- ウヨッサッペネ 【uyot-satpe-ne】 礼儀を知らぬ者のように,礼儀知らずと同じに. ウヨッサッペネ アユピヒ チンキケセ アウコライェ=礼儀を知らぬ者のように,私の恋人の着物の裾を両方の手でつかまえた[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uytani
- ウイタニ §409 ハイネズ (7) uyta-ni (úy-ta-ni)「うイタニ」 茎 ⦅白主⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- uyuyke(-an)
- ウユイケ §340.さむけ[がする];悪寒[がする](10)寒くてぶるぶるふるえる uyuyke(-an)〔u-júǐ-ke ウゆイケ〕[uy-uy-ke(ぶる・ぶる・する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wa
- ワ 【wa】 〜から. (出典:萱野、方言:沙流)
- wa
- ワ 【wa】 〜して,〜ので. (出典:萱野、方言:沙流)
- wa
- ワ 【wa】 〜よ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wa 1
- ワ 【格助】①(位置名詞の後に置かれて、 移動の起点を示す。)…から(場所を示す)。 Mosirpasari wa ek モシㇼパサリ ワ エㇰ 斜里(しゃり)から来た。(W民話) osmake wa kotcake wa terke=an オㇱマケ ワ コッチャケ ワ テㇾケアン 私は(寝ている彼の)後ろから前へ前から後ろへと跳びはねてまたいだ。(W民話) kanto or wa kemram kamuy ran カント オㇿ ワ ケㇺラㇺ カムイ ラン 天から飢饉の神が降りて来た。(W民話) oro wa karkarse オロ ワ カㇻカㇻセ そこからころがった。(S会話) ②(《…に》と訳される場合もある。 その場合、 ta タ や un ウン を使った言い方とはニュアンスが異なる。 wa ワ はこの場合も、 動作の起点を示す。) te wa mono a テ ワ モノ ア 「ここから座れ」=ここに来て座りなさい。 (注 te ta mono a テ タ モノ ア (近くにいる人に)ここに座りなさい。 te un mono a テ ウン モノ ア ここへ座りなさい。) ③(受け身の行為者を示す。)or wa/oro wa オㇿ ワ/オロ ワ (人)から。 kamuy or wa okamkir ene a=e=yáynure wa カムイ オㇿ ワ オカㇺキㇼ エネ アエヤイヌレ ワ あなたは神からわざとそのように思わされて。(W民話) ④(連体的に使われて) onnayke wa asamaha オンナイケ ワ アサマハ 内側の底。 soynake wa asamaha ソイナケ ワ アサマハ 外側の底。 {E: ①from…(place). ②… ③from…(people). ④…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wa 2
- ワ 【接助】…して(二つの動詞句をつないで一まとまりのことがらとしてまとめる働きをする。 具体的には、 次のようないろいろな場合に使われる)。 ①(一つのもの/ことについて二つ以上の説明や叙述をする場合にその二つの動詞句をつなぐ。) upakno oka wa sattek kusu oka wa ウパㇰノ オカ ワ サッテㇰ クス オカ ワ 同じぐらいの大きさでやせこけていて。(S会話) Kusur un oruspe ne wa teeta oruspe ne wa a=ewkoysoytak kor síran pe tasi an nek! クスルン オルㇱペ ネ ワ テエタ オルㇱペ ネ ワ アエウコイソイタㇰ コㇿ シラン ペ タシ アン ネㇰ! (これは)釧路の話で昔の話で、 私たちはそれについて話し合っているのですよ。(S会話) sunke ka eaykap wa anpe patek ye rusuy pe スンケ カ エアイカㇷ゚ ワ アンペ パテㇰ イェ ルスイ ペ うそをつくことができなくて本当のことばかり言うもの。(S会話) ②(前の動詞句が後の動詞句の表す出来事の方法や意図などを説明する。) ku=hoyupu wa k=ek クホユプ ワ ケㇰ (私は)走って来た。 hosippa wa paye ホシッパ ワ パイェ (彼らは)もどって行った。 ③(前の動詞句の出来事が終わってから後の動詞句の出来事が起こることを言う。)…して。 otcike huraye wa pirpa オッチケ フライェ ワ ピㇼパ お膳を洗ってふきなさい。(W) núman k=ek wa tanto suy ukoytak=an hawe ne ヌマン ケㇰ ワ タント スイ ウコイタㇰアン ハウェ ネ 私は昨日来て、 今日また(姉と私と)二人で会話をするのです。(S会話) ne to or ta cip hene a=kar wa oro ta a=anú wa ネ ト オッタ チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ オロ タ アアヌ ワ その湖に舟でもつくってそこに置いて。(S会話) ④(前の出来事が後の出来事の原因か理由になっている。)…して。 k=úkao oyra wa rurikan クカオ オイラ ワ ルリカン (私は洗濯物を)しまい忘れて少し湿った。(W) mosma kur or ta wenpe an wa oro ta ka ku=yorot モㇱマ クロッタ ウェンペ アン マ オロ タ カ クヨロッ 他の人の家に不幸があって私はそこにも行って来た。(S会話) (原因や理由の説明だということをはっきり述べるには kusu クス、 pe ne kusu ぺ ネ クス、 wa kusu ワ クス、 hi kusu ヒ クス などが用いられる。) ⑤(補助動詞表現で) wa an …ワ アン。 (1)(すでに)…している。 mokor wa an モコㇿ ワ アン 眠っている(すでに寝ついていることを言う。 mokor kor an モコㇿ コラン は寝つきつつあること、 つまり眠りかかっていることを言う)。(W) (2)…してある。 a=suwé wa an アスウェ ワ アン 煮てある、 (ごはんが)たいてある。(W) wa anu ワ アヌ (あらかじめ)…しておく。 ku=ye wa k=ánu クイェ ワ カヌ 私は言っておく。 wa isam ワ イサㇺ …して(なくなって)しまう。 e wa isam エ ワ イサㇺ 食べてしまう。 wa oka ワ オカ (wa an ワ アン の複数)(二人/二つ以上が) (1)(すでに)…している。 móno rok wa oka モノ ロㇰ ワ オカ (彼らは)座っている。 (2)…してある。 a=kar wa oka アカㇻ ワ オカ たくさんつくってある。 wa okere ワ オケレ (1)予定の行動をすっかり…してしまう(完了する)、 …し終わる。 ray wa okerpa ライ ワ オケㇾパ 皆死んでしまう。(KK掛け合い歌) (2)とても/極めて…(である)。 wen wa okere pon cise ウェン マ オケレ ポン チセ とても悪い(粗末な)小さい家。(S) ⑥[熟語・慣用句など] ne wa an ネ ワ アン [連体][単]/ne wa oka ネ ワ オカ [複] 今言っているこの/その、 今/さっき言ったその/あの(☞ne wa an ネ ワ アン、 ネ ワ オカ)。 wa kusu ワ クス …したから、 …だから。 k=úni ta ku=mokor wa k=an yakun e=mismu kuni ku=ramu wa kusu k=ek ruwe un クニ タ クモコㇿ ワ カン ヤクン エミㇱム クニ クラム ワ クス ケㇰ ルウェ ウン 私がうちで眠っていたらあなたがさびしいだろうと思ったから来たんだよ。(S) ☆参考 wa ワ と似た文脈で híne ヒネ も使われる。 どちらも使える場合も多いが、 日常会話では wa ワ のほうが多く使われ、 昔話などの語りの中では híne ヒネ のほうが多く使われる。 日常会話の中でも、 ③のように、 相前後して起こる事柄を述べる場合には、 híne ヒネ もよく使われる。 その場合でも、 前の出来事を述べてからそれと同じ重さで次の出来事を述べるのに、 言い換えれば二つの事柄をただ順番に述べていくのには híne ヒネ が多く使われるのに対して、 二つの出来事を一まとまりの事柄としてまとめるのには wa ワ が多く使われる。 また、 wa ワ はほとんどの場合動詞句の後に置かれるが、 híne ヒネ は前に動詞句のない文頭にも置かれる。 ☞híne ヒネ ☆参考 二つの別々の事柄が同時に起こることを表すには、 wa ワ ではなく kor コㇿ が使われる。 ☞kor コㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wa 3
- ワ 【終助】①…わ、 …よ(会話で話しかけのニュアンスを与える)。 pirka wa ピㇼカ ワ いいよ、 いいわよ。 kuni ku=ramu kor k=ek ruwe ne wa クニ クラム コㇿ ケㇰ ルウェ ネ ワ 私はそう思いながら来たのよ。(S会話) ②(慣用的な言い方で、 あきれやとがめの表現、 しばしば反語になる。)humi iki wa フミ イキ ワ (音に関して。) nákatune humi iki wa apa ruttektek ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ なんてことしてるんだ、 戸をガジーンとしめて(急に強く押して大きな物音を立てたことをとがめている)。(S) hawe iki wa/haw ne wa ハウェ イキ ワ/ハウ ネ ワ (言葉に関して。) kasusne hawe iki wa! カスㇱネ ハウェ イキ ワ! (直訳すると)どうってこともないことを言っている=大変なことを言って来た(反語的な言い方)。(S) nákatune en=montapire haw ne wa! ナカトゥネ エンモンタピレ ハウ ネ ワ! まあ、 どうしてそんなに急がせるの。(S) {E: ①a particle that indicates speaker's conviction or assertion. ②…} m (出典:田村、方言:沙流)
- wacane
- ワチャネ §027.伯父、叔父(12)wacane〔wá-ča-ne わチャネ〕⦅シラウラ⦆伯父甥の関係にある。[<u-(お互いの)+aca(叔父)+ne(である)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- wahkaekoh(t-an)
- ワㇵカエコㇹ §389.しぬ(死ぬ)(40)渇死する wahka-ekoh(t-an)〔wáh-ka-e-koh わㇵカエコㇹ〕[水・で死ぬ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wahkaoropise
- ワㇵカオロピセ §440.すいほう(水疱)(1)wahka-oro-pise〔wáh-ka-o-ro-pi-se わㇵカ・オロ・ピセ〕[<wahka(水)+oro(その中)+o(に入っている)+pise(ゴム質の袋)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wahkaoropise
- ワㇵカオロピセ §726.みずむし(水虫)(2)水虫;水泡性皮膚炎 wahka-oro-pise〔wáh-ka-o-ro-pi-se わㇵか・オロ・ピセ〕[wahka(水)+oro(その中)+o(に入っている)+pise(水腫)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wahkarayki(-an)
- ワㇵカライキ §574.のどがかわく;渇する(6)wahka-rayki(-an)〔wáh-ka-raǐ-ki わㇵカライキ〕[水が・殺す]⦅ライチシ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wahkina
- ワㇵキナ §435 コケ(蘚苔並びに地衣)類の総名 (2) wah-kina (wáh-ki-na)「わㇵキナ」[wah(ギリヤク語“ミズゴケ”)] ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wahtuykes(-i)
- ワㇵトゥイケㇱ §007.むすめ(娘)(26)wahtuykes(-i)〔wáh-tuǐ-keš わㇵトゥイケㇱ〕⦅シラウラ⦆【雅】娘。=mahpo (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- wakara
- ワカラ §435 コケ(蘚苔並びに地衣)類の総名 (5) wakara (wa-ká-ra)「ワかラ」 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakaso
- ワカソ §079 シロサケ;ウスリイシロサケ (1) wakaso(wa-ká-so)「ワかソ」⦅真岡⦆シロマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- wakay
- ワカイ 【自動】[日本語] 若い。 ku=wakay ta ki クワカイ タ キ 私が若かったらいいのになあ(日本語の「若い」がアイヌ語の動詞として使われている)。(MM即興歌) {E: to be young.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakka
- ワッカ 【名】水(冷水も熱い湯も、 ただし飲用でないもの、 場合によっては清涼飲料も含む)。 sések wakka セセㇰ ワッカ (風呂などの)熱いお湯。 poro wakka ポロ ワッカ 大水。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水=焼酎(冗談)。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む(=wakkata ワッカタ)。 ☆参考 úsey ウセイ 飲用のお湯、 お茶など。 {E: water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakka
- ワッカ 【wakka】 水. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka asin usi
- ワッカ アシン ウシ 【wakka-asin-usi】 泉.湧き水. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka cik
- ワッカ チㇰ 【wakka cik】 雫,水が滴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka epururse
- ワッカ エプルㇽセ 【wakka epururse】 吹く,口にふくんだ水を霧吹きする. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka kasi ota
- ワッカ カシ オタ 【wakka kasi o-ta】 水をかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka-pisakku
- ワッカピサック 【名】[wakka-pisakku 水・ひしゃく] みず汲みびしゃく。 {E: a water dipper.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakep
- ワッカケㇷ゚ 【名】[wakka-ke-p 水・を削る・もの] 舟の中の水をかい出す道具(「あかとり」)。 {E: an implement used to bail water out of a boat.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakep
- ワッカケㇷ゚ 【wakka-ke-p】 あか汲み:水あかをかき出す道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkaku
- ワッカク 【自動】[wakka-ku 水・を飲む](=wakka ku ワッカク) 水を飲む。 ku=wakkaku クワッカク 私は水を飲む(=wakka ku=ku ワッカ クク)。 {E: to drink water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkaku-ontaro
- ワッカクオンタロ 【名】[wakka-ku-ontaro 水・を飲む・たる/桶] 水だる、 水桶(「おけ」の訳語として出た)。 {E: a water pail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakukuttar
- ワッカククッタㇻ §014 ヨブスマソウ (4) wakka-ku-kuttar (wák-ka-ku-kut-tar)「わッカククッタㇻ」[wakka(水)ク(飲む)kuttar(筒)] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakukutu
- ワッカククトゥ §014 ヨブスマソウ (2) wakka-ku-kutu (wák-ka-ku-ku-tu)「わッカククトゥ」[wakka(水)ku(飲む)kutu(円棒、筒)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakuttar
- ワッカクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (3) wakka-kuttar (wák-ka-kut-tar)「わッカクッタㇻ」[wakka(水)kuttar(筒)] 茎 ⦅A沙流・天塩・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakutu
- ワッカクトゥ §014 ヨブスマソウ (1) wakka-kutu (wák-ka-ku-tu)「わッカクトゥ」[wakka(水)kutu(筒、円棒)] 茎 ⦅様似、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkane
- ワッカネ 【自動】[wakka-ne 水・(のよう)である](おかゆが)とてもゆるい。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆをすする。(S) ☆参考 かたいおかゆは sirarsayo シラㇻサヨ。 {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkanumo
- ワッカヌモ 【自動】[wakka-num-o 水・実・入る](稲の)実が入ってきてみずみずしく(「みずみずに」)なる。(S) {E: (for growing rice) to begin ro ripen.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkao-kame
- ワッカオカメ 【名】[wakka-o-kame 水・(そこ)に入っている・かめ(日本語)]水がめ。 (S) 1950〜60年代、 まだ水道のない所では、 桶(níoki ニオキ)を天びん棒でかついで共同水道から水を汲んで来て、 台所の流しの脇の大きなかめに入れておいて使った。 もっと昔は沢や泉(sinpuy シンプイ)へ汲みに行ったと言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- wakkapise
- ワッカピセ 【名】[wakka-pise 水・魚の浮き袋のような袋]膀胱(「小便袋」)(比喩的表現、 冗談)。 wakkapise k=óhare akus ku=honi kaptek ワッカピセ コハレ アクㇱ クホニ カㇷ゚テㇰ 水袋をあけたらおなかがぺちゃんこになった(冗談)。(S) {E: the bladder.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkarak
- ワッカラㇰ 【自動】[wakka-rak 水・の味がする]水っぽい(カボチャなど、 水っぽくておいしくない)(=pérak ペラㇰ)。(S) {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkata
- ワッカタ 【自動】[wakka-ta 水・を採って来る] 水を汲む、 水を汲んで来る、 水汲みする(=wakka ta ワッカ タ)。 ku=wakkata クワッカタ 私は水汲みする(wakka ku=ta ワッカ クタ とも言う)。 {E: to scoop up, draw water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkata
- ワッカタ 【wakka ta】 水を汲む.▷ワッカ=水 タ=汲む (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkatapa
- ワッカタパ 【自動】[複](wakkata ワッカタ は単複の区別なし)(二人以上が皆)水汲みする。 {E:to scoop up, draw water (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkatare
- ワッカタレ 【他動】[自動使役][wakkata-re 水汲みする・させる](人)に水汲みをさせる/水汲みせよと言いつける。 a=wakkatare hekaci wakkata kopan アワッカタレ ヘカチ ワッカタ コパン 水汲みを言いつけられた少年が水汲みするのをいやだと言った(水汲みを親に言いつけられたがいやがってしなかったため神のとがめを受けて月に上げられた、 今でも月の中で水汲みをしている)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- wakkatuytuy
- ワッカトゥイトゥイ §318 アマツバメ (3) wakka-tuytuy (wák-ka-tuy-tuy)「わッカトゥイトゥイ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- wakkauskamuy
- ワッカウㇱカムイ §197 マツモムシ (3) wakka-us-kamuy(wák-ka-us-ka-muy)「わッカウㇱカムイ」⦅屈斜路⦆トビケラの一種(幼)、マツモムシ、ハリガネムシ Gordius aquaticus LINNE.(コ98、足寄II, 3, 10、足寄II, 20) (出典:知里動物編、方言:)
- wakkauskamuy
- ワッカウㇱカムイ 【wakka-us-kamuy】 水の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkoci
- ワッコチ §150.お(尾)(10)鮭の尾のくびれた所 wakkoci〔wák-ko-či わッコチ〕[<o(尻)+atkoci(↑)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wakkocike
- ワッコチケ §150.お(尾)(11)鮭の尾のくびれた所 wakkocike〔wák-ko-či-ke わッコチケ〕[wakkoci(鮭の尾)+ke(部)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wakkocikerap(-u)
- ワッコチケラㇷ゚ §674.ひれ(鰭);ひれの骨(鰭條)(34)尾びれ wakkocike-rap(-u)〔wák-ko-či-ke-rap わッコチケ・ラㇷ゚〕[wak-koci(尾)+ke(部)+rap(翼)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wakusu
- ワクス 【wakusu】 〜ので,だから. ポンノ ク・ヌ ルスイ ペ アン ワクス エカシ エウン ク・アㇻパ アクス イク コㇿ アン ク・イェ エラㇺ キッカㇻ ワ ク・キラ ワ ク・エㇰ=少し聞きたいことがあったので祖父の所へ行くと飲んでいたので言うのを諦めて逃げてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakusu
- ワクス 【接】[wa-kusu …して・故に] だから(wa kusu ワ クス の前の部分が言われなくて、 文頭に来た形、 前の文で言ったことまたは言われたことを受けて言う)。 wakusu somo k=ek ruwe un ワクス ソモ ケㇰ ルウェ ウン だから来なかったんだよ。(S) {E: because one did…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wampare
- ワンパレ 【wampa-re】 見る,見渡す. イキヤ オッカイポ エウン タント ク・ホタヌ ワ ク・エㇰ テキポㇿ ク・ワンパレ ク・エアナサㇷ゚=あの若者へ今日見舞いに行って来た,手の顔色を見て来たが心配だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wan 1
- ワン 【連体】[数連体]十の。 wan sike ワン シケ 十個の荷物。 wan poyson ワン ポイソン 十人の子ども。 wan to ワン ト 十日。 {E: ten (as a counter).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wan 2
- ワン 【間投】十(数えるとき)。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは to トー と言う。 {E: ten.} (出典:田村、方言:沙流)
- wanhot
- ワンホッ 【名】[数名][wan-hot 十の・二十]二百。 {E: two hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- wániw
- ワニウ 【名】[数名] [wan-iw 十の・人(接尾辞)] 十人。 {E: ten people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- waniw
- ワニウ 【wan-iw】 人. (出典:萱野、方言:沙流)
- wano
- ワノ 【wa no】 〜をも,〜から. (出典:萱野、方言:沙流)
- wano
- ワノ 【格助】[wa-no から・(副詞語尾)](起点を示す。)(場所/時)…から。 toop Karapto wano トオㇷ゚ カラㇷ゚ト ワノ はるか遠い樺太から。(S言い伝え) otuymasirun wano ku=hotku kane wa k=ek オトゥイマシルン マノ クホック カネ ワ ケㇰ 私はずいぶん遠い所からかがんで来た。(S) núman wano tanto pakno ヌマン ワノ タント パㇰノ きのうから今日まで。 té wano テ ワノ これから(今から)。 té wano anak somo néno iki=an kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ イキアン クス ネ ナ もうこれからはあんなことはしませんから。(W民話) poni wano ポニ ワノ 小さい(幼い)ときから。 hemtomani wano ヘㇺトマニ ワノ このごろから、 最近。(W民話) ☆参考 場所については wa ワ が多く使われ、 時についてはほとんどの場合 wano ワノ が使われる。 場所の場合は wa ワ と wano ワノ はほぼ同義だが、 wano ワノ のほうがよりはっきりとした表現になる。 ☞wa ワ 1 {E: from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wanopo
- ワノポ 【格助+接尾辞】[wa-no-po から・(副詞形成)・(指小辞)] …から。 (強調)…oro wanopo オロ ワノポ まさにそこから、 …(のところ)から。 hunak wanopo フナㇰ ワノポ いったいどこから。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wanpe
- ワンペ 【名】[数名][wan-pe 十の・もの]十(十個/十匹/十羽…)。 wanpe pakno en=kore ワンペ パㇰノ エンコレ 十個ほど(私に)下さい。(W) {E: ten things.} (出典:田村、方言:沙流)
- wanpe
- ワンペ 【wan-pe】 10,10個の物. (出典:萱野、方言:沙流)
- wao
- ワオ §359 アオバト (2) wao (wa-ó)「ワお」[<鳴き声] ⦅浦河、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- war
- ワㇻ §399 イネ (3) war (wár)「わㇻ」[<日本語“わら”] 藁 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Warambi
- 『ワラムビ』 §431 ワラビ (2) Warambi 『ワラムビ』 ⦅B⦆⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- warancikikir
- ワランチキキㇼ §265 ゾウリムシ(草履虫) (3) waranci-kikir (wa-rán-ci-ki-kir)「ワらンチキキㇼ」[<waranci(わらじ)kikir(虫)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- waranpe
- ワランペ 【名】[植物]ワラビ。 〔知分類 p.242〕 {E: bracken.} (出典:田村、方言:沙流)
- warantoka
- ワラントカ §015 ギンボ (3) warantoka (wa-rán-to-ka)「ワらントカ」 成魚 ⦅富内⦆(K30) (出典:知里動物編、方言:)
- warantuka
- ワラントゥカ 【warantuka】 ハモ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- warantuka
- ワラントゥカ §015 ギンボ (1) warantuka (wa-rán-tu-ka)「ワらントゥカ」 成魚 ⦅長万部、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- warantukka
- ワラントゥッカ §015 ギンボ (2) warantukka (wa-ran-tuk-ka)「ワラントゥッカ」 (出典:知里動物編、方言:)
- waru
- ワル §391 ヤマアワ (4) waru (wá-ru)「わル」[<日本語「わら」から] 茎葉 ⦅C北見宗谷郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- warumpe
- ワルンペ §431 ワラビ (1) warumpe (wa-rúm-pe)「ワるンペ」[<日本語“わらび”] 新葉のまだ開かぬもの ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wáta
- ワタ 【名】[概](所は wátaha ワタハ) 綿(わた)。(W) (S) {E: cotton.} (出典:田村、方言:沙流)
- wátaha
- ワタハ 【名】[所](概は wata ワタ) …の綿 (ふとんの、 着物の)。 amip wátaha アミㇷ゚ ワタハ 綿入れの着物の綿。(S) wátaha irammakaka puspuske wa kosne wa a=tar humi pirka ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ワ コㇱネ ワ アタルミ ピㇼカ 綿が具合よくふくらんで軽くなって敷くのに気持ちがいい。(S) {E: the cotton of, for…} (出典:田村、方言:沙流)
- wátara
- ワタラ 【名】[雅][古] 岩石、 角の立った大きなゴロゴロした石。 nokan wátara ノカン ワタラ 小さい岩石。 rupne wátara ルㇷ゚ネ ワタラ 大きい岩石。 ☆参考 sirar シラㇻ 海岸などの大きい石。 suma スマ 石。 {E: rock.} (出典:田村、方言:沙流)
- watara
- ワタラ 【watara】 平磯. (出典:萱野、方言:沙流)
- watcirewep
- ワッチレウェㇷ゚ 【watci-rewe-p】 曲げものシントコ:漆器.このシントコの別名をマサシントコとも言うが屋根裏のマサを連想しての言い方であったのかもしれない.アイヌたちは南隣の日本の国から持ち込まれた漆塗りの道具を見てはその形に合わせていろいろと名づけている.エトゥヌㇷ゚(鼻を使う物・片口),エチユシ(そこにちんちんのある物・酒差し)などなど. (出典:萱野、方言:沙流)
- Wáteke
- ワテケ 【名】[人名] ワテケ(話し手の一人の名。 日本語名鳩沢ふじの。 沙流川下流の福満出身)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- watekkamuy
- ワテッカムイ §205 クモの類 (10) watek-kamuy (wa-tek-ka-muy)「ワテッカムイ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- watotta
- ワトッタ §344 トビ とんび (2) watotta (wá-tot-ta)「わトッタ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- watottakamuy
- ワトッタカムイ §344 トビ とんび (3) watotta-kamuy (wá-tot-ta-ka-muy)「わトッタカムイ」[<とび・神] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- wattes
- ワッテㇱ 【名】わら。 {E: straw.} (出典:田村、方言:沙流)
- wattes
- ワッテㇱ 【wattes】 藁(わら). (出典:萱野、方言:沙流)
- wattes-harkika
- ワッテㇱハㇻキカ 【名】わらなわ。 {E: straw rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- wattes-puta
- ワッテㇱプタ 【名】[wattes-puta わら・ふた] さんだわら(「さんばやし」、 俵の両端をふさぐ丸いふた)。 {E: a round straw lid.} (出典:田村、方言:沙流)
- wawo
- ワウオ 【名】[動物](鳥の名)[ワウオンドリ]。 〔知分類 p.209 wawow ((クッシャロ))、 wao ((ウラカワ;クッシャロ))「アオバト」〕 {E: name of a bird (a green pigeon (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- wawow
- ワウォウ §359 アオバト (1) wawow (wa-wów)「ワうォウ」[<鳴き声] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- wayasap
- ワヤサㇷ゚ 【自動】[way-asap (?)・劣る] 口べたである。 ☆対語 wayasnu ワヤㇱヌ。 {E: to be a poor talker.} (出典:田村、方言:沙流)
- wayasap
- ワヤサㇷ゚ 【wayasap】 賢くない,馬鹿. (出典:萱野、方言:沙流)
- wayasap(-an)
- ワヤサㇷ゚ §595.ばかである;おろかである(7)愚である[知恵のない] wayasap(-an)〔wa-já-sap ワやサㇷ゚〕[<waya(知恵)+asap(無い)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wayasnu
- ワヤㇱヌ 【wayasnu】 賢い,利口. (出典:萱野、方言:沙流)
- wayasnu
- ワヤㇱヌ 【自動】[way-asnu (?)・すぐれている](=pawetokkor パウェトッコㇿ)口が達者だ。 ☆対語 wayasap ワヤサㇷ゚。 {E: to be a good talker.} (出典:田村、方言:沙流)
- wayru
- ワイル 【wayru】 間違い(をする),あやまち.うっかり犯した罪. (出典:萱野、方言:沙流)
- wayse
- ワイセ 【way-se】 大声で泣く声. (出典:萱野、方言:沙流)
- wayse(-an)
- ワイセ §545.泣く(4)ワアと泣く wayse(-an)〔wáǐ-se わイセ〕[way(ワイと泣く声)+se(そういう声を発する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- waysuy
- ワイスイ 【副】[wan-suy 十の・回] 十回。 {E: ten times.} (出典:田村、方言:沙流)
- waywayse(-an)
- ワイワイセ §545.泣く(5)ワイワイ泣く waywayse(-an)〔wáǐ-waǐ-se わイワイセ〕[way-way-se(ワイ・ワイ・と言う)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- weensikreypare
- ウェエンシㇰレイパレ 【自動】[ween-sik-rey-pa-re ごくぞんざいに(wen ウェン の強調形)・目・はう(reye レイェ の語根)・[複]・させる] チラッと目を這わす、 チラッと横目で見る。 {E: to look sideways at; to look from the corner of the eyes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wempesani
- ウェンペサニ §016.子孫(6)wempe-sani〔wém-pe-sa-nì うぇンペサニ〕⦅ホロべツ、マオカ⦆貧乏者の子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- wen kerekina
- ウェンケレキナ §283 ミゾソバ (3) wen kerekina (wén-ke-re-ki-na)「うェンケレキナ」[wen(悪い)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅F樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wen'inaw
- ウェンイナウ 【wen-inaw】 悪いイナウ,悪い神に上げるイナウ. ▷ウェン=悪い イナウ=御幣 *どんな神が悪い神かというと,人間に悪さをする神,病気を撒き散らす神を言う.その神を人間の村から退散願うために,普通はイナウとして用いないソコニ(ニワトコ),パセニ(サワシバ)などでイナウを作り,サケの背びれ,腹びれ,胸びれ,しっぽを供物としてあげることになっている.→ウェニナウ(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- wen(-an)
- ウェン §667.びょうき(病気)(12)病気する;異和する wen(-an)〔wén うぇン〕[悪い]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wenakun
- ウェナクン 【副】[wen-yakun だめである・なら] それなら、 しかたがないから。 “áponko an emo makanak ani a=suwé kusu?” “wenakun kasi wakka a=omáre hene ki” 「アポンコ アン エモ マカナㇰ アニ アスウェ クス?」「ウェナクン カシ ワッカ アオマレ ヘネ キ」 「こんなにたくさんのいもをどうやって煮るの」「じゃあ、 しかたがないから水でも加えよう。」 (S) {E: then; as there's nothing that can be done.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenamam
- ウェナマㇺ 【wen-amam】 悪い穀物,食べられないヒエ. トヨッタ(トイ オㇿ タ) ムンリセ・アニタ(ムンリセ・アン ヒ タ) アマㇺ コポイケ ワ ウェナマㇺ アン ナ イテキ オイラ ノ リセ アニー=畑で草を抜く時に普通のヒエに混ざって食べられないヒエがあるので忘れずに抜くのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Wenarasarus
- ウェナラサルㇱ 【名】[<wen-ar-a-sar-us ひどく悪い・全く・(挿入母音)・尾・がついている](ばけものの呼び名の一部、 直訳すると)ひどく悪いけもの=とんでもなく悪いけもののばけもの。 Wenarasarus Toyarasarus oro wa turesihi a=rayke wa ウェナラサルㇱ トヤラサルㇱ オロ ワ トゥレシヒ アライケ ワ とんでもなく悪いけもののばけもの、 とんでもなくひどいけもののばけものに妹を殺されて。 (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- wenaynu
- ウェナイヌ 【名】[wen-aynu 悪い・人間/男] 悪い男、 悪党(=wenokkayo ウェノッカヨ)。 ☆参考 wenkur ウェンクㇽ は《貧しい人》、 e=kor wen aynu エコㇿ ウェン アイヌ は《あなた/お前の悪いおとうさん》。 {E: a bad person, man, a villain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wencikah
- ウェンチカㇵ §298 ハシブトガラス (5) wen-cikah (wén-či-kah)「うェンチカㇵ」[<wen-cikap(悪い・鳥)] ⦅真岡、落帆、富内⦆ハシブトガラス (出典:知里動物編、方言:)
- wenesukorarak
- ウェネスコララㇰ §597.はげあたま(はげ頭)(20)つるつるはげている wenesu-ko-rarak〔we-né-su-ko-rà-rak ウェねシュコララㇰ〕[wen(悪い)+su(鍋)+ko(と同じく)+rarak(つるつるしている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wenhayayse
- ウェンハヤイセ 【wen-hayayse】 悪い叫び声:危急を知らせる声.ペウタンケほどではない.いやなざわめき,よからぬ前兆のざわめき:遠くへ聞こえるざわめきはよいことではない予感. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenhokkar
- ウェンホッカㇻ 【自動(?)/他動(?)】[wen-hok-kar 高い・買う(こと)・をする]高く買う。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenhura
- ウェンフラ 【wen-hura】 悪臭. ク・アキ ポンノ ホㇱキ.ネㇷ゚カ ウェンフラ ソモ エ・ヌ ヤー.ネㇷ゚カ ライチェㇷ゚ アン ヒ ソモ ネ ヤ=弟よ少し待ってくれ,何か悪いにおいがしないかい.何かの死体があるのではないだろうか. (出典:萱野、方言:沙流)
- weninaw
- ウェニナウ 【wen-inaw】 悪い御幣.▷ウェン=悪い イナウ=御幣 セタ ネ ヤ チロンヌㇷ゚ ネ ヤ ソンノ ウェンカムイ ア・イワㇰテ ヒ タ アナㇰネ ソコニ ネヤ パセニ ネヤ ウェニナウ ネ ア・カㇻ ペ ネ=犬とか狐とか本当に悪い神を神の国へ送り返す時にはニワトコやサワシバなどを悪い御幣として作るものだ.*犬とか狐とか蛇とかが人間に取り憑いて崇る場合がある.その時に呪術者の託宣に従っておはらいをするが.その時に作られるのがウェニナウである. (出典:萱野、方言:沙流)
- weninkarpo
- ウェニンカㇻポ 【名】[wen-inkar-po おおざっぱに・見る・(指小辞)](ki キ《する》の前に置かれて)チラッと見ること。 weninkarpo ki ウェニンカㇻポ キ チラッと見る。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenipewnara
- ウェニペウナラ 【自動】[wen-ipewnara ひどく・食べ物を与え惜しむ](食物に関して)けちんぼうである。 wenipewnara p ウェニペウナラㇷ゚ 「くいこんじょうの悪いやつ」。(S) {E: to be (mean) stingy (when it concerns food).} (出典:田村、方言:沙流)
- wenipokas
- ウェニポカㇱ 【自動】[wen-ipokas ひどく・器量が悪い]ひどく器量が悪い、 ひどくみにくい。 (「みったくない」) (出典:田村、方言:沙流)
- wenipokas
- ウェニポカㇱ 【wen-ipokas】 醜い:うんと醜い,すごく醜い. エネ ウェニポカㇱ ペ オラーノ ヤイェシンノヤノヤ ワ シコラㇻ ルスイ=あれほど醜いくせに人前へ出たがって自分を誰かにくれたがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenirenkakor
- ウェニレンカコㇿ 【自動】[wen-irenka-kor 悪い・主張・を持つ] 人のものを奪い取ろうとしていろいろうまいことを言って言いくるめようとする(「もらう権利もないのに行って言いくるめてものを取って来ようと考えている人のことを言う」)。(S) {E: to have a bad assertion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weniruska/wen'iruska
- ウェニルㇱカ/ウェンイルㇱカ 【wen-i-ruska】 本当に腹が立った,悪く腹が立つ. ▷ウェン=悪い イルㇱカ=怒る ウェニルㇱカ ポカネスンアキ=本当に腹が立ったんだよ,俺は.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- wenis(i)toma
- ウェニシトマ/ウェニㇱトマ 【自動】[wen-i-sitoma ひどく・ものを・恐れる] ひどく恐ろしく思う。 ☆発音 早く話すときは通常 s と t の間の i は落ちて wenistoma ウェニㇱトマ と発音される。 {E: to be in great fear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkamuy
- ウェンカムイ 【名】[wen-kamuy 悪い・神] 悪神、 たちの悪い神、 化けもの。 ☆参考 沙流川筋の古老はしばしば「魔もの」と訳した。 {E: an evil god.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkamuy
- ウェンカムイ §277 くま (18) wen-kamuy (wén-ka-muy)「うェンカムイ」[<wen(悪い)kamuy(神)] ⦅美幌⦆‘あらグマ’‘人喰いグマ’ (出典:知里動物編、方言:)
- wenkamuy 1
- ウェンカムイ 【wen-kamuy】 ①悪い神,化け物. ウェンカムイ カ カムイ ネ ア・イェ.ラム ア・クットコレ コㇿ イピㇼカレ カ キㇷ゚ ネ=悪い神も神という.その思いを反対にすると人間を守ることもあるものだ.ク・ポホ ウタㇻ トゥイマ ノ ネㇷ゚キ エアㇻパ コㇿ ウェンカムイ イラメパカリ コラチ ケポタㇻパ(ク・エポタㇻパ)=息子たちが遠くへ働きに行くと悪い神が想像するかのように私は案じている.*子供たちが仕事に出た後,あのように怪我はしないかこのように病気にならないかと悪いことばかり想像する,これは悪魔の想像そのものであったと,母が述懐していたものだったが,母の年齢に近づいた私もそのようになってきた.シロヌマン パㇰノ ソイ タ シノッ・アン コㇿ ウェンカムイ アン ペ ネ ナ.ホクレ チセ オルン アフㇷ゚ アフㇷ゚=夕暮れになるまで外で遊ぶと化け物がいるものだ.早く家へ入れ入れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkamuy 2
- ウェンカムイ 【wen-kamuy】 ②陰核〔隠語〕. メノコ コㇿ ウェンカムイ アナㇰネ ネ ワ アン ペ エペカ メノコ カ オッカヨ カ ウコシットゥライヌ ㇷ゚ ネ.クス ネ ヤ ウェンカムイ シコㇿ カ ア・イェ ㇷ゚ ネ ワ=女性の陰核というものはそれによって女も男も道に迷うものだ.それでだろうか.悪い神とも言うものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkamuy-emawri
- ウェンカムイエマウリ 【名】[wenkamuy-emawri 悪神・いちご] [植物]ヘビイチゴ。 ☆参考 surkuemawri スㇽクエマウリ《毒イチゴ》とも言う。〔知分類になし〕 {E: an Indian strawberry.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenkasu
- ウェンカス 【副】[wen-kasu 悪い/ひどく・…しすぎる] あまり…、 あまりにも。 Iskar etokoho enukor kamuy matnepoho wenkasu menoko pirka ruwe イㇱカㇻ エトコホ エヌコㇿ カムイ マッネポホ ウェンカス メノコ ピㇼカ ルウェ 石狩川の水源地を守る神の娘があまりにもいい女であるのを。(W神謡語り) ☆参考 似た意味を表すのに eytasa エイタサ《あまり…》、 kaspa カㇱパ《…しすぎる》も使われる。 wenkasu ウェンカス は意味が強く、 「あまりにも…だったためにこのようなことをした」と説明するようなニュアンスで使われている。 {E: too, over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkasuno
- ウェンカスノ 【wen-kasu no】 あまりにも. オヤ コタン タ イヨマンテ アン ワ ア・エン・タㇰ カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス ウェンカスノ ピㇼカ メノコポ アン ワ ク・コホヨイセ=よその村で熊送りがあり私は招待されて行ったら,あまりにも美しい娘がいて私は欲しくなった.ウヌ ウタリ ネンカ アㇻパ ワ ネ ノイネ オハシッタ(オハシㇼ タ) ポンペ シネンネ アン ウェンカスノ ケランポㇰウェン(ク・エランポㇰウェン) クス ク・トゥラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=母親たちがどこかへ行ったらしく,誰もいない所に幼子がひとりでいたのであまりにもかわいそうに思って連れて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkatcamkor
- ウェンカッチャㇺコㇿ 【wen-katcam-kor】 悪いことをする,悪い性質(を持つ). ネユン ア・イェ ヤッカ ウェンカッチャㇺコㇿ ペ アナㇰネ オウェヌシ カムイ コイパㇰペ ネ ワー=どのように意見されようとも悪いことをする者は運が悪くなって神から罰をあてられるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkinaus
- ウェンキナウㇱ 【自動】[wen-kina-us ひどく・草・つく] ひどく草がはえる。 {E: to be badly overgrown with grass, weeds.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenkinrane
- ウェンキンラネ 【副】[wen-kinra-ne ひどく・神がかり/錯乱・のように] (次の表現の中で) wenkinrane/i=kohopuni ウェンキンラネ/イコホプニ [雅]私はものすごく怒りくるった。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkinrane i=kohetari
- ウェンキンラネ イコヘタリ 【wen-kinra-ne i=ko-hetari】 怒った顔でさっと振り向く.▷ウェン=悪い キンラ=猛り ネ=なる イ=私 コ=に ヘタリ=自ら起こす ソモカ タㇷ゚ネ エネ アン イタㇰ ア・イ・コスイェ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ア・イ・ウェンイェカㇻ ウェンキンラネ イ・コヘタリ=まさかのこと,そのような言葉が私に降り注ぐとは思わなかったのに,私は悪く言われたので怒った顔でさっと振り向いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkorhapo
- ウェンコㇿハポ 【名】[所](概はない。 所属語尾はつかず、 kor コㇿ《…を持つ、 …の》がついている)[wen-kor-hapo 悪い・持つ・母](一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる。)…のだめな母親、 …のとんでもない母親(古老の一人は「くされおっかあ」と訳した)。 (KT) a=wenkorhapo アウェンコㇿハポ (引用文で)私の悪い/とんでもない母。(W民話) {E: the bad mother of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkosipasnu
- ウェンコシパㇱヌ 【wen-ko-sipasnu】 悪いほうへ目立つ:たいしたことのない者が目立ちたがる,控え目にできない者,それでいてまるっきりの馬鹿でもない者. スイスイ イキヤクㇽ ヤイェシンノヤノヤ ワ ヘサシ サン ウェンコシパㇱヌ ㇷ゚=またもやあの人が身体をよじって人の間を抜けて前へ出た,たいしたこともないくせに目立ちたがって. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkoykikar
- ウェンコイキカㇻ 【wen-koyki-kar】 めちゃくちゃにいじめる. イラマンテ クス エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ソモカ エネ シㇼキ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ウェンユㇰ ピッコサヌ ア・イ・ウェンコイキカㇻ ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ ア・コヤイヌトゥンヌ=狩のために山へ入ったら,まさかそうなるとは思わなかったのに,どうもうな熊がさっと飛び出て来てめちゃくちゃにいじめられ,死んたのか眠ったのか意識朦朧となった. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkuraspa
- ウェンクラㇱパ 【wen-kuraspa】 軽蔑する,馬鹿にする,蔑む. ニㇱパ ネ パ ㇷ゚ ネイタ パㇰノ ソモ ニㇱパ ネ.ウェンクㇽ セコㇿ ア・イェ ウタㇻ ネイタ パㇰノ ソモ ウェンクㇽ ネ.イテキ ア・ウェンクラㇱパ ㇷ゚ ネ=物持ちと称せられる者はいつまでも物持ちではない.貧乏と言われる人たちはいつまでも貧乏人ではない.絶対に軽蔑してはいけないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenkursani
- ウェンクㇽサニ §016.子孫(5)wenkur-sani〔wéŋ-kur-sa-ni うえンクㇽサニ〕⦅ホロべツ⦆貧乏人の子孫。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- wenmatakihi
- ウェンマタキヒ 【名】[所](概の例はない。 mátakihi マタキヒ の概は mátak マタㇰ)[wen-matakihi 悪い・…の妹](一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる。) a=wenmatakihi アウェンマタキヒ (引用文で)私の悪い妹、 私の愚妹、 私のとんでもない妹。 {E: a bad younger sister.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenmatnepo(ho)
- ウェンマッネポ(ホ) 【名】[所](概の例はない。 matnepo(ho) マッネポ(ホ)の概は matnepo マッネポ)[wen-matnepo(ho) 悪い・…の娘](一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる。) a=wenmatnepo(ho) アウェンマッネポ(ホ) (引用文で)私の悪い/ふつつかな娘。 {E: a phrase said, to be modest about one's daughter..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenminahaw
- ウェンミナハウ 【名】[wen-mina-haw 悪い/ひどく・笑う・声] 大笑いの声。 wenminahaw ukopunpa ウェンミナハウ ウコプンパ 皆で大笑いの声をあげる、 皆で大声で笑う。 {E: a loud laughing voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenmokorkamu
- ウェンモコㇿカム §561.ねぼける(寝呆ける)wen-mokor-kamu〔wén-mo-kor-ka-mú うぇン・モコㇿ・カむ〕[wen(悪い)+mokor(眠りが)+kamu(かぶさる、かぶさっている)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wenmunira
- ウェンムニラ 【wen-munira】 ごみ(屑).ほこりより大きく掃いて掃除する. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenmunira
- ウェンムニラ 【名】[wen-mun-ira 悪い・ごみ・くず] ごみくず。 {E: rubbish.} (出典:田村、方言:沙流)
- wennusikari
- ウェンヌシカリ 【自動】[単](この形での用例は未出。 複数語尾 -pa パ のついた形で出てきた。) ☞wennusikaripa ウェンヌシカリパ (出典:田村、方言:沙流)
- wennusikaripa
- ウェンヌシカリパ 【自動】[複](単の用例はない)[wen-nu-sikari-pa ひどく・目・丸くなる・[複]](?) (二人以上が皆で)ひどくびっくりする。 {E: to be startled (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wennuwap
- ウェンヌワㇷ゚ 【wen-nuwap】 死産.▷ウェン=悪い ヌワㇷ゚=お産 エ・ヌ アー ウクラン コタンケㇱ タ ウヌワㇷ゚テ アン ヤㇰ ア・イェ ㇷ゚ ウェンヌワㇷ゚ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ) ク・イケㇺヌ=聞いたかい,昨晩村の下端でお産があったそうだが死産だったそうなので哀れに思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenokkayo
- ウェノッカヨ 【名】[wen-okkayo 悪い・男] 悪い男、 悪党(=wenaynu ウェナイヌ)。 ☞okkayo オッカヨ {E: a bad man; a villain; a scoundral.} m (出典:田村、方言:沙流)
- wenokpare
- ウェノㇰパレ 【他動】[wen-okpare ひどく・…を虐待する] …をひどく虐待する。 ☞okpare オㇰパレ {E: to treat… very cruelly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenonaha
- ウェノナハ 【名】[所](概の例はない。 onaha オナハ の概は ona オナ)[wen-onaha 悪い・…の父親]…の悪い/とんでもない父親。 a=wenónaha アウェノナハ (引用文で)私の悪い/とんでもない父親。 ☆参考 一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる。 ☞ona(ha) オナ(ハ) {E: a bad father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenossiarka
- ウェノッシアㇻカ 【自動(?)/名(?)】[wen-ossi-arka 悪い/ひどく・腹・痛む] 腹チフス。(W) {E: typhoid fever.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenpasrota
- ウェンパㇱロタ 【自動】[wen-pasrota ひどく・悪態をつく] ひどい悪態をつく、 ひどくののしる。 ☞pasrota パㇱロタ {E: to curse badly.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenpasrota
- ウェンパㇱロタ 【wen-pasrota】 毒づく. ソンノ イヨーハイ イヨイタクシ エカㇷ゚ネ ウェンパㇱロタ ハウェ.ケオハイシトマ(ク・エオハイシトマ)=本当にいやなことだよ.呪いの言葉さながらに毒づく,私は薄気味悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenpatcaskor
- ウェンパッチャㇱコㇿ 【自動】[wen-par-cas-kor 悪い・口・走る・を持つ]ありもしないことを言ってごまかしてものを取ってやろうとする(=wenirenkakor ウェニレンカコㇿ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenpeiyokatuye
- ウェンペイヨカトゥイェ 【wen-pe-i-oka-tuye】 たいしたことのない者が生き残る(他人が言うよりも自分自身のことを述懐していることが多い). エネ ピㇼカ ク・ユピヒ ネヤ ク・サハ ネヤ ライ ワ イサㇺ.タㇷ゚ ア・イェ クニ ウェンペイヨカトゥイェㇷ゚ ネ カン(ク・アン) ルウェ ネ ルウェ ウン=あのように立派な兄とか姉が死んでしまった.これのことをたいしたことのない私が生きている者として私はいるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenpenramkor
- ウェンペンラㇺコㇿ 【自動】[wen-penram-kor 悪い・胸・を持つ] 肺病(=肺結核)である/になる。 {E: to have a lung disease (pulmonary tuberculosis, T.B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- wenpesani
- ウェンペサニ 【wen-pe-sani】 悪いものの血統,貧乏人の血統. ソンノヘタㇷ゚ ウェンペサニ ネ ロㇰ ペ クㇱタ トランネ パ ワ イペー カ エアイカㇷ゚パ=本当のことだよ,貧乏人の血統だからとて骨惜しみをして食うことばかりもできない者たちだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenpesirma
- ウェンペシㇼマ 【wenpe-sirma】 悪いものの澱(悪口.めったに口にしない). (出典:萱野、方言:沙流)
- wenpunkaronne
- ウェンプンカロンネ 【自動】[wen-punkar-onne ひどく・つる草・大きい]つる草が茂っている。 ☆参考 onne の部分は[or-ne …のところ・である]かもしれない。 {E: to grow thick with creepers.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenpurikorpa
- ウェンプリコㇿパ 【自動】[複](wenpurikor ウェンプリコㇿ は単複の区別なし)(二人以上が皆)悪い性癖を持つ、 素行が悪い、 悪事を働く。 a=matnepo wen a hawe ka somo ne aan pe ene, wenpurikor=an-pa hawe ne aan アマッネポ ウェン ア ハウェ カ ソモ ネ アアン ペ エネ、 ウェンプリコランパ ハウェ ネ アアン (今話を聞いてわかったことだが)娘が悪かったのではないのに、 私たちはあのように娘をせっかんして殺すというような悪いことをしてしまったのだなあ。(W民話) ☆参考 不定人称形は wenpurikor=an-pa ウェンプリコㇿアンパ/ウェンプリコㇿアンパ。 {E: to have bad habits; do wrong to a person (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenrera
- ウェンレラ 【名】[wen-rera 悪い・風] つむじかぜ、 たつまき。 wenrera as ウェンレラ アㇱ つむじかぜ/たつまきが起こる。(S) homar wenrera ホマㇻ ウェンレラ 軽いつむじかぜ。(S) yupke wenrera ユㇷ゚ケ ウェンレラ 海上のたつまき。(S) {E: a whirlwind.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenrera
- ウェンレラ 【wen-rera】 巻風,竜巻,つむじ風. トヨッタ(トイ オㇿ タ) ネㇷ゚キ コㇿ アナン(アン・アン) ウㇱケ ウン ウェンレラ エㇰ ヤㇰネ ウェンレラ エウン イヨㇰペ アニ ア・ピイェカㇻ ペ ネ.オカケタ イヨㇰペ ア・ヌカㇻ コㇿ ケㇺ ウㇱ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=畑で働いている所へ巻風が来たら巻風に向かって鎌をぶつける.その後で鎌を見ると鎌に血がついているものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenrespa
- ウェンレㇱパ 【他動】[複](単は wenresu ウェンレス) (親の亡くなった子ども二人以上)を引き取って育てる。 unu ka ona ka sak pe ne wa kusu X utar wenrespa ruwe un, omap kor respa ruwe un ウヌ カ オナ カ サㇰ ペ ネ ワ クス X ウタㇻ ウェンレㇱパ ルウェ ウン、 オマㇷ゚ コㇿ レㇱパ ルウェ ウン 母も父もないものだからXさんたちがひきとって育てているのだよ、 かわいがって育てているのだよ。(S) {E: to take in and raise children whose parents have passed away.} (出典:田村、方言:沙流)
- wensampekor
- ウェンサンペコㇿ 【wen-sampe-kor】 けちんぼうだ,根性悪. ホッノ イヨーハイ オスラ パㇰノ コㇿ ワ アン ヤッカ シネ カㇺトゥ カ ソモ イ・エレ ウェンサンペコㇿ=まあまああきれた,捨てるほど持っていても一切れの肉端も私に食べさせない,けちんぼうだ(根性が悪い).イミナコタマタマ コㇿ パノレ ㇷ゚ ポーヘネ ウェンサンペコㇿ ペ オカ ㇷ゚ ネ ナ シコㇿ オンネ ウタㇻ ハウェオカ ㇷ゚ ネ=ふたつの笑い三つの笑みを私に振り向けながら口の上手な者ほど底意地が悪い者がいるものだと老人たちは言うものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wensapakar
- ウェンサパカㇻ 【wen-sapa-kar】 悪い頭を作る. *夫に先立たれた妻が喪に服する意味で髪を短く切るが,普通は下唇と顎の中間まである髪を耳たぶより上まで切ってしまう.唇の下まで髪が伸びるまで,チㇱコンチ(涙の被り物)という三角頭巾を被り喪に服していたが,私が見た記憶では昭和6年か7年頃に,隣の家の貝澤オロアッノさんが最初で最後である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- wensikesarpe
- ウェンシケサㇻペ 【wen-sikesar-pe】 ならず者. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) ウェンシケサㇻペ エネ ヤイヌ ヒ イルイケ イタンキ アニ ヘネ ア・イ・イペレ ヤㇰネ チャランケ モトホ ネ ア・カㇻ シコㇿ ヤイヌ=昔話の中でならず者が思うことは研ぎ水を入れる椀などで私に食べさせてくれればいいがかりの原因にしたいものだと思った. (出典:萱野、方言:沙流)
- wentakah
- ウェンタカㇵ §824.ゆめ(夢)[みる](4)wen-takah〔wén-takah うぇンタカㇵ〕[悪い・夢]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.108】 (出典:知里人間編I、方言:)
- wentarap
- ウェンタラㇷ゚ 【wentarap】 夢(をみる). ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ネㇷ゚ カ ア・イ・コタララ ワ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・タカㇻ ネ ウェンタラㇷ゚ アナㇰネ パヨカカムイ パヨカ ヒ ネ クス ヤイカキㇰ・アン ペ ネ ナー=夢の中で何か伸ばされて受け取った夢をみるとその夢は流行病の神が歩いているのだから自分自身で体をはらい清めるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- wentarap
- ウェンタラㇷ゚ 【自動】[wen-tarap 悪い・夢見る](?) 夢を見る。 ukuran ku=wentarap ウクラン クウェンタラㇷ゚ ゆうべ 私は夢を見た。(S) wentarap humi wen ウェンタラㇷ゚ フミ ウェン 夢見が悪い。(W) (動名詞として)wentarap he hemanta ku=ki humi ウェンタラㇷ゚ ヘ ヘマンタ クキ フミ 私は夢だか何だか見たようだ。(S) ☆参考 wen- ウェン がついているが「悪夢」という意味ではない。 ☆参考 他動詞は takar タカㇻ …を夢みる、 …という夢を見る。 {E: to dream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentarap(-i
- ウェンタラㇷ゚(イ §824.ゆめ(夢)[みる](3)wentarap(-i〔n.〕;-an〔v.〕)〔wén-ta-rap うぇンタラㇷ゚〕[wen(悪い)+tarap(夢)]⦅ホロべツ、チカブミ、ビホロ⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- wentarapte
- ウェンタラㇷ゚テ 【他動】[自動使役][wentarap-te 夢を見る・させる] …に夢を見させる。 ☆参考 神が人間に自分の意図や事の次第を明かすのに、 当人あるいは村おさか村おさの妻のような人に夢を見させて知らせる。 {E: to make (someone) dream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentarapte
- ウェンタラㇷ゚テ 【wentarap-te】 夢をみさせる.▷ウェンタラㇷ゚=夢をみる テ=させる →神様が夢をみさせる チセコㇿカムイ ア・ネ,トパットゥミ エㇰ ノイネ シリキ クス チセコㇿクㇽ ア・ウェンタラㇷ゚テ=私は家の守護神であって,夜盗が来る様子なので家主に夢をみさせた.カムイ オㇿワ アイヌ ア・ウェンタラㇷ゚テ クスケライポ アイヌ アナㇰネ ネㇷ゚ ネㇷ゚ アン ペ エラムオカ シコㇿ ウウェペケㇾ オルㇱペ タ アン ペ ネ ワ=神からアイヌたちが夢をみせてもらえるお陰で,アイヌたちはいろいろなことを知ることができると昔話の中にあるものだ.*道東のアイヌは夢のことをチニタ(夢)と言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- wentarapyar
- ウェンタラㇷ゚ヤㇻ 【自動】[不定使役][wentarap-yar 夢を見る・人にさせる]人に(だれかに)夢を見させる。 {E: to make dream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentoranne
- ウェントランネ 【自動】[wen-toranne ひどく・怠惰である] ひどく怠惰/ものぐさ/ぐうたらである。 wentoranne p ウェントランネㇷ゚ いつもいつも怠ける人。 (=wenirenkakor ウェニレンカコㇿ) {E: to be very lazy.} (出典:田村、方言:沙流)
- wentoykanto
- ウェントイカント 【wen-toy-kanto】 悪い大地の空. ウェントイカント コキル=悪い大地の空へ追放する. (出典:萱野、方言:沙流)
- wentoyra
- ウェントイラ 【名】[wen-toy-ira 悪い・土・ごみ](toyira の i が落ちて toyra と発音される。)土のごみくず。 ☆参考 草の類のごみくずは wenmunira ウェンムニラ。 {E: earthen waste.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenupunpana
- ウェヌプンパナ 【名】[wen-upun-pana ひどい・雪の粉・ほこり] ものすごい雪ぼこり、 吹雪。 wenupunpana ukohopuni ウェヌプンパナ ウコホプニ 雪が風に飛ばされてものすごく吹雪がひどい。(S) {E: blowing snow; a snowstorm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenyatoyne
- ウェンヤトイネ 【wen-yatoy-ne】 強制徴用される. ハイ ク・サンペー アッケㇱ タ ウェンヤトイネ ウタㇻ ウチㇷ゚コウェンテ セコㇿ コタン クㇽカㇱ ハウシタイキ イヨーハイ=ああ心臓も止まりそうだ,厚岸へ強制徴用された人たちが難破したと村の上へ知らせが来た,どうしようか. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenyaynu
- ウェンヤイヌ 【wen-yaynu】 肺結核. (出典:萱野、方言:沙流)
- weysakayo
- ウェイサカヨ 【名】[wen-sakayo 悪い/ものすごい・けんかさわぎ] 酔っぱらって文句を言ったり騒いだりあばれたりのひどい大さわぎ。 weysakayo/cihopunire ウェイサカヨ/チホプニレ ひどい大げんかが起こった。(HC神謡) {E: a drunken melee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weysampekor
- ウェイサンペコㇿ 【wen-sampe-kor】 ずるい(根性が悪い). (出典:萱野、方言:沙流)
- weysanpekor
- ウェイサンペコㇿ 【自動】[wen-sanpe-kor 悪い・心・を持つ] 悪い心を持つ、 心が悪い、 根性が悪い。 ☆参考 wenkewtumkor ウェンケウトゥㇺコㇿ《気性が悪い》とも言う。 wenpurikor ウェンプリコㇿ は《行い/素行が悪い、 悪い事をする》。 {E: to be bad natured.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weysanpekore
- ウェイサンペコレ 【他動】[自動使役] [wen-sanpe-kor-e 悪い・心・を持つ・させる] または [wen-sanpe-kore 悪い・心・を与える] …に悪い心を持たせる、 …の心を悪くさせる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weysatpe
- ウェイサッペ §592.肺病(13)wey-satpe〔wéǐ-sat-pe うぇイサッペ〕[wen(悪い)+satpe(↑)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- weysatpekor
- ウェイサッペコㇿ §592.肺病(14)肺病をわずらう wey-satpe-kor〔wéǐ-sat-pe|kór うぇイサッペ・コㇿ〕[wey-satpe(↑)+kor(もつ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- weysetasani
- ウェイセタサニ §016.子孫(8)wey-seta-sani〔wéǐ-se-ta-sa-nì うぇイセタサニ〕⦅ホロベツ⦆悪口に用いる句。もと「悪い・犬・の子孫」の義。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- weysisam
- ウェイシサㇺ 【名】[wen-sísam 貧しい・和人] 貧乏和人、 貧しい和人。 te ta weysisam an aw ta weysisam an テ タ ウェイシサㇺ アン アウ タ ウェイシサㇺ アン うちの貧乏和人がいた、 となりの貧乏和人がいた。(K民話) ☆参考 短い民話の主人公としてよく登場する。 ☆参考 wenaynu ウェナイヌ は悪人、 悪党。 wenkur ウェンクル は貧しい人。 {E: a poor Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weyyaysukupka
- ウェイヤイスクㇷ゚カ 【自動】[wen-yaysukupka ひどく・つらかったことを思い出す]思い出しても本当に恐ろしくつらい、 ひどく恐ろしかったことが忘れられない。 ☞yaysukupka ヤイスクㇷ゚カ {E: to recall, be unable to forget some terrible incident} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wo wo kar kanto kanto
- ウォ ウォ カラ カント カント 【間投】[< 擬音] (子犬の神謡の折り返し。) (KM神謡) ☆参考 kanto カント は《天》。 (出典:田村、方言:沙流)
- wohkina
- ウォㇹキナ §182 エゾノレンリソウ (2) woh-kina (wóh-ki-na)「うォㇹキナ」[u-ok(からみ・あう)kina(草)] 茎葉 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wokecaro
- ウォケチャロ §199 ケラ (6) wokecaro (wó-ke-ca-ro)「うォケチャロ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- worokompusikopayar
- ウォロコンプシコパヤㇻ 【wor-o-kompu sikopayar】 水にうるけた昆布のようだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- worokuta
- ウオロクタ 【他動】[wor-o-kuta 水中・に・…を(入れ物から)出して捨てる] …を水中に捨てて流す、 …を水中にぶちまけてしまう。 a=worókuta アウオロクタ 水中にぶちまけられる、 洪水で水に流されてしまう。 {E: for something thrown into the water to be swept away..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wororatkip
- ウオロラッキㇷ゚ 【名】ともがい(舟の櫂の一種)。(S) {E: a type of oar: a scull; a rudder.} (出典:田村、方言:沙流)
- worosma
- ウオロㇱマ 【自動】[wor-osma 水の中・に落ちてしまう] 水に落ちる。 poyson sinep worosma wa mom ポイソン シネㇷ゚ ウォロㇱマ ワ モㇺ 子どもが一人水に落ちて流れた(=溺れた)。(S) {E: to fall, drop into the water.} (出典:田村、方言:沙流)
- woruncikap
- ウオルンチカㇷ゚ 【名】[wor-un-cikap 水の中・にいる・鳥][動物] 水鳥。 ☆参考 海の鳥は atuy or un cikap アトゥイ オルン チカㇷ゚/アトゥヨルン チカㇷ゚ {E: a water bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- woruncikap
- ウォルンチカㇷ゚ §348 マガ (7) worun-cikap (wó-run-či-kap)「うォルンチカㇷ゚」[<wor-un-cikap(水・の・鳥)] ⦅静内⦆カモ類 (出典:知里動物編、方言:)
- worunkakkew
- ウォルンカッケウ §322 カワガラス;キタカワガラス (3) worunkakkew (wó-run-kak-kew)「うォルンカッケウ」[<wor(水)un(にいる)kakkew(?)] ⦅美幌、足寄⦆キタカワガラス (出典:知里動物編、方言:)
- worunkamuy
- ウォルンカムイ §169 トビケラの類(幼虫) (1) worunkamuy(wó-run-kamuy)「うォルンカムイ」[<wor(水)un(にいる)kamuy(神)]⦅本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- wosa
- ウォサ 【wosa】 筬(おさ):厚司織りの道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- wosekamuy
- ウォセカムイ §269 オオカミ (5) wose-kamuy (wó-se-kamuy)「うォセカムイ」[<wo(イヌまたはオオカミのほえごえ)、wo-se(ウォーとほえる)kamuy(神)] ⦅北海道各地、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ya
- ヤ 【ya】 網. (出典:萱野、方言:沙流)
- ya
- ヤ 【ya】 陸,岸,おか. (出典:萱野、方言:沙流)
- ya
- ヤ 【ya】 上る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ya
- ヤ 【ya】 〜か. ソンノ ネ ヤ?=本当か?ピㇼカ ヤ?=いいか?タンペ ネ ヤ?=これか? (出典:萱野、方言:沙流)
- ya
- ヤ 【ya】 〜(だ)よ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ya 1
- ヤ 【名】網、 魚をとる網、 (クモの)巣。 {E: a net; a fishing net; a (spider's) web.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ya 2
- ヤ 【位名】[概](所は yáke ヤケ) ①(独立的に)陸地(「おか」)(ときどき北海道をさす)。 yáp=an wa ya ta sinot=an ro ヤパン ワ ヤ タ シノッアン ロ 岸へ上がって陸地で遊ぼう。(S) tan ya ta oka utar タン ヤ タ オカ ウタㇻ この北海道にいる人。(S言い伝え) ②岸、 (家の中で、 いろりを海になぞらえて)いろりの端の方、 炉端。 yá-oraye ヤオライェ[岸・に寄せる](いろりのまん中のほうにあるおき)をいろりの端の方へ寄せる。 ③(相対的に)…の岸。 to ya ta ト ヤ タ 沼/湖の岸に。 ☆対語 rep レㇷ゚ 沖。 {E: ①land. ②the shore; the coast. ③the shore, coast of …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ya 3
- ヤ 【終助/接助】(動詞句の後に置かれて) …か、 …でしょうか、 …かどうか。 (文を終止することもあるし、 後に「たずねる」「考える」「計ってみる」「知らない」「わからない」などの意味の語が来ることもあり、 また連用句として次の節(文)に続いていくこともある。) sóne urenka no oka ya? ソネ ウレンカ ノ オカ ヤ? 本当に皆そろっていたでしょうか。(S) e=arpa ya? エアㇻパ ヤ? あなた行ったんでないのか(行ってはいけない所へ)。(S) mak pak páse ya pákari wa nukar マㇰ パㇰ パセ ヤ パカリ ワ ヌカㇻ どのくらい重いか計ってみなさい。(S) …ne ya…ne ya …ネ ヤ …ネ ヤ …だとか…だとか、 …したり…したり。 reye ne ya niyayetaye ne ya レイェ ネ ヤ ニヤイェタイェ ネ ヤ はったり木につかまって上がったり。(W民話) ray he ne ya mokor he ne ya a=ekonramu sitne kane tának kane ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ アエコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [慣用表現]死んだのだか眠ったのだか、 私は意識がもうろうとしていた。(HC民話) {E: interrogative particle; whether or not.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ya 4
- ヤ 【間投】(歌のはやしの一部。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaani
- ヤアニ 【副】[yáni ヤニ《もう少しで…するところ》の強調形]ほとんど…しそう、 もう少しで…するところだ/だった。 ku=cinita wa yaani a=en=tustekka クチニタ ワ ヤアニ アエントゥㇱテッカ 私はうなされてもう少しで気が遠くなりそうだった。(S) {E: almost; nearly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaani
- ヤアニ 【yaani】 危なく〜しそうになる. キㇺ タ ヤアニ カムイ エン・ライケ ヒ タ ク・アキヒ アン クスケライポ ク・シㇰヌ=山で危なく熊に殺されそうになった時,私の弟がいたお陰で私は生きた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaanihonko
- ヤアニホンコ 【yaani-honko】 奇跡的に. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaanipo
- ヤアニポ 【yaani-po】 奇跡的に. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaanipo
- ヤアニポ 【副】[yaani-po ほとんど…しそう・(指小辞)][yáni ヤニ の強調形の yaani ヤアニ よりもさらにいっそう強調する形] もう本当にほとんど…しかかる/しかかった、 本当にもうちょっとで…するところだ/だった。 mosma kur kem a=o wa ora ene, yaani, ukuran ka yaanipo, isam anki sir iki モㇱマ クㇽ ケㇺ アオ ワ オラ エネ、 ヤアニ、 ウクラン カ ヤアニポ、 イサㇺ アンキ シㇼ イキ (彼は)他の人の血を入れられて(輸血されて)、 そうしてもう少しで、 ゆうべにもほんとにもうちょっとで亡くなりそうになった。(W会話) {E: almost; nearly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaaniyaani
- ヤアニヤアニ 【yaani yaani】 危なく,あやうく. イット エキㇺネ・アン ア ㇷ゚ ウパㇱ ユㇷ゚ケ ウパセシットゥライヌ・アン ヤアニ ヤアニ ルプㇱ・アン イキヤナイネ イワㇰ・アン ア・オナハ イ・ケウェホㇺス ルウェ ネ=日帰りと思って山へ行ったのに大雪降りになって雪によって方角を見失い危なく危なく凍死しそうになり,どうにかこうにかして帰って来たら父は私をねぎらってくれた.マチヤ オㇿ タ アナㇰネ エイタサ アイヌ インネ ㇷ゚ ネ クス クトゥラ クㇽ ヤアニ ヤアニ ク・オカトゥライヌ=町ではあまりにも人が多いので一緒に行った人を危なく危なく見失うところだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yáari
- ヤアリ 【自動】[ya-ári 網・を置く](魚をとるために)網を浮かせる。 {E: to set out fishing nets.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaayka 1
- ヤアイカ 【yaayka】 ①からくも,やっと,ようやく. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaayka 2
- ヤアイカ 【yaayka】 ②ひょっとしたら.もしや. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaci
- ヤチ 【yaci】 谷地,泥. イヨハイ スイ ヤチ ポチポチ ワ ネ ノイネ ミピヒ イチャッケレレ=あ〜あ,また谷地遊び(泥遊び)をしたらしく着ている物を汚した. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaci
- ヤチ 【名】湿った泥。 toanta an toytoy yaci ne wa an トアンタ アン トイトイ ヤチ ネ ワ アン あそこの土は湿ってドロドロになっている。(W) yaci patek ne perke perke amip mípa hekattar ヤチ パテㇰ ネ ペㇾケ ペㇾケ アミㇷ゚ ミパ ヘカッタㇻ 泥だらけになってボロボロに破れた着物を着た子どもたち。(W民話) {E: mud.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yacicep
- ヤチチェㇷ゚ §009 ドジョウ (7) yaci-cep (ya-cí-cep)「ヤちチェㇷ゚」[yaci(泥)cep(魚)] 成魚 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yaciceppo
- ヤチチェッポ §096 トゲウオ(イトヨ、エゾトミヨ) (2) yaci-ceppo(ya-cí-cep-po)「ヤちチェッポ」[yaci(泥)cep(魚)-po(指小辞)]成魚⦅幌別⦆イトヨ、トミヨ共に言う⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yacine
- ヤチネ 【自動】[yaci-ne 泥地・になる](=yaci ne ヤチ ネ)泥地になっている。 yacine uske ヤチネ ウㇱケ ドロドロの地(自然とドロドロになった所)、 沼地。 {E: to become muddy.} (出典:田村、方言:沙流)
- yacine uske
- ヤチネ ウㇱケ 【yaci-ne uske】 泥,ぬかるみ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yacipoci
- ヤチポチ 【yaci-poci】 泥をこねる. エシㇼ エ・ミ ワ エ・ソイネ アㇷ゚ タㇱテㇰテㇰ エ・イチャッケレレ. エ・ヤチポチ ヒ=さっき着て外へ出たのにすぐにお前は汚してきた,泥んこをこねていたの. (出典:萱野、方言:沙流)
- yacipocipoci
- ヤチポチポチ 【yaci-poci-poci】 泥んこ遊び(をする). イヨハイ スイ ヤチポチポチ ワ ネ ノイネ ミピヒ イチャッケレレ=あーあ,また泥んこ遊びをしたらしく着ている物を汚した. (出典:萱野、方言:沙流)
- yacipocipoci
- ヤチポチポチ 【自動】[yaci-poci-poci 泥地・をほじくる・(重複)] どろんこの中にはいってビチャビチャになって遊ぶ。 {E: to play in mud.} (出典:田村、方言:沙流)
- yácise
- ヤチセ 【名】[ya-cise 網・家] クモの巣。 {E: a spider's web.} (出典:田村、方言:沙流)
- yacitunni
- ヤチトゥンニ §079 ヤチダモ (3) yaci-tunni (ya-cí-tun-ni)「ヤちトゥンニ」[湿地の・カシワ] 茎(湿地に生えている小さいやせたヤチダモ) ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yaciwakka
- ヤチワッカ 【yaci-wakka】 泥水. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaekatta
- ヤエカッタ 【ya-ekatta】 さっと陸へ上げる. ▷ヤエ=陸 カッタ=さっと(補遺編)▷ヤエ=陸 カッタ=さっと (出典:萱野、方言:沙流)
- yáerikin
- ヤエリキン 【自動】[ya-e-rikin 網・で・上へのぼる](クモが)糸を伝わってのぼる。 yáoskep herikasi yaerikin kor an ヤオㇱケㇷ゚ ヘリカシ ヤエリキン コラン クモが上へ上へと糸を伝わってのぼっていくところだ。(S) ☆参考 káerikin カエリキン の誤記か。 {E: for a spider to climb a strand of web.} (出典:田村、方言:沙流)
- yáesap
- ヤエサㇷ゚ 【自動】[ya-e-sap 網・を持って・浜に出る] 網で魚をとる(小さい魚、 近海魚を)。 yáesap kus pis ta san wa an ヤエサㇷ゚ クㇱ ピㇱ タ サン マ アン (彼は)網で魚をとるために浜に出ている。(S) ☆参考 ya kor ヤ コㇿ《網を持つ》とも言う。 ☆参考 舟で沖に出て大きい魚をとることは pisoyramante ピソイラマンテ 。 {E: to catch fish with a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- yáetaye
- ヤエタイェ 【自動】[ya-etaye 網・を引く] 網を引く(魚をとるため)、 網を引いて魚をとる。 pis ta ani yáetaye=an tus ピㇱ タ アニ ヤエタイェアン トゥㇱ 浜で網を引くための綱。(S) ☆発音 サダモさんは yaytaye ヤイタイェ と発音する。 ☆参考 yáetaye ヤエタイェ は枕ことばのようなもの。 このように言うことによって韻律が整う。 {E: to pull a net (to catch fish).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaetaye
- ヤエタイェ 【ya-etaye】 網引き. (出典:萱野、方言:沙流)
- yáetaye satcep
- ヤエタイェ サッチェㇷ゚ 【名】[慣用句][網を引いた・乾し魚][雅]魚。 (出典:田村、方言:沙流)
- yahceh
- ヤッチェㇸ §047 コオリガレイ;クロガシラ マコガレイ 渋p. 409 (3) yah-ceh (yáy-ceh)「やッチェㇸ」[yah(<yatやち、どろ)ceh(<cep魚)] 成魚 ⦅真岡、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yainkarpirkare
- ヤインカㇻピㇼカレ §749.みる(見る)(7)陣をこらしてよく見る yainkar-pirkare〔ja-íŋ-kar-pír-ka-re ヤいンカㇻぴㇼカレ〕[yay(自分の)+inkar(見ること)+pirka-re(よから・しめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yairayke
- ヤイライケ 【yai-ray-ke】 ありがたい,感謝する. ア・エカンパㇰ カ ソモ キ アㇷ゚ エネ ポロ イチェン ク・エウンケライ シノ ヤイライケ・アン=私は予想もしていなかったのにこれほどの大金.貰って本当にありがたいものだ.*ありがたいという意味になったり自殺という意味になったりするので前後の関係を見るべし. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaitupare
- ヤイトゥパレ 【yaitupare】 気をつける,注意する,用心. ヤイトゥパレノ アㇻパ=用心して行け.エ・イヨㇱキ ナ イテキ ルイカ イカ ノ ヤイトゥパレノ アㇻパ アニ=あなたは酔っ払っているから橋から落ちないように気をつけて行ってね. (出典:萱野、方言:沙流)
- yak
- ヤㇰ 【yak】 〜なら,〜(だ)と. (出典:萱野、方言:沙流)
- yak 1
- ヤㇰ 【自動】①つぶれてこわれる。 ②pus anki yak anki an プㇱ アンキ ヤㇰ アンキ アン [慣用句](直訳すると)いまにも破裂しそうにつぶれそうになっている=ひどいふくれつらをしている。 {E: ①to be crushed and destroyed. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yak 2
- ヤㇰ 【接助】[名詞化引用](動詞で終わる文(節)の後に置かれ、 次に「言う」「聞く」等を意味する他動詞(ye イェ、 nu ヌ などが来て、 前の文をその目的語にする。) …したと(いうことを)。 …yak ye …ヤㇰ イェ (彼は)…したと言う/言った。 …yak a=ye …ヤカイェ …したと一般に人が言う=…したそうだ。 yupke keman an ruwe ne yak a=ye ユㇷ゚ケ ケマン アン ルウェ ネ ヤカイェ ひどい飢饉があったそうだ。(S会話) (出典:田村、方言:沙流)
- yak 3
- ヤㇰ 【接助】①…すれば、 …すると(帰結としては「よい」「悪い」「望ましいことが起こる」「ありがたい」「困ったこと/恐ろしいことが起こる」などを表す表現がくる)。 hoskino mukar ani tuye wa ora noko ani hóse, yak horak kusu ne na ホㇱキノ ムカㇻ アニ トゥイェ ワ オラ ノコ アニ ホセ、 ヤㇰ ホラㇰ クス ネ ナ 初めにまさかりで切ってそれからのこぎりでひきなさい、 そうすれば倒れるから。 sekor an menoko ta kamuy menoko ne yak a=kor oka! セコラン メノコ タ カムイ メノコ ネ ヤㇰ アコㇿ オカ! あのような女が女神であれば結婚するのになあ。(S言い伝え) eytasa e=cis yak/wenkamuy patek/e=eramasu エイタサ エチㇱ ヤㇰ/ウェンカムイ パテㇰ/エエラマス あなたがあまり泣くと悪い神ばかりがお前を好きになる。(S子守歌) yak pirka ヤㇰ ピㇼカ …するとよい、 …するほうがよい、 …するがよい(上の人から下の人への命令表現の一種)。 tono e=sak pe ne ciki i=or ta e=henoye yak pirka トノ エサㇰ ペ ネ チキ イオッタ エヘノイェ ヤㇰ ピㇼカ 和人のお得意様がないのならわれわれの所に立ち寄るがよい。(S民話) yak pirka p ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ …すればいいのに/…すればよかったのに。 yak wen ヤㇰ ウェン …するといけない/よくない。 yak easir pirka ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ …しなければいけない。 sekor icarpa=an yak easir pirka セコㇿ イチャㇻパアン ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ …と言って供物まき(供養)をしなければいけない。(W民話) ②(帰結に願望「…したい」や提案「…しよう」が来るとき)…して。 nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺したいものだなあ! (S民話) a=o yak a=seske ro アオ ヤㇰ アセㇱケ ロ (土を)入れてうめよう。(S) ☆参考 yakne ヤㇰネ と同義。 yakne ヤㇰネ と yak ヤㇰ の使い分けは、 リズムによる。 ゆっくり話し、 条件の部分を言って一呼吸おくようなときは yakne ヤㇰネ を使い、 早い調子でどんどんしゃべっているときは yak ヤㇰ を使う。 また、 歌などの韻文では音節数の都合でどちらかが選ばれることもある。 {E: ①if, when ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yak a=ye
- ヤㇰ アイェ 【yak a=ye】 〜だそうだ,〜という. アイヌイカラㇱ ア・レポカㇻ ヤㇰ ア・イェ. タㇷ゚ イキ クㇽ オナハ カ ア・レポカㇻ ペ ネ アㇷ゚=もったいない人が沖で死んだそうだ.今亡くなった人の父親も海で死んだものであったのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- yak _a=ye
- ヤカイェ →ヤㇰ アイェ (出典:萱野、方言:沙流)
- yaka
- ヤカ 【yaka】 指す.指さす. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaka
- ヤカ 【ya-ka】 〜なのか.〜も,〜やら. (出典:萱野、方言:沙流)
- yáka
- ヤカ 【他動】…を指す。 ku=yaka uske un inkar クヤカ ウㇱケ ウン インカㇻ 私が指さすところを見なさい。(S) {E: to point to, at…} (出典:田村、方言:沙流)
- yáka-askepeci(hi)
- ヤカアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は yáka-askepet ヤカアㇱケペッ)…の人差指。 {E: the index finger(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yáka-askepet
- ヤカアㇱケペッ 【名】[概](所は yákaaskepeci(hi) ヤカアㇱケペチ(ヒ))[yaka-askepet 指し示す・指] 人差指。 ☆参考 itankikem-askepet イタンキケㇺアㇱケペッ《おわんをなめる指》とも言う。 {E: the index finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- yakaaspeket(c-i)
- ヤカアㇱペケッ §820.ひとさしゆび(6)yaka-aspeket(c-i)〔já-ka-aš-pe-ket やカ・アㇱペケッ〕[yaka(ゆびさす)+aspeket(指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yakaka
- ヤカカ 【yakaka】 指さす. ウトゥラ・アン ワ イラマンテ・アン クス エキㇺネ・アン ア・ユピヒ ニセンピㇼ ワ イ・テㇰパㇻパル アプンノ サマ タ アㇻパ・アン. ナイ イクㇱ ウン ヤカカ クス インカㇻ・アン アクス ポロ カムイ アン ルウェ ネ=一緒に狩のために山に入った私の兄が木の陰から私に手招きをするので.静かに側へ行った.沢の向かい側を指さしたので見てみると大きい熊がいた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakanak
- ヤカナㇰ 【yak anak】 〜だから,〜ならば. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakanakne
- ヤカナㇰネ 【yak anak ne】 〜すると,〜ならば. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakarakikiri
- ヤカラキキリ §205 クモの類 (14) ya-kara-kikiri (yá-ka-ra-ki-ki-ri)「やカラキキリ」[<ya(網)kara(つくる)kikir(虫)] ⦅落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakarkina
- ヤカㇻキナ §106 エゾオオバセンキュウ (1) yakar-kina (yá-kar-ki-na)「やカㇻキナ」 茎葉 ⦅有珠、幌別⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yakayaka
- ヤカヤカ 【yaka-yaka】 指さし(する) (出典:萱野、方言:沙流)
- yake
- ヤケ 【yake】 陸(に). (出典:萱野、方言:沙流)
- yáke
- ヤケ 【位名】[所](概は ya ヤ) …の岸(「おか」)、 (いろり)の炉端、 その岸辺のところ、 その炉端のところ。 kusuri o poysu atte wa yáke ta tókapracici p? クスリ オ ポイス アッテ ワ ヤケ タ トカㇷ゚ラチチㇷ゚ 薬の入った小鍋をかけてそのおか(=炉端)で昼間いねむりしてるものは(なぞなぞで答えは Kusur Tokapci クスッ トカㇷ゚チ 釧路と十勝)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yaki
- ヤキ 【名】[鳴き声の擬音][動物] セミ。 ☆参考 yaːkiː ヤーキー と鳴く。 〔知分類 p.101〕 {E: a cicada.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaki
- ヤキ 【yaki】 セミ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaki
- ヤキ §164 セミ類 (1) yaki(yá-ki)「やキ」⦅美幌、名寄、高島、雪裡、春採、穂別、千歳、屈斜路、様似、礼文、近文⦆セミ類(成) (出典:知里動物編、方言:)
- yakihumpe
- ヤキフンペ §296 くじら(クジラ (16) yaki-humpe (yá-ki-hum-pe)「やキフンペ」[‘セミ・クジラ’、蝉のそれに似た頭部をもっているのでこう言うと]マッコウクジラ Physeter macrocephalus LINNE.⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakikappiru
- ヤキカㇷ゚ピル §164 セミ類 (2) yaki-kap-piru(ya-ki-kap-pi-ru)「ヤキカㇷ゚ピル」セミ類(幼)、擬蛹 (出典:知里動物編、方言:)
- yakirpu
- ヤキㇼプ §471.大網膜(2)ya-kirpu〔já-kir-pu やキㇼプ〕[ya(網)+kirpu(脂肪組織)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yakka
- ヤッカ 【接/接助】[yak-ka …すると・も] ①(たとえ)…しても、 …する/したけれども。 apto as yakka upas as yakka wakka poro yakka, sonno k=ek kus ne wa アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ ウパㇱ アㇱ ヤッカ ワッカ ポロ ヤッカ、 ソンノ ケㇰ クㇱ ネ ワ 雨が降っても雪が降っても大水になっても、 本当に来ますよ。(S) yakka pirka ヤッカ ピㇼカ …してもよい。 e=e yakka pirka. エエ ヤッカ ピㇼカ (あなた)食べてもいい。 yakka wen ヤッカ ウェン …しても/したけれどもだめだ/だめだった。 a=e=tére yakka wen アエテレ ヤッカ ウェン 私たちはあなたを待っていたけれどもだめだった(あなたは来なかった)。(W会話) ne yakka ネ ヤッカ …であっても、 …でも。 nep ne yakka ネㇷ゚ ネ ヤッカ 何でも。 nen ne yakka ネン ネ ヤッカ だれでも。 ②(文頭に置かれて前の文との関係で)そうしても、 それでも、 でも。 “ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa?” yakka iyapo nu ka somo ki no un=hawekoyki 「エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ?」 ヤッカ イヤポ ヌ カ ソモ キ ノ ウンハウェコイキ 「あんなに泣いて行きたがっているもの、 行かせたらどうですか。」でも(=そう言っても)父は全然聞きもしないで私たちを叱りつける。(S) ☆発音 n ン に終わる語の後に置かれて続けて発音されるとき、 しばしば y イ は落ちる。 たとえば an yakka アン ヤッカ は ayyakka アイヤッカ と発音されることもあり、 またもっと早く続けて言うと anakka アナッカ と発音されることもある。 {E: ①even if; although. ②but; even; though.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakka
- ヤッカ 【yakka】 けれども,〜しても,だが,〜なのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakkayki
- ヤッカイキ 【接】[雅] [yakka-iki …しても・ものをする] …しても。 iki yakkayki イキ ヤッカイキ …でも、 …も。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では yakkayki ヤッカイキ は yakka ヤッカ。 iki yakkayki イキ ヤッカイキ は ne yakka ネ ヤッカ。 {E: even if.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaknatara
- ヤㇰナタラ ☞koyaknatara コヤㇰナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaknatara
- ヤㇰナタラ 【yak-natara】 響く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakne
- ヤㇰネ 【yakne】 〜すると,〜なら. ポロ スマ トモオㇱマ ヤㇰネ イヤイキㇷ゚テ ナ ホクレ チㇷ゚ サパ キル=大きい石にぶつかると危ないから早く船の頭の向きを変えろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakne
- ヤㇰネ 【接/接助】[yak-ne …すると・である] (あとの帰結としては、 「よい」「悪い」「望ましいことが起こる」「ありがたい」「困ったことになる」などを表す表現がくる。) ①もし…すれば、 したならば、 …すると(=yak ヤㇰ)。 toanta pon cikappo an, te wa k=an wa k=ak yakne ku=cotca トアンタ ポン チカッポ アン、 テ ワ カン マ カㇰ ヤㇰネ クチョッチャ あそこに小さい小鳥がいる、 私がここにいて撃てば当たる。(S) e=cis yakne/okokko cikap/e=kotokpatokpa エチㇱ ヤㇰネ/オコッコ チカㇷ゚/エコトㇰパトㇰパ あなたが泣くとばけもの鳥があなたをツンツンつつく。(KC子守歌) ②(文頭に置かれ、 前の文との関係で)そうすれば。 {E: ①if; when. ②then.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yákor
- ヤコㇿ 【自動】[ya-kor 網・を持つ] 網をかける、 網で魚をとる。 {E: to catch fish with a net; to set out a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- yakoraun
- ヤコラウン 【yak oraun】 〜ならば. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakorkamuy
- ヤコㇿカムイ §205 クモの類 (12) ya-kor-kamuy (yá-kor-kamuy)「やコㇿカムイ」[<ya(網)kor(所有する)kamuy(神)] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakoryauskep
- ヤコㇿヤウㇱケㇷ゚ §205 クモの類 (4) ya-kor-yauskep (yá-kor-ya-us-kep)「やコㇿヤウㇱケㇷ゚」[<ya(あみ)kor(持つ)yauskep(クモ)] ⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakpa
- ヤㇰパ 【yakpa】 潰す,押し潰す. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakpa
- ヤㇰパ 【他動】[複](単は yaku ヤク) (二つ以上)をつぶす。 {E: to crush…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaku
- ヤク 【yaku】 潰す,破裂する. *熊などを解体するとき間違って胆嚢を潰した時にニンケコヤクと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaku
- ヤク 【yaku】 役目. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaku 1
- ヤク 【他動】[単](複は yakpa ヤㇰパ) (形のあるもの)をグシャッとつぶす(たとえば生たまごを、 箱を)、 (かたまり)をくだく。 yakyaku ヤㇰヤク グシャグシャにつぶす、 粉々に砕く。 ☆参考 kapa カパ (厚みのあるもの)を偏平に(ペチャンコに)つぶす。 kapkapa カㇷ゚カパ 同。 ☆参考 kónere コネレ 粉々にする。 {E: to crush…} (出典:田村、方言:沙流)
- yaku 2
- ヤク 【名】[概/所][< 日本語 ヤク(役)] 役目、 職務。 yaku uk ヤク ウㇰ (神が上位の神から、 役人が上位の人から)役目を受ける、 特別の役目を持たされる、 (大名が)禄高を受ける。 poronno yaku uk páse tono ポロンノ ヤク ウㇰ パセ トノ「昔の禄の大きい大名」。(S) {E: a role; a duty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakuhu
- ヤクフ 【名】[所](概は yaku ヤク)…の役目、 その役目。 {E: the role, duty of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakukor
- ヤクコㇿ 【自動】[yaku-kor 役目・を持つ] 役目を持つ。 {E: to have a role, duty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakukore
- ヤクコレ 【他動】…に役目を与える。 taa pakno e=kar kuni eci=yakúkore na タア パㇰノ エカㇻ クニ エチヤクコレ ナ ここまでするのをあなたの役目(分担/係りの仕事)とするからね。(S) {E: to give a role, duty to…} (出典:田村、方言:沙流)
- yakun
- ヤクン 【接】[yak-un …すれば・(強め/肯定)] ①…する/したならば、 …する/したのだとすれば。 (後続の文を言う前に状況を設定する働きをする。 必ずしも仮定条件とは限らず、 事実を認め、 納得した上で、 「そうであるなら」「それなら」「その場合は」のような表現にも用いられる。) e=arpa yakun e=eraman エアㇻパ ヤクン エエラマン 行けばわかる。(S) somo e yakun nepki ka eaykap kuni ramu ソモ エ ヤクン ネㇷ゚キ カ エアイカㇷ゚ クニ ラム 彼はそれを食べなければ働くことができないと思った。(S民話) potara=an yakun oraun nep ka a=i=kóre yakun somo a=eyáyye no a=uk yak pirka p ポタラアン ヤクン オラウン ネㇷ゚ カ アイコレ ヤクン ソモ アエヤイイェ ノ アウㇰ ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ 悪神ばらいをしたのなら何かくれると言われたら、 辞退せずに受け取ればよかったのに。(NK民話) hawe ne yakun ハウェ ネ ヤクン そういうことなら、 それなら、 それでは。 ②(文頭に置かれ、 前の文との関係で)それなら、 それでは、 じゃあ。 yakun suy ku=ye na ヤクン スイ クイェ ナ じゃあまた(私が)言うから。(S会話) {E: ①if; when. ②then.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakun
- ヤクン 【yakun】 それなら,〜ならば,〜しては,まず. ヤクン エㇰ=それならこい.ヤクン アㇻパ=それなら行け.ヤクン ホㇱキ イペ=それならまず先に食べろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakun somo
- ヤクン ソモ/ヤクイソモ 【慣用句】[それなら・(否定)] もちろんそうだ(そうでないことがあるものか)(反語表現)。 yakun somo, káni ku=nuye ruwe un ヤクイ ソモ、 カニ クヌイェ ルウェ ウン もちろん私が書いたんですよ。(S) yakun somo, k=e wa isam ruwe un ヤクイ ソモ、 ケ ワ イサㇺ ルウェ ウン もちろん(私が)食べてしまったよ。(S) {E: the negative particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakura
- ヤクラ 【yakura】 櫓[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- yakyakpa
- ヤㇰヤㇰパ 【他動】[複](単は yakyaku ヤㇰヤク)(二つ以上のもの)をグチャグチャにつぶす、 粉々にくだく。 {E: to crush…finely (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yakyaku
- ヤㇰヤク 【他動】[単](複は yakyakpa ヤㇰヤㇰパ)[yak-yak-u (つぶすことを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)](yaku ヤク の重複形) …を何回もつぶす、 …をグチャグチャにつぶす。 {E: to crush…repeatedly, finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- yam
- ヤㇺ 【名】[植物] 栗(の実)。 yam patek a=e kor oka=an ヤㇺ パテㇰ アエ コㇿ オカアン 私たちは栗ばかり食べて暮らしていた。(W神謡語り)〔知分類 p.174〕 {E: a chestnut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yam
- ヤㇺ 【yam】 クリ(の実). (出典:萱野、方言:沙流)
- yam
- ヤㇺ §299 クリ (1) yam (yám)「やㇺ」 果実 ⦅長万部、幌別、平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamni
- ヤㇺニ 【yam-ni】 クリ(の木). (出典:萱野、方言:沙流)
- yamni
- ヤㇺニ §299 クリ (2) yam-ni (yám-ni)「やㇺ・ニ」[ヤㇺ(クリの実)の生ずる木] 茎 ⦅長万部、幌別、平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamni
- ヤㇺニ 【名】[yam-ni 栗(の実)・木][植物]栗の木。(S)〔知分類 p.174(=yam ni ヤㇺ ニ)〕 {E: a chestnut tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- yamnikarus
- ヤㇺニカルㇱ §439 キノコ類 (9) yamni-karus (yám-ni-ka-rus)「やㇺニ・カルㇱ」[“クリの木に生じるキノコ”] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamnuan
- ヤㇺヌアン 【自動】栗がたくさんとれる(=yam nu an ヤㇺ ヌ アン)。 {E: to be able to get a lot of chestnuts.} (出典:田村、方言:沙流)
- yamnukoan
- ヤㇺヌコアン 【自動】栗をたくさんとる(=yam nu koan ヤㇺ ヌ コアン)。 {E: to get a lot of chestnuts.} (出典:田村、方言:沙流)
- yamosaranip
- ヤモサラニㇷ゚ 【yam-o-saranip】 クリの実を入れた袋. (出典:萱野、方言:沙流)
- yampe
- ヤンペ §222 ウバガイ;ホッキガイ;ホッキ(方言) (12) yampe (yam-pe)「ヤンペ」 ⦅白浦⦆貝 (出典:知里動物編、方言:)
- yampesey
- ヤンペセイ §230 マイマイ(カタツムリ) (9) yampe-sey (yám-pe-sey)「やンペセイ」 ⦅春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yamrayta
- ヤㇺライタ 【名】[yam-rayta 栗・いが] [植物] 栗のいが。 〔知分類 p.174〕 {E: the bur of a chestnut.} (出典:田村、方言:沙流)
- yamraytayokoamam
- ヤㇺライタヨコアマㇺ §401 ヒエ (11) yamrayta-yoko-amam (yám-ray-ta-yo-ko-a-mam)「やㇺライタ・ヨコ・アマㇺ」[yam-rayta(クリ・いが)yoko(ねらう)amam(穀)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamsey
- ヤㇺセイ §299 クリ (4) yam-sey (yám-sey)「やㇺ・セイ」[クリの実の・貝殻] いが ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamsu
- ヤㇺス 【yam-su】 クリのいが:手に負えない者という意味も. ソンノ ネア ウェンクㇽ イヨㇱキ コㇿ オラノ ヤㇺス コラチ ア・エアナサㇷ゚=本当にあの悪い奴は酔っ払ったらクリのいがと同じで手に負えない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yamtuy
- ヤㇺトゥイ 【yam-tuy】 クリが落ちる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yamuk
- ヤムㇰ 【自動】[yam-uk 栗・を取る] 栗を取る、 栗拾いをする(=yam uk ヤㇺ ウㇰ)。 yamuk=an a an a an a an a ヤムㇰアナ アナ アナ アナ 私は栗を取って取って取って取ってたくさん取った。(W神謡語り) {E: to gather chestnuts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yan
- ヤン 【yan】 〜しなさい. イペ ヤン=食べなさい.ホッケ ヤン=寝なさい.イク ヤン=酒を飲みなさい.アㇻパ ヤン=行きなさい.エㇰ ヤン=来なさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yan
- ヤン 【yan】 上る. (出典:萱野、方言:沙流)
- yan 1
- ヤン 【自動】[単](複は yap ヤㇷ゚)[ya-n 陸・(移動の自動詞単数形を形成する接尾辞)] 陸/岸に上がる、 北海道へ行く/来る/帰る。 {E: to land on shore; go to, come to, return to Hokkaido.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yan 2
- ヤン 【終助】①(複数の人、 つまり二人以上または敬意の二人称に対する命令/禁止の文で、 動詞の後に置かれる。 単複の区別のある動詞の場合は複数形が使われる。) arki yan アㇻキ ヤン (皆さん)来なさい、 (あなた様)おいで下さい。 ahup yan アフㇷ゚ ヤン (皆さん)入りなさい、 (あなた様)どうぞお入り下さい。 ②(単数の人に対しても動詞の後にこれが置かれて、 ややていねいな命令となることがある。) ahun yan アフン ヤン (あなた)お入りなさい。 ☆発音 1955〜60年代の、 ワテケさん、 サダモさんたちの発音では、 子音のあとでは通常 y が落ちて、 ahup an アフパン《入りなさい》、 inkar an インカラン《見なさい》のように発音されていた。 ☆参考 沙流川下流のサダモさんは②の言い方を使わず、 単数の人には単数形、 たとえば ek (あなた)来なさい/おいで、 ahun アフン (あなた)入りなさい、 二人以上または敬意の2人称で呼ぶ相手には複数形+yan ヤン、 という使い分けをしている。 {E: ①an imperative marker (pl.). ②a polite imperative marker (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yan=anawa
- ヤナナワ 【yan=an a wa】 上ったのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- yanawe
- ヤナウェ 【yanawe】 上った. (出典:萱野、方言:沙流)
- yancipor(-o)
- ヤンチポㇿ §016 ハタハタ (3) yan-cipor(-o) (yán-ci-por)「やンチポㇿ」[yan(よりあがった)cipor(卵)] 卵(いわゆるブリコ) ⦅礼文⦆ (26) (出典:知里動物編、方言:)
- yanesas
- ヤネサㇱ §458 アナメ (3) yanesas (yá-ne-sas)「やネサㇱ」[ya(網)ne(になっている)sas(コンブ)] ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yani
- ヤニ 【yani】 危なく. レポイラマンテ・アン クス チㇷ゚ ア・オ ワ アㇻパ・アン アクス アッコㇿカムイ シプステㇰテㇰ ヤニ ア・イ・ライケ=沖漁をすると思って舟に乗って沖へ出ると,タコがさっと浮き上がってきて危なく私は殺されそうになった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- yáni 1
- ヤニ 【副】ほとんど…する、 もう少しで…するところ。 危うく…するところだ。 yáni ray ヤニ ライ ほとんど死にそうになる。 ku=cinita wa yáni a=en=tustekka クチニタ ワ ヤニ アエントゥㇱテッカ うなされてもう少しで気が遠くなる所だった。(S) ☆参考 強調形 yaani ヤアニ の形でよく使われる。 {E: nearly; almost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yanihonko
- ヤニホンコ 【yanihonko】 危なく. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaniyani
- ヤニヤニ 【yani yani】 危なく危なく. ハイ ヤニヤニ セタ エン・クパパ ノイネ イキ クワ アニ セタ コケウェ チカッポ パㇰ ノ ク・ヤイヌ コㇿ クキラ ワ ク・エㇰ=いやー危なく危なく犬が私を噛みそうにして,杖で犬を追い払い,スズメほどに思いながら逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- yanke
- ヤンケ 【yanke】 (定位置に,陸に)上げる.揚げる:舟から荷物を揚げる. ク・コㇿ ヤ ネンカ ヤンケ ワ チェㇷ゚ コㇿ ワ アㇻパ ア・ルㇱカ コㇿ イワㇰ・アン=私の網を誰かが上げて魚を持って行った,私は腹を立てて帰って来た.ペッ オㇿ ウン ペウタンケ ハウ アㇱ ヒ クス イカオパㇱ・アン アクス ヘカッタㇻ ウコチㇷ゚クタ ヒ ネ ロコカ イイソネカ オピッタ ア・オシコニ ワ ア・ヤンケ=川の方へ危急を知らせる声がしたので私も騒ぎを聞いて助けに走ると子供たちが舟をひっくり返したのであったが,幸いなことに皆が追いつき全部の子供を(水から)上げた.エモ チ ヤ パスイ エタラレ ワ インカㇻ チ ノイネ ネ ヤクン エチキキ ワ スリコライェ ワ ヤンケ=ジャガイモが煮えたかい,箸を刺してみて煮えたようであれば煮汁を流して鍋を高くしてから上げろ.シプㇱケㇷ゚ ピㇼケㇷ゚ フライェ ワ イチャリ オルン ヤンケ ワ ペヘ トゥイェ ワ アヌ ア・オッケ ワ シト ア・カㇻ ナ=イナキビの精白を洗ってざるに上げて水を切っておけ,搗いて団子を作るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- yanke
- ヤンケ 【他動】[yan-ke (一人が)陸/岸に上がる・(他動詞化)] ①(一人/一つ)を陸/岸に上げる/着ける/上がらせる、 北海道へ行かせる/来させる/帰らせる、 …を水の中から舟の中へ上げる。 cip yanke humi as チㇷ゚ ヤンケ フミ アㇱ 舟を岸に上げた音がした。(NK民話) onaha iruska wa pa yanke hawe ne kuni a=ramú オナハ イルㇱカ ワ パ ヤンケ ハウェ ネ クニ アラム (あの人の)父親(天然痘の神)が起こって疫病を(海外から)この地にもたらしたのだなと私は思った。 ②(鍋など)を火からおろす(「あげる」)、 (火にかかった鍋の中のもの)を取り出して外に置く。 pop su a=yanke wa ポㇷ゚ ス アヤンケ ワ 私は煮立った鍋をおろして(「あげて」)。(W民話) tap pop wa a=yanke sayo a=kor híne タㇷ゚ ポㇷ゚ ワ アヤンケ サヨ アコㇿ ヒネ 私はいま煮たっておろした(「あげた」)おかゆを持って。(W民話) ③(もの)を台の上などへ上げる。 ☆参考 yan ヤン[自動]は、 台の上などに上がることには使われない。 ☞yan ヤン {E: ①to land (a boat); to pull ashore (people). ②to take a pot off a fire. ③to put…on a stand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yankere
- ヤンケレ 【複他動】[他動使役] [yanke-re …を上げる・させる] …を陸/岸に上げさせる、 (鍋など)を火からおろさせる、 (もの)を台の上などへ上げさせる。 {E: to make…land; make…take a pot off a fire; to put…on a stand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yannet
- ヤンネッ 【yan-net】 海岸に漂着した流木. ▷ヤン=上がる,漂着 ネッ=流木 *川原にある流木はひと言でネッという. イワㇰアンヒタ ネッウゥォマレワ イワㇰアンロー=帰る時に流木を集めて薪にするため背負って帰りましょうよ[ユ].(補遺編)▷ヤン=上がる,漂着 ネッ=流木 *川原にある流木はひと言でネッという.イワㇰ・アン ヒ タ ネッ ウウォマレ ワ イワㇰ・アン ロ=帰る時に流木を集めて薪にするため背負って帰りましょうよ〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- yánonkar
- ヤノンカㇻ 【自動】[ya-nonkar 網・の様子を見に行く] 網の中に魚が入ったかどうか見に行く。 ésir pet or un yánonkar kus arpa エシㇼ ペトルン ヤノンカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)さっき川へ網の様子を見に行った。(S) {E: to check whether or not fish have been caught in a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- yanraskamu
- ヤンラㇱカム §190.痂が生じる(5)頭いちめんかさぶただらけてある yanraskamu〔ján-raš-ka-mu やンラㇱカム〕[<ear(全く)+ras(痂が)+kamu(覆うている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yanraskamu
- ヤンラㇱカム §195.[湿疹が治りかけていちめんに]痂がついているyanraskamu〔ján-raš-ka-mu やンラㇱカム〕[<ear(全く、いちめんに)+ras(痂)+kamu(蔽っている)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yante
- ヤンテ 【他動】[自動使役] [yan-te (一人が)陸に上がる・させる](一人)を陸に上がらせる、 (一人)を海の向こうから北海道へ行かせる/帰らせる。 pótonoke yante ruwe ne yak a=ye ポトノケ ヤンテ ルウェ ネ ヤカイェ (あなたの奥方が海の向こうから)若君をこの地に来させたのだそうです。(W神謡語り) {E: to make…land, go ashore; make…go, return to Hokkaido (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yanto
- ヤント 【yanto】 客,泊り. クンネイワ ノ チセ カ ウン パㇱクㇽ ハウコㇿ タント アナㇰネ ピㇼカ ヤント エㇰ ナンコㇿ=朝から屋根の上へ烏が声を出した,今日はいい客が来るであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yantoanpaampayayap
- ヤントアンパアンパヤヤㇷ゚ 【yanto-anpa-ampayayap】 ヤドカリ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yantoetun
- ヤントエトゥン 【yanto-etun】 エゾキリガイダマシ〔貝〕アンパヤヤイモコリリ (出典:萱野、方言:沙流)
- yantokor
- ヤントコㇿ 【yanto-kor】 客が泊まる,客を泊める. オヤウクラン ヤントコㇿ・アン オアシ ナ. エトコカㇻ ワ アヌ=明日の夜,客が泊まることになった.用意しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yantone
- ヤントネ 【yanto-ne】 泊まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yantone
- ヤントネ 【自動】[yanto-ne [< 日本語]滞在者・である]滞在する(下宿、 居候など)。 yantone kur ヤントネ クㇽ 泊まり客、 滞在者(客でも居候でも)、 同居していて手伝いをする人。 {E: to stay; be a guest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yantone kur
- ヤントネ クㇽ 【yanto-ne-kur】 お客,泊り客. (出典:萱野、方言:沙流)
- yantone=an
- ヤントネアン 【yanto-ne=an】 泊めてもらう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yanukirpo
- ヤヌキㇼポ §507.ちょうかんまく(腸間膜)(5)yanu-kirpo〔já-nu-kir-po やヌキㇼポ〕[ya(網を)+nu(もつ)+kirpo(脂肪組織)]⦅メムロ、フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaokoyma(-an)
- ヤオコイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](5)寝小便 yaokoyma(-an)〔ja-ó-koǐ-ma ヤおコイマ〕[<yay-okoyma]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yáoraye/ya-oraye
- ヤオライェ 【自動】[ya-o-raye 岸・に・寄せる](舟)を岸の方へ寄せる、 (いろりのおき)をまん中から外の方へ出す(そうすると暖かい)。(S) rep o usat yáoraye ya o usat réporaye レポ ウサッ ヤオライェ ヤ オ ウサッ レポライェ 沖(=いろりのまん中の方)にあるおき(燠)を端に寄せ端の方にあるおきをまん中の方へやる(むずかしい問題を長い間考えているときの仕事の描写、 民話や神謡の慣用表現)。 (出典:田村、方言:沙流)
- yáoskep
- ヤオㇱケㇷ゚ 【名】[ya-oske-p 網を編む・もの] [動物] クモ。 yáoskep ka ヤオㇱケㇷ゚ カ クモの糸。 yáoskep ya ヤオㇱケㇷ゚ ヤ クモの巣。 〔知分類 p.112 ((幌:礼))〕 {E: a spider.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaoskep
- ヤオㇱケㇷ゚ 【ya-oske-p】 クモ.▷ヤ=網 オㇱケ=編む ㇷ゚=もの虫 (出典:萱野、方言:沙流)
- yaoskep
- ヤオㇱケㇷ゚ §205 クモの類 (1) yaoskep (yá-os-kep)「やオㇱケㇷ゚」[<ya(あみ)oske(編む)-p(者)] ⦅幌別、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yap
- ヤㇷ゚ 【自動】[複](単は yan ヤン)[ya-p 陸・(複数形形成)](二人/二つ以上が)陸/岸に上がる、 北海道に行く/来る/帰る。 {E: to land, go ashore; go to, come form, return to Hokkaido (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yap
- ヤㇷ゚ 【yap】 陸へ上る,上陸する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yapeka
- ヤペカ 【yapeka】 陸の方から. ヤペカ アㇷ゚カㇱ=陸の方から歩く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yapkir
- ヤㇷ゚キㇼ 【yapkir】 投げ捨てる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yapkir
- ヤㇷ゚キㇼ 【自動】投げる。 ☆参考 他動詞は eyapkir エヤㇷ゚キㇼ …を投げる。 (出典:田村、方言:沙流)
- yapo
- ヤポ §019.父(10)yapo〔já-po やポ〕⦅ムカワ⦆【常】父。[<iyapo]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yappa
- ヤッパ 【自動】[複複](単は yan ヤン)(二人/二つ以上が皆)陸/岸に上がる、 北海道に行く/来る/帰る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yapte
- ヤㇷ゚テ 【他動】[自動使役][複](目的語複数。 単は yanke ヤンケ、 yante ヤンテ)[yap-te (二人以上が)陸に上がる/岸に着く・させる] ①(二人以上/二つ以上)を陸/岸に上げる/着ける/上がらせる、 北海道へ行かせる/来させる/帰らせる、 …を水の中から舟の中へ上げる。 okkaypo utar/[u]cípo ki wa/cepkoyki kane/otu cépikir/ore cépikir/[u]cíp onnay un/[u]yapte kane オッカイポ ウタㇻ/[ウ]チポ キ ワ/チェㇷ゚コイキ カネ/オトゥ チェピキㇼ/オレ チェピキㇼ/[ウ]チポンナユン/[ウ]ヤㇷ゚テ カネ 男たちが魚とり(注:おそらく鮭漁)をしてたくさんの魚を舟の中へ上げて。 (W神謡K) ②(鍋など)を火からおろす(「あげる」)、 (火にかかった鍋の中のもの)を取り出して外に置く。 ③(もの)を台の上などへ上げる。 cikap kam suwe wa yapte a yapte a wa anu wa ora… チカㇷ゚ カㇺ スウェ ワ ヤㇷ゚テ ア ヤㇷ゚テ ア ワ アヌ ワ オラ… 鳥の肉を煮て鍋からたくさん取り出しておいて…。(S) ☆参考 単数形 yan ヤン に対しては他動詞 yanke ヤンケ と使役形 yante ヤンテ の両方の形があるが、 複数形 yap ヤㇷ゚ に対してはこの yapte ヤㇷ゚テ だけしかなく、 この語一つが、 yanke ヤンケ と yapte ヤㇷ゚テ の両方に対する目的語複数の形として機能する。 {E: ①to make…land, ascend. ②to make…take a pot off a fire. ③to make…put…on a stand. (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yapte
- ヤㇷ゚テ 【yap-te】 上げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaptepa
- ヤㇷ゚テパ 【他動】[複複](単は yanke ヤンケ、 複は yapte ヤㇷ゚テ)(二人以上が皆)(二人/二つ以上)を陸/岸に上げる/着ける/上がらせる。 {E: (for…(pl.)) to land, put ashore, arrive at…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yápukuru
- ヤプクル 【名】[ya-pukuru 網・袋] 網袋、 網でつくった袋。 (W) (出典:田村、方言:沙流)
- yar
- ヤㇻ 【yar】 木の皮:狩小屋を建てる時,屋根とか囲いに使えるぐらいの広さや長さのあるものをいう.どんな木の皮でもヤㇻというものではない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yar
- ヤㇻ 【yar】 破れる,破れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yar
- ヤㇻ 【yar】 〜させる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yar 1
- ヤㇻ 【自動】すり切れる。 yar-tanpi ヤッタンピ ぼろたび(=yattanpi ヤッタンピ)。 yar-pe ヤㇻペ ぼろ、 おむつ(=yarpe ヤㇻペ)。 ☆参考 「切れる」ことは tuy トゥイ、 「破れる」ことは perke ペㇾケ、 「裂ける」ことは yaske ヤㇱケ、 着物がボロボロに破れてあちこち切れ端がぶら下がっていることは ositrasitra オシッラシッラ。 {E: to wear out.} (出典:田村、方言:沙流)
- yar 2
- ヤㇻ 【名】白樺 (「かんび」)の皮製の丸い入れ物。 {E: a round vessel made from the bark of the white birch tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- yar'itanki
- ヤㇻイタンキ 【yar-itanki】 樹皮の椀:シラカバの皮製. (出典:萱野、方言:沙流)
- yar'niyatusi
- ヤㇻニヤトゥシ 【yar-ni-at-us-i】 樹皮の手桶:サクラの皮を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarakipoh(k-i)
- ヤラキポㇹ §842.わき;わきのした(4)yaraki-poh(k-i)〔ja-rá-ki-poh ヤらキポㇹ〕[<i(それの)+ara(=arわきの)+ki(=ke所)+pok(下);それの脇の所の下]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yarapoh(k-i)
- ヤラポㇹ §842.わき;わきのした(2)yarapoh(k-i)〔ja-rá-poh ヤらポㇹ〕[<yarpok]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yarapohsamake
- ヤラポㇹサマケ §842.わき;わきのした(3)yarapoh-samake〔ja-rá-poh-sa-ma-ke ヤらポㇹサマケ〕[yarapoh(わきのした)+sama(のそば)+ke(の所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.11】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yarcip
- ヤㇻチㇷ゚ 【yar-cip】 樹皮舟:シコロの木の皮を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarcise
- ヤㇻチセ 【yar-cise】 木の皮で茸いた家:ランコ(カツラ)の木の皮を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarikayop
- ヤリカヨㇷ゚ 【yar-ikayop】 樹皮の矢筒:サクラの皮,シラカバの皮を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarikipuy(-he)
- ヤリキプイ §842.わき;わきのした(6)わきのしたのあな;腋窩 yariki-puy(-he)〔ja-rí-ki-puǐ ヤりキプイ〕[i(それの)+ari(=ar片側の、脇の)+ki(=ke所)+puy(穴)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yarkapar
- ヤㇻカパㇻ §311 サワシバ (2) yarkapar (yár-ka-par)「やㇻカパㇻ」[yar(はぎ取った樹皮)kapar(薄い)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yarke
- ヤㇻケ 【yarke】 破る. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarke
- ヤㇻケ 【他動】[yar-ke すり切れる・(他動詞化)] …をすり切らす。 {E: to wear out…} (出典:田村、方言:沙流)
- yarkisarkor
- ヤㇻキサㇻコㇿ 【自動】[yar-kisar-kor 白樺の皮でつくった丸い入れ物・耳・を持つ] 耳たぶが高く丸い。 ☆参考 nispakisarkor ニㇱパキサㇻコㇿ 耳たぶが厚く長い。 {E: to have large, round earlobes.} (出典:田村、方言:沙流)
- yarmuy
- ヤㇻムイ 【yar-muy】 樹皮の箕:カリンパ(サクラの木の皮),クッチプンカㇻ(コクワづる),ハップンカㇻ(ブドウづる)を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarnima
- ヤㇻニマ 【yar-nima】 樹皮の器:カバ.サクラの皮を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaro
- ヤロ 【yaro】 たてがます:ニシン粕を入れるかます. テエタ アイヌ ウタㇻ ウェンヤトイネ ヒ タ ヌカㇻ ワ エㇰ ペ ヤロ シコㇿ ア・イェ シンヌラッパ アン ヒ タ アイヌ オㇿ タ シプイネ ペコㇿ ア・ヌカㇻ ヤッカ カムイ モシㇼ タ シレパ ヒ タ ヤロ シンネ シレパ ナンコㇿ=ずうっと昔にアイヌたちが強制徴用された時,見て来た物がたてがますといった.先祖供養の時に(言う言葉の中に)アイヌの所でわずかのように見えるけれど神の国へ着いた時はたてがますのような量になり届くであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaro
- ヤロ 【名】にしんかせ(たて(一俵)26貫=97.5kg)。 (出典:田村、方言:沙流)
- yarpe
- ヤㇻペ 【名】[概/所][yar-pe すりきれた・もの] ①ぼろ、 おしめ、 おむつ。 ②(おしめにくるまった)赤ちゃん(yarpe-oma-p/yarpe-sam-oma-p ヤㇻペオマㇷ゚/ヤㇻペサモマㇷ゚《おしめにくるまったもの》とも言う)。 ③ku=kor yarpe クコㇿ ヤㇻペ 私のぼうや、 私のいとしい子(男女ともに、 いとしい気持ちで言う言葉)。(W) (S) a=kor yarpe a=kor hekaci アコㇿ ヤㇻペ アコㇿ ヘカチ 私のいとし子私のぼうや。(W神謡語り) {E: ①a rag, a baby's nappy, diaper. ②a baby in nappies, diapers. ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yarpe
- ヤㇻペ §021.赤子のおむつ(5)yarpe〔jár-pe やㇻペ〕[ぼろ;yar(破れた、裂けた)+pe(もの)]⦅H.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yarpe
- ヤㇻペ §004.あかご;あかんぼ(39)yarpe〔jár-pe やㇻペ〕⦅チカブミ、オトフケ、ホべツ⦆赤んぼ。[yarpe-omap(ぼろにくるまっている者)あるいはyarpe-oro-omap(ぼろ・の中に・くるまっている者)の下略形;yar(破れている)+-pe(もの)、yarpe(ぼろ、ぼろのおむつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yarpe ray
- ヤㇻペ ライ §022.赤子が死ぬyarpe ray〔yár-pe-raǐ やㇻペ・ライ〕[yarpe(赤子)、ray(死ぬ)]⦅⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yarpe-sam-oma-p
- ヤㇻペサモマㇷ゚ 【名】[yarpe-sam-oma-p ぼろ/おしめ・(< のそば)・にいる・もの] おしめにくるまった赤ん坊、 乳飲み子。 {E: a nursing baby; a baby in diapers, nappies.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yarpe/yarpe(he)
- ヤㇻペ/ヤㇻペ(ヘ) 【yarpe/yarpe(he)】 つづれ,布,おむつ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpehe
- ヤㇻペヘ 【名】[所](概は yarpe ヤㇻペ) …のおしめ/おむつ。 “poyson yarpehe hunak ta e=anu?” “toanta ku=satke wa an” 「ポイソン ヤㇻペヘ フナㇰ タ エアヌ?」「トアンタ クサッケ ワ アン」 「子どものおむつをあなたどこに置いた?」「あそこに干してある。」 (S) {E: a rag, nappy, diaper of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yarpekoteynep
- ヤㇻペコテイネㇷ゚ 【yarpe-ko-teyne-p】 赤ちゃん.▷ヤㇻペ=ぼろ屑 コ=それとともに テイネ=濡れる ㇷ゚=者 *このような言い方をすると化け物も汚ながって手をつけないと考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpeni
- ヤㇻペニ 【yarpe-ni】 灌木. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpeni
- ヤㇻペニ §047 カンボク (1) yarpe-ni (yár-pe-ni)「やㇻペニ」 茎 ⦅長万部、幌別、穂別、様似⦆⦅A沙流・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yarpeni
- ヤㇻペニ 【名】[yarpe-ni ぼろ・木][植物](木の名。 ブドウのような葉の木、 つるではない、 ブドウのような房をつけ、 深紅の実がなる。) (S)〔知分類 p.30 カンボク〕 {E: name of a tree: a cranberry tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- yarpeniepuy
- ヤㇻペニエプイ 【名】[植物] カンボク(?)の実。 {E: cranberries.} (出典:田村、方言:沙流)
- yarpenuma
- ヤㇻペヌマ §137.うぶげ(2)yarpe-numa〔jár-pe-nu-ma やㇻペヌマ〕[yarpe(赤ん坊)+numa(毛)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yarpeomap(-i)
- ヤㇻペオマㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(37)yarpeomap(-i)〔jár-pe-o-map やㇻペオマㇷ゚〕[yarpe(ぼろ)+oma(に入っている)+-p(者);ぼろにくるまっている者]⦅ビホロ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yarpeoromap(-i)
- ヤㇻペオロマㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(38)yarpeoromap(-i)〔jár-pe-o-ro-map やㇻペオロマㇷ゚〕[yarpe(ぼろ)+oro(の中に)+oma(入っている)+-p(者);ぼろの中にくるまっている者]⦅ビホロ、クッシャロ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yarpesamomap(-i)
- ヤㇻペサモマㇷ゚ §004.あかご;あかんぼ(40)yarpe-samomap(-i)〔jár-pe-sa-mò-map やㇻペサモマㇷ゚〕⦅ムカワ⦆赤んぼ。[<yarpe(ぼろ↑)+somomap(糞樽↑)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yarpesit
- ヤㇻペシッ 【yar-pe-sit】 ぼろ屑. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpisakku
- ヤㇻピサック 【yar-pisakku】 樹皮のひしゃく:マカバの皮,イテセカ他を使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpok
- ヤㇻポㇰ 【名】[概](所は yarpokke ヤㇻポッケ)[yar-pok (?)・下] 脇、 胸の横の部分。 (yátupok ヤトゥポㇰ《脇の下》の下、 あばら(肋)のところまで。) {E: the flanks, the sides of the chest.} (出典:田村、方言:沙流)
- yarpok'eani
- ヤㇻポㇰエアニ 【yarpok-e-ani】 脇の下に抱える. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpok(-i)
- ヤㇻポㇰ §842.わき;わきのした(1)yarpok(-i)〔jár-pok やㇻポㇰ〕[<i(それの)+ar(片側の、わきの)+pok(下)>⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yarpok/yarpoki(hi)
- ヤㇻポㇰ/ヤㇻポキ(ヒ) 【yar-pok/-poki(hi)】 脇,脇の下. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarpokke
- ヤㇻポッケ 【名】[所](概は yarpok ヤㇻポㇰ) …の脇、 胸の横の部分。 ku=yarpokke pakno ka ooho クヤㇻポッケ パㇰノ カ オオホ 私の胸の横まで(=胸ぐらいまで)も深かった。(S) yarpokke uk tek wa kirare ヤㇻポッケ ウㇰ テㇰ ワ キラレ (子どもの)脇腹をつかんで逃がした。(S) {E: the flanks, the sides of the chest of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yarsit
- ヤㇻシッ 【yar-sit】 継ぎに使う布きれ,つづれ,ぼろくず. ヤㇻシテオプㇱナラチッケ=ぼろ着物を着た人. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarsitne
- ヤㇻシッネ 【yar-sit-ne】 ぼろぼろ:着物がひどく傷んで破れている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yarur
- ヤルㇽ 【ya-rur】 網の棒,流し網の柄. (出典:萱野、方言:沙流)
- yas
- ヤㇱ 【yas】 (魚を)すくう,流し網をする. ヘタ エン・トゥラ タヌクラン アナㇰネ チェㇷ゚ ア ナ. ヤㇱ・アン クス アㇻパ・アン ロ=さあ俺と行こう,今夜はサケが多いぞ.網ですくいに行こう.タヌクラン アナㇰネ ヤㇱ・アン クス ヤイニ タイ タ ウウェカㇻパ・アン ヒ ク・イェ ワ アン=今夜は網流しをするためにドロノキの林へ集まることを私は言っておいたよ.ペッ オㇿ タ ヤㇱ・アン コㇿ ウッカ オㇿ タ ポヘネ チェㇷ゚ ア・ウㇰ エアㇱカイ ペ エン=川で網を流す時に瀬の所でなおさらサケを獲ることができるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yas
- ヤㇱ 【自動】流し網をする。 heta, yas=an ro sekor a=en=siren hi kus kú=itura wa yas=as akus cep rep ka ci=rayke ヘタ、 ヤサン ロ セコㇿ アエンシレニ クㇱ クイトゥラ ワ ヤサㇱ アクㇱ チェㇷ゚ レㇷ゚ カ チライケ さあ、 流し網に行こうとさそわれたのでついて行って流し網をしたら鮭を三匹も殺した(=鮭が三匹もとれた)。(S) ☆参考 「舟二そうで四人組んでやる、 とも(舟の後部)を川下へ向けて二そうを平行に並べる、 二人がそれぞれの舟のへさき(舟の前部)に立って一つの網を二そうの間に広げて持ち、 二人がともにいて川下へ向けてこいでいく、 網に魚(鮭)が入ったら網を上げる、 何回か川下へ行っては川上へ上り、 一晩に五、 六十本もとることもある。」 (S) {E: to cast a net across a river between two boats.} (出典:田村、方言:沙流)
- yasa
- ヤサ 【他動】[単](複は yaspa ヤㇱパ)[yas-a(擬音の語根)・(他動詞形成)](布、 紙、 木等)を裂く、 …を破る(ビリッ/バリッと)。 ☆参考 自動詞は yaske ヤㇱケ。 ☆参考 parpa ペㇾパ …を割る、 tuye トゥイェ …を切る、 petu ペトゥ …を細く切る/裂く、 mesu メス …をもぐ/はがす。 {E: to tear, rip…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yasa
- ヤサ 【yasa】 (布などを)裂く,破く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yasiperpa
- ヤシペㇾパ 【yasi-perpa】 断ち割る. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaskar
- ヤㇱカㇻ 【yas-kar】 汁の具だけをすくい取る:しゃもじで具だけを選んで取ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaske
- ヤㇱケ 【yaske】 手を洗う. *手を洗う場合にだけヤㇱケという.物を洗うのはフライェ.顔を洗う場合だけはエウォンネ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaske
- ヤㇱケ 【yaske】 裂ける,割れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaske 1
- ヤㇱケ 【自動】[yas-ke (裂く/裂けることを表す擬音の語根)・と言う/となる(自動詞形成)] 裂ける。 suma ani a=kar yakun meske yakka yaske yakka ukotuk ka eaykap スマ アニ アカㇻ ヤクン メㇱケ ヤッカ ヤㇱケ ヤッカ ウコトゥㇰ カ エアイカㇷ゚ (人間を)石でつくったら欠けても裂けてもくっつくことができない。(S言い伝え) ☆参考 {E: to tear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaske 2
- ヤㇱケ 【自動】(炊事するために)手を洗う。 ku=temsutna wa ku=yaske a ku=yaske a k=éwonne a k=éwonne a wa ku=kar pe ne wa クテㇺスッナ ワ クヤㇱケ ア クヤㇱケ ア ケウォンネ ア ケウォンネ ア ワ クカㇻ ペ ネ ワ 私が袖を肩までまくって手をよくよく洗って顔をよくよく洗ってつくったものだよ。(S) ☆参考 語源・語構成不明。 aske アㇱケ[語根]《手》と関係があるだろう。 ☆参考 子どもが遊んで泥だらけになった手を洗うなど、 普通に「手を洗う」ことは teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ。 yaske ヤㇱケ は炊事する前のほかにはどういうときに使うのか未詳。 {E: to wash one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaske(-an)
- ヤㇱケ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(3)yaske(-an)〔jáš-ke やㇱケ〕[i(それを、顔や手足を)+aske(きれいにする)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaskosampa
- ヤㇱコサンパ 【yas-ko-sampa】 爆発する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaskosanpa
- ヤㇱコサンパ 【自動】[yay-kosanpa (裂く/裂けることを表す語根)・急に…する]バリッと裂けるような物音がする。 petkuretoko/puskosanpa/yaskosanpa ペックレトコ/プㇱコサンパ/ヤㇱコサンパ [雅]その川の水源地でピュッと音がし、 バリッと音がする。(Sユーカラ語り) ☞sir-yaskosanpa シㇼヤㇱコサンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaskosanu
- ヤㇱコサヌ 【自動】[yas-kosanu (裂く/裂けることを表す擬音の語根)・瞬間に…する] バリッと裂けたような音がする。 i=enkaske puskosanu yaskosanu イエンカㇱケ プㇱコサヌ ヤㇱコサヌ 私の上の方でパンと破裂したようなバリッ裂けたような音(=雷が落ちたような音)がした。(HC民話) ☆参考 -kosanu コサヌ は二風谷から上(かみ)で使う。 川下の人は -kosanpa コサンパ の形を使う。 {E: the sound given off by something tearing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaspa
- ヤㇱパ 【他動】[複](単は yasa ヤサ) (二つ以上)を裂く。 {E: to tear, rip…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaspa
- ヤㇱパ 【yaspa】 裂く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yasrototke
- ヤㇱロトッケ 【自動】[yas-rotot-ke (裂けることを表す擬音の語根)・(たて続けに音が鳴ることを表す接尾辞)・(自動詞形成)]バリバリバリ/ビリビリビリとものの裂けるような音がする。 ☞sir-yasrototke シㇼヤㇱロトッケ (出典:田村、方言:沙流)
- yasya
- ヤㇱヤ 【yas-ya】 すくい網:木綿,古くはツルウメモドキの糸で編んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yasyaske
- ヤㇱヤㇱケ 【自動】[yas-yas-ke (裂けることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)](yaske ヤㇱケ の重複形) ひび割れている。 {E: to be cracked.} (出典:田村、方言:沙流)
- yatacikoykip
- ヤタチコイキㇷ゚ 【ya ta ci-koyki-p】 陸の獲物. (出典:萱野、方言:沙流)
- yátek
- ヤテㇰ 【名】[ya-tek 網・手]引き網(「手みたいに広がってるから」)。(S) ☆参考 綱(次項を見よ)だけずっと沖へ出し、 網をつけて、 みんなでそれを引く)。 {E: a dragnet.} (出典:田村、方言:沙流)
- yatekkorkamuy
- ヤテッコㇿカムイ §205 クモの類 (9) yatek-kor-kamuy (yá-tek-kor-kamuy)「やテッコㇿカムイ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yátektus
- ヤテㇰトゥㇱ 【名】[yátek-tus 引き網・綱]引き網の綱。 {E: the net of a dragnet.} (出典:田村、方言:沙流)
- yatem
- ヤテㇺ §205 クモの類 (11) yatem (ya-tem)「ヤテㇺ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yatep
- ヤテㇷ゚ §205 クモの類 (7) yatep (yá-tep)「やテㇷ゚」 ⦅春採、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yatot
- ヤトッ §344 トビ とんび (4) yatot (yá-tot)「やトッ」 ⦅浦河⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yatotta
- ヤトッタ §344 トビ とんび (1) yatotta (yá-tot-ta)「やトッタ」[<] ⦅幌別、礼文華、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yattanpi
- ヤッタンピ 【名】[yar-tanpi すりきれた・[日本語]足袋(たび)] ぼろたび。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yattep
- ヤッテㇷ゚ §205 クモの類 (6) yattep (yát-tep)「やッテㇷ゚」[<ya(網)atte(しかける)-p(者)] ⦅様似、足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yattepkamuy
- ヤッテㇷ゚カムイ §205 クモの類 (8) yattep-kamuy (yát-tep-ka-muy)「やッテㇷ゚カムイ」[<ya(網)atte(しかける)-p(者)kamuy(神)、網かける神] ⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yattuy
- ヤットゥイ §344 トビ とんび (5) yattuy (yát-tuy)「やットゥイ」 ⦅千歳、静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yattuy
- ヤットゥイ 【名】[動物]トンビ。(W) {E: a kite (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- yattuy
- ヤットゥイ 【yattuy】 ござ:ガマ草で編む *静内地方の呼び方.二風谷ではトマという. (出典:萱野、方言:沙流)
- yattuy
- ヤットゥイ 【yattuy】 トンビ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yátu
- ヤトゥ 【名】脇の下(最も凹んだ部分)。 e=yatuhu húraha ruy エヤトゥフ フラハ ルイ あなたの脇の下がくさい。(W) {E: the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
- yatu
- ヤトゥ §842.わき;わきのした(7)わき[腋] yatu〔já-tu やトゥ〕⦅シラウラ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yatunuma
- ヤトゥヌマ §844.わきのしたの毛;わきげ(腋毛)(1)yatu-numa〔já-tu-nu-ma やトゥヌマ〕〔yatu(腋)+numa(毛)]⦅シラウラ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yatupoh(k-i)
- ヤトゥポㇹ §842.わき;わきのした(9)わきのしたのあな(腋窩) yatu-poh(k-i)〔já-tu-poh やトゥポㇹ〕[yatu(腋)+poh(下)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yatupohhuranu
- ヤトゥポㇹフラヌ §843.わきが[がくさい](7)わきががにおう yatupoh-hura-nu〔já-tu-poh|Fú-ra-nu やトゥポㇹ・フらヌ〕[ya-tupoh(腋窩)+hura(臭)+nu(持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yátupok
- ヤトゥポㇰ 【名】[概](所は yátupoki/yátupokke ヤトゥポキ/ヤトゥポッケ) [yatu-pok 脇の下・の下] 脇の下(yatu ヤトゥ の少し下一帯)。 {E: the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
- yatupok(-i)
- ヤトゥポㇰ §842.わき;わきのした(8)yatupok(-i)〔já-tu-pok やトゥポㇰ〕⦅チカブミ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yátupoki
- ヤトゥポキ 【名】[所](概は yatupok ヤトゥポㇰ)…の脇の下。 {E: the armpits of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yátupokke
- ヤトゥポッケ 【名】[所](概は yatupok ヤトゥポㇰ)…の脇の下。 (出典:田村、方言:沙流)
- yatupokke ronronke
- ヤトゥポッケ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(15)わきの下がひくひくけいれんする yatupokke ronronke〔やトゥポッケ・ろンロンケ〕[わきの下の所が・ひくひく動く]⦅サル⦆。 (出典:知里人間編I、方言:)
- yaturetare
- ヤトゥレタレ §350 キンクロハジロ (2) yaturetare (ya-tu-re-ta-re)「ヤトゥレタレ」 ⦅キ791⦆はじろがも (出典:知里動物編、方言:)
- yaun
- ヤウン 【連体】[ya-un 陸・の] 陸の、 北海道の。 yaun mosir ヤウン モシㇼ 陸の/この島の国(北海道を指す)。 yaun sísam ヤウン シサㇺ 北海道の和人。 {E: refers to Hokkaido.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaun
- ヤウン 【ya-un】 陸(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaunkontukai
- ヤウンコントゥカイ §334 シマフクロウ (11) ya-un-kontukai (ya-un-kon-tu-kay)「ヤウンコントゥカイ」⦅B⦆(B説390) (出典:知里動物編、方言:)
- yaunkotchangegusu
- ヤウンコッチャンゲグス §334 シマフクロウ (12) ya-un-kotchange-gusu (ya-un-kot-can-ge-gu-su)「ヤウンコッチャンゲグス」 ⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yaunkur
- ヤウンクㇽ 【名】[ya-un-kur 陸・の・人](=ya un kur ヤ ウン クㇽ)陸の/この島の/北海道の人。 ☆対語 repunkur レプンクㇽ 沖の人=海の向こうの人。 {E: refers to the land, island, people of Hokkaido.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Yaunmosir
- ヤウンモシㇼ 【名】[ya-un-mosir 陸・の・国]北海道。 {E: refers to Hokkaido.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaurake(-an)
- ヤウラケ §241.傷つく(8)怪我する yaurake(-an)〔ja-ú-ra-ke ヤうラケ〕[<yay(自分を)、ura(打ち傷を受け)、ke(させる)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yauskep
- ヤウㇱケㇷ゚ §205 クモの類 (2) yauskep (yá-us-kep)「やウㇱケㇷ゚」[<ya(あみ)oske(編む)-p(者)] ⦅旭川、沙流、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yauskepkamuy
- ヤウㇱケㇷ゚カムイ §205 クモの類 (3) yauskepkamuy (yá-us-kep-ka-muy)「やウㇱけㇷ゚カムイ」 ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yautek 1
- ヤウテㇰ 【yautek】 ①冷める. ①アエㇷ゚ ヤウテㇰ=食べ物が冷めた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yautek 2
- ヤウテㇰ 【yautek】 ②死後硬直(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- yauwa
- ヤウワ §351 ホオジロガモ (3) yauwa (ya-u-wa)「ヤウワ」 ⦅藻汐草⦆ホオジロガモ (出典:知里動物編、方言:)
- yáwak
- ヤワㇰ 【自動】[ya-wak 陸/岸・…に帰る(?)](トドが)水中から磯へ上り休んで眠っている。 etaspe yáwak haw néno hawean エタㇱペ ヤワㇰ ハウ ネノ ハウェアン (彼は)トドが磯に上がって休んでいるときのすごい「鼻いびき」の声のような言い方で言う。(S) {E: for a sea lion to come out of the water and rest on rocks.} (出典:田村、方言:沙流)
- yawawke(-an)
- ヤワウケ §008.あかぎれ[る];ひび[割れる](5)yawawke(-an)〔ja-wáǔ-keヤわウケ〕[yawawke<yaw-aw-ke、yawawはyawの反復形、yawはyamと同語源で「冷たい」、-keは「そういう状態を呈する」の義、yaw-tek「冷たくなる」などという語もある。したがってyaw-aw-keは寒気に冒されて傷があちこち出来ているの意⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yawokoyma(-an)
- ヤウォコイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](6)寝小便 yawokoyma(-an)〔ja-wó-koǐ-ma ヤうぉコイマ〕[<yay-okoyma]⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yawresampe
- ヤウレサンペ §338 アオバズク (5) yawresampe (yáw-re-sam-pe)「やウレサンペ」 ⦅新問、多蘭泊⦆コミミズク (出典:知里動物編、方言:)
- yawyaw
- ヤウヤウ 【間投】[擬音]ワンワン(犬のなき声)。 seta tane tane yawyaw sekor mik ka ki cis ka ki nankor セタ タネ タネ ヤウヤウ セコㇿ ミㇰ カ キ チㇱ カ キ ナンコㇿ 犬がもうじきワンワンと吠えたり泣いたりするでしょう(12時のサイレンが鳴るといつもほえる犬がいたので、 12時近くなったからこう言った)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yawyawse
- ヤウヤウセ 【yaw-yaw-se】 犬が吠えながら近づいて来る.意気地のない犬が恐ろしさのあまり吠える声.「キャンキャン」に近い.強く吠える場合はミㇰ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yay
- ヤイ 【yay】 自分,自身,自ら.我. (出典:萱野、方言:沙流)
- yay tuy ka kor
- ヤイトゥイカコㇿ §067 サケ あきあじ、あきやじ 大(1) yay tuy ka kor(yáy-tuy-ka-kor)「やイトゥイカコㇿ」[yay(自分で)tuyka(=mekka, cikir-mekkasike 足の甲)kor(持つ)]⦅美幌⦆一尾の皮でkeriの片足ができるサケ。それ一尾の皮だけでcikir-mekkaが覆われるほど大きなサケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- yay'apapu
- ヤイアパプ →ヤヤパプ (出典:萱野、方言:沙流)
- yay'iramure
- ヤイイラムレ 【yay-iramure】 おとなしい:身寄りがなくて遠慮深い. (出典:萱野、方言:沙流)
- yay'iramure
- ヤイイラムレ 【yay-iramure】 おとなしい:身寄りがなくて遠慮深い. *昔二風谷村に貝澤松雄さんという人がいたが,その人が山仕事に行っていてある朝,昨夜見た夢の中で日頃大切に使っていた急須が太股の上へ落ちて割れた夢を見たと言いながら仕事に出た.仕事中に角材と立ち木に太股を挟まれ片足を切断することになってしまった.だによってアイヌは夢を大切にするべしと言われていたものであった.昭和5年頃の話であるがアイヌは夢は神のお告げと思って大事にしていた.また,ウェンタラㇷ゚ オッタ アヌ ユカㇻと言って夢の中でユカㇻを聞かされることがあり,このような場合はそのままもう1度寝るようなことをせずに側にいる誰かを起こしてすぐに語って聞かせる,そうでないと忘れてしまうものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yay'utek
- ヤイウテㇰ →ヤユテㇰ (出典:萱野、方言:沙流)
- yay-
- ヤイ 【接頭】①(目的語をとる語すなわち他動詞、 位置名詞、 後置副詞に接頭して、 目的語の代りになる接頭辞の一つ。 これが接頭すると取り得る目的語の数が一つへる。 つまり、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》、 u- ウ《互い》、 si- シ《自分》がある。)自分自身(を/に/の)。 kik キㇰ …を打つ;yaykik ヤイキㇰ 自分を打つ。 ②(他動詞の目的語となる名詞に接頭して)自分の…。 haw ハウ 声;esina エシナ …をかくす;yayhawesina ヤイハウェシナ 自分の声をかくす。 ③(その他の語構成でも)自分自身。 ☆参考 si- シ も《自分》と訳せることが多いが、 yay- ヤイ と si- シ とでは意味にも使い方にも違いがある。 ☞si- シ {E: oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayahte(-an)
- ヤヤㇵテ §389.しぬ(死ぬ)(52)縊死する yayahte(-an)〔ja-jáh-te ヤやㇵテ〕[yay(自分に)+at(紐を)+atte(かける)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayakankara(-an)
- ヤヤカンカラ §448.すわる(座る)(17)背中を丸くしてうずくまっている yayakankara(-an)〔ya-yá-kan-ka-ra ヤやカンカラ〕[<yay(自分を)+akam(だんご)+kara(にする、作る)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayakarkar
- ヤヤカㇻカㇻ ☞yaykarkar ヤイカㇻカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- yayampe
- ヤヤンペ §422 アオダイショウ (3) yayampe (ya-yám-pe)「ヤやンペ」[<yayan-pe(普通の・もの)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayan
- ヤヤン 【yayan】 普通の. テエタ アン アミㇷ゚ アナㇰネ ユクㇽ オトゥタヌ アン ペ アットゥㇱ オトゥタヌ アン ペ ヤヤン センカキ ネ=ずっと昔の着物は鹿皮.次はオヒョウの皮で織った着物,次は普通の木綿ものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayan
- ヤヤン 【連体】[yay-an 自分・ある/いる] ただの、 ふつうの、 まじりもののない。 yayan menoko ヤヤン メノコ ただの/ふつうの女性(神ではなく)。 yayan wakka ヤヤン ワッカ ただの/ふつうの水(温泉などではなく)。 yayan kane ヤヤン カネ 普通の金=鉄。 yayan senkaki ヤヤン センカキ ちりめんも何もまじっていないもめん布。 yayan kanpi ヤヤン カンピ もようのない紙。 yayan itak ヤヤン イタㇰ/ヤヤニタㇰ 普通の言葉、 口語(yúkaritak ユカリタㇰ《ユーカラの言葉》などに対する)。 {E: usual; ordinary; plain and simple.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayan niemawri
- ヤヤン ニエマウリ §218 ナワシロイチゴ (3) yayan ni-emawri (ya-yán-ni-e-maw-ri)「ヤやン に・エマウリ」[yayan(普通の)ni-emawri(木・いちご)] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayanhurep
- ヤヤンフレㇷ゚ §215 エゾイチゴ (4) yayan-hurep (ya-yán-hu-rep)「ヤやン・フレㇷ゚」[普通の・いちご] 果実 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayankamuy
- ヤヤンカムイ §422 アオダイショウ (2) yayan-kamuy (ya-yán-ka-muy)「ヤやンカムイ」[<ただの(普通の)・神)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayankina
- ヤヤンキナ §373 ヤラメスゲ (2) yayan-kina (ya-yán-ki-na)「ヤやンキナ」[ただの・草] 茎葉 ⦅名寄、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayankina
- ヤヤンキナ 【名】[yayan-kina ただの・編む草] ござ(citarpe チタㇻペ)に編む草の一つ、 「田や畑の泥地に生えている、 丈一メートルくらい、 直径二、 三ミリ。」 (S)〔知分類 p.219 ヤラメスゲの茎葉〕 {E: a type of grass used for weaving mats.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayankompu
- ヤヤンコンプ §462 スジメ (2) yayan-kompu (ya-yán-kom-pu)「ヤやン・コンプ」[yayan(普通の)kompu(コンブ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayankonkeni
- ヤヤンコンケニ §158 ヒロハノツリバナ (2) yayan-konkeni (ya-yán-kon-ke-ni)「ヤやンコンケニ」[普通の・曲がる木] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayankopeca
- ヤヤンコペチャ §348 マガ (4) yayan-kopeca (ya-yán-ko-pe-ča)「ヤやンコペチャ」[<yayan(普通の)kopeca(カモ)] ⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayanmame
- ヤヤンマメ 【名】[yayan-mame まじりもののない・豆][植物](オオフクマメ)粒の大きい真白な豆、 値段が一番高い。(S) {E: type of bean.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayanni
- ヤヤンニ 【yayan-ni】 ドロノキ. *普通の木.木のうちで最も精神のよくない木だと考えられていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayannoas
- ヤヤンノアㇱ 【自動(?)/副】[yay-an-no-as 自分・ある/いる・(副詞形成)・立つ](?) (用例では)自分の方から。 te wano oka menoko iteki yayannoas yayeykoramkor yak pirka テ ワノ オカ メノコ イテキ ヤヤンノアㇱ ヤイェイコラㇺコㇿ ヤㇰ ピㇼカ これからの女性は自分の方から男性に求婚しないほうがいいですよ。(HC神謡) {E: from oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayannoya
- ヤヤンノヤ §001 エゾヨモギ (2) yayan-noya (ya-yán-no-ya)「ヤやンノヤ」[yayan(普通の)noya(もみ草)] 葉 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayannuyere
- ヤヤンヌイェレ 【自動】[yay-annuye-re 自分・(?)・させる]身寄りがなく一人ぼっちでおとなしく暮らしている。 「親戚もない、 親もなく一人ぼっちでおとなしーくいる、 なんもなまいきなことも言わない。」 (S) {E: to live quietly alone.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayanponi
- ヤヤンポニ §132.上腕骨;上膊骨(1)yayan-poni〔ja-ján-po-ni ヤやンポニ〕[yayan(普通の)+poni(骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayansenkaki
- ヤヤンセンカキ 【yayan-senkaki】 綿布. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayantakahka
- ヤヤンタカㇵカ §468 タラバガニ (7) yayan-takahka (ya-yan-ta-kah-ka)「ヤヤンタカㇵカ」 ⦅落帆、富内⦆土資32, K32 (出典:知里動物編、方言:)
- yayantat
- ヤヤンタッ §308 エゾノダケカンバ (6) yayan-tat (ya-yán-tat)「ヤやン・タッ」[ただの樺皮] 樹皮 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayantatni
- ヤヤンタッニ §308 エゾノダケカンバ (7) yayantat-ni (ya-yán-tat-ni)「ヤやンタッ・ニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayantop
- ヤヤントㇷ゚ §381 チシマザサ (12) yayan-top (ya-yán-top)「ヤやントㇷ゚」[普通の・竹] 枯茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayantop
- ヤヤントㇷ゚ 【名】[yayan-top まじりもののない・竹][植物] 竹の一種(大きい竹、 旗竿ぐらい、 干し竿などにする)。(S) ☆参考 サダモさんは竹の他の種類として huttattop フッタットㇷ゚、 pontop ポントㇷ゚ を挙げている。〔知分類 p.221 チシマザサ(宮部・神保『北海道アイヌ語植物称表』)〕(サダモさんの言う yayantop ヤヤントㇷ゚ は、 チシマザサではない。) {E: a type of bamboo.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayanu
- ヤヤヌ 【自動】[yay-anu 自分・を置く](?) じっと座っている。 {E: to sit still.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayanuko
- ヤヤヌコ 【副】[yayanu-ko じっと座っている・(反語的意味の副詞をつくる接尾辞)] ちっともじっとしていずに、 あばれて。 yayanuko iki na, eyam yan ヤヤヌコ イキ ナ、 エヤㇺ ヤン (彼は)あばれるから(ちっとも座っていないから)気をつけなさい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yayapapu
- ヤヤパプ 【自動】あやまる、 わびを言う。 yayapapu hawkokari ヤヤパプ ハウコカリ 何度もあやまる。 {E: to apologise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayapapu
- ヤヤパプ 【yay-apapu】 詫びる,謝る,謝罪する. ソンノ ク・ヤヤパプ=本当に私は謝ります.ソモカ エネ イキ・アン クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ エネ イキ・アン ソンノ ヤヤパプ ア・キ ナ イテキ エン・コイキ=まさかそうすると思わなかったのにそうしてしまった,本当に私は謝るので私をいじめないで. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayapapupa
- ヤヤパプパ 【自動】[複](yayapapu ヤヤパプ は単複の区別なし)(二人以上が皆)あやまる/わびを言う。 ☆参考 不定人称形は yayapapu=an-pa ヤヤパプアンパ。 {E: to apologise (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayapteno
- ヤヤㇷ゚テノ 【yayapte no】 自重して. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayasis
- ヤヤシㇱ 【yay-asis】 後悔する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayasiskar
- ヤヤシㇱカㇻ 【yay-asis-kar】 後悔する. トゥイマ レプンクㇽ オカ ウㇱケ ウン ア・エン・シレン ヤッカ ク・ヤイモンニㇱカ ペコㇿ ク・ヤイヌ ワ ソモ ク・アㇻパ ア コㇿカ ク・ヤヤシㇱカㇻ=遠い沖の人たちのいる所(外国)へ私は誘われたが忙しいように思って行かなかったが後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayaspirkare
- ヤヤㇱピㇼカレ 【自動】[yay-as-pirka-re 自分・立つ・美しくなる・させる][雅]立つ。 pet tuyka ta/horawociwe/yayaspirkare ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ/ヤヤㇱピㇼカレ [雅]空から川の岸辺におりて来て立った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayasurani
- ヤヤスラニ 【自動】[yay-asur-ani 自分・の知らせ・を持って行く] 自分の身に起こったことを知らせる、 自分の危急/窮状を訴える。 ☞asurani アスラニ {E: to tell someone of one's incident, happenings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayasurani
- ヤヤスラニ 【yay-asur-ani】 助けを求める,自分のことを他人に知らせる.▷ヤイ=自身 アスㇽ=噂 アニ=持つ (出典:萱野、方言:沙流)
- yayatcep
- ヤヤッチェㇷ゚ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (9) yayat-cep(ya-yát-cep)「ヤやッチェㇷ゚」[yayat(<yayanただの)cep(魚)]成魚⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayattasa
- ヤヤッタサ 【yay-at-tasa】 謝礼,礼:礼のために物を贈る. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayattasap
- ヤヤッタサㇷ゚ 【yay-at-tasa-p】 世話になったお礼の品. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayattecep
- ヤヤッテチェㇷ゚ §078 イトウ;オペライペ;オビラメ (2) yayatte-cep(ya-yát-te-cep)「ヤやッテチェㇷ゚」成魚⦅名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayaysurku
- ヤヤイスㇽク §249 トリカブト (6) yayay-surku (ya-yáy-sur-ku)「ヤやイスㇽク」[<yayan-surku(普通の・ブシ根)] 根 ⦅北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayaysusu
- ヤヤイスス §322 ナガバヤナギ (2) yayay-susu (ya-yáy-su-su)「ヤやイ・スス」[yayay(普通の)susu(ヤナギ)] 茎 ⦅A鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayceh
- ヤイチェㇸ §047 コオリガレイ;クロガシラ マコガレイ 渋p. 409 (2) yay-ceh (yáy-ceh)「やイチェㇸ」[<普通の・魚] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yayceh
- ヤイチェㇸ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (11) yayceh(yáy-ceh)「やイチェㇸ」[yay(普通の)ceh(<cep魚)]成魚⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yaycep
- ヤイチェㇷ゚ §069 ヤマベ(ヤマメ) (22) yay-cep(yáy-čep)「やイチェㇷ゚」[yay(普通の)cep(魚)]⦅多来加⦆ヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- yaycihoki
- ヤイチホキ 【名】[yay-cihoki 自分・売りもの] 一人暮らしの人、 着のみ着のままで自分で働いて食べる人(「自分の身を売って食べるから」)。(S) {E: someone living, making a living alone.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaycinani
- ヤイチナニ 【yay-cin-ani】 自分で小便をする.子供が自分で小便できるようになったという場合. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaycipsike
- ヤイチㇷ゚シケ (次の項の yaycipisikeka-nukar ヤイチプシケカヌカㇻ の一部。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaycipsikeka-nukar
- ヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ 【自動】[yay-cip-sike-ka-nukar 自分・舟・荷物・の上・を見る] 舟の積み荷を見る=荷を積んだ舟のとも(後部)に座る(交易品を舟に積んで航海する様子の描写)。 ☆参考 eyaycipsikeka-nukar エヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ [他動] {E: to sit at the back of the load on a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaycire
- ヤイチレ 【自動】[yay-ci-re 自分を・やける・させる](自分で)やけどする。 sitohu ku=kotuk wa ku=yaycire シトフ クコトゥㇰ ワ クヤイチレ (私は)ストーブにさわってやけどした。(W) {E: to burn, scald oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaycire
- ヤイチレ 【yay-cire】 やけど,自分でやけどする. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayciskar
- ヤイチㇱカㇻ §038.やもめ(5)yayciskar〔jáǐ-čiš-kar やイチㇱカㇻ〕⦅ホべツ⦆男やもめ。[yay(自分を)+ciskar(いたみ泣く)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayeasirkar
- ヤイェアシㇼカㇻ 【yay-e-asir-kar】 再婚(する).▷ヤイ=自身 エ=それ アシㇼ=新しい カㇻ=作る ナ ペウレクㇽ チセ サㇰ ヤㇰ ア・イェ ク・エサッチャンペネ ワ ク・アン ア コㇿカ ヤイェアシㇼカㇻ ヤㇰ ク・イヌ ク・コトゥヤシ=まだ若い人が妻に死なれたということで気がもめていたけれど,再婚したと聞きよかったと思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeaspap
- ヤイェアㇱパㇷ゚ 【yay-e-aspa-p】 自分自身のことは聞こえない者:他人のことは開いて知っているくせに自分のことは耳に入っていない者〔悪口〕.▷ヤイ=自身 アㇱパ=聞こえない ㇷ゚=者 リㇰ タ リㇰ タ インカㇻ ワ ウェンクㇽ オㇿ タ ソモ イペ ソモ イク ㇷ゚ ネ クス オハイケ アカㇻ ヤッカ ヤイェアㇱパㇷ゚ コラチ ネ ワ=頭が高く上ばかり見て,貧乏人の所では食いもしない飲みもしないものだから,陰口を言われても自分自身のことは聞こえないようなものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayecitakte
- ヤイェチタㇰテ 【yay-e-ci-itak-te】 自らの悪事を言う,問わず語り,告白する:自分では言うまいと思っても神罰によってしゃべらされてしまう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeham
- ヤイェハㇺ 【自動】[yay-eham 自分を・をひきとめる] 泊まれとも言わないのに泊まる気になっている。 ☞eham エハㇺ {E: to want to stay overnight even though one has not been asked to.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayehororse
- ヤイェホロㇿセ 【yay-e-hororse】 いがむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayehororse
- ヤイェホロㇿセ 【yay-ehoror-se】 気負う:力があるように見せかける,酒を飲んで力む. ポンノ イク コㇿ ヤイェホロㇿセ ワ ア・コップク ㇷ゚ ヨㇺネ カ ソモ ノ スイスイ=少し飲むと気負いたってめちゃくちゃにされるのにこりもしないでまたまた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeikoramkor
- ヤイェイコラㇺコㇿ ☞yayeykoramkor ヤイェイコラㇺコㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeimontasa
- ヤイェイモンタサ 【yay-e-i-mon-tasa】 仇討ち,復讐. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeininpisi
- ヤイェイニンピシ 【yay-e-ininpisi】 運勢を見てもらう,将来の運命を予言してもらう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeinukuri
- ヤイェイヌクリ 【yay-e-i-nukuri】 控え目,控え目な態度. ▷ヤイ=自分 エ=それ イヌクリ=大儀だ,億劫だ ネヤアチャポ エウン カラパヒ アナㇰネ エアㇻキンネ クヤイェイヌクリ=あのおじさんの所へ私が行くのは,本当に億劫だ.(補遺編)▷ヤイ=自分 エ=それ イヌクリ=大儀だ,健劫だ ネヤ アチャポ エウン カㇻパ ヒ アナㇰネ エアㇻキンネ ク・ヤイェイヌクリ=あのおじさんの所へ私が行くのは,本当に億劫だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeiyok(-an)
- ヤイェイヨㇰ §094.いんばいする(淫売する)(2)yayeiyok(-an)〔ja-jé-i-jok ヤいぇイヨㇰ〕[yay(自分)+eiyok(を売る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayekataitak
- ヤイェカタイタㇰ 【yay-e-ka-ta-itak】 詫びる,自分を弁護する.▷ヤイ=自身 エ=それ カタ=上に イタㇰ=言う →自分自身で自分のことを言う エネ ポロホ アン アㇷ゚ ポホ ウェンプリコㇿ ヒ エラマン アクス タシテㇰテㇰ ヤイェカタイタㇰ コㇿ アン=あれほどの口であったのに息子が悪いことをしたことがわかったら全く急に詫びを言っているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayekatuwen
- ヤイェカトゥウェン 【yay-e-katu-wen】 ばつが悪い,恥をかく,体裁が悪い.▷ヤイ=自身 カトゥ=姿,様子 ウェン=悪い. ナ チュㇷ゚ リ ラポㇰ チェㇷ゚コイキ クス ペッ オㇿ タ ラン・アン よまいアチャポ ハンチャ パテㇰ ミ カネ ワ ヤ エシタㇷ゚カアニ オ ラチン ラチン コㇿ ヘパシ ワ アㇻパ. エㇺコ タ ヤイェカトゥウェン カトゥン カ ソモ. アシヌマ ヤイェカトゥウェン・ヤン=まだまだ陽の高いうちにサケ獲りに川へ下りたら,よまいおじさんが腰までの長さの作業衣を着ただけで網を担ぎ,持ち物をぶらぶらさせて下の方へ行った.それでいながらばつが悪い様子もない.私のほうがきまりが悪かった.*貝澤はぎおばさんが聞かせてくれた話. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayekatuwen
- ヤイェカトゥウェン 【自動】[yay-e-katu-wen 自分・のことについて・恰好・悪い] きまりがわるい、 はずかしい、 まがわるい。 yayekatuwen wa ek ka somo ki ヤイェカトゥウェン マ エㇰ カ ソモ キ (彼は)(一晩泊まったときオシッコしたので)「まがわるくて」(=きまりが悪くて)もう来ない。(S) ☆参考 「はずかしい」は yaysitoma ヤイシトマ、 「はにかむ」ことは utcike ウッチケ と言う。 {E: to be shameful.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayekimatek(-an)
- ヤイェキマテㇰ §668.[自分の]病気を悲観するyayekimatek(-an)〔ja-jé-ki-ma-tek ヤいぇキマテㇰ〕[yay(自分)+e(について)+kimatek(あわてる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayekimatekka
- ヤイェキマテッカ 【他動(?)】[yay-e-kimatek-ka 自分・…で・あわてる・(他動詞化)] 急ぐ(?)、 …で急ぐ(?) {E: to hurry; to rush due to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayekotanne
- ヤイェコタンネ 【自動】[yay-e-kotan-ne 自分・で・集落・である/になる] 一軒家である(他の家から離れ、 一軒で一つのコタンをなす)。 yayekotanne wa an ヤイェコタンネ ワ アン 一軒家だ。(S) {E: to be a single house.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayekote
- ヤイェコテ 【副】[yay-ekote(< hekote) 自分・に向かって] 自分で、 自力で(他の力を借りないで)。 yayekote sinenne ku=kar ruwe un ヤイェコテ シネンネ クカン ルウェ ウン 私が自分で一人でつくったのだよ。(S) yayekote ku=ye ヤイェコテ クイェ 私が自分で言う。(S) yayekote sikannatki kor an ヤイェコテ シカンナッキ コラン (テープが)だれも「ちょうさんのに」(=いじらないのに)回っている。(S) ☆参考 「自分で」は yaykata ヤイカタ、 「一人で」は sinenne シネンネ と言う。 {E: by oneself; on one's own.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayemaka kayairuke
- ヤイェマカ カヤイルケ 【yay-e-maka kaya-iruke】 体をのけ反らせる,自分の体を後ろへのけ反らせて驚く. ▷ヤイェ=自分 マカ=開く,のけ反る,後へ反り返る カヤ=帆,舟の帆 イルケ(ウイルケ)=のように→カヤイルケ=舟の帆のように *大きさが5寸か6寸の白狐に,鯨を1頭丸のまま持って空を飛ぶフリという大きい鳥が騙されて鯨を横取りされ,それを知ったフリが体を満帆のようにのけ反らせている様子(『カムイユカㇻと昔話』420頁より).(補遺編)▷ヤイェ=自分 マカ=開く,のけ反る,後へ反り返る カヤ=帆,舟の帆 イルケ(ウイルケ)=のように→カヤイルケ=舟の帆のように *大きさが寸か寸の自狐に,鯨を頭丸のまま持って空を飛ぶフリという大きい鳥が騙されて鯨を横取りされ,それを知ったフリが体を満帆のようにのけ反らせている様子(『カムイユカラと昔話』頁より). (出典:萱野、方言:沙流)
- yayemoskarkar
- ヤイェモㇱカㇻカㇻ 【yay-e-mos-karkar】 鹿とか犬が自分の寝床を作るために体をぐるぐる回すこと:犬を含めて野生動物が草原で寝る時に体を2回か3回ぐるっと回してから寝る.その様子を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayemoskarkar
- ヤイェモㇱカㇻカㇻ 【自動】[雅]倒れる。 i=ehosi wa/yayemoskarkar イエホシ ワ/ヤイェモㇱカㇻカㇻ [雅]私の方へ来ずに向こうの方で倒れた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeni
- ヤイェニ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](11)yayeni〔ja-jé-ni ヤいぇニ〕⦅サル〔山モンベツ〕⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayenikik
- ヤイェニキㇰ 【自動】[yay-e-ni-kik 自分・で・木・を打つ](直訳すると)自分を木にぶつける=自分のことを言われているのを知らずに皆と一緒になって言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayenisomap
- ヤイェニソマㇷ゚ 【自動】気味が悪い(暗い所を一人で歩いて)。 {E: to have a bad, creepy feeling about something.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayenukuri
- ヤイェヌクリ 【自動】[yay-e-nukuri 自分・について・…が自由にできない]「遠慮する」(ためらうことか)。 yayenukuri somo ki no ka ヤイェヌクリ ソモ キ ノ カ 遠慮しないで。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayeoripak
- ヤイェオリパㇰ 【自動】[yay-e-oripak 自分・について・畏れつつしむ](たとえば借りたものをこわして)どうしようと困っている。 ☞eoripak エオリパㇰ、 oripak オリパㇰ {E: to be perplexed.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeororse
- ヤイェオロㇿセ 【自動(?)】自分から敢えて出かけて行く(負けてばかりいるのに自分からけんかしに行く、 いやがられても無理に行きたがって行く等)。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayeoske
- ヤイェオㇱケ 【自動(?)】(幽霊が)出る。 {E: to be haunted.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeossiwen
- ヤイェオッシウェン 【自動】[yay-e-ossi-wen 自分・で・心の中・悪い]「意地が悪い」(=素直でない)。 (S) yayeossiwen kus kopan, pirka uske wa a=etún pe oraun ヤイェオッシウェン クㇱ コパン、 ピㇼカ ウㇱケ ワ アエトゥン ペ オラウン 「意地が悪い」(=素直でない)のでいやがる、 いいところから(嫁を)もらいに来るのに。(S) ☆参考 素直でないこと、 ひねくれていることか。 {E: to be unkind.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayepasuypa
- ヤイェパスイパ 【自動】[yay-e-pa-suypa 自分・について・口・をゆらす[複]](自分のことを言われて)機嫌が悪くなる。 X sekor a=nuyé yakun yayepasuypa kusu mosma kur nukar nankor sekor ku=nuye X セコㇿ アヌイェ ヤクン ヤイェパスイパ クス モㇱマ クン ヌカン ナンコㇿ セコㇿ クヌイェ Xと(手紙の相手本人の名前を)書くと(「なにいつもひとの名前ばりほりだしてと」)機嫌をそこねるだろうから私は(Xあての手紙に)ほかの人が見るでしょうと書きます。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayepataraye
- ヤイェパタライェ 【自動】[yay-e-pata-raye 自分・で・(?)・行かせる]遠慮する。 yayepataraye wa e ka somo ki ヤイェパタライェ ワ エ カ ソモ キ 遠慮して(出されたものを)食べない。(S) ☆参考 oripak オリパㇰ が「遠慮する」と訳されることがあるが、 これは出されたものを食べない/受け取らないことではなく、 神や目上の人に畏敬の念を示してへりくだり、 慎んで行儀よく遠慮深く振舞うことを言う。 eyayye エヤイイェ は《…を辞退する(受け取らない)》。 {E: to be reserved; hesitant.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeporospa
- ヤイェポロㇱパ 【他動】[複](単 yayeporose ヤイェポロセ は未出)[yay-e-porospa 自分・によって・名称をつける](二人以上皆が)…に自分の名前をつける、 …を自分の名前で呼ぶ。 inan mosir a=kor inan kotan a=kor sekor yaykata yaykata yayeporospa kor イナン モシㇼ アコㇿ イナン コタン アコㇿ セコㇿ ヤイカタ ヤイカタ ヤイェポロㇱパ コㇿ どの国は自分のだ、 どの村は自分のだと、 めいめい勝手に自分の名前をつけながら。(S言い伝え) ☆参考 eyayporospa エヤイポロㇱパ とも言う。 {E: to name…as one's own.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayepunkine
- ヤイェプンキネ 【自動】[yay-epunkine 自分・を守る]自制する。 pirkano/yaykosiramsuypa/pirkano/yayepunkine wa, /taoká menoko/arki ciki/iteki koyki no ピㇼカノ/ヤイコシラㇺスイパ/ピㇼカノ/ヤイェプンキネ ワ、 /タオカ メノコ/アㇻキ チキ/イテキ コイキ ノ [雅]よく考えてよく自制して、 女性たちが来たらいじめないで…。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayepuriwen
- ヤイェプリウェン 【yay-e-puri-wen】 意地を持つ. ヌ ワ アヌ アニ. タパン シㇼキ アナㇰ ハウケ アン ペ ソモ ネ ナ オッカヨ アナㇰネ ヤイェプリウェン ペ ネ エ・ポロ コㇿ エ・ヤイェイモンタサ クニ ラム=聞いておけよ,このことは少しのことではないぞ,男というもの意地を持ってお前が成長してから仕返しをすると思っていてくれ.ウェンクㇽ サニ ウェンクㇽ タイペ セコㇿ ソモ ア・イ・イェ クニネ ヤイコオㇿスッケ ヤイェプリウェン・アン ペ ネ ナ=貧乏人の子供.貧乏人の血統と言われないように自分自身を励まし意地を持つものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeraman
- ヤイェラマン 【自動】[yay-eraman 自分・がわかる] ①気がつく、 意識をとりもどす。 ②頭がいい。 ☆参考 沙流川下流の形。 中流以上では yayeramuan ヤイェラムアン。 {E: ①to become aware of; to regain consciousness. ②to be clever, smart.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeramanno
- ヤイェラマンノ 【副】[yay-eraman-no 自分・がわかる・(副詞形成)]きまって、 きまりきって、 いつでも。 tókap-ipe or pakno yayeramanno ku=nepki トカピペ パㇰノ ヤイェラマンノ クネㇷ゚キ 私は昼食時間までいつでもきまって仕事をします。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayeramekomo
- ヤイェラメコモ 【yay-e-ram-e-komo】 自分自身を諦める.▷ヤイ=自身 エ=それ ラㇺ=思い エ=それ コモ=折り曲げる ソンノ オンネ フチ ヤイェラメコモ ワ イタㇰスラ ヤㇰ ア・イェ=本当に年寄りのおばあさんが自分自身を諦め,遺言をしたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeramkomo
- ヤイェラㇺコモ 【自動】[yay-e-ram-komo 自分・のことで・心・を折り曲げる] 力尽きて負ける。 {E: to run out of energy and be defeated.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayerammaruye
- ヤイェランマルイェ 【yay-e-rammaruye】 自ら遠慮して,自分でおずおずしながら,恥ずかしそうに. ▷ヤイェ=自分 ランマルイェ=遠慮しながら,おずおずと *先に来る言葉があるので遠慮とかおずおずに使えるが,このひと言では使わない.(補遺編)▷ヤイェ=自分 ランマルイェ=遠慮しなが ら,おずおずと *先に来る言葉があるので遠慮とかおずおずに使えるが,このひと言では使わない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayerampewtek
- ヤイェランペウテㇰ 【自動】[yay-erampewtek 自分・がわからない] ①意識を失う、 意識がない、 人事不省になる。 uneno yayerampewtek wa an ruwe ne ウネノ ヤイェランペウテㇰ ワ アン ルウェ ネ 相変わらず意識不明のままです。(NK民話) ②何もわからない、 「ばかになった」。(S) ☆参考 aryayerampewtek アㇻヤイェランペウテㇰ 全く意識がなくなる/ない。 ☆参考 noytek ノイテㇰ 急にフラッと倒れる(気を失なって、 死んで)。 noykosanpa ノイコサンパ 急にフラッと倒れる、 急死する。 yaynutunnu ヤイヌトゥンヌ フラフラッとなる、 気が遠くなる。 ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 夢うつつで(ある)、 意識がもうろうとして(いる)。 {E: ①to lose consciousness. ②to know nothing; become a fool.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayerampewtekkare
- ヤイェランペウテッカレ 【他動】[yayerampewtek-ka-re 何もわからない・(他動詞化)・させる](人)を悪くする、 (人)に悪い知恵を教える、 思慮分別のないものにする(?)。 sikatkore wa sineno yayerampewtekkare kus ene iki hi an シカッコレ ワ シネノ ヤイェランペウテッカレ クㇱ エネ イキ ヒ アン (悪い子がうちの子を)引っぱり出して自分と同じように悪くしようとして悪い知恵ばかり教える。(S) ☆参考 形の上では複他動詞(他動使役)に見えるがこの用例では単他動詞。 意味から予想される yayerampewtekka ヤイェランペウテッカ は未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayerampokiwen
- ヤイェランポキウェン 【yay-e-ram-poki-wen】 悲しむ:心が満たされない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeramsitne
- ヤイェラㇺシッネ 【自動】[yay-e-ram-sitne 自分・で・心・苦しむ](次の表現で) sinenne yayeramsitne シネンネ ヤイェラㇺシッネ 一人暮らししている。 {E: to be living alone.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeramuan
- ヤイェラムアン 【自動】[yay-eramuan 自分・がわかる] 気がつく、 意識をとりもどす、 思い当たってそれだとわかる。 ☆参考 沙流川中流の人が言う形。 下流の人は yayeraman ヤイェラマン と言う。 {E: to become aware of; regain consciousness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeramusitne
- ヤイェラムシッネ 【自動】(yayeramsitne ヤイェラㇺシッネ の聞き違いか?) 難儀する、 (病気で)苦しむ。 {E: to suffer a sickness; an illness.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeramusitne
- ヤイェラムシッネ 【yay-e-ramu-sitne】 苦しむ. セタッコ フチ ヤイェラムシッネ ワ ク・ケㇺヌ アㇷ゚ オンネ ハウェ ネ ヤクン エヤイラㇺシンネ. エㇺコ ネ ク・コトゥヤシ ハウェ ネ ワ=ずいぶん長くおばあさんが苦しんでいて私はかわいそうだと思っていたが,死んだというなら自分で自分の事を安心した,半面はよかったというところだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeranpewtek
- ヤイェランペウテㇰ ☞yayerampewtek ヤイェランペウテㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeriske
- ヤイェリㇱケ §658.びっこ(跛)である;ちんばである(10)びっこである yayeriske〔ja-jé-riš-ke ヤいぇリㇱケ〕[yay(自分)+e(について)+riske(rit-ke 筋ばる、こわばる、自由にならぬ、不自由な)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayesanniyo
- ヤイェサンニヨ 【yay-e-sanniyo】 自分の進む方向を決めて働く,自分のことを精一杯やる,まじめな.▷ヤイ=自身 エ=それを サンニヨ=計画する (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesanniyo
- ヤイェサンニヨ 【自動】[yay-e-sanniyo 自分・について・考える] まじめである。 yayesanniyo okkaypo ヤイェサンニヨ オッカイポ まじめな青年。 {E: to be serious.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayesara
- ヤイェサラ 【yay-esara】 自分の食べる分がない:お給仕をしていて自分の食べる分を残さないこと.▷ヤイ=自身 エサラ=足りない (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesarama
- ヤイェサラマ 【yay-esarama】 自分で引き受ける,自分で責任をとる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesiknakpe
- ヤイェシㇰナㇰペ 【yay-e-siknak-pe】 自分自身のことは見えない者:他人のことはとやかく言うが自分のことは何もできない者のことを言う〔悪口〕.▷ヤイ=自身 シㇰナㇰ=見えない ペ=者 ニㇱパネ ㇷ゚ アナㇰネ ウェンクㇽ ウタㇻ イペ カ エアイカㇷ゚ ヤッカ ソモ ヌカㇻ ペコㇿ センピㇼケ タ ア・オㇿモメカㇻ ヤッカ ヤイェシㇰナㇰ ペ ネ=金持ちは貧乏人が食うこともできずにいても見ないふりをしていて,陰で非難されていても自分自身のことは見えないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesikoronu
- ヤイェシコロヌ 【yay-e-sikoronu】 まつわりつく,自分を売り込む. エネ イポカㇱ ペ オラウン ネユンポカ ヤイェシコロヌ マㇰネ ㇷ゚ ネ ヤ カ ア・エラムㇱカリ=たいした器量でもないのにそれでもなんとか自分を売り込む,どうなるものか私は知らない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesinniwkes
- ヤイェシンニウケㇱ 【yay-e-sir-niwkes】 だらしない,しまりがない,家のことをちゃんとできない.▷ヤイ=自分 エ=それ シンニウケㇱ=できない (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesinniwkes
- ヤイェシンニウケㇱ 【自動】[yay-e-sir-niwkes 自分・について・あたり・をしそこなう] 何もできない、 何をするすべもわからない、 だらしがない。 {E: to be unable to do anything; negligent.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayesinniwkespe
- ヤイェシンニウケㇱペ 【yay-e-sir-niwkes-pe】 だらしのない者. ヤイェシンニウケㇱペ アナㇰネ ソモ エウォンネ ワ インテ コヤンラㇱネ ネヒ ネノ アㇺ ワ イペ コㇿ アン=だらしのない者は顔を洗いもせずに目やにをこびりつけたままで食べている.ソンノ イヨハイ ヤイェシンニウケㇱペ ネ クス シッチャㇱヌレ カ ソモ キ オトイセル オムンセル ワ アン イオッセㇾケレ=本当にあきれたよ,だらしないものだから掃除もしないで土けむりにむせ,ごみにむせている,たまげたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesinnoyanoya
- ヤイェシンノヤノヤ 【yay-e-sir-noya-noya】 人込みの中を体をよじりながら前へ出ようとする,でしゃばる,しゃしゃりでる.▷ヤイ=自身 シㇼ=あたり ノヤノヤ=よじるよじる エネ ウェニポカㇱ ペ オラノ ヤイェシンノヤノヤ ワ シコラㇻルスイ=あれほど醜いくせに人前へ出たがって自分を誰かにくれたがる.スイスイ イキヤクㇽ ヤイェシンノヤノヤ ワ ヘサシ サン ウェンコシパㇱヌ ㇷ゚=またもやあの人が身体をよじって人の間を抜けて前へ出た,たいしたこともないくせに目立ちたがって. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesitturaynu
- ヤイェシットゥライヌ 【自動】[yay-e-sitturaynu 自分・について・道に迷う] 自分のことをわからず人のことばかりあらを言う。 ☞sitturaynu シットゥライヌ {E: to speak ill of others without regard to one's own faults.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayesitturaynup
- ヤイェシットゥライヌㇷ゚ 【yay-e-sir-turaynu-p】 自分自身を見失う者:自分自身の行き先を見失い迷っている者〔悪口〕.▷ヤイ=自身 エ=それで シㇼ=あたり トゥライヌ=見つけない ㇷ゚=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- yayesunke
- ヤイェスンケ 【自動】[yay-e-sunke 自分・について・うそをつく](自分のことについて)ほらをふく。 ☞sunke スンケ {E: to brag; boast (about oneself).} (出典:田村、方言:沙流)
- yayetokoyki
- ヤイェトコイキ 【自動】[yay-etokoyki 自分・の用意をする] 身じたくをする、 (服装や持ちものなど、 出かけるための)したくをする。 ☆参考 似た状況で sipine シピネ[単]/sipinpa シピンパ[複] も使われるが、 これは着る物を着、 身につけるべきものを身につけること。 ☞etok(o) oyki エトㇰ/エトコ オイキ {E: to prepare, ready oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayetunap
- ヤイェトゥナㇷ゚ 【yay-etunap】 妬む,羨む. ヤイカタ アナㇰネ ソモ ネㇷ゚キ ノ トランネ ワ アン ワ オラ ソモ モコㇿ ノ ネㇷ゚キ ワ ニㇱパ ネ コㇿ ヤイェトゥナㇷ゚ コㇿ アン=自分では働きもしないで骨惜しみをしていてから,夜も寝ないで働いて金持ちになった者を妬んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeuyruke
- ヤイェウイルケ 【他動】[yay-e-uyruke 自分・に・…を身につける](次の表現の中で) menoko katpo yayeuyruke メノコ カッポ ヤイェウイルケ 女の姿をしている。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayewen
- ヤイェウェン 【自動】[yay-ewen 自分・…が不自由だ] 体のどこかに不自由なところがある。 yayewen wa iyapi ヤイェウェン ワ イヤピ 体が不自由で思うように動けない。(S) {E: for some part of the body to be disabled.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayewen
- ヤイェウェン §658.びっこ(跛)である;ちんばである(9)びっこである yayewen〔ja-jé-wen ヤいえウェン〕[yay(自分)+e(について)+wen(悪い)]⦅ホロベツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayewen
- ヤイェウェン 【yay-e-wen】 体が不自由だ:足が不自由だとか手が不自由だとか外見でわかる時の言い方. ク・ヌイェ カ ルㇱカ ㇷ゚ ネ コㇿカ ク・サハポ カ ヤイェウェンペ ネ ワ エホラㇰホラㇰ コㇿ アㇷ゚カㇱ ペ ネ ア ワ=書くのも腹立たしいことだが亡くなった私の姉も身体の不自由な人で歩く時に身体を傾かせながら歩く人であったよ.ク・サハポ カ クㇽコトゥナㇱ アニ ヤイェウェンペ ネ アクス ネノアン クㇽ ク・ヌカㇻ コㇿ ク・サハポ ク・エシカルン=亡くなった私の姉も小児麻痺で(足が)不自由であったので,そのような人を見ると私は亡くなった姉のことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayewpaskuma
- ヤイェウパㇱクマ 【自動】[yay-e-upaskuma 自分・について・語り伝える] 自分のことを語り伝える、 自分の身の上話をする。 {E: to talk about oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyamno
- ヤイェヤㇺノ 【副】[yay-eyam-no 自分・を大切にする・(副詞形成)] 気をつけて、 お大事に。 yayeyamno arpa ヤイェヤㇺノ アㇻパ 気をつけて行きなさい。 ☆参考 別れるときに送るほうの人がよく言う言葉の一つ。 地域によりまた人によって同じことを yayitupareno arpa ヤイトゥパレノ アㇻパ《気をつけて行きなさい》、 apunno arpa アプンノ アㇻパ《無事に行きなさい》とも言う。 {E: take care, look after yourself (leave-taking).} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyamno
- ヤイェヤㇺノ 【yay-eyamno】 気をつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeyantoetun
- ヤイェヤントエトゥン 【yay-e-yanto-etun】 宿を借りる:自分の泊まる宿を借りる.▷ヤイ=自分 ヤント=宿 エトゥン=借りる →この場合のヤントは泊まる場所をいうが,客人,客という意味で用いられる場合もある ク・ポン ヒ タ ル サㇺ タ オカ・アㇱ ペ ネ クス イヤフㇷ゚シサㇺ ネ ヤ ヤイェヤントエトゥン クス ヘノイパ コㇿ ク・コㇿ ハポ アナㇰネ ナニ レウシレㇷ゚ ネ ア ヒ ク・エシカルン=私が子供の時は道路の側にいたものだから,物もらいの和人などが宿を借りたいといって寄ると,私の母はすぐに泊めたものであったことを思い出す.ソモカ チセ アン クナㇰ ア・ラム ウㇱケ タ チセ アン ヒネ アペニペキ ソユニタラ. ヤイレンカネ ヤイェヤントエトゥン・アン=まさかそこに家があると思わなかった所に家があり火の光が外へもれている,喜んで泊めてもらうことを頼んだ.ヒナㇰ ワ エㇰ イヤフッペ オペッペッケ アミㇷ゚ ミ カネ ㇷ゚ エㇰ ヒネ ヤイェヤントエトゥン=どこから来た乞食なのかぼろぼろの着物を来て泊めてくれと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeyaysitoma
- ヤイェヤイシトマ 【yay-e-yaysitoma】 自分のことが恥ずかしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayeykataitak
- ヤイェイカタイタㇰ 【自動】[yay-e-i-ka-ta-itak 自分・で・もの・の上・で・しゃべる]断る。 ku=yayeykataitak クヤイェイカタイタㇰ (私は)(その話を)断った。(S) ☆参考 他動詞は eyayeykataitak エヤイェイカタイタㇰ {E: to refuse; decline.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeykaunu
- ヤイェイカウヌ 【他動】[yay-eykaunu 自分・を…より上位に立たせる] …よりも優勢になる、 …よりもうわてになる、 …に勝つ。 ☆対語 yayeypokunu ヤイェイポクヌ {E: to be superior to…; win at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeykoramkor
- ヤイェイコラㇺコㇿ 【自動】[yay-e-i-koramkor 自分・について・人・に相談する] 自分から求婚する。 néun osikkote okkaypo, pirka okkaypo osikkote yakka, menoko yayeykoramkor anak a=sitóma p ne na ネウン オシッコテ オッカイポ、 ピㇼカ オッカイポ オシッコテ ヤッカ、 メノコ ヤイェイコラㇺコㇿ アナㇰ アシトマㇷ゚ ネ ナ どんなに愛する男、 すてきな若い男に恋をしても、 女のほうから求婚するのは恐ろしいものだから。(HC神謡の結びの語り) {E: to propose marraige.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeymontasa
- ヤイェイモンタサ 【自動】抵抗する。 (名詞として使われて)抵抗。 néun an yayeymontasa ka somo ki hawe? ネウン アン ヤイェイモンタサ カ ソモ キ ハウェ? (彼は)なんの抵抗もしなかったのか。(S) {E: to resist.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeynonnoitak
- ヤイェイノンノイタㇰ 【自動】[yay-e-inonnoitak 自分・について・祈る] 自分のことを神に祈る。 {E: to pray to the gods for something (concerning oneself).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeypokunu
- ヤイェイポクヌ 【他動】[yay-eypokunu 自分・を…より下位に置く]…よりも下位になる、 …に負ける。 ☆対語 yayeykaunu ヤイェイカウヌ {E: to lose to…; be defeated by….} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeysikorunu
- ヤイェイシコルヌ 【自動(?)】自分を押し売りする(嫌われているのに無理に来て好かれようとする、 頼まれないのに使ってもらおうとして無理に来る等)。 yayeysikorunu kor an ヤイェイシコルヌ コラン (彼は)無理に来ている。(S) {E: to force, press oneself onto others.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayeysoytak
- ヤイェイソイタㇰ 【自動】[yay-e-isoytak 自分・について・話をする] 自分のことを語る、 自叙する(民話の多くは主人公の自叙の形で語られる、 そのように主人公が「自叙する」ことをこの語で表す)。 te wano anakne, suy ipone hekaci yayeysoytak hawe tap tapan テ ワノ アナㇰネ、 スイ イポネ ヘカチ ヤイェイソイタㇰ ハウェ タㇷ゚ タパン いまからは、 また子どものほうの少年が自叙するのです。(W神謡語りの中の卜書きの独話) {E: to talk about oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyukar
- ヤイェユカㇻ 【自動】[yay-e-yúkar 自分・のことを・歌う/ものまねする](神が)自分のことを(神謡として)歌う。 kakkok kamuy yayeyukar kamuyukar カッコㇰ カムイ ヤイェユカㇻ カムユカㇻ カッコウの神が自分のことを歌った神謡。 ☆参考 yúkar ユカㇻ は《ユーカラ(を歌う)》、 eyukar エユカㇻ は《…を(言葉の言い方や仕草を)ものまねする》。 yayeyukar ヤイェユカㇻ の原義は《(神が)自分のことを所作しながら歌った》ということだろうという知里真志保の説が正しいだろう。 それがおそらく神謡 kamuyyukar カムイユカㇻ の起源でもあるだろう。 しかし、 現代では神謡を歌う人は所作はつけず、 歌うだけである。 yayeyukar ヤイェユカㇻ という語も「所作しながら」という意味まで含んでとらえられているわけではない。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyyok
- ヤイェイヨㇰ 【自動】[yay-eyyok 自分・を売る] 日やとい仕事をする。 kuani herokikar/yayeyyok okkayo クアニ ヘロキカㇻ/ヤイェイヨㇰ オッカヨ「おれはにしんばのやというり男。」 (S自作の歌) {E: to work as a day labourer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhawesina
- ヤイハウェシナ 【自動】[yay-haw-esina 自分・声・をかくす] 声を殺す、 声を立てないでじっとしている。 tantepota a wa an pe yayhawesina wa an タンテポタ ア ワ アン ペ ヤイハウェシナ ワ アン (彼は)ついここに座っていたのに声も立てないでいたんだね。(S) ☆参考 yayhumesina ヤイフメシナ 音を立てないようにする。 {E: to fall silent; be silent.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayhaypare
- ヤイハイパレ 【他動】[yay-haypa-re 自分・(?)・させる][雅](次の文脈で)自分は連れそうことができない。 a=kor pókayki/a=yayhaytare/a=yayhaypare アコㇿ ポカイキ/アヤイハイタレ/アヤイハイパレ 私が連れそうにはつり合わない、 連れそうことができない。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhaytare
- ヤイハイタレ 【他動】[yay-hayta-re 自分・不足する・させる][雅](彼女は)自分が連れそうにはつり合わない。 a=kor pókayki/a=yayhaytare アコㇿ ポカイキ/アヤイハイタレ [雅]私がつれそうにはつり合わない。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhesere
- ヤイヘセレ §479.ためいき[する](5)ほっとする yayhesere〔jáǐ-he-se-re やイへセレ〕[yay(自分〔をして〕)+hese-re(息ずかしめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayhetukpare
- ヤイヘトゥㇰパレ 【自動】[複](単は yayhetukure ヤイヘトゥクレ)(二つ以上が)自然に生える。 {E: to grow naturally (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yayhetukure
- ヤイヘトゥクレ 【自動】[単](複は yayhetukpare ヤイヘトゥㇰパレ)[yay-hetuku-re 自分・成長する・させる] ①(育てる人がいなくて)一人で育つ。 ②(一つが)自然に生える。 {E: ①to grow up alone. ②to grow naturally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhomsu
- ヤイホㇺス 【自動】[yay-homsu 自分・…が危なかったなと思う(?)] あぶない目に合う。 yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコㇿアン カ エラミㇱカリ 私はあぶない目に合わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to be exposed to danger; have a dangerous experience.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhomsu
- ヤイホㇺス 【yay-homsu】 危機一髪(で助かった). (出典:萱野、方言:沙流)
- yayhonokka
- ヤイホノッカ 【自動】勉強する。 ☆参考 サダモさんは言うがワテケさんは言わない、 沙流川すじの他の人からも聞かない。 {E: to study.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayhoraraysere
- ヤイホラライセレ 【自動】[yay-horarayse-re 自分・すべる・させる]尻すべりをする、 尻をついてスーッとすべる。 ☞horarayse ホラライセ {E: to slide on one's buttocks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhumesina
- ヤイフメシナ 【自動】[yay-hum-esina 自分・音・をかくす]音を出さないようにする(悪い人が来たかもしれないとき等)。 ☆参考 yayhawesina ヤイハウェシナ 声を出さないようにする。 {E: so as not to make a sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayhuymampa
- ヤイフイマンパ 【yay-huymampa】 後ろめたい,気がひける. エネポ エアシㇼ イペマラㇷ゚ト イクマラㇷ゚ト アン ヒ ア・エラムㇱカリ ヒクス ネㇷ゚カ ソモ ア・コㇿ ノ エク・アン ワ オラ ヤイフイマンパ・アン コㇿカ エネ ネ ヒ カ イサㇺ ルウェ ネ=これほどに食の宴飲の宴あることを知らずに,何も持たずに私は来て後ろめたい思いを私はしたけれども,どのようにすることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayikinneno
- ヤイキンネノ 【副】[yay-ikir-ne-no 自分・集まり・である・(副詞形成)] 一つだけ離れて。 yayikinneno an ヤイキンネノ アン 一軒家だ、 離れてポツンと一軒たっている(一軒でも一つのコタンというような状態を言う)。(S) yayikinneno an kotan ta e=an wa e=mismu nankor ヤイキンネノ アン コタン タ エアン マ エミㇱム ナンコㇿ あなたはへんぴな村にいて淋しいでしょう。(S) ☞yayekotanne ヤイェコタンネ (出典:田村、方言:沙流)
- yayikireno
- ヤイキレノ 【副】[yay-ikir-e-no 自分・集団・(他動詞形成) …にする・(副詞形成)](家が)一軒だけで、 離れた一軒家になって。 [発音] yi イ の部分を高く発音する。 ☞yayikinneno ヤイキンネノ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayikireno
- ヤイキレノ 【yay-iki-re-no】 孤独を好む,ひとりで離れている,村からやや離れた所にひとりで暮らしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayipere
- ヤイペレ 【yay-ipe-re】 自分が食べるだけの働きをする. ニㇱパ ネ パ ㇷ゚ ネ クス オモンコッテ パ ワ ネㇷ゚キレ パ カ ソモ キ. ポロ コㇿ オラノ トランネ ワ ヤイペレ ポカ エアイカㇷ゚ オアシ=物持ちの人たちなので(子供を)大事にして仕事もさせない,大きくなったら骨惜しみ者になって自分で食うだけの働きもできない者になるであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayiporosak
- ヤイポロサㇰ 【自動】[yay-iporo-sak 自分・…の顔色・を欠く]きまりが悪い。 ukuran téta rewsi wa yaykaokuyma híne yayiporosak ウクラン テタ レウシ ワ ヤイカオクイマ ヒネ ヤイポロサㇰ (彼は)ゆうべここに泊まって寝小便をしたのできまり悪がっている。(S) ☆参考 yayiporsak ヤイポㇿサㇰ の聞き違いか? ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayiramure
- ヤイラムレ 【自動】[yay-i-ramu-re 自分(に)・ものごとを・考える・させる] ①正直である。 yayiramure kur ヤイラムレ クㇽ 正直者。(W) ②身寄りなく一人ぼっちでおとなしくしている、 遠慮深い。(S) yayiramure okkayo/menoko ヤイラムレ オッカヨ/メノコ 身寄りがなく一人ぼっちで何もなまいきなことも言わずおとなしくしている人。(S) ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 ☆参考 ①ワテケさんの場合は「正直」の訳語として出た。(W) ②サダモさんは yayannuyere ヤヤンヌイェレ と同じだと言う。(S) 金田一・久保寺・バチラーには yayramure ヤイラムレ と書かれ、 それぞれ違った記述がある。 {E: ①to be honest. ②to live quietly alone without relatives.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayirayke
- ヤイライケ 【自動】感謝する、 お礼を言う。 ☆発音 yayrayke ヤイライケ《自殺する》とは発音が違う。 yayi ヤイ は二音節で、 yi イ の部分を高く発音する。 しかし人称接頭辞やその他の接頭辞がついてアクセント核が前の音節の移ると(つまり、 ya ヤ の部分が高くなると)、 早く言うときにはしばしば i が落ちて、 ku=yayrayke クヤイライケ のように、 《自殺する》と同じ発音になる。 {E: to express one's thanks, gratitude.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayiraykeipe
- ヤイライケイペ 【名】[yayirayke-ipe 感謝する・品物] お礼の品。 hokure, nep ka ikor ne ciki emus ne ciki, yayiraykeipe a=sanke kusu ne na ne na ホクレ、 ネㇷ゚ カ イコン ネ チキ エムㇱ ネ チキ、 ヤイライケイペ アサンケ クス ネ ナ ネ ナ さあ早く、 何か宝刀でも刀剣でもお礼の品物をお出ししますから、 さあさあどうぞ。(W民話) ☆参考 ipe イペ は独立の名詞としては食事、 食べもの、 魚、 実、 中味など。 ☞ipe イペ {E: a gift, item of thanks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayiraykeitak
- ヤイライケイタㇰ 【名】お礼の言葉。 {E: words of thanks, gratitude.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayirwakikor
- ヤイㇼワキコㇿ 【自動】[yay-irwaki-kor 自分・兄弟[所]・持つ] 男の子が一人だけである、 男の兄弟がいない。 yayirwakikor sineturesnu ヤイㇼワキコㇿ シネトゥレㇱヌ [雅](「普通の言葉でも言う、 いい言葉。」) (本人は男で)男兄弟がなく妹が一人ある。(S) sonno yayirwakikor utari ka isam wa k=érampokiwen ソンノ ヤイㇼワキコㇿ ウタリ カ イサㇺ ワ ケランポキウェン 本当に男の子たった一人で親戚もなくて私はかわいそうに思っている。(S) ☆発音 ヤイㇽワキコㇿ。 yi イ の部分を高く発音する。 {E: to be an only boy, without brothers.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayirwakikor
- ヤイㇼワキコㇿ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(11)yay-irwaki-kor〔ja-ír-wa-ki-kor ヤいㇼワキコㇿ〕⦅ホロべツ、サル⦆男の兄弟は自分だけで他にはない。[yay(自分を)+irwaki(その兄弟に)+kor(もつ)]。〜sine-tures-ne「男の兄弟は自分だけで妹一人ある」⦅ホロべツ:ユ研Ⅱ, p.733⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayitankioriyo
- ヤイタンキオリヨ 【自動】[yay-itanki-or-i-o 自分・おわん・の中・ものを・そこに入れる]食べ物を自分で自分のおわんに入れる。 ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 {E: to put food in one's own bowl.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayitupare
- ヤイトゥパレ 【自動】気をつける。 ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 {E: to be careful.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayitupareno
- ヤイトゥパレノ 【副】[yayitupare-no 気をつける・(副詞形成)]気をつけて、 注意して。 wakka san kor an na yayitupareno ek ワッカ サン コラン ナ ヤイトゥパレノ エㇰ 水が流れているから気をつけて来なさい。(S) yayitupareno arpa ヤイトゥパレノ アㇻパ 気をつけて行きなさい。 ☆参考 「あぶない所を通るから等、 特別なときに言う。 出かけようとする人や帰って行こうとする人によく言う yayeyamno arpa ヤイェヤㇺノ アㇻパ は、 ただ『気をつけて行きなさい』『お大事に』と言うだけ」(つまり、 挨拶のような軽い言葉)。(S) ☆参考 同じ日高・胆振地方でも、 地域によりまた人によって、 出かけようとする人や帰って行こうとする人に「気をつけて行きなさい」「お大事に」というような、 いわば挨拶のように、 yayitupareno arpa ヤイトゥパレノ アㇻパ[単]/yayitupareno paye yan ヤイトゥパレノ パイェ ヤン[複]と言う人もいる。 ☞yayitupare ヤイトゥパレ {E: carefully; cautiously.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayiyaykuste
- ヤイヤイクㇱテ 【自動】疲れきる、 息もできないほどすっかり疲れる。 ehutturasi ku=hemesu a ku=hemesu a ayne earkinne ku=yayyaykuste エフットゥラシ クヘメス ア クヘメス ア アイネ エアㇻキンネ クヤイヤイクㇱテ 私は急な坂道をのぼってのぼってすっかりくたびれた(ku=yayiyaykuste クヤイヤイクㇱテ が、 アクセントの関係で yi イ の部分が弱まり、 i が落ちた)。(S) ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 しかし、 接頭辞がついてアクセント核が前に移ると(つまり、 語頭の ya ヤ の部分が高くなると) i が落ちることも多い。 {E: to be tired; exhausted.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayiyuninka
- ヤイユニンカ 【自動】[yay-iyuninka 自分・を痛くする](自分で打ったりぶつかったりして)痛くする、 けがをする。 easiriː ka yayiyuninka, ponehe ka kay yak a=ye エアシリー カ ヤイユニンカ、 ポネヘ カ カイ ヤカイェ まあほんとにひどいけがをして、 骨も折れたそうだ。(S) ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 {E: to hurt, injure oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykacipi(-an)
- ヤイカチピ §466.そせいする(蘇生する)(2)yaykacipi(-an)〔yáǐ-ka-či-pi やイカチピ〕[yay(自分の)+kat(常態を)+sipi(戻す)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykacipi(-an)
- ヤイカチピ §669.病気が治る(2)病気が治る yaykacipi(-an)〔jáǐ-ka-či-pi やイカチピ〕[<yay(自分の)+kat(状態を)+sipi(戻す)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykahuye
- ヤイカフイェ 【yay-kahuye】 闘病する. ク・ポンポホ ポロピロ ワ ヤイカフイェ コㇿ アン ワ ク・エラムシッネ ア コㇿカ タネ トゥサ ヒ エパ ワ ク・ラムホラライセ=私の小さいほうの息子が大怪我をして療養していて私の思いが乱れていたが,治癒する所へたどり着き,私の心配は解消した. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykakewe
- ヤイカケウェ 【yay-ka-ke-we】 自分をかばう,自分に降りかかりそうな危難を自らの力で防ぐ. ▷ヤイ=自分自身 カ=上 ケウェ=追い払う,防ぐ(補遺編)▷ヤイ=自分自身 カ=上 ケウェ=追い払 う,防ぐ (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykakik
- ヤイカキㇰ 【yay-ka-kik】 自分の体をはらい清める:化け物を見た時などに自分の体をはらい清める. ウェンタラㇷ゚ オㇿ タ ネㇷ゚カ ア・イ・コタララ ワ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・タカㇻ ネ ウェンタラㇷ゚ アナㇰネ パヨカカムイ パヨカ ヒ ネ クス ヤイカキㇰ・アン ペ ネ ナ=夢の中で何か伸ばされて受け取った夢を見ると,その夢は流行病の神が歩いているのだから自分自身で体をはらい清めるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykakuste
- ヤイカクㇱテ 【他動】[yay-ka-kus-te 自分・の上・を通る](直訳すると)…を自分の上を通す。 (次の表現で) kapar toypo/a=yaykakuste/án=an awa カパッ トイポ/アヤイカクㇱテ/アナン アワ [雅]私は土けむりをかぶって身をかくしていたところ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykamesu
- ヤイカメス 【自動】[yay-ka-mesu 自分・の上・をはぎとる] 自分の身を守る。 ☞ka(si) mesu カ(シ) メス {E: to protect oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykanihose
- ヤイカニホセ 【yay-ka ni hose】 自分で自分の上に木を倒す:墓穴を掘る. ヤイカニホセ エカㇷ゚ネ=墓穴を掘るようなものだ.ホッノ イヨハイ コオアナポ ヤイカニホセ エカㇷ゚ネ サカヨカㇻ ルスイ シリ=いやーあきれたよ,がらにもなく自分の上へ木を伐り倒すと同じようにけんかの種を作りたい様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaokoymatasum(-i)
- ヤイカオコイマタスㇺ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](8)夜尿症 yayka-okoyma-tasum(-i)〔jáǐ-ka-o-koǐ-ma-ta-súm やイカオコイマ・タすㇺ〕[yay(自分)+ka(の上)+okoyma(小便する)+tasum(病)]⦅アイヌ医事談⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykaokuyma
- ヤイカオクイマ 【yay-ka-okuyma】 寝小便(する),夜尿症. アペウナ・アン ヒ タ アナㇰネ シネンネ ア・ウナ ㇷ゚ ネ. トゥン ア・ネ ワ アペウナ・アン コㇿ シネン エトイ シネン ヤイカオクイマ ㇷ゚ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン=火を埋める時にはひとりで埋めるものだ.ふたりで火を埋めるとひとりははげ頭になりひとりは寝小便たれになるものなので聞いておきなさい.イテキ. エイタサ イクレ ヤン イヨㇱキ ルイ コㇿ ヤイカオクイマ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ ナ=だめですよ,あまり飲ませたら.酔いすぎると寝小便するものだそうだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaokuyma
- ヤイカオクイマ 【自動】[yay-ka-okuyma 自分・の上・小便する] 寝小便する。 ☆参考 座っていてオシッコをもらすのは áokuyma アオクイマ。 {E: to wet the bed.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykaoma
- ヤイカオマ §667.病気あがりの;病みあがりのyaykaoma〔jáǐ-ka-o-ma やイカオマ〕[yay(自分)+ka(の上)+oma(にある)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykaomare
- ヤイカオマレ 【yay-ka-omare】 白状する.▷ヤイ=自分 カ=上 オマレ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaonihose
- ヤイカオニホセ 【自動】[yay-ka-o-ni-hose 自分・の上・に・木・を倒す] 自分のした悪事のために自分が損をする。 yaykaonihose hawe ne wa ヤイカオニホセ ハウェ ネ ワ 自分で自分の首を切るようなものだ。(S) ☆参考 立ち木を伐って、 向こうへ倒れると思ったのが自分の方へ倒れて、 自分が下敷きになることへのたとえ。(S) {E: to suffer a loss due to one's wrong doings.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykaoniwen
- ヤイカオニウェン 【yay-ka-oniwen】 逆にたんかをきる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaopiwki
- ヤイカオピウキ 【yay-ka-opiwki】 自分で自分を助ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaoray
- ヤイカオライ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](4)[てんかん、ひきつけで]気を失う yaykaoray〔jáǐ-ka-o-raǐ やイカオライ〕[yay(自分)+ka(の上)+o(に)+ray(死ぬ)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykaosoma
- ヤイカオソマ §470.だいべん(大便)(18)寝ぐそたれる yayka-osoma〔jáǐ-ka-o-so-ma やイカオソマ〕[yay(自分)+ka(の上)+osoma(大便する)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykaosoma
- ヤイカオソマ 【yay-ka-osoma】 寝糞たれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaota
- ヤイカオタ 【他動】[yay-ka-ota 自分・上・に…をこぼす(「まかす」)] …を自分の上にこぼす。 {E: to spill…on oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykar
- ヤイカㇻ 【自動】[yay-kar 自分・をつくる] ①自分をつくる、 変身する。 pirkano yaykar ピㇼカノ ヤイカㇻ きれいに身づくろいする。 ne yaykar ネ ヤイカㇻ …に変身する、 …に化ける。 kotankonnispa ne yaykar コタンコンニㇱパ ネ ヤイカㇻ 彼は村長に化けた。(W民話) ② ☞etoko yaykar エトコ ヤイカㇻ {E: ①to transform; change. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykaramu
- ヤイカラム 【yay-ka-ramu】 我が身を案ずる,自分の上へ災いがかかることを恐れる,不運続きの者に手を貸して巻き添えになることを恐れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykarkar
- ヤイカㇻカㇻ 【自動】[yay-karkar 自分・…をきれいに整える] きちんと身なりを整える、 いずまいを正す。 ☆参考 テープでは yayakarkar ヤヤカㇻカㇻ と発音しているが、 そのときの舌のもつれによる言いそこないらしい。 千歳の白沢ナベさんによればそれはまちがいで、 yaykarkar ヤイカㇻカㇻ が正しい。 {E: to correct one's posture, appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykarkarsere
- ヤイカㇻカㇻセレ 【yay-karkarse-re】 (苦しみもがいて)のたうつ. イユニン クス ヤイカㇻカㇻセレ=痛いためにのたうちまわる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykaspaotte
- ヤイカㇱパオッテ 【自動】[yay-kaspaotte 自分・に言いつける]自分に言い聞かせる。 pirkano/yaykaspaotte no/iteki i=oskur no/an sekor ピㇼカノ/ヤイカㇱパオッテ ノ/イテキ イオㇱクㇽ ノ/アン セコㇿ [雅]よくよく自分に言い聞かせて私を恋しがって泣いたりせずに暮らしなさいと。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykata
- ヤイカタ 【副】[yay-ka-ta 自分・の上・に] 自分で、 自分が、 ひとりでに。 yaykata apkas ヤイカタ アㇷ゚カㇱ (運んでもらわずに)自分で歩く。 yaykata ka ku ヤイカタ カ ク (人にも飲ませ)自分も飲んだ。 yaykata yaykata ヤイカタ ヤイカタ 自分自分で、 めいめい勝手に。 yaykata wen pe ora eani patek e=wen yak ye ヤイカタ ウェン ペ オラ エアニ パテㇰ エウェン ヤㇰ イェ (彼は)自分が悪いのにあなただけが悪いと言う。(S) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ 私自身は何もしなくても食べていけるけれど。(S) eytasa ci wa yaykata rapapse wa péne. エイタサ チ ワ ヤイカタ ラパㇷ゚セ ワ ペネ (果物が)あまり熟しすぎて(落とさないのに)ひとりでに落ちてつぶれた。(S) {E: alone; by oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykata
- ヤイカタ 【yay-ka-ta】 自分で,ひとりでに. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykatante
- ヤイカタンテ 【自動】[yay-kat-an-te 自分・ありよう・ある・させる](?) (病人が)体のために少し運動する。 ku=yaykatante kus soy péka k=apkas クヤイカタンテ クㇱ ソイ ペカ カㇷ゚カㇱ 私は運動のために外を歩く。 nen póka yaykatante wa asir réra seru ネン ポカ ヤイカタンテ ワ アシン レラ セル 少し運動に出なさい、 そして新鮮な空気を吸いなさい。(S) {E: (for a sick person) to exercise lightly for one's health.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykatanu
- ヤイカタヌ 【自動】[yay-kat-anu 自分・ありよう・を置く](?) ①行儀よくする。 pirkano yaykatanu wa oka yan ピㇼカノ ヤイカタヌ ワ オカ ヤン お行儀よくしていなさい。(S) ②(次の表現で) ciyekosomo/yaykatanu/i=ekarkar チイェコソモ/ヤイカタヌ/イイェカㇻカㇻ [雅]まるで無礼なことを私に言う。(Sユーカラ) ☆参考 oripak オリパㇰ は相手に畏敬の念を示しへりくだって慎んでいること、 yaykatanu ヤイカタヌ は礼儀正しくすることを言うらしいがくわしい用法は未詳。 ☆参考 雅語では koyaykatanu コヤイカタヌ とも言う。 {E: to be well-mannered.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykatanu
- ヤイカタヌ 【yay-katanu】 遠慮する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykatcipi
- ヤイカッチピ 【yay-kat-sipi】 蘇生する,生き返る.どん底の生活にまで落ちたが元のようによい生活をするようになったという場合にも使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykatekar
- ヤイカテカㇻ 【yay-kat-ekar】 片思い. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykatekar
- ヤイカテカㇻ 【自動/名】①[自動]人を恋しがる、 恋をする。 ②[自動]恋歌を歌う。 ③【名】恋歌。 (出典:田村、方言:沙流)
- yaykatuwen
- ヤイカトゥウェン 【yay-katu-wen】 体裁が悪い,きまりが悪い,照れくさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykeske(-an)
- ヤイケㇱケ §389.しぬ(死ぬ)(48)自殺する yaykeske(-an)〔jáǐ-keš-ke やイケㇱケ〕[yay(自分を)+keske(しいたげる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykeste
- ヤイケㇱテ 【yay-keste】 流れ歩く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykestep
- ヤイケㇱテㇷ゚ 【yay-keste-p】 流れ者. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykewehomsu
- ヤイケウェホㇺス 【自動】[yay-kewehomsu 自分・…に危なかったことの見舞いを言う] あぶないところだった(と自分で思う)(うまく逃げたからよかったようなものの、 もしそばまで行っていたらどうなっていたかわからない等)。 ☞kewe homsu ケウェ ホㇺス {E: to be dangerous.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykewkor
- ヤイケウコㇿ 【自動】[yay-kew-kor 自分・体/骨格・を持つ] 苦しい/つらい/恐ろしい目に会った(ことを思い出す/ことが忘れられない)。 {E: (to recall, be unable to forget) some hardship or fearful experience.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykewkor
- ヤイケウコㇿ 【yay-kew-kor】 恐ろしい目にあった,死ぬ思いをした,危機一髪のところで助かった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykeworociwe (-an)
- ヤイケウォロチウェ §389.しぬ(死ぬ)(49)自殺する yaykeworociwe (-an)〔yáǐ-ke-wo-ro-či-we やイケウォロチウェ〕[yay(自分の)+kew(体を)+or(中)+o(に)+ciwe(落す)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykewtum eohunara
- ヤイケウトゥㇺ エオフナラ 【自動】[yay-kewtum e-o-hunara 自分・心・で・そこに・…をさがす][雅]自分の心で考えいろいろなことを心のすみずみまでさがす。 pirkanopo/e=yaykewtum ka/eohunara ピㇼカノポ/エヤイケウトゥㇺ カ/エオフナラ [雅]よくよくご自分の心で考えいろいろなことを心のすみずみまでさがし(…考えるのですよ)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykewtumu-ositciwre
- ヤイケウトゥムオシッチウレ 【自動】[yay-kewtumu ositciwre 自分・の心[所]・を落ち着かせる]心を決める、 決心する。 ☆参考 他動詞は eyaykewtumu-ositciwre エヤイケウトゥムオシッチウレ {E: to decide; make up one's mind.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykewtumu-sineatkire
- ヤイケウトゥムシネアッキレ 【自動】[yay-kewtumu-sineatki-re 自分の・心・決まる・させる]決める、 決断する。 ☆参考 他動詞は eyaykewtumu-sineatkire エヤイケウトゥムシネアッキレ {E: to decide.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykik
- ヤイキㇰ 【自動】[yay-kik 自分・を打つ] 自分を打つ。 cikuni ku=tawki akus emko hetari wa ani ku=yaykik チクニ クタウキ アクㇱ エㇺコ ヘタリ ワ アニ クヤイキㇰ (私が)まきを割ったところ半分飛んで来てそれで私は自分を打った。(S) {E: to strike oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykiki
- ヤイキキ 【自動】[yay-kiki 自分・をかく(掻く)、 ] 自分の体をかく(掻く)。 ☞kiki キキ {E: to scratch oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykiki
- ヤイキキ 【yay-kiki】 掻く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykikkar
- ヤイキッカㇻ 【自動】[yay-kikkar 自分・を防御する]自分の身を守る。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykikkar-cási
- ヤイキッカㇻチャシ 【名】[yay-kikar-cási 自分・を防御する・とりで](直訳すると)防御用のとりで(楯の訳語として出た)。 ☆参考 楯は昔のアイヌ伝統文化にはなかった。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yaykimatekka
- ヤイキマテッカ 【自動】[yay-kimatek-ka 自分・あわてる・(他動詞化)させる] 急ぐ、 あわてる。 {E: to hurry.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykimatekka
- ヤイキマテッカ 【yay-kimatek-ka】 急ぐ,あわてる,自分で自分を急がせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykimuykanomi
- ヤイキムイカノミ 【yay-kimuy-ka-nomi】 自分自身の守り神に願いごとを念じる.▷ヤイ=自身 キムイ=頭 カ=上 ノミ=祭る,拝む.礼拝 *カムイノミ(神に祈る)時に棒酒箸の先へおみきをつけ,左肩,右肩,次に頭へつける,このやり方をヤイキムイカノミという. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykipniwkes
- ヤイキㇷ゚ニウケㇱ 【yay-kip-niwkes】 死ぬのはいやだ.▷ヤイ=自身 キㇷ゚=する ニウケㇱ=できない (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykipniwkes
- ヤイキㇷ゚ニウケㇱ 【自動】[yay-kipniwkes 自分を・命を助ける] 命を惜しく思う、 難を逃れる。 e=yaykipniwkes ciki túnasno kira エヤイキㇷ゚ニウケㇱ チキ トゥナㇱノ キラ いのちが惜しいなら早く逃げなさい。(S) ☆参考 連他動詞 kip niwkes キㇷ゚ ニウケㇱ に yay- ヤイ が接頭して一語になったもの。 ☞kip niwkes キㇷ゚ ニウケㇱ {E: to run away from danger, difficulties; to value one's life.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykirare
- ヤイキラレ 【自動】[yay-kira-re 自分・逃げる・させる] 一目散に逃げる。 ☞kira キラ {E: to run away at full speed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykirare
- ヤイキラレ 【yay-kira-re】 自分で逃げる. イヨㇱキウタㇻ インネワオカ ウパゥレパㇷ゚カオカ イシトマアンクス ヤイキラレアン=酔っぱらった人が大勢いて,口で言い争う者もいたから,恐ろしくなったので,私は逃げて来た.(補遺編) イヨㇱキ ウタㇻ インネ ワ オカ ウパウレパ ㇷ゚ カ オカ イシトマ・アン クス ヤイキラレ・アン=酔っぱらった人が大勢いて,ロで言い争う者もいたから,恐ろしくなったので,私は逃げて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayko-
- ヤイコ 【接頭】[< yay-ko- 自分・に…] ①自分に…。 ②一人で、 自分で。 ③ちょっと…する。 ☆参考 これが接頭してもその動詞のとり得る目的語の数は変わらない。 ☆参考 ko- コ が接頭している語にさらに yay- ヤイ が接頭して yayko- …ヤイコ… の形になっている場合もたくさんある。 ☞yay- ヤイ、 ko- コ (出典:田村、方言:沙流)
- yayko-tuyma siramsuye
- ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ 【自動】[人称変化は他動詞型][yayko-tuyma si-ram-suye 一人で・遠く・自分・心・をゆらす] [雅]ずうっと長い間考えている。 tanto tóri/yayko-tuyma/a=sirámsuye タント トリ/ヤイコトゥイマ/アシラㇺスイェ [雅]私は二日間ずうっと長いこと考え続けていた(「ながあーいこと考えていた」)。(Sユーカラ) ☆参考 日常語で yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ は一語の自動詞で、 不定人称形は yaykosiramsuye=an ヤイコシラㇺスイェアン。 この雅語の用例では後半部の siramsuye シラㇺスイェ の suye スイェ が他動詞なので a= ア が接頭して、 他動詞型の人称形になっているが、 統語上は自動詞の働きをし、 前半部は副詞の働きをしている。 ☆参考 金田一『ユーカラの研究』その他に出てくる aeyaikotuimasiramsuye(つまり a=eyáykotuyma siramsuye アエヤイコトゥイマシラㇺスイェ)のような形は未出。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoampe
- ヤイコアンペ §038.やもめ(12)yaykoampe〔jáǐ-ko-am-pe やイコアンペ〕⦅ホロべツ⦆独身者。[yay(自分)+-ko-(と共に)+an(居る)+pe(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaykoan
- ヤイコアン 【yay-ko-an】 独り者(である). テエタ タン ウㇱケ タ ヤイコアン フチ アン ペ ネ ア コㇿカ タネ チセ コッ パテㇰ アン=ずっと前にこの場所で独り者のおばあさんが住んでいたものであったが,今は家の跡しかない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoankur
- ヤイコアンクㇽ 【yay-ko-an-kur】 男やもめ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoanpe
- ヤイコアンペ 【yay-ko-an-pe】 自炊者. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoasin(-an)
- ヤイコアシン §470.だいべん(大便)(16)寝ぐそたれる;寝床の中で失糞する yayko-asin(-an)〔jáǐ-ko-a-šin やイコアシン〕[yay(自分)+ko(に)+asin(大便に出る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykoatca
- ヤイコアッチヤ 【自動】[yay-ko-atca 自分・に対して・(?)] だらしがない、 無精である(掃除も洗濯もろくろくしない)。 yaykoatca menoko ヤイコアッチャ メノコ だらしがない(掃除も洗濯もろくにしない)女。(W) {E: to be untidy; dirty; slovenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoaykar
- ヤイコアイカㇻ 【yay-ko-ay-kar】 間違って自分に刺さった矢を自分で抜くこと,体に刺さった矢を抜く. ▷ヤイ=自分 コ=それ アイ=矢 カㇻ=抜く,作る *他人が仕掛けた仕掛け弓に掛かった場合に,大急ぎで矢を向こう側へたたいて抜くこと.ためらっていると毒が回って死ぬことになる.(補遺編)▷ヤイ=自分 コ=それ アイ=矢 カㇻ=抜く,作る *他人が仕掛けた仕掛け弓に掛かった場合に,大急ぎで矢を向こう側へたたいて抜くこと.ためらっていると毒が回って死ぬことになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykocaruwen(-an)
- ヤイコチャルウェン §123.うえる(餓える)(8)飢えて痩せている yaykocaruwen(-an)〔jáǐ-ko-ča-ru-wen やイコチャルウェン〕[yay(自分)+ko(に)+caru(その口が)+wen(悪い)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykocipkuta
- ヤイコチㇷ゚クタ 【自動】[yay-ko-cip-kuta 自分・に・舟・をひっくり返して中味をぶちまける] 自分の乗っている舟をひっくり返す。 {E: for the boat one is on to capsize.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoeramewnin
- ヤイコエラメウニン 【自動】[yay-ko-eramewnin 自分・に・気がつかない] うっかりする、 ゆだんする。 yaykoeramewnin=an rápokke ta a=yupíhi soyne híne ヤイコエラメウニナン ラポッケ タ アユピヒ ソイネ ヒネ 私がうっかりしていた間に兄は外へ出て行って。(W民話) {E: to be careless; be off guard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoeramunin
- ヤイコエラムニン 【yay-ko-eramu-nin】 うっかりした,気がつかなかった,ぼんやりしていた. ▷ヤイ=自分 コ=それ エラム=その思い ニン=縮む,しぼむ.(補遺編)▷ヤイ=自分 コ=それ エラム=その思い ニン=縮む,しぼむ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoesuypa(-an)
- ヤイコエスイパ §564.いねむり(居眠)[する](5)居眠する yayko-esuypa(-an)〔jáǐ-ko-e-suǐ-pa やイコエスイパ〕[yay(自分)+ko(と共に)+e(頭を)+suypa(振り振りする)]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykohokuspare
- ヤイコホクㇱパレ 【他動】[yay-ko-hokuspa-re 自分・に向かって・倒れる[複]・させる] (自分の言ったこと)の悪意を自分が受ける。 yaykohokuspare kusu hawean hi ne wa ヤイコホクㇱパレ クス ハウェアニ ネ ワ 「自分がかぶることを言ってるんだ。」 (S) ☆参考 複数形の形であるが単数形として予想される yaykohokuste ヤイコホクㇱテ は未出。 ☆参考 yaykaonihose ヤイカオニホセ 自分がしたことのために自分が被害を受ける。 {E: for one's speaking ill of others to come back on oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykohorokasipi(-an)
- ヤイコホロカシピ §466.そせいする(蘇生する)(7)yayko-horoka-sipi(-an)〔yáǐ-ko-ho-ro-ka-ši-piやイコホロカシピ〕[yay(自分)+ko(にまで)+horoka(逆に)+sipi(戻す)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykohosipi
- ヤイコホシピ 【自動】[yayko-hosipi ちょっと・もどる]ちょっともどる(忘れものを取りになど)。 {E: to return, to retrieve (something left behind).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoisoytak
- ヤイコイソイタㇰ ☞yaykoysoytak ヤイコイソイタㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoitak
- ヤイコイタㇰ ☞yaykoytak ヤイコイタㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoitak
- ヤイコイタㇰ 【yay-ko-itak】 つぶやく,問わず語り(をする),独り言.▷ヤイ=自身 コ=に イタㇰ=言う →自分自身につぶやく シネンネ アン ペ オラウン ヤイコイタㇰ コㇿ アン=ひとりでいるのに,自分自身に何か言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykokatpat
- ヤイコカッパッ 【yay-kokatpat】 私自身反省する,あのように言わなければよかったのにと反省する. ▷ヤイ=自分 コカッパッ=反省する(補遺編)▷ヤイ=自分 コカッパッ=反省する (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykokemnu
- ヤイコケㇺヌ 【他動】[yayko-kemnu 一人で・…をかわいそうに思う][雅]自分の心に…をかわいそう/気の毒だなあと思う(=kemnu ケㇺヌ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- yaykokomo
- ヤイココモ 【他動】[yay-ko-komo 自分・に・…を折り曲げる](用例の文脈では)(子ども)を自分の手もとに離さずに置いておく。 páse kamuy póho ne ruwe ne híne ora wen menoko a=ne híne a=yaykokomo wa án=an ka eaykap パセ カムイ ポホ ネ ルウェ ネ ヒネ オラ ウェン メノコ アネ ヒネ アヤイココモ ワ アナン カ エアイカㇷ゚ (子どもは)尊い神の御子であり、 悪い女の私が手もとに離さず置いておくことはできない。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykomekare
- ヤイコメカレ 【他動】[yay-komekare 自分・に(残した食べ物)を持って行ってあげる](出された食べ物)を食べ残して持って帰る。 ☞komekare コメカレ {E: to take home leftover food.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykomekare
- ヤイコメカレ 【yay-ko-mekare】 食べ残す,自分の為に食べ物を残すこと. *主として煮た食べ物のことをいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykomismu
- ヤイコミㇱム 【自動】[yayko-mismu 一人で・さびしい] 一人ぼっちだ(大人でも子どもでも)。 nen ka tura wa sinot pe ka isam wa yaykomismu ネン カ トゥラ ワ シノッ ペ カ イサㇺ マ ヤイコミㇱム だれも一緒に遊ぶ者がいなくて一人ぼっちでいる。(S) ☞mismu ミㇱム {E: to be alone (adults or children).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykonere
- ヤイコネレ 【yay-konere】 流産する,死産させる,中絶する:自分で胎児を死亡させる.▷ヤイ=自身 コネレ=潰す (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykonisomap
- ヤイコニソマㇷ゚ 【自動】[yayko-nisomap 自分一人で・心配する](?) (人について行ってもらうより)自分一人のほうが安心だ。 {E: to feel secure on one's own (rather than relying on others).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykonupeatte
- ヤイコヌペアッテ 【自動】[yayko-núpe-at-te 一人で・涙・が出る・させる] 一人で涙を流す。 {E: to cry alone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykonuyna
- ヤイコヌイナ 【yay-ko-nuyna】 自分で隠す. タネ アナㇰネ イェㇷ゚ネ ウㇷ゚ソㇿ ア・ヤイコヌイナ パㇰノ ポロ メノコポ ア・ネ=今はもう恥ずかしい懐を自分で隠すほどの大きな娘に私はなった[ユ](自分自身の胸のふくらみを気にする年頃をいう). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykookuiyma(-an)
- ヤイコオクイイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](3)yaykookuiyma(-an)〔jáǐ-ko-o-kuǐ-ma やイコオクイマ〕[yay(自分)+ko(に)+okuyma(小便する)]⦅サル、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykooriknere
- ヤイコオリㇰネレ 【yay-ko-o-rik-ne-re】 一口で飲み干す,一気に飲む,ぐっと飲む. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykopakari
- ヤイコパカリ 【他動】[yay-ko-pakari 自分・に合わせて・…をはかる](布など)を自分の体に合わせて寸法をはかる(着物をつくるとき等)。 {E: to measure out material against one's body (in order to make clothing).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykopapispisatte
- ヤイコパピㇱピサッテ 【自動】[yayko-pa-pispis-atte 一人で・口・(擬音の語根の重複)・を出す] 一人でピシャピシャと口の中で言う、 小声で一人言を言う。 {E: to mutter to oneself; to speak to oneself in a low voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykopinupinu
- ヤイコピヌピヌ 【自動】[yayko-pinu-pinu 一人で・小声でささやく・(重複)] 小声で一人言を言う。 ☆参考 yaykopapispisatte ヤイコパピㇱピサッテ とも言う。 {E: to speak to oneself in a low voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykopinupinu
- ヤイコピヌピヌ 【yay-ko-pinu-pinu】 つぶやく. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoranke
- ヤイコランケ 【yay-ko-ranke】 はらはらと落とす. トゥ ペケンヌペ レ ペケンヌペ ヤイコランケ=ふたつの清い涙,三つの清い涙,はらはら落とし. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoranke
- ヤイコランケ 【他動】[yay-ko-ranke 自分・に・…を落とす] または [yayko-ranke 一人で・…を落とす](次の慣用句の中で)(涙)を流す。 tu pekennupe/re pekennupe/yaykoranke トゥ ペケヌンペ/レ ペケヌンペ/ヤイコランケ[雅] 二しずくも三しずくもの涙を流す=ハラハラとたくさん涙を流す。(KK叙情詩) {E: to drop; (tears).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykore
- ヤイコレ 【他動】[yay-kore 自分・に…を与える](次の文脈で)…をおぼえておく。 a=ye a itak/pirkanopo/e=yaykore na アイェ ア イタㇰ/ピㇼカノポ/エヤイコレ ナ [雅]私の言った言葉をよくよくおぼえておくのですよ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoresu
- ヤイコレス 【他動】[yayko-resu 一人で・…を育てる] …を一人で育てる。 e=kor poyson e=yaykoresu kor e=an yakun エコㇿ ポイソン エヤイコレス コㇿ エアン ヤクン あなたの赤ちゃんをあなたが一人で育てていれば。(W民話) {E: to raise…alone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykorpare
- ヤイコㇿパレ 【他動】[yay-korpare 自分・に与える[複]](直訳すると)(二つ以上のもの)を自分に与える。 (次の決まった言い回しの中で) kewtum yaykorpare ケウトゥㇺ ヤイコㇿパレ …な気持ちを持つ。 hotasnu kewtum koohana ne yakka ku=yaykorpare ホタㇱヌ ケウトゥㇺ コオハナ ヤッカ クヤイコㇿパレ 気がかりな気持ちに自分のようなものでもなった。(W会話) iruska kewtum a=yaykorpare イルㇱカ ケウトゥム アヤイコㇿパレ 私はいやな/腹立たしい/なさけない気持ちになった。(W民話)ほか {E: to give…to oneself; have the feeling of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykorpeki
- ヤイコㇿペキ 【自動】[yay-kor-pe-ki 自分・が持つ・もの/こと・をする] 自分のことをする。 {E: to do one's own thing.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruska
- ヤイコルㇱカ 【他動】[yayko-ruska 一人で・…を腹立たしく思う][雅]自分の心に…を腹立たしく思う。 ci-yaykokemnu/ci-yaykoruska/apiskatu apiska/a=ekárkar kusu チヤイコケムヌ/チヤイコルㇱカ/アピシカトゥ アピシカ/アエカㇻカㇻクス (私はその子の素性を見ると)かわいそうにも思い腹立たしくも思ったので。 (W神謡K) {E: to do one's own thing.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruye
- ヤイコルイェ 【他動】[yay-ko-ruye 自分・に・…をなでる] …をだきしめて愛撫する/かわいがってなでる。 reyereye=an híne a=onáha sama ta arpa=an akusu orowano i=yaykoruye, otusuykonna oresuykonna i=yaykoruye レイェレイェアン ヒネ アオナハ サマ タ アㇻパアン アクス オロワノ イヤイコルイェ、 オトゥスイコンナ オレスイコンナ イヤイコルイェ 私がはって父のそばに行くと父は私をだきしめてなで、 何回も何回もなでてくれた。(W民話) {E: to caress, stroke, pet…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruyruypa
- ヤイコルイルイパ 【他動】[yay-ko-royruypa 自分・に・…を何回もなでる(ruye ルイェ の複数形の重複形)] …をだきしめて何回も何回も愛撫する/かわいがってなでなでする。 {E: to caress…repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosanke
- ヤイコサンケ 【他動】[yay-ko-sanke 自分・に/から・…を出す][雅] …を産む。 pirka ponpe a=yaykosanke ピㇼカ ポンペ アヤイコサンケ (私は)かわいい赤ん坊を産み落とした。(W神謡語り) ☆参考 日常会話でも言うが、 雅語的ないし美文調の表現。 出産することを最も普通には kor コㇿ《持つ》と言い、 また特に「分娩する」ことを言うには enuwap エヌワㇷ゚ がよく使われる。 {E: to give birth to, …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosanke
- ヤイコサンケ 【yay-ko-san-ke】 産む. フン エチ・ウコトㇺ ルウェ. トゥナㇱノ ピㇼカ ポンペ エチ・ヤイコサンケ ヒ ク・ヌカㇻ ワ ク・エヤイコプンテㇰ ルスイ ナ アニ=まあお前たちの似合うことよ.早くかわいい赤ちゃんをふたりの間で産んだのを私は見て喜びたいからね. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosankep
- ヤイコサンケㇷ゚ 【yay-ko-san-ke-p】 自分の子供. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosawsi
- ヤイコサウシ 【自動】[yay-ko-sa-usi 自分・に/の・前・…を…につける](?) 陰部を出す。 ekasi yaykosawsi wa an エカシ ヤイコサウシ ワ アン 「おじいさんのきんたま出ている。」 (S) ☆参考 年寄りについて言う。 何もわからないので褌(ふんどし)がはずれたりおばあさんの座り方が悪かったりして出ていることを言う。(S) {E: to expose one's private parts.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosaye
- ヤイコサイェ 【自動】[yay-ko-saye 自分・に・…を巻く][雅]帯/ベルトを自分の体に巻く。 uwokkane kut/earsayneno/a=yaykosaye ウウォッカネ クッ/エアㇻサイネノ/アヤイコサイェ [雅]私は金鎖(かなぐさり)のベルトを一回巻きにきちんと巻いた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosikannatki
- ヤイコシカンナッキ 【yay-ko-sikannatki】 まごまごする:どうしてよいかわからず,まごつく様子. チロンヌㇷ゚ ケセアンパ コㇿ ネㇷ゚ ネ クス ネ ヤ セタ ヤイコシカンナッキ ワ ホユプ エアイカㇷ゚. チロンヌㇷ゚ オㇷ゚ケ コㇿ セタ ネノ イキ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ=犬が狐を追いかけると,どうしてなのか犬がどうすればいいのかわからず走ることができなくなる.狐が屁をたれると犬がそうするものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosiramsuye
- ヤイコシラㇺスイェ 【yay-ko-si-ram-suye】 考える,思いめぐらす.▷ヤイ=自身 コ=それ イㇱ=自ら ラㇺ=思いスイェ=ふる (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosiramsuye
- ヤイコシラㇺスイェ 【自動】考える。 ☆参考 本来は、 単数形は簡単なことをちょっと考えること、 複数形はいろいろと頭をめぐらしてよく考えることらしい。 しかし沙流川下流のワテケさん、 サダモさんは、 日常語ではいつも複数形(次項)を使い、 単数形は自分からは使わなかった。 ☆参考 雅語には yaykotuyma siramsuye ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ がある。 ☆参考 他動詞は eyaykosiramsuye エヤイコシラㇺスイェ。 {E: to think, consider.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosiramsuypa
- ヤイコシラㇺスイパ 【自動】[yayko-si-ram-suypa 一人で・自分・心・をゆらす[複]] 考える。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんは、 日常語では常にこの形を用いた。 中流の人の中には、 yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ の形を普通に使う人もいる。 ☆参考 他動詞は eyaykosiramsuypa エヤイコシラㇺスイパ ☆参考 一生懸命に考えたりじっくり考え込んだりすることを言う。 yaynu ヤイヌ、 ramuan ラムアン は《思う》sanniyo サンニヨ は先のことをこうすればこうなるそれからああすればどうなるというふうに計算するようなふうに考えることや、 心づもりしていることを言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosiramsuypa
- ヤイコシラㇺスイパ 【yay-ko-si-ram-suypa】 考える,思いめぐらす〔複〕.▷ヤイ=自身 コ=それ シ=自ら ラㇺ=思い スイパ=ふる ク・エヤイコシラㇺスイパ=私は考えをめぐらす.エネ ヤイコシラㇺスイパ=私のことを考える. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosnekur punpa
- ヤイコㇱネクㇽ プンパ 【他動】[yay-kosne-kur punpa 自分・軽く・(< 影/姿)・…を持ち上げる][雅]…を(軽々と)持ち上げる。 hopuni réra/maw sirkasi/a=i=yáykosnekur/punpa kane ホプニ レラ/マウ シㇼカシ/アイヤイコㇱネクㇽ/プンパ カネ [雅]吹き上げた風、 空気の上に私は軽々とのせられて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosohosipi
- ヤイコソホシピ 【yay-ko-so-hosipi】 後添いを貰う. アチャポ アシリキンネ ヤイコソホシピ ヤㇰ ク・イヌ ク・エヤイコプンテㇰ=おじさんが新しく後添いを貰ったと聞き,私は喜んでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosos
- ヤイコソㇱ 【yay-ko-sos】 妊娠で腹が大きくなる. エ・ヤイコソㇱ シリ ヘンパラ エ・ホタㇱヌッピヒ ネ ルウェ アン=あなた自身の体が重そうだが,いつ臨月になる様子なの. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosotkikarkar
- ヤイコソッキカㇻカㇻ 【自動】[yay-ko-sotki-karkar 自分・に・寝床・を整える] 寝るしたくをする(悪口)。 tane suy yaykosotkikarkar kor an タネ スイ ヤイコソッキカㇻカㇻ コラン また(彼は)もはや寝るしたくをしている。(S) {E: to prepare to go to sleep (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotaci
- ヤイコタチ 【他動】[yay-kotaci 自分・に…をぬりつける] 自分に…をぬりたくる。 nep wa an pe yaykotaci ruwe ne wa kamiasi néno katuhu an ネㇷ゚ ワ アン ペ ヤイコタチ ルウェ ネ ワ カミアシ ネノ カトゥフ アン (その娘は)何かへんなものを体にぬりたくってばけもののようなへんな姿をしていた。(NK民話) ☞kotaci コタチ {E: to smear, lavish oneself with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotanesikarun
- ヤイコタネシカルン 【自動】[yay-kotan-esikarun 自分・村・を懐かしく思い出す] 故郷を思い出す、 故郷を懐かしむ。 ☆対語 yaykotanoyra ヤイコタノイラ {E: to long for one's home town.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotanoyra
- ヤイコタノイラ 【自動】[yay-kotan-oyra 自分・村・を忘れる] 故郷を離れていて忘れている、 自分の村を忘れて帰って来ない。 ☆対語 yaykotanesikarun ヤイコタネシカルン {E: to be away from and forget one's home town.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotapo
- ヤイコタポ §021.子(21)yaykota-po〔jáǐ-ko-ta-po やイコタポ〕⦅ホロベツ⦆実子。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaykotcakar
- ヤイコッチャカㇻ 【yay-kotca-kar】 自分の前を作る:暖かくなるように自分の前の火の面倒をすること. テエタ アペオイ オㇿ タ アペ ア・アリ ヒ タ ヤイコッチャカㇻ ワ シネンネ ポㇷ゚ケ ノ アペクㇽ ヒ ア・イェ ㇷ゚ ネ ア ワ=ずうっと昔に炉の中で火を燃やしていた時,自分で自分の前を作って(火の面倒をして)ひとりで暖かくあたることを言ったものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykotcakar
- ヤイコッチャカㇻ 【自動】[yay-kotca-kar 自分・の前・をつくる/する] もの惜しみする(「しんぼうする」)。 pirka amip poronno kor pe ora yaykotcakar wa wen amip patek mi ピㇼカ アミㇷ゚ ポロンノ コㇿ ペ オラ ヤイコッチャカㇻ ワ ウェン アミㇷ゚ パテㇰ ミ (あの人は)いい着物がたくさんあるのにそのまましまっておいて粗末な着物ばかり着る。 {E: to put up with.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotomka
- ヤイコトㇺカ 【他動】[yay-kotom-ka 自分・にふさわしい・(他動詞化)と思う][雅]…を自分の結婚相手としてふさわしいと思う、 …と結婚したい。 Kotan-sitcire/Mosir-sitcire/…/Kamuy ne an kur/ne yak easir/a=yaykotomka コタンシッチレ/モシㇼシッチレ/…/カムイ ネ アン クㇽ/ネ ヤㇰ エアシㇼ/アヤイコトㇺカ [雅]「村焼き国焼き(中略)神になる人」とでなければ私は結婚しません。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotomkap
- ヤイコトㇺカㇷ゚ 【yay-kotomka-p】 自分に似合うもの.▷ヤイ=自身 コトㇺカ=似合う ㇷ゚=者 カムイ モシㇼ タ ア・ヤイコトㇺカㇷ゚ ア・フナラ ヤッカ イサㇺ=神の国で自分に似合いの者を(私は)探したがいなかった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykotosoma(-an)
- ヤイコトソマ §470.だいべん(大便)(17)寝ぐそたれる;寝床の中で失糞する yaykotosoma(-an)〔jáǐ-ko-o-so-ma やイコオソマ〕[yay(自分)+ko(に)+osoma(大便する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykotuyasi
- ヤイコトゥヤシ 【他動】[yay-kotuyasi 自分・…で安心する](そのこと)で自分は安心だ。 {E: to have peace of mind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotuyma
- ヤイコトゥイマ 【yay-ko-tuyma】 自分の過去. ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ=自分の過去をふりかえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykouwepeker
- ヤイコウウェペケㇾ 【自動】[yay-ko-uwepeker 自分・に・物語を語る] 困っていろいろと考える。 {E: to think over one's troubles.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoyantone
- ヤイコヤントネ 【自動】[yayko-yantone 一人で・滞在している] 一人暮らしをしている。 {E: to live alone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoykor
- ヤイコイコㇿ §062 マグロ (4) yaykoykor (yáy-koy-kor)「やイコイコㇿ」 ⦅長万部⦆巨大なマグロ (出典:知里動物編、方言:)
- yaykoyomare
- ヤイコヨマレ 【yay-ko-omare】 手酌:自分自身の杯に酒を入れる.▷ヤイ=自身 コ=それ=酒 オマレ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykoysoytak
- ヤイコイソイタㇰ 【自動】[yay-ko-isoytak 自分・に/と共に・話をする] (=yaykoisoytak ヤイコイソイタㇰ)一人で話をする。 {E: to speak to oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoytak
- ヤイコイタㇰ 【自動】[yay-ko-itak 自分・に/と共に・しゃべる] (=yaykoitak ヤイコイタㇰ)一人でしゃべる、 ひとりごとを言う。 {E: to speak to oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoyupu
- ヤイコユプ 【他動】[yay-ko-yupu 自分・に・…をきつく締める](ひも)を自分にギュッと締める。 káne pon kasa/kasa rantupep/a=yaykoyupu カネ ポン カサ/カサ ラントゥペㇷ゚/アヤイコユプ [雅]私は金(かね)の小さな笠のたれひもをギュッと締めた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykurkata
- ヤイクㇽカタ 【副】[yay-kur-ka-ta 自分・(< 影/姿)・の上・で] 自分で、 (自分のことをするのに)人にさせないで、 自分で自分のことを。 yaykurkata ye hike makanak ne wa mosma kur sikotcanere ヤイクㇽカタ イェ ヒケ マカナㇰ ネ ワ モㇱマ クㇽ シコッチャネレ 自分で言えばいいのに他の人に言ってもらう。(S) yaykurkata ci=nuye rusuy ヤイクㇽカタ チヌイェ ルスイ 私たちは人に頼まず私たち自身で書きたい。(W) ☆参考 yaykata ヤイカタ とも言う。 yaykata ヤイカタ のほうが意味が広く、 いろいろな状況で使われる。 {E: by oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykurkata
- ヤイクㇽカタ 【yay-kur-ka-ta】 自分で,自分自身で. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykurnuyna
- ヤイクㇽヌイナ 【yay-kur-nuyna】 身を隠す,体を隠す.▷ヤイ=自身 クㇽ=陰 ヌイナ=隠す (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykursapte
- ヤイクㇽサㇷ゚テ 【yay-kur-sapte】 自分の姿を見せる. ウェンペ ウシ タ ピㇼカㇷ゚ オㇿ タ ヤイクㇽサㇷ゚テ イイェマウネ・アン ペ ネ ナ=悲しい所(葬式)にでも祝い事の場所へでも自分の姿を見せ,人と交わるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayma
- ヤイマ §073.あんぽう(罨法)[する](1)温湿布する yayma〔jáǐ-ma やイマ〕[yay(自分を)+ma(炙る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaymakaraye
- ヤイマカライェ 【自動】[yay-maka-raye 自分を・浜手から山手の方へ・行かせる] 浜の仕事から帰る。 {E: to return from work on the coast.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymakasipi
- ヤイマカシピ 【自動】[yay-maka-sipi 自分を・奥へ・もどす] ヒョッと帰ってしまう。 {E: to return by chance.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymatkamuy
- ヤイマッカムイ §277 くま (83) yaymat-kamuy (yay-mat-ka-muy)「ヤイマッカムイ」 ⦅美幌⦆五歳のクマ (出典:知里動物編、方言:)
- yaymonakte
- ヤイモナㇰテ 【yay-monakte】 目が冴える. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymonikor
- ヤイモニコㇿ 【yay-moni-kor】 忙しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymonkasure
- ヤイモンカスレ 【自動】[yay-mon-kasu-re 自分・手(働き)・過剰になる・させる] 私は働きすぎる。 ku=yaymonkasure ayne ku=yaynuwen クヤイモンカスレ アイネ クヤイヌウェン 私は働きすぎて体具合いが悪くなった。(S) {E: to overwork.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymonniska
- ヤイモンニㇱカ 【自動】忙しい、 (気持ちの上で)気がせく、 ひまが惜しい。 {E: to be busy.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymonniska
- ヤイモンニㇱカ 【yay-mon-niska】 忙しい. タン チュㇷ゚ タ トゥイマ モシㇼ ウン ア・エン・シレン ヤッカ ク・ヤイモニㇱカ ㇷ゚ ネ クス ソモ ク・アㇻパ クナㇰ ク・イェ ク・エヤヤシㇱカㇻ コㇿ ク・アン=今月遠い国へ私は誘われたが忙しいものだから行かないと言った,後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymonpoktusmak
- ヤイモンポㇰトゥㇱマㇰ 【yay-mon-pok-tusmak】 忙しい最中に何かをする.▷ヤイ=自身 モン=働く ポㇰ=下 トゥㇱマㇰ=急ぐ (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymonsak
- ヤイモンサㇰ 【自動】[yay-mon-sak 自分・手(働き)・を持っていない] 忙しく一生けんめいで働く。 ☆発音 沙流川下流のワテケさんサダモさんたちは、 yaymoysak ヤイモイサㇰ と発音する。 {E: to work hard, very busily.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymotoho
- ヤイモトホ 【yay-motoho】 自分の先祖. ヤイモトホ ヌ ルスイ オッカイポ エㇰ ヒクス ピㇼカノ ア・ヌレ アクス エラムシンネ ワ ホシピ ワ アㇻパ=自分の先祖のことを聞きたい若者が来たのでよく聞かせると安心して戻って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymotohoye
- ヤイモトホイェ 【自動】[yay-motoho-ye 自分・の起源・を言う](=yaymotoye ヤイモトイェ)自分の起源/素性を言う。 {E: to speak of one's origins.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaymotoor
- ヤイモトオㇿ 【名】[yay-moto-or 自分・の起源・の所] ☞yaymotoor erampewtek ヤイモトオㇿ エランペウテㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- yaymotoor erampewtek
- ヤイモトオㇿ エランペウテㇰ 【自動】[自分の起源・がわからない]自分の起源/素性がわからない/わからなくなる。 {E: to not know one's origins.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaymotoye
- ヤイモトイェ 【自動】[yay-moto-ye 自分・の起源・を言う] 自分の起源/素性を言う(=yaymotohoye ヤイモトホイェ)。 {E: to speak of one's origins.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaymoysak
- ヤイモイサㇰ 【自動】[yay-mon-sak 自分・手(働き)・を持っていない] 忙しく一生けんめいで働く。 ☆発音 沙流川下流のワテケさんサダモさんの発音。 yaymonsak ヤイモンサㇰ と言う人もいる。 {E: to be busy and work hard.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaymuysakka
- ヤイムイサッカ 【自動】[yay-mun-sak-ka 自分・ごみ・を持っていない・(他動詞化)] きれいずきである(ゴミ一つ置かない、 ほめて言う)。(S) {E: a person who likes things clean and neat.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynenayne
- ヤイネナイネ 【副】[雅]そろいで。 retar kosonte/retar cipanup/yaynenayne/esipine pe レタㇻ コソンテ/レタッ チパヌㇷ゚/ヤイネナイネ/エシピネ ペ [雅]白い小袖白い頭飾りの鉢巻をそろいで身につけているやつが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynennenu
- ヤイネンネヌ 【yay-nen-nenu】 シラミ探し(する).▷ヤイ=自分で ネンネヌ=髪の毛の中に指先を這わせてシラミを探す オンネ フチ シネンネ アン ワ ヤイネンネヌ コㇿ アン=年寄りのおばあさん,ひとりでいて,シラミ探しをしていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayni
- ヤイニ 【yay-ni】 ドロノキ. タヌクラン アナㇰネ ヤㇱ・アン クス ヤイニ タイ タ ウウェカㇻパ・アン ヒ ク・イェ ワ アン=今夜は網流しをするためにドロノキの林へ集まることを私は言っておいたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayni
- ヤイニ §318 デロ ドロノキ (1) yay-ni (yáy-ni)「やイ・ニ」[ただの・木] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別、沙流、千歳⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayni
- ヤイニ §319 ヤマナラシ ハコヤナギ (3) yayni (yáy-ni)「やイニ」[yay(ただの)ni(木)] 茎 ⦅G、p.15、E、p.432⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayni
- ヤイニ 【名】[植物](木の名)「ドロノ木」(マッチの軸にする木)。(S)〔知分類 p.186トロノ木〕 {E: a poplar tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynikorosma
- ヤイニコロㇱマ 【yay-nikor-osma】 恥ずかしい.▷ヤイ=自身 ニコㇿ=ひだ オㇱマ=入る →自分の体にひだを作って入る(それほど恥ずかしい) *日本語で,穴があったら入りたいというのと同じ意味になるがアイヌ語は具体的に聞こえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynino
- ヤイニノー 【yay-nino】 エゾバフンウニ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynino
- ヤイニノ §108 うに類 (7) yay-nino(yáy-ni-no)「やイニノ」[yay(普通の)nino(ウニ)]⦅虻田、礼文、長万部⦆バフンウニ;ガンゼ(方言) (出典:知里動物編、方言:)
- yayninpaninpa
- ヤイニンパニンパ 【yay-ninpa-ninpa】 身体を引きずって行く. ウウェペケㇾ オㇿ タ アナㇰネ カッチャマハ ウェンメノコ ア・トイキッカㇻ コㇿ コタン ケㇱ ウン エホラㇰチセ オルン ヤイニンパニンパ セコㇿ ネ ㇷ゚ ネ=昔話の中では行ないの悪い女が父や母に殴られると村はずれの半分潰れた家へ自分の身体を引きずるようにして行ったと描写されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynipes
- ヤイニペㇱ §140 オオバボダイジュ (1) yay-nipes (yáy-ni-pes)「やイニペㇱ」[ただの・ニペㇱ] 内皮、またはそれから取った繊維 ⦅長万部、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yaynipesni
- ヤイニペㇱニ §140 オオバボダイジュ (2) yaynipes-ni (yáy-ni-pes-ni)「やイニペㇱニ」[ただのニペㇱの取れる木] 茎 ⦅長万部、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yaynita
- ヤイニタ 【yay-nita】 がまん(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynitante
- ヤイニタンテ 【yay-nitan-te】 急ぐ.▷ヤイ=自身 ニタン=急ぐ テ=させる タント シㇼペケㇾ ヒ タ ク・エㇰ エパ ヤ シコㇿ ク・ヤイヌ コㇿ ク・ヤイニタンテ アクス イイソネ ク・シレパ=今日明るいうちに到着するかなあと思いながら急いで来たがどうやら着いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynu
- ヤイヌ §320.こころ(心)(3)yaynu〔jáǐ-nu やイヌ〕[思う;yay(自分を)+nu(聞く、持つ)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynu
- ヤイヌ §667.びょうき(病気)(14)yaynu〔jáǐ-nu やイヌ〕[思い]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynu 1
- ヤイヌ 【yay-nu】 ①思う,考える. ヤイヌ コㇿ アン=思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynu 1
- ヤイヌ 【自動/名】[< yay-nu 自分・を聞く/感じる] ①[自動]思う。 sekor yaynu セコㇿ ヤイヌ …と思う。 mak yaynu マㇰ ヤイヌ どう思う。 ②[名]思うこと、 思い。 ☆参考 ramuan/raman ラムアン/ラマン 思う。 {E: ①to think, believe…(v.). ②thoughts(n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynu 2
- ヤイヌ 【名】体具合い。 sino páse yaynu ne noyne シノ パセ ヤイヌ ネ ノイネ 大変重い病気であるらしい。(S) yaynu-wen ヤイヌウェン 体の具合が悪い。 {E: the state of one's health.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynu 2
- ヤイヌ 【yay-nu】 ②病気をする. フチ ヤイヌ ヤㇰ ア・イェ アㇷ゚ ピㇼカ ヤ=おばあさんが病気らしいが,いいのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynueo
- ヤイヌエオ 【yaynu-eo】 病気がちである. ク・コㇿ キヤンネ マッネポ アナㇰネ ポン ヒ タ アナㇰネ ヤイヌエオ ヤアニ ヤアニ ク・オラウキ クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ タネ アナㇰ ミムㇱ ワ ニサㇱヌ=私の長女は小さい時は病気がちで,危なく危なく死ぬかと思ったが,今は太って健康だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynukannukar
- ヤイヌカンヌカㇻ 【自動】[< yay-nukannukar 自分・のめんどうを見る] 自分をかわいがる、 自分のことをよくする。 ☞nukannukar ヌカンヌカㇻ {E: to look after oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynukur
- ヤイヌクㇽ 【名】[yaynu-kur 体具合い・人] 体具合いの悪い人(yaynuwen kur ヤイヌウェン クㇽ)。 {E: someone in a bad state of health.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynum
- ヤイヌㇺ 【名】[< yaynu-hum 思う・感じ](体調の)具合、 気分。 yaynum pirka ヤイヌㇺ ピㇼカ 体の具合が/気分がよい/よくなる。 {E: the state of one's health, mood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynumiwen
- ヤイヌミウェン 【yay-numi-wen】 病気(だ).▷ヤイ=自分の ヌミ=粒 ウェン=悪い ソンノ オンネ フチ ヤイヌミウェン ワ ア・オイヌウェウシ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ=本当の年寄のおばあさんが病気で下の始末を人にしてもらっているということだ.マキㇷ゚ エ・イポロ ウェン ルウェ アン ソモ エ・ヤイヌミウェン ルウェヘ アン=どうしたの? 顔色が悪くて.病気ではないのかい.ナイクㇱ ウン ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ マㇰ ア・カㇻ ヤッカ ウェン ワ タント ユㇷ゚ケ ウウェポタラ アン ペ ネ ヤㇰ ア・イェ ク・アㇻパ ワ ク・エㇰ ナ=沢の向かいのおばが病気でどうしてもよくならないので今日強くまじないをするそうだから私は行ってくるから.フチ ヤイヌミウェン ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ ウウェカリノ エチ・エㇰ=おばあちゃんが病気で心細い思いをしていたのに,幸い両方からお前たちが来た.エ・ミチ ヤイヌミウェン ワ ホッケ ワ アン フㇺコウェン ヤㇰ イェ ナ イテキ エ・フミヒ アㇱテ ノ イキ=お前の父が病気で寝ていて音がうるさいと言うから音をたてないようにしろ.ナ ペウレクㇽ ネ クニ ク・ラム アㇷ゚ ヤイヌミウェン ヤㇰ ア・イェ ク・ホタヌ ワ ク・エㇰ コㇿカ エアㇻキンネ ア・エラムサラㇰ=まだ若い人と私は考えていたのに,病気だという噂なので私が見舞いに行って来たが本当に心配だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynumiwen'eo
- ヤイヌミウェンエオ 【yay-numi-wen e-o】 病気がちだ マキㇷ゚ タㇷ゚ ウフナㇰ ワノ ウナㇻペ ヤイヌミウェネオ エイノンノイタㇰ ワ エン・コレ ヤン=どうしたことやらついこの頃からおばさんが病気がちだ,はらい清めてくださいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynunuka(-an)
- ヤイヌヌカ §828.ようじょう(養生)する(1)yay-nunuka(-an)〔jáǐ-nu-nu-ka やイヌヌカ〕[yay(自分を)+nunuka(大切にする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynupa
- ヤイヌパ 【yay-nupa】 生き返る:意識が戻る. チュㇷ゚ ライ コㇿ ノヤ アニ イナウ アニ チュㇷ゚カムイ コワッカケ パ コㇿ "チュㇷ゚カムイ ヤイヌパ ヤイヌパ" セコㇿ カネ ハウェオカ ㇷ゚ ネ ヤㇰ ア・イェ=太陽が死ぬ(日食)とヨモギとかイナウとかで太陽に水をかけながら.「太陽の神生き返って生き返って」と言ったものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaynupa 1
- ヤイヌパ 【自動】[複](yaynu ヤイヌ は単複の区別なし)(二人以上が皆)思う。 {E: to think (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynupa 2
- ヤイヌパ 【自動】[yaynu-pa 気持ち・見出す] 正気づく。 yaynupa kor an hawe un ヤイヌパ コラン ハウェ ウン 正気づきつつあるのだよ(わけのわからないことばかり言う人のことを悪口で言う)。(S) {E: to come back to one's senses; regain consciousness.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynupurka
- ヤイヌプㇽカ 【自動】[yay-nupur-ka 自分・霊力を持つ・させる] 何でも予知する、 普通の人が持たない神のような力で、 見えないものやその場にないものが見え、 未来のこともわかる。 ☞nupur ヌプㇽ {E: to foretell with insight.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynurap
- ヤイヌラㇷ゚ 【自動】眠りかけてうとうとする。 yaynurap tek akus ku=wentarap tek ヤイヌラㇷ゚ テㇰ アクㇱ クウェンタラㇷ゚ テㇰ 私はちょっとうとうとしたらちょっと夢を見た。(S)〔知分類 p.290 yaynurat ((ホロベツ、 ニイカップ))うとうとする[yaynu(思)+rat(ぶらさがる)]〕 {E: to doze off.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynurat(-an)
- ヤイヌラッ §564.いねむり(居眠)[する](4)うとうとする yaynurat(-an)〔jáǐ-nu-rat やイヌラッ〕[yaynu(思)+rat(ぶらさがる)]⦅ホロベツ、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynure
- ヤイヌレ 【他動】[自動使役][yaynu-re 思う・させる] …に(…と)思わせる。 kamuy or wa okamkir ene a=e=yáynure カムイ オㇿ ワ オカㇺキㇼ エネ アエヤイヌレ あなたは神様からわざとそのように思わされた。(W民話) {E: to make…think…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynurepa
- ヤイヌレパ 【他動】[自動使役][複](yaynure ヤイヌレ は単複の区別なし)(二人以上が/二人以上に)思わせる。 {E: to make…think…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynurohte
- ヤイヌロㇹテ §448.すわる(座る)(4)yaynurohte〔jáǐ-nu-roh-te やイヌロㇹテ〕[yay(自分を)+nu(十分に)+roh(<rok 座る)+te(させる)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynutunnu
- ヤイヌトゥンヌ 【自動】[yaynu-tunnu 思い・(?)]フラフラッとする、 気が遠くなる。 unma saraha ani kik kor yaynutunnu wa turse ウンマ サラハ アニ キㇰ コㇿ ヤイヌトゥンヌ ワ トゥㇽセ (アブを)馬が尾で打つと(アブは)フラフラッとなって落ちる。(S) ☆参考 yayerampewtek ヤイェランペウテㇰ 意識不明/人事不省になる。 ☆参考 noytek ノイテㇰ 急にフラッと倒れる(気絶して、 死んで)。 noykosanpa ノイコサンパ 同。 ekonramu sitne kane tanak kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 夢うつつ(意識もうろう)の状態である。〔知分類 p.131 では、 tunnu は「< tur(不明、 不省) + nu(もつ)」〕 {E: to feel dizzy.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynutunnu(-an)
- ヤイヌトゥンヌ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(3)yaynutunnu(-an)〔jáǐ-nu-tun-nu やイヌトゥンヌ〕[yaynu(思う、思い、意識)+tunnu(分らなくなる、不省になる);<tur(不明、不省)+nu(もつ)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.373】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynuturaynu(-an)
- ヤイヌトゥライヌ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(2)yaynu-turaynu(-an)〔jáǐ-nu-tu-ràǐ-nu やイヌトゥライヌ〕[yaynu(思う、思い、意識)+turaynu(失う)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaynuwen
- ヤイヌウェン 【自動】[yaynu-wen 思う・悪い] 気分が悪い、 体の具合がよくない。 huskotoy wa yaynuwen wa an yak a=ye フㇱコトイ ワ ヤイヌウェン マ アン ヤカイェ ずっと前から具合が悪くていたそうだ。(S) ☆参考 yaynum wen ヤイヌㇺ ウェン とも言う。 {E: to be in a bad mood, state of health; to feel awful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynuyna
- ヤイヌイナ 【自動】[yay-nuyna 自分・を隠す] 身を隠す。 {E: to hide oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynuyna
- ヤイヌイナ 【yay-nuyna】 隠れる,身を隠す. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayocarankekote
- ヤヨチャランケコテ 【自動】[yay-o-caranke-kote 自分・のところに・談判・をつなぐ] 一人で一生懸命談判する。 {E: to negotiate to argue; delete.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayoe
- ヤヨエ §122.陰部に関する悪口(10)yayoe!〔ヤよエ!〕[yay(自分の)+o(陰部を)+e(くわえよ)](てめえの陰茎をくわえていやがれ!)⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayohumsekotekane
- ヤヨフㇺセコテカネ 【yay-o-humse-kote kane】 自分自身に気合いを入れる. ▷ヤイオ(ヤヨ)=自分 フㇺセ=気合いを コテ=つける カネ=して(補遺編)▷ヤヨ(ヤヨ)=自分 フㇺセ=気合いを コテ=つける カネ=して (出典:萱野、方言:沙流)
- yayokapaste
- ヤヨカパㇱテ 【yay-oka-paste】 後悔する.▷ヤイ=自身 オカ=後 パㇱテ=気づく →自分自身で後になって気がつく ウヌ オㇰパレ ア・キ ア コㇿカ タネ アヤヨカパㇱテ=母に不孝をしたけれど今は私は後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayokara(-an)
- ヤヨカラ §401.しゆいん(手淫)[する](2)yayokara(-an)〔ja-jó-ka-ra ヤよカラ〕[yay(自分の)+o(陰部を)+kara(<kar こする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayokemkem
- ヤヨケㇺケㇺ §122.陰部に関する悪口(12)yayokemkem!〔ヤよケㇺケㇺ!〕[yay(自分の)+o(陰部を)+kemkem(なめよ)](てめえの陰部をなめやがれ!)⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayokoykaunu
- ヤヨコイカウヌ 【自動】[yay-o-koyka-unu 自分・その尻・波の上手・につける](次の句で)波の上手(かみて)寄りである(南寄りである)。 yayokoykaunu pikata ヤヨコイカウヌ ピカタ 「南しかた」=南南西風。 ☆対語 yayokoypokunu ヤヨコイポクヌ ☆参考 海の方からまっすぐに吹いてくる「しけ風」が pikata ピカタ と呼ばれる。 海岸線が北西から南東へのびているので、 pikata ピカタ は南西風である。 そのやや南寄りのものを yayokoykaunu pikata ヤヨコイカウヌ ピカタ と言い、 やや西寄りのものを yayokoypokunu pikata ヤヨコイポクヌ ピカタ と言う。 ☞réra レラ {E: for a south-south-west wind to blow.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayokoyki/yay'okoyki
- ヤヨコイキ/ヤイオコイキ 【yay-o-koyki】 自分で自分の陰部をいじめる,自慰. ▷ヤイ=自分 オ=陰部 コイキ=いじめる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- yayokoyma(-an)
- ヤヨコイマ §559.ねしょうべん(寝小便)[する](4)yayokoyma(-an)〔já-jo-koǐ-ma やよコイマ〕[yay(自分)+o(に)+okoyma(小便する)]⦅ビホロ、クッシャロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayokoypokunu
- ヤヨコイポクヌ 【自動】[yay-o-koypok-unu 自分・その尻・波の下手・につける] 波の下手(しもて)寄りである(西寄りである)。 (次の句で) yayokoypokunu pikata ヤヨコイポクヌ ピカタ 「西しかた」=西南西風。 ☆対語 yayokoykaunu ヤヨコイカウヌ ☞réra レラ {E: for a west-south-west wind to blow.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayokucikaewak
- ヤヨクチカエワㇰ 【自動】[yay-o-kuci-ka-ewak 自分・その尻・その帯・の上・に位置する](?) ひざを折ってかかとの上に尻をのせて座る(女子の正式の座り方)。 ku=yayokucikaewak ka somo ki no ku=honumsamomare wa patek k=a, ku=kema arka wa kus クヤヨクチカエワㇰ カ ソモ キ ノ クホヌㇺサモマレ ワ パテㇰ カ、 クケマ アㇻカ ワ クㇱ 私は正座しないで横座りしてばかり座る、 足が痛いから。(S) ☆参考 いろいろな座り方については ☞a ア 1 {E: to sit with ones legs folded under oneself with one's buttocks on one's heels.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayokuykuy
- ヤヨクイクイ §122.陰部に関する悪口(22)yayokuykuy!〔ヤよクイクイ!〕[yay(自分の)+o(陰部を)+kuykuy(噛み噛みせよ)](てめえの陰部を噛み噛みしてろ!)⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayomap
- ヤヨマㇷ゚ 【自動】[yay-omap 自分・をかわいがる]なさけなく/くやしく思う。(W) (S) {E: to feel disappointed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayomap
- ヤヨマㇷ゚ 【yay-omap】 口惜しい,悔しがる.▷ヤイ=自身 オマㇷ゚=かわいそうだ (出典:萱野、方言:沙流)
- yayomonkoan(-a)
- ヤヨモンコアン §401.しゆいん(手淫)[する](3)yayomonkoan(-a)〔ja-jó-moŋ-ko-an ヤよモンコアン〕[yay(自分の)+o(陰部)+monkoan(忙しい;mon 手、ko に、an ある)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayomonnure
- ヤヨモンヌレ 【yay-omonnure】 自慢(する),自賛,我ぼめ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayomonnure
- ヤヨモンヌレ 【自動】[yay-omonnure 自分・をほめる] 自慢する。 ☆参考 自分の能力について自慢することを言う。 yayreka ヤイレカ は自分の美しさを自慢することを言う。 {E: to be proud; boast of oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayomsu
- ヤヨㇺス 【<yay-homsu】 ▷ヤイホムㇱ】危機一髪,非常に危なかったこと.▷ヤイ=自身 ホㇺス=危機一髪 (出典:萱野、方言:沙流)
- yayomusu
- ヤヨムス 【自動】[yay-homusu 自分・危うく助かった見舞いを言う] しないでよかったと思う。 poro yayomusu ku=ki ポロ ヤヨムス クキ ああ、 しないでよかったなあと思う。(S) ☆参考 yayomsu ヤヨㇺス の聞き違いか? {E: to feel glad that one did not do…} (出典:田村、方言:沙流)
- yayonumakokuykuy
- ヤヨヌマコクイクイ §122.陰部に関する悪口(23)yayo-numa-ko-kuykuy!〔ヤよヌマコクイクイ!〕[yay(自分の)+o(陰部を)+numa(毛)+ko(とともに)+kuykuy(噛み噛みせよ)](てめえのしろものを毛のまま噛み噛みしやがれ!)⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayonunnun
- ヤヨヌンヌン §122.陰部に関する悪口(14)yayonunnun!〔ヤよヌンヌン!〕[yay(自分の)+o(陰部を)+nunnun(しゃぶれ)](てめえの陰茎をしゃぶりやがれ!)⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayonunnun yayoseru
- ヤヨヌンヌン ヤヨセル §122.陰部に関する悪口(17)yayonunnun yayoseru!〔ヤよヌンヌン・ヤよセル!〕[てめえの品物をしゃぶって、むせやがれ!]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayopepkap
- ヤヨペㇷ゚カㇷ゚ 【yay-o-pepkap】 自分自身の事を述懐する. ペウレ・アン ヒ タ アナㇰネ ネユン ネユン カ ウェンプリコㇿ カ ア・キㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ オンネ・アン ペウレクㇽ エウン ヤヨペㇷ゚カㇷ゚ アン ヒ ウン=若い時にはいろいろと悪いこともしたものであったが,今は年寄りになって若者へ自分自身を述懐しているのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayopeyope
- ヤヨペヨペ 【<yay-opes-opes】 自己紹介(する).▷ヤヨペソペㇱ】自己紹介(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- yayopokin
- ヤヨポキン 【yay-opokin】 自分の事は自分でする.▷ヤイ=自分自身 オポキン=次から次へと →自分で自分のことを次から次へと面倒をみる (出典:萱野、方言:沙流)
- yayoranrari
- ヤヨランラリ 【他動】[yay-o-ran-rar-i 自分・(そこ)に・(< rar 押しつけることを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)](そこ)に自分の体を押しつける。 sowsut yayoranrari ソウスッ ヤヨランラリ 壁際に体を押しつける。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayoruspe
- ヤヨルㇱペ 【名】[yay-oruspe 自分・のこと](次の表現の中で) yayoruspe ye ヤヨルㇱペ イェ ☞yayoruspeye ヤヨルㇱペイェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayoruspeye
- ヤヨルㇱペイェ 【自動】[yay-oruspe-ye 自分・のこと・を言う] 自分のことを話す。 ☆参考 yayeysoytak ヤイェイソイタㇰ 自分のことについていろいろ話をする。 {E: to talk of oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayosanke
- ヤヨサンケ 【自動】[yay-o-sanke 自分・その尻・を出す] 陰部を出す。 yayosanke wa an ヤヨサンケ ワ アン ヤアイ「おっぺ」出してるよ。(S) {E: to expose one's private parts.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayosanke(-an)
- ヤヨサンケ §470.だいべん(大便)(6)大便する yayosanke(-an)〔ja-jó-saŋ-ke ヤよサンケ〕[yay(自分の)+o(尻)+sanke(出す)]⦅ウソロ⦆【沖詞】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yayosawsawa
- ヤヨサウサワ 【自動】[yay-o-sawsaw-a 自分・その尻・(擬音/擬態の語根重複)・(他動詞形成)](直訳すると)自分の尻をユサユサする=ユサユサと立ち上がる。 ruska kusu oro wa suy yayosawsawa ayne ルㇱカ クス オロ ワ スイ ヤヨサウサワ アイネ そのことに腹が立ったので(その山は)そこからまたユサユサと立ち上がって(遠くへ行ってしまった)。(S会話の中で伝説の紹介) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayosipi
- ヤヨシピ 【自動】[yay-o-sipi 自分・その尻・をもどす] 逆向きになる(風が)。 {E: for a wind to turn and blow from the opposite direction.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayosirkonoye
- ヤヨシㇼコノイェ 【自動】[単](複は yayosirkonoypa ヤヨシㇼコノイパ) [yay-o-sir-ko-noye 自分・その尻・地・に・…をねじる](?) いつまでも出て行かない。 {E: to stay indefinitely; not go out.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayosirkonoypa
- ヤヨシㇼコノイパ 【自動】[複](単は yayosirkonoye ヤヨシㇼコノイェ)(二人以上が)いつまでも出て行かない。 a=enúray no okay pe yayosirkonoypa wa oka アエヌライ ノ オカイ ペ ヤヨシㇼコノイパ ワ オカ きたなくて人にいやがられるのに、 いつまでも出て行かないでいる。 {E: to stay indefinitely; not go out (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yayosura
- ヤヨスラ 【yay-osura】 寝ころぶ.▷ヤイ=自身 オスラ=投げる →自分を投げたようにごろんと寝る ヘマンタクス アㇻパ ワ オラ スイ ネㇷ゚カ ア・ヌレ ワ ネ ノイネ オパタプルㇽケ コㇿ エㇰ ワ ヤヨスラ ワ アン=何をしに行って,また何か聞かされたらしくぷんぷんしながら来て,自分の身体を投げ出すようにして寝そべっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayosura wa yayrayke
- ヤヨスラ ワ ヤイライケ §389.しぬ(死ぬ)(50)投身自殺する yayosura wa yayrayke〔ya-yó-su-ra|wa|yáǐ-raǐ-keヤよスラ・ワ・やイライケ〕[ya(自分を)+osura(投げ)+wa(て)+yayrayke(自殺する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayotapkar-eciwitara
- ヤヨタㇷ゚カレチウイタラ 【自動】[yay-o-tapkar-e-ciw-itara 自分・その尻(?)・踏舞・で・にささる・…した状態が続いている][雅]踏舞(両手を広げて斜め前にかざし一歩一歩進んでいく舞い)を続けている。 ☆参考 同じことを表すのに、 otu tapkanru ore tapkanru ukakuspare オトゥ タㇷ゚ カンル オレ タㇷ゚カンル ウカクㇱパレ など、 他の言い方もある。 ☞tapkar タㇷ゚カㇻ {E: to repeat a dance over and over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayotasiska
- ヤヨタシㇱカ 【自動】[yay-o-tasis-ka 自分・その尻(?)・(?)・(他動詞化)] とても急ぐ、 大急ぎでする。 a=i=ráyke kuni a=sitóma p ne kusu ora yayotasiska=an wa oraun yán=an wa アイライケ クニ アシトマㇷ゚ ネ クス オラ ヤヨタシㇱカアン ワ オラウン ヤナン ワ (そのことが知れたら)私は殺されると思って恐ろしいから大急ぎで国へ帰った。(S民話) {E: to be very busy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayoterkere
- ヤヨテㇾケレ 【他動】[yay-oterke-re 自分・…を踏む・…に…させる][雅] …を踏む/通る、 (次の慣用表現で)(橋)を渡る。 úrar ruyka/a=yayóterkere ウラン ルイカ/アヤヨテㇾケレ [雅]私は雲の橋を渡って。(HC神謡) {E: to step on…; pass, cross…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayotke(-an)
- ヤヨッケ §389.しぬ(死ぬ)(54)自分の咽喉を突いて死ぬ;自刃する yayotke(-an)〔ja-jót-ke ヤよッケ〕[yay(自分を)+otke(突く)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayotuasi
- ヤヨトゥアシ 【自動】[yay-o-tuasi 自分・の尻が(?)・安心である(=tuyasi)(?)] 自信がある。 kimunkamuy ne yakka yayotuasi hike i=kesanpa hi ne nankor キムンカムイ ネ ヤッカ ヤヨトゥアシ ヒケ イケサンパ ヒ ネ ナンコㇿ 熊でも自信のあるやつが私を追いかけたのでしょう。(HK民話) {E: to be confident.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayoturimkote
- ヤヨトゥリㇺコテ 【yay-o-turimkote】 悪い出来事を知らす前触れの声. ユㇷ゚ケ ソンコ コタン オㇿ ウン ア・コアスㇽプス ヒ タ アナㇰネ ソンココㇿクㇽ アナㇰネ コタン カランケ コㇿヤヨトゥリㇺコテ ㇷ゚ ネ=ただならぬ伝言を村へ持って行く時には,使者は村へ近づきながらフォオオオオフム フォオオオオフムと言うものだ.*ふたりで狩りに行きひとりが熊に襲われ瀬死の重傷を負い残ったひとりが村に来て皆に知らせる,本当の様子を言う前にホホホホーホイ,ホホホホーホイ,ホホホホーホイと言う声を出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayotusatte
- ヤヨトゥサッテ §389.しぬ(死ぬ)(68)縊死する yayotusatte〔ja-jó-tu-sat-te ヤよトゥサッテ〕[yay(自分)+o(に)+tus(縄)+atte(かける)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayotuwas
- ヤヨトゥワㇱ 【yay-o-tuwas】 自信. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayotuymaanuanu
- ヤヨトゥイマアヌアヌ 【yay-o-tuyma-anu-anu】 へっぴり腰である:体をかがめて不安定な腰つき. カニ アナㇰネ トッコニ ク・シトマ シネアンタ トイ アンクラ タ トッコニ アン ワ ク・ヤヨトゥイマアヌアヌ シリ ク・シユトホ ヌカㇻ ヒネ ココウ エネ イキ ヒ ヤヨトゥイマアヌアヌ ミナ ア ミナ ア=私はマムシを怖がる者で,ある日のこと畑の峰にマムシがいてへっぴり腰で見ていた様子を私の舅が見て,婿殿がこうしていたと尻を後へ突き出し笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayouste
- ヤヨウㇱテ 【他動】[yay-o-us-te 自分・の尻・…につく・させる] …に尻を落ち着ける、 …に落ち着いている。 {E: to be calm, settled about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayowpekare
- ヤヨウペカレ 【自動】[yay-owpeka-re 自分・まっすぐになる/うまくいく・させる] 人の気持ちを汲んで気に入られるようにする。 pirkano yayowpekare yan ピㇼカノ ヤヨウペカレ ヤン うまく人の機嫌をとりなさい。(S) yayowpekare=an kusu ne na ヤヨウペカレアン クス ネ ナ 私たちは人に好かれるようにうまくやっていこう。(S) {E: to impress oneself upon another.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayowpekare
- ヤヨウペカレ 【yay-owpekare】 自分自身を真っ直ぐにする:自分自身の身ずまいをただす.クヤヨウペカレ /(私は)自分自身を真っ直ぐにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayoyakar(-an)
- ヤヨヤカㇻ §798.もうろく[する](2)yayoyakar(-an)〔ja-jó-ja-kar ヤよヤカㇻ〕[yay(自分〔を〕)+oya(別に)+kar(する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaypakari
- ヤイパカリ 【yay-pakari】 自殺(する).▷ヤイ=自身 パカリ=計る (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypakasnu
- ヤイパカㇱヌ 【自動】[yay-pakasnu 自分・を戒める](自分で)改心する。 {E: to reform oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaypar'osuke
- ヤイパㇻオスケ 【yay-par-o-suke】 (自分で自分の食べ物を)煮る.▷ヤイ=自分 パㇻ=口 オ=それ スケ=煮る (出典:萱野、方言:沙流)
- yayparihok
- ヤイパリホㇰ 【自動】[yay-par-i-hok 自分(の)・口・ものを・買う] 買い食いする。 ☆参考 語源は yaypareihok ヤイパレイホㇰ または yayparoihok ヤイパロイホㇰ《自分の口にものを買う》であろう。 {E: to spend one's money on food.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayparoiki
- ヤイパロイキ 【yay-par-o-iki】 自活する,自分で自分の口を養う.▷ヤイ=自身 パㇻ=口 オ=それ イキ=する *年端もいかぬ子が他人の家へ行かされ.そこの家の子守などをして食べさせてもらうこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayparosuke
- ヤイパロスケ 【自動】[yay-parosuke 自分・に食事を与えて養う]自分の食事を自分で煮炊きする。(Sユーカラ) ☞par(o) osuke パㇻ/パロ オスケ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayparparu
- ヤイパㇻパル 【yay-parparu】 自分をあおぐ. シㇼセセㇰ ヒ タ アナㇰネ タアン アワンキ アニ ク・ヤイパㇻパル コㇿ ク・アン ルウェ ネ ワ=暑い時にはこの扇で自分自身をあおぎながらいるんだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypastere
- ヤイパㇱテレ 【他動】[yay-pas-te-re 自分・走る・させる・させる](直訳すると)自分を走らせる。 (次の表現で) homar réra/maw sirkasi/a=yaypastere ホマㇻ レラ/マウ シㇼカシ/アヤイパㇱテレ [雅]私はそよ風とともに走った。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaypaye
- ヤイパイェ 【yay-pa-ye】 言う,自分の噂を言う,告白.▷ヤイ=自身 パ=口 イェ=言う (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypekare
- ヤイペカレ 【他動】[yay-peka-re 自分・…を目がける・させる]…に向かって/…を目指して行く。 {E: to face, aim at, towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaypira
- ヤイピラ 【自動】[yay-pira 自分・(?)] 落胆する、 がっかりする。 {E: to be disappointed.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaypireta
- ヤイピレタ 【自動】[yay-pireta 自分を・傷だらけにする] 傷だらけになる。 yaypireta yak a=ye ヤイピレタ ヤカイェ (彼は)あちこち傷だらけだそうだ。(S) {E: to be covered in cuts, wounds.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaypoktacis
- ヤイポㇰタチㇱ 【自動】[yay-pok-ta-cis 自分・の下・で・泣く] 一人で悲しむ、 (情けなくて、 人に当たるわけにもいかないので)一人で泣いている。 ☆参考 ☞pok(i) ta cis ポㇰ/ポキ タ チㇱ {E: to be sad and cry alone.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaypoktacis
- ヤイポㇰタチㇱ 【yay-pok ta cis】 自分の不幸を悔やんで泣く,ひっそりと泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypopiri
- ヤイポピリ §280 トド;キタアシカ (5) yay-popiri (yáy-po-pi-ri)「やイポピリ」[‘普通の・ポピリ’]三歳の雄⦅多蘭泊、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yaypopkere
- ヤイポㇷ゚ケレ 【自動】[yay-popke-re 自分・あたたまる・させる] あたたまる、 体をあたためる。 ruy:no yaypopkere wa ora hotke ルイーノ ヤイポㇷ゚ケレ ワ オラ ホッケ うんとあたたまってから寝なさい。(S) {E: to be warm; warm oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaypopkn(-an)
- ヤイポㇷ゚ㇰン §073.あんぽう(罨法)[する](3)温湿布する yaypopkn(-an)〔jáǐ-pop-ka やイポㇷ゚カ〕[yay(自分を)+pop(沸か)+ka(さサる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaypuni
- ヤイプニ 【自動】[yay-puni 自分・を持ち上げる] 人を見下す。 {E: to look down on someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaypuni
- ヤイプニ 【yay-puni】 ふざける.からかう,冗談. ソンノ ネアクㇽ アン コㇿ オラノ ヤイプニ エオ ㇷ゚ ネ クス サマ タ オカイパ ㇷ゚ ミナ ロㇰ ミナロㇰ=本当にあの人がいると冗談好きなものだから側にいる者たち笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypunieokur
- ヤイプニエオクㇽ 【yay-puni e-o kur】 からかうのが好きな人. ネユンネユン ヤイプニエオクㇽ アン ペ ネ ヒネ イペ エユカㇻ カ キ アㇷ゚カㇱ エユカㇻ カ キ イタㇰ エユカㇻ カ キ アエミナ ノ イキ ㇷ゚ ネ=いろいろとからかうのが好きな人がいて,食べるのを真似る,歩くのを真似る,しゃべるのを真似る,皆を笑わせるようにするんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayrakpare(-an)
- ヤイラㇰパレ §016.子孫(26)yayrakpare(-an)〔jáǐ-rak-pa-re やイラㇰパレ〕⦅ホロべツ⦆【雅】血を引く;血統につながる。(→ユ研Ⅱ, p.741)。[yay(自分に)+rakpa-re(その血を引か・せる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayram'atte
- ヤイラㇺアッテ 【yay-ram-atte】 精神を統一する,注意深い.気持を落ち着けてころばないように歩くこと.▷ヤイ=自身 ラㇺ=思い アッテ=立てる ヤイラマッテ ワ ルイカ カ クㇱ=精神を統一して橋を渡った(一本橋の上を渡る時の心境をいう). (出典:萱野、方言:沙流)
- yayram'atte wa apkas
- ヤイラㇺアッテ ワ アㇷ゚カㇱ 【yay-ram-atte wa apkas】 病み上がりの体ふらつきを支えながら歩く心. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramakot
- ヤイラマコッ 【自動】[yay-ram-akot 自分の・心・(< e-kot)に・つながる](?) 気ままにする。 ku=yayramkot wa ku=hotke クヤイラマコッ ワ クホッケ 私は気ままして寝ている。(W) toan pon hekaci yayramakot patek ki kor an トアン ポン ヘカチ ヤイラマコッ パテㇰ キ コラン あの小さい男の子は勝手気ままばかりしている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayramekomo
- ヤイラメコモ 【yay-ram-e-komo】 遭難死直前(である).人事不省(に陥る),昏睡状態(になる),意識不明(になる).▷ヤイ=自身 ラㇺ=思い エコモ=折り曲げる ヤイランポㇰウェン【ヤイランポㇰウェン】不満に思う.エネ ク=ヤイウェンヌカㇻ アㇷ゚ ヒナコロ エネ パテㇰ ヘ ハイー ク=ヤイランポㇰウェン フミー=あれほど苦労したのにたったこればかりかい,いやー私は少々不満に思うよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramekotpa
- ヤイラメコッパ 【yay-ramekotpa】 ひとり立ちできた,一人前に暮らしている. タネアポホウタㇻ ヤイラメコッパ ラムシンネアン=今は私の子供たちがひとり立ちできたので,私も安心だ.(補遺編) タネ ア・ポホ ウタㇻ ヤイラメコッパ ラムシンネ・アン=今は私の子供たちがひとり立ちできたので,私も安心だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramkesmewe
- ヤイラㇺケㇱメウェ 【自動】[yay-ram-kes-mewe 自分・心・末・ピンと張る] 一生懸命になる。 {E: to put all one's efforts into.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayramkikkar
- ヤイラㇺキッカㇻ 【yay-ram-kikkar】 やめてしまう,あきらめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramkote(yayramkot-pa-an)
- ヤイラㇺコテ §034.結婚(する)(20)yayramkote(yayramkot-pa-an)〔jáǐ-ram-ko-te やイラㇺコテ〕⦅ホロべツ⦆【雅】結婚する;身を聖める。[<yay-(自分の)+ram(心を)+kote(結びつける)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayrampokiwen
- ヤイランポキウェン 【自動】[< yay-erampokiwen 自分・…を憐れむ] もの足りない、 不満足だ。 ☞erampokiwen エランポキウェン、 rampokiwen ランポキウェン {E: to be unsatisfied.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayrampokwen
- ヤイランポㇰウェン 【yay-ram-pok-wen】 不満に思う. エネ ク・ヤイウェンヌカㇻ アㇷ゚ ヒナコロ エネ パテㇰ ヘ ハイ ク・ヤイランポㇰウェン フミ=あれほど苦労したのにたったこればかりかい,いやー私は少々不満に思うよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramsikarun
- ヤイラㇺシカルン 【自動】[yay-ram-sikarun 自分・心・記憶する] 気がつく、 ものごころつく、 思い出す。 onne cise or ta yayramsikarun オンネ チセ オッタ ヤイラㇺシカルン (直訳すると)古い家の中で気がついた=気がついたときは/ものごころついたときは/おぼえているかぎりでは、 古い家の中にいた(それ以前のことは記憶にない)。 {E: to notice; recall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayramtomoitak
- ヤイラㇺトモイタㇰ 【yay-ram-tomo-itak】 思い留まる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramu
- ヤイラム 【副】[yay-ramu 自分・を思う(?)]そっと(人に言わずに)。 yayramu kor wa ek pe ne kuni ku=ramu ヤイラム コㇿ ワ エㇰ ペ ネ クニ クラム (彼はそれを)そっと持って来た(人がいたので入るに入れなくて戸口の外に置いて行った)のだと私は思う。(S) ☆参考 yayiramu ヤイラム の聞き違いか。 {E: quietly; gently.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayramuatte
- ヤイラムアッテ 【自動(?)】[yay-ramu-atte 自分・の心・を掛ける] しっかりする、 気をたしかに持つ。 ku=yayramuatte wa k=an ayne hetopo pirka クヤイラムアッテ ワ カン アイネ ヘトポ ピㇼカ 気が遠くなってきたが何とか死ぬまいと思ってがんばっていてとうとうまたよくなった。(S) {E: to be firm; level-headed.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayramuositciwre
- ヤイラムオシッチウレ 【yay-ramu-o-sir-ciw-re】 心を落ち着ける. アイヌ オㇿ タ アナㇰネ インカㇻ イコシンニヌㇷ゚ カ イヌ イコシンニヌㇷ゚ カ アン ペ ネ ワ ネㇷ゚ ア・ヌカㇻ ヤッカ ネㇷ゚ ア・ヌ ヤッカ ア・ヤイラムオシッチウレ ワ ア・ヌ カ ア・ヌカㇻ カ キㇷ゚ ネ=アイヌの社会では見た宝,聞いた宝などがある,何か見ても何か聞いても心を落ち着けて聞いたり見たりするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramure
- ヤイラムレ 【自動】☞yayiramure ヤイラムレ (出典:田村、方言:沙流)
- yayranpokiwen
- ヤイランポキウェン ☞yayrampokiwen ヤイランポキウェン (出典:田村、方言:沙流)
- yayrarire
- ヤイラリレ 【他動】[yay-rari-re 自分・を押えつける・させる] seturu kasi yayrarire セトゥル カシ ヤイラリレ [慣用句](直訳すると)彼の背中の上を押えつける=彼のあとにピタッとくっつく(他家を訪問するときに、 一人のあとからもう一人がすぐ続いて入る様子の描写、 まだ世なれていない若者の不安な気持ちを表す)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayrat
- ヤイラッ 【yay-rat】 つわり.▷ヤイ=自身 ラッ=見失う →自分自身を見失うほどつらいものだと言う (出典:萱野、方言:沙流)
- yayrat(-an)
- ヤイラッ §523.つわり(悪阻)になる(1)yayrat(-an)〔jáǐ-rat やイラッ〕⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayrawkeitak
- ヤイラウケイタㇰ 【自動】勝手にしろと言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayrayke
- ヤイライケ 【自動】[yay-rayke 自分・を殺す] 自殺する。 ☆参考 yayirayke ヤイライケ《感謝する》とは発音が違う)。 {E: to commit suicide.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayrayke
- ヤイライケ 【yay-rayke】 自殺.▷ヤイ=自身 ライケ=殺す (出典:萱野、方言:沙流)
- yayrayke(-an)
- ヤイライケ §389.しぬ(死ぬ)(47)自殺する yayrayke(-an)〔jáǐ-raǐ-ke やイライケ〕[yay(自分を)+rayke(殺す)]⦅H. S. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayraykemokor
- ヤイライケモコㇿ §563.ねむる(眠る)(8)熟睡 yayrayke-mokor〔jáǐ-raǐ-ke-mo-kor やイライけモコㇿ〕[yay-ray-ke(自分を・殺す、自殺する)+mokor(眠る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayraykepa
- ヤイライケパ 【自動】[複](yayrayke ヤイライケ は単複の区別なし)(二人以上が皆)自殺する。 {E: to commit suicide (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayreka
- ヤイレカ 【自動】[yay-reka 自分・の美貌をほめる] 自分の美貌を自慢する。 ☞reka レカ {E: to brag of one's beauty.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayrekkisar-kikikiki
- ヤイレッキサㇻキキキキ 【自動】[yay-rek-kisar-kiki-kiki 自分・ひげ・耳・をかく(掻く)・(重複)]もみあげを何度もかきかきする(男の人が言う言葉を考えている様子の描写)。 ☆参考 rekkisar レッキサㇻ《ひげの耳》はもみあげのあたりをさす。 {E: to repeatedly scratch one's sideburns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayrekutpoye
- ヤイレクッポイェ 【自動】[yay-rekut-poye 自分の・のど・をかきまわす] のどに指をつっこんで吐くようにする。 eatu, yayrekutpoye wa eatu エアトゥ、 ヤイレクッポイェ ワ エアトゥ 吐きなさい、 のどに指をつっこんで押えて吐きなさい。(S) {E: to poke one's fingers down one's throat so as to vomit.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayrekuttuskote(-an)
- ヤイレクットゥㇱコテ §389.しぬ(死ぬ)(51)縊死する yay-rekut-tus-kote(-an)〔yáǐ-re-kut-tuš-ko-te やイレクットゥㇱコテ〕[yay(自分の)+rekut(のどに)+tus(縄を)+kote(結びつける)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayrenkane
- ヤイレンカネ 【yay-renka-ne】 喜んで. ソモカ チセ アン クナㇰ アラム ウㇱケ タ チセ アン ヒネ アペニペキ ソユニタラ. ヤイレンカネ ヤイェヤントエトゥン・アン=まさかそこに家があると思わなかった所に家があり火の光が外へもれている.喜んで泊めてもらうことを頼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayrenkane
- ヤイレンカネ 【副】[yay-renka-ne 自分・意図・として] 喜んで、 うれしくなって。 {E: happiness; gladness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayrenkayne
- ヤイレンカイネ 【副】[yay-renkayne 自分・の意図によって]勝手に(断わりなしに、 自分の意のままに)。 yayrenkayne e yan ヤイレンカイネ エ ヤン 勝手に(ご自由に)食べて下さい。(S) hńta kus yayrenkayne e=kor wa e=arpa? ikka koraci フンタ クㇱ ヤイレンカイネ エコㇿ ワ エアㇻパ? イッカ コラチ なぜ勝手に持って行くの、 どろぼうするみたいに。(S) {E: as one likes, pleases.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayrerap
- ヤイレラㇷ゚ 【自動】[yay-rerap 自分・(?)] なげき話をする。 {E: to talk of sorrowful things.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayrerap
- ヤイレラㇷ゚ 【yay-rerap】 歌に託して自分の思いを言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayresuppo
- ヤイレスッポ 【yay-resup-po】 みなしご,孤児. ヤイレスッポ エカㇷ゚ネ エ・スクㇷ゚ ヤッカ アイヌ エ・ネ ㇷ゚ ネ ナ=孤児のような育ち方をお前はしているがりっぱな人間になるんだよ.*そのような子供に直接言うのではなく,あだ名のように呼ぶ時に使う場合と,貧乏な家の子供に上記のような言葉で励まして用いる場合とがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayresuppo
- ヤイレスッポ §021.子(19)yayresup-po〔jáǐ-re-sup やイレスッポ〕⦅サル:ユ研Ⅰ, p.163⦆みなしご。[yay(自分を)+resu(育てた)+-p(者)+po(指小辞)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayresuppo
- ヤイレスッポ 【名】[yay-resu-p-po 自分・を育てる・もの・(指小辞)] 孤児。 {E: an orphan.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayrimomo
- ヤイリモモ §810.やけど(火傷)[する](3)やけどする yay-rimomo〔jáǐ-ri-mo-mo やイリモモ〕[yay(自分を)+rimomo(やけどさせる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayrire
- ヤイリレ 【自動】[yay-ri-re 自分・高くなる・させる] 背伸びする(立っているときだけでなく座っているときでも、 腰を伸ばしてできるだけ高くなるような姿勢をする)。 {E: to stretch one's body.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayriserise
- ヤイリセリセ 【yay-rise-rise】 自分で自分の髪を引っぱる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayriterite
- ヤイリテリテ 【<yay-riten-riten】 ▷ヤイリテンリテン】背伸びをする,病みあがりの体を少しだけ動かす,自分の体をもみほぐす.▷ヤイ=自分 リテンリテン=柔らかくする ▷ヤイ=自分 リテンリテン=柔らかくする (出典:萱野、方言:沙流)
- yayronno
- ヤイロンノ §389.しぬ(死ぬ)(56)しんじいうする;情死する yayronno〔jáǐ-ron-no やイロンノ〕[yay(自分を)+ronno(殺す〔ただし目的物複数〕)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayruka ehosipi
- ヤイルカ エホシピ 【yay-ru ka e-hosipi】 自分の足跡を迂回する. キムンカムイ アナㇰネ ア・シトマ ㇷ゚ ネ. ア・クイラ ヒ パㇱテ コㇿ ヤイルカ エホㇱピ ニ センピㇼ タ イ・エトコウㇱ ペ ネ=熊は恐ろしいものだ.後をつけられたことに気づくと自分の足跡を迂回して木の陰で待ち伏せをするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayruka eusieusi
- ヤイルカ エウシエウシ 【yay-ru ka eusi-eusi】 通う,何回何回も行ったり来たりすること. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysama
- ヤイサマ 【yay-sama】 歌,即興歌(歌謡の一種).▷ヤイ=自分 サマ=側,前 →自分自身のことを言う (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysama
- ヤイサマ 【名】[< yay-sama 自分・(< の側)]ヤイサマ、 即興歌、 叙情歌、 民謡。 (歌謡のジャンル名の一つ、 心に浮かんだことを韻文にして自分のふしで歌う。 即興歌の中で、 yaysamanena ヤイサマネナ というはやし言葉を持つもの)。 ☆参考 歌謡の中で、 一人で歌うものはほとんどが即興詩(即興歌)である。 その多くが yaysamanena ヤイサマネナ と言うはやし言葉のくり返しを持ち、 このジャンルに入る。 その中には叙情歌が多いが、 すべてそうとはかぎらない。 昔は会ったときの歌、 別れるときの歌、 喜びの歌、 悲しみや嘆きの歌、 恋の歌など、 そのときそのときに即興的に歌われたという。 即興歌の中でも恋の歌は yaykatekar ヤイカテカㇻ、 嘆き歌は、 iyohay-ocis イヨハイオチㇱ と呼ばれる。 また子どもを寝かしつける子守歌も、 即興的につくりながら歌うが、 これは iyonruyka/iyonnokka イヨンルイカ/イヨンノッカ と呼ばれる。 あるときある人が即興的に歌ったヤイサマが好まれて広く伝えられ愛唱されて民謡となることもあり、 そのためこの語は「民謡」と訳されることもある。 その場合でも、 それを歌う人はそのときそのときに即興的に変化をつけて自分の歌い方で歌うのが普通である。 ☆参考 沙流川中流の人が使う名称。 下流の人は yaysamanena ヤイサマネナ と呼ぶ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysamanena
- ヤイサマネナ 【yaysama ne na】 歌(歌謡の一種). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysamanena 1
- ヤイサマネナ 【名】[yay-sama-ne-na 自分・(< の側)・だ・よ] ヤイサマ、 即興歌、 叙情歌、 民謡(歌謡のジャンル名の一つ。 心に浮かんだことを韻文にして自分のふしで歌う即興詩(即興歌)の中で、 yaysamanena ヤイサマネナ というはやし言葉を持つもの)。 ☆参考 沙流川下流地域で使われる名称。 中流の人は yaysama ヤイサマ と言う。 ☞yaysama ヤイサマ {E: an impromtu song; a folk song.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysamanena 2
- ヤイサマネナ 【間投】[yaysama-ne-na ヤイサマ・だ・よ](yaysama ヤイサマ または yaysamanena ヤイサマネナ と呼ばれる種類の即興歌で使われる、 はやしの折り返し。) ☆参考 語源は恐らく《自分のことだよ》、 つまり自分の心の内の思いだよと言うことであろう。 しかしいまはそういった意味は意識されておらず、 出だしの yay ヤイ の部分が落ちて samanena サマネナ だけが言われることもあるほどである。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysamne
- ヤイサㇺネ 【yaysamne】 心配事でなく,何事もなく,単に,普通に. ヤイサㇺネ エ・エㇰ ヒ?=心配事で来たのではないの?ヤイサㇺネ ネ ヤクン ピㇼカ=心配事でないのならいいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysamne 1
- ヤイサㇺネ 【副】[yay-sam-ne 自分・(< の側)・として]ほかに何もなく、 特にこれということなく。 yaysamne ku=sinot kus k=ek ヤイサㇺネ クシノッ クㇱ ケㇰ (私は)何も用はないがただ遊びに来た。 yaysamne apkas=an yakka ヤイサㇺネ アㇷ゚カㇱアン ヤッカ 普通に(特に急がずに)歩いても。(HK民話)(連体的に使って)yaysamne iporose ヤイサㇺネ イポロセ 普通の(むずかしくない)言い方。(W) {E: normally; ordinarily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysamne 2
- ヤイサㇺネ 【後副】…のほかに何もなく、 全体がただ…だけ/ばかりになって、 …だらけで。 cep yaysamne suwe チェㇷ゚ ヤイサㇺネ スウェ ほかのものを入れず魚ばかり煮る。 haː, tanto réra ruy akus cise epitta toypana yaysamne ハー、 タント レラ ルイ アクㇱ チセ エピッタ トイパナ ヤイサㇺネ ああ、 今日は風がひどく吹いたと思ったら家じゅう土ぼこりだらけだ。(S) cikanpe en=ka un párase wa upas yaysamne チカンペ エンカ ウン パラセ ワ ウパㇱ ヤイサㇺネ 木の上の雪が私の上に落ちて雪だらけだ。 ☆参考 patek パテㇰ ばかり。 takup タクㇷ゚ …しか(…しない)。 たとえば cep patek チェㇷ゚ パテㇰ は他のものがあっても特に魚を煮るとか食べるとかすること、 たとえば毎日毎日魚を食べるなど。 cep takup チェㇷ゚ タクㇷ゚ は他のものも煮ればよいのに煮ないとか食べたいのに食べさせてもらえないとかで魚しか煮ない、 魚しか食べられないなど。 cep yaysamne チェㇷ゚ ヤイサㇺネ は鍋の中が魚だけでいっぱいでまぜものがないこと。 {E: only; just.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysampepokas
- ヤイサンペポカㇱ 【yay-sampe-pokas】 腹が立つ,気が滅入る,しゃくにさわる(しかし人には言えない). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysarama
- ヤイサラマ 【他動】(受け身の形、 つまり主語不定人称形で) a=i=yáysarama アイヤイサラマ すべてをまかされている。(KSg) asinuma tap/a=iyáysarama/cup kamuy menoko/a=ne wa taptap アシヌマ タㇷ゚/アイヤイサラマ/チュㇷ゚ カムイ メノコ/アネ ワ タㇷ゚タㇷ゚ 私はすべてをまかされている日月の女神ですが。(Sユーカラ語り) ☆参考 歌い手のサダモさんには意味を聞いてなかった。 「すべてをまかされている」は萱野茂氏の訳。 久保寺『辞典稿』には chinosarama に「選ばれる、 選定される」という訳がついている。 バチラー辞典には sarama に「擇(えら)ぶ. vt. To choose」とある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysermakka koorsutke
- ヤイセㇾマッカ コオㇿスッケ 【yay-sermak-ka ko-orsutke】 自分自身の魂を励ます. テエタ シサㇺ トゥミ アン ヒ タ ク・ユピ ポ カ トゥミエイヨロッ ネ ヒ タ アイヌ アナㇰネ セㇾマカハ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ ネ ナ シコㇿ ヤイセㇾマッカコ オㇿスッケ・アン ペ ネ シコㇿ ハワン ヒ ク・ヌ=ずうっと昔和人の戦争のあった時に死んだ私の兄も戦争に行かされ,その時にアイヌは魂が強いものだと自分自身の魂を励ましたものだったよと言っていたのを聞いたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysesehka(-an)
- ヤイセセㇸカ §073.あんぽう(罨法)[する](2)温湿布する yaysesehka(-an)〔jáǐ-se-seh-ka やイセセㇸカ〕[yay(自分を)+seseh(=sesek 熱くある)+ka(せしめる)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaysikarun(-an)
- ヤイシカルン §466.そせいする(蘇生する)(6)yaysikarun(-an)〔yáǐ-ši-ka-run やイシカルン〕[<yay(自分)+e(について)+sikari(回る)+un(強めの辞)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaysikenuyna
- ヤイシケヌイナ 【自動】[yay-sik-e-nuyna 自分・目・で・…を隠す] 見ないふりをする。 {E: to pretend not to see.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysinire
- ヤイシニレ 【自動】[yay-sini-re 自分を・休む・させる] 休む、 体を休める、 休息する。 e=sinki ciki ponno yaysinire エシンキ チキ ポンノ ヤイシニレ 疲れたなら少し休みなさい。(S) ☆参考 sini シニ よりも良い言葉。(S) ☞sini シニ {E: to rest.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysinire
- ヤイシニレ 【yay-sini-re】 休む. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysiporore
- ヤイシポロレ 【yay-si-poro-re】 我慢.痩せ我慢(する). クンネイワイペ ソモ ノ エㇰ ヒ ア・エラマン クス ア・イペレ クス ア・イェ ヤッカ ヤイシポロレ ワ ソモ エ ノ アㇻパ. タンペ ア・イェ ヒ ウェン シサㇺ ヤイシポロレ=朝食を食べずに来たことを知っていたので食べなさいと私が言ったけれども痩せ我慢をして食べないで行った,これのことを貧乏和人の痩せ我慢. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysiporore
- ヤイシポロレ 【自動】[yay-si-poro-re 自分・自分・大きくなる・させる] がまんする、 大人ぶる、 「様子ぶる」、 (今の若者の言い方では)かっこつける。 yaysiporore wa arka yak ye ka somo ki ヤイシポロレ ワ アㇻカ ヤㇰ イェ カ ソモ キ (彼は)がまんして痛いとも言わない。(S) éno p ne korka yaysiporore wa somo e siri エノㇷ゚ ネ コㇿカ ヤイシポロレ ワ ソモ エ シリ (彼はそれを)いつも好きでよく食べるのだが(今は)「様子ぶって」食べないのだ。(S) {E: to put up, have patience with; to act mature than one's age..} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysirkootke
- ヤイシㇼコオッケ 【自動】[yay-sirko-otke 自分・急に強く・…を突く] 自分自身をドンと突く/ギュッと刺す。 ☞sirkootke シㇼコオッケ、 otke オッケ {E: to stab oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysirsiru
- ヤイシㇼシル 【yay-sir-siru】 自分の体をこする. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysirunkor
- ヤイシルンコㇿ 【自動】[yay-sirun-kor 自分・卑しい(< 地・にある)・(として)持つ](?) なりふりかまわず働く、 「ボロを着てても何してもめちゃくちゃに働く」。(S) {E: to work without regard for one's appearance.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysitoma
- ヤイシトマ 【自動】[yay-sitoma 自分・を恐れる]はずかしがる、 はずかしい。 ☆参考 yaynikorosma ヤイニコロㇱマ きまりが悪い、 穴があったら入りたい。 yayiporosak ヤイポロサㇰ きまりが悪い、 面目ない。 yepne イェㇷ゚ネ (若い男女が)はにかむ。 utcike ウッチケ 内気である。 {E: to be embarrassed.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysitoma
- ヤイシトマ 【yay-sitoma】 恥ずかしがる,恥ずかしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaysitomkurnukar
- ヤイシトㇺクㇽヌカㇻ §034.結婚(する)(8)yay-si-tom-kur-nukar〔jaǐ-ši-tom-kur-nu-kar やイシトㇺクㇽヌカㇻ〕⦅ホロベツ⦆【雅】夫となる;妻となる;結婚する。[yay(自分)+si(自身の)+tom(体を)+-kur(目的語あるいは補語につく接辞)+nu-kar(所有させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaysitomnukar
- ヤイシトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(7)yay-si-tomnukar〔jaǐ-ši-tom-nu-kar やイシトㇺヌカㇻ〕⦅ホロべツ⦆【雅】結婚する;めとる;とつぐ[yay(自分)+si(みずからの)+tom(体を)+nu-kar(所有・させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaysittekka
- ヤイシッテッカ 【自動】[yay-sittek-ka 自分・落ち着く・(他動詞化)] 自分を落ち着かせる、 自制する、 がまんする。 yaysittekka wa té wano kamuy ewak sir un hosippa wa i=kore yan ヤイシッテッカ ワ テ ワノ カムイ エワㇰ シㇼ ウン ホシッパ ワ イコレ ヤン どうかご自分を押えて、 今から神様の住む山へおもどり下さい。(W神謡語り) {E: to calm oneself; be patient; control oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysokesinukar(a-)
- ヤイソケシヌカㇻ §034.結婚(する)(40)yay-sokesi-nukar(a-)〔jáǐ-so-ke-ši-nu-kar やイソケシヌカㇻ〕⦅ホロベツ⦆【雅】妻にする;結婚する。[yay(自分の)+sokesi(<so-kes-e 座・尻・において)+nukar(所有する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaysopikanka
- ヤイソピカンカ 【自動】[yay-so-pikan-ka 自分・席・速い・(他動詞化)]いつのまにか出て行ってしまう。 yaysopikanka wa isam, nen ka erampewtek hawe? ヤイソピカンカ ワ イサㇺ、 ネン カ エランペウテㇰ ハウェ? (彼は)いつのまにか出て行ってしまった、 だれも知らなかった(気がつかなかった)んだねえ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yaysukupka
- ヤイスクㇷ゚カ 【自動】[yay-sukup-ka 自分・人生を進む・(他動詞化)] 苦労した(恐ろしい目に会った/つらかった)体験を思い出す(が忘れられない/を思い出してもつらい)。 ☆参考 似た文脈で yaykewkor ヤイケウコㇿ も使われる。 {E: to remember, not forget past hardships or painful experiences.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysurkuere
- ヤイスㇽクエレ 【自動】[yay-surku-ere 自分・毒・…に…を食べさせる] 服毒する。 {E: to take poison.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaytapapa
- ヤイタパパ 【yay-tapapa】 体を横たえる,横になる. ポンヤウンペ ア・ネ ワ シネ アン アンチカㇻ タ ア・コㇿ クㇱネ メノコ サマ タ アㇻパ・アン ア・コヤイタパパ ルウェ ネ=私はポンヤウンペという者である夜のこと結婚することになっている女その側へ行って体を横たえたのであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytaraye
- ヤイタライェ 【自動】[yay-ta-raye 自分・(?)・…を行かせる](?) (不明)(次の表現の中で) néun síno eci=yáytaraye ネウン シノ エチヤイタライェ あなたたちはいったいどのようにすればいいか。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytasenita
- ヤイタセニタ 【自動】[yay-tas-enita 自分・息・(?)] 息を止める。 {E: to hold one's breath.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaytasiomante
- ヤイタシオマンテ §479.ためいき[する](6)ほっとあんどのためいきをもらす yay-tasi-omante〔jáǐ-ta-ši-o-man-te やイ・タシ・オマンテ〕[yay(自分)+tasi(の息〔を〕)+omante(やる、送る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaytekkisma
- ヤイテッキㇱマ 【yay-tek-kisma】 暇だ.▷ヤイ=自身 テㇰ=手 キㇱマ=つかまえる →暇なので自分の手をつかまえている エシㇼ ワノ ウパㇱ ユㇷ゚ケ ㇷ゚ ネ クス ソイェネ カ ア ・エアイカㇷ゚. ヤイテッキㇱマ・アン ワ アン・アン=先程から雪が強く降っているので外へ出ることもできない,私は暇にしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayteknawa
- ヤイテㇰナワ 【副】[yay-tek-na-wa 自分・手・の方・から][雅]自分一人のはからいで。(S) yayteknawa/kanto or wa/mosirso ka ta/rán=an ruwe ヤイテㇰナワ/カント オㇿ ワ/モシㇼソ カ タ/ラナン ルウェ [雅]私は自分一人のはからいで天から地上に降りて来ましたが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytemnikoresisuypa(-an)
- ヤイテㇺニコレシスイパ §564.いねむり(居眠)[する](6)居眠する yay-tem-nikor-e-sisuypa(-an)〔jáǐ-tem-ni-kor|e-ší-suǐ-pa やイテㇺニコㇿ・エしスイパ〕[yay(自分の)+tem(両手)+nikor(の間)+e(に)+si(自分を)+suypa(揺り揺りする)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- yayterkere
- ヤイテㇾケレ 【他動(?)/自動(?)】[< yay-o-terke-re 自分・そこ・を跳ぶ・させる][雅](そこ)を(走って)進んで行く。 epa=kor cási/kopakke sama/a=yaytuyere/a=yayterkere エパコㇿ チャㇱ/コパッケ サマ/アヤイトゥイェレ/アヤイテㇾケレ [雅]私の城の方に向かって私はまっすぐに進んでいった。(Sユーカラ) ☆参考 字余りのために母音 o を落として1音節減らしたものか。 ☆参考 yayoterkere ヤヨテㇾケレ ならば他動詞。 yayterkere ヤイテㇾケレ は形の上では自動詞であるが、 雅語では、 terkere テㇾケレ《跳ばす、 走らせる》が他動詞であるため、 yay- ヤイ がついても不定人称接辞は他動詞につく a= ア が使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytomoitak
- ヤイトモイタㇰ 【yay-tomo-itak】 自分で我慢する. ▷ヤイ=自分 トモー方へ イタㇰ=言う. *まあまあ今は,と自分に言い聞かせて我慢する.(補遺編)▷ヤイ=自分 トモ=方へ イタㇰ=言う. *まあまあ今は,と自分に言い聞かせて我慢する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytomtomo
- ヤイトㇺトモ 【自動】[yay-tomtomo 自分・を輝かす/かざる(重複)]おしゃれをする。 yaytomtomo kor patek an ヤイトㇺトモ コㇿ パテㇰ アン (彼は)おしゃれをしてばかりいる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yaytopok(-i)
- ヤイトポㇰ §842.わき;わきのした(11)yayto-pok(-i)〔jáǐ-to-pok やイトポㇰ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaytukte
- ヤイトゥㇰテ 【自動】[yay-tuk-te 自分・生える・させる]自然に生える。 {E: to grow naturally.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaytunaska
- ヤイトゥナㇱカ 【自動】[yay-tunas-ka 自分・早い・(他動詞化)] 急ぐ、 急いでいる。 yaytunaska=an wa hosipi=an rusuy ruwe ne korka ヤイトゥナㇱカアン マ ホシピアン ルスイ ルウェ ネ コㇿカ 私は急いで帰りたかったけれど。(HK民話) {E: to be in a hurry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytunaska
- ヤイトゥナㇱカ 【yay-tunas-ka】 急ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytupareno arpa
- ヤイトゥパレノ アㇻパ 【yaitupare no arpa】 気をつけて行け(行く人に対して):強いて言えばさよならということになるが,さよならに相当する言葉はないと言ったほうがいいであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytupareno paye yan
- ヤイトゥパレノ パイェ ヤン 【yaitupare no paye yan】 気をつけて行きなさい(行く人に対して). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytupoh(k-i)
- ヤイトゥポㇹ §842.わき;わきのした(10)yaytu-poh(k-i)〔jáǐ-tu-poh やイトゥポㇹ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayturasinot
- ヤイトゥラシノッ 【yay-tura-sinot】 ひとり遊び(する). ア・ミッポホ ユピヒ イサㇺ コㇿ ネㇷ゚ ワ アン ペ イェ コㇿ ヤイトゥラシノッ コㇿ アン ペ ネ=私の孫は兄がいないと何やら独り言をいいながらひとり遊びをしているのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayturiri(-an)
- ヤイトゥリリ §027.あくび[する](5)あくびの際に伸びをするyayturiri(-an)〔jáǐ-tu-ri-riやイトゥリリ〕[yay(自分を)+turi-ri(伸ばし続ける、ずっと伸ばす)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaytus'atte
- ヤイトゥㇱアッテ 【yay-tus-atte】 首吊り自殺(する),縊死.▷ヤイ=自身 トゥㇱ=綱 アッテ=かける イヨハイ イカッウェンテ クス ヤイトゥサッテ ヤㇰ ア・イェ. ア・シトマ オルㇱペ ネ ワ=いやー大変なことだ,人の顔を汚すために首吊り自殺したそうだ,恐ろしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytuyere
- ヤイトゥイェレ 【他動】[yay-tuye-re 自分・…を切る・させる][雅](そこ)へ進んで行く。 sianpetpeni/a=yaytuyere シアンペッペニ/アヤイトゥイェレ [雅]私はずっと川上の方へまっすぐに飛んで行った(「一直線に飛んで行った。」) (Sユーカラ) ☆参考 同様の文脈で yaytuypare ヤイトゥイパレ も使われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytuypare
- ヤイトゥイパレ 【他動】[yay-tuypa-re 自分・を切る(複)・させる][雅](の方へ)へ進んで行く。 a=kor a cási/kopakke sama/a=yaytuypare アコㇿ ア チャㇱ/コパッケ サマ/アヤイトゥイパレ [雅]私は住んでいた城に向かってまっすぐに飛んで行った。(Sユーカラ) cási erupsik/yaytuypare チャシ エルㇷ゚シㇰ/ヤイトゥイパレ (姉は)城の東側へ静かに進んで行った(「静かに、 名残惜しいと思いながら」)。(Sユーカラ) oar apunno/kopakke sama/a=yaytuypare オアㇻ アプンノ/コパッケ サマ/アヤイトゥイパレ 私は静かにそうっと(その鹿の)そばの方へ近づいて行った。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- yaytuytuye
- ヤイトゥイトゥイェ 【yay-tuy-tuye】 自分の体のほこりを払い落とす. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayuh
- ヤユㇷ §411 トドマツ (5) yayuh (ya-yúh)「ヤゆㇷ」[<yay-hup 普通の・松] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayukaomare
- ヤユカオマレ 【自動】[yay-u-ka-omare 自分・互い・の上・にのせる]だんだんよくなる/直る(仕事が、 病気が)。 hetopo yayukaomare kor an ヘトポ ヤユカオマレ コラン またよくなってきた。(S) ☆参考 uweepakiun pirka ウウェエパキウン ピㇼカ よりもよい言葉。(S) {E: to gradually improve (work; an illness).} (出典:田村、方言:沙流)
- yayukauka
- ヤユカウカ 【yay-uka-uka】 自分の着物を繕う:衣服のほつれや破れを直す. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayukawka
- ヤユカウカ 【自動】[yay-ukawka 自分・…を一針ずつ縫う]ちゃんとまっすぐ縫わないであっちに刺しこっちに刺しする。(S) ☆参考 húci フチ《おばあさん》たちの言葉。(S) {E: to sew in a crooked line.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayukoraye
- ヤユコライェ 【自動】[yay-uko-raye 自分・一緒に・…を行かせる](次の表現の中で) yayukoraye híne soyne ヤユコライェ ヒネ ソイネ おとなしく出て行った。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayunaske
- ヤユナㇱケ 【自動】[yay-unaske 自分・(?)] 頼まれたことを断わる、 辞退する、 願ったりあやまったりして要求を撤回してもらおうとする。 nen yayunaske=an yakka i=tura eyaytupa ネン ヤユナㇱケアン ヤッカ イトゥラ エヤイトゥパ 何と言って断っても(彼は)私と一緒に行きたいと言って聞かない。(HC民話) ☆参考 他動詞は eyayunaske エヤユナㇱケ。 {E: to refuse; decline.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayunaske
- ヤユナㇱケ 【yay-unaske】 詫びる,言い訳する,釈明する. リㇰ ペカ ア・エヤㇷ゚キㇼ ア・ポㇰナレ アクス エアシㇼ テㇰシケウカウヌウヌ ヤユナㇱケ=腰投げをかけるようにして組み伏せると.そこで初めて自分の手で自分をかばいながら謝った. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayunka
- ヤユンカ §241.傷つく(10)ひとりで怪我する yayunka〔ja-júŋ-ka ヤゆンカ〕[<yay(自分を)、iyun-ka(痛ま・しめる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayunnatara
- ヤユンナタㇻ 【yay-nu-natara】 もの思いにふけっている,どうしたらいいものだろうかとひとりでじっともの思いにふける.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- yayus
- ヤユㇱ 【自動】川におぼれた人や山で死んだ人の死体等を探す。 yayus=an rok an rok yakka kew a=pa ka somo ki ヤユㇱアン ロㇰ アン ロㇰ ヤッカ ケウ アパ カ ソモ キ 探しても探しても死体が見つからない。(S) {E: to search, look for corpses in the mountains or rivers.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayusi
- ヤユシ 【他動】[yay-usi 自分・に…をつける]…を自分につける。 retattoy yayusi レタットイ ヤユシ おしろいをつける。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayutarkes
- ヤユタㇻケㇱ 【名】[yay-utar-kes 自分・同族・の末端] (次の慣用句の中で)村人の中の身分の低い(貧しい)人。 yayutarpa yayutarkes atte ヤユタㇻパ ヤユタㇻケㇱ アッテ [慣用句]村人を上下の差別なくかわいがる。 ☆対語 yayutarpa ヤユタㇻパ {E: the poor, low-level people of a village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayutarpa
- ヤユタㇻパ 【名】[yay-utar-pa 自分・同族・の上端] (次の慣用句の中で)村人の中の最も高位の(裕福な)人。 yayutarpa yayutarkes atte ヤユタㇻパ ヤユタㇻケㇱ アッテ 村人を上下の差別なくかわいがる。 ☆対語 yayutarkes ヤユタㇻケㇱ。 {E: the well-off, high-level people of a village.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayutar_ tuye
- ヤユタッ トゥイェ 【yay-utar-tuye】 身内を斬る[ユ]:ポンヤウンペに味方をする女が自分の兄や父を斬る話.▷ヤイ=自身の ウタㇻ=仲間 トゥイェ=斬る (出典:萱野、方言:沙流)
- yayutek
- ヤユテㇰ 【yay-utek】 便所へ行く.▷ヤイ=自身 ウテㇰ=使う *便所に行くことは他人に頼むことはできない.だによって自分自身を必ず使うことになっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayutek
- ヤユテㇰ 【自動】[yay-utek 自分・…を使いにやる] トイレに行く、 用足しに行く。 ☆参考 用便に行くことを表す最も良い(上品な)言葉。 より普通には rúkari ルカリ と言う。 {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayuuspare
- ヤユウㇱパレ 【自動】[yay-uuspare 自分・のいろいろなことを伝える[複]] 自分のいろいろなことを伝える。 ☆参考 一つのことを伝えるのは uuste ウウㇱテ [u-us-te 互い・につく・させる] 。 uuspare ウウㇱパレ は [u-us-pa-re 互い・につく・[複]・させる] で、 「二つ以上のこと/いろいろなことを伝える」)。 {E: to tell various things about oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayuwomare
- ヤユウオマレ 【自動】[yay-uwomare 自分・を集める]自分のものを始末する/集める/かたづける。 {E: to manage, put one's belongings in order.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayuwomasnure
- ヤユウオマㇱヌレ 【自動】[yay-uwoma-asnu-re 自分・集まる・すぐれている・させる](?) 自分のものを何でもきちんとしておく。 {E: to put one's things, belongings in order.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayuykus
- ヤユイクㇱ 【yay-uykus】 諦める,仕方がないなあ〔ユ〕.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- yaywennukar
- ヤイウェンヌカㇻ 【yay-wen-nukar】 苦しむ:肉体に痛みを感じる,つらい.▷ヤイ=自身 ウェン=悪い ヌカㇻ=見る →自分自身が悪く見える. ネユンネユン エ・ヤイウェンヌカㇻ ヤㇰ ク・イヌ ヤッカ エチ・カシオピウキ カ エアイカㇷ゚ カニ カ ウェンクㇽ ク・ネ ㇷ゚ ネ クス=いろいろお前が苦しんでいると私は聞いていてもお前を助けることもできない,私も貧乏者なものだから. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaywennukar
- ヤイウェンヌカㇻ 【自動】[yay-wen-nukar 自分・悪い・…を見る] 苦労する、 困る、 なんぎする、 気分が悪い(「せつない」)。 ku=sesek wa ku=yaywennukar クセセㇰ ワ クヤイウェンヌカㇻ 私は暑くてせつない(=気分が悪い)。(S) {E: to suffer; go through hardship.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaywennukarpa
- ヤイウェンヌカㇻパ 【自動】[複](yaywennukar ヤイウェンヌカㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆)苦労する、 困る、 せつない。 a=kotánu kémus, a=utári ka kokusis yaywennukar=an-pa アコタヌ ケムㇱ、 アウタリ カ コクシㇱ ヤイウェンヌカㇻアンパ 私の村が飢饉になって村人共々苦しんだ。(NK民話) ☆参考 不定人称形は yaywennukar=an-pa ヤイウェンヌカㇻアンパ {E: to suffer; go through hardships (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaywentarapkokanu
- ヤイウェンタラㇷ゚コカヌ 【yay-wentarap-kokanu】 自分自身の夢に耳を傾ける. *昔二風谷村に貝澤松雄さんという人がいたが,その人が山仕事に行っていてある朝,昨夜見た夢の中で日頃大切に使っていた急須が太股の上へ落ちて割れた夢を見たと言いながら仕事に出た.仕事中に角材と立ち木に太股を挟まれ片足を切断することになってしまった.だによってアイヌは夢を大切にするべしと言われていたものであった.昭和5年頃の話であるがアイヌは夢は神のお告げと思って大事にしていた.また,ウェンタラㇷ゚ オッタ アヌ ユカㇻと言って夢の中でユカㇻを聞かされることがあり,このような場合はそのままもう1度寝るようなことをせずに側にいる誰かを起こしてすぐに語って聞かせる,そうでないと忘れてしまうものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaywente
- ヤイウェンテ §671.びょうしんの(病身の)yaywente〔jáǐ-wen-te やイウェンテ〕[yay(自分を)+wente(病気に・させる)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaywente
- ヤイウェンテ 【自動】[yay-wen-te 自分・だめになる・させる]「かまどかえす」(=破産する)。 (出典:田村、方言:沙流)
- yaywentetopeni
- ヤイウェンテトペニ §149 エゾイタヤ ミヤベイタヤ (2) yaywente-topeni (yáy-wen-te-to-pe-ni)「やイウェンテトペニ」[yay-wente(役に立たぬ)topeni(乳の木)] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayyerap
- ヤイイェラㇷ゚ 【自動】[yay-ye-rap 自分・を言う・(?)]災難に会って苦労したことを話す。 ☆参考 他動詞は eyayyerap エヤイイェラプ。 (出典:田村、方言:沙流)
- ye rusuype kaynon ka ta yaykoruki
- イェ ルスイペ カイノン カ タ ヤイコルキ §514.つば(唾);よだれ(涎)(5)なまつばを呑み呑みする ye rusuy-pe kaynon ka ta yay-ko-ruki〔jé-ru-suǐ-pe|káǐ-noŋ-ka-ta|jáǐ-ko-ru-ki いえルスイペ・かイノンカタ・やイコルキ〕[ye(言い)、rusuy(たい)、pe(ものを)、kaynon(なまつば)、ka-ta(の上・に)、yay(自分)、ko(で)、ruki(呑みこむ)]「物を言おうとして、なまつばと一緒にのみこみのみこみ、なかなか言い出せぬ」⦅聖典, p.59⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yemanu
- イェマヌ 【ye manu】 言うところの. タㇷ゚ ア・イェ マヌ ハワㇱ アナㇰ ク・ヌ ア ワ=今あなたが言ったところのその話は私は(前に)聞いたよ.チセ ソイ タ エㇰ ワ アン クㇽ ア・イェ マヌ ペニウン アスㇽ アㇱ ニㇱパ ソモ ネ ヤー?=家の外へ来ておられる方は,言うところの奥地に住む噂に高い物持ちの人ではないだろうか? (出典:萱野、方言:沙流)
- yépa
- イェパ 【他動】[複](ye イェ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を言う。 …sekor yépa …セコㇿ イェパ (二人以上が皆)…と言う。 i=ahunte i=ahunte kusu yépa イアフンテ イアフンテ クス イェパ 彼らは私に入れ入れと言った。 ☆発音 用例で i=ahunte イアフンテ は iyahunte イヤフンテ と発音されている。 {E: to say…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yeppo-isamisam
- イェッポイサミサㇺ 【自動】[ye-p-po-isam-isam 言う・こと・(指小辞)・ない・(重複)](直訳すると)言うことが全然ないない=話すことがたくさんあって何から話したらいいのかわからないように話し続ける(反語的表現)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yesapa
- イェサパ §141.うみのしん;膿栓(1)ye-sapa〔jé-sa-pa いぇサパ〕[膿・頭]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yesikay(-e)
- イェシカイ §141.うみのしん;膿栓(2)ye-sikay(-e)〔jé-ši-kaǐ いぇシカイ〕[膿・とげ]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yoasis
- ヨアシㇱ §214.かぶれる(2)yoasis〔jo-á-šiš ヨあシㇱ〕[<iyoasip(↑)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yoasis
- ヨアシㇱ §388.しっしん(湿疹)[が出る](3)yoasis〔jo-á-šiš ヨあシㇱ〕[<i-o-asip]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yoasis
- ヨアシㇱ §655.ひぜん;かいせん(疥癬)(5)yoasis〔jo-á-šiš ヨあシㇱ〕[<e(頭が)+o(そこに)+asip(たくさん出た)+p(もの)] (出典:知里人間編I、方言:)
- yoasis(p-an)
- ヨアシㇱ §164.かいせん(疥癬);ひぜん(2)ひぜん[が出る] yoasis(p-an)〔jo-á-šiš ヨあシㇱ〕[<i(物が)+o(そこから)+asip(群がって出る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yokina
- ヨキナ 【yokina】 4人:人数を数える時. *昭和年月日西島てるフチが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- yomkor(-an)
- ヨㇺコㇿ §398.しゃっくり(吃逆)[する](2)yomkor(-an)〔yóm-kor よㇺコㇿ〕[yom(縮み)+kor(もつ)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yomtekkam
- ヨㇺテッカㇺ 【名】[概](所は yomtekkami(hi) ヨㇺテッカミ(ヒ))[yomtek-kam 足が棒になる・肉] ももの裏(後ろ)側。 ☆参考 古い言葉。 今は omtuypok[概]/omtuypoki[所] オㇺトゥイポㇰ/オㇺトゥイポキ《ももの下側》と言う。 {E: the inner thighs.} (出典:田村、方言:沙流)
- yomtekkami(hi)
- ヨㇺテッカミ(ヒ) 【名】[所](概は yomtekkam ヨㇺテッカㇺ) …のももの裏(後ろ)側。 {E: the inner thighs of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yonkor(-an)
- ヨンコㇿ §398.しゃっくり(吃逆)[する](1)yonkor(-an)〔jóŋ-kor よンコㇿ〕[<yom-kor↓]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yonkoro(-an)
- ヨンコロ §398.しゃっくり(吃逆)[する](3)yonkoro(-an)〔jóŋ-ko-ro よンコロ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yontekkam(-i)
- ヨンテッカㇺ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(7)yontek-kam(-i)〔jón-tek-kam よンテㇰカㇺ〕[→「ちからこぶ」(1)参照]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yontekkam(-i)
- ヨンテッカㇺ §493.ちからこぶ(カ瘤);ニ頭膊筋(1)yontekkam(-i)〔jón-tek-kam よンテㇰカㇺ〕[yontek(yom-tek、縮んだ)+kam(肉)]⦅イブリ、ヒダカ西半、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yontekkami yupyupke
- ヨンテッカミ ユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(24)ふくらはぎがひくひく動く yontekkami yupyupke〔jón-tek-ka-mi|júp-jup-ke よンテㇰカミ・ゆㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[yontekkami(そのふくらはぎが)、yup-yup-ke(しまり・しまり・する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yorkaterkep
- ヨㇿカテㇾケㇷ゚ §207 エビ (3) yorkaterkep (yór-ka-ter-kep)「よㇿカテㇾケㇷ゚」[<ehorka(後ろに)terke(はねる)-p(者)] ⦅春採、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yorpuyearka
- ヨㇿプイェアㇻカ §372.じ(痔);痔疾(14)痔をわずらう yorpuye-arka〔jór-pu-je-ar-ka よㇿプイェアㇻカ〕[yorpuye(その肛門が)+arka(痛む)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yoyya
- ヨイヤ 【名】ぶらんこ(遊びの名称)。 {E: a swing.} (出典:田村、方言:沙流)
- yoyyaki
- ヨイヤキ 【自動】[yoyya-ki ぶらんこ遊び・をする]ぶらんこに乗る。 {E: to play on a swing.} (出典:田村、方言:沙流)
- yuhkekemayuhketeh eyaykara te
- ユㇷケケマユㇷケテㇸ エヤイカラ テ §638.半死半生で(やっと歩いて)yuhke-kemayuhke-teh e-yay-kara te〔júh-ke-ke-ma|júh-ke-teh|e-jáǐ-ka-ra-te ゆㇷケケマ・ゆㇷケテㇸ・エやイカラ・テ〕[yuhke(強い)+kema(足)+teh(手)+e(それで)+yay(自分を)+kara(処置する);手や足をやっと使って]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yukar
- ユカㇻ 【yukar】 英雄叙事詩. *今までの多くの本にはユーカラと書かれているがアイヌ民族の間ではユーカラと言うのではなしにユカㇻと言う.*ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ア・ヌ ユカㇻと言って夢の中でユカㇻを聞かされることがあり,このような場合はそのままもう1度寝るようなことをせずに側にいる誰かを起こしてすぐに語って聞かせる,そうでないと忘れてしまうものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukar
- ユカㇻ 【yukar】 真似る:誰かが聞かせてくれた長い長い物語,それを真似て次に誰かに聞かせる,それをユカㇻと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yúkar
- ユカㇻ 【自動/名】①[自動]ユーカラ(英雄叙事詩)を歌う。 ②[名]ユーカラ、 英雄叙事詩。 ③(語構成要素として)[自動](1)ものまねする(人の言った言葉も仕草もそっくりにまねする)。 (2)[< (1)]叙事詩を歌う。 ☆発音 沙流川の川下のほうや鵡川のほうでは、 r ㇻㇼㇽㇾㇿ に終わる他の語の場合と同様、 語末の r ㇻ は ラ のようには発音せず、 むしろ ル に近い音色に発音する。 ワテケさんはこの語を日本語として言うときでも、 「ユーカラ」とは言わず「ユカル」と言っていた。 ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)は口承文学のジャンルの一つで、 この地方では、 Poyyaunpe ポイヤウンペ《小さい陸の人》と呼ばれるみなしごの少年が自叙する形の叙事詩をいう。 昔は主に男が歌ったという。 昔、 oyna オイナ 「聖伝、 神伝、 聖典」と呼ばれて区別されたジャンルも、 この時代の歌い手には yúkar ユカㇻ と呼ばれる。 女子が主人公で女子が歌う叙事詩を menokoyukar メノコユカㇻ 「女の叙事詩」と呼び、 これと区別して男が主人公で主に男が歌う英雄叙事詩を okkayoyukar オッカヨユカㇻ 「男の叙事詩」と呼ぶこともある。 一方、 主に鳥やけものなどの神が主人公で自叙する、 折り返しを入れて歌われる「神謡」は、 下流で kamuyyukar/kamuyukar カムイユカㇻ/カムユカㇻ[< kamuy-yukar 神・叙事詩]と呼ばれ、 中流では menokoyukar メノコユカㇻ[menoko-yukar 女・叙事詩]と呼ばれる。 この地方でただ yúkar ユカㇻ というときは、 上述の、 みなし子の少年が主人公でこれが自叙する英雄叙事詩を指す。 これは、 日常会話や昔話、 即興歌などでは通常使われない独特の語句や、 古風な美文調の言い回しや複雑に入り組んだ文法を含んでいる。 通常木の棒(たきぎの一本)で炉ぶちをたたいて拍子をとりながら歌い、 聞き手はときどき hot ! ホッ! という合の手を入れる。通常のユーカラのほかに、 おもしろおかしい言葉や内容を中にはさんで笑い楽しむユーカラを sinot yúkar シノッ ユカㇻ《遊びのユーカラ》と言う。 ☆参考 eyukar エユカㇻ …をものまねする(言葉や仕事をそっくりに)。 koeyukar コエユカㇻ …(人)の…をものまねする。 yayeyukar ヤイェユカㇻ 自分のことを(神謡として)歌う。 ☆参考 樺太方言では yuukara ユーカラ が歌うことを言い、 北海道南部の yúkar ユカㇻ に似た口承文学に hawki ハウキ というものがある。 ☞kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ {E: ①to recite yukar (v.). ②yukar; epic folktales(n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yúkaritak
- ユカリタㇰ 【名】[yukar-itak ユーカラ・言葉](=yúkar itak ユカㇻ イタㇰ) ユーカラ(英雄叙事詩)の言葉、 雅語。 ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)の中で使われる独特の語句や美文調・韻文調の言い回しを指す。 それらにはしばしば古い語彙・語形や古い文法が現れている。 そのような言い回しの中には、 女性の叙事詩のメノコユーカラや神謡の中でも使われるものもある。 ユーカラの達者な人は、 即興歌の中はもとより、 日常会話の中でも、 美文調の格調高い表現として、 時に応じ入れて使う。 普通の人にも使われる慣用表現(決まった言い回し)になっている表現もある。 {E: the words used in the yukar.} (出典:田村、方言:沙流)
- yukchikap
- ユㇰチカㇷ゚ §338 アオバズク (16) yuk-chikap (yuk-ci-kap)「ユㇰチカㇷ゚」 ⦅B⦆シマフクロウの一種 The screech owl. (出典:知里動物編、方言:)
- yukcikap
- ユㇰチカㇷ゚ 【名】[yuk-cikap 熊/鹿・鳥][動物] コミミズク(?)/フクロウ(?)(“pewrep ci=koyki” 「ペウレㇷ゚ チコイキ 私は子熊を襲う」と鳴く)。(S)〔知分類 p.198 (アオバズクの項)((B))鴟梟の一種〕 {E: name of a bird (the screech owl (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- yukecikap
- ユケチカㇷ゚ §341 クマタカ (2) yukecikap (yú-ke-či-kap)「ゆケチカㇷ゚」[<yuk(肉獣)e(食う)cikap(鳥)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yúkecikappo
- ユケチカッポ 【名】[yuk-e-cikappo 熊/鹿・を食べる・小鳥][動物] (小鳥の名。 何鳥か不明。) (W)〔知分類 p.200 yúkecikap 「クマタカ」((クッシャロ))〕 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yukecikappo
- ユケチカッポ 【yuk-e-cikappo】 ホオジロ:頬に白い線のある小鳥. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukemawri
- ユケマウリ §214 タチイチゴ (5) yuk-emawri (yú-ke-maw-ri)「ゆケマウリ」[熊・いちご] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukemawri
- ユケマウリ §215 エゾイチゴ (2) yuk-emawri (yú-ke-maw-ri)「ゆケマウリ」[熊・いちご] 果実 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukemawri
- ユケマウリ §220 ウラジロイチゴ (2) yuk-emawri (yu-ké-maw-ri)「ユけマウリ」[熊・いちご] 果実 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukharu
- ユㇰハル §554.にく(肉)(9)鹿の肉 yuk-haru〔júk-ha-ru ゆㇰ・ハル〕[鹿・肉]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yukkarus
- ユッカルㇱ 【yuk-karus】 マイタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukkarus
- ユㇰカルㇱ §448 マイタケ (2) yuk-karus (yúk-ka-rus)「ゆㇰカルㇱ」[熊・きのこ] ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukkarus
- ユッカルㇱ 【名】[yuk-karus 熊/鹿・ キノコ][植物] マイタケ。 〔知分類 p.249 マイタケ[熊・きのこ]〕 {E: a kind of edible fungus (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yukkesanpa
- ユッケサンパ 【自動】[yuk-kesanpa 鹿・を追いかける]鹿追い(「しかぽい」)する。 ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ (出典:田村、方言:沙流)
- yukkina
- ユㇰキナ §238 コンロンソウ (1) yuk-kina (yúk-ki-na)「ゆㇰ・キナ」[鹿・草] 茎葉 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukkiraw(-e)
- ユッキラウ §513.つの(角)(2)鹿の角 yuk-kiraw(-e)〔júk-ki-raŭ ゆㇰキラウ〕[yuk(鹿)+kiraw(つの)]⦅アバシリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yukkuttar
- ユㇰクッタㇻ §029 ハンゴンソウ ななつば (5) yuk-kuttar (yúk-kut-tar)「ゆㇰクッタㇻ」[yuk(シカ)kuttar(筒状茎)] 茎 ⦅穂別⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukkuttar
- ユㇰクッタㇻ §196 オニシモツケ (5) yuk-kuttar (yúk-kut-tar)「ゆㇰクッタㇻ」[yuk(熊)kuttar(筒茎)] 茎・葉 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuknuma
- ユㇰヌマ §142 クロウメモドキ (1) yuk-numa (yúk-nu-ma)「ゆㇰヌマ」[yuk(鹿)numa(毛)] 表皮の下にある鹿毛に似た繊維 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuknumaoni
- ユㇰヌマオニ §142 クロウメモドキ (2) yuknuma-o-ni (yúk-nu-ma-o-ni)「ゆㇰヌマオニ」[yuknuma(上記の繊維)o(入っている)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A十勝・石狩・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukparaki
- ユㇰパラキ §204 ダニ (4) yuk-paraki (yúk-pa-ra-ki)「ゆㇰパラキ」[<yuk(鹿)paraki(ノミ)] ⦅美幌⦆細く長い (出典:知里動物編、方言:)
- yukram
- ユㇰラㇺ 【名】[概](所は yukrami(hi) ユㇰラミ(ヒ))[yuk-ram 熊/鹿・内臓] 肺(人のも獣のも)。 ☆参考 「肝臓」の訳語として出たが、 後に話者が訂正した。 肝臓は huype フイペ。〔知分類 「yuk (クマ、 シカ)+ ram (内臓)」〕 {E: the lungs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yukram(-i-u)
- ユㇰラㇺ §591.はい(肺);肺臓(1)クマの肺臓 yukram(-i、-u)〔júk-ram ゆㇰラㇺ〕[yuk(クマ、シカ)+ram(内臓)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yukram/yukrami(hi)
- ユㇰラㇺ/ユㇰラミ(ヒ) 【yukram/yukrami(hi)】 肺臓. ユㇰ スマウェヘ ア・コㇿ ナ トゥイェ ヘ フライェ ヤン. ユㇰラㇺ ネ ヒケ アナㇰネ パㇱクㇽ エイメッコレ=鹿を獲ったので腸を洗いなさい.肺臓は烏に配ってやれ.*昔に親不孝した息子がいて自分たちはおいしい肉を食べて目の見えない親にはユㇰラㇺ(肺臓)の部分を食べさせた.それを食べた親は年をとるといいことはないものだ,何を食べても汁っ気もないと言って嘆いたというが親不孝の息子たちは神様から罰せられたという. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukrami(hi)
- ユㇰラミ(ヒ) 【名】[所](概は yukram ユㇰラㇺ) …の肺。 {E: the lungs of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yukraykeni
- ユㇰライケニ §171 ニガキ (2) yukrayke-ni (yúk-ray-ke-ni)「ゆㇰライケニ」[yuk(鹿)rayke(殺す)ni(木)] 茎 ⦅荻伏、様似、足寄、屈斜路、美幌、名寄⦆⦅A天塩・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yukrayta
- ユㇰライタ 【名】[yuk-rayta 熊/鹿・いが][植物](黄色い花が咲き、 花のあと直径2センチ位のいがになり、 その一本一本が着物等につく、 なかなかとれない、 そのいがを言う。(S))〔知分類になし〕 (出典:田村、方言:沙流)
- yuksapaunni
- ユㇰサパウンニ 【名】[yuk-sapa-un-ni 鹿・頭・が…にある・木] 鹿の頭が置かれる木、 鹿の頭をのせる木。 ☆参考 木の枝分かれした所に、 殺した鹿の頭蓋骨をのせて家の東の祭壇に立ててまつっておく、 その木を言う。 ☆参考 kamuysapaunni カムイサパウンニ は熊の頭をのせる木。 {E: a tree on which the head of a deer is placed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yuksapaunni
- ユㇰサパウンニ 【yuk-sapa-un-ni】 熊の頭骨を乗せる二股になった木. ▷ユㇰ=熊 サパ=頭 ウン=入る ニ=木 *イヨマンテ(熊送り)の時に作って用いる.(補遺編)▷ユㇰ=熊 サパ=頭 ウン=入る ニ=木 *イヨマンテ(熊送り)の時に作って用いる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yuksiraw
- ユㇰシラウ 【名】[yuk-siraw 熊/鹿・アブ][動物]メクラアブ。(S)〔知分類になし〕 {E: a horsefly.} (出典:田村、方言:沙流)
- yuksoya
- ユㇰソヤ §122 スズメバチ (10) yuk-soya(yuk-so-ya)「ユㇰソヤ」⦅平取⦆伝説中の大バチ (出典:知里動物編、方言:)
- yuktomakina
- ユㇰトマキナ §169 フッキソウ キチジソウ (2) yuktoma-kina (yúk-to-ma-ki-na)「ゆㇰトマキナ」[<yuk-topa-kina] 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuktopakina
- ユㇰトパキナ 【yuk-topa-kina】 フッキソウ,ユキノシタ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- yuktopakina
- ユㇰトパキナ 【名】[yuk-topa-kina 鹿・群・草][植物] フツキソウ(「マンネングサ」)。 ☆参考 産後の薬。(S)〔知分類 p.100 フツキソオ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- yuktopanina
- ユㇰトパキナ §169 フッキソウ キチジソウ (1) yuktopa-nina (yúk-to-pa-ki-na)「ゆㇰトパキナ」[yuk(鹿)topa(群れ)kina(草)] 茎葉 ⦅長万部、幌別、穂別、千歳、荻伏⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Yúpar
- ユパㇻ 【名】[地名] 夕張(ゆうばり)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupkeepotara
- ユㇷ゚ケエポタラ 【他動】[yupke-epotara 強く(< 強い)・…におはらいをする](人)に悪神祓いの強いおはらいをする。 a=yupkeepotara akus yayeramuan アユㇷ゚ケエポタラ アクㇱ ヤイェラムアン 私は(その人に)強いおはらいをしたところ彼は気がついた。(NK民話) {E: to exocise; purify.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupkehawe
- ユㇷ゚ケハウェ 【名】[所](hawe ハウェ の概は haw ハウ)[yupke-hawe きつい・…の声[所]] …の厳しい批判。 (神謡中の次の表現の中で) a=yupkehawe/e=koan yakun アユㇷ゚ケハウェ/エコアン ヤクン 私のせいであなたが人々から厳しい批判を受けたなら。(HC神謡) {E: the severe criticism of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupkenuwap
- ユㇷ゚ケヌワㇷ゚ 【yupke-nuwap】 難産. (出典:萱野、方言:沙流)
- yupkosanpa
- ユㇷ゚コサンパ 【自動(?)】[yup-kosanpa (きつく締(し)まる/締めることを表す語根)・急に瞬間に…する] キュッと締(し)まる。 (次の表現の中で)) konram konna yupkosanpa コンラㇺ コンナ ユㇷ゚コサンパ [雅] 意を決する、 思い切る(天へ帰る神が地上の愛するものと別れる場面で、 しばらく空を旋回した後、 心を決めて天へまっすぐに昇っていくときに出る表現)。 {E: to fasten tightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupkosanu
- ユㇷ゚コサヌ 【yup-kosanu】 急に強まる. ウヌニ ウヌニ コㇿ アン アㇷ゚ ラム ユㇷ゚コサヌ ヒネ アㇻパ ワ イサㇺ=もじもじしていたのに思いが急に強まって行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yupnatara
- ユㇷ゚ナタラ 【自動】[yup-natara (きつくしまる/しめることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] しっかりしめてある。 yupnatara no a=kar ユㇷ゚ナタラ ノ アカㇻ (家の)ぶどうづるでしめるところがしっかりしめられ、 ゆるんだりぐらついたりしないようにきちんとしっかりつくられている。 {E: to be fastened, shut tightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupnispake
- ユㇷ゚ニㇱパケ §023.兄(4)yup-nispake〔júp-niš-pa-ke ゆㇷ゚ニㇱパケ〕⦅ハルトリ⦆【雅】兄御、兄貴。[yup(兄)+nispake(旦那、長者)]。cf. ak-tonoke. (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yupnispake
- ユㇷ゚ニㇱパケ 【yup-nispake】 兄様:尊敬して言う場合. (出典:萱野、方言:沙流)
- yuppa
- ユッパ 【yuppa】 握る. チユッパㇷ゚=片手で握った握り飯. (出典:萱野、方言:沙流)
- yuppa
- ユッパ 【他動】[複](単は yupu ユプ)(二つ以上)を締(し)める/きつく締める。 {E: to fasten…tightly (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yuppoohay a=raykotenke
- ユッポオハイ アライコテンケ 【yup-po-ohay a=ray-ko-tenke】 愛しい人よと泣いて喜ぶ. ▷ユㇷ゚ポ=恋人 オハイ=よ ア=それ ライコテンケ=死ぬほどに喜び,叫ぶ[ユ](補遺編)▷ユッポ=恋人 オハイ=よ ア=それ ライコテンケ=死ぬほどに喜び,叫ぶ〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- yuputari
- ユプタリ 【yup-utari】 〜の兄たち. (出典:萱野、方言:沙流)
- yúputari
- ユプタリ 【名】[所](概の用例はない。 utari ウタリ の概は utar ウタㇻ)[yup-utar-i 兄・人々(=たち)・(所属語尾)]…の兄たち。 {E: the older brothers of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yuskarakina
- ユㇱカラキナ §049 クルマバソウ (3) yus-kara-kina (yús-ka-ra-ki-na)「ゆㇱカラキナ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuskina
- ユㇱキナ §049 クルマバソウ (2) yus-kina (yús-ki-na)「ゆㇱキナ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yutakikir
- ユタキキㇼ §119 コメツキムシ (3) yuta-kikir(yú-ta-ki-kir)「ゆタキキㇼ」⦅穂別⦆コメツキムシ類 (出典:知里動物編、方言:)
- yutani
- ユタニ §409 ハイネズ (6) yuta-ni (yú-ta-ni)「ゆタニ」 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yutani
- ユタニ §413 ハイマツ (8) yuta-ni (yú-ta-ni)「ゆタニ」[<i(物を)-uta(搗く)-ni(木)、杵] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yutar
- ユタㇻ 【yutar】 伝言する. (出典:萱野、方言:沙流)
- yutarkur
- ユタㇻクㇽ 【yutar-kur】 使者. ピラウトゥㇽ タ イヨマンテ アン クㇱネ オロ タ ア・イ・サケイユㇱテ シコㇿ ネ ワ ユタㇻクㇽ エㇰ ヒクス ア・コシムシㇱカ ルウェ ネ=平取に熊送りがあり,その時に私に祭司をということで使者が来たのでそれに対して返事をした(昭和年に父が). (出典:萱野、方言:沙流)
- yuttarakina
- ユッタラキナ §038 オトコエシ (2) yuttara-kina 「ユッタラキナ」 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ‘enumnoya, numnoyacip’
- ‘エヌㇺノヤ、ヌㇺノヤチㇷ゚’ §311 ヤマガラ ‘enumnoya, numnoya-cip’(e-num-no-ya, num-no-ya-cip)「‘エヌㇺノヤ、ヌㇺノヤチㇷ゚’」⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ‘kim kamui’
- キㇺカムイ §277 くま (7) ‘kim kamui’ (kim ka-muy)「キㇺカムイ」 ⦅K.⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ‘rika’
- リカ §296 くじら(クジラ (3) ‘rika’ (ri-ka)「リカ」[=humpe] ⦅千島 Torii,p.151⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- “chikapetupuy”
- 『チカペツプイ』 §259 エンコウソウ (3) “chikap-etupuy” 『チカペツプイ』[鳥の・鼻孔] ⦅F 樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “enchikimaimai”
- 『エンチキマイマイ』 §168 ガンコウラン (5) “enchiki-maimai” 『エンチキマイマイ』 ⦅B⦆ ⦅A沙流、鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “ichikimaimai”
- 『イチキマイマイ』 §168 ガンコウラン (3) “ichiki-maimai” 『イチキマイマイ』 ⦅B⦆ ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “ishikimaimai”
- 『イシキマイマイ』 §168 ガンコウラン (4) “ishiki-maimai” 『イシキマイマイ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “katam”
- 『カタㇺ』 §264 エゾキンバイソウ (1) “katam” 『カたㇺ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “katom”
- 『カトㇺ』 §264 エゾキンバイソウ (2) “katom” 『カとㇺ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “Kiorokushikina”
- 『キオロクシキナ』 §263 アキカラマツ (3) “Kiorokushi-kina” 『キオロクシキナ』 ⦅G 樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “ociaius”
- オチアイウㇱ §342 クロユリ 黒百合 (6) “oci-aius” 「オチアイウㇱ」 ⦅A石狩国上川郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “Ossomani”
- 『オッソマニ』 §154 オニツルウメモドキ (2) “Ossoma-ni” 『オッソマニ』 ⦅B樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “Peramun”
- 『ペラムン』 §293 アオミズ (4) “Pera-mun” 『ペラムン』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “rankoni”
- 『ランコニ』 §265 カツラ (2) “ranko-ni” 『ランコニ』 ⦅B、D⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- フナㇰ タ エパㇰ/フナㇰ タ エパッカ/フナㇰ タ エパーカ 【慣用句】ちょうどいいあんばいに(…してよかった。) hunak ta epak e=ek wa ku=mismu ka somo ki フナㇰ タ エパㇰ エエㇰ ワ クミㇱム カ ソモ キ いいあんばいに来てくれたので私はさびしくない。(S) hunak ta epak ka e=pa p an un フナㇰ タ エパㇰ カ エパㇷ゚ アヌン いいあんばいにあなたが見つけたね(他の人だったら見つけても拾ってくれないだろうが)。(S) hunak ta epaː ka somo kú=itura wa ene kú=iki hi an sekor ku=raman, poro k=éyayomusu フナㇰ タ エパー カ ソモ クイトゥラ ワ エネ クイキ ヒ アン セコㇿ クラマン、 ポロ ケヤヨムス (ついていってこんなに何度もトイレに起きたら他の人も眠れないし自分も気の毒に思うところだった、 ) いいあんばいについて行かないでこうしているのだと思ったらほんとに行かないでよかったなあと思った。(S) {E: fortunately.} (出典:田村、方言:沙流)
-
『チカップリヤキナ』
§274 エゾノハマアカザ (1) 概報(G、p.33)に、Chikap-riyakina『チカップリヤキナ』、とあり、植物誌(E、p.378)に、『チカップリヤキナ』(樺太アイヌ名)とある。樺太アイヌ語だとすると、cikáh-riyakina、と普通には発音されたであろう。cikáh(
ap)は“鳥”、riyá-kinaは“越年する・草”“冬でも葉の枯れぬ草”。kinaとあるからには“茎葉”を指す。のであろう。辞書には、Chikap-riya-kina(S)、とある。 (出典:知里植物編、方言:) - 『ポンチカノヤ』 §274 エゾノハマアカザ (2) 植物誌(E、p.378)に、『ポンチカノヤ』とあり、辞書にもそれを取って、Ponchika-noya(S)とある。正しくは、póncikah-noyaで、pón-cikah“小・鳥”、noya“もみ草、ヨモギの葉”、すなわち“小鳥ヨモギ”の義である。noyaとあるからには葉を言ったのであろう。 (出典:知里植物編、方言:)
- 『ヲイエンキキナ』 §278 オカヒジキ (1) 概報(G、p.33)に、Oienki-kina『ヲイエンキキナ』とある。明らかに「あイ・エンケ・キナ」áy-enke-kina“とげ・するどい・草”の誤写である。それが、植物誌(E、p.380)にもそのまま再録され、辞書もその誤りをそのまま踏襲している。 (出典:知里植物編、方言:)
-
『ヲタクナエエンキキナ』
§278 オカヒジキ (2) 植物誌(E、p.380)には、ほかに、『ヲタクナエエンキキナ』(樺太アイヌ名)と出ている。これは明らかに「オたクナイェンケキナ」otákun-ayenkekinaで、otakun
a(砂浜)-ka(の上)-un(にある)、ayenkekina<ay(とげ)enke(とがっている)kina(草)、の義である。 (出典:知里植物編、方言:) - 『ハル』 §338 オオウバユリ エゾウバユリ (6) 『ハル』[haru 食糧] ⦅千島⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- 『ハル』 §342 クロユリ 黒百合 (8) 『ハル』[haru(食糧)] ⦅藻汐草――厚岸⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- 『トーカリ』 §470 マリモ 毬藻 (1) コタン生物記(p.77)に『トーカリ』とある。これは「と・カリㇷ゚」tó-karip“沼の・球”ということである。to(沼)、kari(回る)、p(もの)。 (出典:知里植物編、方言:)
- 『阿寒国立公園トアイヌノ伝説』 §470 マリモ 毬藻 (2) 山本多助『阿寒国立公園とアイヌの伝説』(p.15)には『トウラサンペ』とある。たぶん「と・ラサンペ」tó-rasampeと書くべきものであろう。toは沼だが、rasampeは未詳。 (出典:知里植物編、方言:)
- -ci 3
- チ 【接尾】[日本語ジ(時)] …時(時刻の単位)。 ☆昔は時刻は言わなかった。 現代(1950年代)は、 時刻を言うのに icizi イチジ《一時》、 kozi コジ《五時》のように言っていた。 ☆参考 -sik シㇰ 昔の時刻の単位。 (W){E: a unit of time - o'clock.} (出典:田村、方言:沙流)
- -e 4
- エ 【接尾】[使役形形成] (動詞に接尾して使役形を形成する語尾の一つ。 r ㇻㇼㇽㇾㇿ の後につく。 動詞が使役形になると、 とり得る目的語の数が一つふえる。 行為者(する人)は使役の目的語(させられる人)となり、 使役者(させる人)が主語になる。) …に…させる。 nukar …を見る; nukare …に…を見せる/見させる。 ☆参考 母音および y イ、 w ウ の後には -re レ、 他の子音の後には -te テ がつく。 (出典:田村、方言:沙流)
- -e 6
- エ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 y, w に終わる語幹および母音 e + 子音に終る語幹につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにその後に he ヘ がついて(つまり、 語幹に -ehe エヘ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて …e(he) のように表記してある。)…の、 彼の。 haw ハウ [概]声、 ;hawe(he) ハウェ(ヘ)[所]…の声。 may マイ[概]響き。 maye(he) マイェ(ヘ)[所]…の響き、 それの響き。 tek テㇰ[概]手;teke(he) テケ(ヘ)[所]…の手、 彼の手。(概念形が u または i に終わる名詞の中にも、 w 語幹、 y 語幹で、 所属形をつくるのに -e(he) がつくものがある。)pu プ[概]倉庫;puwe(he) プウェ(ヘ)[所]…の倉庫、 彼の倉庫。 ci チ[概]陰茎;ciye(he) チイェ(ヘ)[所]…の陰茎、 彼の陰茎。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ho 3
- ホ 【接尾】[所属形形成](本辞典では「所属語尾」とも書いてある。 名詞の所属形の長い形をつくる。 母音 o のあとにつく。) matnepo マッネポ [概]娘;matnepo マッネポ/matnepoho マッネポホ [所]…の娘/彼の娘。 (出典:田村、方言:沙流)
- -i 1
- イ 【接尾】[他動詞形成](語根やその重複形・派生形に接尾して他動詞をつくる接尾辞の一つ。) as アㇱ 立つ; asi アシ …を立てる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -i 2
- イ 【接尾】[< hi ヒ](動詞に接尾して名詞をつくる。) ①[他動名詞化]…を…すること。 cis チㇱ 泣く; cisi チシ …を泣くこと(-i イ 1 とは平行しない。 むしろ -i(hi) イ(ヒ) と通じるものがある)。 ②…する所。 cikus チクㇱ 人が通る/通った、 通られる; cikus-i チクシ 通る所、 通り道。 ③…する/したとき。 turepta トゥレㇷ゚タ ウバユリ(オオウバユリ)を掘る、 -us ウㇱ …する習慣になっている; tureptausi トゥレㇷ゚タウシ ウバユリを掘る習慣になっているとき=ウバユリを掘る時期。 ④…したもの。 san サン (山手の方から海手の方へ)出る; san-i サニ …の出たもの=…の子/子孫。 (出典:田村、方言:沙流)
- -i 3
- イ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 y, w 以外の子音に終るいろいろな名詞語幹につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにそのあとに hi ヒ がついて(つまり語幹に ihi イヒ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて …i(hi) のように表記してある。) cikir チキㇼ [概]足;cikiri(hi) チキリ(ヒ) [所]…の足。 rek レㇰ [概]ひげ;reki(hi) レキ(ヒ) [所]…のひげ。 am アㇺ [概]つめ;ami(hi) アミ(ヒ) [所]…のつめ。 hon ホン [概]おなか;honi(hi) ホニ(ヒ) [所]…のおなか。 tur トゥㇽ [概]垢(あか);turi(hi) トゥリ(ヒ) [所]…の垢。 ☆参考 末尾の hi ヒ の有無は主にリズムによるらしい。 短い語につくときは hi ヒ を伴うことが多く、 長い語につくときは hi ヒ を伴わないことが多い。 アクセントにも関係がある。 また、 三人称で、 所属の対象の語が表現されないときには hi ヒ がつくことが多い。 合成語の要素になるときは、 ほとんどの場合 hi ヒ のつかない短い形が使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- -iw
- イウ 【接尾】(子音に終わる数連体詞について人数を表す。) iwan イワン 六の;iwaniw イワニウ 六人。 henpak ヘンパㇰ いくつの/何人の;henpakiw ヘンパキウ 何人。 ☆参考 母音に終わる語には -n ン がつく。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ke 4
- ケ 【接尾】(名詞や名詞語根に接尾して自動詞をつくる。)をつくる、 を削る(?)。 inaw イナウ 木幣;inawke イナウケ 木幣を削ってつくる。 {E: to make, do…} (出典:田村、方言:沙流)
- -ke 5
- ケ 【接尾】(擬音や擬態、 中でも主に擬態の語根やその重複形について自動詞をつくる。) …する。 rew レウ (弓なりに曲がることを表す語根);rewke レウケ 曲がる。 carar チャラㇻ (擬態重複);cararke チャラㇻケ (植物のとげが)いっぱい出ている。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ke 6
- ケ 【接尾】(自動詞について他動詞をつくる。) sat サッ 乾く、 乾いている;satke サッケ 乾かす。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ki 6
- キ 【接尾】(主として名詞や、 擬態の語根に接尾して自動詞をつくる) …する。 sinotcaki シノッチャキ 歌を歌う(sinotca シノッチャ《歌》)。 sakehawki サケハウキ サケハウ(酒歌)を歌う(sakehaw サケハウ《酒歌》は一種の歌)。 hamki/hámuki ハㇺキ/ハムキ ねんねする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -ko 5
- コ 【接尾】(自動詞のうち、 性質を表す語(形容詞)に接尾して、 感情のこもった反語的意味の副詞をつくる接尾辞。)pon ポン 小さい、 少ない;ponko ポンコ ずいぶんたくさん。 isayka イサイカ 簡単である;isaykako イサイカコ ゴチャゴチャとめんどくさく。 (出典:田村、方言:沙流)
- -n 1
- ン 【接尾】[自動詞形成](位置名詞語根に接続して、 その方向へ移動することを表す自動詞をつくる。)ra ラ 下; ran ラン 下りる。 ya ヤ 岸; yan ヤン 岸に着く/上陸する。 ☆参考 語によっては語根と -n の間に母音が入る。 rik リㇰ 上; rikin リキン 昇る。 ☆参考 -n がついてできた自動詞は単数形である。 複数形は -n を取り除いて -p をつけることによってつくられる。 rap ラㇷ゚ (二人以上/二つ以上が)下りる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -n 2
- ン 【接尾】(数連体詞に接尾して人数を表す名詞をつくる。)sinen シネン[sine-n] 一人。 tun トゥン[tu-n] 二人。 ☆参考 -n は母音の後につく形である。 子音の後には -iw がつく。 {E: suffix indicating person.} (出典:田村、方言:沙流)
- -no 2
- ノ 【接尾】(多くの場合、 性質/状態を表す自動詞、 つまりいわゆる形容詞について、 その性質/状態が充分に満たされていることを表す。)よく…する、 十分に…する、 十分に…である。 húre フレ 赤い;húreno フレノ とても赤い、 まっ赤である。 retar レタㇻ 白い;retanno レタンノ 真っ白い。 imi イミ 衣服を着る;imino イミノ 良い着物を着ている。 ci チ 熟する;cíno チノ 十分によく熟する。 eytasa cíno hike péne エイタサ チノ ヒケ ペネ あまりよく熟れすぎたものはつぶれた。 tusa トゥサ (病気が)治る;tusano トゥサノ 全快する。 e エ …を食べる。 éno… エノ… を好きでよく食べる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- -no 3
- ノ 【接尾】①(自動詞について副詞をつくる。)pirka ピㇼカ よい;pirkano ピㇼカノ よく。 hanke ハンケ 近い; hankeno ハンケノ 近く。 ②(副詞/副詞句についてその部分をはっきりさせる。 一種の強調。) ③(方向を表す副詞について、 an アン [単]/oka オカ [複]の前に置かれて)…の方を向いている。 herikasi ヘリカシ 奥(いろりから遠い方)へ;hemakasino an ヘマカシノ アン 後ろを向いて(いろりに背を向けて)いた。(W神謡) herikasi ヘリカシ 上の方へ;herikasino oka (彼らは)上の方を向いていた。(KM神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- -o 7
- オ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 主として母音 o オ + 子音に終わる語幹につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにその後に ho ホ がついて(つまり、 語幹に oho オホ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて…(o)ho のように表記してある。)osor オソㇿ [概]尻;osoro(ho) オソロ(ホ)[所]…の尻。 (唯一の例外として)par パㇻ [概]口;paroho パロホ [所]…の口。 (出典:田村、方言:沙流)
- -ot 2
- オッ 【他動語根】[名詞の後について自動詞をつくる。] ①(体の分泌物を表す語について)…がたまる/たまっている。 kem ケㇺ 血;kemot ケモッ 血がたまっている。 ye イェ 膿;yeot イェオッ 膿がたまっている。 ②(戸口や窓のすだれに関して) …についている。 apaotki アパオッキ [apa-ot-ki 戸口・についている・カヤ/簀(す)] 戸口のすだれ(今の玄関のドアに相当する)。 puyarorotpe プヤロロッペ [puyar-or-ot-pe 窓・の所・についている・もの] 窓のすだれ、 窓かけ。 ☆参考 少数の決まった語に出てくる。 知里『地名アイヌ語小辞典』によれば、 「群在(群居、 群来)する」。 (出典:田村、方言:沙流)
- -p 3
- ㇷ゚ 【接尾】[動詞の複数形形成接尾辞](数個の限られた位置を表す語根に接尾して、 その位置の方向への移動を表す自動詞複数形をつくる。 同じ語根から単数形をつくるには接尾辞 -n ン がつけられる。) ra ラ 下の方;ran ラン [単]一人/一つが下へ下がる/下りる/降る;rap ラㇷ゚ [複]二人以上/二つ以上が下へ下がる/下りる/降る。 ☆参考 規則的な動詞複数形語尾は -pa パ。 ☞-pa パ 9 (出典:田村、方言:沙流)
- -p 4
- ㇷ゚ 【接尾】[< p ㇷ゚ 1](動詞に接尾して名詞をつくる。)…するもの。 súhurayep スフライェㇷ゚ [su-huraye-p なべ・を洗う・もの]たわし。 aep アエㇷ゚ [a-e-p 私たちだれでもが・食べる・もの]食べ物。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -po 3
- ポ 【接尾】[指小辞] ①(名詞に接尾して小さい、 年若い…という意味の名詞をつくる。 決まった語に現れる。) cep チェㇷ゚ 魚;ceppo チェッポ 小魚。 cikap チカㇷ゚ 鳥;cikappo チカッポ 小鳥。 menoko メノコ 女性;menokopo メノコポ 若い女性。 okkayo オッカヨ 男性;okkaypo オッカイポ 若い男性 (okkayopo オッカヨポ は息子)。 ②(愛着/親愛を表す。 決まった語に現れる。) a=kor petpo アコㇿ ペッポ [雅] わが川(家のそばを流れる川)。 kamuycikappo カムイチカッポ フクロウの神様。 ③(名詞や副詞について、 ほんとうに小さいこと、 わずかであることを表し、 またちょっと、 ちょっとでも、 といった気持ちを表す。 ある種の強調にもなる。) pon numapo us ポン ヌマポ ウㇱ 僅かな毛がちょこっと生えている。(S) neppo ipe us wa an? ネッポ イペ ウㇱ ワ アン? なんぼか実がなっているか。(S) tan tepo ta タン テポ タ ついここに。(S) mákpo é=iki híne マㇰポ エイキ ヒネ 一体どうやって。(S) hoskinopo op eaciw ホㇱキノポ オペアチウ 先に槍を投げた。(S会話) (出典:田村、方言:沙流)
- -po 4
- ポ 【接尾】故…(亡くなった人を表す語の後につけて言う)。 k=ónahapo コナハポ 私の死んだ父親。 e-kor hápopo エコㇿ ハポポ あなたの亡くなったおかあさん。 {E: the late… (in reference to someone who has died).} (出典:田村、方言:沙流)
- -popo
- -ポポ 【接尾】…ちゃん(かわいい気持ちを表す呼びかけの接尾辞、 二、 三歳から十二、 三歳くらいの子どもを呼ぶとき、 または彼らが互いに呼び会うときに名前の後につける)。 Mikko-popo ミッコポポ ミッコちゃん。(S) {E: a suffix attached to personal names when calling children.} (出典:田村、方言:沙流)
- -re
- レ 【接尾】[使役形形成](母音および y、 w の後で出る形。 r の後では -e エ、 その他の子音の後では -te テ の形をとる。)…させる。 ipe イペ ものを食べる;ipere イペレ ものを食べさせる、 食べ物を与える。 {E: causative affix.} (出典:田村、方言:沙流)
- -rototke
- ロトッケ 【接尾】[-rotot-ke (連続的くり返しを表す、 語根の重複)・(自動詞形成)](擬音・擬態の語根またはそれから派生した語基に接尾して自動詞をつくる。 連続的に起こることを表す。)yas ヤㇱ (裂けることを表す語根);sir-yasrototke シㇼヤㇱロトッケ (あたりで)爆弾が落ちたようにガアンと鳴る。 hay ハイ [語根];hayrototke ハイロトッケ くすぐったい。 (出典:田村、方言:沙流)
- -rototo
- ロトト 【接尾】[-rotot-o (連続的くり返しを表す、 語根の重複)・(他動詞形成)](擬音・擬態の語根またはそれから派生した語基に接尾して他動詞をつくる。 連続的なことを表す。 ☞-rototke) hay ハイ [語根];hayrototo ハイロトト くすぐる。 puk プㇰ (擬音の語根)sir-cipukrototo シㇼチプㇰロトト/シッチプㇰロトト あたりが(機関銃の音で)パラパラパラパラと鳴っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- -se 2
- セ 【接尾】(主に擬音の、 ときには擬態の語根やその重複形に接尾して自動詞を形成する。) …と言う。 ése エセ 「えー」と承諾の返事をする。 hóse ホセ 呼ばれて「ホー」と答える。 wóse ウォセ 犬や狼が「ウォー」と遠吠えする。 tokse トㇰセ (心臓が)鼓動を打つ。 toktokse トㇰトㇰセ (心臓が)ドキドキする。 karkarse カㇻカㇻセ コロコロころがる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -sik 3
- シㇰ 【接尾】[< sik 2 目][古](時刻の単位)…時。(W) ☆参考 1955年当時は -ci チ、 -cikan チカン と言っていた。 {E: a unit of time: o'clock.} (出典:田村、方言:沙流)
- -te 3
- テ 【接尾】(使役形形成接尾辞) …させる。 ek エㇰ 来る;ekte エㇰテ (人)に来させる。 ☆参考 r ㇻ、 ㇼ、 ㇽ、 ㇾ、 ㇿ 以外の子音、 すなわち p、 t、 k、 s、 m、 n ㇷ゚、 ッ、 ㇰ、 ㇱ、 ㇺ、 ン の後に出る形。 母音 a、 i、 u、 e、 o ア、 イ、 ウ、 エ、 オ および半母音 w、 y ウ、 イ の後では -re レ の形が、 r ㇻ、 ㇼ、 ㇽ、 ㇾ、 ㇿ の後では -e エ の形が使われる。 {E: causative suffix.} (出典:田村、方言:沙流)
- -tektek
- テㇰテㇰ 【接尾】(動作・行為を表す動詞に接尾し、 動作が急激にまたは瞬間的に行われることを表す。 母音で終わる動詞の、 語末の母音を除いて接尾する。 子音に終わる動詞に接尾している例はない。) maka マカ …を開ける;maktektek マㇰテㇰテㇰ …を急に開ける。 ekuskonna apa maktektek エクㇱコンナ アパ マㇰテㇰテㇰ (彼は)突然戸をガラガラッと開けた。(S) etaye エタイェ 引っぱる;etaytektek エタイテㇰテㇰ キュッと引っぱる。 nonno etaytektek ノンノ エタイテㇰテㇰ (彼はさしてある花を)ヒョッと引き抜いた。(S) hopuni ホプニ 飛ぶ;hopuntektek ホプンテㇰテㇰ パッと飛び立つ。 ☆参考 tek テㇰ 2[助動] と形は似ているが意味・用法は異なる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -to 6
- ト 【接尾】①…日間(日数の単位)(☞to ト 2 ②)。 ②…日(日の名前)(☞to ト 2 ③)。 {E: ①a unit for counting days. ②a suffix used to mark the days of the month. } (出典:田村、方言:沙流)
- -u 2
- ウ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 主として母音 u+子音に終わる語幹および母音 a+子音に終わる語幹の一部につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにそのあとに hu フ がついて(つまり語幹に uhu ウフ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて …u(hu) のように表記してある。) put プッ 川尻[概];putu(hu) プトゥ(フ) [所]…の川尻。 nan ナン [概]顔;nanu(hu) ナヌ(フ) [所]…の顔。 (例外として) mor モㇿ [概]耳の前の毛;moru(hu) モルフ [所]…の耳の前の毛。 (出典:田村、方言:沙流)
- -us 5
- ウㇱ 【接尾】(動詞接尾辞の一つ。 動詞に接尾し、 後に-i《所、 時》を伴って)…-usi 習慣として…する所/時。 iku 酒類を飲む;ikuusi 飲み屋。 mokor 眠る;mokorusi いつも皆が眠る所/時刻。 mokorusi pakita ahun kane iki モコルシ パキタ アフン カネ イキ いつも皆が寝るころにちょうど入って来た。 (出典:田村、方言:沙流)
- -usi 3
- ウシ 【接尾】[< usi 2] いつも…する(習慣のある)所/とき。 ihok 買い物をする; ihokusi イホクシ マーケット。 iku 酒類を飲む; ikuusi イクウシ 飲み屋。 hotke ホッケ 寝る; hotkeusi ホッケウシ 寝る時間(時刻)。 {E: at the usual time, place.} (出典:田村、方言:沙流)
- c- 1
- チ 【接頭】[中相形形成][ci- チ 4 が母音の前で i を落とした形] ①(他動詞に接頭して中相の表現となる。 日本語に訳すと通常三人称を主語とする自動詞に、 または受け身に訳せる。) …される、 された。 cúkopoyepoye uske チュコポイェポイェ ウシケ グルグルとうずを巻いている所。(ukopoyepoye ウコポイェポイェ …をグルグルかきまぜる。) cópirasa チョピラサ …に広がる。(opirasa オピラサ …を…に広げる。) heynu nan kurkasi/heynu kor wenpuri/heynu cópirasa ヘイヌ ナン クㇽカシ/ヘイヌ コㇿ ウェンプリ/ヘイヌ チョピラサ 彼の顔一面に怒りの色が広がった。(HC神謡) ②(自動詞または他動詞に使役語尾または他動詞化語尾がつくと同時にこの c- チ が接頭して、 美文的なニュアンスを伴った別の表現になる。) c-éosmare チェオㇱマレ [c-e-osma-re される・(中相)それで・…に突進する・させる(使役)] それで…に突入する。 weysakayo céosmare ウェイサカヨ チェオㇱマレ それでひどい大げんかが起こった。 ③(人に対する行為を表す他動詞に接頭し、 後に ekarkar エカㇻカㇻ《する》の人称形が置かれて韻文調・美文調の表現になる。) kamuy nis ka wa/c-épunkine/a=e=ékarkar kus ne na カムイ ニㇱ カ ワ/チェプンキネ/アエエカㇻカㇻ クㇱ ネ ナ 私は天の神の国からあなたを守ってあげますからね。(Sユーカラ語り) cikimatekka a=i=ékarkar チキマテッカ アイエカㇻカㇻ 私たちはみんな本当にびっくりした。(W会話) ☆参考 よりくわしくは ☞ci- チ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- c= 2
- チ 【人接】[ci= チ 5 が母音の前で i を落とした形。][対立的一人称複数主格他動詞型](他動詞・コピュラ ne ネ《である》・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =as アㇱ が接尾する。) ①相手を含まない私たちが/の。 usa okay pe c=ewkoytak kor oka=as ウサ オカイ ペ チェウコイタㇰ コㇿ オカアㇱ 私たち(私と彼)はいろいろなことについて話し合った。 ②(神謡の中で神の自称)神である私が/の。 pu or c=óahun プ オㇿ チョアフン 私は倉の中に入った。(HC神謡) ☆参考 よりくわしくは ☞ci= チ 5 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cékunip
- チェクニㇷ゚ 【名】[動物][c(i)-e-kuni-p される・食べる・べき・もの] 食べる物、 魚。 {E: something that can be eaten; food; fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cep
- チェㇷ゚ 【名】[< c(i)-e-p 我々が・食べる・もの][動物] ①魚。 cep koyki チェㇷ゚ コイキ 魚をとる。 sat cep サッ チェㇷ゚ 干し魚。 cep atkoci チェㇷ゚ アッコチ 魚の尾。 kamuy cep カムイ チェㇷ゚ [神・魚] 鮭。 ②(狭義に) 鮭(「あきあじ」)。 cep hemespa チェㇷ゚ ヘメㇱパ 魚(鮭)が川を上る ☆参考 cékunip チェクニㇷ゚《食べるべきもの、 真》とも言う。 ipe イペ《食べ物》の語で魚を表すこともある。 {E: ①a fish. ②a salmon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cep hemesu
- チェㇷ゚ヘメス(チェㇷ゚ヘメㇱパ) §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(4) cep hemesu(čep-he-me-su)(あるいはhemespa)「チェㇷ゚ヘメス(チェㇷ゚ヘメㇱパ)」⦅幌別⦆サケマスが川をのぼる。――hemesu「のぼる」。hemespaはその複数形。 (出典:知里動物編、方言:)
- cep-kurki
- チェㇷ゚クㇽキ 【名】[cep kurki 魚・えら][動物]魚のえら(=cep kurki チェㇷ゚ クㇽキ)。 ☞kurki クㇽキ {E: the gills of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cep-notpok
- チェㇷ゚ノッポㇰ 【名】[cep-notpok 魚・あごの下][動物]魚のあごから腹に続く柔らかい部分。 ☞notpok ノッポㇰ {E: the soft area of a fish from the jaw through to the belly.} (出典:田村、方言:沙流)
- cepipor
- チェピポㇿ 【名】[概](所は未出。 ipor イポㇿ の所は iporo(ho) イポロ(ホ))[cep-ipor 魚・顔色] 魚のような顔色=まっさおな(血の気の失せた)顔色。 cepipor oma チェピポㇿ オマ まっさおな顔色をしている。 {E: white-faced; pale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cepke
- チェㇷ゚ケ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(5) cepke (cep-ka)「チェㇷ゚ケ」⦅千島⦆油kemとsum。 (出典:知里動物編、方言:)
- cepkoyki
- チェㇷ゚コイキ 【自動】[cep-koyki 魚・をとる] 魚とりする、 漁労する(=cep koyki チェㇷ゚ コイキ)。 ku=cepkoyki クチェㇷ゚コイキ《私は魚とりする》とも、 cep ku=koyki チェㇷ゚ クコイキ《私は魚をとる》とも言う。 cep チェㇷ゚ に修飾語がつくときは poro cep ku=koyki ポロ チェㇷ゚ クコイキ《私は大きな魚(鮭)をとった》のように、 cep チェㇷ゚ と koyki コイキ を離して言う。 {E: to fish; catch fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ceppo
- チェッポ 【名】[cep-po 魚・(指小辞)][動物] 小魚。 ☆参考 昔は、 大きな魚(鮭)は普通男がとり、 小魚は女や子どもや年配者がとっていた。 {E: a small fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ceppokoyki
- チェッポコイキ 【自動】[ceppo-koyki 小魚・をとる] 小魚をとる(=ceppo koyki チェッポ コイキ)。 {E: to catch small fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ceprup
- チェㇷ゚ルㇷ゚ 【名】[cep-rup 魚・列群][動物] 魚の列群(=cep rup チェㇷ゚ ルㇷ゚)。 {E: a school of fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- cepsetur(u)
- チェㇷ゚セトゥㇽ §067 サケ あきあじ、あきやじ 部(8) cep-setur(-u)(cep-se-tur)「チェㇷ゚セトゥㇽ」⦅A沙流 73⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- césinriserise
- チェシンリセリセ 【他動】[中相](?) [c(i)-e-sir-rise-rise される・…に関して・地・をむしる・(重複)](?) 一生懸命草をむしる。 ramuhokasusu wa cisoyekatta wa césinriserise ラムホカスス ワ チソイェカッタ ワ チェシンリセリセ (この忙がしいのにそんなにゆっくりお茶飲んで、 と気をもんで「きもやけて」)外へパッととび出して一生懸命草をむしっている。(S) {E: to pluck, weed… with all one's might.} (出典:田村、方言:沙流)
- césonere
- チェソネレ 【他動】[中相][ci-e-sóne-re される・…について・本当である・させる]…がわかる。 cikoykip kamuy/ranma katu/césonere チコイキㇷ゚ カムイ/ランマ カトゥ/チェソネレ [雅]けものというものはいつもこういうものなのだなあとわかった。(Sユーカラ語り) ☆参考 語るときの形。 歌うときは ciesonere チエソネレ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cétuypirup
- チェトゥイピルㇷ゚ 【名】[c(i)-e-tuy-piru-p される・その頭が・切れている・拭く・もの](tuy トゥイ は < toy トイ か?)ぞうきん。 ☆参考 類義語 urepirup ウレピルㇷ゚ 足ふき。 itapirup イタピルㇷ゚ 床(ゆか)ふき。 {E: a cloth, a duster.} (出典:田村、方言:沙流)
- ceykip
- チェイキㇷ゚ 【名】[c(i)-e-iki-p 我々が/される・それで・ものごとを行う・もの] ものをつくるのに用いる道具(刃物や槌)。 ceykip isam no mak nepki=an pe an? mak cisekar=an pe an? チェイキㇷ゚ イサㇺ ノ マㇰ ネㇷ゚キアン ペ アン? マㇰ チセカラン ペ アン? 道具がなくてどうやって仕事をするの、 どうやって家をつくるの(道具がなければ仕事ができない)。(S) {E: a tool, tools; a utensil, utensils.} (出典:田村、方言:沙流)
- ci 1
- チ 自動】①(食べ物が)焼け(てい)る、 煮える(生ではなく、 食べられる状態になることを言う。 hu フ の対)。 ci ceppo チ チェッポ 焼けた魚。 ②(が)やけどになる。 ku=teke ci noyne arka humi as クテケ チ ノイネ アㇻカ フミ アㇱ 私の手やけどしたらしく痛いようだ。(S) ③(実が)熟する。 ④(植物が)枯れる。 {E: ①to be cooked (roasted, boiled etc.). ②to get burnt, scalded. ③to ripen. ④for grass etc. to wither.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ci- 4
- チ 【接頭】[中相形形成] ①[中相](他動詞に接頭して中相の表現となる。 日本語に訳すと三人称を主語とする自動詞にまたは受け身に訳せる。)…される、 された。 cari チャリ 散らす;cicari チチャリ 散らされた、 散らばった。 kemihi cicari uskehe ケミヒ チチャリ ウㇱケヘ その血が散らばった所。(S会話) ②[使役中相](自動詞または他動詞に使役語尾または他動詞化語尾がつくと同時にこの ci- チ が接頭して、 美文的なニュアンスを伴った別の表現になる。) hopuni ホプニ 起き上がる、 飛ぶ;cihopunire チホプニレ [ci-hopuni-re された(中相)・起こる・させる(使役)] 起こった、 勃発した。 kamuy tumi ne ya tono tumi ne ya cihopunire カムイ トゥミ ネ ヤ トノ トゥミ ネヤ チホプニレ 神戦だか聖戦だかが起こった。(W会話) ③[中相動名詞](人に対する行為を表す他動詞に接頭し、 後に ekarkar エカㇻカㇻ《する》の人称形が置かれて、 韻文調・美文調の表現になる。)horkarutu ホㇿカルトゥ 後ろへ押しもどす;cihorkarutu チホㇿカルトゥ 後ろへ押しもどされること。 iteki eytasa cihorkarutu a=eci=ekárkar kunine イテキ エイタサ チホㇿカルトゥ アエチエカㇻカㇻ クニネ あなたたちはあまり後ろへ押しもどされる(差別されて後へ押されて理屈をとられる)ことのないように。(S言い伝え)☆参考 ②③は叙事詩の中、 ことにユーカラ(英雄叙事詩)の中で多く使われる。 そういった叙事詩の表現を日常語の中で使うと、 美文調・古風・荘重・重大といったようなニュアンスを伴う。 ①②③とも、 人称形ではないのに、 人称形と同じように、 接頭辞はほとんどつかず、 人称接辞がついて人称形になったりすることもない。 「分詞」と呼ぶのはそのためである。 ☆参考 日常語では、 人称接辞とは違って、 ほとんど決まった語、 決まった言い回しに現れる。 化石化した語も多い。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ci= 5
- チ 【人接】[対立的一人称複数主格他動詞型] ①相手を含まない私たちが/の。 tane ci=ye kusu ne タネ チイェ クス ネ 今私たち(私と彼)は言います。 tun ren ci=ne híne トゥン レン チネ ヒネ 私たち二、 三人で。 ci=kotanu チコタヌ 私たちの村。 ②(神謡の中で、 神の自称)神である私が/の。 sakehe ci=kar サケヘ チカㇻ 私はそれで酒をつくった。(HC神謡) ③(民話の中の常套句で主人公の自称)私が/の。 hoski tas ci=nu rok pe! ホㇱキ タㇱ チヌ ロㇰ ペ! おれが先に聞いたんだ(川上男と川下男の民話で川上男が言う)。(W民話) ☆参考 母音で始まる語幹につくときは c= チ ☆参考 他動詞・デアル動詞 ne ネ・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =as アㇱ が接尾する。 {E: ①first person plural exclusive (personal affix). ②reference to self for a god. ③reference to self for a hero in a folktale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cíci
- チチ 【助】[日本語] …ずつ。 sinep cíci シネㇷ゚ チチ(=sinep ranke シネㇷ゚ ランケ)一つずつ。 ☆参考 アイヌ語では ranke ランケ と言う。 ☞ranke ランケ 3 {E: each.} (出典:田村、方言:沙流)
- cicipiyepkore
- チチピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][cipiyepkore にさらにもう一つ中相接頭辞 ci- チ がついた形。](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて) …の悪口を言うこと。 makanak an pe/epeka kusu ene/cicipiyepkore/yupke hike/a=i=ékarkar wa マカナㇰ アン ペ/エペカ クス エネ/チチピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/アイエカㇻカㇻ ワ [雅]どんな者のことを言うためにこんなに悪口のひどいのを私に向けて言っている。(Sユーカラ語り) m ☞cipiyepkore チピイェㇷ゚コレ (出典:田村、方言:沙流)
- ciesonere
- チエソネレ 【他動】[中相][ci-e-sóne-re される・…について・本当である・させる]…がわかる。 cikoykip kamuy/ranma katuhu/ciesonere チコイキㇷ゚ カムイ/ランマ カトゥフ/チエソネレ [雅]けものというものはいつもこういうものだなあとわかった。(Sユーカラ) ☆参考 歌うときの形。 語るときは césonere チェソネレ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cihoki
- チホキ 【名】[ci-hok-(h)i される・買う・もの] 交易の売り物、 商品 (薫製(くんせい)、 熊の肉の干物、 熊や鹿の皮を干したもの等)。 {E: trade goods (dried bear meat; bear, deer skins etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cihopunire
- チホプニレ 【他動】[自動使役][中相][ci-hopuni-re される・起きる・させる] ①起こる、 勃発する。 kamuy tumi ne ya tono tumi ne ya cihopunire カムイ トゥミ ネ ヤ トノ トゥミ ネ ヤ チホプニレ 神戦だか聖戦だかが勃発した。 ②☞enankurkasi cinopunire エナンクㇽカシ チホプニレ {E: to occur; happen; break out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cik 1
- チㇰ 【自動】[擬態の語根](しずくが)したたる。 etorihi cik na エトリヒ チㇰ ナ 鼻がたれるよ。(W) {E: to drop; drip.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikenki
- チケンキ 【名】[< 日本語 つけぎ] マッチ。 {E: a match.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciki
- チキ 【接】①…したら(…しなさい)。(条件節をつくる接続助詞の一つ。 後に要求表現が来る。) e=e rusuy ciki e エエ ルスイ チキ エ 食べたければ食べなさい。 ku=ye ciki nu クイェ チキ ヌ (直訳すると)私が言ったら聞きなさい=私が今から言うことを聞きなさい。 hawe ne ciki ハウェ ネ チキ それでは/それなら(…しなさい)。 ②…ne ciki …ne ciki … ネ チキ… ネ チキ …も…も。 oya ciki オヤ チキ なんと(…だったのだ)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikiki
- チキキ 【間投】(「雀の酒盛」の神謡に用いられるはやしの折り返し(リフレイン) han cikiki ハン チキキ の一部。 スズメの鳴き声を模した擬音語であろう。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikir
- チキㇼ 【名】[概](所は cikiri(hi) チキリ(ヒ)) [ci-kir(?)・足][動物] ①(人間以外の動物の、 机等の)足(ももから先まで全部)。 cikir us otcike チキルㇱ オッチケ 足(脚)つきのお膳、 座卓。 re cikir us pe レ チキルㇱ ペ 三本足のついたもの(火鉢の中のごとくをこう表現した)。(S) ②動物の後ろ足。 ☆対語 tapcikir タㇷ゚チキㇼ 前足。 {E: an animal's hind leg(s).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikiriri otcike
- チキリリ オッチケ 【名】[cikiri-ri otcike その足[所]・高い・おぜん](足(脚)のついた)お膳。 「ネコの足のような足が四つついている。」 (S) {E: a low table (with four legs).} (出典:田村、方言:沙流)
- cikisokiso
- チキソキソ 【他動】[中相][ci-kis-o-kiso される・(擬態の語根)・(他動詞形成)・(重複)] モソモソする(シラミがついて)、 ザワザワする(子どもたちが遊びでさわいで)。 ku=kio noyne ku=sapa cikisokiso クキオ ノイネ クサパ チキソキソ 私シラミがついたらしく頭がモソモソする。(Sユーカラ) {E: the sensation of having head lice; for children at play to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikositosito
- チコシトシト 【他動】[中相][ci-ko-sito-sito …された・…に(所有者を表す)・餅・(重複)](羊 (「めんよう」)の)毛がメチャクチャになって餅みたいになっている。 ku=konukosne humi! toy wente kor patek an numa cikositosito hemanta クコヌコㇱネ フミー! トイ ウェンテ コㇿ パテㇰ アン ヌマ チコシトシト ヘマンタ 憎らしいなあ! 畑を荒らしてばかりいる毛がメチャクチャになって餅になってるへんなやつ(羊)。(S) ☞cisitosito チシトシト、 sito シト ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikoykip
- チコイキㇷ゚ 【名】[ci-koyki-p される・襲う/獲る・もの][動物] 獣(けもの)、 野獣。 {E: a beast; a wild animal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikuni
- チクニ 【名】[ci-ku-ni された・(?)・木][植物] 木(立木でも木材でも)、 薪(=ni ニ)。 cikuni ani a=kar チクニ アニ アカㇻ 木でつくる。 sat cikuni サッ チクニ 乾いた木。 ruwe cikuni ルウェ チクニ 太い木。 ram cikuni/hapkitayke/ku=rakonoye/ri cikuni/suptomorke/ku=rakonoye ラㇺ チクニ/ハㇷ゚キタイケ/クラコノイェ/リ チクニ/スㇷ゚トモㇿケ/クラコノイェ 低い木は梢のてっぺんを私は羽で巻きつけながら飛び高い木は幹の中ほどのところを私は羽で巻きつけながら飛ぶ。(KC即興歌) {E: a tree; wood; firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikunimuy
- チクニムイ 【名】[cikuni-muy 木・箕(み)] 木製で、 中をほりぬいてつくった箕(み)(=cikuni muy チクニ ムイ)。 ☞muy ムイ {E: wooden; a dug-out winnowing basket.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikunituci
- チクニトゥチ 【名】[cikuni-tuci 木・槌(つち)]木槌(=cikuni tuci チクニ トゥチ)。 {E: a mallet.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikusi
- チクシ 【名】[ci-kus-i 我々が/される・…を通る・所] 通り道、 通る所。 rusittokkay=an no apkas=an kunine cikusi a=kar ruwe an ルシットッカイアン ノ アㇷ゚カㇱアン クニネ チクシ アカンルウェアン ジグザグに歩くように道をつくってあるのだ。(S) {E: a path; a passage.} (出典:田村、方言:沙流)
- cikuy
- チクイ 【他動】[中相][ci-kuy された・かみつぶす] かみつぶされた。 cikuy pas チクイ パㇱ かみつぶされた消し炭、 粉墨。 emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコㇿ アン カメアシ 半分は筋子をつぶしてぶっかけたような、 半分は粉墨をまぶしたようなばけもの(悪いクマの描写の常套句)。(KK民話) {E: to be crushed, broken into fine pieces.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cimesu
- チメス 【他動】[中相][ci-mesu …された・はがす/そぐ] 毛がなくツルツルだ(ツルッとはがしたように)。 oksutu cimesu オㇰストゥ チメス えりくびに毛がない(獣に関して)。 hokure arpa, okusu cimesu! ホクレ アㇻパ、 オクス チメス! 早く行け、 えり首のそがれたやつ(シラミをとってあげるとだまされてえり首をかじられたトドに向かってかじった男が言う)。(W民話) ☞mesu メス {E: to make something smooth and hairless.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Cin
- チン 【名】[地名] 汐見(鵡川町内にある)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- cin
- チン 【名詞語根】(語構成要素として)内もも、 もも、 上脚(足の、 股(また)からひざまでの部分)。 ☆参考 足を上げているとか股(また)を広げているとかを表す語の中で使われている。 第一義的には、 ももの内側を指すらしい。 ☆股(また)は cinuturke チヌトゥㇽケ。 ☆参考 独立の名詞としては om オㇺ もも、 kema ケマ 足全体。 {E: the thighs.} (出典:田村、方言:沙流)
- cínine
- チニネ 【自動】[ci-ni-ne 枯れた・木・になる](木や草や花が)枯れる。 cínine cikuni チニネ チクニ 枯れ木。 {E: (for trees, grasses, flowers etc.) to wither.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cinkew(-he)
-
チンケウ
§018.親(6)cinkew(-he)〔číŋ-keŭ ちンケウ〕⦅カラフト⦆親。[もと脚の義、それから植物の根を言い、さらに親の義になったらしい。
a neampe, hachiko orowano, an-〜-he i-ko-simakoraye「私は、小さい時に、私の両親が私から死去した」「私は幼少の折に両親に死なれた」⦅あいぬ物語, p.1⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:) - cinki
- チンキ 【名】[概/所](着物の)すそ。 ikawa cinki イカワ チンキ 上前のすそ。 pokna cinki ポㇰナ チンキ 下前のすそ。 cinki etupsi チンキ エトゥㇷ゚シ 褄先(つまさき、 すその先端)。(W) {E: the hem (of clothing etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- cinkihi
- チンキヒ 【名】[所](概は cinki チンキ)…のすそ。 amip cinkihi アミㇷ゚ チンキヒ 着物のすそ。(W) {E: the hem of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cinkorewe
- チンコレウェ 【他動】[cin-ko-rewe 上脚・(そこ)に・…を曲げる]…に/で足(脚)を曲げる/曲げている。 apeetok/a=cinkorewe/omaninunpe/a=urékoyupu アペエトㇰ/アチンコレウェ/オマニヌンペ/アウレコユプ [雅]私は横座に足を曲げ炉ぶちを足でギューッとつかんで。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cinoye
- チノイェ 【他動】[中相][ci-noye …された・ねじる]ねじれている。 cinoye kuwa チノイェ クワ ねじれ木の杖。 káne kuwa/cinoye kuwa/kuwa tuykasi/notomare カネ クワ/チノイェ クワ/クワ トゥイカシ/ノトマレ [雅](姉は)金(かね)のねじれ木の杖の上にあごをのせている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cinru
- チンル 【名】チンル、 かんじき(雪下駄)。 ☆かんじきに cinru チンル と tesma テㇱマ の二種類がある。 ☞tesma テㇱマ {E: egg-shaped snowshoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- cinumke
- チヌㇺケ 【他動】[中相][ci-numke された・…を選ぶ]選ばれた…。 cinumke-kanpi チヌㇺケカンピ [選ばれた・書類]辞書。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- cinuwe
- チヌウェ 【他動】[中相][ci-nuwe された・…を掃く] 掃いてある、 掃かれた…。 cinuwe upas チヌウェ ウパㇱ 掃いてある雪=雪を掃いて山にしてあるもの。 {E: for something, somewhere to be swept.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciose
- チオセ 【他動】[中相][ci-ose …すること・そこに背負っていく] kasi ciose カシ チオセ[kasi ose カシ オセ の中相形](人)のところに背負って(持って/運んで)行く。 ekimne=an yak/yuk cikoykip/kasi ciose/a=e=ékarkar/ki kus ne na エキㇺネアン ヤㇰ/ユㇰ チコイキㇷ゚/カシ チオセ/アエエカㇻカㇻ/キ クㇱ ネ ナ [雅]私が山へ行ってシカをとり背負って来てあげますから。(Sユーカラ) ☞ka(si) ose ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cip
- チㇷ゚ 【名】舟。 aynu cip アイヌ チㇷ゚ アイヌの舟=丸木舟。 ☆参考 pencay ペンチャイ 弁財船(交易の貨物船)。 rokuntew ロクンテウ 大きな客船。 {E: a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipekopicici
- チペコピチチ 【他動】[中相][ci-pe-ko-picici される・しずく・と共に・落とす・(重複)] 体からしずくが落ちるくらいぬれる。 {E: for water to drip from the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkor
- チピイェㇷ゚コㇿ 【他動】[中相][ci-pi-ye-p-kor される・ヒソヒソ・言う・こと・を持つ](?) 悪口を言われる。 sekor cipiyepkor eci=kí na セコㇿ チピイェㇷ゚コㇿ エチキ ナ あなたたちは…というふうに悪口を言われるから。(HC民話) {E: to be spoken bad of by someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkore
- チピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][ci-pi-ye-p-kore …すること・小声・言う・こと・を与える](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて)コソコソ悪口を言うこと。 cipiyepkore ekarkar チピイェㇷ゚コレ エカㇻカㇻ [雅]…の悪口を言う。 cipiyepkore/yupke hike/i=ekarkar/hawe oka ya sekor チピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/イエカㇻカㇻ/ハウェオカ ヤ セコㇿ [雅]悪口のひどいのを私に言うのだろうかと。(Sユーカラ) ☆参考 別のところで cicipiyepkore チチピイェㇷ゚コレ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cípo
- チポ 【自動】[cip-o 船・に乗る/を漕ぐ] ①舟に乗る。 ②舟を漕ぐ。 {E: ①to board, get on a boat. ②to row a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipor
- チポㇿ 【名】[動物]筋子(すじこ)、 鮭やマスなどの卵。 emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコラン カメアシ 半分は筋子をつぶしてぶっかけたような、 半分は粉墨をまぶしたようなばけもの(悪いクマの描写の常套句)。 ☆参考 ニシン以外の魚の卵(鮭の筋子だけでなく、 マスの筋子もタラコも。 ニシンの卵(カズノコ)は cipor チポㇿ と言わず homa ホマ と言う)。(S)〔知分類 p.46〕 {E: salmon roe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciporo
- チポロ §067 サケ あきあじ、あきやじ 卵(2) ciporo (ci-po-ro)「チポロ」ジョロゴ⦅多蘭泊⦆=nunke-homa. (出典:知里動物編、方言:)
- ciporo opine
- チポロ オピネ §067 サケ あきあじ、あきやじ 卵(4) ciporo opine (ci-po-ro-o-pi-ne)「チポロ オピネ」魚の成熟ka-omo〜komo ki (出典:知里動物編、方言:)
- ciprepo
- チㇷ゚レポ 【自動】[cip-rep-o 舟・沖・に出す] 沖の方へ舟を出す。 {E: to go out to sea in a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipsike
- チㇷ゚シケ 【名】[cip-sike 舟・荷物] 舟の積み荷。 {E: cargo on a ship.} (出典:田村、方言:沙流)
- cipsusu
- チㇷ゚スス §320 マルバノバッコヤナギ (2) cip-susu (cíp-su-su)「ちㇷ゚・スス」[舟・ヤナギ] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cir
- チㇼ 【名詞語根】[動物]鳥。 ☆参考 樺太方言で cikap チカㇷ゚ の代わりに使われる。 沙流方言では独立の単語としては cikap チカㇷ゚ が使われ、 cir チㇼ は使われないが「…鳥」という意味の合成語の中によく出てくる。 〔知分類 p.220〕 {E: a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- círe
- チレ 【他動】[ci-re 煮える/焼ける・させる] ①(食べ物を)ゆでる、 湯通しする。 iruka círe tek イルカ チレ テㇰ さっと湯通ししなさい。(S) ②…をやけどする、 やけどさせる、 (食べ物以外のもの)に焼け跡をつけてしまう。 ku=teke ku=cire クテケ クチレ 私は手をやけどした。(S) sések pe e=yanke yak ussi e=cire wa a=e=kóyki セセㇰ ペ エヤンケ ヤㇰ ウッシ エチレ ワ アエコイキ 熱いものをのせると漆を焼いて(お膳の塗りが白くなって)叱られるよ。(S) aoypep a=roski okake a=cire ruwe an アオイペㇷ゚ アロㇱキ オカケ アチレ ルウェ アン 食器を置いた跡が焼けた。 {E: ①to boil (food). ②to burn, scald…} (出典:田村、方言:沙流)
- cirikeh
-
チリケㇸ
§138 ミヤママタタビ (5) cirikeh (ci-rí-kuh)「チりケㇸ」[ciri(鳥)keh(
ah果実)] 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:) - cirikipuni
- チリキプニ 【他動】[中相][ci-riki-puni される・上へ・上げる][雅](風が)上へ上がる。 ru an toy ka wa/tapan kamuy maw/cirikipuni ル アン トイ カ ワ/タパン カムイ マウ/チリキプニ [雅]地面の上から神風が吹き上がってきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciripuy
- チリプイ §259 エンコウソウ (2) ciri-puy (ci-rí-puy)「チりプイ」[ciri(鳥)puy(エゾノリュウキンカの根)] 根 ⦅A 石狩国上川郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cironnup
- チロンヌㇷ゚ 【名】[ci-ronnu-p 我々が/される・殺す・もの][動物] キツネ(悪口、 「ぶっつけことば」 (S))。 ☆参考 キツネを呼ぶのに最も一般的によく使われる名称。 ☞sumari スマリ {E: a fox.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Cirpet
- チㇼペッ 【名】[地名] 知利別(東室蘭の沢の名)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cirpo
- チㇼポ §419 (その他の鳥名) (13) cirpo(čir-po)「チㇼポ」小鳥“oppuy-kar-pe cirpo haw ne uwe-tununse”(ユ概255) (出典:知里動物編、方言:)
- cirunpe
- チルンペ 【名】[< 日本語] つるべ(釣瓶)。 {E: a well bucket.} (出典:田村、方言:沙流)
- cis
- チㇱ 【自動】泣く。 cis tura(no) チㇱ トゥラ(ノ) 泣きながら、 泣くほど。 iteki cis no mokor イテキ チㇱ ノ モコㇿ 泣かないで眠りなさい。 cis tura(no) hawean チㇱ トゥラ(ノ) ハウェアン (彼は)泣きながら言った。 cis tura(no) k=孜aykopuntek チㇱ トゥラ(ノ) ケヤイコプンテㇰ 私は涙が出るほどうれしい。 pok(i) ta cis ポㇰ/ポキ タ チㇱ …のせいでいつも泣かされている。 hokuhu poki ta cis kor an ホクフ ポキ タ チㇱ コラン (彼女は)夫のせいでいつも泣いている(夫が身持ちが悪いとか、 人に悪く言われることをする等のことで)。(S) upok ta cis ウポㇰ タ チㇱ 親不孝の息子のためにいつも泣かされている。 {E: to cry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cise
- チセ 【名】①家。 cise as チセ アㇱ 家がある(建っている)。 toanta re cise as トアンタ レ チセ アㇱ あそこに三軒の家がある。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる。 cise un utar チセ ウン ウタㇻ 家族。 cise-kor… チセコㇿ… ☞cisekor チセコㇿ。 cise soy チセ ソイ 家の外、 家のすぐそば、 門口。 cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える、 火事である/になる。 horak cise ホラㇰ チセ 崩壊した家。 kuca cise クチャ チセ 狩小屋。 soya-cise ソヤ チセ ハチの巣。 toysoya cise トイソヤ チセ スズメバチの巣(鳥の巣は set セッ)。 ②奥さん cise tókapipe kusu na arki isam チセ トカピペ クス ナ アㇻキ イサㇺ 奥さんはお昼ご飯を食べにまだ来ない。(W) {E: ①a house; a (bee)hive. ②a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekor
- チセコㇿ 【自動】[cise-kor 家・を持つ] 家を所有する、 家のあるじである。 cisekor kur チセコㇿ クㇽ 家の主人。 cisekor katkemat チセコㇿ カッケマッ 家の奥様(主婦)。 cisekor kamuy チセコㇿ カムイ (1)(神々の村での話の中で)その家の主人である神。(2) ☞cisekorkamuy チセコㇿカムイ。 cisekor kur チセコㇿ クㇽ 家の主人。 cisekor nispa チセコンニㇱパ 家の主人。 cisekor tono チセコットノ 身分の高い和人(さむらい)の家の主人。 {E: to own, be the master of a house; be a householder.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekorkur
- チセコㇿクㇽ 【名】家の主人(=cisekor kur チセコㇿ クㇽ)。 ☞cisekor チセコㇿ {E: the householder; the man, owner of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekotor
- チセコトㇿ 【名】[cise-kotor 家・の内面] 天井。 ☆参考 文脈によって家の内面全体を表しているようにとれることもある。 ☆雅語や雅語的表現で cisekankotor チセカンコトㇿ。 ☆屋根は cisekitay チセキタイ。 壁は cisetumam チセトゥマㇺ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciseni
- チセニ 【名】[cise-ni 家・木] 家の材料の木(柱、 梁、 土台にする)。 {E: wood used as building materials for a house (for posts, beams, foundations etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- cisenihi
- チセニヒ 【名】[所](概は ciseni チセニ)…でつくった家の材料の木。 ipasi pirka cikuni cisenihi a=kar poronno ki noyne an イパシ ピㇼカ チクニ チセニヒ アカㇻ ポロンノ キ ノイネ アン 木目のよい木はそれで家の材料をたくさんつくるのによい=木目のよい木からは家の材木がたくさんつくれる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cisesoy
- チセソイ 【名】[cise-soy 家・の外] ①家のすぐそば。 ②家の戸口を出た所、 門口。 ☞soy ソイ {E: ①near a house. ②near, outside the entrance, gateway to a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisetupte
- チセトゥㇷ゚テ 【自動】[cise-tup-te 家・移る・させる] 家を移す、 引越しする。 ☞tupte トゥㇷ゚テ、 tup トゥㇷ゚ {E: to move to another house.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisi
- チシ 【名】[cis-i 泣く・所属語尾(?)] …のことで泣くこと。 cisi ki チシ キ (そのことで)泣く。 sekor yaynu=an wa po cisi a=ki kor án=an セコㇿ ヤイヌアン ワ ポ チシ アキ コㇿ アナン 私はそう思ってなおいっそうそのことで泣いていた。(W民話) {E: to cry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisikurure
- チシクルレ 【他動】[中相][ci-si-kur-u-re …された・自分・影/姿・(他動詞形成)・させる](?) [雅]近寄って来る。 teksama ta/makan katkor pe/cisikurure テㇰサマ タ/マカン カッコㇿ ペ/チシクルレ [雅]そのすぐそばにどんなものだか近寄って来た。(Sユーカラ) ☆参考 sikuru シクル、 sikurure シクルレ の用例は未出。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisitosito
- チシトシト 【他動】[中相][ci-sito-sito された・餅・(重複)](直訳すると)餅みたいになっている=(髪の毛等が)クシャクシャだ。 sapaha cisitosito サパハ チシトシト 頭(髪)がクシャクシャだ。 ☞sito シト {E: for (one's hair etc.) to be tangled , crumpled, in a mess.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisiturire
- チシトゥリレ 【他動】[自動使役][中相][ci-situri-re された・のびる・させる][雅]伸びている。 rampes kunne cisiturire ランペㇱ クンネ チシトゥリレ [雅](陳列された宝物が)海岸の下の段丘の斜面のように長く伸びている(宝物がたくさん陳列されている状態の表現)。 ☞situri シトゥリ {E: to be stretched; lengthened.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciskohemuymuye
- チㇱコヘムイムイェ 【自動】[cis-ko-hemuymuye 泣く・に・ふとんや着物を頭からかぶって寝ている] ふとん(着物)を頭からかぶって泣きながら寝ている。 {E: to cry in bed with the covers pulled over one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisne
- チㇱネ 【自動】[cis-ne (?) のようである]くびれている。 ikaritunnap néno kane noskike cisne, katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ、 カトゥフ アン ロスケアリのように(胴の)真ん中がくびれている、 「みったくない」(=みにくい)(ウエストの細い女性のことを言っている)。(S) {E: to be constricted; pinched.} (出典:田村、方言:沙流)
- cispo
- チㇱポ 【名】[cis-po (?)・指小辞] 針入れ。 {E: a case for needles.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisun
- チスン 【他動】[cis-un 泣く・を置く] ka(si) cisun カ(シ) チスン (人の)死を悲しんでなきがらに手を当てて泣く。 {E: to cry over the body of someone who has died.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- císutu
- チストゥ 【名】[所](概は未出)[cin-sutu 内もも・の根元] もものつけ根の内側(股側)の部分。 císutu ninoninok チストゥ ニノニノㇰ もものつけ根がグリグリしている(リンパ腺が腫れている)。(S) ☆参考 omkursutu オㇺクㇽストゥ もものつけ根の前側の部分。 ☆参考 n は s の前で y イ になるので cin-sutu チンストゥ が ciy-sutu チイストゥ すなわち cisutu チストゥ と発音されるのであろう。 ci チ《陰茎》の根元とはとらえにくい。 〔知分類になし〕 {E: the groin; the inguinal region.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisuye
- チスイェ 【他動】[中相][ci-suye される・ゆらす](直訳すると)ゆらされる、 ゆれる。 ☞ramu cisuye ラム チスイェ (出典:田村、方言:沙流)
- cituye
- チトゥイェ 【他動】[中相][ci-tuye された・切る] 切れている、 切れた…。 cituye mosir チトゥイェ モシㇼ 離れ島。 cituye nuyto チトゥイェ ヌイト 端を切った糸。 cituye amset チトゥイェ アㇺセッ[雅](直訳すると)切られた高床(たかどこ)=別づくりの高床(ユーカラ(英雄叙事詩)の主人公の少年は床(ゆか)の上に一段高くつくられた台、 つまり高床の上で育てられる。 それを表現する決まり文句の一つ)。(Sユーカラ) ☞amset アㇺセッ {E: to be cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- cituykocep(-i)
- チトゥイコチェㇷ゚ §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(5)クマ、シカ、エゾタヌキなどの百尋 cituykocep(-i)〔či-túǐ-ko-čep チとぅイコチェㇷ゚〕[<ci-tuy-ko-ca-p(↓)、語尾がcepになったのは、cep(食物、魚)への連想が働いたからであろうか]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cituyrep
- チトゥイレㇷ゚ §075 ガガイモ (1) cituyrep (ci-túy-rep)「チとゥイレㇷ゚」[cituyre(ちぎれる)p(もの)] 根 ⦅長万部、幌別⦆⦅A沙流・鵡川・石狩・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ciw 1
- チウ 【他動】… にささる、 …を刺す、 しみる(薬がしみて痛い)。 ku=teke kusuri ciw クテケ クスリ チウ 私の手に薬がしみる。 hay:, kusuri a=usí akus ciw humi! ハイー、 クスリ アウシ アクㇱ チウ フミー! ああ、 薬をつけたらしみるなあ。(S) wasanpi parkar, k=étupuyke ka kus, ku=siki ka ciw ワサンピ パㇻカㇻ、 ケトゥプイケ カ クㇱ、 クシキ カ チウ わさびがからい、 私の鼻のあなも通る、 私の目にもしみる。(S) {E: to smart; sting.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciw 2
- チウ 【名】流れ。 nan kurkasi ciw kus kane ナン クㇽカシ チウ クㇱ カネ (直訳すると)顔の上を流れが通っている=さめざめと涙を流して泣いている。 ciw ruy チウ ルイ 潮が流れる。 ciw kurkasi roski チウ クㇽカシ ロㇱキ 水柱が立つみたいにとうとうと流れる。 {E: a flow; a stream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciwe(he)
- チウェ(ヘ) 【名】[所](概は ciw チウ)…の流れ。 ciwe ruy チウェ ルイ 流れのきつい…。(S) ciwe túnas チウェ トゥナㇱ 流れの速い…。(S) {E: the flow, stream of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ciwnu
- チウヌ 【自動】[ciw-nu 流れ・をもつ] 流れてくる。 káne may ne ciwnu カネ マイ ネ チウヌ かねの響きのように美しく響いて聞こえてくる。(S)自作のウポポ。 {E: to flow, stream, ring out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciwpepehe
- チウペペヘ 【名】[ciw-pe-pehe 流れる・もの・その水] 流れ。 ciwpepehe hum as チウペペヘ フㇺ アㇱ 流れの音が聞こえる。(KK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciwre
- チウレ 【他動】[ciw-re 刺さる・させる] ①…を刺す。 ②(雅語で) ☞eese-ciwre エエセチウレ、 iyenucupki ciwre イイェヌチュㇷ゚キ チウレ、 otu santuka ciwre オトゥサントゥカ チウレ、 eyaykesupka ciwre エヤイケスㇷ゚カ チウレ、 nisoparakur ciwre ニソパラクㇽ チウレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cóni
- チョニ 【名】小馬、 子馬。 {E: a small horse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- conko
- チョンコ 【名】[日本語]じょうご(漏斗)。 {E: a funnel.} (出典:田村、方言:沙流)
- corpok
- チョㇿポㇰ 【位名】[概](所は corpoki チョㇿポキ, corpokke(he) チョㇿポッケ(ヘ))[cor-pok (?)・…の下] …の下。 en=corpok ta an エンチョㇿポㇰ タ アン 私の下にある(座ぶとんの下にかくしてある)。(S) néa sinrit corpok un orperere hawe as ネア シンリッ チョㇿポㇰ ウン オㇿペレレ ハウェ アㇱ その(燃えている木の)根の下から熊のわめく声が聞こえた。(KK民話) nítay corpok wenpunkaronne/casnu ニタイ チョㇿポㇰ ウェンプンカロンネ/チャㇱヌ 林の木の下につる草が茂っている/何もない。(W) {E: below, under…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- corpokike
- チョㇿポキケ 【位名】[所](概は corpok)(=corpokke チョㇿポッケ)その下(の所)。 corpokike/a=epás wa チョㇿポキケ/アエパㇱ ワ 私は(天に帰るために大鳥になって空を飛んでいる父の)その下を走って。(W神謡) (同じワテケさんが別の神謡を語っているときには corpokke a=epás wa チョㇿポッケ アエパㇱ ワ と言っている。) (出典:田村、方言:沙流)
- cóterke
- チョテㇾケ 【他動】[中相][c(i)-oterke される・踏む] 踏まれる。 {E: to tread, step on…} (出典:田村、方言:沙流)
- coypep
- チョイペㇷ゚ 【名】[c(i)-o-ipe-p 我々が・そこから・食べる・もの] 上座に陳列してある宝器類。 ☆参考 aoypep アオイペㇷ゚ 食器。 {E: dishes, tableware layed out at the seat of honour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuk
- チュㇰ 【名】秋。 ☆参考 sit-cuk シッチュㇰ 秋になる。 paykar パイカㇻ 春。 sak サㇰ 夏。 mata マタ 冬。 {E: autumn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cukkes
- チュッケㇱ 【名】[cuk-kes 秋・末] 晩秋(12月頃)。 {E: late autumn (around December).} (出典:田村、方言:沙流)
- cukne
- チュㇰネ 【副】[cuk-ne 秋・過ぎた…]去年の秋、 過ぎた秋。 tan cukne タン チュㇰネ 今年の秋(冬になってから言う)。 ☆参考 tan cuk タン チュㇰ この秋(秋に言う)。 sakne サㇰネ 過ぎた夏。 matane マタネ 過ぎた冬。 {E: the previous autumn.} (出典:田村、方言:沙流)
- cúkopoyepoye
- チュコポイェポイェ 【他動】[中相][ci-uko-poye-poye される・一緒に・かきまぜる・(重複)] (川などの水が)激しく渦巻(うずま)く。 cúkopoyepoye uske osma チュコポイェポイェ ウㇱケ オㇱマ (熊は)渦を巻いているところに落ちた。(KK民話) ☞ukopoye ウコポイェ ☆参考 móyonne モヨンネ(石か木か何かがあって)ちょっと/軽く/ゆるやかに渦巻く。 {E: to eddy; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cúkoseskep
- チュコセㇱケㇷ゚ 【名】[c(i)-uko-seske-p された・一緒に・覆う・もの] 大切に包んだ宝物。 {E: a carefully wrapped treasure.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cunpo
- チュンポ 【名】[< 日本語 つぼ(壷)]大工の墨入れの壺。 {E: a carpenter's ink pot.} (出典:田村、方言:沙流)
- cup 1
- チュㇷ゚ 【名】月、 太陽。 kunne cup クンネ チュㇷ゚ [夜(の)・月]月。 tókap cup トカㇷ゚ チュㇷ゚ [昼(の)・月]太陽。 cup kamuy チュㇷ゚ カムイ 月/日の神、 お月様、 お日様。 kunne cup (kamuy) クンネ チュㇷ゚ (カムイ) 月の神、 お月様。 tókap cup (kamuy) トカㇷ゚ チュㇷ゚ (カムイ) 日の神、 お日様。 cup ahun チュㇷ゚ アフン 月/日が沈む。 cup etuk チュㇷ゚ エトゥㇰ 月/日がほんの少し出かかる。 cup hetuku チュㇷ゚ ヘトゥク 月/日が出る(丸い全体が出る)。 cup nin sirara チュㇷ゚ ニン シララ[月が・減る・潮] 小潮。 cup a=rukí チュㇷ゚ アルキ 月/日が飲み込まれる=月蝕/日蝕でだんだん消えていく。 cup ran チュㇷ゚ ラン [日が・下りる]日が傾く。 cup ray チュㇷ゚ ライ [月/日が・死ぬ]月蝕/日蝕になる(皆既日食の場合)。 ruyno tane cup ran ルイノ タネ チュㇷ゚ ラン ずうっともう日が傾いた。(S) cup ri チュㇷ゚ リ [日・高い]日が昇る、 日が高い。 cup sikari sirara チュㇷ゚ シカリ シララ [月が・丸くなる・潮]大潮。 {E: the moon.} {E: the sun.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup 2
- チュㇷ゚ 【名】①(年月日の)月 ②…カ月(月数の単位)。 tu cup re cup トゥ チュㇷ゚ レ チュㇷ゚ 二、 三カ月。 tan cup タン チュㇷ゚ [この・月]今月。 cup emko チュㇷ゚ エㇺコ [月・の半分]半月、 15日。 cup noski チュㇷ゚ ノㇱキ 月のまん中、 満月。(W) cup poro sere チュㇷ゚ ポロ セレ [月・大きい・部分]二十日ごろ。 ☆参考 [昔の月の呼び方] towetanne トウェタンネ 1月、 kuwekay クウェカイ 2月、 kiwtacup キウタチュㇷ゚ 3月、 mocup モチュㇷ゚ 4月、 sincicup シンチチュㇷ゚ 5月、 mawtacup マウタチュㇷ゚ 6月、 mawcicup マウチチュㇷ゚ 7月、 haprap ハㇷ゚ラㇷ゚ 8月、 níhorak ニホラㇰ 9月、 urepok ウレポㇰ 10月、 ruwekaricup ルウェカリチュㇷ゚ 11月、 curup チュルㇷ゚ 12月。 ☆参考 1955年、 ワテケさんは hacigaci cup ハチガチ チュㇷ゚ 8月、 kugaci cup クガチ チュㇷ゚ 9月のように言っていた。 {E: ①month. ②counter for months.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup 3
- チュㇷ゚ 【名】[概](所は cupi(hi) チュピ(ヒ))女性の生殖器としての腹、 おなか。 {E: “the belly” in reference to the female reproductive organs.} (出典:田村、方言:沙流)
- cupewen
- チュペウェン 【自動】[cup-e-wen 月(女性のおなか)・で・悪い] 月経が下りる、 月経中(生理中)である。(最も良い言葉、 体裁良く言う)。 ku=cupewen クチュペウェン 私は月経中(生理中)だ。(S) ☆参考 cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ[自動]、 cupiran チュピラン[自動]、 ohure オフレ[自動](悪口)、 omunin オムニン[自動](悪口)、 menokotasum メノコタスㇺ【名】などの言い方がある。 {E: to be in menstruation; have one's periods.} (出典:田村、方言:沙流)
- cupi(hi)
- チュピ(ヒ) 【名】[所](概は cup チュㇷ゚) …の(生殖器としての)腹、 おなか。 cupihi iyo チュピヒ イヨ [おなか・にものが入っている](動物が)はらんでいる。 cupihi iyo noyne ku=ramu チュピヒ イヨ ノイネ クラム 私は(この動物の)おなかに子が入っているらしく思う。(S) ☆参考 人間が妊娠していることは honkor ホンコㇿ。 (出典:田村、方言:沙流)
- cuporop
- チュポロㇷ゚ 【名】[概](所は cuporopi(hi) チュポロピ(ヒ))[cup-or-o-p 女性のおなか・の中・に入っている・もの][古] おなかの中の赤ん坊。 ☆参考 ossikeomap オッシケオマㇷ゚ は同じことを表すやさしい言葉。 {E: the child in one's belly.} (出典:田村、方言:沙流)
- cuppe
- チュッペ 【名】[cup-pe 女性のおなか・汁] 経水。 cuppe ran a ran a チュッペ ラナ ラナ 「水が下って下って」(=経水がどんどんたくさん下る)。(S) {E: menstrual discharge.} (出典:田村、方言:沙流)
- cuppok
- チュッポㇰ 【名】日の沈む方角、 西。 ☆対語 cupka チュㇷ゚カ 日の出る方角、 東。 ☆参考 koypok コイポㇰ 波の下=有珠・虻田の方角(西の方)、 またその地方。 日常生活の中で西の方角を言うには通常 koypok コイポㇰ が使われる。 {E: west.} (出典:田村、方言:沙流)
- cuppusu
- チュップス 【自動】[cup-pus-u 女の腹・はじける・(他動詞化)] 死んだ女の胎児を出す。 ☆参考 はらんだまま死んだ女は子どもを出してから葬らないと行くところへ行かれないので墓のところへ持って行ってから切って出す。 {E: to remove a stillborn baby from a dead woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- cupu
- チュプ 【他動】[単](複は cuppa チュッパ)[cup-u (すぼめることを表す語根)・(他動詞形成)]…をまるめる、 つぼめる。 so ku=cupu ソ クチュプ 私は敷いたごさをはがして丸めて片づける。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- curup
- チュルㇷ゚ 【名】[古](月の名)12月。 upunpatce cup ne wa kusu curup sekor a=ye ウプンパッチェ チュㇷ゚ ネ ワ クス チュルㇷ゚ セコライェ 雪煙の立つ月だからチュルプと言う。(W) ☆参考 語構成・語源未詳。 (出典:田村、方言:沙流)
- e 1
- エ 【他動】…を食べる、 (虫が)食う(=刺す)。 kam k=e カㇺ ケ 私は肉を食べる/食べた。 tayki en=e タイキ エネ 私はノミ(蚤)に食われた(刺された)。 {E: to eat…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- e 2
- エ 【間投】(承諾の返事) はい、 ええ。 ☆発音 エーと伸ばす。 ☆参考 呼ばれて答える返事は ho ホー。 {E: yes; yeah; sure etc. (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- e 3
- エ 【間投】ああ! e, kéraan humi! エー、 ケラアン フミ! ああ、 おいしいなあ。(S) {E: Ah!. (interj.).} (出典:田村、方言:沙流)
- e- 7
- エ 【接頭】[名詞語根的接頭辞] ①その頭、 その顔、 その上の方(物理的にまたは心理的に上下のあるものについて、 そのいちばん上の方を指す)。 eca エチャ [e-ca その頭・を切り取る]…の先を切り取る、 穂摘みする。 ②(ある種の接尾辞とともに位置名詞をはさんで、 動詞/副詞をつくる。) ☞e-…-un エ…ウン、 e-…-ne エ…ネ ☆対語 o- オ。 ☆参考 he- ヘ 頭。 主に他動詞に接頭しその目的語の代りになる。 e- エ はそのようなことはない。 he- ヘ と e- エ の関係は、 意味上も文法機能上も、 名詞の概念形と所属形の関係にほぼ平行している。 (出典:田村、方言:沙流)
- e- 8
- エ 【接頭】[名詞語根的接頭辞][< e エ 7](多くの場合、 動詞に接頭する。 取り得る目的語の数は変わらない。)その一部分。 oha オハ [自動]からっぽである;eoha エオハ [自動]いっぱいになっていない。 kuta クタ [他動]…を全部こぼす/からにする;ekuta エクタ [他動]…の一部分をこぼす。 (出典:田村、方言:沙流)
- e- 10
- エ 【接頭】[e- エ 9 と同じ接頭辞](数詞に接頭して)…で、 …を含めて/加えて。 tuhotne pa トゥホッネ パ 四十年;wan pa e-tuhotne pa ワンパ エトゥホッネ パ [十・年・で・四十年]三十年。 rerko レㇾコ 三日;k=ek etoho e-rerko ケㇰ エトホ エレㇾコ 私が来た日を含めて三日(=来た日から三日目)。 (出典:田村、方言:沙流)
- e- 11
- エ 【接頭】[< e- エ 9](雅語や雅語的表現の中で、 名詞や位置名詞に接頭して)…で。 a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル[a=e-kisar-sutu maw-kururu 私・…で・耳・の根元[所]・風・ピューピュー吹く][雅]私の耳元で風がピューピュー鳴る。 a=e-táp-ka konna/racinitara アエタㇷ゚カ コンナ ラチニタラ[a=e-tap-ka konna racin-itara 私・…で・肩・の上・(擬態の叙述を導く)・ぶらさがる・…した状態が続いている][雅](直訳すると)…で私の肩の上がぶらさがっている=…が私の肩の上でぶらさがっている。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- e- 12
- エ 【接頭】(名詞所属形に接頭して)その…。 k=ek e-toho ケㇰ エトホ 私が来た日。 ne e-paha ネ エパハ (そのことがあった)その年。 (出典:田村、方言:沙流)
- e-…-un
- エ…ウン 【接頭+接尾】[その頭・(位置名詞)・にある/に向く] ①[自動](連体的に)…の方へ向かう…。 ②(後に wa ワ を伴って)e-…-un ma エ…ウンマ …の方へ向かって(☞e-…-unma)。 ③[副]…の方へ、 …の方に向かって。 koyka コイカ 東(静内の方向);ekoykaun エコイカウン 東(静内の方向)へ。 ☆参考 本来「…の方へ向かって行く」という意味の自動詞であったろう。 連体的用法や wa ワ を伴う用法にそれが現れている。 今はこの方言では、 独立の自動詞として文の述語になることはあまりないようである。 (出典:田村、方言:沙流)
- e= 13
- エ 【人接】[二人称単数主格および目的格] あなたが/の/を/に。 e=hosipi エホシピ あなたはもどる。 e=kor húci エコㇿ フチ あなたが持つおばあさん=あなたのおばあさん(祖母)。 e=onaha エオナハ あなたの父親。 a=e=ráyke kusu ne アエライケ クス ネ (引用文中で)私はあなたを殺す。 a=e=kóre アエコレ (引用文中で)私はあなたにそれを与える。 e=os ek エオㇱ エㇰ (彼は)あなたの後から来る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eci 1
- エチ 【他動】[e-ci …で・焼ける](色が)うつる。 siwnin iroho retar hike eci yak wen na retar hike hoski huraye シウニン イロホ レタリケ エチ ヤㇰ ウェン ナ レタリケ ホㇱキ フライェ 青い色が白いのに(白い服に)うつるといけないから白いのを先に洗いなさい。(S) {E: (for colour) to run.} (出典:田村、方言:沙流)
- eci= 2
- エチ 【人接】[二人称複数主格・目的格]あなたたちが/の/を/に。 eci=árki エチアㇻキ あなたたちは来る。 eci=kór ekasi エチコㇿ エカㇱ あなたたちが持つおじいさん=あなたたちのおじいさん(祖父)。 eci=uhékote エチウヘコテ あなたたちは互いに連れ添う。 eci=kotánuhu エチコタヌフ あなたたちの村。 a=eci=réspa アエチレㇱパ (引用文中で)私はあなたたちを育てた。 a=eci=koré アエチコレ (引用文中で)私はあなたたちに(それを)与える。 ☆発音 語幹のアクセントは変わらない。 eci= エチ はいつも低く発音し、 語幹の部分は、 eci= エチ がついていないときと同じアクセントで発音する。 {E: you (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eci= 3
- エチ 【人接】[主語一人称単数/複数、 目的語二人称単数/複数] 私(たち)があなた(たち)を/に。 eci=kémnu エチケㇺヌ 私はあなたを気の毒に思う。 eci=nukáre エチヌカレ 私があなたに(それを)見せる。 ☆発音 eci= エチ 2 と同じ。 {E: I (we) as subject. You (sg. and pl.) as object.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecinke
- エチンケ 【名】カメ(亀)。 〔知分類 p.223〕 {E: a tortoise; a turtle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecisekor
- エチセコㇿ 【他動】[e-cise-kor (そこ)に・家・を持つ] …に家を持つ。 {E: to own, have a house in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eciwkururu
- エチウクルル 【自動】[e-ciw-kururu その頭・流れ・(擬態)ふるわせゆらす(?)](川の中に立っている棒が)流れのためにふるえゆれる。 urayni eciwkururu kor an ウライニ エチウクルル コラン 魚をとるやなの杭が流れのためにゆれている。(S) {E: to sway, rock in the current (of a river).} (出典:田村、方言:沙流)
- eciwpes
- エチウペㇱ 【副】[e-ciw-pes その頭・流れ・…に沿って下へ] 川の流れに従って。 eciwpes sante エチウペㇱ サンテ 川の流れにつけて「下げなさい」(=川下へ向けてやりなさい)。(S) eciwpes momka エチウペㇱ モㇺカ 川の流れにつけて流しなさい。(S) {E: with the flow of the/a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- ecopnure
- エチョㇷ゚ヌレ 【他動】[e-cop-nu-re その頭(顔)・(擬音?)・持つ・させる](人)に(顔に)キスをする。 ☆参考 epannere エパンネレ …の口に口づけする。 cokcoksekar チョㇰチョㇰセカㇻ チュツチュツとキスする。 {E: to kiss someone on the face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- een
- エエン 【自動】[e-en その頭が・鋭い] 鋭い、 切れる、 とがっている。 een makiri エエン マキリ 切れる小刀。 {E: to be sharp.} (出典:田村、方言:沙流)
- eenke
- エエンケ 【他動】[een-ke 先が鋭い・(他動詞化)] …を尖らす。 {E: to sharpen…} (出典:田村、方言:沙流)
- eeroski
- エエロㇱキ 【複他動】[複](単 eeas エエアㇱ は未出)[e-e-roski …を伴って・…で・立っている[複]] …を(足)にはいている。 ☆参考 これだけの形では未出。 複数形語尾 -pa パ を伴って出てきた。 ☞eeroskipa エエロㇱキパ (出典:田村、方言:沙流)
- eese
- エエセ 【他動】[e-ese (それ)について・承諾の返事をする] …を承諾/に同意する。 utokuyekor=an kuni a=eése wa ウトクイェコラン クニ アエエセ ワ 親しくつき合おうということに私は同意して。(HK民話) {E: to consent to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehenipopo
- エヘニポポ 【他動】[e-he-nipopo …で・頭(顔)・(?)]…がすっぱくて顔をしかめる。 a=ehénipopo hemanta wakka アエヘニポポ ヘマンタ ワッカ 飲むとすっぱくて顔をしかめる変な水(酢のことを言っている)。(S) {E: to twist one's face on tasting something sour.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehewke
- エヘウケ 【自動】[e-hewke その頭・傾く](上の方が)傾く。 su ehewke ス エヘウケ 炉かぎからつるした鍋が傾いている。 ita ehewke イタ エヘウケ ゆかが傾いている。 ☆参考 ohewke オヘウケ (下の方が)傾く。 su ス《鍋》や ita イタ《ゆか》が傾いていることを ohewke オヘウケ とも言う。 下に置いてある鍋が傾いているのは ohewke オヘウケ。 {E: to lean; incline.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehontomne
- エホントㇺネ 【他動】[e-hontom-ne それに関して・途中・である] 途中である、 やりかけである。 na suke ehontomne ナ スケ エホントㇺネ まだ食事の用意の途中である=まだ半分たけていて半分たけていない。(W) {E: to be in the middle of; leave unfinished.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehosi
- エホシ 【副/後副】①[副](正位置の基準などから)はずれて、 まちがって、 ずれて違って。 ehosi ye エホシ イェ 言い間違える。 ponno ehosi sirutu ポンノ エホシ シルトゥ 少し脇の方へ寄りなさい(「ずりなさい」)。 ②[後副]…と違って。 onaha ehosi an オナハ エホシ アン 父に似ていない。 {E: ①out of position; mistaken. ② unlike…} (出典:田村、方言:沙流)
- ehosino
- エホシノ 【副】[ehosi-no はずれて・(副詞形成)] はずれて、 まちがって、 ずれて、 違って。 ponno ehosino an ポンノ エホシノ アン 少しななめに向いていなさい。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ehotke
- エホッケ 【他動】[e-hotke (そこ)に・寝る](そこ)に寝る。 a=ehótke p アエホッケㇷ゚ 我々(人)がそれに寝るもの=敷布団(「昔は熊の毛皮などを敷いた」)。(W) k=éhotke p ケホッケㇷ゚ 私がそれに寝るもの=私の敷布団。 ehotke p エホッケㇷ゚ (彼)がそれに寝るもの=(彼)の敷布団。 ehotke hi エホッケ ヒ (彼)が寝る所=彼の寝床。 {E: to sleep…(location).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehotkehi
- エホッケヒ 【名】[e-hotke-hi (そこ)に・寝る・所]寝床(=ehotke hi エホッケ ヒ) 。 ☆参考 sotki ソッキ 夫婦の寝床。 set セッ 寝台。 ☞ehotke エホッケ {E: a bed; a sleeping place.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehoyupu
- エホユプ 【他動】[単](複は ehoyuppa エホユッパ)[e-hoyupu …と共に・走る] …を持って走る。 hemanta i=esikari híne orowano ekimne i=ehoyupu humi as ヘマンタ イエシカリ ヒネ オロワノ エキㇺネ イエホユプ フミ アㇱ 私は何かにつかまえられてそれから山へ(走って)持って行かれる気配がしていた。(KK民話) {E: to run with…in hand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehureppo
- エフレッポ §094 ヤマツツジ (1) ehureppo (e-hú-rep-po)「エふレッポ」[e(顔)hure(赤い)p(もの)po(指小辞)] 花 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehusi
- エフシ 【複他動】…を…にかぶせる。 néa ekayni a=ehúsi wa a=hoppa a a=mipa p ネア エカイニ アエフシ ワ アホッパ ア アミパㇷ゚ あの折れ木にかぶせて置いて行った私の着物。(HC民話) {E: to cover…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehuyne
- エフイネ 【副】(次のような構文で)たとえ…。 ehuyne …yakka エフイネ…ヤッカ たとえ…であるとは言え、 いくら…であっても。 ehuyne hekaci e=ne yakka エフイネ ヘカチ エネ ヤッカ たとえあなたは子どもであっても。 ehuyne pakno …yakka エフイネ パㇰノ…ヤッカ 「さすがに」…であっても。 ehuyne pakno X kuruma o easkay yakka na okkasi ta easkay kur an エフイネ パㇰノ X クルマ オ エアㇱカイ ヤッカ ナ オッカㇱ タ エアㇱカイ クㇽ アン さすがのXさんがどんなに車の運転が上手(じょうず)でも、 まだそれ以上に上手な人がいる(運転免許の試験に合格しなかった人のことを言っている)。(W) {E: even if…; even though} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eiyok/eyyok
- エイヨㇰ 【他動】[e-i-hok …で・ものを・買う](今は)…を売る、 (昔は)物々交換に出す。 sumiyaki ne wa sumi eiyok wa usa amam usa a=kor rusuy pe réra wa ek スミヤキ ネ ワ スミ エイヨㇰ ワ ウサ アマㇺ ウサ アコン ルスイ ペ レラ ワ エㇰ (父は)炭焼きで炭を売って(=交換して)米やらいろんなほしいものを交換で手に入れて来た。(W民話) ☆参考 hok ホㇰ …を買う。 ihok イホㇰ 商い(商売)をする。 {E: to sell…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eiyorot/eyyorot
- エイヨロッ 【他動】[e-iyorot …に・仲間入りする] …に仲間入りする。 k=eyyorot ケイヨロッ 私はそれに仲間入りする。 e=eyyorot エエイヨロッ あなたはそれに仲間入りする。 ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e が高く発音されるときの形。 ☞eyorot エヨロッ {E: to become friends with…; to become a member, part of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ek
- エㇰ 【自動】[単](複は arki アㇻキ)(一人が)来る。 nisat ek ニサッ エㇰ [夜明け近く・来る]夜が明けかけて空が白む。 na ek isam ナ エキサㇺ [まだ・来る・いない]まだ来てない。 {E: to come.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekenkenu
- エケンケヌ 【他動】…と覚悟する。 tanto poronno penkiyo an kuni k=ékenkenu kor k=ek タント ポロンノ ペンキヨ アン クニ ケケンケヌ コㇿ ケㇰ 今日はたくさん勉強があると私は覚悟して来た。(S) {E: to resolve oneself to do…; brace oneself for…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekesinne
- エケシンネ 【副】[e-ke-sir-ne その頭・(?)・土地/あたり・である/になる](e-…-ne は《…へ》) あちこちへ、 あちこちに。 ekesinne nepki kus paye utar エケシンネ ネㇷ゚キ クㇱ パイェ ウタㇻ あちこちへ働きに行く人々。(S) ekesinne e=inkar yakun pirka wa エケシンネ エインカㇻ ヤクン ピㇼカ ワ どこでも見えればいいね。(S) ☆対語 okesinne オケシンネ あちこちから。 {E: here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekewtum(u)-rirot
- エケウトゥㇺリロッ/エケウトゥムリロッ 【他動】[e-kewtum(u)-rir-ot …のことで・気持ち・波・ついている](…のことを)怒っているのが顔色に出る。(S) {E: for anger to show on one's face.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekewtumwen
- エケウトゥㇺウェン 【他動】[e-kewtum-wen それで・気持ち・悪い] …のことがつらい。 ☆参考 ekewtumuwen エケウトゥムウェン か。 {E: for…to be difficult, hard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekik
- エキㇰ 【他動】[e-kik …で・…を打つ] …を…にぶつける。 néa cip ka pira tom a=ekík híne ネア チㇷ゚ カ ピラ トㇺ アエキㇰ ヒネ その舟も崖面のまん中にぶつけられて。(S会話) {E: to hit… against…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekimne 1
- エキㇺネ 【自動】[e-kim-ne その頭・山・である](狩猟、 薪とり、 採集などをしに) 山へ行く、 畑へ行く、 山/畑の仕事に行く。 sápo ekimne wa isam サポ エキㇺネ ワ イサㇺ ねえさん(この場合、 その家の奥さん)は山(畑)へ行って留守だ。(W) {E: to go into the mountains, fields to hunt, work.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekimne 2
- エキㇺネ 【副】[e-kim-ne その頭・山・である]山へ。 ekimne sinot=an epaye エキㇺネ シノタン エパイェ 山へ遊びに行く。 {E: to the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekispo
- エキㇱポ §218.かみかたち(髪容)(9)男児の前頭部に剃り残した頭髪 ekispo〔e-kiš-po エきㇱポ〕[<e(そこに)、 kip(額)、 pa(の上)、o(にある)、p(もの)]⦅カラフト西海岸⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekoesirussirus
- エコエシルッシルㇱ 【複他動】[e-ko-esirussirus (そこ)で・(その仕事)頭を上下に振り振りする](そこ)で(その仕事)をせかせかとやっている。 corpokike/apeari ne/ekoserusserus チョㇿポキケ/アペアリ ネ/エコセルッセルㇱ その(鍋の)下に火をたくなどせかせかとやっている。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- ekohepenpenu
- エコヘペンペヌ 【複他動】[e-ko-hepenpenu …について・…に・コックリコックリうなずく](こと)について(人)に対してコックリコックリうなずく。 ☞hepenpenu ヘペンペヌ {E: to nod in agreement about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekohopi 1
- エコホピ 【他動】[e-ko-hopi …で・…に・…を残して去る](?) …と別れる。 a=ekóhopi ka koyaykus pe an? ene katuhu an pe アエコホピ カ コヤイクㇱ ペ アン? エネ カトゥフ アン ペ 別れられないようなものか、 あんな変なやつ。(S) {E: to part, separate from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekohosipi
- エコホシピ 【他動】[e-ko-hosipi …に・に・もどる] …にもどって行く。 Tokiyo kotan/páse kotan/kotan tapkasi/ekohosipi [雅]トキヨ コタン/パセ コタン/コタン タㇷ゚カシ/エコホシピ (彼は)東京の都に帰って行く。(W即興詩) {E: to go back to…; return to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekokomo
- エココモ 【他動】[e-ko-komo その頭・…に・…を折り曲げる](棒)に(ふとんなど)をかける。 kuma ekokomo クマ エココモ 物干し棒に(ふとんを)掛ける。 ☆参考 物干し棒にふとんなどをかけるときは折り曲げてかけるのでこう言う。 {E: to hang (futon)… over a frame for drying.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekonukosne
- エコヌコㇱネ 【複他動】[e-ko-nukosne …について・…に・憎しみをだく](そのこと)について(人)を憎む。 hemanta i=ekonukosne he ki p ene ヘマンタ イエコヌコㇱネ ヘ キㇷ゚ エネ (彼は)何のことで私を憎んであんなふうに…。(W民話) {E: to dislike, hate someone because of something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoorsutke
- エコオㇿスッケ 【複他動】…に…を勧める。 {E: to advise someone something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekopuntek
- エコプンテㇰ 【複他動】[e-kopuntek …のことで・…に・喜ぶ](人)の(したこと)を喜ぶ、 …のことで…を歓迎する。 pirka híne e=ek sir an sekor hawean kor i=ekopuntek ピㇼカ ヒネ エエㇰ シㇼ アン セコㇿ ハウェアン コㇿ イエコプンテㇰ 彼は、 よく来たと言って私を歓迎してくれた。(HK民話) {E: to be pleased at…(someone's doings); to welcome…for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekorus
- エコルㇱ 【自動】[e-korus その頭/顔・(鳴き声の擬音?)](ブタが)なく。 {E: the snorting call of a pig.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekosunke
- エコスンケ 【複他動】[e-ko-sunke (こと)について・(人)に・うそをつく] …について(人)にうそをつく/をだます。 {E: to deceive, cheat someone over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekot
- エコッ 【他動】(病気)にかかる、 …で死ぬ。 a=kikkik wa ora ekot oasi アキッキㇰ ワ オラ エコッ オアシ 彼はなぐられてそれで死ぬ。(S) {E: to get, have, catch…(a disease or sickness); to die of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekote 1
- エコテ 【他動】(慣用句の後半部) ☞oturaysanpe ekote オトゥライサンペ エコテ (出典:田村、方言:沙流)
- ekote 2
- エコテ 【後副】[hekote ヘコテ に人称接辞 en=/un= がついたときの語幹の形] の方へ。 ☞hekote ヘコテ 2 {E: in the direction of; towards; to.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoymokokor
- エコイモココㇿ 【複他動】[e-ko-imoko(< imoka)-kor …で・(人)に・みやげ・を持つ](人)に(もの)をみやげに持っていく。 ☆参考 imoka イモカ みやげ。 {E: to take a gift to someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoyok
- エコヨㇰ 【複他動】[e-ko-iyok …で・…に・商売する](…を)(…に)売る。 iyapo eyyok kopan wa somo a=e=ékoyok na, sekor a=ye hike? イヤポ エイヨㇰ コパン マ ソモ アエエコヨㇰ ナ、 セコㇿ アイェ ヒケ? 父が売るのをいやだと言うからあなたに売らないよと言いましょうか? (S) {E: to sell something to someone} (出典:田村、方言:沙流)
- ekoypokun
- エコイポクン 【副】[e-koypok-un その頭・西・の方へ]海岸沿いに西の方(有珠・虻田の方)へ。 ☞koypok コイポㇰ {E: westward along the coast.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekte
- エㇰテ 【他動】[単](複は arkire アㇻキレ)[ek-te 来る・させる] 来させる、 よこす。 aynu ottena i=sam un ekte yan アイヌ オッテナ イサムン エㇰテ ヤン アイヌのだんなを私のそばによこしなさい。(S民話) toan pe ekte トアン ペ エㇰテ それを取って(そこにあるものを取って私のところに持って来てくれ)。(W) ☆参考 このような場合の「取って」に uk ウㇰ は使わない。 uk ウㇰ は受け取ったり奪ったりして自分のものにすること。 {E: to make someone come.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekurkot
- エクㇽコッ 【他動(?)】[e-kurkot (それ)で(?)・光り輝く][雅](次の慣用表現の中で) …で(?)輝く。 cisekankotor emike kane ekurkot kane チセカンコトㇿ エミケ カネ エクㇽコッ カネ [雅](いろいろなものを飾って)家の天井が光り輝いている(ばかりに美しくなった)。 ☞kurkot クㇽコッ {E: to shine; sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekurok
- エクロㇰ 【自動】[e-kur-ok その頭(?)・影・(?)] まっ黒い、 真っ暗である。 {E: to be jet black; pitch dark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekusne
- エクㇱネ 【自動/副】[e-kus-ne その頭・川の向こう岸・になる] ①[自動]「川向かい」(=川の向こう岸)へ行く。 ②[副]「川向かい」(=川の向こう岸)へ。 ekusne wa エクㇱネ ワ 「川向い」へ。 {E: ①to cross a river. ②to the other side of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekutkor
- エクッコㇿ 【複他動】[e-kutkor …で・帯をしめる](帯)をしめる、 …を帯にしてしめる。 kut a=ekútkor クッ アエクッコㇿ 帯をしめる。(W) {E: to use…as a belt, sash; fasten with a belt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ememsuy
- エメㇺスイ 【名】[e-mem-suy その頭・水たまり・穴] 川端の沼(川の水で岸の土がえぐられて丸く水たまりになった所)。(W民話) ememsuy ne uske エメㇺスイ ネ ウㇱケ 沢の水源で水がたまって湿地になっている所、 「周りの土手が高いのを言う。 土手が低ければ mesuyne uske メスイネ ウㇱケ と言う 」。 (S) ☆参考 〔知地小 mem, -i 泉池;泉沼…〕 {E: a riverside swamp, marsh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emeske
- エメㇱケ 【自動】[e-meske その頭/一部・もげる] 上部/一部がもげる/欠ける、(茶わんや鍋などが)欠ける。 mimaki emeske ミマキ エメㇱケ 歯が虫歯になって(欠けて)いる。(W) {E: for a part of something to be missing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emik
- エミㇰ 【他動】[e-mik (人/それ)で・(犬が)ほえる](犬が)…を見てほえる。 {E: for a dog to bark, growl at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emike
- エミケ 【他動(?)】[e-mike その上部が(?)/それで(?)・輝く][雅](次のような慣用表現の中で) …で(?)輝く。 cisekankotor emike kane ekurkot kane チセカンコトㇿ エミケ カネ エクㇽコッ カネ[雅](いろいろなものを飾って) 家の天井が光り輝いている(ばかりに美しくなった)。(W民話) ☆参考 よく似た文脈で同じ話者が míke kane kurkot kane ミケ カネ クㇽコッ カネ と、 e- をつけずに言っている。 {E: for the inner part of a house to shine, sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emko 1
- エㇺコ 【名】[概/所] (一つのものの) 半分(線的な半分、 長い物体の、 時間の)。 cup emko チュㇷ゚ エㇺコ (直訳すると月の半分)=半月。 to emko etutko ト エㇺコ エトゥッコ (直訳すると)あと半日で二日=一日半。(S) upas as korka to emko etutko pakno ne kor nep ka isam ウパㇱ アㇱ コㇿカ ト エㇺコ エトゥッコ パㇰノ ネ コㇿ ネㇷ゚ カ イサㇺ 雪が降るけれど1日半位たつと何もなくなる(消えてしまう)。(S) {E: half.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emko 2
- エㇺコ 【位名】[概/所] (川の)奥の方。 etok エトㇰ《水源》よりは下だが、 péna ペナ《川上》よりは上。 ☆参考 最近の古老によっては hontom ホントㇺ《中ほど》だと言う人もいる。 サダモさんによれば hontom ホントㇺ《中ほど》は péna ペナ《川上》よりも下。 {E:the upstream area of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emkoho 1
- エㇺコホ 【名】[所](概は emko エㇺコ) その半分。 sine itanki emkoho etup シネ イタンキ エㇺコホ エトゥㇷ゚ 一ぜん半(おわん/茶わんに一杯半)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- emkokusu
- エㇺコクス 【後副(?)】[半分・のために]そのために、 それの影響で(?)。 emkokusu/cási upsor/tónon sukus/cieomare/semkoraci エㇺコクス/チャシ ウㇷ゚ソㇿ/トノン スクㇱ/チエオマレ/セㇺコラチ [雅]そのために城の中はまるで昼の光に照らされているかのように…。(Sユーカラ) ☆参考 emko エㇺコ 1《半分》や emko エㇺコ 2《川のずっと上流の方》などと関係があるのか不明。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emo
- エモ 【名】[植物] いも(通常じゃがいもを指す)(「ごしょいも」)。 {E: a potato.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emontum
- エモントゥㇺ 【名】[接頭+名][e-montum …で・体の調子](次のような雅語の慣用表現で)…の体の調子が…。 a=emóntum konna/sumnatara/noynatara アエモントゥㇺ コンナ/スㇺナタラ/ノイナタラ [雅](その苦労で)私は体もしおれるばかりへたるばかりにつかれきりました。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emopu
- エモプ 【名】[emo-pu じゃがいも・倉] いも/じゃがいもを(長持ちさせるために)かこっていけておくところ。 {E: a place to bury potatoes for storage.} (出典:田村、方言:沙流)
- emotokor
- エモトコㇿ 【他動】[e-moto-kor (そこ)に・起源・を持つ] …に起源を持つ。 {E: to have, be the original…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emotoorke
- エモトオㇿケ 【名】[e-moto orke その・もと・のところ]その起源、 その初めからのいきさつ。 …/ki katu/emotoorke/ciepakasnu/a=e=ékarkar na キ カトゥ/エモトオㇿケ/チエパカㇱヌ/アエエカㇻカㇻ ナ [雅]…してきたことを初めから話して教えてあげますからね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emuemu
- エムエム 【他動】…をはい登る。 weysir emuemu ayne easir nupuri ka ta hemesu ウェイシㇼ エムエム アイネ エアシㇼ ヌプリ カ タ ヘメス 険しい山をはい登るようにしてやっと頂上に登った。(S) {E: to creep, crawl up…} (出典:田村、方言:沙流)
- emus
- エムㇱ 【名】刀剣(片刃の)。 pon emus ポン エムㇱ/ポネムㇱ 小剣。 {E: a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emusipe
- エムシペ 【名】[emus-ipe 刀・中味] 刀身。 {E: the blade of a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- en= 1
- エン 【人接】[一人称単数目的格]私を/に。 ku=kor hápo en=kay kane wa クコㇿ ハポ エンカイ カネ ワ 私の母が私をおぶって。(S独話) a=en=kopisi p anakne アエンコピシㇷ゚ アナㇰネ 私にたずねられたことは。(S会話) konpu yanke wa en=kore! コンプ ヤンケ ワ エンコレ! (沖の鳥さん)昆布を打ち上げておくれ。(S独話) {E: me.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- en= 2
- エン 【人接】[主語二人称単数、 目的語一人称単数] あなたが私を/に。 ku=saha e=ne wa ene en=koysoytak クサハ エネ ワ エネ エンコイソイタㇰ 私の姉であるあなたがこう私に話してくれた。(S会話) en=rekreku eaykap エンレㇰレク エアイカㇷ゚ あなたは私になぞなぞの問題を出すことができない。(S会話) {E: you (second person singular subject).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ene 1
- エネ 【他動】[e-ne …に・である/になる(行く)] …にはって行く。 apuunno to or ene híne arpa アプウンノ ト オㇿ エネ ヒネ アㇻパ (やけどをした蛙は)しずかーに沼までやっとのことではって行った。(W民話) ☆参考 目的語は場所。 (出典:田村、方言:沙流)
- ene 2
- エネ 【副】このように、 そのように。 ene…hi エネ…ヒ …する仕方、 どう…する(した)かというと、 このように(次のように)…した。 ene ku=sirosio hi ka k=érampewtek エネ クシロシオ ヒ カ ケランペウテㇰ どんな印をつけたらいいのかわからない。(S) ene…kuni エネ…クニ …するべき仕方、 このように(次のように)するべきだ/ことになっている。 …ruwe(hawe/siri/humi) ene an hi an? …ルウェ (ハウェ/シリ/フミ) エネ アニ アン? …した(する/している)のだろうか(しばしば驚きの表現)。 ene an エネ アン このような、 そのような。 ene he tap(ne) エネ ヘ タㇷ゚(ネ) こんなにも、 あんなにも。 ene an エネ アン こんな、 そんな、 あんな。 ene káni ka ku=yaynu エネ カニ カ クヤイヌ 私もそう思う。 ene ku=ye hi ka isam エネ クイェ ヒ カ イサㇺ どう言うこともできない。 ene ka (tap) エネ カ (タㇷ゚) そんなに/あんなに/こんなに。 ene ka tap kor rusuy wa an pe mosmano an wa ora os iruska kor an エネ カ タㇷ゚ コン ルスイ ワ アン ペ モㇱマノ アン マ オラ オㇱ イルㇱカ コラン そんなに欲しかったのにだまっていてあとで怒っている。(S) {E: like this, that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enene
- エネネ 【副】[ene-ne このように・(重複)](ene エネ の強調形) enene sinenne hosipi hi ka a=erámpewtek エネネ シネンネ ホシピ ヒ カ アエランペウテㇰ いったいどうやって一人で帰ればいいのかわからない。(S民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enepo
- エネポ 【副】[ene-po このように・(指小辞)] こんなにも。 {E: like this, that; this, that kind of; this, that much, many.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enikikkik
- エニキッキㇰ 【他動】[e-ni-kikkik …で・木・を打つ(重複)]…を木にバンバンぶつける。 kanna ruyno/a=eníkikkik カンナ ルイノ/アエニキッキㇰ [雅]またもや私は(その鹿を)木にバンバンぶつけた。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eninkeni
- エニンケニ §120 ケヤマウコギ (2) eninke-ni (e-nín-ke-ni)「エにンケニ」[上記の転訛] 茎 ⦅A石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eninu
- エニヌ 【複他動】[e-ninu …で・…を縫う]…を…で縫う。 hasami pusa oro kem a=enínu ハサミ プサ オロ ケㇺ アエニヌ (直訳すると)はさみの下げかざり布のところを針で縫っておく=(針さしの代りに)はさみの下げかざり布に一針縫って針をさしておく。 (出典:田村、方言:沙流)
- eninuy
- エニヌイ 【他動】[e-ninuy- …で・枕する(?)]…を枕にする。 nep ka ta k=éninuy rusuy ネㇷ゚ カ タ ケニヌイ ルスイ 「何か枕したい」(=何かを枕にしたい)。(W) a=enínuype アエニヌイペ 私たちが(人が)枕にするもの=枕。 k=éninuype ケニヌイペ 私が枕にするもの=私の枕。 eninuype エニヌイペ (彼が)枕にするもの=(彼)の枕。 ☆参考 中川『千歳方言辞典』によれば eninu エニヌ …を枕にする。 沙流のワテケさんは eninu エニヌ でなく eninuy エニヌイ と言う。 {E: to use…as a pillow.} (出典:田村、方言:沙流)
- eniste
- エニㇱテ 【他動】[e-niste …で・強い]…を頼りに/あてにして安心している。 sirkunne yakka taan kur a=turá yakun a=eníste シㇼクンネ ヤッカ タアン クㇽ アトゥラ ヤクン アエニㇱテ 暗くてもこの人と一緒に行けば安心だ。(S) a=eníste hum ko yupnatara アエニシテ フㇺ コ ユㇷ゚ナタラ [雅](私たちは)それをあてにして安心している。 rep ta a=kor mosir anakne haru an yak a=ye kusu a=eníste hum ko yupnatara レㇷ゚ タ アコㇿ モシㇼ アナㇰネ ハル アン ヤカイェ クス アエニㇱテ フㇺコ ユㇷ゚ナタラ 内地(本州)は豊作だそうだから私たちはあてにして安心している。(S) ☆参考 「…に強い」という意味の用例はない。 〔久辞典 191 その為にかたい、 それに持ち耐へる、 (それ)に強い、 に耐へる、 堪へる Sake a-e-nishte〕 {E: to rely on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniwcinne
- エニウチンネ 【他動】…を追い出す。 wenkur umurek néun ka mosma pet or un hene mosma kotan or un hene eci=eníwcinne hene ki wa ne yakun kanna a=eci=ipére yakka ウェンクㇽ ウムレㇰ ネウン カ モㇱマ ペトルン ヘネ モㇱマ コタノルン ヘネ エチエニウチンネ ヘネ キ ワ ネ ヤクン カンナ アエチイペレ ヤッカ 貧乏人夫婦をあなたたちがどこかよその川すじへでもよその村へでも追い出したならばまたあなたたちに食べ物を与えるけれども(そうしなければ与えないぞ)。(HK民話) ☆参考 〔久辞典 niuchinne 追出す、 逐出す〕 {E: to drive out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniyutunnu
- エニユトゥンヌ 【自動】[e-ni-utur-nu その頭(?)・歯・の間・を持つ][古]歯の間が広くあいている。 ☆参考 niyuturke sep ニユトゥㇽケ セㇷ゚ とも言う。 {E: to have gaps between one's teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- enkip
- エンキㇷ゚ 【名】[概](所は enkipi(hi) エンキピ(ヒ)) 陰部(男女とも)(「おっぺ」)。(S) {E: one's private parts.} (出典:田村、方言:沙流)
- enkipi(hi)
- エンキピ(ヒ) 【名】[所](概は enkip エンキㇷ゚) …の陰部。(S) {E: the private parts of…} (出典:田村、方言:沙流)
- enkor(o)ke
- エンコㇿケ/エンコロケ 【位名】[所](概は未出。 enkor エンコㇿ であろう。)その川上の方。 {E: towards upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- éno
- エノ 【他動】[e-no …を食べる・よく…する] …を好きでいつもよく食べる。 k=éno p ne korka tap anak ku=honi sik wa somo k=e ケノㇷ゚ ネ コㇿカ タㇷ゚ アナㇰ クホニ シㇰ ワ ソモ ケ いつも好きで食べるんだけど今はおなかがいっぱいだから食べない。(S) {E: to indulge in one's favourite food.} (出典:田村、方言:沙流)
- enrum
- エンルㇺ 【位名】(決まった語の中で)…の先。 páenrum パエンルㇺ 口の先端、 op-enrum オㇷ゚エンルㇺ もり(魚獲槍)の先、 kite キテ《もり先》の先(=op etoko オㇷ゚ エトコ)。 ☆参考 襟裳岬の語源として知られてはいるが、 沙流地方では岬のことはこう言わず、 普通は nottu ノットゥ、 大きく言うときは siretok シレトㇰ などと言う。 一般にものの先(先端)のことは etu エトゥ、 etupsi エトゥㇷ゚シ、 etok エトㇰ などと言う。 {E: the end, point of…} (出典:田村、方言:沙流)
- Enrum
- エンルㇺ 【名】[地名] 襟裳岬。 ☆参考 Erum エルㇺ とも言う。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- ento
- エント 【名】[植物](「アブラグサ」)。 ☆参考 「丈五、 六十センチになる。 枝いっぱいにコッチャコッチャになって藤色の花が咲く。 冬には堅雪の上に立っていて真っ白になる、 風邪をひいたときはこれを堅雪の上からとってきて釜か鍋で煮てからそれをおろして毛布をかぶってその上に伏す、 口を開けてなるべく湯気を吸うようにする、 湯気でびっしょり汗をかき、 顔も体も真っ赤になる、 それからふきとって寝れば治る、 食当りや二日酔いのときは重湯のようなものにちょっと入れて飲むと治る。」 (S)〔知分類 p.73 エゾミソハギ〕 {E: a type of grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- entonum
- エントヌㇺ 【名】[ento-num 「アブラグサ」・粒][植物]「アブラグサ」(エゾミソハギ)の実(「小さあい実がなる」)。(S) oarsiki sikaricup néno, oarsiki entonum pakno an オアㇻシキ シカリチュㇷ゚ ネノ、 オアㇻシキ エントヌㇺ パㇰノ アン 片目は満月のようで、 片目は「アブラグサ」の実くらいだ(ばけものの描写)。(S) 〔知分類 p.73 エゾミソハギの子実の粒〕 (出典:田村、方言:沙流)
- enucisiske
- エヌチシㇱケ 【他動】[e-nu-cis-is-ke …で・目・(?)・(重複)・…している・]じっと見つめる。 siknumnoski enucisiske シㇰヌㇺノㇱキ エヌチシㇱケ 瞳の真ん中をじっと見つめる。(S) {E: to stare, glare at…} (出典:田村、方言:沙流)
- enukor
- エヌコㇿ 【他動】[e-nu-kor (そこ)に・目・を持つ](神が)(そこ)を守る。 ☆参考 神が(そこ)を守ることを表す語の一つ。 ほかに enupur エヌプㇽ、 epunkine エプンキネ とも言う。 神が(そこ)に住んでいることを表すには、 ewak エワㇰ、 erok エロㇰ その他いろいろな言い方がある。 {E: to govern over…; protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enune
- エヌネ 【副】(韻文で、 ki《する》という動詞の前にときどき置かれる。 これによって1行が5音節に整う。) enune ki エヌネ キ このように/そのようにする。 opitta a=e=kóre/enune ki na オピッタ アエコレ/エヌネ キ ナ [雅]すべてをあなたにさしあげますからね。(Sユーカラ) ☆参考 語形の上からは、 ene エネ《このように》を思い起こさせる。 しかし ene エネ と全く同じ意味や機能を持つのでもなさそうである。 話者によっては、 前に p をつけて penune ペヌネ と言う。 penune ペヌネ は ki キ の前だけでなく kane カネ の前に置かれた例もある。 enune kane エヌネ カネ は未出。 ☞penune ペヌネ、 ene エネ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enunuke
- エヌヌケ 【複他動】[e-nunuke (それ)について・…を大事によく遇する](そのこと)で(人)を厚遇する。 tasum kur kor tasum pirka wa ne wa an pe a=e=énunuke タスㇺ クㇽ コッ タスㇺ ピㇼカ ワ ネ ワ アン ペ アエエヌヌケ 病人が病気が良くなってそのことであなたがよくしてもらえる(お礼がたくさんもらえる)…。(S会話) ☞núnuke ヌヌケ {E: to receive…warmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enupetne
- エヌペッネ 【他動】(人)に久しぶりに会ってなつかしがって喜ぶ。 {E: to be joyed at meeting someone after a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- enupur
- エヌプㇽ 【他動】[e-nupur (そこ)で・霊力を持つ](直訳すると)(そこ)に霊力をもつ=(神が)…を守る。 Kotan-sermak-enupur-kamuy コタンセㇾマㇰエヌプㇽカムイ 村の背後を守る神(屈斜路湖畔の山の昔の呼び名、 別名 Kamuy nupuri カムイ ヌプリ 神山)。 ☆参考 神が(そこ)を守ることを表す語の一つ。 ほかに enukor エヌコㇿ、 epunkine エプンキネ とも言う。 ☞nupur ヌプㇽ {E: to have spiritual power over…; (for god)to rule over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eoci
- エオチ 【名】[所](概はない。)[e-ot-i その頭が・…につく・ところ] 頼るところ、 世話になるべきところ。 a=eóci isam hawe? アエオチ イサㇺ ハウェ? どこにもお世話になるところないの? (S) {E: a place where one is taken care of.} (出典:田村、方言:沙流)
- eocisiske
- エオチシㇱケ 【他動】(動詞句の後に置かれて)…するのに落ち着かない。 an ka eocisiske アン カ エオチシㇱケ いるのも落ち着かない=じっと座っていればいいものを行く気にばかりなっている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- eokok
- エオコㇰ 【他動】[e-o-kok (そこ)に・その尻(が)・(擬態の語根)ひっかかる] …にひっかかる。 punkar k=éokok wa ku=hacir プンカㇻ ケオコㇰ ワ クハチㇼ 私は草のつるにひっかかって(つまづいて)ころんだ。(S) {E: to be caught on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eokokte
- エオコㇰテ 【複他動】[他動使役] …を(くぎなど)にひっかける。 hńta e=eokokte híne e=mip e=mestektek ruwe an? フンタ エエオコㇰテ ヒネ エミㇷ゚ エメㇱテㇰテㇰ ルウェ アン? (あなたは)何にひっかけて衣服をかぎざきにしたの? (S) {E: to catch… on…(such as a nail).} (出典:田村、方言:沙流)
- eomken
- エオㇺケン 【他動】(eomuken エオムケン の聞きまちがいであろう。) rawunnet ya eokok wa oraun cep ka c=éomken ラウンネッ ヤ エオコㇰ ワ オラウン チェㇷ゚ カ チェオㇺケン (c=éomuken チェオムケン であろう)。 沈んでいる流木に網がひっかかって鮭もさっぱりとれなかった。(S) ☞eomuken エオムケン {E: to not catch any prey.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eomuken
- エオムケン 【他動】[e-omuken …に関して・獲物がとれない] 獲物がとれない。 sine yuk póka sine kamuy póka eomuken no kucasanke=an シネ ユㇰ ポカ シネ カムイ ポカ エオムケン ノ クチャサンケアン 私はただ一頭の鹿も一頭の熊もとれずに狩小屋の猟を終えて村に帰った。(HC民話) ☞omuken オムケン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ep
- エㇷ゚ 【名】[e-p( …が)食べる・もの] …の餌。 cikap ep チカㇷ゚ エㇷ゚ 鳥の餌(=cikap e p チカㇷ゚ エㇷ゚ 鳥が食べるもの)。 {E: food; bait (for animals).} (出典:田村、方言:沙流)
- epekocirir
- エペコチリㇼ 【自動(?)】[e-pe-ko-cirir その頭・水・に・(擬音)チョロチョロと流れる]体からしずくがたれるぐらいにグショグショにぬれる(雨にあって、 泳いで)。 ☆参考 petcine ペッチネ ビショビショにぬれる。 raypetcine ライペッチネ ひどくビショビショにぬれる。 cipekopicici チペコピチチ 体からしずくが落ちるぐらいにぬれる。 {E: to be drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- epentursere
- エペントゥㇽセレ 【他動】[e-pen-turse-re その頭・上へ(?)・落ちる・させる](…の首)を切り落とす。 rekuci epentursere レクチ エペントゥㇽセレ その(熊の)首を切り落とす。 {E: to cut off someone's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epes
- エペㇱ 【副】[e-pes その頭が・それに沿って縦に]縦に、 長さの方向に。 epes tanne, etomotuye takne エペㇱ タンネ、 エトモトゥイェ タㇰネ 縦は長く横幅は短い。(S) {E: lengthways.} (出典:田村、方言:沙流)
- epese
- エペセ 【他動】…で生きる(助かる、 治る)。 ekot kunak a=ramú a p a=kar ayne epese wa an エコッ クナㇰ アラム アㇷ゚ アカㇻ アイネ エペセ ワ アン 彼はそれで死ぬのだと皆思っていたがいろいろと治療してそれでやっと治った。(S) {E: to be alive due to…} (出典:田村、方言:沙流)
- epetciw
- エペッチウ 【他動】[e-pet-ciw (それ)で・指・をさす](石など)につまずく。 suma k=épetciw wa k=úrepeci arka スマ ケペッチウ ワ クレペチ アㇻカ 私は石につまづいて足の指が痛くなった。(S) amip o suwop sikkewe k=épetciw アミㇷ゚ オ スウォㇷ゚ シッケウェ ケペッチウ 私は衣装箱の角(かど)につまづいた。(S) ☆参考 つる草などにつまづくことにはこの語を使わず eokok エオコㇰ《…にひっかかる》を使う。(S) ☆参考 足指は urepet ウレペッ。 {E: to stumble over…} (出典:田村、方言:沙流)
- epeysep
- エペイセㇷ゚ 【名】①(北海道で)「薄刃」、 (東京で)菜切り包丁。(W) ②(刃物の一種、 「本当に恐ろしい刃物の名、 「薄刃」ではない。 ユーカラ・神謡に出てくる。 見たことはない。 薄刃(菜切り包丁)は usupa ウスパ と言う」。) (S) {E: ①a thin bladed kitchen knife. ②a type of knife, sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epinupinu
- エピヌピヌ 【他動】[e-pinupinu (そのこと)で・ヒソヒソささやく](そのこと)をささやく。 {E: to murmur about something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- episne
- エピㇱネ 【副】[< 自動][e-pis-ne その頭・浜・になる] 浜の方へ。 ☆参考 自動詞としての例はない。 「浜へ行く」ことは通常 pis ta san ピㇱ タ サン と言う。 {E: in the direction of the beach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epitce
- エピッチェ 【自動】[e-pitce 頭・(?)] 頭が禿げている。 sapaha epitce サパハ エピッチェ 頭が禿げている。(S) ☆参考 pitce ピッチェ ツルツルである。 〔知分類 p.312〕 {E: to be bald.} (出典:田村、方言:沙流)
- epituntunke
- エピトゥントゥンケ 【他動】[e-pituntunke …について・クスクス笑う] …をクスクス笑う。 {E: to giggle over about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- épo
- エポ 【間投】えーい! épo tasi e=tura án=an nek! エーポ タシ エトゥラ アナン ネㇰ! お前と一緒になんかいるものか。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epokikomke
- エポキコㇺケ 【自動】[e-poki-komke その頭・下へ・曲がる](老人が)腰を曲げる。 {E: to be bent over; have a bent back.} (出典:田村、方言:沙流)
- epokor
- エポコㇿ 【他動】[e-pokor で・子を産む] …を産む。 ne ene a=ye hi ka a=erámpewtek no an hemanta wenkamuy sani ne noyne an pe epokor ネ エネ アイェ ヒ カ アエランペウテㇰ ノ アン ヘマンタ ウェンカムイ サニ ネ ノイネ アン ペ エポコㇿ (彼女は)いったいどう言ったらいいかもわからないような変な悪神の子みたいなものを産んだ。 ☆参考 当り前でないものを産んだというような話のときに言う。 普通に子どもを「産んだ」というときは、 kor コㇿ《持った、 産んだ》、 an アン《生まれた》と言う。(S) ☆参考 enuwap エヌワㇷ゚ …を分娩する。 yaykosanke ヤイコサンケ 出産する(雅語的、 よい言葉)。 {E: to give birth to…} (出典:田村、方言:沙流)
- eporose
- エポロセ 【複他動】[e-porose …で・…を言い表す] …によって…を言い表す。 a=motóutari tan mosir ta yappa kusu keraypo oka=an hi a=i=éporose kus, Aynu Mosir, Hokkaito Mosir sekor tane anak a=ye hawe ne アモトウタリ タン モシッタ ヤッパ クス ケライポ オカアニ アイエポロセ クㇱ、 アイヌ モシㇼ、 ホッカイト モシㇼ セコㇿ タネ アナㇰ アイェ ハウェ ネ 私たちの先祖がこの島に上陸したおかげで私たちアイヌがこの島に住んでいるということによって名づけられたから、 アイヌの島、 北海道の島と今は言われるのです。(S言い伝え) {E: to give verbal expression to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eposo
- エポソ 【他動】[e-poso …で・貫く] …を貫く、 …を突き抜ける、 …を通りぬける、 (病気などから)やっと治る。 iwan aynu-ikir eposo húci イワン アイヌイキㇼ エポソ フチ 六代にわたって生きたおばあさん。(S独話) kú=iki ayne k=époso クイキ アイネ ケポソ どうにかやっと治った。(S) {E: to pass through…; recover from a sickness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eposore
- エポソレ 【他動】[eposo-re 治る・させる](病気を)やっと治す、 いやす。 ene katu an a p mak kar ayne eposore ruwe ene an? エネ カトゥ アナㇷ゚ マㇰ カㇻ アイネ エポソレ ルウェ エネ アン? あんなにひどいおできだったのをどうかこうかしてよくもまあ治したものだね。(S) {E: to finally recover from a sickness.} (出典:田村、方言:沙流)
- epotpoci
- エポッポチ §042 キンギンボク ヒョウタンボク (2) epotpoci (e-pót-po-ci)「エぽッポチ」 果実 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- eppo
- エッポ 【名】[e-p-po 食べる・もの・(指小辞)]([< aep-po 食べ物・(指小辞)]か。)[幼]まんま(食べ物の幼児語、 ごはんでもいもでも)。 túːnas eppoː cíːciː poyson eː トゥーナㇱ エッポー チーチー ポイソン エー はーやく、 おいもー、 焼けろー、 ぼうやが、 食べるー(このように節(ふし)をつけて歌いながらいもを焼く)。(S) ☆参考 ep エㇷ゚ …が食べるもの。 aep アエㇷ゚ 食べ物。 {E: baby tallk for food.} (出典:田村、方言:沙流)
- epunkine
- エプンキネ 【他動】[e-punki-ne …で・守護者・である] …を守る、 (国)を治める、 …の番をする、 …を看護する。 mosir/kotan epunkine kamuy モシㇼ/コタン エプンキネ カムイ 国/村を守る神。 yaynuwen wa epunkine wa an ヤイヌウェン ワ エプンキネ ワ アン 具合いが悪いので看護している。(S) {E: to protect, guard, govern…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epunkinere
- エプンキネレ 【複他動】[他動使役][epunkine-re …を守る・させる] …に…を守らせる、 …に…の番をさせる。 emus easkay utar kesukuran an kor pu a=epúnkinere kor síran エムㇱ エアㇱカイ ウタㇻ ケスクラン アン コㇿ プ アエプンキネレ コㇿ シラン 剣の達人たちが毎晩倉の番をさせられていた。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- epuriwen
- エプリウェン 【他動】[e-puri-wen (人)と共に・行い・悪い] …に加勢する。 pakno i=epuriwen siri ne wa ne yakun, akkari e=an wa ne yak a=eyám kusu パㇰノ イエプリウェン シリ ネ ワ ネ ヤクン、 アッカリ エアン ワ ネ ヤㇰ アエヤㇺ クス あなたはこれほど私に加勢してくれたのだから、 これ以上ここにいては心配だから…。(HK民話) {E: to help, aid, assist….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epuy
- エプイ 【名】[概](所は epuyke(he) エプイケ(ヘ))[植物] 実、 種。 〔知分類 p.267〕 {E: a seed.} (出典:田村、方言:沙流)
- epuyke(he)
- エプイケ(ヘ) 【名】[所](概は epuy エプイ)[植物]その(植物の)実、 種。 epuyke rapapse エプイケ ラパㇷ゚セ (草の)種がこぼれる。 {E: a nut; a seed.} (出典:田村、方言:沙流)
- ere 2
- エレ 【連体】[数連体][e-re …で・三つの] …で三つの。 tan pa ne ere pa タン パ ネ エレ パ 今年で三年(一昨年から今年まで)。 iye-ere イイェエレ 三つ目の…。 ☆発音 ére エレ《食べさせる》とはアクセントが違う。 {E: three of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ereko
- エレコ 【他動】[e-reko (そのこと)で・名づける](そのこと)で…を名づける。 níkaypa nínoye wa patek apekor apekur pe ne wakusu a=eréko katu Níkekke-wenkur Nínoye-wenkur sekor a=reko okkaypo an wa ニカイパ ニノイェ ワ パテㇰ アペコㇿ アペクㇽ ペ ネ ワクス アエレコ カトゥ ニケッケウェンクㇽ ニノイェウェンクㇽ セコㇿ アレコ オッカイポ アン マ (貧しくて刃物もないので)木を折り木をねじり切って火をたいていたのでそのことから名づけて「木折り貧乏人木ねじり貧乏人」と呼ばれている若い男がいて。(W民話) {E: to give someone, something a name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erekor
- エレコㇿ 【他動】[e-re-kor (そのこと)で・名前・を持つ](そのこと)で名前がつく。 oro ta aynu kotan ka oka hi erekor kusu オロタ アイヌ コタン カ オカ ヒ エレコㇿ クス そこにアイヌの村があったことによって名前がついたから。(S言い伝え) {E: to be named.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erekus
- エレクㇱ 【名】[e-rek-us その頭(顔)・ひげ・(そこ)に生えている][動物]①タラ。 ②(あだなとして)ドジョウ。 aynu or ta/paye=as ki kor/erekus erekus sekor/a=i=yé ki wa/iruska=as kus/santa soaso/somo ci=ye wa アイヌ オッタ/パイェアㇱ キ コㇿ/エレクㇱ エレクㇱ セコㇿ/アイイェ キ ワ/イルㇱカアㇱ クㇱ/サンタ ソアソ/ソモ チイェ ワ 人間のところに行くと「ひげ生え、 ひげ生え」と言われるので腹が立つから言わない(聞かれたことを教えてやらない)よ(ドジョウが言っている)。(W神謡K)〔知分類 p.66〕 {E: a cod fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- eremkoyki
-
エレㇺコイキ
§338 アオバズク (3) eremkoyki (e-rém-koy-ki)「エれㇺコイキ」[
ameus flameus PONTOPPIDAN. (出典:知里動物編、方言:) - eren
- エレン 【接頭+数名】[e-ran …で・三人]…で三人、 …を含めて三人。 kamuy moyremat/eren eci=n氏^tapan cási/a=eci=kohóppa na カムイ モイレマッ/エレン エチネ/タパン チャシ/アエチコホッパ ナ [雅]女神様たちとあなたとの三人に私はこの城を残して行きますからね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ererko
- エレㇾコ 【名】[数名][e-rerko …で・三日] …で三日。 iye ererko イイェ エレㇾコ 三日目。 {E: the third day.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eresu
- エレス 【複他動】[単](このままの形は未出。 複数形 erespa エレㇱパ のみが出てきた。) ☆参考 resu レス …を育てる。 ☞erespa エレㇱパ (出典:田村、方言:沙流)
- erisupun
-
エリスプン
§060 ウグイ (5) eri-supun (e-rí-su-pun)「エりスプン」[‘光る・ウグイ’、
at kane iki, pon supun) (出典:知里動物編、方言:) - ermu
- エㇾム 【名】[動物]ネズミ。 ermu suy エㇾム スイ ネズミの穴。 ☆発音 エㇽム と発音する。 〔知分類 p.169〕 {E: a rat; a mouse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ermukoykip
- エㇾムコイキㇷ゚ 【名】[ermu-koyki-p ネズミ・を襲う・もの][動物](=ahunrasanpe アフンラサンペ)(「ヨタカ」)コノハズクの類(?)。〔知分類 p.198 eremkoyki コミミヅク((シズナイ))〕 {E: a scops owl.} (出典:田村、方言:沙流)
- ermupu
- エㇾムプ 【名】[ermu-pu ネズミ・倉](星座の名)(直訳すると)ネズミの倉(オリオン座らしい。外の4つの星が倉の足(脚))。 ermupu episne cikirihi horak wa oka kusu tanpa anak rir ruy nankor エㇾムプ エピㇱネ チキリヒ ホラㇰ ワ オカ クス タンパ アナㇰ リンルイ ナンコㇿ 「ネズミの倉」(星座)の沖の側の足が倒れているから今年は海はしけてばかりいるにちがいない。(S) {E: Orion.} (出典:田村、方言:沙流)
- erok
- エロㇰ 【他動】[e-rok (そこ)に・座る[複]](神が)(そこ)に住む。 Nupursar kotan petetok kasi erok kamuy ヌプㇽサㇻ コタン ペテトㇰ カシ エロㇰ カムイ この沙流地域の川の水源地にまします神。(W神謡語り) ☆参考 erokrok エロㇰロㇰ という重複形でも言う。 ほかにも神が住むことを表す語はいろいろある。 ☞ewak エワㇰ、 urokte ウロㇰテ、 horari ホラリ、 horarpa ホラㇻパ、 enukor エヌコㇿ {E: the place where the gods live.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erokrok
- エロㇰロㇰ 【他動】[e-rok-rok (そこ)に・坐る・(重複)](神が)(そこ)に住む、 まします。 ☞erok エロㇰ {E: the place where the gods live.} (出典:田村、方言:沙流)
- erum 1
- エルㇺ 【名】矢の先の毒を入れるところ。 ay etupsi surku a=o uske a=ye katuhu erum, ermu anak cikoykip ne ruwe ne アイ エトゥㇷ゚シ スㇽク アオ ウㇱケ アイェ カトゥフ エルㇺ、 エㇾム アナㇰ チコイキㇷ゚ ネ ルウェ ネ 矢の先の毒を入れる所を言う言い方が エルㇺ で、 エㇾム (発音は エㇽム)《ネズミ》は獣(けもの)です。(W) {E: the place on the end of an arrow for poison.} (出典:田村、方言:沙流)
- Erum 2
- エルㇺ 【名】[地名]襟裳岬(=Enrum エンルㇺ)。 Erum nottuhu ta エルㇺ ノットゥフ タ 襟裳の岬に。(W神謡K) ☆発音 erum エルㇺ 1 と同じ、 E エ が低く ru ル が高い。 ermu エㇾム《ネズミ》(発音は エㇽム)とは違う。 (出典:田村、方言:沙流)
- erupsik
- エルㇷ゚シㇰ 【位名】…の先(端) cise erupsik チセ エルㇷ゚シㇰ 家の東側。 cise erupsik kus チセ エルㇷ゚シㇰ クㇱ 家の東側を通る。(S) {E: the east side of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- érusuy
- エルスイ 【他動】[e-rusuy …を食べる・…したい](食べ物)を好む、 …が好きだ。 kamuy erusuy pe カムイ エルスイ ペ 神の好物(この場合、 酒のことを言っている)。 ☆参考 おつゆ(みそ汁など)でも。 用例では酒のことも。 ☆参考 モノや人を好むのは eramasu エラマス。 {E: to like (food).} (出典:田村、方言:沙流)
- esewnure
- エセウヌレ 【他動】「ゴツンとげんこはる」 (S)、 ひっぱたく。 ☆参考 kik キㇰ 打つ、 たたく、 なぐる。 {E: to slap…} (出典:田村、方言:沙流)
- esik
- エシㇰ 【他動】[e-sik …で・いっぱいだ] …でいっぱいである。 aep kes itanki esik wa an アエㇷ゚ ケㇱ イタンキ エシㇰ ワ アン 食べ物の残りで茶椀がいっぱいになっている。(S) to ka esik ト カ エシㇰ 湖も(菱の実で)いっぱいになった。(S会話) ☞sik シㇰ {E: to be full of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikop
- エシコㇷ゚ 【名】[e-sik-o-p それで・目が・ついた・もの] そこから生まれたもの=父親(子どもにわからないように言う言い方)。 “hńna an?” “tan hekaci esikop un” 「フンナ アン?」 「タン ヘカチ エシコㇷ゚ ウン」「だれだい?」「この子の父親だよ。」 (S) ☞síko シコ {E: a father.} (出典:田村、方言:沙流)
- esikop(-i)
- エシコㇷ゚ §018.親(1)esikop(-i)〔e-ší-kop エしコㇷ゚〕⦅ホロべツ⦆親。a-〜-utar「我が親たち」。e-〜-utar「汝の親たち」[e-(そこから)+siko(生れた)+-p(者)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- esikte
- エシㇰテ 【複他動】[e-sik-te …で・満ちる・させる] …を…でいっぱいにする。 saranip or usa okay pe esikte wa kore サラニㇷ゚ オㇿ ウサ オカイ ペ エシㇰテ ワ コレ 手さげの中にいろいろなものをいっぱい入れてあげなさい。(S) amam saranip oro a=esíkte wa a=anú ro アマㇺ サラニㇷ゚ オロ アエシㇰテ ワ アアヌ ロ 米をかますにいっぱい入れておこう。(S) senriyopako pu a=esíkte wa an a p センリヨパコ プ アエシㇰテ ワ アナㇷ゚ 千両箱が倉にいっぱい入れてあったのだが。(W民話) {E: to fill something up with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esinki
- エシンキ 【他動】[e-sinki …で・疲れる]…に疲れ(つか)れる、 …し疲(つか)れる。 itak esinki イタㇰ エシンキ しゃべり疲れた。(S) {E: to be tired from…} (出典:田村、方言:沙流)
- esinninu
- エシンニヌ 【他動】[esir-ninu ちょっと先に・縫う](?) 刺しゅうする所を先に縫って印しておく。 cikarkarpe esinninu kor an チカㇻカㇻペ エシンニヌ コラン (彼女は)礼服の刺しゅうの仮縫いをしている。(S) {E: to sew an outline of a design before embroidering.} (出典:田村、方言:沙流)
- esinot
- エシノッ 【他動】[e-sinot …で・遊ぶ] …で遊ぶ、 …をおもちゃにする(「ちょうす」)。 kikay esinot wa tun ne wa sinot kor oka キカイ エシノッ ワ トゥン ネ ワ シノッ コㇿ オカ 彼らは機械をいじって二人で遊んでいる。(W) esinot pe エシノッ ペ …のおもちゃ。 hekattar esinot pe ヘカッタㇻ エシノッ ペ 子どもたちのおもちゃ。 a=erámasu no oka a=esínot pe ka i=nukare yakka アエラマス ノ オカ アエシノッ ペ カ イヌカレ ヤッカ おもしろそうなおもちゃもいろいろ見せてくれたけれども。(S民話) {E: to play with…; make…into a toy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esipine
- エシピネ 【他動】[e-sipine …で・身まかないする](衣類)を身につける。 retar cipanup/yaynenayne/esipine pe レタッ チパヌㇷ゚/ヤイネナイネ/エシピネ ペ [雅]白い頭飾りの鉢巻をそろいで身につけているのが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ésir
- エシㇼ 【副】さっき、 今朝。 ésir ek エシㇼ エㇰ さっき来た。(W) ésir kunneywa エシㇼ クンネイワ 今朝。(W) ésir tek エシッ テㇰ ついさっき、 ちょっと前に。(W) {E: this morning.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirkik
- エシㇼキㇰ 【他動】[e-sir-kik …で・あたり・をたたく] …をぶつける。 cawan esirkik wa perpa チャワン エシㇼキㇰ ワ ペㇾパ 茶わんをぶつけてこわした(目的語は茶わん。 どこにぶつけるかは言っていない)。(S) {E: to knock…(down).} (出典:田村、方言:沙流)
- esirkikkik
- エシㇼキッキㇰ 【他動】[e-sir-kikkik …で・地面・を何回もたたく] …をバンバンと下にたたきつける。 {E: to pound, beat…down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirkociwe
- エシㇼコチウェ 【他動】[e-sirko-ciwe その頭(先)・強く・…を…に刺す]前からギュッと後ろへ押しつける。 en=esirkociwe no a humi an エネシㇼコチウェ ノ ア フミ アン (彼は)私の前からギュッと後ろへ押しつけて座っている。(S) {E: to push back with force from the front.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirpes
- エシㇼペㇱ 【副】[e-sir-pes その頭・あたり・に沿って]縦に、 長さの方向に。 esirpes anu エシㇼペㇱ アヌ 縦に置きなさい。(S) {E: lengthways.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirpici
- エシㇼピチ 【自動】[e-sir-pici その頭が・あたり・を放す]はずれる。 k=éokokte wa k=ánu a p esirpici ケオコㇰテ ワ カヌ アㇷ゚ エシㇼピチ (私が)ひっかけておいたものがはずれた。(S) {E: to miss; be wrong.} (出典:田村、方言:沙流)
- esirpicire
- エシㇼピチレ 【他動】[自動使役][esirpici-re はずれる・させる]…をはずす(ひっかかっているものを)。 rar wa ya esirpicire wa turano hetuku ラㇻ ワ ヤ エシㇼピチレ ワ トゥラノ ヘトゥク (魚をとる網が水中の何かにひっかかったから)もぐって網をはずして持って出て来なさい。(S) {E: to take off…} (S) (出典:田村、方言:沙流)
- esirutum
- エシルトゥㇺ 【名】[接頭+位名][e-si-ru-tum …で・自分・すじ(髪)・の中](次の表現で)esirutum ta nuyna エシルトゥㇺ タ ヌイナ[雅]…を頭飾りをかぶって自分の中に隠す。 nupur pe sóne/nupur cannoye p/esirutum ta/nuyna kane ヌプㇽ ペ ソネ/ヌプッ チャンノイェㇷ゚/エシルトゥㇺ タ/ヌイナ カネ [雅]本当に霊力のあるものだがその現れを頭飾りをかぶって自分の中に隠して。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じことを同じ歌い手が別のところで esirutumka-nuyna エシルトゥㇺカヌイナ、 esirutumka-seske エシルトゥㇺカセㇱケ とも言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esisuye
- エシスイェ 【他動】[e-si-suye …と共に・自分・を振る] …を腕全体で振る、 …を振り回す。 tekehe esisuye テケヘ エシスイェ 腕を振り回す。(S) tus esisuye トゥㇱ エシスイェ 綱を振り回す。(S) cikuni esisuye チクニ エシスイェ 木(棒)を振り回す。(S) ☆参考 野球のバットを振るなどにはこの語を使う。 ゆりかごをゆらすのは suye スイェ。 {E: to shake, swing with…one's arm; swing…round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esitciw
- エシッチウ 【他動】[e-sir-ciw その頭が・地面・にささる] 動かない。 {E: to be unmoveable.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esitciwre
- エシッチウレ 【他動】[e-sir-ciw-re …その頭・地・にささる・させる] ☞koysankokka-esitciwre コイサンコッカエシッチウレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eskerimrim
- エㇱケリㇺリㇺ 【名】[植物]カタクリ(根も葉も花も含めて)。〔知分類 p.203〕 {E: a dogtooth videt.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoksoki
- エソㇰソキ 【名】[動物](図鑑によれば)アカゲラ、 「キツツキの一種」。(S)〔知分類 p.194 エゾアカゲラ、 エゾオオアカゲラ、 コアカゲラ〕 {E: a great spotted woodpecker.} (出典:田村、方言:沙流)
- esonkokor
- エソンココㇿ 【他動】[e-sonkokor …に関して・言づてを持って行く]…を知らせるため使いをする。 {E: to run an errand to give someone news, a message.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoro
- エソロ 【後副】(川のような長いもの)に沿って。 petesoro ペテソロ[副](神謡の言葉)川に沿って。 ☆参考 turasi トゥラシ …に沿って上へ。 pes ペㇱ …に沿って下へ。 {E: along a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- esouk
- エソウㇰ 【他動】[e-so-uk …で・借財・を受け取る](お金、 米、 反物、 宝器等のような借財となるようなもの)を借りる。 úsep sinep a=esóuk ro ウセㇷ゚ シネㇷ゚ アエソウㇰ ロ 反物一反借りよう。(S) ☆参考 etun エトゥン(使うために借りてその後で返すような普通の品物)を借りる。 sóuk ソウㇰ[自動]借財/借金をする。 soataykor ソアタイコㇿ[自動]借財/借金がある。 esoataykor エソアタイコㇿ[他動]…を借財として借りる。 esoukte エソウㇰテ[複他動](次項) {E: to borrow money, rice etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoukte
- エソウㇰテ 【複他動】[e-souk-te …で・借財する・させる](人)に(お金、 米、 宝器等)を貸す、 (人)に借財として…を貸す。 amam sine conpa en=esoukte アマㇺ シネ チョンパ エネソウㇰテ お米を一升(1.8リットル)貸して下さい。(W) ☆参考 soukte ソウㇰテ[他動](人)に借財させる。 ちょっと使うものを一時的に貸すことは erusa エルサ[複他動]。 {E: to lend money, food etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoyne
- エソイネ 【副】[e-soy-ne その頭が・外・だ] 外へ、 外で。 esoyne húmas-húmas エソイネ フマㇱフマㇱ 外でしきりに物がする。(W民話) esoyne a=i=nínpa エソイネ アイニンパ 私は外へ引きずり出された。(KH民話) {E: outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Estor
- エㇱトㇿ 【名】恵須取(えすとり、 樺太の地名)。 {E: place name} (出典:田村、方言:沙流)
- esumkus
- エスㇺクㇱ 【自動】[e-sum-kus その頭・油・…を通る] あまり油気を食べたためにげっぷが出る。 {E: to belch after eating oily food.} (出典:田村、方言:沙流)
- esunke
- エスンケ 【他動】[e-sunke …で・うそをつく] ①…のことでうそをつく/ほらをふく。 ② ☞kotca esunke コッチャ エスンケ (出典:田村、方言:沙流)
- etemkunnere
- エテㇺクンネレ 【他動】[e-tem-kunne-re …で・腕・黒くなる・させる](?) …を(どこかへ行こうとしても)だいて押えようとする、 (酔っぱらいなど)の世話をやく。 etemkunnere kor an エテㇺクンネレ コㇿ アン (彼は酔っぱらった人の)世話をやいている。(S) {E: to look after…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eteseske
- エテセㇱケ 【自動(?)】[e-tes-es-ke その頭・(反(そ)ることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)](直訳すると)その先が反(そ)っている。(次の表現の中で)(唇が)厚くなる(?)。 pátoye eteseske パトイェ エテセㇱケ (渋いために)唇が厚くなったような感じがする。(S) iyohay, ku=patoye ka eteseske kane siratek イヨハイ、 クパトイェ カ エテセㇱケ カネ シラテㇰ まあ、 私の唇も厚くなったように渋い。(S) {E: for the lips to swell.} (出典:田村、方言:沙流)
- etok 1
- エトㇰ 【位名】[概](所は etoko(ho))[< e-tok その頭・突き出る](空間・時間) …の先、 …の前。 etok ta エトㇰ …より前に。 kumius etok ta a=e noyne an pe クミウㇱ エトㇰ タ アエ ノイネ アン ペ かびが生えないうちに食べるほうがいいのに。(S) hotke=an etok ta ホッケアン エトㇰ タ 寝る前に。(KK民話) {E: ahead of….} (出典:田村、方言:沙流)
- etok 2
- エトㇰ 【位名】[< etok1](pet ペッ《川》、 nay ナイ《沢》などの後に置かれ、 しばしば一語になって)(河川)のいちばん奥、 水源地。 petetok ペテトㇰ 川の水源地。 nayetok ナイェトㇰ 沢の水源地。 {E: the source of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etok(o) oyki
- エトㇰ/エトコ オイキ 【連他動】[その先・にものごとをする] …の用意をする。 en=etoko oyki エネトコ オイキ 彼が私の用意をする。 etoko k=oyki エトコ コイキ 私が彼の用意をする。 {E: to prepare for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoko orke
- エトコ オㇿケ 【位名】[雅]その前に。 makan katkor pe/sapte kuni/etoko orke/tapan kamuy maw/ketusi upsor wa マカン カッコㇿ ペ/サㇷ゚テ クニ/エトコ オㇿケ/タパン カムイ マウ/ケトゥシ ウㇷ゚ソㇿ ワ [雅]どのようなものを出すのか、 出す前に神風がながもちの中から…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoko(ho)
- エトコ(ホ) 【位名】[所](概は etok エトㇰ) ①…の先、 前。 etoko ta anak siyeye nukar kur ne a korka tane anak somo no an エトコ タ アナㇰ シイェイェ ヌカㇻ クㇽ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰ ソモ ノ アン (彼は)以前には病気を見る人(=医者)だったけれど今はそれはやめている。(S) etoko un cup エトコ ウン チュㇷ゚ 前の月。 etoko un to エトコ ウン ト 前の日。 ②(河川)のいちばん奥、 水源地。 petetoko(ho) ペテトコ(ホ) その川すじ/その集落の川の水源地。 a=kor Sar kotan petetokoho アコㇿ サㇻ コタン ペテトコホ 私たちの沙流川流域集落の川の水源地。(W民話) nayetoko(ho) ナイェトコ(ホ) その沢すじ/その地域の沢の水源地。 yu etoko ユ エトコ 温泉の水源。 ruetoko/ruwetoko ルエトコ/ルウェトコ 進んで行く先。 {E: ①ahead of… ②the source of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etokoyki
- エトコイキ 【他動】…の用意をする、 (動詞のあとに置かれて)…する用意をする。 tanepo hecirasa etokoyki kor an emukkane nonno o タネポ ヘチラサ エトコイキ コラン エムッカネ ノンノ オ 初めて咲く用意をしつつある(=咲きそうになっている)つぼみがついている。(W) ☆参考 意味は etok oyki エトㇰ オイキ と同じ。 不定人称形は a=etókoyki アエトコイキ。 {E: to prepare for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etokus
- エトクㇱ 【助動】[etok-us …の先・につく] もうすぐ…しそうになっている。 onnean etokus オンネアン エトクㇱ もうすぐ老死する。 ☆参考 oasi オアシ もうすぐ…しようとしている。 oasi オアシ は会話で頻繁に使われ、 「さあ、 もう行かなきゃ」というようなときにも使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etomotuye
- エトモトゥイェ 【副】[e-tomotuye その頭が・…を横切って]横に、 幅の方向に。 epes tanne, etomotuye takne エペㇱ タンネ、 エトモトゥイェ タㇰネ 縦は長い、 横幅は短い。(S) {E: widthways.} (出典:田村、方言:沙流)
- etonto
- エトント 【名】[e-tonto その頭が・毛のない皮]頭のはげた人(冗談に言う)。 {E: a bald person.} (出典:田村、方言:沙流)
- etontone
- エトントネ 【自動】[e-tonto-ne 頭・毛のない皮・だ] 頭がはげている。 k=étontone ケトントネ 私は頭がはげている。 ☆参考 keptontone ケㇷ゚トントネ (動物の)体の毛がない。 {E: to be bald.} (出典:田村、方言:沙流)
- etopse
- エトㇷ゚セ 【他動】[e-topse で・唾吐く] 口の中からペッと吐き出す。 kikir ku=seru, ku=rekuci osma a korka k=óhetu wa k=étopse wa isam キキㇼ クセル、 クレクチ オㇱマ ア コㇿカ コヘトゥ ワ ケトㇷ゚セ ワ イサㇺ 私は虫を吸い込んで、 のどに入ってしまったけれど咳払いして出してペッと吐き出してしまった。(S) {E: to spit out something (from the mouth).} (出典:田村、方言:沙流)
- etori(hi)
- エトリ(ヒ) 【名】[所](概は etor エトㇿ)鼻汁。 etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ 鼻をかむ。 e=etori kar! エエトリ カㇻ! 鼻をかみなさい。(S) (注 etuhu kar エエトゥフ カㇻ 鼻をふく。)e=cis núpe e=cis etori a=oypepi osma wa エチㇱ ヌペ エチセトリ アオイペピ オㇱマ ワ あなたの泣いた涙や鼻汁が私の食器に入るので…(愛する人の死後泣いてばかりいる人の夢に死者が現れていさめる言葉、 民話によく出てくる)。(HC民話) {E: snivel; snot.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoro
- エトロ 【自動/名】①いびき(をかく)。 etoro kor an エトロ コㇿ アン いびきをかいている。(W) ②猫がのどをならす。 hot, cápe suy etoro kor an, siponpenere wa ki hawe ホッ、 チャペ スイ エトロ コㇿ アン、 シポンペネレ ワ キ ハウェ まあ猫がまたのどをならしている、 甘えてるんだな。(S) {E: to snore; a snoring sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- Etoropo
- エトロポ 【名】[地名]エトロフ。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoy
- エトイ 【自動】頭がはげている/はげる。 etoy sapa hoskino a=nukár エトイ サパ ホㇱキノ アヌカㇻ はげ頭が先に見えた。(S) etoy cima us エトイ チマ ウㇱ 頭のはげるできものができている。(S) ☆参考 etontone エトントネ より「悪い言葉」。(S) {E: to grow bald.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoyouri
- エトヨウリ 【他動】[e-toy-ouri …のことで・地・を掘る]…を埋める所を掘る。 {E: to dig a hole to bury…} (出典:田村、方言:沙流)
- etoypoyepoye
- エトイポイェポイェ 【他動】[e-toy-poye-poye …で・地・をかきまわす・(重複)]…を土の表面にゴシゴシなすりつける(人を殺して血のついた着物をこすりつけてどろまみれにする等)。(S) {E: to scrub…against the ground.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoypuneno
- エトイプネノ 【副】[e-toypu-ne-no その頭(が)・地面の上の山積み・になる・(副詞形成)]山盛りに。 etoypuneno kore エトイプネノ コレ 山盛りにして「やりなさい」(与えなさい)。(S) ☞toypu {E: in heaps.} (出典:田村、方言:沙流)
- etu
- エトゥ 【名】[概/所] ①鼻。 ②くちばし。 ③先端。 kem etu ケㇺ エトゥ 針の先。 {E: ①a nose. ②a beak. ③a tip.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuhu
- エトゥフ 【名】[所](概は etu エトゥ) …の鼻、 …のくちばし。 etuhu kar エトゥフ カㇻ (1)鼻をふく。 e=etuhu kar! エエトゥフ カㇻ! 鼻をふきなさい。(S) (2)(女性が感謝のあいさつとして)鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草をする。(KSgビデオ会話) etuhu ri エトゥフ リ[その鼻・高い]高慢だ。 ☆参考 鼻をかむことは etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ。 ☆参考 女性が感謝のあいさつとして鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草は、 ワテケさん・サダモさんの言葉では etuhu kar エトゥフ カㇻ とは言わず raymik ライミㇰ。 {E: a nose, a beak of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuk
- エトゥㇰ 【自動】[e-tuk その頭・突き出る] 頭/先が突き出る。 etuk ruwe ka isam, k=éenke wa eci=koré エトゥㇰ ルウェ カ イサㇺ、 ケエンケ ワ エチコレ (鉛筆の)先が出ていない、 私が削ってあげる。(W) cup etuk kor an チュㇷ゚ エトゥㇰ コラン 太陽が(森から)少し出てきた。(W)55夏-152 ☆参考 最後の例で、 出てしまって森から離れかけたときは hetuku kor an ヘトゥク コラン。(W) {E: to stick out; project.} (出典:田村、方言:沙流)
- etun 1
- エトゥン 【他動】…を借りる。 a=kor tennep a=kay wa arpa=an wa tutko rerko póka a=etún kusu ne na アコッ テンネㇷ゚ アカイ ワ アㇻパアン マ トゥッコ レㇾコ ポカ アエトゥン クス ネ ナ このかわいい赤ちゃんをおぶって行ってせめて二、 三日でもお借りしますから。(W民話) ☆参考 使うためにちょっと借りて後で返すようなものを借りることを言う。 erusa エルサ は、 そのようなものを貸すこと、 hosipire ホシピレ は返すことを言う。 ☆参考 esouk エソウㇰ (お金、 米など、 借財となるようなもの)を借りる。 {E: to borrow…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etun 2
- エトゥン 【他動】[< etun 1] …を嫁にもらう、 …を妻にする。 pirka uske wa a=etún pe oraun ピㇼカ ウㇱケ ワ アエトゥン ペ オラウン いいところから嫁にもらいに来るのに。(S) pirka menoko etun híne síno katkemat hekote ピㇼカ メノコ エトゥン ヒネ シノ カッケマッ ヘコテ (彼は)美しい女性を妻に迎えて立派な奥さんと連れそった。(NK民話) hunna mat etun hike nep ka sak no mat etun pe ne wa ene iki hi an フンナ マッ エトゥン ヒケ ネㇷ゚ カ サㇰ ノ マッ エトゥン ペ ネ ワ エネ イキ ヒ アン だれが嫁をもらうのに結納の品も持って行かずに嫁をもらうやつがあるか。(NK民話) a=yupíhi etun wa i=kore rusuy pe ne yakun アユピヒ エトゥン ワ イコレ ルスイ ペ ネ ヤクン 兄が私に(彼女を)嫁にもらってくれたいのなら。(NK民話) nen ka ponmat etun wa ネン カ ポンマッ エトゥンマ だれか二人目の妻にして。(W民話) {E: to receive a bride from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etun 3
- エトゥン 【名】[数名][接頭+数名][e-tu-n …で・二・人] …で二人。 pon katkemat/etun ne ki wa ポン カッケ マッ エトゥン ネ キ ワ お嬢さんと二人で。(W即興詩) ☆発音 etun エトゥン 1《…を借りる》、 2《…を嫁にもらう》と同じ発音。 {E: two people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etunup
- エトゥヌㇷ゚ 【名】[etu-nu-p 鼻・を持つ・もの] 片口(酒をつぐのに使う容器)。 {E: a type of pitcher.} (出典:田村、方言:沙流)
- etupsi
- エトゥㇷ゚シ 【名】[概/所] ①先端。 hako etupsi wa an pe ハコ エトゥㇷ゚シ ワ アン ペ 箱の先端にあるもの(細長い箱の)。 makiri etupsi ani kisakisa wa opusi マキリ エトゥㇷ゚シ アニ キサキサ ワ オプシ 小刀の先でもみぎって穴をあけなさい。 ②[動物]くちばし(etu エトゥ[概]/etuhu エトゥフ[所]とも言う)。 {E: a beak.} (出典:田村、方言:沙流)
- etupsihi
- エトゥㇷ゚シヒ 【名】[所](概は etupsi エトゥㇷ゚シ)[動物]…のくちばし。 paskur etupsihi tanne hike síepaskur ne パㇱクㇽ エトゥㇷ゚シヒ タンネ ヒケ シエパㇱクンネ カラスのくちばしの長いのはシエパシクル《糞を食べるカラス》だ。(S) {E: the beak of…} (出典:田村、方言:沙流)
- etupuyke
- エトゥプイケ 【名】[所](概は etupuy エトゥプイ) …の鼻のあな。 “ahunporu sikopayar pe hemanta an?” “etupuyke”「アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン?」「エトゥプイケ」「死者の国の入口の洞穴にそっくりのものはなあに?」「鼻のあな」(なぞなぞ)。(W-S会話) {E: nostrils (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etursere
- エトゥㇽセレ 【複他動】[e-turse-re …で・落ちる・させる] …で…をとばす、 …で…を切り落とす。 ure etursere ウレ エトゥㇽセレ 足で(それを)けとばす。(W) a=sitómusi a p a=sikóetaye híne néa kimunkamuy a=tawki hi ta kamuy renkayne penrekuci a=etúrsere ruwe ne アシトムシ アㇷ゚ アシコエタイェ ヒネ ネア キムンカムイ アタウキ ヒ タ カムイ レンカイネ ペンレクチ アエトゥㇽセレ ルウェ ネ 私が腰に差していた山刀を引き抜いて熊に切りつけとき、 神のおかげでその首を切り落とした。(HK民話) {E: to cut off…; cut away…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eturus
- エトゥルㇱ 【名】[概](所は eturusi(hi) エトゥルシ(ヒ))[etu-rus 鼻・毛皮](動物の)鼻づら。 {E: a muzzle.} (出典:田村、方言:沙流)
- eturusi(hi)
- エトゥルシ(ヒ) 【名】[所](概は eturus エトゥルㇱ)…の鼻づら。 corpokke ta néa kameasi eturusihi sanke híne an siri iki チョㇿポッケ タ ネア カメアシ エトゥルシヒ サンケ ヒネ アン シリ イキ (倒木の)その下にそのばけもの熊が鼻づらを出しているのが見えた。(KK民話) {E: the muzzle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuye
- エトゥイェ 【他動】[単](複は etuypa エトゥイパ)[e-tuye その先・を切る](髪など)の先を切り落とす、 …を切りそろえる。 ☞tuye トゥイェ {E: to cut (off), trim (hair etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- euko
- エウコ §462.せむし;くる病(1)euko〔e-ú-ko エうコ〕[<e(そこにおいて)+u-ka-o(お互い・の上・にある、重っている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eun 1
- エウン 【他動】[e-un その頭・にある] (そこ)にある、 (そこ)に現れる。 án=an kotcake eun pekor yaynu=an kor アナン コッチャケ エウン ペコㇿ ヤイヌアンコㇿ (幼いときに別れた父母が)自分の目の前に現れるような気がして。(S民話) {E: to be (at, on)…; stick to…; to appear in front of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eun 2
- エウン 【後副】①(人や物、 場所)に向かって 、 …へ、 そこへ。 tanto apto as, e=mokor wa e=an noyne an pe eun k=ek タント アㇷ゚ト アㇱ、 エモコㇿ ワ エアン ノイネ アン ペ エウン ケㇰ 今日は雨降りだ、 あなたが寝ているようなところへ私は来た。(S) hápo eun he ku=ye, iyapo eun he ku=ye ciki pirka? ハポ エウン ヘ クイェ、 イヤポ エウン ヘ クイェ チキ ピㇼカ? かあさんに言おうか、 とうさんに言うほうがいいだろうか。(S) arorkisne eun c=uk híne アロㇿキシネ エウン チュㇰ ヒネ 私たちはこっそりそこから取って。 hunpe yan yak a=ye wa eun kotan eun utar uwehopunpa wa sap wa isam フンペ ヤン ヤカイェ ワ エウン コタン エウン ウタㇻ ウウェホプンパ ワ サㇷ゚ ワ イサㇺ くじらが浜に上がったと言うのでそこへ集落じゅうの人々が一人残らず行ってしまった。 ②(連体形に) kotan eun utar コタン エウン ウタㇻ 集落(村)の人々。 ③eun po (hene) エウン ポ (ヘネ) そのためなおいっそう、 かえって。 rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水を上にかけてもかえってなお燃える。 kusuri ku=ku akus eun po hene wen クスリ クク アクㇱ エウン ポ ヘネ ウェン 薬を飲んだらかえってなお悪くなった。(S) {E: to face towards…; to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eun-eun
- エウンエウン/エウネウン 【他動】[e-un-eun その頭が・そこにある・(重複)](そこ)でもじもじしている。 apa or eun-eun アパ オㇿ エウンエウン 戸口のところで頭だけのぞかせて入るでもなく入らぬでもなく、 もじもじしている。(HC民話) {E: to be restless; hesitate to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eus
- エウㇱ 【他動】[e-us その頭・につく] 頭が…に届く、 …の上の方についている。(S) sine pon weysisam an híne síran pe ne hike, tu sapa eus wa シネ ポン ウェイシサㇺ アン ヒネ シラン ペ ネ ヒケ、 トゥ サパ エウㇱ ワ 一人の小さい貧乏和人がいたのだが、 彼には二つの頭が(体の上の方に)ついていて。(S民話) nis or eus kane poro ape a=ari híne ニソㇿ エウㇱ カネ ポロ アペ アアリ ヒネ 私は空にとどくほど大きな火をたいて。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eusi
- エウシ 【複他動】[e-usi その頭・つける] …の先の方/上の方に…をつける、 …に…を先の方だけ刺す。 eusi pakno ne エウシ パㇰノ ネ 「ちょびっとしかささらなかった」(突き抜けるまでささらなかった)。(S) sakma tom eusi wa anu サㇰマ トㇺ エウシ ワ アヌ 壁の横に渡してある木の所にさしておきなさい。(S) ☆発音 k=、 e=などの接頭辞がついて e の部分が高く発音されるときは、 e と u が二重母音になって k=ewsi ケウシ、 e=ewsi エエウシ のようになる。 ☆参考 槍などで突くことは otke オッケ、 槍がささることは opusi オプシ、 etara エタラ、 突き抜けるまで刺すことは kusna otke クㇱナ オッケ。 ☞ewsi エウシ {E: to attach…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eutcike
- エウッチケ 【他動】[e-utcike …について・はにかむ] ①…をはずかしがる、 …ではにかむ(若い男女間で)。 ②(動詞の後に置かれて)…するのがはずかしい、 …するのをはずかしがる。 ye ka eutcike wa nep ka ye ka somo ki イェ カ エウッチケ ワ ネㇷ゚ カ イェ カ ソモ キ (彼は)言うのもはずかしがって何も言わない。 k=áhun ka eutcike カフン カ エウッチケ (私は)入るのもはずかしい。(S) ☞utcike ウッチケ {E: ①to be shy, embarrassed about… ②to be ashamed to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- euwopitte/ewwopitte
- エウウォピッテ 【他動】[e-u-opitte その頭・互い・を結ぶ(?)] …を結ぶ。 ureneepakke ewwopitte/ewopitte wa ári ウレネエパッケ エウウォピッテ/エウォピッテ ワ アリ (俵の)両端を結んで(つなぎ合わせて)おきなさい(1枚に編んだものの編み始めと編み終わりをつなぎ合わせて袋にすることを言っている)。(S) nuyto etupsike k=ewwopitte wa k=ári akusu kem ounu ka eaykap siri iki ヌイト エトゥㇷ゚シケ ケウウォピッテ ワ カリ アクス ケㇺ オウヌ カ エアイカㇷ゚ シリ イキ 糸の端を私が結んでおいたところ(彼は)針に通すことができない様子だ(何本もある糸の両端の先を結んで一つに束ねてしまったことを言っている)。(S) ☆参考 接頭辞がつくことによって語頭の e が高く発音されるときに多く使われる語幹の形。 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは ewopitte エウォピッテ という形をとることが多い。 ☞ewopitte エウォピッテ {E: to link, join…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewehopuni
- エウェホプニ [e-u-e-hopuni …に/で・互い・と一緒に・飛ぶ] ①(場所)を(ひと塊になって)飛んで行く。 nuy pas uwesinoye, huptay enka ewehopuni wa arpa ヌイ パㇱ ウウェシノイェ、 フㇷ゚タイ エンカ エウェホプニ ワ アㇻパ 山火事がたつまきみたいにグルグル回り、 トド松林の上を飛んでいく。(S) ②…を(巻き風)が巻き上げて行ってしまう/飛んで行く。 wentoyra wenmunira ewehopuni wa arpa wa isam ウェントイラ ウェンムニラ エウェホプニ ワ アㇻパ ワ イサㇺ (巻風が)ひどいごみやきたないごみを巻き上げて行ってしまう。(S) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci= )のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we ウェ)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwehopuni/ewwehopuni エウウェホプニ の形が使われることが多いと予想される。 ☞hopuni ホプニ {E: ①to rush, dash out. ②for something to be blown away by the wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewen
- エウェン 【他動】[e-wen …で・悪い] ①…で悪くなる、 (食べ物に)あたる、 損する。 amam e kor ewen アマㇺ エ コㇿ エウェン ご飯を食べるとよくない。(S) e wa suy ewen エ ワ スイ エウェン 食べたからまた悪くなった。(S) e wa ewen wa etupi エ ワ エウェン ワ エトゥピ 食べてあたったからもう食べない。(S) kú=ipe ewen humi ne noyne ku=honi arka クイペ エウェン フミ ネ ノイネ クホニ アㇻカ 私は食べ物にあたったらしくおなかが痛い。(S) a=ewén kuni a=ramú p somo a=ki p ne na アエウェン クニ アラムㇷ゚ ソモ アキㇷ゚ ネ ナ 損するようなことはするもんでない。(S) ewen kunine patek iki エウェン クニネ パテㇰ イキ 損するようなことばかりしている。(S) ②(動詞の後に置かれて)…しにくい。 …することがよくできない。 tópe esirkotuk kor níkap soske ewen トペ エシㇼコトゥㇰ コㇿ ニカㇷ゚ ソㇱケ エウェン 木の汁が出なくなって木の皮がくっつくと木の皮がむけにくくなる。(S) ci=nu ewen pe he un ci=ye チヌ エウェン ペ ヘ ウン チイェ 耳が遠いわけじゃないんだぞ(川下男と川上男の昔話で川上男が言う決まり文句の一つ)。 {E: ①for…to go bad; for…to be damaged. ②for…to be difficult to do…; cannot do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewenewen
- エウェネウェン 【他動】[ewen-ewen …がよくできない・(重複)] …を落ちついてきちんとしていない。 as póka ewenewen kor アㇱ ポカ エウェネウェン コㇿ 立つのもきちんと立っていないで。(W民話) {E: to be unable to do…well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkohepenpenu
- エウコヘペンペヌ 【他動】[e-u-ko-he-penpenu …について・互い・に・頭・を上げたり下げたりする](…について)互いにうなずき合う。 hńta ewkohepenpenu? フンタ エウコヘペンペヌ? (彼らは)何をうなずき合っているんだろう。 {E: to be in mutual agreement, assent over…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoknu
- エウコㇰヌ 【他動】[e-u-koknu …で・互い・(?)]…を結婚させる。 a=ewkoknu wa maratto an アエウコㇰヌ ワ マラット アン 結婚させるので酒宴がある。(W) {E: to make, let…marry…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkonumne
- エウコヌㇺネ 【他動】[e-u-ko-num-ne …のことで・互い・に・粒・である](?) …に目をつけて互いに相談する(?)。 kamuy oro wanopo a=ewkonumne p a=ne wa カムイ オロ ワノポ アエウコヌㇺネㇷ゚ アネ ワ 私は熊の神々からも目をつけられて互いに相談されているので。(HK民話) {E: to mutually consult over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkopinupinu
- エウコピヌピヌ 【他動】[e-uko-pinu-pinu …について・互いに・小声で言う・(重複)] …について内緒話する、 …のことをヒソヒソと話し合う。 hńta ewkopinupinu p ikipa? フンタ エウコピヌピヌㇷ゚ イキパ? 何をこそこそ話しているんだろう。(S) {E: to talk in secret, private about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkorimo
- エウコリモ 【他動】[e-uko-rimo その頭/上の方/・互いに/一緒に・すぼめる(?)](紙包みの)口をすぼめる。 taan pe ewkorimo wa anu, mus kotoyse, icakkere na タアン ペ エウコリモ ワ アヌ、 ムㇱ コトイセ、 イチャッケレ ナ これ(このお菓子の包み)の口をすぼめておきなさい、 ハエがたかってきたなくなるから。(S) {E: to pucker up one's mouth.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkotoyse
- エウコトイセ 【他動】…に集まる、 …に群がる、 …にたかる。 ☞kotoyse コトイセ {E: to gather, collect…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewkuskusu
- エウクㇱクス 【他動】[e-u-kuskusu …について・互い・(擬音または擬態の重複)(?)] …のことを自分はできない、 自分はいやだと言い合う。 …をいやだいやだと言う、 断り合う。 nen tausa/e=resu kuni p/ewkuskusu ネン タウサ/エレス クニㇷ゚/エウクㇱクス [雅]いったいだれがあなたを育てるかと皆尻込みし押しつけ合っていました。(Sユーカラ) {E: to mutually disagree over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewonne
- エウオンネ 【自動】[e-wor-ne その頭(顔)・水の中・である] 顔を洗う。 k=éwonne ケウォンネ 私は顔を洗う。 ☆参考 手を洗うことは yaske ヤㇱケ または teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ、 そのほかのものを洗うことは huraye フライェ《…を洗う》を使って言う。 {E: to wash one's face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewopitte
- エウォピッテ 【他動】[e-u-opitte その頭・互い・を結ぶ(?)]…を結ぶ。 ewopitte wa ninu yan エウォピッテ ワ ニヌ ヤン 玉止めして(糸がぬけないようにしまいの端を結んで玉を作って)縫いなさい。(W) ureneepakke ewopitte wa ári ウレネエパッケ エウオピッテ ワ アリ 両端を結んでおきなさい。(S) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 wo )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwopitte/ewwopitte エウウォピッテ の形が使われることが多い。 ☞euwopitte エウウォピッテ {E: to join, link…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewpis
- エウピㇱ 【他動】[e-u-pis …に関して・互い・(めいめい…ずつを表す語根)]…がみんな(めいめい)にあたる、 めいめいが…の分配を受ける。 a=ewpis kus ne hawe ne wa アエウピㇱ クㇱ ネ ハウェ ネ ワ 私たち二人とも「あたる」(=もらえる)と言っているよ(一つしかないものを半分ずつ食べようと言うのに対して)。(S), a=ewpis no sine ceppo ranke a=e ro アエウピㇱ ノ シネ チェッポ ランケ アエ ロ みんな魚を一匹ずつ食べよう。(S) {E: to distribute…evenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewpusu
- エウプス 【他動】[e-u-pus-u その頭・互い・穂・(他動詞形成)]…を束ねる、 「とうきび」(=トウモロコシ)などを十本なり二十本なり束ねてくくる。(S) kími ewpusu wa horikasi racitkere キミ エウプス ワ ホリカシ ラチッケレ トウモロコシを束ねて上の方をしばって上からつるしなさい。(S) ☆参考 upusihi kar ウプシヒ カㇻ とも言う。 {E: to bunch (corn etc.) into clusters of ten or twenty.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewtek
- エウテㇰ 【他動】[e-útek …で・…に使い走りをさせる]…を使いにやる。 toan kur k=éwtek トアン クㇽ ケウテㇰ あの人を使いにやった。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ewtomus
- エウトムㇱ 【自動】[e-utomus その頭が・互いにつながる] ①つながり合わさる。 ru ewtomus hi ル エウトムシ 二本の道が合わさった所。 iteki ru ewtomus hi ta cisekar=an pe ne na イテキ ル エウトムシ タ チセカラン ペ ネ ナ 道の合わさった所に家を建てるものではないよ(「魔物でもちょっと立ち止まるものだという」)。(S) ②(刀などが)さやに入(ってい)る。 ewtomus wa an エウトムㇱ ワ アン (マキリ、 山刀、 刀が)さやに入っている。 {E: ①to be linked together. ②to be sheathed (ie sword).} (出典:田村、方言:沙流)
- eykesuy
- エイケスイ 【他動】[e-ikesuy …のことを・いやがって逃げる] …するのをいやがってしない、 (本来ならするはずのこと)をしゃくにさわるからしない。 ☆参考 しばしば動詞句のあとに置かれ助動詞的に使われる。 {E: to be hesitant to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyki
- エイキ 【他動】[e-iki …で・ものごとをする] …でものごとをする。 ikotca eyki kur イコッチャ エイキ クㇽ 人の前でものごとをする人=先生。 nokoeyki ノコエイキ のこぎりを使って仕事をする。 makirieyki マキリエイキ マキリ(小刀)を使って仕事をする。 tasiroeyki タシロエイキ タシロ(山刀)を使って仕事をする。 {E: to do something by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykip
- エイキㇷ゚ 【名】[e-iki-p それで・ものごとをする・もの] 道具、 刃物(手で使うものの類)。 ☆参考 aeywankep アエイワンケㇷ゚ 使うもの。 notakop ノタコㇷ゚ 刃物。 aesúkep アエスケㇷ゚ 調理用具。 aenínap アエニナㇷ゚ たきぎとりの道具。 {E: a tool; a blade.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyku
- エイク 【他動】[e-iku …で・飲酒する]…で酒を飲む。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ 彼は田畑もみんな売ってしまってそれでバクチをやり、 酒を飲み、 とうとう今はまるはだか(一文なし)だ。(S) {E: to drink liquor at, from…} (出典:田村、方言:沙流)
- eykusne
- エイクㇱネ 【副詞(?)】[e-ikus-ne その頭が・ものの向こう・である]そこから向こうへ。 toan uske wano eykusne anak mosma kur kor uske ne トアン ウㇱケ ワノ エイクㇱネ アナㇰ モㇱマ クㇽ コㇿ ウㇱケ ネ あそこから向こうはほかの人の場所だ。(S) {E: from there to over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- eymek
- エイメㇰ 【他動】[e-imek …で・分配する] …を分配する、 …を配る。 sinpun eymek kor omanan シンプン エイメㇰ コㇿ オマナン 新聞を配って歩く(回る)。(S) ☞imek イメㇰ {E: to distribute…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eymekte
- エイメㇰテ 【複他動】[他動使役][eymek-te …を…に分配する・させる] …を…に分配させる。 {E: to make, let distribute…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eymuymu
- エイムイム 【他動】[e-imu-imu …で・イムをする・(重複)] …でイムをする。 toysas apa pok ta an wa an wa earkinne k=éramutuy wa k=eymuymu トイサㇱ アパ ポㇰ タ アン ワ アン ワ エアㇻキンネ ケラムトゥイ ワ ケイムイム 土ヒルが戸口の下にいたので私はとてもびっくりしてアパポポポと言った。(S) ☞imu イム {E: to hate, abhor…} (出典:田村、方言:沙流)
- eynu
- エイヌ 【他動】[e-i-nu …で・ものを・聞く](それ)で何でも聞く。 a=eynu p アエイヌㇷ゚ [それで何でも聞く・もの]電話(=aeynup アエイヌㇷ゚)。(W) ☆発音 e=inu エイヌ《あなたは聞く》と同じ発音。 (出典:田村、方言:沙流)
- eyoko
- エヨコ 【他動】[e-yoko …に関して・待ちかまえる]…を待ち伏せする、 (獲物)を来たらとろうと待ちかまえる。 kamuy san kuni ramu wa eyoko wa an カムイ サン クニ ラム ワ エヨコ ワ アン 熊が来ると思って待ちかまえている。 ☞yoko ヨコ {E: to wait around for game, hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyomne
- エヨㇺネ 【他動】こりる。 ukuran arki yan sekor ku=hawean a korka kú=isam, híne a=eyómne hawe? ウクラン アㇻキ ヤン セコㇿ クハウェアン ア コㇿカ クイサㇺ、 ヒネ アエヨㇺネ ハウェ? ゆうべおいでなさいと私は言ったけれど私はいませんでした、 それであなたはこりなさったのですか。(S) {E: to learn a lesson from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyorot
- エヨロッ 【他動】[e-iyorot …に・参加する] …に仲間入りする。 ahun wa iku eyorot アフン マ イク エヨロッ 彼は家に入って酒宴の仲間入りをした。(W言い伝え) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 yo)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には eiyorot/eyyorot エイヨロッ の形が使われることが多い。 ☞eiyorot エイヨロッ、 iyorot イヨロッ {E: to become friends with…; to become a member, part of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eypokun
- エイポクン 【自動】[e-i-pok-un …で・人・の下・についている] 他より劣っている、 他より少ない。 inanike eykaun ya eypokun ya? イナニケ エイカウン ヤ エイポクン ヤ? どちらが多いだろうか少ないだろうか。(S) ☆対語 eykaun エイカウン {E: to be less (than).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eysis
- エイシㇱ 【他動】会ったら悪く言ってやろうと思う。 {E: to intend to tell someone about their faults.} (出典:田村、方言:沙流)
- eysokor
- エイソコㇿ 【他動】[e-i-so-kor …に関して・ものごと(を)・真実・を持つ(=と思う)]…を本当のことだと信じる。 ☆対語 eunpipka エウンピㇷ゚カ …を疑う。 {E: to believe…is true.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyupkir
- エユㇷ゚キㇼ 【他動】(種)をまく(指でふって)。 ☆参考 種まきでも、 種を土の中にうめたり土の上に置いたりするのは etoyta エトイタ。 ものをまき散らすことは cari チャリ[単]/carpa チャㇻパ[複]。 {E: to sow (seeds etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- he- 4
- ヘ 【接頭】[名詞語根的接頭辞](物理的にまたは心理的に上下のあるものについて、 上の方を指す。 主に他動詞に接頭して、 その目的語の代りになる。 その語の取り得る目的語の数を一つへらすので、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る他動詞つまり複他動詞にこれが接頭すると目的語を一つ取る他動詞(単他動詞)になる。 また、 ある種の接尾辞とともに位置名詞をはさんで、 副詞をつくる。) 頭、 (物でも体にたとえて頭、 つまり)上の端の方。 hekiru ヘキル [he-kiru 頭・を…の方に向ける]…の方に向く。 herikasi ヘリカシ [he-rik-asi 頭・上の方・…を立てる]上の方へ(☞he-…-asi ヘ…アシ)。 ☆対語 ho- ホ。 ☆参考 e- エ その頭、 その上の端の方。 he- へ と e- エ の関係は、 意味上も文法機能上も、 名詞の概念形と所属形の関係とほぼ平行している。 {E: head; top; upper.} (出典:田村、方言:沙流)
- hecururu
- ヘチュルル 【自動】[he-cururu 頭・(擬態重複)] 首を引っ込める(寒くてちぢこまって)。 hecururu=an wa oka=an ヘチュルルアン マ オカアン 私たち首をすっこめている。(S) mérayke wa hecururu kane an メライケ ワ ヘチュルル カネ アン (彼は)寒いのでちぢこまっている。(S) {E: to pull in one's neck.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekiru
- ヘキル 【自動】[he-kiru 頭・を向ける] 振り向く、 (…のほうを)向く、 (…へ)顔を向ける。 {E: to turn around; face.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekomo
- ヘコモ 【自動】[he-komo 頭・を折り曲げる] もどる。 hekomo wa ek kor an ヘコモ ワ エㇰ コラン もどって来た。(S) {E: to return; come back.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekote 1
- ヘコテ 【他動】[単](複は hekotpa ヘコッパ)[he-kote 頭・…を…につなぐ] ①…の方を向く。 ②…に連れ添う。 a=hekóte katkemat/nispa アヘコテ カッケマッ/ニㇱパ (引用文中で) 私が連れ添っている奥様/旦那様(=私の妻/夫)。 {E: ①to turn, face towards… ②to marry, live together with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekote 2
- ヘコテ 【後副】】…の方へ。 hekote inkar ヘコテ インカㇻ …の方を見る。 hekote itak ヘコテ イタㇰ …の方に向かってものを言う。 e=hekote ku=kiru エヘコテ クキル (私はこれを)あなたの方へ向ける。(S) (人称接辞 en=/un= エン/ウン が接頭するとき語頭の h は落ちて、 en=ekote エネコテ、 un=ekote ウネコテ となる。 それ以外にも h が弱まって エコテ のように聞こえる場合もある。)en=ekote kiru エネコテ キル 私の方へ向けなさい。(S) un=ekote ka ye ka eyayramkar ウネコテ カ イェ カ エヤイラㇺカㇻ 私たちのところへも言ってくることもできないでいる。(S) {E: to, towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekotekur
- ヘコテクㇽ §036.おっと(夫)(14)hekote-kur〔he-kó-te-kur へこテクㇽ〕⦅ハルトリ⦆夫;妻。an-〜「私の夫」「私の妻」[hekote(連れそう)+-kur(人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hem
- ヘㇺ 【副助】…もまた。 káni hem ku=ye カニ ヘㇺ クイェ 私も言う。(W会話) sókar hem ki munnuwe hem ki ソカㇻ ヘㇺ キ ムンヌウェ ヘㇺ キ ござも敷き掃き掃除もした。 hem tasum hem siyeye ki ヘㇺ タスㇺ ヘㇺ シイェイェ キ [慣用句]病気やらわずらいやらをした(=くり返し病気になった)(身の上話型の民話の終りのほうで、 死んで神の国に行くときが近づいたことを言うときの常套句)。 taanpe hem toaníke hem en=kore タアンペ ヘㇺ トアニケ ヘㇺ エンコレ これもあれもください。(S) okkayo hem menoko hem porono oka オッカヨ ヘㇺ メノコ ヘㇺ ポロンノ オカ 男も女もたくさんいる。(S) ☆参考 ka カ[副助]も《も》と訳せるが、 ka カ は「さらにその上に…も」というニュアンスを含み、 hem ヘㇺ は「他のことがらと共に…もまた」というニュアンスを含む。 最後の用例などは、 ka カ も hem ヘㇺ もどちらも使える。 {E: also.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemem
- ヘメㇺ 【副助/副】[hem-hem …も・(重複)] ①[副助](hem ヘㇺ《…も》の強調形。) ②[副](前の名詞が現れなくて)それも。 yakun hemem ku=nuye ヤクン ヘメㇺ クヌイェ じゃあそれも書きましょう。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hemesu
- ヘメス 【自動】[単](複は hemespa ヘメㇱパ)[he-mesu 頭・そぐ](魚が川上へ)上る、 (人が高い所へ)上がる、 (人が山に)登る。 suy or a=omáre yakun hemesu póka a=eáykap uske スヨㇿ アオマレ ヤクン ヘメス ポカ アエアイカㇷ゚ ウㇱケ …穴に入れられたら上がることもできないようなところ。(W民話) nupuri turasi hemesu=an ヌプリ トゥラシ ヘメスアン 私は山を登って行った。(W民話) ☆参考 自動詞であることに注意。 山や川は目的語にはならない。 ☆参考 人が川をさかのぼることは pet turasi arpa ペッ トゥラシ アㇻパ [単]と言い、 hemesu ヘメス とは言わない。 ☆参考 空中を上昇するのは rikin リキン、 川から岸に上がるのは yan ヤン ☆対語 san サン 山側(川上の方)から海側(川下の方)へ出る/下る/移動する。 ran ラン 山など(高い所)から低い所へ下りる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hene
- ヘネ 【副助】①(一例として提示する。) …でも(あるいはそうでなくても)、 …なり。 hekattar hene ikipa ruwe ne kuni ku=ramu ヘカッタㇻ ヘネ イキパ ルウェ ネ クニ クラム 子どもたちでもやったんだろうと私は思う。(S) cip hene a=kar wa チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ 舟か何かをつくって。 e=os ek hene ki ka somo ki エオㇱ エㇰ ヘネ キ カ ソモ キ あなたの後から来たりなどしもしない。 tup hene rep hene ku=kor rusuy トゥㇷ゚ ヘネ レㇷ゚ ヘネ クコン ルスイ 二つでも三つでもいいからほしい。 ohonno hene iruka hene オホンノ ヘネ イルカ ヘネ 長い間でも短い間でも。(W会話) ②po hene ポ ヘネ なおいっそう(po ポ《なお》を強調する言い方)。 {E: ①even…; either…or… ②more; even more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- henekkere
- ヘネッケレ §413 ハイマツ (9) henekkere (he-nék-ke-re)「ヘねッケレ」 茎 ⦅A エトロフなど⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- henke
- ヘンケ §014.祖父(3)henke〔héŋ-ke へンケ〕⦅テシオ⦆【常】=ekasi. (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- henoye
- ヘノイェ 【自動】[単](複は henoypa ヘノイパ)[he-noye 頭を・ねじる] ①(道が)曲がる、 (歩いて行って曲がり角で)曲がる。 ②(どこかへ行く途中に)立ち寄る。(S) ☆参考 道が曲がることは rewke レウケ とも言う。 ☆参考 沙流の奥の上田としさんらは、 どこかへ行く途中に立ち寄ることには使わない。 ☆参考 honoye ホノイェ は建物などがゆがみ傾くこと。 {E: ①(for a road etc.) to bend; curve. ②drop in on someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hep
- ヘㇷ゚ 【間投】(かけ声。) hep hep! ヘㇷ゚ヘㇷ゚! ハイハイ! (W即興詩) ☆参考 即興歌の終りで使われている。 その前に hay hay ハイ ハイ (掛け声)、 あとに a wenko wenko ア ウェンコ ウェンコ《あ、 すばらしいすばらしい》と言っているところもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hepenpenu
- ヘペンペヌ 【自動】[he-penpenu 頭・を上へ上げる(重複)] (何度も首を動かして)コックリコックリとうなずく。 ani e=kanpinuye p sapaha hepenpenu siri somo ne? アニ エカンピヌイェㇷ゚ サパハ ヘペンペヌ シリ ソモ ネ? それであなたが字を書くもの(鉛筆)の頭はコックリコックリ動いているのではないの(鉛筆のお尻についているかざりが書くたびに動くのを見て)。(S) ☆参考 重複しない hepenu ヘペヌ の形は未出。 {E: to nod.} (出典:田村、方言:沙流)
- heper
- ヘペㇾ 【名】[動物]子熊。 heper soyne ヘペㇾ ソイネ (熊送りのとき)子熊がおり(檻)から外に出る。(W) ☆参考 呼び名として pewrep ペウレㇷ゚《若いもの》とも言う。 {E: a bear cub.} (出典:田村、方言:沙流)
- hepoki 1
- ヘポキ 【自動】[he-pok-i 頭を・下・(他動詞形成)] 頭を下げる。 hepoki hetari kane onkami ヘポキ ヘタリ カネ オンカミ 頭を下げたり上げたりして拝礼(おじぎ)する。(S) {E: to lower one's head} (出典:田村、方言:沙流)
- hepoki 2
- ヘポキ 【他動】(受け身の形で) a=hepóki アヘポキ 頭を下げられる=敬われる。 ☆参考 通常は自動詞だが、 『音声資料6』に他動詞の受け身の形で使われている例が一例ある。 {E: to lower one's head to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hepusu
- ヘプス 【自動】[he-pusu 頭・を出す] 頭を出す。 {E: to stick out one's head.} (出典:田村、方言:沙流)
- her
- ヘㇾ 【名詞語根】つや、 光沢(こうたく)。 ☆参考 独立の名詞としては未出。 [所]は heri ヘリ。 {E: a gloss.} (出典:田村、方言:沙流)
- hererke
- ヘレㇾケ 【自動】[her-er-ke つや・(重複)・(自動詞形成)](熊の毛並みが)つやつや光る。 kasikehe hererke kane an kucan カシケヘ ヘレㇾケ カネ アン クチャン 背中がつやつや光っているめす熊。(NK民話) {E: to shine brightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heri
- ヘリ 【名】[所](概 her ヘㇾ の独立の名詞としての用例は未出)[her-i[語根]つや・(所尾語尾)]つや、 光沢。 heri at ヘリ アッ つやがある、 つやつや光る(金(かね)、 塗りの机、 床(ゆか)などがきれいにみがかれて)。 {E: gloss; light (glossy; shiny.).} (出典:田村、方言:沙流)
- heroki
- ヘロキ 【名】[動物]ニシン。 ☆参考 かずのこは homa ホマ。 〔知分類 p.13〕 {E: a herring (fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- heru
- ヘル 【副】ただ…(だけ)、 たった…。 heru sinep takup ne ruwe? ヘル シネㇷ゚ タクㇷ゚ ネ ルウェ? たった一つだけなの? (S) heru apamaka hi pakno ne wa oar isam ヘル アパマカ ヒ パㇰノ ネ ワ オアリサㇺ ただ戸を開けただけですぐいなくなった。(S) {E: only; just.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hése
- ヘセ 【自動】[he-se ヘー(擬音)・と言う] 息をする。 hése haw ko piwnatara ヘセ ハウ コ ピウナタラ 息をハッハッと激しくつく。(S) {E: to breathe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hese
-
ヘセ
§079.いき(息)(3)いき(呼吸)[する]hese〔hé-se へセ〕[he
at.(へッという音、呼気の音)+se(云々の音を発する);‘へッという音を発する']⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - hése-íse
- ヘセイセ 【自動】[he-se-i-se へー(擬音)・と言う・イー(擬音)・と言う]ズキンズキンとうずく。 hése-íse pekor humi an ヘセイセ ペコㇿ フミ アン ズキズキうずく(=tasratasra タㇱラタㇱラ)。 {E: to ache; tingle.} (出典:田村、方言:沙流)
- héseturi
- ヘセトゥリ 【自動】[hese-turi 息(をする)・を伸ばす] フーッと息を吐く、 息を伸ばす、 長い息をつく(ため息をつく等)。 {E: to exhale; breathe out.} (出典:田村、方言:沙流)
- héseturiri
- ヘセトゥリリ 【自動】[hese-turi-ri 息・を伸ばす・(重複)] フーツと長く息を吐く、 息を伸ばす、 ほっとして息をつく。 ku=toye ku=kar okere wa ku=heseturiri クトイェ クカロケレ ワ クヘセトゥリリ 私の畑の仕事をすませて私はほっとして息をついた。(S) {E: to sigh in relief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hesuye
- ヘスイェ 【自動】[he-suye 頭・振る] 首を振る(いやいやをするように横に振る)。 hesuye caca ek na ek na ヘスイェ チャチャ エㇰ ナ エㇰ ナ 首を振るじいさんが来たよ来たよ(いつも首を横に振っている老人がいて、 このように呼ばれていた)。(S) {E: to shake one's head.} (出典:田村、方言:沙流)
- hetopo
- ヘトポ 【副】また(もどって)、 逆もどりして、 やり直して。 ta hetopo e=kar akus pirka wa タ ヘトポ エカㇻ アクㇱ ピㇼカ ワ やり直したら良くなったよ。(S) hetopo horka ヘトポ ホㇿカ また逆戻りして(帰って行く)。(W即興詩) {E: to go back; redo.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetuku
- ヘトゥク 【自動】[he-tuku 頭・を突き出す][単](複は hetukpa ヘトゥㇰパ)(月や太陽が)出る、 (もぐっている人が)顔を出す/出て来る、 (植物が)芽を出す/生える、 (また人間でも)生まれる。 nan nipeki/hetuku cup ne/iyenucupki/ciwre kotom ナン ニペキ/ヘトゥク チュㇷ゚ ネ/イイェヌチュㇷ゚キ/チウレ コトㇺ [雅](その女神の)顔の輝きがさしのぼる朝日のように日の光がさすのにも似て。(Sユーカラ) tanepo níya hetuku タネポ ニヤ ヘトゥク 今やっと木の芽が出てきた。(S) rar wa ya esirpicire wa turano hetuku ラㇻ ワ ヤ エシㇼピチレ ワ トゥラノ ヘトゥク もぐって網をはずして持って浮いて来なさい。(S) usimne usimne hetuku ウシㇺネ ウシㇺネ ヘトゥク 一日一日と成長する。(S) ☆参考 月や太陽がほんの少しだけ出かかったのは etuk エトゥㇰ。 hetuku ヘトゥク は全体が出たこと。 高く昇ったのは ri リ。 {E: to rise; come out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetutturi
- ヘトゥットゥリ 【自動】[he-tur-turi 頭(=顔)を・(伸ばすことを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)] 顔を突き出す。 {E: to push, stick out one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heusi
- ヘウシ 【他動】[he-usi 頭・に(それ)をつける] …をかぶる。 konci heusi コンチ へウシ 帽子(頭巾)をかぶる。 {E: to put on, wear (a hat etc. on one's head.).} (出典:田村、方言:沙流)
- heuyeuye
- ヘウイェウイェ 【自動】[he-uye-uye 頭・をふるわせる(?)](すっぱいものを食べたとき)顔をしかめて「ブルブルする」(身振いする/顔を左右にふるわせる)。(S) iyohay e=heuyeuye siri? e=e ka eaykap ciki anu イヨハイ エヘウイェウイェ シリ? エエ カ エアイカㇷ゚ チキ アヌ まあ、 あなたすっぱくてブルブルしてるのかい? 食べられないなら残しなさい。(S) {E: to screw up one's face ( after eating something sour).} (出典:田村、方言:沙流)
- heyoki
- ヘヨキ 【自動】[he-yoki 頭を・(?)] 遠慮(する)。 heyoki sak no ヘヨキ サㇰ ノ 遠慮せずに、 ためらわずに。 heyoki sak no ahun ヘヨキ サㇰ ノ アフン 遠慮せずに(家に)入って行きなさい。(W神謡語り) {E: to hesitate; hold back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heysu
- ヘイス §008.老翁(6)heysu〔héǐ-su ヘイス〕⦅マオカ⦆【tu-itak(昔話)の中で】じじい。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hi 1
- ヒ 【形名】[被修飾名](いろいろある…のうちの)…の、 …もの。 …pirka hi ピㇼカ ヒ …の良いの=良い …。 inaw pirka hi イナウ ピㇼカ ヒ 木幣の良いの。 sake pirka hi サケ ピㇼカ ヒ 酒の良いの。 a=ep pirka hi アエㇷ゚ ピㇼカ ヒ 食べ物の良いの。 ☆発音 子音の後では多くの場合 h は発音されず、 その子音と続けて一音節に発音される。 たとえば、 ek hi エㇰヒ は eki エキ、 an hi アン ヒ は ani アニ、 nukar hi ヌカㇻ ヒ は nukari ヌカリ と発音される。 ☆参考 hike(he) ヒケ(ヘ) と似ているがこの hi ヒ はこれらの用例のような決まった表現に使われる。 hike(he) ヒケ(ヘ) はいくつか/何人かの中から選んで言う表現となる。 (出典:田村、方言:沙流)
- hi 2
- ヒ 【形名】[名詞化辞](動詞/動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。) ①…する/したこと honkor=an hi ka a=erámpewtek ホンコラニ カ アエランペウテㇰ 私は妊娠していたのも知らなかった。 noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス ひたいに大きな穴を開けられたことに腹が立ったので。(S民話) kamuy yaynu hi toy ka osma eyaynunuke kusu カムイ ヤイヌ ヒ トイ カ オㇱマ エヤイヌヌケ クス 神が思った事が地面に落ちるのは畏れ多いので。(S言い伝え) ene…hi エネ…ヒ …する仕方、 どのように…する/したかということ。 ene iki hi ka isam エネ イキ ヒ カ イサㇺ どうしようもない。 ene hawean hi エネ ハウェアニ (直訳すると)このように言ったことは=次のように言った。 hi néno ヒ ネノ …したまま。 ene an a hi néno (kane) エネ アナ ヒ ネノ (カネ) もとあったとおりに。 sike=an hi néno シケアニ ネノ 私は荷物を背負ったまま。(W神謡語り) hi nani ヒ ナニ …するとすぐ。 soyne hi nani ソイネ ヒ ナニ 外へ出てすぐ。 hi kusu ヒ クス …する/したから、 だから。 ②(文頭に置かれ、 前の文の内容を受けてその全体を名詞化する。) hi ne ヒ ネ そうだよ。 ③とき。 kéman hi ta ケマニ タ 飢饉だったときに。(W会話) tekehe turiri hi ta テケヘ トゥリリ ヒ タ 手をのばしたときに。(HK民話) poro=an hi wano ポロアニ ワノ (引用文中)私が大きくなってから。 hi ora(no)/hi oraun ヒ オラ (ノ)/ヒ オラウン …してから。 ne hi pakno ネ ヒ パㇰノ そのときまで。 ④ところ(所)。 tun ehotke hi トゥン エホッケ ヒ 二人が寝る所。(NK民話) ☆発音 ☞hi ヒ 1 {E: ①to; in; that. ②(is to be placed at the beginning of a sentence to make what was previously said a noun form. ③time. ④place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hike 2
- ヒケ 【形名】[名詞化辞](hi ヒ 2 に所属形語尾のついた形だが、 hi ヒ とは意味・用法が異なる。) ①…することは、 …したら。 hike mak? ヒケ マㇰ ? …したらどう? (婉曲な勧め、 提案。) e=e hike mak? エエ ヒケ マㇰ? 食べたらどう? (S) …hike makanak ne wa? ヒケ マカナㇰ ネ ワ? …したらどうですか? (S) ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa? エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ? あんなに泣いて行きたがるもの行かせたらどうですか? (S) (後に mak マㇰ《どう》が略されて)hike? ヒケ? …したら? nep ka oyra noyne yaykohosipi kusu a=tere hike? ネㇷ゚ カ オイラ ノイネ ヤイコホシピ クス アテレ ヒケ? 何か忘れたらしく戻って行ったから待っていないか? (S) ②…したが/するとき (話が次の内容に展開するときに用いる)。 …un kur a=ne híne án=an hike …ウン クㇽ アネ ヒネ アナン ヒケ 私は…の人でしたが。(Wほか民話) ☞hike(he) ヒケ(ヘ) {E: ①to do…is to…; if one did… ②one did…; when one does…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hike kusu
- ヒケ クス 【接助】[…すること・のために]…したからといって、 たとえ…したとしても。 néno án=an hike kusu i=rayke kusu iki kor an pe ネノ アナン ヒケ クス イライケ クス イキ コラン ぺ たとえこうして隠れていても彼は私を殺そうとしているのだから。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- hike(he)
- ヒケ(ヘ) 【名】[被修飾名](hi ヒ 1 に所属形の語尾のついた形だが、 hi ヒ とは意味・用法が異なる。) もの、 ほう(二つ/二人以上のうちの一つ/一人)。 aep ka kam ka pirka hikehe cep ka pirka hike アエㇷ゚ カ カㇺ カ ピㇼカ ヒケヘ チェㇷ゚ カ ピㇼカ ヒケ 食べ物も肉もそのうちの良いもの、 魚もそのうちの良いもの。(W民話) isimne hike(he) イシㇺネ ヒケヘ/イシㇺネ ヒケ 翌日。 …ne híke …ネ ヒケ …のほうは。 káni ne hike カニ ネ ヒケ 私のほうは。(S会話) hosippa hike hosippa, a=ronnu hike a=ronnu ホシッパ ヒケ ホシッパ、 アロンヌ ヒケ アロンヌ (村へ)帰るものは帰り、 殺されるものは殺された=帰った者も殺された者もいた。(W言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- híne 1
- ヒネ 【接/接助】…して(から)、 それから、 そして。 hotke híne an ホッケ ヒネ アン (彼は)寝ていた。 hosipi híne arpa ホシピ ヒネ アㇻパ (彼は)もどって行った。 ☆参考 日常会話では、 前後の関係が密接で切り離せない場合、 因果関係がある場合、 前部が後部の方法を表す場合などには wa ワ が用いられ、 一つの事が起こったことを言い、 その後で次のことが起こったという表現をするときに híne ヒネ が使われる、 というような使い分けがある。 しかし、 日常会話で接続助詞 wa ワ が使われるような文脈でも、 民話や神話の語りの中では多くの場合この híne ヒネ が使われる。 文法機能の点では、 wa ワ は動詞/動詞句にすぐ続き、 たとえ息つぎなど短い間(ま)があけられる場合でも、 文法上は通常切れないのに対し、 híne ヒネ はその前の動詞との結びつきはそれほど強くない。 前の文が終止した後に次の文の文頭に híne ヒネ が置かれることがしばしばあり、 また híne ヒネ は談話の頭にさえ立つこともある。 {E: then; after that.} (出典:田村、方言:沙流)
- híne 2
- ヒネ 【接助】…した/しているときに。 nokan=an híne anakne ノカナニネ アナㇰネ 私が小さかったときは。(W会話) ku=pon híne isam ruwe ne yak a=ye クポン ヒネ イサㇺ ルウェ ネ ヤカイェ (父は)私の小さい時に亡くなったのだそうです。(S) na sések híne a=e ro ナ セセㇰ ヒネ アエ ロ 熱いうちに食べよう。(W) ☆参考 「小さい時に」は hi ta ヒ タ を使って ku=pewre hi ta クペウレ ヒ タ のようにも言い、 また pewre or ta ペウレ オㇿ タ とも言う。 {E: the time when…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- híne un somo
- ヒネ ウン ソモ 【慣用句】[それなら・(否定)] もちろん。(S) ☞yakun somo ヤクン ソモ/ヤクイソモ (出典:田村、方言:沙流)
- híoy'oy
- ヒオイオイ 【間投】ありがとう、 どうも(何かよくしてもらったときやものをもらったときなどの軽い謝辞)。 ☆発音 はじめの o オ をのばして ヒオーイオイ のように言う。 ☆参考 実際の会話の記録ではすべて女性が言っているが、 昔話(民話、 uwepeker ウウェペケレ、 女性が語っている)の中では男の神が言っている例もある。 ☆参考 iyayiraykere イヤイライケレ は、 きちんとした、 ていねいな謝辞。 ほかにもいろいろなお礼の言い方がある。 ☞iyayirayikere イヤイライケレ {E: thanks (informal.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hn
- フン 【間投】(あいづち)ふうん、 ああそう。 {E: well; is that so. (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ho- 4
- ホ 【接頭】[名詞語根的接頭辞](物理的にまたは心理的に上下のあるものについて、 下の方を指す。 主に他動詞に接頭してその目的語の代りになる。 その語の取り得る目的語の数を一つ減らすので、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る他動詞つまり複他動詞にこれが接頭すると目的語を一つ取る他動詞(単他動詞)になる。 また、 ある種の接尾辞とともに位置名詞をはさんで副詞をつくる。)尻、 下の端。 hopuni ホプニ[ho-puni 尻・を持ち上げる]立ち上がる、 飛ぶ。 horikasi ホリカシ[ho-rik-asi 尻・上の方・…を立てる]上の方から ☞ho-…-asi ホ…アシ。 ☆参考 o- オ その尻、 その下の端の方。 ho- ホ と o- オ の関係は意味上も文法機能上も名詞の概念形と所属形の形の関係にほぼ平行している。 (出典:田村、方言:沙流)
- hócikok
- ホチコㇰ 【名】[鳴き声の擬音][動物](フクロウの一種) アオバズク(?)(「hoːcikoːk ホーチコーㇰ と鳴く」 (S) 「鳥のうちでもみったくない(みにくい)鳥」 (W))。 hócikok néno an ホーチコㇰ ネノ アン (直訳すると)アオバズクのようである=「みったくない」(=みにくい、 ぶかっこうな)。 hócikok néno an pe ホーチコㇰ ネノ アン ペ 「みったくない」人。 hócikok néno an tekunpe ホチコㇰ ネノ アン テクンペ 不格好な手袋。(W) 〔知分類 p.198 ((ホロベツ))〕 {E: a type of owl.} (出典:田村、方言:沙流)
- hocinuturkuste
- ホチヌトゥㇽクㇱテ 【他動】[ho-cin-utur-kus-te 尻・上脚・の間・を通る・させる] 股(また)の間を通す/にはさむ。 {E: to fasten something through the crotch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoeterke
- ホエテㇾケ 【自動】[ho-e-terke 尻・で・跳ぶ] 連れ合いを見つけて出て行く。 {E: to find a wife, husband, then leave one's family home to live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokettektek
- ホケッテㇰテㇰ 【自動】[hoket(u)-tektek ひょっと逃げる・急に…する] ひょっと逃げて見えなくなってしまう。 ☞hoketu ホケトゥ {E: to suddenly run away, disappear.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoketu
- ホケトゥ 【自動】[ho-ketu 尻を・(?)] ①(寝ていて)曲げていた足をさっとのばす。 ②逃走する。 kamiasi hoketu wa isam カミアシ ホケトゥ ワ イサㇺ 畜生逃げてしまった。(S) {E: ①to suddenly stretch one's bent legs. ②to flee; run away.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoku
- ホク 【名】[概/所] 夫。 {E: husband.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoku
- ホク §036.おっと(夫)(1)hoku〔ho-kú ホく〕⦅H.⦆①夫。②合成語の中では「男」の意をもつ。[ok-kayのokと関係あるか]。hoku-kanaw-ne「男声で」(mat-kanaw-ne「女声で」に対する)。hoku-sittok i-ko-anu「男のように肘を張る」⦅ユ研Ⅱ, p.283⦆。hoku-yuk「雄熊」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hoku(hu)
- ホク(フ) 【名】[所](概は hoku ホク)…の夫。 {E: the husband of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokununuke
- ホクヌヌケ 【自動】[hoku-nunuke 夫・をよく処遇する] 「夫によく仕える」、 夫を大事にする。 {E: to care for one's husband.} (出典:田村、方言:沙流)
- hokure
- ホクレ 【副】①さあ早く、 どうぞ、 どんどん、 さっさと(主にうながすときに使う)。 eci=ápkas etok ta hokure poronno ipe yan エチアㇷ゚カㇱ エトㇰ タ ホクレ ポロンノ イペ ヤン あなたたち出歩く(出かける)前に、 さあ、 たくさん食べなさい。(S) hokure ka a=ku ka somo ki ホクレ カ アク カ ソモ キ (引用文中)私はどんどん飲みはしなかった。 ②[慣用句]hokure kunak ホクレ クナㇰ さあ早く。 hokure kunak hayok yan! ホクレ クナㇰ ハヨㇰ ヤン! さあ早く武装しなさい。(W言い伝え) ③(間投詞のように) hokure hokure! ホクレ ホクレ! 早く早く、 さあさあどうぞ。 ☆参考 heta ヘタ/hetak ヘタㇰ はこれから始めよう/始めなさいというときのただのうながし《さあ》。 hokure ホクレ は早く、 どんどん、 さっさと、 といったような、 ニュアンスを含む副詞。 両方続けて hetak hokure ヘタㇰ ホクレ とも言う。 ☆参考 命令・要求表現での用法が圧倒的に多い。 相手(2人称)に対する要求(命令の形や yak pirka na ヤㇰ ピㇼカ ナ などの形)のほか、 包括的1人称複数《私たち》に対する要求、 つまりさそいの言い方(主語不定人称形)もある。 叙述文で使われている例は否定表現になっている。 (出典:田村、方言:沙流)
- hokus
- ホクㇱ 【自動】(家や木などが)倒れる、 (比喩的に)倒産する。 ☆参考 hácir ハチㇼ ころぶ、 落ちる。 horak ホラㇰ 根こそぎ倒れる、 家など崩壊する。 hokus-hokus kane ホクㇱホクㇱ カネ/ホクソクㇱ カネ (大勢が)ずらりと並んで寝て(いる)。 hokus-hokus kane mokor wa okay pe ホクㇱホクㇱ カネ モコㇿ ワ オカイ ペ ずらりと並んで横たわり眠っている者たち。(HK民話) {E: to fall down; collapse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- homeru
- ホメル 【自動】[ho-meru 尻を・(?)]脱臼する(「くじける」)。 {E: to dislocate a joint.} (出典:田村、方言:沙流)
- hon
- ホン 【名】[概](所は honi ホニ, honihi ホニヒ) 腹、 おなか、 腹部一帯。 hon ne kor pe/totta kunne/sisamomare ホン ネ コㇿ ペ/トッタ クンネ/シサモマレ (直訳すると)おなかとして持っているものを大袋のように自分のそばに置く=(食べて食べて食べて)おなかが大袋みたいに体から離れたみたいにふくれます。(Sユーカラ) ☆参考 honkor ホンコㇿ 妊娠する。 {E: the belly; the stomach; the abdomen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- honene
- ホネネ 【自動】[ho-nene 尻を・(?)] 回る、 向きがかわる。 {E: to turn; change directions.} (出典:田村、方言:沙流)
- honi(hi)
- ホニ(ヒ) 【名】[所](概は hon ホン)…の腹、 おなか。 honihi sanke wa hotke yak hankucinoye hene ki kusu ホニヒ サンケ ワ ホッケ ヤㇰ ハンクチノイェ ヘネ キ クス おなかを出して寝ておなかが痛くでもなると困るから。(S) honi(hi) arka ホニ(ヒ) アㇻカ おなかが痛い(「はらやみする」)。 kú=ipe ewen humi ne noyne ku=honi arka クイペ エウェン フミ ネ ノイネ クホニ アㇻカ 食べ物にあたったらしくおなかが痛い。(S) honi sik ホニ シㇰ 満腹する。 ku=honi sik クホニ シㇰ 私はおなかがいっぱいだ。 {E: the belly, stomach, abdomen of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- honkes
- ホンケㇱ 【名】[概](所は honkese(he) ホンケセ(ヘ))[hon-kes 腹・の末端] 下腹。 ☆参考 cupkes チュㇷ゚ケㇱ 女性の下腹部。 {E: a woman's belly, abdomen.} (出典:田村、方言:沙流)
- honkor
- ホンコㇿ 【自動】[hon-kor 腹・を持つ] 妊娠する、 妊娠している。 honkor menko ホンコㇿ メノコ 妊娠している女。(W言い伝え) {E: to be pregnant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- honne
- ホンネ 【自動】たるんでいる。 honne na, túneno turi wa anu ホンネ ナ、 トゥネノ トゥリ ワ アヌ たるんでいるよ、 きちっと張っておきなさい (S) ☆対語 túne トゥネ ピンと張っている。 {E: to be loose; slack.} (出典:田村、方言:沙流)
- honnere
- ホンネレ 【他動】[honne-re たるむ・させる] …をたるませる。 eytasa túne na, ikiya tuy na, ponno honnere エイタサ トゥネ ナ、 イキヤ トゥイ ナ、 ポンノ ホンネレ あまりピンと張っているから、 切れるといけないから少したるませなさい。(S) ☞honne ホンネ {E: to loosen, slacken…} (出典:田村、方言:沙流)
- honoye
- ホノイェ 【自動】[ho-noye 尻を・ねじる] ①(柱が)傾く、 (建物が)柱が歪みねじれて傾いている。 taan cikue cikiri honoye タアン チクエ チキリ ホノイェ この机は足が傾いている。(S) unihi honoye ウニヒ ホノイェ 彼の家は傾いている。(S) honoye wa hokus anki an ホノイェ ワ ホクㇱ アンキ アン 傾いて倒れそうになっている。(S) okimne cikirihi honoye wa oka kusu tanpa anak okimunpe an nankor オキㇺネ チキリヒ ホノイェ ワ オカ クス タンパ アナㇰ オキムンペ アン ナンコㇿ (ermupu エㇾムプ という星座名の)山側(=北側)の足が傾いているから今年は山津波(洪水)があるだろう。(S) (☞ermupu エㇾムプ) ②(比喩的に)帰って行く。 hempara suy honoye kus ene an? ヘンパラ スイ ホノイェ クㇱ エネ アン? [隠]いつまた傾こうというのだろう=(長尻の客が)いつ帰るのだろう。(S) honoye ka somo ki ホノイェ カ ソモ キ [隠]全然傾かない=長尻でいっこうに帰らない。(S) ☆参考 建物などがゆがんで傾く/傾いていることを言う。 置いてあるものが傾く/傾いて(かしいで)いることは ohewke オヘウケ、 上から下がっている鍋などが傾いていることは ehewke エヘウケ。 {E: ①to lean; incline. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- honoynoyep
- ホノイノイェㇷ゚ §031 タンポポ (4) honoynoyep (ho-nóy-no-yep)「ホのイノイェㇷ゚」[ho(尻を)nóynoye(よじりよじりする)-p(者)] 花茎 ⦅様似⦆⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- honoyse
- ホノイセ 【自動】[honoy-se (擬音?)・と言う](犬、 猫が)うなる、 「虎やライオンやヒョウはいないが、 いれば彼らのうなるのもこう言う」。(S) saraha asi kane seturu púse kane honoyse kor an サラハ アシ カネ セトゥル プセ カネ ホノイセ コラン (ネコが)尾を立てて背中をふくらませてうなっている。(S) {E: (for a dog, cat) to growl, snarl.} (出典:田村、方言:沙流)
- hontom
- ホントㇺ 【名】[概](所は hontomo(ho) ホントモ(ホ)) 途中。 pet hontom ペッ ホントㇺ タ 川の中ほど、 ni hontom 木の上下の中ほど。 ek hontom ta エㇰ ホントㇺ タ 来る途中で。 ☆参考 沙流川すじで昔の集落は川全体の中ほどから下の部分に多くあったらしい。 その部分の中で中ほどのあたりを hontom(o) ホントㇺ/ホントモ と言うらしい。 川上のほうを péna(ke)ペナ/ペナケ、 川下のほうを pána(ke) パナ/パナケ と言い、 péna(ke) ペナ/ペナケ《川上》よりももっと上流のほうは emko(ho) エㇺコ/エムコホ と言い、 日本語で言うときは「奥」と言う。 川全体から見れば、 hontom(o) ホントㇺ/ホントモ はかなり下流の方まで含むが、 本辞典の用例で「中流」と訳しているのは、 この pet hontom(o) ペッ ホントㇺ/ホントモ のことである。 {E: in the middle of; the middle reaches of a river; the middle section of a tree from top a bottom.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hontomo(ho)
- ホントモ(ホ) 【名】[所](概は hontom ホントㇺ)…の途中、 中流、 …の(木の)上下の中ほど、 その途中/中ほど。 Iskar hontomoho ta イㇱカㇻ ホントモホ タ 石狩川の中流で。(HC民話) hontomo ta ホントモ タ 途中で。 Yupet hontomo ekotankor kur ユペッ ホントモ エコタンコㇿ クㇽ 勇別川の中流の村長(むらおさ)。(W民話) {E: in the middle of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hontuy
- ホントゥイ 【名】[hon-tuy 腹・腹](次の特殊な用例の中で) 腹。 hontuy peste/setur peste ホントゥイ ペㇱテ/セトゥㇽ ペㇱテ 「腹なりに、 背中なりに」(刀を衣服の中に)腹に沿わせて背中に沿わせて(入れてある)。(W言い伝え)の中の即興的韻文 ☆参考 腹のことは通常 hon ホン と言う。 {E: the stomach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopuni
- ホプニ 【自動】[単](複は hopunpa ホプンパ)[ho-puni 尻・を持ち上げる] 起きる、 起き上がる、 立ち上がる、 飛ぶ。 nisattane túnasno hopuni=an wa ニサッタネ トゥナㇱノ ホプニアン ワ 明日は早く起きて。(NK民話) néa a=aréramiskari okkaypo ka hopuni híne horippa eyorot ネア アアレラミㇱカリ オッカイポ カ ホプニ ヒネ ホリッパ エヨロッ その全く見知らぬ若い男も立ち上がって踊りの輪に加わった。(W民話) too hopuni híne orano uni pakno ek híne uni soyke ta turse híne トオ ホプニ ヒネ オラノ ウニ パㇰノ エㇰ ヒネ ウニ ソイケ タ トゥㇽセ ヒネ ずうっと遠く飛んで彼の家まで来て家の前に落ちて。(S民話) ☆対語 a ア 座る。 hotke ホッケ 寝る(横たわる、 寝床に入る)。 ☆参考 mos モㇱ 目をさます。 ☆参考 まだ寝ないで起きていることを言うには a ア が使われる。 hopuni ホプニ は寝ていた(横になっていた)人が起き上がることや座っていた人が立ち上がることを言う。 鳥や飛行機などの場合は、 飛び立つことだけでなく飛行すること全体を言い、 自力で飛ぶものだけでなく飛ばされて飛ぶものについても言う。 {E: to get up; fly; jump (up).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopunire
- ホプニレ 【他動】[単](複は hopunpare ホプンパレ)[hopuni-re 起きる[単]・させる] ①(一人を)起こす、 起きる/立ち上がるように言う。 ②神(殺した動物等の霊)を神の国へ送る。 ③ ☞teke hopunire テケ ホプニレ {E: ①to make…get up, stand up. ②to send off (the spirit of a sacrificed animal) to the land of the gods. ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopuntektek
- ホプンテㇰテㇰ 【自動】[hopun-tektek (hopuni の語基)飛ぶ・(接尾辞)瞬間に…する] パッと飛び立つ。 enureouskehe wa cikappo hopuntektek, kéramutuy エヌレオウㇱケヘ ワ チカッポ ホプンテㇰテㇰ、 ケラムトゥイ 私の足元から小鳥がパッと飛び立って私は驚いた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hóre hóre
- ホレ ホレ 【間投】(Okikurmi kamuy オキクㇽミ カムイ《オキクルミ神》の神謡の折り返し。) ☆参考 hóre hóːre ホレ ホーレ と、 二つ目の ホ をのばして歌っている。 anna hóre hóre hóre アンナ ホレ ホレ ホーレ という折り返しを持つ神謡もある。 (出典:田村、方言:沙流)
- horen
- ホレン 【間投】(即興歌や踊り歌で使われるはやしのかけ声の一部。) ☆参考 ihoren イホレン イホレンという踊りのかけ声もある。 また、 意味不明だが horinka ホリンカ のように -ka の接尾している例もあるので、 horen ホレン という動詞があったのかもしれない。 ☞horenna ホレンナ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horipi
- ホリピ 【自動】[単](複は horippa ホリッパ)[ho-ripi 尻・を上げる](一人が)(とびはねて)踊る。 {E: to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horkew
- ホㇿケウ 【名】[動物] オオカミ、 山犬。(W) (S) 〔知分類 p.141〕 {E: a wolf; wild dog.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horkewkene
- ホㇿケウケネ §307 ミヤマハンノキ (2) horkew-kene (hór-kew-ke-ne)「ほㇿケウケネ」 茎 ⦅長万部⦆⦅A十勝・石狩・千歳・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horkewpo
- ホㇿケウポ 【名】[horkew-po オオカミ・子][動物]オオカミの子、 小さいオオカミ、 子狼。 konru ka ta/pon horkewpo/hácir コンル カ タ/ポン ホㇿケウポ/ハチㇼ 氷の上で小さい狼の子がころんだ。(KK掛け合い歌) {E: a wolf cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horokewpo
- ホロケウポ §006.若者;青少年(15)horokewpo〔ho-ró-keŭ-po ホろナウポ〕⦅シラウラ【tu-itak(昔話)の中にだけ用いる】若者。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- horokeypo
- ホロケイポ §006.若者;青少年(16)horokeypo〔ho-ró-keǐ-po ホろケイポ〕⦅マオカ⦆【tu-itak(昔話)の中にだけ用いる】若者。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- horse
- ホㇿセ 【自動】腐(くさ)る (肉や魚など動物性のものが)。 ☆参考 木などがくさる(朽ちる)ことは munin ムニン と言い、 食べ物が古くなっていたんで食べられなくなる(「あめる」)ことは nipopke ニポㇷ゚ケ と言う。 {E: to rot (meat, fish etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- horutke
- ホルッケ 【自動】[ho-rut-ke 尻・押しずらす(語根)・(自動詞形成)] 崩れ落ちる。 {E: to collapse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hos
- ホㇱ 【名】きゃはん ☆参考 雅語では kinatuyehos キナトゥイェホㇱ。 ☆参考 tekunpe テクンペ 手甲。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hóse 1
- ホセ 【自動】[ho-se ホー(擬音)・と言う](呼ばれて「ホー」と)返事する。 ☆参考 川下のワテケさん、 サダモさんの言葉では、 「はい」に相当する返事のうち、 呼ばれたときには ho ホー と返事をし、 ものごとを頼まれたり言いつけられたり提案されたりして同意するには e エー と答える。 呼ばれて答えることを hóse ホセ と言い、 ものごとを承諾することを ése エセ と言う。 ☆参考 この区別は方言によって(地域によって)異なる。 {E: to answer (when called.).} (出典:田村、方言:沙流)
- hóse 2
- ホセ 【他動】(木)を伐(き)る。 ☆参考 立ち木を伐採(ばっさい)することを言う。 すでに倒して運んで来た木をまき(薪)にするために短く切ることは tuye トゥイェ。 nítuye ニトゥイェ 木(まき)を切る。 {E: to fell, cut down (a tree.).} (出典:田村、方言:沙流)
- hosi
- ホシ 【後副】…に背を向けて。 réra hosi ku=sikcupupu レラ ホシ クシㇰチュププ 私は風下に向かって目をギュッとつぶる。(S) {E: to face one's back to…} (出典:田村、方言:沙流)
- hosipi
- ホシピ 【自動】[単](複は hosippa ホシッパ)[ho-sipi 尻を・(?)] 帰る、 引き返す、 もどる。 ☆参考 訪問先を辞して自宅へ向かうとき ku=hosipi na クホシピ ナ《私は帰りますから》と言う話者と k=arpa na カㇻパ ナ《私は行きますから》と言う話者とある。 ☆参考 yaykohosipi ヤイコホシピ 忘れ物でもしてちょっともどる。 {E: to return; go back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hosipimoyre
- ホシピモイレ 【自動】[hosipi-moyre もどる・遅くなる] 帰るのが遅くなる。 {E: to return late.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hosipire
- ホシピレ 【他動】[単](複は hosippare ホシッパレ)[hosipi-re もどる[単]・させる](一人/一つ)をもどす、 (借りたもの)を返す、 (人)を帰らせる。 {E: to return…; make…go home.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoski 1
- ホㇱキ 【他動】に酔う。 socu ku=ku wa ku=hoski ソチュ クク ワ クホㇱキ 私は焼酎を飲んで酔った。(S) ☆参考 ihoski/iyoski イホㇱキ/イヨㇱキ [自動]酒類に酔う、 酔っぱらう。 {E: to be (get) drunk on…} (出典:田村、方言:沙流)
- hoski 2
- ホㇱキ 【副】①先に、 最初に。 hoski arpa kor an, e=os k=arpa kusu ne na ホㇱキ アㇻパ コラン、 エオㇱ カㇻパ クス ネ ナ 先に行っていなさい、 (私は)あなたの後から行くから。(S) uwerpak hoyuppa=an ro, inan kur hoski sirepa ya ウウェㇾパㇰ ホユッパアン ロ、 イナン クㇽ ホㇱキ シレパ ヤ 一緒に走ろう、 どの人が(=だれが)最初に着くか。(S) ②ちょっと待って(その前にすることがあるからちょっと待ってと、 急いで止めるときに言う)。 ponno hoski! ポンノ ホㇱキ! ちょつ、 ちょっと待って! ③(時を表す語の前に置かれて、 一つ前のその時を表す。) hoski an ホㇱキ アン 去年の、 もう一つ前の。 hoski an to ホㇱキ アン ト 一昨日(少し他方言の感じがある)(=hoskinuman ホㇱキヌマン)。 hoski cukne ホㇱキ チュㇰネ 一昨年の秋(二つ前の秋)。(cukne チュㇰネ は去年の秋、 この前の秋。) hoski matane ホㇱキ マタネ 一昨年の冬、 二つ前の冬。 hoski paykar(ne?) ホㇱキ パイカㇻ(ネ?) 一昨年の春、 二つ前の春。 hoski sakne ホㇱキ サㇰネ 一昨年の夏、 二つ前の夏。 hoski isam cup ホㇱキ イサㇺ チュㇷ゚ 先月(=hoskicup ホㇱキチュㇷ゚)。 {E: ①firstly; before. ②Wait a moment! ③used in expressions of time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoskicup
- ホㇱキチュㇷ゚ 【名】[hoski-cup 先の・月] 先月。 {E: last month.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoskiteyne
- ホㇱキテイネ §359 バイケイソウ (5) hoskiteyne (hós-ki-tey-ne)「ほㇱキテイネ」[hoski(先に)teyne(べとべとになる)] 茎葉 ⦅美幌⦆⦅A石狩・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hot 2
- ホッ 【間投】(驚き、 驚嘆を表す。)まあ。 hot, iyohaysitomare ホッ、 イヨハイシトマレ まあ、 おどろいたねえ。 ☆参考 ke ケ あれっ。 {E: Oh! Well! (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotemtem
- ホテㇺテㇺ §468 タラバガニ (1) hotemtem (ho-tem-tem)「ホテㇺテㇺ」 ⦅網走、長万部⦆pake(ハサミ)横に歩く マスミ185 (出典:知里動物編、方言:)
- hotke
- ホッケ 【自動】寝る、 横たわる。 kuttokono hotke クットコノ ホッケ 仰向け(あおむけ、 「あおぬけ、 あおのけ」)に寝る。(W) utor-ehotke ウトㇿエホッケ/ウトレホッケ 横を向いて寝る。(W) utorsamne wa hotke ウトㇿサㇺネ ワ ホッケ 横を向いて寝る。(W) upsino hotke ウㇷ゚シノ ホッケ うつぶせに寝る。 ☆発音 東部方言で hokke ホッケ と発音されるが、 沙流・鵡川ほか広い地域では hotke ホッケ の「ッ」は t であり、 つまる音ではない。 ホッケ のように発音する。 ☆参考 眠ることは mokor モコㇿ。 hotke ホッケ は身を横たえること、 上向きにでも横向きにでも。 {E: lie down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotku
- ホック 【自動】かがむ(「こごむ」)。 {E: to stoop; bend forward.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotkure
- ホックレ 【他動】[hotku-re かがむ・させる] 傾ける(本来、 かがませる)。 a=hotkure a=hotkure kane a=etóyta アホックレ アホックレ カネ アエトイタ (さつまいもの苗の植え方)ななめにして植える。 {E: to lean…} (出典:田村、方言:沙流)
- hoturiri
- ホトゥリリ 【自動】[ho-turi-ri 尻・を伸ばす・(重複)…している] つぶれている、 ひしゃげている。 ponno hoturiri ポンノ ホトゥリリ 少しつぶれている(まんまるでなく、 楕円形である)。 {E: to be flattened; crushed.} (出典:田村、方言:沙流)
- hotuye
- ホトゥイェ 【自動】[単](複は hotuypa ホトゥイパ)[ho-tuye 尻・を切る](?) 呼ぶ、 呼び声をあげる、 大声で呼ばわる(短い声で)。 ☞hotuypa ホトゥイパ {E: to scream; yell.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoyco
- ホイチョ 【名】[< 日本語]出刃包丁(魚を切る)。 ☆参考 肉を切るのは makiri マキリ、 野菜を切る菜切り包丁(「うすば」)は epeysep エペイセㇷ゚ (W)/usupa ウスパ (S) {E: a kitchen knife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoynu
- ホイヌ 【名】[動物] タヌキ(?)/ムジナ(?)(「タヌキに似ている、 とったらすぐ殺す」)。(S) ☞moyuk モユㇰ〔知分類 p.147 エゾテン;てん〕 {E: a racoon dog.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoyto
- ホイト 【名】[< 日本語]乞食、 もの乞い。 yey yey hoyto taype wenpe sani イェーイ イェーイ ホイト タイペ ウェンペ サニ やあいやあいこじきの子、 貧乏人の子。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- hoyupu
- ホユプ 【自動】[単](複は hoyuppa ホユッパ)[ho-yupu 尻・を締める](一人が) 走る。 {E: to run.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hu 1
- フ 【自動】①生(なま)である(煮えていない、 焼けていない、 まだ食べられる状態になっていない)。 hu amam フ アマㇺ 生米 (なまごめ)。 na hu ナ フ まだ生(なま)だ。(W) ②(木が)生きている(枯れていない)。 hu tat フ タッ カンビの立木からむいた皮。 ☞ray tat ライ タッ 「ねき」(倒れている木)からむいた皮。 huː rus ci=pere ci=pere フールㇱ チペレ チペレ 私は生の皮を破る破る(フクロウの鳴き声、 「こう鳴いたときは山へ行くと恐ろしいことがある。 生きて帰れないか、 生きられたとしても頭の皮をはがれるような目に合う」)。(S) {E: ①to be raw; uncooked. ②to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hu 2
- フ 【自動】不良じみている(「なまいきだ」、 人をばかにして弱い者にはつっかかっていく、 乱暴する、 酒を飲んであばれるなど、 チンピラのような」)。(S) earkinne hu p ne na エアㇻキンネ フㇷ゚ ネ ナ とても「なまいき」 なんだ=とても不良じみているんだ。(S) ☆参考 karkarse カㇻカㇻセ 「コロズク」=不良じみた行為をする。 rumayne ルマイネ 半なまである、 なま煮えである、 (比喩的に)少し「半ばか」である。 {E: to be bad; shameless; delinquent.}-hu フ 3【接尾】[所属形形成](本辞典では「所属語尾」とも書いてある。 名詞の所属形をつくる。 母音 u のあとにつく。)hoku ホク [概]夫;hokuhu ホクフ [所]…の夫。 (出典:田村、方言:沙流)
- húci
- フチ 【名】おばあさん、 ①祖母 (「まごばあちゃん」)、 先祖の女性。 kor húci コㇿ フチ の祖母。 ku=kor húci クコㇿ フチ 私の祖母。 húci! フチ! おばあちゃん!(呼びかけ) ②老媼、 年輩の女性。 kamuy ne noyne an húci カムイ ネ ノイネ アン フチ 神様のように立派な老婦人。 Kamuy-húci カムイフチ [神・おばあさま]=火の女神。 ☆発音 u を高く、 はっきり発音する。 hci フチ にならないように注意。 ☆対語 ekasi エカシ {E: ①a grandmother. ②an old woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Húcinupuri
- フチヌプリ 【名】[< húci-nupuri おばあさん・山][地名](摩周湖の湖畔にあると言う山の名。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húku
- フク 【名】[< 日本語]洋服。 ☆参考 amip アミㇷ゚ は衣服一般、 洋服も含まれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- Hukumici
- ふくみち 【名】[日本語][地名] 福満(ふくみつ。 沙流郡門別町富川町の一部になっている。 沙流川下流の、 もと Piraka ピラカ といった二つの集落のうち川の東岸の集落と Uyotpe ウヨッペ とを含む)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hum
- フㇺ 【名】[概](所は humi(hi) フミ(ヒ)) 音、 感じ。 hum as フㇺ アㇱ/フマㇱ 物音がする、 音が聞こえる。 {E: a sound; a feeling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hum ko
- フㇺ コ 【名詞+助詞】[音/感じ・が(擬音擬態などの叙述を導く)]…する音/感じが/は…。 a=eníste hum ko yupnatara アエニㇱテ フㇺ コ ユㇷ゚ナタラ 私たちはあてにして安心している。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- humi 2
- フミ 【形名】[名詞化辞](動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。 音や、 視覚以外の感覚、 感じ、 思いなどに関して用いられる。)…する/した/している音/感じ/気配/のよう。 …humi ne フミ ネ …のする音/感じ/気配/ようである。 humi an フミ アン …のようだ/…のか(なあ)。 hńta ninpa wa arpa humi an? フンタ ニンパ ワ アㇻパ フミ アン? 何を引きずって行く音だろうか。 a=ewémkoani mokko ninpa wa arpa humi un アエウェㇺコアニ モッコ ニンパ ワ アㇻパ フミ ウン たんかを引きずって行く音だよ。 ku=sikpake inteo yan humi an クシㇰパケ インテオ ヤン フミ アン 私の目頭に目やにがあがったようだ。 …humi! フミ!…なあ(感嘆)。 méan humi! メアン フミ! 寒いなあ。 tanpane anak a=tura rusuy humi! タンパネ アナㇰ アトゥラ ルスイ フミ! 今年こそは一緒に行きたいなあ。(S民話) wátaha irammakaka puspuske wa a=mi humi pirka ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ワ アミ フミ ピㇼカ ふとんの綿が具合よくふくらんで掛けるのに気持ちがいい。(S) humi ka isam フミ カ イサㇺ …したような感じが全然しない、 ちっとも…しない。 sirmeman humi ka isam シㇼメマン フミ カ イサㇺ ちっとも涼しくなったようでもない。(W) k=éramasu humi ka isam ケラマス フミ カ イサㇺ 私はちっともおもしろくない。(S) tópenpe poronno a=o yakka tópen humi ka isam no runnu hi patek ne トペンペ ポロンノ アオ ヤッカ トペン フミ カ イサㇺ ノ ルンヌ ヒ パテㇰ ネ 甘いもの(砂糖)をたくさん入れても甘みが感じられないで、 しょっぱいだけだ。 ☆参考 あとに hi ヒ はつかない、 つまり humihi フミヒ とはならない。 ☆参考 humi フミ [名][所]《音、 感じ》については ☞humi(hi) フミ(ヒ) ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 ☞ruwe ルウェ {E: the sound, sense, feeling of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humi(hi)
- フミ(ヒ) 【名】[所](概は hum フㇺ)…の音、 …の感じ。 humi(hi) as フミ(ヒ) アㇱ …の音がする、 鳴る、 …の感じがする。 humi(hi) aste フミ(ヒ)アㇱテ …の音を立てる、 …を鳴らす(楽器でも鈴や太鼓など叩いて鳴らすものの場合)。 ani humi a=aste p アニ フミ アアㇱテㇷ゚ それで音を鳴らすもの(楽器)。 iteki e=humi aste イテキ エフミ アㇱテ あなたの音を立ててはいけません(=物音をたてないようにしなさい)。(W独話) (S) humi(hi) ka isam フミ(ヒ) カ イサㇺ …の音がしない。 cip yanke humi as akus ora, humihi ka isam チㇷ゚ ヤンケ フミ アサクㇱ オラ、 フミヒ カ イサㇺ 彼が舟を岸に着ける音がしたが、 そのあとその音が全然しなくなった。(NK民話) {E: the sound of…; the feeling of …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humiruy
- フミルイ 【名】[humi-ruy その音・はげしい] [動物](鳥の名)「アトマワリ」(=hacam ハチャㇺ)。 「カケスぐらい、 ハトにも似ている、 たくさんの子っこを連れて歩き、 畑おこしたあとまわって虫を拾って歩く。 背中さっと灰色、 首、 胸、 腹は白い、 頭のてっぺんはちょっと黒いかな。 鳴き声は聞いたことがない。」 (S) 〔知分類 p.213 ヤマドリ;エゾライチョオ〕 {E: name of a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- humki
- フㇺキ 【自動】[hum-ki 音・をする] 音がする、 音を出す。 heru pawci ta humki ya? ヘル パウチ タ フㇺキ ヤ? (直訳すると)何でもなくてこんな音がするだろうか(=何の音だろう、 あやしいぞ)。(HK民話) {E: to (make a) sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humne
- フㇺネ 【副】ときには。 e=sitapkaani wa e=ek, humne e=sapa mekka ta e=yanke wa e=ek エシタㇷ゚カアニ ワ エエㇰ、 フㇺネ エサパ メッカ タ エヤンケ ワ エエㇰ あなたは(荷物を)肩にかついで来た、 ときには頭の上にのせて来た。(S) humne… humne… フㇺネ…フㇺネ… ときには…ときには…、 …したり…したりする。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コㇿ アン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) humne tu cup re cup an, humne sine pa an wa arpa フㇺネ トゥ チュㇷ゚ レ チュㇷ゚ アン、 フㇺネ シネ パ アン ワ アㇻパ (彼は)ときには二、 三ヵ月滞在し、 ときには一年滞在して(帰って)行った。(W民話) humne an kor フㇺネ アン コㇿ ときどきは。 humne an kor peray=an wa ceppokoyki=an wa フㇺネ アン コㇿ ペラヤン ワ チェッポコイキアン ワ ときには釣りをして小魚をとって。(W民話) humne humne フㇺネ フㇺネ ときどき、 ときにより。 humne humne ek ranke フㇺネ フㇺネ エㇰ ランケ ときどき来る。(S) humne humne an pe ka ye sunke ka ye フㇺネ フㇺネ アン ペ カ イェ スンケ カ イェ ときにより本当のことも言うしうそも言う。(S) {E: occasionally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humsep
- フㇺセㇷ゚ 【名】[hum- se-p (擬声)・という・もの][動物](=kamuycikap カムイチカㇷ゚) フクロウ(?)/ミミズク(?)「hm: フㇺー と大きな地響きするような声で鳴く、 部落の変事を教える。」 (S)〔知分類になし〕 {E: an owl.} (出典:田村、方言:沙流)
- húnine
- フニネ 【自動】[hu-ni-ne なまの・木・である] 生木(なまき)である(木の、 枯れてない)。 húnine cikuni フニネ チクニ 生木。 {E: to be a live tree; be raw wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- hunpe
- フンペ 【名】[動物] クジラ。 hunpe yan フンペ ヤン 鯨が浜へあがる(打ち上げられる)。 hunpe rika フンペ リカ 鯨のあぶらみ(皮の下の白い部分)。 ☆参考 一般の動物のあぶらみは kirpu キㇼプ。 {E: a whale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunte
- フンテ 【名】[< 日本語]筆。 ☆参考 昔は kanpinuyep カンピヌイェㇷ゚ と言った。(W) ☆参考 すずりは sinciri シンチリ、 紙は kanpi カンピ。 {E: a writing brush.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hup 2
- フㇷ゚ 【名】できもの、 はれもの。 hup uker ruwe an フㇷ゚ ウケン ルウェ アン できもののところがただれたねえ。(W) {E: a swelling.} (出典:田村、方言:沙流)
- hup 3
- フㇷ゚ 【名】[植物] ①常緑樹(「アオキ」)。 ②トドマツ(「トド」)。 〔知分類 p.233〕 {E: ①an evergreen tree. ②a white fir.} (出典:田村、方言:沙流)
- húpo
- フポ 【他動】[hup-o できもの・…に…がつく]…にできもの/はれものができる(ところどころにおできでもできてはれることを言う)。 húpo uske yénu kor an フポ ウㇱケ イェヌ コラン (W) できもののところがうみ(「のう」)が出ている。 ☞hup フㇷ゚ {E: to have a swelling.} (出典:田村、方言:沙流)
- hur
- フㇽ 【名】山の急坂(下からだんだん高くなって行く急な斜面)。 hur ka ta フㇽ カ タ 山の急坂/崖の上に。 hur tapka フッ タㇷ゚カ 山の急な斜面の上(の平らになった所)。 hur tapka a=osíraye フッ タㇷ゚カ アオシライェ 私は山を登って行って山のいちばん高い所に上がった。(KK民話) hur tom フッ トㇺ 山の急坂/崖面のまん中。 hur hontom フㇽ ホントㇺ 山の急坂/崖の中ほど。 hur monpok フㇽ モンポㇰ 山の急坂/崖の下の方。 te péka hemespa=an kor eytasa hur okuwas テ ペカ ヘメㇱパアン コㇿ エイタサ フㇽ オクワㇱ ここから登るとあまり坂が急だ。 {E: a steep mountain slope.} m (出典:田村、方言:沙流)
- húre
- フレ 【自動】赤い。 húre nonno フレ ノンノ 赤い花。(S会話) húre su フレ ス 赤い鍋(アルマイトの黄色い鍋を指して)。(W) ☆参考 オレンジ系の黄から紫くらいまでの範囲にわたり、 茶色っぽい色まで含むが、 典型的なのは血のような赤い色。 ☆参考 siwnin シウニン 青い(緑を中心とする)。 retar レタㇻ 白い。 kunne クンネ 黒い。 {E: to be red.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húre-koysum
- フレコイスㇺ 【名】[hure-koysum 赤い・泡] 水に浮いているさび。 {E: rust floating on water.} (出典:田村、方言:沙流)
- húreci
- フレチ 【名】[hure-ci 赤い・陰茎][動物]海の動物の一種。 ☆参考 「樺太ではロスケノカモと言う。 大きいのは直径4センチ長さ20センチくらいもある。 袋状。 ぜんたい赤くて先端に長さ1センチくらいの毛が数本ついている。 陸へあげて毛を取り、 しぼって水を出せば長さ3センチくらいに縮まる。 ホッキのような味で甘くておいしい。 海の「メメズ」(ミミズ)だと思うよ。」 (S)〔知分類 p.116 ゴカイ〕 {E: an earthworm.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureecinke
- フレエチンケ §420 カメ (6) hure-ecinke (hú-re-e-čin-ke)「ふレエチンケ」[<赤い・亀] ⦅室蘭、幌別、白老⦆アカウミガメ E. ‘red turtle’, Caretta olivancea. (出典:知里動物編、方言:)
- hureerum
-
フレエルㇺ
§285 ねずみ (8) hure-erum (hú-re-e-rum)「ふレエルㇺ」[
ainu THOMAS.⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:) - húreicen
- フレイチェン 【名】[hure-icen 赤い・銭] 赤いお金=一銭銅貨。 {E: a copper coin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húreno
- フレノ 【自動】[húre-no 赤い・充分に]まっ赤である。 ☆参考 arhure アㇻフレ ともいう。 ☆参考 ruhure ルフレ やや赤い(ピンクなど)。 {E: to be deep red.} (出典:田村、方言:沙流)
- húrep
- フレㇷ゚ 【名】[hure-p 赤い・もの](次の熟語で) húrep kar フレㇷ゚ カラ 着物を赤く染める。(S) {E: to dye clothing red.} (出典:田村、方言:沙流)
- húretoy
- フレトイ 【名】[hure-toy 赤・土] 紅(べに)、 ほおべに。 húretoy yayusi フレトイ ヤユシ 紅をつける。 {E: (cheek) rouge.} (出典:田村、方言:沙流)
- huruske
- フルㇱケ 【名】[< 日本語]ふろしき。 husko huruske k=útapke kor k=an フㇱコ フルㇱケ クタㇷ゚ケ コㇿ カン 私は古いふろしきにつぎをあてている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hus
- フㇱ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(1)hus!〔Fuš フㇲ! Fus フㇲ!〕[<onomat. 呼気を強く吹きつける音]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- husko
- フㇱコ 【自動】古い。 husko sinrit フㇱコ シンリッ 古い先祖=昔の先祖。 teeta husko sinrit oka híne テエタ フㇱコ シンリッ オカ ヒネ 昔、 ずっと昔の先祖が(生きて)いたときに。(W会話) husko maratto フㇱコ マラット 古い熊の頭骨。 husko an pe sikopayar フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ [慣用句]もとあったとおりにする=もとどおりに何くわぬ顔をしている。 os a=okápikuyra a korka kira=an híne a=uní ta ék=an híne husko an pe a=sikópayar híne án=an オㇱ アオカピクイラ ア コㇿカ キラアン ヒネ アウニ タ エカン ヒネ フㇱコ アン ペ アシコパヤㇻ ヒネ アナン 私は(姉の)あとをこっそりつけて行っていたのだったが、 逃げて家に帰って来て、 もとどおりにして何くわぬ顔をしていた。(W民話) {E: to be old.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huskore
- フㇱコレ 【他動】[husko-re 古くなる・させる](直訳すると)古くならせる。(受け身、 つまり不定人称形で)a=huskore アフㇱコレ 下に子ども(弟か妹)ができる(兄か姉になる)。 a=huskore p ne kusu na ponpe ne hawe ne nankor アフㇱコレㇷ゚ ネ クス ナ ポンペ ネ ハウェ ネ ナンコㇿ 下に子どもができたというのだからまだ小さい子どもだったのでしょう。(S民話)の途中の卜書きの独話 {E: to become an older brother or sister of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huskotoy
- フㇱコトイ 【名】[husko-toy 古い・ずっと(?)](次の表現で)huskotoy wa フㇱコトイ ワ ずっと昔から。 huskotoy wa yaynuwen wa an yak a=ye フㇱコトイ ワ ヤイヌウェン マ アン ヤカイェ (彼は)ずっと前から体具合いが悪くていたそうだ。(S) {E: from long ago.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hutne
- フッネ 【自動】[hut-ne (?)・(のよう)である]せまい(幅も面積も)。 hutne uske フッネ ウㇱケ せまい場所。(S) hutne ru フッネ ル せまい道。(S) hutne pínay フッネ ピナイ せまい谷。(W民話) ☆対語 sep セㇷ゚ 広い。 {E: to be narrow; confined.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huttom
- フットㇺ 【名】[hur-tom 山の斜面・面の中程] 山の中腹。 {E: the middle area of a mountain. (出典:田村、方言:沙流)
- huye
- フイェ 【他動】[?] ☞ka(si) huye カ(シ) フイェ …を看病する。 (出典:田村、方言:沙流)
- huype
- フイペ 【名】[概/所] [hu-ipe 生で・食べる物]肝臓、 レバー。 huype oro emus kusparepa フイペ オロ エムㇱ クッパレパ 彼らは熊のレバーに刀を通して切った。(NK民話) {E: liver.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huypututu
- フイプトゥトゥ 【自動】[huy-putu-tu ほお・を突き出す・(重複)…している] ほおがふくれている。 ☆参考 hepututu ヘプトゥトゥ ふくれっつらをしている。 {E: to have swollen cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- i- 4
- イ 【接頭】[< 人接 i=] ①[人接 i= イ 5 の ④の用法](他動詞・後置副詞・位置名詞など、 目的語を取る語に接頭して、 その目的語の代りになる。 したがって、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る他動詞すなわち複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に u- ウ《互い》、 yay- ヤイ《自分》、 si- シ《自分》がある。)一般に人を/に/の、 ものを/に/の。 tura トゥラ …と同行する;itura イトゥラ 人と同行する。 huraye フライェ …を洗う;ihuraye イフライェ ものを洗う、 洗いもの(洗濯)をする。 ②(語によって、 特殊な意味にきまっている場合もある。) ku ク …を飲む;iku イク 酒類を飲む。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; iyomap イヨマㇷ゚ [< i-omap]子どもをかわいがる。 ③(普通名詞に接頭して)一般的に人の…(普通名詞は通常目的語を取らないが、 限られた決まった語で普通名詞にこの i- イ が接頭してつくられているものがある。 だいたい身体部分の名称と親族名称で、 所属形の場合が多いが、 一つの名詞として固まった語や、 さらに他の要素がついた派生語の中では、 概念形も現れる)。 maci(hi) マチ(ヒ) …の妻; imaci(hi) イマチ(ヒ) 人の妻、 妻のほう。 nay ナイ 沢;inay イナイ [概]/inaye イナイェ [所]尻の割れ目(尻たぶの間)。 ④(i-の接頭した名詞が何かあるものを所属の対象とする名詞として固まっている場合もある。) ruwe(he) ルウェ(ヘ) …の通った跡;iruwe(he) イルウェ(ヘ) 熊の足跡。 sapa サパ 頭;isapakikni イサパキㇰニ 鮭の頭をたたく木の棒 ⑤(その他の決まった語構成)i-…-ne ネ (「…」のところに親族名称の概念形が入る。 これまでの用例ではいつも連体的に使われている。) mátak マタㇰ 妹;imatakne イマタㇰネ 人の妹である、 姉妹のうちの妹のほうの。 ☆参考 本辞典では原則として、 この i= イ を切り離さず、 これの接頭した語全体を見出しに出してあるので、 i イ で始まる諸項目の中で分析表示の中に i- イ とあり「人」「もの」の訳のついているものを参照。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- i= 5
- イ 【人接】(不定人称目的格の人称接辞) ①(包括的一人称複数) 相手を含む私たちを/に。 páse tono utar i=amkir パセ トノ ウタㇻ イアㇺキㇼ 和人の方々が私たち(あなたや私)を見知る。(W会話) i=konu rusuy pe イコヌ ルスイ ペ (彼が)私たち(あなたや私)に聞きたいこと。(S会話) a=i=kóuwepekennu アイコウエペケンヌ (不定の)人が私たち(あなたと私)に事の次第をたずねる=私たち(あなたと私)が事の次第をたずねられる。(S会話) ②(引用文中の一人称) 私(たち)を/に。 i=ahunte イアフンテ (引用文中で)(彼は)私を家に入らせる。 i=ahupte イアフㇷ゚テ (引用文中で)(彼は)私たちを家に入らせる。 “… i=epakasnu” sekor 「…イエパカㇱヌ」セコㇿ 「…を私に教えてください」と(言って…)。 i=ekari イエカリ (引用文中で)私(たち)の方に向かって。 i=etok ta イエトㇰ タ (引用文中で)私(たち)の前方で。 ③(敬意の二人称)あなた様を/に/の。 ④(一般に)人を/に/の、 ものを/に/の ☞i- イ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- i=kohopuni
- トゥルㇱキンラネ イコホプニ 【turas-kinrane i=ko-hopuni】 意識もうろうとして私に起きた. ▷トゥルㇱ=垢がつく キンラ=猛り立つ ネ=なる イ=私 コ=それ ホプニ=起きる[ユ](補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- icen 1
- イチェン 【名】お金(紙幣も硬貨も)。 húre icen フレ イチェン[赤い・お金]一銭銅貨。 icen poronno a=e=kóre kusu ne na イチェン ポロンノ アエコレ クス ネ ナ (引用文中で)お金をたくさんあげるから。 ☆参考 お金のことを ikor イコㇿ《宝》と言うこともある。 {E: money.} (出典:田村、方言:沙流)
- icen 2
- イチェン 【名】(お金の単位、 円の百分の一)…銭。 tu ícen トゥ イチェン 二銭。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 ☆参考 一銭だけは、 この接尾辞を使わず、 sine pónicen シネ ポニチェン と言う。 ☆参考 …円は iciriyo イチリヨ。 {E: a unit of money with the value of 0.01 yen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iciri
- イチリ 【名】[< 日本語 いちり(一里)](距離の単位、 約4キロメートル)…里。 sine iciri シネ イチリ 一里。 wan íciri ワニチリ 十里。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: a unit of distance (1 ri=approx. 2.5 miles, 4 km).} (出典:田村、方言:沙流)
- iciris
- イチリㇱ §123 アリ 蟻 (4) iciris(i-cí-ris)「イちリㇱ」⦅新問、白浦、富内、真岡⦆アリ類 Formicidae (出典:知里動物編、方言:)
- iciriyo
- イチリヨ 【名】[< 日本語 いちりょう(一両)](お金の単位) …両、 …円。 sine iciriyo シネ イチリヨ 一円。 wan íciriyo ワニチリヨ 十円。 asikne iciriyo en=kore sekor ne pekor ka hawean アシㇰネ イチリヨ エンコレ セコン ネ ペコㇿ カ ハウェアン (広告塔の「…をご利用下さい」という宣伝放送を聞いて)五両(=五円)下さいみたいなふうにも言っている。(W) ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: a unit of money: yen.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihok
- イホㇰ 【自動】[i-hok もの・を買う] 商売する、 ものを買う、 ものを売り買いする。 {E: to do business; buy and sell.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihok kur
- イホックㇽ 【名】[売買する・人] 商人、 仲買人。 {E: a merchant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihokto
- イホㇰト 【名】[ihok-to 売買する・日] 正月二日(初荷の日)。(S) {E: the second day of the New Year.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihokusi
- イホクシ 【名】[ihok-us-i 売買する・いつも…する習慣のある・所] マーケット(市場、 いろいろな小さい店が一緒にかたまってある所)。 {E: a market.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihurere
- イフレレ 【自動】[i-húre-re ものを・赤くなる・させる] 布を赤く染める。 ihurere kor an イフレレ コㇿ アン (W) 赤く染めている。 ☆参考 húrep kar フレㇷ゚ カㇻ とも言う。 ☞húre フレ {E: to dye cloth, material red.} (出典:田村、方言:沙流)
- ik 1
- イㇰ 【名】①(竹の)節。 ②(子どもの)手首や足首の太っているためのくびれ。 omihi ka sine ik oma, tekehe ka sine ik oma, os okkay an noyne オミヒ カ シネ イㇰ オマ、 テケヘ カ シネ イㇰ オマ、 オㇱ オッカイ アン ノイネ もも(腿)にも一本くびれがある、 手にも一本くびれがある、 あとに男の子が生まれるらしく。(S) {E: ①a knot, a joint. (of bamboo) ②(a child's) constricted wrists and ankles due to being chubby.} (出典:田村、方言:沙流)
- ik 2
- イㇰ 【名】[< ik 1](長さの単位)親指を曲げて先から節までの間の長さ、 約1寸(3センチ)(=ikwo イㇰウォ)。 asikne ik アシㇰネ イㇰ 五節(15センチ、 これが sine wo シネ ウォ 1ウオに当たる。) ☞wo ウォ {E: a unit if length (about 3 cm).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikemnu
- イケㇺヌ 【自動】[i-kemnu 人・を気の毒に思う] 気の毒に思う、 かわいそうに思う、 気の毒な。 cis tura ikemnu=an kor oka=an チㇱ トゥラ イケㇺヌアン コㇿ オカアン 私たちは泣きながら(=涙が出るほど)気の毒に思っている。(W会話) ikemnu isoytak イケㇺヌ イソイタㇰ 気の毒な話。(W民話) {E: to feel sorry for.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikesuy
- イケスイ 【自動】怒って出ていく、 いやがって立ち去る、 家出する。 isane p ruska kusu ikesuy a ruwe tapan イサネㇷ゚ ルㇱカ クス イケスイ ア ルウェ タパン (そのことに)姉のほうが腹を立てて出て行ってしまったのでした。(W独話) {E: to leave, run away from home in an angry state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iki
- イキ 【自動】[i-ki ものごとを・する] ①する、 ふるまう、 行なう。 iki ayne イキ アイネ (苦心して/がんばりつづけて)ようやく。 …siri iki … シリ イキ …している様子である。 ene iki hi エネ イキ ヒ どうするかということ、 しかた。 ene iki hi ka isam エネ イキ ヒ カ イサㇺ どうしようもない。 ②(名詞として使われて)行い。 ene an iki patek kipa エネアニキ パテㇰ キパ そのような行いばかりする。(S会話) … péka iki …ペカ イキ …を歩く、 …を旅する。 ihokusi péka ikuusi péka é=iki ayne e=ek ruwe somo ne ya? イホクシ ペカ イクウシ ペカ エイキ アイネ エエㇰ ルウェ ソモ ネ ヤ? マーケットや飲み屋をあなた歩いてきたのではないのか。(S) ③[熟語]… hawe iki wa/…humi iki wa …ハウェ イキ ワ/…フミ イキ ワ (あきれた言い方の一つで、 反語的に用いられる。)こともあろうに…なんていうことを言ってる、 こともあろうに…なんてことをして音をたてている、 よくも…言う/…音を出すもんだね。 kasusne hawe iki wa! カスㇱネ ハウェ イキ ワ! まあ、 たいしたことを言ってきた(=ひどい話だなあ)(kasusne カスㇱネ は《大したことはない》) (☞wa ワ 3)。 pe/p iki ペ/ㇷ゚ イキ …している(いぶかって言う言い方)。 hńta kohehewpa wa nukar pe iki? フンタ コヘヘウパ ワ ヌカㇻ ペ イキ? 何をのぞいて見てるんだろう。 hńta ewkopinupinu p ikipa? フンタ エウコピヌピヌㇷ゚ イキパ? 何をコソコソ話し合っているんだろう。(S) ④[雅](韻文の中で、 また会話でも美文調で話すとき、 ときおり ne ネ《である》の代わりに使われる。 用例では korka/korkayki コㇿカ/コㇿカイキ《けれども》、 yakka/yakkayki ヤッカ/ヤッカイキ《…しても》の前に置かれている。 ne ネ を使った表現とは多少ニュアンスが違う。) onne p iki korka オンネㇷ゚ イキ コㇿカ 年老いた者ではあるけれど。(onne p ne korka オンネㇷ゚ ネ コㇿカ 年老いた者だけれど。) (W神謡語り) pon cikisani/pon menoko/iki korkayki/kamuy moyremat ポン チキサニ/ポン メノコ/イキ コㇿカイキ/カムイ モイレマッ [雅]小さいハルニレの若い女性ではあるが、 まるで女神様のように…。(Sユーカラ) iki yakkayki イキ ヤッカイキ [雅]…も。 inan henpara/iki yakkayki イナン ヘンパラ/イキ ヤッカイキ [雅]いつどんなときでも。(Sユーカラ) {E: ①to do; conduct; behaviour (v.). ②conduct, behaviour, action (n.). ③… ④… } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikinne
- イキンネ 【名詞+コピュラ】[ikir-ne まとまり・である][慣用句] sine ikinne シネ イキンネ (=sine ikir ne シネ イキㇼ ネ) 一様に、 皆そろって。 {E: equally; alike; together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikir 1
- イキㇼ 【名】[概](所は ikiri(hi) イキリ(ヒ)) ①ものの集合(ひとまとまり)、 たくさんの集まり。 amam ikir amip ikir icen ikir poronno an pe ne アマㇺ イキㇼ アミㇷ゚ イキㇼ イチェン イキㇼ ポロンノ アン ペ ネ お米(ヒエ)も着物もお金も山積みになってたくさんあるのだ。(S民話) ②系統。 húci ikir フチ イキㇼ [祖母・系統]=母系。 aynu sapikir アイヌ サピキㇼ アイヌの系統。 ekasi ikir エカシ イキㇼ [祖父・系統]=父系。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代にわたって生きたおばあさん。(S独話) (出典:田村、方言:沙流)
- ikir 2
- イキㇼ 【名】[< ikir 1]薪(まき)の一式(横六尺(180センチ)縦五尺(150センチ)、 1956年現在1200円)。 ikir kar イキㇼ カㇻ 薪を一式積む。 {E: ①a meeting; a gathering. ②a pile of firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikiri(hi)
- イキリ(ヒ) 【名】[所](概は ikir イキㇼ)…の集合、 …のひとまとまり、 …の系統。 itak porose pakno ikiri inne p isam イタㇰ ポロセ パㇰノ イキリ インネㇷ゚ イサㇺ 言葉ほど数の多いものはない。(W) ikiri(hi) kar イキリ(ヒ) カㇻ …の集まりをつくる=…をたくさん集めてまとめる。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オㇿ ウン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カㇻ ヒネ 帆立貝の中へ鯨の肉を切り取っては入れ切り取っては入れしてものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: a meeting, gathering of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikkew
- イッケウ 【名】[ik-kew 節・骨格] ①腰、 背骨にそったウエストの下。 ②(特定の言い回しの中や合成語の中で)背骨、 背骨のあるところ、 せすじ。 ikkew opesno kotne uske イッケウ オペㇱノ コッネ ウㇱケ 背骨に沿ってへこんだところ。(S) {E: ①the lower back; the waist. ②the spine.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkewe(he)
- イッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は ikkew イッケウ)(=ikkewehe イッケウェヘ)…の腰。 ikkewe tanne イッケウェ タンネ 胴が長い(背骨のあたりが長いのでこう言う)。(S) ikkewe rewke イッケウェ レウケ 腰が曲がる(くの字形に)。(W) ikkewe komomo イッケウェ コモモ 腰が少し曲がる。(W) {E: the lower back of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkewpone
- イッケウポネ 【名】[概/所] [ikkew-pone せすじ(中心を通って全体を支える堅い所)・骨] 背骨(首の後ろから下まで)。 {E: the spine; the backbone.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkewponehe
- イッケウポネヘ 【名】[所](概は ikkewpone イッケウポネ)…の背骨。 {E: the spine, backbone of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkewun-konpu
- イッケウンコンプ 【名】[ikkew-un-konpu 背骨・のある・昆布] 筋の入った昆布やワカメ。 {E: stringy seaweed.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokut
- 『イコクッ』 §287 オオイタドリ (2) ikokut 『イコクッ』 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikoni
- イコニ 【自動】[i-koni もの・痛む] お産する。 ☆参考 nuwap ヌワㇷ゚ 出産する。 pókor ポコㇿ 子どもを産む、 子どもを持つ。 {E: to give birth; have a baby.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikopet
- イコペッ 【自動】(馬、 鹿、 熊などが)水を飲むとき一緒に悪い虫を飲んだためにその場で倒れて死んでしまう。 wakka ku wa ora ikopet aan noyne ray wa an ワッカ ク ワ オラ イコペッ アアン ノイネ ライ ワ アン 水を飲んで毒虫にあたったらしく死んでいる。(S) {E: (for a horse, deer, bear, etc.) to drink toxic water and die.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikor
- イコㇿ 【名】①宝物。 ②主に宝刀の類。 ③(特殊な状況で)おたから=お金。 ☆参考 他地方で(沙流地方でも最近は)日常の会話語でもお金のことをこの語で言うことがあるが、 沙流地方の古老方はお金のことは通常 icen イチェン と言っていた。 {E: ①treasures; precious items. ②a kind of precious sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikorsike
- イコㇿシケ 【名】[ikor-sike 宝物・荷物](=ikor sike イコㇿ シケ)宝物の荷物。 {E: a load of treasures, precious items.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikorsutke
- イコㇿスッケ 【自動(?)】言いつける(命じる)。 {E: to order; command.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikre
- イㇰレ 【名】[概/所](指等の)節(ふし)。 ☆参考 長さの単位としての「一節(ひとふし)」の「節」は ik イㇰ、 ikwo イㇰウォ。 {E: a finger joint; a knuckle; a knot; a knob.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikrehe
- イㇰレヘ 【名】[所](概は ikre イㇰレ)…の(指の)節。 {E: a finger joint, a knuckle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iku
- イク 【自動】[i-ku ものを・飲む] 酒類を飲む。 ☆参考 酒、 ビール、 ウイスキー等何でもアルコール飲料を飲むことを言う。 ☆参考 他動詞 ku ク は水でもジュースでも酒類でも何でもを目的語として、 それを飲むことを言う。 {E: to drink (alcohol).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikunnere
- イクンネレ 【自動】[i-kunne-re ものを・黒くなる・させる] 布を黒く染める。 ikunnere kor an イクンネレ コラン 布を黒く染めている。(W) ☞kunnere クンネレ、 kunne クンネ {E: to dye cloth, material black.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikure
- イクレ 【他動】[自動使役][iku-re 酒を飲ま・せる] …に酒類(アルコール飲料)を飲ませる。 ☆参考 a=ikúre a a=ikúre a アイクレ ア アイクレ ア 彼はどんどん酒をつがれてたくさん飲まされた。(W言い伝え) {E: to make, let someone drink alcohol.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ikuresuye
- イクレスイェ 【名】[人名]イクレスイェ(アイヌの伝説上の豪雄で、 超能力をもつが、 モデルがいたと考えられる。 Yúpet ユペッ (湧別) もしくは Iskari イㇱカㇼ (石狩) の人とされる:児島記述)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikurkuru
- イクㇽクル 【自動】[i-kur-kur-u ものを・(擬態の語根)・(重複)・(他動詞形成)] ☞eramu-ikurkuru エラム イクㇽクル (出典:田村、方言:沙流)
- ikus
- イクㇱ 【自動】[i-kus もの(が)・(そこ)を通る] (次のような慣用表現で)洪水で水びたしになる。 porowakka an wa nutap ka ikus ポロワッカ アン マ ヌタㇷ゚ カ イクㇱ 大水(洪水)があって川端がそこらじゅう水びたしになった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ikuso
- イクソ 【名】[iku-so 酒を飲む・席] 酒宴の席(酒宴を催すために敷くござ、 またそのござの敷かれた席)。 ikuso situri イクソ シトゥリ 酒席がのべられた(ござが敷かれた)。(W言い伝え) {E: seat, place at a banquet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikuspe
- イクㇱペ 【名】柱、 杭(家を支えるものも、 外で柵や物や棒を支えるものも)。 osiso un ror wa sikkew or un ikuspe オシソ ウン ロㇿ ワ シッケウ オルン イクㇱペ 家の右座の上座の(東北の)隅の柱。 oharkiso un ror wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ロㇿ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の上座の(東南の)隅の柱。 oharkiso un útur wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の下座の(西南の)隅の柱。 osiso un útur wa sikkew ikuspe オシソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 右座の下座の(西北の)隅の柱。 osiso un apasam un ikuspe オシソ ウン アパサムン イクㇱペ 右座側の出入口脇の柱。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 「焼けぼっくい」=焼け跡に立っている木の棒(柱の焼けたもの等)。 ☆参考 「家のあちこちがくさっても四隅の柱だけは残ると言う。 punkaw プンカウ《「トスナラ」=ハシドイ》という木でつくる。 この木はくさらない。 外側がくさっても芯が残って針金のようになって立っている。」 (S) {E: a post; a pillar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikuusi
- イクウシ 【名】[iku-us-i 酒を飲む・習慣になっている・所] 飲み屋、 酒場。 {E: a public drinking house.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikwo
- イㇰウォ 【名】(長さの単位)人差指を曲げたときの二つの節の間の長さ、 約1寸(3センチ)。 asikne ikwo アシㇰネ イㇰウォ 5節=sine wo シネ ウォ 1ウォ。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 ☆参考 ただ ik イㇰ とも言う。 ☞ik イㇰ、 wo ウォ {E: unit of length. (about 3cm).} (出典:田村、方言:沙流)
- imek
- イメㇰ 【自動】食べ物を分け与える、 食べ物を(おぜんを)運ぶ。 imek ewen イメㇰ エウェン (食べ物を)自分ばかり取って人に少ししか与えない。 a=eráman no imek=an kor pirka p ne na アエラマン ノ イメカン コㇿ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 気をつけておぜんを運んだらいいんだから。(S) {E: to share, serve out food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imekso
- イメㇰソ 【名】[imek-so 配る・敷物] ①客に出す食べ物をのせる敷物。 ②茶碗かご(食器を洗って入れておくかご)。 imekso sanke イメㇰソ サンケ 茶碗かごを出しなさい。(S) {E: ①a place mat on which food is served to guests. ②a container for holding bowls, dishes.} (出典:田村、方言:沙流)
- imemke
- イメㇺケ 【自動】[i-memke ものを・(髪)を刈る/そる] 散髪する。 ☞memke メㇺケ {E: to cut someone's hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- imeru
- イメル 【名】[概/所][i-meru ものの・きらめき] 稲光、 ピカッ(キラッ)という明るいきらめき。 imeru at イメル アッ 稲光が光る。 imeru us イメル ウㇱ (人や神が)輝く(ほど美しい)、 …に後光がさす。 imeru us kane oka poyson utar ne rokoká イメル ウㇱ カネ オカ ポイソン ウタㇻ ネ ロコカ 輝くほど美しい子どもたちだったのでした。(W民話) {E: a flash of lightning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imeruhu
- イメルフ 【名】[所](概は imeru イメル) …のきらめき。 imeruhu at イメルフ アッ …がきらっと光る。 {E: a flash of…} (出典:田村、方言:沙流)
- imi
- イミ 【自動】[i-mi ものを・…を着る]衣服を着る。 pirkano imi híne ピㇼカノ イミ ヒネ きれいに(ちゃんと)衣服を着て。(NK民話) ☞mi ミ {E: to wear, put on clothes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imino
- イミノ 【自動】[imi-no 衣服を着る・充分にする] 立派な着物を着ている。 toan menoko imino ruwe! トアン メノコ イミノ ルウェ! あの女の人、 立派な着物を着てるなあ! (S) {E: to wear fine clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- imok
- イモㇰ 【名】餌(飼うためのではなく魚やネズミなどを取るのに使う餌)。 ☆参考 飼っている動物に与える餌は ep エプ。 {E: bait for catching fish, rats, animals that are not owned.} (出典:田村、方言:沙流)
- imoneukomuye
- イモネウコムイェ 【自動】[i-mon-e-ukomuye 人を・手・で・束にする](?) 忙しい人に世話をやかせる(?)。 eci=ramú a! imoneukomuye p エチラム ア! イモネウコムイェㇷ゚ 全くおまえったら、 忙しいのに=「おまえにかかって、 なんぼいそがしくても手をとめられないなあ」(かわいくて言う)。(S) {E: to be busy.} (出典:田村、方言:沙流)
- imu
- イム 【自動】「イム」をする(特定の女性に起こる現象で、 びっくりしたときに思わず知らず叫び声を上げたりなにかを口走ったり突飛な行動に出たりする。 言われたことと反対のことをしたりすることもある。 後天的に習得された神経症の一つの症状だとの説明もある)。 {E: to be attacked with sudden fits of hysteria; to call out as one mad (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- íne 1
- イネ 【自動】①どうだ、 どうした、 どうなった。 ne seta íne? ネ セタ イネ? その犬はどうした/どうなった。(KK掛け合い歌) k=éninuype íne un? ケニヌイペ イネ ウン? 私の枕どうしたんだろう(見当たらない)。(S) cisekorkur íne? チセコㇿクㇽ イネ? ご主人は? (S) ②(間投詞的に)どら。 íne, e=tapsutu ku=tenpatenpa na イネ、 エタㇷ゚ストゥ クテンパテンパ ナ どら、 肩をもんであげるから。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íne 2
- イネ 【連体】[数連体][i-ne 四(?)・である]四つの、 四人の。 íne to イネ ト 四日。 íne sike イネ シケ 四個の荷物。 íne poyson イネ ポイソン 四人の子ども。 íne urepet us pe ne aan イネ ウレペッ ウㇱ ペ ネ アアン (熊の足跡があったので見ると)四本指のついたやつだった(=たちの悪い人食い熊の足跡だった)。(S) (注 普通の熊には指が五本ある。) {E: four, as a counter, e.g. four people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íne kus(u) un
- イネ クス ウン/イネ クスン [ine-kus(u)-un どうである・ために・(強め・納得の助辞)](=inekus(u) un イネクス ウン) そうだもの…、 なるほど…も当然だ。 íne kusu un k=érampewtek hawe an! イネ クス ウン ケランペウテㇰ ハウェ アン! それだもの私がわからなかったわけだわ。(W会話) ine kus un páse humi an! イネクスン パセ フミ アン! そうだもの(当然)重いさ。 {E: Ah really!; That's right!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inerokpe
- イネロㇰペ 【名】[複](単は ineap イネアㇷ゚)[íne-rok-pe どうである・…した[複]・もの] ①(多くの場合次のような慣用表現で) なんとまあ…。 inerokpe (kus(u)) …ya ka eramiskari イネロㇰペ (クㇱ/クス) …ヤ カ エラミㇱカリ なんとまあ見たことも聞いたこともないほど/びっくりするほど…だ(感嘆の表現)。 inerokpe kusu, onne p iki korka siretokkorpa ruwe oka ya ka a=erámiskari イネロㇰペ クス、 オンネㇷ゚ イキ コㇿカ シレトッコㇿパ ルウェ オカ ヤ カ アエラミㇱカリ なんとまあ、 年老いてはいるけれど二人ともそれはそれはびっくりするくらい美しい方々でした。(W神謡語り) ②[雅](後に ya ka eramiskari ヤ カ エラミㇱカリ を使わずに) inerokpe kus/pet iwor kasi/komaknatara イネロㇰペ クㇱ/ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けている。(Sユーカラ) iresu sápo/inerokpe kus/i=eoripak pe/i=tukarike/kosikerana/atte kane イレス サポ/イネロㇰペ クㇱ/イエオリパㇰ ペ/イトゥカリケ/コシケラナ/アッテ カネ [雅]育ての姉はなんとまあ私に畏れてかしこまり私をまともに見ず目を下の方へ伏せている。(Sユーカラ) ☆参考 íne イネ《どうである》とはアクセントが違い、 第一音節の i イ が低く、 第二音節つまり ne ネ の部分が高く発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inisuk
- イニスㇰ 【自動】[i-nisuk 人・を頼む](仕事をするのに)人を頼む。 {E: to ask, engage someone to do something. (especially concerning work).} (出典:田村、方言:沙流)
- inki
- インキ 【連体】[雅]どの。 inki kamuy/e=resu kuni p/sinen ka isam インキ カムイ/エレス クニㇷ゚/シネン カ イサㇺ [雅]どの神もあなたを育てようとするものは一人もいませんでした。(Sユーカラ) inki pito/inki kamuy/iki yakka インキ ピト/インキ カムイ/イキ ヤッカ [雅]どの御方もどの神であっても。(Sユーカラ語り) ☆参考 日常語では inan イナン。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inkus
- インクㇱ 【自動】悪いことが起こることを察知/予知する、 悪い予感がする。 maratto an kor síran korka inkus utar oka ruwe ne, topattumi ek noyne iramuan ruwe ne マラット アン コㇿ シラン コㇿカ インクㇱ ウタㇻ オカ ルウェ ネ、 トパットゥミ エㇰ ノイネ イラムアン ルウェ ネ 酒宴が行われていたけれど、 予知する人たちがいて、 夜襲の群団が来るらしいとわかった。(W言い伝え) a=i=ráyke wa a=sapáha arerepasi arpa yakun, inkus=an pe ne ruwe ne na アイライケ ワ アサパハ アレレㇷ゚ アシ アㇻパ ヤクン、 インクサン ペ ネ ルウェ ネ ナ 私が殺されて私の首(=頭)がずうっと沖の方へ飛んで行ったら、 恐ろしいことの前兆ですからね。(W民話) {E: to have a premonition that something bad is going to happen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inne
- インネ 【自動】[< ir-ne 集合・である]人数が多い。 inne utar インネ ウタㇻ 大勢の人々。 inne kotan インネ コタン 人口の多い村。 hekattar inne ヘカッタㇻ インネ 子どもが多い。(S) inne wa インネ ワ 大勢で。 inne wa arki インネ ワ アㇻキ (彼らは)大勢で来た。(S) inne=as wa arki=as ruwe un インネアㇱ ワ アㇻキアㇱ ルウェ ウン 私たちは大勢で来たのですよ。(S) {E: for there to be a lot of, many people; a large number of people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inneno
- インネノ 【副】[inne-no 大勢である・(副詞形成)]大勢で。 inneno arki インネノ アㇻキ (彼らは)大勢で来た。 ☆参考 三人称で使う。 一人称では inne=as wa インネアㇱ ワ と言う。(S) {E: a large number of people.} (出典:田村、方言:沙流)
- innerupi
- インネルピ 【名】[所][inne-rup-i 大人数である・(魚の)群/(人の)列・(所属語尾)][雅]…の大勢の子孫。 etakasure/eci=sipíraspa wa/eci=ínnerupi/mosir epitta/sipiraspa nankor na エタカスレ/エチシピラㇱパ ワ/エチインネルピ/モシレピッタ/シピラㇱパ ナンコンナ [雅]それ以上にあなた方がふえてあなた方の大勢の子孫が国じゅうに広がるようになさいませ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inomi
- イノミ 【自動】[i-nomi ものを・祀る] 祭祀をする。 inomi=an siri nukar rusuypa kusu イノミアン シリ ヌカン ルスイパ クス (和人たちは)私たちが祭りをする(この場合、 菱の実まつりをする)ところを見たいから。 会話 {E: to hold, have a festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inomicup
- イノミチュㇷ゚ 【名】[i-nomi-cup ものを・祭る・月] 正月(旧暦の正月、 今の二月に当たる)。 {E: New Year.} (出典:田村、方言:沙流)
- inomito
- イノミト 【名】[i-nomi-to ものを・祭る・日] 元日。 ☆参考 inunuketo イヌヌケト とも言う。 {E: New Year's Day.} (出典:田村、方言:沙流)
- inteo
- インテオ 【自動】[inte-o 目やに・がたまる] 目やにがたまる。 sikihi inteo シキヒ インテオ 彼の目に目やにがたまっている。(W) ☆発音 通常 t は有声になり indeo インデオ のように発音される。 {E: for mucous to build up around the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- inu
- イヌ 【自動】[i-nu ものを・聞く] ①聞く。 heru inu takup ne hawe ne ヘル イヌ タクㇷ゚ ネ ハウェ ネ ただ話に聞くだけだ。(W会話) itak=an ciki pirkano é=inu katu ene an hi イタカン チキ ピㇼカノ エイヌ カトゥ エネ アニ 私がいまから話をするからよくお聞きなさい。(W民話) inu=an akusu イヌアナクス(うわさに)聞いたところでは。(W民話) ②[補助動詞]…wa inu …ワ イヌ …してみる。 e wa inu エ ワ イヌ 食べてみなさい。 kopisi wa inu コピシ ワ イヌ 彼にきいて(たずねて)みなさい。 ☆発音 kú=inu クイヌ、 é=inu エイヌ は、 ku= ク と i イ、 e= エ と i イ が kuy クイ、 ey エイ という一音節の二重母音に発音する。 ☆参考 視覚は含まず、 聴覚、 触覚、 味覚、 嗅覚によること、 また心の中の考えや思い、 感じなどについて言う。 視覚に関することについては、 inu イヌ ではなく inkar インカㇻ を使う。 ☆参考 他動詞は nu ヌ …を聞く、 …が聞こえる。 {E: ①to hear; listen. ②to try (to)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inukuri
- イヌクリ 【自動】[単](複は inukurpa イヌクㇽパ)[i-nukuri ものごと・をするのがおっくうで/体がきかなくてよくできない]体が自由に動かなくて/たいぎで/おっくうでものごとができない(疲れきって、 年とって)。 ☞nukuri ヌクリ {E: for the body not to move freely (due to tiredness, age.} (出典:田村、方言:沙流)
- inumecir
- イヌメチㇼ 【名】[i-num-e-cir ものの・粒/選んだもの・を食べる・鳥](?) [動物]ハヤブサ(?)(上から見ていて、 見込んだ物があったらすばやく降りてサーッと取って行くから)。(S)〔知分類 p.201 ハヤブサ〕 {E: a peregrine falcon.} (出典:田村、方言:沙流)
- inumpe
- イヌンペ 【名】炉ぶちの板(=inunpe イヌンペ)。 {E: the wooden boards around a fireplace.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inumpeipe
- イヌンペイペ 【名】[inunpe-ipe 炉ぶちの板・魚][動物](魚の名)沖の、 ウナギのように長い、 四角いようなへんな形の魚。(S)〔知分類 動物 p.65 タチウオ〕 {E: a scabbard fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- inun
- イヌン 【自動】[i-nun ものを・吸いとる] 魚とりをする(槍で突くのも釣り針でひっかけるのも、 自分のほうへ吸い取るように引っぱるから)。(S) Cirpet sekor a=ye pet…eun inun kusu arpa チㇼペッ セコライェ ペッ…エウン イヌン クス アㇻパ チリペッという川(中略)彼はそこへ魚とりに行った。(HK民話) inun kus paye イヌン クㇱ パイェ [隠]彼らは支笏湖へ魚とりに行く(cepkoyki kus paye チェㇷ゚コイキ クㇱ パイェ と言えないとき、 わからないように言う)。(S) {E: to go fishing} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inunuketo
- イヌヌケト 【名】[i-nunuke-to 人/もの・を大切によく処遇する・日]元日。 ☆参考 inomito イノミト、 páse inunuketo パセ イヌヌケト とも言う。 ☆参考 「お金も出さず、 人へものもやらないでうちだけでやる日。 朝から掃き掃除もしない。 sine to patek ne kusu iteki kunneywano munnupa yan シネ ト パテㇰ ネ クス イテキ クンネイワノ ムンヌパ ヤン《一日だけだから朝から掃き掃除をするんでない》と言った。」 (S) ☆参考 正月二日は ihokto イホㇰト《売り買いの日》(初荷の日)。(S) {E: New Year's Day; the first day of the year.} (出典:田村、方言:沙流)
- inuye
- イヌイェ 【自動】[i-nuye もの・に彫刻をする] 彫刻をする。 {E: to carve.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipe 1
- イペ 【自動】ものを食べる、 食事する、 食べて(生きて)いく、 (名詞として)食べること、 食事。 hokure ipe ipe! iku iku! ホクレ イペ イペ! イク イク! さあどんどん食べなさい、 どんどん飲みなさい。(S民話) ipe ka a=etóranne イペ カ アエトランネ 私はものを食べるのもいやだ。(S民話) (NK民話) ipe=an kor pisno イペアン コㇿ ピㇱノ 私たちが食事をするときいつも。(S会話) é=ipe easkay kuni a=ki kusu ne na エイペ エアㇱカイ クニ アキ クス ネ ナ あなたが食べていけるようにしてあげるから。(HC民話) kunneywa ipe クンネイワ イペ 朝食を食べる、 朝食。 tókap ipe トカㇷ゚ イペ 昼食を食べる、 昼食。 onuman ipe オヌマン イペ/オヌマニペ 夕食を食べる、 夕食。 ipe rápok ta イペ ラポㇰ タ 食事中に。 ipe oka ta イペ オカ タ 食事の後に。 ipe etok ta イペ エトㇰ タ 食事の前に。 {E: to eat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipe 2
- イペ 【名】[概/所] 食べ物、 魚、 実り、 実、 食べるところ(イモやウバユリなど根を食べるものの根、 栗、 クルミ等のいがや殻を割った中の食べるところ等)、 中味。 ipe o イペ オ 実がなる。 nonno o hike nonno o ipe o hike ipe o ノンノ オ ヒケ ノンノ オ イペ オ ヒケ イペ オ 花がつく(咲く)ものは花がつき、 実がなるものは実がなる。(S言い伝え) {E: a meal; food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipehe
- イペヘ 【名】[所](概は ipe イペ)…の実。 itak ipehe イタㇰ イペヘ/イタキペヘ 言葉の中味、 意味内容。 poronno ku=toyta a korka ipehe ka isam ポロンノ クトイタ ア コㇿカ イペヘ カ イサㇺ たくさんつくったけれどみのりがなかった。(S) {E: the truth, substance (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipeoko
- イペオコ 【副】[ipeo-ko 実が入っている・(反意の副詞をつくる接尾辞)] こんなわずか。 ipeoko patek en=kore イペオコ パテㇰ エンコレ こんなわずかしかくれない(食べ物でも布でも)。(S) ipeoko an pon kapoca mak ku=suwe wa k=e ruwe an pe an? イペオコ アン ポン カポチャ マㇰ クスウェ ワ ケ ルウェ アン ペ アン? これっぽっちのカボチャどうやって料理して食べるんだ。(S) {E: very little; a small amount of; Just this!} (出典:田村、方言:沙流)
- ipeono
- イペオノ 【自動】[ipeo-no 実が入る・よく] よく実る、 充分に実が入る。 amam ka ipeono, mame ka ipeo oasi noyne síran アマㇺ カ イペオノ、 マメ カ イペオ オアシ ノイネ シラン 米もよく稔り、 豆ももうすぐ実が入りそうになっている。(S会話) ☞ipeo イペオ {E: to bear well; bear a lot of (fruit.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipepise
- イペピセ 【名】[概/所][ipe-pise 食べる・袋] (人間の)胃袋。 ipepise siseku ayne racitke イペピセ シセク アイネ ラチッケ 胃袋がふくれてふくれて下がる。(S) ☆参考 胃が痛いことを言うにはこの語を使わず sanpe サンペ を使う。 ku=sanpe arka クサンペ アㇻカ 私は胃が痛い。(W) {E: the (human) stomach.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipepisehe
- イペピセヘ 【名】[所](概は ipepise イペピセ) …の胃袋。 {E: stomach of…} (出典:田村、方言:沙流)
- iperuy
- イペルイ 【自動】[ipe-ruy ものを食べる・激しい] 大食である。 {E: to eat a lot; eat ravenously.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipisisip
- イピシシㇷ゚ 【名】[植物] イラクサの痛くないほうのもの(それを乾かしてむくと麻みたいで黒い)。 ipisisip hay イピシシㇷ゚ ハイ イピシシプ(痛くないイラクサ)の皮(=kunne hay クンネ ハイ)。 〔知分類 p.162 ipisisip オオバイラクサ、 エゾイラクサの青い茎葉((幌別))((A有珠))〕 {E: a non-stinging nettle (urtica takedana ohwi (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- ipisisip
- イピシシㇷ゚ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (1) ipisisip (i-pí-si-sip)「イぴシシㇷ゚」[i(我々を)pisisi(痛がゆくする)p(もの)] 青い茎葉 ⦅幌別⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipiski
- イピㇱキ 【自動】[i-piski もの・を数える] 数を数える。 {E: to teach.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipoptep
- イポㇷ゚テㇷ゚ 【名】[i-popte-p もの・を煮立たせる・もの][動物]コオロギ。 〔知分類になし〕 {E: a cricket.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipor
- イポㇿ 【名】[概](所は iporo(ho) イポロ(ホ)) 顔色、 顔つき。 ☆参考 cepipor oma チェピポㇿ オマ (直訳すると)魚の顔色がついている=真っ青な顔をしている。 {E: facial complexion; looks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iporo(ho)
- イポロ(ホ) 【名】[所](概は ipor イポㇿ)…の顔色、 …の顔つき。 iporo anu イポロ アヌ[顔つき・を置く] 隠す(言うのが気の毒だから見て見ないふりをする)。 m iporo kurkus イポロ クㇽクㇱ (怒って)しぶい顔をしている。 iporo rirot イポロ リロッ 心の中のことが顔色に出る。 iporo siw イポロ シウ 苦い顔をしている、 いつも笑わない。 hńta e=ruska wa é=iporo siw ruwe ene an hi an? フンタ エルㇱカ ワ エイポロ シウ ルウェ エネ アニ アン? 何を怒ってそんなに苦い顔をしているの? (S) iporo tuyreko an イポロ トゥイレコ アン ムスッと(=ブスッと)している。(S) iporo uuk イポロ ウウㇰ (怒って)顔色を変える。 iporo wen イポロ ウェン 憤慨の色を表す。 mosma mosma ku=hawean akus ora iporo wen kusu an wa soyne モㇱマ モㇱマ クハウェアン アクㇱ オラ イポロ ウェン クス アン マ ソイネ 私が関係のないほかのことばかり言ったら彼はひどく憤慨した顔をして外へ出て行った。(S) ratcako iporo ラッチャコ イポロ ランプの燃えかた、 燈火の様子。 {E: the facial complexion, looks of…} (出典:田村、方言:沙流)
- iporose
- イポロセ 【自動/名】[i-porose もの・を言い表す] ①[自動]ものごとを(…という言葉で)言い表す、 ものごとに(…という)名前をつける。 ②[名](その土地での)ものごとの言い表し方、 言葉での表現(その土地ではあることがらをどういう言葉で言い表すかということ)。 ☆参考 通常、 名詞として使われる。 {E: a way of speaking; an expression (出典:田村、方言:沙流)
- ipoye
-
イポイェ
§296 くじら(クジラ (15) ipoye (i-pó-ye)「イぽイェ」[
apoye-humpe]⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:) - Iput
- イプッ 【名】[地名] 勇払(ゆうふつ)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- irektechiri
-
イレㇰテチリ
§342 シベリアハヤブサ 他(3) irekte-chiri (i-rek-te-ci-ri)「イレㇰテチリ」[
alcon. Falco peregrinus.「イレツテツリ」⦅阿寒伝説⦆たか。[i-rekte-cir(物を・鳴らす・鳥)] (出典:知里動物編、方言:) - iresu
- イレス 【自動】[i-resu もの/人・を育てる]子どもを育てる、 子育てする。 tópehe wen wa iresu eaykap トペヘ ウェン マ イレス エアイカㇷ゚ 乳が悪くて子どもを育てることができない。(S) iresu-sinta イレス シンタ 子育てのシンタ=赤ん坊をねかすゆり板(揺藍)(☞sinta シンタ)。 iresu sápo イレス サポ [雅]育てのおねえさん(ユーカラの主人公の孤児の少年を育ててくれる女性はいつもこう呼ばれている)。 iresu cási イレス チャシ [雅]育ての城(同じくユーカラの主人公の少年が育った家がこう呼ばれる)。 ☆参考 i=resu イレス《(引用文中)私を育てる》と同じ発音だが、 ユーカラの中では、 「私を育てる」は複数形を使って、 i-respa イレㇱパ と言う。 {E: to raise, bring up children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iri 1
- イリ 【自動】[i-ri もの・をはぐ]動物の皮をはぐ、 皮はぎする。 ☞ri リ {E: to skin (an animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- iri 2
- イリ 【名】[概/所][< 日本語](着物の)衿(えり)。 iri etupsi イリ エトゥㇷ゚シ 衿先(衿の先端)。(W) ☆参考 えり首は oksut オㇰスッ。 {E: a collar.} (出典:田村、方言:沙流)
- irihi
- イリヒ 【名】[所](概は iri イリ)…の(衣服の)衿(えり)。 amip irihi アミㇷ゚ イリヒ 着物の衿。(W) {E: a collar of…clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iririp
- イリリㇷ゚ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (2) iririp (i-rí-rip)「イりリㇷ゚」[i(我らを)ri-ri(ちくちく切る)p(もの)] 青い茎葉 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・エトロフ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- irkur(-i)
- イㇼクㇽ §011.身内 血縁の者(10)irkur(-i)〔ír-kur いㇼクㇽ〕⦅H.⦆①兄弟姉妹⦅ホロべツ⦆。②親類⦅クッシャロ⦆。〜utar a-ne「我らは一族である⦅ユ研Ⅱ, pp.662, 665⦆。[ir(血がつながっている)+kur(人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- irmenoko
- イㇼメノコ 【名】[ir-menoko 兄弟姉妹・女] 姉妹、 従姉妹(女のいとこ)等、 女の irwak イㇼワㇰ。 írokkayo irmenoko somo a=ukóre p ne イロッカヨ イㇼメノコ ソモ アウコレㇷ゚ ネ いとこぐらいの近い関係の男女を結婚させるものではない。(S) ☆発音 イㇽメノコ。 ☞irwak イㇼワㇰ {E: sisters; female cousins.} (出典:田村、方言:沙流)
- iroho
- イロホ 【名】[所](概は iro イロ) …の色。 atuy iroho アトゥイ イロホ 海の色。 iroho pirka イロホ ピㇼカ 色がよい、 色が濃い。(W) iroho picitce イロホ ピチッチェ (着物などの)色があせた。(S) iroho eci イロホ エチ(他のものの)色がうつる。 {E: the colour of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ironne
- イロンネ 【自動】[< ir-onne ひとまとまり・大きい]厚い、 (木の葉や草などが)茂る、 深く茂っている。 ironne kanpisos イロンネ カンピソㇱ 厚い本。(W) ironne nítay イロンネ ニタイ 木がたくさん茂っている林/森。 mun ironne ムン イロンネ 草が生い茂っている。(W) niskur ironne wa sir-kunne ニㇱクㇽ イロンネ ワ シㇼクンネ 雲が厚くて暗い。(W) ☆対語 kapar カパㇻ 薄い。 ☆参考 ruwe ルウェ 太い。 {E: to be thick.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irup
- イルㇷ゚ 【名】[< i-ru-p もの(に)・とける・もの]でんぷん(澱粉)。 emo irup エモ イルㇷ゚ イモ(ジャガイモ)のでんぷん。 turep irup トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ 「ウバイロ」(ウバユリ)のでんぷん。 eskerimrim irup エㇱケリㇺリㇺ イルㇷ゚ カタクリのでんぷん。 ☆参考 〔知分類 p.198 「i(< e そこに)-ru 溶ける-p もの」〕 {E: starch.} (出典:田村、方言:沙流)
- iruwe
- イルウェ 【名】[i-ruwe もの・の通った跡[所]] 熊の足跡。 iruwe an kusu ku=nukar akusu íne urepet us pe ne aan イルウェ アン クス クヌカラクス イネ ウレペッ ウㇱ ペ ネ アアン 熊の足跡があったので見たら四本指のやつだった。 ☆参考 四本指の熊は、 たちの悪い人食い熊だと言われる。 {E: paw prints, tracks left by a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- iseciri
- ピセチリ §411 (その他の鳥名) pise-ciri (pi-sé-či-ri)「ピせチリ」 ⦅富内⦆北海道のkesorapのような伝説上の鳥。 (出典:知里動物編、方言:)
- isepo
- イセポ 【名】[< ísepo=i-se-po イー(擬声の擬音)・と言う・(指小辞)][動物] ウサギ。 {E: a rabbit; a hare.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isime
- イシメ 【自動】[i-sime ものを・染める(?)]木の皮で染物をする。 {E: to dye using the bark of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- isimne
- イシㇺネ 【自動/名】[i-sim-ne もの・の翌日・である] ①[自動]翌日である。 isimne hike イシㇺネ ヒケ その翌日。 ②[名]翌日。 isimne an イシㇺネ アン 翌日になる。 ☆参考 nisatta ニサッタ 明日。 {E: the next day.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isinere
- イシネレ 【自動】[i-si-ne-re もの・自分・なる・させる] ばける(キツネや熊などが)。 {E: to turn into, disguise oneself as a fox, bear etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- isiru
- イシル 【自動】[i-siru もの・をこする] 他の物にすれる。 {E: to rub (against).} (出典:田村、方言:沙流)
- isis
- イシㇱ 【自動】腹を立てる、 憤る。 ☆参考 iruska イルㇱカ 腹が立つ、 不機嫌になる。 {E: to get angry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isomomokore
- イソモモコレ 【自動】[i-somo-mokor-e 人を・…しない・眠る・させる] だれも眠らせない。 haː, irampotarare, an-epitta isomomokore ハー、 イランポタラレ、 アネピッタ イソモモコレ ああ、 やかましい、 夜じゅうだれも眠らせない。(S) {E: to allow no one to sleep.} (出典:田村、方言:沙流)
- ison
- イソン 【自動】[iso-n 獲物・(自動詞形成)]狩猟の獲物に恵まれる、 熊や鹿などの獲物がたくさんとれる。 ☆参考 狩猟をする人が主語。 {E: to have bountiful game in a hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iteki
- イテキ 【副】①(禁止)…するな(「するんでない」)、 …しないように(その出来事が起こらないことを話し手が希望することを表す)。 iteki cis イテキ チㇱ 泣くな(「泣くんでない」)。 iteki arpa! イテキ アㇻパ! 行くな、 行ってはだめ(「行くんでない」)。 iteki supki yak haw néno haweoka yan イテキ スㇷ゚キ ヤㇰ ハウ ネノ ハウェオカ ヤン [隠] ヨシがつぶれるように言うな(ヨシは一度踏まれてつぶれると、 もうもとどおりにふくれることができない。 そのように取り返しのつかないようなことを言うな)。(S) iteki ca hepita haw néno hawean イテキ チャ ヘピタ ハウ ネノ ハウェアン [隠]柴がはじけてのびるように言うな(細い枝の先が頭を押えられて曲がっているのを放すとパッとはじけてのびる、 そのように短気を起こすな、 すぐに怒ってはいけない)。 iteki mik kor an イテキ ミㇰ コㇿ アン[隠] ほえるな=横から口を出すな。 ②iteki…no イテキ…ノ …せずに。 iteki cis no mokor イテキ チㇱ ノ モコㇿ 泣かないで眠りなさい。 iteki…kunine イテキ…クニネ …しないように。 iteki iruska kunine pirkano tasa é=itak yak easir pirka p ne na イテキ イルㇱカ クニネ ピㇼカノ タサ エイタㇰ ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 彼が腹を立てないように、 うまく受け答えをしなくてはいけませんよ。(S民話) (S) {E: Don't} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itekki
- イテッキ 【副】(iteki イテキ の強調形)決して/絶対…するな/しないように。 tap anakne itekki a=ye p ne na タㇷ゚ アナㇰネ イテッキ アイェㇷ゚ ネ ナ これは絶対言ってはならないのだよ(「言うもんでないんだよ」)。(S) {E: so as not to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itemeni
- イテメニ 【名】[i-teme-ni ものを・両手を広げて…の長さをはかる・木]横の梁(天井の、 南北方向の梁)。 ☆参考 umanki ウマンキ と同じものか。 ☆参考 縦の(東西方向の)梁は paruspe パルㇱペ [雅]、 parpesni パㇻペㇱニ [日常語]。 {E: roof rafters, beams.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itese
- イテセ 【自動】[i-tese もの・を編む] toma トマ《敷物》を編む。 ☞tese テセ {E: to weave a rug.} (出典:田村、方言:沙流)
- iteseni
- イテセニ 【名】[itese-ni ござ編みする・木] ござ編み器。 {E: a wooden frame for weaving matting.} (出典:田村、方言:沙流)
- itosin
- イトシン 【名】[植物]「ヤチハギ」(「キセルにするにいい」、 直径1センチぐらいで中に芯が通っているのでそれを取ればキセルのラオになる、 このため kiserini キセリニ《キセルの木》の別名がある)。(S)〔知分類 itosinni p.114 ホザキシモツケ、 kiserini p.129 ノリウツギ〕 {E: name of a plant (spiroea salicifolia (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- itosinni
- イトシンニ §195 ホザキシモツケ (1) itosinni (i-tó-sin-ni)「イとシンニ」 茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ittone
- イットネ 【副】[itto-ne 一日・として] 日帰りで。 nisatta ittone Sirawoy un k=arpa wa k=ek kusu ne ニサッタ イットネ シラウォユン カㇻパ ワ ケㇰ クス ネ 明日私は日帰りで白老へ行って来る。(S) {E: a day trip; to go and return in one day.} (出典:田村、方言:沙流)
- ittotuk
- イットトゥㇰ 【自動】[itto-tuk 一日・育つ] 一日で大きくなる(「一日おがりにおがる」)。(W) ittotuk pekor イットトゥㇰ ペコㇿ まるで一日一日大きくなるみたいにどんどん。 {E: to grow in a day, daily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ituresne
- イトゥレㇱネ 【自動】[i-tures-ne 人の・妹・である] ①(兄妹の間の)妹のほうである。 ②[雅](姉妹の間でも)妹のほうである。 二風谷 (HC神謡) ☆参考 日常語では姉妹の間の妹のほうは imatakne イマタㇰネ。 {E: ①to be the younger sister (of a brother and sister). ②to be the younger sister (of two sisters).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itusne
- イトゥㇱネ 【自動】[i-tus-ne 人の・(第一の妻からみた)夫の第二の妻・である](二人の妻の間の)第二夫人のほうである。 {E: a mistress.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwor 1
- イウォㇿ 【名】尾根と尾根の間の比較的平らな部分、 山の谷間(たにあい)(熊狩りなどをする所、 狩場)、 山奥。 iwor íka イウォㇿ イカ 山(谷あい、 狩場)を越えて(行く)。 ayop tapika a=mut wa iwor or ta apkas=an アヨㇷ゚ タピカ アムッ ワ イウォロッタ アㇷ゚カㇱアン 私は矢入れ袋を肩から下げて山歩きをした(山の狩場を歩いた)。(HK民話) iramante kusu tuyma iwor or ta kucacise ku=kar wa oro ta k=an イラマンテ クス トゥイマ イウォロッタ クチャチセ クカㇻ ワ オロ タ カン 熊狩りをするために遠い山奥の狩場に狩小屋をつくってそこに暮らした。(W) hunak ta iwor or ta rik péka a=eyápkir híne フナㇰ タ イウォロッタ リㇰ ペカ アエヤㇷ゚キㇼ ヒネ どこか山奥で高い所から投げとばされて。(S民話) ☆参考 「だれそれの猟場」のように縄ばりのような概念で使われた例は出てこない。 {E: the valley between two ridges.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwor 2
- イウォㇿ 【位名】…の中(両側または周囲を仕切られた中を言うらしい)。 sem iwor セㇺ イウォㇿ(=sem onnay セㇺ オンナイ)物置の中。 {E: the hollow of…} (出典:田村、方言:沙流)
- iworke
- イウォㇿケ 【位名】…のへこんでいる中、 両側または周囲を仕切られた中。 ure-iworke tesma osma pakno urehe poro ウレイウォㇿケ テㇱマ オㇱマ パㇰノ ウレヘ ポロ 雪のへこんだ足跡の中にかんじきが入ってしまうほど足が大きい。(S) ruyka corpok ta mosiro atte wa iworke ta oka ルイカ チョㇿポㇰ タ モシロ アッテ ワ イウォㇿケ タ オカ 彼らは橋の下にむしろをかけてその中に住んでいる。(S) {E: the hollow of…; the inside of …} (出典:田村、方言:沙流)
- iworso
- イウォㇿソ 【名】[iwor-so 山(の谷あい)・平らな広がりを持つ所] 山奥の地(神々が住む所)。 kim un iworso ka wa a=matkorepa キムン イウォㇿソ カ ワ アマッコレパ 山奥の地から妻を(神から)与えられた。(S言い伝え) rep un iworso atuyso ka wa uwaste hike レプン イウォㇿソ アトゥイソ カ ワ ウワㇱテ ヒケ ずっと沖の方(海の向こう)から妻をめとって子孫がふえたものは…。(S言い伝え) {E: deep in the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iye-e-
- イイェエ 【接頭】[i-y-e-e もの・(挿入音)・(と一緒)で・で]…番目。(「二」以上の数詞と共に用いられる。) iye-einen イイェエイネン 四人目。 iye-einep ne イイェエイネㇷ゚ ネ 四番目の。 iye-einep ne ku=poho イイェエイネㇷ゚ ネ クポホ 四番目の息子。 iye-eiwan to イイェエイワン ト 六日目。(W神謡) iye-ere pa イイェエレ パ 三年目。(W民話) iye-erep イイェエレㇷ゚ 三番目。 iye-erep ne イイェエレㇷ゚ネ 三番目の。 iye-ererko イイェエレㇾコ[名][i-e-e-rerko もの・で・それで・三日] 三日目。 iye-etup イイェエトゥㇷ゚ 二番目。 a=o uske oro wa iye-erep oro ta ráp=an アオ ウㇱケ オロ ワ イイェエレㇷ゚ オロ タ ラパン 乗った所から三つ目で降りましょう。(S) ☆参考 電車に乗ってから次の次の駅で降りることを言っている。 乗った駅を一つ目として数えている。 ☆発音 二語のアクセントで発音される。 iyé-etú、 iyé-eré。 ☆参考 このように iye-e- イイェ エ を使って言う「…番目」の言い方はサダモさんのみから聞いた。 ワテケさんによれば「…番目」という言い方はなく、 hoski a=ye p, iyos a=ye p, na iyos a=ye p ホㇱキ アイェㇷ゚、 イヨㇱ アイェㇷ゚、 ナ イヨㇱ アイェㇷ゚《最初に言ったこと、 その後に言ったこと、 さらに後に言ったこと》のように言う。 しかしワテケさんも、 神謡の中では iye-eiwan to イイェエイワン ト《六日目の日》のようにこの形を使って歌っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- iyeeturen
- イイェエトゥレン 【他動】[i-y-e-e-turen 人・(挿入音)・に・(そのこと)で・一緒にいて助ける] …のことで協力する。 {E: to help, cooperate with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyekenkenu
- イイェケンケヌ 【自動】覚悟する。 tasaaspe e=eramu-mukkosanpa kusu ne na, iyekenkenu kor an タサアㇱペ エエラムムッコサンパ クス ネ ナ、 イイェケンケヌ コㇿ アン 仕返しに気が遠くなるほどやっつけてやるからな、 覚悟していろ。(S) {E: to be ready; prepared.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyemetu
- イイェメトゥ 【自動】[i-y-e-metu 人に・(挿入音)・…のことで(?)・(?)]酒を飲み残して持って行って/持って来てあげる。 ☆参考 接頭辞 ko- コ がつくときは koyemetu コイェメトゥ、 また人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときも ku=yemetu クイェメトゥ、 e=yemetu エイェメトゥ となることがある。 {E: to take home left over alcohol.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyenucupki-ciwre
- イイェヌチュㇷ゚キチウレ 【自動】[i-y-e-nu-cup-ki-ciwre 人・(挿入音)・そこに・顔・日/月・(する)・さす][雅]そこに日の光がさす。 nan nipeki/hetuku cup ne/iyenucupki/ciwre kotom/pirka ruwe ナン ニペキ/ヘトゥク チュㇷ゚ ネ/イイェヌチュㇷ゚キ/チウレ コトㇺ/ピㇼカ ルウェ [雅]顔の輝きがさしのぼる朝日のように日の光がさすのにも似てまぶしいほど美しい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyetok
- イイェトㇰ 【位名】①[etok エトㇰ の不定人称形] ②[i-y-etok もの・(挿入音)・の先] ものの先、 以前。 iyetok wano イイェトㇰ ワノ ずっと前から。 {E: ①… ②in front of; once before; before.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyetupeknu
- イイェトゥペㇰヌ 【自動】悔やみを言う。 somo e=yetupeknu kusu e=arpa? ソモ エイェトゥペㇰヌ クス エアㇻパ? (あなた)お悔やみにいかないの? (S) ☆参考 人称接辞 ku= ク、 e= エ のように、 アクセント核(声の高さの上がる所)を前の音節へ動かす接頭辞がつくときは ku=yetupeknu クイェトゥペㇰヌ、 e=yetupeknu エイェトゥペㇰヌ となる。 {E: to speak out one's frustrations.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyo 1
- イヨ 【他動】[i-y-o もの・(挿入音)・…に…を入れる]…にものを入れる。(名詞として使われて)入れること。 …or iyo オㇿ イヨ…へ物を入れる。 pon pukuru or iyo wa upsor omare ポン プクル オㇿ イヨ ワ ウㇷ゚ソㇿ オマレ 小さい袋にものを入れて懐に入れなさい。(W) itanki or iyo イタンキ オㇿ イヨ おわん/茶碗に食べ物をよそう。(W) {E: to put something in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyo 2
- イヨ 【間投】ほう(あきれた)。 ☆参考 iyohay イヨハイ の頭の部分であろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyokpe
- イヨㇰペ 【名】[i-y-ok-pe もの・(挿入音)・をひっかける・もの] 鎌(かま)。 {E: a sickle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyokte
- イヨㇰテ 【他動】[i-y-ok-te ものに・(挿入音)・…をひっかける・させる] …をかぎ状のものでひっかける。 iyokte wa uk イヨㇰテ ワ ウㇰ かぎでひっかけて取りなさい。(S) ku=yokte híne k=uk クヨㇰテ ヒネ クㇰ 私はかぎでひっかけて取った。(S) ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yokte クヨㇰテ、 e=yokte エヨㇰテ となる。 {E: to hang (up)…on a hook.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyokunure
- イヨクヌレ 【自動】[i-y-okunure ものごと・(挿入音)・にあきれる] あきれる、 びっくりする(「たまげる」)。 mak un=okake ta iyokunure hi an マㇰ ウノカケ タ イヨクヌレ ヒ アン 私たちが出たあとにどんなにかびっくりしているだろうなあ。(S) ☞okunure オクヌレ {E: to be surprised; amazed.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyokuruste
- イヨクルㇱテ 【自動】[i-y-o-kur-us-te 人・(挿入音)・その尻・影/姿・(そこ)につく・させる]「まてえな」(ていねいな)言葉を使う。 iyokuruste wa ye yan イヨクルㇱテ ワ イェ ヤン 「まてえな」言葉で言いなさい。(W) iyokuruste itak イヨクルㇱテ イタㇰ 「まてえな」(ていねいな)言葉。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- iyomommomo
- イヨモンモモ 【自動】[i-y-omommomo ものごと(を)・(挿入音)・こまごま言う] ものごとをこまごま言う、 くわしく/事こまかに述べる。 iyomommomo wa ye イヨモンモモ ワ イェ 「まてえに言いなさい」=くわしく言いなさい。(W) somo iyomommomo no ka ahunke ソモ イヨモㇺモモ ノ カ アフンケ こまごまと言わなくてもいいから家へお通ししなさい。(W民話)(取り次ぎに出た人が中にもどって、 外にどのような人が来ているかを述べると、 家の主人、 つまり夫とか父とかが、 だれであっても中に入りたくて来ているのだから中へ通しなさいと言うときにこのように言う。 民話によく出てくる常套句。) {E: to explain in detail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyono
- イヨノ 【自動】[iyo-no 実がなる・充分に] 実がたくさんなっている。 iyono ruwe! イヨノ ルウェ! 実がたくさんなっているねえ! (S) {E: to bear plentifully.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyorot
- イヨロッ 【自動】[i-y-or-ot 人・(挿入音)・のところ・にいる] 仲間入りする、 集団の中の一員である/になる。 iyorot a? イヨロッ ア? 彼も入っていたのか。(S) horippa or ta iyorot ホリッパ オッタ イヨロッ (彼は)踊りの輪に加わった。(W言い伝え) kamuy or ta ikoytupa kor iyorot kor an カムイ オッタ イコイトゥパ コㇿ イヨロッ コラン 神の国で不自由しながら神々の中で暮らしている。(W民話) ☆参考 接頭辞 e- エ がつくときは eyorot エヨロッ となる。 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときも ku=yorot クヨロッ、 e=yorot エヨロッ という形をとることがある。 {E: to join, to associate with } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyorotte
- イヨロッテ 【他動】[iyorot-te 仲間入りする・させる] (人)を仲間入りさせる。 ☆参考 接頭辞 e- エ がつくときは eyorotte エヨロッテ、 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yorotte クヨロッテ、 e=yorotte エヨロッテ という形をとることがある。 {E: to make, let join, associate with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyorunkur
- イヨルンクㇽ 【名】[i-y-or-un-kur 人・(挿入音)・の所・にいる人] 住み込んでこまごました仕事を手伝う人。 aynu okkaypo/iyorunkur ne/ek nankor アイヌ オッカイポ/イヨルンクン ネ/エㇰ ナンコㇿ 人間の男が住み込みの手伝い人のようになってやって来るだろう。(W神謡) ☆参考 人間の姿になって人間の女と夫婦になって暮らしていた神が天に帰って行ったあとに、 このような男が現れて、 二人の間に子どもができた後、 女は天に上げられて神である夫と本当の結婚をして幸せに暮らすことになる。 神謡や民話のよくあるテーマの一つ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyos
- イヨㇱ 【副】[i-y-os 人・(挿入音)・のあとから] あとから、 あとで。 iyos ek ora hoski arpa wa isam イヨㇱ エㇰ オラ ホㇱキ アㇻパ ワ イサㇺ 彼はあとから来て先に行ってしまった。(S) iyos an イヨㇱ アン あと(後)からの。 iyos an kor hápo イヨㇱ アン コㇿ ハポ (彼)のあとの母、 (彼)の継母。 iyos an ku=kor hápo イヨㇱ アン クコㇿ ハポ 私の後の母=私の継母。 iyos an kor iyapo イヨㇱ アン コㇿ イヤポ (彼)のあとの父、 (彼)の継父。 iyos an ku=kor iyapo イヨㇱ アン クコㇿ イヤポ 後の 私の父=私の継父。(S) {E: after.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyosikkote
- イヨシッコテ 【自動】[i-y-osikkote 人・(挿入音)・に恋をする] 恋をする。 ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yosikkote クヨシッコテ、 e=yosikkote エヨシッコテ という形になることがある。 {E: to fall in love.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyoske
- イヨㇱケ 【自動】[i-y-oske もの・(挿入音)・を編む] 網を編む、 荷縄を編む。 ☆参考 ござを編むことは itese イテセ と言い、 iyoske イヨㇱケ とは言わない。 ☞oske オㇱケ {E: to weave a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyoski
- イヨㇱキ 【自動】[i-y-oski (< i-hoski) もの・(挿入音)・に酔う] 酔う、 酔っぱらう(=ihoski イホㇱキ)。 iku wa iyoski イク ワ イヨㇱキ 酒を飲んで酔う。(W) a=ikúre a a=ikúre a akus ora earkinne iyoski, híne iyoski wa an rápokke ta アイクレ ア アイクレ ア アクㇱ オラ エアㇻキンネ イヨㇱキ、 ヒネ イヨㇱキ ワ アン ラポッケ タ 彼にどんどん飲ませたところひどく酔っぱらった。 そして酔っぱらっている間に…。(W言い伝え) {E: to be, get drunk.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyosno
- イヨㇱノ 【副】[i-y-os-no 人・(挿入音)・のあとから・(副詞語尾)] そのあとから/あとで、 その次に、 それに続いて。 hoskino…, oro wa nítay suptom uhuy wa paye, iyosno toytoy uhuy wa arpa ホㇱキノ…、 オロ ワ ニタイ スㇷ゚トㇺ ウフイ ワ パイェ、 イヨㇱノ トイトイ ウフイ ワ アㇻパ 最初に(中略)、 それから林の中ほどが燃えていく、 あとから土が燃えていく。(S) iyotta iyosno ku=ye a itak イヨッタ イヨㇱノ クイェ ア イタㇰ 私がいちばんあとで言った言葉。(S) ☆参考 iyos イヨㇱ だけでも言うが、 iyos イヨㇱ をさらに念を入れて言う言い方。 {E: after.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyoterkere
- イヨテㇾケレ 【他動】[i-y-oterke-re 人・(挿入音)・を踏む・させる](?) (次の表現で)…に/で理屈を言って抗議する。 paraparak tuyka/a=iyóterkere パラパラㇰ トゥイカ/アイヨテㇾケレ 私はワアワア泣き叫びながら理屈を言って抗議した。(W神謡語り) {E: to protest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyoykir
- イヨイキㇼ 【名】[i-y-o-ikir もの・(挿入音)・を入れる・ひとまとまり] 宝壇(家の中の北側の壁の前の東寄りの部分に sintoko シントコ《行器(ほかい)、 大きい入れ物》、 patci パッチ《鉢》、 刀剣などの宝物が積まれ並べられている。 その宝物の一まとまりを言う。) irayapka iyoykir pirka ruwe! イラヤㇷ゚カ イヨイキㇼ ピㇼカ ルウェ! まあいいこと宝物きれいだねえ! (出典:田村、方言:沙流)
- iyoype
- イヨイペ 【名】[i-y-o-ipe ものを・(挿入音)・入れる・もの]patci パッチ《鉢》や sintoko シントコ《行器(ほかい)、 大きい入れ物》など、 器(入れ物)関係の宝物。 iyoype otta ikor otta イヨイペ オッタ イコロッタ 宝器だの宝刀だの…。 ☞ikor イコㇿ {E: a pot; a container; a vessel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyukoykire
- イユコイキレ 【自動】[i-y-ukoyki-re 人を・(挿入音)・けんかする・させる](告げ口をしたり意地の悪いうわさ話をしたりして)人をけんかさせる。 ☞ukoyki ウコイキ {E: to cause, make people fight, quarrel.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyunin
- イユニン 【自動】[i-y-unin もの・(挿入音)・が痛い](打って、 ぶつけて)痛い、 痛くなる、 うずく、 ひどく痛む。 ☆参考 arka アㇻカ は一般に《痛い》、 また体のどこかが病んでいることも言う。 iyunin イユニン は疼痛、 激痛など、 ひどく痛むこと。 ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yunin クユニン、 e=yunin エユニン という形をとる。 ☞unin ウニン {E: to be painful, ache; become painful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyunune
- イユヌネ 【自動】[i-y-unu-ne 人の・(挿入音)・母親・である](親子のうちの)母親のほうである。 iyunune kamuy menoko イユヌネ カムイ メノコ 母親のほうの神のような立派な女性(立派な女性が二人いたうちの母親のほう)。(S) {E: to be the mother (in contrast to the father and children).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyupne
- イユㇷ゚ネ 【自動】[i-yup-ne もの・兄・だ](その人の)兄である、 (兄と弟または兄と妹のうちの)兄のほうである。 {E: to be the older brother (of two brothers or a sister and a brother).} (出典:田村、方言:沙流)
- k=
- ㇰ 【人接】[一人称単数主格](自動詞・他動詞・コピュラ・普通名詞・一部の副詞に接頭する。 北海道南部の日高西部から胆振東部にかけての方言の日常会話で、 ku= ク が母音 a, e, o, u ア、 エ、 オ、 ウ に始まる語幹に接頭するときに u ウ が落ちた形。 その場合、 この k ㇰ と語幹の第一音節の母音(+子音)と共に一つの音節をつくる。 アクセント核はこの第一音節に置かれる。) k=an カン 私はいる。 k=ek ケㇰ 私は来る。 k=ókere コケレ 私は(それを)終わる。 k=útari(hi) クタリ(ヒ) 私の同族の人々。 ☆参考 歌うときには通常 u ウ が落ちず、 ku= ク の形が使われる。 ku=an クアン 私はいる、 ku=ek クエㇰ 私は来る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ke 1
- ケ 【他動】(ものの表面)をか(掻)く(こすって削る)。 イナウ(木の御幣)をか(掻)く(木の表面を削って御幣をつくる)。 canan inawpo/[u]ke ruwe ne チャナン イナウポ/[ウ]ケ ルウェ ネ 「サーッとした」(=あまり立派でない)イナウ(木幣)をつくった。(W神謡K) inawke イナウケ イナウ(木幣)をつくる。 wakkakep ワッカケㇷ゚ 舟の中の水をかき出す道具(「あかとり」)。 ke ケ 2【間投】(意外なことを知って驚いた気持ちの軽い表現。)えっ、 あれっ。 ke, sanpehe sak no ek hawe ne yakun mak ne hawe? ケ、 サンペヘ サㇰ ノ エㇰ ハウェ ネ ヤクン マㇰ ネ ハウェ? (自分の心臓を木の上に干したまま忘れて来たとサルが言うのを聞いてクラゲが)えっ、 心臓を持たずに来たのではしょうがないじゃないか。(S民話) ke ke ke ke iyohay! ケ ケ ケ ケ イヨーハイ! あらあらあらあらまあ大変だ(ちらかっている所へ突然お客が来てびっくりしてあわてて)。(S) ☆参考 iyohay sitomare イヨハイ シトマレ は、 本当にあきれた/びっくりしたことの表現。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ke 3
- ケ 【間投】(ものを渡すとき)そら。 ☆参考 o オ (一人に)/o yan オ ヤン (二人以上に)は、 ていねいな言い方。 (出典:田村、方言:沙流)
- kekke 1
- ケッケ 【自動】(波や細い木などが、 たくさんそろってパチパチと)折れる。 rir kekke リㇼ ケッケ 波が折れる=(岸辺で)波が返る。(S) kekke níuype ケッケ ニウイペ 折れて散らばっている木切れ。(S) ☆参考 一本の棒などが折れることは kay カイ、 折れ目のところで切れず折れ曲がるだけなら komke コㇺケ と言う。 {E: to break; be broken.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kekke 2
- ケッケ 【他動】(細いたきぎなどを何本も一緒に)折る。 kaykuma kekke kor an カイクマ ケッケ コラン 柴木をポキポキ折っている。(S) ☆参考 箸や木の枝を一本折るなどは kaye カイェ。 kekke ケッケ ではない。(S) {E: to break (firewood etc. ).} (出典:田村、方言:沙流)
- kem 1
- ケㇺ 【他動】…をなめる。 ☆参考 itankikem askepet イタンキケㇺ アㇱケペッ[おわんをなめる・指] 人差指。 {E: to lick…} (出典:田村、方言:沙流)
- kem 3
- ケㇺ 【名】[概](所は kemi(hi) ケミ(ヒ)) 食糧不足、 食糧がない状態、 飢餓、 飢饉。 kem an ケㇺ アン 飢饉である/になる。 ☆参考 kéman ケマン 飢饉になる。 kémus ケムㇱ (村など)が飢饉になる。 kemnoye ケㇺノイェ 飢え死にする。 その他 ☞kem… ケㇺ… {E: starvation; a famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kem 4
- ケㇺ 【名】針。 ☆参考 kemeyki ケメイキ 針仕事する、 horkakemasi ホㇿカケマシ 返し針する。 ☆参考 針のめど(孔)は ooho オオホ、 糸は nuyto ヌイト。 {E: a needle.}m (出典:田村、方言:沙流)
- kemekot
- ケメコッ 【自動】[kem-ekot 飢餓・で死ぬ] 餓死する。 {E: to die from famine; starve to death.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemewen
- ケメウェン 【自動】[kem-e-wen 飢餓・で・悪くなる] 飢えきってしまう。 {E: to starve.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemi 1
- ケミ 【名】[所](概は kem ケㇺ)…の不足。 ☆参考 単独では未出。 合成語の中で kemi ケミ の形で出てきた。 語末に hi ヒ のついた形、 つまり kemihi ケミヒ は未出。 ☞kem ケㇺ 3、 kemian ケミアン {E: the lack, shortage of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kemkus
- ケㇺクㇱ 【自動】[kem-kus 血・(そこを)通る] 血が出る(鼻血や喀血のとき)。 ☆参考 kemnu ケㇺヌ は一般に血が出ること、 出血することを言う。 {E: to bleed (as from the nose or to spit blood).} (出典:田村、方言:沙流)
- kemnoye
- ケㇺノイェ 【自動】[kem-noye 飢餓・…をひねる] 飢え死にする。 {E: to die of famine; starve to death.} (出典:田村、方言:沙流)
- kemorici(hi)
- ケモリチ(ヒ) 【名】[所](概は kemorit ケモリッ) …の血管。 {E: a blood vessel of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kemorit
- ケモリッ 【名】[概](所は kemorici(hi) ケモリチ(ヒ))[kem-o-rit 血・入っている・筋(すじ)] 血管。 {E: a blood vessel.} (出典:田村、方言:沙流)
- kempoppise
- ケンポッピセ 【名】[kem-pop-pise 血・水ぶくれ・風船状の袋] 「血ぶくれ」(血が外に出ないで皮膚の中にたまって水ぶくれのようになっているもの)。(S) Samayunkur tusunapanu/tektuypoki tusunapanu/tu kempoppise/re kempoppise/eeracitke サマユンクㇽ トゥスナパヌ/テㇰトゥイポキ トゥスナパヌ/トゥ ケンポッピセ/レ ケンポッピセ/エエラチッケ サマユンクルの手の下側にいくつもいくつもの血の袋が下がっている。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- kémus
- ケムㇱ 【他動】[kem-us 飢饉が・つく] …が飢饉になる。 a=kotánu kémus アコタヌ ケムㇱ 私の村が飢饉になった。(NK民話) {E: for…to be in famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kene
- ケネ 【名】[植物]ハンノキ。 〔知分類 p.1〕 {E: an alder tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- keni
- ケニ 【名】(木や草の地面から出てくる)芽。 tanepo keni tuk タネポ ケニ トゥㇰ 今やっと芽が出ている。 ☆参考 〔知分類〕によれば ken [概]/keni [所]だが、 ken は未出。 ☆参考 níkom ニコㇺ は木の枝から出てくる芽。 {E: a bud; a sprout.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kep
- ケㇷ゚ 【他動】①(シナの木などの樹皮)をはぐ。 nipes kep ニペㇱ ケㇷ゚ シナの木の皮をはぐ。(=nipeskep ニペㇱケㇷ゚) ②(語構成要素として)(毛皮)の毛をぬく。 {E: ①to tear, strip off the bark off a tree. ②pull out a hair, unhair} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kepero
- ケペロ §353 ユキザサ (3) kepero (ke-pé-ro)「ケぺロ」 根茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kepkepi
- ケㇷ゚ケピ 【他動】[kep-kep-i (擬音の語根)・(重複)・(他動詞形成)] …をかじる(ガリガリと)。 ku=kepkepi kusu ne wa クケㇷ゚ケピ クス ネ ワ 私は(これを)かじるよ。(S) {E: to gnaw…} (出典:田村、方言:沙流)
- keptontone
- ケㇷ゚トントネ 【自動】[kep-tonto-ne 毛をぬいた・毛のないなめし皮・である](獣の)体に毛がない。 「獣のこと。 人のことではない。」 (S) netopake epitta keptotone ネトパケ エピッタ ケㇷ゚トントネ (あの動物は)体中の毛がない。(S) {E: to be hairless, furless (referring to animals).} (出典:田村、方言:沙流)
- kepur
- ケプㇽ 【名】[kep-ur 毛をぬいた・毛皮] 毛皮の毛を抜いたもの。 yuk kepur ユㇰ ケプㇽ 鹿の毛皮の毛を抜いたもの。 {E: an animal unhaired for} (出典:田村、方言:沙流)
- kepusni
- ケプㇱニ §156 マユミ エゾマユミ (3) kepus-ni (ke-pús-ni)「ケぷㇱニ」[上記の語におけるsとpとのmetathesis] 茎 ⦅幌別、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ker
- ケㇾ 【名】[概](所は keri(hi) ケリ(ヒ)) 靴(鮭の皮か鹿の皮でつくったもの、 冬用)。 ker us ケㇾ ウㇱ 靴をはく。 ker úse anu ケㇾ ウセ アヌ 靴をぬぐ。 cep ker チェㇷ゚ ケㇾ 鮭の皮製の靴(足首のところでしばる、 柔らかい、 靴下ははかない)。 yuk ker ユㇰ ケㇾ 鹿の皮製の靴。 sutuker ストゥケㇾ ブドウヅルの皮を編んでつくった靴(夏用)。 {E: shoes; footwear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kerepnoye
- ケレㇷ゚ノイェ §249 トリカブト (9) kerepnoye (ke-rép-no-ye)「ケれㇷ゚ノイェ」[kere(触れる)-p(者)-noye(ねじる、からむ)、“触れた者にからんで身動きできなくする”] 根 ⦅A空知⦆⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kerepturse
- ケレㇷ゚トゥㇽセ §249 トリカブト (10) kerepturse (ke-rép-tur-se)「ケれㇷ゚トゥㇽセ」[kere(触れる)-p(者)-turse(倒れる)] 根 ⦅A空知⦆⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- keri
- ケリ §554.にく(肉)(26)乾魚から keri〔ké-ri けリ〕(沓)を作るために皮を取った後の肉 sirari-mim(-i)〔si-rá-ri-mim シらリミㇺ〕[sirari(かす、粕)+mim(魚肉)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- keri(hi)
- ケリヒ 【名】[所](概は ker ケㇾ) …の靴。 {E: the shoes, footwear of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kerkeri
- ケㇾケリ 【他動】…を軽くこすって削る、 …をひっかく、 …を掃きさらう。 aoypep a=konere p an ciki ani kerkeri wa anu アオイペㇷ゚ アコネレㇷ゚ アン チキ アニ ケㇾケリ ワ アヌ 茶碗のかけらがあったらそれで削っておきなさい。 sir-kerkeri シㇼケㇾケリ (訪問者が来訪を家の中の人に知らせるために)戸口の外の壁のカヤか何かをゴソゴソとひっかいて音を立てる。(S) {E: to scrap, wipe…lightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kerumun
-
ケルムン
§391 ヤマアワ (2) kerumun (ke-rú-mun)「ケるムン」[
- kes 1
- ケㇱ 【位名】①…の下手(しもて)の端、 西端、 末端、 終わり。 maciya kes wano an cise マチヤ ケㇱ ワノ アン チセ 町の西の端にある家。(S) so kes ta ソ ケㇱ タ 下座の方に。(S) tane nepki kes ta easir ek kor an タネ ネㇷ゚キ ケㇱ タ エアシㇼ エㇰ コㇿ アン もう仕事の終わるころにやっと来ている。(S) ☆対語 pa パ。 ② ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ {E: ①the lower edge, side of…; the western side; the end. ②to run after, chase…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kes(-e-i)
- ケㇱ §016.子孫(21)kes(-e;-i)〔kéš けㇱ〕⦅H. S.⦆子孫;後裔。Naytom nispa kesehe「ナイトムの酋長の子孫」⦅あいぬ物語, p.3⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kes- 2
- ケㇱ 【接頭】[連体的接頭辞] (日、 夜、 月、 年などを表す名詞に接頭して)毎…。 kesto ケㇱト 毎年。 kespa ケㇱパ 毎年。 {E: each, every…} (出典:田村、方言:沙流)
- kese(he)
- ケセ(ヘ) 【位名】[所](概は kes ケㇱ)…の/その下手(しもて)の端/末端。 m to kesehe ト ケセヘ 沼の下(しも)の端(出口の方)。(S) (注 [対]to pakehe ト パケヘ)kese(he) kor ケセ(ヘ) コㇿ …のあとをつぐ。 nispa kesehe ku=kor ニㇱパ ケセヘ クコㇿ 私は長者のあとをつぐ。(S) {E: the lower edge, side, end of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keseke
- ケセケ 【名】[所](概が用いられるかどうか不明)[kes-e-ke…の末端・(所属語尾)・…のところ] ①最後のところ/時。 ②(飲食物)の残り物。 aep keseke mus kotoyse a na iteki e アエㇷ゚ ケセケ ムㇱ コトイセ ア ナ イテキ エ 食べ物の残りにハエがたかったから食べるんでない(=食べてはいけない)。(S) wakka keseke sések wakka hunna ku hawe? ワッカ ケセケ セセㇰ ワッカ フンナ ク ハウェ? 水の飲み残しのなまぬるい水なんかだれが飲むものか。(反語) (S) {E: ①the last place, time. ②leftover food or drink.} (出典:田村、方言:沙流)
- keseke
- ケセケ §016.子孫(22)keseke〔ke-sé-ke ケせケ〕⦅カラフト⦆後裔。Naytom nispa 〜 ta tani an aynu neampe Naytoo nax ay-ye re koro 「ナイトム村の酋長の後裔で今いる人は内藤という名を持っている」⦅あいぬ物語, p.3⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kesokeso
- ケソケソ 【自動】模様(まだら)がついている(一色であるべきトマトやカボチャに)。 munin rusuy kus nanuhu kesokeso ムニン ルスイ クㇱ ナヌフ ケソケソ 腐りかかって(トマトの)顔にまだら模様がついている。(S) {E: to be designed, patterned.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesto
- ケㇱト 【名/副】[kes-to 毎…・日] 毎日。 kesto an kor ケㇱト アン コㇿ 毎日毎日。 {E: daily; everyday.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kesupni
- ケスㇷ゚ニ §156 マユミ エゾマユミ (2) kesup-ni (ke-súp-ni)「ケすㇷ゚ニ」[
asup-ni] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:) - ketcimuyke
- ケッチムイケ 【名】[所](概は未出)[ker-ci-muy(e)-hi-ke 靴・される・まとめてしばる・ところ・ところ[所]]…の足首。 〔知分類 ketchimuyehi((サル))〕 {E: the ankle(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ketketcep
- ケッケッチェㇷ゚ 【名】[ketket-se-p (擬音の語根の重複)・と言う・もの] 雨蛙。 {E: a tree frog} (出典:田村、方言:沙流)
- kettó
- ケット 【名】[< 日本語 ケツト] 毛布。 nep ka kettó hene a=turpa ruwe néno kane ネㇷ゚ カ ケット ヘネ アトゥㇽパ ルウェ ネノ カネ 何か毛布でも敷いたみたいに。(W民話) {E: a blanket.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kettok
- ケットㇰ 【自動/名】[ker-tok ただれ・突き出る](?) 発疹(じんましん、 しもやけのための赤いプツプツ(「水かぶれ」))ができる。 cep ewen kettok チェㇷ゚ エウェン ケットㇰ 魚にあたってじんましんができた。(S) wakka or oyki ayne tekehe kettok oro yéot ワッカ オㇿ オイキ アイネ テケヘ ケットㇰ オロ イェオッ (彼は)水の中で仕事して手がしもやけになったところが膿(うみ、 「のう」)をもった。(S) {E: for a rash with eruptions to appear.} (出典:田村、方言:沙流)
- kétunke
- ケトゥンケ 【自動】(ウポポの中で)はがれる。(S) kanras kasi/kétunke カンラㇱ カシ/ケトゥンケ 屋根の上の「まさ」(屋根を葺いてある薄い板)がはがれてきた。(Sほかウポポ) {E: to come, peel off.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ketusi 1
- ケトゥシ 【名】背負い袋 (女性が旅のときなどにものを入れて背負って歩くための入れ物。 ござを巻き、 両端に布をつけてつくった)。 {E: a bag to put on one's back when travelling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ketusi 2
- ケトゥシ 【名】[雅]ながもち。 kamuy ketusi/sapte ruwe カムイ ケトゥシ/サㇷ゚テ ルウェ [雅](姉は)立派なながもちを出して来た。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keuskeus
- ケウㇱケウㇱ 【自動】[keus-keus (擬音)・(重複)] カラッカラッと鳴る(下駄の音)。 pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱ ペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケウㇱ [雅]下駄をはいたやつが来る音がカラッカラッと聞こえてきた。(NK民話) {E: the sound of wooden clogs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kew
- ケウ 【名】[概](所は kewe(he)ケウェ(ヘ)) ①体、 骨格。 ②死体。 kew apa yak a=ye ケウ アパ ヤカイェ 死体が見つかったそうだ。(S) {E: ①the body; physique; stature; a skeleton. ②a corpse.} (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homsu
- ケウェ ホㇺス 【連他動】[…の体・危なかったことの見舞いを言う]…に危なかったことの見舞いを言う(なんとか無事に切り抜けたときに)。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu ruwe ne akusu アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス ルウェ ネ アクス 私は私の太刀づくりの山刀を遠くかざしたり近くかざしたりしながら彼に危なかったことの見舞いを言った、 すると。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewe(he)
- ケウェ(ヘ) 【名】[所](概は kew ケウ)…の骨格、 体。 kewe pon ケウェ ポン 背が小さい。 {E: the body, physique, stature, skeleton of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keweporo
- ケウェ ポロ 【自動】[kewe-poro その体・大きい] 体が大きい、 背が高い(=kewe poro ケウェ ポロ)。 {E: to be large in stature; tall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewepuni
- ケウェプニ 【名】[kewe-puni その体・を持ち上げる](次の慣用句の中で)kewepuni pas kewepuni sini ki ケウェプニ パㇱ ケウェプニ シニ キ [慣用句]走ったり休んだりする。 kewepuni pas kewepuni sini a=ki kor ケウェプニ パㇱ ケウェプニ シニ アキ コㇿ (私たちは)走ったり休んだりしながら。(KH民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keweri
- ケウェリ 【自動】[kewe-ri その体[所]・高い] 背が高い、 丈が高い(山、 木、 家、 人の身長)。 toop keweri no rik ta anu hani, ikiya seta e na トオㇷ゚ ケウェリ ノ リㇰ タ アヌ ハニ、 イキヤ セタ エ ナ ずっと高く上のほうに置きなさいな、 犬が食べないようにね。(S) {E: to be tall; high.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewerihi
- ケウェリヒ 【名】[keweri-hi 丈が高い・こと] 高さ。 kewerihi anakne attem pakno keweri ruwe an ケウェリヒ アナㇰネ アッテㇺ パㇰノ ケウェリ ルウェ アン 高さは三尺ほど高い。 {E: height.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewerupne
- ケウェルㇷ゚ネ 【自動】[kewe-rupne その体・大きい] 体が大きい、 背が高い。 {E: to be large in stature; tall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewre
- ケウレ 【他動】…を削る。 ☆参考 木を削ってイナウ(木の御幣)をつくることは inawke イナウケ。 {E: to shave, scrape…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewsut
- ケウスッ 【名】[概](所は kewsutu(hu) ケウストゥ(フ)) (親族名称としての)おじ、 伯父/叔父。 「この場にいない人、 亡くなったかまたは遠くにいる伯叔父を言う。」 (S) ku=kewsututari too Tokapci ta oka クケウストゥタリ トオ トカㇷ゚チ タ オカ 私のおじさんたちは遠く離れて十勝にいる。(S) ☆参考 通常「おじさん」と言うのには acapo アチャポ (二風谷では áca アチャ)が使われる。 ☞áca アチャ、 acapo アチャポ {E: an, the uncle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kewsutu(hu)
- ケウストゥ(フ) 【名】[所](概は kewsut ケウスッ) …のおじ。 {E: an, the uncle of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kewtum
- ケウトゥㇺ 【名】[概](所は kewtumu(hu) ケウトゥム(フ))[kew-tum 体・の中] 心、 気持ち、 気性。 {E: the heart; one's feeling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewtumu(hu)
- ケウトゥム(フ) 【名】[所](概は kewtum ケウトゥㇺ)…の心、 …の気持ち、 …の気性。 kewtumu pirka ケウトゥム ピㇼカ 気だて(心が/気性が)がいい(「根性がいい」)(悪いことをせず、 人をだましたりいやがらせたりせず、 素直で親切な、 いわゆる「性格のよい」人を言う)。 kewtumu wen ケウトゥム ウェン 気だてが悪い、 根性が悪い。 kewtumu oknatara ケウトゥム オㇰナタラ [心が・悲しくてうなだれている]悲しみにうちひしがれている。 kewtumu rirot ケウトゥム リロッ 心の中のことが顔色に出る。 kewtumu sikiru ケウトゥム シキル (人の言いなりになって)心がぐらつく。 {E: the heart, feelings of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kéwus
- ケウㇱ 【他動】[kew-us 死体・そこにつく](次の表現で)(そこ)で人が死んだ。 kéwus uske ケウㇱ ウㇱケ 人が死んだ所。 {E: place where someone died.} (出典:田村、方言:沙流)
- keyki
- ケイキ 【名】[概/所] ひざの裏。 {E: the back of the knees.} (出典:田村、方言:沙流)
- keykihi
- ケイキヒ 【名】[所](概は keyki ケイキ) …のひざの裏。 {E: the back of the knees of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ki 1
- キ 【他動】①…をする。 iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! 猫の声をするなよ。(S民話) ②(動詞を名詞として使い、 その後にこの ki キ をおいて)…をする。 ruyka poro opus ki wa an na iyaykipte na, yayitupareno arpa ルイカ ポロ オプㇱ キ ワ アン ナ イヤイキㇷ゚テ ナ、 ヤイトゥパレノ アㇻパ 橋が大きな穴あきをしている(=橋に大きな穴があいている)からあぶないから気をつけて行きなさい。 pon sikepo ki kane wa ek ポン シケポ キ カネ ワ エㇰ 彼は小さい荷物背負いをして(=小さい荷物を背負って)来た。 pirka usapki e=ki kusu ne na ピㇼカ ウサㇷ゚キ エキ クス ネ ナ (あなたは)よい働きをする(=よく働く)のですよ。 ③(動詞の後に hi ヒ《こと》を置き、 その後にこの ki キ を置いて) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ…してもらいたい、 …してほしい。 ci túnas hi ku=ki rusuy チ トゥナㇱ ヒ クキ ルスイ 私は(イモなどが)早く煮えてほしい。 ④(代動詞として、 つまり本動詞のあとに副詞(連用語)や名詞(主語・目的語)が補われたり、 また副助詞がついたりした場合に、 そのあとに ki キ を置くことによって再び全体が動詞句として機能する、 つまり文を終止したり次に助動詞や接続助詞等々が続いたりすることができる。)…する。 Kusur ta patek nuwe an ranma ki p ne yak a=ye クスㇽ タ パテㇰ ヌウェ アン ランマ キㇷ゚ ネ ヤカイェ 釧路でばかりいつも(それが)たくさん取れるのだそうだ。(S会話) a=kopásrota a=ukókikkikpa a=onáha ka a=unúhu ka ki アコパㇱロタ アウコキッキㇰパ アオナハ カ アウヌフ カ キ 私は父も母もののしったりボカボカなぐったりした。(S民話) a=mipa p a=huráypa póka somo ki p ne kusu アミパㇷ゚ アフライパ ポカ ソモ キㇷ゚ ネ クス 私は着るものを洗いさえしなかったので。(W民話) ⑤(韻文で、 韻律を整えるために、 音節数の足りない行の動詞のあとに置かれる。 文法機能上は、 他のいろいろな他動詞(easkay エアㇱカイ、 eaykap エアイカㇷ゚ など)の助動詞的用法と同じになる。) ⑥ ki humi pirka キ フミ ピㇼカ 安心する、 気持ちがいい。 nep póka k=ére wa ku=ki humi pirka ネㇷ゚ ポカ ケレ ワ クキ フミ ピㇼカ (私は)彼に少しでも食べさせて安心した。(S) {E: ①to do… ②… ③… ④… ⑤… ⑥…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ki 2
- キ 【名】[動物] アタマジラミ(髪の毛につくシラミ)。 ☆参考 urki ウㇽキ 衣類につくシラミ、 rayoki ラヨキ 陰毛につくシラミ。 〔知分類 p.103〕 {E: head, hair lice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ki 3
- キ 【名】[植物] 「オニガヤ」。 ki kotukka キ コトゥッカ (屋根)にカヤをつける=屋根をふく。 〔知分類 p.225 オギ〕 {E: reeds; rushes.} (出典:田村、方言:沙流)
- ki- 5
- キ 【接頭】(自動詞に接頭し、 ある種の強調の気持ちを添える。 ニュアンスの詳細は不明。 人称変化は他動詞型となるが、 目的語をとらない自動詞のままである。少数の自動詞にのみ見られる。 人称は、 これまでに出たすべての例で、 一人称 ku=ki-… クキ… または引用一人称、 つまり不定人称形 a=ki-… アキ… である。) (出典:田村、方言:沙流)
- kí-cis
- キチㇱ 【自動】(人称変化は他動詞型)[ki-cis …をする・泣く] 泣く(cis チㇱ の強調形)。 a=ki-cis ani kunne hene tókap hene i=koyaywennukarpa アキチㇱ アニ クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ イコヤイヌウェンヌカㇻパ 私が泣くために両親は夜も昼も切ない思いをした。(S民話) {E: to cry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kí-hopuni
- キホプニ 【自動】(人称変化は他動詞型。)[ki-hopuni …をする・飛ぶ] 飛ぶ、 立ち上がる、 起き上がる(hopuni ホプニ の強調形)。 tapan te wano ku=ki-hopni タパン テ ワノ クキホプニ 私はここから飛んで行く(行きたいなあ)。(S即興詩) sotki ka ta/a=ki-hopuni/amset ka ta a=ki-hopuni ソッキ カ タ/アキホプニ/アㇺセッ カ タ/アキホプニ [雅]私は寝床の上に起き上がった、 高床の上に立ち上がった。(Sユーカラ語り) ☞ki キ 5、 hopuni ホプニ {E: to fly; stand up; get up.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kíepuy
- キエプイ 【名】[ki-epuy カヤ・実/花][植物] カヤの穂。 {E: an ear of cogon grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- kik 1
- キㇰ 【他動】…をたたく、 打つ。 {E: to hit, beat…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kik 2
- キㇰ 【名】[概](所は kiki キキ)防御(?)。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: defence; protection.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiki 1
- キキ 【他動】…を掻く。 {E: to scratch…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiki 2
- キキ 【名】[所](概は kik キㇰ) ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 kikihi キキヒ の例はない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikikiki
- キキキキ 【他動】[kiki-kiki …をか(掻)く・(重複)] …を何回もか(掻)く、 …をかきかきする。 rekkisara kikikiki レッキサラ キキキキ もみあげをかきかきする(男の人が答える言葉を考えているときの仕草で、 耳の前のあたりを人差指でかくようにする)。(NK民話) ☆参考 yayrekkisar-kikikiki ヤイレッキサㇻキキキキ とも言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikinni
- キキンニ 【名】[植物]ナナカマドの木。 kikinni úsey キキンニ ウセイ ナナカマドの木を折って釜にいれて煎じた汁。(W)〔知分類 p.127〕 {E: a mountain ash tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- kikir
- キキㇼ 【名】[動物]虫、 虫けら。 kunne payoka kikir クンネ パヨカ キキㇼ 夜出歩く虫(ガ(蛾)のことを言っている)。(W) uwekari uwekari am us hemanta kikir ウウェカリ ウウェカリ アムㇱ ヘマンタ キキㇼ 左右両側から爪がたくさんついているヘンな虫(ムカデのことを言っている)。(W) aynu ka isam nep ka isam no, kikir ne rokpekor, usa kameasi ne rokpekor, patek a=kar wa a=i=kóhoppa ayke kusu アイヌ カ イサㇺ ネㇷ゚ カ イサㇺ ノ、 キキㇼ ネ ロㇰペコㇿ、 ウサ カメアシ ネ ロㇰペコㇿ、 パテㇰ アカㇻ ワ アイコホッパ アイケ クス 人間がいなくて、 虫けらみたいなものやばけものみたいなものばかりつくって私たちに置いて行ってくれても。(S言い伝え) ☆参考 チョウ、 コオロギ、 ブヨなど、 主に昆虫のような虫を言う、 イモ虫や毛虫の類は íkonpap イコンパㇷ゚ と言う。〔知分類 p.90 カ〕 {E: an insect.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikire
- キキレ 【自動】[kikir-e 虫(が)・…を食べる] (歯が)虫歯になる。 mimaki kikire ミマキ キキレ (彼の)歯が虫歯になった。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- kikkik
- キッキㇰ 【他動】[kik-kik …を打つ・(重複)] …を何度も打つ、 …をドンドン叩く、 …をボカボカなぐる。 {E: to hit, beat, knock…repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kim
- キㇺ 【位名】[概](所は kimke(he) キㇺケヘ)(独立的にも相対的にも使われる。) ①(独立的に)山。 kim ta キㇺ タ 山に、 山で。 kim ta siruhuy ruwe he an? maciya uhuy ruwe he an? キㇺ タ シルフイ ルウェ ヘ アン? マチヤ ウフイ ルウェ ヘ アン? 山で山火事になっているのだろうか町が燃えているのだろうか。 ②(相対的に)…の山手。 kotan kim ta コタン キㇺ タ 村(集落)の山手に。 ☆参考 nupuri ヌプリ がうず高くもり上がった、 物体としての山を指すのに対し、 kim キㇺ は、 歩いたり採集等の仕事をしたり神が住んでいたりする、 場所としての山を言う。 ☆対語 pis ピㇱ 浜。 {E: ①a mountain. ②uptown.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimke(he)
- キㇺケ(ヘ) 【位名】[所](概は kim キㇺ) その/それより山手の方。 piske kus pe kimke kuspe ピㇱケ クㇱ ペ キㇺケ クㇱペ (村の)浜の方を通る者も山の方を通る者も。(NK民話) tapan kotan kimkehe ta タパン コタン キㇺケヘ タ この村の山手の所に。(W言い伝え) {E: closer to the hilly, mountainous areas.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimo
- キモ 【名】[< 日本語 きも(肝)](次の表現の中で) oya kimo ya オヤ キモ ヤ ああ腹立たしい(くやしい、 残念だ)。 {E: regret, disappointment.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kímokere
- キモケレ 【自動】[kim-okere 山・を終える] 山じゅう残さず(くまなく)歩く。 {E: to walk throughout the mountains.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimoyki
- キモイキ 【自動】[kim-o-i-ki 山・で・ものごとを・する] 山へ行く(狩猟、 木の実採り、 たきぎとり等に)。 {E: to go into the mountains (to hunt, gather firewood etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kimun 1
- キムン 【自動】[kim-un 山・にある (に入る)] 山に入る。 {E: to enter the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimun 2
- キムン 【連体】[kim-un 山・にいる](=kim un) 山にいる、 山の。 kimun-kamuy キムン カムイ ☞kimunkamuy キムンカムイ {E: (to be) in the mountains; of the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimunpe
- キムンペ 【名】[動物][kim-un-pe 山・にいる・もの] 山のやつ=熊(の表現の一つ)。 〔知分類 p.151〕 {E: a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimuy
- キムイ 【名】[ki-muy カヤ/ヨシ・束][植物] ヨシ(葦)の束。 sine kimuy mak pak ranke ku=kar kor pirka? シネ キムイ マㇰ パㇰ ランケ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? ヨシ(葦)一束(「いっぱ」)につきいくら払えばいいでしょうか。(S) ☆参考 アクセントは kímuy キムイ ではなく kimúy キムイ。 {E: a bunch of reeds} (出典:田村、方言:沙流)
- kimuyso
- キムイソ 【名】[kim-un-so 山・の・広がりのある所] 山の奧の地。 kimuyso ka ta/a=erának kuni p/isam he ki ya? キムイソ カ タ/アエラナㇰ クニㇷ゚/イサメ キ ヤ? [雅] 山奥のほうではいやなことはありませんか。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinin
- キニン 【自動】好きな同士が一緒に寝る、 同衾(どうきん)する(いい言葉)。(S) kinin oruspe kasi a=esína キニン オルㇱペ カシ アエシナ (彼らが)一緒に寝ていた話を(私たちは)だれにも言わないでおく。(S) ☆参考 人間について言う。 {E: to have sexual intercouse; make love (human).} (出典:田村、方言:沙流)
- kínit
- キニッ 【名】[ki-nit カヤ・棒][植物] カヤの茎。 aynu ahun híne kínit sinep etaye cúna ape or epoypoye, nipeknu a p アイヌ アフン ヒネ キニッ シネㇷ゚ エタイェ チュナ アペ オㇿ エポイポイェ、 ニペㇰヌ アㇷ゚ 男の人が入って来てカヤの茎を一本引き抜いて埋けてある火をかきまわした、 火がついて明るくなったので。(NK民話) {E: reed stalks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinneni
- キンネニ §042 キンギンボク ヒョウタンボク (1) kinne-ni (kín-ne-ni)「きンネニ」 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kinno
- キンノ 【自動】[< kir-nu 脂肪・を持つ](?)[動物] (動物が)まるまる太っている。 paykar sey kuytop sinukare wa kinno パイカㇻ セイ クイトㇷ゚ シヌカレ ワ キンノ 三月のホッキは雁に見てもらいたくてまるまる太っている。(S) hot, hemanta puta kinno ruwe an! ホッ、 ヘマンタ プタ キンノ ルウェ アン! まあなんてこのブタ太っていること! ☆参考 mímus ミムㇱ (人が)太っている、 肉づきがいい。 ruwe ルウェ 太い(足が「太い」などにはこれを使う)。(S) {E: to be fat } (出典:田村、方言:沙流)
- kinopi(hi)
- キノピ(ヒ) 【名】[所](概は kinop キノㇷ゚) …の肝臓(?)。 kinopi arka キノピ アㇻカ 肝臓が悪い(黄疸等)。(S) {E: the kidneys, liver of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kínup
- キヌㇷ゚ 【名】[ki-nup カヤ・野原] カヤ原。 {E: a field of reeds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kínupso
- キヌㇷ゚ソ 【名】[kinup-so カヤ原・広く平らな場所] 野原。 ☆参考 カヤ原のことか。 {E: a field of reeds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kío
- キオ 【自動】[ki-o 頭のシラミ・がそこに(たくさん)つく] 頭にシラミがたかる。 {E: to be infected with head lice.} (出典:田村、方言:沙流)
- kíopotce
- キオポッチェ 【名】[ki-opotce 頭のシラミ・(?)] 頭にシラミがいっぱいたかる。 {E: an infection of head lice.} (出典:田村、方言:沙流)
- kip 1
- キㇷ゚ 【名】[概](所は kipi(hi) キピ(ヒ)) 額の髪のはえぎわ。 {E: the hairline of the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- kip niwkes
- キㇷ゚ ニウケㇱ 【連他動】[ki-p niwkes する・こと・…をし残す]…を危難から救う、 (死にそうな人など)を助ける、 …の命を救う。 {E: to help someone who is about to die; to save someone's life.} (出典:田村、方言:沙流)
- kipi(hi)
- キピヒ 【名】[所](概は kip キㇷ゚) …の額の髪のはえぎわ。 {E: the hairline of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kiputuru
- キプトゥル 【名】[kip-uturu 額のはえぎわ・の間] ①額(ひたい)(「なずき」)。 kiputuru hutne キプトゥル フッネ 額が狭い。(S) kiputuru tanne キプトゥル タンネ 額が長い(はえぎわから鼻のつけ根までが長い)。(S) ②顔のはえぎわのちょうど真ん中。 {E: ①the forehead. ②the center of the hairline of the face.} (出典:田村、方言:沙流)
- kir 1
- キㇼ 【他動】…におぼえ(見覚え、 聞き覚え)がある、 …であの人だとわかる。 sikpuye ku=kir シㇰプイェ クキㇼ 目もとに見覚えがある、 目もとで彼だとわかる。(S) {E: to recognise, know, recall…} (出典:田村、方言:沙流)
- kir 2
- キㇼ 【名】足の骨の中の脂肪(鹿、 熊、 豚、 牛等の。 魚には無い)、 骨髄。 {E: bone marrow.} (出典:田村、方言:沙流)
- kíre
- キレ 【複他動】[他動使役][ki-re する・させる] …に …をさせる。 {E: to make…do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirirse
- キリㇼセ 【自動】[kirir-se (擬音の重複)・という] キーキー言う、 金切り声を上げる。 {E: to scream; let out a screech.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirkew
- キㇼケウ 【名】[概](所は kirkewe(he) キㇼケウェ(ヘ))[kir-kew 足・骨格] ①足の付け根の幅の広い骨(通常は死んだ鹿、 熊、 豚、 牛等の。 生きているときには言わない)。(S) yuk kirkew ユㇰ キㇼケウ 鹿の足の付け根の骨。(S) ②(次の表現で) kirkew ka(si) キㇼケウ カ(シ)あぐらをかいている足の上面、 ひざ。 heynu Poysar un kur/heynu kirkew kasi/heynu c=óreporep ヘイヌ ポイサㇻ ウン クㇽ/ヘイヌ キㇼケウ カシ/ヘイヌ チョレポレㇷ゚ 私は小沙流の人のひざの上をトントンたたいた。(HC神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirkopiweno
- キㇼコピウェノ 【副】ひざがぶつかるようにつめて。 kirkopiweno a キㇼコピウェノ ア ひざがぶつかるようにつめて座る。(S) {E: to sit closely packed together} (出典:田村、方言:沙流)
- kironnu
- キロンヌ 【自動】[kiror-nu 力・を持つ] 満腹する。 kú=ipe ayne ku=kironnu クイペ アイネ クキロンヌ 私は食べて食べておなかがいっぱいになった。(S) {E: to be full; satisfied.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiror
- キロㇿ 【名】[概](所は kiroro(ho) キロロ(ホ))[kir-or 骨・の中](?) 力、 大力(tum トゥㇺ よりも大きな力)。 kiror ka sak キロㇿ カ サㇰ 力がない。 kiror kor キロㇿ コㇿ 大力だ、 ものすごく力が強い。 {E: strength; power.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirorkoyki
- キロㇿコイキ 【自動】[kiror-koyki 力・と争う] 力比べする。 {E: to compare strengths.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiroru
- キロル 【名】[kir-o-ru 足・そこにつく・道][雅] 立派な道。 ekimun kiroru/sinna kane/episun kiroru/sinna kane エキムン キロル/シンナ カネ/エピスン キロル/シンナ カネ [雅]山へ通じる立派な道は別になっており浜へ通じる立派な道は別になっていた(=山の方に行く道と浜の方へ行く道が別々にあった)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirorukoyki
- キロルコイキ 【自動】[kiror-u-koyki 力・互い・と争う] 力比べする(=ukiror(u)pakte ウキロㇿパㇰテ/ウキロルパㇰテ)。 {E: to compare strengths.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirouske
- キロウㇱケ 【名】[所][kir-ouske 足・のついている・ところ] …の腰の両脇の腰骨の所(骨も肉も全部)。 e=kirouske arka hawe? エキロウㇱケ アㇻカ ハウェ? (あなた)の腰が痛いのだって? (S) {E: the hipbones of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirpu
- キㇼプ 【名】[kir-pu 骨髄・(?)] [動物]脂身(あぶらみ)(「しろみ」)。 ☆参考 クジラの脂身は rika リカ。 〔知分類 人間 p.206 ((イブリ、 ヒダカ西半))〕 {E: fat.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiru
- キル 【他動】①(向きを持っているもの)を(どちらかの方向へ)向ける、 …の向きを変える。 téun kiru テウン キル (それを)こちらへ向ける。(S) ②…をひっくり返す(「かやす」)。 mosir a=kirú モシㇼ アキル 国がひっくり返される(=滅ぼされる、 つぶれる)。 {E: ①to turn, change direction to… ②to upset, overturn…} (出典:田村、方言:沙流)
- kiseri
- キセリ 【名】[概/所][< 日本語きせる] きせる(パイプも)。(W) ☆参考 1955〜56年当時、 キセルできざみたばこを吸っている人(おばあさんたち)がだいぶいた。 パイプは見なかった。 {E: a smoking pipe.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiserihi
- キセリヒ 【名】[所](概は kiseri キセリ) …のきせる(パイプも)。 ku=kiserihi sinotcaki kor an kusu ruyanpe an noyne hum as クキセリヒ シノッチャキ コㇿ アン クス ルヤンペ アン ノイネ フㇺ アㇱ 私のきせるが歌を歌っているから嵐がある(雨が降る)らしい。(S) {E: the smoking pipe of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kiserini
- キセリニ 【名】[kiseri-ni きせる・木][植物] ヤチハギ(=itosin イトシン)。 ☆参考 直径1センチぐらいで中に芯が通っているのでそれをとればきせるのラオになる。(S)〔知分類 p.129「ノリウツギ」〕 {E: a kind of acrid cress, used as food (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kíske
- キㇱケ 【自動】[ki-ske(< sike) カヤ・荷を背負う](kísike シケ の s と k の間の i が落ちた形。)ヨシ/カヤを背負う。 {E: to carry a load of reeds on one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiskinni
- キㇱキンニ §142 クロウメモドキ (4) kiskinni (kís-kin-ni)「きㇱキンニ」[kiski(獣毛)-ni(木)] 茎 ⦅長万部、礼文華、虻田、幌別⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kite
- キテ 【名】銛先(もりさき、 銛(魚獲槍)の先につける鏃やじり)。 {E: the tip of a harpoon.} (出典:田村、方言:沙流)
- kitesh
- 『キテシ』 §072 ヒロハヒルガオ、オオヒルガオ (3) 『キテシ』kitesh ⦅B⦆、⦅A沙流・鵡川・空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Kiyo
- キヨ 【名】[< 日本語きょう(京)] [地名]京都。 Kiyo un kankami キヨ ウン カンカミ 京都の鏡。(W民話) {E: place name: Kyoto.} (出典:田村、方言:沙流)
- kiyuturu(hu)
- キユトゥル(フ) 【名】[所](概は未出。 uturu(hu) ウトゥル(フ) の概は utur ウトゥㇽ)[ki-utur-u(hu) カヤ・の間・(所属語尾)](icari イチャリ《ざる》や toma トマ《ござ》のように ki キ カヤ/ヨシで編んだものの)目。 kiyuturu sep icari キユトゥル セㇷ゚ イチャリ 目の粗いざる。(S) {E: the holes of a sieve.} (出典:田村、方言:沙流)
- ko 1
- コ 【他動】(=kor コㇿ) …を持つ(歌の中で語末の r ㇿ が落ちてこのように発音されることがある)。 {E: to have…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ko 4
- コ 【副助】[雅](多くの場合、 haw ハウ《声》、 hum フㇺ《音》という名詞の後に置かれ、 後続の擬音語・擬態語へと導く小辞)…が/は。 mína haw ko tesesatki ミナ ハウ コ テセサッキ 笑う声がクスクスと聞こえる。 nuwap haw ko tesesatki ヌワㇷ゚ ハウ コ テセサッキ うめき声をあげる。(W民話) ☆参考 hawko ハウコ、 humko フㇺコ のように続けて書くこともあるが、 これは表記の違いに過ぎない。 別の語ではない。 ☆参考 リズムによって ko コ または konna コンナ が用いられる。 つまり、 一音節のほうがよいときは ko コ が、 二音節必要なときは konna コンナ が使われる。 ☞konna コンナ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ko- 7
- コ 【接頭】[目的語指示接頭辞](動詞の語幹に接頭し、 前の名詞句で表されることがらとの関係を示す接頭辞の一つ。 これが接頭することにより、 動詞の取り得る目的語の数が一つふえるので、 自動詞にこれがつくと目的語を一つとる他動詞になり、 目的語を一つ取る他動詞にこれがつくと目的語を二つ取る複他動詞になる。 同種の接頭辞に、 e- エ、 o- オ がある。) ①(物や人を表す名詞句を目的語として)…に/に向かって/に対して、 …に協力して、 …と一緒に。 (人を表す名詞句を目的語として)(その人)の(…を)。 ②(場所を表す名詞句を目的語として)…に/で。 ☆参考 取る、 もらう、 見る、 聞くなど意味する動詞に接頭したときは、 《…から》と訳せる場合もある。 {E: towards, opposing, together with, from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ko- 8
- コ 【接頭】(韻文および雅語的表現で、 前にある名詞で示されたものに関してどのようであるかを叙述する自動詞(多くの場合擬音語・擬態語)に接頭してこれを導く。 前にある名詞と叙述する自動詞との間に konna コンナ または ko コ が入る場合もある。 ci=kewtumu konna/kosumnatara チケウトゥム コンナ/コスㇺナタラ 私たちの心はシュンとしてしおれている。(W即興詩)(sumnatara スㇺナタラ しおれている。)arpa=an hum ko/koturimimse アㇻパアン フㇺ コ/コトゥリミㇺセ 私が行く音がブルンブルンと鳴り響く。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- koci(hi)
- コチ(ヒ) 【名】[所](概は kot コッ) …を置いた跡、 …があった跡、 …の(くぼんだ)跡。 suma a=ari kocihi スマ アアリ コチヒ 石を置いた跡。 cise kocihi a=kar チセ コチヒ アカㇻ 家の地ならしをする。 cise a=carpa kocihi an チセ アチャㇻパ コチヒ アン 家をこわした跡(のくぼみ)がある。(S) ☆参考 通った跡は ruwe(he) ルウェ(ヘ)、 手や足の跡は rúkoci(hi) ルコチ(ヒ)。 {E: the remains, traces…} (出典:田村、方言:沙流)
- kocupu
- コチュプ 【他動】[ko-cupu に対して・すぼめる](死者)に着物をかける。 {E: to dress (a dead body).} (出典:田村、方言:沙流)
- koehese
- コエヘセ 【複他動(?)】[ko-e-hese …に・…のことで・息をする]…のことで(?)(人)をいい気味だと思う。 en=koehese nankor エンコエヘセ ナンコㇿ そのことで(?)私にいい気味だと思ったでしょう。(S) {E: to feel that… serves someone right.} (出典:田村、方言:沙流)
- koekimne
- コエキㇺネ 【他動】[ko-ekimne を目がけて・山へ行く] …を目がけて山へ行く。 {E: to go to the mountains aiming towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeun
- コエウン 【他動(?)】[ko-eun …は・…につく] tapan cási/kamuy inuma/kamuy iyoype/koeun ki na タパン チャシ/カムイ イヌマ/カムイ イヨイペ/コエウン キ ナ [雅]この城も神の宝刀類も神の宝器もみんなそろえて。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeunno
- コエウンノ 【後副】[ko-eun-no …に対して・…の方に向かって・(副詞形成)] まさに…のとおり。 {E: in this, that way; like this, that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeysokor
- コエイソコㇿ 【複他動】[ko-eysokor …に対して・…を本当だと信じる](人)の言うことを信用する。 {E: to trust what someone says.} (出典:田村、方言:沙流)
- kohekiru
- コヘキル 【他動】[ko-hekiru …に向かって・顔を向ける] …のほうを振り向いて見る。 {E: to look back on, at, towards…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohemesu
- コヘメス 【他動】[単](複は kohemespa コヘメㇱパ)[ko-hemesu …に・登る] …に登る。 nupuri kohemesu ヌプリ コヘメス 山に登る。 {E: to climb…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohemuymuye
- コヘムイムイェ 【他動】[ko-hemuymuye …に・着物(=掛け布団)を頭からかぶって寝ている] …で着物(布団)を頭からかぶって寝ている(不機嫌や悲しみの様子)。 {E: to lie in bed with the covers over one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohepoki
- コヘポキ 【他動】[ko-hepoki …に対して・頭を下げる] …に頭を下げる。 {E: to bow, lower one's head to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohepusu
- コヘプス 【他動】[ko-he-pusu …に・頭・を出す](水の上)に浮き上がる。 raworer ranke aworun/kanpe kurka aworun/kohepusu ranke aworun ラウォレン ランケ アウォルン/カンペ クㇽカ アウォルン/コヘプス ランケ アウォルン (子どもは)沈んだり波の上に出たり…。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- kohetoci
- コヘトチ 【他動】[ko-hetoci …に対して・まごつく](言うこと、 することについて)わけがわからない、 「とまつく」(まごつく)。(S) {E: to be at a loss about…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohetocino
- コヘトチノ 【副】[kohetici-no わけがわからない・(副詞形成)] わからないことを(言う等)。 {E: at a loss, confusedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- kohokus
- コホクㇱ 【他動】[ko-hokus …と一緒に・倒れる] …と一緒に倒れる。 nenkane kohokus wa uiyuninka hene ki kusu, iyaykipte ネンカネ コホクㇱ ワ ウイユニンカ ヘネ キ クス、 イヤイキㇷ゚テ もし(自転車と)一緒に倒れて二人でけがでもしたらあぶないのに(自転車に二人乗りしている子どもを見て)。(S) {E: for…to fall over, off together.} (出典:田村、方言:沙流)
- kohokuste
- コホクㇱテ 【複他動】[ko-hokus-te …に・倒れる・させる] …の上に…を倒す。 nusa kohokuste ヌサ コホクㇱテ (赤ん坊)の上に祭壇を倒してかぶせる(敵に見つからず神々に守られるように)。(W民話) ☆参考 同じ話者が nusa kohorakte ヌサ コホラㇰテ とも言っている。 {E: to knock, bring down…on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohopuni
- コホプニ 【他動】[ko-hopuni …に・立ち上がる] ①…に (対して) 立ち上がる、 夢中で …する。(「攻める」の訳語として出た)。 ②[慣用句]wenkinrane/i=kohopuni ウェンキンラネ/イコホプニ [雅]私はものすごく怒りくるった。(Sユーカラ語り) {E: to be absorbed in doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohosipire
- コホシピレ 【複他動】[他動使役][ko-hosipi-re …に・もどる・させる] …に…を返す。 {E: to give back, return…to….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohup
- コフㇷ゚ 【自動】[ko-hup に向かって・はれる(ふくれる)] kisannini notakami kohup キサンニニ ノタカミ コフㇷ゚ 耳のまわりからほおにかけてはれている(おたふくかぜ)。(S) {E: to be swollen.} (出典:田村、方言:沙流)
- koikesuy/koykesuy
- コイケスイ 【他動】[ko-ikesuy …に向かって・怒って出て行く] 怒って …(の所) へ行ってしまう、 家を飛び出して…に行く。 {E: to run out of a house in anger and go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokewrototke
- コケウロトッケ 【自動】[ko-kew-rotot-ke (擬音を導く)…が・(擬音)・(たて続けにくり返されることを表す接尾辞)・(自動詞形成)]…がゴーゴーとものすごい音響で響く。 san hum konna/koturimimse/kokewrototke サン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ [雅]川上からやって来る音がブルンブルンと鳴りゴーゴーと響く。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokiroryupu
- コキロㇿユプ 【他動】[ko-kiror-yupu…に・力・…をきつく締(し)める]…力を出して締(し)める。 pukuru atu/esikari wa/cupu turmake turmake/raprap pispis/kokiroryupu プクル アトゥ/エシカリ ワ/チュプ トゥルマケ トゥルマケ/ラプラプ ピシピシ/コキロㇿユプ (兄は)袋のひもをつかんで力を出してギュッとしめた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- kokor
- ココㇿ 【複他動】[ko-kor …に・持つ] ①(人)の(持っているもの)を取り上げる/もらう。 a=kiyánnepoho i=kokor rusuy アキヤンネポホ イココンルスイ 彼は私たちの上の息子をほしがった。(S民話) ②…に対して…を持つ。 tumu an kewtum/i=kokor kuni p/somo tapan na トゥム アン ケウトゥㇺ/イココㇿ クニㇷ゚/ソモ タパン ナ [概]憤慨して私に敵意を持つのではありませんよ。(Sユーカラ) ☆参考 kouk コウㇰ は…を奪う/強奪する。 {E: to take away, receive… from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokow
- ココウ 【名】[概](所は kokowe(he) ココウェ(ヘ)) ①…の婿(娘の夫)。 ②(姉妹/従姉妹/孫/姪の夫を含んで)姉婿、 妹婿など。 {E: ①the, a son-in-law of… ②in laws (excluding the parents).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokusis
- コクシㇱ 【後副】[ko-kusis …に・(?)] …と一緒に、 …とともに。 tane heru néa kotankonnispa utari kokusis moyo utarpo wániw pak ne ya pakno takupi siknu wa oka タネ ヘル ネア コタンコンニㇱパ ウタリ コクシㇱ モヨ ウタㇻポ ワニウ パㇰ ネ ヤ パㇰノ タクピ シㇰヌ ワ オカ 今はただその村長の一族合わせてわずかの人、 十人ばかりだろうか、 それくらいしか生き残っていない。(W民話) {E: together with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komke
- コㇺケ 【自動】[kom-ke (折れ曲がっている状態を表す擬態の語根)・(自動詞形成)] 折れ曲がる、 折れ曲がっている。 komke wa an コㇺケ ワ アン 折れ曲がっている。 ☆参考 角(かど)がつくように折れ曲がることを言う。 弓なりに曲がることやいろいろな曲がり方で曲がることは一般的に rewke レウケ と言う。 ☆参考 [他動]は komo コモ[単]/kompa コンパ[複]。 {E: to be bent.} (出典:田村、方言:沙流)
- komni
- コㇺニ 【名】[kom-ni 柏・木][植物]柏の若木(まだ実がならない五〜六尺のものを言う。) (S) ☆参考 大きくなった柏の木は tunni トゥンニ。〔知分類 p.177 カシワ〕 {E: a young oak tree} (出典:田村、方言:沙流)
- komni
- コㇺニ §302 カシワ カシワギ (1) kom-ni (kóm-ni)「こㇺニ」 茎 ⦅足寄、屈斜路、美幌、名寄⦆⦅A石狩・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- komo
- コモ 【他動】[単](複は kompa コンパ)[kom-o (折れ曲がった状態を表す語根)・(他動詞形成)] …を折り曲げる。 ☆参考【自動】は komke コㇺケ。 {E: to bend…} (出典:田村、方言:沙流)
- komokmoki
- コモㇰモキ 【複他動】[ko-mok-mok-i …に・(擬態の語根)・(重複)・(他動詞形成)] …にちょっかいをかける、 …の…をだまし取ろうとうまいことを言う。 sinenne patek pirka p patek kor kusu nep a=komókmoki yakka pirka wa シネンネ パテㇰ ピㇼカㇷ゚ パテㇰ コㇿ クス ネㇷ゚ アコモㇰモキ ヤッカ ピㇼカ ワ (彼は)一人だけいいものばかり持っているのだから何を人に持って行かれてもいいよ。(S) {E: to take…from…by deception; to be mischievous with…} (出典:田村、方言:沙流)
- komomo
- コモモ 【他動】[komo-mo …を折り曲げる・(重複)] …を少し曲げる。 ikkew komomo kane wa apkas kor an イッケウ コモモ カネ ワ アㇷ゚カㇱ コラン (彼は)少し腰をかがめて歩いている。(W) ☆参考 すっかり曲げて歩いているのは rewke kane wa レウケ カネ ワ。 (出典:田村、方言:沙流)
- komontuci
- コモントゥチ 【名】宝槌(打ち出の小槌のようなもの、 ぶつけて何か願うと出て来ると言う、 次の二種がある)。 pinne komontuci ピンネ コモントゥチ 男性の宝槌=家、 倉、 お金等の願いを聞いてくれる宝槌。 matne komontuci マッネ コモントゥチ 女性の宝槌=米、 着物、 人の数等の願いを聞いてくれる宝槌。(S) {E: a small mallet} (出典:田村、方言:沙流)
- komoyremoyre
- コモイレモイレ 【他動】[ko-moyre-moyre …に・遅れる・(重複)] …にひどく遅れる。 {E: to be extremely late for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kompu
- コンプ 【名】昆布。 ☞konpu コンプ {E: a type of seaweed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komusis
- コムシㇱ 【他動】[ko-musis …に対して・咳払いする] …に対し低い声で 'm'm'm'm: ㇺㇺㇺㇺー と咳払いのような声を出す(男子が行う承諾のしるし)。 {E: to utter mmm…in a low cough-like voice (a sign of consent for men.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konci
- コンチ 【名】帽子(布製頭巾、 長い布をふたつに折って後ろを縫ったもの、 丈は首まで)。 cikarkar konci チカㇻカㇻ コンチ 刺しゅうの入った頭巾(子ども用)。(S) a=koré kuni/cikarkar konci/a=kor wa yan=an アコレ クニ/チカㇻカㇻ コンチ/アコㇿ ワ ヤナン 私は(結婚したいと思うその方に)さしあげるべき刺しゅうした頭巾を持って来ました。(Sユーカラ) {E: headwear; a hood.} (出典:田村、方言:沙流)
- kónere
- コネレ 【他動】[自動使役][kone-re 粉々になる・させる] を粉々にする。 {E: to make…into small, fine pieces.} (出典:田村、方言:沙流)
- koni
- コニ 【他動】…でひどく痛くてなかなかなおらない。 (主語はその病人。) ayusni ay i=otke kor a=koní wa a=sitóma p ne アユㇱニ アイ イオッケ コㇿ アコニ ワ アシトマㇷ゚ ネ タラの木のとげにさされたらひどく痛んで恐ろしいもんだ。(S) {E: to be in great pain without relief.} (出典:田村、方言:沙流)
- konkon
- コンコン 【名】鳥の体の羽毛。 ☆参考 一本一本の羽はrap ラプ。 (出典:田村、方言:沙流)
- konkori
- コンコリ §278 あざらし (31) konkori (kón-ko-ri)「こンコリ」 ⦅多来加⦆フイリアザラシ Phoca hispida largha PALLAS. の成体 (出典:知里動物編、方言:)
- konottesusu
- コノッテスス 【他動】[ko-not-tesusu …に向かって・あご・をそらす(重複)][雅]あごを突き出して(天井)を見上げている。 tan huskotoy wa/cisekankotor/a=konóttesusu/án=an korka タン フㇱコトイ ワ/チセカンコトㇿ/アコノッテスス/アナン コㇿカ [雅]ずうっと長い間私は天井をにらんでいたけれども。(Sユーカラ) ☆参考 konottarara コノッタララ とも言う。 ☞nottesusu ノッテスス ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konpu
- コンプ 【名】[植物] 昆布(=kompu コンプ)。 konpu satke コンプ サッケ 昆布を干す。 konpu rurihi コンプ ルリヒ 昆布のだし。 konpu takma コンプ タㇰマ 昆布の山、 たくさんの昆布の集まり。 〔知分類 p.253 kompu((幌別、 沙流))〕 {E: a type of seaweed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konru
- コンル 【名】[< 日本語 こおり(?)] ①氷。 konru ka ta/pon horkewpo/hácir コンル カ タ/ポン ホㇿケウポ/ハチㇼ 氷の上で小さな狼の子がころんだ。(KK掛け合い歌) ②雹(ひょう)。 konru rapapse コンル ラパㇷ゚セ 雹(ひょう)が降る。 ☆参考 流氷は apu アプ。 北の方の方言で氷を表す rup ルㇷ゚ は、 沙流方言では合成語の中でのみ使われる。 たとえば rupus ルプㇱ《凍る》、 ruppuni ルップニ《霜で持ち上げられる》。 {E: ①ice. ②hail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konu
- コヌ 【複他動】[ko-nu …に・(を)聞く] ①…に/から…を聞く。 ②…に…を質問する。 ☆参考 傾聴することは kokanu コカヌ、 質問することは kopisi コピシ、 事情やいきさつなどをたずねることは kowepekennu コウェペケンヌ。 {E: to ask…about…; listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konukosne
- コヌコㇱネ 【他動】[ko-nukosne …に対して・憎しみをもつ] …が憎らしい(と思う)、 …を憎む。 ☆参考 ekonukosne エコヌコㇱネ (人)を(そのこと)で憎む。 {E: to hate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konupuru
- コヌプル 【他動】[ko-nupur …に・霊力がある](konupur コヌプㇽ の聞きまちがいか。)…が好きである/気に入る、 (子ども)がかわいい(と思う)。 nonno pirka korka ku=konupuru(ku=konupur?) humi ka isam ノンノ ピㇼカ コㇿカ クコヌプル(クコヌプㇽ?) フミ カ イサㇺ 花はきれいだけれど私は好きではない。(S) ☞nupur ヌプㇽ {E: to like, be pleased with…} (出典:田村、方言:沙流)
- koomokukke
- コオモクッケ 【他動】[雅](次の慣用表現の中で)…に姿を消す。 síniskurka/koomokukke シニㇱクㇽカ/コオモクッケ [雅]天高くのぼって姿が見えなくなった。(W神謡語り) ☆参考 この世での生活を終えた神が鳥の姿になって天の神の国へ帰って行くシーンで使われる表現。 {E: for the form of to disappear in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koonrupus
- コオンルプㇱ 【他動】[ko-on(< oar)-rupus…に対して・全く・凍る](?) …を非常にほしがる。 a=koónrupus pe ka somo ne korka アコオンルプㇱ ペ カ ソモ ネ コㇿカ 特にほしいというようなものではないけれども。(S) {E: to want… desperately.} (出典:田村、方言:沙流)
- koopokno
- コオポㇰノ 【副/後副(?)】そのために。 oykesne a=i=ípere katu ka isam no án=an, koopokno urkio=an wa オイケㇱネ アイイペレ カトゥ カ イサㇺ ノ アナン、 コオポㇰノ ウㇽキオアン マ しまいにはろくにものも食べされてくれなくなっていた、 そのために私はシラミにたかられて。(W民話) {E: for that reason.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kooterke
- コオテㇾケ 【他動】[ko-oterke …に対して・…を踏む]…の…をふみつける/ふみにじる。 i=ye a itak/a=koháyta wa/a=koóterke/ekapneno イイェ ア イタㇰ/アコハイタ ワ/アコオテㇾケ/エカㇷ゚ネノ [雅]その姉に言われた言葉にそむいてふみにじるように。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopet
- コペッ 【他動】[ko-pet と一緒に・水にぬれる](?) が水にぬれる、 (水鳥が)水を切る。 e=kopet pe ári, sat amip mi エコペッ ペ アリ、 サッ アミㇷ゚ ミ ぬれたものをぬいで乾いた衣服を着なさい。(S) {E: for…to get wet by water.} (出典:田村、方言:沙流)
- kopisi
- コピシ 【他動】[ko-pisi に・問う] …にたずねる、 …に質問する。 ☆参考 ひとことで答えてもらうようなことを質問することを言う。 内容のある答えを求めることは kowepekennu コウェペケンヌ。 ☞pisi ピシ、 uwepekennu ウウェペケンヌ {E: to ask…; question…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopokor
- コポコㇿ 【他動】[ko-po-kor …に対して/と一緒に・子・…を持つ] …との間に子をもうける(子どもができる)。 ☆参考 ukopokor ウコポコㇿ 二人の間に子どもができる。 {E: to bear a child between…and…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koponci
- コポンチ 【名】①川原の粘。 ②粘土地。 {E: ①a clayey area along a river. ②a clayey area.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopopte
- コポㇷ゚テ 【他動】[ko-popte …と一緒に・煮立たせる] …と一緒に煮立たせる。 kunne iro a=omáre wa ora oro amip a=omáre wa a=kopópte kor irammakaka kunne クンネ イロ アオマレ ワ オラ オロ アミㇷ゚ アオマレ ワ アコポㇷ゚テ コㇿ イランマカカ クンネ 黒い染料を入れてそれからそこに着物を入れて(その染料と一緒に)煮るときれいに黒く染まる。(S) {E: to boil…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- koposiresikte
- コポシレシㇰテ 【他動】[ko-po-sir-e-sik-te …に・子・あたり/地上・(それ)で・満ちる・させる] …との間に子どもがたくさん生まれる。 ☆参考 ukoposiresikte ウコポシレシㇰテ 二人の間に子どもがたくさんできる。 ☞pósiresikte ポシレシㇰテ {E: to bear many children between…and…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopuni
- コプニ 【複他動】[単](複は kopunpa コプンパ)[ko-puni …に対して・…を持ち上げる] …に(食べもの)を供する/出してあげる(持って行ってあげるときも一緒に食べるときも)。 {E: to give, offer food to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopunkine
- コプンキネ 【他動】[ko-punkine …に・護衛する](次のような表現の中で) aynu kotca kopunkine アイヌ コッチャ コプンキネ [人間・の前・に護衛する] 人間を(疫病神からさえぎって)守る。 aynu kotca kopunkine p tan isokapiw ne kusu アイヌ コッチャ コプンキネㇷ゚ タン イソカピウ ネ クス 人間を疫病神から守ってくれるものがこのアホウドリだから。(HK民話) {E: to protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopuntek
- コプンテㇰ 【他動】[ko-puntek …に・喜ぶ] …のことを喜ぶ/ほめる/ねぎらう、 (人)を迎えて喜ぶ/よく来たと言ってほめ、 ねぎらう、 を歓迎する。 eci=kopúntek エチコプンテㇰ ようこそねえ。(W) kopuntek yan コプンテㇰ ヤン ほめてあげなさい。(W)…kamuy katkemat néno póka yaynu, néno póka iki yakun síno a=kopúntek hawe ne wa カムイ カッケマッ ネノ ポカ ヤイヌ、 ネノ ポカ イキ ヤクン シノ アコプンテㇰ ハウェ ネ ワ 奥方様がせめてそのように考え、 そのようになさるのでしたら、 まことに喜ばしく思います。(W神謡語り) ekasi ka húci ka e=kopuntek nankor エカシ カ フチ カ エコプンテㇰ ナンコㇿ おじい様もおばあ様もあなたを喜んで迎えてくれるでしょう。(W神謡語り) {E: to be pleased with…; welcome…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopuriniwkes
- コプリニウケㇱ 【他動】[ko-puri-niwkes …に/の・行状・に対処しきれない]…に逆らえない。 inki pito/inki kamuy/iki yakka/kopuriniwkes インキ ピト/インキ カムイ/イキ ヤッカ/コプリニウケㇱ [雅]どの御方、 どの神であっても逆らえません。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kor 1
- コㇿ 【他動】①…を持つ、 … を所有する。 inan pe ku=kor kor pirka hawe an? イナン ペ クコㇿ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン? どっちを持てばいいのかなあ? (W会話) pawetok ka kor siretok ka kor パウェトㇰ カ コㇿ シレトㇰ カ コㇿ 彼は雄弁さも持っており美しさも持っている=口も達者だし器量もいい。 kor rusuy コン ルスイ …がほしい、 …をほしがる。 ②…を(手や頭に)つける/かぶる、 つけて/かぶっている。 tekunpe kor テクンペ コㇿ 手甲をはめる。 sapanpe kor サパンペ コㇿ 冠をかぶる(頭につける)。 (注 体に着ることは mi ミ、 足や腰から下にはくことは us ウㇱ、 鉢巻などを頭に巻くことは epanu エパヌ、 手ぬぐいなどでほおかぶりすることは hekokari ヘコカリ。) ③(子)を生む (「子どもを持つ」)。 “poyson kor yak a=ye” “hńta kor yak a=ye?” “matkaci kor yak a=ye” 「ポイソン コㇿ ヤㇰ アイェ」「フンタ コㇿ ヤㇰ アイェ?」「マッカチ コㇿ ヤㇰ アイェ」 「子どもを持った(赤ちゃんが生まれた)そうだ。」「何を持ったと言う(どっちが生まれたって)?」「女の子を持ったと言う(女の子が生まれたそうだ)。」 (S) cikap tamanko kor noyne hawkor hawe as チカㇷ゚ タマンコ コン ノイネ ハウコㇿ ハウェ アㇱ にわとりが卵を生んだらしく、 なく声がする。(W) (注 出産することは nuwap ヌワㇷ゚ [日常語]または yaykosanke ヤイコサンケ [雅]) ④(神が)領有する。 nupuri kor kamuy ヌプㇼ コㇿ カムイ 山を領有する神=山を守る/統治する神=山の神。 ⑤…の …。 ku=kor hekattar クコㇿ ヘカッタㇻ 私の子どもたち。 a=kor mosir アコㇿ モシㇼ 私たちの国=わが国(=日本)。(S) ku=kor hápo クコㇿ ハポ 私の母。 ku=ponpoho kor ku=kosmaci クポンポホ コㇿ クコㇱマチ 私の下の息子の嫁(別家の嫁)。(S) kor kur コㇿ クㇽ …の夫。 ⑥ ☞kes(e) kor ケㇱ/ケセ コㇿ {E: ①to have, possess… ②attach, wear…(on one's hands, head.) ③to have, give birth to (a child). ④one's…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kor 2
- コㇿ 【名】[植物]フキ(種(しゅ)としてのフキを言うらしい)。 ☆参考 生えているフキの一本一本のことは korkoni コㇿコニ《フキの木=フキの葉柄》と言う。 korham コㇿハㇺ フキの葉。 koripas コリパㇱ フキ原。 〔知分類 p.17〕 {E: the butterburr plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- kor 3
- コㇿ 【接助】①…しながら、 …しつつ。 suke kor an スケ コラン 煮炊きしている。 cís=an kor a=eyáykopuntek チサン コㇿ アエヤイコプンテㇰ 私は泣きながら喜んだ。 iku kor sinotcaki kor an イク コㇿ シノッチャキ コラン 彼は酒を飲みながら歌を歌っている。 ②…すれば、 …すると、 …する/したときは。 pon a=yupíhi ekimne kor a=turá ポン アユピヒ エキㇺネ コㇿ アトゥラ 小さい兄が山へ行くときは私も一緒に行った。 kesto an kor ケㇱト アン コㇿ 毎日毎日。 mata réra ruy kor méan マタ レラ ルイ コㇿ メアン 冬に風が強ければ寒い。 {E: ①while. ②if; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kor-'m'm
- コㇿㇺㇺ 【名】[kor-'m@'m …の・女陰] 女陰(「おまんじゅう」)。 kor-'ḿ'm san na コㇿㇺㇺ サン ナ 「おまんじゅう」が出てるよ(子どもに言う)。(S) ☆発音 'm'm は[/ḿ/m]。 ☆参考 所属形・人称形をつくらない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kore
- コレ 【複他動】①…に…を与える。 en=kore! エンコレ! …を私に与えよ/くれ/ください。 toan kur en=kore ト アン クㇽ エンコレ あの人が(私にこれを)くれた。(W) eci=koré na エチコレ ナ (これを)あげるよ。(W) icen poronno a=e=kóre kusu ne na イチェン ポロンノ アエコレ クス ネ ナ お金をたくさん(引用文中の私があなたに)あげるから。(S民話) hoku ka a=kore ホク カ アコレ (彼女は)夫も与えられた(=結婚させられた)。(W言い伝え) poronno a=en=kore wa kusu nimaraha ku=seyar ポロンノ アエンコレ ワ クス ニマラハ クセヤㇻ (私は)たくさん与えられた(もらった)から少し人におすそわけして持たせてあげた。(W) ②[補助動詞]…wa kore …ワ コレ(…のために)…してあげる/くれる。 néno iki wa en=kore hani! ネノ イキ ワ エンコレ ハニ! そうしてくださいな。(W会話) e=ek wa un=kore kusu エエㇰ ワ ウンコレ クス あなたが私たちのために来てくれたから。(W会話) ☆参考 与えて持って行かせることは sére セレ《背負わせる》とも言う。 食べ物を与えて食べさせることは ére エレ[他動使役]/ipere イペレ[自動使役]。 korar コラㇻ は与える相手を特定せず「人に与える」「人にもらってもらう」ことを言い、 この語は娘を「嫁にやる」ことにも使う。 「もらう」ことには korar コラㇻ も使うが、 もう少していねいに、 くれた人を尊敬して言うには eunkeray エウンケライ[他動]《…をいただく》/unkeray ウンケライ[自動]を使う。 m {E: ①to give… to… ②to do…for…; have…done by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korkoni
- コㇿコニ 【名】[kor-kor-ni フキ・を持つ・木(知分類)][植物]フキ(蕗)。 korkoni ham コㇿコニ ハㇺ フキ(蕗)の葉。〔知分類 p.17 フキの葉柄〕 {E: the butterburr plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- korototo
- コロトト 【他動】[単](複は korototpa コロトッパ)[ko-rotot-o 粉・続けざまに…する・(他動詞形成)] …を粉々にする。 su ka a=korótoto ス カ アコロトト 鍋も粉々にこわされた。(HC民話) {E: to break, crush…(in)to pieces.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koruyruye
- コルイルイェ 【他動】[単](複は koruyruypa コルイルイパ)[ko-ruyruye …に・握手して喜びの挨拶をする]…の両手を両手でにぎり(腕や背中をなでながら)会えた喜びのあいさつをする(女どうしのあいさつのしかた、 初対面でも親しい人でも)。(S) {E: to joyously greet someone (a form of greeting performed by women.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kosikiru
- コシキル 【他動】[ko-sikiru …に向かって・向きを変える] …の方に向く。 {E: to face…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosikoso
- コシコソ 【他動】重さをはかるため手などにのせて上げ下げする。 eci=kosíkoso, e=pase humi! エチコシコソ、 エパセ フミ! (子どもに向かって)重いかどうかみてあげよう、 (だき上げて)重たいねえ。(S) kosikoso wa inu コシコソ ワ イヌ 手に持って重さをはかってみなさい。(S) {E: to weigh…in one's hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosinewe
- コシネウェ 【他動】[ko-sinewe …に・訪問する] …のところへ遊びに行く、 …を訪問する。 {E: to visit…; go to play at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosinninu
- コシンニヌ 【他動】[ko-sir-ninu …と共に・あたり・を縫う](?) (次の語の中で)絶対人に見せないで宝として隠し持っている。 cikosinninup チコシンニヌㇷ゚ 人に見せない秘密の宝。 {E: to conceal something valued from others.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosne
- コㇱネ 【自動】[kos-ne (?)・のようである] 軽い。 ☆対語 páse パセ {E: to be light in weight.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosnepuni
- コㇱネプニ 【他動】[kosne-puni 軽く・…を持ち上げる][雅]…を軽々と持ち上げる。 ☞eyayrikikur-kosnepuni エヤイリキクㇽコㇱネプニ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosokoso
- コソコソ 【名】(言葉あて遊びで、 kosonte コソンテ《小袖》を隠して言った言い方。) kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコン ルスイ、 ナカナカ ヘ エコン ルスイ? 軽いコソコソがほしいですか、 それともナカナカがほしいですか(nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《綿入れのぼろ着》を隠して言っている)。(S会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosonte
- コソンテ 【名】[< 日本語] 小袖、 「金メールの入った美しい立派な絹の着物(男子のみ着る)」。(S) iwan kosonte/ukoekutkor/iwan kosonte/opanere híne イワン コソンテ/ウコエクッコㇿ/イワン コソンテ/オパネレ ヒネ 六枚の小袖(立派な着物)を着て帯をしめ六枚の小袖(立派な着物)を上に羽織って(神が天に帰ろうとするときの身じたくの常套句。 男神でも女神でも)。(W神謡語り) {E: wadded silk clothing for men.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kot 1
- コッ 【他動】…についている。 poro tumsi kot wa an ポロ トゥㇺシ コッ ワ アン 大きな下げ飾りがついている。 tek kot tekko テㇰ コッ テッコ 手のついたかご。 tumsi kot pasuy トゥㇺシ コッ パスイ 下げ飾りのついた箸(お菓子などの取り箸に使う)。 ☆参考 紐(ひも)や綱やくさりなどが、 またはそういうもので、 結びつけられてつく/ついていることを言う。 接触して/はりつく/ついているだけのことは kotuk コトゥㇰ、 足や耳やひげやカビのように本体の一部または付属物として生えるなどしてつく/ついていることは us ウㇱ という。 ☞kotuk コトゥㇰ、 us ウㇱ ☆参考 複他動詞は kote コテ。 {E: to be attached to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kot 2
- コッ 【名】[概](所は koci(hi) コチ(ヒ)) 何かの跡、 (地の)くぼみ。 ☆参考 とりで/城の跡は cásikot チャシコッ、 手や足の跡は rúkot[概]/rúkoci(hi) ルコッ/ルコチ(ヒ)[所]、 通った跡は ru ル[概]/ruwe(he) ルウェ(ヘ)[所]。 {E: the remains of…; a hollow (in the ground.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kotcise
- コッチセ 【名】[kor-cise フキ・家] フキ(蕗)小屋(フキの葉ばかりでつくった小屋)。(S) kotcise kar コッチセ カㇻ フキ小屋をつくる。 ☆参考 ヤマベとりに行くとき等、 川に沿って山に行くときにつくって夜を過ごす、 二人ぐらいも入れる、 中でヤマベを焼いて食べる。(S) ☆発音 kor cise コッチセ《彼が持っている家》と同じ発音。 {E: a hut made from butterbur leaves.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotco
- コッチョ 【名】[< 日本語 ] ごちそう。 {E: a delicacy (food).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kote
- コテ 【複他動】…に…を結びつける、 …を…にゆわえつける。 itese ka a=koté suma réhe pit イテセ カ アコテ スマ レヘ ピッ ござを編む糸に結びつけてある糸の名前は「ピッ」。(S) ☆参考 sirkote シㇼコテ (馬や犬や舟など)を木などにつなぐ。 {E: to link, join, tie…to, with…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotekociwciwe
- コテコチウチウェ 【他動】[ko-tek-ociwciwe …に・手・を上下に動かす(重複)] てのひらを上へ向けて…を手招きする。(W民話) ☆参考 手招きはてのひらを上へ向けても下へ向けてもした。 ☞kotekparparu コテㇰパㇻパル {E: to beckon…to come with the hand facing up.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koteyne
- コテイネ 【他動】[ko-teyne …と一緒に・ぬれる] …を着ているままぬれる。(S) e=koteyne p úse ári wa satke エコテイネㇷ゚ ウセ アリ ワ サッケ あなたのぬれた着物を脱いで乾かしなさい。(S) oar yarpe-koteyne ponpe オアㇻ ヤㇻペ コテイネ ポンペ ほんのおしめをぬらしてる赤ん坊(本当に小さい赤ん坊)。 {E: to get wet while wearing…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotki
- コッキ 【他動】(他の人の罪に対し怒って/戒めのために)(罪のないもの)を罰する。 pirka kewtum kor nispa ka wenkur umurek a=kotki epeka somo unkeray somo kamuy nukar pe ne kusu ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ ニㇱパ カ ウェンクㇽ ウムレㇰ アコッキ エペカ ソモ ウンケライ ソモ カムイ ヌカㇻ ペ ネ クス よい心を持っている長者も、 貧乏人夫婦が悪いことをしたためにとがめを受けて、 ものももらえず神様がかえりみてくれなかったのだから。(HK民話) ku=kotki kus ku=kikkik クコッキ クㇱ クキㇰキㇰ 私は別の人に腹が立って(この子を)ボカボカなぐった(子ども同士がけんかして、 自分の子は悪くないのにその相手の子が泣くのでその親が怒って来る。 すると「きもやけて」もう遊ぶんでないと言って、 その相手に「腹立つまぎれに」自分の子をたたく)。(S) {E: to punish someone not at fault as an example to others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotne
- コッネ 【自動】[kot-ne くぼみ・である/になる] へこむ、 へこんで/くぼんでいる。 pakisara kotne wa pó hene kotom パキサラ コッネ ワ ポ ヘネ コトㇺ 口角がへこんで(えくぼができて)なおかわいい。 ku=kor ita kotne uske ka an tanas uske ka an クコㇿ イタ コッネ ウㇱケ カ アン タナㇱ ウㇱケ カ アン うちの床(ゆか)はへこんだ所もあるし出っぱった所もある。 ☆対語 tanas タナㇱ 出っぱる。 ☆参考 kapke カㇷ゚ケ (出っぱりが)ひっこむ、 平らになる。 {E: to be dented, depressed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotnekotne
- コッネコッネ 【自動】[kotne-kotne へこんでいる・(重複)] でこぼこだ(あちこちへこんで/くぼんでいる)。 ☆対語 tanastanas タナㇱタナㇱ。 {E: to be rough, uneven.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotom 1
- コトㇺ 【他動】…にふさわしい、 …に似合う(衣服でもことがらでも)。 en=kotom エンコトㇺ 私に似合う。 e=kotom エコトㇺ あなたに似合う。 kamuy ne yakka kotom a kuni p ne na カムイ ネ ヤッカ コトマ クニㇷ゚ ネ ナ 神様にもふさわしいことだったのだから。(W会話) {E: to suit…; look good in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotom 2
- コトㇺ 【接助】…する/したように見えて/思われて。 kotom an コトㇺ アン …する/したようである/ように見える。 án=an hi ye kotom an アナニ イェ コトㇺ アン 私が(来て)いることを相手に告げているようだった。(NK民話) ☆参考 同様の文脈で noyne yaynu ノイネ ヤイヌ も使われる。 {E: as if to do…; as if one did…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotor 1
- コトㇿ 【名】[概](所は kotoro(ho) コトロ(ホ)) 面、 こちら側の面、 表面。 pira kotor ピラ コトㇿ 崖面。 niskotor ニㇱコトㇿ 空(の下から見える面)。 cisekotor チセコトㇿ 家の天井(天井だけ、 壁は入らない)。(S) {E: the surface; the face; a side.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotoro(ho)
- コトロ(ホ) 【名】[所](概は kotor コトㇿ)…の面/こちら側の面/表面。 {E: the surface, face, side of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kótosi
- コトシ 【名】[< 日本語][ko-tósi 粉・ふるい] 粉をふるうふるい(「こなとおし」)。 {E: a sieve.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotoyse
- コトイセ 【他動】…に(たくさんの虫/大勢の人が)たかる、 …のところに(ものほしさに)集まる。 mus kotoyse ムㇱ コトイセ ハエがたかる。 {E: for many people, insects to gather, swarm around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotpok
- コッポㇰ 【位名】[概](所は kotpoki/kotpokke コッポキ/コッポッケ)[kot-pok (?)・…の下/すぐそば] ①時間的にちょっと前、 …する直前。 ray kotpok ライコッポク 死に際。 ray kotpok ta itaksura ライ コッポㇰ タ イタㇰスラ 死に際に遺言する。(S) ②歩いているものの前。 ☆参考 「人のことには言わない。 獣などが通ったことなどを言うときに用いる。」 (S) ☆参考 しかし en=kotpokke エンコッポッケ《私のちょっと前》の例もある。 ☞kotpokke コッポッケ {E: ①a moment ago; before… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotpokke
- コッポッケ 【位名】[所](概は kotpok コッポㇰ) …のちょっと前の所。 en=kotpokke péka arpa kor an エンコッポッケ ペカ アㇻパ コラン 私の前を行っている。(S) en=kotpokke kus no sirepa ruwe ne yak a=ye エンコッポッケ クㇱ ノ シレパ ルウェ ネ ヤカイェ 私のちょっと前に着いたのだそうだ。(S) {E: just before, in front of, ahead of…} (出典:田村、方言:沙流)
- koturimimse
- コトゥリミㇺセ 【自動】[ko-turimim-se (擬音擬態を導く)…が・(擬音の重複)・…と言う][雅]…hum ko koturimimse …フㇺ コ コトゥリミㇺセ …の音がブルンブルンと/ブーンと鳴る。 apkas hum ko/koturimimse/kosepepatki/korimnatara アㇷ゚カㇱ フㇺ コ/コトゥリミㇺセ/コセペパッキ/コリㇺナタラ [雅](神が)歩く(かけめぐる)音がブルンブルンと鳴りザアーッと響きドシンドシンと鳴り響きます (Sユーカラ) ☆参考 神が空中を飛び歩くときや、 地上に向かって下降してくるときなどに響く音響がこのように表現される。 歌い手のサダモさんは koturimimse コトゥリミㇺセ は飛行機の飛ぶような音だと説明している。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koturiri
- コトゥリリ 【複他動】[ko-turi-ri …に・…を伸ばす・(重複)] …に…を(手をのばして)さしのべる。(S) ☆参考 kotarara コタララ は立っている人に下から上へさしのべる。 {E: to stretch out, extend (the hand(s)) to help…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koturse
- コトゥㇽセ 【他動】[ko-turse …に向かって・落ちる](病気が)…にうつる。 en=koturse kuni ku=sitoma エンコトゥㇽセ クニ クシトマ 私に病気がうつるのが恐ろしい。(S) wenpenramkor pe ne na e p keseke iteki e yan, nenkane eci=kotúrse yak a=sitóma na ウェンペンラㇺコㇿ ペ ネ ナ エㇷ゚ ケセケ イテキ エ ヤン、 ネンカネ エチコトゥㇽセ ヤㇰ アシトマ ナ 胸の悪い人だから食べ残しを食べてはだめよ、 もしあなたたちにうつったら恐ろしいから。(S) ku=yoyra hi koturse wa iyoyra hawe somo ne? クヨイラ ヒ コトゥㇽセ ワ イヨイラ ハウェ ソモ ネ? (彼は)私の忘れっぽいのがうつって忘れっぽいのではないかな。(W) {E: (for a disease, sickness) to spread to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotursere
- コトゥㇽセレ 【複他動】[他動使役][koturse-re …にうつる・させる](病気)を…にうつす。 {E: to pass on (a disease, sickness) to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotuye
- コトゥイェ 【複他動】[ko-tuye …に対して・…を切る] tu makke sama kotuye トゥ マッケ サマ コトゥイェ [二つの(=いくつもの)・奥の所・の側・を…に対して切る] 相手の拒絶に耳をかさず自分の意志を通す。 {E: to have one's own way without listening to the refusals of others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kouk
- コウㇰ 【複他動】[単](複は kouyna コウイナ)[ko-uk …に対して・…を取る] …から (一つのもの)を奪う。 {E: to rob…of(one object, thing).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koureyupu
- コウレユプ 【他動】[ko-ure-yupu …に・足・をきつく締める](次の慣用表現で)(炉ぶち)を足でぎゅっとつかんでいる。(S)(足をぐっと押しつけてふんばっている。(KSg))omaninumpe/a=koúreyupu オマニヌンペ/アコウレユプ [雅]炉ぶちを足でぎゅっとつかんでいた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kous
- コウㇱ 【複他動】[ko-us …に合わせて/…と共に・…をはく](靴下)を(靴)の下(内側)にはく。 ureunker a=kar wa ker a=koús ウレウンケㇾ アカㇻ ワ ケㇾ アコウㇱ「ぼっこたび」(指のない足袋)をつくって(「こしらって」)靴の下にはく。(W) ☞us ウㇱ 2 {E: to wear socks with one's shoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- kouuste
- コウウㇱテ 【他動】[ko-uuste …に・伝える](人)に全部残さず伝える。 hápo kouuste hani ハポ コウウㇱテ ハニ おかあさんに何でもみんな言って行きなさいよ。 ☆参考 「昔の言葉。 今なら opitta hápo eun ye hani オピッタ ハポ エウン イェ ハニ と言う。」 (S) {E: to tell someone everything.} (出典:田村、方言:沙流)
- kouwepekennu
- コウウェペケンヌ 【他動語幹】[ko-uwepekennu …に・事情をたずねる] …に事情/いきさつ/わけをたずねる。 ☆参考 接頭辞がつかない場合は kowepekennu コウェペケンヌ という形をとる。 e= エ、 i= イ のような接頭辞がついてアクセント核が ko コ に置かれた場合は通常 i=kouwepekennu イコウウェペケンヌ のように、 kouwepekennu コウウェペケンヌ の形が用いられる。 a= ア、 eci= エチ のように、 アクセントを変えない接頭辞がついた場合は、 両方の形が使われているが、 kowepekennu コウェペケンヌ のほうが多いようである。 ☞kowepekennu コウェペケンヌ、 uwepekennu ウウェペケンヌ {E: to ask…about the reason, condition of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kowen
- コウェン 【他動】[ko-wen …に・悪い] …をきらう。 {E: to hate, dislike…} (出典:田村、方言:沙流)
- kowepekennu
- コウェペケンヌ 【他動】[ko-uwepekennu …に・事情をたずねる](=kouwepekennu コウウェペケンヌ) …に事情をたずねる。 ☞kouwepekennu コウウェペケンヌ {E: to ask…about the reason, condition of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koy
- コイ 【名詞語根】波。 ☆参考 沙流方言では語構成の要素として用いられ、 独立の名詞としての「波」には rir リㇼ が使われる。 koyka コイカ [波・の上] 静内・釧路の方向、 東ないし東南の方。 koypok コイポㇰ [波・の下] 有珠・虻田の方向、 西。 koyyanke コイヤンケ [波が・…を岸に上げる] 波に打ち上げられる。 {E: waves.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyemetu
- コイェメトゥ 【他動】[ko-iyemetu …に・酒の残りを持って来てあげる] …に酒の残ったのを持って行って/持って来てあげる。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= ア または eci エチ)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がる所)は、 第二音節(この場合 ye イェ)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の ko コ が高く発音されるときの語幹には koiyemetu/koyyemetu コイイェメトゥ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to bring, take home leftover sake, liquor for…} (出典:田村、方言:沙流)
- koykesuy
- コイケスイ 【他動】[ko-ikesuy …に向かって・怒って行ってしまう] [雅]怒ってとびだして…に行く。 sísam mosir/tono mosir/mosir noskike/koykesuy ruwe/ne wa síran awa シサㇺ モシㇼ/トノ モシㇼ/モシン ノㇱキケ/コイケスイ ルウェ/ネ ワ シラン アワ [雅](奥方は)怒って家をとびだして和人の島、 殿の島、 島の中央に逃げて行ったのだったが。(W神謡語り) {E: to rush out in anger to go to …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyki
- コイキ 【他動】[ko-i-ki …に対して・ものを・する] ①…を怒りつける、 …を叱りつける、 …をいじめる、 …を襲う、 (鳥や魚)をとる。 ne kusu a=koyki hawe ka erampewtek ネ クス アコイキ ハウェ カ エランペウテㇰ (この子は)なぜ怒られているのかわからない。(W独話) kimunkamuy i=koyki yakka キムンカムイ イコイキ ヤッカ 熊が(引用文中の)私を襲っても(=熊に襲われても)。(HK民話) cep koyki チェㇷ゚ コイキ 魚をとる。 cikap koyki チカㇷ゚ コイキ 鳥をとる(rayke ライケ とも言う)。 ceppokoyki チェッポコイキ 小魚をとる。 hawekoyki ハウェコイキ 言葉で叱り/どなりつける。 ② ☞ram(u) koyki ラㇺ/ラム コイキ ☆参考 獣をとることは rayke [単]/ronnu[複] ライケ/ロンヌ。 鳥を打つことには koyki コイキ も rayke ライケ も使う。 魚を「釣る」ことは peraykar ペライカㇻ。) {E: to scold, bully, attack, catch(birds or fish).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koynu
- コイヌ 【他動】[ko-i-nu …に/から・ものを・聞く](人)に/からものを聞く、 (人)から話が耳に入る。 tu asur orke re asur orke a=koynu yakun cis tura ikemnu=an kor oka=an トゥ アスㇽ オㇿケ レ アスㇽ オㇿケ アコイヌ ヤクン チㇱ トゥラ イケㇺヌアン コㇿ オカアン たくさんのうわさが伝わって来るのを聞くと私たちは涙が出るほど気の毒だなあと思っている。(W会話) {E: to listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koynuyeusi
- コイヌイェウシ 【名】[koy-nuye-usi 波(が)・彫る・いつも…する所] 波打ち際(ぎわ)。 {E: the beach; the water's edge.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyok
- コヨㇰ 【他動】[ko-ihok …に・売る](人に)売る。 “tan pe ku=hok rusuy en=koyok hani” “e, eci=koyók kusu ne na, ataye ruyno” 「タン ペ クホㇰ ルスイ エンコヨㇰ ハニ」「エ、 エチコヨㇰ クス ネ ナ、 アタイェ ルイノ」 「これ私買いたい、 私に売ってくれよ。」「ええ、 売ってあげるよ、 高く。」 (S) {E: to sell to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koypok
- コイポㇰ 【位名】[概](所は koypokke コイポッケ)[koy-pok 波・の下] 海沿いに西の方、 つまり有珠・虻田の方。 ☆対語 koyka コイカ 海沿いに東の方、 つまり静内・釧路の方。 {E: in a westerly direction along the coast.} (出典:田村、方言:沙流)
- koypokke
- コイポッケ 【位名】[所](概は koypok コイポㇰ)[koy-pok-ke 波・の下・の所] …の西の方の所(沙流地域から見て海沿いに西の方、 つまり有珠・虻田方面)。 i=koykaske i=koypokke a=sospasospa イコイカㇱケ イコイポッケ アソㇱパソㇱパ 私たち(の住んでいる所)よりも東の地域も西の地域も(洪水で)みんなはぎとられてしまった。(W会話) Iput koypokke oma poro tomam イプッ コイポッケ オマ ポロ トマㇺ 勇払の西にある大きな温地帯。(S) ☆対語 koykasike コイカシケ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koypuni
- コイプニ 【他動】[単](複は koypunpa コイプンパ)[ko-i-puni …に対して・ものを・持ち上げる] …に食物を供する、 (客)に食物をあげる。 {E: to give, offer food to (a guest).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysokor
- コイソコㇿ 【他動】[ko-i-so-kor …に・ものごと(を)・真実・を持つ(=と思う)信じる](人)の言うことを信用する。 ☆参考 eysokor エイソコㇿ (ことがら)を信じる。 {E: to trust what someone says.} (出典:田村、方言:沙流)
- koysum
- コイスㇺ 【名】[koy-sum 波・油] あわ(泡)、 あぶく。 koysum ekupa コイスㇺ エクパ 泡をくわえる(クマが疲れて口から泡を出している様子)。 húre koysum フレ コイスㇺ 赤い泡=水に浮いているさび。(S) {E: foam; froth; bubbles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysumi(hi)
- コイスミ(ヒ) 【名】[所](概は koysum コイスㇺ) …のあわ(泡)。 koysumi patek an tónoto コイスミ パテㇰ アン トノト 泡だらけの酒(ビールのことを言っている)。(S) {E: the foam, froth, bubbles of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ku 1
- ク 【他動】…を飲む。 kusuri ku クスリ ク 薬を飲む。 wakka ku ワッカ ク 水を飲む。 úsey ku ウセイ ク 湯を飲む。 ☆参考 おつゆ(スープ、 みそ汁等)は e エ 食べる。 酒やビール等のアルコール飲料を飲むことは iku イク。 しかし何を飲むかを特に取り立てて言うには sake ku サケ ク《酒(清酒)を飲む》のように言う。 赤ん坊がお乳を飲むことは totto e トット エ のように e エ《食べる》を使って言う。 {E: to drink, take…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku 2
- ク 【名】[概](所は kúhu クフ)弓。 ☆参考 ku ク 「アマッポ」と同じ発音だが、 所属形が違う。 ☆参考 矢は ay アイ。 {E: a bow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku 3
- ク 【名】[概](所は kuwehe クウェヘ)「アマツポ」(動物を獲るための仕掛弓)。 ku or osma ク オㇿ オㇱマ (獲物が)「アマッポ」にかかる。(S) ☆参考 アマッポの弦は kúka クカ、 矢は ay アイ、 動物がひっかかると発射する仕掛けの紐は notka ノッカ、 発射することは cak チャㇰ《はじける》、 アマッポをしかけることは kuari クアリ。 ☆参考 ku ク《弓》と同じ発音だが、 所属形が違う。 {E: a hunting bow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku= 4
- ク 【人接】[一人称単数主格](自動詞・他動詞・デアル動詞 ne ネ・名詞・一部の副詞に接頭する。)ku=nu クヌ 私は(それを)聞く。 ku=kor ekasi クコㇿ エカシ/クコレカシ 私が持つおじいさん=私のおじいさん(祖父)。 ku=saha クサハ 私の姉。 ☆参考 沙流方言の日常会話では、 i= イ で始まる語幹に接頭する時、 通常 ku= ク と i イ とで一つの音節 kuy クイ となる。 たとえば kú=itak クイタㇰ《私は話す》は kuytak クイタㇰ と発音する。 その他の母音、 つまり a, e, o, u ア、 エ、 オ、 ウ の前では u ウ が落ちて k= ㇰ という形になる(☞k= ㇰ)。 ただし歌謡や叙事詩などを歌うときには母音 a, e, o, u ア、 エ、 オ、 ウ の前でも通常 u ウ が保たれる。 たとえば ku=an クアン 私はいる(日常会話では k=an カン)。 ku=utari クウタリ 私の身内(日常会話では k=útari クタリ)。 {E: “I” (first person singular subject prefix).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuci(hi)
- クチ(ヒ) 【名】[所](概は kut クッ)…の帯、 その帯。 kucihi anak arsuyne a=siná クチヒ アナㇰ アㇻスイネ アシナ (死者の場合)帯はたった一回だけしばる。(W) kuci a=pitá híne inkar=an akusu クチ アピタ ヒネ インカラン アクス 彼の帯をといてみると。(W言い伝え) {E: a belt, a sash of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucipeker
- クチペケㇾ 【自動】[kuci-peker そののど[所]・澄んでいる] 声が澄んでいる、 澄んだ声の…。 kucipeker menoko sinotca haw クチペケㇾ メノコ シノッチャ ハウ 声の澄んだ女性の歌う声。(NK民話) (出典:田村、方言:沙流)
- kucir
- クチㇼ 【自動】(雄犬などが)片方の後足を上げて柱などに小便する。 apa sam un kucir tek アパ サムン クチッテㇰ 片足を上げて出入口のわき(の柱)にシャッとオシッコをひっかけた。(W民話) {E: (for a male dog etc.) to raise a hind leg and urinate on a post etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kúhu
- クフ 【名】[所](概は ku ク)…の弓。 ku=kuhu ククフ 私の弓。 ☆参考 アマッポ(仕掛弓)を意味する ku ク の所属形は kuwe(he) クウェ(ヘ)。 {E: the, a bow of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kukerkepni
- クケㇾケㇷ゚ニ §139 シナノキ (8) kukerkep-ni (ku-kér-kep-ni)「クけㇾケㇷ゚ニ」[クケㇽケㇷ゚の取れる木] 茎 ⦅荻伏、様似⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kukew
- クケウ 【名】[概](所は kukewe(he) クケウェ(ヘ)) [ku-kew 弓・骨](?) 鎖骨(さこつ)。 {E: the clavicles (collarbones).} (出典:田村、方言:沙流)
- kukewe(he)
- クケウェ(ヘ) 【名】[所](概は kukew クケウ) …の鎖骨。 {E: the clavicles of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kumi
- クミ 【名】かび。 kumi us クミ ウㇱ かびがはえる。 kunne kumi クンネ クミ 黒かび。 retar kumi レタㇻ クミ 白かび。 hoski i=kopunpa p/[u]kunne kumi/ehopunpa na/iyos i=kopunpa p/retar kumi/ehopunpa wa ホㇱキ/イコプンパㇷ゚/[ウ]クンネ クミ/エホプンパ ナ/イヨㇱ イコプンパㇷ゚/レタㇻ クミ/エホプンパ ワ (育ての兄が)先に出してくれた食べ物には黒かびが生え、 あとから出してくれたものには白かびが生えて。 (W神謡K) {E: mould.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 1
- クニ 【助動】…することになっている、 …する見込みである、 …することが望ましい、 …するべきである、 …しよう。 ekimne a=e=sé wa a=e=ráyke kuni sekor an pe エキㇺネ アエセ ワ アエライケ クニ セコㇿ アン ペ あなたを山へ運んで行って殺そうということを。(W民話) tun ku kuni sake トゥン ク クニ サケ 二人が飲む酒(飲むべき/ことができる酒)。(S民話) herepasi arpa kuni pekor iki, pet turasi arpa kuni pekor iki, ayne, arherepasi arpa ヘレパシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 ペッ トゥラシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 アイネ、 アㇻヘレパシ アㇻパ (その飛び上がった首は)沖の方へ行くみたいにし、 川の方へ向かって行くみたいにしていてから、 しまいにずうっと沖の方へ行ってしまった。(W民話) en=kupa kuni pekor ku=yaynu エンクパ クニ ペコㇿ クヤイヌ (その犬)が私にかみつこうとしているように私は思った。(W) kuni p クニㇷ゚ …する(べき)もの。 c=e kuni p anakne porono an チェ クニㇷ゚ アナㇰネ ポロノ アン 私たちが食べるものはたくさんある。(S) (注 cékunip チェクニㇷ゚ [名]は《魚》。)oro ta, e=ewonne usa ki, e=wakkaku usa ki ranke kuni p ne na オロ タ、 エエウォンネ ウサ キ、 エワッカク ウサ キ ランケ クニㇷ゚ ネ ナ あなたはそこで顔を洗ったり、 水を飲んだりすればいいのですよ。(W民話) mak é=iki hawe an? somo an kuni p e=ye hawe ne na ne na マㇰ エイキ ハウェアン? ソモ アン クニㇷ゚ エイェ ハウェ ネ ナ ネ ナ あなたは何をなさる(とおっしゃる)のですか。 してはならないことをおっしゃっておられるのですよ。(W民話) kuni hi クニ ヒ ☞kunihi クニヒ ☆参考 他の助動詞のように文末に置かれることは少なく、 連体的に使われることが多い。 それも p ㇷ゚《もの、 の》の前が圧倒的に多い。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 2
- クニ 【接助】…するように、 …しようとして、 …するつもりで。 hńta a=omáre kuni ene ponko a=oúri hi an? フンタ アオマレ クニ エネ ポンコ アオウリ ヒ アン? 何を埋めるのにこんなに大きく掘ったんだい。(S) a=ninú kuni kem etarare wa anu アニヌ クニ ケㇺ エタラレ ワ アヌ 縫うように針をさしておきなさい。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 3
- クニ 【形名】[kun-(h)i …するべき/予定/はずである・こと] ①(動詞に終わる文(節)の後に置かれてこれを名詞句にする。) …するで(あろう)ということ、 できる(ような)こと、 …する(べき)こと。 tap a=ye kuni tónonsukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが真昼の凪(なぎ)だなあ。 ene…kuni エネ…クニ このように…するであろうこと=次のように…するであろう/することになっている。 ene ne kuni エネ ネ クニ こう(次のように)なるでしょう。 ene an kuni エネ アン クニ このような(次のような)ことが起こるでしょう。 (注 すでに起こったことであれば、 kuni クニ の代わりに hi ヒ が使われるところである。) ②[名詞化引用](次に「言う」「思う」「考える」「相談する」「言いつける」等々を意味する他動詞が来て、 kuni クニ で名詞化された文をその目的語とする間接引用文となる。) kuni ramu クニ ラム …すると思う。 e=mismu kuni ku=ramu エミㇱム クニ クラム あなたがさびしいだろうと私は思った。(S) kuni ye クニ イェ …すると言う。 opitta nisatta hunak un paye kuni ye kor oka オピッタ ニサッタ フナクン パイェ クニ イェ コㇿオカ みんなで明日どこかへ行くという話をしている。(S) a=saha i=nukar kuni a=ekímatek kusu アサハ イヌカㇻ クニ アエキマテㇰ クス 私は姉に見られるのではないかと気が気ではないので。(W民話) poro a=yupí a=saha a=ewtannere kuni a=ewkoramkor híne ポロ アユピ アサハ アエウタンネレ クニ アエウコラㇺコㇿ ヒネ 私たちは大きい兄と姉とを結婚させようと相談して。(NK民話) akihi a=ne kuni eraman kuni a=sitóma アキヒ アネ クニ エラマン クニ アシトマ 私が彼の弟だということを彼が知るのが(=彼に知られるのが)私は恐ろしかった。(S民話) pirka aynu ne/e=an kuni/e=takar kusu/ne na ピㇼカ アイヌ ネ/エアン クニ/エタカㇻ クス/ネ ナ あなたは立派な人になることを夢に見るのだよ。(NKy子守歌) ③(動詞句の後に続かず、 文頭に置かれて、 その前に言われた内容全体を受ける場合もある。)そうする(であろう)ということ。 “…néno yaynu hani!” “e pirka ruwe un, kuni ku=ramu kor k=ek pe ne kusu 「…ネノ ヤイヌ ハニ!」「エー、 ピㇼカ ルウェ ウン、 クニ クラム コㇿ ケㇰ ペ ネ クス」…「そう思いなさいよ。」「ええ、 いいよ。 私はそう思いながら来たのだから…。」/ ☆参考 間接引用の kuni クニ は kunak クナㇰ と言い換えられる場合もある。 しかし、 kunak クナㇰ の後に来る他動詞は、 ほとんどの場合 ramu ラム《…(ということ)を思う》または ye イェ《…(ということ)を言う》に限られている。 一方、 kuni クニ の後には ramu ラム、 ye イェ のほか、 eraman エラマン《…を知る》、 epakasnu エパカㇱヌ《…を教える》、 sitoma シトマ《…を恐れる》、 ekaspaotte エカㇱパオッテ《…を命じる》、 ewkoramkor エウコラㇺコㇿ《…を相談する》、 eese エエセ《…を承諾する》、 kar カㇻ《…をする》、 ki キ《…をする》、 takar タカㇻ《…を夢見る》等々いろいろな他動詞が来る。 さらに間接引用文をつくる以外に、 ne ネ《である》が後に続いて、 《…する予定/はず/つもり…である》というような使い方もある。 一方、 すでに起こったこと、 確認ずみのことに関して言うには kuni クニ ではなく yak ヤㇰ が用いられる。 ☞kunak クナㇰ、 yak ヤㇰ、 sekor セコㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunihi
- クニヒ 【形名】(=kuni hi クニ ヒ) …するであろうこと、 …するべきこと。 …するようにということ。 aynu ka kar wa i=kore kuni hi a=ekóramkor hike? アイヌ カ カㇻ ワ イコレ クニ ヒ アエコラㇺコㇿ ヒケ? 我々のために人間もつくって下さるようにということを(国づくりの神に)相談してみないか? (S言い伝え) mosma utar e p hayta kuni(hi) tas ne nek モㇱマ ウタㇻ エㇷ゚ ハイタ クニ(ヒ) タㇱ ネ ネㇰ ほかの人々が食べるのが足りなくなるのではなかろうか。(S) ☆参考 kuni クニ 3と同義だが、 よりはっきりと念を入れて言う言い方。 用例のほとんどで、 直後に息つぎをしている。 ☞kuni クニ 3 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunine
- クニネ 【接助】…するように(することを目指して)。 cise soy ta ka poronno cikuni oka kunine iki=an チセ ソイ タ カ ポロンノ チクニ オカ クニネ イキアン 私は家の外にもたくさん薪があるようにした。(W民話) nep ka i=kare somo ki kunine iki kor oka=an ネㇷ゚ カ イカレ ソモ キ クニネ イキ コㇿ オカアン (彼女は)私に何もさせないようにして(何もかもしてくれて、 それほど私を大事にしてくれて)(私たちは)暮らしていた。(W民話) {E: so as to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunki
- クンキ 【名】[< 日本語] 釘(くぎ)。 {E: a nail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunne 1
- クンネ 【自動】[< kur-ne 影・である] 黒い、 暗い、 黒く/暗くなる。 kunne cipanup クンネ チパヌㇷ゚ 黒い頭飾り布。 ☆参考 ekurok エクロㇰ まっ黒い。 sir-kunne シㇼクンネ あたりが暗くなる/暗い、 日が暮れる、 夜になる。 ☆対語 retar レタㇻ 白い、 peker ペケㇾ 明るい。 {E: to be black; dark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunne 2
- クンネ 【名/副】[< kunne クンネ 1] ①[名]夜。 kunne an クンネ アン 夜になる、 暗くなる。 ②(副詞として)夜に。 tókap he paye=an, somo yakun kunne he paye=an? トカㇷ゚ ヘ パイェアン、 ソモ ヤクン クンネ ヘ パイェアン? 昼間行こうかそれとも夜行こうか。(S) kunne hene tókap hene クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ 夜も昼も。 kunne ka tókap ka クンネ カ トカㇷ゚ カ 夜も昼も。(S) kunne tókap クンネ トカㇷ゚ 夜も昼も。 kunne tókap e=a wa patek e=an クンネ トカㇷ゚ エア ワ パテㇰ エアン 夜も昼もあなたは座ってばかりいる(=寝ないで起きている)。(S) kunne cup クンネチュㇷ゚ 月(=kunnecup クンネチュㇷ゚)。 {E: ①night. ②at night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunne 3
- クンネ 【後副】[kur-ne 影/形様・として][雅]…のように。 ranpes kunne cisiturire ランペㇱ クンネ チシトゥリレ 海岸の斜面のように長く伸びている(たくさんの宝器が陳列されている様子の描写)。 {E: like, as…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunnecup
- クンネチュㇷ゚ 【名】[kunne-cup 夜・日/月] 月(特に明言する必要がなければ単に cup チュㇷ゚ と言う)。 (kunne)cup a=rukí (クンネ)チュㇷ゚ アルキ (直訳すると)月が飲み込まれる=月食になる(消えて行く)。 (kunne)cup ray (クンネ)チュㇷ゚ ライ (直訳すると)月が死ぬ=月食になる(皆既食)。 (kunne)cup kamuy (クンネ)チュㇷ゚ カムイ【名】(直訳すると)月の神=お月様。 ☆参考 tókapcup トカㇷ゚チュㇷ゚ 太陽。 {E: the moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunneecinke
- クンネエチンケ §420 カメ (5) kunne-ecinke (kún-ne-e-čin-ke)「くンネエチンケ」[<黒い・亀] ⦅室蘭、幌別、白老⦆アオウミガメ E. ‘green turtle’, Chelonia japonica. (出典:知里動物編、方言:)
- kunnere
- クンネレ 【他動】[kunne-re 黒くなる・させる] …を黒くする。 a=kunnere pintoro ani herikasi cup or un inkar an アクンネレ ピントロ アニ ヘリカシ チュポルン インカラン 黒くいぶしたガラスで空の上の太陽を見た。(W会話) ☆参考 布や着物を黒く染めることは kunnepkar クンネㇷ゚カㇻ。 {E: to blacken…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunneru
- クンネル 【名】[kunne-ru 黒い・筋] 黒髪。 retanru kunneru upakte レタンル クンネル ウパㇰテ 白髪と黒髪と半々だ。(S) ☆参考 retanru レタンル 白髪(しらが)。 otop オトㇷ゚ 髪の毛。 {E: black hair} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnesiknum
- クンネシㇰヌㇺ 【名】[概](所は kunnesiknumi(hi) クンネシㇰヌミ(ヒ))[kunne-siknum 黒い・目玉] 黒目、 目玉の黒い部分。 ☆参考 retarsiknum レタㇻシㇰヌㇺ 白目。 sikramat シㇰラマッ ひとみ。 {E: the irises of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnesumi
- クンネスミ 【名】[kunne-sumi 黒い・[< 日本語]墨] 墨。 kunnesumi esapakarkar クンネスミ エサパカㇻカㇻ [黒い墨・で頭をきれいに整える] 白髪染めで髪を黒く染める。 ☆参考 sumi スミ だけだと通常は木炭を指す。 {E: ink} (出典:田村、方言:沙流)
- kunohikes(-i)
- クノヒケㇱ §037.妻(20)kunohikes(-i)〔kúŋ-či-keš くンチケㇱ〕⦅サル⦆【祈詞】妻。"e-si-kuncikesi e-pawetenke"「汝の自分の妻に汝が命令し」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kur 1
- クㇽ 【名】[概](所は kuri(hi) クリ(ヒ)) ①影(うつる影)。 ②「人影」というときの「影」、 姿、 見える形。 nociw kur ka maknatara ノチウ クㇽ カ マㇰナタラ 星影(星の見える形=星)もあかあかと輝いている。(W会話) mosir kur a=nukár モシㇼ クㇽ アヌカㇻ 島影(=島の形)が見える。(W) yaykunnukarkane ヤイクンヌカㇻカネ[yay-kur-nukar-kane 自分の・姿・を見る・金属][古] 鏡。 ☆参考 日本語の「影」と同様、 うつる影のことも、 姿/形のことも言う。 {E: ①(a) shadow. ②form; external appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kur 2
- クㇽ 【名】[被修飾名][< kur クㇽ 1]…の人、 …する/した人。 ☆参考 動詞(動詞句)、 連体詞の後に置かれて修飾されてのみ使われる。 一般的に言って、 pe/p ペ/ㇷ゚《もの、 者》と比べると敬意を含むことが多く、 大人の男性を指すことが多い。 一人だけ。 ☆参考 二人以上には utar ウタㇻ《人々》が使われる。 ☆参考 aynu アイヌ《人間》、 utar ウタラ《人々》は修飾語なしにも使われ、 文頭にも立つことができる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kur 3
- クㇽ 【名詞語根】[< kur クㇽ 1] ①影、 姿、 見える形。 ☞kur クㇽ 1 ②人。 ☞kur クㇽ 2 ③[雅](ユーカラの言葉や決まった言い回しの中で、 韻律を整える働きをする。)pet-kur-etoko ペックレトコ [川・(< 影/姿)・の先端(=水源地)] 川の水源地の所(日常語では petetoko ペテトコ)。 ☆参考 ③の場合、 kur クㇽ 自体は特別のモノを指さないが、 見える形のあるモノを表す名詞の後に置かれたり、 そうでなくても、 見える様子を描写する表現に使われることが多い。 したがって kur クㇽ 1 の用法の延長と言える。 語構成または語源の表示では、 (< 影/姿)のように書いておく。 ☆参考 見える形のないことがらや、 特に場所・位置の表現には sam/sama サㇺ/サマ がよく使われる。 ほかにこの種の決まったモノを指さず韻律を整える働きをするものに orke オㇿケ、 ta タ がある。 (出典:田村、方言:沙流)
- kúre
- クレ 【複他動】[他動使役][ku-re …を飲む・させる] …に…を飲ませる。 ☆参考 ikure イクレ [他動][自動使役]酒やビール等のアルコール飲料を飲ませる。 {E: to let, make…drink…} (出典:田村、方言:沙流)
- kuri(hi)
- クリ(ヒ) 【名】[所](概は kur クㇽ) …の影、 …の姿。 eci=kurí oterke wa inkaran エチクリ オテㇾケ ワ インカラン あなたたちの影を踏んでみなさい(inkaran インカラン は inkar yan インカㇻ ヤン の y が落ちた形)。 kurihi an クリヒ アン 影が映っている。 kurihi iki クリヒ イキ [その影/姿(が)・動いている] 障子の向こうを通る人や動いている人などの影が映って見える。 {E: the shadow, form of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kurki
- クㇽキ 【名】[動物](魚の)えら。 ☆参考 cepkurki チェㇷ゚クㇽキ とも言う。 〔知分類 p.77 金594 うおのえら 鰓 クリキ イラプ〕 {E: the gills of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- kurkot
- クㇽコッ 【自動】[kur-kot 影・つく] 光り輝く。(次の対句の中で) míke kane kurkot kane ミケ カネ クㇽコッ カネ 光り輝きわたっている。 cise upsoro míke kane kurkot kane チセ ウㇷ゚ソロ ミケ カネ クㇽコッ カネ [慣用表現]家の中が光り輝くばかりに美しい。(W民話) {E: to shine; sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurkus
- クㇽクㇱ 【自動】[kur-kus 影(が)・…を通る] ①[慣用句]iporo kurkus イポロ クㇽクㇱ (怒って)渋い顔をしている。(S) ②☞eypottumma kurkus エイポットゥンマ クㇽクㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- kurpok
- クㇽポㇰ 【位名】[kur-pok 影/姿・の下] …の下面、 …の下一面。 ni kurpok ta ニ クㇽポㇰ タ 木の下に(木の(幹の)下側に、 木の下の地面に)。(S) ☆対語 kurka クㇽカ …の上面。 ☆参考 kurka クㇽカ は直接の上面を言うが、 kurpok クㇽポㇰ は、 直接の下面も離れた下の方も表す。 {E: lower area of; below.} (出典:田村、方言:沙流)
- kursut
- クㇽスッ 【位名】[概](所は kursutu クㇽストゥ)[kur-sut 影/姿・の根元]…の根元(木なら、 幹の一番下の方)。 ☆参考 ous オウㇱ …の根元(木なら、 生えている所のすぐそば)。 {E: the root, base of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kursutu
- クㇽストゥ 【位名】[所](概は kursut クㇽスッ) …の根元。 paratek kursutu pakno パラテㇰ クㇽストゥ パㇰノ 手(手首から先)のつけ根まで=手首まで。(W) {E: the root, base of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kurukpe
- クルㇰペ 【名】霜。 kurukpe an クルㇰペ アン 霜がおりる/おりている。 kurukpe ran クルㇰペ ラン 霜がおりる。 {E: frost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kurunni
- クルンニ §318 デロ ドロノキ (4) kurunni (ku-rún-ni)「クるンニ」[→下記注2] 茎 ⦅足寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kus 1
- クㇱ 【他動】(場所)を通る。 {E: to pass through…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kus 2
- クㇱ 【位名】(川)の向こう側。 ruyka kus ta en=akkari ルイカ クㇱ タ エナッカリ 橋の向こうで追い越された。(S) {E: the other side of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kus(u)
- クス/クㇱ 【接続/後副】①(動詞句の後で) …するために、 …したから。 mosma kur kor kusu é=iki hi ka somo ne モシマ クㇽ コㇿ クス エイキ ヒ カ ソモ ネ ほかの人が持つためにあなたはするのではない。 kemaha nam kusu suy soyne rusuy ケマハ ナㇺ クス スイ ソイネ ルスイ 足が冷たくなるのにまた外へ出たがる。 ②(名詞句の後で) …のために、 …のゆえに、 そのために。 mosma kur kusu ne kunak ku=ramu モㇱマ クㇽ クス ネ クナㇰ クラム ほかの人のためだと私は思った。 ekouwepekennu kus ek エコウウェペケンヌ クㇱ エㇰ 彼はあなたの話を聞きに来た。(S) ③(kus クㇱ にならず、 常に kusu クス の形で)(関係詞的用法)そのために…する/したところの…(…する/した目的)。 kusu e=arpa p epitta e=eraman ka somo ki no hńta kusu túnas e=hosipi hawe an? クス エアㇻパㇷ゚ エピッタ エエラマン カ ソモ キ ノ フンタ クス トゥナㇱ エホシピ ハウェ アン? そのためにおまえが行った事を(行った目的である勉強を)すっかりおぼえないで、 なぜ早く帰って来たのか。 ④熟語 hi kusu ヒ クス (だ)から、 そのために。 c=e ka etoranne hi kusu arorkisne kanpi níkor cómare hine… チェ カ エトランネ ヒ クス アロㇿキㇱネ カンピ ニコㇿ チョマレ ヒネ…. 食べたくなかったからそっと紙にくるんで…。(S) hemanta kus(u)/hńta kus(u) ヘマンタ/フンタ クス/クㇱ なぜ。 mak an kus(u) マカン クス/クㇱ どういうわけで。 mak an pe kus(u) マカン ペ クス/クㇱ どういうわけで。 makanak ne kus(u) マカナㇰ ネ クス/クㇱ どういうわけで。 wa kus(u) ワ クス/クㇱ …したから、 だからこそ。 pe ne kus(u) ペ ネ クス/クㇱ/p ne kus(u) プ ネ クス/クㇱ …する/したものだから、 …する/したので。 k=eywankep ka isam, a=konere p ne kusu ケイワンケㇷ゚ カ イサㇺ、 アコネレㇷ゚ ネ クス 私が使うのがない、 粉々にされたものだから。(S) hike kusu/ayke kusu ヒケ クス/アイケ クス …する/したからといって、 …したとしても。 keray(po) kus(u) ケライ(ポ) クス/クㇱ …したおかげで。 kus(u) keray(po) …クス/クㇱ ケライ(ポ) (動詞の後に置かれて)…したおかげで。 e=an kus(u) keray(po) エアン クス/クㇱ ケライ(ポ) あなたのおかげで。 ne kus(u) koraci ネ クス/クㇱ コラチ まるで…そっくりに。 kamuy ne kus koraci an onne kur カムイ ネ クㇱ コラチ アン オンネ クㇽ まるで神のような老人。(KC民話) 使役 + kusu ye クス イェ …するように言う(間接命令)。 i=ahupte kus(u) ye イアフㇷ゚テ クス/クㇱ イェ (引用文で)彼は私たちに入りなさいと言う。(NK民話) en=ere en=ere kus ye エネレ エネレ クㇱ イェ 私に食べなさい食べなさいと言う。(S) hunakke kusu フナッケ クス ☞hunakkekusu フナッケクス。 hinakke kusu ヒナッケ クス ☞hinakkekusu ヒナッケクス。 kusu an クス アン[単]/kusu oka クス オカ[複] とても…。 sattek kusu oka サッテㇰ クス オカ (二つ以上が)とてもやせこけている。(S会話) kus(u) ne クス/クㇱ ネ (未来の表現) …する(ことになっている)、 …しようとしている、 …します。 ☞kusu ne クス ネ ☆発音 早く話すとき強調しないときはしばしば語末の母音 u が落ちて kus クㇱ と発音される。 {E: ①in order to…; because one did… ②for…; because… ③that's why for that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuste
- クㇱテ 【複他動】[他動使役][kus-te …を通る・させる] …に…を通す。 corpokke kuste チョㇿポッケ クㇱテ その下をくぐらす(裁縫で、 くけるとき糸を)。(W) kasi toy a=kuste カシ トイ アクㇱテ 上に土をかぶせる。 emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコラン カメアシ 半分は筋子をつぶしてぶっかけたような、 半分は粉炭をまぶしたようなばけもの(悪い熊の描写の常套句)。 {E: to pass…through…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kusu 2
- クス 【副助】こそ。 káni kusu somo k=e na, eani kusu e カニ クス ソモ ケ ナ、 エアニ クス エ 私こそ食べないからあなたこそ食べなさい。(S) sore kusu ソレ クス それこそ(sore ソレ は[< 日本語])。 {E: just; indeed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kusu ne/kus ne
- クス ネ/クㇱ ネ 【接助+デアル動】(未来の表現) …する(ことになっている)、 …しようとしている、 …します。 aynu itak ne ci=ye kusu ne アイヌ イタㇰ ネ チイェ クス ネ (それを)私たちはアイヌ語で言います。(S独話) núman k=ek kusu ne a korka ヌマン ケㇰ クス ネ ア コㇿカ 私はきのう来るつもりだったけれど。(S会話) e=utari e=ere yakun e=utari opitta ray kusu ne aan pe エウタリ エエレ ヤクン エウタリ オピッタ ライ クス ネ アアン ペ あなたが(これを)あなたの村人に食べさせたらあなたの村人はみんな死ぬところだったが。(NK民話) ☆発音 早く言うときは kus ne クㇱ ネ となることが多い。 (出典:田村、方言:沙流)
- kusun 1
- クスン 【後副】[kusu-un ために・(納得の助辞)] …(だ)から、 なるほど…(だ)からなのだなあ、 …のために…なのかなあ。 {E: because; for that reason.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Kusur
- クスㇽ 【名】[地名] ①釧路川。 ②釧路地方。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kúsuwep
- クスウェㇷ゚ 【名】[ku-suwe-p (鳴き声の擬音)/弓・…を煮る・もの](?) [動物]ハト(鳩)(山鳩)。 ☆参考 kúsuwep toytaː, huːci wakkataː クースウェㇷ゚ トイター、 フーチ ワッカター《鳩は畑を耕す、 おばあさんは水を汲む》と鳴く。(S)〔知分類 p.208〕 {E: a pigeon; a dove.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kut 1
- クッ 【名】[概](所は kuci(hi) クチ(ヒ)) 帯。 {E: a belt; a sash.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kut 2
- クッ 【名】ひどい岩崖。 {E: a harsh rocky cliff.} (出典:田村、方言:沙流)
- kut 3
- クッ 【名詞語根】[概](所は kuci(hi)? クチ(ヒ)) のど。 ☆参考 独立の単語としては rekut[概]/rekuci(hi)[所] レクッ/レクチ(ヒ) と言う。 kut クッ が独立の名詞として使われるかどうか不明。 所属形の長い形 kucihi クチヒ があるかどうかも不明。 {E: the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
- kutci
- クッチ 【名】[植物]サルナシ(「コクワ」)の実(山に生えている木の実、 秋にとれる、 山ブドウより大粒で水分が多く、 甘くておいしい)。 kutci pirka クッチ ピㇼカ 「コクワ」が豊作だ(よくなっている)。(S)〔知分類 p.75「サルナシ」〕 (出典:田村、方言:沙流)
- kútek
- クテㇰ 【名】[ku-tek 仕掛弓・手] 「アマッポ」(仕掛弓)を仕掛ける木。 {E: a tree for setting up a hunting bow as a trap.} (出典:田村、方言:沙流)
- kutkes(-e)
- クッケㇱ §571.のど(咽喉)(16)のどの奥 kutkes(-e)〔kút-keš くッケㇱ〕[kut(のど)+kes(下端)]⦅サル、ホロべツ⦆【雅】―"kay-si-kutkes-makaraye"⦅ユ研Ⅱ, p.463⦆[kay(
an はるか>+si(自分の)+kutkes(のどの下端を)+maka(奥の方へ)+raye(押しやる)]「のどの奥の方で咳払いをする」(外から訪う時、客は入口で男ならエエエエと咳払いし、女ならオホホホと咳払いする、内の者はそれを聞くと誰か来たとて、座敷をしつらえ(横座へ新しいござを敷くなどして)入口に迎えに出る―ユ研Ⅱ, p.463脚註(3)) (出典:知里人間編I、方言:) - kutkor
- クッコㇿ 【自動】[kut-kor 帯・持つ] 帯をしめる。 a=yupíhi kutkor hene ki ka somo ki no 私の兄は帯もしめずに。(NK民話) ☆参考 ekutkor エクッコㇿ[他動]…を帯にしてしめる。 ☆参考 ukoekutkor ウコエクッコㇿ 何枚もの着物を着て一緒に帯をしめる(ユーカラなどの口承文学の中でよく出てくる表現の一部)。 {E: to fasten a belt, a sash.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kutkoruske
- クッコルㇱケ 【名】[kutkor-uske 帯をしめる・ところ] 胴まわり、 ウエスト(帯をしめるところ)。 {E: the waist.} (出典:田村、方言:沙流)
- kutpokeciw
- クッポケチウ 【他動】[kut-pok-e-ciw 帯・の下・に・さす](刀)を腰に(帯/ベルトの下に)さす。 kamuy ranke tam/a=kutpokeciw カムイ ランケ タㇺ/アクッポケチウ [雅]私は神から下されたような立派な刀を腰にさした。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuttek
- クッテㇰ 【名】(次の慣用表現の中で) kuttek supuyaha soyne クッテㇰ スプヤハ ソイネ 煙がもくもくと出る。 {E: for smoke to pour, belch out of.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuttokono
- クットコノ 【副】[kut-toko-no のど・を突き出す・(副詞形成)](?) 仰向けに。 kuttokono hotke クットコノ ホッケ 仰向けに寝る。(W) ☆対語 upsino ウㇷ゚シノ うつぶせに。 {E: face up.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuttom
- クットㇺ 【名】[概](所は kuttomo(ho) クットモ(ホ))[kut-tom のど・の中(?)] ①のど。 ②「浪花節のようにうなる声」(低い声をふるわせるようにうなるようにして歌う声、 男性の歌い方の一つ)。 ☞kuttomsinotca クットㇺシノッチャ ☆参考 一般に「のど」は rekut レクッ。 {E: ①the throat. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- kuttomo(ho)
- クットモ(ホ) 【名】[所](概は kuttom クットㇺ) ①のど。 kuttomo oun クットモ オウン のどにつまる(=rekuci oun レクチ オウン)。 kuttomo sat/satsat クットモ サッ/サッサッ のどがかわいた(rekuci sat/satsat レクチ サッ/サッサッ)。 ②「浪花節のようにうなる声」(低い声でうなるように歌う声、 男性の歌い方の一つ)。 kuttomo pirka クットモ ピㇼカ のどがいい(男性の歌い方として、 うなるのが上手である)。(S) {E: ①the throat. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- kututur
- クトゥトゥㇽ 【名】[概](所は未出。 utur ウトゥㇽ の所は uturu(hu))[kut-utur きりたった岩崖・の間] きりたった岩崖の間の狭く深い所。 {E: between steep rocky mountains.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuy 1
- クイ 【他動】(食物)をかむ、 …を咀嚼(そしゃく)する。 ☆参考 何回もよくかむことは kuykuy クイクイ、 ガブリと一口かんだりかみついたりかみつぶしたりすることは kupa クパ、 kupapa クパパ、 kupakupa クパクパ。 ボリボリかじることは kepkepi ケㇷ゚ケピ。 {E: to bite, chew…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuy 2
- クイ 【名詞語根】尿。 ☆参考 kuywakka クイワッカ 尿、 小便の水。 okuyma オクイマ 小便(オシッコ)する。 {E: urine.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuykuy
- クイクイ 【他動】[kuy-kuy …をかむ・(重複)] …をよく(何回も)かむ/咀嚼する、 (小鳥が)ついばむ。 ☆参考 かじることは kepkepi ケㇷ゚ケピ、 カブリとかむことは kupa クパ、 口にくわえることは ekupa エクパ。 {E: to chew…well; (for a small bird) to peck (at)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuyopohko
- クヨポㇹコ §447 エブリコ (5) kuyopohko (ku-yó-poh-ko)「クよポㇹコ」[
a-o-p グイマツ(の)・尻・の下・の所・にいる・者] ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:) - kuyoy
- クヨイ 【名】[概](所 kuyoye(he) クヨイェ(ヘ) は未出)[kuy-o-hi 尿・入る・ところ] 膀胱(「小便袋」)。 {E: the bladder.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuyoy pise
- クヨイ ピセ 【名】[膀胱・ふうせんのようにふくらむ/ふくらんだ袋](熊の)膀胱の袋(熊の膀胱をきれいに洗ったもの、 袋として利用する。) “a=ewár kor pisene, a=sikónum kor kaptek pe hńta an?” “kuyoy pise” 「アエワㇻ コㇿ ピセネ、 アシコヌㇺ コㇿ カㇷ゚テㇰ ペ フンタ アン?」「クヨイ ピセ」 「吹けばふくらみ吸えばペチャンコになるものはなあに?」「(熊の)膀胱の袋。」(なぞなぞ) (S) {E: the bladder (of a bear).} (出典:田村、方言:沙流)
- kuytop
- クイトㇷ゚ 【名】[動物]ガン(雁)。 kuytop say クイトㇷ゚ サイ 雁の列。 kuytop kamuy hopunpa siri apkas siri a=koykar sinot hararki sekor a=ye クイトㇷ゚ カムイ ホプンパ シリ アㇷ゚カㇱ シリ アコイカㇻ シノッ ハラㇻキ セコライェ 雁の神が飛んで歩く様子を模した遊び(踊り)をハララキと言う。(S独話)〔知分類 p.203 ガン;マガン〕 {E: a wild goose.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- me
- メ 【名詞語根】寒さ。 ☆参考 独立の名詞としては使われない。 語構成の要素として使われている。 méan メアン [me-an 寒さ・ある]寒い、 mérayke メライケ [me-rayke 寒さ・…を殺す](人が)寒い。 (出典:田村、方言:沙流)
- mecip
- メチㇷ゚ 【名】[概](所は mecipi(hi) メチピ(ヒ))[me-cip (?)・舟](?) ぼんのくぼ(「首筋の2本の筋間のくぼんだ所」=okrici ukowturke オㇰリチ ウコウトゥㇽケ)。(S)〔知分類 p.222 mechip ((タライカ))すね。 参考・—北海道のホロベツに……その意味わ殆ど忘れられ、 わずかに土地の古老が「背すじ」のことでわないかと云うのみである((民研資料II, p.56))〕 {E: the hollow of the nape of the neck.} (出典:田村、方言:沙流)
- mecipi(hi)
- メチピ(ヒ) 【名】[所](概は mecip メチㇷ゚) …のぼんのくぼ。 {E: the hollow of the nape of the neck of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mécire
- メチレ 【自動】[me-ci-cire 寒さ・焼ける・させる] あまり寒くて皮膚がヒリヒリする(凍ったのでないかと思うくらいに)。 ku=nanu mécire humi as クナヌ メチレ フミ アㇱ 私の顔はあまり寒くてヒリヒリするようだ。(S) {E: for one's skin to smart from the cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- mehun
- メフン 【名】[< 日本語] [動物] 「魚の背骨の下の左右に分かれた骨の中にある茶色の脂肪」 (S)(=背わた、 めふん)。 kamuycep mehun カムイチェㇷ゚ メフン 鮭の背わた。 icanuy mehun イチャヌイ メフン マスの背わた。 〔知分類 p.77〕 (出典:田村、方言:沙流)
- mehuntokiki
- メフントキキ 【自動】片ひざを立ててその上にあごをのせて座る。 {E: to sit resting one's chin on one raised knee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- meko
- メコ §266 ネコ (1) meko (me-kó)「メこ」[
ap.‘neko’] ⦅胆振、日高⦆ (出典:知里動物編、方言:) - mempiru
- メンピル §333 ノビル (1) mempiru (mém-pi-ru)「めンピル」[<日本語] 鱗茎 ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- menoko
- メノコ §003.おんな(女)(2)menoko〔me-nó-ko メのコ〕[<日本語‘めのこ']。⦅H.⦆女。〜sirka uwos-mare「一人前の女の様相を帯びている」「一人前の女になった」⦅ホロベツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- menoko
- メノコ 【名】[< 日本語] ①(広義に)一般に女性。 ②(狭義に)アイヌ民族の成人女子。(W) (S) ☆対語 okkayo オッカヨ《男》。 ☆参考 kurmat クㇽマッ 和人の女性。(W) (S) {E: ①a woman ②an adult, mature woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokopo
- メノコポ 【名】[menoko-po 女・(指小辞)] 若い女、 娘 (=pon menoko ポン メノコ)。 {E: a young girl; a daughter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokopo
- メノコポ §007.むすめ(娘)(16)menokopo〔me-nó-ko-po メのコポ〕⦅H.⦆少女;年頃の娘;若い女。[menoko(女)+po(指小辞)]。"ar-so-ke ta sine〜chis kor an"「向こうの座の所で一人の若い女が泣いていた」⦅民譚集, p.88⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- menokoru
- メノコル 【名】[menoko-ru 女・トイレ] 女のトイレ。 ☆対語 asinru アシンル 男のトイレ。 ☆参考 昔、 トイレは家の外の西側に、 男子用と女子用とが別につくられてあった。 ☆参考 rúkari ルカリ トイレに行く。 {E: a women's toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- merit
- メリッ 【名】[概](所は mericihi メリチヒ)[me-rit (?)・筋]首筋。 sarki merit kor/sarki tapsut kor/sarki cikir kor サㇻキ メリッ コㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ/サㇼキ チキㇼ コㇿ 葦のような首を持ち葦のような肩を持ち葦のような足を持ち…。 (ユーカラの中で、 やせて細長い人の描写。) (S) {E: the nape of the neck.} (出典:田村、方言:沙流)
- merkot
- メㇾコッ 【自動】[mer-kot つや・…についている](目が)ギョロギョロしている。 sik takupi merkot シㇰ タクピ メㇾコッ 目ばかり「ケロケロ」(=ギョロギョロ)していた。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mermerke
- メㇾメㇾケ 【自動】[mermer-ke (擬態の重複)・(自動詞形成)](星が)またたく。 {E: for stars to twinkle.} (出典:田村、方言:沙流)
- meru
- メル 【名】(語構成要素)[mer-u きらめき・(?)](次の語で)きらめき。 ape-meru アペメル [火・きらめき]火の粉。 (出典:田村、方言:沙流)
- mesi
- メシ 【名】[< 日本語] 飯(めし)、 米やヒエ等の穀物をたいた飯、 ごはん。 siyamam mesi シヤマㇺ メシ 米の飯。 mesi a=suwé wa an メシ アスウェ ワ アン ごはんが炊いてある。(W) {E: rice; a meal.} m (出典:田村、方言:沙流)
- meske
- メㇱケ 【自動】[mes-ke (もぐ/はぐ等を表す語根)・(自動詞形成)] もげる、 はがれる。 suma ani a=kar yakun meske yakka yaske yakka ukotuk ka eaykap スマ アニ アカㇻ ヤクン メㇱケ ヤッカ ヤㇱケ ヤッカ ウコトゥㇰ カ エアイカㇷ゚ (人間を)石でつくったらもげても(欠けても)裂けてもくっつくことができない。(S言い伝え) ☆参考 他動詞は mesu メス。 ☆参考 emeske エメㇱケ 上のほうが/一部がもげる、欠ける。 {E: to come off.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mestektek
- メㇱテㇰテㇰ 【他動】[mes-tektek (mesu《はぐ/そぐ》の語根)・急に…する]…を急にサッとはぐ/めくりとる、 (衣服)をかぎざきにする。 hńta e=eokokte híne e=mip e=mestektek ruwe an? フンタ エエオコㇰテ ヒネ エミㇷ゚ エメㇱテㇰテㇰ ルウェ アン? (あなたは)何にひっかけて服をかぎざきにしたの? (S) ☞mesu メス (出典:田村、方言:沙流)
- mesu
- メス 【他動】[単](複は mespa メㇱパ)[mes-u (はぐ/もげる等を表す語根)・(他動詞形成)] ①…をもぐ/もぎとる/はぎとる/掻いて取る/そぐ/むしる。 ②☞ka(si) mesu カ(シ) メス ☆参考 自動詞は meske メㇱケ。 ☆参考 cimesu チメス もがれ/そがれている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- meurencep
- メウレンチェㇷ゚ §072 ギンザケ (2) meuren-cep(me-u-ren-cep)「メウレンチェㇷ゚」ギンマス。Silver-salmon, matcepに同じ。 (出典:知里動物編、方言:)
- mewe
- メウェ 【他動】[mew-e (はがれる(?)ことを表す語根)・(他動詞形成)](語構成の要素として) …をはがす(?)。 koyayramkes-mewe コヤイラㇺケㇱメウェ …に一生懸命になる。 (出典:田村、方言:沙流)
- mewewke
- メウェウケ 【自動】[mew-ew-ke (擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] めくれる。 ☆参考 重複のない mewke メウケ は未出。 {E: flap over} (出典:田村、方言:沙流)
- mi
- ミ 【他動】(衣服)を着る、 (掛布団)を掛ける(「着る」)。 a=mi wa okay pe a=huráypa póka somo ki no heru, a=mi wa hotke=an, hopuni=an wa á=an kor a=mi, hotke=an kor a=mi amip patek a=mi wa án=an アミ ワ オカイ ペ アフライパ ポカ ソモ キ ノ ヘル、 アミ ワ ホッケアン、 ホプニアン マ アアン コㇿ アミ、 ホッケアン コㇿ アミ アミㇷ゚ パテㇰ アミ ワ アナン 私(民話の主人公)は、 着ているものを洗いもしないでただ、 着て(かけて)寝て、 起きているときにも着て、 寝るときにも着る(かける)着物ばかりを着ていた。(W民話) kurmat mi amip kurmat mi pirka kut ne yakka a=i=ékutkore クㇽマッ ミ アミㇷ゚ クㇽマッ ミ ピㇼカ クッ ネ ヤッカ アイエクッコレ 和人女性の着る着物を着せてくれて和人女性のしめる美しい帯もしめさせてくれた。(HC民話) {E: to wear (clothes).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- míci
- ミチ 【名】父、 おとうさん。 (1人称単数《私の父》のときだけ人称接頭辞がつく。 語末に hi ヒ はつかない。) ku=mici クミチ 私の父。 (その他の人称では「…の」を表すのに kor コㇿ が使われる。) kor mici コㇿ ミチ 彼の父。 (呼び掛けは ku=ク をつけて言う。) ku=mici クミチ! おとうさん! ☆参考 沙流川・門別川の中流以上の地域の人が使う。 沙流川下流および鵡川下流地域の人は iyapo イヤポ。 ワテケさんは沙流川下流の出身だが父親が奥の Hatonay ハトナイ の人だったため míci ミチ を使う。(W) {E: a father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mici
- ミチ §017.孫(4)mici〔mí-či みチ〕⦅カラフト⦆①孫。②孫息子。an-koro-〜「我が孫よ」(古謡, p.8)。[<mit(孫)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mik
- ミㇰ 【自動】[声の擬音]ほえる(犬がワンワンと)。 seta mik kor an セタ ミㇰ コラン 犬が吠えている。(W) ☆参考 ウオーと遠吠えすることは wóse ウォセ。 {E: (for a dog) to bark.} (出典:田村、方言:沙流)
- míke
- ミケ 【自動】光る、 輝く、 ピカピカ(ツヤツヤ)している(床や天井や家の中が)。 cise upsor mike kane kurkot kane チセ ウㇷ゚ソㇿ ミケ カネ クㇽコッ カネ 家の中が美しく光り輝いている。(W民話) {E: to shine; sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mikmik
- ミㇰミㇰ 【自動】[声の擬音の重複](犬が)ワンワンとくり返しほえる。 ☞mik ミㇰ {E: (for a dog) to continuously bark.} (出典:田村、方言:沙流)
- mim 1
- ミㇺ 【他動】…を一本一本に裂く。 ku=mim wa eci=ére クミㇺ ワ エチエレ(干し魚を)(私が)さいて(あなたに)食べさせてあげる。 ☆参考 布や紙をビリッと裂くことは yasa ヤサ、 細く切ることは petu ペトゥ。(S) {E: to tear, break off…one by one.} (出典:田村、方言:沙流)
- mim 2
- ミㇺ 【名】[概](所は mimi(hi) ミミ(ヒ)) [動物]魚肉、 魚の身(骨や皮以外の魚肉の部分)。 same mim サメ ミㇺ サメの身。 uttap mim ウッタㇷ゚ ミㇺ カスベの身。 ☆参考 人間でも太っていることを mímus ミムㇱ [mim-us 身が・ついている]と言う。 〔知分類 p.47〕 {E: fish meat.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimi(hi)
- ミミ(ヒ) 【名】[所](概は mim ミㇺ)[動物]…(魚)の身。 {E: meat, flesh (of a fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- mimici
- ミミチ 【名】[mimi-ci 身[所]・焼けている](直訳すると)身が焼けている(icanuy イチャヌイ《マス》のあだな)。 aynu or ta/paye=an ki kor/mimici mimici sekor/a=i=ye kusu somo ci=ye na アイヌ オッタ/パイェアン キ コㇿ/ミミチ ミミチ セコㇿ/アイイェ クス/ソモ チイェ ナ 人間のところへ行くと「身焼け、 身焼け」と言われるから言わない(教えてやらない)ぞ。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- mimmim
- ミンミㇺ 【他動】[mim-mim …を一本一本に裂く・(重複)] …を一本一本に裂く。 ☞mim ミㇺ 1 {E: to tear, break off…one by one.} (出典:田村、方言:沙流)
- mímus
- ミムㇱ 【自動】[mim-us み(肉)・がつく] 太る、 太っている。 {E: to be fat; put on weight.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- minci
- ミンチ §293 アオミズ (1) minci (mín-ci)「みンチ」 茎葉 ⦅A鵡川・千歳・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mintuci
- ミントゥチ 【名】[< 日本語 みづち]かっぱ(河童)。 pet or ta oka mintuci anak wakka oterke kor anak earkinne tumkor pe ne ペトッタ オカ ミントゥチ アナㇰ ワッカ オテㇾケ コㇿ アナㇰ エアㇻキンネ トゥㇺコㇿ ペ ネ 川に住むかっぱは水を踏むととーても力が強いものだ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mintum
- ミントゥㇺ 【名】[< mim(?)-tum 肉体(?)・の中] 体の具合(?)、 肉体(?)。 nisasnu mintum kor wa e=an nankor na ニサㇱヌ ミントゥㇺ コㇿ ワ エアン ナンコン ナ (あなた)健康な体を持って暮らして下さい。(NZ挨拶) ☆参考 montum モントゥㇺ 体の調子。 kewtum ケウトゥㇺ 心、 気性。 {E: the body.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mipi(hi)
- ミピ(ヒ) 【名】[所](概は amip アミㇷ゚)[mi-p-i(hi) 着る・もの・(所属語尾)] …の着物、 …が着るもの。 ku=mipi(hi) クミピ(ヒ) 私の着物。 e=mipi(hi) エミピ(ヒ) あなたの着物。 mipihi ミピヒ 彼の着物。 {E: the clothes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mippo
- ミッポ 【名】[概/所] 孫。(S) ☆参考 mitpo ミッポ の t が p に同化したものであろう。 同じ福満に生まれ育った姉妹でも、 姉のワテケさんは、 mitpo ミッポ と言う。 沙流川中流でも、 人によって mippo ミッポ と mitpo ミッポ の二つの形が使われる。 ☞mitpo ミッポ {E: a grandchild.} (出典:田村、方言:沙流)
- mippoho
- ミッポホ 【名】[所](概は mippo ミッポ)…の孫。 ☆参考 =mitpoho ミッポホ。 {E: a, the grandchild of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mise
- ミセ 【名】[< 日本語] 店。 ☆参考 ihokusi イホクシ はアイヌ語での表現で、 マーケット(小さい店の集まり)をさしていた。 {E: a shop.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- miso
- ミソ 【名】味噌。 {E: miso (soybean paste).} (出典:田村、方言:沙流)
- mitpo
- ミッポ 【名】[概/所][mit-po (?)・子]孫。(W)(☞mippo ミッポ) {E: a grandchild.} (出典:田村、方言:沙流)
- mitpoho
- ミッポホ 【名】[所](概は mitpo ミッポ) … の孫。 ☆参考 =mippoho ミッポホ {E: a, the grandchild of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mo 1
- モ 【自動】[古(?)]静かである、 働かないでいる(?)。 (次の特殊な一例の中で)iwankeno mo wa oka イワンケノ モ ワ オカ 達者で働かないで暮らしている(mocup モチュㇷ゚ という月の名の説明の中で)。(W) sir-mo シㇼモ(あたりの様子・状況が)静かである。 ☞mocup モチュㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- mo 2
- モ 【名詞語根(?)】(限られた数語の語源的構成要素として) ①静かさ(?)。 mokor モコㇿ[< mo-kor 静かさ・を持つ](?) 眠る。 静かである(?)。 ②静かである(?)。 móno a モノ ア [静かに・座る](?) 下に座る。 (出典:田村、方言:沙流)
- mocup
- モチュㇷ゚ 【名】[mo-cup 達者である・月][古](月の名)4月。 iwankeno mo wa oka, te wano nepki=an kusu mocup イワンケノ モ ワ オカ、 テ ワノ ネㇷ゚キアン クス モチュㇷ゚ 達者で静かに暮らしていて、 これから働き始めるからモチュプ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mokko
- モッコ 【名】[< 日本語] もっこ。 a=ewémkoani mokko アエウェㇺコアニ モッコ [二人で運ぶ・もっこ]たんか(担架)。 (S) {E: a straw basket.} (出典:田村、方言:沙流)
- mokmoki
- モㇰモキ 【他動】[mokmok-i(擬態の語根重複)・(他動詞形成)]…にちょっかいをかける、 …のものをだまし取ろうとうまいことを言う。 nen nen ka mokmoki ayne iruskare kor an ネン ネン カ モㇰモキ アイネ イルㇱカレ コラン いろいろとちょっかいをかけてとうとう怒らしている。(S) {E: to poke one's nose into…} (出典:田村、方言:沙流)
- mokonruy
- モコンルイ 【自動】[mokor-ruy 眠る・激しい] 寝坊である。 ☆参考 寝坊な人、 たくさん眠る人であることを言う。 朝寝坊する(眠りすぎる)ことは mokorkasu モコㇿカス。 {E: to oversleep; rise late.} (出典:田村、方言:沙流)
- mokor
- モコㇿ 【自動】[< mo-kor 静けさ・を持つ] 眠る、 眠りにつく。 mokor wa an モコㇿ ワ アン (彼は)眠っている。(W) mokor kor an モコㇿ コラン (彼は)眠りそうになっている、 眠りかかっている。(W) iteki cis no/mokor mokor イテキ チㇱ ノ/モコㇿ モコㇿ 泣かないで眠れ眠れ。(S)ほか子守歌 ☆参考 hamuki/hamu iki ハムキ/ハム イキ[幼]ねんねする。 {E: to sleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mokorir
- モコリㇼ 【名】[動物]巻き貝。 {E: a spiral shell; a conch.} (出典:田村、方言:沙流)
- Mokoto
- モコト 【名】[日本語][地名]藻琴川。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mom
- モㇺ 【自動】(ものが水中などを)流れる。 mom hike mom, a=turáynu hike a=turáynu モㇺ ヒケ モㇺ、 アトゥライヌ ヒケ アトゥライヌ (洪水で)流れるものは流れ、 見つからない者は見つからなくなった=流された人や行方不明になった人々がいた。(S会話) ☆参考 水などが流れることにはこの語は使わず、 次のように言う。 ciw kus チウ クㇱ 流れが(そこを)通る、 nay san ナイ サン 沢が流れる。 {E: to flow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mon 1
- モン 【名】[< 日本語] 門。 mon or ta an モン オッタ アン(彼は)門の所にいた。(S民話) {E: gate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monihumpe
- モニフンペ §294 いるか、イルカ (11) moni-humpe (mó-ni-hum-pe)「もニフンペ」シロイルカ Delpinapterus leucas(方言:しろくじら)⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moniyupke
- モニユㇷ゚ケ 【自動】[moni-yupke 手/働き[所]・きつい]人使いが荒い、 人をひどくこき使う。 mosma p moniyupke, ciwnici an yakka en=nepkire モㇱマㇷ゚ モニユㇷ゚ケ、 チウニチ アン ヤッカ エンネㇷ゚キレ 他の人は人使いが荒い、 12時になってもまだ私を働かせる。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- móno rok
- モノ ロㇰ 【自動】[副+自動][複](単は móno a モノ ア) (二人以上が)あぐらをかかずにひざを折って下に座る。 {E: to sit on one's knees.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monpok
- モンポㇰ 【位名】[概](所は monpoki モンポキ/monpokke モンポッケ)[< mon-pok 手・の下] …のすぐ下の方(上の方にいるものが見おろして見えるような位置)、 すぐそば。 taperehe monpok タペレヘ モンポㇰ 肩胛骨の下。(S) iyoykir monpok/cituye amset/kane amset/cisireanu イヨイキㇼ モンポㇰ/チトゥイェ アㇺセッ/カネ アㇺセッ/チシレアヌ 宝壇のすぐそばに別づくりの高床、 金(かね)の高床が置かれていた。(Sユーカラ) {E: lower; below.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monpok(i)ke
- モンポキケ/モンポッケ 【位名】[所](概は monpok モンポㇰ) その下の方の所(上の方にいるものが見おろして見えるような位置)、 そのすぐそば。 en=monpokke péka arpa エンモンポッケ ペカ アㇻパ (彼は)私の下のほうを行く。(S) {E: a lower place, position.} (出典:田村、方言:沙流)
- monpoki
- モンポキ 【位名】[所](概は monpok モンポㇰ)その下の方(上の方にいるものが見おろして見えるような位置)、 そのすぐそば。 en=monpoki エンモンポキ 自分が山の上の方にいて、 そこから見下ろす下の方。(S) taperehe monpoki タペレヘ モンポキ 肩胛骨の下(心臓のあたり)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- montumu(hu)
- モントゥム(フ) 【名】[所](概は montum モントゥㇺ) (…の)体の具合/調子。 yaykata ku=montumuhu ku=nu wa ku=sini kusu ne ヤイカタ クモントゥムフ クヌ ワ クシニ クス ネ 私は自分で自分の体具合いを聞いて休みます=自分の体具合を感じてわかって、 それに応じて休みます。(W) montumu páse モントゥム パセ 気分が悪い、 体がだるい。 tanto ku=montumu páse kusu hum as タント クモントゥム パセ クス フマㇱ 今日は私はなんだか体がだるいようだ。(S) {E: the condition of the body of…} {E: to feel tired, dull.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monuturu(hu)
- モヌトゥル(フ) 【名】[所](概 monutur モヌトゥㇽ は未出)[mon-uturu 手・の間] 仕事のあいま、 ひま。 monuturu an モヌトゥル アン 手があいている。 {E: free, spare time.} (出典:田村、方言:沙流)
- Mópet
- モペッ 【名】[< mo-pet 小さい・川][地名]日高門別。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- mor
- モㇿ 【名】[概](所は moru(hu) モル(フ)) 耳の前の毛の部分。 {E: the hair in front of the ears.} (出典:田村、方言:沙流)
- morew
- モレウ 【名】①うずまき模様。 ②うずまきの形をした耳環(☞ninkari ニンカリ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- moru(hu)
- モル(フ) 【名】[所](概は mor モㇿ)… の耳の前の毛の部分。 ☆参考 大人の男性の場合、 もみあげのあたりで髪の毛とほおひげとがつながっているので、 rekkisar レッキサㇻ《ひげの耳》という表現もある。 ☞yayrekkisar kikikiki ヤイレッキサㇻ キキキキ {E: the hair in front of the ears of….} (出典:田村、方言:沙流)
- mos
- モㇱ 【自動】目が覚める、 目を覚ます。 ☆参考 眠っていた状態から目覚める、 状態の変化を言う。 mónak モナㇰ は目が覚めている状態を言う。 {E: to wake up; be awake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mos
- モㇱ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (1) mos(mos)「モㇱ」⦅北海道各地、新問⦆ハエが多い年はサケが豊漁(天塩) (出典:知里動物編、方言:)
- móse 1
- モセ 【自動】ヨシ(葦)を刈る。 móse=an kus paye=an ro! モセアン クㇱ パイェアン ロ! ヨシ(葦)を刈りに行こう。(S) ponno ku=mose so ポンノ クモセ ソ (私)ちょっとヨシ刈りしよう。(S) {E: to cut reeds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- móse 2
- モセ 【他動】(馬の餌等)を刈る(=mósekar モセカㇻ)。 unma e p móse ウンマ エㇷ゚ モセ 馬の餌を刈る。 {E: to cut…(for horse feed).} (出典:田村、方言:沙流)
- mosir
- モシㇼ 【名】[< mo-sir 小さい(?)/静かな・地]国土、 島、 地(広い範囲の大きなまとまった土地を言う。 一つの国を指すこともあり、 広く世界全体を指すこともある。 神の国、 人間の国等の「国」をも指し、 また、 せまく言うときは、 一つの島、 一つの地方を指すこともある。 kotan コタン が人の集まって住んでいる所、 つまり村や集落、 あるいは村々の集まり(地域)等を表すのに対し、 mosir モシㇼ は、 人が住んでいても住んでいなくても言う)。 a=kor mosir アコㇿ モシㇼ 私たちの国土(北海道を指すこともあり、 日本を指すこともある)。 aynu mosir アイヌ モシㇼ (神の国に対して)人間の国、 (sísam mosir シサㇺ モシㇼ に対して)アイヌの国(多くの場合北海道を指す)。 kamuy mosir カムイ モシㇼ 神の国、 天国。 kanna mosir カンナ モシㇼ 天の国(=神の国)。 repun mosir レプン モシㇼ 沖の島=海外(本州等も外国も含む)。 samor mosir サモㇿ モシㇼ 本州。 sísam mosir シサㇺ モシㇼ 和人の国(多くの場合、 本州以南を指す。 また北海道の中で交易相手の和人の住んでいた地方を指すこともある)。 mosir hoppa モシㇼ ホッパ (=mosiroppa モシロッパ)世を去る、 (身分のある人や敬われている人などが)亡くなる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Mosir-sitcire
- モシㇼシッチレ 【名】[< mosir sir-ci-re 国/土地/国土・地・焼ける・させる](原義は)国土を焼く(ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の呼び名の一部)。 ☞Kotan-sitcire コタンシッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosirkes
- モシㇼケㇱ 【位名】[mosir-kes 国土・の末端]国の下(しも)の端=西の方。 mosirkes unma/mosirpa unma/モシㇼケスンマ/モシㇼパ ウンマ [雅]国の下(しも)の端へ国の上(かみ)の端へ(=西へ東へ)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosirkor
- モシㇼコㇿ 【自動】[mosir-kor 地・を持つ] 土地/島を持つ。 {E: to have, own land, an island.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosiro
- モシロ 【名】[< 日本語]むしろ(筵)。 {E: a straw mat.} (出典:田村、方言:沙流)
- mosirso
- モシㇼソ 【名】[mosir-so 国土・広がりを持つ所] kanto or wa/mosirso ka ta/rán=an ruwe カント オㇿ ワ/モシㇼソ カ タ/ラナン ルウェ [雅]天から地上に降りて来ましたが。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mososo
- モソソ 【他動】[mos-os-o (擬態の語根)・(重複)・(他動詞形成)] 起こす、 ゆすぶって起こす。 ésir nisat or ta a=en=mososo エシㇼ ニサトッタ アエンモソソ (私は)今朝明け方に起こされた。(S) {E: to wake up…; to jolt awake…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosospe
- モソㇱペ 【名】[mosos-pe ・もの](?) [動物]ウジ、 ウジ虫。 語根 mos は《ハエ》か? ☞mus ムㇱ〔知分類 p.92 ((H全地;S鵜城))〕 {E: a maggot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosospe
- モソㇱペ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (6) mosospe(mo-sós-pe)「モそㇱペ」⦅北海道全地、S鵜城⦆ハエ類の幼虫(蛹) (出典:知里動物編、方言:)
- mosospekut
- モソㇱペクッ §058 エゾノクガイソウ (1) mosospe-kut (mo-sós-pe-kut)「モそㇱペクッ」[ウジ・円棒状茎] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mosospepopo
- モソㇱペポポ 【自動(?)】[mosospe-popo ウジ・たかる(?)] ウジがたかる。 {E: to be infested with maggots.} (出典:田村、方言:沙流)
- moteki
- モテキ 【副】さいわいに、 うまい具合に。 moteki néno hawean pe ku=kotusworo モテキ ネノ ハウェアン ペ クコトゥㇱウォロ 幸いに(彼が)そう言うから(私は)それで話をつけた。(S) “ku=merayke na en=tumam wa en=kore”“moteki eci=tumám kus ne wa” 「クメライケ ナ エントゥマㇺ ワ エンコレ」「モテキ エチトゥマㇺ クㇱ ネ ワ」 「寒いからだいて寝てちょうだい」「いやよかったな、 それならだいて寝てあげよう」。(S) {E: happily; luckily.} (出典:田村、方言:沙流)
- moto-orke
- モト オㇿケ 【名】[所](orke オㇿケ の概は or オㇿ だが、 moto or モト オㇿ は出てこない。)[起源・の所](…の)もと/起源となる所、 起源、 素性、 先祖。 etoko wano Aynu mosir ta okay pe ka a=moto-orke népa ka somo ki korka エトコ ワノ アイヌ モシッタ オカイ ペ カ アモトオㇿケ ネパ カ ソモ キ コㇿカ 私たちの先祖は昔からアイヌモシリ(北海道)に住んでいたわけではないけれども。(S言い伝え) tu moto-orke hunara kor as wa an トゥ モトオㇿケ フナラ コㇿ アㇱ ワ アン 彼は(そいつの)素性をいろいろと探りながら立っていた。(W民話) {E: place of origin (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- motoho
- モトホ 【名】[所](概は moto モト)…のもと、 …の起源、 …の素性、 …の原因。 siyeye utar oka kor motoho ye シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ 病気の人々がいると(彼は)その原因を言い当てる。(NK民話) {E: the source, origin of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- motokor
- モトコㇿ 【自動】[moto-kor もと・を持つ] 起源をもつ、 起源/素性は…である。 uneno motokor pe a=nepa ウネノ モトコㇿ ペ アネパ 私たちは同じ起源をもつ(先祖は一つである)。(S言い伝え) {E: to be the original; source.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- motonkor
- モトンコㇿ §341 クマタカ (3) motonkor (mo-tón-kor)「モとンコㇿ」[
aetus nipalensis orientalis TEMMINCK & SCHLEGEL.) (出典:知里動物編、方言:) - motpok
- モッポㇰ 【名】[mot-pok (?)・の下][動物]魚のあごから腹に続く柔らかい部分。 ☆参考 mot モッ は mokrap モㇰラㇷ゚ の mok モㇰ と同源か? または < nota ノタ《ほお》か? ☆参考 cep-notpok チェㇷ゚ノッポㇰ とも言う。 {E: the soft area of a fish from the jaw through to the belly.} (出典:田村、方言:沙流)
- mour
- モウㇽ 【名】[mo-ur 小さい・(毛皮の)衣服]女性の肌着(伝統的な衣服の一つ、 単衣(ひとえ)で長じゅばんのような形をしており、 前あきはなく、 首を通す部分があけてある。 胸からずっと袋のように縫ってしまい、 それを頭からスポッとかぶる、 腰巻と肌じゅばんと続いたようなもの、 普通の布でつくる)。(W) ☆発音 アクセントに注意。 mo モ を低く u ウ を高く発音する。 {E: a woman's underwear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moy
- モイ 【名】(水の)うずまき、 うず。 cip moy or osma チㇷ゚ モヨㇿ オㇱマ 舟が渦巻に入ってしまった。(S) ☆参考 morew モレウ うずまき模様、 うずまきの形。 {E: a whirlpool.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moymoyke
- モイモイケ 【自動】[moy-moy-ke (擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] 動く。 moymoyke kor an a p somo moymoyke モイモイケコラナㇷ゚ ソモ モイモイケ 動いていたのが止まった。(W) {E: to move.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyo
- モヨ 【自動】(人数が)少ない。 (動物が少ないことにも言う。) moyo kotan モヨ コタン 住民の少ない村、 小さい村。 hekattar moyo ヘカッタㇻ モヨ こどもが少ない。(S) ☆対語 inne インネ。 {E: few; not many (people)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- móyonne
- モヨンネ 【自動】[moy-or-ne うずまき・の所・になる/である] 渦巻(うずま)く、 渦巻いている(川岸に石か何かあって水がそれにひっかかって渦巻いて流れているような所を言う)。(S) ratci moyonne wa an ラッチ モヨンネ ワ アン ゆっくり渦巻いている。 ☆参考 cúkopoyepoye チュコポイェポイェ 激しく渦巻いている。 morew モレウ 渦巻き模様。 {E: to whirl; eddy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyono
- モヨノ 【自動】[moyo-no 人数が少ない・とても] 人数が/住民がとても少ない。 moyono utar モヨノ ウタㇻ ごく少人数の人。 {E: for a people to be few, in minority.} (出典:田村、方言:沙流)
- Moypeci
- モイペチ 【名】[地名] 現在の勇払郡鵡川町春日3区。 ☆参考 春日1区と春日2区は Kanaye カナイェ。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- moyre
- モイレ 【自動】①遅い、 のろい、 遅れる。 mak an pe kusu e=moyre a ruwe an? マㇰ アン ペ クス エモイレ ア ルウェ アン? どういうわけで(あなたは)遅くなったの。(W会話) ②(助動詞的用法)…するのが遅い、 …し遅れている。 e=ye moyre エイェ モイレ あなたは言い遅れている(すぐに言うべきなのになかなか言わない)。(S会話) ③moyre as モイレ アㇱ [慣用句](次のような文脈で)(天に帰る神が)もっと遅く行く。 moyre as pe a=ikóramu awa, na sittumupeker kaspa ka somo ki no モイレ アㇱ ペ アイコラム アワ、 ナ シットゥムペケㇾ カㇱパ カ ソモ キ ノ (父が天に昇るとは聞いたが)もっと遅く行くのだと思っていたのに、 まだあまり明るくもならないうちに…。(W神謡) ☆参考 kamuy moyremat カムイ モイレ マッ [神・遅い・女] 位が高い立派な女性、 女神(伝統的な価値観では、 身分の高い女性はゆったりと落ち着いているとされる)。 {E: ①to be slow; late. ②to be slow to, at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyremoyre
- モイレモイレ 【自動】[moyre-moyre 遅くなる・(重複)] とても遅い、 ずいぶん遅れる。 ku=moyremoyre クモイレモイレ 私はひどく遅れてしまった。(S) {E: to be very, rather late, slow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moyuk
- モユㇰ 【名】[mo-yuk 小さい・熊][動物]タヌキ(?)、 ムジナ(?)。(S)〔知分類 p.145〕 {E: a racoon dog.} (出典:田村、方言:沙流)
- moyukne
- モユㇰネ §277 くま (74) moyukne (mo-yúk-ne)「モゆㇰネ」[moyuk-ne-kamuyの下略;
amuy(神)] ⦅釧路⦆ムジナに似たクマ (出典:知里動物編、方言:) - mu
- ム 【自動】つまる、 通る孔がふさがる。 núpe kus puyehe mu wa ne nankor wa ヌペ クㇱ プイェヘ ム ワ ネ ナンコㇿ ワ 涙の通る穴がつまったからだろう。(S) ku=kiserihi mu クキセリヒ ム 私のキセルがつまった。(S) {E: to be stopped; blocked; for a hole, opening to be clogged.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukku
- ムック 【名】口琴(楽器の一種、 竹でつくり、 糸を引くとその糸をつけてある部分が振動する、 その振動する部分を口の中で共鳴させるとブンブンと音がする、 おみやげものの店では「ムックリ」として売られている)。 ☞mukkuri ムックリ {E: a type of musical instrument.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukru
- ムㇰル 【名】[雅] 枕。 ☆参考 ユーカラに出てくる言葉。 普通の言葉では aenínuype アエニヌイペ と言う。(S) {E: a pillow.} (出典:田村、方言:沙流)
- mukuru
- ムクル §387.したい(死体);死骸(12)死体[クマ、フクロウなどの] mukuru〔mu-kú-ru ムくル〕[<Jap.むくろ?]⦅クッシャロ⦆[=sumaw] (出典:知里人間編I、方言:)
- mun
- ムン 【名】[植物] ①草、 雑草。 (一般的に、 物体としての草。 cikuni チクニ《木》に対する。) mun ewkaomap ムン エウカオマㇷ゚ 草ぶきの三角小屋。 ②ごみ。 ☆参考 食用草・薬草・毒草・畑の雑草など、 生活に関係のある草は kina キナ と言う。 {E: ①grass; weeds. ②garbage.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munciro
- ムンチロ 【名】[植物] アワ(粟)。 nitne-munciro ニッネムンチロ ごはんにたく粟。 sitone-munciro シトネムンチロ もちにする粟、 餅粟。 {E: foxtail millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- múnepuy
- ムネプイ 【名】[mun-epuy 草・実] [植物] 草の実。 múnepuy rapapse ムネプイ ラパㇷ゚セ 草の種がこぼれる。 ☆参考 木の実は níepuy ニエプイ。 ☞epuy エプイ {E: grass seeds.} (出典:田村、方言:沙流)
- munin
- ムニン 【自動】腐(くさ)る。 munin ni ムニン ニ 腐った木。 imo soy ta a=osúrpa wa oka wa munin イモ ソイ タ アオスㇽパ ワ オカ ワ ムニン いもが外に捨ててあって腐った。(S) ☆参考 木や草など植物性のものが腐敗することを言う。 肉や魚がくさることは horse ホㇿセ。 {E: to rot (plant matter).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munki
- ムンキ 【名】[< 日本語][植物] 麦。 {E: wheat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munnuwe
- ムンヌウェ 【自動】[mun-nuwe ごみ・を掃く] 掃き掃除する。 {E: to sweep away, clean up rubbish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munnuwep
- ムンヌウェㇷ゚ 【名】[mun-nuwe-p ごみ・を掃く・もの] ほうき。 munnuwep néno an nociw ムンヌウェㇷ゚ ネノ アン ノチウ ほうきに似た星=彗星。(S) {E: a broom.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- munpe
- ムンペ 【名】[mun-pe 草・汁][植物] 草の汁(無色の)。 munpe etuku ムンペ エトゥク 草の汁が出る。(S) ☆参考 乳色の汁は muntope ムントペ。 kinape キナペ は《露》。 {E: grass sap.} (出典:田村、方言:沙流)
- munpokunpe
- ムンポクンペ 【名】[mun-pok-un-pe 草・の下・にいる・もの][動物]ヘビ。 ☆参考 tokkoni トッコニ とか kinasut キナスッ とかいう「いやな名前」を言うことを避けて言う。(W) {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- munsinrit
- ムンシンリッ 【名】[mun-sinnit 草・根][植物] 草の根。 ☆発音 早く言うと muysinrit ムイシンリッ。 {E: grass-roots.} (出典:田村、方言:沙流)
- muntope
- ムントペ 【名】[mun-tope 草・乳汁][植物] 草の茎から出る乳色の汁。 ☆参考 無色透明の汁は munpe ムンペ。 {E: the milky sap from grass stems.} (出典:田村、方言:沙流)
- muntum
- ムントゥㇺ 【名】[mun-tum 草・の中] 草むらの中。 {E: in the grass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mur
- ムㇽ 【名】[概](所は muri(hi) ムリ(ヒ))糠(ぬか)。 {E: rice bran.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mursey
- ムㇽセイ 【名】[mur-sey ぬか・殻][植物] もみがら。 {E: chaff.} (出典:田村、方言:沙流)
- mus
- ムㇱ 【名】[動物] ハエ。 ☆参考 他の諸方言では mos モㇱ と言う。 『方言辞典』を参照。 ☆参考 幼虫「うじ」は mosospe モソㇱペ。 {E: a fly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mut
- ムッ 【他動】(刀)を佩く(はく)、 (刀)を身につける。 nispa mut pe [雅]長者の佩くもの=立派な刀。 ☆参考 刀を身につけるのに、 普通はつり紐で肩からつった。 しかしユーカラの中では「帯の下にさす」という表現もある。 {E: to wear (a sword).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mutci
- ムッチ 【名】[< 日本語]むち(鞭)。 {E: a whip.} (出典:田村、方言:沙流)
- muy
- ムイ 【名】[< 日本語]箕(み)。 ☆参考 icarimuy イチャリムイ は竹を編んでつくった箕。 普通の箕は木でつくった nímuy ニムイ。 (出典:田村、方言:沙流)
- muye
- ムイェ 【他動】[単](複 muypa は未出)[muy-e(束にすることを表す語根)・(他動詞形成)] …を束にまとめる、 …を束ねる。 (出典:田村、方言:沙流)
- muysinrit
- ムイシンリッ 【名】[mun-sinrit 草・根][植物] 草の根(=munsinrit ムンシンリッ)。 {E: grass-roots.} (出典:田村、方言:沙流)
- ne 1
- ネ 【デアル動】(「AはBである」というときの「である」に相当する。 「…になる」と訳せる場合もある。 主語(A)と補語(B)をとる。 人称変化は他動詞型。)…だ、 …である。 (káni)wenkur ku=ne ウェンクㇽ クネ (私は)貧乏人だ(=私は貧しい)。(W) káni ne カニ ネ (それは)私だ。(W) toan uske k=únihi ne トアン ウㇱケ クニヒ ネ あそこは私の家だ。(S) …ne ya… ne ya …ネ ヤ…ネ ヤ …だとか…だとか。 …pe/p ne …ペ/ㇷ゚ ネ …する/したのだ、 …するものだ。 …pe/p ne kusu …ペ/ㇷ゚ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 néun hene ka e=kor rusuy pe ne a kus ora ネウン ヘネ カ エコン ルスイ ペ ネ ア クㇱ オラ あなたが何としてでもほしいと言ったので。(S) kus(u) ne クス/クㇱ ネ …する(未来)。 nispa e=ne kus ne na ニㇱパ エネ クㇱ ネ ナ あなたは立派な人になるのだよ。(S子守歌) ruwe ne ルウェ ネ …した/する(のだ)(確かなことについて)。 hawe ne ハウェ ネ …した/する(のだ)(言ったことや聞いたことについて)。 siri ne シリ ネ …している(見えている様子について)。 ne wa ネ ワ (1)…であって。 (2)(数名詞と共に次のように用いられる。) tup ka ne wa uk トゥㇷ゚ カ ネ ワ ウㇰ 二つともとった。(S) tun ne wa トゥン ネ ワ 二人で。 tun a=ne wa トゥン アネ ワ あなたと私と二人で。 tun ci=ne wa トゥン チネ ワ (あなたは入らず)私たち二人で。 {E: is; to be …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 2
- ネ 【連体】その…、 今言ったこの…。 ne ceppo ネ チェッポ (いま小魚のことを言ったが)この小魚。 ne epaha ネ エパハ (今話している)その年。 taan ru kari e=arpa yakun kotan an, ne kotan noskike ta an poro cise e=pisi kur unihi ne wa タアン ル カリ エアㇻパ ヤクン コタン アン、 ネ コタン ノㇱキケ タ アン ポロ チセ エピシ クㇽ ウニヒ ネ ワ この道を行くと集落がある、 その集落のまん中にある大きい家があなたの尋(たず)ねている人の家です。(S) ☆発音 ne ネ にアクセントを置いて(つまり高く)発音される。 {E: this, that…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 3
- ネ 【連体】何らの…(もない)、 何らかの…(があるか)。 ne aep ka isam ネ アエㇷ゚ カ イサㇺ 何も食べものがない(どんな食べ物もいっさいない)。 ne oro ka ネ オロ カ (=néoro ka ネオロ カ) どこか、 どこも。 ne (ene)…ka erampewtek ネ (エネ)…カ エランペウテㇰ いったいどう…か全くわからない。 ne ye p ka a=erámpewtek ネ イェㇷ゚ カ アエランペウテㇰ 何を言ってるのかわからない。(S) ne ene ne a hi ka ku=koyayrampewtek ネ エネ ネ ア ヒ カ クコヤイランペウテㇰ どうだったのかわからなくなった。(S) ne kusu k=ómare a hi ka k=érampewtek ネ クス コマレ ア ヒ カ ケランペウテㇰ 何のために(しおりをノートに)はさんだのかわからなくなった。(S) ne an pe ka k=érampewtek ネ アン ペ カ ケランペウテㇰ 何なのだかわからなかった。(S) ☆発音 ne ネ にアクセントを置いて(つまり高く)発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 4
- ネ 【格助】…に(なる、 する。)、 …として。 unu ne kor ruwe un ウヌ ネ コン ルウェ ウン (その子を)母親代わりになってひきとったのだよ。(W) porono ku=cire akus poonpepo ne nin ポロノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン たくさんゆでたらちょびっとにへった。 tup ne usaraye wa usa korpare トゥㇷ゚ ネ ウサライェ ワ ウサ コㇿパレ (それを)二つに分けて(二人の人に)それぞれ与えなさい。(S) …ne an ネ アン …になる。 íkonpap siseypere wa kinapoheporap ne an kor an イコンパㇷ゚ シセイペレ ワ キナポヘポラㇷ゚ ネ アン コラン 毛虫が生まれ変わってアゲハチョウになっているところだ。 tanto anak rataskep tókap-ipe ne an タント アナㇰ ラタㇱケㇷ゚ トカㇷ゚イペ ネ アン 今日はまぜごはんが昼食になる。(S) …ne kar …ネ カㇻ …を…にする。 néa poro a=yupí utarkorkur ne a=kar wa ネア ポロ アユピ ウタㇻコㇿクㇽ ネ アカㇻ ワ その大きい兄を村おさにして。(NK民話) pirka hi ne ピㇼカ ヒ ネ …よいことに…、 よくぞ…した、 …してよかった。(NK民話) hemanta ne ヘマンタ ネ/hńta ne フンタ ネ 何しに、 何のために。 na siw noyne an pe hemanta ne e=kar? ナ シウ ノイネ アン ペ ヘマンタ ネ エカㇻ? まだ苦いようなもの何しにとってきたの。(S) {E: to become; do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nek
- ネㇰ 【終助】[結びの助詞] ①…さ、 …ぞ。 (通常、 強めの助詞 tas(i) タㇱ/タシ または tos(i) トㇱ/トシ との組み合わせで、 係り結びのように使われる。) tooká amip ka icen ka amam ta poronno e=kor wa e=soyne tas ki nankor nek! トオカ アミㇷ゚ カ イチェン カ アマㇺ タ ポロンノ エコㇿ ワ エソイネ タㇱ キ ナンコㇿ ネㇰ! あそこにある着物もお金も米もたくさん持って出てやるぞ。(S民話) a=ewkoysoytak kor síran pe tasi an nek! アエウコイソイタㇰ コㇿ シラン ペ タシ アン ネㇰ! そのことを私たちは一緒に話し合っているのよ。(S会話) ②(反語的に)…するものか。 épo tas e=tura án=an nek! エーポ タㇱ エトゥラ アナン ネㇰ! ええい、 お前なんかと一緒にいるもんか! (W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nékon
- ネコン 【疑副】どのように。 ku=kor hekattar/nékon yaynu kor/nékon iki kor/oka nankora クコㇿ ヘカッタㇻ/ネコン ヤイヌ コㇿ/ネコン イキ コㇿ/オカ ナンコラ 私の子どもたちはどのように思いどのように過ごしているのだろう(=何を考え何をしているのだろう)。(S即興詩) ☆参考 他方言では日常語でも使われるが、 沙流方言の日常会話語では通常これは使われず makanak/mak マカナㇰ/マㇰ と言う。 しかし歌や韻文の中では、 nékon ネコン がよく使われる。 {E: how.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen 1
- ネン 【不定名】[ne-n 何の・人] (疑問代名詞 hunna フンナ に対する不定代名詞。)だれ(か)、 だれ(も)。 nen kor pe ne yakka opitta sinen a=sikkasmare ネン コㇿ ペ ネ ヤッカ オピッタ シネン アシッカㇱマレ だれのものでも全部一人にしまわせる。(S) nen opitta ネン オピッタ だれでも皆。 nen opitta omap pe ka somo ne ネン オピッタ オマッペ カ ソモ ネ (彼は)だれもかれも皆かわいがっているわけではない。 {E: who(m); someone; no one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen 3
- ネン 【不定副】[néun ネウン《どこへか/も》が早く発音されてちぢまった形] ①どこかへ。 ②(否定で)どこへも。 ☞néun ネウン 2 {E: ①somewhere; anywhere. ②nowhere.} (出典:田村、方言:沙流)
- nen nen 1
- ネン ネン 【名】だれかかれか。 {E: anyone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen nen 2
- ネン ネン 【副】(=néun néun ネウン ネウン)いろいろと、 あれこれうるさいこと/めんどうなこと/へんなことを。 nen nen oka ネン ネン オカ いろいろな(いやな/へんな)。 nen nen okay pe ネン ネン オカイ ペ いろいろなもの(へんなもの)。 ☆参考 しばしばよくないニュアンスを伴って使われる。 usa ウサ《いろいろ》はよくないニュアンスを伴わずにも使われる。 usa okay pe ウサ オカイ ペ いろいろなもの。 ☞usa ウサ {E: various; all sorts of.} (出典:田村、方言:沙流)
- néno
- ネノ 【後副】[ne-no …である・(副詞形成)](名詞句の後に置かれて、 またその名詞句が表現されなくても)…に似て、 (…と)同じように、 そのように、 それなりに。 néno an ネノ アン …に似ている、 (それに/そのことに)似たような…。 néno kane ネノ カネ …によく似て、 そっくりに。 sikpuye e=neno kane an wa ku=kir akusu sonno ka e=poho ne a ruwe シㇰプイェ エネノ カネ アン マ クキラクス ソンノ カ エポホ ネ ア ルウェ 目もとがあなたによく似ているのでそうだなと思ったがやっぱりあなたの息子だったのだね。(S) k=arpa kuni néno ramu kor an カㇻパ クニ ネノ ラム コㇿ アン 私が行くかと思っていろ(決して行かないからな)。(S) nankor pe néno, nansak pe néno ナンコㇿ ペ ネノ、 ナンサㇰ ペ ネノ [慣用句]信用のある者はそれなりに、 信用のない者はそれなりに。(S) te wano anak somo néno kú=iki kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ クイキ クス ネ ナ これからはあんなことをしませんから。(S) …hi néno …ヒ ネノ …するにつれて。 poro hi néno siretokkor kor an ポロ ヒ ネノ シレトッコㇿ コㇿ アン 大きくなるにつれて美しくなってくる。(S) …hi néno an …ヒ ネノ アン …したままでいる。 a hi néno an wa mákahokus ア ヒ ネノ アン マ マカホクㇱ (彼は)座ったままで仰向けに倒れた。(S) ekap-néno エカㇷ゚ ネノ[雅]…(の)ように。 {E: like; the same as.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- néoro
- ネオロ 【不定名】[所](概 néor ネオㇿ は未出)[ne-or-o 何の・所・(所属語尾)](=ne oro ネ オロ) ①…のどこの所(か)。 ②…のどこの所(も)。 mom wa san a p néoro eokok hi a=ye hi un モンマ サナㇷ゚ ネオロ エオコㇰ ヒ アイェ ヒ ウン 流れてきたものがどこかにひっかかったことを言うのよ。(S) ③néoro ka ネオロ カ (1)…のどこか。 (2)…のどこも。 e=neoro ka wen ruwe? エネオロ カ ウェン ルウェ? あなたどこか悪いの? (S) néoro ka arka ka somo ki ネオロ カ アㇻカ カ ソモ キ (彼の体の)どこも痛くない/病んでいない。 ☆参考 これに対する疑問代名詞は hinakoro ヒナコロ。 e=hinakoro arka ruwe? エヒナコロ アㇻカ ルウェ? あなたのどこが痛いの? {E: ①somewhere. ②anywhere. ③someplace; anyplace.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nep 1
- ネㇷ゚ 【疑名】(=hemanta ヘマンタ)何。 ☆参考 「何?」を沙流方言の日常語では通常 hemanta ヘマンタ または hńta フンタ というが、 時としてこの形も使われる。 歌や韻文では hemanta ヘマンタ ではなくこれが使われる。 {E: what.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nepki
- ネㇷ゚キ 【自動/名】①[自動] 働く、 仕事をする(「かせぐ」)。 ②[名] 仕事。 ☆参考 家の中の仕事や外回りの仕事など、 一般の仕事をすることを言う。 特に山の仕事をすることは monrayke モンライケ と言うことがある。 何か一生けんめいにする特定の仕事には irawketupa イラウケトゥパ も使われる。 {E: ①to work. (v.) ②work (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- neppo
- ネッポ 【名】[nep-po 何・(指小辞)] ①何か。 ②全然何も(…しない)。 ③いくらか(「なんぼか」)。 neppo ipe us? ネッポ イペ ウㇱ? いくらか実がなったかい。(S) ④neppo ciraman ki ta háwas a ネッポ チラマン キ タ ハワサ [慣用句] 何と思いがけないことを言うんだろうねえ。(W会話) {E: ①something. ②nothing at all (won't, doesn't do anything). ③some; a little.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nére
- ネレ 【複他動】[ne《である》の使役形][ne-re である/になる・させる]…を…にならせる、 …を…にする。 a=eyáykamuy-nére アエヤイカムイネレ (a=eyáykamuynere アエヤイカムイネレ が、 歌うリズムの関係で途中で区切って発音されたもの。) ☞eyaykamuynere エヤイカムイネレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nérok
- ネロㇰ 【連体】[複](単は néa ネア)[ne-rok である・…した[複]] 前に話したあの、 件(くだん)の、 例の。 nérok onne utar ネロㇰ オンネ ウタㇻ さっき話題になったあの老人たち。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nesi
- ネシ 【副助】全く/本当に/すっかり…した(強め)。 weniyokunure póka nesi a=ki ウェニヨクヌレ ポカ ネシ アキ (引用文中で)私はすっかりあきれはてた。(W民話) {E: very; just; really totally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nesko
- ネㇱコ 【名】[植物]クルミの木。 〔知分類 p.184 オニグルミ〕 {E: a walnut tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nesko
- ネㇱコ §313 オニグルミ (1) nesko (nés-ko)「ねㇱコ」 茎 ⦅長万部、幌別、穂別、千歳⦆⦅A十勝・沙流・石狩・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nesun
- ネスン 【副助】[< nesi-un (強めの助詞)・(納得の助詞)]きっと…なんだ。 nep ka emawri e wa nesun kameasi atu kor an ネㇷ゚ カ エマウリ エ ワ ネスンカメアシ アトゥ コラン きっと何か(悪い)イチゴでも食べたんだろう、 あいつ吐いている。(W) {E: sure; without fail.} (出典:田村、方言:沙流)
- net
- ネッ 【名】流木、 寄り木(川や海を流れて来た木。 拾ってたきぎにする)。 atuy or ta mom net アトゥヨッタ モㇺ ネッ 海の流木/寄り木。 pet or un mom net ペトルン モㇺ ネッ 川の流木/寄り木。 rawun net ラウン ネッ 水中に沈んだ流木/寄り木。 net uwomare ネッ ウウォマレ 流木/寄り木拾いする。 ☞nétuk ネトゥㇰ {E: driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nétuk
- ネトゥㇰ 【自動】[net-uk 流木・を取る] 流木/寄り木を拾う。 netuk=an a an a ネトゥㇰアナ アナ (引用文中で)私はどんどん寄り木をたくさん拾った。(W民話) {E: to collect driftwood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- néun 1
- ネウン 【不定副】(疑問副詞 makanak/mak マカナㇰ/マㇰ《どのように、 どう》に対する不定副詞) ①どう(か)、 どのように(か)。 ②どんなに(…しても)。 néun ka ネウン カ どうか、 どうも。 néun néun ネウン ネウン いろいろ(して)、 いろいろと(変なことを)。 néun póka ネウン ポカ どうにか(して)、 なんとかして。 néun póka ka okay pe ネウン ポカ カ オカイ ペ いろいろなもの。 néun póka ka haweokay pe uwekarpare wa rewsire iteki ki yan ネウン ポカ カ ハウェオカイ ペ ウウェカㇻパレ ワ レウシレ イテキ キ ヤン いろんなことを言うやつを集めて泊まらせるんじゃないよ。(S) néun a=en=ye ayke kus ku=ye hawe? ネウン アエイイェ アイケ クㇱ クイェ ハウェ? どんなに私をおどしたからといって私は言うものか。(S) néun hene ka e=kor rusuy pe ne a kus ora ネウン ヘネ カ エコン ルスイ ペ ネ ア クㇱ オラ (S) あなたが何としてでもほしいと言ったので。 ☆発音 早く言うと nen ネン とも発音される。 {E: ①how; somehow. ②no matter what.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- néun 2
- ネウン 【不定副】(疑問副詞句 hunak un/hinak un フナクン/ヒナクン《どこへ?》に対する不定副詞。) ①どこかへ。 ②どこへも(…しない)。 ☆発音 早く言うと nen ネン とも発音される。 ☆参考 「どこかわからないがどこかへ(ある場所へ)」と言うときの「どこかへ」には hunak un/hinak un フナクン/ヒナクン が使われる。 「どんな所へでもいいからどこかへ」というニュアンスのときに néun/nen ネウン/ネン が用いられる。 {E: ①somewhere. ②nowhere.} (出典:田村、方言:沙流)
- ney
- ネイ 【不定位名】[< ne-hi 何の・所] どこ(か)、 どこ(に/で/から/まで)も、 どこ(に/で/から/まで) …しても。 ney wa ek okkaypo ネイ ワ エㇰ オッカイポ どこかから来た若者。 ney pakno ネイ パㇰノ どこまでも。 santekehe ney pakno ka pirka サンテケヘ ネイ パㇰノ カ ピㇼカ 子孫がどこまでも(何代も)栄える。(S) ney ta ネイ タ ☞ney ta ネイ タ {E: where; somewhere etc..} m (出典:田村、方言:沙流)
- ni 1
- ニ 【他動】(味のいいもののだし汁や煎じた湯)を吸う。 ruri póka ni ルリ ポカ ニ (おつゆの実を食べなくてもせめて)汁だけでも吸いなさい。(S) ☆参考 ohaw オハウ《おつゆ、 みそ汁、 スープ》、 wakka ワッカ《水》、 úsey ウセイ《湯》等については言わない。 ohaw オハウ《おつゆ》は e エ《食べる》、 wakka ワッカ《水》や úsey ウセイ《お湯》は ku ク《飲む》と言う。 おかゆなどをすすることは hopsekar ホㇷ゚セカㇻ、 horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ、 赤ん坊が乳を吸うような吸い方は nunnun ヌンヌン と言うが、 また totto e トット エ《おっぱいを食べる=お乳を飲む》という言い方もある。 空気などを吸うことは seru セル。 {E: to suck (in), sip…} (出典:田村、方言:沙流)
- ni 2
- ニ 【名】木、 たきぎ、 まき(=cikuni チクニ)。 ni hontom pakno ニ ホントㇺ パㇰノ 立ち木の中ほどまで。 ni ka péka sinot pe osoro néno ニ カ ペカ シノッ ペ オソロ ネノ 木の上で遊ぶもの(=サル)のお尻のように(酔って赤い顔をしている人をからかう言葉)。 ni ahupte ニ アフㇷ゚テ まきを家の中に取り込む。 ni ikir ニ イキㇼ 家の外に積んであるまきの一積み。 ni ani a=kar ニ アニ アカㇻ 木でつくる。 arpa arpa ni tom osma p? アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚? 行っては行っては先々で木にぶつかるものは? (なぞなぞで、 答えは mukar ムカㇻ《まさかり》)。 ☆参考 製材してある材木(「材」)は caymoku チャイモク と言って区別する。(S) ☆参考 samamni サマㇺニ 倒木。 ekayni エカイニ 切り株、 折れ木。 atni アッニ オヒョウニレの木。 cikisani チキサニ ハルニレの木。 nipesni シナの木。 その他、 木の名前には ni ニ のつくものが多い。 また ciseni チセニ 家の建材の名称にも ni ニ のつくものがいろいろある。 {E: trees; wood; firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ní-sinrit
- ニシンリッ 【名】[ni-sinrit 木・根][植物] 木の根。 {E: the roots of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nici(hi)
- ニチ(ヒ) 【名】[所](概は nit ニッ)…の柄(え)、 …の茎。 {E: the handle, lid of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nicitne
- ニチッネ 【自動】[< cini-nit-ne 足・棒・になる](?)「足が棒になる」(たくさん歩いた後、 ももの裏側が硬くなったみたいに疲れる)。 earkinne ku=nicitne, somo e=nicitne? エアㇻキンネ クニチッネ、 ソモ エニチッネ? 私はとても足が疲れて「棒になった」、 あなたはそうじゃないか。(S) {E: to have cramped, stiff legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- níepuy
- ニエプイ 【名】[ni-epuy 木・実][植物] 木の実。 {E: a nut.} (出典:田村、方言:沙流)
- niesisuye
- ニエシスイェ 【自動】[ni-esisuye 木・を振り回す] 棒をふり回す。 ☞esisuye エシスイェ {E: to swing a stick.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níhom
- ニホㇺ 【名】[ni-hom 木・木のこぶ(< kom?)] 木のこぶ。 〔知分類になし、 p.279 nitokom〕 {E: a knot in a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- níhum
- ニフㇺ 【名】[ni-hum 木・(?)]丸太の短く切ったもの。(直径30センチ長さ70センチ位の丸太を指して言った。) (S) {E: a cut section of log.} (出典:田村、方言:沙流)
- níik
- ニイㇰ 【名】[概](所は niiki(hi)ニイキ(ヒ))[ni-ik・木・節と節の間の一切れ] 切ったまき(薪)(一尺なら一尺の薪)。 niik kar ニイㇰ カㇻ まきを切る。(S) niik tuypa ニイㇰ トゥイパ まきを切る。(S) {E: cut firewood.} (出典:田村、方言:沙流)
- Níkekke-wenkur
- ニケッケウェンクㇽ 【名】[木をポキポキ折る・貧しい人][固有名](人の呼び名の一部。) Níkekke-wenkur Nínoye-wenkur ニケッケウェンクㇽ ニノイェウェンクㇽ 木折り貧乏人木ねじり貧乏人(民話に登場する一人の男の呼び名、 貧しくてまきを切る刃物もないのでこう呼ばれていた)。(W民話) ☆参考 逆の順序でも言っている。 {E: to break thin branches (for firewood).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níkom 1
- ニコㇺ 【名】[ni-kom 木・(折れ曲がりを表す語根)] 枝でも何でもまっすぐ伸びずあちこちキュッと曲がったもの。(S) {E: a bent, distorted branch of a tree, etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- níkom 2
- ニコㇺ 【名】[ni-kom 木・(?)][植物] 木の芽(木の枝から出て葉になる前のもの)。 tane níkom tuk wa okerpa タネ ニコㇺ トゥㇰ ワ オケㇾパ もう木の芽が出そろった。(W) ☆参考 níkom ニコㇺ が広がって一枚の葉になったものは kónam コナㇺ、 木全体の葉は níham ニハㇺ。(W) níya ニヤ 枝から出る、 葉になるもの。(S) keni ケニ 木や草の地面から生えてくる芽。(W)〔知分類になし〕 {E: the buds of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- níkomimu
- ニコミム 【自動】[ni-ko-mimu (< nimu ニム)木・に・よじ登る] 木登りする。 (手足を使って木に登ることを言う。) cápe níkomimu wa hemesu kor an チャペ ニコミム ワ ヘメス コラン 猫が木登りして登って行っている。 ☆参考 よじ登ることを表す単独の動詞は nimu ニム。 {E: to climb a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nikop
- ニコㇷ゚ §141 ヤマブドウ (7) nikop (ní-kop)「にコㇷ゚」[
aop] 果実 ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:) - nikor
- ニコㇿ 【位名】[概](所は nikoro ニコロ)包んだりくるんだりする中、 (はさむ)間。 nikor omare ニコㇿ オマレ (…の中に)くるむ/つつむ、 (たたんである間に)はさむ。 mantari nikor omare マンタリ ニコㇿ オマレ 前掛けにくるむ。(W) {E: inside.} (出典:田村、方言:沙流)
- níkotor
- ニコトㇿ 【名】[概](所は nikotoro(ho) ニコトロ(ホ))[ni-kotor 歯・面/天井] 上あご、 口蓋。 {E: the upper jaw; the palate.} (出典:田村、方言:沙流)
- níkotoro
- ニコトロ 【名】[所](概は nikotor ニコトㇿ)…の上あご、 口蓋。 {E: the upper jaw; the palate of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nimunimu
- ニムニム 【自動】[nimu-nimu 木登りする・(重複)] 木登りを繰り返す(木によじ上ったり下りたりする)。 ☆参考 níkomimu ニコミム 木登りする。 {E: to repeatedly climb up and down a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nin
- ニン 【自動】減る。(消費して減ることでなく、 それ自身縮んで小さく/かさが少なくなることを言う。 野菜、 雪、 水、 月などについて言う。) karus a=suwé kor nin カルㇱ アスウェ コㇿ ニン きのこを煮れば減る。(S) kina a=cire kor nin キナ アチレ コㇿ ニン 菜っぱをゆでれば減る。(S) poronno ku=cire akus poonpepo ne nin wa isam ポロンノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン マ イサㇺ たくさんゆでたらほんのわずかに減ってしまった。(S) wakka nin ワッカ ニン (川の)水が減った。(S) ☆対語 poro ポロ 大きくなる、 (川の水が)ふえる。 {E: to decrease.} (出典:田村、方言:沙流)
- nincup
- ニンチュㇷ゚ 【名】[nin-cup 減って小さくなった・月] 細い月(25日ごろの月)。 sikaricup noka/nincup noka/earuwato シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト (天井には)満月の形、 三日月の形ばかりの模様がいっぱいついていた。(Sユーカラ) ☆参考 満月は sikaricup シカリチュㇷ゚。 3日4日ごろの月は pewrecup ペウレチュㇷ゚。 {E: a crescent moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- nini
- ニニ 【他動】[単](複は ninpa ニンパ) …をひきずる(むしろや、 俵などを、 持ち上げずにゆかや地面をこすりながら引っぱって動かすことを言う)。 ☆参考 大きい重いものを引きずって行くことは、 複数形の ninpa ニンパ を使って言う。(S) {E: to drag…} (出典:田村、方言:沙流)
- ninke
- ニンケ 【名】[概/所] 胆嚢(たんのう)。 (熊の「い」等の「い」。)(人、 熊、 豚、 牛の。 馬や鹿にはない。(S)) {E: the gallbladder.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninkehe
- ニンケヘ 【名】[所](概は ninke ニンケ)…の胆嚢(たんのう)。 ninkehe arka wa tane opus anki an yak a=ye ニンケヘ アㇻカ ワ タネ オプㇱ アンキ アン ヤカイェ 胆嚢が病んでもう今にもやぶけそうなのだそうだ。(S) {E: the gallbladder of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninketeyep
- ニンケテイェㇷ゚ 【名】[ninke-teye-p 胆嚢・をつぶす(?)・もの] 熊のい(胆嚢)などを中に入れてつぶす道具、 木をくり抜いただけで削ってもなくぶかっこうなもの。 ninketeyep néno an ニンケテイェㇷ゚ ネノ アン くまのいつぶしみたいだ(ぶかっこうなものの形容、 鼻がつぶれて醜い等)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ninninkeppo
- ニンニンケッポ 【名】[nin-nin-ke-p-po (減ることを表す語根)・重複・(自動詞形成)・もの・(指小辞)][動物]ホタル。 〔知分類 p.84((美;幌;沙))ヘイケボタル〕 {E: a firefly.} (出典:田村、方言:沙流)
- ninoninok
- ニノニノㇰ 【自動】(リンパ腺がはれて)グリグリができる。 císutu ninoninok チストゥ ニノニノㇰ もものつけ根のリンパ腺がはれた。(S) {E: the lymph glands to become inflamed and hard.} (出典:田村、方言:沙流)
- Nínoye-wenkur
- ニノイェウェンクㇽ 【名】[木をねじる・貧しい人](人の呼び名の一部。) Nínoye-wenkur Níkekke-wenkur ニノイェウェンクㇽ ニケッケウェンクㇽ 木ねじり貧乏人木折り貧乏人(民話に登場するある貧しい男の呼び名、 貧しくてまきを切るための刃物も持っていないためにこう呼ばれていた)。 ☆参考 逆の順序でも言っている。 {E: to twist the branches of a tree (in order to break them).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninu
- ニヌ 【他動】…を(一針)縫う。(一般に針の先を向こうへ刺してまた手前へ刺す動作を言う。 針刺しに一針縫って刺しておくことや、 キノコ等を乾かすために糸でつなぐことをも言う。) ☆参考 特に「一針だけ」縫うことを言うには ear ninu エアン ニヌ。 いく針も続けて縫うことは ninninu ニンニヌ。 {E: to stitch…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nínum
- ニヌㇺ 【名】[植物]クルミの実。 poro nínum kotuk wa an ポロ ニヌㇺ コトゥㇰ ワ アン 大きなクルミがついている(おじいさんの首についている固いコブのことを言う)。(S) ☞pise ピセ 〔知分類 p.185〕 {E: a walnut.} (出典:田村、方言:沙流)
- ninumni
- ニヌㇺニ §313 オニグルミ (4) ninum-ni (ní-num-ni)「にヌㇺ・ニ」[クルミの・木] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- níocire
- ニオチレ 【自動】[ni-o-ci-re 木・尻・枯れる・させる] 木の根元のほうの皮をむいておく(「根回しする」)。 ☆参考 木を枯らすために秋に根元の方にのこをいれて7寸位の幅に皮をむいておく。 すると翌年芽が出ないで、 すっかり枯れている。 乾いた薪(まき)となる。(S) {E: to strip the bark from the base of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- níokep
- ニオケㇷ゚ 【自動】[ni-o-kep 木・その尻・を削る] 「根回しする」。(S) ☆参考 níocire ニオチレ とも言う。 {E: to dig around the roots of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- niokuy
- ニオクイ §285 ねずみ (11) niokuy (ni-ó-kuy)「ニおクイ」[
anus Bedfordiae THOMAS.)⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:) - nipek
- ニペㇰ 【名】[概](所は nipeki(hi) ニペキ(ヒ)) 光、 輝き、 明るみ、 つや。 cup nipek チュㇷ゚ ニペㇰ 月光、 月の輝き。 cup nipek pirka チュㇷ゚ ニペㇰ ピㇼカ 月が明るく輝いている。(S) {E: light; brightness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nipeki(hi)
- ニペキ(ヒ) 【名】[所](概は nipek ニペㇰ)…の輝き。 nipeki at ニペキ アッ 光る(そこらじゅう明るい)、 つやがある。 nipeki pirka ニペキ ピリカ (あかりが)明るい。 nipeki wen ニペキ ウェン (明かりが)よくない(明るくない)。 nipeki pirkare ニペキ ピㇼカレ あかりをよくしなさい=もっときれいに火をつけて燃やしなさい。(S) {E: the light, brightness of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nipes
- ニペㇱ 【名】[植物]シナの木の皮。 ☆参考 木から皮をはぎとり、 それを外皮と内皮にはぎ分ける。 内皮をさいて、 それをよって紐にしたり、 小出し(saranip サラニㇷ゚)やいろいろな細工物をつくったりする。 昔オヒョウニレの皮の繊維 attus アットゥㇱ で織っていた厚司と呼ばれる布も、 昨今はオヒョウニレ不足のためにしばしば nipes ニペㇱ でつくられる。 ☆参考 シナの木は nipesni ニペㇱニ。 シナの皮はぎをすることは nipeskep ニペㇱケㇷ゚。 〔知分類 p.77 内皮又はそれから取った繊維〕 {E: the bark of a Japanese linden (lime)tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nipeskep
- ニペㇱケㇷ゚ 【自動】[nipes-kep シナの皮・をはぐ] シナの皮はぎをする。 {E: to strip off the bark of a Japanese linden (lime)tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nipesni
- ニペㇱニ 【名】[nipes シナの木の皮・木][植物] シナノキ。 〔知分類 p.78〕 {E: Japanese linden (lime)tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipopke
- ニポㇷ゚ケ 【自動】(食べ物が)いたむ、 古くなって変質して食べられなくなる(「あめる」)。 nipopke wakka iteki ku yan ニポㇷ゚ケ ワッカ イテキ ク ヤン くさった水は飲まないようにしなさい。(S) nipopke yak wen na, na arsuyne popte wa anu ニポㇷ゚ケ ヤㇰ ウェン ナ、 ナ アㇻスイネ ポㇷ゚テ ワ アヌ 悪くなる(「あめる」)といけないからもう一度煮立てておきなさい。(S) ☆参考 木や草がくさることは munin ムニン、 魚や肉がくさることは horse ホㇿセ。 {E: (for food)to rot.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipopkere
- ニポㇷ゚ケレ 【他動】[自動使役][nipopke-re (食物)が変質する・させる](食物)をくさらす(「あめさす」、 いたんで食べられないようにする)。 eyar niska wa eyar ka somo ki ayne nipopkere エヤンニㇱカ ワ エヤㇻ カ ソモ キ アイネ ニポッケレ (S) (彼は)人に食べさせるのを(=あげるのを)惜しがって食べさせもしないで(人にあげないで)くさらせてしまった。 {E: to spoil..; let…rot.} (出典:田村、方言:沙流)
- nippo
- ニッポ 【名】[概/所](所は nippoho ニッポホ とも言うと予想されるが未出)孫。(KK即興歌) ☆参考 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんや、 中流の他の人々は mippo ミッポ または mitpo ミッポ という。 {E: a grandchild; grandchildren.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nípu
- ニプ 【名】[ni-pu 木・倉庫] (直訳すると)木倉(拾い集めた流木を乾かすために互いに斜めに立てかけてもたれ合わせたもの、 小屋のような形になる)。 ☆参考 流木は net ネッ。 {E: a storehouse for drying collected driftwood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níre
- ニレ 【複他動】[他動使役][ni-re (汁)を吸う・させる](人)に(だし汁、 煎じ湯など)を吸わせる。 ☞ni ニ 1 {E: to make drink, suck (in)…(soup etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nírek
- ニレㇰ 【名】[ni-rek 木・ひげ][植物] サルオガセ(木のあちこちにぶらさがるひげのような白いもの)。(S)〔知分類 p.245 サルオガセ〕 {E: a green filamentous lichen hanging from the branches of trees (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- nírukum
- ニルクㇺ 【名】[ni-rukum 木・切った丸太] 木の棒の切ったもの。 ☆参考 níik ニイㇰ 切ったまき。 níhum ニフㇺ 切った丸太。 {E: a piece of cut stick, wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nírus
- ニルㇱ 【名】[概](所は nirusi(hi) ニルシ(ヒ)) しかめ面、 こわい顔。 {E: a wry, fearful face.} (出典:田村、方言:沙流)
- Nirush
- 『ニルシ』 §435 コケ(蘚苔並びに地衣)類の総名 (3) Ni-rush 『ニルシ』[ni(木)rus(衣)] ⦅A北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nírusi(hi)
- ニルシ(ヒ) 【名】[所](概は nírus ニルㇱ) …のしかめ面。 mak un nírusi kosiyetaye マクン ニルシ コシイェタイェ (犬が)うなって鼻の脇のあたりを後ろに引きつけている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nis
- ニㇱ 【名】①空。 nis hecaka ニㇱ ヘチャカ/ニセチャカ 空が晴れる。 nis or péka hopuni ニソㇿ ペカ ホプニ 空を飛んだ。(S民話) kanna nis カンナ ニㇱ/kamuy nis カムイ ニㇱ 上天、 神の住む所。 nis kotor ニㇱ コトㇿ ☞niskotor ニㇱコトㇿ ②雲(=niskur ニㇱクㇽ)。 cup nupur manu/kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ/カシ ニㇱ クㇱ 太陽がえらいと言うけれどその上を雲が通るよ。(KK掛け合い歌) {E: ①the sky; ②clouds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nise
- ニセ 【他動】(水など)を汲む。 nay or wa wakka nise ナイ オㇿ ワ ワッカ ニセ 沢から水を汲む。 {E: to scoop (up), draw (water etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- nísenise
- ニセニセ 【自動】[ni-se-nise (擬音/擬態)・と言う・(重複)]ハッハッと息をする、 あえぐ(肺炎のときなど)。 {E: to pant.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisesseri
- ニセッセリ §237 アイヌワサビ (2) nisesseri (ni-sés-se-ri)「ニせッセリ」 根 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nisew
- ニセウ 【名】[植物] ドングリ(カシワの実、 ナラの実、 シイの実)。 〔知分類 p.178〕 {E: an acorn.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisewnonno
- ニセウノンノ §256 アズマイチゲ ウラベニイチゲ (2) nisew-nonno (ni-séw-non-no)「ニセウ・ノンノ」 花 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nisewpe
- ニセウペ §256 アズマイチゲ ウラベニイチゲ (1) nisewpe (ni-séw-pe)「ニせウペ」 花? ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nisewpo
- ニセウポ 【名】[nisew-po カシワの実・(指小辞)][植物] 小さなカシワの実、 ドングリ。 sine nisewpo hancikiki/ekupa kane hancikiki シネ ニセウポ ハンチキキ/エクパ カネ ハンチキキ (カケスの神は)一粒のドングリをくわえて。(HC神謡) {E: the acorns of oak trees.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísike 1
- ニシケ 【自動】[ni-sike 木/薪・荷を背負う] たきぎを背負う、 たきぎを背負って運ぶ。 ☆発音 しばしば s の後の i が落ちて、 niske ニㇱケ と発音される。 {E: to carry a load of firewood on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísike 2
- ニシケ 【名】[ni-sike 木/薪・荷物]背負う/背負っている薪の荷。 ☆発音 しばしば s の後の i が落ちて、 niske ニㇱケ と発音される。 {E: a load of firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísinrit
- ニシンリッ 【名】[ni-sinrit 木・根][植物] 木の根。 {E: the roots of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- niske 1
- ニㇱケ 【自動】[ni-ske(=sike) 薪・荷を背負う] たきぎを背負う。 ☆参考 sike シケ の s と k の間の i が落ちた形。 ☞nísike ニシケ 1 {E: to carry firewood on one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- niske 2
- ニㇱケ 【名】[ni-ske(=sike) 木/薪・荷物](背負う/背負っている) たきぎの背負い荷。 ☆参考 sike シケ の s と k の間の i が落ちた形。 ☞nísike ニシケ 2 {E: a load of firewood.} (出典:田村、方言:沙流)
- niskotor
- ニㇱコトㇿ 【名】[nis-kotor 空・面] 空、 下から見えている空。 ☆参考 文脈や状況によって nisor ニソㇿ、 kanto-kotor カントコトㇿ などとも言う。 ☆参考 kanto カント 天。 {E: the sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- niskur
- ニㇱクㇽ 【名】[nis-kur 空・影] 雲。 kamuy-niskur カムイニㇱクㇽ 雷雲。 upas-niskur ウパㇱニㇱクㇽ 雪雲。 niskur an ニㇱクㇽ アン/ニㇱクラン 曇る、 曇っている。 {E: clouds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísos
- ニソㇱ 【名】[ni-sos 木・薄い片] 木の薄い板。 {E: a thin plank of wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nispo
- ニㇱポ 【名】[nis-po 空・(指小辞)](次の語の中で) kan-nispo カンニㇱポ [上の・空・(指小辞)](ウポポの一節) 空。 K {E: the sky; heaven.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nissineykur-otte
- ニッシネイクㇽオッテ 【自動】[nis-siney-kur otte 雲・(?)・(< 影/姿)・…に…をつける](?) [雅](次のような文脈で)あたりの雲を払いのける。 kamuy oma nis/nissineykur/otte kane カムイ オマ ニㇱ/ニッシネイクㇽ/オッテ カネ [雅]神が乗っている雲があたりの雲を払いのけながら。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nissut
- ニッスッ 【名】[nis-sut 空・の根元(?)] 雲の一つもない空。 nissut iro néno an ニッスッ イロ ネノ アン 雲の一つもない空の色のようだ。 {E: a cloudless sky.} (出典:田村、方言:沙流)
- niste
- ニㇱテ 【自動】固い、 丈夫である(こわれにくい)。 niste kam ne wa ku=kuykuy ka eaykap ニㇱテ カㇺ ネ ワ ククイクイ カ エアイカㇷ゚ かたい肉なので私は噛むことができない。 (筋のせいではなく、 歯がたたないように固い。) ☆参考 senkaki センカキ《布》、 ka カ《ひも》、 suma スマ《石》、 kam カㇺ《肉》などについて言う。肉などが筋だらけでかたいことは ritne リッネ、 編む草のかたいことは cawre チャウレ。 氷のようにコチコチに硬いことは nitne ニッネ。 ☆対語 riten リテン 柔い、 hapur ハプㇽ こわれやすい。 ☆参考 eniste エニㇱテ は《…を頼りにする》。 {E: to be hard; solid.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisteno
- ニㇱテノ 【副】[niste-no 固い・(副詞形成)] 固く(ごはんのたき方について)。 na ponno nisteno ku=suwe kunak ku=ramu a p wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ナ ポンノ ニㇱテノ クスウェ クナㇰ クラム アㇷ゚ ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ もう少し固く炊こうと思ったのに水をたくさんにしてビチャビチャのごはんを炊いてしまった。 (出典:田村、方言:沙流)
- nistere
- ニㇱテレ 【他動】[自動使役][niste-re 頑丈である・させる] ①固く/丈夫にする。 ② ☞ram(u) nistere ラㇺ/ラム ニㇱテレ (出典:田村、方言:沙流)
- nisu
- ニス 【名】臼。 ☆参考 木をくりぬいてつくった。 ☆参考 臼で穀物をつくことは iyuta イユタ、 杵は iyutani イユタニ 。 {E: a mortar.} (出典:田村、方言:沙流)
- nisuk
- ニスㇰ 【他動】(仕事や手伝いのために)(人)を頼む。 tumi or un a=nisúk トゥミ オルン アニスㇰ 戦争に頼まれて行った=徴兵された。(W会話) ☆参考 やとうことにも使う。 {E: to ask someone to do something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisukootke
- ニスコオッケ 【他動】[nisu-ko-otke 臼・の中で・…を突く] …を臼に入れて杵で突く。(HC神謡) ☆対語 nisukotawki ニスコタウキ …を臼に入れて鎌で突く。 {E: to crush…in a mortar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísutu(hu)
- ニストゥ(フ) 【名】[所](概は nísut ニスッ) …の内側の歯茎。 ku=nisutu kapu soske クニストゥ カプ ソㇱケ 私の内側の歯茎の皮がむけた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nit
- ニッ 【名】[概](所は nici(hi) ニチ(ヒ))何かにつく/ついている棒、 柄(え)、 (草の)茎。 {E: a handle; a stem.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nítek
- ニテㇰ 【名】[概](所は niteke(he) ニテケ(ヘ))[ni-tek 木・手] 木の枝。 nitek ka ta paskur sinep rew híne ニテㇰ カ タ パㇱクㇽ シネㇷ゚ レウ ヒネ 木の枝の上にカラスが一羽とまって。(W民話) {E: a branch of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níteke(he)
- ニテケ(ヘ) 【名】[所](概は nítek ニテㇰ) …の枝。 {E: a branch of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nítekkekke
- ニテッケッケ 【自動】[nitek-kekke 木の枝・(細いものをたくさん)ポキポキ折る] 何本もの木の枝を折る(=nitek kekke ニテㇰ ケッケ)。 {E: to break a bunch of branches, twigs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nitne
- ニッネ 【自動】①硬い、 コチコチである/になる。 méan kor nitne, sir-sések kor riten メアン コㇿ ニッネ、 シㇼセセㇰ コㇿ リテン 寒くなるとコチコチになる、 暑くなると柔らかくなる。 ②(けものや神が)悪い(凶暴である)。 nitne kamuy ニッネ カムイ 悪い(人を殺して食べたりする凶暴な)神、 「鬼」。 ☆対語 riten リテン 柔い。 ☆参考 niste ニㇱテ 頑丈である。 ritne リッネ 筋が多い。 niwen ニウェン 猛々しい。 {E: ①to be hard; stiff. ②to be fierce; ferocious.} (出典:田村、方言:沙流)
- nitoktoki
- ニトㇰトキ §329 クマゲラ (4) nitoktoki (ní-tok-to-ki)「にトㇰトキ」[
acikap] (出典:知里動物編、方言:) - nítomtom
- ニトㇺトㇺ 【名】[ni-tomtom 木・(擬態の重複であろう)][植物] 木の皮と実との間についている針のようなもの。 〔知分類 p.248 エブリコ〕 {E: the stem (connecting the fruit to the branch ).} (出典:田村、方言:沙流)
- nítope
- ニトペ 【名】[ni-tópe 木・乳汁][植物] 木の枝や幹から出る汁。 ☆参考 muntope ムントペ 草の汁。 ☆参考 nípe ニペ は木の露。 {E: the sap from the trunk or branches of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nitotke
- ニトッケ 【自動】[nit-otke 棒/とげ(が)・…を突く] とげがささる(ヨシやカヤやハギの切株等がささることを言う)。 ku=teke nitotke na etaye wa en=kore クテケ ニトッケ ナ エタイェ ワ エンコレ 私の手にとげがささったから抜いてちょうだい。(S) e=hacir wa e=teke nitotke ruwe? エハチㇼ ワ エテケ ニトッケ ルウェ? (あなた)転んで手にとげがささったのかい? (S) ☆参考 主語はとげのささった体の部分、 手など。 {E: to be pricked by a thorn.} (出典:田村、方言:沙流)
- nítus 1
- ニトゥㇱ 【自動】[nit-us 柄・ついている] 柄(え)がついている。 ☆発音 nitus ニトゥㇱ《茎が太い》とはアクセントが違う。 {E: to be patterned; designed.} (出典:田村、方言:沙流)
- nitus 2
- ニトゥㇱ 【自動】[nit-us 茎・ついている](?) 茎が太い。 kími nitus ruwe! キミ ニトゥㇱ ルウェ! トウモロコシの茎が太くできてるなあ。(S) nitus kina ニトゥㇱ キナ 茎の太い草。 ☆発音 nítus ニトゥㇱ《柄がついている》とはアクセントが違う。 ☆参考 木に関しては言わない。 太い木は ruwe cikuni ルウェ チクニ 。 トウモロコシの実がよくできているのは pusi pirka プシ ピㇼカ。(S) ☞us ウㇱ 4 {E: for stems to be thick.} (出典:田村、方言:沙流)
- nítuye
- ニトゥイェ 【自動】[ni-tuye 木・を切る] まき/たきぎを切る(長い木を、 火にくべるのに適した長さに切る)。 ☆参考 nína ニナ まき/たきぎを採って来る。 {E: to cut firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níur
- ニウㇽ 【名】[ni-ur 木・毛皮][植物] 古い木の厚くなった皮の上に生える黄緑色の高さ10センチぐらいの苔〔知分類 p.244 樹上に生ずる苔〕 {E: a moss that grows on tree tops.} (出典:田村、方言:沙流)
- níuweo/niwweo
- ニウウェオ 【自動】[ni-u-e-o 木・互い・と共に・…を置く] 木を組み合わせる。 níuweo=an wa kaskar=an ニウウェオアン ワ カㇱカㇻアン 木を組み合わせて漁小屋をつくる。(S) ☆参考 東部・中部の方言でリス(「キネズミ」)のことを níuweo ニウウェオ と言うが、 沙流方言ではリスは tusunike トゥスニケ と言う。 {E: to combine, join wood together.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwen
- ニウェン 【自動】きつい、 猛々しい、 (犬が)すぐ人にかみついてかかる(「いがむ」)、 (人の)厳しい、 「豪けつ」である(すごい)。 weyyuk koraci niwen ウェイユㇰ コラチ ニウェン 彼は悪い熊のように乱暴だ(酒を飲んで暴れ回る)。(S) iyapo anak niwen pe ne kusu hekattar anakne ehosi iki ka eaykap イヤポ アナㇰ ニウェン ペ ネ クス ヘカッタㇻ アナㇰネ エホシ イキ カ エアイカㇷ゚ 父は厳しいものだから子どもたちはまちがったことをすることができない。(S) hemanta húci niwen hawe an! omkekar yakka nepki rusuy ヘマンタ フチ ニウェン ハウェ アン! オㇺケカㇻ ヤッカ ネㇷ゚キ ルスイ まあなんとおばあちゃん「豪けつ」ねえ(=すごいねえ)、 かぜをひいているのに仕事をしたいんですって。(W) m {E: to be severe; harsh.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwkes
- ニウケㇱ 【他動】①…をしようとしてもすることができない、 …をし残す、 しきれない。 tono nispa ka niwkes pe nen póka kamuy isermakus an kusu teknimawpo k=ékarkar wa トノ ニㇱパ カ ニウケㇱ ペ ネン ポカ カムイ イセㇾマクㇱ アン クス テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ 和人のお医者様方も治せなかったのを私は神の守護のおかげで手を当ててあげて(その人は治った)。(W会話) tanto epitta kinaha ku=kar kunak ku=ramu a korka ponno ku=niwkes タント エピッタ キナハ クカㇻ クナㇰ クラム ア コㇿカ ポンノ クニウケㇱ (S) 今日全部草を取ろうと思ったけれど少し残った。 ②(助動詞的に使われて)e=se niwkes ciki nimara anu エセ ニウケㇱ チキ ニマラ アヌ 背負いきれなかったら半分(一部)残しなさい。(S) ③☞kip niwkes キㇷ゚ ニウケㇱ {E: to leave…unfinished, behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niwniwse
- ニウニウセ 【自動】[niwniw-se (擬音の重複)・と言う](犬が)クンクンなく。 ☆参考 ワンワン/キャンキャンなくのは mikmik ミㇰミㇰ。 {E: (for a dog)to whine.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwrotke
- ニウロッケ 【自動】すっぱい。 a=ehénipopo kane niwrotke アエヘニポポ カネ ニウロッケ 顔をしかめるほどすっぱい。(S) {E: to be sour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niyeniste
- ニイェニㇱテ 【自動】[ni-y-e-niste (?)・(挿入音)・に関して・強い]がまん強い(「はたいても泣かない」)。(S) {E: to be patient; persevere.} (出典:田村、方言:沙流)
- níyepuy
- ニイェプイ 【名】[ni-y-epuy 木・(挿入音)・実][植物] 木の実。 ☆参考 草の実は múnepuy ムネプイ。 リンゴやナシのような果物は níkaop ニカオㇷ゚。 {E: nuts; fruit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niyesike/niyeske 2
- ニイェシケ/ニイェㇱケ 【名】[ni-e-sike 木・で・荷を背負う]しょいこ。 ni ani a=kar niyesike ニ アニ アカㇻ ニイェシケ 木でつくったしょいこ。(S) niyeske ani cep a=se híne ニイェㇱケ アニ チェㇷ゚ アセ ヒネ しょいこで魚を背負って。(NK民話) {E: a load on one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyoki
- ニヨキ 【名】[ni-y-oki 木・(挿入音)・桶(< 日本語?)] 木の桶、 手桶。(W) wakka niyoki ワッカ ニヨキ 水桶(水を汲んでくる桶)。 ☆参考 ontaro オンタロ たる、 桶。 wakkao ontaro ワッカオ オンタロ 水だる、 水がめ。 (出典:田村、方言:沙流)
- niyusniyus
- ニユㇱニユㇱ 【自動】[ni-us 木・そこにつく] さしこむ、 刺すように痛い。 niyusniyus wa nisenise kor an ニユㇱニユㇱ ワ ニセニセ コラン (S) (彼は)さしこむのでハッハッとあえいでいる。 {E: to have a sharp pain.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyutur
- ニユトゥㇽ 【名】[概](所は niyuturke ニユトゥㇽケ)[ni-utur 歯・の間][古] 歯の間。 ☆参考 今の言葉では mimakutur[概]/mimakuturu[所] ミマクトゥㇽ/ミマクトゥル。 {E: the gap, space between teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyuturke
- ニユトゥㇽケ 【名】[所](概は niyutur ニユトゥㇽ)[古] …の歯の間、 彼の歯の間。 niyuturke sep ニユトゥㇽケ セㇷ゚ 歯の間が広い。(S)no ノ 1【接助】(動詞/動詞句の後に置かれて副詞句をつくる。) ①(肯定で)…するままで、 …するように、 …するほど(その他、 文脈によっていろいろに訳せる)。 hu no e=e siri? フ ノ エエ シリ? (S) 生で食べてるの? nep ka a=emína no a=ewtastasa hawe ka ネㇷ゚ カ アエミナ ノ アエウタㇱタサ ハウェ カ 何か笑うように(こっけいなことを)言い合うのも。(S会話) síno nitan kur anak na cup ri híne sirepa no a=kotánu kucacise or wa sirhanke p ne シノ ニタン クㇽ アナㇰ ナ チュㇷ゚ リ ヒネ シレパ ノ アコタヌ クチャチセ オㇿ ワ シㇼハンケㇷ゚ ネ 非常に足の速い人ならまだ日が高いうちに着くぐらい私の村は狩小屋から近いのです。(NK民話) ②(否定で)somo…no ソモ…ノ …せずに。 sekor somo hése no hawean セコㇿ ソモ ヘセ ノ ハウェアン …と息もつかずに言った。(S民話) korka a=nu ka somo ki no a=sikéhe a=kor híne ahun=an コㇿカ アヌ カ ソモ キ ノ アシケヘ アコㇿ ヒネ アフナン しかし私は(その言葉を)聞きもせずに荷物を持って家の中に入った。(W民話) iteki…no イテキ…ノ …せずに(…せよ)。 iteki cis no mokor イテキ チㇱ ノ モコㇿ 泣かないで眠りなさい。(S)ほか 子守歌 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nocikoykecep
- ノチコイケチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 異(3) noci-koyke-cep(no-cí-koy-ke-cep)「ノちコイケチェㇷ゚」⦅美幌⦆乾かしてクマをとった時に背負わせてやる大切なサケ。(an-aynu-kor-pe) (出典:知里動物編、方言:)
- nociw
- ノチウ 【名】星。 nociw kur ノチウ クㇽ 星影。 nociw kur ka maknatara ノチウ クㇽ カ マㇰナタラ 星影が(=星が)明るく輝いている。(W会話) nociw onisposo ノチウ オニシポソ 星が落ちる。 nociw tup ノチウ トゥㇷ゚ 星が流れる。 kunne nociw クンネ ノチウ 夜の星。 nisatsawot nociw ニサッサウォッ ノチウ 夜が明けると逃げる星=明けの明星(金星)。(S) ☆参考 ほかに星座名として ermupu エㇾムプ《ネズミの倉》、 iyutani イユタニ《杵(きね)》、 marattosapa マラットサパ《熊の頭》、 renuspe レヌㇱペ《三人星》などがある。 ☆参考 北極星の名前はないらしい。 星を見て方角を知ったというような話は出てこない。 {E: the stars.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nociwpiski
- ノチウピㇱキ §018 マイワシ (4) nociw-piski (no-ciw-pis-ki)「ノチウピㇱキ」⦅白老⦆ナナツボシ オイナ神が酒を造っている間にturesi(原義「妹」、実は「妻」)と寝た。するとその酒はしくじってtonru(ドロドロのもの)になった。その樽を海へ持って行ってあけたらイワシになった。それゆえiyahunkeする(酒をかきまわす)人は妻と寝るものではないと⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nok 2
- ノㇰ 【名】(鳥の)たまご。 cikapnok チカㇷ゚ノㇰ 鶏卵。 ☆参考 魚の卵は cipor チポㇿ(筋子、 タラコなど)。 homa ホマ カズノコ。 ☞tamanko タマンコ {E: an egg.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokikonru
- ノキコンル 【名】[noki-konru [< 日本語]軒・氷] 軒のつらら。 {E: an icicle.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokipe
- ノキペ 【名】[noki-pe 軒(< 日本語)・水] 雨だれ。 nokipe cik ノキペ チㇰ 軒の雨だれが落ちる。 {E: raindrops.} (出典:田村、方言:沙流)
- noko
- ノコ 【名】[< 日本語 のこ] のこぎり。 {E: a saw} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nokoeyki
- ノコエイキ 【自動】[noko-e-iki のこぎり・で・ものごとをする] のこぎりを使って仕事をする。 {E: to work with a saw} (出典:田村、方言:沙流)
- nokopir
- ノコピㇼ 【名】[noko-pir のこぎり・傷] 「根回し」(níocire ニオチレ)するとき皮だけ切ったところ。 ☞níocire ニオチレ {E: the places where the bark has been cut when digging around the roots of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- nómi
- ノミ 【他動】(御神酒をあげ、 供えものをし、 祈りを捧げて)…をまつる。 {E: to celebrate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nominit
- ノミニッ §152 ミツバウツギ (2) nominit (no-mí-nit)「ノみニッ」[nomi(のみ)nit(柄)] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- non
- ノン 【名】[概](所は noni(hi) ノニ(ヒ)) つば(唾)、 唾液。 {E: saliva; spittle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noni(hi)
- ノニ(ヒ) 【名】[所](概は non ノン) …のつば(唾)、 よだれ nonihi cak ノニヒ チャㇰ つばがとぶ。(S) pákisara kari nonihi cirir kor an パキサラ カリ ノニヒ チリㇼ コㇿ アン 口角からよだれが垂れている。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nonki
- ノンキ 【名】[< 日本語][植物](稲やヒエや麦などの)のぎ。 {E: a beard; an awn; an arista.} (出典:田村、方言:沙流)
- nonno 1
- ノンノ 【名】[植物]花。 emukkane nonno エムッカネ ノンノ つぼみ。 nonno o ノンノ オ 花がつく(=咲く、 またはつぼみがつく)。 nonno ukocupke/ukocupupke ノンノ ウコチュㇷ゚ケ/ウコチュプㇷ゚ケ 花がつぼむ/しぼむ。(S) nonno sumumke ノンノ スムㇺケ 花がしおれる。(S) nonno tuy ノンノ トゥイ 花が落ちる(=散る)。 {E: a flower.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nonno 2
- ノンノ 【名】[幼] よいもの(おもちゃなど)。 nonno hatata hok wa en=kore! ノンノ ハタタ ホㇰ ワ エンコレ! [幼]赤いおべべ買ってちょうだい。(S) {E: a toy.} (出典:田村、方言:沙流)
- noski
- ノㇱキ 【位名】[概](所は noskike(he) ノㇱキケ(ヘ))…の真ん中、 …の中央(線的にも面的にも時間的にも)。 to noski ta pon nupuri an ト ノㇱキ タ ポン ヌプリ アン 湖のまん中に小山がある。 to noski sat wa an ト ノㇱキ サッ ワ アン 沼のまん中が干上がっている。 tókap noski トカㇷ゚ ノㇱキ 昼のまん中=正午。 sinnoski[sir-noski] シンノㇱキ 場所(部屋など)のまん中。 sirupaknoski シルパㇰノㇱキ 二つの地点のちょうどまん中。 {E: the middle, centre of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noskike(he)
- ノㇱキケ(ヘ) 【位名】[所](概は noski ノㇱキ)[noski-ke 真ん中・の所] …の真ん中の所、 その真ん中、 その中央。 mosir noskike ta an pet réhe Matnesar ne モシン ノㇱキケ タ アン ペッ レヘ マッネサㇻ ネ 島の真ん中にある川の名前は沙流川だ。(S) ikaritunnap néno kane noskike cisne katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ カトゥフ アン 「ロスケアリ」(アリの一種)みたいに胴のまんなか(ウエスト)がくびれてへんなかっこうだ。(S) {E: the middle; the centre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notkew
- ノッケウ 【名】[概](所は notkewe(he) ノッケウェ(ヘ))[not-kew あご・骨格] あご(下あご全体)。 ☆参考 あごの先は notkir ノッキㇼ。 {E: the lower jaw; the mandible.} (出典:田村、方言:沙流)
- notkiri(hi)
- ノッキリ(ヒ) 【名】[所](概は notkir ノッキㇼ) …のあごの先。 notkiri tanne ノッキㇼ タンネ あごが長い。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notkittesusu
- ノッキッテスス 【自動】[notkir-tesusu あご・を反らしている] あごがしゃくれている。 {E: to have a turned-up chin.} (出典:田村、方言:沙流)
- notkus
- ノックㇱ 【自動】[not-kus あご・の向こう側へ渡る(?)](?) そっぽを向く。 hńta kus e=notkus? フンタ クㇱ エノックㇱ? どうしてあなたそっぽを向くの? (S) {E: to look the other way.} (出典:田村、方言:沙流)
- noto
- ノト 【名】なぎ(凪)。 noto an ノト アン ないでいる。 ☆参考 昼間のなぎは tónonnoto トノンノト、 しける前日のなぎは tópiror/tópirpok トピロㇿ/トピㇼポㇰ、 しけ(嵐)は ruyanpe ルヤンペ。 {E: calm conditions (eg no wind).} (出典:田村、方言:沙流)
- nottesusu
- ノッテスス 【自動】[not-tesusu あご・をそらせている(重複)] あごを突き出し上を向いている。 ☆参考 nottarara ノッタララ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- nottu
- ノットゥ 【名】[概/所] 岬、 陸地の細くとがって海へ突き出ている所(「でさき/でっちゃき」)。 {E: a cape; headland.} (出典:田村、方言:沙流)
- nottuhu
- ノットゥフ 【名】[所](概は nottu ノットゥ)…の岬。 Moruran nottuhu モルラン ノットゥフ 室蘭の岬。 Níkap nottuhu ニカㇷ゚ ノットゥフ 新冠(にいかっぷ)の岬。 (出典:田村、方言:沙流)
- noye
- ノイェ 【他動】[単](複は noypa ノイパ)[noy-e (ねじれを表す擬態の語根)・(他動詞形成)] …をねじる、 …をひねる、 (糸)をよる。 kapu noye カプ ノイェ 皮をひねる(つねるように、 けんかで)。 pirkano noye wa péhe nunpa, yak túnas sat kus ne na ピㇼカノ ノイェ ワ ペヘ ヌンパ、 ヤㇰ トゥナㇱ サッ クㇱ ネ ナ (手ぬぐいを)よくねじって水気をしぼりなさい、 そうすれば早く乾くから。(S) {E: to wind, twist…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noyke
- ノイケ 【自動】ねじれる、 ねじれている。 cikiri noyke wa urepeci osmake un kesupi kotcake un an チキリ ノイケ ワ ウレペチ オㇱマケ ウン ケスピ コッチャケ ウン アン 足がねじれて指が後ろへかかとが前へ向いている。 {E: to be wound, twisted.} (出典:田村、方言:沙流)
- noyne
- ノイネ 【接助】①…らしく。 topattumi ek noyne iramuan ruwe ne トパットゥミ エㇰ ノイネ イラムアン ルウェ ネ 夜襲の群が来るらしく思われた。(W言い伝え) huskotoy wa ene iki kor an pe ne a noyne rúkocihi cininanina híne síran フㇱコトイ ワ エネ イキ コラン ペ ネ ア ノイネ ルコチヒ チニナニナ ヒネ シラン ずっと前からそのようにして(そこを通って行ったり来たりして)いたらしく、 足跡がびっしりついていた。(S民話) m ②[慣用句]noyne an ノイネ アン「…するにいい」、 …するような、 …することのできる、 …するといい。 a=eywanke noyne an pe アエイワンケ ノイネ アン ペ (S) 使えるもの(「使うにいいもの」)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカㇻ ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もうすこし柔らかくすればよかったのにあんまり固く練ってしまったねえ。(S) ☆参考 noyne ノイネ は様子や状況から判断して推測することを言うのに使われる。 しばしばあとに「思う」「思われる」「見える」「声/音がする」というような意味の動詞が来る。 kotom コトㇺ《…する/したように(見えて/思われて)》と置き換えられる場合もある。 叙事詩では kotom コトㇺ がよく使われ、 日常語(会話や昔話)では noyne ノイネ のほうがずっと多く使われる。 ☆参考 ほかに、 やや似たところのある接続助詞については ☞pekor ペコㇿ、 ápekor アペコㇿ {E: ①it seems that…. ②to do; as if to do, possibly do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noype
- ノイペ 【名】[概/所] のうみそ(脳味噌)。 noype ka sak ノイペ カ サㇰ のうみそがない=「ばかだ」(悪口)。(S) {E: the brains.} (出典:田村、方言:沙流)
- noypehe
- ノイペヘ 【名】[所](概は noype ノイペ)…の脳味噌。 {E: the brains of…} (出典:田村、方言:沙流)
- noyporo
- ノイポロ 【名】[概/所] ひたい(額)(「なずき」)。 ☆参考 知里『分類アイヌ語辞典人間篇』 p.27には概念形は「noypor のイポル」とあるが、 この方言では語末に o がある。 {E: the forehead.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noyporo(ho)
- ノイポロ(ホ) 【名】[所](概は noyporo ノイポロ) …のひたい(額)(「なずき」)。 noyporo etara néa op ki ノイポロ エタラ ネア オㇷ゚ キ その槍(やり)が彼のひたいにささった。(S会話) {E: the forehead of…} (出典:田村、方言:沙流)
- noytek
- ノイテㇰ 【自動】[noy-tek (ねじれることを表す語根)・急に…する] 急にフラッとなる、 卒倒する、 グニャッとなる、 突然死ぬ。 ekuskonna noytek エクㇱコンナ ノイテㇰ (座っていたのが)突然フラッと倒れた。(S) {E: to faint, die suddenly.} (出典:田村、方言:沙流)
- nu 1
- ヌ 【他動】①(声や音)を聞く/が聞こえる、 (話や事柄)を聞く/を聞いて知る/を聞いて従う、 (自分の体調)を感知する、 (匂い/臭気)を感じる。 kuci-peker menoko sinotca haw a=nu クチペケㇾ メノコ シノッチャ ハウ アヌ (私には)澄んだ声の女性が歌う声が聞こえた。(NK民話) k=úwepeker ciki nu yan! クウェペケッ チキ ヌ ヤン! 昔話をしてあげるから聞きなさい。(S) a=onáha ye p a=unúhu ye p somo a=nu ka eaykap pe ne kusu アオナハ イェㇷ゚ アウヌフ イェㇷ゚ ソモ アヌ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス 父母の言うことを聞かないわけにいかないので。(W民話) húra nu フラ ヌ 匂いを感じる、 匂いがする。 tanpaku supuya nu wa omke rusuy nankor タンパク スプヤ ヌ ワ オㇺケ ルスイ ナンコㇿ たばこの煙のにおいを吸ったので咳が出そうになったのでしょう。(W) ☆参考 意識的に匂いをかぐことは húrarapkar フララㇷ゚カㇻ と言う。 ②[補助動詞]wa nu ワ ヌ …してみる。 kopisi wa nu コピシ ワ ヌ きいて(たずねて)みなさい。(S) ☆参考 動詞が他動詞のときにのみ用いる、 自動詞のときには inu イヌ を用いる、 また他動詞のときでも inu イヌ も用いる。 ③(慣用表現) e=nu エヌ (直訳すると)あなたは聞こえるか/聞こえますか=もしもし、 ねえ、 あのう(eani エアニ で呼ぶ相手に呼びかける)。 a=nu アヌ (直訳すると)あなた様はお聞こえになりますか=もしもし(aoká アオカ で呼ぶ相手に、 つまり女性から男性に、 また目上の人に敬意を表して呼びかける)。 {E: ①to listen to…; …can be heard. ②to try to do… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nu 2
- ヌ 【名】[概](所は nuwe ヌウェ)(連他動詞の前部要素)狩猟や漁や採集や交易の収穫が多いこと、 豊漁。 ☞nu(we) koan[単] ヌ(ウェ) コアン、 nu(we) kooka[複] ヌ(ウェ) コオカ {E: plentiful; abundant.} (出典:田村、方言:沙流)
- nucittek
- ヌチッテㇰ 【自動】[nu-cir-tek 顔・(擬態)・ちょっと…する](年取って)やせてしわがよっている。 onne wa nucittek オンネ ワ ヌチッテㇰ 年取ってやせてしわがよっている。(S) ☆参考 もっとたくさんしわがよっていることは nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ とか nanuhu ukayukay ナヌフ ウカユカイ のように言う。 {E: to become thin and wrinkled (with age).} (出典:田村、方言:沙流)
- nuhewke
- ヌヘウケ §178.顔がみにくい(4)nu-hewke〔nu-héŭ-ke ヌへウケ〕[nu(
anu その顔)+hewke(ゆがんでいる);「つらのひんまがった」の義]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - nuhure
- ヌフレ 【自動】[nu-hure 顔・赤い] 赤ら顔である、 顔の色が赤い。 nuhure nuretar wa siretokkor ヌフレ ヌレタㇻ ワ シレトッコㇿ 顔色が赤く白くて(桜色で)美しい。(S) {E: to be red-faced.} (出典:田村、方言:沙流)
- nukuki
- ヌクキ 【名】小米(こごめ、 砕けた米)。 poppetasin okake nukuki a=ocári ápekor an ポッペタシン オカケ ヌクキ アオチャリ アペコラン 汗をかいたあとが小米でもふりまいたようになった。(W) {E: broken, crushed rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- nukunne
- ヌクンネ 【自動】[nu-kunne 顔・黒い] 顔の色が黒い。 {E: to have a dark complexion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukuri
- ヌクリ 【他動】(疲れて/体調が悪くて/年取って体の自由がきかなくて/おっくうで)…できない、 …する気になれない。 ipe ka a=nukúri wa án=an イペ カ アヌクリ ワ アナン (引用文中の)私は(恋わずらいで)ものを食べる気にもならなかった。(HC民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ まさか自分の目で見ながらあなたを殺す気にもなれないし心もおだやかでない。(W民話) aep isam yakun po hunak un apkas=an ka nukuri yak po isitoma=an kusu アエㇷ゚ イサㇺ ヤクン ポ フナㇰ ウン アㇷ゚カㇱアン カ ヌクリ ヤㇰ ポ イシトマアン クス 食べ物がなくなったら、 なおさら、 どこかへ歩いて行く元気もなくなってはなおいっそう恐ろしいから。(W民話) {E: cannot do…; to be unable to do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukuripe
- ヌクリペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(1) nukuripe(nu-kú-ri-pe)「ヌくリペ」⦅長万部、虻田、礼文華、東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- num
- ヌㇺ 【名】[概](所は numihi ヌミヒ)粒、 粒状の実、 (おつゆの)実(汁でない部分)、 大勢の人の群の中の一人一人。 apto num アㇷ゚ト ヌㇺ 雨粒。 hayok num ikir ハヨㇰ ヌミキㇼ [武装した・粒・たくさんの集合] 武装した人々。 {E: a grain; a drop.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numi(hi)
- ヌミ(ヒ) 【名】[所](概は num ヌㇺ)[植物] …の粒、 …の粒状の実、 (おつゆ)の汁でない実の部分。 numi kar ヌミ カㇻ (殻や皮の中の)実を出す。 numi rupne mame ヌミ ルㇷ゚ネ マメ 粒の大きい豆。 na ponno túnas e=ek yak numihi ka eci=ére p ne kus (ne a korka) e=ek moyre wa ora rur takupi an ナ ポンノ トゥナㇱ エエㇰ ヤㇰ ヌミヒ カ エチエレㇷ゚ ネ クㇱ (ネ ア コㇿカ) エエㇰ モイレ ワ オラ ルッ タクピ アン もう少し早くあなたが来たら実も食べさせてあげるのだったけれどあなたの来るのが遅かったので汁しかない。 (注:ノートに脱字あり、 ()内の文字は筆者が加筆した。) (S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numke
- ヌㇺケ 【他動】[num-ke 粒・(動詞形成)]…を選ぶ。 a=numke a kur sineatki wa アヌㇺケ ア クㇽ シネアッキ ワ 私たちの選んだ人が決まって=私たちが投票した人が当選して…。(W) cinumke-kanpi チヌㇺケカンピ 辞書。(W) {E: to choose, select…} (出典:田村、方言:沙流)
- numkoekomo
- ヌㇺコエコモ 【他動】[num-ko-e-komo 粒・に(?)/と共に(?)・その頭・を曲げる](?) [単](複は numkoekompa ヌㇺコエコンパ)…を取り囲む(?)。 tan a=kor kotan a=numkoekomo, numkoewciw=an wa oka=an ruwe ne na タン アコㇿ コタン アヌㇺコエコモ、 ヌㇺコエウチウアン マ オカアン ルウェ ネ ナ この私たちの村は囲まれて、 ぐるりと取り巻かれてしまっているのだから。(S独話) {E: to surround…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numkoewciw
- ヌㇺコエウチウ 【自動】[num-ko-e-u-ciw 粒・に(?)/と共に(?)・その頭・互い・にさせる] とり囲まれている。 numkoewciw=an wa oka=an ruwe ne na hokure kunak hayok yan ヌㇺコエウチウアン マ オカアン ルウェ ネ ナ ホクレ クナㇰ ハヨㇰ ヤン 私たちは取り囲まれてしまっているのだから、 さあ早く武装しなさい。(S独話) {E: to be surrounded.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numnu
- ヌㇺヌ 【自動】[num-nu 粒・を持つ][雅]粒をなしている。 nis rap etok/numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ニㇱ ラペトㇰ/ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]雲が下がってくる先から大粒のあられ大粒の雨が降る音がザアーッと鳴る。(Sユーカラ) ☞num ヌㇺ ☆参考 日常語で豆などの大粒なことは rupne ルㇷ゚ネ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- númo
- ヌモ 【自動】[num-o 粒・入る][植物](穀物の)実がいる(殻の中の実がみのって大きくなる)。 sisakno númo hike oka シサㇰノ ヌモ ヒケ オカ たまに実のいったのもある。(S) {E: to ripen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- númono
- ヌモノ 【自動】[numo-no 実が入る・充分によく](穀物が)よく実がいる、 よく稔る。 siyamam toy anak númono wa シヤマㇺ トイ アナㇰ ヌモノ ワ 稲田はよく稔って。(W会話) {E: to ripen well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numus
- ヌムㇱ 【自動】[num-us 粒・がそこについている] 粒が大きい。 numus apto ヌムㇱ アㇷ゚ト 大粒の雨(=numnu apto ヌㇺヌ アㇷ゚ト)。 ☆参考 númo ヌモ よく実が入って大きくなる/なっている。 rupne ルㇷ゚ネ たくさんのものがそろって大きい、 大粒である。 {E: to be ripening.} (出典:田村、方言:沙流)
- nunnun
- ヌンヌン 【他動】[nun-nun …を吸う・(重複)](乳など)を吸う(赤ん坊が乳を吸うような、 しゃぶって吸う動作を表す、 つまり唇をぴったりあてて空気がもれないようにし、 口の中の圧力を下げることによって吸うことを言う)。 péhe nunnun ペヘ ヌンヌン (ミカンの)つゆを吸いなさい。(S) nunnun kor e ヌンヌン コㇿ エ チュッとすすりながら食べる(キャンデーを)。 (注 kem kor e ケㇺ コㇿ エ なめなめ食べる。) (W) ☆参考 固めのおかゆなどを音を立ててすすることは horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ、 ゆるいおかゆやおつゆなどをただ吸って口の中に入れることは hopsekar ホㇷ゚セカㇻ、 おつゆの汁の部分や煎じ湯などを吸う(飲む)ことは ni ニ、 水や飲み物を飲むことは ku ク。 赤ん坊が乳を飲むことを普通には totto e トット エ と言う。 {E: to suck (on)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- núnuke
- ヌヌケ 【他動】(人)を大切によく処遇する、 …の面倒をよく見る、 (親)に孝行する。 an hi epitta en=nunuke hawe ne wa, hi-oy-oy, iyayiraykere アニ エピッタ エンヌヌケ ハウェ ネ ワ、 ヒオイオイ、 イヤイライケレ 滞在している間じゅう私を大事にしてくれる(「何から何まで便利はからってかわいがってくれる」)、 ありがとう。(S) ☆対語 okpare オㇰパレ …を悪く処遇する、 虐待する。 {E: to take care of someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nup
- ヌㇷ゚ 【名】野、 平原(陸地の中で山でも川原でもない所)。 {E: lowlands; a field.} (出典:田村、方言:沙流)
- núpe
- ヌペ 【名】[概/所](所は núpe(he) ヌペ(ヘ))[nu-pe 目・汁] 涙、 …の涙。 ranke núpe/uturatura ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ [雅] 涙があとからあとから流れる。(W神謡語り) ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ [雅] 涙が大雨のように私の上に降りそそぐ。(W神謡語り) núpe tura ヌペ トゥラ 涙を流しながら、 涙が出るほど、 涙ながらに(=cis tura チㇱ トゥラ)。 núpe tura k=éyaykopuntek ヌペ トゥラ ケヤイコプンテㇰ 私は涙が出るほどうれしい、 涙を流して喜んでいる。 e=cis-núpe e=cis-etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱヌペ エチセトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙と鼻汁が私の食器に入るので私はものを食べることもできない。(HC民話)(民話の中で、 大切な人に死なれて泣き暮らしている人に夢の中で死者が現れて泣かないようにさとす常套句。) {E: tears; tears of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- núpe-ot
- ヌペオッ 【自動】[涙・…につく/(そこ)に出てくる]涙ぐむ、 涙をためる。 ku=nupe-ot kane k=émina kor k=an クヌペオッ カネ ケミナ コㇿ カン 私は涙ぐんで(涙が出るほど)笑っている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- núpehe
- ヌペヘ 【名】[所](概は nupe ヌペ)…の涙、 その涙。 cis aan noyne núpehe cirir kane an, inunukaski チサアン ノイネ ヌペヘ チリㇼ カネ アン、 イヌヌカㇱキ 泣いたらしくて涙が流れている、 かわいそうだなあ。(S) ku=nupehe ka rapapse rapapse kane クヌペヘ カ ラパㇷ゚セ ラパㇷ゚セ カネ 私の涙もポロポロこぼれている。(W独話) cis núpehe (彼の)泣いた涙。(S会話) {E: the tears of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupki
- ヌㇷ゚キ 【名】濁り水、 汚れ水。 {E: waste water; dirty water.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupki
- ヌㇷ゚キ §395 オギ (2) nupki (núp-ki)「ぬㇷ゚キ」[nup(野)ki(稈)] 稈 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Nupkipet
- ヌㇷ゚キペッ 【名】[< nupki-pet 濁り水・川][地名] 貫気別(ぬきべつ)、 ①沙流川上流の一支流の名。 ②その地域。 ☆参考 沙流川の別の支流額平川(ぬかびらがわ)は Nokapira ノカピラ、 沙流川本流は Siyarpasar シヤㇻパサㇻ と言った。(W) (S) {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupkurunni
- ヌㇷ゚クルンニ §319 ヤマナラシ ハコヤナギ (2) nup-kurunni (núp-ku-run-ni)「ぬㇷ゚・クルンニ」[nup(野)kurunni(→§318、注2)] 茎 ⦅A十勝・沙流・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nuponne
- ヌポンネ 【自動】[nup-onne 平地・大きい(?)/nup-or-ne 平地・のところ・である(?)] 平地が多い。 {E: a large area of flat land.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupsunku
- ヌㇷ゚スンク §337 キジカクシ (5) nup-sunku (núp-sun-ku)「ぬㇷ゚スンク」[野・エゾ松] 茎葉 ⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nuptomotuye
- ヌㇷ゚トモトゥイェ 【自動】[nup-tomotuye 平地・を横切る] 野原を横切る。 {E: to cross a field.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupur 1
- ヌプㇽ 【自動】(お茶や汁が)濃い。 uwe nupur ウウェ ヌプㇽ 煮出した汁が/お茶の出たのが濃い。 níham úsey ka eytasa uwe nupur kor nani ku=sanpe arka na pakno ka en=kure ニハㇺ ウセイ カ エイタサ ウウェ ヌプㇽ コㇿ ナニ クサンペ アㇻカ ナ パㇰノ カ エンクレ 木の葉のお湯(=お茶)もあまり濃く出ると私はすぐ気持ちが悪くなるからもう飲ませないでください(もう結構です)。(S) {E:(for tea, soup etc)to be strong.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupur 2
- ヌプㇽ 【自動】透視力をはじめとする霊力(超能力)がある(神のように、 見ないでもわかるし、 先のこともわかる、 病気や災いの原因を言い当てたり、 重病人を癒やしたり生き返らせたりできる)。 nupur itak ヌプㇽ イタㇰ 特殊の難しい言葉。 nupur wa nen nen siyeye utar oka kor motoho ye ヌプㇽ ワ ネン ネン シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ (彼女は)霊力があって、 病気の人々がいるとその原因を言い当てた。(NK民話) nupur ekasi a=sikópakoinkare ヌプㇽ エカシ アシコパコインカレ 何でも見通してわかる霊力のある老人に私は災いの原因を占ってもらった。(NK民話) {E: to be clairvoyant; have the ability to see through things.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupur 3
- ヌプㇽ 【他動】…を神力で守る。 aynu e=nupur kus pet kenas ka e=ohetuku p ne na, aynu e=rayke kus e=hetuku p ka somo ne na アイヌ エヌプㇽ クㇱ ペッ ケナㇱ カ エオヘトゥクㇷ゚ ネ ナ、 アイヌ エライケ クㇱ エヘトゥクㇷ゚ カ ソモ ネ ナ (S) あなたは人間を守るために川の山岸に生えたのだぞ、 人間を殺すために生えたのではないのだぞ(ikema イケマ を叱る言葉)。(S) ☞ikema イケマ {E: to protect…by divine power.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupuri
- ヌプリ 【名】山。 poro nupuri ポロ ヌプリ 大きい山。 ri nupuri リ ヌプリ 高い山。 okuwas nupuri オクワㇱ ヌプリ 急な(切り立った)山。 Ayoro nupuri アヨロ ヌプリ [地名] アヨロ山。 ☆参考 kim キㇺ [位名]も《山》と訳されるが、 kim キㇺ がそこへ行ったりその中を歩いたり働いたりする場所としての山を表すのに対し、 nupuri ヌプリ は地上にうず高くもり上がった形をしている物体としての山を表す。 ☆参考 日本語で比喩的に「山」と表現するようなたくさんの集まりや積み重なりをアイヌ語では toska トㇱカ《土手》、 ikir イキㇼ《集まり》、 takma《丸いかたまり》などと言うこともある。 {E: a mountain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupuri-kes
- ヌプリ ケㇱ 【名】[山・の末端] 山のすそ。 {E: the very base of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupuri-ous
- ヌプリ オウㇱ 【名】[山・のふもと] 山のふもと。 {E: the foot of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupuri-suptom
- ヌプリ スㇷ゚トㇺ 【名】[山・の中腹] 山の中腹。 {E: the mid-level of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupuri-sut
- ヌプリ スッ 【名】[山・のすそのほう] 山のすそのほう。 {E: around the very base of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupurihi
- ヌプリヒ 【名】[所] …の山のところ。 Porosir nupurihi ta ポロシㇼ ヌプリヒ タ (アイヌモシリの中の)ポロシリ山のところに。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupurikesunkur
- ヌプリケスンクㇽ 【名】[nupuri-kes-un-kur 山・の末端・にいる・人]山すその人=熊のいちばん悪いのの呼び名(=nupurikesun-cáca)。 {E: the people around the very base of a mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- Nupurpet
- ヌプㇽペッ 【名】[nupur-pet 霊力のある/濃い・川][地名] ①登別川。 ②登別。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupurupe
- ヌプルペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(6) nupurupe(nu-pú-ru-pe)「ヌぷルペ」[
- núre
- ヌレ 【複他動】[他動使役][nu-re 聞く・させる] …に…を聞かせる/知らせる。 yakun ku=ye wa eci=núre kusu ne ヤクン クイェ ワ エチヌレ クス ネ では私が言って(あなたに)聞かせてあげよう。(S会話) ☆参考 日本語で「教える」「教えてあげる」と言うような状況でも使われる。 {E: to tell…to…; to make…listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nusimneno
- ヌシㇺネノ 【副】気楽に、 のんびり。 té ta rewsi=an yak tasi nusimneno rewsi=an nek! テ タ レウシアン ヤㇰ タシ ヌシㇺネノ レウシアン ネㇰ! ここに泊まればさぞのんびり泊まれるでしょうね。(KK民話) ☆参考 nusimne ヌシㇺネ は未出。 {E: easily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nusuynin
- ヌスイニン §170.顔色が青くなる(2)nu-suynin〔nú-suǐ-nin ぬスイニン〕[nu(
anu)+suynin( - nuwe 1
- ヌウェ 【他動】[単](複は núpa ヌパ)…を掃く。 ☆参考 munnuwe ムンヌウェ ごみを掃く、 掃き掃除する。 {E: to sweep…} (出典:田村、方言:沙流)
- nuwe 2
- ヌウェ 【名】[所](概は nu ヌ) 獲物が多いこと、 (交易で)たくさんの品物が手に入ること。 nuwe an ヌウェ アン [単]/nuwe oka ヌウェ オカ [複](その獲物が)たくさんある。 nuwe koan ヌウェ コアン [単]/nuwe kooka ヌウェ コオカ[複][連他](人が)(その獲物を)たくさん手に入れる。 ☞nu(we) koan ヌ(ウェ) コアン、 nu(we) kooka ヌ(ウェ) コオカ {E: plentiful, abundant game, materials etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuy
- ヌイ 【名】(山火事や野火の)火の燃え。 nuy terke ヌイ テㇾケ 山火事がポンポン飛んでいく、 燃えていくのが速い。(S) nuy pas hopuni ヌイ パㇱ ホプニ 山火事の火が上がる。(S) iporo ta nuy reye pekor iki kor イポロ タ ヌイ レイェ ペコㇿ イキ コㇿ その顔色にまるで野火がはうようにしながら(極度に腹を立てて顔が赤くなっている様子の描写)。(S民話) {E: the flames of a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuye
- ヌイェ 【他動】①…に彫りもの/彫刻をする。 ②…にいれずみをする。 tekmekkasi patek a=nuyé kane an テㇰメッカシ パテㇰ アヌイェ カネ アン 手の甲(手の上側)だけいれずみしてある。(S) ③…に字を書く。 ponkanpi nuye ポンカンピ ヌイェ はがきを書く。(W) (S) ④…を書く。 a=ye rok itak tu kanpiso ka re kanpiso ka a=enuypa wa oka yakun アイェ ロㇰ イタㇰ トゥ カンピソ カ レ カンピソ カ アエヌイパ ワ オカ ヤクン 私たちの話した言葉が二ページか三ページにでも書かれてあれば。(W会話) ☆参考 kanpinuye カンピヌイェ は《紙にものを書く=書きものをする》。 inuye イヌイェ は《ものに彫りものをする=彫刻をする》。 sinuye シヌイェ は《自分に彫りものをする=入れずみする》。 sirkanuye シㇼカヌイェ、 tomikanuye トミカヌイェ、 ikorkanuye イコㇿカヌイェ はいずれも[雅]刃のさやに彫刻をする。 ☆参考 本来の用法では、 目的語は通常、 デザイン(形や模様)ではなく、 刃物の当たるもの(木や手)である。 たとえば熊を nuye ヌイェ すると言わない。 同様に、 紙に文字を書くことは kanpi カンピ《紙》を nuye ヌイェ すると言い、 カタカナを書くことは katakana ani kanpi nuye カタカナ アニ カンピ ヌイェ [カタカナ・で・紙・に書きものをする]のように言う。 しかし ④のように、 「このことを書く」「その話を書く」というような言い方もする。 {E: ②tatoo… ③write on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuyto
- ヌイト 【名】[< 日本語](着物を縫うのに用いる)縫い糸。 nuyto say ヌイト サイ 糸の輪=切らないままのかせ(輪)になっている糸。 say ne nuyto サイ ネ ヌイト かせ(輪)になっている糸(=nuyto say ヌイト サイ)。 cituye nuyto チトゥイェ ヌイト 端を切った糸。 yayan nuyto ヤヤン ヌイト もめん糸。 saranpe nuyto サランペ ヌイト 絹糸。 ☆参考 ござ等を編む糸は ka カ。 針は kem ケㇺ。 {E: sewing thread.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuytotu
- ヌイトトゥ 【名】[nuyto-tu 糸・糸の一本一本] 糸の一本一本。 sine nuytotu シネ ヌイトトゥ 一本の糸。 nuytotu pakno an ヌイトトゥ パㇰノ アン 糸ほどの太さだ。(S) {E: strands of thread.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuyunin
- ヌユニン 【他動】[nuy-unin 燃え・痛む(?)] こげめがつく、 こげて茶色くなる(着物でもざるでも)。 nuyunin noyne húra at ヌユニン ノイネ フラ アッ こげているらしく匂いがする=こげくさい。(S) ☆参考 uhuy ウフイ 燃える、 黒こげになる、 ouhuy オウフイ 一部焼ける、 こげる。 {E: to burn…; scorch…a brown colour.} (出典:田村、方言:沙流)
- o 1
- オ 【他動】[複](単は oma オマ)(「もの」が主語、 「場所」が目的語。)(二つ以上が)…に位置する、 …に入る/入っている(たくさんのものが)…にある、雑然と/ごちゃごちゃと…にある、(形や量の定まらないものが)…にある。 yam o saranip ヤモ サラニㇷ゚ 栗の入った小出し(袋)。(W神謡語り) ponki ka op ポンキ カ オㇷ゚ 小さい簀(す)の棚にのっていたもの。(NK民話) ☞oma オマ (出典:田村、方言:沙流)
- o 2
- オ 【他動】(実が)なる、 (目が)つく/開く、 (道が)つく、 (傷が)つく、 (穴/孔が)あく。 nonno o ノンノ オ 花がつく(=咲く、 またはつぼみをつける)。 ipe o イペ オ 実がなる。 núpe ru o kane ヌペ ル オ カネ 涙の道がついていて。(S会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- o 3
- オ 【他動】①(舟、 馬等)に乗る。 unma o ウンマ オ 馬に乗る。 kuruma o クルマ オ 車に乗る。 ②(舟)を漕ぐ。 cip o チㇷ゚ オ (1)舟に乗る。 cip o チㇷ゚ オ (2)舟をこぐ。 ☆参考 aop アオㇷ゚ [a=o-p 一般に人が・乗る・もの] 乗り物。 {E: ①to board, get on (a boat, horse etc.). ②to row (a boat).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- o 4
- オ 【複他動】(目的語の一つは「もの」、 もう一つは「場所」。)(そこ)に(たくさんのもの/数えられないものや液体)を入れる、 (食物)を(茶わん)によそう、 (酒など)を(盃)につぐ、 (もの)を(そこ)にのせる/掛ける(☞omare オマレ)。 mesi itanki or a=o メシ イタンキ オㇿ アオ ごはんを茶わんによそう(入れる)。(W会話) oro siyamam a=uk yakun a=o kusu ne na オロ シヤマㇺ アウㇰ ヤクン アオ クス ネ ナ その中へお米をとったら入れるからね。(S) toy kasi o トイ カシ オ 土をその上にのせる(=土にうめる)。(W) sirosi o シロシ オ 印を(そこに)つける。(W) teke o テケ オ …を…に手渡す。(S) sinep sinep teke o シネㇷ゚ シネㇷ゚ テケ オ 一つ一つ手渡して(手の中に入れて)やりなさい。(S) {E: to hand…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- o 5
- オ 【他動】(命令の形のみで、 間投詞のように使われる。) ①o! オ! (物を渡すとき、 一人に)そら、 どうぞ(受け取りなさい)。 o yan! オ ヤン! (二人以上に/敬意の二人称「あなた様」に)そら、 どうぞ(受け取りなさい、 お受け取り下さい)。 ②(応答の声。)どうぞ、 いいよ。 {E: ①here (when giving something to someone). ② sure go ahead.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- o- 8
- オ 【接頭】[目的語指示接頭辞](動詞の語幹に接頭し、 前の名詞句で表されることがらとの関係を示す接頭辞の一つ。 これが接頭することにより、 動詞の取り得る目的語の数が一つふえる。 自動詞にこれがつくと目的語を一つとる他動詞になり、 目的語を一つ取る他動詞にこれがつくと目的語を二つ取る複他動詞になる。 同種の接頭辞に、 e- エ、 ko- コ がある。)(場所を表す名詞句を目的語として)…から、 …に/で/(の方)を。 rikin リキン [自動] 昇る;orikin オリキン [他動]…に昇る。 pirasa ピラサ [他動]…を広げる;opirasa オピラサ [複他動] …に…を広げる。 ☆参考 日常会話語では、 自動詞につくものがほとんどで、 頻度も同種の他の二つの接頭辞 e- エ、 ko- コ に比べてずっと低い。 歌やユーカラでは、 いろいろな動詞につき、 頻度も高い。 日で同じことを言うには通常動詞に o- オ をつける代りに、 前の名詞句のあとに格助詞 ta タ《…に》、 un ウン《…へ》、 wa ワ《…から》などが置かれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- o-…-un
- オ…ウン 【接頭+接尾】[その尻・(位置名詞)・にある/に向く] ①[自動] cise チセ 家;ociseunpa オチセウンパ [複]家じゅう皆そろう(この語では普通名詞 cise チセ についている)。 ②(連体的に)kim キㇺ 山;okimunpe オキムンペ 山から来るもの=山津波(洪水)(pe ペ はもの)。 ③(wa ワ を伴って)o-…-un wa オ…ウンマ ☞o-…-unma オ…ウンマ ④[副]…から、 …の方から。 ☆参考 形の上では e-…-un エ…ウン の対だが、 語例は少ない。 使われている例は、 ほとんどが副詞としての用法である。 独立の動詞としての用法は例外的にしかない。 そのため、 本辞典では、 wa ワ を伴った形を一語の副詞として別項を立ててある。 (出典:田村、方言:沙流)
- ocekocen
- オチェコチェン 【自動】[語構成も語源も不明] 極端に背丈が低い。 iyohay toan sísam ocekocen ruwe! イヨハイ トアン シサㇺ オチェコチェン ルウェ! まあ、 あの人(和人)二、 三尺しかないねえ。(S) {E: to be extremely short (in height).} (出典:田村、方言:沙流)
- oci(hi)
- オチ(ヒ) 【名】[所](概は ot オッ)…の棺莚(かんえん)、 (死者)をくるむござ、 彼/彼女の棺莚(かんえん)。 {E: a coffin of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ocire
- オチレ 【他動】[o-ci-re その尻・枯れる・させる]…を「根まわし」する=(木)を枯らすために幹の根元のほうの皮をむく。 ni ocire ニ オチレ 木を「根まわし」する。 cócire ni チョチレ ニ 「根まわし」した木=根元の皮をむいた木。 ☆参考 秋に幹の根元のほうにのこを入れて7寸(約20センチ)ぐらいの幅に皮をむいておく。 そうすると翌年芽が出ないですっかり枯れている。 乾いたまきとなる。 ☆参考 nokopir ノコピㇼ のこぎりの傷=「根まわし」のために切った所。 {E: to strip the bark off the roots, base of a tree; dig around the roots of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ocis-usi
- オチㇱウシ/オチスシ 【他動】[o-cis-usi 尻・泣く・…に…をつける]…が名残惜しくて泣く。 oramkote kur arpa wa oraun okaramotte wa ocisusi, inunukeas オラㇺコテ クㇽ アㇻパ ワ オラウン オカラモッテ ワ オチスシ、 イヌヌケアㇱ 愛する人が行ってしまうので名残惜しくて泣いている、 かわいそうに。(S) ku=kor poyson isam wa k=ócis-usi クコㇿ ポイソン イサㇺ ワ コチㇱウシ 私の子どもが亡くなったので悲しくてならない。(S) {E: to cry with reluctance to leave…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ociw
- オチウ 【自(?)】[o-ciw その尻・…に刺さる] 性交する(人間が)。 {E: to have sexual intercourse (human).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ociwcir
- オチウチㇼ 【名】[ociw-cir 性交する・鳥][動物](鳥の名)セキレイ。 (「しっぽを上下に振る」)。(S)〔知分類 p.186 セキレイ〕 {E: a wagtail (bird).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oek
- オエㇰ 【他動】[単](複は oarki オアㇻキ)[o-ek(そこ)から・来る[単]] …から来る。 {E: to come from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oenke
- オエンケ 【他動】[o-enke その尻・をとがらす] …の尻の方をとがらせる(たとえばイナウ(木幣)の)。 ☆対語 eenke エエンケ …の頭(先)の方をとがらせる(たとえば鉛筆の)。 {E: to sharpen the end of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oeroski
- オエロㇱキ 【他動】[o-e-roski (そこ)で・(そこ)で(?)・立つ[複]](?)/[その尻・に・立つ[複]](?) (鳥が)(そこ)に止まる。 síruwe ni/nítek kurka/a=oéroski シルウェ ニ/ニテㇰ クㇽカ/アオエロㇱキ 私(フクロウの神)はすごく太い木の枝の上に止まった。 (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- ohetke
- オヘッケ 【自動】[o-het-ke その尻・(急にとび出すことを表す語根)・(自動詞形成)](水などが)流れ出る(びんがひっくり返って、 樽の栓が抜けて)。 {E: (for water etc.) to flow out.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohetu
- オヘトゥ 【他動】[単](複は ohetpa オヘッパ) …を口やのどから吐き出す、 びんの口から出す(細いところに入っているものを)。 iteki ruki no ohetu! イテキ ルキ ノ オヘトゥ! 飲み込まないで吐き出しなさい。(S) tokkuri or wa ohetu トックリ オㇿ ワ オヘトゥ びんから流し出しなさい。(S) kikir ku=seru ku=rekuci osma a korka k=óhetu wa k=étopse wa isam キキㇼ クセル クレクチ オㇱマ ア コㇿカ コヘトゥ ワ ケトㇷ゚セ ワ イサㇺ 私は虫を吸い込んでのどに入ったけれど咳ばらいしてペッと吐き出してしまった。(S) ☆参考 胃から吐くことは atu アトゥ [自動]/eatu エアトゥ [他動]。 口の中の小さな異物を口先からフッと吐き出すことは ewar エワㇻ。 舌先でペッと吐き出すことは etopse エトㇷ゚セ。 {E: to throw up, spit out…; for…to gush, spill out.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohetuku
- オヘトゥク 【他動】[o-hetuku…に・生える]…に生える。 pet kenas ka e=ohetuku ペッ ケナㇱ カ エオヘトゥク おまえは川の山岸の上に生えた(イケマ(ikema イケマ)という草の根を食べて仮死した人を蘇生させるためにそのイケマを叱ってまじないをする時の言葉の一部)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ohewke
- オヘウケ 【自動】[o-hew-ke その尻(が)・(傾きを表す擬態の語根)・(自動詞形成)](下の方が)傾く/傾いている。 su ohewke ス オヘウケ 床(ゆか)に置いてある鍋が傾いている。 ita ohewke イタ オヘウケ 床が傾いている。 paroho ohewke パロホ オヘウケ 口が曲がっている。(S) ☆対語 ehewke エヘウケ 上の方が傾く。 ☆参考 炉かぎからつるしてある鍋が傾いているのは ehewke エヘウケ。 {E: to incline; lean.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohonno
- オホンノ 【副】[ohor-no (時間が)長い・(副詞形成)] 長時間(にわたって)、 長い間に。 iruka hene ohonno hene イルカ ヘネ オホンノ ヘネ 短い間でも長い間でも。 nep ka ku=kar ka somo ki no k=an pe ne na ohonno sini wa arpa ネㇷ゚ カ クカㇻ カ ソモ キ ノ カンペ ネ ナ オホンノ シニ ワ アㇻパ 私は何もしないでいるのだからゆっくり休んで行きなさい(=ゆっくりして行きなさい)。(S) ☆対語 iruka イルカ {E: for; over a long time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohopuy
- オホプイ 【名】[oho-puy 小穴・孔]針のめど(孔)。 kem ohopuy pon wa k=ownu ka eaykap na ケㇺ オホプイ ポン マ コウヌ カ エアイカㇷ゚ ナ 針のめどが小さくて私には糸が通せないから。(S) {E: the eye of a needle.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohor
- オホㇿ 【自動】長く続く、 時間的に長い。 a ohor kur ア オホㇿ クㇽ 座っている(=寝ないで起きている)のが長い人=夜ふかしの人。 {E: to continue for a long time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohownu
- オホウヌ 【他動】[oho-unu 針のめど(孔)・…につける](針)に糸を通す。 kem ohownu ケㇺ オホウヌ 針に糸を通す。 ☆参考 ounu/ownu オウヌ とも言う。 ohownu オホウヌ と ounu/ownu オウヌ との異同は不明。 {E: to thread a needle.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohure
- オフレ 【自動】[o-hure 尻・赤い]月経中(生理中)である(悪口)。 ☞cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ {E: to be menstruating (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- ohurkotuypemun
- オフㇽコトゥイペムン §295 カラハナソウ (3) ohurkotuype-mun (o-húr-ko-tuy-pe-mun)「オふㇽコトゥイペムン」[オフルコトゥイペのついている草の義] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ohutne
- オフッネ 【自動】[o-hutne 尻・狭い] 尻が狭い。 ☆参考 普段は使わない、 お産の時骨盤が狭くて難産だったというような話のときに言う。(S) {E: to have narrow hips.} (出典:田村、方言:沙流)
- ois
- オイㇱ 【名】[概](所は oisi(hi) オイシ(ヒ))[o-is その尻・尾](?) [動物] 鳥の尾羽、 鹿や兎の尾。 yuk ois ユㇰ オイㇱ 鹿の尾。 ☆参考 小さな丸い「ぼんぼりこ」(下げかざり)のような尾をいう。 獣の長い尾や魚の尾などには言わない。 〔知分類 p.84 o-is(-i) 鳥の尾((チカブミ))〕 {E: a bird's tail feathers; the short tail of a deer etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- oisi(hi)
- オイシ(ヒ) 【名】[所](概は ois オイㇱ)[動物]…の尾羽、 …(鳥や鹿や兎)の尾。 amamecikappo oisihi アマメチカッポ オイシヒ スズメの尾。(S) {E: the tail feathers of…; the tail of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oiyoskoni
- オイヨㇱコニ 【他動】[o-i-oskoni その尻が・人・をつかまえる](今までの悪事)がばれて捕まる。 {E: to be caught (due to one's past bad deeds being revealed).} (出典:田村、方言:沙流)
- ok
- オㇰ 【自動】うつむく、 遠慮してあるいは悲しくてうなだれている、 悲嘆にくれて顔を伏せている。 ok kane wa ye kor an オㇰ カネ ワ イェ コㇿ アン うつむいて/うなだれて言っている。(S) {E: to stoop one's head; put one's head to} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ok
- オㇰ 【他動語根】…にひっかかる。 uwok-kane-kut ウウォㇰカネクッ [互い(u)・にひっかかる(ok)・金(かね)・帯][雅]鎖の金帯=金鎖(かなぐさり)のベルト。 (出典:田村、方言:沙流)
- okep
- オケㇷ゚ 【名】[動物]カラスの一種(「夜歩く、 根性が悪い」)。(S) ☆参考 カラスの総称は paskur パㇱクㇽ。 カラスのいろいろな種類については ☞paskur パㇱクル〔知分類 p.218、 夜鳴く悪鳥の一〕 {E: a type of crow (name of a very rare bird said to be of ill omen (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- okere
- オケレ 【他動/助動】[単](複は okerpa オケㇾパ) ①[他動]…を終わる/終える。 ②[助動]…し終る、 …してしまう(完了する)。 ipe=an okere イペアン オケレ 食べ終る。 ③[補助動詞] wa okere ワ オケレ(1)(行為や出来事や変化を表す動詞のあとに置かれて)すっかり…してしまう(完了する)。 k=oyra wa okere コイラ ワ オケレ 私は忘れてしまった。 wa okere ワ オケレ(2)(属性や状態を表す自動詞(形容詞)のあとに置かれて)非常に/極めて…である(口語的な言い方)。 pirka wa okere ピㇼカ ワ オケレ それはそれはきれいな、 最高に美しい。 wen wa okere pon cise ウェン マ オケレ ポン チセ とても粗末な小さい家。 {E: ①to finish; complete…; ②finish doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okes
- オケㇱ 【位名】[o-kes その尻・の末端] …の終り近く。 nepki okes ta ek kor an ネㇷ゚キ オケㇱ タ エㇰ コㇿ アン (彼は)仕事がもう終わりそうな時に来ている。(S) {E: near the end of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okesinne
- オケシンネ 【副】[o-ke-sir-ne その尻(が)・(?)・土地/あたり・である/になる](o-…-ne は…から)あちこちから、 方々から。 ☆対語 ekesinne エケシンネ あちこちに/へ。 {E: from, to here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okewe
- オケウェ 【他動】[単](複は okewpa オケウパ)(一人)を追い出す。 {E: to drive out, chase away…} (出典:田村、方言:沙流)
- Okikurmi
- オキクㇽミ 【名】[固有名] オキクルミ(伝説の主人公。 Samayunkur サマユンクㇽ と対で語られることが多い。 他地方でオキキリムイなどとも呼ばれる。 神とも人とも見られ、 人間の始祖 Aynurakkur アイヌラックㇽ と同一視されることもある:児島記述)。 Okikurmi kamuy オキクㇽミ カムイ オキクルミ神 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okimne
- オキㇺネ 【副】[o-kim-ne その尻(が)・山・である] ①山から。 ②(連体的に使って)山からの。 ☆対語 ekimne エキㇺネ《山へ/山へ行く》。 {E: ①from the mountains. ②…from the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okimunpe
- オキムンペ 【名】[okimun-pe 山から来る・もの] 山から来る洪水(「山津波」)。 ☆対語 orepunpe オレプンペ 津波。 {E: the crumbling of a mountainside due to floodwaters: a landslide.} (出典:田村、方言:沙流)
- okkew
- オッケウ 【名】[概](所は okkewe(he) オッケウェ(ヘ))[ok-kew えり首・骨格] えり首、 うしろ首。 okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上をよく(=豊かに)する=「持参金を持たせる」(娘を嫁がせようとする父親が「美人ではないが財産をつけて差しあげる」と言うときの表現)。(NK民話) {E: the nape of the neck.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkewe(he)
- オッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は okkew オッケウ)…のえり首、 うしろ首。 okkewe tanne オッケウェ タンネ 首が長い(首筋が長い)。(S) {E: the nape of the neck of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okokko
- オコッコ 【名】ばけもの。 okokko cáca オコッコ チャチャ ☞okokkocaca オコッコチャチャ。 okokko cikap オコッコ チカㇷ゚ ばけもの鳥、 鳥のおばけ。 e=cis yakne/okokko cikap/e=kotokpatokpa エチㇱ ヤㇰネ/オコッコ チカㇷ゚/エコトㇰパトㇰパ あなたが泣くとばけもの鳥があなたをツンツンつつく。(KC子守歌) {E: a ghost.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okorkorse
- オコㇿコㇿセ 【自動】[o-korkor-se その尻が・(擬音重複)・という](下の方で)コロコロ鳴る。 okorkorse kane オコㇿコㇿセ カネ [コロコロ鳴る・金(かね)](「鈴」の訳語として出た。) pon okorkorse kane ポン オコㇿコㇿセ カネ [小さい・コロコロ鳴る・金(かね)] 小さい鈴。 {E: to ring out (eg: a bell).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okrici(hi)
- オㇰリチ(ヒ) 【名】[所](概は okrit オㇰリッ)…の首の後ろに二本ある筋。 {E: the two ridges of muscle running down the back of the neck of…} (出典:田村、方言:沙流)
- okrit
- オㇰリッ 【名】[概](所は okrici(hi) オㇰリチ(ヒ))[ok-rit えり首・筋] 首の後ろに二本ある筋。 {E: the two ridges of muscle running down the back of the neck of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oksut
- オㇰスッ 【名】[概](所は oksutu(hu) オㇰストゥ(フ))[ok-sut えり首・根元] えり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ、 えり足。 {E: the nape of the neck.} (出典:田村、方言:沙流)
- oksutu(hu)
- オㇰストゥ(フ) 【名】[所](概は oksut オㇰスッ)…のえり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ。 oksutu cimesu オㇰストゥ チメス えり足に毛がない。(S) {E: the nape of the neck of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oksuy
- オㇰスイ 【名】[概](所は oksuye(he) オㇰスイェ(ヘ)) [ok-suy えり首・穴] 着物の衿の肩から後ろの部分。(W) {E: the area of the back of the neck; the nape.} (出典:田村、方言:沙流)
- okunne
- オクンネ 【自動】[o-kunne その尻が・黒い]陰毛が生えている(男女とも)。 somo okunne menoko anak a=sitómap ne ソモ オクンネ メノコ アナㇰ アシトマㇷ゚ ネ 陰毛の生えてない女は恐ろしいもんだ。(S) {E: to have pubic hair.} (出典:田村、方言:沙流)
- okunnure
- オクンヌレ 【他動】ひどく驚く、 あきれる。 ☆参考 沙流川中流の二風谷の話者が言う。 下流のワテケさんは okunure オクヌレ と言う。 {E: to be dumbfounded, very surprised, amazed at, by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okuripe
- オクリペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(3) okuripe(o-kú-ri-pe)「オくリペ」[
- okus
- オクㇱ 【他動】(着物)を裏返す、 …を裏返しにする。 hńta e=eyaykimatekka kus to e=mi p ka e=okus wa e=mi, e=us pe ka ehorka e=us siri an? フンタ エエヤイキマテッカ クㇱ ト エミㇷ゚ カ エオクㇱ ワ エミ、 エウㇱ ペ カ エホㇿカ エウㇱ シリ アン? あなた何をあわててほら、 服も裏返しに着てスカートも後ろ前にはいてるのよ。(S) cókus amip チョクㇱ アミㇷ゚/チョクサミㇷ゚ 裏返した着物(昔、 夫や妻に先立たれた人が着たと言う)。(UT) ☆参考 ehorka エホㇿカ 逆に。 {E: to turn (clothing) inside out.} (出典:田村、方言:沙流)
- okusne
- オクㇱネ 【副】[o-kus-ne その尻が・向こう側・である/になる] 川の向こう側から、 川の向こう岸に(ある)。 ☆対語 ekusne エクㇱネ 川の向こう側へ(行く)。 {E: from the opposite side, bank of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okutkeseciw
- オクッケセチウ 【自動】[o-kut-kes-e-ciw その尻・のど・の末端・に・ささる] 一拍一拍を歯切れよく区切るように(スタッカートのように)拍子をつけて歌う、 「まるく歌わずに四角に歌うこと、 拍子がとれるように。」 (S) okutkeseciw wa upopo オクッケセチウ ワ ウポポ 拍子をつけてウポポを歌う。 {E: to keep time with beat.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuyru
- オクイル 【名】[okuy(< okuyma)-ru 小便する・あと]小便(オシッコ)のあと。 okuyru o kane an オクイル オ カネ アン 小便のあとがついている。(S) {E: a urine stain.} (出典:田村、方言:沙流)
- om
- オㇺ 【名】[概](所は omi(hi) オミ(ヒ)) もも(足のつけねとひざとの間の部分)。 ☆参考 kema ケマ 足(全体)、 nisap ニサㇷ゚ すね、 cin チン(語構成要素として)足、 (主に)内もも。 {E: the thighs.} (出典:田村、方言:沙流)
- omewke
- オメウケ 【自動】[o-mew-ke その尻・(倒れることを表す語根)・(自動詞形成)](木が)根こそぎ倒れる。 {E: for a tree to be uprooted.} (出典:田村、方言:沙流)
- omke 2
- オㇺケ 【自動】かぜをひく(=omkekar オㇺケカㇻ)。 k=omke rusuy noyne ku=mecirataroski コㇺケ ルスイ ノイネ クメチラタロㇱキ 私はかぜをひきそうで寒気がする。(W) ☆参考 =omkekar オㇺケカㇻ {E: to catch a cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- omke 3
- オㇺケ 【名】かぜ(感冒)。 sonno astoma páse omke eykokisaro yak a=ye ソンノ アㇱトマ パセ オㇺケ エイコキサロ ヤカイェ 本当に恐ろしい重いかぜにかかったそうだ。(S) {E: a cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- omkeomke
- オㇺケオㇺケ 【自動】[omke-omke 咳をする・(重複)] コンコンと(何度も)咳をする。 {E: to give a dry cough.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omommomo
- オモンモモ 【他動】…をこまごまと/くわしく/つぶさに述べる/言う。 iresu sápo/i=respa ki wa/oka=an katu/an=omómmomo イレス サポ/イレㇱパ キ ワ/オカアン カトゥ/アノモンモモ [雅]育ての姉に育てられて一緒に暮らしていたことを私はつぶさに述べる/述べた。(Sユーカラ) ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)でたびたび出てくる表現。 一つのことがらを簡単に、 ときには一言(ひとこと)だけ述べたあと、 それ以上こまごまと描写せずに次の話にうつろうとするとき、 または終わってしまうときに使われる。 ☆参考 iyomommomo イヨモンモモ[自動] ものごとをこまごまと述べる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omonnure
- オモンヌレ 【他動】…をほめる。 pár ani póka omonnure パラニ ポカ オモンヌレ 口で(=言葉で)だけでもほめてやりなさい。(W) k=ómonnure コモンヌレ えらいなあ。(W) {E: to praise…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omonpe
- オモンペ 【名】[< om-un-pe もも・につく・もの](?) ももひき。 omonpe us オモンペ ウㇱ ももひきをはく。 ☆参考 男だけがはく。 {E: long underwear (men).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omotokor
- オモトコㇿ 【他動】[o-moto-kor …のところに・起源・を持つ] …に起源を持つ、 …の子孫である。 Tokapci omotokor utar ka oka トカㇷ゚チ オモトコㇿ ウタㇻ カ オカ 十勝に起源を持つ人々(十勝の人の子孫)もいる。(W言い伝え) {E: to have origins in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omotone
- オモトネ 【他動】[o-moto-ne …のところで・もと・である] …がもとになる、 (そのこと)が起源である。 i=panake un kotankonnispa matnepoho kasi a=opíwki wa a=siknure hi omotone wa a=i=nómi p a=nepa a kusu イパナケ ウン コタンコニㇱパ マッネポホ カシ アオピウキ ワ アシㇰヌレ ヒ オモトネ ワ アイノミㇷ゚ アネパ ア クス 川下の村の村長の娘さんを私が救って生き返らせたことがもとになって私たちがまつられるようになったのだから。(W民話) {E: to be the origins of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omuken
- オムケン 【自動】獲物がとれない。 hankeno omuken=an kusu hanke kucacise or un ekimne=an ハンケノ オムケナン クス ハンケ クチャチセ オㇿ ウン エキㇺネアン 近い所にあまり獲物がとれなくなったので、 近くの山の狩小屋に行った。(HC民話) {E: to have a bad hunt, catch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omunin
- オムニン 【自動】[o-munin その尻・腐る] 尻が腐っている(月経中(生理中)であることの悪口)。 {E: to be menstruating (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- omuntumus
- オムントゥムㇱ 【自動】[o-mun-tum-us その尻・ごみ・の中・についている] 掃除をしないでほこりだらけの中にいる。(S) {E: to be in a neglected, filthy room.} (出典:田村、方言:沙流)
- óni
- オニ 【名】[< 日本語] 鬼。 {E: a devil; an ogre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onininini
- オニニニニ 【他動】[o-nini-nini その尻・を引きずって引っぱる・(重複)][雅]…をズルズル引きずって引っぱる。 sut ketusi/onininini/sánasanke スッ ケトゥシ/オニニニニ/サナサンケ [雅](姉は)昔の古いながもちを引きずって出してきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oninnitne
- オニンニッネ 【自動】[o-nin(< nit)-nit-ne その尻・棒・(重複)・である](?) oninnitne pekor apkas siri an オニンニッネ ペコㇿ アㇷ゚カㇱ シリ アン 足を曲げるような曲げないような変な歩き方をしている。(S) ☆参考 nitne ニッネ は《硬くなる、 硬い》、 ninnitne ニンニッネ は nitne ニッネ の重複形であろう。 {E: for the legs to be hard, stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- onisposo
- オニㇱポソ 【自動】[o-nis-poso その尻が・空・をつきぬける](雷、 星が)落ちる。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が天から地上に下る=雷が落ちる。 kamuyhum ka isam hi ta kamuy onisposo noyne hum as na カムイフㇺ カ イサㇺ ヒ タ カムイ オニㇱポソ ノイネ フマㇱ ナ 雷の鳴る音もしなかったときに雷が落ちたらしい音がしたぞ。(HK民話) {E: for a god to descend from heaven to earth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onne 1
- オンネ 【自動】①年とる、 年寄りである。 ②(キノコが)熟し過ぎる。 ☆参考 古いことは husko フㇱコ と言い、 onne オンネ とは言わない。 ☆対語 sukup スクㇷ゚ 壮年である、 pewre ペウレ 若い。 {E: ①to age; grow old. ②to be overripe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onne 2
- オンネ 【自動】(老人が)死ぬ、 老死する。 nen póka ku=kor hekattar ku=sikore yakun ora k=onne yakka pirka ネン ポカ クコㇿ ヘカッタㇻ クシコレ ヤクン オラ コンネ ヤッカ ピㇼカ なんとか私の子どもたちを一人前にしてからなら私は死んでもいい。(S) núman onne yak a=ye ヌマン オンネ ヤカイェ (老人が)きのう亡くなったそうだ。(S) {E: to die of old age.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onnehuci/onne huci
- オンネフチ 【名】[onne-húci 年老いた・おばあさん]おばあさん、 高齢の女性。 ☆参考 敬意のある表現。 ☞húci フチ、 rupnemat ルㇷ゚ネマッ {E: an old woman (polite).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onneike
- オンネイケ §018.親(8)onne-ike〔ón-ne-i-ke おンネイケ〕⦅チカブミ⦆親。[onne(親である)+ike(者)]。"toampe〜"「あの人の親」。"〜-utar"「親たち」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onnekur/onne kur
- オンネクㇽ 【名】[onne-kur 年老いた・人]おじいさん、 高齢の男性(敬意のある表現)。 ☞ekasi エカシ、 cáca チャチャ {E: an old man (polite).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onnep-núnuke
- オンネㇷ゚ヌヌケ 【自動】[onnep-núnuke 老人・を大切にする]老人を大切にする。 onnep-núnuke=an kor nispa a=ne p ne na オンネㇷ゚ヌヌケアン コㇿ ニㇱパ アネㇷ゚ ネ ナ 年寄りを大切にすると長者になるものだよ。(S) {E: to look after the elderly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onumposo
- オヌンポソ 【自動】[単](複は onumpospa オヌンポㇱパ)[o-num-poso その尻が・粒(=人々)・を貫き通る] 生き残る。 utari opitta isam rok ayne, sinep ne takup onumposo pon hekaci ウタリ オピッタ イサㇺ ロㇰ アイネ、 シネㇷ゚ ネ タクㇷ゚ オヌンポソ ポン ヘカチ 親戚がみんな亡くなってしまって、 たった一人ぼっちで生き残った男の子。(S) {E: to survive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ooho
- オオホ 【自動】(水や川が)深い。 ooho pet オオホ ペッ 深い川。(S) ☆対語 ohak オハㇰ (水や川が)浅い。 ☆参考 入れ物が深いことは orawne オラウネ。 {E: (for water, a river) to be deep.} (出典:田村、方言:沙流)
- oosorusi
- オオソルシ 【他動】[o-osor-usi そこに・尻・を…につける] …に腰掛ける。 téor oosorusi! テオㇿ オオソルシ! ここに腰掛けなさい。(W) ka(si) oosorusi カ(シ) オオソルシ [連他動](その)上に腰掛ける。 kasi-oosorusip カシオオソルシㇷ゚ 腰掛け。 ☆参考 いろいろな座り方については ☞a ア {E: to sit on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oownu
- オオウヌ 【他動】[o-o-unu その尻を・小穴・にはめる](針)に糸を通す。 kem oownu ケㇺ オオウヌ 針に糸を通す。 kem oownu wa en=kore! ケㇺ オオウヌ ワ エンコレ! 針に糸を通してちょうだい。(S) {E: to thread a needle.} (出典:田村、方言:沙流)
- op
- オㇷ゚ 【名】槍。 op eaciw オㇷ゚ エアチウ/オペアチウ (彼はそれに)槍を投げつけた。(S会話) {E: a spear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oper
- オペㇾ 【名】[o-per(ke) その尻が・割れている](女の子を年長者がかわいがって呼ぶ語、 次のような連語で使う。)ku=kor oper クコロペㇾ 私のかわいいおじょうちゃん。 (幼児から二十歳前後までの少女や若い女性について言う。 呼びかけるときにも、 主語や目的語として話すときにも使う。) {E: a term of endearment for a young girl (up to about 20 years old.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opes
- オペㇱ 【他動/後副】[o-pes その尻・…に沿って下へ行く] ①[他動]…に沿って下へ行く。 ru ene rewke hi néno opes wa arpa ル エネ レウケ ヒ ネノ オペㇱ ワ アㇻパ 道が曲がっているとおりに下って行きなさい。(S) m ②[後副]…に沿って下へ。 ru opes ciw san kane ル オペㇱ チウ サン カネ (土砂降りで)道を水がとうとうと流れている。(S) {E: ①to go down, descend along… ②down along…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opetkusun
- オペックスン 【副】[o-pet-kus-un その尻・川・の向こう側・にある] 川の向こう側(「川向い」)に/から。 opetkusun wa オペックスン マ ☞opetkusunma オペックスンマ (出典:田村、方言:沙流)
- opici
- オピチ 【他動】[o-pici その尻・を放す](持っているもの)を手から放す、 …を取り落とす。 {E: to let…fall; drop….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opisne
- オピㇱネ 【副】[o-pis-ne その尻・浜・である] 浜の方から、 浜の方の。 opisne ek menoko オピㇱネ エㇰ メノコ 浜の方から来た女性。(Sユーカラ) {E: from the beach.} (出典:田村、方言:沙流)
- opiwki
- オピウキ 【他動】[o-piw-ki …に・(?)・する] ☞ka(si) opiwki カ(シ) オピウキ {E: to help, save…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opiyo
- オピヨ 【自動】[o-pi-o その尻・小声・…に入る](声が)かすれる。 hawe opiyo ハウェ オピヨ 声がかすれて出ない。 k=ómkekar noyne ku=hawe opiyo コㇺケカㇻ ノイネ クハウェ オピヨ 私はかぜをひいたらしく声がかすれている。(W) {E: to have a hoarse voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- opiyopiyo
- オピヨピヨ 【自動】[opiyo-piyo 声がかすれる・(重複)](声が)かすれる。 opiyopiyo wa ne ye p ka a=erámpewtek オピヨピヨ ワ ネ イェㇷ゚ カ アエランペウテㇰ (彼の声が)かすれていて何を言ってるのかわからない。(S) {E: to have a hoarse voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- opke
- オㇷ゚ケ 【自動/名】①[自動]屁(おなら)をする。 ②[名]屁(おなら)。 opke e wa an オㇷ゚ケ エ ワ アン 「屁(へ)まくらえ。」(罵倒の言葉。) {E: to break wind; fart (v); a fart (n.)..} (出典:田村、方言:沙流)
- opkeni
- オㇷ゚ケニ §247 キタコブシ (3) opke-ni (óp-ke-ni)「おㇷ゚ケニ」[放屁する・木] 茎 ⦅幌別、名寄、美幌、屈斜路⦆⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- opnetop
- オㇷ゚ネトㇷ゚ §383 ネマガリダケ (1) opnetop (óp-ne-top)「おㇷ゚ネトㇷ゚」[
- opnit
- オㇷ゚ニッ 【名】[op-nit 槍・柄]槍の柄(え)。 {E: the pattern of a spear.} (出典:田村、方言:沙流)
- opokin
- オポキン 【副】(…しているとそれにつれて)次々に。 ku=nu kor opokin k=éraman クヌ コㇿ オポキン ケラマン(私は)聞けば次々にすぐわかる。(W) e=tuytuye p opokin téor omare エトゥイトゥイェㇷ゚ オポキン テオㇿ オマレ あなたが箕(み)でごみをとばしているものを次々にここに入れなさい。(S) {E: one after another.} (出典:田村、方言:沙流)
- opos
- オポㇱ 【他動】…をたどる。 menokopo san ruwe an hi kusu a=opós híne sán=an ruwe ne メノコポ サン ルウェ アニ クス アオポㇱ ヒネ サナン ルウェ ネ 娘が下って行った足跡があったので私はそれをたどって行った。(KK民話) {E: to trace, follow, pursue…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oposo 1
- オポソ 【他動】[o-poso その尻が・…をつきぬける]…をしみ通る、 …をつきぬける。 ☆対語 eposo エポソ。 {E: to seep through, soak into…} (出典:田村、方言:沙流)
- oposo 2
- オポソ 【後副】…を通して、 …をつきぬけて。 puyar oposo inkar=an プヤㇻ オポソ インカラン 透(す)いて見える窓を通して見る。(S) {E: to go through, pierce…} (出典:田村、方言:沙流)
- oposore
- オポソレ 【複他動】[他動使役][oposo-re …をつきぬける・させる]…を漉(こ)す。 oycari-oposore オイチャリオポソレ …をざるで漉(こ)す。 icari ani antuki oposore イチャリ アニ アントゥキ オポソレ ざるであずきを漉(こ)す。 {E: to filter…} (出典:田村、方言:沙流)
- opukurune
- オプクルネ 【自動】[o-pukuru=ne その尻が・袋・である]袋みたいである。 opukurune ápekor oka hemanta eopanepane kane oka オプクルネ アペコㇿ オカ ヘマンタ エオパネパネ カネ オカ 袋みたいなへんなものをパッパッと風にはためかせている(スカートをはいている現代の風俗を言っている)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- opus
- オプㇱ 【自動】[o-pus その尻が・はじける]穴があく。 {E: to have a hole in.} (出典:田村、方言:沙流)
- opusi
- オプシ 【他動】[opus-i 穴があく・(他動詞化)]穴をあける。 {E: to put a hole in…} (出典:田村、方言:沙流)
- oputuye
- オプトゥイェ 【他動】[単](複は oputuypa オプトゥイパ)(一つ)を押す。 {E: to push…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oputuytektek
- オプトゥイテㇰテㇰ 【他動】[oputuy-tektek 押す(oputuye オプトゥイェ の語基)・瞬間に…する] …をドンと押す、 (トラック等が人)にぶつかる。 ☆参考 木にぶつかる等、 普通「ぶつかる」ことは tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ。 {E: to push…hard; bump into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- or
- オㇿ 【位名】[概](所は oro/orke オロ/オㇿケ) ①(モノを表す名詞の後に置かれて、 そのモノを場所としてとらえる名詞句とする。 場所や時を表す名詞の後に置かれると、 よりはっきりとその場所、 その時を示す。 目的語として位置を表す名詞句を要求する語、 たとえば位置格助詞 ta タ《…に/で》、 un ウン《…へ》など、 動詞の接頭辞 o- オ《…に/で》など、 他動詞 kus クㇱ《…を通る》、 oma オマ《…に入る/位置する》などの前で多く使われる。) …の所、 …のとき。 (その他、 文脈によって…の中、 …の家、 …の上などいろいろに訳せる。)sapa or o ki サパ オㇿ オ キ 頭につくシラミ。 mesi itanki or a=o kor メシ イタンキ オㇿ アオ コㇿ ごはんを茶わんによそうと。(W会話) poro su or oma sayo ポロ ス オㇿ オマ サヨ 大鍋に入っているおかゆ。(W民話) apa or pak k=arpa korka アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ 私は戸口の所まで行ったけれど。(W) nis or péka hopuni ニソㇿ ペカ ホプニ 空を飛んだ。(S民話) toy or ta nepki kor an トヨッタ ネㇷ゚キ コラン (彼は)畑で働いている。 suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に飛び込んだ(落ちた)。(S) iteki en=or ta ahup yan イテキ エノッ タ アフㇷ゚ ヤン 私の家に入らないで下さい。(S) kesikomu sekor sísam or ta a=ye ケシコム セコㇿ シサㇺ オッタ アイェ 消しゴムと日本語で言う。 kanto or un rikin カント オルン リキン 天に昇る。(S言い伝え) atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。(W民話) nis or wa ran ニソㇿ ワ ラン 空から降りて来た。(W民話) ②…or ta …or ta …オッタ …オッタ ☞otta オッタ 2。 or wa オㇿ ワ (受け身表現の行為者、 oro wa オロ ワ とも言う。)…によって。 kamuy or wa ene a=e=yáynure カムイ オㇿ ワ エネ アエヤイヌレ あなたは神からそう思わされた。(W民話) ☆参考 所属形は oro オロ の例が圧倒的で、 orke オㇿケ は1例のみ。 orke オㇿケ には別の用法がある。 {E: ①from… ②by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore
- オレ 【連体/接頭辞】(otu… オトゥ と対にして使われて)三つの。 otu…ore… オトゥ… オレ… 二つも三つもの=いくつもいくつもの。 otu kesto ta/ore kesto ta オトゥ ケㇱト タ/オレ ケㇱト タ [雅]毎日毎日来る日も来る日も。(Sユーカラ) otu tapkanru/ore tapkanru/ukakuspare オトゥ タㇷ゚カンル/オレ タㇷ゚カンル/ウカクㇱパレ [雅]何回も何回も両手を広げ一歩一歩進んでいく踊りをくり返した。(Sユーカラ) (叙事詩でも昔話でも、 人の姿になっていた神が天に帰るために鳥の姿になるシーンでよく出てくる表現。) otu suy konna ore suy konna オトゥ スイ コンナ オレ スイ コンナ [雅]二回も三回も(=何回も何回も)。 ☆参考 前半の otu… オトゥ… の部分だけが言われて、 後半の ore… オレ の部分が省略されることもある。 話すときや昔話を語るときなどには、 後半をいうときでも ore オレ の代りに re レ と言って、 otu… re… オトゥ… レ… となることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oreporep
- オレポレㇷ゚ 【他動】[o-rep-orep そこに・拍子を取ってたたく・(重複)](そこ)をトントンたたいて拍子を取る。 heynu Poysar un kur/heynu kirkew kasi/heynu c=óreporep ヘイヌ ポイサㇻ ウン クㇽ/ヘイヌ キㇼケウ カシ/ヘイヌ チョレポレㇷ゚ 私は小沙流の人のひざの上をトントンたたいた。(HC神謡) {E: to beat in time with…; beat on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orepunpe
- オレプンペ 【名】[o-rep-un-pe その尻に・沖・にある・もの](直訳すると)沖から来る/来たもの=津波。 ☆対語 okimunpe オキムンペ 山津波。 {E: a tsunami; a tidal wave.} (出典:田村、方言:沙流)
- oresu
- オレス 【複他動】[o-resu(そこ)で・…を育てる](その場所)で…を育てる。 tunpu upsor a=orésu トゥンプ ウㇷ゚ソㇿ アオレス [雅]彼は間じきりをしてつくられた特別の部屋の中で大切に育てられた。(S) kane amset/amset kurka/a=i=óresu カネ アㇺセッ/アㇺセッ クㇽカ/アイオレス 私は金(かね)の高床の上で育てられた。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orewsi
- オレウシ 【他動】[o-rewsi …に・泊まる] …に泊まる。 oripak kamuy oyakata cise ka orewsi hi ta オリパㇰ カムイ オヤカタ チセ カ オレウシ ヒ タ 天然痘の神の王様が家の屋根の上に天降ったときに。(W民話) {E: to stay at, in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oriconco
- オリチョンチョ 【名】[o-ri-conco その尻・高い・(?)]ぼろぼろの「つんつるてん」=尻ぐらいまでしかないぼろ着。 oriconco mi kane オリチョンチョ ミ カネ ぼろぼろのつんつるてんを着ている。(S) {E: ragged clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- orikikutkor
- オリキクッコㇿ 【自動(?)/他動(?)】[o-riki-kut-kor その尻を・上に上げて・帯・を持つ(=帯をしめる)] 膝の上まで着物のすそをまくる。 {E: to roll up the bottom of one's clothing to above the knees.} (出典:田村、方言:沙流)
- orikin
- オリキン 【他動】[o-rikin …に・上昇する](そこ)に昇る。 poro nuynipek nísor orikin wa an ポロ ヌイニペㇰ ニソㇿ オリキン マ アン 大きな山火事の明るみが空に上がっている。(S) tanpa ne anak kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu タンパ ネ アナㇰ カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス 今年は私が天の神の国に昇る年ですから。(HC民話) {E: to go up, climb, ascend…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oriko
- オリコ 【他動】[o-rik-o その尻を・高い所・に位置させる](まどのすだれ)を上に巻き上げる。 {E: to raise, put up…} (出典:田村、方言:沙流)
- orke 2
- オㇿケ 【副助】[< orke 1](名詞のあとに置かれ、 通常繰り返されて) …orke…orke …オㇿケ …オㇿケ …も…もみんな。 anun orke apa orke アヌン オㇿケ アパ オㇿケ 他人も親戚もみんな。 menoko orke okkayo orke メノコ オㇿケ オッカヨ オㇿケ 女も男もみんな。 {E: too; all; everyone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orke(he)
- オㇿケ(ヘ) 【位名】[所](概は or オㇿ) ①…の所。 Tokapci pet orke a=orán トカㇷ゚チ ペッ オㇿケ アオラン 私は十勝川の川筋に下りた。(HK民話) ② tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ いろいろと素性を探る。(W民話) utar orke(he) ウタロㇿケ(ヘ) [雅]人々、 …たち(=utar ウタㇻ)。 wen menoko/utar orkehe ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ [雅]悪い女ども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oro
- オロ 【位名】[所](概は or オㇿ)…の所、 …の中、 そこ。 nupuri suptom a=tuypa wa oro péka inne maciya an ヌプリ スㇷ゚トㇺ アトゥイパ ワ オロ ペカ インネ マチヤ アン 山の中腹を切りひらいてそこに人口の多い町がある。 ku=patoye arka akus oro tasaske クパトイェ アㇻカ アクㇱ オロ タサㇱケ 私の唇が痛くなったがそこがヒリヒリする。(W) oro ta iyorot=an a kotan オロ タ イヨロッアン ア コタン そこで皆と一緒に住んでいた村=皆と一緒に住んでいた村。(S) oro oytak オロ オイタㇰ ☞or(o) oytak オㇿ/オロ オイタㇰ。 oro utaspa オロ ウタㇱパ ☞or(o) utaspa オㇿウタㇱパ/オロウタㇱパ (出典:田村、方言:沙流)
- oromun
- オロムン §029 ハンゴンソウ ななつば (2) oro-mun (o-ró-mun)「オろムン」[oro(その中)o(に入れる)mun(草)] 茎葉 ⦅胆振、日高沙流郡saru⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- oronpe
- オロンペ 【名】[oro-un-pe そこ・に生じる・もの][orounpe オロウンペ が早く発音されて縮まった形] 収穫、 みのり。 oronpe an オロンペ アン 収穫がある、 (比喩的に)かいがある。 oronpe ka isam オロンペ カ イサㇺ (=orounpe ka isam オロウンペ カ イサㇺ) 収穫がない、 なんにもならない。 {E: the harvest (season).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orounpe
- オロウンペ 【名】[oro-un-pe そこ・に生じる・もの] 収穫、 みのり。 orounpe ka isam オロウンペ カ イサㇺ 収穫がない、 なんにもならない。 {E: a harvest; a crop.} (出典:田村、方言:沙流)
- orouspe
- オロウㇱペ 【名】[oro-us-pe そこ・についている・もの]…の話、 その話、 …のうわさ。 ☆参考 oruspe オルㇱペ とも言う。 {E: a talk; a story; a rumour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orperere
- オㇿペレレ 【自動(?)】[擬声](熊が苦しがって)ウオーとうなり声を上げる。 {E: the wailing sound of a bear in pain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orunpe
- オルンペ 【名】[oro-un-pe そこ・につく・もの][orounpe オロウンペ が早く発音されて縮まった形]収穫、 みのり。 orunpe ka isam オルンペ カ イサㇺ みのりがない、 なんにもならない。 {E: a harvest; a crop.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oruskur
- オルㇱクㇽ 【自動】[o-rus-kur そこに・毛皮・影/姿](?) (殺した熊の頭を上座に据えてあるものに関して)毛皮がついている。 oruskur maratto オルㇱクㇽ マラット 毛皮がついたままの熊の頭。 {E: for a dead bear to have it's fur still attached.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oruspe(he)
- オルㇱペ(ヘ) 【名】[所](概はない(?))[or-us-pe …の所・についている・もの] …のこと、 …に関する事柄/話/噂。 (=orouspe オロウㇱペ) k=óruspe ye kor an wa kusu en=nukar akusu nani ye a p eyokkot コルㇱペ イェ コㇿ アン ワ クス エンヌカㇻ アクス ナニ イェ アㇷ゚ エヨッコッ 私のことを言っていたので私を見たらすぐ言っていたのをやめてしまった。(S) {E: a matter, story concerning…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oruypene
- オルイペネ 【自動】[oru-ipe-ne ただ…だけ・中身・である](=oruipene オルイペネ)刀身だけの、 柄のない。 oruypene emus オルイペネ エムㇱ 刀身だけの刀。(S) oruypene tasiro オルイペネ タシロ 刀身だけの剣(「持つとこない、 刃のとこだけの」)。 (S) {E: the blade of a sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- os 1
- オㇱ 【名】[動物] 雌の鮭。 ☆対語 ca チャ 雄の鮭。 ☞kamuycep カムイチェㇷ゚ 〔知分類 p.43 〕 {E: female salmon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- os 2
- オㇱ 【後副】…の後(あと)から、 後方に、 …を追って後から、 この/その後に。 en=os ek kor an エノㇱ エㇰ コㇿ アン 私の後から来ている。(S) omihi ka sine ik oma tekehe ka sine ik oma, os okkay an noyne オミヒ カ シネ イㇰ オマ テケヘ カ シネ イㇰ オマ、 オㇱ オッカイ アン ノイネ (赤ん坊の)ももにも一本のくびれがある、 手にも一本のくびれがある、 この後(あと)に男の子が生まれるらしい。(S) {E: after; later; following.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osep
- オセㇷ゚ 【自動】[o-sep 尻・広い]尻が広い。 ☆参考 「はずかしいような気がして使わない言葉、 お産するとき、 骨盤が狭くて難産だったというようなときにだけ使う。」 (S) ☆対語 ohutne オフッネ {E: to have big hips (used only during pregnancy or stories relating to pregnancy.} (出典:田村、方言:沙流)
- osetusi
- オセトゥシ 【他動(?)】[o-set-usi その尻・台・…を…につける](野菜)をふかす/むす。 ☆参考 「昔の野草のふかし方は、 鍋の底に棒を何本も並べて入れ、 下に水を入れ、 その上に野草を入れる。」 (S) {E: to steam (vegetables).} (出典:田村、方言:沙流)
- osike
- オシケ 【他動】[o-sike (そこ)に・荷を背負う] ☞ka(si) osike カ(シ) オシケ (出典:田村、方言:沙流)
- osikiru
- オシキル 【他動】[o-si-kiru (そこ)に/で・自身・を回す] …の方へ向かって行く、 …に行く、 …に着く。 nupuri tapka a=osíkiru ヌプリ タㇷ゚カ アオシキル 私は山の頂上に到着した。(W民話) {E: to go to, towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osikkewnu
- オシッケウヌ 【自動】[o-sikkew-nu その尻・角(かど)・を持つ] 四角い。 {E: to be square (in shape).} (出典:田村、方言:沙流)
- osikkewunpe
- オシッケウンペ 【名】[o-sikkew-un-pe その尻・角(かど)・(そこ)にある・もの] ①四角い物。 ②一升ます(conpa チョンパ)の別の呼び名。 ☞conpa チョンパ {E: ①something square. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- osikkote
- オシッコテ 【他動】[o-sik-kote (そこ)に・目・を結びつける] …にほれる、 (異性)を愛する。 ☆参考 「今は eramasu エラマス と言う。 古い言葉では oramkote オラㇺコテ と言った。」 (S) {E: to fall in love with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osikkurkote
- オシックㇽコテ 【他動】[o-sik-kur-kote (そこ)に・目・影/姿・を結びつける] …をじっと見つめる。 {E: to glare, stare at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osikoni
- オシコニ 【他動】…に追いつく(「かっつく」)、 …をつかまえる、 …に間に合う、 (手に入りにくいもの)を手に入れる。 kisa oskoni キサ オㇱコニ 汽車に間に合う(=kisaoskoni キサオㇱコニ)。 ☆参考 しばしば s の後の i が落ちて oskoni オㇱコニ と発音される。 ☆対語 orawki オラウキ。 {E: to catch up with…; catch…; be in, on time for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osini
- オシニ 【他動】[o-sini …のところで・休む] …で休む。 oro e=osini wa/e=mokor wa/ne yak オロ エオシニ ワ/エモコㇿ ワ/ネ ヤㇰ あなたがそこで(この場合、 ゆりかごの上で)休んで眠れば。(NKy子守歌) {E: to rest at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osinot
- オシノッ 【他動】[o-sinot …のところで・遊ぶ] …で遊ぶ。 kasi osinot カシ オシノッ その上で遊ぶ。(S)ほかウポポ {E: to play, entertain oneself with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osinritkomewe
- オシンリッコメウェ 【他動】[単](複は osinritkomewpa オシンリッコメウパ)[o-sinrit-ko-mewe その尻・根・と共に・もぐ](木、 草)を根こそぎ倒す。 osinritkomewe wa mosma uske un tupte wa anu オシンリッコメウェ ワ モㇱマ ウㇱケ ウン トゥㇷ゚テ ワ アヌ 根こそぎ「かえして」(=倒して)他のところへ移しておきなさい。(S) {E: to uproot (a tree etc).} (出典:田村、方言:沙流)
- osinritkomewke
- オシンリッコメウケ 【自動】[o-sinrit-ko-mewke その尻・根・と共に・もげ落ちる(?)](木が)根こそぎ倒れる。 rérahorakte wa osinritkomewke wa an レラホラㇰテ ワ オシンリッコメウケ ワ アン (木が)風に倒されて根こそぎ倒れている。(S) {E: (for a tree) to be uprooted.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osipi
- オシピ 【他動(?)】向きを逆に向けなおす(?)。 osipi wa オシピ ワ 反対側から。 osipi wa nicihi kar オシピ ワ ニチヒ カㇻ 反対側から柄を入れなさい。(S) osipi wa nukar オシピ ワ ヌカㇻ 反対側から見なさい。(S) {E: from the opposite direction.} {E: to turn to face the opposite (direction).} (出典:田村、方言:沙流)
- osirok
- オシロㇰ 【自動】[o-sir-ok その尻が・地・にひっかかる(?)] ①(川上から流れて来たものが)途中にひっかかる。 ②(比喩的に)目的地へ行く途中で先へ進むのをやめてそこに留まる。 {E: ①to get stuck along the way. ②to be on the way to one's destination.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osirpici
- オシㇼピチ 【自動】[o-sir-pici その尻が・地・を離れる]ぬけ出す。 {E: to break loose, free.} (出典:田村、方言:沙流)
- osirpittektek
- オシㇼピッテㇰテㇰ 【自動】[osirpit-tektek ぬけ出す(osirpici オシㇼピチ の語基)・瞬間に…する] ピョンとぬけ出す。 {E: to suddenly break loose, free.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osiso
- オシソ 【位名】[o-síso その尻・右座(si-so 主な・座)] 右座(家の、 炉を中心として北側、 上座から見て右の座)、 北側。 osiso un オシソ ウン (=osisoun オシソウン)右座の方から、 右座の方に。 osiso péka cise teksam kus オシソ ペカ チセ テㇰサㇺ クㇱ 裏の方(家の北側)から家の横を通る。 ☆対語 oharkiso オハㇻキソ {E: the seat on the right; the north side.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osisoun
- オシソウン 【副】[o-siso-un その尻が・右座・に向く] 右座の方に/から。 osisoun wa オシソウン マ ☞osisounma オシソウンマ (出典:田村、方言:沙流)
- ositciwre
- オシッチウレ 【他動】[o-sir-ciw-re その尻・地・刺さる・させる] (直訳すると)地に刺さる、 (気持ち、 考えなど)を決める。 kewtumu ositciwre ケウトゥム オシッチウレ 心を決める、 決心する。 kewtumu ositciwre kunine ye ケウトゥム オシッチウレ クニネ イェ 心を決めるように言いなさい。 eyaykewtum ositciwre エヤイケウトゥㇺ オシッチウレ (そのこと)について自分の心を決める(=決心する)。 ene e=yaynu hi ositciwre エネ エヤイヌ ヒ オシッチウレ あなたの考えを決めなさい。 {E: to decide…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osittesu
- オシッテス 【自動】[o-sir-tesu その尻が・地・すべる]ツルッとすべる。 eytasa so rárak wa cise or ta ka osittesu=an エイタサ ソ ララㇰ ワ チセ オッタ カ オシッテスアン あまり床がツルツルしているので家の中でも私たちはすべってしまう。(S) ☆参考 スキーのように意図的にすべって行くことは cárase チャラセ、 carse チャㇻセ など。 {E: to slip (over).} (出典:田村、方言:沙流)
- osittesutesu
- オシッテステス 【自動】[osittesu-tesu ツルッとすべる・(重複)] ツルツル(くりかえし)すべる。 apto as wa osittesutesu=an アㇷ゚ト アㇱ ワ オシッテステスアン 雨が降ったので(私たちは)ツルツルすべる。 {E: to slip and slide.} (出典:田村、方言:沙流)
- osiwkot
- オシウコッ 【自動】[o-siw-kot その尻・苦い・がついている](後口に)苦みがある。 osiwkot pekor humi an オシウコッ ペコㇿ フミ アン 苦みがあるようだ。(S) {E: to have a bitter (painful) aftertaste.} (出典:田村、方言:沙流)
- oske
- オㇱケ 【他動】(網など)を編む。 (糸をいろいろにからませることによって布状のものをつくることを言う。 今の編物のように。) ya oske ヤ オㇱケ 網を編む。 (yáoskep ヤオㇱケㇷ゚《網を編むもの》はクモ。) ☆参考 ござを編むことは tese テセ [他動], itese イテセ [自動]。 {E: to weave (netting etc).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osketes
- オㇱケテㇱ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (17) osketes (ós-ke-tes)「おㇱケテㇱ」[<aske(手)tek(手)] ⦅真岡、白主⦆ホタテ貝 (出典:知里動物編、方言:)
- oskoni
- オㇱコニ 【他動】[単][osikoni オシコニ の s の次の i が落ちた形] ☞osikoni {E: to catch up with…; catch…; be in, on time for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oskur
- オㇱクㇽ 【他動】(なくなったもの)を惜しかったと残念に思う。 na ene a=oskur pe ne akus ene isam hawe an hi an? ナ エネ アオㇱクㇽ ペ ネ アクㇱ エネ イサㇺ ハウェ アニ アン? まだまだ生きていてほしい人であったが亡くなったって言うのか。(S) áponko an icen ku=kor pirka santoku or oma wa ku=hacire wa isam wa k=óskur アポンコ アン イチェン クコㇿ ピㇼカ サントク オㇿ オマ ワ クハチレ ワ イサンマ コㇱクㇽ たいした額の(=たくさんの額の)お金が私の上等の財布に入っていたのを落としてしまって惜しかった。(S) {E: to regret, long for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osnitus
- オㇱニトゥㇱ 【名】[os-nit-us その後ろから・柄・が…についている] 鋤(すき)、 シャベル。 {E: a spade; a shovel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osopsopo
- オソㇷ゚ソポ 【他動】[o-sopsop-o その尻・(擬音の重複)・(他動詞形成)] (口)をブクブクとゆすぐ。 paro osopsopo パロ オソㇷ゚ソポ 口をゆすぐ。 ku=paro k=ósopsopo クパロ コソㇷ゚ソポ 私は口をゆすいでいる。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- osorkese
- オソㇿケセ 【位名】[所](概はない(?) kese ケセ の概は kes ケㇱ)[osor-kese 尻・の末端[所]] 足の方。 en=osorkese ta an エノソㇿケセ タ アン 私の足のところにある(掛け布団が足の方へ行ってしまったことを言っている)。(S) {E: around, in the area of one's legs, feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- osorkokumpe
- オソㇿコクンペ §021.赤子のおむつ(1)osorkokumpe〔o-sór-ko-kum-pe オそㇿコクンペ〕[<osor(尻)+ka(の上)+o(につく)+kun(べき)+pe(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osoro(ho)
- オソロホ 【名】[所](概は osor オソㇿ)…の尻、 彼の尻。 hemanta ene osoroho poro ruwe an hi an! ヘマンタ エネ オソロホ ポロ ルウェ アニ アン! なんとまあずいぶんお尻が大きいもんだなあ。(S) {E: the buttocks, hips of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osorpuy
- オソㇿプイ 【名】[概](所は osorpuye(he) オソㇿプイェ(ヘ))[osor-puy 尻・孔] 肛門。 ☆参考 yorpuy ヨㇿプイ とも言う。 {E: the anus.} (出典:田村、方言:沙流)
- osorpuye(he)
- オソㇿプイェ(ヘ) 【名】[所](概は osorpuy オソㇿプイ) …の肛門。 {E: the anus of…} (出典:田村、方言:沙流)
- osperoni
- オㇱペロニ §045 エゾニワトコ (6) ospero-ni (ós-pe-ro-ni)「おㇱペロニ」[
ara-ni] 茎 ⦅礼文華⦆ (出典:知里植物編、方言:) - ossi
- オッシ 【名】[概](所は ossike(he) オッシケ(ヘ)) ①…の中(概の用例は未出。 ☞ossike オッシケ)。 ②…の腹の中(概の用例は未出。 ☞ossike オッシケ)。 ③物を考える腹の中、 心の中。 ossi or ta オッシ オッタ 腹の中で、 心の中で。 ossi or péka オッシ オㇿ ペカ 心の中で。 sekor ramuan=an wa ossi or ta iyosserkere=an kor án=an セコㇿ ラムアナン ワ オッシ オッタ イヨッセㇾケレアン コㇿ アナン 私は…と思って、 腹の中で(心の中で)困ったなと思っていたが。(NK民話) ☆参考 onnay オンナイ 入れ物や建物など、 中が空洞になっているものの内部。 tum トゥㇺ 土や草など、 細かいものがたくさんあるそのただ中。 {E: in one's guts stomach; in one's heart.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ossike(he)
- オッシケ(ヘ) 【名】[所](概は ossi オッシ) ①…の中、 その中(餅の中やリンゴの中)。 ossike tópenpe a=o sito オッシケ トペンペ アオ シト 中にあんこの入った餅。(W) ossike kikir o ruwe an オッシケ キキロ ルウェ アン(リンゴの)中に虫が入っている。 ossike kunne ruwe オッシケ クンネ ルウェ 中が黒くなっている。(W) ②…の腹の中(胃より下、 人間のみ、 主に特別の言い回しの中で用いる)。 ③心の中。 k=ossike péka ku=cis kor k=an コッシケ ペカ クチㇱ コㇿ カン 私はおなかの中で(=心の中で)泣いている。(W独話) ossike arka オッシケ アㇻカ [腹の中が・痛い] (1) 腹をこわす(下痢する等)。 (2) 憤慨する、 しゃくにさわる(「はらんばいわるい」)。 kú=ipeyar wa suy e=ossike arka kor an クイペヤㇻ ワ スイ エオッシケ アㇻカ コラン 私が人に食べさせたら(食べ物を与えたら)またあなたは機嫌を悪くしているんだね。(S) (3) 色事をする。 ossike pirka オッシケ ピㇼカ 腹の中は良い(=心は良い)。 ossike pirka korka kanparo wen オッシケ ピㇼカ コㇿカ カンパロ ウェン 腹の中は良いが(気はいいが)口が悪い。 ossike poro オッシケ ポロ [(頭の)中が・大きい] りこうだ(子どもが)。 ossike wen オッシケ ウェン [腹の中が・悪い] 腹黒い。 (出典:田村、方言:沙流)
- ossikeop
- オッシケオㇷ゚ 【名】[ossike-o-p おなかの中・にたくさん入っている・もの]はらわた、 臓物。 a=tuyé akus ossikeop pututke アトゥイェ アクㇱ オッシケオㇷ゚ プトゥッケ (おなかを)切ったら臓物が飛び出した。(S) ossikeop yaskenisitonkes オッシケオㇷ゚ ヤㇱケニシトンケㇱ [雅](槍で突かれ刀で切られて)はらわたが飛び出してブランブランしている。(S) {E: the entrails; the internal organs.} (出典:田村、方言:沙流)
- ossikor
- オッシコㇿ 【自動】[ossi-kor 中(この場合、 頭の中、 脳)・を持つ]りこうだ(子どもが)。 {E: (for a child) to be clever.} (出典:田村、方言:沙流)
- ossiwen
- オッシウェン 【自動】[ossi-wen 腹の中・悪い]憤慨する、 機嫌を損ねる(「はらんばい悪い」)。 kú=ipeyar wa suy e=ossiwen クイペヤㇻ ワ スイ エオッシウェン 私が人に食べさせたら(食べ物をあげたら)またあなたは機嫌を損ねている。(S) ☆参考 ossike arka オッシケ アㇻカ とも言う。 {E: to get very angry.} (出典:田村、方言:沙流)
- osuke
- オスケ 【他動】[o-suke (そこ)に・炊事する] ☞par(o) osuke パㇻ/パロ オスケ {E: (for a child) to be clever.} (出典:田村、方言:沙流)
- ot 1
- オッ 【名】[概](所は oci(hi) オチ(ヒ) 棺莚(死者をくるむござ)。 ☆参考 昔は、 死者はござにくるんで紐でしばり、 棒でかついで行って墓に埋めた。 土葬だった。 男には男の、 女には女の墓標を立てた。 ☆参考 墓は túsir トゥシㇼ。 {E: matting for wrapping a dead body.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otcike
- オッチケ 【名】[< 日本語 おしき(折敷)] お膳。 cikirus otcike チキルㇱ オッチケ 足つきのお膳。 cikiriri otcike チキリリ オッチケ ちゃぶだい。 cikiri tanne otcike チキリ タンネ オッチケ [その足が・長い・お膳](「机」の訳語として出た。) ☆参考 お盆のことは ita イタ と言う。 {E: a tray; a table.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otke
- オッケ 【他動】[ot-ke (擬態の語根)・(動詞形成)] …を突く。 {E: to prick, stab…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otommus
- オトンムㇱ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (3) otom-mus(o-tom-mus)「オトンムㇱ」⦅新問⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otonnis
- オトンニㇱ 【名】[o-ton(< tom)-nis その尻・光る・空/雲] 薄曇り。 otonnis an オトンニㇱ アン 薄曇りだ(夜)。(S) {E: light, thin clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- otop
- オトㇷ゚ 【名】[概](所は otopi(hi) オトピ(ヒ))髪の毛(全体も一本一本も)。 otop téta an オトㇷ゚ テタ アン 髪の毛がここにある(落ちている)。 ☆参考 合成語の中では ru ル が髪の毛を表すことがある:retanru レタンル 白髪、 kunneru クンネル 黒髪。 {E: hair (collectively, as well as individual strands).} (出典:田村、方言:沙流)
- otopenkot
- オトペンコッ 【自動】[o-topen-kot その尻・甘い・ついている](o-…-kot オ…コッ は《…味がある》。) 甘味がある。 otopenkot pekor humi an pirka wakka ne humi! オトペンコッ ペコㇿ フミ アン ピㇼカ ワッカ ネ フミ! 甘味があるようないい水だなあ。(S) ☆参考 osiwkot オシウコッ 苦味がある。 ☞tópen トペン {E: to be sweet (in taste).} (出典:田村、方言:沙流)
- otopi(hi)
- オトピ(ヒ) 【名】[所](概は otop オトㇷ゚)…の髪の毛。 otopihi tanne オトピヒ タンネ 髪の毛が長い。 {E: the hair (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otopkonpu
- オトㇷ゚コンプ 【名】[otop-konpu 髪の毛・昆布][植物](海藻の一種)「マチボ。 酢味噌、 三杯酢、 さしみのつまにする。」 (S)〔知分類になし〕 {E: a type of seaweed.} (出典:田村、方言:沙流)
- otoptuye-kikir
- オトㇷ゚トゥイェキキㇼ 【名】[otop-tuye-kikir 髪の毛・を切る・虫][動物]カミキリ虫。 〔知分類 p.83 otoptuyep〕 {E: a long-horned beetle.} (出典:田村、方言:沙流)
- otte
- オッテ 【複他動】[他動使役][ot-te …についている・させる] ①…を…につける。 ②hoka-otte ホカオッテ[雅] ☞(鍋)を火にかける ☞nissineykurotte ニッシネイクㇽオッテ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu
- オトゥ 【連体/接頭辞】[< o-tu その尻(?)・二つの](通常は次の構文で) otu…ore/re… オトゥ… オレ/レ… 二つの… 三つの…=いくつもいくつもの…。 (後半の ore/re… オレ/レ… は省略されることもある。) otu siwenpa ore siwenpa オトゥ シウェンパ オレ シウェンパ 何回も何回もの叱りつけ。(S)ユカㇻ otu pa re pa オトゥ パ レ パ 二年も三年も(=何年も何年も)。(W民話) ☆参考 接頭辞と見られる場合が多いが、 視覚的に読みやすいようになるべく離して書く。 ☞ore オレ {E: two…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu henkuror
- オトゥ ヘンクロㇿ 【名】[otu henkuror 二つの・(?)](次の慣用表現の中で) otu henkuror koanu オトゥ ヘンクロㇿ コアヌ (ore henkuror オレ ヘンクロㇿ が省略された形。)…を(=…が来たことを)何度もうなずいて喜ぶ。 i=nukar a p sekor, ney wano i=amkir pe koraci, otu henkuror i=koanu i=omap a i=omap a イヌカラㇷ゚ セコㇿ、 ネイ ワノ イアㇺキㇼ ペ コラチ、 オトゥ ヘンクロㇿ イコアヌ イオマパ イオマパ (その神様は)私を見たとたんに、 どこかで私を見て私を前から知っているみたいに、 ニコニコと私を見てうなずきながら大喜びして私をだいたりなでたりしてかわいがってくれた。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu suy/otusuy
- オトゥ スイ/オトゥスイ 【副】[otu-suy 二つの・回](otu… ore/re… オトゥ… オレ/レ… の構文で)otusuy resuy オトゥスイ レスイ 二回も三回も(=何回も)。 otusuy resuy hepoki kor an オトゥスイ レスイ ヘポキ コラン (あの人は)何回も頭を下げている。(W) otu suy konna ore suy konna オトゥ スイ コンナ オレ スイ コンナ [雅]二回も三回も(=何回も何回も)。 ☆参考 tusuy トゥスイ 二回。 tusuy resuy トゥスイ レスイ 二、 三回。 {E: twice; three times (any number of times).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otum(m)us(u)
- オト(ン)ムス、オトムㇱ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (4) otum(m)us(u)「オト(ン)ムス、オトムㇱ」[
a-un-mos ?]⦅真岡⦆ (出典:知里動物編、方言:) - otuunu
- オトゥウヌ 【複他動】[o-tu-unu その尻・糸(弦)・に…をつける][雅](弓)に(矢)をつがえる(=otuuyruke オトゥウイルケ)。 túrus pon ku/túrus pon ay/apiskatu apiska/otuunu wa トゥルㇱ ポン ク/トゥルㇱ ポナイ/アピシカトゥ アピシカ/オトゥウヌ ワ きたない小さな弓にきたない小さな矢をつがえて。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- otuuyruke
- オトゥウイルケ 【複他動】[o-tu-uyruke その尻・糸(弦)に…をつける][雅](弓)に(矢)をつがえる(=otuunu オトゥウヌ)。 pirka pon ku/pirka pon ay/otuuyruke ピㇼカ ポン ク/ピㇼカ ポナイ/オトゥウイルケ[雅] 立派な小さい弓に立派な小さい矢をつがえて。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- otuy
- オトゥイ 【自動】[o-tuy その尻・切れる](?) (埃が)たまる。 tanukay e=pirpa ka e=nupa ka somo ki a noyne pana otuy wa an タヌカイ エピㇼパ カ エヌパ カ ソモ キ ア ノイネ パナ オトゥイ ワ アン この辺をあなたは拭きも掃きもしなかったらしく埃がたまっている。(S) {E: to be covered in dust.} (出典:田村、方言:沙流)
- otuye
- オトゥイェ 【他動】[単](複は otuypa オトゥイパ)[o-tuye その尻・を切る](稲や草)を根元から刈る。 (小さい木)を根元から(一切りに)切る。 amam otuye アマㇺ オトゥイェ 稲を刈る。 munciro nit otuye ムンチロ ニッ オトゥイェ 粟の穂を摘み取ったあとの殻を刈る。 ☆参考 昔はヒエなどを根元から刈らずに穂摘みした。 ☞eca エチャ ☆参考 馬の餌などの草を刈ることは mósekar モセカㇻ [他動]、 ヨシ(葦)を刈ることは móse モセ [自動]と言う。 {E: to cut (grass; cereal crops etc).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otuyke
- オトゥイケ 【名】[o-tuy-hike その尻・切れている・もの](悪いやつを指すののしりの表現)「あん畜生」、 あの野郎。(W) néa a=wenhokuhu, sirunike otuyke, ene hawean hi ネア アアウェンホクフ、 シルニケ オトゥイケ、 エネ ハウェアン ヒ あの私の悪党亭主、 あん畜生、 あの野郎がこう言った。(W民話) ☆参考 sirunike シルニケ も同義。 {E: That fellow!; That rascal! (a derogatory remark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ouhuy
- オウフイ 【自動】[o-uhuy その尻が・燃える/こげる]こげる。 ouhuy húra at オウフイ フラ アッ こげくさい。 ouhuy sirka オウフイ シㇼカ こげた刀、 ouhuy attus オウフイ アットゥㇱ こげた厚司(あつし)。 ☆参考 Okikurmi kamuy オキクㇽミ カムイ《オキクルミ神》はこげた厚司を着、 こげた刀を下げていた。 よく「すそが焦げた」とか「すそこげ…」と訳されるが、 ワテケさんによれば、 ouhuy オウフイ は単に《こげた…》。 (出典:田村、方言:沙流)
- ounoun
- オウノウン 【他動】[o-un-oun …につまって抜けられない・(重複)](狭いところで) …につかえる、 (そこ)につかえて抜けられない。 i=os etaspe ek a p , néa pínay hutne p ne kusu, ounoun híne i=os ek ka eaykap イオㇱ エタㇱペ エカㇷ゚、 ネア ピナイ フッネㇷ゚ ネ クス、 オウノウン ヒネ イオㇱ エㇰ カ エアイカㇷ゚ 私のあとをトドが追いかけて来たが、 その谷はせまいので、 トドはつかえてしまって私のあとを追って来ることができない。(W民話) ☆参考 euneun エウネウン は家や部屋の入口でためらってさっさと中に入らずに留まっていることを言う。 ounoun オウノウン は反対に、 狭いところに入ったものが抜けられなくて留まっていることを言う。 {E: to get stuck on, caught in( a narrow area, place).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ounu
- オウヌ 【他動】[o-unu その尻(めど)・につける](針)に糸を通す。 kem ounu ケㇺ オウヌ 針に糸を通す。(S) ☆参考 ownu オウヌ とも言う。 また ohownu オホウヌ も使われるが、 ounu/ownu オウヌ と ohownu オホウヌ とに用法の違いがあるかどうか不明。 {E: to pass thread through a needle (ie thread a needle).} (出典:田村、方言:沙流)
- ouri
- オウリ 【他動】[単](複は ourpa オウㇽパ) …を掘る。 toy ouri トイ オウリ/トヨウリ 土を掘る。 nupuri ouri ヌプリ オウリ 山を掘る。 sir-ouri シロウリ 地面を掘る。 ☆参考 目的語は穴ではなく土や山など。 穴を掘ることは suy kar/suykar スイ カㇻ/スイカㇻ。 ものを外へ掘り出すことは soy omare ソイ オマレ/ソヨマレ。 {E: to dig…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ous 1
- オウㇱ 【他動】[o-us その尻・が(そこ)につく] ☞ka(si) ous カ(シ) オウㇱ (出典:田村、方言:沙流)
- ous 2
- オウㇱ 【位名】[概](所は ousi オウシ, ouske オウㇱケ)(山の)麓、 (木の)根元(木のはえているすぐまわりの土地)、 ものの置いてあるすぐそば。 cise ous チセ オウㇱ 家の外の壁ぎわの所(「垣根」の訳語として出た)。 ni ous ta a=etóyta ro ニ オウㇱ タ アエトイタ ロ 木の根元に(木の生えているすぐそばに)植えよう。(S) ☆参考 木などの根元の方、 つまり幹の下の方は sut スッ。 ものや人のすぐそばを表すには monpok モンポㇰ《手元》sam サㇺ《そば》などいろいろな言い方がある。 {E: the foot (of a mountain); the base (of a tree).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ous 3
- オウㇱ 【副】[o-us その尻・につく] その後、 この後。 ous suy オウㇱ スイ その後(あと)また。 {E: after that; after this.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ouse
- オウセ 【副】[o-use その尻が・離れてそれだけ別に](=owse オウセ)離れて空中へ。 néa sapa ouse/owse hopuni ネア サパ オウセ ホプニ その頭が体から離れて空中に飛び上がった。(W民話) {E: to seperate and go into the air..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ousi 1
- オウシ 【他動】[o-usi その尻・を…につける](土の中へ)根を入れておく。 {E: to plant the roots of… (in soil).} (出典:田村、方言:沙流)
- ousi 2
- オウシ 【位名】[所](概は ous オウㇱ)[o-us-i その尻が・つく・所] …の下、 …の根元、 …のふもと。 nupuri ousi ヌプリ オウシ 山のふもと。 {E: the base of…; the foot of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ouske
- オウㇱケ 【位名】[所](概は ous オウㇱ)[ousi-ke …の下/ふもと・の所]…の下/根元の所、 その下/根元の所、 (山の)ふもとの所。 nupuri ouske ヌプリ オウㇱケ 山のふもと(の所)。 ouske wakka kotatpa ne ya unmasi ku=kor wa k=ek wa ouske k=o ne ya オウㇱケ ワッカ コタッパ ネ ヤ ウンマシ クコㇿ ワ ケㇰ ワ オウㇱケ コ ネ ヤ (私はその木の)根元に水をかけたり馬糞を持って来て根元に置いたり。(S)/ {E: the base; the foot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oussikew(-e)
- オウッシケウ §018.親(11)oussikew(-e)〔o-ús-ši-keŭ オうッシケウ〕⦅チカブミ⦆【雅:神謡】親。an-〜-utar「私の親たち」。[もと"根の部分"の義;o(尻)+us(ついている)+-i(所)+kew(体)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ownu
- オウヌ 【他動】(=ounu オウヌ)(針に)糸を通す。 k=ownu コウヌ 私は糸を通す。 e=ownu エオウヌ あなたは糸を通す。 a=ownu アオウヌ (引用文で)私は糸を通す。 kem ohopuy pon wa k=ownu ka eaykap na, k=ésiknak wa ki, o, ohownu wa en=kore ケㇺ オホプイ ポン マ コウヌ カ エアイカㇷ゚ ナ、 ケシㇰナㇰ ワ キ、 オ、 オホウヌ ワ エンコレ 針のめど(孔)が小さくて糸が通せないのよ、 私には見えないからね、 はい、 通してちょうだい。(S) ☞ohownu オホウヌ {E: to thread a needle.} (出典:田村、方言:沙流)
- owotciw
- オウォッチウ 【自動】[o-wor-ciw その尻が・水の中・にささる]水につかる。 {E: to be soaked in water.} (出典:田村、方言:沙流)
- owse
- オウセ 【副】(=ouse オウセ)離れて空中へ。 owse terke オウセ テㇾケ ポーンと飛んでいく。 kakkok haw ne owse terke カッコㇰ ハウ ネ オウセ テㇾケ (…の声が)カツコウの声のようにはっきり聞こえてきた。 {E: to seperate and go into the air.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyeyukne
- オイェユㇰネ 【他動】(この形で独立には未出。 -pa パ のついた形で出てきた。) ☞oyeyuknepa オイェユㇰネパ (出典:田村、方言:沙流)
- oykes
- オイケㇱ 【副】とうとう、 しまいに。 ☆参考 oykesne オイケㇱネ とも言う。 {E: in the end; finally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykesne
- オイケㇱネ 【副】[o-i-kes-ne その尻が・もの・の末端・だ] とうとう、 しまいには、 結局は、 いよいよ。 {E: in the end; finally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykesuy
- オイケスイ 【他動】[o-ikesuy …に・怒って立ち去る] 怒ってとび出して/立ち去って…へ行く。 sísam mosir/tono mosir/mosir noskike/a=oykesuy híne/arpa=an wa シサㇺ モシㇼ/トノ モシㇼ/モシン ノㇱキケ/アオイケスイ ヒネ/アㇻパアン マ 和人の島、 殿の島、 島の中央に私は逃げて行って。(W神謡語り) {E: to leave in anger for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyki
- オイキ 【他動】[o-iki …の所で/に・ものごとをする](直訳すると)(そこ)でものごとをする(=oiki オイキ)。 ☞etok(o) oyki エトㇰ/エトコ オイキ、 ka(si) oyki カ(/カシ) オイキ、 par(o) oyki パㇻ/パロ オイキ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykus
- オイクㇱ 【自動】[o-i-kus その尻・もの・通る]もる(漏る)。 wakka o ontaro oykus kor an ワッカ オ オンタロ オイクㇱ コㇿ アン 水の入った樽(水樽、 水桶)がもっている。 ☆参考 主語は水ではなく入れ物。 {E: a leak.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyoko
- オヨコ 【他動】[o-yoko …に・見張りをする] ☞ka(si) oyoko カ(シ) オヨコ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oypepi
- オイペピ 【名】[所](概 oypep オイペㇷ゚ の単独の用例はない。)[o-ipe-p-i そこから・ものを食べる・もの・(所属語尾)]…の食器(茶碗やおわん)。 e=cis núpe e=cis etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱ ヌペ エチㇱ エトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙や鼻汁が私の食器に入るので私は何も食べられない。(HC民話) (注 愛する人の死を悲しんで泣いてばかりいる人に、 死者が夢の中に現れて、 泣かないようにさとす言葉。 いろいろな民話にこの種の表現が出てくる。) hon okkasi ta/oypepi asi wa ホノッカシ タ/オイペピ アシ ワ おなかの上に食器(おわん)をのせて。(Sユーカラ語り) {E: dishes; tableware.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Oypepiporo
- オイペピポロ 【名】[< oypepi-poro 食器[所]・大きい](直訳すると)食器が大きい。 (ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の呼び名の一部。) 大茶碗。(Sユーカラ) ☞Kotan sitcire コタン シッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oysiru
- オイシル 【名】[o-i-siru その尾・ものを・こすった][動物] 産卵後の尾がバサバサになった鮭。(S) ☞oysirucep オイシルチェㇷ゚ 〔知分類 p.41 oisiru 産卵後の尾のすりきれた鮭〕 {E: an old salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- oysirucep
- オイシルチェㇷ゚ 【名】[o-i-siru-cep 尻・ものを・こすった・魚][動物] 年取って尾がバサバサになった鮭。 ☆参考 「筋子を置くためのホリ(産卵穴)を掘るために尾びれでバラス(砂利)をかき分けて、 掘ったホリの中に筋子を置くと、 そのあとに雄が来て白子をかけ、 サッと砂をかけて行く。 筋子を出してしまった鮭は、 やせて尾びれが一本一本に分かれてほうきのようになる。 そのようになった鮭を言う。 それはもう年取って、 岸に寄り上がって死んだりする。」 (S) ☆参考 atkoci アッコチ[概]/atkocike アッコチケ[所] 尾びれ。 cep チェㇷ゚ 魚、 鮭。 kamuycep カムイチェㇷ゚ [神・魚]鮭。 sípe シペ 秋の鮭。 os オㇱ 雌の鮭。 ca チャ 雄の鮭。〔知分類 p.41 oisiru-cep ((幌)) 産卵後の尾のすりきれたサケ、 ホッチャリ〕 {E: an old salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyuspe
- オユㇱペ 【名】[概/所][o-i-us-pe その尻・もの・につく・もの]酒杯(tuki トゥキ)の台。 ☆参考 takaysara タカイサラ とも言う。 {E: a cup, glass stand.} (出典:田村、方言:沙流)
- p 1
- ㇷ゚ 【形名】(=pe ペ)(母音の後では p ㇷ゚、 子音の後および言い始めでは pe ペ。) ①[被修飾名]…もの、 者、 やつ(多くの場合モノや動物。 人間の場合は主に子どもや女性を指し、 大人の男子の場合は低く見た言い方)。 retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚ 白い犬をけんかさせるもの(なぞなぞで、 答えは mimaki ミマキ 歯)。(S) soy ta arki p ソイ タ アㇻキㇷ゚ 門口に来た者(=人)。 ②[被修飾名]…こと(ことがら)。 ye p koraci イェㇷ゚ コラチ 彼が言ったことのとおりに(=彼の言ったとおり)。 ③[名詞化辞]…の。 …p ne …ㇷ゚ ネ …のだ。 Piratur ta nupur ekasi an hi a=nu p ne a hi kusu ピラトゥッ タ ヌプレカシ アニ アヌㇷ゚ ネ ア ヒ クス 平取に霊力のある(占いやまじないのできる)老人がいることを聞いたのだったから(=聞いていたから)。(NK民話) …p ne …ㇷ゚ ネ …するものだ(説明/教え/さとし)。 néno eci=ikí p ne na ネノ エチイキㇷ゚ ネ ナ (あなたがた)そうするのだよ(=そうしなさいね)。(KK民話) …p ne kusu …ㇷ゚ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 sisam tátatata p ne kusu シサㇺ タタタタㇷ゚ ネ クス (彼が)自分のそばをトントンたたいたので。(S民話) …kuni p ne …クニㇷ゚ ネ …することになっている/する(べき)ものだ(予定/教え/予言/言いつけ)。 yam o saranip/e=se kane wa/e=yan kuni p/ne ruwe ne na ヤモ サラニㇷ゚/エセ カネ ワ/エヤン クニㇷ゚/ネ ルウェ ネ ナ (あなたは)栗の入った背負い袋を背負って国へ帰るのですよ。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- p 2
- ㇷ゚ 【接助】[< p ㇷ゚ 1](=pe ペ 3)(母音の後での形。 子音の後では pe ペ)…のに、 …だったが。 uheturaste=an wa oka=an a p, hemtomani wano nísapno ar-siknak=an ウヘトゥラㇱテアン マ オカアナㇷ゚、 ヘㇺトマニ ワノ ニサㇷ゚ノ アㇻシㇰナㇰアン 私たちは一緒に暮らしていたが、 このごろになって私は急に全く目が見えなくなった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pe 1
- ペ 【名】[概/所](所は通常 péhe ペヘ) 水、 固体の中に含まれていてどうかすると出て来る水気(ぬれたタオルの水、 果物の汁など、 何かについている水やしずく、 露)。 ☆参考 物質としての「水」は wakka ワッカ。 おつゆの汁は rur ルㇽ、 煮物の汁は uwehe ウウェヘ[所]。 {E: liquid; soup; water; juice; sap.} (出典:田村、方言:沙流)
- pe 2
- ペ 【形名】(p ㇷ゚ 1 と同じ語。 母音の後では p ㇷ゚、 子音の後およびポーズ(無音)の後では pe ペ が現われる。) ①[被修飾名](連体修飾語に修飾されてのみ使われる。 それ以外の点では普通名詞と同様に機能する。) …もの、 者、 人、 やつ(多くの場合、 モノや動物、 人間の場合は敬意を含まない表現で主に子どもや女性などを指す)。 hunak wa ek pe e=ne ruwe an? フナㇰ ワ エㇰ ペ エネ ルウェ アン? あなたはどこから来たもの(子ども)なの? ②[被修飾名]…こと。 mak an pe kusu マㇰ アン ペ クス どんなことのため(故)に。 ③[名詞化辞] …の/もの。 …pe ne …ペ ネ …のだ/ものだ(説明/教え/さとし)。 sekor sekor a=kar pe ne na セコㇿ セコㇿ アカㇻ ペ ネ ナ こういうふうにつくるものだよ(つくるんだよ)。 …pe ne kusu …ペ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 nitan=an pe ne kusu ニタナン ペ ネ クス 私は足が早いので。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pe 3
- ペ 【接助】[< pe 2] …のに、 …だったが。 …pe ora …ペ オラ …のに、 …のでありながら一方では。 ene an nispa a=kor pe ora, po sak no oka=an hi ka a=ruska kusu エネ アン ニㇱパ アコㇿ ペ オラ、 ポ サㇰ ノ オカアニ カ アルㇱカ クス これほどの長者を夫に持ちながら、 子どもに恵まれずに暮らしているのが不満だったから。(W民話) pirka amip poronno kor pe ora yaykotcakar wa wen amip patek mi ピㇼカ アミㇷ゚ ポロンノ コㇿ ペ オラ ヤイコッチャカㇻ ワ ウェン アミㇷ゚ パテㇰ ミ (あの人は)いい着物をたくさん持っているのにしまっておいて悪い着物ばかり着る。(S) {E: an article; a thing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peciwor
- ペチウォㇿ 【名】(=pet iwor ペッ イウォㇿ) ①川沿いの土地。 ②川によって区分されている領域。(S) ☆参考 petruwor ペッルウォㇿ は河川の浸食した川沿いの低地全体。 {E: ①the area along a river. ②areas differentiated according to a river???.} (出典:田村、方言:沙流)
- péhe 1
- ペヘ 【名】[所](概は pe ペ) …の水分、 …の汁、 …のしずく。 péhe cik ペヘ チㇰ しずくが落ちる。 péhe nunpa ペヘ ヌンパ 水気をしぼる。 péhe nunnun ペヘ ヌンヌン (蜜柑の)汁(「つゆ」)を吸いなさい。(S) {E: the water, moisture, juice, etc. of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péhe 2
- ペヘ 【形名】[所](概は pe ペ)[pe-he もの・(所属語尾)](全体の中の)…のもの。 iyokane wa okay pehe イヨカネ ワ オカイ ペヘ その中で後に残った者たち。 ☞pe ペ 2 {E: things; articles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekennupe
- ペケンヌペ 【名】[peker-nupe 澄んだ・涙][雅] 涙。 tu pekennupe/re-pekennupe/ku=yaykoranke トゥ ペケンヌペ/レ ペケンヌペ/クヤイコランケ [雅]私は二しずくも三しずくもの涙(=たくさんの涙)を流す。(KK即興詩) {E: tears.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peker
- ペケㇾ 【自動】①明るい。 sittumu peker シットゥム ペケㇾ 夜が明けてきて少し明るくなる。 ②(水などが)澄んでいる、 澄む。 kuci peker menoko クチ ペケㇾ メノコ [そののど・澄んでいる・女性] 澄んだ声の女性。 ③peker irenka ciomare ペケㇾ イレンカ チオマレ [慣用句]死にかかっている者が生きそう(命をとりとめそう)だ。(W) ☆参考 sir-peker シㇼペケㇾ (すっかり)夜が明ける、 明るくなる、 明るい。 {E: ①to be bright; clear. ②(for water etc.) to become clear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peko
- ペコ 【名】[< 日本語 べこ][動物] ウシ(牛)(「ベコ」)(雄も雌も)。 peko-tópe ペコトペ 牛乳。 〔知分類 p.173((H))〕 {E: a cow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pekor
- ペコㇿ 【接助】…するみたいに、 …するかのように。 a=eyáykopuntek pekor hawean=an アエヤイコプンテㇰ ペコㇿ ハウェアナン 私はそれをさも喜んでいるかのように言った。(KK民話) ittotuk pekor e=poro イットトゥㇰ ペコㇿ エポロ あなたはまるで一日で育つみたいにどんどん大きくなる。(W神謡語り) hetopo ukoyki ne pekor, ukotumuwen ne pekor ki wa kusu ヘトポ ウコイキ ネ ペコㇿ、 ウコトゥムウェン ネ ペコㇿ キ ワ クス また逆もどりして戦争みたいに仲たがいみたいにしたから。(S言い伝え) ☆参考 別の事がら(行為/できごと)に類似していることを表す比較の表現の一つ。 事実に反することや事実かどうかわからないことに比較する場合が多いが、 いつもそうと決まってはいない。 ☆参考 類似を表す語はいろいろあるが、 最もよく使われる néno ネノ《…のように、 …に似て》は名詞/名詞句を受ける。 koraci コラチ《…とそっくりに、 …のとおりに》も多くの場合名詞/名詞句を受ける。 ápekor アペコㇿ《…したかのように》は pekor ペコㇿ と同じく動詞句を受ける接続助詞だが、 ニュアンスは異なる。 noyne ノイネ、 kotom コトㇺ は動詞句を受ける接続助詞だが、 これらとは違って類似を表すのではなく推測を表す。 ☞ápekor アペコㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pencikiri
- ペンチキリ 【名】[所](概 pencikir ペンチキㇼ は未出)[動物]…の前足。 ☆参考 penke cikiri ペンケ チキリ を早く言う。(W) (S) ☆対語 pancikiri パンチキリ …の後足。 (出典:田村、方言:沙流)
- péne
- ペネ 【自動】[pe-ne 水気・(のよう)である] ①(水気が多くて)ビチャビチャである、 (果物などがつぶれて)ビチャビチャになる。 wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ 私は水を多くしてビチャビチャのご飯を炊いてしまった。(S) péne emo ペネ エモ 「しばれいも」、 冬に外に置いて凍らせたジャガイモ。 yospe paroho péne ヨㇱペ パロホ ペネ 胃袋の口がとける(=胃がんになる)。(W) ②(比喩的に)(絹布等の着古して)薄くなっている(すき通っていてもなお切れない状態)。 tane ku=mipi péne wa an, péne yakka pirka amip ne ruwe! タネ クミピ ペネ ワ アン、 ペネ ヤッカ ピㇼカ アミㇷ゚ ネ ルウェ! もう私の着物、 古くなって、 すき通るほど薄くなっている、 薄くなってもいい着物だねえ。 ☆参考 ①[対]niste ニㇱテ 固い。 siratek シラテㇰ (ごはんやおかゆに関して)固めである。 {E: ①to be watery, mushy. ②to become thin.} (出典:田村、方言:沙流)
- peni
- ペニ 【位名】[所](概はない(?))[pe-un-i 川上・の・所](?) 川上(の地域)。 ta pet peni ta タ ペッ ペニ タ すぐそこの川上のところに。(NK民話) peni un kotan or ta ペニ ウン コタノッタ 川上の村に。(W言い伝え) {E: upper reaches of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penike(he)
- ペニケ(ヘ) 【位名】[所](概はない(?)) 川上(の地域)の所。 Sar penike ta サㇻ ペニケ タ 沙流川の川上の方の村に。(W言い伝え) {E: a place along the upper reaches of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penke
- ペンケ 【位名】①(地理的に)上(かみ)、 川上(の所)。 ②(連体的に使って)上(かみ)の…。 penke cikiri ペンケ チキリ (=pencikiri ペンチキㇼ)(動物)の前足。(W) (S) ☆対語 panke パンケ 川下。 (出典:田村、方言:沙流)
- penrekuci
- ペンレクチ 【名】[所](概は penrekut ペンレクッ )[pen-rekut-i 上の・のど・(所属語尾)][動物](熊の)首(頭)。 penrekuci a=etúrsere ペンレクチ アエトゥㇽセレ そうして熊の首を切り落とした(この場合「頭」をさしている)。 〔知分類になし〕 {E: (the head) the neck (of a bear).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penrekut
- ペンレクッ 【名】[概](所は penrekuci ペンレクチ)(鹿の、 あるいは動物一般の?)首の前側(人間で言えばのどに相当する部分)。(W) (S) ☆[対]panrekut パンレクッ。 (出典:田村、方言:沙流)
- penune
- ペヌネ 【副】(韻文で、 ki キ 「する」という語の前にときどき置かれる語。 これを置くことによって一行が五音節に整う。 積極的な意味はないらしい。 強いて訳せば「このように、 そう」。) penune ki kor ペヌネ キ コㇿ そうしながら。(KC即興詩) (KK即興詩) penune ki wa ペヌネ キワ そうして。(KK即興詩) ☆参考 話者によっては enune エヌネ と言う。 ☞enune エヌネ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pep-
- ペㇷ゚ 【接頭】(ユーカラや神謡が歌われるときに人称接頭辞 a= ア の前や動詞 oka オカ の前につけられて、 一行の音節数の不足を補って韻律を整える働きをする。) pepa=kor yupi ペパコㇿ ユピ 私の兄。(W神謡K) ☆参考 妹のサダモさんは ep- エㇷ゚ をつけて epa=kor エパコㇿ のように言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- pepero
- ペペロ §353 ユキザサ (1) pepero (pe-pé-ro)「ペぺろ」 根茎 ⦅幌別⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pere
- ペレ 【他動】[単]破る、 割る。 “huː rus ci=pere ci=pere” 「フー ルㇱ チペレ チペレ」生皮を破る破る=頭の皮をはぐぞ(フクロウがこう鳴いたときは山へ行ったらひどい目に合う)。(S) ☆参考 他方言で使われる単数形。 沙流方言では用例のフクロウの鳴き声の中に出てくるぐらいで、 通常は単複区別なく perpa ペㇾパ と言う。 pere ペレ の形は合成語などの語構成の要素として使われる。 {E: to break; tear; shatter.} (出典:田村、方言:沙流)
- perke
- ペㇾケ 【自動】[per-ke (破壊を表す語根)・(自動詞形成)] 破れる、 割れる、 破れている、 割れている。 {E: to be broken; torn; shattered.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- perkeperke
- ペㇾケペㇾケ 【自動】[perke-perke 破れる・(重複)] ひどく(ボロボロに)破れる/破れている。 perkeperke amip ペㇾケペㇾケ アミㇷ゚ ボロボロに破れた着物。(W会話) {E: to be torn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péro
- ペロ 【名】[植物]ナラの木。 〔知分類 p.176((幌別))ミズナラ オオナラ〕 {E: a Japanese oak tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péro-nisew
- ペロ ニセウ 【名】ナラの実(ナラの木になるドングリ)。 〔知分類 p.176 ミズナラ、 オオナラの堅果〕 {E: the acorns of a Japanese oak tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- pes
- ペㇱ 【後副】…に沿って下の方へ。 pet pes san ペッ ペㇱ サン 川に沿って下流へ行く、 川を下る。 sítu pes ran シトゥ ペㇱ ラン 尾根伝いに山を下りる。 {E: to follow a river downstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pes
- ペㇱ 【名】海岸の砂浜(otanikor オタニコㇿ)より上の、 山になっている所(段丘(?))の斜面。(S) sanke-pes/ranpes サンケペㇱ/ランペㇱ (二段になっているとき)下側(海側)の斜面。 makun-pes/rikun-pes マクンペㇱ/リクンペㇱ (二段になっているとき)上側(山側)の斜面。 (出典:田村、方言:沙流)
- pésiksik
- ペシㇰシㇰ 【名】[pe-sik-sik しずく・目・(重複)] 水玉模様。 pésiksik o amip mi ペシㇰシㇰ オ アミㇷ゚ ミ 水玉模様の服を着なさい。(S) ☆参考 kawkawnoka カウカウノカ あられ模様(水玉模様のようで、 まん丸でなく花が咲いたような形になっている模様)。 {E: a polka-dot design.} (出典:田村、方言:沙流)
- pesno
- ペㇱノ 【後副】[pes-no …に沿って下へ・(副詞形成)] …に沿って下の方へ。 tapan Sar kotan pesno kane sán=an タパン サㇻ コタン ペㇱノ カネ サナン 私はこの沙流地域(川沿いに続いている集落群)を川上から川下へと下って行った。(W神謡語り) {E: to follow a river downstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pésos
- ペソㇱ 【名】[pe-sos 水・薄い片/層] (次の表現の中で)水の層。 pésos tum péka ペソㇱ トゥㇺ ペカ 水の層の中を=水中を。 pésos tum péka cep utar paye kor oka ペソㇱ トゥㇺ ペカ チェプタㇻ パイェ コロカ 水中を魚たちが行っている=魚が泳いでいる。 {E: a layer of water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peste
- ペㇱテ 【複他動】[pes-te …に沿って下る・させる] …を…に(下向きに)沿わせる。 seturu emus peste kane wa セトゥル エムㇱ ペㇱテ カネ ワ 背中に刀を(縦に)着物の中に入れて。(W言い伝え) {E: to make…follow…(down).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pet 1
- ペッ 【名】川。 pon pet ポン ペッ 小さい川、 小川。(S) pet íka ペッ イカ 川があふれる。 pet turasi arpa ペッ トゥラシ アㇻパ 川沿いに川上へ行く。 pet pes san ペッ ペㇱ サン 川沿いに川下へ行く/来る。 pet or un ran ペトルン ラン 川のところへ下りる。 pet or ta ペトッタ 川に、 川で。 ☆参考 この地方では、 沙流川や鵡川や門別川のような、 地域を代表する川を言う。 上流の枝川や沢のことは nay ナイ と言う。 概して pet ペッ のほうが大きく、 nay ナイ は細いところから出てくるものが多いが、 この地域の川はこれ、 というのであれば小さくても pet ペッ と言い、 枝川や沢はたとえ大きくても nay ナイ と言う。 {E: a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pet 2
- ペッ 【語根】細長い(もの)。 pon kanpi-pet ポン カンピ ペッ 小さい細い紙切れ(pon kanpi uype ポン カンピ ウイペ は、 小さい短いいろいろな形の紙切れ)。 petu ペトゥ [単]/petpa ペッパ [複]…を細長く切る。 askepet アㇱケペッ 手の指。 (出典:田村、方言:沙流)
- pet 3
- ペッ 【語根】水分のある(もの)。 petne ペッネ 水っぽい。 pethat ペッハッ 生ブドウ。 petcep ペッチェㇷ゚ 生魚。 péte ペテ ゆでて食べる。 ☆対語 sat サッ 乾いている。 (出典:田村、方言:沙流)
- petcep
- ペッチェㇷ゚ 【名】[pet-cep 水分のある・魚][動物] 生魚(干してない魚)。 ☆対語 satcep サッチェㇷ゚ 乾し魚。 〔知分類 p.77 キ769 なまうを 鮮魚 プッチェプ〕 {E: fresh, raw fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- petci
- ペッチ 【名】[pet-ci 水分のある(?)・(?)] はいだばかりの毛皮。 kamuy petci カムイ ペッチ 熊のはいだばかりの毛皮。 yuk petci ユㇰ ペッチ 鹿のはいだばかりの毛皮。 ☆参考 これも rus ルㇱ《毛皮》のうち。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- petcine
- ペッチネ 【自動】[petci-ne 生の毛皮・のようになる] 体じゅうびしょぬれになる。 mak é=iki híne ene e=petcine wa e=ek ruwe an hi an? e=worosma ruwe? マㇰ エイキ ヒネ エネ エペッチネ ワ エエㇰ ルウェ アニ アン? エウォロㇱマ ルウェ? (あなた)どうしてそんなに体じゅうずぶぬれになったの? 川に落ちたの? (S) {E: to be wet through; drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- péte
- ペテ 【他動】[pet-e 水気のある・を食べる] 味を付けないで煮て(=ゆでて)食べる。 mame péte マメ ペテ 豆をゆでて食べる。(S) kími péte キミ ペテ とうきび(=トウモロコシ)をゆでて食べる。(S) {E: to eat plain boiled food.} (出典:田村、方言:沙流)
- petemko/pet-emko
- ペテㇺコ/ペッエㇺコ 【名】[pet-emko 川・(川や沢)の奥の方] 川の奥の方(petetok ペテトㇰ より下(しも)だが、 集落のあるところよりも奥)。(S) ☆参考 petetok ペテトㇰ 川の水源地。 pet-péna ペッ ペナ 川上、 集落のある所のうちの川上の方で petemko ペテㇺコ よりも下(しも)。 pet-hontom ペッ ホントㇺ 集落のある所のうちの中ほど。 ☆参考 他の地域では、 petemko ペテㇺコ を川の中ほどで pet-hontom ペッ ホントㇺ と同じだと言う人もいる。 ☞emko エㇺコ {E: towards the souce of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petetne
- ペテッネ 【自動】①かじかむ。 ku=teke petetne クテケ ペテッネ 私は手がかじかんだ。(S) ku=paro petetne クパロ ペテッネ 私は口がかじかんだ(寒さで唇が紫色になり、 物を言うのもよく言えない状態になった)。(S) ② ☞eyaykoramu petetne エヤイコラム ペテッネ {E: ①to be numb with cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petetok
- ペテトㇰ 【位名】[概](所は petetoko(ho) ペテトコ(ホ))[pet-etok 川・の先端] 川のいちばん奥、 水源地(「かっち」)。 {E: the source of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petetoko(ho)
- ペテトコ(ホ) 【位名】[所](概は petetok ペテトㇰ)…の川の水源地、 その川の水源地の所。 {E: the source of a river of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Petetokuspe
- ペテトクㇱペ 【名】[petetok-us-pe 川の水源地・についている・もの][地名](川の水源地にある山の名。) ①(釧路の藻琴山の昔の名。) ②(沙流川の上流の山の古名、 今の幌尻岳のことらしい。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkuretoko
- ペックレトコ 【位名】[所](概の用例はない)[pet-kur-etoko 川・姿・の先端][雅]川の水源地。 epa=kor petpo/petkuretoko/iworso ka wa エパコㇿ ペッポ/ペックレトコ/イウォㇿソ カ ワ [雅]我が川の上(かみ)のはずれの奥地の方から。(Sユーカラ) ☆参考 日常語ではpetetok ペテトㇰ [概]/petetoko(ho) ペテトコ(ホ)[所]。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkus
- ペックㇱ 【位名】[pet-kus 川・を渡った向う側] 川向こう、 川の向こう側。 ☆参考 古老は日本語では「川向かい」と言っていた。 {E: the opposite side, bank of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petokomo
- ペトコモ 【自動/副】[pet-o-komo 川・その尻・…を折り曲げる] ①[自動]川下を回る(となりの川筋に行くのに、 川を渡れず、 川下へ下って海辺から別の川筋へ出てさかのぼる)。 ku=petokomo wa k=ek クペトコモ ワ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ②[副]川下を回って。 petokomo k=ek ペトコモ ケㇰ 川下を回って私は来た。(S) ☆対語 petekari ペテカリ。 {E: ①to turn around at downstream (and go upstream from a different route. (v.i.) ②turn around at downstream. (adv.) (NOTE: Since one can not cross over to the other river, one has to first go downstream and get out to the ocean and then go upstream (of the other river).)} (出典:田村、方言:沙流)
- petpeni
- ペッペニ 【名】[pet-peni 川・の川上]川沿いの集落がある部分のいちばん上(petemko ペテㇺコ よりも川下)。(S) petpeni kor nispa ペッペニ コン ニㇱパ いちばん川上の集落の長者。(S) {E: the innermost part of a riverbank village.} (出典:田村、方言:沙流)
- petpes
- ペッペㇱ 【自動/副】[pet-pes 川・に沿って下る] ①[自動]川を下る、 川沿いに下る。 ②[副]川沿いに下へ。 {E: ①to go downstream. ②down along a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpo
- ペッポ 【名】[pet-po 川・(指小辞)][雅]川。 (次のような文脈で使われる、 愛称または美称。) a=kor petpo アコㇿ ペッポ [雅]われらの川。(Sユーカラ語り) epa=kor petpo エパコㇿ ペッポ [雅]我が川。(Sユーカラ) pirka petpo ピㇼカ ペッポ [雅]美しいわが川。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpunki
- ペップンキ 【名】[pet-punki 川・番人] 川番、 渡し守。 {E: a river watchman; a ferryman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpunkine
- ペップンキネ 【自動】[pet-punki-ne 川・番人・である] 川番(=渡し守)である/をする。 {E: to be a river watchman, a ferryman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petput
- ペップッ 【名】[pet-put 川・(川の)出口]川口(「川尻」)。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petru
- ペッル 【名】[pet-ru 川・道] 川筋、 川筋の低地(水のないところも含む)。 {E: the course of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petruwor
- ペッルウォㇿ 【名】[pet-ru-or 川・道・のところ] 川筋の低地のところ(水のない部分も含む)(=petru or ペッル オㇿ)。 {E: lowlands along the course of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petso
- ペッソ 【名】[pet-so 川・広がりを持った所]川の所(川の水の上ではなく、 川端、 川原の所)。 petso ka ta/horaociwpa ペッソ カ タ/ホラオチウパ [雅](空から)川原の上にさっと降りて来た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pettomotuye
- ペットモトゥイェ 【自動/副】[pet-tomotuye 川・を横切る] ①[自動]川を越える、 川を渡る(=pet tomotuye ペッ トモトゥイェ)。 ②[副]川越しに、 川を越えて。 pettomotuye uhasekoyki p ペットモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木(しばき=細枝)でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。(S) {E: ①to cross a river. ②cross-river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petu
- ペトゥ 【他動】[単](複は petpa ペッパ) (一箇所)細く切る(たとえば、 手袋をつくるために指になる部分をはさみで)、 細く裂く。 taan kam petu wa satke タアン カㇺ ペトゥ ワ サッケ この肉を細く裂いて乾かしなさい。(S) ☆参考 yasa ヤサ (紙、 布、 木など)をビリッと/バリッと裂く。 {E: to cut, tear…finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- petuscep
- ぺトゥㇱチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(15) pet-us-cep(pé-tus-cep)「ぺトゥㇱチェㇷ゚」⦅美幌⦆川へ入ってcep-isaして黒くなったもの。方言でいわゆるブナッケ。川に長く居ついた(「長く居る」ともあり)魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- petutur
- ペトゥトゥㇽ 【位名】[概](所は petuturu ペトゥトゥル)[pet-utur 川・の間] 川と川の間。 petutur oika ペトゥトゥㇽ オイカ 川の間の山を越える。(S) tane Piratur un sir-ehanke petutur ta arki=an kor タネ ピラトゥルン シㇼエハンケ ペトゥトゥッ タ アㇻキアン コㇿ もう平取(びらとり)に近い川の間(鵡川と沙流川の間)まで来たときに。(NK民話) {E: the area between rivers.} (出典:田村、方言:沙流)
- petuturu
- ペトゥトゥル 【位名】[所](概は petutur ペトゥトゥㇽ) …の川の間。 tan Iskar etoko wano petuturu e=kus wa タン イㇱカㇻ エトコ ワノ ペトゥトゥル エクㇱ ワ あなたはこの石狩川の水源地から川の間(石狩川と勇別川の間)を通って(何とかして勇別の村まで行く)。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péupun
- ペウプン 【名】[pe-upun 水・ふぶき] 水煙(波の上に煙みたいに起きること)。(S) {E: (clouds of) spray.} (出典:田村、方言:沙流)
- péupuncise
- ペウプンチセ 【名】[peupun-cise 水煙・家] 竜巻。 {E: a whirlwind.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewre
- ペウレ 【自動】若い(人間なら二十歳台ぐらい)。 pewre utar ペウレ ウタㇻ 若い人々、 若者たち。 ☆対語 onne オンネ 年老いている。 ☆参考 sukup スクㇷ゚ は青年期を過ぎているがまだ老いていない、 壮年期にあることを言う。 pon ポン 小さい/幼い、 poniwne ポニウネ 年下である。 ☆参考 pewre-p ペウレㇷ゚ 子熊。 {E: to be young.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pewre
- ペウレ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(8)pewre〔péŭ-re 舳ウレ〕⦅H.⦆若い。〜nispa「若い首領」⦅チカブミ⦆。〜utar「若い人々」⦅チカブミ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pewrecup
- ペウレチュㇷ゚ 【名】[pewre-cup 若い・月] 三日月。 ☆参考 sikaricup シカリチュㇷ゚ 満月。 nincup ニンチュㇷ゚ 細くなった月。 {E: a crescent moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewrep
- ペウレㇷ゚ 【名】[pewre-p 若い・もの][動物] 子熊(の呼び名)。 ☆参考 heper ヘペㇾ というのが名称だが、 呼び名としてこの語が使われる。 pewrep a=resú ペウレㇷ゚ アレス 子熊を飼う(「あずかう」)。(W) pewrep rek haw ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ 子熊のなく声。(Sほか3名ウポポ)〔知分類 p.153((H−ナヨロ;メムロ:S−タライカ))〕 {E: a bear cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pi
- ピ 【名】[概](所は piye(he) ピイェ(ヘ)) 小石、 (果物など)の種。 ☆参考 敷き物を編むために編み糸に結びつけるおもりの小石は pit ピッ。 畑にまく種は tane タネ。 〔知分類 p.281((北− ye、 樺− he))〕 {E: a pebble; a small stone; a seed.} (出典:田村、方言:沙流)
- picici
- ピチチ 【他動】(人間の皮)をむく。 kap takupi a=picíci p ne kusu kemnu ka somo ki カㇷ゚ タクピ アピチチㇷ゚ ネ クス ケㇺヌ カ ソモ キ 皮だけしかむかれなかったので血が出ない。(S) {E: to peel off (human skin).} (出典:田村、方言:沙流)
- picirpe
- ピチㇼペ 【名】[動物] ハエ(蝿)の卵。 ☆参考 ウジ(蛆)は mosospe モソㇱペ、 ハエは mus ムㇱ。 〔知分類 p.92((穂、 幌))ハエ類の卵から孵化したばかりの小さい幼虫(蛆)〕 {E: fly eggs; maggots.} (出典:田村、方言:沙流)
- picirpe
- ピチㇼペ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (7) picirpe(pi-čír-pe)「ピちㇼペ」⦅穂別、幌別⦆ハエ類の卵から孵化したばかりの小さい幼虫(蛆) (出典:知里動物編、方言:)
- picirpemus
- ピチㇼペムㇱ 【名】[picirpe-mus ハエの卵・ハエ][動物] キンバイ(すぐに卵をかけるから)。(S)〔知分類になし〕 {E: fly eggs; maggots.} (出典:田村、方言:沙流)
- picitce
- ピチッチェ 【自動】①(人体に関して)…の皮がむける、 (皮)がむける。 kapuhu picitce カプフ ピチッチェ (人体の)皮がむける。 ku=kiki ayne kapuhu picitce クキキ アイネ カプフ ピチッチェ 私は掻(か)いて掻いて皮がむけた。(S) kemaha picitce ケマハ ピチッチェ 足の皮がむける。 nanuhu picitce ナヌフ ピチッチェ 顔の皮がむける。 ②色があせる。 iroho picitce イロホ ピチッチェ (着物等の)色があせた。 k=ótopi picitce コトピ ピチッチェ 髪が色あせた(白髪染めがはげた)。 ☆参考 イモか何かの皮がむけることは pitce ピッチェ。 {E: ①for (human) skin to peel, come off. ②for colour to fade.} (出典:田村、方言:沙流)
- picitcere
- ピチッチェレ 【他動】[自動使役][picitce-re むける・させる](人の皮)をむく(「かきほがす」)。 kiki ayne kapuhu picitcere キキ アイネ カプフ ピチッチェレ 掻いて掻いて皮をむいてしまった。(S) {E: to peel off someone's skin.} (出典:田村、方言:沙流)
- pinne
- ピンネ 【連体】男性/おす(雄)である、 「おん」(雄)の。 ☆対語 matne マッネ 雌である。 ☆参考 動物やものに関して言う。 人間の男性は okkayo オッカヨ。 {E: a male.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pinne-komontuci
- ピンネコモントゥチ 【名】[男性の・宝槌] 男宝槌(komontuci コモントゥチ《打ち出の小槌のような宝槌》の一つ、 家・食物・お金などの願いをきいてくれる)。 ☆対語 matne-komontuci マッネコモントゥチ。 (出典:田村、方言:沙流)
- pinnekur
- ピンネクㇽ 【名】[pinne-kur 男性の・人] 男(=okkayo オッカヨ)。 inaw-pinnekur イナウピンネクㇽ (直訳すると)木幣男(céhorkakep チェホㇿカケㇷ゚《逆削り木幣》の別名)。 ☆参考 通常「男の人」のことを言うには使わない。 (出典:田村、方言:沙流)
- pinni
- ピンニ 【名】[植物] ヤチダモ。 〔知分類 p.47〕 {E: the ash tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- pintoro
- ピントロ 【名】[< 日本語 ビードロ] ガラス。 a=kunnere pintoro ani herikasi cup or un inkar=an アクンネレ ピントロ アニ ヘリカシ チュポルン インカラン 私たちはみんな黒くいぶしたガラスで太陽の方を見上げた。(W会話) {E: glass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pínuno
- ピヌノ 【副】[pinu-no 小声でささやく・(副詞形成)] 小声で。 pínuno ye ピヌノ イェ 小声で言う、 ささやく。 {E: in a low voice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pir
- ピㇼ 【名】[概](所は piri(hi) ピリ(ヒ)) 傷(人の体の傷も、 ものについた傷も)。 pir oma ピㇼ オマ/ピロマ 傷がつく、 傷を負う。 poro pir oma ポロ ピㇼ オマ/ポロ ピロマ 大した傷(=大きな傷)がある。(W) {E: a wound; an injury.} (出典:田村、方言:沙流)
- piri(hi)
- ピリ(ヒ) 【名】[所](概は pir ピㇼ)…の傷。 ku=kema piri arka wa k=apkas eaykap クケマ ピリ アㇻカ ワ カㇷ゚カㇱ エアイカㇷ゚ 私は足の傷が痛んで歩けない。(S) piri uciw ピリ ウチウ 傷口がふさがる。 tam pir oma kane pirihi uciw ka somo ki タㇺ ピㇼ オマ カネ ピリヒ ウチウ カ ソモ キ 刀傷がついていて傷がふさがらない。(S) {E: wounds of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pirkep
- ピㇼケㇷ゚ 【名】[pirke-p 精白した・もの](穀物の)精白したもの、 ついてぬかを落としたもの(「白(はく)」)。 amam pirkep アマㇺ ピㇼケㇷ゚ 穀物(ヒエや米)の精白した(ついてぬかを落とした)もの(今は通常白米。 昔はついて精白したヒエ)。 {E: something polished, refined.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- píro 1
- ピロ 【自動】[pir-o 傷・…に…がつく] 傷つく(=pir o/pir oma ピㇼ オ/ピㇼ オマ)。 néoro ka píro yakka ネオロ カ ピロ ヤッカ (体の)どこかが傷ついても。(S言い伝え) ponno píro ポンノ ピロ ちょっと傷した。(W) {E: to be wounded; injured; hurt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- píro 2
- ピロ 【他動】[pir-o 傷・…に…をつける] …を傷つける(=pir o ピㇼ オ)。 néoro ka a=piro yakka ネオロ カ アピロ ヤッカ どこかが傷つけられても。(S言い伝え) {E: to wound, injure, hurt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piru
- ピル 【他動】[単](複は pirpa ピㇼパ)(一つを一回)…を拭く、 (かんなで)…を削る。 {E: to wipe…} (出典:田村、方言:沙流)
- pis 1
- ピㇱ 【位名】浜(主に生活圏としての海岸)。 pis un ota ピスン オタ 浜の砂。 pis ta san ピㇱ タ サン 浜に出る。(S民話) {E: a beach.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pis 2
- ピㇱ 【副】(次のように二度くりかえして言う。) pis pis ピㇱ ピㇱ それぞれ、 一つ一つ。 askepeci pis pis oma tekunpe アㇱケペチ ピㇱ ピㇱ オマ テクンペ 指が一本一本入る手甲(=手袋)。(S) {E: each.} (出典:田村、方言:沙流)
- pise
- ピセ 【名】[動物] 熊の膀胱(ぼうこう)、 魚の浮き袋、 また風船状にふくらんだ袋。 poro pise kotuk wa an ポロ ピセ コトゥㇰ ワ アン 大きな袋がついている(おじいさんの首の大きくふくれたこぶのことを言っている)。(S) ☆参考 本来熊の膀胱(ぼうこう)や魚の浮き袋を言うが、 またいろいろ、 そのような、 風船状にふくらんだものをさす。(S) ☞kuyoy クヨイ 〔萱民具 主に鹿の膀胱を使い、 熊の膀胱は小さいのであまり使わない〕〔知分類 p.37((H;S))い(胃);いぶくろ(胃袋)〕 {E: bladder (of a bear). the air bladder of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- pisenere
- ピセネレ 【他動】[pise-ne-re 風船状のもの・になる・させる](風船のようなもの)をふくらませる。 {E: to blow up (something like a balloon).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pisenonno
- 『ピセノンノ』 §071 ハマベンケイソウ (4) pise-nonno『ピセノンノ』 花 ⦅B⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pisese
- ピセセ 【他動】[pise-se ふくれた袋・(重複)] …を大きくふくらます。 hon-pisese kane wa ホンピセセ カネ ワ (蛙は)おなかを大きくふくらませて。(W民話) {E: to swell, blow up…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piske
- ピㇱケ 【位名】[所](概は pis ピㇱ)…の浜側の所、 その浜側の所。 piske kus pe kimke kus pe ピㇱケ クㇱ ペ キㇺケ クㇱ ペ 家の浜手を通る人も山手を通る人も。(NK民話) {E: a beachside place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piski
- ピㇱキ 【他動】[pis-ki 一つ一つ・する]…を数える。 henpakpe an ya piski wa inkar ヘンパㇰペ アン ヤ ピㇱキ ワ インカㇻ 何個あるか数えてみなさい。(W) a=piski wa arki=an a? アピㇱキ ワ アㇻキ アナ? (あなた様は)数えておいでた(=おいでになった)でしょうか。(W) {E: to count…} (出典:田村、方言:沙流)
- pisno
- ピㇱノ 【後副】[pis-no 一つ一つ・(副詞形成)] ①…ごとに。 cise pisno チセ ピㇱノ 一軒一軒の家ごとに(=どの家にも)。 cup pisno チュㇷ゚ ピㇱノ 月ごとに(=毎月)。(S) ②一つ/一回の…につき一つずつ。 ipe=an kor pisno a=eywankep イペアン コㇿ ピㇱノ アエイワンケㇷ゚ ものを食べるときそのたびに使うもの。 kesto kunneywa pisno… ケㇱト クンネイワ ピㇱノ 毎日朝ごとに。 {E: every; each.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pisuysok
- ピスイソㇰ §009 ドジョウ (8) pisuysok (pi-súy-sok)「ピすイソㇰ」[
a echigonia JORDAN & RICHARDSON. (出典:知里動物編、方言:) - pit
- ピッ 【名】敷物を編むときに編み糸におもりとしてゆわえつける小石。 ☆参考 川原などのちょうどよい形と大きさの石を拾ってきて使う。 今は乾電池を使う人もある。 ☆参考 敷物を編むことは itese イテセ、 編み糸は ka カ。 {E: a small stone, pebble tied on the thread as a weight when weaving.} (出典:田村、方言:沙流)
- pitce
- ピッチェ 【自動】(皮が)むける。 kapuhu pitce カプフ ピッチェ 皮がむける。 hácir wa kapu pitce ハチㇼ ワ カプ ピッチェ 転んで皮がむけた。(W) ☆参考 人間でも、 イモかなにかでも。 picitce ピチッチェ は人間の場合のみ。 {E: (for skin) to peel, come off.} (出典:田村、方言:沙流)
- pito
- ピト 【名】[< 古い日本語 人(フィト)][雅]神と同等の人(多くの場合 kamuy カムイ《神、 神のような立派な/尊い人》の類義語として、 類義語並列の対句に用いられる)。 a=respa pito/a=respa kamuy アレㇱパ ピト/アレㇱパ カムイ [雅]私が育てたお方、 私が育てた神よ。(Sユーカラ) pak pito ne/pak siretok/ne wa ne yakun パㇰ ピト ネ/パㇰ シレトㇰ/ネ ワ ネ ヤクン [雅]これほど位の高いものでこれほど立派なものであったならば。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piwci
- ピウチ 【名】[< 日本語 ひうち] 火打ち石。(W) ☆参考 piwcikani ピウチカニ (別項)も piwcisuma ピウチスマ (別項)も含めて言う。(HY) {E: a flint; a firestone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piye
- ピイェ §068.あぶらっこい[魚や獣の肉の]piye〔pi-jé ピいぇ〕⦅H. S. 一般⦆―"piyekam"「油のかかった肉」 (出典:知里人間編I、方言:)
- piye(he)
- ピイェ(ヘ) 【名】[所](概は pi ピ) …の種。 hat piyehe ハッ ピイェヘ ブドウの種。(S) maw piyehe マウ ピイェヘ ハマナス(=ハマナシ)の種(「中にいっぱい入っている、 棒で出す」)。(S) emawri piyehe エマウリ ピイェヘ イチゴの種。(S) kaki piyehe カキ ピイェヘ 柿の種。(S) piyehe rapapse ピイェヘ ラパㇷ゚セ (それの)種がこぼれる。(S) {E: seeds of…} (出典:田村、方言:沙流)
- píyopiyo
- ピヨピヨ 【自動】[pi-y-o-pio 小石大の粒・(挿入音)・そこについている・(重複)] そばかすがある。 nanuhu píyopiyo ナヌフ ピヨピヨ 顔中そばかすだらけだ。(S) {E: to have freckles.} (出典:田村、方言:沙流)
- píyororo
- ピヨロロ 【間投】ピーヒョロロ(トンビ(?)の鳴き声の擬音)。 {E: a kite (bird).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- píyororo
- ピヨロロ 【名】[幼][動物] トンビ(?)。 〔知分類になし〕 {E: a kite (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- po 1
- ポ 【名】[概](所は poho ポホ) ①息子。 sine po kor シネ ポ コㇿ 一人の息子を持っている。 po sak kur ポ サㇰ クㇽ 子ども(息子)のいない人。 ②(語構成要素として)子ども(男女を問わず)。 {E: ①a son. ②a child.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- po 2
- ポ 【副】なおいっそう。 sísam mosir ta po poronno a=etóyta シサㇺ モシッ タ ポ ポロンノ アエトイタ 和人の土地ではなおいっそうたくさん栽培していた。 na ponno rumatek tek hi ne yak po pirka p ナ ポンノ ルマテㇰ テㇰ ヒ ネ ヤㇰ ポ ピㇼカㇷ゚ もう少しぼうっとした色だとなおよかったのに。 po hene ポ ヘネ なおいっそう。 ésir ne hike ka pirka a korka ta po hene pirka エシン ネ ヒケ カ ピㇼカ ア コㇿカ タ ポ ヘネ ピㇼカ さっきのもよかったけれどこれはなおさらいい。(S) {E: still more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pocipoci
- ポチポチ 【他動】[poci-poci …をつつきくずす・(重複)] ①(泥)をつつきくずす、 (どろんこ)で遊ぶ。 yaci pocipoci ヤチ ポチポチ どろんこの中に入ってビチャビチャになって遊ぶ。 a=pocípoci toytoy アポチポチ トイトイ (人が歩いたために)ドブドブになった土。 ②[隠](比喩)(酔っている人)にあいづちを打つ。 hemanta ne pocipoci kor an pe an? ヘマンタ ネ ポチポチ コラン ペ アン? なにしに「ちょうして」(相手になって)いるの? =「やばちく」(きたなく)なるから(=まずいことになるから)あいづちを打つな(酒でも飲んでくどいている人に対して相づちを打っている人に言う)。(S) {E: ①to make ground muddy; to play with mud. ②to give agreeable answers to (someone who is drunk).} (出典:田村、方言:沙流)
- póho
- ポホ 【名】[所](概は po ポ)…の息子、 彼の/彼女の息子。 hunna póho an? フンナ ポホ アン? だれの息子ですか。(S) {E: the son of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pok
- ポㇰ 【位名】…の下(そば、 ふもと)。 nupuri pok ヌプリ ポㇰ 山の下、 山のふもと。 rorunpuyar pok ロルンプヤㇻ ポㇰ 東窓の下、 東窓のそば(屋内でも屋外でも)。 apa pok ta an wa an アパ ポㇰ タ アン マ アン 戸口の下にいた。(S) toska pok un yap=an ro トㇱカ ポㇰ ウン ヤパン ロ 堤の下(岸)へ舟を寄せよう。(S) ☆参考 「下」でも、 机の下やふとんの下などのように、 何かのものの下は corpok チョㇿポㇰ。 ☆参考 この語根の前にいろいろな要素がついて、 corpok チョㇿポㇰ のほかにもいろいろなニュアンスの違った位置名詞がつくられている。 ☞monpok モンポㇰ、 kurpok クㇽポㇰ、 rewpok レウポㇰ、 tuypok トゥイポㇰ、 koypok コイポㇰ、 cuppok チュッポㇰ、 sirpok シㇼポㇰ ほか。 {E: below; the base of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poki
- ポキ 【位名】[所](概は pok ポㇰ)…の下。 (次の慣用表現で)poki ta cis ポキ タ チㇱ (人の)ために泣かされている、 (人の)故に泣く。 {E: below, under…} (出典:田村、方言:沙流)
- pokin
- ポキン 【連体】[語構成要素](< poki-un 下[所]・の)下の(中の)…。 概は pok ポㇰ)…の下。 (次の慣用表現で)poki ta cis ポキ タ チㇱ (人の)ために泣かされている、 (人の)故に泣く。 {E: below, under…} (出典:田村、方言:沙流)
- pokisir
- ポキシㇼ 【名】[概](所は pokisirke ポキシㇼケ)[poki-sir その下・様子](人の)股から下、 足の部分。 aynu pokisir patek a=nukár アイヌ ポキシㇼ パテㇰ アヌカㇻ 人の足の部分ばかり見える。(S) eyáypokisir karkar アエヤイポキシㇼ カㇻカㇻ [雅](きゃはん)を足につける。(Sユーカラ) ☆参考 kema ケマ は物体としての足一本一本を指す。 {E: the lower body; the legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokkoyki
- ポッコイキ 【自動】[pok-koyki 下(陰部)・を襲う][他方言]女道楽する(「尻ばっかりにらんで歩く、 静内か十勝辺の言葉だな」)。(S) {E: to play around with woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- pókor
- ポコㇿ 【自動】[po-kor 子・を持つ] 子を持つ、 子を産む、 子の親になる(「子どもを持つ」)。 (人間も動物も) ku=kor seta pókor クコㇿ セタ ポコㇿ 私の犬が子を生んだ。(S) {E: to give birth to a child; become a parent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pon
- ポン 【自動】小さい、 少ない、 年若い、 幼い。 pon cikuni ポン チクニ 小さい木。 kewe pon kusu oka ケウェ ポン クス オカ 体がとても小さい。(S民話) a=oskoni katu pon ruwe ne アオㇱコニ カトゥ ポン ルウェ ネ (魚が)手に入るのが少なかった。(NK民話) pon hekaci ポン ヘカチ 幼い男の子。 pon menoko ポン メノコ 若い女性。 pon katkemat ポン カッケマッ 若い婦人(若い奥さん、 お嬢さん)。 pon yupi ポン ユピ 兄が二人いるうちの年下のほうの兄。 ku=pon híne クポン ヒネ 私が幼かったときに。 ☆対語 poro ポロ。 ☆参考 nokan ノカン たくさんのものがそろって小さい、 幼い。 poniwne ポニウネ 年下である。 pewre ペウレ 若い。 {E: to be small; few; young.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pon
- ポン §021.子(36)pon〔pón ぽン〕⦅H. S.⦆子の。〜nitne-kamuy「悪魔の子」。[<po(子)+ne(である)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- poncise
- ポンチセ 【名】[pon-cise 小さい・家] 小さい家、 小屋(=pon cise ポン チセ)。 {E: a hut; a cottage.} (出典:田村、方言:沙流)
- pone
- ポネ 【名】[概/所](所は ponehe ポネヘ とも)[< 昔の日本語 ふぉね] 骨。 pone ka sak ポネ カ サㇰ 骨がない。 pone uweeroski hi ポネ ウウェエロㇱキ ヒ [骨(が)・つながる・ところ]関節。 ☆参考 語の構成要素としては kew ケウ がよく使われる。 {E: bone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poneci
- ポネチ §043 ベニバナヒョウタンボク (2) poneci (po-né-ci)「ポねチ」 茎 ⦅様似、足寄、屈斜路、美幌⦆⦅A北見・根室⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponehe
- ポネヘ 【名】[所](概は pone ポネ)…の骨、 彼/彼女の骨。 ponehe kay ポネヘ カイ 骨が折れる(骨折)。 {E: the bone(s) of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponemus
- ポネムㇱ 【名】[pon-emus 小さい・刀] 小さい刀、 emus エムㇱ の小さいもの。 {E: a small sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- poni
- ポニ 【名】[pon-hi 小さい・とき]幼いとき。 poni wano ポニ ワノ (=pon hi wano )小さい(幼い)ときから。 {E: one's childhood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poniwne
- ポニウネ 【自動】[pon-iw-ne 小さい/年少の・人・である] (主に兄弟姉妹の中で)年下である、 年下のほうの。 poniwne a=yupí ポニウネ アユピ (兄が二人いるうちの)年下のほうの自分の兄(引用文中で)。 poniwne wa an kur ポニウネ ワ アン クㇽ 年下のほうの人。 poniwne matnepoho ポニウネ マッネポホ 彼の下の娘、 彼の末娘。 poniwne ku=matnepoho ポニウネ クマッネポホ 私の下の娘、 私の末娘。 poniwne póho ポニウネ ポホ 彼の下の息子、 彼の末息子。 poniwne ku=poho ポニウネ クポホ 私の下の息子、 私の末息子。 poniwne kur ポニウネ クㇽ 下の子、 末子。(S) ☆対語 kiyanne キヤンネ。 ☆参考 pon ポン 小さい、 年若い。 おばあさんが二人いたら年下のほうのおばあさんは pon húci ポン フチ、 poniwne ポニウネ ではない。 {E: to be younger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponki
- ポンキ §391 ヤマアワ (3) pon-ki (pón-ki)「ぽン・キ」[小さい・稈] 茎葉 ⦅A鵡川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ponki 2
- ポンキ 【名】[pon-ki 小さい・カヤ] カヤを編んでつくった小さい簀(す)(すだれ状のもの)。 osiso un wa ne menokopo ehotke hi enkaske ta ponki a=otúseatte. …ne, otuseat wa a=nukár a ponki atu tuypa híne, ponki ka o p cirawokuta sitcikewrototo オシソ ウン ワ ネ メノコポ エホッケ ヒ エンカㇱケ タ ポンキ アオトゥセアッテ。 …ネ、 オトゥセアッ ワ アヌカㇻ ア ポンキ アトゥ トゥイパ ヒネ、 ポンキ カ オㇷ゚ チラウォクタ シッチケウロトト 右座のその娘の寝床の上に小さいカヤ(萱)の簀(す)が綱でつるされていた。 …その、 綱でつるされていたのをさっき見たあのカヤを編んでつくった小さい簀(す)の棚の綱を(兄が)切って、 棚の上にのっていたものが下に落ちて散らばって、 ガラガラとすごい音を立てた。(HK民話) ☆参考 普通は山へ行くときに持って行く。 この用例では物置棚として使われている。(HK) {E: a straw blind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponko
- ポンコ 【副】[pon-ko 小さい・(反語的意味の副詞をつくる接尾辞)] こんなに/あんなに大きく、 ずいぶん大きく。 ponko an pe totto e ポンコ アン ペ トット エ あんなに大きいのにおっぱい飲んでる。(S) hńta a=omáre kuni ene ponko a=oúri hi an? フンタ アオマレ クニ エネ ポンコ アオウリ ヒ アン ? 何を埋めるのにこんなに大きく掘ったんだい。(S) ☆参考 áponko アポンコ は《こんなに/あんなに/ずいぶんたくさん》。 {E: rather large.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponkur
- ポンクㇽ 【名】[pon-kur 小さい・人] 子ども。 ☆参考 =nokan kur ノカン クㇽ ☆対語 porokur ポロクㇽ 大人 {E: a child; children.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponmenoko
- ポンメノコ 【名】[pon-menoko 小さい・女] 若い女性、 娘(=pon menoko ポン メノコ)。 ☆参考 主にアイヌ民族の若い女性を言う。 和人の若い女性は ponkurmat ポンクㇽマッ。(W) (S) ☆参考 ペナコリの川上まつ子さんは、 和人の若い女性のことも ponmenoko ポンメノコ と言っていた。 {E: a young girl; a daughter.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponmosir
- ポンモシㇼ 【名】[pon-mosir 小さい・国土/地/島] 島、 小島。 {E: an island; a small island.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponno
- ポンノ 【副】[pon-no 小さい/少ない・(副詞形成)] ①少し、 ちょっと。 poronno etoyta utar néno, ponno etoyta utar néno, amam ka ipeono ポロンノ エトイタ ウタン ネノ、 ポンノ エトイタ ウタン ネノ、 アマㇺ カ イペオノ (米を)たくさんつくった人はそれなりに、 少しつくった人はそれなりに、 米もよくみのった。(S会話) ponno hoski! ポンノ ホㇱキ! ちょっと待って。(S) ponno póka ポンノ ポカ 少しでも、 いくらかでも。 ponno ponno ポンノ ポンノ ☞ponnoponno ポンノポンノ ponno ku=hehewpa wa ku=inkar ポンノ クヘヘウパ ワ クインカㇻ (私は)ちょっとのぞいて見る。(S) ②[慣用句]ponno an uske ta ポンノ アン ウㇱケ タ 惜しいところで(もう少しで)。 {E: ①few; little. ②come close to; nearly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponnoponno
- ポンノポンノ 【副】[ponno-ponno 少し・(重複)] ほんの少し。 {E: just a little.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponpe
- ポンペ 【名】[pon-pe 小さい・もの] ①小さいもの。 ②赤ちゃん、 幼い子ども(「ぼうや」というような感じで、 しかし男女とも、 かわいい小さいものとして言う)。 hunna kor ponpe an? フンナ コㇿ ポンペ アン? だれの坊やちゃん/お嬢ちゃんよ? (S) {E: ①something small. ②a baby.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponpet
- ポンペッ 【名】[pon-pet 小さい・川] 小川。 (=pon pet ポン ペッ) {E: a stream; a rivulet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponpon
- ポンポン 【自動】[pon-pon 小さい・(重複)] とても小さい。 ponpon itanki ポンポン イタンキ とても小さな茶わん(小さい湯のみ茶碗を指して言った)。(W) {E: to be very small.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ponto
- ポント 【名】[pon-to 小さい・沼/池][地名] ポント。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pontop
- ポントㇷ゚ 【名】[pon-top 小さい・竹][植物](竹の一種、 大きくならない、 手豆の手にする竹、 これのタケノコがサケダケ(ササダケの誤記か?)のかんづめになる。) (S)〔知分類になし〕 {E: a type of bamboo) (出典:田村、方言:沙流)
- ponuyne
- ポヌイネ §021.子(16)ponuyne〔po-núǐ-ne ポぬイネ〕⦅クッシャロ⦆年下の。[poniwneのmetathesis(音位転倒)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ponyupi
- ポンユピ 【名】[所](yupi ユピ の概は yup ユㇷ゚)[pon-yupi 小さい・兄[所]](二人以上いる兄のうち)小さい兄、 年下の兄(=pon yupi ポン ユピ)。 ☆参考 人称形は、 pon a=yupí ポン アユピ (二語)と a=ponyupi アポンユピ (一語) の両方の形が使われている。 {E: one's elder brothers, excluding the eldest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poo
- ポオ 【副】(po ポ 2 の強調形)なおいっそう、 かえってもっと、 わざわざ(いいのがあるのに)よりによって。 poo kane an pirakka us ポオ カネ アン ピラッカ ウㇱ 彼はわざわざよりによってへんなげたをはいた。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poon
- ポオン 【自動】[pon ポン の強調形] ちっちゃい、 とても小さい、 とても少ない。 {E: to be very small, few (emphatic).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poon emko
- ポオン エㇺコ 【名】[とても小さい・半分] 四半分、 四分の一。 noskike pak póka en=kore yak pirka p poon emko takupi en=kore ノㇱキケ パㇰ ポカ エンコレ ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ ポオン エㇺコ タクピ エンコレ (彼は私に)半分ぐらいでもくれればいいのに四分の一しかくれない。(S) {E: a quarter.} (出典:田村、方言:沙流)
- poonno
- ポオンノ 【副】[ponno ポンノ の強調形]ほんの少し。 {E: very few(emphatic).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poonpepo
- ポオンペポ 【名】[poon-pe-po とても少ない・もの・(指小辞)] ほんの少しのもの。 hńta uwe poonpepo ne híne oraun áponko an emo makanak ani a=suwé kusu? フンタ ウウェ ポオンペポ ネ ヒネ オラウン アポンコ アン エモ マカナㇰ アニ アスウェ クス? 何こんな汁が少しばかりでそしてこんなにたくさんのいもをどうやって煮るの。(S) porono ku=cire akus poonpepo ne nin wa isam ポロノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン マ イサㇺ たくさんゆでたところほんのわずかに減ってしまった。(S) {E: very few.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pooonno
- ポオオンノ 【副】[ponno ポンノ の強調形の poonno ポオンノ よりもさらに強調した形] ほんの僅か、 「わあーずか」。(W) {E: very few (emphatic).} (出典:田村、方言:沙流)
- pop
- ポㇷ゚ 【自動】煮立つ。 pop sayo ポㇷ゚ サヨ 煮立っているおかゆ。 pop su ポㇷ゚ ス 煮立っている鍋。 úsey pop kor an ウセイ ポㇷ゚ コㇿ アン お湯が煮立っている。(S) ☆参考 主語は煮立っているものの場合とそれの入っている鍋の場合と両方ある。 {E: to boil up.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pop(-i)
- ポㇷ゚ §440.すいほう(水疱)(2)pop(-i)〔póp ぽㇷ゚〕[<onomat.]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pópekot
- ポペコッ 【自動】[pop-ekot 汗・…で死ぬ] 汗をかいて死ぬ。 {E: to die in a sweat (to die from heat (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- popke
- ポㇷ゚ケ 【自動】[pop-ke (擬態の語根)・(自動詞形成)]暖かい(「ほとる」)。 ku=popke wa, pirka wa クポㇷ゚ケ ワ、 ピㇼカ ワ 私は暖かいよ、 (ふとんをかけないで)いいよ。(W) ☆参考 天候が暖かいこと、 つまり気温が低くないことは sir-popke シㇼポㇷ゚ケ と言う。 popke ポㇷ゚ケ は人やものが主語で、 人の場合は暖かく感じることを言う。 {E: to be warm.} (出典:田村、方言:沙流)
- poppenu
- ポッペヌ 【自動】[pop-pe-nu 水泡・汁・を持つ] 水ぶくれがつぶれて汁が出る。 {E: for blisters to burst and discharge pus.} (出典:田村、方言:沙流)
- popte
- ポㇷ゚テ 【他動】[自動使役][pop-te 煮立つ・させる] …を煮立たせる、 …を煮立てる。 nipopke yak wen na, na arsuyne popte wa anu ニポㇷ゚ケ ヤㇰ ウェン ナ、 ナ アㇻスイネ ポㇷ゚テ ワ アヌ (食べ物が)「あめる」(悪くなる)といけないからもう一度煮立てておきなさい。(S) {E: to boil up…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pópurusep
- ポプルセㇷ゚ 【名】高潮(しけたとき、 小さい波だがずっとおか(陸)まで来る。 おかの漁師の家まで来る。 orepunpe オレプンペ とは違う)。(S) pópurusep yan ポプルセㇷ゚ ヤン 高潮が陸に上がって来る。(S) ☆参考 orepunpe オレプンペ 津波。 {E: flood tide.} (出典:田村、方言:沙流)
- porke
- ポㇿケ 【名】掘割。 {E: a ditch; a canal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porketuye
- ポㇿケトゥイェ 【自動】[porke-tuye 掘割・…を切る] 掘割を切る。 {E: to dig a ditch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poro
- ポロ 【自動】大きい、 大きくなる、 年上のほうの、 かさが多い、 (川の水が)ふえる。 poro cise ポロ チセ 大きい家。 cikap kasuno poro cikap チカㇷ゚ カスノ ポロ チカㇷ゚ 普通の鳥よりもっと大きい鳥(=とても大きな鳥)。 poro sayo ポロ サヨ たくさんのおかゆ。 poro wakka ポロ ワッカ 大水(洪水)。 poro paraparak an ポロ パラパラㇰ アン (引用文中)私は大泣きをした、 大声で泣き叫んだ。(HC民話) poro a=yupí ポロ アユピ 私の(二人以上いる兄のうちの)年上の兄。 poro acapo ポロ アチャポ 二人いるおじのうち年上のほうのおじ。 poro serke ポロ セㇾケ 大部分、 大半。 poro sike ki ポロ シケ キ 大きな/たくさんの荷物を背負う。 e=poro yakun エポロ ヤクン あなたが大きくなったら。 wakka poro ワッカ ポロ (川の)水がふえる。(S) ☆対語 pon ポン 小さい、 少ない。 ☆参考 kiyanne キヤンネ 年上である。 {E: to be, become big, large, many.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porokur
- ポロクㇽ 【名】[poro-kur 大きい・人] おとな。 ☆対語 ponkur ポンクㇽ 子ども。 {E: an adult.} (出典:田村、方言:沙流)
- porokutu
- ポロクトゥ §105 エゾニュウ (2) poro-kutu (po-ró-ku-tu)「ポろクトゥ」[poro(大きい)kutu(筒状茎)] 茎 ⦅白浦⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- poronno
- ポロンノ 【副】[poro-no 大きい/多い・(副詞形成)] たくさん。 kina haru poronno a=kar キナ ハル ポロンノ アカㇻ 私は野菜をたくさんとった(収穫した)。 yam poronno oka ヤㇺ ポロンノ オカ 栗がたくさんある。 poronno kú=itak yakka wen ポロンノ クイタㇰ ヤッカ ウェン 私がたくさんしゃべってもよくない。(S) utari poronno oka ウタリ ポロンノ オカ 親戚がたくさんある。(S) eytasa poronno a=kar wa oraun ku=kor wa k=apkas ayne ku=yakyaku wa isam エイタサ ポロンノ アカㇻ ワ オラウン クコㇿ ワ カㇷ゚カㇱ アイネ クヤㇰヤク ワ イサㇺ (おにぎりを)あまりたくさんつくってくれて、 私はそれを持って歩いているうちにつぶしてしまった。(S) ☆参考 形の上では porono ポロノ の強調形だが、 porono ポロノ はサダモさんがときどき用いたのみで、 他はいつも poronno ポロンノ が用いられていた。 ☆対語 ponno ポンノ 少し。 ☆参考 inneno インネノ (人が)大勢で、 inne インネ 大勢である。 {E: big; large; many; a lot of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porono
- ポロノ 【副】[poro-no 大きい/多い・(副詞形成)] ①大きく。 poro no a=kar ポロノ アカㇻ 大きくつくる。 ②たくさん。 ☆参考 ②の意味ではサダモさんがときどき使った。 他の人々はいつも poronno ポロンノ と言っていた。 {E: ① big; large. ② many; a lot of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porop
- ポロㇷ゚ §278 あざらし (10) porop (po-róp)「ポろㇷ゚」[
athus barbatus nauticus PALLAS.)の成獣 (出典:知里動物編、方言:) - porore
- ポロレ 【他動】[自動使役][poro-re 大きくなる・させる] …を大きくする、 (子ども)を大きくなるまで育てる。 {E: to make…big, large.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pórose
- ポロセ 【他動】(その地方では)…を(…と)言う/呼ぶ/名づける、 …を(…と)いう言葉で言い表す。 Porosir sekor a=porose uskehe ポロシㇼ セコㇿ アポロセ ウㇱケヘ ポロシリ(幌尻)と呼ばれている(私たちが呼んでいる)所。 {E: to express…in words.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poroser
- ポロセㇾ 【名】[poro-ser 大きい・部分](=poro ser ポロ セㇾ)大部分。 ☞ser セㇾ 2 {E: a larger part, portion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Porosir
- ポロシㇼ 【名】[poro-sir 大きい・山][地名] 幌尻岳(同名の山は数多くあるが、 この地方のものは沙流川上流の山:児島記述)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- póru
- ポル 【名】ほらあな、 洞穴。 ☆参考 ahunporu アフンポル 地下の死者の国へ入っていく入口の洞穴。 nisa ニサ 木のほらあな、 うろ。 {E: a cave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pósiresikte
- ポシレシㇰテ 【自動】[po-sir-e-sik-te 子・あたり・…で・満ちる・させる] 子どもがたくさんできる、 たくさんの子どもに恵まれる。 {E: to have many children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- póturkes
- ポトゥㇽケシ 【名】ほくろ(ポツンと高くなっているところ。 皮膚と同じ高さのは言わない)。(S) numa us póturkes ヌマ ウㇱ ポトゥㇽケㇱ 毛の生えているほくろ。(S) {E: a mole.} (出典:田村、方言:沙流)
- poy
- ポイ 【自動】[=pon](y イ や s サシスセソ の前で、 n ン が y イ と発音されるため、 pon ポン が poy ポイ と発音されたもの。)小さい。 poyyuk ポイユㇰ [pon-yuk]小鹿/子鹿。 poysu ポイス [pon-su]小鍋。 {E: to be small.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysion
- ポイシオン §004.あかご;あかんぼ(7)poysion〔póǐ-ši-on ぽイシオン〕[<poy(
ak↑の下略形)]。⦅ナヨロ、テシオ⦆赤んぼ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:) - poyson
- ポイソン 【名】[< pon-sion 小さい・うんちの古くなったの] 子ども、 幼な子、 ぼうや。 ☆参考 男女ともに、 赤ん坊から小学生ぐらいまでの子どもをいとおしみ、 大切に思って表現する言葉。 ☞síon シオン {E: a child; an infant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysu
- ポイス 【名】[pon-su 小さい・鍋](=pon su ポン ス)小鍋。 {E: a small pot, pan.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pu
- プ 【名】倉庫(住居の近くに建てられる。 四本の柱の上にのせられた高床式のもので、 中に穀物や肉魚などが貯蔵された)。 satkam o pu サッカㇺ オ プ 乾肉倉。(S) satcep o pu サッチェㇷ゚ オ プ 乾魚倉。(S) {E: a storehouse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pukuru
- プクル 【名】[< 日本語 ふくろ] 袋。 {E: a bag.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puni
- プニ 【他動】[単](複は punpa プンパ)(一つ)を持ち上げる。 {E: to lift, raise…} (出典:田村、方言:沙流)
- puniwne
- プニウネ §021.子(15)puniwne〔po-níŭ-ne ポにウネ〕⦅H. S.⦆年少の、年下の。〜nispa「年下の首領」⦅古謡, p.157⦆[pon(小さい、若い)+-iw(者)+ne(である)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- punkine
- プンキネ 【自動】[punki-ne 番人・である] 番をする、 (神が)守護神となっている。 ☆参考 epunkine エプンキネ [他動] …の番をする、 (神が)…を守る。 {E: to watch; guard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- punkinere
- プンキネレ 【他動】[自動使役][punki-ne-re 番人・である・させる]…に番をさせる。 {E: to make…watch, guard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puri
- プリ 【名】[概/所][< 日本語ふり(?)] 習慣、 慣習(「ふりあい」)、 やり方、 くせ、 行状。 aynu puri アイヌ プリ アイヌ風のやり方、 アイヌ民族の伝統的な習慣。 sísam puri シサㇺ プリ 和人の習慣/やり方。 {E: habits; customs; ways.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- purio
- プリオ 【自動】[puri-o 行状・そこにある] 気性が激しい。 a=wenmatnepoho purio kaspa siri an hi an wa a=koyáysanpepokas a yakka アウェンマッネポホ プリオ カㇱパ シリ アニ アン マ アコヤイサンペポカサ ヤッカ 私のふつつかな娘はどうも気性が激しすぎたようで私は困ったことだなあと思っていたが。(W神謡語り) {E: to be bad natured.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puriyupke
- プリユㇷ゚ケ 【自動】しまりやである(悪い人ではないがあまり人にものを与えずものを大切にして心がきつい)。(S) {E: a frugal person.} (出典:田村、方言:沙流)
- pus
- プㇱ 【pus】 矢筒. サッチェㇷ゚ ア・プㇱコシナ ワ イット エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ウパㇱルヤンペ ホラホチュウェ ウパㇱエシットゥライヌ・アン サッチェㇷ゚ ア・エ ワ キモレウシ・アン=乾いた魚を矢筒に縛って日帰りで山に行ったら,すごい大雪が降り始めて,雪のために道に迷い乾いた魚を食べて山で泊まった.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- pus 1
- プㇱ 【自動】はじける、 破裂する、 爆発する、 (火が)とぶ。 ape pus humi as アペ プㇱ フミ アㇱ 火がはねた音がした。(W) hemanta tuwapneko pus humi an? ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 何がものすごい音を立てて爆発したんだろう。(S) pus anki yak anki an プㇱ アンキ ヤㇰ アンキ アン いまにも破裂しそうにつぶれそうにひどいふくれつらをしている。(W民話) {E: to burst.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pus 2
- プㇱ 【名】[概](所は pusi(hi) プシ(ヒ))[植物](穀物などの)穂、 (トウモロコシの)実。 amam pus アマㇺ プㇱ (昔は)ヒエの穂、 (今は)稲の穂。(S)〔知分類 p.281 禾穀の穂〕 {E: an ear of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- púse
- プセ 【自動】[pu-se (擬音擬態の語根)・と言う/となる] プーッとふくらむ/ふくらんでいる、 フワーッとふくれあがる。 sonno ka ikopet ruwe ne noyne honihi púse wa an ソンノ カ イコペッ ルウェ ネ ノイネ ホニヒ プセ ワ アン なるほど(馬が)水を飲んだときに毒虫を飲みこんだらしく腹がふくらんでいる。(S) {E: to swell up; be swollen.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusi(hi)
- プシ(ヒ) 【名】[所](概は pus プㇱ)…の穂、 (トウモロコシならば)その実(粒でなく全体)。 amam pusihi rupne アマㇺ プシヒ ルㇷ゚ネ 稲の穂が大きい。 {E: an ear of…(corn, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- pusni
- プㇱニ 【名】[pus-ni はじける・木][植物] ホウノキ。 pusni epuy プㇱニ エプイ ホウノキの実。 ☆参考 薬になる。(S)〔知分類 p.135〕 {E: magnolia obovata.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusreno
- プㇱレノ 【副】フワフワッと。 pusreno kar プㇱレノ カㇻ (かたくしないで)フワフワッとつくる。(S) pusreno omare プㇱレノ オマレ (ぎゅうぎゅうつめないで)フワフワッと入れる。(S) {E: to be light and spongy like bread.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusus
- プスㇱ 【自動】[pus-us 穂・そこにたっぷりついている] 穂が大きい。 ☆参考 昔の言葉。 今は pusihi rupne プシヒ ルㇷ゚ネ と言う。(S) ☆対語 epuspokas エプㇱポカㇱ《穂が小さい》。 {E: to be large eared, to have large ears (cereals).} (出典:田村、方言:沙流)
- put
- プッ 【名】[概](所は putu(hu) プトゥ(フ))川口、 河口(川の海への出口)(「川尻」)。 pet-put ペップッ 川の出口。 to-put トプッ 湖/沼の出口。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- putkeputke
- プッケプッケ 【自動】[putke-putke プクッとふくれる・(重複)] くりかえしプクプクふくれ、 ふくれする。 korsu putkeputke kapkekapke コㇿス プッケプッケ カㇷ゚ケカㇷ゚ケ 蕗(フキ)の葉でつくった鍋がプクプクふくれたりへこんだりする。(S) ☞putke プッケ {E: to swell and subside.} (出典:田村、方言:沙流)
- putputu
- プップトゥ 【他動】☞ram(u) putputu ラㇺ/ラム プップトゥ (出典:田村、方言:沙流)
- putu(hu)
- プトゥ(フ) 【名】[所](概は put プッ) …の河口、 …の川尻(の地域)。 {E: the mouth of a river of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pututke
- プトゥッケ 【自動】[put-ut-ke (擬音擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] 立て続けにプップッととびだす/吹き出す。 a=tuyé akus ossikeop pututke アトゥイェ アクㇱ オッシケオㇷ゚ プトゥッケ (「盲腸」の手術かなにかで)(腹を)切ったら臓物がとびだした。(S) {E: to spill out.} (出典:田村、方言:沙流)
- puy
- プイ 【名】[概](所は puye(he)) ①穴、 孔(壁の穴、 管の孔など、 突き抜けていて何かが通るあなやすきま)。 puy o プイ オ/プヨ 穴があく(=púyo プヨ)。 taan puy o uske kari inkar タアン プヨ ウㇱケ カリ インカㇻ この穴のあいたところから見なさい。 ②[名詞語根] 体の孔、 たとえば鼻孔や耳の孔や肛門。 etupuy エトゥプイ 鼻のあな。 kisarpuy キサㇻプイ 耳の孔。 osorpuy/yorpuy オソㇿプイ/ヨㇿプイ 肛門。 ☆参考 地面を掘った穴など、 えぐられた穴は suy スイ、 崖のほら穴は póru ポル、 木のうろは nisa ニサ。 {E: ①a hole; an opening. ②the orifices of the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- puyne
- プイネ 【副】他の人がいなくて、 自分(または自分たち)だけで、 一人(または数人)だけで。 mak ne híne puyne eci=oká ruwe an? マㇰ ネ ヒネ プイネ エチオカ ルウェ アン? どうして家に(大人がいなくて)あなたたちだけでいるの? (W民話) {E: alone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- púyo 1
- プヨ 【自動】[puy-o 孔・がそこに入る]穴があいている(=puy o プヨ)。 ☞puy プイ {E: for something to have holes.} (出典:田村、方言:沙流)
- púyo 2
- プヨ 【他動】[puy-o 孔・(そこ)に…を入れる]…にあな(孔/穴)をあける(=puy o プヨ)。 ☞puy プイ a=puyo wa an アプヨ ワ アン あな(孔/穴)をあけてある。 {E: to put a hole in…} (出典:田村、方言:沙流)
- re 1
- レ 【名】[概/所] ①[概] 名前、 名称(人の名も、 ものの名称も)。 re ka sak レ カ サㇰ 名前がない。 re kor kur レ コㇿ クㇽ 有名な人。(S) ②[所](=réhe レヘ)…の名前、 …の名称。 Ikuresuye sekor a=re an pe ne イクレスイェ セコㇿ アレ アン ペ ネ 私の名前はイクレスイエというのです。(HK民話) {E: ①name. ②the name of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- re 2
- レ 【名】[概/所]歯茎。 na re takupi an ナ レ タクピ アン (赤ん坊が)まだ歯茎だけしかない(歯が生えていない)。(S) {E: the gums.} (出典:田村、方言:沙流)
- re 3
- レ 【連体】[数連体] 三つの(三個の、 三人の)。 re sike レ シケ 三個の荷物。 re poyson レ ポイソン 三人の子ども。 re pa レ パ 三年。 tan cup re to an tóho ta タン チュㇷ゚ レ ト アン トホ タ 今月の三日の日に。 tu…re … トゥ… レ… 二つも三つもの(=いくつもいくつもの、 たくさんの)…。 otu…re… オトゥ…レ… 二つも三つもの(=いくつもいくつもの、 たくさんの)…。 ☆発音 あとの名詞と共に一語のアクセントで発音される。 つまり re レ は低く、 そのあとの名詞の第一音節が高くなる。 たとえば、 sike シケ は ke ケ が高いが re sike レ シケ ではsi シ が高い。 {E: the number three as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- réhe 1
- レヘ 【名】[所](概は re レ)…の名前、 …の名称、 彼/彼女の名前。 mak e=rehe an? マㇰ エレヘ アン/e=rehe mak an エレヘ マㇰ アン? あなたの名前は何といいますか。(KM) Kinakoype sekor réhe an utarkorkur キナコイペ セコㇿ レヘ アン ウタㇻコㇿクㇽ キナコイペという名前の村長。(HK民話) a=onáha réhe Kancasuye ne アオナハ レヘ カンチャスイェ ネ 私の父の名前はカンチャスイエです。(HK民話) to or ta patek okay pe réhe marimo ne ト オッタ パテㇰ オカイ ペ レヘ マリモ ネ 湖にばかりあるものの名前(名称)がマリモです。(W会話) réhe a=ye yak pirka レヘ アイェ ヤㇰ ピㇼカ (それの)名前を言えばいい。(S) {E: name of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rehotne
- レホッネ 【連体】[数連体][rehot-ne 六十・である] 六十の(六十個の、 六十人の)。 {E: sixty as a counter, eg. sixty people.} (出典:田村、方言:沙流)
- rehotnep
- レホッネㇷ゚ 【名】[rehotne-p 六十の・もの] ①六十、 ②六十個のもの、 六十人の者(=rehotne p レホッネㇷ゚)。 {E: ①sixty. ②sixty as a counter.} (出典:田村、方言:沙流)
- rek 1
- レㇰ 【自動】(鳥などが)鳴く、 (ムックリ(口琴)や笛などが)鳴る。 hoyya pewrep rek haw ホイヤー ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ 子熊のなく声。(Sほかウポポ) ku=rekte kusu ne yakka rek ka somo ki クレㇰテ クス ネ ヤッカ レㇰ カ ソモ キ (笛が)私が鳴らそうとしても鳴らない。(S) sayren rek kusu sini=an ro サイレン レㇰ クス シニアン ロ(お昼の)サイレンが鳴ったから休みましょう。(W) {E: (for birds) to sing; the sound of a flute etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rek 2
- レㇰ 【名】[概](所は reki(hi) レキ(ヒ)) ひげ、 ほおひげからあごひげにかけての全体(ネコのひげも)。 rek ka sak レㇰ カ サㇰ ひげがない。(S) rek us レㇰ ウㇱ/レクㇱ ひげが生える/生えている。(S) (W) ☆参考 kanpasrek カンパㇱレㇰ 口ひげ。 {E: a beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- reki(hi)
- レキ(ヒ) 【名】[所](概は rek レㇰ)…のひげ、 彼のひげ。 rekihi ironne レキヒ イロンネ ひげが濃い。(W) {E: a beard of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekkurpo
- レックㇽポ 【名】[rek-kur-po ひげ・影/姿・(指+指)](次の慣用句の中で)少しのひげ。 rekkurpo ka céarayta/carehayta レックㇽポ カ チェアライタ/チャレハイタ ひげが少しはえかかっている(男のまだ年若い様子)。(NK民話) {E: a light beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- réko
- レコ 【他動】[re-ko 名前・(?)] …に名をつける、 …を…と(いう名で)呼ぶ、 …の名を言う。 aynu réko sinre patek oka ruwe ne アイヌ レコ シンレ パテㇰ オカ ルウェ ネ アイヌが名づけた地名ばかりがあるのです。(S言い伝え) semekatki kotan a=reko セメカッキ コタン アレコ 私はとんでもない村の名前を言った。(S民話) páseni sísam or ta a=reko katu aotamo パセニ シサㇺ オッタ アレコ カトゥ アオタモ パセニは日本人のところで名付けるしかたはアオダモ=日本語ではアオダモと言う。(W) kunneywa an kor hecirasa, tókap an kor ukocupke wa hemuymuye wa an nonno sísam or ta a=reko hi asagao sekor a=reko クンネイワ アン コㇿ ヘチラサ、 トカㇷ゚ アン コㇿ ウコチュㇷ゚ケ ワ ヘムイムイェ ワ アン ノンノ シサㇺ オッタ アレコ ヒ アサガオ セコㇿ アレコ 毎日朝になると開き、 昼になるとしぼんでしまう花を日本語ではアサガオと言う。(S) {E: to name, call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rékor
- レコㇿ 【自動】[re-kor 名前・を持つ] 名前を持つ。 na usayne usayne rékor mosir wa uwekarpa p ナ ウサイネ ウサイネ レコㇿ モシㇼ ワ ウウェカㇻパㇷ゚ まだほかにいろいろ違った名前の国から集まって来た者。 tanpe rékor タンペ レコㇿ これはいわゆる…、 これこそ言うなれば…。 {E: to be named; called.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rékore
- レコレ 【他動】[re-kore 名前・を…に与える]…に名前をつける。 sípase kamuy/kamuy opoysan/e=ne wa kusu/a=e=rékore hi/ne hi tapan na シパセ カムイ/カムイ オポイサン/エネ ワ クス/アエレコレ ヒ/ネ ヒ タパン ナ [雅]あなたはまことに尊い神の子なのですからそれでその名前をつけられたのですからね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekreku
- レㇰレク 【他動】[rek-rek-u (?)・(重複)・(他動詞形成)] …になぞなぞの問題を出す。 suy eci=rékreku na スイ エチレㇰレク ナ また私があなたになぞなぞの問題を出すからね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekte
- レㇰテ 【他動】[自動使役][rek-te 鳴る・させる](口琴、 草笛、 尺八など)を鳴らす。 mukkuri rekte hawe as ムックリ レㇰテ ハウェ アㇱ ムックリ(口琴)を鳴らす音がする。(S) ☆参考 「口にあてて鳴らすものに関して言う。」 (S) {E: to play (a flute etc.)} (出典:田村、方言:沙流)
- rekuci(hi)
- レクチ(ヒ) 【名】[所](概は rekut レクッ)…ののど、 その(彼の)のど(中も外も)。 rekuci tanne レクチ タンネ 首が長い。(S) oya rekuci aep osma オヤ レクチ アエㇷ゚ オㇱマ 違うのどに(=気管に)食べ物が入ってしまった。(S) ku=rekuci arka クレクチ アㇻカ 私はのどが痛い。 rekuci sat(sat) レクチ サッ/レクチ サッサッ [自動]のどが渇く。 ku=rekuci satsat クレクチ サッサッ 私はのどが渇いた。(W) kamuy rekuci a=tuyé wa a=rayke カムイ レクチ アトゥイェ ワ アライケ 私は熊ののど首を切って殺した。(HK民話) rayke wa rekucihi tuytektek ライケ ワ レクチヒ トゥイテㇰテㇰ 彼は(妻を)殺してそののど(首)をバサリと切った。(W民話) {E: the throat of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekut
- レクッ 【名】[概](所は rekuci(hi) レクチ(ヒ))[re-kut (?)・のど] のど(顔と胸の間の前側および中)。 ☆参考 後ろ首は okkew オッケウ。 {E: the throat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekutpuy
- レクップイ 【名】[rekut-puy のど・孔] のどの孔、 のどの中。 {E: within the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
- rekutunpe
- レクトゥンペ 【名】[rekut-un-pe のど・につく・もの] 首飾り布、 チョーカー(女性の装身具の一つ)。 ☆参考 首飾り玉は tamasay タマサイ。 {E: a cloth for necklace; a choker.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekutuyruke
- レクトゥイルケ 【他動】[rekut-uyruke のど・…につける][雅](首飾り玉、 玉連)を首にかける。 pirka tamasay rekutuyruke ピㇼカ タマサイ レクトゥイルケ [雅] 美しい玉の首飾りを首にかけた(女性や女神が正装するときの描写の一部。 これから死ぬ/神の国へ行くというときに支度をしている)。(W民話) {E: to wear…around the neck.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ren
- レン 【名】[数名][re-n 三つの・人(接尾辞)] 三人。 ren ne wa レン ネ ワ 三人で。 tun ren トゥン レン 二、 三人。 {E: three people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- réne
- レネ 【自動】麻痺する、 不随になる。 ku=kurkotunas wa ku=kema ka réne ku=teke ka réne ククㇽコトゥナㇱ ワ クケマ カ レネ クテケ カ レネ 私は中風にかかって(=なって)足もきかない手もきかない。(S) {E: to be paralyzed; numb.} (出典:田村、方言:沙流)
- renuspe
- レヌㇱペ 【名】[ren-us-pe 三人・くっついている・もの] [星座名]三つ星。 ☆参考 オリオン座の三つ星らしい。 ほかにもう一つ、 三つの星が等間隔に並んでいる、 iyutani イユタニ《杵(きね)》という星座がある。 {E: the 3 stars of Orion.} (出典:田村、方言:沙流)
- rep 2
- レㇷ゚ 【位名】[概](所は repke(he) レㇷ゚ケ(ヘ)) 沖、 海の向こう、 (いろりの)まん中のほう。 rep ta paye wa okay pe レㇷ゚ タ パイェ ワ オカイ ペ 海外に(外国に、 海の向こうの島に)行った人々。 rep un cikap レプン チカㇷ゚ 沖の鳥、 海鳥。 rep oraye レㇷ゚ オライェ/レポライェ(舟を)沖へ出す、 (いろりの中のまわりの方にあるおきを)真ん中へ出す([対]ya oraye ヤ オライェ)。 rep k=óraye レㇷ゚ コライェ 私は(舟を)沖へ出す、 私は(いろりの中のまわりの方にあるおきを)真ん中へ出す。 rep osiraye レㇷ゚ オシライェ 沖へ出る。 rep ta a=kor mosir レㇷ゚ タ アコㇿ モシㇼ 沖(海の向こう)にあるわが国=本州(内地)。(S) ☆対語 ya ヤ ☆参考 絶対的場所「沖」にも相対的位置「…の沖」にも使われる。 絶対的場所は概念形で表される。 概念形は相対的位置にも使われる。 所属形は相対的位置だけを表す。 {E: offshore; overseas.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rep 3
- レㇷ゚ 【名】[数名][re-p 三つの・もの] ①三、 三つ(三個/三匹/三羽)。 ②三個のもの。 tup rep トゥㇷ゚ レㇷ゚ 二つ三つ。 {E: ①three. ②three as a couter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repotpe
- レポッペ 【名】[rep-ot-pe 沖・に産する・もの] 海産物、 海の幸。 Okikurmi kamuy kor katkemat repotpe eymek kusu kotan epitta imek eapkas オキクㇽミ カムイ コㇿ カッケマッ レポッペ エイメㇰ クス コタン エピッタ イメㇰ エアㇷ゚カㇱ オキクルミ神の奥方が海の幸を配るために村じゅう配って歩いた。(HK民話) {E: seafood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repun 1
- レプン 【自動】[rep-un 沖・へ行く] 沖に出る、 沖の方へ行く、 海を越えて(他の島や外国へ)行く。 {E: to go to sea; go overseas; cross the seas.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repun 2
- レプン 【連体】[rep-un 沖・にある](=rep un レㇷ゚ ウン) 沖の、 沖にある/いる。 repun mosir レプン モシㇼ 沖の島、 海外(北海道以外の島、 本州等も、 また外国も含む)。 repun cikoykip レプン チコイキㇷ゚ [沖の・けもの]海獣(アザラシ、 トド、 鯨など皆)。(S) ☆対語 yaun ヤウン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repunkur
- レプンクㇽ 【名】[rep-un-kur 沖・にいる・人] 海外の人(主に外国人を指す)。 repunkur mosir レプンクㇽ モシㇼ 外国。 repunkur atuy レプンクㇽ アトゥイ 外国の海。 ☆対語 yaunkur ヤウンクㇽ 自国の人(北海道の人)。 {E: a foreigner; someone from overseas.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- repunmosir/repun-mosir
- レプンモシㇼ 【名】[repun-mosir 沖の・島](=repun mosir, rep un mosir レプン モシㇼ、 レㇷ゚ ウン モシㇼ) ずうっと離れた島(たとえば千島のような)。 a=kor repunmosir アコㇿ レプンモシㇼ 私たちの沖の島=本州以南の日本の島(「内地」、 主に本州を指す。) (S) {E: a faraway island.} (出典:田村、方言:沙流)
- repuyso
- レプイソ 【名】[rep-un-so 沖・の・(広い)場所] 沖の海原、 海外の地。 {E: an overseas land; overseas.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rere
- レレ 【他動】[rer-e(沈む/沈めることを表す語根)・(他動詞形成)]…を沈める。 ipetam anakne suma a=koté wa poro to noski un a=reré イペタㇺ アナㇰネ スマ アコテ ワ ポロ ト ノㇱキ ウン アレレ 人食い刀は石を結びつけて大きな沼の中に沈める。(W) ☆参考 raworere ラウォレレ 水に沈める。 raworer ラウォレㇾ 水に沈む。 (出典:田村、方言:沙流)
- rerko 1
- レㇾコ 【名】[re-r-ko 三つの・(重複)・日(< to? ト?)] 三日間。 tutko rerko トゥッコ レㇾコ 二、 三日。 rerko ewan to レㇾコ エワン ト [三日・で十の・日]七日間(用例では「十三日」のつもりで言っている)。(S) ☆参考 月の中の日の名前としては re to レ ト が使われるが、 日数の表現には、 沙流川下流のワテケさんは rerko レㇾコ を用いていた。 中流及び新しいアイヌ語の話者は、 両方とも re to/reto レ ト/レト と言った。 {E: three days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rerko 2
- レㇾコ 【名】(日数の単位、 四日間以上のときに用いる。古い言い方)…日間。 kunne rerko/noiwan rerko/han kakkok kakkok/tókap rerko/noiwan rerko/kakkok cikap/rek kane kor クンネ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/ハン カッコク カッコク/トカㇷ゚ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/カッコㇰ チカㇷ゚/レㇰ カネ コㇿ 夜も昼も六日六晩カッコウが鳴き続けて。 [雅] (W神謡) henpak rerko ヘンパㇰ レㇾコ 何日間(「はらんばいわるいとき」(憤慨したとき)言う。 henpak to ヘンパㇰ ト は普通に言う)。(S) ☆参考 「一日間」は sine to シネ ト、 「二日間は」 tutko トゥッコ。 ☆参考 月の中の日にちの名称としては to ト《日》を用いて íne to イネ ト《四日》、 henpak to ヘンパㇰ ト《何日》と言う。 日数を表すには、 沙流川下流のワテケさん、サダモさんは rerko レㇾコ と to ト の両方を使い、 ニュアンスの違いがある。 沙流川中流および新しいアイヌ語では、 日にちの名称と日数を区別せず両方とも to ト《日》を使って ine to イネ ト《四日》、 henpak to ヘンパㇰ ト《何日》と言う。 íne rerko イネ レㇾコ 四日間。 {E: a unit for counting days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- resu
- レス 【他動】[単](複は respa レㇱパ)(一人)を育てる、 (動物などの一匹/一頭)を飼う(「あずかう」)。 pewrep a=resú ペウレㇷ゚ アレス 子熊を飼う(「あずかう」)。(W) {E: to raise, bring up a child, an animal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- reto
- レト 【名/副】[re-to 三つの・日](=re to レ ト)三日。 ①月の第三日。 ②三日間。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは、 月の第三日を呼ぶのにこの語を用い、 「三日間」を表すには rerko レㇾコ と言って区別した。 {E: ①the third day of the month. ②three days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rew
- レウ 【自動】(鳥が/神が)止まる、 止まっている。 nítek ka ta paskur sinep rew híne ニテㇰ カ タ パㇱクㇽ シネㇷ゚ レウ ヒネ 木の枝の上にカラスが一羽止まって。(W民話) ☆参考 orew オレウ [他動](鳥が)…に止まる。 rewsi レウシ (人が)泊まる。 {E: (for a bird) to stop, settle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewe
- レウェ 【他動】[単](複は rewpa レウパ)[rew-e (曲がっていることを表す擬態の語根)・(他動詞形成)] …を弓なりに曲げる(たわます)。 ☆参考 rewke レウケ [自動]。 ☆参考 komo コモ 折り曲げる。 {E: to bend…in an arch, bow shape.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewke
- レウケ 【自動】[rew-ke (曲がっていることを表す擬態の語根)・(自動詞形成)] 弓なりに曲がる(たわむ)、 曲がっている(まっすぐでない)。 ru ene rewke hi néno opes wa arpa hani ル エネ レウケ ヒ ネノ オペㇱ ワ アㇻパ ハニ 道が曲がっているとおりに沿って行きなさいよ。(S) [他動]は rewe レウェ [単]/rewpa レウパ [複] {E: to be bent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewkurpok
- レウクㇽポㇰ 【位名】[概](所は rewkurpoki レウクㇽポキ) [rew-kurpok (曲がっていることを表す擬態の語根)・…の下面一帯]曲がって斜めになっているものの下側(立ち木等の)。 ☆対語 rewka レウカ。 {E: the lower area of….} (出典:田村、方言:沙流)
- rewnu
- レウヌ 【自動】[rew-nu (曲がっていることを表す語根)・…を持つ(自動詞形成)] 傾く(立木や草が)。 rewnu wa an レウヌ ワ アン (木が)傾いている。 sar epitta rewnu rewnu kane サㇻ エピッタ レウヌ レウヌ カネ ヨシ原全体が傾き傾きしている(=ヨシ全部が傾いている)。(S) {E: to lean; incline.} (出典:田村、方言:沙流)
- rewpok
- レウポㇰ 【位名】(曲がって)斜めになっているものの下/下側。 ni rewpok ニ レウポㇰ かしいだ木の下/下側。 ☆対語 rewka レウカ。 {E: the lower area of something on an incline.} (出典:田村、方言:沙流)
- rewsi
- レウシ 【自動】泊まる、 自宅以外の所で夜を寝て過ごす。 {E: to stay; to spend a night somewhere other than one's home.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewsi-ekimne
- レウシエキㇺネ 【自動】[rewsi-ekimne 泊まる・山へ行く] 泊まりがけで山へ(山の仕事をしに)行く。 {E: to go to stay in the mountains (for work).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rewsire
- レウシレ 【他動】[自動使役][単][rewsi-re 泊まる・させる](一人を)泊まらせる、 泊める。 {E: to let, make…stay.} (出典:田村、方言:沙流)
- reye
- レイェ 【自動】はう(人、 アザラシ、 虫)。 reye kane sinu kane レイェ カネ シヌ カネ はいながらずりながら(他人の家に入るとき、 へりくだって遠慮深く入っていく様子の描写。 sinu kane reye kane シヌ カネ レイェ カネ とも言う)。 {E: to creep; crawl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- reyep
- レイェㇷ゚ 【名】[reye-p 四本足ではう・もの][動物] 犬(いい言葉)。 ☆参考 普通の言葉では seta セタ。 〔知分類 p.137 ((H))〕 {E: a dog.} (出典:田村、方言:沙流)
- reyereye
- レイェレイェ 【自動】[reye-reye はう・(重複)] はう動作をくりかえす、 ずうっとはっていく。 {E: to repeatedly, continually creep; crawl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ri 1
- リ 【自動】高い。 ri cikuni リ チクニ 高い木。 ri nupuri リ ヌプリ 高い山。 na cup ri ナ チュㇷ゚ リ まだ日が高い(まだまだ夕暮れにならない)。 túnasno ri kane uske un kira=an トゥナㇱノ リ カネ ウㇱケ ウン キラアン 早く高いところへ逃げよう(津波のとき)。(S) ☆対語 ram ラㇺ 低い。 ☆参考 山、 木、 家などについて言う。 人の身長のことは keweri ケウェリ《背丈が高い》と言い、 ri リ とは言わない。 {E: to be high.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ri 2
- リ 【他動】(獣の皮)をはぐ、 …の皮をはぐ。 néa kamuy a=ri kor ネア カムイ アリ コㇿ その熊の皮をはいでいるとき。(KK民話) {E: to skin…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rik
- リㇰ 【位名】[ri-k 高い・所] 上の方、 高い所。 toop rik ta kotan enkasike ta cup noka oma senkaki a=así wa an トオㇷ゚ リㇰ タ コタン エンカシケ タ チュㇷ゚ ノカ オマ センカキ アアシ ワ アン ずっと向こうの高い所に村の上の方に太陽の絵の入った布(日の丸の旗)が立ててある。(S) oripak ka erampewtek, rik péka rik péka inkar オリパㇰ カ エランペウテㇰ、 リㇰ ペカ リㇰ ペカ インカㇻ (彼は)へりくだって行儀よくすることを知らない、 上の方をあちこち見る。(S) (注 昔の作法では、 あちこち見回したりキョロキョロ、 ジロジロ見たりするのは礼儀知らずとされていた。) cápe rik péka sinot kor oka kor suy réra ruy oasi チャペ リㇰ ペカ シノッ コロカ コㇿ スイ レラ ルイ オアシ 猫が上の方でじゃれているからまた風が強くなるだろう。(S) ☆対語 ra ラ。 {E: above; over; a higher, upper place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikin
- リキン 【自動】[単](複は rikip リキㇷ゚)[rik-i-n 高い所・(挿入母音)・へ移動する(動詞形成)](一人/一つが)上へ上がって行く、 上昇する、 (天に)のぼる。 ☆対語 ran ラン 下りる。 {E: to go up; rise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikip
- リキㇷ゚ 【自動】[複](単は rikin リキン)(二人/二つ以上が)上へ上がって行く、 上昇する、 (天に)のぼる。 ☆対語 rap ラㇷ゚。 {E: to go up; rise (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rikipte
- リキㇷ゚テ 【他動】[自動使役][複](単は rikinka リキンカ)[rikip-te 上へ上がる[複]・(させる)](二人/二つ以上)を上げる(上昇させる、 低位置から高い位置へ移動させる)。 {E: to raise, go up to… (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rikun
- リクン 【連体】[rik-un 高い所・にある](=rik un リㇰ ウン)高い所の、 上の方の。 rikun suy リクン スイ(沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの発音では rikuy suy リクイスイ)家の天井の煙出し穴。 rikun puyar リクン プヤㇻ [上の・窓] 二階の窓。(S) {E: above; the high area of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikun-tonpi
- リクントンピ 【名】[rik-un-tonpi 高い所・の・日輪] [雅]空の太陽(=rikomatonpi)。 {E: the sun.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikuncise
- リクンチセ 【名】[rikun-cise 上の・家] 二階。 ☆参考 昔はなかった。 {E: the second floor of a house etc..} (出典:田村、方言:沙流)
- rikunsuy/rikuysuy
- リクンスイ/リクイスイ 【名】[rikun-suy 高い所の・穴] 天井の煙出し穴。(W) heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン [雅]私は煙出し穴から外へとび出した。(HC神謡) ☆参考 「これはユーカラなどの言い方で、 日常語では saramanto サラマント と言う。」 (S) {E: a ceiling smoke-flue.} (出典:田村、方言:沙流)
- rimse
- リㇺセ 【自動】[rim-se (擬音・擬態の語根)・…と言う] 踊る。 kuani ka ku=rimse クアニ カ クリㇺセ 私も踊る。(S自作の歌) ☆参考 東部・中部・北部など北海道各地の方言で用いられる。 沙流方言では、 通常は horipi ホリピ [単]/horippa ホリッパ [複] と言うが、 歌や叙事では使われることがある。 この用例で horipi ホリピ を使うと音節数が多すぎてリズムが合わなくなる。 {E: to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rinuwe
- リヌウェ 【他動】[ri-nuwe 波(< rir リㇼ)・豊漁](コンブが)たくさんある。 pirka konpu rinuwe kor ピㇼカ コンプ リヌウェ コㇿ よい昆布がたくさんあると。(S独話) {E: to have plenty of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ripuni
- リプニ 【他動】[ri(< rir リㇼ)-puni 波(が)・…を上げる] 波に打ち上げられる。 {E: for waves to lift…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rir
- リㇼ 【名】波。 rir kekke リㇼ ケッケ 波が折れる(海岸に波が打ち寄せる様子)。 rir kekke usi リㇼ ケッケ ウシ 波がかえるところ。 rir ruy リンルイ 波が高い。 {E: a wave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rise
- リセ 【他動】[単](複は rispa リㇱパ) [ris-e (むしることを表す語根)・(他動詞形成)] …をむしる。 otopi rise kor koyki オトピ リセ コㇿ コイキ 髪の毛をむしりながらいじめる。(W) {E: to pluck…} (出典:田村、方言:沙流)
- risesseri
- リセッセリ §237 アイヌワサビ (3) risesseri (ri-sés-se-ri)「リせッセリ」 根 ⦅A沙流・鵡川・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rit
- リッ 【名】[概](所は rici(hi) リチ(ヒ)) 筋、 すじ。 rit patek ne wa ku=kuykuy ka eaykap リッ パテㇰ ネ ワ ククイクイ カ エアイカㇷ゚ (この肉は)筋ばかりなので(私は)かむことができない。 {E: muscle; sinew.} (出典:田村、方言:沙流)
- ritenkonpu
- リテンコンプ 【名】[riten-konpu 柔らかい・昆布] ワカメ。 {E: a type of seaweed.} (出典:田村、方言:沙流)
- ritenmun
- リテンムン §393 ヒロハノドジョウツナギ (2) riten-mun (ri-tén-mun)「リてン・ムン」[やわらかい・草] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ritenni
- リテンニ §046 ムシカリ (1) riten-ni (ri-tén-ni)「リてンニ」[riten(柔軟な)ni(木)] 茎 ⦅様似、長万部⦆⦅A沙流・鵡川・石狩→補注(15).⦆ →補注(15) (出典:知里植物編、方言:)
- ritenni
- リテンニ 【名】[riten-ni 柔軟な・木] [植物]ツツジの木。 ritenni nonno リテンニ ノンノ ツツジの花。〔知分類 p.30 ((様似, 長万部)) ((宮部・神保 沙流・鵡川・石狩))ムシカリ〕 {E: the azalea flower.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ritentoy
- リテントイ 【名】[riten-toy 柔軟な・土] 粘土(赤いの、 灰色の、 ねばい土)。 ritentoy ani cisetumam a=kar リテントイ アニ チセトゥマㇺ アカㇻ 粘土で壁をつくる。(S) (注 昔の家の壁はカヤ(ki キ)でつくられた。) {E: clay.} (出典:田村、方言:沙流)
- ritkotpe
- リッコッペ 【名】[rit-kot-pe 筋・ついている・もの] 男の子(いい言葉)。 ritkotpe ne yak a=ye リッコッペ ネ ヤカイェ (生まれたのは)男の子だそうだ。(S) ☆参考 ほかに hekaci ヘカチ、 pon hekaci ポン ヘカチ、 okkayo poysons オッカヨ ポイソン などの言い方がある。 ☆対語 oyaskep オヤㇱケㇷ゚《女の子》 {E: a boy.} (出典:田村、方言:沙流)
- rittursere
- リットゥㇽセレ 【自動】[rir-tursere 波(が)・転落させる](海沿いの道路の上から)寄せて来た波に落とされる(海と反対側へ)。(S) ☆対語 rirkosiyetaye リㇼコシイェタイェ 引き波にさらわれる(海へ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- ro 1
- ロ 【終助】…しよう、 …しようか(提案して同意を求める。 包括的一人称複数「あなたも私も」の主語と共に用いられることが最も多い。 一人称単数主語でも用いられる)。 uwarke a=e ro ウワㇻケ アエ ロ (りんごを)半分ずつ食べよう。(S) heta, paye=an ro ヘタ、 パイェアン ロ さあ行きましょう。(S) hararki=an ro an ro ハラㇻキアン ロ アン ロ さあさあハラルキ(水鳥の舞)をしましょう、 しましょう(踊りの前のうながし)。(S) ☆参考 「…しよう」という提案には、 この ro ロ をつけずに言うことも多い。 paye=an パイェアン 行きましょう。 賛成の返事を求めるのには ro ロ をつける。 ほかに …hike (mak)? …ヒケ (マㇰ)? 《…しては(どう)?》のような言い方もある。 ☆参考 ひとりごとで「…しよう」と言うときは ro ロ ではなく so ソ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ro 3
- ロ 【名】[日本語 ろう(牢)] 牢屋。 ☆参考 昔はなかった。(W) {E: a prison.} (出典:田村、方言:沙流)
- rok 1
- ロㇰ 【自動】[複](単は a ア) (二人以上が)座る、 寝ないで起きている。 hetak rok wa ikokanu yan ヘタㇰ ロㇰ ワ イコカヌ ヤン さあみんな座ってよく聴きなさい。(S) a ohor kur patek rok ア オホㇿ クㇽ パテㇰ ロㇰ (直訳すると)座っているのが長い人々だけが座っていた=(早寝の人は寝てしまって)夜ふかしの人々だけがまだ起きていた。(NK民話) ☆参考 いろいろな座り方については ☞a ア 1 {E: to sit; be awake (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rok 2
- ロㇰ 【助動】[複](単は a ア) (二人以上が/二つ以上を)以前に…した。 pewre or ta a=kar wa a=e rok pe ペウレ オッタ アカㇻ ワ アエ ロㇰ ペ 若いときにつくって食べていたもの。 a=onáha ene i=respa siri pirka rok pe ne kusu アオナハ エネ イレㇱパ シリ ピㇼカ ロㇰ ペ ネ クス 父が私を育ててくれた育て方が良かったので。(S民話) ine rok pe イネ ロㇰ ペ ☞inerokpe {E: to have done…in the past (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- rok 3
- ロㇰ 【助動】[複](単は a ア)(二度くり返されて)…rok…rok …ロㇰ…ロㇰ(二人以上が/二人(二つ)以上を)…してしてさんざん…しつづける。 cis rok cis rok kor pasrota rok pasrota rok チㇱ ロㇰ チㇱ ロㇰ コㇿ パㇱロタ ロㇰ パㇱロタ ロㇰ (彼らは)泣いて泣いて泣きつづけながら、 ののしってののしってののしりつづけた。(W民話) {E: to continuously do…(over and over again)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rokte
- ロㇰテ 【他動】[自動使役][複](単は áre アレ)[rok-te (二人以上が)座る・させる](二人以上)を座らせる。 (神のことについて、 不定人称形 a=rokte アロㇰテ《座らされる》の形で)まします。 rep ta atuyso ka ta a=rokte kamuy レㇷ゚ タ アトゥイソ カ タ アロㇰテ カムイ 沖の海原にまします神。 {E: to make, let…sit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rokuntew
- ロクンテウ 【名】[< 日本語 ろくでう(六条)(?)] 「客船。」 (S) ☆参考 pencay ペンチャイ 弁財船(和人の交易の)「貨物船。」 cip チㇷ゚ 舟、 丸木舟。 {E: a passenger boat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ronko
- ロンコ 【名】[動物](頭の丸い魚の名。 図鑑になし。) ronko néno an ロンコ ネノ アン ロンコみたいだ=頭がツルツルにはげている(こっけいな言葉、 いたずらに小さい声で言う)。(S) ☆参考 頭の大きい、 頭のツンベラボーとした魚。 体は細い。 魚をとると網に一緒に入ってくる。 捨てるか食べるか知らない。 見たことはあるが食べたことはない。 ☆参考 そういうツルッとはげた ekasi エカシ がいた。 それに ronko ekasi ロンコ エカシ とあざな(=あだな)をつけた。 私らもそう呼んだ。(S) 〔知分類になし〕 {E: a type of fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- ronkone
- ロンコネ 【自動】[ronko-ne(魚の名)・である][隠]頭がツルツルにはげている。 ☆参考 頭がはげていることを言う普通の言い方は etontone エトントネ、 etoy エトイ。 ほかに、 場合によって epitce エピッチェ、 cimesu チメス などとも言う。 {E: to be bald.} (出典:田村、方言:沙流)
- ronnu
- ロンヌ 【他動】[複](単は rayke ライケ)(二つ以上/二人以上)を殺す。 yuk ka ronnu kamuy ka ronnu ユㇰ カ ロンヌ カムイ カ ロンヌ 鹿も殺した熊も殺した=鹿でも熊でもたくさんとった。(W民話)(民話の中で、 何不自由なく暮らしていたことを言うくだりでよく出てくる常套句。) ☆参考 rayke ライケ[単]は(一人/一つ)を殺すことを言う。 狩猟で鹿や熊をとることは「殺す」と表現する。 ☞rayke ライケ {E: to kill…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ror
- ロㇿ 【位名】[概](所は rorke(he) ロㇿケ(ヘ))(家の中の)火を中心とした東側、 上座。 ror ta ロッタ 上座に。 ☆対語 útur ウトゥㇽ。 {E: the seat, place of honour in a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- rorke(he)
- ロㇿケ(ヘ) 【位名】[所](概は ror ロㇿ)[ror-ke 上座・の所] その上座側の所(家の奥すなわち東の方)。 {E: the seat, place of honour in a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rorunpe
- ロルンペ 【名】[ror-un-pe 上座・にある・もの](?) 戦い、 攻撃、 戦争。 kamuy rorunpe カムイ ロルンペ [神の・攻撃](伝染病を表す一つの表現)。 {E: an attack; war.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- roruyso
- ロルイソ 【名】[ror-un-so 上座・の・座](家の中の)上座(いろりと東窓の間の座で敷物の上)。 {E: the seat, place of honour in a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- roski 1
- ロㇱキ 【自動】[複](単は as アㇱ)(二つ以上/二人以上が)立つ、 立ち止まる、 立っている。 roski wa oka ロㇱキ ワ オカ (彼らは)立っている。 cékantoor-soye kane an sunku tup roski híne an チェカントオㇿソイェ カネ アン スンク トゥㇷ゚ ロㇱキ ヒネ アン 天にも届くばかりのエゾマツが二本立っていた。(HC民話)(注 川下のワテケさん、 サダモさんの言い方では as híne an アㇱ ヒネ アン となるところである。)soy wa roski aw wa roski ソイ ワ ロㇱキ アウ ワ ロㇱキ(彼らは)外へ出ては立ち止まり、 家へ入っては立ち止まる(心配でオロオロして出たり入ったりしている様子の描写)。(KK民話) kurukpeciyay roski クルㇰペチヤイ ロㇱキ 霜柱が立つ。(W) (S) {E: to stand (up); stand still.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- roski 2
- ロㇱキ 【他動】[複](単は asi アシ)(二つ以上)を立てる、 (引き戸やふすま、 雨戸などの二つ以上)をしめる。 {E: to stand (up)…; close…(pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ru 1
- ル 【自動】とける、 (塩などが水に)溶ける、 (氷などが)融ける。 sippo ru kor an シッポ ル コラン 塩がとけつつある。(W) konru ka ru kor an コンル カ ル コラン 氷もとけつつある。(W) uweepakta a=tekéhe ta néa raytamanum ru kor an ウウェエパㇰタ アテケヘ タ ネア ライタマヌㇺ ル コㇿ アン だんだんに私の手の中でその死者の魂がとけていった。(W民話) {E: to melt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru 2
- ル 【名】[概](所は ruwe(he) ルウェ(ヘ)) ①跡、 道。 áne ru アネ ル 細い道。 núpe ru o kane ヌペ ル オ カネ 涙の流れた跡がついている。 pet ru ペッ ル 川筋、 川が流れているため低くなっている所。 ru sittok ル シットㇰ 道の曲がり角。 ②[語根](語構成要素として)筋、 髪の毛。 kunneru クンネル 黒い髪の毛。 retanru レタンル 白い髪の毛。 {E: ①a track; a path. ②hair string; hair.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru 3
- ル 【名】便所、 トイレ。 ru or omare ル オㇿ オマレ 便所へ入れなさい=(汚いものを)トイレに捨てなさい(この場合 osura オスラ《…を捨てる》を使わない)。(S) ru or un easurani ル オルン エアスラニ 便所へまじないする言葉を言いなさい。(S) ☆参考 普通にトイレのことを言うには asinru アシンル《男性用トイレ》または、 menokoru メノコル《女性用トイレ》と言う。 また、 トイレに行くことを言うには rúkari ルカリ その他の動詞を使って言う。 さらに rúkariusi ルカリウシ《トイレに行く(用足しをする)ところ》のような言い方もある。 {E: a toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru 4
- ル 【形名】(名詞化辞として)…する/したの…。 k=éteskar a korka nep ek ru ka isam ケテㇱカㇻ ア コㇿカ ネㇷ゚ エㇰ ル カ イサㇺ 私がことづけをやったのになにも(だれも)来ない。(S) paskur ipe ru néno kane an パㇱクㇽ イペ ル ネノ カネ アン カラスがものを食べるのと同じようだ。(S) ru konna ル コンナ [雅] …しているのは…。 poro cise as ru konna mewnatara ポロ チセ アㇱ ル コンナ メウナタラ 大きな家が立っている様子がしっかりと立派で美しい=大きな家が堂々と立っている。 ☞ruwe ルウェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru ko
- ル コ 【形名+副助】[…したの・(擬態・擬音語を導く小辞)は/が] …したのは/が…、 …している様子は/が…(=ru konna ル コンナ )。 ☆参考 ru ko ル コ と ru konna ル コンナ の使い分けはリズムの関係、 つまり音節数によるものらしい。 ☞ru ル 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruetoko
- ルエトコ 【位名】[所](概 ruetok ルエトㇰ は未出)[ru-etoko 道・の先]進んでいく先。 a=kar wa an pe/tu ruetoko/a=sikrarire アカㇻ ワ アン ペ/トゥ ルエトコ/アシㇰラリレ [雅] 彫っているものの小刀の進む先々をじっと見つめ。(Sユーカラ語り) ☆発音 話すときにはたいてい ruwetoko ルウェトコ と発音される。 ☞ruwetoko ルウェトコ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruhu
- ルフ 【自動】[ru-hu やや・生である] ①半生だ、 よく煮えて/焼けていない。 ②不良じみている(「なまいきだ」)。 taan kam ruhu タアン カㇺ ルフ この肉は半生/生煮えだ。(S) toanpe ruhu p ne na トアンペ ルフㇷ゚ ネ ナ あいつ「なまいき」なんだぞ(=不良じみているんだぞ)。(S) ☞hu フ {E: ①to be half raw; under-cooked. ②to be cheeky; impertinent.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruki
- ルキ 【他動】[単](複は rukpa ルㇰパ)[ruk-i (飲み込むことを表す語根)・(他動詞形成)] …を飲み込む。 iteki ruki no ohetu イテキ ルキ ノ オヘトゥ 飲み込まないで吐き出しなさい。(S) ☆参考 口の中のものをゴクンと飲み込んで食道/胃へ入れることを言う。 液体を飲むことは ku ク。 {E: to swallow…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúkoci(hi)
- ルコチ(ヒ) 【名】[所](概は rúkot ルコッ)…の通った跡のくぼみ、 通って踏み固めた跡、 (手足)の跡。 kamuy rúkocihi an na カムイ ルコチヒ アン ナ 熊の足跡があるよ。(S) hunna rúkocihi ita ka ta an フンナ ルコチヒ イタ カ タ アン だれかの足跡が床(ゆか)の上についている。(S) ☆参考 足跡を urekoci(hi) ウレコチ(ヒ) とは言わない。(S) {E: tracks; marks, footprints of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúkot
- ルコッ 【名】[概][ru-kot 跡・くぼみ] ①細道、 踏み固めた跡。 ②(手足の)跡。 husko rukot an フㇱコ ルコッ アン 古い細道がある。(S) tek rukot テㇰ ルコッ 手の跡、 手形。(W) {E: ①a narrow path. ②tracks; marks, footprints.} (出典:田村、方言:沙流)
- rukum
- ルクㇺ 【名】[概](所は rukumi(hi) ルクミ(ヒ)) [ru-kum ただの(?)・棒] 棒状のものを割らないでそのまま短く切ったもの、 短く切った棒。 kaykuma rukum an カイクマ ルクㇺ アン 柴(細い木)の短く切ったのがある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rukumi(hi)
- ルクミ(ヒ) 【名】[所](概は rukum ルクㇺ)(棒状のもの)の短く切ったもの。 rukumihi kar ルクミヒ カㇻ 縦に裂かないでまるのまま棒状に切りなさい(大根や人参を)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rukunne
- ルクンネ 【自動】[ru-kunne やや・黒い] やや黒い、 黒っぽい。 ☞kunne クンネ {E: to be blackish.} (出典:田村、方言:沙流)
- rum
- ルㇺ 【名】もり先(repa レパ《ツノザメ漁》をする op オㇷ゚《槍、 もり》の先につけるもの、 先は金(かね)でその下には骨がついており、 それが op オㇷ゚ にささっている。 金(かね)は骨にきちんとかぶさっている)。 rum etu/kane ne ruwe ne/kane kursutu/pone ne ruwe ne ルㇺ エトゥ/カネ ネ ルウェ ネ/カネ クㇽストゥ/ポネ ネ ルウェ ネ もり先の先端は金(かね)だ、 金(かね)の根元の部分は骨だ。(S神謡の解説) ☆参考 ワテケさんが歌っている神謡では runum ルヌㇺ といっている。 (出典:田村、方言:沙流)
- rumnetop
- ルㇺネトㇷ゚ §383 ネマガリダケ (3) rumne-top (rúm-ne-top)「るㇺネトㇷ゚」[
- runnu
- ルンヌ 【自動】[rur-nu 塩気・を持つ] 塩からい(「しょっぱい」)。 ohaw runnu humi! オハウ ルンヌ フミ! おつゆしょっぱいなあ。(S) {E: to be salty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- runum 1
- ルヌㇺ 【名】[概](所は runumi(hi) ルヌミ(ヒ))[ru-num ただの・粒][植物] さやから出した豆。 〔知分類になし〕 {E: the peas, beans taken from their pods of…} (出典:田村、方言:沙流)
- runum 2
- ルヌㇺ 【名】[雅]もり先(=rum ルㇺ)(神謡を歌うときに rum ルㇺ をのばしてこう歌っている)。 runum kese ルヌㇺ ケセ もり先のつけ根。(W神謡K) ☞rum ルㇺ {E: the peas, beans taken from their pods of…} (出典:田村、方言:沙流)
- runumi(hi)
- ルヌミ(ヒ) 【名】[所](概は runum ルヌㇺ)[植物] …のさやから出した豆。 runumihi kar ルヌミヒ カㇻ 豆のさやをむきなさい。(S) {E: shell; pod.} (出典:田村、方言:沙流)
- runumnep
- ルヌㇺネㇷ゚ 【名】[概](所は runumnepi(hi) ルヌㇺネピ(ヒ)) [runum-ne-p さやから出した豆・である・もの][植物] さやから出した豆。 〔知分類になし〕 {E: the peas, beans taken from their pods.} (出典:田村、方言:沙流)
- runumnepi(hi)
- ルヌㇺネピ(ヒ) 【名】[所](概は runumnep ルヌㇺネㇷ゚) [植物] …(豆)のさやから出した豆。 runumnepi kar ルヌㇺネピ カㇻ 豆のさやをむきなさい。(S) {E: …peas, beans taken from their pods.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruosey
- ルオセイ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (2) ru-o-sey (rú-o-sey)「るオセイ」[ru(縞)o(ついている)sey(貝)] ⦅幌別⦆エゾギンチャクChlamys swifti BERNORDI. 女郎貝?(藻汐草) (出典:知里動物編、方言:)
- ruosey
- ルオセイ §219 ハマグリ (1) ru-o-sey (rú-o-sey)「るオセイ」[ru(縞)o(ある)sey(貝)] ⦅幌別⦆ハマグリ Meretrix meretrix lusoria RODING. (出典:知里動物編、方言:)
- rup 1
- ルㇷ゚ 【名】[概](所は rupi(hi) ルピ(ヒ)) [動物](メダカ等の魚の)列群。 cep rup チェㇷ゚ ルㇷ゚ 魚の列群。(S) ☆参考 子どもの並んでいる行列も魚の列にたとえて言うこともある。(S)〔知分類 p.3 chep rupi 魚の群〕 {E: a line; a row.} (出典:田村、方言:沙流)
- Rupesporu
- ルペㇱポル 【名】[< ru-pes-póru 道・に沿って下る・洞穴][地名] 日高の海辺にある洞穴の名。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- rupi(hi)
- ルピ(ヒ) 【名】[所](概は rup ルㇷ゚) (魚)の列群。 cep rupihi チェㇷ゚ ルピヒ 魚の列群。(S) {E: a line, row of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rupne
- ルㇷ゚ネ 【自動/副】[rup-ne 氷・のようである](?) ①(たくさんあるものがそろって)大きい、 (豆や石ころのようなものが)粒が大きい。 rupne cise ルㇷ゚ネ チセ(数軒あって皆)大きい家。 pet ota rupne, koponci kopoyke hike nokan korka koponci sak hike ponno rupne ペッ オタ ルㇷ゚ネ、 コポンチ コポイケ ヒケ ノカン コㇿカ コポンチ サㇰ ヒケ ポンノ ルㇷ゚ネ 川の砂は粗い、 粘土の混じったのは細かいけれど粘土のないのは少し粗い。 ②(人が)大人である、 大人になる。 a=poutari rupne アポウタリ ルㇷ゚ネ 私の子どもたちは大きく(大人に)なった。 ☆対語 nokan ノカン。 {E: to be large, big.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupnekur
- ルㇷ゚ネクㇽ 【名】[rupne-kur 大粒である・人] 大人。 (=rupne kur ルㇷ゚ネ クㇽ) ☆対語 nokankur ノカンクㇽ 子ども。 {E: an adult.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruprupne
- ルㇷ゚ルㇷ゚ネ 【自動】[rup-rup-ne 氷(?)・(重複)・のようである](rupne ルㇷ゚ネ の重複形) まるまると大きい粒だ。 ranma anak numi ruprupne a korka tanpa anak sir-sum wa numtumasi patek rupne, numtumasi nokan ランマ アナㇰ ヌミ ルㇷ゚ルㇷ゚ネ ア コㇿカ タンパ アナㇰ シㇼスㇺ ワ ヌㇺトゥマシ パテㇰ ルㇷ゚ネ、 ヌㇺトゥマシ ノカン いつも(の年)は粒がまるまると大きかったが、 今年は不作で、 一部の粒だけが大きくて一部の粒は小さい。(S) {E: to be large and chubby ie. grains, drops.} (出典:田村、方言:沙流)
- rur 1
- ルㇽ 【名】[概](所は ruri(hi) ルリ(ヒ))[< rur 2 海水 ] ①汁、 汁気、 だし汁、 ②だし(煮汁の味)、 あく、 塩気。 aoypenima okasaske wa kusu rur ka a=omáre ka somo ki, pe sak noyne oka aep patek a=omáre アオイペニマ オカサㇱケ ワ クス ルㇽ カ アオマレ カ ソモ キ、 ペ サㇰ ノイネ オカ アエㇷ゚ パテㇰ アオマレ 皿は浅いので汁などは入れない、 水気のないような食べ物ばかり入れる。(S) ☆参考 沙流川中流では、 食物としての汁(みそ汁など)もこの語で表すが、 沙流川下流や鵡川では、 それは ohaw オハウ と言い、 rur ルㇽ は、 汁(スープ)の水分の部分やだしを言う。 {E: ①soup; juice; stock. ②a salty, strong taste.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúre
- ルレ 【他動】[自動使役][ru-re とける・させる] …をとかす。 konru nupur manu cup rúre コンル ヌプㇽ マヌ チュㇷ゚ ルーレ 氷が霊力があると言うけれど太陽がとかすよ。(KK掛け合い歌) {E: to melt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruri(hi)
- ルリ(ヒ) 【名】[所](概は rur ルㇽ) …の汁、 (つゆもの)の汁の部分、 …のだし汁、 …を煮た汁、 …のだし(煮出した味)、 …のあく、 …の塩気。 ruri pan ルリ パン だしが薄い、 (おつゆの)味が薄い。 ruri ruy ルリ ルイ だしがきつい、 あくが強い。 ruri wen ルリ ウェン だしが悪い。 ruri wen wa ponno patek k=e ルリ ウェン マ ポンノ パテㇰ ケ だしが悪いので私は少ししか食べなかった。(W) rurihi póka ni ルリヒ ポカ ニ (おつゆの実がなくなったから)汁だけでも吸いなさい。(S) rurihi pirka/kéraha ka pirka ルリヒ ピㇼカ/ケラハ カ ピㇼカ だしもよければ味もよい。(S自作の歌) {E: the soup, stock, liquid, juice sap of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruro
- ルロ 【名】(畑の)うね(畝)。 ruro kar ルロ カㇻ 畝をつくる。 {E: a ridge.} (出典:田村、方言:沙流)
- rurokoy
- ルロコイ §051 ヤナギムシガレイ;ナメタガレイ;おいらんがれ (1) rurokoy (ru-ró-koy)「ルろコイ」[
ay(ある)] ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:) - rus
- ルㇱ 【名】[概](所は rusi(hi) ルシ(ヒ)) 毛皮、 (狭義に)熊の毛皮。 tonto rus トント ルㇱ 毛をぬいた皮、 なめした毛皮。 ☆参考 人間の頭の皮のことも言うことがある。 huː rus ci=pere ci=pere フー ルㇱ チペレ チペレ (私は)生の毛皮を破る破る=頭の皮をはぐぞ。 (フクロウがこう鳴いたときは山へ行くとひどい目に合う。) (S) {E: a fur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rusesek
- ルセセㇰ 【自動】[ru-sesek やや・熱い] やや熱い、 なまぬるい。 rusesek wa ku=ku ka etoranne ルセセㇰ ワ クク カ エトランネ なまぬるくて飲むのがいやだ。(W) rusesek na na namka ルセセㇰ ナ ナ ナㇺカ なまぬるいからもっと冷やしなさい。(W) ☞sések セセㇰ {E: to be slightly hot, warm.} (出典:田村、方言:沙流)
- rusuy
- ルスイ 【助動】①…したい、 …したがる。 emina rusuy エミナ ルスイ …を笑いたい=…がおかしい。 k=émina rusuy ayne ku=ye ka koyaykus ケミナ ルスイ アイネ クイェ カ コヤイクㇱ 私は(これが)おかしくておかしくて(それを)言うことができない。(W会話) kor rusuy コンルスイ …を持ちたい=…がほしい。 nep a=e rusuy ka somo ki nep a=kor rusuy ka somo ki ネㇷ゚ アエ ルスイ カ ソモ キ ネㇷ゚ アコン ルスイ カ ソモ キ (私は)何を食べたいとも思わず何をほしいとも思わなかった=何不自由なく暮らしていた。(W民話) (民話で主人公が自叙する中によく出てくる表現。) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ …するようにしたい、 …するようになることを望む、 …してほしい。 ci tunas hi ku=ki rusuy チ トゥナシ クキ ルスイ 早く煮えるようにしたい、 早く煮えてほしい。(S) pon katkemat ka ku=mataki amkir hi ku=ki rusuy kusu ポン カッケマッ カ クマタキ アㇺキリ クキ ルスイ クス お嬢さんにも私の妹を覚えて(見知って)もらいたいので。(W会話) ②…しそうである。 omke rusuy オㇺケ ルスイ せき(咳)が出そうだ。(W) tane k=étoranne rusuy humi as タネ ケトランネ ルスイ フミ アㇱ もういやになりそうになった、 なんだかいやになりそうな気がする。(W) ☆参考 é-rusuy エルスイ […を食べる・…したい](食べもの)が好きだ。 ipe-rusuy イペルスイ [ものを食べる・…したい] 空腹だ。 mokor-rusuy モコンルスイ [眠る・…したい] 眠い。 {E: to want to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruteyne
- ルテイネ 【自動】[ru-teyne やや・ぬれる] 湿(しめ)る、 ややぬれている、 だいぶ湿っている。 ☆参考 rikan リカン 湿る、 湿っている。 {E: to be damp; wet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rutke
- ルッケ 【自動】[rut-ke (擬態の語根)・(自動詞形成)] ①ずれて動く、 すべる。 ②脆(もろ)い、 ボロボロくずれてくる。 rutke suma ルッケ スマ もろい石。 rutke pira ルッケ ピラ もろい崖。 a=keré kor rutke uske ne wa a=sitóma アケレ コㇿ ルッケ ウㇱケ ネ ワ アシトマ さわるとボロボロくずれる所だから恐ろしい。(S) ③☞oruitakur-rutke オルイタクㇽルッケ ☆参考 形の上で対応する他動詞は rutu ルトゥ《…を押してずらす》。 したがって rutke ルッケ のもとの意味は、 ずれて動くことだろうから崖などがボロボロくずれることをこの語で言うのは、 表層がずれて動くところをとらえているのであろう。 {E: to be easily broken.} (出典:田村、方言:沙流)
- rútom 1
- ルトㇺ 【名】[ru-tom 道・…の当たる所] 家の入口を入ってすぐの、 土間の部分。 {E: a bare earthen area just inside the entrance of a house for taking off one's shoes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rútom 2
- ルトㇺ 【名】[ru-tom 道・の途中] 道の途中。 ku=honi arka wa a=en=montapire wa rútom ta ku=ki wa k=ek クホニ アㇻカ ワ アエンモンタピレ ワ ルトㇺ タ クキ ワ ケㇰ おなかが痛くて急がされて道の途中でして来た。 (出典:田村、方言:沙流)
- ruttektek
- ルッテㇰテㇰ 【他動】[rut-tektek (押しずらすことを表す rutu)の語根・(瞬間に行う)](引き戸)を瞬間に閉める。 nákatune humi iki wa apa ruttektek! ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ! なんてことしてるんだ、 戸をガジーンと閉めて。(S) {E: to close…in an instant.} (出典:田村、方言:沙流)
- rutturep
- ルットゥレㇷ゚ 【名】[rur-turep 海水・ウバユリ][動物] ホッキの貝殻。(S) 〔知分類 p.234 §481. 828 ほっき貝 ツレプ〕 {E: a type of clam.} (出典:田村、方言:沙流)
- rutu
- ルトゥ 【他動】…を押してずらす、 持ち上げないで下を引きずりながら押して動かす。 {E: to push along, drag…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe 1
- ルウェ 【自動】太い。 ruwe cikuni ルウェ チクニ 太い木。 e=kema ruwe ruwe! エケマ ルウェ ルウェ! あんたの足太いねえ。(KM独話) ☆参考 人が太っていることは通常は mímus ミムㇱ と言う。 悪口として、 ものが太いように ruwe ルウェと言うこともある。(S) ☆対語 áne アネ {E: to be fat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe 3
- ルウェ 【形名】[< ru-e 跡・(所属語尾)](名詞化辞として、 確かなこと、 確認ずみのことだというニュアンスを含む名詞句をつくる。) ①(動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。)…する/した/している/であること、 …したあと、 …した結果、 …したの。 taa a=en=kore ruwe nukar, hápo タア アエンコレ ルウェ ヌカㇻ、 ハポ ほら私がもらったのごらん、 かあさん。(S) ruwe ne ルウェ ネ …する/したのだ/です。 ruwe? ルウェ? …する/したの(ですか)? …なの(ですか)? ruwe! ルウェ! …したなあ! …だなあ! ruwe an! ルウェ アン! …したなあ!…だなあ! ruwe an? ルウェ アン? …する/した(のです)か? …する/したの? (多くの場合、 疑問詞を持つ疑問文に用いられる)。 ruwe he an? ルウェ ヘ アン? …する/したのか? …する/したの? (疑問詞のない、 当否を問う疑問文で。 ruwe? ルウェ? だけでも疑問文になるが、 he an ヘ アン をつけるともっと強い疑問になる。) e=eraman ruwe he an? エエラマン ルウェ ヘ アン? いったい君はわかっているのかい(わかっていないんじゃないか)。 eci=mokór wa eci=oká ruwe he an? エチモコㇿ ワ エチオカ ルウェ ヘ アン? いったいあなたたちは眠っているのか(しっかりしなきゃだめじゃないか)。(S独話) ruwe somo he an? ルウェ ソモ ヘ アン? …する/したのではないか。 ruwe tapan ルウェ タパン …する/したのであります、 …する/…したのでございます。 ruwe un ルウェ ウン (返事として)ええ、 …する/したのだよ、 そうですよ。 kuni ku=ramu kor k=ek ruwe un クニ クラム コㇿ ケㇰ ルウェ ウン ええ、 (私は)そう思いながら来たのよ。(S会話) ②(文頭に置かれ、 その前に言われたことがらを受けてその全体を名詞化する。) ruwe ene an hi ルウェ エネ アニ そのことはつまりこういうことだ。 ③(動詞に終わっている文の後ばかりとは限らない。 前の文と統語関係が切れている場合もある。) ruwe un ルウェ ウン (肯定の返事として間投詞のように) そうする/したのだよ、 そうだよ。 “…a=ye hawe tapan na” “e, ruwe un“ 「アイェ ハウェ タパン ナ」「エー、 ルウェ ウン」 「…ということを私は言いましたよ。」「ええ、 そのとおりです。」 (W-S会話) ☆参考 後に -he ヘ はつかない(ruwehe とはならない)。 ☆参考 場合によって ru ル の形が使われる。 ☞ru ル ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 hawe ハウェ(話された言葉および声に関することに用いられる)、 humi フミ(音や感覚、 感じに関することに用いられる。 ただし視覚以外)、 siri シリ(目の前に見えている様子に関することに用いられる)。 {E: to do; did; in the process of doing; the out come, result of having done…; did… (to be placed in front of a sentence or phrase to make what was previously said into a noun form; it doesn't necessarily always come after a verb ending.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe(he)
- ルウェ(ヘ) 【名】[所](概は ru ル)…の通った跡、 (…が)通ってできた道、 彼の通った跡、 …の足跡。 X ruwehe ne noyne X ルウェヘ ネ ノイネ Xの足跡らしい。(S) íne urepet kor kane p ne noyne arpa ruwe an イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ アㇻパ ルウェ アン 足の指が四本のやつらしく行った跡がある(足の指が四本のやつとは人を食い殺すようなたちの悪い熊)。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwekur
- ルウェクㇽ 【名】[ruwe-kur 太い・人] 家の主人。 ruwekur ka cise or un nepki ki kor an ルウェクㇽ カ チセ オルン ネㇷ゚キ キ コラン ご主人も家の仕事をしている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ruwetoko
- ルウェトコ 【名】[ru-w-etoko 道・(挿入音)・…の先](=ruetoko ルエトコ)行く先。 tu ruwetoko re ruwetoko coyranke トゥ ルウェトコ レ ルウェトコ チョイランケ [慣用句]行く先行く先におろされる=(熊や鹿等が)まるで行く先々に天から下ろされるかのように、 いつどこに行っても豊かに獲れる。(W民話) (注 同じことを言い表すのに etoko okake cóyranke エトコ オカケ チョイランケ とも言う。) {E: destination.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwop
- ルウォㇷ゚ 【名】[ru-w-o-p すじ・(挿入音)・ついている・もの][動物] シマリス(「シマネズミ」) 〔知分類 p.170 ruó-čironnup ((チトセ;チカブミ;テシオ))〕 {E: a squirrel.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwor
- ルウォㇿ 【位名】[概](所は ruworo ルウォロ)[ru-or 道/筋・のところ](pet ペッ《川》、 nay ナイ《沢》の後に置かれて、 河川の流域の低地を表す。) ☞petruwor ペッルウォㇿ、 nayruwor ナイルウォㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- ruy 1
- ルイ 【自動/助動】①[自動]激しい。 réra ruy レラ ルイ 風が激しい。 hawe(he) ruy ハウェ(ヘ) ルイ 声が大きい、 大声で言う。 ruri ruy ルリ ルイ あくが強い、 だしがきつすぎる。 ataye ruy アタイェ ルイ(値段が)高い。 ②[助動]…するのが激しい、 ひどく…する。 ye ruy イェ ルイ 激しく言う、 しつこく言う。 eytasa ratki ruy wa osirkaociw wa ku=suye ka eaykap エイタサ ラッキ ルイ ワ オシㇼカオチウ ワ クスイェ カ エアイカㇷ゚ (ぶらんこが)あまりたれ下がりすぎて下につかえてゆらすことができない。(S) ☆対語 hawke ハウケ(声が)小さい、 (値段が)安い。 {E: ①to be violent; severe; strong; hard. ②to do…is severe, violent, etc.; to do…cruely, harshly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruy 2
- ルイ 【名】といし(砥石)。 {E: a whetstone.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruyke
- ルイケ 【他動】[ruy-ke といし・(動詞形成)](刃物)をといしでとぐ。 {E: to sharpen…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruyno
- ルイノ 【副】[ruy-no 激しい・(副詞形成)] 激しく、 ひどく、 うんと。 ruyno kursutu péka tuye wa horakte ルイノ クㇽストゥ ペカ トゥイェ ワ ホラㇰテ ずうっと一番根元から切って倒しなさい。 ruyno yaypopkere wa ora hotke ルイノ ヤイポㇷ゚ケレ ワ オラ ホッケ 充分暖まってから寝なさい。(S) ruyno suppa ukoyuppa wa sina ルイノ スッパ ウコユッパ ワ シナ うんときつく締めてしばりなさい。(S) ☆発音 強調すると ruyiːno ルイーノ と発音される。 ☞ruy ルイ {E: violently; extremely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyruye
- ルイルイェ 【他動】[ruy-ruy-e (なでることを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)] …の両手を取ってなでて喜びのあいさつをする。 ☆参考 女性のあいさつのしかたの一つ。 初めて会った人、 久しぶりに会った人にするほか、 病気が全快した人に、 死にそうだったあと助かった人に、 赤ん坊を出産した人になど、 喜びや祝いのあいさつとしてする。 この仕草と同時に喜びのあいさつの言葉を言う。 そうしながら、 泣くことも多い。 ☆参考 川下のサダモさんは相手をだいて腕も背中も何回もなでる。 人によっては(地域によっては)両手を包むようににぎって軽く振るだけで、 なでたりだいたりしない。 {E: to take the hand of another in joyful greeting.} (出典:田村、方言:沙流)
- se 1
- セ 【他動】…を背負う。 se wa ek セ ワ エㇰ …を背負って来る、 (荷物)を運んで来る。 ☆参考 昔は荷物を背負って運んだ。 手に下げて運ぶようになった現代でも、 大きい荷物やたくさんの荷物の場合には、 「持って行く」「持って来た」と言う代わりにしばしばこの語が使われて、 「背負って行く」「背負って来た」のように表現される。 {E: to carry…on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seci(hi)
- セチ(ヒ) 【名】[所](概は set セッ)[動物]…(鳥)の巣。 {E: a bird's nest.} (出典:田村、方言:沙流)
- sekor
- セコㇿ 【接/副】[se-kor と言う・…しながら] ①(引用文/引用句を受ける。 多くの場合「言う」「思う」「たずねる」などを意味する語 hawean ハウェアン、 itak イタㇰ、 ye イェ、 yaynu ヤイヌ、 uwepekennu ウウェペケンヌ などへつなぐ。)(母音の後では、 しばしば s の後の e が落ちて …skor …ㇱコㇿ と発音される。) ②(昔話の終わりに用いられて)…とさ。 ③(何かのやり方を説明するのに、 そのしぐさをして見せながら)こういうふうに(二度くり返して言う)。 sekor sekor a=mimáki a=utómosmare hi セコㇿ セコㇿ アミマキ アウトモㇱマレ ヒ こういうふうにこういうふうに歯をぶつけ合わせること(歯をぶつけ合わせて見せながら言っている)。(W会話) sekor an pe セコン ペ このような/そのようなこと/もの。 ④(熟語) …pe/p sekor …ペ/ㇷ゚ セコㇿ …した途端に、 …したときすぐに。 temcaricari=an a p sekor テㇺチャリチャリアナㇷ゚ セコㇿ 手をバタバタした途端に。 sekor ne セコン ネ …と言った/言っているのだ、 …ということだ。 kanna k=ek kusu ne wa sekor ne hawe ne wa カンナ ケㇰ クス ネ ワ セコㇿ ネ ハウェ ネ ワ (私は)また来ますよと言ったのです。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sekoskosne
- セコㇱコㇱネ 【自動】[se-kos-kos-ne (?)・(軽いものを表す語根)・(重複)・のようである][sekosne セコㇱネ《意外に軽い》の強調]「かるっこーい」=とても軽い。 poro ápekor an sikehe ne korka sekoskosne ポロ アペコラン シケヘ ネ コㇿカ セコㇱコㇱネ かさばかり大きいみたいな荷物だが「かるっこーい」(=とても軽い) (S) sekoskosne, sóne poro pakno an kuni hekaci he? セコㇱコㇱネ、 ソネ ポロ パㇰノ アン クニ ヘカチ ヘ? 軽いなあ、 本当に大きくなるまで生きている子どもか(寿命のないものではなかろうか)。(S) {E: to be very light (not heavy).} (出典:田村、方言:沙流)
- sekosne
- セコㇱネ 【自動】[se-kos-ne (?)・(軽いものを表す語根)・のようである]意外に軽い、 ずいぶん軽い。 ku=pirakka eytasa sekosne クピラッカ エイタサ セコㇱネ 私の下駄あんまり軽い。(S) ☆参考 kosne コㇱネ 軽い。 {E: to be unexceptedly light.} (出典:田村、方言:沙流)
- seku
- セク 【他動】…をふくらます。 seku wa anu セク ワ アヌ ふくらませておきなさい。 {E: to blow up, inflate…} (出典:田村、方言:沙流)
- sem 1
- セㇺ 【名】物置き。 ☆参考 「母屋と同じくらいの大きさで屋根も同じ高さ、 出入口は別にある。 中に臼でも何でも入れておく。 冬でも雪がかからずに仕事ができる所。 薪(まき)も置く。 食べ物は置かない。 食べ物は pu プ《倉庫》に入れる。」 (S) ☆参考 mosem モセㇺ は家の西端にはり出してつくられている。 南側の入口を入った所。 土間になっている。(S) ☆参考 復元された昔の家屋では、 土間の向こうが臼や杵や農具などの置き場になっている。 {E: a storeroom; a shed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- semor
- セモㇿ 【副】[雅]かなり。 tane anakne/semor porono/án=an ki kor タネ アナㇰネ/セモㇿ ポロノ/アナン キ コㇿ [雅]今はもう私はかなり大きくなって。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sempir
- センピㇼ 【位名】[概](所は sempiri/sempirke センピリ/センピㇼケ) …の陰、 …の後ろにかくれて見えない所、 (人)のいない/聞いていない陰。 cikuni sempir ta ás=an híne án=an チクニ センピリ タ アサン ヒネ アナン 私は木の後ろに隠れて立っていた。(HK民話) {E: behind…; in the shadow of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sempir(i) ye
- センピㇼ/センピリ イェ 【連他動】[その陰・を言う]その人のいない所でその人のことを言う、 その人のうわさをする。 kim ta a=nukár wa nispa sempir ye rok nispa utar キㇺ タ アヌカㇻ ワ ニㇱパ センピㇼ イェ ロㇰ ニㇱパ ウタㇻ 山で見かけて長者のうわさをしていたその長者方が。(NK民話) ☆参考 かげ口(悪口)を言うことではない。 {E: to speak about someone behind his/her back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sempiri
- センピリ 【位名】[所](概は sempir センピㇼ) …の陰、 その陰。 {E: behind…; in the shadow of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sempirke
- センピㇼケ 【位名】[所](概は sempir センピㇼ) …の陰、 その陰。 {E: behind…, in the shadow of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sep
- セㇷ゚ 【自動】広い(平面的に広いのも幅広いのも)。 sep nup セㇷ゚ ヌㇷ゚ 広い野原。(S) sep ru セㇷ゚ ル 広い道。(S) ☆参考 pararu パラル 大通り。 {E: to be wide; expansive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ser 1
- セㇾ 【名】[概](所は seri(hi) セリ(ヒ))布幅、 身幅。 ser pakno an senkaki en=kore セㇾ パㇰノ アン センカキ エンコレ 布幅だけある布(=正方形の布)をください。(S) {E: the width (of a roll of material; the body).} (出典:田村、方言:沙流)
- ser 2
- セㇾ 【名】[概](所は sere セレ、 serke セㇾケ)部分、 一部。 {E: a portion; a part.} (出典:田村、方言:沙流)
- sére 1
- セレ 【複他動】[他動使役][se-re …を背負う・させる] …に…を背負わせる(荷物を運ばせることを言うときの表現)。 kími eci=ére rusuy kusu hápo en=sere wa k=ek キミ エチエレ ルスイ クス ハポ エイセレ ワ ケㇰ 「トウキビ」(=トウモロコシ)をあなた方に食べさせたくて母が私にそれを背負わせて私が来た=トウモロコシをあげたいからと母に持たされて来ました。(S) {E: to make…carry…on their backs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sere 2
- セレ 【名】[所](概は ser セㇾ)…の部分。 cup poro sere チュㇷ゚ ポロ セレ [月・大きい部分]月の二十日ごろ。 {E: a portion, part of….} (出典:田村、方言:沙流)
- serke(he)
- セㇾケ(ヘ) 【名】[所](概は ser セㇾ)[ser-ke 一部・の所] …の一部。 poro serke(he) ポロ セㇾケ(ヘ) …の大部分、 ほとんど(の人/物)。 {E: a part of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seru
- セル 【他動】…を吸い込む(息を吸う拍子に口の中へ入って来る)。 wen húra seru ウェン フラ セル 悪い匂いを吸い込む。(S) kikir ku=seru キキㇼ クセル 私は虫を吸い込んだ。(S) níyahurahene seru, asir tursak réra hene seru ニヤフラ ヘネ セル、 アシッ トゥㇽサㇰ レラ ヘネ セル 木の芽の匂いでも吸いなさい、 新鮮なきれいな空気でも吸いなさい。(S) {E: to breathe, suck in…} (出典:田村、方言:沙流)
- serus
- セルㇱ 【自動】[ser-us 身幅・がそこにたくさんついている] 身幅が広い(着物の)。 {E: to be broad; large (clothing).} (出典:田村、方言:沙流)
- serusserus
- セルッセルㇱ 【自動】[serus-serus (擬音)・(重複)] はためく。 apkas hum ko serusserus アㇷ゚カㇱ フㇺ コ セルッセルㇱ 歩くと着物がパフッパフッとなる。 {E: to flutter.} (出典:田村、方言:沙流)
- sések
- セセㇰ 【自動】①(ものが)熱い、 熱くなる、 温い、 温まる、 沸(わ)く。 sések sayo セセㇰ サヨ 熱いおかゆ。 sések kaspa wa ku=ku ka eaykap セセㇰ カㇱパ ワ クク カ エアイカㇷ゚ 熱すぎて(私は)飲めない。(S) tonpuri sések na ahupan トンプリ セセㇰ ナ アフパン おふろがわいたから入りなさい(ahupan アフパン は ahup yan アフㇷ゚ ヤン が続けて発音された形)。(W) úsey tane sések ウセイ タネ セセㇰ お湯がもうわいた。 ②(冷たいほうがよいものが)なまぬるい。 wakka keseke sések, kéra wen ワッカ ケセケ セセㇰ、 ケラ ウェン 水の飲み残しはなまぬるくて味が悪い。(S) ③(人が)暑い(暑く感じる)。 ku=sesek koyaywennukar クセセㇰ コヤイウェンヌカㇻ 私は暑くて苦しい。(W) ku=sesek humi! クセセㇰ フミ! 暑いなあ! ☆参考 天候に関して気温が高く暑いことを言うのには、 sir-sések シㇼセセㇰ [完動]が用いられる。 ☆参考 焼けつくようなひどい暑さを言う。 日本語東京方言等で「暑い」と言うような場合でもほどほどの暑さであれば popke ポㇷ゚ケ [自動]/sir-popke シㇼポㇷ゚ケ [完動] が使われる。 ☆参考 nam ナㇺ ぬるい、 冷たい。 meman メマン 涼しい。 mérayke メライケ 寒い。 {E: ① (for things) to be hot; warm; boiled. ② (for someone) to be, feel hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seske
- セㇱケ 【他動】①…をふさぐ、 …をおおう(見えないようにふさぐ)、 (窓や出入口)を閉じる(すだれ等の場合)。 ② ☞esirutumka seske エシルトゥㇺカ セㇱケ ☆参考 引き戸式の窓や戸、 ふすま、 ガラス戸やドアをしめることは asi アシ。 {E: to close, cover…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- set
- セッ 【名】[概](所は seci(hi))寝台、 クマのおり、 鳥の巣。 ☆参考 ユーカラの中では寝台/高床を amset アㇺセッ と言う。 〔知分類 cikáp-set, -i((H.各地)) ①鳥の巣。 ②飼鳥を入れておく檻〕 {E: a bed; a bear cage; a bird's nest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setkorimse
- セッコリㇺセ 【自動】[set-ko-rimse クマの檻・に・踊る] 檻に向かって(?)踊る(子熊を檻(おり)から出すときに歌うウポポの歌詞の一部)。 hoyya pewrep rek haw/hoyya setkorimse/hoyya setkotapkar ホイヤー ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ/ホイヤー セッコリㇺセ/ホイヤー セッコタㇷ゚カㇻ 子熊のなく声、 檻(おり)に向かって(?)/檻のところで(?)踊る、 檻に向かって(?)/檻のところで(?)踏舞する。 ☆参考 檻(おり)から出されようとしている子熊が激しく動いていることを「踊る」と表現しているらしい。 あるいはその子熊に向かって「踊れ」と言っているのかもしれない。 ☆参考 この地方の日常語では踊ることを horipi ホリピ[単]/horippa ホリッパ[複] と言い、 rimse リㇺセ とは普通言わないが、 歌や叙事詩ではよく rimse リㇺセ が使われる。 {E: to dance facing the cage of a bear cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setur
- セトゥㇽ 【名】[概](所は seturu(hu) セトゥル(フ)) ①背中(胴の後ろ側全部、 上から下まで)。 ②(着物の)後ろ身頃。 ☆参考 hon ホン 腹。 numsama ヌㇺサマ [所]前身頃。 {E: ① the back. ② the back part of clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seturpeste
- セトゥㇽペㇱテ 【他動】[setur-pes-te 背中・に沿って上から下へ行く・させる] …を背中に沿って縦につけて持っている(用例では、 刀を着物の中に入れて背負っている)。 hemanta e=ekar kusu emus e=seturpeste e=seturpeste?! ヘマンタ エエカㇻ クス エムㇱ エセトゥㇽペㇱテ エセトゥㇽペㇱテ?! お前は何をするために刀を背中に入れているのだ。(W言い伝え) {E: to carry…upright on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seturu(hu)
- セトゥル(フ) 【名】[所](概は setur セトゥㇽ) …の背中。 {E: the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seututke
- セウトゥッケ 【自動】(大人が)泣きじゃくる(「泣きじゃっくりする」)。(S) ☆参考 子どもが泣きじゃくることは cismasa チㇱマサ。 {E: to sob.} (出典:田村、方言:沙流)
- sewri
- セウリ 【名】[概/所]のど(外部すなわち首の前部も、 内部すなわち食道および気管も合わせて言う)。(S) ☆参考 この説明だと rekut レクッ と同義だが、 実際にはのど一般の話では rekut レクッ[概]/rekuci レクチ[所] ばかりが頻繁に使われる。〔知分類 p.123気管〕 {E: the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
- sewrihi
- セウリヒ 【名】[所](概は sewri セウリ)…ののど(外部も内部も)。 sewrihi arka セウリヒ アㇻカ (彼は)のどが痛む(=rekuci arka レクチ アㇻカ)。(S) {E: the throat of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sey
- セイ 【名】[動物] ①二枚貝。 ②ホッキ。 ③二枚貝の貝がら、 ホッキの貝がら。 sey ipe kar セイ イペ カㇻ ホッキの身を取る。〔知分類 p.130 川の中にあり rap-sei と同形でそれより大なる底の黒い貝〕 {E: ① a bivalve (a mollusc). ② an Atka mackerel. ③ bivalve shells.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seyeppo
- セイェッポ 【名】[< sey-o-p-po 貝がら・に入っている・もの・(指小辞)](?) [動物] カタツムリ(「でんでんむし」)。 〔知分類 p.128((名;東静;千;網))〕 {E: a snail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seynokikir(-i)
- セイノキキㇼ §230 マイマイ(カタツムリ) (6) sey-no-kikir(-i) (séy-no-ki-kir)「せイノキキㇼ」[
awモツ (出典:知里動物編、方言:) - si 1
- シ 【名】①糞、 大便、 ウンチ。 poro si taktak ポロ シ タㇰタㇰ 大きなウンチのかたまり。(HC神謡) seta si セタ シ 犬の糞。 ②(ののしりや憎まれ口に使われて) si e wa an シ エ ワ アン ウンチを食べていろ(「くそくらえ」)=だまれ(ののしりの表現)。 si emastek シ エマㇱテㇰ 糞を口いっぱいほおばっていろ(「くそくらえ」)=余計なことを言うな(自分の子など、 親しい人に言う)。(S) asikne sí-o-ontaro アシㇰネ シオオンタロ [五つの・糞・入った・桶/樽][隠] 五つの肥桶(こえおけ)(イチタロウという名の人について憎まれ口をきくときに使われた呼び名。 「五つ」は「イチチ」と発音されるので、 その「イチ」とオンタロの「タロ」と合わせて「イチタロ」なのだが、 憎まれ口のため、 ただの ontaro オンタロ でなく、 sí-o シオ《糞の入った…》をつけている。 ☆参考 大便をすることは osoma オソマ。 しかし場合によって大便(糞)そのもののことをも osoma オソマ と言うこともある。 {E: excrement; faeces.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sí- 2
- シ 【接頭】①(名詞に接頭して連体的に)本当の、 主な、 大きい…。 askepet アㇱケペッ 指; síaskepet シアㇱケペッ 大きい指=親指。 síyuk シユㇰ 雄熊。 katkemat カッケマッ 奥様; síkatkemat シカッケマッ 本当の(立派な)奥様。 ②(性質を表す自動詞(形容詞)や連体詞などに接頭して、 程度が完全であるかまたは非常に高いことを表す。) 本当に、 とても。 poro ポロ 大きい;síporo シポロ とても大きい、 巨大である。 kanna カンナ 上の方の;síkanna シカンナ 一番高い所の。 ☆発音 たいていの場合 sí- シ の部分が高く発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- si- 3
- シ- 【接頭】(他動詞および目的語を取る位置名詞などに接頭して、 一つの目的語の代りになる接頭辞の一つ。 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》、 u- ウ《互い》、 yay- ヤイ《自分》がある。) ①自分(を、 に)。 (「…を…する」という意味の他動詞に接頭し、 「…が…なる」という意味の自動詞を形成する。) turi トゥリ …を伸ばす;situri シトゥリ 伸びる。 ②(位置名詞について)自分(その文の主語の人自身)の。 etok エトㇰ …の前方; siyetok シイェトㇰ[si-etok シエトㇰ] 自分の前方。 (たとえば次のような文脈で):siyetok un inkar シイェトㇰ ウン インカㇻ (彼は)彼自身の前方を見る。 siyetok un ku=inkar シエトクン クインカㇻ 私は私自身の前方を見る。 ③(使役/不定使役の接尾辞と組み合わさって) si-…(自動詞)-re/e/te(使役) シ-…-レ/エ/テ ☞別項1、 2、 si-…(他動詞)-yar/ar (不定使役) シ-…-ヤㇻ/アㇻ ☞別項 ☆参考 yay- ヤイ- も《自分自身》を示す再帰の接頭辞だが、 意味・用法に違いがある。 yay- ヤイ は、 それが目的語として接頭している他動詞の主語と同一人物を指すが、 si- シ はそうとは限らず、 多くの場合、 それが接頭している語が含まれている動詞句の(したがってその節/文の)主語と同一の人物を指す。 同じ語に yay- ヤイ、 si- シ の両方がそれぞれ接頭してできた対の語もある。 次の一対の例では、 yay- ヤイ- が意志のある自分を示し、 si- シ- のほうは単に他動詞を自動詞化している。 yaypusu ヤイプス (もぐっていた人が)自分で泳ぐなり何なりして浮いて出る。 sipusu シプス (沈んでいたものが)ひとりでに浮き上がる。(W) しかし、 いつもこれと同じ違いがあるとは限らない。 また yay- ヤイ は、 意味上の制約がないかぎりどんな他動詞にもつくが、 si- シ はそうではない。 その代わり si- シ- はいろいろな位置名詞につくが yay- ヤイ は限られた位置名詞にしかつかない。) (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-re/-te/-e 1
- シ…レ/テ/エ 【接頭辞…接尾辞】(自動詞の使役形に si- シ が接頭して)…した/しているふりをする。 ray ライ 死ぬ;sirayre シライレ [si-ray-re 自分・死ぬ・させる]死んだふりをする(yayrayke ヤイライケ は[yay-ray-ke 自分・死ぬ・させる(他動詞化)]自殺する)。 ponpe ポンペ 赤ちゃん;ne ネ である;siponpenere シポンペネレ [si-ponpe-ne-re 自分を・赤ちゃん・になる・させる]甘える。 (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-re/-te/-e 2
- シ…レ/テ/エ 【接頭辞…接尾辞】(他動詞に si- シ が接頭し後ろに使役語尾 -re/-te/-e レ/テ/エ を伴って)…してもらう。 kásuy カスイ …の手伝いをする;sikasuyre シカスイレ [si-kasuy-re 自分を・を手伝う・させる]…に自分の手伝いをしてもらう。 nukar ヌカㇻ …を見る;sinukare シヌカレ [si-nukar-e 自分を・見る・させる]…に自分を見てもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- sicorpok
- シチョㇿポㇰ 【位名】[再帰][si-corpok 自分・下]自分の下。 sicorpok un シチョㇿポクン 自分の下の方へ。 sicorpok un inkar シチョㇿポクン インカㇻ 下を見下ろす。 sicorpok un ku=inkar akusu maciya ka ku=nukar, atuy ka ku=nukar シチョㇿポㇰ ウン クインカㇻ アクス マチヤ カ クヌカㇻ、 アトゥイ カ クヌカㇻ 私は下を見ると町も見える、 海も見える。(S) {E: below oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- sicorpokkuste
- シチョロポックㇱテ 【他動】[si-corpok-kusu-te 自分・の下・を通る・させる](鳥が)(矢)を自分の下を通す(自分に当たらないようによける)。(W神謡K) ☆対語 siyenkakuste シイェンカクㇱテ。 ☆参考 péka ペカ (矢)を受け取る=(矢)に当たる。 (出典:田村、方言:沙流)
- sihopire
- シホピレ 【他動】[si-hopi-re 自分・…を置いて去る・…させる][雅]…を自分から離れさせる=…から別れて来る。 makan katkor pe/páse humi/siturare/kosne humi/sihopire マカン カッコㇿ ペ/パセ フミ/シトゥラレ/コㇱネ フミ/シホピレ [雅]何者かが重い音を伴ってやって来る、 軽い音は伴わずに置いて来る。(Sユーカラ) ☆参考 hopi ホピ は日常語で独立の動詞としては使われない。 複数形の形をした hoppa ホッパ が単複の区別なく使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sik 1
- シㇰ 【自動】満ちる、 いっぱいになる、 満ちている、 いっぱいである。 ku=honi sik クホニ シㇰ 私はおなかがいっぱい(満腹)だ。 toanpe sik somo ki, ponno eohap ne wa トアンペ シㇰ ソモ キ、 ポンノ エオハㇷ゚ ネ ワ [比喩]あいついっぱいでない、 少し足りないんだ(「うすばかだ」)(悪口)。(S)(名詞の後に置かれて) …sik no …シㇰ ノ …いっぱいに。 itanki sik no wakka omare イタンキ シㇰ ノ ワッカ オマレ おわん/茶碗/ゆのみ/コップにいっぱいに水を入れなさい。(S) {E: to be full.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sik 2
- シㇰ 【名】[概](所は siki(hi) シキ(ヒ)) 目。 sik ani ka rayke noyne シㇰ アニ カ ライケ ノイネ 目ででも殺すように(にらみつける恐ろしい様子の描写)。(W民話) sik o シㇰ オ 目が開く、 見えるようになる。 sik a=o hi a=eyáykopuntek kusu シㇰ アオ ヒ アエヤイコプンテㇰ クス 私は目が見えるようになったのがうれしくて。(W民話) sik oriyak kane シㇰ オリヤㇰ カネ 目のとどくかぎり(ずうっと向こうまで)。(W民話) ☆参考 網の目は siktu シㇰトゥ。 布地の目は káuturu カウトゥル[所]ざるやござ・むしろの目は kiyuturu キユトゥル[所]。 {E: the eyes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sike 1
- シケ 【自動】①荷物を背負う、 (トラックなどが)荷物を積んでいる。 sike ruy シケ ルイ 「たいした荷物積んでる」=とてもたくさんの荷物を積んでいる。(S) ②[動名詞]荷物を背負うこと。 poro sike ki wa ポロ シケ キ ワ 大きな荷物を背負って。 {E: ① to carry a load on one's back. (v.) ② the situation of carring a load on one's back. (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sike 2
- シケ 【名】[概/所] ①[概] 荷物、 背負い荷。 ②[所](=sikehe シケヘ)…の荷物、 …の背負い荷。 {E: ① a load. ② a load of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikehe
- シケヘ 【名】[所](概は sike シケ) …の荷物、 …の背負い荷、 彼/彼女の荷物/背負い荷。 tup rep a=etáypa híne a=sikéhe a=kar トゥㇷ゚ レㇷ゚ アエタイパ ヒネ アシケヘ アカㇻ 私は(その昆布を)二、 三本引き抜いて背負い荷をつくった。(W民話) oharkisoun a=sikéhe a=anú híne オハㇻキソウン アシケヘ アアヌ ヒネ 私は左座(=訪問者の席)に私の荷物を置いて。(W民話) {E: a load of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikere
- シケレ 【他動】[自動使役][sike-re 荷を背負う・させる](人)に荷物を背負わせる、 (人)に背負って行く/持って行くものを与える。 {E: to make…carry a load on their back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síkeri
- シケリ 【名】[sik-heri 目・輝き](次の表現の中で)目の光。 síkeri ukotukot シケリ ウコトゥコッ 目玉をギョロギョロ光らす。 {E: the sparkle in the eyes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikerpe
- シケㇾペ 【名】[植物]キワダ(「シコロ」)の実。 ☆参考 これの木は sikerpeni シケㇾペニ。 〔知分類 p.102〕 {E: the fruit of an Amur (Chinese) cork tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikerpeni
- シケㇾペニ 【名】[sikerpe-ni キワダの実・木][植物]キワダ(「シコロ」)の木。 ☆参考 これの皮を粉にして打ち身の薬にする、 また煎じて飲めば胃腸薬。(S)〔知分類 p.102〕 {E: the Amur cork tree (the bark of it which is used as medicine).} (出典:田村、方言:沙流)
- siki
- シキ §395 オギ (3) siki (sí-ki)「しキ」[si(真の)ki(稈)] 稈 ⦅穂別、美幌、名寄⦆⦅A沙流・鵡川・上川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siki(hi) 2
- シキ(ヒ) 【名】[所](概は sik シㇰ)…の目。 siki(hi) poro シキ(ヒ) ポロ 目が大きい。 siki hetke ápekor an シキ ヘッケ アペコㇿ アン 目が飛び出すみたいだ。 siki unukar シキ ウヌカㇻ 寄り目だ(目が真ん中へ寄っている)。(S) siki-yupupu シキユププ ☞sikiyupupu シキユププ sikihi iyo シキヒ イヨ 目にごみか何か入る。 ku=siki iyo クシキ イヨ 私の目に何か入った。(S) sikihi karikari シキヒ カリカリ キョロキョロする。 sikihi karikari somo ki シキヒ カリカリ ソモ キ キョロキョロしない(目元が落ち着いている)。(S) a=sikíhi makkosanpa アシキヒ マッコサンパ 急に私の目が見えるようになった。(W民話) sikihi nokan kusu oka ekasi ka an húci ka an シキヒ ノカン クス オカ エカシ カ アン フチ カ アン とても目の小さいおじいさんとおばあさんがいた。(S民話) {E: the eyes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikiru
- シキル 【自動】[単](複は sikirpa シキㇼパ)[si-kiru 自分・を回す](…の方へ)向く、 向きなおる、 向きを変える、 (…の方へ)向かう、 死後の国へ行く。 sisenpir unno án=an kor sikiru=an kor cís=an kor シセンピルンノ アナン コㇿ シキルアン コㇿ チサン コㇿ 私は陰の方を向いて後ろ向きになって泣きながら。(W民話) kamuy nis ka un sikiru=an oasi siri ne na カムイ ニㇱ カ ウン シキルアン オアシ シリ ネ ナ 私は天の神の国へ帰っていくところなのだよ。(W神謡語り) {E: to face; turn (towards); change directions.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikiruru
- シキルル 【自動】[sikiru-ru (…の方へ)向きを変える・(重複)](直訳すると)向きを変え続ける、 ころげまわる。 a=honíhi arka wa hesasi wa hemakasi wa sikiruru=an アホニヒ アㇻカ ワ ヘサシ ワ ヘマカシ ワ シキルルアン 私は(陣痛で)おなかが痛くていろりの方へ奥の方へところげまわった。(W神謡語り) {E: to change direction (towards); to roll around.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síkite
- シキテ 【名】[概/所][si-kite 大きい・銛先][動物] きば(牙)。 ☆参考 人間の糸切歯は kátuyemimak カトゥイェミマㇰ。(W)〔知分類 p.303 sikite (しキテ) 糸切歯((サル))〕 {E: tusks; fangs (animals).} (出典:田村、方言:沙流)
- síkitehe
- シキテヘ 【名】[所](概は síkite シキテ) …(動物)のきば(牙)。 {E: the tusks, fangs of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikittektek
- シキッテㇰテㇰ 【自動】[si-kir-tektek 自分・…の向きを変える(kiru の語根)・(接尾辞)瞬間に…する] クルツと向きを変える。 {E: to turn right around.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikiyupupu
- シキユププ 【自動】[siki-yupu-pu 目[所]・きつく締める・(重複)…している]目をギュッとつぶっている。 tane suy Apeetok sikiyupupu wa an na タネ スイ アペ エトㇰ シキユププ ワ アン ナ また「横座」(サダモさんは幼いときいつも横座に座っていたのでこう呼ばれていた)が目をギュッとつぶっているぞ(出されたものを食べたくないので)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sikkeruru
- シッケルル 【自動】[sik-keruru 目・…をギョロギョロする(擬態の重複)]kootuyma sikkeruru コオトゥイマ シッケルル [他動]…を遠くから目をむいてにらむ。 ikootuyma/sikkeruru/siktokoko イコオトゥイマ/シッケルル/シㇰトココ [雅]私を遠くから目をむいてにらみ大きな目を開けている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikkew
- シッケウ 【名】(ものの)角(かど)、 隅(外側も内側も)。 sintoko sikkew tomo k=osma シントコ シッケウ トモ コㇱマ 私は櫃(大きい入れ物)の角にぶつかった。 cise sikkew チセ シッケウ 部屋の隅。 ☆参考 sikkew シッケウ は角(かど)。 部屋の端の方は sowsut ソウスッ。 {E: a, the corner.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkewe(he)
- シッケウェ(ヘ) 【名】[所](概は sikkew シッケウ) …の角(かど)、 …の隅。 kasi un e=kanpinuye hemanta sikkewe カシ ウン エカンピヌイェ ヘマンタ シッケウェ その上であなたが字を書くやつ(=机)の角(かど)。 {E: a, the corner of….} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkotesu
- シッコテス 【他動】[sik-ko-tesu 目・と共に・すべる](次の慣用表現で)…を目をスーッとすべらせる(簡単に一瞥する)。 tu ruetoko/makiri etok/a=sikrarire/makiri oka/a=sikkotesu トゥ ルエトコ/マキリ エトㇰ/アシㇰラレリレ/マキリ オカ/アシッコテス [雅]彫っていく先々小刀の先をじっと見る、 小刀の通ったあとはスーッと目をすべらせる。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラを節をつけずに語っている中で、 同様の文脈で siktesure と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikmokte
- シㇰモㇰテ 【他動】[< sik-mok-te 目・えさで釣る(?)・させる] ちょっと目につく/目に入る。 imok sikmokte ka somo ki イモㇰ シㇰモㇰテ カ ソモ キ えさが目につかない/目に入らない。 ku=sikmokte wa k=e rusuy クシㇰモㇰテ ワ ケ ルスイ 私は(それが)ちょっと目について/目に入って食べたかった。(S) {E: for…to come into view, catch one's eye.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikno
- シㇰノ 【副/後副】[sik-no 満ちる・(副詞形成)] ①[副]いっぱいに(満ちて)。 ②[後副](名詞の後に置かれて)…いっぱいに。 cise sikno チセ シㇰノ 家いっぱいに。 su sikno an úsey ス シㇰノ アン ウセイ 鍋にいっぱい(なみなみと)あるお湯。(S) sikno kore シㇰノ コレ いっぱい(満たして)やりなさい。 {E: fully; filled with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknu
- シㇰヌ 【自動】[sik-nu 目・を持つ] 生きる、 死なずにすむ、 命をとりとめる。 yuptek kur nepki wa ukasuy e hike opitta ohonno siknu p ne na ユㇷ゚テㇰ クン ネㇷ゚キ ワ ウカスイ エ ヒケ オピッタ オホンノ シㇰヌㇷ゚ ネ ナ よく働ける人が働いて助け合って食べていく者が皆長生きするのですよ。(S民話) hetopo horka siknu ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ (死にかかっていたその人は)また逆もどりして生きた=いのちを取りとめた。(W会話) tókor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotanuhu siknu p ne a kusu トコㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱(ヒシ)の実を授けてくれたからこそ私たちの村が(=村人みんなが)生きながらえた(飢え死にせずにすんだ)のだったから。(S会話) siknu wa an [単]/siknu wa oka [複] シㇰヌ ワ アン/シㇰヌ ワ オカ 生きている。 {E: to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknu cikosinninup
- シㇰヌ チコシンニヌㇷ゚ 【名】[生きている・秘蔵の宝](時計を呼ぶ一つの言い方。) suwoppo or siknu cikosinninup a=omáre kor humi as kor patek an スウォッポ オㇿ シㇰヌ チコシンニヌㇷ゚ アオマレ コㇿ フミ アㇱ コㇿ パテㇰ アン 小箱に時計を入れるといつも音がしている。(W)(当時の時計はそのくらい大きい音を立てて秒を刻んでいた。) (出典:田村、方言:沙流)
- siknu p
- シㇰヌ ㇷ゚ 【名】[siknu-p 生きる・もの] 生きているもの。 ☆参考 「生きもの」の訳語として出た。 しかし動物(けもの)は cikoykip チコイキㇷ゚ と言い、 それぞれの動物に名前がある。 けもの・鳥・魚・虫等々を総称する一語はない。 ☞siknu シㇰヌ {E: something that is alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknum
- シㇰヌㇺ 【名】[概](所は siknumi(hi) シㇰヌミ(ヒ))[sik-num 目・粒]目玉(眼球)。 {E: the eyeballs.} (出典:田村、方言:沙流)
- siknumi(hi)
- シㇰヌミ(ヒ) 【名】[所](概は siknum シㇰヌㇺ)…の目玉。 siknumi soyta hetke anki an シㇰヌミ ソイタ ヘッケ アンキ アン (あの人は)目玉が外へ今にも飛び出しそうだ。 siknumi pirka, inkar siri pirka シㇰヌミ ピㇼカ、 インカㇻ シリ ピㇼカ 目がパッチリしていて目つきも利口そうだ。(S) {E: the eyeballs of….} (出典:田村、方言:沙流)
- siknure
- シㇰヌレ 【他動】[自動使役][siknu-re 生きる・させる] …を生かす、 …のいのちを救う。 {E: to keep…alive; save the life of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síko
- シコ 【自動】[sik-o 目・がつく] ①目が開く、 目が見えるようになる(=sik o シㇰ オ)。 ②(比喩的に)成長してものごとがわかるようになる。 ☆参考 síko シコ が生まれることを言うのに使われた例は未出。 生まれることは最も普通には an アン と言う。 〔知分類 人間 p.81 siko シコ うまれる((ホロベツ))[雅]〕 {E: to open the eyes so as to see; regain sight.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikoekte
- シコエㇰテ 【他動】[si-ko-ek-te 自分・の方に・来る・させる] 自分の所に来させる。 a=kor nispa a=katéomare wa kusu sinotca ani a=sikóekte ka ki ruwe ne wa アコン ニㇱパ アカテオマレ ワ クス シノッチャ アニ アシコエㇰテ カ キ ルウェ ネ ワ 私はあなた様を好きになったので歌を歌って私のところへ来させて。(NK民話) {E: to have…come towards oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikonun
- シコヌン 【他動】[si-ko-nun 自分・の方へ・吸う]…を(細い口から)吸う/吸い込む/(スポイトのような細いもので)吸い取る。 a=ewár kor pisene, a=sikónun kor kaptek pe hńta an? アエワㇻ コㇿ ピセネ、 アシコヌン コㇿ カㇷ゚テㇰ ペ フンタ アン? 吹くとふくらみ吸うとペチャンコになるものはなあに(なぞなぞで、 答えは kuyoypise クヨイピセ 熊の膀胱の袋)。(S) ☆対語 ewar エワㇻ 細い口からフッと吹く。 ☆参考 nunnun ヌンヌン (乳など)を吸う。 {E: to suck up, in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikore 1
- シコレ 【自動(?)/他動(?)】[si-kore 自分・を…に与える] 来てくれとも言われないのに居候みたいに自分でそこにいる。(S) ☆参考 語形から見れば他動詞。 {E: for someone to stay uninvited and contribute nothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- síkore 2
- シコレ 【他動】[sik-o-re 目・つく・させる]…を育てる、 (何もわからない赤ん坊)を物がわかるまでにする、 一人前にする。 nen póka ku=kor hekattar ku=sikore yakun ora k=onne yakka pirka ネン ポカ クコㇿ ヘカッタㇻ クシコレ ヤクン オラ コンネ ヤッカ ピㇼカ なんとかして私の子どもたちを一人前にしてからなら私は死んでもいい。(S) {E: to raise, bring up…} (出典:田村、方言:沙流)
- Sikot 2
- シコッ 【名】[< si-kot 大きい・くぼみ][地名](今の「支笏」という地名のもとのアイヌ語。) ①千歳、 千歳川流域。 ②支笏。 ☆発音 síkot シコッ 1 と違って、 第一音節 si シ の低い普通のアクセント。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Sikot-to
- シコット 【名】[Sikot-to 支笏・湖][地名]支笏湖。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikpe
- アシㇰペ §241 (所属不明) asikpe (a-sik-pe)「アシㇰペ」 ⦅B⦆タカラガイ Pedicularia sp. (Sakhalien) (出典:知里動物編、方言:)
- sikte
- シㇰテ 【他動】[sik-te いっぱいになる・させる]…をいっぱいにする、 満たす。 itanki sikte wa kore イタンキ シㇰテ ワ コレ おわんをいっぱいにしてあげなさい。(S) {E: to fill…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikteno
- シㇰテノ 【後副】[sikte-no …を満たす・ように(副詞形成)]…いっぱいに、 …にあふれるほどたくさん盛って。 amam sikteno kore アマㇺ シㇰテノ コレ ご飯を盛りよくしてあげなさい。(S) {E: to be full; overflowing.} (出典:田村、方言:沙流)
- siktesure
- シㇰテスレ 【他動】[sik-tesu-re 目・すべる・させる][雅](次の慣用表現で)目をすべらせる(簡単にサッと見る)。 a=kar wa an pe/tu ru etoko/a=sikrarire/a=kar okake/a=siktesure アカㇻ ワ アン ペ/トゥ ル エトコ/アシㇰラリレ/アカロカケ/アシㇰテスレ [雅]彫っているものの小刀の進む先々をじっと見つめ彫り終わったあとは目をスーッとすべらせ。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じユーカラを歌っている中で、 同様の文脈で sikkotesu シッコテス と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siktokoko
- シㇰトココ 【自動】[sik-tokoko 目・出っぱらせる(重複)]大きな目を開けてじっと見る。 ku=nukar humi ka isam, ku=siktokoko yakka k=érampewtek クヌカㇻ フミ カ イサㇺ、 クシㇰトココ ヤッカ ケランペウテㇰ 私には全然見えない、 大きな目を開いて見てもわからない。(S) {E: to look wide-eyed.} (出典:田村、方言:沙流)
- siktu
- シㇰトゥ 【名】[概/所][sik-tu 目・糸の一本一本](網の)目。 siktu sep(pon/poro/nokan/rupne)ya シㇰトゥ セㇷ゚(ポン/ポロ/ノカン/ルㇷ゚ネ)ヤ 目の広い(小さい/大きい/細かい/粗い)網。 {E: the holes, mesh of a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- siktumu
- シㇰトゥム 【名】[所](概 は未出。 tumu トゥム の概は tum トゥㇺ)[sik-tum-u 目・…の中・(所属語尾)] 目つき。 {E: a look.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikupsikup
- シクㇷ゚シクㇷ゚ §359 バイケイソウ (1) sikup-sikup (si-kúp-si-kup)「シくㇷ゚・シクㇷ゚」[成長せよ!成長せよ!] 茎葉 ⦅幌別⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikurpokuyruke
- シクㇽポクイルケ 【他動】[si-kurpok-uyruke 自分・の下側・につける] …を服従させる。 a=kor mosir a=sikúrpokuyruke アコㇿ モシㇼ アシクㇽポクイルケ 私たちの国(日本)は負けたのだから何を言われても文句言えない(勝った国の命令に従わなければならない)。(S) {E: to make…obey.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikutur
- シクトゥㇽ §334 エゾネギ (1) sikutur (si-kú-tur)「シくトゥㇽ」 葉、及び球茎 ⦅穂別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sim
- シㇺ 【名詞語根】(その)翌日。 oyasim オヤシㇺ あさって。 isimne hike イシㇺネ ヒケ その次の日。 (出典:田村、方言:沙流)
- sime
- シメ 【他動】…を木の皮で染める。 ku=mipi sime wa en=kore クミピ シメ ワ エンコレ 私の着物を染めてください。 ☆参考 木の皮を煎じると、 きれいに「かば色」(みかん色)になる。 はじめ濃くすると濃い赤になり、 後で入れたものはうすくなる(mátek マテㇰ)。 黒くするときは、 「かば色」にしてからどろどろの中へ入れるときれいにつやのいい黒になる。(S) {E: to dye…using the bark of trees.} (出典:田村、方言:沙流)
- simke(he)
- シㇺケ(ヘ) 【名】[所](概念形 sim シㇺ は独立の語としては未出)…の翌日、 その翌日。 oyasim simke hene na simke hene k=arpa オヤシㇺ シㇺケ ヘネ ナ シㇺケ ヘネ カㇻパ あさっての次の日にか、 さらにその次の日にでも行きます。(S) ☆参考 oyasim オヤシㇺ の sim シㇺ は概念形。 {E: the next, following day.} (出典:田村、方言:沙流)
- símon-
- シモン- 【接頭】右の…。 simontek シモンテㇰ 右手。 simoysam シモイサㇺ [simon-sam]右側。 ☆対語 harki- ハㇻキ 左の。 {E: the right…} (出典:田村、方言:沙流)
- símontek
- シモンテㇰ 【名】[概](所は símonteke(he) シモンテケ(ヘ)) [simon-tek 右の・手] 右手。 {E: the right hand, arm.} (出典:田村、方言:沙流)
- simotori
- シモトリ 【自動】[< 日本語 すもうとり]すもうをとる。 e=simotori hene easkay wa he e=arpa rusuy pe an? エシモトリ ヘネ エアㇱカイ ワ ヘ エアㇻパ ルスイ ペ アン? (直訳すると)あなたはすもうでも取れるので行きたいのか=行ったってすもうが取れるわけでもないのにすもうを見に行きたいのか。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- simoye
- シモイェ 【自動】[si-moye 自分・を動かす] 働く。 hemanta ene simoye siri an! ヘマンタ エネ シモイェ シリ アン!なんとまあよく働くもんだねえ。 (S) ☆参考 働くことを表すいろいろな語については ☞nepke ネㇷ゚キ {E: to work.} (出典:田村、方言:沙流)
- símoymoyke
- シモイモイケ 【自動】[si-moymoyke 本当に・動く] 本当によく働く(「かせぐ」)。 símoymoyke p ne シモイモイケㇷ゚ ネ (彼は)とても働く人だ。 {E: to work hard.} (出典:田村、方言:沙流)
- sincicup
- シンチチュㇷ゚ 【名】[sin(< sir(?))-ci-cup あたり・焼ける・月](?) [古](月の名)5月。 te wano sir-popke na sekor a=ye cup kusu sincicup テ ワノ シㇼポㇷ゚ケ ナ セコライェ チュㇷ゚ クス シンチチュㇷ゚ これから暖かくなるからねと言う月のために シンチチュㇷ゚ (月の名を説明している)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sinciri
- シンチリ 【名】[< 日本語 すずり] すずり(硯)。 Kiyo un sinciri hemanta ne p an? キヨ ウン シンチリ ヘマンタ ネパン? 京都のすずりはどうするの(京都の鏡とすずりをみやげに持って帰ると約束した父親がもどらないので、 さがしに出かけた幼い姉弟の歌)。(W民話) {E: an inkstone. } (出典:田村、方言:沙流)
- sine
- シネ 【連体】一つ(一個/一本/一枚/一頭/一匹)の、 一人の。 sine sike シネ シケ 一個の荷物。 sine poyson シネ ポイソン 一人の子ども。 sine cup シネ チュㇷ゚ 一カ月。 sine to シネ ト 一日。 sine pa シネ パ 一年。 sine matnepoho シネ マッネポホ …の一人娘。 sine-an-pa-ta シネアンパタ ある年。 sine-an-pe-ta シネアンペタ あるとき。 sine-an-to-ta シネアントタ ある日。 sine an ta シネ アン タ あるとき。 sine to ne シネ ト ネ 一日で。 sine to ne a=e wa isam ruwe? シネ ト ネ アエ ワ イサㇺ ルウェ? (私たち、 あれを)一日で食べてしまったの? (S) “sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an?” “a=sikíhi un” 「シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン?」「アシキヒ ウン」 「一つの尾根を両方から一緒に持っていて互いに会ったことのないものはなあに?」「(私たちみんなの)目よ」(なぞなぞ)。 (S-W会話) {E: one as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sine-turesnu
- シネトゥレㇱヌ 【名】[sine-tures-nu 一人の・(兄からみた)妹・を持つ][雅] 妹が一人ある(主語は男性)。 yayirwakikor sineturesnu ヤイㇼワキコㇿ シネトゥレㇱヌ (彼には)男兄弟がなくて妹が一人ある。(S) {E: (from the perspective of an older brother.) a younger sister.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinen
- シネン 【名】[数名][sine-n 一つの・人] 一人。 sinen ne wa シネン ネ ワ 一人で。 sinen ku=ne wa k=ek シネン クネ ワ ケㇰ 私はたった一人で来た。 sinen e=ne wa e=ek ruwe? シネン エネ ワ エエㇰ ルウェ? (あなたは)たった一人で来たのかい。 {E: alone; one person only.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinenne
- シネンネ 【副】[sinen-ne 一人・である] ①一人で。 sinenne k=ek シネンネ ケㇰ 私は一人で来た(sinen ku=ne wa シネン クネ ワ とも言う)。 ②ひとりでに。 mákip ene, sinenne ku=nupe ran kor an humi an hi an? マキㇷ゚ エネ、 シネンネ クヌペ ラン コラン フミ アニ アン? どうしてこうひとりでに涙が出ているのだろう。(S) ☆参考 「ひとりでに」は yaykata ヤイカタ とも言う。 {E: alone; by oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sineno
- シネノ 【副】[si-néno 一つの・(副詞形成)] 自分と同じに。 {E: similarly.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinep
- シネㇷ゚ 【名/間投】[数名](?) [sine-p 一つの・もの] ①[名]一つ(一個/一匹/一羽/一本…)。 sinep sinep シネㇷ゚ シネㇷ゚ 一つずつ。 sinep sinep teke o シネㇷ゚ シネㇷ゚ テケ オ 一つずつ手渡してあげなさい。 ②[間投]一、 ひとつ(数え唱えるとき)。 ☆参考 人間の「一人」には通常 sinen シネン が用いられるが、 人間でも、 女、 子どもや軽蔑している/悪く思っている男や敵方の男等の場合には sinep シネㇷ゚ とも言う。 敬意のない表現。 {E: ① one. ② one as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinere
- シネレ 【デアル動】[使役再帰][si-ne-re 自分・…である・…させる] …になる、 …に化ける。 ☆参考 化けることは …ne yaykar …ネ ヤイカㇻ とも言う。 {E: to become, turn into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinewe
- シネウェ 【自動】[単](複は sinewpa シネウパ)(友人の所へ)遊びに行く、 友人を訪問する。 {E: to go to visit one's friends.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinewe kur
- シネウェ クㇽ 【名】[訪問する・人]訪問客。 ☆参考 「客」の訳語として出た。 {E: a vistor; a guest.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sini
- シニ 【自動】休む、 休憩/休止する、 何もしないでいる、 訪問先の家に入ってしばらくの時をすごす、 (バスが)止まる、 寝床に入る、 (ごく年寄りが)亡くなる。 ponno sini=an ro ポンノ シニアン ロ 少し休もう。(S) e=sinki ciki ponno sini エシンキ チキ ポンノ シニ 疲れたのなら少し休みなさい。(S) ahun wa sini! アフン マ シニ! 入って休みなさい(=どうぞお入り下さい)(一人に)。 ahup wa sini yan! アフㇷ゚ ワ シニ ヤン! 入って休みなさい(=どうぞお入り下さい)(二人以上に)。 sinep anak somo sini no arpa wa isam シネㇷ゚ アナㇰ ソモ シニ ノ アㇻパ ワ イサㇺ(二台来たバスのうち)一台は止まらないで行ってしまった。(W) {E: to rest; take leave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinire
- シニレ 【他動】[自動使役][sini-re 休む・させる] …を休ませる、 (訪問客)を家に通す、 (帰ると言う客)を引きとめる。 {E: to make…stay, visit, rest.} (出典:田村、方言:沙流)
- sínis
- シニㇱ 【名】[sí-nis 本当の・空]本当の空=天。 sínis ka ta シニㇱ カ タ 本当の空の上に/の、 天に/の。 sínis ka ta/epa=kor cási/eun arpa=an yak シニㇱ カ タ/エパコッ チャシ/エウン アㇻパアン ヤㇰ [雅]天の私の城へ私が行って。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sínis kotor
- シニㇱ コトㇿ 【位名】[天・の面]空。 sínis kotor/toni un wa/tani un wa シニㇱ コトㇿ/トニ ウン マ/タニ ウン マ [雅]大空をあちらのほうへこちらのほうへ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinkop
- シンコㇷ゚ 【名】[< sin-kop 結ぶ(sina の語根)・結び目](次の慣用句で)結び目。 tu ka-sinkop re ka-sinkop ranke ranke トゥ カシンコㇷ゚ レ カシンコㇷ゚ ランケ ランケ [雅] 二つの糸の結び目、 三つの糸の結び目を下ろし下ろしする=糸をよっている(木の皮の繊維をよって糸/紐をつくっている様子の描写)。 {E: a knot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinne
- シンネ 【後副】[sir-ne あたり/様子・である/になる][雅](次の文脈で)…になって。 kamuy sinne/pito sinne カムイ シンネ/ピト シンネ (鳥が矢を受けて死んで)神になって。 (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- sinnoski
- シンノㇱキ 【位名】[sir-noski あたり・の真ん中](部屋などの)真ん中の方。 {E: towards the middle, centre (of a room etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- síno 1
- シノ 【副】[si-no 主要/本当である・(副詞形成)] まことに、 本当に、 たいそう、 非常に。 síno méan シノ メアン まことに/たいそう寒い。(S) tanike akkari tanike síno pirka タニケ アッカリ タニケ シノ ピㇼカ これよりこっちの方が本当にいい(=ずっといい)。(S) ☆参考 sonno ソンノ 本当に(うそでなく真実に)。 earkinne エアㇻキンネ とっても、 ものすごく、 非常に。 síno シノ は、 程度が最高であるという意味で、 「本当に」とも「たいそう」とも訳せるが、 「うそではなく」という意味ではない。 また、 earkinne エアㇻキンネ が非常に口語的なくだけた言い方なのに対して síno シノ はきちんとした上品な言い方で、 年配の人が礼儀正しく話すときなどによく用いられる。 {E: really; truly; very much.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síno 2
- シノ 【連体】真の、 まことの。 síno katkemat シノ カッケマッ まことの奥様(=本当に立派な/尊い奥様)。 sonno ukor síno ukor ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ 本当の結婚まことの結婚(将来死んで天国に行ってはじめて本当に完全な夫婦になれると、 神が地上に残す夫または妻に言うときの言葉)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinokorhumpe
- シノコㇿフンペ §296 くじら(クジラ (6) sinokor-humpe (si-no-kor-hum-pe)「シノコㇿフンペ」[
alaenoptera borealis LESSON.⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:) - sínoo
- シノオ 【副】[síno シノ の強調形]全く本当に。 {E: really; truly; quite right.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinot
- シノッ 【自動】①遊ぶ(子どもだけでなく大人でも)。 ②[名]遊び(動物を模した「踊り」などもこの語で表す)。 tapan sinot hararki sekor a=ye タパン シノッ ハラㇻキ セコライェ この遊び(踊り)をハラルキ(水鳥の舞)と言います。(S独話) ③[熟語] sinot yúkar シノッ ユカㇻ 遊びのユーカラ=こっけいなことを入れて笑い楽しませるユーカラ。 ☆参考 「踊り」「舞い」と呼ばれるものにはいろいろあり、 それぞれが名称を持つ。 総称する語はない。 ☞horippa ホリッパ {E: ① to amuse oneself; play(v.). ② amusement; play(n.). ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinoye
- シノイェ 【自動】[si-noye 自分・をねじる] ねじれる。 upas upun sinoye ウパスプン シノイェ 雪ぼこりが渦巻く。(HK民話) ciw sinoye katu renkayne チウ シノイェ カトゥ レンカイネ 流れが曲りくねっていくのに従って=水の流れに従って。(S) ☆参考 道などがただ曲がっているのは rewke レウケ。 水が渦巻くのは moyonne モヨンネ。 つむじ風は wenrera ウェンレラ。 {E: to get twisted, warped; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinpuy
- シンプイ 【名】[sin-puy 地(< sir シリ)(?)・孔] 井戸、 湧き水の出る穴。 {E: a well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinre
- シンレ 【名】[sir-re 地・名前] 地名。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrici(hi) 1
- シンリチ(ヒ) 【名】[所](概は sinrit シンリッ)[植物](…の)根(木や草の根)。 {E: the roots of trees, grass etc.(of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrici(hi) 2
- シンリチ(ヒ) 【名】[所](概は sinrit シンリッ) …の先祖、 …の一族。 {E: the ancestors, family clan of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit 2
- シンリッ 【名】[概](所は sinrici(hi) シンリチ(ヒ))[sir-rit 地・すじ] ①先祖。 sinrit koycarpa シンリッ コイチャㇻパ 先祖を供養する。 ②一族(先祖も、 子孫も含めて家全体)。 yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は(私自身は)何もしないでも食べられるけれど一族を思って何とか手助け(=協力)しているのだよ。(S) {E: one's family clan, ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit 3
- シンリッ 【名】[< sinrit シンリッ 2]亡くなった父。 kor sinrit コㇿ シンリッ …の亡父。 {E: one's deceased father.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit(c-i)
- シンリッ §013.先祖;祖先(1)sinrit(c-i)〔šín-rit しンリッ〕⦅H.⦆①祖先。②祖父、祖母。③親。e-〜-utari「汝の親たち」(ユ研Ⅱ, p.735)。[もと植物の・‘根'・の義;
- sinrit(c-i)
- シンリッ §018.親(12)sinrit(c-i)〔šín-rit しンリッ〕⦅サル⦆【雅】親。"〜orawki-p ku-ne ruwe ne" 「親をとり逃した者で私はあります」(二親にとり残されたみなし児の私であります)(ユ研Ⅰ, p.103)。"ku-kor〜ek wa"「私の親が来て」(ユ研Ⅰ, p.104)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sinrit-cise
- シンリッチセ 【名】[sinrit-cise 先祖・家]先祖の家。 sinrit-cise pirka cise tomo a=eyáysikarun シンリッチセ ピㇼカ チセ トモ アエヤイシカルン 先祖の家、 立派な家の中で私はものごころついた。(HC民話) {E: one's ancestral home.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit-nomi
- シンリッノミ 【名】[< 自動][先祖・をまつる]先祖まつり(用例ではお彼岸)。 sinrit-nomi ehanke kusu tayko kik humi as シンリッノミ エハンケ クス タイコ キㇰ フミ アㇱ お彼岸が近いからたいこをたたく音がする(このたいこは日蓮宗のたいこを指している)。(W) ☆参考 アイヌ伝統文化の先祖まつりは sinnurappa シンヌラッパ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sinritkomewke
- シンリッコメウケ 【自動】[sinrit-ko-mewke 根・と共に・めくれる](木が)根こそぎに倒れる。 sinritkomewke poro ruwe cikuni シンリッコメウケ ポロ ルウェ チクニ 根こそぎ倒れている大きな太い木。(HC民話) ☆参考 osinritkomewke オシンリッコメウケ とも言う。 {E: for a tree to be uprooted.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrus
- シンルㇱ 【名】[sir-rus 地・毛皮](地面の)こけ(苔)。 sinrus us シンルㇱ ウㇱ コケが生える。 pira kotor (suma kasi/cikuni kasi) sinrus us wa an ピラ コトㇿ (スマ カシ/チクニ カシ) シンルㇱ ウㇱ ワ アン 崖面(石の上/木の上)にコケが生えている。 〔知分類 p.244〕 {E: moss.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sintoko
- シントコ 【名】大きい深い容器、 櫃。 ①宝器の一種、 木製ふたつきの大きい容器、 古い日本語で行器(ほかい)と言ったもの。 (注 和人との交易で手に入れた。 多くは円筒形、 角ばったものもある。 黒い漆塗りで家紋のついたものが多く、 足のついたもの、 耳(二つの突起)のついたものもある。 宝物として家の北側東寄りの宝壇に並べ飾られた。) ②酒の容器。 sakekar sintoko サケカㇻ シントコ 酒をつくる容器。 sansintoko/saysintoko サンシントコ/サイシントコ 酒を供するために酒席に置く容器、 酒櫃。 {E: ① a chest; a lacquerware container. ② a container for making sake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinu
- シヌ 【自動】①ずる(立ち上がらずに体をずらして移動する)。 toani un ponno sinu トアニ ウン ポンノ シヌ そっちへちょっと寄ってちょうだい。(W) ②[慣用句] sinu kane reye kane シヌ カネ レイェ カネ ずりながらはいながら(訪問者が立ち上がって歩かずに慎しみへりくだって身を低くしてはったり体をずらしたりして入って行く様子の描写、 民話によく出てくる表現)。 ☆参考 ②は reye kane sinu kane レイェ カネ シヌ カネ とも言う。 {E: to crawl; slide; shift.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sínupur
- シヌプㇽ 【自動】[si-nupur まことに・霊力のある] 本当に霊力(神の力)がすぐれている。 sínupur kamuy シヌプㇽ カムイ 本当にえらい神。(W民話) {E: to be really spiritual; to be endowed with spiritual power.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinusinu
- シヌシヌ 【自動】[sinu-sinu ずる・(重複)] ズルズルとずって移動する。 ☞sinu シヌ {E: to move with a sliding motion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinuye
- シヌイェ 【自動】[si-nuye 自分・に彫りものをする]入れずみをする。 ☆参考 昔、 女性は口のまわりと手の甲から前腕の上側にかけての部分とに入れずみをした。 七、 八歳のときから始めて大人になるまでに仕上げた。 自分ではしない。 上手なおばあさんとかにされる。 とても痛い。 ものも食べられない。 自分はちょっとされただけで、 あとはしなかった。(S) {E: to tattoo.} (出典:田村、方言:沙流)
- siokere
- シオケレ 【自動】[si-okere 自分・を終わる](村人が)全滅する。 {E: (for villagers) to be annihilated, destroyed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síon
- シオン 【名】[si-on 糞・熟成する](直訳すると「ウンチの古くなってベチャベチャになったの」。) いとし子、 ぼうや。 síon tak! シオン タㇰ! [ウンチの古くなったの・塊] ぼうや! (いとしくてたまらない気持ちで呼びかける言い方。) ☆参考 男女を問わず赤ん坊から十二、 三歳ぐらいまでの子どもをかわいがって本当に大切に思う気持ちを表して呼ぶ言葉。 昔は大切な子どもを悪神から守るために汚いもののように呼んだ。 {E: one's beloved child; an affectionate term for a child up to about age 12 or 13.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sion
- シオン §004.あかご;あかんぼ(6)sion〔ši-ón シおン〕⦅サル、ナヨロ、テシオ⦆赤んぼ。[<siontak(古ぐそのかたまり↑)の下略]。tapan pon〜「この可愛い赤ちゃん」⦅ユ研Ⅰ, p.105⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sípe
- シペ 【名】[si-ipe 主要な/大きい・食べ物(魚)](?) [動物]秋の鮭、 年取った鮭(鮭の呼び名の一つ)。(W) (S) ☞kamuycep カムイチェㇷ゚ 〔知分類 p.36 sipe 「所によって意味が少しずれている。」〕 {E: salmon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siperoni
- シペロニ §301 ミズナラ オオナラ (5) si-peroni (sí-pe-ro-ni)「しペロニ」[本当のペロニ] 茎 ⦅A沙流・鵡川・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sipine
- シピネ 【自動】[単](複 sipinpa シピンパ は未出。 esipinpa エシピンパ [他動]の形で出ている。)[si-pine 自分・(?)] 身支度をする(着るべき物を着、 身につけるべきものを身につける)。 sipine=as kusu ne na ponno un=tere yan シピネアㇱ クス ネ ナ ポンノ ウンテレ ヤン (私たち)身支度をするからちょっと待って下さい。(S) {E: to get dressed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síporo
- シポロ 【自動】[si-poro まことに・大きい] とても大きい、 巨大である。 síporo cikap シポロ チカㇷ゚ 巨大な鳥。(W神謡語り) síporo túki シポロ トゥキ とても大きい酒杯。(W神謡語り) {E: to be very large; giant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sippo
- シッポ 【名】[< 昔の日本語 しふお (塩)] 塩。 ☆参考 塩からいことは runnu ルンヌ。 rur ルㇽ は海水。 {E: salt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipuni
- シプニ 【自動】[単](複は sipunpa シプンパ)[si-puni 自分・を持ち上げる] 持ち上がる。 to noski sipuni sipuni kane ト ノㇱキ シプニ シプニ カネ 沼のまん中がポコポコ持ち上がった。 {E: to be lifted; raised.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipusu
- シプス 【自動】[si-pusu 自分・を出す](ものが)現れ出る、 見えない所からとび出す、 (地中から)出てくる、 (水の中から)浮き上がる。 ésir toysas toytoy ka ta sipusu エシㇼ トイサㇱ トイトイ カ タ シプス 今朝土ヒルが地面の上に出た。(S) néa cúkopoyepoye uske osma, oraun sipusu kor orperere ネア チュコポイェポイェ ウㇱケ オㇱマ、 オラウン シプス コㇿ オㇿペレレ (悪い熊は)例の渦巻いている所に落ち、 それから浮いてくるとウォーと大声をあげた。(KK民話) ☆参考 yaypusu ヤイプス [自分・を出す] は、 水中にもぐっていた人が自分で手足を動かして浮いてくることを言う。 sipusu シプス はものがひとりでに浮き上がってくること。 {E: to appear; come into view; float up; come out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipuyne
- シプイネ 【自動】[si-puyne 自分・だけである] 数が少ない。 cise sipuyne wa ramucuptek=an uske ne チセ シプイネ ワ ラムチュㇷ゚テカン ウㇱケ ネ 家数が少なくて寂しいところだ。(S) {E: to be few; scant.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir 1
- シㇼ 【名】地、 山、 島、 そのあたり、 様子、 見える有様。 kamuy ewak sir カムイ エワㇰ シㇼ 神の住む所。 nan ka sak sir ka sak pe ne yakka ナン カ サㇰ シㇼ カ サㇰ ペ ネ ヤッカ 顔も姿も美しくはないが(娘をとつがせたいと思う父親が、 相手の男に対して謙遜して言う言葉)。 kemaha sir ka osma katu a=nukár erampewtek ケマハ シㇼ カ オㇱマ カトゥ アヌカㇻ エランペウテㇰ 足が地面につくのを見たのもわからない(とても速く、 飛ぶように走ることの描写)。 sir epitta シレピッタ あたり一面。 …sir ne …シンネ (=sirine シリネ)まるで…のように(外見について言う)。 {E: the land; the mountains; an island; a state, appearance; an observable state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir 2
- シㇼ 【形名】(名詞化辞として、 動詞句に終わる文の後に置かれ、 見えることに関し、 「…する様子/…している様子」というニュアンスを含んだ名詞句をつくる。)(…している)様子、 …の。 ①(=siri シリ) tanepo apkas pe e=ne sir ne yakun タネポ アㇷ゚カㇱ ペ エネ シン ネ ヤクン あなたが初めて来たのなら。(S民話) (同じような文脈で siri シリ が多く使われる。 siri シリ と sir シㇼ とに用法やニュアンスの違いがあるかどうか不明。 ②sir ko シㇼ コ [様子・(擬音/擬態の表現を導く接辞)][雅]…する様子が/は…。 i=nukar sir ko caynatara イヌカㇻ シㇼ コ チャイナタラ 私を見る様子がジローツとしている=私をジローツとにらみつけている。(W民話) {E: an appearance; a condition ; a manner; a state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir iki/síriki
- シㇼイキ/シリキ 【完動】[sir-iki 様子・ものごとをする](そのような)様子である、 (そのように)して/なっている。 tapne tapne síriki hi a=ye wa タㇷ゚ネ タㇷ゚ネ シリキ ヒ アイェ ワ (私は父母に)こうこういうことがあったと話して。(S民話) ☆参考 sirki シㇼキ、 siri iki シリ イキ との用法の違いは不明。 ☆参考 『音声資料』に siri iki シリ イキ と書いたものの中には、 sir iki シㇼ イキ の誤記・誤聴のものがある。 {E: to do, become (as, like…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir- 3
- シㇼ 【名詞語根】①地、 あたり、 その辺の様子。 sir-ouri シㇼオウリ 地面を掘る。 sir-sep シㇼセㇷ゚ 場所が広い。 sir-pirka シㇼピㇼカ 天気がよい。 ②(季節や時を表す特定の数語に接頭して) …になる。 sir-mata シㇼマタ 冬になる。 ☆参考 自動詞や名詞に接頭して完全動詞をつくることも多い。 ☆参考 t, c の前では通常 sit- シッ、 n, r の前では通常 sin- シン と発音される。 本辞典では、 ハイフンの前では sir と書き、 ハイフンがなく続けて書くときは発音どおりに sit, sin と書く。 {E: ① a hilly, mountainous area, locality. ② to become…(in reference to the seasons or time) } (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cikewrototo
- シッチケウロトト 【完動】[名+他動中相][sir-ci-kew-rotot-o あたり・…される・(擬音の語根)・(音などの連続を表す接尾辞)・(他動詞形成)] ガラガラガラと/パラパラパラと/ドロドロドロと音がする。 otuseat wa a=nukár a ponki atu tuypa híne ponki ka o p cirawokuta sir-cikewrototo akusu オトゥセアッ ワ アヌカラ ポンキ アトゥ トゥイパ ヒネ ポンキ カ オㇷ゚ チラウォクタ シッチケウロトト アクス さっき私たちが見た、 綱でつるされているカヤ製の棚の綱を(彼が)切って、 棚の上にのっていたものが落ちてバラバラに散らばってドスンガタガタとものすごい音を立てると。(NK民話) ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cikisokiso
- シッチキソキソ 【完動】[名+他動中相][sir-ci-kis-o-kiso あたり・される(中相)・(擬音の語根)・(他動詞形成)・(重複)] あたりがざわざわ騒がしい。 cise okari sir-cikisokiso, hekattar sinot humi wenruy チセ オカリ シッチキソキソ、 ヘカッタㇻ シノッ フミ ウェンルイ 家のまわりが騒がしい、 子どもたちの遊ぶ音がものすごい。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for one's surroundings to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cipukrototo
- シㇼチプㇰロトト/シッチプㇰロトト 【完動】[sir-ci-puk-rotot-o あたり・される・プツ(擬音の語根)・(音の連続を表す接尾辞)・(他動詞形成)] プツプツプツと音がする。 hotke=an wa ne urkio amip a=kupákupa kor sir-cipukrototo ホッケアン マ ネ ウㇽキオ アミㇷ゚ アクパクパ コㇿ シㇼチプㇰロトト 私が寝てそのシラミのついた着物をあちこちかんでいるとプップップップッと音がする。(W民話) ☆参考 『音声資料2』の例では sir シㇼ の部分で、 一瞬止まったために r ㇼ が響いた。 続けて発音すると sitcipukrototo シッチプㇰロトト。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cuk
- シッチュㇰ 【完動】[sir-cuk (完全動詞形成)・秋] 秋になる。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 ☞cuk チュㇰ {E: to become autumn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ekurok
- シレクロㇰ 【完動】[sir-ekurok あたり・まっ暗だ] まっ暗だ、 暗闇だ。 {E: to be (completely) dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-hutne
- シㇼフッネ 【完動】[sir-hutne あたり・せまい] 場所が(家や部屋など)せまい、 せま苦しい。 tan cise or ta sir-hutne タン チセ オッタ シㇼフッネ この家はせまい。(S) {E: for something somewhere to be small; confined; narrow.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-kerkeri
- シㇼケㇾケリ 【自動】[sir-kerkeri あたり・をひっかく(重複)] あたりをゴソゴソとひっかく。 ☆参考 チャイムやブザーのなかった昔は、 来訪を知らせるために、 男は通常咳払い simusiska シムシㇱカ をし、 女は、 咳払いもするが、 よくその辺のものをたたいたり(sir-kikkik シㇼキッキㇰ)、 家の出入口の戸やその近くの壁のカヤなどを手でさわってゴソゴソと音を立てたという。 ☞sirkikkik シㇼキッキㇰ {E: to cough, clear one's throat at the entrance of a house before entering.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-kikkik
- シㇼキッキㇰ 【自動】[sir-kikkik あたり・をたたく(重複)] あたりをトントン/バンバンたたく、 ノックする、 来訪を知らせるために出入口のそばのものをトントンたたいて物音をさせる。 soy ta arpa=án híne, sir-kikkik, sir-kerkeri=an kor án=an akusu ソイ タ アㇻパアン ヒネ、 シㇼキッキㇰ、 シㇼケㇾケリアン コㇿ アナン アクス 私は玄関の前まで行って、 そのへんをたたいたり、 そのへんのカヤなどをひっかいたりしていると。(KH民話) sir-kikkik=an, nep soyne ru ka isam シㇼキッキㇰアン、 ネㇷ゚ ソイネ ル カ イサㇺ ノックしてみたがだれも出てこない。(S) ☞kikkik キッキㇰ、 sirkerkeri シㇼケㇾケリ {E: to knock (on a door).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-kunne/sirkunne
- シㇼクンネ 【完動】[sir-kunne あたりの様子(完全動詞形成)・黒い/暗い] 暗い、 暗くなる、 日が暮れる、 夜になる。 {E: to be, grow dark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-mo
- シㇼモ 【完動】[sir-mo あたりの様子(完全動詞形成)・静か(である)] 静かである(天候について言う)。 sir-mo wa pirka ruwe! korka méan humi! シㇼモ ワ ピㇼカ ルウェ! コㇿカ メアン フミ! 静かでいいあんばいだねえ、 でも寒いなあ。(S) {E: to be calm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ouri/sirowri
- シロウリ 【自動】[sir-ouri 地・を掘る] 地を掘る、 地面に穴を掘る。 {E: to dig (a hole in the ground).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-popke
- シㇼポㇷ゚ケ 【完動】[sir-popke あたりが・暖かい]暖かい(天気が)。 paykar or un sir-popke wa a=eyáykopuntek パイカㇻ オルン シㇼポㇷ゚ケ ワ アエヤイコプンテㇰ 春になってくると暖かくなるのでみんな喜ぶ。(W) ☆参考 寒かったあと気温が上がって楽になる/なったことを言うほか、 かなり暑くて汗ばむようなときでも言う。 ☆参考 popke ポㇷ゚ケ [自動]は人が主語で、 その人が暖かく感じることを言う。 {E: (for the weather) to be warm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sep
- シㇼセㇷ゚ 【完動】[sir-sep あたり・広い] 場所が広い、 広々している、 幅が広い。 sir-sep uske ta sinenne k=apkas ka kú=isitoma シㇼセㇷ゚ ウㇱケ タ シネンネ カㇷ゚カㇱ カ クイシトマ 広いところを一人で歩くのは恐ろしい。(S) {E: for somewhere, something to be wide, expansive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sések
- シㇼセセㇰ 【完動】[sir-sések あたりが・暑い] 暑い(気温が高い)。 sir-sak kor sir-sések wa pirka シㇼサㇰ コㇿ シㇼセセㇰ ワ ピㇼカ 夏になると暑くてよい。(W) sir-sések korka k=omkekar wa ku=merayke シㇼセセㇰ コㇿカ コㇺケカㇻ ワ クメライケ 暑い天候だけれど私はかぜをひいているので寒い。(W) ☆参考 気温や室温が高くて、 だれでもが暑いと感じるような状態であることを言う。 英語なら to be hot ではなく It's hot に当たる。 ものや水などが熱いことは sések セセㇰ と言い、 人が暑く感じることも sések セセㇰ と言う。 ☆参考 sir-sések シㇼセセㇰ や sések セセㇰ は、 焼けつくような暑さのときに使い、 日本語東京方言などで「暑い」と言うようなときでも、 つゆどきのようなむし暑さやちょっとした暑さのときは、 popke ポㇷ゚ケ、 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ が使われる。 ☞sések セセㇰ、 popke ポㇷ゚ケ、 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ {E: (for the temperature) to be hot.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-simoye
- シㇼシモイェ 【完動】[sir-si-moye 地・自分・を動かす] 地震が起こる、 地震でゆれる。 {E: for an earthquake to occur.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sokisoki
- シㇼソキソキ 【他動】[sir-soki-soki あたりを・(擬音の語根)・(重複)](ネズミが)かじったり何か引っ張ったり走ったりしてガリガリ/ゴソゴソ音をたてる。 ermu sir-sokisoki humi as エㇾム シㇼソキソキ フミ アㇱ ネズミのかじっている音がする。(S) sir-sokisoki wa nep ne yakka hunara wa uk シㇼソキソキ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ フナラ ワ ウㇰ (どろぼうが)ネズミみたいにゴソゴソと何でも探して取る。(S) {E: the sound of a mouse gnawing on something, dragging something, scurrying etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sum
- シㇼスㇺ 【完動】[sir-sum 地・不作である]不作である。 ☞sum スㇺ {E: for the crop, harvest to be poor.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-teske
- シッテㇱケ 【完動】[sir-tes-ke 地・(すべることを表す語根)・(自動詞形成)] 地面が凍ってすべる。 earkinne sit-teske wa k=apkas eaykap エアㇻキンネ シッテㇱケ ワ カㇷ゚カㇱ エアイカㇷ゚ とてもすべって歩けない。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the ground to freeze and be slippery.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-tumu-peker
- シットゥムペケㇾ 【完動】[sir-tumu-peker あたり・の中・明るい] 夜明けになる、 夜が明ける。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: to become, grow into dawn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-uhuy/siruhuy
- シルフイ 【完動】[sir-uhuy 地・燃える]山火事(になる)、 野火(になる)。 {E: for a bushfire, forest fire to break out.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ukopukrototke
- シルコプㇰロトッケ 【完動】[sir-uko-puk-rotot-ke あたり・いっせいに・プツ(擬音の語根)・(音の連続を表す接尾辞)・(自動詞形成)] あたりでいっせいにプツプツプツと音がする。 sicigaci cup wano an pe, tapan Hokkaito, aynu mosir or unno sir-ukopukrototke, sir-yasrototke, uhuy wa paye uskehe oka シチガチ チュㇷ゚ ワノ アン ペ、 タパン ホッカイト、 アイヌ モシㇼ オルンノ シルコプㇰロトッケ、 シㇼヤㇱロトッケ、 ウフイ ワ パイェ ウㇱケヘ オカ 7月からのこと、 この北海道つまりアイヌの土地にまで、 パラッパラッと銃弾の音が鳴り、 バリッバリッとものの裂ける音が鳴り、 燃えていく所があった。(W会話) (戦争中の銃や空襲の被害などの物音を表している。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-wen
- シㇼウェン 【完動】[sir-wen あたりの様子(完全動詞形成)・悪い] 天気が悪い。 ☆発音 シㇽウェン。 ☆対語 sir-pirka シㇼピㇼカ 天気がよい。 {E: for the weather to be bad.} (出典:田村、方言:沙流)
- síre
- シレ 【自動】[sir-e 自然・がそれを食べる](?) (食物が)カサカサになって白いものがプチプチ出る(昆布のかこい方が悪くて白い粉状のものがつく、 野草に湯通しして陰干ししたのにかびが生える等)。 konpu síre コンプ シレ 昆布に白い粉状のものがついた。(S) kumius wa síre クミウㇱ ワ シレ かびが生えて「プチプチに」なった。(S) {E: for food to become dry and covered in a white powdery substance (e.g. kombu seaweed).} (出典:田村、方言:沙流)
- siren
- シレン 【他動】…を一緒に行こうとさそう。 ene monasap ruwe an pe a=sirén yakka somo i=tura nankor kusu tun a=ne wa pay=an エネ モナサㇷ゚ ルウェ アン ペ アシレン ヤッカ ソモ イトゥラ ナンコㇿ クス トゥナネ ワ パヤン (あの人は)あんなにいそがしいんだからさそっても行かないでしょうから私たち二人だけで行きましょう(pay=an パヤン=paye=an パイェアン)。(S) X siren wa arpa wa nasi eikkapa wa ora a=kisma wa a=kikkik ruwe ne yak a=ye wa X k=éasiskar pe un うちの子はXにさそわれて行って二人でナシを盗んでつかまってたたかれたそうで私はXをうらんでいるのよ。(S) a=yuputari ikaanun nen ka haweoka híne menokopoutar inani ka siren na tura na sekor ramuan=an アユプタリ イカアヌン ネン カ ハウェオカ ヒネ メノコポウタㇻ イナニ カ シレン ナ トゥラ ナ セコㇿ ラムアナン 兄さんたちがもしかして何とか言って娘さんたちのだれか一人をさそわないかな連れて行かないかなと私は思った。(NK民話) {E: to invite, tempt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirerun
- シレルン 【副】川の対岸(「川向い」)へ。 sirerun a=nukár kor paye=an kotan Nupkipet ne シレルン アヌカㇻ コㇿ パイェアン コタン ヌㇷ゚キペッ ネ 川向いに見ながら行く部落は貫気別(ぬきべつ)だ。(S) {E: on the other side, opposite bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- siresik
- シレシㇰ 【自動】[sir-e-sik あたり・それで・満ちる] (直訳すると)あたりが…でいっぱいになる=…がとてもたくさんある。 yam nitay siresik pe ne aan ヤㇺ ニタイ シレシㇰ ペ ネ アアン あたり一面が栗林でいっぱいだったのでした。(W神謡語り) {E: to be full of…; have plenty of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siresure
- シレスレ 【他動】[si-resu-re 自分・を育てる・させる]…に育てられる。 unu takup siresure ウヌ タクㇷ゚ シレスレ 母親だけに育てられる。(S) {E: to be raised, brought up by…} (出典:田村、方言:沙流)
- siretok 1
- シレトㇰ 【名】[sir-etok 地・の先端]岬、 大地の先端。 ☆参考 通常の言葉で岬(「でっちゃき」)のことは nottu ノットゥ。 {E: a cape; a headland.} (出典:田村、方言:沙流)
- siretok 2
- シレトㇰ 【名】[sir-etok 様子・の先端] 美貌(びぼう)。 siretok kor シレトㇰ コㇿ [美貌・を持つ]美貌である、 (人が)美しい。 siretok ka kor pawetok ka kor シレトㇰ カ コㇿ パウェトㇰ カ コㇿ 彼は顔も美しいし口も達者だ。(S) ☆参考 男性に関して言うことが多いが、 女性にも使う。 {E: a beauty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siretokkor
- シレトッコㇿ 【自動】器量(きりょう)がよい、 美貌(びぼう)である。 katkemat ka siretokkor, pontono ka siretokkor, kamuy sirine oka utar カッケマッ カ シレトッコㇿ、 ポントノ カ シレトッコㇿ、 カムイ シリネ オカ ウタㇻ 奥様も美しい、 おぼっちゃまも美しい、 神様のような立派な方々。(S) {E: to be beautiful; good-looking.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirewe
- シレウェ 【自動】[si-rewe 自分・を曲げる](道が)曲がっている。 ponno sirewe no ru an ポンノ シレウェ ノ ル アン 少しくねくね曲がって道がある。 ☆参考 ものが弓なりに曲がることは通常 rewke レウケ という自動詞で言う。 {E: to be bent.} (出典:田村、方言:沙流)
- siri
- シリ 【名/形名】[所](概は sir シㇼ) ①(普通名詞として)(=sirihi シリヒ)…の様子、 地、 地面、 所、 あたり。 ②[形名](名詞化辞として)(動詞句に終わる文の後に置かれて、 見える様子に関する説明の名詞句をつくる。) …する/している様子。 a=onáha i=respa siri pirka rok pe ne kusu アオナハ イレㇱパ シリ ピㇼカ ロㇰ ペ ネ クス 父が私を育ててくれた育て方がよかったので。(S民話) …siri ne …シリ ネ …する/した/している様子だ、 (見たところ)…する/した/しているのだ。 tanepo póka a=porómacihi omanan siri ne na タネポ ポカ アポロマチヒ オマナン シリ ネ ナ 初めてあなたの本妻様がお見えになったのですから。(W民話) …siri an …シリ アン (1)(感嘆文で)…しているなあ。 (2)(主に疑問詞のある疑問文で)(この様子は)…しているのか。 a=kor katkemat mak é=iki siri an? アコㇿ カッケマッ マㇰ エイキ シリ アン? 奥様、 何をしていらっしゃるのですか。(W民話) …siri? …シリ? (主に当否を問う疑問文で)…しているのか。 tanepo ape e=ari siri? タネポ アペ エアリ シリ? 今やっと火を焚きつけたの? …siri iki …シリ イキ …している(そういう様子の行動をしている)。 tu moto orke hunar kor as wa an siri iki トゥ モト オㇿケ フナㇻ コㇿ アㇱ ワ アン シリ イキ 彼はいろいろと素性をさぐりながら立っていた(そういう様子をしていた)。(W民話) ☞sir シㇼ {E: ① earth; land; place; appearance. ② …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirihi
- シリヒ 【名】[所](概は sir シㇼ)…の様子、 そういう様子、 その様子。 opitta rap wa isam, nep ka a=se ruwe ka isam, sirihi ne korka オピッタ ラㇷ゚ ワ イサㇺ、 ネㇷ゚ カ アセ ルウェ カ イサㇺ、 シリヒ ネ コㇿカ みんな落ちてしまった、 私はもう何も背負っていなかった、 そうだったけれども。(W民話) {E: the look, appearance of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirine
- シリネ 【後副】[siri-ne その様子・である] …のように、 まるで…のごとくに。 (次のような慣用表現の中でのみ用いられる。) kamuy sirine カムイ シリネ 神のように(立派なことや尊いことを表現する一つの言い方)。 kamuy sirine oka utar カムイ シリネ オカ ウタㇻ 神様のような人々=非常に立派な人々。(W) kamuy sirine horarpa wa oka カムイ シリネ ホラㇻパ ワ オカ 神様のように(=非常に立派に/高級に/尊い様子で)住まいしている。(S) seta sirine セタ シリネ 犬のように(悪口)。(S) {E: as, like…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirinki
- シリンキ 【名】くだ(管)(「くだ」の訳語として出た)。 {E: a pipe; a tube.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siripe
- シリペ 【自動】[sir-ipe 様子(この場合は自動詞をつくる接頭辞)・食べる(この場合は食物)] 食物を調達する。 {E: to eat; provide food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirki 1
- シㇼキ 【完動】[< sir-(i)ki あたり/様子・(ものを)する](…のような)ことが起こる、 …の様子が見える、 (…のように)なる。 ☆参考 síriki シリキ の二つ目の i が落ちて sirki シㇼキ と発音されたもの。 ほかに[sir-ki]があるかどうか不明。 {E: (for…kind of thing) to happen; to become (like…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirki 2
- シㇼキ 【名】模様。 sirki o シㇼキ オ (1)模様をつける。 (2)模様がついている。 {E: a design; a pattern.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkik
- シㇼキㇰ 【他動】[sir-kik あたり・を打つ][雅]ぶつける。 a=sirkik hum ko/korimnatara アシㇼキㇰ フㇺ コ/コリㇺナタラ [雅](鹿を太い木に)ぶつける音がドシンドシンと響く。(Sユーカラ) m ☆参考 日常語ではこの語構成だと自動詞だが、 kik キㇰ が他動詞なので雅語では他動詞型の人称形になっている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-oterke
- シㇼコオテㇾケ 【他動】[sirko-oterke 激しく・…を踏む] …を強く踏みつける。 {E: to tread down…forcefully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-otke
- シㇼコオッケ 【他動】[sirko-otke 激しく・…を突く] …を急にひどく突く、 ドンと/ギュツと突く。 {E: to strike, stab…forcefully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Sirkometu
- シㇼコメトゥ 【名】[人名] シリコメトウ(伝説上の豪雄である厚岸のカスンテの兄:児島記述)。 {E: personal name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkopeker
- シㇼコペケㇾ 【自動】[sir-ko-peker あたり・…に対して・明るい] 夜明しする、 夜が明けるまでする。 ancikar tanne yakka uwepeker=as ayne sirkopeker=as アンチカッ タンネ ヤッカ ウウェペケㇾアㇱ アイネ シㇼコペケㇾアㇱ 夜が長くなったとはいえ私たちが昔話をしているうちに夜が明けてしまった。(S) ☆参考 sirpeker シㇼペケㇾ は明るくなる、 夜が明ける。 {E: to stay up till dawn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkopop
- シㇼコポㇷ゚ §060 ウグイ (2) sirkopop (sir-ko-pop)「シㇼコポㇷ゚」[
akan[ホリ]につく)屈斜路の沼にいる。ウグイの一種。ホについて遊んでいるからsirkopopと言うと。 (出典:知里動物編、方言:) - sirkot
- シㇼコッ 【自動】[sir-kot あたり・につながれている] つないである、 つながれている(「どこに」ということを言わないで、 どこかにつながれていることを言う言い方)。 kesto an kor men-yo porono sirkot wa okay pe, tanto anak… ケㇱト アン コㇿ メンヨ ポロノ シㇼコッ ワ オカイ ペ、 タント アナㇰ… 毎日羊がたくさんつながれているのに今日は…。(S) (sirkotpa シㇼコッパ の用例へ続く。) ☆参考 [他動]は sirkote シㇼコテ。 {E: to be connected; tied.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkote
- シㇼコテ 【他動】(複は sirkotpa シㇼコッパ)[sir-kot-e あたり・につながれる・(他動詞形成)](馬、 犬、 船など)をつなぐ。 toan cikuni or un sirkote トアン チクニ オルン シㇼコテ あの木につなぎなさい。 (toan cikuni kote トアン チクニ コテ とも言う。) (S) ☞sirkot シㇼコッ {E: to connect, tie…} (出典:田村、方言:沙流)
- sirkunnetere
- シㇼクンネテレ 【自動】[sirkunne-tere 暗くなる・…を待つ] 暗くなるのを待つ、 日暮れを待つ。 kotan kim ta sirkunnetere=an コタン キㇺ タ シㇼクンネテレアン 私は村の山手で日暮れを待った。(NK民話) {E: to await darkness, nightfall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkur-wen
- シㇼクㇽウェン 【完動】[sir-kur-wen あたり・(< 影/姿)・悪い] 曇っている。 ponno sirkur-wen a korka tane hecaka ポンノ シㇼクㇽウェン ア コㇿカ タネ ヘチャカ 少し曇っていたけれどもう晴れた。(W) {E: to be cloudy; clouded.} (出典:田村、方言:沙流)
- siroro
- シロロ 【位名】[sir-oro 地・のところ[所]]…の所、 …の場所、 …の地。 tumunci kamuy ewak siroro oka ruwe ne トゥムンチ カムイ エワㇰ シロロ オカ ルウェ ネ 鬼神の住む所があるのです。(W会話) {E: the place, land etc. of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirosi
- シロシ 【名】奉酒箸や矢に彫って入れる、 持ち主/使用主の印(しるし)、 家紋にたとえられる。 sirosi o シロシ オ 印(しるし)をつける(印を彫って入れる)。 aysirosi アイシロシ 矢に彫り入れた印(しるし)。 {E: a seal; a mark; a sign.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirosio
- シロシオ 【自動】(=sirosi o シロシ オ) 印(しるし)をつける、 印を彫って入れる。 {E: to mark; check.} (出典:田村、方言:沙流)
- sírpekettere
- シㇼペケッテレ 【自動】[sirpeker-tere 明るくなる・…を待つ] 明るくなるのを待つ、 夜が明けるのを待つ。 sirpekettere=an na シㇼペケッテレアン ナ (我々は皆)夜が明けて明るくなるのを待つから。(HC民話) ☆対語 sirkunnetere シㇼクンネテレ {E: to await the light of dawn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirpo
- シㇼポ 【名】[sir-po 様子・(指小辞)](次の慣用表現の中で)様子。 okkayo sirpo uwosmare pakno an オッカヨ シㇼポ ウウオㇱマレ パㇰノ アン (直訳すると)男の様子を皆備えるまでになった=すっかり男らしい一人前の若者に成長した。 {E: appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirpok
- シㇼポㇰ 【位名】[概](所は sirpoki/sirpokke シㇼポキ/シㇼポッケ) [sir-pok あたり・の下](布や着物の)裏。 sirpok ne p isam シㇼポㇰ ネㇷ゚ イサㇺ 裏になるもの(=裏地にする布)がない。(W) ☆対語 sirka シㇼカ {E: the back, inside, lining (of material, clothing).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirpoki/sirpokke
- シㇼポキ/シㇼポッケ 【位名】[所](概は sirpok シㇼポㇰ) …の裏(布や着物の)。 sirpokke ne kuni p シㇼポッケ ネ クニㇷ゚ 裏側になるもの=裏地 (W) sirpokke wa itak a=omáre シㇼポッケ ワ イタㇰ アオマレ 裏から言葉を入れる=テープを裏返してB面に言葉を録音する。(W) {E: the inner surface of… (material, clothing).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirpopo
- シㇼポポ 【自動】死んだ人に(ウジなどが)つく/わく。 {E: for maggots etc to appear (in a dead body).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirun-wen/siruwwen
- シルンウェン/シルウウェン 【自動】[とてもひどく・悪い] ひどく悪い、 とても根性が悪い(ののしりの表現)。 sirun-wen sirkap シルウウェイ シㇼカㇷ゚ まったく根性の悪いツノザメ(=toywen sirkap トイウェ シㇼカㇷ゚) (W神謡K) ☆発音 n は強い音節の w の前で w になるので、歌っている中では sirruwwen シルウウェン と発音されている。 サダモさんが解説してゆっくり言ったときに sirun-wen シルンウェン と発音した。 (出典:田村、方言:沙流)
- sirunike
- シルニケ 【名】[所](概の用例はない)[sir-un-hike 地・にいる・やつ]この/あの野郎、 畜生(ののしりの表現)。 néa a=wenhokuhu sirunike otuyke ene hawean hi ネア アウェンホクフ シルニケ オトゥイケ エネ ハウェアニ あの私の悪党の亭主、 あの野郎、 あん畜生がこう言った。(W民話) {E: Damn it!; Damn you!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirunno
- シルンノ 【副】[sir-un-no 地・にいる・(副詞形成)] まさか(…しない)、 とんでもない(感情を込めて強く否定する)。 (否定の表現の前で使われて) まさか(…しない)。 sirunno ikoytupa kaspa ka somo ki シルンノ イコイトゥパ カㇱパ カ ソモ キ まさかあまり難儀しても(=困っても)いない。(S) sirunno okuyma ruwe ka somo ne nankor シルンノ オクイマ ルウェ カ ソモ ネ ナンコㇿ まさかオシッコしたのじゃないだろう。(S) sirunno maskin シルンノ マㇱキン まさか(…しない)。 {E: Oh no!; You're kidding!; Of course not!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirussiri
- シルッシリ 【名】[< sirus-cir (?)・鳥](?) [動物]図鑑によればアオゲラ(キツツキの一種)。(S) ☆参考 sirusir シルㇱチㇼ とは言わない。 sirussiri シルッシリ という形であることは後に再確認済み。 ☆参考 アカゲラは esoksoki エソㇰソキ、 クマゲラは ciptacir チㇷ゚タチㇼ。 〔知分類 p.193 sirus-c&ir ((ホロベツ))、 p.194 sisus-cir ((シズナイ;ウラカワ))ヤマゲラ; おおげら(方言)〕 {E: a type of woodpecker (bird).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirutu
- シルトゥ 【自動】[si-rutu 自分・を押しずらす] ずっていく、 ずって動く。 na en=sam ta sirutu ナ エイサㇺ タ シルトゥ もっと私のそばにずって来なさい=もっとこっちへ寄りなさい。(S) {E: to shift, move with a sliding motion.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siruwen
- シルウェン 【自動】[< siruw-wen < sirun-wen ひど・悪い](?) (ののしりの表現)ひどく悪い、 とんでもなくひどい(=sirun)。 toy-siruwen トイシルウェン 全くひどい。(W即興詩) ☆参考 n が強い音節の w の前で w になり、 長音 uw がないため u となっている。 {E: to be very bad; terrible.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisenpir
- シセンピㇼ 【位名】[概](所は未出。 senpir センピㇼ の所は senpiri(ke) センピリ(ケ))[si-senpir 自分・の陰] 自分の陰、 自分の背後。 sisenpir un(no) an シセンピルン(ノ) アン(人に顔を見られないように)後ろを向いている。 sisenpir unno an kor yaykonupeatte kor シセンピルンノ アン コㇿ ヤイコヌペアッテ コㇿ (彼女は)陰の方を向いて一人で涙を流して。(W民話) ☆参考 用例は un ウン の前に置かれたもののみ。 {E: behind one; one's shadow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siseypere
- シセイペレ 【自動】[si-sey-pere 自分・殻・を破る](セミなどが)殻(から)を破って抜け出る、 (チョウなどが)サナギを破って出てくる、 (また人間でも)生まれ変わる。 íkonpap siseypere wa kinapoheporap ne an kor an イコンパㇷ゚ シセイペレ ワ キナポヘポラㇷ゚ ネ アン コラン 毛虫が生まれ変わってアゲハチョウになるところだ。(S) seturu yaske, kari siseypere セトゥル ヤㇱケ、 カリ シセイペレ 背中が裂けてそこから生まれ変わって出て来る。(S) {E: to be reborn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisipi
- シシピ 【自動】ふえる(?)。 a=utári ka sisipi wa utari-inne=an ruwe ne kusu アウタリ カ シシピ ワ ウタリインネアン ルウェ ネ クス (私の)村人もふえて村人が大勢になったので。(HK民話) {E: to increase.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síso
- シソ 【名】[sí-so 主要な・座] 右座、 (家の)北側、 (家の中では)いろりを中心として北側の座(上座から見て右側、 入り口から入って左側、 窓はなく、 その上座寄りの部分には宝壇が置かれる。 そのいろりばたは家の主人夫婦の席)。 ☆対語 harkiso ハㇻキソ 左座。 {E: the seat at the northern edge of the hearth of a home.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisoy
- シソイ 【位名】[si-soy 自分・の家の近く/外] 自分の家の前/門口、 自分の家のすぐ近く。 {E: the gateway to one's house; near one's house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisunku
- シスンク §414 エゾマツ (2) si-sunku (sí-sun-ku)「しスンク」[本当の・スンク] 木 ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sisuye
- シスイェ 【自動】[si-suye 自分・をゆらす] ①ゆれる。 somo sisuye ya? ソモ シスイェ ヤ? (私が作業していてもあなたの机は)ゆれませんか。(W) ②ブランコする。 {E: to shake; swing; sway.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitcire
- シッチレ 【自動】[sír-ci-re 地/あたり・焼ける・させる](ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公である神の子の呼び名の一部。) ☞Kotan-sitcire コタンシッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitemnikorkor
- シテㇺニコㇿ 【位名】[接頭+位名][si-temnikor 自分・の腕の中]自分の腕の中。 siktemnikor ta/aworun/a=terketerkere シテㇺニコッタ/アウォルン/アテㇾケテㇾケレ 私は(赤ちゃんを)ひざの上で(手で押さえて)ピョンピョン跳ねさせていた。 (W神謡) ☆参考 同様の文脈で a=temkoro ta アテㇺコロ タ とも言っている。 ☞temkoro テㇺコロ (出典:田村、方言:沙流)
- sitne
- シッネ 【自動】[sit-ne (擬態の語根)・である/になる](次の慣用他動詞句で、 ある意味で苦しむことを表す。) ☞eyayramu ka sitne エヤイラム カ シッネ、 ekonramu sitne エコンラム シッネ {E: to suffer; be troubled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitnere
- シッネレ 【他動】[自動使役][sitne-re 苦しむ・させる]ram(u) sitnere ラㇺ/ラム シッネレ (出典:田村、方言:沙流)
- sito
- シト 【名】(植物のでんぷんをかためてつくった食べ物の名)シト、 餅、 団子(だんご)(伝統的なものは turep トゥレㇷ゚《オオバユリの根》や emo エモ《ジャガイモ》のでんぷんでつくる。 しばしば「団子」と訳されるが団子のような球形ではなく円盤形につくられる。 中央に穴をあけ、 ひもを通して何枚もつないでかけて干しておき、 保存食とする)。 emo-sito エモ シト じゃがいもでつくったシト。 sum ani a=ma sito スマニ アマ シト 油で焼いた餅 (「パン」の訳語として出た)。(S) ☆参考 サダモさんは「もち」と訳していた。 {E: a dumpling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitoho
- シトホ 【名】[所](概は sito シト)…でつくったシト(餅、 団子)、 それでつくったシト。 {E: a dumpling ( made from…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitoki
- シトキ 【名】[< 日本語 しとぎ(?)]シトキ(女性の正装するときの装身具の一つ、 tamasay タマサイ《首飾り玉連》の前の中央から下げる金属製の円盤、 模様のついた、 昔の鏡の形をしたものが多い、 直径10センチ前後のものから大きいものでは15センチぐらいのもある)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sitomusi
- シトムシ 【他動】[si-tom-usi 自分・の体のまん中・…に…をつける](山刀など)を腰につける。 tasiro sitomusi kane an タシロ シトムシ カネ アン 山刀を腰につけている。 ☆参考 刀剣は、 昔は腰に差すのでなくひもで肩から斜めにかけてつるした。 {E: to wear (a sword at one's side).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sitone-munciro
- シトネムンチロ 【名】[sito-ne-munciro 餅・になる・アワ][植物]モチアワ、 シト(餅、 だんご)になる粟。(S) ☞munciro ムンチロ {E: a dumpling made from foxtail millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitopeni
- シトペニ §146 イタヤ イタヤカエデ (3) si-topeni (sí-to-pe-ni)「しトペニ」[si(本当の)topeni(乳の出る木)] 茎 ⦅美幌⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sittomotuye
- シットモトゥイェ 【自動】[sir-tomotuye 地・を横切る] まっすぐ/一直線に行く/来る。(S) {E: to go, come in a straight line.} (出典:田村、方言:沙流)
- sítu
- シトゥ 【名】尾根(「つね、 ちね」)。 sítu mekka ta シトゥ メッカ タ 尾根の上に。(KK民話) sítu pes rán=an akusu シトゥ ペㇱ ラナン アクス (私が)尾根づたいに下って行くと。(KK民話) sítu turasi hemesu=an シトゥ トゥラシ ヘメスアン (私は)尾根づたいにのぼって行った。(KK民話) Yúpet kopakke un ratki sítu tanne sítu an wa ユペッ コパッケ ウン ラッキ シトゥ タンネ シトゥ アン ワ 勇別の方に向かって下がっている長い尾根があって。(KK民話) “sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an?” “a=sikíhi un” 「シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン?」 「アシキヒ ウン」 「一つの尾根を両方から一緒に持っていてお互いに会ったことがないものはなあに?」「(私たちみんなの)目よ。」(なぞなぞ) (W-S会話) {E: a ridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- situri
- シトゥリ 【自動】[si-turi 自分・を伸ばす] 伸びる、 体を伸ばす(「ながまる」)。 arpa arpa situri wa an pe アㇻパ アㇻパ シトゥリ ワ アン ペ 行く先行く先に伸びているもの(なぞなぞで、 答えは tar タㇻ 荷縄)。 santeke situri サンテケ シトゥリ…の子孫が伸びる(=子孫の系統が何代にも続いていく)。 {E: to be lengthened; stretched.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- situskor
- シトゥㇱコㇿ §321 イヌコリヤナギ (4) situskor (si-tús-kor)「シとゥㇱコㇿ」[si(本当の)tus(縄)kor(もつ)] 茎 ⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- síus
- シウㇱ 【名】[si-us 糞・ついている] 生まれたての赤ん坊(生まれたばかりできたないから。 そしてきたなく言えば、 病気をしないと言うので、 大切に言う言葉)。(S) a=kor síus アコㇿ シウㇱ うちの赤ん坊(大事なのできれいと言うことができないから「くそつき」と言う)。(S) {E: a newborn baby.} (出典:田村、方言:沙流)
- siw
- シウ 【自動】(味が)苦(にが)い。 iporo siw イポロ シウ 苦い顔している、 仏頂面している。 {E: to be bitter (in taste).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siwente
- シウェンテ 【自動】[< si-wen-te 自分・悪い・させる](直訳すると)悪いもののように振舞う=のろい(歩く/走るのが)、 「足ぬるい、 歩くようでさっぱりはかどらない」。 pasu siwente humi! パス シウェンテ フミー! バス、 のろいねえ。(W) ☆参考 apkas emonasap アㇷ゚カㇱ エモナサㇷ゚ 足運びが遅い。 {E: to be slow (walking, running).} (出典:田村、方言:沙流)
- siwni
- シウニ §171 ニガキ (1) siw-ni (síw-ni)「しウニ」[siw(にがい)ni(木)] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別⦆⦅A沙流・十勝・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwnin
- シウニン 【自動】緑である。 siwnin nonno シウニン ノンノ 黄色い花/青い花。 siwnin sinrus シウニン シンルㇱ 緑の苔。 siwnin íkonpap シウニン イコンパㇷ゚ [緑の・青虫や毛虫の類] 青虫(「青虫」の訳語として出た)。 ☆参考 沙流方言では草色(グリーン)を典型的な色とし、 黄から紫ぐらいまでの間に広がるいろいろな色をさす。 ただしオレンジ系の黄色は húre フレ 「赤」のほうに属する。 東や北の地方では水色(ブルー)を典型的な色とする。 サダモさんによると、 昔は緑は wenkamuy ウェンカムイ《悪神、 ばけもの》の色として嫌われていたという。 {E: to be green.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siwnu
- シウヌ 【自動】[siw-nu 苦い(こと)・を持つ](次のような文脈で)苦い。 siwnu itak patek ye シウヌ イタㇰ パテㇰ イェ 「苦い」ことばかり言う。(W) penramu wen siwnu omkeomke kor an ペンラム ウェン シウヌ オㇺケオㇺケ コラン 胸の悪い(=肺病の、 肺結核の)「苦い」咳をしている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- síwo
- シウォ 【名】[si-wo 大きい・(長さの単位、 約5寸)]長さの単位の一つ、 親指と中指を広げてそれぞれの先の間の長さ、 約6寸(18センチ)。 ☞wo ウォ {E: a unit of length (the distance between the outstretched thumb and middle finger).} (出典:田村、方言:沙流)
- siwsusu
- シウスス §320 マルバノバッコヤナギ (10) siw-susu (síw-su-su)「しウ・スス」[にがい・ヤナギ] 茎 ⦅A千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwsusu
- シウスス §322 ナガバヤナギ (4) siw-susu (síw-su-su)「しウ・スス」[にがい・ヤナギ] 茎 ⦅名寄⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwto
- シウト §018.親(13)siwto〔šíŭ-to しウト〕⦅ホロべツ⦆しゅうと。〜-nispa 姑御。〜-mici しゅうと。〜-hapo しゅうとめ。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- siwto
- シウト 【名】[概/所][< 日本語] しゅうと、 しゅうとめ(夫または妻の父母兄弟姉妹)。 ☆参考 通常 acapo アチャポ おじさん、 unarpe ウナㇻペ おばさん、 onne kur オンネ クㇽ 老人(男性) などの語の前に置かれる。 日本語と違って舅・姑や小舅・小姑を父、 母、 兄弟姉妹とは言わない。 ☞siwtoho シウトホ {E: one's in-laws.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siwtoho
- シウトホ 【名】[所](概は siwto シウト) …のしゅうと、 しゅうとめ(夫または妻の父母兄姉弟妹)。 siwto(ho) acapo シウト(ホ) アチャポ 舅、 夫または妻の父。 siwto(ho) kiyanne kur シウト(ホ) キヤンネ クㇽ 夫または妻の兄。 siwto(ho) okkaypo シウト(ホ) オッカイポ 小舅、 夫または妻の兄弟。 siwto(ho) onne kur シウト(ホ) オンネ クㇽ 舅である老人、 夫または妻の年老いた父。 siwto(ho) ponmenoko シウト(ホ) ポンメノコ 小姑、 夫または妻の姉妹。 siwto(ho) unarpe シウト(ホ) ウナㇻペ 姑、 夫または妻の母。 siwto(ho) kiyanne mat シウト(ホ) キヤンネ マッ 夫または妻の姉。(S) {E: the in-laws of…} (出典:田村、方言:沙流)
- siyetok
- シイェトㇰ 【位名】[概](所は未出。 etok エトㇰ の所は etoko)[si-y-etok 自分・(挿入音)・の先] (次の文脈で)自分の進んでいる前方。 siyetok un シイェトㇰ ウン ①自分の(進んでいる)前方に。 ②自分の(進んでいる)前方の。 siyetok un maciya a=nukár シイェトクン マチヤ アヌカㇻ (自分の)前方に町が見える。 kuwanno siyetok un inkar wa arpa クワンノ シイェトクン インカㇻ ワ アㇻパ まっすぐ前を見て 行く。 ☆対語 siyoka シヨカ。 ☆参考 un ウン の前でのみ使われている。 {E: ① in front of, ahead of oneself. ② in front of, foward of oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyeye
- シイェイェ 【自動】①病気になる、 病気である。 siyeye wa an yak a=ye シイェイェ ワ アン ヤカイェ 病気だったそうだ。(S) siyeye utar oka kor motoho ye シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ 彼は病気の人々がいるとその原因を言い当てた。(NK民話) ②(名詞として)病気。 e=sanpe a=e yak easir a=kor siyeye pirka sekor hawean híne エサンペ アエ ヤㇰ エアシㇼ アコㇿ シイェイェ ピㇼカ セコㇿ ハウェアン ヒネ あなたの心臓を食べなければ私の病気はよくなりませんと言って。(S民話) hem tasum hem siyeye a=ki wa ヘㇺ タスㇺ ヘㇺ シイェイェ アキ ワ 病気になったり病にかかったりして(身の上話型の民話の終りの方で、 もう死が近いことを言う場面によく出てくる表現)。(W民話) ☆参考 tasum タスㇺ も同義。 siyeye シイェイェ も tasum タスㇺ もほぼ同じように使われ、 これといった意味の違いがあるかどうか不明。 ただ、 ワテケさんとサダモさんの会話の中では、 tasum タスㇺ ばかりが使われている。 {E: ① to get, be sick, ill. ② a sickness; an illness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyeyemoto
- シイェイェモト §670.病気の原因siyeye-moto〔ši-jé-je-mo-to シいぇイェモト〕[siyeye(病気)+moto(
ap. もと)]⦅サル―聖典, p.297⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - siyokunure
- シヨクヌレ 【自動】[si-y-okunu-re 自分・(挿入音)・(?)・させる]えらぶる。 ☆参考 okunure オクヌレ は《…に驚きあきれる》。 {E: to be proud; give oneself airs.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyor
- シヨㇿ 【位名】[si-y-or 自分・(挿入音)・のところ] 自分、 その人自身。 siyor oro wano シヨㇿ オロ ワノ 自分(私)のほうから。 {E: oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyuk 1
- シユㇰ 【自動】[si-y-uk 自分・(挿入音)・を受け取る](?) ①(よい)着物を着る。 ②(動名詞として)(よい)着物を着ること、 装束。 pirka siyuk ki ピㇼカ シユㇰ キ 上等の着物を着る。 ☆参考 síyuk シユㇰ《オスの熊》とはアクセントが違う。 {E: to dress; put on clothes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síyuk 2
- シユㇰ 【名】[sí-yuk 大きい/本当の/主な・熊][動物]雄熊。 ☆参考 yuk ユㇰ は独立の名詞としては鹿を指すが、 語の構成要素としてはしばしば熊を表す。 このことから古くは熊を指す語であったろうと考えられる。 〔知分類 p.153 雄クマ ((H))〕 {E: a male bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyupu
- シユプ 【自動】[単](複は siyuppa シユッパ) [si-yupu 自分・を締める] ①締まる(ゴムなどが)。 ②ギューッと力をつける(しっかりやる)。 {E: ① to be tightened, shut. ② to brace oneself; put one's strength into.} (出典:田村、方言:沙流)
- so 1
- ソ 【名】滝。 so ran ソ ラン 滝が落ちる。 so ratki ソ ラッキ 滝が落ちる。 so ratki haw néno itak hawe an ソ ラッキ ハウ ネノ イタㇰ ハウェ アン 滝が落ちるみたいなしゃべり方でしゃべる(「立て板に水を流すようにしゃべる、 理屈のうまい人、 後の人にしゃべらせないように続けてしゃべる」)。(S) {E: a waterfall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- so 2
- ソ 【名】座、 座れるようにしてある床(ゆか)、 敷物を敷いてある床(ゆか)。 so kar ソ カㇻ 敷物を敷いて人が座る場所を整える。 so or ソ オㇿ (家の中の)敷物を敷いた上。 ita-so イタソ 板の床。 ☆参考 「床(ゆか)」の訳語としても出た。 ☆参考 昔の家では、 土の上に敷物を敷いて、 その上に座れるようにした。 {E: a form of sitting, a sitting place; a floor covered with matting for sitting on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- so 3
- ソ 【名詞語根】(語構成の要素として)借財、 借り。 ☆参考 souk ソウㇰ 借金/借財する。 soataykar ソアタイカㇻ 借金/借財を払う。 (出典:田村、方言:沙流)
- so 4
- ソ 【名詞語根】[< so ソ 2](語構成の要素として、 平らで広がりのある場所を表す。) atuy アトゥイ 海; atuyso アトゥイソ 海原、 海外の地方。 repuyso レプイソ[repun-so] 沖の方、 海外の地方。 kim un iworso キムン イウォㇿソ 山の奥の地。 (出典:田村、方言:沙流)
- so 5
- ソ 【終助】(一人言で)…しよう、 …しようかな。 tane k=arpa so タネ カㇻパ ソ (私)もう行こう/行こうかな。(S) suy ku=ye so スイ クイェ ソ また(私)言おう/言おうかな。(S会話) ☆参考 一人称単数形の動詞と共に使われる。 ro ロ《…しよう、 …しようか》と似ているが、 ro ロ は相手に提案して同意を求める言い方、 so ソ は自分一人の意志を言う。 {E: expression of volition.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sóetomotuyep
- ソエトモトゥイェㇷ゚ 【名】[so-etomotuye-p 座・その頭を横切る・もの]家の壁と天井の境の所、 四隅の柱の上に縦横に渡してある木のうち、 横に(南北に)渡してある木。(S) ☆対語 sópesni ソペㇱニ 縦に(東西に)渡してある木。 ☆参考 sótomotuyep ソトモトゥイェㇷ゚ とも言う。(S) ☆参考 二本の so(e)tomotuyep ソ(エ)トモトゥイェㇷ゚ の間の天井の横の梁は umanki ウマンキ。(S) {E: a crossbeam.} (出典:田村、方言:沙流)
- sóho
- ソホ 【名】[所](概は so ソ)…の座、 …でつくった敷物を敷いて整えた所。 {E: a seat of…; a place prepared with a mat laid out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sokes(-e)
- ソケㇱ §037.妻(19)sokes(-e)〔só-keš そケㇱ〕⦅チカブミ、ビホロ⦆【雅】妻。"Samayekur so-kesehe ci-ne"「サマイェクルの妻に私はなった」[so(座席)+kes(尻、端)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sokisoki
- ソキソキ 【他動】(ネズミが)かじって音を立てる。 ☞sir-sokisoki シㇼソキソキ {E: the sound made by (a mouse) gnawing on something.} (出典:田村、方言:沙流)
- sokonni
- ソコンニ §045 エゾニワトコ (1) sokon-ni (so-kón-ni)「ソこンニ」[si(糞)kor(持つ)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄、塘路、名寄、長万部⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- somo
- ソモ 【副】(否定辞) ①(動詞句または否定する語の前に置かれて) …しない。 núman somo k=ek ヌマン ソモ ケㇰ 昨日私は来なかった (S会話) te wano anak somo néno iki=an kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ イキアン クス ネ ナ これからはあんなことはしませんから。(W民話) somo ipe ソモ イペ (彼は)ものを食べない。(S会話) ipe ka somo ki イペ カ ソモ キ (彼は)ものも食べない(全然食べない)。(S会話) somo ne ソモ ネ …ではない。 seta ka somo ne, cápe e ruwe ne aan wa セタ カ ソモ ネ、 チャペ エ ルウェ ネ アアン ワ 犬じゃない、 猫が食べたんだわ。(S) somo ki ソモ キ …しない/しなかった。 somo ki no ソモ キ ノ …せずに。 ②(動詞句が現れずこの語だけで否定の動詞句の役割をする場合もある。) somo yak a=ye ソモ ヤカイェ そうではないそうだ。 ③[熟語・慣用表現] somo ka(…ramu a p/hi) ソモ カ…(ラム アㇷ゚/ラム ア ヒ) まさか… (とは思わなかったが…)。 a=yupíhi somo ka ene iki kunak a=ramú a hi アユピヒ ソモ カ エネ イキ クナㇰ アラム ア ヒ 兄がまさかそんなことをするなんて私は思わなかったが。(W民話) somo ka tapne i=okpare kuni p ne kunak a=ramú a p ソモ カ タㇷ゚ネ イオㇰパレ クニㇷ゚ ネ クナㇰ アラム アㇷ゚ まさか(苦労して育てた息子に)虐待されるなんて思わなかったのに。(W民話) ciki somo…na/ya チキ ソモ…ナ/ヤ …すれば(…なるのではないかなあ)(願望)。 híne un somo ヒネ ウン ソモ もちろん。(S) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (S) ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかって転ぶ、 持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうなのよ。 {E: not (to negate a sentence).} (出典:田村、方言:沙流)
- somoipere/somoypere
- ソモイペレ 【他動】[自動使役]…に…を食べさせない。 ☆参考 この形では未出。 -pa パ を伴って出てきた。 ☞次項 (出典:田村、方言:沙流)
- sóne
- ソネ 【副】[so-ne 本当・に] 本当に、 確実に、 確かに。 ta ne kuni ku=ramu korka sóne ne ruwe he an un? タ ネ クニ クラム コㇿカ ソネ ネ ルウェ ヘ アヌン? これだと思うけれど本当にこれなのだろうか。(S) sóne pirkano itakipehe oma nankora? ソネ ピㇼカノ イタキペヘ オマ ナンコラ? 本当によく言葉の大切なところが(録音テープに)入っただろうか。(W) sóne somo k=oyra no k=ésikarun kusu ne ソネ ソモ コイラ ノ ケシカルン クス ネ (私は)本当に忘れずに覚えていますよ。(S会話) ☆参考 sonno ソンノ うそでなく本当に。 síno シノ まことに、 たいそう、 非常に。 {E: really; truly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sónep
- ソネㇷ゚ 【名】[so-ne-p 敷物を敷いて座れるように整えた床・になる・もの]床(ゆか)に敷くもの、 敷物になるもの、 敷物の総称。 ☆参考 ceykip チェイキㇷ゚ ものをつくる道具、 aesúkep アエスケㇷ゚ 台所道具、 amip アミㇷ゚ 着物・ふとん等に対して言う。 {E: floor-covering; matting etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonko
- ソンコ 【名】[概/所]たより、 知らせ、 言づて。 {E: news; a notice.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonkoho
- ソンコホ 【名】[所](概は sonko ソンコ)…の便り、 …の知らせ、 …の消息。 …kuni kamuy sonko/sonkoho an …クニ カムイ ソンコ/ソンコホ アン …と神様のお告げがある。 {E: news; a notice.} (出典:田村、方言:沙流)
- sonkokor
- ソンココㇿ 【自動】[sonko-kor 言づて・を持つ ] 言づてを持って行く/来る。 sonkokor wa ek ソンココㇿ ワ エㇰ 言づて(知らせ)を持って来た。(NK民話) {E: to take, bring a message.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sonno
- ソンノ 【副】①本当に。 sonno ku=nukar ap un ソンノ クヌカラプン 本当に見たんだよ。(S) sonno arki yan hani ソンノ アㇻキ ヤン ハニ ぜひ来なさいよ。(S) sonno ne wa un ソンノ ネ ワ ウン そうでしょうとも。(S) sonno an a ! ソンノ アナ ! 本当にねえ。(W会話) sonno an pe [本当に・ある・こと] 本当のこと(=anpe アンペ)。 ②(連体的に使って)本当の。 sonno írutar a=ne ソンノ イルタㇻ アネ 私たちは本当の兄弟だ。(NK民話) kamuy or ta sonno ukor síno ukor eci=kí kus ne na カムイ オッタ ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ エチキ クㇱ ネ ナ あなた方は神の国で本当の結婚、 まことの結婚をするのだから。(HC民話) sonno ikor ソンノ イコㇿ [本当の・宝物]宝入れ箱(幅15センチ長さ50センチ深さ3センチ位のふたつきの箱、 きれいに彫刻してある、 紐がついている、 中に貝や何か入れる、 「昔は大切な書き物でも入れて紐を肩にかけて持って歩いたのではないかと思う」)。(S) ☆参考 sóne ソネ 本当に、 確かに、 ちゃんと。 síno シノ まことに、 たいそう、 非常に。 {E: ① really; truly. ② real; true.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sópesni
- ソペㇱニ 【名】[so-pes-ni 座・に縦に沿う・木]家の壁と天井の境の所、 四隅の柱の上に縦横に渡してある木(昔は丸太)のうち縦に(東西に)渡してある木。 ☆対語 só(e)tomotuyep ソ(エ)トモトゥイェㇷ゚ 横に(南北に)渡してある木。 ☆参考 二本の sópesni ソペㇱニ の間の、 天井の縦の梁(桁)は parpesnni パㇻペㇱニ。 {E: rafters used to support a roof.} (出典:田村、方言:沙流)
- sorekusu
- ソレクス 【副】[sore-kusu それ(日本語)・こそ] それこそ(程度のすごいことを言うとき、 それを導くためにその表現の前に置かれる語の一つ)。 ☆参考 同様の文脈でよく使われる easir エアシㇼ は、 アイヌ語本来の語で、 この語を古老はよく「それこそ」と訳している。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sori
- ソリ 【名】[日本語] そり(「そり」の訳語として出た)。 ☆発音 アクセントは日本語(共通語)と違って ri リ が高い。 {E: a sled; a sleigh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sos
- ソㇱ 【名】[概](所は sosi(hi) ソシ(ヒ)) ①薄片、 重なっている紙や層など薄いものの一枚一枚。 sine kanpi sos シネ カンピ ソㇱ 紙一枚。 ironne kanpi sos イロンネ カンピ ソㇱ 厚い紙の重ねたもの。(S) pé-sos tum péka cep utar paye kor oka ペソㇱ トゥㇺ ペカ チェプタㇻ パイェ コロカ 水の(層の)中を魚たちが泳いでいる。(W) ②薄いものが重なっている全体。 kanpisos カンピソㇱ 本、 冊子。 {E: ① layers of thin items such as paper. ② the collective word for ① (i.e. a book).} (出典:田村、方言:沙流)
- sosi(hi)
- ソシ(ヒ) 【名】[所](概は sos)(本やノート)の1枚/1ページ。 na íne sosi an ナ イネ ソシ アン まだ4枚(4ページ)ある。(W) ☆参考 同じ話者が別のときに「ページ」を kanpiso カンピソ とも言っている。 それは文字の書かれる紙の面のことで、 sosi ソシ は1枚1枚のことである。 (出典:田村、方言:沙流)
- soske
- ソㇱケ 【自動】[sos-ke 薄片・(自動詞形成)] めくれてはがれる、 むける。 pínay uwekari soske ピナイ ウウェカリ ソㇱケ 谷が両方からむけた(=谷の両側の崖がくずれた)。 soske ewen ソㇱケ エウェン (木の皮などが)きれいにむけない。(S) {E: to be peeled (off).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sosnure
- ソㇱヌレ 【他動】[自動使役][sosnu-re 一枚一枚にはがれる・させる] 一枚一枚にはがす。 {E: to peel, tear off…one by one.} (出典:田村、方言:沙流)
- soso
- ソソ 【他動】[単](複は sospa ソㇱパ)[sos-o 薄片・(他動詞形成)] …をはぐ、 はがす、 むきとる、 めくる。 kapuhu soso カプフ ソソ 皮をはぐ。 numaha soso ヌマハ ソソ 毛皮をはぐ。 ☆参考 動物の毛皮をはぐことは ri リ、 野菜や果物などの皮をむくことは kar カㇻ、 繊維をとるための木の皮をはぐことは kep ケㇷ゚。 {E: to tear off, take off, skin, peel…} (出典:田村、方言:沙流)
- sossorke
- ソッソㇿケ 【自動】[sossor-ke (擬態、 sor ソㇿ の重複)・(自動詞形成)](次の表現の中で) kapu(hu) sossorke カプ(フ) ソッソㇿケ 皮膚にかさぶたのように、 ふけみたいなものが出ている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sosuturu
- ソストゥル 【位名】[所](概は未出、 uturu ウトゥル の概は utur ウトゥㇽ)[sos-uturu (本の)紙一枚・の間]本のページの間(紙と紙の間)。 hon sosuturu wa hemanta rapapse kor oka ホン ソストゥル ワ ヘマンタ ラパㇷ゚セ コロカ 本のページの間から何かパラパラ(たくさん)落ちている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sotki
- ソッキ 【名】①寝床、 家の主人の寝床、 主人夫婦の寝床。 hotke sotki ホッケ ソッキ [寝る・寝床] 寝床。 ②お産のための寝床。(W) nuwap kus ne na esotkikar ヌワㇷ゚ クㇱ ネ ナ エソッキカㇻ お産が始まるからねどこをつくりなさい。(S) ☆参考 通常だれでもが寝る所は a=ehótkehi アエホッケヒ (人の)寝る所=寝床、 k=éhotkehi ケホッケヒ 私の寝る所=私の寝床。 ☆参考 寝台(床(ゆか)より高く台につくられている所)は set セッ。 {E: ① a sleeping place; a bed. ② a bed for giving birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sóuk
- ソウㇰ 【自動】[so-uk 借財・を受け取る] ①借財をする(お金、 米等を借りる)。 ②[動名詞]借財していること。 poro sóuk an ポロ ソウㇰ アン たくさんの借財をしている。(NK民話) {E: to borrow (money, food etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sóukte
- ソウㇰテ 【他動】[自動使役][so-uk-te 借財・を受け取る・させる] …に貸付けをする、 …に(お金や米などの)貸しを持つ。 {E: to lend…; make, let borrow…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sowsut
- ソウスッ 【位名】[概](所は sowsutuhu ソウストゥフ) 隅、 隅の方、 端の方。 eytasa sowsut ta iteki anu no na hesasi sanke エイタサ ソウスッ タ イテキ アヌ ノ ナ ヘサシ サンケ あまり隅の方に置かないでもっといろりの近くへ出しなさい。(S) ☆参考 四角(よすみ)のことではない。 まん中から遠い、 壁の近くなどのこと。 角(かど)は、 内側でも外側でも sikkew シッケウ。 {E: a corner; a side; an edge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soy
- ソイ 【位名】[概](所は soyke(he)) ①(独立的に)外、 戸外、 家の前/門口、 家の近く。 soy ta a=eywanke p ソイ タ アエイワンケㇷ゚ 外(戸外)で使うもの。 W ②(相対的に)…の外、 (家)の前/門口、 (家)の近く。 ☆対語 onnay オンナイ、 aw アウ。 {E: ① outside; the gateway to one's house; near one's house. ② outside…; near (one's house).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soye 1
- ソイェ 【他動】[単](複は soypa ソイパ) …をえぐる。 (次の語の中の要素として) cékantoor-soye チェカントオㇿソイェ [c(i)-e-kanto-or-soye …される・その頭・天・の所・をえぐる](大木や大山などが)天に向かってそびえ立っている。 ☆参考 独立の動詞としては未出。 ☞soypa ソイパ {E: to rise up to the skies, heavens.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soye 2
- ソイェ 【他動(?)】(ウポポと呼ばれる輪唱歌の中に出てくる語。) he kannispo/he soye ヘ カンニㇱポ/ヘ ソイェ [雅]へー天に、 へーそびえる(?)。(Kウポポ) ☆参考 soye ソイェ が suye スイェ の転化だとすれば、 もとの意味は「へー天をへーゆらしている」、 または「へー天が頭をゆらしている」つまり「天が上の方でゆれている」となって、 酒に酔った人の歌として解釈できる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sóyene
- ソイェネ 【自動】[単](複は sóyenpa ソイェンパ)[soy-ene 外・へ(行く)](人や動物が家の中や穴の中などから)外に出る、 戸外へ出る ☆参考 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは soyne ソイネ という。 中流の地域では soyne ソイネ/sóyene ソイェネ の両方が使われている。 {E: to go, come out of; leave one's house; go outdoors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyke(he)
- ソイケ(ヘ) 【位名】[所](概は soy ソイ)[soy-ke 外・の所]…の外、 戸外、 (家)の門口、 (家)の近くの所、 (人)の住んでいる家の外。 uni soyke ta ウニ ソイケ タ 彼の住んでいる家の外/前に。(S民話) kotankor nispa soyke ta コタンコㇿ ニㇱパ ソイケ タ 村長(むらおさ)の家の前/となりに。(W民話) pirka pon cise an híne soyke ta ピㇼカ ポン チセ アン ヒネ ソイケ タ 美しい小さな家があってその外/前で。(NK民話) {E: outside…; the gateway to…; near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyne
- ソイネ 【自動】[単](複は sóyenpa/sóyonpa ソイェンパ/ソヨンパ)[soy-ne(< ene) 外・へ(行く)](人や動物が家の中や穴の中などから)外に出る、 戸外へ出る。 ☆対語 ahun アフン。 ☆参考 沙流川中流では sóyene ソイェネ とも言う。 {E: to go outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soynere
- ソイネレ 【他動】[自動使役][soyne-re 外へ出る・させる] (人)に外出させる。 {E: to make, let, have…go outside.} (出典:田村、方言:沙流)
- soyoterke
- ソヨテㇾケ 【自動】[soy-o-terke 外・に・跳ねる] 家などの中からピョンと跳んで出る。 heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an na ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン ナ 私は天井の煙出しの穴からピョンと外へ出た。(HC神謡) {E: to jump, rush outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- su
- ス 【名】鍋。 su atte ス アッテ 鍋を(炉かぎに)かける。 su pop ス ポㇷ゚ 鍋(の中の料理)が煮立つ。 su yanke ス ヤンケ 鍋を(岸に)上げる=鍋を火から下ろす。 ohawsuwe su オハウスウェ ス/ohawsu オハウス おつゆ(みそ汁など)をつくる鍋、 poysu ポイス 小鍋。 {E: a pot; a pan.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suci(hi)
- スチ(ヒ) 【名】[所](概は sut スッ)…の祖母。 sucihi tura utura wa arki スチヒ トゥラ ウトゥラ ワ アㇻキ 彼は彼の祖母と連れだって(二人が)一緒に来た。(S) sucihi sápikiri スチヒ サピキリ 母系の代々の系統。 ☆参考 親愛感のない親族関係のみの表現。 ときには悪口に使われる。 頻度は低く、 他の親族名称ほどには使われない。 通常は kor húci コㇿ フチ と言う。 {E: one's maternal ancestors, lineage.} (出典:田村、方言:沙流)
- suhci
- スㇷチ §015.祖母(3)suhci〔súh-či スㇷチ〕⦅ニイトイ、オチホ⦆【雅】祖母。"ay-〜i-reske manu"「私の祖母が私を育てた」。i-reske〜「私を育てた祖母」。an-koro-〜、an-koh-〜「私の祖母」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- suke
- スケ 【自動】[su-ke 鍋・(自動詞形成)] 炊事をする、 煮炊きする、 食事をつくる。 ku=suke okere na hokure ipe=an クスケ オケレ ナ ホクレ イペアン 食事のしたくができたからさあ食べよう。(W) suke eaykap! スケ エアイカㇷ゚! 料理のへたくそ!(ののしりの表現)。(S) ☆参考 suwe スウェ [単]/súpa スパ [複]は[他動]…を煮る/炊く。 suke スケ は[自動]、 ごはんを炊いたりおつゆをつくったりすることを含めていろいろして食事の用意をすることを言う。 {E: to cook, make a meal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suke-ussiw
- スケウッシウ 【名】[suke-ussiw 煮炊きする・召使] 台所仕事をする召使い(お手伝いの人)。 {E: a kitchen servant, helper.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukeusi
- スケウシ 【名】[suke-us-i 炊事する・いつも…する・所] 炊事場(「台所」の訳語として出た)。 ☆参考 昔はいろりに鍋をかけて煮炊きをした。 この語を記録した1950年代には、 台所が別になっている家もあった。 {E: a cooking place; a kitchen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukup
- スクㇷ゚ 【自動】①成長する、 子どもから大人へ、 若年から壮年になり壮年期をすごして老年へと向かって成長して/年を取っていく、 (若い大人として)暮らす/人生を過ごす。 tan te pakno sukup tuyka ta a=ki kor oka=an hi タン テ パㇰノ スクㇷ゚ トゥイカ タ アキ コㇿ オカアニ 私たちがこれまで生きてきた間にしていたことを。(W会話) iruka sukup kor tu po re po a=kor kor イルカ スクㇷ゚ コㇿ トゥ ポ レ ポ アコㇿ コㇿ 少しの間暮らすうちに二、 三人の子どもができたとき。(HC民話) ②若い(老いていない、 まだ元気でよく働ける)、 壮年である。 sukup kur スクㇷ゚ クㇽ 若い人(二十代から三十五、 六まで) (S)、 (十代二十代から三十代四十代の中年まで) (S) poro sukup kur ポロ スクㇷ゚ クㇽ 熟年の人、 初老の人。 en=or ta anak sukup utar poronno oka na nep ka a=emónasap ciki sikasuyre yan エノッタ アナㇰ スクプタㇻ ポロンノ オカ ナ ネㇷ゚ カ アエモナサㇷ゚ チキ シカスイレ ヤン 私の所には若い人たちが大勢いるから何か忙しいときには手伝わせなさい。(S) (注 [対] onne オンネ 年老いている。) ③[名]成長している間、 人生の間、 若いとき(老年になる前全部)。 sukup epitta スクㇷ゚ エピッタ 小さいときからずっと。 sukup hontom eysam スクㇷ゚ ホントㇺ エイサㇺ 人生の途中で亡くなる=老いるまで生きずにまだ若いうちに、 三十代、 四十代ぐらいで死ぬ。 sukup noski epa スクㇷ゚ ノㇱキ エパ 人生のなかば(壮年)に達する。 ☆参考 pewre ペウレ は十代から二十代ぐらいの若年を言い、 成長する意味はない。 ☆参考 小さい子どもが成長して大きくなることは poro ポロ。 {E: ① to mature, grow up. ② young. (from about 20~35, 36 years of age). ③ to be young: refers to the passing of the years (as a young adult). } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukup
- スクㇷ゚ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(9)sukup〔su-kúp スくㇷ゚〕⦅H.⦆若い。〜menoko「若い女」⦅ホロベツ⦆。〜-kur「若い人」⦅ホロベツ⦆。〜-kur yaynu「若い人の思い」「恋」⦅ホロベツ⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukupkur
- スクㇷ゚クㇽ §006.若者;青少年(3)sukupkur〔su-kúp-kur スくㇷ゚クㇽ〕⦅ホロべツ、サル⦆若い人;若人。"〜-yaynu"「若人の思い」「恋わずらい」(ユ研Ⅰ, pp.96, 101)。"〜-kewtum「若人の心」「青春の情」「恋病」(ユ研Ⅰ, p.97)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sukus
- スクㇱ 【名】日ざし。 sukus tom スクㇱ トム 日がさす。(W) sukus ruy スクㇱ ルイ 日ざしが強い。(S) sukus yupke スクㇱ ユㇷ゚ケ 日ざしが強い。(W) sukus hawke スクㇱ ハウケ 日ざしが弱い。(W) tónon-sukus トノンスクㇱ 真昼の雲も風もないよい天気のよい日ざし。 {E: sunlight; the rays of the sun.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukustoy
- スクㇱトイ 【名】[sukus・toy 日ざし・(< 土地?)][雅]真昼の明るい光。 otu imeru/ore imeru/sukustoy kunne/uciw-itara オトゥ イメル/オレ イメル/スクㇱトイ クンネ/ウチウイタラ 何本もの光が真昼の明るい光のように互いに反射してきらめき合っている。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- sukutut
- スクトゥッ §334 エゾネギ (3) sukutut (su-kú-tut)「スくトゥッ」 葉、及び球茎 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sum 1
- スㇺ 【自動】[< しぼむことを表す語根]不作である。 tanpa anakne nonno ka sum, a=etóyta p ka sum タンパ アナㇰネ ノンノ カ スㇺ、 アエトイタㇷ゚ カ スㇺ 今年は花のできも悪いし畑のものも不作だ。(S) sir-sum シㇼスㇺ 不作である(田も畑も全部一般的に)。 {E: to have a bad harvest, crop.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sum 2
- スㇺ 【名】[概](所は sumi(hi) スミ(ヒ)) あぶら、 油脂 (液状のも固体のも)。 sum usi スㇺ ウシ (食べ物)にあぶらをつける(この場合あぶら(脂)は調味料の役割りを果たす)。 yuk sum ユㇰ スㇺ 鹿のあぶら。 rupus sum ルプㇱ スㇺ [凍った・あぶら] 固まったあぶら。 sum ani a=ma sito スマニ アマ シト 油で焼いた(揚げた)餅(「パン」の訳として出た)。(S) {E: oil; fat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sum 3
- スㇺ 【名詞語根】西(有珠・虻田の方法)。 sum-réra スㇺレラ 西風。 ☆対語 menas メナㇱ。 (出典:田村、方言:沙流)
- sumi 1
- スミ 【名】[< 日本語スミ] ①炭、 木炭。 ②墨(すみ)(=kunnesumi クンネスミ)(「墨」の訳語として出た)。 {E: ① ink. ② charcoal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumi(hi) 2
- スミ(ヒ) 【名】[所](概は sum スㇺ) …のあぶら(油、 脂)。 kirpu suwe wa sumihi kar キㇼプ スウェ ワ スミヒ カㇻ 脂肉を煮てあぶらをつくる。(S) {E: the fat, oil of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sumumke
- スムㇺケ 【自動】[sum-um-ke (しおれることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)] しおれる、 (花などが)しぼむ、 しなびる、 枯れていく(花、 葉、 実、 取ってある果物でも)。 {E: to wither (flowers; leaves etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suncikeerekus
- スンチケエレクㇱ §093 スケトウダラ (2) suncike-erekus(sún-či-ke-r-re-kus)「すンチケエレクㇱ」[suncike(やせている)erekus(タラ)]⦅礼文⦆スケトウダラ、スケソ(方言)Theragra chalcogramma(PALLAS). (出典:知里動物編、方言:)
- sune
- スネ 【名】(カンビ(樺)の皮を燃やす)明り。 sune kar スネ カㇻ 明りをつける。 ☆参考 今の電灯の代わりに昔はカンビ(樺)の皮(tat タッ)をクルクル巻いたもの(cinoyetat チノイェタッ)に火をともした。 このカンビの皮をはさむ木は suneni スネニ。(W) この明かりを外に持って出るたいまつは tatuspe タトゥㇱペ。(NK) ☆参考 いろりの隅に置かれた貝殻に入れた油を燃やす明りは ratcako ラッチャコ。(W) {E: a light; a lamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunke
- スンケ 【自動/名】①[自動]うそをつく、 うそを言う。 sunke ka eaykap スンケ カ エアイカㇷ゚ うそをつくことができない。(S会話) ②[名]うそ。 sunke ka somo ne, anpe ne wa スンケ カ ソモ ネ、 アンペ ネ ワ うそではない、 本当だよ。(S)sunke ne ya e=nukar yak pirka スンケ ネ ヤ エヌカㇻ ヤㇰ ピㇼカ うそかどうか(あなたは)見るがよい。(NK民話) sunke itak スンケ イタㇰ うその言葉、 でたらめ。 (注 [対] anpe アンペ) {E: ①to lie; tell lies. ②a lie.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sunke-uwepeker
- スンケウウェペケㇾ 【自動/名】[sunke-uwepeker うそをつく・民話を語る] ①[自動]でたらめの出まかせの物語をする。 ②[名](伝え聞いた uwepeker ウェペケㇾ 民話でなく)話し手がでまかせに言う話。 {E: a tall tale; a lie.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunkeruype
- スンケルイペ 【名】[sunke-ruy-pe うそをつく・激しい・もの] でたらめばかり言って人を笑わせる人。 {E: a person who tells humorous lies.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunku
- スンク 【名】[植物] エゾマツ(「シンコマツ」)。(W) (S)〔知分類 p.236〕 {E: a Yezo spruce (a type of pine tree).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- supki
- スㇷ゚キ 【名】[植物] ヨシ(「やち(湿地)に生えるカヤ」)。(W)〔知分類 p.227 アシ、 ヨシ〕 {E: a reed.} (出典:田村、方言:沙流)
- supki
- スㇷ゚キ §397 アシ ヨシ (3) supki (súp-ki)「すㇷ゚キ」[sup(矢柄)ki(稈)] 稈 ⦅長万部⦆⦅A上川・有珠・千歳・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suptom
- スㇷ゚トㇺ 【位名】中程、 下から上へ上っていくものの中間 、 (木の)幹の中ほどの所、 (山の)中腹。 nupuri suptom a=tuypa wa oro péka inne maciya an ヌプリ スㇷ゚トㇺ アトゥイパ ワ オロ ペカ インネ マチヤ アン 山の中腹を切りくずしてそこに人口の多い町がある。(S) ni suptom púyo uske or oriwak ニ スㇷ゚トㇺ プヨ ウㇱケ オㇿ オリワㇰ (鳥が)木の中程の穴のあいたところに住んでいる。(S) {E: a place within the trunk of a tree, or within a mountainside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suptomorke
- スㇷ゚トモㇿケ 【名】[sup-tom-orke 幹・の中ほど・の所[所]](=suptom orke スㇷ゚トㇺ オㇿケ)その幹の中ほどの所。 ri cikuni suptomorke ku=rakonoye リ チクニ スㇷ゚トモㇿケ クラコノイェ 高い木は幹の中ほどの所を(私は)羽で巻きつけながら飛ぶ。(KC即興詩) (嘆き歌)。 {E: a place within the trunk of a tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- supun
- スプン 【名】[動物](魚の名)ウグイ(「ユグイ」、 40センチもあるのがある)。(S) supun rup ariki スプン ルㇷ゚ アㇻキ 「ユグイ」(=ウグイ)の群が来た。 (W神謡K)〔知分類 p.31〕 {E: a dace (fish).} (出典:田村、方言:沙流)
- supunimok
- スプニモㇰ 【名】[supun-imok ウグイ・餌][動物] イモムシ。〔知分類 p.116 imok ((旭))ミミズ、 タマクラミミズ〕 {E: a green caterpillar.} (出典:田村、方言:沙流)
- surku 1
- スㇽク 【名】[植物]トリカブト(「ブシ」)(根も葉も含めて)。(S) surku nonno スㇽク ノンノ トリカブトの花(藤色で美しい)。 surku sinrit スㇽク シンリッ トリカブトの根(猛毒で、 熊を殺す毒矢に使われる)。 〔知分類 p.139 (トリカブトの)根〕 {E: an aconite; a wolfsbane.} (出典:田村、方言:沙流)
- surku 2
- スㇽク 【名】毒(昔はトリカブトの根の毒が用いられた)。 surku e スㇽク エ [毒・を食べる] 毒をのむ。 {E: poison (from the roots of a wolfsbane).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- surukukusuri
- スㇽククスリ §362 ショウブ (1) suruku-kusuri (súr-ku-ku-su-ri)「すㇽク・クスリ」[surku(トリカブトの根、毒)kusuri(薬)] 根茎 ⦅幌別、穂別、足寄⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sus
- スㇱ 【自動】水浴(「川浴び」)する(入浴することも、 海水浴等のように水に入って泳ぐなどして遊ぶことも)。 pet or un sus kus rap ペトルン スㇱ クㇱ ラㇷ゚ [川・のところ・へ・水浴し・に・下りる] 川へ泳ぎに行く。(S) tonpuri or un sus トンプリ オルン スㇱ (直訳すると)風呂桶で水浴する=ふろに入る/入浴する。(W) ☆参考 tonpuri or osus トンプリ オㇿ オスㇱ (直訳すると)風呂桶で水浴する=ふろに入る。(S) ☆参考 手足を動かして泳ぐ動作を表現するには ma マ《泳ぐ》という自動詞を使う。 {E: to bathe (in a river etc.); swim.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sussur
- スッスㇽ 【名】嵐の時の陰気。 sussur an スッスㇽ アン 嵐/しけのために陰気である。 ruyanpe yupke wa sussur an humi! ルヤンペ ユㇷ゚ケ ワ スッスㇽ アン フミ! 嵐がひどくて家の中が陰気だなあ。(S) sussur ewen スッスㇽ エウェン (赤ん坊が)しけると泣く。(S) {E: the darkness, gloom of a storm.} (出典:田村、方言:沙流)
- suste
- スㇱテ 【他動】[自動使役][sus-te 水浴び/入浴する・させる]…を水浴び/入浴させる。 nérok poyson utar tonpuri or un a=sustepa ネロㇰ ポイソン ウタㇻ トンプリ オルン アスㇱテパ その幼い子どもたちはおふろに入れられた。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- susu
- スス 【名】[植物] ヤナギ(柳)の木。〔知分類 p.190〕 {E: a willow tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sut 1
- スッ 【名】[概](所は suci(hi) スチ(ヒ))祖母及びそれと同世代以上の親族の女子。 ekas ka sak sut ka sak エカㇱ カ サㇰ スッ カ サㇰ 祖父も祖母もいない。(S) ☆参考 クールな親族関係の表現、 悪口を言うときにも使う、 頻度は低く、 他のいろいろな親族名称ほどには使われない。 親愛感や尊敬を含んだ語としては húci フチ が用いられるほか、 単なる親族関係の表現としても、 多くの場合に húci フチ のほうが用いられる。 しかし sak サㇰ《…がない》の前では húci フチ とは言わずこの語を使う。 ☆対語 ekas エカㇱ 祖父。 {E: refers to one's grandmother, great grandmother, etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sut ketusi
- スッ ケトゥシ 【名】[祖母・ながもち][雅]昔の古いながもち。 sut ketusi/onininini/sánasanke スッ ケトゥシ/オニニニニ/サナサンケ [雅](姉は)昔の古いながもちを引きずって出してきた。(Sユーカラ) ☞ketusi ケトゥシ 2 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sutuker
- ストゥケㇾ 【名】[sutu-ker ぶどうづる・靴] ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴。 hat punkar kapuhu ani a=kar kucu réhe sutuker ハッ プンカㇻ カプフ アニ アカㇻ クチュ レヘ ストゥケㇾ ぶどうづるの皮でつくった靴の名がストゥケレ。(W) ☆参考 ker ケㇾ《靴》は[概]、 [所]は keri(hi) ケリ(ヒ)。 しかし sutukeri(hi) ストゥケリ(ヒ)は未出。 {E: summer footwear made from grapevine bark.} (出典:田村、方言:沙流)
- suwe
- スウェ 【他動】[単](複は súpa スパ)[suw-e (煮ることを表す語根)・(他動詞形成)] ①…を煮る(「たく」)、 ②[動名詞]煮ること。 ☆参考 鍋の中に入れ、 水気の中で熱して食べられるようにすることを言う。 日本語の「煮る」にほぼ当たるが、 「ゆでる」ことやご飯を「たく」ことも含む。 ☆参考 hamnesuwe ハㇺネスウェ まるごと煮る。 seyka セイカ 塩ゆで/塩煮する。 sakanke サカンケ ゆでて干す。 ma マ 焼く。 seyreka セイレカ 煎る。 suke スケ [自動]炊事(食事のしたく)をする。 {E: ① to boil, cook (up)…(v.). ② boiled (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suwop
- スウオㇷ゚ 【名】箱。 ☆参考 昔の suwop スウォㇷ゚ はあまり大きくない、 細長い木製で、 彫刻がしてある。 ワテケさんは現代の生活の中のいろいろな箱を suwop スウォㇷ゚ と呼んだが、 古老の中には、 昔の特殊なもののみをこの語で呼び、 今の各種の箱は hako ハコ と言って区別する人もいる。 {E: a box; a case.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 1
- スイ 【名】穴(土の中の穴、 壁や垣根にあいた穴、 概して丸い)。 ermu suy/ermusuy エㇽムスイ ネズミの穴。(S) cikappo suy チカッポ スイ 小鳥の巣穴。(S) suy kar スイ カㇻ [穴・をつくる] 穴を掘る。 ye p néno nispa opitta iki híne, poro suy kar, sirowri rok sirowri rok wa イェㇷ゚ ネノ ニㇱパ オピッタ イキ ヒネ、 ポロ スイ カㇻ、 シロウリ ロㇰ シロウリ ロㇰ ワ 男の方々は皆で言われたとおりにして、 大きな穴をつくった、 土を掘って掘って。(W民話) suy or un hácir スヨルン ハチㇼ 穴に落ちる。 suy omare スイ オマレ (そこ)に穴をあける。 a=nisapka wa a=sirkootke a=kaciw pe ne kusu noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu アニサㇷ゚カ ワ アシㇼコオッケ アカチウ ペ ネ クス ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス 不意を突かれてグサッと槍を投げられて刺されたので額(ひたい)に大きな穴をあけられたことに腹が立ったから。(S会話) suy or omare スヨㇿ オマレ …を穴に入れる。 suy par ta スイ パッタ 穴の口に。 suy párur ta スイ パルッタ 穴の縁(ふち)に。 管のあな(孔)や水やものを通す細いあなや何かのすきまは puy プイ という別語で表される。 suy スイ は「ほらあな」の訳語としても出たが、 ほらあなを表すには別に póru ポル という語がある。 {E: a hole; an opening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 2
- スイ 【副】また、 再び。 suy ek kor an スイ エㇰ コラン (彼は)また来ている。(S) suy e=perpa ruwe? スイ エペㇾパ ルウェ? (あなたはそれを)またこわしたの。(S) kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ。(S) suy suy ye kor an nankor na スイ スイ イェ コラン ナンコンナ (直訳すると)(彼は)またまた言いつつあるだろうよ=また口癖を言うぞ。(S) ☆参考 kanna カンナ 重ねて再び。 {E: again; once more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 3
- スイ 【接尾】…回(数詞の連体形に接尾して回数を表す。 接尾辞だが、 視覚的に読みやすいように、 離して書く場合もある)。 tu suy トゥ スイ (=tusuy トゥスイ) 二回。 re suy レ スイ (=resuy レスイ) 三回。 henpak suy ヘンパㇰ スイ 何回。 ☆参考 これらは副詞的にも使う。 ☆参考 「一回」だけは数連体詞 sine シネ《一つの》を使わずに arsuy アㇻスイ と言い、 副詞的に使うときは arsuyne アㇻスイネ と言う。 {E: …times (eg three times).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suye
- スイェ 【他動】[suy-e (ゆらすことを表す語根)・(他動詞形成)] ①…をゆらす、 振る。 poyson cis na sinta suye ポイソン チㇱ ナ シンタ スイェ 赤ちゃんが泣いてるからゆりかごをゆらしなさい。(S) ② ramu suye ラム スイェ [連他][その心・をゆらす] …をなだめる(泣く子をあやすなどして)。 ☆参考 ものを振り動かすことには重複形 suyesuye スイェスイェ が使われる。 {E: to shake, swing, sway…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suyesuye
- スイェスイェ 【他動】[suye-suye 振る・(重複)] …を何回もゆらす/振る/ゆすぶる。 iteki suyesuye, taan pe hácir na, rapapse na, kasi ta okay pe rapapse na イテキ スイェスイェ、 タアンペ ハチン ナ、 ラパㇷ゚セ ナ、 カシ タ オカイ ペ ラパㇷ゚セ ナ グラグラゆすぶらないで、 これが落ちるから、 バラバラ落ちるから、 上にのってるものがみんな落ちてしまうから。(S) {E: to shake, swing…repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- súyo
- スヨ 【自動】[suy-o 穴・そこに入る/つく/置かれる] …に穴があく/あいている。 súyo cikuni スヨ チクニ 髄(ずい)が抜けて穴のあいた木。(S) ní suptom súyo uske or oriwak ニ スㇷ゚トㇺ スヨ ウㇱケ オㇿ オリワㇰ (鳥が)木の幹の中ほどの穴のあいた所に巣を持っている。 (súyo スヨ の代わりに púyo プヨ とも言う。) (S) {E: for…to have a hole in it.} (出典:田村、方言:沙流)
- te 1
- テ 【位名】ここ。 te or テ オㇿ ここ。 ここの所。 te ta テ タ ここに/で/の(=téta テタ)。 te un テ ウン ここへ/の、 こっちへ(=téun)。 te wano テ ワノ ①ここから。 ②今から。 te wano anak somo néno kú=iki kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ クイキ クス ネ ナ これからはそんなことをしませんから。(S) te pakno テ パㇰノ 今まで。 te pakno k=érampewtek akus tanepo k=éraman テ パㇰノ ケランペウテㇰ アクㇱ タネポ ケラマン 今までわからなかったが今やっとわかった。(S) te péka テ ペカ ここから、 ここを(通って)。 te péka kuwanno e=arpa yak sittuyma テ ペカ クワンノ エアㇻパ ヤㇰ シットゥイマ ここからまっすぐ行くと遠い。(S) te un テ ウン ここへ、 こっちへ。 {E: ①from here. ②from now.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tek 1
- テㇰ 【名】[概](所は teke(he) テケ(ヘ)) 手(手首から先 hand のことも、 腕から先まで全体のことも言う)。 cikir ka tek ka sak チキㇼ カ テㇰ カ サㇰ 足も手もない。(S会話) tek ani oputuye テカアニ オプトゥイェ (彼は)手で押す。(W) tek cikiru pekor テㇰ チキル ペコㇿ てのひらをかえすように。 nítek ニテㇰ 木の枝。 {E: a hand; the hands.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tek 2
- テㇰ 【助動】①(動詞の後に置かれて)ちょっと…する(短時間、 瞬間に、 軽く)。 k=oyra tek コイラ テㇰ (私は)ちょっと忘れた、 ど忘れした。 terke tek テㇾケ テㇰ ピョンととんだ。 kasi k=éoma wa ku=yaysinire tek カシ ケオマ ワ クヤイシニレ テㇰ (私は)(これに)もたれてちょっと休む。(S) ponno síran tek kor ポンノ シラン テㇰ コㇿ 少したったら。 aptokar ayne retar tek アㇷ゚トカㇻ アイネ レタッテㇰ 雨に当たって当たってちょっと白ぽっくなった。(S) ②(副詞句の後に置かれて)ちょっと…。 eytasa poronno ne, na ponno tek ka omare エイタサ ポロンノ ネ、 ナ ポンノ テㇰ カ オマレ あまりたくさんだ、 もっと少なめに入れなさい。(S) a=kotánu pánake ta tek アコタヌ パナケ タ テㇰ 私の村のちょっと川下寄りに。(W民話) na mak ta tek anu ナ マㇰ タ テㇰ アヌ もう少し火から離しておきなさい。(S) {E: ①to do…for a moment, while; briefly. ②just a little; slightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tek-ikre
- テㇰイㇰレ 【名】[概/所][tek-ikire 手・関節] 手の節。 {E: the joints of the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tek-ikrehe
- テㇰイㇰレヘ 【名】[所] …の手の節。 {E: the joints of the hands of…} (出典:田村、方言:沙流)
- teke hopunire
- テケ ホプニレ 【連他動】[…の手[所]・を立ち上がらせる/飛ばす] …を取り返す、 …を取りあげる。 ku=kor pe teke ku=hopunire wa k=ek クコㇿ ペ テケ クホプニレ ワ ケㇰ 私のものを取り返して来た(罰金もつけて取ってきた)。(S) ☆参考 対象が三人称以外のときの用例がなく、 前部要素が tek テㇰ、 en=tek エンテㇰ 等になるかどうか不明。 ☆参考 teke paste テケ パㇱテ とも言う。 {E: to take back…} (出典:田村、方言:沙流)
- teke uk
- テケ ウㇰ 【連他動】(?)[…の手[所]・を取る] …を取り返す(持って行ったものを後で行って取り返す)。 ku=kor pe ne wa kus teke k=uk wa k=ek クコㇿ ペ ネ ワ クㇱ テケ クㇰ ワ ケㇰ 私のものだから取り返して来た。(S) ☆参考 対象が三人称以外のときの用例がなく、 前部要素が tek テㇰ、 en=tek エンテㇰ 等になるかどうか不明。 {E: to take back…} (出典:田村、方言:沙流)
- teke(he)
- テケ(ヘ) 【名】[所](概は tek テㇰ) …の手。 e=teke/e=tekehe エテケ/エテケヘ あなたの手。 tekehe omare テケヘ オマレ […の手・に…を入れる/置く] …に…を手渡す(手の中へ入れてやる)。 tekehe turiri テケヘ トゥリリ 手を伸ばす。(W) {E: the hand(s) of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekenupur
- テケヌプㇽ 【自動】[teke-nupur その手[所]・巫力がある] どろぼうである。 {E: to be a thief; robber.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekeo
- テケオ 【複他動】[…の手・…を…に入れる/置く] …に…を手渡す。 sinep sinep tekeo シネㇷ゚ シネㇷ゚ テケオ 一つ一つ手渡して(手の中に入れて)あげなさい。(S) ☆参考 tekehe omare テケヘ オマレ とも言う。 {E: to hand…to….} (出典:田村、方言:沙流)
- tekikirikor
- テキキリコㇿ §339 オオワシ (4) tekikirikor (te-kí-ki-ri-kor)「テきキリコㇿ」[
ayčikap] (出典:知里動物編、方言:) - tekkes
- テッケㇱ 【名】[tek-kes 手・の末端] 補い。 asinpe tekkes ne アシンペ テッケㇱ ネ 償い物の補いとして。 néa menokopo asinpe tekkes ne apkaste kuni ne manu p a=yupíhi sirehawekoyki ruwe ne ネア メノコポ アシンペ テッケㇱ ネ アㇷ゚カㇱテ クニ ネ マヌㇷ゚ アユピヒ シレハウェコイキ ルウェ ネ その娘を償い物の補いとして(自分たちと一緒に)行かせるようにということを兄は激しく叱りつけながら言った。(NK民話) {E: compensation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekko
- テッコ 【名】[< 日本語 てっこ(手籠)]竹のかご。 {E: a bamboo cage.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkotor
- テッコトㇿ 【名】[tek-kotor 手・の内側の面] てのひら(掌)。 (=paratekkotor パラテッコトㇿ) {E: the palms of the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkotoro(ho)
- テッコトロ(ホ) 【名】[所](概は tekkotor テッコトㇿ) …のてのひら(掌)。 {E: the palm of the hands (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekkottekko
- テッコッテッコ 【名】[tek-kot-tekko 手・ついている・かご] 手かご。 {E: a hand basket.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkoyupu
- テッコユプ 【他動】[tek-ko-yupu 手・に・…を締める] 手できちんとにぎる。 opsannici tekkoyupu オㇷ゚サンニチ テッコユプ [雅](彼は)槍の柄(え)の後ろのほうをしっかと手でにぎっている。(S) {E: to grasp…firmly in the hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkuci(hi)
- テックチ(ヒ) 【名】[所](概は tekkut テックッ)…の手の入墨。 {E: the hand tatoos of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkup
- テックㇷ゚ 【名】[概][tek-kup 手・(?)][動物](鳥の)翼。 ☆参考 羽は rap ラㇷ゚、 尾羽は ois オイㇱ。 〔知分類 人間 p.272((ホロベツ))てくび〕 {E: a wing.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekkupi(hi)
- テックピ(ヒ) 【名】[所](概は tekkup テックㇷ゚)[動物] …(鳥)の翼。 {E: a (the) wing(s) of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekkut
- テックッ 【名】[tek-kut 手・帯] 手(手の甲から前腕にかけて)の入墨。(W) ☆参考 昔の成人女性は口のまわりだけでなく手の甲から前腕にかけても入れ墨をしていた。 ちょうど飾り布を帯状に巻いたようなデザインで、 横に平行して並ぶ数本の1〜1.5センチ幅ぐらいの帯状のすじと、 斜めに交差するやや細めのすじ数本とを基調とし、 ほかに点や折れ曲がった線などが加えられることもあった。 {E: a hand tatoo.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekmoymoye
- テㇰモイモイェ 【自動】[tek-moymoye 手・を動かす] 手を動かす、 手仕事をする。 ku=tekmoymoye kor k=an akus クテㇰモイモイェ コㇿ カン アクㇱ(私は)手仕事をしていたところ(眠くならなかった)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- teknum
- テㇰヌㇺ 【名】[概][tek-num 手・粒] 拳(こぶし)を握っている手首から先、 にぎりこぶし。 teknum takup etuk kane kú=isitoma テㇰヌㇺ タクㇷ゚ エトゥㇰ カネ クイシトマ にぎりこぶしだけが出てきて恐ろしかった。(S) {E: the fists.} (出典:田村、方言:沙流)
- tekrici(hi)
- テㇰリチ(ヒ) 【名】[所]…の手の筋。 {E: the lines of the palm(s) of the hand(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tekrit
- テクリッ 【名】[概][tek-rit 手・筋]手の筋。 {E: the lines of the palm(s) of the hand(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- tekrukoci(hi)
- テㇰルコチ(ヒ) 【名】[所](概は tekrukot テㇰルコッ) …の手の跡、 …の手形。 tekrukoci an kane uk aan ruwe ne テㇰルコチ アン カネ ウㇰ アアン ルウェ ネ (彼の)手の跡がある、 (彼が)取ったにちがいない。(W) {E: the hand prints of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tekrukot
- テㇰルコッ 【名】[概](所は tekrukoci(hi) テㇰルコチ(ヒ)) 手の跡、 手形。 poro kur tekrukot ポロ クㇽ テㇰルコッ 大人の手の跡。(W) {E: hand prints.} (出典:田村、方言:沙流)
- tektuypok
- テㇰトゥイポㇰ 【位名】[概](所は tektuypoki テㇰトゥイポキ) [tek-tuypok 手・下] 手の下側、 ひじから下の小指側 (S)/手全体の掌側 (W) {E: the lower arms; the forearms.} (出典:田村、方言:沙流)
- tektuypoki
- テㇰトゥイポキ 【位名】[所](概は tektuypok テㇰトゥイポㇰ) …の手の下側。 {E: the lower arms, forearms of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tekunpe
- テクンペ 【名】[tek-un-pe 手・についている・もの] 手甲(てっこう)(手の甲から前腕にかけて手の上側につける布製のカバー)。 tekunpe kor テクンペ コㇿ 手甲をつける。 askepeci pis pis oma tekunpe アㇱケペチ ピㇱ ピㇱ オマ テクンペ 指が一本一本入る手甲=手袋。(S) {E: a covering for the back of the hand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekuysipsip
- テクイシㇷ゚シㇷ゚ §423 イヌスギナ (2) tekuysipsip (te-kúy-sip-sip)「テくイシㇷ゚シㇷ゚」[tek(手)un(ある)sipsip(トクサ)] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tem
- テㇺ 【名語根】[概](所は temi(hi) テミ(ヒ)) ①こぶしをにぎって両手をひろげたときの両中指の端から端まで。 ②その長さ(長さの単位、 約五尺150センチ、 一間とも言う、 日本語の尋(ひろ)にほぼ当たる)。 hempak tem an ya? ヘンパㇰ テㇺ アン ヤ? 何間あるか。(S) ③(語構成の要素として)腕、 手(全体)。 ☞tek テㇰ ☆参考 長さの単位としてはほかに attem アッテㇺ、 síwo シウォ、 wo ウォ、 ik イㇰ などが使われていた。 {E: ①the outstretched arms with clenched fists. ②a unit of length: length of the outstretched arms with clenched fists. ③the arms (includes the hands).} (出典:田村、方言:沙流)
- teme
- テメ 【他動】[tem-e 腕・(他動詞形成)]両手をひろげて何ひろあるか長さを計る。 teme wa inkar, hempak tem an ya テメ ワ インカㇻ、 ヘンパㇰ テㇺ アン ヤ 両手を広げてその長さをはかってみなさい、 いくひろあるか。(S) ☞tem テㇺ {E: to measure something by the length of one's outstretched arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- temesirkik
- テメシㇼキㇰ 【自動】[tem-e-sir-kik 手・で・あたり・を打つ] 手であたりをたたく、 (ユーカラに合わせて)手でひざなどをたたいて拍子を取る。 yúkar akusu néa kucan ahun híne temesirkik kor an ayne ユカㇻ アクス ネア クチャン アフン ヒネ テメシㇼキㇰ コㇿ アン アイネ (兄が)ユーカラを歌うとその雌熊が入って来て手で拍子を取っていてから。(NK民話) ☆参考 木の棒で拍子を取る(rep レㇷ゚)には炉ぶちをたたくが、 手で拍子をとるときはひざなどをたたく。(KSg) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- temi(hi)
- テミ(ヒ) 【名】[所](概は tem テㇺ)…の両手をひろげた両こぶしの間(の長さ)、 …の尋(ひろ)数。 temi pakari テミ パカリ 何間あるか両手をのばして計る。(S) e=temi takne エテミ タㇰネ あなたの両腕をひろげた長さは短い。(S) {E: the length of one's outstretched arms of…} (出典:田村、方言:沙流)
- temkoro
- テㇺコロ 【名】[所](概 temkor は未出) …の(子どもをだいている)ひざの上。 a=kor ponpe/……/a=temkoro ta/aworun/a=rimsere kor/a=horíppare kor アコㇿ ポンペ/……/アテㇺコロ タ/アウォルン/アリㇺセレ コㇿ/アホリッパレ コㇿ 私は私の赤ちゃんを(中略)ひざの上にだいてピョンピョン跳ねさせながら。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- temnikor
- テㇺニコㇿ 【名】[概][tem-nikor 手(腕)・の(包まれる)中] 腕の中(片腕または両腕で包むようにまたはかかえるように丸くした中)。 temnikoromare テㇺニコロマレ [temnikor-omare 腕の中に入れる]…を手でだく/手でかかえる(=temnikoro omare テㇺニコロ オマレ)。 ☆参考 独立の名詞として概念形が使われている例は未出。 {E: in one's arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- temnikoro
- テㇺニコロ 【名】[所](概は temnikor テㇺニコㇿ)…の腕の中(片腕または両腕で包むようにまたはかかえるように丸くした中)。 temnikoro omare テㇺニコロ オマレ 腕の中へ入れる、 (赤ん坊等を)かかえる。 {E: in the arms of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tempoki
- テンポキ 【名】[所](概は未出。 poki ポキ の概は pok ポㇰ)[tem-pok-i 腕・の下・(所属形語尾)]腕を横に上げた下。 tempoki péka ku=kus tek wa ku=kira テンポキ ペカ ククㇱ テㇰ ワ クキラ 私は(彼の)腕の下をさっと通って逃げた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- temsut
- テㇺスッ 【名】[概](所は temsutu(hu) テㇺストゥ(フ))[tem-sut 腕・のつけ根](temsutna テㇺスッナ という語の中で)腕のつけ根のほう。 {E: the area of the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
- temsutu(hu)
- テㇺストゥ(フ) 【名】[所](概は temsut テㇺスッ)(独立の名詞としては未出) …の腕のつけ根のほう(「腕」の訳語として出てからすぐに訂正された)。 ☆参考 腕を表すには、 この地方では通常 amunin アムニン [概]/amunini(hi) アムニニ(ヒ)[所] と言い、 また、 腕と手首から先とを区別せず全体を言うには独立の名詞としては tek テㇰ [概]/teke(he) テケ(ヘ)[所] が用いられる。 {E: the arms at the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tenki
- テンキ 【名】あざ。 tenki o kus oka utar ne kus na uimak ta ene oka hi ne テンキ オ クㇱ オカ ウタㇻ ネ クㇱ ナ ウイマㇰ タ エネ オカ ヒ ネ あざのある血統だからまだこれから何代もそうなるのだよ。(S) húre tenki フレ テンキ 赤あざ。(S) kunne tenki クンネ テンキ 黒あざ。(S) {E: a birthmark; a bruise.} (出典:田村、方言:沙流)
- tennep
- テンネㇷ゚ 【名】[tenne(< teyne)-p ぬれている・もの] 赤ん坊、 赤ちゃん。 ☆参考 沙流川下流のサダモさんはこの語を使わず、 pónayay ポナヤイ を使う。 ほかにも赤ん坊や乳幼児を表す語は豊富にある。 ☞teynesi テイネシ、 síus シウㇱ、 síon シオン、 son ソン、 poyson ポイソン、 yarpe ヤㇻペ、 yarpeomap ヤㇻペオマㇷ゚、 yarpesamomap ヤㇻペサモマㇷ゚、 ponpe ポンペ {E: a baby.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tenonkoy
- テノンコイ 【名】[< 日本語 てぬぐい] てぬぐい(手拭)。 {E: a handtowel.} (出典:田村、方言:沙流)
- tenru
- テンル 【間投】(神謡の折り返しの一部。 意味不明。) (W神謡K) ☞aiiya tenru tenru アイイヤ テンル テンル (出典:田村、方言:沙流)
- téor
- テオㇿ 【位名】[te-or ここ・のところ] ここ、 ここの所(=te or テ オㇿ)。 mákip téor sikay us pekor humi an マキㇷ゚ テオㇿ シカユㇱ ペコㇿ フミ アン どうしたのかここが刺すように痛い。(S) {E: here; this place.} (出典:田村、方言:沙流)
- tepo
- テポ 【位名】[te-po ここ・(指小辞)](次の語の中で)ちょうどここ、 自分のすぐ近く。 tan tepo ta タン テポ タ ついここに、 すぐここに。 tan tepo ta/i=teksama ta/cisiruture タン テポ タ/イテㇰサマ タ/チシルトゥレ [雅]すぐ近くに私のそばに寄って来た。(Sユーカラ) tap tepo ta タㇷ゚ テポ タ いまここに。(W神謡) {E: near oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teppó
- テッポ 【名】[< 日本語] 鉄砲。 {E: a gun; a rifle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tépu
- テプ 【名】[< 日本語] テープ。 {E: a tape.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ter
- テㇾ 【名】[概](所は teri(hi) テリ(ヒ))粘液、 「ネトネト」。 {E: mucus; a sticky liquid.} (出典:田村、方言:沙流)
- tére
- テレ 【他動】…を待つ。 tére wa an テレ ワ アン (彼は彼を)待っている。(S民話) {E: to wait for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teriteri
- テリテリ 【他動】(受け身の形つまり不定人称形で) a=teríteri アテリテリ ネトネトしている。 nanuhu a=teríteri ナヌフ アテリテリ 顔がネトネト(ネバネバ)している。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- terke
- テㇾケ 【自動】[(擬態の語根?)・(自動詞形成)](人や動物が)跳ねる、 ピョンと(パッと)跳ぶ。 {E: to jump, bounce up, about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- terketerke
- テㇾケテㇾケ 【自動】[terke-terke 跳びはねる・(重複)] くり返し跳ぶ/跳ねる、 ピョンピョン跳ぶ/跳ねる。 {E: to jump, bounce up, about repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- terkeype
- テㇾケイペ 【名】[terke-ipe 跳ねる・食物(魚)][動物] カエル(蛙)。 〔知分類 p.229 エゾアカガエル((サル、 チトセ))〕 {E: a frog.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tes 3
- テㇱ 【名詞語根】長く(遠くまで)続いているもの/ところ(?)。 ota オタ 砂; otates オタテㇱ 長く続いている砂浜。 (出典:田村、方言:沙流)
- tese
- テセ 【他動】(敷物)を編む(ござ編み器 iteseni イテセニ を使い、 平行に並べたガマなどの繊維を、 端に石のおもりをつけた糸で交互に押えて編んでいく)。 ☆参考 自は itese イテセ。 敷物は toma トマ、 その中でござは citarpe チタㇻペ、 色の模様の入ったのは níkapunpe ニカプンペ。 {E: to knit, weave matting.} (出典:田村、方言:沙流)
- teseske
- テセㇱケ 【自動】[tes-es-ke (反ることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)]そって(反って)いる。 {E: to be warped; curved.} (出典:田村、方言:沙流)
- teske 1
- テㇱケ 【自動】[tes-ke (反る/反らすことを表す語根)・(自動詞形成)] そる(反る)、 それる。 tekkupi kasi ta ay teske wa, a=tumámaha ay epeka ka somo ki テックピ カシ タ アイ テㇱケ ワ、 アトゥママハ アイ エペカ カ ソモ キ (アホウドリの)翼の上で(疫病神の)矢がそれて、 私の体まで届かない。(HK民話) {E: to be warped; curved.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tesketeske
- テㇱケテㇱケ 【自動】[teske-teske そる・(重複)]ピンピンそりかえる。 imanit ka ta/poro a=yupi/tesketeske イマニッ カ タ/ポロ アユピ/テㇱケテㇱケ 焼き串にさされて私の大きい兄はピンピンそりかえっていた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- testek
- テㇱテㇰ 【自動】[tes-tek (?)・ちょっと…する] なま乾きになる、 大体乾いたがまだ少しぬれている。 ☆参考 sat サッ 乾く。 teyne テイネ ぬれる。 rikan リカン 湿る。 {E: to be half-dried.} (出典:田村、方言:沙流)
- tesu
- テス 【他動】[単](複 tespa は未出)[tes-u (反ることを表す語根)・(他動詞形成)] ①…を反らす。 ②(語構成要素として)…をすべらす。 (出典:田村、方言:沙流)
- tetterke
- テッテㇾケ 【自動】[tet(< ter)-ter-ke (跳ねることを表す語根)・(重複)・(自動詞形成)] 赤ん坊がヨチヨチ歩く(跳ぶような走るような歩き方なのでこう言う)。(S) ☆参考 pastetterke パㇱテッテㇾケ とも言う。 ☆参考 terketerke テㇾケテㇾケ はピョンピョン(くり返し)跳ぶ。 {E: to jump up, about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teynesi
- テイネシ 【名】[teyne-si ぬれている・糞] 生まれたての赤ん坊(大切に言う言葉)。(S) ☆参考 síus シウㇱ とも言う。 赤ん坊を表すいろいろな言葉は ☞tennep テンネㇷ゚ {E: a newborn baby.} (出典:田村、方言:沙流)
- to 1
- ト 【名】湖、 池、 沼、 水たまり。 to pakehe ト パケヘ 湖/沼の上(かみ)の端。(W) to kesehe ト ケセヘ 湖/沼の下(しも)の端。(W) to teksam ト テㇰサㇺ 湖/沼の横。(W) to noski ト ノㇱキ 湖/沼のまん中。(W) to ka sat kane ト カ サッ カネ 湖/沼一面に。(S) {E: a lake; a pond; a swamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- to 2
- ト 【名】[概](所は tóho トホ) ①日(太陽ではなく日にちの日)、 昼間、 日にち。 sinean to ta シネアン ト タ ある日のこと。 iye-ererko to イイェ エレㇾコ ト 三日目の日。 to tanne ト タンネ 日が長い(=tókap tanne トカㇷ゚ タンネ)。(S) to takne ト タㇰネ 日が短い(=tókap takne トカㇷ゚ タㇰネ)。(S) to epitta ト エピッタ 昼間中(=一日中)。 to epitta tónomokor wa an ト エピッタ トノモコㇿ ワ アン (彼は)一日中昼寝している。(S) to a=uk ト アウㇰ [日を・わたしたち/人一般が・受け取る] 日がたつ。 to a=uk ru túnas ト アウㇰ ル トゥナㇱ 日のたつのが早い。(S) to okere ト オケレ 一日中、 日が暮れるまで。 to okere sinot kor an ト オケレ シノッ コラン (彼は)一日中遊んでいる。(S) (注 tókap トカㇷ゚ 昼間、 kunne クンネ 夜。) ②(数連体詞の後に置かれて、 日数の単位。) sine to シネ ト 一日。 tu to トゥ ト 二日間(=tutko トゥッコ)。 re to レ ト 三日間(=rerko レㇾコ)。 íne to イネ ト 四日間(=íne rerko イネ レㇾコ)。 henpak to ヘンパㇰ ト 何日(=henpak rerko ヘンパㇰ レㇾコ)。 (注 月の中の日の名称と同形。 ただし沙流川下流のワテケさんは、 二日間以上と「何日間」とを表すのに、 日の名称と区別して、 かっこの中のような言い方をより多く使っていた。) ③(数連体詞の後に置かれて、 月の中の日の名称。) sine to シネ ト ついたち(月の第一日)。 tu to トゥ ト 二日(月の第二日)。 re to レ ト 三日(月の第三日)。 tan cup re to an tóho ta タン チュㇷ゚ レ ト アン トホ タ 今月の三日の日に。 (注 「…番目の…」を表す iye-e- イイェエ という言い方があるが月の中の日を言い表すのにはそれは使われない。 月の最初の日、 二日目、 …と一日間、 二日間、 …とは同形である。) {E: ①day; daytime. ②a unit for counting days. ③the days of the month.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- to 4
- ト 【間投】[< 日本語] 十(数え唱えるとき)。(W) ☆参考 「十個のもの」は wanpe ワンペ。 妹のサダモさんは数え唱えるときも wanpe ワンペ と言う。 {E: ten.} (出典:田村、方言:沙流)
- to 5
- ト 【助詞】[< to 3 ほらあそこに](強めの助辞) mak suy ramu cisuye kor an hawe to an? マㇰ スイ ラム チスイェ コㇿ アン ハウェ ト アン? 何をまたたわごとを言っているんだろう。 a=rayke wa tos to …nek! アライケ ワ トㇱ ト …ネㇰ! 殺されたからこそ…したのさ。(KK掛け合い歌) {E: an emphatic particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tóetok
- トエトㇰ 【名】[to-etok 湖沼・の先端] 湖や沼の一番奥(水源)の所(「かっち」)。 ☆参考 =to etok ト エトㇰ {E: in the middle of a lake or swamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- tóho
- トホ 【名】[所](概は to ト)…の日、 (…した)その日。 hacigaci cup íne tóho ta はちがちチュㇷ゚ イネ トホ タ 八月の四日に。 {E: the day of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókes
- トケㇱ 【名】[to-kes 日・の末端] 日暮れどき、 夕方、 晩方(日が傾くころの、 秋なら3時から4時頃)。 sie-tókes シットケㇱ 夕方になる。 {E: dusk; early evening; sunset.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókestere
- トケㇱテレ 【自動】[tokes-tere 日暮れ・を待つ] 日暮れを待つ。 {E: to wait for dusk.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókirkir
- トキㇼキㇼ 【名】[幼(?)][擬態]うずまき(の模様)。 tókirkir kar wa en=kore トキㇼキㇼ カㇻ ワ エンコレ うずまき模様を描いてちょうだい。(S) ☆参考 tókirkir tókirkir トーキㇼキㇼ トーキㇼキㇼ と言いながら書く。(S) ☆参考 うずまきの文様やデザインは大人の言葉では morew モレウ。 {E: a whirlpool.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokiroro
- トキロロ 【to-kiroro】 雲ひとつないよい天気,快晴. タント トキロロ アン クス ニサッタ アㇷ゚トアㇱ ナンコㇿ=今日は雲ひとつないよい天気だったので明日は雨が降るだろう.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
- tókitto
- トキット 【名】[動物](鳥の名。) ☆参考 「夏の夕方 toːkittoː húci tottoː トーキットー フチ トットー と鳴く。 あまりやかましくなく、 おとなしく鳴く。 おばあちゃんに育てられた子ども、 ウバユリとりに húci フチ《おばあちゃん》が行って、 子どもを sinta シンタ《ゆりかご》に入れておいたのが、 そのまま「魔物」にさらわれ、 どこかに置かれて、 おなかがすいて húci totto フチ トットー《おばあちゃん、 おっぱい》と呼びながら死んだ。 その魂が鳥になった。 sinta シンタ のようなかっこうの鳥だと言う。 見たことはない。」 (S) 〔知分類 p.197 コノハズク(チトセ、 チカブミ)〕 {E: name of a bird (a Japanese goat-sucker (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- tokkoni
- トッコニ 【名】[動物] ヘビ(総称)。(W) ☆参考 ヘビを呼ぶのに通常は tannekamuy タンネカムイ《長い神》、 kinasut キナスッ《草の下》、 kinasutkur キナスックㇽ《草の下の人(神)》などの呼び名を使う。 tuskorokokko トゥㇱコロコッコ《綱を持つばけもの》は悪口。〔知分類 p.225「マムシ」〕 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokkuri
- トックリ 【名】[< 日本語]びん(瓶)。 pintoro tokkuri ピントロ トックリ ガラスびん。(W) ☆参考 一升瓶でも牛乳瓶でも。 とっくりはなかった。(W) {E: a bottle.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokompone
- トコンポネ 【名】[概/所] [tokom-pone こぶ・骨] くるぶし。 oawnaun tokompone オアウナウン トコンポネ 内側のくるぶし。 osoynaun tokompone オソイナウン トコンポネ 外側のくるぶし。 {E: the anklebones.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokomponehe
- トコンポネヘ 【名】[所](概は tokompone トコンポネ) …のくるぶし。 {E: the anklebones of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tokse
- トㇰセ 【自動】[tok-se (擬音の語根)・と言う] 鼓動を打つ。 {E: to beat.} (出典:田村、方言:沙流)
- toktokse
- トㇰトㇰセ 【自動】[tok-tok-se (擬音の語根)・(重複)・という] 動悸がする、 脈が早い。 ku=sanpe toktokse クサンペ トㇰトㇰセ 心臓がドキドキする。(S) {E: to beat; palpitate.} (出典:田村、方言:沙流)
- tokuy
- トクイ 【名】[概](所は tokuy(he) トクイェ(ヘ)) [< 日本語 とくい(得意)] 親しい友、 親しく交際している友達。 sisak tokuy ne シサㇰ トㇰイ ネ またとない朋友として/となって。 {E: a close, intimate friend.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tom 1
- トㇺ 【自動】ピカーッと光る、 (日が)さす。 sukus tom スクㇱ トㇺ 日がさす。 cup ohorka tom チュㇷ゚ オホㇿカ トㇺ [日が・逆向きに・さす]=西日がさす。(W) {E: to sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tom 2
- トㇺ 【位名】[概](所は tomo トモ) ①面の中ほど、 ぶつかったりたたいたりめがけて向かって行ったりする対象の位置。 pira tom wa carase nay ピラ トㇺ ワ チャラセ ナイ 崖の中ほどから流れ下る沢。(S) hur tom wa フットンマ 山の斜面の中ほどから。(S) en=tom unno sukus tom wa ku=sesek エントㇺ ウンノ スクㇱ トㇺ ワ クセセㇰ 私に日がさして暑い(後の tom トㇺ は《照る》)。(S) ② ☞tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ。 ☞tom(o) oytak トㇺ/トモ オイタㇰ。 ③(動名詞の後に置かれて)…している最中に。 inkar tom ta インカッ トㇺ タ [慣用句]見てる間に。(S) urameturente wa nepkipa p ne kusu, inkar tom ta nispa nepa ウラメトゥレンテ ワ ネㇷ゚キパㇷ゚ ネ クス、 インカッ トㇺ タ ニㇱパ ネパ (彼らは)心を合わせて皆で働くものだから、 見る見るうちに金持ちになる。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomipe
- トミペ 【名】[tomi-pe 富(< 日本語)・水] 富の雨(=お金の雨)。 tomipe ranran/kanepe ranran トミペ ランラン/カネペ ランラン 富の雨が降る、 金(かね)の雨が降る=お金の雨が降る(kamuycikap カムイチカㇷ゚《フクロウ》の神謡の中でフクロウがこのように鳴く)。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- tomo
- トモ 【位名】[所](概は tom トㇺ) ①面の中ほど、 ぶつかったりめがけて向かって行ったりする対象の位置。 tomo unno トモ ウンノ まっすぐそこに向かって。 ☞tom(o) kokanu トㇺ/トモ コカヌ、 tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ、 tom(o) oytak トㇺ/トモ オイタㇰ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomos
- トモㇱ §129 ハエ類 ニクバエ科 Sarcoph (2) tomos(tómos)「とモㇱ」⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tomotuy
- トモトゥイ 【自動】[tomo-tuy 中ほどの所[所]・切れる] 途切れる。 réra tomotuy レラ トモトゥイ 風がやんだ。(W) ☆参考 風がやむことは réra isam レラ イサㇺ とも言う。 {E: to stop; come to an end.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomotuye
- トモトゥイェ 【他動/後副】[tomo-tuye 中ほどの所[所]・を切る] ①[他動]…を横切る、 川や海を渡る。 pet ku=tomotuye wa ペッ クトモトゥイェ ワ (私は)川を渡って…。 ruyka tomotuye ルイカ トモトゥイェ 橋を渡りなさい(ruyka kari arpa ルイカ カリ アㇻパ とも言う)。(S) ②[後副]…を横切って。 atuy tomotuye ikesuy=an アトゥイ トモトゥイェ イケスイアン 私は怒って家を出て海を横切って(=越えて)行った。(W神謡語り) pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。 {E: ①to cross…; to cut cross, across… ②across…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomte
- トㇺテ 【他動】[tom-te 光る・させる] …を光るようにする、 …をみがいてつやを出す。 tomte no トㇺテ ノ きれいに、 光るように(みがく等)。 {E: (to polish) so as to make…shine.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomtomo
- トㇺトモ 【他動】[tom-tom-o (輝きを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)] ①…をきれいにかざる。 ②…をひいきにする。 {E: ①to decorate…beautifully. ②to favour…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toni
- トニ 【位名】[ton(< toon)-(h)i あそこの・所][雅](次の表現で)あそこ、 あちらの(遠くの)ほう。 toni unma/tani unma トニ ウンマ/タニ ウンマ [雅]あちらのほうへこちらのほうへ。(Sユーカラ) ☆参考 日常語で toaní トアニ、 tooní トオニ。 {E: over there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonnu
- トンヌ 【名】[動物] クラゲ。 ☞tunnu トゥンヌ 〔知分類 p.135 tonru ((虻;礼;長))クラゲ〕 {E: a jellyfish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tono 1
- トノ 【名】[< 日本語 との(殿)] ①殿様、 旦那(和人の男子を呼ぶ敬称)、 役人。 ②ご主人様、 お得意様。 ③親方、 (ほとんど)神。 pipa tono ピパ トノ 沼貝様、 沼貝の神様。 {E: ①a lord, a master. ②a husband; a steady, regular customer. ③a chief; a god.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tono 2
- トノ 【?】(ウポポの中に出てくる意味不明の語。) he tono/he karkar/he kannispo/he soye ヘ トノ/ヘ カㇻカㇻ/ヘ カンニㇱポ/ヘ ソイェ (意味不明。) (Kウポポ) (注 このままの形で強いて訳せば、 《殿(役人)がコロコロ、 天にそびえる》で、 何のことかわからない。 もし he tono ヘー トノ が etunup エトゥヌㇷ゚ [etu-nu-p 鼻・を持つ・もの]《酒をつぐ片口》の転化だとすれば、 この例は《(酒を入れた)片口がころがった、 空がゆれている…》という、 酒酔いの歌として、 つじつまが合う。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonoke(he)
- トノケ(ヘ) 【名】[所](概は tono トノ)(次のような語の後部要素として) pó-tonoke/pó-tonokehe ポトノケ/ポトノケヘ …の若君、 …のご子息様。 {E: a, the young lord, son of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tónomokor
- トノモコㇿ 【自動】[tóno(< tónon)-mokor 昼間・眠る] 昼寝する。(S) {E: to take, have a(n) (afternoon) nap.} (出典:田村、方言:沙流)
- tonon 1
- トノン 【自動】[to-non(< nun) 乳・を吸う]乳を飲む。 tonon kor an トノン コㇿ アン 乳を飲んでいる。(S) ☆参考 totto e トット エ とも言う。 {E: to suck milk; take mother's milk.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónon- 2
- トノン 【連体(?)】[to-non 日・(?)](合成名詞の前部要素として)昼間の。 ☆参考 tonon トノン《乳を飲む》とはアクセントが違う。 {E: day; daytime.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónon-sukus
- トノンスクㇱ 【名】[tónon-sukus 昼間の・日差し] 昼間の風のない雲のない静かないい天気(夏でも冬でも)。 tónon-sukus an トノンスクㇱ アン 昼間の風のない雲のない静かないい天気だ。(S) cási upsor/tónon-sukus/cieomare/semkoraci チャシ ウㇷ゚ソㇿ/トノンスクㇱ/チエオマレ/セㇺコラチ [雅]城の中はまるで昼の光に照らされているかのように。(Sユーカラ) {E: a windless, cloudless calm day.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tónonnoski
- トノンノㇱキ 【名】[tónon-noski 昼間の・真ん中][古] お昼頃(11時頃でもよい)。 ☆参考 tónoski トノㇱキ、 tókapnoski トカㇷ゚ノㇱキ [新]。 {E: around midday.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónonnoto
- トノンノト 【名】[tónon-noto 昼間の・なぎ] 昼間のなぎ(「あぶらなぎ」)(水上にあぶらをひいたようにみえる)。 tónonnoto an トノンノト アン「「あぶらなぎ」だ。(S) {E: the calm of day.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónoski 1
- トノㇱキ 【名】[to-noski 日・の真ん中] 昼、 正午、 12時頃。 tónoski ipe トノㇱキ イペ 昼食(=tokapipe トカピペ)。 ☆参考 tókap noski トカㇷ゚ ノㇱキ ほどに正確ではないが気持ちとしては正午を目指している。 {E: noon; midday.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónoski 2
- トノㇱキ 【名】(=to noski ト ノㇱキ)湖/沼の真ん中。 {E: in the middle of a lake, swamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- tónoto
- トノト 【名】[tono-to 殿(和人の敬称)・乳] ①酒、 濁り酒(こしてない酒、 どぶろく)。 ②(今、 広義に)清酒を含む酒類の総称(清酒も焼酎もビールも)。 ☆参考 酒(清酒)の場合、 日常語では通常 sake サケ が使われ、 tónoto トノト は主に祈りの中やユーカラ(英雄叙事詩)の中で使われるようである。 ☆参考 昔は稗でつくった。 {E: ①sake; unrefined sake. ②any alcoholic drink.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tonpuri
- トンプリ 【名】風呂、 浴槽。 tonpuri or un sus トンプリ オㇿ ウン スㇱ 風呂に入る。(W) tonpuri or osus トンプリ オㇿ オスㇱ 風呂に入る。(S) {E: a bath.} (出典:田村、方言:沙流)
- tonto
- トント 【名】①毛を抜いた皮。 ②なめし皮。 tonto rus トント ルㇱ なめした毛皮。 〔知分類 人間 p.120〕 {E: ①a skin stripped of hair or fur. ②tanned leather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tontone
- トントネ 【自動】[tonto-ne 毛を抜いた皮・のようである] 禿げている、 毛がない。 sapa arke tontone サパ アㇻケ トントネ 頭の横っちょが禿げている。(W) ☆参考 馬や犬について言う。(W) 人間については etontone エトントネ と言う。 {E: to be bald; hairless; furless.} (出典:田村、方言:沙流)
- tontorus
- トントルㇱ 【名】[tonto-rus なめし皮・毛皮] 毛のついたままでなめした皮(片面なめし皮で片面は毛になっている)。 {E: a tanned skin with fur attached.} (出典:田村、方言:沙流)
- too
- トオ 【副】[to-o ほらあそこに・(強調)] ほらあそこに、 ずうっと遠く。 too rik ta arpa wa トオ リㇰ タ アㇻパ ワ ずうっと上まで上がって行って。(W民話) too hopuni híne トオ ホプニ ヒネ ずうっと飛んで行って。(S民話) ☆発音 トーとのばさず、 トとオを区切って発音する。 トツオーを早く言えばだいたいその音になる。 ☆参考 toop トオㇷ゚ はるか遠く。 {E: faraway.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toon
- トオン 【連体】[too-néno あれ・のように] あの(遠くの方にある)。 ☆参考 toan トアン《あの/その》よりももっと遠くにあるものを指して言う。 toan トアン のほうがよく使われ、 toon トオン はずっと頻度が低い。 {E: that over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toonéno
- トオネノ 【副】[too-néno あれ・のように]あのように。 toonéno a=kar yak pirka トオネノ アカㇻ ヤㇰ ピㇼカ あのようにすればいい。(S) ☆参考 taanéno タアネノ このように。 {E: like that.} (出典:田村、方言:沙流)
- tooní
- トオニ 【名】[toon-(h)i ずっと遠くの向こうの方の・所] あそこ(遠くの方)。 (格助詞 un ウン《へ》、 wa(no) ワ(ノ)《から》を伴って使われる。) tooníun k=arpa na hani トオニウン カㇻパ ナ ハニ 私はあっちへ行くからね。(S) {E: over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toonpe
- トオンペ 【名】[toon-pe ずっと遠く向こうの方の・もの][稀](=toon pe トオン ペ)あれ(遠くの方にあるもの)。 ☆参考 toanpe トアンペ よりももっと遠くにあるものを指して言う。 だいたいは toanpe トアンペ を使う。 {E: that over there.} (出典:田村、方言:沙流)
- toop
- トオㇷ゚ 【副】[to-o-p ほらあそこに・(強調)・(語末子音)] ずうっとはるか遠く。 toop tuyma hi wa k=ek wa ku=sireramiskari トオㇷ゚ トゥイマ ヒ ワ ケㇰ ワ クシレラミㇱカリ ずうっと遠い所から来て私は土地不案内です。(S) toop Karapto wano トオㇷ゚ カラㇷ゚ト ワノ はるか樺太から。(S言い伝え) toop Akan sekor a=ye uskehe ta トオㇷ゚ アカン セコㇿ アイェ ウㇱケヘ タ ずうっと遠く阿寒という所に。(S会話) toop iwor or un a=se wa トオㇷ゚ イウォロルン アセ ワ ずうっと遠く山奥へ背負って行って。(W民話) ☆参考 too トオ とニュアンスは異なるが同じ文脈でも使える場合も多い。 しかし家の中や見える所、 歩いて行ける程度の所については too トオ が使われ、 海外の見知らぬ国や、 普通に山菜とりなどには行くこともない山奥の地については toop トオㇷ゚ が使われている。 その中間の程度の所については両方が使われている。 また too トオ は「…にある」「…に行く」のような表現の前でばかり使われ、 toop トオㇷ゚ は「…から来る」や「…だ」のような表現の前でも使われている。 {E: faraway.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- top
- トㇷ゚ 【名】[植物]竹。 ☆参考 huttat フッタッ ササ。 huttattop フッタットㇷ゚ ササダケ。 〔知分類 p.2〕 {E: bamboo.} (出典:田村、方言:沙流)
- tópe
- トペ 【名】[概/所][to-pe 乳房・汁] ①乳汁、 ミルク(人のも獣のも)。 peko tópe/pekotope ペコ トペ/ペコトペ 牛乳。 nítope ニトペ 木の幹などから出る汁。 tópe nunpa トペ ヌンパ 乳をしぼる。 ②木の幹または枝や草の茎から出る乳色の汁。 ☆参考 「乳房」は単独では totto トット、 (赤ん坊が)母乳を飲むことは totto e トット エ。 〔知分類 人間 p.253、 植物 p.280 ni-tope 樹液〕 {E: ①milk (human or animal). ②the sap of a tree etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tópehe
- トペヘ 【名】[所](概は tope トペ) …の乳。 tópehe pirka トペヘ ピㇼカ (彼女の)お乳がよい。(S) tópe esirkotuk トペ エシㇼコトゥㇰ [乳・でくっつく](木の)汁が出なくなって木の皮がピタッとくっつく。 tópe tuk トペ トゥㇰ 乳汁が出る。(S) {E: the milk of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tópeni
- トペニ 【名】[tópe-ni 乳汁・木][植物] カエデ(「モミジ」)。 ☆参考 4月ごろ木に穴をあけておくと甘い汁が出る。 そこに管を入れてそれを吸う。 〔知分類 p.92 イタヤカエデ〕 {E: a maple tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- tópenpe
- トペンペ 【名】[topen-pe 甘い・もの] 甘いもの、 甘い菓子など。 {E: sweets; candy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tópiror
- トピロㇿ 【名】[to-pir-or 日・傷・の所](?) しける前日のなぎ(「うけなぎ」)。 ☆参考 tópirpok トピㇼポㇰ とも言う。 {E: the calm before a storm.} (出典:田村、方言:沙流)
- tópirpok
- トピㇼポク 【名】[to-pir-pok 日・傷・の下](?) しける前日のなぎ(「うけなぎ」)。 ☆参考 tópiror トピロㇿ とも言う。 {E: the calm before a storm.} (出典:田村、方言:沙流)
- topiskimun
- トピㇱキムン §337 キジカクシ (7) topiski-mun (tó-pis-ki-mun)「とピㇱキムン」[オコリ(病)・草] 茎葉 ⦅足寄⦆⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- topmuk
- トㇷ゚ムㇰ §033 ツルニンジン (3) top-muk (tóp-muk)「とㇷ゚ムㇰ」 根 ⦅A沙流・鵡川・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tori 1
- トリ 【名】[< 日本語][動物] 鳥。 ☆参考 歌の中の対句で、 アイヌ語の cikap チカㇷ゚ との対で使われる。〔知分類 p.222〕 {E: a bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tóri 2
- トリ 【後副】逗留する、 一日いっぱい過ごす。 sine to tóri シネ ト トリ 中一日いっぱい過ごして(行った日に泊まり、 翌日一日過ごしてまた泊まり、 翌々日帰ることを言う)。 sineto tori wa ek シネト トリ ワ エㇰ 一日泊まって来なさい(今日行って明日一日遊んで明後日帰りなさい)。(S) {E: to stay.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tos
- トㇱ 【助詞】(強めの助詞) …こそ、 …は、 …が。 (多くの場合、 終助詞 nek ネㇰ を結びとする係り結びで) tos…nek! トㇱ…ネㇰ! …さ、 …ぞ。 (しばしば後に強めの助詞 to ト《ほらそこに》を伴って) tos to…nek! トㇱ ト …ネㇰ! …さ、 …ぞ。 ruhure unin huku e=mi ruwe tos to an nek ルフレ ウニン フク エミ ルウェ トㇱ ト アン ネㇰ うす赤っぽい服をあなたがそれそこに着ているんだよ(ruhure unin ルフレ ウニン とはどのような色かという質問に答えて)。 ☆参考 同様の文脈で tas タㇱ とも言い、 tas タㇱ のほうがずっと多く使われる。 {E: an emphatic particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tósi
- トシ 【名】[< 日本語]ふるい(「とおし」)。 ☆参考 kótosi コトシ 粉ふるい。 {E: old; aged.} (出典:田村、方言:沙流)
- tosipsip
- トシㇷ゚シㇷ゚ §423 イヌスギナ (3) to-sipsip (tó-sip-sip)「と・シㇷ゚シㇷ゚」[沼・トクサ] 茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tósir
- トシㇼ 【名】[to-sir 沼/池・地](?) 川岸が川の流れで丸くえぐられて、 がけ下のようになっている所。 iwor or ta tósir corpok ta nuynak=an wa イウォロッタ トシㇼ チョㇿポㇰ タ ヌイナㇰアン ワ 私は山奥で川縁のがけの下に隠れていて。(W民話) {E: the under part of the bank of a river (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tososo
- トソソ 【他動】[toso-so …を荒らす・(重複)] ①…を荒らす。 ②(ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の呼び名の一部の後半部。)Sanka-tososo サンカトソソ 棚荒らし。(Sユーカラ) ☞Kotan-sitcire コタン シッチレ {E: ①to lavage, ruin, damage… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tosto
- トㇱト 【副】[< tos-to (強めの助詞)・(強めの助詞)そこに]ほらそこに。 tosto ek kor an nek トㇱト エㇰ コㇿ アン ネㇰ それそこに来ているよ。 ☆対語 tasta タㇱタ ほらここに。 (出典:田村、方言:沙流)
- totce
- トッチェ 【自動】[tot-ce(< se) (擬態の語根)・(自動詞形成)](打ち身で)はれる(傷もつかずにはれていることを言う)。 iyuninka uske totce wa an イユニンカ ウㇱケ トッチェ ワ アン 打って痛くしたところがはれあがっている。(S) mak é=iki híne e=sapa ene totce ruwe an hi an? マㇰ エイキ ヒネ エサパ エネ トッチェ ルウェ アニ アン? どうしてあなたの頭はそのようにこぶができたの。(S) {E: to be swollen.} (出典:田村、方言:沙流)
- totonup
- トトヌㇷ゚ 【名】[植物] ハイマツ(「はって歩く」)。(S)〔知分類 p.236〕 {E: a creeping pine.} (出典:田村、方言:沙流)
- totonup
- トトヌㇷ゚ §413 ハイマツ (1) totonup (to-tó-nup)「トとヌㇷ゚」[<*totorup<*metot-or-o-hup(奥山・の所・に群生する・松)] 茎 ⦅名寄⦆⦅A沙流・石狩・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- totto 1
- トット 【名】[概/所][to-t-to 乳房・(次の子音が重ねられたもの)・(重複)] 乳房、 おっぱい。 totto e トット エ 乳を飲む(=tonon トノン)。 ponko an pe totto e ポンコ アン ペ トット エ あんなに大きいのに(大きい子なのに)おっぱい飲んでる。(S) peko totto ペコ トット 牛のお乳(乳房)。 totto nunpa トット ヌンパ 乳をしぼる。 {E: the breasts.} (出典:田村、方言:沙流)
- totto 2
- トット 【名】[< totto トット 1]おかあちゃん、 ママ(母親を表す幼児語)。 (「…のおかあちゃん」は、 所属形ではなく …kor totto …コㇿ トット/コットット。) ci=kor totto/wo wo kar kanto kanto/horkew nikne hi/ek wa/e wa isam na/wo wo kar kanto kanto/totto isam wa/ene iki=as hi ka/isam na チコㇿ トット ウォ ウォ カラ カント カント/ホㇿケウ ニㇰネ ヒ/エㇰ ワ/エ ワ イサㇺ ナ/ウォ ウォ カラ カント カント/トット イサㇺ ワ/エネ イキアシ カ/イサㇺ ナ [雅]ぼくたち/わたしたちのママはオオカミのひどいやつが来て食べられてしまったよ、 ママがいなくなって、 ぼくたち/わたしたちはどうすることもできなくて困っているんだよ(子犬たちが天の神であるオオカミおじいさまに訴えている歌の一部)。(KM神謡) {E: children's language for 'mother'.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tottoho
- トットホ 【名】[所](概は totto トット) …の乳房。 {E: the breasts of…} (出典:田村、方言:沙流)
- toy 1
- トイ 【名】土地、 地面、 田畑。 siyamam toy シヤマㇺ トイ 田んぼ、 稲田。 toy ka ciw kus トイ カ チウ クㇱ 川があふれて田畑が水をかぶる。 toy ka osma トイ カ オㇱマ 地に落ちる。 toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ 地上に高くそびえる。 toy or ta nepki kor an トヨッタ ネㇷ゚キ コㇿ アン (彼は)畑で働いている。(W) {E: earth; land; ground; fields.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toy- 2
- トイ 【接頭】(主に動詞に接頭し、 程度が大きいこと、 しばしば同時に好ましくないことを表す接頭辞。 しばしば wen- ウェン …との対句で用いられる。)ひどく、 すさまじく。 toyekurok トイェクロㇰ 真っ黒い。 toyakkari トヤッカリ …をはるかに越えて、 …よりもずっと。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toye(he) 1
- トイェ(ヘ) 【名】…の土地、 …の畑。 {E: the earth, land, ground, fields of…} (出典:田村、方言:沙流)
- toye(he) 2
- トイェ(ヘ) 【名】[所](概は toy トイ)(次の言い回しの中で) horippa toye uciwciw ホリッパ トイェ ウチウチウ 大勢で楽しそうに踊って動き回る。(W民話) sinot toyehe uciw'uciw シノッ トイェヘ ウチウウチウ 大勢で楽しそうに遊んであっちへ行ったりこっちへ来たりする。(W神謡語り) {E: for many people to play about here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyekurok
- トイェクロㇰ 【自動】[toy-ekurok ひどく・まっ黒い] ①まっ黒である。 ②(比喩的に)(肌の色が)日焼けした色である。 nanuhu ka toyekurok ナヌフ カ トイェクロㇰ 顔もまっ黒だ(よく日焼けしている)。(W) {E: to be pure, jet black.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyerum
- トイェルㇺ §285 ねずみ (6) toyerum (toy-é-rum)「トいェルㇺ」[
attus norvegicus norvegicus ERXLEBEN)⦅幌別、白老、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:) - toyko-
- トイコ 【接頭】(動作・行為・状態を表す自動詞・他動詞に接頭して、 動作・行為・状態が激しくないし徹底的に行なわれることを表す。)sinki シンキ 疲れる;toykosinki トイコシンキ すっかり疲れきる。 kisma キㇱマ …を押える/つかまえる;toykokisma トイコキㇱマ …をしっかり押える/つかまえる。 (出典:田村、方言:沙流)
- toyko-enucisiske
- トイコエヌチシㇱケ 【他動】[toyko-enucisiske ひどく・ …をにらむ] …をひどくにらみつける。 {E: to glare at…fiercely.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyko-hepututu
- トイコヘプトゥトゥ 【自動】[toyko-he-putu-tu ひどく・頭/顔・をつき出す・(重複)] ひどい仏頂面をしている、 ひどく不機嫌な顔/ふくれっつらをしている。 {E: to have, wear a sulky look; for one's bad temper to show on one's face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyko-munin
- トイコムニン 【自動】[toyko-munin ひどく/すっかり・くさる] 地に落ちてくさってしまう、 すっかり朽ち果ててしまう。 ☆参考 toy-ko- トイコ は《土・と共に》。 また《ひどく》。 {E: to fall to the ground and rot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykokiru
- トイコキル 【自動(?)】[toy-ko-kiru 土・と共に・…をひっくり返す] 畑をひっくりかえす(草がひどくなったとき)。(S) {E: to turn over the earth of a field; to weed.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyon
- トヨン 【名】小刀。 {E: a short sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toypo
- トイポ 【名】[toy-po 土・(指小辞)](次の慣用句で)kapar toypo カパットイポ [薄い・土][雅]土けむり。 kapar toypo/a=yaykakuste/án=an awa カパッ トイポ/アヤイカクㇱテ/アナン アワ [雅]私は土けむりをかぶって身を隠していたところ。(Sユーカラ) {E: a cloud of dust.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toypuhu
- トイプフ 【名】[所](概 toypu トイプ の用例は未出)[toy-pu-hu 土・倉・(所属語尾)](地面の上に積み上げられた)…の山積み。 nipes kap poronno toypuhu an pe ne hike ニペㇱ カㇷ゚ ポロンノ トイプフ アン ペ ネ ヒケ シナの木の皮のかすの部分が山のようにあったのだが。(HC民話) {E: a pile, mountain of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toypunki
- トイプンキ 【名】[toy-punki 土地・番人] 土地の「番兵」(=番人)=土地の目印の木。 toypunki ne kus a=kar wa a=así wa an トイプンキ ネ クㇱ アカㇻ ワ アアシ ワ アン 土地の番兵にこしらって(=つくって)立ててある。(S) ☆参考 木の棒を縦横十文字に(ちょうど十字架のような形に)組み合わせてしばったもの(kuytakpe クイタㇰペ)を、 自分の見つけた所だという目印として立てておく。 その十文字の木を言う。(S) ☞kuytakpe クイタㇰペ {E: a wooden cross used as a land marker.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyre
- トイレ 【自動】地響きする。 humi toyre kane korka hemanta tuwapneko pus humi an? フミ トイレ カネ コㇿカ ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 音が地響きしているけれど何がものすごい音をたてて爆発したのだろう。(S) {E: for the earth to rumble.} (出典:田村、方言:沙流)
- toysintoko
- トイシントコ 【名】[toy-sintoko 土・大きい容器] 死者と共に墓に入れる水を入れる入れ物。 {E: a water container placed in the grave with a dead body.} (出典:田村、方言:沙流)
- toytoy
- トイトイ 【名】[toy-toy 地/土・(重複)] 土、 泥、 地面。 toanta an toytoy yaci ne wa an トアンタ アン トイトイ ヤチ ネ ワ アン あそこにある土はドロドロになっている。(W) toytoy us kam/toytoy us cep/se wa iwak wa トイトイ ウㇱ カㇺ/トイトイ ウㇱ チェㇷ゚/セ ワ イワㇰ ワ 土のついた肉、 土のついた魚を持って帰って来て(サダモさんは、 土の上をひきずって持って来たのだろうと言う。 また別の古老による、 新鮮な肉、 新鮮な魚を意味するという解釈もある)。(Sユーカラ) {E: earth; mud; ground.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tu 2
- トゥ 【連体】[数連体] ①二つの、 二個の、 二人の。 tu sike トゥ シケ 二個の荷物。 tu poyson トゥ ポイソン 二人の子ども。 ②たくさんの。 tu… re… トゥ… レ… (1)二つか三つの。 (2)二つも三つもの…(=たくさんの…)。 tu suy ka re suy ka トゥ スイ カ レ スイ カ 二回も三回も(=何回も何回も)。 tu pa ka re pa ka トゥ パ カ レ パ カ 二年も 三年も(=何年間も)。 tu ka-sinkop re ka-sinkop ranke ranke トゥ カシンコㇷ゚ レ カシンコㇷ゚ ランケ ランケ [慣用句]二つも三つもの結び目を下げ下げしている(糸をつむいで/紐をよっている様子の描写)。 tu pekennupe re pekennupe yaykoranke トゥ ペケンヌペ レ ペケンヌペ ヤイコランケ [雅] 二しずくも三しずくもの涙を落とす(=ハラハラと涙を流して泣く)。 (後半の re… レ…《三つの…》は省略されることもある。) tu makke sama kotuye トゥ マッケ サマ コトゥイェ [慣用句]何度だめだと言われても言うことをきかないで自分の意志を通す。 tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ [慣用句]よくよく素性をさぐる。 {E: ①two as a counter. ②a lot, plenty of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tú- 3
- トゥ 【接頭】[< toy-](次の表現の中で)ひどく。 túray wenray ki トゥーライ ウェンライ キ/túray wenray wa isam トゥーライ ウェンライ ワ イサㇺ ひどい死にざまで死んでしまった(川上男と川下男の民話の結末の部分の常套句)。 ☞túray トゥライ (出典:田村、方言:沙流)
- túci
- トゥチ 【名】[< 日本語]槌。 {E: a hammer; a mallet.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuciseoype
- トゥチセオイペ 【名】[tu-cise-o-ipe 二つの・家・に/で・食べる] 二軒で食べる人(一軒で食べてから別の家へ行ってまた食べる人)。 {E: someone who eats at two houses.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuhot
- トゥホッ 【名】[数名][tu-hot 二つの・二十]四十、 四十個。 tuhot pak ku=kor rusuy トゥホッ パㇰ クコンルスイ 四十個ほどほしい。 {E: forty.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuk
- トゥㇰ 【自動】(芽が)出る、 (植物が)伸びる、 生長する (「おがる」)。 keni tuk ケニ トゥㇰ (木や草の)芽が出る、 芽をふく。 kina tuk pekor iki キナ トゥㇰ ペコㇿ イキ (子どもが)まるで草がのびるようにすくすくと育つ。 itto tuk pekor イット トゥㇰ ペコㇿ「一日おがりにおがるように」まるで一日で大きくなるように(どんどん大きくなることを表す慣用表現)。(W) kotan/mosir tuk コタン/モシㇼ トゥㇰ 村/国が栄える方へ向かう。(W) {E: to grow; bud; sprout.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túki
- トゥキ 【名】[< 日本語] 酒杯。 ☆参考 通常うるしぬりで、 現代のおわんのような形をしている。 大きさも大きいおわんくらいのものが多い。 kamuynomi カムイノミ《神まつり》(神に酒を献げて祈とうする儀式)をするときだけ使う、 ふだん飲むのには茶碗やゆのみを使う。 {E: a sake cup.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukno
- トゥㇰノ 【自動】[tuk-no 成長する・よく] よく伸びる、 生長がはやい(「おがりやすい」)。 {E: to grow, mature quickly.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukunne 2
- トゥクンネ 【名(?)】中風。(W) {E: palsy; paralysis.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukusis
- トゥクシㇱ 【名】[動物] アメマス(長さ20センチ位、 白黒の斑がある、 秋の初めにとれる)。(S)〔知分類 p.58〕 {E: a kind of trout.} (出典:田村、方言:沙流)
- tum 1
- トゥㇺ 【名】[概](所は tumi(hi) トゥミ(ヒ)) 力。 tum ka sak トゥㇺ カ サㇰ 力がない。 tum kor トゥㇺ コㇿ 力がある(=tumkor トゥㇺコㇿ)。 {E: strength; power.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tum 2
- トゥㇺ 【位名】[概](所は tumu)①(土・水・草むら・林など)の中、 (たくさん集まっているもの)のただ中。 ironne nítay tum ta イロンネ ニタイ トゥㇺ タ 密集した森の中で。(W民話) mákip toytum un nep ka kirirse haw as pekor háwas hawas マキㇷ゚ トイトゥㇺ ウン ネㇷ゚ カ キリㇼセ ハウ アㇱ ペコㇿ ハワㇱ ハワㇱ どうしたんだか土の中で何かキーキー言う声がするようだ。(S民話) ②[雅][慣用句] núpe tum wa ヌペ トゥンマ [涙・の中・から]涙を浮かべながら。(W神謡K) ☆参考 onnay オンナイ は家や入れものや穴などのように中で空洞になっているものの内部。 tom トㇺ は崖面のように、 正面に見えてぶつかったり当たったりし得るような面のまん中あたり。 ほかにも「中」と訳せる語はたくさんある。 ☞onnay オンナイ {E: in; in the middle of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumi 1
- トゥミ 【名】戦争、 いくさ。 tumi an トゥミ アン 戦争がある、 戦争になる。(W) tumi epaye トゥミ エパイェ 戦争に行く。(W) tumi kor トゥミ コㇿ 戦争する(=tumikor トゥミコㇿ)。(W) tumi yupke トゥミ ユㇷ゚ケ 戦争がひどい=ひどい戦争がある。(W) tumi or un a=nisúk トゥミ オルン アニスㇰ 戦争に頼まれて行く=徴兵される。(W会話) tapan Sar kotan un topattumi sekor a=ye tumi ek katuhu タパン サㇻ コタヌン トパットゥミ セコライェ トゥミ エㇰ カトゥフ この沙流地域にトパットゥミという戦い(の軍団)が来たいきさつは。(W言い伝え) {E: war; a battle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumikor
- トゥミコㇿ 【自動】[tumi-kor 戦・を持つ] いくさをする、 戦う。 {E: to fight; do battle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumius
- トゥミウㇱ 【他動】[tumi-us 戦・が(そこ)につく]…で戦争がある。 {E: for there to be war at, over…} (出典:田村、方言:沙流)
- tumkor
- トゥㇺコㇿ 【自動】[tum-kor 力・を持つ] 力がある、 強い、 力がつく、 元気になる。 ☆対語 tumsak トゥㇺサㇰ。 {E: to be strong; powerful; healthy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumsi
- トゥㇺシ 【名】何かについている「ぼんぼりこ」、 下げ飾り(箸の上端の木の飾り、 sintoko シントコ《大きい容器》に下げられた小さな飾り、 鎖鎌の分銅など、 短い鎖や紐でつけられブラブラゆれるようになっている小さいもの)。 ☆参考 木や金属のものを言う。 ししゆうした布の飾りは pusa プサ。 {E: a tassel (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- tumsikot
- トゥㇺシコッ 【名】[tumsi-kot 下げ飾り・ついている] 「ぼんぼりこ」(下げ飾り)が(紐や鎖でつけられて)ついている。 tumsikot sintoko トゥㇺシコッ シントコ シントコ(大きい容器、 この場合、 長方形だったという)と同じ形につくった小さい飾りが鎖で下がっているシントコ。(S) tumsikot pasuy トゥㇺシコッ パスイ【名】「ぼんぼりこ」みたいな下げ飾りのついている箸(菓子等を取るのに使う、 下げ飾りはひもでつけるのではなく、 一本の箸の上端をくりぬいて、 箸の本体から下げ飾りが鎖状につながっている形につくられている)。 {E: small wooden ornaments attached to various instruments (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- tumu
- トゥム 【名/位名】[所](概は tum トゥㇺ) ①(いっぱいつまっているもの)の中、 (ものがいっぱいつまっている所)の中/ただ中、 その中/そのただ中。 tumu kunne hikehe トゥム クンネ ヒケヘ 黒味がかったの。 tumu ruhure siwnin トゥム ルフレ シウニン 赤味がかった緑(紫)。 ②[名]体の具合。 tumu pirka トゥム ピㇼカ 壮健である(体のどこも悪いところがなく、 力があり、 病気をしない)。 sonno tumu pirka kur ソンノ トゥム ピㇼカ クㇽ 本当に壮健な/健康で元気な人。(W) tumu wen トゥム ウェン 体の具合いが悪い。 mímus ápekor an korka tumu wen pe ne siri iki ミムㇱ アペコラン コㇿカ トゥム ウェン ペ ネ シリ イキ 太っているみたいだけれど体の具合いの悪いもののようだ。(S) ③[雅]tumu an kewtum トゥム アン ケウトゥㇺ [雅]思い違い、 まちがった気持ち、 憤慨。 tumu an kewtum/e=kora kuni p/somo ne nankor トゥム アン ケウトゥㇺ/エコラ クニㇷ゚/ソモ ネ ナンコㇿ あなたは決してまちがった気持ちを持って憤慨したりしてはいけませんよ。(Sユーカラ) {E: ①in… ②the condition of one's body, health. ③…} (出典:田村、方言:沙流)
- túmun
- トゥムン 【名】細かいごみ、 ほこり。 cise noski pak túmun rikin wa an uske チセ ノㇱキ パㇰ トゥムン リキン マ アン ウㇱケ 家のまん中ぐらいまでほこりがつもっていた所。(W民話) {E: dust.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumunci
- トゥムンチ 【名】戦争、 殺戮(さつりく)(?)。 tumunci kamuy トゥムンチ カムイ(悪い神の一つ。 いくさの神あるいは、 殺戮の神らしい。) {E: war; slaughter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumunci iyokpe
- トゥムンチ イヨㇰペ 【名】くさりがま。 {E: a sickle and chain.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumutuy
- トゥムトゥイ 【自動】[tumu-tuy 力[所]・切れる] 力が尽きる。 asinuma hoski tumutuy=an ya kimun kamuy hoski tumutuy ya urametok uwante=an kusu アシヌマ ホㇱキ トゥムトゥイアン ヤ キムン カムイ ホㇱキ トゥムトゥイ ヤ ウラメトㇰ ウワンテアン クス 私が先に力が尽きるか熊が先に力尽きるか度胸比べをするために。(HK民話) {E: to run out of energy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tun
- トゥン 【名】[数名][tu-n 二つの・人(接尾辞)] 二人。 tun ne wa トゥン ネ ワ 二人で。 tun ren トゥン レン 二、 三人。 {E: two people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túne
- トゥネ 【自動】[tu-ne 一本の糸・のようである](?) ピンと張っている。 eytasa túne na, ikiya tuy na, ponno honnere エイタサ トゥネ ナ、 イキヤトゥイ ナ、 ポンノ ホンネレ あんまりピンと張っているよ、 切れるといけないから、 少したるませておきなさい。(S) {E: to be stretched taut.} (出典:田村、方言:沙流)
- túneno
- トゥネノ 【副】ピンと張って。 honne na, túneno turi wa anu ホンネ ナ、 トゥネノ トゥリ ワ アヌ たるんでいるよ、 ピンと張っておきなさい。(S) {E: stretched taut.} (出典:田村、方言:沙流)
- tunin
- トゥニン 【名】[動物] ミミズ。 〔知分類 p.117((礼))〕 {E: an earthworm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunni
- トゥンニ 【名】[植物]柏の木。 〔知分類 p.178, 179〕 {E: an oak tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- tunni
- トゥンニ §302 カシワ カシワギ (4) tunni (tún-ni)「とゥンニ」 茎 ⦅幌別、穂別⦆⦅A沙流・鵡川・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tunnu
- トゥンヌ 【名】[動物](=tonnu トンヌ)クラゲ。(S民話) (同じ民話の中で四回この語を言っているうち最初の一回だけ tunnu トゥンヌ と言い、 あとの三回は tonnu トンヌ と発音した。 したがって tonnu トンヌ のほうが正しい形だと思われる。)〔知分類 p.135 tonru((虻;礼;長))クラゲ〕 {E: a jellyfish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunpu
- トゥンプ 【名】部屋。 kamuy oka uske tukarike ta an poro tunpu カムイ オカ ウㇱケ トゥカリケ タ アン ポロ トゥンプ 神棚の手前にある大きい部屋。(S) ☆参考 昔、 普通の家は部屋が分かれていなかった。 大きい家ではござをカーテンのように下げて間仕切りした。 その仕切られた所が tunpu トゥンプ。 口承文学には部屋のいくつもある大きな宮殿のような家が出てくる。 今の家の部屋を言うにも tunpu トゥンプ と言う。(S) {E: a room.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuntu
- トゥントゥ 【名】(家の)大黒柱。 {E: the central pillar, the main support of a house.} (出典:田村、方言:沙流)
- tup 1
- トゥㇷ゚ 【自動】移る、 引っ越す。 {E: to move; change positon, residence.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tup 2
- トゥプ 【名】[数名]二、 二つ(二個/二匹/二羽…)。 ☆参考 「二人」には通常 tun トゥン が用いられるが、 敬意のない表現として tup トゥㇷ゚ も使われる。 {E: two as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tupep
- トゥペㇷ゚ 【名】[概](所は tupepi(hi) トゥペピ(ヒ)) かた結び。 rantupep ラントゥペㇷ゚ [雅](笠の)たれ紐=(笠の)あごひも。 {E: a knot; a half hitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- tupepi(hi)
- トゥペピ(ヒ) 【名】[所](概は tupep トゥペㇷ゚) …のかた結び(の結び目)。 rantupepi ラントゥペピ (笠)のたれひも。 {E: a knot, a half hitch of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tupes
- トゥペㇱ 【間投】八(数えるとき)。 「八個」は tupesanpe トゥペサンペ。 {E: eight as a counter.} (出典:田村、方言:沙流)
- túpiro
- トゥピロ 【自動】[tú-pir-o ひどい(?)・傷・がそこにある] あばたがある(できもの/疱瘡のあとがでこぼこになっている)。 {E: to be pockmarked.} (出典:田村、方言:沙流)
- tupte
- トゥㇷ゚テ 【他動】[自動使役][tup-te 移る・させる] …を移す、 (木)を植えかえる(移し植える)。 {E: to move, transplant…} (出典:田村、方言:沙流)
- turep
- トゥレㇷ゚ 【名】[植物] ウバユリ(「ウバイロ」)の根(食用)。 turep ta トゥレㇷ゚ タ ウバユリの根を掘る。 〔知分類 p.196 オオウバユリの鱗茎〕 {E: the roots of a kind of lily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tures
- トゥレㇱ 【名】[概](所は turesi(hi) トゥレシ(ヒ))[雅][古] ①妹(兄から見た妹)。 ②(姉から見た妹の意味で使われた例もある。) ☆参考 普通の話し言葉では、 兄から見た妹は matapa マタパ、 姉から見た妹は mátak マタㇰ。 ☞turesi トゥレシ 1 {E: ①a younger sister (from the perspective of an older brother).} (出典:田村、方言:沙流)
- turesi 1
- トゥレシ 【名】[< turesi(hi)]妹(兄から見た妹)(「…の妹」は kor turesi コッ トレシ)。 atuyso kurka/epunkine kamuy/kor turesi アトゥイソ クㇽカ/エプンキネ カムイ/コッ トゥレシ [雅]海外の地を守る神の妹。(Sユーカラ) a=kor turesi アコッ トゥレシ 私の妹、 わが妹。 ☆参考 血縁の妹とはかぎらない。 いとおしく思い、 いつくしんでいる女性を「妹」と呼ぶので、 養兄(育ての兄)が養っている女子を呼ぶとか、 また恋人や妻である場合もある。 日常語で「妹」を表す matapa マタパ、 mátak マタㇰ には、 そのような用法は未出。 ☞turesmacihi トゥレㇱマチヒ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turesi(hi) 2
- トゥレシ(ヒ) 【名】[所](概は tures トゥレㇱ)…の(兄に対する)妹。 ☆参考 同じ話し手が同じ伝承の中で matapaha マタパハ とも言っている。 {E: a, the younger sister of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turesnu
- トゥレㇱヌ 【自動】[tures-nu 妹・を持つ][雅・古](兄が)妹を持っている、 妹がいる。 sine turesnu シネ トゥレㇱヌ (男性が)一人の妹を持っている。 {E: to have a younger sister (for an older brother).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turesnu
- トゥレㇱヌ §026.妹(9)tures-nu〔tu-réš-nu トゥれㇱヌ〕⦅サル⦆【雅】(兄が)妹をもつ;妹がある。[tures(妹を)+nu(もつ)]。"sine〜-p a-ne ruwe ne"「ひとり妹のある者で我はあるのである」「わしには妹が一人あるのじゃ」⦅ユ研Ⅱ, p.446⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- turi 1
- トゥリ 【他動】[単](複は turpa トゥㇽパ)[tur-i (伸長を表す語根)・(他動詞形成)]…を伸ばす、 (短いもの)を長く伸ばす、 (まるまっているものやたたまれているものや体)をまっすぐに伸ばす、 (網)を張る、 ふとんを敷く(「ひく」)、 (手)をさしのべる、 …を引いて行く/来る。 ehotke hi turi wa anu エホッケ ヒ トゥリ ワ アヌ とこをひいて(ふとんを敷いて)おく。(W) {E: to stretch, straighten…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turi 2
- トゥリ 【名】竿(舟の)。 {E: a rod, pole used to push a boat.} (出典:田村、方言:沙流)
- turiri
- トゥリリ 【他動】[turi-ri …を伸ばす・(重複)] …をスーッと伸ばす、 (手)をスーッとさしのべている。 tekehe turiri テケヘ トゥリリ 手をスーツと伸ばす。 Okikurmi kamuy kor katkemat hunpe rika kisma wa puyar kari turiri hi ta オキクㇽミ カムイ コㇿ カッケマッ フンペ リカ キㇱマ ワ プヤㇻ カリ トゥリリ ヒ タ オキクルミ神の奥方が鯨の脂身をつかんで窓からさしのべたときに。(HK民話) {E: to stretch…taut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turse
- トゥㇽセ 【自動】[tur-se (擬態の語根)・…と言う] ストンと/サッと落ちる、 墜落する、 パタッところぶ(大げさに言う)、 (ついていたのが)ポロッととれて落ちる。 ku=turse wa ku=teke k=arkare クトゥㇽセ ワ クテケ カㇻカレ 私はころんで手を痛めた。(S) ☆参考 ただ普通に落ちる/ころぶことを誇張なく言うのには hácir ハチㇼ が使われる。 ついていたものがとれて落ちることは tuy トゥイ。 {E: to fall, drop with a plump.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tursere
- トゥㇽセレ 【他動】[自動使役][turse-re パッと落ちる・させる] ストンと/パッと/ボタンと落とす、 墜落させる、 とばす。 kem ne hi pakno ne p tursere ケㇺ ネ ヒ パㇰノ ネㇷ゚ トゥㇽセレ ほんの血の塊ぐらいのを落とした(流産した)。(S) ☆参考 ure-etursere ウレエトゥㇽセレ [足・でとばす] は《けとばす》。 {E: to drop…with a plump.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- túrus
- トゥルㇱ 【自動】[tur-us 垢・がそこについている] 垢がついている(=tur us トゥㇽ ウㇱ)。 túrus ruwe an! トゥルㇱ ルウェ アン! 垢がついているねえ。(W) {E: to be dirty; covered with dirt.} (出典:田村、方言:沙流)
- túrusno
- トゥルㇱノ 【副】[tur-us-no 垢・がついている・(副詞形成)] ①(直訳すると)垢(あか)がつくように、 きたなく。 ② katu túrusno カトゥ トゥルㇱノ[慣用句] いやいやそうに、 しぶしぶ。 {E: ①to be dirty; covered with dirt(adv.)②….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tus 1
- トゥㇱ 【名】綱、 ロープ(「ロップ」)。 tus tuy トゥㇱ トゥイ 綱が切れた。(S会話) tuskorokokko トゥㇱコロコッコ [綱を持つばけもの]ヘビ(呼び石の一つ)。 {E: a rope; a cord.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tus 2
- トゥㇱ 【名】[概](所は tusi(hi) トゥシ(ヒ))(本妻から見た)夫のもう一人の妻(夫の「めかけ」)。 ☆参考 「本妻」から見ての「夫のめかけ」という説明と、 そのほかに「めかけ」から見ての「夫の本妻」をも言うという説明とがある。 これまでに出た用例は「本妻」から見ての「めかけ」のみである。 ☆参考 utusmat ウトゥㇱマッ 一人の夫の複数の妻たち(「めかけ本妻」)。 {E: a mistress; a second wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- tus(-i)
- トゥㇱ §037.妻(12)tus(-i)〔tús とぅㇱ〕①⦅ホロベツ、ビホロ⦆妻から夫の妾を言う。例えばAなる男がBなる夫人とCなる第二夫人を持っている場合にはCはBのtus(相妻)になるわけである。"Iskar un a-ponmaci a-poho a-tura wa ek-an;oro-wano a-kor-katkemat tusihi yay-ko-omap."[Iskar(石狩)、un(にいる)、a-(私の)、pon-mat(めかけ)、ponmaci(そのめかけ)、a-(私の)、poho(その子)、a-poho(私の子を)、a-(私が)、tura(連れる)、wa(そして)、ek(来る)、-an(私が)、a-tura wa ek-an(私が連れて私が来る)、oro(そこ、その時)、oro-wa(その時から)、oro-wa-no(その時からずうっと)、a-(私の)、kor(所有する)、katkemat(主婦、本妻)、a-kor-katkemat(私の本妻が)、tusihi(その相妻を、=私の第二夫人を)、yay(自分)、-ko-(と共に、の所で)omap(可愛がる)、yay-ko-omap(自分のそばへ置いて愛撫した)](石狩にいた私の第二夫人と私の子を私は連れて来た;その後ずうっと私の本妻はその相妻である私の第二夫人を自分のそばに置いて愛撫した)。②めかけから夫の本妻を言う⦅ホロべツ⦆。③【動詞】(-an)本妻と同じ家にいて同じ男に第二夫人として仕える;相妻となる。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tusi(hi) 1
- トゥシ(ヒ) 【名】[所](概は tus トゥㇱ)…の綱、 ロープ(「ロップ」)。 unma tusi ウンマ トゥシ 馬の綱。(S) cip tusi チㇷ゚ トゥシ 舟の綱。(S) {E: a rope, cord of…} (出典:田村、方言:沙流)
- tusi(hi) 2
- トゥシ(ヒ) 【名】[所](概は tus トゥㇱ)(男に二人以上の妻がいる場合、 本妻から見て、 または一人の妻から見て) …の夫のもう一人の妻(「めかけ」)。 ku=tusihi クトゥシヒ 私(本妻)の夫のもう一人の妻(「めかけ」)。(S) {E: the mistress of…(from the perspective of the real wife.).} (出典:田村、方言:沙流)
- túsir
- トゥシㇼ 【名】墓。 ☆参考 昔は土葬で、 土まんじゅうの頭の上に墓標(kuwa クワ)を立てた。 墓参りをしたり花を供えたりはしなかった。 妊娠した女性が死んだ場合は赤ん坊を出してから埋葬した。 {E: a grave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuskorokokko
- トゥㇱコロコッコ 【名】[tus-kor-okokko 綱・を持つ・ばけもの] ヘビ(呼び方の一つ、 「縄みたいだから。」 (W))。 ☆参考 tokkoni トッコニ、 kinasut キナスッ などヘビを表す語の使用を避けて言う言い方の一つ。 ☞tokkoni トッコニ、 kinasut キナスッ、 kinasutunkur キナストゥンクㇽ、 tannekamuy タンネカムイ {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuskote
- トゥㇱコテ 【他動】[tus-kote 綱・を結びつける] …に綱をつける。 {E: to attach a rope to…} (出典:田村、方言:沙流)
- tusnisusu
- トゥㇱニスス §320 マルバノバッコヤナギ (14) tusnisusu (tús-ni-su-su)「とゥㇱニスス」[tus(縄)ne(になる)susu(ヤナギ)] 茎 ⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tusnoye
- トゥㇱノイェ 【自動】[tus-noye 綱・をねじる] 綱をよる。 ☆参考 紐をよる(糸をつむぐ)ことは kaeka カエカ、 縄をなうことは harkika kar ハㇻキカ カㇻ または harkika eka ハㇻキカ エカ。 {E: to twist a rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- tustek
- トゥㇱテㇰ 【自動】ボーツとなってわからなくなる。 「魔物にいたずらでもされたように気がボーツとなってしまってどっちがどうだかわからないような状態になること。 寝ていてうなされるのも。」 (S)「山歩いて行ってキツネか何かにばかされて同じとこ何回も歩いたりしているうちに体がどうやらおかしくなってボーツとしてくること。」 (S) ☆参考 北海道中部・東部の諸方言では、 だまっていることやじっとしていることを言う。 {E: to be in a vague, bewildered state.} (出典:田村、方言:沙流)
- tusu
- トゥス 【自動】①神おろし(巫術)をする(神がのりうつって、 神の言葉を言い、 神の力で普通の人にはわからないことを当て、 普通の人にはできないような癒し(いやし)などを行う)。 ②(名詞として)神おろしすること。 ☆参考 1980年代には、 仏式(法華さん)で tusu トゥス をするという人もいて、 「aynu puri アイヌ プリ《アイヌ式のやり方》では仏さんおりない、 法華さんでやるとおりる」とのことだった。 {E: ①to hold a seance (v.). ②a seance (n.).} (出典:田村、方言:沙流)
- tusukur
- トゥスクㇽ 【名】[tusu-kur 神おろしをする・人]神おろしする人(男女)、 巫女、 シャーマン。 ☞tusu トゥス {E: a shaman.} (出典:田村、方言:沙流)
- tusunike
- トゥスニケ 【名】[動物] リス(「キネズミ」)。 〔知分類 p.170((サル;ホンベツ))〕 {E: a squirrel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tususke
- トゥスㇱケ 【自動】[tusus-ke (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] ふるえる(恐ろしくて)。 {E: to shake, quiver (with fear).} (出典:田村、方言:沙流)
- tusuy
- トゥスイ 【副】[tu-suy 二つの・回] 二回(=tu suy トゥ スイ)。 tusuy resuy トゥスイ レスイ 二、 三回。 tusuy ka resuy ka トゥスイ カ レスイ カ 二回も三回も=何回も。 ☆参考 一回は arsuy アㇻスイ、 arsuyne アㇻスイネ。 {E: twice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tutko
- トゥッコ 【名/副】[< tu-t-ko 二つの・(前の音節の子音の重複)・日(< to)](?) 二日間。 tutko rerko トゥッコ レㇾコ 二、 三日の間。 {E: two days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuto
- トゥト 【名】[tu-to 二つの・日](=tu to トゥ ト)二日。 tuto reto トゥト レト 二、 三日。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは、 月の第二日を tu to トゥ ト と言い、 二日間を tutko トゥッコ と言って区別していた。 {E: the second day of the month.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tútut
- トゥトゥッ 【名】[動物](鳥の名)「やっぱりヤマバトのうちか。 カッコウと一緒に来て一緒にいなくなる。 tuːtut Sikot pet ceːp oː cep sak トゥートゥッ シコッ ペッ チェーㇷ゚ オー チェㇷ゚ サㇰ《千歳川に魚がいる、 魚がいない》と鳴く。」 (S)〔知分類 p.195 ツツドリ〕 {E: the name of a bird (Himalayan cuckoo (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- tuy 1
- トゥイ 【自動】切れる。 tus tuy トゥㇱ トゥイ 綱が切れた。(S会話) ☆参考 他動詞は tuye トゥイェ 切る。 {E: to cut; break.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuy 2
- トゥイ 【自動】(花や葉が、 たばこの灰が)とれて落ちる。 seta numa tuy セタ ヌマ トゥイ 犬の毛が抜ける。(W) nonno tuy ノンノ トゥイ 花が散る。(S) níham tuy ニハㇺ トゥイ 木の葉が落ちる(一枚ポロッと取れて落ちる)。 ☆参考 他動詞は tuyre トゥイレ (たばこの灰などを)落とす。 ☆参考 木の葉などがたくさん落ちる(散る)ことは rapapse ラパㇷ゚セ。 {E: to break off.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuye 1
- トゥイェ 【他動】[単](複は tuypa トゥイパ)[tuy-e 切れる・(他動詞形成)] ①…を切る(刀、 のこぎり、 マキリ、 ナイフ、 はさみなどで)。 ② ☞etok(o) tuye エトコ トゥイェ ☆参考 tomotuye トモトゥイェ [tomo-tuye …のまん中・を切る] …を横切る/…を横切って。 {E: ①to cut, saw…②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuye(he) 2
- トゥイェ(ヘ) 【名】[所](概は tuy トゥイ)(その魚)の腹、 (その魚)のはらわた。 tuye kanna wa an トゥイェ カンナ ワ アン (魚の)腹が上向きになっている。(S) tuyehe a=kar トゥイェヘ アカㇻ (魚の)はらわたをとる。(S) {E: fish guts.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuykottori
- アトゥイコットリ §380 (その他の鳥名) atuy-kot-tori (a-túy-kot-to-ri)「アとゥイコットリ」[<atuy-kor-tori(海・を所有する・鳥)] ⦅幌別、沙流⦆【雅】海の鳥(虎杖丸の曲p. 258) (出典:知里動物編、方言:)
- tuyre
- トゥイレ 【他動】[自動使役][tuy-re 取れて落ちる・させる](ついているもの)を落とす(ついている滴を、 たばこの先から灰を、 木の上から栗の実を等)。 ☆参考 [自動]は tuy トゥイ。 ☞tuy トゥイ 2。 ☆参考 上のものを下へ落下させることは hácire ハチレ、 tursere トゥㇽセレ など。 ranke ランケ は「下ろす」に近い。 手から放して取り落とすことは opici オピチ {E: to drop…} (出典:田村、方言:沙流)
- tuyreko
- トゥイレコ 【副】[tuy-re-ko 取れて落ちる・させる・(反語的意味の副詞をつくる)](次の熟語で) iporo tuyreko an イポロ トゥイレコ アン ムスッと(=ブスッと)している。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tuytektek
- トゥイテㇰテㇰ 【他動】[tuy-tektek 切る(tuye の語根)・瞬間に…する] …をパッとちょん切る、 …を一瞬に/バサリと切る。 nísapno tasiro etaytektek wa a=rekúci tuytektek nankor ニサㇷ゚ノ タシロ エタイテㇰテㇰ ワ アレクチ トゥイテㇰテㇰ ナンコㇿ 彼はサッと刀を抜いて私の首をバサリと切るでしょう。(W民話) {E: to cut… quickly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuytuye
- トゥイトゥイェ 【他動】[tuy-tuy-e (とってとばすことを表す語根)・(重複)・(他動詞形成)]箕(み)で(米やヒエ、 アワなど)のごみをとばす。 e=tuytuye p opokin téor omare エトゥイトゥイェㇷ゚ オポキン テオㇿ オマレ あなたが箕でごみをとばしているものを次々にここに入れなさい。(S) ☆参考 tuye トゥイェ《…を切る》の重複形のように見えるが、 意味は切りきざむことではない。 くり返し何回も切って切りきざむことは tuypatuypa トゥイパトゥイパ。 ☆参考 箕(み)は muy ムイ。 {E: to winnow…} (出典:田村、方言:沙流)
- u- 3
- ウ 【接頭】(他動詞、 後置副詞、 位置名詞など、 目的語をとる語に接頭してその目的語の代りになる、 すなわち取り得る目的語の数を一つへらす接頭辞の一つ。 つまり、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》, yay- ヤイ《自分》, si- シ《自分》がある。)互いを/互いに、 (一組または一群の人々の間で)一方が他方を/に、 ある人/人々が他の人/人々を/に。 kor コㇿ …を持つ; ukor ウコㇿ 互いを持つ=結婚する。 nukar ヌカㇻ …を見る; unukar ウヌカㇻ 互いを見る=相会う。 kasuy カスイ …を助ける; ukasuy ウカスイ 助け合う、 助け得る人が助けを必要としている人を助ける(主語はその人々)。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; uwomap ウウォマㇷ゚ [u-omap](子どもたちの中で)大きい子が小さい子をかわいがる(主語はその子どもたち)。 ekari エカリ …に向かって; uwekari[u-ekari] ウウェカリ 互いに向かって=両方から。 ka ta カ タ …の上に; uka ta ári ウカ タ アリ 一つの上に他の…を置く、 …を重ねる。 {E: with each other; mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- u-…-re/-te/-e
- ウ…レ/テ/エ 【接頭辞…接尾辞】[互い・…・させる](自動詞をはさんで前に u- がつき後に使役語尾がついて)皆で…する。 inne インネ 大人数である;uinnere ウインネレ(一まとまりの人々が)大人数である。 ar- アㇻ 全く、 kira キラ 逃げる; arukirare アルキラレ 皆逃げてしまう。 (出典:田村、方言:沙流)
- uci(hi)
- ウチ(ヒ) 【名】[所](概は ut ウッ) …の肋骨。 ruwe uci ルウェ ウチ …の太い肋骨。 áne uci アネ ウチ …の細い肋骨。 {E: a rib, the ribs of…} (出典:田村、方言:沙流)
- uciwciw
- ウチウチウ 【自動】[u-ciw-ciw 互いに・刺さる・(重複)](=uciw'uciw ウチウウチウ) horippa toye uciwciw ホリッパ トイェヘ ウチウチウ 大勢で踊ってあっちへこっちへと動き回る(楽しそうな様子の描写)。(W民話) ☆参考 (=uciw-uciw ウチウウチウ) {E: to move about here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhekote 1
- ウヘコテ 【自動】[単](複は uhekotpa ウヘコッパ)[u-he-kote 互いに・頭・をつなぐ] 互いに連れ添う、 一緒に暮らす。 hetopo kotankonnispa ne an wa eci=uhékote yakun ヘトポ コタンコンニㇱパ ネ アン マ エチウヘコテ ヤクン 彼はもとどおり村おさになって、 あなた方が夫婦になって一緒に暮らせば。(W民話) ☆参考 uheturaste ウヘトゥラㇱテ とも言う。 {E: to be married; live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhekote 2
- ウヘコテ 【副】互いに、 互いの方に向かって。 tane anakne somo uhekote itak=an kus ne na タネ アナㇰネ ソモ ウヘコテ イタカン クㇱ ネ ナ もう互いに口をきかないことにしよう。(S言い伝え) {E: mutually; to face one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhewe
- ウヘウェ 【自動】[u-hew-e 互い・(擬態の語根)・他動詞形成] フワフワ上がったり下がったりする。 nociw tup uhewe uhewe pekor ノチウ トゥㇷ゚ ウヘウェ ウヘウェ ペコㇿ 星が二つ交互ににフワフワと上がったり下がったりしているみたいに(夜、 暗闇で熊の目が光っている様子の描写)。(HC民話) {E: to go up and down lightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhkoh(p-i)
- ウㇷコㇹ §021.赤子のおむつ(2)uhkoh(p-i)〔úh-koh うっコㇹ〕[<up(尻)+ka(の上)+o(につく)+p(もの)]⦅トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhuy
- ウフイ 【自動】燃える、 焼ける、 こげる。 uhuy wa paspasi an ウフイ ワ パㇱパシ アン (パンが)こげて炭に(真っ黒に)なった。(W) cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える(火事)。 kotan un rok hi maciya un rok hi uhuy wa paye コタン ウン ロキ マチヤ ウン ロキ ウフイ ワ パイェ 村のあった所や町のあった所が燃えて行った。(W会話) ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ ランプが燃える(ともる)。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 焼けた柱(女性が死んだあと焼いた家の)。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ 「焼けぼっくい」焼け跡に立っている焼けこげた棒杭。(W会話) sir-uhuy シルフイ[完動]あたり/地/山が燃える(山火事や野火で)。 ☆参考 調理のことではなく、 家や野山や物などが燃えたり焼けたり、 食べ物でも焼けすぎてこげたりすることを言う。 {E: to be burnt; scorched.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuynupuri
- ウフイヌプリ 【名】[uhuy-nupuri 燃える・山] 火山。 {E: a volcano.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uinere
- ウイネレ 【自動】[u-ine-re 互い・もの・である・させる](?) ①どっちがほしいかという言葉当て遊びをする。 ②[名]どっちがほしいかという言葉当て遊び。 ☆参考 出題者は二つのものを表す名詞を考える。 その語を全部言わず頭の部分だけをくり返して言い、 回答者はその隠された語を推測して、 どっちがほしいかを答える。 たとえば kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコンルスイ、 ナカナカ ヘ エコンルスイ? 軽いコソコソがほしいか、 それともナカナカがほしいか。(S) この場合 kosokoso コソコソ は kosonte コソンテ《小袖、 上等の衣服》を、 nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《ボロボロの綿入れ》を暗に表している。 回答者が kosokoso コソコソ がほしいと言えば回答者の勝ち、 nakanaka ナカナカ がほしいと言えば出題者の勝ちとなる。(W-S) ☆発音 u/inere, i イ の部分をはっきりと、 そして高く発音する。 二重母音 uy ウイ にならない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uinnere
- ウインネレ 【自動】[u-inne-re 互い・大人数である・させる]一まとまりの人数が多い、 子どもが多い。 uinnere hike néno utari porono oka, umoyore hike utari ponno oka ウインネレ ヒケ ネノ ウタリ ポロノ オカ、 ウモヨレ ヒケ ウタリ ポンノ オカ 子どもが大勢できたものはそのように親戚が多くなっている、 子どもが少なかったものは親戚が少ない。(S) ☆対語 umoyore ウモヨレ。 {E: for there to be a lot of people; have a large family.} (出典:田村、方言:沙流)
- uir
- ウイㇼ 【自動】[u-ir 互いの・兄弟姉妹である] 兄弟姉妹の関係にある。 {E: to have brothers and sisters.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uk
- ウㇰ 【他動】[単](複は uyna ウイナ) ①…を取る、 …を得る、 …を受け取る、 …を奪う。 noskike ta an a suwop a=uk wa ノㇱキケ タ アナ スウォㇷ゚ アウㇰ ワ まん中にあった箱を私は取って。(HK民話) haru pirkapi uk rusuy kusu ハル ピㇼカピ ウㇰ ルスイ クス よいみのり(食物の収穫)を得たいから。(S会話) ataye uk (その)料金を受け取る。 e=sanpehe a=uk kusu a=e=túra wa e=ek hi エサンペヘ アウㇰ クス アエトゥラ ワ エエキ あなたの心臓を取る(奪う)ためにあなたは連れられて来たことを。(S民話) yaku uk kamuy ヤク ウㇰ カムイ 役目を持たされている神。 ② ☞aske uk アㇱケ ウㇰ、 teke uk テケ ウㇰ ☆参考 「…を取って(人に)渡す」の意味では使われず、 「受け取る」、 「手に取る」、 「奪う」などを表す。 「そこにあるものを取って(私に渡して)下さい」と言うようなときは uk ウㇰ ではなく ekte エㇰテ《よこす》が使われる。 {E: to get, receive…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uker
- ウケㇾ 【自動】[u-ker 互い・(?)] ただれる。 hup uker ruwe an! フㇷ゚ ウケン ルウェ アン! できものがただれたねえ。(W) {E: to be sore.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukere
- ウケレ 【自動】[u-kere 互い・にさわる] ふれあう(着物が)。 {E: to come into contact with.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukik
- ウキㇰ 【自動】[u-kik 互い・を打つ] ぶつかり合う。 ukik humi kanemayne uwetunuyse ウキㇰ フミ カネマイネ ウウェトゥヌイセ (直方体のシントコ(大きい入れ物)の上の角から鎖で下げられている小さな飾りのシントコのミニチュア(tumsi トゥㇺシ)が、 動かすとゆれてぶつかってカチャカチャと鳴る、 その)ぶつかり合う音が何とも言えずいい。(S) {E: to run into; meet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukikkik
- ウキッキㇰ 【自動】[u-kikkik 互い・を何回も打つ(kik の重複)]何回も続けてぶつかりあう。 ku=minaki ukikkik pakno k=úruuruk クミマキ ウキッキㇰ パㇰノ クルウルㇰ 私は歯がガチガチぶつかり合うほどふるえている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ukipniwkes
- ウキㇷ゚ニウケㇱ 【自動】[u-kipniwkes 互い・を救う](いのちを)助け合う、 仲間同士で一方が他方を救助する。 poyson sinep worosma wa mom wa nokan hekattar ukipniwkes kus iyaepaspa a korka nani orawkipa wa mom wa isam ポイソン シネㇷ゚ ウォロㇱマ ワ モンマ ノカン ヘカッタㇻ ウキㇷ゚ニウケㇱ クㇱ イヤエパㇱパ ア コㇿカ ナニ オラウキパ ワ モンマ イサㇺ 子どもが一人水に落ちて流れて小さい子ども達が助けようと岸づたいに走ったがじきに追いつけなくなって流れてしまった。 ☞kip niwkes キㇷ゚ ニウケㇱ {E: to help save one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukirkopiweno
- ウキㇼコピウェノ 【副】[ukirkopiwe-no 互いのひざがぶつかるように詰めて座る・(副詞形成)] 互いにひざがぶつかるように詰め合って。 sirhutne na ukirkopiweno rok yan シㇼフッネ ナ ウキㇼコピウェノ ロㇰ ヤン 狭いから皆で詰め合って座って下さい。(S) {E: to sit very close to one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- uko-
- ウコ 【接頭】[u-ko 互い・に/と共に] ①互いに対して、 互いに向かって。 ②互いに協力して/合わせて、 一緒に、 皆で。 {E: ①to face, go towards one another. ②cooperate with one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uko-enucisiske
- ウコエヌチシㇱケ 【他動】[uko-enucisiske 一緒に・…をじっと見つめる] …を皆一緒にじっと見つめる。 {E: for everyone together to stare at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoci
- ウコチ 【自動】[uko-ci みんな・熟す] みんな熟す。 ☞ci チ 1 {E: to digest; manage.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoekutkor
- ウコエクッコㇿ 【他動】[uko-e-kut-kor 一緒に・それで・帯・を持つ] …を着てその全部の上から帯をしめる。 iwan kosonte/ukoekutkor/iwan kosonte/opanere híne イワン コソンテ/ウコエクッコㇿ/イワン コソンテ/オパネレ ヒネ[雅] 六枚の小袖を着て全部の上から帯をしめ、 六枚の小袖を羽織って地上から天へ帰る神が正装するときの描写の慣用表現)。(Sユーカラ) ☞ekutkor エクッコㇿ {E: to put on something and then fasten with a belt, obi.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukohonoyse
- ウコホノイセ 【自動】[u-ko-honoyse 互い・に・うなる](動物が)互いにうなり合う。 ukoyki rusuy noyne ukohonoyse kor an ウコイキ ルスイ ノイネ ウコホノイセ コラン (犬が)けんかをしようとしているらしく二匹でうなり合っている。(S) ☞honoyse ホノイセ (出典:田村、方言:沙流)
- ukohopi
- ウコホピ 【自動(?)】[u-ko-hopi 互い・と・…と別れる](道が)二またに分かれる。 ru ukohopi hi ル ウコホピ ヒ 道が二またに分かれているところ。 {E: (for a road) to be divided.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoirsimne
- ウコイㇼシㇺネ 【自動】[u-ko-ir-sim-ne 互い・に対して・一まとまり・(?)・である] どっちが頭か尻かわからないようにぶかっこうだ。 ukoirsimne sísam nisu a=kutkore ruwe néno kane an ウコイㇼシㇺネ シサㇺ ニス アクッコレ ルウェ ネノ カネ アン ぶかっこうで和人の臼に帯をしめさせたのみたいだ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ukokewtumuwen
- ウコケウトゥムウェン 【他動】[u-ko-kewtumu-wen 互い・に対して・心[所]・悪い] 仲が悪い。 ☞kewtum ケウトゥㇺ[概]/kewtumu(hu) ケウトゥム(フ) [所] {E: to be on bad terms with…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokikkik
- ウコキッキㇰ 【他動】[uko-kik-kik 一緒に・打つ・(重複)] …を一緒にバンバンたたく/ボカボカなぐる。 ☞kikkik キㇰキㇰ {E: to strike, hit each other (ie fight).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokor
- ウココㇿ 【他動】[uko-kor 一緒に・…を持つ] ①…を一緒に持つ、 (夫婦の間に)(子ども)がいる/できる。 tane pon hekaci ukokor wa タネ ポン ヘカチ ウココㇿ ワ いまはもう二人の間に赤ちゃんが生まれて。(W民話) sine situ ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an? シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン? 一つの尾根を両方から一緒に持って互いに会ったことがないものはなあに(なぞなぞで、 答えは sikihi シキヒ 目)。 ②[u-ko-kor 互いに・対して・持つ] 取り合う、 奪い合う。 teeta anak usa ikor usa emus usa sintoko pirka hikehe ukokor rusuy kusu テエタ アナㇰ ウサ イコㇿ ウサ エムㇱ ウサ シントコ ピㇼカ ヒケヘ ウココンルスイ クス 昔は宝物や刀やシントコ(大きい容器)のよいものを取り合いたくて。(W言い伝え) {E: ①to have a child together (between a couple); to have…together. ②to struggle for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukomuye
- ウコムイェ 【他動】[uko-muy-e 一緒に・束・(他動詞形成)] …を束ねる。 wattes ukomuye wa ári ワッテㇱ ウコムイェ ワ アリ わらを束ねておきなさい。(S) ☆参考 草でも sarki サㇻキ (ヨシ)でも。(S) {E: to bunch, bundle…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukonike
- ウコニケ 【他動】[u-ko-nike 互い・に対して・(?)](着物を)たたむ。 amip ukonike yan アミㇷ゚ ウコニケ ヤン 着物をたたみなさい。(W) ☆参考 布や紙をたたむことは usama ウサマ、 usamsama ウサㇺサマ。 {E: to fold (up)(clothes).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoninu
- ウコニヌ 【他動】[uko-ninu 一緒に・…を縫う] …を縫い合わせる。 rep ne usama wa ukoninu wa pónayay yarpehe kar レㇷ゚ ネ ウサマ ワ ウコニヌ ワ ポナヤイ ヤㇻペヘ カㇻ 三枚に折りたたんで縫い合わせて赤ん坊のおむつをつくる。(S) {E: to sew…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukonoye
- ウコノイェ 【他動】[uko-noye 一緒に・ねじる] より合わせる。 unma tus horikasi racitkere wa ukonoye kor an ウンマ トゥㇱ ホリカシ ラチッケレ ワ ウコノイェ コラン 馬をつなぐ綱を上からつるしてより合わせている。(S) {E: to twist…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukonoyke
- ウコノイケ 【自動】[uko-noyke 一緒に・ねじれる] ねじれている、 からまり合う。 ka ukonoyke カ ウコノイケ ござを編む糸がねじれている。(S) ratcako peker tek us tek peker tek us tek, mákip iki sekor ku=raman kusu ku=soyne wa ku=inkar akus harinkane ukonoye wa an wa ne aan ラッチャコ ペケッ テㇰ ウㇱ テㇰ ペケッ テㇰ ウㇱ テㇰ、 マキㇷ゚ イキ セコㇿ クラマン クス クソイネ ワ クインカラクㇱ ハリンカネ ウコノイェ ワ アン マ ネ アアン あかりがついたり消えたりついたり消えたりする、 どうしたんだろうと思って外に出て見たら電線がからまり合っていたのだった。(S) {E: to be twisted; intertwined} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopete
- ウコペテ 【他動】[uko-pete 一緒に・…をゆでて食べる](青物やあまり実の入らない豆やトウモロコシなど)を一緒にゆでて食べる。 ☆参考 péte… ペテ… をゆでて食べる。 pétsuwe ペッスウェ… …をゆでる。 {E: to boil and eat together (green vegetables).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopokor
- ウコポコㇿ 【自動】[u-ko-po-kor 互い・に・子・を持つ](夫婦などで)二人の間に子どもが生まれる。 ☞pókor ポコㇿ {E: to have a child between two people (eg a married couple.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoposiresikte
- ウコポシレシㇰテ 【自動】[u-ko-po-sir-e-sik-te 互い・に・子・あたり・…で・満ちる・させる] 二人の間に子どもがたくさんできる。 ☞pósiresikte ポシレシㇰテ {E: to have many children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopoypoye
- ウコポイポイェ 【他動】[uko-poy-poy-e 一緒に・(混合を表す語根)・(重複)・(他動詞形成)](ukopoye ウコポイェ の重複形) ゴチャゴチャに混ぜてしまう、 よくかき混ぜる。 hunakoro kus k=úsaraye wa an a p é=ukopoypoye ruwe? フナコロ クㇱ クサライェ ワ アナㇷ゚ エウコポイポイェ ルウェ? せっかく私が分けておいたのにあなたはまぜてしまったの。(S) {E: to mix…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukor
- ウコㇿ 【自動】[u-kor 互い・を持つ] ①互いを持つ sisak tokuy ne ukor=an シサㇰ トクイ ネ ウコラン 私たちは互いをたぐいない親友として持った=私たちはたぐいない親友になった。 ②夫婦になる、 結婚する。 aynu ohaoka wa ukor eaykap kus アイヌ オハオカ ワ ウコㇿ エアイカㇷ゚ クㇱ 人間同士では結婚することができないから。(S言い伝え) (動名詞として)結婚。 kamuy or ta sonno ukor síno ukor eci=ki kus ne na カムイ オッタ ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ エチキ クㇱ ネ ナ あなた方は天の神の国で本当の結婚まことの結婚をすることになるのだから。(HC民話) {E: ①to have each other. (couples, friends, etc.) ①to get married (v).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukore
- ウコレ 【他動】[u-kor-e 互いを・持つ・させる] …を結婚させる。 ☆参考 ☞ukor ウコㇿ {E: to make or let…marry.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukororunpeki
- ウコロルンペキ 【自動】[u-ko-rorunpe-ki 互い・に対して・戦争/襲撃・をする] 互いに戦争/襲撃をする。 {E: to fight, battle one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoroski
- ウコロㇱキ 【他動】[複](単の用例はない。 roski ロㇱキ の単は asi アシ)[uko-roski 一緒に・立てる] 一緒に/共々に…を立てる。 wenminahaw ukoroski ウェンミナハウ ウコロㇱキ 皆ですごい笑い声をたてる、 皆で一緒に大声で笑う。 (wenminahaw ukopunpa ウェンミナハウ ウコプンパ とも言う。) {E: to stand, make…together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukosikeroski
- ウコシケロㇱキ 【他動】[uko-sik-e-roski 皆で一緒に・目・で(?)/そこに(?)・立つ(?)/立てる(?)] 皆で見ている。 a=ukósikeroski ayne tanepo a=nukár asitcup アウコシケロㇱキ アイネ タネポ アヌカㇻ アシッチュㇷ゚ 皆に見られていてやっと今私たちの目に入った新月。(S) {E: for everyone to see, look at…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukosinritkor
- ウコシンリッコㇿ §013.先祖;祖先(11)uko-sinrit-kor〔u-kó-šin-rit-kor ウこシンリッコㇿ〕⦅ビホロ⦆共通の先祖をもつ"Kusuri newa Piporo〜;naa sine inonno(inomi, ekasi) kor"「クシロ(釧路)とビホロ(美幌)は先祖が一つだ;まだ同一の祈(祭、祖先)を持っている」。[uko(同一の)+sinrit(祖先を)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukositukor
- ウコシトゥコㇿ 【自動】[uko-situ-kor 一緒に・尾根・を持つ] 二つの尾根が一緒になっている。 ukositukor uske ウコシトゥコㇿ ウㇱケ (沢の水源の所で)二つの尾根が合わさっている所。 {E: the place where two mountain ridges come together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoterke
- ウコテㇾケ 【自動】[u-ko-terke 互い・に対して・跳ねる] ①とっくみ合いをする、 すもうをとる。 ②(動名詞として)とっくみ合い、 すもう。 {E: ①to grapple, wrestle (v.). ②wrestling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukotoyse
- ウコトイセ 【自動】[u-kotoye 互い・の所に寄り集まる](動物が)たかる、 (人間でも)寄り集まる(えものの所に)。 {E: to gather (together).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotukot
- ウコトゥコッ 【自動】[u-kot-ukot 互い・につく・(重複)] 互いに交わる。 (次の表現の中で) síkeri ukotukot シケリ ウコトゥコッ 目の輝きが互いに交差する=目がギョロギョロ光っている。 {E: to cross (over) each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukotumikor
- ウコトゥミコㇿ 【自動】[u-ko-tumi-kor 互い・に対して・戦い・を持つ] 互いに戦う、 戦い合う。 {E: to fight each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukotumuncikor
- ウコトゥムンチコㇿ 【自動】[u-ko-tumunci-kor 互い・に対して・殺戮(さつりく)・を持つ] 互いに殺戮(さつりく)し合う、 互いに殺し合いのいくさをする。 {E: to slaughter each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukotumuwen
- ウコトゥムウェン 【自動】[u-ko-tumu-wen 互い・に対して・その中・悪い] 互いに仲が悪い/悪くなる、 仲たがいする、 いがみ合う。 {E: to be on bad terms; quarrel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukouk
- ウコウㇰ 【他動】[単](複は ukouyna)[u-kouk 互い・の…を奪う] ①…を取り合う/奪い合う。 ②(upopo ウポポ という種類の歌を数人で歌うときに)一拍ずつずらして輪唱する。 ukouk upopo ウコウㇰ ウポポ 輪唱するウポポ。 ☆参考 先唱者が一行目または二行目の最後から二打ち目の部分まで歌ったあと続けて二番目の組がその同じ部分をくり返す。 それは先唱者の、 その行の最後の部分と重なる。 三部に分かれるときは、 三番目の組も同様に、 二番目の組より一打ち遅れて入る。 このように、 一打ち遅れてくり返す歌い方を、 前の組のふしを後の組が「取る」(kouk コウㇰ) と表現する。 {E: ①to scramble, struggle for… ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoutur(u)ke/ukowtur(u)ke
- ウコウトゥㇽケ/ウコウトゥルケ 【位名】(二つのもの/場所)の間の所、 その(それらの)間の所。 e=askepet ukowturke エアㇱケペッ ウコウトゥㇽケ あなたの指の間。 ukowturke omare ウコウトゥㇽケ オマレ …をその間にはさむ。(W) huton ukowturke omare wa nuyna フトン ウコウトゥㇽケ オマレ ワ ヌイナ ふとんとふとんの間に入れてかくしなさい。 tooká utar ukowturuke ta móno a トオカ ウタㇻ ウコウトゥルケ タ モノ ア あの人たちの間に座りなさい。(S) m {E: between or amongst two places or things.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoutur/ukowtur
- ウコウトゥㇽ 【位名】[概](所は ukouturu/ukowturu/ukouturke/ukowturke ウコウトゥル/ウコウトゥㇽケ)[u-ko-utur 互い・に対して・…の間](二つのもの/場所)の間。 kotan ukowtur ru kus コタン ウコウトゥンル クㇱ 村の家並みの間の道を通る。(S) {E: between; among.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukouturu/ukowturu
- ウコウトゥル 【位名】[所](概は ukoutur/ukowtur ウコウトゥㇽ)[u-ko-utur-u 互い・に対して・…の間・(所属語尾)](二つのもの/場所)の間、 その間。 cise ukowturu kus チセ ウコウトゥル クㇱ 家と家の間を通る。(S) {E: between or amongst two places or things.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyki
- ウコイキ 【自動】[u-koyki 互い・をいじめる] いじめ合う、 けんかする(口論ではなくなぐり合いや取っ組み合いなどをして)。 ☞koyki コイキ {E: to bully each other; quarrel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoykire
- ウコイキレ 【他動】[自動使役][u-koyki-re 互い・をいじめる・させる] 互いにけんかさせる。 retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚ 白い犬をけんか(たたき合い)させるもの(なぞなぞで答えは mimaki ミマキ 歯)。(S会話) {E: to make…quarrel or fight with each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyomomke/uko-yomomke
- ウコヨモㇺケ 【自動】[uko-yomomke 一緒に・ちぢれる](火にあぶったために)チリチリにちぢれる、 ひきつる(セロファン、 ビニール、 皮膚のやけど等)。 ku=teke ukoyomomke クテケ ウコヨモㇺケ 私の手がやけどでチリチリになった。(S) {E: to be scarred (eg. for the skin to be scarred from a burn).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoyupu
- ウコユプ 【他動】[単](複は ukoyuppa ウコユッパ) (一つ)をまとめてきちんと締める。 é=ukoyupu wa e=sina ruwe? エウコユプ ワ エシナ ルウェ? (チッキの荷物を)しっかり締めてしばったかい? (S) {E: to fasten…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukuripe
- ウクリペ 【名】[動物] ヤツメウナギ。 〔知分類 p.73 カワヤツメ〕 {E: a lamprey.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukuripe
- ウクリペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(2) ukuripe(u-kú-ri-pe)「ウくリペ」[
- ukurupe
- ウクルペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(4) ukurupe(u-kú-ru-pe)「ウくルペ」[
- ukururpe
- ウクルㇽペ §102 ヤツメウナギ、カワヤツメ、スナヤツメ a(5) ukururpe(u-kú-rur-pe)「ウくルㇽペ」[< ?]⦅白老⦆ヤツメ、カワヤツメ。 (出典:知里動物編、方言:)
- umonpok
- ウモンポㇰ 【位名】[u-monpok 互い・の下/そば(mon-pok モンポㇰ 手・の下)](直訳すると)互いの下。 iteki umonpok ta uhayta no yaynu イテキ ウモンポㇰ タ ウハイタ ノ ヤイヌ 上下の差別や分けへだてをして考えるな。(S)独言 {E: mutually below.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umoyore
- ウモヨレ 【自動】[u-moyo-re 互いを・少人数になる・させる](一まとまりの)人数が少ない、 子どもが少ない。 uinnere hike néno utari porono oka, umoyore hike utari ponno oka ウインネレ ヒケ ネノ ウタリ ポロノ オカ、 ウモヨレ ヒケ ウタリ ポンノ オカ 子どもが大勢できたものはそれなりに親戚が多くなっている、 子どもが少なかったものは親戚が少ない。(S) {E: for there to be only a few people.} (出典:田村、方言:沙流)
- umoyoreko
- ウモヨレコ 【副】[umoyore-ko 一まとまりの人数が少ない・(反語的意味の副詞を形成する接尾辞)]ずいぶん大勢で。 umoyoreko oka híne ora nepki ka ene ewkoyayrampewtek ウモヨレコ オカ ヒネ オラ ネㇷ゚キ カ エネ エウコヤイランペウテㇰ (彼らは)あんな大勢でいるくせに仕事の能率もさっぱりあげられない。(S) {E: for there to be only a few people.} (出典:田村、方言:沙流)
- umurek
- ウムレㇰ 【自動/名】①[自動]夫婦である。 umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ [夫婦である・人々] 夫婦。 ②[名]夫婦。 {E: ①to be husband and wife (v.). ②husband and wife (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umurek
- ウムレㇰ §035.夫婦(1)umurek〔u-mú-rek ウむレㇰ〕⦅ホロべツ⦆夫婦;夫妻。"onne〜tek-kakipo rikunruke raunruke arki"「老いた夫婦が手を目の上にかざしかざしやって来た」⦅神謡集, p.8⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- un 1
- ウン 【他動】①(そこ)にある、 (そこ)につく、 (ふたが)(そこに)しまる。 kotan un rok hi コタン ウン ロキ (そこに)村があった所。 puta un ka eaykap na, pirkano oro omare wa anu プタ ウン カ エアイカㇷ゚ ナ、 ピㇼカノ オロ オマレ ワ アヌ ふたがしまらないから(縁(ふち)からはみ出しているものを)しっかり中に入れておきなさい。(S) un-cise ウンチセ [雅](直訳すると)(彼が)そこにいる家=(彼)の家(☞uncise ウンチセ)。 ☆参考 日常語では、 述語動詞として使われることは少なく、 連体的用法が圧倒的に多い。 この場合は意味も他動詞 un ウン の意味とはずれており、 独立性の弱さから見ても、 格助詞と見られる。 {E: to be, exist, belong (there).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un 2
- ウン 【格助】[< un ウン 1] ①(連体句をつくる、 つまり名詞にかかる。) …にある/いる…、 …につく/ついている…、 (そこ)の、 …出身の。 Sar un kur サルン クㇽ 沙流の人(一語のアクセントで発音される)。 atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。 te un húci テ ウン フチ ここの(=この家の)おばあさん。(S) (注 特定のおばあさんを言うときは un ウン でなく ta タ を使って te ta X húci テ タ X フチ ここの(この家の)Xおばあさん。(S) ) ②(連用句をつくる、 つまり動詞にかかる。) …へ/に(移動の方向/目的地、 心理的に向かう方向)、 …に/から(見える方向、 音や声などが聞こえる方向、 ものを取る相手やその場所)、 …で(仕事や飲食をする入れものの中や台の上などの場所)。 Tokiyo un k=arpa kusu ne トキヨ ウン カㇻパ クス ネ 私は東京へ行きます。(S) osmake un esirkociwe no a オㇱマケ ウン エシㇼコチウェ ノ ア 後ろへ押し分けて坐りなさい。(S) atuy or un put kor to アトゥヨルン プッ コッ ト 海へ口を持った沼。 urepeci osmake un an, kesupi kotcake un an ウレペチ オㇱマケ ウン アン、 ケスピ コッチャケ ウン アン 足指が後のほうにある、 かかとが前のほうにある。 ③siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 後ろを見る。 pínay asam un sir-kunne kane síran, rawne wa ki ピナイ アサムン シㇼクンネ カネ シラン、 ラウネ ワ キ 谷底の方が暗くなっている、 深くて。 to noski un háwas ト ノㇱキ ウン ハワㇱ 沼のまん中で声がする。 kamuy hayokpe/iyoykir ka un/a=uyna katu カムイ ハヨㇰペ/イヨイキㇼ カ ウン/アウイナ カトゥ [雅]立派なよろいかぶとを宝器類の上から取って下ろしたことを。(Sユーカラ) nisu or un iyuta ニス オルン イユタ 臼でヒエつきする。(W) káneya ka un ma カネヤ カ ウン マ (魚を)かなあみの上で焼く。(S) kasi un e=kanpinuye hemanta カシ ウン エカンピヌイェ ヘマンタ その上であなたが書きものするやつ(=机)。(S) {E: ①to be; exist; be from… ②to… ③from, at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un 3
- ウン 【終助】①(名詞・副詞の後で、 ne ネ《…だ》を言わずに文を終止する。 会話の言い方で、 肯定の返事の表現に使われる。) …だよ、 …ですよ。 sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an? a=sikíhi un シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン? アシキヒ ウン 一つの尾根を両方から一緒に持っていてお互いに会ったことがないものは何ですか? 私たちの目ですよ。 ruwe un ルウェ ウン そうですよ。 ②(動詞の後で。 これも返事の表現らしい。)poronno ku=sanke wa k=ére kus ku=ye hike ka ponno ka e ka somo ki wa kú=iruska un ポロンノ クサンケ ワ ケレ クㇱ クイェ ヒケ カ ポンノ カ エ カ ソモ キ ワ クイルㇱカ ウン 私がたくさん出して食べなさいと言ったのに彼は少しも食べないので私は腹が立ったのよ。 hetak hokure i=komuy un! ヘタㇰ ホクレ イコムイ ウン! さあ早く(私の)シラミをとっておくれよ。(W民話) ③(疑問文で)何…/どう…だろう? k=éninuype íne un? ケニヌイペ イネ ウン。 私の枕どうしたろう(見つからないとき)。(S) réhe ene a=ye p ne hi ka k=éranpewtek hemanta kameasi un? レヘ エネ アイェㇷ゚ ネ ヒ カ ケランペウテㇰ ヘマンタ カメアシ ウン? その名前はなんと言うものだかもわからない、 なんていうばけものだろ。 ④(返事をうながす)“tane emonasnu?” “na kémonasap. eani un?” 「タネ エモナㇱヌ?」「ナ ケモナサㇷ゚、 エアニ ウン?」「もう終わったかい。」「まだ終わらない。 あなたは?」 (S) ⑤ruskare un! ルㇱカレ ウン (直訳すると)彼をそのことで不機嫌にさせよ=ああよかった(反語で、 喜びの表現)。 {E: a sentence-final particle that emphasises the speaker's conviction, especially in conjunction with imperative.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un 4
- ウン 【副助】(強めの一種、 考慮・納得を表すことが多い。) …ね、 なあ。 siknu eaykap hawe un somo ne? シㇰヌ エアイカㇷ゚ ハウェ ウン ソモ ネ? (そんな小さな弱い赤ん坊だったら)生きられないのじゃないのか。 kamuy i=erampokwen nen póka ne ciki un somo ki ya? カムイ イエランポㇰウェン ネン ポカ ネ チキ ウン ソモ キ ヤ? なんとか神様が憐れみをかけてくれないかなあ。 oroyaciki un/ona ne manu p/akor kusu オロヤチキ ウン/オナ ネ マヌㇷ゚/アコㇿ クス なるほどそうか、 父というものが私にはあったために。(Sユーカラ語り) ene un suy erampewtek hi? エネ ウン スイ エランペウテㇰ ヒ? そんなに感じられないのか。(W) ikiya un …wa イキヤ ウン …ワ ひょっとすると。 ikiya un túnasno e=ek wa イキヤ ウン トゥナㇱノ エエㇰ ワ ひょっとするとあなたが早く来るかもしれないなあ(注 ikiya …na イキヤ …ナ は《…しないようにね》)。 hńta un …wa フンタ ウン …ワ なあに、 ほかでもない。 hńta un, kamuy ye a wa フンタ ウン、 カムイ イェ ア ワ なに、 ほかでもない、 神様が言ったのだ=大丈夫、 神様が言ったとおりになるんだ。 {E: a particle emphasizing consideration or agreement.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un= 6
- ウン 【人接】[除外的一人称複数目的格] 私たちを/に。 kanto kor ekasi un=ka opiwki wa un=kore yan カント コㇿ エカシ ウンカ オピウキ ワ ウンコレ ヤン 天を守る神のおじいさま、 私たちを助けて下さい(母を亡くした子犬たちが天の狼の神に助けを求めている)。(KM神謡) {E: you (subject); me (object).} (出典:田村、方言:沙流)
- un= 7
- ウン 【人接】[主語二人称単数、 目的語除外的一人称複数] あなたが私たちを/に。 un=kore ウンコレ あなたが私たちに(それを)与える。 e=ek wa un=kore エエㇰ ワ ウンコレ あなたが私たちのために来てくれた。 {E: second person singular subject, first person plural object prefix.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uncise
- ウンチセ 【名】[概/所][un-cise 自分の・家][雅]自分の家。 kamuy nis ka ta/uncise ta/hosipi ki kor カムイ ニㇱ カ タ/ウンチセ タ/ホシピ キ コㇿ [雅]天の神の国の自分の家に帰ると。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では uni(hi) ウニ(ヒ) と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uncisehe
- ウンチセヘ 【名】[所]…の家、 彼の家。 sine an to ta/a=uncisehe/kitayke ta han kakkok kakkok/kakkok cikap/rew ruwe ne シネ アン ト タ/アウンチセヘ/キタイケ タハン カッコク カッコク/カッコㇰ チカㇷ゚/レウ ルウェ ネ ある日のこと私の家の屋根にカッコウ鳥が止まった。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uneno
- ウネノ 【副】[u-neno 互い・に似て] ①(二つ以上が)互いに似て、 同じく。 kutcama uneno an クッチャマ ウネノ アン 声がそっくりだ。(S) uneno aynu ne wa hńta kusu ene e=hawean hi an? ウネノ アイヌ ネ ワ、 フンタ クス エネ エハウェアニ アン? 私たちは同じにアイヌであって、 どうしてあなたはそのように言うのか。(S) uneno motokor ウネノ モトコㇿ 同じく起源を持つ=起源は同じである。 imatne kur ka iyokkayone kur ka, opitta uneno kewtumu pirka utar ne イマッネ クㇽ カ イヨッカヨネ クㇽ カ、 オピッタ ウネノ ケウトゥム ピㇼカ ウタンネ 奥さんのほうもだんなさんのほうも、 両方とも同じに心のいい人たちだ。(S) ②(連体的に)同じ…。 uneno itak ウネノ イタㇰ 同じ言葉。 ☆参考 性質や有様や状況などが似ていることや同様であることを言う。 これに対し、 数量や程度が同じくらいであることは upakno ウパㇰノ と言う。 ☞néno ネノ {E: ①like; the same as. ②the same …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uni 1
- ウニ 【名】[動物] ウニ。 {E: a sea urchin.} (出典:田村、方言:沙流)
- uni(hi)
- ウニ(ヒ) 【名】[所](概はない)[un-ihi (そこ)にある/いる・所(所属語尾)]…の家、 彼の家。 uni ta ek ウニ タ エㇰ 彼の家に(帰って)来た。(S民話) unihi akkari wa arpa ウニヒ アッカリ ワ アㇻパ 彼の家を通り越して行った。 ☆参考 特定のだれそれの住む所という意味での家。 cise チセ は一般的に、 住居としてつくられた建物を言う。 何軒の家とか大きい家とか言うときは cise チセ を使い、 家に帰る、 家にいるなどと言うときは uni ウニ を使う。 {E: the house of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unin 1
- ウニン 【他動】…が痛い、 …を痛がる。 arka uske unin kor an アㇻカ ウㇱケ ウニン コㇿ アン (彼は)悪い所を痛がっている。(S) iyunin イユニン [自動]痛む。 {E: for…to be painful.} (出典:田村、方言:沙流)
- unin 2
- ウニン 【助動】(色について)…色がかっている。 ruhure unin húku e=mi ruwe tas ta an nek ルフレ ウニン フク エミ ルウェ タㇱ タ アン ネㇰ うす赤っぽい服を、 ほら、 あなたがそこに着ているんだよ。(S) {E: to be coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- unin-unin
- ウニンウニン/ウニヌニン 【他動(?)】[unin-unin (擬態の語根?)・(重複)] …にゴーゴー響く。 {E: a sound word.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unintek
- ウニンテㇰ 【名】[植物](草の名) ☆参考 「丈1メートルぐらい、 一本茎でそのまわりに花が咲く、 根は長さ20センチぐらいの芋が一つか二つ、 煮たり焼いたりして食べる、 この辺にはない、 石狩の原野にだけある。 しかし Siraw シラウ の沢の奥、 Cicakomanay チチャコマナイ 辺に行けばあったらしい。」 (S)〔知分類 p.192 オニノヤガラ〕 {E: a knd of orchid (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- unintep
- ウニンテㇷ゚ §327 オニノヤガラ (1) unintep (u-nín-tep)「ウにンテㇷ゚」[u(互いを)nun(消え)te(させる)p(もの)、“揃って姿を消すもの”] 塊茎 ⦅長万部、幌別、名寄⦆⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- uniwente
- ウニウェンテ 【自動】[u-niwen-te 互い・威嚇的である・させる] 皆で威嚇する(変事があったときに男たちが悪神を威嚇する威圧的な強い踊りをすることを言っている)。 {E: to threaten.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unkotuk
- ウンコトゥㇰ 【名】[un-kotuk 何にでも・…にくっつく][植物](松などの)やに。 〔知分類 p.287 ((胆振・日高沙流))〕 {E: resin; gum; discharge (of a tree).} (出典:田村、方言:沙流)
- unnikor
- ウンニコㇿ 【自動(?)/位名(?)】[un-nikor 自分の・包まれた中](?) unnikor wa ウンニコㇿ ワ 着物の前を合わせて。 iteki homasasa no unnikor wa a イテキ ホマササ ノ ウンニコㇿ ワ ア 足を広げないで着物の前を合わせて座りなさい。(S) {E: to arrange the front of one's clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- unno
- ウンノ 【格助】[un-no …へ・(副詞語尾)] …へ/に、 …まで。 ku=patoye unno ironne pekor ku=paro siratek クパトイェ ウンノ イロンネ ペコㇿ クパロ シラテㇰ 唇のほうまで厚くなるように唇がしぶい。 pon cikappo utar kuttomo unno hása kane oka ポン チカッポ ウタㇻ クットモ ウンノ ハサ カネ オカ 小鳥のひなたちがのどの中の方まで(口を)あけている。(S) ☆参考 un ウン 2 ②と似ているが、 「まっすぐそこに向かって」あるいは「そこまで」ということをはっきり表現する、 un ウン の部分にアクセントを置いて、 前の語よりも高く強く発音する。 {E: to; until; till.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unte
- ウンテ 【複他動】[< 他動使役][un-te そこにある・させる][雅] ☞sitekorsam unte シテコㇿサㇺ ウンテ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unu
- ウヌ §020.母(1)unu〔u-nú ウぬ〕⦅H. S.⦆【雅】母。(onaに対する)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unu 1
- ウヌ 【複他動】[un-u (そこ)につく・(他動詞形成)] …を(そこ)につける/はめる、 (入れもの)に(ふた)をする。 puta unu プタ ウヌ (それに)ふたをする。 {E: to cover, close…} (出典:田村、方言:沙流)
- unu 2
- ウヌ 【名】[概/所](所は unuhu ウヌフ とも) 母親(親愛の情などを含まない客観的な親族関係の表現)。 unu takup siresure ウヌ タクㇷ゚ シレスレ 母親だけに育てられる。(S) ☆対語 ona オナ 父親。 {E: mother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ununtek
- ウニンテㇰ §327 オニノヤガラ (2) ununtek (u-nín-tek)「ウにンテㇰ」[
- ununuke
- ウヌヌケ 【自動】[u-nunuke 互い・を厚遇する](一対/一群の人の間で)一方が他方を大切によく処遇する、 (親子ならば)子が親孝行する。 ☆参考 主語は複数、 する人とされる人の両方である。 たとえば親孝行の場合は、 親と子の両方が一緒に主語になる。 {E: to be dutiful to one's parents.} (出典:田村、方言:沙流)
- unupure
- ウヌプレ 【自動】[u-nupur-e 互い・霊力ある・させる](獣や虫類が)交尾する。 {E: to copulate (animals, insects, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- unure
- ウヌレ 【他動】[自動使役][u-nu-re 互い・…を聞く・させる] 互いに…を聞かせ合う、 (一対/一群の人の間で)一方が他方に…を聞かせる。 {E: to tell each other…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unuunu
- ウヌウヌ 【他動】[unu-unu (そこ)につける・(重複)](直訳すると)(そこ)にくり返し何回もつける。 ☞teksikewka-unuunu テㇰシケウカ ウヌウヌ、 cewsamkur unuunu チェウサㇺクㇽ ウヌウヌ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upen
- ウペン 【自動】若い。 upen kam 若い肉。 ruskare un/upen kam arki/henoo uwao/siri oka ya ルㇱカレ ウン/ウペンカㇺ アㇻキ/ヘノオ ウワオ/シㇼ オカ ヤ ああよかった、 若い肉が来たのだな。(W神謡K) ☆参考 この一例のみ。 この方言でほかにどのように使われるのか不明。 ☆参考 若いことを表すのによく使われる語は pewre ペウレ。 〔知分類 p.482〕 (出典:田村、方言:沙流)
- upen
- ウペン §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(7)upen〔u-pén ウ舳ン〕⦅H.⦆若い。〜menoko「若い女」⦅ホロベツ⦆。teeta-kane〜as-i ta⦅ホロべツ神謡⦆「昔私の若い頃に」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- upokor
- ウポコㇿ 【自動】[u-po-kor 互い・息子・を持つ] 息子と親の関係にある。 upokor utar ウポコルタㇻ 息子と親(息子と父または息子と母または息子と両親)。 ☆参考 umatnepokor ウマッネポコㇿ 娘と親の関係にある。 uunukor ウウヌコㇿ 母と子の関係にある。 uwonakor ウウォナコㇿ 父と子の関係にある。 {E: to have a parent-son relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- upokor
- ウポコㇿ §018.親(5)u-po-kor〔u-pó-kor ウぽコㇿ〕⦅ホロべツ⦆親子である。〜kane arki「彼らは親子してやって来た」。〜-pe「親子である者」「親子」。〜humpe「親子のクジラ」⦅神謡集, p.88⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- upsino
- ウㇷ゚シノ 【副】[upsi-no うつぶせになる・(副詞形成)] うつぶせに。 upsino hácir ウㇷ゚シノ ハチㇼ うつぶせに転ぶ。(S) upsino enpuyna ウㇷ゚シノ エンプイナ うつぶせにのめる。(S) upsino hotke ウㇷ゚シノ ホッケ うつぶせに寝る。 {E: faced down.} (出典:田村、方言:沙流)
- upsor 1
- ウㇷ゚ソㇿ 【名】[概](所は upsoro(ho) ウㇷ゚ソロ(ホ)) [< upsi-or 内部におおわれている(?)・ところ] ①ふところ、 着ている衣服の中。 ②[慣用表現](家や部屋の)中(保護され守られている内部が、 ふところや衣服の中にたとえられる)。 cise upsor míke kane kurkot kane チセ ウㇷ゚ソㇿ ミケ カネ クㇽコッ カネ [慣用表現]家のふところ(=家の中)が光り輝いている。(W民話) tunpu upsor a=orésu トゥンプ ウㇷ゚ソㇿ アオレス [雅]部屋のふところ(=部屋の中)で育てられた。(W) cási upsor/koyaykar ruwe/ene oka hi チャシ ウㇷ゚ソㇿ/コヤイカン ルウェ/エネ オカ ヒ [雅]城のふところ(=城の中)のつくりようは次のようであった。(Sユーカラ) ☆参考 知里真志保による語源解釈が『分類アイヌ語辞典人間篇』の p.53 にある。 {E: ①the bosom. ②the inside of (a house or room).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upsor 2
- ウㇷ゚ソㇿ 【名】[< upsor 1]女の下帯(昔、 女性は成人すると必ずつけた、 腰部の肌につけ、 夫以外には見せない、 つくり方やつけ方は母系で伝えられた)。 ☆参考 ponkut ポンクッ《小さい帯》とも言う。 日本語では貞操帯と呼ばれたこともある。 くわしい報告や研究が数多くあり、 北海道内の各博物館に実物が陳列されており結び方を示したものもある。〔知分類 人間篇索引 p.649(また口絵に樺太アイヌのものがある。)〕 {E: a female loincloth; a chastity belt.} (出典:田村、方言:沙流)
- upsoro(ho) 1
- ウㇷ゚ソロ(ホ) 【名】[所](概は upsor ウㇷ゚ソㇿ)…のふところ、 …の着ている衣服の中。 k=upsoro péka nay san kane クㇷ゚ソロ ペカ ナイ サン カネ 私の衣服の中を沢が流れている=汗が沢のように流れている。(S) sir-kunne kor hotke utar oka ta e=kuy a e=kuy a e=upsoro un ki kor e=an ruwe ne シㇼクンネ コㇿ ホッケ ウタㇻ オカ タ エクヤ エクヤ エウㇷ゚ソロ ウン キ コㇿ エアン ルウェ ネ 夜になると人々が寝た後でお前はふところの中で(ついて精白したヒエを)モグモグかんでいるのだな。(W民話) {E: the bosom (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upun
- ウプン 【名】空中を舞っている雪の粉、 雪ぼこり、 雪煙。 upas upun ウパㇱ ウプン/ウパスプン 雪ぼこり。 pé-upun ペウプン 水けむり。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upuncise
- ウプンチセ 【名】雪煙、 雪ぼこりのうずまき。 upuncise hopuni ウプンチセ ホプニ [雪煙のうずまき・立つ] 雪が風でグルグルまわり「そこらじゅうグルグルになる」。(S) {E: snow spray.} (出典:田村、方言:沙流)
- upus
- ウプㇱ 【名】[概][u-pus 互い・穂](ブドウやコクワの)房、 トウモロコシの実(粒でなく一本の実全体)。 ☞pus プㇱ {E: a bunch.} (出典:田村、方言:沙流)
- upusi(hi)
- ウプシ(ヒ) 【名】[所]…の(ブドウやコクワの)房。 kutci upusihi pirka ruwe! クッチ ウプシヒ ピㇼカ ルウェ! 「コクワ」(=サルナシ)の房いいねえ! (S) kími upusihi kar kor an キミ ウプシヒ カㇻ コラン 彼はトウモロコシを束にしている。(S) {E: a bunch of…(grapes, corns, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ur
- ウㇽ 【名】毛皮の上着、 外套。 seta ur セタ ウㇽ 犬の毛皮の袖なし。 yuk ur ユㇰ ウㇽ 鹿の毛皮の袖なし。 ☆参考 本来はチョッキのような袖のないもの、 首から膝の下まで毛のほうを内側にしてつくる、 冬外へ出るとき寒いので着る。 広義には毛皮の衣類をすべて ur ウㇽ と言う。 {E: a fur coat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ure
- ウレ 【名】[概/所](所は ure(he) ウレ(ヘ)) 足(足首から先の部分)。 ureunker ウレウンケㇾ (直訳すると)足につく靴=「ぼっこたび」(指のない足袋)。 ☆参考 「靴下」の訳語として出た。 ☆参考 paraure パラウレ も足首から先の部分を表すが、 ure ウレ のほうが普通に使われる。 {E: a foot; the feet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ure(he)
- ウレ(ヘ) 【名】[所](概は ure ウレ)…の足(足首から先)。 hot, urehe poro ruwe! ホッ、 ウレヘ ポロ ルウェ! まあ、 足が大きいなあ。(S) ure-iworke tesma osma pakno urehe poro ウレイウォㇿケ テㇱマ オㇱマ パㇰノ ウレヘ ポロ 足跡の中にかんじきが入ってしまうほど足が大きい。(S) {E: the foot, feet of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ure-ous
- ウレオウㇱ 【位名】[概](所は ureouske(he) ウレオウㇱケ(ヘ)) [ure-ous 足・の根元] 足元。 {E: at one's feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ure-ouske(he)
- ウレオウㇱケ(ヘ) 【位名】[所](概は ureous ウレオウㇱ) …の足元。 k=arpa ayne en=ure-ouskehe wa cikappo hopuntektek カㇻパ アイネ エヌレオウㇱケヘ ワ チカッポ ホプンテㇰテㇰ 私がずうっと歩いて行くと私の足元から小鳥がパッと飛び立った。(S) {E: at the feet of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ureekiru
- ウレエキル 【他動】[ure-e-kiru 足・で・向きを変える][雅](土)を足でひっくり返す。 niste toy or/hapur toy kunne/a=ur仔kiru ニㇱテ トヨㇿ/ハプッ トイ クンネ/アウレエキル [雅]固い土のところが柔らかい土のように私の足で掘り返された。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ureetursere
- ウレエトゥㇽセレ 【他動】[ure-e-tursere 足・で・倒す/落とす] …をけとばす。 {E: to kick (away)…} (出典:田村、方言:沙流)
- urekirpu
- ウレキㇼプ 【名】[ure-kirpu 足・脂肉] 熊の足の裏の脂肪(脂肪ばかりでコリコリしておいしい、 uretoy ウレトイ《熊の足の裏の皮》をむくと出てくる)。 ☞uretoy ウレトイ 〔知分類 人間 p.17 ure-haru 足裏の肉((ホロベツ))〕 {E: the thick fleshy pads of the soles of the paws of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- urekonoye
- ウレコノイェ 【他動】[ure-ko-noye 足・で・…をひねる](次の表現で)…を足でギュッとつかむ。 aminunpe/a=urékonoye アミヌンペ/アウレコノイェ[雅]炉ぶちを足でギュッとつかんで。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じユーカラを歌っている中で a=koúreyupu アコウレユプ、 a=urékoyupu アウレコユプ とも言っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urekotor
- ウレコトㇿ 【名】[概](所は urekotoro ウレコトロ)[ure-kotor 足・内側の面] 足の裏(=ureasam ウレアサㇺ)。 {E: the soles of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- urekoyupu
- ウレコユプ 【他動】[ure-ko-yupu 足・と共に・…をきつく締める](次の慣用句の中で)…を足でギュッとつかむ(=足をそこにギュッと押しつける)。 omaninumpe/a=urékoyupu オマニヌンペ/アウレコユプ[雅]私は炉ぶちを足でギュッとつかんで(=炉ぶちに足をギュッと押しつけて (KSg))。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urekreku
- ウレㇰレク 【自動】[u-rekreku 互い・になぞをかける] ①なぞなぞ遊びをする(一方がなぞなぞの問題を出し、 他方が当てる遊びをする)。 urekreku=an ro ウレクアン ロ なぞなぞ遊びをしよう。(S会話) ②(名詞として)なぞなぞ。 {E: ①to be a riddle (v.). ②a riddle (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urekuste
- ウレクㇱテ 【他動】[ure-kus-te 足・…を通る・させる][雅]…を通る。 harkiso sam/a=urékuste/ahun=an híne ハㇻキソ サㇺ/アウレクㇱテ/アフナン ヒネ [雅]城の南側をふみつけながら通って城に入って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urencikir
- ウレンチキㇼ 【名】[概](所は urencikiri(hi) ウレンチキリ(ヒ))[uren-cikir 両方の・足(脚)] 両足(動物の後足について言う)。 ☞cikir チキㇼ ☆参考 人間の両足は urenkema ウレンケマ。 {E: both hind legs (of an animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- urentek
- ウレンテㇰ 【名】[概](所は urenteke(he) ウレンテケ(ヘ)) [uren-tek 両方の・手] 両手。 ☆参考 片手は oattek オアッテㇰ {E: both hands, arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- urenteke(he)
- ウレンテケ(ヘ) 【名】[所](概は urentek ウレンテㇰ) …の両手。 k=úrenteke arka クレンテケ アㇻカ 私の両手が痛い=私は両手が痛い。 {E: both hands, arms of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urepeci(hi)
- ウレペチ(ヒ) 【名】[所](概は urepet ウレペッ) …の足の指。 suma k=épitcew wa k=úrepeci arka スマ ケピッチェウ ワ クレペチ アㇻカ 私は石につまずいて足の指が痛くなった。(S) {E: the toes of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urepentok
- ウレペントㇰ 【名】[概][ure-pen-tok 足・上(かみ)の・突き出し] 足の土ふまずより前の部分。 {E: the balls of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- urepentoki(hi)
- ウレペントキ(ヒ) 【名】[所](概は urepentok ウレペントㇰ) …の足の土ふまずより前の部分。 {E: the balls of the feet of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ureperke
- ウレペㇾケ 【自動/名】[ure-perke 足・割れる] ①[自動]足にあかぎれがきれる。 ②[名]足のあかぎれ。 {E: ①to have chapped feet (v.). ②chapping on the feet (n.).} (出典:田村、方言:沙流)
- urepet
- ウレペッ 【名】[概](所は urepeci(hi) ウレペチ(ヒ))[ure-pet 足(足首から下)・細長いもの/指] 足指。 íne urepet us kameasi ruwe ka an イネ ウレペッ ウㇱ カメアシ ルウェ カ アン 四本の足指のついたばけものの足跡があった。(KK民話) ☆参考 たちの悪い人食い熊は四本指だという。 {E: the toes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urepirup
- ウレピルㇷ゚ 【名】[ure-piru-p 足・をふく・もの] 足ふき、 足をふくぞうきん。 {E: a cloth for wiping one's feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- urepok
- ウレポㇰ 【名】[ure-pok 足・の下][古](月の名)10月。 kurukpeciyay roski, a=otérke kor ureasam ta pukukse wa kusu urepok クルㇰペチヤイ ロシキ、 アオテㇾケ コㇿ ウレアサㇺ タ プクㇰセ ワ クス ウレポㇰ 霜柱が立ち踏(ふ)むと足の裏の所でパラパラ鳴るから urepok ウレポㇰ《足の下》。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- uretoy
- ウレトイ 【名】[ure-toy 足・土](?) 熊の足の裏の皮。 ☆参考 この皮の中の脂肪が urekirpu ウレキㇽプ 〔知分類 人間 p.16 ((ビホロ))〕 {E: the skin on the soles of the paws of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- uretoye(he)
- ウレトイェ(ヘ) 【名】[所](概は uretoy ウレトイ) …(熊)の足の裏の皮。 {E: the skin on the soles of the paws of a bear of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ureunker
- ウレウンケㇾ 【名】[ure-un-ker 足・につく・靴] 靴下、 指のないたび(「ぼっこたび」)。(W) ureunker a=kar wa ker a=koús ウレウンケㇾ アカㇻ ワ ケㇾ アコウㇱ ぼっこたびをこしらって(=つくって)靴の下にはく。(W) ☆参考 サダモさんは ponker ポンケㇾ と言う。 {E: socks.} (出典:田村、方言:沙流)
- uri(hi)
- ウリ(ヒ) 【名】[所](概は ur ウㇽ) …の毛皮の(袖なしの)上着、 …の毛皮の衣服。 k=úrihi クリヒ 私の毛皮の上着。 é=urihi エウリヒ あなたの毛皮の上着。 {E: a fur coat of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urki
- ウㇽキ 【名】[ur-ki 毛皮の衣服・シラミ][動物]衣服につくシラミ、 コロモジラミ(衣虱)。 ☆参考 頭虱は ki キ、 毛虱は rayoki ラヨキ。 〔知分類 p.103〕 {E: a louse; lice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urkiesik
- ウㇽキエシㇰ 【自動】[urki-e-sik シラミ・で・いっぱいである/になる] シラミだらけである、 シラミだらけになる、 シラミにいっぱいたかられる。 earkinne urkiesik=an wa a=koyáywennukar エアㇻキンネ ウㇽキエシㇰアン マ アコヤイウェンヌカㇻ 私はものすごくシラミだらけになって気持ちが悪かった。(W民話) {E: to be infested with lice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urkio
- ウㇽキオ 【自動/他動】[urki-o シラミ・がつく] ①[自動]シラミにたかられる。 a=mipa p a=huráypa póka somo ki p ne kusu urkio=an アミパㇷ゚ アフライパ ポカ ソモ キㇷ゚ ネ クス ウㇽキオアン 私は着ているものを洗いもしないのでシラミにたかられた。(W民話) ②[他動]…にシラミがつく。 urkio amip ウㇽキオ アミㇷ゚ シラミのついた着物。(W民話) {E: ①to be infested with lice. ②for lice to infest…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urokte
- ウロㇰテ 【自動】[u-rok-te 互い・座る・させる][雅](神が)いる、 おわす、 まします。 kim un iworso/iworso ka ta/urokte kamuy キムン イウォㇿソ/イウォㇿソ カ タ/ウロㇰテ カムイ [雅]山の奥の地におわす神。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uronnu
- ウロンヌ 【自動】[u-ronnu 互い・を殺す[複]](直訳すると)殺し合いをする、 (用例の文脈では)皆殺しにされる、 皆死んでしまう。 kusu keraypo kotan epitta somo uronnu=an no クス ケライポ コタン エピッタ ソモ ウロンヌアン ノ そのおかげで(夜襲の群が来ることを予知した人が知らせてくれたおかげで)村じゅうが皆殺しにされずに。(W言い伝え) ☆参考 直訳すると《殺し合いをする》だが、 この用例の文脈では、 村の人々がよそからにやられて死んでしまうことを言っている。 ☆参考 単数形 urayke ウライケ は「殺し合う」。 {E: for all to be killed; kill each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urorerok
- ウロレロㇰ 【自動】[複](単の用例はない)[u-ror-e-rok 互い・の上座・に・座る[複]](二人が)上座下座に並んで座る。 kamuy ne kus koraci an onne kur an, úturkehe ta kamuy ne noyne an rupnemat an, urorerok híne oka カムイ ネ クㇱ コラチ アン オンネ クㇽ アン、 ウトゥㇽケヘ タ カムイ ネ ノイネ アン ルㇷ゚ネマッ アン、 ウロレロㇰ ヒネ オカ 神と見まがうばかりの立派な老人がいた、 その下座に神のような立派な老女がいた、 二人は上座下座に並んで座っていた。(KC民話) {E: to sit in order from the highest to the lowest place of honour.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uruki
- ウルキ 【自動】[u-ruki 互い・を飲み込む](止め金などが)かみ合う、 はまる。 káne sutuker/a=uré kasi ta/uruki humi/kokiknatara カネ ストゥケㇾ/アウレ カシ タ/ウルキ フミ/コキㇰナタラ [雅]金(かね)の靴が私の足の甲の所でかみ合う音がカチンカチンと鳴る。(Sユーカラ) ☆発音 urki ウㇽキ《シラミ》とは違う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uruki
- ウルキ §172 コロモジラミ (5) uruki(u-rú-ki)「ウるキ」⦅大泊ootomari、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- urumek
- ウルメㇰ §034.結婚(する)(12)urumek〔u-rú-mek ウるメㇰ〕⦅クッシャロ⦆夫婦である;夫婦になる。[u-murekのmetathesis(音位転換)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- urusey
- ムルセイ §238 (所属不明) muru-sey (mu-ru-sey)「ムルセイ」 ⦅エゾゴセン⦆pipa? (出典:知里動物編、方言:)
- uruuruk
- ウルウルㇰ 【自動】[uruuru-k (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] ブルブルふるえる(寒くて)。 ku=mimaki ukikkik pakno k=úruuruk クミマキ ウキッキㇰ パㇰノ クルウルㇰ 私は寒くて歯がガチガチぶつかるほどふるえる。(S) ☆参考 恐ろしくてふるえることは tususke トゥスㇱケ《ふるえる》、 tususatki トゥスサッキ《ひどくガタガタガタガタふるえる》と言う。 寒くてかじかむことは petetne ペテッネ。 {E: to shiver (due to the cold).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- us 1
- ウㇱ 【自動】(火や明りやまぼろしが)消える。 sune us na スネ ウㇱ ナ あかりが消えたよ。(W) {E: to put out, off; extinguish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- us 2
- ウㇱ 【他動】(ももひき、 スカート、 靴など)をはく。 omonpe us オモンペ ウㇱ ももひきをはく。 pirakka us ピラッカ ウㇱ げたをはく。 ker a=us ケㇾ アウㇱ (人が/私たちが)靴をはく。 nep ka somo us ネㇷ゚ カ ソモ ウㇱ 何もはかない=はだしである。 ☆参考 日本語の「はく」にあたる、 腰から下のものを身につけることを言う。靴をぬぐことは ker pita ケㇾ ピタ《靴を解く》と言う。 靴のひもをほどくことを表している。 衣服を着ることは mi ミ、 脱ぐことは úse anu ウセ アヌ と言う。 {E: to put on, wear (footwear, pants, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- us 3
- ウㇱ 【他動】(…に)…がつく/生える、 (…に)…がついて/生えている。 ham us ハㇺ ウㇱ (木に)葉がつく。 rek us レㇰ ウㇱ (人)にひげが生える。 imeru us イメル ウㇱ (人に)輝きがつく=光り輝く、 後光がさす。 ☆参考 一つのものに全く別のものが接触したりはりついたりするという意味でくっつくことは kotuk コトゥㇰ、 紐や綱や鎖でつながれてつくことは kot コッ。 {E: to adhere, attach…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úse 1
- ウセ 【連体】普通の、 平民の。 úse kur ウセ クㇽ (村長ではない)普通の人、 平民。 {E: ordinary; a common person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úse 2
- ウセ 【自動/副詞語根】それだけで離れて/別になって(ある)。 úse anu ウセ アヌ [単]/úse ári ウセ アリ …を取り出す/抜き出す、 …を脱ぐ/はずす。 [複] ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úseno
- ウセノ 【副】[úse-no それだけで別に・(副詞形成)]別に、 出て。 úseno an ウセノ アン 隠さないで出してある。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- úsep
- ウセㇷ゚ 【名】[< úse-p それだけの・もの](?) 反物(着物にする前の布)。 úsep sinep a=esóuk ro ウセㇷ゚ シネㇷ゚ アエソウㇰ ロ 反物一反借りよう。(S) attus úsep アットゥㇱ ウセㇷ゚ 厚司の反物。 {E: woven materials.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úsere
- ウセレ 【他動】[úse-re それだけ離れてある・させる](?) (見えないもの)を見えるように出す。 {E: to stretch so as one can see…} (出典:田村、方言:沙流)
- úsey
- ウセイ 【名】[< úse-i それだけの・もの](?) (飲用にわかした)お湯、 白湯(さゆ)。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす(煎じ湯をつくることも)。 úsey páha ウセイ パハ 湯気。 úsey sések ウセイ セセㇰ お湯が熱い、 お湯がわく。 sísam úsey シサㇺ ウセイ 和人のお湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ、 「お茶」の訳語として出た)。 kina úsey キナ ウセイ 野草の湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ)。 úsey-ku-itanki ウセイクイタンキ 湯のみぢゃわん。(S) úsey ani k=éwonne ウセイ アニ ケウォンネ お湯で顔を洗う。 ☆参考 お茶を呼ぶにもこの語を使う。 最後の用例のように洗面用にわかしたお湯にも言うことがあるが、 おふろのお湯のことにも言わない、 水が自然と温まったものにも言わない。 そのようなお湯は sések wakka セセㇰ ワッカ 熱い水。 {E: hot water (for drinking purposes, not bath water).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usi 1
- ウシ 【複他動】[us-i …に…がつく・(他動詞化)] …に…をつける/ぬる/ぬりつける/まぶす。 iroho usi イロホ ウシ 色をぬる。(S) ussi usi ウッシ ウシ うるしをぬる。(S) tomotarusi トモタルシ [tomo-tar-usi …に・背負い縄・をつける]…を荷縄でしばって背負えるようにする(そうして背負って運ぶことを言外に含むこともある)。 yayusi ヤユシ [yay-usi 自分・に…をつける](おしろいなど)を自分につける。 ☆参考 kotaci コタチ ベタベタぬりつける/こすりつける。 kotukka コトゥッカ (別のもの)をくっつける(接触させる/はりつける)。 kote コテ …をゆわえ(結び)つける。 「手甲をつける」「冠をつける」などには kor コㇿ《…を持つ》が使われる。 「首飾りの玉連をつける」「耳環をつける」などの雅語の慣用表現については ☞tamasay タマサイ、 ninkari ニンカリ {E: to attach, stick…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usi 2
- ウシ 【形名】[us-hi 習慣的に…する・とき/ところ] …する所/とき。 moyonne usi モヨンネ ウシ うずまいている所。 {E: at the usual time, place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usicikuni
- ウシチクニ §166 ヤマウルシ (2) usi-cikuni (ú-si-ci-ku-ni)「うシ・チクニ」[usi(うるし)cikuni(木)] 茎 ⦅A沙流など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- usimne
- ウシㇺネ 【副】[u-sim-ne 互い・の翌日・に(なる)] 次々の日に。 usimne usimne ウシㇺネ ウシㇺネ 日一日と、 日の経つにつれて。 usimne usimne hetuku ウシㇺネ ウシㇺネ ヘトゥク 日一日と生長する。 {E: the day after next.} (出典:田村、方言:沙流)
- usini
- ウシニ §166 ヤマウルシ (3) usi-ni (ú-si-ni)「うシ・ニ」[usi(うるし)ni(木)] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- usis
- ウシㇱ 【名】[概](所は usisi(hi) ウシシ(ヒ))[動物] ひづめ。 〔知分類 人間 p.335〕 {E: a hoof.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usisi(hi)
- ウシシ(ヒ) 【名】[所]…のひづめ。 {E: a hoof of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uske(he)
- ウㇱケ(ヘ) 【形名】[us-ke-(he) (語源的には) …する習慣のある・ところ・(所属語尾)][被修飾名](動詞(句)、 連体詞(句)などの連体語の後に置かれ、 位置を表す名詞句をつくる。 場所を表す場合が多いが、 時を表すこともある。) …する/した/の所、 …する/した/のとき。 móno k=a rusuy korka k=a uske ka isam モノ カ ルスイ コㇿカ カ ウㇱケ カ イサㇺ 座りたいけれど座る場所がない。(S) uhuy wa paye uskehe oka ウフイ ワ パイェ ウㇱケヘ オカ 燃えて行った所もあった。(W会話) imakakehe eyayriko uske okay pe ne na イマカケヘ エヤイリコ ウㇱケ オカイ ペ ネ ナ 後でよくなるときがあるものだよ。(S) tane kinaemawri ci wa a=e uske ne タネ キナエマウリ チ ワ アエ ウㇱケ ネ 今ヤマソバが熟して食べる時期だ。(S) {E: the place where one does, did…; the time when…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uskike
- ウㇱキケ 【形名】[被修飾名][雅](?) tapan uskike/tan uskike タパヌㇱキケ/タヌㇱキケ (たぶん叙事詩の中や、 古風な美文調の言い方の中で)このときは(?)。 i=ruwokake ta, a=ye rok itak tu kanpiso ka re kanpiso ka a=enúypa wa oka yakun tan uskike, easir, a=rehe ohonno hene iruka hene…kanpi ka o wa oka yakun イルウォカケ タ、 アイェ ロㇰ イタㇰ トゥ カンピソ カ レ カンピソ カ アエヌイパ ワ オカ ヤクン タヌㇱキケ、 エアシㇼ、 アレヘ オホンノ ヘネ イルカ ヘネ…カンピ カ オ ワ オカ ヤクン 私たちの死後に、 私たちの話した言葉が二ページにも三ページにも書いてあればこれによって(?)、 それこそ、 私たちの名前が長い間でも短い間でも…紙の上に載っていれば。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ussi
- ウッシ 【名】うるし。 ussi usi ウッシ ウシ うるしを…にぬる。 {E: Japanese lacquer; a Japanese lacquer tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- ussiw
- ウッシウ 【名】召使い、 小間使い(家の用事をさせるためにやとっている人)。 ussiw menoko ウッシウ メノコ 小間使いの女性。(W) ussiw okkaypo ウッシウ オッカイポ 小間使いの若い男。(W) cútek ussiw チュテㇰ ウッシウ 使い走りをさせるためにやとっている人。(W) ☆参考 yantonekur ヤントネクㇽ 同居していて手伝いなどをする人。 {E: a maid; a servant; a helper.} (出典:田村、方言:沙流)
- usucikor
- ウスチコㇿ 【自動】[u-suci-kor 互い・祖母[所]・持つ] 祖母と孫である。 usucikor wa arki na ウスチコㇿ ワ アㇻキ ナ おばあさんと一緒に来たよ。(S) {E: to be grandmother and grandchild.} (出典:田村、方言:沙流)
- usupere
- ウスペレ 【名】[< 日本語 うすべり]ござ。(W) ☆参考 アイヌ民族の伝統的なござは toma トマ、 citarpe チタㇻぺ など。 (出典:田村、方言:沙流)
- utcike
- ウッチケ 【自動】内気である、 はにかむ(きまりがわるく異性と話もできない、 寝ようと言われても行って寝るのもはずかしい。(S))、 遠慮深い(人前に出ようともせず大きい声でハキハキものも言わず遠慮してひっこんでいる)。 pokas ka un utcike wa an a p orowano easiri ka rametok otta pawetok otta kor pe ka un ポカㇱ カ ウン ウッチケ ワ アナㇷ゚ オロワノ エアシリ カ ラメトㇰ オッタ パウェトㇰ オッタ コㇿ ペ カ ウン あんなに遠慮深かったのに、 それからは、 それはそれは勇気も雄弁さもそなわって。(W民話) ☆参考 itak-e-utcike イタㇰエウッチケ は何を言われても人の顔をまともに見ずにうつむいている人に対する悪口。 yaysitoma ヤイシトマ《はずかしい》、 yaynikorosma ヤイニコロㇱマ《恥をかく、 きまり/ていさいが悪い》、 yayiporosak ヤイポロサㇰ《きまり/ていさいが悪い、 面目がない》等は、 感情を表す。 utcike ウッチケ や yepne イェㇷ゚ネ は、 はずかしがりやはにかみの様子や性質を表す。 {E: to be shy, hesitant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- útek
- ウテㇰ 【他動】(人)を使いにやる、 (人)を(使い走りの仕事に)使う。 póho útek hawe ne ポホ ウテㇰ ハウェ ネ (その母親は)息子を使いにやったんだね。(S会話) cútek ussiw チュテㇰ ウッシウ 使い走り(口上を持って他の人のところへ使いに行くなど)のための使用人。 {E: to use (someone) as a work helper} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utkotoro
- ウッコトロ 【名】[所](概は未出、 kotoro コトロ の概は kotor コトㇿ)[ut-kotor 肋骨・の・こちらの面]肋骨(あばらぼね)の下。 utkotoro arka ウッコトロ アㇻカ (虫か何かで)肋骨の力が痛んでいる(痛気である、 痛い)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- utnit
- ウッニッ 【名】[概][ut-nit 肋骨・棒](一本一本の)肋骨、 「脇の下から肋骨の一本一本分かれたとこ。」 (S) ruwe utnit ルウェ ウッニッ 太い肋骨。 áne utnit アネ ウッニッ 細い肋骨。 ☆参考 左右の肋骨のつながりは ninkew'utomusi ニンケウウトムシ、 つながりから肋骨の部分全体は penrampone ペンランポネ《胸の骨》。 {E: the ribs.} (出典:田村、方言:沙流)
- utokuyekor
- ウトクイェコㇿ 【自動】[u-tokuye-kor 互い・(その)親友[所]・を持つ] 互いに親しくつき合う、 親しい/深い友だちどうしになる。 utokuyekor moto ne poro sóuk=an pe ne a p ウトクイェコㇿ モト ネ ポロ ソウカン ペ ネ アㇷ゚ 親友になるもととして(=親友としてまた会うために)私はたくさんの借財をしていたのだったが。(KK民話) {E: to become mutually close friends.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utomciwre
- ウトㇺチウレ 【他動】[u-tom-ciwre 互い・の正面のまん中・に…刺す。][雅]…を身につける。 kunne kosonte/yaynenayne/utomciwre クンネ コソンテ/ヤイネナイネ/ウトㇺチウレ [雅]黒い小袖を上から下までそろいで身につけている。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utomo
- ウトモ 【位名】[所](tomo トモ の概は tom トㇺ) [u-tomo 互い・の正面のまん中[所]](次の表現で) 互いの方。 utomo hosarpa ウトモ ホサㇻパ [互いの方・をふり向く[複]](hosarpa ホサㇻパ の単は hosari ホサリ) 互いに向き合う、 顔を見合わせる。 sekor kane hawean akusu, nérok okkaypo utar utomo hosarpa セコㇿ カネ ハウェアン アクス、 ネロㇰ オッカイポ ウタㇻ ウトモ ホサㇻパ 彼がそう言うと、 さっきの若者たちは互いに顔を見合わせた。(NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utor-ehotke
- ウトㇿエホッケ/ウトレホッケ 【自動】[utor-e-hotke 肋骨の所=脇・で・寝る] 横を向いて寝る(=utorsamne wa hotke ウトㇿサㇺネ ワ ホッケ)。 {E: to lie on one's side.} (出典:田村、方言:沙流)
- utunnu
- ウトゥンヌ 【自動】[utur-nu 間・がある] すきまがあいている。 ruyka utunnu wa an ルイカ ウトゥンヌ ワ アン 橋がすきまがあいている(木の板の橋で、 板と板の間にすきまがある)。 {E: to have gaps.} (出典:田村、方言:沙流)
- útur 2
- ウトゥㇽ 【位名】[概](所は útur(u)ke(he) ウトゥル/ウトゥㇽ/ウトゥルケ(ヘ)/ウトゥㇽケ(ヘ))…の下座、 木尻座、 (家の中の)出入口に近い方、 東窓から遠い方、 (家の外でも)西側。 ☆参考 utur ウトゥㇽ 「間」とは別の語である。 アクセントが違う。 cise útur kus チセ ウトゥㇽ クㇱ 家の西側を通る(cise útur péka kus チセ ウトゥㇽ ペカ クㇱ とも言う)。(S) ☆参考 所属形 úturu ウトゥル の形は未出。 {E: the lower seat of (a house etc.); the western side of (a house etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utur(u)ke(he) 1
- ウトゥㇽケ(ヘ)/ウトゥルケ(ヘ) 【位名】[所](概は utur ウトゥㇽ)[utur-u-ke …の間・(所属語尾)・ …の所] その間、 …しているときと次にするときとの間。 a=oyámokte wa nétuk=an uturke ta eun inkar=an ranke kor án=an ayne アオヤモㇰテ ワ ネトゥㇰアン ウトゥㇽケ タ エウン インカラン ランケ コㇿ アナン アイネ おかしいなあと思って、 寄り木拾いをしている間にときどきそっちを見い見いしていると。(W民話) ☆参考 uturu ウトゥル の形も使われる。 {E: the place between…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- útur(u)ke(he) 2
- ウトゥㇽケ(ヘ)/ウトゥルケ(ヘ) 【位名】[所](概は útur ウトゥㇽ)[utur-u-ke …の下座・(所属語尾)・(よりはっきりさせる所属語尾)…の所] その下座(その西側/入口側)の所。 osisoun kamuy ekasi a wa an, úturuke ta kamuy ne noyne an húci a wa an オシソウン カムイ エカシ ア ワ アン、 ウトゥルケ タ カムイ ネ ノイネ アン フチ ア ワ アン 右座(いろりの北側、 主人の席)に、 神なる老人が座っていた、 その下座側(西側、 入口側)に、 神のような老女が座っていた。(W神謡語り) ☆参考 úturu ウトゥル の形は未出。 {E: the lower seat of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utureskor
- ウトゥレㇱコㇿ 【自動】[u-tures-kor 互い・の妹(turesi トゥレシ の i イ が落ちた形)・を持つ][雅](通常は)兄妹、 (この用例では)姉妹。 Menas un mat utureskor pe an ruwe ne awa メナスン マッ ウトゥレㇱコㇿ ペ アン ルウェ ネ アワ メナシ(東南方向、 静内方面)の姉妹がいたのだが。(HC神謡結末の語りの部分) ☆参考 この方言では「姉妹である」ことを言うには通常は umatakikor ウマタキコㇿ と言う。 {E: older brother-older sister; sisters.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uturu
- ウトゥル 【位名】[所](概は utur ウトゥㇽ)(…の)間(空間的にも時間的にも)。 kotan uturu tuyma コタン ウトゥル トゥイマ 村と村の間が遠い。(W) a=eyáykewkor oruspe ka itak uturu ne wa síran ruwe un アエヤイケウコㇿ オルㇱペ カ イタㇰ ウトゥル ネ ワ シラン ルウェ ウン そういう苦労の思い出話も、 話の間に入っているのですよ。(W会話) uturu an kor ウトゥル アン コㇿ その間あいだに、 その間にときどきはさんで。 uturu ta ウトゥル タ ときどき、 時により、 間をおいて。 uturu ta ek ranke, uturu ta somo ranke ウトゥル タ エㇰ ランケ、 ウトゥル タ ソモ ランケ ときどき来ることもある、 来ないこともある。(S) uturu uturu ウトゥル ウトゥル ところどころ。 uturu uturu opusopus ウトゥル ウトゥル オプソプㇱ ところどころ穴がポツポツあいている。(S) {E: between (time and space).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utus(-i)
- ウトゥㇱ §037.妻(15)utus(-i)〔u-túš ウとぅㇱ〕⦅ホロべツ⦆①【名詞】(-i)相妻;二人妻;本妻とめかけ。②【動詞】(-an)相妻になる:本妻とめかけが同一家家内に居住して同一の夫に仕える。"aynu menoko kamuy menoko 〜 wa e-kor sapo e-yuputari okay ruwe ne"「人間の女と神の女が相妻となって汝の姉汝の兄たちが生れたのである」⦅ユ研Ⅱ, pp.734〜5⦆[u-(お互いが)+tus(相妻となる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utuste
- ウトゥㇱテ 【他動】[u-tus-te 互い・自分の夫のもう一人の妻(である)・させる]二人を妻とする。 iteki koyki no/utuste wa/e=an yak easir/aynu mosir sekor/a=eréko kus ne na イテキ コイキ ノ/ウトゥㇱテ ワ/エアン ヤㇰ エアシㇼ/アイヌ モシㇼ セコㇿ/アエレコ クㇱ ネ ナ [雅](二人の女神を)いじめないで二人とも妻としてお暮らしになればあなたに人間の国という名前がつけられるのですよ。(Sユーカラ語り) ☆参考 〔久辞典983 utush 相妻となる、 妾同士 < 相連結する ut 節 ush ついている〕 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uunukor
- ウウヌコㇿ 【自動】[u-unu-kor 互い・母親・を持つ] 母子である。 uunukor utar ウウヌコㇿ ウタㇻ 母子(母と息子、 母と娘)。 uunukor utar oka híne síran ウウヌコㇿ ウタㇻ オカ ヒネ シラン 母と子が住んでいた。(W民話の冒頭) ☆参考 同じ語構成の語の例:uwonakor ウウォナコㇿ[u-ona-kor] 父子である、 uyupikor ウユピコㇿ 兄と弟または妹である、 usakor ウサコㇿ 姉と弟または妹である、 umatapakor/utureskor ウマタパコㇿ/ウトゥレㇱコㇿ 妹と兄である、 umatakikor ウマタキコㇿ 妹と姉である、 upokor ウポコㇿ 息子と父または母である。 {E: to be mother and child.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uuste
- ウウㇱテ 【他動】[< u-us-te 互い・につく(?)・させる][単](複は uuspare ウウㇱパレ)…を全部残さず伝える。 en=uuste エヌウㇱテ (彼は)私のことを全部残さず伝える(=enuuspare エヌウㇱパレ)。(S) ☆参考 kouuste コウウㇱテ (人)に(人)のことを全部残さず言う。 ☆参考 uus ウウㇱ に -te テ が接尾した使役形のような形だが、 uus ウウㇱ という自動詞は未出。 {E: to tell…to leave nothing of…behind.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwe(he)
- ウウェ(ヘ) 【名】[所](概は不明) 煮出し汁(野菜を煮た汁、 お茶)、 煮物の汁の部分。 numihi patek k=e ayne uwe patek an ヌミヒ パテㇰ ケ アイネ ウウェ パテㇰ アン (煮物の)実のところだけ食べていて汁ばかり残った。(S) úsey uwe pirka ウセイ ウウェ ピㇼカ お茶がおいしく出た。(S) uwehe a eytasa ki ayne péne ウウェヘ ア エイタサ キ アイネ ペネ (ごはんの)水があまり多すぎてベチャベチャになった。(S) {E: soup stock.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweci
- ウウェチ 【自動】[u-w-e-ci 互いに・(挿入音)・と共に・やける](?) 凍傷になる(「雪の中にでも入っていると腐って指がとれたりする」)。(S) ☆参考 「しもやけ」にちょうど相当する語はない。 méhupka メフㇷ゚カ 寒さでふくれる。 kéttok ケットㇰ 「水かぶれ」(水仕事を長く続けていて赤くかぶれる)、 じんましん。 mécire メチレ 寒さでヒリヒリする。 cawawke チャワウケ ひび割れる、 ひびが切れる。 tekeperke テケペㇾケ 手にあかぎれが切れる。 ureperke ウレペㇾケ 足にあかぎれが切れる。 {E: to become frostbitten.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwecipo
- ウウェチポ 【自動】[u-w-e-cip-o 互い・(挿入音)・と一緒に・舟・に乗る] 一緒に舟に乗る。 uwecipo=an ウウェチポアン 私たちは一緒に舟に乗って行った。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- uweciw
- ウウェチウ 【自動】[u-w-e-ciw 互い・(挿入音)・その頭・…にささる](?) (次の表現で)婚礼の…。 uweciw sake ウウェチウ サケ 婚礼の祝い酒。 tu to re to ne korka sake pirka wa, uweciw sake a=kor wa, orowano turano án=an トゥ ト レ ト ネ コㇿカ サケ ピㇼカ ワ、 ウウェチウ サケ アコㇿ ワ、 オロワノ トゥラノ アナン たった二、 三日だけれども酒が上等にできあがって、 私は婚礼の祝い酒をつくって、 それから彼女と一緒に暮らした。(HC民話) ☆参考 千歳の白沢ナベさんによれば、 酒がからくなったこと、 できあがったことを言う。 〔久辞典「祝言の」〕 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwecururse
- ウウェチュルㇽセ 【自動】[u-w-e-curur-se 互い・(挿入音)・と一緒に(擬態の重複)ポロポロ・と言う](ポロポロと)集まってくる。 tek tuyka ta amam pus uwecururse テㇰ トゥイカ タ アマㇺ プㇱ ウウェチュルㇽセ (稲の穂摘みをしていると)手の上側に稲の穂が集まってくるようだ。(S) {E: to come together; gather.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwehopuni
- ウウェホプニ 【自動】[u-w-e-hopuni 互い・(挿入音)・と一緒に・立ち上がる/飛ぶ] ①(雪煙が)飛ぶ。 réra ruy kor upunpatce, wenupuncise uwehopuni pekor siriki レラ ルイ コㇿ ウプンパッチェ、 ウェヌプンチセ ウウェホプニ ペコㇿ シリキ 風が強いと雪がフワーッと飛び、 雪煙が立ち上がって渦巻いて飛ぶみたいになる。(S) ②(人が)一人残らず(とんで)行ってしまう。 (=uwehopunpa ウウェホプンパ)。 {E: ①for snow spray to fly about in the wind. ②for everyone to fly, go out.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwehosi
- ウウェホシ 【副】[u-w-ehosi 互い・(挿入音)・からはずれて/まちがって](次のように二つ重ねて使って) uwehosi uwehosi ウウェホシ ウウェホシ それぞれ互いに違って、 てんでんバラバラに。 uwehosi uwehosi haweoka ウウェホシ ウウェホシ ハウェオカ めいめい違うことを言う(どれが本当かわからない)。(S) iteki…uwehosi uwehosi yaynu no, sine irenka kor yakne イテキ…ウウェホシ ウウェホシ ヤイヌ ノ、 シネ イレンカ コㇿ ヤㇰネ めいめい違った考えを持たずに、 皆同じ考え、 同じ意見を持てば。(S独話) {E: mutually different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwehosino
- ウウェホシノ 【副】[uwehosi-no (副詞形成)] 互いに異なって、 互いと反対に。 umurek ne korka uwehosino hotke ウムレㇰ ネ コㇿカ ウウェホシノ ホッケ 夫婦だけれど背中合わせに寝る。(S) {E: mutually different; opposite.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekikkik
- ウウェキㇰキㇰ 【他動】[u-w-e-kik-kik 互い・(挿入音)・と一緒に・たたく(重複)] …を叩き合わす。 tek uwekikkik wa onkami テㇰ ウウェキッキㇰ ワ オンカミ 両手をたたき合わせて拝礼する(神社の拝礼のしかたを言っている)。(S) {E: to hit, strike…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekohopi 1
- ウウェコホピ 【自動】[単](複は uwekohoppa ウウェコホッパ)[u-w-e-ko-hopi 互い・(挿入音)・で・に・…から去る] (道が、 川が)二またに分かれる。 ☆参考 人が別れることを言うには、 沙流川下流のワテケさんは uwekohoppa ウウェコホッパ [複] を使う。 {E: (for a road, a river) to be forked, divided. } (出典:田村、方言:沙流)
- uwekohopi 2
- ウウェコホピ 【副】[< uwekohopi 1] ①互いから離れて、 反対方向に、 uwekohopi paye ウウェコホピ パイェ 両方へ行く(別れて行く)。(S) ②(二回重ねて)代わるがわる。 uwekohopi uwekohopi inawke ウウェコホピ ウウェコホピ イナウケ 皆で代わるがわる御幣をつくった。 ☆対語 uwekari ウウェカリ ☞uwekari ウウェカリ {E: to separate from each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekur
- ウウェクㇽ 【名】[u-w-e-kur 互い・(挿入音)・を食べる・人] 「食蛮人」。 uwekur mosir ウウェクㇽ モシㇼ 「食蛮人」の国。 ☆参考 「人間が人間(を)食う。 アイヌは熊の頭の数(が)あるほど財産家だが、 彼らは人間の頭の数(が)あるほど財産家だと言う。」 (S) (古老の挙げた民族名の引用は差し控える)。 {E: a savage; a barbarian.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwemko
- ウウェㇺコ 【位名】[u-w-emko 互い・(挿入音)・の半分](一個の細長いものの)半分ずつ。 uwemko a=e ro ウウェㇺコ アエ ロ (トウモロコシを)半分ずつ食べよう。(S) uwemko ta uwemko ta oka ウウェㇺコ タ ウウェㇺコ タ オカ 長屋/社宅に半分ずつ(=一棟の長屋/社宅に二世帯ずつ)住んでいる。(S) ☆参考 りんごのような丸いものや塊状のものの半分ずつは uwarke ウワㇻケ。 {E: half each (of something long and thin).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwenoyne
- ウウェノイネ 【副】[u-w-e-noyne 互い・(挿入音)・を食べる・ように](?) ひどく大騒ぎして。 hekattar utar nep uwenoyne haweoka hike ka hawpis hi ka isam ヘカッタㇻ ウタㇻ ネㇷ゚ ウウェノイネ ハウェオカ ヒケ カ ハウピシ カ イサㇺ (彼は)子どもたちがどんなに大声で大騒ぎしても何も言わない。(S) {E: very noisily.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwenoynoye
- ウウェノイノイェ 【他動】[u-w-e-noynoye 互い・(挿入音)・と共に・…をねじる/よる(noye ノイェ の重複)](糸を手で)より合わせる ☆参考 ござや網などを編む糸(ka カ)をよる(紡ぐ)ことは eka エカ、 糸紡ぎすることは káeka カエカ と言う。 {E: to twist (thread by hand).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwenupetne
- ウウェヌペッネ 【自動】[u-w-e-nupetne 互い・(挿入音)・によって(?)/と共に・喜ぶ(?)] 互いになつかしがって喜ぶ。 {E: to be mutually joyed at meeting someone after a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweokok
- ウウェオコㇰ 【自動】[u-w-e-okok 互い・(挿入音)・に・ひっかかる](互いに)ひっかかる、 (糸が)もつれる、 (男女が)「ひっかかる」。 uweokok, pita pita! ウウェオコㇰ、 ピタ ピタ! (縄が)もつれてひっかかった、 ほどいてほどいて。(S) osoro uweokok オソロ ウウェオコㇰ (彼らの)尻がひっかかった=彼女はあの男とひっかかった。(S) uweokok wa epakoat ウウェオコㇰ ワ エパコアッ 「男と女とひっかかって/もつれて問題になった」。(S) ☞eokok エオコㇰ {E: to be caught on something; get tangled.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennu
- ウウェペケンヌ 【自動】[uwepeker-nu 話・を聞く] 事情をたずねる、 わけをたずねる、 くわしいことをたずねる。 “i=tura wenkur e=ne a p mak é=iki e=nispane?” sekor uwepekennu hi kusu 「イトゥラ ウェンクㇽ エネ アㇷ゚ マㇰ エイキ エニㇱパネ?」 セコㇿ ウウェペケンヌ ヒ クス 「あなたはおれと同じ貧乏人だったのにどうやって裕福になった?」と彼がたずねたから。(S民話) “somo nep ka a=erának pe isam ruwe ne ya?” sekor uwepekennu=an yak pirka 「ソモ ネㇷ゚ カ アエラナㇰ ペ イサㇺ ルウェ ネ ヤ?」 セコㇿ ウウェペケンヌアン ヤㇰ ピㇼカ 「何か心配なことはありませんか」とおたずねなさいませ。(NK民話) kanna suy uwepekennu=an yakne カンナ スイ ウウェペケンヌアン ヤㇰネ あなたがもう一度重ねておたずねになると。(NK民話) ☆参考 kowepekennu コウェペケンヌ [ko-uwepekennu](彼)に事情をたずねる。 ☆参考 一言で答えるような簡単なことを質問することは pisi ピシ。 {E: to ask, inquire about conditions, reaons, details.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepeker
- ウウェペケㇾ 【自動/名】[u-w-e-peker 互い・(挿入音)・で/と一緒に・明るくなる] ①[自動]民話(昔話)を語る。 k=úwepeker ciki nu yan クウェペケッ チキ ヌ ヤン 民話を語るから(昔話をしてあげるから)聞きなさい。(S独話) ②[名]民話(昔話)。 uwepeker ye ウウェペケㇾ イェ 民話を語る。 pirka uwepeker ku=ye kusu ne na ピㇼカ ウウェペケㇾ クイェ クス ネ ナ よい(すてきな/美しい)お話をしてあげるからね。(S独話) ☆参考 昔話の中に、 素性や先祖の話、 歴史的な出来事など、 子孫に教え伝える話と、 ただ楽しみのために話したり聞いたりする話とある。 前者を upaskuma ウパㇱクマ と言い、 これを《言い伝え》と訳す。 後者を uwepeker ウウェペケㇾ と言い、 これを《民話》と訳す。 アイヌ民話 uwepeker ウウェペケㇾ には二種類あり、 一つは日本民話にもよくあるようないわゆる「隣の爺型」の昔話、 もう一つは一人の人が自分の身に起こったことを語るという「身の上話型」の物語である。 「隣の爺型」の昔話では、 川下男と川上男、 うちの貧乏和人と隣の貧乏和人などの対(つい)が登場し、 一人が成功して裕福になったのをもう一人が見てまねをして失敗し、 死んでしまう。 だから人まねをしてはいけないという教訓が最後につく。 通常3人称で語られ、 長さは数分から十数分程度である。 「身の上話型」の物語では、 主人公の自己紹介に始まり、 自分の身に起こった出来事を次々に語っていく。 多くの場合、 最後に「…と、 どこそこの村おさが(村おさの妻が/立派な奥様が、 等々)言いながら亡くなりました、 とさ」というような結語がつく。 主人公の話したことを語り手が引用するという形で語られるので、 「私」と訳される人称は引用文の自称の形、 すなわち不定人称形である。 長さも数十分から長いのになると1時間以上かかる場合もある。 どちらの型のものもアイヌ語では同じく uwepeker ウウェペケㇾ と呼ばれるので、 日本語訳でも同じ「民話」という語に訳しておく。 これら二種類の型の民話のほかに、 内容から見ると upaskuma ウパㇱクマ《言い伝え》だと思われる話が uwepeker ウウェペケㇾ として語られることもある。 昔の先祖のことを子孫に伝えるために語るのではなく、 単に昔話として語るからであろう。 また、 人間の話である「民話」に対して神の話「神話」はどうかというと、 アイヌ神話は原則として節をつけて歌われるものであった。 これの多くは「神謡」(kamuyyukar カムイユカㇻ または menokoyukar メノコユカㇻ)と呼ばれる。 ところが昔神謡として歌われたものが散文で語られ、 それが uwepekere ウウェペケㇾ として伝えられる、 というようなことも最近は起こっている。 このように伝承のジャンル名もいまは昔とはだいぶ変わってきている。 ☞upaskuma ウパㇱクマ、 kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ yukar ユカㇻ、 oyna オイナ {E: ①to tell a folktale. ②a folktale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwesimoye
- ウウェシモイェ 【自動】[u-w-e-simoye 互い・(挿入音)・と一緒に・動く](次の表現の中で) upas upun uwesimoye ウパスプン ウウェシモイェ 雪ぼこりがうずまく。(HK民話) wenupunpana uwesimoye ウェヌプンパナ ウウェシモイェ ものすごい雪ぼこりがうずまく。(HK民話) ☆参考 二つ目の例は uwesinoye ウウェシノイェ と同じ文脈で使われている。 ☞simoye シモイェ、 uwesinoye ウウェシノイェ {E: for snow spray to whirl in the wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwesinoye
- ウウェシノイェ 【自動】[u-w-e-si-noye 互い・(挿入音)・と一緒に・ねじれる] うずまく、 たつまきみたいにグルグル回る。 upas upun uwesinoye ウパㇱ ウプン(ウパスプン) ウウェシノイェ 雪ぼこりがうずまく。 ☞sinoye シノイェ、 uwesimoye ウウェシモイェ {E: to eddy; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwesitke
- ウウェシッケ 【自動】[u-w-e-sit-ke 互い・(挿入音)・その頭(先)・(?)・(自動詞形成)](糸が)もつれる。 uwesitke nuyto pirkano saye ウウェシッケ ヌイト ピㇼカノ サイェ もつれた糸をきちんと巻きなさい。(W) {E: to be tangled (thread).} (出典:田村、方言:沙流)
- uwesopki
- ウウェソㇷ゚キ 【自動】[u-w-e-sopki 互い・(挿入音)・と一緒に・(?)] 向き合って座る。 kamuy utarpa hancikiki/uwesopki na hancikiki カムイ ウタㇻパ ハンチキキ/ウウェソㇷ゚キ ナ ハンチキキ 位の高い神が/向き合って座った。(HC神謡) 〔金ユーカラ 1〕 相対して座した、 対座する。 ☆参考 酒宴のときは招待者側の家の主人と祭司長として招かれた長老が横座に置かれた酒びつをはさんで向き合って座り、 他の男たちもこの二人に並んで壁際まで何列にもなって向き合って座る女や子どもたちは右座、 左座からずっと下座のほうまで座る。 {E: to sit facing one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwesukepne
- ウウェスケㇷ゚ネ 【自動(?)】[u-w-e-sukep-ne 互い・(挿入音)・と共に・(?)・になる](?) 根に根が重なって出る、 根から根が出てくる。 wen kina patek uwesukepne wa hetukpa wa ene ku=kar hi ka isam ウェン キナ パテㇰ ウウェスケㇷ゚ネ ワ ヘトゥㇰパ ワ エネ クカリ カ イサㇺ 悪い草ばかり根から根が出て生えてきてどうしようもない。(S) {E: for roots to become tangled.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwesuye
- ウウェスイェ 【他動】[雅]…が楽しい。 an=uwésuye アヌウェスイェ [雅]私はそれを見て心楽しい。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ [雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) {E: for…to be pleasant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwetunuyse
- ウウェトゥヌイセ 【自動】[u-w-e-tunun-se 互い・(挿入音)・と一緒に・(擬音の重複)・と言う](次の慣用表現の中で)美しく響く。 kanemayne uwetunuyse カネマイネ ウウェトゥヌイセ [雅] 金(かね)の響きのように美しく響いて聞こえる(女神の話す声が、 金属をたたいたときのウンウンウンウンという響きのように美しく響いて聞こえる、 下げ飾りのついたシントコ(tumsikot sintoko トゥㇺシコッ シントコ)を動かしたときは飾りがゆれてぶつかる音がカチャカチャカチャと美しく聞こえる)。 ekutcam konna/kanemay ne/uwetunuyse エクッチャㇺ コンナ/カネマイ ネ/ウウェトゥヌイセ [雅]その声が金(かね)の響きのように美しく響いて聞こえる。(Sユーカラ) ☆参考 語の形から見ると《トゥンウンウン…と響く》というのだから、 女神の声のようにウンウンウンと反響する響きのほうが原義であろう。 {E: to sound beautifully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweunpe
- ウウェウンペ 【名】[u-w-e-un-pe 互い・(挿入音)・その頭が・…についている・もの](?) さやにささった刀、 さやがついてちゃんとそろっている宝刀、 「ちゃんとさやにささった刀」 (HC)、 「刀のそろったやつ、 切羽とかさやのついた刀」 (KKm) kanna suy ne okkaypo ek ruwe, sisak uweunpe kor wa ek カンナ スイ ネ オッカイポ エㇰ ルウェ、 シサㇰ ウウェウンペ コㇿ ワ エㇰ またもう一度その若者が来たときは、 たぐいまれな立派な一揃いの宝刀を持って来た。(NK民話) {E: a sheathed sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweus
- ウウェウㇱ 【自動】[u-w-e-us 互い・(挿入音)・その頭・(そこ)についている](山刀などが)腰につけてある。 tasiro uweus wa an タシロ ウウェウㇱ ワ アン 山刀が腰につけてある。 nata/makiri uweus ナタ/マキリ ウウェウㇱ なた/小刀が腰につけてある。 {E: to wear at the waist.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweusi
- ウウェウシ 【他動】[u-w-e-usi 互い・(挿入音)・その頭・を(そこ)につける](刀など)を腰につける。 tasiro uweusi タシロ ウウェウシ 山刀を腰につける。 ☆参考 sitomusi シトムシ とも言う。 昔は下げないで帯にさして歩いた。 {E: to wear (a sword) at the waist.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwoeroski
- ウウォエロㇱキ 【他動】[u-w-o-e-roski 互い・(挿入音)・の尻・の所に・立てる] ①次々に重ねる。 pon itanki a=uwóeroski ポン イタンキ アウウォエロㇱキ 小さい茶碗が重なっている(携帯用のコップの重なっているのを見て言った言葉)。(S) ②短いものを次々につなぎ合わせて長くする。 ③[雅](次の慣用表現で)たくさん並べる。 kaparpe itanki/kaparpe otcike/uwoeroski カパㇻペ イタンキ/カパㇻペ オッチケ/ウウォエロㇱキ [雅]ぬりもののおわん、 ぬりもののお膳をたくさん並べて。(Sユーカラ) (育ての姉が主人公の少年を大切に育ててくれたことを物語るくだりの常套句。) {E: ①to pile up one upon the other. ②to join a number of shorter things together to make something longer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwohumseusi
- ウウォフㇺセウシ 【自動】[u-w-o-hum-se-usi 互い・(挿入音)・の尻・(擬声)・という・…に…をつける](攻めて行く人々が)皆でフムー(=オーッ)というような声をあげる、 ときの声をあげる。 orowano nérok kotan kor utar opitta uwohumseusi kor ekimne payepa オロワノ ネロㇰ コタン コㇿ ウタㇻ オピッタ ウウォフㇺセウシ コㇿ エキㇺネ パイェパ それからその村人たちは皆でオーッとときの声をあげながら山へ行った。(W言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwonnere
- ウウォンネレ 【自動】[u-w-onne-re 互い・(挿入音)・年とる・させる][雅]よく聞く。 itak=an ciki uwonnere yan イタカン チキ ウウォンネレ ヤン [雅]私がお話しすることをよくお聞きください。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworeciw
- ウウォレチウ 【他動】[u-w-or-e-ciw 互い・(挿入音)・の所・で・ささる](?) [雅](着物)を重ねて着る。 pirka amip uworeciw pirka tamasay rekutuyruke pirka ninkari kisareokte iyepanu kane híne ピㇼカ アミㇷ゚ ウウォレチウ ピㇼカ タマサイ レクトゥイルケ ピㇼカ ニンカリ キサレオㇰテ イエパヌ カネ ヒネ [雅] 上等のきれいな着物を重ねて着、 美しい玉飾りを首に掛け、 美しい耳環を耳に通し、 頭飾り布を頭に巻いて(=死に装束をして)。(W民話) {E: to wear layers of clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworkopoyke
- ウウォㇿコポイケ 【自動】[u-w-or-kopoyke 互い・(挿入音)・の所・にまじる] 互いの中に入りまじる、 まぜこぜになる。 aynu ne ciki sísam ne ciki repunkur, sonno repunkur ne ciki uworkopoyke wa mosir epitta siyusacari アイヌ ネ チキ シサㇺ ネ チキ レプンクㇽ、 ソンノ レプンクンネ チキ ウウォㇿコポイケ ワ モシレピッタ シユサチャリ アイヌも和人(日本人)も外国人、 本当の外国人も入りまじって国じゅうに散らばった。(S言い伝え) ☆参考 ukopoyke ウコポイケ はただ《まざる、 (まぜたものが)まざって均質になる》。 {E: to become mixed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworunu
- ウウォルヌ 【他動】[u-w-or-unu 互い・(挿入音)・の所・につける](二枚の着物)を重ねて着る。 tu amip uworunu wa mi トゥ アミㇷ゚ ウウォルヌ ワ ミ 二枚の着物を重ねて着なさい。(S) {E: to wear two layers of clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- uworuspenu
- ウウォルㇱペヌ 【自動/名】[u-w-oruspe-nu 互い・(挿入音)・の話・を聞く] ①[自動]話し合いする、 事情を述べ合い聞き合って相談する。 uworuspenu=as wa ora ka ne ene hi ku=ye kusu ne wa ウウォルㇱペヌアㇱ ワ オラ カ ネ エネ ヒ クイェ クス ネ ワ お互いに事情を言い合い聞き合って相談してから(私は)どういう返事でもしてあげるから。(S) ②[名]話し合い、 相談。 ☆参考 ただしゃべり合うことは ukoytak ウコイタㇰ、 どうしようかと相談することは ukoramkor ウコラㇺコㇿ。 {E: ①to talk; discuss (v.). ②a talk; a discussion (n.).} (出典:田村、方言:沙流)
- uworuyruke
- ウウォルイルケ 【他動】[u-w-or-uyruke 互い・(挿入音)・の所・につける](たくさんの着物)を重ね(て着)る。 k=úworuyruke na mi クウォルイルケ ナ ミ (着物を何枚も)重ねてあげるから着なさい。(S) usa oka amip uworuyruke wa mi kane an ウサ オカ アミㇷ゚ ウウォルイルケ ワ ミ カネ アン 単衣(ひとえ)や袷(あわせ)や綿入れなどいろいろな着物をいっぱい重ねて着ている。(S) ☞uyruke ウイルケ {E: to wear many layers of clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwos
- ウウォㇱ 【副】[u-w-os 互い・(挿入音)・の後から](二回くり返して) uwos uwos ウウォスウォㇱ 次々に続いて、 後から後から。 uwos uwos hepokiki hepokiki kane oka wa ahup a ahup a híne ウウォスウォㇱ ヘポキキ ヘポキキ カネ オカ ワ アフパ アフパ ヒネ (来た人々は)後から後から、 頭を低く下げたままで、 次々に入って来て。(W民話) {E: continually; repeatedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwosikkote
- ウウォシッコテ 【自動】[u-w-o-sik-kote 互い・(挿入音)・の尻(?)・目・を結びつける] 愛し合う(恋愛)。 ☆参考 uweramasu ウウェラマス とほぼ同義。 uweramasu ウウェラマス は互いに好き合うこと、 uwosikkote ウオシッコテ は本来、 好きだからジーッと見つめること。 「uworamkote ウウォラㇺコテ とも言う。 しかし若い人はこの語を使わず、 uwosikkote ウウォシッコテ と言う。」 (S) {E: to love one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwowsi/uwousi
- ウウォウシ 【他動】[u-w-o-usi 互い・(挿入音)・の尻・…に…をつける](二本の紐など)をつなぐ、 (短いもの)を二つつないで長くする。 nuyto tuy ciki uwowsi yan ヌイト トゥイ チキ ウウォウシ ヤン 糸が切れたらつなぎなさい。(W) ☆参考 馬などを木などにつなぐことは kote コテ[複他動]、 sirkote シㇼコテ[他動]。 {E: to link, join…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uye
- ウイェ 【自動】[u-ye 互い・に/を言う] 互いに言い合う。 repunkur sekor uye yakka yaunkur sekor uye yakka aynu motoho anak sinep ne korka レプンクㇽ セコㇿ ウイェ ヤッカ ヤウンクㇽ セコㇿ ウイェ ヤッカ アイヌ モトホ アナㇰ シネㇷ゚ ネ コㇿカ お互いに外国人(海外の人)だ日本人(国内の人)だと言い合っても人間の起源は一つなのだけれど(yaunkur ヤウンクㇽ は多くの場合北海道の人、 通常アイヌを指すが、 この例では外国人に対して日本人を指している)。(S言い伝え) {E: to quarrel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyepnu
- ウイェㇷ゚ヌ 【自動】[u-ye-p-nu 互い・言う・こと・を聞く] 親や祖父母の言うことに皆聞き従う、 皆同意し合う、 子が親の言うことを聞く(子が親の言うことに従う)。 ☆参考 yepnu イェㇷ゚ヌ…の言うことを聞く、 …の言うことに従う。 ☆参考 「言うことを聞かない」ことは onaha ye p ka nu ka somo ki オナハ イェㇷ゚ カ ヌ カ ソモ キ《父親の言うことを聞かない》のように言う。 {E: to agree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uype
- ウイペ 【名】[概/所] ①(木などの)細かい屑、 木屑、 こっぱ(木片)。 uype ne ウイペ ネ 屑になった。 ní uype ニ ウイペ 木屑。 koppa uype コッパ ウイペ 木片の屑。 ②(悪口で)…の子(=taype タイペ)。 X uype utari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na! X ウイペ ウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ! Xの憎らしい子どもたちが来て、 また花をみんな取ってしまったんだな。(S) wenpe uype! ウェンペ ウイペ! 貧乏人の子(ののしり)。 ☆参考 同様の悪口、 ののしりの言い方:wenpe taype ウェンペ タイペ、 wenpe sani ウェンペ サニ(これらは自分の子にでも言う)。(S) {E: ①twigs; woodchips. ②to talk bad about a child ( both children and adults).; to tease a child (amongst children).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uypehe
- ウイペヘ 【名】[所](概は uype ウイペ) …の細かい屑。 {E: fine waste of…} (出典:田村、方言:沙流)
- uypeuype
- ウイペウイペ 【名】[uype-uype 屑・(重複)] ひどく細かい屑。 hńta kus uypeuype ne e=kar ruwe an hi an? フンタ クㇱ ウイペウイペ ネ エカン ルウェ アニ アン? どうしてそんなに細かい屑みたいに細かくするの(カボチャやイモを煮るのに、 あまり細かく切ったとき)。(S) {E: fine waste.} (出典:田村、方言:沙流)
- uyru
- ウイル 【他動】(語構成の要素として)…(場所)にある/に位置する。 owkauyru オウカウイル [o-u-ka-uyru その尻(が)・互い・の上・にある]重なりあう。 ☆参考 独立の動詞としては未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- uyruke
- ウイルケ 【複他動】[uyru-ke …に位置する・(他動詞化)](語構成要素として)…を…(場所)につける/位置せしめる。 rekutuyruke レクトゥイルケ[rekut-uyruke のど・…を…に位置せしめる](玉の首飾り tamasay タマサイ)を首にかける。 ☆参考 独立の動詞としては未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- uyupikor
- ウユピコㇿ 【自動】[u-yupi-kor 互い・兄・持つ] 兄と弟妹である。 uyupikor wa arki ウユピコㇿ ワ アㇻキ 兄弟/兄妹一緒に来た。(S) uyupikor utar ウユピコㇿ ウタㇻ/ウユピコルタㇻ 兄と弟妹。 uyupikor utar ne ruwe un ウユピコルタンネ ルウェ ウン 兄弟なのだよ。(S) ☆参考 似た語構成の語の例:usakor ウサコㇿ 姉と弟妹である。 uwakikor ウワキコㇿ 兄姉と弟である。 umatakikor ウマタキコㇿ 姉と妹である。 uwonakor ウウォナコㇿ 父と子である。 uunukor ウウヌコㇿ 母と子である。 {E: to be in an older brother-younger siblings relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- uyupkor
- ウユㇷ゚コㇿ §022.きょうだい(兄弟姉妹)(18)u-yup-kor〔u-júp-kor ウゆㇷ゚コㇿ〕⦅アズマ⦆兄弟の関係にある。〜-tar「兄弟たち」。[u-(互いの)+yup(兄を)+kor(もつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- w- 1
- ウ 【接頭】[< u-互い](接頭辞 u- ウ の前にさらに母音の接頭辞がついた場合に u- ウ がこの形になることがある。) uwenewsar ウウェネウサㇻ 互いに語り合って楽しむ; ewenewsar エウェネウサㇻ …を互いに語り合って楽しむ。 (出典:田村、方言:沙流)
- wen 1
- ウェン 【自動】①悪い、 粗末である、 だめである、 だめになる。 wen cise ウェン チセ 粗末な家。 wen itak ウェン イタㇰ(発音は ウェヌ イタㇰ)悪い言葉。 wen kewtum ウェン ケウトゥㇺ 悪い心/根性。 wen kamuy ウェン カムイ ☞wenkamuy ウェンカムイ。 kewtumu wen ケウトゥム ウェン 心/気立て/根性が悪い。 …yak wen …ヤㇰ ウェン …するといけない。 …yakka wen …ヤッカ ウェン …してもだめである(効果がない)。 …tú ray wen ray ki トゥ ライ ウェン ライ キ ひどい死に方で死んでしまった(川上男と川下男の民話の結末によく出てくる表現)。(S民話) sir-wen シㇼウェン(発音は シㇽウェン)天気が悪い。 ②亡くなる(婉曲表現)。 wen oruspe ek ウェノルㇱペ エㇰ 死んだという便りが来た。(S) wen nisa ruwe ne sekor haw as ウェン ニサ ルウェ ネ セコㇿ ハワㇱ いけなかった(=もう死んだ)という話だ。 (注 「捨てことば(ぞんざいな言葉)ではない。」 (S) ☆参考 直接的に「死ぬ」という語は ray ライ、 ほかに婉曲表現として isam イサㇺ《亡くなる》、 mosiroppa モシロッパ《世を去る》など。) ③[自動詞語根](限られた語の構成要素として)貧しい。 wenkur ウェンクㇽ 貧乏人。 weysisam ウェイシサㇺ[< wen-sisam]貧しい和人。 (注 wenaynu ウェナイヌ は《悪人、 悪党》。) (注 「貧しいおばあさん」は wenkur húci ウェンクㇽ フチ。) ☆対語 pirka ピㇼカ よい。 {E: ①to be, become bad, no good; ②to pass away; ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wen- 2
- ウェン 【接頭】[< wen 悪い] ひどく。 ruy ルイ 激しい;wen ruy ひどく・激しい。 {E: awfully} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenhokuhu
- ウェンホクフ 【名】[所](概の用例はない)[wen-hoku-hu 悪い・夫・[所]](一人称、 引用一人称(不定人称形)で使われる。)…の悪い/だめな/悪党の夫。 a=wenhokuhu アウェンホクフ (引用文中で)私の悪党の夫。(W民話) {E: the bad husband of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weni
- ウェニ 【名】[wen-hi 悪い・こと/とき](直訳すると)悪さ、 だめになったとき。 (用例では) weni wa ウェニ ワ ついに根負けして。 weni wa a=ye p i=koramuosma ウェニ ワ アイェㇷ゚ イコラムオㇱマ 彼はついに根負けして私の言うことに同意した。(W民話) {E: badness; mischief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weniyokunnure
- ウェニヨクンヌレ 【自動】[wen-iyokunnure ひどく・あきれる](=weniyokunure ウェニヨクヌレ)ひどくあきれる。(NK民話) ☞iyokunnure イヨクンヌレ {E: to be greatly disgusted, amazed, apalled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weniyokunure
- ウェニヨクヌレ 【自動】[wen-iyokunure ひどく・あきれる](=weniyokunnure ウェニヨクンヌレ)ひどくあきれる。(W民話) ☞iyokunure イヨクンヌレ {E: to be greatly disgusted, amazed, apalled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkewtumkor
- ウェンケウトゥㇺコㇿ 【自動】[wen-kewtum-kor 悪い・気性・を持つ] 悪い心を持つ、 心/気性/気立てが悪い、 根性が悪い。 wenkewtumkor utar ウェンケウトゥㇺコㇿ ウタㇻ 根性の悪いやつら。(W言い伝え) {E: to have evil thoughts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenko
- ウェンコ 【間投】[< 副][wen-ko 悪い・(反意語的意味の副詞をつくる接尾辞)] とても良く、 いいねえ、 すばらしいねえ。 a wenko wenko wenko hoy! ア ウェンコ ウェンコ ウェンコ ホイ! ああいいぞいいぞいいぞ、 ホイ(友人の歌った即興詩のあとの称賛)。(S歌のあとのはやし) ☆参考 用例はすべて、 歌っている人や歌うのを聞いている人が歌の終わりのほうで間投詞として言っているものである。 他の用法があるかどうか不明。 {E: very good; great; how wonderful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkur
- ウェンクㇽ 【名】[wen-kur 悪い/貧しい・人] 貧乏人。 wenkur umurek ウェンクㇽ ウムレㇰ 貧乏人夫婦、 貧しい夫婦。 wenkur húci ウェンクㇽ フチ 貧しい老婦人。 (注 wen húci ウェン フチ は《だめなおばあさん》)。 ☆参考 isram イㇱラㇺ/isramne イㇱラㇺネ 貧しい。 ikoytupa イコイトゥパ (貧しくて)ものに不自由している。 {E: a poor person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkut
- ウェンクッ 【名】[wen-kut ひどい・岩山] きりたった岩山。 {E: a steep rocky mountain.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenmenoko
- ウェンメノコ 【名】[wen-menoko 悪い・女]「くされ女」(悪口)。 ☆対語 wenokkayo ウェノッカヨ 悪党。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenno
- ウェンノ 【副】[wen-no 悪い・(副詞形成)] ①悪く、 へたに。 káni anak wenno ku=ye カニ アナㇰ ウェンノ クイェ 私は言いかたがへただ。 ②(二度繰り返して)ぞんざいに、 おおざっぱに。 (☞wenno-wenno ウェンノ ウェンノ) {E: ①badly; poorly. ②roughly.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenno-wenno
- ウェンノウェンノ 【副】[wenno-wenno 悪く・(重複)] おおざっぱに。 wenno-wenno ye ウェンノウェンノ イェ おおざっぱに言いなさい。(W) a=yupíhi wenno-wenno koonkami híne アユピヒ ウェンノウェンノ コオンカミ ヒネ 兄はおおざっぱに(ぞんざいに)拝礼して。(NK民話) {E: roughly.} m (出典:田村、方言:沙流)
- wenokimunpe
- ウェノキムンペ 【名】[wen-okimunpe ひどい・山津波] ひどい洪水(「山津波」)。 ☆参考 「大水」は poro wakka ポロ ワッカ。 ☞okimunpe オキムンペ {E: a bad flood.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenosoyunpe
- ウェノソユンペ 【名】[wen-osoyun-pe 悪い・外からの・もの] 悪いつ(憑)きもの。 ☞osoyun オソユン {E: a bad possessive spirit, demon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenpe
- ウェンペ 【名】[wen-pe 悪い・もの/こと] ①悪いもの、 悪いこと(=wen pe ウェン ペ)。 ②人の死。 wenpe an ウェンペ アン 不幸があった、 人が亡くなった。 ③貧乏人(悪く言う言葉)。(W) wenpe taype ウェンペ タイペ/wenpe sani ウェンペ サニ 貧乏人の子(悪口、 憎まれ口)。 ☆参考 ほかに toype トイペ、 sirunpe シルンペ とも言う。 {E: ①something bad. ②the death of someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenpuri
- ウェンプリ 【名】[wen-puri 悪い・習慣] ①悪い性癖、 悪い素行。 ②(次のような文脈で)怒り。 a=kor wenpuri/a=enánkurkasi/cihopunire アコㇿ ウェンプリ/アエナンクㇽカシ/チホプニレ [雅]私の怒りで私の顔の上に青すじが立っている。(Sユーカラ) {E: ①bad (mental) habits; bad inclination. ②anger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenpurikor
- ウェンプリコㇿ 【自動】[wen-puri-kor 悪い・性癖・を持つ] 悪い性癖を持つ、 素行が悪い、 悪事を働く。 {E: to have bad (mental) habits; do wrong to a person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenresu
- ウェンレス 【他動】[wen-resu 悪い/人が亡くなる・育てる](親の亡くなった子ども一人)を引き取って育てる。 wenresu onaha ウェンレス オナハ (そのみなし子)の養父、 (みなし子を)引きとって育てている父。 wenresu unuhu ウェンレス ウヌフ (そのみなし子)の養母、 (みなし子を)引きとって育てている母。 {E: to raise a child whose parents have passed away.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenruy
- ウェンルイ 【自動】[wen-ruy ひどく・激しい](声や音が)ひどく激しい/とても大きい。 …haw wenruy ハウ ウェンルイ …する声がとても大きい、 ものすごい大声で…する/した。 hekattar sinot humi wenruy ヘカッタㇻ シノッ フミ ウェンルイ 子どもたちの遊ぶ音がものすごい。 hawehe wenruy ハウェヘ ウェンルイ 声が「ばかでかい」(やかましい)。 {E: a loud, terrible voice, sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wente
- ウェンテ 【他動】[自動使役][wen-te 悪い/悪くなる・させる] …を悪くする/いためる/だめにする、 (約束)をやぶる。 kotan wente コタン ウェンテ 村をだめにする、 村をいためつける、 村を崩壊させる。 {E: to make…bad, hurt, ruin, spoil, break(a promise).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentoyniskur
- ウェントイニㇱクㇽ 【名】[wen-toy-niskur ひどい・すごい・雲]雨雲。 {E: rain clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenunuhu
- ウェヌヌフ 【名】[所](概の用例はない。 unuhu ウヌフ の概は unu ウヌ)[wen-unuhu 悪い・…の母親]…の悪い/とんでもない母親(一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる)。 a=wenúnuhu アウェヌヌフ (引用文で)私の悪い/とんでもない母親。 ☞unu(hu) ウヌ(フ) {E: a bad mother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenupuncise
- ウェヌプンチセ 【名】[wen-upun-cise ひどい・雪の粉・家] ひどくうずまいている雪けむり。 wenupuncise cihopunire ウェヌプンチセ チホプニレ ひどく風が吹いて雪がひどくグルグル回る。 {E: a severely swirling spray of snow.} (出典:田村、方言:沙流)
- wéwek
- ウェウェㇰ 【自動】(ブドウ(hat ハッ)が)まだ熟していない。 wéwek hat ウェウェㇰ ハッ まだ熟していないブドウ。 〔知分類になし〕 {E: to be not yet ripe.} (出典:田村、方言:沙流)
- weyseku
- ウェイセク 【自動】[wen-seku 貧しい・ふくらます] 貧乏でふとる(「びんぼうぶくれする」)。(S) {E: to have a swollen belly due to malnourishment.} (出典:田村、方言:沙流)
- weysir
- ウェイシㇼ 【名】[wen-sir 悪い/ひどい・山] 急でのぼれない山。 {E: a steep mountain that cannot be climbed.} (出典:田村、方言:沙流)
- weysiyeye
- ウェイシイェイェ 【自動/名】[wen-siyeye ひどく・病む] ①ひどい病気になる、 ひどく重い病気にかかっている、 病気が重い。 ②(動名詞として)大病。 weysiyeye ki ウェイシイェイェ キ 大病する。 sakne weysiyeye ku=ki サㇰネ ウェイシイェイェ クキ 去年の夏、 私は大病をした。(S) {E: ①to become seriously ill (v.). ②a serious illness (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- weyyuk
- ウェイユㇰ 【名】[wen-yuk 悪い・熊][動物] 悪い熊。 ☆参考 yuk ユㇰ は独立の語としては鹿を指すが、 合成語の中でこのように熊を指すことがある。 ほかに、 síyuk シユㇰ 雄熊の例もある。 もともとは熊を指す語であったのだろう。 〔知分類 p.155 あらいぐま〕 {E: a bad bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- weyyupi(hi)
- ウェイユピ(ヒ) 【名】[所](概の用例はない。 yupi(hi) ユピ(ヒ) の概は yup ユㇷ゚)[wen-yupi(hi) 悪い・…の兄] …の悪い/とんでもない兄(一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる)。 a=weyyupi(hi) アウェイユピ(ヒ) (引用文で)(私の)悪い/とんでもない兄。(W民話) {E: a bad elder brother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wo 1
- ウオ 【他動】親指と人差指を広げて(長さ)を計る。 {E: to measure the length of something by the distance of the outstretched thumb and forefinger.} (出典:田村、方言:沙流)
- wo 2
- ウオ 【名】親指と人差指を広げてそれぞれの先の間の長さ、 約5寸(15センチ)。 henpak wo an ya, wo wa nukar ヘンパㇰ ウォ アン ヤ、 ウォ ワ ヌカㇻ 何ウオあるか、 計ってみなさい。(S) tu wo pakno an トゥ ウォ パㇰノ アン 2ウオ(=1尺、 30センチ)ほどある。(S) ☆参考 このほか、 親指と中指を広げた先の長さを síwo シウォ《大きいウオ》と言い、 親指の先と節の間の長さを ik イㇰ と言う。 5イクが1ウォ。 これらは裁縫に使われた長さである。 一方、 長い所を計るのには両腕を広げた長さ tem テㇺ が使われた。 {E: the distance between the outstretched thumb and forefinger as a unit of length, about 15 cm.} (出典:田村、方言:沙流)
- wor
- ウオㇿ 【名】水中、 水の中(空気中、 地上、 等に対して)。 wor ta arpa kor cip arpa sir néno kane iki ウォッタ アㇻパ コㇿ チㇷ゚ アㇻパ シン ネノ カネ イキ (アザラシは)水の中を進むときは舟が進むようにして進む。(S) {E: underwater; in water.} (出典:田村、方言:沙流)
- woro
- ウオロ 【他動】[wor-o 水の中・に入れる] …を水にひたす(「うるかす」)。 {E: to soak…in water.} (出典:田村、方言:沙流)
- worosey
- ウォロセイ §218 カワシンジュガイ (7) woro-sey (wo-ro-sey)「ウォロセイ」 ⦅美幌⦆ヌマシンジュガイ。河貝でtó-pipaとも。 (出典:知里動物編、方言:)
- wóse
- ウオセ 【自動】[wo-se ウオー(擬音)・と言う](犬や狼が)ウオーと遠吠えする。 {E: (for a wolf, dog) to howl.} (出典:田村、方言:沙流)
- y 2
- ィ 【挿入音】①母音 a, e, o, u ア、エ、オ、ウ で始まる語の前に i- イ- が接頭するときにしばしば間に入る。 ②そのほかにも母音と母音が続くときに間に入ることがある。 特にユーカラを歌うときにこれがしばしば起こる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ye 1
- イェ 【他動】①…を言う、 …を話す、 …に言う。 Aynu itak ye アイヌ イタㇰ イェ アイヌ語を話す。 uwepeker ye ウウェペケㇾ イェ 昔話(民話)を話す。 yúkar ye ユカㇻ イェ ユーカラ(英雄叙事詩)を歌う。 upopo ye ウポポ イェ ウポポを歌う。 sekor ye セコㇿ イェ …と言う。 sekor a=ye セコㇿ アイェ/セコライェ …と(一般に)言う、 …と言われる。 sekor i=ye セコㇿ イェ …と私に言う。 kuni/kunak ye クニ/クナㇰ イェ …すると(いうことを)言う。 yak ye ヤㇰ イェ …した/していると(いうことを)言う。 yak a=ye ヤㇰ アイェ/ヤカイェ …した/しているそうだ。 (使役)+kus(u) ye クス イェ/クㇱ イェ …するように/しなさいと言う。 eun ye エウン イェ …に言う。 hápo eun ye ハポ エウン イェ 母に言う。 kunine ye クニネ イェ …するように言う/話す。 ②☞ram(u) ye ラㇺ/ラム イェ、 sempir(i) ye センピㇼ/センピリ イェ {E: to say, tell…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yéhe
- イェヘ 【名】[所](概は ye イェ) …のうみ(膿、 「のう」)。 yéhe nunpa wa tusare イェヘ ヌンパ ワ トゥサレ うみをしぼって治しなさい。(W) {E: the pus of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yénu
- イェヌ 【自動】[ye-nu うみ(膿)・を持つ/が出る] うみ(膿)が出る。 húpo uske yénu kor an フポ ウㇱケ イェヌ コㇿ アン できもののところがうみ(膿)が出ている。(W) {E: to ooze pus.} (出典:田村、方言:沙流)
- yepne
- イェㇷ゚ネ 【自動】はにかむ(若い男女間で)。 ☆参考 utcike ウッチケ は《内気である》(性質)。 yaysitoma ヤイシトマ は《はずかしい》(感情)。 {E: to be shy, bashful (young boys and girls).} (出典:田村、方言:沙流)
- yére
- イェレ 【複他動】[他動使役] [ye-re …を言う・させる] …に…を言わせる。 ☞ye イェ 1 {E: to make…say…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yesu
- イェス §008.老翁(7)yesu〔jé-su いぇス〕⦅シラウラ⦆【tu-itak(昔話)の中で】じじい。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yétuye
- イェトゥイェ 【自動】[ye-tuye うみ(膿)・を切る] うみ(膿)が出なくなる。 húpo uske yétuye, tane tusa oasi kor an フポ ウㇱケ イェトゥイェ、 タネ トゥサ オアシ コラン できもののできたところがうみが出なくなった、 もうなおりそうになっているところだ。(S) {E: to stop oozing pus.} (出典:田村、方言:沙流)
- yey 1
- イェイ 【間投】(あざけりをぶつける言い方。) yeːy yeːy hoyto taype wenpe sani イェーイ イェーイ ホイト タイペ ウェンペ サニ やあいやあい乞食(こじき)の子、 貧乏人の子。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- yey 2
- イェイ 【連体】[< 日本語 えい(=よい)](次の表現の中で)よい。 yey anpay ta [よい・安配(=具合)・に]イェヤンパイ タ ああよかった。 yey anpay ta ku=pa na イェヤンパイ タ クパ ナ ああよかった見つかったよ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yoko
- ヨコ 【自動】獲物を待ちかまえる、 待ちぶせする。 yuk sap kuni ramupa wa yoko wa oka ユㇰ サㇷ゚ クニ ラムパ ワ ヨコ ワ オカ 彼らは鹿が来ると思って待ちかまえている。(S) ☆参考 yoko ヨコ のあとは kor oka コロカ ではなく wa oka ワ オカ であることに注意。 一人ならば yoko wa an ヨコ ワ アン。 {E: to wait for prey (to come).} (出典:田村、方言:沙流)
- yomne
- ヨㇺネ 【自動】こりる。 {E: to learn a lesson from.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yomnere
- ヨㇺネレ 【他動】[自動使役][yomne-re こりる・させる] こりさせる。 {E: give someone a lesson.} (出典:田村、方言:沙流)
- yomomke
- ヨモㇺケ 【自動】[yom-om-ke (ひきつることを表す擬態の語根)・(重複)・(自動詞形成)] チリチリにちぢれる、 やけどのあとがひきつる。 {E: to be scarred, scalded from a burn.} (出典:田村、方言:沙流)
- yoni
- ヨニ 【他動】(伸びているもの)を縮める、 (伸ばしている足など)をひっこめる。 e=kema yoni! エケマ ヨニ! あなたの足をひっこめて(ひっこめなさい)。(S) e=teke yoni エテケ ヨニ あなたの手をひっこめなさい。(S) ☆対語 turi トゥリ …を伸ばす。 ☆参考 突き出ているものをひっこめるのは ohorka hosipire オホㇿカ ホシピレ、 箱の縁から出ているものをひっこめるのは pirkano oro omare ピㇼカノ オロ オマレ。 {E: to shrink, contract…} (出典:田村、方言:沙流)
- yonkororo
- ヨンコロロ 【自動】うずくまる、 うずくまっている(「いつまでもかがんでじっとしている」、 猫が、 ネズミが来るかなあと思って/人がかくれていて、 見つけられるかなあと思って)。(S) {E: to crouch, squat down.} m-yonnuppa ヨンヌッパ【自動語幹】☞iyonnuppa イヨンヌッパ (出典:田村、方言:沙流)
- yontektek
- ヨンテㇰテㇰ 【他動】[yon(i)-tektek …を縮める・瞬間に…する](伸びているもの)を急にちぢめる、 (亀の子が首)をサッとひっこめる。 pon ecinke sapaha etuk wa an a p suy yontektek híne sapa ka sak wa an ポネチンケ サパハ エトゥㇰ ワ アナㇷ゚ スイ ヨンテㇰテㇰ ヒネ サパ カ サㇰ ワ アン 小亀が頭を(首を)出してていたがまたサッとひっこめて頭(首)がなくなっている。(S) ☞yoni ヨニ {E: to contract; to put…back quickly (for a turtle to do this to it's head).} (出典:田村、方言:沙流)
- yorpuy
- ヨㇿプイ 【名】[概](所は yorpuye(he) ヨㇿプイェ(ヘ))[i-or-puy もの・の所・孔]肛門。 ☆参考 osorpuy オソㇿプイ とも言う。 {E: the anus.} (出典:田村、方言:沙流)
- yorpuye(he)
- ヨㇿプイェ(ヘ) 【名】[所](概は yorpuy ヨㇿプイ)…の肛門。 {E: the anus of…}-yosikkote ヨシッコテ【自動語幹】☞iyosikkote イヨシッコテ (出典:田村、方言:沙流)
- yospe
- ヨㇱペ 【名】[概/所]動物(獣類)の「くそぶくろ」。(S) ☆参考 「鳥にはない。 人間の yospehe arka ヨㇱペヘ アㇻカ も聞いたことがない」。(S) 〔知分類になし〕 {E: the rectum.} (出典:田村、方言:沙流)
- ype
- アイペ §226 アワビ;マダカアワビ aype (áy-pe)「あイペ」 ⦅長万部、虻田-10、幌別、室蘭、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yu
- ユ 【名】[< 日本語ユ(湯)] 温泉。 yu ne hawe? yayan wakka ne hawe? ユ ネ ハウェ? ヤヤン ワッカ ネ ハウェ? (その沼は)温泉なの? それともただの水なの? (W会話) ☆参考 風呂の湯など一般に「お湯」のことは sések wakka セセㇰ ワッカ《熱い/温い・水》と言う。 ただ、 お茶などの飲むお湯は úsey ウセイ と言う。 {E: a hot spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yúetoko
- ユエトコ 【名】[所](概は未出。 etoko エトコ の概は etok エトㇰ)[yu-etok-o 温泉・の水源・(所属語尾)] 温泉の水源地(「かっち」)。 {E: the source water of a hot spring.} (出典:田村、方言:沙流)
- yuk
- ユㇰ 【名】[動物] シカ(鹿)。 pon yuk ポン ユㇰ (川下の人は poyyuk ポイユㇰ と発音する。)小さい鹿、 子鹿。 yuk cikoykip ユㇰ チコイキㇷ゚ [鹿・けもの] 鹿 (kamuy cikoykip カムイ チコイキㇷ゚ [熊・けもの] との対句表現で用いられる)。 yuk ne ciki kamuy ne ciki ユㇰ ネ チキ カムイ ネ チキ 鹿でも熊でも(たくさんとれて…)。 ☆参考 単独では鹿を表すが、 合成語の中では síyuk シユㇰ《雄の熊》のように熊を表すことがあり、 昔の言葉を反映しているものと思われる。 ☆参考 pinneraw ピンネラウ 雄の鹿。 matneraw マッネラウ 雌の鹿。 símomanpe シモマンペ 雄でも雌でも大きい鹿。(S)〔知分類 p.171〕 {E: a deer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yukermu
- ユケㇾム 【名】[yuk-ermu 熊/鹿・ ネズミ][動物] ネズミの一種。 {E: a type of mouse; ermine.}〔知分類 p.146 (エゾイタチの項にバチラーの引用)〕〔B yuk-eremu ユクエレム, エゾイタチ. n. Ermine〕 (出典:田村、方言:沙流)
- yukki
- ユッキ 【名】[yuk-ki 熊/鹿・シラミ][動物] ダニ。 〔知分類 p.112〕 {E: a tick.} (出典:田村、方言:沙流)
- yuknonno
- ユㇰノンノ §238 コンロンソウ (2) yuk-nonno (yúk-non-no)「ゆㇰ・ノンノ」[鹿・花] 花 ⦅荻伏⦆⦅A沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yup
- ユㇷ゚ 【名】[概](所は yupi(hi) ユピ(ヒ)) 兄。 ☆対語 sa サ 姉、 ak アㇰ 弟。 {E: an older brother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Yúpet
- ユペッ 【名】[地名] 湧別(ゆうべつ)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupi
- ユピ §023.兄(2)yupi〔ju-pí ユぴ〕⦅ホロべツ、エベオツ、アカン、テシオの日常会話、及びカラフトの雅語に用いる⦆①yupの人称形語幹。…の兄。②彼(彼女;彼ら)の兄。③兄。iresu-〜「我を育てた・兄」⦅ユ研Ⅱ, pp,239,613⦆。〜-nekur osi paye-as「兄じゃひとの後を追って私は行った」⦅神謡集, p.50⦆。④従兄。⑤愛人。⑥夫君 a-kor-〜⦅ユ研Ⅰ, p.169⦆。[もとyupの第3人称形、「その兄」の義]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yupi(hi)
- ユピ(ヒ) 【名】[所](概は yup ユㇷ゚)…の兄、 彼/彼女の兄。 toanta an kur ku=yupihi ne ruwe un トアンタ アン クㇽ クユピヒ ネ ルウェ ウン あそこにいる人は私の兄です。 poro ku=yupi ポロ クユピ 兄が二人いるうちの年上の兄。 pon ku=yupi ポン クユピ 兄が二人いるうちの年下のほうの兄。 e=yupihi an エユピヒ アン あなたには兄さんがいた。(S民話) a=yupíhi an híne oka=an アユピヒ アン ヒネ オカアン 私(民話の主人公)には兄がいて私たちは一緒に暮らしていた。(NK民話) ☆参考 親族関係を表すクールな表現。 呼びかけには使わない。 呼びかけには ku=yupo クユポ と言う。 ☞yúpo ユポ {E: the older brother of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupke
- ユㇷ゚ケ 【自動】[yup-ke (きつくしまる/しめることを表す擬態の語根)・(自動詞形成)] きつい、 強い、 激しい、 きつくしまる。 yupke kéman ユㇷ゚ケ ケマン ひどい飢饉。(W会話) yupke wenrera ユㇷ゚ケ ウェンレラ (直訳すると)激しいつむじかぜ=海上のたつまき。(S) tumi yupke トゥミ ユㇷ゚ケ 戦争が激しい=ひどい戦争がある。(S) {E: to be severe, strong; fasten tightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupkir
- ユㇷ゚キㇼ 【自動】種まきする(指でふってまく)。 yupkir kus arpa ユㇷ゚キㇼ クㇱ アㇻパ (彼女は)種まきに行った。(S) ☆参考 土を掘って中へ種を入れるのは etoyta エトイタ 。 {E: to sow seeds.} (出典:田村、方言:沙流)
- yúpo
- ユポ 【名】[< yup-po 兄・(指小辞)] 兄さん、 おにいさん、 おにいちゃん、 兄貴。 ku=yupo ne ruwe un クユポ ネ ルウェ ウン「おれの兄貴だよ。」 (S) ☆参考 yup ユㇷ゚ が客観的なクールな親族名称であるのに対し、 これは近しい心情を含む語。 呼びかけには ku=yupo クユポ《私の兄さん》と言う。 所属形をつくらないが、 一人称単数では、kor コㇿ を用いずに ku=yupo クユポ となる。 しかし、 他の人称では kor yúpo コㇿ ユポ […が持つ・兄さん]《…の兄さん》となる。 三人称ではこれよりも、 yupi(hi) ユピ(ヒ) のほうがよく用いられる。 ☆対語 sápo サポ 姉さん。 ☞yupihi ユピヒ {E: an older brother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupoyupo
- ユポユポ §023.兄(6)yupo-yupo〔jú-po-ju-po ゆポユポ〕⦅シラウラ⦆【雅―oyna(神謡)の中で】兄。"yupoyupo tura okay-an"「兄さんと一緒に暮していた」。[yupo(↑)の説話的反復形]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yuptek
- ユㇷ゚テㇰ 【自動】[yup-tek (きつく締(し)まる/締めることを表す語根)・ちょっと…する](?) しっかりした働きものである、 勤勉である、 まめである。 yuptek menoko ユㇷ゚テㇰ メノコ 働き者の女性。 ☆対語 toranne トランネ。 ☆参考 その人の属性(性質)を言う。 arikiki アリキキ《よく働く》は行為を言う。 {E: to be hardworking.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupu
- ユプ 【他動】[単](複は yuppa ユッパ) …を締(し)める、 …をきつく締める。 ku=kuci sawnu na yupu wa en=kore ククチ サウヌ ナ ユプ ワ エンコレ 私の帯ゆるいからきつく締めてちょうだい。(S) {E: to fasten…} (出典:田村、方言:沙流)
- ‘rosot’
- ロソッ §293 ウマ (5) ‘rosot’ (ro-sot)「ロソッ」[<ロシア語Lošad] ⦅千島⦆(Torii, p. 115) (出典:知里動物編、方言:)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一