国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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sutu
ストゥ 【sutu】 制裁棒:イワニ(アオダモ)製. 図[ストゥ] (出典:萱野、方言:沙流)
sutu 1
ストゥ 【位名】[所](概は sut スッ)…の根元のほう。 (出典:田村、方言:沙流)
sutu 2
ストゥ 【名詞語根】ぶどうづる(の皮)。 (出典:田村、方言:沙流)
askekursutu(hu)
アㇱケクㇽストゥ(フ) 【名】[所](概は askekursut アㇱケクㇽスッ)(彼)の指のつけ根。 (出典:田村、方言:沙流)
sutu
チストゥ 【名】[所](概は未出)[cin-sutu 内もも・の根元] もものつけ根の内側(股側)の部分。 císutu ninoninok チストゥ ニノニノㇰ もものつけ根がグリグリしている(リンパ腺が腫れている)。(S) ☆参考 omkursutu オㇺクㇽストゥ もものつけ根の前側の部分。 ☆参考 n は s の前で y イ になるので cin-sutu チンストゥ が ciy-sutu チイストゥ すなわち cisutu チストゥ と発音されるのであろう。 ci チ《陰茎》の根元とはとらえにくい。 〔知分類になし〕 {E: the groin; the inguinal region.} (出典:田村、方言:沙流)
ekisarsutu
エキサㇻストゥ 【名】[接頭+名+位名][e-kisar-sutu …で・耳・の根元[所]][雅](直訳すると)…で耳の根元(が)。(次の慣用句で) ☞ekisarsutu komawkururu エキサㇻストゥ コマウクルル、 ekisarsutu mawkururu エキサㇻストゥ マウクルル (出典:田村、方言:沙流)
ekisarsutu komawkururu
エキサㇻストゥ コマウクルル 【慣用句】[e-kisar-sutu ko-mawkururu …で・耳・の根元・が(擬音擬態などの叙述を導く)・風がピューピュー鳴る][雅]a=ekísarsutu komawkururu アエキサㇻストゥ コマウクルル(私が飛んで行くと)私の耳もとで風がピューピューと鳴る(それほど速く飛んでいる)。(Sユーカラ) ☞ekisarsutu mawkururu エキサㇻストゥ マウクルル、 komawkururu コマウクルル (出典:田村、方言:沙流)
ekisarsutu mawkururu
エキサㇻストゥ マウクルル 【慣用句】[e-kisar-sutu mawkururu …で・耳・の根元・風がピューピュー鳴る][雅](次の慣用表現で) a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅](直訳すると)それで私の耳元を風がピューピュー吹く=(私が飛んで行くと)私の耳もとで風がピューピューと鳴る(それほど速く飛んでいる)。(Sユーカラ) ☆参考 同様の文脈で a=ekísarsutu/komawkururu アエキサㇻストゥ/コマウクルル とも言っている。 ☞mawkururu マウクルル ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hursut/hursutu(hu)
フㇽスッ/フㇽストゥ(フ) 【hur-sut/-sutu(hu)】 坂の麓. (出典:萱野、方言:沙流)
kewsut/kewsutu(hu)
ケウスッ/ケウストゥ(フ) 【kew-sut/-sutu(hu)】 成人男子:主として男の老人をさす. エ・ケウストゥ アンヤー=お前の父はいるか?(道ですれちがったおとなに,こう聞かれることがある).*私萱野茂の母方の実家近くにケゥスッエカシと近所の人が言っていたおじいさんがいた.ユカㇻには老人でなくとも男をケゥスッという言い方をされて出て来る.したがって,前後の言葉によって若者であったり老人である場合もある. (出典:萱野、方言:沙流)
kewsutu(hu)
ケウストゥ(フ) 【名】[所](概は kewsut ケウスッ) …のおじ。 {E: an, the uncle of…} (出典:田村、方言:沙流)
kinasutumpe
キナストゥンペ §422 アオダイショウ (6) kinasutumpe (ki-ná-su-tum-pe)「キなストゥンペ」[<kina-sut-un-pe(草・の根もと・にいる・者)] ⦅幌別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
kinasutunkur
キナストゥンクㇽ 【kina-sut-un-kur】 蛇.▷キナ=草 スッ=根元 ウン=住む クㇽ=者 (出典:萱野、方言:沙流)
kinasutunkur
キナストゥンクㇽ §422 アオダイショウ (4) kinasutunkur (ki-ná-su-tun-kur)「キなストゥンクㇽ」[<kina-sut-un-kur(草・の根もと・にいる・神)] ⦅幌別、白老、穂別、千歳、沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:)
kinasutunkur
キナストゥンクㇽ 【名】[kina-sut-un-kur 草・の根元・にいる・人][動物] ヘビ。 ☞kinasut キナスッ〔知分類 p.224 アオダイショオ〕 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
kisarsutu
キサㇻストゥ 【名】[概](所は未出。 sutu ストゥ の概は sut スッ)耳もと。 a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅](それによって)私の耳もとで風がピューピューと鳴り響く(ものすごいスピードで飛んで/走って行く様子の描写の常套句)。(Sユーカラ語り) ☆参考 『音声資料9』に a=kisarsutu/mawkururu アキサㇻストゥ/マウクルル とあるのは誤り。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kursut/kursutu(hu)
クㇽスッ/クㇽストゥ(フ) 【kursut/kursutu(hu)】 根元:木の最下部. (出典:萱野、方言:沙流)
kursutu
クㇽストゥ 【位名】[所](概は kursut クㇽスッ) …の根元。 paratek kursutu pakno パラテㇰ クㇽストゥ パㇰノ 手(手首から先)のつけ根まで=手首まで。(W) {E: the root, base of…} (出典:田村、方言:沙流)
matupsoro sutupsoro cikokimaypa ekarkar
マトゥㇷ゚ソロ ストゥㇷ゚ソロ チコキマイパ エカㇻカㇻ §313.ごうかん(強姦)する(2)mat-upsoro sut-upsoro ci-ko-kimaypa ekarkar〔まトゥㇷ゚ソロ・すトゥㇷ゚ソロ・チこキマイパ・エかㇻカㇻ〕[女の陰部、祖母の陰部を、犯すことをする]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
nikursut/nikursutu(hu)
ニクㇽスッ/ニクㇽストゥ(フ) 【ni-kur-sut/-sutu(hu)】 木の根元.▷ニ=木 クㇽ=蔭 スッ=根元 (出典:萱野、方言:沙流)
sutu(hu)
ニストゥ(フ) 【名】[所](概は nísut ニスッ) …の内側の歯茎。 ku=nisutu kapu soske クニストゥ カプ ソㇱケ 私の内側の歯茎の皮がむけた。(S) (出典:田村、方言:沙流)
numasut/numasutu(hu) 1
ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ①毛根. (出典:萱野、方言:沙流)
numasut/numasutu(hu) 2
ヌマスッ/ヌマストゥ(フ) 【numa-sut/-sutu(hu)】 ②できもの:毛の根に出来る小さいできもの.このできものにはネㇷ゚キヌマスッ(働くできもの:働くと痛くない),トランネヌマスッ(骨惜しみできもの:働かなければ痛まない)の2種類あるものである. (出典:萱野、方言:沙流)
nupurisut/nupurisutu(hu)
ヌプリスッ/ヌプリストゥ(フ) 【nupuri-sut/-sutu(hu)】 山麓,山のふもと. (出典:萱野、方言:沙流)
oattapsutu(hu)
オアッタㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は oattapsut オアッタㇷ゚スッ) …の片肩。 {E: a shoulder of…} (出典:田村、方言:沙流)
oksut/oksutu(hu)
オㇰスッ/オㇰストゥ(フ) 【oksut/oksutu(hu)】 襟首:襟首から後頭下部にかけての部分,襟足,ぼんのくぼ. (出典:萱野、方言:沙流)
oksutu tapsutu ukoyupyupke
オㇰストゥ タㇷ゚ストゥ ウコユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(14)衿首と肩先がひくひく動く oksutu tapsutu uko-yupyupke〔ók-su-tu|táp-su-tu|u-kó-jup-jup-ke おㇰストゥ・たㇷ゚ストゥ・ウこユㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[okusutu(その衿首)、tapsutu(その肩先)、u-ko(相・共に)+yupyupke(ひくひくする)]⦅チカブミ、ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
oksutu(hu)
オㇰストゥ(フ) 【名】[所](概は oksut オㇰスッ)…のえり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ。 oksutu cimesu オㇰストゥ チメス えり足に毛がない。(S) {E: the nape of the neck of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
omihi sutuhkehe
オミヒ ストゥㇷケヘ §465.そけいぶ(鼠蹊部);もものつけね(6)omihi sutuhkehe〔o-mí-hi-su-túh-ke-he オみヒ・スとぅㇷケへ〕[omihi(彼のふともも)+sutuhkehe(そのつけねの所)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
omkursutu(hu)
オㇺクㇽストゥ(フ) 【名】[所](概は omkursut オㇺクㇽスッ)[om-kursutu 腿(もも)・根元] …のもものつけ根(前側)。 ☆参考 内またのもものつけ根は císutu チストゥ。 {E:the groin of…} (出典:田村、方言:沙流)
pinkisutu ronronke
ピンキストゥ ロンロンケ §288.けいれんする(痙攣する)(21)股の肉がひくひく動く pinkisutu ronronke〔píŋ-ki-su-tu|rón-roŋ-ke ぴンキストゥ・ろンロンケ〕[pinkisutu(股のつけ根が)、ronronke(ひくひくとけいれんする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
ponsutuinaw
ポンストゥイナウ 【pon-sutu-inaw】 小さいヤナギで作ったイナウ. 図[ポンストゥイナウ] (出典:萱野、方言:沙流)
rumuysutu
ルムイストゥ §329.こぶし(拳)(3)rumuysutu〔rú-muǐ-su-tu るムイストゥ〕[<num(球)+mon(手)+sutu(棍棒)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
sikinasutunkur
シキナストゥンクㇽ §422 アオダイショウ (5) sikinasutunkur (sí-ki-na-su-tun-kur)「しキナストゥンクㇽ」[<si-(本当の・真の)] ⦅穂別⦆ (出典:知里動物編、方言:)
sosuturu
ソストゥル 【位名】[所](概は未出、 uturu ウトゥル の概は utur ウトゥㇽ)[sos-uturu (本の)紙一枚・の間]本のページの間(紙と紙の間)。 hon sosuturu wa hemanta rapapse kor oka ホン ソストゥル ワ ヘマンタ ラパㇷ゚セ コロカ 本のページの間から何かパラパラ(たくさん)落ちている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
sowsut/sowsutu(hu)
ソウスッ/ソウストゥ(フ) 【sowsut/sowsutu(hu)】 座の隅,壁際:炉から離れた壁際. (出典:萱野、方言:沙流)
sowsutu(hu)
ソウストゥ(フ) 【位名】[所](概は sowsut ソウスッ)…の隅、 …の隅の方、 端の方。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
sutukap
ストゥカㇷ゚ 【sutu-kap】 プドウづるの皮. (出典:萱野、方言:沙流)
sutukap
ストゥカㇷ゚ 【名】[sutu-kap ぶどうづる・皮][植物]ぶどうづるの皮。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウづるの皮でつくったたわし。 ☞súhurayep スフライェㇷ゚ ☆参考 hat punkar ハッ プンカㇻ ぶどうづる。〔知分類 p.80 situkap ヤマブドォ((北海道全地))茎の皮〕 {E: the bark of a grapevine.} (出典:田村、方言:沙流)
sutuker
ストゥケㇾ 【sutu-ker】 ブドウづるの皮で作った靴,わらじ(夏用). 図[ストゥケㇾ] (出典:萱野、方言:沙流)
sutuker
ストゥケㇾ 【名】[sutu-ker ぶどうづる・靴] ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴。 hat punkar kapuhu ani a=kar kucu réhe sutuker ハッ プンカㇻ カプフ アニ アカㇻ クチュ レヘ ストゥケㇾ ぶどうづるの皮でつくった靴の名がストゥケレ。(W) ☆参考 ker ケㇾ《靴》は[概]、 [所]は keri(hi) ケリ(ヒ)。 しかし sutukeri(hi) ストゥケリ(ヒ)は未出。 {E: summer footwear made from grapevine bark.} (出典:田村、方言:沙流)
tapsut/tapsutu(hu)
タㇷ゚スッ/タㇷ゚ストゥ(フ) 【tapsut/-sutu(hu)】 肩. (出典:萱野、方言:沙流)
tapsutu(hu)
タㇷ゚ストゥ(フ) 【名】[所](概は tapsut タㇷ゚スッ)…の肩、 彼の肩、 着物の肩の部分。 tapsutuhu kamure p タプストゥフ カムレㇷ゚[(着物の)肩・にかぶせる・もの]肩当て。(W) {E: the shoulders of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
tapsutuhu yupyupke
タㇷ゚ストゥフ ユㇷ゚ユㇷ゚ケ §288.けいれんする(痙攣する)(16)肩がひくひくと動くtapsutuhu yupyupke〔táp-su-tu-hu|júp-jup-ke たㇷ゚ストゥフ・ゆㇷ゚ユㇷ゚ケ〕[その肩が・ひくひくする]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
tasutuy
タストゥイ 【tasu-tuy】 死ぬ:息が切れる. (出典:萱野、方言:沙流)
tasutuynoyne
タストゥイノイネ 【tasu-tuy noyne】 息が切れる. (出典:萱野、方言:沙流)
temsutu(hu)
テㇺストゥ(フ) 【名】[所](概は temsut テㇺスッ)(独立の名詞としては未出) …の腕のつけ根のほう(「腕」の訳語として出てからすぐに訂正された)。 ☆参考 腕を表すには、 この地方では通常 amunin アムニン [概]/amunini(hi) アムニニ(ヒ)[所] と言い、 また、 腕と手首から先とを区別せず全体を言うには独立の名詞としては tek テㇰ [概]/teke(he) テケ(ヘ)[所] が用いられる。 {E: the arms at the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
askekursut
アㇱケクㇽスッ 【名】[概](所は askekursutu(hu) アㇱケクㇽストゥ(フ))[aske-kursut 手・根元] 指の付け根(=askepet ousi アㇱケペッ オウシ)。 {E: the base of a finger.} (出典:田村、方言:沙流)
cimesu
チメス 【他動】[中相][ci-mesu …された・はがす/そぐ] 毛がなくツルツルだ(ツルッとはがしたように)。 oksutu cimesu オㇰストゥ チメス えりくびに毛がない(獣に関して)。 hokure arpa, okusu cimesu! ホクレ アㇻパ、 オクス チメス! 早く行け、 えり首のそがれたやつ(シラミをとってあげるとだまされてえり首をかじられたトドに向かってかじった男が言う)。(W民話) ☞mesu メス {E: to make something smooth and hairless.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
e- 11
エ 【接頭】[< e- エ 9](雅語や雅語的表現の中で、 名詞や位置名詞に接頭して)…で。 a=ekísarsutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル[a=e-kisar-sutu maw-kururu 私・…で・耳・の根元[所]・風・ピューピュー吹く][雅]私の耳元で風がピューピュー鳴る。 a=e-táp-ka konna/racinitara アエタㇷ゚カ コンナ ラチニタラ[a=e-tap-ka konna racin-itara 私・…で・肩・の上・(擬態の叙述を導く)・ぶらさがる・…した状態が続いている][雅](直訳すると)…で私の肩の上がぶらさがっている=…が私の肩の上でぶらさがっている。(Sユーカラ) (出典:田村、方言:沙流)
ekonramu
エコンラム 【名】[接頭+名][e-kor-ramu …で・持つ・心][雅](次の慣用表現の中で)…の心/意識が…。 ekonramu sitne kane tának kane エコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ [雅]無我夢中で、 意識がもうろうとして、 夢うつつで(ある)。 a=ekónramu/sitne kane/tának kane/ék=an humi/a=ekísarsutu/mawkururu アエコンラム/シッネ カネ/タナㇰ カネ/エカン フミ/アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅]私が無我夢中で飛んで来ると耳元で風がピューピュー鳴っていた。(W神謡語り) ray he ne ya mokor he ne ya a=ekonramu sitne kane tának kane ライ ヘ ネ ヤ モコㇿ ヘ ネ ヤ アエコンラム シッネ カネ タナㇰ カネ 死んだのか眠ったのか、 (私は)夢うつつになっていた。(HC民話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
eyaykesupka-karkar
エヤイケスㇷ゚カカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-kesup-ka-karkar …で・自分・かかと・の上・を整える][雅](靴)をはく。 káne sutuker/a=eyáykesupka/karkar kane カネ ストゥケㇾ/アエヤイケスㇷ゚カ/カㇻカㇻ カネ 私は金(かね)の靴を足にはいた。(Sユーカラ語り) (出典:田村、方言:沙流)
eyayureka-karkar
エヤユレカカㇻカㇻ 【他動】[e-yay-ure-ka-karkar …で・自分・足・の上・を整える][雅](靴)を足に合わせる。(S) kamuy kar sutu/káne sutuker/a=eyáyureka/karkar kane カムイ カㇻ ストゥ/カネ ストゥケㇾ/アエヤユレカ/カㇻカㇻ カネ [雅]神がつくったような立派な金(かね)の靴を私は自分の足に合わせて。(Sユーカラ) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ☆参考 実際には靴をはいたことを言っているが、 歌い手自身は「自分の足に合わせた」と説明した。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hatpunkar
ハップンカㇻ 【名】[hat-punkar ブドウ・つる] ぶどうづる。 ☆参考 丈夫なので家の建築などにも使われた。 ☆参考 ぶどうづるの皮は sutukap ストゥカㇷ゚ と言い、 ぶどうづるの皮を編んでつくった夏用の靴を sutu-ker ストゥケㇾ と言う。 {E: a grapevine.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
íne 1
イネ 【自動】①どうだ、 どうした、 どうなった。 ne seta íne? ネ セタ イネ? その犬はどうした/どうなった。(KK掛け合い歌) k=éninuype íne un? ケニヌイペ イネ ウン? 私の枕どうしたんだろう(見当たらない)。(S) cisekorkur íne? チセコㇿクㇽ イネ? ご主人は? (S) ②(間投詞的に)どら。 íne, e=tapsutu ku=tenpatenpa na イネ、 エタㇷ゚ストゥ クテンパテンパ ナ どら、 肩をもんであげるから。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ker
ケㇾ 【名】[概](所は keri(hi) ケリ(ヒ)) 靴(鮭の皮か鹿の皮でつくったもの、 冬用)。 ker us ケㇾ ウㇱ 靴をはく。 ker úse anu ケㇾ ウセ アヌ 靴をぬぐ。 cep ker チェㇷ゚ ケㇾ 鮭の皮製の靴(足首のところでしばる、 柔らかい、 靴下ははかない)。 yuk ker ユㇰ ケㇾ 鹿の皮製の靴。 sutuker ストゥケㇾ ブドウヅルの皮を編んでつくった靴(夏用)。 {E: shoes; footwear.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kewsut
ケウスッ 【名】[概](所は kewsutu(hu) ケウストゥ(フ)) (親族名称としての)おじ、 伯父/叔父。 「この場にいない人、 亡くなったかまたは遠くにいる伯叔父を言う。」 (S) ku=kewsututari too Tokapci ta oka クケウストゥタリ トオ トカㇷ゚チ タ オカ 私のおじさんたちは遠く離れて十勝にいる。(S) ☆参考 通常「おじさん」と言うのには acapo アチャポ (二風谷では áca アチャ)が使われる。 ☞áca アチャ、 acapo アチャポ {E: an, the uncle.} (出典:田村、方言:沙流)
kinasitunkur
キナシトゥンクㇽ 【名】[< kina-sut-un-kur 草・の根元・にいる・人][動物] ヘビ。(KS-NI) ☆参考 kinasutunkur キナストゥンクㇽ の聞きまちがいか。 〔知分類 p.224 kinasutunkur アオダイショオ〕 {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
komawkururu
コマウクルル 【自動】[ko-maw-kururu (擬音擬態を導く)…が・風・(擬音の重複)][雅](直訳すると)…が風でピューピュー鳴る。 a=ekísarsutu/komawkururu アエキサㇻストゥ/コマウクルル [雅]耳元に風がピューピューと鳴り響く。(Sユーカラ) ☆参考 非常に速いスピードで進んで(飛んで/走って)行くことの表現。 ☆参考 同じユーカラを歌わずに語っている中では mawkururu マウクルル と言っている。 ☞mawkururu マウクルル ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kosiraye
コシライェ 【他動/後副】[ko-si-raye …の方に・自身を・行かせる] …の方へ寄る。 apekesutur kosiraye no móno a=an アペケストゥㇽ コシライェ ノ モノ アアン 私は木尻座(下座)の方へ寄って座った。(W民話) {E: to drop by…; come towards…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kursut
クㇽスッ 【位名】[概](所は kursutu クㇽストゥ)[kur-sut 影/姿・の根元]…の根元(木なら、 幹の一番下の方)。 ☆参考 ous オウㇱ …の根元(木なら、 生えている所のすぐそば)。 {E: the root, base of…} (出典:田村、方言:沙流)
mawkururu
マウクルル 【自動】[maw-kurur-u 風・(擬音重複)・(他動詞形成)](直訳すると)風がピューピュー鳴らす=(次のような慣用句で)風でピユーピユー鳴っている。 a=ekisársutu/mawkururu アエキサㇻストゥ/マウクルル [雅]私の耳元で風がピューピュー鳴っていた(ユーカラの主人公の少年などが猛スピードで進んで、 あるいは飛んで行くことの形容)。(Sユーカラ語り) ☆参考 同じ文脈で komawkururu コマウクルル とも言っている。 {E: the whistling sound of wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ninoninok
ニノニノㇰ 【自動】(リンパ腺がはれて)グリグリができる。 císutu ninoninok チストゥ ニノニノㇰ もものつけ根のリンパ腺がはれた。(S) {E: the lymph glands to become inflamed and hard.} (出典:田村、方言:沙流)
nísut
ニスッ 【名】[概](所は nísutu(hu) ニストゥ(フ))[ni-sut 歯・の根元] 内側の歯茎。 nísut iyo ニスッ イヨ 歯茎にものがはさまった=歯にはさまった。(W) {E: the inner gums.} (出典:田村、方言:沙流)
oattapsut
オアッタプスッ 【名】[概](所は oattapsutu(hu) オアッタㇷ゚ストゥ(フ))[oar-tapsut 片方の・肩]片肩。 {E: a shoulder.} (出典:田村、方言:沙流)
oksut
オㇰスッ 【名】[概](所は oksutu(hu) オㇰストゥ(フ))[ok-sut えり首・根元] えり首から後頭下部にかけての部分、 首すじ、 えり足。 {E: the nape of the neck.} (出典:田村、方言:沙流)
omkursut
オㇺクㇽスッ 【名】[概](所は omkursutu(hu) オㇺクㇽストゥ(フ))もものつけ根。 ☆参考 この形では未出。 omkursutu オㇺクㇽストゥ[所] の形で出てきた。 {E: the groin.} (出典:田村、方言:沙流)
paratek
パラテㇰ 【名】[概](所は parateke(he) パラテケ(ヘ))[para-tek 幅広い・手] 手の手首から先の部分。 paratek kursutu pakno パラテㇰ クㇽストゥ パㇰノ 手(手首から先)のつけ根まで=手首まで。(W) ☆参考 特に手首から先の部分だけだということを明確に言う言い方。 普通に「手」のことを言う場合は、 手全体を表す語 tek テㇰ [概]/teke(he) テケ(ヘ)[所] を使う。 手首から上の腕の部分だけを言うには amunin アムニン を使う。 {E: a (the) hand(s).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
rum
ルㇺ 【名】もり先(repa レパ《ツノザメ漁》をする op オㇷ゚《槍、 もり》の先につけるもの、 先は金(かね)でその下には骨がついており、 それが op オㇷ゚ にささっている。 金(かね)は骨にきちんとかぶさっている)。 rum etu/kane ne ruwe ne/kane kursutu/pone ne ruwe ne ルㇺ エトゥ/カネ ネ ルウェ ネ/カネ クㇽストゥ/ポネ ネ ルウェ ネ もり先の先端は金(かね)だ、 金(かね)の根元の部分は骨だ。(S神謡の解説) ☆参考 ワテケさんが歌っている神謡では runum ルヌㇺ といっている。 (出典:田村、方言:沙流)
ruyno
ルイノ 【副】[ruy-no 激しい・(副詞形成)] 激しく、 ひどく、 うんと。 ruyno kursutu péka tuye wa horakte ルイノ クㇽストゥ ペカ トゥイェ ワ ホラㇰテ ずうっと一番根元から切って倒しなさい。 ruyno yaypopkere wa ora hotke ルイノ ヤイポㇷ゚ケレ ワ オラ ホッケ 充分暖まってから寝なさい。(S) ruyno suppa ukoyuppa wa sina ルイノ スッパ ウコユッパ ワ シナ うんときつく締めてしばりなさい。(S) ☆発音 強調すると ruyiːno ルイーノ と発音される。 ☞ruy ルイ {E: violently; extremely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
sowsut
ソウスッ 【位名】[概](所は sowsutuhu ソウストゥフ) 隅、 隅の方、 端の方。 eytasa sowsut ta iteki anu no na hesasi sanke エイタサ ソウスッ タ イテキ アヌ ノ ナ ヘサシ サンケ あまり隅の方に置かないでもっといろりの近くへ出しなさい。(S) ☆参考 四角(よすみ)のことではない。 まん中から遠い、 壁の近くなどのこと。 角(かど)は、 内側でも外側でも sikkew シッケウ。 {E: a corner; a side; an edge.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
súhurayep
スフライェㇷ゚ 【名】[su-huraye-p 鍋・を洗う・もの] 鍋みがき、 たわし。 sutukap súhurayep ストゥカㇷ゚ スフライェㇷ゚ ブドウ蔓の皮のたわし。 ☆参考 「ブドウ蔓の皮(sutukap ストゥカㇷ゚)をグルグル巻いて真ん中をブドウ蔓の皮でしばったもの、 これに砂をつけて鍋でもなんでも磨く。 また、 縄にでも砂をつけて磨く。」 (S) {E: a pot cleaner; a scourer.} (出典:田村、方言:沙流)
sut 2
スッ 【位名】[概](所は sutu ストゥ)…の根元のほう(下のほう)。 (出典:田村、方言:沙流)
tapsut
タㇷ゚スッ 【名】[概](所は tapsutu(hu) タㇷ゚ストゥ(フ))[tap-sut 肩・の根元] 肩、 肩先。 sarki cikir kor/sarki tapsut kor サㇻキ チキㇼコㇿ/サㇻキ タㇷ゚スッ コㇿ [雅]葦の足を持ち葦の肩を持つ=ガリガリにやせこけている。(S子守歌)(歌謡や叙事詩の中で、 やせ細っていて醜い女を表す慣用表現。 悪口、 憎まれ口。) ☆参考 狭義には肩の端の部分を言う。 tapmekkasi タㇷ゚メッカシ [所] {E: the shoulders.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
tempatempa
テンパテンパ 【他動】[tem-pa-tempa (手を表す語根)・(他動詞複数形形成)・(重複)](人)をもみ療治する。 ku=tapsutu arka na en=tempatempa クタㇷ゚ストゥ アㇻカ ナ エンテンパテンパ (私は)肩が痛いからもんでください。(S) {E: to give a healing massage (to someone).} (出典:田村、方言:沙流)
temsut
テㇺスッ 【名】[概](所は temsutu(hu) テㇺストゥ(フ))[tem-sut 腕・のつけ根](temsutna テㇺスッナ という語の中で)腕のつけ根のほう。 {E: the area of the armpits.} (出典:田村、方言:沙流)
tuskorokokko
トゥㇱコロコッコ 【名】[tus-kor-okokko 綱・を持つ・ばけもの] ヘビ(呼び方の一つ、 「縄みたいだから。」 (W))。 ☆参考 tokkoni トッコニ、 kinasut キナスッ などヘビを表す語の使用を避けて言う言い方の一つ。 ☞tokkoni トッコニ、 kinasut キナスッ、 kinasutunkur キナストゥンクㇽ、 tannekamuy タンネカムイ {E: a snake.} (出典:田村、方言:沙流)
uruki
ウルキ 【自動】[u-ruki 互い・を飲み込む](止め金などが)かみ合う、 はまる。 káne sutuker/a=uré kasi ta/uruki humi/kokiknatara カネ ストゥケㇾ/アウレ カシ タ/ウルキ フミ/コキㇰナタラ [雅]金(かね)の靴が私の足の甲の所でかみ合う音がカチンカチンと鳴る。(Sユーカラ) ☆発音 urki ウㇽキ《シラミ》とは違う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)