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- kar
- カㇻ §474.たたる(4)憑く kar〔kár かㇻ〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kar 1
- カㇻ 【他動】①…をつくる、 (仕事など具体的なこと)をする。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる(=cisekar チセカㇻ)。 suy kar スイ カㇻ 穴をあける、 穴を掘る。 pirkep kar ピㇼケㇷ゚ カㇻ 精白する。 harkika kar ハㇻキカ カㇻ なわをなう。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす。 …ne kar …ネ カㇻ …を…につくる/する。 rapuhu ay ne a=kar ラプフ アイ ネ アカㇻ その羽を矢にした(=その羽で矢をつくった)。 hńta e=kar kusu e=ek? フンタ エカㇻ クス エエㇰ? あなたは何をしに来たの。(S民話) nep ka a=kar ka eaykap ネㇷ゚ カ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ (引用文中で)私は何もすることができない。(W民話) ②(代金)を払う。 ataye kar アタイェ カㇻ 代金/代価を払う、 弁償する。 ③ ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 「…をする」に相当する語はいろいろあるが、 それぞれ意味・用法が違う。 ki キ[他動]…をする。 iki イキ[自動] 行う、 ふるまう。 an アン[自動]…がある、 行われる、 一般に人が行う、 あなたも私も一緒に…する/しよう。 ☞ki キ {E: ①to make, do… ②to pay the cost for… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 1
- カㇻ 【kar】 ①作る,こしらえる,直す. ホクレ コㇿコニ ハㇺ ケッケ ワ エㇰ ヤン.コㇿチセ ア・カㇻ ナ=早くフキの葉を折り取って来なさい。フキの葉の家を作るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 2
- カㇻ 【他動】(木や草の実)を採る/摘む、 収穫する、 (皮) をむく。 nonno kar ノンノ カㇻ 花を摘む。 hat kar ハッ カㇻ ぶどうを摘む(=hatkar ハッカㇻ)。 kapuhu kar カプフ カㇻ その皮をむく。 tane hetukpa pewre top a=kar kusu ekimne=an タネ ヘトゥㇰパ ペウレ トㇷ゚ アカㇻ クス エキㇺネアン 出たばかりの若い竹(=タケノコ)を掘りに山へ行こう。 toy or un pe opitta tane a=kar nisa トヨルン ペ オピッタ タネ アカン ニサ 畑のものをみんなもう取り入れてしまった。(S) {E: to pick, gather…; peel…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 2
- カㇻ 【kar】 ②火を作る.*サビタの木の若生えを乾かしてマツ板にもむと火が起きる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 3
- カㇻ 【他動】(雨や風)に当たる。 apto kar アㇷ゚ト カㇻ 雨に当たる。 réra kar レラ カㇻ 風に当たる。 ☞-kar カㇻ 4 ③ {E: to expose…(to rain or wind).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 3
- カㇻ 【kar】 ③〜する. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar 4
- カㇻ 【kar】 ④(木の実等)摘む,採る. (出典:萱野、方言:沙流)
- -kar 4
- カㇻ 【語根/接尾】①[語根]…をつくる/する/払う。 ☞kar カㇻ 1 ②(植物の実や花など)を摘む。 ☞kar カㇻ 2 ③(雨など)に当たる。 apto アㇷ゚ト 雨 ; aptokar アㇷ゚トカㇻ 雨に当たる。 réra レラ 風 ; rérakar レラカㇻ (1)風に当たる。 (2)伝染病に感染する。 ☞kar カㇻ 3 ④(主に名詞、 自動詞の後について動詞をつくる。 語根 kar カㇻ《…をつくる、 する》とは、 意味の並行しない場合も多い。) munkar ムンカㇻ 畑のごみを焼く。 ⑤(自動詞に接尾して他動詞をつくる。) hotuye ホトゥイェ 呼び声をあげる;hotuyekar ホトゥイェカㇻ …を呼ぶ ahup アフㇷ゚ (二人以上が)入る;ahupkar アフㇷ゚カㇻ (子ども)をもらう(養子にする)。 {E: ①to make, do… ②to pick… ③to be exposed (to rain etc.). ④… ⑤…} (出典:田村、方言:沙流)
- a=ahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ 【a=ahupkar-po】 貰い子. *アイヌ同士での貰い子も勿論あったが、和人が育てられなくなった捨て子をアイヌが貰って育てた場合も数多い.▷ア=それ アフㇷ゚カㇻ=貰う ポ=子供 →アフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=etusirkar
- アエトゥシㇼカㇻ 【a=e-tusir-kar】 葬式(をする).▷ア=それ エ=それ(=死人) トゥシリ=土饅頭 カㇻ=作る →土を盛り上げた墓を作る エカシ モシㇼホッパ ヤㇰ ア・イェ クス ニサッタ ア・エトゥシㇼカㇻ=おじいさんが亡くなったので,明日葬式をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ikoikarpe
- アイコイカㇻペ 【a=i-ko-i-kar-pe】 それと同じに作る物,見本,手本.▷ア=人が イ=それ コ=に対して イ=それ カㇻ=を作る ペ=物 タアン イタ アナㇰネ トアンペ ア・イコイカㇻペ ネ ルウェ ウン=この盆はあれを手本にして作った物だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kemekarpe
- アケメカㇻペ 【a=kem-e-kar-pe】 縫った物.▷ア=人(が) ケㇺ=針 エ=それでもって カㇻ=作る ペ=物 →針で作られた物 カケンチャ レウェウセ カネ ア・ケメカㇻペ ア・アッテ アクス ア・ウヌフ イ・コプンテㇰ ア イ・コプンテㇰ ア=掛け竿がたわむほどに縫った物を掛けると,私の母が私をほめにほめて[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=kimokar
- アキモカㇻ 【a=kim-o-kar】 山で熊に殺される,▷ア=それ(=人間) キㇺ=山 オ=に カㇻ=作る →殺す エネ アン ペ ク・シトマ アクス ムカウンクㇽ ア・キモカㇻ ヤㇰ ア・イェ=そうしたことを私は恐れていたのだが,鵡川の人が山で熊に殺されたそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nukar katu
- アヌカㇻ カトゥ 【a=nukar katu】 見た目. アイヌ アナㇰネ ア・ヌカㇻ カトゥ パテㇰ ソモ ネ ネユンネユン イコカンタマ ㇷ゚ オカイペ ネ ナ ヤイトゥパレ ヤン アニー=人間は見た目ばかりでなく,いろいろと人をだます者がいるものだから,気をつけなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nukar_ no
- アヌカン ノ 【a=nukar no】 よく見える.▷ア=それ(人)が ヌカㇻ=見る ノ=全く タヌクラン アナㇰ ノチュー クㇽカ テㇱナタラ トイタサオッ ア・ヌカンノ=今夜は星月夜で北斗七星がよく見える. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=otupekare
- アオトゥペカレ 【a=otupekare】 大事にする. →オドペカレ (出典:萱野、方言:沙流)
- a=oupekareno
- アオウペカレノ 【a=o-upeka-re no】 真っ直ぐに.▷ア=私たち(が) オ=そこで ウペカ=整然と並べる レ=させる ノ=〜に チセ ア・アシ ヒタ アナㇰネ イクㇱペ イテキ エウタㇱタサ クニネ ア・オウペカレノ ア・アシㇷ゚ ネ ナ=家を建てる時は柱が出たり引っ込んだりしないように,真っ直ぐに並べて立てるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=ramepakari
- アラメパカリ 【a=ram-e-pakari】 予想される. ヘㇱト ヘㇱト アラメパカリ ワ アン ペ ネ アクス エクパ ワ キラ ワ アㇻパ=あれあれ,予想通りくわえて逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=repokar
- アレポカㇻ 【a=rep-o-kar】 海で死ぬ. アイヌイカラㇱ ア・レポカㇻ ヤㇰ ア・イェ.タㇷ゚ イキ クㇽ オナハ カ ア・レポカㇻ ペ ネ ア ㇷ゚=惜しい人が沖で死んだそうだ.今亡くなった人の父親も海で死んだものであったのに. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=sikatkare
- アシカッカレ 【a=si-kat-kare】 惑わされ,惑わされる,甘言で女を惑わす. ▷ア=それ シ=自ら カトゥ=姿、容姿 カㇻレ=作る アエシカッカレワ メノコエペカ アエパコアッ=惑わされて,女性のことで罰を受けた.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tekekarpe
- アテケカㇻペ 【a=tek-e-kar-pe】 刺繍した物. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ "ア・テケカㇻペ カケンチャ レウェウセ カネ ア・アッテ" シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=昔話の中では,「刺繍した物が掛け棹がたわむほどにかけてある」と描写されているものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=tuyaskarap
- アトゥヤㇱカラㇷ゚ 【a=tuyaskarap】 いとおしい,かわいそうだ.▷ア=人(が) トゥヤㇱカラㇷ゚=同情する,憐れむ オナハ カ トゥナㇱ イサㇺ ペ ネ ア ㇷ゚ ウヌフ カ ナー ペウレ ア ㇷ゚ ア・トゥナㇱトゥイェ ソンノ ア・トゥヤㇱカラㇷ゚ ハワㇱ ネ ワー=父親も早く亡くなったものであったのに,母もまだ若いのに早死にし,本当にいとおしい話だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aahupkarpo
- アアフㇷ゚カㇻポ §021.子(24)aahupkarpo〔a-á-Fup-kar-po アあフㇷ゚カㇻポ〕⦅ホロべツ、サル⦆もらい子。[a-(人が)+ahupkar(もらった)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- acikara(ta)
- アチカラ(タ) 【acikara(ta)】 おやおや,あらら(びっくりした時思わず出る). (出典:萱野、方言:沙流)
- acikarata
- アチカラタ 【間投】(びっくりしたときに出る叫び)わあっ、 なにごとだ。 acikarata e=kar humi an! アチカラタ エカルミ アン! わあっ、 (あなたは)なにごとしてるんだ! (大きな物音が聞こえたときのイム。) (W) acikarata acikarata makanaketa! アチカラタ アチカラタ マカナケタ! なんだなんだ何事だ! (大きな音と共にものが倒れたときのイム)。(W) ☆参考 知里幸恵『アイヌ神謡集』には「achikara 「汚い」という意味」とある。 知里真志保『アイヌ民族研究資料(第2)』でも「本来「汚い!」という意味の感嘆詞」とあって、 「癪(しゃく)に触るなあ」と訳してある。 ワテケさんがこれを使った用例は、 特に汚いことでもなく、 また腹立ちや悪口、 ののしりのようでもない。 (出典:田村、方言:沙流)
- acikarata
- アチカラタ 【acikara ta】 こしゃくにも:人をあざけり笑う時の言葉.もうひとつは何かに驚いた時やびっくりした時に発する言葉.*ユカㇻには,「アチカラタ アヤカナタ」と対語で頻出. アチカラタ,エネ オカイ ペ ヘマンタ イェ クス エン・コチョラウキ ハウェ アン=からこしゃくにも,あのようなはした者が何を言うのに俺の所へ来ると言うのだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aeparkare
- アエパㇻカレ §437.じんましん(蕁麻疹)(6)食物に当たってじんましんが出る aep-arkare〔a-é-par-ka-re アえパㇻカレ〕[aep(食物が)+arkare(病ませた)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【他動】[ahup-kar 入る・(他動詞化)](子ども)をもらう、 養子にする。 ahupkar hekaci アフㇷ゚カㇻ ヘカチ 養子としてもらった男の子。(S) ahupkar ponmatkaci アフㇷ゚カㇻ ポンマッカチ 養子としてもらった女の子(養女)。(S) {E: to adopt a child.} (出典:田村、方言:沙流)
- ahupkar
- アフㇷ゚カㇻ 【ahupkar】 貰う,貰いに行く. トイタ シサㇺ オッタ(オㇿ タ) ア・アフㇷ゚カㇻ ポン マッカチ アン ペ ケㇱト ア・コㇿエウェン シリ ク・ヌカㇻ ケランポㇰウェン(ク・エランポㇰウェン)=畑をしている和人の家に貰われた女の子がいるのに,毎日いじめられているのを見て私は哀れに思っている.オヤコヤㇰタ タスㇺ ネ マヌ ㇷ゚ スルㇽケ オルㇱペ ア・ヌ イシトマ・アン クス ハル アフㇷ゚カㇻ・アㇱ ワ ハルエカムイノミ・アン ルスイ=あちらこちらで病気が流行したと聞き,恐ろしいので供物を貰い病気の神へあげたい.イヨーハイ シトマレ エ・ヌ アー? アッチェウン オルㇱペ ネ コㇿカ アフㇷ゚カㇻ ワ レス ヤㇰ ア・イェ ポンペ キㇰキㇰ ワ ライケ ヤㇰ ア・イェ=本当にたまげたことだが聞いたかい?よその話だが,貰って育てていた子供を叩いて殺したということだよ.*昭和10年頃には乞食が来るとアイヌたちはイヤフㇷ゚カㇻペ(物を貰いたがる者)と言った.こちらから欲しがることをアフㇷ゚カㇻという. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkare
- アフㇷ゚カレ 【ahupkare】 貰いに行かせる. タント エモ タ・アン ワ ルㇷ゚ネ エモ ポロンノ アン シリ ク・ヌカㇻ ア ナ アフㇷ゚カレ.ア・ハㇺネスパ ワ ア・エ ナ=今日ジャガイモ掘りをして大きいジャガイモがたくさんあったのを私は見たから貰いに行かせろ.ゆでて食べるから.→アフㇷ゚カㇻ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarhekaci
- アフㇷ゚カㇻヘカチ 【ahupkar hekaci】 貰い子(男).▷アフㇷ゚カㇻ=貰う,貰っている ヘカチ=少年,男の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpe
- アフㇷ゚カㇻペ 【ahupkar-pe】 貰い子. →アアフㇷ゚カㇻポ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarpo
- アフㇷ゚カㇻポ 【ahupkar-po】 貰った子供.▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポ=子供 (出典:萱野、方言:沙流)
- ahupkarponmatkaci
- アフㇷ゚カㇻポンマッカチ 【ahupkar ponmatkaci】 貰い子(女).▷アフㇷ゚カㇻ=貰っている ポンマッカチ=少女,女の子 (出典:萱野、方言:沙流)
- akimókar
- アキモカㇻ 【他動】[不定人称形 a=kimókar](受け身)熊にとられる。 a=en=kimokar アエンキモカㇻ 私が熊にとられる。 ☞kimokar キモカㇻ {E: to be caught by a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- akkari 1
- アッカリ 【他動】[ak-kari (?)・を回る]…を通り越す、 …に逆らう。 en=akkari wa arpa エナッカリ ワ アㇻパ (彼は)私を追い越して行った。(S) tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワイスイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 殿様が六回も言ったことには逆らうことができない。(S民話) {E: to pass…; to disobey…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akkari 1
- アッカリ 【akkari】 ①追い越す,通過する,通り過ぎる. ク・ニタン ペ ネ クス ホㇱキ アㇻパ ㇷ゚ ク・アッカリ=私は(歩くのが)早いので,先の人を追い越した.ク・シケパセ ㇷ゚ ネ クス,エノㇱ(エン・オㇱ) エㇰ ア ㇷ゚ エン・アッカリ ワ コシㇼムケレ(ク・オシㇼムケレ)=私は荷物が重いものだから,後ろから来た者が私を追い越して.私にはあの者の後ろ姿も見えない.アフン ルスイ クㇽ ネ ノイネ チセ サㇺ タ アㇱ アㇱ カネ イキ ア ㇷ゚ チセ アッカリ ワ アㇻパ ワ イサㇺ=入りたい人らしく,家の前に立ち止まり立ち止まりしていたが,家を通り過ぎて行ってしまった.メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナ ウシウシパ コㇿ ウコイソイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのか,お互いに笑い声をたてながら話し合っているのを,私は聞きながら家の前を通り過ぎてきた. (出典:萱野、方言:沙流)
- akkari 2
- アッカリ 【後副】…より、 それより。 seta akkari cápe pirka セタ アッカリ チャペ ピㇼカ 犬より猫がいい。(S) {E: than; surpassing; expression of comparative degree (B.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- akkari 2
- アッカリ 【akkari】 ②〜以上. アイヌ イタㇰ アニ チクニレ レ ホッ アッカリ ケラマン(ク・エラマン) ワ カン(ク・アン) コㇿカ エソロカンニ パㇰノ フラハ ウェン チクニ イサㇺ ペ ネ=アイヌ語で木の名を60以上知っているけれどもハナヒデ(ミツバウツギ)くらいにおいの悪い木はないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- akkari 3
- アッカリ 【akkari】 ③〜より. エナッカリ(エン・アッカリ) キヤンネ ノイネ=私より年上らしい.エネ ポロンノ ピッ エ・コㇿ ペ ナ アッカリ エ・コン(エ・コㇿ) ルスイ ヒ?=こんなにたくさんお前は重り石を持っていて,それより以上も欲しいのかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- akoykarkunip
- アコイカㇻクニㇷ゚ 【a-koykarkunip】 従うもの.▷ア=人(が) コイカㇻ=真似てする クニ=べき ㇷ゚=もの タㇷ゚ ニㇱパ イェ イタㇰ アンコラチ ネ クス ウタㇻ オピッタ ア・コイカㇻクニㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ=今,村おさが言った言葉は正しいので,村人全部それに従うことにしましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- am'piri paknoka c=ehaytakar
- アㇺピリパㇰノカ チェハイタカㇻ 【am-piri-pakno-ka ci=e-hayta-kar】 爪傷ほどの傷もない. ▷アㇺ=爪 ピリ=傷 パㇰノ=ほど カ=も チ=私たち ェ=それ ハイタ=足りない,ない カㇻ=作る[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ampocicikar
- アンポチチカㇻ 【他動(?)】[am-pocici-kar 爪・ほじる(?)・する(他動詞化)](…に)爪を立てる。 íne, k=ampocicikar wa ku=inkar ro, taa, sonno ka isa wa イネ、 カンポチチカㇻ ワ クインカンロ、 タア、 ソンノ カ イサ ワ どれ、 (かぼちゃに)爪を立ててみよう、 ああ、 本当に実が入っているわ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ancikar
- アンチカㇻ 【名】[概](所は ancikari アンチカリ)[an-cikar 夜・(?)](今夜/今晩、 一夜/一晩というときの)夜/晩、 寝ている間。 ancikar tanne アンチカッ タンネ(=アンチカㇻ タンネ) 夜が長い。 ancikar takne アンチカッ タㇰネ(=アンチカㇻ タㇰネ) 夜が短い。(S) sine ancikar シネ アンチカㇻ 一晩。 tu ancikar トゥ アンチカㇻ 二晩。 ☆対語 to ト (to tanne/takne ト タンネ/タㇰネ 日が長い/短い)。 {E: night; evening; time of sleeping.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ancikar
- アンチカㇻ 【ancikar】 夜,晩. ク・イワㇰ クナㇰ ク・ラム ア コㇿカ ク・レウシ ナ シネ アンチカㇻ エン・レウシレ=帰ろうと思ったが泊まる(ことにした)ので,一晩私を泊めてくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancikari
- アンチカリ 【名】[所](概は ancikar アンチカㇻ) …の夜。 néa maratto anak puyar kari a=ahúnte ruwe ne, ne ancikari maratto an ruwe ne ネア マラット アナㇰ プヤㇻ カリ アアフンテ ルウェ ネ、 ネ アンチカリ マラット アン ルウェ ネ その例の熊の頭は家から入れた、 その夜に熊送りをした。(NK民話) {E: the night of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ancikarkes
- アンチカㇻケㇱ 【名】[ancikar-kes 夜・の末端][新] 夜の終わり頃。 ☆参考 「ankes アンケㇱ と言うのが本当だ」。(S) {E: the time around the end of the night.} (出典:田村、方言:沙流)
- ancikartakne
- アンチカㇻタㇰネ 【ancikar takne】 夜短. (出典:萱野、方言:沙流)
- ancikartanne
- アンチカㇻタンネ 【ancikar tanne】 夜長. (出典:萱野、方言:沙流)
- anekaripo
- アネカリポ §021.子(23)anekaripo〔a-né-ka-ri-po アねカリポ〕⦅ホロマン⦆もらい子。[an(我ら)+ekari(もらった)+po(子)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- annokar
- アンノカㇻ 【ar-no-kar】 負かす.▷アンノ(=アㇻノ)=全く カㇻ=作る ウコテㇾケ・アン キロㇿコㇿ・アン ペ ネ クス ア・アンノカㇻ=相撲をして私は力が強いものだから相手を負かした. (出典:萱野、方言:沙流)
- annoyekar
- アンノイェカㇻ 【自動(?)】[雅]…が現れている(?)/…を表している(?)、 (次のような慣用表現で)(神の顔つき)をしている。 keray kamuy ne/kamuy ipor/annoyekar ケライ カムイ ネ/カムイ イポㇿ/アンノイェカㇻ [雅]さも神らしく顔つきもいかにも神の顔つきらしい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anotawkikar
- アノタウキカㇻ 【a-no-tawki-kar】 斬る(刀で). (出典:萱野、方言:沙流)
- anpocicikar
- アンポチチカㇻ ☞ampocicikar アンポチチカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- apausta-kar-tono
- アパウㇱタカットノ 【名】[戸・をつくる・和人(尊称)]建具屋(たてぐや)。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- ape seturu kar
- アペ セトゥル カㇻ §453.せなかあぶり(3)ape seturu kar〔a-pé-se-tú-ru-kár アペ・セとぅル・かㇻ〕[火に・その背を・当てる]⦅ビホロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- apenukarap
- アペヌカラㇷ゚ 【ape-nukara-p】 火傷をして火にあたると痛い. ス ポㇷ゚ ワ スプタ クㇰ(ク・ウㇰ) ヒ タ カㇱケペチヒ(ク・アㇱケペチヒ) ポンノ チ ペコㇿ ク・ヤイヌ ア ㇷ゚ チ ア ノイネ アペヌカラㇷ゚ フミー=鍋が煮え立って鍋のふたを取った時に,指に少し火傷したように思ったが,火傷したらしく火にあたると痛いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeopkarus
- アペオㇷ゚カルㇱ 【ape-o-p-karus】 サルノコシカケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeopkarus
- アペオㇷ゚カルㇱ §445 ホクチダケ (1) apeop-karus (a-pé-op-ka-rus)「アぺオㇷ゚・カルㇱ」[“火鉢・キノコ”の義、ape(火)、o(入る)、-p(もの)、apeop(ひばち)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- apesotkikar
- アペソッキカㇻ 【ape-sotki-kar】 火の寝床作り(をする). チセ ア・アシ アペソッキカㇻ・アン ヒ タ アナㇰネ アイヌ ニサㇷ゚ ホントㇺ パㇰノ シロウリ・アン エウン ニハㇺ ポン スマ ア・オ カシウン ピヨタ ア・オマレ カシウン アペ ア・アリ ㇷ゚ ネ=家を建て火の寝床を作る時には人間のすねの中ほどの深さに穴を掘り,そこへ木の葉と砂利を入れ,その上へ火山灰を入れてから上へ火を焚くものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aptokar
- アㇷ゚トカㇻ 【自動】[apto-kar 雨・にあたる] 雨に当たる(=apto kar アㇷ゚ト カㇻ)。 aptokar ayne retar tek アㇷ゚トカㇻ アイネ レタッテㇰ 雨に当たって白っぽくなった。(S) {E: to be rained on.} (出典:田村、方言:沙流)
- ar-yaykesnukar
- アㇻヤイケㇱヌカㇻ 【自動】[ar-yay-kes-nukar 全く・自分・の末・を見る]すっかり困りきる。 {E: to be at a loss; be in dire straits.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- areramiskari
- アレラミㇱカリ 【他動】[ar-eramiskari 全く・見知らない] 全然見知らない。 ☞eramiskari エラミㇱカリ {E: to have completely no idea of something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arkare
- アㇻカレ 【他動】[arka-re 痛い・させる] 痛くする。 etekehe e=arkare hawe? エテケヘ エアㇻカレ ハウェ? あなたは手を痛くしたって? (S) {E: to make…painful.} (出典:田村、方言:沙流)
- arkare
- アㇻカレ 【arka-re】 痛くする. マキㇷ゚ ヘカッタㇻ チㇱ ハウ アㇱ.ネンカネ ネオロカ アㇻカレ ヒ ソモ ネ ヤ アㇻパ ワ インカㇻ=どうしたの,子供らの泣き声がする.もしやのことどこか痛くしたのではないか,行って見ろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aropaykarus
- アロパイカルㇱ 【副】[ar-o-paykar-us ほんとに・その尻・春・…に…がつく] ほんの春先(3月か4月の初め頃)に。 {E: early spring (March~early April).} (出典:田村、方言:沙流)
- arukarari
- アルカラリ 【ar-ka-rari】 次から次と,続々と,ひっきりなしに. ▷アㇻ=それ カ=上 ラリ=詰める *アㇻカラリがアルカラリになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- asinkaro
- アシンカロ 【名】[< 日本語]足軽(位の低いさむらい)。 páse tono kor asinkaro utar パセ トノ コㇿ アシンカロ ウタㇻ 大殿様の家来の足軽たち。(W民話) ☆参考 サダモさんは asingaru アシンガル と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- asinnokar
- アシンノカㇻ 【asir no kar】 新作(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- aske-etunankar
- アㇱケエトゥナンカㇻ 【名】[概](所は未出)指先。 aske-etunankar ani oputuye アシケエトゥナンカラニ オプトゥイェ 指先で押しなさい。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- asunankarun
- アスナンカルン 【他動】…をだいて寝る(男女間)。 katkemat kamuy ukuran ne, a=akíhi asunankarun カッケマッ カムイ ウクラン ネ、 アアキヒ アスナンカルン お嬢様をゆうべに私の弟がだいて寝ました。(NK民話) ☆参考 親が子をだいて寝るなど一般的にだいて寝ることは tumam トゥマㇺ 。 {E: to rock, cradle…to sleep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atayekar
- アタイェカㇻ 【ataye-kar】 払う(支払う).▷アタイェ=その値 カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- attuskarpe
- アットゥㇱカㇻペ 【attuskar-pe】 機織り機(イシタイキ参照).▷アットゥㇱ=厚司 カㇻ=(を)作る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ayekarip
- アイェカリㇷ゚ §097 オオバスノキ (1) ayekarip (a-yé-ka-rip)「アいェカリㇷ゚」 果実 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayekaripni
- アイェカリㇷ゚ニ §097 オオバスノキ (2) ayekarip-ni (a-yé-ka-rip-ni)「アいェカリㇷ゚ニ」 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aykonukar
- アイコヌカㇻ 【他動】[ay-ko-nukar 矢・に合わせて・見る] 矢で…をねらう。 ram cikuni/hapkitayke/ri cikuni/suptom orke/a=aykonukar ラㇺ チクニ/ハㇷ゚キタイケ/リ チクニ/スㇷ゚トモㇿケ/アアイコヌカㇻ [雅]低い木ならば梢のてっぺん、 高い木ならば幹の中程くらいのところに私は矢を置いて(その鹿を)ねらって。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynuikaras
- アイヌイカラㇱ 【aynu-ikaras】 惜しい人. アイヌイカラㇱ ア・レポカㇻ ヤㇰ ア・イェ.タㇷ゚イキ クㇽ オナハ カ ア・レポカㇻ ペ ネ ア ㇷ゚=惜しい人が沖で死んだそうだ.今亡くなった人の父親も海で死んだものであったのに.アイヌイカラㇱ ウェンシイェイェ ヘネ キ シリ ネ ノイネ イポロホ カ ウェン=惜しい人が悪い病気にかかったらしく顔色も悪い.アイヌイカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア,ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・オラㇺサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その間に寝てばかりで貧乏なものだから軽蔑される.ソンノ エネ パウェトㇰコㇿペ ポンノ イク コㇿ チカトゥンカトゥン ア・オラㇺサッカ ノ イキ シリ アイヌイカラㇱ=本当にあのように雄弁な人が少し酒を飲むとおだって馬鹿にされるようなことをするものだ,惜しい人だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- aynukar
- アイヌカㇻ 【自動】[aynu-kar 人間・をつくる](創造神が)人間をつくる(=aynu kar アイヌ カㇻ)。 {E: (for a creator god) to create a human being.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cannoyekar
- チャンノイェカㇻ 【他動】[中相][c(i)-annoyekar された・(神の顔つきを)持つ](次の慣用句で)kamuy ipor cannoyekar カムイ イポㇿ チャンノイェカㇻ 神の面差しそのままである。 kamuy menoko ne noyne kamuy ipor cannoyekar pirka menoko カムイ メノコ ネ ノイネ カムイ イポㇿ チャンノイェカㇻ ピㇼカ メノコ 女神であるらしく神の面差し(顔つき)そのままである美しい女性。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- carkarpe
- チャㇻカㇻペ §237 アイヌワサビ (1) carkarpe (cár-kar-pe)「ちャㇻカㇻペ」[car(口)kar(しげきする)pe(もの)] 根 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cehkarahrah
- チェㇸカラㇵラㇵ §344 エゾカンゾウ (8) cehkarahrah (céh-ka-rah-rah)「ちェㇸカラㇵラㇵ」 花 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cep sikiru ekannayukar
- チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(17) cep sikiru ekannayukar (čep-si-ki-ru e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ シキル エカンナユカㇻ」魚が身をひるがえすようにくるりと向きを変えて引き返す(『アイヌ神謡集』p. 60)。――sikiru[si-kiru(自分を・旋回させる);まわる;さける]。E-kanna-yukar[e(それについて)kannna(再び)yukar(演技する);そのさまを再現する;まねる;さながらの様子を示す] (出典:知里動物編、方言:)
- cep teseske ekannayukar
- チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(18) cep teseske ekannayukar (cep-te-ses-ke e-kan-na-yu-kar)「チェㇷ゚ テセㇱケ エカンナユカㇻ」ユ375 (出典:知里動物編、方言:)
- cépekare
- チェペカレ 【複他動】[他動使役][中相] [c(i)-e-peka-re される・その頭が・目がける・させる] ちょうど…に向かって行く(細いところへちょうど入るように)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cépekare(no)
- チェペカレ(ノ) 【後副】[cépekare-no ちょうど…に向かって行く・(副詞形成)] …にちょうど当たるように。 petput cépekare(no) cip yan kor an ペップッ チェペカレ(ノ) チㇷ゚ ヤン コラン 川口に入るように舟が陸に寄って来ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cepkar
- チェㇷ゚カㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(9) cep-kar (čep-kar)「チェㇷ゚カㇻ」辞III, 93 (出典:知里動物編、方言:)
- ceppo sunankar
- チェッポ スナンカㇻ 【ceppo sune-an-kar】 小魚に灯を近づけて獲る. テエータ アナㇰネ チェッポ スナンカㇻアニタ(スナンカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ ペッチチャイ タ アナㇰネ ネㇷ゚ パㇰノ カ チチラ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ア・ヌカㇻ フミー カ イサㇺ=ずうっと昔,小魚に灯を急に近づけて獲る時には.浅瀬にはなんぼでもドジョウがいたものだったが,今は見ることもない(夏の夜の遊び). (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=karsake
- チカㇻサケ 【ci=kar-sake】 我らの造る酒,自分たちが醸した酒. ▷チ=私たち カㇻ=造る,醸す サケ=酒(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kasnukarpe
- チカㇱヌカㇻペ 【ci=kas-nukar-pe】 授かり物.▷チ=私たち カㇱ=上 ヌカㇻ=見る ペ=物 ヌマン ク・ホㇰ シントコ アナㇰネ カムイ オㇿ ワ ア・エン・チカㇱヌカㇻペ ネ=昨日私が買ったシントコは神から私への授かり物だ.*人間には便われずあくまで物についての語. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=kemekarpe
- チケメカㇻペ 【ci=kem-e-kar-pe】 縫い物(手で縫った物).▷チ=私たち ケㇺ=針 エ=それ カㇻ=作る ペ=物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=sokarmat
- チソカㇻマッ 【ci=so-kar-mat】 本妻.▷チ=私たち ソ=座 カㇻ=作る マッ=妻 チソカㇻマッ カ アン ポンマッ ア・イェ ヒ チパンケマッ セコㇿ ネ=本妻もいるが,妾のことを,本妻より薄められる妻という. (出典:萱野、方言:沙流)
- ci=tuyaskarap
- チトゥヤㇱカラㇷ゚ 【ci=tuyaskarap】 それを哀れに思う,かわいそうだ,哀れ. ソンノ ナーエポンペ オラウン アイホッパ エチトゥヤㇱカラㇷ゚ フミー=本当にまだお前が小さいのに遺児になった,哀れなことだなあー.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ciesoypakar
- チエソイパカㇻ 【他動】[中相][ci-e-soypa-kar される・その頭・えぐる・させる][雅](天に)とどくばかりにそびえる。 kanto kotor ciesoypakar カント コトㇿ チエソイパカㇻ (山が)天にとどくばかりに高くそびえている。(W神謡) ☆参考 歌うときの形。 ☞cékantoorsoye チェカントオㇿソイェ (出典:田村、方言:沙流)
- cikapinkara
- チカピンカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(2)cikapinkara〔či-káp-in-ka-ra チかピンカラ〕[cikap(鳥が)+inkara(物を見る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikapkutcipunkar
- チカㇷ゚クッチプンカㇻ §137 マタタビ (8) cikapkutci-punkar (ci-káp-kut-chi-pun-kar)「チかㇷ゚クッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappopunkar
- チカッポプンカㇻ §269 ナンバンハコベ (2) cikappo-punkar (ci-kap-po-pun-kar)「チかッポ・プンカㇻ」[小鳥の・蔓] 茎葉 ⦅虻田⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikappunkar
- チカㇷ゚プンカㇻ §153 ツルウメモドキ (3) cikap-punkar (ci-káp-pun-kar)「チかㇷ゚・プンカㇻ」[cikap(鳥)punkar(蔓)] 茎 ⦅D屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikaraisan
- チカライサン §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(4)cikara-isan〔či-ká-ra-i-san チかラ・イサン〕[cikara(<日本語「ちから」)+isan(<isam無い)]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikararip
- チカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (6) cikararip(ci-ka-ra-rip)「チカラリㇷ゚」⦅新問?⦆ヒトデのごとく クモヒトデの類 (出典:知里動物編、方言:)
- cikari
- チカリ 【間投】[< ci-kar-i された・つくる・もの](?) (食べ物が)もったいない。 aep cikari! アエㇷ゚ チカリ! 食べ物がもったいない! cep cikari! チェㇷ゚ チカリ! 魚もったいない! (S) {E: What a waste! (in regards to food).} (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkar
- チカㇻカㇻ 【他動】[中相][ci-karkar された・…を飾る/…に刺しゅうをする] 刺しゅうが入っている。 cikarkar konci チカㇻカㇻ コンチ 刺しゅう入りの頭巾。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkarpe
- チカㇻカㇻペ 【名】[ci-karkar-pe された・を飾る(刺しゅうをする)・もの] 刺しゅうの入った袷(あわせ)の着物(祭りのときの礼服)。 ☆参考 kaparamip カパラミㇷ゚ 単衣(ひとえ)の着物。 {E: embroidered clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikarkarpe
- チカㇻカㇻペ 【ci=kar-kar-pe】 切り伏せ刺繍した袷の着物,刺繍着物.▷チ=我々 カㇻカㇻ=刺繍 ペ=物,着物 図[チカㇻカㇻペ]→チニンニヌㇷ゚ (出典:萱野、方言:沙流)
- cikasinukar
- チカシヌカㇻ 【ci-kasi-nukar】 恵まれる.▷チ=私たち カシ=上 ヌカㇻ=見る →神々がその人を見守ってよい運をもたらす. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikemekarpe
- チケメカㇻペ 【名】[ci-kem-e-kar-pe された・針・で・つくる・もの] 刺しゅうしたもの。 {E: embroidered material etc..} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikisanikarus
- チキサニカルㇱ 【cikisani-karus】 アカダモ(ニレ)のきのこ,タモギタケ.*アカダモに生えるきのこの味はきのこの中では一番とアイヌは言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- cikisanikarus
- チキサニカルㇱ §439 キノコ類 (1) cikisani-karus (ci-kí-sa-ni-ka-rus)「チきサニ・カルㇱ」[“アカダモの木に生じるキノコ”“タモギタケ”] ⦅D屈斜路⦆⦅A⦆⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cikoseskekar
- チコセㇱケカㇻ 【他動】[中相][ci-ko-seske-kar された・に・閉じる・つくる(させる)](家並が)びっしり続いている。 {E: to be tightly packed together.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikuwaekari
- チクワエカリ §505.ちゅうぶう(中風)(1)中風で倒れる cikuwaekari〔či-kú-wa-e-ka-ri チくワエカリ〕[ci(我々が)+kuwa(杖)+ekari(に当る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinkankari(-an)
- チンカンカリ §003.仰向けに倒れて足を宙にばたばたさせる(1)cin-kan-kari(-an)〔číŋ-kaŋ-ka-riちンカンカリ〕[cin(下肢)+kan(末)+kari(振りまわす)]⦅ホロベツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cinukarnociw
- チヌカㇻノチウ 【ci=nukar-nociw】 北極星. (出典:萱野、方言:沙流)
- ciorankekar
- チオランケカㇻ 【他動】[中相][ci-o-ranke-kar される・(そこ)に・下ろす・させる][雅]…に降りる、 …に落ちる。 ranke mosir/mosirso kurka/ciorankekar ランケ モシㇼ/モシㇼソ クㇽカ/チオランケカㇻ [雅](彼は)下界の国の国土の上に下りてきます。(Sユーカラ) ranke núpe/numus apto ne/i=kurkasike/ciorankekar ランケ ヌペ/ヌムサㇷ゚ト ネ/イクㇽカシケ/チオランケカㇻ [雅](姉)の落とす涙が大粒の雨のように私の上に落ちてきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cirukutcipunkar
- チルクッチプンカㇻ §138 ミヤママタタビ (9) cirukutci-punkar (ci-rú-kut-ci-pun-kar)「チるクッチプンカㇻ」[鳥のサルナシのなる蔓] 茎 ⦅美幌、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cisea=kar
- チセアカㇻ 【cise a=kar】 家を作る.▷チセ=家 ア=それ カㇻ=作る 図[チセアカㇻ①②③④] (出典:萱野、方言:沙流)
- ciseakkari
- チセアッカリ 【cise akkari】 家を通り過ぎる. メノコポ ウタㇻ ネㇷ゚ ワ アン ペ ウウォミナウシウシ パ コㇿ ウコイソイタㇰ コーロ(コㇿ) オカ ヒ ク・ヌ コㇿ チセ カッカリ(ク・アッカリ)=娘たちが何をしゃべっているのかお互いに笑い声をたてながら話し合っているのを私は聞きながら家の前を通り過ぎて来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekar
- チセカㇻ 【自動】[cise-kar 家・をつくる] 家を建てる(=cise kar チセ カㇻ)。 {E: to build a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisekar
- チセカㇻ 【cise-kar】 家を建てる. チセカㇻ・アン ヒ タ アナㇰネ チセニ ピㇼカノ ア・ウパㇰテ ワ ア・ヌカㇻ ペ ネ ナ=家を建てる時は家材をよく比べて見るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisekarpa
- チセカㇻパ 【自動】[cisekar-pa 家を建てる・[複]](二人以上が皆で)家を建てる。 {E: to build a house (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ciskar
- チㇱカㇻ 【他動】[cis-kar 泣く・する(他動詞化)]…のことで泣く、 …を泣く。 hńta e=ciskar? フンタ エチㇱカㇻ? どういうわけで泣いているの(気づかってだけでなく憎らしくても言う)。(S) okkayo pirka/nep ciskar pe tap/kohawkor hawe/oka ya sekor オッカヨ ピㇼカ/ネㇷ゚ チㇱカㇻ ペ タㇷ゚/コハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅] 立派な男が何のために声を出して泣くのですかと。(Sユーカラ) ☆参考 hńta cisi e=ki? フンタ チシ エキ? 何が悲しくて泣いているの? (S) {E: to cry about…} (出典:田村、方言:沙流)
- ciskokarkarse
- チㇱコカㇻカㇻセ 【自動】[cis-ko-karkarse 泣く(こと)・と一緒に・ころがる]ころがりながら泣く。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cokcoksekar
- チョㇰチョㇰセカㇻ 【他動】[cok-cok-se-kar (擬音)・(重複)・と言う・する(他動詞化)] …に何回もキスをする。 {E: to kiss repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cokcoksekar
- チョㇰチョㇰセカㇻ 【cok-cok-se-kar】 くちづけする.接吻する. (出典:萱野、方言:沙流)
- cokcoksekar(a-)
- チョㇰチョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(10)cokcoksekar(a-)〔čók-čok-se-kar ちょㇰチョㇰセカㇻ〕[cokcokse(チュッチュッという音を発する、キスをする)+kar(動詞につく語尾)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- coksekar(a-)
- チョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(9)coksekar(a-)〔čók-se-kar ちょㇰセカㇻ〕[cokse(チュッという音を発する、キスする)+kar(動詞につく語尾)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- córankekar
- チョランケカㇻ 【他動】[中相][c(i)-o-ranke-kar される・そこに・下ろす・する][雅]降りそそぐ。 ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ [雅] 降ってくる涙が大雨のように私の上に降りそそいだ。(W 神謡語り) {E: to pour…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup sikari
- チュㇷ゚ シカリ 【cup sikari】 満月:月が丸い. (出典:萱野、方言:沙流)
- cupnukar
- チュㇷ゚ヌカㇻ 【自動】[cup-nukar 月・を見る] 月経が下りる、 月経中だ(普通の言葉)。(W) ☆参考 cup チュㇷ゚ はこの場合《月》だと意識しているらしい。 ☆参考 ほかに cupiran チュピラン、 cupewen チュペウェン (最も良い、 体裁よく言う言葉)、 ohure オフレ (悪口)、 omunin オムニン (悪口)などの言い方がある。 menokotasum メノコタスㇺ は名詞。 経水は cuppe チュッペ。 (出典:田村、方言:沙流)
- cupnukar
- チュㇷ゚ヌカㇻ 【cup-nukar】 月経が下りる,月経中である(ふつうこれを使う). (出典:萱野、方言:沙流)
- eannukar
- エアンヌカㇻ 【他動】[ear-nukar ただ一度・…を見る] …を一度だけ見る(=ear nukar エアㇻ ヌカㇻ/エアンヌカㇻ)。 sonno utarpa/síno utarpa/eannukar pe/eannu p/ruska katun/somo ki p ne na sekor ソンノ ウタㇻパ/シノ ウタㇻパ/エアンヌカㇻ ペ/エアンヌㇷ゚/ルㇱカ カトゥン/ソモ キㇷ゚ ネ ナ セコㇿ [雅]「本当に立派な男まことにえらい男はただ一度見たことただ一度聞いたことに憤慨したような様子を見せるものではありませんよ」と。(Sユーカラ語り) ☞ear エアㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earyaykesnukar
- エアㇻヤイケㇱヌカㇻ 【自動】すっかり困りきる。 ☆参考 これだけの形では未出。 複数形語尾 -pa パ を伴って出てきた。 ☞earyaykesnukarpa エアㇻヤイケㇱヌカㇻパ (出典:田村、方言:沙流)
- earyaykesnukarpa
- エアㇻヤイケㇱヌカㇻパ 【自動】[複](単複の区別のない earyaykesnukar エヤㇻヤイケㇱヌカㇻ の用例は未出)[ear-yay-kes-nukar-pa 全く/一つ・自分の・末端・を見る・(複)](皆で)すっかり困りきる。 {E: to be burdened with troubles.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easirkar
- エアシㇼカㇻ 【他動】[e-asir-kar …に関して・新しく・つくる/する]…を新しくつくる、 …をつくり直す、 (家)を建て直す。 {E: to redo, remake, rebuild, renew…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easiskar
- エアシㇱカㇻ 【他動】[e-asis-kar …に/で・(?)・する](?) …を恨(うら)む、 誘われた/勧められたからそうしたが、 その結果悪くなったので、 しなければよかったと誘った/勧めた人を恨む。 e=easiskar yakka pirka no, e=siren wa ora ene e=yayiyuninka エエアシㇱカㇻ ヤッカ ピㇼカ ノ、 エシレン マ オラ エネ エヤイユニンカ あなたが恨んでもいいくらいに、 彼があなたを連れ出したばかりに、 そのようにあなたはけがをした。(S) {E: to have a grudge against…} (出典:田村、方言:沙流)
- easiskar
- エアシㇱカㇻ 【e-asis-kar】 非難する,逆恨みする. ソンノ ポンノ アン パハウ ネ ヤッカ ア・エアシㇱカㇻ ヒー カ アン ペ ネ ナ.イテキ ネユン ネユン イタカン(イタㇰ・アン) ペ ネ ナ=本当に少しの噂であっても非難される場合もあるものだ.いろいろなことを言うものではない.ヤイカタ キ カトゥウェン ペ オラ イイェアシㇱカㇻ(イ・エアシㇱカㇻ) ペ アン=自分自身の行いが悪くてそうなってから私に逆恨みをするのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- eci=okari
- エチオカリ 【eci=okari】 あなたに代わる. エチ・オカリ ナ イペ=交代するから食べろ.エチ・オカリ ク・ネㇷ゚キ ナ ホクレ アㇻパ ワ ポンペ トノンテ ワ エㇰ=あなたに代わって私が働くので早く行って赤ちゃんに乳を飲ませて来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ecinkar
- エチンカㇻ 【他動】(人)に残しておいてあげる。 eci=ecínkar wa k=ánu ruwe un エチエチンカㇻ ワ カヌ ルウェ ウン あなたに食べさせようと残しておいたんだよ。(S) en=ecinkar wa e=anu ya? エネチンカㇻ ワ エアヌ ヤ? (あなたは)私に残しておいてくれたんでしょうか。(S) {E: to put something aside, leave something over (for someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- ecinkar
- エチンカㇻ 【e-cin-kar】 (いない人の食べる分を)残す. (出典:萱野、方言:沙流)
- eehamkar
- エエハㇺカㇻ 【他動】[e-eham-kar …のことで・ひきとめる・する](…があるからと言って)(帰ろうとする人)をひきとめる(=eeham エエハㇺ)。 té un húci emo suwe wa ora en=eehamkar wa kus k=e wa k=ek ruwe un テ ウン フチ エモ スウェ ワ オラ エネエハㇺカㇻ ワ クㇱ ケ ワ ケㇰ ルウェ ウン ここのおばあちゃまがじゃがいもをゆでてくれて食べて行きなさいと言ってひきとめられたので食べて来たのよ。(S) {E: to detain, hold back…} (出典:田村、方言:沙流)
- eetunkar
- エエトゥンカㇻ 【他動】[e-etun-kar …で・借りる/嫁にもらう・する] …を嫁にもらう。 sine pon menoko a=eétunkar híne matkor híne シネ ポン メノコ アエエトゥンカㇻ ヒネ マッコㇿ ヒネ 一人の若い女性を嫁にもらって結婚して。(W民話) {E: to receive…as a bride.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehamkar
- エハㇺカㇻ 【他動】[eham-kar ひきとめる・する](人)をひきとめる。(=eham エハㇺ) (出典:田村、方言:沙流)
- eikar
- エイカㇻ 【他動】[e-i-kar …で・ものを・つくる(する)] …で(ものごとを)する/つくる。 mak eikar he ki rusuy kusu ene iki humi an? マㇰ エイカㇻ ヘ キ ルスイ クス エネ イキ フミ アン? (兄はあの小刀で)いったい何をしたくてあんなことをしているのだろう。(NK民話) {E: to do, make something with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- einkarpe
- エインカㇻペ 【名】[e-inkar-pe それで・見る・もの][雅] 目。 einkarpe pon nociw ne cewsamkur unuunu エインカㇻペ ポン ノチウ ネ チェウサㇺクㇽ ウヌウヌ [雅] 目は小さな星のようにキラキラ光って、 そこらじゅうを見わたしている。(S民話) {E: an eye; the eyes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekaminkara
- エカミンカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(4)ekaminkara〔e-ká-min-ka-ra エかミンカラ〕[?<e(そこを)+kama(通り越して)+inkara(物を見る)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekankar
- エカンカㇻ 【他動】悪いことがおこらないうちに予防策を行なう(たとえば草がひどくならないうちに抜く、 おできにならないうちに薬をつける)。(S) {E: to take precautionary measures before something happens } (出典:田村、方言:沙流)
- ekannayukar
- エカンナユカㇻ 【e-kanna-yukar】 真似る:全く同じに. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekar
- エカㇻ 【複他動】[e-kar …で・つくる(する)] …で…をする、 (人)に…をする。 hemanta e=ekar kusu emus e=seturpeste e=seturpeste? ヘマンタ エエカㇻ クス エムㇱ エセトゥㇽペㇱテ エセトゥㇽペㇱテ? お前は(その刀で)何をするために刀を背中に入れてるんだ、 入れてるんだ。(W言い伝え) tasum kur…tektaksa póka e=ekar wa タスㇺ クㇽ …テㇰタㇰサ ポカ エエカㇻ ワ あなたは病人に(中略)手のマッサージだけでもして。(S会話) {E: to do something to someone; to do…with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekaranke
- エカランケ 【e-karanke】 (〜に)近づく. ソンノ アㇻ ウェンカムイ ネ ハウェ ネ ナ.イテキ エカランケ ヤン=本当に全く悪い神と言うことだ,近寄らないようにしなさい.ク・ポホー タパン ハワㇱ エウン イカ エカランケ ナ.ア・シトマ オルㇱペ ネ ナ=息子よ,この話へは絶対近づくではないぞ.恐ろしい噂だよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekari
- エカリ 【後副】(正面から) …に向かって。 onumanipe ekari ek hani! オヌマニペ エカリ エㇰ ハニ! ちょうど夕食のときにおいでよ。(S) e=ekari k=a エエカリ カ 私はあなたと向き合って座る。(S) en=ekari ek hani エネカリ エㇰ ハニ 私も行くからあなたも来なさいよ。(S) {E: to face…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekari
- エカリ 【ekari】 回る:遠回りする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekarino
- エカリノ 【ekarino】 ちょうどその時,それを目がけて. アヌンウタリ エッワアン エカリノ アウンアチャポ ウェニヨシキワエㇰ カニカ ケアナサㇷ゚=他人である人たちが来ていたちょうどその時に,隣のおじさんが泥酔して来て,俺も手に余った.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekarinpa
- エカリンパ 【他動】[e-karinpa …で・グルグル回る](そこ)を回る。 tu noiwan suy i=enkasi ekarinpa ayne トゥノイワイスイ イエンカシ エカリンパ アイネ [雅](天に帰るために鳥の姿になった父は)何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 同じ話者が別の神謡を歌っている中で、 同様の文脈で esikannatki エシカンナッキ を使っている。 {E: to go around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarkar
- エカㇻカㇻ 【e-kar-kar】 作る,言葉を授ける. イタㇰ タクサ エチ・エカㇻカㇻ=言葉の清め草を持ってお前を清める.*私が病気で入院していた時に貝澤前太郎さんが見舞いに来て言った言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekarkar 1
- エカㇻカㇻ 【他動】…を整える、 …を飾る。 {to straighten up…; prepare for…; decorate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarkar 2
- エカㇻカㇻ 【他動】[雅] ①(名詞の後で)(人)に…をする。 teknimawpo k=ékarkar wa テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ 私は彼に手の湿布をしてあげて(癒やすために手でさわってあげて)。(W会話) ②(他動詞の中相動名詞形つまり ci-/c- の接頭した形の後にこの ekarkar エカㇻカㇻ の人称形が置かれて)…する。 ci-…k=ékarkar チ…ケカㇻカㇻ 私は …する。 ci-… a=eci=ekarkar チ… アエチエカㇻカㇻ あなたたちが…される。 iteki eytasa ci-horkarutu a=eci=ekárkar kunine イテキ エイタサ チホㇿカルトゥ アエチエカㇻカㇻ クニネ あなたたちは「あんまり差別されてあとへ押されるような理屈をとられるような」ことがないように。(S言い伝え) {E: ①to do…(to someone) ②to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasikutcipunkar
- エカシクッチプンカㇻ §137 マタタビ (10) ekasikutci-punkar (e-ká-si-kut-ci-pun-kar)「エかシクッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekasnukar
- エカㇱヌカㇻ 【他動】[e-kas-nukar …で・(人)の上・を見る] (人)に(もの)を授ける。 to kor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotánuhu siknu p ne a kusu ト コㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱の実という食料を授けてくれたおかげで私たちの村が行きのびられたのだったから。(S会話) {E: to grant…to someone } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekasnukar
- エカㇱヌカㇻ 【e-kasi-nukar】 神からの授かり,神の思し召しによって授かった. ▷エ=それ カㇱヌカㇻ=授かった(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ekimnasaykar
- エキㇺナサイカㇻ 【他動】[e-kim-na-say-kar その頭(そのために?)・山・の方へ・輪・をつくる]そのために(?)山をぐるっと回って行く。 {E: to go around the mountains.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoykar
- エコイカㇻ 【他動(複他?)】[e-ko-i-kar …に関して・…に・ものごとを・する]…に従う、 反対しない。 kotankorkur purihi aynu opitta ekoykar コタンコㇿクㇽ プリヒ アイヌ オピッタ エコイカㇻ 村長(むらおさ)のやり方には人はだれも反対しない。(S) ☞koykar コイカㇻ {E: to follow…; not disobey…} (出典:田村、方言:沙流)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ 【e-kusuri-kar】 (〜のために)製薬する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ §260.くすり(薬)(5)薬治する e-kusuri-kar〔e-kú-su-ri-kar エくスリカㇻ〕[e(それについて)+kusuri(薬を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ekusurikar
- エクスリカㇻ §509.ちりょう(治療)[する](5)療治する[薬物で] ekusurikar〔e-kú-su-ri-kar エくスリカㇻ〕[e(それについて)+kusuri(薬を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- emakaroski
- エマカロㇱキ 【自動】[複](単は emakaas エマカアㇱ) (二人以上が)ヒョッと立ち止まる。 (出典:田村、方言:沙流)
- emaraptokar
- エマラㇷ゚トカㇻ 【e-marapto-kar】 それを種に飲み食いする.▷エ=それ マラㇷ゚ト=宴 カㇻ=作る ポン ユㇰ クㇰ(ク・ウㇰ) クス ア・エマラㇷ゚トカㇻ ロー=小さい鹿を獲ったので,それを種に飲み食いしようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- emawripunkar
- エマウリプンカㇻ 【emawri-punkar】 イチゴづる. (出典:萱野、方言:沙流)
- emoykokarke
- エモイコカㇻケ 【自動(?)】[e-moy-ko-kar-ke その頭が・渦・と共に・(回ることを表す語根)・(自動詞形成)]渦に巻かれてグルグル回る。 moy or osma wa a=ciwkorari wa hetuku ka somo ki, emoykokarke kor an モヨㇿ オㇱマ ワ アチウコラリ ワ ヘトゥク カ ソモ キ、 エモイコカㇻケ コラン 渦に巻き込まれてまん中に入って下へひっぱられて出られず渦巻きと一緒にクルクル回っている。(S) henpara suy emoykokarke kor an wa suke okere kusu? ヘンパラ スイ エモイコカㇻケ コラン マ スケ オケレ クス? また渦巻きと一緒にグルグル回っていていつごはんのしたくが終わるのだろう(いつまでもはかがいかないことに対する悪口)。(S) {E: to be caught in a whirlpool.} (出典:田村、方言:沙流)
- emuyekar
- エムイェカㇻ 【e-muye-kar】 (〜を)縛りつける. メノコ クワ アナㇰネ ケㇺプイ ネノ ア・カㇻ クンネセンカキ ア・エムイェカㇻペ ネ=女の墓標は針の穴のように作って,そこへ黒布をつけるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- enikokarisci
- エニコカリㇱチ §331 エゾコゲラ (2) enikokarisci (e-ní-ko-ka-ris-ci)「エにコカリㇱチ」[<e-ni-ko-karici(木のまわりをぐるぐるまわる)] ⦅屈斜路⦆(コ180) (出典:知里動物編、方言:)
- enikokarsep
- エニコカㇻセㇷ゚ §331 エゾコゲラ (1) enikokarsep (e-ní-ko-kar-sep)「エにコカㇻセㇷ゚」[<(木のまわりをまわる者)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- enukar
- エヌカㇻ 【自動】鈍い、 切れない。 enukar makiri エヌカㇻ マキリ 切れない小刀。 ☆発音 e=nukar エヌカㇻ《あなたは(それを)見る、 (彼は)あなたを見る》と同じ発音。 ☆対語 een エエン {E: to be blunt; cannot cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- enukar
- エヌカㇻ 【enukar】 切れない,切れ味が悪い,ねた刃:切れ味の悪くなった刃物. ク・コㇿ イヨㇰペ エヌカㇻ ナ アㇻパ ワ エエン イヨㇰペ コㇿ ワ エㇰ=私の鎌が切れないから行って切れる鎌を持って来い.ハイー ノタコㇷ゚ エヌカㇻ ワ チタタㇷ゚ ク・カㇻ カ エトランネ ポンノ ホㇱキ ク・ルイケ ナ=あーあ刃物が切れないのでぬたを作るのもいやだ,ちょっと待って俺が研ぐから.*平成4年10月22日,我が家であった会話である. (出典:萱野、方言:沙流)
- enukar'emus
- エヌカㇻエムㇱ 【enukar-emus】 鈍刀. (出典:萱野、方言:沙流)
- eosikpekare
- エオシㇰペカレ 【e-o-sik-peka-re】 ねらいを定める.▷エ=〜を オ=〜へ シㇰ=目 ペカ=合わせる レ=させる ユㇰ ア・ヌカㇻ ヒクス アイ ア・オウヌ ヒネ ア・エオシㇰペカレ ワ ア・トゥカン=鹿が見えたので私は矢をつがえてねらいを定めて射った.アイ ア・カㇻ ヒタ ア・エオシㇰペカレ ワ ア・カㇻ=矢を私たちが作る時はねらいを定めながら作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- episkayneinkara(-an)
- エピㇱカイネインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(8)episkayne-inkara(-an)〔e-píš-kaǐ-ne-in-ka-ra エぴㇱカイネ・インカラ〕[両側を・見る]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eponcisekar
- エポンチセカㇻ 【他動】[e-poncise-kar …に・小屋・をつくる](人)のために小屋をつくって住まわせる。 poniwne matnepoho weysiyeye wa, apapa ta a=epóncisekar wa an ruwe ne, sekor kane inu=an ポニウネ マッネポホ ウェイシイェイェ ワ、 アパパ タ アエポンチセカㇻ ワ アン ルウェ ネ、 セコㇿ カネ イヌアン 彼の年下のほうの娘が悪い病気になって、 戸口の前に小屋をつくってもらって住んでいる、 といううわさが聞こえた。(NK民話) ☆参考 eponciseanu エポンチセアヌ とも言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramiskari
- エラミㇱカリ 【他動】[否定動詞] ①(人)を知らない(見知らない)、 おぼえがない。 siketoknawa a=erámiskari okkaypo sinep soy ta ek na シケトㇰナワ アエラミㇱカリ オッカイポ シネㇷ゚ ソイ タ エㇰ ナ 全然知らない(見覚えのない)若い男が一人、 門口に来ています。(W言い伝え) ku=mokorkasu wa sir-onuman ya ka k=éramiskari クモコㇿカス ワ シロヌマン ヤ カ ケラミㇱカリ 寝すぎて晩になったのもわからなかった。(S) ②(動詞句の後に置かれて)…したことがない。 k=arpa ka eramiskari カㇻパ カ エラミㇱカリ 私は行ったことがない。(W会話) ☆対語 肯定は amkir アㇺキㇼ。 ☆参考 erampewtek エランペウテㇰ …がわからない、 …を知らない(知識がない)。 ☞amkir アㇺキㇼ、 erampewtek エランペウテㇰ {E: to not know, remember, recall…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramiskari
- エラミㇱカリ 【eramiskari】 知らない.わからない,覚えがない. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkikkar
- エラㇺキッカㇻ 【e-ram-kik-kar】 諦める,泣き寝入りする,いやだ. テエータ ネア クㇽ イチェン ケソウㇰテ(ク・エソウㇰテ) ア コㇿカ ソモ エン・コホシピレ タネ ケラㇺキッカㇻ(ク・エラㇺキッカㇻ)=ずうっと前にあの人に金を貸したが私に戻してくれないので諦めた.ポンノ ク・ヌ ルスイ ペ アン ワクス エカシ エウン カㇻパ(ク・アㇻパ) アクス イク コㇿ アン ク・イェ エラㇺキッカㇻ ワ ク・キラ ワ ケㇰ(ク・エㇰ)=少し聞きたいことがあったので祖父の所へ行くと飲んでいたので言うのを諦めて逃げて来た.テエータ オヤコヤクン(オヤコヤㇰ ウン) イチェン ケルサ(ク・エルサ) ㇷ゚ ネ ア コㇿカ ソウㇰペ アナㇰ ソモ エン・ヌカㇻ アーペコㇿ オカ タネ ケラㇺキッカㇻ(ク・エラㇺキッカㇻ)=ずうっと前,あちらこちらへ金を貸したものであったけれども,借りた人たちは俺を見ないふりをしている,もう私は諦めてしまった.ク・イェー カ エラㇺキッカㇻ コㇿカ タント カ ク・ホタヌ ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナー ウシンネ ネ ペコㇿ サッテㇰ ペコㇿ ク・ヤイヌ ケラムチュㇷ゚テㇰ(ク・エラムチュㇷ゚テㇰ)=言うもいやなことだが今日も見舞いに行ってきたが日一日と痩せるように思って心細い. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkoesikari
- エラㇺコエシカリ 【e-ram-ko-e-sikari】 びっくりする,驚く,驚愕する.▷エ=それ ラㇺ=思い コ=に対して エ=自ら シカリ=回る ソモカタㇷ゚ネ エネ アン オルㇱペ ク・ヌ クナㇰ ア・ラム ア ワ タㇷ゚ ク・ヌ ワ ケラㇺコエシカリ(ク・エラㇺコエシカリ)=まさかそのような話を聞くとは思っていなかったのに,今,私は聞いてびっくりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- eramkoesikarpa
- エラㇺコエシカㇻパ ☞eramukoesikarpa エラムコエシカㇻパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramukoesikari
- エラムコエシカリ 【他動】[単] [e-ramu-ko-esikari …で・心[所]・に・つかまえる] …にびっくり仰天する。 {E: to be astonished, amazed by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramukoeskarpa
- エラムコエㇱカㇻパ 【他動】[複](単は eramukoesikari エラムコエシカリ)…にびっくり仰天する。 {E: to be astonished, amazed by…} (出典:田村、方言:沙流)
- eramuskari
- エラムㇱカリ 【他動】…を見知らない。 ☆参考 二風谷の (HC)さんの録音資料にのみ出て来る。 同じ地方の他の人々は eramiskari エラミㇱカリ と言っていた。 {E: to not know…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramuskari
- エラムㇱカリ 【e-ramuskari】 知らない. タㇷ゚イキクㇽ テ パㇰノ ク・ヌカㇻ カ エラムㇱカリ クㇽ ネ=今の人,今まで見たこともない人だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- erankarap
- エランカラㇷ゚ 【他動】[e-rankarap (人)と・あいさつする](人)にあいさつする。 k=arpa híne k=a akusu en=erankarap uwerankarap=as カㇻパ ヒネ カ アクス エネランカラㇷ゚ ウウェランカラㇷ゚アㇱ 私が行って座ると家の主人が私にあいさつし、 家の主人と私とがお互いにあいさつをかわした。(S) ☆参考 家の主人(cisekorkur チセコㇿクㇽ)が先にあいさつする。(S) ☆参考 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚ 互いにあいさつし合う。 ☞rankarap ランカラㇷ゚ {E: to greet someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erankarap
- エランカラㇷ゚ 【e-ram-karap】 挨拶(する).▷エ=それ ラㇺ=思い カラㇷ゚=触れる →あなたの心に触れる タネポ ウヌカㇻ・アン オリパㇰ トゥラ ネ ワ ネ コㇿカ ウウェランカラㇷ゚・アン ルウェ ネ ナー=初めてお会いし遠慮とともにではあるがご挨拶をしますよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eriknanukar
- エリㇰナヌカㇻ 【e-rik-na-nukar】 見上げる,ふりあおぐ.▷エ=それで リㇰナ=上 ヌカㇻ=見る ソンノ ウタㇻパ シノ ウタㇻパ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・エリㇰナヌカㇻ カシウン パウェトッコㇿ ハウェ ポーヘネ コトㇺ シリ=本当の首領,まことの首領であるので,皆が見上げるその上へ雄弁なこと,なおさら似合うこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- eriknukar
- エリㇰヌカㇻ 【e-rik-nukar】 素晴らしいと言って見上げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- esakekar
- エサケカㇻ 【他動】[e-sake-kar …で・酒・をつくる] …で酒をつくる。 {E: to make liquor from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esaykar
- エサイカㇻ 【e-say-kar】 取り囲む. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikari
- エシカリ 【他動】…をつかまえる。 hemanta i=esikari híne ヘマンタ イエシカリ ヒネ 私は何かにつかまえられて。(KK民話) {E: to catch hold of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikari
- エシカリ 【e-sikari】 わしづかみ(にする):手荒くつかみ取る,(さっと)取る. アウン ポンペ ウマイ ク・コレ クナㇰ ク・イェ アクス エシカリ ワ ホユプ ワ アㇻパ=隣の子供に菓子をやるよと言ったらわしづかみにして走って行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikarun
- エシカルン 【他動】…が恋しい、 …を思い出す、 …を覚えている。 ku=kor hekattar/[u]kesto an kor/ku=esikarun クコㇿ ヘカッタㇻ/[ウ]ケㇱト アン コㇿ/クエシカルン 私の子どもたちを私は毎日毎日思い出す。(S即興詩) ☆発音 すらすら話すときは通常 s と k の間の i の音が消えて eskarun エㇱカルン と発音される。 主語一人称単数形は k=eskarun ケㇱカルン。 この用例は歌であるために ku=esikarun クエシカルン と発音されている。 {E: to long for, recall, remember…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikarun
- エシカルン 【esikarun】 懐かしむ,思い出す,会いたくなる. エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホタヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場を見舞うために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ.ク・イェ カ ルㇱカ オルㇱペ ネ コㇿカ テエータ 知里真志保 ニㇱパ モシㇼホッパ ワ カスッタサ(ク・アスッタサ) ヒ タ ニㇱパポ ナヌフ ク・ヌカㇻ ヒ タ タパイェクニ ウォロコンプ コラチ アナ(アン ア) ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=言うのも腹の立つ話ではあるけれども,ずうっと前に知里真志保先生が亡くなって弔問に出かけた時に先生のお顔を見た時に,言うところの水にうるかした昆布と同じであったことを思い出す.クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が小さい時.秋になると母と一緒に茅を刈って家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す.ハイー ク・ミッポ ケシカルン(ク・エシカルン)=ああ,孫に会いたいなあ.ク・ミッポホ ウタㇻ エチ・エシカルン コㇿ カナクス(カン アクス) イラㇺノ エチ・エㇰ ポーヘネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=孫たちよ,お前たちに会いたいなあと私は思っていたら一緒に来てくれてなおさら嬉しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- esikopakoinkare
- エシコパコインカレ 【他動】[e-si-kopak-o-inkar-e (そのこと)で・自分・の方・に・見る・させる] 見てもらう。 hanke tuyma nispa utar a=esíkopakoinkare yakka wen ハンケ トゥイマ ニㇱパ ウタㇻ アエシコパコインカレ ヤッカ ウェン 私は近くの長者や遠くの長者などほうぼうの長者がたに頼んで(娘)見てもらったがだめだった。(NK民話) {E: to have someone look at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirosikar
- エシロシカㇻ 【他動】[e-sirosi-kar …について・しるし・をする] …を示す。 {E: to show, indicate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eskarun
- エㇱカルン ☞esikarun エシカルン (出典:田村、方言:沙流)
- esoataykar
- エソアタイカㇻ 【他動】[e-so-atay-kar …で・借財・値・を払う](お金、 米、 宝器等の借財)を返す。 {E: to return, pay back money, food etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- esokarkar
- エソカㇻカㇻ 【他動】[e-so-karkar …で・敷き物を敷いて整えた床(ゆか)・を飾る] …でゆか(をはじめ家の中)を飾る。 {E: to decorate a floor with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esosnakari
- エソㇱナカリ 【自動】道草を食う、 横道へそれる。 hunak ta e=esosnakari wa e=ek? フナㇰ タ エエソㇱナカリ ワ エエㇰ? どこで道草を食って遊んで来た? (S) {E: to loiter along the way.} (出典:田村、方言:沙流)
- esoypakar
- エソイパカㇻ 【他動】[e-soypa-kar その頭・…をえぐる・(他動詞化)](中相形で、 次のような慣用表現で) kanto kotor/ciesoypakar カント コトㇿ/チエソイパカㇻ (山が)天にとどくばかりに高くそびえている。(W神謡K) ☞cékantoor-soye チェカントオㇿソイェ (出典:田村、方言:沙流)
- etaskoiskari(-an)
- エタㇱコイㇱカリ §503.ちっそく(窒息)[する]etaskoiskari(-an)〔e-táš-ko-iš-ka-ri エたㇱコイㇱカリ〕[e(そこにおいて、次に来るtasを予めさす)+tas(いき、息)+ko(そこにおいて、前のeと共同してtasを受け、息において、の意を強く打出す)+iskari(つまる、ふさがる);息においてふさがる]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eteskar
- エテㇱカㇻ 【他動】…に(来るようにと)ことづてをやる、 …に注文する。 k=éteskar a korka nep ek ru ka isam ケテㇱカㇻ ア コㇿカ ネㇷ゚ エㇰ ル カ イサㇺ (何日においでよと便りを)ことづけてやったのに、 だれも(直訳すると何も)来ない。(S) tane tane a=o wa hoyuppa=an kuruma a=etéskar wa ek noyne háwas タネ タネ アオ ワ ホユッパアン クルマ アエテㇱカㇻ ワ エㇰ ノイネ ハワㇱ まもなく、 乗って走る車(ハイヤー)を頼んだので、 来るらしいということです。(W独話) {E: to order…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eteskar
- エテㇱカㇻ 【e-teskar】 ことづける,伝言(する). カキヒ(ク・アキヒ) ケシカルン(ク・エシカルン) ペ ネ クス アイヌ アㇻパ ヒ タ ケテㇱカㇻ(ク・エテㇱカㇻ) アクス ヌ ワ ネ ノイネ エㇰ カネイキ エアㇻキンネ ケヤイコプンテㇰ(ク・エヤイコプンテㇰ)=弟に会いたくなったので人が行った時にことづけをしたら聞いたらしく,ひょっこりと来た.本当に私は嬉しかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- etoko yaykar
- エトコ ヤイカㇻ 【連他動】[etoko-yay-kar その先・自分を・つくる] すぐ先に起こる、 …の前兆である。 hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno sir-toyarekurok a p ora ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ 何の前兆でこんなふうにまっ暗になって。(W会話) ☆参考 etok yaykar エトㇰ ヤイカㇻ は未出。 {E: to happen immediately before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etokohokar
- エトコホカㇻ 【etokoho-kar】 用意をする. ネンカ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・ラム ワ ク・ヤイェトコイキ コㇿ スイ イラㇺコイキ エトコホカㇻ=どこかへ出かけようと思って自分で自分の準備を始めると,またいやがらせをする用意をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- etokokar
- エトコカㇻ 【etoko-kar】 用意する. オヤウクラン ヤントコㇿ・アン オアシ ナ エトコカㇻ ワ アヌ=明日の夜,客が泊まることになった,用意しておけ. (出典:萱野、方言:沙流)
- etomnukar(-an)
- エトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(6)etomnukar(-an)〔e-tóm-nu-kar エとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ⦆【雅】…と結婚する。"poy-Samayekur ci-〜"「サマイクㇽの子と私は結婚した」。"Petu-tom-un-kur ci-〜 wa sisak uwepirka ci-ki"「ペトゥトㇺの酋長と私は結婚してまたと無い幸福な暮しをしている」。"Otasut-un-nispa an-ne ineno, sino katke-mat an-〜, nep an-ewen ka somo ki, ekaci patek an-eramasuy"「オタスッの酋長で私はあって、立派な婦人を妻にし、何を不自由するということもせず、子だけが欲しかった」。[e(そこにおいて)+tom(体を)+nu(所有することを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- etuesikari
- エトゥエシカリ §622.鼻がつまる(1)etu-esikari〔e-tú-e-ši-ka-ri エとぅ・エシカリ〕[etu(鼻)+esikari(つまる)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuhkainkara
- エトゥㇷカインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(1)etuhka-inkara〔e-túh-ka-in-ka-ra エとぅㇷカインカラ〕[etuhka(カラス、鴉)+inkara(物を見る)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etuhukar
- エトゥフカㇻ 【etuhu-kar】 女の礼拝. メノコ アナㇰネ オッカヨ ネノ テクイェヌンパ ㇷ゚ ソモ ネ.シモン テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ ハㇻキ テケヘ イタンキケㇺアㇱケペッ トゥラシレ エトゥフカㇻ ペ ネ=女は男のように指先をすり合わせるものではない.右手の人差し指を左手の人差し指にそっとこすりながら(鼻の下,上唇にそっと当て)女の礼拝をするものだ.*女性が上品に挨拶するにはこのやり方が一番である.図[エトゥフカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- etuisikari
- エトゥイシカリ §622.鼻がつまる(2)etu-isikari〔e-tú-i-ši-ka-ri エとぅ・イシカリ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etukar(-an)
- エトゥカㇻ §614.はなをかむ(1)etu-kar(-an)〔e-tú-kar エとぅ・カㇻ〕[etu(鼻を)+kar(つくる、する、はらう)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etunankar
- エトゥナンカㇻ 【他動】(人)に出会う(「行き会う」)。 ruyka tukari ta en=etunankar ルイカ トゥカリ タ エネトゥナンカㇻ 橋の手前で(彼は私に)行き会った(=ばったり出会った)。(S) {E: to meet…} (出典:田村、方言:沙流)
- etunankar
- エトゥナンカㇻ 【etunankar】 行き合う,出会う. (出典:萱野、方言:沙流)
- etusinkar(-an)
- エトゥシンカㇻ §618.鼻を鳴らす[泣く際に、あるいは鼻水の垂れるのをすすりこむ際に](1)etu-sinkar(-an)〔e-tú-šiŋ-kar エとぅ・シンカㇻ〕[<etu-sum(鼻水を)+kar(はらう)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etusirkar
- エトゥシㇼカㇻ 【他動】[e-tusir-kar に・墓・…をつくる/する] …を墓に埋める、 …を埋葬する。 a=etúsirkar wa isam アエトゥシㇼカㇻ ワ イサㇺ (死者を)お墓に埋めてしまった。(S) {E: to bury… in a grave.} (出典:田村、方言:沙流)
- etusirkar
- エトゥシㇼカㇻ 【e-tusir-kar】 埋葬する,葬る,埋(い)ける.▷エ=それ(死体)で トゥシㇼ=墓 カㇻ=作る フチ オンネ エトㇰタ エネ ハワニ ムニンニ ホラㇰ コラーチ パハウ サㇰノ コンネ(ク・オンネ) オカー シコㇿ パテㇰ ハウェアン ペ ネ アクス レンカ ピ(ㇷ゚ ヒ) コラチ オンネ.コタン エウン ウタㇻ ウウェカㇻパ ア・エトゥシㇼカㇻ ペ ネ ア ワ=祖母が死ぬ前に言っていた言葉は朽ち木が倒れるように噂もなく死にたいものだ,とばかり言っていたものであったが希望通りに死んだ.村人全部が集まって埋葬してくれたものだったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- eutekkar
- エウテッカㇻ 【e-utek-kar】 使う:使いに行かせる.▷エ=それ ウテㇰ=使う カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- eutunankar
- エウトゥナンカㇻ 【e-u-tunankar】 誰かと行き合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- euwokari/ewwokari
- エウウォカリ 【他動】[e-u-okari …に関して・互い・に代わる] …を交代でする。 c=ewwokari チェウウォカリ 私たちが交代でする。 c=ewwokari wa ci=mi ur チェウウォカリ ワ チミ ウㇽ 私たちが交代交代で着る毛皮の外套。(S) ☞ewokari エウォカリ (出典:田村、方言:沙流)
- ewnukare
- エウヌカレ 【他動】[e-unukare (そこ)で・(それ)を皆が見る] (そこ)でそれを皆が見る/皆にそれが見える。 mosirso kurka/a=ewnukare モシㇼソ クㇽカ/アエウヌカレ 世界中にいる人皆が(それを)見る/皆に(それが)見える。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- ewokari
- エウオカリ 【他動】[e-u-okari …に関して・互い・に代わる] …を交代でする。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 wo )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwokari/ewwokari エウウォカリ の形が使われることが多い。 ☞euwokari エウウォカリ {E: to take turns…} (出典:田村、方言:沙流)
- ewtekkar
- エウテッカㇻ 【他動】[e-útek-kar …で・…に使い走りをさせる・する](人)を使いにやる。 eci=otúwasi wa kusu eci=éwtekkar hawe ne na arpa wa en=kore エチオトゥワシ ワ クス エチエウテッカㇻ ハウェ ネ ナ アㇻパ ワ エンコレ あなたでなければならないと思ったのであなたに行ってもらうんだから行ってください。(S) {E: to have someone go somewhere for one.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewwokari
- エウウォカリ ☞euwokari エウウォカリ (出典:田村、方言:沙流)
- eyay'asisikar
- エヤイアシシカㇻ 【e-yay-asisi-kar】 後悔する,残念がる. タン チュㇷ゚ タ トゥイマ モシルン(モシㇼ ウン) ア・エン・シレン ヤッカ ク・ヤイモンニㇱカ ㇷ゚ ネ クス ソモ カㇻパ(ク・アㇻパ) クナㇰ ク・イェ ケヤイアシシカㇻ(ク・エヤイアシシカㇻ) コㇿ カン(ク・アン)=今月,遠い国へ私は誘われたが,忙しいものだから行かないと言った,後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyayetunkar
- エヤイェトゥンカㇻ 【他動】[e-yay-etun-kar …で・自分に・借りる(嫁にとる)・する] …を嫁にもらう。 {E: to receive…as a bride.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykarap
- エヤイカラㇷ゚ 【他動】[e-yay-karap …のことで・自分を・(?)]…のことで気の毒に思う、 申し訳なく思う。 núman somo k=ek a hi k=éyaykarap kusu tanto anak ku=tokapmokor ka somo ki no k=ek ヌマン ソモ ケㇰ ア ヒ ケヤイカラㇷ゚ クス タント アナㇰ クトカㇷ゚モコㇿ カ ソモ キ ノ ケㇰ 私は昨日来なかったことを気の毒に思うから今日は昼寝もしないで来た。(S) ☆参考 eyaypataraye エヤイパタライェ とも言う。 {E: to feel sorry for, about…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykari isan hekaci
- エヤイカリ イサン ヘカチ §021.子(18)eyaykari isan hekaci〔e-jáǐ-ka-ri|i-sán|he-ká-či エやイカリ・イさン・へかチ〕⦅シラウラ⦆みなしご。(→あいぬ物語, p.2)。[<e-(それによって)+-yay-(自分を)+kar(つくろう)+-i(方法も)、isam(無い)、hekaci(児)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- eyaykatekar
- エヤイカテカㇻ 【他動】[e-yaykatekar …で・恋する] …を恋する、 …を恋しく思う。 a=kor pon menoko a=eyáykatekar kus cis patek a=ki アコㇿ ポン メノコ アエヤイカテカㇻ クㇱ チㇱ パテㇰ アキ あのいとしい若い女性が恋しくて私は泣いてばかりいた。(HC民話) ☞yaykatekar ヤイカテカㇻ {E: to love…; feel love for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykesupka-karkar
- エヤイケスㇷ゚カカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-kesup-ka-karkar …で・自分・かかと・の上・を整える][雅](靴)をはく。 káne sutuker/a=eyáykesupka/karkar kane カネ ストゥケㇾ/アエヤイケスㇷ゚カ/カㇻカㇻ カネ 私は金(かね)の靴を足にはいた。(Sユーカラ語り) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypokisir-karkar
- エヤイポキシㇼカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-poki-sir-karkar …で・自分・下の方・様子・…を整える][雅](きゃはん)を足につける。 kinatuyehos/a=eyáypokisir/karkar kane キナトゥイェホㇱ/アエヤイポキシㇼ/カㇻカㇻ カネ [雅]きゃはんをきちっと足につけて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramkar
- エヤイラㇺカㇻ 【他動】[e-yay-ram-kar …で・自分・心・つくる] …したくてもできない/しないほうがいいと思うのでしない、 …するわけにもいかないので敢(あ)えてしない、 …をあきらめる。 nísapno cisesoy a=osma ka eyayramkar ニサㇷ゚ノ チセソイ アオㇱマ カ エヤイラㇺカㇻ (目指す家が見つかったけれど)すぐにサッと家の前まで行ってしまうのもためらわれて。(S民話) ponno ponno iruska yakka iruska ka eyayramkar ポンノ ポンノ イルㇱカ ヤッカ イルㇱカ カ エヤイラㇺカㇻ (彼は)ほんの少し不快だけれど怒るわけにもいかなくて。(W独話) a=onáha i=kokopan kor oraun arpa=an ka eyayramkar アオナハ イココパン コㇿ オラウン アㇻパアン カ エヤイラㇺカㇻ 私の父が私にだめだと言うので私は敢(あ)えて行くわけにいかずあきらめていた。(S民話) {E: to give up on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramukikkar
- エヤイラムキッカㇻ 【e-yay-ramu-kik-kar】 諦める.▷エ=それ ヤイ=自身 ラム=思い キㇰ=叩く カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaysikarun
- エヤイシカルン 【他動】[e-yay-sikarun …について/…で・自分・思い出す] ☞tomo eyaysikarun トモ エヤイシカルン (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysirkar
- エヤイシㇼカㇻ 【他動】[e-yay-sir-kar …のことで・自分・様子・をつくる](人から受けた仕打ち)のための怒りを別の者にぶつけて示す、 …のことで他の者にあたる/当たりちらす。 k=孜aysirkar kus cápe ka ku=kikkik ケヤイシㇼカㇻ クㇱ チャペ カ クキッキㇰ (夫に悪く言われたが夫をたたくわけにもいかないので) 私は当たりちらしてネコをたたいた(夫の見ている前で)。(S) {E: to get angry at someone for no reason.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayureka-karkar
- エヤユレカカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-ure-ka-karkar …で・自分・足・の上・を整える][雅](靴)を足に合わせる。(S) kamuy kar sutu/káne sutuker/a=eyáyureka/karkar kane カムイ カㇻ ストゥ/カネ ストゥケㇾ/アエヤユレカ/カㇻカㇻ カネ [雅]神がつくったような立派な金(かね)の靴を私は自分の足に合わせて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 実際には靴をはいたことを言っているが、 歌い手自身は「自分の足に合わせた」と説明した。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eymekkar
- エイメッカㇻ 【複他動】[eymek-kar …を分配する・する(他動詞化)] …を…に分け与える。 ☆参考 uweymekkar ウウェイメッカㇻ …を互いどうしで分ける。 {E: to divide…among people.} (出典:田村、方言:沙流)
- eymekkarpa
- エイメッカㇻパ 【他動】[複](eymekkar エイメッカㇻ は単複の区別なし)…を(二人以上の人皆)に配る。 kamuy opitta néa usa sito usa sake a=emárattokor inaw ka a=eymekkarpa カムイ オピッタ ネア ウサ シト ウサ サケ アエマラットコㇿ イナウ カ アエイメッカㇻパ 私は神々全員にその団子だの酒だのをごちそうしてもてなしイナウ(木幣)も皆に配った。(W民話) {E: to hand out, distribute…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyukar
- エユカㇻ 【他動】…をまねる、 …をものまねする。 ci=rara wa apkas siri ci=koeyukar チララ ワ アㇷ゚カㇱ シリ チコエユカㇻ 私たちは彼をばかにして歩き方をまねをした。(S) ☆参考 ものまねのように言葉の言い方や仕草をそっくりにまねすることを言う。 koeyukar コエユカㇻ (人)の(すること)をものまねする。 eykoysanpa エイコイサンパ は、 人のしたことの内容を知って、 それにならって同じようなことをすることを言う。 {E: to imitate, copy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyukar
- エユカㇻ 【eyukar】 (〜を)真似る.▷エ=それを ユカㇻ=真似る コタンケスン(コタンケㇱ ウン) エカシ エアㇻキンネ イヌイェ エアㇱカイ ペ ネ クス ア・エユカㇻ ワ ペウレクㇽ カ イヌイェ コアリキキ パ=村の下端のおじいさんが彫り物が上手なのでそれを真似て若者たちも彫り物に精を出している.ネユンネユン ヤイプニエオ クㇽ アン ペ ネ ヒネ イペ エユカㇻ カ キ アㇷ゚カㇱ エユカㇻ カ キ イタㇰ エユカㇻ カ キ ア・エミナ ノ イキ ㇷ゚ ネ=いろいろとからかうのが好きな人がいて,食べるのを真似る,歩くのを真似る,しゃべるのを真似る,皆を笑わせるようにするんだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hahpunkara
- ハㇵプンカラ §141 ヤマブドウ (4) hah-punkara (háh-pun-ka-ra)「はㇵプンカラ」[<hat-punkar] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- harkika-kar
- ハㇻキカカㇻ 【自動】[harkika-kar 縄・をつくる] 縄をなう。 {E: to make, twine a rope.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- harukarpe
- ハルカㇻペ §285 ねずみ (10) haru-kar-pe (ha-rú-kar-pe)「ハるカㇻぺ」[<haru(食糧を)kar(集める)-pe(もの)]エゾアカネズミ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- hatkar
- ハッカㇻ 【自動】[hat-kar ブドウ・を採る]ブドウを採る。 ☆参考 1950年代はまだ山ブドウやコクワ(サルナシ)を採りに山へ行ってたくさんとって来た。 (出典:田村、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ 【名】[hat-punkar ブドウ・つる] ぶどうづる。 ☆参考 丈夫なので家の建築などにも使われた。 ☆参考 ぶどうづるの皮は sutukap ストゥカㇷ゚ と言い、 ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴を sutu-ker ストゥケㇾ と言う。 {E: a grapevine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ 【hat-punkar】 ブドウづる. サキペ ポロンノ ア・ウㇰ ヒ タ アナㇰネ ハップンカㇻ ア・トゥイェ モㇰラプフ ア・エタラレ ワ ナイ ペㇱ ア・モㇺカ コㇿ ポロンノ ア・ルラ エアㇱカイ ペ ネ=マスをたくさん獲った時はブドウのつるを伐ってマスのえらぶたに通し,沢の中を流すとたくさん運べるものだよ.*昭和16年と17年測量人夫時代に坂本三太郎さんが私に教えながらこのやり方でマスを運んだものであった.図[ハップンカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- hatpunkar
- ハップンカㇻ §141 ヤマブドウ (2) hat-punkar (hát-pun-kar)「はップンカㇻ」[ブドウ・づる] 茎 ⦅北海道全地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hawetoko koeskari
- ハウェトコ コエㇱカリ 【他動】[haw-etoko ko-e-sikari 声・その先・(叙述を導く)・その頭が・回る](?) 声がピタツと止む。 {E: completely silent.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawkokari
- ハウコカリ 【他動】[haw-ko-kari 声・と共に・…を回す] 何度もくり返して言う。 yayapapu hawkokari ヤヤパプ ハウコカリ 何度もくり返しあやまる。 {E: to say something repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haypunkar
- ハイプンカㇻ §153 ツルウメモドキ (1) hay-punkar (háy-pun-kar)「はイ・プンカㇻ」[hay(イラクサ、内皮の繊維)punkar(蔓)] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hekokari
- ヘコカリ 【他動】[he-ko-kari 頭・に・…を巻く] …でほおかぶりする。(手ぬぐい、 ふろしき等をかぶってあごの下で結ぶ。) tenonkoy hekokari テノンコイ ヘコカリ 手ぬぐいでほおかぶりする。(W) ☆参考 鉢巻きや頭飾りを頭に巻くことは epanu エパヌ。 {E: to cover one's head with a towel etc., tying it under the chin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hekokarip
- ヘコカリㇷ゚ 【he-ko-kari-p】 女の鉢巻. (出典:萱野、方言:沙流)
- hemoyhomacikaripe
- ヘモイホマチカリペ §070 ホンマス;セッパリ;カラフトマス (5) hemoy-homa-čikaripe「ヘモイホマチカリペ」これには主としてエゾリュウキンカの根(ahturi)を入れる。⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- herokikar
- ヘロキカㇻ 【自動】[heroki-kar ニシン・をつくる/する] ニシン漁場で働く。 kuani pista ku=an/herokika(r) okkayo クアニ ピㇱタ クアン/ヘロキカ(ㇻ) オッカヨ 私は浜のニシン漁場で働く男(歌う口調によって語末の r が落ち、 herokika ヘロキカ と発音している)。(S自作の歌) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hocikacikare
- ホチカチカレ 【他動】[hocikacika-re 苦しんでバタバタあばれる・させる] 苦しんでバタバタあばれるようにさせる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopsekar
- ホㇷ゚セカㇻ 【他動】[hop-se-kar (擬音)・と言う・つくる]…を吸う (汁気のものを細くした口の先から中へ吸い入れる)、 スルスルと音を立ててすする。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆを吸う/すする。(S) ☞horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ {E: to suck, drink in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopsekar
- ホㇷ゚セカㇻ 【hopsekar】 すする,音をたててすする,吸う,飲む. カㇺ ルㇽ チチェㇷ゚ ネ コㇿカ ク・セセッカ ナ ホㇷ゚セカㇻ ワ インカㇻ=肉汁の残りではあるが私が温めたのですすってみてよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- horkare
- ホㇿカレ 【他動】[horka-re 逆方向に(向く)・させる] ☞ram(u) horkare ラㇺ/ラム ホㇿカレ (出典:田村、方言:沙流)
- horkareyep
- ホㇿカレイェㇷ゚ 【名】[horka-reye-p 逆方向に・はう・もの][動物]ザリガニ (「サルガニ」)。(S) {E: a crayfish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horkareyep
- ホㇿカレイェㇷ゚ 【horka-reye-p】 ザリガニ.▷ホㇿカ=反対 レイェ=這う ㇷ゚=者 (出典:萱野、方言:沙流)
- horkarutu
- ホㇿカルトゥ 【他動】[horka-rutu 逆方向に・押しずらす] 後ろへ押し戻す。 ci=horkarutu a=ekárkar チホㇿカルトゥ アエカㇻカㇻ 「差別される、 あとへ押され、 理屈をとられる。」 (S言い伝え) {E: to push back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horokarih(c-i)
- ホロカリㇶ §026.アキレス腱(4)horoka-rih(c-i)〔ho-ró-ka-riçホろカリㇶ、ho-ró-ka-rišホろカリㇱ〕[horoka(<horka後ろの)+rih(<ritすじ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- horopsekar
- ホロㇷ゚セカㇻ 【他動】…をすする(おかゆなどを、 スウッと音を立てて口の中へ吸い込む)。 sayo horopsekar kor an サヨ ホロㇷ゚セカㇻ コラン おかゆをすすっている。(S) ☞hopsekar ホㇷ゚セカㇻ {E: to sip, slurp…} (出典:田村、方言:沙流)
- hotanukar
- ホタヌカㇻ 【他動】[hota-nukar (?)・を見る] …を見舞う、 …の様子を見る/見に行く。 isacise or un ku=henoye wa tasumkur ku=hotanukar wa orowa kotanpa un k=arpa kusu ne イサチセ オルン クヘノイェ ワ タスㇺクㇽ クホタヌカㇻ ワ オロワ コタンパ ウン カㇻパ クス ネ 病院へ寄って病人を見舞ってそれから集落の上(かみ)の方へ行く。(W) ☆参考 魚が網にかかったかどうか、 マイタケが出ているかどうかなどを見に行くのは nonkar ノンカㇻ。 {E: to go to visit, see, look in on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotanukar
- ホタヌカㇻ 【hotanu-kar】 様子を見る,見舞う. エイタサ イウォㇿ エシカルン・アン クス シネアンタ イウォㇿ ホクヌカㇻ クス エキㇺネ・アン キムンペ アピㇼ シッチニナニナ ア・エヤイコプンテㇰ=あまりにも狩場が懐かしく思ったので,ある日のこと狩場の様子を見るために山へ行くと獲物の足跡があたり一面にこちゃこちゃとあって私は喜んだ.ウカットゥイマ ノ ネ ヤッカ ピㇼカ ナ エノタヌカㇻ(エン・ホタヌカㇻ) アニー=間が遠くてもいいので私の様子を見に来てね. (出典:萱野、方言:沙流)
- hottakar
- ホッタカㇻ §824.ゆめ(夢)[みる](7)水の夢hot-takar〔hót-ta-kar ほッタカㇻ〕[<hor(水)+takar(夢)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hotuyekar
- ホトゥイェカㇻ 【他動】[hotuye-kar 呼び声をあげる・(他動詞化)] …を呼ぶ。 {E: to call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotuyekar
- ホトゥイェカㇻ 【hotuyekar】 呼ぶ. エン・ホトゥイェカㇻ=私を呼んだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotuyekarhaw
- ホトゥイェカㇻハウ 【hotuyekar-haw】 呼声. (出典:萱野、方言:沙流)
- hotuypakar
- ホトゥイパカㇻ 【hotuypa-kar】 (高い声で)叫ぶ. (出典:萱野、方言:沙流)
- hukasikar
- フカシカㇻ 【他動(?)】[hukasi-kar [日本語]ふかし・する] 赤飯等をこしらえる。 ☆参考 「アイヌ語か日本語かわからないね。」 (S) {E: to make steamed rice with red beans.} (出典:田村、方言:沙流)
- hupkarus
- フㇷ゚カルㇱ §439 キノコ類 (2) hup-karus (húp-ka-rus)「ふㇷ゚・カルㇱ」[“トドマツに生じるキノコ”] (出典:知里植物編、方言:)
- húrarapkar
- フララㇷ゚カㇻ 【自動】[húra-rap-kar におい・(?)・する] においをかぐ。 {E: to smell.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hureatpunkar
- フレアップンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (5) hureat-punkar (hú-re-at-pun-kar)「ふレアップンカㇻ」[赤いブドウ(のなる)・蔓] 蔓をいう ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurep kar
- フレㇷ゚ カㇻ 【hurep kar】 赤く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- husekara
- フセカラ §087.いぶき(息吹);悪魔払いの呪術的息吹(6)息吹をかける huse-kara〔Fú-se-ka-ra ふセカラ〕[息吹を・当てる]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- husko etokkar
- フㇱコ エトッカㇻ §523.つわり(悪阻)になる(3)husko etokkar〔Fúš-ko-e-tók-kar ふㇱコ・エとッカㇻ〕[husko(姙娠する)、etokkar(準備する)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hussakar
- フッサカㇻ 【hussa-kar】 おはらい:病人をはらい清め,悪魔を追い出そうと息を強く吹きかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- iarakare
- イアラカレ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](5)iarakare〔i-á-ra-ka-re イあラカレ〕[i(それ)+araka(痛む)+re(せしめる); それ(=胎兒)が痛ましめる]⦅シラウラ、トンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- icankar
- イチャンカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(25) ican-kar (i-can-kar)「イチャンカㇻ」icanは本来動詞。hempak-iw, coniw, waniw,などに対してi-can-iwなどと言う。しかし今は名詞に考えられican-un-I, ican-karなどと言う。ただし、この-karは他動詞を強化するためのものかもしれない。 (出典:知里動物編、方言:)
- ikarakara(-an)
- イカラカラ §236.かんびょおする(看病する);看護する;介抱する(3)ikarakara(-an)〔i-ká-ra-ka-ra イかラカラ〕[i(それを)、karakara(手当する)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikarari
- イカラリ 【自動】[i-ka-rari もの・の上・を押えつける](刺しゅうのやり方の一つ。)糸を先に置いて所々とめておいたあと、 その上を細かくかがりつけて押える。 {E: a method of embroidery.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarari
- イカラリ 【i-ka-rari】 刺繍:糸を置いてその上を押さえる(刺繍の技法のひとつ).▷イ=それ カ=上 ラリ=押さえる (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaras
- イカラㇱ 【自動/副】①[自動]もったいない(「いたましい」)。 munin yak ikaras na hokure e yan! ムニン ヤㇰ イカラㇱ ナ ホクレ エ ヤン! くさったらもったいないから早く食べなさい。(S) ②[副]もったいなくも hńta kus mikanpako ikaras e=perpa ruwe an? フンタ クㇱ ミカンパコ イカラㇱ エペㇾパ ルウェ アン? どうしてみかん箱をもったいない、 こわしてしまうの。(S) {E: ①to be wasteful (v.). ②wastefully (adv.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaras(ki)
- イカラㇱ(キ) 【ikaras(ki)】 もったいない,惜しい:捨てるにはもったいない. イカラㇱ ナ イテキ オスラ=もったいない,捨てるな.イヨーハイ オッカイポ イカラㇱ ア・ニサップニ ハウェアーン=それは大変だね.若者がもったいない,急に亡くなったのかい?アイヌ イカラㇱ ケㇱト イク ア イク ア ウトゥル アン コㇿ ホッケ ワ パテㇰ アン ウェンクㇽ ネ ㇷ゚ ネ クス ア・オラムサッカ=惜しい人が毎日酒を飲んでばかりいて,その間に寝てばかりで貧乏なものだから,軽蔑される.アントゥキ トイ オッタ(オㇿ タ) アントゥキ ケプㇱペ ポロンノ ハチㇼ ワ アン イカラㇱ ナ ウモマレ ワ エㇰ=小豆畑に小豆のさやがたくさん落ちていてもったいないから,集めて来い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikaraski
- イカラㇱキ 【自動】もったいない(「いたましい」)。 munin yak ikaraski na hokure e yan! ムニン ヤㇰ イカラㇱキ ナ ホクレ エ ヤン! くさったらもったいないから早く食べなさい。(S) (間投詞的にも使う。) munin wa isam, ikaraski! ムニン ワ イサㇺ、 イカラㇱキ くさってしまった、 もったいない! (S) ☆参考 失ったものや亡くなった人を惜しむことは oskur オㇱクㇽ。 {E: to be wasteful.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaray
- イカライ 【名】[植物] イラクサ(?)(「とげだらけの草の名」)。(S) 〔知分類 p.163 オオバイラクサの繊維〕 {E: fibre from…} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaray
- イカライ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (8) ikaray (i-ká-ray)「イかライ」[i(それを)kar(作る)hay(繊維)] 内皮から精製した繊維 ⦅幌別⦆⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikare
- イカレ 【ika-re】 越えさせる.▷イカ=越える レ=させる ポロ トッタ ア・プイカレ=特大の袋を倉から出す.シトゥ イマㇰ タ ポロ カムイ スマウェヘ ア・コㇿ オトゥ スイ レ スイ カㇺ ア・セ ヒネ シトゥ イカレ・アン=峰の向こう側に大きい熊を私は獲って,2回3回と肉を背負って峰を越えた[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikari
- イカリ 【名】[< 日本語]いかり(錨)。 {E: an anchor.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaripe
- イカリペ 【自動】沖の漁をする(haynaari ハイナアリ 延縄漁をして)。 ikaripe kur イカリペ クㇽ 沖の漁で生活する人。 ikaripe utar イカリペ ウタㇻ 沖の漁で生活する人々。 ☞haynaari ハイナアリ {E: to fish off-shore.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaripopo
- イカリポポ §059 マンダラゲ(チョウセンアサガオ) (1) ikaripopo (i-ká-ri-po-po)「イかリポポ」 さく果 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikaripopocep
- イカリポポチェㇷ゚ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (2) ikaripopo-cep (i-ká-ri-po-po-čep)「イかリポポチェㇷ゚」[<i-(われらを)kar(刺す)popo(ふぐ)cep(魚)] ⦅幌別、白老、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikaripopoceppo
- イカリポポチェッポ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (3) ikaripopo-ceppo (i-ká-ri-po-po-čep-po)「イかリポポチェッポ」[<ikaripopo-cep(↑)-po(指小辞)] ⦅幌別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikaripopokina
- イカリポポキナ §059 マンダラゲ(チョウセンアサガオ) (2) ikaripopo-kina (i-ká-ri-po-po-ki-na)「イかリポポキナ」[イカリポポのなる草の義] 茎葉 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikaritunnap
- イカリトゥンナㇷ゚ 【名】[動物] アリの一種、 「ロスケアリ」〔知分類 p.89 アカヤマアリ《穂》〕 {E: a kind of ant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikaritunnap
- イカㇻイトゥンナㇷ゚ §123 アリ 蟻 (22) i-kar-itunnap(i-kár-i-tun-nap)「イかㇻイトゥンナㇷ゚」⦅穂別⦆アカヤマアリ (出典:知里動物編、方言:)
- ikarkar
- イカㇻカㇻ 【自動】[i-karkar もの・を飾る] 刺しゅうする、 糸で飾りつけをする。 {E: to embroider.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikarkar
- イカㇻカㇻ 【i-kar-kar】 刺繍(する). "メノコ アナㇰネ ホクコㇿ エトㇰ タ イカㇻカㇻ エアㇱカイ クス オカイペ ネ ナ" シコㇿ ア・ウヌフ イ・イェ クス ピㇼカ センカキ ア・カㇻカㇻ コㇿ アナン(アン・アン)=「娘というものは夫を持つ前に刺繍を上手にするものだ」と母が私に言うので上等な布に私は刺繍をしている.ア・マチヒ アナㇰネ エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ケㇱト アン コㇿ イカㇻカㇻ コㇿ アン.アㇻソケ タ アシヌマ アナㇰネ イヌイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私の妻は本当に刺繍が上手で毎日毎日刺繍をしている.囲炉裏を挟んで私は彫り物をしている.テエータ カネ ニㇷ゚タニ タ うとむてけ シコㇿ ア・イェ ウナㇻペ アン ワ イカㇻカㇻ エアㇱカイ オヤコヤㇰ ワ チカㇻカㇻペ ア・エヤサラ ペ ネ ヤㇰ ア・イェ=ずうっと昔二風谷にウトムアケというおばさんがいて.刺繍が上手であちらこちらから注文をされたということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikarpupu
- イカㇻププ §014 ハリフグ(ハリセンボン) (1) ikarpupu (i-kár-pu-pu)「イかㇻププ」[<i-(我々を)kar(刺す)pupu(ふぐ)] ⦅虻田、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikatkar
- イカッカㇻ 【i-kat-kar】 惑わす:男女間で相手を惑わす.▷イ=それ カッ=容貌 カㇻ=作る イカッカㇻ シノッチャ=人の心を混乱させる歌=恋歌. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikema-punkar
- イケマプンカㇻ 【名】[ikema-punkar イケマ・つる(蔓)][植物]イケマのつる。 {E: vine of the ikema plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikerekarap
- イケレカラㇷ゚ 【i-kerekara-p】 ただれ(る):皮膚に出来たつぶつぶのただれ.着物がさわると痛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikerekarap
- イケレカラㇷ゚ §475.ただれる;びらんする(10)皮膚がただれていて触れれば痛い ikerekarap〔i-ké-re-ka-rap イけレカラㇷ゚〕 (出典:知里人間編I、方言:)
- ikirkar
- イキㇼカㇻ 【ikir-kar】 ほころびを)繕う. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikkewkarmun
- イッケウカㇻムン §337 キジカクシ (3) ikkew-kar-mun (ík-kew-kar-mun)「いッケウカㇻムン」[腰を・治す・草] 茎葉 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikoinkar
- イコインカㇻ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(1)i-ko-inkar〔i-kó-iŋ-kar イこインカㇻ〕[i(それ)+ko(に対して)+inkar(見る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkara(-an)
- イコインカラ §357.産―産婆する;助産する;とりあげる(2)i-ko-inkara(-an)〔i-kó-iŋ-ka-ra イこインカラ〕[それ・に対して・見る]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkarkur
- イコインカㇻクㇽ 【i-ko-inkar-kur】 産婆,助産婦.▷イ=それ コ=それを インカㇻ=見る クㇽ=人 タネ タネ ア・タㇰ ア イコインカㇻクㇽ エク クス ネ ア ヤッカ ナ ソモ エㇰ ルウェ ネ ワ=今に今に呼びに行った助産婦が来るはずだったが,いまだに来ないのだよ.エタカスレ ヤイトゥレンペ エヤㇺペ イコインカㇻクㇽ アナㇰネ ポオンペポ ネ ヤッカ イナウ トゥラノ ア・プマコレ ㇷ゚ ネ ヒ ク・ヌカㇻ ペ ネ=特別に自分自身の憑き神を大切にする者が産婆なので,わずかでもイナウとともに報酬をあげるものであることを,私は見たものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikoinkarkur
- イコインカㇻクㇽ §356.産―産婆;助産者(1)ikoinkar-kur〔i-kó-in-kar-kur イこインカㇻクㇽ〕[とりあげる・人]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikoinkarmat
- イコインカㇻマッ §356.産―産婆;助産者(2)ikoinkar-mat〔i-kó-in-kar-matイこインカㇻマッ〕[とりあげる・女]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ikokarkari
- イコカㇻカリ 【他動】[i-ko-kar-kar-i もの・に・(回る/回すことを表す擬態の語根)・(重複)・(他動詞形成)]…をものにくるむ。 toan cikapnok rupus yak wen na ikokarkari wa anu トアン チカㇷ゚ノㇰ ルプㇱ ヤㇰ ウェン ナ イコカㇻカリ ワ アヌ あの卵、 凍るといけないから何かにくるんでおきなさい。(S) ☆参考 kokari コカリ は[複他動]《…を…にくるむ、 …に…を巻きつける。 》 {E: to wrap…in…} (出典:田村、方言:沙流)
- imonkanukarkur
- イモンカヌカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (17) imonkanukarkur (i-món-ka-nu-kar-kur)「イもンカヌカㇻクㇽ」[<i-mon-ka-nukar-kur(われらの・手・の上を・見そなわす・神)] ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- inkar
- インカㇻ 【自動】[< i-nukar もの・を見る] ①見る。 té un inkar テウン インカㇻ こちらを見なさい。 siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 後ろを(振り返って)見る。 inkar easkay インカㇻ エアㇱカイ 見ることができる(見える、 見ることが可能だ)。 inkar tom ta インカㇻ トㇺ タ ☞inkattomta インカットㇺタ ②[補助動詞]…wa inkar …ワ インカㇻ …してみる。 kar wa inkar カㇻ ワ インカㇻ つくってみる、 やってみなさい。(S) epotara wa inkar エポタラ ワ インカㇻ おはらいしてみる。 NK民話 ☆参考 視覚や理解に関することに言う。 聴覚や触覚その他の感覚や感じについて言うには inkar インカㇻ ではなく inu イヌ を使う。 ☆参考 inkar インカㇻ に対する他動詞は nukar ヌカㇻ …を見る、 …が見える。 ☆参考 「こちらを見る」「後ろを見る」のように、 ある方向を見ることを言うには、 他動詞 nukar ヌカㇻ を使わず、 初めの二例のように、 方向を示す助詞 un ウン《へ》と自動詞 inkar インカㇻ を使って表現する。 {E: to see; watch; look.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inkar
- インカㇻ 【inkar】 見る,見える. エアㇻキンネ イカㇻカㇻ エアㇱカイ ウナㇻペ ネ ナ エ・ミ クニ チカㇻカㇻペ アサ ワ インカㇻ=とっても刺繍の上手なおばさんだからお前が着る刺繍の着物を注文して見なさい.オッコー エㇰ ワ インカㇻ.テタ アハラ ピㇼカ ナ ア・タ ワ インカㇻ・アン ロー=お姉さん,来て見てよ.ここの土豆の葉がいいから,掘ってみようよ.カムイ オッタ(オㇿ タ) ア・ヤイコトㇺカ ㇷ゚ ア・フナラ ヤッカ イサㇺ ヒクス アイヌ オルン(オㇿ ウン) インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) エアニ パテㇰ ア・ヤイコトㇺカ=神の所で私に似合う者を探したがいないので,人間のほうを見ると,お前ばかりが私に似合う.ホワーㇻ ネユナン イトゥㇽプㇰ インカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=あーあ,どうにかかすかに見るだけでも私はできていたのに,何も見えない(私の祖母のテカッテは100歳近くなってからは年老いた自分の目のことをそのように言って嘆いていたものだ). (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar ikosinninup
- インカㇻ イコシンニヌㇷ゚ 【inkar i-ko-sir-ninu-p】 宝物:見ただけで宝になるもの. アイヌ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ インカㇻイコシンニヌㇷ゚ カ イヌイコシンニヌㇷ゚ カ アン ペ ネ ワ ネㇷ゚ ア・ヌカㇻ ヤッカ ネㇷ゚ ア・ヌ ヤッカ ア・ヤイラㇺオシッチューレ ワ ア・ヌ カ ア・ヌカㇻ カ キ ㇷ゚ ネ=アイヌの社会では,見た宝,聞いた宝などがある.何か見ても何か聞いても心を落ち着けて聞いたり見たりするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar ruwe caynatara
- インカㇻルウェ チャイナタラ 【inkar-ruwe cainatara】 見ている様子がとげとげしい,見る目がとげとげしい. ▷インカㇻ=見る ルゥェ=様子 チャイナタラ=とげとげしい(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inkar(-an)
- インカㇻ §749.みる(見る)(2)inkar(-an)〔íŋ-kar いンカㇻ〕[<i(それを、物を)+nukar(見る)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- inkar-easkay
- インカㇻエアㇱカイ/インカレアㇱカイ 【自動】[見る・ことができる] irammakaka inkar-easkay=an イランマカカ インカレアシカイアン (目が見えるようになって)きれいに(=とてもよく)見える。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- inkareray
- インカレライ 【自動】[inkar-e-ray 見る・…によって・死ぬ] 何かを見ていてうっかりする。 inkareray ay:ne aop ka arpa wa isam インカレライ アイーネ アオㇷ゚ カ アㇻパ ワ イサㇺ (不思議なものがあったので)彼はジーッと見ていてするべきことも忘れてしまい、 汽車(直訳すると乗り物)が行ってしまった。(S) ☆参考 mokoreray モコレライ 眠っていてうっかりする。 {E: to stare absentmindedly.} (出典:田村、方言:沙流)
- inkarpa
- インカㇻパ 【自動】[複](inkar インカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)見る。 {E: to see; watch; look. (pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Inkarusi
- インカルシ 【名】[地名] エンガル(遠軽)。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipakkar
- イパㇰカㇻ 【ipak-kar】 悪口を言う,私に向かって悪口を言う,悪態をつく[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ 【i-pa-kokari-p】 ゴボウのいが.実,女が男へ押し売りして嫁に来たがること〔隠語〕:ゴボウのいがは衣服についたらなかなか離れないものなので.▷イ=私に パ=頭 コ=それ カリ=回る ㇷ゚=物 →私の回りを回る物 (出典:萱野、方言:沙流)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ §012 ゴボウ(牛蒡) (4) ipakokarip (i-pá-ko-ka-rip)「イぱコカリㇷ゚」[i(我らの)pa(頭)ko(に)kari(からみつく)p(もの)] 果実 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipakokarip
- イパコカリㇷ゚ §192 キンミズヒキ (4) ipakokarip (i-pá-ko-ka-rip)「イぱコカリㇷ゚」[i(我らの)pa(頭)ko(に)kari(からみつく)p(もの)] 痩果 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipeeyukar
- イペエユカㇻ 【ipe-e-yukar】 食べ真似する. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipehumikaraaynu
- イペフミカラアイヌ §689.へんしょく(偏食)(4)他人の食べている物を食いたがって食えないと病人のようになる性癖の人ipe-humi-kara-aynu〔i-pé-Fu-mi-ka-rá-aǐ-nu イ舳・フミ・カら・アイヌ〕[ipe(食物)+humi(の音)+kara(つくる、なす)+aynu(人);食物について騒ぎ立てる人の意か]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipirkare
- イピㇼカレ 【i-pirka-re】 人間をよくする. コシンプ アイヌ トゥレン コㇿ イピㇼカレ ㇷ゚ カ オカ イウェンテ ㇷ゚ カ オカ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ネ ヒ ア・エラマン ワ ラム ア・クットコレ コㇿ シノ ピㇼカ ㇷ゚ ネー シコㇿ=妖精が人間の憑き神になると,憑いた人間をよくする者もいるが悪くする者もいる.それを覚えて,思いを反対にする(=逆に利用する)と本当にいいものだということだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramepakari
- イラメパカリ 【i-ram-e-pakari】 想像する,予想する,予測する. ウェンカムイ イラメパカリ エカㇷ゚ネ=悪い神が想像するかのように.*昭和30年頃,私が山仕事をしている間.危険な仕事をしている息子の事を心配ばかりすることは,悪い神が想像をしているみたいなものだと母は言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
- iramkar
- イラㇺカㇻ 【自動】[i-ramkar 人・を不愉快にさせる(?)][ram(u) kar の目的語不定人称形] 人のことを告げ口して怒らせてけんかさせる(=iyukoykire イユコイキレ)。(S) ☆参考 同じ話者が iramputputu イランプップトゥ にも同じ説明をしている。 ☞ram(u) kar ラㇺ/ラム カㇻ、 iramputputu イランプップトゥ、 iyukoykire イユコイキレ {E: to inform on someone; tell tales about someone} (出典:田村、方言:沙流)
- irankarapte
- イランカラㇷ゚テ 【間投】[i-rankarap-te 人に・あいさつする・させる] ご挨拶申し上げます。 ☆参考 家に通されて席についてから、 男子が一定の作法をもって挨拶するときの、 きちんとした挨拶語。 いつも会っている友人などに道で出会って「こんにちは」というような挨拶語はこの方言にはない。 ☆参考 1980年代の終わりごろからアイヌ語の使い方もどんどん変わってきたようで、 1990年代の今では、 軽い「こんにちは」のような挨拶に irankarapte イランカラㇷ゚テ と言う人もいると聞く。 樺太ライチシカ方言の藤山ハルさんは、 日本語の「こんにちは」のような軽い挨拶に irankarahte イランカラハテ と言っていた。 ☆参考 語構成に関し、 萱野茂氏は、 ビデオ『アイヌ語会話初級篇』で イ・ラン・カラㇷ゚・テ あなた・心・ふれる・ますよ、 つまりあなたの心にそっとふれさせていただきます」と解釈している。 {E: to make greetings.} (出典:田村、方言:沙流)
- irankarapte
- イランカラㇷ゚テ 【i-ram-karap-te】 こんにちは,はじめまして(席についてからの正式の挨拶).▷イ=それ(あなた)の ラㇺ=心 カラㇷ゚=触れる テ=させる →あなたの心にそっと触れさせていただきます *この言葉は,こんにちは,おはよう,こんばんは.に相当するが,何回も会って顔見知りになったら「萱野さん,ヘー」という具合に打ち解けた調子になるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
- irapokkari
- イラポッカリ 【自動】[i-ra-pok-kari ひと/ものごと・低い所・の下・を通る]何の役にも立たない。 irapokkari kur イラポッカリ クㇽ 何の役にも立たない人。 {E: to be useless; worthless.} (出典:田村、方言:沙流)
- irapokkari
- イラポッカリ 【i-rapok-kari】 うすのろだ:知能が劣っていて,動作反応が鈍いこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- irapokkarip
- イラポッカリㇷ゚ 【i-rapok-kari-p】 至らない者.ちょっとぼうっとしている者,ちゃんと自分の生活を支えられない者. (出典:萱野、方言:沙流)
- irenkaramante
- イレンカラマンテ 【自動】[irenka-ramante 主張・…を襲って獲物として取る]人を言いくるめてものをとる。 (出典:田村、方言:沙流)
- irenkaratcire
- イレンカラッチレ 【irenka-ratcire】 鎮める(複雑な話を).▷イレンカ=もめごと ラッチ=鎮める レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- irkar(a-)
- イㇼカㇻ §011.身内 血縁の者(13)irkar(a-)〔ír-kar いㇼカㇻ〕⦅ホロべツ、サル⦆血を引く;血筋を引く;血縁がある;親類である。〜-utar「血のつながっている人々」「親類」。a-irkan nispa〔a-ír-kan|níš-pa〕「我らの血縁の首領」⦅ユ研Ⅱ, p.314⦆。[ir(血を引くことを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iroho kar
- イロホ カㇻ 【iroho kar】 染める(今の染め方). (出典:萱野、方言:沙流)
- iruskare
- イルㇱカレ 【他動】[自動使役][iruska-re 感情を害する・させる](人)を怒らせる、 (人)をいやな気持ちにさせる。 {E: to make someone upset, angry about something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruskare
- イルㇱカレ 【iruska-re】 怒らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- isapakar-sísam
- イサパカㇻシサㇺ 【名】[i-sapa-kar-sisam 人の・頭・を整える・日本人] 床屋(店ではなく人)。 ☆参考 imemke-sísam イメㇺケシサㇺ とも言う。 {E: a barber.} (出典:田村、方言:沙流)
- isapakarusi
- イサパカルシ 【名】[isapakar-us-i 人の頭を刈る・習慣になっている・ところ] 床屋(人ではなく店)。 {E: a barber shop.} (出典:田村、方言:沙流)
- Iskar
- イㇱカㇻ 【名】[地名] 石狩川、 石狩地方。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isokarus
- イソカルㇱ §448 マイタケ (1) iso-karus (i-só-ka-rus)「イそカルㇱ」[熊・きのこ] ⦅樺太各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itak'eyukar
- イタㇰエユカㇻ 【itak-e-yukar】 口真似をする. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) コナハ(ク・オナハ) ク・トゥラ ウニウェンテ オッタ(オㇿ タ) カㇻパ(ク・アㇻパ) チュニ(チ・ウニ) ウン ホシッパ・アㇱ ヒ タ コイカ ウン ウタㇻ エネ エネ イタㇰ パ セコㇿ イタㇰエユカㇻ ワ エン・ヌレ ㇷ゚ ネ ア ワ=私が少年時代,父に連れられ川でおぼれて死んだ人の葬式に行き,家へ戻りながら,「静内の(=東に住む)人たちはこのようにこのようにしゃべった」と口真似をして私に聞かせたものだった. (出典:萱野、方言:沙流)
- itakciskar
- イタㇰチㇱカㇻ 【itak-cis-kar】 言葉で(口で叱られただけで)泣く. ソンノ エネ ポロ シリヒ アン ワ オラウン ポンノ ネㇷ゚カ ア・イェ コㇿ イタㇰチㇱカㇻ=本当にこのように大きい体をしているくせに,少し何か言うと言葉だけで泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- itomnukar(-an)
- イトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(3)itomnukar(-an)〔i-tóm-nu-kar イとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ、ホロべツ⦆夫となる;妻となる。"a-kor unarpe Tomisampet e-〜"⦅ユ研Ⅱ, p.733⦆「我が叔母はトミサンペツに嫁入った」。[i-(それ〔の〕)+tom(体〔を〕)+nu(持つ〔ことを〕)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iturpuk'inkar
- イトゥㇽプㇰインカㇻ 【iturpuk-inkar】 かすかに見える. イトゥㇽプㇰインカㇻ ポカ ク・キ ㇷ゚ ネ アㇷ゚ タネ ネㇷ゚カ ソモ ク・ヌカㇻ=かすかにだけは見えていたのに,今は全く何も見えない.*100歳近くなった時に私の祖母が言っていた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- iwaposoinkar
- イワポソインカㇻ 【iwa-poso-inkar】 化け物(岩を透かして見る化け物).▷イワ=岩 ポソ=透かす インカㇻ=見る イワポソインカㇻ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ アナㇰネ イタㇰ コラチ イワ オポソ カ アイヌ ヌカㇻ コㇿ アン ア・シトマ ウェンカムイ ネヤカイェ(ネ ヤㇰ ア・イェ)=「岩を通してでも見える」という悪い神は,言葉の通りに岩を通しても人間を見ている,それは恐ろしい化け物だそうだ.*想像上の化け物なのでその姿はわからない.この話は貝澤トロシノさんとその娘であった貝澤みよさんが聞かせてくれたものだ.この化け物と対になりそうなペポソインカㇻ(水を通して見る)というものもある. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyahupkar
- イヤフㇷ゚カㇻ 【i-ahup-kar】 (〜を)貰いたがる. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyasiskar
- イヤシㇱカㇻ 【iyasis-kar】 悪口を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyetapkar
- イイェタㇷ゚カㇻ 【自動】[i-y-e-tapkar 人・(挿入音)・と一緒に・タプカラ(踏舞)する](女が)タプカラ(踏舞)する男の後ろについて協力して歌い、 舞う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyetapkar
- イイェタㇷ゚カㇻ 【i-e-tapkar】 ともに舞う.▷イ=それ(=男) エ=ともに タㇷ゚カㇻ=舞う アヌン ニㇱパ タㇷ゚カㇻ ヒクス イイェタㇷ゚カㇻ・アン ルウェ ネ コㇿカ ホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ=よその村の男の方が舞を舞ったので私は後について舞ったが,自分の夫が舞を舞う時は一緒に舞うものではない.*熊送りなどの祝宴の後,男性が立って舞を舞う.その後へ女性がひとりつくことになっており,それを指す語.しかしホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネといって,夫の舞いにその妻がつくことはできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyetunankar
- イイェトゥナンカㇻ 【i-e-tunankar】 出会う. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyohaykar
- イヨハイカㇻ 【自動】[i-y-ohaykar 人・(挿入音)・の陰口を言う]人の陰口を言う。 iyohaykar kor an イヨハイカㇻ コㇿ アン (彼はまた)人の陰口を言っている。(S) {E: to talk behind someone's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyohaykar
- イヨハイカㇻ 【i-ohay-kar】 陰口・悪口(を言う).▷イ=それ(人) オハイ=陰 カㇻ=作る ソンーノ ポンノ ア ヤッカ ホクフ オハイケカㇻ イヨハイカㇻ ア イヨハイカㇻ ア アーイネ アㇻパ ワ イサㇺ=本当に少し座っても自分の夫の悪口や陰口を言って言って.そして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoroinkar
- イヨロインカㇻ 【i-oro-inkar】 見物する,遠くから見る. ソンノ イヨーハイ シトマレ.ポンノ イク コㇿ オラーノ ウコイキ ルスイ パ ヤイコシコメウェㇷ゚ ヤイコシコメウェ アシヌマ アナㇰネ チカッポ パㇰノ ヤイヌ・アン コㇿ イヨロインカㇻ・アン=本当にいやになってしまう.少し飲むとけんかしたがってかかって来いと言う者はかかって来いと言うし,私はスズメほどの気持ちになって見物している.エチ・ヌ ヤー? チューパ オルン ユㇰ ハチㇼ ワ ヘタンプタンプ コㇿ アン ヤㇰ ア・イェ ナ.イヨロインカㇻ ポカ ア・キ ロー=お前たち聞いたかい?氷の端から鹿が落ちて,川の中であっぷあっぷしているということだ.遠くから見るだけでもしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyoromomekar
- イヨロモメカㇻ 【i-oro-mom-ekar】 ぶつぶつ言う,不平を言う,ぼやく. ソンーノ トランネ ㇷ゚ アナㇰネ ネㇷ゚カ ア・カレ コㇿ ホㇱキノ イヨロモメカㇻ ワ エアシㇼ カトゥトゥルㇱノー アㇱ ペ ネ=本当のからっぽやみ(怠け者)は,何かさせると先にぶつぶつ言ってから,初めていやいやながら立つものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- iyunukare
- イユヌカレ 【自動】[i-y-u-nukar-e 人を・(挿入音)・互い・を見る・させる] どんなことをしてるんだろうとのぞき見する。 (出典:田村、方言:沙流)
- kahtaytakara
- カㇵタイタカラ §751.夢精[する]kahtay-takara〔káh-taǐ-ta-ká-ra かㇵタイ・タかラ〕[kah(<kap 皮)+taye(引いた)+takara(夢)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kakar
- カカㇻ 【ka-kar】 紡ぐ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamkakar
- カㇺカカㇻ §437.じんましん(蕁麻疹)(2)kamka-kar〔kám-ka-kar かㇺカカㇻ〕[kamka(皮膚)+kar(に当る)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamkakar(-an)
- カㇺカカㇻ §196.かざほろし(風ほろし)が出るkamka-kar(-an)〔kám-ka-kar カㇺカカㇻ〕[kamka(皮膚)+kar(に当る)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuinkarkur
- カムインカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (12) kamuinkarkur (ka-mú-in-kar-kur)「カむインカㇻクㇽ」[<kamuy(神)inkar(見る)-kur(神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kamuykarus
- カムイカルㇱ 【kamuy-karus】 マツタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykocikasinukar
- カムイコチカシヌカㇻ 【kamuy-ko-ci-kasinukar】 神からの授かり事,幸運.▷カムイ=神 コ=それ カシ=上 ヌカㇻ=見る ソンノ オンネㇷ゚ カシ ア・オイキ コㇿ アイヌ パテㇰ エヤイコプンテㇰ ペ ソモ ネ ワ カムイコチカシヌカㇻ アン ペ ネ ナ ヌ ワ オカ ヤン アニー=本当に年寄りの面倒を見ると人間だけが喜ぶものではないものだ,神からの授かり事があるものだから聞いておきなさいよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykoyukar
- カムイコユカㇻ 【kamuy-ko-yukar】 熊神に聞かせる叙事詩.*熊送りに聞かせるが途中でやめる.続きを聞きに熊神が来てくれることを期待してである. (出典:萱野、方言:沙流)
- kamuykutcipunkar
- カムイクッチプンカㇻ §137 マタタビ (9) kamuykutci-punkar (ka-múy-kut-ci-pun-kar)「カむイクッチプンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuypunkar
- カムイプンカㇻ §160 ツルマサキ (1) kamuy-punkar (ka-múy-pun-kar)「カむイ・プンカㇻ」[kamuy(神)punkar(蔓)] 茎 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyukar
- カムユカㇻ 【名】☞kamuyyukar カムイユカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyyukar
- カムイユカㇻ 【名】[kamuy-yukar 神・叙事詩] 神謡(神または動物が主人公で、 その自叙になっている、 歌われる叙事詩)。 ☆参考 主人公は動物神が多い。 一行ごとまたは数行に一度、 一定の折り返し(リフレイン)が入る。 これを sákehe サケヘ という。 ☞sákehe サケヘ ☆発音 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの方言ではしばしば kamuy カムイ と yukar ユカㇻ が融合して y が一つ落ち、 kamuyukar カムユカㇻ と発音される。 上流の奥の上田としさんは kamuy-yúkar カムイユカㇻ と、 二語のように発音する。 ☆参考 沙流川中流の二風谷の人々はこれを menoko-yúkar メノコユカㇻ と呼ぶ。 ☞menoko-yúkar メノコユカㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuyyukar
- カムイユカㇻ 【kamuy-yukar】 神謡:神が自らのことを語る話.*サケヘという繰り返し言葉がついている.(萱野茂『カムイユカㇻと昔話』小学館) (出典:萱野、方言:沙流)
- kanankar
- カナンカㇻ 【名】[< 日本語 かんながら(?)] かんなくず。 {E: wood shavings.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankikara
- カンキカラ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](5)てんかんを起す kanki-kara〔káŋ-ki-ka-ra かンキカラ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanpinukar
- カンピヌカㇻ 【自動】[kanpi-nukar 紙/書類・を見る] 本/書いたものを見る、 本/書いたものを(声を出さずに)読む、 読書する、 (本を読んで)勉強する。 {E: to read silently to oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kapkar
- カㇷ゚カㇻ 【kap-kar】 皮をむく. エモカㇷ゚カㇻ=いもの皮をむく. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar ayne
- カㇻ アイネ 【kar ayne】 どうにかこうにか. ク・カㇻ アイネ タㇷ゚ シホン ク・モコレ ナ.イテキ ハウコㇿ ヤン.モㇱ ヤㇰ スイ ケライニンネ(ク・エライニンネ) ナ=どうにかこうにか,今赤子を私は眠らせた.声を出さないでね.目を覚ましたらまた私は煩わしいので. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar okere
- カㇻ オケレ 【kar-okere】 作り終わる,出来上がる,なしとげる.▷カㇻ=作る オケレ=終わる (出典:萱野、方言:沙流)
- kar wa inkar
- カㇻ ワ インカㇻ 【kar wa inkar】 試みる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kar(a-)
- カㇻ §509.ちりょう(治療)[する](6)手あてする;治療する kar(a-)〔kár かㇻ〕⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kara
- カラ 【他動+助詞】[kar ya カㇻ ヤ が続けて発音された形] nékon ku=ye ya/nékon ku=kara ネコン クイェ ヤ/ネコン クカラ どう言おうか、 どうしようか。(KK即興詩) ☞kar カㇻ 1、 kar カㇻ 2、 kar カㇻ 3、 ya ヤ {E: to make, do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kara
- カラ §504.ちゅうどく(中毒)する(4)中毒する kara〔ka-rá カら〕[kar(打つ、当る)]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- karakaraseyampe
- カラカラセヤンペ §107 フジコ;キンコ (4) karakarase-yampe(ka-rá-ka-ra-se-yam-pe)「カらカラセヤンペ」⦅富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karaku
- カラク §029.おい(甥)(2)karaku〔ka-rá-ku カらク〕⦅シラウラ、ニイトイ、チライ、シラヌシ⦆①甥。②徒弟[<karku]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karaku
- カラク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(4)karaku〔ka-rá-ku カらク〕⦅S. タライカを除く⦆徒弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karama
- カラマ §087 チョウザメ (5) karama(ka-rá-ma)「カらマ」成魚⦅富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karamasanpe
- カラマサンペ §048 サメガレイ (4) karamasanpe (ka-ra-ma-san-pe)「カラマサンペ」 ヤセガレイ、カワガレイ?⦅根室⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karan
- カラン 【他動+助詞】[kar yan カㇻ ヤン が続けて発音された形] …をつくりなさい。 ☞yan ヤン 2 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karani
- カラニ §298 ハルニレ (3) kara-ni (ka-rá-ni)「カらニ」[kara(発火器)-ni(木)] 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karanke
- カランケ 【他動/後副】[kar-hanke (?)・近い] ①[他動]…から近い。 ②[後置]…の近くに、 その近くに。 karanke iteki kus yan カランケ イテキ クㇱ ヤン (あなたたち)その近くを通ってはだめですよ。(S) ☆対語 kattuyma カットゥイマ …から遠い。 {E: ①to go near, approach… ②near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karanke
- カランケ 【karanke】 近寄る,近づく,近く,〜のそば. タパヌシケ(タㇷ゚アンウㇱケ) アナㇰネ タネ シㇼ ホルッケ アンキ アン.イヤイキㇷ゚テ ナ.イテキ エチ・カランケ クニ ラム ヤン=この場所は今にも地滑りが起きそうだ.危険なので絶対にお前たちは近寄ると思うな.パセ シケ カ コㇱネ シケ カ アン ナ イナニケ カ セ ワ コタン カランケ パㇰノ エン・ルラ=重い荷物も軽い荷物もあるのでどれかを背負って村の近くまで私を送ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- karankeno
- カランケノ 【後副】[karanke-no …から近く・(副詞形成)]…から近く、 …の近くに。 karankeno anu カランケノ アヌ その近くに置きなさい。(S) i=panake ta tek a=uníhi karankeno to an pe ne a p イパナケ タ テㇰ アウニヒ カランケノ ト アン ペ ネ アㇷ゚ 私たちの家の近くで少し川下寄りの所に沼があったのですが。(W民話) {E: near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karap
- カラㇷ゚ 【karap】 さわる,触れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- Karapto
- カラㇷ゚ト 【名】[地名] 樺太、 サハリン。 {E: the island Sakhalin.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karar
- カラㇻ 【karar<kar-yar】 作らせる.▷カㇻ=作る ヤㇻ=させる(カㇻヤㇻ→カラㇻ) イテキ カラㇻ=だめ,作らせるな. (出典:萱野、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ 【名】[動物] カラスの一種、 karr, karr カㇽㇽ カㇽㇽ と鳴く。 ☞paskur パㇱクㇽ〔知分類 p.179 ハシボソガラス〕 {E: a carrion crow.} (出典:田村、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ 【kararak】 ハシボソガラス. (出典:萱野、方言:沙流)
- kararak
- カララㇰ §299 ハシボソガラス (1) kararak (ka-rá-rak)「カらラㇰ」[<鳴き声] ⦅近文、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kararaktono
- カララㇰトノ 【kararak-tono】 ハシボソガラス. (出典:萱野、方言:沙流)
- karatun
- カラートゥン 【karatun】 6人:人数を数える時に言う言葉.*昭和58年5月7日西島てるさんが教えてくれたもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- karawto
- カラウト 【karawto】 唐櫃.つづら:衣服を入れる箱.ユカㇻには人間を入れるほど大きいカラウトの話が出て来る. ポロ カラウト カンプタハ ア・エトゥㇽセレ オンナイ タ アン ポンヤウンペ ア・エキラ ルウェ ネ=大きいつづら,その蓋をさっと落とし,中にいたポンヤウンペを連れて逃げた.図[カラウト] (出典:萱野、方言:沙流)
- káre
- カレ 【複他動】[他動使役][kar-e つくる/する・させる] …に…をつくらせる/させる。 nep ne yakka kar wa, nep ka i=kare somo ki kunine iki kor oka=an ネㇷ゚ ネ ヤッカ カㇻ ワ、 ネㇷ゚ カ イカレ ソモ キ クニネ イキ コㇿ オカアン (彼女は)何もかもしてくれて、 何も私にさせないようにして(大事にしてくれて)私たちはすごした。(W民話) {E: to make, let…do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kare
- カレ 【kare<kar-re】 やらせる.▷カㇻ=する レ=させる、 ネㇷ゚カ ア・カレ ヤッカ ソモ カㇻ ノ アン ウヌフ オㇿ ワ ア・コイキ コㇿ イタㇱタサ コㇿ アン=何か仕事をさせてもやりもせず母親から叱られると口ごたえをしている.シケサㇻペ アナㇰネ ア・ウコシウトゥㇽウイルケ コㇿ ポーヘネ ウェン ナ.タㇰ ワ エㇰ ヤン.ア・オプンプニ ワ ネㇷ゚カ ア・カレ クㇱネ ナ=ならず者は皆ではじき出すとなおさら悪いものだ.呼んで来なさい.おだてて何かやらせようよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kare
- カレ 【kare】 仕事をさせる,作らせる.▷カㇻ=作る レ=させる (出典:萱野、方言:沙流)
- karepinki
- カレピンキ 【karepinki】 矢入れ袋:ガマ草で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari
- カリ 【kari】 〜から. プヤㇻ カリ インカㇻ=窓から見る.アパ カリ インカㇻ=戸から見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 1
- カリ 【自動】①回る。 ②(幽霊が、 人影が)あちこち動きまわる。 {E: (for a spirit, shadow) to move about here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- kari 1
- カリ 【kari】 ①徘徊する,回る. カムイ シクトゥㇽ(シㇰ ウトゥㇽ) アイヌ シクトゥㇽ トゥㇱマㇰ ワ アㇻウェントゥカㇷ゚ カリ ハウェ=神の目や人間の目,そのすき間をかいくぐって化け物が徘徊しているのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 2
- カリ 【他動】を回す。 (単独の動詞としては未出。 語構成の要素として出てくる。) {E: to turn, spin…} (出典:田村、方言:沙流)
- kari 2
- カリ 【kari】 ②化けた. タㇷ゚イキヤ ウナㇻペ マㇰ ネ ワ ネ ヤカ ア・エラムㇱカリ コㇿカ カリ ヤㇰ ア・イェ アイヌ ウタㇻ ウシトマレ クンネ アン コㇿ ソイネ クㇽ カ イサㇺ=この頃亡くなったおばさん,どうしてか知らないが化けたということで,人々は恐ろしがって暗くなると外へ出る人もいない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kari 3
- カリ 【後副】(経由する所を示す。)(そこ)から、 (そこ)を通って。 puyar kari ahunte プヤㇻ カリ アフンテ 窓から入れる。 sep pínay kari kira セㇷ゚ ピナイ カリ キラ 広い谷を通って逃げる。(W民話) atuy sinpuy an híne kari ahup akusu アトゥイ シンプイ アン ヒネ カリ アフㇷ゚ アクス 海の水の湧き出る所があって彼らがそこから入って行くと。(S民話) k=áhun a korka kari ku=soyne hi ka k=érampewtek カフン ア コㇿカ カリ クソイネ ヒ カ ケランペテㇰ 私は入ったけれど(そこを通って)出る所が(出口が)わからない。(S) {E: (pass) through, along, by.} (出典:田村、方言:沙流)
- karikari
- カリカリ 【自動】[kari-kari 動き回る・(重複)](次の表現の中で)(背負い荷に)にひっかかる。 néa matanpusi/néa konci/a=siké wa karikari ネア マタンプシ/ネア コンチ/アシケ ワ カリカリ [雅]あの鉢巻とあの頭巾が私の背負い荷にひっかかった。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karikari
- カリカリ 【kari-kari】 響く. オキㇺネ ワノ アイヌ エㇰ ハウ カリカリ ヒクス プヤㇻ カリ ア・オㇱマ インカㇻアナクス(インカㇻ・アン アクス) オヤチキ キムンカムイ スマウコㇿ パ ワ ネ アアン=山の方から人が来る声が響いて来たので窓から体を出して見ると,知らなかったが,熊を獲ってきたのであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- karimpa
- カリンパ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (1) karimpa (ka-rím-pa)「カりンパ」 桜皮 ⦅胆振、日高沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpani
- カリンパニ 【karimpa-ni】 エゾヤマザクラ,サクラ.▷カリンパ=サクラ皮 ニ=木 *この木の皮を弓や矢筒に巻くなど細工用に皮を多用したので皮に名をつけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- karimpani
- カリンパニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (2) karimpa-ni (ka-rím-pa-ni)「カりンパニ」[桜皮の・木] 茎 ⦅長万部、虻田、室蘭、幌別、白老、穂別、平取、千歳、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpaniepuyke
- カリンパニエプイケ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (3) karimpani-epuyke (ka-rím-pa-ni-e-puy-ke)「カりンパニ・エプイケ」[桜皮のとれる木の果実] 果実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpatat
- カリンパタッ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (3) karimpa-tat (ka-rím-pa-tat)「カりンパタッ」[ぐるぐる巻く・樺皮] 樹皮 ⦅A十勝・沙流、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpaunku
- カリンパウンク 【karimpa-un-ku】 サクラの皮を巻いた弓:クネニ(イチイ)にカリンパ(サクラの樹皮)を巻く. [カリンパウンク] (出典:萱野、方言:沙流)
- karinpa
- カリンパ 【名】[kari-n-pa 回る・(?)・複](?) [植物]サクラの木の皮。 〔知分類 p.118 karimpa 「原義わ kari「まわる」、 kari-no「よくまわる」、 複数の -pa がついて karino-pa, karin-pa, karim-pa「ぐるぐると充分にまわる」となったもの」〕 {E: the bark of the cherry tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- karinpani
- カリンパニ 【名】[karinpa-ni 桜の木の皮・木][植物] 桜の木。 「これの皮(karinpa カリンパ)で舟でも何でもつくる、 ぐるぐる巻いて釘など使わない。」 (S)〔知分類 p.118〕 {E: the cherry tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- karip
- カリㇷ゚ 【名】[kari-p 回る/回す・もの] 輪。 ☆参考 昔、 男の子たちはブドウづるを曲げてつくった輪で輪まわしをして遊んだ。 その場合、 ころがっている輪の中に棒をさしたり上に投げ上げた輪を棒で受けとめたりして遊んだと言われる。 これは明らかに、 大人の男子の生業である狩猟の訓練になっている。 {E: a circle; a ring.} (出典:田村、方言:沙流)
- karip
- カリㇷ゚ 【karip】 つる輪,輪:細長いものを曲げて,丸くしたもの. カリㇷ゚パㇱ シㇼ シコパヤㇻ=つるの輪が走るように(疾駆する).カリㇷ゚ ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ プンカㇻ ア・アペコセセッカ ワ ア・レウェ コㇿ リテン ペ ネ ワ=つるの輪を作る時はつるを火にあぶり,それを曲げると柔らかいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- karip paste
- カリㇷ゚ パㇱテ 【karip paste】 つる輪を走らせる子供の遊び. 図[カリㇷ゚パㇱテ2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- karippekap
- カリッペカㇷ゚ 【karip-pekap】 輪差し:輪を受ける二股の棒.チキサニ(アカダモ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- karire
- カリレ 【kari-re】 回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- karisirpatek
- カリシㇼパテㇰ 【kari sir patek】 ちらっと. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkani
- カㇻカニ 【kar-kani】 火打ち鉄(がね). 図[カㇻカニとカㇻパㇱシントコ] (出典:萱野、方言:沙流)
- karkar
- カㇻカㇻ 【kar-kar】 刺繍する. メノコ アナㇰネ ホクコㇿ エトㇰ タ イカㇻカㇻ エアㇱカイ クス オカイ ペ ネ ナ シコㇿ ア・ウヌフ イ・イェ クス ピㇾカ センカキ ア・カㇻカㇻ コㇿ アナン(アン・アン)=娘というものは夫を持つ前に刺繍を上手にするものだと母が私に言うので上等な布に私は刺繍をしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkar 1
- カㇻカㇻ 【他動】[kar-kar つくる・(重複)] ①…をきれいにする/飾り付ける。 otopi karkar オトピ カㇻカㇻ 髪をきれいになでつける。(W) ②…に(糸で)刺しゅうをする。 amip karkar アミㇷ゚ カㇻカㇻ 着物に刺しゅうをする。 ③ ☞eyaykesupka karkar エヤイケスㇷ゚カ カㇻカㇻ、 eyaypokisir karkar エヤイポキシㇼ カㇻカㇻ、 eyayureka karkar エヤユレカ カㇻカㇻ {E: ①to make…beautiful ; decorate… ②embroider… ③…} (出典:田村、方言:沙流)
- karkar 2
- カㇻカㇻ 【間投】[karkar (擬態の語根重複)] コロコロ。 ☆参考 ウポポ(輪唱歌)の中に出てくるはやしの一つで、 ころがることを表しているらしく思われる。 karkarse カㇻカㇻセ《ころがる》の語幹であろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkar(a-)
- カㇻカㇻ §509.ちりょう(治療)[する](7)手あてする;治療する karkar(a-)〔kár-kar かㇻカㇻ〕[kar(つくる)、kar-kar(つくろう、手あてする)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- karkarse
- カㇻカㇻセ 【自動】[karkar-se (擬態の語根重複)・という] ①ころがる。 ②(「ころずく」)(ごろつく?)不良じみたことをする。 toanpe earkinne hu wa karkarse kor an トアンペ エアㇻキンネ フ ワ カㇻカㇻセ コラン あいつとても「生意気」で「ころずいて」いる(=不良じみたやつで悪いことばかりする)。(S) {E: ①to roll; fall. ②to loiter; loaf about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkarse
- カㇻカㇻセ 【kar-kar-se】 転がる. スマ カㇻカㇻセ=石が転がる. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkarsere
- カㇻカㇻセレ 【他動】[自動使役][karkarse-re ころがる・させる] …をころがらせる。 ころがす。 {E: to make…roll.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkarsere
- カㇻカㇻセレ 【kar-kar-se-re】 転がす,回す. ニス カㇻカㇻセレ=臼を転がす.エシソウン ニス カㇻカㇻセレ ワ アㇻパ=右隣へ臼を転が(回す)して行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- karkisa
- カㇻキサ 【kar-kisa】 火を起こす. (出典:萱野、方言:沙流)
- karku
- カㇻク 【名】[概/所] 甥(おい)(「おいこ」)(acapo アチャポ《伯叔父》と unarpe ウナㇻペ《伯叔母》の息子)。 ☆参考 matkarku マッカㇻク めい(姪)。 {E: a nephew.} (出典:田村、方言:沙流)
- karku
- カㇻク §029.おい(甥)(1)karku〔kár-ku かㇻク〕⦅H.⦆①甥。②従兄弟⦅クッシャロ、アカン⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku
- カㇻク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(1)karku〔kár-ku かㇻク〕⦅クッシャロ、アカン⦆従兄弟。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku aki
- カㇻク アキ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(2)karku aki〔kár-ku|a-ki かㇻク・アキ〕⦅アカン⦆従弟。karku an-aki「いとこである・僕らの弟」「僕らの徒弟」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku yupi
- カㇻク ユピ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(3)karku yupi〔kár-ku|ju-pi かㇻク・ユピ〕⦅アカン⦆従兄。karku ay-yupi〔kár-ku|aǐ-ju-pi〕「いとこである・ぼくらの兄」「ぼくらの従兄」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karku/karku(hu)
- カㇻク/カㇻク(フ) 【karku/karku(hu)】 甥(おい). (出典:萱野、方言:沙流)
- karkuhu
- カㇻクフ 【名】[所](概は karku カㇻク)…の甥(「おいこ」)。 {E: the nephew of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karkunekur(-i)
- カㇻクネクㇽ §029.おい(甥)(4)karku-nekur(-i)〔kár-ku-ne-kur かㇻクネクㇽ〕⦅ホロべツ⦆【雅】甥じゃひと;甥。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- karma
- カㇻマ §087 チョウザメ (4) karma(kár-ma)「かㇻマ」成魚⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- karop
- カロㇷ゚ 【名】[kar-o-p (?)・を入れる・もの] 小物入れ。 karop takup se kane híne カロㇷ゚ タクㇷ゚ セ カネ ヒネ 弓矢などを持たず、 身の回りの物を入れた小物入れだけを背負って(気軽ないでたちであることを表す)。(HK民話)〔萱民具 p.131 火打ち用具入れ〕 ☆参考 『音声資料』(1-6)にはその用例は出てこない。 {E: an accessory case; a small pouch.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karop
- カロㇷ゚ 【kar-o-p】 火起こし用具入れ,火打ち用具入れ. 図[カロㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
- karpa
- カㇻパ 【他動】[複](kar カㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆で/二つ以上の)…をつくる/する/採る、 …に当たる。 ☆発音 k=arpa カㇻパ《私は行く》と同じ発音。 {E: to make, do… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karpa
- カㇻパ 【kar-pa】 作る〔複〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- karpas
- カㇻパㇱ 【kar-pas】 火つけ炭:サルノコシカケの炭の粉. (出典:萱野、方言:沙流)
- karpas sintoko
- カㇻパㇱ シントコ 【kar-pas-sintoko】 火つけ炭入れ,火起こし用具入れ:カリンパニ(サクラ)製. (出典:萱野、方言:沙流)
- karsuma
- カㇻスマ 【kar-suma】 火打ち石:白い珪石. (出典:萱野、方言:沙流)
- karumpa
- カルンパ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (4) karumpa (ka-rúm-pa)「カるンパ」[<karimpa] 桜皮 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpani
- カルンパニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (5) karumpa-ni (ka-rúm-pa-ni)「カるンパニ」[桜皮の・木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄、阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaniapappo
- カルンパニアパッポ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (8) karumpani-apappo (ka-rúm-pa-ni-a-pap-po)「カるンパニ・アパッポ」[桜木の・花] 花 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaoni
- カルンパオニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (6) karumpa-o-ni (ka-rúm-pa-o-ni)「カるンパオニ」[karumpa(桜皮)o(ついている)ni(木)] 茎 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karumpaunni
- カルンパウンニ §205 エゾヤマザクラ オオヤマザクラ (7) karumpa-un-ni (ka-rúm-pa-un-ni)「カるンパ・ウン・ニ」[karumpa(桜皮)un(ついている)ni(木)] 茎 ⦅足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karus
- カルㇱ 【名】[植物] きのこ(茸)(総称)。 surku karus スㇽク カルㇱ 毒きのこ。 a=e karus アエ カルㇱ 食用きのこ。 〔知分類 p.245〕 {E: a mushroom; a toadstool.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- karus
- カルㇱ 【karus】 きのこ(総称),シイタケ. ホㇱキヌマン アㇷ゚ト アㇱ タント シㇼピㇼカ クス カルㇱ ヘトゥク ワ アン ナンコㇿ ナ ヘタ エキㇺネ・アン ロ=一昨日は雨降り,今日はいい天気なのでシイタケが出ただろうから,さあ山へ行こう.テエタ キㇺ タ カルㇱ ア・ウㇰ コㇿ ワンペ ランケ ア・ニヌ ヒネ シネ サイ ランケ ア・エイヨㇰ ペ ネ=昔山でシイタケを採ると10粒ずつ糸で繋ぎ1連ずつ売ったものであった.*きのこの総称をカルㇱというが,ナラの木に生えるシイタケはカルㇱだけでもわかる.他のきのこは○○カルㇱと語頭へつけなければならない.昭和10年代は二風谷の近くの山で伐採が行なわれ,ウラ木と称せられる部分,太いほうを伐って出した残りがあって,それにシイタケが生えたのを採りに行って食べたり売ったりした. (出典:萱野、方言:沙流)
- karusnonkar
- カルㇱノンカㇻ 【自動】[karus-nonkar キノコ・の様子を見に行く] マイタケ(yukkarus ユッカルㇱ)が出ているかどうか山へ見に行く。(S) {E: to go into the mountains looking for mushroons.} (出典:田村、方言:沙流)
- karusuk
- カルスㇰ 【自動】[karus-uk 茸・とる] きのこ採りする。 ku=karusuk kus k=ómanan クカルスㇰ クㇱ コマナン (S) (私は)きのこ採りに歩く。 {E: to pick mushrooms.} (出典:田村、方言:沙流)
- karusuk
- カルスㇰ 【karus-uk】 きのこ採り(をする). ナー クンネイワ イペ カ ソモ ノ アン ウㇱケ ウン アㇻパ・アン カルスㇰ(カルㇱ ウㇰ) クス ク・シレン アクス ウㇰペテケハイタ コㇿ ヤイェトコイキ=まだ朝飯を食べていないところへ私は行ってきのこ採りに行こうと誘うととるものもとりあえず自分のしたくをしはじめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasinukar
- カシヌカㇻ 【kasi-nukar】 授かる. アイヌ アナㇰネ ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ コㇿ ソモ ネンカ ヤイヌ・アン ヤッカ チ・カㇱヌカㇻ ヒ カ アン ペ ネ.イテキ ウェンサンペコㇿ・アン ペ ネ ナー=人間というものはよい精神を持っていると,思いもしない所で授かり物があるものだ.だによって悪い精神を持つものではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kaskar
- カㇱカㇻ 【自動】[kas-kar 漁小屋・をつくる] 漁小屋をつくる。 (=kas kar カㇱ カㇻ) niwweo=an wa kaskar=an ニウウェオアン ワ カㇱカラン (私たちは)木を組み合わせて漁小屋をつくる。(S) {E: to make a fishing hut.} (出典:田村、方言:沙流)
- kat(u) kar
- カッ/カトゥ カㇻ 【連他動】[…のあり方・をつくる]…をだます。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- katkar
- カッカㇻ §595.ばかである;おろかである(21)ばかす;だます;たぶらかす kat-kar〔kát-kar かッカㇻ〕[kat(様子を)+kar(作る)]⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- katkikar
- カッキカㇻ 【他動】…に近寄らない。 {E: not to go near…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu nukar
- カトゥ ヌカラ 【連他動】[…のあり方・を見る] …を将来有望と見込む。 irammakaka pirka oasi kuni hekaci ne noyne katu ku=nukar イランマカカ ピㇼカ オアシ クニ ヘカチ ネ ノイネ カトゥ クヌカㇻ 立派に出世する子どもだろうと私は見込んでいる。 ☆参考 恐らく kat(u) nukar カッ/カトゥ ヌカㇻ ではないかと思うが、 kat nukar カッ ヌカㇻ は未出。 {E: to expect…to have a promising future.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katuhua=nukar
- カトゥフアヌカㇻ 【katuhu a=nukar】 見どころがある. ナー ポン ヘカチ ネ コㇿカ ピカンピカン シリ カトゥフ アヌカㇻノ アン シリ=まだ少年ではあるけれど気の利いたその動きの様子,見どころのある様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- katuhukar
- カトゥフカㇻ 【katuhu kar】 惑わす:普通の人に化け物が取り憑き,変な行動をさせる. ウェンカムイ オㇿ ワ カトゥフ ア・カㇻ=悪い神から惑わされた. (出典:萱野、方言:沙流)
- katukar
- カトゥカㇻ 【katu-kar】 惑わす. (出典:萱野、方言:沙流)
- katunukar
- カトゥヌカㇻ 【katu-nukar】 見込みがあると思う. ク・コㇿ キヤンネポ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ ク・ミッポホ トゥン アン ポニケヘ(ポン ヒケヘ) エアㇻキンネ ピカンピカン ワ カトゥ ク・ヌカㇻ=私の長男の所には孫がふたりいて,小さいほうが本当に動きが活発で見込みのある者と思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- kekka(ha) kar
- ケッカ(ハ) カㇻ 【kekka(ha) kar】 豆のさやの糸取り(をする). アㇻパ ワ エント ウㇰ ワ エㇰ.ケッカハ ク・カㇻ ヤㇰ ラタㇱケㇷ゚ ヘネ ア・カㇻ ナ=行ってエンドウを採って来い,豆のさやの糸を取って寄せ煮を作るので. (出典:萱野、方言:沙流)
- kenekarus
- ケネカルㇱ §439 キノコ類 (3) kene-karus (ke-né-ka-rus)「ケね・カルㇱ」[“ハンノキに生じるキノコ”] (出典:知里植物編、方言:)
- kesancikar
- ケサンチカㇻ 【副】[kes-ancikar 毎・夜] 毎晩、 毎夜。 kesancikar an kor ケサンチカㇻ アン コㇿ 毎晩毎晩、 夜ごと夜ごとに。 kesancikar an kor seta mik hawe an ケサンチカㇻ アン コㇿ セタ ミㇰ ハウェ アン 毎晩毎晩夜中に犬のほえる声が聞こえる。(S) ☆参考 何かいやなことが起こることを言うときに使う。(S) {E: every night.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesancikar
- ケサンチカㇻ 【kes-ancikar】 毎夜.▷ケㇱ=毎々 アンチカㇻ=夜 シㇼチュㇰ アクス アウン エカシ ケサンチカㇻ チェㇷ゚コイキ クス ペトルン(ペッオㇿウン) ラン コㇿカ オムケン ノイネ=秋になったら隣のおじいさんが毎夜,魚獲りに川へ下りているけれども何も獲れないらしい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesancikar an kor
- ケサンチカㇻ アン コㇿ 【kes-ancikar an kor】 毎晩:何かいやなことが起こることを言う時用いる. ケサンチカㇻ アンコㇿ イク ワ ウムレㇰ ウコイキ=毎晩のように飲んでは夫婦げんかだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kesirekari
- ケシレカリ 【kes-sir-e-kari】 放浪する,遊び歩く:多くの場合は村を捨てて放浪することをいうが,近所へ遊び歩くこともいう.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る →あたりをぐるぐる回る (出典:萱野、方言:沙流)
- kesirekarip
- ケシレカリㇷ゚ 【kes-sir-e-kari-p】 放浪者.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ㇷ゚=者 イヨーハイ アウン アチャポ フナクン ケシレカリ ㇷ゚ コラチ アㇻパ ワ イサㇺ マチヒ ヘカッタㇻ エㇷ゚ カ イサㇺ=あきれてしまったよ,隣のおじさん.どこかへ放浪者のように行ってしまい妻や子供たちは食べるものもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- kik(i) kar
- キㇰ/キキ カㇻ 【連他動】[防御・をする]…を防ぎ守る。 kotan kik kar コタン キㇰ カㇻ 村/国を防ぎ守る。 a=kor mosir kiki a=kar easkay アコㇿ モシㇼ キキ アカㇻ エアㇱカイ 私たちの国を防ぎ守ることができる。 “a=kor mosir epitta oka aynu hene sísam hene tumi or un a=nisúk yak easir mosir kik kar kotan kik kar a=eáskay oasi na” sekor 「アコㇿ モシレピッタ オカ アイヌ ヘネ シサㇺ ヘネ トゥミ オルン アニスㇰ ヤㇰ エアシㇼ モシㇼ キㇰ カㇻ コタン キㇰ カㇻ アエアㇱカイ オアシ ナ」 セコㇿ 「わが国じゅうのアイヌも和人も皆戦争に頼まれて行かなければ私たちは国土を守り国を守ることはできないよ」と…。(W会話) {E: to defend, protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikaricipor
- キカリチポㇿ 【kikari-cipor】 筋子. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikir arkare wa hokus
- キキㇼ アㇻカレ ワ ホクㇱ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](8)ひきつける kikir arkare wa hokus〔ki-kír|ár-ka-re-wa|ho-kúš キきㇼ・あㇻカレ・ワ・ホくㇱ〕[虫が・病気をさせ・て・倒れる]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kikkar
- キッカㇻ 【他動】…を防ぎ守る。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: to defend, protect…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikkar
- キッカㇻ 【kikkar】 諦める,仕方ないなあー. エラㇺ キッカㇻ=それを思い諦める.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kikkar
- キッカㇻ §419 (その他の鳥名) (17) kik-kar(kík-kar)「きッカㇻ」⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kimokar
- キモカㇻ 【他動】(熊が)(人)をとる。 a=kimókar アキモカㇻ 彼が熊にとられる。 a=en=kimokar アエンキモカㇻ 私が熊にとられる。 {E: (for a bear) to take, catch hold of (someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- kinaharukar
- キナハルカㇻ 【自動】[kina-haru-kar 草・食料・とる] 野草を採る。 {E: to pick, gather grasses, plants.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinakar
- キナカㇻ 【自動】[kina-kar 草・をとる] 草取りする(=kina kar キナ カㇻ)。 {E: to weed.} (出典:田村、方言:沙流)
- kinakar
- キナカㇻ 【kina-kar】 草取り(する),草削り(する). ホクレ トイタ ヤン.エウン エモ ア・エトイタ ケニトゥク ヤクン キナカㇻ・アン ア・オトイプッカ エモタ・アン ワ ハㇺネスパ ワ ア・エ クㇱネ ナ=早く畑を耕しなさい.そこへジャガイモを蒔いて芽が出たら草を取って土盛りをしてジャガイモを掘ってゆでて食べるから.ポロ トイ オッタ(オㇿ タ) シネン ク・ネ ワ ク・キナカㇻ ウトゥル タ ホノイシノッチャ ク・キ コㇿ カリキキ(ク・アリキキ) アイネ オヌマン ク・ニシケ ワ ク・イワㇰ=広い畑にたったひとりで草取りをして,かすかな声で歌を口ずさみながら,私は懸命に働き,夕方薪を背負って帰って来た.タパン ポン トイ トゥン ネ ワ エチ・ウカスイ ワ ネ ヤㇰネ トゥナㇱノ エチ・キナカㇻ オケレ ナ ホクレ イキ ヤン=この小さい畑,ふたりで手伝い合うならば早く草削りが終わるから早くしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinaposoinkar
- キナポソインカㇻ 【kina-poso-inkar】 化け物.*想像上の化け物なのでその姿はわからない.▷キナ=草 ポソ=透かす インカㇻ=見る →草を透かして見る化け物 (出典:萱野、方言:沙流)
- kinrakar
- キンラカㇻ 【kinra-kar】 猛る,いきりたつ:ひどく興奮する.▷キンラ=猛る カㇻ=作る ポンペ キンラカㇻ ワ ホタッパタッパ コㇿ ライキリㇼセ,ウヌフ ネ ヤ サハ ネ ヤ ネユン オマオマ ヤッカ ア・コアナサㇷ゚=幼児がいきりたったように手足をばたつかせて泣き叫び,母や姉がどのようにあやしても手余しした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinrakar
- キンラカㇻ §280.くるう(狂う)(3)狂気になる;乱気になる;とりみだす kinra-kar〔kín-ra-kar きンラカㇻ〕[kinra(巫術の実修において神の乗りうつった時の異常意識の状態;原義‘巫神'の意だったらしい)+kar(からむ)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kinrapunkar
- キンラプンカㇻ §177 ゲンノショウコ (2) kinra-punkar (kín-ra-pun-kar)「きンラプンカㇻ」[kinra(狂気)punkar(蔓)] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kiokariris(c-i)
- キオカリリㇱ §250.きょおさにゅうとうきん(胸鎖乳頭筋)(1)kiokariris(c-i)〔ki-ó-ka-ri-riš キおカリリㇱ〕[ki(<key 頭、首)+okari(とりまく、両側の)+ris(<[ric]<rit(筋))]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiokarisri
- キオカリㇱリ §279.くびの骨(2)第一第二頸椎 kiokarisri〔ki-ó-ka-riš-ri キおカリㇱリ〕[<key(頭)+o-kari(まわりの)+isri(関節)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kiokarisri
- キオカリㇱリ §286.けいこつ(頸骨);頸椎骨(9)クマの第一、第二頸椎 kiokarisri〔ki-ó-ka-riš-ri キおカリㇱリ〕[ki(<key 頭骨)+o(そこにおいて)+kari(回転する)+isri(椎骨)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kirayekar
- キライェカㇻ 【他動】[kiray-e-kar くし・で・…を整える](髪)をくしけずる、 くしで(髪)をとかす。 {E: to comb one's hair.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kirayekar
- キライェカㇻ 【kiray-e-kar】 (髪を)とかす,櫛けずる.▷キライ=櫛 エ=それで カㇻ=する (出典:萱野、方言:沙流)
- kisaru kari ahun
- キサル カリ アフン §745.耳に入るkisaru kari ahun〔ki-sá-ru|ka-rí|a-Fún キさル・カり・アふン〕[kisaru(その耳)+kari(から)+ahun(入る)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kocihikar
- コチヒカㇻ 【kocihi-kar】 整地する:家を建てる場所を平らにならす.▷コチヒ=場所 カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- koekarinepekor
- コエカリネペコㇿ 【ko-ekari-ne pekor】 言い合わせたように.▷コ=それに エカリ=向かって ネ=〜である ペコㇿ=ように ピㇼカ ヒネ エ・エㇰ コエカリネペコㇿ.フチ オンネ ルスイ ノイネ イキ ナ トゥッコ レㇾコ トリ クナㇰ ラム=ちょうどよく言い合わせたようにあなたが来た.おばあさんが亡くなりそうな様子なので二日か三日滞在すると思ってよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- koekarino
- コエカリノ 【ko-ekari no】 それに向かって,ちょうどその時,同時に. フチヤイヌミウェン ヤㇰイェコㇿ ソモイペノ ホッケワアン コエカリノ エエㇰナ ワッカヘネ クレワインカㇻ=祖母が具合が悪いと言いながら食べもしないで寝ている,ちょうどよくお前が来たので水でも飲ませてみてくれ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- koeskari
- コエㇱカリ 【他動】[ko-e-sikari …に対して・その頭が・回る(koesikari コエシカリ の s ㇱ のあとの i イ が落ちた形)(?)] hawetoko koeskari ハウェトコ コエㇱカリ 声がぴたっと止む。 {E: to fall silent suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koeyukar
- コエユカㇻ 【複他動】[ko-e-yukar …に対して・…について・ものまねする](人)の(言葉の言い方やしぐさ)をまねする(ものまねのように)。 ci=rara wa apkas siri ci=koeyukar チララ ワ アㇷ゚カㇱ シリ チコエユカㇻ 私たちは彼をばかにして歩き方をまねした。(S) {E: to imitate someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kohenmawkarpare
- コヘンマウカㇻパレ 【他動】[ko-hen-maw-kar-pa-re …に対して・顔(?)・風・つくる・(複)・させる](?) (何を言われても)知らん顔をして聞き流す。 e=horkapaspare akus kohenmawkarpare エホㇿカパㇱパレ アクㇱ コヘンマウカㇻパレ「どんどんお前にあげ足とられたらこんどわかんなーいふりしてる、 しらばくれーてる。」 (S) {E: to take no notice of whatever is said.} (出典:田村、方言:沙流)
- koinkara(an-)
- コインカラ §749.みる(見る)(10)見まもる ko-inkara(an-)〔ko-íŋ-ka-ra コいンカラ〕[その方を・見る]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kokakikar
- コカキカㇻ 【他動】[ko-kaki-kar …に・垣・を使う] …を垣で囲う。 {E: to enclose…with a fence.} (出典:田村、方言:沙流)
- kokar
- コカㇻ 【複他動】[ko-kar …と一緒に・つくる] …に…を混ぜる(混入する)。 amam mame kokar wa suwe アマㇺ マメ コカㇻ ワ スウェ ごはんに豆を入れてたく。(S) {E: to mix…with, in…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokari
- コカリ 【ko-kari】 巻く,包む. (出典:萱野、方言:沙流)
- kokari 1
- コカㇼ 【他動】[ko-kari …に・うろつく] ①…の所に群がる。 aep kokari アエㇷ゚ コカリ 食べ物に群がる。 ☆参考 ハエなどの虫がたかることは kotoyse コトイセ と言う。 ②(熟語) haw kokari ハウ コカリ 皆で口々に…する。 yayapapu haw kokari ヤヤパプ ハウ コカリ 皆で口々に謝る。 {E: ①to flock, swarm, around… ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokari 2
- コカリ 【複他動】[ko-kari …と一緒に・…を回る] …に…を巻きつける、 …を…にくるむ。 taan senkaki kokari wa kor wa arpa タアン センカキ コカリ ワ コㇿ ワ アㇻパ (それを)このふろしきに包んで持って行きなさい。(S) ☆参考 nikor(o) omare ニコㇿ/ニコロ オマレ もくるむことだが、 kokari コカリ は巻きつけることを、 nikor(o) omare ニコㇿ/ニコロ オマレ は丸く包み込むことを言う。 {E: to wrap…in…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokarkari
- コカㇻカリ 【複他動】[ko-karkar-i …に・クルクル (擬態の重複)・(他動詞形成)] …を…にクルクル巻いて包む、 …を…でグルグル巻く。 {E: to wind…around with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokarkari
- コカㇻカリ 【ko-karkari】 (〜で)包む,巻く,ぐるぐるくるむ.▷コ=〜で カㇻカリ=ぐるぐると包む トマ コカㇻカリ=ござで包む.トゥレㇷ゚ イルㇷ゚ ア・ヌンパ オカケ シチヒ アナㇰネ コㇿ コニ ハㇺ ア・コカㇻカリ ワ ア・オンカㇷ゚ ネ ナ=ウバユリの澱粉を搾った残りのかすの方はフキの葉に包み発酵させるものだよ.レラ アㇱ ノイネ シリキ ナ エ・サッケ キ ナ アプッキ コカㇻカリ ワ ウカオ ワ アヌ=風が吹いてくるようなので,お前が干した山菜をすだれに包んでしまっておけ.ホクレ ヌイナ ノ エチ・コレ ㇷ゚ ネ ナ ネンカ ソモ ヌカㇻ クニネ ポオン カㇺ ネ コㇿカ ネㇷ゚カ コカㇻカリ ワ コㇿ ワ アㇻパ=早く,隠してお前にやるのだから誰も見ないように,少しの肉だけど何かに包んで持って行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- komekare
- コメカレ 【複他動】[ko-mek-a-re …に・(食べ物)を配る・(?)・させる](出された食べ物の残り)を…に持って来て/持って行ってあげる。 ☆参考 koymekare コイメカレ[他動]…に食べ物の残りを持って行ってあげる。 {E: to take leftover food to give to…} (出典:田村、方言:沙流)
- komekare
- コメカレ 【ko-mekare】 (〜に)食べ残す,(〜に)食べ物を持って帰る.▷コ=〜に対して メカレ=残す "カㇺ エ・エ チキ エン・コメカレ アニ" "エー,エチ・コメカレ クㇱネ ワ"=「肉を食べたら私に残してね」「うん,君に残すよ」ア・アチャ オㇿタ ユㇰルル ア・エ ポンノ ポンノ カㇺ ア・ヤンケ ヒネ ア・スチヒ ア・コメカレ=おじさんの所で鹿汁を食べ,少しだけ肉を上げて私のおばあさんに持って帰ろうと思う.*親犬が山へ行って狐やウサギを殺してその肉を食べ,子犬の所へ帰ってきて吐く.これをメカレ(食べ物を残す)という. (出典:萱野、方言:沙流)
- komnikarus
- コㇺニカルㇱ §439 キノコ類 (4) komni-karus (kóm-ni-ka-rus)「こㇺニ・カルㇱ」[“カシワギに生じるキノコ”“シイタケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- komnikarus
- コㇺニカルㇱ §441 シイタケ (2) komni-karus (kóm-ni-ka-rus)「こㇺニ・カルㇱ」[カシワギ・キノコ] ⦅塘路・屈斜路⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kompukarusi
- コㇺプカルシ §402 アワ 粟 (10) kompukarusi (kóm-pu-ka-ru-si)「こㇺプカルシ」[kompu(コンブ)kar(刈る)usi(時)] 子実 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- konimawekar(a-)
- コニマウェカㇻ §073.あんぽう(罨法)[する](4)ko-nimawe-kar(a-)〔ko-ní-ma-we-kar コにマウェカㇻ〕[ko(そのために)+nimawe(…の樹の掻き綿を)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- koninkar kusu
- コニンカㇻ クス 【副】[ko-n-inkar kusu それに(?)・(挿入子音)・見る(?)・ために](?) [雅](これから話を始めようとするときに相手の注意を求める言葉。)よく聞いて下さい。(S) koninkar kusu/a=respa pito/a=respa kamuy コニンカㇻ クス/アレㇱパ ピト/アレㇱパ カムイ [雅]よく聞いてください、 私が育てたお方私が育てた神よ。(Sユーカラ) ☆参考 歌われたときの形。 語られた中では同じ話者が inkar kusu インカㇻ クス と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopiyekar
- コピイェカㇻ 【ko-piye-kar】 投げつける,ぶつける.▷コ=それに ピイェカㇻ=投げる シネアンタ ネㇷ゚カ ア・サㇰ ノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) トゥスニケ シネㇷ゚ ニ カ タ アニクス(アン ヒクス) ポン スマ シネㇷ゚ ア・ウㇰ ヒネ ア・コピイェカㇻ アクス エポソカネ トンケ カ ソモ=ある日のこと何も持たずに山へ行くとエゾリスが1匹木の上にいたので,小さい石をひとつ取って投げつけたが,いうまでもないがびくともしなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- koramnukar
- コラㇺヌカㇻ 【他動】[ko-ram-nukar …に/の・心・を見る] …の度胸/力量を見る(試す)。 ☆参考 独立の他動詞としては未出。 ukoramnukar ウコラㇺヌカㇻ《互いの度胸くらべ(強さ比べ)をする》の形で出てきた。 ☞ukoramnukar ウコラㇺヌカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- koramnukar
- コラㇺヌカㇻ 【ko-ram-nukar】 (主として男が女を)誘惑する:彼女の心をそっと覗いてみる.▷コ=それに対して ラㇺ=思い ヌカㇻ=見る (出典:萱野、方言:沙流)
- kosakayokar
- コサカヨカㇻ 【他動】[ko-sakayo-kar …に対して・荒声の怒鳴りつけ・をする] …をどなりつける。 {E: to shout, scream at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosakayokar
- コサカヨカㇻ 【ko-sakayo-kar】 文句をつける.▷コ=それ サカヨ=けんか,文句 カㇻ=作る *昭和10年頃に家の前にいる鶏をつかまえて,頭を羽の下へ入れて静かに右へ左へ揺すると眠ってしまう.それを土の上に置き,高い声でサカヨアンナ(けんかがあるぞ)と言うと鶏はばっと起きて走って逃げる.何回も同じことをしたものであった.子供たちの遊びのひとつであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosaykar
- コサイカㇻ 【ko-saye-kar】 取り囲む,包囲する.▷コ=それ(鹿,ウサギなどの獲物) サイェ=囲む,巻く カㇻ=作る →それを取り囲んで狩りとる.コサイェカㇻがコサイカㇻになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosimpukinrakar
- コシンプキンラカㇻ §280.くるう(狂う)(8)コシンプという魔が憑いて気が狂う kosimpu-kinra-kar〔ko-ším-pu-kin-ra-kar コしンプ・キンラカㇻ〕[kosimpu(妖魔の)+kinra(巫神の乗りうつった異常意識の状態)+kar(からむ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kosoataykar
- コソアタイカㇻ 【他動】[ko-so-atay-kar …に・借財・値・を払う](人)に借金/借財を払う/返す。 ☞soataykar ソアタイカㇻ {E: to pay back borrowed money to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kotankarkamuy
- コタンカㇻカムイ 【kotan-kar-kamuy】 アイヌの国土を作った神様. (出典:萱野、方言:沙流)
- kouwekari
- コウウェカリ 【他動】[ko-uwekari …に・集まる] …のところに集まる。 {E: to gather at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykar
- コヤイカㇻ 【自動】[ko-yay-kar (叙述を導く)…が・自分・つくる][雅] ①変身する、 化ける、 なる。 urar tak ne/koyaykar kane ウタッ タㇰ ネ/コヤイカㇻ カネ [雅](直訳すると)霞(かすみ)の塊に変身した=霞をかぶっている。(Sユーカラ) ②(次の慣用表現で)つくられている。 iresu cási/cási upsor/koyaykar ruwe/ene oka hi イレス チャシ/チャシ ウㇷ゚ソㇿ/コヤイカン ルウェ/エネ オカ ヒ [雅]育てられた城の内部のつくりようは次のよう。(Sユーカラ) ☞yaykar ヤイカㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayowpekare
- コヤヨウペカレ 【他動】[ko-yay-owpeka-re …に対して・自分・まっすぐになる・させる](人)に気に入られるようにする。 e=siwtoutari koyayowpekare! エシウトウタリ コヤヨウペカレ! あなたのしゅうとさんたちに気に入られるようにしなさい。(S) {E: to act in a way so as to make oneself liked by… (others).} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkar
- コヤイラㇺカㇻ 【他動】[ko-yay-ram-kar …に・自分・心・をつくる](?) …を断念する(?)、 「もうやめた、 もう一生やめた。」 (S) ☆参考 eyayramkar エヤイラㇺカㇻ …するわけにいかない(から敢えてしない)。 {E: to give up, abandon…} (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkikkar
- コヤイラㇺキッカㇻ 【他動】[ko-yay-ram-kikkar …に・自分・心・を防ぎ守る] …をあきらめる。 {E: to give up on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaywennukar
- コヤイウェンヌカㇻ 【他動】[ko-yay-wen-nukar …に・自分を・悪く・見る] …に苦しむ/苦労する/切ない思いをする。 urkiesik=an wa a=koyáywennukar ウㇽキエシㇰアン マ アコヤイウェンヌカㇻ 私はシラミだらけになって気持ちが悪かった。(W民話) {E: to have trouble with…; be distressed by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyaywennukar
- コヤイウェンヌカㇻ 【ko-yay-wen-nukar】 (〜で)どうしようもない. ポンペ チㇱ ワ ク・コヤイウェンヌカㇻ ナ ウヌフ エウン カイ ワ アㇻパ=赤ちゃんが泣いてどうしようもないので,母親の所へおぶって行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaywennukarpa
- コヤイウェンヌカㇻパ 【他動】[複](koyaywennukar コヤイウェンヌカㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆で) …に苦しむ/切ない思いをする。 a=kicis ani kunne hene tókap hene i=koyaywennukarpa アキチㇱ アニ クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ イコヤイウェンヌカㇻパ (養父母は)私が泣くために夜も昼も切ない思いをした。(S民話) {E: to be distressed by…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koykar
- コイカㇻ 【他動】[ko-i-kar …に合わせて・ものを・つくる/する] …を模する、 …をモデルとする。 kuytop kamuy hopunpa siri apkas siri a=koykar sinot hararki sekor a=ye クイトㇷ゚ カムイ ホプンパ シリ アㇷ゚カㇱ シリ アコイカㇻ シノッ ハラㇻキ セコライェ 雁(がん)の神が飛んで行く様子を模した遊び(踊り)はハララキと言う。(S独話) hawe ku=nu wa kusu ku=koykar wa tane sinotca ne ku=ye hawe ne ハウェ クヌ ワ クス クコイカㇻ ワ タネ シノッチャ ネ クイェ ハウェ ネ …と言っていた声を私は聞いたからそれを模していま歌にして歌います。(S独話) {E: to imitate…; use…as a model.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koykar
- コイカㇻ 【koykar】 真似る,似せる. オキクㇽミカムイ テㇰルコチ ア・コイカㇻ=オキクルミカムイが作った手の跡を真似て作る(アイヌが神を作る時). (出典:萱野、方言:沙流)
- koykarakina
- コイカラキナ §028 エゾオグルマ (1) koy-kara-kina (kóy-ka-ra-ki-na)「こイカラキナ」 茎葉 ⦅白主⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- koymekare
- コイメカレ 【他動】[ko-imekare …に・食べ物を残して持ってきてあげる] 出された食べ物を残して…に持って行って/来てあげる。 {E: to take, bring home left over food for…} (出典:田村、方言:沙流)
- kukkaruykep
- クッカルイケㇷ゚ §429 アマガエル (4) kukkaruykep (kúk-ka-ruy-kep)「くッカルイケㇷ゚」[<kukka(鍬)ruyke(研ぐ)p(者)] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kumakar
- クマカㇻ 【自動】[kuma-kar 物干し棒・をつくる] 杭を立て棒を渡して物干し場をつくる(=kuma kar クマ カㇻ)。 soy ta kumakar=an ソイ タ クマカラン 外に物干し場をつくる。(S) {E: to make a clothesline by suspending a pole between the forks of a tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnepkar
- クンネㇷ゚カㇻ 【自動】[kunne-p-kar 黒い・もの・をつくる] 着物/布を黒く染める。 ☆参考 húrepkar フレㇷ゚カㇻ 着物/布を赤く染める。 {E: to dye clothing, material black, dark.} (出典:田村、方言:沙流)
- kunnepkar
- クンネㇷ゚カㇻ 【kunne-p kar】 黒く染める. (出典:萱野、方言:沙流)
- kunnesoyokari(-an)
- クンネソヨカリ §470.だいべん(大便)(15)夜中下痢などで何度も大小便に出る kunne-soyokari(-an)〔kún-ne-so-yo-ka-riくンネ・ソヨカリ〕[夜・戸外へ通う]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kupkaruykep,-i
- クㇷ゚カルイケㇷ゚ §429 アマガエル (5) kupkaruykep,-i (kúp-ka-ruy-kep)「くㇷ゚カルイケㇷ゚」[<kupka(鍬を)ruyke(研ぐ)p(者)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kurohokar
- クロホカㇻ 【kuroho-kar】 うねきり(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- kurukpekar
- クルㇰペカㇻ 【自動】[kurukpe-kar 霜・にあたる] 霜にあたる。 kurukpekar kor easir sonno tópen クルㇰペカㇻ コㇿ エアシㇼ ソンノ トペン (りんごは)霜に「かかったら」(=あたると)うんと甘くなる(霜にあたらないとあまり甘くならない)。(S) {E: to be affected by frost.} (出典:田村、方言:沙流)
- kusuriahupkarkur
- クスリアフㇷ゚カラクル 【kusuri-ahupkar-kur】 薬をもらう人. ▷クスリ=薬 アフㇷ゚カラ=もらう クㇽ=人 *自殺するために毒を飲んだ者を助けるべく,人糞を水で溶かして服毒者に飲ませる前に,薬を作った人がひと口飲んでから飲ませることになっている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kusurikaraaynu
- クスリカラアイヌ §084.いしゃ(医者)(2)kusuri-kara-aynu〔ku-sú-ri-ka-ra-aǐ-nu クすリカラアイヌ〕[薬・作る・人]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kutcikar
- クッチカㇻ 【自動】[kutci-kar コクワ(サルナシ)・を採る] サルナシ(「コクワ」)を採る。 (出典:田村、方言:沙流)
- kutcipunkar
- クッチプンカㇻ 【kutci-punkar】 コクワつる. (出典:萱野、方言:沙流)
- kutcipunkar
- クッチプンカㇻ §136 サルナシ (2) kutci-punkar (kút-ci-pun-kar)「くッチプンカㇻ」[上記漿果の生じる蔓] 茎 ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kutkaruykep
- クッカルイケㇷ゚ §429 アマガエル (6) kutkaruykep (kút-ka-ruy-kep)「クッカルイケㇷ゚」[<kutka-ruyke-p(鍬・研ぐ・者)] ⦅厚真⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kuwapetne kar
- クワペッネ カㇻ 【kuwapet-ne kar】 縦に切る. ポンノ ホㇿセ チェㇷ゚ ネ ヤ カㇺ アナㇰネ クワペッネ ア・カㇻ ワ ア・パラㇰカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=少し痛んだ魚とか肉は縦に切ってそれに煤けた味をつけるといいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuykarus
- クイカルㇱ §447 エブリコ (3) kuy-karus (kúy-ka-rus)「くイカルㇱ」[グイマツ(の)・キノコ] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mahkaraku
- マㇵカラク §030.めい(姪)(3)mahkaraku〔máh-ka-ra-ku まㇵカラク〕⦅S.⦆姪。[<mat-karku]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- mak a=kar yakka
- マㇰ アカㇻ ヤッカ 【mak a=kar yakka】 どうしても. ナイクスン(ナイクㇱ ウン) ウナㇻペ ヤイヌミウェン ワ マㇰ ア・カㇻ ヤッカ ウェン ワ タント ユㇷ゚ケ ウウェポタラ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ) カㇻパ(ク・アㇻパ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ナ=沢の向かいのおばが病気でどうしてもよくならないので今日強くまじないをするそうだから私は行って来るから. (出典:萱野、方言:沙流)
- makacinkankari
- マカチンカンカリ 【maka-cin-kankari】 仰向けになって足をばたばたさせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- makaraye
- マカライェ 【他動】[maka-raye 後ろへ・やる] 来るな来るなと押してやる。 tekémakaraye テケマカライェ 来るな来るなと手で押してやる。(S) ☆参考 mákoraye マコライェ は《後ろへやる、 (袖)をまくる》。 {E: to press, coerce someone to come to…} (出典:田村、方言:沙流)
- makaro
- マカロ §288 ノダイオウ (3) makaro (ma-ká-ro)「マかロ」 茎葉 ⦅様似、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- makaro
- マカロ §289 スイバ (2) makaro (ma-ká-ro)「マかロ」 茎葉 ⦅幌別、美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mamepunkar
- マメプンカㇻ 【mame-punkar】 豆のつる. (出典:萱野、方言:沙流)
- matakarip
- マタカリㇷ゚ §277 くま (73) matakarip (ma-ta-ka-rip)「マたカリㇷ゚」[<mata(冬)kari(うろつく)-p(もの)] ⦅沙流⦆冬になっても穴に入らずにうろついているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- matatampupunkar
- マタタンププンカㇻ §137 マタタビ (6) matatampu-punkar (ma-tá-tam-pu-pun-kar)「マたタンププンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- matkarku
- マッカㇻク 【名】[概/所][mat-karku 女・甥] めい(姪)(acapo アチャポ《おじ》、 unarpe ウナㇻペ《おば》の娘)。 ☆対語 karku おい(甥)。 {E: a niece.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matkarku
- マッカㇻク §030.めい(姪)(1)matkarku〔mát-kar-ku まッカㇻク〕⦅H.⦆①姪。②従姉妹。[mat(女)+karku(甥、従弟)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku
- マッカㇻク §031.いとこ(従兄弟姉妹)(5)matkarku〔mát-kar-ku まッカㇻク〕⦅H.⦆従姉妹。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku mataki
- マッカㇻク マタキ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(6)matkarku mataki〔mát-kar-ku|má-ta-ki まッカㇻク・まタキ〕⦅アカン⦆従妹(女が言う)。matkarku an-mataki〔mát-kar-ku|ám-ma-ta-ki〕「いとこである・私たちの妹」「私たちの従妹」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku sapo
- マッカㇻク サポ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(7)matkarku sapo〔mát-kar-ku|sá-po まッカㇻク・さポ〕⦅アカン⦆従姉。matkarku ay-sapo〔mát-kar-ku|áǐ-sa-po〕「いとこである・私たちの姉さん」「私たちの従姉」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku turesi
- マッカㇻク トゥレシ §031.いとこ(従兄弟姉妹)(8)matkarku turesi〔mát-kar-ku|tu-ré-ši まッカㇻク・トゥれシ〕⦅アカン⦆従妹(男から言う)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matkarku/matkarku(hu)
- マッカㇻク/マッカㇻク(フ) 【mat-karku/-karku(hu)】 姪. フーン ク・マッカㇻク エ・エㇰ ヒ ピㇱノ イモカ トㇱカ イ・カオシケ クスケライポ フンペリカ ケ(ク・エ) エアㇱカイ=まあまあ私の姪,お前は来るごとにみやげ物の山を私のために背負って来る,そのお陰で鯨の脂身を私は食べられる. (出典:萱野、方言:沙流)
- matkarkuhu
- マッカㇻクフ 【名】[所](概は matkarku マッカㇻク) …の姪。 {E: a, the niece of…} (出典:田村、方言:沙流)
- matupsoro sutupsoro cikokimaypa ekarkar
- マトゥㇷ゚ソロ ストゥㇷ゚ソロ チコキマイパ エカㇻカㇻ §313.ごうかん(強姦)する(2)mat-upsoro sut-upsoro ci-ko-kimaypa ekarkar〔まトゥㇷ゚ソロ・すトゥㇷ゚ソロ・チこキマイパ・エかㇻカㇻ〕[女の陰部、祖母の陰部を、犯すことをする]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- mawekar
- マウェカㇻ 【mawe-kar】 効き目(がある). サケ マウェカㇻ=酒の効き目.スㇽク マウェカㇻ=毒の効き目. (出典:萱野、方言:沙流)
- mawkar
- マウカㇻ 【自動】[maw-kar 風・に当たる] 伝染病に感染する。 ☆参考 rérakar レラカㇻ とも言う。 {E: to be infected by a contagious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mékar
- メカㇻ 【自動】[me-kar 寒さ・にあたる] 霜にあたる、 寒さにあたる。 mékar pakno oka kor síno kéraan メカㇻ パㇰノ オカ コㇿ シノ ケラアン (リンゴは)霜にあたる(寒さにあたる)ほどにもがずにおくと(甘味がついて)本当においしくなる。(S) {E: to be struck by frost.} (出典:田村、方言:沙流)
- mekare
- メカレ 【mekare】 残る. (出典:萱野、方言:沙流)
- mekkaekar
- メッカエカㇻ 【mekka-e-kar】 峰打ち:病人を治すまじないの時にする.▷メッカ=刀の峰 エ=それ カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- menokoyukar
- メノコユカㇻ 【名】[menoko-yukar 女・叙事詩] ①(沙流川下流で)女性の叙事詩、 (知里の名称では)婦女詞曲(女性が主人公になっている叙事詩、 女性が歌う)。 ②(沙流川中流で)神謡(神が主人公になって自叙する形式の叙事詩、通常は女性が歌う、沙流川下流および鵡川地域では kamuyukar カムユカㇻ と呼ばれる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mikehekar
- ミケヘカㇻ 【mikehe-kar】 魚の身おろし. (出典:萱野、方言:沙流)
- mikekar
- ミケカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 処(13) mike-kar (mi-ke-kar)「ミケカㇻ」魚の処理。 (出典:知里動物編、方言:)
- mokkari
- モッカリ §061 やちうぐい ドロバエ;やちうぐい (4) mokkari (mók-ka-ri)「もッカリ」 ⦅多来加⦆(方言:もっきり)、キタウグイ Leuciscus waleckii DYBOWSKI. (出典:知里動物編、方言:)
- mokorikokkare
- モコリコッカレ §764.むゆうびょう(夢遊病)(3)mokor-ikokkare〔mo-kó-ri-kok-ka-re モこリコッカレ〕[mokor(眠り〔が〕)+i(それを)+kokka-re(ぼけさす)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mósekar
- モセカㇻ 【他動】(草)を刈る。 unma e p mósekar kus arpa ウンマ エㇷ゚ モセカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)馬の餌を刈りに行った(=móse モセ)。(S) sarki mósekar kus arpa サㇻキ モセカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)ヨシ(葦)を刈りに行った。(S) ☆参考 穀物を刈る(下の方を鎌で切る)ことは otuye オトゥイェ。 {E: to cut, mow (grass).} (出典:田村、方言:沙流)
- mosekar
- モセカㇻ 【mose-kar】 刈る. (出典:萱野、方言:沙流)
- mosekarpe
- モセカㇻペ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(25) mosekarpe(mó-se-kar-pe)「もセカㇻペ」[mosekar(草刈る)-pe(者)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mosir-kar-kamuy
- モシㇼカㇻカムイ 【名】[mosir-kar-kamuy 国/地・をつくる・神] 国づくりの神。 {E: the god who makes the land.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mosirkar
- モシㇼカㇻ 【名】[mosir-kar 国/地・をつくる] 国土をつくる(=mosir kar モシㇼ カㇻ)。 {E: a country; a territory.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- moskar
- モㇱカㇻ 【自動】[mos-kar (?)・をとる/する/つくる]草か何かをきれいに敷いて、 とった熊を置くところをつくる。(S) ☆参考 他動詞は emoskar エモㇱカㇻ。 {E: to make a bear enclosure, cage.} (出典:田村、方言:沙流)
- moskarape
- モㇱカラペ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (3) moskarape (mós-ka-ra-pe)「もㇱカラペ」 茎葉 ⦅真岡、白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- moskararep
- モㇱカラレㇷ゚ §122 スズメバチ (15) moskararep(mos-ka-ra-rep)「モㇱカラレㇷ゚」⦅屈斜路⦆マルハナバチ コ90 (出典:知里動物編、方言:)
- moskararep
- モㇱカラレㇷ゚ §131 ニクバエ moskararep(mos-ka-ra-rep)「モㇱカラレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moskarkarep
- モㇱカㇻカレㇷ゚ §128 ガガンボ科の一種 (1) moskarkarep(mos-kar-ka-rep)「モㇱカㇻカレㇷ゚」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- moskarpe
- モㇱカㇽペ §032 ツリガネニンジン エゾツリガネニンジン (2) moskarpe (mós-kar-pe)「もㇱカㇽペ」 茎葉 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- moykokarke
- モイコカㇻケ 【moy-ko-karke】 渦巻き. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukar
- ムカㇻ 【名】まさかり。 “arpa arpa ni tom osma p?” “mukar” 「アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚?」「ムカㇻ」 「行った先行った先で木にぶつかるものは?」「まさかり。」(なぞなぞの一つ。) (W-S会話) {E: an axe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mukar
- ムカㇻ 【mukar】 まさかり. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukar'eiki
- ムカㇻエイキ 【mukar-e-iki】 まさかりを使う. (出典:萱野、方言:沙流)
- mukarosuk、mukarosut
- ムカロスㇰ、ムカロスッ §126 ブユ (6) mukarosuk、mukarosut(mu-ka-ro-suk,mu-ka-ro-sut)「ムカロスㇰ、ムカロスッ」ブヨの大⦅美幌⦆カ科の一種(Culicidae spp.)ビVII, 13、ビIX, 73 (出典:知里動物編、方言:)
- munkar
- ムンカㇻ 【自動】[mun-kar ごみ・する] 田畑のごみを焼く。 {E: to burn off the refuse of a field.} (出典:田村、方言:沙流)
- muntumoinkarkamuy
- ムントゥモインカㇻカムイ §422 アオダイショウ (11) muntum-oinkarkamuy (mún-tum o-in-kar-ka-muy)「むントゥモインカㇻカムイ」[<mun(草)tum(中)o(で)inkar(見る)kamuy(神)] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- muye(he)kar
- ムイェ(ヘ)カラ 【muye(he)-kar】 束にする,束ねる.▷ムイェ=束 ヘ=を カㇻ=作る キ ムイェヘカㇻ=カヤを小さい束にする. (出典:萱野、方言:沙流)
- nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci
- ナヌ チカㇷ゚コカリチ §693.頬がこけている(2)nanu(-hu) ci-kap-ko-kari-ci〔na-nú|či-káp-ko-ka-ri-či ナぬ・チかㇷ゚コカリチ〕[nanu(その顔)+ci(=si 自分)+kap(皮)+kokari(からみつく)+ci(複数語尾);顔に皮がからみついている]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- natatampupunkar
- ナタタンププンカㇻ §137 マタタビ (7) natatampu-punkar (na-tá-tam-pu-pun-kar)「ナたタンププンカㇻ」[マタタビの生える蔓] 茎 ⦅白老⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- neeancikarta
- ネエアンチカㇻタ 【ne e-ancikar ta】 その夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- niikiri(hi)kar
- ニイキリ(ヒ)カㇻ 【ni-ikiri(hi)-kar】 薪を積む. (出典:萱野、方言:沙流)
- niikirkar
- ニイキㇼカㇻ 【自動】[ni-ikir-kar まき・集まり・をつくる] まきを積む。 (=níikir kar ニイキㇼ カㇻ) {E: to pile up firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nikaoppunkar
- ニカオㇷ゚プンカㇻ §141 ヤマブドウ (6) nikaop-punkar (ní-ka-op-pun-kar)「にカオㇷ゚プンカㇻ」[ブドウ・づる] 茎 ⦅美幌、屈斜路・足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nikar
- ニカㇻ 【名】はしご(梯子)。 ☆参考 倉庫はネズミよけのため高い足をつけてあるので、 物の出し入れをするにははしごを使う。 一本の丸太に足をかけるためのきざみ目をつけたもの。 {E: a ladder.} (出典:田村、方言:沙流)
- nikar
- ニカㇻ 【ni-kar】 はしご:チクペニ(エンジュ)で作る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikaruskot
- ニカルㇱコッ 【nikar-us-kot】 薪を取る窪み(地名):これはペナコリ村(平取町下荷負)から南側へ見える窪みにつけられた地名である.ペナコリの東側にポロコッ(大きな窪み)という地名もある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nikoppunkar
- ニコㇷ゚プンカㇻ §141 ヤマブドウ (8) nikop-punkar (ní-kop-pun-kar)「にコㇷ゚プンカㇻ」[<nikaop-punkar] 茎 ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nimawekar
- ニマウェカㇻ 【他動】[nimaw-e-kar 湿布薬になる木の皮・で・…を処置する]湿布薬になる木の皮(nimaw ニマウ)を患部に貼る、 湿布する。 {E: to apply a poultice to an afflicted area.} (出典:田村、方言:沙流)
- ninkari
- ニンカリ 【名】([< 日本語 みみかね] と言われている。)耳環(金属製の直径七、 八センチ前後の耳飾りの環)。 pirka ninkari kisareokte ピㇼカ ニンカㇼ キサレオㇰテ [慣用句]美しい耳環を耳につけた(ユーカラその他の韻文の慣用句だが散文の昔話でも使われる)。(W民話) ☆参考 昔は耳たぶに穴をあけてつけたものだと言う。 今の人は穴がないので cipanup チパヌㇷ゚《頭飾り》から糸で下げるなど工夫している。 ☆参考 uciw-ninkari ウチウニンカリ 細い金属の両端が合わさって一つの輪になった耳環。 morew モレウ うずまきのデザインの耳環。 otama オタマ 下に小さな玉飾りの下がった耳環。 ☆参考 輪になっていない耳飾り(今のイヤリング)は kisarunpe キサルンペ。 {E: earrings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ninkari
- ニンカリ 【ninkari】 耳飾り,耳輪. 図[ニンカリ] (出典:萱野、方言:沙流)
- ninkarisito
- ニンカリシト 【ninkari-sito】 耳輪の形をした団子. イヨマンテ オッタ(オㇿ タ) ニンカリシト ア・コイプニ クㇽ アナㇰネ サケイユㇱクㇽ ウレハル トゥラノ ア・コイプニ ㇷ゚ ネ ワ=熊送りの時に耳輪の形をした団子を貰える人は祭司の方で,熊の足の裏の肉とともに丁寧にお渡しするものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ninokararip
- ニノカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (5) nino-kararip(ni-no-ka-ra-rip)「ニノカラリㇷ゚」A star-fish (B) (出典:知里動物編、方言:)
- nípukar
- ニプカㇻ 【自動】[nipu-kar 木倉(当該項を見よ)・をつくる] 流木を乾かすために互いに斜めに立てかけてもたれ合わせる(=nípu kar ニプ カㇻ)。 {E: to make a storehouse for drying collected driftwood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níruskar
- ニルㇱカㇻ 【自動】[nirus-kar 渋面・をつくる] 顔をしかめてブスッとしている。 {E: to make a wry face.} (出典:田村、方言:沙流)
- niruskar
- ニルㇱカㇻ §585.歯をむきだす(7)歯をむき出して顔をしかめている niruskar〔ni-rúš-kar ニるㇱカㇻ〕[nirus(はぐきを)+kar(つくる)]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nisposoinkar
- ニㇱポソインカㇻ 【nis-poso-inkar】 化け物:雲を透かして見る化け物.▷ニㇱ=雲 ポソ=透かす インカㇻ=見る *想像上の化け物なのでその姿はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- nitaykarpe
- ニタイカㇻペ 【nitay-kar-pe】 風:林に吹きつける風.主として[ユ].▷ニタイ=森 カㇻ=作る ペ=もの (出典:萱野、方言:沙流)
- nitohkari(-an)
- ニトㇹカリ §795.めまい(眩暈)[する](4)nitohkari(-an)〔ni-tóh-ka-ri ニとㇹカリ〕[<nutohkari]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nitokkari
- ニトッカリ §795.めまい(眩暈)[する](3)nitokkari〔ni-tók-ka-ri ニとッカリ〕[<nu-tok-kari(↑)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- níuwekarire
- ニウウェカリレ 【自動】[ni-uwekari-re 木・集まる・させる](たきぎにするために)木を集める。 níuwekarire=an nípukar=an kor án=an ニウウェカリレアン ニプカラン コㇿ アナン (引用文中で)私は寄り木を集め、 乾かすために互いに斜めに立てかけてもたれ合わせた小屋のような形のものをつくっていた。(W民話) {E: to collect firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niyorkar(-an)
- ニヨㇿカㇻ §545.泣く(3)声を立てずに泣く niyorkar(-an)〔ni-jór-kar ニよㇿカㇻ〕⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niyorkar(-an)
- ニヨㇿカㇻ §585.歯をむきだす(4)歯をむきだしてしかめっつらする niyorkar(-an)〔ni-jór-kar ニよㇿカㇻ〕⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nokikara
- ノキカラ §564.いねむり(居眠)[する](11)眠り病 noki-kara〔nó-ki-ka-ra のキカラ〕⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nonakararis
- ノナカラリㇱ §110 ヒトデ類;海星 (3) nonakararis(no-ná-ka-ra-ris)「ノなカラリㇱ」⦅新問⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonakarip
- ノナカリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (7) nona-karip(no-na-ká-rip)「ノナかリㇷ゚」⦅多蘭泊⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonakaris
- ノナカリㇱ §110 ヒトデ類;海星 (4) nonakaris(no-ná-ka-ris)「ノなかりㇱ」⦅鵜城⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nonkar
- ノンカㇻ 【他動】(獲物などを期待して)様子を見に行く。 eci=nónkar ranke korka é=isam a p un エチノンカㇻ ランケ コㇿカ エイサㇺ アプン あなたがいるかと思って何度も来てみたがいなかったんだよ。(S) yá-nonkar ヤ ノンカㇻ 網に魚がかかったかどうか見に行く。(S) karus-nonkar カルㇱ ノンカㇻ キノコ(マイタケ)が生えたかどうか見に行く。(S) ohasir-nonkar オハシンノンカㇻ 留守の家の様子を見に行く。(S) {E: to go and see the condition of…} (出典:田村、方言:沙流)
- nonkar
- ノンカㇻ 【nonkar】 様子を見る,窺う,ひそかに覗く,見回り. ホクレ ホプニ ワ アㇰペ ノンカㇻ ワ エㇰ=早く起きて罠を見回ってこい.タント ムンチロ トイ ク・ノンカㇻ アクス イサ ワ アン.ニサッタ イチャ クス アㇻパ・アン ナ=今日,アワ畑を私が見に行ったら実が入っていた.明日は穂を摘みに皆で行くよ.オサッ ポンノ エ・トゥラシ ポン ニナㇻカ タ イセポカ カヌ(ク・アヌ) ワ ケㇰ(ク・エㇰ) ア ナ ニサッタ クンネイワ カ ノンカㇻ ワ エㇰ アニー=オサツノ沢を少しのぼって行って小さい台地にウサギの罠を置いて来たので,明日の朝罠を見に行って来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nonkar(a-)
- ノンカㇻ §749.みる(見る)(12)見まわる nonkar(a-)〔nóŋ-kar のンカㇻ〕[<no(よく)+nukar(見る)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuesikari
- ヌエシカリ §795.めまい(眩暈)[する](7)nu-esikari〔nú-e-ši-ka-ri ぬエシカリ〕[nu(目)+e(そこにおいて)+sikari(まわる)]⦅チンナイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nukanniskarani
- ヌカンニㇱカラニ §146 イタヤ イタヤカエデ (6) nukannis-kara-ni (nu-kán-nis-ka-ra-ni)「ヌかンニㇱカラニ」[<mukar(まさかり)nit(柄)kar(つくる)ni(木)] 茎 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nukannukar
- ヌカンヌカㇻ 【他動】[nukar-nukar …を見る・(重複)] …のめんどうをみる。 i=koypak wa somo i=nukannukar イコイパㇰ ワ ソモ イヌカンヌカㇻ (彼は)私たちのことを怒ってもうめんどうを見てくれない。(S) {E: to look after…} (出典:田村、方言:沙流)
- nukar
- ヌカㇻ 【他動】①…を見る、 …が見える、 …に会う、 (本など)を読む(黙読する)、 …をよく見て調べる、 (神が)顧(かえりみ)てくれる、 (占いで/超能力で)未来のことや相手の素性などがわかる。 maciya ka ku=nukar, atuy ka ku=nukar マチヤ カ クヌカㇻ、 アトゥイ カ クヌカㇻ 町も見える、 海も見える。(S) kanpi nukar カンピ ヌカㇻ 本/書類/手紙を見る/読む。 toan pe toykokisma yan, netopake a=nukár kusu ne na トアン ペ トイコキㇱマ ヤン、 ネトパケ アヌカㇻ クス ネ ナ あいつをしっかりつかまえろ、 体を見て調べるからな。(W言い伝え) yaycipsikeka-nukar ヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ [自分の舟荷・を見る]自分の舟荷を見る(舟のとも(うしろ)の方に座ることの表現)。 ekasnukar エカㇱヌカㇻ [e-kasi-nukar …で・の上・を見る](人)に(もの)を授ける。 ②☞katu nukar カトゥ ヌカㇻ ☆参考 ものや人やことがらを見る/が見えることに使う。 「こっちを見る」「上を見る」のようにある方向を見ることには自動詞の inkar インカㇻ を使う。 ☞inkar インカㇻ {E: to see, look at, meet…; …can be seen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukar
- ヌカㇻ 【nukar】 見る,見える,会う. ア・ヌカㇻ フミ ウェン=よく見えない.ヌカㇻ エトランネ=見るのがいやだ.ユッカルㇱ アン ウㇱケ コルウヌ(ク・オルウヌ) シネンネ ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アクス ア・エン・ヌカㇻ=マイタケが生えている所を私は知っていたのでひとりで山へ入ると,他人に見られた.アイヌ アッパケ ア・エホリッパ シンナ トリ ネ シンナ チカㇷ゚ ネ ア・イ・ヌカㇻ カネ=人々の先頭になって私は踊り,別な鳥として異彩を放つ私を皆は見ている(ユカㇻの中でポンヤウンペの恋人が目立っている様子). (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar ka hosi
- ヌカㇻ カ ホシ 【nukar ka hosi】 顔も見たくない. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) エン・コレウェン ウナㇻペ ネ クス エアㇻキンネ ク・コヌコㇱネ ク・ヌカラー カ ホシ=私が子供の時私をいじめたおばなのでとっても憎い,私は顔を見るのもいやだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar'eramuskari
- ヌカㇻエラムㇱカリ 【<nukar e-ramu-si-kari】 見たことがない.▷ヌカㇻ=見る エ=それ ラム=思い シ=自ら カリ=回る,回転 →見たことのない人に会うこと.さて誰であったかと頭の中がぐるぐると回転することをいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar'ewen
- ヌカㇻエウェン 【nukar-e-wen】 よく見えない.▷ヌカㇻ=見る エ=それを ウェン=悪い (出典:萱野、方言:沙流)
- nukar(a-)
- ヌカㇻ §749.みる(見る)(1)nukar(a-)〔nu-kár ヌかㇻ〕[nu(目を)+kar(つくる、なす)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nukarar
- ヌカラㇻ 【nukar-yar】 (不特定多数の人に)見せる. ウェンクㇽ アナㇰネ ネンポーカ イキ ワ シネ イコㇿ ポカ コㇿ コㇿ オラーノ ヌカラㇻ ルスイ タパイェ(タㇷ゚ ア・イェ) クニ ウェンクㇽ イコㇿ コㇿ=貧乏人はなんとかしてひとつの宝だけでも持つと,それから誰かに見せたがる,このことを貧乏人が宝を持つという. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukarasnu
- ヌカラㇱヌ 【nukar-asnu】 いじめる:誰かを目でいじめる,とげとげしい目で見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukare
- ヌカレ 【複他動】[他動使役][nukar-e 見る・させる] …に …を見せる。 nep ne yakka pirkano eci=epákasnu eci=nukáre rusuy ネㇷ゚ ネ ヤッカ ピㇼカノ エチエパカㇱヌ エチヌカレ ルスイ 私は何でもあなたによく教え、 よく見せてあげたい。(NZ独話) {E: to show…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukare
- ヌカレ 【nukar-e】 見せる. (出典:萱野、方言:沙流)
- nukarepa
- ヌカレパ 【他動】[他動使役][複](nukare ヌカレ は単複の区別なし)(二人以上に/二つ以上を皆)…に…を見せる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukarpa
- ヌカㇻパ 【他動】[複](nukar ヌカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を皆)…を見る、 …が見える。 {E: to see, look at…; …can be seen.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nunakarip
- ヌナカリㇷ゚ 【名】[動物] ヒトデ。 〔知分類 p.81 nona-kárip((タラントマリ))ヒトデ〕 {E: a starfish.} (出典:田村、方言:沙流)
- nunakarip
- ヌナカリㇷ゚ 【nunakarip】 ヒトデ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutohkari(-an)
- ヌトㇹカリ §795.めまい(眩暈)[する](2)nutohkari(-an)〔nu-tóh-ka-ri ヌとㇹカリ〕[<nu-tok-kari(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nutokkari
- ヌトッカリ 【自動】[nu-tok-kari 目・突き出る(?)・を回る/回す]目が回る、 めまいがする。 sikannatki ayne nutokkari シカンナッキ アイネ ヌトッカリ グルグル回って目が回った。(S) ku=nutokkari yaani ku=hacir クヌトッカリ ヤアニ クハチㇼ (S) めまいがして私はもう少しで倒れるところだった。 {E: to feel dizzy.} (出典:田村、方言:沙流)
- nutokkari
- ヌトッカリ 【nutokkari】 めまい,目がくらむ,目が回る. ク・ヌトッカリ=私はめまいがした. (出典:萱野、方言:沙流)
- nutokkari
- ヌトッカリ §795.めまい(眩暈)[する](1)nutokkari〔nu-tók-ka-ri ヌとッカリ〕[nu(目)+tok(凸出)+kari(廻す)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuykar
- ヌイカㇻ 【他動】(髪)を梳く。 puyeponkiray ani nuykar プイェポンキライ アニ ヌイカㇻ (髪を)梳き櫛で梳く。(S) ☆参考 櫛で髪をとかすことは kirayekar キライェカㇻ。 {E: to comb (one's)hai ☆参考 普通の r.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuytokar-íkonpap
- ヌイトカㇻイコンパㇷ゚ 【名】[nuyto-kar-íkonpap 糸・をつくる・青虫や毛虫の類の虫] かいこ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- oanninkari
- オアンニンカリ 【名】[oar-ninkari 片方の・耳環] 片方の耳環。 {E: an earring (one ear only).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ocinakkari
- オチナッカリ 【名】[o-cin-akkari その尻・足・を通り越す][隠]和人。 ☆参考 「sísam シサㇺ と言えば人にわかるからわからないように言う。 もともと、 自分らを踏みつけるやつら、 こいつらのために自分たちがこんなみじめにされたのだ、 という気持ちの憎い言葉。」 (S) {E: “Wajin”; a Japanese.} (出典:田村、方言:沙流)
- ocinakkari(-an)
- オチナッカリ §228.体が達者である;健康である(4)体が達者である;体格がよい ocinakkari(-an)〔o-čí-nak-ka-ri オちナッカリ〕[もと「脚の達者な」の意;o-cin-akkari 脚・において・すぐれる]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ohainkar
- オハインカㇻ 【自動】[oha-inkar 何もない・見る] まぼろしを見る。 {E: to see a vision.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohainkar
- オハインカㇻ 【oha-inkar】 幻覚(を見る),幻を見る.▷オハ=からの インカㇻ=それを見る テエータ モペッ タ モシㇼシンナイサㇺ セコㇿ ア・イェ ウェンカムイ オハインカㇻ クㇽ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ).ポロ ペコ ネノ アン レタㇻ ウㇱケ クンネ ウㇱケ アン ペ ネ シコㇿ ク・イヌ アㇺキㇼ=ずうっと昔,山門別村に,国土の他にいる化け物という恐ろしい物の幻を見た者がいたという.大きい牛のような姿をしていて白と黒のまだらのものだと聞いたことがある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohainkar
- オハインカㇻ §715.まぼろし(幻)(1)幻視 oha-inkar〔o-há-iŋ-kar オはインカㇻ〕[oha(空虚である)+inkar(見る)] (出典:知里人間編I、方言:)
- ohasinnonkar
- オハシンノンカㇻ 【自動】[ohasir-nonkar 留守の家・の様子を見に行く] 留守の家の様子を見に行く(だれも来ていないか、 どろぼうが入らないか、 いためられていないか)。 ku=sapoutari isam wa kusu k=óhasinnonkar wa k=ek ruwe un クサポウタリ イサンマ クス コハシンノンカㇻ ワ ケㇰ ルウェ ウン 姉たちがいないので留守の家の様子を見て来たんだよ。(S) ☆参考 別のときに同じ話者がこの語は「冗談」に言うとも言っている。 ☞nonkar ノンカㇻ {E: to go to look in on a house where no one is at home.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohay/ohayke kar
- オハイ/オハイケ カㇻ 【連他動】(人)の陰口/悪口を言う。 en=ohay kar kor an hawe as エノハイカㇻ コラン ハウェ アㇱ (彼は)私の悪口を言っているらしい。(S) sinewe kunak ye a p ek ruwe ka isam wa ohayke ku=kar kor k=an シネウェ クナㇰ イェ アㇷ゚ エㇰ ルウェ カ イサンマ オハイケ クカㇻ コㇿ カン (あの人は)遊びに来ると言ったのに来ないので私はかげ口を言っていたのよ。(W) ☆参考 iyohaykar イヨハイカㇻ [自動] 人のかげ口/悪口を言う。 {E: to talk bad of someone behind their back.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohaykekar
- オハイケカㇻ 【ohayke-kar】 悪口を言う. ウヌフ コハイケカㇻ(ク・オハイケカㇻ)=母親の悪口を私は言った.ソンーノ ポンノ ア ヤッカ ホクフ オハイケカㇻ イヨハイカㇻ ア イヨハイカㇻ ア アーイネ アㇻパ イサㇺ=本当に少し座っても自分の夫の悪口や陰口を言って言って,そして行ってしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ohokar
- オホカㇻ 【自動】[oho-kar (?)・をする/つくる]鎖縫いする(刺しゅうのやり方の一種)。 {E: to chain-stitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohokar
- オホカㇻ 【oho-kar】 鎖縫い. ▷オホ=針のみぞ カㇻ=作る *アイヌの着物を刺繍する時の縫い方で,針のみぞ穴を並べたような,という言い方をする.これと対の言い方で,イカラリ(イ=それ,糸 カ=上 ラリ=押さえる,詰める)といい,糸を置いて上から押さえるように縫うことを言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- oikarari
- オイカラリ 【後副】[o-i-ka-rari そこで・もの・の上・を押える] …するかしないかに。 ☆参考 ikarari イカラリ は、 ししゅうのしかたの一つで、 糸を置いた上から別の糸でかがって押えていくことを言う。 tap isam pe nani oikarari ene haw as タㇷ゚ イサㇺ ペ ナニ オイカラリ エネ ハワㇱ 今亡くなったばかりなのにすぐそんな話がある。(S) arpa oikarari ene haw as アㇻパ オイカラリ エネ ハワㇱ 彼が行った(立ち去った)ばかりなのにすぐそんな話がある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oinkar
- オインカㇻ 【他動】[o-inkar (そこ)に/から・見る[自動]] …のところを/で/から見る。 iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神が降りそこを神が見守ってくれる。(S子守歌) {E: to view…from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okaramotte
- オカラモッテ 【他動】[oka-ram-otte その後・心・を…につける]…を名残惜しく思う。 te wano henpak waniciri ka arpa kunak ye wa k=ókaramotte p un テ ワノ ヘンパㇰ ワニチリ カ アㇻパ クナㇰ イェ ワ コカラモッテプン ここから何十里も行くと言うので私は名残惜しいのよ。(S) {E: to be reluctant to leave…} (出典:田村、方言:沙流)
- okaramotte
- オカラモッテ 【oka-ram-otte】 悔やむ:帰った後でもっとちゃんとしてやりたかったと後悔する.▷オカ=後 ラㇺ=思う オッテ=入れる ポオン イチェン ポカ ソモ ク・コレ ノ ホシピ ワ コカラモッテ(ク・オカラモッテ)=少しの銭も私がやらずに戻ってしまい私は悔やんでいる. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari
- オカリ 【okari】 周囲,まわり,まわる. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) シㇼチュㇰ コㇿ クヌフ(ク・ウヌフ) トゥラノ モセ・アㇱ チセ オカーリ カキ チ・カㇻ ペ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が小さい時秋になると母と一緒に茅を刈って家の周囲に雪囲いを作ったことを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari
- オカリ 【okari】 代わりに. ク・イユタ アイネ ク・シンキ ナ アㇻパ ワ エノカリ(エン・オカリ) イトゥイトゥイェ ワ エン・コレ=私は搗き物をして疲れたので代わりに行って糠飛ばしをしてくれ.ク・ルカリ ルスイ ナ ポンノ エノカリ(エン・オカリ)=私は便所へ行って来たいので少し私に代わって. (出典:萱野、方言:沙流)
- okari 1
- オカリ 【他動】…と交代する、 …に代わってする。 en=okari wa wakkata エノカリ ワ ワッカタ 私に代わって水汲みをしてください。(S) ☆参考 姉のワテケさんは kawarine カワリネ を使い、 en=kawarine エンカワリネ のように言う。 {E: to alternate, change places with…} (出典:田村、方言:沙流)
- okari 2
- オカリ 【後副】…のまわりに、 …をとり囲んで。 cise okari チセ オカリ 家のまわりに。 cise okari a=kowtarsapte wa ene kira hi ka isam チセ オカリ アコウタㇻサㇷ゚テ ワ エネ キラ ヒ カ イサㇺ 家のまわりを囲まれて逃げようがない。(S) {E: around; about; to surround…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okariamuskikir
- オカリアムㇱキキㇼ §176 ケジラミ (1) okari-am-us-kikir(o-ká-ri-am-us-ki-kir)「オかリアムㇱキキㇼ」⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- okisasipekara
- オキサシペカラ §280.くるう(狂う)(2)狂いあばれる okisasipe-kara〔o-kí-sa-ši-pe-ka-ra オきサㇱペカラ〕[oki-saspe(?)、 kara(からみつく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okkarikesomasita
- オッカリケソマシタ §268 イヌ (36) ok-kari-kesoma-sita (ók-ka-ri-ke-so-ma-si-ta)「おッカリケソマシタ」[<ok(えりくび)kari(のまわりに)kesoma(斑紋のある)seta(犬)] ⦅美幌⦆首の周りに白い輪の模様のついているイヌ (出典:知里動物編、方言:)
- okoymaeskari(-an)
- オコイマエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(4)okoyma-eskari(-an)〔o-kóǐ-ma-èš-ka-ri オこイマエㇱカリ〕[小便が・つまる]⦅サル、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuyesikari
- オクイェシカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(3)okuyesikari〔o-kú-je-ši-ka-ri オくイェシカリ〕[o(陰部)+kuy(小便)+eskari(つまる)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuykoeskari(-an)
- オクイコエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(2)okuykoeskari(-an)〔o-kúǐ-ko-èš-ka-ri オくイコエㇱカリ〕[o(陰部が)+kuy(尿)+ko(で)+eskari(つまる)]⦅ホロべツ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- okuymaeskari(-an)
- オクイマエㇱカリ §409.しょおべんずまり;閉尿(1)okuyma-eskari(-an)〔o-kúǐ-ma-èš-ka-ri オくイマ・エㇱカリ〕[okuyma(小便)+eskari(つまる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omkekar
- オㇺケカㇻ 【自動】[omke-kar 咳をする/かぜ・する] かぜをひく。 {E: to catch a cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omkekar
- オㇺケカㇻ 【omke-kar】 風邪をひく. ポンペ アトゥサ ノ ホユプ コㇿ アン ワ.ネンカネ オㇺケカㇻ ナ ホクレ イミレ=子供が裸で走っているよ.もしものこと風邪でもひく(といけない)から早く着物を着せろ.マキㇷ゚ ソモ エ・オㇺケカㇻ ワ ソモ ネ ウン.エ・メライケ ワ ヘ エ・アペコヨンピッネ シリアン=どうしたのもしや風邪でもひいたのではないの.寒くてか,火にかじりついているのは.カニ カ コㇺケカㇻ(ク・オㇺケカㇻ) ワ ク・ホッケ ワ カナㇷ゚(ク・アン アㇷ゚) エアニ カ ヘ一.マㇰ イキ・アン ヤㇰ ピㇼカ ハウェ タ アン イヤイサマー=私も風邪をひいて寝ていたのにお前もかい.どうしたらいいというのだ,どうしよう.エ・オㇺケカㇻ ワ ヘ マキㇷ゚ エ・オピオ.オピオアニ(オピオ・アン ヒ) タ レㇷ゚ニハッ プンカㇻ ア・ポㇷ゚テ ワ ウウェヘ ア・ク コㇿ ナニ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=お前は風邪をひいたのか,どうして声が嗄れている.声が嗄れた時は赤ブドウ(チョウセンゴミシ)のつるを煎じてその汁を飲むとすぐよくなるものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- omkekar(-an)
- オㇺケカㇻ §199.風邪ひく(1)omke-kar(-an)〔óm-ke-kar おㇺケカㇻ〕[風邪・に当る]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- omonpekare
- オモンペカレ 【omonpekare】 大事にする. ソモ オモンペカレ ノ=大事にしようとせずに.*子供が薄着をしている時.老人がその親に向かって言う場合など.主として子供のことについて言っていたのを聞いた. (出典:萱野、方言:沙流)
- onkekara(-an)
- オンケカラ §199.風邪ひく(2)onke-kara(-an)〔ón-ke-ka-ra おンケカラ〕[onke(<omke↑)+kara(<kar↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- op-ekar
- オㇷ゚エカㇻ/オペカㇻ 【他動】[op-e-kar 槍・で・…を打つ]…に槍でかかっていく。 {E: to charge with a spear.} (出典:田村、方言:沙流)
- opopmawkar
- オポㇷ゚マウカㇻ §413.しょきあたり(暑気あたり)(8)熱気に当る;熱くて気分が悪くなる opopmawkar〔o-póp-maŭ-kar オぽㇷ゚マウカㇻ〕[o(そこに)+popmaw(熱気、暑気)+kar(当る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ormomekar
- オㇿモメカㇻ 【or-momekar】 なじる:相手に聞こえないような低い声で悪口を言う,ぶつぶつ言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- os inkar
- オㇱ インカㇻ 【os inkar】 見送る:後ろから見る. (出典:萱野、方言:沙流)
- osakari
- オサカリ 【他動】[o-sa-kari その尻・前・を回る](?) 交代する(?) {E: to change places, alternate with…} (出典:田村、方言:沙流)
- osiesikari(-an)
- オシエシカリ §690.便秘[する];ふんずまり[する](6)o-si-esikari(-an)〔o-ší-e-ši-ka-ri オしエシカリ〕[o(尻)+si(くそ)+esikari(つまる)]⦅サル、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osikpekare
- オシㇰペカレ 【o-sik-peka-re】 目で確かめる.▷オ=それ シㇰ=目 ペカ=受ける レ=させる アイ アナㇰネ ソモ オウペカ コㇿ ウェン ペ ネ ナ ピㇼカノ オシㇰペカレ ワ ヌカㇻ ヤン=矢は真っ直ぐでないと悪いものだから,よく目で確かめて見るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oskarkarep
- モㇱカㇻカレㇷ゚ §232 (所属不明) moskarkarep (mós-kar-ka-rep)「もㇱカㇻカレㇷ゚」 ⦅旭川⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- osorokar
- オソロカㇻ 【自動】[osoro-kar その尻・を処置する]尻を拭(ふ)く。 hńta kus kanpi e=perpaperpa ruwe an? ikaraski, ani e=etuhukar yakka e=osorokar yakka pirka p フンタ クㇱ カンピ エペㇾパペㇾパ ルウェ アン? イカラㇱキ、 アニ エエトゥフカㇻ ヤッカ エオソロカㇻ ヤッカ ピㇼカㇷ゚ どうして紙をビリビリに破ったの、 もったいない、 それで鼻を拭いてもお尻を拭いてもいいのに。(S) {E: to wipe one's bottom, buttocks.} (出典:田村、方言:沙流)
- osoyumpekar(-an)
- オソユンペカㇻ §134.うなされる(6)夢魔にうなされる osoyumpe-kar(-an)〔o-só-jum-pe-kar オそユンペカㇻ〕[osoyumpe(魔、o-soy-un-pe 外から来る者)+kar(つく);魔がつく]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otakarip
- オタカリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (2) otakarip(o-tá-ka-rip)「オたカリㇷ゚」[<ota(砂)karip(円盤)]⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otkar
- オッカㇻ 【自動】[ot-kar 棺莚・をつくる] 棺莚をつくる。 ☞ot オッ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otonaykari
- オトナイカリ §566.ねる(寝る)(10)朝寝坊する otonaykari〔o-tó-naǐ-ka-ri オとナイカリ〕⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ottukar
- オットゥカㇻ 【ottukar】 うめく:寝うなり.踏ん張り声(を出す). (出典:萱野、方言:沙流)
- ottukar(-an)
- オットゥカㇻ §134.うなされる(3)眠っていてウーンと長うなりする ottukar(-an)〔ót-tu-kar おットゥカㇻ〕[ottu(?)+kar(する)]⦅ホロべツ、ムカワ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- otupekare
- オトゥペカレ 【他動】…を節約してわずかずつ使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otupekare
- オトゥペカレ 【otupekare】 粗末にしない,大切にする:あるものを1度に食べてしまわずに大切にする. タンパ アナㇰネ ポロワッカ カ アン アエㇷ゚ ハイタナ.ネㇷ゚ アエㇷ゚ ネ ヤッカ オトゥペカレ ノ スパ アニー=今年は洪水もあったりしたので食べ物が足りない.どんな食べ物でも粗末にしないように煮てね.タンパ ケマン ワ アエㇷ゚ ハイタ ノイネ.エアㇻキンネ ク・ラムチュㇷ゚テㇰ アエㇷ゚ ア・オトゥペカレ ロー=今年は食べ物が足りないらしい.とっても心細いので食べ物を大事にしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ouse ponehe cikapkokari kane(
- オウセ ポネヘ チカㇷ゚コカリ カネ( §811.やせる;やせている(6)やせて骨ばかり ouse ponehe ci-kap-kokari kane[オうセ(ただ)+ポねヘ(その骨〔が〕)+チ・カㇷ゚・コカリ(自分に・皮を・からませ)+カネ(ている)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- owpekare
- オウペカレ 【owpeka-re】 真っ直ぐにする. アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ,その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸ですよ.テエータ アナㇰネ イヌイェ・アン クㇱネ ヒケ カ ア・エイワンケㇷ゚ カ ケミアン シネ マキリ ア・レウェ ア・オウペカレ ワ ネㇷ゚キ・アン ペ ネ=ずっと昔は彫刻するにも道具が少なく,1丁の小刀を曲げたり真っ直ぐにしたりして仕事をしたものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oyainkara
- オヤインカラ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(3)oya-inkara〔o-yá-in-ka-ra オやインカラ〕[oya(別様に)+inkara(物を見る)]⦅マオカ、タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyakamuykara
- オヤカムイカラ §184.顔つきがぼおとしている(2)顔つきがキツネなどに憑かれたようにぼおとしている oya-kamuy-kara〔o-já-ka-muǐ-ka-ra オや・カムイ・カラ〕[異・神・憑く]⦅マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oyapapaykar
- オヤパパイカㇻ 【oya-pa paykar】 来春,明春. (出典:萱野、方言:沙流)
- pacinkar
- パチンカㇻ 【pacinkar】 ガヤ:エゾメバル〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- pacinkar
- パチンカㇻ §021 エゾメバル;がや (1) pacinkar (pá-čin-kar)「ぱチンカㇻ」 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pakakara
- パカカラ §280.くるう(狂う)(1)paka-kara〔pa-ká-ka-ra パかカラ〕[paka(<日本語「馬鹿」)+kara(からむ、憑く)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakakara
- パカカラ §595.ばかである;おろかである(16)ばかなことばかりする paka-kara〔pa-ká-ka-ra パか・カラ〕[paka(ばかが)+kara(からむ、とりつく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pakar
- パカㇻ 【pakar】 すすける. (出典:萱野、方言:沙流)
- pakare
- パカレ 【pakare】 燻製にする,煙をあてる,すすけさせる. チパチェㇷ゚ ネ ヤ オイシル ネ ヤ ポンノ ア・パカレ コㇿ ソモ ミミヒ ペネ コエトゥレンノ クッカン フラハ カ イサㇺ ペ ネ=死んで見つけたサケとか産卵の終わったサケとか,少しすすけさせると身も溶けないしそれとともに腐ったにおいもなくなるものだ.*食べ物を囲炉裏の上の火棚にのせてさっと煙のにおいをつける.少々傷みかかった肉や魚をそうする. (出典:萱野、方言:沙流)
- pákari
- パカリ 【他動】(重さ/かさ/長さ)を計る。 henpak conpa an ya pákari wa nukar ヘンパㇰ チョンパ アン ヤ パカリ ワ ヌカㇻ 何升あるか計ってみなさい。(S) mak pak páse ya pákari wa nukar マㇰ パㇰ パセ ヤ パカリ ワ ヌカㇻ どれくらい重いかはかってみなさい。(S) temi pakari テミ パカリ いくひろ(尋)あるか両手を広げて長さを計る。(S) {E: to measure…(weight, length, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- pakari
- パカリ 【pakari】 (目方,長さを)計る. シネ チョンパ パカリ ワ エネルサ(エン・エルサ)=1升計って私に貸して.チョンパ アニ アマㇺ パカリ ワ セ ワ アㇻパ.エイタサ パセ コㇿ エ・シンキ ナ トゥペサン チョンパ パㇰノ ヘネ コㇿ ワ アㇻパ アニ=升で米を計って背負って行け.あまり重いとお前が疲れるので8升ほどでも持って行けよ.チセニカㇻアニタ(チセニカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ シネ テㇺ パㇰノ アン クワ ア・カㇻ ワ ネ クワ アニ ウマンキ ネ ヤ ソペㇱニ ネ ヤ イクㇱペ ネ ヤ ア・パカリ コㇿ ア・トゥイェ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ ワ=家材を作る時には一尋ほどある杖を作って,その杖で梁とか行き桁とか柱とか長さを計りながら伐るといいものだ.エシㇼ イユタㇷ゚ オㇿ ワ ピヤパ ピㇼケㇷ゚ ク・ヤンケ ワ セモッタ(セㇺ オㇿ タ) アン ナ チョンパ アニ パカリ ワ ウパㇰセㇾケ コㇿ ワ アㇻパ=朝,私がパッタリからヒエの精白を上げて入り口の所にあるので.升で量って半分持って行け.*パッタリ:水力を利用した精米用具.昭和10年代に二風谷村で40か所あったが昭和30年代萱野茂のパッタリを最後に今はない(平成7年,東京の民族文化映像研究所が二風谷で復元,現在嫁動している). (出典:萱野、方言:沙流)
- pancomukar
- パンチョムカㇻ 【名】[panco-mukar 大工・まさかり] 手まさかり。 {E: a small axe; a hand axe.} (出典:田村、方言:沙流)
- pancomukar
- パンチョムカㇻ 【panco-mukar】 手はびろ(斧),手斧.▷パンチョ=大工 ムカㇻ=まさかり 図[パンチョムカㇻ] (出典:萱野、方言:沙流)
- panke keretoh earekara
- パンケ ケレトㇹ エアレカラ §034.結婚(する)(35)panke keretoh e-are-kara〔páŋ-ke-ke-re-toh|e-á-re-ka-ra ぱンケケレトㇹ・エあレカラ〕⦅ニイトイ⦆【雅】妻にならせる。"an-koy-suhci apa onneno kamuy pon-menoko ekantusmah, santehpeci urankotapu, tura san manu ike, i-panke-kiretokoho e-are-kara."「私の祖母が戸口の所まで神の少女を出迎え、その指先を取り、いっしょに炉ばたへ来て、私の下座(=妻の座)に座らせた」。[<panke(しもて、しもての)+kir-etok(膝の先)+-e-(に)+are-kara(座らせる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- papuskar(-an)
- パプㇱカㇻ §266.口を尖らして不平顔をする(2)papus-kar(-an)〔pá-puš-kar ぱプㇱカㇻ〕[papus(くちびる)+kar(つくる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parkar
- パㇻカㇻ 【自動】[par-kar 口・をつくる] ピリピリからい(トウガラシのように)(「からい」)。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水(冗談に)=焼酎。(W) {E: to be spicy hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- parkar 1
- パㇻカㇻ 【parkar】 ①辛い. (出典:萱野、方言:沙流)
- parkar 2
- パㇻカㇻ 【parkar】 ②焼酎.▷パㇻ=口 カㇻ=作る,しみる *アイヌはこれを飲んだ時に口ヘぴりっと来たので飲んだ時に口ヘぴりっとしみる飲み物と名づけた. (出典:萱野、方言:沙流)
- paronukarnukar
- パロヌカㇻヌカㇻ 【par-o-nukar-nukar】 食べ物の世話をする. アウン ウナㇻペ ク・ミッポホ パロヌカㇻヌカㇻ ペ ネ クス エㇰ コㇿ オラーノ セトゥㇽ ワノ テㇺコㇿ ワノ ア・セナセナッカ=隣のおばさん,私の孫にいろいろと食べさせてくれるものだから,来ると背中の方から腕の所へまつわりつく. (出典:萱野、方言:沙流)
- pas'utekkar
- パㇱウテッカㇻ 【pas-utek-kar】 走り使い.▷パㇱ=走る ウテㇰ=使う カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- pasnekarus
- パㇱネカルㇱ §445 ホクチダケ (2) pasnekarus (pás-ne-ka-rus)「ぱㇱネカルㇱ」[pas(炭)ne(になる)karus(キノコ)] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- patcinkar
- パッチンカㇻ §021 エゾメバル;がや (2) patcinkar (pát-cin-kar)「ぱッチンカㇻ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pawcikar
- パウチカㇻ §280.くるう(狂う)(9)パウチという魔が憑いて気が狂う pawci-kar〔páŭ-či-kar ぱウチカㇻ〕[pawci(狂魔)+kar(からむ、憑く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pawcipunkar
- パウチプンカㇻ §295 カラハナソウ (4) pawci-punkar (páw-ci-pun-kar)「ぱウチプンカㇻ」[pawci(淫魔)punkar(蔓)] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- paykar
- パイカㇻ 【名】春。 síno paykar シノ パイカㇻ 盛春(四月から五月いっぱい)。 paykar opicino パイカㇻ オピチノ [春・を手放すように] 春の終わりに(六、 七月)。 paykar opicino kími k=étoyta akus na k=e eaykap パイカㇻ オピチノ キミ ケトイタ アクㇱ ナ ケ エアイカㇷ゚ 春の終わりにトウモロコシをまいたところまだ食べられない。(S) sir-paykar シㇼパイカㇻ 春になる。 {E: spring.} (出典:田村、方言:沙流)
- paykar
- パイカㇻ 【paykar】 春. (出典:萱野、方言:沙流)
- paykaraceh
- パイカラチェㇸ §100 キウリウオ、キュウリウオ (4) paykara-ceh(páy-ka-ra-ceh)「ぱイカラチェㇸ」[paykara(春)ceh(魚)]成魚⦅落帆、富内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- paykarkamuy
- パイカㇻカムイ §277 くま (76) paykar-kamuy (páy-kar-ka-muy)「ぱイカㇻカムイ」[<paykar(春)kamuy(神)] ⦅美幌⦆春先にとったクマ (出典:知里動物編、方言:)
- paykarmatumpe
- パイカㇻマトゥンペ §270 キタキツネ、きつね (7) paykarmatumpe (páy-kar-ma-tum-pe)「ぱイカㇻマトゥンペ」[<paykar(春)matun(交配する?)-pe(もの)] ⦅幌別⦆春のキツネ (出典:知里動物編、方言:)
- payyekar
- パイイェカㇻ 【他動】…をけなす、 …にけちをつける。 wenkur anak nep kéraan pe a=ere yakka payyekar ウェンクㇽ アナㇰ ネㇷ゚ ケラアン ペ アエレ ヤッカ パイイェカㇻ 貧乏人はどんなおいしいものを食べさせてもおいしいと言わない。(S) a=payyekar アパイイェカㇻ けなされる。(S) ☆参考 裕福な人はおいしいとほめて喜んで食べるそうで、 そのことは ohapseeciw オハㇷ゚セエチウ と言う。 {E: to find fault with…} (出典:田村、方言:沙流)
- pecihikar
- ペチヒカㇻ 【pecihi-kar】 3枚に身おろしした魚を縦に切ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- pekakarpe
- ぺカカㇻペ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (2) pekakarpe (pé-ka-kar-pe)「ぺカカㇻペ」[<pe(水)ka(上)kar(掃除する)-pe(者)] ⦅雪裡、千歳、名寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- pekennisatkaritek
- ペケンニサッカリテㇰ 【peker-nisat-kari-tek】 夜明け前の一時.▷ペケㇾ=明るい ニサッ=朝 カリ=回る テㇰ=さっと →明るい朝が回る (出典:萱野、方言:沙流)
- pekokarse
- ペコカㇻセ 【pe-ko-karse】 粉に水を加えて団子にしようとして水を入れ過ぎたこと,粉に水を加え過ぎて団子にできない. ▷ペ=滴 コ=それ カㇻセ=からまる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- peposoinkar
- ペポソインカㇻ 【pe-poso-inkar】 化け物:水を透かして見る化け物. ペ=水 ポソ=透かす インカㇻ=見る *想像上の化け物なのでその姿はわからない. (出典:萱野、方言:沙流)
- peraykar
- ペライカㇻ 【他動】[peray-kar 魚釣りをする・する(他動詞化)](魚)を釣る。 ☆参考 自動詞は peray ペライ。 {E: to hook, catch a fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peraykar
- ペライカㇻ 【peray-kar】 釣る. (出典:萱野、方言:沙流)
- perokarus
- ペロカルㇱ 【pero-karus】 シイタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- perokarus
- ペロカルㇱ §439 キノコ類 (5) pero-karus (pé-ro-ka-rus)「ぺロカルㇱ」[“ナラの木に生じるキノコ”“シイタケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- perokarus
- ペロカルㇱ §441 シイタケ (3) pero-karus (pé-ro-ka-rus)「ぺロ・カルㇱ」[ナラ・キノコ] ⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- peroniomakarush
- 『ペロニオマカルシュ』 §445 ホクチダケ (4) pero-ni-oma-karush 『ペロニオマカルシュ』 ⦅B⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pesakar
- ペサカㇻ 【pesa-kar】 鹿が体に泥を塗る,獣が泥の中へ体を埋めて遊ぶこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- pesakar'usi
- ペサカㇻウシ 【pesa-kar-usi】 鹿が集まる谷地. タヌクラン クンネロㇰ・アン クス ペサカㇻウシ ウン アㇻパ・アン ロー=今夜は夜猟のために鹿が来る谷地へ行くことにしよう.*夜,鹿が集まって来て塩分のある泥を嘗める所をペサカㇻウシという.アイヌの狩人はそこへ行って待っていて鹿を獲る.平取町内では額平川の支流で宿志別川の左岸にペサカㇻウシがあるものだと,昭和16年に坂本三太郎というアイヌから聞いたことがある.その人の話では,嘗めるというより体を泥の中へ埋めるようにするものだという. (出典:萱野、方言:沙流)
- pet nonkar
- ぺッノンカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(12) pet nonkar(pét-non-kar)「ぺッノンカㇻ」[<pet(川)nonkar(偵察する)、pet-nonkar-cepの下略]⦅美幌⦆一番先に川へ入ってくるサケ。ビIII, 27 (出典:知里動物編、方言:)
- pet uwekari
- ペトゥウェカリ 【pet-u-ekari】 ふたまた(川).▷ペッ=川 ウウェカリ=行き合う (出典:萱野、方言:沙流)
- petekari/pet-ekari
- ペテカリ/ペッエカリ 【自動/副】[pet-ekari 川・を回る] ①[自動]川上を回る(となりの川筋へ行くのに、 川を渡れず、 ずっと川をさかのぼって行ってから別の川筋を下って行く)。 petekari wa san ruwe un ペテカリ ワ サン ルウェ ウン (彼は)川上を回って来たのよ。(S) ②[副]川上を回って。 petekari k=ek ペテカリ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ☆参考 「来る」を表す動詞は san サン も ek エㇰ も使える。 ☆対語 petokomo ペトコモ。 {E: ①to turn around at upstream (and go downstream from a different route.) (v.i.) ② turn around at upstream. (adv.)} (出典:田村、方言:沙流)
- pinnikarus
- ピンニカルㇱ §439 キノコ類 (6) pinni-karus (pín-ni-ka-rus)「ぴンニ・カルㇱ」[“ヤチダモの木に生じるキノコ”] ⦅A鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pirihi karkar
- ピリヒ カㇻカㇻ 【pirihi kar-kar】 手当て(をする).▷ピリヒ=〜の傷 カㇻ=作る クポニ(ク・ポン ヒ) タ アナㇰネ マキリ ネ ヤ タシロ ネ ヤ ケイワンケ(ク・エイワンケ) コヤコヤキヒ(ク・オヤコヤキヒ) ピロ コㇿ フチ ク・ピリヒ カㇻカㇻ ワ エン・コレ ㇷ゚ ネ ア ワ=小さい時は小刀とか山刀とかを使って私のあちこちに傷が出来ると,祖母が傷の手当てをしてくれたものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- pirka mokor iannoyekar
- ピㇼカ モコㇿ イアンノイェカㇻ §563.ねむる(眠る)(7)熟睡する pirka mokor i-annoyekar〔pír-ka|mo-kór|i-án-no-je-kar ぴㇼカ・モこㇿ・イあンノイェカㇻ〕[pirka(よい)+mokor(眠りが)+i(我に、彼に)+an(<ar 全く)+noyekar(からみつく)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pirkare
- ピㇼカレ 【他動】[自動使役][pirka-re よくなる・(させる)] よくする、 美しくする、 豊かにする。 okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)…の首筋の上をよく(豊かに)する=(嫁にやる娘)に財産をたくさん持たせる。 {E: to do…well, neatly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarenkapi
- ピㇼカレンカピ 【名】[所](概はない)[pirka-renka-p-i よい・意図する・もの・(所属語尾)][雅] …の考え、 意図。 heynu a=pirkarenkapi/heynu ikorenka wa ヘイヌ アピㇼカレンカピ/ヘイヌ イコレンカ ワ 私の意図しているとおりに考えて(ください)。(HC神謡) {E: intentions; thoughts.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarewsi
- ピㇼカレウシ 【自動】[pirka-rewsi よい・泊まる] 具合よく泊まる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkarkar
- ピㇼカㇻカㇻ §243.きずの手当をするpir-karkar〔pír-kar-kar ぴㇼカㇻカㇻ〕[pir(きず)、kar-kar(つくろう、kar つくる)]⦅サル⦆【雅―ユ研Ⅱ, p.479】 (出典:知里人間編I、方言:)
- pirkarkina
- ピㇼカㇻキナ §087 オカトラノオ (2) pirkar-kina (pír-kar-ki-na)「ぴㇼカㇻキナ」[pir(傷)kar(治す)kina(草)] 茎葉 ⦅B、E⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- piskekara
- ピㇱケカラ §641.ひきつけ[る];てんかん[の発作を起す](3)ひきつける piske-kara〔pís-ke-ka-ra ぴㇱケカラ〕[ひきつけ・からむ]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【他動】[pi-y-e-kar 小石大の粒・(挿入音)・で・打つ] …に(石を)ぶつける。 kú=iruska kus noyporo ku=piyekar a p un クイルㇱカ クㇱ ノイポロ クピイェカㇻ アㇷ゚ ウン 私は腹が立ったから(あいつの)ひたいに石をぶつけてやったんだよ。(S) ani piyekar アニ ピイェカㇻ …に…を(石をぶつけるように)ぶつける。 okamkir c=épekare kunine os kími ani ci=piyekar オカㇺキㇼ チェペカレ クニネ オㇱ キミ アニ チピイェカㇻ 私たちは彼にわざと当たるように後からトウキビをぶつけてやった。(S) {E: to hit (a rock) against…} (出典:田村、方言:沙流)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【piye-kar】 投げつける.ぶつける:かなり遠くにいる者を石などで狙う. トヨッタ(トイ オㇿ タ) ネㇷ゚キ コㇿ アナン(アン・アン) ウㇱケ ウン ウェンレラ エㇰ ヤㇰネ ウェンレラ エウン イヨㇰペ アニ ア・ピイェカㇻ ペ ネ.オカケ タ イヨㇰペ ア・ヌカㇻ コㇿ ケㇺ ウㇱ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=畑で働いているところへ巻風が来たら巻風に向かって鎌をぶつける,その後で鎌を見ると鎌に血がついているものだという.巻風は化け物なのでそのようにするといい.セタ ミㇰ コㇿ エン・ケサンパ ヒクス スマ アニ ア・ピイェカㇻ アクス キラ ワ アㇻパ=犬が吠えながら私を追いかけてきたので石をぶつけると逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- poho sika kusu kara tokoho
- ポホ シカ クス カラ トコホ §374.しきゅう(子宮)(9)poho sika kusu kara tokoho〔ぽホ・シか・クす・カら・トこホ〕[子が出ようとしている所]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poncisekar
- ポンチセカㇻ 【自動】[pon-cise-kar 小さい・家・をつくる] 小屋を建てる。 {E: to build a hut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponekoyukar
- ポネコユカㇻ 【pone-ko-yukar】 遺体に聞かせる叙事詩:通夜に仏に聞かせるが必ずおしまいまで語るようにしなければならない.途中でやめて続きを聞きに仏が戻って来ては困る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponumosikarape
- ポヌモシカラペ §358.産―お産の敷物ponu-mosikarape〔pó:-nu|mó-ši-ka-ra-pe ぽーヌ・もシカラペ〕[ponu(子を産む)+mosikarape(敷物、→本辞書,巻Ⅰ,p.22以下)]⦅ウソロ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- popkoyaywennukar
- ポㇷ゚コヤイウェンヌカㇻ 【自動】[pop-ko-yaywennukar 煮えたぎり・に苦しむ]熱病である(熱病で胸押えても40度も41度も熱があるとき)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- puikare
- プイカレ 【他動】[pu-ika-re 倉庫・を越える・させる][雅] …を倉庫から出す。 sine amampus hancikiki/ci=puikare hancikiki シネ アマンプㇱ ハンチキキ/チプイカレ ハンチキキ [雅]私は一本のヒエの穂を倉から出した。(HC神謡) ☆参考 ci=puikare チプイカレ の部分を千歳の白沢ナベさんは「倉から出した」と説明し、 平取町旭の上田としさんは「かっぱらった」と説明している。 {E: to take…out of a storehouse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- punkar
- プンカㇻ 【名】[概](所は punkari(hi) プンカリ(ヒ))[植物](植物の)つる。 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。 〔知分類 p.281〕 {E: a vine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- punkar/punkari(hi)
- プンカㇻ/プンカリ(ヒ) 【punkar/punkari(hi)】 (ブドウなどの)つる,ツタカズラ. ハップンカㇻ=ブドウづる.クッチプンカㇻ=コクワづる.カリㇷ゚ ア・カㇻ ヒ タ アナㇰネ プンカㇻ ア・アペコセセッカ ワ ア・レウェ コㇿ リテン ペ ネ ワ=つるの輪を作る時はつるを火にあぶり,それを曲げると柔らかいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- punkarhay
- プンカㇻハイ §153 ツルウメモドキ (8) punkar-hay (pún-kar-hay)「ぷンカㇻ・ハイ」[蔓の・繊維] 内皮から取った繊維 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- punkari(hi)
- プンカリ(ヒ) 【名】[植物]…の蔓。 {E: a (the) vine(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- punkawkarus
- プンカウカルㇱ §439 キノコ類 (7) punkaw-karus (pún-kaw-ka-rus)「ぷンカウ・カルㇱ」[“ハシドイの木に生じるキノコ”] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ram(u) horkare
- ラㇺ/ラム ホㇿカレ 【連他動】[(…の)心・を逆にさせる](人)にあきらめさせる。 (出典:田村、方言:沙流)
- ramepakari
- ラメパカリ 【他動】[ram-e-pakari 心・で・はかる] はかりを使わずにはかる(たとえば手に載せて等)。 {E: to judge the weight of…by holding it in one's hand.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramepakari
- ラメパカリ 【ram-e-pakari】 想像する:実際に経験しないことを心に描くこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramuesikari
- ラムエシカリ §758.胸がつまるramu-esikari〔rá-mu-e-ši-ka-ri らムエシカリ〕[その胸・つまる]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramuesikarionke
- ラムエシカリオンケ §464.ぜんそく(喘息)(4)喘息の様に咳をして胸のつまる風邪 ramu-esikari-onke〔rá-mu-e-ší-ka-ri-ón-ke らム・エしカリ・おンケ〕[その胸・つまる・咳]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramukari
- ラムカリ §795.めまい(眩暈)[する](5)ramukari〔ra-mú-ka-ri ラむカリ〕[ramu(その心〔臓〕、ram心〔臓〕)+kari(廻る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ramukikkar
- ラムキッカㇻ 【ramu-kikkar】 あきらめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ramusikarun
- ラムシカルン 【ramu-sikarun】 記憶力がよい,物忘れをしない. (出典:萱野、方言:沙流)
- rankarap
- ランカラㇷ゚ 【自動】あいさつする(家の中の座について、 きちんとしたあいさつをすることを言う)。 atce ta paye=an kor anak oripakno rankarap=an pe ne na hani! アッチェ タ パイェアン コㇿ アナㇰ オリパㇰノ ランカラパン ペ ネ ナ ハニ! よその家に行ったときは行儀よくあいさつするものですよ。(S) ☆参考 erankarap エランカラㇷ゚ [他動] …にあいさつする。 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚[自動] 互いにあいさつし合う。 irankarapte イランカラㇷ゚テ [間投] あいさつの言葉。 {E: to greet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rapokkari
- ラポッカリ 【自動】[ra-pok-kari 下の方・の下・を通る][雅] inan okay pe/rapokkari/ki kane hi/koysamnopo イナノカイペ/ラポッカリ/キ カネ ヒ/コイサㇺノポ [雅]いずれもまさり劣りすることもまるでなく。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rarkar
- ラㇻカㇻ 【他動】[rar-kar 水にもぐる・(他動詞化)](…を)取りに水にもぐる(もぐって取って来る)。 hácir kane rarkar ハチㇼ カネ ラㇻカㇻ (水中に)落ちた鐘を取りにもぐった。(S) e=rarkar wa e=uk ruwe? エラㇻカㇻ ワ エウㇰ ルウェ? もぐって(石を)拾ったかい? (S) {E: to dive into water to get…} (出典:田村、方言:沙流)
- ratcako kar
- ラッチャコ カㇻ 【ratcako kar】 あかりをつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- ratkar
- ラッカㇻ 【自動】[rat-kar 粘液(痰)・する(他動詞形成)] たん(痰)をはく。 {E: to cough up phlegm.} (出典:田村、方言:沙流)
- ray cep turse ekannayukar
- ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 他(34) ray čep turse ekannayukar 「ライ チェㇷ゚ トゥㇽセ エカンナユカㇻ」ユ396 (出典:知里動物編、方言:)
- rayciskar
- ライチㇱカㇻ 【自動】[ray-cis-kar 死ぬ・泣く・する(他動詞化)] 死者を悼んで泣く。 ☆参考 ka(si) cisun カㇱ/カシ チスン 死者の遺体の上に手をのせて泣く。 {E: to mourn.} (出典:田村、方言:沙流)
- rayciskar
- ライチㇱカㇻ 【ray-cis-kar】 人が死んだ時の泣き声.▷ライ=死 チㇱ=泣く カㇻ=作る *死体の側で泣く. (出典:萱野、方言:沙流)
- raykamuyarkare
- ライカムヤㇻカレ §505.ちゅうぶう(中風)(6)中風で手・足・目などが利かなくなる raykamuy-arkare〔ráǐ-ka-muǐ|ar-ka-re らいカムイ・あㇻカレ〕[死霊が・病ましめた]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- raykamuykar
- ライカムイカㇻ §505.ちゅうぶう(中風)(2)中風で倒れる;半身不随になる raykamuykar〔ráǐ-ka-muǐ-kar らイカムイ・カㇻ〕[ray-kamuy(死者の霊)+kar(に当る+にぶつかる)]⦅クッシャロ⦆→(1)注。 (出典:知里人間編I、方言:)
- raykurkarop
- ライクㇽカロㇷ゚ 【raykur-karop】 死人用火打ち用具入れ(葬具). (出典:萱野、方言:沙流)
- rekut esikari
- レクッ エシカリ §575.のどがつまる(2)rekut esikari〔re-kút|e-ší-ka-ri レくッ・エしカリ〕[のど・ふさがる]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- repnihatpunkar
- レㇷ゚ニハップンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (6) repnihat-punkar (rép-ni-hat-pun-kar)「れㇷ゚ニハップンカㇻ」[赤実のブドウ(のなる)・蔓] 蔓をいう ⦅幌別、穂別、様似⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rérakar
- レラカㇻ 【自動】[réra-kar 風・に当たる] 流行病にやられる。 ☆発音 réra kar レラ カㇻ《風に当たる》と同じ発音。 {E: to catch an infectious disease.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rerakare
- レラカレ 【rera-kare】 風にあてる. ヤイレラカレ=気分が悪い時など自分で外に出て風にあたる.*弔問に着て行った着物はすぐに家の中に入れずに外で物干しにかけて風にあてる. (出典:萱野、方言:沙流)
- reyepunkar
- レイェプンカㇻ §153 ツルウメモドキ (2) reye-punkar (re-yé-pun-kar)「レいェ・プンカㇻ」[reye(這う)punkar(蔓)] 茎 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- rik ta rik ta inkar
- リㇰ タ リㇰ タ インカㇻ 【rik ta rik ta inkar】 高慢な態度(をとる).▷リㇰタリㇰタ=上の方を インカㇻ=見る イチェン コㇿ アクス リㇰタ リㇰタ インカㇻ ヘンパラ パㇰノ エネ イキ クニ コタヌン ウタㇻ ウコピヌピヌ コㇿ ア・エオヤイタㇰ コㇿ アン ヒ カ エランペウテㇰ ノ=少し小金を持ったからと肩で風を切って歩き,いつまであのようにできるかと村人がひそひそ話をしてあざけっているのも知らずに. (出典:萱野、方言:沙流)
- riyahamuspunkar
- リヤハムㇱプンカㇻ §160 ツルマサキ (2) riyahamus-punkar (ri-yá-ha-mus-pun-kar)「リやハムㇱ・プンカㇻ」[riyá(越冬する)ham(葉)us(ついている)punkar(蔓)] 茎 ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyatukara
- リヤトゥカラ §278 あざらし (28) riya-tukara (ri-yá-tu-ka-ra)「リやトゥカラ」[‘越年した・アザラシ’] ⦅白浦⦆ゴマフアザラシの三歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- rúciwkar
- ルチウカㇻ 【自動】[ru-ciw-kar 道/縫った跡・刺す・する] 一針一針さして縫う。(W) 返し針して縫う(=半返し縫いする。(S) 刺しゅうの糸を細かくかがりつける。(S)) {E: a type of needlework.} (出典:田村、方言:沙流)
- rúkari
- ルカリ 【自動】[ru-kari 便所・を回る] 便所へ行く、 用便に行く。 ☆参考 トイレのことを asinru アシンル(男性用)、 menokoru メノコル(女性用)という。 asin アシン は《出る》、 menoko メノコ は《女》。 ru ル は第一義的には《道》だが、 この場合トイレを言う。 ☆参考 rúkari ルカリ は普通のいい言葉。 yayutek ヤユテㇰ は上品な言葉。 ku=rukari wa k=ek クルカリ ワ ケㇰ《(私は)トイレに行って来ます》の代りに k=arpa tek wa k=ek カㇻパ テㇰ ワ ケㇰ《(私は)ちょっと行って来ます》と婉曲に言うこともある。(W) {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rukari
- ルカリ 【ru-kari】 便所へ行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- rúkari-esoyne
- ルカリエソイネ 【自動】[rúkari-e-soyne トイレに行く・…のために・外へ出る] トイレに行くために外へ出る。 ☆参考 昔、 トイレは屋外にあった。 {E: to go outside to the toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rúkariusi
- ルカリウシ 【名】[rukari-us-hi 用便に行く・習慣として皆がする・所]トイレ、 便所。 (よい言葉。) ☞ru ル 3、 rúkari ルカリ {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- rukariusi
- ルカリウシ 【ru-kari-usi】 便所. ハンケノ アン ルカリウシ ウン アㇻパ カ ソモ キ パ ノ オルトモマ パ=近くにある便所へ行きもせずにあの者たちは近くで大便をしている者ら. (出典:萱野、方言:沙流)
- runrerakar
- ルンレラカㇻ 【自動】[runrera-kar 潮風・に当たる] 潮風に当たる。 {E: to be struck by a breeze coming off a lake.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruro(ho) kar
- ルロ(ホ) カㇻ 【ruro(ho)-kar】 畝きり(をする). (出典:萱野、方言:沙流)
- ruro(ho) kar
- ルロ(ホ) カㇻ 【ruro(ho)-kar】 男としての用を足せなくなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruskare
- ルㇱカレー 【ruska-re】 よかったなあ,それは安心だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruskare un
- ルㇱカレ ウン 【間投】[慣用句][ruska-re un …を怒る・させる・よ] ああ、 よかった(反語的な喜びの表現)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruskareun
- ルㇱカレウーン 【ruska-re un】 よかったよー,ああよかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwekaricup
- ルウェカリチュㇷ゚ 【名】[ru-w-ekari-cup 通り道・(挿入音)・を先回りする・月][古](月の名)11月。 yukkesanpa=an wa kusu ruwekari-cup sekor a=ye ユッケサンパアン マ クス ルウェカリチュㇷ゚ セコライェ 鹿追いをするからルウェカリチュプ《先回りする月》と言う(雪もあまり「おっきくなく」(たくさん積もらず)草もじゃましないので nayetok ナイェトㇰ《沢の水源地》に行って前からつかまえる)。(W) ☆参考 ruekaricup ルエカリチュㇷ゚ とも言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ruyanpekar
- ルヤンペカㇻ 【自動】[ruyanpe-kar 嵐/雨・にあたる] 雨ざらしになる(干した物をしまい忘れたために雨にあたったり嵐にあたったりする)。 ruyanpekar ayne mátek ápekor an ルヤンペカㇻ アイネ マテㇰ アペコラン 雨ざらしになって色がぼやけたみたいになった。(S) {E: to become weather-beaten.} (出典:田村、方言:沙流)
- sákayokar
- サカヨカㇻ 【自動】だだをこねたり大声で文句を言ってあばれたりして人を困らす(「だはんこく」)。 ☆参考 kosakayokar コサカヨカㇻ[他動] {E: to complain and fly into a rage.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakayokar
- サカヨカㇻ 【sakayo-kar】 けんかする,文句・言いがかりをつける,いばりちらす. ア・ホクフ イク ルイ ペ ネ イヨㇱキ コㇿ オラーノ サカヨカㇻ エアㇻキンネ ア・エシㇼキラㇷ゚=私の夫は飲みすぎる人で酔うとけんかするので本当に私は苦労する.ヌマン パㇰノ ネㇷ゚キ ワ アナㇷ゚(アン アㇷ゚) サンニヨ アニタ(アン ヒ タ) プマハ エホㇱキ シコㇿ イェ コㇿ サカヨカㇻ ハウェ ネ ノイネ=昨日まで働いていたのに精算の時に報酬に不満があると文句を言っているらしいよ.スイ ネア ウェンクㇽ サカヨカㇻ コㇿ アン ノイネ.ヤㇺス コラチ ア・コアナサㇷ゚=またしてもあの悪い者,いばりちらしているらしい.クリのいがと同じで手余されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- sakekar
- サケカㇻ 【自動】[sake-kar 酒・をつくる] 酒をつくる(=sake kar サケ カㇻ)。 {E: to make (brew) sake, rice-wine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakekar
- サケカㇻ 【sake-kar】 酒作り(をする). メノコ ウタㇻ イユタ ワ ウン・コレ ヤン.アシㇼパ オッタ(オㇿ タ) サケカㇻ・アン ワ シンヌラッパ・アン クスネ ナ=女性の方々は搗き物をしてください.新しい年に酒を作って先祖供養をしよう.図[サケカㇻ①][サケカㇻ②][サケカㇻ③] (出典:萱野、方言:沙流)
- sakekar-sintoko
- サケカㇻシントコ 【名】[sake-kar-sintoko 酒・をつくる・シントコ(大きい容器)]酒をつくるのに使う大きい容器(=sakekar sintoko サケカㇻ シントコ)。 {E: a large vessel used in the sake making process.} (出典:田村、方言:沙流)
- sakekarpa
- サケカㇻパ 【自動】[複](sakekar サケカㇻ は単複の区別なし)(二人以上が皆)酒をつくる。 {E: to make (brew) sake, rice-wine (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sankararip
- サンカラリㇷ゚ 【san-ka-rari-p】 魚を簾状に干してある上に降った雪.▷サン=棚 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 *トルㇽカラリㇷ゚=川原で積んである魚の上に降った雪.トルㇽ=山に積んである魚 カ=上 ラリ=押さえる ㇷ゚=物,雪.これは貝澤正雄さんが教えてくれた言葉. (出典:萱野、方言:沙流)
- sapaosikarikariusi
- サパオシカリカリウシ §518.つむじ(旋毛);まきめ(1)頭の旋毛 sapa-osikarikariusi〔sa-pá-to-ši-ka-ri-ka-ri-u-ši サぱオシカリカリウシ〕[sapa(頭)+o(そこにおいて)+sikarikari(ぐるぐる回っている)+usi(所)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- saranpekarpe
- サランペカㇻペ 【名】[saranpe-kar-pe 絹・をつくる・もの][雅] かみそりの刃のようなもので、 布を裁断する道具。(W) ☆参考 現代のはさみは hasami ハサミ {E: a razor-like blade; a tool to cut cloth material.} (出典:田村、方言:沙流)
- sat'oyrakar
- サッオイラカㇻ 【sat-oyra-kar】 度忘れ(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- satkismakar
- サッキㇱマカㇻ 【他動】[sat-kisma-kar (擬態の語根)・つかむ・する] …をしっかりつかんで(つかまえて)いる。 {E: to hold, grasp…firmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayehekar
- サイェヘカㇻ 【sayehe-kar】 巻いてくくる,たぐってくくる. タンネ トゥㇱ サイェヘカㇻ ワ エㇰ=長い網を手で巻いてこい. (出典:萱野、方言:沙流)
- sayekar
- サイェカㇻ 【他動】[saye-kar 巻いたもの[所]・をつくる]…を巻いて輪にする、 (のばしてあった綱)を巻く。 ☆参考 「銛(もり)を投げて魚に刺さると魚が舟を引っぱって走る。 そのうち倒れると綱がゆるむ。 それから sayekar サイェカㇻ して(=綱をたぐって巻いて)小さいものは舟へ上げ、 料理して持ち帰る。 大きいものは引っぱって持って帰る。」 (S) ☆参考 銛は op オㇷ゚、 銛先は kite キテ、 銛の柄は opnit オㇷ゚ニッ。 ☆参考 「その柄の末端に直径2センチぐらいの haytus ハイトゥㇱ《イラクサの繊維の綱》がついている。 100間(180メートル)ぐらいの長さ。」 (S) {E: to roll up, wind in (a rope, net).} (出典:田村、方言:沙流)
- sayokar
- サヨカㇻ 【自動】[sayo-kar ゆるいおかゆ・をつくる] ゆるいおかゆを煮る(=sayo kar サヨ カㇻ)。 ☞sayo サヨ {E: to cook, boil up watery rice gruel.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setkotapkar
- セッコタㇷ゚カㇻ 【自動】[set-ko-tapkar 熊の檻・に向かって・踏舞を舞う] 子熊の檻に向かって(?)/のところで(?)踏舞(両手を左右に広げて斜め上前方にかざし、 一歩一歩進んで行く男子の舞い)を舞う(子熊を檻から出すときの踊り歌の歌詞の一部)。 ☞setkorimse セッコリㇺセ、 tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setokkar
- セトッカㇻ §343.産―じんつう(陣痛)[を病む](12)さんけ(産気)ずく setokkar〔sé-tok-kar せトッカㇻ〕[si(自分の)+etokkar(準備をする)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sihekotehotuyekar
- シヘコテホトゥイェカㇻ 【si-hekote-hotuyekar】 自分の方へ呼び集める.▷シ=自分 ヘコテ=方に ホトゥイェカㇻ=呼ぶ (出典:萱野、方言:沙流)
- sikari
- シカリ 【自動】[si-kari 自分・を回る]丸い。 ☆参考 語構成要素として現れる。 独立の動詞としての例はない。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikari
- シカリ 【si-kari】 まるい(円,球),まるくなる. タヌクラン ワノ アシッチュㇷ゚ ア・ヌカㇻ.タン チュㇷ゚ シカリ ラポㇰ ク・ホタㇱヌ=今夜から三日月が見えた,この月がまるくなる頃私はお産をする. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikaricup
- シカリチュㇷ゚ 【名】[sikari-cup 丸い・月] 満月。 cási kotor/sikaricup noka/nincup noka/earuwato チャシ コトㇿ/シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト [雅]城の天井は満月の形三日月の形ばかりの模様に満ちていた。(Sユーカラ) ☆参考 pewre cup ペウレ チュㇷ゚ 三日月。 nincup ニンチュㇷ゚ 25日ごろの細くなった月。 ☞cup チュㇷ゚ {E: the full moon.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikaricup
- シカリチュㇷ゚ 【sikari-cup】 満月.▷シカリ=丸い チュㇷ゚=月 (出典:萱野、方言:沙流)
- sikarikari
- シカリカリ 【si-kari-kari】 ぐるぐる回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikarimpa
- シカリンパ 【si-karimpa】 まるい:円形,回る. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikarinpa
- シカリンパ 【自動】[< sikari-no-pa 丸い/回る・よく・(複)](?) ①丸い(円)。 ②回る(回転する、 旋回する)。 sikarinpa kor an シカリンパ コラン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。 ☆参考 sikannatki シカンナッキ とも言う。 両語とも、 丸いことにも回ることにも使う。 ☆参考 球状に丸いことは taktakse タㇰタㇰセ。 {E: to be round.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikarinpano
- シカリンパノ 【副】[sikarinpa-no 丸い・(副詞形成)] 丸く。 sikarinpano tuye シカリンパノ トゥイェ (一つを)丸く切る。(S) sikarinpano tuypa シカリンパノ トゥイパ …を輪切りにする。(S) {E: round.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikatkare
- シカッカレ §595.ばかである;おろかである(20)ばかす sikatkare〔ši-kát-ka-re シかッカレ〕[si(自分をして)+katkare(ばかされ・させる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikayekar
- シカイェカㇻ 【他動】[sikaye-kar …のめくぎ[所]・を処置する]…にめくぎを打つ(=sikaye kar シカイェ カㇻ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikenukar
- シケヌカㇻ 【他動】[sik-e-nukar 目・で・…を見る][雅]…を見る。 (この用例では)占いして見る。 pon cikisani ne/hetuku katu/sikenukar pe/ne korkayki ポン チキサニ ネ/ヘトゥク カトゥ/シケヌカㇻペ/ネ コㇿカイキ [雅]小さいハルニレの木が生えたのだということを占いして見たのですけれども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikkankari
- シッカンカリ 【自動】[sik-kan-kari 目・(kari の語根 kar の転化)・を回す] キョロキョロあちこち見回す(=sikihi karikari シキヒ カリカリ)。(S) {E: to look around here and there.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikkankari(-an)
- シッカンカリ §781.目をきょろきょろさせるsik-kankari(-an)〔šík-kaŋ-ka-ri しㇰ・カンカリ〕[sik(目を)+kan-kar-i(まわし・まわし・する);目をぐるぐるまわす]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikkaryu
- シッカㇻユ §162.おんせん(温泉)(4)sik-kar-yu〔šík-kar-ju しっカㇻユ〕[sik(目を)+kar(手当する)+yu(温泉)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikoiruskare
- シコイルㇱカレ 【si-ko-iruska-re】 相手を怒らせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikopakoinkare
- シコパコインカレ 【他動】[si-kopak-o-inkar-e 自分・の方・に・見る・させる] …に(災いを受けている原因を)占ってもらう。 {E: to have…tell one's fortune.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikoypakar
- シコイパカㇻ 【自動】[si-ko-i-pak-(y)ar 自分・に対して・人を・とがめる・人にさせる](神の)とがめを受ける、 罰を受ける。 {E: to receive divine punishment.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikpo ne kusu inkar
- シㇰポ ネ クス インカㇻ §749.みる(見る)(13)見るともなしに見る sikpo ne kusu inkar〔šík-po-ne-ku-su-íŋ-kar しㇰポ・ネ・クス・いンカㇻ〕[目・である・から・見る]⦅ユ研Ⅱ, p.599⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- siksam'inkar
- シㇰサㇺインカㇻ 【sik-sam-inkar】 流し目. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikunnukarar
- シクンヌカラㇻ 【自動】[si-kur-nukar-ar 自分・姿・を見る・人にされる][雅]人に姿を見られる。 a=ruska katun/a=ki wa/sikunnukarar/=an yakka アルㇱカ カトゥン/アキ ワ/シクンヌカラㇻ/アン ヤッカ [雅]憤慨している様子を見られても。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikunnukare
- シクンヌカレ 【他動】[si-kur-nukar-e 自分・姿・見る・…にさせる] …に自分の姿を見られる。(S) {E: to be looked at by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikunukar
- シクヌカㇻ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(7)sik-unukar〔šík-u-nu-kar しㇰウヌカㇻ〕[sik(目)+u(互いを+nukar(見る)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikuron ne akar
- シクロン ネ アカㇻ §595.ばかである;おろかである(17)ばかになる sikuron ne a-kar〔ši-kú-ron-ne|a-kár シくロン・ネ・アかㇻ〕[sikuron(物に憑かれた状態)+ne(に)+a-kar(させられる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sineancikar
- シネアンチカㇻ 【sine ancikar】 一晩,一夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- sinepaciyatukar
- シネパチヤトゥカㇻ §278 あざらし (29) sinepa-ciya-tukar (si-né-pa-či-ya-tu-kar)「シねパチヤトゥカㇻ」[‘一年・越年した・アザラシ’] ⦅多来加⦆ゴマフアザラシの二歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- sinkohkara(-an)
- シンコㇹカラ §464.ぜんそく(喘息)(3)喘息[を病む] sinkoh-kara(-an)〔šíŋ-koh-ka-ra しンコㇹカラ〕⦅タラントマリ、シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- síno paykar
- シノ パイカㇻ 【名】[真の・春] 盛春(四月から五月いっぱい)。 {E: mid-spring (from April to the end of May).} (出典:田村、方言:沙流)
- sinukare
- シヌカレ 【他動】[si-nukar-e 自分を・見る・させる]…に自分を見せる。 paykar sey kuytop sinukare wa kinno パイカㇻ セイ クイトㇷ゚ シヌカレ ワ キンノ 三月ごろのホッキ貝は雁に見てもらいたくてまるまると太っている。(S) {E: to have…look at oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- sipankekeretoh konukara
- シパンケケレトㇹ コヌカラ §034.結婚(する)(34)si-panke-keretoh ko-nukara〔ši-páŋ-ke-ke-re-toh|ko-nú-ka-ra シぱンケケレトㇹ・コぬカラ〕⦅S.⦆【雅】妻にする。"poniwne nispa Kinasar-un-max si-panke-keretox ko-nukara「年少の首領はキナサルの女を自分のしもての膝の先に見た」「年少の首領はキナサルの女を妻にした」⦅古謡, pp.157〜8⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipankekeretoh onukara
- シパンケケレトㇹ オヌカラ §034.結婚(する)(33)si-panke-keretoh o-nukara〔ši-páŋ-ke-ke-re-toh|o-nú-ka-ra シぱンケ・ケレトㇹ・オぬカラ〕⦅S.⦆【雅】妻にする。[si-(自分の)+panke(しもての)+keretoh(ひざのさき)+-o-(に)+nukara(見る)]。"kamuy pon matekachi si-panke-keretox an-o-nukara"「神である少女を自分のしもての膝の先におれが見た」「神である少女を俺は妻にした」⦅古謡, p.190⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipenkekeretoh konukara
- シペンケケレトㇹ コヌカラ §034.結婚(する)(32)si-penke-keretoh ko-nukara〔ši-péŋ-ke-ke-ré-toh|ko-nú-ka-ra シ舳ンケ・ケれトㇹ・コぬカラ〕⦅S.⦆【雅】夫にする。"Urannot-un-max kiyanne nispa si-penke-keretox ko-nukara"「ウランノッの女は年上の首領を自分のかみての膝の先に見た」「ウランノッの女は年上の首領を夫としてかしずいた」⦅古謡, p.156⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sipenkekeretoh onukara
- シペンケケレトㇹ オヌカラ §034.結婚(する)(31)si-penke-keretoh o-nukara〔ši-péŋ-ke-kere-toh|o-nú-ka-ra シ舳ンケケレトㇹ・オぬカラ〕⦅S.⦆【雅】夫にする。[si-(自分の)+penke(かみての)+keretoh(<kir-etok膝の先)+-o-(において)+nukara(<nukar 見る)]。"po-niwne nispa si-penke-keretox an-o-nukara" 「年下の首領を自分のかみての膝の先に私は見た」「年下の首領を夫として私はかしずいた」⦅古謡, p.155⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sir-makaraye
- シㇼマカライェ 【自動】[sir-maka-raye 地・奥(山側の方)へ・行かせる](大波が)ずうっと陸へ寄せる。 {E: for (large waves) to break onto the shore.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirakkari
- シラッカリ 【自動】[単][sir-akkar-i あたり・を通り越す]通り越す。 {E: to pass (through).} (出典:田村、方言:沙流)
- sirakkarpa
- シラッカㇻパ 【自動】[複](単は sirakkari シラッカリ)(二人以上が)通り越す、 島を通り越す(用例では人々が北海道を通り越して行ったことを言っている)。 {E: to pass (through) (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirarkokari
- シラㇻコカリ 【名】[sirar-kokari 岩・に群がる][動物] カラスの一種(karr həː, karr həː カルル ハー カルル ハーと鳴く)。 〔知分類 p.179 ((ホロベツ))ハシボソガラス〕 {E: a type of crow.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirarkokari
- シラㇻコカリ §299 ハシボソガラス (2) sirarkokari (si-rár-ko-ka-ri)「シらㇻコカリ」[<sirar(岩・磯)ko(に)kari(往来する)、‘磯のあたりを往来する者’の意] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sirekariwaek
- シレカリワエㇰ 【sir-e-kari wa ek】 遠回りで来る.▷シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ワ=〜て エㇰ=来る (出典:萱野、方言:沙流)
- sirekutkar
- シレクッカㇻ 【自動】[si-rekut-kar 自分・のど・(他動詞形成)](のどにひっかかったとき)咳払いする。 ☆参考 咳をすることは omke オㇺケ、 訪問する家の前で合図の咳払いをすることは simusiska シムシㇱカ。 {E: to cough; clear one's throat.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirekutkar
- シレクッカㇻ 【si-rekut-kar】 咳払いをする. アヌン コタン タ アㇻパアニネ(アㇻパ・アン ヒネ) コタンコㇿクㇽ コㇿ チセ ネ ノイネ アン ウㇱケ タ アㇻパ・アン シレクッカㇻアナクス(シレクッカㇻ・アン アクス) ア・イ・アフンケ=よその村へ行って村おさの家らしい所へ行き,咳払いを私がしたら家の中へ入れられた. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirekutkar(-an)
- シレクッカㇻ §459.咳[する](7)sirekutkar(-an)〔ši-ré-kut-kar シれクッカㇻ〕[si(自分の)+rekut(のどを)+kar(払う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sireramiskari
- シレラミㇱカリ 【自動】[sir-eramiskari あたり/土地・…を見知っていない] どこもわからない、 土地が不案内である、 道がわからない、 その土地に知人がいない。 ☆対語 siramkir シラㇺキㇼ 道がわかる、 その土地/地域の様子がわかる。 (出典:田村、方言:沙流)
- sireramuskari
- シレラムㇱカリ 【sir-e-ramuskari】 あたりを知らない. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirkar
- シㇼカㇻ 【自動】[sir-kar あたり・をつくる/する] あたりを(…の様子に)する。 a=uníhi ne a p anak a=carpacarpa, a=sitóma no sirkar=an アウニヒ ネ アㇷ゚ アナㇰ アチャㇻパチャㇻパ、 アシトマ ノ シㇼカㇻアン …私のすまいだったものはバラバラに散らされて恐ろしい光景になって(されて)いる。 {E: for a situation to go towards, drift to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisanonkar
- シサノンカㇻ 【自動】[si-sa-nonkar 自分・の前・の様子を見る]様子を見に行く。 {E: to go and look at something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisanonkare
- シサノンカレ 【他動】[自動使役][sisanonkar-e 様子を見に行く・させる](人)に様子を見に行かせる。 {E: to make, let someone go and look at something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sisinaheyaykara
- シシナヘヤイカラ §698.ほうたい(包帯)(2)ほおたいする sisinah-e-yay-kara〔ši-ší-nah-e-jáǐ-ka-ra シしナㇵ・エ・やイ・カラ〕[包帯・で・自身を・手当する]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sitaipakokarip
- シタイパコカリㇷ゚ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (3) sita-ipakokarip (si-tá-i-pa-ko-ka-rip)「シたイパコカリㇷ゚」[sita(犬)ipakokarip(頭にからみつくもの)] 痩果 ⦅美幌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siukokarakari
- シウコカラカリ 【si-u-ko-karakari】 丸くなる. (出典:萱野、方言:沙流)
- siukokarkari
- シウコカㇻカリ 【si-u-ko-kar-kari】 体を丸める,丸くなっている. ▷シ=自ら ウコカㇻカリ=丸くなる メライケワ ネノイネ シウコカㇻカリワ ホッケワアン=寒いらしく,体を丸めて寝ている.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- siwkarus
- シウカルㇱ §447 エブリコ (1) siw-karus (síw-ka-rus)「しウカルㇱ」[にがい・キノコ] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siyepekare
- シイェペカレ 【他動】[si-y-e-peka-re 自分・(挿入音)・それで・…を受け取る・させる](?) (自分の願うことを人に頼むのに)…を頼りにして頼む。 páse kamuy a=siyépekare wa a=ye パセ カムイ アシイェペカレ ワ アイェ 尊い神を頼りにしてお願いする(この場合、 熊を殺して持って行き、 その熊の神を頼りにして相手の娘との結婚話をすることを言っている)。 {E: to ask someone for something; ask someone to do something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soataykar
- ソアタイカㇻ 【自動】[soatay-kar 借財・を払う] 借金/借財を払う/返す。 {E: to return borrowed money.} (出典:田村、方言:沙流)
- soataykar
- ソアタイカㇻ 【so-atay-kar】 借金を返す. (出典:萱野、方言:沙流)
- sohokar
- ソホカㇻ 【soho-kar】 ござを敷く,敷物を敷く. (出典:萱野、方言:沙流)
- sókar
- ソカㇻ 【自動】[so-kar 座・をつくる](地面の上に)敷物を敷いて人々が入って座れるように整える。 sókar hem ki munnuwe hem ki ソカㇻ ヘㇺ キ ムンヌウェ ヘㇺ キ 敷物を敷いたり掃き掃除をしたりする(民話の中で、 客人を迎え入れる用意をする場面の常套句)。 {E: to lay out a mat (on the ground) for people to sit on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sokar ka ta
- ソッカㇻカタ 【so-kar ka ta】 床(敷物を敷いてない床). (出典:萱野、方言:沙流)
- sokarhoku
- ソカㇻホク §036.おっと(夫)(8)so-kar-hoku〔só-kar-ho-ku そカㇻ・ホク〕⦅H.⦆【雅】かしずく夫。e-〜「汝のかしずく夫」⦅聖典, p.175⦆。[so(座席を)+kar(つくる、しつらえる)+hoku(夫);そのために座席をしつらえてかしずく夫]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sókarmaci(hi)
- ソカㇻマチ(ヒ) 【名】[所](概 sokarmat ソカㇻマッ の用例はない。)[sokar-mat-i 敷物を敷いて座を整える・女/妻・(所属語尾)][雅] 正妻。 a=antemaci/a=sokarmaci/a=osúra kuni/a=ramú ka/somo ki awa アアンテマチ/アソカㇻマチ/アオスラ クニ/アラム カ/ソモ キ アワ わが正妻、 わが本妻と、 別れることなど思ってもみなかったが。(W神謡語り) antemacihi sókarmacihi ikesuy hi ruska kusu アンテマチヒ ソカㇻマチヒ イケスイ ヒ ルㇱカ クス (その男の神は)正妻が、 本妻が、 怒って出て行ったので不機嫌になって。(W独話) ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ) とも言う。 用例は二つとも類義並列の対句である。 両方とも主として韻文で使われる。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言う簡単な言い方は poromat ポロマッ[概]/poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)[所]。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sokarmat
- ソカㇻマッ 【so-kar-mat】 本妻. →チパンケマッ (出典:萱野、方言:沙流)
- soykankari
- ソイカンカリ 【自動】[soy-kan-kari 外・くり返し(?)・回る] 頻頻とトイレ(便所)に通う。 ☆参考 soyokari ソヨカリ とも言う。 {E: to go to the toilet frequently.} (出典:田村、方言:沙流)
- soyokari
- ソヨカリ 【自動】[soy-okari 外・…を回る] たびたびトイレに行く[便所通いする](下痢でもして)。 ☆参考 soykankari ソイカンカリ とも言う。 {E: to go to the toilet frequently.} (出典:田村、方言:沙流)
- soyokari(-an)
- ソヨカリ §300.下痢[する](9)下痢などしてひんぱんに便所に通う soyokari(-an)〔so-jó-ka-ri ソよカリ〕[soy(戸外)+o(に)+kari(通う)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- soyokari(-an)
- ソヨカリ §470.だいべん(大便)(14)ひんぱんに便所へ通う soyokari(-an)〔so-jó-ka-ri ソよカリ][soy(戸外)+o(に)+kari(通う)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sukarsey
- スカㇻセイ §217 カキ;ナガガキ(エゾガキ (2) su-kar-sey (su-kar-sey)「スカㇻセイ」カキ(シーボルト405) (出典:知里動物編、方言:)
- sukekotekkankari
- スケコテッカンカリ 【suke-ko-tek-kan-kari】 手早く煮炊きをする. ▷スケ=煮炊き コ=それ テッ=手 カン=上 カリ=回る,動く *煮炊きのために忙しく手が動くこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sukuskar
- スクㇱカㇻ 【自動】[sukus-kar 日ざし・に当たる] 日光に当たる、 日ざしを受ける。 sukuskar uske iro wen スクㇱカㇻ ウㇱケ イロ ウェン (菜っぱを外に出しておいたため)日に当たったところが色が悪くなった。(S) ku=mipihi tane sukuskar ayne mátek wa okere クミピヒ タネ スクㇱカㇻ アイネ マテㇰ ワ オケレ 私の着物(が)日に当たってもうすっかり色がはげてしまった。(S) {E: to be exposed to the sunlight.} (出典:田村、方言:沙流)
- sukuskar
- スクㇱカㇻ 【sukus-kar】 日あたり. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumaepiyekar
- スマエピイェカㇻ 【suma-e-piye-kar】 石をぶつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- sunekar
- スネカㇻ 【自動】(=sune kar スネ カㇻ)明りをつける。 (出典:田村、方言:沙流)
- sunekar
- スネカㇻ 【sune-kar】 点火. (出典:萱野、方言:沙流)
- sunekokarip
- スネコカリㇷ゚ 【名】[sune-ko-kari-p 明り・の所に・回る・もの][動物] 蛾(フクラスズメ等、 夜電燈の所に飛んで来る虫)。 ☆参考 蛾のことは ape-etun heporap アペエトゥン ヘポラㇷ゚ [火・を借りに来る・蝶]とも言う。〔知分類 p.98 ((ホベツ))蛾類(成)〕 {E: a moth.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunekokarkap
- スネコカㇻカㇷ゚ §155 ガ(蛾)類 (3) sunekokarkap(su-ne-ko-kar-kap)「スネコカㇻカㇷ゚」⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- suppakar
- スッパカㇻ 【他動】[suppa-kar きつく・する(他動詞形成)] …を束ねてきつくしばる。 {E: to bundle together then wring (out)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suppakar
- スッパカㇻ 【suppa-kar】 縛る:今背負う荷物を縛ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- supuyakar
- スプヤカㇻ 【supuya-kar】 けむい,けむたい. ク・コㇿ ション ク・スプヤカㇻ ナ アㇻパ ワ アパ アシ=孫よ,私がけむたいから行って戸を閉めろ. (出典:萱野、方言:沙流)
- surkukar
- スㇽクカㇻ §504.ちゅうどく(中毒)する(5)トリカブトに中毒する surku-kar〔súr-ku-kar すㇽクカㇻ〕[surku(トリカブトの毒)+kar(に当る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- surkukarus
- スㇽクカルㇱ 【surku-karus】 毒きのこ. (出典:萱野、方言:沙流)
- takar
- タカㇻ 【他動】①…を夢に見る。 ②[助動詞的用法]…(という)夢を見る。 m ku=nukar yak ku=takar クヌカㇻ ヤㇰ クタカㇻ 私は(彼に)会ったということを夢に見た。(S) ku=nukar takar クヌカッ タカㇻ (S) 私は(彼に)会ったということを夢に見た=彼に会った夢を見た。(S) {E: to dream of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- takar
- タカㇻ 【takar】 夢をみる,夢みる. ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ネㇷ゚カ ア・イ・コタララ ワ ア・ウㇰ ヤㇰ ア・タカㇻ ネ ウェンタラㇷ゚ アナㇰネ パヨカカムイ パヨカ ヒ ネ クス ヤイカキㇰ・アン ペ ネ ナー=夢の中で何か伸ばされて受け取った夢をみると,その夢は流行病の神が歩いているのだから自分自身で体をはらい清めるものだよ.モコㇿ ヘ ネ ヤ タカㇻ ヘ ネ ヤ ア・コン(ア・コㇿ) ラㇺ カ シッネ カネ タナㇰ カネ=眠りなのか夢なのか私の思いももつれるように凸凹になり. (出典:萱野、方言:沙流)
- takar(-i
- タカㇻ(イ §824.ゆめ(夢)[みる](6)takar(-i〔n.〕;-an〔v.〕)〔ta-kár タかㇻ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- takara
- タカラ §340 オジロワシ (2) takara (ta-ká-ra)「タかラ」 ⦅多来加⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tanancikar
- タナンチカㇻ 【名/副】[tan-ancikar この・夜][雅] 今晩。 ☆参考 日常語では tanukuran タヌクラン。 {E: this evening.} (出典:田村、方言:沙流)
- tanancikar
- タナンチカㇻ 【tan-ancikar】 今夜. (出典:萱野、方言:沙流)
- tankarip
- タンカリㇷ゚ 【tankarip】 大腸と小腸の間にある白い粒々の筋.*食べられないことはないがおいしくない. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanpaykar
- タンパイカㇻ 【tan-paykar】 今春. (出典:萱野、方言:沙流)
- tapkar
- タㇷ゚カㇻ 【自動】[tap-kar (擬音?)・する] 踏舞(手のひらを上へ向けて両腕を広げて斜め前上にかざし一歩一歩足を踏みしめて進んで行く男性の舞い)を舞う。 (動名詞として)tapkar ku=ki nankor タㇷ゚カㇻ クキ ナンコㇿ 私はタㇷ゚カㇻ(踏舞)を舞います。(NZ独話) ☆参考 伝承の中で、 人間の姿になって地上で暮らした神が天に帰るときは、 この tapkar タㇷ゚カㇻ を舞っているうちに鳥の姿になって空高く昇って行く。 {E: to dance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkar
- タㇷ゚カㇻ 【tap-kar】 舞い(を舞う),踊る. タㇷ゚カㇻ アナㇰネ オッカヨ シネン サケハウ キ コㇿ アㇱ ワ タㇷ゚カㇻ オㇱマケ タ シネ メノコ イイェタㇷ゚カㇻ ペ ネ コㇿカ ホクエタㇷ゚カㇻ ソモ ア・キ ㇷ゚ ネ シコㇿ ネ=舞いは男がひとり,酒を飲んだ時に出す声を出しながら立って舞う,後ろへ女がひとり一緒に舞うが,夫の舞いに妻がついてはならないという.*男が立って舞うと後へ女性がついて舞う.妻が夫の舞いについてはいけないとされる.(男のみ.一歩一歩足を踏み鳴らしてゆっくりと進む). (出典:萱野、方言:沙流)
- tapkarkina
- タㇷ゚カㇻキナ §037 オミナエシ (1) tapkar-kina (tap-kar-ki-na)「たㇷ゚カㇻキナ」[踏舞する・草] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tapkarmun
- タㇷ゚カㇻムン §038 オトコエシ (1) tapkar-mun (táp-kar-mun)「たㇷ゚カㇻムン」[踏舞する・草] 茎葉 ⦅本別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tatkararse
- タッカラㇻセ §810.やけど(火傷)[する](6)皮膚が焼けただれる tat-kararse〔tát-ka-rar-se たッカラㇻセ〕[tat(樺の皮)+kar-ar(ぐるぐる捲かさる)+-se(そういう状態を呈する);樺の皮に火をつけるとジリジリと焼けちじれて行くのに譬える]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tatnikarus
- タッニカルㇱ §439 キノコ類 (8) tatni-karus (tát-ni-ka-rus)「たッニ・カルㇱ」[“カバの木に生じるキノコ”“ホクチダケ”] (出典:知里植物編、方言:)
- tatnikarus
- タッニカルㇱ §445 ホクチダケ (3) tatni-karus (tát-ni-ka-rus)「たッニ・カルㇱ」[カバノキ・キノコ] ⦅A千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tatpaskararase ekannayukar
- タッパㇱカララセ エカンナユカㇻ 【tat-pas-karara-se e-kanna-yukar】 樺皮を燃やした時に黒い炭が手などにからみつく痛さを再現した言葉,激痛が走る. ▷タッ=樺 パㇱ=炭 カララセ=からまる エ=それ カンナ=再び ユカㇻ=真似る *痛さに対しての表現であるが,何々の時のような痛さと具体的に言う.今様に言うならば燃えているゴムの塊の一部など,べたっとした物が手にからみついたような痛さということ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tekekar
- テケカㇻ 【他動】[tek-e-kar 手・で・…をつくる][雅]…をつくる。 sípase kamuy/tekekar kuni p シパセ カムイ/テケカㇻ クニㇷ゚ [雅]尊い神が自分の手でつくったもの。(Sユーカラ) {E: to make…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekemakaraye
- テケマカライェ 【他動】[tek-e-maka-raye 手・で・後へ・やる] 手で後ろへ押しやる。 en=tekemakaraye kor en=kopasrota エンテケマカライェ コㇿ エンコパㇱロタ (私は)(おまえなんか黙っていなさいと)手で後ろへ追うようにされて怒られた。(S) {E: to push back…with one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【他動】[tek-say-kar-e 手・一巻き・つくる・させる] …をサッと手に取る。 néa suwop Kasunte nispa a=kotúriri, yayrenkane teksaykare ネア スウォㇷ゚ カスンテ ニㇱパ アコトゥリリ、 ヤイレンカネ テㇰサイカレ 私はその箱をカスンテ氏に差し出した。 彼は喜んでサッと取った。(HK民話) {E: to take…quickly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【tek-saykare】 さっと取る,急いで取る,すばやく取る. ポオン イチェン ネ コㇿカ ク・コトゥリリ アクス テㇰサイカレ ワ チソイェカッタ ワ イサㇺ=少しの銭だけれども,私が伸ばすとさっと取って飛び出て行ってしまった.シアペケㇱ ア・テㇰサイカレ シネレ ワ エㇰ チロンヌㇷ゚ ア・トイコキㇰキㇰ ア・ライケ ルウェ ネ=太い燃えさし,さっと手に取って,化けて来たキツネを殴りつけて殺したのだ[ウ](『ひとつぶのサッチポロ』90頁,平凡社). (出典:萱野、方言:沙流)
- teksaykare
- テㇰサイカレ 【tek-saykare】 手でさっと取る,手でむしり取る. ▷テㇰ=手 サイカレ=さっと取った(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- tem'epakari
- テㇺエパカリ 【tem-e-pakari】 幾尋あるか測る. (出典:萱野、方言:沙流)
- teskar
- テㇱカㇻ 【teskar】 伝言,ことづけ. ア・テㇱカㇻコレ=伝言を持たせる.テㇱカㇻ エㇰ クス カㇻパ(ク・アㇻパ)=ことづけが来たから私は行く. (出典:萱野、方言:沙流)
- tesmakarakina
- テㇱマカラキナ §190 クサフジ (5) tesma-kara-kina (tés-ma-ka-ra-ki-na)「てㇱマカラキナ」[tesma(綱)kara(作る)kina(草)] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarani
- テㇱマカラニ §172 キワダ(キハダ) カラフトキハダ (9) tesma-kara-ni (tés-ma-ka-ra-ni)「てㇱマカラニ」[tesma(かんじき)kara(作る)ni(木)] 茎 ⦅多蘭泊⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarapunkara
- テㇱマカラプンカラ §248 チョウセンゴミシ (8) tesma-kara-punkara (tés-ma-ka-ra-pun-ka-ra)「てㇱマカラプンカラ」[かんじき・つくる・つる] 蔓をいう ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tesmakarpunkar
- テㇱマカㇽプンカㇻ §248 チョウセンゴミシ (7) tesma-kar-punkar (tés-ma-kar-pun-kar)「てㇱマカㇽプンカㇻ」[かんじき・つくる・つる] 蔓 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tokikar
- トキカㇻ 【tokikar】 キュウリウオ,チカ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- tokikar
- トキカㇻ §101 エゾワカサギ;ちか (1) tokikar(tó-ki-kar)「とキカㇻ」成魚⦅長万部、礼文、虻田、幌別⦆ちかC195民8 (出典:知里動物編、方言:)
- tokkari
- トッカリ 【名】[動物] アザラシ。〔知分類 p.159 tukar アザラシの総称((H))〕 {E: a seal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tominkarkur
- トミンカㇻクㇽ §295 サカマタ;シャチ (11) tominkarkur (to-mín-kar-kur)「トみンカㇻクㇽ」[<tomi(宝物)inkar(見る)-kur(神)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tomo eyaysikarun
- トモ エヤイシカルン 【連他動】…でものごころがつく、 (子どものとき)途中から…に気がついた。 {E: to realise, remember…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- topeahupkar
- トペアフㇷ゚カㇻ §808.もらいじ[する];貰い乳[する](2)tope-ahupkar〔tó-pe-a-Fup-kar とペ・アフㇷ゚カㇻ〕[tope(乳汁〔を〕)+ahupkar(もらう)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- topeekari
- トペエカリ §808.もらいじ[する];貰い乳[する](1)tope-ekari〔tó-o-pe-e-ka-ri とオペ・エカリ〕[tope(乳汁)+ekari(借りる)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- torurkararip
- トルㇽカラリㇷ゚ 【torur-ka-rari-p】 シシャモを獲って山積みしてある上へ降った雪の名前.▷トルㇽ=山積みの魚 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 (出典:萱野、方言:沙流)
- toyakkari
- トヤッカリ 【後副】[toy-akkari ひどく(強めの接頭辞)・を越える] …よりもずっと、 …の何倍も。 {E: much more than…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyankarpe
- トヤンカㇻペ 【toyan-kar-pe】 大地に当たる風[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- toykar
- トイカㇻ 【自動】[toy-kar 畑・をつくる] 畑をつくる。 ☆参考 「農業」の訳語として出た。 畑作することは通常 toyta トイタ という。 {E: to make a field, a farm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykararip
- トイカラリㇷ゚ 【toy-ka-rari-p】 大地を押さえる雪:土の上に積んである物の上に降った雪.▷トイ=土 カ=上 ラリ=詰める ㇷ゚=物=雪 (出典:萱野、方言:沙流)
- toykikkar
- トイキッカㇻ 【他動】[toy-kik-kar ひどく・打つ・する] …をひどくなぐりつける。 {E: to strike…violently.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toykikkar
- トイキッカㇻ 【toy-kikkar】 (ひどく)殴る. ウウェペケㇾ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ カッチャマハ ウェンメノコ ア・トイキッカㇻ コㇿ コタンケスン(コタンケㇱ ウン) エホラㇰチセ オルン ヤイニンパニンパ セコㇿ ネ ㇷ゚ ネ=昔話の中では行ないの悪い女が父や母に殴られると村はずれの半分潰れた家へ自分の身体を引きずるようにして行ったと描写されている. (出典:萱野、方言:沙流)
- toysotkarne a=kar
- トイソッカㇻネ アカㇻ 【toy-sot-kar-ne a=kar】 人間を殺した熊を人間の下に入れてその上へ人間を埋葬する.▷トイ=土 ソッカㇻネ=敷物として ア=私たち カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- tukar
- トゥカㇻ §278 あざらし (1) tukar (tu-kár)「トゥかㇻ」 ⦅北海道⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- tukari
- トゥカリ 【位名】[概/所] …の手前。 ruyka tukari ta en=etunankar ルイカ トゥカリ タ エネトゥナンカㇻ 橋の手前で出会った(「いきあった」)。(S) toy tukari eapamaka トイ トゥカリ エアパマカ (直訳すると)地面の手前で戸をあける=地面に近いごく下の方で戸をあける(遠慮ぶかく身を低くして入る様子の描写)。 toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ (直訳すると)地面のすぐ近くの所で低くなる=地上に高くそびえ立つ。 ☆参考 すぐそばのことには言わない。 「本箱の手前に本がある」というようなことには言わない。(S) ☆参考 空間的な手前を言う。 時間的な「以前」は etok エトㇰ[概]/etoko エトコ[所]。 {E: just before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tukari/tukarike(he)
- トゥカリ/トゥカリケ(ヘ) 【tukari/tukarike(he)】 こちら側,手前,近く. (出典:萱野、方言:沙流)
- tukarike
- トゥカリケ 【位名】[所](概は tukari トゥカリ) …の手前の所、 その手前の所。 too kamuy oka uske tukarike ta an poro tunpu トオ カムイ オカ ウㇱケ トゥカリケ タ アン ポロ トゥンプ あっちの神々がいる所(=神棚)の手前にある大きな部屋。(S) {E: a place this side of, just before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tumakkar
- トゥマッカㇻ 【他動】[tu-mak-kar 二つの・後ろ・する(他動詞形成)](人)のことを悪くなるようにと祈る、 (人)を呪う。 a=tumákkar pe ne yak a=ye アトゥマッカㇻ ペ ネ ヤカイェ たいしたこと(=ひどいこと)を祈られて(呪われて)いるんだそうだ。(S) {E: to curse…} (出典:田村、方言:沙流)
- tunankar
- トゥナンカㇻ 【tunankar】 行き合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- tunikarus
- トゥニカルㇱ §441 シイタケ (1) tuni-karus (tú-ni-ka-rus)「とゥニ・カルㇱ」[カシワギ・キノコ] ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tupaciyatukar
- トゥパチヤトゥカㇻ §278 あざらし (30) tupaciya-tukar (tu-pá-či-ya-tu-kar)「トゥぱチヤトゥカㇻ」[‘二年・越年した・アザラシ’] ⦅多来加⦆ゴマフアザラシの三歳子 (出典:知里動物編、方言:)
- tupepkar
- トゥペㇷ゚カㇻ 【自動(?)】[tupep-kar かた結びの結び目・をつくる]かた結びに結ぶ。 (出典:田村、方言:沙流)
- tusapuykari
- トゥサプイカリ 【tusa-puy kari】 身八つ口から. トゥサプイカリ イ・ヌカㇻ アアン=着物をかぶって,身八つ口から見た. (出典:萱野、方言:沙流)
- tuyaskarap
- トゥヤㇱカラㇷ゚ 【他動】…を憐れむ、 …に同情する。 {E: to pity…} (出典:田村、方言:沙流)
- tuyaskarap
- トゥヤㇱカラㇷ゚ 【tuyaskarap】 憐れむ,同情する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uciskarpa
- ウチㇱカㇻパ 【自動】[複](単は用例がない)[u-cis-kar-pa 互い・泣く・する/させる・[複]](初対面の女性同士が)互いに手を取り合って泣いて喜びを表す(挨拶の一種)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uciw-ninkari
- ウチウニンカリ 【名】[u-ciw-ninkari 互い・にささる・耳環]細い金属の両端が合わさって輪になっている耳環。(W) (S) ☞ninkari ニンカリ (出典:田村、方言:沙流)
- ucokcoksekar
- ウチョㇰチョㇰセカㇻ 【u-cok-cok-se-kar】 接吻しあう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ucokcoksekar(-an)
- ウチョㇰチョㇰセカㇻ §244.キスする;くちずけする;せっぷんする(11)ucokcoksekar(-an)〔u-čók-čok-se-kar ウちょㇰチョㇰセカㇻ〕[u(お互いを)+cokcoksekar(くちずけする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uirkar
- ウイㇼカㇻ §011.身内 血縁の者(14)uirkar〔ú-ir-kar ウいㇼカㇻ〕⦅H.⦆。①互いに血のつながりをもつ;親類同志である。(→ユ研Ⅱ, p312)。②親類ずきあいをする⦅ホロべツ⦆。[u-(互い)+irkar(に血のつながりをもつ)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ukarankepa
- ウカランケパ 【u-karanke pa】 近づき合う. フウーン ウウォシッコテパ ワ ネ ノイネ ネユン ポーカ ウカランケパ ルスイ シリ=ああそうか,惚れ合っているらしくなんとかかんとかして近づき合いたい様子だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukarino
- ウカリノ 【副】[u-kari-no 互い・に代わる・(副詞形成)] 皆で代わるがわる(?)。 ranma ene aapte hi ukarino a=nu hawe ne ランマ エネ アアㇷ゚テ ヒ ウカリノ アヌ ハウェ ネ いつもそんなふうに、 もうだめだということを来る人来る人皆言って(私たちは)聞くのだなあ。(S) {E: for everyone to alternate, take turns.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukohoniskarpa
- ウコホニㇱカㇻパ 【自動】[複](単の用例はない)[uko-honiskar-pa 互いに・(?)・[複]] 皆で一生懸命考える。 {E: for everyone to think seriously about something.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokarkari
- ウコカㇻカリ 【他動】…をクルクル巻く(反物を巻くように)。 {E: to wrap; to roll up…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokarkari
- ウコカㇻカリ 【u-ko-kar-kari】 まとめて包む. メノコ アナㇰネ ケㇺ ヌイト エイワンケ オカケ イランマカカ シッチャㇱヌレ ワ ネㇷ゚ ネ ヤッカ ウコカㇻカリ ワ ウカオ ㇷ゚ ネ ナ=女というものは針と糸を使った後もきれいに掃除をしてなんでもまとめて包んでしまうものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukokarse
- ウコカㇻセ 【u-ko-kar-se】 煮つまらない. ウコニン クナㇰ ク・ラム アㇷ゚ エイタサ ウウェヘ ア ワ ウコカㇻセ=煮つまると思ったのにあまりにも煮汁が多すぎて煮つまらない. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukomoykarpa
- ウコモイカㇻパ 【自動】[uko-moy-kar-pa 一緒に・渦(うず)・をつくる・[複]] 渦中に投げられたものがいつまでも回っている。 (出典:田村、方言:沙流)
- ukopayyekar
- ウコパイイェカㇻ 【他動】[uko-payyekar みんな一緒に・…をけなす] みんなで…をけなす。 (出典:田村、方言:沙流)
- ukoramnukar
- ウコラㇺヌカㇻ 【自動】[u-ko-ram-nukar 互い・に・心・を見る] 度胸くらべをする。 inan kur síno op easkay ya, ukoramnukar=an wa, ne síno op easkay kur a=nukár kusu ne イナン クㇽ シノ オㇷ゚ エアㇱカイ ヤ、 ウコラㇺヌカㇻアン マ、 ネ シノ オㇷ゚ エアㇱカイ クㇽ アヌカㇻ クス ネ だれが本当に槍が上手か、 「度胸比べ」(この場合槍投げ比べ)をして、 その本当に槍の上手な人を見よう。(S会話の中の昔話の引用) ☞urametok ウラメトㇰ {E: to compare one's abilities.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukosuppakar
- ウコスッパカㇻ 【他動】[uko-suppa-kar 一緒に・…をきつく・する] …をまとめて荷縄で背負うように荷つくりする。 kor pe anak opitta ukosuppakar híne se híne コㇿ ペ アナㇰ オピッタ ウコスッパカㇻ ヒネ セ ヒネ 持ち物は全部まとめて荷つくりして背負って。(W民話) {E: to pack…together with a rope or cord so as to carry on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ummasiwkarus
- ウンマシウカルㇱ §447 エブリコ (2) umma-siwkarus (úm-ma-siw-ka-rus)「うンマシウカルㇱ」[馬(の)・にがいキノコ] ⦅あいぬ医事談⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- unukar
- ウヌカㇻ 【自動】[u-nukar 互い・を見る] ①互いを見合う、 相会う。 sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ 一つの尾根を両側から一緒に持っていて互いに会ったことがないもの(なぞなぞで答えは sikihi シキヒ 目)。 ②(動名詞として)会うこと、 会見 hempara ne yakka/unukar pirka p/ci=ki nankor na ヘンパラ ネ ヤッカ/ウヌカㇻ ピㇼカㇷ゚/チキ ナンコン ナ いつでも会見のよいのをしましょうね=いつでもまた会って楽しく語り合いましょうね。(W即興詩) {E: ①to look at each other; meet. ②a meeting.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unukar
- ウヌカㇻ 【u-nukar】 顔を合わせる,会う. タネポ エチ・ウヌカㇻ ペコㇿ ク・ヤイヌ ア コㇿカ ヘンパラ ワノ エチ・ウアㇺキㇼ ワ エチ・オカ ヒ アン=今初めてお前たちが顔を合わせるような気がしだがいつから顔見知りになっていたのだ? (出典:萱野、方言:沙流)
- unukar(-an)
- ウヌカㇻ §034.結婚(する)(9)unukar(-an)〔u-nú-kar ウぬカㇻ〕⦅サル⦆【雅】結婚する[<u-nu-kar〔お互いを・もつことを・する〕]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- unukar-itak
- ウヌカㇻイタㇰ/ウヌカリタㇰ 【名】面と向かって言う言葉(=口頭会話語)。 ☆参考 yúkaritak ユカリタㇰ《ユーカラ語=雅語》その他特別の言葉に対する。 ☆参考 utomta-itak ウトㇺタイタㇰ とも言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- unukare
- ウヌカレ 【他動】[自動使役][u-nukar-e 互い・見る・させる]①(皆が)…を見る、 (皆に)…が見える。 ②(人)をのぞき見する。 {E: to peep (at someone).} (出典:田村、方言:沙流)
- upiyekar
- ウピイェカㇻ 【自動】[u-piyekar 互い・に石をぶつける] 石のようなものをぶつけ合う。 upas taktaku wa ani upiyekar ウパㇱ タㇰタク ワ アニ ウピイェカㇻ 雪を丸めてぶつけ合う(雪合戦する)。(S) ☞piyekar ピイェカㇻ {E: to throw rock-like objects at each other (snowballs).} (出典:田村、方言:沙流)
- uramkarpare
- ウラㇺカㇻパレ 【自動】(不幸にあった人同士が)悔やみを言い合う。 {E: to quarrel; dispute.} (出典:田村、方言:沙流)
- urenkare
- ウレンカレ 【他動】[自動使役][urenka-re 皆そろう・させる]皆そろえる(一つも欠けないように一そろえのものを皆集める)。 urenkare wa ári ウレンカレ ワ アリ 皆そろえろえておきなさい。(S) ☆参考 整頓しなくても言う。 {E: for…to be complete; for all…to be present.} (出典:田村、方言:沙流)
- urikara
- ムリカラ §467 8〜9尺の大カニ murikara (mu-ri-ka-ra)「ムリカラ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- usaekara(-an)
- ウサエカラ §845.わらう(笑う)(3)usaekara(-an)〔u-sá-e-ka-ra ウサエカラ〕⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- usam'owpekare
- ウサㇺオウペカレ 【u-sam-owpekare】 助け合う,欠点を隠し合う.▷ウ=互い サㇺ=前 オウペカレ=真っ直ぐにする ウウタリ アナㇰネ ネユンポカ ウサㇺオウペカレ ウタサロㇱキ サㇰノ ウコアㇷ゚カㇱ ペ ネ ナ=親戚同士はなんとかして助け合いをして対立することなく行き来するものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- useykar
- ウセイカㇻ 【usey-kar】 沸かす. (出典:萱野、方言:沙流)
- úseykarpe
- ウセイカㇻペ 【名】[usey-kar-pe 湯・をつくる・もの] 湯わかし、 やかん(「やかん」の訳語として出た)。 {E: a kettle.}。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ussikar
- ウッシカㇻ 【自動】[ussi-kar うるし・する] うるしにかぶれる。 ussikar wa nanu epittano a=nukár ka sitoma no an ウッシカㇻ ワ ナヌ エピッタノ アヌカㇻ カ シトマ ノ アン うるしにかぶれて顔じゅう見るのも恐ろしくなっている。(S) {E: to be poisoned with lacquer.} (出典:田村、方言:沙流)
- ussikar
- ウッシカㇻ 【ussi-kar】 ウルシをかく(ウルシにかぶれる). ホワーㇻ ヌマン ケキㇺネ(ク・エキㇺネ) アㇷ゚ スイ クッシカㇻ(ク・ウッシカㇻ) ノイネ オヤコヤキ マヤイケ フミ アㇱ=あーあ,いやになっちゃう,昨日山へ行ったらまたウルシかいた(ウルシにかぶれた)らしくあちこちが痒くなったよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ussikar(-an)
- ウッシカㇻ §144.うるしかぶれ(漆瘡)(2)ussi-kar(-an)〔ús-ši-kar うッシカㇻ〕[ウルシ・に当る]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ussipunkar
- ウッシプンカㇻ 【ussi-punkar】 ツタウルシ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ussipunkar
- ウッシプンカㇻ §165 ツタウルシ (1) ussi-punkar (ús-si-pun-kar)「うッシプンカㇻ」[ussi(うるし)punkar(つる)] 茎 ⦅北海道⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ussipunkara
- ウッシプンカラ §165 ツタウルシ (2) ussi-punkara (ús-si-pun-kara)「うッシプンカラ」[ussi(うるし)punkara(つる)] 茎 ⦅樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- utakararip
- ウタカラリㇷ゚ §110 ヒトデ類;海星 (1) utakararip(u-tá-ka-ra-rip)「ウたカラリㇷ゚」[<ota(砂)ka(の上)rari(押しつけている)-p(もの)]⦅虻田、礼文⦆ ヒトデ;ヤスデ(方言) Asterias amurensis LUTKEN. (出典:知里動物編、方言:)
- utakararip
- ウタカラリㇷ゚ §216 ホタテ、エゾギンチャク(エゾキンチャクガイ) (1) utakararip (u-ta-ka-ra-rip)「ウタカラリㇷ゚」婆の手(方言)エゾギンチャクPecten swifti BERN. (出典:知里動物編、方言:)
- utomnukar
- ウトㇺヌカㇻ 【他動】[u-tom-nukar 互い・の正面のまん中・を見る](?) …を結婚させる。 {E: to make, let…marry.} (出典:田村、方言:沙流)
- utomnukar
- ウトㇺヌカㇻ 【u-tom-nukar】 結婚する.▷ウ=互い トㇺ=方 ヌカㇻ=見る →お互いの方を見つめ合う タン チュㇷ゚ シカリ ヒ タ ペウレクㇽ ウタㇻ ウトㇺヌカㇻ マラㇷ゚ト アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=この月が円くなった時に若者たちの結婚式の祝宴があるそうだ.タㇷ゚ ウフナㇰ ウトㇺヌカㇻ パ ペウレ ウムレㇰ アン コㇿ オラーノ ウクラン マケタマケタネ シコㇿ カネ エヤイプニ パ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=この頃結婚したばかりの若夫婦がいると,昨夜はどうしてこうしてとからかって笑って笑って. (出典:萱野、方言:沙流)
- utomnukar(-an)
- ウトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(2)utomnukar(-an)〔u-tóm-nu-kar ウとㇺヌカㇻ〕⦅ホロべツ、チカブミ⦆夫婦になる。[u-(互い〔の〕)+tom(体〔を〕)+nu(持つ〔ことを〕)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- utukari
- ウトゥカリ 【位名】[u-tukari 互い・の手前] utukari ta ウトゥカリ タ (直訳すると)互いの手前に=しょっちゅう、 何回も。 a=weyyupi weysanpekor kusu ene e=matnepoho utukari ta yáni rayke ranke hike ka アウェイユピ ウェイサンペコㇿ クス エネ エマッネポホ ウトゥカリ タ ヤニ ライケ ランケ ヒケ カ 私のろくでなしの兄が悪心をだいてあなたの娘さんを何回もくり返しもう少しで殺しそうになったけれども。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utukari ta utukari ta
- ウトゥカリ タ ウトゥカリ タ 【u-tukari ta u-tukari ta】 近くに近くに. ポロ ペッ アナㇰネ ウトゥカリタ ウトゥカリタ ケペレペ ネ ウㇱケ アン ペ ネ ワ チㇷ゚モㇺ カ エアイカㇷ゚=大きい川には近くに近くに淀になった所があって舟が流れることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- utuyaskarap
- ウトゥヤㇱカラㇷ゚ 【u-tuyaskarap】 憐れみ合う. ウネノ シオンピヤㇻ ネ ㇷ゚ ネ クス ウトゥヤㇱカラㇷ゚ パ ワ ネ ノイネ ウトクイェコㇿ パ=同じように後家(未亡人)なので同情しあうらしく仲がいい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uweinkar
- ウウェインカㇻ 【自動】[u-w-e-inkar 互い・(挿入音)・と一緒に・見る](?) 透視/予見する、 見通す、 そこにないものや未来のことがらが見えてわかる。 aynuramat ne an pe tane a=ne kusu, kamuy siri ne uweinkar koraci inkar=an katu ene an hi アイヌラマッ ネ アン ペ タネ アネ クス、 カムイ シリ ネ ウウェインカㇻ コラチ インカラン カトゥ エネ アニ 私はもう人の魂になっているので、 神さながらに、 見えないことを見通すみたいに、 次のようなことが見えます。(W民話) poro a=yupi uweinkar nupur pe ne kusu siyeye utar oka kor motoho ye ポロ アユピ ウウェインカㇻ ヌプㇽ ペ ネ クス シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ 私の長兄は見えないことを見通す霊力のある人なので病気の人々がいるとその原因を言い当てる。(NK民話) {E: to see through; foresee.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweinkar
- ウウェインカㇻ 【u-e-inkar】 千里眼(である).予言(する). ホッノ イヨーハイ アチャポ アナㇰネ ウウェインカㇻ ペ コラーチ ウェンペ ヘネ ピㇼカㇷ゚ ヘネ エセミタㇰ キ=本当にたまげた,おじさんは千里眼のように悪いことでもいいことでもそれを予言する. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekari
- ウウェカリ 【自動/副】[u-w-ekari 互い・(挿入音)・の方に向かって] ①[自動][単](複は uwekarpa ウウェカㇻパ)(他の語の構成部分として)互いの方に向かって寄って来る(独立の自動詞としての用例はない)。 ②[副]両方から。 uwekari arki ウウェカリ アㇻキ (たとえば二人の人が)両方から来る(バッタリ行き合う)。 néa pínay uwekari soske híne ネア ピナイ ウウェカリ ソㇱケ ヒネ その谷の崖が両方からくずれて。(W言い伝え) uwekari uwekari ウウェカリ ウウェカリ あっちからもこっちからも、 代わるがわる、 入れかわり立ちかわり。 uwekari uwekari am us hemanta kikiri ウウェカリ ウウェカリ アムㇱ ヘマンタ キキリ 左右両側にたくさんのつめが生えているへんな虫(「ムカデ」の訳語として出た)。 uwekari uwekari kamuy opitta i=tomoytak hi ora ウウェカリ ウウェカリ カムイ オピッタ イトモイタキ オラ 代わるがわる神々が皆私のところに来てなだめてくれてから。(W神謡語り) {E: ① ②from both.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarino
- ウウェカリノ 【u-e-kari no】 両方から. フチ ヤイヌミウェン ク・ラムチュㇷ゚テㇰ ア ワ ピㇼカ ヒネ ウウェカリノ エチ・エㇰ=おばあちゃんが病気で心細い思いをしていたのに,幸い両方からお前たちが来た. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarire
- ウウェカリレ 【他動】[自動使役][単](複は uwekarpare ウウェカㇻパレ)[uwekari-re 互いの方に向かって集まって来る・させる] …を寄せ集める。 humneani un uwekarire wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカリレ ワ アリ (散らかっているものを) ひと所に寄せ集めておきなさい。(S) ☆参考 寄せ集めることは、 ほかに uwekarpare ウウェカㇻパレ[複]、 uwomare ウウォマレ、 uwomarpare ウウォマㇻパレ などとも言う。 {E: to make, gather, collect…} (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarire
- ウウェカリレ 【u-e-kari-re】 集める. タヌクラン テタ レウシ・アン ナ.ホクレ ネッ ウウェカリレ.ポロ アペ ア・アリ クㇱネ ナ=今夜はここで野宿する.さあ,流木を集めろ.大きい火を燃やすから.→ウモマレ (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarpa
- ウウェカㇻパ 【自動/名】[複](単の形は uwekari ウウェカリ。 しかしこの語は副詞としての用例のみがあり、 自動詞として用いられた例は未出)[u-w-ekar-pa 互い・(挿入音)・(ekari エカリ の語幹)に向かって・[複]] ①[自動]集まる。 kotan epitta oka nispa uwekarpa wa コタン エピッタ オカ ニㇱパ ウウェカㇻパ ワ 村じゅうの長者がたが集まって。(W民話) inne paskur uwekarpa híne インネ パㇱクㇽ ウウェカㇻパ ヒネ たくさんのカラスが集まって。(HC民話) cise sikno uwekarpa utar チセ シㇰノ ウウェカㇻパ ウタㇻ 家いっぱいに集まっている人々(この場合神々) (W神謡語り) ②[名]集まり、 集会。 {E: ①to gather; bring together. ②a gathering; a collection.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekarpa
- ウウェカㇻパ 【u-e-karpa】 集まる,集い(を持つ). タヌクラン アナㇰネ ヤㇱ・アン クス ヤイニ タイ タ ウウェカㇻパ・アン ヒ ク・イェ ワ アン=今夜は網流しをするためにドロの木の林(二風谷にある地名)へ集まることを私は言っておいたよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwekarpare
- ウウェカㇻパレ 【他動】[自動使役][uwekarpa-re 集まる・させる] …を集める。 humneani un uwekarpare wa ári フㇺネアニ ウン ウウェカㇻパレ ワ アリ ひと所に寄せ集めておきなさい(=uwekarire wa ári ウウェカリレ ワ アリ)。(S) ceppokoyki=an wa a=satke a=ma a a=ma a ne ya néun néun iki=an kinaharukar=an usa aepi a=uwékarpare wa チェッポコイキアン マ アサッケ アマ ア アマ ア ネ ヤ ネウン ネウン イキアン キナハルカラン ウサ アエピ アウウェカㇻパレ ワ 小魚とりをして乾してどんどんたくさん焼いたりいろいろして野草を摘んだりしていろいろな食べ物を集めて。(W民話) {E: to gather, bring together…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenoyekar
- ウウェノイェカㇻ 【u-e-noye-kar】 互いにそれをねじる,礼拝のこと. オトゥサンペチ オレサンペチ ウウェノイェカㇻ イコオンカミ=ふたつの指を,三つの指を相ねじりつつ,私に礼拝した.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- uwerankarap
- ウウェランカラㇷ゚ 【自動】[u-w-e-rankarap 互い・(挿入音)・と共に・あいさつする] あいさつし合う(この場合、 昔の作法による正式のあいさつをすることを言う)。 a=ahúnte híne, orano a=onáutari tura uwerankarap, uweyayrenka kor oka=an アアフンテ ヒネ、 オラノ アオナウタリ トゥラ ウウェランカラㇷ゚、 ウウェヤイレンカ コㇿ オカアン 私は(奥様を)家の中へ通して、 それから(奥様は)私の両親とあいさつを交わし、 会えた喜びを言い合って(私たちは)いた。(W民話) ne onne kur, uwerankarap=an wa okake an kor, i=kouwepekennu ネ オンネ クㇽ、 ウウェランカラㇷ゚アン ワ オカケ アン コㇿ、 イコウウェペケンヌ その老人は、 あいさつの交換が終わると、 私に(次のように)たずねた。(NK民話) {E: to greet one another.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwerankarap
- ウウェランカラㇷ゚ 【u-e-ram-karap】 あなたの心にそっと触れる. タネポ ウヌカㇻ・アン ルウェ ネ クス ウウェランカラㇷ゚・アン ペ ネ ナー=今初めてお会いするわけですが,あなたの心にそっと触れて挨拶したい. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwetunankar
- ウウェトゥナンカㇻ 【自動/副】[u-w-etunankar 互い・(挿入音)・にバッタリ出会う] ①[自動](バッタリ)出会う(「いきあう」)。 ②[副]両方から、 両側から。 wenkur umurek uwetunankar eyoko wa ウェンクㇽ ウムレㇰ ウウェトゥナンカㇻ エヨコ ワ 貧乏人夫婦は両側から待ち伏せして。(HK民話) ne rika kisma tekehe amuninihi tun ne híne uwetunankar kisma híne sikoetaye ネ リカ キㇱマ テケヘ アムニニヒ トゥン ネ ヒネ ウウェトゥナンカㇻ キㇱマ ヒネ シコエタイェ その鯨の脂身をにぎっている手を、 二人で両側からつかんで引っぱった。(HK民話) ☞etunankar エトゥナンカㇻ {E: ①to meet one another. ②from both (sides).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwetunankar
- ウウェトゥナンカㇻ 【u-e-tunankar】 行き合う,出会う,会う.▷ウ=互いに エ=それで トゥナンカㇻ=行き合う ソモカ エ・エㇰ クナㇰ ク・ラム ア ワ エ・エㇰ.ク・ポホ カ アㇻパ アㇷ゚ ルチㇱ オッタ(オㇿ タ) ヘネ ソモ エチ・ウウェトゥナンカㇻ ルウェヘ アン=まさかお前が来るとは思っていなかったのにお前が来た,私の息子も行ったのに峠ででも行き合わなかったかい? (出典:萱野、方言:沙流)
- uweymekkar
- ウウェイメッカㇻ 【他動】[u-w-eymekkar 互い・(挿入音)・に分け与える] …を互いに分け合う。 uweymekkar kor oka na ウウェイメッカㇻ コㇿ オカ ナ みんなで分けてるよ。 utari oha oka wa uweymekkar ウタリ オハ オカ ワ ウウェイメッカㇻ 親戚同士だけに配る。(S) ☆参考 eymekkar エイメッカㇻ (人)に(もの)を分け与える。 eymek エイメㇰ …を分配する/配る。 imek イメㇰ 食べ物を分配する、 おつゆ等をよそう。 ☆参考 食べ物を持って行ってあげることは iyani イヤニ[i-ani もの・を持って行く]、 出されて残した食べ物を人にみやげに持って帰ってあげることは komekare コメカレ、 それを自分で持って帰ることは yaykomekare ヤイコメカレ。 {E: to divide…amongst everyone.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwokar-uwokarpa
- ウウォカㇻウウォカㇻパ 【自動】[複](単の用例はない)[u-w-okar-uwokar-pa 互い・(挿入音)・に取って代わる(okari オカリ の語幹)・(重複)・[複]] 代わるがわるする。 uwokar-uwokarpa pak ウウォカㇻウウォカㇻパ パㇰ 代わるがわる。 néa irwakne utar uwokar-uwokarpa pak kanpar otuytuypa, carankepa ruwe ne ネア イㇼワㇰネ ウタㇻ ウウォカㇻウウォカㇻパ パㇰ カンパㇻ オトゥイトゥイパ、 チャランケパ ルウェ ネ その兄弟は代わるがわる口を動かし談判をした。(NK民話) {E: to take turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokarpa
- ウウォカㇻパ 【自動/副】[u-w-okar-pa 互い・(挿入音)・に取って代わる(okari オカリ の語幹)・[複]] ①[自動]代わるがわるする。 ②[副](次のように二度重ねて)交代交代で。 uwokarpa uwokarpa ci=mi ur ウウォカㇻパ ウウォカㇻパ チミ ウㇽ 私たちが交代交代で着る毛皮の外套。(S) páse na, uwokarpa uwokarpa se yan パセ ナ、 ウウォカㇻパ ウウォカㇻパ セ ヤン 重いから交代交代で背負いなさい。(S) {E: ①to take turns (v.). ②in turns (adv.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwokarpa
- ウウォカㇻパ 【u-o-karpa】 交代(する). イヨㇰペ シネㇷ゚ パテㇰ アン ナ ウウォカㇻパ ランケ ア・エイワンケ シネン ネㇷ゚キ コㇿ シネン シニ オヌマン パㇰノ モセ・アン ロー=鎌が1丁しかないので交代しながら使ってひとり働くとひとり休み夕方までカヤ刈りをしよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwokarpare
- ウウォカㇻパレ 【他動(?)/自動(?)】[u-w-okarpa-re 互い・(挿入音)・に取って代わる・させる] 互いに交代する、 交代で…する(?)。 poro a=yupí kucakor kor a=saha a=turá kor pon a=yupí turano a=onáutari a=epúnkine ora, pon a=yupí a=turá wa kucakor=an kor poro a=yupí a=saha a=onáutari epunkine, uwokarpare hem ki, kucakor=an ruwe ne a p ポロ アユピ クチャコㇿ コㇿ アサハ アトゥラ コㇿ ポン アユピ トゥラノ アオナウタリ アエプンキネ オラ、 ポン アユピ アトゥラ ワ クチャコラン コㇿ ポロ アユピ アサハ アオナウタリ エプンキネ、 ウウォカㇻパレ ヘㇺキ、 クチャコラン ルウェネ アㇷ゚ 大きい兄が狩小屋に行くときは私は姉と一緒にいて小さい兄と一緒に父たちを守る、 そして小さい兄と私が一緒に狩小屋に行くときは大きい兄と姉が父たちを守る、 交代もして狩小屋に行っていたが。(NK民話) ☆参考 形の上では uwokarpa ウウォカㇻパ の使役形なので他動詞と予想されるが文脈から見ると使役の意味はなさそうである。 {E: to change places with; take turns with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworohokarinpa
- ウウォロホカリンパ 【自動(?)/副詞(?)】互いに(?)。 (次の表現で) uworohokarinpa ukor ウウォロホカリンパ ウコㇿ 互いに結婚する。 yaymotoor erampewtekpa p, uworohokarinpa ukor wa orowano usipiraspa p ヤイモトオㇿ エランペウテㇰパㇷ゚、 ウウォロホカリンパ ウコㇿ ワ オロワノ ウシピラㇱパㇷ゚ 自分の系統がわからなくなった人たちが、 お互いに夫婦になって、 それから広がったもの。(S言い伝え) {E: mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwowpekare
- ウウォウペカレ 【自動】[u-w-owpeka-re 互い・(挿入音)・まっすぐになる・させる] 暮らしが立つように(親族や仲間どうしで)助け合う、 「お互いに立場を守って助け合う。」 (S) nen póka uwowpekare yakka hepuni ka koyaykus ネン ポカ ウウォウペカレ ヤッカ ヘプニ カ コヤイクㇱ なんとかして(姉が弟を)援助してやっているのにそれでもうまく立っていかない。(S) {E: to help each other.} (出典:田村、方言:沙流)
- uyayeasirkar
- ウヤイェアシㇼカㇻ 【u-yay-e-asir-kar】 後添いを貰う.▷ウ=互いに ヤイ=自身 エ=それで アシㇼ=新しい カㇻ=作る (出典:萱野、方言:沙流)
- wahkarayki(-an)
- ワㇵカライキ §574.のどがかわく;渇する(6)wahka-rayki(-an)〔wáh-ka-raǐ-ki わㇵカライキ〕[水が・殺す]⦅ライチシ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- wakara
- ワカラ §435 コケ(蘚苔並びに地衣)類の総名 (5) wakara (wa-ká-ra)「ワかラ」 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkarak
- ワッカラㇰ 【自動】[wakka-rak 水・の味がする]水っぽい(カボチャなど、 水っぽくておいしくない)(=pérak ペラㇰ)。(S) {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenhokkar
- ウェンホッカㇻ 【自動(?)/他動(?)】[wen-hok-kar 高い・買う(こと)・をする]高く買う。 (出典:田村、方言:沙流)
- weninkarpo
- ウェニンカㇻポ 【名】[wen-inkar-po おおざっぱに・見る・(指小辞)](ki キ《する》の前に置かれて)チラッと見ること。 weninkarpo ki ウェニンカㇻポ キ チラッと見る。 (出典:田村、方言:沙流)
- wenkoykikar
- ウェンコイキカㇻ 【wen-koyki-kar】 めちゃくちゃにいじめる. イラマンテ クス エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) ソモカ エネ シㇼキ クナㇰ ア・ラム アㇷ゚ ウェンユㇰ ピッコサヌ ア・イ・ウェンコイキカㇻ ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ ア・コヤイヌトゥンヌ=狩のために山へ入ったら,まさかそうなるとは思わなかったのに,どうもうな熊がさっと飛び出て来てめちゃくちゃにいじめられ,死んたのか眠ったのか意識朦朧となった. (出典:萱野、方言:沙流)
- wennusikari
- ウェンヌシカリ 【自動】[単](この形での用例は未出。 複数語尾 -pa パ のついた形で出てきた。) ☞wennusikaripa ウェンヌシカリパ (出典:田村、方言:沙流)
- wennusikaripa
- ウェンヌシカリパ 【自動】[複](単の用例はない)[wen-nu-sikari-pa ひどく・目・丸くなる・[複]](?) (二人以上が皆で)ひどくびっくりする。 {E: to be startled (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenpunkaronne
- ウェンプンカロンネ 【自動】[wen-punkar-onne ひどく・つる草・大きい]つる草が茂っている。 ☆参考 onne の部分は[or-ne …のところ・である]かもしれない。 {E: to grow thick with creepers.} (出典:田村、方言:沙流)
- wensapakar
- ウェンサパカㇻ 【wen-sapa-kar】 悪い頭を作る. *夫に先立たれた妻が喪に服する意味で髪を短く切るが,普通は下唇と顎の中間まである髪を耳たぶより上まで切ってしまう.唇の下まで髪が伸びるまで,チㇱコンチ(涙の被り物)という三角頭巾を被り喪に服していたが,私が見た記憶では昭和6年か7年頃に,隣の家の貝澤オロアッノさんが最初で最後である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- wo wo kar kanto kanto
- ウォ ウォ カラ カント カント 【間投】[< 擬音] (子犬の神謡の折り返し。) (KM神謡) ☆参考 kanto カント は《天》。 (出典:田村、方言:沙流)
- yainkarpirkare
- ヤインカㇻピㇼカレ §749.みる(見る)(7)陣をこらしてよく見る yainkar-pirkare〔ja-íŋ-kar-pír-ka-re ヤいンカㇻぴㇼカレ〕[yay(自分の)+inkar(見ること)+pirka-re(よから・しめる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yakarakikiri
- ヤカラキキリ §205 クモの類 (14) ya-kara-kikiri (yá-ka-ra-ki-ki-ri)「やカラキキリ」[<ya(網)kara(つくる)kikir(虫)] ⦅落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- yakarkina
- ヤカㇻキナ §106 エゾオオバセンキュウ (1) yakar-kina (yá-kar-ki-na)「やカㇻキナ」 茎葉 ⦅有珠、幌別⦆⦅A上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yamnikarus
- ヤㇺニカルㇱ §439 キノコ類 (9) yamni-karus (yám-ni-ka-rus)「やㇺニ・カルㇱ」[“クリの木に生じるキノコ”] ⦅A⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yánonkar
- ヤノンカㇻ 【自動】[ya-nonkar 網・の様子を見に行く] 網の中に魚が入ったかどうか見に行く。 ésir pet or un yánonkar kus arpa エシㇼ ペトルン ヤノンカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)さっき川へ網の様子を見に行った。(S) {E: to check whether or not fish have been caught in a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaskar
- ヤㇱカㇻ 【yas-kar】 汁の具だけをすくい取る:しゃもじで具だけを選んで取ること. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayakankara(-an)
- ヤヤカンカラ §448.すわる(座る)(17)背中を丸くしてうずくまっている yayakankara(-an)〔ya-yá-kan-ka-ra ヤやカンカラ〕[<yay(自分を)+akam(だんご)+kara(にする、作る)]⦅ニイトイ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayakarkar
- ヤヤカㇻカㇻ ☞yaykarkar ヤイカㇻカㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- yayasiskar
- ヤヤシㇱカㇻ 【yay-asis-kar】 後悔する. トゥイマ レプンクㇽ オカ ウㇱケ ウン ア・エン・シレン ヤッカ ク・ヤイモンニㇱカ ペコㇿ ク・ヤイヌ ワ ソモ ク・アㇻパ ア コㇿカ ク・ヤヤシㇱカㇻ=遠い沖の人たちのいる所(外国)へ私は誘われたが忙しいように思って行かなかったが後悔している. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayaspirkare
- ヤヤㇱピㇼカレ 【自動】[yay-as-pirka-re 自分・立つ・美しくなる・させる][雅]立つ。 pet tuyka ta/horawociwe/yayaspirkare ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ/ヤヤㇱピㇼカレ [雅]空から川の岸辺におりて来て立った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaycipsikeka-nukar
- ヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ 【自動】[yay-cip-sike-ka-nukar 自分・舟・荷物・の上・を見る] 舟の積み荷を見る=荷を積んだ舟のとも(後部)に座る(交易品を舟に積んで航海する様子の描写)。 ☆参考 eyaycipsikeka-nukar エヤイチㇷ゚シケカヌカㇻ [他動] {E: to sit at the back of the load on a boat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayciskar
- ヤイチㇱカㇻ §038.やもめ(5)yayciskar〔jáǐ-čiš-kar やイチㇱカㇻ〕⦅ホべツ⦆男やもめ。[yay(自分を)+ciskar(いたみ泣く)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yayeasirkar
- ヤイェアシㇼカㇻ 【yay-e-asir-kar】 再婚(する).▷ヤイ=自身 エ=それ アシㇼ=新しい カㇻ=作る ナ ペウレクㇽ チセ サㇰ ヤㇰ ア・イェ ク・エサッチャンペネ ワ ク・アン ア コㇿカ ヤイェアシㇼカㇻ ヤㇰ ク・イヌ ク・コトゥヤシ=まだ若い人が妻に死なれたということで気がもめていたけれど,再婚したと聞きよかったと思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayemoskarkar
- ヤイェモㇱカㇻカㇻ 【自動】[雅]倒れる。 i=ehosi wa/yayemoskarkar イエホシ ワ/ヤイェモㇱカㇻカㇻ [雅]私の方へ来ずに向こうの方で倒れた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayemoskarkar
- ヤイェモㇱカㇻカㇻ 【yay-e-mos-karkar】 鹿とか犬が自分の寝床を作るために体をぐるぐる回すこと:犬を含めて野生動物が草原で寝る時に体を2回か3回ぐるっと回してから寝る.その様子を言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayerampewtekkare
- ヤイェランペウテッカレ 【他動】[yayerampewtek-ka-re 何もわからない・(他動詞化)・させる](人)を悪くする、 (人)に悪い知恵を教える、 思慮分別のないものにする(?)。 sikatkore wa sineno yayerampewtekkare kus ene iki hi an シカッコレ ワ シネノ ヤイェランペウテッカレ クㇱ エネ イキ ヒ アン (悪い子がうちの子を)引っぱり出して自分と同じように悪くしようとして悪い知恵ばかり教える。(S) ☆参考 形の上では複他動詞(他動使役)に見えるがこの用例では単他動詞。 意味から予想される yayerampewtekka ヤイェランペウテッカ は未出。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyukar
- ヤイェユカㇻ 【自動】[yay-e-yúkar 自分・のことを・歌う/ものまねする](神が)自分のことを(神謡として)歌う。 kakkok kamuy yayeyukar kamuyukar カッコㇰ カムイ ヤイェユカㇻ カムユカㇻ カッコウの神が自分のことを歌った神謡。 ☆参考 yúkar ユカㇻ は《ユーカラ(を歌う)》、 eyukar エユカㇻ は《…を(言葉の言い方や仕草を)ものまねする》。 yayeyukar ヤイェユカㇻ の原義は《(神が)自分のことを所作しながら歌った》ということだろうという知里真志保の説が正しいだろう。 それがおそらく神謡 kamuyyukar カムイユカㇻ の起源でもあるだろう。 しかし、 現代では神謡を歌う人は所作はつけず、 歌うだけである。 yayeyukar ヤイェユカㇻ という語も「所作しながら」という意味まで含んでとらえられているわけではない。 (出典:田村、方言:沙流)
- yaykar
- ヤイカㇻ 【自動】[yay-kar 自分・をつくる] ①自分をつくる、 変身する。 pirkano yaykar ピㇼカノ ヤイカㇻ きれいに身づくろいする。 ne yaykar ネ ヤイカㇻ …に変身する、 …に化ける。 kotankonnispa ne yaykar コタンコンニㇱパ ネ ヤイカㇻ 彼は村長に化けた。(W民話) ② ☞etoko yaykar エトコ ヤイカㇻ {E: ①to transform; change. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykaramu
- ヤイカラム 【yay-ka-ramu】 我が身を案ずる,自分の上へ災いがかかることを恐れる,不運続きの者に手を貸して巻き添えになることを恐れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykarkar
- ヤイカㇻカㇻ 【自動】[yay-karkar 自分・…をきれいに整える] きちんと身なりを整える、 いずまいを正す。 ☆参考 テープでは yayakarkar ヤヤカㇻカㇻ と発音しているが、 そのときの舌のもつれによる言いそこないらしい。 千歳の白沢ナベさんによればそれはまちがいで、 yaykarkar ヤイカㇻカㇻ が正しい。 {E: to correct one's posture, appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykarkarsere
- ヤイカㇻカㇻセレ 【yay-karkarse-re】 (苦しみもがいて)のたうつ. イユニン クス ヤイカㇻカㇻセレ=痛いためにのたうちまわる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykatekar
- ヤイカテカㇻ 【自動/名】①[自動]人を恋しがる、 恋をする。 ②[自動]恋歌を歌う。 ③【名】恋歌。 (出典:田村、方言:沙流)
- yaykatekar
- ヤイカテカㇻ 【yay-kat-ekar】 片思い. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykikkar
- ヤイキッカㇻ 【自動】[yay-kikkar 自分・を防御する]自分の身を守る。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykikkar-cási
- ヤイキッカㇻチャシ 【名】[yay-kikar-cási 自分・を防御する・とりで](直訳すると)防御用のとりで(楯の訳語として出た)。 ☆参考 楯は昔のアイヌ伝統文化にはなかった。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoaykar
- ヤイコアイカㇻ 【yay-ko-ay-kar】 間違って自分に刺さった矢を自分で抜くこと,体に刺さった矢を抜く. ▷ヤイ=自分 コ=それ アイ=矢 カㇻ=抜く,作る *他人が仕掛けた仕掛け弓に掛かった場合に,大急ぎで矢を向こう側へたたいて抜くこと.ためらっていると毒が回って死ぬことになる.(補遺編)▷ヤイ=自分 コ=それ アイ=矢 カㇻ=抜く,作る *他人が仕掛けた仕掛け弓に掛かった場合に,大急ぎで矢を向こう側へたたいて抜くこと.ためらっていると毒が回って死ぬことになる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykomekare
- ヤイコメカレ 【他動】[yay-komekare 自分・に(残した食べ物)を持って行ってあげる](出された食べ物)を食べ残して持って帰る。 ☞komekare コメカレ {E: to take home leftover food.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykomekare
- ヤイコメカレ 【yay-ko-mekare】 食べ残す,自分の為に食べ物を残すこと. *主として煮た食べ物のことをいう. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykopakari
- ヤイコパカリ 【他動】[yay-ko-pakari 自分・に合わせて・…をはかる](布など)を自分の体に合わせて寸法をはかる(着物をつくるとき等)。 {E: to measure out material against one's body (in order to make clothing).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosotkikarkar
- ヤイコソッキカㇻカㇻ 【自動】[yay-ko-sotki-karkar 自分・に・寝床・を整える] 寝るしたくをする(悪口)。 tane suy yaykosotkikarkar kor an タネ スイ ヤイコソッキカㇻカㇻ コラン また(彼は)もはや寝るしたくをしている。(S) {E: to prepare to go to sleep (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotanesikarun
- ヤイコタネシカルン 【自動】[yay-kotan-esikarun 自分・村・を懐かしく思い出す] 故郷を思い出す、 故郷を懐かしむ。 ☆対語 yaykotanoyra ヤイコタノイラ {E: to long for one's home town.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotcakar
- ヤイコッチャカㇻ 【自動】[yay-kotca-kar 自分・の前・をつくる/する] もの惜しみする(「しんぼうする」)。 pirka amip poronno kor pe ora yaykotcakar wa wen amip patek mi ピㇼカ アミㇷ゚ ポロンノ コㇿ ペ オラ ヤイコッチャカㇻ ワ ウェン アミㇷ゚ パテㇰ ミ (あの人は)いい着物がたくさんあるのにそのまましまっておいて粗末な着物ばかり着る。 {E: to put up with.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotcakar
- ヤイコッチャカㇻ 【yay-kotca-kar】 自分の前を作る:暖かくなるように自分の前の火の面倒をすること. テエタ アペオイ オㇿ タ アペ ア・アリ ヒ タ ヤイコッチャカㇻ ワ シネンネ ポㇷ゚ケ ノ アペクㇽ ヒ ア・イェ ㇷ゚ ネ ア ワ=ずうっと昔に炉の中で火を燃やしていた時,自分で自分の前を作って(火の面倒をして)ひとりで暖かくあたることを言ったものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaymakaraye
- ヤイマカライェ 【自動】[yay-maka-raye 自分を・浜手から山手の方へ・行かせる] 浜の仕事から帰る。 {E: to return from work on the coast.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaynukannukar
- ヤイヌカンヌカㇻ 【自動】[< yay-nukannukar 自分・のめんどうを見る] 自分をかわいがる、 自分のことをよくする。 ☞nukannukar ヌカンヌカㇻ {E: to look after oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayokara(-an)
- ヤヨカラ §401.しゆいん(手淫)[する](2)yayokara(-an)〔ja-jó-ka-ra ヤよカラ〕[yay(自分の)+o(陰部を)+kara(<kar こする)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yayotapkar-eciwitara
- ヤヨタㇷ゚カレチウイタラ 【自動】[yay-o-tapkar-e-ciw-itara 自分・その尻(?)・踏舞・で・にささる・…した状態が続いている][雅]踏舞(両手を広げて斜め前にかざし一歩一歩進んでいく舞い)を続けている。 ☆参考 同じことを表すのに、 otu tapkanru ore tapkanru ukakuspare オトゥ タㇷ゚ カンル オレ タㇷ゚カンル ウカクㇱパレ など、 他の言い方もある。 ☞tapkar タㇷ゚カㇻ {E: to repeat a dance over and over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayowpekare
- ヤヨウペカレ 【自動】[yay-owpeka-re 自分・まっすぐになる/うまくいく・させる] 人の気持ちを汲んで気に入られるようにする。 pirkano yayowpekare yan ピㇼカノ ヤヨウペカレ ヤン うまく人の機嫌をとりなさい。(S) yayowpekare=an kusu ne na ヤヨウペカレアン クス ネ ナ 私たちは人に好かれるようにうまくやっていこう。(S) {E: to impress oneself upon another.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayowpekare
- ヤヨウペカレ 【yay-owpekare】 自分自身を真っ直ぐにする:自分自身の身ずまいをただす.クヤヨウペカレ /(私は)自分自身を真っ直ぐにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayoyakar(-an)
- ヤヨヤカㇻ §798.もうろく[する](2)yayoyakar(-an)〔ja-jó-ja-kar ヤよヤカㇻ〕[yay(自分〔を〕)+oya(別に)+kar(する)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaypakari
- ヤイパカリ 【yay-pakari】 自殺(する).▷ヤイ=自身 パカリ=計る (出典:萱野、方言:沙流)
- yaypekare
- ヤイペカレ 【他動】[yay-peka-re 自分・…を目がける・させる]…に向かって/…を目指して行く。 {E: to face, aim at, towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayramkikkar
- ヤイラㇺキッカㇻ 【yay-ram-kikkar】 やめてしまう,あきらめる. (出典:萱野、方言:沙流)
- yayramsikarun
- ヤイラㇺシカルン 【自動】[yay-ram-sikarun 自分・心・記憶する] 気がつく、 ものごころつく、 思い出す。 onne cise or ta yayramsikarun オンネ チセ オッタ ヤイラㇺシカルン (直訳すると)古い家の中で気がついた=気がついたときは/ものごころついたときは/おぼえているかぎりでは、 古い家の中にいた(それ以前のことは記憶にない)。 {E: to notice; recall.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaysikarun(-an)
- ヤイシカルン §466.そせいする(蘇生する)(6)yaysikarun(-an)〔yáǐ-ši-ka-run やイシカルン〕[<yay(自分)+e(について)+sikari(回る)+un(強めの辞)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaysitomkurnukar
- ヤイシトㇺクㇽヌカㇻ §034.結婚(する)(8)yay-si-tom-kur-nukar〔jaǐ-ši-tom-kur-nu-kar やイシトㇺクㇽヌカㇻ〕⦅ホロベツ⦆【雅】夫となる;妻となる;結婚する。[yay(自分)+si(自身の)+tom(体を)+-kur(目的語あるいは補語につく接辞)+nu-kar(所有させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaysitomnukar
- ヤイシトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(7)yay-si-tomnukar〔jaǐ-ši-tom-nu-kar やイシトㇺヌカㇻ〕⦅ホロべツ⦆【雅】結婚する;めとる;とつぐ[yay(自分)+si(みずからの)+tom(体を)+nu-kar(所有・させる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaysokesinukar(a-)
- ヤイソケシヌカㇻ §034.結婚(する)(40)yay-sokesi-nukar(a-)〔jáǐ-so-ke-ši-nu-kar やイソケシヌカㇻ〕⦅ホロベツ⦆【雅】妻にする;結婚する。[yay(自分の)+sokesi(<so-kes-e 座・尻・において)+nukar(所有する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- yaywennukar
- ヤイウェンヌカㇻ 【自動】[yay-wen-nukar 自分・悪い・…を見る] 苦労する、 困る、 なんぎする、 気分が悪い(「せつない」)。 ku=sesek wa ku=yaywennukar クセセㇰ ワ クヤイウェンヌカㇻ 私は暑くてせつない(=気分が悪い)。(S) {E: to suffer; go through hardship.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaywennukar
- ヤイウェンヌカㇻ 【yay-wen-nukar】 苦しむ:肉体に痛みを感じる,つらい.▷ヤイ=自身 ウェン=悪い ヌカㇻ=見る →自分自身が悪く見える. ネユンネユン エ・ヤイウェンヌカㇻ ヤㇰ ク・イヌ ヤッカ エチ・カシオピウキ カ エアイカㇷ゚ カニ カ ウェンクㇽ ク・ネ ㇷ゚ ネ クス=いろいろお前が苦しんでいると私は聞いていてもお前を助けることもできない,私も貧乏者なものだから. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaywennukarpa
- ヤイウェンヌカㇻパ 【自動】[複](yaywennukar ヤイウェンヌカㇻ は単複の区別なし) (二人以上が皆)苦労する、 困る、 せつない。 a=kotánu kémus, a=utári ka kokusis yaywennukar=an-pa アコタヌ ケムㇱ、 アウタリ カ コクシㇱ ヤイウェンヌカㇻアンパ 私の村が飢饉になって村人共々苦しんだ。(NK民話) ☆参考 不定人称形は yaywennukar=an-pa ヤイウェンヌカㇻアンパ {E: to suffer; go through hardships (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yuhkekemayuhketeh eyaykara te
- ユㇷケケマユㇷケテㇸ エヤイカラ テ §638.半死半生で(やっと歩いて)yuhke-kemayuhke-teh e-yay-kara te〔júh-ke-ke-ma|júh-ke-teh|e-jáǐ-ka-ra-te ゆㇷケケマ・ゆㇷケテㇸ・エやイカラ・テ〕[yuhke(強い)+kema(足)+teh(手)+e(それで)+yay(自分を)+kara(処置する);手や足をやっと使って]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yúkar
- ユカㇻ 【自動/名】①[自動]ユーカラ(英雄叙事詩)を歌う。 ②[名]ユーカラ、 英雄叙事詩。 ③(語構成要素として)[自動](1)ものまねする(人の言った言葉も仕草もそっくりにまねする)。 (2)[< (1)]叙事詩を歌う。 ☆発音 沙流川の川下のほうや鵡川のほうでは、 r ㇻㇼㇽㇾㇿ に終わる他の語の場合と同様、 語末の r ㇻ は ラ のようには発音せず、 むしろ ル に近い音色に発音する。 ワテケさんはこの語を日本語として言うときでも、 「ユーカラ」とは言わず「ユカル」と言っていた。 ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)は口承文学のジャンルの一つで、 この地方では、 Poyyaunpe ポイヤウンペ《小さい陸の人》と呼ばれるみなしごの少年が自叙する形の叙事詩をいう。 昔は主に男が歌ったという。 昔、 oyna オイナ 「聖伝、 神伝、 聖典」と呼ばれて区別されたジャンルも、 この時代の歌い手には yúkar ユカㇻ と呼ばれる。 女子が主人公で女子が歌う叙事詩を menokoyukar メノコユカㇻ 「女の叙事詩」と呼び、 これと区別して男が主人公で主に男が歌う英雄叙事詩を okkayoyukar オッカヨユカㇻ 「男の叙事詩」と呼ぶこともある。 一方、 主に鳥やけものなどの神が主人公で自叙する、 折り返しを入れて歌われる「神謡」は、 下流で kamuyyukar/kamuyukar カムイユカㇻ/カムユカㇻ[< kamuy-yukar 神・叙事詩]と呼ばれ、 中流では menokoyukar メノコユカㇻ[menoko-yukar 女・叙事詩]と呼ばれる。 この地方でただ yúkar ユカㇻ というときは、 上述の、 みなし子の少年が主人公でこれが自叙する英雄叙事詩を指す。 これは、 日常会話や昔話、 即興歌などでは通常使われない独特の語句や、 古風な美文調の言い回しや複雑に入り組んだ文法を含んでいる。 通常木の棒(たきぎの一本)で炉ぶちをたたいて拍子をとりながら歌い、 聞き手はときどき hot ! ホッ! という合の手を入れる。通常のユーカラのほかに、 おもしろおかしい言葉や内容を中にはさんで笑い楽しむユーカラを sinot yúkar シノッ ユカㇻ《遊びのユーカラ》と言う。 ☆参考 eyukar エユカㇻ …をものまねする(言葉や仕事をそっくりに)。 koeyukar コエユカㇻ …(人)の…をものまねする。 yayeyukar ヤイェユカㇻ 自分のことを(神謡として)歌う。 ☆参考 樺太方言では yuukara ユーカラ が歌うことを言い、 北海道南部の yúkar ユカㇻ に似た口承文学に hawki ハウキ というものがある。 ☞kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ {E: ①to recite yukar (v.). ②yukar; epic folktales(n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yukar
- ユカㇻ 【yukar】 英雄叙事詩. *今までの多くの本にはユーカラと書かれているがアイヌ民族の間ではユーカラと言うのではなしにユカㇻと言う.*ウェンタラㇷ゚ オッタ(オㇿ タ) ア・ヌ ユカㇻと言って夢の中でユカㇻを聞かされることがあり,このような場合はそのままもう1度寝るようなことをせずに側にいる誰かを起こしてすぐに語って聞かせる,そうでないと忘れてしまうものだそうだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukar
- ユカㇻ 【yukar】 真似る:誰かが聞かせてくれた長い長い物語,それを真似て次に誰かに聞かせる,それをユカㇻと言う. (出典:萱野、方言:沙流)
- yúkaritak
- ユカリタㇰ 【名】[yukar-itak ユーカラ・言葉](=yúkar itak ユカㇻ イタㇰ) ユーカラ(英雄叙事詩)の言葉、 雅語。 ☆参考 ユーカラ(英雄叙事詩)の中で使われる独特の語句や美文調・韻文調の言い回しを指す。 それらにはしばしば古い語彙・語形や古い文法が現れている。 そのような言い回しの中には、 女性の叙事詩のメノコユーカラや神謡の中でも使われるものもある。 ユーカラの達者な人は、 即興歌の中はもとより、 日常会話の中でも、 美文調の格調高い表現として、 時に応じ入れて使う。 普通の人にも使われる慣用表現(決まった言い回し)になっている表現もある。 {E: the words used in the yukar.} (出典:田村、方言:沙流)
- yukkarus
- ユッカルㇱ 【名】[yuk-karus 熊/鹿・ キノコ][植物] マイタケ。 〔知分類 p.249 マイタケ[熊・きのこ]〕 {E: a kind of edible fungus (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- yukkarus
- ユッカルㇱ 【yuk-karus】 マイタケ. (出典:萱野、方言:沙流)
- yukkarus
- ユㇰカルㇱ §448 マイタケ (2) yuk-karus (yúk-ka-rus)「ゆㇰカルㇱ」[熊・きのこ] ⦅北海道各地⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuskarakina
- ユㇱカラキナ §049 クルマバソウ (3) yus-kara-kina (yús-ka-ra-ki-na)「ゆㇱカラキナ」 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- 『トーカリ』 §470 マリモ 毬藻 (1) コタン生物記(p.77)に『トーカリ』とある。これは「と・カリㇷ゚」tó-karip“沼の・球”ということである。to(沼)、kari(回る)、p(もの)。 (出典:知里植物編、方言:)
- -ar
- アㇻ 【接尾】[不定使役形接尾辞](=-yar ヤㇻ)(子音の後で y が落ちた形。 母音の後では -yar ヤㇻ の形が使われる。) kar カㇻ …をつくる;karar カラㇻ …を人につくってもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- -atki
- アッキ 【接尾】(自動詞をつくる。 限られた決まった語にのみ現われる。)tusus トゥスㇱ (擬態);tususatki トゥスサッキ ガタガタふるえる。 sam サㇺ 横;samatki サマッキ 横向きになる。 sine シネ 一つの;sineatki シネアッキ 決まる。 sikari シカリ 丸い;sikannatki シカンナッキ 回る。 (出典:田村、方言:沙流)
- -e 4
- エ 【接尾】[使役形形成] (動詞に接尾して使役形を形成する語尾の一つ。 r ㇻㇼㇽㇾㇿ の後につく。 動詞が使役形になると、 とり得る目的語の数が一つふえる。 行為者(する人)は使役の目的語(させられる人)となり、 使役者(させる人)が主語になる。) …に…させる。 nukar …を見る; nukare …に…を見せる/見させる。 ☆参考 母音および y イ、 w ウ の後には -re レ、 他の子音の後には -te テ がつく。 (出典:田村、方言:沙流)
- -se 2
- セ 【接尾】(主に擬音の、 ときには擬態の語根やその重複形に接尾して自動詞を形成する。) …と言う。 ése エセ 「えー」と承諾の返事をする。 hóse ホセ 呼ばれて「ホー」と答える。 wóse ウォセ 犬や狼が「ウォー」と遠吠えする。 tokse トㇰセ (心臓が)鼓動を打つ。 toktokse トㇰトㇰセ (心臓が)ドキドキする。 karkarse カㇻカㇻセ コロコロころがる。 (出典:田村、方言:沙流)
- -yar 3
- ヤㇻ 【接尾】[不定使役形接尾辞(母音の後で出る形)]不定の人に…させる/してもらう、 (自分でしないで)人に…してもらう。 nu ヌ …を聞く;nuyar ヌヤㇻ …を人に聞いてもらう。 ☆参考 子音の後では通常 y イ が落ちて -ar アㇻ の形になる。 nukar ヌカㇻ …を見る;nukarar ヌカラㇻ …を人に見てもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- aapte
- アアㇷ゚テ 【自動(?)】[a=ap-te(?)] (サダモさんの訳では)もうだめだ。 ranma ene aapte hi ukarino a=nu hawe ne ランマ エネ アアㇷ゚ テ ヒ ウカリノ アヌ ハウェ ネ またしてもそのようにもうだめだろうということを来る人来る人皆言って来るのを聞くのだなあ。(S)〔to be very weak; to have lost one's strength. 力ヲ落ス, 落スル, 弱イ(B.)〕 (出典:田村、方言:沙流)
- ak(-i)
- アㇰ §024.弟(1)ak(-i)〔ák あㇰ〕[イブリ及びヒダカ西部では第3人称短形のアクセントはa-kí、チカブミ、カラフトではá-ki]①弟⦅チカブミ、フシコ、ハルトリ、カラフト⦆。②徒弟⦅シラヌカ、ニイトイ、チライ⦆。③年下の甥を指すこともある。akarku an-aki⦅タラントマリ⦆「甥である我が弟」。karaku ne kato, aki ne kato, chi-yay-ko-reske⦅樺太アイヌの神謡, pp.24〜7⦆「甥である男児、弟である男児を、わしは自分の所で育てた」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- amampus
- アマンプㇱ 【名】[amam-pus 穀物(稗)・穂][植物] 穀物の穂、 稗(ヒエ)の穂。 sine amampus han cikiki/ci=puykare han cikiki シネ アマンプㇱ ハン チキキ/チプイカレ ハン チキキ 私は一本のヒエの穂を倉から取り出した(=amam pus アマㇺ プㇱ)。(HC神謡) ☞pus プㇱ 〔知分類 p.262 イネ、 ヒエ、 アワ等の果穂〕 {E: an ear of millet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- amkir
- アㇺキㇼ 【他動】[am-kir (?)・…に見覚えがある] ①…に覚えがある、 (人)を見知(ってい)る、 (この人)だとわかる。 ②(動詞の後に置かれて)…したことがある。 oro ta k=arpa amkir uske ne オロタ カㇻパ アㇺキㇼ ウㇱケ ネ そこは私が行ったことがあるところだ。(S) ☆参考 [否定のつくり方]否定辞 somo ソモ による否定はつくられず否定動詞 eramiskari エラミㇱカリ が使われる。 ☞eramiskari エラミㇱカリ {E: ①to be acquainted with…; to comprehend…; to remember… ②to have done…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 6
- アン 【終助】[yan ヤン の y が子音のあとで落ちた形]…しなさい、 …なさいませ。 ahup an アフパン(皆さん)入りなさい、 (あなた様)お入りください。 inkar an インカラン(皆さん)見なさい、 (あなた様)ごらんなさいませ。 ☆発音 前の子音(つまり前の動詞の末尾の子音)と共に一つの音節をつくる。 間を区切って言うときは ahup yan アフㇷ゚ ヤン、 inkar yan インカㇻ ヤン となる。 1990年代のいまは、 子音のあとでも yan の形が多く使われるようである。 (出典:田村、方言:沙流)
- an= 8
- アン 【人接】[不定人称主格他動詞型][雅](ユーカラ(英雄叙事詩)の主人公の自称)私が、 私は。 an=esíkari アネシカリ [雅]私(ユーカラの主人公)はそれを振り回す。(Sユーカラ) an=omómmomo アノモンモモ [雅]私はそれをくわしく言う。(Sユーカラ) ☆参考 他動詞に接頭する。 名詞その他に接頭した例は未出。 母音で始まる語幹につく。 日常語では a= ア。 ユーカラでも、 節をつけずに語るときは a= ア の形が使われる。 歌うときは an= アン が多く使われる。 歌うときでも、 子音で始まる語幹には a= ア がつく。 その例外は anramasu アンラマス(☞ramasu ラマス)。 母音で始まる語幹でも、 a= ア が使われることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- anak
- アナㇰ 【副助】[< an-yak ある・…すれば](=anakne アナㇰネ) …は、 …はね、 …というものは、 …のほうは、 …としては。 kusuri anak kusuri ne クスリ アナㇰ クスリ ネ 日本語の薬はアイヌ語でクスリだ。(W) mosir anak a=kar yakka epunkine kur isam yakun wen モシㇼ アナㇰ アカㇻ ヤッカ エプンキネ クㇽ イサㇺ ヤクン ウェン 国土はつくったけれど守る(治める)人がいなければだめだ。(S言い伝え) ☆参考 話題(トピック)を示す。 Aは…だがBは…だというような対比にも用いられる。 「…は」と訳せるが、 日本語で「…は」というような文脈でいつもこの助詞が使われるわけではない。 むしろアイヌ語では、 話題となる語に助詞がつかない場合が多い。 この助詞を伴うのは、 ここまでが話題(トピック)で、 いまからこの話題についての話が展開する、 ということを知らせる場合である。 なお、 これをよりゆっくりと、 かつはっきりと表示するのには anakne アナㇰネ が用いられる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ani 2
- アニ 【後副】…で(手段・原因)、 …によって、 …を用いて、 …することによって、 それでもって。 makiri ani kewre マキリ アニ ケウレ 小刀で削る。(S) áponko an emo makanak ani a=suwé kusu? アポンコ アン エモ マカナㇰ アニ アスウェ クス? こんなにたくさんのいもをどうやって煮よう。 horkakemasi ani ninu kor an ホㇿカケマシ アニ ニヌ コㇿ アン 返し針して縫っている。 ani ipakari=an pe アニ イパカリ アン ペ それで計る/量るもの(この場合「さし」=ものさし)。(W) {E: by…; according to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- antemaci(hi)
- アンテマチ(ヒ) 【名】[所](概の例はない。 macihi マチヒ の概は mat マッ。)[ante-mat-i(hi) いさせる・妻・(所属語尾)]…の正妻。 a=antemaci(hi) アアンテマチ(ヒ) (引用文中、 伝承中で)私の正妻。 ☆参考 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも。 ☆対語 antehoku アンテホク 夫。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apekur
- アペクㇽ 【自動】[ape-kur 火・(?)] 火にあたる。 sáta sap wa apekuran サタ サㇷ゚ ワ アペクラン 火のそばへ進んであたりなさい(apekuran アペクラン は apekur yan アペクㇽ ヤン を続けて発音した形)。(S) ☆参考 「日に当たる」は sukuskar スクㇱカㇻ、 雨や嵐に「当たる」ことは kar カㇻ。 {E: to warm oneself by a fire.) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apto
- アㇷ゚ト 【名】雨。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 apto isam アㇷ゚ト イサㇺ 雨が止む。 apto kar アㇷ゚ト カㇻ 雨に当たる。 apto num アㇷ゚ト ヌㇺ 雨粒。 {E: rain.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- apu
- アプ 【名】流氷。 apu pirka アプ ピㇼカ 流氷がよい/よくなった。 ☆参考 「樺太の方から流れて来た流氷がくっついて板を敷いたようになることを言う。 くっつくとき氷塊と氷塊の間にすきまがあくことがある。 そこにアザラシ(tokkari トッカリ)等がいる。 それをとりに漁師は何里も冲へ行く。 バリバリ音がして氷が離れることもある。 」 (S) ☆参考 沙流近辺の海岸には流氷は来ない。 サダモさんは北見にいたことがあるので、 この種のことも知っていた。 {E: drift ice; an ice floe.} (出典:田村、方言:沙流)
- arikikino
- アリキキノ 【副】[arikiki-no 精を出す・(副詞形成)]一生懸命、 精を出して、 せっせと。 arikikino a=kar somo ki yak orounpe isam na アリキキノ アカㇻ ソモ キ ヤㇰ オロウンペ イサㇺ ナ 一生懸命しなければ何にもならないよ。(S) {E: to put all one's efforts into something.} (出典:田村、方言:沙流)
- arorkisne
- アロㇿキㇱネ 【副】そっと内緒(ないしょ)で、 こっそり。 arorkisne ukopinupinu kor oka na アロㇿキㇱネ ウコピヌピヌ コㇿ オカ ナ (彼らは)こっそり内緒話(ないしょばなし)しているよ。(S) arorkisne epirma wa núre アロㇿキㇱネ エピㇼマ ワ ヌレ そっと警告して聞かせてあげなさい。(S) nen ka somo i=nukar kunine arorkisne paye=an kus ne na ネン カ ソモ イヌカㇻ クニネ アロㇿキㇱネ パイェアン クㇱ ネ ナ (あなたと私は)だれにも見られないようにこっそり出かけて行くんだよ。(S) arorkisne otam! アロㇿキㇱネ オタㇺ! [隠](直訳すると)こっそりサーベル=こっそり警官を呼んで来なさい。(S) {E: secretly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arpa
- アㇻパ 【自動】[単](複は paye パイェ)[< ar-pa 一つ/一人・行く](一人が)行く。 k=arpa tek wa k=ek カㇻパ テㇰ ワ ケㇰ (私)ちょっと行って来ます(トイレに、 ということを言わずに上品に言う言い方の一つ)。(W) “arpa arpa ni tom osma p?” “mukar” 「アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚?」 「ムカㇻ」 「行った先行った先で木にぶつかるものは?」「まさかり」(なぞなぞ)。(S-W会話) “arpa arpa situri wa an pe?” “tar” 「アㇻパ アㇻパ シトゥリ ワ アン ペ?」 「タㇻ」 「行った先行った先で伸びているものは?」「荷縄」(なぞなぞ)。(S-W会話) ☆参考 日高西部から胆振東部にかけてのみ使われる。 他の地域では oman オマン と言う。 {E: to go. (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arsuy
- アㇻスイ 【副】[ar-suy 一つの・回]一度、 一回。 arsuy póka en=okari wa suke アㇻスイ ポカ エノカリ ワ スケ 一度でもいいから私に代わってごはんを炊いてちょうだい。(S) ☆参考 「二回」以上は、 数連体詞に suy スイ をつけて言う。 tu suy トゥ スイ 二回、 re suy レ スイ 三回。 ☞suy スイ {E: once.} (出典:田村、方言:沙流)
- asingaru
- アシンガル 【名】[< 日本語] 足軽(位の低いさむらい)。(S民話) ☆発音 g は[N]、 つまりガは鼻濁音。 ☆参考 ワテケさんは asinkaro アシンカロ と言う。 {E: a low-level samurai.) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asinru
- アシンル 【名】[asin-ru 出る(?)・トイレ] 男のトイレ。 ☆対語 menokoru メノコル 女のトイレ。 ☆参考 rúkari ルカリ トイレに行く。 ☆参考 昔はトイレは屋外の家の西側に、 男子用と女子用が別々にあった。 {E: a toilet for males.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asitcup
- アシッチュㇷ゚ 【名】[asir-cup 新しい・月] ①新月、 いちばん細くなったときの月。(S) ②六日七日まで(の月)。(W) tanto iwan to ne asitcup an タント イワン ト ネ アシッチュㇷ゚ アン 今日は初六日です。(W) ☆参考 sikaricup シカリチュㇷ゚ 満月。 ☞cup チュプ {E: a new moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- ataye(he)
- アタイェ(ヘ) 【名】[所](概は atay アタイ)(…の)代金、 値打ち。 ataye kar アタイェ カㇻ 代を払う、 弁償する。 ataye ruy アタイェ ルイ 値段が高い。 ataye hawke アタイェ ハウケ 値段が安い。 ataye uk アタイェ ウㇰ 代金を受け取る。(S民話) {E: the price, cost (of…).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- attomsama tomo kokanu
- アットㇺサマ トモ コカヌ 【連他動】[ar-tom-sama tomo kokanu 全く・まっすぐ当たる正面のまん中・の側(所属形)・まっすぐ当たる正面のまん中(所属形)・を傾聴する] よく言うことを聞いて言われたとおりにする。 i=attomsama tomo kokanu kamuy patek ta uwekarpa ruwe ne イアットㇺサマ トモ コカヌ カムイ パテㇰ タ ウウェカㇻパ ルウェ ネ 私の言うことをよく聞いてそのとおりにする神ばかりがここに集まっているのだ。(W神謡語り) {E: to do without question; to do faithfully.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atu(hu) 2
- アトゥ(フ) 【名】[所](概は at アッ)(…の)ひも(つけてあるひも)。 ponno en=tere, atuhu ku=kar kusu ne na ポンノ エンテレ、 アトゥフ クカㇻ クス ネ ナ ちょっと待って、 鼻緒(はなお)をすげるから。(S) ku=kor toke atuhu soske kor an クコッ トケ アトゥフ ソㇱケ コラン 私の時計のバンド(この場合、 皮製の)がはがれてきている。(W) {E: a string, a cord of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ayay yorpuye parkan
-
アヤイ ヨㇿプイェ パㇻカン
§016.赤子が小首をかしげているayay yorpuye parkan〔á-yaǐ-yór-pu-ye-pár-kanあヤイ・よㇿプイェ・ぱㇻカン〕[ayay(赤子)+yorpuye(その肛門)+parkan(からい、しぶい、
kar打つ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - aykocararke
- アイコチャラㇻケ 【自動】[ay-ko-cararke とげ・が・いっぱい出ている] とげだらけだ。 aykocararke kina réhe ikaray ne アイコチャラㇻケ キナ レヘ イカライ ネ とげだらけの草の名前は「イラグサ」(イラクサ)だ。(S) {E: to be thorny.} (出典:田村、方言:沙流)
- ayne
- アイネ 【接】[a-hine …した(完了)・…して]…したあげく、 長い間 … してから、 さんざん…してとうとう。 toy ka opitta eyyok wa epakutciki, eyku, ayne tane anak aratusa トイ カ オピッタ エイヨㇰ ワ エパクッチキ、 エイク、 アイネ タネ アナㇰ アラトゥサ 土地も皆売ってそれでばくちをし、 酒を飲み、 とうとう今は丸はだかだ。(S) iki ayne イキ アイネ いろいろ苦労(努力)してやっと。 kú=iki ayne ku=kira wa k=ek クイキ アイネ クキラ ワ ケㇰ やっとのことで逃げて来た。(S) kar ayne カㇻ アイネ いろいろ(苦労)努力してようやく。 tokkuri toytoy emastek wa an, wa kusu ku=kar ayne ku=huraye ruwe un トックリ トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン、 ワ クス クカㇻ アイネ クフライェ ルウェ ウン 瓶に土がいっぱい入っていた、 だから苦労してようやく洗ったのよ。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynusitcir
- アイヌシッチㇼ 【名】[aynu-sir-cir 人間・様子・鳥][動物]「鳥の名、 何どりか不明。」aynusitcir kamuy アイヌシッチㇼ カムイ 「kamuyukar カムユカㇻ《神謡》に出てくる。」 (S)〔知分類になし〕 {E: the name of a bird (unknown).} (出典:田村、方言:沙流)
- c- 1
- チ 【接頭】[中相形形成][ci- チ 4 が母音の前で i を落とした形] ①(他動詞に接頭して中相の表現となる。 日本語に訳すと通常三人称を主語とする自動詞に、 または受け身に訳せる。) …される、 された。 cúkopoyepoye uske チュコポイェポイェ ウシケ グルグルとうずを巻いている所。(ukopoyepoye ウコポイェポイェ …をグルグルかきまぜる。) cópirasa チョピラサ …に広がる。(opirasa オピラサ …を…に広げる。) heynu nan kurkasi/heynu kor wenpuri/heynu cópirasa ヘイヌ ナン クㇽカシ/ヘイヌ コㇿ ウェンプリ/ヘイヌ チョピラサ 彼の顔一面に怒りの色が広がった。(HC神謡) ②(自動詞または他動詞に使役語尾または他動詞化語尾がつくと同時にこの c- チ が接頭して、 美文的なニュアンスを伴った別の表現になる。) c-éosmare チェオㇱマレ [c-e-osma-re される・(中相)それで・…に突進する・させる(使役)] それで…に突入する。 weysakayo céosmare ウェイサカヨ チェオㇱマレ それでひどい大げんかが起こった。 ③(人に対する行為を表す他動詞に接頭し、 後に ekarkar エカㇻカㇻ《する》の人称形が置かれて韻文調・美文調の表現になる。) kamuy nis ka wa/c-épunkine/a=e=ékarkar kus ne na カムイ ニㇱ カ ワ/チェプンキネ/アエエカㇻカㇻ クㇱ ネ ナ 私は天の神の国からあなたを守ってあげますからね。(Sユーカラ語り) cikimatekka a=i=ékarkar チキマテッカ アイエカㇻカㇻ 私たちはみんな本当にびっくりした。(W会話) ☆参考 よりくわしくは ☞ci- チ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- caynatara
- チャイナタラ 【自動】[cay-natara (擬態の語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞) …している]ジロジロにらみつけている。 i=nukar sirko caynatara イヌカㇻ シㇼコ チャイナタラ 私をジローッとにらみつけている。 inkar ru ko caynatara インカン ル コ チャイナタラ 恐ろしい目でギョロッとにらんでいる。 {E: to stare, glare at.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cewsamkur-unuunu
- チェウサㇺクㇽウヌウヌ 【他動】[他動][中相][c(i)-e-u-sam-kur unu-unu された・で・互い・のそば・影・つける・(重複)][雅](目が星のように) キラキラ輝いてそこらじゅうを見渡している。 einkarpe pon nociw ne cewsamkur-unuunu エインカㇻペ ポン ノチウ ネ チェウサㇺクㇽウヌウヌ [雅]目が小さい星のようにキラキラ輝いてそこらじゅうを見渡している(鋭い眼光の描写)。(S民話) {E: to shine brightly; sparkle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ceykip
- チェイキㇷ゚ 【名】[c(i)-e-iki-p 我々が/される・それで・ものごとを行う・もの] ものをつくるのに用いる道具(刃物や槌)。 ceykip isam no mak nepki=an pe an? mak cisekar=an pe an? チェイキㇷ゚ イサㇺ ノ マㇰ ネㇷ゚キアン ペ アン? マㇰ チセカラン ペ アン? 道具がなくてどうやって仕事をするの、 どうやって家をつくるの(道具がなければ仕事ができない)。(S) {E: a tool, tools; a utensil, utensils.} (出典:田村、方言:沙流)
- ci- 4
- チ 【接頭】[中相形形成] ①[中相](他動詞に接頭して中相の表現となる。 日本語に訳すと三人称を主語とする自動詞にまたは受け身に訳せる。)…される、 された。 cari チャリ 散らす;cicari チチャリ 散らされた、 散らばった。 kemihi cicari uskehe ケミヒ チチャリ ウㇱケヘ その血が散らばった所。(S会話) ②[使役中相](自動詞または他動詞に使役語尾または他動詞化語尾がつくと同時にこの ci- チ が接頭して、 美文的なニュアンスを伴った別の表現になる。) hopuni ホプニ 起き上がる、 飛ぶ;cihopunire チホプニレ [ci-hopuni-re された(中相)・起こる・させる(使役)] 起こった、 勃発した。 kamuy tumi ne ya tono tumi ne ya cihopunire カムイ トゥミ ネ ヤ トノ トゥミ ネヤ チホプニレ 神戦だか聖戦だかが起こった。(W会話) ③[中相動名詞](人に対する行為を表す他動詞に接頭し、 後に ekarkar エカㇻカㇻ《する》の人称形が置かれて、 韻文調・美文調の表現になる。)horkarutu ホㇿカルトゥ 後ろへ押しもどす;cihorkarutu チホㇿカルトゥ 後ろへ押しもどされること。 iteki eytasa cihorkarutu a=eci=ekárkar kunine イテキ エイタサ チホㇿカルトゥ アエチエカㇻカㇻ クニネ あなたたちはあまり後ろへ押しもどされる(差別されて後へ押されて理屈をとられる)ことのないように。(S言い伝え)☆参考 ②③は叙事詩の中、 ことにユーカラ(英雄叙事詩)の中で多く使われる。 そういった叙事詩の表現を日常語の中で使うと、 美文調・古風・荘重・重大といったようなニュアンスを伴う。 ①②③とも、 人称形ではないのに、 人称形と同じように、 接頭辞はほとんどつかず、 人称接辞がついて人称形になったりすることもない。 「分詞」と呼ぶのはそのためである。 ☆参考 日常語では、 人称接辞とは違って、 ほとんど決まった語、 決まった言い回しに現れる。 化石化した語も多い。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ci= 5
- チ 【人接】[対立的一人称複数主格他動詞型] ①相手を含まない私たちが/の。 tane ci=ye kusu ne タネ チイェ クス ネ 今私たち(私と彼)は言います。 tun ren ci=ne híne トゥン レン チネ ヒネ 私たち二、 三人で。 ci=kotanu チコタヌ 私たちの村。 ②(神謡の中で、 神の自称)神である私が/の。 sakehe ci=kar サケヘ チカㇻ 私はそれで酒をつくった。(HC神謡) ③(民話の中の常套句で主人公の自称)私が/の。 hoski tas ci=nu rok pe! ホㇱキ タㇱ チヌ ロㇰ ペ! おれが先に聞いたんだ(川上男と川下男の民話で川上男が言う)。(W民話) ☆参考 母音で始まる語幹につくときは c= チ ☆参考 他動詞・デアル動詞 ne ネ・名詞などに接頭する。 自動詞にはこれがつかず、 =as アㇱ が接尾する。 {E: ①first person plural exclusive (personal affix). ②reference to self for a god. ③reference to self for a hero in a folktale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cicipiyepkore
- チチピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][cipiyepkore にさらにもう一つ中相接頭辞 ci- チ がついた形。](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて) …の悪口を言うこと。 makanak an pe/epeka kusu ene/cicipiyepkore/yupke hike/a=i=ékarkar wa マカナㇰ アン ペ/エペカ クス エネ/チチピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/アイエカㇻカㇻ ワ [雅]どんな者のことを言うためにこんなに悪口のひどいのを私に向けて言っている。(Sユーカラ語り) m ☞cipiyepkore チピイェㇷ゚コレ (出典:田村、方言:沙流)
- cikosomokur koyaykatanu
- チコソモクㇽ コヤイカタヌ 【分離他動】[中相][ci-kosomokur koyaykatanu …すること・…に対して無礼なことをする/言う](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて) …に対して無礼なことをする/言うこと。 wen menoko/utar orkehe/cikosomokur/koyaykatanu/i=ekarkar kus/hawkor hawe/oka ya sekor ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ/チコソモクㇽ/コヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クㇱ/ハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅]悪い女どもが私に対して無礼なことをしゃべっているのだろうかと。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikuni
- チクニ 【名】[ci-ku-ni された・(?)・木][植物] 木(立木でも木材でも)、 薪(=ni ニ)。 cikuni ani a=kar チクニ アニ アカㇻ 木でつくる。 sat cikuni サッ チクニ 乾いた木。 ruwe cikuni ルウェ チクニ 太い木。 ram cikuni/hapkitayke/ku=rakonoye/ri cikuni/suptomorke/ku=rakonoye ラㇺ チクニ/ハㇷ゚キタイケ/クラコノイェ/リ チクニ/スㇷ゚トモㇿケ/クラコノイェ 低い木は梢のてっぺんを私は羽で巻きつけながら飛び高い木は幹の中ほどのところを私は羽で巻きつけながら飛ぶ。(KC即興歌) {E: a tree; wood; firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikusi
- チクシ 【名】[ci-kus-i 我々が/される・…を通る・所] 通り道、 通る所。 rusittokkay=an no apkas=an kunine cikusi a=kar ruwe an ルシットッカイアン ノ アㇷ゚カㇱアン クニネ チクシ アカンルウェアン ジグザグに歩くように道をつくってあるのだ。(S) {E: a path; a passage.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciose
- チオセ 【他動】[中相][ci-ose …すること・そこに背負っていく] kasi ciose カシ チオセ[kasi ose カシ オセ の中相形](人)のところに背負って(持って/運んで)行く。 ekimne=an yak/yuk cikoykip/kasi ciose/a=e=ékarkar/ki kus ne na エキㇺネアン ヤㇰ/ユㇰ チコイキㇷ゚/カシ チオセ/アエエカㇻカㇻ/キ クㇱ ネ ナ [雅]私が山へ行ってシカをとり背負って来てあげますから。(Sユーカラ) ☞ka(si) ose ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkore
- チピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][ci-pi-ye-p-kore …すること・小声・言う・こと・を与える](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて)コソコソ悪口を言うこと。 cipiyepkore ekarkar チピイェㇷ゚コレ エカㇻカㇻ [雅]…の悪口を言う。 cipiyepkore/yupke hike/i=ekarkar/hawe oka ya sekor チピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/イエカㇻカㇻ/ハウェオカ ヤ セコㇿ [雅]悪口のひどいのを私に言うのだろうかと。(Sユーカラ) ☆参考 別のところで cicipiyepkore チチピイェㇷ゚コレ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cirpo
- チㇼポ §419 (その他の鳥名) (13) cirpo(čir-po)「チㇼポ」小鳥“oppuy-kar-pe cirpo haw ne uwe-tununse”(ユ概255) (出典:知里動物編、方言:)
- cise
- チセ 【名】①家。 cise as チセ アㇱ 家がある(建っている)。 toanta re cise as トアンタ レ チセ アㇱ あそこに三軒の家がある。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる。 cise un utar チセ ウン ウタㇻ 家族。 cise-kor… チセコㇿ… ☞cisekor チセコㇿ。 cise soy チセ ソイ 家の外、 家のすぐそば、 門口。 cise uhuy チセ ウフイ 家が燃える、 火事である/になる。 horak cise ホラㇰ チセ 崩壊した家。 kuca cise クチャ チセ 狩小屋。 soya-cise ソヤ チセ ハチの巣。 toysoya cise トイソヤ チセ スズメバチの巣(鳥の巣は set セッ)。 ②奥さん cise tókapipe kusu na arki isam チセ トカピペ クス ナ アㇻキ イサㇺ 奥さんはお昼ご飯を食べにまだ来ない。(W) {E: ①a house; a (bee)hive. ②a wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisenihi
- チセニヒ 【名】[所](概は ciseni チセニ)…でつくった家の材料の木。 ipasi pirka cikuni cisenihi a=kar poronno ki noyne an イパシ ピㇼカ チクニ チセニヒ アカㇻ ポロンノ キ ノイネ アン 木目のよい木はそれで家の材料をたくさんつくるのによい=木目のよい木からは家の材木がたくさんつくれる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- cisetumam
- チセトゥマㇺ 【名】[cise-tumam 家・胴] 壁。 cisetumam anak ki ani a=kar チセトゥマㇺ アナㇰ キ アニ アカㇻ(昔は)壁はカヤでつくった。(W) {E: a wall (of a house.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisetuptepa
- チセトゥㇷ゚テパ 【自動】[複](cisetupte チセトゥㇷ゚テ は単複の区別なし) 人々が(二人以上が皆)家を移す、 引越しする。 a=uní soyke ta cisekarpa, cisetuptepa アウニ ソイケ タ チセカㇻパ、 チセトゥㇷ゚テパ 彼らは私の家のすぐ前に家を建て、 引越してきた。(S民話) {E: to move to another house (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cisne
- チㇱネ 【自動】[cis-ne (?) のようである]くびれている。 ikaritunnap néno kane noskike cisne, katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ、 カトゥフ アン ロスケアリのように(胴の)真ん中がくびれている、 「みったくない」(=みにくい)(ウエストの細い女性のことを言っている)。(S) {E: to be constricted; pinched.} (出典:田村、方言:沙流)
- ciw 1
- チウ 【他動】… にささる、 …を刺す、 しみる(薬がしみて痛い)。 ku=teke kusuri ciw クテケ クスリ チウ 私の手に薬がしみる。 hay:, kusuri a=usí akus ciw humi! ハイー、 クスリ アウシ アクㇱ チウ フミー! ああ、 薬をつけたらしみるなあ。(S) wasanpi parkar, k=étupuyke ka kus, ku=siki ka ciw ワサンピ パㇻカㇻ、 ケトゥプイケ カ クㇱ、 クシキ カ チウ わさびがからい、 私の鼻のあなも通る、 私の目にもしみる。(S) {E: to smart; sting.} (出典:田村、方言:沙流)
- corpok
- チョㇿポㇰ 【位名】[概](所は corpoki チョㇿポキ, corpokke(he) チョㇿポッケ(ヘ))[cor-pok (?)・…の下] …の下。 en=corpok ta an エンチョㇿポㇰ タ アン 私の下にある(座ぶとんの下にかくしてある)。(S) néa sinrit corpok un orperere hawe as ネア シンリッ チョㇿポㇰ ウン オㇿペレレ ハウェ アㇱ その(燃えている木の)根の下から熊のわめく声が聞こえた。(KK民話) nítay corpok wenpunkaronne/casnu ニタイ チョㇿポㇰ ウェンプンカロンネ/チャㇱヌ 林の木の下につる草が茂っている/何もない。(W) {E: below, under…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuk
- チュㇰ 【名】秋。 ☆参考 sit-cuk シッチュㇰ 秋になる。 paykar パイカㇻ 春。 sak サㇰ 夏。 mata マタ 冬。 {E: autumn.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup 1
- チュㇷ゚ 【名】月、 太陽。 kunne cup クンネ チュㇷ゚ [夜(の)・月]月。 tókap cup トカㇷ゚ チュㇷ゚ [昼(の)・月]太陽。 cup kamuy チュㇷ゚ カムイ 月/日の神、 お月様、 お日様。 kunne cup (kamuy) クンネ チュㇷ゚ (カムイ) 月の神、 お月様。 tókap cup (kamuy) トカㇷ゚ チュㇷ゚ (カムイ) 日の神、 お日様。 cup ahun チュㇷ゚ アフン 月/日が沈む。 cup etuk チュㇷ゚ エトゥㇰ 月/日がほんの少し出かかる。 cup hetuku チュㇷ゚ ヘトゥク 月/日が出る(丸い全体が出る)。 cup nin sirara チュㇷ゚ ニン シララ[月が・減る・潮] 小潮。 cup a=rukí チュㇷ゚ アルキ 月/日が飲み込まれる=月蝕/日蝕でだんだん消えていく。 cup ran チュㇷ゚ ラン [日が・下りる]日が傾く。 cup ray チュㇷ゚ ライ [月/日が・死ぬ]月蝕/日蝕になる(皆既日食の場合)。 ruyno tane cup ran ルイノ タネ チュㇷ゚ ラン ずうっともう日が傾いた。(S) cup ri チュㇷ゚ リ [日・高い]日が昇る、 日が高い。 cup sikari sirara チュㇷ゚ シカリ シララ [月が・丸くなる・潮]大潮。 {E: the moon.} {E: the sun.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cup 2
- チュㇷ゚ 【名】①(年月日の)月 ②…カ月(月数の単位)。 tu cup re cup トゥ チュㇷ゚ レ チュㇷ゚ 二、 三カ月。 tan cup タン チュㇷ゚ [この・月]今月。 cup emko チュㇷ゚ エㇺコ [月・の半分]半月、 15日。 cup noski チュㇷ゚ ノㇱキ 月のまん中、 満月。(W) cup poro sere チュㇷ゚ ポロ セレ [月・大きい・部分]二十日ごろ。 ☆参考 [昔の月の呼び方] towetanne トウェタンネ 1月、 kuwekay クウェカイ 2月、 kiwtacup キウタチュㇷ゚ 3月、 mocup モチュㇷ゚ 4月、 sincicup シンチチュㇷ゚ 5月、 mawtacup マウタチュㇷ゚ 6月、 mawcicup マウチチュㇷ゚ 7月、 haprap ハㇷ゚ラㇷ゚ 8月、 níhorak ニホラㇰ 9月、 urepok ウレポㇰ 10月、 ruwekaricup ルウェカリチュㇷ゚ 11月、 curup チュルㇷ゚ 12月。 ☆参考 1955年、 ワテケさんは hacigaci cup ハチガチ チュㇷ゚ 8月、 kugaci cup クガチ チュㇷ゚ 9月のように言っていた。 {E: ①month. ②counter for months.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cupewen
- チュペウェン 【自動】[cup-e-wen 月(女性のおなか)・で・悪い] 月経が下りる、 月経中(生理中)である。(最も良い言葉、 体裁良く言う)。 ku=cupewen クチュペウェン 私は月経中(生理中)だ。(S) ☆参考 cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ[自動]、 cupiran チュピラン[自動]、 ohure オフレ[自動](悪口)、 omunin オムニン[自動](悪口)、 menokotasum メノコタスㇺ【名】などの言い方がある。 {E: to be in menstruation; have one's periods.} (出典:田村、方言:沙流)
- cupiran
- チュピラン 【自動】[cup-i-ran 女性のおなか・(所属語尾?)/ものが(?)・下る] 月経が下りる、 月経中だ(=cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- cuppa
- チュッパ 【他動】[複](単は cupu チュプ)(二つ以上)をつぼめる、 (敷いてあるござなど)をみんな丸めて片づける、 (敷いてあるふとん)をたたむ。 to epitta ehotkehi cuppa ka somo ki no ト エピッタ エホッケヒ チュッパ カ ソモ キ ノ 一日いっぱい寝床をたたまないで。(W) ku=kar pe ku=cuppa クカㇻ ペ クチュッパ (私は)つくったもの(敷きものなど)をみんな丸めて片づける。(S) {E: to narrow…; fold…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eanninu
- エアンニヌ 【他動】[ear-ninu 一回・縫う] …を一針だけ縫う(=ear ninu エアㇻ ニヌ/エアンニヌ)。 karus eanninu wa satke カルㇱ エアンニヌ ワ サッケ きのこを一針だけさして乾かす。(S) sakir ani ceppo ear ninu wa toan harkika or wa satke サキㇼ アニ チェッポ エアンニヌ ワ トアン ハㇻキカ オㇿ ワ サッケ 干し串で小魚を一針さしてあそこの縄に下げて乾かしなさい。 (出典:田村、方言:沙流)
- eannu
- エアンヌ 【他動】[ear-nu ただ一度・…を聞く]…を一度だけ聞く(=ear nu エアㇻ ヌ/エアンヌ)。 sonno utarpa/síno utarpa/eannukar pe/eannu p/ruska katun/somo ki p ne na sekor ソンノ ウタㇻパ/シノ ウタㇻパ/エアンヌカㇻ ペ/エアンヌㇷ゚/ルㇱカ カトゥン/ソモ キㇷ゚ ネ ナ ㇱコㇿ [雅]「本当に立派な男まことにえらい男はただ一度見たことただ一度聞いたことに憤慨したような様子を見せるものではありませんよ」と (Sユーカラ語り) ☞ear エアㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eapamaka
- エアパマカ 【他動】[e-apa-maka (そこ)で・戸口・を開く] ①(人)に戸をあけてあげる。 sama un a=i=túra híne, a=i=éapamaka híne arpa=an ruwe ne サマ ウン アイトゥラ ヒネ、 アイエアパマカ ヒネ アㇻパアン ルウェ ネ 私は彼のそばへ連れられて行き、 戸をあけられて(=戸をあけてくれて)進んで行った。(S民話) ②(次の慣用句の中で)(そこ)で戸をあける。 toy tukari eapamaka トイ トゥカリ エアパマカ 地面に近いごく下の方で戸をあける=戸口に下げてあるカヤのすだれを少しだけ上げて身を低くして家に入る(畏れかしこまって遠慮がちに入る様子の描写)。 {E: ①to open a door for (someone). ②to open the entrance at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eapamakapa
- エアパマカパ 【他動】[複](eapamaka エアパマカ は単複の区別なし)(二人以上が皆で)(そこ)で戸をあける、 (人)に戸をあけてあげる。 oripakpa kor toy tukari eapamakapa híne ahup ruwe ne akus… オリパㇰパ コㇿ トイ トゥカリ エアパマカパ ヒネ アフㇷ゚ ルウェ ネ アクㇱ… 彼らは畏れかしこまりながら地面に近いごく下の方で戸をあけて家に入ると…。(KC民話) ☞eapamaka エアパマカ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ear
- エアㇻ 【副/接頭】一つだけ(の)、 一回だけ(の)。 ear ku=hopsekar ki エアㇻ クホㇷ゚セカㇻキ (私は水を)一口飲んだ。(W) heru ear a=nukár a=onáha ki kor ヘル エアㇻ アヌカㇻ アオナハ キ コㇿ 私はただ一度だけ父に会って。(W神謡語り) earkem エアㇻケㇺ 一針。 ☆発音 n (ナ行音)の前では ean- エアン と発音される。 eanninu エアンニヌ 一針縫う。 {E: only one of; only once.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- earkem
- エアㇻケㇺ 【名】[ear-kem 一つ/一方の・針] 一針。 earkem oposore ranke wa kar エアㇻケㇺ オポソレ ランケ ワ カㇻ 一針一針抜いてつくる。(S) {E: a stitch.} (出典:田村、方言:沙流)
- earuwato
- エアルワト 【他動】[ear-uwato 一つだけ・たくさん集まっている]そればかりがたくさんある。 sikaricup noka/nincup noka/earuwato シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト [雅]満月の形や三日月の形ばかりの模様に満ちていた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- easa
- エアサ 【他動】[e-asa (それ)のことを・注文する](人)に(もの)を(つくってくれと)頼む、 注文する。 usa cikarkarpe a=i=éasa wa a=kar kor ウサ チカㇻカㇻペ アイエアサ ワ アカㇻ コㇿ 私はいろいろとししゅうの上等の着物などをつくってくれと頼まれてつくると…。(W民話) {E: to ask someone to do something; ask someone for something; order something from someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eaykap
- エアイカㇷ゚ 【他動】[否定動詞][e-aykap …について・できない/へただ] ①…ができない、 …がへただ。 ②[助動詞的用法](動詞句の後に置かれて)…することができない、 …するのがへただ(可能でない、 能力が低い/ない)。 ☆対語 easkay エアㇱカイ。 ☆参考 koyaykus 状況や都合などによっていまできない、 しかねる。 eyayramkar (することが適切でない、 してはならない、 すると人に迷惑をかける等のため)するわけにいかない、 できない、 あえてしない。 eaykap エアイカㇷ゚ は、 可能ではないことや、 能力によってへたであるとかできないとかを言うほか、 広くいろいろな意味での「できない」をも表す。 {E: ①to be poor at… ②to be unable to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eci= 3
- エチ 【人接】[主語一人称単数/複数、 目的語二人称単数/複数] 私(たち)があなた(たち)を/に。 eci=kémnu エチケㇺヌ 私はあなたを気の毒に思う。 eci=nukáre エチヌカレ 私があなたに(それを)見せる。 ☆発音 eci= エチ 2 と同じ。 {E: I (we) as subject. You (sg. and pl.) as object.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecisene(an-)
- エチセネ §034.結婚(する)(39)ecisene(an-)〔e-čí-se-ne エちセネ〕⦅チカブミ⦆【雅】宿の妻となる。"Iskar-un-mat i-〜."「石狩の女がわしの所に妻となった」。[e(そこに、その所に)+cise(家)+ne(になる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ecopnure
- エチョㇷ゚ヌレ 【他動】[e-cop-nu-re その頭(顔)・(擬音?)・持つ・させる](人)に(顔に)キスをする。 ☆参考 epannere エパンネレ …の口に口づけする。 cokcoksekar チョㇰチョㇰセカㇻ チュツチュツとキスする。 {E: to kiss someone on the face.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eepak
- エエパㇰ 【位名】[概](所は eepaki(hi) エエパキ(ヒ), eepakke(he) エエパッケ(ヘ)) ①次。 ku=mataki eepak oruspe ye nankor na クマタキ エエパㇰ オルㇱペ イェ ナンコンナ 私の妹がこの次のことを言うでしょうよ=このあと続けて言いなさいね。(W会話) kotan eepak ta ku=nukar コタネエパㇰ タ クヌカㇻ 村のはずれで(彼に)会った。(W) ②端(長いものの端。 細長い矩形の短いほうの辺の方)。 {E: ①next. ②edge, tip.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehaytare
- エハイタレ 【他動】[e-hayta-re(そこ)に・届かない・させる]…に当てない。 a=eníkikkik/áne cikuni/a=eháytare/ruwe cikuni/a=epékare wa アエニキッキㇰ/アネ チクニ/アエハイタレ/ルウェ チクニ/アエペカレ ワ [雅]私は木にバンバンぶつけた、 細い木にはぶつけず太い木にはぶつけて…。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehorkaapkas
- エホㇿカアㇷ゚カㇱ 【自動】[e-horka-apkas さかさまに・歩く] さかだちして歩く。 ☆参考 horkaapkas ホㇿカアㇷ゚カㇱ 後ろ向きに歩く。 ohorkaapkas オホㇿカアㇷ゚カㇱ 後ずさりする。 ☆参考 horkareyep ホㇿカレイェㇷ゚ ザリガニ。 {E: to walk on one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- ehoyupu
- エホユプ 【他動】[単](複は ehoyuppa エホユッパ)[e-hoyupu …と共に・走る] …を持って走る。 hemanta i=esikari híne orowano ekimne i=ehoyupu humi as ヘマンタ イエシカリ ヒネ オロワノ エキㇺネ イエホユプ フミ アㇱ 私は何かにつかまえられてそれから山へ(走って)持って行かれる気配がしていた。(KK民話) {E: to run with…in hand.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eka
- エカ 【他動】[e-ka …で・糸](糸)をよる、 (縄)をなう。 ka eka カ エカ 糸/紐をよる。 harkika eka ハㇻキカ エカ 縄をなう(=harkika kar ハㇻキカ カㇻ)。 ☆参考 最も普通には、 オヒョウニレの皮(at アッ)またはシナの木の皮(nipes ニペㇱ)の繊維をよって ka カ 糸/紐をつくることを言う。 天井の梁などから下げて指先でより合わせていく。 ☆参考 káeka カエカ [自動]糸/紐をよる。 {E: to spin a thread; twine, make a rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekaye
- エカイェ 【他動】[e-kaye その頭・を折る](衣服やカーテンなどの端)を折って縫う。 rákirurke a=ekáye wa a=kar wa an ラキルㇽケ アエカイェ ワ アカㇻ ワ アン (カーテンの)縁(ふち)を折って縫ってつくってある。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ekesinne
- エケシンネ 【副】[e-ke-sir-ne その頭・(?)・土地/あたり・である/になる](e-…-ne は《…へ》) あちこちへ、 あちこちに。 ekesinne nepki kus paye utar エケシンネ ネㇷ゚キ クㇱ パイェ ウタㇻ あちこちへ働きに行く人々。(S) ekesinne e=inkar yakun pirka wa エケシンネ エインカㇻ ヤクン ピㇼカ ワ どこでも見えればいいね。(S) ☆対語 okesinne オケシンネ あちこちから。 {E: here and there.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekoramkor
- エコラㇺコㇿ 【複他動】[e-ko-ram-kor (そのこと)について・(人)に・心を持つ] …について(人)と相談する。 aynu ka kar wa i=kore kunihi a=ekóramkor hike? アイヌ カ カㇻ ワ イコレ クニヒ アエコラㇺコㇿ ヒケ? (大地をつくった神に)人間もつくってくれることを(くれるように)相談してみてはどうだろう。(S言い伝え) {E: to talk with, ask advice from someone} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekosomo-yaykatanu
- エコソモヤイカタヌ 【他動】[e-ko-somo-yaykatanu …で・…に・(否定)・礼儀正しい][雅](人)に対して無礼なことをする/言う(ci-… ekarkar チ… エカㇻカㇻ の構文で)。 ciyekosomo[ci-ekosomo]/yaykatanu/i=ekarkar kusu チイェコソモ/ヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クス[雅]まるで無礼なことを私に言うために。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- emakaas
- エマカアㇱ 【自動】[単](複は emakaroski エマカロㇱキ)[e-maka-as その頭が・後ろに・立つ](一人が)ヒョッと立ち止まる。 {E: to stop by chance.} (出典:田村、方言:沙流)
- emastek
- エマㇱテㇰ 【他動】[e-mastek で・いっぱいである] …でいっぱいである、 …がいっぱいつまっている。 toytoy emastek wa an トイトイ エマㇱテㇰ ワ アン 土がいっぱい入っている。(S) si emastek! シ エマㇱテㇰ! 糞でいっぱいになっていろ(「くそくらえ」)=余計なことを言うな。(S) ku=siki toytoy emastek humi as na nukar wa en=kore クシキ トイトイ エマㇱテㇰ フミ アㇱ ナ ヌカㇻ ワ エンコレ 私の目に土がいっぱい入ったような感じだから見てください。(S) {E: to be full of…; filled with…} (出典:田村、方言:沙流)
- emotoorke
- エモトオㇿケ 【名】[e-moto orke その・もと・のところ]その起源、 その初めからのいきさつ。 …/ki katu/emotoorke/ciepakasnu/a=e=ékarkar na キ カトゥ/エモトオㇿケ/チエパカㇱヌ/アエエカㇻカㇻ ナ [雅]…してきたことを初めから話して教えてあげますからね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- enkasi
- エンカシ 【位名】[所](概は enka エンカ) …の上方(離れた上)。 síporo cikap ne an híne i=enkasi ta rikin ruwe ne シポロ チカㇷ゚ ネ アン ヒネ イエンカシ タ リキン ルウェ ネ (父は)巨大な鳥になって私の頭上に昇っていった。(W神謡語り) i=enkasi/ekarinpa イエンカシ/エカリンパ [雅](鳥になった父は)私の頭上をグルグル回り。(W神謡語り) {E: (high) above.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- entonum
- エントヌㇺ 【名】[ento-num 「アブラグサ」・粒][植物]「アブラグサ」(エゾミソハギ)の実(「小さあい実がなる」)。(S) oarsiki sikaricup néno, oarsiki entonum pakno an オアㇻシキ シカリチュㇷ゚ ネノ、 オアㇻシキ エントヌㇺ パㇰノ アン 片目は満月のようで、 片目は「アブラグサ」の実くらいだ(ばけものの描写)。(S) 〔知分類 p.73 エゾミソハギの子実の粒〕 (出典:田村、方言:沙流)
- enupetataus
- エヌペタタウㇱ 【自動】[e-núpe-tata-us その顔・涙・(?)(重複)・…が…につく]涙が絶えず出てくる(眼病、 ごみ、 煙のため)。 k=énupetataus wa nep ku=nukar humi ka isam ケヌペタタウㇱ ワ ネㇷ゚ クヌカㇻ フミ カ イサㇺ (私は)涙が出て出てなにも見えない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- eokok
- エオコㇰ 【他動】[e-o-kok (そこ)に・その尻(が)・(擬態の語根)ひっかかる] …にひっかかる。 punkar k=éokok wa ku=hacir プンカㇻ ケオコㇰ ワ クハチㇼ 私は草のつるにひっかかって(つまづいて)ころんだ。(S) {E: to be caught on…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epannere
- エパンネレ 【他動】[e-par-ne-re その頭・口・である(?)・させる](直訳すると)…を口のところに行かせる=…に口づけする、 口に口を寄せる。 néa a=kor poyson a=ecópnure a=epánnere kor ネア アコㇿ ポイソン アエチョㇷ゚ヌレ アエパンネレ コㇿ 私はその赤ちゃんの顔にキスしたり口元にキスしたりしながら。(W民話) ☆参考 ecopnure エチョㇷ゚ヌレ 顔にキスする。 cokcoksekar チョㇰチョㇰセカㇻ 何回もキスする。 {E: to kiss…on the lips.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epese
- エペセ 【他動】…で生きる(助かる、 治る)。 ekot kunak a=ramú a p a=kar ayne epese wa an エコッ クナㇰ アラム アㇷ゚ アカㇻ アイネ エペセ ワ アン 彼はそれで死ぬのだと皆思っていたがいろいろと治療してそれでやっと治った。(S) {E: to be alive due to…} (出典:田村、方言:沙流)
- eponciseanu
- エポンチセアヌ 【他動】[e-poncise-anu (人)のことで・小屋を・置く](人)のために小屋をつくって住まわせている。 a=wenmatnepo weysiyeye wa, kotan apapa ta a=epónciseanu アウェンマッネポ ウェイシイェイェ ワ、 コタン アパパ タ アエポンチセアヌ 私のふつつかな娘が悪い病気になって、 村の入り口に小屋をたてて住まわせています。(NK民話) ☆参考 eponcisekar エポンチセカㇻ とも言う。 {E: to build a hut for someone to live in.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eposore
- エポソレ 【他動】[eposo-re 治る・させる](病気を)やっと治す、 いやす。 ene katu an a p mak kar ayne eposore ruwe ene an? エネ カトゥ アナㇷ゚ マㇰ カㇻ アイネ エポソレ ルウェ エネ アン? あんなにひどいおできだったのをどうかこうかしてよくもまあ治したものだね。(S) {E: to finally recover from a sickness.} (出典:田村、方言:沙流)
- epuriwen
- エプリウェン 【他動】[e-puri-wen (人)と共に・行い・悪い] …に加勢する。 pakno i=epuriwen siri ne wa ne yakun, akkari e=an wa ne yak a=eyám kusu パㇰノ イエプリウェン シリ ネ ワ ネ ヤクン、 アッカリ エアン ワ ネ ヤㇰ アエヤㇺ クス あなたはこれほど私に加勢してくれたのだから、 これ以上ここにいては心配だから…。(HK民話) {E: to help, aid, assist….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- erampewtek
- エランペウテㇰ 【他動】[否定動詞](肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン) ①…がわからない、 …を知らない(知識がない)。 ene iki wa okay pe a=ne hi ka a=erámpewtek no エネ イキ ワ オカイ ペ アネ ヒ カ アエランペウテㇰ ノ 私たちがどうしてこのようにして暮らしているのかも(私)はわからずに。(W民話) “…hńta ne? e=eraman?” “hemanta ene katuhu an hi an? oar tap k=érampewtek” 「…フンタ ネ? エエラマン?」 「ヘマンタ エネ カトゥフ アニ アン? オアッ タㇷ゚ ケランペウテㇰ」「…は何だ? (あなた)わかる?」「何がそんなへんてこなんでしょう、 全然わからない。 」 (S-W会話) ②(動詞句の後に置かれて)…するすべがわからない(ためにできない)。 oro wa sipiraspa wa nérok aynu a=ne humi sekor yaynu ka erampewtek kor oka ruwe tasi ne nankor nek sekor… オロ ワ シピラㇱパ ワ ネロㇰ アイヌ アネ フミ セコㇿ ヤイヌ カ エランペウテㇰ コㇿ オカ ルウェ タシ ネ ナンコン ネㇰ セコㇿ… そこから広がってそのアイヌが私たちなのだと思うこともわからなく(=できなく)なってきているのだろうさ、 と… (S独話) ☆対語 肯定は eraman エラマン、 eramuan エラムアン。 ☆参考 人を知らないこと、 見覚えがないことは eramiskari エラミㇱカリ ☞eraman エラマン、 eramuan エラムアン、 eramiskari エラミㇱカリ {E: ①to not understand, know… ②don't know anything about…(so one can't do it due to that).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eray
- エライ 【他動】[e-ray …で・死ぬ][語構成要素として](次の語で、 自動詞のあとについて)…していてうっかりする。 inkareray インカレライ 見ていてうっかりする(何かに見とれていて必要なことを忘れる)。 mokoreray モコレライ 眠っていてうっかりする(寝すごす)。 (出典:田村、方言:沙流)
- erayninne
- エライニンネ 【他動】[e-ray-nitne …で・ひどく・固くなる(とても疲れる)](?) e=erayninne wa e=kar pe en=kore siri, iyayiraykere エエライニンネ ワ エカㇻ ペ エンコレ シリ イヤイライケレ あなたが骨を折ってつくったものを私にくださるのね、 ほんとうにありがとう。(S) 骨が折れる。 {E: } (出典:田村、方言:沙流)
- esamkuy
- エサㇺクイ 【他動】[e-sam-kuy その一部分・(< …のそば)・を噛む] …を一部分食べる、 かじりかけにする。 esamkuy pe emkoho osura wa an エサㇺクイ ペ エㇺコホ オスラ ワ アン かじりかけの半分が捨ててある。(S) nep nukar yakka esamkuy kor patek an ネㇷ゚ ヌカㇻ ヤッカ エサㇺクイ コㇿ パテㇰ アン 彼は何を見てもすぐ口に入れてかじる。(S) {E: to eat a part of…; gnaw, nibble on…} (出典:田村、方言:沙流)
- esanniyo
- エサンニヨ 【他動】①(こうしたらこうなる、 それからどうなって…というふうに)考える、 …を考慮する、 …を心づもりしている、 …を見はからう。 nisatta Sar un k=arpa kusu ne na nep ka en=sere kuni esanniyo yan ニサッタ サルン カㇻパ クス ネ ナ ネㇷ゚ カ エイセレ クニ エサンニヨ ヤン 明日私は沙流へ行くから何か持たせるものを考えて(準備して)ください。(S) arki kuni k=ésanniyo no ekari ku=san kusu ne アㇻキ クニ ケサンニヨ ノ エカリ クサン クス ネ 彼らが来るのにちょうど行きあうように見はからって私は行きます。(S) wen cikuni/ne kotomno/esanniyo wa kusu/kor etoranne ウェン チクニ/ネ コトㇺノ/エサンニヨ ワ クス/コㇿ エトランネ [雅]よくない木であるように思ったために結婚する気になりませんでした。(Sユーカラ語り) ②…に勘定を払う。 a=esánniyo wa ek yak a=ye アエサンニヨ ワ エㇰ ヤカイェ 彼は働いたお金をもらってきたそうだ。 ☞sanniyo {E: ①to think about, consider, foresee… ②to pay off one's bill} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esinninu
- エシンニヌ 【他動】[esir-ninu ちょっと先に・縫う](?) 刺しゅうする所を先に縫って印しておく。 cikarkarpe esinninu kor an チカㇻカㇻペ エシンニヌ コラン (彼女は)礼服の刺しゅうの仮縫いをしている。(S) {E: to sew an outline of a design before embroidering.} (出典:田村、方言:沙流)
- esinot
- エシノッ 【他動】[e-sinot …で・遊ぶ] …で遊ぶ、 …をおもちゃにする(「ちょうす」)。 kikay esinot wa tun ne wa sinot kor oka キカイ エシノッ ワ トゥン ネ ワ シノッ コㇿ オカ 彼らは機械をいじって二人で遊んでいる。(W) esinot pe エシノッ ペ …のおもちゃ。 hekattar esinot pe ヘカッタㇻ エシノッ ペ 子どもたちのおもちゃ。 a=erámasu no oka a=esínot pe ka i=nukare yakka アエラマス ノ オカ アエシノッ ペ カ イヌカレ ヤッカ おもしろそうなおもちゃもいろいろ見せてくれたけれども。(S民話) {E: to play with…; make…into a toy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esirkopaste
- エシㇼコパㇱテ 【他動】[e-sir-kopaste その頭・あたり・にもたせかける]…をもたせかける。 a=esírkopaste no kar wa etoyta アエシㇼコパㇱテ ノ カㇻ ワ エトイタ もたせかけて植えなさい。 {E: to rest, lean something against something.} (出典:田村、方言:沙流)
- esna
- エㇱナ 【自動】[擬音であろう]くしゃみする。 omkekar noyne esna kor an オㇺケカㇻ ノイネ エㇱナ コラン (彼は)かぜをひいたらしくくしゃみしている。(W) {E: to sneeze.} (出典:田村、方言:沙流)
- esorkanni
- エソㇿカンニ 【esor-kar-ni】 ハナヒデ(ミツバウツギ):枝を折るとこの木ほどいやなにおいの木はないと思うほどにおいがある,アイヌはこの木で火箸を作った. アイヌ イタㇰ アニ チクニレ レホㇰ アッカリ ケラマン(ク・エラマン) ワ カン(ク・アン) コㇿカ エソㇿカンニ パㇰノ フラハ ウェン チクニ イサㇺ ペ ネ=アイヌ語で木の名前を60以上知っているけれどもハナヒデくらいにおいの悪い木はないものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- esorokanni
- エソロカンニ §152 ミツバウツギ (1) esorokanni (e-só-ro-kan-ni)「エそロカンニ」[e(それで)soro(かんな)kar(つくる)ni(木)] 茎 ⦅穂別⦆⦅A沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- etasiriarun
- エタシリアルン 【動詞】(不明。 「eci=asunankarun エチアスナンカルン《あなたたちは同衾した》のことか?」との古老の説明がある。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoko(ho)
- エトコ(ホ) 【位名】[所](概は etok エトㇰ) ①…の先、 前。 etoko ta anak siyeye nukar kur ne a korka tane anak somo no an エトコ タ アナㇰ シイェイェ ヌカㇻ クㇽ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰ ソモ ノ アン (彼は)以前には病気を見る人(=医者)だったけれど今はそれはやめている。(S) etoko un cup エトコ ウン チュㇷ゚ 前の月。 etoko un to エトコ ウン ト 前の日。 ②(河川)のいちばん奥、 水源地。 petetoko(ho) ペテトコ(ホ) その川すじ/その集落の川の水源地。 a=kor Sar kotan petetokoho アコㇿ サㇻ コタン ペテトコホ 私たちの沙流川流域集落の川の水源地。(W民話) nayetoko(ho) ナイェトコ(ホ) その沢すじ/その地域の沢の水源地。 yu etoko ユ エトコ 温泉の水源。 ruetoko/ruwetoko ルエトコ/ルウェトコ 進んで行く先。 {E: ①ahead of… ②the source of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etori(hi)
- エトリ(ヒ) 【名】[所](概は etor エトㇿ)鼻汁。 etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ 鼻をかむ。 e=etori kar! エエトリ カㇻ! 鼻をかみなさい。(S) (注 etuhu kar エエトゥフ カㇻ 鼻をふく。)e=cis núpe e=cis etori a=oypepi osma wa エチㇱ ヌペ エチセトリ アオイペピ オㇱマ ワ あなたの泣いた涙や鼻汁が私の食器に入るので…(愛する人の死後泣いてばかりいる人の夢に死者が現れていさめる言葉、 民話によく出てくる)。(HC民話) {E: snivel; snot.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoy
- エトイ 【自動】頭がはげている/はげる。 etoy sapa hoskino a=nukár エトイ サパ ホㇱキノ アヌカㇻ はげ頭が先に見えた。(S) etoy cima us エトイ チマ ウㇱ 頭のはげるできものができている。(S) ☆参考 etontone エトントネ より「悪い言葉」。(S) {E: to grow bald.} (出典:田村、方言:沙流)
- etoycotca
- エトイチョッチャ 【他動】[e-toy-cotca …で・地・射る] …で地面を射る。 rapuhu ay ne a=kar wa a=etóycotca a=emúncotca wa tos to ayrapkina hetuku ruwe an nek! ラプフ アイ ネ アカㇻ ワ アエトイチョッチャ アエムンチョッチャ ワ トㇱ ト アイラㇷ゚キナ ヘトゥク ルウェ アン ネㇰ! その(カラスの)羽で矢をつくってそれで地面を射たりごみを射たりしたから矢羽根草(クサソテツ)が生えたのさ。(KK掛け合い歌)の結びの語り。 {E: to shoot at the ground with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etuhu
- エトゥフ 【名】[所](概は etu エトゥ) …の鼻、 …のくちばし。 etuhu kar エトゥフ カㇻ (1)鼻をふく。 e=etuhu kar! エエトゥフ カㇻ! 鼻をふきなさい。(S) (2)(女性が感謝のあいさつとして)鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草をする。(KSgビデオ会話) etuhu ri エトゥフ リ[その鼻・高い]高慢だ。 ☆参考 鼻をかむことは etori(hi) kar エトリ(ヒ) カㇻ。 ☆参考 女性が感謝のあいさつとして鼻の下に右手の人差指を当ててそっと右へ引く仕草は、 ワテケさん・サダモさんの言葉では etuhu kar エトゥフ カㇻ とは言わず raymik ライミㇰ。 {E: a nose, a beak of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramkor
- エウコラㇺコㇿ 【他動】[e-u-ko-ram-kor …について・互い・に・心を・持つ] …について相談する。 hetopo suy a=kor mosir ne a=kar kunihi kamuy tono tutanu sapane utar opitta ewkoramkor kor síran ヘトポ スイ アコㇿ モシㇼ ネ アカㇻ クニヒ カムイ トノ トゥタヌ サパネ ウタㇻ オピッタ エウコラㇺコㇿ コㇿ シラン (北方領土を)また再び私たちの国土に取りもどすことを、 天皇の次の高い位の方々が皆で相談している。(S) {E: to consult with someone about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewpusu
- エウプス 【他動】[e-u-pus-u その頭・互い・穂・(他動詞形成)]…を束ねる、 「とうきび」(=トウモロコシ)などを十本なり二十本なり束ねてくくる。(S) kími ewpusu wa horikasi racitkere キミ エウプス ワ ホリカシ ラチッケレ トウモロコシを束ねて上の方をしばって上からつるしなさい。(S) ☆参考 upusihi kar ウプシヒ カㇻ とも言う。 {E: to bunch (corn etc.) into clusters of ten or twenty.} (出典:田村、方言:沙流)
- ewtomus
- エウトムㇱ 【自動】[e-utomus その頭が・互いにつながる] ①つながり合わさる。 ru ewtomus hi ル エウトムシ 二本の道が合わさった所。 iteki ru ewtomus hi ta cisekar=an pe ne na イテキ ル エウトムシ タ チセカラン ペ ネ ナ 道の合わさった所に家を建てるものではないよ(「魔物でもちょっと立ち止まるものだという」)。(S) ②(刀などが)さやに入(ってい)る。 ewtomus wa an エウトムㇱ ワ アン (マキリ、 山刀、 刀が)さやに入っている。 {E: ①to be linked together. ②to be sheathed (ie sword).} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayitupare
- エヤイトゥパレ 【他動】[e-yayitupare …について・気をつける] …に気をつける。 ruyka tane a=kar okere wa a=eyáyitupare uske ka isam ルイカ タネ アカㇻ オケレ ワ アエヤイトゥパレ ウㇱケ カ イサㇺ 橋はもう直し終わったので注意するべき所(あぶない所)はない。(S) ☆発音 会話などで早く言うとき、 通常 y のあとの i は落ちて eyaytupare エヤイトゥパレ と発音される。 {E: to be careful of…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayoteknure
- エヤヨテㇰヌレ 【他動】[e-yay-o-tek-nu-re …で・自分・の所で・手・持つ・させる] …を手に入れる。 nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! sekor yaynu kusu surku eyayoteknure híne ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! セコㇿ ヤイヌ クス スㇽク エヤヨテㇰヌレ ヒネ 彼はなんとかして(あいつを)殺してやりたいものだなあと思ったので毒を手に入れて。(S民話) {E: to get, buy…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypataraye
- エヤイパタライェ 【他動】…で気の毒に思う。 kú=itura wa ora ene ku=soykankari yakun mosma kur ka mokor ka eaykap, yaykata ka k=éyaypataraye aan クイトゥラ ワ オラ エネ クソイカンカリ ヤクン モㇱマ クㇽ カ モコㇿ カ エアイカㇷ゚、 ヤイカタ カ ケヤイパタライェ アアン もしあのとき私も一緒に行ってそしてこんなに何度もトイレに起きたとしたら、 ほかの人も眠れないし自分も気の毒な思いをするところだった。(S) {E: to feel sorry for…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramkes-mewpa
- エヤイラㇺケㇱメウパ 【他動】[複](単は未出)[e-yay-ram-kes-mewpa …について・自分・心・の末端・をはがす[複]] …のことを皆で一致して一心に思う。 néun póka ne ciki somo, a=kor mosir, a=kor Samor mosir ne ciki Aynu mosir ne ciki, kiki a=kar easkay ya, sekor an pe patek a=eyáyramkesmewpa ネウン ポカ ネ チキ ソモ、 アコㇿ モシㇼ、 アコㇿ サモㇿ モシン ネ チキ アイヌ モシン ネ チキ、 キキ アカㇻ エアㇱカイ ヤ、 セコラン ペ パテㇰ アエヤイラㇺケㇱメウパ なんとかして、 わが国、 和人の国(本州以南)もアイヌの国(北海道)も、 敵から守ることができないかということばかり皆で一心に思って。(S会話) ☆参考 同種の状況文脈で koyayramkes-mewe コヤイラㇺケㇱメウェ も出ている。 単数と複数の違いはあるが、 e-… と ko-… との違いは未詳。 また e- エ も ko- コ もつかない yayramkesmewe ヤイラㇺケㇱメウェ は未出。 {E: for everyone to be in mutual agreement over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramsitne
- エヤイラㇺシッネ 【他動】[e-yay-ram-sitne …のことで・自分・心・苦しい] …で骨を折る、 …を一生懸命やる、 …がつらい(=eyayramusitne エヤイラムシッネ)。 ene k=éyayramsitne wa ku=kar a ku=kar a a p, sine to ne a=e wa isam ruwe? エネ ケヤイラㇺシッネ ワ クカラ クカラ アㇷ゚、 シネ ト ネ アエ ワ イサㇺ ルウェ? あんなに一生懸命に骨を折って骨を折ってつくったのに(私たちは)一日で食べてしまったの? (S) {E: to do…with all one's effort; have a hard time with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramu-ikasure
- エヤイラムイカスレ 【他動】[e-yay-ramu-i-kasu-re …で・自分・の心を・人・より上位になる・させる](人の)上になる、 (人)より上位に立つ、 (人)に負けずにする。 en=eyayramu-ikasure no nep ne yakka kar rusuy エネヤイラムイカスレ ノ ネㇷ゚ ネ ヤッカ カンルスイ 彼は私より上に、 上に、 もっと上になって何でもやりたい。(S) {E: to raise…to a higher position, rank.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyayrenka
- エヤイレンカ 【他動】[e-yay-renka …と一緒に・自分の・意向(を述べる)](?) …との再会を喜ぶ、 (会った人)にあいさつする。 e=poro wa earkinne eci=erámiskari, akusu ku=pisi akus eani ne aan, hńta kusu en=eyayrenka ka somo ki? エポロ ワ エアㇻキンネ エチエラミㇱカリ、 アクス クピシ アクㇱ エアニ ネ アアン、 フンタ クス エネヤイレンカ カ ソモ キ? あなたは大きくなったのですっかり見違えた。 そこで人に聞いたらあなただった。 どうして私に知らん顔していたの? (S) ☆参考 uweyayrenka ウウェヤイレンカ 互いに会った(喜びの)あいさつをかわす。 {E: to be joyed at meeting someone again.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaysikenuyna
- エヤイシケヌイナ 【他動】[e-yay-sik-e-nuyna …のことを・自分の・目・で・隠す] …を見ないふりをする。 “en=eyaysikenuyna ruwe ne nankor”-“hempara ene ne hi an? somo eci=núkar wa ne” 「エネヤイシケヌイナ ルウェ ネ ナンコㇿ」 「ヘンパラ エネ ネ ヒ アン? ソモ エチヌカㇻ ワ ネ」 「あなた私を見て見ないふりをしていたんでしょう。」 「いつそんなことがあった? あなたを見なかったからよ。」 (S) {E: to pretend not to see…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaytupa
- エヤイトゥパ 【他動】しきりに…(を)したがる、 …(を)したいしたいと言ってきかない。(しばしば動詞句のあとに置かれて)しきりに…したがる。 a=kokópan yakka kar eyaytupa アココパン ヤッカ カㇻ エヤイトゥパ いけないと言われるのにつくりたがる。(S) ☆参考 rusuy ルスイ [助動] …したい、 …したがる。 {E: to eagerly want (to do)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykoysanpa
- エイコイサンパ 【複他動】[e-ikoysanpa …について・人真似する] …に関して人のまねをする(「ならう」)、 人のまねをして…する。 ☆参考 人のしたことの内容を知って、 それにならって同じようなことをすることを言う。 eyukar エユカㇻ はものまねのように言葉の言い方や仕草をそっくりにまねすることを言う。 {E: to copy, imitate someone } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eynonnoitak
- エイノンノイタㇰ 【他動】[e-inonnoitak …について・祈る] …のことを祈る。 nísapno ray wa turse ruwe ne híne orowano néun a=epótara néun a=eynonnoitak kotan epitta oka nispa uwekarpa wa a=eynonnoitak kasi a=kik yakka a=niwkes híne ニサㇷ゚ノ ライ ワ トゥㇽセ ルウェ ネ ヒネ オロワノ ネウン アエポタラ ネウン アエイノンノイタㇰ コタネピッタ オカ ニㇱパ ウウェカㇻパ ワ アエイノンノイタㇰ カシ アキㇰ ヤッカ アニウケㇱ ヒネ (私の一人娘が)突然死んで倒れて、 それからどんなにまじないをし、 どんなに祈り、 村じゅうの長者方が集まって娘のために祈っても(生き返らせるために)たたいても、 生き返らせることができなくて。(W民話) {E: to pray for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eytasa
- エイタサ 【副】①あまり…する、 とても、 極度に。 eytasa poronno ne, na ponno kar エイタサ ポロンノ ネ、 ナ ポンノ カㇻ あまりたくさんだ、 もっと少なめにつくりなさい。(S) eytasa takne amip mi wa iiyomapka エイタサ タㇰネ アミㇷ゚ ミ ワ イイヨマㇷ゚カ とても短い服を着ていてほんとにかわいらしい。(W) ②(否定で)あまり…しない。 eytasa somo sir-sések エイタサ ソモ シㇼセセㇰ あまり暑くない。(W) iteki eytasa cis イテキ エイタサ チㇱ そんなに泣くのはやめなさい。(KM) {E: over…; too…; too much…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- haciko
- ハチコ §010.老若長幼―成長段階―を表す形容詞その他(3)haciko〔ha-čí-ko ハちコ〕⦅S.⦆小さい;幼い。〜utah cis-ahci te okay-ahci;sikihi ka okore〜pahno cis okay-ahci⦅ウソロ⦆「幼い子どもたちが泣いていた;その日も皆小さくなるほど泣いていた」。〜-an orano may-nehpo sinne i-ko-yaykara a an-acaha itaki ahkari an-ki ka an-kowakusu⦅ウソロ⦆「私の幼い頃から女の子のように私を可愛がってくれた私の叔父の言うことにそむくわけには参らぬ」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hakei
- ハケイ 【位名】[hake-(h)i (?)・ところ]…の手前。 hakei wa tek ハケイ ワ テㇰ …に行き着くちょっと手前で。 maciya hakei wa tek en=akkari a p un マチヤ ハケイ ワ テㇰ エナッカリ アㇷ゚ ウン (彼は)町のちょっと手前で私を追い越して行ったよ。(S) ☆参考 用例はこの一例しかない。 他の用法は不明。 tukari トゥカリ …の手前、 …より少しこちら側。 {E: this side of…} (出典:田村、方言:沙流)
- hancaha
- ハンチャハ 【名】[所](概は hanca ハンチャ)…でつくった半てん。 tapanpe hancaha ku-kar rusuy korka sirpok ne p isam タパンペ ハンチャハ クカン ルスイ コㇿカ シㇼポㇰ ネㇷ゚ イサㇺ これ(この布地)で半てんをつくりたいけれど裏地がない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hása
- ハサ 【自動】口をあける。 hása, e=mimaki ku=nukar kusu ne na ハサ、 エミマキ クヌカㇻ クス ネ ナ 口を開けなさい、 歯を見てあげるから。(S) {E: to open the mouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hásare
- ハサレ 【他動】[hasa-re 口をあける・させる、 (口)をあける] …の口をあける、 (口)をあける。 e=mimaki ku=nukar kusu ne na e=paro hásare! エミマキ クヌカㇻ クス ネ ナ エパロ ハサレ! 歯を見てあげるから口をあけなさい。 “pukuru paro hásare!” “ku=hasare na, omare wa en=kore!” 「プクル パロ ハサレ!」「クハサレ ナ、 オマレ ワ エンコレ!」 「袋の口をあけなさい。」「口をあけるから入れてください。」 (S) {E: to open the mouth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- haw 2
- ハウ 【名】落としばなし。 「uwepeker ウウェペケㇾ と違う。 yúkar ユカㇻ に近いほう。 しかし tumi トゥミ (戦い)もなく、 おとなしく終わる。 ふしをつけて歌わず、 ふしなしで語る。」 (S)(どの地方の口承文学を言っているのか不明。) {E: a story with a comic ending.} (出典:田村、方言:沙流)
- hawe 2
- ハウェ 【形名】[名詞化辞][< haw-e 声・(所属語尾)] ①動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。 言われたこと、 話されたこと、 声に関することに用いられる。 …(と言った)の、 (…と言った)こと。 …hawe ne …ハウェ ネ (…と言った)のだ。 káni ne hawe somo ne ya? カニ ネ ハウェ ソモ ネ ヤ? 私のことを言ってるのではないだろうか。 …hawe (he) an? …ハウェ (ヘ) アン? (…と言った)のですか。 …hawe un …ハウェ ウン (…と言った)のだよ。 “hńta e=eyayominausi hawe an?” “kanpi ku=nukar wa k=émina hawe un”「フンタ エエヤヨミナウシ ハウェ アン?」「カンピ クヌカㇻ ワ ケミナ ハウェ ウン」「何を一人で笑ってるの。」「手紙を読んで笑っているのよ。」 …hawe ene an hi …ハウェ エネ アニ 次のように言った/話した/言うのが聞こえた。 …hawe! …ハウェ! …(だ)なあ! ku=hawe wen hawe! クハウェ ウェン ハウェ! 私の声はひどいねえ。(S独話) …hawe? …ハウェ? …なの?/…だって (言うの)?/(反語的に)なんてとんでもない。 tane hosippa=an hawe? タネ ホシッパアン ハウェ? もうお帰りになったの。 mak ne hawe? マㇰ ネ ハウェ? どうなるのか=どうにも(なんにも)ならない。 ②文頭に置かれ、 その前に言われたことがらを受けてその全体を名詞化する。 hawe un ハウェ ウン そう(言ったの)だよ。 hawe ne ciki ハウェ ネ チキ それなら、 そういうことなら、 それでは(…しなさい)。 hawe ne yakun ハウェ ネ ヤクン それなら、 そういうことなら、 それでは(…するよ)。 ☆参考 後に he ヘ はつかない、 つまり hawehe ハウェヘ とはならない。 ☆参考 hawe ハウェ [名][所]《声》については ☞hawe(he) ハウェ(ヘ) ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 ☞ruwe ルウェ {E: ①(is to be placed at the end of a sentence to make it a noun.) what was said, accepted. ②(is to be placed at the beginning of a sentence to make what was said a noun.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hawwap
- ハウワㇷ゚ 【名】(「芦別(鷲別)の家」のウポポの中で)ぶどう(=hat ハッ)。(S) hawwap punkar ハウワㇷ゚ プンカㇻ (=hat punkar ハッ プンカㇻ) ぶどうづる。 hawwap punkar/sararpa ハウワㇷ゚ プンカㇻ/サラㇻパ (家が古くなっていたんで)ぶどうづるでしめてある所が見えてきた。(S) ウポポ ☆参考 「hat wap ハッ ワㇷ゚ の隠し言葉。」 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayta 1
- ハイタ 【自動】①足りない。 ②知恵が足りない、 頭が悪い。 ☆参考 rumayne ルマイネ 半煮えである、 知恵が足りない。 pakane パカネ 呆ける、 呆けている。 ☆対語 ikasma イカㇱマ 余る。 akkari アッカリ …より多すぎる。 {E: ①to be lacking; ②to lack intelligence.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hayta 2
- ハイタ 【他動】(言われたこと)に背(そむ)く、 (言われたこと)のとおりにしない。 ye itak sine itak ka a=hayta ka eaykap イェ イタㇰ シネ イタㇰ カ アハイタ カ エアイカㇷ゚ 彼の言う言葉には一言にも背くことができない。(S民話) ☆参考 同じ文脈で対語の akkari アッカリ も使われている。 {E: to disobey…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hehewpa
- ヘヘウパ 【自動】[he-hewpa 頭・を傾ける(複)] のぞく(覗く)、 のぞき見する。 perke uske kari hehewpa wa an ペㇾケ ウㇱケ カリ ヘヘウパ ワ アン (彼は)破れたところからのぞいている。(S) ☆参考 複数形の形だが一人に関しても使われる。 hehewe ヘヘウェ は未出、 あるかないか不明。 {E: to look, peep into.} (出典:田村、方言:沙流)
- hekote 2
- ヘコテ 【後副】】…の方へ。 hekote inkar ヘコテ インカㇻ …の方を見る。 hekote itak ヘコテ イタㇰ …の方に向かってものを言う。 e=hekote ku=kiru エヘコテ クキル (私はこれを)あなたの方へ向ける。(S) (人称接辞 en=/un= エン/ウン が接頭するとき語頭の h は落ちて、 en=ekote エネコテ、 un=ekote ウネコテ となる。 それ以外にも h が弱まって エコテ のように聞こえる場合もある。)en=ekote kiru エネコテ キル 私の方へ向けなさい。(S) un=ekote ka ye ka eyayramkar ウネコテ カ イェ カ エヤイラㇺカㇻ 私たちのところへも言ってくることもできないでいる。(S) {E: to, towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hem
- ヘㇺ 【副助】…もまた。 káni hem ku=ye カニ ヘㇺ クイェ 私も言う。(W会話) sókar hem ki munnuwe hem ki ソカㇻ ヘㇺ キ ムンヌウェ ヘㇺ キ ござも敷き掃き掃除もした。 hem tasum hem siyeye ki ヘㇺ タスㇺ ヘㇺ シイェイェ キ [慣用句]病気やらわずらいやらをした(=くり返し病気になった)(身の上話型の民話の終りのほうで、 死んで神の国に行くときが近づいたことを言うときの常套句)。 taanpe hem toaníke hem en=kore タアンペ ヘㇺ トアニケ ヘㇺ エンコレ これもあれもください。(S) okkayo hem menoko hem porono oka オッカヨ ヘㇺ メノコ ヘㇺ ポロンノ オカ 男も女もたくさんいる。(S) ☆参考 ka カ[副助]も《も》と訳せるが、 ka カ は「さらにその上に…も」というニュアンスを含み、 hem ヘㇺ は「他のことがらと共に…もまた」というニュアンスを含む。 最後の用例などは、 ka カ も hem ヘㇺ もどちらも使える。 {E: also.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemanta 1
- ヘマンタ 【名】[疑名] ①何。 hemanta an? ヘマンタ アン? 何ですか。 hemanta kusu ヘマンタ クス なぜ、 何のため(故)に。 hemanta ne (kusu) ヘマンタ ネ (クス) 何のために、 何をするために、 なぜ。 hemanta ka ヘマンタ カ (=nep ka ネㇷ゚ カ) 何も。 hemanta ka k=érampewtek ヘマンタ カ ケランペウテㇰ 何もわからない。 hemanta karpe ヘマンタ カㇻペ 何をするために、 なんのために。 ②なんとまあ。 hemanta ene kirsak siri! ヘマンタ エネ キㇼサㇰ シリ! なんとまあ弱いんだろう! hemanta ene tumasnu p ne siri an hi an! ヘマンタ エネ トゥマㇱヌㇷ゚ ネ シリ アニ アン! なんとまあ強いもんだなあ! ☆参考 日常すらすら話しているときはたいてい縮約形の hńta フンタ (W) (S)/hinta ヒンタ (KM) が使われる。 ゆっくりとていねいに言うときや「いったい全体何だ」というようなときに hemanta ヘマンタ が用いられる。 ☆参考 名前をたずねるときは使わない。 mak マㇰ/makanak マカナㇰ《どう》が使われる。 {E: ①what. ②Oh!; My Gosh!. (interj.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempara
- ヘンパラ 【副】[疑副] いつ。 hempara e=ek? ヘンパラ エエㇰ? あなたはいつ来た? hempara ka ヘンパラ カ いつか。 hempara ka ku=nukar a kotom an kur ne ヘンパラ カ クヌカㇻ ア コトㇺ アン クㇽ ネ いつか見たような人だ。(S) hempara an kor ヘンパラ アン コㇿ いつになったら。(W即興詩) hempara ne yakka ヘンパラ ネ ヤッカ いつでも。(W即興詩) hempara mametara k=司kka so k=司kka so so k=司kka ヘンパラ マメタラ ケイッカ ソ ケイッカ ソ ソ ケイッカ おれがいつ豆俵を盗んだ…(ヒバリの鳴き声、 ネズミにこういってチャランケ(談判)する)。(W) hempara suy honoye kus ene an? ヘンパラ スイ ホノイェ クㇱ エネ アン? [隠] (彼は)いつまた傾くのだろう? =長尻で一向に帰らない。(S) {E: when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hene
- ヘネ 【副助】①(一例として提示する。) …でも(あるいはそうでなくても)、 …なり。 hekattar hene ikipa ruwe ne kuni ku=ramu ヘカッタㇻ ヘネ イキパ ルウェ ネ クニ クラム 子どもたちでもやったんだろうと私は思う。(S) cip hene a=kar wa チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ 舟か何かをつくって。 e=os ek hene ki ka somo ki エオㇱ エㇰ ヘネ キ カ ソモ キ あなたの後から来たりなどしもしない。 tup hene rep hene ku=kor rusuy トゥㇷ゚ ヘネ レㇷ゚ ヘネ クコン ルスイ 二つでも三つでもいいからほしい。 ohonno hene iruka hene オホンノ ヘネ イルカ ヘネ 長い間でも短い間でも。(W会話) ②po hene ポ ヘネ なおいっそう(po ポ《なお》を強調する言い方)。 {E: ①even…; either…or… ②more; even more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- herikasino
- ヘリカシノ 【副】[herikasi-no 上の方へ・(副詞形成)] 上の方へ。 herikasino inkar=an ヘリカシノ インカラン 私たちは(みんな)上の方(空)を見上げた。 herikasino an ヘリカシノ アン 上を向いている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- héseturiri
- ヘセトゥリリ 【自動】[hese-turi-ri 息・を伸ばす・(重複)] フーツと長く息を吐く、 息を伸ばす、 ほっとして息をつく。 ku=toye ku=kar okere wa ku=heseturiri クトイェ クカロケレ ワ クヘセトゥリリ 私の畑の仕事をすませて私はほっとして息をついた。(S) {E: to sigh in relief.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hetopo
- ヘトポ 【副】また(もどって)、 逆もどりして、 やり直して。 ta hetopo e=kar akus pirka wa タ ヘトポ エカㇻ アクㇱ ピㇼカ ワ やり直したら良くなったよ。(S) hetopo horka ヘトポ ホㇿカ また逆戻りして(帰って行く)。(W即興詩) {E: to go back; redo.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hi 1
- ヒ 【形名】[被修飾名](いろいろある…のうちの)…の、 …もの。 …pirka hi ピㇼカ ヒ …の良いの=良い …。 inaw pirka hi イナウ ピㇼカ ヒ 木幣の良いの。 sake pirka hi サケ ピㇼカ ヒ 酒の良いの。 a=ep pirka hi アエㇷ゚ ピㇼカ ヒ 食べ物の良いの。 ☆発音 子音の後では多くの場合 h は発音されず、 その子音と続けて一音節に発音される。 たとえば、 ek hi エㇰヒ は eki エキ、 an hi アン ヒ は ani アニ、 nukar hi ヌカㇻ ヒ は nukari ヌカリ と発音される。 ☆参考 hike(he) ヒケ(ヘ) と似ているがこの hi ヒ はこれらの用例のような決まった表現に使われる。 hike(he) ヒケ(ヘ) はいくつか/何人かの中から選んで言う表現となる。 (出典:田村、方言:沙流)
- hokusak menoko
- ホクサㇰ メノコ §033.いいなずけ(許嫁)(15)hoku-sak menoko〔ho-kú-sak|me-nó-ko ホくサㇰ・メのコ〕⦅ホロべツ⦆【雅】許嫁の夫のない女。[hoku(夫)+sak(を持たぬ)+menoko(女)]。"a-turesi utar, somo ka hoku-sak menoko utar eci-ne ruwe ka somo tapan na. ikanepeka rit-us kane okay-pe utar eci-nukar ko, orun eci-itak na! eci-mina na!"「我が妹たちよ、決して許嫁の夫の無い女たちで汝らはあるのでないのだよ。ゆめゆめ筋ばっている者ども(=男たち)を汝ら見ても、それへ汝ら物言いかけるのではないよ!汝ら笑いかけるのではないよ!」。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- homanno
- ホマンノ 【副】[hamar-no ぼんやりとかすかである・(副詞形成)] うす(淡)く、 かすかに。 homanno ku=nukar ホマンノ クヌカㇻ 私にはうすく/ぼんやりと見える。 ku=sapa sirka ta k=ánu kor homanno hotuypa haw ku=nu クサパ シㇼカ タ カヌ コㇿ ホマンノ ホトゥイパ ハウ クヌ(私が)頭を地面につけるとかすかに人の呼び声が聞こえる。(S) {E: lightly; thinly; weakly; faintly.} (出典:田村、方言:沙流)
- homaritara
- ホマリタラ 【自動/副】[homar-itara かすかな・(状態が続いていることを表す)] かすかに、 ぼうっとかすんで(いる)。 to kesehe homaritara to pakehe homaritara ト ケセヘ ホマリタラ ト パケヘ ホマリタラ 湖の下(しも)の方もぼんやりとかすみ、 湖の上(かみ)の方もぼんやりとかすんで見える。(W民話) homaritara cip kur ku=nukar ホマリタラ チㇷ゚ クㇽ クヌカㇻ かすかに舟影が(=舟が)見える。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hontomo(ho)
- ホントモ(ホ) 【名】[所](概は hontom ホントㇺ)…の途中、 中流、 …の(木の)上下の中ほど、 その途中/中ほど。 Iskar hontomoho ta イㇱカㇻ ホントモホ タ 石狩川の中流で。(HC民話) hontomo ta ホントモ タ 途中で。 Yupet hontomo ekotankor kur ユペッ ホントモ エコタンコㇿ クㇽ 勇別川の中流の村長(むらおさ)。(W民話) {E: in the middle of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hopuni
- ホプニ 【自動】[単](複は hopunpa ホプンパ)[ho-puni 尻・を持ち上げる] 起きる、 起き上がる、 立ち上がる、 飛ぶ。 nisattane túnasno hopuni=an wa ニサッタネ トゥナㇱノ ホプニアン ワ 明日は早く起きて。(NK民話) néa a=aréramiskari okkaypo ka hopuni híne horippa eyorot ネア アアレラミㇱカリ オッカイポ カ ホプニ ヒネ ホリッパ エヨロッ その全く見知らぬ若い男も立ち上がって踊りの輪に加わった。(W民話) too hopuni híne orano uni pakno ek híne uni soyke ta turse híne トオ ホプニ ヒネ オラノ ウニ パㇰノ エㇰ ヒネ ウニ ソイケ タ トゥㇽセ ヒネ ずうっと遠く飛んで彼の家まで来て家の前に落ちて。(S民話) ☆対語 a ア 座る。 hotke ホッケ 寝る(横たわる、 寝床に入る)。 ☆参考 mos モㇱ 目をさます。 ☆参考 まだ寝ないで起きていることを言うには a ア が使われる。 hopuni ホプニ は寝ていた(横になっていた)人が起き上がることや座っていた人が立ち上がることを言う。 鳥や飛行機などの場合は、 飛び立つことだけでなく飛行すること全体を言い、 自力で飛ぶものだけでなく飛ばされて飛ぶものについても言う。 {E: to get up; fly; jump (up).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horawociwe
- ホラウォチウェ 【自動】[ho-ra-w-o-ciw-e 尻・下・(母音の連続ををさけて挿入された音)・に・刺さる・(他動詞化)](=horaociwe ホラオチウェ) ①(雨や雪が)ザアーと落ちて(=降って)くる。 aptoruyanpe horawociwe アㇷ゚トルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雨が落ちて(=降って)きた。(S) upasruyanpe horawociwe ウパㇱルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雪が落ちて(=降って)きた。(S) ②(飛んで来た神などが)空から地上にサッと下りる。 kamuy menoko/cikarkar konci/anpa kane/pet tuyka ta/horawociwe カムイ メノコ/チカㇻカㇻ コンチ/アンパ カネ/ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ 女神がししゅうした頭巾を手に持って川の岸辺にサッと下りて来た。(Sユーカラ語り) ☆発音 時により horaociwe ホラオチウェ とも horawociwe ホラウォチウェ とも発音される。 {E: ①to rain, snow heavily. ②(for a god etc.) to suddenly descend to earth from the skies.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horipipa
- ホリピパ 【自動】[複](単は horipi ホリピ)(二人以上が皆で)踊る。 túsir okari niwen horipipa kor トゥシㇼ オカリ ニウェン ホリピパ コㇿ お墓のまわりを回りながら神を叱りつける踊りをして。(KH民話) ☆参考 通常 horipi ホリピ の複数形としては horippa ホリッパ が使われる。 {E: to dance.(pl.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hoski 2
- ホㇱキ 【副】①先に、 最初に。 hoski arpa kor an, e=os k=arpa kusu ne na ホㇱキ アㇻパ コラン、 エオㇱ カㇻパ クス ネ ナ 先に行っていなさい、 (私は)あなたの後から行くから。(S) uwerpak hoyuppa=an ro, inan kur hoski sirepa ya ウウェㇾパㇰ ホユッパアン ロ、 イナン クㇽ ホㇱキ シレパ ヤ 一緒に走ろう、 どの人が(=だれが)最初に着くか。(S) ②ちょっと待って(その前にすることがあるからちょっと待ってと、 急いで止めるときに言う)。 ponno hoski! ポンノ ホㇱキ! ちょつ、 ちょっと待って! ③(時を表す語の前に置かれて、 一つ前のその時を表す。) hoski an ホㇱキ アン 去年の、 もう一つ前の。 hoski an to ホㇱキ アン ト 一昨日(少し他方言の感じがある)(=hoskinuman ホㇱキヌマン)。 hoski cukne ホㇱキ チュㇰネ 一昨年の秋(二つ前の秋)。(cukne チュㇰネ は去年の秋、 この前の秋。) hoski matane ホㇱキ マタネ 一昨年の冬、 二つ前の冬。 hoski paykar(ne?) ホㇱキ パイカㇻ(ネ?) 一昨年の春、 二つ前の春。 hoski sakne ホㇱキ サㇰネ 一昨年の夏、 二つ前の夏。 hoski isam cup ホㇱキ イサㇺ チュㇷ゚ 先月(=hoskicup ホㇱキチュㇷ゚)。 {E: ①firstly; before. ②Wait a moment! ③used in expressions of time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotasnu
- ホタㇱヌ 【自動】(…のことは)不安である、 非常な危険を感じる。 nociw tup uhewe uhewe pekor, a=nukár siri anakne, hotasnu=an hi kusu ノチウ トゥㇷ゚ ウヘウェ ウヘウェ ペコㇿ、 アヌカㇻ シリ アナㇰネ、 ホタㇱヌアニ クス 星が二つ交互に上がったり下がったりしているように見えるのは、 覚悟を決めなければならないほど危険なことなので(語り手訳)。(HC民話) hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno síttoyárekurok a p ora ene kunne nociw ka a=nukár ruwe anakne, hotasnu kewtum koohana ne yakka ku=yaykorpare ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ エネ クンネ ノチウ カ アヌカン ルウェ アナㇰネ、 ホタㇱヌ ケウトゥㇺ コオハナ ネ ヤッカ クヤイコㇿパレ 何の前兆なのか、 急にまっ暗になり夜の星まで見えるのは、 心配で気がかりな気持ちを、 私のようなものでも抱(いだ)いた。(W会話) {E: to be uneasy; have something on one's mind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hu 2
- フ 【自動】不良じみている(「なまいきだ」、 人をばかにして弱い者にはつっかかっていく、 乱暴する、 酒を飲んであばれるなど、 チンピラのような」)。(S) earkinne hu p ne na エアㇻキンネ フㇷ゚ ネ ナ とても「なまいき」 なんだ=とても不良じみているんだ。(S) ☆参考 karkarse カㇻカㇻセ 「コロズク」=不良じみた行為をする。 rumayne ルマイネ 半なまである、 なま煮えである、 (比喩的に)少し「半ばか」である。 {E: to be bad; shameless; delinquent.}-hu フ 3【接尾】[所属形形成](本辞典では「所属語尾」とも書いてある。 名詞の所属形をつくる。 母音 u のあとにつく。)hoku ホク [概]夫;hokuhu ホクフ [所]…の夫。 (出典:田村、方言:沙流)
- hunakor
- フナコㇿ 【名】[概](所は hunakoro フナコロ) ①どこの所。 hunakor e=yuninka hawe an? フナコㇿ エユニンカ ハウェ アン? どこを痛くしたの? (S) ②なあんだ(たいしたことではない)。 hunakor ene pak an pe tanto ne yakka ku=kar wa フナコㇿ エネ パㇰ アン ペ タント ネ ヤッカ クカㇻ ワ なあんだ、 「こればっこ」(たったこれだけ)のもの、 きょうでも払ってやる。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- húrep
- フレㇷ゚ 【名】[hure-p 赤い・もの](次の熟語で) húrep kar フレㇷ゚ カラ 着物を赤く染める。(S) {E: to dye clothing red.} (出典:田村、方言:沙流)
- i= 5
- イ 【人接】(不定人称目的格の人称接辞) ①(包括的一人称複数) 相手を含む私たちを/に。 páse tono utar i=amkir パセ トノ ウタㇻ イアㇺキㇼ 和人の方々が私たち(あなたや私)を見知る。(W会話) i=konu rusuy pe イコヌ ルスイ ペ (彼が)私たち(あなたや私)に聞きたいこと。(S会話) a=i=kóuwepekennu アイコウエペケンヌ (不定の)人が私たち(あなたと私)に事の次第をたずねる=私たち(あなたと私)が事の次第をたずねられる。(S会話) ②(引用文中の一人称) 私(たち)を/に。 i=ahunte イアフンテ (引用文中で)(彼は)私を家に入らせる。 i=ahupte イアフㇷ゚テ (引用文中で)(彼は)私たちを家に入らせる。 “… i=epakasnu” sekor 「…イエパカㇱヌ」セコㇿ 「…を私に教えてください」と(言って…)。 i=ekari イエカリ (引用文中で)私(たち)の方に向かって。 i=etok ta イエトㇰ タ (引用文中で)私(たち)の前方で。 ③(敬意の二人称)あなた様を/に/の。 ④(一般に)人を/に/の、 ものを/に/の ☞i- イ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ihetaptapu
- イヘタㇷ゚タプ 【自動】[i-he-taptapu もの・頭・(語根の重複+他動詞形成)…を包む(?)] ほおかぶりする。 ☞hekokari ヘコカリ {E: to cover, wrap one's head and cheeks (with a towel etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ihurere
- イフレレ 【自動】[i-húre-re ものを・赤くなる・させる] 布を赤く染める。 ihurere kor an イフレレ コㇿ アン (W) 赤く染めている。 ☆参考 húrep kar フレㇷ゚ カㇻ とも言う。 ☞húre フレ {E: to dye cloth, material red.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikankikir
-
イカンキキㇼ
§120 ハチ類 (4) i-kan-kikir(i-kán-ki-kir)「イかンキキㇼ」[
kar(さす)kikir(虫)]⦅屈斜路、美幌、雪裡、本別⦆ハチ類 (出典:知里動物編、方言:) - ikasuy
- イカスイ 【自動】[i-kásuy 人・を手助けする] 人の手伝いをする、 人に/皆に協力する。 ukuran wano arpa wa ikasuy kor an ウクラン ワノ アㇻパ ワ イカスイ コラン(おばさんは奥さんの亡くなった家に)ゆうべから行って手伝いをしている。(W) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は何もしないでも食べていけるけれど一族を思って何とか手助けしているのだよ。(S) ☆参考 ikaopiwki イカオピウキ 人を救う。 ☞kásuy カスイ (出典:田村、方言:沙流)
- iki
- イキ 【自動】[i-ki ものごとを・する] ①する、 ふるまう、 行なう。 iki ayne イキ アイネ (苦心して/がんばりつづけて)ようやく。 …siri iki … シリ イキ …している様子である。 ene iki hi エネ イキ ヒ どうするかということ、 しかた。 ene iki hi ka isam エネ イキ ヒ カ イサㇺ どうしようもない。 ②(名詞として使われて)行い。 ene an iki patek kipa エネアニキ パテㇰ キパ そのような行いばかりする。(S会話) … péka iki …ペカ イキ …を歩く、 …を旅する。 ihokusi péka ikuusi péka é=iki ayne e=ek ruwe somo ne ya? イホクシ ペカ イクウシ ペカ エイキ アイネ エエㇰ ルウェ ソモ ネ ヤ? マーケットや飲み屋をあなた歩いてきたのではないのか。(S) ③[熟語]… hawe iki wa/…humi iki wa …ハウェ イキ ワ/…フミ イキ ワ (あきれた言い方の一つで、 反語的に用いられる。)こともあろうに…なんていうことを言ってる、 こともあろうに…なんてことをして音をたてている、 よくも…言う/…音を出すもんだね。 kasusne hawe iki wa! カスㇱネ ハウェ イキ ワ! まあ、 たいしたことを言ってきた(=ひどい話だなあ)(kasusne カスㇱネ は《大したことはない》) (☞wa ワ 3)。 pe/p iki ペ/ㇷ゚ イキ …している(いぶかって言う言い方)。 hńta kohehewpa wa nukar pe iki? フンタ コヘヘウパ ワ ヌカㇻ ペ イキ? 何をのぞいて見てるんだろう。 hńta ewkopinupinu p ikipa? フンタ エウコピヌピヌㇷ゚ イキパ? 何をコソコソ話し合っているんだろう。(S) ④[雅](韻文の中で、 また会話でも美文調で話すとき、 ときおり ne ネ《である》の代わりに使われる。 用例では korka/korkayki コㇿカ/コㇿカイキ《けれども》、 yakka/yakkayki ヤッカ/ヤッカイキ《…しても》の前に置かれている。 ne ネ を使った表現とは多少ニュアンスが違う。) onne p iki korka オンネㇷ゚ イキ コㇿカ 年老いた者ではあるけれど。(onne p ne korka オンネㇷ゚ ネ コㇿカ 年老いた者だけれど。) (W神謡語り) pon cikisani/pon menoko/iki korkayki/kamuy moyremat ポン チキサニ/ポン メノコ/イキ コㇿカイキ/カムイ モイレマッ [雅]小さいハルニレの若い女性ではあるが、 まるで女神様のように…。(Sユーカラ) iki yakkayki イキ ヤッカイキ [雅]…も。 inan henpara/iki yakkayki イナン ヘンパラ/イキ ヤッカイキ [雅]いつどんなときでも。(Sユーカラ) {E: ①to do; conduct; behaviour (v.). ②conduct, behaviour, action (n.). ③… ④… } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikir 2
- イキㇼ 【名】[< ikir 1]薪(まき)の一式(横六尺(180センチ)縦五尺(150センチ)、 1956年現在1200円)。 ikir kar イキㇼ カㇻ 薪を一式積む。 {E: ①a meeting; a gathering. ②a pile of firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikiri(hi)
- イキリ(ヒ) 【名】[所](概は ikir イキㇼ)…の集合、 …のひとまとまり、 …の系統。 itak porose pakno ikiri inne p isam イタㇰ ポロセ パㇰノ イキリ インネㇷ゚ イサㇺ 言葉ほど数の多いものはない。(W) ikiri(hi) kar イキリ(ヒ) カㇻ …の集まりをつくる=…をたくさん集めてまとめる。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オㇿ ウン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カㇻ ヒネ 帆立貝の中へ鯨の肉を切り取っては入れ切り取っては入れしてものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: a meeting, gathering of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikokantama
- イコカンタマ 【自動】人をごまかす。 ikokantama wa soatay kar ka somo ki イコカンタマ ワ ソアタイ カㇻ カ ソモ キ 人をごまかして借金を払わない。(S) {E: to deceive; cheat.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikokanu
- イコカヌ 【自動】[i-kokanu 人/もの・を聞き入る] 人の言うことを注意深く聞き入る、 盗み聞きする。 taan puy o uske kari ikokanu タアン プヨ ウㇱケ カリ イコカヌ この穴のあいたところから立聞きしなさい。(S) ☞kokanu コカヌ {E: to listen carefully to what someone says.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikoysanpa
- イコイサンパ 【自動】[i-ko-isanpa 人・に対して・(?)]人まねする。 ☆参考 eykoysanpa エイコイサンパ [他動]…のまねをする。 ☆参考 事柄をまねすることを言う。 ものの言い方や体の動きなどをものまねのようにそっくりにまねることは yúkar ユカㇻ[自動]、 eyukar エユカㇻ[他動]。 {E: to imitate, copy someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ikuresuye
- イクレスイェ 【名】[人名]イクレスイェ(アイヌの伝説上の豪雄で、 超能力をもつが、 モデルがいたと考えられる。 Yúpet ユペッ (湧別) もしくは Iskari イㇱカㇼ (石狩) の人とされる:児島記述)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- imemke-sísam
- イメㇺケシサㇺ 【名】[imemke-sísam 散髪する・和人] 床屋(店ではなく人)。 ☆参考 isapakar-sísam イサパカㇻシサㇺ とも言う。 ☆参考 isapakarusi イサパカルシ 床屋(の店)。 {E: a barber.} (出典:田村、方言:沙流)
- ineap
- イネアㇷ゚ 【名】[単](複は inerokpe イネロㇰペ)[ine-a-p どうである・…した・もの](感嘆)なんとまあ…。 ①(多くの場合、 次のような慣用表現で用いられる。) ineap…ya ka eramiskari イネ アㇷ゚…ヤ カ エラミㇱカリ なんとまあ見たことも聞いたこともないほど/びっくりするほど…だ。 ineap arikiki ineap ison wa síriki ya ka a=erámiskari イネアㇷ゚ アリキキ イネアㇷ゚ イソン ワ シリキ ヤ カ アエラミㇱカリ (彼は)本当にまあよく働き、 獲物がたくさんとれるさまはびっくりするほどだ。(W民話) ②(後半部分…ya ka eramiskari ヤ カ エラミㇱカリ なしに) ineap kusun uneno kane oka ruwe! イネアㇷ゚ クスン ウネノ カネ オカ ルウェ よくもまあ似ているもんだね。(S) ☆発音 íne イネ《どうである》とはアクセントが違い、 í イ が低く ne ネ のほうが高く発音される。 ☆参考 単数形だが、 二人以上のことに使われることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inerokpe
- イネロㇰペ 【名】[複](単は ineap イネアㇷ゚)[íne-rok-pe どうである・…した[複]・もの] ①(多くの場合次のような慣用表現で) なんとまあ…。 inerokpe (kus(u)) …ya ka eramiskari イネロㇰペ (クㇱ/クス) …ヤ カ エラミㇱカリ なんとまあ見たことも聞いたこともないほど/びっくりするほど…だ(感嘆の表現)。 inerokpe kusu, onne p iki korka siretokkorpa ruwe oka ya ka a=erámiskari イネロㇰペ クス、 オンネㇷ゚ イキ コㇿカ シレトッコㇿパ ルウェ オカ ヤ カ アエラミㇱカリ なんとまあ、 年老いてはいるけれど二人ともそれはそれはびっくりするくらい美しい方々でした。(W神謡語り) ②[雅](後に ya ka eramiskari ヤ カ エラミㇱカリ を使わずに) inerokpe kus/pet iwor kasi/komaknatara イネロㇰペ クㇱ/ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けている。(Sユーカラ) iresu sápo/inerokpe kus/i=eoripak pe/i=tukarike/kosikerana/atte kane イレス サポ/イネロㇰペ クㇱ/イエオリパㇰ ペ/イトゥカリケ/コシケラナ/アッテ カネ [雅]育ての姉はなんとまあ私に畏れてかしこまり私をまともに見ず目を下の方へ伏せている。(Sユーカラ) ☆参考 íne イネ《どうである》とはアクセントが違い、 第一音節の i イ が低く、 第二音節つまり ne ネ の部分が高く発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inkanno
- インカンノ 【inkar no】 遠目が利く. ク・ユポ エ・インカンノ ナ ナイ イクㇱ タ ヘマンタ モイモイケ シリ イキ ナ ピㇼカノ ヌカㇻ ワ エン・コレ=兄よ,あなたは遠目が利くから,沢の向かい側に何やら動いている様子だから,よく見てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- inkanruy
- インカンルイ 【自動】[inkar-ruy 見る・激しい] 見つめる、 (不思議そうに)じいっと一生懸命見ている。 ☆参考 ジローッとにらむのは sikerayke シケライケ[他動]。 {E: to stare at.} (出典:田村、方言:沙流)
- inkattomta
- インカットㇺタ 【副】[inkar-tom-ta 見る・のまん中・で] 見てる間に。 urameturente wa nepkipa p ne kus inkattomta nispanepa ウラメトゥレンテ ワ ネㇷ゚キパㇷ゚ ネ クㇱ インカットㇺタ ニㇱパネパ (彼らは)心を一つにして働いたので見る見るうちに金持ちになった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- inomi
- イノミ 【自動】[i-nomi ものを・祀る] 祭祀をする。 inomi=an siri nukar rusuypa kusu イノミアン シリ ヌカン ルスイパ クス (和人たちは)私たちが祭りをする(この場合、 菱の実まつりをする)ところを見たいから。 会話 {E: to hold, have a festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inu
- イヌ 【自動】[i-nu ものを・聞く] ①聞く。 heru inu takup ne hawe ne ヘル イヌ タクㇷ゚ ネ ハウェ ネ ただ話に聞くだけだ。(W会話) itak=an ciki pirkano é=inu katu ene an hi イタカン チキ ピㇼカノ エイヌ カトゥ エネ アニ 私がいまから話をするからよくお聞きなさい。(W民話) inu=an akusu イヌアナクス(うわさに)聞いたところでは。(W民話) ②[補助動詞]…wa inu …ワ イヌ …してみる。 e wa inu エ ワ イヌ 食べてみなさい。 kopisi wa inu コピシ ワ イヌ 彼にきいて(たずねて)みなさい。 ☆発音 kú=inu クイヌ、 é=inu エイヌ は、 ku= ク と i イ、 e= エ と i イ が kuy クイ、 ey エイ という一音節の二重母音に発音する。 ☆参考 視覚は含まず、 聴覚、 触覚、 味覚、 嗅覚によること、 また心の中の考えや思い、 感じなどについて言う。 視覚に関することについては、 inu イヌ ではなく inkar インカㇻ を使う。 ☆参考 他動詞は nu ヌ …を聞く、 …が聞こえる。 {E: ①to hear; listen. ②to try (to)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ipakasnu
- イパカㇱヌ 【自動】[i-pakasnu 人を・戒める] 人のいい悪いを(うるさく)言う。 ipakasnu kur i=ekari ek kor an na イパカㇱヌ クㇽ イエカリ エㇰ コラン ナ 口うるさい人が私たちの方へ(=こっちへ)向かってやってきたよ。(S) {E: to criticise, praise, speak bad, good about someone.} (出典:田村、方言:沙流)
- ipetam
- イペタㇺ 【名】[ipe-tam ものを食べる・刀] 人食い刀(ユーカラに出て来る恐ろしい刀)。(S) {E: a man-eating sword (Yukar).} (出典:田村、方言:沙流)
- irammakaka
- イランマカカ 【副】[i-ram-makaka 人の・心を・広々と開く] とても美しく、 とてもよく、 すてきに、 立派に、 いい具合に。 wátaha irammakaka puspuske ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ふとんがとてもよくふくらんだ。(S) taan hekaci anak sunke ka somo ki, mosma kur néno etarka iki ka somo ki, hawean ka somo ki, irammakaka pirka oasi kuni hekaci ne noyne katu ku=nukar タアン ヘカチ アナㇰ スンケ カ ソモ キ、 モㇱマ クㇽ ネノ エタㇻカ イキ カ ソモ キ、 ハウェアン カ ソモ キ、 イランマカカ ピㇼカ オアシ クニ ヘカチ ネ ノイネ カトゥ クヌカㇻ この子はうそもつかない、 ほかの人のようにやたらなこともしもしない、 言いもしない、 立派に出世する子だろうと私は見込んでいる。(S) irammakaka an イランマカカ アン とても美しい、 すてきな、 立派な。 {E: beautifully; wonderfully; finely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruwe
- イルウェ 【名】[i-ruwe もの・の通った跡[所]] 熊の足跡。 iruwe an kusu ku=nukar akusu íne urepet us pe ne aan イルウェ アン クス クヌカラクス イネ ウレペッ ウㇱ ペ ネ アアン 熊の足跡があったので見たら四本指のやつだった。 ☆参考 四本指の熊は、 たちの悪い人食い熊だと言われる。 {E: paw prints, tracks left by a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- isaykano
- イサイカノ 【副】[isayka-no 簡単である・(副詞形成)]簡単に。 isaykano túnasno a=kar nepki patek ku=ki rusuy イサイカノ トゥナㇱノ アカン ネㇷ゚キ パテㇰ クキ ルスイ 私は簡単に早くやる仕事ばかりしたい。(S) isaykano itak イサイカノ イタㇰ 簡単に言う(たくさんのことでも少ない言葉でわかりやすく言う)。(S) {E: simply; easily.} (出典:田村、方言:沙流)
- isitayki
- イシタイキ 【自動】[i-sitayki もの・をたたく] 布を織る、 機織りする、 厚司などを織る。(W) ☆参考 attuskar アットゥㇱカㇻ 厚司をつくる。 itese イテセ ござの類を編む。 {E: to weave cloth, “attush.”} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isorokanni
- イソロカンニ §044 ネムロブシダマ (2) isorokanni (i-só-ro-kan-ni)「イそロカンニ」[e(それで)soro(かんな台)kar(造る)ni(木)] 茎 ⦅穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- itaoma-cip
- イタオマチㇷ゚ 【名】[ita-oma-cip 板・そこについている・舟]板つき舟(丸木舟のように木をくりぬいてつくった舟型の上に木の板をのせ、 下の舟型とのせた板とに穴をあけて綱を通して縫いつけ、 板と板の間も綱で縫い合わせてつくった。 ござを帆にして帆かけ舟として使ったという)。 ☆参考 ただ cip チㇷ゚ とだけ言うと丸木舟を指す。 それは aynu-cip アイヌチㇷ゚ とも言う。 ☆参考 板つき舟 itaoma-cip イタオマチㇷ゚ についてサダモさんは ita a=ukóteskao wa a=kar cip イタ アウコテㇱカオ ワ アカッ チㇷ゚ 板を編み合わせてつくった舟と説明している。 ☞cip チㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- iwan
- イワン 【連体】①[連体]六個の、 六人の(しばしば多数を表す)。 iwan sike イワン シケ/イワイ シケ 六個の荷物、 たくさんの荷物。 iwan poyson イワン ポイソン 六人の子ども、 たくさんの子ども。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代を貫いた(=何代にもわたって長生きした)老媼。 tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワン スイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 和人の殿様に六回(何回も何回も)言われたことにはそむくことができない。(S民話) ②[間投]六(数え唱えるとき)。 ☆参考 語源は i- イ《四》、 wan ワン《十》と関係がありそうだが、 そうだとすれば[< i-e-wan 四・で・十]《あと四で十》であろうか。 {E: ①six as a counter: six people etc. ②the number six.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iwor 1
- イウォㇿ 【名】尾根と尾根の間の比較的平らな部分、 山の谷間(たにあい)(熊狩りなどをする所、 狩場)、 山奥。 iwor íka イウォㇿ イカ 山(谷あい、 狩場)を越えて(行く)。 ayop tapika a=mut wa iwor or ta apkas=an アヨㇷ゚ タピカ アムッ ワ イウォロッタ アㇷ゚カㇱアン 私は矢入れ袋を肩から下げて山歩きをした(山の狩場を歩いた)。(HK民話) iramante kusu tuyma iwor or ta kucacise ku=kar wa oro ta k=an イラマンテ クス トゥイマ イウォロッタ クチャチセ クカㇻ ワ オロ タ カン 熊狩りをするために遠い山奥の狩場に狩小屋をつくってそこに暮らした。(W) hunak ta iwor or ta rik péka a=eyápkir híne フナㇰ タ イウォロッタ リㇰ ペカ アエヤㇷ゚キㇼ ヒネ どこか山奥で高い所から投げとばされて。(S民話) ☆参考 「だれそれの猟場」のように縄ばりのような概念で使われた例は出てこない。 {E: the valley between two ridges.} (出典:田村、方言:沙流)
- iyohay-sitomare
- イヨハイシトマレ 【間投】[iyohay-sitoma-re おやまあ・…を恐れる・させる] a=ye hi ka a=eyáykaramu p hńta kusu e=ye yak a=ye, iyoːhay-sitomare, mak ne kusu ene e=ye p an? アイェ ヒ カ アエヤイカラムㇷ゚ フンタ クス エイェ ヤカイェ、 イヨーハイシトマレ、 マㇰ ネ クス エネ エイェㇷ゚ アン? 言うのも恐ろしいことをどうしてあなた言ったそうだ、 あきれたね、 言ってどうするの。(S) ☞iyohay イヨハイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaki
- カキ 【名】垣、 冬の防風垣。 kaki kar カキ カㇻ 垣をつくる。 ☆参考 カヤ壁の家の外を冬は風よけのためにカヤで囲う。 {E: a fence; a hedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- kamukura
- カムクラ §437.じんましん(蕁麻疹)(3)kamu-kura〔ka-mú-ka-ra カむカラ〕[kamu(その肉)+kara(に当る)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kamuy 1
- カムイ 【名】①神。 …epunkine kamuy …エプンキネ カムイ (そこ)を守る神。 haru kamuy ハル カムイ 自然の恵みの食糧の神。 kanna kamuy カンナ カムイ 上天の神。 kimun kamuy キムン カムイ [山の・神] 熊(=kimunkamuy キムンカムイ)。 kemram kamuy ケㇺラㇺ カムイ 飢饉の神。 kotankor kamuy コタンコㇿ カムイ (1)村の守り神=フクロウ神。 (2)神の村での村おさの神。 mosirkar kamuy モシㇼカㇻ カムイ 国づくりの神。 páse kamuy パセ カムイ 尊い神(位の高い神)。 oripak kamuy オリパㇰ カムイ 天然痘の神。 payoka kamuy パヨカ カムイ 流行病の神。 repun kamuy レプン カムイ [沖の・神]シャチ ☞repunkamuy レプンカムイ。 nispa kamuy ニㇱパ カムイ 神のように尊い方(男性を尊んで言う表現)。 kamuy onisposo カムイ オニㇱポソ 神が空(雲)を突き抜けて落ちてくる=雷が落ちる。 kamuy cikap(-po) カムイ チカㇷ゚/チカッポ ☞kamuycikap カムイチカㇷ゚、 kamuycikappo カムイチカッポ。 kamuy cep カムイ チェㇷ゚ ☞kamuycep カムイチェㇷ゚。 kamuy hum カムイ フㇺ ☞kamuyhum カムイフㇺ。 kamuy nis カムイ ニㇱ ☞kamuynis カムイニㇱ ②神のように立派な、 非常に立派な…。 {E: ①a god. ②.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kamuy moyremat
- カムイ モイレマッ 【名】[kamuy moyre-mat 神・ゆったりとしている・女] 女神様、 女神のような立派な尊い女性。 hunakke kusu/iresu sápo/kamuy moyremat/cikaspaotte/i=ekarkar pe フナッケ クス/イレス サポ/カムイ モイレマッ/チカㇱパオッテ/イエカㇻカㇻ ペ [雅]せっかく育ての姉の女神様に言いつけられたのに。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kane 2
- カネ 【助動/接助/副助】(意外、 予想以上、 誇張の表現に多く使われる)。 ①[助動](なんと)…している。 ponpon kane ayne tane us wa isam ポンポン カネ アイネ タネ ウㇱ ワ イサㇺ だんだん小さくなってとうとう消えてしまった。(S) íne urepet kor kane p ne noyne イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ 四本指を持っているもの(ばけもの熊)であるらしく。 ②[接助](なんと)…して、 …したままで、 …するほど。 sinu kane reye kane ahup シヌ カネ レイェ カネ アフㇷ゚ 彼らはひざをついて身をずらしはって家の中へ入った(遠慮して身を低くして入る様子)。 mérayke wa hecururu kane an メライケ ワ ヘチュルル カネ アン 寒いので首をちぢめている。(S) suwop or k=ómare kikir mak iki ayne etuk kane iki kor an スウオㇷ゚ オㇿ コマレ キキㇼ マㇰ イキ アイネ エトゥㇰ カネ イキ コラン 箱に入れておいた虫どうやって出てきたのだろう。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 気持ちも暗くなるほどに身内の者に会いたい。(S) ③[副助](慣用表現の中で、 副詞句の後に置かれて)néno kane an ネノ カネ アン …とそっくりだ。 sísam nisu a=kutkore ruwe néno kane an シサㇺ ニス アクッコレ ルウェ ネノ カネ アン 日本の臼に帯をしめさせたのみたいだ。 (néno an ネノ アン は《…に似ている》。) sekor kane セコㇿ カネ …というふうに(言った)(sekor セコㇿ《と(言った)》だけよりもちょっとした強めのニュアンスが加わる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kankami
- カンカミ 【名】[< 日本語] 鏡。 Kiyo un kankami hemanta ne p an? キヨ ウン カンカミ ヘマンタ ネㇷ゚ アン? 京都の鏡はどうするの(京都の鏡とすずりをみやげに持って帰ると約束して出た父親がもどらないので幼い姉弟がさがしに出かけて歌う)。(W民話) ☆参考 昔、 yaykunnukarkane ヤイクンヌカㇻカネ《自分の姿を見る金物》と言った。(W) {E: a mirror.} (出典:田村、方言:沙流)
- kankan(-i)
- カンカン §506.ちょお(腸);ひゃくひろ(百尋)(1)kankan(-i)〔káŋ-kan かンカン〕[<kar-kar(まかさっているもの)]⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kanni
- カンニ 【kar-ni】 打棒:どう猛な熊を殴り殺す時,あるいは犬を殺す時に用いる棒.*シケレペニ(キハダ)製,犬を殺す時に用いると,犬が神の国へ持って行くと金の棒になると考えられていた. 図[カンニ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanniwkes
- カンニウケㇱ 【kar niwkes】 作れない.▷カㇻ=作る ニューケㇱ=できない (出典:萱野、方言:沙流)
- kanpi
- カンピ 【名】[< 日本語] 紙、 書類、 手紙、 読み書き、 学問。 kanpi nuye カンピ ヌイェ[紙・にものを書く] 字を書く、 手紙を書く。 kanpi or oytak カンピ オㇿ オイタㇰ 本/書いたものを声を出して読む/音読する。 kanpi nukar カンピ ヌカㇻ 本/書いたものを見る=声を出さずに読む。 kanpi sanke カンピ サンケ 手紙を出す。 kanpi ekte カンピ エㇰテ 手紙をよこす。 ponkanpi ポンカンピ (1)はがき。 (2)松前時代(?)の役人の一種(番頭のような)(=ponkanpi ポンカンピ)。(S) porokanpi ポロカンピ (1)封書。 (2)松前時代(?)の役人の一種(総取締大番頭のような)(=porokanpi ポロカンピ)。(S) {E: paper; documents; a letter; reading and writing; learning.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaparamip
- カパラミㇷ゚ 【名】[kapar-amip 薄い・着物] 刺しゅう入りの単衣(ひとえ)の着物、 祭りのときに着る「礼服」 (W) (ひとえの着物に通常は布あてししゅうをし、 その上に糸を置いて別の糸でこれを止めてある)。 ☆参考 cikarkarpe, cikarkar amip チカㇻカㇻペ、 チカㇻカㇻ アミㇷ゚ は、 袷(あわせ)の、 チェーンステッチのししゅうのある礼服。 {E: embroidered ceremonial clothing.} (出典:田村、方言:沙流)
- kasi
- カシ 【位名】[所](概は ka カ) ①…の(その)上 (接触して上)、 …の見える側。(「高い方」「上の方」ではなく、 外側、 見えるほうの側を言う。)kasi ta a カシ タ ア その上に座った。(S民話) kasi ta rók=an pon huton kasi un ape pus wa uhuy カシ タ ロカン ポン フトン カシ ウン アペ プㇱ ワ ウフイ その上に座る小さいふとん(=座ぶとん)の上へ火がはねてこげた。(W) rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をその上にかけてもなおさら燃える。(S) okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上を豊かにする=(娘に)嫁入りのよい品々を持たせる(背中に、 つまりえり首のところに荷物を背負うからこういう、 えり首よりも上の頭のあたりという意味ではない。「持参金をつけてやる」に相当する)。(NK民話) cup nupur manu kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ カシ ニㇱ クㇱ 太陽が霊力があると言うけれどその上を雲が通る(太陽より上ではなく、 太陽のこちら側を雲が通ることを言う)。(KK掛け合い歌) ②(動詞句の後に置かれて)kasi ta カシ タ …しながら。 ku=kemeyki kasi ta k=aysuye クケメイキ カシ タ カイスイェ 私は針仕事をしながらいねむりしている。 ☆発音 早く話しているとき kasi ta カシ タ はしばしば i が落ちて kas ta カㇱ タ と発音される。 ☞ka(si) カ(シ)… {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katka konna rennatara
- カッカ コンナ レンナタラ 【自動詞句】[雅] 気が沈んでいる。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to feel down, despondent.} (出典:田村、方言:沙流)
- kattuyma
- カットゥイマ 【他動/後副】[kar-tuyma (?)・遠い] …から離れて(いる)。 ☆対語 karanke カランケ …から近い。 {E: to be (far) away from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katu
- カトゥ 【形名】[所][< kat-u] ①(動詞に終わる節のあとに置かれてこれを名詞化し、 次のような意味合いを持った名詞句をつくる。)(…する/した)しかた、 どのように…したかということ。 ku=ye katu wen クイェ カトゥ ウェン 私の言い方が悪い(言葉使いが)。(W) kar katu pirka カㇻ カトゥ ピㇼカ つくり方がいい。(S) ②(「…したわけだ」「こういうわけだ」と言うときの)わけ、 事情、 いきさつ、 ことの次第。 opitta kese a=anpa akusu kasi un toy horutke katu teeta oruspe ne wa síran オピッタ ケセ アアンパ アクス カシ ウン トイ ホルッケ カトゥ テエタ オルㇱペ ネ ワ シラン (夜襲に来た人々が見破られて)皆追いかけられて(崖の間で)上に土がくずれ落ちて下敷きになったいきさつが昔の話になっている。(W言い伝え)のしめくくりの独話。 ③(文頭に置かれて、 前の文で述べられたことの次第を説明する。) katu ene an hi カトゥ エネ アニ それは次のようなことだったのです、 いまから説明します、 つまり…。 ④(決まった言い方) katu ka isam カトゥ カ イサㇺ めったに…しない、 たまにしか…しない。 ek katu ka isam pe ne kus hempara ku=kore easkay ya ka k=éramiskari p エㇰ カトゥ カ イサㇺ ペ ネ クㇱ ヘンパラ クコレ エアㇱカイ ヤ カ ケラミㇱカリㇷ゚ (彼は)たまにしか来ないのだからいつ(私がこれを)渡せるかわからないもの。(S) ☞katu(hu) カトゥ(フ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kawarine
- カワリネ 【後副】[kawari-ne [< 日本語]代わり・に]…の代わりに。 en=kawarine arpa エンカワリネ アㇻパ 私の代わりに行きなさい/行ってください。(W) ☆参考 サダモさんは okari オカリ を使って en=okari arpa エノカリ アㇻパ と言う。 {E: instead of…; in place of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kaːcoː
- カーチョー 【間投】(tapkar タㇷ゚カㇻ と呼ばれる踏舞のときに、 舞う男性の後ろについて舞う女性が入れる合の手。 高い細い声でカーチョーと長くのばして言う。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keray
- ケライ 【副】(いろいろな熟語や決まった言い回しの中で、 「さすがに」に似たニュアンスを与える。) kus(u) keray クス/クㇱ ケライ …したおかげで、 さすが…するからこそ。 ku=poho ne kus keray hok wa ek クポホ ネ クㇱ ケライ ホㇰ ワ エㇰ さすがうちの息子だからこそ買ってきた。(S) keray kusu ケライ クス=kus(u) keray クス/クㇱ ケライ。 keray…ne ケライ…ネ さも/さすがに…らしく。 keray kamuy ne/kamuy ipor/annoyekar ケライ カムイ ネ/カムイ イポㇿ/アンノイェカㇻ [雅]さも神らしく顔つきもいかにも神の顔つきらしい。(Sユーカラ) keray ne kusu ケライ ネ クス さすがに…だから/だけあって。 kamuy kar cási/keray ne kusu/cási kamuy/pirka katu カムイ カㇻ チャシ/ケライ ネ クス/チャシ カムイ/ピㇼカ ルウェ [雅]神のつくられた城だけあって、 さすがに立派な城の美しいことを。(Sユーカラ) keray tausa ケライ タウサ さすがに。 keray tausa/kamuy kar cási/an pe ne kus ケライ タウス/カムイ カッ チャシ/アン ペ ネ クㇱ [雅]さすがに神のつくられた城だから。(Sユーカラ語り) {E: thanks to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kesukuran
- ケスクラン 【名/副】[kes-ukuran 毎…・晩] 毎晩、 毎夜。 kesukuran an kor ケスクラン アン コㇿ 毎晩毎晩。 kesukuran an kor uwepeker kus ek ケスクラン アン コㇿ ウウェペケㇾ クㇱ エㇰ 彼は毎晩毎晩物語りしに(民話を語りに)来る。(S) ☆参考 kasancikar カサンチカㇻ は、 人が寝ている夜中のこと、 kesukuran ケスクラン は、 夜になってからまだ起きている間のことについて言う。 ukuran ウクラン だけだと《昨晩》。 {E: every night.} (出典:田村、方言:沙流)
- kewkaske
- ケウカㇱケ 【接】[< 位名][kew-kasike 体・その上](次の雅語的表現の中で)そのために。 ☆参考 kasike カシケ の s と k の間の i が落ちてこのように発音されている。 kamuy tumi ne ya tono tumi ne ya cihopunire, kewkaske cikimatekka a=i=ékarkar カムイ トゥミ ネ ヤ トノ トゥミ ネ ヤ チホプニレ、 ケウカㇱケ チキマテッカ アイエカㇻカㇻ [雅]神戦だか聖戦だかが起こった、 そのために私たちはびっくりした。(W会話) ☆参考 この用例のような文脈・状況で日常語で「そのために」「だから」と言うには hi kusu ヒ クス が多く使われる。 場合によって wa kusu ワ クス も使われる。 {E: for that reason; due to that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kí-cis
- キチㇱ 【自動】(人称変化は他動詞型)[ki-cis …をする・泣く] 泣く(cis チㇱ の強調形)。 a=ki-cis ani kunne hene tókap hene i=koyaywennukarpa アキチㇱ アニ クンネ ヘネ トカㇷ゚ ヘネ イコヤイヌウェンヌカㇻパ 私が泣くために両親は夜も昼も切ない思いをした。(S民話) {E: to cry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kik 2
- キㇰ 【名】[概](所は kiki キキ)防御(?)。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: defence; protection.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kiki 2
- キキ 【名】[所](概は kik キㇰ) ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 kikihi キキヒ の例はない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kikir
- キキㇼ 【名】[動物]虫、 虫けら。 kunne payoka kikir クンネ パヨカ キキㇼ 夜出歩く虫(ガ(蛾)のことを言っている)。(W) uwekari uwekari am us hemanta kikir ウウェカリ ウウェカリ アムㇱ ヘマンタ キキㇼ 左右両側から爪がたくさんついているヘンな虫(ムカデのことを言っている)。(W) aynu ka isam nep ka isam no, kikir ne rokpekor, usa kameasi ne rokpekor, patek a=kar wa a=i=kóhoppa ayke kusu アイヌ カ イサㇺ ネㇷ゚ カ イサㇺ ノ、 キキㇼ ネ ロㇰペコㇿ、 ウサ カメアシ ネ ロㇰペコㇿ、 パテㇰ アカㇻ ワ アイコホッパ アイケ クス 人間がいなくて、 虫けらみたいなものやばけものみたいなものばかりつくって私たちに置いて行ってくれても。(S言い伝え) ☆参考 チョウ、 コオロギ、 ブヨなど、 主に昆虫のような虫を言う、 イモ虫や毛虫の類は íkonpap イコンパㇷ゚ と言う。〔知分類 p.90 カ〕 {E: an insect.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kimuy
- キムイ 【名】[ki-muy カヤ/ヨシ・束][植物] ヨシ(葦)の束。 sine kimuy mak pak ranke ku=kar kor pirka? シネ キムイ マㇰ パㇰ ランケ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? ヨシ(葦)一束(「いっぱ」)につきいくら払えばいいでしょうか。(S) ☆参考 アクセントは kímuy キムイ ではなく kimúy キムイ。 {E: a bunch of reeds} (出典:田村、方言:沙流)
- kina
- キナ 【名】[植物]草。 aykocararke kina réhe ikaray ne アイコチャラㇻケ キナ レヘ イカライ ネ とげだらけの草の名はイラクサだ。(S) a=tesé kina アテセ キナ [ござに編む・草] ガマ。 a=e kina アエ キナ [食べる・草] 食用の草。 surku kina スㇽク キナ [毒・草] 毒草。 kina us キナ ウㇱ [草・(そこに)つく/生える] (畑)に草が生える。 kina kar キナ カㇻ 草取りする。 emo kina e=kar hawe? エモ キナ エカㇻ ハウェ? (あなたは)いも畑の草取りをするんですって? (W) ☆参考 食用の野草、 薬草、 毒草、 畑の雑草、 野菜等、 生活に関係ある草を言う。 そのへんに生えている雑草のことは「ごみ」と同じく mun ムン と言う。 〔知分類 p.273〜274〕 {E: edible and medicinal grasses, plants used in daily life (not weeds.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinaha
- キナハ 【名】[所](概は kina キナ)[植物]…の草、 その草。 kinaha kar キナハ カㇻ (畑の)草を取る。 {E: grasses, plants of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinatuyehos
- キナトゥイェホㇱ 【名】[kina-tuye-hos 草・を切る・きゃはん] [雅]きゃはん。 kinatuyehos/a=eyáypokisir/karkar kane キナトゥイェホㇱ/アエヤイポシキㇼ/カㇻカㇻ カネ [雅]きゃはんをきちっと足につけて。(Sユーカラ) ☆参考 はいておれば草もなんもひっかからなくていい。(S) ☆参考 日常語では単に hos ホㇱ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kinno
- キンノ 【自動】[< kir-nu 脂肪・を持つ](?)[動物] (動物が)まるまる太っている。 paykar sey kuytop sinukare wa kinno パイカㇻ セイ クイトㇷ゚ シヌカレ ワ キンノ 三月のホッキは雁に見てもらいたくてまるまる太っている。(S) hot, hemanta puta kinno ruwe an! ホッ、 ヘマンタ プタ キンノ ルウェ アン! まあなんてこのブタ太っていること! ☆参考 mímus ミムㇱ (人が)太っている、 肉づきがいい。 ruwe ルウェ 太い(足が「太い」などにはこれを使う)。(S) {E: to be fat } (出典:田村、方言:沙流)
- kisareokte
- キサレオㇰテ 【他動】[kisar-e-ok-te 耳・その頭・…にひっかかる・させる][雅] (耳環)を耳につける。 pirka ninkari kisareokte ピㇼカ ニンカリ キサレオㇰテ [雅]美しい耳環を耳に通した。(W民話) ☆参考 昔は耳に穴をあけて通した。 サダモさんは耳に穴をあけてないので輪ゴムで吊っていた。 {E: to decorate the ears with earrings.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kisarunpe
- キサルンペ 【名】[kisar-un-pe 耳・につく・もの] 耳飾り。 ☆参考 環になったもの(耳環)は ninkari ニンカリ。 そうでない耳飾りはこれ。 今のイヤリングはたいていこれ。 {E: earrings; ear accessories.} (出典:田村、方言:沙流)
- kisaruyruke
- キサルイルケ 【他動】[kisar-uyruke 耳・につける][雅] …を耳につける。 kamuy ninkari/kisaruyruke カムイ ニンカリ/キサルイルケ [雅]立派な耳環を耳につけた。(Sユーカラ) ☆参考 kisareokte キサレオㇰテ とも言う。 kisaruyruke キサルイルケ は rekutuyruke レクトゥイルケ《…を首につける》への連想ではなかろうか。 ☆参考 頭飾りを頭に巻くことは epanu エパヌ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koanu
- コアヌ 【複他動】[ko-anu に対して・置く](次の言い回しで) otuhenkuror koanu オトゥヘンクロㇿ コアヌ (訪ねて来た子ども)に対して何度も首を縦にふって喜びを表す(喜び迎える様子)。 i=nukar a p sekor, ney wano i=amkir pe koraci otuhenkuror i=koanu i=omap a i=omap a イヌカラㇷ゚ セコㇿ、 ネイ ワノ イアㇺキㇼ ペ コラチ オトゥヘンクロㇿ イコアヌ イオマパ イオマパ 私を見た途端に、 まるでどこからか私を見知ってでもいたみたいにウンウンと首を縦にふってうなずきながらよく来たよく来たと私をだいたりなでたりしてかわいがってくれた。(W神謡語り) {E: to nod one's head in pleasure about; be pleased about.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koar-uweun/koaruweun
- コアㇻウウェウン/コアルウェウン 【自動】[ko-ar-uweun (雅語で叙述を導く)…が・全く・そろっている][雅] …がそろっている。 (次のような文脈で)…のひとそろいを、 …を全部そろいで。 kunne kosonte/kunne cipanup/koar-uweun/yaynenayne/esipine pe クンネ コソンテ/クンネ チパヌㇷ゚/コアㇻウウェウン/ヤイネナイネ/エシピネ ペ [雅]黒い小袖、 黒い頭かざりのひとそろいを上から下までそろいで身につけている者。(Sユーカラ) kamuy cipanup/kamuy ninkari/kamuy tamasay/koaruweun/sánasapte カムイ チパヌㇷ゚/カムイ ニンカリ/カムイ タマサイ/コアルウェウン/サナサㇷ゚テ [雅]立派な頭飾り、 立派な耳飾り立派な耳飾りを全部そろいで出してきた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koci(hi)
- コチ(ヒ) 【名】[所](概は kot コッ) …を置いた跡、 …があった跡、 …の(くぼんだ)跡。 suma a=ari kocihi スマ アアリ コチヒ 石を置いた跡。 cise kocihi a=kar チセ コチヒ アカㇻ 家の地ならしをする。 cise a=carpa kocihi an チセ アチャㇻパ コチヒ アン 家をこわした跡(のくぼみ)がある。(S) ☆参考 通った跡は ruwe(he) ルウェ(ヘ)、 手や足の跡は rúkoci(hi) ルコチ(ヒ)。 {E: the remains, traces…} (出典:田村、方言:沙流)
- koeneramu
- コエネラム 【自動】何がなんだかわけがわからない。 “koeneramu!” sekor hotuyekar, wa ora hóse ciki mosma mosma hawean, yakun po hene koeneramu nankor na 「コエネラム!」セコㇿ ホトゥイェカㇻ、 ワ オラ ホセ チキ モㇱマ モㇱマ ハウェアン、 ヤクン ポ ヘネ コエネラム ナンコンナ 何もわからない(ばか)と言って彼を呼びなさい、 そうして返事をしたら、 いろんな関係のないほかのことを言いなさい、 そうすればなおさらわけがわからなくなるだろうから。(S) ☆参考 理解力や判断力が低いという属性について言う。 何かを理解しない/できないということは、 別の動詞 erampewtek エランペウテㇰ を使って言う。 {E: be confused, be at a loss.} (出典:田村、方言:沙流)
- kohawkor
- コハウコㇿ 【他動】[ko-haw-kor …に・声・を持つ] ①…にものを言う/口をきく。 a=unúhu-kohawkor アウヌフ コハウコㇿ 私の母にものを言う/口をきく。(S民話) ②…のために声を出す。 nep ciskar pe tap/kohawkor hawe/oka ya sekor ネㇷ゚ チㇱカㇻ ペ タㇷ゚/コハウコㇿ ハウェ/オカ ヤ セコㇿ [雅]何のために声を出して泣くのですかと。(Sユーカラ) {E: talk, speak to…} (出典:田村、方言:沙流)
- kohehewpa
- コヘヘウパ 【他動】[ko-hehewpa に対して・頭を傾ける(=覗く)] 覗(のぞ)く。 hńta kohehewpa wa nukar pe iki? フンタ コヘヘウパ ワ ヌカㇻ ペ イキ? 何を覗(のぞ)いて見ているのだろう。(S) {E: to look, peer into…} (出典:田村、方言:沙流)
- kokatpak
- コカッパㇰ 【他動】[ko-kat-pak (人)に/の・あり方・を戒める](人の)したことを悪く思う。 eci=kokátpak wa eci=nukár kor eci=kóyki kuni ku=ramu kor k=an エチコカッパㇰ ワ エチヌカㇻ コㇿ エチコイキ クニ クラム コㇿ カン 私はあなたのことを悪いと思ってこんど会ったら怒ってやろうと思っていた。 (「悪い噂を聞いたので本当だったら意見してやろうと思っていた。」) (S) {E: to think bad of someone} (出典:田村、方言:沙流)
- kokatun
- コカトゥン 【名】[ko-katun …に対して・態度/様子] …する態度/様子。 ene i=nukar kokatun エネ イヌカㇻ コカトゥン 私を見る態度(様子)は…。 {E: attitude; appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokiramne
- コキラㇺネ 【他動】[ko-ki-ramne …に・する・低い](?) toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ 地面の上にそびえ立つ。 {E: to rise, tower above the ground.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokiroryupu
- コキロㇿユプ 【他動】[ko-kiror-yupu…に・力・…をきつく締(し)める]…力を出して締(し)める。 pukuru atu/esikari wa/cupu turmake turmake/raprap pispis/kokiroryupu プクル アトゥ/エシカリ ワ/チュプ トゥルマケ トゥルマケ/ラプラプ ピシピシ/コキロㇿユプ (兄は)袋のひもをつかんで力を出してギュッとしめた。(W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
- kokopan
- ココパン 【複他動】[ko-kopan …に・…を拒否する] (人に)(だめだと言って)…をやめるように/しないように言う。 sekor yaynu=an hike ka a=onáha i=kokopan kor oraun arpa=an ka eyayramkar セコㇿ ヤイヌアン ヒケ カ アオナハ イココパン コㇿ オラウン アㇻパアン カ エヤイラㇺカㇻ …と私は思ったけれども父が私に(行っては)だめだと言うと私は敢えて行くわけにもいかずあきらめていた。(S民話) {E: to tell…to stop, not to do …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komawa
- コマワ 【他動】[ko-mawa に対し・飢えている] …をむさぼり食う、 大喜びして食べる。 e=komawa wa e=e hi ku=ki rusuy kusu eci=ecínkar na e エコマワ ワ エエ ヒ クキ ルスイ クス エチエチンカンナ エ あなたに大喜びして食べてもらいたいと思って残しておいたのだから食べなさい。(S) {E: to devour…} (出典:田村、方言:沙流)
- komham
- コㇺハㇺ 【名】[kom-ham 小柏・葉] [植物]コガシワ(小柏)の葉。 komham turse yakun コㇺハㇺ トゥㇽセ ヤクン [慣用句]小柏の葉が落ちたら(常に落ちないので、 起こらないことを言う表現)。 komham turse yakun k=ésouk kane ataye ku=kar コㇺハㇺ トゥㇽセ ヤクン ケソウㇰ カネ アタイェ クカㇻ 小柏の葉が落ちたら借りている代金を払う(いつまでも払う気がないことの表現)。(S) ☆参考 ponkomni ポンコㇺニ 小柏の木。〔知分類 p.274 kom-ham((幌別))枯葉・病葉〕 (S) {E: the leaves of an oak tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- konci
- コンチ 【名】帽子(布製頭巾、 長い布をふたつに折って後ろを縫ったもの、 丈は首まで)。 cikarkar konci チカㇻカㇻ コンチ 刺しゅうの入った頭巾(子ども用)。(S) a=koré kuni/cikarkar konci/a=kor wa yan=an アコレ クニ/チカㇻカㇻ コンチ/アコㇿ ワ ヤナン 私は(結婚したいと思うその方に)さしあげるべき刺しゅうした頭巾を持って来ました。(Sユーカラ) {E: headwear; a hood.} (出典:田村、方言:沙流)
- koohanapo
- コオハナポ 【名】[koohana-po あんな/こんなもの・(指小辞)] あんな/こんなつまらない者(koohana コオハナ を強調した言い方)。 wenkur utar koohanapo mak iki híne sakekarpa ウェンクㇽ ウタㇻ コオハナポ マㇰ イキ ヒネ サケカㇻパ 貧乏人のあんなやつらがどうやって酒をつくったんだ…。(W民話) káni ka pet ruwor ta koohanapo, poon siyamamtoy ku=kar akusu カニ カ ペッ ルウォッタ コオハナポ、 ポオン シヤマㇺトイ クカㇻ アクス 私も川ぞいの土地に自分のような者でも、 わずかばかりの田んぼをつくったところ…。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kor 1
- コㇿ 【他動】①…を持つ、 … を所有する。 inan pe ku=kor kor pirka hawe an? イナン ペ クコㇿ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン? どっちを持てばいいのかなあ? (W会話) pawetok ka kor siretok ka kor パウェトㇰ カ コㇿ シレトㇰ カ コㇿ 彼は雄弁さも持っており美しさも持っている=口も達者だし器量もいい。 kor rusuy コン ルスイ …がほしい、 …をほしがる。 ②…を(手や頭に)つける/かぶる、 つけて/かぶっている。 tekunpe kor テクンペ コㇿ 手甲をはめる。 sapanpe kor サパンペ コㇿ 冠をかぶる(頭につける)。 (注 体に着ることは mi ミ、 足や腰から下にはくことは us ウㇱ、 鉢巻などを頭に巻くことは epanu エパヌ、 手ぬぐいなどでほおかぶりすることは hekokari ヘコカリ。) ③(子)を生む (「子どもを持つ」)。 “poyson kor yak a=ye” “hńta kor yak a=ye?” “matkaci kor yak a=ye” 「ポイソン コㇿ ヤㇰ アイェ」「フンタ コㇿ ヤㇰ アイェ?」「マッカチ コㇿ ヤㇰ アイェ」 「子どもを持った(赤ちゃんが生まれた)そうだ。」「何を持ったと言う(どっちが生まれたって)?」「女の子を持ったと言う(女の子が生まれたそうだ)。」 (S) cikap tamanko kor noyne hawkor hawe as チカㇷ゚ タマンコ コン ノイネ ハウコㇿ ハウェ アㇱ にわとりが卵を生んだらしく、 なく声がする。(W) (注 出産することは nuwap ヌワㇷ゚ [日常語]または yaykosanke ヤイコサンケ [雅]) ④(神が)領有する。 nupuri kor kamuy ヌプㇼ コㇿ カムイ 山を領有する神=山を守る/統治する神=山の神。 ⑤…の …。 ku=kor hekattar クコㇿ ヘカッタㇻ 私の子どもたち。 a=kor mosir アコㇿ モシㇼ 私たちの国=わが国(=日本)。(S) ku=kor hápo クコㇿ ハポ 私の母。 ku=ponpoho kor ku=kosmaci クポンポホ コㇿ クコㇱマチ 私の下の息子の嫁(別家の嫁)。(S) kor kur コㇿ クㇽ …の夫。 ⑥ ☞kes(e) kor ケㇱ/ケセ コㇿ {E: ①to have, possess… ②attach, wear…(on one's hands, head.) ③to have, give birth to (a child). ④one's…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- korham
- コㇿハㇺ 【名】[kor-ham フキ・葉][植物]フキ(蕗)の葉。 apto as na korham kar wa sikakamure アㇷ゚ト アㇱ ナ コㇿハㇺ カㇻ ワ シカカムレ 雨が降ってきたからフキの葉をとってかぶりなさい。(S) ☆参考 大きなフキなので葉は傘になるほか仮小屋の屋根もふけるしまた鍋にもなる。〔知分類 p.17〕 {E: a butterbur leaf.} (出典:田村、方言:沙流)
- korpare
- コㇿパレ 【複他動】[複](単は kore コレ)[kor-pa-re 持つ・[複]・させる] ①(二人以上が/二人以上に/二つ以上を) …に…を与える、 a=unúhu a=onáha póho tono korpare wa hoppapa アウヌフ アオナハ ポホ トノ コㇿパレ ワ ホッパパ (引用文中で)私の母親と父親がその息子を和人の殿様に与えて置いて来た。(S民話) usa okay pe ataye pirkano i=korpare ウサ オカイ ペ アタイェ ピㇼカノ イコㇿパレ いろいろなものをよい値で(交換して)(引用文中の私に)与えてくれた。(S民話) ②[補助動詞]wa korpare ワ コㇿパレ (…のために)…してあげる。 mosir a=kar wa a=korpare kamuy utar モシㇼ アカㇻ ワ アコㇿパレ カムイ ウタㇻ 陸地をつくって与えられた(もらった)神々。(S言い伝え) ☆参考 korepa コレパ とも言う。 語構成から見ると korpare コㇿパレ は《(二人以上に/二つ以上)を与える》、 korepa コレパ は《(二人以上が/二人以上に)与える》のような区別がありそうに見えるが、 実際には両方の語形が両方の場合に使われている。 この項の最初の用例では、 母と父(二人)が和人の殿(一人)に息子(一人)を与えたという話に korpare コㇿパレ が使われている。 ほかにもこのような例はある。 korepa コレパ より korpare コㇿパレ のほうがずっと多く使われている。 {E: ①to give…to…(pl.). ②to do …for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosa
- コサ 【名】[植物]「フジ」。 ☆参考 「今はない、 昔あった、 土地のいいところにだけ生える、 紫の花が咲く、 れんこん(蓮根)のような直径3センチくらいの節のある根を持ち、 その根は食べられる、 つるはものをしばるのに用いる。」 (S) ☆参考 藤ではない。 クズの一種らしい。 〔知分類 なし、 p.109 oykar クズ(方言ふじ)〕 {E: a kind of arrowroot plant.} (出典:田村、方言:沙流)
- kosikerana-atte
- コシケラナアッテ 【他動】[ko-sik-e-ra-na-atte (そこ)に・目・…で・下・の方・につける](次の慣用句で) …tukarike kosikerana atte …トゥカリケ コシケラナ アッテ …をまともに見ず目を下の方へ伏せる。 iresu sápo/inerokpe kus/i=eoripak pe/i=tukarike/kosikerana/atte kane イレス サポ/イネロㇰペ クㇱ/イエオリパㇰ ペ/イトゥカリケ/コシケラナ/アッテ カネ [雅]私の姉は、 なんとまあ、 私に畏れてかしこまり私をまともに見ず目を下の方へ伏せている。(Sユーカラ) ☆参考 tukari トゥカリ は《…の手前》 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosirepa
- コシレパ 【他動】[ko-sirepa …に・到着する] …に到着する、 …の所まで行き着く。 ney pak paye=an yakka siyetokun maciya a=nukár kor a=kosírepa ka koyaykus ネイ パㇰ パイェアン ヤッカ シイェトクン マチヤ アヌカㇻ コㇿ アコシレパ カ コヤイクㇱ どこまで行っても先に町が見えているけれどなかなか着かない。(S) {E: to arrive at, reach…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kositoma
- コシトマ 【複他動】[ko-sitoma …に・…を恐れる] …の…を恐れる。 aynu opitta kosiratki wa ne wa ne yakne a=kosítoma wa kotan mawkar ka somo ki p ne ruwe ne na アイヌ オピッタ コシラッキ ワ ネ ワ ネ ヤㇰネ アコシトマ ワ コタン マウカㇻ カ ソモ キㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ 人は皆(アホウドリを)お守りにしているならば(疱瘡の神に)恐れられて村に伝染病がはやることもないのだよ。(HK民話) ☆参考 ☞sitoma シトマ {E: to be afraid of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosomokur-koyaykatanu
- コソモクㇽ コヤイカタヌ 【他動】[ko-somo-kur ko-yaykatanu …に対して・(否定)・有様・(叙述を導く)・行儀よくする][雅](人)に対して無礼なことを言う/する。 wen menoko/utar orkehe/ci-kosomokur/koyaykatanu/i=ekarkar kus ウェン メノコ/ウタㇻ オㇿケヘ/チコソモクㇽ/コヤイカタヌ/イエカㇻカㇻ クㇱ [雅]悪い女どもが私に対して無礼なことを言うために。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotcake(he)
- コッチャケ(ヘ) 【位名】[所](概は kotca コッチャ)[kotca-ke(he) …の前・の所] ①(空間的に)その前(の所)、 その面前。 taan kur iteki kotcake kus no osmake kus タアン クㇽ イテキ コッチャケ クㇱ ノ オㇱマケ クㇱ この人の前を通らないで後ろを通りなさい。(S) en=kotcake ta e=an wa ci=nukar ka eaykap エンコッチャケ タ エアン マ チヌカㇻ カ エアイカㇷ゚ 私の前にあなたがいて私たちは見ることができない。(S) ta e=kotcake ta an wa タ エコッチャケ タ アン ワ ほらそこに、 あなたの前にあるよ。(S) ②(心理的に)(その人)の前(かばう位置/立場)。 Kamuyuci ka/han kakkok kakkok/i=kotcake ta/ye ruwe ne カムユチ カ/ハン カッコク カッコク/イコッチャケ タ/イェ ルウェ ネ 火の女神様も私のためにとりなそうとしてお願いしたりあやまったりいろいろ言ってくれたけれども。(W神謡) ☆対語 osmake オㇱマケ。 {E: ahead; in front of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kotcise
- コッチセ 【名】[kor-cise フキ・家] フキ(蕗)小屋(フキの葉ばかりでつくった小屋)。(S) kotcise kar コッチセ カㇻ フキ小屋をつくる。 ☆参考 ヤマベとりに行くとき等、 川に沿って山に行くときにつくって夜を過ごす、 二人ぐらいも入れる、 中でヤマベを焼いて食べる。(S) ☆発音 kor cise コッチセ《彼が持っている家》と同じ発音。 {E: a hut made from butterbur leaves.} (出典:田村、方言:沙流)
- kotki
- コッキ 【他動】(他の人の罪に対し怒って/戒めのために)(罪のないもの)を罰する。 pirka kewtum kor nispa ka wenkur umurek a=kotki epeka somo unkeray somo kamuy nukar pe ne kusu ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ ニㇱパ カ ウェンクㇽ ウムレㇰ アコッキ エペカ ソモ ウンケライ ソモ カムイ ヌカㇻ ペ ネ クス よい心を持っている長者も、 貧乏人夫婦が悪いことをしたためにとがめを受けて、 ものももらえず神様がかえりみてくれなかったのだから。(HK民話) ku=kotki kus ku=kikkik クコッキ クㇱ クキㇰキㇰ 私は別の人に腹が立って(この子を)ボカボカなぐった(子ども同士がけんかして、 自分の子は悪くないのにその相手の子が泣くのでその親が怒って来る。 すると「きもやけて」もう遊ぶんでないと言って、 その相手に「腹立つまぎれに」自分の子をたたく)。(S) {E: to punish someone not at fault as an example to others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kouratcari
- コウラッチャリ 【他動】[ko-urar-cari …に・霞(かすみ)・を散らす][雅]…のかぶっている霞(かすみ)を払いとばす。 urar tak ne/koyaykar kane/kouratcari/epa=ki wa/a=nukár ruwe ウラッタㇰ ネ/コヤイカㇻ カネ/コウラッチャリ/エパキ ワ/アヌカン ルウェ [雅](そいつは)霞(かすみ)をかぶっていて私がその霞(かすみ)を払いとばして見ると。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kous
- コウㇱ 【複他動】[ko-us …に合わせて/…と共に・…をはく](靴下)を(靴)の下(内側)にはく。 ureunker a=kar wa ker a=koús ウレウンケㇾ アカㇻ ワ ケㇾ アコウㇱ「ぼっこたび」(指のない足袋)をつくって(「こしらって」)靴の下にはく。(W) ☞us ウㇱ 2 {E: to wear socks with one's shoes.} (出典:田村、方言:沙流)
- koyaykus
- コヤイクㇱ 【他動】(そのときの都合や状況のために)…ができない、 …をしかねる。 haː, na kosne kunak ku=ramu a p páse humi! ku=puni koyaykus ハー、 ナ コㇱネ クナㇰ クラム アㇷ゚ パセ フミー! クプニ コヤイクㇱ (S) まあ、 まだ軽いと思っていたのに重いねえ、 持ち上げられない(子どもに、 大きくなったことをほめて)。 ☆参考 状況や都合など、 自分以外の要因によってできないことを言う。 eaykap エアイカㇷ゚ は能力が足りない意味での「できない」ことや、 もっと広く一般的な意味で「できない」ことにも使われる。 すると人に気の毒だからとか、 してはならないことだからとかで「するわけにはいかない」という意味での「できない」は eyayramkar エヤイラㇺカㇻ。 {E:to be unable to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyayramkes-mewe
- コヤイラㇺケㇱメウェ 【他動】[ko-yay-ram-kes-mewe …に対して・自分・心・の末端・をはがす] …に対して一生けんめいになる。 tasum kur tektaksa póka e=ekar wa……pirkano a=e=ékoyayirayke kunine koyayramkes-mewe wa tasum kur apunno e=tusare kuni sekor タスㇺ クㇽ テㇰタㇰサ ポカ エエカㇻ ワ……ピㇼカノ アエエコヤイライケ クニネ コヤイラㇺケㇱメウェ ワ タスㇺ クㇽ アプンノ エトゥサレ クニ セコㇿ 病人になんとかマッサージだけでもしてあげて(中略)あなたが充分に感謝されるように一生けんめいになって病人を無事に治してあげるようにと。(S会話) ☆参考 同種の状況で eyayramkesmewpa エヤイラㇺケㇱメウパ も出ている。 単数と複数の違いはあるが、 e-… と ko-… との違いは未詳。 {E: to put all one's effort into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyki
- コイキ 【他動】[ko-i-ki …に対して・ものを・する] ①…を怒りつける、 …を叱りつける、 …をいじめる、 …を襲う、 (鳥や魚)をとる。 ne kusu a=koyki hawe ka erampewtek ネ クス アコイキ ハウェ カ エランペウテㇰ (この子は)なぜ怒られているのかわからない。(W独話) kimunkamuy i=koyki yakka キムンカムイ イコイキ ヤッカ 熊が(引用文中の)私を襲っても(=熊に襲われても)。(HK民話) cep koyki チェㇷ゚ コイキ 魚をとる。 cikap koyki チカㇷ゚ コイキ 鳥をとる(rayke ライケ とも言う)。 ceppokoyki チェッポコイキ 小魚をとる。 hawekoyki ハウェコイキ 言葉で叱り/どなりつける。 ② ☞ram(u) koyki ラㇺ/ラム コイキ ☆参考 獣をとることは rayke [単]/ronnu[複] ライケ/ロンヌ。 鳥を打つことには koyki コイキ も rayke ライケ も使う。 魚を「釣る」ことは peraykar ペライカㇻ。) {E: to scold, bully, attack, catch(birds or fish).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysamnopo
- コイサㇺノポ 【後副】[ko-isam-no-po (雅語で叙述を導く)・ない・(副詞形成)・(指小辞)][雅]…が全然なく。 inan okay pe/rapokkari/ki kane hi/koysamnopo/upak rametok/ciesonere イナノカイペ/ラポッカリ/キ カネ ヒ/コイサㇺノポ/ウパㇰ ラメトㇰ/チエソネレ [雅]いずれがまさり劣りすることもまるでなく全く同じく立派なものらしい。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuci(hi)
- クチ(ヒ) 【名】[所](概は kut クッ)…の帯、 その帯。 kucihi anak arsuyne a=siná クチヒ アナㇰ アㇻスイネ アシナ (死者の場合)帯はたった一回だけしばる。(W) kuci a=pitá híne inkar=an akusu クチ アピタ ヒネ インカラン アクス 彼の帯をといてみると。(W言い伝え) {E: a belt, a sash of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 3
- クニ 【形名】[kun-(h)i …するべき/予定/はずである・こと] ①(動詞に終わる文(節)の後に置かれてこれを名詞句にする。) …するで(あろう)ということ、 できる(ような)こと、 …する(べき)こと。 tap a=ye kuni tónonsukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが真昼の凪(なぎ)だなあ。 ene…kuni エネ…クニ このように…するであろうこと=次のように…するであろう/することになっている。 ene ne kuni エネ ネ クニ こう(次のように)なるでしょう。 ene an kuni エネ アン クニ このような(次のような)ことが起こるでしょう。 (注 すでに起こったことであれば、 kuni クニ の代わりに hi ヒ が使われるところである。) ②[名詞化引用](次に「言う」「思う」「考える」「相談する」「言いつける」等々を意味する他動詞が来て、 kuni クニ で名詞化された文をその目的語とする間接引用文となる。) kuni ramu クニ ラム …すると思う。 e=mismu kuni ku=ramu エミㇱム クニ クラム あなたがさびしいだろうと私は思った。(S) kuni ye クニ イェ …すると言う。 opitta nisatta hunak un paye kuni ye kor oka オピッタ ニサッタ フナクン パイェ クニ イェ コㇿオカ みんなで明日どこかへ行くという話をしている。(S) a=saha i=nukar kuni a=ekímatek kusu アサハ イヌカㇻ クニ アエキマテㇰ クス 私は姉に見られるのではないかと気が気ではないので。(W民話) poro a=yupí a=saha a=ewtannere kuni a=ewkoramkor híne ポロ アユピ アサハ アエウタンネレ クニ アエウコラㇺコㇿ ヒネ 私たちは大きい兄と姉とを結婚させようと相談して。(NK民話) akihi a=ne kuni eraman kuni a=sitóma アキヒ アネ クニ エラマン クニ アシトマ 私が彼の弟だということを彼が知るのが(=彼に知られるのが)私は恐ろしかった。(S民話) pirka aynu ne/e=an kuni/e=takar kusu/ne na ピㇼカ アイヌ ネ/エアン クニ/エタカㇻ クス/ネ ナ あなたは立派な人になることを夢に見るのだよ。(NKy子守歌) ③(動詞句の後に続かず、 文頭に置かれて、 その前に言われた内容全体を受ける場合もある。)そうする(であろう)ということ。 “…néno yaynu hani!” “e pirka ruwe un, kuni ku=ramu kor k=ek pe ne kusu 「…ネノ ヤイヌ ハニ!」「エー、 ピㇼカ ルウェ ウン、 クニ クラム コㇿ ケㇰ ペ ネ クス」…「そう思いなさいよ。」「ええ、 いいよ。 私はそう思いながら来たのだから…。」/ ☆参考 間接引用の kuni クニ は kunak クナㇰ と言い換えられる場合もある。 しかし、 kunak クナㇰ の後に来る他動詞は、 ほとんどの場合 ramu ラム《…(ということ)を思う》または ye イェ《…(ということ)を言う》に限られている。 一方、 kuni クニ の後には ramu ラム、 ye イェ のほか、 eraman エラマン《…を知る》、 epakasnu エパカㇱヌ《…を教える》、 sitoma シトマ《…を恐れる》、 ekaspaotte エカㇱパオッテ《…を命じる》、 ewkoramkor エウコラㇺコㇿ《…を相談する》、 eese エエセ《…を承諾する》、 kar カㇻ《…をする》、 ki キ《…をする》、 takar タカㇻ《…を夢見る》等々いろいろな他動詞が来る。 さらに間接引用文をつくる以外に、 ne ネ《である》が後に続いて、 《…する予定/はず/つもり…である》というような使い方もある。 一方、 すでに起こったこと、 確認ずみのことに関して言うには kuni クニ ではなく yak ヤㇰ が用いられる。 ☞kunak クナㇰ、 yak ヤㇰ、 sekor セコㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunihi
- クニヒ 【形名】(=kuni hi クニ ヒ) …するであろうこと、 …するべきこと。 …するようにということ。 aynu ka kar wa i=kore kuni hi a=ekóramkor hike? アイヌ カ カㇻ ワ イコレ クニ ヒ アエコラㇺコㇿ ヒケ? 我々のために人間もつくって下さるようにということを(国づくりの神に)相談してみないか? (S言い伝え) mosma utar e p hayta kuni(hi) tas ne nek モㇱマ ウタㇻ エㇷ゚ ハイタ クニ(ヒ) タㇱ ネ ネㇰ ほかの人々が食べるのが足りなくなるのではなかろうか。(S) ☆参考 kuni クニ 3と同義だが、 よりはっきりと念を入れて言う言い方。 用例のほとんどで、 直後に息つぎをしている。 ☞kuni クニ 3 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunine
- クニネ 【接助】…するように(することを目指して)。 cise soy ta ka poronno cikuni oka kunine iki=an チセ ソイ タ カ ポロンノ チクニ オカ クニネ イキアン 私は家の外にもたくさん薪があるようにした。(W民話) nep ka i=kare somo ki kunine iki kor oka=an ネㇷ゚ カ イカレ ソモ キ クニネ イキ コㇿ オカアン (彼女は)私に何もさせないようにして(何もかもしてくれて、 それほど私を大事にしてくれて)(私たちは)暮らしていた。(W民話) {E: so as to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunnere
- クンネレ 【他動】[kunne-re 黒くなる・させる] …を黒くする。 a=kunnere pintoro ani herikasi cup or un inkar an アクンネレ ピントロ アニ ヘリカシ チュポルン インカラン 黒くいぶしたガラスで空の上の太陽を見た。(W会話) ☆参考 布や着物を黒く染めることは kunnepkar クンネㇷ゚カㇻ。 {E: to blacken…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kunnesumi
- クンネスミ 【名】[kunne-sumi 黒い・[< 日本語]墨] 墨。 kunnesumi esapakarkar クンネスミ エサパカㇻカㇻ [黒い墨・で頭をきれいに整える] 白髪染めで髪を黒く染める。 ☆参考 sumi スミ だけだと通常は木炭を指す。 {E: ink} (出典:田村、方言:沙流)
- kur 1
- クㇽ 【名】[概](所は kuri(hi) クリ(ヒ)) ①影(うつる影)。 ②「人影」というときの「影」、 姿、 見える形。 nociw kur ka maknatara ノチウ クㇽ カ マㇰナタラ 星影(星の見える形=星)もあかあかと輝いている。(W会話) mosir kur a=nukár モシㇼ クㇽ アヌカㇻ 島影(=島の形)が見える。(W) yaykunnukarkane ヤイクンヌカㇻカネ[yay-kur-nukar-kane 自分の・姿・を見る・金属][古] 鏡。 ☆参考 日本語の「影」と同様、 うつる影のことも、 姿/形のことも言う。 {E: ①(a) shadow. ②form; external appearance.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuri(hi)
- クリ(ヒ) 【名】[所](概は kur クㇽ) …の影、 …の姿。 eci=kurí oterke wa inkaran エチクリ オテㇾケ ワ インカラン あなたたちの影を踏んでみなさい(inkaran インカラン は inkar yan インカㇻ ヤン の y が落ちた形)。 kurihi an クリヒ アン 影が映っている。 kurihi iki クリヒ イキ [その影/姿(が)・動いている] 障子の向こうを通る人や動いている人などの影が映って見える。 {E: the shadow, form of…} (出典:田村、方言:沙流)
- kurka
- クㇽカ 【位名】[kur-ka 影/姿・の上] ①(名詞句の後に置かれて)…の(全体の)上、 …の上面一帯。 so kurka míke kane ソ クㇽカ ミケ カネ 床(ゆか)の上が光っている。(S) yukermu kurka néno an iro ユケㇾム クㇽカ ネノ アン イロ ネズミの背中のような色。(W) iresu sinta/sinta kurka/kamuy oran na/kamuy oinkar イレス シンタ/シンタ クㇽカ/カムイ オラン ナ/カムイ オインカㇻ ゆりかごの上に神様が下るよ、 そこを神様が見守ってくれるよ。(S子守歌) ②(主に雅語で、 動詞の後に置かれて)…しながら、 …ているとき。 mokor kurka ta e=ek aan hawe ne wa モコㇿ クㇽカ タ エエカアン ハウェ ネ ワ 皆が眠ってしまった後にあなたは来たんだなあ。(S) ouhuy sirka/ouhuy attus/henoo uwao/kari kurka/…/kamuy itak haw オウフイ シㇼカ/オウフイ アットゥㇱ/ヘノオ ウワオ/カリ クㇽカ/…/カムイ イタㇰ ハウ こげた刀、 こげた厚司(の着物)がクルッと回りながら(=…厚司をクルッとひるがえしながら)(中略)と神が言う声が…。(W神謡K) (注 日常語では mokor kurka ta モコㇿ クㇽカ タ [慣用句]の例が二例出たのみである。 ☞kurkasike クㇽカシケ) ☆対語 kurpok クㇽポㇰ …の下。 {E: above…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kus 2
- クㇱ 【位名】(川)の向こう側。 ruyka kus ta en=akkari ルイカ クㇱ タ エナッカリ 橋の向こうで追い越された。(S) {E: the other side of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kutkes(-e)
-
クッケㇱ
§571.のど(咽喉)(16)のどの奥 kutkes(-e)〔kút-keš くッケㇱ〕[kut(のど)+kes(下端)]⦅サル、ホロべツ⦆【雅】―"kay-si-kutkes-makaraye"⦅ユ研Ⅱ, p.463⦆[kay(
+si(自分の)+kutkes(のどの下端を)+maka(奥の方へ)+raye(押しやる)]「のどの奥の方で咳払いをする」(外から訪う時、客は入口で男ならエエエエと咳払いし、女ならオホホホと咳払いする、内の者はそれを聞くと誰か来たとて、座敷をしつらえ(横座へ新しいござを敷くなどして)入口に迎えに出る―ユ研Ⅱ, p.463脚註(3)) (出典:知里人間編I、方言:) - kuytakpe
- クイタㇰペ 【名】[ku-itak-pe (?)・ものを言う・もの](?) 境界棒、 自分の見つけた場所などを示す十字柱(木を十文字に、 ちょうど十字架のような形に組み合わせたもの。 「ここがおれの見つけたところだというようなところに立てておく」)。(S) kuytakpe néno oka ru or ta iteki cisekar=an pe ne na, inan kur ka hokus pe ne wa a=sitóma p ne na クイタㇰペ ネノ オカ ル オッタ イテキ チセカㇻアン ペ ネ ナ、 イナン クㇽ カ ホクㇱ ペ ネ ワ アシトマㇷ゚ ネ ナ 十字路には家を建てるものではないよ、 だれかひっくりかえる(=つぶれる)んだから恐ろしいんだから。(S) ☆発音 kú=itak pe クイタㇰ ペ《私がものを言うの、 私がしゃべるのに》と同じ発音。 ☆参考 toypunki トイプンキ《土地の番人》とも言う。 ☆参考 〔久辞典稿:「境界標」〕〔萱民具 p.197 につくり方や使途などについてのよりくわしい説明がある。 ku ク は「私」と解釈されている〕 {E: a boundary marker, in the form of a wooden cross.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuytop
- クイトㇷ゚ 【名】[動物]ガン(雁)。 kuytop say クイトㇷ゚ サイ 雁の列。 kuytop kamuy hopunpa siri apkas siri a=koykar sinot hararki sekor a=ye クイトㇷ゚ カムイ ホプンパ シリ アㇷ゚カㇱ シリ アコイカㇻ シノッ ハラㇻキ セコライェ 雁の神が飛んで歩く様子を模した遊び(踊り)をハララキと言う。(S独話)〔知分類 p.203 ガン;マガン〕 {E: a wild goose.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mak 2
- マㇰ 【疑副】どう。 mak hawean マㇰ ハウェアン どう言う、 何と言う。 híne mak hawean? ヒネ マㇰ ハウェアン? そしたら(彼は)なんて言ったの? (S) (注 「何と言う」は hńta/hemanta フンタ/ヘマンタ《何》を使わず、 mak マㇰ を使って言う。) mak iki マㇰ イキ どうする、 何をする、 どのように過ごす。 a=irwaki mak iki kor an? アイㇼワキ マㇰ イキ コㇿ アン? 私たちの兄弟(兄または弟)はどうしている(達者か)? (兄弟姉妹の間の会話) (S) (注 「何をする」も mak マㇰ を使って mak iki マㇰ イキ と言う。 これは、 何をするか/しているか全然わからない場合に、 どのように時を過ごしているかを問う言い方である。 hńta/hemanta フンタ/ヘマンタ《何》を使って hńta kar フンタ カㇻ というのは、 何かをつくる/つくっているとか、 何かをする/しているとかがわかっていて、 具体的に何をするか/しているかを問う言い方である。) mak ye マㇰ イェ (それを)どう言う。 (次の慣用表現で)mak a=ye hawe? マカイェ ハウェ? (直訳すると)私たちは/一般に人は(それを)どう言うの=どう言いようもない、 しかたがない。 mak ku=ye hawe? マㇰ クイェ ハウェ? (直訳すると)私は(それを)どう言うの=どう言いようもない、 しかたがない。 ene kú=irara wa kú=iki p ne kus a=en=koyki ayke kusu mak ku=ye hawe? エネ クイララ ワ クイキㇷ゚ ネ クㇱ アエンコイキ アイケ クス マㇰ クイェ ハウェ 私はあんなに言うことをきかなかったんだから叱られてもしかたがない。 mak un a=ye hawe? マㇰ ウン アイェ ハウェ? いつまで言っていてもしょうがない、 それ以上言うことができないからこのままにしておこう。 mak un a=ye ya マㇰ ウン アイェ ヤ/マクン アイェ ヤ 何と言っても。 mak an マㇰ アン/マカン どのようである、 どんな。 mak an yakka pirka wa マㇰ アン ヤッカ ピㇼカ ワ どうでもいい。(S) mak an uske ta a=eywanke kor pirka p an? マㇰ アン ウㇱケ タ アエイワンケ コㇿ ピㇼカㇷ゚ アン? どんなときに使えばいいの? (S) mak e=réhe an? マㇰ エレヘ アン?/e=rehe mak an? エレヘ マㇰ アン? あなたの名前はなんというのですか。 mak ataye an? マㇰ アタイェ アン? 値段はいくらですか。 mak ani マカニ どうして、 どのようにして。 eci=ránmokka hawe ne p mak ani e=ruska p he an? エチランモッカ ハウェ ネㇷ゚ マカニ エルㇱカㇷ゚ ヘ アン? (私はあなたを)からかっただけなのに(あなたは)どうして怒るの? … hike mak? ヒケ マㇰ? …してはどうですか(提案) (S) ☆参考 mak マㇰ は makanak マカナㇰ と同義だが、 より簡単に(軽く)言う言い方。 沙流川筋では下流でも中流でも使うが、 千歳の白沢ナベさんによれば千歳では使わず、 軽く言うときでも makanak マカナㇰ を使う。 ☞makanak マカナㇰ {E: how; how…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makanan
- マカナン 【副】[雅]どのように。 makanan ne kor マカナン ネ コㇿ [雅]時によると。 makanan ne kor/ranke mosir/mosirso kurka/ciorawkekar マカナン ネ コㇿ/ランケ モシㇼ/モシㇼソ クㇽカ/チオランケカㇻ [雅]時によると下界の国の国土の上に下りて来ます。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラの語られた中では同様の文脈で makan ne kor マカナン ネ コㇿ と言っている。 ☞makan マカン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matanpusi
- マタンプシ 【名】髪止めの鉢巻(「手ぬぐいの代わり、 毛を止めるだけ。 男の」)。(S) ci=karkar matanpusi チカㇻカㇻ マタンプシ 刺しゅうの入った鉢巻(前が太く前から後ろへ回し、 また前へ回して前で結ぶ)。 ☆参考 女は大幅の布をかぶる。(S) ☆参考 男も女も用いたとも聞く。 ☆参考 女性の頭飾りの鉢巻は cipanup チパヌㇷ゚ 。 {E: a headband used by men to hold hair in place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matatanpu
- マタタンプ 【名】[植物]マタタビの実。 matatanpu punkari マタタンプ プンカリ マタタビの蔓。(S)〔知分類 p.75〕 {E: the nut of the silvervine tree.} (出典:田村、方言:沙流)
- mátek
- マテㇰ 【自動】ぼやけた、 色がはっきりしない。 ruyanpekar ayne mátek pe néno kane an ルヤンペカㇻ アイネ マテㇰ ペ ネノ カネ アン 雨ざらしになってぼやけたみたいになった。 {E: to be blurred; faint in colour.} (出典:田村、方言:沙流)
- matku
- マック §030.めい(姪)(2)matku〔mát-ku まック〕⦅チカブミ⦆姪。[matkarkuの中略形]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- matsuwop
- マッスウォㇷ゚ 【名】[mat-suwop 女・箱]女が自分の首飾り玉連(tamasay タマサイ)や耳環(ninkari ニンカリ)などを入れておく箱、 美しい彫刻がしてある。(W) (S) ☞suwop スウォㇷ゚ (出典:田村、方言:沙流)
- mawari
- マワリ 【後副】[日本語](日本語の混じった歌の中で、 後置副詞として使われている。) …のまわりを(回って)。 cási mawari チャシ マワリ 柵の回りを(回って)。 ☆参考 アイヌ語では cási okari チャシ オカリ と言う。 {E: around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- menokoru
- メノコル 【名】[menoko-ru 女・トイレ] 女のトイレ。 ☆対語 asinru アシンル 男のトイレ。 ☆参考 昔、 トイレは家の外の西側に、 男子用と女子用とが別につくられてあった。 ☆参考 rúkari ルカリ トイレに行く。 {E: a women's toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- meske
- メㇱケ 【自動】[mes-ke (もぐ/はぐ等を表す語根)・(自動詞形成)] もげる、 はがれる。 suma ani a=kar yakun meske yakka yaske yakka ukotuk ka eaykap スマ アニ アカㇻ ヤクン メㇱケ ヤッカ ヤㇱケ ヤッカ ウコトゥㇰ カ エアイカㇷ゚ (人間を)石でつくったらもげても(欠けても)裂けてもくっつくことができない。(S言い伝え) ☆参考 他動詞は mesu メス。 ☆参考 emeske エメㇱケ 上のほうが/一部がもげる、欠ける。 {E: to come off.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mokmoki
- モㇰモキ 【他動】[mokmok-i(擬態の語根重複)・(他動詞形成)]…にちょっかいをかける、 …のものをだまし取ろうとうまいことを言う。 nen nen ka mokmoki ayne iruskare kor an ネン ネン カ モㇰモキ アイネ イルㇱカレ コラン いろいろとちょっかいをかけてとうとう怒らしている。(S) {E: to poke one's nose into…} (出典:田村、方言:沙流)
- morew
- モレウ 【名】①うずまき模様。 ②うずまきの形をした耳環(☞ninkari ニンカリ)。 (出典:田村、方言:沙流)
- móse 2
- モセ 【他動】(馬の餌等)を刈る(=mósekar モセカㇻ)。 unma e p móse ウンマ エㇷ゚ モセ 馬の餌を刈る。 {E: to cut…(for horse feed).} (出典:田村、方言:沙流)
- muttaktak
- ムッタㇰタㇰ 【名】[mur-tak-tak ぬか・塊・(重複)] ぬかのかたまり、 ぬかをにぎってかためたもの、 ぬかおにぎり。 muttaktak karkarse ムッタㇰタㇰ カㇻカㇻセ ぬかおにぎりがころがった。(S民話) {E: a lump, clump of rice bran.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 1
- ナ 【副】①まだ。 na cup ri híne ナ チュㇷ゚ リ ヒネ まだ日が高いうちに。(NK民話) na oar tennep ne híne ナ オアッ テンネㇷ゚ ネ ヒネ (彼が)まだほんの赤ん坊だったときに。(W民話) na hoku sak no an ナ ホク サㇰ ノ アン まだ夫がいない(未婚である)。(W民話) na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来てない。(W) na túnas na, na hotke wa an ナ トゥナㇱ ナ、 ナ ホッケ ワ アン まだ早いから、 もっと寝ていなさい。(S) na an wa ナ アン ワ まだあるよ。(S) ②もっと。 na na poronno ナ ナ ポロンノ もっともっとたくさん。 na usayne usayne ナ ウサイネ ウサイネ まだそのほかいろいろ。 na inne=as wa ナ インネアㇱ ワ 私たちはもっと大勢で。 na ku=kor rusuy humi! ナ クコンルスイ フミ! もっとほしいなあ。(S) na akkari pirka hike ku=kor rusuy ナ アッカリ ピㇼカ ヒケ クコンルスイ これよりもっといいのがほしい。(S) na uimakta ナ ウイマㇰタ まだその後その後に、 だんだん。 na uimakta keweri kor oka ナ ウイマㇰタ ケウェリ コロカ だんだん背が高くなりつつある。(S) {E: ①yet; still. ②more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- na 3
- ナ 【終助/接助】①(要求の根拠を示す。後に要求表現が続くことが多い。 倒置されて要求表現のほうが前に出ることもある。 要求が言葉で表現されなくても、 暗に要求を含んでいる。) …する/したから(…せよ)、 …ぞ、 …よ。 ney ta ka arpa=an wa án=an kusu ne na sinenne an! ネイ タ カ アㇻパアン ワ アナン クス ネ ナ シネンネ アン! 私はどこかへ行って暮らすから一人で暮らしなさい! (W民話) …sekor ku=yaynu kor k=an ruwe ne na hani! …セコㇿ クヤイヌ コㇿ カン ルウェ ネ ナ ハニ! 私は…と考えているのだからね(そのつもりでいなさいよ)。 W会話 a=e=ráyke kusu ne na ne na アエライケ クス ネ ナ ネ ナ (私はあなたを)殺すぞ、 殺してやるからな(そう思え)。 (W民話) ② …nankor na ナンコンナ (直訳すると)…するだろうぞ=…するのだよ/…しなさいよ(予言の形をとった命令表現、 親が子に、 神が人に言うとき等に使う)。 kari e=arpa nankor na カリ エアㇻパ ナンコンナ あなたはそこから行くのだよ/行きなさいよ。(S民話) …yak pirka na …ヤㇰ ピリカ ナ (直訳すると)…するとよいぞ=…するがよい、 …しなさい(目下への命令表現の一つ)。 iteki …yak pirka na イテキ …ヤㇰ ピㇼカ ナ Vしないがよい、 …してはいけない(目下への禁止表現の一つ)。 ikiya …na イキヤ …ナ …しないようにね(沙流川下流地域で)。 ikiya e=hacir na イキヤ エハチン ナ ころばないようにね。(S) ikaanun …na イカアヌン …ナ …しないようにね(沙流川中流地域で)。 ruwe/hawe tapan na ルウェ/ハウェ タパン ナ …のであります(改まった言い方で ruwe ne ルウェ ネ の代わりに使われる、 na をつけない場合もあるが、 つけることが多い)。 ruwe/hawe tapta an na ルウェ/ハウェ タㇷ゚タ アン ナ …のであります(前の言い方と同じ状況で使われる、 強調した言い方)。 {E: ①sentence-final particle indicating speaker's strong conviction. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 2
- ネ 【連体】その…、 今言ったこの…。 ne ceppo ネ チェッポ (いま小魚のことを言ったが)この小魚。 ne epaha ネ エパハ (今話している)その年。 taan ru kari e=arpa yakun kotan an, ne kotan noskike ta an poro cise e=pisi kur unihi ne wa タアン ル カリ エアㇻパ ヤクン コタン アン、 ネ コタン ノㇱキケ タ アン ポロ チセ エピシ クㇽ ウニヒ ネ ワ この道を行くと集落がある、 その集落のまん中にある大きい家があなたの尋(たず)ねている人の家です。(S) ☆発音 ne ネ にアクセントを置いて(つまり高く)発音される。 {E: this, that…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 4
- ネ 【格助】…に(なる、 する。)、 …として。 unu ne kor ruwe un ウヌ ネ コン ルウェ ウン (その子を)母親代わりになってひきとったのだよ。(W) porono ku=cire akus poonpepo ne nin ポロノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン たくさんゆでたらちょびっとにへった。 tup ne usaraye wa usa korpare トゥㇷ゚ ネ ウサライェ ワ ウサ コㇿパレ (それを)二つに分けて(二人の人に)それぞれ与えなさい。(S) …ne an ネ アン …になる。 íkonpap siseypere wa kinapoheporap ne an kor an イコンパㇷ゚ シセイペレ ワ キナポヘポラㇷ゚ ネ アン コラン 毛虫が生まれ変わってアゲハチョウになっているところだ。 tanto anak rataskep tókap-ipe ne an タント アナㇰ ラタㇱケㇷ゚ トカㇷ゚イペ ネ アン 今日はまぜごはんが昼食になる。(S) …ne kar …ネ カㇻ …を…にする。 néa poro a=yupí utarkorkur ne a=kar wa ネア ポロ アユピ ウタㇻコㇿクㇽ ネ アカㇻ ワ その大きい兄を村おさにして。(NK民話) pirka hi ne ピㇼカ ヒ ネ …よいことに…、 よくぞ…した、 …してよかった。(NK民話) hemanta ne ヘマンタ ネ/hńta ne フンタ ネ 何しに、 何のために。 na siw noyne an pe hemanta ne e=kar? ナ シウ ノイネ アン ペ ヘマンタ ネ エカㇻ? まだ苦いようなもの何しにとってきたの。(S) {E: to become; do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 3
- ネン カ 【副】(=néun ka ネウン カ) ①どこかへ。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ この子は母親がどこかへ行けばあとを追って泣いて泣いて。(S) a=eywanke wa isam hi akkari hoskino nen ka karkarse wa isam nankor アエイワンケ ワ イサミ アッカリ ホㇱキノ ネン カ カㇻカㇻセ ワ イサㇺ ナンコㇿ (こんな小さな消しゴムは)使ってなくなるより先にどこかへ転がってなくなってしまうだろう。(S) ②(否定で)どこへも。 iteki nen ka arpa no en=kasuy イテキ ネン カ アㇻパ ノ エンカスイ どこへも行かないで手伝ってちょうだい。(S) ☞néun ネウン 2 {E: ①somewhere; anywhere. ②nowhere (used in negative statements).} (出典:田村、方言:沙流)
- nen ne yakka 2
- ネン ネ ヤッカ 【副】(=néun ne yakka ネウン ネ ヤッカ) ①どうしても、 必ず、 どんなことがあっても。 “nisatta anak nen ne yakka k=arpa” sekor hawean kor k=ókaramotte 「ニサッタ アナㇰ ネン ネ ヤッカ カㇻパ」セコㇿ ハウェアン コㇿ コカラモッテ あしたはどうしても行きますと言うので名残(なごり)惜しい。(S) ②(否定で)決して(…しない)。 k=arpa kuni néno ramu kor an, nen ne yakka somo k=arpa kusu ne na カㇻパ クニ ネノ ラム コラン、 ネン ネ ヤッカ ソモ カㇻパ クス ネ ナ 私が行くかと思っていなさい、 絶対に行かないからな。(S) {E: surely; without fail.} (出典:田村、方言:沙流)
- néun 1
- ネウン 【不定副】(疑問副詞 makanak/mak マカナㇰ/マㇰ《どのように、 どう》に対する不定副詞) ①どう(か)、 どのように(か)。 ②どんなに(…しても)。 néun ka ネウン カ どうか、 どうも。 néun néun ネウン ネウン いろいろ(して)、 いろいろと(変なことを)。 néun póka ネウン ポカ どうにか(して)、 なんとかして。 néun póka ka okay pe ネウン ポカ カ オカイ ペ いろいろなもの。 néun póka ka haweokay pe uwekarpare wa rewsire iteki ki yan ネウン ポカ カ ハウェオカイ ペ ウウェカㇻパレ ワ レウシレ イテキ キ ヤン いろんなことを言うやつを集めて泊まらせるんじゃないよ。(S) néun a=en=ye ayke kus ku=ye hawe? ネウン アエイイェ アイケ クㇱ クイェ ハウェ? どんなに私をおどしたからといって私は言うものか。(S) néun hene ka e=kor rusuy pe ne a kus ora ネウン ヘネ カ エコン ルスイ ペ ネ ア クㇱ オラ (S) あなたが何としてでもほしいと言ったので。 ☆発音 早く言うと nen ネン とも発音される。 {E: ①how; somehow. ②no matter what.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ney ta
- ネイ タ 【不定位名+格助】①どこで(も/か)、 どこに(も/か)、 いつも/か。 ney ta ka ネイ タ カ どこかに/で、 いつか。 ney ta ka sakayokar hawe ka isam ネイ タ カ サカヨカㇻ ハウェ カ イサㇺ どこかで「だはんこいた」(=わがままや無理なことを言った)ということもきかない。 ney ta ka arsuyne paye=an ro ネイ タ カ アㇻスイネ パイェアン ロ (S) いつか一度行こう。 ney ta oka utar ka ネイ タ オカ ウタㇻ カ どこにいる人々も。 ney ta ne yakka ネイ タ ネ ヤッカ どこにでも。 ②ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 ney ta un…sak ネイ タ ウン…サㇰ いつも…する。 taan hekaci ney ta un parkohayta sak タアン ヘカチ ネイ タ ウン パㇻコハイタ サㇰ この子(男の子)はいつも口がいやしい(いつでも何か食べたがる)。(S) ney ta un en=rammokka sak hawe iki wa ネイ タ ウン エンランモッカ サㇰ ハウェ イキ ワ いつも私をからかってばかりいるわ。(S) (注 よくないことに用いる、 非難の気持ちを含む。 ranma ランマ はよいことについても使われる。(S) ) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (私は)ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかってころんで持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうするのよ。(S) {E: as usual.} {E: where; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ni 1
- ニ 【他動】(味のいいもののだし汁や煎じた湯)を吸う。 ruri póka ni ルリ ポカ ニ (おつゆの実を食べなくてもせめて)汁だけでも吸いなさい。(S) ☆参考 ohaw オハウ《おつゆ、 みそ汁、 スープ》、 wakka ワッカ《水》、 úsey ウセイ《湯》等については言わない。 ohaw オハウ《おつゆ》は e エ《食べる》、 wakka ワッカ《水》や úsey ウセイ《お湯》は ku ク《飲む》と言う。 おかゆなどをすすることは hopsekar ホㇷ゚セカㇻ、 horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ、 赤ん坊が乳を吸うような吸い方は nunnun ヌンヌン と言うが、 また totto e トット エ《おっぱいを食べる=お乳を飲む》という言い方もある。 空気などを吸うことは seru セル。 {E: to suck (in), sip…} (出典:田村、方言:沙流)
- ni 2
- ニ 【名】木、 たきぎ、 まき(=cikuni チクニ)。 ni hontom pakno ニ ホントㇺ パㇰノ 立ち木の中ほどまで。 ni ka péka sinot pe osoro néno ニ カ ペカ シノッ ペ オソロ ネノ 木の上で遊ぶもの(=サル)のお尻のように(酔って赤い顔をしている人をからかう言葉)。 ni ahupte ニ アフㇷ゚テ まきを家の中に取り込む。 ni ikir ニ イキㇼ 家の外に積んであるまきの一積み。 ni ani a=kar ニ アニ アカㇻ 木でつくる。 arpa arpa ni tom osma p? アㇻパ アㇻパ ニ トモㇱマㇷ゚? 行っては行っては先々で木にぶつかるものは? (なぞなぞで、 答えは mukar ムカㇻ《まさかり》)。 ☆参考 製材してある材木(「材」)は caymoku チャイモク と言って区別する。(S) ☆参考 samamni サマㇺニ 倒木。 ekayni エカイニ 切り株、 折れ木。 atni アッニ オヒョウニレの木。 cikisani チキサニ ハルニレの木。 nipesni シナの木。 その他、 木の名前には ni ニ のつくものが多い。 また ciseni チセニ 家の建材の名称にも ni ニ のつくものがいろいろある。 {E: trees; wood; firewood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- níik
- ニイㇰ 【名】[概](所は niiki(hi)ニイキ(ヒ))[ni-ik・木・節と節の間の一切れ] 切ったまき(薪)(一尺なら一尺の薪)。 niik kar ニイㇰ カㇻ まきを切る。(S) niik tuypa ニイㇰ トゥイパ まきを切る。(S) {E: cut firewood.} (出典:田村、方言:沙流)
- nin
- ニン 【自動】減る。(消費して減ることでなく、 それ自身縮んで小さく/かさが少なくなることを言う。 野菜、 雪、 水、 月などについて言う。) karus a=suwé kor nin カルㇱ アスウェ コㇿ ニン きのこを煮れば減る。(S) kina a=cire kor nin キナ アチレ コㇿ ニン 菜っぱをゆでれば減る。(S) poronno ku=cire akus poonpepo ne nin wa isam ポロンノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン マ イサㇺ たくさんゆでたらほんのわずかに減ってしまった。(S) wakka nin ワッカ ニン (川の)水が減った。(S) ☆対語 poro ポロ 大きくなる、 (川の水が)ふえる。 {E: to decrease.} (出典:田村、方言:沙流)
- nincup
- ニンチュㇷ゚ 【名】[nin-cup 減って小さくなった・月] 細い月(25日ごろの月)。 sikaricup noka/nincup noka/earuwato シカリチュㇷ゚ ノカ/ニンチュㇷ゚ ノカ/エアルワト (天井には)満月の形、 三日月の形ばかりの模様がいっぱいついていた。(Sユーカラ) ☆参考 満月は sikaricup シカリチュㇷ゚。 3日4日ごろの月は pewrecup ペウレチュㇷ゚。 {E: a crescent moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipeki(hi)
- ニペキ(ヒ) 【名】[所](概は nipek ニペㇰ)…の輝き。 nipeki at ニペキ アッ 光る(そこらじゅう明るい)、 つやがある。 nipeki pirka ニペキ ピリカ (あかりが)明るい。 nipeki wen ニペキ ウェン (明かりが)よくない(明るくない)。 nipeki pirkare ニペキ ピㇼカレ あかりをよくしなさい=もっときれいに火をつけて燃やしなさい。(S) {E: the light, brightness of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisa 2
- ニサ 【助動】今…してしまった、 最近…し終わったところである。 tóy or un pe opitta tane a=kar nisa トヨルン ペ オピッタ タネ アカン ニサ 畑のもの全部もう取り入れてしまった。(S) {E: to have just done…; to have recently finished doing…} (出典:田村、方言:沙流)
- niska
- ニㇱカ 【他動】①…を惜しむ(惜しいと思う)。 ku=niska wa ku=korar ka somo ki クニㇱカ ワ クコラㇻ カ ソモ キ 私は惜しくて人にあげない。(S) ②(動詞句のあとに置かれ助動詞的に使われて) …するのを惜しむ/惜しがる。 eyar niska wa eyar ka somo ki ayne nipopkere エヤン ニㇱカ ワ エヤㇻ カ ソモ キ アイネ ニポㇷ゚ケレ (彼は)(その食べ物を)人にあげるのを惜しがってあげないでおいてとうとう「あめさせて」(くさらせて)しまった。(S) ☆参考 食べ物を人にあげるのを惜しむけちな人は ipewnara イペウナラ と言われる。 ものをなくしたり、 人に死なれたりしたとき惜しかったということや人と別れるとき名残りを惜しむことは oskur オㇱクㇽ、 もの惜しみして(けちけちして)使わないことは yaykotcakar ヤイコッチャカㇻ などと言う。 {E: ①to feel sorry, regret for… ②to regret having done…} (出典:田村、方言:沙流)
- nisteno
- ニㇱテノ 【副】[niste-no 固い・(副詞形成)] 固く(ごはんのたき方について)。 na ponno nisteno ku=suwe kunak ku=ramu a p wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ナ ポンノ ニㇱテノ クスウェ クナㇰ クラム アㇷ゚ ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ もう少し固く炊こうと思ったのに水をたくさんにしてビチャビチャのごはんを炊いてしまった。 (出典:田村、方言:沙流)
- nisuwamne
- ニスワㇺネ 【自動】(人、 布、 着物などが)丈夫である、 頑丈である。 nisuwamne no kar wa uste ニスワㇺネ ノ カㇻ ワ ウㇱテ (足袋を)丈夫につくってはかせなさい。(S) ku=nisuwamne, wa kusu, ku=neoro ka arka ka somo ki p ne kus kú=iperuy クニスワㇺネ、 ワ クス、 クネオロ カ アㇻカ カ ソモ キㇷ゚ ネ クㇱ クイペルイ 私は丈夫だ、 だからどこも悪くないので大食だ。(S) ☆参考 こわれ/破れては困るもののこわれ/破れにくいことや人の体が丈夫なことを言う。 ☆参考 niste ニㇱテ も、 ものが丈夫なことを言うことがあるが、 人の体が丈夫なことは言わない。 ☆参考 iwanke イワンケ 健康である(病気でない)。 {E: to be solid; substantial.} (出典:田村、方言:沙流)
- níuweo/niwweo
- ニウウェオ 【自動】[ni-u-e-o 木・互い・と共に・…を置く] 木を組み合わせる。 níuweo=an wa kaskar=an ニウウェオアン ワ カㇱカㇻアン 木を組み合わせて漁小屋をつくる。(S) ☆参考 東部・中部の方言でリス(「キネズミ」)のことを níuweo ニウウェオ と言うが、 沙流方言ではリスは tusunike トゥスニケ と言う。 {E: to combine, join wood together.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwen
- ニウェン 【自動】きつい、 猛々しい、 (犬が)すぐ人にかみついてかかる(「いがむ」)、 (人の)厳しい、 「豪けつ」である(すごい)。 weyyuk koraci niwen ウェイユㇰ コラチ ニウェン 彼は悪い熊のように乱暴だ(酒を飲んで暴れ回る)。(S) iyapo anak niwen pe ne kusu hekattar anakne ehosi iki ka eaykap イヤポ アナㇰ ニウェン ペ ネ クス ヘカッタㇻ アナㇰネ エホシ イキ カ エアイカㇷ゚ 父は厳しいものだから子どもたちはまちがったことをすることができない。(S) hemanta húci niwen hawe an! omkekar yakka nepki rusuy ヘマンタ フチ ニウェン ハウェ アン! オㇺケカㇻ ヤッカ ネㇷ゚キ ルスイ まあなんとおばあちゃん「豪けつ」ねえ(=すごいねえ)、 かぜをひいているのに仕事をしたいんですって。(W) m {E: to be severe; harsh.} (出典:田村、方言:沙流)
- niwkes
- ニウケㇱ 【他動】①…をしようとしてもすることができない、 …をし残す、 しきれない。 tono nispa ka niwkes pe nen póka kamuy isermakus an kusu teknimawpo k=ékarkar wa トノ ニㇱパ カ ニウケㇱ ペ ネン ポカ カムイ イセㇾマクㇱ アン クス テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ 和人のお医者様方も治せなかったのを私は神の守護のおかげで手を当ててあげて(その人は治った)。(W会話) tanto epitta kinaha ku=kar kunak ku=ramu a korka ponno ku=niwkes タント エピッタ キナハ クカㇻ クナㇰ クラム ア コㇿカ ポンノ クニウケㇱ (S) 今日全部草を取ろうと思ったけれど少し残った。 ②(助動詞的に使われて)e=se niwkes ciki nimara anu エセ ニウケㇱ チキ ニマラ アヌ 背負いきれなかったら半分(一部)残しなさい。(S) ③☞kip niwkes キㇷ゚ ニウケㇱ {E: to leave…unfinished, behind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- niyesike/niyeske 2
- ニイェシケ/ニイェㇱケ 【名】[ni-e-sike 木・で・荷を背負う]しょいこ。 ni ani a=kar niyesike ニ アニ アカㇻ ニイェシケ 木でつくったしょいこ。(S) niyeske ani cep a=se híne ニイェㇱケ アニ チェㇷ゚ アセ ヒネ しょいこで魚を背負って。(NK民話) {E: a load on one's back.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokaha
- ノカハ 【名】[所](概は noka ノカ)…の形を模したもの(絵、 像など)。 nokaha kar ノカハ カㇻ …の絵を描く、 …の像をつくる。 {E: an image, design, form of …} (出典:田村、方言:沙流)
- noni(hi)
- ノニ(ヒ) 【名】[所](概は non ノン) …のつば(唾)、 よだれ nonihi cak ノニヒ チャㇰ つばがとぶ。(S) pákisara kari nonihi cirir kor an パキサラ カリ ノニヒ チリㇼ コㇿ アン 口角からよだれが垂れている。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noskike(he)
- ノㇱキケ(ヘ) 【位名】[所](概は noski ノㇱキ)[noski-ke 真ん中・の所] …の真ん中の所、 その真ん中、 その中央。 mosir noskike ta an pet réhe Matnesar ne モシン ノㇱキケ タ アン ペッ レヘ マッネサㇻ ネ 島の真ん中にある川の名前は沙流川だ。(S) ikaritunnap néno kane noskike cisne katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ カトゥフ アン 「ロスケアリ」(アリの一種)みたいに胴のまんなか(ウエスト)がくびれてへんなかっこうだ。(S) {E: the middle; the centre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- noyasito
- ノヤシト 【名】[noya-sito ヨモギ・だんご餅] ヨモギのだんご、 よもぎ餅。 paykar an kor asinnoya a=kar wa sitoho a=kar wa a=satke wa oka wa sonkaci inomi or ta amam sito a=kopóye wa páse inomito ta a=e kor pátum yupke yakka oripak an yakka a=i=rúkamare wa siyeye=an ka somo ki wa pirka p ne na パイカㇻ アン コㇿ アシンノヤ アカㇻ ワ シトホ アカㇻ ワ アサッケ ワ オカ ワ ソンカチ イノミ オッタ アマㇺ シト アコポイェ ワ パセ イノミト タ アエ コㇿ パトゥㇺ ユㇷ゚ケ ヤッカ オリパㇰ アン ヤッカ アイルカマレ ワ シイェイェアン カ ソモ キ ワ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 春になったら出たての柔らかいヨモギを摘んでそれでだんごをつくって干しておき、 正月に米/ヒエのだんごとまぜて元日に食べれば伝染病がはやっても私たちの村はのがれられて私たちは病気にならなくて、 よいのだから。(S) ☆参考 春、 出たての柔らかいヨモギを摘んで、 ふきんの中に灰を入れてそこに入れると「まっ青に」(=濃い緑に)なる。 それをついてゆでて餅(扁平につくっただんご)にして真ん中に穴をあけて干しておく。 正月にこれを食べると病気にかからないと言う。 {E: a rice cake made with mugwort.} (出典:田村、方言:沙流)
- noyne
- ノイネ 【接助】①…らしく。 topattumi ek noyne iramuan ruwe ne トパットゥミ エㇰ ノイネ イラムアン ルウェ ネ 夜襲の群が来るらしく思われた。(W言い伝え) huskotoy wa ene iki kor an pe ne a noyne rúkocihi cininanina híne síran フㇱコトイ ワ エネ イキ コラン ペ ネ ア ノイネ ルコチヒ チニナニナ ヒネ シラン ずっと前からそのようにして(そこを通って行ったり来たりして)いたらしく、 足跡がびっしりついていた。(S民話) m ②[慣用句]noyne an ノイネ アン「…するにいい」、 …するような、 …することのできる、 …するといい。 a=eywanke noyne an pe アエイワンケ ノイネ アン ペ (S) 使えるもの(「使うにいいもの」)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカㇻ ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もうすこし柔らかくすればよかったのにあんまり固く練ってしまったねえ。(S) ☆参考 noyne ノイネ は様子や状況から判断して推測することを言うのに使われる。 しばしばあとに「思う」「思われる」「見える」「声/音がする」というような意味の動詞が来る。 kotom コトㇺ《…する/したように(見えて/思われて)》と置き換えられる場合もある。 叙事詩では kotom コトㇺ がよく使われ、 日常語(会話や昔話)では noyne ノイネ のほうがずっと多く使われる。 ☆参考 ほかに、 やや似たところのある接続助詞については ☞pekor ペコㇿ、 ápekor アペコㇿ {E: ①it seems that…. ②to do; as if to do, possibly do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nu 1
- ヌ 【他動】①(声や音)を聞く/が聞こえる、 (話や事柄)を聞く/を聞いて知る/を聞いて従う、 (自分の体調)を感知する、 (匂い/臭気)を感じる。 kuci-peker menoko sinotca haw a=nu クチペケㇾ メノコ シノッチャ ハウ アヌ (私には)澄んだ声の女性が歌う声が聞こえた。(NK民話) k=úwepeker ciki nu yan! クウェペケッ チキ ヌ ヤン! 昔話をしてあげるから聞きなさい。(S) a=onáha ye p a=unúhu ye p somo a=nu ka eaykap pe ne kusu アオナハ イェㇷ゚ アウヌフ イェㇷ゚ ソモ アヌ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス 父母の言うことを聞かないわけにいかないので。(W民話) húra nu フラ ヌ 匂いを感じる、 匂いがする。 tanpaku supuya nu wa omke rusuy nankor タンパク スプヤ ヌ ワ オㇺケ ルスイ ナンコㇿ たばこの煙のにおいを吸ったので咳が出そうになったのでしょう。(W) ☆参考 意識的に匂いをかぐことは húrarapkar フララㇷ゚カㇻ と言う。 ②[補助動詞]wa nu ワ ヌ …してみる。 kopisi wa nu コピシ ワ ヌ きいて(たずねて)みなさい。(S) ☆参考 動詞が他動詞のときにのみ用いる、 自動詞のときには inu イヌ を用いる、 また他動詞のときでも inu イヌ も用いる。 ③(慣用表現) e=nu エヌ (直訳すると)あなたは聞こえるか/聞こえますか=もしもし、 ねえ、 あのう(eani エアニ で呼ぶ相手に呼びかける)。 a=nu アヌ (直訳すると)あなた様はお聞こえになりますか=もしもし(aoká アオカ で呼ぶ相手に、 つまり女性から男性に、 また目上の人に敬意を表して呼びかける)。 {E: ①to listen to…; …can be heard. ②to try to do… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukan
- ヌカン 【他動】(nukar ヌカㇻ の r ㇻ が r の前で n ン と発音された形。) ☞nukar ヌカㇻ {E: to see, look at, meet…; …can be seen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukattek
- ヌカッテㇰ 【nukar-tek】 さっと・ちらっと見る.▷ヌカㇻ=見る テㇰ=さっと (出典:萱野、方言:沙流)
- nukuri
- ヌクリ 【他動】(疲れて/体調が悪くて/年取って体の自由がきかなくて/おっくうで)…できない、 …する気になれない。 ipe ka a=nukúri wa án=an イペ カ アヌクリ ワ アナン (引用文中の)私は(恋わずらいで)ものを食べる気にもならなかった。(HC民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ まさか自分の目で見ながらあなたを殺す気にもなれないし心もおだやかでない。(W民話) aep isam yakun po hunak un apkas=an ka nukuri yak po isitoma=an kusu アエㇷ゚ イサㇺ ヤクン ポ フナㇰ ウン アㇷ゚カㇱアン カ ヌクリ ヤㇰ ポ イシトマアン クス 食べ物がなくなったら、 なおさら、 どこかへ歩いて行く元気もなくなってはなおいっそう恐ろしいから。(W民話) {E: cannot do…; to be unable to do.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numasikankan(-i)
-
ヌマシカンカン
§518.つむじ(旋毛);まきめ(5)背中の旋毛 numa-sikankan(-i)〔nu-má-ši-kaŋ-kan ヌまシカンカン〕[numa(毛)+sikankan(
kar-kar 自分を・からみ・からみする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - numi(hi)
- ヌミ(ヒ) 【名】[所](概は num ヌㇺ)[植物] …の粒、 …の粒状の実、 (おつゆ)の汁でない実の部分。 numi kar ヌミ カㇻ (殻や皮の中の)実を出す。 numi rupne mame ヌミ ルㇷ゚ネ マメ 粒の大きい豆。 na ponno túnas e=ek yak numihi ka eci=ére p ne kus (ne a korka) e=ek moyre wa ora rur takupi an ナ ポンノ トゥナㇱ エエㇰ ヤㇰ ヌミヒ カ エチエレㇷ゚ ネ クㇱ (ネ ア コㇿカ) エエㇰ モイレ ワ オラ ルッ タクピ アン もう少し早くあなたが来たら実も食べさせてあげるのだったけれどあなたの来るのが遅かったので汁しかない。 (注:ノートに脱字あり、 ()内の文字は筆者が加筆した。) (S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nunnun
- ヌンヌン 【他動】[nun-nun …を吸う・(重複)](乳など)を吸う(赤ん坊が乳を吸うような、 しゃぶって吸う動作を表す、 つまり唇をぴったりあてて空気がもれないようにし、 口の中の圧力を下げることによって吸うことを言う)。 péhe nunnun ペヘ ヌンヌン (ミカンの)つゆを吸いなさい。(S) nunnun kor e ヌンヌン コㇿ エ チュッとすすりながら食べる(キャンデーを)。 (注 kem kor e ケㇺ コㇿ エ なめなめ食べる。) (W) ☆参考 固めのおかゆなどを音を立ててすすることは horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ、 ゆるいおかゆやおつゆなどをただ吸って口の中に入れることは hopsekar ホㇷ゚セカㇻ、 おつゆの汁の部分や煎じ湯などを吸う(飲む)ことは ni ニ、 水や飲み物を飲むことは ku ク。 赤ん坊が乳を飲むことを普通には totto e トット エ と言う。 {E: to suck (on)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- núpe
- ヌペ 【名】[概/所](所は núpe(he) ヌペ(ヘ))[nu-pe 目・汁] 涙、 …の涙。 ranke núpe/uturatura ランケ ヌペ/ウトゥラトゥラ [雅] 涙があとからあとから流れる。(W神謡語り) ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ [雅] 涙が大雨のように私の上に降りそそぐ。(W神謡語り) núpe tura ヌペ トゥラ 涙を流しながら、 涙が出るほど、 涙ながらに(=cis tura チㇱ トゥラ)。 núpe tura k=éyaykopuntek ヌペ トゥラ ケヤイコプンテㇰ 私は涙が出るほどうれしい、 涙を流して喜んでいる。 e=cis-núpe e=cis-etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱヌペ エチセトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙と鼻汁が私の食器に入るので私はものを食べることもできない。(HC民話)(民話の中で、 大切な人に死なれて泣き暮らしている人に夢の中で死者が現れて泣かないようにさとす常套句。) {E: tears; tears of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nupur 2
- ヌプㇽ 【自動】透視力をはじめとする霊力(超能力)がある(神のように、 見ないでもわかるし、 先のこともわかる、 病気や災いの原因を言い当てたり、 重病人を癒やしたり生き返らせたりできる)。 nupur itak ヌプㇽ イタㇰ 特殊の難しい言葉。 nupur wa nen nen siyeye utar oka kor motoho ye ヌプㇽ ワ ネン ネン シイェイェ ウタㇻ オカ コㇿ モトホ イェ (彼女は)霊力があって、 病気の人々がいるとその原因を言い当てた。(NK民話) nupur ekasi a=sikópakoinkare ヌプㇽ エカシ アシコパコインカレ 何でも見通してわかる霊力のある老人に私は災いの原因を占ってもらった。(NK民話) {E: to be clairvoyant; have the ability to see through things.} (出典:田村、方言:沙流)
- nusa
- ヌサ 【名】祭壇(家の外の東側にある)。 nusa cise ukowturu wano yayotapkar-eciwitara ヌサ チセ ウコウトゥル ワノ ヤヨタㇷ゚カレチウイタラ (父は)祭壇と家との間のあたりから鳥の羽ばたきのような踏舞をしていた。(W神謡語り) nusa kohorakte/kohokuste ヌサ コホラㇰテ/コホクㇱテ (死に際に赤ん坊の守護養育を神に願って)(赤ん坊)の上に祭壇を倒す。 inan a=nomi kamuy ne yakka resu wa i=kore sekor hawean kor nusa e=kohokuste イナン アノミ カムイ ネ ヤッカ レス ワ イコレ セコㇿ ハウェアン コㇿ ヌサ エコホクㇱテ 私がおまつりしているどの神でもいいですから(この子を)育ててくださいと(お前の父親は死に際に)言いながらお前の上に祭壇を倒した。(W民話) nusa e=kohorakte kor ヌサ エコホラㇰテ コㇿ (お前の父親は)お前の上に祭壇を倒しながら。(W民話) {E: an altar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nusaha
- ヌサハ 【名】[所](概は nusa ヌサ)…の祭壇。 yuksapaunni ka a=kar, kamuysapaunni ka a=kar híne nusaha a=kar híne oro ta a=ari ユㇰサパウンニ カ アカㇻ、 カムイサパウンニ カ アカㇻ ヒネ ヌサハ アカㇻ ヒネ オロ タ アアリ 私は鹿の頭骨をのせる木と熊の頭骨をのせる木をつくってその祭壇をつくってそこに置いた。(KC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nuwap
- ヌワㇷ゚ 【自動】①(苦しんで)うなる。 ②お産する。 nuwap kusu ne na esotkikar ヌワㇷ゚ クス ネ ナ エソッキカㇻ お産するところだから産褥をつくりなさい。(S) nuwap hi pakno ne p ekurok siri a=omáre wa a=anú wa k=énisomap k=éramu-ikurkuru kusu ratcako ku=kar ヌワㇷ゚ ヒ パㇰノ ネㇷ゚ エクロㇰ シリ アオマレ ワ アアヌ ワ ケニソマㇷ゚ ケラムイクㇽクル クス ラッチャコ クカㇻ お産したばかりの者をこんな暗いところへ入れておいて薄気味が悪く気がかりだから私は明りをつける。(S) {E: ①to groan, moan (in pain). ②to give birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oapkas
- オアㇷ゚カㇱ 【他動】[o-apkas (そこ)に・歩く] …に通う。 a=kor nispa/Iskar etokoho/oapkas katu/a=ruska kusu アコン ニㇱパ/イㇱカㇻ エトコホ/オアㇷ゚カㇱ カトゥ/アルㇱカ クス 私の主人が石狩川の水源地のほうに通うのに私は腹が立ったから。(W神謡語り) {E: to go to….} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oarsiki(hi)
- オアㇻシキ(ヒ) 【名】[所](概は oarsik オアㇻシㇰ) …の片目。 oarsiki sikari cup néno, oarsiki entonum pakno an オアㇻシキ シカリ チュㇷ゚ ネノ、 オアㇻシキ エントヌㇺ パㇰノ アン 片目は満月のようで、 片目は「アブラグサ」くらいしかない(あるばけものの容貌の描写)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oasi 2
- オアシ 【助動】まさに…しようとしている、 いま…するところだ、 …する気になる、 …しかかる。 te wano ku=ye oasi hawe tapan na テ ワノ クイェ オアシ ハウェ タパン ナ 今から言うところです。(W独話) mame ka ipeo oasi noyne マメ カ イペオ オアシ ノイネ 豆も実が入りかけているらしく。(S) opitta e=eraman oasi hawe he an? オピッタ エエラマン オアシ ハウェ ヘ アン? あなたはみんな覚えようというのですか。(S) tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an oasi na! タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン オアシ ナ! 今会ったばかりなのにまた別れなければならないのかなあ。(S) {E: ①to start, begin… ②to be about to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ocis-usi
- オチㇱウシ/オチスシ 【他動】[o-cis-usi 尻・泣く・…に…をつける]…が名残惜しくて泣く。 oramkote kur arpa wa oraun okaramotte wa ocisusi, inunukeas オラㇺコテ クㇽ アㇻパ ワ オラウン オカラモッテ ワ オチスシ、 イヌヌケアㇱ 愛する人が行ってしまうので名残惜しくて泣いている、 かわいそうに。(S) ku=kor poyson isam wa k=ócis-usi クコㇿ ポイソン イサㇺ ワ コチㇱウシ 私の子どもが亡くなったので悲しくてならない。(S) {E: to cry with reluctance to leave…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohaoka
- オハオカ 【自動】[複](単の例はない)[oha-oka 他に何もない・存在する] …だけでいる(他にだれもいない)。 …ohaoka wa …オハオカ ワ …だけで。 utari ohaoka wa uweymekkar ウタリ オハオカ ワ ウウェイメッカㇻ …を親戚だけで分ける。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohapseeciw
- オハㇷ゚セエチウ 【他動】[o-hap-se-e-ciw その尻・(称賛の間投詞)・と言う・で・刺す]…をおいしいとほめる。 sonno nispa katkemat anakne néun oka kéraan kaspa ka somo ki p a=ere yakka ohapseeciw kor e ソンノ ニㇱパ カッケマッ アナㇰネ ネウン オカ ケラアン カㇱパ カ ソモ キㇷ゚ アエレ ヤッカ オハㇷ゚セエチウ コㇿ エ 本当の長者は男でも女でもどんなあまりおいしくないものを食べさせてもおいしいとほめて喜んで食べる。(S) ☆参考 けなすことは payyekar パイイェカㇻ。 貧乏人に限っておいしいとも言わず、 けちをつけるものだと言う。 {E: to compliment that…is delicious.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohaw
- オハウ 【名】(食物としての)汁(みそ汁、 野菜や肉や魚のスープなど、 実も汁も含めて)(「おつゆ」)。 ohaw kar オハウ カㇻ おつゆをつくる(「たく」)。 ohaw e オハウ エ おつゆ(汁、 スープ)を食べる。 ☆参考 ohaw オハウ は ku ク《飲む》とか ni ニ《吸う》とか言わず e エ《食べる》と言う。 ☆参考 沙流川中流ではこれを rur ルㇽ と言うのも聞くが、 下流のワテケさん・サダモさんは ohaw オハウ《おつゆ(実も汁も含めて)》と rur ルㇽ《だし、 だし汁(実を含まない)》とを区別している。 {E: soup.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohawe(he)
- オハウェ(ヘ) 【名】[所](概は ohaw オハウ) …の汁(みそ汁、 野菜や肉や魚のスープなど)(「おつゆ」)、 それの汁/スープ。 emo hem kina hem ceppo hem ohawe ku=kar ruwe un エモ ヘㇺ キナ ヘㇺ チェッポ ヘㇺ オハウェ クカン ルウェ ウン 私はいもや野菜や小魚の入ったおつゆをつくったのだよ。(S) {E: …soup.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohonno
- オホンノ 【副】[ohor-no (時間が)長い・(副詞形成)] 長時間(にわたって)、 長い間に。 iruka hene ohonno hene イルカ ヘネ オホンノ ヘネ 短い間でも長い間でも。 nep ka ku=kar ka somo ki no k=an pe ne na ohonno sini wa arpa ネㇷ゚ カ クカㇻ カ ソモ キ ノ カンペ ネ ナ オホンノ シニ ワ アㇻパ 私は何もしないでいるのだからゆっくり休んで行きなさい(=ゆっくりして行きなさい)。(S) ☆対語 iruka イルカ {E: for; over a long time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohure
- オフレ 【自動】[o-hure 尻・赤い]月経中(生理中)である(悪口)。 ☞cupnukar チュㇷ゚ヌカㇻ {E: to be menstruating (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- oka 2
- オカ 【自動】(疑問文・感嘆文やある種の助詞の前などで ne ネ《である》の代りに置かれる。) ruwe oka ルウェ オカ (二人/二つ以上が) …だなあ。 eun inkar=an pakno inkar=an pakno kotan oka ranke ruwe oka! エウン インカラン パㇰノ インカラン パㇰノ コタン オカ ランケ ルウェ オカ! 見わたすかぎり部落がいくつもあるのだな。(S) aynu-pa-kus e p oka un! アイヌパークㇱ エㇷ゚ オカ ウン! いいねえ(あの人たちばかり)食べるんだなあ。(S) ☞an アン ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oka 5
- オカ 【終助】(次の係り結びの結びとして) …ta …oka! …タ …オカ! …すればいいのになあ! …したいものだなあ! nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺してやりたいものだなあ! (S民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okkew
- オッケウ 【名】[概](所は okkewe(he) オッケウェ(ヘ))[ok-kew えり首・骨格] えり首、 うしろ首。 okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上をよく(=豊かに)する=「持参金を持たせる」(娘を嫁がせようとする父親が「美人ではないが財産をつけて差しあげる」と言うときの表現)。(NK民話) {E: the nape of the neck.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okrawnunu
- オㇰラウヌヌ 【自動】[ok-raw-nunu 首・深み・(?)] 首を引っ込める、 出ていた首を着物の中にヒョイとひっこめる。 ku=yayrire wa ku=inkar kor ranma apto as kor ora suy k=ókrawnunu ranke ayne tanepo k=ek, seyeppo néno kane クヤイリレ ワ クインカㇻ コㇿ ランマ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ オラ スイ コㇰラウヌヌ ランケ アイネ タネポ ケㇰ、 セイェッポ ネノ カネ 私は背伸びして見るとまだ雨が降っているのでまた首をひっこめひっこめしてやっと今来た、 カタツムリみたいに。(S) {E: to pull back the neck, the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuwan
- オクワン 【副詞(?)】[o-kuwan その下の方が・まっすぐである](次の表現で) okuwan as オクワン アㇱ (山や斜面が)急である。 okuwan as hur/nupuri オクワン アㇱ フㇽ/ヌプリ 急な斜面/山。 okuwan as uske kari hemesu オクワン アㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ よりも kuwan as クワン アㇱ のほうがもっと急で、 高くなくても切り立っていることを言う。 okuwan as オクワン アㇱ は切り立っていなくても、 ただの急な坂道でも言う。(S) pira ピラ《崖》は kuwan as クワン アㇱ にきまっている。(S) {E: steep.} (出典:田村、方言:沙流)
- okuwas
- オクワㇱ 【自動】[< okuwan-as 切り立って・立っている](?) (山が)急である、 険しい。 okuwas hur/nupuri オクワㇱ フㇽ/ヌプリ 急な山。 okuwas uske kari hemesu オクワㇱ ウㇱケ カリ ヘメス 急なところから登る。 ☆参考 okuwan as オクワン アㇱ とも言う。 {E: to rise steeply; be steep.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omanan
- オマナン 【自動】[単](複は payoka パヨカ)[oman-an 行く・ある/いる](あちこち)歩く、 歩き回る(徒歩でも、 走っても、 乗り物でも)、 旅する、 行き来する。 nítay tum péka ku=karusuk kus k=ómanan ニタイ トゥㇺ ペカ クカルスㇰ クㇱ コマナン 私は林の中をキノコとりに歩き回った。(S) {E: to travel; come and go.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omke 2
- オㇺケ 【自動】かぜをひく(=omkekar オㇺケカㇻ)。 k=omke rusuy noyne ku=mecirataroski コㇺケ ルスイ ノイネ クメチラタロㇱキ 私はかぜをひきそうで寒気がする。(W) ☆参考 =omkekar オㇺケカㇻ {E: to catch a cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- openpak
- オペンパㇰ 【他動】(見るべきでないもの)を見てしまう。 ikiya openpak na イキヤ オペンパㇰ ナ (彼が)見ないようにね=彼に見られないようにしなさい、 彼に見せてはだめよ。(S) k=ópenpak korka ku=ye ka eyayramkar コペンパㇰ コㇿカ クイェ カ エヤイラㇺカㇻ 私は見てしまったけれど(そのことを)言うわけにいかない。(S) {E: to look at something one should not see.} (出典:田村、方言:沙流)
- opiyo
- オピヨ 【自動】[o-pi-o その尻・小声・…に入る](声が)かすれる。 hawe opiyo ハウェ オピヨ 声がかすれて出ない。 k=ómkekar noyne ku=hawe opiyo コㇺケカㇻ ノイネ クハウェ オピヨ 私はかぜをひいたらしく声がかすれている。(W) {E: to have a hoarse voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- oposo 2
- オポソ 【後副】…を通して、 …をつきぬけて。 puyar oposo inkar=an プヤㇻ オポソ インカラン 透(す)いて見える窓を通して見る。(S) {E: to go through, pierce…} (出典:田村、方言:沙流)
- or(o) utaspa
- オㇿ/オロ ウタㇱパ 【連他動】行き交う。 ekesinne nepki kus paye utar oro utaspa siri nukar kor an エケシンネ ネㇷ゚キ クㇱ パイェ ウタㇻ オロ ウタㇱパ シリ ヌカㇻ コラン (彼は)あちこち働きに行く人びとが行き交うのを見ている。(S) {E: a place; there.} (出典:田村、方言:沙流)
- orawki
- オラウキ 【他動】…を取り逃がす、 …に追いつけない、 …に遅れる、 …しそこなう。 ci=nukar rusuy kus paye=as akus c=órawki wa isam チヌカン ルスイ クㇱ パイェアㇱ アクㇱ チョラウキ ワ イサㇺ 私たちは見たいので行ったところ遅れて見そこなってしまった。(S) a=oráwki ki wa/iwak=an yakne/a=i=kóyki ki na アオラウキ キ ワ/イワカン ヤㇰネ/アイコイキ キ ナ つかまえずに帰ったら叱られるよ。(S即興詩) ☆参考 kisaorawki キサオラウキ 汽車に乗り遅れる。 pasu-orawki パスオラウキ バスに乗り遅れる。 ☆対語 oskoni オㇱコニ。 {E: to let…go free, to be late for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oruspe(he)
- オルㇱペ(ヘ) 【名】[所](概はない(?))[or-us-pe …の所・についている・もの] …のこと、 …に関する事柄/話/噂。 (=orouspe オロウㇱペ) k=óruspe ye kor an wa kusu en=nukar akusu nani ye a p eyokkot コルㇱペ イェ コㇿ アン ワ クス エンヌカㇻ アクス ナニ イェ アㇷ゚ エヨッコッ 私のことを言っていたので私を見たらすぐ言っていたのをやめてしまった。(S) {E: a matter, story concerning…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osipi
- オシピ 【他動(?)】向きを逆に向けなおす(?)。 osipi wa オシピ ワ 反対側から。 osipi wa nicihi kar オシピ ワ ニチヒ カㇻ 反対側から柄を入れなさい。(S) osipi wa nukar オシピ ワ ヌカㇻ 反対側から見なさい。(S) {E: from the opposite direction.} {E: to turn to face the opposite (direction).} (出典:田村、方言:沙流)
- osma
- オㇱマ 【他動】①(目的語は「場所」)(そこ)に入る、 …に突っ込む、 …に突進する、 当たる、 …に行って/入って/落ちてしまう。 toy ka osma トイ カ オㇱマ 地上に落ちる。 kemaha sir ka osma ケマハ シㇼ カ オㇱマ その足が地面につく。(HK民話) suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に落ちる/とび込む。 nísapno cisesoy a=osma ka eyayramkar ニサㇷ゚ノ チセソイ アオㇱマ カ エヤイラㇺカㇻ いきなり家の前まで行ってしまうわけにもいかない。(S民話) ruyka utunnu wa an na ikiya oro eci=ósma na ルイカ ウトゥンヌ ワ アン ナ イキヤ オロ エチオㇱマ ナ 橋がすきまがあいてるよ、 そこに落ちないようにね。 corpokke osma チョㇿポッケ オㇱマ …の下敷きになる。 e=cis-núpe e=cis-etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱ ヌペ エチㇱ エトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙や鼻汁が、 死んで神の国にいる私の食器に入って、 私はものを食べることもできない。(HC民話)(民話の中で、 愛する人に死なれて悲嘆にくれている人の夢の中に現れた死者が言う常套句。) ② tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ …にぶつかる。 ③ramu-osma ラムオㇱマ 同意する。 ukoramu-osma ウコラムオㇱマ 互いに同意する。 ewkoramu-osma エウコラムオㇱマ …のことについて互いに同意する。 {E: to enter…; put…into; rush (at)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otama
- オタマ 【名】[o-tama その尻・玉] 飾り玉の下がっている耳環。 ☞ninkari ニンカリ (出典:田村、方言:沙流)
- otu henkuror
- オトゥ ヘンクロㇿ 【名】[otu henkuror 二つの・(?)](次の慣用表現の中で) otu henkuror koanu オトゥ ヘンクロㇿ コアヌ (ore henkuror オレ ヘンクロㇿ が省略された形。)…を(=…が来たことを)何度もうなずいて喜ぶ。 i=nukar a p sekor, ney wano i=amkir pe koraci, otu henkuror i=koanu i=omap a i=omap a イヌカラㇷ゚ セコㇿ、 ネイ ワノ イアㇺキㇼ ペ コラチ、 オトゥ ヘンクロㇿ イコアヌ イオマパ イオマパ (その神様は)私を見たとたんに、 どこかで私を見て私を前から知っているみたいに、 ニコニコと私を見てうなずきながら大喜びして私をだいたりなでたりしてかわいがってくれた。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu tapkanru
- オトゥ タㇷ゚カンル 【名】[雅][otu-tapkar-ru 二つの・(踏舞の一種)・通った跡](otu…ore… オトゥ…オレ… の構文で)何回もの踏舞(両手を広げ一歩一歩進んでいく踊り)。 otu tapkanru ore tapkanru uciwpare オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル ウチウパレ 両手を広げ一歩一歩進む踊りを何回も何回もくり返した(叙事詩や昔話で、 神が人間の国でしばらく暮らした後、 天の国へ帰るために鳥の姿になるときのシーン)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu tapkanru ore tapkanru
- オトゥ タㇷ゚カンル オレ タㇷ゚カンル 【o-tu tapkar-ru o-re tapkar-ru】 ふたつの舞三つの舞.▷オ=それ トゥ=ふたつ タㇷ゚カㇻ=舞 ル=道 オ=それ レ=三つ タㇷ゚カㇻ=舞 ル=道 (出典:萱野、方言:沙流)
- otuye
- オトゥイェ 【他動】[単](複は otuypa オトゥイパ)[o-tuye その尻・を切る](稲や草)を根元から刈る。 (小さい木)を根元から(一切りに)切る。 amam otuye アマㇺ オトゥイェ 稲を刈る。 munciro nit otuye ムンチロ ニッ オトゥイェ 粟の穂を摘み取ったあとの殻を刈る。 ☆参考 昔はヒエなどを根元から刈らずに穂摘みした。 ☞eca エチャ ☆参考 馬の餌などの草を刈ることは mósekar モセカㇻ [他動]、 ヨシ(葦)を刈ることは móse モセ [自動]と言う。 {E: to cut (grass; cereal crops etc).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ouri
- オウリ 【他動】[単](複は ourpa オウㇽパ) …を掘る。 toy ouri トイ オウリ/トヨウリ 土を掘る。 nupuri ouri ヌプリ オウリ 山を掘る。 sir-ouri シロウリ 地面を掘る。 ☆参考 目的語は穴ではなく土や山など。 穴を掘ることは suy kar/suykar スイ カㇻ/スイカㇻ。 ものを外へ掘り出すことは soy omare ソイ オマレ/ソヨマレ。 {E: to dig…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyan
- オヤン 【他動】[o-yan (そこ)に・上陸する](そこ)に上陸する。 Iskar penikehe réra oyan イㇱカㇻ ペニケヘ レラ オヤン 石狩川の上流地域に伝染病が伝わって来た。 {E: to land…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyna
- オイナ 【名】[他方言]語りもの。 ☆参考 サダモさんの用語には、 oyna オイナ というジャンル名はなく、 金田一京助・久保寺逸彦によって「神伝」「聖伝」「聖典」と訳された範疇の口承の叙事詩は、 yúkar ユカㇻ の中に含まれる。 {E: a story; tale.} (出典:田村、方言:沙流)
- pak 2
- パㇰ 【後副】①…まで。 cise noski pak チセ ノㇱキ パㇰ 家のまん中まで(ほこりが積もっていた)。 te pak テ パㇰ 今まで。 apa or pak k=arpa korka k=áhun ka somo ki no k=ek アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ カフン カ ソモ キ ノ ケㇰ 戸口のところまで行ったけれど入らないで帰って来た。(S) ray pak ライ パㇰ 死ぬまで。 ②(おおよそ)…ぐらい。 wániw pak ワニゥ パㇰ 十人ぐらい。 tuhotne to pak k=an wa k=ek ruwe ne wa トゥホッネ ト パㇰ カン マ ケㇰ ルウェ ネ ワ (私は)四十日ぐらい滞在して(帰って)来たのだよ。(S) ③…ほど (比較の対象) ne turesi pak pirka menoko isam ネ トゥレシ パㇰ ピㇼカ メノコ イサㇺ その妹ほど美しい女性はいない。 pak kewtumu pirka p oar isam パㇰ ケウトゥム ピㇼカㇷ゚ オアㇻ イサㇺ 彼ほど気立てのよい者は一人もいない。 ④(連体的に)mosir pak cise モシㇼ パㇰ チセ 島ほどの家(とても大きい家を表現する一つの言い方)。 ⑤uwokar-uwokarpa pak ウウオカㇻウウオカㇻパ パㇰ 代わるがわる。 ☆参考 よりはっきりと表現するのに -no ノ をつけて pakno パㇰノ と言うこともある。 しかし pak パㇰ と pakno パㇰノ との使い方は全く同じではない。 ☞pakno パㇰノ {E: ①until; as far as. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pákisara(ha)
- パキサラ(ハ) 【名】[所](概は pákisar パキサㇻ) …の口角。 pákisara kari nonihi cirir kor an パキサラ カリ ノニヒ チリㇼ コラン 口角からよだれがたれている。(S) {E: the edges of the mouth of…} (出典:田村、方言:沙流)
- pakno
- パㇰノ 【後副】[pak-no …まで/ほど・(副詞形成)] ①…まで。 te pakno テ パㇰノ 今まで。 uni pakno ウニ パㇰノ 彼の家まで。 Tokiyo pakno henpak to ne wa sirepa? トキヨ パㇰノ ヘンパㇰ ト ネ ワ シレパ? 東京まで何日で着きますか。(S) onne utar onne pakno オンネ ウタㇻ オンネ パㇰノ 年老いた人々が亡くなるまで。 ②…ぐらい。 sine cup pakno シネ チュㇷ゚ パㇰノ 一ヵ月ぐらい。 ínep pakno イネㇷ゚ パㇰノ 四つほど。 asiknep pakno アシㇰネㇷ゚ パㇰノ 五つほど。 attem pakno an senkaki アッテㇺ パㇰノ アン センカキ 半ひろ(三尺)ほどある布。(S) mak pak ku=kar kor pirka? マㇰ パㇰ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? (お金を)いくらぐらい払えばいいですか。(S) ③…ほど(比較の対象)。 k=éraman pakno ケラマン パㇰノ 私がわかるだけ(のことは全部)。(S会話) tuymano a=turá easkay pakno an hekaci トゥイマノ アトゥラ エアㇱカイ パㇰノ アン ヘカチ 遠くへ連れて行くことができるほどに(大きく)なった男の子。(NK民話) k=éaskay pakno túnas k=ek ケアㇱカイ パㇰノ トゥナㇱ ケㇰ (私は)できるだけ早く来ます。(S) ④[熟語・慣用表現]pakno/pakno ka パㇰノ/パㇰノ カ これまで、 これで終わり。 pakno ka ku=ye パㇰノ カ クイェ これで私が言うことは終わりです。 pakno ka パㇰノ カ 「もうたくさん」(もっと食べるようにとか、 お代わりをどうぞとか言われたときにこれ以上いらないと断る言い方)。 pakno ka c=e wa iyayiraykere パㇰノ カ チェ ワ イヤイライケレ (私たちは)もう充分(「たくさん」)いただきました、 ごちそうさま。(S) ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 utaspa pakno ウタㇱパ パㇰノ 互いに。 (tap)…hi pakno ne (タㇷ゚)…ヒ パㇰノ ネ 今…したばかりだ。 tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an wa paye=an oasi na タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン マ パイェアン オアシ ナ(私たちは)今会ったばかりなのにまた別れて行かなければならないのかなあ。(S) {E: ①until. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pákokanu
- パコカヌ 【自動】[pa-kokanu 口・に聴き入る] 人の言うことを立ち聞きする。 perke uske kari pákokanu wa an ペㇾケ ウㇱケ カリ パコカヌ ワ アン 破れたところから立聞きしている。(S) {E: to overhear; eavesdrop.} (出典:田村、方言:沙流)
- pancikiri
- パンチキリ 【名】[所](概 pancikir パンチキㇼ は未出)[pan-cikir-i 下側の・足・(所属語尾)] (動物)の後足。 a=ruska kusu/símomanpe/pancikiri/an=esíkari アルㇱカ クス/シモマンペ/パンチキリ/アネシカリ [雅] 私は腹が立ったから大きな雄鹿の後足をつかんでふりまわした。(Sユーカラ) ☆対語 pencikiri ペンチキリ …の前足。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pankiretoh koraye
- パンキレトㇹ コライェ §034.結婚(する)(36)pankiretoh ko-raye〔páŋ-ki-re-toh|ko-rá-je ぱンキレトㇹ・コらイェ〕⦅ニイトイ⦆【雅】妻にならせる。"kamuy pon-menoko i-ehose ka inkara pokayayniwkesite. tampe renkayne Hankaruru nispa kon turesi i-pankiretoh i-ko-raye manu."「神のように美しい少女は私に見とれて私から目を離すこともできなかった。それゆえにハンカルルの酋長はその妹を私の妻にくれてよこした」。[<pan(しもての)+kiretok(膝の先、膝もと)+ko(に)+raye(押しやる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- pararu
- パラル 【名】[para-ru 幅広い・道] 道路、 広い通り。 kuwanno pararu kari e=arpa yak e=moyre クワンノ パラル カリ エアㇻパ ヤㇰ エモイレ (あなた)まっすぐ大通りから行くと遅くなる。 {E: a broad, wide road.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paskur
- パㇱクㇽ 【名】[動物]カラス(総称)。 nítek ka ta paskur sinep rew híne “kaːk kaːk…” ニテㇰ カ タ パㇱクㇽ シネㇷ゚ レウ ヒネ 「カーㇰ カーㇰ…」木の枝にカラスが一羽止まって「カーカー…」。(W民話) paskur rek haw wen パㇱクㇽ レㇰ ハウ ウェン カラスのなきようが悪い(不吉ななき方だ)。(W) nisatta paskur cis koraci ニサッタ パㇱクㇽ チㇱ コラチ 明日はカラスの泣くように(泣いて帰るだろう)(料理屋に行ってお金をたくさん使って、 酔いがさめたら泣くだろう等、 酔っぱらって夜遅くまで遊んでいる人を笑って言う)。 ☆参考 口承文学にもよく登場する。 役回りはどちらかというと、 不吉なことの前兆、 悪ふざけをする者など、 きらわれる役が多いようである。 ☆参考 paskur パㇱクㇽ に次の四種がある。 síepaskur シエパㇱクㇽ[si-e-paskur 糞を食べる・カラス] くちばしが長い、 ただ kaːk kaːk カーㇰ カーㇰ と鳴く。 kararak カララㇰ[< (声の擬音)] karr, karr カㇽㇽ、 カㇽㇽ と鳴く。 sirarkokari シラㇻコカリ[sirar-ko-kari 海岸の岩・に・回る](?) karr həː, karr həː カㇽㇽ ハー、 カㇽㇽ ハー と鳴く。 okep オケㇷ゚[o-kep その尻が・毛がない] 「夜歩くカラス、 根性悪い。」 (S)〔知分類 p.1〕 {E: a crow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paykahceh
-
パイカㇵチェㇸ
§100 キウリウオ、キュウリウオ (3) paykah-ceh(páy-kah-ceh)「ぱイカㇵチェㇸ」[
kar春)ceh( kara-cehとも(富内) (出典:知里動物編、方言:) - paykatsupun
-
パイカッスプン
§060 ウグイ (8) paykat-supun (páy-kat-su-pun)「ぱイカッスプン」[
kar(春)supun(ウグイ)] ⦅美幌⦆sirkopopに似てそれより大きいウグイ (出典:知里動物編、方言:) - pe 2
- ペ 【形名】(p ㇷ゚ 1 と同じ語。 母音の後では p ㇷ゚、 子音の後およびポーズ(無音)の後では pe ペ が現われる。) ①[被修飾名](連体修飾語に修飾されてのみ使われる。 それ以外の点では普通名詞と同様に機能する。) …もの、 者、 人、 やつ(多くの場合、 モノや動物、 人間の場合は敬意を含まない表現で主に子どもや女性などを指す)。 hunak wa ek pe e=ne ruwe an? フナㇰ ワ エㇰ ペ エネ ルウェ アン? あなたはどこから来たもの(子ども)なの? ②[被修飾名]…こと。 mak an pe kusu マㇰ アン ペ クス どんなことのため(故)に。 ③[名詞化辞] …の/もの。 …pe ne …ペ ネ …のだ/ものだ(説明/教え/さとし)。 sekor sekor a=kar pe ne na セコㇿ セコㇿ アカㇻ ペ ネ ナ こういうふうにつくるものだよ(つくるんだよ)。 …pe ne kusu …ペ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 nitan=an pe ne kusu ニタナン ペ ネ クス 私は足が早いので。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pe 3
- ペ 【接助】[< pe 2] …のに、 …だったが。 …pe ora …ペ オラ …のに、 …のでありながら一方では。 ene an nispa a=kor pe ora, po sak no oka=an hi ka a=ruska kusu エネ アン ニㇱパ アコㇿ ペ オラ、 ポ サㇰ ノ オカアニ カ アルㇱカ クス これほどの長者を夫に持ちながら、 子どもに恵まれずに暮らしているのが不満だったから。(W民話) pirka amip poronno kor pe ora yaykotcakar wa wen amip patek mi ピㇼカ アミㇷ゚ ポロンノ コㇿ ペ オラ ヤイコッチャカㇻ ワ ウェン アミㇷ゚ パテㇰ ミ (あの人は)いい着物をたくさん持っているのにしまっておいて悪い着物ばかり着る。(S) {E: an article; a thing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- péne
- ペネ 【自動】[pe-ne 水気・(のよう)である] ①(水気が多くて)ビチャビチャである、 (果物などがつぶれて)ビチャビチャになる。 wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ 私は水を多くしてビチャビチャのご飯を炊いてしまった。(S) péne emo ペネ エモ 「しばれいも」、 冬に外に置いて凍らせたジャガイモ。 yospe paroho péne ヨㇱペ パロホ ペネ 胃袋の口がとける(=胃がんになる)。(W) ②(比喩的に)(絹布等の着古して)薄くなっている(すき通っていてもなお切れない状態)。 tane ku=mipi péne wa an, péne yakka pirka amip ne ruwe! タネ クミピ ペネ ワ アン、 ペネ ヤッカ ピㇼカ アミㇷ゚ ネ ルウェ! もう私の着物、 古くなって、 すき通るほど薄くなっている、 薄くなってもいい着物だねえ。 ☆参考 ①[対]niste ニㇱテ 固い。 siratek シラテㇰ (ごはんやおかゆに関して)固めである。 {E: ①to be watery, mushy. ②to become thin.} (出典:田村、方言:沙流)
- peray
- ペライ 【自動】魚釣りをする。 peray=an wa ceppokoyki=an wa ペライアン マ チェッポコイキアン マ 私は魚釣りをして小魚をとって。(W民話) ☆参考 他動詞は peray-kar ペライカㇻ。 {E: to fish.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petokomo
- ペトコモ 【自動/副】[pet-o-komo 川・その尻・…を折り曲げる] ①[自動]川下を回る(となりの川筋に行くのに、 川を渡れず、 川下へ下って海辺から別の川筋へ出てさかのぼる)。 ku=petokomo wa k=ek クペトコモ ワ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ②[副]川下を回って。 petokomo k=ek ペトコモ ケㇰ 川下を回って私は来た。(S) ☆対語 petekari ペテカリ。 {E: ①to turn around at downstream (and go upstream from a different route. (v.i.) ②turn around at downstream. (adv.) (NOTE: Since one can not cross over to the other river, one has to first go downstream and get out to the ocean and then go upstream (of the other river).)} (出典:田村、方言:沙流)
- petuturu
- ペトゥトゥル 【位名】[所](概は petutur ペトゥトゥㇽ) …の川の間。 tan Iskar etoko wano petuturu e=kus wa タン イㇱカㇻ エトコ ワノ ペトゥトゥル エクㇱ ワ あなたはこの石狩川の水源地から川の間(石狩川と勇別川の間)を通って(何とかして勇別の村まで行く)。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pewan
- ペワン 【自動】もろい、 こわれやすい。 pewan cise ペワン チセ すぐこわれる家。 pewan tonka ペワン トンカ すぐこわれる鍬。 pewan mukar ペワン ムカㇻ すぐこわれるまさかり。 {E: to be easily broken; fragile.} (出典:田村、方言:沙流)
- pewrecup
- ペウレチュㇷ゚ 【名】[pewre-cup 若い・月] 三日月。 ☆参考 sikaricup シカリチュㇷ゚ 満月。 nincup ニンチュㇷ゚ 細くなった月。 {E: a crescent moon.} (出典:田村、方言:沙流)
- pintoro
- ピントロ 【名】[< 日本語 ビードロ] ガラス。 a=kunnere pintoro ani herikasi cup or un inkar=an アクンネレ ピントロ アニ ヘリカシ チュポルン インカラン 私たちはみんな黒くいぶしたガラスで太陽の方を見上げた。(W会話) {E: glass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pirkano
- ピㇼカノ 【副】[pirka-no よい・(副詞形成)] よく、 きちんと、 きれいに。 pirkano nu ピㇼカノ ヌ よく聞く。 pirkano imi ピㇼカノ イミ きちんと着物を着る。 pirkano so kar ピㇼカノ ソ カㇻ 床(ゆか)をきれいにする(敷物を敷いてきれいに掃除する)。 ataye pirkano アタイェ ピㇼカノ よい値で(=高く)(買ってくれる/交換してくれる)。(S民話) {E: well; neatly; exactly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- piski
- ピㇱキ 【他動】[pis-ki 一つ一つ・する]…を数える。 henpakpe an ya piski wa inkar ヘンパㇰペ アン ヤ ピㇱキ ワ インカㇻ 何個あるか数えてみなさい。(W) a=piski wa arki=an a? アピㇱキ ワ アㇻキ アナ? (あなた様は)数えておいでた(=おいでになった)でしょうか。(W) {E: to count…} (出典:田村、方言:沙流)
- póka
- ポカ 【副助】[po-ka (指小辞)・も] ①(せめて)…でも、 やっと…は。 sine cise tu cise póka eci=kár yakun シネ チセ トゥ チセ ポカ エチカㇻ ヤクン あなたがたは一軒か二軒だけでも家を建てれば。 tanto póka e=ek wa タント ポカ エエㇰ ワ あなたは(きのうは来なかったが)まあ今日になってでもようやく来て…。(W会話) ikoyyomap póka a=ki rusuy イコイヨマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ (子どもがないので)せめて人の子をかわいがることだけでもしたい。(W民話) sonno póka ソンノ ポカ 本当に、 やっぱり、 はたして、 思ったとおり、 聞いていたとおり。 ponno ponno póka k=étoyta kus keraypo ku=kor ruwe un ポンノ ポンノ ポカ ケトイタ クㇱ ケライポ クコン ルウェ ウン ほんの少しだけでもまいたおかげでとれたのだよ。(S) néun póka/nen póka ネウン ポカ/ネン ポカ どうにか、 なんとかして。 nen póka é=iki wa e=epirka kunine ネン ポカ エイキ ワ エエピㇼカ クニネ なんとかしてあなたがえらくなるように。(S) ②(否定で)…さえ…しない。 sapa póka sak cip サパ ポカ サㇰ チㇷ゚ 船首すらない舟。(W民話) a=i=núkare póka somo ki no アイヌカレ ポカ ソモ キ ノ 私に見せてもくれずに。(W民話) {E: ①somehow or other; finally. ②not even.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pokisir
- ポキシㇼ 【名】[概](所は pokisirke ポキシㇼケ)[poki-sir その下・様子](人の)股から下、 足の部分。 aynu pokisir patek a=nukár アイヌ ポキシㇼ パテㇰ アヌカㇻ 人の足の部分ばかり見える。(S) eyáypokisir karkar アエヤイポキシㇼ カㇻカㇻ [雅](きゃはん)を足につける。(Sユーカラ) ☆参考 kema ケマ は物体としての足一本一本を指す。 {E: the lower body; the legs.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponki 2
- ポンキ 【名】[pon-ki 小さい・カヤ] カヤを編んでつくった小さい簀(す)(すだれ状のもの)。 osiso un wa ne menokopo ehotke hi enkaske ta ponki a=otúseatte. …ne, otuseat wa a=nukár a ponki atu tuypa híne, ponki ka o p cirawokuta sitcikewrototo オシソ ウン ワ ネ メノコポ エホッケ ヒ エンカㇱケ タ ポンキ アオトゥセアッテ。 …ネ、 オトゥセアッ ワ アヌカㇻ ア ポンキ アトゥ トゥイパ ヒネ、 ポンキ カ オㇷ゚ チラウォクタ シッチケウロトト 右座のその娘の寝床の上に小さいカヤ(萱)の簀(す)が綱でつるされていた。 …その、 綱でつるされていたのをさっき見たあのカヤを編んでつくった小さい簀(す)の棚の綱を(兄が)切って、 棚の上にのっていたものが下に落ちて散らばって、 ガラガラとすごい音を立てた。(HK民話) ☆参考 普通は山へ行くときに持って行く。 この用例では物置棚として使われている。(HK) {E: a straw blind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponno
- ポンノ 【副】[pon-no 小さい/少ない・(副詞形成)] ①少し、 ちょっと。 poronno etoyta utar néno, ponno etoyta utar néno, amam ka ipeono ポロンノ エトイタ ウタン ネノ、 ポンノ エトイタ ウタン ネノ、 アマㇺ カ イペオノ (米を)たくさんつくった人はそれなりに、 少しつくった人はそれなりに、 米もよくみのった。(S会話) ponno hoski! ポンノ ホㇱキ! ちょっと待って。(S) ponno póka ポンノ ポカ 少しでも、 いくらかでも。 ponno ponno ポンノ ポンノ ☞ponnoponno ポンノポンノ ponno ku=hehewpa wa ku=inkar ポンノ クヘヘウパ ワ クインカㇻ (私は)ちょっとのぞいて見る。(S) ②[慣用句]ponno an uske ta ポンノ アン ウㇱケ タ 惜しいところで(もう少しで)。 {E: ①few; little. ②come close to; nearly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ponram
- ポンラㇺ 【名】[pon-ram 小さい・心](次の言い回しの中で)幼少、 幼いとき。 ponram oro wano ポンラㇺ オロ ワノ 幼少時から、 幼いときから。 a=yupíhi isoytak kus oyaciki ponram oro wano uweinkar kur ne aan アユピヒ イソイタㇰ クㇱ オヤチキ ポンラㇺ オロ ワノ ウウェインカㇻ クㇽ ネ アアン 兄が話してくれたからわかったのだが、 実は兄は小さいときから目に見えないことでも見ているようにわかる能力の持ち主だったのであった。(NK民話) {E: an infant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poronno
- ポロンノ 【副】[poro-no 大きい/多い・(副詞形成)] たくさん。 kina haru poronno a=kar キナ ハル ポロンノ アカㇻ 私は野菜をたくさんとった(収穫した)。 yam poronno oka ヤㇺ ポロンノ オカ 栗がたくさんある。 poronno kú=itak yakka wen ポロンノ クイタㇰ ヤッカ ウェン 私がたくさんしゃべってもよくない。(S) utari poronno oka ウタリ ポロンノ オカ 親戚がたくさんある。(S) eytasa poronno a=kar wa oraun ku=kor wa k=apkas ayne ku=yakyaku wa isam エイタサ ポロンノ アカㇻ ワ オラウン クコㇿ ワ カㇷ゚カㇱ アイネ クヤㇰヤク ワ イサㇺ (おにぎりを)あまりたくさんつくってくれて、 私はそれを持って歩いているうちにつぶしてしまった。(S) ☆参考 形の上では porono ポロノ の強調形だが、 porono ポロノ はサダモさんがときどき用いたのみで、 他はいつも poronno ポロンノ が用いられていた。 ☆対語 ponno ポンノ 少し。 ☆参考 inneno インネノ (人が)大勢で、 inne インネ 大勢である。 {E: big; large; many; a lot of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porono
- ポロノ 【副】[poro-no 大きい/多い・(副詞形成)] ①大きく。 poro no a=kar ポロノ アカㇻ 大きくつくる。 ②たくさん。 ☆参考 ②の意味ではサダモさんがときどき使った。 他の人々はいつも poronno ポロンノ と言っていた。 {E: ① big; large. ② many; a lot of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puma
- プマ 【名】[概/所] 賃金、 日当(「でめんちん」)。 e=kor wen aynu/pirka kor pe/wakkata puma ne/nína puma ne/karpa wa oraun エコㇿ ウェナイヌ/ピㇼカ コㇿ ペ/ワッカタ プマ ネ/ニナ プマ ネ/カㇻパ ワ オラウン [雅]お前の悪いとうさんは、 よい持ち物を水汲みの賃金に、 たきぎとりの賃金に払ってしまって。(S子守歌) {E: wages.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- punkattay
- プンカッタイ 【名】[punkar-tay 蔓・茂っている所] つる草ばかり生えている(「おいている」)ところ。 {E: a place overgrown with vines.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusreno
- プㇱレノ 【副】フワフワッと。 pusreno kar プㇱレノ カㇻ (かたくしないで)フワフワッとつくる。(S) pusreno omare プㇱレノ オマレ (ぎゅうぎゅうつめないで)フワフワッと入れる。(S) {E: to be light and spongy like bread.} (出典:田村、方言:沙流)
- puta 1
- プタ 【名】[概/所] (所は通常 putaha プタハ)[< 日本語 ふた] ふた(蓋)。 puta kar プタ カㇻ ふたをする。 ☆参考 上にのせるだけのふたは kanputa カンプタ [概]/kanputa(ha) カンプタ(ハ) とも言う。 中に差し込む栓は ciyaye(he) チヤイェヘ [所]。 {E: a lid; a cap.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- putaha
- プタハ 【名】[所](概は puta プタ) …のふた。 putaha kar プタハ カㇻ ふたをする。(S) {E: a lid, a cap of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puy
- プイ 【名】[概](所は puye(he)) ①穴、 孔(壁の穴、 管の孔など、 突き抜けていて何かが通るあなやすきま)。 puy o プイ オ/プヨ 穴があく(=púyo プヨ)。 taan puy o uske kari inkar タアン プヨ ウㇱケ カリ インカㇻ この穴のあいたところから見なさい。 ②[名詞語根] 体の孔、 たとえば鼻孔や耳の孔や肛門。 etupuy エトゥプイ 鼻のあな。 kisarpuy キサㇻプイ 耳の孔。 osorpuy/yorpuy オソㇿプイ/ヨㇿプイ 肛門。 ☆参考 地面を掘った穴など、 えぐられた穴は suy スイ、 崖のほら穴は póru ポル、 木のうろは nisa ニサ。 {E: ①a hole; an opening. ②the orifices of the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- puyarmaka
- プヤㇻマカ 【自動】[puyar-maka 窓・を開く](=puyar maka プヤㇻ マカ)窓を開ける。 ku=puyarmaka na puyar kari ahupte クプヤㇻマカ ナ プヤㇻ カリ アフㇷ゚テ (私が)窓をあけるから窓から入れなさい。(W) ☆参考 このような文脈がなくて、 ただ窓をあけることを言うには puyar maka プヤㇻ マカ、 puyar ku=maka プヤㇻ クマカ のように、 二語で言う。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- puyeponkiray
- プイェポンキライ 【名】[puye-pon-kiray 穴[所]・小さい・櫛] 梳き櫛(すきぐし)。 puyeponkiray ani nuykar プイェポンキライ アニ ヌイカㇻ 梳き櫛(すきぐし)で梳(す)く。 {E: a comb.} (出典:田村、方言:沙流)
- ra 2
- ラ 【名】[概/所][植物](草の)葉、 (蔓草の場合は)出始めの短い蔓。 turep ra トゥレㇷ゚ ラ ウバユリ(「ウバイロ」)の葉。 (=turep ham トゥレㇷ゚ ハㇺ) mukekas ra ムケカㇱ ラ ツリガネニンジン(?)の出始めの蔓/葉。 ikema ra イケマ ラ イケマの出始めの蔓/葉。 kosa ra コサ ラ 「フジ」の出始めの蔓/葉。 cituyrep ra チトゥイレㇷ゚ ラ カガイモ(?)の出始めの蔓/葉。 pukusa ra プクサ ラ ギョウジャニンニク(「キトピロ」)の葉。 muk ra ムㇰ ラ バアソブ(?)の出始めの蔓/葉。 ☆参考 蔓がのびてからまるようになればもう ra ラ と言わず、 kosa コサ 「フジ」の場合は kosa at コサ アッ [「フジ」・紐]と言い、 他の植物のつるは punkar プンカㇻ と言う。 〔知分類 p.281 地下部を食用とする草本植物の葉〕 {E: a blade of grass.} (出典:田村、方言:沙流)
- ráha 2
- ラハ 【名】[所](概は ra ラ)[植物] …(草)の葉、 …の出始めの蔓。 tane ráha isa wa a=kar ka eaykap タネ ラハ イサ ワ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ もう葉が年取ったのでとることができない。(S) ikema ráha ney ta ka somo e=nukar? イケマ ラハ ネイ タ カ ソモ エヌカㇻ? イケマの出始めの蔓をあなたどこかで見なかったかい。(S) ☞ra ラ 2 {E: a blade of grass of…; the first vine shoots of…} (出典:田村、方言:沙流)
- rak
- ラㇰ 【他動】①…の味がする、 …っぽい、 …のけ(気)がある、 …の味/においがある。 sippo rak シッポ ラㇰ 塩気がある。(S) tópenpe rak トペンペ ラㇰ 砂糖気がある。(S) tópen rak トペン ラㇰ 甘味がある。(S) sum rak スㇺ ラㇰ 油気がある。(S) cep rak チェㇷ゚ ラㇰ 魚くさい(魚の味がついている)。(S) toy rak トイ ラㇰ 土のような味がする(1956年当時の「安いマコロンの味」)。(S) sum rak mame スㇺ ラㇰ マメ 油っこい豆(ピーナッツを指してこう言った。) (S) sippo rak ka somo ki, tópenpe ka rak ka somo ki シッポ ラㇰ カ ソモ キ、 トペンペ カ ラㇰ カ ソモ キ 塩気が全然ない、 砂糖気も全然ない。(S) ku=teke kam húra rak クテケ カㇺ フラ ラㇰ 私の手に肉の匂いがついている。(S) ②…を味わう、 (少し)食べる。 pewre or ta a=kar wa a=e rok pe a=rak wa ペウレ オッタ アカㇻ ワ アエ ロㇰ ペ ア ラㇰ ワ (いただいたおかげで)若いときにつくって食べていたものを(今また)味わうことができて。(NK民話) ③(比喩的に)…の部類に属するもの。 (日本語の「…の端くれ」という言い方を思い起こさせる。) nispa rak pe aynu rak pe a=akíhi ne a p ニㇱパ ラㇰ ペ アイヌ ラㇰ ペ アアキヒ ネ アㇷ゚ 弟は長者であり男であるのに。(NK民話) ☆参考 Aynurakkur アイヌラックㇽ 人間っぽい神、 人間の部類に属する人(神)(人間の始祖となった神の子の呼び名)。(Sユーカラ) {E: ①to have a…flavour, taste, scent. ②to taste, appreciate… ③to belong to the class category of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raka
- ラカ 【名】[概/所] みのり、 収穫。 ku=toyehe raka sak pe ne korka uypehe póka k=úwomare wa ku=inkar クトイェヘ ラカ サㇰ ペ ネ コㇿカ ウイペヘ ポカ クウォマレ ワ クインカㇻ 私の畑、 全然みのってないのだけれど、 せめてくずでも集めてみるよ。(S) ☆参考 「みのりがない」というときに使う。 ☞rakaha ラカハ (出典:田村、方言:沙流)
- rákirurke
- ラキルㇽケ 【位名】[所] …の縁(へり)の所、 その縁(へり)の所。 rákirurke a=ekáye wa a=kar wa an ラキルㇽケ アエカイェ ワ アカㇻ ワ アン 縁を折ってつくってある(縁(ふち)どりしてある)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- ramamke
- ラマㇺケ 【自動】[ram-am-ke 低い・(重複)・(自動詞形成)](坂が)ゆるやかだ(「なるい」)。 ramamke hur kari ku=ran ラマㇺケ フㇽ カリ クラン 私はゆるやかな坂道からおりる。(W) {E: to be gently sloping.} (出典:田村、方言:沙流)
- ranke 2
- ランケ 【助動】(くりかえし)…する、 (ときどき、 しょっちゅう、 毎日…)…する(反復を表す)。 a=hekóte kamuy néa Iskar etoko un arpa ranke ek ranke アヘコテ カムイ ネア イㇱカㇻ エトコ ウン アㇻパ ランケ エㇰ ランケ 私の夫である神はその石狩川の水源地の村へ行ったり来たりしている。(W神謡語り) saysintoko or ota ranke wa sikte サイシントコ オㇿ オタ ランケ ワ シㇰテ 酒席に置く酒容器に何回も汲み入れていっぱいにしなさい。(S) {E: to do… (always, usually, daily etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ranke 3
- ランケ 【副助】…ずつ。 sinep ranke シネㇷ゚ ランケ 一つずつ。 tup ranke トゥㇷ゚ ランケ 二つずつ。 mak pak ranke マㇰ パㇰ ランケ どのくらい/いくつぐらいずつ。 sine kímuy mak pak ranke ku=kar kor pirka? シネ キムイ マㇰ パㇰ ランケ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? カヤ一束につきいくらぐらいずつ払えばいいですか。(S) menoko sinep okkayo sinep ranke ne wa oka メノコ シネㇷ゚ オッカヨ シネㇷ゚ ランケ ネ ワ オカ 女一人男一人ずつでいる。(S) a=ewpis no sine ceppo ranke a=e ro アエウピㇱ ノ シネ チェッポ ランケ アエ ロ みんなで魚を一匹ずつ食べよう。(S) {E: each; every.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rápok
- ラポㇰ 【位名】[概](所は rápoki, rapokke ラポキ、 ラポッケ) ①(多くの場合、 動詞句の後に置かれる。) …している間、 …している途中、 …している時。 rápok ta ラポㇰ タ …している間に。 ipe rápok ta ek kor an イペ ラポㇰ タ エㇰ コラン 食べている最中に彼は来ている(来つつある)。 a=kor híne sóyonpa=an rápok ta ne pon menoko anakne アコㇿ ヒネ ソヨンパアン ラポㇰ タ ネ ポン メノコ アナㇰネ (私がそれを)持って外へ出て行っているときにその娘は…。(W民話) ②(rápok ラポㇰ がついてできた句は、 格助詞を伴わずそのままでも連用語(副詞句)となる。) tókap ne kunak a=ramu rápok sirkunne トカㇷ゚ ネ クナㇰ アラム ラポㇰ シㇼクンネ 昼間だと思っている間に暗くなった。(W会話) hńta kus e=nimara nepki kor oka rápok sinenne e=a wa e=an フンタ クㇱ エニマラ ネㇷ゚キ コロカ ラポㇰ シネンネ エア ワ エアン なぜあなたの連れが働いているのにあなたは一人で座っているんだ。(S) a=yupíhi nína inawcipa kar, rápok asinuma cise onnay wano a=kerkeri アユピヒ ニナ イナウチパ カㇻ、 ラポㇰ アシヌマ チセ オンナイ ワノ アケㇾケリ 兄はたきぎを取って来たり幣場をつくったりしていた、 その間私は家の中から外まで掃除をしていた。(KH民話) ☆参考 概念形 rápok ラポㇰ と所属形 rapoki/rapokke ラポキ/ラポッケ の用法の違いは不明。 {E: ①at the time of doing…; in the middle of doing…; while doing… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rápokke
- ラポッケ 【位名】[所](概は rápok ラポㇰ) …している間、 …している時、 その間。 a=kor nispa a=hekótpa híne oka=an rápokke ta ene háwas hi アコン ニㇱパ アヘコッパ ヒネ オカアン ラポッケ タ エネ ハワシ 私の主人と夫婦になって暮らしていた間にこんなうわさが聞こえた。(W民話) e=an rápokke wano irammakaka a=koytakpa エアン ラポッケ ワノ イランマカカ アコイタㇰパ あなたが滞在しているうちから私は彼らにちゃんと立派に話しかけるようにする。(S民話) a=utári ka kokusis yaywennukar=an-pa, rápokke, Sikot un cep asur as アウタリ カ コクシㇱ ヤイウェンヌカㇻアンパ、 ラポッケ、 シコトゥン チェパスラㇱ 村人もみんな共々に苦しんだ、 そうしているうちに、 千歳の方に魚がとれるといううわさが立った。(NK民話) {E: at the time of…; while doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rari
- ラリ 【他動】[単](複は rarpa ラㇻパ)(一つ)を押えつける。 sirkorarirari シㇼコラリラリ…をひどくギュウギュウ押えつける。(W民話) ☆参考 i-ka-rari イカラリ[もの・の上・を押える] はししゅうのやり方の一つで、 先に糸を置いてからその上をこまかくかがりつけて押えることを言う。 ☞ikarari イカラリ {E: to press down on…; hold back…forcefully.} (出典:田村、方言:沙流)
- rasmam
- ラㇱマㇺ 【自動】低い。 oro wa rasmam ápekor an uske kari ku=hemesu a korka オロ ワ ラㇱマㇺ アペコラン ウㇱケ カリ クヘメス ア コㇿカ (私は)いちばん低いように見えたところから登ったんだけれども…。(S) ☆参考 ram ラㇺ 木や山の低いことを言うのに通常は ram ラㇺ が使われている。 rasmam ラㇱマㇺ の意味・用法の詳細は不明。 {E: to be low; easy to climb.} (出典:田村、方言:沙流)
- rat
- ラッ 【名】[概](所は未出) たん(痰)。 rat-kar ラッカㇻ たん(痰)をはく。 〔知分類 p.247 rat(ch-i)((H.S.))〕 (出典:田村、方言:沙流)
- rataskepi
- ラタㇱケピ 【名】[所](概は rataskep ラタㇱケㇷ゚)…のまぜ煮。 pekanpe numihi a=kar wa rataskepi karpa ペカンペ ヌミヒ アカㇻ ワ ラタㇱケピ カㇻパ 菱の実(を採って)その粒を出してそれの入ったまぜ煮をつくった。(S会話) {E: a boiled mixture of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ratcako
- ラッチャコ 【名】あかり、 ランプ。 ratcako kar ラッチャコ カㇻ あかりをつける(ともす)。 ratcako uhuy ラッチャコ ウフイ あかりがつく(燃える)。 ☆参考 昔はいろりの下座、 南西側の隅に棒を立ててその上に貝殻を皿にしてのせ、 その中に油を入れて燃やしてあかりとした。 これを ratcako ラッチャコ と言う。 カンビ(樺)の皮を燃やして明りとするときはこれを sune スネ と言う。 それを棒にはさんで外へ持って出てたいまつにするとき、 これを tatuspe タトゥㇱペ と言う。 {E: a light; a lamp.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raykamuy
- ライカムイ 【名】[ray-kamuy 死ぬ/死んだ・神]死者の魂(「人の死んだ魂、 行くとこ行かれなくているもの、 ムネンボトケとかいうの」)。(S) raykamuy arkare ライカムイ アㇻカレ 行くところに行かれない死者の魂が「やまして」(=痛めつけて)いるんだ。(S) ☆参考 「ゆうれい(幽霊)」の訳語として出た。 {E: the spirit, soul of a dead person.} (出典:田村、方言:沙流)
- raymik
- ライミㇰ 【自動】(女性の感謝の仕草の一つ。 右手の人差指を鼻と唇の間に当て、 軽く左から右へ動かす)。 ☆参考 沙流川中流二風谷の萱野茂氏によればこの仕草は etuhu kar エトゥフ カㇻ (ビデオ『アイヌ語会話初級編』)。 川下のワテケさん、 サダモさんによれば etuhu kar エトゥフ カㇻ は《鼻をふ(拭)く》。 {E: the body language of a woman showing appreciation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raytoskaha
- ライトㇱカハ 【名】[所](概 raytoska ライトㇱカ の例はない。 toskaha トㇱカハ の概は toska トㇱカ)[ray-toska-ha すごい・堤・(所属語尾)]…のものすごい大きな山積み。 akketek or un hunpe ca a ca a híne raytoskaha ikiri kar híne アッケテㇰ オルン フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 帆立貝の中に鯨肉を切りては入れ切り取っては入れして、 ものすごく大きな山をたくさんつくって。(S民話) {E: a large pile of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rékor
- レコㇿ 【自動】[re-kor 名前・を持つ] 名前を持つ。 na usayne usayne rékor mosir wa uwekarpa p ナ ウサイネ ウサイネ レコㇿ モシㇼ ワ ウウェカㇻパㇷ゚ まだほかにいろいろ違った名前の国から集まって来た者。 tanpe rékor タンペ レコㇿ これはいわゆる…、 これこそ言うなれば…。 {E: to be named; called.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rennatara
- レンナタラ 【自動】[雅] 気が沈む。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to be tired; weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- rik
- リㇰ 【位名】[ri-k 高い・所] 上の方、 高い所。 toop rik ta kotan enkasike ta cup noka oma senkaki a=así wa an トオㇷ゚ リㇰ タ コタン エンカシケ タ チュㇷ゚ ノカ オマ センカキ アアシ ワ アン ずっと向こうの高い所に村の上の方に太陽の絵の入った布(日の丸の旗)が立ててある。(S) oripak ka erampewtek, rik péka rik péka inkar オリパㇰ カ エランペウテㇰ、 リㇰ ペカ リㇰ ペカ インカㇻ (彼は)へりくだって行儀よくすることを知らない、 上の方をあちこち見る。(S) (注 昔の作法では、 あちこち見回したりキョロキョロ、 ジロジロ見たりするのは礼儀知らずとされていた。) cápe rik péka sinot kor oka kor suy réra ruy oasi チャペ リㇰ ペカ シノッ コロカ コㇿ スイ レラ ルイ オアシ 猫が上の方でじゃれているからまた風が強くなるだろう。(S) ☆対語 ra ラ。 {E: above; over; a higher, upper place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikunsuy/rikuysuy
- リクンスイ/リクイスイ 【名】[rikun-suy 高い所の・穴] 天井の煙出し穴。(W) heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン [雅]私は煙出し穴から外へとび出した。(HC神謡) ☆参考 「これはユーカラなどの言い方で、 日常語では saramanto サラマント と言う。」 (S) {E: a ceiling smoke-flue.} (出典:田村、方言:沙流)
- ritentoy
- リテントイ 【名】[riten-toy 柔軟な・土] 粘土(赤いの、 灰色の、 ねばい土)。 ritentoy ani cisetumam a=kar リテントイ アニ チセトゥマㇺ アカㇻ 粘土で壁をつくる。(S) (注 昔の家の壁はカヤ(ki キ)でつくられた。) {E: clay.} (出典:田村、方言:沙流)
- riwak
- リワㇰ 【自動】[ri-wak 高い・いる](?) (神が)本当に立派である。 riwak pito ne/riwak kamuy ne/koyaykar kane リワㇰ ピト ネ/リワㇰ カムイ ネ/コヤイカㇻ カネ [雅]本当に立派なお方本当に神のような姿になった。(Sユーカラ) ☆参考 位が高いことか。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rok 2
- ロㇰ 【助動】[複](単は a ア) (二人以上が/二つ以上を)以前に…した。 pewre or ta a=kar wa a=e rok pe ペウレ オッタ アカㇻ ワ アエ ロㇰ ペ 若いときにつくって食べていたもの。 a=onáha ene i=respa siri pirka rok pe ne kusu アオナハ エネ イレㇱパ シリ ピㇼカ ロㇰ ペ ネ クス 父が私を育ててくれた育て方が良かったので。(S民話) ine rok pe イネ ロㇰ ペ ☞inerokpe {E: to have done…in the past (pl.).} (出典:田村、方言:沙流)
- ru 3
- ル 【名】便所、 トイレ。 ru or omare ル オㇿ オマレ 便所へ入れなさい=(汚いものを)トイレに捨てなさい(この場合 osura オスラ《…を捨てる》を使わない)。(S) ru or un easurani ル オルン エアスラニ 便所へまじないする言葉を言いなさい。(S) ☆参考 普通にトイレのことを言うには asinru アシンル《男性用トイレ》または、 menokoru メノコル《女性用トイレ》と言う。 また、 トイレに行くことを言うには rúkari ルカリ その他の動詞を使って言う。 さらに rúkariusi ルカリウシ《トイレに行く(用足しをする)ところ》のような言い方もある。 {E: a toilet.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ru 4
- ル 【形名】(名詞化辞として)…する/したの…。 k=éteskar a korka nep ek ru ka isam ケテㇱカㇻ ア コㇿカ ネㇷ゚ エㇰ ル カ イサㇺ 私がことづけをやったのになにも(だれも)来ない。(S) paskur ipe ru néno kane an パㇱクㇽ イペ ル ネノ カネ アン カラスがものを食べるのと同じようだ。(S) ru konna ル コンナ [雅] …しているのは…。 poro cise as ru konna mewnatara ポロ チセ アㇱ ル コンナ メウナタラ 大きな家が立っている様子がしっかりと立派で美しい=大きな家が堂々と立っている。 ☞ruwe ルウェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruetoko
- ルエトコ 【位名】[所](概 ruetok ルエトㇰ は未出)[ru-etoko 道・の先]進んでいく先。 a=kar wa an pe/tu ruetoko/a=sikrarire アカㇻ ワ アン ペ/トゥ ルエトコ/アシㇰラリレ [雅] 彫っているものの小刀の進む先々をじっと見つめ。(Sユーカラ語り) ☆発音 話すときにはたいてい ruwetoko ルウェトコ と発音される。 ☞ruwetoko ルウェトコ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rukumi(hi)
- ルクミ(ヒ) 【名】[所](概は rukum ルクㇺ)(棒状のもの)の短く切ったもの。 rukumihi kar ルクミヒ カㇻ 縦に裂かないでまるのまま棒状に切りなさい(大根や人参を)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- runumi(hi)
- ルヌミ(ヒ) 【名】[所](概は runum ルヌㇺ)[植物] …のさやから出した豆。 runumihi kar ルヌミヒ カㇻ 豆のさやをむきなさい。(S) {E: shell; pod.} (出典:田村、方言:沙流)
- runumnepi(hi)
- ルヌㇺネピ(ヒ) 【名】[所](概は runumnep ルヌㇺネㇷ゚) [植物] …(豆)のさやから出した豆。 runumnepi kar ルヌㇺネピ カㇻ 豆のさやをむきなさい。(S) {E: …peas, beans taken from their pods.} (出典:田村、方言:沙流)
- rupaye
- ルパイェ 【自動】[ru-pa-ye ただの・口・言う](?) (歌いもの)をふしをつけずに語る。 rupaye ani ye ルパイェ アニ イェ (ふしのある歌い物を)ふしをつけずに語る。 tane pakno anak ku=rupaye ani ku=ye a korka yúkar sinotca ku=koki te wano ki kusu ne タネ パㇰノ アナㇰ クルパイェ アニ クイェ ア コㇿカ ユカㇻ シノッチャ クコキ テ ワノ キ クス ネ いままではふしをつけないで語りましたけれどもユーカラのふしをつけてこれからやります。(S独話) ☆参考 神謡(kamuyukar カムユカㇻ)やユーカラ(yúkar ユカㇻ 英雄叙事詩)等は本来ふしをつけて歌う韻文の口承文学であるが、 これらをふしをつけずに語ることを言う。 ☆対語 sákoye サコイェ/sákekoye サケコイェ [sa(ke)-ko-ye ふし・と共に・言う](神謡)をふしと折り返しをつけて歌う。 sinotca koki シノッチャ コキ ふしをつけてする。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruray
- ルライ 【自動】[ru-ray やや・死ぬ] 気絶する、 人事不省になる。 níkomimu wa oraun nítek ka wa turse wa ruray, a=kar ayne siknu ニコミム ワ オラウン ニテㇰ カ ワ トゥㇽセ ワ ルライ、 アカㇻ アイネ シㇰヌ (彼は)木登りして枝の上から落ちて気絶した、 手を尽くしてやっと息を吹き返した。(S) {E: to faint; lose consciousness.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruro
- ルロ 【名】(畑の)うね(畝)。 ruro kar ルロ カㇻ 畝をつくる。 {E: a ridge.} (出典:田村、方言:沙流)
- rusittokkay
- ルシットッカイ 【自動】[ru-sittok-kay 道・ひじ・折れる] ジグザグに歩く。 rusittokkay=an no apkas=an kunine cikusi a=kar ruwe an ルシットッカイアン ノ アㇷ゚カㇱアン クニネ チクシ アカン ルウェ アン ジグザグに歩くように通り道をつくってあるのだ。(S) {E: to walk in a zigzag manner.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruska
- ルㇱカ 【他動】…を怒る、 …のことで腹を立てる、 …に憤慨する、 …のことがおもしろくない、 …のことで不機嫌になる。 noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス (彼は)ひたいに大きな穴をあけられたことに憤慨して。(S会話) ene iruska katun ki siri a=ruska エネ イルㇱカ カトゥン キ シリ アルㇱカ (彼が)そんなに不機嫌そうにしていることに私は腹が立った。(W民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska ruwe ne kusu シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ ルウェ ネ クス まさか目の前に見ながらあなたを殺すなんて、 そんな気にもなれないし不愉快だから。(W民話) {E: to get angry at…, over…; fly into a rage over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe 3
- ルウェ 【形名】[< ru-e 跡・(所属語尾)](名詞化辞として、 確かなこと、 確認ずみのことだというニュアンスを含む名詞句をつくる。) ①(動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。)…する/した/している/であること、 …したあと、 …した結果、 …したの。 taa a=en=kore ruwe nukar, hápo タア アエンコレ ルウェ ヌカㇻ、 ハポ ほら私がもらったのごらん、 かあさん。(S) ruwe ne ルウェ ネ …する/したのだ/です。 ruwe? ルウェ? …する/したの(ですか)? …なの(ですか)? ruwe! ルウェ! …したなあ! …だなあ! ruwe an! ルウェ アン! …したなあ!…だなあ! ruwe an? ルウェ アン? …する/した(のです)か? …する/したの? (多くの場合、 疑問詞を持つ疑問文に用いられる)。 ruwe he an? ルウェ ヘ アン? …する/したのか? …する/したの? (疑問詞のない、 当否を問う疑問文で。 ruwe? ルウェ? だけでも疑問文になるが、 he an ヘ アン をつけるともっと強い疑問になる。) e=eraman ruwe he an? エエラマン ルウェ ヘ アン? いったい君はわかっているのかい(わかっていないんじゃないか)。 eci=mokór wa eci=oká ruwe he an? エチモコㇿ ワ エチオカ ルウェ ヘ アン? いったいあなたたちは眠っているのか(しっかりしなきゃだめじゃないか)。(S独話) ruwe somo he an? ルウェ ソモ ヘ アン? …する/したのではないか。 ruwe tapan ルウェ タパン …する/したのであります、 …する/…したのでございます。 ruwe un ルウェ ウン (返事として)ええ、 …する/したのだよ、 そうですよ。 kuni ku=ramu kor k=ek ruwe un クニ クラム コㇿ ケㇰ ルウェ ウン ええ、 (私は)そう思いながら来たのよ。(S会話) ②(文頭に置かれ、 その前に言われたことがらを受けてその全体を名詞化する。) ruwe ene an hi ルウェ エネ アニ そのことはつまりこういうことだ。 ③(動詞に終わっている文の後ばかりとは限らない。 前の文と統語関係が切れている場合もある。) ruwe un ルウェ ウン (肯定の返事として間投詞のように) そうする/したのだよ、 そうだよ。 “…a=ye hawe tapan na” “e, ruwe un“ 「アイェ ハウェ タパン ナ」「エー、 ルウェ ウン」 「…ということを私は言いましたよ。」「ええ、 そのとおりです。」 (W-S会話) ☆参考 後に -he ヘ はつかない(ruwehe とはならない)。 ☆参考 場合によって ru ル の形が使われる。 ☞ru ル ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 hawe ハウェ(話された言葉および声に関することに用いられる)、 humi フミ(音や感覚、 感じに関することに用いられる。 ただし視覚以外)、 siri シリ(目の前に見えている様子に関することに用いられる)。 {E: to do; did; in the process of doing; the out come, result of having done…; did… (to be placed in front of a sentence or phrase to make what was previously said into a noun form; it doesn't necessarily always come after a verb ending.)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyanpe
- ルヤンペ 【名】[ruy-an-pe 激しい・ある・もの] ①嵐。 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ 嵐になる/嵐である(「しける」)。 ruyanpe as yakka apto as yakka ルヤンペ アㇱ ヤッカ アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ 嵐が吹いても雨が降っても(運動会はやるそうだ)。(W) ruyanpe ruy ルヤンペ ルイ 嵐が激しい(「しける」)。 upas ruyanpe ウパㇱ ルヤンペ 雪嵐=吹雪。 ②雨。 tanto ruyanpe an noyne síran タント ルヤンペ アン ノイネ シラン 今日は天気が悪い、 雨が降りそうだ。(W)(注 「もう降っているときは apto as kor an アㇷ゚ト アㇱ コラン、 降りそうだというときは ruyanpe an noyne ルヤンペ アン ノイネ と言う。(W))ranke núpe/ruyanpe kunne/i=kurkasike/ciorankekar ランケ ヌペ/ルヤンペ クンネ/イクㇽカシケ/チオランケカㇻ(鳥の姿になって飛んでいる夫が)落とす涙が雨のように私の上に降ってきた。(W神謡)(注 同じワテケさんが語った別の神謡では、 同様の場面で ruyaptosane ルヤㇷ゚トサネ と言っている。) ☆参考 地方によっては雨が降ることを ruyanpe as ルヤンペ アㇱ と言うが、 沙流地方の日常語ではただ雨が降るのは apto as アㇷ゚ト アㇱ と言い、 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ は嵐やしけや吹雪のことを言う。 しかし ②の用例のように、 状況・文脈によって、 雨を ruyanpe ルヤンペ と言う場合もある。 {E: a storm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruyaptosane
- ルヤㇷ゚トサネ 【副】[ruy-apto-sa-ne 激しい・雨・(?)・のように][雅] 土砂降りの雨のように。 ranke núpe/ruyaptosane/i=kurkasi/córankekar ランケ ヌペ/ルヤㇷ゚トサネ/イクㇽカシ/チョランケカㇻ 落とす涙が土砂降りの雨のように私の上に落ちて来た。(W神謡語り)(注 人間の姿から鳥の姿になって天へ帰って行く神が別れを惜しむ様子の描写、 民話にもよく出てくる場面である。) ☆参考 同じワテケさんが歌った別の神謡で ruyanpe kunne ルヤンペ クンネ と言っている。 {E: to rain heavily.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehaw
- サケハウ 【名】[sake-haw 歌の節(?)/酒(?)・声] サケハウ(酒がまわって気分がよくなったころ、 男性が歌う歌の一種。 歌詞はない。 ごく低い声をふるわせるようにして、 間々に高い声を入れ、 ときには裏声もまぜながら響かせて歌う)。 ☆参考 『音声資料5』に収められている例では、 だいたい u ウ の種類の母音が多く、 ときに i イ のような母音も入り、 また b ブ、 ba バ、 k ㇰ のような音も入る。 ☆参考 haw ハウ は《声》、 sake サケ は sáke《節》だとするとアクセントが合わない。 sake《酒》ならばアクセントが合う。 それで、 酒を飲んだときに歌うから《酒歌》とも解釈できる。 しかし、 歌詞のない節だけの歌だから《節歌》とも解釈できる。 ある女性が鼻歌を歌っている声を聞いたときサダモさんがそれを sakehaw サケハウ と言い、 《節の歌》だと言った。 酒を飲んだときに男子が歌う歌詞のない節だけの歌 sakehaw サケハウ も、 本来はその意味だったのではないかと思う。 ☆参考 座ったままでこの sakehaw サケハウ を歌っていてからそのうちに立ち上がって同じ歌を歌い続けながら舞い始める。 この歌舞は tapkar タㇷ゚カㇻ。 ☞tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sákehe 1
- サケヘ 【名】[所](概は sa サ) ①(神謡)の折り返し(リフレイン)。 ②折り返しとメロディーやリズムとを合わせた、 その節(歌い方)全体。 ☆発音 sakehe サケヘ《…の酒》とはアクセントがちがう。 ☆参考 神謡を歌うときは最初に折り返しが歌われ、 そのあと1行おきに入る場合もあり、 数行に1回ずつ入ることもある。 折り返しの言葉もメロディーも入れる場所も、 それぞれの神謡によってだいたい決まっている。 神謡の終わりの部分は語りになるし、 神謡によっては途中で語りが入る場合もあるが、 語りの部分には折り返しはつかない。 折り返しの言葉の中には、 カッコウの神の神謡の han kakkok kakkok ハン カッコク カッコク、 熊の神の神謡の houwepahm ホウウェパフム、 子犬の神謡の wo wo kar kanto kanto ウォ ウォ カラ カント カント のように、 自叙する動物神や動物のなき声を模したものが目立つが、 状況を象徴的に表しているらしいものや、 何を表しているかわからないものもたくさんある。 折り返しも、 歌詞の部分と同様、 伝わるうちに変化してきたと思われるものも多い。 {E: ① the refrain of epic chants. ② the refrain together with the melody or rhythm of epic chant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sakehe 2
- サケヘ 【名】[所](概は sake サケ)…の酒、 …でつくった酒、 その酒。 amam etoyta wa sakehe ka kar アマㇺ エトイタ ワ サケヘ カ カㇻ ヒエを畑につくってそれで酒もつくった。(W) ☆発音 sákehe サケヘ《ふし、 神謡の折り返し》とはアクセントがちがう。 {E: the sake, rice-wine of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sam 2
- サㇺ 【位名語根】(名詞/位置名詞の後に接尾辞のようについて) ①…の方、 …の側。 símoysam シモイサㇺ[s知on-sam 右の・側](…の)右側。 teksam テㇰサㇺ [tek-sam 手・のそば]…の横。 ②[雅](ユーカラ yúkar ユカㇻ《英雄叙事詩、 ユーカラ》)の中や雅語的慣用句などの中で、 多くの場合、 位置名詞の概念形の後に置かれて、 音節数を整える。 これといった積極的な意味はなさそうであるが、 場所に関する表現の中に多く出てくる。 詳細は不明。 語構成または語源の表示の中では(< …のそば)と書いておく。)kamuy kosonte/a=sikúrkasam/eopirasa カムイ コソンテ/アシクㇽカサㇺ/エオピラサ 私は立派な小袖を自分の体の上に広げて合わせてみた。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
- sama 2
- サマ 【位名語根】[雅](ユーカラ(yúkar ユカㇻ)の中や雅語的慣用句の中で、 多くの場合、 位置名詞のあとに置かれて、 音節数を整える。 概念形の後にも所属形の後にも置かれる。 これといった積極的な意味はなさそうであるが、 場所に関する表現に多く使われる。 詳細は不明。 形の上では sam サㇺ に a がついた所属形に見えるが、 sam サㇺ との違いも不明。 語構成または語源の表示の中では(< …のそば)と書いておく。 epa=kor cási/kopakke sama/a=yaytuyere/a=yayterkere エパコㇿ チャシ/コパッケ サマ/アヤイトゥイェレ/アヤイテㇾケレ [雅]私の城の方に向かって私はまっすぐに進んでいった。(Sユーカラ) tu-makke-sama kotuye トゥマッケサマ コトゥイェ …がいくら断っても(彼の断りを)きかない。 tu-makke-sama a=kotúye híne トゥマッケサマ アコトゥイエ ヒネ 彼がいくら断っても私はきかないで。(W民話) tumakke-sama i=kotuye トゥマッケサマ イコトゥイェ 私がいくら断って彼はきかなかった。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sankemaci(hi)
- サンケマチ(ヒ) 【名】[所](概は sankemat サンケマッ)[sanke-mat 出す/前側の・妻][雅] …の正妻。 ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ)、 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも言う。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言うには poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)。 {E: the legal wife of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sankemat
- サンケマッ 【名】[概](所は sankemaci(hi) サンケマチ(ヒ))[sanke-mat 出す・妻][雅] 正妻。 ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ)、 sókarmaci(hi) ソカㇻマチ(ヒ) とも言う。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言うには poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sanpe
- サンペ 【名】[概/所](所は sanpehe サンペヘ とも) [san-pe 出る・もの] 心臓(自分の胸のあたりの内部を外から感じていうとき胃やその付近をさすことがしばしばある。 「気分が良い、 悪い」などの「気分」に当たる用法もある)。 sanpe arka サンペ アㇻカ 胃が痛い、 気持ちが悪い。 níham úsey ka eytasa uwenupur kor nani ku=sanpe arka na paknoka en=kure ニハㇺ ウセイ カ エイタサ ウウェヌプㇽ コㇿ ナニ クサンペ アㇻカ ナ パㇰノカ エンクレ 木の葉の湯(=お茶)があまり濃いと私はすぐに気持ちが悪く(胃の具合が悪く)なるからもう飲ませないで下さい。(S) sanpe pirka サンペ ピㇼカ 気だてがいい(「根性がいい」)。 sanpe wen サンペ ウェン 気持ちがふさぐ、 うれしくない。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 私は気持ちもふさぐほどに身内の人に会いたい。(S) weysanpekor ウェイサンペコㇿ [wen-sanpe-kor 悪い・気だて・を持つ] 根性が悪い。 {E: the heart.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sararpa
- サラㇻパ 【自動】[sara-r(a)-pa あらわになる・(重複)・[複]](二つ以上が)見えてくる、 あらわになっている。 kanras kasi ketunke/hawwap punkar sararpa カンラㇱ カシ ケトゥンケ/ハウワㇷ゚ プンカㇻ サラㇻパ 柾屋根の板がはがれている、 ブドウヅルでしめてある所も傷んでブドウヅルが見えてきている。(S)ほかウポポ {E: gradually become clear, seen (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayo
- サヨ 【名】ゆるいおかゆ、 たくさんの水で煮たひえがゆ(口をつけて吸うほどの柔らかい液状)。 sayo kar サヨ カㇻ ゆるいおかゆを炊く。 ☆参考 固めのおかゆは sirarsayo シラㇻサヨ。 {E: thin, watery rice gruel, porridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sayone
- サヨネ 【自動】[sayo-ne ゆるいおかゆ・である](おかゆやこねたものが)水分が多くてゆるい。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカン ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もう少しゆるくすればよかったのにあんまりかたいねえ。(S) {E: (for rice gruel, kneaded dough etc.) to be thin, watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- sempir(i) ye
- センピㇼ/センピリ イェ 【連他動】[その陰・を言う]その人のいない所でその人のことを言う、 その人のうわさをする。 kim ta a=nukár wa nispa sempir ye rok nispa utar キㇺ タ アヌカㇻ ワ ニㇱパ センピㇼ イェ ロㇰ ニㇱパ ウタㇻ 山で見かけて長者のうわさをしていたその長者方が。(NK民話) ☆参考 かげ口(悪口)を言うことではない。 {E: to speak about someone behind his/her back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sések
- セセㇰ 【自動】①(ものが)熱い、 熱くなる、 温い、 温まる、 沸(わ)く。 sések sayo セセㇰ サヨ 熱いおかゆ。 sések kaspa wa ku=ku ka eaykap セセㇰ カㇱパ ワ クク カ エアイカㇷ゚ 熱すぎて(私は)飲めない。(S) tonpuri sések na ahupan トンプリ セセㇰ ナ アフパン おふろがわいたから入りなさい(ahupan アフパン は ahup yan アフㇷ゚ ヤン が続けて発音された形)。(W) úsey tane sések ウセイ タネ セセㇰ お湯がもうわいた。 ②(冷たいほうがよいものが)なまぬるい。 wakka keseke sések, kéra wen ワッカ ケセケ セセㇰ、 ケラ ウェン 水の飲み残しはなまぬるくて味が悪い。(S) ③(人が)暑い(暑く感じる)。 ku=sesek koyaywennukar クセセㇰ コヤイウェンヌカㇻ 私は暑くて苦しい。(W) ku=sesek humi! クセセㇰ フミ! 暑いなあ! ☆参考 天候に関して気温が高く暑いことを言うのには、 sir-sések シㇼセセㇰ [完動]が用いられる。 ☆参考 焼けつくようなひどい暑さを言う。 日本語東京方言等で「暑い」と言うような場合でもほどほどの暑さであれば popke ポㇷ゚ケ [自動]/sir-popke シㇼポㇷ゚ケ [完動] が使われる。 ☆参考 nam ナㇺ ぬるい、 冷たい。 meman メマン 涼しい。 mérayke メライケ 寒い。 {E: ① (for things) to be hot; warm; boiled. ② (for someone) to be, feel hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- setakko
- セタッコ 【副】[setak-ko ほんの短い間・(反語的意味の副詞を形成する接尾辞)]ずいぶん長い間。 setakko soy ta e=an hi ka k=éramiskari セタッコ ソイ タ エアニ カ ケラミㇱカリ ずいぶん長い間あなたが外にいたとは私は知らなかった。(S) sóyonpa wa ora setakko síran pe na ape us ka somo ki ソヨンパ ワ オラ セタッコ シラン ペ ナ アペ ウㇱ カ ソモ キ 外出してからずいぶん長くたったのにまだ火が消えていない。(S) {E: for quite a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- setkorimse
- セッコリㇺセ 【自動】[set-ko-rimse クマの檻・に・踊る] 檻に向かって(?)踊る(子熊を檻(おり)から出すときに歌うウポポの歌詞の一部)。 hoyya pewrep rek haw/hoyya setkorimse/hoyya setkotapkar ホイヤー ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ/ホイヤー セッコリㇺセ/ホイヤー セッコタㇷ゚カㇻ 子熊のなく声、 檻(おり)に向かって(?)/檻のところで(?)踊る、 檻に向かって(?)/檻のところで(?)踏舞する。 ☆参考 檻(おり)から出されようとしている子熊が激しく動いていることを「踊る」と表現しているらしい。 あるいはその子熊に向かって「踊れ」と言っているのかもしれない。 ☆参考 この地方の日常語では踊ることを horipi ホリピ[単]/horippa ホリッパ[複] と言い、 rimse リㇺセ とは普通言わないが、 歌や叙事詩ではよく rimse リㇺセ が使われる。 {E: to dance facing the cage of a bear cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- seturpeste
- セトゥㇽペㇱテ 【他動】[setur-pes-te 背中・に沿って上から下へ行く・させる] …を背中に沿って縦につけて持っている(用例では、 刀を着物の中に入れて背負っている)。 hemanta e=ekar kusu emus e=seturpeste e=seturpeste?! ヘマンタ エエカㇻ クス エムㇱ エセトゥㇽペㇱテ エセトゥㇽペㇱテ?! お前は何をするために刀を背中に入れているのだ。(W言い伝え) {E: to carry…upright on one's back.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sey
- セイ 【名】[動物] ①二枚貝。 ②ホッキ。 ③二枚貝の貝がら、 ホッキの貝がら。 sey ipe kar セイ イペ カㇻ ホッキの身を取る。〔知分類 p.130 川の中にあり rap-sei と同形でそれより大なる底の黒い貝〕 {E: ① a bivalve (a mollusc). ② an Atka mackerel. ③ bivalve shells.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- si- 3
- シ- 【接頭】(他動詞および目的語を取る位置名詞などに接頭して、 一つの目的語の代りになる接頭辞の一つ。 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》、 u- ウ《互い》、 yay- ヤイ《自分》がある。) ①自分(を、 に)。 (「…を…する」という意味の他動詞に接頭し、 「…が…なる」という意味の自動詞を形成する。) turi トゥリ …を伸ばす;situri シトゥリ 伸びる。 ②(位置名詞について)自分(その文の主語の人自身)の。 etok エトㇰ …の前方; siyetok シイェトㇰ[si-etok シエトㇰ] 自分の前方。 (たとえば次のような文脈で):siyetok un inkar シイェトㇰ ウン インカㇻ (彼は)彼自身の前方を見る。 siyetok un ku=inkar シエトクン クインカㇻ 私は私自身の前方を見る。 ③(使役/不定使役の接尾辞と組み合わさって) si-…(自動詞)-re/e/te(使役) シ-…-レ/エ/テ ☞別項1、 2、 si-…(他動詞)-yar/ar (不定使役) シ-…-ヤㇻ/アㇻ ☞別項 ☆参考 yay- ヤイ- も《自分自身》を示す再帰の接頭辞だが、 意味・用法に違いがある。 yay- ヤイ は、 それが目的語として接頭している他動詞の主語と同一人物を指すが、 si- シ はそうとは限らず、 多くの場合、 それが接頭している語が含まれている動詞句の(したがってその節/文の)主語と同一の人物を指す。 同じ語に yay- ヤイ、 si- シ の両方がそれぞれ接頭してできた対の語もある。 次の一対の例では、 yay- ヤイ- が意志のある自分を示し、 si- シ- のほうは単に他動詞を自動詞化している。 yaypusu ヤイプス (もぐっていた人が)自分で泳ぐなり何なりして浮いて出る。 sipusu シプス (沈んでいたものが)ひとりでに浮き上がる。(W) しかし、 いつもこれと同じ違いがあるとは限らない。 また yay- ヤイ は、 意味上の制約がないかぎりどんな他動詞にもつくが、 si- シ はそうではない。 その代わり si- シ- はいろいろな位置名詞につくが yay- ヤイ は限られた位置名詞にしかつかない。) (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-re/-te/-e 2
- シ…レ/テ/エ 【接頭辞…接尾辞】(他動詞に si- シ が接頭し後ろに使役語尾 -re/-te/-e レ/テ/エ を伴って)…してもらう。 kásuy カスイ …の手伝いをする;sikasuyre シカスイレ [si-kasuy-re 自分を・を手伝う・させる]…に自分の手伝いをしてもらう。 nukar ヌカㇻ …を見る;sinukare シヌカレ [si-nukar-e 自分を・見る・させる]…に自分を見てもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-yar/-ar
- シ…ヤㇻ/アㇻ 【接頭辞…接尾辞】(他動詞に si- シ が接頭し後ろに不定使役語尾 -yar/-ar ヤㇻ/アㇻ を伴って)不定の人に…させる、 人に…してもらう。 ka(si) oyki カ(シ) オイキ …を養う;sikaoykiyar シカオイキヤㇻ [si-ka-oyki-yar 自分・養う(熟語他動)・不定の人にさせる]人に養ってもらう。 eoripak エオリパㇰ …を敬う;siyeoripakar シイェオリパカㇻ [si-eoripak-ar 自分・を敬う・不定の人に…させる]人に敬われる。 (出典:田村、方言:沙流)
- sicorpok
- シチョㇿポㇰ 【位名】[再帰][si-corpok 自分・下]自分の下。 sicorpok un シチョㇿポクン 自分の下の方へ。 sicorpok un inkar シチョㇿポクン インカㇻ 下を見下ろす。 sicorpok un ku=inkar akusu maciya ka ku=nukar, atuy ka ku=nukar シチョㇿポㇰ ウン クインカㇻ アクス マチヤ カ クヌカㇻ、 アトゥイ カ クヌカㇻ 私は下を見ると町も見える、 海も見える。(S) {E: below oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikakamure
- シカカムレ 【他動】[si-ka-kamure 自分・の上・…に…をかぶせる] …を頭の上にかぶる。 apto as na korham kar wa sikakamure アㇷ゚ト アㇱ ナ コㇿハㇺ カㇻ ワ シカカムレ 雨が降っているから蕗(フキ)の葉を取ってかぶりなさい。(S) ☆参考 帽子や冠(sapanpe サパンペ)を「かぶる」ことは kor コㇿ。 {E: to wear…on one's head.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikannatki
- シカンナッキ 【自動】[< sikarnatki < sikari-no-atki 丸い/回る・よく・(音や状態の反復継続を表す接尾辞)](?) ①丸い(円)。 sikannatki otcike シカンナッキ オッチケ 丸いお盆。 ②クルクル/グルグル回る(回転する、 旋回する)。 sikannatki kor an シカンナッキ コㇿ アン (テープレコーダーのテープが)クルクル回っている。(W会話) ☆参考 sikarinpa シカリンパ とも言う。 ☆参考 arsikannatki アㇻシカンナッキ まんまるである。 ☞esikannatki エシカンナッキ {E: ① to be round. ② to go round and round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikay 1
- シカイ 【名】[sik-ay 目・矢/とげ][植物](木の)節。 ní-sikay ニシカイ 木の節。(S)〔知分類 p.279 ni-sikarax ((白浦))木のこぶ〕 {E: a knot in a tree, wood.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikay 2
- シカイ 【名】[概](所は sikaye(he) シカイェ(ヘ))[sik-ay 目・矢/とげ(ささるもの)]めくぎ、 くさび。 sikay kar シカイ カㇻ めくぎを打つ。(S) sikay us pekor humi an シカイ ウㇱ ペコㇿ フミ アン めくぎが刺さっているみたいな感じだ=一箇所が刺すように痛い。(S) {E: a rivet; a wedge.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikaye(he)
- シカイェ(ヘ) 【名】[所](概は sikay シカイ) …のめくぎ。 ku=kor emus sikaye ku=kar クコㇿ エムㇱ シカイェ クカㇻ 私は私の刀にめくぎを打つ。(S) {E: a rivet, wedge of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sikehe
- シケヘ 【名】[所](概は sike シケ) …の荷物、 …の背負い荷、 彼/彼女の荷物/背負い荷。 tup rep a=etáypa híne a=sikéhe a=kar トゥㇷ゚ レㇷ゚ アエタイパ ヒネ アシケヘ アカㇻ 私は(その昆布を)二、 三本引き抜いて背負い荷をつくった。(W民話) oharkisoun a=sikéhe a=anú híne オハㇻキソウン アシケヘ アアヌ ヒネ 私は左座(=訪問者の席)に私の荷物を置いて。(W民話) {E: a load of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siketoknawa(no)
- シケトㇰナワ/シケトㇰナワノ 【副】[sik-etok-na-wa(no) 目・の先・の方・から](次の慣用表現の中で) siketoknawa(no) eramiskari シケトㇰナワ/シケトゥナワノ エラミㇱカリ 一度も見たことがない、 全然見知らない。 siketoknawa a=erámiskari okkaypo sinep soy ta ek na シケトㇰナワ アエラミㇱカリ オッカイポ シネㇷ゚ ソイ タ エㇰ ナ 全然見たことのない若い男が一人門口に来ていますよ。(W言い伝え) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siki(hi) 2
- シキ(ヒ) 【名】[所](概は sik シㇰ)…の目。 siki(hi) poro シキ(ヒ) ポロ 目が大きい。 siki hetke ápekor an シキ ヘッケ アペコㇿ アン 目が飛び出すみたいだ。 siki unukar シキ ウヌカㇻ 寄り目だ(目が真ん中へ寄っている)。(S) siki-yupupu シキユププ ☞sikiyupupu シキユププ sikihi iyo シキヒ イヨ 目にごみか何か入る。 ku=siki iyo クシキ イヨ 私の目に何か入った。(S) sikihi karikari シキヒ カリカリ キョロキョロする。 sikihi karikari somo ki シキヒ カリカリ ソモ キ キョロキョロしない(目元が落ち着いている)。(S) a=sikíhi makkosanpa アシキヒ マッコサンパ 急に私の目が見えるようになった。(W民話) sikihi nokan kusu oka ekasi ka an húci ka an シキヒ ノカン クス オカ エカシ カ アン フチ カ アン とても目の小さいおじいさんとおばあさんがいた。(S民話) {E: the eyes of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikittare
- シキッタレ 【自動】[si-kittare 自分を・(?)] 自分の身を守る。 saksamawe tura a=ecákke p isokapiw ne awa, sikittare kusu apa or ta punkinere ruwe an wa サㇰサマウェ トゥラ アエチャッケㇷ゚ イソカピウ ネ アワ、 シキッタレ クス アパ オッタ プンキネレ ルウェ アン ワ 臭くてきたなくておれの大きらいなアホウドリを、 自分の身を守るために戸口のところに置いて番をさせやがって。(HK民話) ☆参考 sikikkare シキッカレ と同義か。 ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ {E: to protect oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknu
- シㇰヌ 【自動】[sik-nu 目・を持つ] 生きる、 死なずにすむ、 命をとりとめる。 yuptek kur nepki wa ukasuy e hike opitta ohonno siknu p ne na ユㇷ゚テㇰ クン ネㇷ゚キ ワ ウカスイ エ ヒケ オピッタ オホンノ シㇰヌㇷ゚ ネ ナ よく働ける人が働いて助け合って食べていく者が皆長生きするのですよ。(S民話) hetopo horka siknu ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ (死にかかっていたその人は)また逆もどりして生きた=いのちを取りとめた。(W会話) tókor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotanuhu siknu p ne a kusu トコㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱(ヒシ)の実を授けてくれたからこそ私たちの村が(=村人みんなが)生きながらえた(飢え死にせずにすんだ)のだったから。(S会話) siknu wa an [単]/siknu wa oka [複] シㇰヌ ワ アン/シㇰヌ ワ オカ 生きている。 {E: to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siknumi(hi)
- シㇰヌミ(ヒ) 【名】[所](概は siknum シㇰヌㇺ)…の目玉。 siknumi soyta hetke anki an シㇰヌミ ソイタ ヘッケ アンキ アン (あの人は)目玉が外へ今にも飛び出しそうだ。 siknumi pirka, inkar siri pirka シㇰヌミ ピㇼカ、 インカㇻ シリ ピㇼカ 目がパッチリしていて目つきも利口そうだ。(S) {E: the eyeballs of….} (出典:田村、方言:沙流)
- sikreypare
- シㇰレイパレ 【自動】[sik-rey-pa-re 目・はう(reye の語根)・[複]・させる] 目を這わせる。 rápokke ta sikreypare=an wa inkar=an hike ラポッケ タ シㇰレイパレアン マ インカラニケ そうしている間に(人々が挨拶したり席についたりしている間に)私は目だけを動かして見ると。(W民話) (他人の家に入ったとき、 慎しみ深くかしこまってうつ向いており、 目だけを動かして家の中や人の様子を見ることの描写。) {E: to sneak, steal a look.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siktesure
- シㇰテスレ 【他動】[sik-tesu-re 目・すべる・させる][雅](次の慣用表現で)目をすべらせる(簡単にサッと見る)。 a=kar wa an pe/tu ru etoko/a=sikrarire/a=kar okake/a=siktesure アカㇻ ワ アン ペ/トゥ ル エトコ/アシㇰラリレ/アカロカケ/アシㇰテスレ [雅]彫っているものの小刀の進む先々をじっと見つめ彫り終わったあとは目をスーッとすべらせ。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じユーカラを歌っている中で、 同様の文脈で sikkotesu シッコテス と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siktokoko
- シㇰトココ 【自動】[sik-tokoko 目・出っぱらせる(重複)]大きな目を開けてじっと見る。 ku=nukar humi ka isam, ku=siktokoko yakka k=érampewtek クヌカㇻ フミ カ イサㇺ、 クシㇰトココ ヤッカ ケランペウテㇰ 私には全然見えない、 大きな目を開いて見てもわからない。(S) {E: to look wide-eyed.} (出典:田村、方言:沙流)
- sine
- シネ 【連体】一つ(一個/一本/一枚/一頭/一匹)の、 一人の。 sine sike シネ シケ 一個の荷物。 sine poyson シネ ポイソン 一人の子ども。 sine cup シネ チュㇷ゚ 一カ月。 sine to シネ ト 一日。 sine pa シネ パ 一年。 sine matnepoho シネ マッネポホ …の一人娘。 sine-an-pa-ta シネアンパタ ある年。 sine-an-pe-ta シネアンペタ あるとき。 sine-an-to-ta シネアントタ ある日。 sine an ta シネ アン タ あるとき。 sine to ne シネ ト ネ 一日で。 sine to ne a=e wa isam ruwe? シネ ト ネ アエ ワ イサㇺ ルウェ? (私たち、 あれを)一日で食べてしまったの? (S) “sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an?” “a=sikíhi un” 「シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン?」「アシキヒ ウン」 「一つの尾根を両方から一緒に持っていて互いに会ったことのないものはなあに?」「(私たちみんなの)目よ」(なぞなぞ)。 (S-W会話) {E: one as a counter.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinere
- シネレ 【デアル動】[使役再帰][si-ne-re 自分・…である・…させる] …になる、 …に化ける。 ☆参考 化けることは …ne yaykar …ネ ヤイカㇻ とも言う。 {E: to become, turn into…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- síno 1
- シノ 【副】[si-no 主要/本当である・(副詞形成)] まことに、 本当に、 たいそう、 非常に。 síno méan シノ メアン まことに/たいそう寒い。(S) tanike akkari tanike síno pirka タニケ アッカリ タニケ シノ ピㇼカ これよりこっちの方が本当にいい(=ずっといい)。(S) ☆参考 sonno ソンノ 本当に(うそでなく真実に)。 earkinne エアㇻキンネ とっても、 ものすごく、 非常に。 síno シノ は、 程度が最高であるという意味で、 「本当に」とも「たいそう」とも訳せるが、 「うそではなく」という意味ではない。 また、 earkinne エアㇻキンネ が非常に口語的なくだけた言い方なのに対して síno シノ はきちんとした上品な言い方で、 年配の人が礼儀正しく話すときなどによく用いられる。 {E: really; truly; very much.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinot
- シノッ 【自動】①遊ぶ(子どもだけでなく大人でも)。 ②[名]遊び(動物を模した「踊り」などもこの語で表す)。 tapan sinot hararki sekor a=ye タパン シノッ ハラㇻキ セコライェ この遊び(踊り)をハラルキ(水鳥の舞)と言います。(S独話) ③[熟語] sinot yúkar シノッ ユカㇻ 遊びのユーカラ=こっけいなことを入れて笑い楽しませるユーカラ。 ☆参考 「踊り」「舞い」と呼ばれるものにはいろいろあり、 それぞれが名称を持つ。 総称する語はない。 ☞horippa ホリッパ {E: ① to amuse oneself; play(v.). ② amusement; play(n.). ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinotca
- シノッチャ 【名】[sinot-sa 遊ぶ・ふし] 歌(ふしをつけて歌うもの)、 歌のふし(メロディー)。 sinotca ye シノッチャ イェ 歌を歌う。 yúkar sinotca ku=koki té wano ki kusu ne ユカラ シノッチャ クコキ テ ワノ キ クス ネ (いまふしをつけないで語ったユーカラを)ユーカラのふしをつけて今からやります。(S独話) ☆参考 sáke(he) サケ(ヘ)《(歌の)ふし》はその歌または歌い手が持っている歌い方で、 折り返しだけを指すこともある。 sinotca シノッチャ は音楽(曲)としての歌、 歌声、 メロディー。 {E: a song; the melody of a song.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit 2
- シンリッ 【名】[概](所は sinrici(hi) シンリチ(ヒ))[sir-rit 地・すじ] ①先祖。 sinrit koycarpa シンリッ コイチャㇻパ 先祖を供養する。 ②一族(先祖も、 子孫も含めて家全体)。 yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は(私自身は)何もしないでも食べられるけれど一族を思って何とか手助け(=協力)しているのだよ。(S) {E: one's family clan, ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit-cise
- シンリッチセ 【名】[sinrit-cise 先祖・家]先祖の家。 sinrit-cise pirka cise tomo a=eyáysikarun シンリッチセ ピㇼカ チセ トモ アエヤイシカルン 先祖の家、 立派な家の中で私はものごころついた。(HC民話) {E: one's ancestral home.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sintoko
- シントコ 【名】大きい深い容器、 櫃。 ①宝器の一種、 木製ふたつきの大きい容器、 古い日本語で行器(ほかい)と言ったもの。 (注 和人との交易で手に入れた。 多くは円筒形、 角ばったものもある。 黒い漆塗りで家紋のついたものが多く、 足のついたもの、 耳(二つの突起)のついたものもある。 宝物として家の北側東寄りの宝壇に並べ飾られた。) ②酒の容器。 sakekar sintoko サケカㇻ シントコ 酒をつくる容器。 sansintoko/saysintoko サンシントコ/サイシントコ 酒を供するために酒席に置く容器、 酒櫃。 {E: ① a chest; a lacquerware container. ② a container for making sake.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir 1
- シㇼ 【名】地、 山、 島、 そのあたり、 様子、 見える有様。 kamuy ewak sir カムイ エワㇰ シㇼ 神の住む所。 nan ka sak sir ka sak pe ne yakka ナン カ サㇰ シㇼ カ サㇰ ペ ネ ヤッカ 顔も姿も美しくはないが(娘をとつがせたいと思う父親が、 相手の男に対して謙遜して言う言葉)。 kemaha sir ka osma katu a=nukár erampewtek ケマハ シㇼ カ オㇱマ カトゥ アヌカㇻ エランペウテㇰ 足が地面につくのを見たのもわからない(とても速く、 飛ぶように走ることの描写)。 sir epitta シレピッタ あたり一面。 …sir ne …シンネ (=sirine シリネ)まるで…のように(外見について言う)。 {E: the land; the mountains; an island; a state, appearance; an observable state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir 2
- シㇼ 【形名】(名詞化辞として、 動詞句に終わる文の後に置かれ、 見えることに関し、 「…する様子/…している様子」というニュアンスを含んだ名詞句をつくる。)(…している)様子、 …の。 ①(=siri シリ) tanepo apkas pe e=ne sir ne yakun タネポ アㇷ゚カㇱ ペ エネ シン ネ ヤクン あなたが初めて来たのなら。(S民話) (同じような文脈で siri シリ が多く使われる。 siri シリ と sir シㇼ とに用法やニュアンスの違いがあるかどうか不明。 ②sir ko シㇼ コ [様子・(擬音/擬態の表現を導く接辞)][雅]…する様子が/は…。 i=nukar sir ko caynatara イヌカㇻ シㇼ コ チャイナタラ 私を見る様子がジローツとしている=私をジローツとにらみつけている。(W民話) {E: an appearance; a condition ; a manner; a state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-casnatara
- シッチャㇱナタラ 【完動】[sir-cas-natara あたり・(余計なものがなくさっぱりしていることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] あたりに余計なものがない、 そこらになにも草もない、 さっぱりしている。(S) sir-casnatara wa atuy ka a=nukár, pet ka a=nukár シッチャㇱナタラ ワ アトゥイ カ アヌカㇻ、 ペッ カ アヌカㇻ 木もなにもなくて海も見える、 川も見える。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the surroundings, area to be clear (of obsticles, debris, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cikewrototo
- シッチケウロトト 【完動】[名+他動中相][sir-ci-kew-rotot-o あたり・…される・(擬音の語根)・(音などの連続を表す接尾辞)・(他動詞形成)] ガラガラガラと/パラパラパラと/ドロドロドロと音がする。 otuseat wa a=nukár a ponki atu tuypa híne ponki ka o p cirawokuta sir-cikewrototo akusu オトゥセアッ ワ アヌカラ ポンキ アトゥ トゥイパ ヒネ ポンキ カ オㇷ゚ チラウォクタ シッチケウロトト アクス さっき私たちが見た、 綱でつるされているカヤ製の棚の綱を(彼が)切って、 棚の上にのっていたものが落ちてバラバラに散らばってドスンガタガタとものすごい音を立てると。(NK民話) ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-cikisokiso
- シッチキソキソ 【完動】[名+他動中相][sir-ci-kis-o-kiso あたり・される(中相)・(擬音の語根)・(他動詞形成)・(重複)] あたりがざわざわ騒がしい。 cise okari sir-cikisokiso, hekattar sinot humi wenruy チセ オカリ シッチキソキソ、 ヘカッタㇻ シノッ フミ ウェンルイ 家のまわりが騒がしい、 子どもたちの遊ぶ音がものすごい。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for one's surroundings to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-popke
- シㇼポㇷ゚ケ 【完動】[sir-popke あたりが・暖かい]暖かい(天気が)。 paykar or un sir-popke wa a=eyáykopuntek パイカㇻ オルン シㇼポㇷ゚ケ ワ アエヤイコプンテㇰ 春になってくると暖かくなるのでみんな喜ぶ。(W) ☆参考 寒かったあと気温が上がって楽になる/なったことを言うほか、 かなり暑くて汗ばむようなときでも言う。 ☆参考 popke ポㇷ゚ケ [自動]は人が主語で、 その人が暖かく感じることを言う。 {E: (for the weather) to be warm.} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-sések
- シㇼセセㇰ 【完動】[sir-sések あたりが・暑い] 暑い(気温が高い)。 sir-sak kor sir-sések wa pirka シㇼサㇰ コㇿ シㇼセセㇰ ワ ピㇼカ 夏になると暑くてよい。(W) sir-sések korka k=omkekar wa ku=merayke シㇼセセㇰ コㇿカ コㇺケカㇻ ワ クメライケ 暑い天候だけれど私はかぜをひいているので寒い。(W) ☆参考 気温や室温が高くて、 だれでもが暑いと感じるような状態であることを言う。 英語なら to be hot ではなく It's hot に当たる。 ものや水などが熱いことは sések セセㇰ と言い、 人が暑く感じることも sések セセㇰ と言う。 ☆参考 sir-sések シㇼセセㇰ や sések セセㇰ は、 焼けつくような暑さのときに使い、 日本語東京方言などで「暑い」と言うようなときでも、 つゆどきのようなむし暑さやちょっとした暑さのときは、 popke ポㇷ゚ケ、 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ が使われる。 ☞sések セセㇰ、 popke ポㇷ゚ケ、 sir-popke シㇼポㇷ゚ケ {E: (for the temperature) to be hot.} (出典:田村、方言:沙流)
- síran
- シラン 【完動】[sir-an あたり/様子・ある] ①(…で)ある、 状況が(そう)なっている。 maratto an kor síran マラット アン コㇿ シラン 酒宴が行われていた。(W言い伝え) i=etok un aynu sinotcaki haw as kor síran イイェトㇰ ウン アイヌ シノッチャキ ハウ アㇱ コㇿ シラン 私の行く手にアイヌが歌う声がしていた。(S民話) uunukor utar oka híne síran ウウヌコㇿ ウタㇻ オカ ヒネ シラン 母と子が住んでいた。(W民話) a=erámasu no síran pe ne kusu アエラマス ノ シラン ペ ネ クス おもしろいような状態になっているので。(S会話) ene an tennep an hike a=i=núkare póka somo ki no síran hi an エネ アン テンネㇷ゚ アン イケ アイヌカレ ポカ ソモ キノ シラニ アン このような赤ちゃんがいたのにいままで私に見せてもくれなかったんだなあ。(W民話) ②時がたつ。 sóyonpa wa ora setakko síran pe ソヨンパ ワ オラ セタッコ シラン ペ 外出してからずいぶん長くたったのに。(S) iruka síran kor イルカ シラン コㇿ 少したつと。(NK民話) tu to re to hancikiki/síran ki kor トゥ ト レ ト ハンチキキ/シラン キ コㇿ 二、 三日たつと。(HC神謡) ☆参考 民話の冒頭で三人称の登場人物を紹介をするときには、 主語を特定しないこの完全動詞形が用いられる。 ①の最後の例では、 そのあとすぐに主人公の自叙となり、 sine po kor unarpe a=ne híne án=an シネ ポ コㇿ ウナㇻペ アネ ヒネ アナン 私は一人の息子を持つ中年の女性でした、 と、 引用文中の自称(すなわち不定人称形)になっている。 {E: ① circumstances, refers to space and time (B.). ② to take time; for time to pass.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirankore
- シランコレ §011.身内 血縁の者(6)sirankore〔ši-ráŋ-ko-re シらンコレ〕⦅ビホロ、アショロ、カラフト⦆①親類;血縁の者。"anoka neampe ine pa asisne pa paxno pon hekachi an-ne orowa, ay-sirankore utara i-reske"「私は4才5才位の幼童であった頃から、私の親類の人々が私を育てた」⦅あいぬ物語, p.2⦆。②血につながる;血統を引く。"tanokay piskan kotan oxta Karaxto orun nispa utara 〜 aynu tani kayki okay" 「これら方々の村にカラフトの首領たちの血を引いている人が今もいる」⦅あいぬ物語, p.5⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- sirar 1
- シラㇻ 【名】岩、 大きな石(石垣にするような)、 海辺の岩、 コンクリート。 híne suy sirar ka un néa saro terke tek híne ヒネ スイ シラㇻ カ ウン ネア サロ テㇾケ テㇰ ヒネ そしてまた磯岩の上へその猿はピョンととびのって。(S民話) soy ta sirar kar kor oka ソイ タ シラㇻ カㇻ コロカ 外で「コンクリ」(=コンクリート)をつくっている(「岩みたいな形になるから」)。(W) {E: a (large) rock.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirarsayo
- シラㇻサヨ 【名】[sirar-sayo かたい(?)・ゆるいおかゆ]かたいおかゆ。 sirarsayo horopsekar kor an シラㇻサヨ ホロㇷ゚セカㇻ コㇿ アン かたいおかゆをすすっている。(S) ☆参考 sayo サヨ は、 おかゆと言ってもスープのように水分の多いものだから、 かためにつくってもスルスルとすするくらい柔らかい。 ☆参考 sirar シラㇻ は酒かす(☞sirari シラリ《酒のしぼりかす[所]》と同源であろうか。 sirar シラㇻ《岩》との関係は考えにくい。 siratek シラテㇰ《(おかゆなどが)かためである》が[< sirar-tek かたい・やや…]であるとすれば sirar シラㇻ は自動詞である。 {E: (for rice gruel) to be thick; stiff.} (出典:田村、方言:沙流)
- siratek
- シラテㇰ 【自動】[< sirar-tek かたい・やや…](?) ①かたい(おかゆ、 糊、 こねたもの等、 ドロドロのものの水分が少なくて)。 na ponno sayone tek no e=kar noyne an pe eytasa siratek ruwe an hi an! ナ ポンノ サヨネ テㇰ ノ エカン ノイネ アン ペ エイタサ シラテㇰ ルウェ アニ アン! もう少しゆるくすればよかったのにあまり固く練ってしまったんだなあ。(S) ②(熟語) paro siratek パロ シラテㇰ (渋くて/甘くて)口のあたりが厚くなったように変な感じになる。(S) hu kaki k=e akus ku=patoye unno ironne pekor ku=paro siratek フ カキ ケ アクㇱ クパトイェ ウンノ イロンネ ペコㇿ クパロ シラテㇰ 生の柿を食べたら唇のほうまで厚くなったみたいに口が変になった。(S) ☆参考 (味が)しぶいことは、 parkosiratek パㇻコシラテㇰ、 parsiratekka パㇻシラテッカ。 {E: ① (for rice gruel, paste, dough etc.) to be thick, stiff. ② …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siren
- シレン 【他動】…を一緒に行こうとさそう。 ene monasap ruwe an pe a=sirén yakka somo i=tura nankor kusu tun a=ne wa pay=an エネ モナサㇷ゚ ルウェ アン ペ アシレン ヤッカ ソモ イトゥラ ナンコㇿ クス トゥナネ ワ パヤン (あの人は)あんなにいそがしいんだからさそっても行かないでしょうから私たち二人だけで行きましょう(pay=an パヤン=paye=an パイェアン)。(S) X siren wa arpa wa nasi eikkapa wa ora a=kisma wa a=kikkik ruwe ne yak a=ye wa X k=éasiskar pe un うちの子はXにさそわれて行って二人でナシを盗んでつかまってたたかれたそうで私はXをうらんでいるのよ。(S) a=yuputari ikaanun nen ka haweoka híne menokopoutar inani ka siren na tura na sekor ramuan=an アユプタリ イカアヌン ネン カ ハウェオカ ヒネ メノコポウタㇻ イナニ カ シレン ナ トゥラ ナ セコㇿ ラムアナン 兄さんたちがもしかして何とか言って娘さんたちのだれか一人をさそわないかな連れて行かないかなと私は思った。(NK民話) {E: to invite, tempt…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirerun
- シレルン 【副】川の対岸(「川向い」)へ。 sirerun a=nukár kor paye=an kotan Nupkipet ne シレルン アヌカㇻ コㇿ パイェアン コタン ヌㇷ゚キペッ ネ 川向いに見ながら行く部落は貫気別(ぬきべつ)だ。(S) {E: on the other side, opposite bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirka 2
- シㇼカ 【位名】[概](所は sirkasi シㇼカシ、 sirkaske シㇼカㇱケ)[sir-ka 地/あたり・の上] ①地面や床(ゆか)の上。 ne suwop apunno a=ranke sirka ta a=anú ranke a=anú ranke ayne ネ スウォㇷ゚ アプンノ アランケ シㇼカ タ アアヌ ランケ アアヌ ランケ アイネ その箱を静かに下ろして床(ゆか)に置き、 次々に下ろしては床に置いてから。(HK民話) sirka ta inkar シㇼカ タ インカㇻ [地面・に・ものを見る](負けたために)何も言えない。 ②(布や着物の)表(おもて)。 ☆対語 sirpok シㇼポㇰ {E: ① on, above ground. ② the front, outer surface of clothing, material.} (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-cotca
- シㇼコチョッチャ 【他動】[sirko-cotca 強く・射る](矢を)ヒョウと射る。 suptom orke/a=aykonukar/a=sirko-cotca スㇷ゚トモㇿケ/アアイコヌカㇻ/アシㇼコチョッチャ [雅]私は幹の中程くらいのところに矢を置いてねらってヒョウと射た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirkopeker
- シㇼコペケㇾ 【自動】[sir-ko-peker あたり・…に対して・明るい] 夜明しする、 夜が明けるまでする。 ancikar tanne yakka uwepeker=as ayne sirkopeker=as アンチカッ タンネ ヤッカ ウウェペケㇾアㇱ アイネ シㇼコペケㇾアㇱ 夜が長くなったとはいえ私たちが昔話をしているうちに夜が明けてしまった。(S) ☆参考 sirpeker シㇼペケㇾ は明るくなる、 夜が明ける。 {E: to stay up till dawn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisakpeka-opas
- シサㇰペカオパㇱ 【自動】[sisak-pe-kaopas めずらしい・もの・のところへかけつける] めずらしいものがとれたというので手伝いに行く。 sirkap a=rayke yak a=ye wa ku=sisakpekaopas, somo eani hem e=san wa e=inkar? シㇼカㇷ゚ アライケ ヤカイェ ワ クシサㇰペカオパㇱ、 ソモ エアニ ヘㇺ エサン マ エインカㇻ? ツノザメがとれたと言うので(私は)行って手伝ってあげるのよ、 あなたも行ってみない? (S) ☞ka(si) opas カ(シ) オパㇱ {E: to go help as one heard something rare was caught; to go help with something unusual that has been caught.} (出典:田村、方言:沙流)
- siseypere
- シセイペレ 【自動】[si-sey-pere 自分・殻・を破る](セミなどが)殻(から)を破って抜け出る、 (チョウなどが)サナギを破って出てくる、 (また人間でも)生まれ変わる。 íkonpap siseypere wa kinapoheporap ne an kor an イコンパㇷ゚ シセイペレ ワ キナポヘポラㇷ゚ ネ アン コラン 毛虫が生まれ変わってアゲハチョウになるところだ。(S) seturu yaske, kari siseypere セトゥル ヤㇱケ、 カリ シセイペレ 背中が裂けてそこから生まれ変わって出て来る。(S) {E: to be reborn.} (出典:田村、方言:沙流)
- sitokannima
- シトカンニマ 【名】[sito-kar-nima シト(餅)・をつくる・皿] シト(餅)をつくるときの練り鉢(まん丸い、 木製、 直径50センチぐらいで彫刻がしてある)。 {E: a pot for making dumplings.} (出典:田村、方言:沙流)
- sítu
- シトゥ 【名】尾根(「つね、 ちね」)。 sítu mekka ta シトゥ メッカ タ 尾根の上に。(KK民話) sítu pes rán=an akusu シトゥ ペㇱ ラナン アクス (私が)尾根づたいに下って行くと。(KK民話) sítu turasi hemesu=an シトゥ トゥラシ ヘメスアン (私は)尾根づたいにのぼって行った。(KK民話) Yúpet kopakke un ratki sítu tanne sítu an wa ユペッ コパッケ ウン ラッキ シトゥ タンネ シトゥ アン ワ 勇別の方に向かって下がっている長い尾根があって。(KK民話) “sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an?” “a=sikíhi un” 「シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン?」 「アシキヒ ウン」 「一つの尾根を両方から一緒に持っていてお互いに会ったことがないものはなあに?」「(私たちみんなの)目よ。」(なぞなぞ) (W-S会話) {E: a ridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyetok
- シイェトㇰ 【位名】[概](所は未出。 etok エトㇰ の所は etoko)[si-y-etok 自分・(挿入音)・の先] (次の文脈で)自分の進んでいる前方。 siyetok un シイェトㇰ ウン ①自分の(進んでいる)前方に。 ②自分の(進んでいる)前方の。 siyetok un maciya a=nukár シイェトクン マチヤ アヌカㇻ (自分の)前方に町が見える。 kuwanno siyetok un inkar wa arpa クワンノ シイェトクン インカㇻ ワ アㇻパ まっすぐ前を見て 行く。 ☆対語 siyoka シヨカ。 ☆参考 un ウン の前でのみ使われている。 {E: ① in front of, ahead of oneself. ② in front of, foward of oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyoka
- シヨカ 【位名】[si-y-oka 自分・(挿入音)・の後ろ] 自分の(進んで来た)後ろ。 siyoka un シヨカ ウン 自分の後方へ。 siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 自分の進んで来た後ろの方を振り返って見る。 siyoka un hosari シヨカ ウン ホサリ 自分の後ろの方を振り向く。(S) ☆対語 siyetok シイェトㇰ {E: behind oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siyosmake
- シヨㇱマケ 【位名】[所](概は siyosmak シヨㇱマㇰ) (次の文脈で)自分の背後。 siyosmake un シヨㇱマケ ウン 自分の背後へ。 siyosmake un inkar シヨㇱマケ ウン インカㇻ 自分の背後を見る。(S) {E: behind oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- so 2
- ソ 【名】座、 座れるようにしてある床(ゆか)、 敷物を敷いてある床(ゆか)。 so kar ソ カㇻ 敷物を敷いて人が座る場所を整える。 so or ソ オㇿ (家の中の)敷物を敷いた上。 ita-so イタソ 板の床。 ☆参考 「床(ゆか)」の訳語としても出た。 ☆参考 昔の家では、 土の上に敷物を敷いて、 その上に座れるようにした。 {E: a form of sitting, a sitting place; a floor covered with matting for sitting on.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- so 3
- ソ 【名詞語根】(語構成の要素として)借財、 借り。 ☆参考 souk ソウㇰ 借金/借財する。 soataykar ソアタイカㇻ 借金/借財を払う。 (出典:田村、方言:沙流)
- somo
- ソモ 【副】(否定辞) ①(動詞句または否定する語の前に置かれて) …しない。 núman somo k=ek ヌマン ソモ ケㇰ 昨日私は来なかった (S会話) te wano anak somo néno iki=an kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ イキアン クス ネ ナ これからはあんなことはしませんから。(W民話) somo ipe ソモ イペ (彼は)ものを食べない。(S会話) ipe ka somo ki イペ カ ソモ キ (彼は)ものも食べない(全然食べない)。(S会話) somo ne ソモ ネ …ではない。 seta ka somo ne, cápe e ruwe ne aan wa セタ カ ソモ ネ、 チャペ エ ルウェ ネ アアン ワ 犬じゃない、 猫が食べたんだわ。(S) somo ki ソモ キ …しない/しなかった。 somo ki no ソモ キ ノ …せずに。 ②(動詞句が現れずこの語だけで否定の動詞句の役割をする場合もある。) somo yak a=ye ソモ ヤカイェ そうではないそうだ。 ③[熟語・慣用表現] somo ka(…ramu a p/hi) ソモ カ…(ラム アㇷ゚/ラム ア ヒ) まさか… (とは思わなかったが…)。 a=yupíhi somo ka ene iki kunak a=ramú a hi アユピヒ ソモ カ エネ イキ クナㇰ アラム ア ヒ 兄がまさかそんなことをするなんて私は思わなかったが。(W民話) somo ka tapne i=okpare kuni p ne kunak a=ramú a p ソモ カ タㇷ゚ネ イオㇰパレ クニㇷ゚ ネ クナㇰ アラム アㇷ゚ まさか(苦労して育てた息子に)虐待されるなんて思わなかったのに。(W民話) ciki somo…na/ya チキ ソモ…ナ/ヤ …すれば(…なるのではないかなあ)(願望)。 híne un somo ヒネ ウン ソモ もちろん。(S) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (S) ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかって転ぶ、 持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうなのよ。 {E: not (to negate a sentence).} (出典:田村、方言:沙流)
- sóne
- ソネ 【副】[so-ne 本当・に] 本当に、 確実に、 確かに。 ta ne kuni ku=ramu korka sóne ne ruwe he an un? タ ネ クニ クラム コㇿカ ソネ ネ ルウェ ヘ アヌン? これだと思うけれど本当にこれなのだろうか。(S) sóne pirkano itakipehe oma nankora? ソネ ピㇼカノ イタキペヘ オマ ナンコラ? 本当によく言葉の大切なところが(録音テープに)入っただろうか。(W) sóne somo k=oyra no k=ésikarun kusu ne ソネ ソモ コイラ ノ ケシカルン クス ネ (私は)本当に忘れずに覚えていますよ。(S会話) ☆参考 sonno ソンノ うそでなく本当に。 síno シノ まことに、 たいそう、 非常に。 {E: really; truly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sonno
- ソンノ 【副】①本当に。 sonno ku=nukar ap un ソンノ クヌカラプン 本当に見たんだよ。(S) sonno arki yan hani ソンノ アㇻキ ヤン ハニ ぜひ来なさいよ。(S) sonno ne wa un ソンノ ネ ワ ウン そうでしょうとも。(S) sonno an a ! ソンノ アナ ! 本当にねえ。(W会話) sonno an pe [本当に・ある・こと] 本当のこと(=anpe アンペ)。 ②(連体的に使って)本当の。 sonno írutar a=ne ソンノ イルタㇻ アネ 私たちは本当の兄弟だ。(NK民話) kamuy or ta sonno ukor síno ukor eci=kí kus ne na カムイ オッタ ソンノ ウコㇿ シノ ウコㇿ エチキ クㇱ ネ ナ あなた方は神の国で本当の結婚、 まことの結婚をするのだから。(HC民話) sonno ikor ソンノ イコㇿ [本当の・宝物]宝入れ箱(幅15センチ長さ50センチ深さ3センチ位のふたつきの箱、 きれいに彫刻してある、 紐がついている、 中に貝や何か入れる、 「昔は大切な書き物でも入れて紐を肩にかけて持って歩いたのではないかと思う」)。(S) ☆参考 sóne ソネ 本当に、 確かに、 ちゃんと。 síno シノ まことに、 たいそう、 非常に。 {E: ① really; truly. ② real; true.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sonno ka/sonnoka
- ソンノ カ 【副】[sonno ka 本当に・も(副助詞)] やはり本当に、 思ったとおり、 予想したとおり、 聞いたとおり。 sikpuye e=neno kane an wa ku=kir akusu sonno ka e=poho ne a ruwe シㇰプイェ エネノ カネ アン マ クキラクス ソンノ カ エポホ ネ ア ルウェ 目元があなたに似ているのでわかったがやっぱりあなたの息子だったのだな。(S) “taan pe ikemara somo ne?” “aː, sonno ka ikemara ne na a=ta wa inkar=an” 「タアン ペ イケマラ ソモ ネ?」「アー、 ソンノ カ イケマラ ネ ナ アタ ワ インカラン」「これイケマの葉じゃない?」「ああ、 ほんとにイケマの葉だよ、 掘ってみよう。」 (S) (出典:田村、方言:沙流)
- soske
- ソㇱケ 【自動】[sos-ke 薄片・(自動詞形成)] めくれてはがれる、 むける。 pínay uwekari soske ピナイ ウウェカリ ソㇱケ 谷が両方からむけた(=谷の両側の崖がくずれた)。 soske ewen ソㇱケ エウェン (木の皮などが)きれいにむけない。(S) {E: to be peeled (off).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soso
- ソソ 【他動】[単](複は sospa ソㇱパ)[sos-o 薄片・(他動詞形成)] …をはぐ、 はがす、 むきとる、 めくる。 kapuhu soso カプフ ソソ 皮をはぐ。 numaha soso ヌマハ ソソ 毛皮をはぐ。 ☆参考 動物の毛皮をはぐことは ri リ、 野菜や果物などの皮をむくことは kar カㇻ、 繊維をとるための木の皮をはぐことは kep ケㇷ゚。 {E: to tear off, take off, skin, peel…} (出典:田村、方言:沙流)
- sotki
- ソッキ 【名】①寝床、 家の主人の寝床、 主人夫婦の寝床。 hotke sotki ホッケ ソッキ [寝る・寝床] 寝床。 ②お産のための寝床。(W) nuwap kus ne na esotkikar ヌワㇷ゚ クㇱ ネ ナ エソッキカㇻ お産が始まるからねどこをつくりなさい。(S) ☆参考 通常だれでもが寝る所は a=ehótkehi アエホッケヒ (人の)寝る所=寝床、 k=éhotkehi ケホッケヒ 私の寝る所=私の寝床。 ☆参考 寝台(床(ゆか)より高く台につくられている所)は set セッ。 {E: ① a sleeping place; a bed. ② a bed for giving birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyoterke
- ソヨテㇾケ 【自動】[soy-o-terke 外・に・跳ねる] 家などの中からピョンと跳んで出る。 heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an na ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン ナ 私は天井の煙出しの穴からピョンと外へ出た。(HC神謡) {E: to jump, rush outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumawkor
- スマウコㇿ 【自動】[sumaw-kor (熊の)死んだ獲物・を持つ] 熊を殺す、 熊をとる。 hempara sumawkor=an yakka yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari p a=ne ruwe ne ヘンパラ スマウコラン ヤッカ ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコラン カ エラミㇱカリㇷ゚ アネ ルウェ ネ 私はいつ熊をとってもあぶない目に会わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to kill a bear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumi(hi) 2
- スミ(ヒ) 【名】[所](概は sum スㇺ) …のあぶら(油、 脂)。 kirpu suwe wa sumihi kar キㇼプ スウェ ワ スミヒ カㇻ 脂肉を煮てあぶらをつくる。(S) {E: the fat, oil of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sune
- スネ 【名】(カンビ(樺)の皮を燃やす)明り。 sune kar スネ カㇻ 明りをつける。 ☆参考 今の電灯の代わりに昔はカンビ(樺)の皮(tat タッ)をクルクル巻いたもの(cinoyetat チノイェタッ)に火をともした。 このカンビの皮をはさむ木は suneni スネニ。(W) この明かりを外に持って出るたいまつは tatuspe タトゥㇱペ。(NK) ☆参考 いろりの隅に置かれた貝殻に入れた油を燃やす明りは ratcako ラッチャコ。(W) {E: a light; a lamp.} (出典:田村、方言:沙流)
- sunke
- スンケ 【自動/名】①[自動]うそをつく、 うそを言う。 sunke ka eaykap スンケ カ エアイカㇷ゚ うそをつくことができない。(S会話) ②[名]うそ。 sunke ka somo ne, anpe ne wa スンケ カ ソモ ネ、 アンペ ネ ワ うそではない、 本当だよ。(S)sunke ne ya e=nukar yak pirka スンケ ネ ヤ エヌカㇻ ヤㇰ ピㇼカ うそかどうか(あなたは)見るがよい。(NK民話) sunke itak スンケ イタㇰ うその言葉、 でたらめ。 (注 [対] anpe アンペ) {E: ①to lie; tell lies. ②a lie.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sutukap
- ストゥカㇷ゚ 【名】[sutu-kap ぶどうづる・皮][植物]ぶどうづるの皮。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウづるの皮でつくったたわし。 ☞súhurayep スフライェㇷ゚ ☆参考 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。〔知分類 p.80 situkap ヤマブドォ((北海道全地))茎の皮〕 {E: the bark of a grapevine.} (出典:田村、方言:沙流)
- sutuker
- ストゥケㇾ 【名】[sutu-ker ぶどうづる・靴] ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴。 hat punkar kapuhu ani a=kar kucu réhe sutuker ハッ プンカㇻ カプフ アニ アカㇻ クチュ レヘ ストゥケㇾ ぶどうづるの皮でつくった靴の名がストゥケレ。(W) ☆参考 ker ケㇾ《靴》は[概]、 [所]は keri(hi) ケリ(ヒ)。 しかし sutukeri(hi) ストゥケリ(ヒ)は未出。 {E: summer footwear made from grapevine bark.} (出典:田村、方言:沙流)
- suy 1
- スイ 【名】穴(土の中の穴、 壁や垣根にあいた穴、 概して丸い)。 ermu suy/ermusuy エㇽムスイ ネズミの穴。(S) cikappo suy チカッポ スイ 小鳥の巣穴。(S) suy kar スイ カㇻ [穴・をつくる] 穴を掘る。 ye p néno nispa opitta iki híne, poro suy kar, sirowri rok sirowri rok wa イェㇷ゚ ネノ ニㇱパ オピッタ イキ ヒネ、 ポロ スイ カㇻ、 シロウリ ロㇰ シロウリ ロㇰ ワ 男の方々は皆で言われたとおりにして、 大きな穴をつくった、 土を掘って掘って。(W民話) suy or un hácir スヨルン ハチㇼ 穴に落ちる。 suy omare スイ オマレ (そこ)に穴をあける。 a=nisapka wa a=sirkootke a=kaciw pe ne kusu noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu アニサㇷ゚カ ワ アシㇼコオッケ アカチウ ペ ネ クス ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス 不意を突かれてグサッと槍を投げられて刺されたので額(ひたい)に大きな穴をあけられたことに腹が立ったから。(S会話) suy or omare スヨㇿ オマレ …を穴に入れる。 suy par ta スイ パッタ 穴の口に。 suy párur ta スイ パルッタ 穴の縁(ふち)に。 管のあな(孔)や水やものを通す細いあなや何かのすきまは puy プイ という別語で表される。 suy スイ は「ほらあな」の訳語としても出たが、 ほらあなを表すには別に póru ポル という語がある。 {E: a hole; an opening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 1
- タ 【他動】(生活にいるものを地面や地下から)取って来る、 …を掘る(採取する)。 cikuni ta チクニ タ まきにする木を集める、 たきぎにする木を拾う。 sat cikuni ta サッ チクニ タ 乾いた木を集める。 kaykuma ta カイクマ タ たきぎ(細い柴木)を採る。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む。 emo ta エモ タ いもを掘る。 turep ta トゥレㇷ゚ タ ウバイロを掘る。 “taan pe ikemara somo ne?” “aː, sonno ka ikemara ne na, a=ta wa inkar=an” 「タアン ペ イケマラ ソモ ネ?」「アー、 ソンノ カ イケマラ ネ ナ、 アタ ワ インカラン」 「これイケマの葉じゃない?」「ああ、 ほんとにイケマの葉だよ、 掘ってみよう。」 (S) ☆参考 木や草の実を摘み取ることは kar カㇻ、 まきなどを切ることは tuye トゥイェ、 たくさん集めることは uwomare ウウォマレ、 土などを掘ることは ouri オウリ、 埋まっているものを掘り出すことは pusu プス。 {E: to gather, collect…; dig (up)…; bring, take out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 2
- タ 【他動】(舟)をほる(=木をくりぬいて丸木舟をつくる)。 asinno a=ta cip アシンノ アタ チㇷ゚ 新しくほった(=つくった)舟(asinno a=kar cip アシンノ アカッ チㇷ゚ とも言う)。(S) ☆参考 木などに彫刻をすることは nuye ヌイェ。 (出典:田村、方言:沙流)
- ta 4
- タ 【格助】①(空間的・時間的位置を示す副詞句をつくる。)…に、 …で。 Piratur ta ピラトゥッ タ 平取に/で。 a=kor mosir ta a=kar easkay アコㇿ モシッタ アカㇻ エアㇱカイ わが国でつくれる。(S) kotan eepak ta en=etunankar コタン エエパㇰ タ エネトゥナンカㇻ (彼は私に)部落のはずれで出会った。(S) ta a=kotanu ta ka oka タ アコタヌ タ カ オカ ほらここに、 私たちの村(地域)にもある。(W会話) te ta テ タ ここに/ここで。 taan ta タアン タ ☞taanta タアンタ uweepak ta ウウェエパㇰ タ ☞uweepakta ウウェエパㇰ sine an ta シネ アン タ ☞sineanta シネアンタ sine an pe ta シネ アン ペ タ あるとき。 sine an pa ta シネ アン パ タ ある年。 hi ta ヒ タ …したときに。 ②(連体的に使われて) te ta X húci テ タ X フチ ここのXおばあちゃま(特定のフチの場合に言う。 一般的に言う場合は te un húci テ ウン フチ と言う(☞un ウン)。(S) te ta poysisam テ タ ポイシサㇺ ここの(うちの)小さい和人。(S民話) aw ta pon weysisam アウ タ ポウ ウェイシサㇺ となりの小さい貧乏和人。(S民話) {E: locative in space and time: in, at etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ta 5
- タ 【副助】①(強め) …こそ。 kani anak k=épakewsawot, eani ta an koraci e=ye hawe ne wa カニ アナㇰ ケパケウサウォッ、 エアニ タ アン コラチ エイェ ハウェ ネ 私はとんでもないまちがいを言った、 あなたこそ本当のことを言ったのだ。 ②(oka オカ を結びとする係結びの構文で)…ta …oka! …タ …オカ! (結びの oka オカ は言わないこともあるが、 ta タ は必ず言う)。 …だったらいいのになあ、 …したいものだなあ! nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺してやりたいものだなあ! cep rur a=e ta ki! チェㇷ゚ ルㇽ アエ タ キ! 魚のおつゆを食べたいなあ。(S) cikap ta ku=ne/réra ta ku=ne チカㇷ゚ タ クネ/レラ タ クネ 鳥になりたいなあ、 風になりたいなあ。(S即興詩) ③(a ア を結びとする係結びの構文で)…ta …a …タ …ア …するものか、 …なものか、 …するものだなあ、 …しているなあ(反語表現の感嘆文)。 neppo ciraman ki ta háwas a ネッポ チラマン キ タ ハワサ 思いがけないことを言うねえ! ④(tas タㇱ と一緒に)…tas ta …nek! …タㇱ タ …ネㇰ! …するのだぞ(tas ta タㇱ タ の代りに tos to トㇱ ト も使われる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taa
- タア 【副】ここに、 すぐそこに、 ほら(ta タ 3 の強調形)、 これ。 (空間的に近い所を言うほか、 話していることがらに近い所をもさす。) taa a=kotánu pánake ta タア アコタヌ パナケ タ すぐそこに私たちの村の下手に。 taa oro ta án=an tono or ta タア オロ タ アナン トノ オッタ ここに、 いま私が住んでいる和人の家に。(S民話) “k=oypepihi mukkane emo oma na” “íne?” “taa“ 「コイペピヒ ムッカネ エモ オマ ナ」「イネ?」「タア」 「私のおわんの中に切ってないイモが入ってるよ。」「どう=どれ?」「ほらここに=これよ。」 (S) taa, ek wa inkar, taan pe ikemara somo ne? タア、 エㇰ ワ インカㇻ、 タアン ペ イケマラ ソモ ネ? ほら来てみなさい、 これはイケマの葉じゃない? (S) taa néno タア ネノ ☞taanéno タアネノ ☆発音 ターとのばすのではなく、 タとアを区切って言う。 ちょうどタッアーを早く言ったような発音 {E: here; right there; this (emphatic).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taanéno
- タアネノ 【副】[taa-neno これ・のように] このように。 taanéno an タアネノ アン こんな、 このような。(W) taanéno pirka matkaci タアネノ ピㇼカ マッカチ このように美しい少女。(KH民話) taanéno kar wa en=kore yan タアネノ カㇻ ワ エンコレ ヤン このように(これと同じように)してください。(S) taanéno ne, toonéno ne sekor タアネノ ネ、 トオネノ ネ セコㇿ こうなんだよ、 ああなんだよと(言って教えてくれた)。(W) ☆参考 sekor sekor セコㇿ セコㇿ (動作をやって見せながら)こういうふうに。(W会話) {E: like this.} (出典:田村、方言:沙流)
- tak 1
- タㇰ 【他動】…を取って/持って来る、 (人)を連れて来る/呼んで来る/呼びに行く/迎えに行く(来ることを求める)、 (人)を招待する。 e=sanpe a=uk kusu a=e=ták wa e=ek ruwe ne na エサンペ アウㇰ クス アエタㇰ ワ エエㇰ ルウェ ネ ナ あなたの心臓を取るためにあなたは呼ばれて連れられて来たのだよ。(S民話) sakekar=an nen póka ki wa a=kotánu un utar a=tak wa サケカラン ネン ポカ キ ワ アコタヌ ウン ウタㇻ アタㇰ ワ 私はなんとかして酒をつくって村の人々を招待して。(W民話) {E: to bring…; lead, take someone to, from…; go, come to call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanepo
- タネポ 【副】[tane-po 今・(指小辞)] 今やっと、 今初めて、 初めて。 m tanepo k=ek タネポ ケㇰ 私は今やっと来た。(S) tanepo e=nukar wa… タネポ エヌカㇻ ワ… あなたは初めてこの人と会ったのだから。(W会話) ku=matnepo tanepo pókor hi ora ku=nukar wa ku=koruyruye kor k=孜aykopuntek pe un クマッネポ タネポ ポコリ オラ クヌカㇻ ワ クコルイルイェ コㇿ ケヤイコプンテㇰ ペ ウン 私の娘が初めて子どもを生んだので私は見て娘の手をなでながら喜んでいるのだよ。(S) {E: finally; just now; for the first time.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tap 1
- タㇷ゚ 【名】①これ、 このこと。 tap a=ye kuni tónon-sukus ne humi as タㇷ゚ アイェ クニ トノンスクㇱ ネ フミ アㇱ これを言うのが昼の凪(なぎ)だなあ。(S) a=macíhi ne/a=kar yakne/tap easir/upak siretok ne/ukor=an ruwe ne p sekor アマチヒ ネ/アカㇻ ヤㇰネ/タㇷ゚ エアシㇼ/ウパㇰ シレトㇰ ネ/ウコラン ルウェ ネㇷ゚ セコㇿ [雅]…私の妻にするのに。 そうすればそれこそそろって美しく立派な夫婦になるのにと。(Sユーカラ語り) ②この/そのとき。 tap oro wano タㇷ゚ オロ ワノ それからは。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapkanru
- タㇷ゚カンル 【名】[tapkar-ru タㇷ゚カㇻ 踏舞・道/進み][雅](次の慣用表現で) otu tapkanru/ore tapkanru/ukakuspare オトゥ タㇷ゚カンル/オレ タㇷ゚カンル/ウカクㇱパレ [雅]踏舞(両手を広げ一歩一歩進んでいく踊り)を何回も何回もくり返した。(Sユーカラ) ☞tapkar タㇷ゚カㇻ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tapta an
- タㇷ゚タ アン 【自動】[tap-ta an これ・ほらここに・ある](tap an タㇷ゚ アン を強した言い方) kamuyukar ne an hawe tapta an na カムユカン ネ アン ハウェ タㇷ゚タ アン ナ (…の話が)神謡になっているのです。(W神謡K)の結びの独話 (出典:田村、方言:沙流)
- tara
- タラ 【名】[< 日本語 たわら] ①俵。 ②(俵数の単位)…俵。 amam tara アマㇺ タラ 米俵。(S) sine tara シネ タラ 一俵。 tu tara トゥ タラ 二俵。(W) onne paskur íne? /tara tak wa ísam/né tara íne? /sake a=kar wa ísam オンネ パㇱクㇽ イーネ? /タラ タㇰ ワ イーサㇺ/ネ タラ イーネ? /サケ アカㇻ ワ イーサㇺ [雅]年寄りカラスはどうした/俵を持って来てしまった/その俵どうした/酒をつくってしまった。(KK掛け合い歌) {E: ①a straw bag. ②used as a counter for straw bags.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tasaske
- タサㇱケ 【自動】[tasas-ke (擬態の重複)・(自動詞形成)] ヒリヒリする。 ku=nanu kapu picitce uske rérakar akus tasaske クナヌ カプ ピチッチェ ウㇱケ レラカラクㇱ タサㇱケ 私の顔の皮がむけたところが風に当たったらヒリヒリする。(S) ku=paro tasaske クパロ タサㇱケ 私の口がヒリヒリする(荒れているとき塩気のものを食べて)。(S) {E: to sting; smart.} (出典:田村、方言:沙流)
- tatuspe
- タトゥㇱペ 【名】[tat-us-pe 樺皮・がそれについている・もの] たいまつ(カンビの皮(tat タッ)を細く裂いて束ねたもので、 それに火をつけて明りとした)。 poro tatuspe a=kor híne sóyene=an wa inkar=an akus ポロ タトゥㇱペ アコㇿ ヒネ ソイェネアン マ インカラン アクㇱ 私が大きなたいまつを持つて外に出て見ると。(NK民話) ☞sune スネ {E: a torch (made from strips of bark of the birch tree bunched together).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tawsa
- タウサ 【副】[ta-usa (強め)・いろいろ](?) (一種の強め。)keray tawsa ケライ タウサ [雅]さすがに…だけあって。 keray tawsa/kamuy kar cási/an pe ne kus ケライ タウサ/カムイ カッ チャシ/アン ペ ネ クㇱ さすがに神につくられた城だから。(Sユーカラ語り) nen tawsa ネン タウサ [雅]いったいだれが nen tawsa respa ciki pirka kuni ネン タウサ レㇱパ チキ ピㇼカ クニ いったいだれが育てればよいのか。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tay
- タイ 【名語根】(木などの)林。 nítay ニタイ 林。 yamnitay ヤㇺニタイ 栗の木の林、 栗林。 punkattay プンカッタイ[punkar-tay] つる草の繁み。 ☆参考 竹やぶは tupsar トゥㇷ゚サㇻ、 sar サㇻ は単独では葦原(ヨシ原)。 {E: a wooded area, forest of chestnut trees.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taypeutari
- タイペウタリ 【名】[所](utari ウタリ の概は utar ウタㇻ)[taype-utar-i …の子・たち・(所属語尾)] …の子どもたち(悪口、 罵倒)。 X taypeutari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na X タイペウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ Xの「こっこら」(=子どもたち)来てまた花をみんな取ってしまったんだな。(S) {E: the children of…(slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- tek 2
- テㇰ 【助動】①(動詞の後に置かれて)ちょっと…する(短時間、 瞬間に、 軽く)。 k=oyra tek コイラ テㇰ (私は)ちょっと忘れた、 ど忘れした。 terke tek テㇾケ テㇰ ピョンととんだ。 kasi k=éoma wa ku=yaysinire tek カシ ケオマ ワ クヤイシニレ テㇰ (私は)(これに)もたれてちょっと休む。(S) ponno síran tek kor ポンノ シラン テㇰ コㇿ 少したったら。 aptokar ayne retar tek アㇷ゚トカㇻ アイネ レタッテㇰ 雨に当たって当たってちょっと白ぽっくなった。(S) ②(副詞句の後に置かれて)ちょっと…。 eytasa poronno ne, na ponno tek ka omare エイタサ ポロンノ ネ、 ナ ポンノ テㇰ カ オマレ あまりたくさんだ、 もっと少なめに入れなさい。(S) a=kotánu pánake ta tek アコタヌ パナケ タ テㇰ 私の村のちょっと川下寄りに。(W民話) na mak ta tek anu ナ マㇰ タ テㇰ アヌ もう少し火から離しておきなさい。(S) {E: ①to do…for a moment, while; briefly. ②just a little; slightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- teknimawpo
- テㇰニマウポ 【名】[tek-nimaw-po 手・湿布・(指小辞)] 手の湿布(手を当てること、 治療法の一つ)。 teknimawpo k=ékarkar wa hetopo horka siknu awa テㇰニマウポ ケカㇻカㇻ ワ ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ アワ 私は(その死にかけていた人に)手を当ててあげたので(その人は)また命をとりとめたのだが。(W民話) (この話者ワテケさんは、 まじなったり占ったり病人を癒やしたりできる人だった。) {E: a hand poultice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tekpiraha
- テㇰピラハ 【名】…(魚)の開き。 heroki tekpiraha ku=kar wa ku=satke wa k=ánu ヘロキ テㇰピラハ クカㇻ ワ クサッケ ワ カヌ 私はニシンの開きをつくって干しておいた。(S) {E: an opened, gutted, and dried…fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- tektakusa
- テㇰタクサ 【名】[tek-takusa 手・手草] 手の手草(たくさ)、 マッサージ。 téwano e=arpa wa sóne tasum kur tektakusa póka e=ekar wa テワノ エアㇻパ ワ ソネ タスㇺ クㇽ テㇰタクサ ポカ エエカㇻ ワ あなたは今から行って本当に病人に手のマッサージだけでもしてあげて。(S会話) ☆参考 病気の治療法の一つで、 巫力(ある種の超能力)のある人が手でたたいたりさすったりする。 ☆発音 k と s の間で u は無声化し、 ほとんど tektaksa テㇰタㇰサ のように聞こえる。 {E: a massage.} (出典:田村、方言:沙流)
- teme
- テメ 【他動】[tem-e 腕・(他動詞形成)]両手をひろげて何ひろあるか長さを計る。 teme wa inkar, hempak tem an ya テメ ワ インカㇻ、 ヘンパㇰ テㇺ アン ヤ 両手を広げてその長さをはかってみなさい、 いくひろあるか。(S) ☞tem テㇺ {E: to measure something by the length of one's outstretched arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- temesirkik
- テメシㇼキㇰ 【自動】[tem-e-sir-kik 手・で・あたり・を打つ] 手であたりをたたく、 (ユーカラに合わせて)手でひざなどをたたいて拍子を取る。 yúkar akusu néa kucan ahun híne temesirkik kor an ayne ユカㇻ アクス ネア クチャン アフン ヒネ テメシㇼキㇰ コㇿ アン アイネ (兄が)ユーカラを歌うとその雌熊が入って来て手で拍子を取っていてから。(NK民話) ☆参考 木の棒で拍子を取る(rep レㇷ゚)には炉ぶちをたたくが、 手で拍子をとるときはひざなどをたたく。(KSg) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- temi(hi)
- テミ(ヒ) 【名】[所](概は tem テㇺ)…の両手をひろげた両こぶしの間(の長さ)、 …の尋(ひろ)数。 temi pakari テミ パカリ 何間あるか両手をのばして計る。(S) e=temi takne エテミ タㇰネ あなたの両腕をひろげた長さは短い。(S) {E: the length of one's outstretched arms of…} (出典:田村、方言:沙流)
- temsutna
- テㇺスッナ 【自動】[tem-sut-na 腕・のつけ根・の方へ] 袖を肩までまくり上げる。 ku=temsutna wa ku=yaske a ku=yaske a k=éwonne a k=éwonne a wa ku=kar pe ne na クテㇺスッナ ワ クヤㇱケ ア クヤㇱケ ア ケウォンネ ア ケウォンネ ア ワ クカㇻ ペ ネ ナ 腕を肩までまくって手をよくよく洗って顔もよくよく洗ってつくったものだよ。(S) {E: to roll up one's sleeves to the shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
- tókirkir
- トキㇼキㇼ 【名】[幼(?)][擬態]うずまき(の模様)。 tókirkir kar wa en=kore トキㇼキㇼ カㇻ ワ エンコレ うずまき模様を描いてちょうだい。(S) ☆参考 tókirkir tókirkir トーキㇼキㇼ トーキㇼキㇼ と言いながら書く。(S) ☆参考 うずまきの文様やデザインは大人の言葉では morew モレウ。 {E: a whirlpool.} (出典:田村、方言:沙流)
- tom 2
- トㇺ 【位名】[概](所は tomo トモ) ①面の中ほど、 ぶつかったりたたいたりめがけて向かって行ったりする対象の位置。 pira tom wa carase nay ピラ トㇺ ワ チャラセ ナイ 崖の中ほどから流れ下る沢。(S) hur tom wa フットンマ 山の斜面の中ほどから。(S) en=tom unno sukus tom wa ku=sesek エントㇺ ウンノ スクㇱ トㇺ ワ クセセㇰ 私に日がさして暑い(後の tom トㇺ は《照る》)。(S) ② ☞tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ。 ☞tom(o) oytak トㇺ/トモ オイタㇰ。 ③(動名詞の後に置かれて)…している最中に。 inkar tom ta インカッ トㇺ タ [慣用句]見てる間に。(S) urameturente wa nepkipa p ne kusu, inkar tom ta nispa nepa ウラメトゥレンテ ワ ネㇷ゚キパㇷ゚ ネ クス、 インカッ トㇺ タ ニㇱパ ネパ (彼らは)心を合わせて皆で働くものだから、 見る見るうちに金持ちになる。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tom(o) osma
- トㇺ/トモ オㇱマ 【連他動】…にぶつかる、 …に当たる。 e=tom k=osma エトㇺ コㇱマ 私があなたにぶつかる。 tomo osma トモ オㇱマ 彼が彼/それにぶつかる。 arpa arpa ni tom osma p アㇻパ アㇻパ ニ トモオㇱマㇷ゚ 行った先行った先で木にぶつかるもの(なぞなぞで答えは mukar ムカㇻ まさかり)。 {E: to run into, hit…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomotuye
- トモトゥイェ 【他動/後副】[tomo-tuye 中ほどの所[所]・を切る] ①[他動]…を横切る、 川や海を渡る。 pet ku=tomotuye wa ペッ クトモトゥイェ ワ (私は)川を渡って…。 ruyka tomotuye ルイカ トモトゥイェ 橋を渡りなさい(ruyka kari arpa ルイカ カリ アㇻパ とも言う)。(S) ②[後副]…を横切って。 atuy tomotuye ikesuy=an アトゥイ トモトゥイェ イケスイアン 私は怒って家を出て海を横切って(=越えて)行った。(W神謡語り) pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。 {E: ①to cross…; to cut cross, across… ②across…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tono 2
- トノ 【?】(ウポポの中に出てくる意味不明の語。) he tono/he karkar/he kannispo/he soye ヘ トノ/ヘ カㇻカㇻ/ヘ カンニㇱポ/ヘ ソイェ (意味不明。) (Kウポポ) (注 このままの形で強いて訳せば、 《殿(役人)がコロコロ、 天にそびえる》で、 何のことかわからない。 もし he tono ヘー トノ が etunup エトゥヌㇷ゚ [etu-nu-p 鼻・を持つ・もの]《酒をつぐ片口》の転化だとすれば、 この例は《(酒を入れた)片口がころがった、 空がゆれている…》という、 酒酔いの歌として、 つじつまが合う。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toonéno
- トオネノ 【副】[too-néno あれ・のように]あのように。 toonéno a=kar yak pirka トオネノ アカㇻ ヤㇰ ピㇼカ あのようにすればいい。(S) ☆参考 taanéno タアネノ このように。 {E: like that.} (出典:田村、方言:沙流)
- toop
- トオㇷ゚ 【副】[to-o-p ほらあそこに・(強調)・(語末子音)] ずうっとはるか遠く。 toop tuyma hi wa k=ek wa ku=sireramiskari トオㇷ゚ トゥイマ ヒ ワ ケㇰ ワ クシレラミㇱカリ ずうっと遠い所から来て私は土地不案内です。(S) toop Karapto wano トオㇷ゚ カラㇷ゚ト ワノ はるか樺太から。(S言い伝え) toop Akan sekor a=ye uskehe ta トオㇷ゚ アカン セコㇿ アイェ ウㇱケヘ タ ずうっと遠く阿寒という所に。(S会話) toop iwor or un a=se wa トオㇷ゚ イウォロルン アセ ワ ずうっと遠く山奥へ背負って行って。(W民話) ☆参考 too トオ とニュアンスは異なるが同じ文脈でも使える場合も多い。 しかし家の中や見える所、 歩いて行ける程度の所については too トオ が使われ、 海外の見知らぬ国や、 普通に山菜とりなどには行くこともない山奥の地については toop トオㇷ゚ が使われている。 その中間の程度の所については両方が使われている。 また too トオ は「…にある」「…に行く」のような表現の前でばかり使われ、 toop トオㇷ゚ は「…から来る」や「…だ」のような表現の前でも使われている。 {E: faraway.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toskaha
- トㇱカハ 【名】[所](概は toska トㇱカ) …の堤、 …の山(山のようにたくさんの…)。 hunpe ca a ca a híne ray-toskaha ikiri kar híne フンペ チャ ア チャ ア ヒネ ライトㇱカハ イキリ カリネ 鯨肉を切り取って切り取ってものすごく大きな山積みをたくさんつくって。(S民話) {E: the bank of…; a mountain of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- totto 2
- トット 【名】[< totto トット 1]おかあちゃん、 ママ(母親を表す幼児語)。 (「…のおかあちゃん」は、 所属形ではなく …kor totto …コㇿ トット/コットット。) ci=kor totto/wo wo kar kanto kanto/horkew nikne hi/ek wa/e wa isam na/wo wo kar kanto kanto/totto isam wa/ene iki=as hi ka/isam na チコㇿ トット ウォ ウォ カラ カント カント/ホㇿケウ ニㇰネ ヒ/エㇰ ワ/エ ワ イサㇺ ナ/ウォ ウォ カラ カント カント/トット イサㇺ ワ/エネ イキアシ カ/イサㇺ ナ [雅]ぼくたち/わたしたちのママはオオカミのひどいやつが来て食べられてしまったよ、 ママがいなくなって、 ぼくたち/わたしたちはどうすることもできなくて困っているんだよ(子犬たちが天の神であるオオカミおじいさまに訴えている歌の一部)。(KM神謡) {E: children's language for 'mother'.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toy 1
- トイ 【名】土地、 地面、 田畑。 siyamam toy シヤマㇺ トイ 田んぼ、 稲田。 toy ka ciw kus トイ カ チウ クㇱ 川があふれて田畑が水をかぶる。 toy ka osma トイ カ オㇱマ 地に落ちる。 toy tukari kokiramne トイ トゥカリ コキラㇺネ 地上に高くそびえる。 toy or ta nepki kor an トヨッタ ネㇷ゚キ コㇿ アン (彼は)畑で働いている。(W) {E: earth; land; ground; fields.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toy- 2
- トイ 【接頭】(主に動詞に接頭し、 程度が大きいこと、 しばしば同時に好ましくないことを表す接頭辞。 しばしば wen- ウェン …との対句で用いられる。)ひどく、 すさまじく。 toyekurok トイェクロㇰ 真っ黒い。 toyakkari トヤッカリ …をはるかに越えて、 …よりもずっと。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toyko-kisma
- トイコキㇱマ 【他動】[toyko-kisma ひどく・…をつかむ/押える] …をしっかり/ギュッとつかむ、 …をしっかりつかまえる。 toan pe toyko-kisma yan! netopake a=nukár kusu ne na トアン ペ トイコキㇱマ ヤン! ネトパケ アヌカㇻ クス ネ ナ あいつをしっかりつかまえろ、 体を調べるから。(W言い伝え) {E: to catch, grasp…firmly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- toypunki
- トイプンキ 【名】[toy-punki 土地・番人] 土地の「番兵」(=番人)=土地の目印の木。 toypunki ne kus a=kar wa a=así wa an トイプンキ ネ クㇱ アカㇻ ワ アアシ ワ アン 土地の番兵にこしらって(=つくって)立ててある。(S) ☆参考 木の棒を縦横十文字に(ちょうど十字架のような形に)組み合わせてしばったもの(kuytakpe クイタㇰペ)を、 自分の見つけた所だという目印として立てておく。 その十文字の木を言う。(S) ☞kuytakpe クイタㇰペ {E: a wooden cross used as a land marker.} (出典:田村、方言:沙流)
- tukecaromap
- トゥケチャロマㇷ゚ 【名】[tu-kecar-oma-p 二つの・(?)・(そこ)にある・もの] 両方に刃のついた刀。 ☆参考 厚いカンビの皮(樺皮)か何かでさやをつくり、 その上に karinpa カリンパ《桜の木の皮》を巻いたりしてある。(S) ☆参考 kecar ケチャㇻ という語はない。(S) 刃は notak ノタㇰ。 {E: a double-bladed sword.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumasnu
- トゥマㇱヌ 【自動】[tum-asnu 力・が充分ある](体が)丈夫である、 健康である、 (棒のようなものが)丈夫だ(折れにくい)。 tumasnu cikuni kumaha kar トゥマㇱヌ チクニ クマハ カㇻ 丈夫な木で物干し竿をつくりなさい。(S) hemanta ene tumasnu p ne siri an hi an! ヘマンタ エネ トゥマㇱヌㇷ゚ ネ シリ アニ アン! なんとまあ強いもんだなあ(ものをたくさん背負ったりよく働き乱暴なこともする)。 tumasnu nociw トゥマㇱヌ ノチウ よく光る星。 {E: to be healthy; strong.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunoiwaysuy
- トゥノイワイスイ 【副】[tu-no-iwan-suy 二つの(=たくさんの)・(強調)・六つの・回][雅] 何回も何回も。 tunoiwaysuy/i=enkasi/ekarinpa ayne トゥノイワイスイ/イエンカシ/エカリンパ アイネ [雅]何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 iwaysuy イワイスイ [iwan-suy]《六回》だけでも《何回も、 多数回》を表す。 tuno- トゥノ がついてさらに強調されている。 noiwan ノイワン は《六つもの》、 tunoiwan トゥノイワン の例はこれしかない。 {E: a number of times; many times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tunpu
- トゥンプ 【名】部屋。 kamuy oka uske tukarike ta an poro tunpu カムイ オカ ウㇱケ トゥカリケ タ アン ポロ トゥンプ 神棚の手前にある大きい部屋。(S) ☆参考 昔、 普通の家は部屋が分かれていなかった。 大きい家ではござをカーテンのように下げて間仕切りした。 その仕切られた所が tunpu トゥンプ。 口承文学には部屋のいくつもある大きな宮殿のような家が出てくる。 今の家の部屋を言うにも tunpu トゥンプ と言う。(S) {E: a room.} (出典:田村、方言:沙流)
- turiri
- トゥリリ 【他動】[turi-ri …を伸ばす・(重複)] …をスーッと伸ばす、 (手)をスーッとさしのべている。 tekehe turiri テケヘ トゥリリ 手をスーツと伸ばす。 Okikurmi kamuy kor katkemat hunpe rika kisma wa puyar kari turiri hi ta オキクㇽミ カムイ コㇿ カッケマッ フンペ リカ キㇱマ ワ プヤㇻ カリ トゥリリ ヒ タ オキクルミ神の奥方が鯨の脂身をつかんで窓からさしのべたときに。(HK民話) {E: to stretch…taut.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turse
- トゥㇽセ 【自動】[tur-se (擬態の語根)・…と言う] ストンと/サッと落ちる、 墜落する、 パタッところぶ(大げさに言う)、 (ついていたのが)ポロッととれて落ちる。 ku=turse wa ku=teke k=arkare クトゥㇽセ ワ クテケ カㇻカレ 私はころんで手を痛めた。(S) ☆参考 ただ普通に落ちる/ころぶことを誇張なく言うのには hácir ハチㇼ が使われる。 ついていたものがとれて落ちることは tuy トゥイ。 {E: to fall, drop with a plump.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tus(-i)
- トゥㇱ §037.妻(12)tus(-i)〔tús とぅㇱ〕①⦅ホロベツ、ビホロ⦆妻から夫の妾を言う。例えばAなる男がBなる夫人とCなる第二夫人を持っている場合にはCはBのtus(相妻)になるわけである。"Iskar un a-ponmaci a-poho a-tura wa ek-an;oro-wano a-kor-katkemat tusihi yay-ko-omap."[Iskar(石狩)、un(にいる)、a-(私の)、pon-mat(めかけ)、ponmaci(そのめかけ)、a-(私の)、poho(その子)、a-poho(私の子を)、a-(私が)、tura(連れる)、wa(そして)、ek(来る)、-an(私が)、a-tura wa ek-an(私が連れて私が来る)、oro(そこ、その時)、oro-wa(その時から)、oro-wa-no(その時からずうっと)、a-(私の)、kor(所有する)、katkemat(主婦、本妻)、a-kor-katkemat(私の本妻が)、tusihi(その相妻を、=私の第二夫人を)、yay(自分)、-ko-(と共に、の所で)omap(可愛がる)、yay-ko-omap(自分のそばへ置いて愛撫した)](石狩にいた私の第二夫人と私の子を私は連れて来た;その後ずうっと私の本妻はその相妻である私の第二夫人を自分のそばに置いて愛撫した)。②めかけから夫の本妻を言う⦅ホロべツ⦆。③【動詞】(-an)本妻と同じ家にいて同じ男に第二夫人として仕える;相妻となる。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- tusnoye
- トゥㇱノイェ 【自動】[tus-noye 綱・をねじる] 綱をよる。 ☆参考 紐をよる(糸をつむぐ)ことは kaeka カエカ、 縄をなうことは harkika kar ハㇻキカ カㇻ または harkika eka ハㇻキカ エカ。 {E: to twist a rope.} (出典:田村、方言:沙流)
- tuye(he) 2
- トゥイェ(ヘ) 【名】[所](概は tuy トゥイ)(その魚)の腹、 (その魚)のはらわた。 tuye kanna wa an トゥイェ カンナ ワ アン (魚の)腹が上向きになっている。(S) tuyehe a=kar トゥイェヘ アカㇻ (魚の)はらわたをとる。(S) {E: fish guts.} (出典:田村、方言:沙流)
- u- 3
- ウ 【接頭】(他動詞、 後置副詞、 位置名詞など、 目的語をとる語に接頭してその目的語の代りになる、 すなわち取り得る目的語の数を一つへらす接頭辞の一つ。 つまり、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》, yay- ヤイ《自分》, si- シ《自分》がある。)互いを/互いに、 (一組または一群の人々の間で)一方が他方を/に、 ある人/人々が他の人/人々を/に。 kor コㇿ …を持つ; ukor ウコㇿ 互いを持つ=結婚する。 nukar ヌカㇻ …を見る; unukar ウヌカㇻ 互いを見る=相会う。 kasuy カスイ …を助ける; ukasuy ウカスイ 助け合う、 助け得る人が助けを必要としている人を助ける(主語はその人々)。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; uwomap ウウォマㇷ゚ [u-omap](子どもたちの中で)大きい子が小さい子をかわいがる(主語はその子どもたち)。 ekari エカリ …に向かって; uwekari[u-ekari] ウウェカリ 互いに向かって=両方から。 ka ta カ タ …の上に; uka ta ári ウカ タ アリ 一つの上に他の…を置く、 …を重ねる。 {E: with each other; mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukakusno
- ウカクㇱノ 【副】[u-ka-kus-no 互い・の上・を通る・(副詞形成)] 同じ所を二度通って。 ukakusno paye ruwehe an ウカクㇱノ パイェ ルウェヘ アン 同じ所を二度通って行った跡がある=足跡が重なっている。(S) káha ukakusno kar カハ ウカクㇱノ カㇻ (かごを編むのに)同じ所を二度編んである。(S) ukakusno a=ninninu ウカクㇱノ アニンニヌ 同じ所を二度縫ってある。(S) {E: through the same place twice.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukanniwkes
- ウカンニウケㇱ 【自動】[u-kar-niwkes 互い・…をする/打つ・し損なう] 勝負がつかない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukay
- ウカイ 【自動】[u-kay 互い・をおぶう] しわがよっている。 kapuhu ukay カプフ ウカイ 皮膚(ヒフ)にしわがよっている。 sikkapu ukay wa inkar ruwe pirka シッカプ ウカイ ワ インカㇻ ルウェ ピㇼカ まぶたが二重になっていて目元がパッチリしている。(S) {E: to be wrinkled.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokomkompa
- ウココㇺコンパ 【他動】[uko-kom-kom-pa 一緒に・(折れ曲がりを表す語根)・(重複)・[複]]幾重(いくえ)にも折り曲げる。 punkar ukokomkompa wa ukosina wa hoka o プンカㇻ ウココㇺコㇺパ ワ ウコシナ ワ ホカ オ 蔓草を幾重(いくえ)にも折り曲げてしばって火にくべなさい。(S) {E: to bend several times over.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukokor
- ウココㇿ 【他動】[uko-kor 一緒に・…を持つ] ①…を一緒に持つ、 (夫婦の間に)(子ども)がいる/できる。 tane pon hekaci ukokor wa タネ ポン ヘカチ ウココㇿ ワ いまはもう二人の間に赤ちゃんが生まれて。(W民話) sine situ ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an? シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン? 一つの尾根を両方から一緒に持って互いに会ったことがないものはなあに(なぞなぞで、 答えは sikihi シキヒ 目)。 ②[u-ko-kor 互いに・対して・持つ] 取り合う、 奪い合う。 teeta anak usa ikor usa emus usa sintoko pirka hikehe ukokor rusuy kusu テエタ アナㇰ ウサ イコㇿ ウサ エムㇱ ウサ シントコ ピㇼカ ヒケヘ ウココンルスイ クス 昔は宝物や刀やシントコ(大きい容器)のよいものを取り合いたくて。(W言い伝え) {E: ①to have a child together (between a couple); to have…together. ②to struggle for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoninu
- ウコニヌ 【他動】[uko-ninu 一緒に・…を縫う] …を縫い合わせる。 rep ne usama wa ukoninu wa pónayay yarpehe kar レㇷ゚ ネ ウサマ ワ ウコニヌ ワ ポナヤイ ヤㇻペヘ カㇻ 三枚に折りたたんで縫い合わせて赤ん坊のおむつをつくる。(S) {E: to sew…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- ukonoyke
- ウコノイケ 【自動】[uko-noyke 一緒に・ねじれる] ねじれている、 からまり合う。 ka ukonoyke カ ウコノイケ ござを編む糸がねじれている。(S) ratcako peker tek us tek peker tek us tek, mákip iki sekor ku=raman kusu ku=soyne wa ku=inkar akus harinkane ukonoye wa an wa ne aan ラッチャコ ペケッ テㇰ ウㇱ テㇰ ペケッ テㇰ ウㇱ テㇰ、 マキㇷ゚ イキ セコㇿ クラマン クス クソイネ ワ クインカラクㇱ ハリンカネ ウコノイェ ワ アン マ ネ アアン あかりがついたり消えたりついたり消えたりする、 どうしたんだろうと思って外に出て見たら電線がからまり合っていたのだった。(S) {E: to be twisted; intertwined} (出典:田村、方言:沙流)
- ukosikeroski
- ウコシケロㇱキ 【他動】[uko-sik-e-roski 皆で一緒に・目・で(?)/そこに(?)・立つ(?)/立てる(?)] 皆で見ている。 a=ukósikeroski ayne tanepo a=nukár asitcup アウコシケロㇱキ アイネ タネポ アヌカㇻ アシッチュㇷ゚ 皆に見られていてやっと今私たちの目に入った新月。(S) {E: for everyone to see, look at…} (出典:田村、方言:沙流)
- ukoteskao
- ウコテㇱカオ 【他動】[uko-teskao 一緒に・(ござなど)を編む] …を編み合わせる。 ita a=ukóteskao wa a=kar cip イタ アウコテㇱカオ ワ アカッ チㇷ゚ 板を編み合わせて(=縫ってつなぎ合わせて)つくった舟(板つき舟 itaoma-cip イタオマチㇷ゚ の説明で)。(S) ☞teskao テㇱカオ {E: to knit…together.} (出典:田村、方言:沙流)
- un 2
- ウン 【格助】[< un ウン 1] ①(連体句をつくる、 つまり名詞にかかる。) …にある/いる…、 …につく/ついている…、 (そこ)の、 …出身の。 Sar un kur サルン クㇽ 沙流の人(一語のアクセントで発音される)。 atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。 te un húci テ ウン フチ ここの(=この家の)おばあさん。(S) (注 特定のおばあさんを言うときは un ウン でなく ta タ を使って te ta X húci テ タ X フチ ここの(この家の)Xおばあさん。(S) ) ②(連用句をつくる、 つまり動詞にかかる。) …へ/に(移動の方向/目的地、 心理的に向かう方向)、 …に/から(見える方向、 音や声などが聞こえる方向、 ものを取る相手やその場所)、 …で(仕事や飲食をする入れものの中や台の上などの場所)。 Tokiyo un k=arpa kusu ne トキヨ ウン カㇻパ クス ネ 私は東京へ行きます。(S) osmake un esirkociwe no a オㇱマケ ウン エシㇼコチウェ ノ ア 後ろへ押し分けて坐りなさい。(S) atuy or un put kor to アトゥヨルン プッ コッ ト 海へ口を持った沼。 urepeci osmake un an, kesupi kotcake un an ウレペチ オㇱマケ ウン アン、 ケスピ コッチャケ ウン アン 足指が後のほうにある、 かかとが前のほうにある。 ③siyoka un inkar シヨカ ウン インカㇻ 後ろを見る。 pínay asam un sir-kunne kane síran, rawne wa ki ピナイ アサムン シㇼクンネ カネ シラン、 ラウネ ワ キ 谷底の方が暗くなっている、 深くて。 to noski un háwas ト ノㇱキ ウン ハワㇱ 沼のまん中で声がする。 kamuy hayokpe/iyoykir ka un/a=uyna katu カムイ ハヨㇰペ/イヨイキㇼ カ ウン/アウイナ カトゥ [雅]立派なよろいかぶとを宝器類の上から取って下ろしたことを。(Sユーカラ) nisu or un iyuta ニス オルン イユタ 臼でヒエつきする。(W) káneya ka un ma カネヤ カ ウン マ (魚を)かなあみの上で焼く。(S) kasi un e=kanpinuye hemanta カシ ウン エカンピヌイェ ヘマンタ その上であなたが書きものするやつ(=机)。(S) {E: ①to be; exist; be from… ②to… ③from, at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un 3
- ウン 【終助】①(名詞・副詞の後で、 ne ネ《…だ》を言わずに文を終止する。 会話の言い方で、 肯定の返事の表現に使われる。) …だよ、 …ですよ。 sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an? a=sikíhi un シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン? アシキヒ ウン 一つの尾根を両方から一緒に持っていてお互いに会ったことがないものは何ですか? 私たちの目ですよ。 ruwe un ルウェ ウン そうですよ。 ②(動詞の後で。 これも返事の表現らしい。)poronno ku=sanke wa k=ére kus ku=ye hike ka ponno ka e ka somo ki wa kú=iruska un ポロンノ クサンケ ワ ケレ クㇱ クイェ ヒケ カ ポンノ カ エ カ ソモ キ ワ クイルㇱカ ウン 私がたくさん出して食べなさいと言ったのに彼は少しも食べないので私は腹が立ったのよ。 hetak hokure i=komuy un! ヘタㇰ ホクレ イコムイ ウン! さあ早く(私の)シラミをとっておくれよ。(W民話) ③(疑問文で)何…/どう…だろう? k=éninuype íne un? ケニヌイペ イネ ウン。 私の枕どうしたろう(見つからないとき)。(S) réhe ene a=ye p ne hi ka k=éranpewtek hemanta kameasi un? レヘ エネ アイェㇷ゚ ネ ヒ カ ケランペウテㇰ ヘマンタ カメアシ ウン? その名前はなんと言うものだかもわからない、 なんていうばけものだろ。 ④(返事をうながす)“tane emonasnu?” “na kémonasap. eani un?” 「タネ エモナㇱヌ?」「ナ ケモナサㇷ゚、 エアニ ウン?」「もう終わったかい。」「まだ終わらない。 あなたは?」 (S) ⑤ruskare un! ルㇱカレ ウン (直訳すると)彼をそのことで不機嫌にさせよ=ああよかった(反語で、 喜びの表現)。 {E: a sentence-final particle that emphasises the speaker's conviction, especially in conjunction with imperative.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- unahunke
- ウナフンケ 【他動】[un-ahunke 自分の所に(?)/そこに(?)・(家に)入れる] …を招待する。 hemanta esakekar hemanta e=i=únahunke kor oka hawe an? ヘマンタ エサケカㇻ ヘマンタ エイウナフンケ コㇿ オカ ハウェ アン? (あんな貧乏人が)何で酒をつくり何をもってわれわれを招待すると言うのだろう。(W民話) ☆参考 aske uk アㇱケ ウㇰ [手・を取る]…を招待する。 tak タㇰ …を呼びに行く、 …を招待する。 {E: to invite…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uni(hi)
- ウニ(ヒ) 【名】[所](概はない)[un-ihi (そこ)にある/いる・所(所属語尾)]…の家、 彼の家。 uni ta ek ウニ タ エㇰ 彼の家に(帰って)来た。(S民話) unihi akkari wa arpa ウニヒ アッカリ ワ アㇻパ 彼の家を通り越して行った。 ☆参考 特定のだれそれの住む所という意味での家。 cise チセ は一般的に、 住居としてつくられた建物を言う。 何軒の家とか大きい家とか言うときは cise チセ を使い、 家に帰る、 家にいるなどと言うときは uni ウニ を使う。 {E: the house of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upakserke
- ウパㇰセㇾケ 【名】[u-pak-serke 互い・ほど(の)・部分[所]]ちょうど半分の部分。 upakserke ku=maka wa ku=nukar ウパㇰセㇾケ クマカ ワ クヌカㇻ ふすまのちょうど半分だけ空けてみました。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- upen
- ウペン 【自動】若い。 upen kam 若い肉。 ruskare un/upen kam arki/henoo uwao/siri oka ya ルㇱカレ ウン/ウペンカㇺ アㇻキ/ヘノオ ウワオ/シㇼ オカ ヤ ああよかった、 若い肉が来たのだな。(W神謡K) ☆参考 この一例のみ。 この方言でほかにどのように使われるのか不明。 ☆参考 若いことを表すのによく使われる語は pewre ペウレ。 〔知分類 p.482〕 (出典:田村、方言:沙流)
- upsor 1
- ウㇷ゚ソㇿ 【名】[概](所は upsoro(ho) ウㇷ゚ソロ(ホ)) [< upsi-or 内部におおわれている(?)・ところ] ①ふところ、 着ている衣服の中。 ②[慣用表現](家や部屋の)中(保護され守られている内部が、 ふところや衣服の中にたとえられる)。 cise upsor míke kane kurkot kane チセ ウㇷ゚ソㇿ ミケ カネ クㇽコッ カネ [慣用表現]家のふところ(=家の中)が光り輝いている。(W民話) tunpu upsor a=orésu トゥンプ ウㇷ゚ソㇿ アオレス [雅]部屋のふところ(=部屋の中)で育てられた。(W) cási upsor/koyaykar ruwe/ene oka hi チャシ ウㇷ゚ソㇿ/コヤイカン ルウェ/エネ オカ ヒ [雅]城のふところ(=城の中)のつくりようは次のようであった。(Sユーカラ) ☆参考 知里真志保による語源解釈が『分類アイヌ語辞典人間篇』の p.53 にある。 {E: ①the bosom. ②the inside of (a house or room).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- upusi(hi)
- ウプシ(ヒ) 【名】[所]…の(ブドウやコクワの)房。 kutci upusihi pirka ruwe! クッチ ウプシヒ ピㇼカ ルウェ! 「コクワ」(=サルナシ)の房いいねえ! (S) kími upusihi kar kor an キミ ウプシヒ カㇻ コラン 彼はトウモロコシを束にしている。(S) {E: a bunch of…(grapes, corns, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- úrattak
- ウラッタㇰ 【名】[úrar-tak かすみ・塊(かたまり)]かすみの塊。 úrattak ne/yaykar kane ウラッタㇰ ネ/ヤイカㇻ カネ [雅]かすみの塊に化けている=かすみをかぶっている。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ureunker
- ウレウンケㇾ 【名】[ure-un-ker 足・につく・靴] 靴下、 指のないたび(「ぼっこたび」)。(W) ureunker a=kar wa ker a=koús ウレウンケㇾ アカㇻ ワ ケㇾ アコウㇱ ぼっこたびをこしらって(=つくって)靴の下にはく。(W) ☆参考 サダモさんは ponker ポンケㇾ と言う。 {E: socks.} (出典:田村、方言:沙流)
- urkiesik
- ウㇽキエシㇰ 【自動】[urki-e-sik シラミ・で・いっぱいである/になる] シラミだらけである、 シラミだらけになる、 シラミにいっぱいたかられる。 earkinne urkiesik=an wa a=koyáywennukar エアㇻキンネ ウㇽキエシㇰアン マ アコヤイウェンヌカㇻ 私はものすごくシラミだらけになって気持ちが悪かった。(W民話) {E: to be infested with lice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usa 1
- ウサ 【副】①いろいろ、 (連体的に)いろいろな。 usa kéraanpe kar kor an ウサ ケラアンペ カㇻ コㇿ アン (彼女は)いろいろなごちそうをつくっていた。 ②それぞれめいめい、 一人一人。 tup ne usaraye wa usa korpare トゥㇷ゚ ネ ウサライェ ワ ウサ コㇿパレ 二つに分けてそれぞれに(二人ともに)あげなさい。(S) pon menoko tup mat ne usa a=kor wa ポン メノコ トゥㇷ゚ マッ ネ ウサ アコㇿ ワ 私たちは若い女性二人を妻としてそれぞれ持って=私たち二人はその二人の女性の一人ずつと結婚して。(KC民話) ③usa usa ウサ ウサ いろいろ、 それぞれに。 ④usa oka ウサ オカ いろいろの(種々の、 様々の)。 usa okay pe ウサ オカイ ペ いろいろなもの/こと。 usa okay pe uwekarpare ウサ オカイ ペ ウウェカㇻパレ いろいろなものを集める。 ⑤(名詞の前に置かれ、 通常くり返されて) usa…usa… ウサ… ウサ …やら…やら。 usa cápe usa seta usa puta usa peko, nep ne yakka a=respa wa oka ウサ チャペ ウサ セタ ウサ プタ ウサ ペコ、 ネㇷ゚ ネ ヤッカ アレㇱパ ワ オカ 猫や犬や豚や牛や何でも飼われている。(S) usa iyuta usa suke ki wa ウサ イユタ ウサ スケ キ ワ (その女性は)ヒエつきやら料理やらいろいろして。(W民話) (iyuta イユタ、 suke スケ は自動詞で、 この場合、 動名詞。) {E: ①various; many kinds of. ②each.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úsey
- ウセイ 【名】[< úse-i それだけの・もの](?) (飲用にわかした)お湯、 白湯(さゆ)。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす(煎じ湯をつくることも)。 úsey páha ウセイ パハ 湯気。 úsey sések ウセイ セセㇰ お湯が熱い、 お湯がわく。 sísam úsey シサㇺ ウセイ 和人のお湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ、 「お茶」の訳語として出た)。 kina úsey キナ ウセイ 野草の湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ)。 úsey-ku-itanki ウセイクイタンキ 湯のみぢゃわん。(S) úsey ani k=éwonne ウセイ アニ ケウォンネ お湯で顔を洗う。 ☆参考 お茶を呼ぶにもこの語を使う。 最後の用例のように洗面用にわかしたお湯にも言うことがあるが、 おふろのお湯のことにも言わない、 水が自然と温まったものにも言わない。 そのようなお湯は sések wakka セセㇰ ワッカ 熱い水。 {E: hot water (for drinking purposes, not bath water).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usi 1
- ウシ 【複他動】[us-i …に…がつく・(他動詞化)] …に…をつける/ぬる/ぬりつける/まぶす。 iroho usi イロホ ウシ 色をぬる。(S) ussi usi ウッシ ウシ うるしをぬる。(S) tomotarusi トモタルシ [tomo-tar-usi …に・背負い縄・をつける]…を荷縄でしばって背負えるようにする(そうして背負って運ぶことを言外に含むこともある)。 yayusi ヤユシ [yay-usi 自分・に…をつける](おしろいなど)を自分につける。 ☆参考 kotaci コタチ ベタベタぬりつける/こすりつける。 kotukka コトゥッカ (別のもの)をくっつける(接触させる/はりつける)。 kote コテ …をゆわえ(結び)つける。 「手甲をつける」「冠をつける」などには kor コㇿ《…を持つ》が使われる。 「首飾りの玉連をつける」「耳環をつける」などの雅語の慣用表現については ☞tamasay タマサイ、 ninkari ニンカリ {E: to attach, stick…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- usipa
- ウシパ 【複他動】[複](usi ウシ は単複の区別なし)(二人以上皆が/二人(二つ)以上皆に/二つ以上皆を)…に…をつける/ぬる。 numi a=kar wa, ne wa an pe, nen nen, sum usipa, rataskepi karpa, sitoho karpa, nen nen ikipa wa ヌミ アカㇻ ワ、 ネ ワ アン ペ、 ネン ネン、 スㇺ ウシパ、 ラタㇱケピ カㇻパ、 シトホ カㇻパ、 ネン ネン イキパ ワ その(菱)の実を取り出して、 それを、 いろいろと、 油をつけたり、 まぜ煮をつくったり、 だんごにしたり、 いろいろして。(S会話) arki koyaykus pe kam a=uhúyka, uhuy paspasi kirouske a=usípa, úsey a=kar wa a=kurepa アㇻキ コヤイクㇱ ペ カㇺ アウフイカ、 ウフイ パㇱパシ キロウㇱケ アウシパ、 ウセイ アカㇻ ワ アクレパ 来ることのできない者たちには肉を焼いてこがして、 そのこげて炭になったのを関節にぬりつけ、 煎じ湯をつくって飲ませた。(NK民話) {E: to attach, stick, paint…on, to… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utannimara
- ウタンニマㇻ 【名】[所](概の用例はない)[utar-nimara 同族・の半数/一部] 仲間の一部、 仲間の半分ぐらい(ごく少しの一部とも限らず、 またちょうど半分とも限らない。 全部ではないことを言う。 だいたい半分ぐらいをさすことが多い。 数のあるものについて言う。 一個の半分/片割れのことには使われない)。 oro ta sirepa=an korka, a=utannimara nani nani, tan mosir akkari wa toop na herepasi wa hetopo herepasi wa paye rusuy オロ タ シレパアン コㇿカ、 アウタンニマラ ナニ ナニ、 タン モシㇼ アッカリ ワ トオㇷ゚ ナ ヘレパシ ワ ヘトポ ヘレパシ ワ パイェ ルスイ 私たちはそこに(その島に)着いたけれど、 私たちの仲間の一部はまもなく、 この島を通り越してもっと遠く海の向こうへもどって行きたいと言った。(S言い伝え) {E: a portion; half.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaspa
- ウタㇱパ 【自動/副】[u-tas-pa 互い・と交換する(tasa タサ の語幹)・[複]] ①[自動]互いに交代し合う、 代わるがわるする。 utaspa an kor ウタㇱパ アン コㇿ 互いに。 utaspa pakno ウタㇱパ パㇰノ(=utaspa ウタㇱパ) 互いに。 ②[副]互いに。 utaspa ukoramkor ウタㇱパ ウコラㇺコㇿ 互いに相談し合う。 uramkarpare itak utaspa ye ウラㇺカㇻパレ イタㇰ ウタㇱパ イェ 悔やみを言い合う言葉を互いに言う。(S) {E: ①to take turns. ②mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utomta
- ウトㇺタ 【副】[u-tom-ta 互い・の方(ぶつかる正面)・に](=utom ta ウトㇺ タ)お互いに面と向かって、 直接に。 utomta ukoramkor ウトㇺタ ウコラㇺコㇿ 直接二人で相談する(間に人が入らなで)。(S) utomta unukar itak ウトㇺタ ウヌカㇻ イタㇰ お互いに直接会って言う言葉。(S) {E: directly facing one another.} (出典:田村、方言:沙流)
- utonna
- ウトンナ §441.すがめ;しゃし(斜視);やぶにらみ(5)utonna〔u-tón-na ウとンナ〕[<u(互いの)+tom(中)+na(の方を)+nukar(見る)の下略]⦅ホロベツ、ムロラン、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- utur(u)ke(he) 1
- ウトゥㇽケ(ヘ)/ウトゥルケ(ヘ) 【位名】[所](概は utur ウトゥㇽ)[utur-u-ke …の間・(所属語尾)・ …の所] その間、 …しているときと次にするときとの間。 a=oyámokte wa nétuk=an uturke ta eun inkar=an ranke kor án=an ayne アオヤモㇰテ ワ ネトゥㇰアン ウトゥㇽケ タ エウン インカラン ランケ コㇿ アナン アイネ おかしいなあと思って、 寄り木拾いをしている間にときどきそっちを見い見いしていると。(W民話) ☆参考 uturu ウトゥル の形も使われる。 {E: the place between…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uusa
- ウウサ 【副】[u-usa 互い・いろいろ/別々に] めいめいいろいろ。 (次のように二語重ねて使う。) uusa uusa ウウサ ウウサ (皆)めいめいいろいろ。 tan a=kor mosir ne yakka, uusa uusa, mosir epunkine kamuy kar híne タン アコㇿ モシㇼ ネ ヤッカ、 ウウサ ウウサ、 モシㇼ エプンキネ カムイ カㇻ ヒネ 国づくりの神はこの私たちの国(北海道)も、 それぞれ国を守る神をつくって。(S言い伝え) mosir kor kamuy utar uusa uusa ewkoramu-osmaosmapa híne モシㇼ コㇿ カムイ ウタㇻ ウウサ ウウサ エウコラムオㇱマオㇱマパ ヒネ 国を守る神々はめいめいそうだそうだと言って賛成した。(S言い伝え) {E: various; each.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwekap
- ウウェカㇷ゚ 【自動】[u-w-ekap 互い・(挿入音)・にあいさつする]互いにあいさつする。 uwekap itak ウウェカㇷ゚ イタㇰ あいさつの言葉。(KSg) ☆参考 uwerankarap ウウェランカラㇷ゚ 互いに(正規の)あいさつをする。 uweyayrenka ウウェヤイレンカ 互いに会えた喜びを述べ合う。 (出典:田村、方言:沙流)
- uwekohopi 2
- ウウェコホピ 【副】[< uwekohopi 1] ①互いから離れて、 反対方向に、 uwekohopi paye ウウェコホピ パイェ 両方へ行く(別れて行く)。(S) ②(二回重ねて)代わるがわる。 uwekohopi uwekohopi inawke ウウェコホピ ウウェコホピ イナウケ 皆で代わるがわる御幣をつくった。 ☆対語 uwekari ウウェカリ ☞uwekari ウウェカリ {E: to separate from each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenewsar
- ウウェネウサㇻ 【自動】[u-w-e-newsar 互い・(挿入音)・と一緒に・いろいろ話し合って楽しむ] 昔話やユーカラ(英雄叙事詩)を語ったり聞いたりなど、 互いにいろいろ話し合って楽しむ。 sine cup tane ehanke pakno uwenewsar=as シネ チュㇷ゚ タネ エハンケ パㇰノ ウウェネウサㇻアㇱ もう一ヵ月近くの間私たちは楽しく語り合った。(W会話) a=e ruwe ne híne ora uwenewsar=an ayne アエ ルウェ ネ ヒネ オラ ウウェネウサㇻアン アイネ 私はそれを食べてから彼らと一緒にしばらく歓談していてそれから。(NK民話) {E: to talk together of old times; to tell each other Yukar.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwenka
- ウウェンカ 【位名】[u-w-enka 互いの・(挿入音)・の上の方(離れた上)] uwenka ta uwenka ta cise oka ウウェンカ タ ウウェンカ タ チセ オカ (山の斜面の)下の方に一軒の家があり、 少し上の方に別の家があり、 もっと上の方にも家がある。(S) uwenka ta uwenka ta a=kar cise ウウェンカ タ ウウェンカ タ アカッチセ 上に上につくった家 (今のビルディングのこと)。 ☞enka エンカ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennupa
- ウウェペケンヌパ 【自動】[複](uwepekennu ウウェペケンヌ は単複の区別なし) (二人以上が皆)わけ/事情/くわしいことをたずねる。 “suma he ani a=kar kor pirka, cikuni he ani a=kar kor pirka hawe an?” sekor suy uwepekennupa 「スマ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ、 チクニ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン?」 セコㇿ スイ ウウェペケンヌパ (人間をつくってもよいとのことですが)石でつくればいいでしょうか、 木でつくればいいのでしょうか?」と(地上の神々は)またおうかがいをたてた。(S言い伝え) {E: to ask inquire about conditions, reasons, details (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepeker
- ウウェペケㇾ 【自動/名】[u-w-e-peker 互い・(挿入音)・で/と一緒に・明るくなる] ①[自動]民話(昔話)を語る。 k=úwepeker ciki nu yan クウェペケッ チキ ヌ ヤン 民話を語るから(昔話をしてあげるから)聞きなさい。(S独話) ②[名]民話(昔話)。 uwepeker ye ウウェペケㇾ イェ 民話を語る。 pirka uwepeker ku=ye kusu ne na ピㇼカ ウウェペケㇾ クイェ クス ネ ナ よい(すてきな/美しい)お話をしてあげるからね。(S独話) ☆参考 昔話の中に、 素性や先祖の話、 歴史的な出来事など、 子孫に教え伝える話と、 ただ楽しみのために話したり聞いたりする話とある。 前者を upaskuma ウパㇱクマ と言い、 これを《言い伝え》と訳す。 後者を uwepeker ウウェペケㇾ と言い、 これを《民話》と訳す。 アイヌ民話 uwepeker ウウェペケㇾ には二種類あり、 一つは日本民話にもよくあるようないわゆる「隣の爺型」の昔話、 もう一つは一人の人が自分の身に起こったことを語るという「身の上話型」の物語である。 「隣の爺型」の昔話では、 川下男と川上男、 うちの貧乏和人と隣の貧乏和人などの対(つい)が登場し、 一人が成功して裕福になったのをもう一人が見てまねをして失敗し、 死んでしまう。 だから人まねをしてはいけないという教訓が最後につく。 通常3人称で語られ、 長さは数分から十数分程度である。 「身の上話型」の物語では、 主人公の自己紹介に始まり、 自分の身に起こった出来事を次々に語っていく。 多くの場合、 最後に「…と、 どこそこの村おさが(村おさの妻が/立派な奥様が、 等々)言いながら亡くなりました、 とさ」というような結語がつく。 主人公の話したことを語り手が引用するという形で語られるので、 「私」と訳される人称は引用文の自称の形、 すなわち不定人称形である。 長さも数十分から長いのになると1時間以上かかる場合もある。 どちらの型のものもアイヌ語では同じく uwepeker ウウェペケㇾ と呼ばれるので、 日本語訳でも同じ「民話」という語に訳しておく。 これら二種類の型の民話のほかに、 内容から見ると upaskuma ウパㇱクマ《言い伝え》だと思われる話が uwepeker ウウェペケㇾ として語られることもある。 昔の先祖のことを子孫に伝えるために語るのではなく、 単に昔話として語るからであろう。 また、 人間の話である「民話」に対して神の話「神話」はどうかというと、 アイヌ神話は原則として節をつけて歌われるものであった。 これの多くは「神謡」(kamuyyukar カムイユカㇻ または menokoyukar メノコユカㇻ)と呼ばれる。 ところが昔神謡として歌われたものが散文で語られ、 それが uwepekere ウウェペケㇾ として伝えられる、 というようなことも最近は起こっている。 このように伝承のジャンル名もいまは昔とはだいぶ変わってきている。 ☞upaskuma ウパㇱクマ、 kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ yukar ユカㇻ、 oyna オイナ {E: ①to tell a folktale. ②a folktale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwesukepne
- ウウェスケㇷ゚ネ 【自動(?)】[u-w-e-sukep-ne 互い・(挿入音)・と共に・(?)・になる](?) 根に根が重なって出る、 根から根が出てくる。 wen kina patek uwesukepne wa hetukpa wa ene ku=kar hi ka isam ウェン キナ パテㇰ ウウェスケㇷ゚ネ ワ ヘトゥㇰパ ワ エネ クカリ カ イサㇺ 悪い草ばかり根から根が出て生えてきてどうしようもない。(S) {E: for roots to become tangled.} (出典:田村、方言:沙流)
- uweyayrenka
- ウウェヤイレンカ 【自動】[u-w-e-yay-irenka 互い・(挿入音)・と一緒に・自分・意向(を述べる)](?) ①互いに会えた喜びを言い合う、 会えた喜びのあいさつの言葉を言う、 互いに握手して再会を喜び合う。 uwesikarun ayne tanepo unukar=an, uweyayrenka=an ウウェシカルン アイネ タネポ ウヌカラン、 ウウェヤイレンカアン 会いたくて会いたくてやっと会えた、 ああなつかしいねえ。(S) a=onáutari tura uwerankarap, uweyayrenka アオナウタリ トゥラ ウウェランカラㇷ゚、 ウウェヤイレンカ (その奥様は)私の両親とあいさつし、 会えた喜びを言い合って。(W民話) ②(名詞として)会えた喜びのあいさつ(の言葉)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwomarpare
- ウウォマㇻパレ 【他動】[複](単は uwomare ウウォマレ)[uwomar-pa-re 集める(u-oma ウオマ の使役形 uwomare ウウォマレ《集める》の語幹)・[複]・させる](たくさんのもの/散らばっているもの)を集める。 a=kar wa an pe a=uwómarpare, a=tar pe opitta a=ukómuymampa híne, poro sike a=kar híne アカㇻ ワ アン ペ アウウォマㇻパレ、 アタㇻ ペ オピッタ アウコムイマンパ ヒネ、 ポロ シケ アカㇻ ヒネ 私はつくってあったものを拾い集め、 敷き物を全部かき集めて、 大きな荷物をつくって。(W民話) ☆参考 理論的に予想される uwomapare ウウォマパレ または uwomarepa ウウォマレパ の形の用例はなく、 この uwomarpare ウウォマㇻパレ の形が用いられている。 {E: to bring…together; gather…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uworeciw
- ウウォレチウ 【他動】[u-w-or-e-ciw 互い・(挿入音)・の所・で・ささる](?) [雅](着物)を重ねて着る。 pirka amip uworeciw pirka tamasay rekutuyruke pirka ninkari kisareokte iyepanu kane híne ピㇼカ アミㇷ゚ ウウォレチウ ピㇼカ タマサイ レクトゥイルケ ピㇼカ ニンカリ キサレオㇰテ イエパヌ カネ ヒネ [雅] 上等のきれいな着物を重ねて着、 美しい玉飾りを首に掛け、 美しい耳環を耳に通し、 頭飾り布を頭に巻いて(=死に装束をして)。(W民話) {E: to wear layers of clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyna
- ウイナ 【他動】[複](単は uk ウㇰ) ①(二つ以上のもの)を取る。 toy or un pe uyna トヨルンペ ウイナ 畑のものを取る=作物を収穫する。(S) ② ☞aske uyna アㇱケ ウイナ ☆参考 収穫することを言うには、 kar カㇻ も使われる。 僅かしか取れないものを拾い集めるときは uwomare ウウォマレ とも言う。 {E: ①to take…(pl.). ②to invite…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uype
- ウイペ 【名】[概/所] ①(木などの)細かい屑、 木屑、 こっぱ(木片)。 uype ne ウイペ ネ 屑になった。 ní uype ニ ウイペ 木屑。 koppa uype コッパ ウイペ 木片の屑。 ②(悪口で)…の子(=taype タイペ)。 X uype utari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na! X ウイペ ウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ! Xの憎らしい子どもたちが来て、 また花をみんな取ってしまったんだな。(S) wenpe uype! ウェンペ ウイペ! 貧乏人の子(ののしり)。 ☆参考 同様の悪口、 ののしりの言い方:wenpe taype ウェンペ タイペ、 wenpe sani ウェンペ サニ(これらは自分の子にでも言う)。(S) {E: ①twigs; woodchips. ②to talk bad about a child ( both children and adults).; to tease a child (amongst children).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uypeuype
- ウイペウイペ 【名】[uype-uype 屑・(重複)] ひどく細かい屑。 hńta kus uypeuype ne e=kar ruwe an hi an? フンタ クㇱ ウイペウイペ ネ エカン ルウェ アニ アン? どうしてそんなに細かい屑みたいに細かくするの(カボチャやイモを煮るのに、 あまり細かく切ったとき)。(S) {E: fine waste.} (出典:田村、方言:沙流)
- wa 1
- ワ 【格助】①(位置名詞の後に置かれて、 移動の起点を示す。)…から(場所を示す)。 Mosirpasari wa ek モシㇼパサリ ワ エㇰ 斜里(しゃり)から来た。(W民話) osmake wa kotcake wa terke=an オㇱマケ ワ コッチャケ ワ テㇾケアン 私は(寝ている彼の)後ろから前へ前から後ろへと跳びはねてまたいだ。(W民話) kanto or wa kemram kamuy ran カント オㇿ ワ ケㇺラㇺ カムイ ラン 天から飢饉の神が降りて来た。(W民話) oro wa karkarse オロ ワ カㇻカㇻセ そこからころがった。(S会話) ②(《…に》と訳される場合もある。 その場合、 ta タ や un ウン を使った言い方とはニュアンスが異なる。 wa ワ はこの場合も、 動作の起点を示す。) te wa mono a テ ワ モノ ア 「ここから座れ」=ここに来て座りなさい。 (注 te ta mono a テ タ モノ ア (近くにいる人に)ここに座りなさい。 te un mono a テ ウン モノ ア ここへ座りなさい。) ③(受け身の行為者を示す。)or wa/oro wa オㇿ ワ/オロ ワ (人)から。 kamuy or wa okamkir ene a=e=yáynure wa カムイ オㇿ ワ オカㇺキㇼ エネ アエヤイヌレ ワ あなたは神からわざとそのように思わされて。(W民話) ④(連体的に使われて) onnayke wa asamaha オンナイケ ワ アサマハ 内側の底。 soynake wa asamaha ソイナケ ワ アサマハ 外側の底。 {E: ①from…(place). ②… ③from…(people). ④…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wa 2
- ワ 【接助】…して(二つの動詞句をつないで一まとまりのことがらとしてまとめる働きをする。 具体的には、 次のようないろいろな場合に使われる)。 ①(一つのもの/ことについて二つ以上の説明や叙述をする場合にその二つの動詞句をつなぐ。) upakno oka wa sattek kusu oka wa ウパㇰノ オカ ワ サッテㇰ クス オカ ワ 同じぐらいの大きさでやせこけていて。(S会話) Kusur un oruspe ne wa teeta oruspe ne wa a=ewkoysoytak kor síran pe tasi an nek! クスルン オルㇱペ ネ ワ テエタ オルㇱペ ネ ワ アエウコイソイタㇰ コㇿ シラン ペ タシ アン ネㇰ! (これは)釧路の話で昔の話で、 私たちはそれについて話し合っているのですよ。(S会話) sunke ka eaykap wa anpe patek ye rusuy pe スンケ カ エアイカㇷ゚ ワ アンペ パテㇰ イェ ルスイ ペ うそをつくことができなくて本当のことばかり言うもの。(S会話) ②(前の動詞句が後の動詞句の表す出来事の方法や意図などを説明する。) ku=hoyupu wa k=ek クホユプ ワ ケㇰ (私は)走って来た。 hosippa wa paye ホシッパ ワ パイェ (彼らは)もどって行った。 ③(前の動詞句の出来事が終わってから後の動詞句の出来事が起こることを言う。)…して。 otcike huraye wa pirpa オッチケ フライェ ワ ピㇼパ お膳を洗ってふきなさい。(W) núman k=ek wa tanto suy ukoytak=an hawe ne ヌマン ケㇰ ワ タント スイ ウコイタㇰアン ハウェ ネ 私は昨日来て、 今日また(姉と私と)二人で会話をするのです。(S会話) ne to or ta cip hene a=kar wa oro ta a=anú wa ネ ト オッタ チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ オロ タ アアヌ ワ その湖に舟でもつくってそこに置いて。(S会話) ④(前の出来事が後の出来事の原因か理由になっている。)…して。 k=úkao oyra wa rurikan クカオ オイラ ワ ルリカン (私は洗濯物を)しまい忘れて少し湿った。(W) mosma kur or ta wenpe an wa oro ta ka ku=yorot モㇱマ クロッタ ウェンペ アン マ オロ タ カ クヨロッ 他の人の家に不幸があって私はそこにも行って来た。(S会話) (原因や理由の説明だということをはっきり述べるには kusu クス、 pe ne kusu ぺ ネ クス、 wa kusu ワ クス、 hi kusu ヒ クス などが用いられる。) ⑤(補助動詞表現で) wa an …ワ アン。 (1)(すでに)…している。 mokor wa an モコㇿ ワ アン 眠っている(すでに寝ついていることを言う。 mokor kor an モコㇿ コラン は寝つきつつあること、 つまり眠りかかっていることを言う)。(W) (2)…してある。 a=suwé wa an アスウェ ワ アン 煮てある、 (ごはんが)たいてある。(W) wa anu ワ アヌ (あらかじめ)…しておく。 ku=ye wa k=ánu クイェ ワ カヌ 私は言っておく。 wa isam ワ イサㇺ …して(なくなって)しまう。 e wa isam エ ワ イサㇺ 食べてしまう。 wa oka ワ オカ (wa an ワ アン の複数)(二人/二つ以上が) (1)(すでに)…している。 móno rok wa oka モノ ロㇰ ワ オカ (彼らは)座っている。 (2)…してある。 a=kar wa oka アカㇻ ワ オカ たくさんつくってある。 wa okere ワ オケレ (1)予定の行動をすっかり…してしまう(完了する)、 …し終わる。 ray wa okerpa ライ ワ オケㇾパ 皆死んでしまう。(KK掛け合い歌) (2)とても/極めて…(である)。 wen wa okere pon cise ウェン マ オケレ ポン チセ とても悪い(粗末な)小さい家。(S) ⑥[熟語・慣用句など] ne wa an ネ ワ アン [連体][単]/ne wa oka ネ ワ オカ [複] 今言っているこの/その、 今/さっき言ったその/あの(☞ne wa an ネ ワ アン、 ネ ワ オカ)。 wa kusu ワ クス …したから、 …だから。 k=úni ta ku=mokor wa k=an yakun e=mismu kuni ku=ramu wa kusu k=ek ruwe un クニ タ クモコㇿ ワ カン ヤクン エミㇱム クニ クラム ワ クス ケㇰ ルウェ ウン 私がうちで眠っていたらあなたがさびしいだろうと思ったから来たんだよ。(S) ☆参考 wa ワ と似た文脈で híne ヒネ も使われる。 どちらも使える場合も多いが、 日常会話では wa ワ のほうが多く使われ、 昔話などの語りの中では híne ヒネ のほうが多く使われる。 日常会話の中でも、 ③のように、 相前後して起こる事柄を述べる場合には、 híne ヒネ もよく使われる。 その場合でも、 前の出来事を述べてからそれと同じ重さで次の出来事を述べるのに、 言い換えれば二つの事柄をただ順番に述べていくのには híne ヒネ が多く使われるのに対して、 二つの出来事を一まとまりの事柄としてまとめるのには wa ワ が多く使われる。 また、 wa ワ はほとんどの場合動詞句の後に置かれるが、 híne ヒネ は前に動詞句のない文頭にも置かれる。 ☞híne ヒネ ☆参考 二つの別々の事柄が同時に起こることを表すには、 wa ワ ではなく kor コㇿ が使われる。 ☞kor コㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakka
- ワッカ 【名】水(冷水も熱い湯も、 ただし飲用でないもの、 場合によっては清涼飲料も含む)。 sések wakka セセㇰ ワッカ (風呂などの)熱いお湯。 poro wakka ポロ ワッカ 大水。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水=焼酎(冗談)。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む(=wakkata ワッカタ)。 ☆参考 úsey ウセイ 飲用のお湯、 お茶など。 {E: water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkane
- ワッカネ 【自動】[wakka-ne 水・(のよう)である](おかゆが)とてもゆるい。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆをすする。(S) ☆参考 かたいおかゆは sirarsayo シラㇻサヨ。 {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wano
- ワノ 【格助】[wa-no から・(副詞語尾)](起点を示す。)(場所/時)…から。 toop Karapto wano トオㇷ゚ カラㇷ゚ト ワノ はるか遠い樺太から。(S言い伝え) otuymasirun wano ku=hotku kane wa k=ek オトゥイマシルン マノ クホック カネ ワ ケㇰ 私はずいぶん遠い所からかがんで来た。(S) núman wano tanto pakno ヌマン ワノ タント パㇰノ きのうから今日まで。 té wano テ ワノ これから(今から)。 té wano anak somo néno iki=an kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ イキアン クス ネ ナ もうこれからはあんなことはしませんから。(W民話) poni wano ポニ ワノ 小さい(幼い)ときから。 hemtomani wano ヘㇺトマニ ワノ このごろから、 最近。(W民話) ☆参考 場所については wa ワ が多く使われ、 時についてはほとんどの場合 wano ワノ が使われる。 場所の場合は wa ワ と wano ワノ はほぼ同義だが、 wano ワノ のほうがよりはっきりとした表現になる。 ☞wa ワ 1 {E: from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenkasu
- ウェンカス 【副】[wen-kasu 悪い/ひどく・…しすぎる] あまり…、 あまりにも。 Iskar etokoho enukor kamuy matnepoho wenkasu menoko pirka ruwe イㇱカㇻ エトコホ エヌコㇿ カムイ マッネポホ ウェンカス メノコ ピㇼカ ルウェ 石狩川の水源地を守る神の娘があまりにもいい女であるのを。(W神謡語り) ☆参考 似た意味を表すのに eytasa エイタサ《あまり…》、 kaspa カㇱパ《…しすぎる》も使われる。 wenkasu ウェンカス は意味が強く、 「あまりにも…だったためにこのようなことをした」と説明するようなニュアンスで使われている。 {E: too, over.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wentarap
- ウェンタラㇷ゚ 【自動】[wen-tarap 悪い・夢見る](?) 夢を見る。 ukuran ku=wentarap ウクラン クウェンタラㇷ゚ ゆうべ 私は夢を見た。(S) wentarap humi wen ウェンタラㇷ゚ フミ ウェン 夢見が悪い。(W) (動名詞として)wentarap he hemanta ku=ki humi ウェンタラㇷ゚ ヘ ヘマンタ クキ フミ 私は夢だか何だか見たようだ。(S) ☆参考 wen- ウェン がついているが「悪夢」という意味ではない。 ☆参考 他動詞は takar タカㇻ …を夢みる、 …という夢を見る。 {E: to dream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wo 2
- ウオ 【名】親指と人差指を広げてそれぞれの先の間の長さ、 約5寸(15センチ)。 henpak wo an ya, wo wa nukar ヘンパㇰ ウォ アン ヤ、 ウォ ワ ヌカㇻ 何ウオあるか、 計ってみなさい。(S) tu wo pakno an トゥ ウォ パㇰノ アン 2ウオ(=1尺、 30センチ)ほどある。(S) ☆参考 このほか、 親指と中指を広げた先の長さを síwo シウォ《大きいウオ》と言い、 親指の先と節の間の長さを ik イㇰ と言う。 5イクが1ウォ。 これらは裁縫に使われた長さである。 一方、 長い所を計るのには両腕を広げた長さ tem テㇺ が使われた。 {E: the distance between the outstretched thumb and forefinger as a unit of length, about 15 cm.} (出典:田村、方言:沙流)
- ya 3
- ヤ 【終助/接助】(動詞句の後に置かれて) …か、 …でしょうか、 …かどうか。 (文を終止することもあるし、 後に「たずねる」「考える」「計ってみる」「知らない」「わからない」などの意味の語が来ることもあり、 また連用句として次の節(文)に続いていくこともある。) sóne urenka no oka ya? ソネ ウレンカ ノ オカ ヤ? 本当に皆そろっていたでしょうか。(S) e=arpa ya? エアㇻパ ヤ? あなた行ったんでないのか(行ってはいけない所へ)。(S) mak pak páse ya pákari wa nukar マㇰ パㇰ パセ ヤ パカリ ワ ヌカㇻ どのくらい重いか計ってみなさい。(S) …ne ya…ne ya …ネ ヤ …ネ ヤ …だとか…だとか、 …したり…したり。 reye ne ya niyayetaye ne ya レイェ ネ ヤ ニヤイェタイェ ネ ヤ はったり木につかまって上がったり。(W民話) ray he ne ya mokor he ne ya a=ekonramu sitne kane tának kane ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ アエコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [慣用表現]死んだのだか眠ったのだか、 私は意識がもうろうとしていた。(HC民話) {E: interrogative particle; whether or not.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yak 3
- ヤㇰ 【接助】①…すれば、 …すると(帰結としては「よい」「悪い」「望ましいことが起こる」「ありがたい」「困ったこと/恐ろしいことが起こる」などを表す表現がくる)。 hoskino mukar ani tuye wa ora noko ani hóse, yak horak kusu ne na ホㇱキノ ムカㇻ アニ トゥイェ ワ オラ ノコ アニ ホセ、 ヤㇰ ホラㇰ クス ネ ナ 初めにまさかりで切ってそれからのこぎりでひきなさい、 そうすれば倒れるから。 sekor an menoko ta kamuy menoko ne yak a=kor oka! セコラン メノコ タ カムイ メノコ ネ ヤㇰ アコㇿ オカ! あのような女が女神であれば結婚するのになあ。(S言い伝え) eytasa e=cis yak/wenkamuy patek/e=eramasu エイタサ エチㇱ ヤㇰ/ウェンカムイ パテㇰ/エエラマス あなたがあまり泣くと悪い神ばかりがお前を好きになる。(S子守歌) yak pirka ヤㇰ ピㇼカ …するとよい、 …するほうがよい、 …するがよい(上の人から下の人への命令表現の一種)。 tono e=sak pe ne ciki i=or ta e=henoye yak pirka トノ エサㇰ ペ ネ チキ イオッタ エヘノイェ ヤㇰ ピㇼカ 和人のお得意様がないのならわれわれの所に立ち寄るがよい。(S民話) yak pirka p ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ …すればいいのに/…すればよかったのに。 yak wen ヤㇰ ウェン …するといけない/よくない。 yak easir pirka ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ …しなければいけない。 sekor icarpa=an yak easir pirka セコㇿ イチャㇻパアン ヤㇰ エアシㇼ ピㇼカ …と言って供物まき(供養)をしなければいけない。(W民話) ②(帰結に願望「…したい」や提案「…しよう」が来るとき)…して。 nen ka ta a=kar yak a=rayke oka! ネン カ タ アカㇻ ヤㇰ アライケ オカ! なんとかして殺したいものだなあ! (S民話) a=o yak a=seske ro アオ ヤㇰ アセㇱケ ロ (土を)入れてうめよう。(S) ☆参考 yakne ヤㇰネ と同義。 yakne ヤㇰネ と yak ヤㇰ の使い分けは、 リズムによる。 ゆっくり話し、 条件の部分を言って一呼吸おくようなときは yakne ヤㇰネ を使い、 早い調子でどんどんしゃべっているときは yak ヤㇰ を使う。 また、 歌などの韻文では音節数の都合でどちらかが選ばれることもある。 {E: ①if, when ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yáka
- ヤカ 【他動】…を指す。 ku=yaka uske un inkar クヤカ ウㇱケ ウン インカㇻ 私が指さすところを見なさい。(S) {E: to point to, at…} (出典:田村、方言:沙流)
- yakukore
- ヤクコレ 【他動】…に役目を与える。 taa pakno e=kar kuni eci=yakúkore na タア パㇰノ エカㇻ クニ エチヤクコレ ナ ここまでするのをあなたの役目(分担/係りの仕事)とするからね。(S) {E: to give a role, duty to…} (出典:田村、方言:沙流)
- yan 2
- ヤン 【終助】①(複数の人、 つまり二人以上または敬意の二人称に対する命令/禁止の文で、 動詞の後に置かれる。 単複の区別のある動詞の場合は複数形が使われる。) arki yan アㇻキ ヤン (皆さん)来なさい、 (あなた様)おいで下さい。 ahup yan アフㇷ゚ ヤン (皆さん)入りなさい、 (あなた様)どうぞお入り下さい。 ②(単数の人に対しても動詞の後にこれが置かれて、 ややていねいな命令となることがある。) ahun yan アフン ヤン (あなた)お入りなさい。 ☆発音 1955〜60年代の、 ワテケさん、 サダモさんたちの発音では、 子音のあとでは通常 y が落ちて、 ahup an アフパン《入りなさい》、 inkar an インカラン《見なさい》のように発音されていた。 ☆参考 沙流川下流のサダモさんは②の言い方を使わず、 単数の人には単数形、 たとえば ek (あなた)来なさい/おいで、 ahun アフン (あなた)入りなさい、 二人以上または敬意の2人称で呼ぶ相手には複数形+yan ヤン、 という使い分けをしている。 {E: ①an imperative marker (pl.). ②a polite imperative marker (sg.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaske 1
- ヤㇱケ 【自動】[yas-ke (裂く/裂けることを表す擬音の語根)・と言う/となる(自動詞形成)] 裂ける。 suma ani a=kar yakun meske yakka yaske yakka ukotuk ka eaykap スマ アニ アカㇻ ヤクン メㇱケ ヤッカ ヤㇱケ ヤッカ ウコトゥㇰ カ エアイカㇷ゚ (人間を)石でつくったら欠けても裂けてもくっつくことができない。(S言い伝え) ☆参考 {E: to tear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaske 2
- ヤㇱケ 【自動】(炊事するために)手を洗う。 ku=temsutna wa ku=yaske a ku=yaske a k=éwonne a k=éwonne a wa ku=kar pe ne wa クテㇺスッナ ワ クヤㇱケ ア クヤㇱケ ア ケウォンネ ア ケウォンネ ア ワ クカㇻ ペ ネ ワ 私が袖を肩までまくって手をよくよく洗って顔をよくよく洗ってつくったものだよ。(S) ☆参考 語源・語構成不明。 aske アㇱケ[語根]《手》と関係があるだろう。 ☆参考 子どもが遊んで泥だらけになった手を洗うなど、 普通に「手を洗う」ことは teke(he) huraye テケ(ヘ) フライェ。 yaske ヤㇱケ は炊事する前のほかにはどういうときに使うのか未詳。 {E: to wash one's hands.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayan
- ヤヤン 【連体】[yay-an 自分・ある/いる] ただの、 ふつうの、 まじりもののない。 yayan menoko ヤヤン メノコ ただの/ふつうの女性(神ではなく)。 yayan wakka ヤヤン ワッカ ただの/ふつうの水(温泉などではなく)。 yayan kane ヤヤン カネ 普通の金=鉄。 yayan senkaki ヤヤン センカキ ちりめんも何もまじっていないもめん布。 yayan kanpi ヤヤン カンピ もようのない紙。 yayan itak ヤヤン イタㇰ/ヤヤニタㇰ 普通の言葉、 口語(yúkaritak ユカリタㇰ《ユーカラの言葉》などに対する)。 {E: usual; ordinary; plain and simple.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayapapu
- ヤヤパプ 【自動】あやまる、 わびを言う。 yayapapu hawkokari ヤヤパプ ハウコカリ 何度もあやまる。 {E: to apologise.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaycipsike
- ヤイチㇷ゚シケ (次の項の yaycipisikeka-nukar ヤイチプシケカヌカㇻ の一部。) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayekote
- ヤイェコテ 【副】[yay-ekote(< hekote) 自分・に向かって] 自分で、 自力で(他の力を借りないで)。 yayekote sinenne ku=kar ruwe un ヤイェコテ シネンネ クカン ルウェ ウン 私が自分で一人でつくったのだよ。(S) yayekote ku=ye ヤイェコテ クイェ 私が自分で言う。(S) yayekote sikannatki kor an ヤイェコテ シカンナッキ コラン (テープが)だれも「ちょうさんのに」(=いじらないのに)回っている。(S) ☆参考 「自分で」は yaykata ヤイカタ、 「一人で」は sinenne シネンネ と言う。 {E: by oneself; on one's own.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayepasuypa
- ヤイェパスイパ 【自動】[yay-e-pa-suypa 自分・について・口・をゆらす[複]](自分のことを言われて)機嫌が悪くなる。 X sekor a=nuyé yakun yayepasuypa kusu mosma kur nukar nankor sekor ku=nuye X セコㇿ アヌイェ ヤクン ヤイェパスイパ クス モㇱマ クン ヌカン ナンコㇿ セコㇿ クヌイェ Xと(手紙の相手本人の名前を)書くと(「なにいつもひとの名前ばりほりだしてと」)機嫌をそこねるだろうから私は(Xあての手紙に)ほかの人が見るでしょうと書きます。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayeyyok
- ヤイェイヨㇰ 【自動】[yay-eyyok 自分・を売る] 日やとい仕事をする。 kuani herokikar/yayeyyok okkayo クアニ ヘロキカㇻ/ヤイェイヨㇰ オッカヨ「おれはにしんばのやというり男。」 (S自作の歌) {E: to work as a day labourer.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayhomsu
- ヤイホㇺス 【自動】[yay-homsu 自分・…が危なかったなと思う(?)] あぶない目に合う。 yayhomsu sak no sumawkor=an ka eramiskari ヤイホㇺス サㇰ ノ スマウコㇿアン カ エラミㇱカリ 私はあぶない目に合わずに熊をとったことはなかった。(HK民話) {E: to be exposed to danger; have a dangerous experience.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykata
- ヤイカタ 【副】[yay-ka-ta 自分・の上・に] 自分で、 自分が、 ひとりでに。 yaykata apkas ヤイカタ アㇷ゚カㇱ (運んでもらわずに)自分で歩く。 yaykata ka ku ヤイカタ カ ク (人にも飲ませ)自分も飲んだ。 yaykata yaykata ヤイカタ ヤイカタ 自分自分で、 めいめい勝手に。 yaykata wen pe ora eani patek e=wen yak ye ヤイカタ ウェン ペ オラ エアニ パテㇰ エウェン ヤㇰ イェ (彼は)自分が悪いのにあなただけが悪いと言う。(S) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ 私自身は何もしなくても食べていけるけれど。(S) eytasa ci wa yaykata rapapse wa péne. エイタサ チ ワ ヤイカタ ラパㇷ゚セ ワ ペネ (果物が)あまり熟しすぎて(落とさないのに)ひとりでに落ちてつぶれた。(S) {E: alone; by oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykatanu
- ヤイカタヌ 【自動】[yay-kat-anu 自分・ありよう・を置く](?) ①行儀よくする。 pirkano yaykatanu wa oka yan ピㇼカノ ヤイカタヌ ワ オカ ヤン お行儀よくしていなさい。(S) ②(次の表現で) ciyekosomo/yaykatanu/i=ekarkar チイェコソモ/ヤイカタヌ/イイェカㇻカㇻ [雅]まるで無礼なことを私に言う。(Sユーカラ) ☆参考 oripak オリパㇰ は相手に畏敬の念を示しへりくだって慎んでいること、 yaykatanu ヤイカタヌ は礼儀正しくすることを言うらしいがくわしい用法は未詳。 ☆参考 雅語では koyaykatanu コヤイカタヌ とも言う。 {E: to be well-mannered.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruska
- ヤイコルㇱカ 【他動】[yayko-ruska 一人で・…を腹立たしく思う][雅]自分の心に…を腹立たしく思う。 ci-yaykokemnu/ci-yaykoruska/apiskatu apiska/a=ekárkar kusu チヤイコケムヌ/チヤイコルㇱカ/アピシカトゥ アピシカ/アエカㇻカㇻクス (私はその子の素性を見ると)かわいそうにも思い腹立たしくも思ったので。 (W神謡K) {E: to do one's own thing.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykotanoyra
- ヤイコタノイラ 【自動】[yay-kotan-oyra 自分・村・を忘れる] 故郷を離れていて忘れている、 自分の村を忘れて帰って来ない。 ☆対語 yaykotanesikarun ヤイコタネシカルン {E: to be away from and forget one's home town.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaysama
- ヤイサマ 【名】[< yay-sama 自分・(< の側)]ヤイサマ、 即興歌、 叙情歌、 民謡。 (歌謡のジャンル名の一つ、 心に浮かんだことを韻文にして自分のふしで歌う。 即興歌の中で、 yaysamanena ヤイサマネナ というはやし言葉を持つもの)。 ☆参考 歌謡の中で、 一人で歌うものはほとんどが即興詩(即興歌)である。 その多くが yaysamanena ヤイサマネナ と言うはやし言葉のくり返しを持ち、 このジャンルに入る。 その中には叙情歌が多いが、 すべてそうとはかぎらない。 昔は会ったときの歌、 別れるときの歌、 喜びの歌、 悲しみや嘆きの歌、 恋の歌など、 そのときそのときに即興的に歌われたという。 即興歌の中でも恋の歌は yaykatekar ヤイカテカㇻ、 嘆き歌は、 iyohay-ocis イヨハイオチㇱ と呼ばれる。 また子どもを寝かしつける子守歌も、 即興的につくりながら歌うが、 これは iyonruyka/iyonnokka イヨンルイカ/イヨンノッカ と呼ばれる。 あるときある人が即興的に歌ったヤイサマが好まれて広く伝えられ愛唱されて民謡となることもあり、 そのためこの語は「民謡」と訳されることもある。 その場合でも、 それを歌う人はそのときそのときに即興的に変化をつけて自分の歌い方で歌うのが普通である。 ☆参考 沙流川中流の人が使う名称。 下流の人は yaysamanena ヤイサマネナ と呼ぶ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayutek
- ヤユテㇰ 【自動】[yay-utek 自分・…を使いにやる] トイレに行く、 用足しに行く。 ☆参考 用便に行くことを表す最も良い(上品な)言葉。 より普通には rúkari ルカリ と言う。 {E: to go to the toilet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ye 1
- イェ 【他動】①…を言う、 …を話す、 …に言う。 Aynu itak ye アイヌ イタㇰ イェ アイヌ語を話す。 uwepeker ye ウウェペケㇾ イェ 昔話(民話)を話す。 yúkar ye ユカㇻ イェ ユーカラ(英雄叙事詩)を歌う。 upopo ye ウポポ イェ ウポポを歌う。 sekor ye セコㇿ イェ …と言う。 sekor a=ye セコㇿ アイェ/セコライェ …と(一般に)言う、 …と言われる。 sekor i=ye セコㇿ イェ …と私に言う。 kuni/kunak ye クニ/クナㇰ イェ …すると(いうことを)言う。 yak ye ヤㇰ イェ …した/していると(いうことを)言う。 yak a=ye ヤㇰ アイェ/ヤカイェ …した/しているそうだ。 (使役)+kus(u) ye クス イェ/クㇱ イェ …するように/しなさいと言う。 eun ye エウン イェ …に言う。 hápo eun ye ハポ エウン イェ 母に言う。 kunine ye クニネ イェ …するように言う/話す。 ②☞ram(u) ye ラㇺ/ラム イェ、 sempir(i) ye センピㇼ/センピリ イェ {E: to say, tell…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yupnatara
- ユㇷ゚ナタラ 【自動】[yup-natara (きつくしまる/しめることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] しっかりしめてある。 yupnatara no a=kar ユㇷ゚ナタラ ノ アカㇻ (家の)ぶどうづるでしめるところがしっかりしめられ、 ゆるんだりぐらついたりしないようにきちんとしっかりつくられている。 {E: to be fastened, shut tightly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一