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- hu
- フ 【hu】 生(なま)の. フチェㇷ゚=生魚.フアエㇷ゚=生の食べ物.フヒネノ=生のまま.ナ フ ナ イテキ エ アニ=まだ生なので食べるんでないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hu 1
- フ 【自動】①生(なま)である(煮えていない、 焼けていない、 まだ食べられる状態になっていない)。 hu amam フ アマㇺ 生米 (なまごめ)。 na hu ナ フ まだ生(なま)だ。(W) ②(木が)生きている(枯れていない)。 hu tat フ タッ カンビの立木からむいた皮。 ☞ray tat ライ タッ 「ねき」(倒れている木)からむいた皮。 huː rus ci=pere ci=pere フールㇱ チペレ チペレ 私は生の皮を破る破る(フクロウの鳴き声、 「こう鳴いたときは山へ行くと恐ろしいことがある。 生きて帰れないか、 生きられたとしても頭の皮をはがれるような目に合う」)。(S) {E: ①to be raw; uncooked. ②to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hu 2
- フ 【自動】不良じみている(「なまいきだ」、 人をばかにして弱い者にはつっかかっていく、 乱暴する、 酒を飲んであばれるなど、 チンピラのような」)。(S) earkinne hu p ne na エアㇻキンネ フㇷ゚ ネ ナ とても「なまいき」 なんだ=とても不良じみているんだ。(S) ☆参考 karkarse カㇻカㇻセ 「コロズク」=不良じみた行為をする。 rumayne ルマイネ 半なまである、 なま煮えである、 (比喩的に)少し「半ばか」である。 {E: to be bad; shameless; delinquent.}-hu フ 3【接尾】[所属形形成](本辞典では「所属語尾」とも書いてある。 名詞の所属形をつくる。 母音 u のあとにつく。)hoku ホク [概]夫;hokuhu ホクフ [所]…の夫。 (出典:田村、方言:沙流)
- -uhu
- ウフ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 所属形の「長い形」をつくる。) ☞u ウ 2 (出典:田村、方言:沙流)
- a=ahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ 【a=ahupkar-po】 貰い子. *アイヌ同士での貰い子も勿論あったが、和人が育てられなくなった捨て子をアイヌが貰って育てた場合も数多い.▷ア=それ アフㇷ゚カㇻ=貰う ポ=子供 →アフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=huskorep
- アフㇱコレㇷ゚ 【a=husko-re-p】 下に赤ん坊が生まれたばかりの子供.▷ア=それ フㇱコ=古い,古く レ=させる ㇷ゚=者 エネ ポロ ワ ア・フㇱコレㇷ゚ アヤイネ シリ アン=こんなに体も大きくて成長した(下の子が生まれた)のに,甘えているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=huyuikehe
- アフユイケヘ 【a=huyuikehe】 私の着物,私の衣類,私の衣装. ▷ア=私 フユイケヘ=着物[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- aahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ §021.子(24)aahupkarpo〔a-á-Fup-kar-po アあフㇷ゚カㇻポ〕⦅ホロべツ、サル⦆もらい子。[a-(人が)+ahupkar(もらった)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ahun
- アフン 【自動】[単](複は ahup アフㇷ゚)[ahu(=aw)-n 家などの中・(自動詞形成)](一人が)(家などに)入る。 ☆発音 hu フ の発音に注意。 日本語の フ と違う。 アフンとアホンの中間の発音。 {E: to enter (a house etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahun
- アフン 【ahun】 入る. ナニ エㇰ クナㇰ イェ コㇿ ソイネ ア ㇷ゚ アフン ルウェー カ イサㇺ=すぐ来ると言いながら外へ出たのに,入る様子もない.チェㇷ゚コイキ オッタ(オㇿ タ) ヤ オルン アムㇱペ アフン コㇿ ア・シㇼコテ ワ チェㇷ゚ ア・ウㇰ パㇰノ ソモ ア・オピチ ㇷ゚ ネ=サケを獲りに行って網にカニがかかると,紐でカニを繋いでサケが獲れるまで放さないものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuncuppok
- アフンチュッポㇰ 【ahun-cup-pok】 西の方,日の入る方.▷アフン=入る チュㇷ゚=日,月 ポㇰ=下 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunka
- アフンカ 【ahun-ka】 厚司を織る時の横糸,緯(ぬき).▷アフン=入る カ=糸 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunkanit
- アフンカニッ 【ahun-ka-nit】 横糸を巻く細い棒.▷アフンカ=横糸 ニッ=棒 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunke
- アフンケ 【他動】[単](複は ahupte アフㇷ゚テ)[ahun-ke 入る・させる](家などに)(一人を) 入らせる、 入れる、 (家などの中に)通す。 ☆参考 ahunte アフンテ とも言う。 {E: to make someone enter (a house etc.); to enter} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahunke 1
- アフンケ 【ahun-ke】 ①(人を)入れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunke 2
- アフンケ 【ahun-ke】 ②(人を)招待する. アㇻパ ワ エ・ウナㇻペヘ アフンケ ワ エㇰ=行ってお前の伯母を招待して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunporu
- アフンポル 【名】[ahun-poru 入る・洞穴] 死者の住む国の入口の洞穴。 “ahunporu sikopayar pe hemanta an?” “etupuyke”「アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン?」「エトゥプイケ」「あの世の入口の洞穴にそっくりのものはなあに?」「鼻のあな」(なぞなぞ)。(W-S会話) {E: a cave that is the entrance to the land of the dead.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahunra
- アフンラ §338 アオバズク (14) ahunra (a-hun-ra)「アフンラ」 ⦅B⦆フクロウの一種 A kind of owl. (出典:知里動物編、方言:)
- ahunrasampe
- アフンラサンペ 【ahun-rasampe】 アオバズク,ミミズク,フクロウの一種. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunrasampe
- アフンラサンペ §338 アオバズク (4) ahunrasampe (a-hún-ra-sam-pe)「アふンラサンペ」[<aw-un-rasampe(あの世・に住む・ばけもの)] ⦅幌別、近文⦆コミミズク (出典:知里動物編、方言:)
- ahunrasanpe
- アフンラサンペ 【名】[動物](図鑑の写真によればフクロウ。 しかし「フクロウではない。 onancisapanpe オナンチサパンペ をかぶった鳥。 yukcikap ユㇰチカㇷ゚ によく似ていてよくまちがう。 あまり足を出していないものだ。」) (S)〔知分類 p.198 ahunrasampe コミミズク[< aw-un-rasampe (あの世・に住む・ばけもの)]〕 {E: a type of bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahunrupar
- アフンルパㇻ 【名】[ahun-ru-par 入る・道・口] 死者の住む国へ行く穴の入口(=ahunporu アフンポル)。 {E: the entrance to the land of the dead.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahunrupar
- アフンルパㇻ 【ahun-ru-par】 冥土の入り口.▷アフン=入る ル=道 パㇻ=口 "カンカン" セコㇿ ア・イェ ナイ ソ カ タ アフンルパㇻ アン ペ ネ ワ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=「カンカン」という沢の滝の上の方に冥土の入り口があって,私も見たことがある.*二風谷ではカンカン沢を2kmほど登った所の右岸台地にアフンルパㇻがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahunte
- アフンテ 【他動】[単](複は ahupte アフㇷ゚テ)[ahun-te 入る・させる](家などに) 一人を入らせる、 入れる、 通す、 雇う。 {E: to let, make someone come into a house etc.; to employ someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahunte
- アフンテ 【ahun-te】 入れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuntokompone
- アフントコンポネ §281.くるぶし(踝)(7)ahun-tokompone〔a-Fún-to-kom-po-ne アふントコンポネ〕[ahun(<aun<aw-un↑、…)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahunun
- アフヌン 【ahun un】 入ったら(誘っている言葉).▷アフン=入る ウン=〜したら "チセ ソイ タ エㇰ ワ ネㇷ゚ カ エ・コピシ ハウェー?" "アフン ルスイ シコㇿ ネ アワ" "ヤクン アフヌン"=「家の前へ来て何かお前に尋ねたの?]「入りたいということだったよ」「それなら入ったら?」 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahup
- アフㇷ゚ 【自動】[複](単は ahun アフン)(二人以上が)(家などに)入る。 {E: to enter (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahup
- アフㇷ゚ 【ahup】 入る〔複〕〔丁寧〕. サㇰ アナㇰネ アパ マッケ ワ アン コㇿ キキㇼ アフㇷ゚ ナ アパ カ プヤㇻ カ アシ ワ アヌ=夏は戸が開いていると虫が入るから.戸も窓も閉めておけ.ソイネ クㇽ カ イサㇺ ナ ホクレ アフㇷ゚ ヤン=お出迎えに出る人もいないので,さあさあお入りなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【他動】[ahup-kar 入る・(他動詞化)](子ども)をもらう、 養子にする。 ahupkar hekaci アフㇷ゚カㇻ ヘカチ 養子としてもらった男の子。(S) ahupkar ponmatkaci アフㇷ゚カㇻ ポンマッカチ 養子としてもらった女の子(養女)。(S) {E: to adopt a child.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【ahupkar】 貰う,貰いに行く. トイタ シサㇺ オッタ(オㇿ タ) ア・アフㇷ゚カㇻ ポン マッカチ アン ペ ケㇱト ア・コㇿエウェン シリ ク・ヌカㇻ ケランポㇰウェン(ク・エランポㇰウェン)=畑をしている和人の家に貰われた女の子がいるのに,毎日いじめられているのを見て私は哀れに思っている.オヤコヤㇰタ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き,恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい.イヨーハイ シトマレ エ・ヌ アー? アッチェウン オルㇱペ ネ コㇿカ アフㇷ゚カㇻ ワ レス ヤㇰ ア・イェ ポンペ キㇰキㇰ ワ ライケ ヤㇰ ア・イェ=本当にたまげたことだが聞いたかい?よその話だが,貰って育てていた子供を叩いて殺したということだよ.*昭和10年頃には乞食が来るとアイヌたちはイヤフㇷ゚カㇻペ(物を貰いたがる者)と言った.こちらから欲しがることをアフㇷ゚カㇻという. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkare
- アフㇷ゚カレ 【ahupkare】 貰いに行かせる. タント エモ タ・アン ワ ルㇷ゚ネ エモ ポロンノ アン シリ ク・ヌカㇻ ア ナ アフㇷ゚カレ.ア・ハㇺネスパ ワ ア・エ ナ=今日ジャガイモ掘りをして大きいジャガイモがたくさんあったのを私は見たから貰いに行かせろ.ゆでて食べるから.→アフㇷ゚カㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarhekaci
- アフㇷ゚カㇻヘカチ 【ahupkar hekaci】 貰い子(男).▷アフㇷ゚カㇻ=貰う,貰っている ヘカチ=少年,男の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpe
- アフㇷ゚カㇻペ 【ahupkar-pe】 貰い子. →アアフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpo
- アフㇷ゚カㇻポ 【ahupkar-po】 貰った子供.▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポ=子供 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarponmatkaci
- アフㇷ゚カㇻポンマッカチ 【ahupkar ponmatkaci】 貰い子(女).▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポンマッカチ=少女,女の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuppa
- アフッパ 【自動】[複複](単は ahun アフン)(家などに)(二人以上が皆) 入る。 {E: to enter (a house etc, ) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupte
- アフㇷ゚テ 【他動】[自動使役][複](単は ahunke アフンケ/ahunte アフンテ)(二人以上を)(家などに)入らせる/入れる/通す。 {E: to enter, into the house (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupte
- アフㇷ゚テ 【ahup-te】 入れる〔複〕. アㇷ゚ト アㇱ ノイネ シラン ナ チクニ ポロンノ アフㇷ゚テ ワ アヌ=雨が降りそうだから,薪をたくさん入れておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahuptepa
- アフㇷ゚テパ 【他動】[複複](単は ahunke アフンケ/ahunte アフンテ)(二人以上が皆、 二人以上/二つ以上(皆)を)入らせる、 入れる。 {E: to let into, enter … (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahuptere
- アフㇷ゚テレ 【複他動】[他動使役][ahupte-re 入らせる[複]・させる](二人以上を)出迎えて家の中へ通すようにさせる。(直訳すると)入らせさせる、 中へ通させる。 nen eci=ahúptere kur ka isam na ahuppa yan ネン エチ アフㇷ゚テレ クㇽ カ イサㇺ ナ アフッパ ヤン だれもあなた方を出迎えさせて家の中にお通しさせる者(取り次ぎをさせる若い女性など)はいませんから(勝手に)入って下さい。(KC民話) この場合、 話者は eci=ahupte エチアフㇷ゚テ《あなた方を出迎えて家の中にお通しする》と言うつもりだったのかもしれない。 そうすれば、 「取り次ぎをする者はいませんから…」という意味になる。) {E: to let into, enter… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ahupteyar
- アフㇷ゚テヤㇻ 【他動】[不定使役][ahupte-yar 入らせる・人にさせる](二人以上/二つ以上を)人に頼んで家の中などに入れてもらう。 {E: to make enter… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an __humi pirka
- アヌミ ピㇼカ 【an humi pirka】 居心地がよい. タネポ エアシㇼ タン コタン タ ケㇰ(ク・エㇰ) コㇿカ プリ ピㇼカ クㇽ パテㇰ オカ エアㇻキンネ カヌミ(ク・アン フミ) ピㇼカ=今初めてこの村へ来たけれど,根性のいい人ばかりいるので本当に居心地がいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- antehoku(hu)
- アンテホク(フ) 【名】[所](概の例はない。 hokuhu ホクフ の概は hoku ホク。)[ante-hoku-hu いさせる・夫・(所属語尾)]…の夫。 a=antehoku アアンテホク (引用文中、 伝承中で)私の夫。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ape-húci kamuy
- アペフチ カムイ 【名】[ape-húci kamuy 火・老婦人・神] 火の女神(=Kamuy-húci カムイフチ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- apehucikamuy
- アペフチカムイ 【ape-huci-kamuy】 火の神. エアㇻキンネ パケトゥナㇱ ペ アペフチカムイ ネ ヤㇰ ア・イェ クス イラマンテ エキㇺネ ウシ アペサㇺ タ ソモ ア・イェ ㇷ゚ ネ ナ=とっても告げ口が好きな者が火の神だというので,狩のために山へ行く場所を火の前で言わないものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arhucuk
- アㇻフチュㇰ 【名】[ar-hu-cuk 全く・なまの・秋] 秋の初め。 {E: early autumn} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arhure
- アㇻフレ 【自動】[ar-húre 全く・赤い] 真っ赤である。 {E: to be red.} (出典:田村、方言:沙流)
- arkewtumu(hu)
- アㇻケウトゥム(フ) 【名】[所](概の例はない。 kewtumu(hu) ケウトゥム(フ) の概は kewtum ケウトゥㇺ) [ar-kewtum-u(hu) 一方の・心・(所属語尾)] 心の片半分。 arkewtumu wen arkewtumu pirka アㇻケウトゥム ウェン アㇻケウトゥム ピㇼカ 心の半分は悪い、 心の半分は良い=悪い心も持っている。(W会話) {E: half-hearted.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askekursutu(hu)
- アㇱケクㇽストゥ(フ) 【名】[所](概は askekursut アㇱケクㇽスッ)(彼)の指のつけ根。 (出典:田村、方言:沙流)
- asur/asuru(hu)
- アスㇽ/アスル(フ) 【asur/asuru(hu)】 噂.評判. アスルフ ホプニ=噂になる. (出典:萱野、方言:沙流)
- asuru(hu)
- アスル(フ) 【名】[所](概は asur アスㇽ)[asur-u うわさ・(所属語尾)] …のうわさ、 評判。 asuru as アスル アㇱ …のうわさが立つ、 うわさがある、 評判がある。…asuru as hi eysoytak アスル アㇱ ヒ エイソイタㇰ 情報があることについて話している。 asuru as pe a=ne ruwe ne アスル アㇱ ペ アネ ルウェ ネ 私は評判の高い者である。(HK民話) wakka mespa asuru ワッカ メㇱパ アスル 大水に流されたといううわさ。(W会話) asuru nu アスル ヌ …のうわさを聞く。 asuru easpa アスル エアㇱパ …のうわさが聞こえない=うわさを知らない。(NK民話) {E: to be rumoured; have a reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- at/atu(hu)
- アッ/アトゥ(フ) 【at/atu(hu)】 綱,(何かについている)紐,弦. ス アッ=鍋弦.サラニㇷ゚ アトゥフ トゥイ ワ イサㇺ ナ ネㇷ゚ カ オウシ ワ アヌ=袋のつるが切れてしまったから,何か継ぎ足しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- atopokhurayukke
- アトポㇰフラユッケ §843.わきが[がくさい](4)わきががくさい atopok-hura-yukke〔á-to-pok|Fú-ra-juk-ke あトポㇰ・ふラユッケ〕[atopok(わきのした)+hura(臭)+yukke(=yupke強い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- atu(hu) 2
- アトゥ(フ) 【名】[所](概は at アッ)(…の)ひも(つけてあるひも)。 ponno en=tere, atuhu ku=kar kusu ne na ポンノ エンテレ、 アトゥフ クカㇻ クス ネ ナ ちょっと待って、 鼻緒(はなお)をすげるから。(S) ku=kor toke atuhu soske kor an クコッ トケ アトゥフ ソㇱケ コラン 私の時計のバンド(この場合、 皮製の)がはがれてきている。(W) {E: a string, a cord of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atuhu
- アトゥフ 【atuhu】 鉉.なべ,土瓶,などの上に弓形に渡してある線,スアトゥフ(鍋鉉).(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- atupok hura yukke
- アトゥポㇰ フラ ユッケ §843.わきが[がくさい](5)わきががくさい atupok hura yukke〔á-tu-pok|Fú-ra-yuk-ke あトゥポㇰ・ふラ・ユッケ〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aynu/aynu(hu) 1
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ①人間,人(神に対しての人間). トアンクㇽ アナㇰネ アイヌ ソモ ネ カムイ ネ ナンコㇿ=あの人は人間ではなく,神だろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 2
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ②アイヌ民族,アイヌ人(和人やその他の民族に対しての). (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 3
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ③成人男子.*稀に成人女性を指す場合もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 4
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ④父(他人からその人の父を指す). エ・コㇿ アイヌ アン?=君のお父さんいる? (出典:萱野、方言:沙流)
- aynu/aynu(hu) 5
- アイヌ/アイヌ(フ) 【aynu/aynu(hu)】 ⑤夫(他人に対して妻から夫を指す). ク・コㇿ アイヌ エキㇺネ ワ イサㇺ=うちの人(私の夫)は山へ行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhu
- アイヌフ 【名】[所](概は aynu アイヌ) [aynu-hu 人間・(所属語尾)] 人間(nep ネㇷ゚ の後に置かれる形)。 asinuma anak nep aynuhu hene a=ne ruwe ka somo ne アシヌマ アナㇰ ネㇷ゚ アイヌフ ヘネ アネ ルウェ カ ソモ ネ (民話の引用文で)私はなんという人間でもない=ただの人間ではない。 ☆参考 人間の姿になって地上に暮らしている神がほかでもない…と言って名のるときの表現で使われる形。 {E: a human-being.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynuhum
- アイヌフㇺ 【aynu hum】 人の音.▷アイヌ=人 フㇺ=音 ニタイ トゥムン(トゥㇺ ウン) アイヌフㇺ ク・ヌ ペコㇿ=林の中で人の音を聞いたような.*狩猟の世界では,音,足音で何の気配かを知る. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynuhuttap
- アイヌフッタㇷ゚ §012 サメガスベ (4) aynu-huttap (áy-nu-hut-tap)「あイヌフッタㇷ゚」[<aynu(アイヌ)huttap(カスベ)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- aynuhuttap
- アイヌフッタㇷ゚ §012 サメガスベ (9) aynu-huttap (áy-nu-hut-tap)「あイヌフッタㇷ゚」[もとay-nu-huttap(とげ・もつ・えい)、後にaynu(アイヌ・えい)の意に俗解された] ⦅白糠⦆ちょうかすべ (出典:知里動物編、方言:)
- caohunkes
- チャオフンケㇱ §270.くちわき;口角部(4)ca-ohunkes〔čá-o-Fuŋ-keš ちゃオフンケㇱ〕[ca(口)+ohunkes(尻)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cephurkap
- チェㇷ゚フㇽカㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(5) cep-hurkap (cep-hur-kap)「チェㇷ゚フㇽカㇷ゚」 (出典:知里動物編、方言:)
- cephurukap
- チェㇷ゚フルカㇷ゚ 【cep-hurukap】 魚のひからびた物,*このフルカㇷ゚をもじってアイヌ フルカㇷ゚=ひからびた人間と悪口を言うことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- cepmokrap/cepmokrapu(hu)
- チェㇷ゚モㇰラㇷ゚/チェㇷ゚モㇰラプ(フ) 【cep-mokrap/-mokrapu(hu)】 (魚の)ひれ:胸びれ.魚のえらぶた. (出典:萱野、方言:沙流)
- cihuhkaikoni
- チフㇷカイコニ §211.かっけ(脚気)(2)cihuhka-ikoni〔či-Fúh-ka-i-ko-ni チふッカ・イコニ〕[ci-huh-ka(=si-hup-ka 自分を・腫れら・かす;腫れる)+ikoni(病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihuhkaikoni
- チフㇷカイコニ §679.ふしゅびょう(浮腫病)[脚気・腎臓病・心臓病などのように身体にむくみの来る病気](2)cihuhka-ikoni〔či-Fúh-ka-i-kò-ni チふㇷカ・イコニ〕[hup(むくむ)、huh-ka(むくま・せる)、ci-huhka(自分を・むくませる=むくむ)+ikoni(病気)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihukaye
- チフカイェ §389.しぬ(死ぬ)(28)急死する ci-hu-kaye〔či-Fú-ka-je チふカイェ〕[ci(=si 自分を)+hu(なまで、生のまま)+kaye(折る);なまのまま折れる]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihumpoh(k-i)
- チフンポㇹ §465.そけいぶ(鼠蹊部);もものつけね(3)cihumpoh(k-i)〔či-húm-poh チふンポㇹ〕[ci(陰茎)+hum(?)+poh(<pok 下)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cihunpa
- チフンパ 【他動】[中相][ci-hunpa …された・きざむ[複]] きざんである。 cihunpa konpu チフンパ コンプ きざみ昆布=細くきざんで紙をまいて売っている昆布。 ☆参考 「otopkonpu オトㇷ゚コンプ の代わりに佃煮にしたり煮て食べたりする。」 (S) {E: to cut, chop…} (出典:田村、方言:沙流)
- cihuye
- チフイェ 【名】[植物]「草の名、 直径2センチぐらい、 丈1尺ぐらい、 若いとき採ってきて皮をむいて中身をさいて干す、 真っ白、 甘い。」 (S)〔知分類 p.59 アマニユウ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- cihuye
- チフイェ 【ci=hu-e】 エゾニュウ〔植〕.▷チ=私たち フ=生 エ=食べる →私たちが生で食べる物 (出典:萱野、方言:沙流)
- cihuye
- チフイェ §104 アマニュウ (2) cihuye (ci-hú-ye)「チふイェ」 葉柄 ⦅鵡川、沙流、穂別、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikirihuh
- チキリフㇷ §042.あしばれ(足腫れ)[する](1)cikiri-huh〔či-kí-ri-Fuhチきリフㇷ〕[cikiri(その足)+huh(hup腫れる)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinrahuturu
- チンラフトゥル §710.また(股)(4)またぐら cinrah-uturu〔čín-rah-u-tu-ru ちンラㇵ・ウトゥル〕[cin(足)+rah(<rap 翼)+uturu(<utur 間)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cis'enuhup
- チㇱエヌフㇷ゚ 【cis-e-nuhup】 泣き腫らす:泣いて泣いて顔を腫らしていること. (出典:萱野、方言:沙流)
- cise uhuy
- チセ ウフイ 【cise uhuy】 家の火事. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisehurayeapto
- チセフライェアㇷ゚ト 【cise-huraye-apto】 家洗いの雨:新築した家に最初に降る雨のこと. アクㇷ゚ ア・オケレ チセノミ オカ タ アㇱ アㇷ゚ト ア・イェ ヒ チセフライェ アㇷ゚ト セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=屋根葺きも終わり新築祝いの後で降る雨のことを家洗いの雨というものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekouhuyka
- チセコウフイカ 【cise-ko-uhuyka】 家とともに燃やす. イレス エカシ オㇿオヤチキ キムンカムイ ネ アアン ヒクス ア・コアパセㇱケ ア・チセコウフイカ=私を育てたおじいさんは,知らなかったが熊であったので家の中に閉じ込めて家とともに焼いてしまった[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisnanuhu
- チㇱナヌフ 【cis-nanuhu】 泣き顔. (出典:萱野、方言:沙流)
- cokokohuype
- チョココフイペ §433.じんぞう(腎臓)(3)cokokohuype〔čo-kó-ko-Fuǐ-pe チョこコフイペ〕[cokoko(?ジャアジャア小便する音、あるいはそういう音をたてて小便することをcokokoというが、それに関係あるか)+huype(<huype<hu「生の、生で」、-ipe「食事、食事する」)]⦅ホべツ、アズマ、チトセ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cup ahun
- チュㇷ゚ アフン 【cup ahun】 日が沈む. (出典:萱野、方言:沙流)
- eennihurep
- エエンニフレㇷ゚ §216 くまいちご(方言) (2) eenni-hurep (e-én-ni-hu-rep)「エえンニ・フレㇷ゚」[とげとげした木の・いちご] 果実 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehumkor
- エフㇺコㇿ §126 ブユ (7) ehumkor(e-húm-kor)「エふㇺコㇿ」⦅樺太―多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehumkoro
- エフㇺコロ §126 ブユ (8) ehumkoro(e-húm-koro)「エふㇺコロ」⦅樺太―白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehumkoro
- エフㇺコロ §127 ヌカカ ヌカカ類 (8) ehumkoro(e-hum-ko-ro)「エフㇺコロ」⦅K富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehumkotuy
- エフㇺコトゥイ §126 ブユ (9) ehumkotuy(e-húm-ko-tuy)「エふㇺコトゥイ」⦅千歳、幌別、礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehunkor
- エフンコㇿ §127 ヌカカ ヌカカ類 (2) ehunkor(e-hún-kor)「エふンコㇿ」⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ehureppo
- エフレッポ §094 ヤマツツジ (1) ehureppo (e-hú-rep-po)「エふレッポ」[e(顔)hure(赤い)p(もの)po(指小辞)] 花 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehurpeskina
- エフㇽペㇱキナ 【e-hur-pes-kina】 コタニワタリ〔植〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- Ehurupeshkina
- 『エフルペシキナ』 §432 コタニワタリ (1) Ehuru-pesh-kina 『エフルペシキナ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ehusi
- エフシ 【複他動】…を…にかぶせる。 néa ekayni a=ehúsi wa a=hoppa a a=mipa p ネア エカイニ アエフシ ワ アホッパ ア アミパㇷ゚ あの折れ木にかぶせて置いて行った私の着物。(HC民話) {E: to cover…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehutturasi
- エフットゥラシ 【自動/副】[e-hur-turasi その頭・山の斜面・に沿って上へ(行く)]坂道(山道)を上へ向かって(登る等)。 ehuttrasi ku=hemesu エフットゥラシ クヘメス 坂を登る。 {E: to go up a slope.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehuyne
- エフイネ 【副】(次のような構文で)たとえ…。 ehuyne …yakka エフイネ…ヤッカ たとえ…であるとは言え、 いくら…であっても。 ehuyne hekaci e=ne yakka エフイネ ヘカチ エネ ヤッカ たとえあなたは子どもであっても。 ehuyne pakno …yakka エフイネ パㇰノ…ヤッカ 「さすがに」…であっても。 ehuyne pakno X kuruma o easkay yakka na okkasi ta easkay kur an エフイネ パㇰノ X クルマ オ エアㇱカイ ヤッカ ナ オッカㇱ タ エアㇱカイ クㇽ アン さすがのXさんがどんなに車の運転が上手(じょうず)でも、 まだそれ以上に上手な人がいる(運転免許の試験に合格しなかった人のことを言っている)。(W) {E: even if…; even though} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehuyne
- エフイネ 【ehuyne】 どんな,いつまで. アイヌモシㇼ モシㇼ ソ カ タ ア・キヤンネレ ㇷ゚ ノヤ ネ クス ノヤ オㇷ゚ アニ ノヤ エムㇱ アニ ア・オッケ ㇷ゚ ア・トゥイェ ㇷ゚ アナㇰネ エフイネ ウェンカムイ ネ ヤッカ ヤイカッチピ エアイカㇷ゚ ペ ネ=人間の国土,国土上に最も上席に位置するのがヨモギなので,ヨモギの槍で突かれた者,ヨモギの刀で斬られた者はどんな悪い神も蘇生することができないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekohunara
- エコフナラ 【複他動】[e-ko-hunara …に・…の・…をさがす](次の慣用表現で)…の…を探る。 tu moto orke/ekohunara トゥ モト オㇿケ/エコフナラ [雅](彼は)その素性をよくよくさぐってみました。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enuhup
- エヌフㇷ゚ 【enuhup】 (顔が)腫れる. ト エピッタ ク・ホック カネ ク・ネㇷ゚キ アクス ケヌフㇷ゚(ク・エヌフㇷ゚) ク・シキヒ カ ウチュー カネ=1日いっぱい腰を曲げて働いたら顔が腫れて目も開かないほどだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eohunara
- エオフナラ 【他動】☞eyaykewtum eohunara エヤイケウトゥㇺ エオフナラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etu/etu(hu)
- エトゥ/エトゥ(フ) 【etu/etu(hu)】 棒や針の先,鼻,くちばし. (出典:萱野、方言:沙流)
- etucikerephumpe
- エトゥチケレㇷ゚フンペ §296 くじら(クジラ (23) etucikerep-humpe (e-tú-či-ke-rep-hum-pe)「エとゥチケレㇷ゚フンペ」[etucikerep→§282,(1)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- etuhu
- エトゥフ 【名】[所](概は etu エトゥ) …の鼻、 …のくちばし。 etuhu kar エトゥフ カㇻ (1)鼻をふく。 e=etuhu kar! エエトゥフ カㇻ! 鼻をふきなさい。(S) (2)(女性が感謝のあいさつとして)鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草をする。(KSgビデオ会話) etuhu ri エトゥフ リ[その鼻・高い]高慢だ。 ☆参考 鼻をかむことは etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ。 ☆参考 女性が感謝のあいさつとして鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草は、 ワテケさん・サダモさんの言葉では etuhu kar エトゥフ カㇻ とは言わず raymik ライミㇰ。 {E: a nose, a beak of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuhukar
- エトゥフカㇻ 【etuhu-kar】 女の礼拝. メノコ アナㇰネ オッカヨ ネノ テクイェヌンパ ㇷ゚ ソモ ネ.シモン テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ ハㇻキ テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ トゥラシレ エトゥフカㇻ ペ ネ=女は男のように指先をすり合わせるものではない.右手の人差し指を左手の人差し指にそっとこすりながら(鼻の下,上唇にそっと当て)女の礼拝をするものだ.*女性が上品に挨拶するにはこのやり方が一番である.図[エトゥフカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- etuhure
- エトゥフレ §009.あかはな(赤鼻)etu-hure〔e-tú-Fu-reエとぅフレ〕[etu(鼻)+hure(赤い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukohure
- エトゥコフレ §604.はな(鼻)(5)あかはな;ざくろばな;しゅさび(酒さ鼻) etu-ko-hure〔e-tú-ko-Fu-re エとぅ・コ・フレ〕[etu(鼻)+ko(において)+hure(赤い)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eyaykewtum-eohunara
- エヤイケウトゥㇺエオフナラ 【他動】[e-yay-kewtum-e-o-hunara …で・自分・心・で・そこで・…を探す]…を自分の心で考えて心のすみずみまでさがす(探る)。 pirkanopo/e=yaykewtum ka/eohunara/tu pirka kuni p/e=eyaykewtum/ekosanniyo ピㇼカノポ/エヤイケウトゥㇺ カ/エオフナラ/トゥ ピㇼカ クニㇷ゚/エエヤイケウトゥㇺ/エコサンニヨ [雅]よくよくご自分の心で考え、 いろいろなことを心のすみずみまでさがし、 いろいろなことをご自分の心で考えるのですよ。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 eohunara エオフナラ は e=ohunara か。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ham/hamu(hu)
- ハㇺ/ハム(フ) 【ham/hamu(hu)】 葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- hamu(hu)
- ハム(フ) 【名】[所](概は ham ハㇺ)[植物] …の葉。 hamu ran ハム ラン [単]/rap ラㇷ゚ [複]葉が落ちる(どの木のどの葉も落葉することを言う)。 hamu tuy ハム トゥイ 葉が落ちる(1枚とれて落ちることを言う)。 {E: the, a leaf of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hancikokohuraat
- ハンチココフラアッ §843.わきが[がくさい](6)わきががくさい hancikoko-hura-at〔hán-či-ko-ko|hú-ra-at はンチココ・ふラ・アッ〕[わきのした・におい・する]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hanku/hanku(hu)
- ハンク/ハンク(フ) 【hanku/hanku(hu)】 臍. (出典:萱野、方言:沙流)
- hankuhu
- ハンクフ 【名】[所](概は hanku ハンク)…のへそ。 {E: the navel of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haruramatu(hu)
- ハルラマトゥ(フ) 【名】[所](概は haruramat ハルラマッ)…の食糧の魂。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hay ku=ramutuy humi
- ハイ クラムトゥイ フミ 【hai ku=ramutuy humi】 ああ,驚いた.▷ク=私 ラム=思い トゥイ=切れる →思いが切れる→驚く (出典:萱野、方言:沙流)
- heunnayhuhpe
- ヘウンナイフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(19)イソギンチャクの腫物 heunnay-huhpe〔he-ún-naǐ-Fuh-pe へうンナイ・フㇷペ〕[heunnay(イソギンチャク)、…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hoahunkei
- ホアフンケイ 【ho-ahunke-i】 湾曲した地形.▷ホアフンケ=自ら入っている ヒ=所(→イ) *二風谷マンロー館の南側オサッ沢右岸で湾曲した所(『おれの二風谷』273頁). (出典:萱野、方言:沙流)
- hoku(hu)
- ホク(フ) 【名】[所](概は hoku ホク)…の夫。 {E: the husband of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoku/hoku(hu)
- ホク/ホク(フ) 【hoku/hoku(hu)】 夫. (出典:萱野、方言:沙流)
- honoromah moymoyse humi iki
- ホノロマㇵ モイモイセ フミ イキ §632.腹が鳴る;腹鳴する(3)honoromah moymoyse humi iki〔ho-nó-ro-mah|móǐ-moǐ-se|Fu-mí|i-kí ホのロマㇵ・もイモイセ・フみ・イき〕[腹の中のものが・うごめく・音が・する]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hottoruhu hesehese
- ホットルフ ヘセヘセ §673.ひよめき;おどりこ;だいしんもん(大顫門)(8)大顫門がひょこひょこ動く hottoruhu hese-hese〔hót-to-ru-hu|hé-se-he-se ほットルフ・ヘセ・ヘセ〕[hottoruhu(その前頭部)+hese(呼吸する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- húci
- フチ 【名】おばあさん、 ①祖母 (「まごばあちゃん」)、 先祖の女性。 kor húci コㇿ フチ の祖母。 ku=kor húci クコㇿ フチ 私の祖母。 húci! フチ! おばあちゃん!(呼びかけ) ②老媼、 年輩の女性。 kamuy ne noyne an húci カムイ ネ ノイネ アン フチ 神様のように立派な老婦人。 Kamuy-húci カムイフチ [神・おばあさま]=火の女神。 ☆発音 u を高く、 はっきり発音する。 hci フチ にならないように注意。 ☆対語 ekasi エカシ {E: ①a grandmother. ②an old woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huci
- フチ 【huci】 おばあさん,祖母. エ・コㇿ フチ ソイ タ エパㇱカンタラ ワ アㇱ ワ アン ナ トゥラ ワ エㇰ ワ アペ サㇺ タ アレ=お前のおばあちゃんが外で気抜けしたように立っているから連れて来て火の側に座らせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- huci
- フチ §009.老婆(1)huci〔Fú-či ふチ〕⦅H.⦆【常】老婦人;婆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- huci
- フチ §015.祖母(8)huci〔Fú-či ふチ〕⦅H. 一般⦆【常】①祖母。②老婆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hucikuni
- フチクニ 【hu-cikuni】 生木. (出典:萱野、方言:沙流)
- Húcinupuri
- フチヌプリ 【名】[< húci-nupuri おばあさん・山][地名](摩周湖の湖畔にあると言う山の名。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huesesamaki
- フエセサマキ §842.わき;わきのした(16)わきの下 huese-samaki〔hu-é-se-sa-ma-ki フえセサマキ〕[huese(?)+samaki(<sama-ke(そのそば・の所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, pp.68, 74】 (出典:知里人間編I、方言:)
- huh(p-an)
- フㇷ §637.はれる(腫れる);むくむ(2)はれる huh(p-an)〔Fúh ふㇷ〕[<hup]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhay
- フハイ §153 ツルウメモドキ (6) hu-hay (hú-hay)「ふ・ハイ」[生の・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huhpe
- フㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(4)はれもの[まだ化膿するまでに至らない時期のもの] huhpe〔Fúh-pe ふㇷペ〕[huh〔<hup 腫れる〕、pe(もの);‘はれた・もの']⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhpearaka
- フㇷペアラカ §211.かっけ(脚気)(5)脚気[で脚がむくむ] huhpe-araka〔Fúh-pe-a-ra-ka ふㇷペ・アラカ〕[はれもの・病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhse(-an)
- フㇷセ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(5)いぶき[する] huhse(-an)〔Fúh・se ふッセ〕[<husse↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhteh
- フㇷテㇸ §411 トドマツ (4) huhteh (húh-teh)「ふㇷテㇸ」[<hup-tek] 枝 ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huhtehhoniaraka
- フㇷテㇸホニアラカ §635.はらいた(腹痛)(20)松の枝の腹痛[腹痛病の一種で松の枝を用いて治療するもの] huhteh-honi-araka〔Fúh-teh-ho-ní-a-ra-ka ふㇷテㇸ・ホニアラカ〕[huhteh(トドマツやエゾマツの枝)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huhumpokamuy
- フフンポカムイ §338 アオバズク (8) huhumpo-kamuy (hú-hum-po-ka-muy)「ふフンポカムイ」 ⦅沙流⦆フクロウ(神典157) (出典:知里動物編、方言:)
- hukakam
- フカカㇺ §348 オオマイヅルソウ マイヅルソウ (3) hukakam (hu-ká-kam)「フかカㇺ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hukasikar
- フカシカㇻ 【他動(?)】[hukasi-kar [日本語]ふかし・する] 赤飯等をこしらえる。 ☆参考 「アイヌ語か日本語かわからないね。」 (S) {E: to make steamed rice with red beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- húkinatomne
- フキナトㇺネ 【自動】[hu-kina-tom-ne なまの・草・光/色あい・である] 新緑の草の色である、 青々としている。 ponno úna omare wa taan kina omare, yak sonno húkinatomne wa iranmakaka iroho pirka ポンノ ウナ オマレ ワ タアン キナ オマレ、 ヤㇰ ソンノ フキナトㇺネ ワ イランマカカ イロホ ピㇼカ 少し灰を入れてこの菜っぱを入れなさい、 そうすれば本当に青々としてきれいに色濃くゆで上がる。(S) ☆参考 基本的な色の名称としてよく使われる siwnin シウニン は、 新緑の木や草のような明るい緑色を中心とするが、 青から黄までの範囲の色に使われる。 その中で特に「新緑の草の色である」と限定して表現するのに、 この語が使われる。 ほかに、 níkap iro ニカㇷ゚ イロ/ニカピロ 木の皮の色=黄色、 nis iro ニㇱ イロ 空の色、 kinapetomne キナペトㇺネ 草色である、 など。 {E: to be very green (in colour.).} (出典:田村、方言:沙流)
- húku
- フク 【名】[< 日本語]洋服。 ☆参考 amip アミㇷ゚ は衣服一般、 洋服も含まれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- Hukumici
- ふくみち 【名】[日本語][地名] 福満(ふくみつ。 沙流郡門別町富川町の一部になっている。 沙流川下流の、 もと Piraka ピラカ といった二つの集落のうち川の東岸の集落と Uyotpe ウヨッペ とを含む)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hukumpo
- フクンポ §161 アリジゴク(幼) (1) hukumpo(hu-kum-po)「フクンポ」⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hum
- フㇺ 【名】[概](所は humi(hi) フミ(ヒ)) 音、 感じ。 hum as フㇺ アㇱ/フマㇱ 物音がする、 音が聞こえる。 {E: a sound; a feeling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hum ko
- フㇺ コ 【名詞+助詞】[音/感じ・が(擬音擬態などの叙述を導く)]…する音/感じが/は…。 a=eníste hum ko yupnatara アエニㇱテ フㇺ コ ユㇷ゚ナタラ 私たちはあてにして安心している。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hum pakpak pakpak
- フㇺ パㇰパㇰ パㇰパㇰ 【間投】[< 擬音](kanna-kamuy カンナ カムイ《上天の神》の神謡の中で神が怒って火の雨を降らす場面の折り返し。) (KM神謡) (出典:田村、方言:沙流)
- hum/humi(hi)
- フㇺ/フミ(ヒ) 【hum/humi(hi)】 音. チコフㇺモレ=私の音を静かにしてくれ[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- hum/humi(hi)
- フㇺ/フミ(ヒ) 【hum/humi(hi)】 片,切れ端. チェㇷ゚ フㇺ ヘネ カㇺ フㇺ ヘネ アン チキ マッネ セタ コレ イトノンテ ノイネ トカㇷ゚ラチチ=魚の片でも肉片でもあったら雌犬にくれてやれ.乳を飲ませているらしく乳房が下がっている.フミヒ シネㇷ゚ エネレ(エン・エレ)=ひと切れ私に食べさせて.カㇺフㇺ コレ=肉の切れ端あげろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humarurap,-i
- フマルラㇷ゚ §430 エゾサンショウウオ (2) humarurap,-i (hu-má-ru-rap)「フまルラㇷ゚」[<homa-rura-p(卵塊を・運ぶ・者)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- húmas
- フマㇱ 【完動】[hum-as 音・立つ(=する)]物音がする、 音が聞こえる、 感じがする(=hum as フㇺ アㇱ)。 {E: to hear a sound; sense, feel something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humas
- フマㇱ 【hum-as】 感じる. ソイ タ カㇱ(ク・アㇱ) ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エヤミ ネ ヤ パㇱクㇽ ネ ヤ チカㇷ゚ ウタㇻ ハウコㇿ コㇿ ウコスワヌ アㇷ゚ セコㇿ シㇼ クㇺラクㇺラ ペコㇿ フマㇱ オヤチキ シㇼシモイェ ネ アアン=外で私が立っているとカケスや烏や鳥たちが声を出しながら一斉に飛び立ったと思うと.あたりがぐらぐらしたように感じた.知らなかったが地慶であった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humas
- フマㇱ 【hum-as】 こと,〜の様子がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- húmashumas
- フマㇱフマㇱ 【完動】[húmas-húmas 音がする・(重複)] しきりに音がする。 {E: to sound (out) frequently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humekayanu
- フメカヤヌ 【humekayanu】 (その)音:強い音,高い音,瞬間的な音. ア・イ・フメカヤヌ アクス アイヌ ネ アナン=私は瞬間的な音によって人間になった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humhumkamuy
- フㇺフㇺカムイ §338 アオバズク (9) humhum-kamuy (hum-hum-ka-muy)「フㇺフㇺカムイ」 ⦅B⦆フクロウの一種 The eagle owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humhumokkaikamuy
- フㇺフㇺオッカイカムイ §338 アオバズク (10) humhum-okkai-kamuy (hum-hum-ok-kay-ka-muy)「フㇺフㇺオッカイカムイ」 ⦅B⦆シマフクロウ Blakiston’s eagle owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humhumsekamuy
- フㇺフㇺセカムイ §338 アオバズク (11) humhumse-kamuy (hum-hum-se-ka-muy)「フㇺフㇺセカムイ」 ⦅B⦆フクロウ An owl. (出典:知里動物編、方言:)
- humi 1
- フミ ☞humi(hi) フミ(ヒ) (出典:田村、方言:沙流)
- humi 2
- フミ 【形名】[名詞化辞](動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。 音や、 視覚以外の感覚、 感じ、 思いなどに関して用いられる。)…する/した/している音/感じ/気配/のよう。 …humi ne フミ ネ …のする音/感じ/気配/ようである。 humi an フミ アン …のようだ/…のか(なあ)。 hńta ninpa wa arpa humi an? フンタ ニンパ ワ アㇻパ フミ アン? 何を引きずって行く音だろうか。 a=ewémkoani mokko ninpa wa arpa humi un アエウェㇺコアニ モッコ ニンパ ワ アㇻパ フミ ウン たんかを引きずって行く音だよ。 ku=sikpake inteo yan humi an クシㇰパケ インテオ ヤン フミ アン 私の目頭に目やにがあがったようだ。 …humi! フミ!…なあ(感嘆)。 méan humi! メアン フミ! 寒いなあ。 tanpane anak a=tura rusuy humi! タンパネ アナㇰ アトゥラ ルスイ フミ! 今年こそは一緒に行きたいなあ。(S民話) wátaha irammakaka puspuske wa a=mi humi pirka ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ワ アミ フミ ピㇼカ ふとんの綿が具合よくふくらんで掛けるのに気持ちがいい。(S) humi ka isam フミ カ イサㇺ …したような感じが全然しない、 ちっとも…しない。 sirmeman humi ka isam シㇼメマン フミ カ イサㇺ ちっとも涼しくなったようでもない。(W) k=éramasu humi ka isam ケラマス フミ カ イサㇺ 私はちっともおもしろくない。(S) tópenpe poronno a=o yakka tópen humi ka isam no runnu hi patek ne トペンペ ポロンノ アオ ヤッカ トペン フミ カ イサㇺ ノ ルンヌ ヒ パテㇰ ネ 甘いもの(砂糖)をたくさん入れても甘みが感じられないで、 しょっぱいだけだ。 ☆参考 あとに hi ヒ はつかない、 つまり humihi フミヒ とはならない。 ☆参考 humi フミ [名][所]《音、 感じ》については ☞humi(hi) フミ(ヒ) ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 ☞ruwe ルウェ {E: the sound, sense, feeling of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humi wenruy
- フミ ウェンルイ 【humi wen ruy】 やかましい. (出典:萱野、方言:沙流)
- humi(hi)
- フミ(ヒ) 【名】[所](概は hum フㇺ)…の音、 …の感じ。 humi(hi) as フミ(ヒ) アㇱ …の音がする、 鳴る、 …の感じがする。 humi(hi) aste フミ(ヒ)アㇱテ …の音を立てる、 …を鳴らす(楽器でも鈴や太鼓など叩いて鳴らすものの場合)。 ani humi a=aste p アニ フミ アアㇱテㇷ゚ それで音を鳴らすもの(楽器)。 iteki e=humi aste イテキ エフミ アㇱテ あなたの音を立ててはいけません(=物音をたてないようにしなさい)。(W独話) (S) humi(hi) ka isam フミ(ヒ) カ イサㇺ …の音がしない。 cip yanke humi as akus ora, humihi ka isam チㇷ゚ ヤンケ フミ アサクㇱ オラ、 フミヒ カ イサㇺ 彼が舟を岸に着ける音がしたが、 そのあとその音が全然しなくなった。(NK民話) {E: the sound of…; the feeling of …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humi(hi)as
- フミ(ヒ)アシ 【humi(hi)as】 鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- humihi as sintoko
- フミヒ アㇱ シントコ 【humihi-as-sintoko】 音の出るシントコ(萱野茂『アイヌの民具』118頁参照). 図[フミヒアㇱシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- humim(-i)
- フミㇺ §554.にく(肉)(19)サケの頬肉 hu-mim(-i)〔Fú-mim ふ・ミㇺ〕[hu(<huy 頬、hu 生の)+min(魚肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- humiruy
- フミルイ 【名】[humi-ruy その音・はげしい] [動物](鳥の名)「アトマワリ」(=hacam ハチャㇺ)。 「カケスぐらい、 ハトにも似ている、 たくさんの子っこを連れて歩き、 畑おこしたあとまわって虫を拾って歩く。 背中さっと灰色、 首、 胸、 腹は白い、 頭のてっぺんはちょっと黒いかな。 鳴き声は聞いたことがない。」 (S) 〔知分類 p.213 ヤマドリ;エゾライチョオ〕 {E: name of a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- humiruy
- フミルイ §370 ヤマドリ:エゾライチョウ (1) humiruy (hu-mí-ruy)「フみルイ」[<humi-ruy(その音・烈しい);humi-ruy-cir(その音・烈しい・鳥)の意] ⦅長万部、礼文、幌別、沙流、千歳、静内、様似、近文、美幌、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humiruycikap
- フミルイチカㇷ゚ 【humi-ruy-cikap】 ヤマドリ.ライチョウ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humki
- フㇺキ 【自動】[hum-ki 音・をする] 音がする、 音を出す。 heru pawci ta humki ya? ヘル パウチ タ フㇺキ ヤ? (直訳すると)何でもなくてこんな音がするだろうか(=何の音だろう、 あやしいぞ)。(HK民話) {E: to (make a) sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humkosanpa
- フㇺコサンパ 【自動】[hum-kosanpa 音・(突然起こることを表す接尾辞)] 突然の(ドン、 ガラガラツなどの)激しい音がする。 {E: to make a sharp sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humkowen
- フㇺコウェン 【hum-ko-wen】 音がうるさい. エ・ミチ ヤイヌミウェン ワ ホッケ ワ アン フㇺコウェン ヤㇰ イェ ナ イテキ エ・フミヒ アㇱテ ノ イキ=お前の父が病気で寝ていて音がうるさいと言うから音をたてないようにしろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humkuspare
- フㇺクㇱパレ 【他動】[hum-kus-pa-re 音・…を通る・(複)・させる][雅] kasi humkuspare カシ フㇺクㇱパレ [雅] …に音を鳴り響かせる。 tu repun mosir/mosirso kasi/humkuspare トゥ レプン モシㇼ/モシㇼソ カシ/フㇺクㇱパレ [雅] いくつもの沖の島(外国)の地面の上に音を鳴り響かせます。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humnani
- フㇺナニ 【humnani】 1か所. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnanio
- フㇺナニオ 【humnani-o】 1か所に集める. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnaniun
- フㇺナニウン 【humnani un】 ひとつところへ,1か所へ. フㇺナニ ウン ウウォマレ=1か所へ集めろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnayta
- フㇺナイタ 【humnay ta】 ひとところに,1か所に. フㇺナイタ アヌ=1か所に置け. (出典:萱野、方言:沙流)
- humne
- フㇺネ 【副】ときには。 e=sitapkaani wa e=ek, humne e=sapa mekka ta e=yanke wa e=ek エシタㇷ゚カアニ ワ エエㇰ、 フㇺネ エサパ メッカ タ エヤンケ ワ エエㇰ あなたは(荷物を)肩にかついで来た、 ときには頭の上にのせて来た。(S) humne… humne… フㇺネ…フㇺネ… ときには…ときには…、 …したり…したりする。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コㇿ アン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) humne tu cup re cup an, humne sine pa an wa arpa フㇺネ トゥ チュㇷ゚ レ チュㇷ゚ アン、 フㇺネ シネ パ アン ワ アㇻパ (彼は)ときには二、 三ヵ月滞在し、 ときには一年滞在して(帰って)行った。(W民話) humne an kor フㇺネ アン コㇿ ときどきは。 humne an kor peray=an wa ceppokoyki=an wa フㇺネ アン コㇿ ペラヤン ワ チェッポコイキアン ワ ときには釣りをして小魚をとって。(W民話) humne humne フㇺネ フㇺネ ときどき、 ときにより。 humne humne ek ranke フㇺネ フㇺネ エㇰ ランケ ときどき来る。(S) humne humne an pe ka ye sunke ka ye フㇺネ フㇺネ アン ペ カ イェ スンケ カ イェ ときにより本当のことも言うしうそも言う。(S) {E: occasionally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humne
- フㇺネ 【humne】 ときどき. フㇺネ エㇰ ペ ネ ア ワ=ときどき来るものであったが. (出典:萱野、方言:沙流)
- humneani
- フㇺネアニ 【名】[humne-an-(h)i 一カ所に(?)・ある・所](?) (次の表現で)ひとところ、 一ヵ所。 humneani o フㇺネアニ オ ひとところに集まる。 humneani un フㇺネアニウン 一ヵ所へ。 {E: one place; a place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humneanta
- フㇺネアンタ 【副】[humnean(i)-ta 一カ所・に]ひとところに。 humneanta oka フㇺネアンタ オカ ひとところに集まる。(S) humneanta ári フㇺネアンタ アリ ひとところに置きなさい。(S) {E: at, in one place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humneanta
- フㇺネアンタ 【humne-an ta】 一緒に,1か所に. (出典:萱野、方言:沙流)
- humnehumne
- フㇺネフㇺネ 【humne humne】 ときどき. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpa
- フンパ 【humpa】 刻む. キナフンパ=山菜を刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpahumpa
- フンパフンパ 【humpa humpa】 (細かに細かに)刻む. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpe
- フンペ 【humpe】 鯨. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpe
- フンペ §296 くじら(クジラ (1) humpe (húm-pe)「ふンペ」 ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humpeca
- フンペチャ 【humpe ca】 鯨切り(をする).▷フンペ=鯨 チャ=切る フンペ ア・チャ ヒ タ アナㇰネ シコポㇷ゚ ノタコㇷ゚ アニ ア・チャ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=鯨を切る時は錆びついた刃物で切るといいものだよ.*この時は錆刀のほうが切れるものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpecehpo
- フンペチェㇸポ §008 ホテイウオ;ごっこ (4) humpe-cehpo (húm-pe-ceh-po)「ふンペチェㇸポ」[humpe(クジラ)ceh(魚)-po(指小辞)] 成魚 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humpeetor
- フンペエトㇿ 【humpe-etor】 クラゲ.▷フンペ=鯨 エトㇿ=鼻汁 (出典:萱野、方言:沙流)
- humpeetor(-i)
- フンペエトㇿ §263 クラゲ (2) humpe-etor(-i) (húm-pe-e-tor)「ふンペエトㇿ」[<humpe(クジラ)etor(鼻汁)] ⦅美幌、屈斜路、布伏内、阿寒、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humpemarewrew
- フンペマレウレウ §154 種名不明 (2) humpe-marewrew(hum-pe-ma-rew-rew)「フンペマレウレウ」⦅様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humperek
- フンペレㇰ 【humpe-rek】 鯨の髭. (出典:萱野、方言:沙流)
- humperika
- フンペリカ 【humpe-rika】 鯨の脂.鯨の白肉.*昭和10年頃,祖母テカッテの姪が,当時の門別村幾千世からフンペリカを持って来て,それを食べたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- humperika
- フンペリカ §393.しぼうそしき(脂肪組織);脂肪層;しろみ(白身)(5)クジラの皮下の脂肪層;クジラの白身;かわくじら humpe-rika〔Fúm-pe-ri-ka ふンペ・リカ〕[humpe(クジラ)+rika(↑)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- humperit
- フンペリッ 【humpe-rit】 鯨の腱. (出典:萱野、方言:沙流)
- humpesame
- フンペサメ §082 ネズミサメ (6) humpe-same(hum-pe-sa-me)「フンペサメ」⦅長万部II, 35⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humruy
- フㇺルイ §370 ヤマドリ:エゾライチョウ (2) humruy (húm-ruy)「ふㇺルイ」[<hum-ruy(音・烈しい)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- humse
- フㇺセ 【hum-se】 仰天する声,かけ声. ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ペウタンケ ハウ アㇱ アクス ア・オナハ フㇺセ トゥラ チソイェカッタ=川の方へウォーイという危急を知らせる声が聞こえたら,私の父は仰天する声とともにさっと家から飛び出した. (出典:萱野、方言:沙流)
- humsep
- フㇺセㇷ゚ 【名】[hum- se-p (擬声)・という・もの][動物](=kamuycikap カムイチカㇷ゚) フクロウ(?)/ミミズク(?)「hm: フㇺー と大きな地響きするような声で鳴く、 部落の変事を教える。」 (S)〔知分類になし〕 {E: an owl.} (出典:田村、方言:沙流)
- humumatki
- フムマッキ 【自動】[hum-um-atki (擬音?)/音(?)・(重複)・(自動詞形成)]グーグーグーグー音が鳴っている。 ☞sir-humumatki シㇼフムマッキ (出典:田村、方言:沙流)
- humumatki
- フㇺマッキ 【humum-atki】 響き渡る. レラ ルイ ワ シㇼ フㇺマッキ=風が強いのであたりにいろいろな音が響いている. (出典:萱野、方言:沙流)
- humuneankor
- フㇺネアンコㇿ 【humune an kor】 時によっては,場合によっては.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- humuyke(he)
- フムイケ(ヘ) 【/humuyke(he)】 (〜の)衣装.衣類.着物. エ・ネㇷ゚キ ウシ ワ エ・エㇰ ルスイ ハウェ ネ ヤクン エ・フムイケヘ オピッタ セ ワ エㇰ アニ=お前が働いている所から来たいというのならお前の衣装を全部背負って来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- hun
- フーン 【hun】 まあまあ. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る.そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- húna
- フナ 【間投】(子守歌で使われるはやしの一つ)。 húna hamu iki フナ ハム イキ ねんねしなさい。(S子守歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunak
- フナㇰ 【疑位名】どこ。 hunak or フナコㇿ[概]/hunak oro フナコロ[所] どこのところ(=hunakor/hunakoro)。 hunak ta フナㇰ タ どこで/どこに。 hunak ta an? フナㇰ タ アン? どこにある? hunak ta e=nepki kor e=an? フナㇰ タ エネㇷ゚キ コㇿ エアン? あなたはどこで働いているの。 hunak péka フナㇰ ペカ どこを/どのへんに/で。 hunak péka e=arpa? フナㇰ ペカ エアㇻパ? あなたはどっちの方へ行くのですか? (W) hunak un フナㇰ ウン どこへ。 hunak un e=arpa? フナㇰ ウン エアㇻパ? あなたはどこへ 行く? hunak wa フナㇰ ワ どこから。 hunak wa e=ek? フナㇰ ワ エエㇰ? あなたはどこから来た? ☆参考 沙流川下流域から鵡川の形。 沙流川中流の人は hinak ヒナㇰ と言う。 {E: where.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunak
- フナㇰ 【hunak】 どこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakke
- フナッケ 【hunakke】 なんのために. エオロハンケコ テパㇰノ ケㇰ(ク・エㇰ) ワ ウナㇻペ オハシㇼネ フナッケ クス ケㇰ(ク・エㇰ) ペ アン=こんなに遠いところ,ここまで私が来ておばさん留守なの,なんのために来たものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakke kus(u)
- フナッケ クス/フナッケ クㇱ 【副】[hunak-ke-kusu どこの所・のために] せっかく(…したのに)。 hunakke kusu arki=an a p ene a=nimára eci=né wa hunak un eci=payé rusuy hawe an フナッケ クス アㇻキアナㇷ゚ エネ アニマラ エチネ ワ フナクン エチパイェ ルスイ ハウェ アン せっかく私たちは一緒に来たのにあなたたちだけが分かれてどこかへ行きたいと言うのか。(S言い伝え) ☆参考 沙流川下流から鵡川にかけて使われる形。 沙流川中流の人は hinakke kus(u) ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ と言う。 {E: some place; somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunakor
- フナコㇿ 【名】[概](所は hunakoro フナコロ) ①どこの所。 hunakor e=yuninka hawe an? フナコㇿ エユニンカ ハウェ アン? どこを痛くしたの? (S) ②なあんだ(たいしたことではない)。 hunakor ene pak an pe tanto ne yakka ku=kar wa フナコㇿ エネ パㇰ アン ペ タント ネ ヤッカ クカㇻ ワ なあんだ、 「こればっこ」(たったこれだけ)のもの、 きょうでも払ってやる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hunakor
- フナコㇿ 【hunak or】 どこ(の). (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakor kusu/kus
- フナコㇿ クス/クㇱ 【副】[どこのところ・のために] せっかく(…したのに)(=hunakke kusu/kus フナッケ クス/クㇱ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- hunakoro
- フナコロ 【名】[所](概は hunakor フナコㇿ)どこの所。 e=hunakoro エフナコロ あなたの体のどこの所。 ☞hinakoro ヒナコロ (出典:田村、方言:沙流)
- hunakoroho
- フナコロホ 【hunakoroho】 これだけかい,これっぽっち. エネ ポロンノ アン ペ フナコロホ エ・コレ ㇷ゚ アン.セエパ パㇰノ コレ ワ アㇻパレ=こんなにたくさんあるのにこれだけかい.背負えるだけくれて行かせろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakpakita
- フナㇰパキタ 【hunakpaki ta】 幸いにも,運よく. フナㇰパキタ ネㇷ゚ウェンイタㇰ ソモクイェワ=幸いなことに何も悪い言い方を私は言わなかった[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakta
- フナㇰタ 【hunak ta】 どこに. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakun
- フナクン 【hunak un】 どこへ:道で会ったときの挨拶がわりにもなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunakwa
- フナㇰワ 【hunak wa】 どこから. フナㇰ ワ エエㇰ?=どこから(君は)来たの? (出典:萱野、方言:沙流)
- hunara
- フナラ 【他動】…をさがす(ものを、 人を)、 (素性)を探る。 tu moto orke hunara kor as wa an トゥ モト オㇿケ フナラ コㇿ アㇱ ワ アン 彼は一生けんめい(相手の)素性を探りながら立っていた。(W民話) ☆参考 pa パ …を見つける。 turaynu トゥライヌ …を見つけない、 …が見つからない。 {E: to search, look for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunara
- フナラ 【hunara】 捜す. パㇻカ タ アネスウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ].ヘマンタ フナラ ㇷ゚ エネ トイ アンクラ タ ホック カネ ワ アㇷ゚カㇱ コㇿ アン ルウェ アン=何を探すのにあのように畑の畔で腰をかがめて歩いているものだ.ク・コㇿ タシロ フナㇰ タ エ・ハチレ ヘ エ・オイラ ヘ.ホクレ アㇻパ ワ フナラ ワ エㇰ=私の山刀をどこでお前は落としたのか,忘れたのか.早く行って捜して来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunara koyaykus
- フナラ コヤイクㇱ 【hunara koyaykus】 捜し出せない. ア・タシロホ ネユン ク・フナラ ヤッカ ク・フナラ コヤイクㇱ=あなたの山刀をどんなに捜しても捜し出せない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunarpa
- フナㇻパ 【hunarpa】 探す〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunasko
- フナㇱコ §345 タチギボウシ (3) hunasko (hu-nás-ko)「フなㇱコ」 葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húnine
- フニネ 【自動】[hu-ni-ne なまの・木・である] 生木(なまき)である(木の、 枯れてない)。 húnine cikuni フニネ チクニ 生木。 {E: to be a live tree; be raw wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- hunine
- フニネ 【hu-ni-ne】 木が生きている. →チニネ=枯れ木 (出典:萱野、方言:沙流)
- hunkokko
- フンコッコ §421 ヘビ(蛇) (9) hunkokko (hún-kok-ko)「ふンコッコ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hunna
- フンナ 【疑名】①だれ。 hunna an? フンナ アン? だれ(です)か。 hunna e=ye? フンナ エイェ? あなたはだれのことを言ったの? (S) ②だれか(できごとだけがわかっていて、 その主または対象がだれだかわからないときに言う)。 hunna ek humi an フンナ エㇰ フミ アン だれか来た音がしたよ。(S) ☆参考 「だれか寄越してください」などの「(だれでもいいから)だれか」は nen ka ネン カ。 {E: ①who(m). ②someone; somebody.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunna
- フンナ 【hunna】 誰. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunpa
- フンパ 【他動】[複]…をきざむ。 ☆参考 複数形の形だが対応する単数形はないらしい。 きざむときは必ず複数の行為をするからだろうか。 {E: to cut, chop, engrave…} (出典:田村、方言:沙流)
- hunpahunpa
- フンパフンパ 【他動】[hunpa-hunpa きざむ・(重複)] …をこまかくきざむ。 {E: to cut, chop… finely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunpe
- フンペ 【名】[動物] クジラ。 hunpe yan フンペ ヤン 鯨が浜へあがる(打ち上げられる)。 hunpe rika フンペ リカ 鯨のあぶらみ(皮の下の白い部分)。 ☆参考 一般の動物のあぶらみは kirpu キㇼプ。 {E: a whale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunpepa
- フンペパ 【名】[hunpe-pa クジラ・頭][動物]クジラの頭(ウポポ(斉唱・輪唱する歌謡)の中で使われている)。 hunpepa wa/ku=tukan フンペパ ワ/クトゥカン クジラの頭から殺していけ。(Sウポポ) {E: the head of a whale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunsei
- フンセイ §335 エゾフクロウ (2) hunsei (hún-se-i)「ふンセイ」[<hum-se-i(hum!と鳴く者)] ⦅真岡、多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hunta
- フンタ 【名】[< 日本語 ふだ(札)](?) 宿命、 生まれつき決められていること。 pósak hunta kor pe a=ne aan ruwe ne híne ポサㇰ フンタ コㇿ ペ アネ アアン ルウェ ネ ヒネ 私は子どもができないように生まれついたものであったらしく。(W民話) {E: fate; destiny.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunta
- フンタ 【hunta】 何(最も普通),何か. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunta kus(kusu)
- フンタ クㇱ(クス) 【hunta kus(kusu)】 なぜ,どうして. (出典:萱野、方言:沙流)
- hunte
- フンテ 【名】[< 日本語]筆。 ☆参考 昔は kanpinuyep カンピヌイェㇷ゚ と言った。(W) ☆参考 すずりは sinciri シンチリ、 紙は kanpi カンピ。 {E: a writing brush.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hup
- フㇷ゚ 【hup】 笹. (出典:萱野、方言:沙流)
- hup
- フㇷ゚ 【hup】 できもの,腫れもの,腫らす. エヌフㇷ゚=顔が腫れる.ハイー エチ・ヌカレ カ ケヤイシトマ(ク・エヤイシトマ) コㇿカ クッチカミヒ(ク・ウッチカミヒ) タ ポロ フㇷ゚ アン ナ ヌカㇻ ワ イェオッ ワ アン チキ ヌンパ ワ エン・コレ=ああ痛い,お前に見せるのも恥ずかしいけれど太股に大きい腫れ物が出来ているので見て膿を持っていたらしぼってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hup
- フㇷ゚ §411 トドマツ (1) hup (húp)「ふㇷ゚」 茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hup 1
- フㇷ゚ 【自動】[擬態の語根]はれる(全体一帯にはれる、 ふくれる)。 {E: to swell (up.).} (出典:田村、方言:沙流)
- hup 1
- フㇷ゚ 【hup】 ①生(なま)物. (出典:萱野、方言:沙流)
- hup 2
- フㇷ゚ 【名】できもの、 はれもの。 hup uker ruwe an フㇷ゚ ウケン ルウェ アン できもののところがただれたねえ。(W) {E: a swelling.} (出典:田村、方言:沙流)
- hup 2
- フㇷ゚ 【hup】 ②トドマツ:年中葉が枯れないところから死なない木と考えていた. *スンク=エゾマツ (出典:萱野、方言:沙流)
- hup 3
- フㇷ゚ 【名】[植物] ①常緑樹(「アオキ」)。 ②トドマツ(「トド」)。 〔知分類 p.233〕 {E: ①an evergreen tree. ②a white fir.} (出典:田村、方言:沙流)
- hup o
- フㇷ゚ オ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(3)はれものが幾つも出る hup o〔Fú-po ふポ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup o wa par o
- フㇷ゚ オ ワ パㇻ オ §140.うみ(膿)(4)おできが化膿して口がつく hup o wa par o〔hú-po-wa-pá-ro ふポ・ワ・ぱロ〕[hup(はれものが)、o(つき)、wa(そして)、par(口が)、o(つく)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup oma
- フㇷ゚ オマ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(2)はれものが一つ出る hup oma〔Fú-po-ma ふポマ〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup(-an)
- フㇷ゚ §637.はれる(腫れる);むくむ(1)腫れる hup(-an)〔Fúp ふㇷ゚〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup(-i)
- フㇷ゚ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(1)はれもの[まだ化膿するまでに至らないもの]hup(-i)〔ふㇷ゚〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hup(-i)
- フㇷ゚ §419.しらこ[魚の精嚢](2)hup(-i)〔ふㇷ゚〕⦅ビホロ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hupcacise
- フㇷ゚チャチセ 【hup-ca-cise】 松葉茸きの小屋:トドマツとかエゾマツの枝葉を用いる. 図[フㇷ゚チャチセ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hupciyay
- フㇷ゚チヤイ 【hup-ciyay】 松の木の栓,松の節.▷フㇷ゚=松 チヤイ=栓=節 *火を埋める時に一緒に埋めると翌朝は燠になっている. 図[フㇷ゚チヤイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hupkarus
- フㇷ゚カルㇱ §439 キノコ類 (2) hup-karus (húp-ka-rus)「ふㇷ゚・カルㇱ」[“トドマツに生じるキノコ”] (出典:知里植物編、方言:)
- húpo
- フポ 【他動】[hup-o できもの・…に…がつく]…にできもの/はれものができる(ところどころにおできでもできてはれることを言う)。 húpo uske yénu kor an フポ ウㇱケ イェヌ コラン (W) できもののところがうみ(「のう」)が出ている。 ☞hup フㇷ゚ {E: to have a swelling.} (出典:田村、方言:沙流)
- hupo
- フポ 【hupo】 腫れものが出来る.できものが出来る. (出典:萱野、方言:沙流)
- hupo
- フポ §023.兄(9)hupo〔Fú-po ふポ〕⦅チカブミ⦆兄。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hupoma
- フポマ 【hup-oma】 腫れものが出来る.▷フㇷ゚=腫れもの オマ=入る (出典:萱野、方言:沙流)
- hupsin rit(c-i)
- フㇷ゚シン リッ §141.うみのしん;膿栓(3)hup-sin rit(c-i)〔Fúp-šin-rit ふㇷ゚シンリッ〕[hup(おでき)+sinrit(根)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huptasum(-i)
- フㇷ゚タスㇺ §211.かっけ(脚気)(1)hup-tasum(-i)〔Fúp-ta-sum ふㇷ゚タスㇺ〕[腫れる・病気]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huptasum(-i)
- フㇷ゚タスㇺ §679.ふしゅびょう(浮腫病)[脚気・腎臓病・心臓病などのように身体にむくみの来る病気](1)hup-tasum(-i)〔Fúp-ta-sum ふㇷ゚・タスㇺ〕[hup(むくむ)+tasum(病気)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huptay
- フㇷ゚タイ 【名】[hup-tay 青木/トドマツ・林][植物]トドマツの林(「青木林」)。 {E: a forest of white fir.} (出典:田村、方言:沙流)
- huptay
- フㇷ゚タイ 【hup-tay】 トドマツ林. (出典:萱野、方言:沙流)
- huptek
- フㇷ゚テㇰ §411 トドマツ (3) huptek (húp-tek)「ふㇷ゚テㇰ」[hup(トドマツの)tek(手)] 枝 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hupuh
- フプㇷ §310 シラカンバ (14) hupuh (hu-púh)「フぷㇷ」[<yupuh] 樹皮 ⦅樺太西海岸中北部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hupyar
- フㇷ゚ヤㇻ §411 トドマツ (8) hup-yar (húp-yar)「ふㇷ゚ヤㇻ」 樹皮 ⦅各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hur
- フㇽ 【名】山の急坂(下からだんだん高くなって行く急な斜面)。 hur ka ta フㇽ カ タ 山の急坂/崖の上に。 hur tapka フッ タㇷ゚カ 山の急な斜面の上(の平らになった所)。 hur tapka a=osíraye フッ タㇷ゚カ アオシライェ 私は山を登って行って山のいちばん高い所に上がった。(KK民話) hur tom フッ トㇺ 山の急坂/崖面のまん中。 hur hontom フㇽ ホントㇺ 山の急坂/崖の中ほど。 hur monpok フㇽ モンポㇰ 山の急坂/崖の下の方。 te péka hemespa=an kor eytasa hur okuwas テ ペカ ヘメㇱパアン コㇿ エイタサ フㇽ オクワㇱ ここから登るとあまり坂が急だ。 {E: a steep mountain slope.} m (出典:田村、方言:沙流)
- hur
- フㇽ 【hur】 坂. フㇽ コトㇿ=坂の斜面.フㇽ カ タ=坂の上に.フㇽ ラ タ,フㇽ ポㇰ タ=坂の下に.フットゥラシ=坂を登る.ハイー ク・シンキ フミー.ク・シケ パセ ㇷ゚ ネ クス ク・シニ ランケ コㇿ フㇽ カ パㇰノ ケㇰ(ク・エㇰ)=あーあ私は疲れた.荷物が重いものだから休みながら坂の上まで来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- húra
- フラ 【名】[概/所] におい。 húra at フラ アッ においがする。 húra ruy フラ ルイ くさい。 húra nu フラ ヌ においを感じる。 ☆参考 kéra ケラ 味。 …rak …ラㇰ …の味/においがする。 {E: a stink; a smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hura
- フラ §552.におい(臭)(1)hura〔Fú-ra ふラ〕⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura
- フラ §552.におい(臭)(2)hura〔Fu-rá フら〕⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura nu(a-an-)
- フラ ヌ §552.におい(臭)(3)hura nu(a-、an-)〔Fú-ra|nú ふラ・ぬ〕[臭・聞く]⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hura/hura(ha)
- フラ/フラ(ハ) 【hura/hura(ha)】 におい,香り. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraat
- フラアッ 【hura-at】 においが立つ,においがする. (出典:萱野、方言:沙流)
- huracinawni
- フラチナウニ §223 ナナカマド (4) huracinawni (hú-ra-ci-naw-ni)「ふラチナウニ」[<hura-at-inaw-ni(におい・する・幣・木)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húraha
- フラハ 【名】[所](概は húra フラ)…のにおい、 そのにおい。 húraha ruy フラハ ルイ [そのにおい・激しい]…がくさい。 {E: the stink, smell of…} (出典:田村、方言:沙流)
- huranu
- フラヌ 【hura-nu】 においをかぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurarakka
- フララッカ 【hurarakka】 においをかぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- húrarapkar
- フララㇷ゚カㇻ 【自動】[húra-rap-kar におい・(?)・する] においをかぐ。 {E: to smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húraruy
- フラルイ 【名】[hura-ruy におい・激しい][動物](直訳すると《くさい》) (魚名)キウリ。 ☆参考 「他方言。 沙流地方では nuyra ヌイラ と言う。」 (S) 〔知分類 p.71 キウリウオ〕 {E: name of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- huraruy
- フラルイ 【hura ruy】 においが強い,臭い:あまりよいにおいではない. ポロンノ ヌイラ ア・ウㇰ ヒネ エケシンネ ア・エイメㇰ ア コㇿカ ミマラハ フラルイ ア・ニㇱカ コㇿカ ア・オスㇽパ=たくさんウグイを獲ってあちこちに配ったが,残りににおいがついたのでもったいないと思ったが捨てた. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraruy
- フラルイ §100 キウリウオ、キュウリウオ (1) huraruy(hú-ra-ruy)「ふラルイ」[hura(におい)ruy(強い)]成魚⦅美幌、常呂、網走、白糠、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huraruycep
- フラルイチェㇷ゚ 【hura-ruy-cep】 キュウリウオ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraruykikir
- フラルイキキㇼ §162 クサガメ (2) hura-ruy-kikir(hú-ra-ruy-ki-kir)「ふラルイキキㇼ」[<hura(臭)ruy(激しい)kikir(虫)] ⦅美幌⦆(ビIX, 83) (出典:知里動物編、方言:)
- huraruykina
- フラルイキナ §336 ギョウジャニンニク (4) huraruykina (hú-ra-ruy-ki-na)「ふラルイキナ」[hura(におい)ruy(はげしい)kina(草)] 茎葉 ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huraruymun
- フラルイムン §068 カリガネソウ (1) hura-ruy-mun (hú-ra-ruy-mun)「ふラルイムン」[hura(におい)ruy(激しい)mun(草)] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huras
- フラㇱ §381 チシマザサ (3) huras (hu-rás)「フらㇱ」[<hur-has 笹葉(の)・枝条] 枝葉 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurasusu
- フラスス §321 イヌコリヤナギ (3) hura-susu (hu-rá-su-su)「フら・スス」[<ura-susu] 茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurawen
- フラウェン 【hura-wen】 においが悪い. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurawencipoko
- フラウェンチポコ §111 カラフトニンジン (1) hurawen-cipoko (hú-ra-wen-ci-po-ko)「ふラウェンチポコ」[hura(におい)wen(悪い)cipoko(マルバトウキの茎葉)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurawenkikir
- フラウェンキキㇼ §162 クサガメ (1) hura-wen-kikir(hú-ra-wen-ki-kir)「ふラウェンキキㇼ」[<hura(臭)wen(悪い)kikir(虫)] ⦅千歳、幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurawenkina
- フラウェンキナ §068 カリガネソウ (2) hura-wen-kina (hú-ra-ruy-mun)「ふラウェンキナ」[hura(におい)wen(悪い)kina(草)] 茎葉 ⦅A沙流、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huraye
- フライェ 【他動】[単](複は huraypa フライパ)…を洗う。(足を、 着物を、 鍋などを。) ☆参考 顔を洗うことは ewonne エウォンネ。 手を洗うことは teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ とも言うが、 また yaske ヤㇱケ とも言う。 {E: to wash…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huraye
- フライェ 【huraye】 洗う,洗濯する. ヌマン チセ フライェ アㇷ゚ト アㇱ=昨日,家洗いの雨が降った.ク・ミッポー,エ・イペ オケレ チキ アオイペㇷ゚ フライェ ワ アヌ アニー=孫よ,食べ終わったら食器を洗っておいてね.エ・シットキヒ ワノ アㇱケペッ パㇰノ ピㇼカノ フライェ ワ オラ サカエ カㇺタチ ウコポイェ=お前の肘から指まできれいに洗ってから酒を醸す粥とこうじを混ぜろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- huraypa
- フライパ 【他動】[複](単は huraye フライェ)(二つ以上)を洗う。 {E: to wash…(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huraypa
- フライパ 【huray-pa】 洗う. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurayuhkekina
- フラユㇷケキナ §057 エゾノカワジサ (1) hura-yuhke-kina (hú-ra-yuh-ke-ki-na)「ふラユㇷケキナ」[húra(におい)yúhke(強い)kiná(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húre
- フレ 【自動】赤い。 húre nonno フレ ノンノ 赤い花。(S会話) húre su フレ ス 赤い鍋(アルマイトの黄色い鍋を指して)。(W) ☆参考 オレンジ系の黄から紫くらいまでの範囲にわたり、 茶色っぽい色まで含むが、 典型的なのは血のような赤い色。 ☆参考 siwnin シウニン 青い(緑を中心とする)。 retar レタㇻ 白い。 kunne クンネ 黒い。 {E: to be red.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hure
- フレ 【hure】 赤い,真っ赤,赤. ルフレ=少し赤い. (出典:萱野、方言:沙流)
- húre-koysum
- フレコイスㇺ 【名】[hure-koysum 赤い・泡] 水に浮いているさび。 {E: rust floating on water.} (出典:田村、方言:沙流)
- húre-toponra
- フレトポンラ 【名】[hure-toponra 赤い・水おり] 水底に沈んださび。 {E: rust that has sunk to the bottom of water.} (出典:田村、方言:沙流)
- húreamam
- フレアマㇺ 【名】[hure-amam 赤い・穀物][植物] ヒエの一種(穂が赤い)。 〔知分類 p.230 アワ ((幌別))〕 {E: a type of millet.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureamam
- フレアマㇺ §402 アワ 粟 (9) hure-amam (hú-re-a-mam)「ふレアマㇺ」[“赤い・穀果”の義] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureampayaya
- フレアンパヤヤ §474 ハナサキガニ (2) hure-ampayaya (hú-re-am-pa-ya-ya)「ふレアンパヤヤ」 ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureapappo
- フレアパッポ §344 エゾカンゾウ (5) hure-apappo (hú-re-a-pap-po)「ふレ・アパッポ」[赤い・花] 花 ⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurearu
- フレアル §037.足裏の肉(クマの)(2)hure-aru〔Fu-ré-a-ruフれアル〕[<ure-haru(足・肉)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurearu
- フレアル §527.てのひらの肉[特にクマの](3)hurearu〔Fu-ré-a-ru フれアル〕[足・肉]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurearupone
- フレアルポネ §529.てのひらの骨[クマの]hurearu-pone〔hu-ré-a-ru-po-ne フれアルポネ〕[hurearu(熊の足裏の肉)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆〔熊祭の後に木幣をつけて送る〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- hureasam(-a)
- フレアサㇺ §035.あしうら(足裏、蹠)(10)hureasam(-a)〔Fu-ré-a-samフれアサㇺ〕[hure(<ure足)+asam(底)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hureat
- フレアッ §248 チョウセンゴミシ (2) hureat (hú-re-at)「ふレアッ」[<hure-hat] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húreatane
- フレアタネ 【名】[hure-atane 赤い・カブ][植物]人参。 {E: a carrot.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureatpunkar
- フレアップンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (5) hureat-punkar (hú-re-at-pun-kar)「ふレアップンカㇻ」[赤いブドウ(のなる)・蔓] 蔓をいう ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureayusni
- フレアユㇱニ 【hure-ayusni】 キイチゴ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hureayusni
- フレアユㇱニ §214 タチイチゴ (1) hureayusni (hú-re-a-yus-ni)「ふレアユㇱニ」[hure(赤い)ayusni(いばらの木、ayとげ、us群生している、ni木)] 茎 ⦅穂別⦆⦅A千歳⦆→補注(27)。 (出典:知里植物編、方言:)
- hureca
- フレチャ §068 サクラマス (11) hure-ca(hú-re-ča)「ふレチャ」[hure(赤い)ca(雄魚)]⦅屈斜路⦆マスノスケの雄魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- húreci
- フレチ 【名】[hure-ci 赤い・陰茎][動物]海の動物の一種。 ☆参考 「樺太ではロスケノカモと言う。 大きいのは直径4センチ長さ20センチくらいもある。 袋状。 ぜんたい赤くて先端に長さ1センチくらいの毛が数本ついている。 陸へあげて毛を取り、 しぼって水を出せば長さ3センチくらいに縮まる。 ホッキのような味で甘くておいしい。 海の「メメズ」(ミミズ)だと思うよ。」 (S)〔知分類 p.116 ゴカイ〕 {E: an earthworm.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureci
- フレチ §211 ゴカイ (1) hure-ci (hu-re-ci)「フレチ」 ⦅千徳85、美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureci
- フレチ §211 ゴカイ (2) hure-ci (hú-re-či)「ふレチ」 ⦅美幌⦆ゴカイ、エゾゴカイ。食用。生で切って醤油つけて、また汁の実にして(美幌)。環形、多毛綱、ごかい科。 (出典:知里動物編、方言:)
- hureci
- フレチ §211 ゴカイ (4) hure-ci (hú-re-ci)「ふレチ」[hure(赤い)ci(陰茎)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureci
- フレチ §211 ゴカイ (6) hure-ci (hu-ré-ci)「フれチ」[hure(赤い)ci(陰茎)] ⦅白浦、落帆、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurecimakani
- フレチマカニ §030 ギスカジカ;ゴモカジカ(方言);イソカジカ(方言) (1) hure-cimakani (hú-re-ci-ma-ka-ni)「ふレチマカニ」[hure(赤い)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurecironnup
- フレチロンヌㇷ゚ 【hure-cironnup】 赤狐. (出典:萱野、方言:沙流)
- hureecinke
- フレエチンケ §420 カメ (6) hure-ecinke (hú-re-e-čin-ke)「ふレエチンケ」[<赤い・亀] ⦅室蘭、幌別、白老⦆アカウミガメ E. ‘red turtle’, Caretta olivancea. (出典:知里動物編、方言:)
- hureemawri
- フレマウリ §214 タチイチゴ (2) hure-emawri (hú-re-e-maw-ri)「ふレマウリ」[赤い・いちご] 果実 ⦅穂別、幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureemawrini
- フレエマウリニ §214 タチイチゴ (3) hure-emawrini (hú-re-e-maw-ri-ni)「ふレエマウリニ」[赤い・いちごの・木] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureepuy
- フレエプイ §341 カタクリ (2) hure-epuy (hú-re-e-puy)「ふレエプイ」[hure(赤い)epuy(花)] 花 ⦅松浦竹四郎、十勝日誌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureerum
- フレエルㇺ §285 ねずみ (8) hure-erum (hú-re-e-rum)「ふレエルㇺ」[<hure(赤い)erum(ネズミ)]エゾアカネズミ Apodemus specious ainu THOMAS.⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hureetankay
- フレエタンカイ §212 チシマイチゴ (3) hure-etankay (hu-ré-e-tan-kay)「フれ・エタンカイ」[赤い・エタンカイ] 果実 ⦅落帆⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureh
- フレㇸ §277 くま (66) hureh (hu-réh)「フれㇸ」[<hure(赤い)-p(もの)] ⦅新問⦆クマの小(=pon-iso) (出典:知里動物編、方言:)
- hureh ne
- フレㇸ ネ §389.しぬ(死ぬ)(22)神が死ぬ hureh ne〔Fu-réh-ne フれㇸ・ネ〕[hureh(神のぬけがら、神のなきがら→「死体」の項参照)+ne(になる)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hureh(p-i)
- フレㇸ §387.したい(死体);死骸(14)死体[動物の] hureh(p-i)〔Fu-réh フれㇸ〕[<hure(赤い)+p(もの)?]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurehat
- フレハッ §248 チョウセンゴミシ (1) hure-hat (hú-re-hat)「ふレハッ」[赤い・ブドウ] 果実 ⦅足寄、名寄⦆⦅A十勝川筋⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurehure
- フレフレ §212 チシマイチゴ (4) hure-hure (hu-ré-ru-re)「フれフレ」[赤い・赤い] 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- húreicen
- フレイチェン 【名】[hure-icen 赤い・銭] 赤いお金=一銭銅貨。 {E: a copper coin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hureimok
- フレイモㇰ §212 ミミズ (4) hure-imok (hú-re-i-mok)「ふレイモㇰ」 ⦅旭川⦆タマクラミミズ (出典:知里動物編、方言:)
- hureisomeciw(-e)
- フレイソメチウ §033.あざ(痣)(7)赤あざhure-isomeciw(-e)〔Fú-re-i-sò-me-čiǔふレ・イそメチウ〕[赤い・あざ]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hureitunnap
- フレイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (23) hure-itunnap(hú-re-i-tun-nap)「ふレイトゥンナㇷ゚」⦅幌別⦆アカヤマアリ Formica sanguinea fusicepes EMERY. エゾアカヤマアリ Formica trunicicola yessoensis FOREL. (出典:知里動物編、方言:)
- hurekakkon kamuy
- フレカッコンカムイ §332 カッコウ (8) hurekakkon kamuy (hú-re-kak-kon-ka-muy)「ふレカッコンカムイ」(コ生) (出典:知里動物編、方言:)
- hurekamuy
- フレカムイ §425 アカヘビ;ジム (1) hure-kamuy (hú-re-ka-muy)「ふレカムイ」[<赤い・神] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- húrekane
- フレカネ 【名】[hure-kane 赤い・かね] 銅(「あかがね」)。 {E: copper.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hurekane
- フレカネ 【hure-kane】 銅:あかがね. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurekeso
- フレケソ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (2) hurekeso(hú-re-ke-so)「ふレケソ」[<hure(赤い)kes(斑)o(ついている)]⦅旭川⦆イワナ。 (出典:知里動物編、方言:)
- hurekutomarawrep
- フレクトマラウレㇷ゚ §153 シータテハ (1) hure-kutomarawrep(hú-re-ku-to-ma-raw-rep)「ふレクトマラウレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huremarewrew
- フレマレウレウ §150 クジャクチョウ(成) (1) hure-marewrew(hú-re-ma-rew-rew)「ふレマレウレウ」⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huremawpo
- フレマウポ §597.はげあたま(はげ頭)(15)赤はげ;丸はげhure-mawpo〔Fú-re-maŭ-po ふレ・マウポ〕[hure(赤い)+maw(ハマナシの果実)+-po(指小辞)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.446】 (出典:知里人間編I、方言:)
- Hurenay
- フレナイ 【名】[húre-nay 赤い・沢][地名](川の名、 集落の名、 沙流郡平取町振内。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hureni
- フレニ §224 ノリウツギ (6) hure-ni (hu-ré-ni)「フれニ」[赤い・木] 茎 ⦅白浦、鵜城⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureni rekuciaraka
- フレニ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(6)ノリウツギ咽喉病;のどがからからに乾く咽喉病 hure-ni rekuci-araka〔Fu-ré-ni|re-kú-či-a-ra-ka フれニ・レくチアラカ〕[hure-ni(ノリウツギ)+rekuci-araka(咽喉病)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- húreno
- フレノ 【自動】[húre-no 赤い・充分に]まっ赤である。 ☆参考 arhure アㇻフレ ともいう。 ☆参考 ruhure ルフレ やや赤い(ピンクなど)。 {E: to be deep red.} (出典:田村、方言:沙流)
- hureotop(-i)
- フレオトㇷ゚ §217.髪の種類(10)あかげ(赤毛) hure-otop(-i)〔Fú-re-o-top ふレオトㇷ゚〕[赤い・髪]⦅ホロべツ、―ユ研Ⅱ, p.261⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- húrep
- フレㇷ゚ 【名】[hure-p 赤い・もの](次の熟語で) húrep kar フレㇷ゚ カラ 着物を赤く染める。(S) {E: to dye clothing red.} (出典:田村、方言:沙流)
- hurep
- フレㇷ゚ 【hure-p】 (赤く)染めたオヒョウの皮:ケネ(ハンノキ)の皮を鍋で煮立てた赤い汁で染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurep
- フレㇷ゚ §215 エゾイチゴ (3) hurep (hu-rép)「フれㇷ゚」[hure(赤い)-p(もの)] 果実 ⦅荻伏、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurep
- フレㇷ゚ §270 キタキツネ、きつね (4) hurep (hú-rep)「ふレㇷ゚」[<hure(赤い)-p(もの)‘赤いケダモノ’] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurep kar
- フレㇷ゚ カㇻ 【hurep kar】 赤く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurepcironnup
- フレㇷ゚チロンヌㇷ゚ §270 キタキツネ、きつね (5) hurep-cironnup (hú-rep-či-ron-nup)「ふレㇷ゚チロンヌㇷ゚」[<hurep(キツネ)cironnup、‘キツネであるところのケダモノ’] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurepiyapa
- フレピヤパ §401 ヒエ (8) hure-piyapa (hú-re-pi-ya-pa)「ふレ・ピヤパ」[hure(赤い)piyapa(ヒエ)] ⦅バチラー、アイヌ人とその説話⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureppo
- フレッポ §094 ヤマツツジ (2) hureppo (hú-rep-po)「ふレッポ」[hure(赤い)p(もの)po(指小辞)] 花 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurere
- フレレ 【hure-re】 赤く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- hureseta
- フレセタ §268 イヌ (22) hure-seta (hú-re-se-ta)「ふレセタ」[<húre(赤い)seta(イヌ)] ⦅北海道⦆赤イヌ、茶色のイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- huresipuskep
- フレシプㇱケㇷ゚ 【hure-si-puske-p】 赤いイナキビ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- húresisam
- フレシサㇺ 【名】[húre-sísam 赤い・異民族] 白人。 ☆参考 髪の毛が赤いから。(W) ☆参考 repunkur レプンクㇽ 外国人。 ☞sísam シサㇺ {E: a Caucasian.} (出典:田村、方言:沙流)
- huresisam
- フレシサㇺ 【hure-sisam】 外国人,白人:赤い隣人,髪の毛の赤い人. (出典:萱野、方言:沙流)
- huresoy
- フレソイ §024 オオサガ;メヌキダイ(方言) (1) hure-soy (hú-re-soy)「ふレソイ」[赤い・ソイ] ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huresoy
- フレソイ §025 キチジ;キンキン(方言) (1) hure-soy (hú-re-soy)「ふレソイ」[赤い・ソイ] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huresunku
- フレスンク §415 アカエゾマツ やちしんこ (4) hure-sunku (hú-re-sun-ku)「ふレスンク」[赤い・エゾマツ] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huretakahka
- フレタカㇵカ §474 ハナサキガニ (1) hure-takahka (hú-re-ta-kah-ka)「ふレタカㇵカ」 ⦅白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huretakahka rekuciaraka
- フレタカㇵカ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(7)赤ガニ咽喉病 hure-takahka rekuci-araka〔Fu-ré-ta-kah-ka|re-kú-či-a-ra-ka フれタカㇵカ・レくチアラカ〕[hure(赤い)+takahka(カニ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- húretoy
- フレトイ 【名】[hure-toy 赤・土] 紅(べに)、 ほおべに。 húretoy yayusi フレトイ ヤユシ 紅をつける。 {E: (cheek) rouge.} (出典:田村、方言:沙流)
- huretu
- フレトゥ §211 ゴカイ (3) huretu (hu-re-tu)「フレトゥ」 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- huretu
- フレトゥ §211 ゴカイ (8) huretu (hu-ré-tu)「フれトゥ」[hure(赤い)tu(ひも)] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurhontomta
- フㇽホントㇺタ 【hurhontom ta】 坂の途中に. (出典:萱野、方言:沙流)
- huri
- フリ 【huri】 大鳥:想像上の鳥. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurir
- フりㇼ §355 ウノドリ 鵜 (2) hurir (hu-rír)「フりㇼ」 ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hurkap
- フㇽカㇷ゚ 【名】[概](所は hurkapu(hu) フㇽカプ(フ))[hur-kap (?)・皮][動物](?) カラスにつつかれて骨と皮ばかりになった魚や鳥の死骸。 cikap hurkap チカㇷ゚ フㇽカㇷ゚ カラスにつつかれて骨と皮ばかりになった鳥の死骸。 hurkap takupi an フㇽカㇷ゚ タクピ アン(直訳すると)彼の骨と皮ばかりの死骸しかない=(彼は)やせこけて着物だけみたいだ。(S) ☆参考 raycep ライチェㇷ゚ 死骸。 〔知分類 人間 p.120 ((ホロベツ、 クッシャロ)) 皮〕 {E: the remains of a fish, bird etc that has been picked clean by a crow, leaving just skin and bones.} (出典:田村、方言:沙流)
- hurkap(-i-u)
- フㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(7)hurkap(-i、-u)〔Fúr-kap ふㇽカㇷ゚〕[hur(ur=鳥皮、魚皮)、kap(皮)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hurkap/hurkapi(hi)
- フㇽカㇷ゚/フㇽカピ(ヒ) 【hur-kap/-kapi(hi)】 死骸.屍.死体,抜殻. セタ フㇽカㇷ゚=犬の死骸.アイヌ フㇽカㇷ゚=人間の死骸.ヘル フㇽカピヒ=生ける屍(死骸のように痩せ細っている).ヘル フㇽカㇷ゚=ただの抜け殻. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurkapu(hu)
- フㇽカプ(フ) 【名】[所](概は hurkap フㇽカㇷ゚)[動物]の骨と皮ばかりになった死骸(鳥や魚の)。 {E: the skin and bones of the carcass of a fish, bird etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- hurkata
- フㇽカタ 【hur ka ta】 坂の上に. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurkotor
- フㇽコトㇿ 【hur-kotor】 坂の斜面. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurpes
- フㇽペㇱ 【hur-pes】 坂を下る. エクㇱネ ワ ユㇰ ア・ヌカㇻ ヒクス シㇼイットゥイェ・アン ルスイ クス ウパㇱ トゥラノ アネチャララセ(ア・エチャララセ) ワ フㇽペㇱ・アン=向かい側へ鹿が見えたので近回りしようと思い,雪と一緒に滑って坂を下った. (出典:萱野、方言:沙流)
- hurrata
- フㇽラタ 【hur ra ta】 坂の下に. (出典:萱野、方言:沙流)
- hursut/hursutu(hu)
- フㇽスッ/フㇽストゥ(フ) 【hur-sut/-sutu(hu)】 坂の麓. (出典:萱野、方言:沙流)
- huru
- フル §381 チシマザサ (1) huru (hurú)「フる」 葉 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huruamam
- フルアマㇺ §381 チシマザサ (2) huru-amam (hu-rú-a-mam)「フる・アマㇺ」[笹葉(の)・穀物] 種実 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huruske
- フルㇱケ 【名】[< 日本語]ふろしき。 husko huruske k=útapke kor k=an フㇱコ フルㇱケ クタㇷ゚ケ コㇿ カン 私は古いふろしきにつぎをあてている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hus
- フㇱ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(1)hus!〔Fuš フㇲ! Fus フㇲ!〕[<onomat. 呼気を強く吹きつける音]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huse
- フセ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(3)huse〔Fú-se ふセ〕[<husse↑]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- husekara
- フセカラ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(6)息吹をかける huse-kara〔Fú-se-ka-ra ふセカラ〕[息吹を・当てる]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- huskina
- フㇱキナ §049 クルマバソウ (1) hus-kina (hús-ki-na)「ふㇱキナ」 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- husko
- フㇱコ 【自動】古い。 husko sinrit フㇱコ シンリッ 古い先祖=昔の先祖。 teeta husko sinrit oka híne テエタ フㇱコ シンリッ オカ ヒネ 昔、 ずっと昔の先祖が(生きて)いたときに。(W会話) husko maratto フㇱコ マラット 古い熊の頭骨。 husko an pe sikopayar フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ [慣用句]もとあったとおりにする=もとどおりに何くわぬ顔をしている。 os a=okápikuyra a korka kira=an híne a=uní ta ék=an híne husko an pe a=sikópayar híne án=an オㇱ アオカピクイラ ア コㇿカ キラアン ヒネ アウニ タ エカン ヒネ フㇱコ アン ペ アシコパヤㇻ ヒネ アナン 私は(姉の)あとをこっそりつけて行っていたのだったが、 逃げて家に帰って来て、 もとどおりにして何くわぬ顔をしていた。(W民話) {E: to be old.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- husko
- フㇱコ 【husko】 古い,長い年月を経ている. "テタ フㇱコ ムイ カ アン.アシㇼ ムイ カ アン.イナンペ エコン(エ・コㇿ) ルスイ" "フㇱコ ヒケ クコン(ク・コㇿ) ルスイ"=「ここに古い箕もある.新しい箕もある,どちらのほうをあなたは欲しいか」「古いほうを私は欲しい」 (出典:萱野、方言:沙流)
- husko
- フㇱコ §012.赤子がむずかるhusko〔Fúš-koふㇱコ〕[古くなる]⦅ホロベツ、ナヨロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- husko an pe sikopayar
- フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ 【husko an pe sikopayar】 何事もなかったように,前のまま. ウクラン エネ イヨㇱキ ワ アネピッタ サカヨカㇻ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ネㇷ゚ ウニン カ ソモ ノ フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ=昨夜はあれほど酔っ払って夜いっぱい,文句を言っていたのになんのさわりもなく何事もなかうたようにしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- husko etokkar
- フㇱコ エトッカㇻ §523.つわり(悪阻)になる(3)husko etokkar〔Fúš-ko-e-tók-kar ふㇱコ・エとッカㇻ〕[husko(姙娠する)、etokkar(準備する)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- husko(-an)
- フㇱコ §556.にんしん(姙娠)(13)姙娠の兆候がある;母親の腹の代わりの子が出来る;次の子をはらむ husko(-an)〔Fúš-ko ふㇱコ〕[古くなる]⦅チカブミ、ホロべツ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huskoekasi
- フㇱコエカシ §013.先祖;祖先(7)husko-ekasi〔Fúš-ko-e-ka-ši ふㇱコエカシ〕⦅カラフト⦆先祖の翁たち。[hus-ko(古い)+ekasi(祖父)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- huskono
- フㇱコノー 【husko no】 古くに.昔に. (出典:萱野、方言:沙流)
- huskore
- フㇱコレ 【他動】[husko-re 古くなる・させる](直訳すると)古くならせる。(受け身、 つまり不定人称形で)a=huskore アフㇱコレ 下に子ども(弟か妹)ができる(兄か姉になる)。 a=huskore p ne kusu na ponpe ne hawe ne nankor アフㇱコレㇷ゚ ネ クス ナ ポンペ ネ ハウェ ネ ナンコㇿ 下に子どもができたというのだからまだ小さい子どもだったのでしょう。(S民話)の途中の卜書きの独話 {E: to become an older brother or sister of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huskotoy
- フㇱコトイ 【名】[husko-toy 古い・ずっと(?)](次の表現で)huskotoy wa フㇱコトイ ワ ずっと昔から。 huskotoy wa yaynuwen wa an yak a=ye フㇱコトイ ワ ヤイヌウェン マ アン ヤカイェ (彼は)ずっと前から体具合いが悪くていたそうだ。(S) {E: from long ago.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huskotoywano
- フㇱコトイワノ 【husko toy wa no】 昔から,古くから,以前から. タアン ピパウㇱコタン アナㇰネ フㇱコ トイ ワノ アイヌ オカ.ペトッタ(ペッ オㇿ タ) アナㇰネ チェㇷ゚ ネㇷ゚ パㇰノ カ オカ.キㇺ タ アナㇰネ イセポ チロンヌㇷ゚ ユㇰ キムンカムイ ポロンノ オカ ワ アエㇷ゚ ア・エイㇱラㇺネ カ ソモ=この二風谷村は昔からアイヌが暮らしていた.川には魚がたくさんいた,山にはウサギ,狐,鹿,熊がたくさんいて食べ物に不自由しなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- huspe
- フㇱペ 【huspe】 川へ落ちて死んだ鹿,溺死. ソンノ ペトッタ(ペッ オㇿ タ) フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ アクス アチャポ ウタㇻ ウウェトゥㇱマㇰ ワ ペトルン(ペッ オㇿ ウン) ホユッパ=本当にまあ川で氷の下で死んだ鹿が見つかったと聞いたら,おじさんたちは先を争って川へ走った. *冬の間氷の割れ目に落ちて死んだ鹿が春に見つかったものをフㇱペという.昔はしばしばあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- hussa
- フッサ 【副/名】[擬音](病人の治療のためにフツフツと息を吹きかける時の擬音、 またその行為。) hussa tura フッサ トゥラ フッフッと息を吹きかけながら。(W会話) hussa hussa iki フッサ フッサ イキ フッフッと息を吹きかける。 aynu nupur wa kus tasta hussa hussa ikipa kor oraun siknupa nek! アイヌ ヌプㇽ ワ クㇱ タㇱタ フッサ フッサ イキパ コㇿ オラウン シㇰヌパ ネㇰ! 人間は霊力がすぐれているから(死んでも)フツフツと息を吹きかければ生き返るのさ。(KK掛け合い歌)の最後の語りの部分 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hussa
- フッサ 【hussa】 まじない:病人を治すために強く息を吹きかける.息をかける音がフッサと聞こえる. フッサハウ シューコサンパ=フッサという声がシューとなった(魔物の側からの表現.魔物にとってフッサという強い息は恐ろしいものである). (出典:萱野、方言:沙流)
- hussa
- フッサ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(4)hussa!〔Fús-sa ふッサ!〕[<hus↑]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussakar
- フッサカㇻ 【hussa-kar】 おはらい:病人をはらい清め,悪魔を追い出そうと息を強く吹きかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- hussaomante
- フッサオマンテ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(8)息吹をかける hussa-omante〔Fús-sa-o-man-te ふッサオマンテ〕[息吹を・送る]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussaomante
- フッサオマンテ §479.ためいき[する](3)心配ごとがあってほっと溜息をつく hussa-omante〔Fús-sa-o-man-te ふッサ・オマンテ〕[hussa(息吹きを)+omante(送る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- husse
- フッセ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(2)husse〔Fús-se ふッセ〕[hus(↑)+se(云々の音を発する意を表す動詞語尾);‘hus!という音を発する']⦅H. S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- hussikokka
- フッシコッカ §144.うるしかぶれ(漆瘡)(1)hussi-kokka〔Fús-ši-kok-ka ふッシコッカ〕[hussi(うるし)+kokka(化ける)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussini
- フッシニ §166 ヤマウルシ (5) hussi-ni (hús-si-ni)「ふッシニ」[<ussi-ni] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hut(c-i)
- フッ §064.あばら;あばらぼね(2)hut(c-i)〔フッ〕[<ut]⦅クッシャロ、シャリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hutarumpe
- フタルンペ §296 くじら(クジラ (10) hutarumpe (hú-ta-rum-pe)「ふタルンペ」[<kuttar-humpe] ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hutat
- フタッ §381 チシマザサ (8) hutat (hú-tat)「ふタッ」[<huttat<hur-ta-p 笹の枝葉を・ちぎった・もの] 葉 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hutci
- フッチ §015.祖母(9)hutci〔Fút-či ふッチ〕⦅チトセ⦆=huci. (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hutcikama
- フッチカマ §330.こぶら;こむら;腓;腓腸筋(3)hutci-kama〔Fút-či-ka-ma ふッチカマ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hutne
- フッネ 【自動】[hut-ne (?)・(のよう)である]せまい(幅も面積も)。 hutne uske フッネ ウㇱケ せまい場所。(S) hutne ru フッネ ル せまい道。(S) hutne pínay フッネ ピナイ せまい谷。(W民話) ☆対語 sep セㇷ゚ 広い。 {E: to be narrow; confined.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hutne
- フッネ 【hutne】 狭い,窮屈だ. チセ ウトゥㇽ フッネ=家の間が狭い.フッネ センカキ=幅が狭い布地.フッネ ワ ク・ミ エアイカㇷ゚=狭いので私は着ることができない. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutne nay
- フッネ ナイ 【hutne-nay】 狭い沢. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutne nisey
- フッネ ニセイ 【hutne-nisey】 狭い函川. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutne pinay
- フッネ ピナイ 【hutne-pinay】 狭い谷川. (出典:萱野、方言:沙流)
- hutpone
- フッポネ §064.あばら;あばらぼね(10)肋骨 hut-pone〔Fút-po-ne ふッポネ〕[hut(あばら)+pone(骨)]⦅クッシャロ、ニシべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hutram(-i-u)
- フッラㇺ §591.はい(肺);肺臓(2)クマの肺臓 hutram(-i、-u)〔Fút-ram ふッラㇺ〕[<yukram]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huttap
- フッタㇷ゚ 【huttap】 笹. (出典:萱野、方言:沙流)
- huttapka
- フッタㇷ゚カ 【名】[hur-tapka 山の崖・の上の高く平らになった所] 山の上。 ☞hur フㇽ の項の hur tapka ta フㇽ タㇷ゚カ タ {E: the high areas of a mountain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ 【名】[hur-tat 山の急坂・樺][植物]「ササ」。(S) ☆参考 top トㇷ゚ 竹。 〔知分類 p.222 ジダケ〕 {E: bamboo grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ 【huttat】 笹. (出典:萱野、方言:沙流)
- huttat
- フッタッ §382 ジダケ (2) huttat (hút-tat)「ふッタッ」[→§381(8)] 葉 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huttattop
- フッタットㇷ゚ 【名】[huttat-top ササ・竹][植物]「ササダケ」(大きくなっても6尺くらい、 小さい、 細い、 太くても直径1センチ)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- huttom
- フットㇺ 【名】[hur-tom 山の斜面・面の中程] 山の中腹。 {E: the middle area of a mountain. (出典:田村、方言:沙流)
- huttomakina
- フットマキナ §169 フッキソウ キチジソウ (3) huttoma-kina (hút-to-ma-ki-na)「ふットマキナ」[<yuktoma-kina] 茎葉 ⦅美幌・屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huttoy
- フットイ §060 ウグイ (6) huttoy (hút-toy)「ふットイ」 ⦅美幌、屈斜路、足寄、白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hutureh
- フトゥレㇸ §091 ツルコケモモ (3) hutureh (hú-tu-reh)「ふトゥレㇸ」[<hú-turep生の・果実] 果実 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huy(-e)
- フイ §691.ほお(頬);ほっぺた(1)huy(-e)〔Fúǐ ふイ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huy(-he)
- フイ §235.かんぞお(肝臓)(5)肝臓[魚の] huy(-he)〔Fúǐ ふイ〕[huypeの下略形]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huye
- フイェ 【他動】[?] ☞ka(si) huye カ(シ) フイェ …を看病する。 (出典:田村、方言:沙流)
- huye(a-)
- フイェ §749.みる(見る)(11)見まもる huye(a-)〔Fu-jé フいぇ〕[huy(何処)+e(動詞語尾)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huye/huye(he)
- フイェ/フイェ(ヘ) 【huye/huye(he)】 頬. (出典:萱野、方言:沙流)
- huyekot
- フイェコッ 【huye-kot】 えくぼ. (出典:萱野、方言:沙流)
- huyekotne
- フイェコッネ §146.えくぼが出る(1)huye-kotne〔Fu-jé-kot-ne フいぇコッネ〕[その頬・凹む]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huyhuynawano
- フイフイナワノ 【huyhuy na wa no】 どこからどこまで,隅から隅まで. チセオンナイ フイフイナワノ アコエラヤㇷ゚=家の中の隅から隅まで,私はそれに感心した[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- huymampa
- フイマㇺパ 【他動】[複?](単として予想される形は未出) よくよく調べる。 {E: to investigate something well.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huymampa
- フイマンパ 【huy-mampa】 (気をつけてよくよく)見る,観察する,見直す. (出典:萱野、方言:沙流)
- huype
- フイペ 【名】[概/所] [hu-ipe 生で・食べる物]肝臓、 レバー。 huype oro emus kusparepa フイペ オロ エムㇱ クッパレパ 彼らは熊のレバーに刀を通して切った。(NK民話) {E: liver.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- huype/huype(he)
- フイペ/フイペ(ヘ) 【huype/huype(he)】 肝臓.▷フ=生 エ=食べる ペ=物 →生のままで食べられる物 (出典:萱野、方言:沙流)
- huypehe
- フイペヘ 【名】[所](概は huype フイペ)…の肝臓。 {E: the liver of…} (出典:田村、方言:沙流)
- huypeoro
- フイペオロ §554.にく(肉)(5)獣肉の生食部 huypeoro〔Fúǐ-pe-o-ro ふイペオロ〕[hu(生の)+ipe(食物)+oro(の所)]⦅聖典, p.27⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- huypututu
- フイプトゥトゥ 【自動】[huy-putu-tu ほお・を突き出す・(重複)…している] ほおがふくれている。 ☆参考 hepututu ヘプトゥトゥ ふくれっつらをしている。 {E: to have swollen cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- huyuikehi
- フユイケヒ 【huyuikehi】 着る物,衣類,体につけて着たりはいたりする物の総称.普通はアミㇷ゚と言う[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ihunara
- イフナラ 【自動】[i-hunara ものを・さがす] さがしものをする。 ☞hunara フナラ {E: to look for a lost item.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihunke
- イフンケ 【ihunke】 子守歌(を歌う).*沙流川地方では子守歌をイヨンノッカあるいはイヨンルイカという.イフンケというのは旭川地方.静内地方はイヨンルイカという. ポンペ モコンルスイ(モコㇿ ルスイ) ノイネ イキ ナ ポンノ イフンケ ワ ヌレ ナニ モコㇿ ナ=赤ちゃんが眠たいらしいから,少し子守歌を聞かせろ,すぐ眠るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ihunkeh(p-i)
- イフンケㇸ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(2)ihunkeh(p-i)〔i-Fúŋ-keh イフンケㇸ〕[<i(それを)+hunke(あやす)+p(もの)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihunkehsi
- イフンケㇸシ §363.産―たいべん(胎便);かにばば;かにくそ(2)ihunkeh-si〔i-hún-keh-šiイふンケㇸシ〕[ihunkeh(胎盤)+si(糞)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihunkep(-i)
- イフンケㇷ゚ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(1)ihunkep(-i)〔i-Fúŋ-kep イふンケㇷ゚〕[<i(それを、=胎児を)+hunke(<humke あやす)+p(もの)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihupka
- イフㇷ゚カ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(14)はれもの[がでる];手の指先または足の指先もちぎれるほどの怖いできもの ihupka〔i-Fúp-ka イふㇷ゚カ〕[i-hup-ka(それを・腫れ・させる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ihuraye
- イフライェ 【自動】[単](複は ihuraypa イフライパ)[i-huraye ものを・洗う] 洗濯する。 ontaro or un ihuraye オンタロ オㇿ ウン イフライェ 桶(おけ)(=たらい)で洗濯する。(W) ☞huraye フライェ {E: to wash clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihurekani
- イフレカニ §305 ケヤマハンノキ (2) ihurekani (i-hú-re-ka-ni)「イふレカニ」[i(物を)hure(赤く)ka(する)ni(木)] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ihurere
- イフレレ 【自動】[i-húre-re ものを・赤くなる・させる] 布を赤く染める。 ihurere kor an イフレレ コㇿ アン (W) 赤く染めている。 ☆参考 húrep kar フレㇷ゚ カㇻ とも言う。 ☞húre フレ {E: to dye cloth, material red.} (出典:田村、方言:沙流)
- ihurere
- イフレレ 【i-hure-re】 赤く染める.*アイヌ語には色彩についての語はそう多くはない.フレ=赤い,レタㇻ=白い,シューニン=青い,クンネ=黒い,などでそれらの言葉の頭にル(さっと,わずかに),ソンノ(本当に)などをつけて色の表現をしていた.▷イ=それを フレ=赤い レ=させる アㇻパ ワ ケネ ニカㇷ゚ ソソ ワ エㇰ.ク・イフレレ クㇱネ ナ=行ってハンノキの皮を剥がしてきてくれ.私が少しの物を赤くしたいから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikahuye
- イカフイェ 【i-kahuye】 看病(する),看取る. ア・スチヒ オンネ ルスイ ワ ネ ノイネ イペ カ ソモ キ ノ モコㇿ ワ パテㇰ アン.アプンノ イカフイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私のおばあさんは死ぬのが近くなったのか食べ物も食べずに眠ってばかりいる.私は静かにおばあさんの看病をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoahun
- イコアフン 【自動】[単](複は ikoahup イコアフㇷ゚)[i-ko-ahun もの・に向かって・入る] あぶないところへ思い切って入る。 pon pewrep oka noyne haw as na ikoahun wa uk wa ek ポン ペウレㇷ゚ オカ ノイネ ハウ アㇱ ナ イコアフンマ ウㇰ ワ エㇰ 小さい子熊がいるらしい声がするから入って取って来なさい。(S) {E: to resolve oneself to enter a dangerous place or situation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoahup
- イコアフㇷ゚ 【自動】[複](単は ikoahun イコアフン)[i-ko-ahup もの・に・入る[複]](二人以上が)あぶないところへ思い切って入る。 {E: to resolve oneself to enter a dangerous place or situation. (pl.)} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokamahupte
- イコカマフㇷ゚テ 【自動】[i-ko-kam-ahup-te 人・に協力して・肉を・入ら・せる] 男子(夫や兄など)が背負って来た獲物の肉を家の人(妻や妹など)が東窓の所で窓ごしに受け取るというやり方で家の中へ入れる。 ☆参考 主語は家の中で受け取る女性。 ☞ukokamahupte ウコカマフㇷ゚テ {E: for a man to pass the meat of a hunt through the eastern window to someone (his wife) in the house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoykihumpe
- イコイキフンペ §295 サカマタ;シャチ (10) ikoykihumpe (i-kóy-ki-hum-pe)「イこイキフンペ」[<i-koyki-humpe(物を・とる・クジラ)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- imeruhu
- イメルフ 【名】[所](概は imeru イメル) …のきらめき。 imeruhu at イメルフ アッ …がきらっと光る。 {E: a flash of…} (出典:田村、方言:沙流)
- inawke hum sasinatara
- イナウケフㇺ サシナタラ 【inaw-ke-hum sasinatara】 イナウを削る音がざーっと聞こえた. ニサッタ チセノミ アンエトコタ オッカイポウタㇻ ウゥェカラパヒネ イナウケフㇺ サシナタラ=明日,新築祝いがあるその前に,若者たちが集まってイナウを削る音がざーっざーっと聞こえている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inehuykotan
- イネフイコタン 【inehuy-kotan】 どこかの村,見知らぬ村, ▷イネフイ=どこ コタン=村 イネフイモシㇼ イネフイコタン プㇱコサヌ ヤシコサヌ カムイエッフㇺ トゥリミㇺセ=どこの国か、どこの村かで,爆発音,破裂の音,神が来る音がひびき渡った……. *これはユカㇻに出てくる常套語[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipehumikaraaynu
- イペフミカラアイヌ §689.へんしょく(偏食)(4)他人の食べている物を食いたがって食えないと病人のようになる性癖の人ipe-humi-kara-aynu〔i-pé-Fu-mi-ka-rá-aǐ-nu イ舳・フミ・カら・アイヌ〕[ipe(食物)+humi(の音)+kara(つくる、なす)+aynu(人);食物について騒ぎ立てる人の意か]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iresuhuci
- イレスフチ 【i-resu-huci】 火の女神:火の神へお祈りの時に親しみと尊敬の念を込めて言う言葉.▷イ=それを レス=育てる フチ=祖母 (出典:萱野、方言:沙流)
- ituyeserehum
- イトゥイェセレフㇺ 【i-tuye-serehum】 太刀風.▷イ=それを トゥイェ=斬る セレフㇺ=しゅっと音がする (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahunke
- イヤフンケ 【i-ahunke】 人を招待する.▷イ=それ(人)を アフンケ=入れる (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahup
- イヤフㇷ゚ 【i-ahup】 (催促して)貰う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkar
- イヤフㇷ゚カㇻ 【i-ahup-kar】 (〜を)貰いたがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkur
- イヤフㇷ゚クㇽ 【名】[i-y-ahup-kur もの・(挿入音)・入る・人] ものごい。 {E: a beggar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyahupkur
- イヤフㇷ゚クㇽ 【i-ahup-kur】 乞食. エソイネ イヤフㇷ゚クㇽ エㇰ シリ イキ ナ.ネㇷ゚カ コチャリ=外へ乞食が来ている様子だ.何か恵んでやれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahuppe
- イヤフッペ 【名】[i-y-ahup-pe もの・(挿入音)・入る・もの](=iyahupkur イヤフㇷ゚クㇽ)乞食(ものごいの人を指す見下げた言い方)。 {E: a beggar.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyahuppe
- イヤフッペ 【i-ahup-pe】 乞食. イテキ イテキ ネㇷ゚キ パ カ ソモ キ ノ エㇷ゚ イサㇺ パ ヤㇰ イェ イヤフㇷ゚ペ コラチ イキ パ.ア・エラムニㇱテ ペコㇿ ア・カㇻ ヤㇰ イキヤーヌン ネㇷ゚キ パ ナ=だめだめ,働きもしないで食べ物がないと言って乞食のようにしている.冷たい態度をとるふりをしてやったほうが,もしやのこと働くから.ヒナㇰ ワ エㇰ イヤフㇷ゚ペ オペッペッケ アミㇷ゚ ミ カネ ㇷ゚ エㇰ ヒネ ヤイェヤントエトゥン=どこから来た乞食なのか,ぼろぼろの着物を着て,泊めてくれと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka(-si)-huye
- カフイェ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(1)ka(-si)-huye〔ká-Fu-je かフイェ、ka-ší-Fu-je カしフイェ〕[kasi(その上、ka 上)、huye(見守る、守る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ka(si) huye
- カ(シ) フイェ 【連他動】[…の上・(?)]…を看病する。 (出典:田村、方言:沙流)
- kamahupte
- カマフㇷ゚テ 【自動】[kam-ahup-te 肉・入る・させる] 獲物(の肉)を(東窓から)家の中へ入れる。 {E: to take game into a house through the eastern window.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy ek hum otonnokane
- カムイエㇰフㇺ オトンノカネ 【kamuy-ek-hum otonnokane】 神が来る音がかすかに聞こえて. ▷カムイ=神 エㇰ=来る フㇺ=音 オトンノ=かすか カネ=に(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Kamuy-húci
- カムイフチ 【名】[< kamuy-húci 神・おばあさま][固有名] 火の女神(呼び名)。 ☆参考 沙流川下流のワテケさんは Kamuyuci カムユチ と発音する。 ☆参考 Ape-húci kamuy アペフチ カムイ [火・おばあさま・神]火の女神。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyhokuhu
- カムイホクフ 【名】[所](概は未出。 hokuhu ホクフ の概は hoku ホク)[kamuy-hoku-hu 神・ 夫・(所属語尾)] …の神である夫、 …の神のように立派な夫。 a=kamúyhokuhu アカムイホクフ 私の神なる夫=神である私の夫。(W民話) {E: a god-like man.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyhuci
- カムイフチ 【kamuy-huci】 火の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhum
- カムイフㇺ 【名】[kamuy-hum 神・音] 雷。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 ☆参考 雷が落ちることは kamuy onisposo カムイ オニ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyhum
- カムイフㇺ 【kamuy-hum】 雷,雷の音. カムイフㇺ アㇱ ヒ タ アナㇰネ イルイケ カ ムンヌウェ カ ケメイキ カ ソモ ア・キ ノ オリパㇰ・アン ペ ネ ナ アニー=雷の音のする時には.研ぎものも,ほうきを使うことも,縫い物もしてはならない.謹慎しているものだぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhum as
- カムイフㇺ アㇱ 【kamuy-hum as】 雷が鳴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuyhumpe
- カムイフンペ §295 サカマタ;シャチ (9) kamuyhumpe (ka-muy-hum-pe)「カむイフンペ」[<kamuy-humpe(神・クジラ)] ⦅胆振、日高⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuyhup
- カムイフㇷ゚ §413 ハイマツ (3) kamuy-hup (ka-múy-hup)「カむイ・フㇷ゚」[神・松] 茎 ⦅長万部⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyhurep
- カムイフレㇷ゚ §214 タチイチゴ (4) kamuy-hurep (ka-múy-hu-rep)「カむイフレㇷ゚」[神の・いちご] 果実 ⦅荻伏・様似・美幌⦆⦅A十勝川筋・石狩川下流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kankapu(hu)
- カンカプ(フ) 【名】[所](概は kankap カンカㇷ゚) …の上皮、 表皮。 {E: outer layer of skin, bark of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kap/kapu(hu)
- カㇷ゚/カプ(フ) 【kap/kapu(hu)】 皮,皮膚. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapu(hu)
- カプ(フ) 【名】[所](概は kap カㇷ゚) …の皮、 その皮。 ku=kapu kapar wa tayki en=e クカプ カパㇻ ワ タイキ エネ (私は)私の皮膚が薄いので蚤に食われた。(W) toan cikuni kapuhu トアン チクニ カプフ あの木の皮。(W) ☆参考 níkap ニカㇷ゚[概]/níkapu(hu) ニカプ(フ)[所] は《樹皮》 {E: the skin, bark of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kapuhu
- カプフ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](10)kapuhu〔ka-pú-Fu カぷフ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kapuhu
- カプフ §020.母(11)kapuhu〔ka-pú-Fu カぷフ〕⦅ホロべツ⦆母。[kap「皮」、kapu及びkapuhuは「その皮」、ただし、ここではpo-kapuhu「子の皮」すなわち「おふくろ」か]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kapuhu sossorke
- カプフ ソッソㇿケ 【kapuhu sossorke】 皮膚がざらざらになっている,皮膚にかさぶたが出来ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapuhu ukay
- カプフ ウカイ 【kapuhu ukay】 しわがよっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- karku/karku(hu)
- カㇻク/カㇻク(フ) 【karku/karku(hu)】 甥(おい). (出典:萱野、方言:沙流)
- karkuhu
- カㇻクフ 【名】[所](概は karku カㇻク)…の甥(「おいこ」)。 {E: the nephew of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasihuye
- カシフイェ 【kasi-huye】 看病(する). エカシ オンネ ルスイ ワ ヘ エ・カシフイェ コㇿ エ・アン ヤㇰ ク・イヌ ソネ ウパキタラ エチ・オカ ヤー=おじいさんが死に近いのか,お前が看病していたと聞いたが,変わりなくいたかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kat/katu(hu)
- カッ/カトゥ(フ) 【kat/katu(hu)】 姿,様子. イワラサンペ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ マカン カッコㇿ ペ ネ ヤカ ケランペウテㇰ(ク・エランペウテㇰ)=岩の下の心臓という悪い神はどのような姿をしているものか私はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- katu(hu)
- カトゥフ 【名】[所](概は kat カッ) ①…の有様、 …のかっこう(恰好)。 ②変なかっこう。 katuhu an カトゥフ アン …のようなかっこうだ、 へんなかっこうだ(「ざま悪い」)。 ③(動詞に終わる節のあとに置かれて) …する/したわけ、 事情、 いきさつ、 次第。 tapan Sar kotan un topattumi sekor a=ye tumi ek katuhu ene an hi タパン サㇻ コタン ウン トパットゥミ セコㇿ アイェ トゥミ エㇰ カトゥフ エネ アニ この沙流川筋の集落群の地域にトパットウミ(群襲) という襲撃(戦い)が来た事の次第は次のようなことだった。(W言い伝え) ☞katu カトゥ {E: ①the appearance, shape, form, state of… ②a strange appearance. ③circumstances; reason.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu(hu)
- カトゥ(フ) 【/katu(hu)】 〜の顔,容姿,様子,器量. アイヌ アナㇰネ ア・ヌカㇻ カトゥ パテㇰ ソモ ネ ネユンネユン イコカンタマ ㇷ゚ オカイペ ネ ナ ヤイトゥパレ ヤン アニー=人間は見た目ばかりでなくいろいろと人をだます者がいるものだから気をつけなさいよ.カトゥフ アン ワ ヤイェシコロヌ=あれくらいの器量でよく自分から押し売りしてくるもんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- katu(hu)-rupne
- カトゥルㇷ゚ネ §226.体が大きい;図体が大きい(1)katu(hu)-rupne〔ka-tú-rup-ne カとぅ・ルㇷ゚ネ〕⦅ホロベツ⦆→「からだ」(6)注 (出典:知里人間編I、方言:)
- katuhu
- カトゥフー 【/katuhu】 あの面を見ろ,あの顔を見ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhua=nukar
- カトゥフアヌカㇻ 【katuhu a=nukar】 見どころがある. ナー ポン ヘカチ ネ コㇿカ ピカンピカン シリ カトゥフ アヌカㇻノ アン シリ=まだ少年ではあるけれど気の利いたその動きの様子,見どころのある様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhuan
- カトゥフアン 【katuhu an】 変なかっこうをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhukar
- カトゥフカㇻ 【katuhu kar】 惑わす:普通の人に化け物が取り憑き,変な行動をさせる. ウェンカムイ オㇿ ワ カトゥフ ア・カㇻ=悪い神から惑わされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kemahup
- ケマフㇷ゚ §042.あしばれ(足腫れ)[する](2)kema-hup〔ke-má-Fupケまフㇷ゚〕[足・腫れる]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemahup
- ケマフㇷ゚ §211.かっけ(脚気)(4)脚気[で脚がむくむ] kema-hup〔ke-má-Fup ケま・フㇷ゚〕[足・腫れる]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemahuraye
- ケマフライェ 【自動】[kema-huraye 足・を洗う] 足を洗う(=kema huraye ケマ フライェ)。 ku=kemahuraye クケマフライェ 私は足を洗う(ku=kema ku=huraye クケマ クフライェ とも言う)。 ☆参考 yaske ヤㇱケ 手を洗う。 ewonne エウォンネ 顔を洗う。 {E: to wash one's feet.} (出典:田村、方言:沙流)
- kemahure
- ケマフレ §364 ケイマフリ (1) kema-hure (ke-má-hu-re)「ケまフレ」[<kema(足)hure(赤い)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kemahuresurku
- ケマフレスㇽク §249 トリカブト (11) kema-hure-surku (ke-má-hu-re-sur-ku)「ケまフレスㇽク」[kema(足)hure(赤い)surku(ブシ根)] 根 ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kenehumpe
- ケネフンペ §296 くじら(クジラ (18) kene-humpe (ke-né-hum-pe)「ケねフンペ」 ⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kepitenkihuhpe
- ケピテンキフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(21)コウモリの腫物 kepitenki-huhpe〔ke-pí-teŋ-ki-Fuh-pe ケぴテンキ・フㇷペ〕[kepitenki(コウモリ、蝙蝠)…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kewsut/kewsutu(hu)
- ケウスッ/ケウストゥ(フ) 【kew-sut/-sutu(hu)】 成人男子:主として男の老人をさす. エ・ケウストゥ アンヤー=お前の父はいるか?(道ですれちがったおとなに,こう聞かれることがある).*私萱野茂の母方の実家近くにケゥスッエカシと近所の人が言っていたおじいさんがいた.ユカㇻには老人でなくとも男をケゥスッという言い方をされて出て来る.したがって,前後の言葉によって若者であったり老人である場合もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- kewsutu(hu)
- ケウストゥ(フ) 【名】[所](概は kewsut ケウスッ) …のおじ。 {E: an, the uncle of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kewtum/kewtumu(hu)
- ケウトゥㇺ/ケウトゥム(フ) 【kewtum/kewtumu(hu)】 精神,感情,性質. ケウトゥㇺ ウェン=精神が悪い.ケウトゥㇺ ウェンペ=精神の悪い者. (出典:萱野、方言:沙流)
- kewtumu(hu)
- ケウトゥム(フ) 【名】[所](概は kewtum ケウトゥㇺ)…の心、 …の気持ち、 …の気性。 kewtumu pirka ケウトゥム ピㇼカ 気だて(心が/気性が)がいい(「根性がいい」)(悪いことをせず、 人をだましたりいやがらせたりせず、 素直で親切な、 いわゆる「性格のよい」人を言う)。 kewtumu wen ケウトゥム ウェン 気だてが悪い、 根性が悪い。 kewtumu oknatara ケウトゥム オㇰナタラ [心が・悲しくてうなだれている]悲しみにうちひしがれている。 kewtumu rirot ケウトゥム リロッ 心の中のことが顔色に出る。 kewtumu sikiru ケウトゥム シキル (人の言いなりになって)心がぐらつく。 {E: the heart, feelings of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikrapuhu
- キㇰラプフ §069 ヤマベ(ヤマメ) (12) kikrapuhu(kík-ra-pu-hu)「きㇰラプフ」⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kimunkamuypohurayep
- キムンカムイポフライェㇷ゚ 【kim-un-kamuy-po huraye-p】 2月に降る雨.*山の神熊の子供を洗う雨. (出典:萱野、方言:沙流)
- kiputur/kiputuru(hu)
- キプトゥㇽ/キプトゥル(フ) 【kip-utur/kip-uturu(hu)】 額,眉間. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ キムンアイヌ キプトゥルフ タ シネシㇰ オマ ㇷ゚ アン ペ ネ シコㇿ アン オルㇱペ ク・ヌ アㇺキㇼ ペ ネ=昔話の中では仙人のような山男,眉間にひとつだけ目がある者がいるものだという話を,私は聞いたことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- kisanrapu(hu)
- キサンラプ(フ) 【名】[所](概は kisanrap キサンラㇷ゚) …の耳たぶ(耳朶)。 {E: the earlobes of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kisarapuyhumiki
- キサラプイフミキ §744.耳が鳴る;みみなり;じめい(耳鳴)(2)kisarapuy-hum-iki〔ki-sá-ra-puǐ-Fu-mí-ki キさラプイ・フみキ〕[<(耳穴・音・する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisarhumumse
- キサㇻフムㇺセ §744.耳が鳴る;みみなり;じめい(耳鳴)(1)kisar-humumse〔ki-sár-Fu-mum-se キさㇻ・フムㇺセ〕[kisar(耳)+hum-um(hum 音、hum-se 音がする、hum-um-se 小刻みに音がしている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kisaru kari ahun
- キサル カリ アフン §745.耳に入るkisaru kari ahun〔ki-sá-ru|ka-rí|a-Fún キさル・カり・アふン〕[kisaru(その耳)+kari(から)+ahun(入る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiyuturu(hu)
- キユトゥル(フ) 【名】[所](概は未出。 uturu(hu) ウトゥル(フ) の概は utur ウトゥㇽ)[ki-utur-u(hu) カヤ・の間・(所属語尾)](icari イチャリ《ざる》や toma トマ《ござ》のように ki キ カヤ/ヨシで編んだものの)目。 kiyuturu sep icari キユトゥル セㇷ゚ イチャリ 目の粗いざる。(S) {E: the holes of a sieve.} (出典:田村、方言:沙流)
- kohup
- コフㇷ゚ 【自動】[ko-hup に向かって・はれる(ふくれる)] kisannini notakami kohup キサンニニ ノタカミ コフㇷ゚ 耳のまわりからほおにかけてはれている(おたふくかぜ)。(S) {E: to be swollen.} (出典:田村、方言:沙流)
- korhuci
- コㇿフチ §015.祖母(10)kor-huci〔kór-Fu-či こㇿフチ〕⦅アショロ⦆【常】祖母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- kosannankapuhu ukay'ukay
- コサンナンカプフ ウカイウカイ 【ko-san-nan-kapuhu ukay-ukay】 しわくちゃの顔:鬼の顔[ユ].▷コ=これ サン=出る ナン=顔 カプフ=皮 ウカイウカイ=重なる (出典:萱野、方言:沙流)
- kotan/kotanu(hu)
- コタン/コタヌ(フ) 【kotan/kotanu(hu)】 集落,部落,村. シネ チセ トゥ チセ レ チセ イネ チセ アン コㇿ モヨ ノ アン コタン セコㇿ ア・ポㇿセ ㇷ゚ ネ ルウェ ネ ワー=1軒の家,2軒の家,3軒の家,4軒の家があると,人の少ない村と表現されたものであった.図[コタン] (出典:萱野、方言:沙流)
- kotanu(hu)
- コタヌフ 【名】[所](概は kotan コタン)…の村、 …の集落、 …の地域。 {E: the village, town area of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuepittano racitke apkor humas
- クエピッタノ ラチッケ アㇷ゚コㇿ フマㇱ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(11)体がだらっとしたように感ずる ku-epittano racitke apkor humas〔ク・えピッタノ・ラちッケ・あㇷ゚コㇿ・ふマㇱ〕[ク・えピッタノ(私・の体じゅう)+ラちッケ(ぶら下っている)+あㇷ゚コㇿ(かのように)+ふマㇱ(感じられる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kúhu
- クフ 【名】[所](概は ku ク)…の弓。 ku=kuhu ククフ 私の弓。 ☆参考 アマッポ(仕掛弓)を意味する ku ク の所属形は kuwe(he) クウェ(ヘ)。 {E: the, a bow of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kursut/kursutu(hu)
- クㇽスッ/クㇽストゥ(フ) 【kursut/kursutu(hu)】 根元:木の最下部. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuriahupkarkur
- クスリアフㇷ゚カラクル 【kusuri-ahupkar-kur】 薬をもらう人. ▷クスリ=薬 アフㇷ゚カラ=もらう クㇽ=人 *自殺するために毒を飲んだ者を助けるべく,人糞を水で溶かして服毒者に飲ませる前に,薬を作った人がひと口飲んでから飲ませることになっている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kuttarhumpe
- クッタㇻフンペ §296 くじら(クジラ (8) kuttar-humpe (kut-tar-hum-pe)「くッタㇻフンペ」ナガスクジラの類⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuytakpe-ihunarap
- クイタㇰペイフナラㇷ゚ 【名】[kuytakpe-ihunara-p 十字柱・さがしものをする・もの] さがしものをするときに持って歩く十字柱(「枯れヨモギを十字に組み合わせたもの、 これに inonnoitak イノンノイタㇰ して(魂を入れ言葉を入れて)持って歩くと必ず落とした所へ行き、 探しものが見つかる」)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- maktahuci
- マㇰタフチ 【mak ta huci】 古い時代の祖母.▷マㇰタ=奥の方の フチ=祖母 (出典:萱野、方言:沙流)
- makunhuci
- マクンフチ §013.先祖;祖先(8)mak-un-huci〔má-kun-Fu-či まクンフチ〕⦅ホロベツ⦆先祖の婆(曾祖母以上の)。[mak(奥、山)+un(にいる)+huci(祖母、婆)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku/matkarku(hu)
- マッカㇻク/マッカㇻク(フ) 【mat-karku/-karku(hu)】 姪. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkarkuhu
- マッカㇻクフ 【名】[所](概は matkarku マッカㇻク) …の姪。 {E: a, the niece of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mehun
- メフン 【名】[< 日本語] [動物] 「魚の背骨の下の左右に分かれた骨の中にある茶色の脂肪」 (S)(=背わた、 めふん)。 kamuycep mehun カムイチェㇷ゚ メフン 鮭の背わた。 icanuy mehun イチャヌイ メフン マスの背わた。 〔知分類 p.77〕 (出典:田村、方言:沙流)
- mehun
- メフン 【mehun】 サケの肝臓:背骨の所にくっついている. (出典:萱野、方言:沙流)
- mehun
- メフン 【mehun】 サケの腎臓.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- mehun
- メフン §433.じんぞう(腎臓)(9)サケ・マスなど魚の腎臓 mehun〔me-Fún メふン〕⦅ニイカップ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mehuntokiki
- メフントキキ 【自動】片ひざを立ててその上にあごをのせて座る。 {E: to sit resting one's chin on one raised knee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mehuntokiki
- メフントキキ 【mehun tokiki】 首をうなだれている,あぐらを組んでうなだれている. ネㇷ゚ ワ アン ペ エラナㇰ ワ ネ ヤ オトゥ スイ レ スイ タンネヘサㇻパレ メフントキキ ワ アン=何を気にしてか2回3回ため息をついて首をうなだれている. (出典:萱野、方言:沙流)
- méhupka
- メフㇷ゚カ 【自動】[me-hup-ka 寒さ・はれる・させる] 寒さでふくれる。 ku=teke méhupka クテケ メフㇷ゚カ 私の手が寒さでふくれた。(S) {E: for something to swell with the cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- mehupka
- メフㇷ゚カ §211.かっけ(脚気)(6)me-hupka〔mé:-Fup-ka めエ・フㇷ゚カ〕[me(寒さが)+hupka(腫らす)]⦅アイヌ医事談, p.104⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mehur(-i)
- メフㇽ §433.じんぞう(腎臓)(8)サケ・マスなど魚の腎臓 mehur(-i)〔me-Fúr メふㇽ〕⦅ホロべツ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mehuru
- メフル §433.じんぞう(腎臓)(10)サケ・マスなど魚の腎臓 mehuru〔me-Fú-ru メふル〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- menashuke
- メナスケ §351 ホオジロガモ (8) menashuke (me-nas-u-ke)「メナスケ」 ⦅B⦆ホオジロガモ。Golden-eye (Sea-fowl). Fuligula clangula. (出典:知里動物編、方言:)
- mimakuturu(hu)
- ミマクトゥル(フ) 【名】[所](概は mimakutur ミマクトゥㇽ)… の歯の間。 mimakuturu sep ミマクトゥル セㇷ゚ 歯の間が広くあいている。(S) (eniyutunnu エニユトゥンヌ は昔の言い方。) (S) {E: between the teeth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- mokrap/mokrapu(hu)
- モㇰラㇷ゚/モㇰラプ(フ) 【mok-rap/-rapu(hu)】 胸びれ.えらぶた. サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokrapu(hu)
- モㇰラプ(フ) 【名】[所](概は mokrap モㇰラㇷ゚) [動物]…のひれ、 …の胸びれ。 {E: the fins, pectoral fins of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monihumpe
- モニフンペ §294 いるか、イルカ (11) moni-humpe (mó-ni-hum-pe)「もニフンペ」シロイルカ Delpinapterus leucas(方言:しろくじら)⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- montumu(hu)
- モントゥム(フ) 【名】[所](概は montum モントゥㇺ) (…の)体の具合/調子。 yaykata ku=montumuhu ku=nu wa ku=sini kusu ne ヤイカタ クモントゥムフ クヌ ワ クシニ クス ネ 私は自分で自分の体具合いを聞いて休みます=自分の体具合を感じてわかって、 それに応じて休みます。(W) montumu páse モントゥム パセ 気分が悪い、 体がだるい。 tanto ku=montumu páse kusu hum as タント クモントゥム パセ クス フマㇱ 今日は私はなんだか体がだるいようだ。(S) {E: the condition of the body of…} {E: to feel tired, dull.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- monuturu(hu)
- モヌトゥル(フ) 【名】[所](概 monutur モヌトゥㇽ は未出)[mon-uturu 手・の間] 仕事のあいま、 ひま。 monuturu an モヌトゥル アン 手があいている。 {E: free, spare time.} (出典:田村、方言:沙流)
- moru(hu)
- モル(フ) 【名】[所](概は mor モㇿ)… の耳の前の毛の部分。 ☆参考 大人の男性の場合、 もみあげのあたりで髪の毛とほおひげとがつながっているので、 rekkisar レッキサㇻ《ひげの耳》という表現もある。 ☞yayrekkisar kikikiki ヤイレッキサㇻ キキキキ {E: the hair in front of the ears of….} (出典:田村、方言:沙流)
- moruhu
- モルフ 【moruhu】 びんの所の髪,明治時代の子供の髪型:額の上ともみあげに少しだけ髪の毛を残した.*囲炉裏の中や川の中へ落ちそうになった時に神様がつかまえて助けてくれる毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- nan/nanu(hu)
- ナン/ナヌ(フ) 【nan/nanu(hu)】 顔. (出典:萱野、方言:沙流)
- nankapu(hu)
- ナンカプ(フ) 【名】[所](概は nankap ナンカㇷ゚)…の顔の皮膚。 nankapu ukay ナンカプ ウカイ 顔にしわがよっている。 nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ 顔にしわがたくさんよっている。 {E: the facial skin of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci
- ナヌ チカㇷ゚コカリチ §693.頬がこけている(2)nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci〔na-nú|či-káp-ko-ka-ri-či ナぬ・チかㇷ゚コカリチ〕[nanu(その顔)+ci(=si 自分)+kap(皮)+kokari(からみつく)+ci(複数語尾);顔に皮がからみついている]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanu(hu)
- ナヌ(フ) 【名】[所](概は nan ナン) …の顔。 {E: the face of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nanuhu ukoyomiyomik
- ナヌフ ウコヨミヨミㇰ §182.顔がしわだらけであるnanuhu uko-yomiyomik〔na-nú-Fu|u-kó-jo-mi-jo-mik ナぬフ・ウこヨミヨミㇰ〕[nanuhu(その顔が)、uko(互いに)+yomiyomi-k(ちじみ・ちじみ・している)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhupuykoro
- ナヌフプイコロ §146.えくぼが出る(2)nanuhu-puy-koro〔ná-nu-Fu-puǐ-ko-rò なヌフ・プイ・コロ〕[nanuhu(その顔)+puy(穴)+koro(もつ)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhuraye(-an)
- ナヌフライェ §175.顔を洗う;洗面する;洗顔する(1)nanu-huraye(-an)〔na-nú-Fu-rá-je ナぬ・フらイェ〕[nanu(その顔)+huraye(洗う)]⦅ホロべツ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nanuhure
- ナヌフレ §172.顔色が赤い;赤ら顔であるnanu-hure〔na-nú-Fu-re ナぬ・フレ〕[その顔・赤い]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- neykehuyke
- ネイケフイケ 【neyke huyke】 どこもかしこも,どことして何ひとつの非の打ち所がない. ネイケフイケ イタㇰクㇱ ウㇱケ オアㇻ イサㇺ=どことしていいがかりをつける所は全くない. (出典:萱野、方言:沙流)
- níhum
- ニフㇺ 【名】[ni-hum 木・(?)]丸太の短く切ったもの。(直径30センチ長さ70センチ位の丸太を指して言った。) (S) {E: a cut section of log.} (出典:田村、方言:沙流)
- nihum
- ニフㇺ 【ni-hum】 棒,丸太,木片. (出典:萱野、方言:沙流)
- nihum
- ニフㇺ §301 ミズナラ オオナラ (6) nihum (ni-húm)「ニふㇺ」[<ni-num 木・粒] 果実 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nihum yapkir sikopayar
- ニフㇺ ヤㇷ゚キㇼ シコパヤㇻ 【ni-hum yapkir sikopayar】 木っ端を投げたように転んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nihumni
- ニフㇺニ §301 ミズナラ オオナラ (7) nihum-ni (ni-húm-ni)「ニふㇺニ」[ニフㇺのなる木] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikap/nikapu(hu)
- ニカㇷ゚/ニカプ(フ) 【nikap/-kapu(hu)】 木の皮:主としてオヒョウの皮とシナ皮を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikursut/nikursutu(hu)
- ニクㇽスッ/ニクㇽストゥ(フ) 【ni-kur-sut/-sutu(hu)】 木の根元.▷ニ=木 クㇽ=蔭 スッ=根元 (出典:萱野、方言:沙流)
- nipopkehura
- ニポㇷ゚ケフラ 【nipopke hura】 あめた(すえた)におい. (出典:萱野、方言:沙流)
- niras/nirasu(hu)
- ニラㇱ/ニラス(フ) 【ni-ras/-rasu(hu)】 木片,木切れ,木っ端. (出典:萱野、方言:沙流)
- nisehumpe
- ニセフンペ §296 くじら(クジラ (17) nise-humpe (ni-sé-hum-pe)「ニせフンペ」同定未詳⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nisuhuci
- ニスフチ 【nisu-huci】 臼,婆さん. 臼は女性と考えられていた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- nísutu(hu)
- ニストゥ(フ) 【名】[所](概は nísut ニスッ) …の内側の歯茎。 ku=nisutu kapu soske クニストゥ カプ ソㇱケ 私の内側の歯茎の皮がむけた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- níyahura
- ニヤフラ 【他動】[níya-húra 木・におい] 木の萌え出るときのよい匂い。 níyahura hene seru, asir tursak réra hene seru ニヤフラ ヘネ セル、 アシッ トゥㇽサㇰ レラ ヘネ セル 木の芽の香りでも吸いなさい、 新鮮なきれいな空気でも吸いなさい。(S) {E: for the buds of a tree to give off a scent.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokihuh
- ノキフㇷ §093.いんのうすいしゅ(陰嚢水腫);せんきん(千金)(3)noki-huh〔nó-ki-Fuh のキフㇷ〕[noki(その睾丸)+huh(<hup 腫れる)]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokihup
- ノキフㇷ゚ §093.いんのうすいしゅ(陰嚢水腫);せんきん(千金)(2)noki-hup〔nó-ki-Fup のキフㇷ゚」[noki(その睾丸)+hup(腫れる)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokorhumpe
- ノコㇿフンペ §296 くじら(クジラ (5) nokor-humpe (no-kór-hum-pe)「ノこㇿフンペ」[<no(?<nu豊漁)kor(もつ・支配する)humpe(クジラ)]小イワシクジラ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- notahuy
- ノタフイ 【名】[概](所は notahuye(he) ノタフイェ(ヘ))[nota-huy ほお・ほお] ほお(ほお骨の下、 やせるとくぼむところ)(人の、 動物の)。 ☆参考 notakam ノタカㇺ ほお全体、 ほお骨の所。 {E: the cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- notahuy(-e) pututu
- ノタフイ プトゥトゥ §176.顔をしかめる;しかめ画する;渋面つくる(4)ふくれずらをしている notahuy(-e) pututu〔no-tá-Fuǐ|pu-tú-tu ノたフイ・プとぅトゥ〕[notahuy(ほっぺた)+pututu(突き出している)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notahuye(he)
- ノタフイェ(ヘ) 【名】[所](概は notahuy ノタフイ)…のほお/ほおの下。 notahuye ahun a ahun a kane an wenipokas menoko ノタフイェ アフナ アフナ カネ アン ウェニポカㇱ メノコ ほおがこけている不器量な女。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- notakam(-i) ahun
- ノタカㇺ アフン §693.頬がこけている(1)notakam(-i) ahun〔no-tá-kam|a-Fún ノたカㇺ・アふン〕[頬肉・入りこむ]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notaku(hu)
- ノタク(フ) 【名】[所](概は notak ノタㇰ) …の刃。 (出典:田村、方言:沙流)
- notarapu(hu)
- ノタラプ(フ) 【名】[所](概は notarap ノタラㇷ゚) …(魚)のほおの薄い骨。 {E: the thin bones of the cheeks of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- nottuhu
- ノットゥフ 【名】[所](概は nottu ノットゥ)…の岬。 Moruran nottuhu モルラン ノットゥフ 室蘭の岬。 Níkap nottuhu ニカㇷ゚ ノットゥフ 新冠(にいかっぷ)の岬。 (出典:田村、方言:沙流)
- nuhure
- ヌフレ 【自動】[nu-hure 顔・赤い] 赤ら顔である、 顔の色が赤い。 nuhure nuretar wa siretokkor ヌフレ ヌレタㇻ ワ シレトッコㇿ 顔色が赤く白くて(桜色で)美しい。(S) {E: to be red-faced.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuhure
- ヌフレ 【nu-hure】 (顔が)赤い. (出典:萱野、方言:沙流)
- numasut/numasutu(hu) 1
- ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ①毛根. (出典:萱野、方言:沙流)
- numasut/numasutu(hu) 2
- ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ②できもの:毛の根に出来る小さいできもの.このできものにはネㇷ゚キヌマスッ(働くできもの:働くと痛くない),トランネヌマスッ(骨惜しみできもの:働かなければ痛まない)の2種類あるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupurisut/nupurisutu(hu)
- ヌプリスッ/ヌプリストゥ(フ) 【nupuri-sut/-sutu(hu)】 山麓,山のふもと. (出典:萱野、方言:沙流)
- nusakorhuci
- ヌサコㇿフチ §426 マムシ 蛇神(2) nusa-kor-huci (nu-sá-kor-hu-či)「ヌさコㇿフチ」[<nusa-kor-huci(幣場を・領有する・婆さん)] ⦅幌別⦆上座の窓(東窓、神窓)の外にあるnusa-san(弊場)を支配する老女神。 (出典:知里動物編、方言:)
- oahun
- オアフン 【他動】[o-ahun (そこ)に・入る] …に入る。 poncise or hene oahun ポンチセ オㇿ ヘネ オアフン 小屋の中にでもお入りなさい(pon cise or un hene ahun ポン チセ オルン ヘネ アフン と同じ意味だが、 or oahun オㇿ オアフン を使うほうが「よい言葉」)。 (S) pu or c=óahun プ オㇿ チョアフン 私(主人公の神)は倉の中に入った。(HC神謡) {E: to enter…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oaspeushumpe
- オアㇱペウㇱフンペ §296 くじら(クジラ (7) oaspeus-humpe (o-ás-pe-us-hum-pe)「オあㇱペウㇱフンペ」[<o-aspe-us-humpe(尻の方に・背びれの・ついている・クジラ)ナガスクジラ Balaenoptera physalus LINNE.⦅胆振⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oattapsutu(hu)
- オアッタㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は oattapsut オアッタㇷ゚スッ) …の片肩。 {E: a shoulder of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ohuraruy
- オフラルイ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(2)o-hura-ruy〔o-Fú-ra-ruǐ オふラルイ〕[o(陰部)+hura(におい)+ruy(強い、はげしい)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohuraruymenoko
- オフラルイメノコ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(3)陰部の臭い女 o-hura-ruy-menoko〔o-Fú-ra-ruǐ-me-nò-ko オふラルイメノコ〕[o-hura-ruy(陰部の臭烈しい)+menoko(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohuraruype
- オフラルイペ §122.陰部に関する悪口(1)o-hura-ruy-pe!〔o-hú-ra-ruy-peオふラルイペ〕[陰部・くさい・奴](陰部の臭い奴め!)⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohure
- オフレ 【自動】[o-hure 尻・赤い]月経中(生理中)である(悪口)。 ☞cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ {E: to be menstruating (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- ohure(-an)
- オフレ §291.月経[が下りる、である](15)月経中である o-hure(-an)〔o-Fú-re オふレ〕[o(陰部)+hure(赤い)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohurkotuype
- オフㇽコトゥイペ §295 カラハナソウ (2) ohurkotuype (o-húr-ko-tuy-pe)「オふㇽコトゥイペ」[o(尻)hur(土手)ko(に)tuy(ぶら下がっている)pe(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ohurkotuypemun
- オフㇽコトゥイペムン §295 カラハナソウ (3) ohurkotuype-mun (o-húr-ko-tuy-pe-mun)「オふㇽコトゥイペムン」[オフルコトゥイペのついている草の義] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ohutne
- オフッネ 【自動】[o-hutne 尻・狭い] 尻が狭い。 ☆参考 普段は使わない、 お産の時骨盤が狭くて難産だったというような話のときに言う。(S) {E: to have narrow hips.} (出典:田村、方言:沙流)
- okehure
- オケフレ §349 オシドリ (2) okehure (o-ke-hu-re)「オケフレ」 ⦅キ624⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okekushumpe
- オケクㇱフンペ §296 くじら(クジラ (11) okekus-humpe (o-ké-kus-hum-pe)「オけクㇱフンペ」[<o-ke-kus-humpe(尻から・油・出る・クジラ)、<okekus-humpe(下痢する・クジラ)、このクジラは味がよいので食べ過ぎて下痢するのでこう呼ぶと]ナガスクジラの類⦅礼文、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okirikehumpe
- オキリケフンペ §296 くじら(クジラ (12) okirike-humpe (o-ki-ri-ke-hum-pe)「オキリケフンペ」[‘下痢する・クジラ’の義]ナガスクジラの類⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- oksut/oksutu(hu)
- オㇰスッ/オㇰストゥ(フ) 【oksut/oksutu(hu)】 襟首:襟首から後頭下部にかけての部分,襟足,ぼんのくぼ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oksutu(hu)
- オㇰストゥ(フ) 【名】[所](概は oksut オㇰスッ)…のえり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ。 oksutu cimesu オㇰストゥ チメス えり足に毛がない。(S) {E: the nape of the neck of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omkursutu(hu)
- オㇺクㇽストゥ(フ) 【名】[所](概は omkursut オㇺクㇽスッ)[om-kursutu 腿(もも)・根元] …のもものつけ根(前側)。 ☆参考 内またのもものつけ根は císutu チストゥ。 {E:the groin of…} (出典:田村、方言:沙流)
- onnehuci
- オンネフチ 【onne-huci】 おばあさん. アㇻパ ワ オンネフチ タㇰ ワ エㇰ=行っておばあさんを呼んで来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- onnehuci
- オンネフチ §009.老婆(3)onne-huci〔ón-ne-Fu-či おンネフチ〕⦅ホロべツ、サル⦆老婆。[(老いた・婆)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- onnehuci/onne huci
- オンネフチ 【名】[onne-húci 年老いた・おばあさん]おばあさん、 高齢の女性。 ☆参考 敬意のある表現。 ☞húci フチ、 rupnemat ルㇷ゚ネマッ {E: an old woman (polite).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osakankehumpe
- オサカンケフンペ §296 くじら(クジラ (13) osakanke-humpe (o-sá-kan-ke-hum-pe)「オさカンケフンペ」[‘さわぐ・クジラ’の義]子クジラ Rhachianectes glaucus COPE.⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otapoyehumpe
- オタポイェフンペ §296 くじら(クジラ (14) otapoye-humpe (o-ta-po-ye-hum-pe)「オたポイェフンペ」[<ota-poye-humpe(砂を・かきまぜる・クジラ)][=osa-kanke-humpe]⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ouhuy
- オウフイ 【自動】[o-uhuy その尻が・燃える/こげる]こげる。 ouhuy húra at オウフイ フラ アッ こげくさい。 ouhuy sirka オウフイ シㇼカ こげた刀、 ouhuy attus オウフイ アットゥㇱ こげた厚司(あつし)。 ☆参考 Okikurmi kamuy オキクㇽミ カムイ《オキクルミ神》はこげた厚司を着、 こげた刀を下げていた。 よく「すそが焦げた」とか「すそこげ…」と訳されるが、 ワテケさんによれば、 ouhuy オウフイ は単に《こげた…》。 (出典:田村、方言:沙流)
- ouhuy
- オウフイ 【o-uhuy】 裾の方から炎が燃え立つ. ウウェペケㇾ ネ ヤ ウパㇱクマ オッタ(オㇿ タ) オキクㇽミカムイ アイヌ カシオピューキ ヒ タ オウフイ ニカパットゥㇱ カリ シㇼ パテㇰ ア・ヌカㇻ シコㇿ アイェㇷ゚ネ=昔話や言い伝えの中に,オキクㇽミ神が人間を助ける時に,裾の方から炎が燃え立つ木の皮の着物が,ちらっと見えたと言うものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus
- オウフイ シㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ 【名】[< ouhuy-sirka ouhuy-níkap-attus こげた・刀のさや・こげた・木の皮(の)・厚司(あつし)] [固有名]すそこげ刀すそこげ厚司(または、こげ刀こげ厚司、人間の始祖アイヌラックル(Aynurakkur アイヌラックㇽ)の呼び名の一つ、その父神が天も地も燃やしながらかけめぐっていたことからつけられた)。(Sユーカラ) ☞ouhuy オウフイ (出典:田村、方言:沙流)
- oyauhuy
- オヤウフイ 【o-ya-uhuy】 (囲炉裏の薪が)陸(おか)へ燃えてくる. (出典:萱野、方言:沙流)
- panahum(-i)
- パナフㇺ §224.からだ(体);躯幹(21)下体[臍の辺から下、下肢を含む] pana-hum(-i)〔pá-na-Fum ぱナフㇺ〕[pa(下)、na(方)、hum(片)]⦅ホロべツ⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.909】 (出典:知里人間編I、方言:)
- paskurhunkokko
- パㇱクㇽフンコッコ §424 カラスヘビ(方言);シマヘビの変種 (2) paskur-hunkokko (pás-kur-hun-kok-ko)「ぱㇱクㇽフンコッコ」[<からす・へび] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- penram/penramu(hu)
- ペンラㇺ/ペンラム(フ) 【penram/penramu(hu)】 胸. (出典:萱野、方言:沙流)
- penramu(hu)
- ペンラム(フ) 【名】[所](概は penram ペンラㇺ) …の胸(みぞおちから首のつけ根までの間の体の前面および中)。 penramuhu nisap tasum ペンラムフ ニサㇷ゚ タスㇺ その胸が急になる病気=急性肺炎。(W) {E: the chest of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pewrehumse
- ペウレフㇺセ 【pewre humse】 若い雄たけび,若者の気合い. (出典:萱野、方言:沙流)
- piruturu(hu)
- ピルトゥル(フ) 【名】[所](概は未出。 uturu(hu) ウトゥル(フ) の概は utur ウトゥㇽ)[pir-utur-uhu 傷・の間・(所属語尾)] (直訳すると)傷と傷の間(=pir uturuhu ピㇼ ウトゥルフ)。 piruturuhu turse ピルトゥルフ トゥㇽセ (彫刻、 入墨等の)彫り残したところがある。 {E: between cuts.} (出典:田村、方言:沙流)
- pokhuraat
- ポㇰフラアッ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(1)pok-hura-at〔pók-Fu-ra-at ぽㇰフラアッ〕[pok(下、陰部)+hura(におい・臭)+at(する)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pokinkapu(hu)
- ポキンカプ(フ) 【名】[所](概は pokinkap ポキンカㇷ゚)…(木など)の中の皮/内皮。 (出典:田村、方言:沙流)
- ponehurecimakani
- ポネフレチマカニ 【pone-hure-cimakani】 ツマグロカジカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponhuci
- ポンフチ §015.祖母(12)pon-huci〔pón-Fu-či ぽンフチ〕⦅シラヌカ⦆叔祖母。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- putu(hu)
- プトゥ(フ) 【名】[所](概は put プッ) …の河口、 …の川尻(の地域)。 {E: the mouth of a river of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rahuype
- ラフイペ §235.かんぞお(肝臓)(4)ra-huype〔rá-Fuǐ-pe ら・フイペ〕[ra(肝臓)、huype(内臓の生食されるもの、<hu「生の」、ipe「食物」)]⦅フシコ、ポンべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ram/ramu(hu)
- ラㇺ/ラム(フ) 【ram/ramu(hu)】 心. オッコ オッコ アㇻスイネ エン・ラメイキ ワ エン・コレ=ちょっとお姉さんお姉さん,1回私の言うことを聞いてくれ(女性を口説く時の言葉). (出典:萱野、方言:沙流)
- ramatu(hu)
- ラマトゥ(フ) 【名】[所](概は ramat ラマッ)(=ramatuhu ラマトゥフ)…の魂。(W) tanpa ne ere pa aep ramatu a=uk kor án=an ruwe ne hi kusu タンパ ネ エレ パ アエㇷ゚ ラマトゥ アウㇰ コㇿ アナン ルウェ ネ ヒ クス 今年で3年(=これまで3年間)私は食べ物の魂を取って(=奪って)いるのだから(飢饉の神が言った言葉)。(W民話) pak kewtumu pirka pak ramatu pirka katkemat oar isam pe e=ne aan ruwe ne パㇰ ケウトゥム ピㇼカ パㇰ ラマトゥ ピㇼカ カッケマッ オアリサㇺ ペ エネ アアン ルウェ ネ あなたがこれほど気性のよい、 これほど魂のよい奥様はいないというほどのすばらしい人だということがわかった。(W民話) ☆参考 1959年、 61年に民話の中で「魂」の意味で使われた。 ☞ramaci ラマチ {E: the soul, spirit of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu(hu)
- ラム(フ) 【名】[所](概は ram ラㇺ) ①…の心、 …の気持ち。 ② ☞ram(u) ラㇺ/ラム に始まる項 {E: feeling(s). ①the heart, feeling of… ②} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rap/rapu(hu)
- ラㇷ゚/ラプ(フ) 【rap/rapu(hu)】 羽,翼. (出典:萱野、方言:沙流)
- rapu(hu)
- ラプ(フ) 【名】[所](概は rap ラㇷ゚)[動物]…(鳥)の羽(翼ではなく一本一本の羽)、 それの羽。 {E: a feather of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rar/raru(hu)
- ラㇻ/ラル(フ) 【rar/raru(hu)】 眉,眉毛. (出典:萱野、方言:沙流)
- raru(hu)
- ラル(フ) 【名】[所](概は rar ラㇻ)…の眉、 彼/彼女の眉。 {E: the eyebrows of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raruturu(hu)
- ラルトゥル(フ) 【名】[所](概は rarutur ラルトゥㇽ) …の両眉の間。 {E: between the eyebrows of…} (出典:田村、方言:沙流)
- raruturuhu
- ラルトゥルフ 【/rar-uturuhu】 眉間. (出典:萱野、方言:沙流)
- ras/rasu(hu)
- ラㇱ/ラス(フ) 【ras/rasu(hu)】 切れ端,割り板,割りは. (出典:萱野、方言:沙流)
- rat/ratu(hu)
- ラッ/ラトゥ(フ) 【rat/ratu(hu)】 ぬめり,粘液. (出典:萱野、方言:沙流)
- rawoahun
- ラウォアフン 【raw-o-ahun】 沈んで行く,潜って行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rayhurkap(-u)
- ライフㇽカㇷ゚ §230.かわ(皮)(14)ぬけがら;[実はなくて]皮ばかり ray-hurkap(-u)〔ráǐ-Fur-kap らイフㇽカㇷ゚〕[ray(死んだ)+hurkap(皮)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ruhu
- ルフ 【自動】[ru-hu やや・生である] ①半生だ、 よく煮えて/焼けていない。 ②不良じみている(「なまいきだ」)。 taan kam ruhu タアン カㇺ ルフ この肉は半生/生煮えだ。(S) toanpe ruhu p ne na トアンペ ルフㇷ゚ ネ ナ あいつ「なまいき」なんだぞ(=不良じみているんだぞ)。(S) ☞hu フ {E: ①to be half raw; under-cooked. ②to be cheeky; impertinent.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruhu
- ルフ 【ru-hu】 半煮えである,半生(なま). ルフ ノイネ ネ ナ ナ ポンノ ポㇷ゚テ ワ オラカ ス ヤンケ=まだ半煮えらしいのでもう少し煮立たせてから鍋を上げろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruhure
- ルフレ 【自動】[ru-hure やや・赤い] やや赤い、 赤っぽい(ピンクや薄赤い色を言う)。 ☞húre フレ {E: to be reddish.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruhure
- ルフレ 【ru-hure】 桃色,だいだい色. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakehurarakmenoko
- サケフララㇰメノコ §118.陰部が臭う;すそ臭い(方言)(4)陰部が酒の香を発する女 sake-hura-rak-menoko〔sa-ké-Fu-ra-rak-me-nò-ko サけフララㇰメノコ〕[sake-hura(酒の香)+rak(におう)+menoko(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakusahura
- サクサフラ 【sakusa-hura】 わきが.▷サクサ=わきが フラ=におう (出典:萱野、方言:沙流)
- sakusahura
- サクサフラ §843.わきが[がくさい](1)わきが sakusa-hura〔sa-kú-sa-Fu-ra サくサフラ〕[sakusa(わきが)+hura(におい)]⦅ホロベツ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakusahuraat
- サクサフラアッ §843.わきが[がくさい](2)わきががくさい sakusa-hura-at〔sa-kú-sa-Fu-ra-at サくサフラアッ〕[わきがの・臭・する]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sakusahurawen
- サクサフラウェン §843.わきが[がくさい](3)わきががくさい sakusa-hura-wen〔sa-kú-sa-Fu-ra-wen サくサフラウェン〕[わきがの・臭が・悪い]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sanoputuhu
- サノプトゥフ 【名】[所](概 sanoput サノプッ は未出)[san-o-put-uhu 出る・その尻・(川の)口・(所属語尾)] …の川口/河口。 {E: a rivermouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- serhum
- セㇾフㇺ 【ser-hum】 しゅっと音がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- setur/seturu(hu)
- セトゥㇽ/セトゥル(フ) 【setur/seturu(hu)】 背中. (出典:萱野、方言:沙流)
- seturu(hu)
- セトゥル(フ) 【名】[所](概は setur セトゥㇽ) …の背中。 {E: the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Shutukerekina
- 『シュツケレキナ』 §432 コタニワタリ (2) Shutukere-kina 『シュツケレキナ』 ⦅B⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sihumnuyar
- シフㇺヌヤㇻ 【si-hum-nu-yar】 自分の音を聞かせる:家の外へ来て,家の中に入りたいので私は外に来ているよ,と咳払いする.あるいは壁をとんとんと叩いたり,テㇱマ(雪輪)とテㇱマをぶつけて音を立てること.▷シ=自ら フㇺ=音 ヌ=聞く ヤㇻ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- sikihi taruhu
- シキヒ タルフ §717.まゆ(眉)(4)sikihi taruhu〔ší-ki-hi|tá-ru-hu しキヒ・たルフ〕[「彼の目・の眉」]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkapu(hu)
- シッカプ(フ) 【名】[所](概は sikkap シッカㇷ゚)…のまぶた。 {E: the eyelids of…} (出典:田村、方言:沙流)
- siknum kasi hure kemrit earutasa
- シㇰヌㇺ カシ フレ ケㇺリッ エアルタサ §788.目が血ばしっているsiknum kasi hure kem-rit e-ar-utasa〔šík-num-ka-ši|Fú-re-kem-rit|e-á-ru-tá-sa〕[しㇰヌㇺ(めだま)+カし(の上)+ふレ(赤い)+けㇺ・リッ(血のすじ)+エ(そこに、=目玉の上に)+あㇻ(全く)+ウ・たサ(相・交差している)](目玉の上に赤い血のすじが縦横に走っている)⦅ユ研Ⅱ, p.386⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikrap/sikrapu(hu)
- シㇰラㇷ゚/シㇰラプ(フ) 【sik-rap/-rapu(hu)】 まつげ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikrapu(hu)
- シㇰラプ(フ) 【名】[所](概は sikrap シㇰラㇷ゚)…のまつげ。 {E: the eyelashes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinerasuhu
- シネラスフ 【sine-rasuhu】 1片. シネ ラスフ ポカ エネレ(エン・エレ)=1片でも食べさせてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinokorhumpe
- シノコㇿフンペ §296 くじら(クジラ (6) sinokor-humpe (si-no-kor-hum-pe)「シノコㇿフンペ」[<si-(真の・大なる)nokor-humpe(小イワシクジラ)]イワシクジラ Balaenoptera borealis LESSON.⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sintaatuhu
- シンタアトゥフ 【sinta-atuhu】 ゆりかごの紐.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sir'uhuy
- シㇼウフイ 【sir-uhuy】 火事(になる).▷シㇼ=あたり ウフイ=燃える タネ ホッケ・アン クナㇰ ア・ラム コㇿ アナナクス(アン・アン アクス) ヘパシ ペウタンケ ハウ ア・ヌ アロラㇺポソアニネ(アロラㇺポソ・アン ヒネ) ソヨテㇾケアナクス(ソヨテㇾケ・アン アクス) シㇼウフイ ネ ノイネ ポロ アペ ニペㇰ ア・ヌカㇻ=さて寝ようかなと思っていると,下の方から危急を知らせる叫び声が聞こえ驚いて外へ飛び出ると,火事らしく大きい火の光が見えた.チセ ア・アシ ヒ タ アナㇰネ ナ ウウォヤㇰタ ア・アシ.ネンカネ シㇼウフイ ヒ タ ア・シトマ クス=家を建てる時はそれぞれ別々に建てる.もしも火事になった時恐ろしいので.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) アㇻスイネ シㇼウフイ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ.コタンケㇱ ワ ペウタンケ ハウ アㇱ アクス フチ チソイェカッタ コタンケスン(コタンケㇱウン) ワ アㇻスイネ ペウタンケ コタンパ ウン トゥ スイ レ スイ ペウタンケ シリ ク・ヌカㇻ アㇺキㇼ=私が子供の時に1回だけ火事を見たことがある,村の下端からウォーイという叫び声が聞こえたら祖母が飛び出て,(火元が見える)村の下端へ1回だけウォーイと叫び,村の上の方へ2回3回と叫んだのを見たものであった(貝澤ちこさんの家の火事,昭和8年頃). (出典:萱野、方言:沙流)
- sir-humumatki
- シㇼフムマッキ 【完動】[sir-humum-atki あたり・(擬音重複)・(自動詞形成)]グーグーグーと音がする。 ku=sapa un sir-humumatki クサパ ウン シㇼフムマッキ 頭の中でグーグーグーグー「頭鳴りしていた」(音が鳴っていた)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sir-hutne
- シㇼフッネ 【完動】[sir-hutne あたり・せまい] 場所が(家や部屋など)せまい、 せま苦しい。 tan cise or ta sir-hutne タン チセ オッタ シㇼフッネ この家はせまい。(S) {E: for something somewhere to be small; confined; narrow.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-uhuy/siruhuy
- シルフイ 【完動】[sir-uhuy 地・燃える]山火事(になる)、 野火(になる)。 {E: for a bushfire, forest fire to break out.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirhurarakka
- シㇼフララッカ 【sir-hura-rak-ka】 大地のにおいをかぐ:犬があたりのにおいをかぎながら歩く様子. ア・コㇿ セタ ア・トゥラ ヒネ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) シㇼフララッカ コㇿ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) ホユㇷ゚テㇰテㇰ アクス ヒナㇰ ワ シネ イセポ ケサンパ ワ エㇰ=私の犬を連れて山へ行ったら,大地のにおいをかいでいたと思うと,さっと走り出し,どこからか1匹のウサギを追い出して来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirhutne
- シㇼフッネ 【sir-hutne】 (土地・家が)狭い. ヘカッタㇻ アナㇰネ シㇼフッネ ウㇱケ ウン ウフトゥフトゥパ ワ シノッ ルスイ=子供たちは狭い所で押し合いへしあいをして遊びたいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- siruhuy
- シルフイ 【sir-uhuy】 山火事,野火,火事. (出典:萱野、方言:沙流)
- sowsut/sowsutu(hu)
- ソウスッ/ソウストゥ(フ) 【sowsut/sowsutu(hu)】 座の隅,壁際:炉から離れた壁際. (出典:萱野、方言:沙流)
- sowsutu(hu)
- ソウストゥ(フ) 【位名】[所](概は sowsut ソウスッ)…の隅、 …の隅の方、 端の方。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- súhurayep
- スフライェㇷ゚ 【名】[su-huraye-p 鍋・を洗う・もの] 鍋みがき、 たわし。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウ蔓の皮のたわし。 ☆参考 「ブドウ蔓の皮(sutukap ストゥカㇷ゚)をグルグル巻いて真ん中をブドウ蔓の皮でしばったもの、 これに砂をつけて鍋でもなんでも磨く。 また、 縄にでも砂をつけて磨く。」 (S) {E: a pot cleaner; a scourer.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukep hura
- スケㇷ゚フラ★音声なし 【sukep-hura】 飯が焦げたにおい. (出典:萱野、方言:沙流)
- suouhuy
- スオウフイ 【su-o-uhuy】 鍋が焦げる. スオウフイ ナ アペ エタイェ=鍋が焦げたよ,火を引け. (出典:萱野、方言:沙流)
- suwanuhum
- スワヌフㇺ 【suwanu-hum】 羽音:鳥のはばたく音. (出典:萱野、方言:沙流)
- takahkehuhpe
- タカㇵケフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(18)カニの腫物 takahke-huhpe〔ta-káh-ka-Fuh-pe タかㇵカ・フㇷペ〕[takahka(カニ、蟹)、…]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tap uhunak
- タㇷ゚ ウフナㇰ 【tap uhunak】 この頃. タㇷ゚ウフナㇰ パㇰノ みさフチ ヤイェラナㇰ ワ アン コㇿカ オンネ ワ イサㇺ ア・コタヌ タ アナㇰネ タネ ア・エラナㇰペ シネㇷ゚ カ イサㇺ ワ=ついこの頃までミサばあさんが病気していたが亡くなったのでうちの村では心配事はひとつもないよ.タㇷ゚ウフナㇰ アン チㇷ゚サンケ オッタ(オㇿ タ) アシㇼ ポン チㇷ゚ ク・カㇻ アイヌ オピッタ オ ワ シノッパ=ついこのあいだあった舟おろしの時に新しい小さい舟を私が掘って,みんなで乗って遊んだ.チ・コㇿ イヨルンクㇽ アッパケ タ アナㇰネ ネㇷ゚キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ タㇷ゚ウフナㇰ アナㇰネ ホッケ ワ パテㇰ アン=私の所の召使いは最初にはよく働いたのに,この頃では寝てばかりいる."アウタ アナ(アン ア) ウタㇻ マキㇷ゚ イサㇺ ルウェ アン?" "ウワー タㇷ゚ウフナㇰ パㇰ アナ(アン ア) ペコㇿ ク・ヤイヌ アㇷ゚ レウシ ノ チェㇷ゚コイキ クス ヘネ アㇻパ パ ルウェ ソモ ネ ウン"=「隣にいた人たち,どうしていないのだろう?」「知らないね,この頃までいたように思うけれど,泊まりがけでサケ獲りにでも行っているのではないだろうか」. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapsut/tapsutu(hu)
- タㇷ゚スッ/タㇷ゚ストゥ(フ) 【tapsut/-sutu(hu)】 肩. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapsutu(hu)
- タㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は tapsut タㇷ゚スッ)…の肩、 彼の肩、 着物の肩の部分。 tapsutuhu kamure p タプストゥフ カムレㇷ゚[(着物の)肩・にかぶせる・もの]肩当て。(W) {E: the shoulders of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapsutuhu yupyupke
- タㇷ゚ストゥフ ユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(16)肩がひくひくと動くtapsutuhu yupyupke〔táp-su-tu-hu|júp-jup-ke たㇷ゚ストゥフ・ゆㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[その肩が・ひくひくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tehuru
- テフル §064.あばら;あばらぼね(5)tehuru〔te-hú-ru テふル〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tehuruponi
- テフルポニ §064.あばら;あばらぼね(14)肋骨 tehuru-poni〔te-Fú-ru-po-ni テふルポニ〕[「あばら・ぼね」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tekehuraye
- テケフライェ 【teke-huraye】 手を洗う.▷テケ=手 フライェ=洗う (出典:萱野、方言:沙流)
- temsutu(hu)
- テㇺストゥ(フ) 【名】[所](概は temsut テㇺスッ)(独立の名詞としては未出) …の腕のつけ根のほう(「腕」の訳語として出てからすぐに訂正された)。 ☆参考 腕を表すには、 この地方では通常 amunin アムニン [概]/amunini(hi) アムニニ(ヒ)[所] と言い、 また、 腕と手首から先とを区別せず全体を言うには独立の名詞としては tek テㇰ [概]/teke(he) テケ(ヘ)[所] が用いられる。 {E: the arms at the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tohuh
- トフㇷ §501.乳ばれ;乳腺炎(2)to-huh〔tó-huh とフㇷ〕[<to-hup]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tóhumame
- トフマメ 【名】[tóhu-mame [< 日本語]豆腐・豆] 大豆。 {E: soya beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- tohup
- トフㇷ゚ §501.乳ばれ;乳腺炎(1)to-hup〔tó-hup とフㇷ゚〕[乳房・腫れる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tomihura
- トミフラ 【tomihura】 香る. (出典:萱野、方言:沙流)
- tomonkacicisehuhpe
- トモンカチチセフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(23)ハチの巣の腫物 tomonkaci-cise-huhpe〔to-món-ka-či-či-se-Fuh-pe トもンカチ・チセ・フッペ〕[tomonkaci(ハチ、蜂)、cise(家)、 …]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topeahupkar
- トペアフㇷ゚カㇻ §808.もらいじ[する];貰い乳[する](2)tope-ahupkar〔tó-pe-a-Fup-kar とペ・アフㇷ゚カㇻ〕[tope(乳汁〔を〕)+ahupkar(もらう)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- toypuhu
- トイプフ 【名】[所](概 toypu トイプ の用例は未出)[toy-pu-hu 土・倉・(所属語尾)](地面の上に積み上げられた)…の山積み。 nipes kap poronno toypuhu an pe ne hike ニペㇱ カㇷ゚ ポロンノ トイプフ アン ペ ネ ヒケ シナの木の皮のかすの部分が山のようにあったのだが。(HC民話) {E: a pile, mountain of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tum/tumu(hu)
- トゥㇺ/トゥム(フ) 【tum/tumu(hu)】 力. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumahura
- トゥマフラ 【tuma-hura】 木綿が燃えたにおい. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyehure
- トゥイェフレ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (8) tuye-hure(tu-yé-hu-re)「トゥいぇフレ」[tuye(その腹)hure(赤い)]⦅礼文華⦆イワナ (出典:知里動物編、方言:)
- tuyehuresupun
- トゥイェフレスプン §060 ウグイ (13) tuye-hure-supun (tu-yé-hu-re-su-pun)「トゥいぇフレスプン」[<tuye(その腹)hure(赤い)supun(ウグイ)] ⦅礼文華⦆アカハラ(礼78) (出典:知里動物編、方言:)
- tuykohuype
- トゥイコフイペ §656.ひぞお(脾臓)(4)tuy-ko-huype〔túǐ-ko-Fuǐ-pe とぅイコフイペ〕[tuy(腹の中)+ko(における)+huype(生食部)]⦅フシコ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uhunak
- ウフナㇰ 【位名】このごろ(一、 二週間前から今まで)。 uhunak wano ウフナㇰ ワノ 「このごろから」(=このごろになって)、 最近。 uhunak wano mákip hawke a hawke a ruwe an un ウフナㇰ ワノ マキㇷ゚ ハウケ ア ハウケ ア ルウェ アヌン (彼は)このごろどうしたのか弱々しいねえ。(S) tap uhunak タㇷ゚ ウフナㇰ ついこのごろ。(W) (S) tap uhunak wano sirmeman タㇷ゚ ウフナㇰ ワノ シㇼメマン このごろはめっきり涼しくなった。(W) {E: recently (within the previous one to two weeks).} (出典:田村、方言:沙流)
- uhunak
- ウフナㇰ 【uhunak】 この頃. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhunak uhunak
- ウフナㇰ ウフナㇰ 【uhunak uhunak】 たびたび. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhunak wano
- ウフナㇰ ワノ 【uhunak wano】 近頃:数日前から今まで. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhutuhutu
- ウフトゥフトゥ 【uhutu-hutu】 押し合いへしあい(する):人と人とが押し合ってごたごたと混雑すること. イヤイ ナ アペ サㇺ タ イテキ ウフトゥフトゥ ヤン=危ないから火の側で押し合いへしあいするんでないよ.ヘカッタㇻ アナㇰネ シㇼフッネ ウㇱケ ウン ウフトゥフトゥ パ ワ シノッ ルスイ=子供たちは狭い所で押し合いへしあいをして遊びたいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuy
- ウフイ 【自動】燃える、 焼ける、 こげる。 uhuy wa paspasi an ウフイ ワ パㇱパシ アン (パンが)こげて炭に(真っ黒に)なった。(W) cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える(火事)。 kotan un rok hi maciya un rok hi uhuy wa paye コタン ウン ロキ マチヤ ウン ロキ ウフイ ワ パイェ 村のあった所や町のあった所が燃えて行った。(W会話) ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ ランプが燃える(ともる)。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 焼けた柱(女性が死んだあと焼いた家の)。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ 「焼けぼっくい」焼け跡に立っている焼けこげた棒杭。(W会話) sir-uhuy シルフイ[完動]あたり/地/山が燃える(山火事や野火で)。 ☆参考 調理のことではなく、 家や野山や物などが燃えたり焼けたり、 食べ物でも焼けすぎてこげたりすることを言う。 {E: to be burnt; scorched.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuy
- ウフイ 【uhuy】 燃える,焼ける. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuyka
- ウフイカ 【他動】[uhuy-ka 燃える・(他動詞化)] …を燃す、 …を燃やす、 …を焼く、 …をこがす。 kanpi uhuyka カンピ ウフイカ 紙を燃す。 wenakun k=úhuyka hene ki? ウェナクン クフイカ ヘネ キ? (雑草が次々に生えてきてどうにもならない、 )しかたがないから燃やしてでもしまおうかな。(S) ☆参考 調理ではなく、 ものを燃やしたりこがしたりすることを言う。 調理して焼くことは ma マ。 {E: to burn, roast…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuyka
- ウフイカ 【uhuy-ka】 燃やす,焼く. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuynicica
- ウフイニチチャ 【uhuy nicica】 焼け跡のハギとかカヤの根. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuynupuri
- ウフイヌプリ 【名】[uhuy-nupuri 燃える・山] 火山。 {E: a volcano.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhuynupuri
- ウフイヌプリ 【uhuy nupuri】 火山. (出典:萱野、方言:沙流)
- uhuysuma
- ウフイスマ 【名】[uhuy-suma 燃えた・石] 軽石。 {E: pumice.} (出典:田村、方言:沙流)
- uhuyunin
- ウフユニン 【自動】[uhuy-unin 燃える・痛む] こげる。 ☆参考 nuyunin ヌユニン とも言う。 ☆参考 uhuy ウフイ だけでもこげることを表す。 {E: to be burnt; scorched.} (出典:田村、方言:沙流)
- uhuywaisam
- ウフイワイサㇺ 【uhuy wa isam】 燃え尽きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukociwhumicin
- ウコチウフミチン §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(49)交合の音 ukociwhumicin〔u-kó-čiŭ-hu-mí-činウこチウ・フみチン〕[ukociw(交合する)+humicin(その音ども、hum 音、humi その音、-cin 複数語尾)]⦅S. PIL, p.86⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ukokamahupte
- ウコカマフㇷ゚テ 【自動】[u-ko-kam-ahup-te 互い・に・肉・入る[複]・させる] 獲物をとって来た人が東窓(神の出入口である窓)の外からそれ(肉)を家の中の人に渡し、 中の人がそれを受け取るという方法で獲物(の肉)を家の中に入れる。 {E: to pass game from the outside of a house through the eastern window to someone on the inside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokamahuptepa
- ウコカマフㇷ゚テパ 【自動】[複](ukokamahupte ウコカマフㇷ゚テ は単複の区別なし) 獲物をとって来た人が東窓(神の出入口である窓)の外からそれ(肉)を家の中の人に渡し、 中の人がそれを受け取るという方法で、 二人して獲物(の肉)を家の中に入れる。 {E: to pass game from the outside of a house through the eastern window to someone on the inside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukurupehuhpe
- ウクルペフㇷペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(20)ヤツメウナギの腫物 ukurupe-huhpe〔u-kúr-pe-Fuh-pe ウくㇽペ・フㇷペ〕[ukurupe(ヤツメウナギ)、…]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unahunke
- ウナフンケ 【他動】[un-ahunke 自分の所に(?)/そこに(?)・(家に)入れる] …を招待する。 hemanta esakekar hemanta e=i=únahunke kor oka hawe an? ヘマンタ エサケカㇻ ヘマンタ エイウナフンケ コㇿ オカ ハウェ アン? (あんな貧乏人が)何で酒をつくり何をもってわれわれを招待すると言うのだろう。(W民話) ☆参考 aske uk アㇱケ ウㇰ [手・を取る]…を招待する。 tak タㇰ …を呼びに行く、 …を招待する。 {E: to invite…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unu/unu(hu)
- ウヌ/ウヌ(フ) 【unu/unu(hu)】 母,母親. (出典:萱野、方言:沙流)
- unuhu
- ウヌフ 【名】[所](概は unu ウヌ)…の母親、 彼の母親。 {E: the mother of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utur/uturu(hu)
- ウトゥㇽ/ウトゥル(フ) 【utur/uturu(hu)】 (〜の)間. チセ ウトゥㇽ=家の間.ナユトゥㇽ(ナイ ウトゥㇽ)=沢と沢の間.シトゥ ウトゥㇽ=峰と峰の間.オナウタㇻ ウコウトゥルケタ=親達の間に. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwehumseeciw
- ウウェフㇺセエチウ 【u-e-humse-eciw】 気合をかけあいながら対面する:変事があった場合の対面のしかた. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwohumseeciw
- ウウォフㇺセエチウ 【u-o-humse-eciw】 気合をかけあう. コタン ケスン(ケㇱ ウン) ウコイキ ハウ ウェンルイ アクス オッカイポ ウタㇻ ウウォフㇺセエチューパ コㇿ チソヨクタ=村の下端でけんかをしている声が激しく聞こえると若者たちが気合をかけあいながら外へ飛び出した. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwohumseusi
- ウウォフㇺセウシ 【自動】[u-w-o-hum-se-usi 互い・(挿入音)・の尻・(擬声)・という・…に…をつける](攻めて行く人々が)皆でフムー(=オーッ)というような声をあげる、 ときの声をあげる。 orowano nérok kotan kor utar opitta uwohumseusi kor ekimne payepa オロワノ ネロㇰ コタン コㇿ ウタㇻ オピッタ ウウォフㇺセウシ コㇿ エキㇺネ パイェパ それからその村人たちは皆でオーッとときの声をあげながら山へ行った。(W言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenhokuhu
- ウェンホクフ 【名】[所](概の用例はない)[wen-hoku-hu 悪い・夫・[所]](一人称、 引用一人称(不定人称形)で使われる。)…の悪い/だめな/悪党の夫。 a=wenhokuhu アウェンホクフ (引用文中で)私の悪党の夫。(W民話) {E: the bad husband of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenhura
- ウェンフラ 【wen-hura】 悪臭. ク・アキ ポンノ ホㇱキ.ネㇷ゚カ ウェンフラ ソモ エ・ヌ ヤー.ネㇷ゚カ ライチェㇷ゚ アン ヒ ソモ ネ ヤ=弟よ少し待ってくれ,何か悪いにおいがしないかい.何かの死体があるのではないだろうか. (出典:萱野、方言:沙流)
- wenunuhu
- ウェヌヌフ 【名】[所](概の用例はない。 unuhu ウヌフ の概は unu ウヌ)[wen-unuhu 悪い・…の母親]…の悪い/とんでもない母親(一人称と引用一人称(不定人称形)で使われる)。 a=wenúnuhu アウェヌヌフ (引用文で)私の悪い/とんでもない母親。 ☞unu(hu) ウヌ(フ) {E: a bad mother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakihumpe
- ヤキフンペ §296 くじら(クジラ (16) yaki-humpe (yá-ki-hum-pe)「やキフンペ」[‘セミ・クジラ’、蝉のそれに似た頭部をもっているのでこう言うと]マッコウクジラ Physeter macrocephalus LINNE.⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakuhu
- ヤクフ 【名】[所](概は yaku ヤク)…の役目、 その役目。 {E: the role, duty of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yatupohhuranu
- ヤトゥポㇹフラヌ §843.わきが[がくさい](7)わきががにおう yatupoh-hura-nu〔já-tu-poh|Fú-ra-nu やトゥポㇹ・フらヌ〕[ya-tupoh(腋窩)+hura(臭)+nu(持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayanhurep
- ヤヤンフレㇷ゚ §215 エゾイチゴ (4) yayan-hurep (ya-yán-hu-rep)「ヤやン・フレㇷ゚」[普通の・いちご] 果実 ⦅A空知⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayhumesina
- ヤイフメシナ 【自動】[yay-hum-esina 自分・音・をかくす]音を出さないようにする(悪い人が来たかもしれないとき等)。 ☆参考 yayhawesina ヤイハウェシナ 声を出さないようにする。 {E: so as not to make a sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayhuymampa
- ヤイフイマンパ 【yay-huymampa】 後ろめたい,気がひける. エネポ エアシㇼ イペマラㇷ゚ト イクマラㇷ゚ト アン ヒ ア・エラムㇱカリ ヒクス ネㇷ゚カ ソモ ア・コㇿ ノ エク・アン ワ オラ ヤイフイマンパ・アン コㇿカ エネ ネ ヒ カ イサㇺ ルウェ ネ=これほどに食の宴飲の宴あることを知らずに,何も持たずに私は来て後ろめたい思いを私はしたけれども,どのようにすることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykahuye
- ヤイカフイェ 【yay-kahuye】 闘病する. ク・ポンポホ ポロピロ ワ ヤイカフイェ コㇿ アン ワ ク・エラムシッネ ア コㇿカ タネ トゥサ ヒ エパ ワ ク・ラムホラライセ=私の小さいほうの息子が大怪我をして療養していて私の思いが乱れていたが,治癒する所へたどり着き,私の心配は解消した. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykewtum eohunara
- ヤイケウトゥㇺ エオフナラ 【自動】[yay-kewtum e-o-hunara 自分・心・で・そこに・…をさがす][雅]自分の心で考えいろいろなことを心のすみずみまでさがす。 pirkanopo/e=yaykewtum ka/eohunara ピㇼカノポ/エヤイケウトゥㇺ カ/エオフナラ [雅]よくよくご自分の心で考えいろいろなことを心のすみずみまでさがし(…考えるのですよ)。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayohumsekotekane
- ヤヨフㇺセコテカネ 【yay-o-humse-kote kane】 自分自身に気合いを入れる. ▷ヤイオ(ヤヨ)=自分 フㇺセ=気合いを コテ=つける カネ=して(補遺編)▷ヤヨ(ヤヨ)=自分 フㇺセ=気合いを コテ=つける カネ=して (出典:萱野、方言:沙流)
- yuturuhumompeh(c-i)
- ユトゥルフモンペㇸ §822.くすりゆび(薬指)(4)yuturuhu-mompeh(c-i)〔jú-tu-ru-Fu-mom-peh ゆトゥルフ・モンペㇸ〕[i(それ)+uturuhu(の間)+mompeh(指)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- フナㇰ タ エパㇰ/フナㇰ タ エパッカ/フナㇰ タ エパーカ 【慣用句】ちょうどいいあんばいに(…してよかった。) hunak ta epak e=ek wa ku=mismu ka somo ki フナㇰ タ エパㇰ エエㇰ ワ クミㇱム カ ソモ キ いいあんばいに来てくれたので私はさびしくない。(S) hunak ta epak ka e=pa p an un フナㇰ タ エパㇰ カ エパㇷ゚ アヌン いいあんばいにあなたが見つけたね(他の人だったら見つけても拾ってくれないだろうが)。(S) hunak ta epaː ka somo kú=itura wa ene kú=iki hi an sekor ku=raman, poro k=éyayomusu フナㇰ タ エパー カ ソモ クイトゥラ ワ エネ クイキ ヒ アン セコㇿ クラマン、 ポロ ケヤヨムス (ついていってこんなに何度もトイレに起きたら他の人も眠れないし自分も気の毒に思うところだった、 ) いいあんばいについて行かないでこうしているのだと思ったらほんとに行かないでよかったなあと思った。(S) {E: fortunately.} (出典:田村、方言:沙流)
- -kar 4
- カㇻ 【語根/接尾】①[語根]…をつくる/する/払う。 ☞kar カㇻ 1 ②(植物の実や花など)を摘む。 ☞kar カㇻ 2 ③(雨など)に当たる。 apto アㇷ゚ト 雨 ; aptokar アㇷ゚トカㇻ 雨に当たる。 réra レラ 風 ; rérakar レラカㇻ (1)風に当たる。 (2)伝染病に感染する。 ☞kar カㇻ 3 ④(主に名詞、 自動詞の後について動詞をつくる。 語根 kar カㇻ《…をつくる、 する》とは、 意味の並行しない場合も多い。) munkar ムンカㇻ 畑のごみを焼く。 ⑤(自動詞に接尾して他動詞をつくる。) hotuye ホトゥイェ 呼び声をあげる;hotuyekar ホトゥイェカㇻ …を呼ぶ ahup アフㇷ゚ (二人以上が)入る;ahupkar アフㇷ゚カㇻ (子ども)をもらう(養子にする)。 {E: ①to make, do… ②to pick… ③to be exposed (to rain etc.). ④… ⑤…} (出典:田村、方言:沙流)
- -no 2
- ノ 【接尾】(多くの場合、 性質/状態を表す自動詞、 つまりいわゆる形容詞について、 その性質/状態が充分に満たされていることを表す。)よく…する、 十分に…する、 十分に…である。 húre フレ 赤い;húreno フレノ とても赤い、 まっ赤である。 retar レタㇻ 白い;retanno レタンノ 真っ白い。 imi イミ 衣服を着る;imino イミノ 良い着物を着ている。 ci チ 熟する;cíno チノ 十分によく熟する。 eytasa cíno hike péne エイタサ チノ ヒケ ペネ あまりよく熟れすぎたものはつぶれた。 tusa トゥサ (病気が)治る;tusano トゥサノ 全快する。 e エ …を食べる。 éno… エノ… を好きでよく食べる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- -p 4
- ㇷ゚ 【接尾】[< p ㇷ゚ 1](動詞に接尾して名詞をつくる。)…するもの。 súhurayep スフライェㇷ゚ [su-huraye-p なべ・を洗う・もの]たわし。 aep アエㇷ゚ [a-e-p 私たちだれでもが・食べる・もの]食べ物。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- -u 2
- ウ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 主として母音 u+子音に終わる語幹および母音 a+子音に終わる語幹の一部につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにそのあとに hu フ がついて(つまり語幹に uhu ウフ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて …u(hu) のように表記してある。) put プッ 川尻[概];putu(hu) プトゥ(フ) [所]…の川尻。 nan ナン [概]顔;nanu(hu) ナヌ(フ) [所]…の顔。 (例外として) mor モㇿ [概]耳の前の毛;moru(hu) モルフ [所]…の耳の前の毛。 (出典:田村、方言:沙流)
- -us 5
- ウㇱ 【接尾】(動詞接尾辞の一つ。 動詞に接尾し、 後に-i《所、 時》を伴って)…-usi 習慣として…する所/時。 iku 酒類を飲む;ikuusi 飲み屋。 mokor 眠る;mokorusi いつも皆が眠る所/時刻。 mokorusi pakita ahun kane iki モコルシ パキタ アフン カネ イキ いつも皆が寝るころにちょうど入って来た。 (出典:田村、方言:沙流)
- a= 10
- ア 【人接】[不定人称主格他動詞型] ①[一般称]一般に人は/人が、 (特定の人ではなく)だれかが/だれでもが。 sekor a=ye セコㇿ アイェ …と(一般に人が)言う=言われる。 húresisam mosir sekor a=ye p ne wa フレシサㇺ モシㇼ セコㇿ アイェㇷ゚ ネ ワ (外国のことは)赤毛の異民族の国と(一般に人は)言うのだわ。(W) ②[受身]…される。 a=en=kopisi アエンコピシ (不定の)人が私にたずねる=私がたずねられる。 a=en=kopisi p anakne opitta ku=ye wa アエンコピシㇷ゚ アナㇰネ オピッタ クイェ ワ 私がたずねられることはすべて私は言って(=答えて)。(S会話) kamuy opitta oro wa a=i=koypak カムイ オピッタ オロ ワ アイコイパㇰ 私たちはすべての神々からとがめられる(罰を受ける)。(W民話) kotan a=arústekka コタン アアルㇱテッカ 村が全滅させられた。(NK民話) ③[包括的一人称複数]相手を含む私たちが/の。 tanto a=ewkoytak pe anak a=ewéraman hawe ne タント アエウコイタㇰ ペ アナㇰ アエウェラマン ハウェ ネ きょう私たち(あなたと私)が話し合ったことはお互いに(あなたと私が)わかり合った。(W会話) a=sikíhi un アシキヒ ウン 私たち(あなたも私もみんな)の目よ。(W会話) ④[引用文中の自称] 自分(たち)が/の、 私(たち)が/の。 “…a=e=ráyke kusu ne” sekor hawean 「…アエライケ クス ネ」セコㇿ ハウェアン 「…私はあなたを殺す」と彼は言った。(HK民話) ⑤[敬意の二人称] あなた様が/の。 mak yaynu=an kuni a=ramú kusu マㇰ ヤイヌアン クニ アラム クス 私がどんな気持ちになるとあなたはお思いになって…。(NK民話) ☆参考 他動詞・デアル動詞 ne ネ《である》・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =an アン が接尾する。 ☞=an アン ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)を歌うときには、 母音で始まる動詞語幹の前で、 しばしば a= ア の代わりに an= アン の形が使われる。 北海道南部以外では、 日常語でも an= アン がたくさん使われる。 ☞an= アン {E: ①… ②passive. ③first person plural inclusive. ④… ⑤second person honorific.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- acikarata
- アチカラタ 【間投】(びっくりしたときに出る叫び)わあっ、 なにごとだ。 acikarata e=kar humi an! アチカラタ エカルミ アン! わあっ、 (あなたは)なにごとしてるんだ! (大きな物音が聞こえたときのイム。) (W) acikarata acikarata makanaketa! アチカラタ アチカラタ マカナケタ! なんだなんだ何事だ! (大きな音と共にものが倒れたときのイム)。(W) ☆参考 知里幸恵『アイヌ神謡集』には「achikara 「汚い」という意味」とある。 知里真志保『アイヌ民族研究資料(第2)』でも「本来「汚い!」という意味の感嘆詞」とあって、 「癪(しゃく)に触るなあ」と訳してある。 ワテケさんがこれを使った用例は、 特に汚いことでもなく、 また腹立ちや悪口、 ののしりのようでもない。 (出典:田村、方言:沙流)
- am 1
- アㇺ 【名】[概](所は ami(hi) アミ(ヒ)) 爪(つめ)。(人間のもけものや鳥のも。) {E: finger-nails, toe-nails (human); claws (animal).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amunini(hi)
- アムニニ(ヒ) 【名】[所](概は amunin アムニン)…の腕。e=tusa mákoraye, e=amunini a=huráye kusu ne na エトゥサ マコライェ、 エアムニニ アフライェ クス ネ ナ あなたの袖をまくりなさい、 腕を洗ってあげるから。(S) {E: the/an arm of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 1
- アン 【自動】[単](複は oka オカ) ①ある、 いる、 存在する、 滞在する、 住む、 起こる。 kotan noski ta poro cise an コタン ノㇱキ タ ポロ チセ アン 村のまん中に大きな家がある。 sine pa an wa arpa シネ パ アン ワ アㇻパ (彼は)一年滞在して(帰って)行った。 sáha an サハ アン (彼には)姉がいる。 an pe アン ペ 本当のこと。 an koraci アン コラチ ありのままに。 an kus/kusu(keray(po)) アン クㇱ/クス (ケライ(ポ)) …のおかげで。 an pakno アン パㇰノ あるだけ。 maratto an マラット アン 熊送り(の宴)が催される。 niskur an ニㇱクㇽ アン くもる、 くもっている。 nu(we) an ヌ(ウェ) アン (獲物が)たくさんとれる。 katu(hu) an カトゥ(フ) アン (へんな)かっこうだ。 ②生まれる。 hekaci an na ヘカチ アン ナ 男の子が生まれたよ。(W) an hi wano アニ ワノ 生まれたときから。(S) ③(時を表す語の後に置かれて)(朝、 翌日、 いつ) になる。 kunneywa an クンネイワ アン 朝になる。 ciwnici an チウニチ アン 12時になる。(W) isimne an イシㇺネ アン 翌日になる。 …an kor …アン コㇿ …になると、 …毎に。 kunneywa an kor, tokap an kor, onuman an kor クンネイワ アン コㇿ、 トカㇷ゚ アン コㇿ、 オヌマン アン コㇿ 毎朝、 毎昼、 毎晩。(S会話) kesto an kor ケㇱト アン コㇿ 毎日毎日。 hempara an kor ヘンパラ アン コㇿ いつになったら。(W即興詩) oka(ke) an オカ(ケ) アン 終わる。 ④(格助詞 ne ネ の後に置かれて)…になる。 síporo cikap ne an シポロ チカㇷ゚ ネ アン (彼は)巨大な鳥になった。(W神謡語り) ⑤(動詞句+接続助詞の後に置かれて) anki an アンキ アン もう少しで…しそうである。 pekor an ペコㇿ アン …したようである。 ápekor an アペコㇿ アン まるで…したかのようである。 híne an ヒネ アン …して(しまって) いる、 してある。 wa an ワ アン …してある/…している。(☞⑧) kane an …カネ アン …して(いる状態で)ある。 kor an コㇿ アン …しつつある。 kotom an コトㇺ アン …するようである。 noyne an ノイネ アン …する(した)らしい。 ⑥(副詞や副詞句の後に置かれてこれを動詞句とする。) mosmano an モㇱマノ アン だまって(かまわないで)いる。 sonno an a! ソンノ アナ! 本当だねえ。 easir an a! エアシラナ! 全くねえ。 néno (kane) an ネノ (カネ) アン …に(よく)似ている。 pak(no) an パㇰ(ノ) アン …くらい(の大きさ/量)である。 sekor an セコㇿ アン/セコラン … という(ような)。 sekor réhe an セコン レヘ アン …という名前である。 sekor ku=rehe an セコㇿ クレヘ アン 私は…という名前です。 ⑦(熟語) sine an ta シネ アン タ (=sineanta) ある時。 sine an pa ta シネ アン パ タ ある年に。 sine an to ta シネ アン ト タ ある日(に)。 ne wa an… ネ ワ アン… (今ここで話題にしている)この…。 ⑧[補助動詞] wa an/híne an ワ アン/ヒネ アン …して(し終わって)いる、 …してある。 ek wa an エㇰ ワ アン (彼はもう)来ている。(W会話、 民話) a=suwé wa an アスウェ ワ アン (ごはんが)炊いてある。(W) e=hokuhu an wa an ruwe? エホクフ アン マ アン ルウェ? あなたの夫はいてあるのかい=ご主人いるかい(いま在宅しているか)? (W)(方言で「いてあったかい?」と言う言い方がある。 同じことを e=hokuhu an ruwe/isam ruwe? エホクフ アン ルウェ/イサㇺ ルウェ? 《あなたの夫はいるのかい/いないのかい?》と言うことも可能だが、 an wa an ruwe アン マ アン ルウェ と言うほうが好まれる。 一方、 夫を持っているかいないか(独身か)をたずねるときは an ruwe/isam ruwe アン ルウェ/イサㇺ ルウェ のほうを使い、 an wa an ruwe アン マ アン ルウェ とは言わない。) ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ による否定は通常つくられず否定動詞 isam イサㇺ が使われる。 ☞isam イサㇺ {E: ①to be; exist; stay; live; happen. ②to be born. ③to become (in reference to time). ④to become… ⑤… ⑥… ⑦…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 4
- アン 【自動】(質問表現の疑問詞/疑問詞句の後、 感嘆表現の ruwe ルウェ、 hawe ハウェ の類の形式名詞の後、 終助詞 nek ネㇰ の前等で、 ne ネ《である》に代わって用いられる。)…ですか? …だなあ! hunna an? フンナ アン? だれですか? hńna póho an? フンナ ポホ アン? だれの息子ですか。 ruwe an ルウェ アン …(した) のですか、 …のだなあ。 pirka okkaypo ne ruwe an! ピㇼカ オッカイポ ネ ルウェ アン! きれいな若者だなあ。 kú=ipe rusuy humi an! クイペ ルスイ フミ アン! 私おなかすいたなあ。 tapanpe hemanta an un? タパンペ ヘマンタ アヌン? これなんでしょうね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 6
- アン 【終助】[yan ヤン の y が子音のあとで落ちた形]…しなさい、 …なさいませ。 ahup an アフパン(皆さん)入りなさい、 (あなた様)お入りください。 inkar an インカラン(皆さん)見なさい、 (あなた様)ごらんなさいませ。 ☆発音 前の子音(つまり前の動詞の末尾の子音)と共に一つの音節をつくる。 間を区切って言うときは ahup yan アフㇷ゚ ヤン、 inkar yan インカㇻ ヤン となる。 1990年代のいまは、 子音のあとでも yan の形が多く使われるようである。 (出典:田村、方言:沙流)
- ancikari
- アンチカリ 【名】[所](概は ancikar アンチカㇻ) …の夜。 néa maratto anak puyar kari a=ahúnte ruwe ne, ne ancikari maratto an ruwe ne ネア マラット アナㇰ プヤㇻ カリ アアフンテ ルウェ ネ、 ネ アンチカリ マラット アン ルウェ ネ その例の熊の頭は家から入れた、 その夜に熊送りをした。(NK民話) {E: the night of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ankoraci
- アンコラチ 【副】[an-koraci (本当に)ある・とおりに] ありのままに、 本当のとおり(=an koraci アン コラチ)。 ☞koraci コラチ {E: like this, thus, in this way, in accordance with (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- anontom
- アノントㇺ 【名】[an-hontom 夜・途中] 夜中、 深夜。 anontom ta アノントㇺ タ こともあろうに真夜中に。 anontom ta ahun kane iki アノントㇺ タ アフン カネ イキ 夜中に入って来た(熊が、 どろぼうが)。(S) {E: in the middle of the night.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apamaka
- アパマカ 【自動】戸をあける(=apa maka アパ マカ)。 k=ápamaka na hokure kor wa ahun カパマカ ナ ホクレ コㇿ ワ アフン 私があけてあげるからさあ持って入りなさい。(W) ☆参考 この用例のような特別の状況文脈で使う。 特別な状況のないときは apa maka アパ マカ と二語で言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ape
- アペ 【名】火。 ape ári アペ アリ 火をたく、 たきつける。 ape ruy アペ ルイ 火が燃える/燃えている ape us アペ ウㇱ 火が消える。 ape úna アペ ウナ 火を灰の中に埋(い)ける。 ape nipek アペ ニペㇰ 火の明り。 ape sam アペ サㇺ 火のそば、 炉ばた。 ☆参考 火事のことは ape アペ とは言わない。 家の火事は cise uhuy チセ ウフイ、 山野の火事は siruhuy シルフイ。 {E: a fire.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apemeru koyan koyan
- アペメル コヤン コヤン 【間投】[火の粉・(が)上がる・上がる](Apehuci-kamuy アペフチカムイ《火の女神》の神謡の折り返し。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- aptokikunpe
- アㇷ゚トキクンペ 【名】[apto-kik-un-pe 雨・防御・そこにある(?)・もの](?) 雨具、 傘。 nep ka aptokikunpe ku=sak no k=ek akus nísapno apto as humi an ネㇷ゚ カ アㇷ゚トキクンペ クサㇰ ノ ケㇰ アクㇱ ニサㇷ゚ノ アㇷ゚ト アㇱ フミ アン 何も雨具(傘)を持たずに来たら急に雨が降って来た。(S) {E: rainwear.} (出典:田村、方言:沙流)
- ar-horepasi
- アㇻホレパシ 【副】[ar-horepasi 全く・沖の方から]ずうっと遠い沖の方から。 arhorepasi/makan katkor pe/ek hum konna アㇻホレパシ/マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ [雅]ずっと沖の方からどんなものだか来る音が…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aratuyso
- アラトゥイソ 【名】[ar-atuyso 全くの・海原]ずうっと遠い沖の方。 “aratuyso ka/atuyso ka wa/makan katkor pe/ek hum konna アラトゥイソ カ/アトゥイソ カ ワ/マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ [雅]ずうっと遠い沖の方からどんなものだかやって来る音が…。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arka
- アㇻカ 【自動】痛む、 痛い(「やむ」)、 (その部分に病気が)ある。 hay! arka humi! ハイ!アㇻカ フミ! ああ痛いなあ。 ku=néoro ka arka ka somo ki クネオロ カ アㇻカ カ ソモ キ 私の体はどこも悪くない。(S) {E: to be painful; to hurt, } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arke(he)
- アㇻケ(ヘ) 【位名】[ar-ke(he) 一つの・の所] ①…の片方/半分/一部分(りんごの半分など)、 その片方。 arke húre arke retar mame アㇻケ フレ アㇻケ レタㇻ マメ 片面は赤く片面は白い豆。(S) ru arke ル アㇻケ 道の片側。(S) arkehe wa suy itak a=omáre アㇻケヘ ワ スイ イタㇰ アオマレ 片側(反対側)からまた言葉を入れる(テープを裏返してB面にまた録音する)。(W) ②[熟語]arke ta アㇻケ タ…のいない所で、 …を出し抜いて。 e=arke ta k=e wa isam エアㇻケ タ ケ ワ イサㇺ あなたに残さず私一人で食べてしまった。 ☆参考 ru urenpiskan ル ウレンピㇱカン 道の両側。 {E: ①half of … ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- as 2
- アㇱ 【自動】(音が、 声が)する、 (雨が)降る、 (風が)吹く、 (うわさが)たつ。 hawe as ハウェ アㇱ …の声がする、 (笛やバイオリンなどの)音がする、 …と言っている話が聞こえる。 top rekte hawe as トㇷ゚ レㇰテ ハウェ アㇱ 竹(尺八)を鳴らす音がする。 humi as …フミ アㇱ …の音がする、 …する/しているような感じがする。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 upas as ウパㇱ アㇱ 雪が降る。 réra as レラ アㇱ 風が吹く。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 {E: to sound; to make a sound; to rain; for the wind to blow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asin
- アシン 【自動】[単](複は asip アシㇷ゚)[asi-n (?)asip アシㇷ゚・(自動詞単数形形成)…の方へ移動する] ①(償いの品が)出る、 出される。 ②[熟語]párir asin パリㇼ アシン 煙がモクモクと出る。 cise uhuy siri somo ne? mákip párir asin kor an siri an! チセ ウフイ シリ ソモ ネ? マキㇷ゚ パリㇼ アシン コㇿ アン シリ アン! 家が燃えているのではないか? どうしたのか煙がモクモク出ているなあ。(S) ☆参考 穂が出ることに複数形 asip アシㇷ゚ の例があるが、 単数形の例は未出。 ☆参考 家などの中から外へ出ることは soyne ソイネ、 山から里へ、 高台から浜へ、 家の奥(壁の方)から前(いろりのそば)へ出ることは san サン。 ☆参考 普通に煙が出ることは supuya at スプヤ アッ と言う。 asin アシン は特殊な時にしか使われない。 {E: ①to give something as compensation. ②for smoke to pour out.} (出典:田村、方言:沙流)
- askekursut
- アㇱケクㇽスッ 【名】[概](所は askekursutu(hu) アㇱケクㇽストゥ(フ))[aske-kursut 手・根元] 指の付け根(=askepet ousi アㇱケペッ オウシ)。 {E: the base of a finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- asur
- アスㇽ 【名】[概](所は asuru(hu) アスル(フ)) うわさ、 評判。 asur as アスㇽ アㇱ うわさ(評判)が立つ。 asur kor wa ek アスㇽ コㇿ ワ エㇰ 知らせを持って来る。(S) wen asur as ウェン アスㇽ アㇱ/ウェナスㇽ アㇱ 悪いうわさがある。 pirka asur as ピㇼカ アスㇽ アㇱ よい評判がある。 {E: a rumour; a reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asuranpa
- アスランパ 【自動】[複](単は asurani アスラニ)[asur-anpa うわさ・(二つ以上)を持って行く)] 緊急事態を知らせる、 警報する。 sír-uhúy kor eun ikaopas utar ne ya káne kikkikpa humi he ne ya ahawkorep hawkorepa hawe ne ya mokor=an ka eaykap no asuranpa kor payoka hawe as シルフイ コㇿ エウン イカオパㇱ ウタン ネ ヤ カネ キッキㇰパ フミ ヘ ネ ヤ アハウコレㇷ゚ ハウコレパ ハウェ ネ ヤ モコラン カ エアイカㇷ゚ ノ アスランパ コㇿ パヨカ ハウェ アㇱ 山野の火事になると、 そこにかけつける人々やら半鐘を打ち鳴らす音やら有線放送で放送する声やら眠れないほど危急を知らせてまわる音がする。(S) {E: to warn; alert (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- at 2
- アッ 【自動】①(虫や魚などが)たくさんいる/出る。 ukuran etutanne at wa ku=mokor ka koyaykus ウクラン エトゥタンネ アッ ワ クモコㇿ カ コヤイクㇱ ゆうべ蚊が多くて私は眠れなかった。(W) ②(煙や湯気が)立つ、 (光が)光る、 (においが)する。 supuya at スプヤ アッ 煙が出る。 nipeki at ニペキ アッ 光る。 húra at フラ アッ においがする。 {E: ①for there to be a lot of …(such as insects, fish, etc.). ②(for smoke, steam) to rise; (for a light) to shine; to smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- at 3
- アッ 【名】[概](所は atu(hu) アトゥ(フ))①ひも(紐)(何かについているひも)。 ②ツノザメ漁(repa レパ)をするときに使うもりの柄のうしろにつけてある haytus ハイトゥシ《イラクサの綱》。 ☆参考 ただ置いてあるだけの細いひもは ka カ、 ものをしばってつなぐ頑丈なのは tus トゥㇱ。 {E: a string; a cord.} (出典:田村、方言:沙流)
- ay-eekimne
- アイエエキㇺネ 【自動】[ay-e-ekimne 矢・で・山へ行く] 弓矢の猟をしに山へ行く。 {E: to go hunting in the mountains with a bow and arrow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayne
- アイネ 【接】[a-hine …した(完了)・…して]…したあげく、 長い間 … してから、 さんざん…してとうとう。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ 土地も皆売ってそれでばくちをし、 酒を飲み、 とうとう今は丸はだかだ。(S) iki ayne イキ アイネ いろいろ苦労(努力)してやっと。 kú=iki ayne ku=kira wa k=ek クイキ アイネ クキラ ワ ケㇰ やっとのことで逃げて来た。(S) kar ayne カㇻ アイネ いろいろ(苦労)努力してようやく。 tokkuri toytoy emastek wa an, wa kusu ku=kar ayne ku=huraye ruwe un トックリ トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン、 ワ クス クカㇻ アイネ クフライェ ルウェ ウン 瓶に土がいっぱい入っていた、 だから苦労してようやく洗ったのよ。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu
- アイヌ 【名】①人間(神や動物などに対して)。 aynu kotan アイヌ コタン 人間の集落、 アイヌの村。 aynu mosir アイヌ モシㇼ 人間界(神の国に対する)。 ②男(menoko メノコ《女》に対して)。 ③アイヌ(民族名、 sísam シサㇺ《和人》など に対して)。 aynu itak アイヌ イタㇰ アイヌ語。 aynu mosir アイヌ モシㇼ アイヌの国/地 (多く、 北海道を指す)。 aynu cip アイヌ チㇷ゚( 直訳すると)アイヌの舟=丸木舟。 ④(kor コㇿ《…の》のあとに置かれて)おとうさん、 おとうちゃん。 e=kor aynu uymam wa/uymam-repunka エコㇿ アイヌ ウイマㇺ ワ/ウイマㇺレプンカ あなたのとうさんは交易に行って/交易をしに海を越えて行った。(S子守歌) a=kor totto/henoo uwan/pepa=kor aynu/wakka i=kure アコッ トット/ヘノオ ウワオ/ペパコㇿ アイヌ ワッカ イクレ おかあちゃん、 おとうちゃん、 水をください。(W神謡K) ☆参考 用例の子守歌の歌い手のサダモさんは、 父親のことを言うのに、 ふだんは iyapo イヤポ を使い、 「あなたのおとうさん」は e=kor iyapo エコㇿ イヤポ と言う。 神謡の歌い手ワテケさんは、 ふだんは míci ミチ を使い、 「私のおとうさん」は ku=mici クミチ と言う。 {E: ①a human-being. ②a man. ③an Ainu. ④a father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu-ramat
- アイヌラマッ 【名】[aynu-ramat 人間・魂] 人間の魂。 {E: the human spirit, soul.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynukar
- アイヌカㇻ 【自動】[aynu-kar 人間・をつくる](創造神が)人間をつくる(=aynu kar アイヌ カㇻ)。 {E: (for a creator god) to create a human being.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynukur
- アイヌクㇽ 【名】[aynu-kur 人間・影] 人影、 人の姿、 遠くから見える人間らしい形。 {E: a human shadow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- c= 2
- チ 【人接】[ci= チ 5 が母音の前で i を落とした形。][対立的一人称複数主格他動詞型](他動詞・コピュラ ne ネ《である》・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =as アㇱ が接尾する。) ①相手を含まない私たちが/の。 usa okay pe c=ewkoytak kor oka=as ウサ オカイ ペ チェウコイタㇰ コㇿ オカアㇱ 私たち(私と彼)はいろいろなことについて話し合った。 ②(神謡の中で神の自称)神である私が/の。 pu or c=óahun プ オㇿ チョアフン 私は倉の中に入った。(HC神謡) ☆参考 よりくわしくは ☞ci= チ 5 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ci 1
- チ 自動】①(食べ物が)焼け(てい)る、 煮える(生ではなく、 食べられる状態になることを言う。 hu フ の対)。 ci ceppo チ チェッポ 焼けた魚。 ②(が)やけどになる。 ku=teke ci noyne arka humi as クテケ チ ノイネ アㇻカ フミ アㇱ 私の手やけどしたらしく痛いようだ。(S) ③(実が)熟する。 ④(植物が)枯れる。 {E: ①to be cooked (roasted, boiled etc.). ②to get burnt, scalded. ③to ripen. ④for grass etc. to wither.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciesonere
- チエソネレ 【他動】[中相][ci-e-sóne-re される・…について・本当である・させる]…がわかる。 cikoykip kamuy/ranma katuhu/ciesonere チコイキㇷ゚ カムイ/ランマ カトゥフ/チエソネレ [雅]けものというものはいつもこういうものだなあとわかった。(Sユーカラ) ☆参考 歌うときの形。 語るときは césonere チェソネレ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cihetarpare
- チヘタㇻパレ 【他動】[自動使役][中相][ci-hetarpa-re された・頭を上げる[複]・させる] たくさん立っている。 uhuy nícica cihetarpare ウフイ ニチチャ チヘタㇻパレ 焼けぼっくい(=焼けた棒杭)がたくさんボコボコ立っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikositosito
- チコシトシト 【他動】[中相][ci-ko-sito-sito …された・…に(所有者を表す)・餅・(重複)](羊 (「めんよう」)の)毛がメチャクチャになって餅みたいになっている。 ku=konukosne humi! toy wente kor patek an numa cikositosito hemanta クコヌコㇱネ フミー! トイ ウェンテ コㇿ パテㇰ アン ヌマ チコシトシト ヘマンタ 憎らしいなあ! 畑を荒らしてばかりいる毛がメチャクチャになって餅になってるへんなやつ(羊)。(S) ☞cisitosito チシトシト、 sito シト ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cis
- チㇱ 【自動】泣く。 cis tura(no) チㇱ トゥラ(ノ) 泣きながら、 泣くほど。 iteki cis no mokor イテキ チㇱ ノ モコㇿ 泣かないで眠りなさい。 cis tura(no) hawean チㇱ トゥラ(ノ) ハウェアン (彼は)泣きながら言った。 cis tura(no) k=孜aykopuntek チㇱ トゥラ(ノ) ケヤイコプンテㇰ 私は涙が出るほどうれしい。 pok(i) ta cis ポㇰ/ポキ タ チㇱ …のせいでいつも泣かされている。 hokuhu poki ta cis kor an ホクフ ポキ タ チㇱ コラン (彼女は)夫のせいでいつも泣いている(夫が身持ちが悪いとか、 人に悪く言われることをする等のことで)。(S) upok ta cis ウポㇰ タ チㇱ 親不孝の息子のためにいつも泣かされている。 {E: to cry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cise
- チセ 【名】①家。 cise as チセ アㇱ 家がある(建っている)。 toanta re cise as トアンタ レ チセ アㇱ あそこに三軒の家がある。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる。 cise un utar チセ ウン ウタㇻ 家族。 cise-kor… チセコㇿ… ☞cisekor チセコㇿ。 cise soy チセ ソイ 家の外、 家のすぐそば、 門口。 cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える、 火事である/になる。 horak cise ホラㇰ チセ 崩壊した家。 kuca cise クチャ チセ 狩小屋。 soya-cise ソヤ チセ ハチの巣。 toysoya cise トイソヤ チセ スズメバチの巣(鳥の巣は set セッ)。 ②奥さん cise tókapipe kusu na arki isam チセ トカピペ クス ナ アㇻキ イサㇺ 奥さんはお昼ご飯を食べにまだ来ない。(W) {E: ①a house; a (bee)hive. ②a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekankotor
- チセカンコトㇿ 【名】[cise-kan-kotor 家・上の・内面][雅]天井(屋根の内側)。 tan huskotoy wa/cisekankotor/a=konóttesusu/án=an korka タン フㇱコトイ ワ/チセカンコトロ/アコノッテスス/アナン コㇿカ 私はずうっと長い間天井を見上げていたけれども。(Sユーカラ) cisekankotor míke kane kurkot kane チセカンコトㇿ ミケ カネ クㇽコッ カネ 家の天井(内面)が光り輝くほど美しい。(W民話) {E: the ceiling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisne
- チㇱネ 【自動】[cis-ne (?) のようである]くびれている。 ikaritunnap néno kane noskike cisne, katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ、 カトゥフ アン ロスケアリのように(胴の)真ん中がくびれている、 「みったくない」(=みにくい)(ウエストの細い女性のことを言っている)。(S) {E: to be constricted; pinched.} (出典:田村、方言:沙流)
- cisumpoh(k-i)
- チスンポㇹ §465.そけいぶ(鼠蹊部);もものつけね(4)cisumpoh(k-i)〔či-súm-pohチすンポㇹ〕[=cihumpoh↑]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ciw 1
- チウ 【他動】… にささる、 …を刺す、 しみる(薬がしみて痛い)。 ku=teke kusuri ciw クテケ クスリ チウ 私の手に薬がしみる。 hay:, kusuri a=usí akus ciw humi! ハイー、 クスリ アウシ アクㇱ チウ フミー! ああ、 薬をつけたらしみるなあ。(S) wasanpi parkar, k=étupuyke ka kus, ku=siki ka ciw ワサンピ パㇻカㇻ、 ケトゥプイケ カ クㇱ、 クシキ カ チウ わさびがからい、 私の鼻のあなも通る、 私の目にもしみる。(S) {E: to smart; sting.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciwpepehe
- チウペペヘ 【名】[ciw-pe-pehe 流れる・もの・その水] 流れ。 ciwpepehe hum as チウペペヘ フㇺ アㇱ 流れの音が聞こえる。(KK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cóasirotke
- チョアシロッケ 【他動】[中相][c(i)-o-a-sir-otke される・その尻・(?)・地面・を突く](?) ドシンと座る。 tan rikna wa cóasirotke タン リㇰナ ワ チョアシロッケ 立った姿勢から急にドシンと座った。(W民話) {E: to sit down with a thud.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup 1
- チュㇷ゚ 【名】月、 太陽。 kunne cup クンネ チュㇷ゚ [夜(の)・月]月。 tókap cup トカㇷ゚ チュㇷ゚ [昼(の)・月]太陽。 cup kamuy チュㇷ゚ カムイ 月/日の神、 お月様、 お日様。 kunne cup (kamuy) クンネ チュㇷ゚ (カムイ) 月の神、 お月様。 tókap cup (kamuy) トカㇷ゚ チュㇷ゚ (カムイ) 日の神、 お日様。 cup ahun チュㇷ゚ アフン 月/日が沈む。 cup etuk チュㇷ゚ エトゥㇰ 月/日がほんの少し出かかる。 cup hetuku チュㇷ゚ ヘトゥク 月/日が出る(丸い全体が出る)。 cup nin sirara チュㇷ゚ ニン シララ[月が・減る・潮] 小潮。 cup a=rukí チュㇷ゚ アルキ 月/日が飲み込まれる=月蝕/日蝕でだんだん消えていく。 cup ran チュㇷ゚ ラン [日が・下りる]日が傾く。 cup ray チュㇷ゚ ライ [月/日が・死ぬ]月蝕/日蝕になる(皆既日食の場合)。 ruyno tane cup ran ルイノ タネ チュㇷ゚ ラン ずうっともう日が傾いた。(S) cup ri チュㇷ゚ リ [日・高い]日が昇る、 日が高い。 cup sikari sirara チュㇷ゚ シカリ シララ [月が・丸くなる・潮]大潮。 {E: the moon.} {E: the sun.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cupewen
- チュペウェン 【自動】[cup-e-wen 月(女性のおなか)・で・悪い] 月経が下りる、 月経中(生理中)である。(最も良い言葉、 体裁良く言う)。 ku=cupewen クチュペウェン 私は月経中(生理中)だ。(S) ☆参考 cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ[自動]、 cupiran チュピラン[自動]、 ohure オフレ[自動](悪口)、 omunin オムニン[自動](悪口)、 menokotasum メノコタスㇺ【名】などの言い方がある。 {E: to be in menstruation; have one's periods.} (出典:田村、方言:沙流)
- cupnukar
- チュㇷ゚ヌカㇻ 【自動】[cup-nukar 月・を見る] 月経が下りる、 月経中だ(普通の言葉)。(W) ☆参考 cup チュㇷ゚ はこの場合《月》だと意識しているらしい。 ☆参考 ほかに cupiran チュピラン、 cupewen チュペウェン (最も良い、 体裁よく言う言葉)、 ohure オフレ (悪口)、 omunin オムニン (悪口)などの言い方がある。 menokotasum メノコタスㇺ は名詞。 経水は cuppe チュッペ。 (出典:田村、方言:沙流)
- e 3
- エ 【間投】ああ! e, kéraan humi! エー、 ケラアン フミ! ああ、 おいしいなあ。(S) {E: Ah!. (interj.).} (出典:田村、方言:沙流)
- e= 13
- エ 【人接】[二人称単数主格および目的格] あなたが/の/を/に。 e=hosipi エホシピ あなたはもどる。 e=kor húci エコㇿ フチ あなたが持つおばあさん=あなたのおばあさん(祖母)。 e=onaha エオナハ あなたの父親。 a=e=ráyke kusu ne アエライケ クス ネ (引用文中で)私はあなたを殺す。 a=e=kóre アエコレ (引用文中で)私はあなたにそれを与える。 e=os ek エオㇱ エㇰ (彼は)あなたの後から来る。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eapamakapa
- エアパマカパ 【他動】[複](eapamaka エアパマカ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)(そこ)で戸をあける、 (人)に戸をあけてあげる。 oripakpa kor toy tukari eapamakapa híne ahup ruwe ne akus… オリパㇰパ コㇿ トイ トゥカリ エアパマカパ ヒネ アフㇷ゚ ルウェ ネ アクㇱ… 彼らは畏れかしこまりながら地面に近いごく下の方で戸をあけて家に入ると…。(KC民話) ☞eapamaka エアパマカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eappene
- エアッペネ 【他動】[e-appe-ne …に関して・[日本語]あっぺ(=不適切)・である]…しにくい。 etuhu nin wa ku=nuye eappene エトゥフ ニン マ クヌイェ エアッペネ (鉛筆の)先が減って書きにくい。(S) ru ukotanastanas wa k=apkas ka eappene ル ウコタナㇱタナㇱ ワ カㇷ゚カㇱ カ エアッペネ 道がでこぼこで歩きにくい。 {E: to be difficult to (do)…} (出典:田村、方言:沙流)
- eatu
- エアトゥ 【他動】[e-atu …で・吐く] …を吐く(人が胃袋の中のものを)。 eatu, yayrekutpoye wa eatu エアトゥ、 ヤイレクッポイェ ワ エアトゥ 吐きなさい、 口の中に指をつっこんで押えて吐きなさい。(S) ☆参考 自動詞は atu アトゥ。 動物が吐くことは eakur エアクㇽ[他動]/akur アクㇽ[自動]。 {E: to vomit… (human); regurgitate… (animal).} (出典:田村、方言:沙流)
- eci 1
- エチ 【他動】[e-ci …で・焼ける](色が)うつる。 siwnin iroho retar hike eci yak wen na retar hike hoski huraye シウニン イロホ レタリケ エチ ヤㇰ ウェン ナ レタリケ ホㇱキ フライェ 青い色が白いのに(白い服に)うつるといけないから白いのを先に洗いなさい。(S) {E: (for colour) to run.} (出典:田村、方言:沙流)
- eci= 2
- エチ 【人接】[二人称複数主格・目的格]あなたたちが/の/を/に。 eci=árki エチアㇻキ あなたたちは来る。 eci=kór ekasi エチコㇿ エカㇱ あなたたちが持つおじいさん=あなたたちのおじいさん(祖父)。 eci=uhékote エチウヘコテ あなたたちは互いに連れ添う。 eci=kotánuhu エチコタヌフ あなたたちの村。 a=eci=réspa アエチレㇱパ (引用文中で)私はあなたたちを育てた。 a=eci=koré アエチコレ (引用文中で)私はあなたたちに(それを)与える。 ☆発音 語幹のアクセントは変わらない。 eci= エチ はいつも低く発音し、 語幹の部分は、 eci= エチ がついていないときと同じアクセントで発音する。 {E: you (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecupkius
- エチュㇷ゚キウㇱ 【自動】[e-cupki-us その頭・日光・…につく] まぶしい。 k=écupkius humi! ケチュㇷ゚キウㇱ フミー! まぶしいなあ! (W) (出典:田村、方言:沙流)
- eehamkar
- エエハㇺカㇻ 【他動】[e-eham-kar …のことで・ひきとめる・する](…があるからと言って)(帰ろうとする人)をひきとめる(=eeham エエハㇺ)。 té un húci emo suwe wa ora en=eehamkar wa kus k=e wa k=ek ruwe un テ ウン フチ エモ スウェ ワ オラ エネエハㇺカㇻ ワ クㇱ ケ ワ ケㇰ ルウェ ウン ここのおばあちゃまがじゃがいもをゆでてくれて食べて行きなさいと言ってひきとめられたので食べて来たのよ。(S) {E: to detain, hold back…} (出典:田村、方言:沙流)
- ehoyupu
- エホユプ 【他動】[単](複は ehoyuppa エホユッパ)[e-hoyupu …と共に・走る] …を持って走る。 hemanta i=esikari híne orowano ekimne i=ehoyupu humi as ヘマンタ イエシカリ ヒネ オロワノ エキㇺネ イエホユプ フミ アㇱ 私は何かにつかまえられてそれから山へ(走って)持って行かれる気配がしていた。(KK民話) {E: to run with…in hand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eikar
- エイカㇻ 【他動】[e-i-kar …で・ものを・つくる(する)] …で(ものごとを)する/つくる。 mak eikar he ki rusuy kusu ene iki humi an? マㇰ エイカㇻ ヘ キ ルスイ クス エネ イキ フミ アン? (兄はあの小刀で)いったい何をしたくてあんなことをしているのだろう。(NK民話) {E: to do, make something with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eirwakkor
- エイㇼワッコㇿ 【他動】[e-irwak-kor …で・兄弟・を持つ] …と兄弟である/になる。 hunna ene cip turano a=arémko yakun ne tumunci kamuy eirwakkor pe ne hawe ne nankor wa フンナ エネ チㇷ゚ トゥラノ アアレㇺコ ヤクン ネ トゥムンチ カムイ エイㇼワッコㇿ ペ ネ ハウェ ネ ナンコㇿ ワ だれかそのように舟もろともに死んだのならその鬼神の兄弟分になっているんでしょうねえ。(W会話) ☆発音 エイㇽワッコㇿ。 {E: to have brothers; to be brothers with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasi
- エカシ §014.祖父(1)ekasi〔アクセントはチカブミ、エベオツではé-ka-ši(えカシ);ホロべツ、サル、ビホロ、カラフトではe-ká-ši(エかシ)〕⦅H. K.⦆【S. 雅】①祖父。②男系の祖先、先祖の翁。(→sanke-〜、mak-ta-〜、husko-)。③老翁。④⦅ホロベツ⦆夫の父(老いた者を子供はmici(父)とよび、長じた子はaca(伯父)とよび、妻はekasiとよぶ)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ekasi 2
- エカシ 【名】おじいさん。 ①年配の男性(爺)。 ②祖父。 kor ekasi コㇿ エカシ (彼)のおじいさん、 祖父(父または母の父およびそれと同世代以上の親族の男子)。 ☆対語 húci フチ。 ☆参考 onne kur オンネ クㇽ 老人。 cáca チャチャ じいさん。 ekasi エカシ は通常尊敬を伴う。 ☆参考 祖父を表す場合、 ekas エカㇱ と異なり、 親近感を伴い、 日常普通に用いられる表現。 自分の、 相手の、 のように親しい関係の祖父は通常これで表す。 呼びかけは ekasi エカシ または ku=kor ekasi クコレカシ。 {E: ①an old man. ②a grandfather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasnukar
- エカㇱヌカㇻ 【他動】[e-kas-nukar …で・(人)の上・を見る] (人)に(もの)を授ける。 to kor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotánuhu siknu p ne a kusu ト コㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱の実という食料を授けてくれたおかげで私たちの村が行きのびられたのだったから。(S会話) {E: to grant…to someone } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekawekawe
- エカウェカウェ 【他動】[e-kaw-e-kawe …で・(擬音の語根)・(動詞形成)・(重複)](…を食べて)バリバリ音をたてて噛む。 hńta e=ekawekawe humi an? フンタ エエカウェカウェ フミ アン? あなたは何をバリバリ音をたてて噛んでいるの。(S) {E: to chew something with a crunching sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekimne 1
- エキㇺネ 【自動】[e-kim-ne その頭・山・である](狩猟、 薪とり、 採集などをしに) 山へ行く、 畑へ行く、 山/畑の仕事に行く。 sápo ekimne wa isam サポ エキㇺネ ワ イサㇺ ねえさん(この場合、 その家の奥さん)は山(畑)へ行って留守だ。(W) {E: to go into the mountains, fields to hunt, work.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekohopi 1
- エコホピ 【他動】[e-ko-hopi …で・…に・…を残して去る](?) …と別れる。 a=ekóhopi ka koyaykus pe an? ene katuhu an pe アエコホピ カ コヤイクㇱ ペ アン? エネ カトゥフ アン ペ 別れられないようなものか、 あんな変なやつ。(S) {E: to part, separate from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekonramu
- エコンラム 【名】[接頭+名][e-kor-ramu …で・持つ・心][雅](次の慣用表現の中で)…の心/意識が…。 ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [雅]無我夢中で、 意識がもうろうとして、 夢うつつで(ある)。 a=ekónramu/sitne kane/tának kane/ék=an humi/a=ekísarsutu/mawkururu アエコンラム/シッネ カネ/タナㇰ カネ/エカン フミ/アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅]私が無我夢中で飛んで来ると耳元で風がピューピュー鳴っていた。(W神謡語り) ray he ne ya mokor he ne ya a=ekonramu sitne kane tának kane ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ アエコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 死んだのか眠ったのか、 (私は)夢うつつになっていた。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoyakkoyak
- エコヤッコヤㇰ 【自動】[e-koyak-koyak その頭(一部分)・(擬音)・(重複)](樽の中の水がゆれて)ガボン、 ジャボンと音がする。 ekoyakkoyak humi as エコヤッコヤㇰ フミ アㇱ ガボン、 ジャボンと音がする。 {E: the sound of water swashing in a barrel.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekucasanke
- エクチャサンケ 【他動】[e-kuca-sanke (人)と一緒に・狩小屋・を出す](人)と一緒に山猟から家に帰る。 {E: to return home with someone from hunting in the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emastek
- エマㇱテㇰ 【他動】[e-mastek で・いっぱいである] …でいっぱいである、 …がいっぱいつまっている。 toytoy emastek wa an トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン 土がいっぱい入っている。(S) si emastek! シ エマㇱテㇰ! 糞でいっぱいになっていろ(「くそくらえ」)=余計なことを言うな。(S) ku=siki toytoy emastek humi as na nukar wa en=kore クシキ トイトイ エマㇱテㇰ フミ アㇱ ナ ヌカㇻ ワ エンコレ 私の目に土がいっぱい入ったような感じだから見てください。(S) {E: to be full of…; filled with…} (出典:田村、方言:沙流)
- emastekka
- エマㇱテッカ 【複他動】[e-mastek-ka で・いっぱいである・(他動詞化)] …を…でいっぱいにする、 …に…をいっぱい詰め込む(「上から押しつめてつめる、 =rarpa wa omare ラㇻパ ワ オマレ」)。(W) paro emastekka パロ エマㇱテッカ 彼は口にそれをいっぱい入れた。(S) hunna ene toy emastekka wa anu hi an un? フンナ エネ トイ エマㇱテッカ ワ アヌ ヒ アヌン? だれがそんなに土をいっぱい入れておいたんだろう。(S) ☆参考 「酒や水や米は rarpa ラㇻパ《押えつける》できないから emastekka エマㇱテッカ と言わず sikno omare シㇰノ オマレ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- emonipirka
- エモニピㇼカ 【他動】[e-moni-pirka (それ)について・その手(の働き)・良い] …で猟運がある。 {E: to have a good hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ene 2
- エネ 【副】このように、 そのように。 ene…hi エネ…ヒ …する仕方、 どう…する(した)かというと、 このように(次のように)…した。 ene ku=sirosio hi ka k=érampewtek エネ クシロシオ ヒ カ ケランペウテㇰ どんな印をつけたらいいのかわからない。(S) ene…kuni エネ…クニ …するべき仕方、 このように(次のように)するべきだ/ことになっている。 …ruwe(hawe/siri/humi) ene an hi an? …ルウェ (ハウェ/シリ/フミ) エネ アニ アン? …した(する/している)のだろうか(しばしば驚きの表現)。 ene an エネ アン このような、 そのような。 ene he tap(ne) エネ ヘ タㇷ゚(ネ) こんなにも、 あんなにも。 ene an エネ アン こんな、 そんな、 あんな。 ene káni ka ku=yaynu エネ カニ カ クヤイヌ 私もそう思う。 ene ku=ye hi ka isam エネ クイェ ヒ カ イサㇺ どう言うこともできない。 ene ka (tap) エネ カ (タㇷ゚) そんなに/あんなに/こんなに。 ene ka tap kor rusuy wa an pe mosmano an wa ora os iruska kor an エネ カ タㇷ゚ コン ルスイ ワ アン ペ モㇱマノ アン マ オラ オㇱ イルㇱカ コラン そんなに欲しかったのにだまっていてあとで怒っている。(S) {E: like this, that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniste
- エニㇱテ 【他動】[e-niste …で・強い]…を頼りに/あてにして安心している。 sirkunne yakka taan kur a=turá yakun a=eníste シㇼクンネ ヤッカ タアン クㇽ アトゥラ ヤクン アエニㇱテ 暗くてもこの人と一緒に行けば安心だ。(S) a=eníste hum ko yupnatara アエニシテ フㇺ コ ユㇷ゚ナタラ [雅](私たちは)それをあてにして安心している。 rep ta a=kor mosir anakne haru an yak a=ye kusu a=eníste hum ko yupnatara レㇷ゚ タ アコㇿ モシㇼ アナㇰネ ハル アン ヤカイェ クス アエニㇱテ フㇺコ ユㇷ゚ナタラ 内地(本州)は豊作だそうだから私たちはあてにして安心している。(S) ☆参考 「…に強い」という意味の用例はない。 〔久辞典 191 その為にかたい、 それに持ち耐へる、 (それ)に強い、 に耐へる、 堪へる Sake a-e-nishte〕 {E: to rely on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enupetataus
- エヌペタタウㇱ 【自動】[e-núpe-tata-us その顔・涙・(?)(重複)・…が…につく]涙が絶えず出てくる(眼病、 ごみ、 煙のため)。 k=énupetataus wa nep ku=nukar humi ka isam ケヌペタタウㇱ ワ ネㇷ゚ クヌカㇻ フミ カ イサㇺ (私は)涙が出て出てなにも見えない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eotuwasi
- エオトゥワシ 【他動】[e-otuwasi …について・…を頼りにする][雅]…のことを(人)に頼って安心する。 hunna síno/resu hi/a=eótuwasi ya sekor フンナ シノ/レス ヒ/アエオトゥワシ ヤ セコㇿ [雅]いったいだれに育ててもらったらいいだろうかと。(Sユーカラ語り) ☆参考 [日常語] kotuyasi コトゥヤシ (人)に頼って安心する。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eperitunnap
- エぺㇾイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (15) eper-itunnap(e-pér-i-tun-nap)「エぺㇾイトゥンナㇷ゚」⦅旭川⦆クロオオアリ Camponotus herculeanus japonicus MAYR. Aspa^itunnapをクロヤマアリ(Formica fusca japonica MOTSCHULSKY)(河野) (出典:知里動物編、方言:)
- eponciseanu
- エポンチセアヌ 【他動】[e-poncise-anu (人)のことで・小屋を・置く](人)のために小屋をつくって住まわせている。 a=wenmatnepo weysiyeye wa, kotan apapa ta a=epónciseanu アウェンマッネポ ウェイシイェイェ ワ、 コタン アパパ タ アエポンチセアヌ 私のふつつかな娘が悪い病気になって、 村の入り口に小屋をたてて住まわせています。(NK民話) ☆参考 eponcisekar エポンチセカㇻ とも言う。 {E: to build a hut for someone to live in.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eponcisearipa
- エポンチセアリパ 【他動】[複複](単は eponciseanu エポンチセアヌ)(二人以上が皆で)…のために小屋をつくって住まわせる。 {E: to build a hut for someone to live in (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eposo
- エポソ 【他動】[e-poso …で・貫く] …を貫く、 …を突き抜ける、 …を通りぬける、 (病気などから)やっと治る。 iwan aynu-ikir eposo húci イワン アイヌイキㇼ エポソ フチ 六代にわたって生きたおばあさん。(S独話) kú=iki ayne k=époso クイキ アイネ ケポソ どうにかやっと治った。(S) {E: to pass through…; recover from a sickness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epunkaw
- エプンカウ 【名】[植物]イケマの実。 ☆参考 大根のような形で長さ10センチくらい。 実が入らないうちは割って中身を吸って食べると乳くさく甘い。 実が入ったら縦に割って中の綿を出し、 真ん中に棒を渡して舟(epunkawcip エプンカウチㇷ゚)にして川に浮かべて遊ぶ。(S)〔知分類 p.46〕 {E: a kind of root vegetable (cynanchum caudatum, maxim (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- erampewtek
- エランペウテㇰ 【他動】[否定動詞](肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン) ①…がわからない、 …を知らない(知識がない)。 ene iki wa okay pe a=ne hi ka a=erámpewtek no エネ イキ ワ オカイ ペ アネ ヒ カ アエランペウテㇰ ノ 私たちがどうしてこのようにして暮らしているのかも(私)はわからずに。(W民話) “…hńta ne? e=eraman?” “hemanta ene katuhu an hi an? oar tap k=érampewtek” 「…フンタ ネ? エエラマン?」 「ヘマンタ エネ カトゥフ アニ アン? オアッ タㇷ゚ ケランペウテㇰ」「…は何だ? (あなた)わかる?」「何がそんなへんてこなんでしょう、 全然わからない。 」 (S-W会話) ②(動詞句の後に置かれて)…するすべがわからない(ためにできない)。 oro wa sipiraspa wa nérok aynu a=ne humi sekor yaynu ka erampewtek kor oka ruwe tasi ne nankor nek sekor… オロ ワ シピラㇱパ ワ ネロㇰ アイヌ アネ フミ セコㇿ ヤイヌ カ エランペウテㇰ コㇿ オカ ルウェ タシ ネ ナンコン ネㇰ セコㇿ… そこから広がってそのアイヌが私たちなのだと思うこともわからなく(=できなく)なってきているのだろうさ、 と… (S独話) ☆対語 肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン。 ☆参考 人を知らないこと、 見覚えがないことは eramiskari エラミㇱカリ ☞eraman エラマン、 eramuan エラムアン、 eramiskari エラミㇱカリ {E: ①to not understand, know… ②don't know anything about…(so one can't do it due to that).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramusinne
- エラムシンネ 【他動】[e-ramu-sir-ne …で・その心・地面・だ] …のことで安心する、 …のことでほっとする(気になっていた仕事がかたづいて等)。 sekor a=ekási hawean húci ka i=kopuntek híne oraun a=erámusinne híne セコㇿ アエカシ ハウェアン フチ カ イコプンテㇰ ヒネ オラウン アエラムシンネ ヒネ …と私の祖父が言い、 おばあちゃんもよく来たよく来たと言ってくれて、 それで私はほっとして。(W神謡語り) {E: to be relieved about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eran
- エラン 【自動】[e-ran その頭(?)・降る][雅]…が降る。 numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]大粒のあられ大粒の雨が降る音がザーッと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erawe
- エラウェ 【他動】…をこれこそと楽しみにしている。 k=érawe p ne akus en=ere wa kéraan humi! ケラウェㇷ゚ ネ アクㇱ エネレ ワ ケラアン フミ! 食べたかったのだが食べさせてくれておいしいなあ。(S) X ku=matnepo k=érawe X クマッネポ ケラウェ 「X(どこそこの息子)でなければうちの娘にくれられないなあ。」 (S) ku=poho k=érawe p ne akusu, esirosi a=korár wa isam クポホ ケラウェㇷ゚ ネ アクス、 エシロシ アコラㇻ ワ イサㇺ うちの息子の嫁にもらいたいと思って楽しみにしていたのによそへ嫁にやられてしまった。(S) {E: to be really looking forward to…} (出典:田村、方言:沙流)
- eraysinki
- エライシンキ 【他動】[e-ray-sinki …で・ひどく・つかれる](そのこと)でひどくつかれる/つかれた。 ukoomanno a=en=kouwepekennu wa k=éraysinki humi as ウコオマンノ アエンコウウェペケンヌ ワ ケライシンキ フミ アㇱ たてつづけに質問をされて私はたいへんつかれた。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ermukoykip
- エㇾムコイキㇷ゚ 【名】[ermu-koyki-p ネズミ・を襲う・もの][動物](=ahunrasanpe アフンラサンペ)(「ヨタカ」)コノハズクの類(?)。〔知分類 p.198 eremkoyki コミミヅク((シズナイ))〕 {E: a scops owl.} (出典:田村、方言:沙流)
- erum 1
- エルㇺ 【名】矢の先の毒を入れるところ。 ay etupsi surku a=o uske a=ye katuhu erum, ermu anak cikoykip ne ruwe ne アイ エトゥㇷ゚シ スㇽク アオ ウㇱケ アイェ カトゥフ エルㇺ、 エㇾム アナㇰ チコイキㇷ゚ ネ ルウェ ネ 矢の先の毒を入れる所を言う言い方が エルㇺ で、 エㇾム (発音は エㇽム)《ネズミ》は獣(けもの)です。(W) {E: the place on the end of an arrow for poison.} (出典:田村、方言:沙流)
- Erum 2
- エルㇺ 【名】[地名]襟裳岬(=Enrum エンルㇺ)。 Erum nottuhu ta エルㇺ ノットゥフ タ 襟裳の岬に。(W神謡K) ☆発音 erum エルㇺ 1 と同じ、 E エ が低く ru ル が高い。 ermu エㇾム《ネズミ》(発音は エㇽム)とは違う。 (出典:田村、方言:沙流)
- esanpesituri
- エサンペシトゥリ 【他動】[e-sanpe-situri …で・心臓(=心)・伸びる] …で気が晴れる、 …で気分がよくなる、 …で気持ちがいい。 toan ponmenoko pirka mokor ki wa an, esanpesituri nankor トアン ポンメノコ ピㇼカ モコㇿ キ ワ アン、 エサンペシトゥリ ナンコㇿ あの娘さんよく眠っている。 よっぽど気持ちがいいんでしょうねえ。(W) soy péka kú=iki wa asir réra ku=seru, níya húra ku=seru, síno k=ésanpesituri ソイ ペカ クイキ ワ アシンレラ クセル、 ニヤ フラ クセル、 シノ ケサンペシトゥリ 私は外にいて(外で何かをして、 外の仕事をして)新鮮な空気を吸い、 木の芽の匂いを吸い、 たいそう気持ちがよくなった。(S) a=ye wa a=esánpesituri アイェ ワ アエサンペシトゥリ 私はしゃべって気が晴れた。(S民話) {E: to feel good, light about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esina
- エシナ 【他動】①(…のこと)を隠す、 …を秘密にする。 hunakoro un a=esína hawe? sekor yaynu=an kusu フナコロ ウン アエシナ ハウェ? セコㇿ ヤイヌアン クス 別に隠す必要はないわ、 と私は思ったので。(W民話) ② ☞ka(si) esina カ(シ) エシナ {E: to hide, conceal…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirkociwe
- エシㇼコチウェ 【他動】[e-sirko-ciwe その頭(先)・強く・…を…に刺す]前からギュッと後ろへ押しつける。 en=esirkociwe no a humi an エネシㇼコチウェ ノ ア フミ アン (彼は)私の前からギュッと後ろへ押しつけて座っている。(S) {E: to push back with force from the front.} (出典:田村、方言:沙流)
- esosnakari
- エソㇱナカリ 【自動】道草を食う、 横道へそれる。 hunak ta e=esosnakari wa e=ek? フナㇰ タ エエソㇱナカリ ワ エエㇰ? どこで道草を食って遊んで来た? (S) {E: to loiter along the way.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoyne
- エソイネ 【副】[e-soy-ne その頭が・外・だ] 外へ、 外で。 esoyne húmas-húmas エソイネ フマㇱフマㇱ 外でしきりに物がする。(W民話) esoyne a=i=nínpa エソイネ アイニンパ 私は外へ引きずり出された。(KH民話) {E: outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etori(hi)
- エトリ(ヒ) 【名】[所](概は etor エトㇿ)鼻汁。 etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ 鼻をかむ。 e=etori kar! エエトリ カㇻ! 鼻をかみなさい。(S) (注 etuhu kar エエトゥフ カㇻ 鼻をふく。)e=cis núpe e=cis etori a=oypepi osma wa エチㇱ ヌペ エチセトリ アオイペピ オㇱマ ワ あなたの泣いた涙や鼻汁が私の食器に入るので…(愛する人の死後泣いてばかりいる人の夢に死者が現れていさめる言葉、 民話によく出てくる)。(HC民話) {E: snivel; snot.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoycotca
- エトイチョッチャ 【他動】[e-toy-cotca …で・地・射る] …で地面を射る。 rapuhu ay ne a=kar wa a=etóycotca a=emúncotca wa tos to ayrapkina hetuku ruwe an nek! ラプフ アイ ネ アカㇻ ワ アエトイチョッチャ アエムンチョッチャ ワ トㇱ ト アイラㇷ゚キナ ヘトゥク ルウェ アン ネㇰ! その(カラスの)羽で矢をつくってそれで地面を射たりごみを射たりしたから矢羽根草(クサソテツ)が生えたのさ。(KK掛け合い歌)の結びの語り。 {E: to shoot at the ground with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etumasmasa
- エトゥマㇱマサ 【自動】[etu-masmasa 鼻・を開いたり閉じたりする] 鼻をピクピク動かす。 k=étumasmasa wa húraha ku=nu ケトゥマㇱマサ ワ フラハ クヌ 私は鼻をピクピクさせて匂いをかいだ。(S) {E: to twitch, wriggle the nose.} (出典:田村、方言:沙流)
- etun 2
- エトゥン 【他動】[< etun 1] …を嫁にもらう、 …を妻にする。 pirka uske wa a=etún pe oraun ピㇼカ ウㇱケ ワ アエトゥン ペ オラウン いいところから嫁にもらいに来るのに。(S) pirka menoko etun híne síno katkemat hekote ピㇼカ メノコ エトゥン ヒネ シノ カッケマッ ヘコテ (彼は)美しい女性を妻に迎えて立派な奥さんと連れそった。(NK民話) hunna mat etun hike nep ka sak no mat etun pe ne wa ene iki hi an フンナ マッ エトゥン ヒケ ネㇷ゚ カ サㇰ ノ マッ エトゥン ペ ネ ワ エネ イキ ヒ アン だれが嫁をもらうのに結納の品も持って行かずに嫁をもらうやつがあるか。(NK民話) a=yupíhi etun wa i=kore rusuy pe ne yakun アユピヒ エトゥン ワ イコレ ルスイ ペ ネ ヤクン 兄が私に(彼女を)嫁にもらってくれたいのなら。(NK民話) nen ka ponmat etun wa ネン カ ポンマッ エトゥンマ だれか二人目の妻にして。(W民話) {E: to receive a bride from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etupsi
- エトゥㇷ゚シ 【名】[概/所] ①先端。 hako etupsi wa an pe ハコ エトゥㇷ゚シ ワ アン ペ 箱の先端にあるもの(細長い箱の)。 makiri etupsi ani kisakisa wa opusi マキリ エトゥㇷ゚シ アニ キサキサ ワ オプシ 小刀の先でもみぎって穴をあけなさい。 ②[動物]くちばし(etu エトゥ[概]/etuhu エトゥフ[所]とも言う)。 {E: a beak.} (出典:田村、方言:沙流)
- etupuyke
- エトゥプイケ 【名】[所](概は etupuy エトゥプイ) …の鼻のあな。 “ahunporu sikopayar pe hemanta an?” “etupuyke”「アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン?」「エトゥプイケ」「死者の国の入口の洞穴にそっくりのものはなあに?」「鼻のあな」(なぞなぞ)。(W-S会話) {E: nostrils (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eun 2
- エウン 【後副】①(人や物、 場所)に向かって 、 …へ、 そこへ。 tanto apto as, e=mokor wa e=an noyne an pe eun k=ek タント アㇷ゚ト アㇱ、 エモコㇿ ワ エアン ノイネ アン ペ エウン ケㇰ 今日は雨降りだ、 あなたが寝ているようなところへ私は来た。(S) hápo eun he ku=ye, iyapo eun he ku=ye ciki pirka? ハポ エウン ヘ クイェ、 イヤポ エウン ヘ クイェ チキ ピㇼカ? かあさんに言おうか、 とうさんに言うほうがいいだろうか。(S) arorkisne eun c=uk híne アロㇿキシネ エウン チュㇰ ヒネ 私たちはこっそりそこから取って。 hunpe yan yak a=ye wa eun kotan eun utar uwehopunpa wa sap wa isam フンペ ヤン ヤカイェ ワ エウン コタン エウン ウタㇻ ウウェホプンパ ワ サㇷ゚ ワ イサㇺ くじらが浜に上がったと言うのでそこへ集落じゅうの人々が一人残らず行ってしまった。 ②(連体形に) kotan eun utar コタン エウン ウタㇻ 集落(村)の人々。 ③eun po (hene) エウン ポ (ヘネ) そのためなおいっそう、 かえって。 rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水を上にかけてもかえってなお燃える。 kusuri ku=ku akus eun po hene wen クスリ クク アクㇱ エウン ポ ヘネ ウェン 薬を飲んだらかえってなお悪くなった。(S) {E: to face towards…; to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eutcike
- エウッチケ 【他動】[e-utcike …について・はにかむ] ①…をはずかしがる、 …ではにかむ(若い男女間で)。 ②(動詞の後に置かれて)…するのがはずかしい、 …するのをはずかしがる。 ye ka eutcike wa nep ka ye ka somo ki イェ カ エウッチケ ワ ネㇷ゚ カ イェ カ ソモ キ (彼は)言うのもはずかしがって何も言わない。 k=áhun ka eutcike カフン カ エウッチケ (私は)入るのもはずかしい。(S) ☞utcike ウッチケ {E: ①to be shy, embarrassed about… ②to be ashamed to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewehopuni
- エウェホプニ [e-u-e-hopuni …に/で・互い・と一緒に・飛ぶ] ①(場所)を(ひと塊になって)飛んで行く。 nuy pas uwesinoye, huptay enka ewehopuni wa arpa ヌイ パㇱ ウウェシノイェ、 フㇷ゚タイ エンカ エウェホプニ ワ アㇻパ 山火事がたつまきみたいにグルグル回り、 トド松林の上を飛んでいく。(S) ②…を(巻き風)が巻き上げて行ってしまう/飛んで行く。 wentoyra wenmunira ewehopuni wa arpa wa isam ウェントイラ ウェンムニラ エウェホプニ ワ アㇻパ ワ イサㇺ (巻風が)ひどいごみやきたないごみを巻き上げて行ってしまう。(S) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci= )のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we ウェ)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwehopuni/ewwehopuni エウウェホプニ の形が使われることが多いと予想される。 ☞hopuni ホプニ {E: ①to rush, dash out. ②for something to be blown away by the wind.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewen
- エウェン 【他動】[e-wen …で・悪い] ①…で悪くなる、 (食べ物に)あたる、 損する。 amam e kor ewen アマㇺ エ コㇿ エウェン ご飯を食べるとよくない。(S) e wa suy ewen エ ワ スイ エウェン 食べたからまた悪くなった。(S) e wa ewen wa etupi エ ワ エウェン ワ エトゥピ 食べてあたったからもう食べない。(S) kú=ipe ewen humi ne noyne ku=honi arka クイペ エウェン フミ ネ ノイネ クホニ アㇻカ 私は食べ物にあたったらしくおなかが痛い。(S) a=ewén kuni a=ramú p somo a=ki p ne na アエウェン クニ アラムㇷ゚ ソモ アキㇷ゚ ネ ナ 損するようなことはするもんでない。(S) ewen kunine patek iki エウェン クニネ パテㇰ イキ 損するようなことばかりしている。(S) ②(動詞の後に置かれて)…しにくい。 …することがよくできない。 tópe esirkotuk kor níkap soske ewen トペ エシㇼコトゥㇰ コㇿ ニカㇷ゚ ソㇱケ エウェン 木の汁が出なくなって木の皮がくっつくと木の皮がむけにくくなる。(S) ci=nu ewen pe he un ci=ye チヌ エウェン ペ ヘ ウン チイェ 耳が遠いわけじゃないんだぞ(川下男と川上男の昔話で川上男が言う決まり文句の一つ)。 {E: ①for…to go bad; for…to be damaged. ②for…to be difficult to do…; cannot do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkaomap
- エウカオマㇷ゚ 【名】[e-u-ka-oma-p その頭が・互い・の上・にのっている・もの] 三角屋根の小屋。 {E: a hut with a triangular roof.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoyaykopuntek
- エウコヤイコプンテㇰ 【他動】[e-uko-yaykopuntek …のことを・互いに一緒に・喜ぶ](二人以上の人が)皆一緒に喜ぶ。 a=ewkoyaykopuntek humi! アエウコヤイコプンテㇰ フミー! 私たち(あなたも私も)うれしいねえ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ewonne
- エウオンネ 【自動】[e-wor-ne その頭(顔)・水の中・である] 顔を洗う。 k=éwonne ケウォンネ 私は顔を洗う。 ☆参考 手を洗うことは yaske ヤㇱケ または teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ、 そのほかのものを洗うことは huraye フライェ《…を洗う》を使って言う。 {E: to wash one's face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykimatekka
- エヤイキマテッカ 【他動】[e-yaykimatekka …で・急ぎあわてる] …で急ぐ、 …であわてる。 hńta e=eyaykimatekka kus to e=mi p ka e=okus e=mi, e=us pe ka ehorka e=us siri an? フンタ エエヤイキマテッカ クㇱ ト エミㇷ゚ カ エオクㇱ エミ、 エウㇱ ペ カ エホㇿカ エウㇱ シリ アン? あなた何をあわてて、 ほら、 服も裏返しに着てはくもの(スカート)も後ろ前にはいてるのよ。(S) ☞yaykimatekka ヤイキマテッカ、 kimatek キマテㇰ {E: to be in a hurry about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykonupuru
- エヤイコヌプル 【他動】(eyaykonupur の誤記か?)…が気に入る、 …が好きである。 k=éyaykonupuru humi ka isam ケヤイコヌプル フミ カ イサㇺ 私はそれをちっとも好きではない。(S) ☆参考 ku=konupuru humi ka isam クコヌプル フミ カ イサㇺ とも言う。 {E: to like…; be pleased with…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayomusu
- エヤヨムス 【他動】(eyayomsu エヤヨㇺス の誤りか?)しないでよかったなあと思う。 hunakta-epaːka somo kú=itura wa ene kú=iki hi an sekor ku=raman, poro k=éyayomusu フナㇰタエパーカ ソモ クイトゥラ ワ エネ クイキ ヒ アン セコㇿ クラマン、 ポロ ケヤヨムス (私は)いいあんばいに一緒に行かなくてこうしているのだと思ったらまあ行かなくてよかったなあと思った。(S) {E: to think that it would have been better not to have done…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysukupka
- エヤイスクㇷ゚カ 【他動】[e-yay-sukup-ka …で・自分・人生を生きていく・させる](苦労したこと/恐ろしい目に会ったこと/つらかったこと)を思い出してつらく思う。 toan pe k=孜aysukupka humi! トアン ペ ケヤイスクㇷ゚カ フミー! あの人憎かったなあ、 ほんとに「きもやけた」(=腹の立った)ことあった。(W) ☆参考 eyaykewkor エヤイケウコㇿ (昔の苦労したこと/骨を折ってがんばったことなど)を思い出す。 {E: to feel bad on remembering…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykokisaro
- エイコキサロ 【他動】[e-ikokisaro で・病気にかかる](病気)にかかる、 (流行病)がうつる。 k=eykokisaro noyne hum as na, iteki en=or ta ahup yan ケイコキサロ ノイネ フマㇱ ナ、 イテキ エノッタ アフㇷ゚ ヤン (病気が)私にうつったらしいから私の家に入らないようにしなさい。(S) sonno páse oripak eykokisaro yak a=ye ソンノ パセ オリパㇰ エイコキサロ ヤカイェ (彼は)本当に重い伝染病に(天然痘に)かかったそうだ。(S) {E: to suffer from…; be infected with…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyoko
- エヨコ 【他動】[e-yoko …に関して・待ちかまえる]…を待ち伏せする、 (獲物)を来たらとろうと待ちかまえる。 kamuy san kuni ramu wa eyoko wa an カムイ サン クニ ラム ワ エヨコ ワ アン 熊が来ると思って待ちかまえている。 ☞yoko ヨコ {E: to wait around for game, hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyorot
- エヨロッ 【他動】[e-iyorot …に・参加する] …に仲間入りする。 ahun wa iku eyorot アフン マ イク エヨロッ 彼は家に入って酒宴の仲間入りをした。(W言い伝え) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 yo)に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には eiyorot/eyyorot エイヨロッ の形が使われることが多い。 ☞eiyorot エイヨロッ、 iyorot イヨロッ {E: to become friends with…; to become a member, part of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hacam
- ハチャㇺ 【名】[動物](鳥の名)「アトマワリ」=humiruy フミルイ。 〔知分類になし〕humiruy p.213 ヤマドリ、 エゾライチョオ。 {E: name of a bird.} (出典:田村、方言:沙流)
- ham
- ハㇺ 【名】[概](所は hamu(hu) ハム(フ))[植物]葉。 {E: a leaf.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hámu iki
- ハム イキ 【自動】[ねんね・する][幼] ねんねする。 huna hámu iki フナ ハム イキ ねんねしなさい。(S子守歌) ☆参考 人称形の例はない。 {E: baby talk for go to sleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hámuki
- ハムキ 【自動】[hamu-ki ねんね・をする][幼] ねんねする。(眠ることを表す幼児語。 二、 三歳の幼児に言う言葉。 居眠りしている子どもをだいて行きながら、 子守歌の中で、 等)。 hámuki hani! ハムキ ハニ! おねんねしなさいよ。(S) huna hámuki フナ ハムキ ねんねしなさい。(=huna hamu iki フナ ハム イキ) (S子守歌) hamuki wa ne yak/iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na ハムキ ワ ネ ヤㇰ/イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ ねんねすればゆりかごの上に神がおりるよ。(S子守歌) ☆参考 人称形にはならないらしい。 最後の用例で、 mokor モコㇿ を使えば e=mokor エモコㇿ と人称形になるところだが、 hamuki ハムキ は e= エ がつかずそのままの形で出ている。 ☆参考 大人の言葉では mokor モコㇿ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hapapke
- ハパㇷ゚ケ 【自動】[hap-ap-ke (擬態の語根)・重複・(自動詞形成)](はれが)ひく。 húpo a korka hapapke フポ ア コㇿカ ハパㇷ゚ケ はれ物ができたがひいてきた。(S) {E: for swelling to go down, heal.} (出典:田村、方言:沙流)
- hápo
- ハポ 【名】①おかあさん(母を表すいちばん普通の日常語。 第三者としての言及にも呼びかけにも使われる)。 ku=kor hápo クコㇿ ハポ 私の母。 hápo! ハポ! おかあさん!(呼びかけ。 遠くにいる母を呼ぶにはハポーとポを高く、 長く伸ばして言う。) ②[慣用句] hápo kor ハポ コㇿ 母方の。 hápo kor húci ハポ コㇿ フチ 母方の祖母(=母の母)。(S) ☆対語 míci ミチ 父(沙流中流以上)、 iyapo イヤポ 父(沙流下流、 鵡川)。 ☆参考 unu ウヌ 母親。 totto トット おかあちゃん。 {E: ①mother. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haprap
- ハㇷ゚ラㇷ゚ 【名】[hap-rap 葉・落ちる][古](月の名)8月。 rupne níham heracici kusu a=ye hi haprap ルㇷ゚ネ ニハㇺ ヘラチチ クス アイェ ヒ ハㇷ゚ラㇷ゚ 大きい木の葉がたれ下がっているために言うのがハプラプ。(W) ☆参考 ワテケさんは hap ハㇷ゚ を hamuhu ハムフ《葉》だと言い、 rap ラㇷ゚ を rapapse ラパㇷ゚セ《ハラハラと落ちる》で、 もう落ちるばかりのことだと説明していた。 本当に葉が散る9月は níhorak ニホラㇰ と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- haruramat
- ハルラマッ 【名】[概](所は haruramatu(hu) ハルラマトゥ(フ)) [haru-ramat 食糧・魂] 食糧の魂。 {E: the spirit of food.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haw 1
- ハウ 【名】[概](所は hawehe ハウェヘ)(人間、 動物の)声、 (バイオリンなどの)音。 cikap haw チカㇷ゚ ハウ 鳥の声。 cikap rek haw チカㇷ゚ レㇰ ハウ 鳥の鳴く声。 itak haw イタㇰ ハウ 話す声。 haw as ハウ アㇱ/ハワㇱ(=hawas ハワㇱ)声がする、 (…と)言っている(のが聞こえる)。 ☆参考 太鼓の音など、 一般の音は hum フㇺ。 {E: the human voice; the call of an animal, bird etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemesu-eaykap
- ヘメスエアイカㇷ゚ 【自動】[hemesu-eaykap のぼる・できない](=hemesu eaykap ヘメス エアイカㇷ゚) 登れない。 ruyapto ne ya kamuymaw ne ya ani hemesu-eaykap=an noyne húmas wa kusu ルヤㇷ゚ト ネ ヤ カムイマウ ネ ヤ アニ ヘメスエアイカㇷ゚アン ノイネ フマㇱ ワ クス 激しい雨やら神風やらで私は(山に)登ることができないように感じられたので。(W民話) {E: to be unable to climb.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hepasi
- ヘパシ 【副】[he-pa-asi 頭を・川下・立てる] 川下の方へ。 hepasi (wa) san kor an ヘパシ (ワ) サン コラン 川下へ(下って)行きつつある。(S) ☆対語 hepera ヘペラ 川上の方へ。 hopasi ホパシ 川下の方から。 ☆参考 「鮭(サケ)に hunak un e=arpa? フナクン エアㇻパ? 「どこへ行く?」とたずねると、 川上へ上って行くときは hepera ヘペラ と元気よく答え、 川下へ下って行くときは hepasi ヘパシ と弱々しく答える。」 (S) {E: towards downstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hése-íse
- ヘセイセ 【自動】[he-se-i-se へー(擬音)・と言う・イー(擬音)・と言う]ズキンズキンとうずく。 hése-íse pekor humi an ヘセイセ ペコㇿ フミ アン ズキズキうずく(=tasratasra タㇱラタㇱラ)。 {E: to ache; tingle.} (出典:田村、方言:沙流)
- hésepa
- ヘセパ 【名】[hese-pa 息をする・気] 呼気、 吐く息。 hésepa húra ruy ヘセパ フラ ルイ。(彼が)吐く息が臭い。(S) ☆発音 hése ヘセ の複数形 hésepa ヘセパ《彼らは皆息をする》と同じ発音。 {E: exhaled breath.} (出典:田村、方言:沙流)
- hetukpa
- ヘトゥㇰパ 【自動】[複](単は hetuku ヘトゥク)(植物などが)生える、 (人間が)生まれる。 sine hon or wa hetukpa utar シネ ホン オㇿ ワ ヘトゥㇰパ ウタㇻ 一つの腹から生まれた人々。(S民話) {E: to grow, spring up (plants); give birth to (humans).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heturaste
- ヘトゥラㇱテ 【他動】[he-turas-te 頭を・沿って上っていく・させる] …と一緒に暮らす、 …と夫婦になる。 {E: for…and…to live together , to become husband and wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heyoki
- ヘヨキ 【自動】[he-yoki 頭を・(?)] 遠慮(する)。 heyoki sak no ヘヨキ サㇰ ノ 遠慮せずに、 ためらわずに。 heyoki sak no ahun ヘヨキ サㇰ ノ アフン 遠慮せずに(家に)入って行きなさい。(W神謡語り) {E: to hesitate; hold back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- heyse
-
ヘイセ
§296 くじら(クジラ (4) heyse (héy-se)「へイセ」[
humpeという語を避けて言う⦅十勝⦆(松浦竹四郎『十勝日誌』) (出典:知里動物編、方言:) - hinak
- ヒナㇰ 【位名】[疑問位名][hun-a-k (疑問)・(?)・所] どこ。 hinak or ヒナコㇿ どこのところ(=hinakor ヒナコㇿ)。 hinak ta ヒナㇰ タ どこに。 hinak un ヒナクン どこへ。 hinak wa ヒナㇰ ワ (1)どこから。(2)どういうことが原因で。 ☆参考 沙流川中流以上で使われる形。 下流では hunak フナㇰ と言い、 中間の二風谷では両方使われる。 {E: where.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakke kus(u)
- ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ 【副】[hinak-ke-kusu どこ・の所・のために] せっかく(…したのに)。 hinakke kusu ikoyyomap póka a=ki rusuy kusu ponmat kor hi a=ki rusuy a p ene ek ruwe ka isam ヒナッケ クス イコイイョマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ クス ポンマッ コリ アキ ルスイ アㇷ゚ エネ エㇰ ルウェ カ イサㇺ せっかく私はせめて人の子どもでもかわいがりたかったから夫にめかけを持ってもらいたかったのに、 このように夫は全然もどって来ない。(W民話) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは hunakke kusu フナッケ クス と言う。 ワテケさんは両方使う。 {E: where; what place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakoro
- ヒナコロ 【位名】[疑問位名][所](概 hinakor ヒナコㇿ の例はない。)[hinak-oro どこ・のところ] …のどこ(か)。 e=hinakoro arka wa e=an? エヒナコロ アㇻカ ワ エアン? あなたの(体の)どこか具合いが悪いのですか? (HC民話) ☆参考 沙流川下流では hunakor フナコㇿ[概]/hunakoro フナコロ[所]と言う。 ☆参考 néoro ネオロ[不定代名]どこ(か)、 どこ(も)。 {E: somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hńna
- フンナ 【疑名】(=hunna フンナ) だれ、 だれか。 ☆参考 早く話すときに hunna フンナ が弱まった形。 下流のワテケさんとサダモさんはよく言うが、 中流の人はあまり言わない。 {E: who; someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hocari
- ホチャリ 【自動】[ho-cari 尻・をばらまく] 浮気する、 節操がない(悪口)。 {E: to be unfaithful to one's wife or husband; have an affair.} (出典:田村、方言:沙流)
- hoeterke
- ホエテㇾケ 【自動】[ho-e-terke 尻・で・跳ぶ] 連れ合いを見つけて出て行く。 {E: to find a wife, husband, then leave one's family home to live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokoyakkoyak
- ホコヤッコヤㇰ 【自動】[ho-koyak-koyak 尻を・(擬態)・(重複)] (桶の中の水がゆれる音の描写。) hokoyakkoyak humi as ホコヤッコヤㇰ フミ アㇱ(水桶を持ち運ぶと)「ガボンジャボンと」音がする。(S) ☆参考 yak ヤㇰ《つぶれる》とは関係がないだろう。 (出典:田村、方言:沙流)
- hoku
- ホク 【名】[概/所] 夫。 {E: husband.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoku-nispake
- ホクニㇱパケ 【名】[hoku-nispa-ke 夫・偉い人・(所属語尾)]…の旦那さま(夫を尊んで言う表現)。 a=hokú-nispake アホクニㇱパケ(引用文中)私の尊いご主人様(=夫)。 {E: an expression of respect used to one's husband.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hokununuke
- ホクヌヌケ 【自動】[hoku-nunuke 夫・をよく処遇する] 「夫によく仕える」、 夫を大事にする。 {E: to care for one's husband.} (出典:田村、方言:沙流)
- honi(hi)
- ホニ(ヒ) 【名】[所](概は hon ホン)…の腹、 おなか。 honihi sanke wa hotke yak hankucinoye hene ki kusu ホニヒ サンケ ワ ホッケ ヤㇰ ハンクチノイェ ヘネ キ クス おなかを出して寝ておなかが痛くでもなると困るから。(S) honi(hi) arka ホニ(ヒ) アㇻカ おなかが痛い(「はらやみする」)。 kú=ipe ewen humi ne noyne ku=honi arka クイペ エウェン フミ ネ ノイネ クホニ アㇻカ 食べ物にあたったらしくおなかが痛い。(S) honi sik ホニ シㇰ 満腹する。 ku=honi sik クホニ シㇰ 私はおなかがいっぱいだ。 {E: the belly, stomach, abdomen of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoppa
- ホッパ 【他動】[< hop-pa (置いて去ることを表す語根)・(複)]…を置いて行く、 …を残して去る。 néa ekayni a=ehúsi wa a=hoppa a a=mipa p ネア エカイニ アエフシ ワ アホッパ ア アミパㇷ゚ その切り株にかぶせて置いて行った私の着物。(HC民話) a=unúhu a=onáha kira híne yap híne oraun sinenne a=i=hóppa tono or ta ki p ne kusu アウヌフ アオナハ キラ ヒネ ヤㇷ゚ ヒネ オラウン シネンネ アイホッパ トノ オッタ キㇷ゚ ネ クス 私の母と父は逃げて国へ帰ってしまってそれから私は一人和人の殿様の家に残されたので。(S民話) oar tennep hoppa wa isam オアッ テンネㇷ゚ ホッパ ワ イサㇺ ほんの赤ん坊を残して亡くなった。(W民話) mosir hoppa モシㇼ ホッパ 世を去る=(身分の高い人や重要な人が)死ぬ(=mosiroppa モシロッパ)。 a=kor nispa mosir hoppa hi oro wano アコㇿ ニㇱパ モシㇼ ホッパ ヒ オロ ワノ 私の主人が世を去ったときから。(W民話) ☆参考 複数形の形だが、 沙流方言では単複区別なく用いられる。 単数形の形をもつ hopi ホピ は、 派生語の中に現れる。 {E: to leave…behind, over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoppapa
- ホッパパ 【他動】[複](hoppa ホッパ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を置いて行く。 a=unúhu a=onáha póho tono korpare wa hoppapa アウヌフ アオナハ ポホ トノ コㇿパレ ワ ホッパパ 私の母と父がその息子を和人の殿に与えて置いてきた。(S民話) {E: to leave… behind, over. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horikasi
- ホリカシ 【副】[ho-rik-asi 尻・上の方・立てる] 上から。 horikasi at kane suyesuye wa humihi aste ホリカシ アッ カネ スイェスイェ ワ フミヒ アㇱテ (神社で) 上から下がっている鐘をゆすって音を出す。(S) ☆対語 herikasi ヘリカシ 上へ。 horasi ホラシ 下から。 {E: from above.} (出典:田村、方言:沙流)
- i- 4
- イ 【接頭】[< 人接 i=] ①[人接 i= イ 5 の ④の用法](他動詞・後置副詞・位置名詞など、 目的語を取る語に接頭して、 その目的語の代りになる。 したがって、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る他動詞すなわち複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に u- ウ《互い》、 yay- ヤイ《自分》、 si- シ《自分》がある。)一般に人を/に/の、 ものを/に/の。 tura トゥラ …と同行する;itura イトゥラ 人と同行する。 huraye フライェ …を洗う;ihuraye イフライェ ものを洗う、 洗いもの(洗濯)をする。 ②(語によって、 特殊な意味にきまっている場合もある。) ku ク …を飲む;iku イク 酒類を飲む。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; iyomap イヨマㇷ゚ [< i-omap]子どもをかわいがる。 ③(普通名詞に接頭して)一般的に人の…(普通名詞は通常目的語を取らないが、 限られた決まった語で普通名詞にこの i- イ が接頭してつくられているものがある。 だいたい身体部分の名称と親族名称で、 所属形の場合が多いが、 一つの名詞として固まった語や、 さらに他の要素がついた派生語の中では、 概念形も現れる)。 maci(hi) マチ(ヒ) …の妻; imaci(hi) イマチ(ヒ) 人の妻、 妻のほう。 nay ナイ 沢;inay イナイ [概]/inaye イナイェ [所]尻の割れ目(尻たぶの間)。 ④(i-の接頭した名詞が何かあるものを所属の対象とする名詞として固まっている場合もある。) ruwe(he) ルウェ(ヘ) …の通った跡;iruwe(he) イルウェ(ヘ) 熊の足跡。 sapa サパ 頭;isapakikni イサパキㇰニ 鮭の頭をたたく木の棒 ⑤(その他の決まった語構成)i-…-ne ネ (「…」のところに親族名称の概念形が入る。 これまでの用例ではいつも連体的に使われている。) mátak マタㇰ 妹;imatakne イマタㇰネ 人の妹である、 姉妹のうちの妹のほうの。 ☆参考 本辞典では原則として、 この i= イ を切り離さず、 これの接頭した語全体を見出しに出してあるので、 i イ で始まる諸項目の中で分析表示の中に i- イ とあり「人」「もの」の訳のついているものを参照。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- i= 5
- イ 【人接】(不定人称目的格の人称接辞) ①(包括的一人称複数) 相手を含む私たちを/に。 páse tono utar i=amkir パセ トノ ウタㇻ イアㇺキㇼ 和人の方々が私たち(あなたや私)を見知る。(W会話) i=konu rusuy pe イコヌ ルスイ ペ (彼が)私たち(あなたや私)に聞きたいこと。(S会話) a=i=kóuwepekennu アイコウエペケンヌ (不定の)人が私たち(あなたと私)に事の次第をたずねる=私たち(あなたと私)が事の次第をたずねられる。(S会話) ②(引用文中の一人称) 私(たち)を/に。 i=ahunte イアフンテ (引用文中で)(彼は)私を家に入らせる。 i=ahupte イアフㇷ゚テ (引用文中で)(彼は)私たちを家に入らせる。 “… i=epakasnu” sekor 「…イエパカㇱヌ」セコㇿ 「…を私に教えてください」と(言って…)。 i=ekari イエカリ (引用文中で)私(たち)の方に向かって。 i=etok ta イエトㇰ タ (引用文中で)私(たち)の前方で。 ③(敬意の二人称)あなた様を/に/の。 ④(一般に)人を/に/の、 ものを/に/の ☞i- イ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- icak a
- イチャㇰ ア 【間投】[< i-cak a 人を・不快にする(?)・(感嘆の助詞)]きたならしいなあ(不快な感情を込めて言う)。 icak aː! e=etuhu wen ruwe! イチャㇰ アー! エエトゥフ ウェン ルウェ! ああきたないなあ、 あなたの鼻ひどいねえ(子どもに)。(S) icak a, ene okay pe ka ene haweoka hi イチャㇰ ア、 エネ オカイ ペ カ エネ ハウェオカ ヒ 「あったらこっきたないやつらでも」(=あんな汚らしいやつらでも)そんなことを言ったのか(「心が汚いので顔が汚いように言う」)。(S) ☆参考 続けて icaka イチャカ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- icen 1
- イチェン 【名】お金(紙幣も硬貨も)。 húre icen フレ イチェン[赤い・お金]一銭銅貨。 icen poronno a=e=kóre kusu ne na イチェン ポロンノ アエコレ クス ネ ナ (引用文中で)お金をたくさんあげるから。 ☆参考 お金のことを ikor イコㇿ《宝》と言うこともある。 {E: money.} (出典:田村、方言:沙流)
- ik 1
- イㇰ 【名】①(竹の)節。 ②(子どもの)手首や足首の太っているためのくびれ。 omihi ka sine ik oma, tekehe ka sine ik oma, os okkay an noyne オミヒ カ シネ イㇰ オマ、 テケヘ カ シネ イㇰ オマ、 オㇱ オッカイ アン ノイネ もも(腿)にも一本くびれがある、 手にも一本くびれがある、 あとに男の子が生まれるらしく。(S) {E: ①a knot, a joint. (of bamboo) ②(a child's) constricted wrists and ankles due to being chubby.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikema
- イケマ 【名】[植物] イケマ。 ☆参考 根はサツマイモのような色で長いのはゴボウのようで50センチもあり太いのは直径5センチもある。 葉は直径1センチくらいのつるになる。 つるは1本だけで長いつるの節々に白い花が咲き、 そのあとに実がなる。 この植物の根をイケマと言う。 根は甘くちょっと苦みがある。 あまり食べると酔って(hoski ホㇱキ)しばらく死ぬ。 そうしたら体中をつねりながら「ikema イケマ、 motoho モトホ《素性》をお言い、 あなたは人間を守るためにここへおろされたので人間を殺すためではない、 生かせ生かせ」と言って ikema イケマ を叱る。 そうすれば生き返る。 また「魔物」(=悪神)を追い払うためにはこの根を口に含んでフツと吹き出す。 そうすればどんな「魔物」(=悪神)でも逃散する。(S)〔知分類 p.41 イケマ〕 {E: the name of a plant, something like a burdock root. (cynanchum caudatum, maxim (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- iki
- イキ 【自動】[i-ki ものごとを・する] ①する、 ふるまう、 行なう。 iki ayne イキ アイネ (苦心して/がんばりつづけて)ようやく。 …siri iki … シリ イキ …している様子である。 ene iki hi エネ イキ ヒ どうするかということ、 しかた。 ene iki hi ka isam エネ イキ ヒ カ イサㇺ どうしようもない。 ②(名詞として使われて)行い。 ene an iki patek kipa エネアニキ パテㇰ キパ そのような行いばかりする。(S会話) … péka iki …ペカ イキ …を歩く、 …を旅する。 ihokusi péka ikuusi péka é=iki ayne e=ek ruwe somo ne ya? イホクシ ペカ イクウシ ペカ エイキ アイネ エエㇰ ルウェ ソモ ネ ヤ? マーケットや飲み屋をあなた歩いてきたのではないのか。(S) ③[熟語]… hawe iki wa/…humi iki wa …ハウェ イキ ワ/…フミ イキ ワ (あきれた言い方の一つで、 反語的に用いられる。)こともあろうに…なんていうことを言ってる、 こともあろうに…なんてことをして音をたてている、 よくも…言う/…音を出すもんだね。 kasusne hawe iki wa! カスㇱネ ハウェ イキ ワ! まあ、 たいしたことを言ってきた(=ひどい話だなあ)(kasusne カスㇱネ は《大したことはない》) (☞wa ワ 3)。 pe/p iki ペ/ㇷ゚ イキ …している(いぶかって言う言い方)。 hńta kohehewpa wa nukar pe iki? フンタ コヘヘウパ ワ ヌカㇻ ペ イキ? 何をのぞいて見てるんだろう。 hńta ewkopinupinu p ikipa? フンタ エウコピヌピヌㇷ゚ イキパ? 何をコソコソ話し合っているんだろう。(S) ④[雅](韻文の中で、 また会話でも美文調で話すとき、 ときおり ne ネ《である》の代わりに使われる。 用例では korka/korkayki コㇿカ/コㇿカイキ《けれども》、 yakka/yakkayki ヤッカ/ヤッカイキ《…しても》の前に置かれている。 ne ネ を使った表現とは多少ニュアンスが違う。) onne p iki korka オンネㇷ゚ イキ コㇿカ 年老いた者ではあるけれど。(onne p ne korka オンネㇷ゚ ネ コㇿカ 年老いた者だけれど。) (W神謡語り) pon cikisani/pon menoko/iki korkayki/kamuy moyremat ポン チキサニ/ポン メノコ/イキ コㇿカイキ/カムイ モイレマッ [雅]小さいハルニレの若い女性ではあるが、 まるで女神様のように…。(Sユーカラ) iki yakkayki イキ ヤッカイキ [雅]…も。 inan henpara/iki yakkayki イナン ヘンパラ/イキ ヤッカイキ [雅]いつどんなときでも。(Sユーカラ) {E: ①to do; conduct; behaviour (v.). ②conduct, behaviour, action (n.). ③… ④… } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikir 1
- イキㇼ 【名】[概](所は ikiri(hi) イキリ(ヒ)) ①ものの集合(ひとまとまり)、 たくさんの集まり。 amam ikir amip ikir icen ikir poronno an pe ne アマㇺ イキㇼ アミㇷ゚ イキㇼ イチェン イキㇼ ポロンノ アン ペ ネ お米(ヒエ)も着物もお金も山積みになってたくさんあるのだ。(S民話) ②系統。 húci ikir フチ イキㇼ [祖母・系統]=母系。 aynu sapikir アイヌ サピキㇼ アイヌの系統。 ekasi ikir エカシ イキㇼ [祖父・系統]=父系。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代にわたって生きたおばあさん。(S独話) (出典:田村、方言:沙流)
- ikiri(hi)
- イキリ(ヒ) 【名】[所](概は ikir イキㇼ)…の集合、 …のひとまとまり、 …の系統。 itak porose pakno ikiri inne p isam イタㇰ ポロセ パㇰノ イキリ インネㇷ゚ イサㇺ 言葉ほど数の多いものはない。(W) ikiri(hi) kar イキリ(ヒ) カㇻ …の集まりをつくる=…をたくさん集めてまとめる。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オㇿ ウン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カㇻ ヒネ 帆立貝の中へ鯨の肉を切り取っては入れ切り取っては入れしてものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: a meeting, gathering of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikokka
- イコッカ 【自動(?)/名】①おどかす。 ②あの格好(かっこう)(=katuhu an カトゥフ アン)。 ikokka néno an イコッカ ネノ アン 「あのざま」(汚いもののこと)。 {E: ①to threaten; frighten (v.). ②that form, appearance (n.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikuspe
- イクㇱペ 【名】柱、 杭(家を支えるものも、 外で柵や物や棒を支えるものも)。 osiso un ror wa sikkew or un ikuspe オシソ ウン ロㇿ ワ シッケウ オルン イクㇱペ 家の右座の上座の(東北の)隅の柱。 oharkiso un ror wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ロㇿ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の上座の(東南の)隅の柱。 oharkiso un útur wa sikkew ikuspe オハㇻキソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 左座の下座の(西南の)隅の柱。 osiso un útur wa sikkew ikuspe オシソ ウン ウトゥㇽ ワ シッケウ イクㇱペ 右座の下座の(西北の)隅の柱。 osiso un apasam un ikuspe オシソ ウン アパサムン イクㇱペ 右座側の出入口脇の柱。 uhuy ikuspe ウフイ イクㇱペ 「焼けぼっくい」=焼け跡に立っている木の棒(柱の焼けたもの等)。 ☆参考 「家のあちこちがくさっても四隅の柱だけは残ると言う。 punkaw プンカウ《「トスナラ」=ハシドイ》という木でつくる。 この木はくさらない。 外側がくさっても芯が残って針金のようになって立っている。」 (S) {E: a post; a pillar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íne kus(u) un
- イネ クス ウン/イネ クスン [ine-kus(u)-un どうである・ために・(強め・納得の助辞)](=inekus(u) un イネクス ウン) そうだもの…、 なるほど…も当然だ。 íne kusu un k=érampewtek hawe an! イネ クス ウン ケランペウテㇰ ハウェ アン! それだもの私がわからなかったわけだわ。(W会話) ine kus un páse humi an! イネクスン パセ フミ アン! そうだもの(当然)重いさ。 {E: Ah really!; That's right!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inteoyan
- インテオヤン 【自動】[inte-oyan 目やに・(そこ)に上陸する] 目やにが(目頭に)出てくる。 ku=sikpake inteoyan humi an クシㇰパケ インテオヤン フミ アン 私の目頭に目やにが出て(上がって)くるようだ。(S) ☆発音 ☞inteo インテオ {E: for mucous to be excreted from the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- inunkep(-i)
- イヌンケㇷ゚ §360.産―えな;あとざん;胞衣;胎盤(3)あとざん inunkep(-i)〔i-núŋ-kep イぬンケㇷ゚〕[<ihunkep]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipepise
- イペピセ 【名】[概/所][ipe-pise 食べる・袋] (人間の)胃袋。 ipepise siseku ayne racitke イペピセ シセク アイネ ラチッケ 胃袋がふくれてふくれて下がる。(S) ☆参考 胃が痛いことを言うにはこの語を使わず sanpe サンペ を使う。 ku=sanpe arka クサンペ アㇻカ 私は胃が痛い。(W) {E: the (human) stomach.} (出典:田村、方言:沙流)
- iperusuy
- イペルスイ 【自動】[ipe-rusuy ものを食べる・…したい] 空腹である/になる、 おなかがすく(「はらがへる」)。 {E: to be hungry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipoye
-
イポイェ
§296 くじら(クジラ (15) ipoye (i-pó-ye)「イぽイェ」[
humpe]⦅樺太⦆ (出典:知里動物編、方言:) - iramante
- イラマンテ 【自動】[i-ramante もの・を狩る] 狩猟する(山でも海でも)。 {E: to hunt. (in the mountains or sea.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irampotarare
- イランポタラレ 【自動】[i-ram-potara-re 人(の)・心・不安になる・させる]やかましい、 うるさい。(間投詞的に)やかましいなあ、 うるさいなあ。 hekattar irampotarare, hawehe ne ya humihi ne ya, ku=yaykosiramsuypa ka eaykap ヘカッタㇻ イランポタラレ、 ハウェヘ ネ ヤ フミヒ ネ ヤ、 クヤイコシラㇺスイパ カ エアイカㇷ゚ 子どもたちやかましいなあ、 声だか音だか、 私は考えることもできない。(S) haː, irampotarare, an-epitta isomomokore ハー、 イランポタラレ、 アネピッタ イソモモコレ ああ、 こやかましい、 夜どおしだれも眠らせない。(S) ☆参考 二つ目の例のように間投詞的にも使う。 {E: to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- isokoan
- イソコアン 【自動】[iso-koan 獲物・がある] 何をしても人よりたくさんとって来る(畑でも猟でも)。 {E: to do better than others (at hunting, farming etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ison
- イソン 【自動】[iso-n 獲物・(自動詞形成)]狩猟の獲物に恵まれる、 熊や鹿などの獲物がたくさんとれる。 ☆参考 狩猟をする人が主語。 {E: to have bountiful game in a hunt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwan
- イワン 【連体】①[連体]六個の、 六人の(しばしば多数を表す)。 iwan sike イワン シケ/イワイ シケ 六個の荷物、 たくさんの荷物。 iwan poyson イワン ポイソン 六人の子ども、 たくさんの子ども。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代を貫いた(=何代にもわたって長生きした)老媼。 tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワン スイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 和人の殿様に六回(何回も何回も)言われたことにはそむくことができない。(S民話) ②[間投]六(数え唱えるとき)。 ☆参考 語源は i- イ《四》、 wan ワン《十》と関係がありそうだが、 そうだとすれば[< i-e-wan 四・で・十]《あと四で十》であろうか。 {E: ①six as a counter: six people etc. ②the number six.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwanhot
- イワンホッ 【名】[数名][iwan-hot 六つの・二十] 百二十。 {E: one hundred and twenty.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwor 1
- イウォㇿ 【名】尾根と尾根の間の比較的平らな部分、 山の谷間(たにあい)(熊狩りなどをする所、 狩場)、 山奥。 iwor íka イウォㇿ イカ 山(谷あい、 狩場)を越えて(行く)。 ayop tapika a=mut wa iwor or ta apkas=an アヨㇷ゚ タピカ アムッ ワ イウォロッタ アㇷ゚カㇱアン 私は矢入れ袋を肩から下げて山歩きをした(山の狩場を歩いた)。(HK民話) iramante kusu tuyma iwor or ta kucacise ku=kar wa oro ta k=an イラマンテ クス トゥイマ イウォロッタ クチャチセ クカㇻ ワ オロ タ カン 熊狩りをするために遠い山奥の狩場に狩小屋をつくってそこに暮らした。(W) hunak ta iwor or ta rik péka a=eyápkir híne フナㇰ タ イウォロッタ リㇰ ペカ アエヤㇷ゚キㇼ ヒネ どこか山奥で高い所から投げとばされて。(S民話) ☆参考 「だれそれの猟場」のように縄ばりのような概念で使われた例は出てこない。 {E: the valley between two ridges.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyapo
- イヤポ 【名】父、 おとうさん。 ku=kor iyapo クコㇿ イヤポ/クコリヤポ 私の父。(S) iyapo! イヤポ! おとうさん(呼びかけ。 遠くから呼ぶときなどイヤポーと伸ばして発音する)。 iyapo kor イヤポ コㇿ 父方の。 iyapo kor húci イヤポ コㇿ フチ 父方の祖母(=父の母)。(S) ☆参考 沙流川下流から鵡川にかけて使う。 沙流川・門別川中流以上では míci ミチ を使う。 ワテケ(鳩沢ふじの)さんは、 沙流川下流の福満に生まれ育ったが、 父親がずっと山の方の Hatonay ハトナイ(鳩内)の人だったため、 子どものときから míci ミチ を使っていた。 それで大人になってからも míci ミチ を使う。 呼びかけは ku=mici クミチ。 異父妹のサダモさんは養父母が川下の人だったため iyapo イヤポ を使う。(W−S) ☞míci ミチ {E: father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyokkayo(ho)
- イヨッカヨ(ホ) 【名】[i-y-okkayo (ho) もの・(挿入音)・男[所]]男のほう、 夫婦のうちの夫のほう。 imacihi ka iyokkayo ka arikikipa イマチヒ カ イヨッカヨ カ アリキキパ 奥さんのほうも夫の方もよく働く。 iyokkayoho kewtumu pirka イヨッカヨホ ケウトゥム ピㇼカ 「だんなさん」(=夫)のほうは気だてが良い。(S) {E: the husband (in contrast to the wife in a married couple).} (出典:田村、方言:沙流)
- iyomante
- イヨマンテ 【自動/名】[i-y-oman-te ものを・(挿入音)・行か・せる] ①[自動]熊送り(熊祭り)する。 ②[名]熊送り、 熊祭り(人間界を訪れた熊の神を神の国へ送り帰す祭事)。 {E: ①to ceremonially kill a bear (v). ②a bear festival (a festival to send back the gods who visit the human back to their homes)..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyomommomo
- イヨモンモモ 【自動】[i-y-omommomo ものごと(を)・(挿入音)・こまごま言う] ものごとをこまごま言う、 くわしく/事こまかに述べる。 iyomommomo wa ye イヨモンモモ ワ イェ 「まてえに言いなさい」=くわしく言いなさい。(W) somo iyomommomo no ka ahunke ソモ イヨモㇺモモ ノ カ アフンケ こまごまと言わなくてもいいから家へお通ししなさい。(W民話)(取り次ぎに出た人が中にもどって、 外にどのような人が来ているかを述べると、 家の主人、 つまり夫とか父とかが、 だれであっても中に入りたくて来ているのだから中へ通しなさいと言うときにこのように言う。 民話によく出てくる常套句。) {E: to explain in detail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonruyka
- イヨンルイカ 【自動/名】①[自動][i-y-onruyka もの/人を・(挿入音)・子守歌で寝かしつける] 子守歌を歌う。 ②[名]子守歌。 ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yonruyka クヨンルイカ、 e=yonruyka エヨンルイカ という形をとることがある。 ☆参考 沙流川下流から鵡川の言葉。 沙流川中流では iyonnokka イヨンノッカ と言う。 ihunke イフンケ は他方言。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyosno
- イヨㇱノ 【副】[i-y-os-no 人・(挿入音)・のあとから・(副詞語尾)] そのあとから/あとで、 その次に、 それに続いて。 hoskino…, oro wa nítay suptom uhuy wa paye, iyosno toytoy uhuy wa arpa ホㇱキノ…、 オロ ワ ニタイ スㇷ゚トㇺ ウフイ ワ パイェ、 イヨㇱノ トイトイ ウフイ ワ アㇻパ 最初に(中略)、 それから林の中ほどが燃えていく、 あとから土が燃えていく。(S) iyotta iyosno ku=ye a itak イヨッタ イヨㇱノ クイェ ア イタㇰ 私がいちばんあとで言った言葉。(S) ☆参考 iyos イヨㇱ だけでも言うが、 iyos イヨㇱ をさらに念を入れて言う言い方。 {E: after.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyuninka
- イユニンカ 【他動】[iyunin-ka 痛い・(他動詞化)] 痛くする。 “hunakor e=yuninka hawe an?” “ku=teke un” 「フナコㇿ エユニンカ ハウェ アン?」「クテケ ウン」 「(あなたは)どこを痛くしたの?」「(私の)手よ。」 (S) e=siren wa ora ene a=e=íyuninka エシレン マ オラ エネ アエイユニンカ (ay'íyuninka アイイユニンカ と発音している。) (彼が)あなたを誘ってそしてそのようにあなたがけがをさせられた。(S) ☆参考 人称接頭辞 ku= ク、 e= エ がつくときは ku=yuninka クユニンカ、 e=yuninka エユニンカ という形をとる。 {E: to make… painful.} (出典:田村、方言:沙流)
- kam
- カㇺ 【名】[概](所は kami(hi) カミ(ヒ)) 肉(食べる肉も人体の筋肉も)。 unma kam húre ウンマ カㇺ フレ 馬の肉は赤い。(W) {E: meat; flesh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamiureni
-
カミウレニ
§194 サンザシ類 (3) kamiureni (ka-mí-u-re-ni)「カみウレニ」[kami(その肉、
hure(赤い)ni(木)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:) - kamuy 1
- カムイ 【名】①神。 …epunkine kamuy …エプンキネ カムイ (そこ)を守る神。 haru kamuy ハル カムイ 自然の恵みの食糧の神。 kanna kamuy カンナ カムイ 上天の神。 kimun kamuy キムン カムイ [山の・神] 熊(=kimunkamuy キムンカムイ)。 kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ 飢饉の神。 kotankor kamuy コタンコㇿ カムイ (1)村の守り神=フクロウ神。 (2)神の村での村おさの神。 mosirkar kamuy モシㇼカㇻ カムイ 国づくりの神。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神(位の高い神)。 oripak kamuy オリパㇰ カムイ 天然痘の神。 payoka kamuy パヨカ カムイ 流行病の神。 repun kamuy レプン カムイ [沖の・神]シャチ ☞repunkamuy レプンカムイ。 nispa kamuy ニㇱパ カムイ 神のように尊い方(男性を尊んで言う表現)。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が空(雲)を突き抜けて落ちてくる=雷が落ちる。 kamuy cikap(-po) カムイ チカㇷ゚/チカッポ ☞kamuycikap カムイチカㇷ゚、 kamuycikappo カムイチカッポ。 kamuy cep カムイ チェㇷ゚ ☞kamuycep カムイチェㇷ゚。 kamuy hum カムイ フㇺ ☞kamuyhum カムイフㇺ。 kamuy nis カムイ ニㇱ ☞kamuynis カムイニㇱ ②神のように立派な、 非常に立派な…。 {E: ①a god. ②.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy moyremat
- カムイ モイレマッ 【名】[kamuy moyre-mat 神・ゆったりとしている・女] 女神様、 女神のような立派な尊い女性。 hunakke kusu/iresu sápo/kamuy moyremat/cikaspaotte/i=ekarkar pe フナッケ クス/イレス サポ/カムイ モイレマッ/チカㇱパオッテ/イエカㇻカㇻ ペ [雅]せっかく育ての姉の女神様に言いつけられたのに。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuycep pasekur
- カムイチェㇷ゚ パセクㇽ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (5) kamuy-cep pase-kur(ka-múy-cep pa-se-kur)「カむイチェㇷ゚ パセクㇽ」⦅美幌⦆普通の鮭よりも一回り大きく鱗の光り方も模様も違う。網走川や常呂川では普通の鮭に混じって毎年一尾ぐらいとれる。マスノスケKamuycepのsapa-ne-kurである。これがとれると、下あごの骨をとって生のまま切り刻んで火神(ape-huci)にあげる。 (出典:知里動物編、方言:)
- Kamuyuci
- カムユチ 【名】[< kamuy-húci 神・おばあさま][固有名] 火の女神(呼び名)。 ☆参考 kamuy カムイ と húci フチ が続けて発音された形。 ☞Kamuyhuci カムイフチ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- káne 1
- カネ 【名】金属(狭義には「鉄」を指すこともある。) káne cise poro cise カネ チセ ポロ チセ 金(かね)の家大きい家(=立派な大きい家、 民話の中によく出てくる)。 kane may カネ マイ ☞kanemay カネマイ。 humi as káne フミ アㇱ カネ 音のする金=鐘。 yayan káne ヤヤン カネ 普通の金=鉄。 ☆発音 アクセント核は第一音節にある、 つまり ka カ の部分を高く発音する。 ☆参考 北海道南部方言(日高西部・胆振東部)の形。 他の多くの方言では káni カニ。 {E: metal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kane 2
- カネ 【助動/接助/副助】(意外、 予想以上、 誇張の表現に多く使われる)。 ①[助動](なんと)…している。 ponpon kane ayne tane us wa isam ポンポン カネ アイネ タネ ウㇱ ワ イサㇺ だんだん小さくなってとうとう消えてしまった。(S) íne urepet kor kane p ne noyne イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ 四本指を持っているもの(ばけもの熊)であるらしく。 ②[接助](なんと)…して、 …したままで、 …するほど。 sinu kane reye kane ahup シヌ カネ レイェ カネ アフㇷ゚ 彼らはひざをついて身をずらしはって家の中へ入った(遠慮して身を低くして入る様子)。 mérayke wa hecururu kane an メライケ ワ ヘチュルル カネ アン 寒いので首をちぢめている。(S) suwop or k=ómare kikir mak iki ayne etuk kane iki kor an スウオㇷ゚ オㇿ コマレ キキㇼ マㇰ イキ アイネ エトゥㇰ カネ イキ コラン 箱に入れておいた虫どうやって出てきたのだろう。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 気持ちも暗くなるほどに身内の者に会いたい。(S) ③[副助](慣用表現の中で、 副詞句の後に置かれて)néno kane an ネノ カネ アン …とそっくりだ。 sísam nisu a=kutkore ruwe néno kane an シサㇺ ニス アクッコレ ルウェ ネノ カネ アン 日本の臼に帯をしめさせたのみたいだ。 (néno an ネノ アン は《…に似ている》。) sekor kane セコㇿ カネ …というふうに(言った)(sekor セコㇿ《と(言った)》だけよりもちょっとした強めのニュアンスが加わる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kankap
- カンカㇷ゚ 【名】[概](所は kankapu(hu) カンカㇷ゚(フ))[kan-kap 上の・皮][植物] ①上皮、 表皮(木などの)。 ②(比喩的に)うわべ。 kankap ka péka itak kor an カンカㇷ゚ カ ペカ イタㇰ コラン うわべだけでしゃべっている(くわしく熱心に話さず、 当たりさわりのないことをしゃべって、 頭の中では別のことを考えている)。(S) {E: ①outer layer of skin, bark. ②the surface; the exterior.} (出典:田村、方言:沙流)
- kap
- カㇷ゚ 【名】[概](所は kapu(hu) カプ(フ)) 皮(体の皮も木の皮やくだものの皮も)。 ☆参考 kankap カンカㇷ゚ 上皮、 表皮。 ☆参考 動物の毛皮は rus ルㇱ {E: skin; bark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 1
- カㇻ 【他動】①…をつくる、 (仕事など具体的なこと)をする。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる(=cisekar チセカㇻ)。 suy kar スイ カㇻ 穴をあける、 穴を掘る。 pirkep kar ピㇼケㇷ゚ カㇻ 精白する。 harkika kar ハㇻキカ カㇻ なわをなう。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす。 …ne kar …ネ カㇻ …を…につくる/する。 rapuhu ay ne a=kar ラプフ アイ ネ アカㇻ その羽を矢にした(=その羽で矢をつくった)。 hńta e=kar kusu e=ek? フンタ エカㇻ クス エエㇰ? あなたは何をしに来たの。(S民話) nep ka a=kar ka eaykap ネㇷ゚ カ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ (引用文中で)私は何もすることができない。(W民話) ②(代金)を払う。 ataye kar アタイェ カㇻ 代金/代価を払う、 弁償する。 ③ ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 「…をする」に相当する語はいろいろあるが、 それぞれ意味・用法が違う。 ki キ[他動]…をする。 iki イキ[自動] 行う、 ふるまう。 an アン[自動]…がある、 行われる、 一般に人が行う、 あなたも私も一緒に…する/しよう。 ☞ki キ {E: ①to make, do… ②to pay the cost for… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 2
- カㇻ 【他動】(木や草の実)を採る/摘む、 収穫する、 (皮) をむく。 nonno kar ノンノ カㇻ 花を摘む。 hat kar ハッ カㇻ ぶどうを摘む(=hatkar ハッカㇻ)。 kapuhu kar カプフ カㇻ その皮をむく。 tane hetukpa pewre top a=kar kusu ekimne=an タネ ヘトゥㇰパ ペウレ トㇷ゚ アカㇻ クス エキㇺネアン 出たばかりの若い竹(=タケノコ)を掘りに山へ行こう。 toy or un pe opitta tane a=kar nisa トヨルン ペ オピッタ タネ アカン ニサ 畑のものをみんなもう取り入れてしまった。(S) {E: to pick, gather…; peel…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kari 3
- カリ 【後副】(経由する所を示す。)(そこ)から、 (そこ)を通って。 puyar kari ahunte プヤㇻ カリ アフンテ 窓から入れる。 sep pínay kari kira セㇷ゚ ピナイ カリ キラ 広い谷を通って逃げる。(W民話) atuy sinpuy an híne kari ahup akusu アトゥイ シンプイ アン ヒネ カリ アフㇷ゚ アクス 海の水の湧き出る所があって彼らがそこから入って行くと。(S民話) k=áhun a korka kari ku=soyne hi ka k=érampewtek カフン ア コㇿカ カリ クソイネ ヒ カ ケランペテㇰ 私は入ったけれど(そこを通って)出る所が(出口が)わからない。(S) {E: (pass) through, along, by.} (出典:田村、方言:沙流)
- karkarse
- カㇻカㇻセ 【自動】[karkar-se (擬態の語根重複)・という] ①ころがる。 ②(「ころずく」)(ごろつく?)不良じみたことをする。 toanpe earkinne hu wa karkarse kor an トアンペ エアㇻキンネ フ ワ カㇻカㇻセ コラン あいつとても「生意気」で「ころずいて」いる(=不良じみたやつで悪いことばかりする)。(S) {E: ①to roll; fall. ②to loiter; loaf about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kas 1
- カㇱ 【名】木を組み合わせてつくった漁小屋(三角屋根になるように木をもたせかけてつくる。 中に入って火にあたれるくらいの大きさ)。 ☆参考 山の狩猟をするための狩小屋は kuca クチャ。 {E: a wooden fishing hut.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasi
- カシ 【位名】[所](概は ka カ) ①…の(その)上 (接触して上)、 …の見える側。(「高い方」「上の方」ではなく、 外側、 見えるほうの側を言う。)kasi ta a カシ タ ア その上に座った。(S民話) kasi ta rók=an pon huton kasi un ape pus wa uhuy カシ タ ロカン ポン フトン カシ ウン アペ プㇱ ワ ウフイ その上に座る小さいふとん(=座ぶとん)の上へ火がはねてこげた。(W) rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をその上にかけてもなおさら燃える。(S) okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上を豊かにする=(娘に)嫁入りのよい品々を持たせる(背中に、 つまりえり首のところに荷物を背負うからこういう、 えり首よりも上の頭のあたりという意味ではない。「持参金をつけてやる」に相当する)。(NK民話) cup nupur manu kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ カシ ニㇱ クㇱ 太陽が霊力があると言うけれどその上を雲が通る(太陽より上ではなく、 太陽のこちら側を雲が通ることを言う)。(KK掛け合い歌) ②(動詞句の後に置かれて)kasi ta カシ タ …しながら。 ku=kemeyki kasi ta k=aysuye クケメイキ カシ タ カイスイェ 私は針仕事をしながらいねむりしている。 ☆発音 早く話しているとき kasi ta カシ タ はしばしば i が落ちて kas ta カㇱ タ と発音される。 ☞ka(si) カ(シ)… {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaskar
- カㇱカㇻ 【自動】[kas-kar 漁小屋・をつくる] 漁小屋をつくる。 (=kas kar カㇱ カㇻ) niwweo=an wa kaskar=an ニウウェオアン ワ カㇱカラン (私たちは)木を組み合わせて漁小屋をつくる。(S) {E: to make a fishing hut.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaskot
- カㇱコッ 【名】[kas-kot 小屋・くぼみ](?) 漁小屋。 {E: a fishing hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kásutar
- カスタㇻ 【名】[kas-utar 漁小屋・人々](漁のとき)漁小屋(kas カㇱ)に住む人々。 inne kásutar an ruwe! kásutar inne korka súsam kemian yak a=ye インネ カスタㇻ アン ルウェ! カスタㇻ インネ コㇿカ スサㇺ ケミアン ヤカイェ 大勢の漁小屋の人がいるねえ!漁小屋の人々は多いがシシャモは少ないそうだ。(S) ☆参考 11月以降、 鵡川から下全部、 シシャモ(susam スサㇺ)をとるために kásutar an カスタㇻ アン《漁小屋がつくられて人が住む》。(S) {E: those who live in a fishing hut (ie. fishermen.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kat
- カッ 【名】[概](所は katu(hu) カトゥ(フ)) かっこう(恰好)、 有様。 {E: appearance; form; shape.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katamkaurep
-
カタㇺカウレㇷ゚
§091 ツルコケモモ (2) katamka-urep (ka-tám-ka-u-rep)「カたㇺカウレㇷ゚」[katam(
hurep(赤い実)] 果実 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:) - katka konna rennatara
- カッカ コンナ レンナタラ 【自動詞句】[雅] 気が沈んでいる。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to feel down, despondent.} (出典:田村、方言:沙流)
- katu
- カトゥ 【形名】[所][< kat-u] ①(動詞に終わる節のあとに置かれてこれを名詞化し、 次のような意味合いを持った名詞句をつくる。)(…する/した)しかた、 どのように…したかということ。 ku=ye katu wen クイェ カトゥ ウェン 私の言い方が悪い(言葉使いが)。(W) kar katu pirka カㇻ カトゥ ピㇼカ つくり方がいい。(S) ②(「…したわけだ」「こういうわけだ」と言うときの)わけ、 事情、 いきさつ、 ことの次第。 opitta kese a=anpa akusu kasi un toy horutke katu teeta oruspe ne wa síran オピッタ ケセ アアンパ アクス カシ ウン トイ ホルッケ カトゥ テエタ オルㇱペ ネ ワ シラン (夜襲に来た人々が見破られて)皆追いかけられて(崖の間で)上に土がくずれ落ちて下敷きになったいきさつが昔の話になっている。(W言い伝え)のしめくくりの独話。 ③(文頭に置かれて、 前の文で述べられたことの次第を説明する。) katu ene an hi カトゥ エネ アニ それは次のようなことだったのです、 いまから説明します、 つまり…。 ④(決まった言い方) katu ka isam カトゥ カ イサㇺ めったに…しない、 たまにしか…しない。 ek katu ka isam pe ne kus hempara ku=kore easkay ya ka k=éramiskari p エㇰ カトゥ カ イサㇺ ペ ネ クㇱ ヘンパラ クコレ エアㇱカイ ヤ カ ケラミㇱカリㇷ゚ (彼は)たまにしか来ないのだからいつ(私がこれを)渡せるかわからないもの。(S) ☞katu(hu) カトゥ(フ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kawekawe
- カウェカウェ 【他動】[kawe-kawe (擬音)・(重複)] バリバリ音をたてて噛む。 “hemanta e=kawekawe humi an?” “sumrak mame” 「ヘマンタ エカウェカウェ フミ アン?」「スㇺラㇰ マメ」 「何をあなたボリボリ噛んでいるの?」「あぶらっこい豆(この場合ピーナッツ)。」 (S) {E: to chew with a crunching sound} (出典:田村、方言:沙流)
- kayki
- カイキ 【副助】[雅]…も。 pet pes kayki/san hum konna/koturimimse ペッ ペㇱ カイキ/サン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ [雅]川上からも(何者かが)やって来る音がブルンブルンと鳴り響く。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に ka カ と言う。 ユーカラでもリズムの関係で ka カ も使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kemian
- ケミアン 【自動】[kemi-an その不作[所]・ある] 少ししかない、 (収穫が、 取って来るものが、 手に入るものが)少ない、 …が不作である。 húre hike kemian フレ ヒケ ケミアン (いろいろな小石がある中で)赤いのは少ない。 {E: to be lacking; insufficent} (出典:田村、方言:沙流)
- keseke
- ケセケ 【名】[所](概が用いられるかどうか不明)[kes-e-ke…の末端・(所属語尾)・…のところ] ①最後のところ/時。 ②(飲食物)の残り物。 aep keseke mus kotoyse a na iteki e アエㇷ゚ ケセケ ムㇱ コトイセ ア ナ イテキ エ 食べ物の残りにハエがたかったから食べるんでない(=食べてはいけない)。(S) wakka keseke sések wakka hunna ku hawe? ワッカ ケセケ セセㇰ ワッカ フンナ ク ハウェ? 水の飲み残しのなまぬるい水なんかだれが飲むものか。(反語) (S) {E: ①the last place, time. ②leftover food or drink.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesokeso
- ケソケソ 【自動】模様(まだら)がついている(一色であるべきトマトやカボチャに)。 munin rusuy kus nanuhu kesokeso ムニン ルスイ クㇱ ナヌフ ケソケソ 腐りかかって(トマトの)顔にまだら模様がついている。(S) {E: to be designed, patterned.} (出典:田村、方言:沙流)
- keuskeus
- ケウㇱケウㇱ 【自動】[keus-keus (擬音)・(重複)] カラッカラッと鳴る(下駄の音)。 pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱ ペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケウㇱ [雅]下駄をはいたやつが来る音がカラッカラッと聞こえてきた。(NK民話) {E: the sound of wooden clogs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kewsut
- ケウスッ 【名】[概](所は kewsutu(hu) ケウストゥ(フ)) (親族名称としての)おじ、 伯父/叔父。 「この場にいない人、 亡くなったかまたは遠くにいる伯叔父を言う。」 (S) ku=kewsututari too Tokapci ta oka クケウストゥタリ トオ トカㇷ゚チ タ オカ 私のおじさんたちは遠く離れて十勝にいる。(S) ☆参考 通常「おじさん」と言うのには acapo アチャポ (二風谷では áca アチャ)が使われる。 ☞áca アチャ、 acapo アチャポ {E: an, the uncle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kewtum
- ケウトゥㇺ 【名】[概](所は kewtumu(hu) ケウトゥム(フ))[kew-tum 体・の中] 心、 気持ち、 気性。 {E: the heart; one's feeling.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ki 1
- キ 【他動】①…をする。 iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! 猫の声をするなよ。(S民話) ②(動詞を名詞として使い、 その後にこの ki キ をおいて)…をする。 ruyka poro opus ki wa an na iyaykipte na, yayitupareno arpa ルイカ ポロ オプㇱ キ ワ アン ナ イヤイキㇷ゚テ ナ、 ヤイトゥパレノ アㇻパ 橋が大きな穴あきをしている(=橋に大きな穴があいている)からあぶないから気をつけて行きなさい。 pon sikepo ki kane wa ek ポン シケポ キ カネ ワ エㇰ 彼は小さい荷物背負いをして(=小さい荷物を背負って)来た。 pirka usapki e=ki kusu ne na ピㇼカ ウサㇷ゚キ エキ クス ネ ナ (あなたは)よい働きをする(=よく働く)のですよ。 ③(動詞の後に hi ヒ《こと》を置き、 その後にこの ki キ を置いて) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ…してもらいたい、 …してほしい。 ci túnas hi ku=ki rusuy チ トゥナㇱ ヒ クキ ルスイ 私は(イモなどが)早く煮えてほしい。 ④(代動詞として、 つまり本動詞のあとに副詞(連用語)や名詞(主語・目的語)が補われたり、 また副助詞がついたりした場合に、 そのあとに ki キ を置くことによって再び全体が動詞句として機能する、 つまり文を終止したり次に助動詞や接続助詞等々が続いたりすることができる。)…する。 Kusur ta patek nuwe an ranma ki p ne yak a=ye クスㇽ タ パテㇰ ヌウェ アン ランマ キㇷ゚ ネ ヤカイェ 釧路でばかりいつも(それが)たくさん取れるのだそうだ。(S会話) a=kopásrota a=ukókikkikpa a=onáha ka a=unúhu ka ki アコパㇱロタ アウコキッキㇰパ アオナハ カ アウヌフ カ キ 私は父も母もののしったりボカボカなぐったりした。(S民話) a=mipa p a=huráypa póka somo ki p ne kusu アミパㇷ゚ アフライパ ポカ ソモ キㇷ゚ ネ クス 私は着るものを洗いさえしなかったので。(W民話) ⑤(韻文で、 韻律を整えるために、 音節数の足りない行の動詞のあとに置かれる。 文法機能上は、 他のいろいろな他動詞(easkay エアㇱカイ、 eaykap エアイカㇷ゚ など)の助動詞的用法と同じになる。) ⑥ ki humi pirka キ フミ ピㇼカ 安心する、 気持ちがいい。 nep póka k=ére wa ku=ki humi pirka ネㇷ゚ ポカ ケレ ワ クキ フミ ピㇼカ (私は)彼に少しでも食べさせて安心した。(S) {E: ①to do… ②… ③… ④… ⑤… ⑥…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kim
- キㇺ 【位名】[概](所は kimke(he) キㇺケヘ)(独立的にも相対的にも使われる。) ①(独立的に)山。 kim ta キㇺ タ 山に、 山で。 kim ta siruhuy ruwe he an? maciya uhuy ruwe he an? キㇺ タ シルフイ ルウェ ヘ アン? マチヤ ウフイ ルウェ ヘ アン? 山で山火事になっているのだろうか町が燃えているのだろうか。 ②(相対的に)…の山手。 kotan kim ta コタン キㇺ タ 村(集落)の山手に。 ☆参考 nupuri ヌプリ がうず高くもり上がった、 物体としての山を指すのに対し、 kim キㇺ は、 歩いたり採集等の仕事をしたり神が住んでいたりする、 場所としての山を言う。 ☆対語 pis ピㇱ 浜。 {E: ①a mountain. ②uptown.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimakno
- キマㇰノ 【副】忙しいように、 身軽に急いで。(S) kimakno moymoyke キマㇰノ モイモイケ 忙しそうに動き回る。(S) kimakno apkas キマㇰノ アㇷ゚カㇱ せかせかと歩く。(S) ☆参考 kimak キマㇰ は未出。 〔久辞典 kimak 迅くする〕 {E: to appear busy; be in a hurry.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimoiramante/kimoyramante
- キモイラマンテ 【自動】[kim-o-iramante 山・で・ものごとを・する]山で狩をする、 山の猟をする。 ☆対語 pisoiramante/pisoyramante ピソイラマンテ 浜の漁をする。 ☆参考 山の狩猟をすることは通常はただ iramante イラマンテ と言う。 {E: to hunt.} (出典:田村、方言:沙流)
- kimourep
- キモウレㇷ゚ §215 エゾイチゴ (5) kimourep (ki-mó-u-rep)「キもウレㇷ゚」[kim(山)o(にある)hurep(いちご)] 果実 ⦅屈斜路、美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kimoyki
- キモイキ 【自動】[kim-o-i-ki 山・で・ものごとを・する] 山へ行く(狩猟、 木の実採り、 たきぎとり等に)。 {E: to go into the mountains (to hunt, gather firewood etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- kinin
- キニン 【自動】好きな同士が一緒に寝る、 同衾(どうきん)する(いい言葉)。(S) kinin oruspe kasi a=esína キニン オルㇱペ カシ アエシナ (彼らが)一緒に寝ていた話を(私たちは)だれにも言わないでおく。(S) ☆参考 人間について言う。 {E: to have sexual intercouse; make love (human).} (出典:田村、方言:沙流)
- kínit
- キニッ 【名】[ki-nit カヤ・棒][植物] カヤの茎。 aynu ahun híne kínit sinep etaye cúna ape or epoypoye, nipeknu a p アイヌ アフン ヒネ キニッ シネㇷ゚ エタイェ チュナ アペ オㇿ エポイポイェ、 ニペㇰヌ アㇷ゚ 男の人が入って来てカヤの茎を一本引き抜いて埋けてある火をかきまわした、 火がついて明るくなったので。(NK民話) {E: reed stalks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiputuru
- キプトゥル 【名】[kip-uturu 額のはえぎわ・の間] ①額(ひたい)(「なずき」)。 kiputuru hutne キプトゥル フッネ 額が狭い。(S) kiputuru tanne キプトゥル タンネ 額が長い(はえぎわから鼻のつけ根までが長い)。(S) ②顔のはえぎわのちょうど真ん中。 {E: ①the forehead. ②the center of the hairline of the face.} (出典:田村、方言:沙流)
- kirkewe(he)
- キㇼケウェ(ヘ) 【名】[所](概は kirkew キㇼケウ) ①…の足の付け根の幅の広い骨。 ②…のあぐらをかいている足(の上面)、 ひざ。 e=kirkewe hutnere エキㇼケウェ フッネレ 足を閉じて場所をあけなさい(あぐらをかいて足を開いて場所を取っているために人が座れないときにこう言って注意する)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kisannini
- キサンニニ 【名】[kisar-nini 耳・(?)] 耳の周囲、 耳のあたり。 kisannini notakami kohup キサンニニ ノタカミ コフㇷ゚ 耳のあたりからほおにかけてはれている。 {E: around the ears.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisanrap
- キサンラㇷ゚ 【名】[概](所は kisanrapu(hu) キサンラプ(フ))[kisar-rap 耳・羽] 耳たぶ(耳朶)。 {E: the earlobes.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisaraohonkes(-i)
- キサラオホンケㇱ §734.みみたぶ(耳朶)(5)kisara-ohonkes(-i)〔ki-sá-ra-o-hóŋ-keš キさラ・オほンケㇱ〕[kisara(耳)+ohunkes(尻)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiserihi
- キセリヒ 【名】[所](概は kiseri キセリ) …のきせる(パイプも)。 ku=kiserihi sinotcaki kor an kusu ruyanpe an noyne hum as クキセリヒ シノッチャキ コㇿ アン クス ルヤンペ アン ノイネ フㇺ アㇱ 私のきせるが歌を歌っているから嵐がある(雨が降る)らしい。(S) {E: the smoking pipe of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kitay
- キタイ 【位名】[概](所は kitayke(he) キタイケ(ヘ))…のてっぺん、 頂上。 nupuri kitay ヌプリ キタイ 山の頂上。 cisekitay チセキタイ 家の屋根。 kankitay カンキタイ 頭のてっぺん。 huptay kitay フㇷ゚タイ キタイ とどまつ林の頂上(梢の方)。 {E: the summit, crown of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ko 4
- コ 【副助】[雅](多くの場合、 haw ハウ《声》、 hum フㇺ《音》という名詞の後に置かれ、 後続の擬音語・擬態語へと導く小辞)…が/は。 mína haw ko tesesatki ミナ ハウ コ テセサッキ 笑う声がクスクスと聞こえる。 nuwap haw ko tesesatki ヌワㇷ゚ ハウ コ テセサッキ うめき声をあげる。(W民話) ☆参考 hawko ハウコ、 humko フㇺコ のように続けて書くこともあるが、 これは表記の違いに過ぎない。 別の語ではない。 ☆参考 リズムによって ko コ または konna コンナ が用いられる。 つまり、 一音節のほうがよいときは ko コ が、 二音節必要なときは konna コンナ が使われる。 ☞konna コンナ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ko- 8
- コ 【接頭】(韻文および雅語的表現で、 前にある名詞で示されたものに関してどのようであるかを叙述する自動詞(多くの場合擬音語・擬態語)に接頭してこれを導く。 前にある名詞と叙述する自動詞との間に konna コンナ または ko コ が入る場合もある。 ci=kewtumu konna/kosumnatara チケウトゥム コンナ/コスㇺナタラ 私たちの心はシュンとしてしおれている。(W即興詩)(sumnatara スㇺナタラ しおれている。)arpa=an hum ko/koturimimse アㇻパアン フㇺ コ/コトゥリミㇺセ 私が行く音がブルンブルンと鳴り響く。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kohawkor
- コハウコㇿ 【他動】[ko-haw-kor …に・声・を持つ] ①…にものを言う/口をきく。 a=unúhu-kohawkor アウヌフ コハウコㇿ 私の母にものを言う/口をきく。(S民話) ②…のために声を出す。 nep ciskar pe tap/kohawkor hawe/oka ya sekor ネㇷ゚ チㇱカㇻ ペ タㇷ゚/コハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅]何のために声を出して泣くのですかと。(Sユーカラ) {E: talk, speak to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokewrototke
- コケウロトッケ 【自動】[ko-kew-rotot-ke (擬音を導く)…が・(擬音)・(たて続けにくり返されることを表す接尾辞)・(自動詞形成)]…がゴーゴーとものすごい音響で響く。 san hum konna/koturimimse/kokewrototke サン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ [雅]川上からやって来る音がブルンブルンと鳴りゴーゴーと響く。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokiknatara
- コキㇰナタラ 【自動】[ko-kik-natara (擬音を導く)…が・(擬音)・(状態や音が続いていることを表す接尾辞)] カチンカチンと鳴る。 a=uré kasi ta/uruki humi/kokiknatara アウレ カシ タ/ウルキ フミ/コキㇰナタラ [雅]私の足の甲の所で靴の金属がかみ合う音がカチンカチンと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokumrakumra
- コクㇺラクㇺラ 【自動】[ko-kumrakumra …が・ゴーゴーと鳴る](地震の地鳴りのような音が)ゴーゴーと鳴る。 pokna-mosir un/ahun hum konna/kokumrakumra ポㇰナモシルン/アフヌㇺ コンナ/コクㇺラクㇺラ 地獄へ入って行く音がゴーゴーと地鳴りのように響く。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- konna
- コンナ 【副助】[雅](名詞の後や「動詞に終わる節+ru ル《…(している)の》/sir シㇼ《様子》/haw ハウ《声》/hum フㇺ《音》」などの名詞句の後に置かれて、 それがどんなであるかを叙述する表現(多くの場合擬音語・擬態語)を導く。)…は/が/を。 ku=kewtumu konna oknatara クケウトゥム コンナ オㇰナタラ 私の心は悲しみに打ちひしがれている。(W独話) pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱ ペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケウㇱ げたをはいている者の来る音がカラッカラッと聞こえる。(NK民話) ☆参考 ユーカラでは頻繁に使われる。 リズムによって ko コ または konna コンナ (二音節必要なとき)が用いられる。 ek hum konna エㇰ フㇺ コンナ《来る音が》は4音節。 konna コンナ の代りに ko コ を使うと3音節になってしまい、 足りない。 arpa=an hum ko アㇻパアン フㇺ コ《私が行く音が》は5音節。 ko コ の代りに konna コンナ を使うと6音節になってしまい、 多すぎる。 ☆参考 後に続く叙述表現がさらに接頭辞 ko- コ を伴う場合もある。 ☞ko コ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konottesusu
- コノッテスス 【他動】[ko-not-tesusu …に向かって・あご・をそらす(重複)][雅]あごを突き出して(天井)を見上げている。 tan huskotoy wa/cisekankotor/a=konóttesusu/án=an korka タン フㇱコトイ ワ/チセカンコトㇿ/アコノッテスス/アナン コㇿカ [雅]ずうっと長い間私は天井をにらんでいたけれども。(Sユーカラ) ☆参考 konottarara コノッタララ とも言う。 ☞nottesusu ノッテスス ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- konupuru
- コヌプル 【他動】[ko-nupur …に・霊力がある](konupur コヌプㇽ の聞きまちがいか。)…が好きである/気に入る、 (子ども)がかわいい(と思う)。 nonno pirka korka ku=konupuru(ku=konupur?) humi ka isam ノンノ ピㇼカ コㇿカ クコヌプル(クコヌプㇽ?) フミ カ イサㇺ 花はきれいだけれど私は好きではない。(S) ☞nupur ヌプㇽ {E: to like, be pleased with…} (出典:田村、方言:沙流)
- kopuntek
- コプンテㇰ 【他動】[ko-puntek …に・喜ぶ] …のことを喜ぶ/ほめる/ねぎらう、 (人)を迎えて喜ぶ/よく来たと言ってほめ、 ねぎらう、 を歓迎する。 eci=kopúntek エチコプンテㇰ ようこそねえ。(W) kopuntek yan コプンテㇰ ヤン ほめてあげなさい。(W)…kamuy katkemat néno póka yaynu, néno póka iki yakun síno a=kopúntek hawe ne wa カムイ カッケマッ ネノ ポカ ヤイヌ、 ネノ ポカ イキ ヤクン シノ アコプンテㇰ ハウェ ネ ワ 奥方様がせめてそのように考え、 そのようになさるのでしたら、 まことに喜ばしく思います。(W神謡語り) ekasi ka húci ka e=kopuntek nankor エカシ カ フチ カ エコプンテㇰ ナンコㇿ おじい様もおばあ様もあなたを喜んで迎えてくれるでしょう。(W神謡語り) {E: to be pleased with…; welcome…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korimnatara
- コリㇺナタラ 【自動】[ko-rim-natara (擬音を導く)…が・ドシン(擬音)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] (次のような表現で)…hum ko korimnatara …フㇺ コ コリㇺナタラ [雅]…する音がドシンドシンと響く。 símomanpe/a=osúra hum ko/korimnatara シモマンペ/アオスラ フㇺ コ/コリㇺナタラ [雅]大きな鹿を私が投げ落とした音がドシンドシンと鳴り響いた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korka
- コㇿカ 【接/接助】[kor-ka …するとき/しつつ・も] けれども、 しかし。 hay! ku=hopuni etoranne humi! korka ku=hopuni so ハイ! クホプニ エトランネ フミ! コㇿカ クホプニ ソ ああ起きるのいやだなあ、 だけど起きよう。 k=arpa a korka é=isam カㇻパ ア コㇿカ エイサㇺ (S) 私は行ったけれどあなたはいなかった。 ☆参考 korka コㇿカ と似たような文脈で逆説の表現に yakka ヤッカ も使われる。 yakka ヤッカ は「…しても、 …したのに」という譲歩の表現にもよく使われる。 hike ka ヒケ カ はもっぱら譲歩に使われ、 「…にもかかわらず」という強い譲歩を表す。 korka コㇿカ は単純な逆説に使われる。 hike ヒケ や awa アワ なども「…が、 …けれども」と訳されるが、 逆説ではない。 {E: but; however.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korpare
- コㇿパレ 【複他動】[複](単は kore コレ)[kor-pa-re 持つ・[複]・させる] ①(二人以上が/二人以上に/二つ以上を) …に…を与える、 a=unúhu a=onáha póho tono korpare wa hoppapa アウヌフ アオナハ ポホ トノ コㇿパレ ワ ホッパパ (引用文中で)私の母親と父親がその息子を和人の殿様に与えて置いて来た。(S民話) usa okay pe ataye pirkano i=korpare ウサ オカイ ペ アタイェ ピㇼカノ イコㇿパレ いろいろなものをよい値で(交換して)(引用文中の私に)与えてくれた。(S民話) ②[補助動詞]wa korpare ワ コㇿパレ (…のために)…してあげる。 mosir a=kar wa a=korpare kamuy utar モシㇼ アカㇻ ワ アコㇿパレ カムイ ウタㇻ 陸地をつくって与えられた(もらった)神々。(S言い伝え) ☆参考 korepa コレパ とも言う。 語構成から見ると korpare コㇿパレ は《(二人以上に/二つ以上)を与える》、 korepa コレパ は《(二人以上が/二人以上に)与える》のような区別がありそうに見えるが、 実際には両方の語形が両方の場合に使われている。 この項の最初の用例では、 母と父(二人)が和人の殿(一人)に息子(一人)を与えたという話に korpare コㇿパレ が使われている。 ほかにもこのような例はある。 korepa コレパ より korpare コㇿパレ のほうがずっと多く使われている。 {E: ①to give…to…(pl.). ②to do …for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosepepatki
- コセペパッキ 【自動】[ko-sepep-atki (擬音を導く)…が・(擬音の重複)・(動詞接尾辞)](次のような慣用表現で)(雨などの音が)ザアーッと/パラパラパラっと鳴る。 nis rap etok/numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ニㇱ ラペトㇰ/ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]雲の下がってくる先で大粒のあられ、 大粒の雨が降る音がザアーッと鳴る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosikoso
- コシコソ 【他動】重さをはかるため手などにのせて上げ下げする。 eci=kosíkoso, e=pase humi! エチコシコソ、 エパセ フミ! (子どもに向かって)重いかどうかみてあげよう、 (だき上げて)重たいねえ。(S) kosikoso wa inu コシコソ ワ イヌ 手に持って重さをはかってみなさい。(S) {E: to weigh…in one's hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotcise
- コッチセ 【名】[kor-cise フキ・家] フキ(蕗)小屋(フキの葉ばかりでつくった小屋)。(S) kotcise kar コッチセ カㇻ フキ小屋をつくる。 ☆参考 ヤマベとりに行くとき等、 川に沿って山に行くときにつくって夜を過ごす、 二人ぐらいも入れる、 中でヤマベを焼いて食べる。(S) ☆発音 kor cise コッチセ《彼が持っている家》と同じ発音。 {E: a hut made from butterbur leaves.} (出典:田村、方言:沙流)
- koturimimse
- コトゥリミㇺセ 【自動】[ko-turimim-se (擬音擬態を導く)…が・(擬音の重複)・…と言う][雅]…hum ko koturimimse …フㇺ コ コトゥリミㇺセ …の音がブルンブルンと/ブーンと鳴る。 apkas hum ko/koturimimse/kosepepatki/korimnatara アㇷ゚カㇱ フㇺ コ/コトゥリミㇺセ/コセペパッキ/コリㇺナタラ [雅](神が)歩く(かけめぐる)音がブルンブルンと鳴りザアーッと響きドシンドシンと鳴り響きます (Sユーカラ) ☆参考 神が空中を飛び歩くときや、 地上に向かって下降してくるときなどに響く音響がこのように表現される。 歌い手のサダモさんは koturimimse コトゥリミㇺセ は飛行機の飛ぶような音だと説明している。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaknatara
- コヤㇰナタラ 【自動】[ko-yak-natara …が(叙述を導く)・(くだけつぶれることを表す擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅]…hum konna koyaknatara …フㇺ コンナ コヤㇰナタラ…すると、 くだけつぶれるようなものすごい音がする。 a=sirkik hum konna/koyaknatara/korimnatara アシㇼキㇰ フㇺ コンナ/コヤㇰナタラ/コリㇺナタラ [雅]私が(鹿を木に)ぶつける音が骨もくだけるくらいにドシンドシンと響く。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyatatke
- コヤタッケ 【自動】[ko-yat-at-ke (擬音を導く接頭辞)・(擬音の語根)・(重複)・(自動詞形成)](?) (おなかが)グーグー鳴る(「腹鳴りする」)。 honi koyatatke ホニ コヤタッケ (空腹のため)腹鳴りする。(S) tap úsey ku=ku akusu ku=honi koyatatke kor an, kikir iperusuy humi ne nankor タㇷ゚ ウセイ クク アクス クホニ コヤタッケ コラン、 キキㇼ イペルスイ フミ ネ ナンコㇿ 今お茶を飲んだところおなかがグーグー鳴っている、 虫がおなかがすいたのだろう。(W) {E: gurgling sound of the stomach} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayeoripak
- コヤイェオリパㇰ 【他動】[ko-yay-e-oripak …に対して・自分・のことで・畏れかしこむ] …に対して申し訳なく気の毒に思う。 ene he tapne a=koyáyeoripak humi an a katkemat ene エネ ヘ タㇷ゚ネ アコヤイェオリパㇰ フミ アナ カッケマッ エネ あんなに私が申し訳ないなお気の毒だなと思っていた奥様がこんなふうに…。(W民話) {E: to feel bad about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykus
- コヤイクㇱ 【他動】(そのときの都合や状況のために)…ができない、 …をしかねる。 haː, na kosne kunak ku=ramu a p páse humi! ku=puni koyaykus ハー、 ナ コㇱネ クナㇰ クラム アㇷ゚ パセ フミー! クプニ コヤイクㇱ (S) まあ、 まだ軽いと思っていたのに重いねえ、 持ち上げられない(子どもに、 大きくなったことをほめて)。 ☆参考 状況や都合など、 自分以外の要因によってできないことを言う。 eaykap エアイカㇷ゚ は能力が足りない意味での「できない」ことや、 もっと広く一般的な意味で「できない」ことにも使われる。 すると人に気の毒だからとか、 してはならないことだからとかで「するわけにはいかない」という意味での「できない」は eyayramkar エヤイラㇺカㇻ。 {E:to be unable to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysum
- コイスㇺ 【名】[koy-sum 波・油] あわ(泡)、 あぶく。 koysum ekupa コイスㇺ エクパ 泡をくわえる(クマが疲れて口から泡を出している様子)。 húre koysum フレ コイスㇺ 赤い泡=水に浮いているさび。(S) {E: foam; froth; bubbles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku 2
- ク 【名】[概](所は kúhu クフ)弓。 ☆参考 ku ク 「アマッポ」と同じ発音だが、 所属形が違う。 ☆参考 矢は ay アイ。 {E: a bow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ku 3
- ク 【名】[概](所は kuwehe クウェヘ)「アマツポ」(動物を獲るための仕掛弓)。 ku or osma ク オㇿ オㇱマ (獲物が)「アマッポ」にかかる。(S) ☆参考 アマッポの弦は kúka クカ、 矢は ay アイ、 動物がひっかかると発射する仕掛けの紐は notka ノッカ、 発射することは cak チャㇰ《はじける》、 アマッポをしかけることは kuari クアリ。 ☆参考 ku ク《弓》と同じ発音だが、 所属形が違う。 {E: a hunting bow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuari
- クアリ 【自動】[ku-ari 仕掛弓・を置く](=kuwari クワリ)「アマッポ」(動物を獲るための仕掛弓)をしかける。 ku=kuari/ku=kuwari ククアリ/ククワリ 私はアマッポを仕掛ける。 {E: to set a hunting bow as a trap to catch game.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuca
- クチャ 【名】「かりごや」(狩小屋、 猟のために滞在する山中の小屋)。 ☆参考 kucacise クチャチセ とも言う。 {E: a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucacise
- クチャチセ 【名】[kuca-cise 猟小屋・家] 「かりごや」(狩小屋、 猟のために滞在する山中の小屋)。 ☞kuca クチャ {E: a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucakor
- クチャコㇿ 【自動】[kuca-kor 猟小屋・を持つ] 山中の「かりごや」(狩小屋、 猟小屋)に泊まる/滞在する、 狩小屋(猟小屋)に滞在して猟をする。 {E: to go to stay in a mountain hunting hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucasanke
- クチャサンケ 【自動】[単](複は kucasapte クチャサㇷ゚テ)[kuca-sanke 猟小屋・を(山側の方から海側の方向へ)出す[単]] 猟期を終えて狩小屋(猟小屋)から村へ帰る。 {E: to return from the mountain hunting hut to the village at the end of the hunting season.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kucasapte
- クチャサㇷ゚テ 【自動】[複](単は kucasanke クチャサンケ)[kuca-sapte 猟小屋・を(山の方から海の方向へ)出す[複]](二人以上が)猟期を終えて猟小屋から村へ帰る。 {E: to return from the mountain hunting hut to the village at the end of the hunting season (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuhtarumpe
-
クㇷタルンペ
§296 くじら(クジラ (9) kuhtarumpe (kúh-ta-rum-pe)「くㇷタルンペ」[
humpe] ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里動物編、方言:) - kuni 3
- クニ 【形名】[kun-(h)i …するべき/予定/はずである・こと] ①(動詞に終わる文(節)の後に置かれてこれを名詞句にする。) …するで(あろう)ということ、 できる(ような)こと、 …する(べき)こと。 tap a=ye kuni tónonsukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが真昼の凪(なぎ)だなあ。 ene…kuni エネ…クニ このように…するであろうこと=次のように…するであろう/することになっている。 ene ne kuni エネ ネ クニ こう(次のように)なるでしょう。 ene an kuni エネ アン クニ このような(次のような)ことが起こるでしょう。 (注 すでに起こったことであれば、 kuni クニ の代わりに hi ヒ が使われるところである。) ②[名詞化引用](次に「言う」「思う」「考える」「相談する」「言いつける」等々を意味する他動詞が来て、 kuni クニ で名詞化された文をその目的語とする間接引用文となる。) kuni ramu クニ ラム …すると思う。 e=mismu kuni ku=ramu エミㇱム クニ クラム あなたがさびしいだろうと私は思った。(S) kuni ye クニ イェ …すると言う。 opitta nisatta hunak un paye kuni ye kor oka オピッタ ニサッタ フナクン パイェ クニ イェ コㇿオカ みんなで明日どこかへ行くという話をしている。(S) a=saha i=nukar kuni a=ekímatek kusu アサハ イヌカㇻ クニ アエキマテㇰ クス 私は姉に見られるのではないかと気が気ではないので。(W民話) poro a=yupí a=saha a=ewtannere kuni a=ewkoramkor híne ポロ アユピ アサハ アエウタンネレ クニ アエウコラㇺコㇿ ヒネ 私たちは大きい兄と姉とを結婚させようと相談して。(NK民話) akihi a=ne kuni eraman kuni a=sitóma アキヒ アネ クニ エラマン クニ アシトマ 私が彼の弟だということを彼が知るのが(=彼に知られるのが)私は恐ろしかった。(S民話) pirka aynu ne/e=an kuni/e=takar kusu/ne na ピㇼカ アイヌ ネ/エアン クニ/エタカㇻ クス/ネ ナ あなたは立派な人になることを夢に見るのだよ。(NKy子守歌) ③(動詞句の後に続かず、 文頭に置かれて、 その前に言われた内容全体を受ける場合もある。)そうする(であろう)ということ。 “…néno yaynu hani!” “e pirka ruwe un, kuni ku=ramu kor k=ek pe ne kusu 「…ネノ ヤイヌ ハニ!」「エー、 ピㇼカ ルウェ ウン、 クニ クラム コㇿ ケㇰ ペ ネ クス」…「そう思いなさいよ。」「ええ、 いいよ。 私はそう思いながら来たのだから…。」/ ☆参考 間接引用の kuni クニ は kunak クナㇰ と言い換えられる場合もある。 しかし、 kunak クナㇰ の後に来る他動詞は、 ほとんどの場合 ramu ラム《…(ということ)を思う》または ye イェ《…(ということ)を言う》に限られている。 一方、 kuni クニ の後には ramu ラム、 ye イェ のほか、 eraman エラマン《…を知る》、 epakasnu エパカㇱヌ《…を教える》、 sitoma シトマ《…を恐れる》、 ekaspaotte エカㇱパオッテ《…を命じる》、 ewkoramkor エウコラㇺコㇿ《…を相談する》、 eese エエセ《…を承諾する》、 kar カㇻ《…をする》、 ki キ《…をする》、 takar タカㇻ《…を夢見る》等々いろいろな他動詞が来る。 さらに間接引用文をつくる以外に、 ne ネ《である》が後に続いて、 《…する予定/はず/つもり…である》というような使い方もある。 一方、 すでに起こったこと、 確認ずみのことに関して言うには kuni クニ ではなく yak ヤㇰ が用いられる。 ☞kunak クナㇰ、 yak ヤㇰ、 sekor セコㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunnepkar
- クンネㇷ゚カㇻ 【自動】[kunne-p-kar 黒い・もの・をつくる] 着物/布を黒く染める。 ☆参考 húrepkar フレㇷ゚カㇻ 着物/布を赤く染める。 {E: to dye clothing, material black, dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- kurka
- クㇽカ 【位名】[kur-ka 影/姿・の上] ①(名詞句の後に置かれて)…の(全体の)上、 …の上面一帯。 so kurka míke kane ソ クㇽカ ミケ カネ 床(ゆか)の上が光っている。(S) yukermu kurka néno an iro ユケㇾム クㇽカ ネノ アン イロ ネズミの背中のような色。(W) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神様が下るよ、 そこを神様が見守ってくれるよ。(S子守歌) ②(主に雅語で、 動詞の後に置かれて)…しながら、 …ているとき。 mokor kurka ta e=ek aan hawe ne wa モコㇿ クㇽカ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 皆が眠ってしまった後にあなたは来たんだなあ。(S) ouhuy sirka/ouhuy attus/henoo uwao/kari kurka/…/kamuy itak haw オウフイ シㇼカ/オウフイ アットゥㇱ/ヘノオ ウワオ/カリ クㇽカ/…/カムイ イタㇰ ハウ こげた刀、 こげた厚司(の着物)がクルッと回りながら(=…厚司をクルッとひるがえしながら)(中略)と神が言う声が…。(W神謡K) (注 日常語では mokor kurka ta モコㇿ クㇽカ タ [慣用句]の例が二例出たのみである。 ☞kurkasike クㇽカシケ) ☆対語 kurpok クㇽポㇰ …の下。 {E: above…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kus(u)
- クス/クㇱ 【接続/後副】①(動詞句の後で) …するために、 …したから。 mosma kur kor kusu é=iki hi ka somo ne モシマ クㇽ コㇿ クス エイキ ヒ カ ソモ ネ ほかの人が持つためにあなたはするのではない。 kemaha nam kusu suy soyne rusuy ケマハ ナㇺ クス スイ ソイネ ルスイ 足が冷たくなるのにまた外へ出たがる。 ②(名詞句の後で) …のために、 …のゆえに、 そのために。 mosma kur kusu ne kunak ku=ramu モㇱマ クㇽ クス ネ クナㇰ クラム ほかの人のためだと私は思った。 ekouwepekennu kus ek エコウウェペケンヌ クㇱ エㇰ 彼はあなたの話を聞きに来た。(S) ③(kus クㇱ にならず、 常に kusu クス の形で)(関係詞的用法)そのために…する/したところの…(…する/した目的)。 kusu e=arpa p epitta e=eraman ka somo ki no hńta kusu túnas e=hosipi hawe an? クス エアㇻパㇷ゚ エピッタ エエラマン カ ソモ キ ノ フンタ クス トゥナㇱ エホシピ ハウェ アン? そのためにおまえが行った事を(行った目的である勉強を)すっかりおぼえないで、 なぜ早く帰って来たのか。 ④熟語 hi kusu ヒ クス (だ)から、 そのために。 c=e ka etoranne hi kusu arorkisne kanpi níkor cómare hine… チェ カ エトランネ ヒ クス アロㇿキㇱネ カンピ ニコㇿ チョマレ ヒネ…. 食べたくなかったからそっと紙にくるんで…。(S) hemanta kus(u)/hńta kus(u) ヘマンタ/フンタ クス/クㇱ なぜ。 mak an kus(u) マカン クス/クㇱ どういうわけで。 mak an pe kus(u) マカン ペ クス/クㇱ どういうわけで。 makanak ne kus(u) マカナㇰ ネ クス/クㇱ どういうわけで。 wa kus(u) ワ クス/クㇱ …したから、 だからこそ。 pe ne kus(u) ペ ネ クス/クㇱ/p ne kus(u) プ ネ クス/クㇱ …する/したものだから、 …する/したので。 k=eywankep ka isam, a=konere p ne kusu ケイワンケㇷ゚ カ イサㇺ、 アコネレㇷ゚ ネ クス 私が使うのがない、 粉々にされたものだから。(S) hike kusu/ayke kusu ヒケ クス/アイケ クス …する/したからといって、 …したとしても。 keray(po) kus(u) ケライ(ポ) クス/クㇱ …したおかげで。 kus(u) keray(po) …クス/クㇱ ケライ(ポ) (動詞の後に置かれて)…したおかげで。 e=an kus(u) keray(po) エアン クス/クㇱ ケライ(ポ) あなたのおかげで。 ne kus(u) koraci ネ クス/クㇱ コラチ まるで…そっくりに。 kamuy ne kus koraci an onne kur カムイ ネ クㇱ コラチ アン オンネ クㇽ まるで神のような老人。(KC民話) 使役 + kusu ye クス イェ …するように言う(間接命令)。 i=ahupte kus(u) ye イアフㇷ゚テ クス/クㇱ イェ (引用文で)彼は私たちに入りなさいと言う。(NK民話) en=ere en=ere kus ye エネレ エネレ クㇱ イェ 私に食べなさい食べなさいと言う。(S) hunakke kusu フナッケ クス ☞hunakkekusu フナッケクス。 hinakke kusu ヒナッケ クス ☞hinakkekusu ヒナッケクス。 kusu an クス アン[単]/kusu oka クス オカ[複] とても…。 sattek kusu oka サッテㇰ クス オカ (二つ以上が)とてもやせこけている。(S会話) kus(u) ne クス/クㇱ ネ (未来の表現) …する(ことになっている)、 …しようとしている、 …します。 ☞kusu ne クス ネ ☆発音 早く話すとき強調しないときはしばしば語末の母音 u が落ちて kus クㇱ と発音される。 {E: ①in order to…; because one did… ②for…; because… ③that's why for that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kusparepa
- クㇱパレパ 【複他動】[他動使役][複複](単は kuste クㇱテ) (二人以上が皆)(二人以上に/二つ以上を皆)…を …に通す。 huype oro emus kusparepa フイペ オロ エムㇱ クㇱパレパ (その熊の)レバーに刀を通した(切って供した)。 {E: to pass… through… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kúsuwep
- クスウェㇷ゚ 【名】[ku-suwe-p (鳴き声の擬音)/弓・…を煮る・もの](?) [動物]ハト(鳩)(山鳩)。 ☆参考 kúsuwep toytaː, huːci wakkataː クースウェㇷ゚ トイター、 フーチ ワッカター《鳩は畑を耕す、 おばあさんは水を汲む》と鳴く。(S)〔知分類 p.208〕 {E: a pigeon; a dove.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kútek
- クテㇰ 【名】[ku-tek 仕掛弓・手] 「アマッポ」(仕掛弓)を仕掛ける木。 {E: a tree for setting up a hunting bow as a trap.} (出典:田村、方言:沙流)
- kututur
- クトゥトゥㇽ 【名】[概](所は未出。 utur ウトゥㇽ の所は uturu(hu))[kut-utur きりたった岩崖・の間] きりたった岩崖の間の狭く深い所。 {E: between steep rocky mountains.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuwan
- クワン 【副】まっすぐに、 (崖が)切り立って。 kuwan as クワン アㇱ 急だ、 切り立っている。 kuwan as hur/kuwan as nupuri クワン アㇱ フㇽ/クワン アㇱ ヌプリ 切り立った山。 ☆参考 okuwas/okuwan as オクワㇱ/オクワン アㇱ よりもさらに急で、 高くなくても切り立っていることを言う。 {E: rising steeply.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuwari
- クワリ 【自動】[ku-ari 弓・を置く](=kuari クアリ)(動物を獲るための)アマッポ(仕掛弓)をしかける。 {E: to set a hunting bow as a trap to catch game.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuwe(he)
- クウェ(ヘ) 【名】[所](概は ku ク)…のアマッポ(熊などを獲るための仕掛弓)。 ☆参考 普通の手に持って矢を射る弓も、 概念形はアマッポと同じく ku ク だが、 その所属形は kúhu クフ。 (出典:田村、方言:沙流)
- makan
- マカン 【副】(次の表現で)どのように。 makan ne kor マカン ネ コㇿ 都合により、 「どうやらしたら」=どうかすると、 場合によっては。(W) makan ne kor/mosirso kurka/oran wa マカン ネ コㇿ/モシㇼソ クㇽカ/オラン マ [雅]時によると地上に降りて。(Sユーカラ語り) makan katkor pe/ek hum konna/koturimimse/kokewrototke マカン カッコㇿ ペ/エㇰ フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ [雅]どんなものだかやって来る音がブルンブルンと鳴りゴーゴーと響く。(Sユーカラ) ☆参考 長く言うと makanan マカナン。 makanan マカナン も makan マカン も限られた文脈で使われている。 一般的に「どのように」という疑問の表現には nékon ネコン、 nékona ネコナ、 あるいは日常語と同じ makanak マカナㇰ などが使われている。 ☆参考 日常語では makanak マカナㇰ《どのように》、 mak マㇰ《どのように》(縮約形)があるが、 用法は makan マカン と同じではない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makanak
- マカナㇰ 【副】どう、 どのように。 makanak katuhu an kur マカナㇰ カトゥフ アン クㇽ いったいどんな格好をした人。(W) makanak an マカナㇰ アン どのようである、 どんな。 makanak an itak e=nu rusuy hawe an? マカナㇰ アン イタㇰ エヌ ルスイ ハウェ アン? どんな言葉をあなたは聞きたいの? (S) ☆参考 mak マㇰ と同義だが「いったいどのように」という、 疑問の意をよりはっきりさせる。 ☆参考 千歳の白沢ナベさんによれば、 千歳の方では mak マㇰ は使わず、 軽く言うときでも makanak マカナㇰ を使う。 {E: how; what; which.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mákip
- マキㇷ゚ 【疑副】[mak-iki-p どう・する/した・もの](?) いったいどうして、 いったいどうなって、 どうしたんだろう。 makip an? マキㇷ゚ アン? どうしたんだろう。 mákip ene, sinenne ku=nupe ran kor an humi an hi an? マキㇷ゚ エネ、 シネンネ クヌペ ラン コラン フミ アニ アン? どうしてこうひとりでに涙ばっかり出るんだろうなあ。(S) iyohay mákip toan pe mipihi an イヨハイ マキㇷ゚ トアン ぺ ミピヒ アン あれえ、 あの人の着物変だなあ。(S) {E: How in the world? ; What on earth? } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mákoraye
- マコライェ 【他動】[mak-o-raye 後ろ・に・やる] 後ろへやる、 (袖を)まくる。 e=tusa mákoraye, e=amunini a=huráye kus ne na エトゥサ マコライェ、 エアムニニ アフライェ クㇱ ネ ナ (あなたの)袖をまくりなさい、 腕を洗ってあげるから。(S) ☆参考 simakoraye シマコライェ[自分を・後ろへやる]は《ひまをとる》。 {E: to roll up (the sleeves).} (出典:田村、方言:沙流)
- marewrew
-
マレウレウ
§142 チョウ(蝶) (1) marewrew(ma-réw-rew)「マれウレウ」[
huke、伏古、網走、広尾、天塩⦆蝶類(成)ビIX,76 (出典:知里動物編、方言:) - matcep
- マッチェㇷ゚ §072 ギンザケ (3) matcep(mat-cep)「マッチェㇷ゚」ギンマス。Silver-salmon. Oncorhynchus kisutch (WALB.) (出典:知里動物編、方言:)
- mawaype
- マワイペ 【自動】[mawa-ipe 飢えている・食べる] おなかがすいているので何でもむしゃむしゃ食べる、 むさぼり食う。 ☆参考 komawa …コモワ …をむさぼり食う。 {E: to eat hungrily; devour.} (出典:田村、方言:沙流)
- mécire
- メチレ 【自動】[me-ci-cire 寒さ・焼ける・させる] あまり寒くて皮膚がヒリヒリする(凍ったのでないかと思うくらいに)。 ku=nanu mécire humi as クナヌ メチレ フミ アㇱ 私の顔はあまり寒くてヒリヒリするようだ。(S) {E: for one's skin to smart from the cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- mekka
- メッカ 【位名】[mek-ka (?)・の上]… の上側(山の尾根のように左右よりも高い所がある長さを持っているような場合にその上を言うらしい)。 sítu mekka ta シトゥ メッカ タ 尾根の上に。 humne e=sapa mekka ta e=yanke wa e=ek フㇺネ エサパ メッカ タ エヤンケ ワ エエㇰ あなたは時にはそれをあなたの頭の上にのせて来た。(S) {E: above, on top of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mi
- ミ 【他動】(衣服)を着る、 (掛布団)を掛ける(「着る」)。 a=mi wa okay pe a=huráypa póka somo ki no heru, a=mi wa hotke=an, hopuni=an wa á=an kor a=mi, hotke=an kor a=mi amip patek a=mi wa án=an アミ ワ オカイ ペ アフライパ ポカ ソモ キ ノ ヘル、 アミ ワ ホッケアン、 ホプニアン マ アアン コㇿ アミ、 ホッケアン コㇿ アミ アミㇷ゚ パテㇰ アミ ワ アナン 私(民話の主人公)は、 着ているものを洗いもしないでただ、 着て(かけて)寝て、 起きているときにも着て、 寝るときにも着る(かける)着物ばかりを着ていた。(W民話) kurmat mi amip kurmat mi pirka kut ne yakka a=i=ékutkore クㇽマッ ミ アミㇷ゚ クㇽマッ ミ ピㇼカ クッ ネ ヤッカ アイエクッコレ 和人女性の着る着物を着せてくれて和人女性のしめる美しい帯もしめさせてくれた。(HC民話) {E: to wear (clothes).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mimakutur
- ミマクトゥㇽ 【名】[概](所は mimakuturu(hu) ミマクトゥル(フ))[mimak-utur 歯・間] 歯の間。 ☆参考 niyutur ニユトゥㇽ [古]。 {E: between the teeth.} (出典:田村、方言:沙流)
- mimtar
- ミㇺタㇻ 【名】①土間(「にわ」)。 ②(日常語で)戸外のごみすてば、 外の掃き寄せる所、 コタンの下手の空き地。(S) ③(英雄叙事詩や民話で)外庭全体、 また土間も。 ④熊祭りのとき熊が遊び回るところ。(S) iwan aynuikir eposo húci mimtar ka ta horipi イワン アイヌイキㇼ エポソ フチ ミㇺタㇻ カ タ ホリピ 六代にわたって生きた老婦人が(夜襲の群が襲って来ることを知らせる歌を歌いながら)土間で踊った。(S独話) ☆参考 祭事をする広場を言うと言われているが、 『音声資料』(1-6)にはその用例は出てこない。 {E: ①the yard of a house. ②an outdoor garbage pile. ③the whole yard around a house. ④the place the bear is paraded during the Bear Festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mokrap
- モㇰラㇷ゚ 【名】[概](所は mokrapu(hu) モㇰラプ(フ))[mok-rap (?)・羽][動物] ①(魚の)胸びれと腹びれ。(W) ②胸びれ。(S) cep-mokrap チェㇷ゚モㇰラㇷ゚ 魚の胸びれ。(S) ③(魚の)ひれ(胸びれも腹びれも背びれも)。(S) ☆参考 ワテケさんは胸びれと腹びれのみが mokrap モㇰラㇷ゚ で、 背びれは mekkauspe メッカウㇱペ だと言う。(W) (S) サダモさんは mokrap モㇰラㇷ゚ は胸びれだとも言い、 また別のときには腹びれも背びれも含めて言うとも言った。 ☆参考 mekkauspe/cep-mekkauspe メッカウㇱペ/チェㇷ゚メッカウㇱペ 魚の背びれ。 {E: ①the fins of a fish. ②the pectoral fins of a fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- montum
- モントゥㇺ 【名】[概](所は montumu(hu) モントゥム(フ))[mon-tum 手(?)・の中]体の具合い/調子。 {E: the condition of the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- mor
- モㇿ 【名】[概](所は moru(hu) モル(フ)) 耳の前の毛の部分。 {E: the hair in front of the ears.} (出典:田村、方言:沙流)
- mosirumake
- モシルマケ 【自動(?)】[mosir-umake 国土・(?)](次の文脈で)mosirumake/semkoraci モシルマケ/セㇺコラチ [雅]国も割れてしまいそうなすごい音を響かせて。(Sユーカラ) toni unma/tani unma/apkas hum ko/mosirumake/semkoraci/apkas ranke トニ ウン マ/タニ ウン マ/アㇷ゚カㇱ フㇺ コ/モシルマケ/セㇺコラチ/アㇷ゚カㇱ ランケ [雅]あちらのほうへこちらのほうへ歩く音が国も割れてしまいそうにものすごい歩き方で歩きまわります。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moto-orke
- モト オㇿケ 【名】[所](orke オㇿケ の概は or オㇿ だが、 moto or モト オㇿ は出てこない。)[起源・の所](…の)もと/起源となる所、 起源、 素性、 先祖。 etoko wano Aynu mosir ta okay pe ka a=moto-orke népa ka somo ki korka エトコ ワノ アイヌ モシッタ オカイ ペ カ アモトオㇿケ ネパ カ ソモ キ コㇿカ 私たちの先祖は昔からアイヌモシリ(北海道)に住んでいたわけではないけれども。(S言い伝え) tu moto-orke hunara kor as wa an トゥ モトオㇿケ フナラ コㇿ アㇱ ワ アン 彼は(そいつの)素性をいろいろと探りながら立っていた。(W民話) {E: place of origin (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 1
- ナ 【副】①まだ。 na cup ri híne ナ チュㇷ゚ リ ヒネ まだ日が高いうちに。(NK民話) na oar tennep ne híne ナ オアッ テンネㇷ゚ ネ ヒネ (彼が)まだほんの赤ん坊だったときに。(W民話) na hoku sak no an ナ ホク サㇰ ノ アン まだ夫がいない(未婚である)。(W民話) na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来てない。(W) na túnas na, na hotke wa an ナ トゥナㇱ ナ、 ナ ホッケ ワ アン まだ早いから、 もっと寝ていなさい。(S) na an wa ナ アン ワ まだあるよ。(S) ②もっと。 na na poronno ナ ナ ポロンノ もっともっとたくさん。 na usayne usayne ナ ウサイネ ウサイネ まだそのほかいろいろ。 na inne=as wa ナ インネアㇱ ワ 私たちはもっと大勢で。 na ku=kor rusuy humi! ナ クコンルスイ フミ! もっとほしいなあ。(S) na akkari pirka hike ku=kor rusuy ナ アッカリ ピㇼカ ヒケ クコンルスイ これよりもっといいのがほしい。(S) na uimakta ナ ウイマㇰタ まだその後その後に、 だんだん。 na uimakta keweri kor oka ナ ウイマㇰタ ケウェリ コロカ だんだん背が高くなりつつある。(S) {E: ①yet; still. ②more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nákatune
- ナカトゥネ 【副】[na-katu-ne もっと・そのやり方・として](?)(次の言い回しで) nákatune…wa ナカトゥネ…ワ まあどうしてそんなにいらないことを、 しなければいいのに、 気にくわないことに、 あきれたことに。 nákatune hawe iki wa ナカトゥネ ハウェ イキ ワ あきれたことを言っているねえ。 nákatune hawe iki wa ekanrayenoye ナカトゥネ ハウェ イキ ワ エカンライェノイェ まああきれた、 帰って来るなりそんなことを言わないでもいいのに。(S) nákatune humi iki wa ナカトゥネ フミ イキ ワ あきれた物音をたてているねえ。 nákatune humi iki wa apa ruttektek! ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ! なんてことしてるんだ、 戸をガジーンと閉めて。(S) nákatune en=montapire haw ne wa ナカトゥネ エンモンタピレ ハウ ネ ワ (S) まあどうしてそんなに急がせるのさ。 (出典:田村、方言:沙流)
- nam
- ナㇺ 【自動】冷たい(「しゃっこい」)、 (熱くあるべきものが)ぬるい。 nam wa k=ésanpesituri humi! ナンマ ケサンペシトゥリ フミー! 冷たくて気持ちがいいなあ。(W) tonpuri wakka ponno nam na apeari yan トンプリ ワッカ ポンノ ナㇺ ナ アペアリ ヤン おふろのお湯が少しぬるいから火をたきなさい。(W) {E: to be cold; tepid.} (出典:田村、方言:沙流)
- nan
- ナン 【名】[概](所は nanu(hu) ナヌ(フ)) 顔。 nan ka sak sir ka sak ナン カ サㇰ シㇼ カ サㇰ [慣用句]器量もよくないし姿も美しくもない(娘を結婚させようとする相手に向かって父親が娘のことを謙遜して言う)。 nan kurkasi ciw kus kane ナン クㇽカシ チウ クㇱ カネ [雅](直訳すると)顔一面を流れが通って=涙をたくさん流して(さめざめと泣く様子の描写)。 nan kurkasi heynu/kor wenpuri heynu/cópirasa ナン クㇽカシ ヘイヌ/コㇿ ウェンプリ ヘイヌ/チョピラサ [雅] 顔一面に怒りの色が広がった。(HC神謡) {E: the face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nankap
- ナンカㇷ゚ 【名】[概](所は nankapu(hu) ナンカプ(フ))[nan-kap 顔・皮] 顔の皮膚。 {E: facial skin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen 1
- ネン 【不定名】[ne-n 何の・人] (疑問代名詞 hunna フンナ に対する不定代名詞。)だれ(か)、 だれ(も)。 nen kor pe ne yakka opitta sinen a=sikkasmare ネン コㇿ ペ ネ ヤッカ オピッタ シネン アシッカㇱマレ だれのものでも全部一人にしまわせる。(S) nen opitta ネン オピッタ だれでも皆。 nen opitta omap pe ka somo ne ネン オピッタ オマッペ カ ソモ ネ (彼は)だれもかれも皆かわいがっているわけではない。 {E: who(m); someone; no one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 1
- ネン カ 【名+副助】①だれか。 nen ka sinen ekte ネン カ シネン エㇰテ だれか一人よこしなさい。(S) ②だれも(…しない)。 nen ka isam ネン カ イサㇺ だれもいない。 ☆参考 「だれだかわからないがだれか」というときの「だれか」には疑問代名詞 hunna フンナ が使われる。 hunna ek フンナ エㇰ だれか来た。 「だれでもいいからだれか」というニュアンスのときに nen ネン、 nen ka ネン カ が用いられる。 {E: ①someone. ②no one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 3
- ネン カ 【副】(=néun ka ネウン カ) ①どこかへ。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ この子は母親がどこかへ行けばあとを追って泣いて泣いて。(S) a=eywanke wa isam hi akkari hoskino nen ka karkarse wa isam nankor アエイワンケ ワ イサミ アッカリ ホㇱキノ ネン カ カㇻカㇻセ ワ イサㇺ ナンコㇿ (こんな小さな消しゴムは)使ってなくなるより先にどこかへ転がってなくなってしまうだろう。(S) ②(否定で)どこへも。 iteki nen ka arpa no en=kasuy イテキ ネン カ アㇻパ ノ エンカスイ どこへも行かないで手伝ってちょうだい。(S) ☞néun ネウン 2 {E: ①somewhere; anywhere. ②nowhere (used in negative statements).} (出典:田村、方言:沙流)
- nep ka
- ネㇷ゚ カ 【名+副助】①何か。 nep ka k=e rusuy humi! ネㇷ゚ カ ケ ルスイ フミ! 何か食べたいなあ。(S) ②何も。 nep ka wenpuri ku=sak pe ora ネㇷ゚ カ ウェンプリ クサㇰ ペ オラ 私は何も悪いことをしてないのに。(S) {E: ①something. ②nothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nepunkaisam
- ネプンカイサㇺ 【nep hum ka isam】 粛として,物音ひとつもない. エネ シッチリムヌレ アㇷ゚ ヘカッタㇻ フナクン アㇻパ ワ ネプンカイサㇺ ルウェ アン=あれほどどたばたしていたのに子供らはどこへ行って物音ひとつないのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- néun 2
- ネウン 【不定副】(疑問副詞句 hunak un/hinak un フナクン/ヒナクン《どこへ?》に対する不定副詞。) ①どこかへ。 ②どこへも(…しない)。 ☆発音 早く言うと nen ネン とも発音される。 ☆参考 「どこかわからないがどこかへ(ある場所へ)」と言うときの「どこかへ」には hunak un/hinak un フナクン/ヒナクン が使われる。 「どんな所へでもいいからどこかへ」というニュアンスのときに néun/nen ネウン/ネン が用いられる。 {E: ①somewhere. ②nowhere.} (出典:田村、方言:沙流)
- ni 2
- ニ 【名】木、 たきぎ、 まき(=cikuni チクニ)。 ni hontom pakno ニ ホントㇺ パㇰノ 立ち木の中ほどまで。 ni ka péka sinot pe osoro néno ニ カ ペカ シノッ ペ オソロ ネノ 木の上で遊ぶもの(=サル)のお尻のように(酔って赤い顔をしている人をからかう言葉)。 ni ahupte ニ アフㇷ゚テ まきを家の中に取り込む。 ni ikir ニ イキㇼ 家の外に積んであるまきの一積み。 ni ani a=kar ニ アニ アカㇻ 木でつくる。 arpa arpa ni tom osma p? アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚? 行っては行っては先々で木にぶつかるものは? (なぞなぞで、 答えは mukar ムカㇻ《まさかり》)。 ☆参考 製材してある材木(「材」)は caymoku チャイモク と言って区別する。(S) ☆参考 samamni サマㇺニ 倒木。 ekayni エカイニ 切り株、 折れ木。 atni アッニ オヒョウニレの木。 cikisani チキサニ ハルニレの木。 nipesni シナの木。 その他、 木の名前には ni ニ のつくものが多い。 また ciseni チセニ 家の建材の名称にも ni ニ のつくものがいろいろある。 {E: trees; wood; firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nícica
- ニチチャ 【名】[ni-ci-ca 木・された・切り取る]木の切れ端。 uhuy nicica ウフイ ニチチャ こげた棒杭(「焼けぼっくい」)(家の燃えたあとの焼けこげた柱など)。(S会話) {E: woodchips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nírukum
- ニルクㇺ 【名】[ni-rukum 木・切った丸太] 木の棒の切ったもの。 ☆参考 níik ニイㇰ 切ったまき。 níhum ニフㇺ 切った丸太。 {E: a piece of cut stick, wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nísapno
- ニサㇷ゚ノ 【副】[nisap-no 急である・(副詞形成)] 急に。 nísapno apto as humi an ニサㇷ゚ノ アㇷ゚ト アㇱ フミ アン 急に雨が降ってきた。(S) ☆参考 nísap(no) ニサㇷ゚(ノ) と ekuskonna エクㇱコンナ《突然》のどちらもが使える場合も少なくないが、 ekuskonna エクㇱコンナ は、 予想外の事が前ぶれなしに起こってびっくりするような話に使われる。 nísap(no) ニサㇷ゚(ノ) は、 びっくりするようなことでなくても、 あることが瞬間に起こることを言う。 ☞ekuskonna エクㇱコンナ {E: suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisewarke
-
ニセウアㇻケ
§118 テントウムシ(瓢虫) (3) nisew-arke(ni-sew-ar-ke)「ニセウアㇻケ」[
- nispake
- ニㇱパケ 【名】[所][nispa-ke 長者・(所属語尾)](次の語の中で)hoku-nispake ホク ニㇱパケ [夫・長者・(所属語尾)] …の夫(尊称)。 {E: the husband of…(polite)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nísut
- ニスッ 【名】[概](所は nísutu(hu) ニストゥ(フ))[ni-sut 歯・の根元] 内側の歯茎。 nísut iyo ニスッ イヨ 歯茎にものがはさまった=歯にはさまった。(W) {E: the inner gums.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwen
- ニウェン 【自動】きつい、 猛々しい、 (犬が)すぐ人にかみついてかかる(「いがむ」)、 (人の)厳しい、 「豪けつ」である(すごい)。 weyyuk koraci niwen ウェイユㇰ コラチ ニウェン 彼は悪い熊のように乱暴だ(酒を飲んで暴れ回る)。(S) iyapo anak niwen pe ne kusu hekattar anakne ehosi iki ka eaykap イヤポ アナㇰ ニウェン ペ ネ クス ヘカッタㇻ アナㇰネ エホシ イキ カ エアイカㇷ゚ 父は厳しいものだから子どもたちはまちがったことをすることができない。(S) hemanta húci niwen hawe an! omkekar yakka nepki rusuy ヘマンタ フチ ニウェン ハウェ アン! オㇺケカㇻ ヤッカ ネㇷ゚キ ルスイ まあなんとおばあちゃん「豪けつ」ねえ(=すごいねえ)、 かぜをひいているのに仕事をしたいんですって。(W) m {E: to be severe; harsh.} (出典:田村、方言:沙流)
- niyuturke
- ニユトゥㇽケ 【名】[所](概は niyutur ニユトゥㇽ)[古] …の歯の間、 彼の歯の間。 niyuturke sep ニユトゥㇽケ セㇷ゚ 歯の間が広い。(S)no ノ 1【接助】(動詞/動詞句の後に置かれて副詞句をつくる。) ①(肯定で)…するままで、 …するように、 …するほど(その他、 文脈によっていろいろに訳せる)。 hu no e=e siri? フ ノ エエ シリ? (S) 生で食べてるの? nep ka a=emína no a=ewtastasa hawe ka ネㇷ゚ カ アエミナ ノ アエウタㇱタサ ハウェ カ 何か笑うように(こっけいなことを)言い合うのも。(S会話) síno nitan kur anak na cup ri híne sirepa no a=kotánu kucacise or wa sirhanke p ne シノ ニタン クㇽ アナㇰ ナ チュㇷ゚ リ ヒネ シレパ ノ アコタヌ クチャチセ オㇿ ワ シㇼハンケㇷ゚ ネ 非常に足の速い人ならまだ日が高いうちに着くぐらい私の村は狩小屋から近いのです。(NK民話) ②(否定で)somo…no ソモ…ノ …せずに。 sekor somo hése no hawean セコㇿ ソモ ヘセ ノ ハウェアン …と息もつかずに言った。(S民話) korka a=nu ka somo ki no a=sikéhe a=kor híne ahun=an コㇿカ アヌ カ ソモ キ ノ アシケヘ アコㇿ ヒネ アフナン しかし私は(その言葉を)聞きもせずに荷物を持って家の中に入った。(W民話) iteki…no イテキ…ノ …せずに(…せよ)。 iteki cis no mokor イテキ チㇱ ノ モコㇿ 泣かないで眠りなさい。(S)ほか 子守歌 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nociwpiski
- ノチウピㇱキ §018 マイワシ (4) nociw-piski (no-ciw-pis-ki)「ノチウピㇱキ」⦅白老⦆ナナツボシ オイナ神が酒を造っている間にturesi(原義「妹」、実は「妻」)と寝た。するとその酒はしくじってtonru(ドロドロのもの)になった。その樽を海へ持って行ってあけたらイワシになった。それゆえiyahunkeする(酒をかきまわす)人は妻と寝るものではないと⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonkitura-amam
- ノンキトゥラアマㇺ 【名】[nonki-tura-amam のぎ・を伴う・穀物/米] もみ。 {E: unhulled rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- noskike(he)
- ノㇱキケ(ヘ) 【位名】[所](概は noski ノㇱキ)[noski-ke 真ん中・の所] …の真ん中の所、 その真ん中、 その中央。 mosir noskike ta an pet réhe Matnesar ne モシン ノㇱキケ タ アン ペッ レヘ マッネサㇻ ネ 島の真ん中にある川の名前は沙流川だ。(S) ikaritunnap néno kane noskike cisne katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ カトゥフ アン 「ロスケアリ」(アリの一種)みたいに胴のまんなか(ウエスト)がくびれてへんなかっこうだ。(S) {E: the middle; the centre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notak
- ノタㇰ 【名】[概](所は notaku(hu) ノタク(フ)) 刃。 {E: the edge of a knife etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- notakam
- ノタカㇺ 【名】[概](所は notakami(hi) ノタカミ(ヒ))[nota-kam ほお・肉](人の)ほお(ほお骨のある所)。 ☆参考 その下の柔い、 やせるとくぼむ所は notahuy ノタフイ。 {E: the cheeks.} (出典:田村、方言:沙流)
- notarap
- ノタㇻㇷ゚ 【名】[概](所は notarapu(hu) ノタラプ(フ))[nota-rap ほお・羽] 魚のほおの薄い骨。 (出典:田村、方言:沙流)
- noyne
- ノイネ 【接助】①…らしく。 topattumi ek noyne iramuan ruwe ne トパットゥミ エㇰ ノイネ イラムアン ルウェ ネ 夜襲の群が来るらしく思われた。(W言い伝え) huskotoy wa ene iki kor an pe ne a noyne rúkocihi cininanina híne síran フㇱコトイ ワ エネ イキ コラン ペ ネ ア ノイネ ルコチヒ チニナニナ ヒネ シラン ずっと前からそのようにして(そこを通って行ったり来たりして)いたらしく、 足跡がびっしりついていた。(S民話) m ②[慣用句]noyne an ノイネ アン「…するにいい」、 …するような、 …することのできる、 …するといい。 a=eywanke noyne an pe アエイワンケ ノイネ アン ペ (S) 使えるもの(「使うにいいもの」)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカㇻ ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もうすこし柔らかくすればよかったのにあんまり固く練ってしまったねえ。(S) ☆参考 noyne ノイネ は様子や状況から判断して推測することを言うのに使われる。 しばしばあとに「思う」「思われる」「見える」「声/音がする」というような意味の動詞が来る。 kotom コトㇺ《…する/したように(見えて/思われて)》と置き換えられる場合もある。 叙事詩では kotom コトㇺ がよく使われ、 日常語(会話や昔話)では noyne ノイネ のほうがずっと多く使われる。 ☆参考 ほかに、 やや似たところのある接続助詞については ☞pekor ペコㇿ、 ápekor アペコㇿ {E: ①it seems that…. ②to do; as if to do, possibly do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nu 1
- ヌ 【他動】①(声や音)を聞く/が聞こえる、 (話や事柄)を聞く/を聞いて知る/を聞いて従う、 (自分の体調)を感知する、 (匂い/臭気)を感じる。 kuci-peker menoko sinotca haw a=nu クチペケㇾ メノコ シノッチャ ハウ アヌ (私には)澄んだ声の女性が歌う声が聞こえた。(NK民話) k=úwepeker ciki nu yan! クウェペケッ チキ ヌ ヤン! 昔話をしてあげるから聞きなさい。(S) a=onáha ye p a=unúhu ye p somo a=nu ka eaykap pe ne kusu アオナハ イェㇷ゚ アウヌフ イェㇷ゚ ソモ アヌ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス 父母の言うことを聞かないわけにいかないので。(W民話) húra nu フラ ヌ 匂いを感じる、 匂いがする。 tanpaku supuya nu wa omke rusuy nankor タンパク スプヤ ヌ ワ オㇺケ ルスイ ナンコㇿ たばこの煙のにおいを吸ったので咳が出そうになったのでしょう。(W) ☆参考 意識的に匂いをかぐことは húrarapkar フララㇷ゚カㇻ と言う。 ②[補助動詞]wa nu ワ ヌ …してみる。 kopisi wa nu コピシ ワ ヌ きいて(たずねて)みなさい。(S) ☆参考 動詞が他動詞のときにのみ用いる、 自動詞のときには inu イヌ を用いる、 また他動詞のときでも inu イヌ も用いる。 ③(慣用表現) e=nu エヌ (直訳すると)あなたは聞こえるか/聞こえますか=もしもし、 ねえ、 あのう(eani エアニ で呼ぶ相手に呼びかける)。 a=nu アヌ (直訳すると)あなた様はお聞こえになりますか=もしもし(aoká アオカ で呼ぶ相手に、 つまり女性から男性に、 また目上の人に敬意を表して呼びかける)。 {E: ①to listen to…; …can be heard. ②to try to do… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nucittek
- ヌチッテㇰ 【自動】[nu-cir-tek 顔・(擬態)・ちょっと…する](年取って)やせてしわがよっている。 onne wa nucittek オンネ ワ ヌチッテㇰ 年取ってやせてしわがよっている。(S) ☆参考 もっとたくさんしわがよっていることは nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ とか nanuhu ukayukay ナヌフ ウカユカイ のように言う。 {E: to become thin and wrinkled (with age).} (出典:田村、方言:沙流)
- nukanramu
- ヌカンラム §024.弟(8)nukan-ramu〔nu-kán-ra-mu ヌかンラム〕⦅カラフト⦆弟。Kinosita 〜-hu maxpoho ne 「木下の弟の娘である」⦅あいぬ物語, p.5⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- nukuri
- ヌクリ 【他動】(疲れて/体調が悪くて/年取って体の自由がきかなくて/おっくうで)…できない、 …する気になれない。 ipe ka a=nukúri wa án=an イペ カ アヌクリ ワ アナン (引用文中の)私は(恋わずらいで)ものを食べる気にもならなかった。(HC民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ まさか自分の目で見ながらあなたを殺す気にもなれないし心もおだやかでない。(W民話) aep isam yakun po hunak un apkas=an ka nukuri yak po isitoma=an kusu アエㇷ゚ イサㇺ ヤクン ポ フナㇰ ウン アㇷ゚カㇱアン カ ヌクリ ヤㇰ ポ イシトマアン クス 食べ物がなくなったら、 なおさら、 どこかへ歩いて行く元気もなくなってはなおいっそう恐ろしいから。(W民話) {E: cannot do…; to be unable to do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numa
- ヌマ 【名】[概/所] 毛(毛一般)。 numa us ヌマ ウシ 毛が生える、 毛が生えている(「おいている」)、 毛深い。 tek numa テㇰ ヌマ 手の毛。(W) nan numa ナン ヌマ 顔の毛(「みそげ」)。(W) numa cikositosito ヌマ チコシトシト【自動】「めんよう(=羊)の毛がメチャクチャになって餅みたいになっている」(悪口)。 ku=konukosne humi! toy wente kor patek an numa cikositosito hemanta クコヌコㇱネ フミ! トイ ウェンテ コㇿ パテㇰ アン ヌマ チコシトシト ヘマンタ 憎らしいなあ、 畑を荒らしてばかりいる毛がメチャクチャになって餅になってるへんなやつ。(S) ☆参考 人の毛も動物や毛虫の毛も。 人の体毛のことは kenuma ケヌマ とも言う。 髪の毛は otop オトㇷ゚、 ひげは rek レㇰ、 陰毛は honuma ホヌマ。 {E: hair; fur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numasut
- ヌマスッ 【名】[numa-sut 毛・の根元] 関節部にできる悪質のできもの(手首、 膝のすぐ下、 足首のくるぶしの脇、 などにできる。 ふつうの húpo フポ とちがってプクッとふくれてなかなか膿をもたない)。 numasut hetuku ヌマスッ ヘトゥク 関節部の悪いできものができる。 tekukocihi ta numasut hetuku テクコチヒ タ ヌマスッ ヘトゥク (S)〔知分類 p.393 底豆((ホロベツ))〕 {E: a corn; a wart; a blister.} (出典:田村、方言:沙流)
- numnu
- ヌㇺヌ 【自動】[num-nu 粒・を持つ][雅]粒をなしている。 nis rap etok/numnu kawkaw/numnu apto/eran hum konna/kosepepatki ニㇱ ラペトㇰ/ヌㇺヌ カウカウ/ヌㇺヌ アㇷ゚ト/エラン フㇺ コンナ/コセペパッキ [雅]雲が下がってくる先から大粒のあられ大粒の雨が降る音がザアーッと鳴る。(Sユーカラ) ☞num ヌㇺ ☆参考 日常語で豆などの大粒なことは rupne ルㇷ゚ネ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuretar
- ヌレタㇻ 【他動】[nu-retar 顔・白い]色白である(顔の色について言う)。 nuretar kusu an pirka ponmenoko ヌレタㇻ クス アン ピㇼカ ポンメノコ 色の白い美しい娘さん。(S) ☆対語 nuhure ヌフレ 顔が赤い、 nukunne ヌクンネ 顔の色が黒い(浅黒い)。 {E: to be white (especially complexion).} (出典:田村、方言:沙流)
- nusakorkamuy
- ヌサコㇿカムイ §426 マムシ 蛇神(3) nusa-kor-kamuy (nu-sá-kor-ka-muy)「ヌさコㇿカムイ」[
huci.] (出典:知里動物編、方言:) - nuyra
- ヌイラ §100 キウリウオ、キュウリウオ (2) nuyra(núy-ra)「ぬイラ」[
hura(におい)]成魚⦅長万部⦆キュウリのような 沙I, 70 (出典:知里動物編、方言:) - nuyunin
- ヌユニン 【他動】[nuy-unin 燃え・痛む(?)] こげめがつく、 こげて茶色くなる(着物でもざるでも)。 nuyunin noyne húra at ヌユニン ノイネ フラ アッ こげているらしく匂いがする=こげくさい。(S) ☆参考 uhuy ウフイ 燃える、 黒こげになる、 ouhuy オウフイ 一部焼ける、 こげる。 {E: to burn…; scorch…a brown colour.} (出典:田村、方言:沙流)
- oarkema
- オアㇻケマ 【名】[概/所][oar-kema 片方の・足](人間の)片足。 ☆対語 urenkema ウレンケマ 両足。 ☞kema ケマ {E: a leg (human).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oarkemaha
- オアㇻケマハ 【名】[所](概は oarkema オアㇻケマ)(人間の)…の片足。 {E: one leg (human) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapne
- オアッタㇷ゚ネ 【副】[oar-tapne 全く・このとおり]気の毒なことに、 すまないなあ。 oattapne síno オアッタㇷ゚ネ シノ まことにお気の毒です(間投詞のように言う。 副詞 síno シノ は後につくことに注意)。 oattapne e=mesu kuni é=iki he an un? オアッタㇷ゚ネ エメス クニ エイキ ヘ アヌン? ああもぎとれる(手で割れる)んだろうか(リンゴを手で二つに割ろうとするのを見て言った言葉)。(S) oattapne nep ka eci=érep ka isam, eci=korép ka isam, ku=ramuot humi wen humi! オアッタㇷ゚ネ ネㇷ゚ カ エチエレㇷ゚ カ イサㇺ、 エチコレㇷ゚ カ イサㇺ、 クラムオッ フミ ウェン フミ! 申し訳ないなあ、 何も食べさせるものもない、 あげるものもない、 お気の毒だなあ。(S) {E: sorry; pity.} (出典:田村、方言:沙流)
- oattapsut
- オアッタプスッ 【名】[概](所は oattapsutu(hu) オアッタㇷ゚ストゥ(フ))[oar-tapsut 片方の・肩]片肩。 {E: a shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- ociw
- オチウ 【自(?)】[o-ciw その尻・…に刺さる] 性交する(人間が)。 {E: to have sexual intercourse (human).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oiramun
- オイラムン 【他動】[o-i-ram-un そこに・人の・心・がつく] ①(眠っている子ども)を大事に見守ってくれる。 ②(そこ)に心当たりがある。 a=oíramun uske péka ihunara=an アオイラムン ウㇱケ ペカ イフナラアン 心当たりの所を捜した。(NK民話) {E: ①to watch over (a sleeping child). ②have knowledge of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka nospa
- オカ ノㇱパ 【連他動】…の後を追う。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ このぼうやは母親がどこかへ行くと後を追いかけて大泣きする。(S) ☆参考 kese anpa ケセ アンパ は、 殺すためとかつかまえるためなどで追いつこうとして追いかけることを言う。 oka nospa オカ ノㇱパ は自分も行きたいので子が親の後を追うなど、 後について行くこと。 {E: to run after, chase…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oksut
- オㇰスッ 【名】[概](所は oksutu(hu) オㇰストゥ(フ))[ok-sut えり首・根元] えり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ、 えり足。 {E: the nape of the neck.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuwan
- オクワン 【副詞(?)】[o-kuwan その下の方が・まっすぐである](次の表現で) okuwan as オクワン アㇱ (山や斜面が)急である。 okuwan as hur/nupuri オクワン アㇱ フㇽ/ヌプリ 急な斜面/山。 okuwan as uske kari hemesu オクワン アㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ よりも kuwan as クワン アㇱ のほうがもっと急で、 高くなくても切り立っていることを言う。 okuwan as オクワン アㇱ は切り立っていなくても、 ただの急な坂道でも言う。(S) pira ピラ《崖》は kuwan as クワン アㇱ にきまっている。(S) {E: steep.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuwas
- オクワㇱ 【自動】[< okuwan-as 切り立って・立っている](?) (山が)急である、 険しい。 okuwas hur/nupuri オクワㇱ フㇽ/ヌプリ 急な山。 okuwas uske kari hemesu オクワㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ とも言う。 {E: to rise steeply; be steep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omawsuye
- オマウスイェ 【自動】[o-maw-suye その尻・風・ゆらす](その尻が)風でゆれる。 yaysamne apkas=an yakka néa ayop a=setúruhu ta omawsuye pakno nitan aynu a=ne ruwe ne ヤイサㇺネ アㇷ゚カサン ヤッカ ネア アヨㇷ゚ アセトゥルフ タ オマウスイェ パㇰノ ニタン アイヌ アネ ルウェ ネ ただ普通に歩いてもその弓矢の袋が私の背中で風にゆれるほど私は足の速い人間でした。(HK民話) {E: (for the end of something) to flutter in the wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omkursut
- オㇺクㇽスッ 【名】[概](所は omkursutu(hu) オㇺクㇽストゥ(フ))もものつけ根。 ☆参考 この形では未出。 omkursutu オㇺクㇽストゥ[所] の形で出てきた。 {E: the groin.} (出典:田村、方言:沙流)
- omuken
- オムケン 【自動】獲物がとれない。 hankeno omuken=an kusu hanke kucacise or un ekimne=an ハンケノ オムケナン クス ハンケ クチャチセ オㇿ ウン エキㇺネアン 近い所にあまり獲物がとれなくなったので、 近くの山の狩小屋に行った。(HC民話) {E: to have a bad hunt, catch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onaha
- オナハ 【名】[所](概は ona オナ)…の父親、 彼/彼女の父親。 k=ónaha コナハ 「おれのおとっちゃん。」 (S) k=ónaha k=únuhu コナハ クヌフ 私の両親。 ☆参考 呼びかけには ku=mici クミチ (沙流川中流以上)、 iyapo イヤポ (沙流川下流、 鵡川)を使う。 {E: the father of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onisposo
- オニㇱポソ 【自動】[o-nis-poso その尻が・空・をつきぬける](雷、 星が)落ちる。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が天から地上に下る=雷が落ちる。 kamuyhum ka isam hi ta kamuy onisposo noyne hum as na カムイフㇺ カ イサㇺ ヒ タ カムイ オニㇱポソ ノイネ フマㇱ ナ 雷の鳴る音もしなかったときに雷が落ちたらしい音がしたぞ。(HK民話) {E: for a god to descend from heaven to earth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onne 1
- オンネ 【自動】①年とる、 年寄りである。 ②(キノコが)熟し過ぎる。 ☆参考 古いことは husko フㇱコ と言い、 onne オンネ とは言わない。 ☆対語 sukup スクㇷ゚ 壮年である、 pewre ペウレ 若い。 {E: ①to age; grow old. ②to be overripe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onuytasa
- オヌイタサ 【他動/後副】[o-nuy-tasa その尻・(?)・…と交代する] ①[他動]…に代わる、 …と交代する、 …と行き違いになる。 eci=onúytasa wa eci=kopásrota エチオヌイタサ ワ エチコパㇱロタ (いつも言われているが今度は)(あなたに交代して)私があなたを悪く言う。(S) hunak ta en=onuytasa aan hawe an un? フナㇰ タ エノヌイタサ アアン ハウェ アヌン? どこで行き違いになったのだろう。 ②[後副]…に交代して今度は。 e=onuytasa k=arpa エオヌイタサ カㇻパ あなたに代わって今度は私が行く。(S) en=kopisi, yak onuytasa ku=ye kusu ne na エンコピシ、 ヤㇰ オヌイタサ クイェ クス ネ ナ 私に質問しなさい、 そしたら私が答えるから。(S) {E: ①to alternate, change places with…; miss each other. ②alternately; in turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- or
- オㇿ 【位名】[概](所は oro/orke オロ/オㇿケ) ①(モノを表す名詞の後に置かれて、 そのモノを場所としてとらえる名詞句とする。 場所や時を表す名詞の後に置かれると、 よりはっきりとその場所、 その時を示す。 目的語として位置を表す名詞句を要求する語、 たとえば位置格助詞 ta タ《…に/で》、 un ウン《…へ》など、 動詞の接頭辞 o- オ《…に/で》など、 他動詞 kus クㇱ《…を通る》、 oma オマ《…に入る/位置する》などの前で多く使われる。) …の所、 …のとき。 (その他、 文脈によって…の中、 …の家、 …の上などいろいろに訳せる。)sapa or o ki サパ オㇿ オ キ 頭につくシラミ。 mesi itanki or a=o kor メシ イタンキ オㇿ アオ コㇿ ごはんを茶わんによそうと。(W会話) poro su or oma sayo ポロ ス オㇿ オマ サヨ 大鍋に入っているおかゆ。(W民話) apa or pak k=arpa korka アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ 私は戸口の所まで行ったけれど。(W) nis or péka hopuni ニソㇿ ペカ ホプニ 空を飛んだ。(S民話) toy or ta nepki kor an トヨッタ ネㇷ゚キ コラン (彼は)畑で働いている。 suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に飛び込んだ(落ちた)。(S) iteki en=or ta ahup yan イテキ エノッ タ アフㇷ゚ ヤン 私の家に入らないで下さい。(S) kesikomu sekor sísam or ta a=ye ケシコム セコㇿ シサㇺ オッタ アイェ 消しゴムと日本語で言う。 kanto or un rikin カント オルン リキン 天に昇る。(S言い伝え) atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。(W民話) nis or wa ran ニソㇿ ワ ラン 空から降りて来た。(W民話) ②…or ta …or ta …オッタ …オッタ ☞otta オッタ 2。 or wa オㇿ ワ (受け身表現の行為者、 oro wa オロ ワ とも言う。)…によって。 kamuy or wa ene a=e=yáynure カムイ オㇿ ワ エネ アエヤイヌレ あなたは神からそう思わされた。(W民話) ☆参考 所属形は oro オロ の例が圧倒的で、 orke オㇿケ は1例のみ。 orke オㇿケ には別の用法がある。 {E: ①from… ②by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oran
- オラン 【他動】[o-ran (そこ)に・降りる] …に降りる。 ranke mosir/oran hum konna/koturimimse ランケ モシㇼ/オラン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ (神が)下界(地上)に降りる音がブルンブルンと鳴り響き。(Sユーカラ) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ ゆりかごの上に神が降りるよ。(S子守歌) ☞ka(si) oran カ(シ) オラン {E: to go down, descend to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripak 1
- オリパㇰ 【自動】(目上の人や神の前で)へりくだって行儀よくかしこまる(図々しくしない)。 ☆参考 古老によっては「遠慮する」と訳すが、 この語は差し出されたものを遠慮して断るというような意味ではなく、 むしろ相手に敬意を持って慎み深く控え目に行儀よくふるまうというようなニュアンスでよく使われる。 ☆参考 他動詞は eoripak エオリパㇰ。 {E: to be reserved in behaviour; humble.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripakno
- オリパㇰノ 【副】[oripak-no へりくだって行儀よくかしこまる・(副詞形成)] へりくだって行儀よくかしこまって。 {E: to be reserved in behaviour; humble.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oripakpa 1
- オリパㇰパ 【自動】[複](oripak オリパㇰ は単複の区別なし)(二人以上が皆)へりくだって行儀よくかしこまる。 {E: to be reserved in behaviour; humble (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orke(he)
- オㇿケ(ヘ) 【位名】[所](概は or オㇿ) ①…の所。 Tokapci pet orke a=orán トカㇷ゚チ ペッ オㇿケ アオラン 私は十勝川の川筋に下りた。(HK民話) ② tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ いろいろと素性を探る。(W民話) utar orke(he) ウタロㇿケ(ヘ) [雅]人々、 …たち(=utar ウタㇻ)。 wen menoko/utar orkehe ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ [雅]悪い女ども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osep
- オセㇷ゚ 【自動】[o-sep 尻・広い]尻が広い。 ☆参考 「はずかしいような気がして使わない言葉、 お産するとき、 骨盤が狭くて難産だったというようなときにだけ使う。」 (S) ☆対語 ohutne オフッネ {E: to have big hips (used only during pregnancy or stories relating to pregnancy.} (出典:田村、方言:沙流)
- osiraye
- オシライェ 【他動】[単](複は osiraypa オシライパ)[o-si-raye そこに・自身・を行かせる/来させる[単]] …に行く/来る/入る/出る。 hur tapka a=osíraye フッ タㇷ゚カ アオシライェ 山の頂上まで上がった。(KK民話) porke imakake a=osíraye ポㇿケ イマカケ アオシライェ 私は掘割の向こう側に渡った。(HK民話) cip sinenne rep osiraye kor an na ikiya mom na チㇷ゚ シネンネ レㇷ゚ オシライェ コラン ナ イキヤ モㇺ ナ 舟が一人で(だれもこがないのに)沖の方へ向かって行くよ、 流れてしまわなければいいがなあ。(S) {E: to go to…; come from…; enter, leave…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osiwkot
- オシウコッ 【自動】[o-siw-kot その尻・苦い・がついている](後口に)苦みがある。 osiwkot pekor humi an オシウコッ ペコㇿ フミ アン 苦みがあるようだ。(S) {E: to have a bitter (painful) aftertaste.} (出典:田村、方言:沙流)
- osmake
- オㇱマケ 【位名】[所](概は osmak オㇱマㇰ)…の後ろ、 その背後。 osmake wa kotcake wa オㇱマケ ワ コッチャケ ワ その後からその前から(=彼の前へ後ろへと)。 taankur iteki kotcake kus no osmake péka kus タアンクㇽ イテキ コッチャケ クㇱ ノ オㇱマケ ペカ クㇱ この人の前を通らないで後ろを通りなさい。(S) e=osmake ta an kur hunna an? エオㇱマケ タ アン クㇽ フンナ アン? あなたの後ろにいる人はだれですか。(S) siyosmake シヨㇱマケ [si-osmake] 自分の背後。 {E: behind…; the back of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osorokar
- オソロカㇻ 【自動】[osoro-kar その尻・を処置する]尻を拭(ふ)く。 hńta kus kanpi e=perpaperpa ruwe an? ikaraski, ani e=etuhukar yakka e=osorokar yakka pirka p フンタ クㇱ カンピ エペㇾパペㇾパ ルウェ アン? イカラㇱキ、 アニ エエトゥフカㇻ ヤッカ エオソロカㇻ ヤッカ ピㇼカㇷ゚ どうして紙をビリビリに破ったの、 もったいない、 それで鼻を拭いてもお尻を拭いてもいいのに。(S) {E: to wipe one's bottom, buttocks.} (出典:田村、方言:沙流)
- osura
- オスラ 【他動】[単](複は osurpa オスㇽパ)(一つ) を投げる(どこへ投げるか決まっているとき)、 …をなくす、 …を捨てる(近くへ)、 …を離縁する。 rorunpuyar pok un tun sike osura hum as ロルンプヤㇻ ポクン トゥン シケ オスラ フㇺ アㇱ 東窓の下へ二人が背負い荷をドスンと投げおろす音がした。 ekimne a=e=sé wa a=e=ósura kusu ne na エキㇺネ アエセ ワ アエオスラ クス ネ ナ おまえを山に運んで行って捨てるからな。(W民話) kem a=osúra kor suwat a=siná ケㇺ アオスラ コㇿ スワッ アシナ 針をなくしたときは炉かぎをしばる(「見つかるまで解いてやらないぞと言っておけば早く見つかる。 見つかったらどうもありがとうと言ってほどいてやる」)。(S) ☆参考 どこに投げるか決まっておらず遠くへ投げることは eyapkir エヤㇷ゚キㇼ と言う。 {E: to throw…; to throw away…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ota 1
- オタ 【複他動】[< o-ta (そこ)に・…を汲む](目的語の一つは液体、 一つは場所。)(水、 油など)を(そこ)にかける、 …を…に(ひしゃくで)汲み入れる(ひしゃくから大きい入れ物にあける)。 ratcako sum hene ponno oro ota wa uhuyka ラッチャコ スㇺ ヘネ ポンノ オロ オタ ワ ウフイカ ランプの油でもそこにかけて燃やしなさい。(S) pisakku ani nise wa saysintoko oro ota ピサック アニ ニセ ワ サイシントコ オロ オタ ひしゃくで汲んで宴席の酒びつに入れなさい。 emko cipor pe a=otá emko cikuy pas a=kuste ápekor an kameasi エㇺコ チポㇿ ペ アオタ エㇺコ チクイ パㇱ アクㇱテ アペコラン カメアシ 半分は筋子のつぶしたのをぶっかけたような、 半分は粉炭をまぶしたようなばけもの(悪いクマの描写の常套句)。 {E: to scoop, pour…into…} (出典:田村、方言:沙流)
- otatpa
- オタッパ 【他動】[複](ota オタ は単複の区別なし)[ota-atpa …をかける・激しく/何回もする](水など)をザーザーかける。 ☆参考 「大勢でかける。 一人でかけるなら ota オタ と言う。」 (S) rur wakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽ ワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をかけてもなおいっそう燃える。 (出典:田村、方言:沙流)
- otopenkot
- オトペンコッ 【自動】[o-topen-kot その尻・甘い・ついている](o-…-kot オ…コッ は《…味がある》。) 甘味がある。 otopenkot pekor humi an pirka wakka ne humi! オトペンコッ ペコㇿ フミ アン ピㇼカ ワッカ ネ フミ! 甘味があるようないい水だなあ。(S) ☆参考 osiwkot オシウコッ 苦味がある。 ☞tópen トペン {E: to be sweet (in taste).} (出典:田村、方言:沙流)
- otuyke
- オトゥイケ 【名】[o-tuy-hike その尻・切れている・もの](悪いやつを指すののしりの表現)「あん畜生」、 あの野郎。(W) néa a=wenhokuhu, sirunike otuyke, ene hawean hi ネア アアウェンホクフ、 シルニケ オトゥイケ、 エネ ハウェアン ヒ あの私の悪党亭主、 あん畜生、 あの野郎がこう言った。(W民話) ☆参考 sirunike シルニケ も同義。 {E: That fellow!; That rascal! (a derogatory remark.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ounoun
- オウノウン 【他動】[o-un-oun …につまって抜けられない・(重複)](狭いところで) …につかえる、 (そこ)につかえて抜けられない。 i=os etaspe ek a p , néa pínay hutne p ne kusu, ounoun híne i=os ek ka eaykap イオㇱ エタㇱペ エカㇷ゚、 ネア ピナイ フッネㇷ゚ ネ クス、 オウノウン ヒネ イオㇱ エㇰ カ エアイカㇷ゚ 私のあとをトドが追いかけて来たが、 その谷はせまいので、 トドはつかえてしまって私のあとを追って来ることができない。(W民話) ☆参考 euneun エウネウン は家や部屋の入口でためらってさっさと中に入らずに留まっていることを言う。 ounoun オウノウン は反対に、 狭いところに入ったものが抜けられなくて留まっていることを言う。 {E: to get stuck on, caught in( a narrow area, place).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- owpeka
- オウペカ 【自動】まっすぐである。 owpeka cikuni オウペカ チクニ まっすぐな木。 owpeka ru オウペカ ル まっすぐな道。 ☆参考 kuwan as hur クワン アㇱ フㇽ きりたった山。 {E: to be straight.} (出典:田村、方言:沙流)
- oyseekasike
- オイセエカシケ §803.ももの外側;そともも;大腿外側部(2)oy-see-kasike〔óǐ-sé-e-ka-ši-ke おイ・せエ・カシケ〕[oy(
hu その背)+kasike(その表面);「もも・の背・の面」]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - pa 6
- パ 【名詞語根】頭。 hunpe-pa フンペパ クジラの頭(歌の中で)。 ☆参考 独立の語としては sapa サパ。 頭を pa パ (所属形 pake(he) パケ(ヘ))と言うのは他方言。 {E: the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- pak 2
- パㇰ 【後副】①…まで。 cise noski pak チセ ノㇱキ パㇰ 家のまん中まで(ほこりが積もっていた)。 te pak テ パㇰ 今まで。 apa or pak k=arpa korka k=áhun ka somo ki no k=ek アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ カフン カ ソモ キ ノ ケㇰ 戸口のところまで行ったけれど入らないで帰って来た。(S) ray pak ライ パㇰ 死ぬまで。 ②(おおよそ)…ぐらい。 wániw pak ワニゥ パㇰ 十人ぐらい。 tuhotne to pak k=an wa k=ek ruwe ne wa トゥホッネ ト パㇰ カン マ ケㇰ ルウェ ネ ワ (私は)四十日ぐらい滞在して(帰って)来たのだよ。(S) ③…ほど (比較の対象) ne turesi pak pirka menoko isam ネ トゥレシ パㇰ ピㇼカ メノコ イサㇺ その妹ほど美しい女性はいない。 pak kewtumu pirka p oar isam パㇰ ケウトゥム ピㇼカㇷ゚ オアㇻ イサㇺ 彼ほど気立てのよい者は一人もいない。 ④(連体的に)mosir pak cise モシㇼ パㇰ チセ 島ほどの家(とても大きい家を表現する一つの言い方)。 ⑤uwokar-uwokarpa pak ウウオカㇻウウオカㇻパ パㇰ 代わるがわる。 ☆参考 よりはっきりと表現するのに -no ノ をつけて pakno パㇰノ と言うこともある。 しかし pak パㇰ と pakno パㇰノ との使い方は全く同じではない。 ☞pakno パㇰノ {E: ①until; as far as. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pan 1
- パン 【自動】(お茶やおつゆ等の濃さが)うすい。 úsey uwe pan ウセイ ウウェ パン お茶が出なくなった。(W) ohaw pan humí! オハウ パン フミ! おつゆうすいなあ。(W) ruri pan ルリ パン だしが薄い。(S) kéra pan ケラ パン 味が薄い。(S) {E: (for tea etc) to be weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- paraparak
- パラパラㇰ 【自動】[parapara-k (擬音重複)・(自動詞形成)](?) ワアワア泣き叫ぶ、 泣きわめく。 unuhu nospa wa paraparak hawe un ウヌフ ノㇱパ ワ パラパラㇰ ハウェ ウン 母親の後を追ってワアワア泣いてるのだよ。(S) {E: to cry, shout loudly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- párir
- パリㇼ 【名】[概](所は pariri パリリ)[pa-rir 空気/湯気・波] モクモクと出る煙。 párir asin パリㇼ アシン 煙がモクモクと出る。 cise uhuy siri somo ne? mákip párir asin kor an siri an チセ ウフイ シリ ソモ ネ? マキㇷ゚ パリㇼ アシン コラン シリ アン 家が燃えているのではないか? どうしたのか煙がモクモクと出ているなあ。(S) {E: belching smoke.} (出典:田村、方言:沙流)
- parpa
- パㇻパ 【他動】[複](単 paru パル は独立の他動詞としては未出) …をあおぐ(うちわなどを使って風を当てる)。 ape ku=parpa ayne ape ruy アペ クパㇻパ アイネ アペ ルイ (私は)火を何回もあおいでやっと火がよく燃え出した。(S) en=parpa humi ku=merayke エンパㇻパ フミ クメライケ 私はあまりあおがれて寒い(暑いからとうちわであおいでくれるのはありがたいけれどそんなにあおがれては)。(S) {E: to fan …(repeatedly)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- páse
- パセ 【自動】①重い。 e=pase humi! エパセ フミ! (子どもをだき上げて)(あなた)重いねえ。(S) kema páse ケマ パセ[足(が)・重い](年老いて)足腰が弱る。 ②尊い、 重要な。 páse tono パセ トノ [尊い・殿]尊いお方、 和人の殿様。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神。 páse inomito パセ イノミト [尊い/重要な・ものをまつる日]元日。 páse maciya パセ マチヤ [尊い/主要な・町/都市]都(みやこ)、 首都。 {E: ①to be heavy: ②important.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasekur
- パセクㇽ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (5) pase-kur(pa-se-kur)「パセクㇽ」⦅美幌⦆マスノスケkamuy-cep sapa-ne-kur(鮭の王)網走川や常呂川で毎年一尾くらいkamuy-cepに混じってとれる。この下あごの骨をとって生のまま刻んでape-huciにあげる。 (出典:知里動物編、方言:)
- paspasi
- パㇱパシ 【名】[所](概は paspas パㇱパㇱ) …の消し炭。 uhuy paspasi ウフイ パㇱパシ (それ)を燃やしてできた消し炭、 …の燃えかす。 arki koyaykus pe kam a=uhúyka, uhuy paspasi kirouske a=usípa アㇻキ コヤイクㇱ ペ カㇺ アウフイカ、 ウフイ パㇱパシ キロウㇱケ アウシパ (煎じ汁を飲みに)来られない者には肉を燃やしてこげて炭になったのを節々にぬってあげた。(NK民話) uhuy wa paspasi an ウフイ ワ パㇱパシ アン (パンが)こげて炭になった(=まっ黒にこげた)。(W) ☆参考 長い形 paspasihi パㇱパシヒ は未出。 {E: the ashes, cinders of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pawci
- パウチ 【名】頭をおかしくさせる害毒の神(?)。 heru pawci ta humki ya ヘル パウチ タ フㇺキ ヤ 何でもなくてこんな音がするだろうか。(HK民話) {E: a god that drives people crazy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paye
- パイェ 【自動】[複](単は arpa アㇻパ) ①(二人以上が)行く。 eun sinot kusu paye utar エウン シノッ クス パイェ ウタㇻ そこへ遊びに行った人たち。(S会話) ②wa paye ワ パイェ(出来事が)だんだん手前から向こうへ移行する、 …していく。 uhuy wa paye ウフイ ワ パイェ 燃えていった。 ☆参考 川上/山手方向から川下/海手方向へ行くことにはこれを使わず、 san サン [単]/sap サㇷ゚ [複]と言う。 {E: to go (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pe 2
- ペ 【形名】(p ㇷ゚ 1 と同じ語。 母音の後では p ㇷ゚、 子音の後およびポーズ(無音)の後では pe ペ が現われる。) ①[被修飾名](連体修飾語に修飾されてのみ使われる。 それ以外の点では普通名詞と同様に機能する。) …もの、 者、 人、 やつ(多くの場合、 モノや動物、 人間の場合は敬意を含まない表現で主に子どもや女性などを指す)。 hunak wa ek pe e=ne ruwe an? フナㇰ ワ エㇰ ペ エネ ルウェ アン? あなたはどこから来たもの(子ども)なの? ②[被修飾名]…こと。 mak an pe kusu マㇰ アン ペ クス どんなことのため(故)に。 ③[名詞化辞] …の/もの。 …pe ne …ペ ネ …のだ/ものだ(説明/教え/さとし)。 sekor sekor a=kar pe ne na セコㇿ セコㇿ アカㇻ ペ ネ ナ こういうふうにつくるものだよ(つくるんだよ)。 …pe ne kusu …ペ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 nitan=an pe ne kusu ニタナン ペ ネ クス 私は足が早いので。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- penram
- ペンラㇺ 【名】[概](所は penramu(hu) ペンラム(フ))[pen-ram 上の方の・心](?) 胸(みぞおちから首までの間の体の前面および中)。 wen penram ウェン ペンラㇺ 悪い胸=肺病 (W) {E: the chest.} (出典:田村、方言:沙流)
- pere
- ペレ 【他動】[単]破る、 割る。 “huː rus ci=pere ci=pere” 「フー ルㇱ チペレ チペレ」生皮を破る破る=頭の皮をはぐぞ(フクロウがこう鳴いたときは山へ行ったらひどい目に合う)。(S) ☆参考 他方言で使われる単数形。 沙流方言では用例のフクロウの鳴き声の中に出てくるぐらいで、 通常は単複区別なく perpa ペㇾパ と言う。 pere ペレ の形は合成語などの語構成の要素として使われる。 {E: to break; tear; shatter.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewre
- ペウレ §070 ムラサキ (1) pewre (péw-re)「ぺウレ」[
hure(赤い)] 根 ⦅芽室、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:) - picici
- ピチチ 【他動】(人間の皮)をむく。 kap takupi a=picíci p ne kusu kemnu ka somo ki カㇷ゚ タクピ アピチチㇷ゚ ネ クス ケㇺヌ カ ソモ キ 皮だけしかむかれなかったので血が出ない。(S) {E: to peel off (human skin).} (出典:田村、方言:沙流)
- picitce
- ピチッチェ 【自動】①(人体に関して)…の皮がむける、 (皮)がむける。 kapuhu picitce カプフ ピチッチェ (人体の)皮がむける。 ku=kiki ayne kapuhu picitce クキキ アイネ カプフ ピチッチェ 私は掻(か)いて掻いて皮がむけた。(S) kemaha picitce ケマハ ピチッチェ 足の皮がむける。 nanuhu picitce ナヌフ ピチッチェ 顔の皮がむける。 ②色があせる。 iroho picitce イロホ ピチッチェ (着物等の)色があせた。 k=ótopi picitce コトピ ピチッチェ 髪が色あせた(白髪染めがはげた)。 ☆参考 イモか何かの皮がむけることは pitce ピッチェ。 {E: ①for (human) skin to peel, come off. ②for colour to fade.} (出典:田村、方言:沙流)
- picitcere
- ピチッチェレ 【他動】[自動使役][picitce-re むける・させる](人の皮)をむく(「かきほがす」)。 kiki ayne kapuhu picitcere キキ アイネ カプフ ピチッチェレ 掻いて掻いて皮をむいてしまった。(S) {E: to peel off someone's skin.} (出典:田村、方言:沙流)
- pirakka
- ピラッカ 【名】げた。 pirakka us pe ピラッカ ウㇱ ペ げたをはいている者。 pirakka us pe ek hum konna keuskeus ピラッカ ウㇱペ エㇰ フㇺ コンナ ケウㇱケゥㇱ げたをはいている者の来る音がカラッカラツと聞こえる(カラッカラツと音をたててやって来る)。(NK民話) {E: wooden clogs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- píro 1
- ピロ 【自動】[pir-o 傷・…に…がつく] 傷つく(=pir o/pir oma ピㇼ オ/ピㇼ オマ)。 néoro ka píro yakka ネオロ カ ピロ ヤッカ (体の)どこかが傷ついても。(S言い伝え) ponno píro ポンノ ピロ ちょっと傷した。(W) {E: to be wounded; injured; hurt.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- píro 2
- ピロ 【他動】[pir-o 傷・…に…をつける] …を傷つける(=pir o ピㇼ オ)。 néoro ka a=piro yakka ネオロ カ アピロ ヤッカ どこかが傷つけられても。(S言い伝え) {E: to wound, injure, hurt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pitce
- ピッチェ 【自動】(皮が)むける。 kapuhu pitce カプフ ピッチェ 皮がむける。 hácir wa kapu pitce ハチㇼ ワ カプ ピッチェ 転んで皮がむけた。(W) ☆参考 人間でも、 イモかなにかでも。 picitce ピチッチェ は人間の場合のみ。 {E: (for skin) to peel, come off.} (出典:田村、方言:沙流)
- píyopiyo
- ピヨピヨ 【自動】[pi-y-o-pio 小石大の粒・(挿入音)・そこについている・(重複)] そばかすがある。 nanuhu píyopiyo ナヌフ ピヨピヨ 顔中そばかすだらけだ。(S) {E: to have freckles.} (出典:田村、方言:沙流)
- póho
- ポホ 【名】[所](概は po ポ)…の息子、 彼の/彼女の息子。 hunna póho an? フンナ ポホ アン? だれの息子ですか。(S) {E: the son of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokinkap
- ポキンカㇷ゚ 【名】[概](所は pokinkapuhu ポキンカプフ)[pokin-kap 下の・皮][植物] 中の皮、 内皮(木などの)。 ☆対語 kankap カンカㇷ゚《外の皮》。 〔知分類 p.94内皮〕 {E: the internal bark of a tree etc. } (出典:田村、方言:沙流)
- poncise
- ポンチセ 【名】[pon-cise 小さい・家] 小さい家、 小屋(=pon cise ポン チセ)。 {E: a hut; a cottage.} (出典:田村、方言:沙流)
- poncisekar
- ポンチセカㇻ 【自動】[pon-cise-kar 小さい・家・をつくる] 小屋を建てる。 {E: to build a hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poniwne
- ポニウネ 【自動】[pon-iw-ne 小さい/年少の・人・である] (主に兄弟姉妹の中で)年下である、 年下のほうの。 poniwne a=yupí ポニウネ アユピ (兄が二人いるうちの)年下のほうの自分の兄(引用文中で)。 poniwne wa an kur ポニウネ ワ アン クㇽ 年下のほうの人。 poniwne matnepoho ポニウネ マッネポホ 彼の下の娘、 彼の末娘。 poniwne ku=matnepoho ポニウネ クマッネポホ 私の下の娘、 私の末娘。 poniwne póho ポニウネ ポホ 彼の下の息子、 彼の末息子。 poniwne ku=poho ポニウネ クポホ 私の下の息子、 私の末息子。 poniwne kur ポニウネ クㇽ 下の子、 末子。(S) ☆対語 kiyanne キヤンネ。 ☆参考 pon ポン 小さい、 年若い。 おばあさんが二人いたら年下のほうのおばあさんは pon húci ポン フチ、 poniwne ポニウネ ではない。 {E: to be younger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponmatkore
- ポンマッコレ 【他動】[自動使役][ponmatkor-e 第二の妻を持つ・させる] 二人目の妻(本妻以外の妻、 「めかけ」)を持たせる。 hokuhu ponmatkore kusu ye ホクフ ポンマッコレ クス イェ (妻が)夫に「めかけ」を持ってくださいと言った。(W民話) {E: to let take a second wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponnusa
- ポンヌサ 【名】[pon-nusa 小さい・祭壇] 小祭壇(十勝・釧路で、 いろりの中の上座側の左座寄りの inumpesauspe イヌンペサウㇱペ《炉ぶち前の木》の前につくられた小さい nusa ヌサ《祭壇》。 Apehuci-kamuy アペフチ カムイ《火の女神》のヌサだと言う)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ponpe
- ポンペ 【名】[pon-pe 小さい・もの] ①小さいもの。 ②赤ちゃん、 幼い子ども(「ぼうや」というような感じで、 しかし男女とも、 かわいい小さいものとして言う)。 hunna kor ponpe an? フンナ コㇿ ポンペ アン? だれの坊やちゃん/お嬢ちゃんよ? (S) {E: ①something small. ②a baby.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porop
- ポロㇷ゚ §278 あざらし (10) porop (po-róp)「ポろㇷ゚」[
hus barbatus nauticus PALLAS.)の成獣 (出典:知里動物編、方言:) - póru
- ポル 【名】ほらあな、 洞穴。 ☆参考 ahunporu アフンポル 地下の死者の国へ入っていく入口の洞穴。 nisa ニサ 木のほらあな、 うろ。 {E: a cave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pus 1
- プㇱ 【自動】はじける、 破裂する、 爆発する、 (火が)とぶ。 ape pus humi as アペ プㇱ フミ アㇱ 火がはねた音がした。(W) hemanta tuwapneko pus humi an? ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 何がものすごい音を立てて爆発したんだろう。(S) pus anki yak anki an プㇱ アンキ ヤㇰ アンキ アン いまにも破裂しそうにつぶれそうにひどいふくれつらをしている。(W民話) {E: to burst.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- put
- プッ 【名】[概](所は putu(hu) プトゥ(フ))川口、 河口(川の海への出口)(「川尻」)。 pet-put ペップッ 川の出口。 to-put トプッ 湖/沼の出口。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- puyarmaka
- プヤㇻマカ 【自動】[puyar-maka 窓・を開く](=puyar maka プヤㇻ マカ)窓を開ける。 ku=puyarmaka na puyar kari ahupte クプヤㇻマカ ナ プヤㇻ カリ アフㇷ゚テ (私が)窓をあけるから窓から入れなさい。(W) ☆参考 このような文脈がなくて、 ただ窓をあけることを言うには puyar maka プヤㇻ マカ、 puyar ku=maka プヤㇻ クマカ のように、 二語で言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- rak
- ラㇰ 【他動】①…の味がする、 …っぽい、 …のけ(気)がある、 …の味/においがある。 sippo rak シッポ ラㇰ 塩気がある。(S) tópenpe rak トペンペ ラㇰ 砂糖気がある。(S) tópen rak トペン ラㇰ 甘味がある。(S) sum rak スㇺ ラㇰ 油気がある。(S) cep rak チェㇷ゚ ラㇰ 魚くさい(魚の味がついている)。(S) toy rak トイ ラㇰ 土のような味がする(1956年当時の「安いマコロンの味」)。(S) sum rak mame スㇺ ラㇰ マメ 油っこい豆(ピーナッツを指してこう言った。) (S) sippo rak ka somo ki, tópenpe ka rak ka somo ki シッポ ラㇰ カ ソモ キ、 トペンペ カ ラㇰ カ ソモ キ 塩気が全然ない、 砂糖気も全然ない。(S) ku=teke kam húra rak クテケ カㇺ フラ ラㇰ 私の手に肉の匂いがついている。(S) ②…を味わう、 (少し)食べる。 pewre or ta a=kar wa a=e rok pe a=rak wa ペウレ オッタ アカㇻ ワ アエ ロㇰ ペ ア ラㇰ ワ (いただいたおかげで)若いときにつくって食べていたものを(今また)味わうことができて。(NK民話) ③(比喩的に)…の部類に属するもの。 (日本語の「…の端くれ」という言い方を思い起こさせる。) nispa rak pe aynu rak pe a=akíhi ne a p ニㇱパ ラㇰ ペ アイヌ ラㇰ ペ アアキヒ ネ アㇷ゚ 弟は長者であり男であるのに。(NK民話) ☆参考 Aynurakkur アイヌラックㇽ 人間っぽい神、 人間の部類に属する人(神)(人間の始祖となった神の子の呼び名)。(Sユーカラ) {E: ①to have a…flavour, taste, scent. ②to taste, appreciate… ③to belong to the class category of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ram 1
- ラㇺ 【自動】[ra-m 低い所・(?)]低い(山、 木、 家などが)。 ram cikuni ラㇺ チクニ 低い木。 ram hur ラㇺ フㇽ 低い山。(S) ☆対語 ri リ 高い。 {E: (for a mountain, tree, house etc.) to be low.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ram 2
- ラㇺ 【名】[概](所は ramu(hu) ラム(フ)) ①心。 ② ☞ram(u)…ラㇺ/ラム… ☆参考 sanpe サンペ 心臓、 胃のあたりの具合からくる気分、 (語構成要素として)人に対していだく心。 ossike オッシケ おなかの中、 口先やうわベや見かけに対して心の中。 kewtum ケウトゥㇺ 気性、 気立て、 気持ち。 {E: heart (in feelings or emotions one has for another).} (出典:田村、方言:沙流)
- ramamke
- ラマㇺケ 【自動】[ram-am-ke 低い・(重複)・(自動詞形成)](坂が)ゆるやかだ(「なるい」)。 ramamke hur kari ku=ran ラマㇺケ フㇽ カリ クラン 私はゆるやかな坂道からおりる。(W) {E: to be gently sloping.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramante
- ラマンテ 【他動】…を狩る、 …を獲りに行く/歩く、 …を獲たいと思う。 {E: to hunt…; to go, walk to hunt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramat
- ラマッ 【名】[概](所は ramatu(hu)/ramaci(hi) ラマトゥ(フ)/ラマチ(ヒ)) 魂。 nen póka ne wa ramat kasi a=konítata yakun ネン ポカ ネ ワ ラマッ カシ アコニタタ ヤクン 何とかして魂を押えてもらえば(=命をとりとめさせてもらえば)。(W会話) aynu ramat, ray aynu ramat tama ani kane an tekehe アイヌ ラマッ、 ライ アイヌ ラマッ タマ アニ カネ アン テケヘ 人の魂、 死んだ人の魂の玉を持っている彼の手を。(W民話) pirka isoytak, pirka ramat kor uwepeker ピㇼカ イソイタㇰ、 ピㇼカ ラマッ コㇿ ウウェペケㇾ よい話、 よい魂を持つ民話。(W独話) {E: the soul; the spirit.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu 1
- ラム 【他動】[ram-u 心・(他動詞形成)] ①…と思う、 …を思う、 …を考える。 nispa ne kusu kewtumu ka pirka p ne kunak a=ramú a p ニㇱパ ネ クス ケウトゥム カ ピㇼカㇷ゚ ネ クナㇰ アラム アㇷ゚ 長者(富者)だから心もよいものとばかり思っていたが。(W民話) nisatta anakne i=os arpa kuni ramu ニサッタ アナㇰネ イオㇱ アㇻパ クニ ラム 明日は私の行った後から行くつもりでいなさい。(S民話) ②(熟語) eci=ramu a! エチラム ア! (直訳すると)私はあなたを思った=やれやれ困ったやつだ。 ku=ramu humi! クラム フミ! (直訳すると)私は思うなあ=やれやれ困ったやつだ。 ③ ☞ram(u)…ラㇺ/ラム… {E: ①to believe, think (that)… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu 2
- ラム ☞ramu(hu) ラム(フ) (出典:田村、方言:沙流)
- ramukirakirak
- ラムキラキラㇰ 【自動】[ramu-kira-kira-k その心・逃げる・(重複)・(自動詞形成)] 気味が悪い。 ku=ramukirakirak wa ku=kira wa k=áhun, kú=isitoma wa クラムキラキラㇰ ワ クキラ ワ カフン、 クイシトマ ワ (暗くて)気味が悪いので私は逃げて家に入った、 こわくて。 {E: to have a bad feeling.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramuot
- ラムオッ 【自動】[ramu-ot その心・そこにある](次のような文脈で) ku=ramuot humi wen クラムオッ フミ ウェン 気の毒だなあと思う。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ramutuy
- ラムトゥイ 【自動】[ramu-tuy その心・切れる] びっくりする。 hay:, ku=ramutuy humi! ハイー、 クラムトゥイ フミー! ああびっくりした。(S) ☆参考 他動詞は eramutuy エラムトゥイ …にびっくりする、 ram(u) tuypa ラㇺ/ラム トゥイパ …をびっくりさせる。 {E: to be surprised.} (出典:田村、方言:沙流)
- rap 2
- ラㇷ゚ 【名】[概](所は rapu(hu) ラプ(フ))[動物] 羽(翼ではなく一本一本の)。 ☆参考 体の羽毛は konkon コンコン、 尾羽は ois オイㇱ、 翼は tekkup テックㇷ゚。 ☆参考 語構成の要素としては ra ラ の形で出ることもある。〔知分類 p.221 rap, -i/-u〕 {E: a feather.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rar 2
- ラㇻ 【名】[概](所は raru(hu) ラル(フ))眉。 ☆参考 眉の全体を言う。 眉の毛は rannuma ランヌマ。 {E: the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- rárak
- ララㇰ 【自動】[rara-k (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] なめらかである、 すべすべしている。 taan cápe seturu rárak humi! タアン チャペ セトゥル ララㇰ フミ! この猫は背中がすべすべしてるなあ。(W) esaman numaha rárak エサマン ヌマハ ララㇰ カワウソの毛皮はなめらかだ。(W) eytasa so rárak wa cise or ta ka osittesu=an エイタサ ソ ララㇰ ワ チセ オッタ カ オシッテスアン あまり床がツルツルしているので私たちは家の中でもすべってしまう。(S) {E: to be smooth.} (出典:田村、方言:沙流)
- rarutur
- ラルトゥㇽ 【名】[概](所は raruturu(hu) ラルトゥル(フ))[rar-utur 眉・の間] 両眉の間。 {E: between the eyebrows.} (出典:田村、方言:沙流)
- ratcako
- ラッチャコ 【名】あかり、 ランプ。 ratcako kar ラッチャコ カㇻ あかりをつける(ともす)。 ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ あかりがつく(燃える)。 ☆参考 昔はいろりの下座、 南西側の隅に棒を立ててその上に貝殻を皿にしてのせ、 その中に油を入れて燃やしてあかりとした。 これを ratcako ラッチャコ と言う。 カンビ(樺)の皮を燃やして明りとするときはこれを sune スネ と言う。 それを棒にはさんで外へ持って出てたいまつにするとき、 これを tatuspe タトゥㇱペ と言う。 {E: a light; a lamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raymik
- ライミㇰ 【自動】(女性の感謝の仕草の一つ。 右手の人差指を鼻と唇の間に当て、 軽く左から右へ動かす)。 ☆参考 沙流川中流二風谷の萱野茂氏によればこの仕草は etuhu kar エトゥフ カㇻ (ビデオ『アイヌ語会話初級編』)。 川下のワテケさん、 サダモさんによれば etuhu kar エトゥフ カㇻ は《鼻をふ(拭)く》。 {E: the body language of a woman showing appreciation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raytoskaha
- ライトㇱカハ 【名】[所](概 raytoska ライトㇱカ の例はない。 toskaha トㇱカハ の概は toska トㇱカ)[ray-toska-ha すごい・堤・(所属語尾)]…のものすごい大きな山積み。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オルン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 帆立貝の中に鯨肉を切りては入れ切り取っては入れして、 ものすごく大きな山をたくさんつくって。(S民話) {E: a large pile of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rennatara
- レンナタラ 【自動】[雅] 気が沈む。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to be tired; weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- rérasuye
- レラスイェ 【自動】[réra-suye 風(が)・…をゆらす] 風にゆらされる。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コラン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rewanhot
- レワンホッ 【名】[re-wan-hot 三つの・十の・二十] 六百。 ☆参考 こんな大きな数は昔は数えなかった。(W)ほか wanhot ワンホッ は二百。 {E: six hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- rika
- リカ 【名】(クジラの)あぶらみ(脂身)。 hunpe rika フンペ リカ クジラのあぶらみ。 {E: whale blubber.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rimkosanpa
- リㇺコサンパ 【自動】[rim-kosanpa ドシン(擬音)・急に…する](…する音が)ドシン/ドサッと響く。 a=kor yuk/símomanpe/tan rikna wa/a=eyápkir humko/rimkosanpa アコㇿ ユㇰ/シモマンペ/タン リㇰナ ワ/アエヤㇷ゚キㇼ フㇺコ/リㇺコサンパ [雅]私の鹿、 大きな鹿を上の方から投げおろした音がドシンと響いた(=ドサッと投げおろした)。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru- 5
- ル 【接頭】(性質を表す自動詞(形容詞)に接頭して、 程度が低いことを表す。) sések セセㇰ 熱い;rusesek ルセセㇰ やや熱い。 húre フレ 赤い;ruhure ルフレ やや赤い、 薄赤い。 (出典:田村、方言:沙流)
- rúkoci(hi)
- ルコチ(ヒ) 【名】[所](概は rúkot ルコッ)…の通った跡のくぼみ、 通って踏み固めた跡、 (手足)の跡。 kamuy rúkocihi an na カムイ ルコチヒ アン ナ 熊の足跡があるよ。(S) hunna rúkocihi ita ka ta an フンナ ルコチヒ イタ カ タ アン だれかの足跡が床(ゆか)の上についている。(S) ☆参考 足跡を urekoci(hi) ウレコチ(ヒ) とは言わない。(S) {E: tracks; marks, footprints of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúkot
- ルコッ 【名】[概][ru-kot 跡・くぼみ] ①細道、 踏み固めた跡。 ②(手足の)跡。 husko rukot an フㇱコ ルコッ アン 古い細道がある。(S) tek rukot テㇰ ルコッ 手の跡、 手形。(W) {E: ①a narrow path. ②tracks; marks, footprints.} (出典:田村、方言:沙流)
- rumayne
- ルマイネ 【自動】[ru-mayne やや・(?)] ①半生でまだ芯がある、 充分やわらかく煮えていない(じゃがいもなど)。 ②(比喩的に)あまり頭がよくない(「半ばかだ」)。 ku=sapa niskur an noyne ku=rumayne hum as クサパ ニㇱクㇽ アン ノイネ クルマイネ フマㇱ 私の頭はくもっているらしく私は「半ばか」のようだ。(S) {E: to be half-raw; half-cooked.} (出典:田村、方言:沙流)
- runnu
- ルンヌ 【自動】[rur-nu 塩気・を持つ] 塩からい(「しょっぱい」)。 ohaw runnu humi! オハウ ルンヌ フミ! おつゆしょっぱいなあ。(S) {E: to be salty.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupnemat
- ルㇷ゚ネマッ 【名】[rupne-mat 大粒である・女] 年配の女性、 老女、 ばあちゃん(「ばば」)。 rupnemat utar oka ルㇷ゚ネマッ ウタㇻ オカ 「ばばたちいた。」 (S) ☆参考 rupnekur ルㇷ゚ネクㇽ は《大人》だが、 rupnemat ルㇷ゚ネマッ は年取った女性を言う。 しばしば cáca チャチャ《老翁、 じいちゃん》との対語として使われる。 ekasi エカシ《老紳士、 長老、 おじいさま》、 húci フチ《老婦人、 おばあさま》が敬意を伴った尊称であるのに対し、 cáca チャチャ と rupnemat ルㇷ゚ネマッ には、 そのような敬意のニュアンスはない。 日常会話では rupnemat ルㇷ゚ネマッ よりも húci フチ のほうがよく使われる。 民話には rupnemat ルㇷ゚ネマッ もよく出てくる。 {E: an elderly woman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruprupne
- ルㇷ゚ルㇷ゚ネ 【自動】[rup-rup-ne 氷(?)・(重複)・のようである](rupne ルㇷ゚ネ の重複形) まるまると大きい粒だ。 ranma anak numi ruprupne a korka tanpa anak sir-sum wa numtumasi patek rupne, numtumasi nokan ランマ アナㇰ ヌミ ルㇷ゚ルㇷ゚ネ ア コㇿカ タンパ アナㇰ シㇼスㇺ ワ ヌㇺトゥマシ パテㇰ ルㇷ゚ネ、 ヌㇺトゥマシ ノカン いつも(の年)は粒がまるまると大きかったが、 今年は不作で、 一部の粒だけが大きくて一部の粒は小さい。(S) {E: to be large and chubby ie. grains, drops.} (出典:田村、方言:沙流)
- rus
- ルㇱ 【名】[概](所は rusi(hi) ルシ(ヒ)) 毛皮、 (狭義に)熊の毛皮。 tonto rus トント ルㇱ 毛をぬいた皮、 なめした毛皮。 ☆参考 人間の頭の皮のことも言うことがある。 huː rus ci=pere ci=pere フー ルㇱ チペレ チペレ (私は)生の毛皮を破る破る=頭の皮をはぐぞ。 (フクロウがこう鳴いたときは山へ行くとひどい目に合う。) (S) {E: a fur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rusuy
- ルスイ 【助動】①…したい、 …したがる。 emina rusuy エミナ ルスイ …を笑いたい=…がおかしい。 k=émina rusuy ayne ku=ye ka koyaykus ケミナ ルスイ アイネ クイェ カ コヤイクㇱ 私は(これが)おかしくておかしくて(それを)言うことができない。(W会話) kor rusuy コンルスイ …を持ちたい=…がほしい。 nep a=e rusuy ka somo ki nep a=kor rusuy ka somo ki ネㇷ゚ アエ ルスイ カ ソモ キ ネㇷ゚ アコン ルスイ カ ソモ キ (私は)何を食べたいとも思わず何をほしいとも思わなかった=何不自由なく暮らしていた。(W民話) (民話で主人公が自叙する中によく出てくる表現。) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ …するようにしたい、 …するようになることを望む、 …してほしい。 ci tunas hi ku=ki rusuy チ トゥナシ クキ ルスイ 早く煮えるようにしたい、 早く煮えてほしい。(S) pon katkemat ka ku=mataki amkir hi ku=ki rusuy kusu ポン カッケマッ カ クマタキ アㇺキリ クキ ルスイ クス お嬢さんにも私の妹を覚えて(見知って)もらいたいので。(W会話) ②…しそうである。 omke rusuy オㇺケ ルスイ せき(咳)が出そうだ。(W) tane k=étoranne rusuy humi as タネ ケトランネ ルスイ フミ アㇱ もういやになりそうになった、 なんだかいやになりそうな気がする。(W) ☆参考 é-rusuy エルスイ […を食べる・…したい](食べもの)が好きだ。 ipe-rusuy イペルスイ [ものを食べる・…したい] 空腹だ。 mokor-rusuy モコンルスイ [眠る・…したい] 眠い。 {E: to want to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruttektek
- ルッテㇰテㇰ 【他動】[rut-tektek (押しずらすことを表す rutu)の語根・(瞬間に行う)](引き戸)を瞬間に閉める。 nákatune humi iki wa apa ruttektek! ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ! なんてことしてるんだ、 戸をガジーンと閉めて。(S) {E: to close…in an instant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe 3
- ルウェ 【形名】[< ru-e 跡・(所属語尾)](名詞化辞として、 確かなこと、 確認ずみのことだというニュアンスを含む名詞句をつくる。) ①(動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。)…する/した/している/であること、 …したあと、 …した結果、 …したの。 taa a=en=kore ruwe nukar, hápo タア アエンコレ ルウェ ヌカㇻ、 ハポ ほら私がもらったのごらん、 かあさん。(S) ruwe ne ルウェ ネ …する/したのだ/です。 ruwe? ルウェ? …する/したの(ですか)? …なの(ですか)? ruwe! ルウェ! …したなあ! …だなあ! ruwe an! ルウェ アン! …したなあ!…だなあ! ruwe an? ルウェ アン? …する/した(のです)か? …する/したの? (多くの場合、 疑問詞を持つ疑問文に用いられる)。 ruwe he an? ルウェ ヘ アン? …する/したのか? …する/したの? (疑問詞のない、 当否を問う疑問文で。 ruwe? ルウェ? だけでも疑問文になるが、 he an ヘ アン をつけるともっと強い疑問になる。) e=eraman ruwe he an? エエラマン ルウェ ヘ アン? いったい君はわかっているのかい(わかっていないんじゃないか)。 eci=mokór wa eci=oká ruwe he an? エチモコㇿ ワ エチオカ ルウェ ヘ アン? いったいあなたたちは眠っているのか(しっかりしなきゃだめじゃないか)。(S独話) ruwe somo he an? ルウェ ソモ ヘ アン? …する/したのではないか。 ruwe tapan ルウェ タパン …する/したのであります、 …する/…したのでございます。 ruwe un ルウェ ウン (返事として)ええ、 …する/したのだよ、 そうですよ。 kuni ku=ramu kor k=ek ruwe un クニ クラム コㇿ ケㇰ ルウェ ウン ええ、 (私は)そう思いながら来たのよ。(S会話) ②(文頭に置かれ、 その前に言われたことがらを受けてその全体を名詞化する。) ruwe ene an hi ルウェ エネ アニ そのことはつまりこういうことだ。 ③(動詞に終わっている文の後ばかりとは限らない。 前の文と統語関係が切れている場合もある。) ruwe un ルウェ ウン (肯定の返事として間投詞のように) そうする/したのだよ、 そうだよ。 “…a=ye hawe tapan na” “e, ruwe un“ 「アイェ ハウェ タパン ナ」「エー、 ルウェ ウン」 「…ということを私は言いましたよ。」「ええ、 そのとおりです。」 (W-S会話) ☆参考 後に -he ヘ はつかない(ruwehe とはならない)。 ☆参考 場合によって ru ル の形が使われる。 ☞ru ル ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 hawe ハウェ(話された言葉および声に関することに用いられる)、 humi フミ(音や感覚、 感じに関することに用いられる。 ただし視覚以外)、 siri シリ(目の前に見えている様子に関することに用いられる)。 {E: to do; did; in the process of doing; the out come, result of having done…; did… (to be placed in front of a sentence or phrase to make what was previously said into a noun form; it doesn't necessarily always come after a verb ending.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe-askepeci(hi)
- ルウェアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は ruweaskepet ルウェアㇱケペッ)…の親指。 {E: the thumb of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe-askepet
- ルウェアㇱケペッ 【名】[概](所は ruweaskepeci(hi) ルウェアㇱケペチ(ヒ))[ruwe-askepet 太い・指] 親指。 ☞askepet アシケペッ {E: the thumb.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakhorak
- サㇰホラㇰ 【自動】[sak-horak 夏・倒れる](樹木が)夏に倒れる。 sakhorak hamkur cikuni ne kusu hamuhu ka sat ni ka sat wa an サㇰホラㇰ ハㇺクㇽ チクニ ネ クス ハムフ カ サッ ニ カ サッ ワ アン 夏に倒れた葉のついた木だから葉も乾き木も乾いていた。(HC民話) {E: (for trees) to fall down in summer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- samorunkur
- サモルンクㇽ 【名】[samor-un-kur 本州・の・人] 本州の人、 本州人、 内地人。 ☆対語 yaunkur ヤウンクㇽ [ya-un-kur 陸・の・人] 北海道の人、 repunkur レプンクㇽ [rep-un-kur 沖・の・人] 海外の人、 外国人。 {E: a person from Honshu (Japanese).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanpe-mawmawke
- サンペマウマウケ 【自動】[sanpe-mawmaw-ke 気分・(擬態の語根の重複)・(自動詞形成)]気分が悪くなる。 aː, ku=sinki humi! tanto anakne ku=sanpe-mawmawke kane ku=sinki アー、 クシンキ フミー! タント アナㇰネ クサンペマウマウケ カネ クシンキ ああ疲れたなあ、 今日は気分が悪くなるほど疲れた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sapa
- サパ 【名】[概/所] ①頭(人間、 獣、 鳥、 魚等何でもの頭、 首から上の頭部全体)。 kamuy sapa カムイ サパ 熊の頭/熊の頭骨。 yuk sapa ユㇰ サパ 鹿の頭/鹿の頭骨。 ②(語構成要素として)先頭/先端の部分、 最高の/支配する地位。 {E: ① the head (human, animal, etc.). ② the lead; the highest, top position.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sápo
- サポ 【名】[sa-po 姉・(指小辞)] 姉、 ねえさん、 年上の女きょうだいまたは女のいとこ、 あまり年の違わない女性の年長者。 ku=sapo he! クサポ ヘ! ねえさん、 しばらくねえ、 会えてうれしいわ。(S会話) e=kor sápo ka/nepki somo ki yakne エコㇿ サポ カ/ネㇷ゚キ ソモ キ ヤㇰネ あなたのねえさんが働かなかったら。(S子守歌) iresu sápo イレス サポ 育ての姉、 養姉。(Sユーカラ) (注 ユーカラの主人公は孤児で、 養姉に育てられる。) ☆参考 所属形語尾 -ho ホ はつかない。 一人称単数のみ ku=sapo クサポ《私の姉》と人称形で言う。 他の人称では kor コㇿ《…を持つ》を用いて kor sápo コㇿ サポ《彼/彼女の姉》のように言うが、 それよりも多く sáha サハ が用いられる。 引用文の中の自称では a=kor sápo アコㇿ サポ《私の姉》等のように言う。 ☆参考 sa サ [概]/sáha サハ [所] が冷静客観的な親族関係の表現で、 呼びかけなどには使われないのに対し、 この sápo サポ は、 愛着や近しい感情を伴う表現である。 呼びかけには ku=sapo クサポ が使われる。他人の女性への呼びかけの場合は必ずしも相手が年上とは限らず、 初対面の場合や、 そうでなくても礼儀上尊敬を示すとき、 話し手のほうが年上であっても言うことがある。 高齢の女性には húci フチ《おばあさま》、 中高年には unarpe ウナㇻペ《おばさん》と言い、 やや若い人に ku=sapo クサポ と言うらしい。 ☆対語 yúpo ユポ。 ☞sa サ 1、 saha サハ、 yúpo ユポ。 {E: an older sister; an affectionate term for a young girl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sattek
- サッテㇰ 【自動】[sat-tek 乾く・ちょっと…する] やせている、 やせる(人、 動物が)。 ☆対語 mímus ミムㇱ 太っている。 ☆参考 áne アネ 細い。 {E: to be thin; lose weight (humans, animals).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saykur
- サイクㇽ 【名】[say-kur 輪になったもの/群・影](ウポポと呼ばれる輪唱歌の中で)まわりをとり囲んでいる者。 hunpepa wa ku=tukan/tuyma saykur saykuste/tarapso ka tareciw フンペパ ワ クトゥカン/トゥイマ サイクㇽ サイクㇱテ/タラㇷ゚ソ カ タレチウ [雅]クジラの頭から殺していけ/遠くから来た大勢の者に囲まれている/眠っているうちにやられるぞ。(Sほかウポポ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- senram sekor
- センラㇺ セコㇿ 【副】いつものことだが。(KSg) koturimimse/kokewrototke/senram sekor/makan kat kor pe/páse humi/siturare コトゥリミㇺセ/コケウロトッケ/センラㇺ セコㇿ/マカン カッ コㇿ ぺ/パセ フミ/シトゥラレ [雅]ブルンブルンと鳴り響きバリッバリッと音がする。 いつものことだが、 どんなものだか(=何者か)が重い音を伴ってやって来る。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sepepatki
- セペパッキ 【自動】[sepep-atki (擬態重複)・(自動詞形成)](木の葉が風でゆれて)サラサラ…と鳴る。 níham sisuyesuye humi sepepatki hi ne aan ニハㇺ シスイェスイェ フミ セペパッキ ヒ ネ アアン 木の葉が風にゆれて「サオサオ…と」(サラサラ…と)鳴っている音なのだった。(W)民謡 (出典:田村、方言:沙流)
- seru
- セル 【他動】…を吸い込む(息を吸う拍子に口の中へ入って来る)。 wen húra seru ウェン フラ セル 悪い匂いを吸い込む。(S) kikir ku=seru キキㇼ クセル 私は虫を吸い込んだ。(S) níyahurahene seru, asir tursak réra hene seru ニヤフラ ヘネ セル、 アシッ トゥㇽサㇰ レラ ヘネ セル 木の芽の匂いでも吸いなさい、 新鮮なきれいな空気でも吸いなさい。(S) {E: to breathe, suck in…} (出典:田村、方言:沙流)
- serusserus
- セルッセルㇱ 【自動】[serus-serus (擬音)・(重複)] はためく。 apkas hum ko serusserus アㇷ゚カㇱ フㇺ コ セルッセルㇱ 歩くと着物がパフッパフッとなる。 {E: to flutter.} (出典:田村、方言:沙流)
- sések
- セセㇰ 【自動】①(ものが)熱い、 熱くなる、 温い、 温まる、 沸(わ)く。 sések sayo セセㇰ サヨ 熱いおかゆ。 sések kaspa wa ku=ku ka eaykap セセㇰ カㇱパ ワ クク カ エアイカㇷ゚ 熱すぎて(私は)飲めない。(S) tonpuri sések na ahupan トンプリ セセㇰ ナ アフパン おふろがわいたから入りなさい(ahupan アフパン は ahup yan アフㇷ゚ ヤン が続けて発音された形)。(W) úsey tane sések ウセイ タネ セセㇰ お湯がもうわいた。 ②(冷たいほうがよいものが)なまぬるい。 wakka keseke sések, kéra wen ワッカ ケセケ セセㇰ、 ケラ ウェン 水の飲み残しはなまぬるくて味が悪い。(S) ③(人が)暑い(暑く感じる)。 ku=sesek koyaywennukar クセセㇰ コヤイウェンヌカㇻ 私は暑くて苦しい。(W) ku=sesek humi! クセセㇰ フミ! 暑いなあ! ☆参考 天候に関して気温が高く暑いことを言うのには、 sir-sések シㇼセセㇰ [完動]が用いられる。 ☆参考 焼けつくようなひどい暑さを言う。 日本語東京方言等で「暑い」と言うような場合でもほどほどの暑さであれば popke ポㇷ゚ケ [自動]/sir-popke シㇼポㇷ゚ケ [完動] が使われる。 ☆参考 nam ナㇺ ぬるい、 冷たい。 meman メマン 涼しい。 mérayke メライケ 寒い。 {E: ① (for things) to be hot; warm; boiled. ② (for someone) to be, feel hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seta
- セタ 【名】[動物] 犬。 pinne seta ピンネ セタ 雄犬。 pon seta ポン セタ/ポイ セタ 小犬/子犬。 húre seta フレ セタ 赤犬=茶色い犬。 retar seta ukoykire p レタㇻ セタ ウコイキレㇷ゚ 白い犬をけんかさせるもの。(S会話)(なぞなぞで答えは mimaki ミマキ 歯。) seta ahun wa apausta a=perpa aan セタ アフン マ アパウㇱタ アペㇾパ アアン [比喩] 犬が入って戸がこわされたな=前歯が欠けている(「歯欠けの人を見てなぞかけてひやかしている」)。(W) seta sani セタ サニ 犬の子、 犬の子孫(ののしりの表現)。(W) a=eósoma ruwe íne/seta e wa isam/ne seta ine/a=rayke wa isam アエオソマ ルウェ イネ/セタ エ ワ イサㇺ/ネ セタ イネ/アライケ ワ イサㇺ うんちに出したのはどうなった、 犬が食べてしまった、 その犬はどうなった、 殺されてしまった。(KK掛け合い歌) ☆参考 犬は身近な動物で口承文学にもよく登場するが神としては出てこない。 用例にもあるようにいやしい役回りで出てきたり、 ののしりに使われたりする。 {E: a dog.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setur
- セトゥㇽ 【名】[概](所は seturu(hu) セトゥル(フ)) ①背中(胴の後ろ側全部、 上から下まで)。 ②(着物の)後ろ身頃。 ☆参考 hon ホン 腹。 numsama ヌㇺサマ [所]前身頃。 {E: ① the back. ② the back part of clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sihopire
- シホピレ 【他動】[si-hopi-re 自分・…を置いて去る・…させる][雅]…を自分から離れさせる=…から別れて来る。 makan katkor pe/páse humi/siturare/kosne humi/sihopire マカン カッコㇿ ペ/パセ フミ/シトゥラレ/コㇱネ フミ/シホピレ [雅]何者かが重い音を伴ってやって来る、 軽い音は伴わずに置いて来る。(Sユーカラ) ☆参考 hopi ホピ は日常語で独立の動詞としては使われない。 複数形の形をした hoppa ホッパ が単複の区別なく使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikatkore
- シカッコレ 【他動】[si-kat-kor-e 自分・あり方・を持つ・させる](悪いものが)…を誘惑する(?)/連れ出す(?)。 hunak un sikatkore wa tura ruwe an un? フナクン シカッコレ ワ トゥラ ルウェ アヌン? (あの悪い子がうちの子を)どこへまた引っぱり出して行ったろう。(S) ☆参考 siren シレン …を誘う。 tura トゥラ …と一緒に行く/来る。 {E: (for a bad person) to lure away.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikay 2
- シカイ 【名】[概](所は sikaye(he) シカイェ(ヘ))[sik-ay 目・矢/とげ(ささるもの)]めくぎ、 くさび。 sikay kar シカイ カㇻ めくぎを打つ。(S) sikay us pekor humi an シカイ ウㇱ ペコㇿ フミ アン めくぎが刺さっているみたいな感じだ=一箇所が刺すように痛い。(S) {E: a rivet; a wedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- siki(hi) 2
- シキ(ヒ) 【名】[所](概は sik シㇰ)…の目。 siki(hi) poro シキ(ヒ) ポロ 目が大きい。 siki hetke ápekor an シキ ヘッケ アペコㇿ アン 目が飛び出すみたいだ。 siki unukar シキ ウヌカㇻ 寄り目だ(目が真ん中へ寄っている)。(S) siki-yupupu シキユププ ☞sikiyupupu シキユププ sikihi iyo シキヒ イヨ 目にごみか何か入る。 ku=siki iyo クシキ イヨ 私の目に何か入った。(S) sikihi karikari シキヒ カリカリ キョロキョロする。 sikihi karikari somo ki シキヒ カリカリ ソモ キ キョロキョロしない(目元が落ち着いている)。(S) a=sikíhi makkosanpa アシキヒ マッコサンパ 急に私の目が見えるようになった。(W民話) sikihi nokan kusu oka ekasi ka an húci ka an シキヒ ノカン クス オカ エカシ カ アン フチ カ アン とても目の小さいおじいさんとおばあさんがいた。(S民話) {E: the eyes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikkamuk
- シッカムㇰ 【自動】[sik-kamu-k 目・かぶさる・(他動詞化?)] 目をつぶる。 sikkamuk wa mokor ápekor sunke wa an シッカムㇰ ワ モコㇿ アペコㇿ スンケ ワ アン 目をつぶって眠ったふりをしている。(S) {E: to shut the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkap
- シッカㇷ゚ 【名】[概](所は sikkapu(hu) シッカプ(フ))[sik-kap 目・皮]まぶた。 {E: the eyelids.} (出典:田村、方言:沙流)
- siknu
- シㇰヌ 【自動】[sik-nu 目・を持つ] 生きる、 死なずにすむ、 命をとりとめる。 yuptek kur nepki wa ukasuy e hike opitta ohonno siknu p ne na ユㇷ゚テㇰ クン ネㇷ゚キ ワ ウカスイ エ ヒケ オピッタ オホンノ シㇰヌㇷ゚ ネ ナ よく働ける人が働いて助け合って食べていく者が皆長生きするのですよ。(S民話) hetopo horka siknu ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ (死にかかっていたその人は)また逆もどりして生きた=いのちを取りとめた。(W会話) tókor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotanuhu siknu p ne a kusu トコㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱(ヒシ)の実を授けてくれたからこそ私たちの村が(=村人みんなが)生きながらえた(飢え死にせずにすんだ)のだったから。(S会話) siknu wa an [単]/siknu wa oka [複] シㇰヌ ワ アン/シㇰヌ ワ オカ 生きている。 {E: to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknu cikosinninup
- シㇰヌ チコシンニヌㇷ゚ 【名】[生きている・秘蔵の宝](時計を呼ぶ一つの言い方。) suwoppo or siknu cikosinninup a=omáre kor humi as kor patek an スウォッポ オㇿ シㇰヌ チコシンニヌㇷ゚ アオマレ コㇿ フミ アㇱ コㇿ パテㇰ アン 小箱に時計を入れるといつも音がしている。(W)(当時の時計はそのくらい大きい音を立てて秒を刻んでいた。) (出典:田村、方言:沙流)
- sikopayar
- シコパヤㇻ 【他動】[si-kopa-yar 自分・…を…とまちがえる・人にさせる] …によく似ている、 まるで…のようだ、 …のふりをする。 cituye mosir sikopayar poro rokuntew チトゥイェ モシㇼ シコパヤㇻ ポロ ロクンテウ まるで離れ島のような大きな客船。(S) husko an pe sikopayar フㇱコ アン ペ シコパヤㇻ [慣用句]その間に何もしなかったようなふりをしてそ知らぬ顔をしている。(W民話) ahunporu sikopayar pe hemanta an? アフンポル シコパヤㇻ ペ ヘマンタ アン? あの世の入口の洞穴にそっくりのものはなあに(なぞなぞで、 答えは etupuyke エトゥプイケ 鼻のあな)。(W会話) {E: to resemble…; pretend to be…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikramat
- シㇰラマッ 【名】[概](所は sikramaci(hi) シㇰラマチ(ヒ))[sik-ramat 目・魂] ひとみ(瞳)(「めぼとけ」)。 ☆参考 sikramatu(hu) シㇰラマトゥ(フ)[所]は未出。 {E: the pupils of the eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikrap
- シㇰラㇷ゚ 【名】[概](所は sikrapu(hu) シㇰラプ(フ))[sik-rap 目・羽] まつげ(一本一本を言う)。 puyar sikrap プヤㇻ シㇰラㇷ゚ [窓・まつげ]壁のカヤを切って窓をあけてあるところで、 切ったカヤの端が上下から出てまつげのように見える部分。 {E: the eyelashes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siktokoko
- シㇰトココ 【自動】[sik-tokoko 目・出っぱらせる(重複)]大きな目を開けてじっと見る。 ku=nukar humi ka isam, ku=siktokoko yakka k=érampewtek クヌカㇻ フミ カ イサㇺ、 クシㇰトココ ヤッカ ケランペウテㇰ 私には全然見えない、 大きな目を開いて見てもわからない。(S) {E: to look wide-eyed.} (出典:田村、方言:沙流)
- sinenne
- シネンネ 【副】[sinen-ne 一人・である] ①一人で。 sinenne k=ek シネンネ ケㇰ 私は一人で来た(sinen ku=ne wa シネン クネ ワ とも言う)。 ②ひとりでに。 mákip ene, sinenne ku=nupe ran kor an humi an hi an? マキㇷ゚ エネ、 シネンネ クヌペ ラン コラン フミ アニ アン? どうしてこうひとりでに涙が出ているのだろう。(S) ☆参考 「ひとりでに」は yaykata ヤイカタ とも言う。 {E: alone; by oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinepesan-hot
- シネペサンホッ 【名】[数名][sinepesan-hot 九つの・二十] 百八十。 {E: one hundred and eighty.} (出典:田村、方言:沙流)
- sini
- シニ 【自動】休む、 休憩/休止する、 何もしないでいる、 訪問先の家に入ってしばらくの時をすごす、 (バスが)止まる、 寝床に入る、 (ごく年寄りが)亡くなる。 ponno sini=an ro ポンノ シニアン ロ 少し休もう。(S) e=sinki ciki ponno sini エシンキ チキ ポンノ シニ 疲れたのなら少し休みなさい。(S) ahun wa sini! アフン マ シニ! 入って休みなさい(=どうぞお入り下さい)(一人に)。 ahup wa sini yan! アフㇷ゚ ワ シニ ヤン! 入って休みなさい(=どうぞお入り下さい)(二人以上に)。 sinep anak somo sini no arpa wa isam シネㇷ゚ アナㇰ ソモ シニ ノ アㇻパ ワ イサㇺ(二台来たバスのうち)一台は止まらないで行ってしまった。(W) {E: to rest; take leave.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinnayno
- シンナイノ 【副】[sinna-y-no 違っている・(挿入音)・(副詞形成)] 違って、 別に、 異なるように。 katuhu sinnayno an カトゥフ シンナイノ アン 姿かたちが違っている。 {E: differently; as if different.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit-nomi
- シンリッノミ 【名】[< 自動][先祖・をまつる]先祖まつり(用例ではお彼岸)。 sinrit-nomi ehanke kusu tayko kik humi as シンリッノミ エハンケ クス タイコ キㇰ フミ アㇱ お彼岸が近いからたいこをたたく音がする(このたいこは日蓮宗のたいこを指している)。(W) ☆参考 アイヌ伝統文化の先祖まつりは sinnurappa シンヌラッパ。 (出典:田村、方言:沙流)
- Sínutay
- シヌタイ 【名】[地名](「富川(とみかわ、 沙流川の河口の町)の磯原(いそはら)、 とてもいいところ。」) (S) Sínutay nottuhu シヌタイ ノットゥフ [地名]シヌタイの岬。 (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cikisokiso
- シッチキソキソ 【完動】[名+他動中相][sir-ci-kis-o-kiso あたり・される(中相)・(擬音の語根)・(他動詞形成)・(重複)] あたりがざわざわ騒がしい。 cise okari sir-cikisokiso, hekattar sinot humi wenruy チセ オカリ シッチキソキソ、 ヘカッタㇻ シノッ フミ ウェンルイ 家のまわりが騒がしい、 子どもたちの遊ぶ音がものすごい。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for one's surroundings to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-citurimeta
- シッチトゥリメタ 【完動】[名+他動中相][sir-ci-turim-eta あたり・…される・(爆音の擬音)・(他動詞形成)]バリバリバリバリドンドンダンダンと大砲のような大きな音がする。 réra wen híne apu perke hum apu yaske hum sir-citurimeta híne ekimatekpa kus kira wa yap レラ ウェン ヒネ アプ ペㇾケ フㇺ アプ ヤㇱケ フㇺ シッチトゥリメタ ヒネ エキマテㇰパ クㇱ キラ ワ ヤㇷ゚ 風が悪くて流氷が割れる音、 流氷が裂ける音がバリバリバリバリドンドンダンダンと大砲の音のように響いて、 みんなびっくりしたので逃げて帰って来た。(S) ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for something to make a booming cannon-like sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-homaromar
- シㇼホマロマㇻ/シロマロマㇻ 【完動】[sir-homar-homar あたりが・はっきり見えない・(重複)] 夕方になって暗くなる、 よく見えないほど暗い(日が暮れてしまって、 その辺に来ている人がだれだかわからないほど暗いことを言う)。 sir-homaromar kor hunak un e=arpa? シㇼホマロマㇻ コㇿ フナクン エアㇻパ? こんなに暗くなってからどこへ行くの。(S) ☆発音 早く言うと h が落ちて siromaromar シロマロマラ と発音される。 {E: to begin to grow dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-mo
- シㇼモ 【完動】[sir-mo あたりの様子(完全動詞形成)・静か(である)] 静かである(天候について言う)。 sir-mo wa pirka ruwe! korka méan humi! シㇼモ ワ ピㇼカ ルウェ! コㇿカ メアン フミ! 静かでいいあんばいだねえ、 でも寒いなあ。(S) {E: to be calm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-onuman
- シロヌマン 【完動】[sir-onuman あたり(完全動詞形成)・夕方/晩方] 夕方/晩方/日暮れどきになる。 tane sir-onuman wa sir-kunne p hunak un eci=payé? タネ シロヌマン ワ シㇼクンネㇷ゚ フナクン エチパイェ? もう夕方になって暗いのにあなたたちはどこへ行くの? (S) {E: to grow into dusk, early evening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sokisoki
- シㇼソキソキ 【他動】[sir-soki-soki あたりを・(擬音の語根)・(重複)](ネズミが)かじったり何か引っ張ったり走ったりしてガリガリ/ゴソゴソ音をたてる。 ermu sir-sokisoki humi as エㇾム シㇼソキソキ フミ アㇱ ネズミのかじっている音がする。(S) sir-sokisoki wa nep ne yakka hunara wa uk シㇼソキソキ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ フナラ ワ ウㇰ (どろぼうが)ネズミみたいにゴソゴソと何でも探して取る。(S) {E: the sound of a mouse gnawing on something, dragging something, scurrying etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ukopukrototke
- シルコプㇰロトッケ 【完動】[sir-uko-puk-rotot-ke あたり・いっせいに・プツ(擬音の語根)・(音の連続を表す接尾辞)・(自動詞形成)] あたりでいっせいにプツプツプツと音がする。 sicigaci cup wano an pe, tapan Hokkaito, aynu mosir or unno sir-ukopukrototke, sir-yasrototke, uhuy wa paye uskehe oka シチガチ チュㇷ゚ ワノ アン ペ、 タパン ホッカイト、 アイヌ モシㇼ オルンノ シルコプㇰロトッケ、 シㇼヤㇱロトッケ、 ウフイ ワ パイェ ウㇱケヘ オカ 7月からのこと、 この北海道つまりアイヌの土地にまで、 パラッパラッと銃弾の音が鳴り、 バリッバリッとものの裂ける音が鳴り、 燃えていく所があった。(W会話) (戦争中の銃や空襲の被害などの物音を表している。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siratek
- シラテㇰ 【自動】[< sirar-tek かたい・やや…](?) ①かたい(おかゆ、 糊、 こねたもの等、 ドロドロのものの水分が少なくて)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカン ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もう少しゆるくすればよかったのにあまり固く練ってしまったんだなあ。(S) ②(熟語) paro siratek パロ シラテㇰ (渋くて/甘くて)口のあたりが厚くなったように変な感じになる。(S) hu kaki k=e akus ku=patoye unno ironne pekor ku=paro siratek フ カキ ケ アクㇱ クパトイェ ウンノ イロンネ ペコㇿ クパロ シラテㇰ 生の柿を食べたら唇のほうまで厚くなったみたいに口が変になった。(S) ☆参考 (味が)しぶいことは、 parkosiratek パㇻコシラテㇰ、 parsiratekka パㇻシラテッカ。 {E: ① (for rice gruel, paste, dough etc.) to be thick, stiff. ② …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siri
- シリ 【名/形名】[所](概は sir シㇼ) ①(普通名詞として)(=sirihi シリヒ)…の様子、 地、 地面、 所、 あたり。 ②[形名](名詞化辞として)(動詞句に終わる文の後に置かれて、 見える様子に関する説明の名詞句をつくる。) …する/している様子。 a=onáha i=respa siri pirka rok pe ne kusu アオナハ イレㇱパ シリ ピㇼカ ロㇰ ペ ネ クス 父が私を育ててくれた育て方がよかったので。(S民話) …siri ne …シリ ネ …する/した/している様子だ、 (見たところ)…する/した/しているのだ。 tanepo póka a=porómacihi omanan siri ne na タネポ ポカ アポロマチヒ オマナン シリ ネ ナ 初めてあなたの本妻様がお見えになったのですから。(W民話) …siri an …シリ アン (1)(感嘆文で)…しているなあ。 (2)(主に疑問詞のある疑問文で)(この様子は)…しているのか。 a=kor katkemat mak é=iki siri an? アコㇿ カッケマッ マㇰ エイキ シリ アン? 奥様、 何をしていらっしゃるのですか。(W民話) …siri? …シリ? (主に当否を問う疑問文で)…しているのか。 tanepo ape e=ari siri? タネポ アペ エアリ シリ? 今やっと火を焚きつけたの? …siri iki …シリ イキ …している(そういう様子の行動をしている)。 tu moto orke hunar kor as wa an siri iki トゥ モト オㇿケ フナㇻ コㇿ アㇱ ワ アン シリ イキ 彼はいろいろと素性をさぐりながら立っていた(そういう様子をしていた)。(W民話) ☞sir シㇼ {E: ① earth; land; place; appearance. ② …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirka 1
- シㇼカ 【名】[< sir-ka 見えるもの・の上][雅]刀のさやの外側、 刀のさや。 Ouhuy-sirka Ouhuy-níkapattus オウフイシㇼカ オウフイ ニカパットゥㇱ すそこげ刀すそこげ厚司(人間の始祖アイヌラックルの呼び名の一つ。 父神が天地を走り回って地を燃やして歩いたことからつけられた)。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- sirkik
- シㇼキㇰ 【他動】[sir-kik あたり・を打つ][雅]ぶつける。 a=sirkik hum ko/korimnatara アシㇼキㇰ フㇺ コ/コリㇺナタラ [雅](鹿を太い木に)ぶつける音がドシンドシンと響く。(Sユーカラ) m ☆参考 日常語ではこの語構成だと自動詞だが、 kik キㇰ が他動詞なので雅語では他動詞型の人称形になっている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkotpa
- シㇼコッパ 【他動】[複](単は sirkote シㇼコテ)(二頭/二匹/二隻以上)をつなぐ。 tanto anak hunak ta a=sirkotpa wa te ta isampa タント アナㇰ フナㇰ タ アシㇼコッパ ワ テ タ イサンパ (羊が)今日はどこかにつながれて、 ここにはいない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sirunike
- シルニケ 【名】[所](概の用例はない)[sir-un-hike 地・にいる・やつ]この/あの野郎、 畜生(ののしりの表現)。 néa a=wenhokuhu sirunike otuyke ene hawean hi ネア アウェンホクフ シルニケ オトゥイケ エネ ハウェアニ あの私の悪党の亭主、 あの野郎、 あん畜生がこう言った。(W民話) {E: Damn it!; Damn you!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sísam 1
- シサㇺ 【名】[sí-sam 主な・そば/となり(の人)]日本人(和人)(「シャモ」)(アイヌ民族でも他の少数民族でもない日本人の多数民族を指す名称)。 sísam mosir シサㇺ モシㇼ 和人の住んでいる土地(しばしば本州を指す)。 sísam itak シサㇺ イタㇰ/シサミタㇰ 日本語。 sísam úsey シサㇺ ウセイ [和人・飲用の湯] 和人の飲む湯(「お茶」の訳語として出た)。 húre sísam フレ シサㇺ [赤い・隣国人] 西洋人(「赤毛の人」の意味)。(W) ☆参考 sisam シサㇺ《自分のそば》とはアクセントが違う。 {E: the Ainu term for the Japanese.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sísam mosir/Sísam mosir
- シサㇺ モシㇼ 【名】[和人・国] 和人の国(多くの場合、 本州以南を指す。 北海道の中で交易相手の和人の住んでいた地方を指すこともある)。 ☞sísam シサㇺ {E: Honshu; the land, country of the “Wajin”(Japanese).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siturare
- シトゥラレ 【他動】[si-tura-re 自分・に同伴する・させる] …を自分と一緒に来させる。 makan katkor pe/páse humi/siturare/kosne humi/sihopire マカン カッコㇿ ペ/パセ フミ/シトゥラレ/コㇱネ フミ/シホピレ [雅]何者かが重い音を伴ってやって来る、 軽い音は伴わずに置いて来る。(Sユーカラ) {E: to make, let…accompany one.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siwente
- シウェンテ 【自動】[< si-wen-te 自分・悪い・させる](直訳すると)悪いもののように振舞う=のろい(歩く/走るのが)、 「足ぬるい、 歩くようでさっぱりはかどらない」。 pasu siwente humi! パス シウェンテ フミー! バス、 のろいねえ。(W) ☆参考 apkas emonasap アㇷ゚カㇱ エモナサㇷ゚ 足運びが遅い。 {E: to be slow (walking, running).} (出典:田村、方言:沙流)
- siwnin
- シウニン 【自動】緑である。 siwnin nonno シウニン ノンノ 黄色い花/青い花。 siwnin sinrus シウニン シンルㇱ 緑の苔。 siwnin íkonpap シウニン イコンパㇷ゚ [緑の・青虫や毛虫の類] 青虫(「青虫」の訳語として出た)。 ☆参考 沙流方言では草色(グリーン)を典型的な色とし、 黄から紫ぐらいまでの間に広がるいろいろな色をさす。 ただしオレンジ系の黄色は húre フレ 「赤」のほうに属する。 東や北の地方では水色(ブルー)を典型的な色とする。 サダモさんによると、 昔は緑は wenkamuy ウェンカムイ《悪神、 ばけもの》の色として嫌われていたという。 {E: to be green.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síwo
- シウォ 【名】[si-wo 大きい・(長さの単位、 約5寸)]長さの単位の一つ、 親指と中指を広げてそれぞれの先の間の長さ、 約6寸(18センチ)。 ☞wo ウォ {E: a unit of length (the distance between the outstretched thumb and middle finger).} (出典:田村、方言:沙流)
- siyupu
- シユプ 【自動】[単](複は siyuppa シユッパ) [si-yupu 自分・を締める] ①締まる(ゴムなどが)。 ②ギューッと力をつける(しっかりやる)。 {E: ① to be tightened, shut. ② to brace oneself; put one's strength into.} (出典:田村、方言:沙流)
- sosamotpe
- ソサモッペ 【名】[so-sam-ot-pe 座・のそば・にある・もの] 壁に掛かっている刀。 {E: a sword hung on a wall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soso
- ソソ 【他動】[単](複は sospa ソㇱパ)[sos-o 薄片・(他動詞形成)] …をはぐ、 はがす、 むきとる、 めくる。 kapuhu soso カプフ ソソ 皮をはぐ。 numaha soso ヌマハ ソソ 毛皮をはぐ。 ☆参考 動物の毛皮をはぐことは ri リ、 野菜や果物などの皮をむくことは kar カㇻ、 繊維をとるための木の皮をはぐことは kep ケㇷ゚。 {E: to tear off, take off, skin, peel…} (出典:田村、方言:沙流)
- sossorke
- ソッソㇿケ 【自動】[sossor-ke (擬態、 sor ソㇿ の重複)・(自動詞形成)](次の表現の中で) kapu(hu) sossorke カプ(フ) ソッソㇿケ 皮膚にかさぶたのように、 ふけみたいなものが出ている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- sowsut
- ソウスッ 【位名】[概](所は sowsutuhu ソウストゥフ) 隅、 隅の方、 端の方。 eytasa sowsut ta iteki anu no na hesasi sanke エイタサ ソウスッ タ イテキ アヌ ノ ナ ヘサシ サンケ あまり隅の方に置かないでもっといろりの近くへ出しなさい。(S) ☆参考 四角(よすみ)のことではない。 まん中から遠い、 壁の近くなどのこと。 角(かど)は、 内側でも外側でも sikkew シッケウ。 {E: a corner; a side; an edge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyne
- ソイネ 【自動】[単](複は sóyenpa/sóyonpa ソイェンパ/ソヨンパ)[soy-ne(< ene) 外・へ(行く)](人や動物が家の中や穴の中などから)外に出る、 戸外へ出る。 ☆対語 ahun アフン。 ☆参考 沙流川中流では sóyene ソイェネ とも言う。 {E: to go outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suci(hi)
- スチ(ヒ) 【名】[所](概は sut スッ)…の祖母。 sucihi tura utura wa arki スチヒ トゥラ ウトゥラ ワ アㇻキ 彼は彼の祖母と連れだって(二人が)一緒に来た。(S) sucihi sápikiri スチヒ サピキリ 母系の代々の系統。 ☆参考 親愛感のない親族関係のみの表現。 ときには悪口に使われる。 頻度は低く、 他の親族名称ほどには使われない。 通常は kor húci コㇿ フチ と言う。 {E: one's maternal ancestors, lineage.} (出典:田村、方言:沙流)
- sumariharu
- スマリハル 【名】[sumari-haru キツネ・食べ物][植物] 「アズキナ」の実。 ☆参考 「根や葉は言わない。」 (S)〔知分類 p.210 shumari-haru ユキザサ〕 (出典:田村、方言:沙流)
- sunkeruype
- スンケルイペ 【名】[sunke-ruy-pe うそをつく・激しい・もの] でたらめばかり言って人を笑わせる人。 {E: a person who tells humorous lies.} (出典:田村、方言:沙流)
- surkuemawri
- スㇽクエマウリ 【名】[surku-emawri 毒・イチゴ][植物]ヘビイチゴ。〔知分類になし。 p.115 hurep シロバナノヘビイチゴ〕 {E: an Indian strawberry.} (出典:田村、方言:沙流)
- susam
- スサㇺ §103 シシャモ (1) susam(su-sám)「スさㇺ」[→注1.]⦅長万部、礼文華、幌別、沙流、様似、白糠、春採、屈斜路、美幌、天塩⦆シシャモSpirinchus lanceolatus(HIKITA)C333, 405ビIX, 49、沙I66-7、長II42 (出典:知里動物編、方言:)
- sussur
- スッスㇽ 【名】嵐の時の陰気。 sussur an スッスㇽ アン 嵐/しけのために陰気である。 ruyanpe yupke wa sussur an humi! ルヤンペ ユㇷ゚ケ ワ スッスㇽ アン フミ! 嵐がひどくて家の中が陰気だなあ。(S) sussur ewen スッスㇽ エウェン (赤ん坊が)しけると泣く。(S) {E: the darkness, gloom of a storm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sut 1
- スッ 【名】[概](所は suci(hi) スチ(ヒ))祖母及びそれと同世代以上の親族の女子。 ekas ka sak sut ka sak エカㇱ カ サㇰ スッ カ サㇰ 祖父も祖母もいない。(S) ☆参考 クールな親族関係の表現、 悪口を言うときにも使う、 頻度は低く、 他のいろいろな親族名称ほどには使われない。 親愛感や尊敬を含んだ語としては húci フチ が用いられるほか、 単なる親族関係の表現としても、 多くの場合に húci フチ のほうが用いられる。 しかし sak サㇰ《…がない》の前では húci フチ とは言わずこの語を使う。 ☆対語 ekas エカㇱ 祖父。 {E: refers to one's grandmother, great grandmother, etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- sutukap
- ストゥカㇷ゚ 【名】[sutu-kap ぶどうづる・皮][植物]ぶどうづるの皮。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウづるの皮でつくったたわし。 ☞súhurayep スフライェㇷ゚ ☆参考 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。〔知分類 p.80 situkap ヤマブドォ((北海道全地))茎の皮〕 {E: the bark of a grapevine.} (出典:田村、方言:沙流)
- sutuker
- ストゥケㇾ 【名】[sutu-ker ぶどうづる・靴] ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴。 hat punkar kapuhu ani a=kar kucu réhe sutuker ハッ プンカㇻ カプフ アニ アカㇻ クチュ レヘ ストゥケㇾ ぶどうづるの皮でつくった靴の名がストゥケレ。(W) ☆参考 ker ケㇾ《靴》は[概]、 [所]は keri(hi) ケリ(ヒ)。 しかし sutukeri(hi) ストゥケリ(ヒ)は未出。 {E: summer footwear made from grapevine bark.} (出典:田村、方言:沙流)
- ta 4
- タ 【格助】①(空間的・時間的位置を示す副詞句をつくる。)…に、 …で。 Piratur ta ピラトゥッ タ 平取に/で。 a=kor mosir ta a=kar easkay アコㇿ モシッタ アカㇻ エアㇱカイ わが国でつくれる。(S) kotan eepak ta en=etunankar コタン エエパㇰ タ エネトゥナンカㇻ (彼は私に)部落のはずれで出会った。(S) ta a=kotanu ta ka oka タ アコタヌ タ カ オカ ほらここに、 私たちの村(地域)にもある。(W会話) te ta テ タ ここに/ここで。 taan ta タアン タ ☞taanta タアンタ uweepak ta ウウェエパㇰ タ ☞uweepakta ウウェエパㇰ sine an ta シネ アン タ ☞sineanta シネアンタ sine an pe ta シネ アン ペ タ あるとき。 sine an pa ta シネ アン パ タ ある年。 hi ta ヒ タ …したときに。 ②(連体的に使われて) te ta X húci テ タ X フチ ここのXおばあちゃま(特定のフチの場合に言う。 一般的に言う場合は te un húci テ ウン フチ と言う(☞un ウン)。(S) te ta poysisam テ タ ポイシサㇺ ここの(うちの)小さい和人。(S民話) aw ta pon weysisam アウ タ ポウ ウェイシサㇺ となりの小さい貧乏和人。(S民話) {E: locative in space and time: in, at etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takahka
- タカㇵカ §468 タラバガニ (6) takahka (ta-kah-ka)「タカㇵカ」 ⦅鵜城、白浦、富内、新問、真岡、多蘭泊⦆ (爪の長いの)48〜162, takahka-huhpe夜眠いハレモノ (出典:知里動物編、方言:)
- takapay
- タカパイ §469 カニ (1) takapay (ta-ká-pay)「タかパイ」 ⦅美深bihuka、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tan
- タン 【連体】[< ta-an ここに・ある]この、 自分が手に持っている(ものなど)、 自分が今いる(村など)。 tan mosir タン モシㇼ この国。 tan cup タン チュㇷ゚ 今月。 tan pa タン パ 今年。 tan pe タン ペ このもの=これ。 tan onuman タノヌマン この夕方=今夕。 tan uske タヌㇱケ この場所=ここ。 tan uske ta amam k=étoyta タン ウㇱケ タ アマㇺ ケトイタ 私はここに稲をつくる。(S) tan a=kor hekaci タン アコㇿ ヘカチ この私の少年=いいかい(聞きなさい)ぼうや…。 tan rikna wa タン リㇰナ ワ この上の方から(=こう、 高い所から…)。 tan te ta タン テ タ ここに、 ほかならぬここに。 tan te ta an wa an rápokke ta a=hunára kor síran タン テ タ アン マ アン ラポッケ タ アフナラ コㇿ シラン ここにあったのを知らないでさがしていた。(S) tan tepo ta タン テポ タ [tan-te-po-ta この・ここ・指小辞・に] ついここに、 すぐここに。 tan tépo ta a wa an pe yayhawesina wa an タン テポ タ ア ワ アン ペ ヤイハウェシナ ワ アン (彼は)ついここに座っていたのに声も出さないでいたんだね。(S) tan te pakno タン テ パㇰノ [雅] 今まで。 ☆参考 自分のすぐ近くにあるものを言い表すには taan タアン《ここにある、 この》を用いる。 離れた所のものを言うには toan トアン《その、 あの》、 toon トオン《あの、 遠くの》を用いる。 {E: here; this.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tap 1
- タㇷ゚ 【名】①これ、 このこと。 tap a=ye kuni tónon-sukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが昼の凪(なぎ)だなあ。(S) a=macíhi ne/a=kar yakne/tap easir/upak siretok ne/ukor=an ruwe ne p sekor アマチヒ ネ/アカㇻ ヤㇰネ/タㇷ゚ エアシㇼ/ウパㇰ シレトㇰ ネ/ウコラン ルウェ ネㇷ゚ セコㇿ [雅]…私の妻にするのに。 そうすればそれこそそろって美しく立派な夫婦になるのにと。(Sユーカラ語り) ②この/そのとき。 tap oro wano タㇷ゚ オロ ワノ それからは。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapsut
- タㇷ゚スッ 【名】[概](所は tapsutu(hu) タㇷ゚ストゥ(フ))[tap-sut 肩・の根元] 肩、 肩先。 sarki cikir kor/sarki tapsut kor サㇻキ チキㇼコㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ [雅]葦の足を持ち葦の肩を持つ=ガリガリにやせこけている。(S子守歌)(歌謡や叙事詩の中で、 やせ細っていて醜い女を表す慣用表現。 悪口、 憎まれ口。) ☆参考 狭義には肩の端の部分を言う。 tapmekkasi タㇷ゚メッカシ [所] {E: the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasu
- タス 【名】[所](概は tas タㇱ) …の呼気、 その呼気。 tasu tuy タス トゥイ 息が絶える(=mawe tuy マウェ トゥイ)。 ☆参考 tasuhu タスフ の用例はない。 tas タㇱ [概]の独立語としての用例もない。 {E: the breathing of…} (出典:田村、方言:沙流)
- temesirkik
- テメシㇼキㇰ 【自動】[tem-e-sir-kik 手・で・あたり・を打つ] 手であたりをたたく、 (ユーカラに合わせて)手でひざなどをたたいて拍子を取る。 yúkar akusu néa kucan ahun híne temesirkik kor an ayne ユカㇻ アクス ネア クチャン アフン ヒネ テメシㇼキㇰ コㇿ アン アイネ (兄が)ユーカラを歌うとその雌熊が入って来て手で拍子を取っていてから。(NK民話) ☆参考 木の棒で拍子を取る(rep レㇷ゚)には炉ぶちをたたくが、 手で拍子をとるときはひざなどをたたく。(KSg) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- temsut
- テㇺスッ 【名】[概](所は temsutu(hu) テㇺストゥ(フ))[tem-sut 腕・のつけ根](temsutna テㇺスッナ という語の中で)腕のつけ根のほう。 {E: the area of the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
- tenki
- テンキ 【名】あざ。 tenki o kus oka utar ne kus na uimak ta ene oka hi ne テンキ オ クㇱ オカ ウタㇻ ネ クㇱ ナ ウイマㇰ タ エネ オカ ヒ ネ あざのある血統だからまだこれから何代もそうなるのだよ。(S) húre tenki フレ テンキ 赤あざ。(S) kunne tenki クンネ テンキ 黒あざ。(S) {E: a birthmark; a bruise.} (出典:田村、方言:沙流)
- téor
- テオㇿ 【位名】[te-or ここ・のところ] ここ、 ここの所(=te or テ オㇿ)。 mákip téor sikay us pekor humi an マキㇷ゚ テオㇿ シカユㇱ ペコㇿ フミ アン どうしたのかここが刺すように痛い。(S) {E: here; this place.} (出典:田村、方言:沙流)
- teriteri
- テリテリ 【他動】(受け身の形つまり不定人称形で) a=teríteri アテリテリ ネトネトしている。 nanuhu a=teríteri ナヌフ アテリテリ 顔がネトネト(ネバネバ)している。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- téun
- テウン 【副/連体】[te-un ここ・の](=te un テ ウン) ①ここへ、 こっちへ。 téun ek テウン エㇰ こっちへ/ここへおいで。 ②ここの。 téun húci テウン フチ ここの/この家のおばあさん。 {E: this; here.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókitto
- トキット 【名】[動物](鳥の名。) ☆参考 「夏の夕方 toːkittoː húci tottoː トーキットー フチ トットー と鳴く。 あまりやかましくなく、 おとなしく鳴く。 おばあちゃんに育てられた子ども、 ウバユリとりに húci フチ《おばあちゃん》が行って、 子どもを sinta シンタ《ゆりかご》に入れておいたのが、 そのまま「魔物」にさらわれ、 どこかに置かれて、 おなかがすいて húci totto フチ トットー《おばあちゃん、 おっぱい》と呼びながら死んだ。 その魂が鳥になった。 sinta シンタ のようなかっこうの鳥だと言う。 見たことはない。」 (S) 〔知分類 p.197 コノハズク(チトセ、 チカブミ)〕 {E: name of a bird (a Japanese goat-sucker (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- tom 2
- トㇺ 【位名】[概](所は tomo トモ) ①面の中ほど、 ぶつかったりたたいたりめがけて向かって行ったりする対象の位置。 pira tom wa carase nay ピラ トㇺ ワ チャラセ ナイ 崖の中ほどから流れ下る沢。(S) hur tom wa フットンマ 山の斜面の中ほどから。(S) en=tom unno sukus tom wa ku=sesek エントㇺ ウンノ スクㇱ トㇺ ワ クセセㇰ 私に日がさして暑い(後の tom トㇺ は《照る》)。(S) ② ☞tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ。 ☞tom(o) oytak トㇺ/トモ オイタㇰ。 ③(動名詞の後に置かれて)…している最中に。 inkar tom ta インカッ トㇺ タ [慣用句]見てる間に。(S) urameturente wa nepkipa p ne kusu, inkar tom ta nispa nepa ウラメトゥレンテ ワ ネㇷ゚キパㇷ゚ ネ クス、 インカッ トㇺ タ ニㇱパ ネパ (彼らは)心を合わせて皆で働くものだから、 見る見るうちに金持ちになる。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tono 1
- トノ 【名】[< 日本語 との(殿)] ①殿様、 旦那(和人の男子を呼ぶ敬称)、 役人。 ②ご主人様、 お得意様。 ③親方、 (ほとんど)神。 pipa tono ピパ トノ 沼貝様、 沼貝の神様。 {E: ①a lord, a master. ②a husband; a steady, regular customer. ③a chief; a god.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- top
- トㇷ゚ 【名】[植物]竹。 ☆参考 huttat フッタッ ササ。 huttattop フッタットㇷ゚ ササダケ。 〔知分類 p.2〕 {E: bamboo.} (出典:田村、方言:沙流)
- tópe
- トペ 【名】[概/所][to-pe 乳房・汁] ①乳汁、 ミルク(人のも獣のも)。 peko tópe/pekotope ペコ トペ/ペコトペ 牛乳。 nítope ニトペ 木の幹などから出る汁。 tópe nunpa トペ ヌンパ 乳をしぼる。 ②木の幹または枝や草の茎から出る乳色の汁。 ☆参考 「乳房」は単独では totto トット、 (赤ん坊が)母乳を飲むことは totto e トット エ。 〔知分類 人間 p.253、 植物 p.280 ni-tope 樹液〕 {E: ①milk (human or animal). ②the sap of a tree etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toponra
- トポンラ 【名】[to-ponra 沼・(?)](?) 水澱(みずおり)。 toponra roski wa oka トポンラ ロㇱキ ワ オカ 水おりができている。(S) húre toponra フレ トポンラ 赤い水おり、 水底に沈んださび。(S) kunne toponra クンネ トポンラ 黒っぽい水おり。(S) siwnin toponra シウニン トポンラ 緑の水おり。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tos
- トㇱ 【助詞】(強めの助詞) …こそ、 …は、 …が。 (多くの場合、 終助詞 nek ネㇰ を結びとする係り結びで) tos…nek! トㇱ…ネㇰ! …さ、 …ぞ。 (しばしば後に強めの助詞 to ト《ほらそこに》を伴って) tos to…nek! トㇱ ト …ネㇰ! …さ、 …ぞ。 ruhure unin huku e=mi ruwe tos to an nek ルフレ ウニン フク エミ ルウェ トㇱ ト アン ネㇰ うす赤っぽい服をあなたがそれそこに着ているんだよ(ruhure unin ルフレ ウニン とはどのような色かという質問に答えて)。 ☆参考 同様の文脈で tas タㇱ とも言い、 tas タㇱ のほうがずっと多く使われる。 {E: an emphatic particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toskaha
- トㇱカハ 【名】[所](概は toska トㇱカ) …の堤、 …の山(山のようにたくさんの…)。 hunpe ca a ca a híne ray-toskaha ikiri kar híne フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 鯨肉を切り取って切り取ってものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: the bank of…; a mountain of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- totonup
- トトヌㇷ゚ §413 ハイマツ (1) totonup (to-tó-nup)「トとヌㇷ゚」[<*totorup<*metot-or-o-hup(奥山・の所・に群生する・松)] 茎 ⦅名寄⦆⦅A沙流・石狩・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- toyekurok
- トイェクロㇰ 【自動】[toy-ekurok ひどく・まっ黒い] ①まっ黒である。 ②(比喩的に)(肌の色が)日焼けした色である。 nanuhu ka toyekurok ナヌフ カ トイェクロㇰ 顔もまっ黒だ(よく日焼けしている)。(W) {E: to be pure, jet black.} (出典:田村、方言:沙流)
- toyre
- トイレ 【自動】地響きする。 humi toyre kane korka hemanta tuwapneko pus humi an? フミ トイレ カネ コㇿカ ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 音が地響きしているけれど何がものすごい音をたてて爆発したのだろう。(S) {E: for the earth to rumble.} (出典:田村、方言:沙流)
- tu 2
- トゥ 【連体】[数連体] ①二つの、 二個の、 二人の。 tu sike トゥ シケ 二個の荷物。 tu poyson トゥ ポイソン 二人の子ども。 ②たくさんの。 tu… re… トゥ… レ… (1)二つか三つの。 (2)二つも三つもの…(=たくさんの…)。 tu suy ka re suy ka トゥ スイ カ レ スイ カ 二回も三回も(=何回も何回も)。 tu pa ka re pa ka トゥ パ カ レ パ カ 二年も 三年も(=何年間も)。 tu ka-sinkop re ka-sinkop ranke ranke トゥ カシンコㇷ゚ レ カシンコㇷ゚ ランケ ランケ [慣用句]二つも三つもの結び目を下げ下げしている(糸をつむいで/紐をよっている様子の描写)。 tu pekennupe re pekennupe yaykoranke トゥ ペケンヌペ レ ペケンヌペ ヤイコランケ [雅] 二しずくも三しずくもの涙を落とす(=ハラハラと涙を流して泣く)。 (後半の re… レ…《三つの…》は省略されることもある。) tu makke sama kotuye トゥ マッケ サマ コトゥイェ [慣用句]何度だめだと言われても言うことをきかないで自分の意志を通す。 tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ [慣用句]よくよく素性をさぐる。 {E: ①two as a counter. ②a lot, plenty of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumi 1
- トゥミ 【名】戦争、 いくさ。 tumi an トゥミ アン 戦争がある、 戦争になる。(W) tumi epaye トゥミ エパイェ 戦争に行く。(W) tumi kor トゥミ コㇿ 戦争する(=tumikor トゥミコㇿ)。(W) tumi yupke トゥミ ユㇷ゚ケ 戦争がひどい=ひどい戦争がある。(W) tumi or un a=nisúk トゥミ オルン アニスㇰ 戦争に頼まれて行く=徴兵される。(W会話) tapan Sar kotan un topattumi sekor a=ye tumi ek katuhu タパン サㇻ コタヌン トパットゥミ セコライェ トゥミ エㇰ カトゥフ この沙流地域にトパットゥミという戦い(の軍団)が来たいきさつは。(W言い伝え) {E: war; a battle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumu
- トゥム 【名/位名】[所](概は tum トゥㇺ) ①(いっぱいつまっているもの)の中、 (ものがいっぱいつまっている所)の中/ただ中、 その中/そのただ中。 tumu kunne hikehe トゥム クンネ ヒケヘ 黒味がかったの。 tumu ruhure siwnin トゥム ルフレ シウニン 赤味がかった緑(紫)。 ②[名]体の具合。 tumu pirka トゥム ピㇼカ 壮健である(体のどこも悪いところがなく、 力があり、 病気をしない)。 sonno tumu pirka kur ソンノ トゥム ピㇼカ クㇽ 本当に壮健な/健康で元気な人。(W) tumu wen トゥム ウェン 体の具合いが悪い。 mímus ápekor an korka tumu wen pe ne siri iki ミムㇱ アペコラン コㇿカ トゥム ウェン ペ ネ シリ イキ 太っているみたいだけれど体の具合いの悪いもののようだ。(S) ③[雅]tumu an kewtum トゥム アン ケウトゥㇺ [雅]思い違い、 まちがった気持ち、 憤慨。 tumu an kewtum/e=kora kuni p/somo ne nankor トゥム アン ケウトゥㇺ/エコラ クニㇷ゚/ソモ ネ ナンコㇿ あなたは決してまちがった気持ちを持って憤慨したりしてはいけませんよ。(Sユーカラ) {E: ①in… ②the condition of one's body, health. ③…} (出典:田村、方言:沙流)
- túnas
- トゥナㇱ 【自動/副】①早い。 na túnas ナ トゥナㇱ まだ早い(起きなくてよい)。 eytasa e=tunas エイタサ エトゥナㇱ あなたはあまり早すぎる(二人で米をついているとき、 一方が早すぎるので間に合わない)。(S) túnas kanpi トゥナㇱ カンピ 速達。 túnas kanpi ani トゥナㇱ カンピ アニ 速達で。(W) ②[助動詞的用法]…するのが早い、 早く…する。 mokor túnas utar モコㇿ トゥナㇱ ウタㇻ 早寝の人々。 poro túnas ポロ トゥナㇱ 大きくなるのが早い、 早く大きくなる。 ③[副]早く(=túnasno トゥナㇱノ)。 túnas hopuni トゥナㇱ ホプニ 早く起きなさい。 a=unúhu ka túnas ray wa isam アウヌフ カ トゥナㇱ ライ ワ イサㇺ 母も早く死んでしまった。 {E: ①to be quick; fast; early. ②to do…quickly, fast; to be quick, fast at doing… ③quickly; fast; hurry; early.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tupesanhot
- トゥペサンホッ 【名/間投】[tupesan-hot 八つの・二十] 百六十。 {E: one hundred and sixty.} (出典:田村、方言:沙流)
- turiri
- トゥリリ 【他動】[turi-ri …を伸ばす・(重複)] …をスーッと伸ばす、 (手)をスーッとさしのべている。 tekehe turiri テケヘ トゥリリ 手をスーツと伸ばす。 Okikurmi kamuy kor katkemat hunpe rika kisma wa puyar kari turiri hi ta オキクㇽミ カムイ コㇿ カッケマッ フンペ リカ キㇱマ ワ プヤㇻ カリ トゥリリ ヒ タ オキクルミ神の奥方が鯨の脂身をつかんで窓からさしのべたときに。(HK民話) {E: to stretch…taut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusa 1
- トゥサ 【自動】(病気や傷が)治る、 治癒する、 癒える。 húpo uske yétuye, tane tusa oasi kor an フポ ウㇱケ イェトゥイェ、 タネ トゥサ オアシ コㇿ アン できものできたとこ膿が出なくなった、 もうなおるところだ。(W) tane e=tusa ya? タネ エトゥサ ヤ? (あなたは)もう(病気が)なおったかい。(S) ☆参考 pirka ピㇼカ《よくなる》とも言う。 {E: for an illness, injury to heal; to recover from an illness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusano
- トゥサノ 【自動】[tusa-no なおる・充分に] 病気がすっかりなおる、 全快する。 tane e=tusano ya? タネ エトゥサノ ヤ? (あなたは)もうすっかりなおりましたか。(S) tane anak piriːkano ku=tusano humi as タネ アナㇰ ピリーカノ クトゥサノ フミ アㇱ (私は)もう今ではすっかりなおりました。(S) {E: to heal completely.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuwanhot
- トゥワンホッ 【数詞】[tu-wan-hot 二つの・十の・二十] 四百。 {E: four hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuwapneko
- トゥワㇷ゚ネコ 【副】[tuwapne-ko (?)・(反対の意味の副詞を形成する接尾辞)]ものすごく大きな音が響いて。 humi toyre kane korka hemanta tuwapneko pus humi an? フミ トイレ カネ コㇿカ ヘマンタ トゥワㇷ゚ネコ プㇱ フミ アン? 地響きして何だろうなあ、 ものすごい音がしたのは。(S) ☆参考 tuwapne トゥワㇷ゚ネ は[tuwap-ne (?)・のようである]だろうが、 tuwap トゥワㇷ゚ は不明。 {E: a reverberating, echoing sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuyka
- トゥイカ 【位名】[概](所は tuykasi/tuykaske トゥイカシ/トゥイカㇱケ) ①…の上、 …の上端、 (出入口や窓の)すぐ上の所。 tek tuyka ta amam pus uwecururse テㇰ トゥイカ タ アマㇺ プㇱ ウウェチュルㇽセ (稲の穂摘みをしていると)手の上側に稲の穂が集まってくるようだ。(S) ②(動詞の後に置かれて)…している最中。 onkami tuyka/itak omare オンカミ トゥイカ/イタコマレ [雅](その神は)拝礼 (伝統的な形のあいさつ)をしながら言葉を言った。(W神謡語り) tuyka ta トゥイカ タ …しながら/しているときに。 i=kusa tuyka ta a=kowépekennu イクサ トゥイカ タ アコウェペケンヌ 私は舟で川を渡してもらいながら(彼に)事情をたずねた。(NK民話) e=soyne tuyka ta Ayoro nupuri kasi un yam e=carpa nankor エソイネ トゥイカ タ アヨロ ヌプリ カシ ウン ヤㇺ エチャㇻパ ナンコㇿ あなたは外へ出ると同時にアヨロ山の上に栗をばらまきなさい。(W神謡語り) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは、 ipe tuyka ta イペ トゥイカ タ《食べながら》はユカルの言葉で、 日常語では ipe=an kor イペアン コㇿ だと言った。 それに対し姉のワテケさんは「húci フチ《おばあさま》がよく言った」と反論した。 ☆参考 机やござや紙の「上」は tuyka トゥイカ ではなく ka カ。 ドアのすぐ「上」、 棒や杖の「上端」などが tuyka トゥイカ。 ☆参考 「…しながら」には kurka クㇽカ も使われる。 ☆対語 tuypok トゥイポㇰ {E: ①above… ②in the middle of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uhekotpa
- ウヘコッパ 【自動】[複](単は uhekote ウヘコテ) 互いに連れ添う、 一緒に暮らす。 heru a=unúhu patek turano tun a=ne wa uhekotpa=an wa oka=an ヘル アウヌフ パテㇰ トゥラノ トゥナネ マ ウヘコッパアン マ オカアン 私は(父はいなくて)ただ母だけと二人で一緒に暮らしていた。(W神謡語り) {E: to be married; live together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukay
- ウカイ 【自動】[u-kay 互い・をおぶう] しわがよっている。 kapuhu ukay カプフ ウカイ 皮膚(ヒフ)にしわがよっている。 sikkapu ukay wa inkar ruwe pirka シッカプ ウカイ ワ インカㇻ ルウェ ピㇼカ まぶたが二重になっていて目元がパッチリしている。(S) {E: to be wrinkled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukayukay
- ウカユカイ 【自動】[u-kay-ukay 互い・をおぶう・(重複)] たくさんしわがよっている。 nankapu ukayukay ナンカプ ウカユカイ 顔の皮膚がしわしわになっている、 顔にしわがたくさんある。 nanuhu epitta nankapu ukayukay ナヌフ エピッタ ナンカプ ウカユカイ 顔じゅう顔の皮がしわだらけだ。(S) e=nucittek e=nanuhu ukayukay earkinne ki ruwe an! エヌチッテㇰ エナヌフ ウカユカイ エアㇻキンネ キ ルウェ アン! あなたは年取ってあなたの顔はしわがずいぶんよったねえ。(S) ☞ukay ウカイ {E: to be very wrinkled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uker
- ウケㇾ 【自動】[u-ker 互い・(?)] ただれる。 hup uker ruwe an! フㇷ゚ ウケン ルウェ アン! できものがただれたねえ。(W) {E: to be sore.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukik
- ウキㇰ 【自動】[u-kik 互い・を打つ] ぶつかり合う。 ukik humi kanemayne uwetunuyse ウキㇰ フミ カネマイネ ウウェトゥヌイセ (直方体のシントコ(大きい入れ物)の上の角から鎖で下げられている小さな飾りのシントコのミニチュア(tumsi トゥㇺシ)が、 動かすとゆれてぶつかってカチャカチャと鳴る、 その)ぶつかり合う音が何とも言えずいい。(S) {E: to run into; meet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukirkopiweno
- ウキㇼコピウェノ 【副】[ukirkopiwe-no 互いのひざがぶつかるように詰めて座る・(副詞形成)] 互いにひざがぶつかるように詰め合って。 sirhutne na ukirkopiweno rok yan シㇼフッネ ナ ウキㇼコピウェノ ロㇰ ヤン 狭いから皆で詰め合って座って下さい。(S) {E: to sit very close to one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- uko-cicawrototo
- ウコチチャウロトト 【他動】[uko-ci-caw-rotot-o 一緒に・される・(擬音の語根)・(小きざみな音や刺激の連続を表す接尾辞)・(他動詞形成)] 全体チカチカとしみて痛い(ひびがきれているところに風が当たったり薬をつけたりしたために)。 {E: to sting and hurt all over.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoiworewnara
- ウコイウォレウナラ 【自動】[u-ko-iwor-ewnara 互い・に対して・山の猟場・を与え惜しむ] 互いに自らの猟場を人に与えたくない。 {E: to not want to share one's hunting grounds with others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokewtumuwen
- ウコケウトゥムウェン 【他動】[u-ko-kewtumu-wen 互い・に対して・心[所]・悪い] 仲が悪い。 ☞kewtum ケウトゥㇺ[概]/kewtumu(hu) ケウトゥム(フ) [所] {E: to be on bad terms with…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokikkikpa
- ウコキッキㇰパ 【他動】[uko-kik-kik-pa 一緒に・打つ・(重複)・[複]](二人以上皆が)/(二人以上皆を) …を一緒にバンバンたたく/ボカボカなぐる。 a=kopásrotatpa a=ukókikkikpa a=onáha ka a=unúhu ka ki アコパㇱロタッパ アウコキッキㇰパ アオナハ カ アウヌフ カ キ 私は父と母を猛烈にののしり、 二人ともバンバンなぐった。(S民話) {E: to strike, hit each other (ie fight)(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoomanno
- ウコオマンノ 【副】[uko-oman-no 一緒に・行く・(副詞形成)]続け様に、 たて続けに、 間を置かずに。 ukoomanno a=en=kouwepekennu wa k=éraysinki humi as ウコオマンノ アエンコウウェペケンヌ ワ ケライシンキ フミ アㇱ たて続けに質問されて私はたいへんつかれた(「あーあ、 こわい」)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ukopakakse
- ウコパカㇰセ 【自動】[uko-pakak-se 一緒に・(擬音の重複)・と言う](いり豆が/火がはねて)いっせいにパチパチと鳴る。 hńta hoka e=o híne ukopakakse humi an? フンタ ホカ エオ ヒネ ウコパカㇰセ フミ アン? あなたが何を火にくべてパチパチ鳴っているのか。(S) {E: the crackling sound of the sparks of a fire.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukopoypoye
- ウコポイポイェ 【他動】[uko-poy-poy-e 一緒に・(混合を表す語根)・(重複)・(他動詞形成)](ukopoye ウコポイェ の重複形) ゴチャゴチャに混ぜてしまう、 よくかき混ぜる。 hunakoro kus k=úsaraye wa an a p é=ukopoypoye ruwe? フナコロ クㇱ クサライェ ワ アナㇷ゚ エウコポイポイェ ルウェ? せっかく私が分けておいたのにあなたはまぜてしまったの。(S) {E: to mix…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotasaske
- ウコタサㇱケ 【自動】[uko-tasas-ke 皆一緒に・ヒリヒリ(擬態)・する(自動詞形成)] 全体ヒリヒリする。 haː ukotasaske humi! ku=tekehe! ハー ウコタサㇱケ フミー! クテケヘ! ああヒリヒリするなあ、 私の手。(S) {E: to sting or smart all over.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukotukka
- ウコトゥッカ 【他動】[ukotuk-ka 互いにくっつく・(他動詞化)] …を互いにくっつける、 (のりで)はりつける。 ku=kor toke atuhu soske kor an, k=úkotukka easirki, somo yakun nani tuy クコッ トケ アトゥフ ソㇱケ コラン、 クコトゥッカ エアシㇼキ、 ソモ ヤクン ナニ トゥイ 私の時計の(皮の)バンドがはがれてきた、 はりつけなければならない、 そうしないとすぐ切れてしまう。(W) {E: to stick…together (with glue).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoutur(u)ke/ukowtur(u)ke
- ウコウトゥㇽケ/ウコウトゥルケ 【位名】(二つのもの/場所)の間の所、 その(それらの)間の所。 e=askepet ukowturke エアㇱケペッ ウコウトゥㇽケ あなたの指の間。 ukowturke omare ウコウトゥㇽケ オマレ …をその間にはさむ。(W) huton ukowturke omare wa nuyna フトン ウコウトゥㇽケ オマレ ワ ヌイナ ふとんとふとんの間に入れてかくしなさい。 tooká utar ukowturuke ta móno a トオカ ウタㇻ ウコウトゥルケ タ モノ ア あの人たちの間に座りなさい。(S) m {E: between or amongst two places or things.} (出典:田村、方言:沙流)
- umpe
- ウンペ §296 くじら(クジラ (2) umpe (úm-pe)「うンペ」[=humpe] ⦅様似、根室⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- umurek
- ウムレㇰ 【自動/名】①[自動]夫婦である。 umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ [夫婦である・人々] 夫婦。 ②[名]夫婦。 {E: ①to be husband and wife (v.). ②husband and wife (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- umurekutar
- ウムレクタㇻ 【名】(=umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ) ☞umurek ウムレㇰ {E: husband and wife.} (出典:田村、方言:沙流)
- un 2
- ウン 【格助】[< un ウン 1] ①(連体句をつくる、 つまり名詞にかかる。) …にある/いる…、 …につく/ついている…、 (そこ)の、 …出身の。 Sar un kur サルン クㇽ 沙流の人(一語のアクセントで発音される)。 atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。 te un húci テ ウン フチ ここの(=この家の)おばあさん。(S) (注 特定のおばあさんを言うときは un ウン でなく ta タ を使って te ta X húci テ タ X フチ ここの(この家の)Xおばあさん。(S) ) ②(連用句をつくる、 つまり動詞にかかる。) …へ/に(移動の方向/目的地、 心理的に向かう方向)、 …に/から(見える方向、 音や声などが聞こえる方向、 ものを取る相手やその場所)、 …で(仕事や飲食をする入れものの中や台の上などの場所)。 Tokiyo un k=arpa kusu ne トキヨ ウン カㇻパ クス ネ 私は東京へ行きます。(S) osmake un esirkociwe no a オㇱマケ ウン エシㇼコチウェ ノ ア 後ろへ押し分けて坐りなさい。(S) atuy or un put kor to アトゥヨルン プッ コッ ト 海へ口を持った沼。 urepeci osmake un an, kesupi kotcake un an ウレペチ オㇱマケ ウン アン、 ケスピ コッチャケ ウン アン 足指が後のほうにある、 かかとが前のほうにある。 ③siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 後ろを見る。 pínay asam un sir-kunne kane síran, rawne wa ki ピナイ アサムン シㇼクンネ カネ シラン、 ラウネ ワ キ 谷底の方が暗くなっている、 深くて。 to noski un háwas ト ノㇱキ ウン ハワㇱ 沼のまん中で声がする。 kamuy hayokpe/iyoykir ka un/a=uyna katu カムイ ハヨㇰペ/イヨイキㇼ カ ウン/アウイナ カトゥ [雅]立派なよろいかぶとを宝器類の上から取って下ろしたことを。(Sユーカラ) nisu or un iyuta ニス オルン イユタ 臼でヒエつきする。(W) káneya ka un ma カネヤ カ ウン マ (魚を)かなあみの上で焼く。(S) kasi un e=kanpinuye hemanta カシ ウン エカンピヌイェ ヘマンタ その上であなたが書きものするやつ(=机)。(S) {E: ①to be; exist; be from… ②to… ③from, at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unin 2
- ウニン 【助動】(色について)…色がかっている。 ruhure unin húku e=mi ruwe tas ta an nek ルフレ ウニン フク エミ ルウェ タㇱ タ アン ネㇰ うす赤っぽい服を、 ほら、 あなたがそこに着ているんだよ。(S) {E: to be coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- unu 2
- ウヌ 【名】[概/所](所は unuhu ウヌフ とも) 母親(親愛の情などを含まない客観的な親族関係の表現)。 unu takup siresure ウヌ タクㇷ゚ シレスレ 母親だけに育てられる。(S) ☆対語 ona オナ 父親。 {E: mother.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unukao
- ウヌカオ §069 ヤマベ(ヤマメ) (15) unukao(u-nú-ka-o)「ウぬカオ」[unuhu kasi ot]⦅近文⦆黒い大きなヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- upokor
- ウポコㇿ §018.親(5)u-po-kor〔u-pó-kor ウぽコㇿ〕⦅ホロべツ⦆親子である。〜kane arki「彼らは親子してやって来た」。〜-pe「親子である者」「親子」。〜humpe「親子のクジラ」⦅神謡集, p.88⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- uras
- ウラㇱ §381 チシマザサ (4) uras (u-rás)「ウらㇱ」[<huras] 枝葉 ⦅網走、美幌⦆⦅C,p.55石狩国樺戸郡、p.96後志国余市郡、p.397天塩国留萌郡、p.459 北見国紋別郡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- urekuste
- ウレクㇱテ 【他動】[ure-kus-te 足・…を通る・させる][雅]…を通る。 harkiso sam/a=urékuste/ahun=an híne ハㇻキソ サㇺ/アウレクㇱテ/アフナン ヒネ [雅]城の南側をふみつけながら通って城に入って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uresisamcir
- フレシサㇺチㇼ §385 (その他の鳥名) huresisam-cir (hú-re-si-sam-čir)「ふレシサㇺチㇼ」[<‘紅毛人・鳥’] ⦅藻汐草⦆ツバメのごとくして眉毛長くたれる。 (出典:知里動物編、方言:)
- uri
- フリ §383 (その他の鳥名) huri (hu-ri)「フリ」[<鳴き声?] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- uri
- フリ §386 (その他の鳥名) huri (hú-ri)「ふリ」 ⦅幌別、穂別、沙流⦆伝説や古謡の中に出てくる巨大な魔鳥。 (出典:知里動物編、方言:)
- urikamuy
- フリカムイ §387 (その他の鳥名) huri-kamuy (hú-ri-ka-muy)「ふリカムイ」[<フリ神]⦅沙流⦆[=huri] (出典:知里動物編、方言:)
- urin
- フーリン §388 (その他の鳥名) hurin (hú-rin)「ふーリン」 ⦅近文⦆[=huri] (出典:知里動物編、方言:)
- urkio
- ウㇽキオ 【自動/他動】[urki-o シラミ・がつく] ①[自動]シラミにたかられる。 a=mipa p a=huráypa póka somo ki p ne kusu urkio=an アミパㇷ゚ アフライパ ポカ ソモ キㇷ゚ ネ クス ウㇽキオアン 私は着ているものを洗いもしないのでシラミにたかられた。(W民話) ②[他動]…にシラミがつく。 urkio amip ウㇽキオ アミㇷ゚ シラミのついた着物。(W民話) {E: ①to be infested with lice. ②for lice to infest…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uruki
- ウルキ 【自動】[u-ruki 互い・を飲み込む](止め金などが)かみ合う、 はまる。 káne sutuker/a=uré kasi ta/uruki humi/kokiknatara カネ ストゥケㇾ/アウレ カシ タ/ウルキ フミ/コキㇰナタラ [雅]金(かね)の靴が私の足の甲の所でかみ合う音がカチンカチンと鳴る。(Sユーカラ) ☆発音 urki ウㇽキ《シラミ》とは違う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usipa
- ウシパ 【複他動】[複](usi ウシ は単複の区別なし)(二人以上皆が/二人(二つ)以上皆に/二つ以上皆を)…に…をつける/ぬる。 numi a=kar wa, ne wa an pe, nen nen, sum usipa, rataskepi karpa, sitoho karpa, nen nen ikipa wa ヌミ アカㇻ ワ、 ネ ワ アン ペ、 ネン ネン、 スㇺ ウシパ、 ラタㇱケピ カㇻパ、 シトホ カㇻパ、 ネン ネン イキパ ワ その(菱)の実を取り出して、 それを、 いろいろと、 油をつけたり、 まぜ煮をつくったり、 だんごにしたり、 いろいろして。(S会話) arki koyaykus pe kam a=uhúyka, uhuy paspasi kirouske a=usípa, úsey a=kar wa a=kurepa アㇻキ コヤイクㇱ ペ カㇺ アウフイカ、 ウフイ パㇱパシ キロウㇱケ アウシパ、 ウセイ アカㇻ ワ アクレパ 来ることのできない者たちには肉を焼いてこがして、 そのこげて炭になったのを関節にぬりつけ、 煎じ湯をつくって飲ませた。(NK民話) {E: to attach, stick, paint…on, to… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uske(he)
- ウㇱケ(ヘ) 【形名】[us-ke-(he) (語源的には) …する習慣のある・ところ・(所属語尾)][被修飾名](動詞(句)、 連体詞(句)などの連体語の後に置かれ、 位置を表す名詞句をつくる。 場所を表す場合が多いが、 時を表すこともある。) …する/した/の所、 …する/した/のとき。 móno k=a rusuy korka k=a uske ka isam モノ カ ルスイ コㇿカ カ ウㇱケ カ イサㇺ 座りたいけれど座る場所がない。(S) uhuy wa paye uskehe oka ウフイ ワ パイェ ウㇱケヘ オカ 燃えて行った所もあった。(W会話) imakakehe eyayriko uske okay pe ne na イマカケヘ エヤイリコ ウㇱケ オカイ ペ ネ ナ 後でよくなるときがあるものだよ。(S) tane kinaemawri ci wa a=e uske ne タネ キナエマウリ チ ワ アエ ウㇱケ ネ 今ヤマソバが熟して食べる時期だ。(S) {E: the place where one does, did…; the time when…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uttoy
- ウットイ §060 ウグイ (7) uttoy (út-toy)「うットイ」[=huttoy] ⦅美幌、塘路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- utumam
- ウトゥマㇺ 【自動】[u-tumam 互い・をだいて寝る]だき合って寝る。 c=ópitta utumam=as wa hotke=as チョピッタ ウトゥマㇺアㇱ ワ ホッケアㇱ 私たちはみんなだき合って寝た。(S) {E: to sleep, lie hugging one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- útur(u)ke(he) 2
- ウトゥㇽケ(ヘ)/ウトゥルケ(ヘ) 【位名】[所](概は útur ウトゥㇽ)[utur-u-ke …の下座・(所属語尾)・(よりはっきりさせる所属語尾)…の所] その下座(その西側/入口側)の所。 osisoun kamuy ekasi a wa an, úturuke ta kamuy ne noyne an húci a wa an オシソウン カムイ エカシ ア ワ アン、 ウトゥルケ タ カムイ ネ ノイネ アン フチ ア ワ アン 右座(いろりの北側、 主人の席)に、 神なる老人が座っていた、 その下座側(西側、 入口側)に、 神のような老女が座っていた。(W神謡語り) ☆参考 úturu ウトゥル の形は未出。 {E: the lower seat of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwakikor
- ウワキコㇿ 【自動】[u-w-aki-kor 互いに・(挿入音)・の弟・を持つ] 兄と弟または姉と弟の関係にある。 uwakikor utar ウワキコㇿ ウタㇻ 弟と兄姉(一方又は両方)。 uwakikor utar hunak un paye siri an? ウワキコㇿ ウタㇻ フナクン パイェ シリ アン? 兄弟(または姉弟)そろってどこへ行くのだろう。(S) {E: an older brother-younger brother relationship, also, older sister-younger brother relationship.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweci
- ウウェチ 【自動】[u-w-e-ci 互いに・(挿入音)・と共に・やける](?) 凍傷になる(「雪の中にでも入っていると腐って指がとれたりする」)。(S) ☆参考 「しもやけ」にちょうど相当する語はない。 méhupka メフㇷ゚カ 寒さでふくれる。 kéttok ケットㇰ 「水かぶれ」(水仕事を長く続けていて赤くかぶれる)、 じんましん。 mécire メチレ 寒さでヒリヒリする。 cawawke チャワウケ ひび割れる、 ひびが切れる。 tekeperke テケペㇾケ 手にあかぎれが切れる。 ureperke ウレペㇾケ 足にあかぎれが切れる。 {E: to become frostbitten.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwehopunpa
- ウウェホプンパ 【自動】[複](単は uwehopuni ウウェホプニ)[u-w-e-hopunpa 互い・(挿入音)・と一緒に・立ち/起き上がる[複]] ①いっせいに立ち上がる。 ②一人残らず(とんで)行ってしまう。 hunpe yan yak a=ye wa eun kotan eun utar uwehopunpa wa sap wa isam フンペ ヤン ヤカイェ ワ エウン コタネウン ウタㇻ ウウェホプンパ ワ サㇷ゚ ワ イサㇺ 鯨が上がった(=浜に打ち上げられた)と言うので、 集落の人たちは一人残らず行ってしまった。(S) {E: ①for everyone to stand up together. ②for everyone to fly, go out.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarire
- ウウェカリレ 【他動】[自動使役][単](複は uwekarpare ウウェカㇻパレ)[uwekari-re 互いの方に向かって集まって来る・させる] …を寄せ集める。 humneani un uwekarire wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカリレ ワ アリ (散らかっているものを) ひと所に寄せ集めておきなさい。(S) ☆参考 寄せ集めることは、 ほかに uwekarpare ウウェカㇻパレ[複]、 uwomare ウウォマレ、 uwomarpare ウウォマㇻパレ などとも言う。 {E: to make, gather, collect…} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarpare
- ウウェカㇻパレ 【他動】[自動使役][uwekarpa-re 集まる・させる] …を集める。 humneani un uwekarpare wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカㇻパレ ワ アリ ひと所に寄せ集めておきなさい(=uwekarire wa ári ウウェカリレ ワ アリ)。(S) ceppokoyki=an wa a=satke a=ma a a=ma a ne ya néun néun iki=an kinaharukar=an usa aepi a=uwékarpare wa チェッポコイキアン マ アサッケ アマ ア アマ ア ネ ヤ ネウン ネウン イキアン キナハルカラン ウサ アエピ アウウェカㇻパレ ワ 小魚とりをして乾してどんどんたくさん焼いたりいろいろして野草を摘んだりしていろいろな食べ物を集めて。(W民話) {E: to gather, bring together…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwerankarap
- ウウェランカラㇷ゚ 【自動】[u-w-e-rankarap 互い・(挿入音)・と共に・あいさつする] あいさつし合う(この場合、 昔の作法による正式のあいさつをすることを言う)。 a=ahúnte híne, orano a=onáutari tura uwerankarap, uweyayrenka kor oka=an アアフンテ ヒネ、 オラノ アオナウタリ トゥラ ウウェランカラㇷ゚、 ウウェヤイレンカ コㇿ オカアン 私は(奥様を)家の中へ通して、 それから(奥様は)私の両親とあいさつを交わし、 会えた喜びを言い合って(私たちは)いた。(W民話) ne onne kur, uwerankarap=an wa okake an kor, i=kouwepekennu ネ オンネ クㇽ、 ウウェランカラㇷ゚アン ワ オカケ アン コㇿ、 イコウウェペケンヌ その老人は、 あいさつの交換が終わると、 私に(次のように)たずねた。(NK民話) {E: to greet one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwonuytasa
- ウウォヌイタサ 【自動/副】[u-w-onuytasa 互い・(挿入音)・と交代する/して] ①[自動]行き違いになる。 hunak ta uwonuytasa=as-pa hi an un? フナㇰ タ ウウォヌイタサアㇱパ ヒ アヌン? 私たちどこで行きちがいになったのだろう? (S) ②[副]交互に、 代わり番に、 交代交代で。 uwonuytasa ukopasrota kor oka ウウォヌイタサ ウコパㇱロタ コロカ 彼らは交互に悪く言い合っている。(S) { ①E: to fail to meet each other. ②mutually; in turn.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwos
- ウウォㇱ 【副】[u-w-os 互い・(挿入音)・の後から](二回くり返して) uwos uwos ウウォスウォㇱ 次々に続いて、 後から後から。 uwos uwos hepokiki hepokiki kane oka wa ahup a ahup a híne ウウォスウォㇱ ヘポキキ ヘポキキ カネ オカ ワ アフパ アフパ ヒネ (来た人々は)後から後から、 頭を低く下げたままで、 次々に入って来て。(W民話) {E: continually; repeatedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwoyak
- ウウォヤㇰ 【位名】[u-w-oya-k 互い・(挿入音)・別の・所] 別々の所。 uwoyak ta anu ウウォヤㇰ タ アヌ (二つのものを)別々に置きなさい。(S) uwoyak ta uwoyak ta ári ウウォヤㇰ タ ウウォヤㇰ タ アリ(数あるものを)別々に置け。(S) ☆参考 usinna usinna ári ウシンナ ウシンナ アリ とも言う。 逆に一カ所に置くことは humneanta anu[単]/ári[複] フㇺネアンタ アヌ [単]/アリ [複]と言う。(S) {E: separate places.} (出典:田村、方言:沙流)
- uyaykotamatama
- ウヤイコタマタマ 【自動】[u-yay-ko-tama-tama 互い・自分・と・一つにする(?)・(重複)] 互いにだき合う、 同衾する。 〔久辞典稿〕uyaykotama ウヤイコタマ 「かたまって、 一つになって」、 kotama コタマ 「一緒にする、 一つにする」。 {E: to hug each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyayukte
- ウヤユㇰテ 【他動】[u-yay-uk-te 互いに・自分を・取る・させる] 恋愛結婚する。 Taro Hanako uyayukte ruwe un タロ ハナコ ウヤユㇰテ ルウェ ウン 太郎と花子が恋愛結婚したんですよ。(S) eani usa hunna turano eci=uyáyukte oasi? エアニ ウサ フンナ トゥラノ エチウヤユㇰテ オアシ? あなたもだれと恋愛結婚するの? (S) ☆参考 ただ「結婚する」ことを言うには最も普通には ukor ウコㇿ と言い、 「結婚させる」ことは Taro a=koré タロ アコレ《(娘を)太郎のところにやった》のように言う。(S) {E: to marry in love.} (出典:田村、方言:沙流)
- wa 2
- ワ 【接助】…して(二つの動詞句をつないで一まとまりのことがらとしてまとめる働きをする。 具体的には、 次のようないろいろな場合に使われる)。 ①(一つのもの/ことについて二つ以上の説明や叙述をする場合にその二つの動詞句をつなぐ。) upakno oka wa sattek kusu oka wa ウパㇰノ オカ ワ サッテㇰ クス オカ ワ 同じぐらいの大きさでやせこけていて。(S会話) Kusur un oruspe ne wa teeta oruspe ne wa a=ewkoysoytak kor síran pe tasi an nek! クスルン オルㇱペ ネ ワ テエタ オルㇱペ ネ ワ アエウコイソイタㇰ コㇿ シラン ペ タシ アン ネㇰ! (これは)釧路の話で昔の話で、 私たちはそれについて話し合っているのですよ。(S会話) sunke ka eaykap wa anpe patek ye rusuy pe スンケ カ エアイカㇷ゚ ワ アンペ パテㇰ イェ ルスイ ペ うそをつくことができなくて本当のことばかり言うもの。(S会話) ②(前の動詞句が後の動詞句の表す出来事の方法や意図などを説明する。) ku=hoyupu wa k=ek クホユプ ワ ケㇰ (私は)走って来た。 hosippa wa paye ホシッパ ワ パイェ (彼らは)もどって行った。 ③(前の動詞句の出来事が終わってから後の動詞句の出来事が起こることを言う。)…して。 otcike huraye wa pirpa オッチケ フライェ ワ ピㇼパ お膳を洗ってふきなさい。(W) núman k=ek wa tanto suy ukoytak=an hawe ne ヌマン ケㇰ ワ タント スイ ウコイタㇰアン ハウェ ネ 私は昨日来て、 今日また(姉と私と)二人で会話をするのです。(S会話) ne to or ta cip hene a=kar wa oro ta a=anú wa ネ ト オッタ チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ オロ タ アアヌ ワ その湖に舟でもつくってそこに置いて。(S会話) ④(前の出来事が後の出来事の原因か理由になっている。)…して。 k=úkao oyra wa rurikan クカオ オイラ ワ ルリカン (私は洗濯物を)しまい忘れて少し湿った。(W) mosma kur or ta wenpe an wa oro ta ka ku=yorot モㇱマ クロッタ ウェンペ アン マ オロ タ カ クヨロッ 他の人の家に不幸があって私はそこにも行って来た。(S会話) (原因や理由の説明だということをはっきり述べるには kusu クス、 pe ne kusu ぺ ネ クス、 wa kusu ワ クス、 hi kusu ヒ クス などが用いられる。) ⑤(補助動詞表現で) wa an …ワ アン。 (1)(すでに)…している。 mokor wa an モコㇿ ワ アン 眠っている(すでに寝ついていることを言う。 mokor kor an モコㇿ コラン は寝つきつつあること、 つまり眠りかかっていることを言う)。(W) (2)…してある。 a=suwé wa an アスウェ ワ アン 煮てある、 (ごはんが)たいてある。(W) wa anu ワ アヌ (あらかじめ)…しておく。 ku=ye wa k=ánu クイェ ワ カヌ 私は言っておく。 wa isam ワ イサㇺ …して(なくなって)しまう。 e wa isam エ ワ イサㇺ 食べてしまう。 wa oka ワ オカ (wa an ワ アン の複数)(二人/二つ以上が) (1)(すでに)…している。 móno rok wa oka モノ ロㇰ ワ オカ (彼らは)座っている。 (2)…してある。 a=kar wa oka アカㇻ ワ オカ たくさんつくってある。 wa okere ワ オケレ (1)予定の行動をすっかり…してしまう(完了する)、 …し終わる。 ray wa okerpa ライ ワ オケㇾパ 皆死んでしまう。(KK掛け合い歌) (2)とても/極めて…(である)。 wen wa okere pon cise ウェン マ オケレ ポン チセ とても悪い(粗末な)小さい家。(S) ⑥[熟語・慣用句など] ne wa an ネ ワ アン [連体][単]/ne wa oka ネ ワ オカ [複] 今言っているこの/その、 今/さっき言ったその/あの(☞ne wa an ネ ワ アン、 ネ ワ オカ)。 wa kusu ワ クス …したから、 …だから。 k=úni ta ku=mokor wa k=an yakun e=mismu kuni ku=ramu wa kusu k=ek ruwe un クニ タ クモコㇿ ワ カン ヤクン エミㇱム クニ クラム ワ クス ケㇰ ルウェ ウン 私がうちで眠っていたらあなたがさびしいだろうと思ったから来たんだよ。(S) ☆参考 wa ワ と似た文脈で híne ヒネ も使われる。 どちらも使える場合も多いが、 日常会話では wa ワ のほうが多く使われ、 昔話などの語りの中では híne ヒネ のほうが多く使われる。 日常会話の中でも、 ③のように、 相前後して起こる事柄を述べる場合には、 híne ヒネ もよく使われる。 その場合でも、 前の出来事を述べてからそれと同じ重さで次の出来事を述べるのに、 言い換えれば二つの事柄をただ順番に述べていくのには híne ヒネ が多く使われるのに対して、 二つの出来事を一まとまりの事柄としてまとめるのには wa ワ が多く使われる。 また、 wa ワ はほとんどの場合動詞句の後に置かれるが、 híne ヒネ は前に動詞句のない文頭にも置かれる。 ☞híne ヒネ ☆参考 二つの別々の事柄が同時に起こることを表すには、 wa ワ ではなく kor コㇿ が使われる。 ☞kor コㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wa 3
- ワ 【終助】①…わ、 …よ(会話で話しかけのニュアンスを与える)。 pirka wa ピㇼカ ワ いいよ、 いいわよ。 kuni ku=ramu kor k=ek ruwe ne wa クニ クラム コㇿ ケㇰ ルウェ ネ ワ 私はそう思いながら来たのよ。(S会話) ②(慣用的な言い方で、 あきれやとがめの表現、 しばしば反語になる。)humi iki wa フミ イキ ワ (音に関して。) nákatune humi iki wa apa ruttektek ナカトゥネ フミ イキ ワ アパ ルッテㇰテㇰ なんてことしてるんだ、 戸をガジーンとしめて(急に強く押して大きな物音を立てたことをとがめている)。(S) hawe iki wa/haw ne wa ハウェ イキ ワ/ハウ ネ ワ (言葉に関して。) kasusne hawe iki wa! カスㇱネ ハウェ イキ ワ! (直訳すると)どうってこともないことを言っている=大変なことを言って来た(反語的な言い方)。(S) nákatune en=montapire haw ne wa! ナカトゥネ エンモンタピレ ハウ ネ ワ! まあ、 どうしてそんなに急がせるの。(S) {E: ①a particle that indicates speaker's conviction or assertion. ②…} m (出典:田村、方言:沙流)
- wanhot
- ワンホッ 【名】[数名][wan-hot 十の・二十]二百。 {E: two hundred.} (出典:田村、方言:沙流)
- wanopo
- ワノポ 【格助+接尾辞】[wa-no-po から・(副詞形成)・(指小辞)] …から。 (強調)…oro wanopo オロ ワノポ まさにそこから、 …(のところ)から。 hunak wanopo フナㇰ ワノポ いったいどこから。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wátaha
- ワタハ 【名】[所](概は wata ワタ) …の綿 (ふとんの、 着物の)。 amip wátaha アミㇷ゚ ワタハ 綿入れの着物の綿。(S) wátaha irammakaka puspuske wa kosne wa a=tar humi pirka ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ワ コㇱネ ワ アタルミ ピㇼカ 綿が具合よくふくらんで軽くなって敷くのに気持ちがいい。(S) {E: the cotton of, for…} (出典:田村、方言:沙流)
- wen 1
- ウェン 【自動】①悪い、 粗末である、 だめである、 だめになる。 wen cise ウェン チセ 粗末な家。 wen itak ウェン イタㇰ(発音は ウェヌ イタㇰ)悪い言葉。 wen kewtum ウェン ケウトゥㇺ 悪い心/根性。 wen kamuy ウェン カムイ ☞wenkamuy ウェンカムイ。 kewtumu wen ケウトゥム ウェン 心/気立て/根性が悪い。 …yak wen …ヤㇰ ウェン …するといけない。 …yakka wen …ヤッカ ウェン …してもだめである(効果がない)。 …tú ray wen ray ki トゥ ライ ウェン ライ キ ひどい死に方で死んでしまった(川上男と川下男の民話の結末によく出てくる表現)。(S民話) sir-wen シㇼウェン(発音は シㇽウェン)天気が悪い。 ②亡くなる(婉曲表現)。 wen oruspe ek ウェノルㇱペ エㇰ 死んだという便りが来た。(S) wen nisa ruwe ne sekor haw as ウェン ニサ ルウェ ネ セコㇿ ハワㇱ いけなかった(=もう死んだ)という話だ。 (注 「捨てことば(ぞんざいな言葉)ではない。」 (S) ☆参考 直接的に「死ぬ」という語は ray ライ、 ほかに婉曲表現として isam イサㇺ《亡くなる》、 mosiroppa モシロッパ《世を去る》など。) ③[自動詞語根](限られた語の構成要素として)貧しい。 wenkur ウェンクㇽ 貧乏人。 weysisam ウェイシサㇺ[< wen-sisam]貧しい和人。 (注 wenaynu ウェナイヌ は《悪人、 悪党》。) (注 「貧しいおばあさん」は wenkur húci ウェンクㇽ フチ。) ☆対語 pirka ピㇼカ よい。 {E: ①to be, become bad, no good; ②to pass away; ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkur
- ウェンクㇽ 【名】[wen-kur 悪い/貧しい・人] 貧乏人。 wenkur umurek ウェンクㇽ ウムレㇰ 貧乏人夫婦、 貧しい夫婦。 wenkur húci ウェンクㇽ フチ 貧しい老婦人。 (注 wen húci ウェン フチ は《だめなおばあさん》)。 ☆参考 isram イㇱラㇺ/isramne イㇱラㇺネ 貧しい。 ikoytupa イコイトゥパ (貧しくて)ものに不自由している。 {E: a poor person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenresu
- ウェンレス 【他動】[wen-resu 悪い/人が亡くなる・育てる](親の亡くなった子ども一人)を引き取って育てる。 wenresu onaha ウェンレス オナハ (そのみなし子)の養父、 (みなし子を)引きとって育てている父。 wenresu unuhu ウェンレス ウヌフ (そのみなし子)の養母、 (みなし子を)引きとって育てている母。 {E: to raise a child whose parents have passed away.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenruy
- ウェンルイ 【自動】[wen-ruy ひどく・激しい](声や音が)ひどく激しい/とても大きい。 …haw wenruy ハウ ウェンルイ …する声がとても大きい、 ものすごい大声で…する/した。 hekattar sinot humi wenruy ヘカッタㇻ シノッ フミ ウェンルイ 子どもたちの遊ぶ音がものすごい。 hawehe wenruy ハウェヘ ウェンルイ 声が「ばかでかい」(やかましい)。 {E: a loud, terrible voice, sound.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentarap
- ウェンタラㇷ゚ 【自動】[wen-tarap 悪い・夢見る](?) 夢を見る。 ukuran ku=wentarap ウクラン クウェンタラㇷ゚ ゆうべ 私は夢を見た。(S) wentarap humi wen ウェンタラㇷ゚ フミ ウェン 夢見が悪い。(W) (動名詞として)wentarap he hemanta ku=ki humi ウェンタラㇷ゚ ヘ ヘマンタ クキ フミ 私は夢だか何だか見たようだ。(S) ☆参考 wen- ウェン がついているが「悪夢」という意味ではない。 ☆参考 他動詞は takar タカㇻ …を夢みる、 …という夢を見る。 {E: to dream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wente
- ウェンテ 【他動】[自動使役][wen-te 悪い/悪くなる・させる] …を悪くする/いためる/だめにする、 (約束)をやぶる。 kotan wente コタン ウェンテ 村をだめにする、 村をいためつける、 村を崩壊させる。 {E: to make…bad, hurt, ruin, spoil, break(a promise).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wo 1
- ウオ 【他動】親指と人差指を広げて(長さ)を計る。 {E: to measure the length of something by the distance of the outstretched thumb and forefinger.} (出典:田村、方言:沙流)
- wo 2
- ウオ 【名】親指と人差指を広げてそれぞれの先の間の長さ、 約5寸(15センチ)。 henpak wo an ya, wo wa nukar ヘンパㇰ ウォ アン ヤ、 ウォ ワ ヌカㇻ 何ウオあるか、 計ってみなさい。(S) tu wo pakno an トゥ ウォ パㇰノ アン 2ウオ(=1尺、 30センチ)ほどある。(S) ☆参考 このほか、 親指と中指を広げた先の長さを síwo シウォ《大きいウオ》と言い、 親指の先と節の間の長さを ik イㇰ と言う。 5イクが1ウォ。 これらは裁縫に使われた長さである。 一方、 長い所を計るのには両腕を広げた長さ tem テㇺ が使われた。 {E: the distance between the outstretched thumb and forefinger as a unit of length, about 15 cm.} (出典:田村、方言:沙流)
- yan 2
- ヤン 【終助】①(複数の人、 つまり二人以上または敬意の二人称に対する命令/禁止の文で、 動詞の後に置かれる。 単複の区別のある動詞の場合は複数形が使われる。) arki yan アㇻキ ヤン (皆さん)来なさい、 (あなた様)おいで下さい。 ahup yan アフㇷ゚ ヤン (皆さん)入りなさい、 (あなた様)どうぞお入り下さい。 ②(単数の人に対しても動詞の後にこれが置かれて、 ややていねいな命令となることがある。) ahun yan アフン ヤン (あなた)お入りなさい。 ☆発音 1955〜60年代の、 ワテケさん、 サダモさんたちの発音では、 子音のあとでは通常 y が落ちて、 ahup an アフパン《入りなさい》、 inkar an インカラン《見なさい》のように発音されていた。 ☆参考 沙流川下流のサダモさんは②の言い方を使わず、 単数の人には単数形、 たとえば ek (あなた)来なさい/おいで、 ahun アフン (あなた)入りなさい、 二人以上または敬意の2人称で呼ぶ相手には複数形+yan ヤン、 という使い分けをしている。 {E: ①an imperative marker (pl.). ②a polite imperative marker (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yanke
- ヤンケ 【他動】[yan-ke (一人が)陸/岸に上がる・(他動詞化)] ①(一人/一つ)を陸/岸に上げる/着ける/上がらせる、 北海道へ行かせる/来させる/帰らせる、 …を水の中から舟の中へ上げる。 cip yanke humi as チㇷ゚ ヤンケ フミ アㇱ 舟を岸に上げた音がした。(NK民話) onaha iruska wa pa yanke hawe ne kuni a=ramú オナハ イルㇱカ ワ パ ヤンケ ハウェ ネ クニ アラム (あの人の)父親(天然痘の神)が起こって疫病を(海外から)この地にもたらしたのだなと私は思った。 ②(鍋など)を火からおろす(「あげる」)、 (火にかかった鍋の中のもの)を取り出して外に置く。 pop su a=yanke wa ポㇷ゚ ス アヤンケ ワ 私は煮立った鍋をおろして(「あげて」)。(W民話) tap pop wa a=yanke sayo a=kor híne タㇷ゚ ポㇷ゚ ワ アヤンケ サヨ アコㇿ ヒネ 私はいま煮たっておろした(「あげた」)おかゆを持って。(W民話) ③(もの)を台の上などへ上げる。 ☆参考 yan ヤン[自動]は、 台の上などに上がることには使われない。 ☞yan ヤン {E: ①to land (a boat); to pull ashore (people). ②to take a pot off a fire. ③to put…on a stand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yarpehe
- ヤㇻペヘ 【名】[所](概は yarpe ヤㇻペ) …のおしめ/おむつ。 “poyson yarpehe hunak ta e=anu?” “toanta ku=satke wa an” 「ポイソン ヤㇻペヘ フナㇰ タ エアヌ?」「トアンタ クサッケ ワ アン」 「子どものおむつをあなたどこに置いた?」「あそこに干してある。」 (S) {E: a rag, nappy, diaper of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yaske 2
- ヤㇱケ 【自動】(炊事するために)手を洗う。 ku=temsutna wa ku=yaske a ku=yaske a k=éwonne a k=éwonne a wa ku=kar pe ne wa クテㇺスッナ ワ クヤㇱケ ア クヤㇱケ ア ケウォンネ ア ケウォンネ ア ワ クカㇻ ペ ネ ワ 私が袖を肩までまくって手をよくよく洗って顔をよくよく洗ってつくったものだよ。(S) ☆参考 語源・語構成不明。 aske アㇱケ[語根]《手》と関係があるだろう。 ☆参考 子どもが遊んで泥だらけになった手を洗うなど、 普通に「手を洗う」ことは teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ。 yaske ヤㇱケ は炊事する前のほかにはどういうときに使うのか未詳。 {E: to wash one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- yátu
- ヤトゥ 【名】脇の下(最も凹んだ部分)。 e=yatuhu húraha ruy エヤトゥフ フラハ ルイ あなたの脇の下がくさい。(W) {E: the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayantop
- ヤヤントㇷ゚ 【名】[yayan-top まじりもののない・竹][植物] 竹の一種(大きい竹、 旗竿ぐらい、 干し竿などにする)。(S) ☆参考 サダモさんは竹の他の種類として huttattop フッタットㇷ゚、 pontop ポントㇷ゚ を挙げている。〔知分類 p.221 チシマザサ(宮部・神保『北海道アイヌ語植物称表』)〕(サダモさんの言う yayantop ヤヤントㇷ゚ は、 チシマザサではない。) {E: a type of bamboo.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaycire
- ヤイチレ 【自動】[yay-ci-re 自分を・やける・させる](自分で)やけどする。 sitohu ku=kotuk wa ku=yaycire シトフ クコトゥㇰ ワ クヤイチレ (私は)ストーブにさわってやけどした。(W) {E: to burn, scald oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayekimatekka
- ヤイェキマテッカ 【他動(?)】[yay-e-kimatek-ka 自分・…で・あわてる・(他動詞化)] 急ぐ(?)、 …で急ぐ(?) {E: to hurry; to rush due to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhawesina
- ヤイハウェシナ 【自動】[yay-haw-esina 自分・声・をかくす] 声を殺す、 声を立てないでじっとしている。 tantepota a wa an pe yayhawesina wa an タンテポタ ア ワ アン ペ ヤイハウェシナ ワ アン (彼は)ついここに座っていたのに声も立てないでいたんだね。(S) ☆参考 yayhumesina ヤイフメシナ 音を立てないようにする。 {E: to fall silent; be silent.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayiyaykuste
- ヤイヤイクㇱテ 【自動】疲れきる、 息もできないほどすっかり疲れる。 ehutturasi ku=hemesu a ku=hemesu a ayne earkinne ku=yayyaykuste エフットゥラシ クヘメス ア クヘメス ア アイネ エアㇻキンネ クヤイヤイクㇱテ 私は急な坂道をのぼってのぼってすっかりくたびれた(ku=yayiyaykuste クヤイヤイクㇱテ が、 アクセントの関係で yi イ の部分が弱まり、 i が落ちた)。(S) ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 しかし、 接頭辞がついてアクセント核が前に移ると(つまり、 語頭の ya ヤ の部分が高くなると) i が落ちることも多い。 {E: to be tired; exhausted.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayiyuninka
- ヤイユニンカ 【自動】[yay-iyuninka 自分・を痛くする](自分で打ったりぶつかったりして)痛くする、 けがをする。 easiriː ka yayiyuninka, ponehe ka kay yak a=ye エアシリー カ ヤイユニンカ、 ポネヘ カ カイ ヤカイェ まあほんとにひどいけがをして、 骨も折れたそうだ。(S) ☆発音 yi イ の部分を高く発音する。 {E: to hurt, injure oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykimatekka
- ヤイキマテッカ 【自動】[yay-kimatek-ka 自分・あわてる・(他動詞化)させる] 急ぐ、 あわてる。 {E: to hurry.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotaci
- ヤイコタチ 【他動】[yay-kotaci 自分・に…をぬりつける] 自分に…をぬりたくる。 nep wa an pe yaykotaci ruwe ne wa kamiasi néno katuhu an ネㇷ゚ ワ アン ペ ヤイコタチ ルウェ ネ ワ カミアシ ネノ カトゥフ アン (その娘は)何かへんなものを体にぬりたくってばけもののようなへんな姿をしていた。(NK民話) ☞kotaci コタチ {E: to smear, lavish oneself with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynum
- ヤイヌㇺ 【名】[< yaynu-hum 思う・感じ](体調の)具合、 気分。 yaynum pirka ヤイヌㇺ ピㇼカ 体の具合が/気分がよい/よくなる。 {E: the state of one's health, mood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaynuwen
- ヤイヌウェン 【自動】[yaynu-wen 思う・悪い] 気分が悪い、 体の具合がよくない。 huskotoy wa yaynuwen wa an yak a=ye フㇱコトイ ワ ヤイヌウェン マ アン ヤカイェ ずっと前から具合が悪くていたそうだ。(S) ☆参考 yaynum wen ヤイヌㇺ ウェン とも言う。 {E: to be in a bad mood, state of health; to feel awful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytunaska
- ヤイトゥナㇱカ 【自動】[yay-tunas-ka 自分・早い・(他動詞化)] 急ぐ、 急いでいる。 yaytunaska=an wa hosipi=an rusuy ruwe ne korka ヤイトゥナㇱカアン マ ホシピアン ルスイ ルウェ ネ コㇿカ 私は急いで帰りたかったけれど。(HK民話) {E: to be in a hurry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayuh
- ヤユㇷ §411 トドマツ (5) yayuh (ya-yúh)「ヤゆㇷ」[
hup 普通の・松] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:) - yayukawka
- ヤユカウカ 【自動】[yay-ukawka 自分・…を一針ずつ縫う]ちゃんとまっすぐ縫わないであっちに刺しこっちに刺しする。(S) ☆参考 húci フチ《おばあさん》たちの言葉。(S) {E: to sew in a crooked line.} (出典:田村、方言:沙流)
- yénu
- イェヌ 【自動】[ye-nu うみ(膿)・を持つ/が出る] うみ(膿)が出る。 húpo uske yénu kor an フポ ウㇱケ イェヌ コㇿ アン できもののところがうみ(膿)が出ている。(W) {E: to ooze pus.} (出典:田村、方言:沙流)
- yépa
- イェパ 【他動】[複](ye イェ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…を言う。 …sekor yépa …セコㇿ イェパ (二人以上が皆)…と言う。 i=ahunte i=ahunte kusu yépa イアフンテ イアフンテ クス イェパ 彼らは私に入れ入れと言った。 ☆発音 用例で i=ahunte イアフンテ は iyahunte イヤフンテ と発音されている。 {E: to say…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yétuye
- イェトゥイェ 【自動】[ye-tuye うみ(膿)・を切る] うみ(膿)が出なくなる。 húpo uske yétuye, tane tusa oasi kor an フポ ウㇱケ イェトゥイェ、 タネ トゥサ オアシ コラン できもののできたところがうみが出なくなった、 もうなおりそうになっているところだ。(S) {E: to stop oozing pus.} (出典:田村、方言:沙流)
- yukram
- ユㇰラㇺ 【名】[概](所は yukrami(hi) ユㇰラミ(ヒ))[yuk-ram 熊/鹿・内臓] 肺(人のも獣のも)。 ☆参考 「肝臓」の訳語として出たが、 後に話者が訂正した。 肝臓は huype フイペ。〔知分類 「yuk (クマ、 シカ)+ ram (内臓)」〕 {E: the lungs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupnatara
- ユㇷ゚ナタラ 【自動】[yup-natara (きつくしまる/しめることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] しっかりしめてある。 yupnatara no a=kar ユㇷ゚ナタラ ノ アカㇻ (家の)ぶどうづるでしめるところがしっかりしめられ、 ゆるんだりぐらついたりしないようにきちんとしっかりつくられている。 {E: to be fastened, shut tightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ‘rika’
- リカ §296 くじら(クジラ (3) ‘rika’ (ri-ka)「リカ」[=humpe] ⦅千島 Torii,p.151⦆ (出典:知里動物編、方言:)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一