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- piye
- ピイェ §068.あぶらっこい[魚や獣の肉の]piye〔pi-jé ピいぇ〕⦅H. S. 一般⦆―"piyekam"「油のかかった肉」 (出典:知里人間編I、方言:)
- piye
- ピイェ 【piye】 脂がのっている. (出典:萱野、方言:沙流)
- a=cipiyerekur
- アチピイェレクㇽ 【a=cipiyere-kur】 馬鹿にされる人.▷ア=人(が) チピイェレ=生まれや血筋について悪く言う クㇽ=人 →氏素姓を悪く言われる人 (出典:萱野、方言:沙流)
- cicipiyepkore
- チチピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][cipiyepkore にさらにもう一つ中相接頭辞 ci- チ がついた形。](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて) …の悪口を言うこと。 makanak an pe/epeka kusu ene/cicipiyepkore/yupke hike/a=i=ékarkar wa マカナㇰ アン ペ/エペカ クス エネ/チチピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/アイエカㇻカㇻ ワ [雅]どんな者のことを言うためにこんなに悪口のひどいのを私に向けて言っている。(Sユーカラ語り) m ☞cipiyepkore チピイェㇷ゚コレ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkor
- チピイェㇷ゚コㇿ 【他動】[中相][ci-pi-ye-p-kor される・ヒソヒソ・言う・こと・を持つ](?) 悪口を言われる。 sekor cipiyepkor eci=kí na セコㇿ チピイェㇷ゚コㇿ エチキ ナ あなたたちは…というふうに悪口を言われるから。(HC民話) {E: to be spoken bad of by someone.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkore
- チピイェㇷ゚コレ 【他動】[中相][ci-pi-ye-p-kore …すること・小声・言う・こと・を与える](ekarkar エカㇻカㇻ の前に置かれて)コソコソ悪口を言うこと。 cipiyepkore ekarkar チピイェㇷ゚コレ エカㇻカㇻ [雅]…の悪口を言う。 cipiyepkore/yupke hike/i=ekarkar/hawe oka ya sekor チピイェㇷ゚コレ/ユㇷ゚ケ ヒケ/イエカㇻカㇻ/ハウェオカ ヤ セコㇿ [雅]悪口のひどいのを私に言うのだろうかと。(Sユーカラ) ☆参考 別のところで cicipiyepkore チチピイェㇷ゚コレ と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cipiyepkore
- チピイェㇷ゚コレ 【cipiyep-kore】 馬鹿にする,軽蔑する,蔑む,見下げる:親の過失を言って恥をかかせること. (出典:萱野、方言:沙流)
- cipiyepsani
- チピイェㇷ゚サニ §016.子孫(10)cipiyep-sani〔či-pí-jep-sa-nì チぴイェㇷ゚サニ〕⦅ホロべツ⦆混血児の子(孫)。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- cipiyere
- チピイェレ §013.先祖;祖先(14)cipiyere〔či-pí-je-re チぴイェレ〕⦅サル⦆親または先祖について悪口を言う。(→聖典, p.35)。[<pi(かすかに、こそこそ)+ye(言う);pi-ye-re(こそこそ言わせる);ci-pi-ye-re(こそこそ言う)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- hopiye
- ホピイェ 【hoipiye】 (さっとすばやく)動く. (出典:萱野、方言:沙流)
- kirkopiye(a-)
- キㇼコピイェ §448.すわる(座る)(36)人々の間に膝を割りこませて座る kir-ko-piye(a-)〔kír-ko-pi-je きㇼコピイェ〕[kir(足、膝)+ko(で)+piye(押す)⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kopiyekar
- コピイェカㇻ 【ko-piye-kar】 投げつける,ぶつける.▷コ=それに ピイェカㇻ=投げる シネアンタ ネㇷ゚カ ア・サㇰ ノ エキㇺネアナクス(エキㇺネ・アン アクス) トゥスニケ シネㇷ゚ ニ カ タ アニクス(アン ヒクス) ポン スマ シネㇷ゚ ア・ウㇰ ヒネ ア・コピイェカㇻ アクス エポソカネ トンケ カ ソモ=ある日のこと何も持たずに山へ行くとエゾリスが1匹木の上にいたので,小さい石をひとつ取って投げつけたが,いうまでもないがびくともしなかった. (出典:萱野、方言:沙流)
- nokpiye(he)
- ノㇰピイェ(ヘ) 【名】[所](概は nokpi ノㇰピ) …の睾丸。 (出典:田村、方言:沙流)
- pi/piye(he)
- ピ/ピイェ(ヘ) 【pi/piye(he)】 種. ピヤパピ=ヒエの種.ムンチロピ=アワの種.かぽちゃピ=カボチャの種.アタネピ=カブの種.エントピ=青エンドウの種.カニ アナㇰネ オルケㇱサㇰ ペ ク・ネ クス シキナ ピイェヘ ケトイタ(ク・エトイタ) シリ ネ ナ シコㇿ ハワナン(ハワン・アン) コㇿ タㇷ゚ストゥ オイカ ア・チャㇻパ ㇷ゚ ネ=私は子孫の絶えた者なのでガマ草の種を蒔くのだよ,と言いながら肩越しに後ろへ種を蒔き散らすものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- piye(-an)
- ピイェ §312.こえた(肥えた)(2)piye(-an)〔pi-jé ピいぇ〕[油ぎっている]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- piye(he)
- ピイェ(ヘ) 【名】[所](概は pi ピ) …の種。 hat piyehe ハッ ピイェヘ ブドウの種。(S) maw piyehe マウ ピイェヘ ハマナス(=ハマナシ)の種(「中にいっぱい入っている、 棒で出す」)。(S) emawri piyehe エマウリ ピイェヘ イチゴの種。(S) kaki piyehe カキ ピイェヘ 柿の種。(S) piyehe rapapse ピイェヘ ラパㇷ゚セ (それの)種がこぼれる。(S) {E: seeds of…} (出典:田村、方言:沙流)
- piyeceh
- ピイェチェㇸ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (7) piye-ceh(pi-yé-čeh)「ピいぇチェㇸ」[<piye(油の乗っている)ceh(魚)]⦅富内、落帆⦆イワナ、ヤマベだとも。 (出典:知里動物編、方言:)
- piyeceh
- ピイェチェㇸ §069 ヤマベ(ヤマメ) (21) piye-ceh(pi-yé-ceh)「ピいぇチェㇸ」⦅落帆⦆ヤマベ。 (出典:知里動物編、方言:)
- piyeceh
- ピイェチェㇸ §069 ヤマベ(ヤマメ) (20) piye-ceh(pi-yé-ceh)「ピいぇチェㇸ」[piye(油こい)ceh(魚)]⦅多蘭泊、富内、落帆⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- piyehe rapapse
- ピイェヘ ラパㇷ゚セ 【piyehe rapapse】 種がこぼれる. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekam
- ピイェカㇺ 【piye-kam】 脂のある肉. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【piye-kar】 投げつける.ぶつける:かなり遠くにいる者を石などで狙う. トヨッタ(トイ オㇿ タ) ネㇷ゚キ コㇿ アナン(アン・アン) ウㇱケ ウン ウェンレラ エㇰ ヤㇰネ ウェンレラ エウン イヨㇰペ アニ ア・ピイェカㇻ ペ ネ.オカケ タ イヨㇰペ ア・ヌカㇻ コㇿ ケㇺ ウㇱ ワ アン ペ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=畑で働いているところへ巻風が来たら巻風に向かって鎌をぶつける,その後で鎌を見ると鎌に血がついているものだという.巻風は化け物なのでそのようにするといい.セタ ミㇰ コㇿ エン・ケサンパ ヒクス スマ アニ ア・ピイェカㇻ アクス キラ ワ アㇻパ=犬が吠えながら私を追いかけてきたので石をぶつけると逃げて行った. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyekar
- ピイェカㇻ 【他動】[pi-y-e-kar 小石大の粒・(挿入音)・で・打つ] …に(石を)ぶつける。 kú=iruska kus noyporo ku=piyekar a p un クイルㇱカ クㇱ ノイポロ クピイェカㇻ アㇷ゚ ウン 私は腹が立ったから(あいつの)ひたいに石をぶつけてやったんだよ。(S) ani piyekar アニ ピイェカㇻ …に…を(石をぶつけるように)ぶつける。 okamkir c=épekare kunine os kími ani ci=piyekar オカㇺキㇼ チェペカレ クニネ オㇱ キミ アニ チピイェカㇻ 私たちは彼にわざと当たるように後からトウキビをぶつけてやった。(S) {E: to hit (a rock) against…} (出典:田村、方言:沙流)
- piyep
- ピイェㇷ゚ 【piye-p】 脂のあるもの. (出典:萱野、方言:沙流)
- piyeyuk
- ピイェユㇰ 【piye-yuk】 脂ののった鹿. ピイェユㇰ アナㇰネ ポネルㇽ ポーヘネ ケラアン.キリヒ ア・ソイパ ワ ア・ヌンヌン コㇿ ア・エ コㇿ ア・エトゥマㇱヌ ㇷ゚ ネ ナ=脂のある鹿は骨汁がなおさら味がある.骨髄をほじくって吸いながら食べると力が増すものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- sumaepiyekar
- スマエピイェカㇻ 【suma-e-piye-kar】 石をぶつける. (出典:萱野、方言:沙流)
- upiyekar
- ウピイェカㇻ 【自動】[u-piyekar 互い・に石をぶつける] 石のようなものをぶつけ合う。 upas taktaku wa ani upiyekar ウパㇱ タㇰタク ワ アニ ウピイェカㇻ 雪を丸めてぶつけ合う(雪合戦する)。(S) ☞piyekar ピイェカㇻ {E: to throw rock-like objects at each other (snowballs).} (出典:田村、方言:沙流)
- upiyetayetaypa
- ウピイェタイェタイパ 【自動】[u-pi-etay-etay-pa 互い・こっそり・…を引っぱる(etaye エタイェ の語根)・(重複)・[複]] こっそり誘い合う、 誘い合わせる。 {E: to secretly invite, tempt.} (出典:田村、方言:沙流)
- nokpi
- ノㇰピ 【名】[概](所は nokpiye(he) ノㇰピイェ(ヘ))[nok-pi 陰嚢・種] 睾丸。 {E: the testicles.} (出典:田村、方言:沙流)
- pi
- ピ 【名】[概](所は piye(he) ピイェ(ヘ)) 小石、 (果物など)の種。 ☆参考 敷き物を編むために編み糸に結びつけるおもりの小石は pit ピッ。 畑にまく種は tane タネ。 〔知分類 p.281((北− ye、 樺− he))〕 {E: a pebble; a small stone; a seed.} (出典:田村、方言:沙流)
- tane 1
- タネ 【名】[概/所][< 日本語][植物](栽培するために畑にまく)種。 ☆参考 草の種子は epuy エプイ[概]/epuyke エプイケ[所]、 木の実の種(芯)は pi ピ[概]/piyehe ピイェヘ[所] と言い、 tane タネ とは言わない。 ☆発音 táne タネ ともいう。 〔知分類 p.285 ((幌別、 様似))〕 {E: a seed.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一