国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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attus
アットゥㇱ 【<at-rus】 オヒョウの木の皮の織物,着物,厚司. ←アッルㇱ(ニレ皮・衣) (出典:萱野、方言:沙流)
attus
アットゥㇱ 【名】[at-tus オヒョウニレの皮・綱](?) 厚司(あつし)。 ☆参考 オヒョウニレの木(atni アッニ)の皮(at アッ)の繊維で織った布。 昔はこれで着物をつくった。 いま残っている昔の樹皮性の衣服の大部分はこれでつくられたものらしい。 いまでもこれを織っている人もいるが、 材料が手に入りにくく、 販売用・展示用には代わりに nipes ニペㇱ (シナの木の皮)が多く使われる。 {E: material woven from bark-fibre.} (出典:田村、方言:沙流)
attus'amip
アットゥㇱアミㇷ゚ 【attus amip】 厚司の着物:アッニ(オヒョウの木)の皮で作る. 図5[アットゥㇱアミㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
attuskarpe
アットゥㇱカㇻペ 【attuskar-pe】 機織り機(イシタイキ参照).▷アットゥㇱ=厚司 カㇻ=(を)作る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
attuskut
アットゥㇱクッ 【at-tus-kut】 厚司帯.▷アットゥㇱ=厚司 クッ=帯 図6[アットゥㇱクッ] (出典:萱野、方言:沙流)
attuspera
アットゥㇱペラ 【at-tus-pera】 機織り箆(べら):機織り用の箆.▷アットゥㇱ=厚司 ペラ=箆 (出典:萱野、方言:沙流)
nikap attus
ニカㇷ゚ アットゥㇱ →ニカパットゥㇱ (出典:萱野、方言:沙流)
nikapattus
ニカパットゥㇱ 【ni-kap-attus】 木の皮の着物:オヒョウの木の皮の着物. ウウェペケㇾ ネ ヤ ウパㇱクマ オッタ(オㇿ タ) オキクㇽミカムイ アイヌ カシオピューキ ヒ タ オウフイ シㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ カリシㇼパテㇰ ア・ヌカㇻ シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=昔話や言い伝えの中にオキクルミ神が人間を助ける時に,刀の鐺(こじり)裾の方から炎が燃え立つ木の皮の着物がちらっと見えたと,言うものであった.*アイヌに生活文化を教えたと伝えられるオキクㇽミという神の描写は必ずこのように描写される. (出典:萱野、方言:沙流)
oattusa
オアットゥサ 【oar-tusa】 片袖. (出典:萱野、方言:沙流)
Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus
オウフイ シㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ 【名】[< ouhuy-sirka ouhuy-níkap-attus こげた・刀のさや・こげた・木の皮(の)・厚司(あつし)] [固有名]すそこげ刀すそこげ厚司(または、こげ刀こげ厚司、人間の始祖アイヌラックル(Aynurakkur アイヌラックㇽ)の呼び名の一つ、その父神が天も地も燃やしながらかけめぐっていたことからつけられた)。(Sユーカラ) ☞ouhuy オウフイ (出典:田村、方言:沙流)
torattus
トラットゥㇱ 【torar-tus】 (なめした)皮紐. (出典:萱野、方言:沙流)
at 4
アッ 【名】[植物]オヒョウニレの皮。 ☆参考 厚司(attus アットゥㇱ)と呼ばれる布地を織るのに使う。 オヒョウニレは atni アッニ「オヒョウ」。〔知分類 p.165〕 {E: the bark of a type of elm tree.} (出典:田村、方言:沙流)
atni
アッニ 【名】[at-ni オヒョウニレの樹皮(厚司の材料)・木][植物] オヒョウニレの木。 ☆参考 皮を厚司(あつし)の材料にする。(S) 厚司は attus アットゥㇱ。 〔知分類 p.165 茎〕 {E: a type of elm tree.}-atpa アッパ 2【接尾】[< at-pa (?)・(複数語尾)](他動詞語幹などに接尾して、 激しく、 大きい動作で、 一度にたくさん、 などの意味を添えて他動詞をつくる。 ☆参考 複数語尾の役割を含んでおり、 これが接尾してできた他動詞は、 たいてい複数形の意味を持つが、 単数形と対になっているわけではない。 この接尾辞を除いた部分が他動詞語幹として存在するとも限らない。 つまり、 この接尾辞のついた形しか存在しない場合もある。 たとえば askoretatpa アㇱコレタッパ わしづかみにつかみとる。)esissuye エシスイェ…を腕全体で振る;esisuyatpa エシスヤッパ…を腕全体で急激に振る。 (出典:田村、方言:沙流)
atusa
アトゥサ §599.はだか(裸)[である](1)atusa〔a-tú-sa アとぅサ〕[<attusak
isitayki
イシタイキ 【自動】[i-sitayki もの・をたたく] 布を織る、 機織りする、 厚司などを織る。(W) ☆参考 attuskar アットゥㇱカㇻ 厚司をつくる。 itese イテセ ござの類を編む。 {E: to weave cloth, “attush.”} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kurka
クㇽカ 【位名】[kur-ka 影/姿・の上] ①(名詞句の後に置かれて)…の(全体の)上、 …の上面一帯。 so kurka míke kane ソ クㇽカ ミケ カネ 床(ゆか)の上が光っている。(S) yukermu kurka néno an iro ユケㇾム クㇽカ ネノ アン イロ ネズミの背中のような色。(W) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神様が下るよ、 そこを神様が見守ってくれるよ。(S子守歌) ②(主に雅語で、 動詞の後に置かれて)…しながら、 …ているとき。 mokor kurka ta e=ek aan hawe ne wa モコㇿ クㇽカ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 皆が眠ってしまった後にあなたは来たんだなあ。(S) ouhuy sirka/ouhuy attus/henoo uwao/kari kurka/…/kamuy itak haw オウフイ シㇼカ/オウフイ アットゥㇱ/ヘノオ ウワオ/カリ クㇽカ/…/カムイ イタㇰ ハウ こげた刀、 こげた厚司(の着物)がクルッと回りながら(=…厚司をクルッとひるがえしながら)(中略)と神が言う声が…。(W神謡K) (注 日常語では mokor kurka ta モコㇿ クㇽカ タ [慣用句]の例が二例出たのみである。 ☞kurkasike クㇽカシケ) ☆対語 kurpok クㇽポㇰ …の下。 {E: above…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
nipes
ニペㇱ 【名】[植物]シナの木の皮。 ☆参考 木から皮をはぎとり、 それを外皮と内皮にはぎ分ける。 内皮をさいて、 それをよって紐にしたり、 小出し(saranip サラニㇷ゚)やいろいろな細工物をつくったりする。 昔オヒョウニレの皮の繊維 attus アットゥㇱ で織っていた厚司と呼ばれる布も、 昨今はオヒョウニレ不足のためにしばしば nipes ニペㇱ でつくられる。 ☆参考 シナの木は nipesni ニペㇱニ。 シナの皮はぎをすることは nipeskep ニペㇱケㇷ゚。 〔知分類 p.77 内皮又はそれから取った繊維〕 {E: the bark of a Japanese linden (lime)tree.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ouhuy
オウフイ 【自動】[o-uhuy その尻が・燃える/こげる]こげる。 ouhuy húra at オウフイ フラ アッ こげくさい。 ouhuy sirka オウフイ シㇼカ こげた刀、 ouhuy attus オウフイ アットゥㇱ こげた厚司(あつし)。 ☆参考 Okikurmi kamuy オキクㇽミ カムイ《オキクルミ神》はこげた厚司を着、 こげた刀を下げていた。 よく「すそが焦げた」とか「すそこげ…」と訳されるが、 ワテケさんによれば、 ouhuy オウフイ は単に《こげた…》。 (出典:田村、方言:沙流)
sirka 1
シㇼカ 【名】[< sir-ka 見えるもの・の上][雅]刀のさやの外側、 刀のさや。 Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus オウフイシㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ すそこげ刀すそこげ厚司(人間の始祖アイヌラックルの呼び名の一つ。 父神が天地を走り回って地を燃やして歩いたことからつけられた)。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
toyerum
トイェルㇺ §285 ねずみ (6) toyerum (toy-é-rum)「トいェルㇺ」[attus norvegicus norvegicus ERXLEBEN)⦅幌別、白老、屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
úsep
ウセㇷ゚ 【名】[< úse-p それだけの・もの](?) 反物(着物にする前の布)。 úsep sinep a=esóuk ro ウセㇷ゚ シネㇷ゚ アエソウㇰ ロ 反物一反借りよう。(S) attus úsep アットゥㇱ ウセㇷ゚ 厚司の反物。 {E: woven materials.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)