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- homsu
- ホㇺス 【homsu】 ねぎらう:前後の関係によって,ねぎらいになる場合と危機一髪という意味になる場合とがある. ソンノ タン ハワㇱ エチ・ケウェホㇺス ㇷ゚ ネ ワ=本当に今の話はあなたの労をねぎらうことだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- homsu
- ホㇺス 【他動】☞kew(e) homsu ケウ(ェ) ホㇺス ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehomsu
- エホㇺス 【複他動】(連複他動詞で) ☞kewe ehomsu ケウェ エホㇺス (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykewehomsu
- エヤイケウェホㇺス 【他動】[e-yaykewehomsu で・あぶないところだった] …であぶないところだった(と思う)、 あやうく…の難を逃がれた(ことを思ってほっとする/恐ろしかったと思う)。 ☞yaykewehomsu ヤイケウェホㇺス、 kewe homsu ケウェ ホㇺス {E: for… to be dangerous.} (出典:田村、方言:沙流)
- homsupa
- ホㇺスパ 【他動】[複] ☞kew(e) homsupa ケウェ ホㇺスパ (出典:田村、方言:沙流)
- kewe ehomsu
- ケウェ エホㇺス 【連複他動】[kewe-e-homsu …の体・に関して・危なかったことの見舞いを言う]…に…のことについて危なかったねえと見舞いを言ってあげる(なんとか無事に切り抜けたときに)。 kewe k=éhomsu ケウェ ケホㇺス 私が彼に危なかった見舞いを言う。(S) en=kewe ehomsu エンケウェ エホㇺス 彼が私に危なかった見舞いを言う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homsu
- ケウェ ホㇺス 【連他動】[…の体・危なかったことの見舞いを言う]…に危なかったことの見舞いを言う(なんとか無事に切り抜けたときに)。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu ruwe ne akusu アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス ルウェ ネ アクス 私は私の太刀づくりの山刀を遠くかざしたり近くかざしたりしながら彼に危なかったことの見舞いを言った、 すると。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homsupa
- ケウェ ホㇺスパ 【連他動】[複](kewe homsu ケウェ ホㇺ ス は単複の区別なし)(二人以上が皆で) 危なかったことの見舞いを言う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kewehomsu
- ケウェホㇺス 【kewe-homsu】 ねぎらう,同情する,危なかったねーと声をかける. イット エキㇺネアナㇷ゚(エキㇺネ・アン アㇷ゚) ウパㇱ ユㇷ゚ケ ウパㇱエシットゥライヌ・アン ヤアニ ヤアニ ルプㇱ・アン イキヤナイネ イワカン(イワㇰ・アン) ア・オナハ イ・ケウェホㇺス ルウェ ネ=日帰りと思って山へ行ったのに大雪降りになって雪によって方角を見失い危なく危なく凍死しそうになり,どうにかこうにかして帰って来たら父は私をねぎらってくれた.タㇷ゚ウフナㇰ クスㇽ タ アン シㇼシモイェ ソンノ エチ・ケウェホㇺス=ついこの頃,釧路にあった地震,本当に皆さん危なかったね. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponekewehomsu
- ポネケウェホㇺス 【pone-kewe-homsu】 遺体に対するねぎらいの言葉,弔問者が言う言葉.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ukewehomsu
- ウケウェホㇺス 【u-kewe-homsu】 互いにねぎらう. ロルンペ カ タ アㇱケウコㇺ ア・エトゥリメチュー ウタㇱパ パㇰノ ウケウェホㇺス・アン ルウェ ネ=悲しい時に握り拳を前へ突き出し,お互いともに私たちはねぎらいあった.ソンノ ポロ ワッカ オッタ(オㇿ タ) チㇷ゚ エチ・オ ケラムイクㇽクㇽ(ク・エラムイクㇽクㇽ) アㇷ゚ エチ・イワㇰ ウケウェホㇺス・アン ナー=本当に洪水の時にお前たちが舟に乗って私はうんと心配したがお前たちが帰って来て互いにねぎらうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayhomsu
- ヤイホㇺス 【自動】[yay-homsu 自分・…が危なかったなと思う(?)] あぶない目に合う。 yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコㇿアン カ エラミㇱカリ 私はあぶない目に合わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to be exposed to danger; have a dangerous experience.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhomsu
- ヤイホㇺス 【yay-homsu】 危機一髪(で助かった). (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykewehomsu
- ヤイケウェホㇺス 【自動】[yay-kewehomsu 自分・…に危なかったことの見舞いを言う] あぶないところだった(と自分で思う)(うまく逃げたからよかったようなものの、 もしそばまで行っていたらどうなっていたかわからない等)。 ☞kewe homsu ケウェ ホㇺス {E: to be dangerous.} (出典:田村、方言:沙流)
- hanketuri
- ハンケトゥリ 【他動】[hanke-turi 近い・伸ばす](次のような慣用的言い回しの中で)(刀)を近くにかざす。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス 私は私の太刀つくりの山刀を遠くにかざし近くにかざして悪神を払う踏舞をしながら危なかったことの見舞いを言った。(HK民話) (男子の踊りの所作の一つで、 低い声をふるわせて歌いながら、 刀を右手に、 切っ先を上にまっすぐ立ててかざし、 腕を伸ばしたり縮めたりする。 悪神を払う所作だと言われている。) {E: to hold up… over one's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewe homuspa
- ケウェ ホムㇱパ 【連他動】[複] (kewe homsupa ケウェ ホㇺスパ の代わりに、 s の後の u が前について、 homuspa ホムㇱパ と発音されたもの。) (NK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumawkor
- スマウコㇿ 【自動】[sumaw-kor (熊の)死んだ獲物・を持つ] 熊を殺す、 熊をとる。 hempara sumawkor=an yakka yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari p a=ne ruwe ne ヘンパラ スマウコラン ヤッカ ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコラン カ エラミㇱカリㇷ゚ アネ ルウェ ネ 私はいつ熊をとってもあぶない目に会わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to kill a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuymaturi
- トゥイマトゥリ 【他動】[tuyma-turi 遠い・…を伸ばす](刀)を遠くに伸ばす。 (次の言い回しの中で) tuymaturi hanketuri トゥイマトゥリ ハンケトゥリ (刀)を遠くにかざし近くにかざす。 a=kor emustasiro a=tuymaturi a=hanketuri kor kewe a=homsu ruwe ne アコㇿ エムㇱタシロ アトゥイマトゥリ アハンケトゥリ コㇿ ケウェ アホㇺス ルウェ ネ 私は私の太刀つくりの山刀を遠くにかざし近くにかざして悪神を払う舞いをしながら(彼に)あぶない目に会ったことの見舞いを言った。(HK民話) ☆参考 男子の舞いの所作の一つ。 低い声をふるわせながら、 刀を右手に持ち、 切っ先を上にまっすぐ立ててかざし、 腕を伸ばしたり縮めたりする。 悪神を払う所作だと言われている。 {E: to stretch out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayomsu
- ヤヨㇺス 【<yay-homsu】 ▷ヤイホムㇱ】危機一髪,非常に危なかったこと.▷ヤイ=自身 ホㇺス=危機一髪 (出典:萱野、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一