国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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rek
レㇰ 【rek】 さえずる,鳴く. クスイェㇷ゚ エネ レㇰ ヒ "クスイェㇷ゚ トイタ フチ ワッカタ カッケマッ スケ ポントノ イペ"=山鳩がさえずる声は「山鳩が畑を耕し,おばあさんが水を汲み,淑女が煮炊きをし,若殿が食べる」.*私萱野茂の父親は,アレㇰアイヌ(ア・座る レㇰ・さえずる アイヌ・人 →座ってしゃべる人,雄弁な人)という名であった. (出典:萱野、方言:沙流)
rek 1
レㇰ 【自動】(鳥などが)鳴く、 (ムックリ(口琴)や笛などが)鳴る。 hoyya pewrep rek haw ホイヤー ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ 子熊のなく声。(Sほかウポポ) ku=rekte kusu ne yakka rek ka somo ki クレㇰテ クス ネ ヤッカ レㇰ カ ソモ キ (笛が)私が鳴らそうとしても鳴らない。(S) sayren rek kusu sini=an ro サイレン レㇰ クス シニアン ロ(お昼の)サイレンが鳴ったから休みましょう。(W) {E: (for birds) to sing; the sound of a flute etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rek 2
レㇰ 【名】[概](所は reki(hi) レキ(ヒ)) ひげ、 ほおひげからあごひげにかけての全体(ネコのひげも)。 rek ka sak レㇰ カ サㇰ ひげがない。(S) rek us レㇰ ウㇱ/レクㇱ ひげが生える/生えている。(S) (W) ☆参考 kanpasrek カンパㇱレㇰ 口ひげ。 {E: a beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
a=cipiyerekur
アチピイェレクㇽ 【a=cipiyere-kur】 馬鹿にされる人.▷ア=人(が) チピイェレ=生まれや血筋について悪く言う クㇽ=人 →氏素姓を悪く言われる人 (出典:萱野、方言:沙流)
a=rekuci wa ratkiratki
アレクチワ ラッキラッキ 【a=rekuci-wa ratki-ratki】 私の首からぶら下がりぶら下がり,子供が親の首からぶら下がる,恋人の首からぶら下がり. ▷ア=私 レクチ=首 ワ=から ラッキラッキ=ぶら下がる(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
arekuskonna
アレクㇱコンナ 【副】[ar-ekuskonna 全く・突然] 全く、 突然に。 ☞ekuskonna エクㇱコンナ {E: suddenly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
arekuskonna
アレクㇱコンナ 【ar-ekuskonna】 全く急に. トオ トオ ウカ カ タ ユㇰ ラオㇱマ コㇿ アン ナ セコㇿ アレクㇱコンナ ア・エン・シレン ホユプ・アン=あれあれ堅雪の上で鹿がぬかっていると突然に誘われたので私は走った.#NAME? (出典:萱野、方言:沙流)
atanerekuci
アタネレクチ §235 センダイカブラ (2) atane-rekuci (a-tá-ne-re-ku-ci)「アたネ・レクチ」[アタネ・の首] 茎の基部 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
atterek(-i)
アッテレㇰ §642.ひげ(髭)(5)長く垂れ下っているあごひげ atte-rek(-i)〔át-te-rek あッテ・レㇰ〕[atte(懸けてある)+rek(ひげ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
atuykorekasi
アトゥイコㇿエカシ §420 カメ (4) atuy-kor-ekasi (a-túy-kor-e-ka-si)「アとゥイコㇿエカシ」[<海を・所有する・翁] ⦅幌別、沙流⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
capusrek(-i)
チャプㇱレㇰ §275.くちひげ(口髭)(3)capus-rek(-i)〔čá-puš-rek ちゃプㇱレㇰ〕[唇・ひげ]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
ci=rektekuttar
チレㇰテクッタㇻ 【ci=rekte-kuttar】 ヨブスマソウ〔植〕,笛. (出典:萱野、方言:沙流)
ci=rektetop
チレㇰテトㇷ゚ 【ci=rekte-top】 笛. (出典:萱野、方言:沙流)
cikaprekhaw
チカㇷ゚レㇰハウ 【cikap-rek-haw】 鳴きしきる:鳥が鳴く. (出典:萱野、方言:沙流)
ciperekina
チペレキナ §113 ハナウド (7) cipere-kina (ci-pé-re-ki-na)「チぺレキナ」[ci(我らが)pere(裂く)kina(草)] 根生葉の葉柄 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
cirektekuttar
チレㇰテクッタㇻ 【名】[ci-rekte-kuttar される・鳴らす・円筒の茎] ①[植物]「ラッパグサ」。 ②草笛。 〔知分類 p.12 ヨブスマソウ〕 {E: ①trumpet grass. ②a reed pipe.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
cirektekuttar
チレㇰテクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (10) cirekte-kuttar (ci-rék-te-kut-tar)「チれㇰテクッタㇻ」[ci(我々が)rékte(鳴らす)kúttar(筒)] 茎 ⦅幌別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
ciseyreka
チセイレカ 【他動】[中相][ci-seyreka された・煎る] ciseyreka mame チセイレカ マメ 煎り豆。 ☞seyreka セイレカ {E: to boil, cook beans.} (出典:田村、方言:沙流)
ciwaskorekasi
チワㇱコㇿエカシ §197 マツモムシ (5) ciwas-kor-ekasi (či-was-kor-e-ka-si)「チワㇱコㇿエカシ」 ⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
ekaytama rekuciaraka
エカイタマ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(9)カタツムリ咽喉痛 ekaytama rekuci-araka〔e-káǐ-ta-ma|re-kú-či-a-ra-ka エかイタマ・レくチアラカ〕[カタツムリ・咽喉病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
ereko
エレコ 【他動】[e-reko (そのこと)で・名づける](そのこと)で…を名づける。 níkaypa nínoye wa patek apekor apekur pe ne wakusu a=eréko katu Níkekke-wenkur Nínoye-wenkur sekor a=reko okkaypo an wa ニカイパ ニノイェ ワ パテㇰ アペコㇿ アペクㇽ ペ ネ ワクス アエレコ カトゥ ニケッケウェンクㇽ ニノイェウェンクㇽ セコㇿ アレコ オッカイポ アン マ (貧しくて刃物もないので)木を折り木をねじり切って火をたいていたのでそのことから名づけて「木折り貧乏人木ねじり貧乏人」と呼ばれている若い男がいて。(W民話) {E: to give someone, something a name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
erekor
エレコㇿ 【他動】[e-re-kor (そのこと)で・名前・を持つ](そのこと)で名前がつく。 oro ta aynu kotan ka oka hi erekor kusu オロタ アイヌ コタン カ オカ ヒ エレコㇿ クス そこにアイヌの村があったことによって名前がついたから。(S言い伝え) {E: to be named.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
erekuci
エレクチ §092 タラ (2) erekuci(e-re-ku-či)「エレクチ」⦅ますみ⦆タラ。 (出典:知里動物編、方言:)
erekuciun(-an)
エレクチウン §752.むせる(噎せる)(3)e-rekuci-un(-an)〔e-ré-ku-či-un エれクチウン〕[e(それで)+rekuci(その咽喉)+un(に入る)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
erekus
エレクㇱ 【名】[e-rek-us その頭(顔)・ひげ・(そこ)に生えている][動物]①タラ。 ②(あだなとして)ドジョウ。 aynu or ta/paye=as ki kor/erekus erekus sekor/a=i=yé ki wa/iruska=as kus/santa soaso/somo ci=ye wa アイヌ オッタ/パイェアㇱ キ コㇿ/エレクㇱ エレクㇱ セコㇿ/アイイェ キ ワ/イルㇱカアㇱ クㇱ/サンタ ソアソ/ソモ チイェ ワ 人間のところに行くと「ひげ生え、 ひげ生え」と言われるので腹が立つから言わない(聞かれたことを教えてやらない)よ(ドジョウが言っている)。(W神謡K)〔知分類 p.66〕 {E: a cod fish.} (出典:田村、方言:沙流)
erekus
エレクㇱ 【e-rek-us】 スケトウダラ,タラ.▷エ=そこに レㇰ=ひげ ウㇱ=つける (出典:萱野、方言:沙流)
erekus
エレクㇱ §092 タラ (1) erekus(e-ré-kus)「エれクㇱ」⦅長万部、礼文、虻田、幌別、白老、白糠、多蘭泊、真岡、富内⦆タラ。 (出典:知里動物編、方言:)
erekusrekuciaraka
エレクㇱレクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(10)マダラ咽喉病 erekus-rekuci-araka〔e-ré-kuš|re-kú-či-a-ra-ka エれクㇱ・レくチアラカ〕[マダラ・咽喉病]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
eyaspereke
エヤㇱペレケ 【eyaspereke】 (大きな)ひびが入る:丸木舟とか板舟とかに出来たひび.*これは大きいひびの場合.小さいひびはトゥマという. (出典:萱野、方言:沙流)
eyayureka-karkar
エヤユレカカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-ure-ka-karkar …で・自分・足・の上・を整える][雅](靴)を足に合わせる。(S) kamuy kar sutu/káne sutuker/a=eyáyureka/karkar kane カムイ カㇻ ストゥ/カネ ストゥケㇾ/アエヤユレカ/カㇻカㇻ カネ [雅]神がつくったような立派な金(かね)の靴を私は自分の足に合わせて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 実際には靴をはいたことを言っているが、 歌い手自身は「自分の足に合わせた」と説明した。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
herekus
ヘレクㇱ §092 タラ (4) herekus(he-ré-kus)「ヘれクㇱ」成魚⦅荻伏、浦河、様似⦆ (出典:知里動物編、方言:)
herekuskewsut
ヘレクㇱケウスッ §093 スケトウダラ (1) herekus-kewsut(he-ré-kus-kew-sut)「ヘれクㇱケウスッ」⦅様似、浦河、荻伏⦆スケトウダラ。 (出典:知里動物編、方言:)
héserekuci(hi)
ヘセレクチ(ヒ) 【名】[所](概は heserekut ヘセㇾクッ)の気管。 {E: the windpipe of…} (出典:田村、方言:沙流)
héserekut
ヘセレクッ 【名】[概](所は heserekuci(hi) ヘセレクチ(ヒ))[hese-rekut 息をする・のど] 気管。 {E: the windpipe.} (出典:田村、方言:沙流)
heserekut/heserekuci(hi)
ヘセレクッ/ヘセレクチ(ヒ) 【heserekut/-rekuci(hi)】 気管. (出典:萱野、方言:沙流)
hokerekere
ホケレケレ 【自動】[ho-kere-kere 尻・にさわる(?)・(重複)] 尻をついて足をバタバタさせる(だだをこねる様子)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hokerekere
ホケレケレ 【ho-kere-kere】 足をばたばたさせる. ア・ミッポホ ポニケヘ(ポン ヒケヘ) コㇿ ワ アン ペ ア・コウㇰ コㇿ マカホクㇱ ワ ライ ホケレケレ コㇿ チㇱ ペ ネ=私の孫,小さいほうのは持っているものを取ると仰向けになり足をばたばたさせて泣くものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
humperek
フンペレㇰ 【humpe-rek】 鯨の髭. (出典:萱野、方言:沙流)
hurekakkon kamuy
フレカッコンカムイ §332 カッコウ (8) hurekakkon kamuy (hú-re-kak-kon-ka-muy)「ふレカッコンカムイ」(コ生) (出典:知里動物編、方言:)
hurekamuy
フレカムイ §425 アカヘビ;ジム (1) hure-kamuy (hú-re-ka-muy)「ふレカムイ」[<赤い・神] ⦅千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
rekane
フレカネ 【名】[hure-kane 赤い・かね] 銅(「あかがね」)。 {E: copper.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hurekane
フレカネ 【hure-kane】 銅:あかがね. (出典:萱野、方言:沙流)
hurekeso
フレケソ §075 イワナ;一般にはオショロコマという (2) hurekeso(hú-re-ke-so)「ふレケソ」[<hure(赤い)kes(斑)o(ついている)]⦅旭川⦆イワナ。 (出典:知里動物編、方言:)
hurekutomarawrep
フレクトマラウレㇷ゚ §153 シータテハ (1) hure-kutomarawrep(hú-re-ku-to-ma-raw-rep)「ふレクトマラウレㇷ゚」⦅雪裡⦆ (出典:知里動物編、方言:)
hureni rekuciaraka
フレニ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(6)ノリウツギ咽喉病;のどがからからに乾く咽喉病 hure-ni rekuci-araka〔Fu-ré-ni|re-kú-či-a-ra-ka フれニ・レくチアラカ〕[hure-ni(ノリウツギ)+rekuci-araka(咽喉病)]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
huretakahka rekuciaraka
フレタカㇵカ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(7)赤ガニ咽喉病 hure-takahka rekuci-araka〔Fu-ré-ta-kah-ka|re-kú-či-a-ra-ka フれタカㇵカ・レくチアラカ〕[hure(赤い)+takahka(カニ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
ihurekani
イフレカニ §305 ケヤマハンノキ (2) ihurekani (i-hú-re-ka-ni)「イふレカニ」[i(物を)hure(赤く)ka(する)ni(木)] 茎 ⦅白浦⦆ (出典:知里植物編、方言:)
ikerekarap
イケレカラㇷ゚ 【i-kerekara-p】 ただれ(る):皮膚に出来たつぶつぶのただれ.着物がさわると痛い. (出典:萱野、方言:沙流)
ikerekarap
イケレカラㇷ゚ §475.ただれる;びらんする(10)皮膚がただれていて触れれば痛い ikerekarap〔i-ké-re-ka-rap イけレカラㇷ゚〕 (出典:知里人間編I、方言:)
imokirekot(-an)
イモキレコッ §389.しぬ(死ぬ)(42)恋人が死ぬと片割れが悲しんで死ぬ imokir-ekot(-an)〔i-mó-ki-re-kot イもキレコッ〕[imokir(嘆き悲しむ)+e-kot(それで・死ぬ)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
imoyrekap
イモイレカㇷ゚ §249 トリカブト (17) imoyrekap (i-móy-re-kap)「イもイレカㇷ゚」[i(それを)moyreka(遅らす、moyre遅い、-ka(させる)-p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
iperekuci
イペレクチ 【ipe-rekuci】 食べる喉,口の奥の部分,食道・気道に通じ声帯がある. ▷イペ=食べる レクチ=喉 *声帯のことは,ポンパルンペ(小さい舌)という.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
iperekuci(hi)
イペレクチ(ヒ) 【名】[所](概は iperekut イペレクッ) …の食道。 {E: the gullet of…} (出典:田村、方言:沙流)
iperekut
イペレクッ 【名】[概](所は iperekuci(hi) イペレクチ(ヒ))[ipe-rekut ものを食べる・のど] 食道。 {E: the gullet.} (出典:田村、方言:沙流)
iperekut(c-i)
イペレクッ §414.しょくどう(食道)(1)ipe-rekut(c-i)〔ipé-re-kut イ舳レクッ〕[ipe(食事する)+rekut(のど)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
iperekut/iperekuci(hi) 1
イペレクッ/イペレクチ(ヒ) 【ipe-rekut/-rekuci(hi)】 ①食道.▷イペ=食べる レクッ=喉 (出典:萱野、方言:沙流)
iperekut/iperekuci(hi) 2
イペレクッ/イペレクチ(ヒ) 【ipe-rekut/-rekuci(hi)】 ②喉笛. (出典:萱野、方言:沙流)
ipirorekikir
イピロレキキㇼ §126 ブユ (3) ipirore-kikir(i-pí-ro-re-ki-kir)「イぴロレキキㇼ」⦅足寄⦆ (出典:知里動物編、方言:)
irektechiri
イレㇰテチリ §342 シベリアハヤブサ  他(3) irekte-chiri (i-rek-te-ci-ri)「イレㇰテチリ」[<i-rekte-cir(物を・鳴らす・鳥)] ⦅B⦆A falcon. Falco peregrinus.「イレツテツリ」⦅阿寒伝説⦆たか。[i-rekte-cir(物を・鳴らす・鳥)] (出典:知里動物編、方言:)
iruparekana
イルパレカナ 【自動】人の持っている食べ物を何でもくれくれと言う。(S) ☆参考 parkohayta パㇻコハイタ 何でも食べたがる(自分で買ってでも)。 {E: to pester someone for food.} (出典:田村、方言:沙流)
irurekap
イルレカㇷ゚ §249 トリカブト (19) irurekap (i-rú-re-kap)「イるレカㇷ゚」[i(それを)rureka(溶かさせる、ruとける、ru-reとかす、rure-kaとかさせる)-p(もの)] 根 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
iworekasi
イウォㇿエカシ §277 くま (69) iwor-ekasi (i-wór-e-ka-si)「イうォㇿエカシ」[<ekasi(翁)、‘山の翁’] ⦅美幌⦆【雅】 (出典:知里動物編、方言:)
kampasrek
カンパㇱレㇰ ☞kanpasrek カンパㇱレㇰ (出典:田村、方言:沙流)
kampausrek(-i)
カンパウㇱレㇰ §275.くちひげ(口髭)(4)kampa-us-rek(-i)〔kám-pa-uš-rek かンパウㇱレㇰ〕[kan(上の)+pa(口)+us(に生えている)+rek(ひげ)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
kamuyerekus
カムイエレクㇱ §093 スケトウダラ (3) kamuy-erekus(ka-múy-e-re-kus)「カむイエレクㇱ」⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
kanpasrek
カンパㇱレㇰ 【名】[< kan-pa-us-rek 上の・口・にはえている・ひげ] 口ひげ。 kanpasrek us カンパㇱレㇰ ウㇱ 口ひげが生える。(W)〔知分類 p.142 kampa-us-rek [kan(上の)+pa(くち)+us(に生えている)+rek(ひげ)]〕 {E: a moustache.} (出典:田村、方言:沙流)
kanpasreki(hi)
カンパㇱレキ(ヒ) 【名】[所](概は kanpasrek カンパㇱレㇰ)…の口ひげ。 {E: the moustache of…} (出典:田村、方言:沙流)
kanpausrek(-i)
カンパウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(8)くちひげ kan-pa-us-rek(-i)〔kám-pa-uš-rek かンパウㇱ・レㇰ〕[上の・口・に生えている・ひげ]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
kasuprek(-i)
カスㇷ゚レㇰ §642.ひげ(髭)(6)しゃもじひげ kasup-rek(-i)〔ka-súp-rek カすㇷ゚・レㇰ〕[kasup(杓子)+rek(ひげ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
kesirekari
ケシレカリ 【kes-sir-e-kari】 放浪する,遊び歩く:多くの場合は村を捨てて放浪することをいうが,近所へ遊び歩くこともいう.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る →あたりをぐるぐる回る (出典:萱野、方言:沙流)
kesirekarip
ケシレカリㇷ゚ 【kes-sir-e-kari-p】 放浪者.▷ケㇱ=おしまい シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ㇷ゚=者 イヨーハイ アウン アチャポ フナクン ケシレカリ ㇷ゚ コラチ アㇻパ ワ イサㇺ マチヒ ヘカッタㇻ エㇷ゚ カ イサㇺ=あきれてしまったよ,隣のおじさん.どこかへ放浪者のように行ってしまい妻や子供たちは食べるものもない. (出典:萱野、方言:沙流)
kirorekot
キロレコッ 【自動】[kiror-ekot 力・で死ぬ] 力尽きて倒れて死ぬ。 (出典:田村、方言:沙流)
kirorekot(-an)
キロレコッ §389.しぬ(死ぬ)(44)体力を出しつくして死ぬ;力つきて死ぬ kiror-ekot(-an)〔ki-ró-re-kot キろレコッ〕[kiror(力)+e-kot(で・死ぬ)]⦅サル⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
kunnerekkamuy
クンネレッカムイ §335 エゾフクロウ (1) kunne-rek-kamuy (kún-ne-rek-ka-muy)「くンネレッカムイ」[kunne(夜)rek(鳴く)kamuy(神)] ⦅美幌、屈斜路、塘路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
marawrekakko
マラウレカㇰコ §134 スミレ (2) marawre-kakko (ma-ráw-re-kak-ko)「マらウレ・カㇰコ」[蝶・花] 花 ⦅阿寒⦆ (出典:知里植物編、方言:)
marek
マレㇰ 【名】鮭を突く槍の先につけてひっかけるかぎ。 ☞marek-op マレㇰオㇷ゚ {E: a hook on the end of a spear used to spear salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
marek-op
マレㇰオㇷ゚ 【名】[marek-op 回転もりのかぎ・槍] 鮭を突く槍。 ☆参考 この槍で突くと先のかぎ(marek マレㇰ)がささってから魚が逃げようとすると、 そのかぎが回転してひっかかって抜けない。 {E: a spear used to spear salmon.} (出典:田村、方言:沙流)
marekreyep
マレㇰレイェㇷ゚ §158 尺トリ (5) marekreyep(má-rek-re-yep)「まレㇰレイェㇷ゚」[<marek(マレッポ)reye(這う)-p(者)]⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
marekurep
マレㇰウレㇷ゚ §158 尺トリ (6) marek-urep(má-rek-u-rep)「まレㇰウレㇷ゚」[<marek(マレッポを)ore(乗せる)-p(者)]⦅本別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
mereko
メレコ §003.おんな(女)(5)mereko〔me-ré-ko メれコ〕⦅カラフト⦆女。[<meneko]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
merekopo
メレコポ §007.むすめ(娘)(18)merekopo〔me-ré-ko-po メれコポ〕[mereko(女)、-po(指小辞)]⦅マオカ、タラントマリ⦆少女;年頃の娘;若い女。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
mokorekot
モコレコッ §564.いねむり(居眠)[する](13)眠り死する mokor-ekot〔mo-kó-re-kot モこレコッ〕[眠り・で死ぬ]。⦅H.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
mokorekot(-an)
モコレコッ §389.しぬ(死ぬ)(45)眠り死にする mokor-ekot(-an)〔mo-kó-re-kot モこレコッ〕[眠ること・によって死ぬ]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rek
ニレㇰ 【名】[ni-rek 木・ひげ][植物] サルオガセ(木のあちこちにぶらさがるひげのような白いもの)。(S)〔知分類 p.245 サルオガセ〕 {E: a green filamentous lichen hanging from the branches of trees (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
nirek
ニレㇰ 【ni-rek】 サルオガセ〔植〕:高い山へ行くと木にひげのように下がっている.▷ニ=木 レㇰ=ひげ (出典:萱野、方言:沙流)
nirek
ニレㇰ §437 サルオガセ (1) nirek (ní-rek)「にレㇰ」[ni(木)rek(ひげ)] ⦅長万部、幌別、穂別⦆ (出典:知里植物編、方言:)
nirek
ニレㇰ §437 サルオガセ (2) nirek (ni-rék)「ニれㇰ」[ni(木)rek(ひげ)] ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
notkirkausrek(-i)
ノッキㇼカウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(2)あごひげ notkir-ka-us-rek(-i)〔nót-kir-ka-uš-rek のッキㇼ・カ・ウㇱ・レㇰ〕[notkir(下あご)+ka(の表面)+us(に生えている)+rek(ひげ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
onke ani rekuci mayamaya
オンケ アニ レクチ マヤマヤ §201.風邪でのどがかゆいonke ani rekuci mayamaya〔おンケ・アに・レくチ・マヤマヤ〕[風邪・で・その咽喉が・むずむずする]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
onke ani rekuci otampuus
オンケ アニ レクチ オタンプウㇱ §200.風邪で声がつぶれるonke ani rekuci o-tampu-us〔óŋ-ke-a-nì|re-kú-či|o-tám-pu-uš おンケ・アに・レくチ・オたンプㇱ〕[onke(風邪)、ani(で)、rekuci(その咽喉)、o(において)+tampu(栓)+us(つく)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
opayserekemasin
オパイセレケマシン §291.月経[が下りる、である](12)月経または婦人病で陰部から出血する o-paysere-kem-asin〔o-pái-se-re-ke-ma-šin オぱイセレケまシン〕[o(そこから)+paysere(下体)+kem(血)+asin(出る);「体の下部から血が出る」]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
panke keretoh earekara
パンケ ケレトㇹ エアレカラ §034.結婚(する)(35)panke keretoh e-are-kara〔páŋ-ke-ke-re-toh|e-á-re-ka-ra ぱンケケレトㇹ・エあレカラ〕⦅ニイトイ⦆【雅】妻にならせる。"an-koy-suhci apa onneno kamuy pon-menoko ekantusmah, santehpeci urankotapu, tura san manu ike, i-panke-kiretokoho e-are-kara."「私の祖母が戸口の所まで神の少女を出迎え、その指先を取り、いっしょに炉ばたへ来て、私の下座(=妻の座)に座らせた」。[<panke(しもて、しもての)+kir-etok(膝の先)+-e-(に)+are-kara(座らせる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
paraureka(-si -si-ke)
パラウレカ §040.あしのこう(足の甲);足背(2)para-ure-ka(-si, -si-ke)〔pa-rá-u-re-kaパらウレカ〕[広い・足・の表面]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
parekew
パレケウ §300 かけす、ミヤマカケス (6) parekew (pa-ré-kew)「パれケウ」 ⦅美幌⦆美幌でこう発音する人もあった。 (出典:知里動物編、方言:)
parorekte
パロレㇰテ §265.口を鳴らす[舌打ちして]paro-rekte〔pa-ró-rek-te パろ・レㇰテ〕[その口を・鳴らす]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
paskur wen rek
パㇱクㇽウェンレㇰ §299 ハシボソガラス  関(6) paskur wen rek (pas-kur-wen-rek)「ぱㇱクㇽウェンレㇰ」 ⦅近文⦆原義‘カラスが悪く鳴く’‘カラスが不吉に鳴く’。いわゆるカラス鳴きが悪いこと。 (出典:知里動物編、方言:)
patoykausrek(-i)
パトイカウㇱレㇰ §642.ひげ(髭)(11)くちひげ patoy-ka-us-rek(-i)〔pá-toǐ-ka-uš-rek ぱトイ・カ・ウㇱ・レㇰ〕[patoy(くちびる)+ka(の上)+us(に生えている)+rek(くちひげ)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
paysereke(-he)
パイセレケ §224.からだ(体);躯幹(27)下体 paysereke(-he)〔páǐ-se-re-ke ぱイセレケ〕[paysere(↑)+ke(の所の部分)] (出典:知里人間編I、方言:)
penrekuci
ペンレクチ 【名】[所](概は penrekut ペンレクッ )[pen-rekut-i 上の・のど・(所属語尾)][動物](熊の)首(頭)。 penrekuci a=etúrsere ペンレクチ アエトゥㇽセレ そうして熊の首を切り落とした(この場合「頭」をさしている)。 〔知分類になし〕 {E: (the head) the neck (of a bear).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
penrekut
ペンレクッ 【名】[概](所は penrekuci ペンレクチ)(鹿の、 あるいは動物一般の?)首の前側(人間で言えばのどに相当する部分)。(W) (S) ☆[対]panrekut パンレクッ。 (出典:田村、方言:沙流)
pewreka
ぺウレカ §170 シラミ(虱、蝨) (6) pewre-ka(péw-re-ka)「ぺウレカ」⦅真岡⦆アタマジラミの卵(方言:ムシノコ) (出典:知里動物編、方言:)
pewrekina
ペウレキナ §070 ムラサキ (2) pewre-kina (péw-re-ki-na)「ぺウレキナ」[ペウレという根のとれる草] 茎葉 ⦅芽室、足寄⦆⦅A千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
pewrekur
ペウレクㇽ 【pewre-kur】 若人. ペウレクㇽ ネ コㇿカ ラメトコㇿケ(ラメトㇰ オㇿケ) パウェトㇰ トゥラ ア・オトゥワシ ナ エコシ ワ アヌ ヤン=若い人ではあるけれど度胸も雄弁もともに頼れるから任せておきなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
pon umurek utar
ポン ウムレㇰ ウタㇻ/ポヌムレクタㇻ 【名】[pon-umurek-utar 小さい・夫婦・たち] 結婚したばかりの若夫婦。 pon umurek utar ukotom ruwe! ポン ウムレㇰ ウタㇻ ウコトㇺ ルウェ! 若夫婦、 似合いだねえ。(S) {E: a newly married young wife.} (出典:田村、方言:沙流)
pon'erekus
ポンエレクㇱ 【pon-erekus】 コマイ〔魚〕. (出典:萱野、方言:沙流)
poysey rekuciaraka
ポイセイ レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(8)小貝咽頭病 poy-sey rekuci-araka〔póǐ-seǐ|re-kú-či-a-ra-ka ぽイセイ・レくチアラカ〕[poy(<pon 小さい)+sey(貝)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rek (ka) sak kur
レㇰ (カ) サㇰ クㇽ 【rek (ka) sakkur】 髭のない人. (出典:萱野、方言:沙流)
rek'us
レㇰウㇱ 【rek-us】 髭が生える. (出典:萱野、方言:沙流)
rek(-i)
レㇰ §642.ひげ(髭)(1)rek(-i)〔rék れㇰ〕⦅H. S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rek/reki(hi)
レㇰ/レキ(ヒ) 【rek/reki(hi)】 髭. (出典:萱野、方言:沙流)
reka
レカ 【他動】(…を)美しいと思う、 …の器量(美貌)をほめる。 {E: to praise someone's looks; think that…is beautiful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
reka
レカ 【reka】 ほめる.たたえる. エネ アレカ ヒ カ イサㇺ=どのようにほめればよいかほめる言葉もない. (出典:萱野、方言:沙流)
reki(hi)
レキ(ヒ) 【名】[所](概は rek レㇰ)…のひげ、 彼のひげ。 rekihi ironne レキヒ イロンネ ひげが濃い。(W) {E: a beard of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekihimemke
レキヒメㇺケ 【rekihi-memke】 髭剃り.▷レキヒ=髭 メㇺケ=剃る (出典:萱野、方言:沙流)
rekihiresu
レキヒレス 【rekihi-resu】 髭を伸ばす.▷レキヒ=髭 レス=育てる,成長させる (出典:萱野、方言:沙流)
rekisarussu
レキサルッス 【re-kisar-us-su】 三つの耳つきの大鍋. (出典:萱野、方言:沙流)
rekisnunupe
レキㇱヌヌペ 【re-kisnu-nupe】 三つの湿った涙. トゥキㇱヌヌペ レキㇱヌヌペ アヤイコランケ=ふたつの湿った涙,三つの湿った涙,私自身が落とした.(補遺編) トゥキㇱヌヌペ レキㇱヌヌペ ア・ヤイコランケ=ふたつの湿った涙,三つの湿った涙,私自身が落とした. (出典:萱野、方言:沙流)
rekkisar
レッキサㇻ 【名】[概](所は rekkisara(ha) レッキサラ(ハ)) [rek-kisar ひげ・耳] もみあげ。 ☆参考 ほおひげがもみあげの所まで切れ目なく生えているため、 その上端が耳のようにとがって見えるところから言う表現であろう。 ☆参考 概念形の用例はない。 ☞rekkisara(ha) レッキサラ(ハ) {E: sideburns.} (出典:田村、方言:沙流)
rekkisara
レッキサラ 【rek-kisara】 もみあげ. ▷レッ=髭 キサㇻ=耳,髭の耳(補遺編)▷レㇰ=髭 キサラ=耳,髭の耳 (出典:萱野、方言:沙流)
rekkisara(ha)
レッキサラ(ハ) 【名】[所](概は rekkisar レッキサㇻ) …のもみあげ。 rekkisara(ha) kikikiki レッキサラ(ハ) キキキキ もみあげを掻き掻きする(男子が答える言葉を考えているときの仕草)。 {E: the sideburns of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekkurmam(-a)
レックㇽマㇺ §642.ひげ(髭)(3)あごひげ rek-kurmam(-a)〔rék-kur-mam れㇰ・クㇽマㇺ〕[rek(ひげ)+kurmam(かげ)]⦅ホロべツ、サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekkurpo
レックㇽポ 【名】[rek-kur-po ひげ・影/姿・(指+指)](次の慣用句の中で)少しのひげ。 rekkurpo ka céarayta/carehayta レックㇽポ カ チェアライタ/チャレハイタ ひげが少しはえかかっている(男のまだ年若い様子)。(NK民話) {E: a light beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekkurpo ka carehayta
レックㇽポ カ チャレハイタ 【rek-kur-poka c-ar-ehayta】 髭もそろっていない若者.▷レㇰ=ひげ クㇽ=影 ポカ=ばかりも チ=それ アㇻ=全く エハイタ=足りない (出典:萱野、方言:沙流)
rekkuttar
レックッタㇻ 【rek-kuttar】 ヨブスマソウ. (出典:萱野、方言:沙流)
rekkuttar
レㇰクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (11) rek-kuttar (rék-kut-tar)「れㇰクッタㇻ」[rek(鳴る)kuttar(筒)] 茎 ⦅穂別⦆⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
rekmamatu
レㇰママトゥ §642.ひげ(髭)(4)あごひげの黒い一筋一筋 rekmamatu〔rék-ma-ma-tu れㇰママトゥ〕[rek(ひげ)+mama(mam 影、mama その影)+tu(毛すじ)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
rekmamatu cearhaytare
レㇰママトゥ チェアㇻハイタレ 【rek-mamatu ci-e-ar-hayta-re】 髭の生え方が今一歩,髭の生え揃っていないこと. ▷レㇰ=髭 ママトゥ=生え方 チェ=それ アㇻ=全く ハイタレ=足りない *髭の生え揃っていない若者(ユ).(補遺編)▷レㇰ=髭 ママトゥ=生え方 チェ=それ アㇻ=全く ハイタレ=足りない *髭の生え揃っていない若者〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
réko
レコ 【他動】[re-ko 名前・(?)] …に名をつける、 …を…と(いう名で)呼ぶ、 …の名を言う。 aynu réko sinre patek oka ruwe ne アイヌ レコ シンレ パテㇰ オカ ルウェ ネ アイヌが名づけた地名ばかりがあるのです。(S言い伝え) semekatki kotan a=reko セメカッキ コタン アレコ 私はとんでもない村の名前を言った。(S民話) páseni sísam or ta a=reko katu aotamo パセニ シサㇺ オッタ アレコ カトゥ アオタモ パセニは日本人のところで名付けるしかたはアオダモ=日本語ではアオダモと言う。(W) kunneywa an kor hecirasa, tókap an kor ukocupke wa hemuymuye wa an nonno sísam or ta a=reko hi asagao sekor a=reko クンネイワ アン コㇿ ヘチラサ、 トカㇷ゚ アン コㇿ ウコチュㇷ゚ケ ワ ヘムイムイェ ワ アン ノンノ シサㇺ オッタ アレコ ヒ アサガオ セコㇿ アレコ 毎日朝になると開き、 昼になるとしぼんでしまう花を日本語ではアサガオと言う。(S) {E: to name, call…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekomatu
レコマトゥ 【自動】[rek-oma-tu ひげ・そこにある・(?)] ちゃんとひげが生えそろっている(男子が一人前の大人になっていることの表現)。 {E: to grow a full beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rékopa
レコパ 【他動】[複](réko レコ は単複の区別なし)(二人以上が皆)…に名を付ける、 …を…と呼ぶ、 …の名を言う。 {E: to name, call… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rékor
レコㇿ 【自動】[re-kor 名前・を持つ] 名前を持つ。 na usayne usayne rékor mosir wa uwekarpa p ナ ウサイネ ウサイネ レコㇿ モシㇼ ワ ウウェカㇻパㇷ゚ まだほかにいろいろ違った名前の国から集まって来た者。 tanpe rékor タンペ レコㇿ これはいわゆる…、 これこそ言うなれば…。 {E: to be named; called.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rékore
レコレ 【他動】[re-kore 名前・を…に与える]…に名前をつける。 sípase kamuy/kamuy opoysan/e=ne wa kusu/a=e=rékore hi/ne hi tapan na シパセ カムイ/カムイ オポイサン/エネ ワ クス/アエレコレ ヒ/ネ ヒ タパン ナ [雅]あなたはまことに尊い神の子なのですからそれでその名前をつけられたのですからね。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekpo
レㇰポ §419 (その他の鳥名)  (25) rekpo(rék-po)「れㇰポ」[rek(鳴き声)-po(指小辞)]⦅幌別⦆鳥の鳴き声 (出典:知里動物編、方言:)
rekreku
レㇰレク 【他動】[rek-rek-u (?)・(重複)・(他動詞形成)] …になぞなぞの問題を出す。 suy eci=rékreku na スイ エチレㇰレク ナ また私があなたになぞなぞの問題を出すからね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekte
レㇰテ 【他動】[自動使役][rek-te 鳴る・させる](口琴、 草笛、 尺八など)を鳴らす。 mukkuri rekte hawe as ムックリ レㇰテ ハウェ アㇱ ムックリ(口琴)を鳴らす音がする。(S) ☆参考 「口にあてて鳴らすものに関して言う。」 (S) {E: to play (a flute etc.)} (出典:田村、方言:沙流)
rekte
レㇰテ 【rekte】 鳴らす. (出典:萱野、方言:沙流)
rekuci mu
レクチ ム §308.声がかれる(3)rekuci mu〔re-kú-či-mu レくチ・ム〕[その咽喉・ふさがる]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuci mu
レクチ ム §575.のどがつまる(1)rekuci mu〔re-kú-či-mu レくチ・ム〕[そののど・つまる]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuci pone un
レクチ ポネ ウン §577.のどに物がひっかかる(3)rekuci pone un〔re-kú-či|po-né|ún レくチ・ポね・うン〕[rekuci(その咽喉)+pone(骨が)+un(入る)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuci(hi)
レクチ(ヒ) 【名】[所](概は rekut レクッ)…ののど、 その(彼の)のど(中も外も)。 rekuci tanne レクチ タンネ 首が長い。(S) oya rekuci aep osma オヤ レクチ アエㇷ゚ オㇱマ 違うのどに(=気管に)食べ物が入ってしまった。(S) ku=rekuci arka クレクチ アㇻカ 私はのどが痛い。 rekuci sat(sat) レクチ サッ/レクチ サッサッ [自動]のどが渇く。 ku=rekuci satsat クレクチ サッサッ 私はのどが渇いた。(W) kamuy rekuci a=tuyé wa a=rayke カムイ レクチ アトゥイェ ワ アライケ 私は熊ののど首を切って殺した。(HK民話) rayke wa rekucihi tuytektek ライケ ワ レクチヒ トゥイテㇰテㇰ 彼は(妻を)殺してそののど(首)をバサリと切った。(W民話) {E: the throat of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekuciaraka
レクチアラカ §580.のどの病気;咽喉痛(2)のどの病気 rekuci-araka〔re-kú-či|a-rá-ka レくチ・アらカ〕⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuciarka
レクチアㇻカ §580.のどの病気;咽喉痛(1)のどの痛み rekuci-arka〔re-kú-či-ar-ka レくチアㇻカ〕[そののど・痛む]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekucicarara
レクチチャララ §460.咳払いをする(2)rekuci-carara〔re-kú-či-ča-ra-ra レくチ・チャララ〕[rekuci(その咽喉を)+carara(=sara-re 開かせる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuciiyun
レクチイユン 【rekuci-iyun】 喉づまり(する). ア・ミッポホ レクチイユン ワ ライキマテㇰ・アン. アウン フチ イコトゥナㇱ ネユンネユン ア・カㇻ アイネ アトゥ クスケライ ア・シㇰヌレ=私の孫が喉に物をつまらせて私は死ぬほど驚いた.隣の婆さんがすばやく助けに来てくれていろいろと手当てをして戻したお陰で生かすことができた. (出典:萱野、方言:沙流)
rekuciiyun
レクチイユン §577.のどに物がひっかかる(2)rekuci-iyun〔re-kú-či-i-jún レくチ・イゆン〕[rekuci(その咽喉)+e(そこに)+un(入る)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekucikayayse
レクチカヤイセ 【rekuci-kayayse】 喉が鳴る,喉鳴り.▷レクチ=喉 カヤイセ=鳴る フンナ サケ コㇿ ワ エㇰ ワ ク・ク クス ク・レクチカヤイセ フミ アン=誰が酒を持って来て私が飲むために喉鳴りがするのだろうか.*喉鳴りがするのは誰かが酒を持って来て酒を飲める前兆. (出典:萱野、方言:沙流)
rekucikayayse
レクチカヤイセ §576.のどが鳴る(2)rekuci-kayayse〔re-kú-či-ka-jaǐ-se レくチ・カヤイセ〕[その咽喉・ググと鳴る]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekucisat
レクチサッ §574.のどがかわく;渇する(1)rekuci-sat〔re-kú-či-sat レくチサッ〕[そののど・乾く]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekucisatmawne
レクチサッマウネ §574.のどがかわく;渇する(5)rekuci-sat-maw-ne〔re-kú-či|sát-maŭ-ne レくち・さッ・マウ・ネ〕[rekuci(そののど)+sat(乾いた)+maw(気)+ne(になる)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekucisattek
レクチサッテㇰ §574.のどがかわく;渇する(2)rekuci-sattek〔re-kú-či-sat-tek レくチサッテㇰ〕[rekuci(そののど)+sattek(sat乾く、-tekちょっと…する)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuciskew(-he)
レクチㇱケウ §286.けいこつ(頸骨);頸椎骨(3)rekuciskew(-he)〔re-kú-čiš-keŭ レくチㇱケウ〕[<rekut(のど)+iskew(<ikkew 背柱)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuciun
レクチウン §577.のどに物がひっかかる(1)rekuci-un〔re-kú-či-un レくチウン〕[その咽喉・に入る]⦅シラウラ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuciwen
レクチウェン §580.のどの病気;咽喉痛(5)のどの病気;ジフテリヤ rekuci-wen〔re-kú-či-wen レくチウェン〕[そののど・悪い]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuharaka
レクハラカ §580.のどの病気;咽喉痛(3)のどの病気;咽喉痛 rekuh-araka〔re-kúh|a-rá-ka レくㇷ・アらカ〕[「のど・痛み」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekuhkuhcara
レクㇷクㇷチャラ §571.のど(咽喉)(10)甲状腺 rekuh-kuhcara〔re-kúh-kuh-ča-ra レくㇷクㇷチャラ〕[「のどの・入口」の義]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekusceppo
レクㇱチェッポ §009 ドジョウ (5) rekus-ceppo (ré-kus-cep-po)「れクㇱチェッポ」[rek(ひげ)us(生えている)ceppo(小魚)] 成魚 ⦅白老⦆ (出典:知里動物編、方言:)
rekut
レクッ 【名】[概](所は rekuci(hi) レクチ(ヒ))[re-kut (?)・のど] のど(顔と胸の間の前側および中)。 ☆参考 後ろ首は okkew オッケウ。 {E: the throat.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekut esikari
レクッ エシカリ §575.のどがつまる(2)rekut esikari〔re-kút|e-ší-ka-ri レくッ・エしカリ〕[のど・ふさがる]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekut kasi koikatara
レクッカシ コイカタラ 【rekutkasi ko-i=katara】 首の上にそれをあふれさせて. ピリカメノコ モナㇰピリカㇷ゚ レクッカシ コイカタラ=美しい女はそうでなくても美しいのに,首の上(胸の上)にそれがあふれるほど,タマサイという首飾りをつけている.(補遺編) ピㇼカ メノコ モナㇰ ピㇼカ ㇷ゚ レクッカシ コイカタラ=美しい女はそうでなくても美しいのに,首の上(胸の上)にそれがあふれるほど,タマサイという首飾りをつけている. (出典:萱野、方言:沙流)
rekut(c-i)
レクッ §571.のど(咽喉)(1)rekut(c-i)〔re-kút レくッ〕[<rek(物言う、鳴る)+kut(のど)]⦅H. S. タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekut(c-i)
レクッ §571.のど(咽喉)(2)rekut(c-i)〔re-kút レくッ〕[<rekut]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rekut/rekuci(hi)
レクッ/レクチ(ヒ) 【rekut/rekuci(hi)】 喉,首. (出典:萱野、方言:沙流)
rekutpuy
レクップイ 【名】[rekut-puy のど・孔] のどの孔、 のどの中。 {E: within the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
rekuttannekikir(-i)
レクッタンネキキㇼ §114 メノコツチハンミョウ;ミチハンミョウ(斑猫);ミチシルベ (1) rekuttanne-kikir(-i)(re-kút-tan-ne-ki-kir)「レくッタンネキキㇼ」[rekut(首)tanne(長い)kikir(虫)]⦅沙流⦆メノコツチハンミョウ (出典:知里動物編、方言:)
rekutumpekorkamuy
レクトゥンペコㇿカムイ §277 くま (80) rekutumpe-kor-kamuy (re-kú-tum-pe-kor-ka-muy)「レくトゥンペコㇿカムイ」[<rekutumpe(首輪)kor(もつ)kamuy(神)] ⦅美幌⦆月の輪を持っているクマ (出典:知里動物編、方言:)
rekutunpe
レクトゥンペ 【名】[rekut-un-pe のど・につく・もの] 首飾り布、 チョーカー(女性の装身具の一つ)。 ☆参考 首飾り玉は tamasay タマサイ。 {E: a cloth for necklace; a choker.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rekutunpe
レクトゥンペ 【rekut-un-pe】 首飾り:コンカネ(鋼).クンネセンカキ(黒い木綿布)などで作る. (出典:萱野、方言:沙流)
rekutuyruke
レクトゥイルケ 【他動】[rekut-uyruke のど・…につける][雅](首飾り玉、 玉連)を首にかける。 pirka tamasay rekutuyruke ピㇼカ タマサイ レクトゥイルケ [雅] 美しい玉の首飾りを首にかけた(女性や女神が正装するときの描写の一部。 これから死ぬ/神の国へ行くというときに支度をしている)。(W民話) {E: to wear…around the neck.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rerek
レレㇰ §171.顔色が青白く弱々しいrerek〔re-ré-k レれㇰ〕[<re-re-ke 氷頭・氷頭・しい]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rerekpone
レレㇰポネ §145.ええんなんこつ(会厭軟骨)rerek-pone〔re-rék-po-ne レれㇰポネ〕[rerek(re軟骨、re-rek 軟骨の集り)+pone(骨)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rerekpone
レレㇰポネ §286.けいこつ(頸骨);頸椎骨(6)クマの第一頸椎 rerek-pone〔re-rék-po-ne レれㇰポネ〕[軟骨]⦅ニシベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rerekpone
レレㇰポネ §578.のどの軟骨(会厭軟骨、甲状軟骨、披裂軟骨)rerek-pone〔re-rék-po-ne レれㇰポネ〕[rerek(rek「発声する」の反復形?)+pone(骨)]〔解剖の時に傷をつけないように注意する〕⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
samorunerekus
サモルンエレクㇱ §093 スケトウダラ (4) samorun-erekus(sa-mó-run-e-re-kus)「サもルンエレクㇱ」[<sam(隣国)orun(の)erekus(タラ)]⦅白老、幌別⦆スケトウダラ。 (出典:知里動物編、方言:)
serekirpo
セレキㇼポ §066.あばらの脂肪組織sere-kirpo〔sé-re-kir-po せレキㇼポ〕[sere(あばらの肉)+kirpo(脂肪組織)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
seyreka
セイレカ 【他動】煎る、 炒める(水分を入れないで鍋の中で混ぜながら熱して食べられるようにする)。 sum ani seyreka スㇺ アニ/スマニ セイレカ 油で炒める。 ☆参考 揚げることもこう言うことがある。 また sum ani ma スㇺ アニ マ とも言う。 {E: to roast, fry…} (出典:田村、方言:沙流)
seyreka
セイレカ 【seyre-ka】 煎る. マメ セイレカ=豆を煎る.ヘマンタ エ・クイクイ コㇿ エ・アン シリ アン ア・セイレカ キミ ヌㇺ ク・クイクイ コㇿ カン(ク・アン) ルウェ ネ ワー=何をかじっているのですか? 煎りトウモロコシの粒をかじっているのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
Shutukerekina
『シュツケレキナ』 §432 コタニワタリ (2) Shutukere-kina 『シュツケレキナ』 ⦅B⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
sinnarekorpe
シンナレコㇿペ §099.陰部-女性性器の種類(19)膣口が下方にあるもの;方言にいわゆる「さがりぼぼ」 sinnare-korpe〔šín-na-re-kor-pe しンナレコㇿペ〕[sinna-re(異様に・する)+korpe(陰部)]⦅ホべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
sir-toyarekurok
シットヤレクロㇰ 【完動】[sir-toy-ar-ekurok あたり・ひどく・全く・まっ黒い] まっ暗である。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: to be completely dark; pitch black.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
sirekariwaek
シレカリワエㇰ 【sir-e-kari wa ek】 遠回りで来る.▷シㇼ=あたり エ=それ カリ=回る ワ=〜て エㇰ=来る (出典:萱野、方言:沙流)
sirekatta
シレカッタ 【sir-ekatta】 投げる,叩きつける. (出典:萱野、方言:沙流)
sirekurok
シレクロㇰ 【sir-ekurok】 暗い,真っ暗だ. (出典:萱野、方言:沙流)
sirekutkar
シレクッカㇻ 【自動】[si-rekut-kar 自分・のど・(他動詞形成)](のどにひっかかったとき)咳払いする。 ☆参考 咳をすることは omke オㇺケ、 訪問する家の前で合図の咳払いをすることは simusiska シムシㇱカ。 {E: to cough; clear one's throat.} (出典:田村、方言:沙流)
sirekutkar
シレクッカㇻ 【si-rekut-kar】 咳払いをする. アヌン コタン タ アㇻパアニネ(アㇻパ・アン ヒネ) コタンコㇿクㇽ コㇿ チセ ネ ノイネ アン ウㇱケ タ アㇻパ・アン シレクッカㇻアナクス(シレクッカㇻ・アン アクス) ア・イ・アフンケ=よその村へ行って村おさの家らしい所へ行き,咳払いを私がしたら家の中へ入れられた. (出典:萱野、方言:沙流)
sirekutkar(-an)
シレクッカㇻ §459.咳[する](7)sirekutkar(-an)〔ši-ré-kut-kar シれクッカㇻ〕[si(自分の)+rekut(のどを)+kar(払う)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
síttoyárekurok
シットヤレクロㇰ ☞sir-toyarekurok シットヤレクロㇰ (出典:田村、方言:沙流)
sorekusu
ソレクス 【副】[sore-kusu それ(日本語)・こそ] それこそ(程度のすごいことを言うとき、 それを導くためにその表現の前に置かれる語の一つ)。 ☆参考 同様の文脈でよく使われる easir エアシㇼ は、 アイヌ語本来の語で、 この語を古老はよく「それこそ」と訳している。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
suncikeerekus
スンチケエレクㇱ §093 スケトウダラ (2) suncike-erekus(sún-či-ke-r-re-kus)「すンチケエレクㇱ」[suncike(やせている)erekus(タラ)]⦅礼文⦆スケトウダラ、スケソ(方言)Theragra chalcogramma(PALLAS). (出典:知里動物編、方言:)
taanmosir a=eokerekor hemantaa=e
タアンモシㇼ アエオケレコㇿ ヘマンタアエー 【taan-mosir a=e-okere-kor hemanta-a=e】 この国土を食べ終わったら何を食べたらいいだろうか. *トゥニンヤイェイソイタㇰ(ミミズの独り言)を表わし,少年時代にアイヌの笑い話として,父が聞かせてくれたもの.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
toyarekurok
トヤレクロㇰ 【自動】[toy-ar-ekurok ひどく・全く・まっ黒/まっ暗である]完全にまっ黒/まっ暗である。 ☞sir-toyarekurok シットヤレクロㇰ (出典:田村、方言:沙流)
tureturek
トゥレトゥレㇰ §664.皮膚のまだら(1)おでき、やけどなど治ったあとの皮膚がまだらになっている tureturek〔tu-ré-tu-rek トゥれトゥレㇰ〕⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
tuyreko
トゥイレコ 【副】[tuy-re-ko 取れて落ちる・させる・(反語的意味の副詞をつくる)](次の熟語で) iporo tuyreko an イポロ トゥイレコ アン ムスッと(=ブスッと)している。(S) (出典:田村、方言:沙流)
umoyoreko
ウモヨレコ 【副】[umoyore-ko 一まとまりの人数が少ない・(反語的意味の副詞を形成する接尾辞)]ずいぶん大勢で。 umoyoreko oka híne ora nepki ka ene ewkoyayrampewtek ウモヨレコ オカ ヒネ オラ ネㇷ゚キ カ エネ エウコヤイランペウテㇰ (彼らは)あんな大勢でいるくせに仕事の能率もさっぱりあげられない。(S) {E: for there to be only a few people.} (出典:田村、方言:沙流)
umurek
ウムレㇰ 【自動/名】①[自動]夫婦である。 umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ [夫婦である・人々] 夫婦。 ②[名]夫婦。 {E: ①to be husband and wife (v.). ②husband and wife (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
umurek
ウムレㇰ 【umurek】 夫婦. タㇷ゚ ウフナㇰ ウトㇺヌカㇻ パ ペウレ ウムレㇰ アン コㇿ オラーノ ウクラン マケタマケタネ シコㇿ カネ エヤイプニ パ ミナ ロㇰ ミナ ロㇰ=この頃結婚したばかりの若夫婦がいると,昨夜はどうしてこうしてとからかって笑って笑って.図[ウムレㇰ] (出典:萱野、方言:沙流)
umurek
ウムレㇰ §035.夫婦(1)umurek〔u-mú-rek ウむレㇰ〕⦅ホロべツ⦆夫婦;夫妻。"onne〜tek-kakipo rikunruke raunruke arki"「老いた夫婦が手を目の上にかざしかざしやって来た」⦅神謡集, p.8⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
umurek ukoyki
ウムレㇰ ウコイキ 【umurek ukoyki】 夫婦げんか(をする). ヘマンタ オモト ネ ワ スイ ウムレㇰウコイキ.イマチネㇷ゚ パタチンネ ワ エネ ア・カリー(ア・カㇻ ヒ) カ イサㇺ=何が原因なのか,またしても夫婦げんか.妻のほうがとりみだし手もつけられない. (出典:萱野、方言:沙流)
umurek utar
ウムレㇰ ウタㇻ 【umurek utar】 夫婦. (出典:萱野、方言:沙流)
umurek(-an)
ウムレㇰ §034.結婚(する)(11)umurek(-an)〔u-mú-rek ウむレㇰ〕⦅H. S.⦆①結婚する;夫婦である;夫婦になる。②(-i)夫婦。[<u-mu-re(互いに・ふさがら・せる)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
umurekaynu
ウムレカイヌ §035.夫婦(4)umurek-aynu〔u-mú-re-kaǐ-nu ウむレカイヌ〕⦅マオカ、シラウラ⦆①【常】夫婦。②【雅―特にoyna(神謡)において】一対の男女;息子と娘;兄と妹。⦅―樺太の神謡, p.10, 註7参照⦆。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
umurekkur(-i)
ウムレックㇽ §035.夫婦(2)umurekkur(-i)〔u-mú-rek-kur ウむレックㇽ〕⦅ホロベツ⦆夫婦。[umu-rek-kur(結婚した・人)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
umurekur(-i)
ウムレクㇽ §035.夫婦(3)umurekur(-i)〔u-mú-re-kur ウむレクㇽ〕⦅ホロべツ⦆夫婦。[<umurek-kur>。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
umurekutar
ウムレクタㇻ 【名】(=umurek utar ウムレㇰ ウタㇻ) ☞umurek ウムレㇰ {E: husband and wife.} (出典:田村、方言:沙流)
unkerekina
ウンケレキナ §282 イシミカワ (1) unkerekina (ún-ke-re-ki-na)「うンケレキナ」[un(我らを)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅A千歳⦆⦅登別――蝦夷草木志料⦆ (出典:知里植物編、方言:)
unkerekina
ウンケレキナ §283 ミゾソバ (1) unkerekina (ún-ke-re-ki-na)「うンケレキナ」[un(我らを)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
urekirpu
ウレキㇼプ 【名】[ure-kirpu 足・脂肉] 熊の足の裏の脂肪(脂肪ばかりでコリコリしておいしい、 uretoy ウレトイ《熊の足の裏の皮》をむくと出てくる)。 ☞uretoy ウレトイ 〔知分類 人間 p.17 ure-haru 足裏の肉((ホロベツ))〕 {E: the thick fleshy pads of the soles of the paws of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
urekoci
ウレコチ 【名】[所](概は urekot ウレコッ) …の足跡。 {E: the footprints of…} (出典:田村、方言:沙流)
urekoni
ウレコニ §726.みずむし(水虫)(5)ure-koni〔u-ré-ko-ni ウれコニ〕[足・痛]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
urekonoye
ウレコノイェ 【他動】[ure-ko-noye 足・で・…をひねる](次の表現で)…を足でギュッとつかむ。 aminunpe/a=urékonoye アミヌンペ/アウレコノイェ[雅]炉ぶちを足でギュッとつかんで。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じユーカラを歌っている中で a=koúreyupu アコウレユプ、 a=urékoyupu アウレコユプ とも言っている。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
urekot
ウレコッ 【名】[概](所は urekoci ウレコチ)[ure-kot 足・凹み] 足跡。 (出典:田村、方言:沙流)
urekot(c-i)
ウレコッ §511.つちふまず(土踏まず)(3)urekot(c-i)〔u-ré-kot ウれコッ〕[ure(足)+kot(谷、凹み)]⦅アツべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
urekotor
ウレコトㇿ 【名】[概](所は urekotoro ウレコトロ)[ure-kotor 足・内側の面] 足の裏(=ureasam ウレアサㇺ)。 {E: the soles of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
urekotor(-o)
ウレコトㇿ §035.あしうら(足裏、蹠)(14)urekotor(-o)〔u-ré-ko-torウれコトㇿ〕[ure(足)+kotor(平面)]⦅サル⦆【雅――聖典, p. 279】 (出典:知里人間編I、方言:)
urekotoramusamus
ウレコトラムサムㇱ §516.つまさき(爪先)(4)つまさきを立てて歩く urekotor-amus-amus〔u-ré-ko-tor|a-múš-a-muš ウれコトㇿ・アむㇱ・アムㇱ〕[urekotor(足裏)+am-us(爪が・生えている)+am-us(爪が・生えている);足裏に爪でも生えているかのような恰好で歩く]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
urekotoro
ウレコトロ 【名】[所](概は urekotor ウレコトㇿ) …の足の裏。 {E: the soles of the feet of…} (出典:田村、方言:沙流)
urekoyupu
ウレコユプ 【他動】[ure-ko-yupu 足・と共に・…をきつく締める](次の慣用句の中で)…を足でギュッとつかむ(=足をそこにギュッと押しつける)。 omaninumpe/a=urékoyupu オマニヌンペ/アウレコユプ[雅]私は炉ぶちを足でギュッとつかんで(=炉ぶちに足をギュッと押しつけて (KSg))。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
urekreku
ウレㇰレク 【自動】[u-rekreku 互い・になぞをかける] ①なぞなぞ遊びをする(一方がなぞなぞの問題を出し、 他方が当てる遊びをする)。 urekreku=an ro ウレクアン ロ なぞなぞ遊びをしよう。(S会話) ②(名詞として)なぞなぞ。 {E: ①to be a riddle (v.). ②a riddle (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
urekreku
ウレㇰレク 【urekreku】 なぞなぞ. (出典:萱野、方言:沙流)
urekuci
ウレクチ §038.あしくび(足首);足関節部(1)ure-kuci〔u-ré-ku-čiウれクチ〕[足・の首]⦅チカブミ、タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
urekuciki
ウレクチキ §038.あしくび(足首);足関節部(2)ure-kuciki〔u-ré-ku-či-kiウれクチキ〕[urekuci(↑)+ki(<-ke所)]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
urekuspare
ウレクㇱパレ 【ure-kus-pa-re】 歩を運ぶ,歩いて行く. ▷ウレ=足 クㇱパ=通る レ=させる アフンナクス ポンメノコ ホマコチュイェ コッチャケヘ アウレクㇱパレ ホカエトッタ チェアシロッケアン=家へ入ると若い娘が後ずさりしたので,その前を通って横座の所へどっかと座った. *ユカㇻの中でポンヤウンペが独り者の女を訪問し,女が後へ寄って男に自分の前を通らせると訪問を受け入れ,前を通らせないと拒否したことになる.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
urekuste
ウレクㇱテ 【他動】[ure-kus-te 足・…を通る・させる][雅]…を通る。 harkiso sam/a=urékuste/ahun=an híne ハㇻキソ サㇺ/アウレクㇱテ/アフナン ヒネ [雅]城の南側をふみつけながら通って城に入って。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
wen kerekina
ウェンケレキナ §283 ミゾソバ (3) wen kerekina (wén-ke-re-ki-na)「うェンケレキナ」[wen(悪い)kere(ひっかく)kina(草)] 茎葉 ⦅F樺太⦆ (出典:知里植物編、方言:)
yayreka
ヤイレカ 【自動】[yay-reka 自分・の美貌をほめる] 自分の美貌を自慢する。 ☞reka レカ {E: to brag of one's beauty.} (出典:田村、方言:沙流)
yayrekkisar-kikikiki
ヤイレッキサㇻキキキキ 【自動】[yay-rek-kisar-kiki-kiki 自分・ひげ・耳・をかく(掻く)・(重複)]もみあげを何度もかきかきする(男の人が言う言葉を考えている様子の描写)。 ☆参考 rekkisar レッキサㇻ《ひげの耳》はもみあげのあたりをさす。 {E: to repeatedly scratch one's sideburns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
yayrekutpoye
ヤイレクッポイェ 【自動】[yay-rekut-poye 自分の・のど・をかきまわす] のどに指をつっこんで吐くようにする。 eatu, yayrekutpoye wa eatu エアトゥ、 ヤイレクッポイェ ワ エアトゥ 吐きなさい、 のどに指をつっこんで押えて吐きなさい。(S) {E: to poke one's fingers down one's throat so as to vomit.} (出典:田村、方言:沙流)
yayrekuttuskote(-an)
ヤイレクットゥㇱコテ §389.しぬ(死ぬ)(51)縊死する yay-rekut-tus-kote(-an)〔yáǐ-re-kut-tuš-ko-te やイレクットゥㇱコテ〕[yay(自分の)+rekut(のどに)+tus(縄を)+kote(結びつける)]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
-i 3
イ 【接尾】[名詞の所属形形成](「所属語尾」とも呼ぶ。 y, w 以外の子音に終るいろいろな名詞語幹につく。 この母音がついて所属形の「短い形」ができる。 さらにそのあとに hi ヒ がついて(つまり語幹に ihi イヒ がついて)所属形の「長い形」がつくられる。 本辞典では二つの形を合わせて …i(hi) のように表記してある。) cikir チキㇼ [概]足;cikiri(hi) チキリ(ヒ) [所]…の足。 rek レㇰ [概]ひげ;reki(hi) レキ(ヒ) [所]…のひげ。 am アㇺ [概]つめ;ami(hi) アミ(ヒ) [所]…のつめ。 hon ホン [概]おなか;honi(hi) ホニ(ヒ) [所]…のおなか。 tur トゥㇽ [概]垢(あか);turi(hi) トゥリ(ヒ) [所]…の垢。 ☆参考 末尾の hi ヒ の有無は主にリズムによるらしい。 短い語につくときは hi ヒ を伴うことが多く、 長い語につくときは hi ヒ を伴わないことが多い。 アクセントにも関係がある。 また、 三人称で、 所属の対象の語が表現されないときには hi ヒ がつくことが多い。 合成語の要素になるときは、 ほとんどの場合 hi ヒ のつかない短い形が使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
aminumpe
アミヌンペ 【名】[am-inumpe (?)・炉ぶち][雅] 炉ぶち、 いろりの縁の木。 aminumpe/a=urékoyupu アミヌンペ/アウレコユプ [雅]私は炉ぶちを足でギュッとつかんで(=炉ぶちに足を押しつけて (KSg))。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では単に inumpe イヌンペ と言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ar- 1
アㇻ 【接頭】(性質を表す自動詞(形容詞)に接頭して、 程度が完全であることを表す。) ekurok エクロㇰ 黒い;arekurok アレクロㇰ 真っ黒い。 ☆参考 単独の語としては、 oar オアㇻ [副]《全く、 完全に》がある。 ☆参考 ar- アㇻ と後の部分とで二語のようなアクセントで区切りも入れて発音される語もあり、 全体が一語のアクセントで一つづきに発音される語もある。 (出典:田村、方言:沙流)
as 2
アㇱ 【自動】(音が、 声が)する、 (雨が)降る、 (風が)吹く、 (うわさが)たつ。 hawe as ハウェ アㇱ …の声がする、 (笛やバイオリンなどの)音がする、 …と言っている話が聞こえる。 top rekte hawe as トㇷ゚ レㇰテ ハウェ アㇱ 竹(尺八)を鳴らす音がする。 humi as …フミ アㇱ …の音がする、 …する/しているような感じがする。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 upas as ウパㇱ アㇱ 雪が降る。 réra as レラ アㇱ 風が吹く。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 {E: to sound; to make a sound; to rain; for the wind to blow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
Aynurakkur
アイヌラックㇽ 【名】[< aynu-rak-kur 人間・っぽい・人(=神)][固有名]アイヌラックル(人間の始祖である神の子の呼び名)。 e=rekor katu/Aynurakkur/e=ne ruwe ne エレコㇿ カトゥ/アイヌラックㇽ/エネ ルウェ ネ [雅]あなたの呼び名はアイヌラックルというのです。(Sユーカラ) ☞rak ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
carearayta
チャレアライタ 【自動】(次の表現で) rekkurpo ka carearayta レックㇽポ カ チャレアライタ ひげが少しはえかかっており、 まだはえそろっていない。(KM民話) ☞cearayta チェアライタ (出典:田村、方言:沙流)
céarayta
チェアライタ 【他動】[中相][c(i)-e-ar-hayta (された)・で・全く・足りない](?) (次の慣用表現で)(ひげが)はえそろっていない、 少しはえかかっている。 rekkurpo ka céarayta レックㇽポ カ チェアライタ ひげが少しはえかかっている(男のまだ年若い様子)。(NK民話) ☆参考 話者によって carearayta チャレアライタ (KM)、 carehayta チャレハイタ (KSg)、 と言ってる。 なお『金田一京助選集Ⅱ』に rek-kurumama chie-ara-haita《ひげの黒ばみまだ全からず》とある。 ☞『音声資料6』 p.38 の脚注2 {E: to have, grow a thin, patchy beard.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
cinkorewe
チンコレウェ 【他動】[cin-ko-rewe 上脚・(そこ)に・…を曲げる]…に/で足(脚)を曲げる/曲げている。 apeetok/a=cinkorewe/omaninunpe/a=urékoyupu アペエトㇰ/アチンコレウェ/オマニヌンペ/アウレコユプ [雅]私は横座に足を曲げ炉ぶちを足でギューッとつかんで。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
eatu
エアトゥ 【他動】[e-atu …で・吐く] …を吐く(人が胃袋の中のものを)。 eatu, yayrekutpoye wa eatu エアトゥ、 ヤイレクッポイェ ワ エアトゥ 吐きなさい、 口の中に指をつっこんで押えて吐きなさい。(S) ☆参考 自動詞は atu アトゥ。 動物が吐くことは eakur エアクㇽ[他動]/akur アクㇽ[自動]。 {E: to vomit… (human); regurgitate… (animal).} (出典:田村、方言:沙流)
en= 2
エン 【人接】[主語二人称単数、 目的語一人称単数] あなたが私を/に。 ku=saha e=ne wa ene en=koysoytak クサハ エネ ワ エネ エンコイソイタㇰ 私の姉であるあなたがこう私に話してくれた。(S会話) en=rekreku eaykap エンレㇰレク エアイカㇷ゚ あなたは私になぞなぞの問題を出すことができない。(S会話) {E: you (second person singular subject).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
eniwcinne
エニウチンネ 【他動】…を追い出す。 wenkur umurek néun ka mosma pet or un hene mosma kotan or un hene eci=eníwcinne hene ki wa ne yakun kanna a=eci=ipére yakka ウェンクㇽ ウムレㇰ ネウン カ モㇱマ ペトルン ヘネ モㇱマ コタノルン ヘネ エチエニウチンネ ヘネ キ ワ ネ ヤクン カンナ アエチイペレ ヤッカ 貧乏人夫婦をあなたたちがどこかよその川すじへでもよその村へでも追い出したならばまたあなたたちに食べ物を与えるけれども(そうしなければ与えないぞ)。(HK民話) ☆参考 〔久辞典 niuchinne 追出す、 逐出す〕 {E: to drive out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
epawsi 2
エパウシ 【他動】[e-pa-usi その頭・頭・を…につける][雅](次のユーカラの表現で)(着物)を頭からかぶる。 mukru ka ta/epawsi/cinki ka ta/urekonoye ムㇰル カ タ/エパウシ/チンキ カ タ/ウレコノイェ [雅]着ているもの(=掛けているもの)を頭からかぶり、 すそをきちんと足にまきつけて寝ている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
epentursere
エペントゥㇽセレ 【他動】[e-pen-turse-re その頭・上へ(?)・落ちる・させる](…の首)を切り落とす。 rekuci epentursere レクチ エペントゥㇽセレ その(熊の)首を切り落とす。 {E: to cut off someone's head.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
etoko yaykar
エトコ ヤイカㇻ 【連他動】[etoko-yay-kar その先・自分を・つくる] すぐ先に起こる、 …の前兆である。 hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno sir-toyarekurok a p ora ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ 何の前兆でこんなふうにまっ暗になって。(W会話) ☆参考 etok yaykar エトㇰ ヤイカㇻ は未出。 {E: to happen immediately before…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
etopse
エトㇷ゚セ 【他動】[e-topse で・唾吐く] 口の中からペッと吐き出す。 kikir ku=seru, ku=rekuci osma a korka k=óhetu wa k=étopse wa isam キキㇼ クセル、 クレクチ オㇱマ ア コㇿカ コヘトゥ ワ ケトㇷ゚セ ワ イサㇺ 私は虫を吸い込んで、 のどに入ってしまったけれど咳払いして出してペッと吐き出してしまった。(S) {E: to spit out something (from the mouth).} (出典:田村、方言:沙流)
etursere
エトゥㇽセレ 【複他動】[e-turse-re …で・落ちる・させる] …で…をとばす、 …で…を切り落とす。 ure etursere ウレ エトゥㇽセレ 足で(それを)けとばす。(W) a=sitómusi a p a=sikóetaye híne néa kimunkamuy a=tawki hi ta kamuy renkayne penrekuci a=etúrsere ruwe ne アシトムシ アㇷ゚ アシコエタイェ ヒネ ネア キムンカムイ アタウキ ヒ タ カムイ レンカイネ ペンレクチ アエトゥㇽセレ ルウェ ネ 私が腰に差していた山刀を引き抜いて熊に切りつけとき、 神のおかげでその首を切り落とした。(HK民話) {E: to cut off…; cut away…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
eyayomonnure
エヤヨモンヌレ 【他動】[e-yay-omonnure …のことで・自分・をほめる](自分の能力)を自慢する。 ☆参考 yayreka ヤイレカ 自分の容姿を自慢する。 {E: to boast about (one's abilities).} (出典:田村、方言:沙流)
hani
ハニ 【終助】(…しなさい)よ、 ね、 (…するから)ね。(命令文や、 言外に要求を含んだ na ナ《…する/したから(…せよ)》に終わる文の後に置かれて、 親しみ深くやさしい言い聞かせを示す。 同輩や目下、 子どもや弱い人に対して親愛感やいつくしみやいたわりを込めて話す中で使われる。) iteki cis no mokor hani! イテキ チㇱ ノ モコㇿ ハニ! 泣かないで眠りなさいよ/ね。 uwenewsar yan hani! ウウェネウサㇻ ヤナニー! 二人で楽しく語り合いなさいね。(W会話) hoskino eci=rékreku kusu ne na hani! ホㇱキノ エチレㇰレク クス ネ ナ ハニ! まず私があなたになぞなぞの問題を出すからね。(S会話) iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! ネコのなき声をしてはだめだよ。(S民話) ☆発音 h はしばしば弱まり、 アニ のように聞こえることがある。 速く話しているとき、 子音に続くときは落ちることが多く、 特に n のあとではたいてい落ちて、 …nani! …ナニ! のように発音される。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
haw 1
ハウ 【名】[概](所は hawehe ハウェヘ)(人間、 動物の)声、 (バイオリンなどの)音。 cikap haw チカㇷ゚ ハウ 鳥の声。 cikap rek haw チカㇷ゚ レㇰ ハウ 鳥の鳴く声。 itak haw イタㇰ ハウ 話す声。 haw as ハウ アㇱ/ハワㇱ(=hawas ハワㇱ)声がする、 (…と)言っている(のが聞こえる)。 ☆参考 太鼓の音など、 一般の音は hum フㇺ。 {E: the human voice; the call of an animal, bird etc.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
homekayaynu
ホメカヤイヌ 【他動】気絶させる。(受け身の形、 つまり不定人称形で) a=homékayaynu アホメカヤイヌ 気絶する。 kamuy sirosma ruwe ne akusu ne wenkur umurek a=homékayaynu híne ruray ruwe ne カムイ シロㇱマ ルウェ ネ アクス ネ ウェンクㇽ ウムレㇰ アホメカヤイヌ ヒネ ルライ ルウェ ネ 雷が落ちると、 その貧しい夫婦は気絶して意識不明になった。(HK民話) ☆参考 語末の部分、 yanu ヤヌ とも yaynu ヤイヌ とも yayno ヤイノ とも聞こえる。 〔知分類になし〕 {E: to faint; to make…faint.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hotasnu
ホタㇱヌ 【自動】(…のことは)不安である、 非常な危険を感じる。 nociw tup uhewe uhewe pekor, a=nukár siri anakne, hotasnu=an hi kusu ノチウ トゥㇷ゚ ウヘウェ ウヘウェ ペコㇿ、 アヌカㇻ シリ アナㇰネ、 ホタㇱヌアニ クス 星が二つ交互に上がったり下がったりしているように見えるのは、 覚悟を決めなければならないほど危険なことなので(語り手訳)。(HC民話) hemanta etoko yaykar kusu ene nísapno síttoyárekurok a p ora ene kunne nociw ka a=nukár ruwe anakne, hotasnu kewtum koohana ne yakka ku=yaykorpare ヘマンタ エトコ ヤイカㇻ クス エネ ニサㇷ゚ノ シットヤレクロㇰ アㇷ゚ オラ エネ クンネ ノチウ カ アヌカン ルウェ アナㇰネ、 ホタㇱヌ ケウトゥㇺ コオハナ ネ ヤッカ クヤイコㇿパレ 何の前兆なのか、 急にまっ暗になり夜の星まで見えるのは、 心配で気がかりな気持ちを、 私のようなものでも抱(いだ)いた。(W会話) {E: to be uneasy; have something on one's mind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
iirarare
イイララレ 【自動】[i-irara-re 人に・人をばかにする・させる] 貧しそうである、 「ざまわるい、 品のない」。(副詞的に使って) iirarare oka umurek イイララレ オカ ウムレㇰ 貧しそうな夫婦。 NK {E: to look, be poor.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
iporo(ho)
イポロ(ホ) 【名】[所](概は ipor イポㇿ)…の顔色、 …の顔つき。 iporo anu イポロ アヌ[顔つき・を置く] 隠す(言うのが気の毒だから見て見ないふりをする)。 m iporo kurkus イポロ クㇽクㇱ (怒って)しぶい顔をしている。 iporo rirot イポロ リロッ 心の中のことが顔色に出る。 iporo siw イポロ シウ 苦い顔をしている、 いつも笑わない。 hńta e=ruska wa é=iporo siw ruwe ene an hi an? フンタ エルㇱカ ワ エイポロ シウ ルウェ エネ アニ アン? 何を怒ってそんなに苦い顔をしているの? (S) iporo tuyreko an イポロ トゥイレコ アン ムスッと(=ブスッと)している。(S) iporo uuk イポロ ウウㇰ (怒って)顔色を変える。 iporo wen イポロ ウェン 憤慨の色を表す。 mosma mosma ku=hawean akus ora iporo wen kusu an wa soyne モㇱマ モㇱマ クハウェアン アクㇱ オラ イポロ ウェン クス アン マ ソイネ 私が関係のないほかのことばかり言ったら彼はひどく憤慨した顔をして外へ出て行った。(S) ratcako iporo ラッチャコ イポロ ランプの燃えかた、 燈火の様子。 {E: the facial complexion, looks of…} (出典:田村、方言:沙流)
kapanno
カパンノ 【副】[kapar-no 薄い・(副詞形成)] 薄く。 kapanno rek us oasi kor an カパンノ レㇰ ウㇱ オアシ コㇿ アン うすくひげが生えかかっている。(S) {E: thinly; weakly; faintly.} (出典:田村、方言:沙流)
karkar 1
カㇻカㇻ 【他動】[kar-kar つくる・(重複)] ①…をきれいにする/飾り付ける。 otopi karkar オトピ カㇻカㇻ 髪をきれいになでつける。(W) ②…に(糸で)刺しゅうをする。 amip karkar アミㇷ゚ カㇻカㇻ 着物に刺しゅうをする。 ③ ☞eyaykesupka karkar エヤイケスㇷ゚カ カㇻカㇻ、 eyaypokisir karkar エヤイポキシㇼ カㇻカㇻ、 eyayureka karkar エヤユレカ カㇻカㇻ {E: ①to make…beautiful ; decorate… ②embroider… ③…} (出典:田村、方言:沙流)
kikikiki
キキキキ 【他動】[kiki-kiki …をか(掻)く・(重複)] …を何回もか(掻)く、 …をかきかきする。 rekkisara kikikiki レッキサラ キキキキ もみあげをかきかきする(男の人が答える言葉を考えているときの仕草で、 耳の前のあたりを人差指でかくようにする)。(NK民話) ☆参考 yayrekkisar-kikikiki ヤイレッキサㇻキキキキ とも言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kisaruyruke
キサルイルケ 【他動】[kisar-uyruke 耳・につける][雅] …を耳につける。 kamuy ninkari/kisaruyruke カムイ ニンカリ/キサルイルケ [雅]立派な耳環を耳につけた。(Sユーカラ) ☆参考 kisareokte キサレオㇰテ とも言う。 kisaruyruke キサルイルケ は rekutuyruke レクトゥイルケ《…を首につける》への連想ではなかろうか。 ☆参考 頭飾りを頭に巻くことは epanu エパヌ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kiwtacup
キウタチュㇷ゚ 【名】[kiw-ta-cup ユキザサ・を掘る・月][古] (月の名)3月。 upas ru wa pis ta masar ka ta peperota=an hi a=eréko kusu kiwtacup ウパㇱ ル ワ ピㇱ タ マサㇻ カ タ ペペロタアニ アエレコ クス キウタチュㇷ゚ 雪がとけて浜の斜面でユキザサ掘りをすることから名づけたのでキウタチュプ。(W) ☆参考 知里『分類アイヌ語辞典』 p.209では kiw キウ はヒメイズイの根茎((美幌))((A千歳))。 しかしこのワテケさんの説明では pepero ペペロ《ユキザサ》と同義に使われている。 pepero ペペロ の古名か。 (出典:田村、方言:沙流)
kotki
コッキ 【他動】(他の人の罪に対し怒って/戒めのために)(罪のないもの)を罰する。 pirka kewtum kor nispa ka wenkur umurek a=kotki epeka somo unkeray somo kamuy nukar pe ne kusu ピㇼカ ケウトゥㇺ コㇿ ニㇱパ カ ウェンクㇽ ウムレㇰ アコッキ エペカ ソモ ウンケライ ソモ カムイ ヌカㇻ ペ ネ クス よい心を持っている長者も、 貧乏人夫婦が悪いことをしたためにとがめを受けて、 ものももらえず神様がかえりみてくれなかったのだから。(HK民話) ku=kotki kus ku=kikkik クコッキ クㇱ クキㇰキㇰ 私は別の人に腹が立って(この子を)ボカボカなぐった(子ども同士がけんかして、 自分の子は悪くないのにその相手の子が泣くのでその親が怒って来る。 すると「きもやけて」もう遊ぶんでないと言って、 その相手に「腹立つまぎれに」自分の子をたたく)。(S) {E: to punish someone not at fault as an example to others.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kuci 1
クチ 【名】[所](概は kut クッ) …ののど(歌う声)。 ☆参考 kucihi クチヒ の形があるかどうか不明。 概念形が単独の語として使われるかどうかも不明。 rekut レクッ のど。 {E: the singing voice of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kut 3
クッ 【名詞語根】[概](所は kuci(hi)? クチ(ヒ)) のど。 ☆参考 独立の単語としては rekut[概]/rekuci(hi)[所] レクッ/レクチ(ヒ) と言う。 kut クッ が独立の名詞として使われるかどうか不明。 所属形の長い形 kucihi クチヒ があるかどうかも不明。 {E: the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
kuttom
クットㇺ 【名】[概](所は kuttomo(ho) クットモ(ホ))[kut-tom のど・の中(?)] ①のど。 ②「浪花節のようにうなる声」(低い声をふるわせるようにうなるようにして歌う声、 男性の歌い方の一つ)。 ☞kuttomsinotca クットㇺシノッチャ ☆参考 一般に「のど」は rekut レクッ。 {E: ①the throat. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
kuttomo(ho)
クットモ(ホ) 【名】[所](概は kuttom クットㇺ) ①のど。 kuttomo oun クットモ オウン のどにつまる(=rekuci oun レクチ オウン)。 kuttomo sat/satsat クットモ サッ/サッサッ のどがかわいた(rekuci sat/satsat レクチ サッ/サッサッ)。 ②「浪花節のようにうなる声」(低い声でうなるように歌う声、 男性の歌い方の一つ)。 kuttomo pirka クットモ ピㇼカ のどがいい(男性の歌い方として、 うなるのが上手である)。(S) {E: ①the throat. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
moru(hu)
モル(フ) 【名】[所](概は mor モㇿ)… の耳の前の毛の部分。 ☆参考 大人の男性の場合、 もみあげのあたりで髪の毛とほおひげとがつながっているので、 rekkisar レッキサㇻ《ひげの耳》という表現もある。 ☞yayrekkisar kikikiki ヤイレッキサㇻ キキキキ {E: the hair in front of the ears of….} (出典:田村、方言:沙流)
numa
ヌマ 【名】[概/所] 毛(毛一般)。 numa us ヌマ ウシ 毛が生える、 毛が生えている(「おいている」)、 毛深い。 tek numa テㇰ ヌマ 手の毛。(W) nan numa ナン ヌマ 顔の毛(「みそげ」)。(W) numa cikositosito ヌマ チコシトシト【自動】「めんよう(=羊)の毛がメチャクチャになって餅みたいになっている」(悪口)。 ku=konukosne humi! toy wente kor patek an numa cikositosito hemanta クコヌコㇱネ フミ! トイ ウェンテ コㇿ パテㇰ アン ヌマ チコシトシト ヘマンタ 憎らしいなあ、 畑を荒らしてばかりいる毛がメチャクチャになって餅になってるへんなやつ。(S) ☆参考 人の毛も動物や毛虫の毛も。 人の体毛のことは kenuma ケヌマ とも言う。 髪の毛は otop オトㇷ゚、 ひげは rek レㇰ、 陰毛は honuma ホヌマ。 {E: hair; fur.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ohetu
オヘトゥ 【他動】[単](複は ohetpa オヘッパ) …を口やのどから吐き出す、 びんの口から出す(細いところに入っているものを)。 iteki ruki no ohetu! イテキ ルキ ノ オヘトゥ! 飲み込まないで吐き出しなさい。(S) tokkuri or wa ohetu トックリ オㇿ ワ オヘトゥ びんから流し出しなさい。(S) kikir ku=seru ku=rekuci osma a korka k=óhetu wa k=étopse wa isam キキㇼ クセル クレクチ オㇱマ ア コㇿカ コヘトゥ ワ ケトㇷ゚セ ワ イサㇺ 私は虫を吸い込んでのどに入ったけれど咳ばらいしてペッと吐き出してしまった。(S) ☆参考 胃から吐くことは atu アトゥ [自動]/eatu エアトゥ [他動]。 口の中の小さな異物を口先からフッと吐き出すことは ewar エワㇻ。 舌先でペッと吐き出すことは etopse エトㇷ゚セ。 {E: to throw up, spit out…; for…to gush, spill out.} (出典:田村、方言:沙流)
omaninumpe
オマニヌンペ 【名】[oman-inumpe 行く・炉ぶち][雅]炉ぶち。 omaninumpe/a=urékoyupu オマニヌンペ/アウレコユプ [雅]私は炉ぶちを足でぎゅっとつかんで。(Sユーカラ) ☆参考 同じ文脈で aminumpe アミヌンペ とも言っている。 日常語では単に inumpe イヌンペ。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
oun
オウン 【他動】[o-un その尻が・そこにある]…につまって抜けられない。 rekuci oun レクチ オウン (食べ物などが)のどにつまる。 kuttomo oun クットモ オウン のどにつまる。 {E: to stop, block, clog up…} (出典:田村、方言:沙流)
paskur
パㇱクㇽ 【名】[動物]カラス(総称)。 nítek ka ta paskur sinep rew híne “kaːk kaːk…” ニテㇰ カ タ パㇱクㇽ シネㇷ゚ レウ ヒネ 「カーㇰ カーㇰ…」木の枝にカラスが一羽止まって「カーカー…」。(W民話) paskur rek haw wen パㇱクㇽ レㇰ ハウ ウェン カラスのなきようが悪い(不吉ななき方だ)。(W) nisatta paskur cis koraci ニサッタ パㇱクㇽ チㇱ コラチ 明日はカラスの泣くように(泣いて帰るだろう)(料理屋に行ってお金をたくさん使って、 酔いがさめたら泣くだろう等、 酔っぱらって夜遅くまで遊んでいる人を笑って言う)。 ☆参考 口承文学にもよく登場する。 役回りはどちらかというと、 不吉なことの前兆、 悪ふざけをする者など、 きらわれる役が多いようである。 ☆参考 paskur パㇱクㇽ に次の四種がある。 síepaskur シエパㇱクㇽ[si-e-paskur 糞を食べる・カラス] くちばしが長い、 ただ kaːk kaːk カーㇰ カーㇰ と鳴く。 kararak カララㇰ[< (声の擬音)] karr, karr カㇽㇽ、 カㇽㇽ と鳴く。 sirarkokari シラㇻコカリ[sirar-ko-kari 海岸の岩・に・回る](?) karr həː, karr həː カㇽㇽ ハー、 カㇽㇽ ハー と鳴く。 okep オケㇷ゚[o-kep その尻が・毛がない] 「夜歩くカラス、 根性悪い。」 (S)〔知分類 p.1〕 {E: a crow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
pewrep
ペウレㇷ゚ 【名】[pewre-p 若い・もの][動物] 子熊(の呼び名)。 ☆参考 heper ヘペㇾ というのが名称だが、 呼び名としてこの語が使われる。 pewrep a=resú ペウレㇷ゚ アレス 子熊を飼う(「あずかう」)。(W) pewrep rek haw ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ 子熊のなく声。(Sほか3名ウポポ)〔知分類 p.153((H−ナヨロ;メムロ:S−タライカ))〕 {E: a bear cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ram(u) ye
ラㇺ/ラム イェ 【連他動】…をねぎらう(感心しかつ感謝する)。 ☆参考 ただほめることは omonnure オモンヌレ、 容姿をほめることは reka レカ、 感心することは erayap エラヤㇷ゚。 {E: to show one's appreciation for…} (出典:田村、方言:沙流)
rehkema
レㇸケマ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](10)もみあげ;びんのあし reh-kema〔réh-ke-ma れㇸケマ〕[<rek(ひげ)+kema(足)]⦅S. タライカを除く⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
rerko 2
レㇾコ 【名】(日数の単位、 四日間以上のときに用いる。古い言い方)…日間。 kunne rerko/noiwan rerko/han kakkok kakkok/tókap rerko/noiwan rerko/kakkok cikap/rek kane kor クンネ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/ハン カッコク カッコク/トカㇷ゚ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/カッコㇰ チカㇷ゚/レㇰ カネ コㇿ 夜も昼も六日六晩カッコウが鳴き続けて。 [雅] (W神謡) henpak rerko ヘンパㇰ レㇾコ 何日間(「はらんばいわるいとき」(憤慨したとき)言う。 henpak to ヘンパㇰ ト は普通に言う)。(S) ☆参考 「一日間」は sine to シネ ト、 「二日間は」 tutko トゥッコ。 ☆参考 月の中の日にちの名称としては to ト《日》を用いて íne to イネ ト《四日》、 henpak to ヘンパㇰ ト《何日》と言う。 日数を表すには、 沙流川下流のワテケさん、サダモさんは rerko レㇾコ と to ト の両方を使い、 ニュアンスの違いがある。 沙流川中流および新しいアイヌ語では、 日にちの名称と日数を区別せず両方とも to ト《日》を使って ine to イネ ト《四日》、 henpak to ヘンパㇰ ト《何日》と言う。 íne rerko イネ レㇾコ 四日間。 {E: a unit for counting days.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rúkoci(hi)
ルコチ(ヒ) 【名】[所](概は rúkot ルコッ)…の通った跡のくぼみ、 通って踏み固めた跡、 (手足)の跡。 kamuy rúkocihi an na カムイ ルコチヒ アン ナ 熊の足跡があるよ。(S) hunna rúkocihi ita ka ta an フンナ ルコチヒ イタ カ タ アン だれかの足跡が床(ゆか)の上についている。(S) ☆参考 足跡を urekoci(hi) ウレコチ(ヒ) とは言わない。(S) {E: tracks; marks, footprints of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
satsat
サッサッ 【自動】[sat-sat 乾く・(重複)](次の表現の中で) rekuci satsat レクチ サッサッ のどが乾く/乾いた。(W)(rekuci sat レクチ サッ とも言う。) ☞sat サッ 1 {E: to be dry (e.g.: to be thirsty).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
semekatki
セメカッキ 【自動】[sem-ekatki (否定)・ある(?)]とんでもない、 でたらめな。 semekatki kotan a=reko セメカッキ コタン アレコ 私はでたらめな村の名を言った。(S民話) {E: Of course not!; What nonsense!} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
setkorimse
セッコリㇺセ 【自動】[set-ko-rimse クマの檻・に・踊る] 檻に向かって(?)踊る(子熊を檻(おり)から出すときに歌うウポポの歌詞の一部)。 hoyya pewrep rek haw/hoyya setkorimse/hoyya setkotapkar ホイヤー ペウレㇷ゚ レㇰ ハウ/ホイヤー セッコリㇺセ/ホイヤー セッコタㇷ゚カㇻ 子熊のなく声、 檻(おり)に向かって(?)/檻のところで(?)踊る、 檻に向かって(?)/檻のところで(?)踏舞する。 ☆参考 檻(おり)から出されようとしている子熊が激しく動いていることを「踊る」と表現しているらしい。 あるいはその子熊に向かって「踊れ」と言っているのかもしれない。 ☆参考 この地方の日常語では踊ることを horipi ホリピ[単]/horippa ホリッパ[複] と言い、 rimse リㇺセ とは普通言わないが、 歌や叙事詩ではよく rimse リㇺセ が使われる。 {E: to dance facing the cage of a bear cub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
sewri
セウリ 【名】[概/所]のど(外部すなわち首の前部も、 内部すなわち食道および気管も合わせて言う)。(S) ☆参考 この説明だと rekut レクッ と同義だが、 実際にはのど一般の話では rekut レクッ[概]/rekuci レクチ[所] ばかりが頻繁に使われる。〔知分類 p.123気管〕 {E: the throat.} (出典:田村、方言:沙流)
sewrihi
セウリヒ 【名】[所](概は sewri セウリ)…ののど(外部も内部も)。 sewrihi arka セウリヒ アㇻカ (彼は)のどが痛む(=rekuci arka レクチ アㇻカ)。(S) {E: the throat of…} (出典:田村、方言:沙流)
suwe
スウェ 【他動】[単](複は súpa スパ)[suw-e (煮ることを表す語根)・(他動詞形成)] ①…を煮る(「たく」)、 ②[動名詞]煮ること。 ☆参考 鍋の中に入れ、 水気の中で熱して食べられるようにすることを言う。 日本語の「煮る」にほぼ当たるが、 「ゆでる」ことやご飯を「たく」ことも含む。 ☆参考 hamnesuwe ハㇺネスウェ まるごと煮る。 seyka セイカ 塩ゆで/塩煮する。 sakanke サカンケ ゆでて干す。 ma マ 焼く。 seyreka セイレカ 煎る。 suke スケ [自動]炊事(食事のしたく)をする。 {E: ① to boil, cook (up)…(v.). ② boiled (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
tanpe
タンペ 【名】[tan-pe この・もの](=tan pe タン ペ)これ。 tanpe or ta タンペ オッタ 現在、 この場合、 今回は。 tanpe or ta ek hi ta nep ka sak no ek タンペ オッタ エㇰ ヒ タ ネㇷ゚ カ サㇰ ノ エㇰ 今回来たときには何も持たないで来た(いつもは持ってくるが)。(S) tanpe rékor タンペ レコㇿ これは言うなれば、 これはいわば、 これはつまり。 {E: this.}。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
tekkema
テッケマ §219.整容―さかやき(月代)[成人の髪容で前頭部を三日月形に剃ること](11)もみあげ;びんのあし tek-kema〔ték-ke-ma てㇰケマ〕[<rek-kema]⦅タライカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
tuytektek
トゥイテㇰテㇰ 【他動】[tuy-tektek 切る(tuye の語根)・瞬間に…する] …をパッとちょん切る、 …を一瞬に/バサリと切る。 nísapno tasiro etaytektek wa a=rekúci tuytektek nankor ニサㇷ゚ノ タシロ エタイテㇰテㇰ ワ アレクチ トゥイテㇰテㇰ ナンコㇿ 彼はサッと刀を抜いて私の首をバサリと切るでしょう。(W民話) {E: to cut… quickly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uko-cipattankenere
ウコチパッタンケネレ 【自動】[uko-cipattankenere 皆一緒に・はじける](煎っているものが)皆はじけてしまう。 hńta kus puta e=omare ka somo ki no eseyreka híne uko-cipattankenere wa isam siri an? フンタ クㇱ プタ エオマレ カ ソモ キ ノ エセイレカ ヒネ ウコチパッタンケネレ ワ イサㇺ シリ アン? どうしてふたをしないで煎って、 皆はじけてしまったじゃないか。(S) {E: to be (split) open; for all to burst open.} (出典:田村、方言:沙流)
umureh itah urenka
ウムレㇸ イタㇵ ウレンカ §033.いいなずけ(許嫁)(12)umureh itah urenka〔u-mú-reh|i-táh|u-réŋ-ka ウむレㇸ・イたㇵ・ウれンカ〕⦅マオカ⦆婚約する。[<umurek(夫婦になる)+itak(話が)+urenka(整う)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
ureasam
ウレアサㇺ 【名】[概](所は ureasama(ha) ウレアサマ(ハ)) [ure-asam 足・の底] 足の裏。 ☆参考 urekotor ウレコトㇿ [概]とも言う。 {E: the soles of the feet.} (出典:田村、方言:沙流)
uretoy
ウレトイ 【名】[ure-toy 足・土](?) 熊の足の裏の皮。 ☆参考 この皮の中の脂肪が urekirpu ウレキㇽプ 〔知分類 人間 p.16 ((ビホロ))〕 {E: the skin on the soles of the paws of a bear.} (出典:田村、方言:沙流)
urumek
ウルメㇰ §034.結婚(する)(12)urumek〔u-rú-mek ウるメㇰ〕⦅クッシャロ⦆夫婦である;夫婦になる。[u-murekのmetathesis(音位転換)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
us 3
ウㇱ 【他動】(…に)…がつく/生える、 (…に)…がついて/生えている。 ham us ハㇺ ウㇱ (木に)葉がつく。 rek us レㇰ ウㇱ (人)にひげが生える。 imeru us イメル ウㇱ (人に)輝きがつく=光り輝く、 後光がさす。 ☆参考 一つのものに全く別のものが接触したりはりついたりするという意味でくっつくことは kotuk コトゥㇰ、 紐や綱や鎖でつながれてつくことは kot コッ。 {E: to adhere, attach…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
utuste
ウトゥㇱテ 【他動】[u-tus-te 互い・自分の夫のもう一人の妻(である)・させる]二人を妻とする。 iteki koyki no/utuste wa/e=an yak easir/aynu mosir sekor/a=eréko kus ne na イテキ コイキ ノ/ウトゥㇱテ ワ/エアン ヤㇰ エアシㇼ/アイヌ モシㇼ セコㇿ/アエレコ クㇱ ネ ナ [雅](二人の女神を)いじめないで二人とも妻としてお暮らしになればあなたに人間の国という名前がつけられるのですよ。(Sユーカラ語り) ☆参考 〔久辞典983 utush 相妻となる、 妾同士 < 相連結する ut 節 ush ついている〕 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uwehosino
ウウェホシノ 【副】[uwehosi-no (副詞形成)] 互いに異なって、 互いと反対に。 umurek ne korka uwehosino hotke ウムレㇰ ネ コㇿカ ウウェホシノ ホッケ 夫婦だけれど背中合わせに寝る。(S) {E: mutually different; opposite.} (出典:田村、方言:沙流)
uwetunankar
ウウェトゥナンカㇻ 【自動/副】[u-w-etunankar 互い・(挿入音)・にバッタリ出会う] ①[自動](バッタリ)出会う(「いきあう」)。 ②[副]両方から、 両側から。 wenkur umurek uwetunankar eyoko wa ウェンクㇽ ウムレㇰ ウウェトゥナンカㇻ エヨコ ワ 貧乏人夫婦は両側から待ち伏せして。(HK民話) ne rika kisma tekehe amuninihi tun ne híne uwetunankar kisma híne sikoetaye ネ リカ キㇱマ テケヘ アムニニヒ トゥン ネ ヒネ ウウェトゥナンカㇻ キㇱマ ヒネ シコエタイェ その鯨の脂身をにぎっている手を、 二人で両側からつかんで引っぱった。(HK民話) ☞etunankar エトゥナンカㇻ {E: ①to meet one another. ②from both (sides).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uworeciw
ウウォレチウ 【他動】[u-w-or-e-ciw 互い・(挿入音)・の所・で・ささる](?) [雅](着物)を重ねて着る。 pirka amip uworeciw pirka tamasay rekutuyruke pirka ninkari kisareokte iyepanu kane híne ピㇼカ アミㇷ゚ ウウォレチウ ピㇼカ タマサイ レクトゥイルケ ピㇼカ ニンカリ キサレオㇰテ イエパヌ カネ ヒネ [雅] 上等のきれいな着物を重ねて着、 美しい玉飾りを首に掛け、 美しい耳環を耳に通し、 頭飾り布を頭に巻いて(=死に装束をして)。(W民話) {E: to wear layers of clothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uyruke
ウイルケ 【複他動】[uyru-ke …に位置する・(他動詞化)](語構成要素として)…を…(場所)につける/位置せしめる。 rekutuyruke レクトゥイルケ[rekut-uyruke のど・…を…に位置せしめる](玉の首飾り tamasay タマサイ)を首にかける。 ☆参考 独立の動詞としては未出。 (出典:田村、方言:沙流)
wenkur
ウェンクㇽ 【名】[wen-kur 悪い/貧しい・人] 貧乏人。 wenkur umurek ウェンクㇽ ウムレㇰ 貧乏人夫婦、 貧しい夫婦。 wenkur húci ウェンクㇽ フチ 貧しい老婦人。 (注 wen húci ウェン フチ は《だめなおばあさん》)。 ☆参考 isram イㇱラㇺ/isramne イㇱラㇺネ 貧しい。 ikoytupa イコイトゥパ (貧しくて)ものに不自由している。 {E: a poor person.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
yayomonnure
ヤヨモンヌレ 【自動】[yay-omonnure 自分・をほめる] 自慢する。 ☆参考 自分の能力について自慢することを言う。 yayreka ヤイレカ は自分の美しさを自慢することを言う。 {E: to be proud; boast of oneself.} (出典:田村、方言:沙流)