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- cuk
- チュㇰ 【cuk】 秋. タン チュㇰ アナㇰネ チェㇷ゚ ヌウェ アン アタッ ポロンノ ア・カㇻ エアㇱカイ=今年の秋はサケがたくさんあるから,開き干しのサケをたくさん作ることができる. (出典:萱野、方言:沙流)
- cuk
- チュㇰ 【名】秋。 ☆参考 sit-cuk シッチュㇰ 秋になる。 paykar パイカㇻ 春。 sak サㇰ 夏。 mata マタ 冬。 {E: autumn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arhucuk
- アㇻフチュㇰ 【名】[ar-hu-cuk 全く・なまの・秋] 秋の初め。 {E: early autumn} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cukcep
- チュㇰチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(16) cuk-cep(čuk-čep)「チュㇰチェㇷ゚」⦅名寄⦆ブナッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- cukcep
- チュㇰチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 季(1) cuk-cep (čúk-čep)「ちュㇰチェㇷ゚」秋とれるサケ[秋・魚] ⦅屈斜路、長万部、名寄、多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cukicanuy
- チュキチャヌイ §068 サクラマス (6) cuk-icanuy(cu-kí-ca-nuy)「チュきチャヌイ」⦅阿寒、布伏内⦆秋、サケと一緒に川を上ってくるマス。 (出典:知里動物編、方言:)
- cukipe
- チュキペ §067 サケ あきあじ、あきやじ 季(2) cuk-ipe (cu-kí-pe)「チュきペ」 ⦅白老、幌別⦆サケ (出典:知里動物編、方言:)
- cukkes
- チュッケㇱ 【名】[cuk-kes 秋・末] 晩秋(12月頃)。 {E: late autumn (around December).} (出典:田村、方言:沙流)
- cukmos
- チュㇰモㇱ §133 ベッコウバエ (4) cuk-mos(čúk-mos)「ちュㇰモㇱ」⦅美幌⦆ベッコウバエ? (出典:知里動物編、方言:)
- cukne
- チュㇰネ 【副】[cuk-ne 秋・過ぎた…]去年の秋、 過ぎた秋。 tan cukne タン チュㇰネ 今年の秋(冬になってから言う)。 ☆参考 tan cuk タン チュㇰ この秋(秋に言う)。 sakne サㇰネ 過ぎた夏。 matane マタネ 過ぎた冬。 {E: the previous autumn.} (出典:田村、方言:沙流)
- cúkopoyepoye
- チュコポイェポイェ 【他動】[中相][ci-uko-poye-poye される・一緒に・かきまぜる・(重複)] (川などの水が)激しく渦巻(うずま)く。 cúkopoyepoye uske osma チュコポイェポイェ ウㇱケ オㇱマ (熊は)渦を巻いているところに落ちた。(KK民話) ☞ukopoye ウコポイェ ☆参考 móyonne モヨンネ(石か木か何かがあって)ちょっと/軽く/ゆるやかに渦巻く。 {E: to eddy; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cúkoseskep
- チュコセㇱケㇷ゚ 【名】[c(i)-uko-seske-p された・一緒に・覆う・もの] 大切に包んだ宝物。 {E: a carefully wrapped treasure.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoskiancuk
- ホㇱキアンチュㇰ 【hoski-an-cuk】 一昨年の秋. (出典:萱野、方言:沙流)
- hoskicuk
- ホㇱキチュㇰ 【hoski-cuk】 昨秋. (出典:萱野、方言:沙流)
- sir-cuk
- シッチュㇰ 【完動】[sir-cuk (完全動詞形成)・秋] 秋になる。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 ☞cuk チュㇰ {E: to become autumn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sircuk
- シㇼチュㇰ 【sir-cuk】 秋になる. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が小さい時,秋になると母と一緒にカヤを刈って家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitcuk
- シッチュㇰ 【sir-cuk】 秋(になる). →シㇼチュㇰ (出典:萱野、方言:沙流)
- sitcuk
- シッチュㇰ ☞sir-cuk シッチュㇰ (出典:田村、方言:沙流)
- tancuk
- タンチュㇰ 【tan cuk】 今秋. (出典:萱野、方言:沙流)
- uparrapucukke
- ウパㇻラプチュッケ §140 ウシアブ (1) upar-rapucukke(u-par-ra-pu-cuk-ke)「ウパㇻラプチュッケ」⦅屈斜路⦆煤色のアブ (出典:知里動物編、方言:)
- c- 1
- チ 【接頭】[中相形形成][ci- チ 4 が母音の前で i を落とした形] ①(他動詞に接頭して中相の表現となる。 日本語に訳すと通常三人称を主語とする自動詞に、 または受け身に訳せる。) …される、 された。 cúkopoyepoye uske チュコポイェポイェ ウシケ グルグルとうずを巻いている所。(ukopoyepoye ウコポイェポイェ …をグルグルかきまぜる。) cópirasa チョピラサ …に広がる。(opirasa オピラサ …を…に広げる。) heynu nan kurkasi/heynu kor wenpuri/heynu cópirasa ヘイヌ ナン クㇽカシ/ヘイヌ コㇿ ウェンプリ/ヘイヌ チョピラサ 彼の顔一面に怒りの色が広がった。(HC神謡) ②(自動詞または他動詞に使役語尾または他動詞化語尾がつくと同時にこの c- チ が接頭して、 美文的なニュアンスを伴った別の表現になる。) c-éosmare チェオㇱマレ [c-e-osma-re される・(中相)それで・…に突進する・させる(使役)] それで…に突入する。 weysakayo céosmare ウェイサカヨ チェオㇱマレ それでひどい大げんかが起こった。 ③(人に対する行為を表す他動詞に接頭し、 後に ekarkar エカㇻカㇻ《する》の人称形が置かれて韻文調・美文調の表現になる。) kamuy nis ka wa/c-épunkine/a=e=ékarkar kus ne na カムイ ニㇱ カ ワ/チェプンキネ/アエエカㇻカㇻ クㇱ ネ ナ 私は天の神の国からあなたを守ってあげますからね。(Sユーカラ語り) cikimatekka a=i=ékarkar チキマテッカ アイエカㇻカㇻ 私たちはみんな本当にびっくりした。(W会話) ☆参考 よりくわしくは ☞ci- チ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuhceh
- チュㇷチェㇸ §067 サケ あきあじ、あきやじ 季(3) cuh-ceh (čúh-čeh)「ちュㇷチェㇸ」[<cuk-cep] ⦅新問、白浦、落帆、富内、真岡、鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cuhtureh
- チュㇷトゥレㇸ §098 クロマメノキ (1) cuhtureh (cúh-tu-reh)「ちュㇷトゥレㇸ」[<cuk(秋)turep(果実)] 果実 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hoski 2
- ホㇱキ 【副】①先に、 最初に。 hoski arpa kor an, e=os k=arpa kusu ne na ホㇱキ アㇻパ コラン、 エオㇱ カㇻパ クス ネ ナ 先に行っていなさい、 (私は)あなたの後から行くから。(S) uwerpak hoyuppa=an ro, inan kur hoski sirepa ya ウウェㇾパㇰ ホユッパアン ロ、 イナン クㇽ ホㇱキ シレパ ヤ 一緒に走ろう、 どの人が(=だれが)最初に着くか。(S) ②ちょっと待って(その前にすることがあるからちょっと待ってと、 急いで止めるときに言う)。 ponno hoski! ポンノ ホㇱキ! ちょつ、 ちょっと待って! ③(時を表す語の前に置かれて、 一つ前のその時を表す。) hoski an ホㇱキ アン 去年の、 もう一つ前の。 hoski an to ホㇱキ アン ト 一昨日(少し他方言の感じがある)(=hoskinuman ホㇱキヌマン)。 hoski cukne ホㇱキ チュㇰネ 一昨年の秋(二つ前の秋)。(cukne チュㇰネ は去年の秋、 この前の秋。) hoski matane ホㇱキ マタネ 一昨年の冬、 二つ前の冬。 hoski paykar(ne?) ホㇱキ パイカㇻ(ネ?) 一昨年の春、 二つ前の春。 hoski sakne ホㇱキ サㇰネ 一昨年の夏、 二つ前の夏。 hoski isam cup ホㇱキ イサㇺ チュㇷ゚ 先月(=hoskicup ホㇱキチュㇷ゚)。 {E: ①firstly; before. ②Wait a moment! ③used in expressions of time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- méan
- メアン 【完動】[me-an 寒さ・ある] 寒い。 (天候に関して用いる。 人が寒く感じることではなく、 気温が低いことを言う。) cuk réra ruy kor méan チュㇰ レラ ルイ コㇿ メアン 秋に風がひどいと寒い。(W) méan korka ku=nepki kor k=an wa ku=popke メアン コㇿカ クネㇷ゚キ コㇿ カン ワ クポㇷ゚ケ 寒いけれど(=気温は低いけれど)私は仕事をしているので暖かい。(W) ☆対語 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ 暖い、 sir-sések シㇼセセㇰ 暑い。 ☆参考 体が寒いこと、 つまり自分が(人が)寒く感じることは mérayke メライケ。 {E: cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- móyonne
- モヨンネ 【自動】[moy-or-ne うずまき・の所・になる/である] 渦巻(うずま)く、 渦巻いている(川岸に石か何かあって水がそれにひっかかって渦巻いて流れているような所を言う)。(S) ratci moyonne wa an ラッチ モヨンネ ワ アン ゆっくり渦巻いている。 ☆参考 cúkopoyepoye チュコポイェポイェ 激しく渦巻いている。 morew モレウ 渦巻き模様。 {E: to whirl; eddy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sipusu
- シプス 【自動】[si-pusu 自分・を出す](ものが)現れ出る、 見えない所からとび出す、 (地中から)出てくる、 (水の中から)浮き上がる。 ésir toysas toytoy ka ta sipusu エシㇼ トイサㇱ トイトイ カ タ シプス 今朝土ヒルが地面の上に出た。(S) néa cúkopoyepoye uske osma, oraun sipusu kor orperere ネア チュコポイェポイェ ウㇱケ オㇱマ、 オラウン シプス コㇿ オㇿペレレ (悪い熊は)例の渦巻いている所に落ち、 それから浮いてくるとウォーと大声をあげた。(KK民話) ☆参考 yaypusu ヤイプス [自分・を出す] は、 水中にもぐっていた人が自分で手足を動かして浮いてくることを言う。 sipusu シプス はものがひとりでに浮き上がってくること。 {E: to appear; come into view; float up; come out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一