単語を検索
検索結果(辞書から)
394件見つかりました。
- pet
- ペッ 【pet】 川. (出典:萱野、方言:沙流)
- pet 1
- ペッ 【名】川。 pon pet ポン ペッ 小さい川、 小川。(S) pet íka ペッ イカ 川があふれる。 pet turasi arpa ペッ トゥラシ アㇻパ 川沿いに川上へ行く。 pet pes san ペッ ペㇱ サン 川沿いに川下へ行く/来る。 pet or un ran ペトルン ラン 川のところへ下りる。 pet or ta ペトッタ 川に、 川で。 ☆参考 この地方では、 沙流川や鵡川や門別川のような、 地域を代表する川を言う。 上流の枝川や沢のことは nay ナイ と言う。 概して pet ペッ のほうが大きく、 nay ナイ は細いところから出てくるものが多いが、 この地域の川はこれ、 というのであれば小さくても pet ペッ と言い、 枝川や沢はたとえ大きくても nay ナイ と言う。 {E: a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pet 2
- ペッ 【語根】細長い(もの)。 pon kanpi-pet ポン カンピ ペッ 小さい細い紙切れ(pon kanpi uype ポン カンピ ウイペ は、 小さい短いいろいろな形の紙切れ)。 petu ペトゥ [単]/petpa ペッパ [複]…を細長く切る。 askepet アㇱケペッ 手の指。 (出典:田村、方言:沙流)
- pet 3
- ペッ 【語根】水分のある(もの)。 petne ペッネ 水っぽい。 pethat ペッハッ 生ブドウ。 petcep ペッチェㇷ゚ 生魚。 péte ペテ ゆでて食べる。 ☆対語 sat サッ 乾いている。 (出典:田村、方言:沙流)
- akkapet
- アッカペッ §538.手ばかり(12)指の巾だけの長さ akkapet〔ák-ke-pet あッケペッ〕⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akkepet(c-i)
- アッケペッ §815.ゆび(指);手の指(2)akkepet(c-i)〔ák-ke-pet あッケペッ〕[akke(手)+pet(裂片)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- apetumpe
- アぺトゥンペ §123 アリ 蟻 (6) apetumpe(a-pé-tum-pe)「アぺトゥンペ」⦅穂別⦆アリ類の有羽成虫 (出典:知里動物編、方言:)
- apetumpe
- アぺトゥンペ §155 ガ(蛾)類 (2) apetumpe(a-pé-tum-pe)「アぺトゥンペ」⦅美幌、広尾、旭川、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- Appet
- アッペッ 【名】[地名] 厚賀。 {E: a place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- arpetpa
- アㇻペッパ 【名】[ar-pet-pa 片方の(=反対側の)・川・口] 向こう岸。 {E: the opposite bank, shore.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asirpet
- アシㇼペッ 【asir-pet】 新しい川.▷アシㇼ=新しい ペッ=川 ポロワッカ オカ タ ワッカ シノイェ アシㇼペッ アン ルウェ ネ ノイネ=大洪水の後に水の流れが変わって新しい川が出来ているようだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- askepet
- アㇱケペッ 【名】[概](所は askepeci アㇱケペチ)[aske-pet 手・細長い形のもの] 指。 askepet ikre アㇱケペッ イㇰレ[名][askepet-ikre 指・節] 指の節。 ☆参考 =askeikre アㇱケイㇰレ {E: a finger.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askepet(c-i)
- アㇱケペッ §815.ゆび(指);手の指(1)askepet(c-i)〔áš-ke-pet あシケペッ〕[aske(手)+pet(裂片)]⦅アズマ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepet/askepeci(hi)
- アㇱケペッ/アㇱケペチ(ヒ) 【aske-pet/-peci(hi)】 (手の)指.▷アㇱケ=手 ペッ=裂片 エ・シットキヒ ワノ アㇱケペッ パㇰノ ピㇼカノ フライェ ワ,オラ サカエ カㇺタチ ウコポイェ=お前の肘から指まできれいに洗ってから,酒を醸す粥とこうじを混ぜろ.*足の指はウレペッまたはウレアㇱケペッ. (出典:萱野、方言:沙流)
- askepetamamnum(-i)
- アㇱケペタマㇺヌㇺ §520.つめはんげつ(爪半月);爪のつけ根の白い所(2)askepet-amamnum(-i)〔áš-ke-pet-a-mám-num あシケペッ・アまㇺヌㇺ〕[askepet(手の指)+amam-num(粟・粒、米・粒)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepetikra
- アㇱケペッイㇰラ §817.手指の関節(2)askepet-ikra〔áš-ke-pet|ík-ra あㇱケペッ・イㇰラ〕[askepet(手指)+ikra(関節)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- askepetunkane
- アㇱケペトゥンカネ 【名】[askepet-un-kane 指・につく・金](現代の) 指輪。 ☆参考 昔はなかった。 {E: a ring.} (出典:田村、方言:沙流)
- askepetutur(-u)
- アㇱケペトゥトゥㇽ §816.手指の股(1)askepet-utur(-u)〔áš-ke-pet-u-tur あㇱケペトゥトゥㇽ〕[askepet(手指)+utur(間)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Aspet
- アㇱペッ 【名】[地名](サダモさんは Waspet ワㇱペッ のことだと言う。 それならば、 幌別川筋の鷲別のことであろう。) Aspet un cási アㇱペトゥン チャシ アシベツの家(「本当は鷲別の家」)。(Sほかウポポ) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aspetannep
- アㇱペタンネㇷ゚ §082 ネズミサメ (5) aspe-tannep(as-pe-tan-nep)「アㇱペタンネㇷ゚」サメの一種。⦅B⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- cikapetu
- チカペトゥ §419 (その他の鳥名) (2) cikap-etu(či-káp-e-tu)「チかペトゥ」くちばし⦅和愛⦆チカベツ (出典:知里動物編、方言:)
- cikiraskepet(c-i)
- チキラㇱケペッ §043.あしゆび(足指)(4)cikir-askepet(c-i)〔či-kí-raš-ke-petチきラㇱケペッ〕[足・指]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Cirpet
- チㇼペッ 【名】[地名] 知利別(東室蘭の沢の名)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cuppetepakor
- チュッペテパコㇿ §293.月経帯をしめるcuppetepa-kor〔čúp-pe-te-pa-kor ちゅッペテパコㇿ〕[cuppe(経水)+tepa(ふんどし)+kor(もつ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- enupetataus
- エヌペタタウㇱ 【自動】[e-núpe-tata-us その顔・涙・(?)(重複)・…が…につく]涙が絶えず出てくる(眼病、 ごみ、 煙のため)。 k=énupetataus wa nep ku=nukar humi ka isam ケヌペタタウㇱ ワ ネㇷ゚ クヌカㇻ フミ カ イサㇺ (私は)涙が出て出てなにも見えない。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- enupetne
- エヌペッネ 【他動】(人)に久しぶりに会ってなつかしがって喜ぶ。 {E: to be joyed at meeting someone after a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- enupetne
- エヌペッネ 【e-nupetne】 (〜で)朗らかになる,嬉しくなる.▷エ=それで ヌペッネ=朗らかになる ピㇼカ オルㇱペ ク・ヌ ワ エアㇻキンネ ケヌペッネ(ク・エヌペッネ)=よい話を聞いてとても私は嬉しくなった. (出典:萱野、方言:沙流)
- epepetke
- エぺペッケ 【epepetke】 スルメイカ. (出典:萱野、方言:沙流)
- epetciw
- エペッチウ 【他動】[e-pet-ciw (それ)で・指・をさす](石など)につまずく。 suma k=épetciw wa k=úrepeci arka スマ ケペッチウ ワ クレペチ アㇻカ 私は石につまづいて足の指が痛くなった。(S) amip o suwop sikkewe k=épetciw アミㇷ゚ オ スウォㇷ゚ シッケウェ ケペッチウ 私は衣装箱の角(かど)につまづいた。(S) ☆参考 つる草などにつまづくことにはこの語を使わず eokok エオコㇰ《…にひっかかる》を使う。(S) ☆参考 足指は urepet ウレペッ。 {E: to stumble over…} (出典:田村、方言:沙流)
- epetciw
- エペッチウ §517.つまずく;のめる(1)つまずく epetciw〔e-pét-čiŭ エ舳ッチウ〕[e(それに)+pet(ゆび、=足ゆび)+ciw(突く、着く)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetciwsakno
- エペッチウサㇰノ §512.つつがなく;ぶじに(4)epetciw-sakno〔e-pé-čiŭ-sak-no エ舳ッチウサㇰノ〕[つまずくこと・なしに]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetke
- エペッケ 【e-petke】 みつくち,兎唇,口蓋裂傷. (出典:萱野、方言:沙流)
- epetke
- エペッケ §284 うさぎ (5) epetke (e-pet-ke)「エペッケ」[‘みつくち’;<e(顔)petke(裂けている)] ⦅胆振⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- epetke(-an)
- エペッケ §729.みつくち;としん(兎唇)(6)epetke(-an)〔e-pét-ke エ舳ッケ〕[e(顔)+petke(裂けている)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- epetkemunciro
- エペッケムンチㇿ §402 アワ 粟 (13) e-petke-munciro (e-pét-ke-mun-ci-ro)「エぺッケムンチㇿ」[e(頭、穂先)petke(割れている)munciro(アワ)] 子実 ⦅平取⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epetpetke
- エペッペッケ §259 イカ (1) epetpetke (e-pet-pet-ke)「エペッペッケ」[枝が分かれている] ⦅礼文、虻田、長万部、幌別⦆epetpetkepone(長万部II, 34) (出典:知里動物編、方言:)
- epetpetkeamip
- エペッペッケアミㇷ゚ 【e-petpetke amip】 ぼろぼろの着物. テエータ アン トゥミ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ モシㇼ エウン ウタㇻ ミㇷ゚ カ イサㇺ イタㇰ コラチ エペッペッケアミㇷ゚ ミ パ ワ オカ ア コㇿカ タネ アナㇰ ピㇼカ ㇷ゚ パテㇰ ミ パ=その昔の戦争の時は国中の者が着るものもなく言葉の通りにぼろぼろの着物を着ていたものだが今はいい物ばかり着ている. (出典:萱野、方言:沙流)
- epetturasi
- エペットゥラシ 【他動】[e-petturasi …に・川をさかのぼる](次の表現の中で)…にさからって勝つ。 kor rametok/epetturasi p/sinen ka isam コン ラメトㇰ/エペットゥラシㇷ゚/シネン カ イサㇺ [雅]その勇猛さには勝つものは一人もいませんでした。(Sユーカラ) ☆参考 「川の流れにさからうように…」。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etupetnu
- エトゥペッヌ 【etu-petnu】 もらい涙(する). (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykoram-petetne
- エヤイコランペテッネ 【他動】[< eyaykoramu-petetne (次項)](次の慣用句で)(子育てする)のに苦労する(=eyaykoramu-petetne エヤイコラムペテッネ)。 resu póka eyaykoram-petetne レス ポカ エヤイコランペテッネ …を育てるのに苦労する、 苦労して…を育てる。 ene he tap a=resú póka eyaykoram-petétne kuni p a=poho ne awa エネ ヘ タㇷ゚ アレス ポカ エヤイコランペテッネ クニㇷ゚ アポホ ネ アワ あんなに苦労して息子を育てたのに。(W民話) (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykoramu-petetne
- エヤイコラムペテッネ 【他動】[e-yayko-ramu-petetne …で・一人で・心が・湿る(petne の重複)](次の慣用句で)respa póka eyaykoramu-petetne レㇱパ ポカ エヤイコラムペテッネ [雅] …を育てるのに心をくだきいろいろと骨を折り苦労する。 a=e=réspa póka/eyaykoramu/petetne ayne アエレㇱパ ポカ/エヤイコラム/ペテッネ アイネ [雅]私はあなたを育てるのに長い間心をくだき苦労してきましたが。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 {E: to suffer, have troubles with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hakkamompet(c-i)
- ハッカモンペッ §823.こゆび(小指)(4)hakka-mompet(c-i)〔hák-ka-mom-pet はッカ・モンペッ〕[hakka(小さい)+mompet(指)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hempetke
- へンペッケ §157 毛虫 (5) hempetke(hém-pet-ke)「へンペッケ」⦅屈斜路⦆毛虫の大きいもの (出典:知里動物編、方言:)
- hepetasisi
- ヘペタシシ 【hepetasisi】 安心する. エキㇺネ ウタㇻ シㇼクンネ ヤッカ イワㇰ イサㇺ パ アンノㇱキ パㇰノ ウンテレ.アン ヤッカ ソモ イワㇰ パ アㇷ゚ イワㇰ クヘペタシシ=山へ行った人たちがあたりが薄暗くなって帰って来ない.夜中まで待っても帰って来なかったが帰って来て安心した. (出典:萱野、方言:沙流)
- íkapet
- イカペッ 【名】[íka-pet 近道する・川] 近道する川(蛇行している川の堤防が切れてまっすぐに行くようになったときにそれを言う)。 asinno toska tuy wa íkapet ne an アシンノ トㇱカ トゥイ ワ イカペッ ネ アン 新らしく堤防が切れて近道する川(=直流する川)になった。 {E: a river short-cut.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikkopetca
- イッコペッチャ §348 マガ (3) ik-kopetca (ík-ko-pet-ča)「いッコペッチャ」 ⦅天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ikopet
- イコペッ 【自動】(馬、 鹿、 熊などが)水を飲むとき一緒に悪い虫を飲んだためにその場で倒れて死んでしまう。 wakka ku wa ora ikopet aan noyne ray wa an ワッカ ク ワ オラ イコペッ アアン ノイネ ライ ワ アン 水を飲んで毒虫にあたったらしく死んでいる。(S) {E: (for a horse, deer, bear, etc.) to drink toxic water and die.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikuspetuyep
- イクㇱペトゥイェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(24) ikuspetuyep(i-kus-pe-tu-yep)「イクㇱペトゥイェㇷ゚」[ikuspe(柱)tuye(切る)-p(者)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ine urepet usi pe
- イネウレペッウシペ 【ine-ure-pet-usi-pe】 四つ爪の熊:5本の爪のうち小指を薬指に重ねた熊. ソンノ イネウレペッウシペ ルウェクヌカㇻ ケオハイシトマ=本当に四つ爪の熊の指の足跡を見て,私は恐しく思った. *ウレペチヒ(足指)が四つ爪の恐ろしい熊.この足跡を見たら要注意.小動物,兎とか狐までは足跡をアピㇼと言うが,鹿とか熊になると,ルウェヘ(足跡)と言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- inpetatuy(-an)
- インペタトゥイ §786.目がしょぼしょぼしているin-pe-ta-tuy(-an)〔ím-pe-ta-tuǐ いンペタトゥイ〕[in(目)+pe(汁)+ta(において)+tuy(垂れ落ちる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ipetam
- イペタㇺ 【名】[ipe-tam ものを食べる・刀] 人食い刀(ユーカラに出て来る恐ろしい刀)。(S) {E: a man-eating sword (Yukar).} (出典:田村、方言:沙流)
- ipetam
- イペタㇺ 【ipe-tam】 人食い刀.▷イペ=食べる タㇺ=刀 *1度抜いたら血を見なければ納まらない刀が二風谷近くのアイヌの村にもあり,イペタㇺと呼ばれた.持ち主はその刀で自害した.後にその末裔が私の姉と結婚した. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipetek
- イペテㇰ 【ipe-tek】 さっと食べる. オッコー ポンノ エン・テレ.ナ クンネイワイペ ソモ ク・キ ア ナ ク・イペテㇰ ワ エチ・トゥラ ナ=お姉さん,少し待って.まだ朝ご飯を食べていなかったので,さっと食べてあなたと一緒に行くから. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipetuykata
- イペトゥイカタ 【ipe-tuykata】 食べながら,食べている時. ▷イペ=食べる トゥイカタ=ながら,しながら *トゥイカタをつけた言葉に,モコットゥイカタ(眠っている間も,眠りながらも)などがある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- Iruskapet
- イルㇱカペッ 【名】[地名] 入鹿別川(胆振地方東部の川)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- itankikem'askepet
- イタンキケㇺアㇱケペッ 【itanki-kem-askepet】 人差し指. *明治時代までは鹿肉やサケも豊富かつ自由に獲れたので,主食は肉や魚であったと思う.したがって肉汁や魚汁を食べた後で口直しにお粥を食べた.その時にお椀の内側についた粥を人差し指で嘗め取った.舌で嘗めることは下品なこととされ,舌でぺろっと嘗めるとうんと叱られた.嘗めたいならば人差し指でお椀の内側を撫で,その指を嘗めることになっている.それで椀を嘗める指と名づけられた.▷イタンキ=椀 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 (出典:萱野、方言:沙流)
- itankikem-askepet
- イタンキケㇺ アㇱケペッ 【名】[概](所は itankikem askepeci(hi) イタンキケㇺ アㇱケペチ(ヒ))[itanki-kem-askepet 椀・をなめる・指] 人差指。 ☆参考 昔は食べたあと人差指でおわんについた食べものをふきとってなめ、 きれいにした。(W) {E: an, the index finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- itankikemaskepet(c-i)
- イタンキケマㇱケペッ §820.ひとさしゆび(1)itanki-kem-askepet(c-i)〔i-táŋ-ki-kem-aš-ke-pet イたンキ・ケㇺ・アㇱケペッ〕[itanki(椀〔を〕)+kem(なめる)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- k=enupetne
- ケヌペッネ 【k=e-nupetne】 もらい泣きをする. ホクフ カ イサㇺ オカケヘ タ ポホ ウタㇻ カ ウウォポキン ウウォポキン ライ ワ イサㇺ エヤイポㇰタチㇱ コㇿ アン シリ ケヌペッネ(ク・エヌペッネ)=夫が死にその後で息子たちが次から次と死んでしまい,自分の悲運を悲しんでいるのを見て,私ももらい泣きをした. (出典:萱野、方言:沙流)
- kanepetomne
- カネペトㇺネ 【自動】[kane-pe-tom-ne 金・の汁・光・のように] 金色である(ぬり物のうるしの上にぬってある金の色を指して言った)。(S) kanepetomne kinapetomne sirkio patci カネペトㇺネ キナペトㇺネ シㇼキオ パッチ 金色や緑色の模様のついた鉢。(S) {E: to be gold-coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- kaparpetuki
- カパㇻペトゥキ 【kapar-pe-tuki】 薄手の杯:漆器. (出典:萱野、方言:沙流)
- kapetu
- カペトゥ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(6)kap-etu〔ká-pe-tu かペトゥ〕[tokap-etuの上略形+to-kap(乳房)+etu(さき)] (出典:知里人間編I、方言:)
- kemapetoroke
- ケマペトロケ §043.あしゆび(足指)(7)kemapetoroke〔ke-má-pe-to-ro-keケまペトロケ〕[kemapet(↑)+oroke(のところ)]⦅S.⦆【雅――遺篇, p. 128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemapetoroke
- ケマペトロケ §818.あしゆび(5)kema-petoroke〔ke-má-pe-to-ro-ke ケまペトロケ〕[kema(足)+pet(裂片)+oroke(の所)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kenepetomne
- ケネペトㇺネ 【自動】[kene-pe-tom-ne ハンノキ・汁・色あい・である] 茶色い。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- ketupetono
- ケトゥペトノ 【ketupe-tono】 針金虫の神様. (出典:萱野、方言:沙流)
- kinapetomne
- キナペトㇺネ 【自動】[kina-pe-tom-ne 草・汁・光・である] 草色(黄緑色)である。 kinapetomne amip キナペトㇺネ アミㇷ゚ 草色(黄緑色)の衣服。 (基本的な色の名称としてよく使われる siwnin シウニン は、 新緑の木や草のような明るい緑色を中心とし、 青から黄までの範囲の色に使われる。 その中で特に「草の色」と限定して表現するのに、 この語が使われる。 ほかに、 níkap iro ニカㇷ゚ イロ《木の皮の色=黄色》、 nis iro ニㇱ イロ《空の色》など。 (出典:田村、方言:沙流)
- kinapetomne
- キナペトㇺネ 【自動】[kina-pe-tom-ne 草・汁・色あい・である] 草色だ(amip アミㇷ゚《衣服》、 patci パッチ《鉢》、 tuki トゥキ《杯》などが)。 kinapetomne hi néno kane an amip mi kane キナペトㇺネ ヒ ネノ カネ アン アミㇷ゚ ミ カネ 草色のような衣服を着ている。(S) {E: to be grass-coloured.} (出典:田村、方言:沙流)
- kopet
- コペッ 【他動】[ko-pet と一緒に・水にぬれる](?) が水にぬれる、 (水鳥が)水を切る。 e=kopet pe ári, sat amip mi エコペッ ペ アリ、 サッ アミㇷ゚ ミ ぬれたものをぬいで乾いた衣服を着なさい。(S) {E: for…to get wet by water.} (出典:田村、方言:沙流)
- kopetca
- コぺッチャ §348 マガ (1) kopetca (ko-pét-ča)「コぺッチャ」 ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- kopetturasi kamuy isam
- コペットゥラシカムイイサㇺ 【ko-pet-turasi kamuy-isam】 かなう神はいない,勝つことのできる神はいない. ▷コペットゥラシ=かなわない,勝てない カムイ=神 イサㇺ=いない *コペットゥラシを,勝つ,負けるに使う場合は前後の言葉が必要である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapet
- クワペッ 【kuwa-pet】 一串の魚の切り身:一串分のサケの切り身に紐を通した物をいう. ク・コㇿ ション タパン クワペッ エアウネ コㇿ ワ アㇻパ アニー=孫よ,この一串の魚を隣へ持って行ってね. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapet(c-i)
- クワペッ §554.にく(肉)(24)棒状の切って乾したクマの肉 kuwa-pet(c-i)〔ku-wá-pet クわ・ペッ〕[kuwa(棒)+pet(裂片)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kuwapetne
- クワペッネ 【kuwapet-ne】 縦切りに(肉を). カㇺ ア・サカンケ ヒ タ アナㇰネ ルウェ キミ パㇰノ ネ クワペッネ ア・カㇻ ア・スパ ヒネ ア・テイパ ワ ア・ヌカㇻ ポンノ オケㇺタヤイケ パㇰノ ア・スパ ス ポㇷ゚ ウㇱケ ワ ア・ヤンケ コㇿ ピㇼカ サカンケカㇺ ネ ア・カㇻ エアㇱカイ=肉を煮て干す場合は,太いトウモロコシほどに肉を縦切りにして,それを煮て,つまんでみて少し血がにじむくらいに煮てから鍋の煮え立っているところから上げるとおいしい干し肉が出来るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuwapetne kar
- クワペッネ カㇻ 【kuwapet-ne kar】 縦に切る. ポンノ ホㇿセ チェㇷ゚ ネ ヤ カㇺ アナㇰネ クワペッネ ア・カㇻ ワ ア・パラㇰカ コㇿ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=少し痛んだ魚とか肉は縦に切ってそれに煤けた味をつけるといいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- moaskepet
- モアㇱケペッ 【名】[mo-askepet 小さい・指] 小指。 ☆参考 より普通には ponaskepet ポナㇱケペッ と言う。 〔知分類 薬指〕 {E: the little finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- Mópet
- モペッ 【名】[< mo-pet 小さい・川][地名]日高門別。 {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- noskeunaskepet(c-i)
- ノㇱケウナㇱケペッ §821.なかゆび(中指)(4)noske-un-askepet(c-i)〔nóš-ke-un-aš-ke-pet のㇱケ・ウン・アㇱケペッ〕[中央・の・指]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- noski-askepet
- ノㇱキアㇱケペッ 【名】[真ん中・指] 中指。 {E: the middle finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- noskiketaan askepet(c-i)
- ノㇱキケタアン アㇱケペッ §821.なかゆび(中指)(9)noskike-ta-an askepet(c-i)〔nóš-ki-ke-ta|án|áš-ke-pet のㇱキケ・タ・あン・あㇱケペッ〕[noski(中央)+ -ke(の所)+ta(に)+an(ある)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- notepetneka
- ノテペッネカ 【not-e-petneka】 唾で湿らす. ミマㇰ サッ・アン コㇿ ニㇱテ ㇷ゚ アナㇰネ ノテペッネカレ ワ エアシㇼ ア・クイクイ エアㇱカイ ペ ネ=歯がないと堅ーい物は唾で湿らしてから初めてそれを噛むことができるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupetne
- ヌペッネ 【nupet-ne】 さわやかな,朗らか,明るい. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupettek
- ヌペッテㇰ 【nupet-tek】 朗らか,愉快. (出典:萱野、方言:沙流)
- Nupkipet
- ヌㇷ゚キペッ 【名】[< nupki-pet 濁り水・川][地名] 貫気別(ぬきべつ)、 ①沙流川上流の一支流の名。 ②その地域。 ☆参考 沙流川の別の支流額平川(ぬかびらがわ)は Nokapira ノカピラ、 沙流川本流は Siyarpasar シヤㇻパサㇻ と言った。(W) (S) {E: place name.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupkipet
- ヌㇷ゚キペッ 【nupki-pet】 濁り川.▷ヌㇷ゚キ=濁り水 ペッ=川 ポンノ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ ナーニ ヌㇷ゚キ ネ ペッ ア・レコ ヒ ヌㇷ゚キペッ ネ=少し雨が降るとすぐに濁る川を名づけて濁り川.*平取町内に貫気別という地名がある. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupoppetarikan(-an)
- ヌポッペタリカン §047.汗をかく(6)nupoppe-ta-rikan(-an)〔nu-póp-pe-ta-ri-kànヌぽッペタリカン〕[nupoppe(汗)+ta(において)+rikan(ふやける、うるける)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Nupurpet
- ヌプㇽペッ 【名】[nupur-pet 霊力のある/濃い・川][地名] ①登別川。 ②登別。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onneakkepet(c-i)
- オンネアッケペッ §819.おやゆび(5)onne-akkepet(c-i)〔ón-ne-ak-ke-pet おンネ・アッケぺッ〕[年老いている・指]⦅ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- onneaskepet(c-i)
- オンネアㇱケペッ §819.おやゆび(4)onne-askepet(c-i)〔ón-ne-aš-ke-pet おンネ・アㇱケぺッ〕[onne(年老いている、親の、大きい)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- opetkusun
- オペックスン 【副】[o-pet-kus-un その尻・川・の向こう側・にある] 川の向こう側(「川向い」)に/から。 opetkusun wa オペックスン マ ☞opetkusunma オペックスンマ (出典:田村、方言:沙流)
- opetkusunma
- オペックスンマ 【副】[o-pet-kus-un-wa その尻・川・の向こう側・に向く・…して] 川向いから、 川向いに。 opetkusunma ku=sikehe k=ánu a na uk wa se wa ek wa en=kore オペックスンマ クシケヘ カヌ ア ナ ウㇰ ワ セ ワ エㇰ ワ エンコレ 川向いに私の荷物を置いて来たから取って背負って来て(=運んで来て)ください。(S) {E: from the opposite side, bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- opetpaun
- オペッパウン 【副】[o-petpa-un その尻・川のこちら側・にある] 川のこちら側に/から。 opetpaun wa オペッパウン マ ☞opetpaunma オペッパウンマ (出典:田村、方言:沙流)
- opetpaunma
- オペッパウンマ 【副】[o-petpa-un-wa その尻・川のこちら側・に向く・…して] 川のこちら側から、 川のこちら側に。(S) {E: from the near side of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- opetpetke
- オペッペッケ 【o-per-per-ke】 破れ着物,ぼろぼろの着物. ヒナㇰ ワ エㇰ イヤフㇷ゚ペ オペッペッケ アミㇷ゚ ミ カネ ㇷ゚ エㇰ ヒネ ヤイェヤントエトゥン=どこから来た乞食なのかぼろぼろの着物を着て泊めてくれと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- paropetetne
- パロペテッネ 【paro-petetne】 口がかじかむ.酔いのために口がもつれる. メライケ・アン コㇿ ア・パロホ カ ペテッネ イタㇰ カ ア・エアイカㇷ゚=寒いと自分の口もかじかんでしゃべることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- paropetetne
- パロペテッネ §269.口がまわらぬ[寒さなどのために]paro-petetne〔pa-ró-pe-tet-ne パろペテッネ〕[その口が・べとつく]⦅チトセ、ホべツ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- parusipetuntu
- パルシペトゥントゥ 【par-usi-pe-tuntu】 梁の上にある柱. ▷パㇻ=梁の上の空間 ウㇱ=付く,ある トゥントゥ=柱 *家の材料の名前でチセマカニ(家を開く木)という長方形の骨組みで,雪の重さで屋根が潰れるのを防ぐために横になっている柱.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- pet nonkar
- ぺッノンカㇻ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(12) pet nonkar(pét-non-kar)「ぺッノンカㇻ」[<pet(川)nonkar(偵察する)、pet-nonkar-cepの下略]⦅美幌⦆一番先に川へ入ってくるサケ。ビIII, 27 (出典:知里動物編、方言:)
- pet uwekari
- ペトゥウェカリ 【pet-u-ekari】 ふたまた(川).▷ペッ=川 ウウェカリ=行き合う (出典:萱野、方言:沙流)
- petaru
- ペタル 【pe-ta-ru】 水汲みに行く道,川へ行く道. エ・ヌー ト ペタル オッタ(オㇿ タ) タンネ キナスッ アン ワ コケウェ(ク・オケウェ) ヤッカ トンケ カ ソモ.アㇻパ オケウェ ワ エン・コレ=聞こえたかいあれ水汲みに行く道に長い蛇がいて私が追ってもびくともしない.行って追ってくれ.ウクラン ルイ レラ アン ワ ペタル オルン チクニ ホラㇰ ワ アン ナ オッカヨ ウタㇻ アㇻパ ワ アㇺケレ ワ イ・コレ=昨夜強い風が吹いて川へ行く道へ木が倒れていたから,男の人たち,行ってどかしてください. (出典:萱野、方言:沙流)
- petat
- ペタッ §310 シラカンバ (7) petat (pé-tat)「ぺタッ」[<pe(樹液)-tat(樺皮)] 樺皮 ⦅長万部、幌別、荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petatni
- ペタッニ §310 シラカンバ (8) petat-ni (pé-tat-ni)「ぺタッニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅長万部、幌別、荻伏⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petcaewak
- ぺッチャエワㇰ §345 アオサギ (1) petcaewak (pét-ča-e-wak)「ぺッチャエワㇰ」[<pet-ca-ewak(川・ばた・に住む)] ⦅美幌、屈斜路、春採⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petcakoas
- ぺッチャコアㇱ §345 アオサギ (2) petcakoas (pét-ča-ko-as)「ぺッチャコアㇱ」[<pet(川)ca(岸)ko(に)as(立っている);‘川岸に立っている鳥’の意] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petcep
- ペッチェㇷ゚ 【名】[pet-cep 水分のある・魚][動物] 生魚(干してない魚)。 ☆対語 satcep サッチェㇷ゚ 乾し魚。 〔知分類 p.77 キ769 なまうを 鮮魚 プッチェプ〕 {E: fresh, raw fish.} (出典:田村、方言:沙流)
- petci
- ペッチ 【名】[pet-ci 水分のある(?)・(?)] はいだばかりの毛皮。 kamuy petci カムイ ペッチ 熊のはいだばかりの毛皮。 yuk petci ユㇰ ペッチ 鹿のはいだばかりの毛皮。 ☆参考 これも rus ルㇱ《毛皮》のうち。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- petcicar
- ペッチチャㇻ 【名】[pet-cicar 川・(?)] 川岸、 川の水と陸との境の、 水が浅く「ピチャピチャある所」。(S) {E: a riverbank.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petcicay
- ペッチチャイ 【pet-cicay】 浅瀬. テエータ アナㇰネ チェッポ スナンカㇻアニタ(スナンカㇻ・アン ヒ タ) アナㇰネ ペッチチャイ タ アナㇰネ ネㇷ゚ パㇰノ カ チチラ オカ ㇷ゚ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰネ ア・ヌカㇻ フミー カ イサㇺ=ずうっと昔,小魚に灯を急に近づけて獲る時には浅瀬にはなんぼでもドジョウがいたものだったが,今は見ることもない. (出典:萱野、方言:沙流)
- petcine
- ペッチネ 【自動】[petci-ne 生の毛皮・のようになる] 体じゅうびしょぬれになる。 mak é=iki híne ene e=petcine wa e=ek ruwe an hi an? e=worosma ruwe? マㇰ エイキ ヒネ エネ エペッチネ ワ エエㇰ ルウェ アニ アン? エウォロㇱマ ルウェ? (あなた)どうしてそんなに体じゅうずぶぬれになったの? 川に落ちたの? (S) {E: to be wet through; drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- petcine
- ペッチネ 【petcine】 濡れる,濡れた,びしょ濡れ(になる). ホッノ イヨーハイ アㇷ゚トトゥマㇱ タ エ・アㇷ゚カㇱ エ・ペッチネ シリ.ネンカネ エ・オㇺケカㇻ ヘネ キ=まあまああきれた,雨の中をお前は歩いてびしょ濡れになって.もしものこと風邪でもひくのではないか. (出典:萱野、方言:沙流)
- péte
- ペテ 【他動】[pet-e 水気のある・を食べる] 味を付けないで煮て(=ゆでて)食べる。 mame péte マメ ペテ 豆をゆでて食べる。(S) kími péte キミ ペテ とうきび(=トウモロコシ)をゆでて食べる。(S) {E: to eat plain boiled food.} (出典:田村、方言:沙流)
- peteci
- ペテチ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(14) peteci(pe-té-či)「ペてチ」[peteci-cepの下略]⦅幌別、穂別、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petecicep
- ペテチチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(13) peteci-cep(pe-té-či-čep)「ペてチチェㇷ゚」[<pet(川)e-(で)ci(煮える、こげる)cep(魚)、川焼けのした魚]⦅幌別⦆サケのブナッケ。 (出典:知里動物編、方言:)
- petekari/pet-ekari
- ペテカリ/ペッエカリ 【自動/副】[pet-ekari 川・を回る] ①[自動]川上を回る(となりの川筋へ行くのに、 川を渡れず、 ずっと川をさかのぼって行ってから別の川筋を下って行く)。 petekari wa san ruwe un ペテカリ ワ サン ルウェ ウン (彼は)川上を回って来たのよ。(S) ②[副]川上を回って。 petekari k=ek ペテカリ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ☆参考 「来る」を表す動詞は san サン も ek エㇰ も使える。 ☆対語 petokomo ペトコモ。 {E: ①to turn around at upstream (and go downstream from a different route.) (v.i.) ② turn around at upstream. (adv.)} (出典:田村、方言:沙流)
- petemko/pet-emko
- ペテㇺコ/ペッエㇺコ 【名】[pet-emko 川・(川や沢)の奥の方] 川の奥の方(petetok ペテトㇰ より下(しも)だが、 集落のあるところよりも奥)。(S) ☆参考 petetok ペテトㇰ 川の水源地。 pet-péna ペッ ペナ 川上、 集落のある所のうちの川上の方で petemko ペテㇺコ よりも下(しも)。 pet-hontom ペッ ホントㇺ 集落のある所のうちの中ほど。 ☆参考 他の地域では、 petemko ペテㇺコ を川の中ほどで pet-hontom ペッ ホントㇺ と同じだと言う人もいる。 ☞emko エㇺコ {E: towards the souce of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petesoro
- ペテソロ 【副】[pet-esoro 川・に沿って][神謡] 川に沿って。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- petetne
- ペテッネ 【自動】①かじかむ。 ku=teke petetne クテケ ペテッネ 私は手がかじかんだ。(S) ku=paro petetne クパロ ペテッネ 私は口がかじかんだ(寒さで唇が紫色になり、 物を言うのもよく言えない状態になった)。(S) ② ☞eyaykoramu petetne エヤイコラム ペテッネ {E: ①to be numb with cold.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petetok
- ペテトㇰ 【位名】[概](所は petetoko(ho) ペテトコ(ホ))[pet-etok 川・の先端] 川のいちばん奥、 水源地(「かっち」)。 {E: the source of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petetok
- ペテトㇰ 【pet-etok】 川の源,水源.▷ペッ=川 エトㇰ=先 (出典:萱野、方言:沙流)
- petetoko
- ペテトコ 【pet-etoko】 川上. (出典:萱野、方言:沙流)
- petetoko(ho)
- ペテトコ(ホ) 【位名】[所](概は petetok ペテトㇰ)…の川の水源地、 その川の水源地の所。 {E: the source of a river of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petetokta
- ペテトㇰタ 【pet-etok ta】 川の源に. (出典:萱野、方言:沙流)
- Petetokuspe
- ペテトクㇱペ 【名】[petetok-us-pe 川の水源地・についている・もの][地名](川の水源地にある山の名。) ①(釧路の藻琴山の昔の名。) ②(沙流川の上流の山の古名、 今の幌尻岳のことらしい。) {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peteukohi
- ペテウコヒ 【<pet-e-u-kot-hi】 川が繋がった所.▷ペッ=川 エウコッ=繋がる ヒ=所 (出典:萱野、方言:沙流)
- pethat
- ペッハッ 【名】[pet-hat 水分のある・ブドウ][植物] 生のブドウ(干してないブドウ)。 ☆参考 冬は乾したブドウが普通だから、 生のブドウをこう呼ぶ。 夏は生のが普通だから言わない。(S)〔知分類になし〕 {E: fresh grapes.} (出典:田村、方言:沙流)
- petikuswa
- ペッイクㇱワ 【pet ikus wa】 川向かいから. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkam
- ペッカㇺ 【名】[pet-kam 水分のある・肉] 生肉(干してない肉)。 ☆対語 satkam サッカㇺ《乾し肉》。 {E: fresh, raw meat.} (出典:田村、方言:沙流)
- petkasu
- ペッカス 【自動】[pet-kasu 川・を徒歩する] 川を歩いて渡る。 {E: to walk across a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkasu
- ペッカス 【pet kasu】 (歩いて)川を渡る. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkasuy
- ペッカスイ 【pet-kasuy】 川を渡る,川を越える. ホリキライェ ワ ペッカスイ=着物の裾をまくって川を渡る.オッコ ポンノ ホㇱキ テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=姉よ少し待って,この場所が浅いようだから川を渡ろうよ.ペッカスイアニ(ペッカスイ・アン ヒ) タ アナㇰネ シㇼオハㇰ ウㇱケヘ ア・ヌㇺケ ワ ペッカスイ・アン ペ ネ=川を歩いて渡る時はあたりが浅い所を選んで川を渡るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petkikir
- ペッキキㇼ §193 ミズスマシ;ヒメミズスマシ (3) pet-kikir (pet-ki-kir)「ペッキキㇼ」 ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petkon
- ぺッコン §101 エゾワカサギ;ちか (6) pet-kon(pét-kon)「ぺッコン」[<川・魚]⦅多来加⦆チカ。 (出典:知里動物編、方言:)
- petkuretoko
- ペックレトコ 【位名】[所](概の用例はない)[pet-kur-etoko 川・姿・の先端][雅]川の水源地。 epa=kor petpo/petkuretoko/iworso ka wa エパコㇿ ペッポ/ペックレトコ/イウォㇿソ カ ワ [雅]我が川の上(かみ)のはずれの奥地の方から。(Sユーカラ) ☆参考 日常語ではpetetok ペテトㇰ [概]/petetoko(ho) ペテトコ(ホ)[所]。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkus
- ペックㇱ 【位名】[pet-kus 川・を渡った向う側] 川向こう、 川の向こう側。 ☆参考 古老は日本語では「川向かい」と言っていた。 {E: the opposite side, bank of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petkuttar
- ペックッタㇻ §014 ヨブスマソウ (8) pet-kuttar (pét-kut-tar)「ぺックッタㇻ」[pet(川)kuttar(筒)] 茎 ⦅A有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petmame
- ペッマメ 【pet-mame】 さやのままの豆. ペッマメ ア・ハㇺネスパ ワ イワシスㇺ ヘネ ア・ウシ ワ ア・エ コㇿ ケラ ピㇼカ ㇷ゚ ネ=青さやのままの豆を丸ごと煮てイワシ油などつけて食べると味がいいものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petneka
- ペッネカ 【他動】[pet-ne-ka 水分のある(もの)・になる・(他動詞化)]…を水で湿(しめ)す、 (粉など)を水でこねる。 {E: to knead…} (出典:田村、方言:沙流)
- petneka
- ペッネカ 【petneka】 練る. シト ペッネカ=団子を練る.オ ペッネカ ワ カッパ ス ポㇷ゚ ワ オラーノ オマレ ペカンケ コㇿ チ ワ アン ペ ネ ナ ヤンケ アニー=それ,練ってから団子にして.鍋が煮え立ってから入れて.浮いたら煮えているものだから上げてね. (出典:萱野、方言:沙流)
- petniru
- ぺッニル §275 カワウソ (6) petniru (pét-ni-ru)「ぺッニル」[<pet-ninu(川を・縫う)?] ⦅美幌⦆【夜ことば】 (出典:知里動物編、方言:)
- petnoka
- ペッノカ 【名】[pet-noka 川・の形をしたもの][星の名] 天の川。 {E: The Milky Way.} (出典:田村、方言:沙流)
- petnoka
- ペッノカ 【pet-noka】 天の川,銀河.▷ペッ=川 ノカ=形 (出典:萱野、方言:沙流)
- petoiramante
- ペトイラマンテ 【pet-o-iramante】 川漁. (出典:萱野、方言:沙流)
- petokomo
- ペトコモ 【自動/副】[pet-o-komo 川・その尻・…を折り曲げる] ①[自動]川下を回る(となりの川筋に行くのに、 川を渡れず、 川下へ下って海辺から別の川筋へ出てさかのぼる)。 ku=petokomo wa k=ek クペトコモ ワ ケㇰ 私は川下を回って来た。(S) ②[副]川下を回って。 petokomo k=ek ペトコモ ケㇰ 川下を回って私は来た。(S) ☆対語 petekari ペテカリ。 {E: ①to turn around at downstream (and go upstream from a different route. (v.i.) ②turn around at downstream. (adv.) (NOTE: Since one can not cross over to the other river, one has to first go downstream and get out to the ocean and then go upstream (of the other river).)} (出典:田村、方言:沙流)
- petoput
- ペトプッ 【petoput】 河口,川尻. →ペップッ (出典:萱野、方言:沙流)
- petorun'ampayayap
- ペトルンアンパヤヤㇷ゚ 【pet-or-un-ampayayap】 モクズガニ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petoruncep
- ぺトルンチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(1) petoruncep(pé-to-run-cep)「ぺトルンチェㇷ゚」[pet(川)or(中)un(にいる)cep(サケ)]産卵のため川へ入って来たサケ。⦅幌別、東静内⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petoruncikap
- ぺトルンチカㇷ゚ §348 マガ (6) petorun-cikap (pé-to-run-či-kap)「ぺトルンチカㇷ゚」[<pet-or-un-cikap(川・中・にいる・鳥)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petoruncimakani
- ぺトルンチマカニ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (2) petorun-cimakani (pé-to-run-ci-ma-ka-ni)「ぺトルンチマカニ」[pet(川)or(中)un(にいる)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅礼文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petorunhorkaterkepe
- ペトルンホㇿカテㇾケペ 【pet-or-un-horka-terke-pe】 川エビ類. (出典:萱野、方言:沙流)
- petorunkuruni
- ペトルンクルニ §318 デロ ドロノキ (5) petorun-kuruni (pé-to-run-ku-ru-ni)「ぺトルン・クルニ」[pet(川)or(の中)un(にある)kurunni(魔の木?)] 茎 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petorunponcimakani
- ペトルンポンチマカニ 【pet-or-un-pon-cimakani】 ごだっぺ (出典:萱野、方言:沙流)
- petorunponcimakani
- ぺトルンポンチマカニ §035 川に住むカジカ カジカ;カワカジカ(方言)§764 (3) petorun-pon-cimakani (pé-to-run-pon-cimakani)「ぺトルンポンチマカニ」[pet(川)or(中)un(にいる)pon(小さい)cimakani(カジカ)] 成魚 ⦅長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petorunsamampe
- ぺトルンサマンペ §046 カワガレイ;ヌマガレイ (1) petorun-samampe (pé-to-run-sa-mam-pe)「ぺトルンサマンペ」[pet(川)or(中)un(にいる)samampe(カレイ)] 成魚 ⦅美幌、長万部⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- petorunsei
- ぺトルンセイ §218 カワシンジュガイ (12) petorun-sei (pé-to-run-sey)「ぺトルンセイ」 ⦅美幌⦆カラス貝、川のカラス貝 (出典:知里動物編、方言:)
- petorunsey
- ペトルンセイ §218 カワシンジュガイ (24) petorun-sey (pe-to-run-sey)「ペトルンセイ」 ⦅美幌⦆カラスガイ (出典:知里動物編、方言:)
- petosanputu
- ペトサンプトゥ 【位名】[pet-o-san-putu 川・その尻・下る・河口][雅]川尻、 川の海への出口。 petosanputu/puskosanpa ペトサンプトゥ/プㇱコサンパ [雅]川尻でピュッと何か物音がする。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では petput ペップッ[概]/petputu ペップトゥ[所]。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpa
- ペッパ 【他動】[複](単は petu ペトゥ) (いくつにも)細く切る/裂く。 hasami ani áneno áneno e=petpa wa ora nokanno nokanno e=tuypa ruwe ハサミ アニ アネノ アネノ エペッパ ワ オラ ノカンノ ノカンノ エトゥイパ ルウェ あなたは(紙を)細く細く切ってから細かく細かく切ったね。(S) {E: to cut, chop…finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- petpa
- ペッパ 【petpa】 (細長く)切る,裂く,破る. (出典:萱野、方言:沙流)
- petpapetpa
- ペッパペッパ 【他動】[pet-pa-petpa (細長く切り裂く意の語根)・[複]・(重複)] ビリビリに/ゴチャゴチャに裂く。 ☞petpa ペッパ、 petu ペトゥ {E: to tear, rip…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpapetpa
- ペッパペッパ 【petpa-petpa】 破れる,ぶっ裂く. センカキ イカラㇱ ナ イテキ ペッパペッパ アニー=布がもったいないのであまりぶっ裂くんではないよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petparur
- ペッパルㇽ 【pet-parur】 川岸.▷ペッ=川 パルㇽ=岸 (出典:萱野、方言:沙流)
- petpaus
- ペッパウㇱ §373 ヤラメスゲ (1) petpaus (pét-pa-us)「ぺッパウㇱ」[pet(川)pa(岸)us(に群生している)] 茎葉 ⦅幌別⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petpeni
- ペッペニ 【名】[pet-peni 川・の川上]川沿いの集落がある部分のいちばん上(petemko ペテㇺコ よりも川下)。(S) petpeni kor nispa ペッペニ コン ニㇱパ いちばん川上の集落の長者。(S) {E: the innermost part of a riverbank village.} (出典:田村、方言:沙流)
- petpes
- ペッペㇱ 【自動/副】[pet-pes 川・に沿って下る] ①[自動]川を下る、 川沿いに下る。 ②[副]川沿いに下へ。 {E: ①to go downstream. ②down along a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpes
- ペッペㇱ 【pet-pes】 川を下る. パㇻカ タ アネ スウォㇷ゚ シネㇷ゚ アニクス(アン ヒクス) パテㇰ ア・セ ヒネ コタン フナラ クス ペッペㇱ・アン=梁の上に上等の宝をしまう箱があったので,私はそれだけを背負って村を探しに川を下った[ウ].ポロ ワッカ オッタ(オㇿ タ) チㇷ゚ ア・オ ヒネ ペッペㇱアナクス(ペッペㇱ・アン アクス) ペシㇰ イ・カカムカム テイネ・アン=洪水の時に舟に乗って川を下ると,しぶきが私におおいかぶさって私は濡れてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- petpipa
- ペッピパ §218 カワシンジュガイ (5) pet-pipa (pet-pi-pa)「ペッピパ」 ⦅旭川⦆カワシンジュガイ (出典:知里動物編、方言:)
- petpo
- ペッポ 【名】[pet-po 川・(指小辞)][雅]川。 (次のような文脈で使われる、 愛称または美称。) a=kor petpo アコㇿ ペッポ [雅]われらの川。(Sユーカラ語り) epa=kor petpo エパコㇿ ペッポ [雅]我が川。(Sユーカラ) pirka petpo ピㇼカ ペッポ [雅]美しいわが川。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpunki
- ペップンキ 【名】[pet-punki 川・番人] 川番、 渡し守。 {E: a river watchman; a ferryman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petpunkine
- ペップンキネ 【自動】[pet-punki-ne 川・番人・である] 川番(=渡し守)である/をする。 {E: to be a river watchman, a ferryman.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petput
- ペップッ 【名】[pet-put 川・(川の)出口]川口(「川尻」)。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petput
- ペップッ 【pet-put】 川下,河口,川尻. (出典:萱野、方言:沙流)
- petru
- ペッル 【名】[pet-ru 川・道] 川筋、 川筋の低地(水のないところも含む)。 {E: the course of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petruor
- ペッルオㇿ 【pet-ruor】 川原. (出典:萱野、方言:沙流)
- petruwor
- ペッルウォㇿ 【名】[pet-ru-or 川・道・のところ] 川筋の低地のところ(水のない部分も含む)(=petru or ペッル オㇿ)。 {E: lowlands along the course of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- petsam
- ペッサㇺ 【pet-sam】 川辺. ペッ サㇺ パㇰノ ク・シケヘ ク・セッセアチュー ナ アㇻスイネ エン・カスイ=川辺まで私の荷物を背負って運ぶので1回私を手伝ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- petso
- ペッソ 【名】[pet-so 川・広がりを持った所]川の所(川の水の上ではなく、 川端、 川原の所)。 petso ka ta/horaociwpa ペッソ カ タ/ホラオチウパ [雅](空から)川原の上にさっと降りて来た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petsuwe
- ペッスウェ 【他動】[pet-suwe 水分のある・…を煮る] ゆでる、 水煮する(味をつけないで煮る)。 {E: to boil…} (出典:田村、方言:沙流)
- pettat
- ペタッ §310 シラカンバ (9) pettat (pé-tat)「ぺタッ」[<pe-tat] 樹皮 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pettatni
- ペタッニ §310 シラカンバ (10) pettat-ni (pét-tat-ni)「ぺタッニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petteksam
- ペッテㇰサㇺ 【名】[pet-teksam 川・の横] 川端、 川の横。 {E: a riverbank.} (出典:田村、方言:沙流)
- petteksam
- ペッテㇰサㇺ 【pet-teksam】 岸,川端. (出典:萱野、方言:沙流)
- pettomotuye
- ペットモトゥイェ 【自動/副】[pet-tomotuye 川・を横切る] ①[自動]川を越える、 川を渡る(=pet tomotuye ペッ トモトゥイェ)。 ②[副]川越しに、 川を越えて。 pettomotuye uhasekoyki p ペットモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木(しばき=細枝)でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。(S) {E: ①to cross a river. ②cross-river.} (出典:田村、方言:沙流)
- pettomotuye
- ペットモトゥイェ 【pet-tomo-tuye】 川を渡る:歩いて渡る. ペッ オハㇰ クナㇰ ク・ラム ワ ク・ペットモトゥイェ アクス オホイ アン ヒネ ク・オ テイネ=川が浅いと思って歩いて川を渡ったら,深い所があって,ちんちんも濡れた. (出典:萱野、方言:沙流)
- pettoska
- ペットㇱカ 【名】[pet-toska 川・堤] 川の堤/土手/堤防(=pet toska ペッ トㇱカ)。 {E: a riverbank.} (出典:田村、方言:沙流)
- petturasi
- ペットゥラシ 【自動/副】[pet-turasi 川・に沿って上る] ①[自動]川をさかのぼる、 川沿いに上流の方へ行く(=petturasi arpa ペットゥラシ アㇻパ)。 ②[副]川沿いに上へ。 {E: ①to follow a river upstream (to its source). ②to go upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petturasi
- ペットゥラシ 【pet-turasi】 川を通る. シト オイカ・アン ルスイ クス ペットゥラシ・アン ポンナイ ア・トゥラシ シトゥ イマㇰ タ ラナン(ラン・アン) ルウェ ネ=私は峰を越えたいので,川を起り,小さい沢を遡り,峰の向こう側へ下った. (出典:萱野、方言:沙流)
- petturaspa
- ペットゥラㇱパ 【自動】[複](単は petturasi ペットゥラシ) (二人以上が)川をさかのぼる、 川沿いに上流の方へ行く(=petturasi paye ペットゥラシ パイェ)。 {E: to go upstream (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petu
- ペトゥ 【他動】[単](複は petpa ペッパ) (一箇所)細く切る(たとえば、 手袋をつくるために指になる部分をはさみで)、 細く裂く。 taan kam petu wa satke タアン カㇺ ペトゥ ワ サッケ この肉を細く裂いて乾かしなさい。(S) ☆参考 yasa ヤサ (紙、 布、 木など)をビリッと/バリッと裂く。 {E: to cut, tear…finely.} (出典:田村、方言:沙流)
- petu
- ペトゥ 【petu】 (細長く)切る. ア・ラウネペトゥ ア・カㇱレペトゥ イヨㇰペ アニ ア・ペトゥペトゥ カシ ア・キㇰ=その者を深く切り,その者を浅く切り,鎌でそれを切り切り,はらい清めた. (出典:萱野、方言:沙流)
- petuscep
- ぺトゥㇱチェㇷ゚ §067 サケ あきあじ、あきやじ 川(15) pet-us-cep(pé-tus-cep)「ぺトゥㇱチェㇷ゚」⦅美幌⦆川へ入ってcep-isaして黒くなったもの。方言でいわゆるブナッケ。川に長く居ついた(「長く居る」ともあり)魚。 (出典:知里動物編、方言:)
- petutur
- ペトゥトゥㇽ 【位名】[概](所は petuturu ペトゥトゥル)[pet-utur 川・の間] 川と川の間。 petutur oika ペトゥトゥㇽ オイカ 川の間の山を越える。(S) tane Piratur un sir-ehanke petutur ta arki=an kor タネ ピラトゥルン シㇼエハンケ ペトゥトゥッ タ アㇻキアン コㇿ もう平取(びらとり)に近い川の間(鵡川と沙流川の間)まで来たときに。(NK民話) {E: the area between rivers.} (出典:田村、方言:沙流)
- petuturu
- ペトゥトゥル 【位名】[所](概は petutur ペトゥトゥㇽ) …の川の間。 tan Iskar etoko wano petuturu e=kus wa タン イㇱカㇻ エトコ ワノ ペトゥトゥル エクㇱ ワ あなたはこの石狩川の水源地から川の間(石狩川と勇別川の間)を通って(何とかして勇別の村まで行く)。(W民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- petuware
- ペトゥワレ 【自動】ふやける。 {E: to swell up.} (出典:田村、方言:沙流)
- pon'askepet
- ポンアㇱケペッ →ポナㇱケペッ (出典:萱野、方言:沙流)
- pon-askepet
- ポンアㇱケペッ/ポナㇱケペッ 【名】[概](所は pón(')askepeci(hi) ポンアㇱケペチ(ヒ)/ポナㇱケペチ(ヒ))[pon-askepet 小さい・指] 小指。 {E: the little finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- ponakkepet(c-i)
- ポナッケペッ §823.こゆび(小指)(2)pon-akkepet(c-i)〔pó-nak-ke-pet ぽナッケペッ〕[小さい・指]⦅クッシャロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponakkepetotutanumpe
- ポナッケペトトゥタヌンペ §822.くすりゆび(薬指)(3)ponakkepet-otutanumpe〔pó-nak-ke-pet|otú-ta-num-pe ぽナッケペッ・オとぅタヌンペ〕[pon-akkepet(こゆび)+otutanu(の次に)+un(ある)+-pe(もの)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponaskepet
- ポナㇱケペッ 【pon-aske-pet】 小指:小さい指. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponaskepet(c-i)
- ポナㇱケペッ §823.こゆび(小指)(1)pon-askepet(c-i)〔pó-naš-ke-pet ぽナㇱケペッ〕[pon(子である、小さい)+askepet(指)]⦅チカブミ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponaskepettutanuaskepet(c-i)
- ポナㇱケペットゥタヌアㇱケペッ §822.くすりゆび(薬指)(2)pon-askepet-tutanu-askepet(c-i)〔pó-naš-ke-pet|tu-tá-nu|áš-ke-pet ぽナㇱ・ケペッ・トゥたヌ・あㇱケペッ〕[pon-askepet(小指)+tutanu(の次にある)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- ponpet
- ポンペッ 【名】[pon-pet 小さい・川] 小川。 (=pon pet ポン ペッ) {E: a stream; a rivulet.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponpet
- ポンペッ 【pon-pet】 小川:大川から分かれている川のこと.洪水の後にはしばしば川の流れが変わるものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- ponsukem'askepet
- ポンスケㇺアㇱケペッ 【pon-su-kem-askepet】 薬指.▷ポン=小さい ス=鍋 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 →小さい鍋を嘗める指 (出典:萱野、方言:沙流)
- ponurepet(c-i)
- ポヌレペッ §818.あしゆび(6)クマの足の親指以外の指 pon-urepet(c-i)〔pó-nu-re-pet ぽヌレペッ〕[pon(小さい)+urepet(足ゆび)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poppeta
- ポッペタ 【poppeta】 寝汗. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppeta
- ポッペタ 【poppeta】 汗. ポㇷ゚ペタ アシン=汗をかく. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppetaasin
- ポッペタアシン 【自動】[pop-pe-ta-asin ボコボコ煮立つ・水分・(?)・出る] 汗が出る、 汗をかく。 ku=poppetaasin クポッペタアシン 私汗をかいた。 poppetaasin okake nukuki a=ocári ápekor an ポッペタアシン オカケ ヌクキ アオチャリ アペコㇿ アン 汗をかいた後がこごめでもふりまいたようだ。(W) {E: to sweat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poppetaasin
- ポッペタアシン 【poppeta-asin】 汗をかく,汗が出る. (出典:萱野、方言:沙流)
- poppetasin
- ポッペタシン 【自動】[poppetaasin ポッペタアシン が短く発音された形] 汗が出る、 汗をかく。 {E: to sweat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poppetasin
- ポッペタシン §047.汗をかく(8)poppetasin〔póp-pe-ta-šinぽッペタシン〕[poppe(汗)+ta(において)+asin(出る)]⦅サル、ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poroaskepet
- ポロアㇱケペッ 【poro-askepet】 親指. (出典:萱野、方言:沙流)
- poroaskepet(c-i)
- ポロアㇱケペッ §819.おやゆび(1)poro-askepet(c-i)〔po-ró-aš-ke-pet ポろ・アㇱケペッ〕[poro(親の、大きい)+askepet(指)]⦅テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- porourepet(c-i)
- ポロウレペッ §044.足の親指poro-urepet(c-i)〔po-ró-u-re-petポろウレペッ〕[大きい・指]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- puyraruypet
- プイラルイペッ 【puyra-ruy-pet】 しぶきの強い川.▷プイラ=しぶき ルイ=強い ペッ=川 *日高管内新冠川の上流にある. (出典:萱野、方言:沙流)
- ray-petcine
- ライペッチネ 【自動】[ひどく・ビショぬれになる] ひどくビシヨビシヨにぬれる。 {E: to be wet through; drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- rumaypetomne
- ルマイペトㇺネ 【rumaype-tom-ne】 夜に光って見える動物の目の色:青白い光り方の色のことをいう[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- rupespet
- ルペㇱペッ 【ru-pes-pet】 道をたどる川:地名で道内あちこちにある.▷ル=道 ペㇱ=たどる ペッ=川 (出典:萱野、方言:沙流)
- ruwe-askepet
- ルウェアㇱケペッ 【名】[概](所は ruweaskepeci(hi) ルウェアㇱケペチ(ヒ))[ruwe-askepet 太い・指] 親指。 ☞askepet アシケペッ {E: the thumb.} (出典:田村、方言:沙流)
- ruweaskepet
- ルウェアㇱケペッ 【ruwe-askepet】 親指. (出典:萱野、方言:沙流)
- ruyakkepet(c-i)
- ルヤッケペッ §819.おやゆび(7)ruyakkepet(c-i)〔ru-ják-ke-pet ルやッケペッ〕[ruye(太い)+akkepet(指)]⦅クッシャロ、ハルトリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §078.胃病(4)胃病 sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-sum さンペタスㇺ〕[sampe(↑)+ta-sum(病)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §432.心臓病sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-súm さンペ・タすㇺ〕[心臓・病]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetasum(-i)
- サンペタスㇺ §761.胸の病気(5)胸が苦しく吐気を伴う病気 sampe-tasum(-i)〔sám-pe-ta-sum さンペ・タスㇺ〕[sampe(心臓)+tasum(病)]⦅ナヨロ、テシオ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetoktokse
- サンペトㇰトㇰセ 【sampe-tok-tok-se】 心臓が脈打つ,鼓動がする. (出典:萱野、方言:沙流)
- sampetoranne
- サンペトランネ §245.きぜつする(気絶する);気が遠くなる;気を失う;人事不省になる(1)sampe-toranne〔sám-pe-to-ràn-ne さンペトランネ〕[sampe(心臓)+toranne(怠ける)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sampetumsak
- サンペトゥㇺサㇰ §078.胃病(5)胃のぐあいが悪い sampe-tumsak〔sám-pe-tum-sak さンペトゥㇺサㇰ〕[sam-pe(↑)+tumsak(元気が無い、tum 力、sak を欠く)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sarampetat
- サランペタッ §308 エゾノダケカンバ (3) sarampe-tat (sa-rám-pe-tat)「サらンペ・タッ」[絹布の・樺皮] 樹皮 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarampetatni
- サランペタッニ §308 エゾノダケカンバ (4) sarampetat-ni (sa-rám-pe-tat-ni)「サらンペタッ・ニ」[上記樹皮のとれる木] 茎 ⦅有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- satpetasum(-i)
- サッペタスㇺ §592.肺病(12)satpe-tasum(-i)〔sát-pe-ta-sum さッペタスㇺ〕[satpe(↑)+tasum(病)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sesekkosampetoranne
- セセッコサンペトランネ §413.しょきあたり(暑気あたり)(7)熱射病 sesek-ko-sampetoranne〔sé-sek-ko-sàm-pe-to-ran-ne せセㇰコサンペトランネ〕[sesek(暑気)+ko(のために)+sampetoranne(気が遠くなる)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sianpetpeni
- シアンペッペニ 【位名】[si-an-pet-peni 本当に・ある・川・川上][雅]ずっと川上の方。 sianpetpeni/a=yaytuyere シアンペッペニ/アヤイトゥイェレ[雅]ずっと川上の方へ私はまっすぐに飛んで行った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikupetakne
- シクペタㇰネ §082.生きる(5)短命である sikup-e-takne〔ši-kú-pe-tak-ne シくペタㇰネ〕[生きること・において・短い]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sikupetanne
- シクペタンネ §082.生きる(4)長生する sikup-e-tanne〔ši-kú-pe-tan-ne シくペタンネ〕[sikup(=sukup 生きること)+e(において)+tanne(長い)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnoskeakkepet
- シンノㇱケアッケペッ §821.なかゆび(中指)(3)sinnoske-akkepet〔šín-noš-ke-ak-ke-pet しンノㇱケ・アッケペッ〕[まんなか(の)・ゆび]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sinnoskianakkepet(c-i)
- シンノㇱキアナッケペッ §821.なかゆび(中指)(2)sinnoski-an-akkepet(c-i)〔šín-noš-ki-an-ak-ke-pet しンノㇱキ・アン・アッケペッ〕[<sinnoske(まんなか)+e(に)+an(ある)+akkepet(指)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sipesipetki
- シペシペッキ §188 ナキイナゴ類 (2) sipesipetki (si-pe-si-pet-ki)「シペシペッキ」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sipettek
- シペッテㇰ 【sipettek】 終わる. タパン ネㇷ゚キ アンピㇼ パㇰノ カ イユニン サㇰノ シペッテㇰ クニ カムイ プンキ アン ペ ネ ナ=この仕事中に爪傷ほどの怪我もなく終わりますように神のご守護があるでありましょう[カムイノミ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sitopetneka
- シトペッネカ 【sito-petneka】 団子をこねる.粉に水を入れてこねることをシトペッネカ レという. (出典:萱野、方言:沙流)
- sukem'askepet
- スケㇺアㇱケペッ 【su-kem-aske-pet】 中指.▷ス=鍋 ケㇺ=嘗める アㇱケペッ=指 →鍋を嘗める指 (出典:萱野、方言:沙流)
- tehpetoroke
- テㇸペトロケ §815.ゆび(指);手の指(7)tehpetoroke〔téh-pe-to-ro-ke てㇸペトロケ〕[tehpet(手の指)+oroke(のところ)]⦅S.⦆【雅―遺篇, p.128】 (出典:知里人間編I、方言:)
- tekepetetne
- テケペテッネ 【teke-petetne】 手がかじかむ. ポナニ(ポン・アン ヒ) タ アナㇰネ アミㇷ゚ カ ウェン ペ ネ クス ク・メライケ ク・テケペテッネ カ カㇺキㇼ(ク・アㇺキㇼ) タネ オカ ヘカッタㇻ アナㇰネ テケペテッネ カ エラムㇱカリ パ=私が子供の頃は着る物もよくないものだから.寒くて手もかじかむこともあったが,今いる子供たちは手がかじかむことも知らないであろう. (出典:萱野、方言:沙流)
- tekepetetne
- テケペテッネ §536.手がかじかむteke-petetne〔te-ké-pe-tet-ne テけ・ペテッネ〕[teke(その手)+petetne(よく動かぬ)]⦅ホロべツ、チトセ、ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tokapetu
- トカペトゥ §496.乳首(ちくび、ちちくび)(5)tokap-etu〔tó-ka-pe-tu とカペトゥ〕[乳房・鼻]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- tupetupe
- トゥペトゥペ 【tupe-tupe】 何回も縛る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukonkepettep
- ウコンケペッテㇷ゚ §053 オオバコ (17) ukonkepettep (u-kón-ke-pet-tep)「ウこンケペッテㇷ゚」[u(互い)ko(に)konkep(折れ曲がったもの)ette(よこす)p(もの)] 花茎・地上部 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ukonupetne
- ウコヌペッネ 【u-ko-nupetne】 喜び合う,互いに嬉しそうにする. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukopete
- ウコペテ 【他動】[uko-pete 一緒に・…をゆでて食べる](青物やあまり実の入らない豆やトウモロコシなど)を一緒にゆでて食べる。 ☆参考 péte… ペテ… をゆでて食べる。 pétsuwe ペッスウェ… …をゆでる。 {E: to boil and eat together (green vegetables).} (出典:田村、方言:沙流)
- ukpetekehayta
- ウㇰペテケハイタ 【uk-pe tek-e-hayta】 取るものも取りあえず:手に取った物をも落としながらしたくする大急ぎの様子.▷ウㇰ=取る ペ=物 テㇰ=手 エ=それで ハイタ=足りない アウン ウナㇻペ ピラトゥルン(ピラトゥㇽ ウン) エン・シレン イモンタピレ ㇷ゚ ネ クス クㇰ(ク・ウㇰ) ペ ク・テケハイタ コㇿ ケㇰ(ク・エㇰ) ルウェ ウン=隣のおばさんが平取へ私を誘い急がせるものだから取るものも取りあえず来たのだよ.ナー クンネイワイペ カ ソモ ノ アン ウㇱケ ウン アㇻパ・アン カルスㇰ(カルㇱ ウㇰ) クス ク・シレン アクス ウㇰペテケハイタ コㇿ ヤイェトコイキ=まだ朝飯を食べていないところへ私は行ってキノコ取りに行こうと誘うと取るものもとりあえず自分のしたくをしはじめた. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukurupetasumpe
- ウクルペタスンペ §156.おでき;できもの;はれもの;しゅもつ(27)ヤツメウナギのひょう疽 ukurupe-tasumpe〔u-kúr-pe-ta-sum-peウくㇽペ・タスンペ〕[ヤツメウナギ・ひょう疽]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- unarpeturesi
- ウナㇻペトゥレシ §028.おば(伯母、叔母)(14)unarpe-turesi〔u-nár-pe-tu-re-ši ウなㇻペトゥレシ〕⦅ホロべツ⦆【雅】伯叔母を妻とすること。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ureaskepet(c-i)
- ウレアㇱケペッ §043.あしゆび(足指)(3)ure-askepet(c-i)〔uré-aš-ke-petウれアㇱケペッ〕[ure(足)+askepet(指)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urepet
- ウレペッ 【名】[概](所は urepeci(hi) ウレペチ(ヒ))[ure-pet 足(足首から下)・細長いもの/指] 足指。 íne urepet us kameasi ruwe ka an イネ ウレペッ ウㇱ カメアシ ルウェ カ アン 四本の足指のついたばけものの足跡があった。(KK民話) ☆参考 たちの悪い人食い熊は四本指だという。 {E: the toes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urepet(c-i)
- ウレペッ §043.あしゆび(足指)(1)ure-pet(c-i)〔u-ré-petウれペッ〕[ure(足)+pet(裂片)]⦅サル、ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urepet(c-i)
- ウレペッ §818.あしゆび(1)urepet(c-i)〔u-ré-pet ウれペッ〕[ure(足)+pet(裂片)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- urepet/urepeci(hi)
- ウレペッ/ウレペチ(ヒ) 【ure-pet/ure-peci(hi)】 足の指. タン チュㇰ エアㇻキンネ メアン トゥナㇱ クス ヘ ネア ク・コㇿ ション ウレペチヒ ウウェチ ノイネ ポッピセ ネ アン=今年の秋はとっても寒くなるのが早い.それでだろうか,子供の足の指が霜焼けしたらしく水ぶくれになっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- urepetam(-i)
- ウレペタㇺ §519.つめ(爪)(2)足指の爪 urepet-am(-i)〔u-ré-pe-tam ウれペタㇺ〕[足ゆび・爪]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uwenupetne
- ウウェヌペッネ 【自動】[u-w-e-nupetne 互い・(挿入音)・によって(?)/と共に・喜ぶ(?)] 互いになつかしがって喜ぶ。 {E: to be mutually joyed at meeting someone after a long time.} (出典:田村、方言:沙流)
- yáka-askepet
- ヤカアㇱケペッ 【名】[概](所は yákaaskepeci(hi) ヤカアㇱケペチ(ヒ))[yaka-askepet 指し示す・指] 人差指。 ☆参考 itankikem-askepet イタンキケㇺアㇱケペッ《おわんをなめる指》とも言う。 {E: the index finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- Yúpet
- ユペッ 【名】[地名] 湧別(ゆうべつ)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- “chikapetupuy”
- 『チカペツプイ』 §259 エンコウソウ (3) “chikap-etupuy” 『チカペツプイ』[鳥の・鼻孔] ⦅F 樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- -po 3
- ポ 【接尾】[指小辞] ①(名詞に接尾して小さい、 年若い…という意味の名詞をつくる。 決まった語に現れる。) cep チェㇷ゚ 魚;ceppo チェッポ 小魚。 cikap チカㇷ゚ 鳥;cikappo チカッポ 小鳥。 menoko メノコ 女性;menokopo メノコポ 若い女性。 okkayo オッカヨ 男性;okkaypo オッカイポ 若い男性 (okkayopo オッカヨポ は息子)。 ②(愛着/親愛を表す。 決まった語に現れる。) a=kor petpo アコㇿ ペッポ [雅] わが川(家のそばを流れる川)。 kamuycikappo カムイチカッポ フクロウの神様。 ③(名詞や副詞について、 ほんとうに小さいこと、 わずかであることを表し、 またちょっと、 ちょっとでも、 といった気持ちを表す。 ある種の強調にもなる。) pon numapo us ポン ヌマポ ウㇱ 僅かな毛がちょこっと生えている。(S) neppo ipe us wa an? ネッポ イペ ウㇱ ワ アン? なんぼか実がなっているか。(S) tan tepo ta タン テポ タ ついここに。(S) mákpo é=iki híne マㇰポ エイキ ヒネ 一体どうやって。(S) hoskinopo op eaciw ホㇱキノポ オペアチウ 先に槍を投げた。(S会話) (出典:田村、方言:沙流)
- arkuanno
- アㇻクアンノ 【副】[ar-kuanno 全く・まっすぐに]まっすぐに、 真正面に。 arkuanno/i=teksama ta/petso ka ta アㇻクアンノ/イテㇰサマ タ/ペッソ カ タ [雅]真正面に私の脇に川面の上に。(Sユーカラ) ☆発音 これは歌うときの発音。 時によって arkuwanno アㇻクワンノ とも発音する。 ☞kuwan クワン、 kuwanno クワンノ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- askeetupsike
- アㇱケエトゥㇷ゚シケ 【名】[所](概は未出)[aske-etupsike 手・先端]…の 指先(=askepet etupsike アㇱケペッ エトゥㇷ゚シケ)。 ☞etupsi エトゥㇷ゚シ、 etupsike エトゥㇷ゚シケ {E: the fingertips of…} (出典:田村、方言:沙流)
- askekursut
- アㇱケクㇽスッ 【名】[概](所は askekursutu(hu) アㇱケクㇽストゥ(フ))[aske-kursut 手・根元] 指の付け根(=askepet ousi アㇱケペッ オウシ)。 {E: the base of a finger.} (出典:田村、方言:沙流)
- askepeci(hi)
- アㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は askepet アㇱケペッ)(彼)の指。 {E: (his) finger(s).} (出典:田村、方言:沙流)
- aspeket homi
- アㇱペケッ ホミ §817.手指の関節(1)aspeket homi〔áš-pe-ket|ho-mí あㇱペケッ・ホみ〕[askepet(手指)+homi(その関節)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aspeket(c-i)
- アㇱペケッ §815.ゆび(指);手の指(3)aspeket(c-i)〔áš-pe-ket あㇱペケッ〕[<askepetの音位転倒]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cási
- チャシ 【名】[< ci-asi-i された・たてる・ところ] ①柵、 境の垣(外からの侵入を防ぐためのもの、 鉄条網も)。 ras cási ラㇱ チャシ 木の割端でつくった柵。 unma o cási ウンマ オ チャシ 馬牧場(の囲い)。 ②家 (通常、 家のことは cise チセ と言うが、 ウポポ(斉唱・輪唱する歌謡)や叙事詩の中で cási チャシ と言う。 神の住む家は cási チャシ と言うのが普通であり、 また特別の人の館(やかた)か大邸宅を指すこともあり、 「城」とも訳される)。 ne nupuri nupuri kitay ta cásikor wa an kunine ネ ヌプリ ヌプリ キタイ タ チャシコㇿ ワ アン クニネ (その神が) その山の山頂に城をかまえて住むように。(S言い伝え) Aspet un cási アㇱペトゥン チャシ 芦別(「本当は鷲別」 (S))の家。(Sほかウポポ) ③とりで。 {E: ①a fence. ②a house. ③a fort.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- castustekka
- チャㇱトゥㇱテッカ 【他動】[cas-tustek-ka (?)・じっとしている・(他動詞化)](?) 身動きもしないでいる。 pet teksam ta/a=castustekka ペッ テㇰサㇺ タ/アチャㇱトゥㇱテッカ [雅]私は川端に身動きもしないでいた(萱野茂氏によれば「金しばりにあったみたいに」)。(Sユーカラ) ☆参考 サダモさんによれば、 この方言の日常語で tustek トゥㇱテㇰ はキツネか何かに化かされてぼんやりしてわけが分からなくなることを言い、 tustekka トゥㇱテッカ は、 人をそのようにすることを言う。 東部・中部・北部の方言では tustek トゥㇱテㇰ がだまっていること、 静かにしていること、 じっとしていることなどを表す。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cépekare(no)
- チェペカレ(ノ) 【後副】[cépekare-no ちょうど…に向かって行く・(副詞形成)] …にちょうど当たるように。 petput cépekare(no) cip yan kor an ペップッ チェペカレ(ノ) チㇷ゚ ヤン コラン 川口に入るように舟が陸に寄って来ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- chimakanichep
- チマカニチェㇷ゚ §027 カジカ (1) chimakani-chep (ci-ma-ka-ni-cep)「チマカニチェㇷ゚」カジカの総称 A kind of sculpin. Also called ten-chi-makani and pet-chimakani. (出典:知里動物編、方言:)
- cikiraspeket(c-i)
- チキラㇱペケッ §818.あしゆび(2)cikir-aspeket(c-i)〔či-kí-raš-pe-ket チきラㇱペケッ〕[cikir(足)+askepet(指、もと手の指)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cirektekuttar
- チレㇰテクッタㇻ 【名】[ci-rekte-kuttar される・鳴らす・円筒の茎] ①[植物]「ラッパグサ」。 ②草笛。 〔知分類 p.12 ヨブスマソウ〕 {E: ①trumpet grass. ②a reed pipe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ecupkaunma
- エチュㇷ゚カウンマ 【副】[ecupkaun-wa 東へ向く・…して] …の東の方へ。 a=kor Yupar ecupkaunma arpa pet アコㇿ ユパㇻ エチュㇷ゚カウンマ アㇻパ ペッ わが夕張の東の方へ行く川。(HK民話) {E: to the east.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eniwcinne
- エニウチンネ 【他動】…を追い出す。 wenkur umurek néun ka mosma pet or un hene mosma kotan or un hene eci=eníwcinne hene ki wa ne yakun kanna a=eci=ipére yakka ウェンクㇽ ウムレㇰ ネウン カ モㇱマ ペトルン ヘネ モㇱマ コタノルン ヘネ エチエニウチンネ ヘネ キ ワ ネ ヤクン カンナ アエチイペレ ヤッカ 貧乏人夫婦をあなたたちがどこかよその川すじへでもよその村へでも追い出したならばまたあなたたちに食べ物を与えるけれども(そうしなければ与えないぞ)。(HK民話) ☆参考 〔久辞典 niuchinne 追出す、 逐出す〕 {E: to drive out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epa= 2
- エパ 【人接】[雅][引用一人称単数主格他動詞型][ep-a (音節数をふやす)・(不定人称主格他動詞型の接頭辞)](ユーカラ等を歌うときに、 リズムの関係で、 通常使われる不定人称主格の接頭辞 a= ア の前に ep エㇷ゚ をつけて一音節ふやすもの。 ep には、 積極的な意味はないらしい。) epa=kor sápo エパコㇿ サポ 私のねえさん。(Sユーカラ) epa=kor petpo エパコㇿ ペッポ 私の川。(Sユーカラ) epa=kor cási エパコッ チャシ 私の城。(Sユーカラ) epa=ki kusu エパキ クス (私は)したから。(Sユーカラ) epa=ki ki wa エパキ キ ワ (私は)して。(Sユーカラ) ☆参考 pepa= ペパ という形を使って pepa=kor ペパコㇿ などのように言う人もいる。 ☆参考 これまでの用例では、 epa=/pepa= エパ/ペパ は、 主人公が自分のことを言う表現にのみ使われており、 一般の人々のことを言うときや受け身の表現、 相手に対する敬称などに使われた例はない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epeka(no)
- エペカ(ノ) 【後副】[e-peka-no …をめがける・(副詞形成)]…をめがけて、 …の正面に、 …にちょうど当たるように。 pukuru paro epeka(no) omare プクル パロ エペカ(ノ) オマレ 袋の口に入るように入れなさい。 uresanpe epeka(no) nitotke ウレサンペ エペカ(ノ) ニトッケ ちょうど土ふまずのところにとげがささった。 i=epekano/pet tuyka ta/makan katkor pe/as híne イエペカノ/ペッ トゥイカ タ/マカン カッコㇿ ペ/アㇱ ヒネ [雅]私のまん前に、 川の岸辺にどんなものだかが立って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- epekocirir
- エペコチリㇼ 【自動(?)】[e-pe-ko-cirir その頭・水・に・(擬音)チョロチョロと流れる]体からしずくがたれるぐらいにグショグショにぬれる(雨にあって、 泳いで)。 ☆参考 petcine ペッチネ ビショビショにぬれる。 raypetcine ライペッチネ ひどくビショビショにぬれる。 cipekopicici チペコピチチ 体からしずくが落ちるぐらいにぬれる。 {E: to be drenched.} (出典:田村、方言:沙流)
- erok
- エロㇰ 【他動】[e-rok (そこ)に・座る[複]](神が)(そこ)に住む。 Nupursar kotan petetok kasi erok kamuy ヌプㇽサㇻ コタン ペテトㇰ カシ エロㇰ カムイ この沙流地域の川の水源地にまします神。(W神謡語り) ☆参考 erokrok エロㇰロㇰ という重複形でも言う。 ほかにも神が住むことを表す語はいろいろある。 ☞ewak エワㇰ、 urokte ウロㇰテ、 horari ホラリ、 horarpa ホラㇻパ、 enukor エヌコㇿ {E: the place where the gods live.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esoro
- エソロ 【後副】(川のような長いもの)に沿って。 petesoro ペテソロ[副](神謡の言葉)川に沿って。 ☆参考 turasi トゥラシ …に沿って上へ。 pes ペㇱ …に沿って下へ。 {E: along a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- etanpaun
- エタンパウン 【副】[e-tan-pa-un その頭・この・川の…側・へ]川のこちら側へ。 okusne wa petkasu wa etanpaun ek kor an オクㇱネ ワ ペッカス ワ エタンパウン エㇰ コㇿ アン (彼は)「川向かい」(=川の向こう側)から歩いて川を渡ってこちら側へやって来ている。(S) ☆参考 [対]otanpaun オタンパウン 川のこちら側から。 okusne オクㇱネ 川の向こう側から。 {E: to the near bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- etcis
- ペッチㇱ §253 (所属不明) petcis (pet-cis)「ペッチㇱ」 ⦅B⦆貝の一種。 (出典:知里動物編、方言:)
- etok 2
- エトㇰ 【位名】[< etok1](pet ペッ《川》、 nay ナイ《沢》などの後に置かれ、 しばしば一語になって)(河川)のいちばん奥、 水源地。 petetok ペテトㇰ 川の水源地。 nayetok ナイェトㇰ 沢の水源地。 {E: the source of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etoko(ho)
- エトコ(ホ) 【位名】[所](概は etok エトㇰ) ①…の先、 前。 etoko ta anak siyeye nukar kur ne a korka tane anak somo no an エトコ タ アナㇰ シイェイェ ヌカㇻ クㇽ ネ ア コㇿカ タネ アナㇰ ソモ ノ アン (彼は)以前には病気を見る人(=医者)だったけれど今はそれはやめている。(S) etoko un cup エトコ ウン チュㇷ゚ 前の月。 etoko un to エトコ ウン ト 前の日。 ②(河川)のいちばん奥、 水源地。 petetoko(ho) ペテトコ(ホ) その川すじ/その集落の川の水源地。 a=kor Sar kotan petetokoho アコㇿ サㇻ コタン ペテトコホ 私たちの沙流川流域集落の川の水源地。(W民話) nayetoko(ho) ナイェトコ(ホ) その沢すじ/その地域の沢の水源地。 yu etoko ユ エトコ 温泉の水源。 ruetoko/ruwetoko ルエトコ/ルウェトコ 進んで行く先。 {E: ①ahead of… ②the source of (a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etomnukar(-an)
- エトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(6)etomnukar(-an)〔e-tóm-nu-kar エとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ⦆【雅】…と結婚する。"poy-Samayekur ci-〜"「サマイクㇽの子と私は結婚した」。"Petu-tom-un-kur ci-〜 wa sisak uwepirka ci-ki"「ペトゥトㇺの酋長と私は結婚してまたと無い幸福な暮しをしている」。"Otasut-un-nispa an-ne ineno, sino katke-mat an-〜, nep an-ewen ka somo ki, ekaci patek an-eramasuy"「オタスッの酋長で私はあって、立派な婦人を妻にし、何を不自由するということもせず、子だけが欲しかった」。[e(そこにおいて)+tom(体を)+nu(所有することを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- ewetusmak
- エウェトゥㇱマㇰ 【他動】[e-u-e-tusmak …で・互い・に・競争する] …を競い合う。 pekanpe-ewetusmak ペカンペ エウェトゥㇱマㇰ 競争でペカンペをとる。 ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwetusmak/ewwetusmak エウウェトゥㇱマㇰ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to compete with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayerana-ranke
- エヤイェラナランケ 【他動】[e-yay-e-ra-na-ranke (そこ)で・自分・…で・下・の方へ・下ろす][雅]下に下りる。 epa=kor petpo/pet hontomo/a=eyáyerana/ranke kane エパコㇿ ペッポ/ペッ ホントモ/アエヤイェラナ/ランケ カネ [雅]わが川の中程のところで空から地面に下りて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hahkamompeh(c-i)
- ハㇵカモンペㇸ §823.こゆび(小指)(5)hahka-mompeh(c-i)〔háh-ka-mom-peh はッカ・モンペㇸ〕[<hakka-mompet(↑)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hemespa
- ヘメㇱパ 【自動】[複](単は hemesu ヘメス)(魚が川上へ)上る、 (人が台か何かの上へ)上がる、 (人が山を)登る。 cep hemespa チェㇷ゚ ヘメㇱパ 魚(鮭)が川を上る。 konkane cikappo ni hontom pakno rap hemespa kor oka コンカネ チカッポ ニ ホントㇺ パㇰノ ラㇷ゚ ヘメㇱパ コㇿ オカ 黄金の小鳥が木の中ほどまで下りたり上がったりしていた。(KC民話) nupuri turasi hemespa ヌプリ トゥラシ ヘメㇱパ 山を登る。 ☆参考 人が川をさかのぼるのは pet turasi paye ペッ トゥラシ パイェ [複]。 ☞hemesu ヘメス {E: to go upstream; climb (a mountain.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hemesu
- ヘメス 【自動】[単](複は hemespa ヘメㇱパ)[he-mesu 頭・そぐ](魚が川上へ)上る、 (人が高い所へ)上がる、 (人が山に)登る。 suy or a=omáre yakun hemesu póka a=eáykap uske スヨㇿ アオマレ ヤクン ヘメス ポカ アエアイカㇷ゚ ウㇱケ …穴に入れられたら上がることもできないようなところ。(W民話) nupuri turasi hemesu=an ヌプリ トゥラシ ヘメスアン 私は山を登って行った。(W民話) ☆参考 自動詞であることに注意。 山や川は目的語にはならない。 ☆参考 人が川をさかのぼることは pet turasi arpa ペッ トゥラシ アㇻパ [単]と言い、 hemesu ヘメス とは言わない。 ☆参考 空中を上昇するのは rikin リキン、 川から岸に上がるのは yan ヤン ☆対語 san サン 山側(川上の方)から海側(川下の方)へ出る/下る/移動する。 ran ラン 山など(高い所)から低い所へ下りる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hontom
- ホントㇺ 【名】[概](所は hontomo(ho) ホントモ(ホ)) 途中。 pet hontom ペッ ホントㇺ タ 川の中ほど、 ni hontom 木の上下の中ほど。 ek hontom ta エㇰ ホントㇺ タ 来る途中で。 ☆参考 沙流川すじで昔の集落は川全体の中ほどから下の部分に多くあったらしい。 その部分の中で中ほどのあたりを hontom(o) ホントㇺ/ホントモ と言うらしい。 川上のほうを péna(ke)ペナ/ペナケ、 川下のほうを pána(ke) パナ/パナケ と言い、 péna(ke) ペナ/ペナケ《川上》よりももっと上流のほうは emko(ho) エㇺコ/エムコホ と言い、 日本語で言うときは「奥」と言う。 川全体から見れば、 hontom(o) ホントㇺ/ホントモ はかなり下流の方まで含むが、 本辞典の用例で「中流」と訳しているのは、 この pet hontom(o) ペッ ホントㇺ/ホントモ のことである。 {E: in the middle of; the middle reaches of a river; the middle section of a tree from top a bottom.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hontomo(ho)
- ホントモ(ホ) 【名】[所](概は hontom ホントㇺ)…の途中、 中流、 …の(木の)上下の中ほど、 その途中/中ほど。 Iskar hontomoho ta イㇱカㇻ ホントモホ タ 石狩川の中流で。(HC民話) hontomo ta ホントモ タ 途中で。 Yupet hontomo ekotankor kur ユペッ ホントモ エコタンコㇿ クㇽ 勇別川の中流の村長(むらおさ)。(W民話) {E: in the middle of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horaociwpa
- ホラオチウパ 【自動】[複](単は horaociwe)[雅](飛んできた神などが)空からサッと降りて来る。 petso ka ta/horaociwpa ペッソ カ タ/ホラオチウパ [雅](飛んで来た女神が)川原の上にサッと降りて来た。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- horawociwe
- ホラウォチウェ 【自動】[ho-ra-w-o-ciw-e 尻・下・(母音の連続ををさけて挿入された音)・に・刺さる・(他動詞化)](=horaociwe ホラオチウェ) ①(雨や雪が)ザアーと落ちて(=降って)くる。 aptoruyanpe horawociwe アㇷ゚トルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雨が落ちて(=降って)きた。(S) upasruyanpe horawociwe ウパㇱルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雪が落ちて(=降って)きた。(S) ②(飛んで来た神などが)空から地上にサッと下りる。 kamuy menoko/cikarkar konci/anpa kane/pet tuyka ta/horawociwe カムイ メノコ/チカㇻカㇻ コンチ/アンパ カネ/ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ 女神がししゅうした頭巾を手に持って川の岸辺にサッと下りて来た。(Sユーカラ語り) ☆発音 時により horaociwe ホラオチウェ とも horawociwe ホラウォチウェ とも発音される。 {E: ①to rain, snow heavily. ②(for a god etc.) to suddenly descend to earth from the skies.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- húkinatomne
- フキナトㇺネ 【自動】[hu-kina-tom-ne なまの・草・光/色あい・である] 新緑の草の色である、 青々としている。 ponno úna omare wa taan kina omare, yak sonno húkinatomne wa iranmakaka iroho pirka ポンノ ウナ オマレ ワ タアン キナ オマレ、 ヤㇰ ソンノ フキナトㇺネ ワ イランマカカ イロホ ピㇼカ 少し灰を入れてこの菜っぱを入れなさい、 そうすれば本当に青々としてきれいに色濃くゆで上がる。(S) ☆参考 基本的な色の名称としてよく使われる siwnin シウニン は、 新緑の木や草のような明るい緑色を中心とするが、 青から黄までの範囲の色に使われる。 その中で特に「新緑の草の色である」と限定して表現するのに、 この語が使われる。 ほかに、 níkap iro ニカㇷ゚ イロ/ニカピロ 木の皮の色=黄色、 nis iro ニㇱ イロ 空の色、 kinapetomne キナペトㇺネ 草色である、 など。 {E: to be very green (in colour.).} (出典:田村、方言:沙流)
- íka 1
- イカ 【自動/他/後副】①[自動]近道する、 あふれる。 pet íka ペッ イカ 川があふれる。 ku=ika wa k=ek クイカ ワ ケㇰ 私は近道して来た。 sirkohokayekaye ayne suy íka シㇼコホカイェカイェ アイネ スイ イカ 蛇行していてついにまたあふれた。 ②[他/後副](山や尾根や川)を越えて近道して(行く)。 Akkes un iwor íka arpa=an ruwe ne アッケㇱ ウン イウォㇿ イカ アㇻパアン ルウェ ネ 厚岸へ山(の谷間)を越えていった。(HK民話) tane tane toska íka noyne sir iki タネ タネ トㇱカ イカ ノイネ シㇼ イキ まもなく水が堤防を越えてあふれそうだ。(S) toska íka na トㇱカ イカ ナ [隠](直訳すると)川が堤防を越えてあふれるぞ=これ以上言うと泣くからもうやめておきなさい。 ☆発音 ku=ika クイカ、 e=ika エイカ の発音は kuyka、 eyka とはならない。 ku/íka, e/íka のように i イ を高く、 しかもはっきり発音する。(S) {E: ①to take a short cut. ②to take a short cut through, across (mountains, rivers etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Ikuresuye
- イクレスイェ 【名】[人名]イクレスイェ(アイヌの伝説上の豪雄で、 超能力をもつが、 モデルがいたと考えられる。 Yúpet ユペッ (湧別) もしくは Iskari イㇱカㇼ (石狩) の人とされる:児島記述)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íne 2
- イネ 【連体】[数連体][i-ne 四(?)・である]四つの、 四人の。 íne to イネ ト 四日。 íne sike イネ シケ 四個の荷物。 íne poyson イネ ポイソン 四人の子ども。 íne urepet us pe ne aan イネ ウレペッ ウㇱ ペ ネ アアン (熊の足跡があったので見ると)四本指のついたやつだった(=たちの悪い人食い熊の足跡だった)。(S) (注 普通の熊には指が五本ある。) {E: four, as a counter, e.g. four people.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inerokpe
- イネロㇰペ 【名】[複](単は ineap イネアㇷ゚)[íne-rok-pe どうである・…した[複]・もの] ①(多くの場合次のような慣用表現で) なんとまあ…。 inerokpe (kus(u)) …ya ka eramiskari イネロㇰペ (クㇱ/クス) …ヤ カ エラミㇱカリ なんとまあ見たことも聞いたこともないほど/びっくりするほど…だ(感嘆の表現)。 inerokpe kusu, onne p iki korka siretokkorpa ruwe oka ya ka a=erámiskari イネロㇰペ クス、 オンネㇷ゚ イキ コㇿカ シレトッコㇿパ ルウェ オカ ヤ カ アエラミㇱカリ なんとまあ、 年老いてはいるけれど二人ともそれはそれはびっくりするくらい美しい方々でした。(W神謡語り) ②[雅](後に ya ka eramiskari ヤ カ エラミㇱカリ を使わずに) inerokpe kus/pet iwor kasi/komaknatara イネロㇰペ クㇱ/ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けている。(Sユーカラ) iresu sápo/inerokpe kus/i=eoripak pe/i=tukarike/kosikerana/atte kane イレス サポ/イネロㇰペ クㇱ/イエオリパㇰ ペ/イトゥカリケ/コシケラナ/アッテ カネ [雅]育ての姉はなんとまあ私に畏れてかしこまり私をまともに見ず目を下の方へ伏せている。(Sユーカラ) ☆参考 íne イネ《どうである》とはアクセントが違い、 第一音節の i イ が低く、 第二音節つまり ne ネ の部分が高く発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inun
- イヌン 【自動】[i-nun ものを・吸いとる] 魚とりをする(槍で突くのも釣り針でひっかけるのも、 自分のほうへ吸い取るように引っぱるから)。(S) Cirpet sekor a=ye pet…eun inun kusu arpa チㇼペッ セコライェ ペッ…エウン イヌン クス アㇻパ チリペッという川(中略)彼はそこへ魚とりに行った。(HK民話) inun kus paye イヌン クㇱ パイェ [隠]彼らは支笏湖へ魚とりに行く(cepkoyki kus paye チェㇷ゚コイキ クㇱ パイェ と言えないとき、 わからないように言う)。(S) {E: to go fishing} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iruwe
- イルウェ 【名】[i-ruwe もの・の通った跡[所]] 熊の足跡。 iruwe an kusu ku=nukar akusu íne urepet us pe ne aan イルウェ アン クス クヌカラクス イネ ウレペッ ウㇱ ペ ネ アアン 熊の足跡があったので見たら四本指のやつだった。 ☆参考 四本指の熊は、 たちの悪い人食い熊だと言われる。 {E: paw prints, tracks left by a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
- itankikem-askepeci(hi)
- イタンキケㇺ アㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は itankikem askepet イタンキケㇺ アㇱケペッ) …の人差指。 {E: an, the index finger of…} (出典:田村、方言:沙流)
- itomnukar(-an)
- イトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(3)itomnukar(-an)〔i-tóm-nu-kar イとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ、ホロべツ⦆夫となる;妻となる。"a-kor unarpe Tomisampet e-〜"⦅ユ研Ⅱ, p.733⦆「我が叔母はトミサンペツに嫁入った」。[i-(それ〔の〕)+tom(体〔を〕)+nu(持つ〔ことを〕)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- iyeirpak
- イイェイㇼパㇰ 【副】[i-y-eirpak 人・(挿入音)・と同時に] 人と一緒に、 競い合って。 ☆参考 早く言うときはしばしば iyerpak イイェㇾパㇰ と言う。 {E: together with someone; to compete with.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kane 2
- カネ 【助動/接助/副助】(意外、 予想以上、 誇張の表現に多く使われる)。 ①[助動](なんと)…している。 ponpon kane ayne tane us wa isam ポンポン カネ アイネ タネ ウㇱ ワ イサㇺ だんだん小さくなってとうとう消えてしまった。(S) íne urepet kor kane p ne noyne イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ 四本指を持っているもの(ばけもの熊)であるらしく。 ②[接助](なんと)…して、 …したままで、 …するほど。 sinu kane reye kane ahup シヌ カネ レイェ カネ アフㇷ゚ 彼らはひざをついて身をずらしはって家の中へ入った(遠慮して身を低くして入る様子)。 mérayke wa hecururu kane an メライケ ワ ヘチュルル カネ アン 寒いので首をちぢめている。(S) suwop or k=ómare kikir mak iki ayne etuk kane iki kor an スウオㇷ゚ オㇿ コマレ キキㇼ マㇰ イキ アイネ エトゥㇰ カネ イキ コラン 箱に入れておいた虫どうやって出てきたのだろう。 ku=sanpe ka wen kane a=utári k=ésikarun クサンペ カ ウェン カネ アウタリ ケシカルン 気持ちも暗くなるほどに身内の者に会いたい。(S) ③[副助](慣用表現の中で、 副詞句の後に置かれて)néno kane an ネノ カネ アン …とそっくりだ。 sísam nisu a=kutkore ruwe néno kane an シサㇺ ニス アクッコレ ルウェ ネノ カネ アン 日本の臼に帯をしめさせたのみたいだ。 (néno an ネノ アン は《…に似ている》。) sekor kane セコㇿ カネ …というふうに(言った)(sekor セコㇿ《と(言った)》だけよりもちょっとした強めのニュアンスが加わる)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kayki
- カイキ 【副助】[雅]…も。 pet pes kayki/san hum konna/koturimimse ペッ ペㇱ カイキ/サン フㇺ コンナ/コトゥリミㇺセ [雅]川上からも(何者かが)やって来る音がブルンブルンと鳴り響く。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に ka カ と言う。 ユーカラでもリズムの関係で ka カ も使われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kem 1
- ケㇺ 【他動】…をなめる。 ☆参考 itankikem askepet イタンキケㇺ アㇱケペッ[おわんをなめる・指] 人差指。 {E: to lick…} (出典:田村、方言:沙流)
- kemamompeh(c-i)
-
ケマモンペㇸ
§043.あしゆび(足指)(5)kema-mompeh(c-i)〔ke-má-mom-pehケまモンペㇸ〕[kema(足)+mompeh(
pet指)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - kemaph(c-i)
- ケマㇷ゚h §043.あしゆび(足指)(6)kemaph(c-i)〔ke-má-pehケまペㇸ〕[<kema(足)+pet(裂片)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kemosma
- ケモㇱマ 【自動】[kem-osma 飢饉・に突入する] 飢饉になる。 Yúpet emko kemosma wa ユペッ エㇺコ ケモサ ワ 勇別川の奧の方が飢饉になって。(W民話) kemosma kotan ケモㇱマ コタン 飢饉になった村。(W民話) {E: to be in famine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kohemespa
- コヘメㇱパ 【他動】[複](単は kohemesu コヘメス) (二人以上が) …に登る。 nupuri kohemespa ヌプリ コヘメㇱパ (二人以上が)山に登る。 Petetokuspe kamuynupuri a=kohémespa ペテトクㇱペ カムイヌプリ アコヘメㇱパ 私はペテトクシペと言う神の山に登った。(W神謡語り) ☆参考 この用例では神の自叙なので、 一人でも複数形が使われている。 {E: to climb…(pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komaknatara
- コマㇰナタラ 【自動】[ko-mak-natara …が(擬音擬態を導く)・(開いて明るいことを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅]…が広々と/明るく開いている。 inerokpe kus/pet-iwor kasi/komaknatara/an=ramasu/an=uwésuye イネロㇰペ クㇱ/ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウスイェ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けていて、 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☞maknatara マㇰナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koohanapo
- コオハナポ 【名】[koohana-po あんな/こんなもの・(指小辞)] あんな/こんなつまらない者(koohana コオハナ を強調した言い方)。 wenkur utar koohanapo mak iki híne sakekarpa ウェンクㇽ ウタㇻ コオハナポ マㇰ イキ ヒネ サケカㇻパ 貧乏人のあんなやつらがどうやって酒をつくったんだ…。(W民話) káni ka pet ruwor ta koohanapo, poon siyamamtoy ku=kar akusu カニ カ ペッ ルウォッタ コオハナポ、 ポオン シヤマㇺトイ クカㇻ アクス 私も川ぞいの土地に自分のような者でも、 わずかばかりの田んぼをつくったところ…。(W会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopeca
- コペチャ 【名】[動物]アヒル、 (アヒル、 カモ、 シギ、 カイツブリの類の)水鳥。 ☆参考 kopet コペッ は《水を切る》。〔知分類 p.204 マガモ〕 {E: a duck; a water bird.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kopuskosanpa
- コプㇱコサンパ 【自動】[ko-pus-kosanpa …が(擬音擬態を導く)・(破裂の擬音)・急に…する][雅]…がピュッと鳴る、 …でピュッ/プス/パンと音がする。 pirka petpo/petkuretoko/kopuskosanpa ピㇼカ ペッポ/ペックレトコ/コプㇱコサンパ [雅]美しい川の水源地でピュッと物音がした。(Sユーカラ) ☞puskosanpa プㇱコサンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 1
- クニ 【助動】…することになっている、 …する見込みである、 …することが望ましい、 …するべきである、 …しよう。 ekimne a=e=sé wa a=e=ráyke kuni sekor an pe エキㇺネ アエセ ワ アエライケ クニ セコㇿ アン ペ あなたを山へ運んで行って殺そうということを。(W民話) tun ku kuni sake トゥン ク クニ サケ 二人が飲む酒(飲むべき/ことができる酒)。(S民話) herepasi arpa kuni pekor iki, pet turasi arpa kuni pekor iki, ayne, arherepasi arpa ヘレパシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 ペッ トゥラシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 アイネ、 アㇻヘレパシ アㇻパ (その飛び上がった首は)沖の方へ行くみたいにし、 川の方へ向かって行くみたいにしていてから、 しまいにずうっと沖の方へ行ってしまった。(W民話) en=kupa kuni pekor ku=yaynu エンクパ クニ ペコㇿ クヤイヌ (その犬)が私にかみつこうとしているように私は思った。(W) kuni p クニㇷ゚ …する(べき)もの。 c=e kuni p anakne porono an チェ クニㇷ゚ アナㇰネ ポロノ アン 私たちが食べるものはたくさんある。(S) (注 cékunip チェクニㇷ゚ [名]は《魚》。)oro ta, e=ewonne usa ki, e=wakkaku usa ki ranke kuni p ne na オロ タ、 エエウォンネ ウサ キ、 エワッカク ウサ キ ランケ クニㇷ゚ ネ ナ あなたはそこで顔を洗ったり、 水を飲んだりすればいいのですよ。(W民話) mak é=iki hawe an? somo an kuni p e=ye hawe ne na ne na マㇰ エイキ ハウェアン? ソモ アン クニㇷ゚ エイェ ハウェ ネ ナ ネ ナ あなたは何をなさる(とおっしゃる)のですか。 してはならないことをおっしゃっておられるのですよ。(W民話) kuni hi クニ ヒ ☞kunihi クニヒ ☆参考 他の助動詞のように文末に置かれることは少なく、 連体的に使われることが多い。 それも p ㇷ゚《もの、 の》の前が圧倒的に多い。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kur 3
- クㇽ 【名詞語根】[< kur クㇽ 1] ①影、 姿、 見える形。 ☞kur クㇽ 1 ②人。 ☞kur クㇽ 2 ③[雅](ユーカラの言葉や決まった言い回しの中で、 韻律を整える働きをする。)pet-kur-etoko ペックレトコ [川・(< 影/姿)・の先端(=水源地)] 川の水源地の所(日常語では petetoko ペテトコ)。 ☆参考 ③の場合、 kur クㇽ 自体は特別のモノを指さないが、 見える形のあるモノを表す名詞の後に置かれたり、 そうでなくても、 見える様子を描写する表現に使われることが多い。 したがって kur クㇽ 1 の用法の延長と言える。 語構成または語源の表示では、 (< 影/姿)のように書いておく。 ☆参考 見える形のないことがらや、 特に場所・位置の表現には sam/sama サㇺ/サマ がよく使われる。 ほかにこの種の決まったモノを指さず韻律を整える働きをするものに orke オㇿケ、 ta タ がある。 (出典:田村、方言:沙流)
- makayo
- マカヨ 【名】[植物]フキノトウ。 hekaye makayo ヘカイェ マカヨ 「年とった」(=とうがたった)フキノトウ。(S)〔知分類 p.17〕 {E: the flower of the butterbur (petasites japonnicus (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- mim 1
- ミㇺ 【他動】…を一本一本に裂く。 ku=mim wa eci=ére クミㇺ ワ エチエレ(干し魚を)(私が)さいて(あなたに)食べさせてあげる。 ☆参考 布や紙をビリッと裂くことは yasa ヤサ、 細く切ることは petu ペトゥ。(S) {E: to tear, break off…one by one.} (出典:田村、方言:沙流)
- mintuci
- ミントゥチ 【名】[< 日本語 みづち]かっぱ(河童)。 pet or ta oka mintuci anak wakka oterke kor anak earkinne tumkor pe ne ペトッタ オカ ミントゥチ アナㇰ ワッカ オテㇾケ コㇿ アナㇰ エアㇻキンネ トゥㇺコㇿ ペ ネ 川に住むかっぱは水を踏むととーても力が強いものだ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mompeh(c-i)
- モンペㇸ §815.ゆび(指);手の指(4)mompeh(c-i)〔móm peh もンペㇸ〕[<mon(手)+pet(裂片)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nayruwor
- ナイルウォㇿ 【名】[nay-ru-or 沢・道・の所] 沢の中全部(水のあるところもないところも含めて)。 ☆参考 nayiwor ナイウォㇿ 沢の中の水の流れている部分。 ☆参考 petruwor ペッルウォㇿ 川のために低くなっている所全体。 {E: a stream, swamp overall.} (出典:田村、方言:沙流)
- net
- ネッ 【名】流木、 寄り木(川や海を流れて来た木。 拾ってたきぎにする)。 atuy or ta mom net アトゥヨッタ モㇺ ネッ 海の流木/寄り木。 pet or un mom net ペトルン モㇺ ネッ 川の流木/寄り木。 rawun net ラウン ネッ 水中に沈んだ流木/寄り木。 net uwomare ネッ ウウォマレ 流木/寄り木拾いする。 ☞nétuk ネトゥㇰ {E: driftwood.} (出典:田村、方言:沙流)
- níkapunpe
- ニカプンペ 【名】[nikap-un-pe 木の皮・ついている・もの] 模様入りのござ(敷物の一種、 木の皮製でいろいろな模様がついている、 小さい)。 {E: a type of rug, carpet.} (出典:田村、方言:沙流)
- noski-askepeci(hi)
- ノㇱキアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は noskiaskepet ノㇱキアㇱケペッ) …の中指。 {E: the middle finger of…} (出典:田村、方言:沙流)
- noskike(he)
- ノㇱキケ(ヘ) 【位名】[所](概は noski ノㇱキ)[noski-ke 真ん中・の所] …の真ん中の所、 その真ん中、 その中央。 mosir noskike ta an pet réhe Matnesar ne モシン ノㇱキケ タ アン ペッ レヘ マッネサㇻ ネ 島の真ん中にある川の名前は沙流川だ。(S) ikaritunnap néno kane noskike cisne katuhu an イカリトゥンナㇷ゚ ネノ カネ ノㇱキケ チㇱネ カトゥフ アン 「ロスケアリ」(アリの一種)みたいに胴のまんなか(ウエスト)がくびれてへんなかっこうだ。(S) {E: the middle; the centre.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukuki
- ヌクキ 【名】小米(こごめ、 砕けた米)。 poppetasin okake nukuki a=ocári ápekor an ポッペタシン オカケ ヌクキ アオチャリ アペコラン 汗をかいたあとが小米でもふりまいたようになった。(W) {E: broken, crushed rice.} (出典:田村、方言:沙流)
- nupur 3
- ヌプㇽ 【他動】…を神力で守る。 aynu e=nupur kus pet kenas ka e=ohetuku p ne na, aynu e=rayke kus e=hetuku p ka somo ne na アイヌ エヌプㇽ クㇱ ペッ ケナㇱ カ エオヘトゥクㇷ゚ ネ ナ、 アイヌ エライケ クㇱ エヘトゥクㇷ゚ カ ソモ ネ ナ (S) あなたは人間を守るために川の山岸に生えたのだぞ、 人間を殺すために生えたのではないのだぞ(ikema イケマ を叱る言葉)。(S) ☞ikema イケマ {E: to protect…by divine power.} (出典:田村、方言:沙流)
- nuwe an
- ヌウェ アン 【自動】[単] …がたくさんとれる、 収穫が多い。 yam ka nisew ka nuwe an ヤㇺ カ ニセウ カ ヌウェ アン 栗もどんぐりもたくさん取れた。(S) sey yap nuwe an yak a=ye セイ ヤㇷ゚ ヌウェ アン ヤカイェ ホッキがたくさん浜に上がったそうだ。(S) petput ta poronno konpu yap wa nuwe an kor síran ペップッ タ ポロンノ コンプ ヤㇷ゚ ワ ヌウェ アン コㇿ シラン 川尻に たくさんコンブが上がってみんなたくさん取って持っている。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ohak
- オハㇰ 【自動】[< o-hak その尻(下の方)・近い(?)] 浅い(水や川の)。 ohak pet オハㇰ ペッ 浅い川。 ☆対語 ooho オオホ (水や川が)深い。 ☆参考 入れ物が浅いことは okasaske オカサㇱケ、 穴やみぞが浅いことは kasre カㇱレ。 {E: (for water) to be shallow.} (出典:田村、方言:沙流)
- ohetuku
- オヘトゥク 【他動】[o-hetuku…に・生える]…に生える。 pet kenas ka e=ohetuku ペッ ケナㇱ カ エオヘトゥク おまえは川の山岸の上に生えた(イケマ(ikema イケマ)という草の根を食べて仮死した人を蘇生させるためにそのイケマを叱ってまじないをする時の言葉の一部)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- oika
- オイカ 【他動/後副】[o-íka のところで・近道する] ①[他動](近道するために)…を越える。 sítu oika シトゥ オイカ (となりの川筋に行くのに川上・川下を回らずに)尾根を越す。(S) petutur oika ペトゥトゥㇽ オイカ (となりの川筋に行くのに)川の間の地を横切る。(S) sir-oika シㇼオイカ/シロイカ 山を越える。 ②[後副]…を越えて。 ru oika wakka san kor an ル オイカ ワッカ サン コラン 道を越えて水が流れている。 {E: to cross (over)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oma
- オマ 【他動】[単](複は o オ)(「もの」が主語、 「場所」が目的語) …に位置する、 …にある、 …に入る/の(載)る/置かれる/つく。 su or oma sayo ス オㇿ オマ サヨ 小鍋に入っているおかゆ。(W民話) petetoko oma nupuri ペテトコ オマ ヌプリ その川の水源の所にある山。(W言い伝え) ☆参考 oma オマ [単]に対する複数形に相当するのは o オ の用法のごく一部、 本辞典の見出しで言えば o オ 1 だけである。 その場合、 oma オマ は一つのものやひとまとまりのものが一カ所におさまる/おさまっていることを言い、 それ以外の場合、 たとえばたくさんのものがある場合やいろいろなものが雑然とある場合や、 形や量の定まらないものが入って/のって/置かれている場合などはすべて o オ が使われるようである。 なお o オ にはほかにもいろいろな用法がある。 {E: to position on, in…; enter, get in, on, reach…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ooho
- オオホ 【自動】(水や川が)深い。 ooho pet オオホ ペッ 深い川。(S) ☆対語 ohak オハㇰ (水や川が)浅い。 ☆参考 入れ物が深いことは orawne オラウネ。 {E: (for water, a river) to be deep.} (出典:田村、方言:沙流)
- orke(he)
- オㇿケ(ヘ) 【位名】[所](概は or オㇿ) ①…の所。 Tokapci pet orke a=orán トカㇷ゚チ ペッ オㇿケ アオラン 私は十勝川の川筋に下りた。(HK民話) ② tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ いろいろと素性を探る。(W民話) utar orke(he) ウタロㇿケ(ヘ) [雅]人々、 …たち(=utar ウタㇻ)。 wen menoko/utar orkehe ウェン メノコ/ウタロㇿケヘ [雅]悪い女ども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osan
- オサン 【自動】[o-san その尻。 川下へ行く。](次の語の中の要素) petosanputu ペトサンプトゥ [雅]川尻。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otanpa
- オタンパ 【名】(川の)こちら岸。 pet otanpa wa an ペトタンパ ワ アン 川のこちら岸にある。(S) {E: the near bank (of a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otanpaun
- オタンパウン 【副】川のこちら側から。 ☆参考 opetpaun オペッパウン とも言う。 ☆対語 opetkusun オペックスン。 {E: from the near bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- otutanu
- オトゥタヌ 【後副/副】①その次に。 otutanu ek kur オトゥタヌ エㇰ クㇽ 次に来た人。(S) ②(連体的に使われて)次の。 otutanu kur オトゥタヌ クㇽ 次の人。(S) otutanu-askepet オトゥタヌアㇱケペッ【名】[概](所は otutanu-askepeci オトゥタヌアㇱケペチ)[次の・指]薬指。 {E: ①in the next place; after; next. ②next; following.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- peciwor
- ペチウォㇿ 【名】(=pet iwor ペッ イウォㇿ) ①川沿いの土地。 ②川によって区分されている領域。(S) ☆参考 petruwor ペッルウォㇿ は河川の浸食した川沿いの低地全体。 {E: ①the area along a river. ②areas differentiated according to a river???.} (出典:田村、方言:沙流)
- pehcamus
- ペㇸチャムㇱ §370 カサスゲ (2) pehcamus (péh-ca-mus)「ぺㇸチャムㇱ」[<pet-sam-us(川・傍・に群生している] 茎葉 ⦅真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pehkutu
- ペㇸクトゥ §014 ヨブスマソウ (7) pehkutu (péh-ku-tu)「ぺㇸクトゥ」[<pet-kutu] 茎 ⦅白浦、真岡⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pekkutu
- ペックトゥ §014 ヨブスマソウ (6) pekkutu (pék-ku-tu)「ぺックトゥ」[<pet(川)kutu(筒)] 茎 ⦅白糠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- peni
- ペニ 【位名】[所](概はない(?))[pe-un-i 川上・の・所](?) 川上(の地域)。 ta pet peni ta タ ペッ ペニ タ すぐそこの川上のところに。(NK民話) peni un kotan or ta ペニ ウン コタノッタ 川上の村に。(W言い伝え) {E: upper reaches of a river.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pes
- ペㇱ 【後副】…に沿って下の方へ。 pet pes san ペッ ペㇱ サン 川に沿って下流へ行く、 川を下る。 sítu pes ran シトゥ ペㇱ ラン 尾根伝いに山を下りる。 {E: to follow a river downstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pessamus
- ペッサムㇱ §370 カサスゲ (1) pessamus (pés-sa-mus)「ぺッサムㇱ」[<pet-sam-us(川・傍・に群生している] 茎葉 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pon-askepeci
- ポンアㇱケペチ/ポナㇱケペチ 【名】[所](概は pón(')askepet ポンアㇱケペッ/ポナㇱケペッ))…の小指。 {E: the little finger(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- punki
- プンキ 【名】[< 日本語 奉行]番人。 ☆参考 独立の名詞としては未出。 pet-punki ペップンキ 「川番」(川の番人=渡し守)、 punkine プンキネ 番をする。 (出典:田村、方言:沙流)
- púse
- プセ 【自動】[pu-se (擬音擬態の語根)・と言う/となる] プーッとふくらむ/ふくらんでいる、 フワーッとふくれあがる。 sonno ka ikopet ruwe ne noyne honihi púse wa an ソンノ カ イコペッ ルウェ ネ ノイネ ホニヒ プセ ワ アン なるほど(馬が)水を飲んだときに毒虫を飲みこんだらしく腹がふくらんでいる。(S) {E: to swell up; be swollen.} (出典:田村、方言:沙流)
- puskosanpa
- プㇱコサンパ 【自動】[pus-kosanpa (破裂の擬音)・急に…する(接尾辞)]ピュッ/プスッ/パンと(破裂したような)音がする。 petosanputu/puskosanpa ペトサンプトゥ/プㇱコサンパ [雅]川尻でピュッと何か物音がする。(Sユーカラ) ☆参考 同じユーカラの別の所で kopuskosanpa コプㇱコサンパ とも言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- put
- プッ 【名】[概](所は putu(hu) プトゥ(フ))川口、 河口(川の海への出口)(「川尻」)。 pet-put ペップッ 川の出口。 to-put トプッ 湖/沼の出口。 {E: the mouth of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- rakaha
- ラカハ 【名】[所](概は raka ラカ) …のみのり、 …の収穫。 rakaha isam ラカハ イサㇺ 収穫がない。 nupka ta toyta rakaha isam, petruwor ta toyta síno orounpe an ヌㇷ゚カ タ トイタ ラカハ イサㇺ、 ペッルウォッタ トイタ シノ オロウンペ アン 高台に畑をつくると収穫がない、 川のそばに畑をつくればよい収穫がある(ことわざのような教え)。(S) ☆参考 「rakaha pirka ラカハ ピㇼカ などとは言わない。 isam イサㇺ のときだけ言う。」 (S) ☆参考 orounpe オロウンペ は何かの成果、 よい結果、 みのり。 あるときもないときも使う。 {E: a crop; a harvest.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramasu
- ラマス 【他動】[引用一人称(不定人称形)の語幹][雅]…をおもしろく思う。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ[雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では eramasu エラマス で、 不定人称形は a=erámasu アエラマス。 ユーカラでも、 人称接頭辞 an= アン がついていることから、 語幹は本来母音で始まっていたことがわかる。 an=eramasu アネラマス が何らかの原因で e を落として anramasu アンラマス という形になったものであろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ran
- ラン 【自動】[単](複は rap ラㇷ゚)[ra-n 下の方・(動詞形成)] 上から下へ下がる、 下りる、 川の方へ行く、 (空から)降る、 (涙やしずくが)落ちる。 pet or ta ku=sus kus ku=ran ペトッタ クスㇱ クㇱ クラン 私は川へ泳ぎに行く。(S) ☆対語 rikin リキン 下から上へ上る/昇る ☆参考 川上から川下の方へ移動することは san サン、 落ちるべきでないものがまちがって落ちることは hácir ハチㇼ、 急激に落下(墜落)することは turse トゥルセ。 {E: to lower; drop; go down.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rere
- レレ 【他動】[rer-e(沈む/沈めることを表す語根)・(他動詞形成)]…を沈める。 ipetam anakne suma a=koté wa poro to noski un a=reré イペタㇺ アナㇰネ スマ アコテ ワ ポロ ト ノㇱキ ウン アレレ 人食い刀は石を結びつけて大きな沼の中に沈める。(W) ☆参考 raworere ラウォレレ 水に沈める。 raworer ラウォレㇾ 水に沈む。 (出典:田村、方言:沙流)
- riratte
- リラッテ 【自動】[rir-atte 波・…を掛ける] スーッと波をひく。 pet turasi cep riratte wa hemesu ペッ トゥラシ チェㇷ゚ リラッテ ワ ヘメス 川を魚が波をひいてのぼる。 {E: to make waves.} (出典:田村、方言:沙流)
- ru 2
- ル 【名】[概](所は ruwe(he) ルウェ(ヘ)) ①跡、 道。 áne ru アネ ル 細い道。 núpe ru o kane ヌペ ル オ カネ 涙の流れた跡がついている。 pet ru ペッ ル 川筋、 川が流れているため低くなっている所。 ru sittok ル シットㇰ 道の曲がり角。 ②[語根](語構成要素として)筋、 髪の毛。 kunneru クンネル 黒い髪の毛。 retanru レタンル 白い髪の毛。 {E: ①a track; a path. ②hair string; hair.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rupne
- ルㇷ゚ネ 【自動/副】[rup-ne 氷・のようである](?) ①(たくさんあるものがそろって)大きい、 (豆や石ころのようなものが)粒が大きい。 rupne cise ルㇷ゚ネ チセ(数軒あって皆)大きい家。 pet ota rupne, koponci kopoyke hike nokan korka koponci sak hike ponno rupne ペッ オタ ルㇷ゚ネ、 コポンチ コポイケ ヒケ ノカン コㇿカ コポンチ サㇰ ヒケ ポンノ ルㇷ゚ネ 川の砂は粗い、 粘土の混じったのは細かいけれど粘土のないのは少し粗い。 ②(人が)大人である、 大人になる。 a=poutari rupne アポウタリ ルㇷ゚ネ 私の子どもたちは大きく(大人に)なった。 ☆対語 nokan ノカン。 {E: to be large, big.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe(he)
- ルウェ(ヘ) 【名】[所](概は ru ル)…の通った跡、 (…が)通ってできた道、 彼の通った跡、 …の足跡。 X ruwehe ne noyne X ルウェヘ ネ ノイネ Xの足跡らしい。(S) íne urepet kor kane p ne noyne arpa ruwe an イネ ウレペッ コㇿ カネㇷ゚ ネ ノイネ アㇻパ ルウェ アン 足の指が四本のやつらしく行った跡がある(足の指が四本のやつとは人を食い殺すようなたちの悪い熊)。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruwe-askepeci(hi)
- ルウェアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は ruweaskepet ルウェアㇱケペッ)…の親指。 {E: the thumb of…} (出典:田村、方言:沙流)
- ruwor
- ルウォㇿ 【位名】[概](所は ruworo ルウォロ)[ru-or 道/筋・のところ](pet ペッ《川》、 nay ナイ《沢》の後に置かれて、 河川の流域の低地を表す。) ☞petruwor ペッルウォㇿ、 nayruwor ナイルウォㇿ (出典:田村、方言:沙流)
- samatki
- サマッキ 【自動】横向きになる。 pet or ta samatki wa an ペトッタ サマッキ ワ アン 川で(流木が)横向きになっている。(S) samatki no anu サマッキ ノ アヌ 横向きに置きなさい。(S) {E: to turn sideways.} (出典:田村、方言:沙流)
- sathat
- サッハッ 【名】[sat-hat 乾いた・ブドウ](=sat hat サッ ハッ) 干しブドウ(葡萄)。 ☆対語 pethat ペッハッ 干さない生のままのブドウ。 {E: raisins; sultanas (ie dried grapes).} (出典:田村、方言:沙流)
- sí- 2
- シ 【接頭】①(名詞に接頭して連体的に)本当の、 主な、 大きい…。 askepet アㇱケペッ 指; síaskepet シアㇱケペッ 大きい指=親指。 síyuk シユㇰ 雄熊。 katkemat カッケマッ 奥様; síkatkemat シカッケマッ 本当の(立派な)奥様。 ②(性質を表す自動詞(形容詞)や連体詞などに接頭して、 程度が完全であるかまたは非常に高いことを表す。) 本当に、 とても。 poro ポロ 大きい;síporo シポロ とても大きい、 巨大である。 kanna カンナ 上の方の;síkanna シカンナ 一番高い所の。 ☆発音 たいていの場合 sí- シ の部分が高く発音される。 (出典:田村、方言:沙流)
- sipirasa
- シピラサ 【自動】[単](複は sipiraspa シピラㇱパ)[si-pirasa 自分・を広げる] 広がる。 rupne pet anak pet turasi kotan sipirasa ルㇷ゚ネ ペッ アナㇰ ペッ トゥラシ コタン シピラサ 大きい川は、 川に沿って集落が広がっていった。(S言い伝え) {E: to widen; enlarge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sir-casnatara
- シッチャㇱナタラ 【完動】[sir-cas-natara あたり・(余計なものがなくさっぱりしていることを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)] あたりに余計なものがない、 そこらになにも草もない、 さっぱりしている。(S) sir-casnatara wa atuy ka a=nukár, pet ka a=nukár シッチャㇱナタラ ワ アトゥイ カ アヌカㇻ、 ペッ カ アヌカㇻ 木もなにもなくて海も見える、 川も見える。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the surroundings, area to be clear (of obsticles, debris, etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- sir-ehanke
- シㇼエハンケ/シレハンケ 【自動】[sir-e-hanke 土地・その頭が・近い] (そこに)近い、 近くである。 tane Piratur un sir-ehanke petutur ta arki=an kor タネ ピラトゥルン シレハンケ ペトゥトゥッ タ アㇻキアン コㇿ もう平取に近い川と川の間まで来たとき。(NK民話) {E: to be close; near.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirerun
- シレルン 【副】川の対岸(「川向い」)へ。 sirerun a=nukár kor paye=an kotan Nupkipet ne シレルン アヌカㇻ コㇿ パイェアン コタン ヌㇷ゚キペッ ネ 川向いに見ながら行く部落は貫気別(ぬきべつ)だ。(S) {E: on the other side, opposite bank of a river.} (出典:田村、方言:沙流)
- sítu
- シトゥ 【名】尾根(「つね、 ちね」)。 sítu mekka ta シトゥ メッカ タ 尾根の上に。(KK民話) sítu pes rán=an akusu シトゥ ペㇱ ラナン アクス (私が)尾根づたいに下って行くと。(KK民話) sítu turasi hemesu=an シトゥ トゥラシ ヘメスアン (私は)尾根づたいにのぼって行った。(KK民話) Yúpet kopakke un ratki sítu tanne sítu an wa ユペッ コパッケ ウン ラッキ シトゥ タンネ シトゥ アン ワ 勇別の方に向かって下がっている長い尾根があって。(KK民話) “sine sítu ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an?” “a=sikíhi un” 「シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン?」 「アシキヒ ウン」 「一つの尾根を両方から一緒に持っていてお互いに会ったことがないものはなあに?」「(私たちみんなの)目よ。」(なぞなぞ) (W-S会話) {E: a ridge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sumpa
- スンパ 【位名】[sum-pa 西・川の…側](川の)西側(胆振の方向)。 pet sumpa un pet menaspa un ペッ スンパ ウン ペッ メナㇱパ ウン 川の西側(有珠・虻田の方向)へ、 川の東南側(静内・釧路の方向)へ。 sumpa wa スンパ ワ 西側に。 {E: the western side, bank (of a river).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sus
- スㇱ 【自動】水浴(「川浴び」)する(入浴することも、 海水浴等のように水に入って泳ぐなどして遊ぶことも)。 pet or un sus kus rap ペトルン スㇱ クㇱ ラㇷ゚ [川・のところ・へ・水浴し・に・下りる] 川へ泳ぎに行く。(S) tonpuri or un sus トンプリ オルン スㇱ (直訳すると)風呂桶で水浴する=ふろに入る/入浴する。(W) ☆参考 tonpuri or osus トンプリ オㇿ オスㇱ (直訳すると)風呂桶で水浴する=ふろに入る。(S) ☆参考 手足を動かして泳ぐ動作を表現するには ma マ《泳ぐ》という自動詞を使う。 {E: to bathe (in a river etc.); swim.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tam
- タㇺ 【名詞語根】刀。 otam オタㇺ (昔の警官の)サーベル。 ipetam イペタㇺ ユーカラの中に出て来る、 空中を飛んで来て人を切る恐ろしい刀。 kamuy-ranke-tam カムイランケタㇺ [雅]神から下されたような立派な刀。 eattamneno エアッタㇺネノ [雅]一太刀で。 ☆参考 合成語などの中に出てくるが、 日常語で刀を表す独立の名詞としては emus エムㇱ が多く使われる。 {E: a sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tehpeh(c-i)
-
テㇸペㇸ
§815.ゆび(指);手の指(6)tehpeh(c-i)〔téh-peh てㇸペㇸ〕[teh(
pet 裂片)]⦅S.⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:) - tomotuye
- トモトゥイェ 【他動/後副】[tomo-tuye 中ほどの所[所]・を切る] ①[他動]…を横切る、 川や海を渡る。 pet ku=tomotuye wa ペッ クトモトゥイェ ワ (私は)川を渡って…。 ruyka tomotuye ルイカ トモトゥイェ 橋を渡りなさい(ruyka kari arpa ルイカ カリ アㇻパ とも言う)。(S) ②[後副]…を横切って。 atuy tomotuye ikesuy=an アトゥイ トモトゥイェ イケスイアン 私は怒って家を出て海を横切って(=越えて)行った。(W神謡語り) pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。 {E: ①to cross…; to cut cross, across… ②across…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turasi 1
- トゥラシ 【他動】…に沿って上(かみ)の方へ行く、 (川や沢)をさかのぼって行く。 pet a=turási híne ペッ アトゥラシ ヒネ 私は川をさかのぼって。(HK民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- turasi 2
- トゥラシ 【後副】…に沿って上(かみ)の方へ、 (川や沢)をさかのぼって。 nupuri turasi hemesu=an ヌプリ トゥラシ ヘメスアン 私は山をのぼって行った。(W民話) pet turasi kotan sipirasa ペッ トゥラシ コタン シピラサ 川沿いに集落が(下から上へと)広がっていった。(S言い伝え) {E: upstream.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tútut
- トゥトゥッ 【名】[動物](鳥の名)「やっぱりヤマバトのうちか。 カッコウと一緒に来て一緒にいなくなる。 tuːtut Sikot pet ceːp oː cep sak トゥートゥッ シコッ ペッ チェーㇷ゚ オー チェㇷ゚ サㇰ《千歳川に魚がいる、 魚がいない》と鳴く。」 (S)〔知分類 p.195 ツツドリ〕 {E: the name of a bird (Himalayan cuckoo (B.)).} (出典:田村、方言:沙流)
- uhasekoyki
- ウハセコイキ 【自動】[u-has-e-koyki 互い・柴木・で・…をたたく] 互いに柴木でたたき合う。 pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukoutur(u)ke/ukowtur(u)ke
- ウコウトゥㇽケ/ウコウトゥルケ 【位名】(二つのもの/場所)の間の所、 その(それらの)間の所。 e=askepet ukowturke エアㇱケペッ ウコウトゥㇽケ あなたの指の間。 ukowturke omare ウコウトゥㇽケ オマレ …をその間にはさむ。(W) huton ukowturke omare wa nuyna フトン ウコウトゥㇽケ オマレ ワ ヌイナ ふとんとふとんの間に入れてかくしなさい。 tooká utar ukowturuke ta móno a トオカ ウタㇻ ウコウトゥルケ タ モノ ア あの人たちの間に座りなさい。(S) m {E: between or amongst two places or things.} (出典:田村、方言:沙流)
- umama
- ウママ 【自動?】[雅]非常に勇猛な(?)。 kamuy ne yakka/umama kamuy/epetturasi p/sinen ka isam カムイ ネ ヤッカ/ウママ カムイ/エペットゥラシㇷ゚/シネン カ イサㇺ [雅]神であってもこれほど勇猛な神に逆らうものは一人もいない。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- urepeci(hi)
- ウレペチ(ヒ) 【名】[所](概は urepet ウレペッ) …の足の指。 suma k=épitcew wa k=úrepeci arka スマ ケピッチェウ ワ クレペチ アㇻカ 私は石につまずいて足の指が痛くなった。(S) {E: the toes of…} (出典:田村、方言:沙流)
- urepeh(c-i)
- ウレペㇸ §043.あしゆび(足指)(2)urepeh(c-i)〔u-ré-pehウれペㇸ〕[<ure-pet]⦅タラントマリ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- uruuruk
- ウルウルㇰ 【自動】[uruuru-k (擬態の語根の重複)・(自動詞形成)] ブルブルふるえる(寒くて)。 ku=mimaki ukikkik pakno k=úruuruk クミマキ ウキッキㇰ パㇰノ クルウルㇰ 私は寒くて歯がガチガチぶつかるほどふるえる。(S) ☆参考 恐ろしくてふるえることは tususke トゥスㇱケ《ふるえる》、 tususatki トゥスサッキ《ひどくガタガタガタガタふるえる》と言う。 寒くてかじかむことは petetne ペテッネ。 {E: to shiver (due to the cold).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uterkepakte
- ウテㇾケパㇰテ 【自動】[u-terke-pakte 互い・跳ぶ・を比べる] 幅跳び競争する。 ☆参考 似た構成の語の例: ukirorpakte ウキロㇿパㇰテ 力くらべする (kiror キロㇿ 力) {E: to compete in the long jump.} (出典:田村、方言:沙流)
- uwesuye
- ウウェスイェ 【他動】[雅]…が楽しい。 an=uwésuye アヌウェスイェ [雅]私はそれを見て心楽しい。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ [雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) {E: for…to be pleasant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwetusmak
- ウウェトゥㇱマㇰ 【自動】[u-w-e-tusmak 互い・(挿入音)・と一緒に・競争する] 競争する、 競い合う。 uwetusmak wa hoyuppa ウウェトゥㇱマㇰ ワ ホユッパ 競走する。 hekattar kor kur, onne p kor kur, ére rusuypa p uwetusmak wa, to ka sat kane, cipta=an wa cip ani easir ka pekanpe-ewetusmak=an ヘカッタㇻ コㇿ クㇽ、 オンネㇷ゚ コㇿ クㇽ、 エレ ルスイパㇷ゚ ウウェトゥㇱマㇰ ワ、 ト カ サッ カネ、 チㇷ゚タアン マ チパニ エアシㇼ カ ペカンペエウェトゥㇱマㇰアン 子どものいる人、 老人のいる人、 彼らに食べさせたい人は競い合って、 湖も見えないくらいに、 舟をつくって舟でそれこそ菱の実を競い合って取った。(S会話) ☆参考 アクセント核を前に動かす接頭辞がつくと語幹は wetusmak ウェトゥㇱマㇰ となり ewetusmak エウェトゥシマク のような形をとる。 {E: to compete.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uyapkirpakte
- ウヤㇷ゚キㇼパㇰテ 【自動】[u-yapkir-pakte 互い・投げる・比べる] ①投げ競争する(どっちが遠くへ投げるか)。 ②(名詞として)投げ競争。 ☆参考 幅跳び競争は uterkepakte ウテㇾケパㇰテ、 速く走る競争は unitanpakte ウニタンパㇰテ、 力くらべは ukirorpakte ウキロㇿパㇰテ。 {E: ①to compete against one another in a throwing contest. ②a throwing contest.} (出典:田村、方言:沙流)
- yáka-askepeci(hi)
- ヤカアㇱケペチ(ヒ) 【名】[所](概は yáka-askepet ヤカアㇱケペッ)…の人差指。 {E: the index finger(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- yánonkar
- ヤノンカㇻ 【自動】[ya-nonkar 網・の様子を見に行く] 網の中に魚が入ったかどうか見に行く。 ésir pet or un yánonkar kus arpa エシㇼ ペトルン ヤノンカㇻ クㇱ アㇻパ (彼は)さっき川へ網の様子を見に行った。(S) {E: to check whether or not fish have been caught in a net.} (出典:田村、方言:沙流)
- yasa
- ヤサ 【他動】[単](複は yaspa ヤㇱパ)[yas-a(擬音の語根)・(他動詞形成)](布、 紙、 木等)を裂く、 …を破る(ビリッ/バリッと)。 ☆参考 自動詞は yaske ヤㇱケ。 ☆参考 parpa ペㇾパ …を割る、 tuye トゥイェ …を切る、 petu ペトゥ …を細く切る/裂く、 mesu メス …をもぐ/はがす。 {E: to tear, rip…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaskosanpa
- ヤㇱコサンパ 【自動】[yay-kosanpa (裂く/裂けることを表す語根)・急に…する]バリッと裂けるような物音がする。 petkuretoko/puskosanpa/yaskosanpa ペックレトコ/プㇱコサンパ/ヤㇱコサンパ [雅]その川の水源地でピュッと音がし、 バリッと音がする。(Sユーカラ語り) ☞sir-yaskosanpa シㇼヤㇱコサンパ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayaspirkare
- ヤヤㇱピㇼカレ 【自動】[yay-as-pirka-re 自分・立つ・美しくなる・させる][雅]立つ。 pet tuyka ta/horawociwe/yayaspirkare ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ/ヤヤㇱピㇼカレ [雅]空から川の岸辺におりて来て立った。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruye
- ヤイコルイェ 【他動】[yay-ko-ruye 自分・に・…をなでる] …をだきしめて愛撫する/かわいがってなでる。 reyereye=an híne a=onáha sama ta arpa=an akusu orowano i=yaykoruye, otusuykonna oresuykonna i=yaykoruye レイェレイェアン ヒネ アオナハ サマ タ アㇻパアン アクス オロワノ イヤイコルイェ、 オトゥスイコンナ オレスイコンナ イヤイコルイェ 私がはって父のそばに行くと父は私をだきしめてなで、 何回も何回もなでてくれた。(W民話) {E: to caress, stroke, pet…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytuyere
- ヤイトゥイェレ 【他動】[yay-tuye-re 自分・…を切る・させる][雅](そこ)へ進んで行く。 sianpetpeni/a=yaytuyere シアンペッペニ/アヤイトゥイェレ [雅]私はずっと川上の方へまっすぐに飛んで行った(「一直線に飛んで行った。」) (Sユーカラ) ☆参考 同様の文脈で yaytuypare ヤイトゥイパレ も使われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
辞書の著作権は留保されています。無断転載・複製をはじめ著作者の権利を侵害する行為を禁止します。
萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一