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- suy
- スイ 【suy】 穴,ほら穴. (出典:萱野、方言:沙流)
- suy
- スイ 【suy】 再び,また,今度. ネア セタ スイ エㇰ ナ オケウェ=あの犬がまた来たから追い出せ. (出典:萱野、方言:沙流)
- suy
- スイ 【suy】 〜回:1回,2回の回. (出典:萱野、方言:沙流)
- suy 1
- スイ 【名】穴(土の中の穴、 壁や垣根にあいた穴、 概して丸い)。 ermu suy/ermusuy エㇽムスイ ネズミの穴。(S) cikappo suy チカッポ スイ 小鳥の巣穴。(S) suy kar スイ カㇻ [穴・をつくる] 穴を掘る。 ye p néno nispa opitta iki híne, poro suy kar, sirowri rok sirowri rok wa イェㇷ゚ ネノ ニㇱパ オピッタ イキ ヒネ、 ポロ スイ カㇻ、 シロウリ ロㇰ シロウリ ロㇰ ワ 男の方々は皆で言われたとおりにして、 大きな穴をつくった、 土を掘って掘って。(W民話) suy or un hácir スヨルン ハチㇼ 穴に落ちる。 suy omare スイ オマレ (そこ)に穴をあける。 a=nisapka wa a=sirkootke a=kaciw pe ne kusu noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu アニサㇷ゚カ ワ アシㇼコオッケ アカチウ ペ ネ クス ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス 不意を突かれてグサッと槍を投げられて刺されたので額(ひたい)に大きな穴をあけられたことに腹が立ったから。(S会話) suy or omare スヨㇿ オマレ …を穴に入れる。 suy par ta スイ パッタ 穴の口に。 suy párur ta スイ パルッタ 穴の縁(ふち)に。 管のあな(孔)や水やものを通す細いあなや何かのすきまは puy プイ という別語で表される。 suy スイ は「ほらあな」の訳語としても出たが、 ほらあなを表すには別に póru ポル という語がある。 {E: a hole; an opening.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 2
- スイ 【副】また、 再び。 suy ek kor an スイ エㇰ コラン (彼は)また来ている。(S) suy e=perpa ruwe? スイ エペㇾパ ルウェ? (あなたはそれを)またこわしたの。(S) kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ。(S) suy suy ye kor an nankor na スイ スイ イェ コラン ナンコンナ (直訳すると)(彼は)またまた言いつつあるだろうよ=また口癖を言うぞ。(S) ☆参考 kanna カンナ 重ねて再び。 {E: again; once more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suy 3
- スイ 【接尾】…回(数詞の連体形に接尾して回数を表す。 接尾辞だが、 視覚的に読みやすいように、 離して書く場合もある)。 tu suy トゥ スイ (=tusuy トゥスイ) 二回。 re suy レ スイ (=resuy レスイ) 三回。 henpak suy ヘンパㇰ スイ 何回。 ☆参考 これらは副詞的にも使う。 ☆参考 「一回」だけは数連体詞 sine シネ《一つの》を使わずに arsuy アㇻスイ と言い、 副詞的に使うときは arsuyne アㇻスイネ と言う。 {E: …times (eg three times).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- a=inususuye
- アイヌススイェ 【a=i-nususuye】 私が誘われる,誘惑される. ▷ア=私 イ=それ ヌススイェ=誘われる アイヌススイェ クス アㇻパ アンヒ ネアㇷ゚ クスアイコイパㇰハウェ=私が誘われたので,行ったものであったのに,それで罰を受けるのかい.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- a=nusuye
- アヌスイェ 【a=nusuye】 手招きされる.普通はテㇰパㇻパル,テコチューチュウェという. ア・コㇿ ニㇱパ ポンヤウンペ オナハ イナウ アニ サケ アニ ア・ヌスイェ=私の夫であるポンヤウンペの父が,イナウと酒で手招きされ…[ユ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ahesuye
- アヘスイェ 【a-he-suye】 居眠りする. ト ト ヌカㇻ.ウクラン ソモ モコㇿ ペ ネ クス アヘスイェ コㇿ アン=あれあれ見なさい.昨夜眠っていないものだから居眠りしている.→アイスイェ (出典:萱野、方言:沙流)
- ahesuypa
- アヘスイパ 【a-he-suypa】 居眠りする〔複〕. ウクラン アネピッタ イク ロㇰ イク ロㇰ ウタㇻ アヘスイパ ワ オカ=昨夜,夜通し飲んで飲んでいた人たちみんなで居眠りをしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- aisuye
- アイスイェ 【a-i-suye】 居眠り(する).▷ア=座る イ(=ヘ)=自ら スイェ=揺する ク・シンキ ワ カイスイェ(ク・アイスイェ) ヒ ネ アアン=私は疲れて居眠りをしたのでした.→アヘスイェ (出典:萱野、方言:沙流)
- anuyesuye
- アヌイェスイェ 【anuye-suye】 それを振る,見ただけで爽快になる,爽快. アンラマス アヌイェスイェ=私は爽やかさが好き[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- apepasuy
- アペパスイ 【名】[ape-pasuy 火・箸] 火箸。(W) (S) ☆参考 昔は木でつくった。 (出典:田村、方言:沙流)
- apepasuy
- アペパスイ 【ape-pasuy】 火箸:エソㇿカンニ(ミツバウツギ)で作る. ア・コㇿ サポ ネㇷ゚カ アン ペ イェ ルスイ クス アペパスイ ウイナ ヒネ レポウサッ ヤオライパ ヤオウサッ レポライパ…=私の姉,何かを言いたいらしく,火箸を手に持ち炉芯の燠を手元へ寄せ手元の燠を炉芯へ奇せ…[ユ].図10[アペパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuy
- アㇻスイ 【副】[ar-suy 一つの・回]一度、 一回。 arsuy póka en=okari wa suke アㇻスイ ポカ エノカリ ワ スケ 一度でもいいから私に代わってごはんを炊いてちょうだい。(S) ☆参考 「二回」以上は、 数連体詞に suy スイ をつけて言う。 tu suy トゥ スイ 二回、 re suy レ スイ 三回。 ☞suy スイ {E: once.} (出典:田村、方言:沙流)
- arsuy
- アㇻスイ 【ar-suy】 1回,1度.▷アㇻ=1 スイ=度,回 ペッ サㇺ パㇰノ ク・シケヘ ク・セッセアチュー ナ アㇻスイネ エン・カスイ=川辺まで私の荷物を背負って運ぶので,1回私を手伝ってくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuy an __hi ta
- アㇻスイ アニタ 【ar-suy an hi ta】 ある日,いつであったか. エㇰ カ エラムㇱカリ クㇽ アㇻスイアニタ エㇰ ヒネ イチェン エン・コソウㇰ ルスイ ヤㇰ イェ=来たことのない人がある日来て,私にお金を借りたいと言った. (出典:萱野、方言:沙流)
- arsuyne
- アㇻスイネ 【副】[ar-suy-ne 一・回・として] 一回。 arsuyne patek ku=kiske a p un アㇻスイネ パテㇰ クキㇱケ アプン 1回だけ(カヤを)背負っただけだよ。(S) arsuyne ka kanpi ek isam アㇻスイネ カ カンピ エキサㇺ 一回も手紙が来ない。(W) ☆参考 回数を数えるときは単に arsuy アㇻスイ と言う。 arsuyne アㇻスイネ は連用語として「ただ一回だけ…」というときに使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- arsuyne
- アㇻスイネ 【ar-suy ne】 1回,1度. オッコー オッコー アㇻスイネ エン・ラㇺエイキ ワ エン・コレ=ちょっとお姉さんお姉さん,1回私の言うことを聞いてくれ."コシンプ" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ アナㇰネ アイヌ ナンカ ソモ コㇿ ペ ネ ワ アㇻスイネ カ ヌカㇻ パ ㇷ゚ アナㇰネ ソモ オイラ パ ワ コヘムイムイェ ㇷ゚ ネ ヤカイェ(ヤㇰ ア・イェ)=「妖精」というものは,人間の顔とは別の顔を持っている者であって,1回でも見た者はそれを忘れることができず,それによって病床に伏すものと言われている. (出典:萱野、方言:沙流)
- arwaysuy
- アㇻワイスイ 【副】[arwan-suy 七つの・回] 七回。 ☆発音 アㇽワイスイ。 {E: seven times.} (出典:田村、方言:沙流)
- asiknesuy
- アシㇰネスイ 【asikne-suy】 5回.*シネスイ=1回 トゥスイ=2回 レスイ=3回 イネスイ=4回 アシㇰネスイ=5回 イワンスイ=6回 アㇻワンスイ=7回 トゥペサンスイ=8回 シネペサンスイ=9回 ワンスイ=10回 (出典:萱野、方言:沙流)
- at a=kote wa a=suye pekor
- アッ アコテ ワ アスイェ ペコㇿ 【at a=kote wa a=suye pekor】 激しい動きの子供[比喩〕.▷アッ=綱 ア=それ コテ=つける ワ=〜て ア=人(が) スイェ=振る ペコㇿ=かのような ソンノ ク・ミッポホ モイモイケ シリ アッア・コテ ワ ア・スイェ ペコㇿ イキ=本当に私の孫の動きというものは紐をつけて振り回しているような動きをしている.*実際に孫たちの動きを見ていると,飛んだり跳ねたり走ったり,母がよく言っていたこの言葉はぴったりと思っている. (出典:萱野、方言:沙流)
- aturusuyran(an-)koro
- アトゥルスイランコロ §688.へど(反吐・嘔吐)[をはく](3)胸がむかむかする;吐き気を催す atu-rusuy-ran-(an-)koro〔a-tú-ru-suǐ-raŋ-ko-ro アとぅ・ルスイ・ラン・コロ〕[atu(吐き)+rusuy(たい)+ran(<ram 心を)+koro(<kor 持つ)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- aysuye
- アイスイェ 【自動】[ay-suye 矢(?)・を振る](?) 居眠りする。 k=aysuye kor k=an カイスイェ コㇿ カン 私は居眠りしている。(W) ☆参考 mokor モコㇿ 眠る。 ámokor アモコㇿ 座ったまま眠る。 mokonrusuy モコンルスイ 眠い。 yaynurap ヤイヌラㇷ゚ うとうとする。 nuukaomare ヌウカオマレ 半分眠っている。 〔知分類 p.291 [< yay(自分を)+suye(ゆすぶる)]〕 {E: to doze; take a nap.} (出典:田村、方言:沙流)
- aysuye(-an)
- アイスイェ §564.いねむり(居眠)[する](14)居眠りする aysuye(-an)〔áǐ-su-je あイスイェ〕[<yay(自分を)+suye(ゆすぶる)]⦅ニイカップ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cakam suye
- チャカㇺ スイェ §267.口をもぐもぐ動かす[物など食べながら]ca-kam suye〔čá-kam-su-je ちゃカㇺスイェ〕[ca(口)+kam(肉)、suye(揺り動かす)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cikapposuy
- チカッポスイ §419 (その他の鳥名) (5) cikappo-suy(ci-káp-po-suy)「チかッポスイ」小鳥の巣⦅虎杖630⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ciosuy(-e)
- チオスイ §150.お(尾)(6)クマの尾 ciosuy(-e)〔či-ó-suǐ チおスイ〕⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- cisuye
- チスイェ 【他動】[中相][ci-suye される・ゆらす](直訳すると)ゆらされる、 ゆれる。 ☞ramu cisuye ラム チスイェ (出典:田村、方言:沙流)
- cisuye
- チスイェ 【ci-suye】 (それを)煮る. (出典:萱野、方言:沙流)
- cisuye
- チスイェ §104 アマニュウ (1) cisuye (ci-sú-ye)「チすイェ」 葉柄 ⦅長万部、有珠、室蘭、幌別、白老、様似、名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ekasuy
- エカスイ 【複他動】[e-kasuy (そのこと)で・(人)を手伝う](人)に(そのこと)を手伝う。 eci=ekásuy hawe ne wa エチエカスイ ハウェ ネ ワ 私はあなたの手伝いをするわ。(S会話) {E: to help, assist someone with something.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekonisuye
- エコニスイェ 【ekoni-suye】 投げる. (出典:萱野、方言:沙流)
- ememsuy
- エメㇺスイ 【名】[e-mem-suy その頭・水たまり・穴] 川端の沼(川の水で岸の土がえぐられて丸く水たまりになった所)。(W民話) ememsuy ne uske エメㇺスイ ネ ウㇱケ 沢の水源で水がたまって湿地になっている所、 「周りの土手が高いのを言う。 土手が低ければ mesuyne uske メスイネ ウㇱケ と言う 」。 (S) ☆参考 〔知地小 mem, -i 泉池;泉沼…〕 {E: a riverside swamp, marsh.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- érusuy
- エルスイ 【他動】[e-rusuy …を食べる・…したい](食べ物)を好む、 …が好きだ。 kamuy erusuy pe カムイ エルスイ ペ 神の好物(この場合、 酒のことを言っている)。 ☆参考 おつゆ(みそ汁など)でも。 用例では酒のことも。 ☆参考 モノや人を好むのは eramasu エラマス。 {E: to like (food).} (出典:田村、方言:沙流)
- esikasuyar
- エシカスヤㇻ 【他動】[e-si-kasuy-ar (そのこと)で・自分を・手伝う・人にしてもらう] …することを人に手伝わせる/手伝ってもらう。 {E: to make someone help with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esisuyatpa
- エシスヤッパ 【他動】[esisuy(e)-atpa …を腕で振る・急激に…する]…を腕全体で急激に振る。 esisuyatpa kor en=kore kuni ye a p un エシスヤッパ コㇿ エンコレ クニ イェ アプン (彼は)腕を大きく振りながら、 私にくれると言うことを言ったんだよ(「返してくれと言ったらふてくされてそのうち返してやろうと思っていたよ!とどなりつけて腕を後ろへフウッと急激に振って返してよこした」)。(S) ☞esisuye エシスイェ {E: to shake one's arms.} (出典:田村、方言:沙流)
- esisuye
- エシスイェ 【他動】[e-si-suye …と共に・自分・を振る] …を腕全体で振る、 …を振り回す。 tekehe esisuye テケヘ エシスイェ 腕を振り回す。(S) tus esisuye トゥㇱ エシスイェ 綱を振り回す。(S) cikuni esisuye チクニ エシスイェ 木(棒)を振り回す。(S) ☆参考 野球のバットを振るなどにはこの語を使う。 ゆりかごをゆらすのは suye スイェ。 {E: to shake, swing with…one's arm; swing…round.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esisuye
- エシスイェ 【e-si-suye】 (えいっと)投げる,振る:腕全体を前後に動かして手に持った物を振り回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- esuypa
- エスイパ §564.いねむり(居眠)[する](2)居眠する esuypa〔e-súǐ-pa エすイパ〕[e(↑)+suypa(↑)]⦅クッシャロ、ビホロ、チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etusuy(-e)
- エトゥスイ §605.はなあな;はなのあな;びこう(鼻孔)(3)etu-suy(-e)〔etú-suǐエとぅ・スイ〕[鼻・穴]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- etusuysampe
- エトゥスイサンペ §725.みけんの急所etusuy-sampe〔e-tú-suǐ-sam-pe エとぅスイ・サンペ〕[etusuy(鼻穴)+sampe(脈どころ)]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- eukasuy
- エウカスイ 【e-u-kasuy】 (〜を)手伝い合う.▷エ=〜を ウ=互いに カスイ=手伝う シㇼクンネ エハンケ クス ア・エウカスイ ワ ア・オケレ ロー=日暮れが近いので手伝い合って終わらせよう. (出典:萱野、方言:沙流)
- eyaykosiramsuye
- エヤイコシラㇺスイェ 【他動】[単](複は eyaykosiramsuypa エヤイコシラㇺスイパ) …を考える。 ☆参考 形の上では単数形と複数形の一対のようだが、 違いははっきりしない。 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは日常会話では複数形を使う。 ☞yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ[自動] {E: to think about, consider…} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykosiramsuypa
- エヤイコシラㇺスイパ 【他動】[複](単は eyaykosiramsuye エヤイコシラㇺスイェ)[複]…を考える、 …を考えに考える。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん・サダモさんは日常会話では単数形を使わずいつもこの複数語尾 -pa パ のついた形ばかりを使う。 しかし中流の人の中には日常会話で単数形を使う人もいる。 ☞yaykosiramsuypa ヤイコシラㇺスイパ[自動] {E: to think about, consider…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaypasuypa
- エヤイパスイパ 【e-yay-pasuypa】 腹が立つ. ピㇼカ オッカイポ エㇰ ヒクス ク・マッカㇽクフ ケトゥナンカレ(ク・エトゥナンカレ) ルスイ オナハ トゥラノ ク・イェ ヤッカ ア・コラㇺニューケㇱ ケヤイパスイパ=いい若者が来だので私の姪に見合いさせようと姪の父親と勧めたが説得できないので私は腹が立った. (出典:萱野、方言:沙流)
- eykasuy
- エイカスイ 【他動】[e-i-kasuy …のことで・人・の手伝いをする] …(を)する手伝いをする。(しばしば動詞句のあとで助動詞的に使われる。) néa sísam nispa a=koyántone híne hekattar utar a=omáp kor a=respa eykasuy kor án=an ネア シサッㇺ ニㇱパ アコヤントネ ヒネ ヘカッタㇻ ウタㇻ アオマㇷ゚ コㇿ アレㇱパ エイカスイ コㇿ アナン 私はその和人のだんなの所に置いてもらって、 子どもたちをかわいがって育てるのを手伝って暮らしていた。(W民話) {E: to help someone to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eykesuy
- エイケスイ 【他動】[e-ikesuy …のことを・いやがって逃げる] …するのをいやがってしない、 (本来ならするはずのこと)をしゃくにさわるからしない。 ☆参考 しばしば動詞句のあとに置かれ助動詞的に使われる。 {E: to be hesitant to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempaksuy
- ヘンパㇰスイ 【副】[hempak-suy いくつの・(回数)] 何回。 hempaksuy ka aynurayke yak a=ye へㇺパㇰスイ カ アイヌライケ ヤカイェ 何度も人殺しをしたそうだ。(S) {E: how many times.} (出典:田村、方言:沙流)
- henpaksuy
- ヘンパㇰスイ ☞hempaksuy ヘンパㇰスイ (出典:田村、方言:沙流)
- hesuye
- ヘスイェ 【自動】[he-suye 頭・振る] 首を振る(いやいやをするように横に振る)。 hesuye caca ek na ek na ヘスイェ チャチャ エㇰ ナ エㇰ ナ 首を振るじいさんが来たよ来たよ(いつも首を横に振っている老人がいて、 このように呼ばれていた)。(S) {E: to shake one's head.} (出典:田村、方言:沙流)
- hesuyesuye
- ヘスイェスイェ 【自動】[he-suye-suye 頭・振る・(重複)] 何回も首を振る(いやいやをするように横に何度も振る)。 (出典:田村、方言:沙流)
- hesuyesuye(-an)
- ヘスイェスイェ §277.くびを左右に振る(拒否の身振)(1)hesuyesuye(-an)〔he-sú-je-su-je へすイェスイェ〕[he(頭を)+suye-suye(振り振りする)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- hesuypa
- ヘスイパ §564.いねむり(居眠)[する](1)居眠[する] hesuypa〔he-súǐ-pa ヘすイパ〕[he(頭)+suypa(suye「振る」の反復形)、‘頭をこっくりこっくり振りつずける']⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Honokkasi Opoysuyanke
- ホノッカシ オポイスヤンケ 【名】[< hon-okkasi o-poysu-yanke おなか・の上・に・小さい・鍋・を(火からおろして)のせる](ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の神の子の呼び名の一部。 その父神の行状によってつけられた。) ☞Kotan-sitcire ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hotnesuy
- ホッネスイ 【副】[hotne-suy 二十の・回] 二十回。 {E: twenty times.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikasuy
- イカスイ 【自動】[i-kásuy 人・を手助けする] 人の手伝いをする、 人に/皆に協力する。 ukuran wano arpa wa ikasuy kor an ウクラン ワノ アㇻパ ワ イカスイ コラン(おばさんは奥さんの亡くなった家に)ゆうべから行って手伝いをしている。(W) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は何もしないでも食べていけるけれど一族を思って何とか手助けしているのだよ。(S) ☆参考 ikaopiwki イカオピウキ 人を救う。 ☞kásuy カスイ (出典:田村、方言:沙流)
- ikasuy
- イカスイ 【i-kasuy】 手伝う. ホクレ ホクレ フㇱペ ア・パ ヤㇰ ア・イェ ナ.アノカイ カ イトゥラ・アン ワ イカスイ・アン ロー=早く早く,川流れで死んだ鹿が見つかったそうだ.私たちも一緒に行って手伝いましょう. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikesuy
- イケスイ 【自動】怒って出ていく、 いやがって立ち去る、 家出する。 isane p ruska kusu ikesuy a ruwe tapan イサネㇷ゚ ルㇱカ クス イケスイ ア ルウェ タパン (そのことに)姉のほうが腹を立てて出て行ってしまったのでした。(W独話) {E: to leave, run away from home in an angry state.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikesuy
- イケスイ 【ikesuy】 怒って帰る. (出典:萱野、方言:沙流)
- ikornokaomapasuy
- イコㇿノカオマパスイ 【ikor-noka-oma-pasuy】 宝刀の形を彫刻した捧酒箸. ▷イコㇿ=宝刀 ノカ=形 オマ=入る,入れる パスイ=箸:捧酒箸(トゥキパスイ=杯の箸) *あるいは,イクパスイ(飲む箸)とも言う.これらの物には熊の形,船の形,魚の形などいろいろな形の物がある.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ikupasuy
- イクパスイ 【名】[iku-pasuy 酒を飲む・箸] 奉酒箸、 献酒箸(神に酒を献ずるために使う木製品。 箸とは言っても二本の棒ではなく一本のへら。 幅3センチ前後、 長さ30センチ前後。 背部には彫刻がしてある。 先端はややとがり気味で薄く舌状に削られ、 後部は丸味を帯びる。 右手にこれを持ち、 左手の酒杯(túki トゥキ)の中の酒に先端を入れ、 ついた酒のしずくを神にふりかけながら祈りの言葉を言う。 その後飲むときにこのへらで口ひげを持ち上げているように見られたことから、 日本語では「ひげべら」と呼ばれたこともある)。 ☆参考 túkipasuy トゥキパスイ とも言う。 ☆参考 ipepasuy イペパスイ ものを食べるのに使う箸。 ☞pasuy パスイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikupasuy
- イクパスイ 【iku-pasuy】 捧酒著:お祈りの時に神へアイヌの願いを伝えてくれる著.▷イク=酒を飲む パスイ=箸 アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ.その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸なのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- Ikuresuye
- イクレスイェ 【名】[人名]イクレスイェ(アイヌの伝説上の豪雄で、 超能力をもつが、 モデルがいたと考えられる。 Yúpet ユペッ (湧別) もしくは Iskari イㇱカㇼ (石狩) の人とされる:児島記述)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ínesuy
- イネスイ 【副】[íne-suy 四つの・回]四回。 {E: four times.} (出典:田村、方言:沙流)
- inesuyne
- イネスイネ 【ine-suy-ne】 4度,4回(に).▷イネ=4 スイネ=回,度 (出典:萱野、方言:沙流)
- inusuye
- イヌスイェ 【i-nusuye】 呼ぶ,手招きする:手のひらを上へ向けて手招きをする. ヤヤンイタㇰ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ "テㇰパㇻパル" セコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ コㇿカ ユカㇻ オッタ アナㇰネ "イヌスイェ" シコㇿ ア・イェ ㇷ゚ ネ=普通の言葉では「テㇰパㇻパル」(=手招き)と言うがユカㇻでは「イヌスイェ」と言うものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- ipepasuy
- イペパスイ 【ipe-pasuy】 箸:トゥレㇷ゚ニ(クワ),カスㇷ゚ニ(エリマキ)で作る.▷イペ=食べる パスイ=箸 (出典:萱野、方言:沙流)
- iperusuy
- イペルスイ 【自動】[ipe-rusuy ものを食べる・…したい] 空腹である/になる、 おなかがすく(「はらがへる」)。 {E: to be hungry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iperusuy
- イペルスイ 【ipe rusuy】 空腹(だ).腹が減る. ハイー エシㇼカ ソモ ク・イペ ヒ タ アイヌ エㇰ ペ ネ クス クンネイワイペ コイラ(ク・オイラ) アアン.ク・イペルスイ フミー=あーあ,朝食前に客が来たので,朝飯を食べ忘れてしまった.腹が減ったなあ.イテキ オピッタ エ ノ ポンノ アヌ エ・サハ イペルスイ コㇿ エㇰ ナンコㇿ ナ=全部食べないで少し残せ.お前の姉が腹をすかせて来るであろうから.ハイー クンネイワ ソモ ク・イペ ノ ケㇰ(ク・エㇰ) アクス タネ ケシッチュー(ク・エシッチュー) パㇰノ ク・イペルスイ.ネㇷ゚カ アエㇷ゚ イサㇺ ルウェー=あーあ,朝何も食べずに来たので,今にもぶっ倒れるぐらい腹ぺこだ.何か食べ物はないのかい. (出典:萱野、方言:沙流)
- iperusuy(-an)
- イペルスイ §123.うえる(餓える)(1)空腹である ipe-rusuy(-an)〔i-pé-ru-suǐ イ舳ルスイ〕[ipe(食う)+rusuy(…したがる)]⦅H. S. 一般⦆【常】 (出典:知里人間編I、方言:)
- iperusuycir
- イぺルスイチㇼ §356 アホウドリ;しかべ (3) iperusuy-cir (i-pé-ru-suy-čir)「イぺルスイチㇼ」[<‘空腹な・鳥’ (出典:知里動物編、方言:)
- ipunipasuy
- イプニパスイ 【名】[ipuni-pasuy お客に食べ物をあげる・箸] 取り箸、 菓子箸(客に食べ物を取ってあげる箸)。 ☞pasuy パスイ、 tumsikotpasuy トゥㇺシコッパスイ {E: serving chopsticks.} (出典:田村、方言:沙流)
- iramatkosuyeiwentemat
- イラマッコスイェイウェンテマッ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(36)iramatkosuye-iwentemat〔イらマッコスイェ・イうぇンテ・マッ〕[i(我らを)+ramat(魂)+ko(と共に)+suye(ゆすぶる)+i(我らを)+wente(いためる、不幸にする)+mat(女)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- iramusuye
- イラムスイェ 【自動】[ram(u) suye の目的語不定人称形]人をなぐさめる、 人を喜ばす。 iramusuye wa pirka pekor iki イラムスイェ ワ ピㇼカ ペコㇿ イキ (死にそうだったのが)人を喜ばして良くなりそうな様子になってる。(S) ☆参考 iramsuye イラㇺスイェ の誤記か。 ☞ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ {E: to comfort someone} (出典:田村、方言:沙流)
- iresuyupi
- イレスユピ 【i-resu-yupi】 育ての兄.▷イ=それを レス=育てる ユピ=兄 (出典:萱野、方言:沙流)
- iwaysuy
- イワイスイ 【副】[iwan-suy] 六回、 何回も何回も。 ☆参考 tunoiwaysuy トゥノイワイスイ (韻文で)何回も何回も。 ☆参考 -suy スイ《…回》は接尾辞だが、 視覚的に読みやすいように、 しばしば離して iwan suy イワン スイ と書いてある。 ☞iwan イワン {E: six items.} (出典:田村、方言:沙流)
- kakknsuy(-e)
- カッㇰンスイ §097.陰部―ちつこう(膣口)(2)kakkn-suy(-e)〔kák-ka-suǐ かッカスイ〕〔kakka(女陰)+suy(穴)〕⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- Kancasuye
- カンチャスイェ 【名】[人名] カンチヤスイェ (伝説上の英雄イクレスイエの父の名)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaneapepasuy
- カネアペパスイ 【kane-ape-pasuy】 鉄火箸. 図[カネアペパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kanenkoresuye
- カネンコレスイェ 【自動】[< kane-enkor-e-suye 金・川上・で・振る](?) (次の表現で) kanenkoresuye pekor itak カネンコレスイェ ペコㇿ イタㇰ 鼻声でしゃべる。 {E: to speak with a nasally voice.} (出典:田村、方言:沙流)
- kannasuy
- カンナスイ 【kanna-suy】 また,もう1度,再び. (出典:萱野、方言:沙流)
- kásuy
- カスイ 【他動】(人)を手伝う、 …の手伝いをする。 (後置副詞的に使って) …に手伝って、 …を助けて。 {E: to help, assist…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasuy
- カスイ 【kasuy】 手伝う,加勢する. ク・イチャ コㇿ カナクス(ク・アン アクス) インネ ウタㇻ エㇰ ワ エン・カスイ クスケライポ ア・オケッテㇰテㇰ=私が穂ちぎりをしていると,大勢の人が来て私を手伝ってくれ,そのお陰でさっと終わってしまった.オヌマン パㇰノ エン・カスイ ニサッタ エチ・カスイ クㇱネ ナ=夕方まで私を手伝って,明日あなたを手伝うから. (出典:萱野、方言:沙流)
- kasuy
- カスイ 【kasuy】 渡る. オッコ ポンノ ホㇱキ テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=おねえさん,少し待って.この場所が浅いようだから川を渡ろうよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- kásuyre
- カスイレ 【複他動】[他動使役][kasuy-re …の手伝いをする・させる](人)に(人)を手伝わせる、 (人)に(人)の手伝いをさせる。 ☆参考 sikasuyre シカスイレ は(人)に自分の手伝いをさせる/してもらう。 {E: to make…help, assist…} (出典:田村、方言:沙流)
- kesuy
- ケスイ 【kesuy】 飛び出す,怒って飛び出す. ソンーノ ポンノ アン ペ カ ケスイ ワ チソイェカッタ=本当にまあ,少しのことにも怒ってさっと出てしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kikeuspasuy
- キケウㇱパスイ 【kike-us-pasuy】 削りかけつき捧酒箸:スス(ヤナギ)製. 図[キケウㇱパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- kipasuy
- キパスイ 【ki-pasuy】 カヤ箸. オッコー セモッタ(セㇺ オㇿ タ) キ ムイェヘ アン ナ キパスイ ポロンノ カㇻ ワ エン・コレ アニー=姉さん,入り口の上問の所にカヤ束があるからカヤ箸をたくさん作ってくださいよ.図[キパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- koikesuy/koykesuy
- コイケスイ 【他動】[ko-ikesuy …に向かって・怒って出て行く] 怒って …(の所) へ行ってしまう、 家を飛び出して…に行く。 {E: to run out of a house in anger and go to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koparumpesuyesuye(a-)
- コパルンペスイェスイェ §382.舌を人に向って突出して動かす[嫌いな人憎い人に向ってする嫌悪・憎悪の身振]ko-parumpe-suyesuye(a-)〔ko-pá-rum-pe|su-jé-su-je コぱルンペ・スいぇスイェ〕[ko(それに向って)+parumpe(舌を)+suyesuye(振り振りする)]⦅サル⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kor_ rusuy
- コン ルスイ 【kor rusuy】 (〜を)欲しい. (出典:萱野、方言:沙流)
- kosiramsuye
- コシラㇺスイェ 【ko-si-ram-suye】 思う,考える,思いめぐらす. (出典:萱野、方言:沙流)
- kotusuyupu
- コトゥスユプ 【ko-tusu-yupu】 (〜で)まじないを強める:何か化け物が憑いたということでその正体をあばくために力いっぱいの呪術をすること.▷コ=〜で トゥス=呪術,託宣のための呪術 ユプ=強める (出典:萱野、方言:沙流)
- koyaypasuypa
- コヤイパスイパ 【他動】[ko-yay-pa-suypa …に対して・自分・口・をゆらす(複)](人)のことを悪く言う。 nen ka é=iki hene/ki yakne/a=e=kóyaypasuypa kuni/a=ramú wa kusu ネン カ エイキ ヘネ/キ ヤㇰネ/アエコヤイパスイパ クニ/アラム ワ クス [雅]あなたが何かしたりするとあなたが人から悪く言われると私は思ったから。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koykesuy
- コイケスイ 【他動】[ko-ikesuy …に向かって・怒って行ってしまう] [雅]怒ってとびだして…に行く。 sísam mosir/tono mosir/mosir noskike/koykesuy ruwe/ne wa síran awa シサㇺ モシㇼ/トノ モシㇼ/モシン ノㇱキケ/コイケスイ ルウェ/ネ ワ シラン アワ [雅](奥方は)怒って家をとびだして和人の島、 殿の島、 島の中央に逃げて行ったのだったが。(W神謡語り) {E: to rush out in anger to go to …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koysuyep
- コイスイェㇷ゚ §358 キジバト (5) koysuyep (kóy-su-yep)「こイスイェㇷ゚」 ⦅近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- ku=iperusuy
- クイペルスイ 【ku=ipe rusuy】 (私は)腹ぺこだ,ひもじい,空腹だ,腹が減った. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuyep
- クスイェㇷ゚ 【kusuyep】 山バト(キジバト). クスイェㇷ゚ エネ レㇰ ヒ "クスイェㇷ゚ トイタ フチ ワッカタ カッケマッ スケ ポントノ イペ"=山バトがさえずる声は「山バトが畑を耕し.おばあさんが水を汲み,淑女が煮炊きをし,若殿が食べる」.*事実そのように聞こえるものである.昭和10年代のアイヌの子供たちは、山バトの声を聞くと「クスイェㇷ゚トイタ」と真似をして一緒に声を出しながら遊んだものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
- kusuyep
- クスイェㇷ゚ §358 キジバト (3) kusuyep (kú-su-yep)「くスイェㇷ゚」 ⦅幌別、千歳⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- mesuyne
- メスイネ 【自動】[me-suy-ne (?)・穴・になる](次の表現で) mesuyne uske メスイネ ウㇱケ 沢の水源の水溜り。 (出典:田村、方言:沙流)
- mínarusuy
- ミナルスイ 【自動】[mina-rusuy 笑う・したい] ①笑いたい(おかしい)。(S) ②ほほえむ。 {E: ①to want to laugh. ②to smile.} (出典:田村、方言:沙流)
- minarusuy
- ミナルスイ 【mina-rusuy】 ほほえむ,笑いたい. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokon rusuy ran (an-)koro
- モコン ルスイ ラン コロ §562.ねむい(眠い)(4)mokon rusuy ran (an-)koro〔mo-kón-ru-suǐ|rán|ko-ró モこンルスイ・らン・コろ〕[mokonrusuy(眠い)+ran(<ram 心を)+koro(<kor もつ)]⦅シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mokonrusuy
- モコンルスイ 【自動】[mokor-rusuy 眠る・… したい] 眠い。 {E: to be sleepy.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- mokonrusuy
- モコンルスイ 【mokor rusuy】 眠い. ク・モコンルスイ=私眠たい. (出典:萱野、方言:沙流)
- mokonrusuy(-an)
- モコンルスイ §562.ねむい(眠い)(1)mokon-rusuy(-an)〔mo-kón-ru-suǐ モこンルスイ〕[<mokor(眠る)+rusuy(…したい、…したがる)]⦅ホロべツ、チカブミ、シラウラ、マオカ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- niesisuye
- ニエシスイェ 【自動】[ni-esisuye 木・を振り回す] 棒をふり回す。 ☞esisuye エシスイェ {E: to swing a stick.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nikosuyesuye
- ニコスイェスイェ 【ni-ko-suye-suye】 立木に登っている者を木のまま揺すぶる.▷ニ=木 コ=それ スイェスイェ=揺さぶる・揺り動かす (出典:萱野、方言:沙流)
- nisuykurukuru
- ニスイクルクル §287 シマリス:シマネズミ (6) nisuykurukuru (ni-súy-ku-ru-ku-ru)「ニすイクルクル」[<ni-suy-kor-kur(木・穴・もつ・神)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- nusuye
- ヌスイェ 【nusuye】 手招き(する). イナウ アニ サケ アニ アエヌシュイェ=イナウと酒で手招きされ(ユカㇻの中でポンヤウンペがカラㇷ゚トコタン(樺太)の沖を通った時のこととして描写されている.普通はテㇰパㇻパルと言う). (出典:萱野、方言:沙流)
- nusuynin
- ヌスイニン §170.顔色が青くなる(2)nu-suynin〔nú-suǐ-nin ぬスイニン〕[nu(<nanu)+suynin(<siwnin)]⦅シラウラ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- nuwaprusuy
- ヌワㇷ゚ルスイ 【自動】[nuwap-rusuy 出産する・…したい/しそうになる] 産気づく。 {E: to be ready to give birth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ociwsuye
- オチウスイェ 【o-ciw-suye】 (水の中で)揺れる,(鯨の)寄り上がり:鯨が海岸へ寄り上がり,体の半分は砂浜にあって半分は水の中でゆらゆらしている様子.▷オ=それ チュー=水の中 スイェ=ゆらゆら揺れる (出典:萱野、方言:沙流)
- okoymasuy(-e)
- オコイマスイ §555.にょうどうこう(尿道孔)(2)okoyma-suy(-e)〔o-kóǐ-ma-suǐ オこイマスイ〕[小便する・穴]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- oksuy
- オㇰスイ 【名】[概](所は oksuye(he) オㇰスイェ(ヘ)) [ok-suy えり首・穴] 着物の衿の肩から後ろの部分。(W) {E: the area of the back of the neck; the nape.} (出典:田村、方言:沙流)
- oksuy
- オㇰスイ 【oksuy】 襟(えり)=ヌㇺサㇺ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oksuye(he)
- オㇰスイェ(ヘ) 【名】[所](概は oksuy オㇰスイ) …(着物)の衿(irihi イリヒ) の肩から後ろの部分。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- oksuyparo
- オㇰスイパロ 【名】[所](概は未出。 paro パロ の概は par パㇻ)[oksuy-par-o えり後部・口・(所属語尾)]…(着物)の衿肩あき。 {E: nape of…} (出典:田村、方言:沙流)
- oksuyparomap
- オㇰスイパロマㇷ゚ 【名】[oksuypar-oma-p えり肩あき・に入る・もの] えりの後ろにつける汚れよけの布(「あかとり」)。 {E: a material placed on the inside collar to prevent dirt along the collar on the clothes.} (出典:田村、方言:沙流)
- omawsuye
- オマウスイェ 【自動】[o-maw-suye その尻・風・ゆらす](その尻が)風でゆれる。 yaysamne apkas=an yakka néa ayop a=setúruhu ta omawsuye pakno nitan aynu a=ne ruwe ne ヤイサㇺネ アㇷ゚カサン ヤッカ ネア アヨㇷ゚ アセトゥルフ タ オマウスイェ パㇰノ ニタン アイヌ アネ ルウェ ネ ただ普通に歩いてもその弓矢の袋が私の背中で風にゆれるほど私は足の速い人間でした。(HK民話) {E: (for the end of something) to flutter in the wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- omawsuye
- オマウスイェ 【o-maw-suye】 (〜へ)風で揺れる,宙に浮く. エキㇺネ・アン クス ホユプ・アン コㇿ ア・セトゥㇽ タ ア・コㇿ イカヨㇷ゚ オマウスイェ パㇰ ノ ニタナン(ニタン・アン)=狩のために山へ行く時に走ると,背中で矢筒が宙に浮くほどに私は足が速い.タヌクラン レラ ルイ ペ ネ クス アパオッキ オマウスイェ=今夜は風が強いので戸の簾が風で揺れる, (出典:萱野、方言:沙流)
- onnerusuy
- オンネルスイ 【onne rusuy】 死期が近い. ア・スチヒ オンネルスイ ワ ネ ノイネ イペ カ ソモ キ ノ モコㇿ ワ パテㇰ アン.アプンノ イカフイェ・アン コㇿ アナン(アン・アン)=私のおばあさんは死ぬのが近くなったのか食べ物も食べずに眠ってばかりいる.静かにおばあさんの看病を私はしている. (出典:萱野、方言:沙流)
- opoysuyanke
- オポイスヤンケ 【他動】[o-poy-su-yanke (そこ)に・小さい・鍋・を火から下ろしてのせる] hon okkasi/opoysuyanke ホノッカシ/オポイスヤンケ [雅]おなかの上に小鍋をのせ。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- Opoysuyanke
- オポイスヤンケ 【名】[o-pon-su-yanke そこに・小さい・鍋・を火から下ろしてのせる] Hon okkasi Opoysuyanke ホノッカシ/オポイスヤンケ (直訳すると)小鍋を火から下ろしておなかの上にのせる。 腹の上小鍋上げ(ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公の神の子の呼び名の一部) (Sユーカラ) ☞kotan sitcire コタン シッチレ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore sasuysir
- オレ サスイシㇼ 【名】(次の慣用句の中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にもわたって。(W) {E: through many generations.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore suy
- オレ スイ ☞ore オレ、 suy スイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osiyasuya(an-)
- オシヤスヤ §124.うがいする(含嗽する)(2)o-siyasuya(an-)〔o-ší-ja-su-ja オしヤスヤ〕[o(そこにおいて)+siyasuya(=suyasuya 揺り動かし揺り動かしする)]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- osuyanke
- オスヤンケ 【他動】[o-su-yanke …に・鍋・をのせる] 鍋を火から下ろして…に置く。 hon okkasi osuyanke wa ホノッカシ オスヤンケ ワ [雅]おなかの上に鍋をのせて。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otasuykor
- オタスイコㇿ §016 ハタハタ (2) otasuykor (o-tá-suy-kor)「オたスイコㇿ」[ota(砂)suy(穴)kor(もつ)] 成魚 ⦅白糠⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- otu iwan suy ore iwan suy
- オトゥ イワン スイ オレ イワン スイ 【o-tu iwan-suy o-re iwan-suy】 ふたつの6回三つの6度:何度も何度も. カニ アナㇰネ テ パㇰノ オトゥ イワンスイ オレ イワンスイ ア・エン・コカンタマ コㇿカ アイヌ コカンタマ カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚)=私は今までふたつの6回三つの6度(何度も何度も)だまされたけれど人をだますことは私はできない. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu sasuysir
- オトゥ サスイシㇼ 【名】[otu-sasun(?)-sir 二つの・子孫(=san サン)(?)・様](次の言い回しの中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にも続いて(=何代にも続いて)、 大昔から今に至るまで、 末永く。(S独話) ☆参考 ore sasuysir オレ サスイシㇼ が言われず、 otu sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ チェオマレ だけのこともあるが意味は同じである。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otu sasuysir ore sasuysir
- オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ 【o-tu sasuysir o-re sasuysir】 悠久に,永遠に. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu suy re suy
- オトゥ スイ レ スイ 【o-tu suy re-suy】 2回も3回も. ソモ ヨㇺネ ノ オトゥ スイ レ スイ ウェン プリ コㇿ ヒ ネ クス タンペ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ カムイ オㇿ ワ ア・パㇻコアッテ ㇷ゚ ネ ナンコㇿ ワ=懲りもせず2回も3回も悪いことをするのだから今回の場合は神様から罰を与えられるでありましょう.ネウン ア・キㇰキㇰ ヤッカ ヨㇺネ カ ソモ キ ノ オトゥ スイ レ スイ イッカ ハウェ コクンヌレ(ク・オクンヌレ)=どのように殴られても懲りもしないで2回も3同も盗っ人をしているとは,私はあきれてしまった. (出典:萱野、方言:沙流)
- otu suy/otusuy
- オトゥ スイ/オトゥスイ 【副】[otu-suy 二つの・回](otu… ore/re… オトゥ… オレ/レ… の構文で)otusuy resuy オトゥスイ レスイ 二回も三回も(=何回も)。 otusuy resuy hepoki kor an オトゥスイ レスイ ヘポキ コラン (あの人は)何回も頭を下げている。(W) otu suy konna ore suy konna オトゥ スイ コンナ オレ スイ コンナ [雅]二回も三回も(=何回も何回も)。 ☆参考 tusuy トゥスイ 二回。 tusuy resuy トゥスイ レスイ 二、 三回。 {E: twice; three times (any number of times).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykesuy
- オイケスイ 【他動】[o-ikesuy …に・怒って立ち去る] 怒ってとび出して/立ち去って…へ行く。 sísam mosir/tono mosir/mosir noskike/a=oykesuy híne/arpa=an wa シサㇺ モシㇼ/トノ モシㇼ/モシン ノㇱキケ/アオイケスイ ヒネ/アㇻパアン マ 和人の島、 殿の島、 島の中央に私は逃げて行って。(W神謡語り) {E: to leave in anger for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasuy
- パスイ 【名】箸(はし)。 tumsikot pasuy トゥㇺシコッ パスイ 下げ飾りのついた箸(菓子などの取り箸に使う)。 ikupasuy イクパスイ 奉酒箸/献酒箸。 túkipasuy トゥキパスイ 同。 ipepasuy イペパスイ 食事の箸。 apepasuy アペパスイ 火箸。 ☆参考 最も普通には、 食べ物をはさむ二本一組の箸(ipepasuy イペパスイ)を指す。 神に酒をささげる儀式のときなどには、 奉酒箸(ikupasuy イクパスイ/túkipasuy トゥキパスイ)のことを指すこともある。 {E: chopsticks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pasuy
- パスイ 【pasuy】 箸. イペパスイ=食べる箸. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasuy'op
- パスイオㇷ゚ 【pasuy-o-p】 箸入れ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pasuyasuya(-an)
- パスヤスヤ §058.頭を左右に振っていやいやする(1)pa-suyasuya(-an)〔pá・su-jà-su-ja ぱ・スやスヤ〕[頭を・振り振りする]⦅ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- pasuysampe
- パスイサンペ 【pasuy-sampe】 捧酒箸の心臓:アイヌが神々に願い事をする時に用いるへら状の道具の裏側の先の方につけるくぼみ.このくぼみを,パスイサンペあるいはパスイパルンペ(捧酒箸の舌)と言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- perapasuy
- ペラパスイ 【pera-pasuy】 ひらさじ:ランコ(カツラ)製. 図[ペラパスイ2種] (出典:萱野、方言:沙流)
- petkasuy
- ペッカスイ 【pet-kasuy】 川を渡る,川を越える. ホリキライェ ワ ペッカスイ=着物の裾をまくって川を渡る.オッコ ポンノ ホㇱキ テオロホ カㇱレ ノイネ アン ナ ペッカスイ・アン ロー=姉よ少し待って,この場所が浅いようだから川を渡ろうよ.ペッカスイアニ(ペッカスイ・アン ヒ) タ アナㇰネ シㇼオハㇰ ウㇱケヘ ア・ヌㇺケ ワ ペッカスイ・アン ペ ネ=川を歩いて渡る時はあたりが浅い所を選んで川を渡るものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
- pisuysok
- ピスイソㇰ §009 ドジョウ (8) pisuysok (pi-súy-sok)「ピすイソㇰ」[<pis(浜)un(の)sok(奴)] ⦅厚真、似湾、名寄⦆エゾホトケ、ゴタッペ Lefua echigonia JORDAN & RICHARDSON. (出典:知里動物編、方言:)
- porosuy
- ポロスイ 【poro-suy】 大きな穴. (出典:萱野、方言:沙流)
- ram(u) suye
- ラㇺ/ラム スイェ 【連他動】…をなぐさめる、 (子ども)をあやす、 …をなだめすかす。 {E: to comfort…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ramu cisuye
- ラム チスイェ 【連他動】[中相][心・ゆれる] うわごとを言う、 たわごとを言う。 siyeyemawsiyupu wa ramu cisuye kor an シイェイェマウシユプ ワ ラム チスイェ コラン 病気が重くてうわごとを言っている。(S) mak suy ramucisuye kor an hawe to an? マㇰ スイ ラムチスイェ コラン ハウェ ト アン? あいつ何をまたたわごとを言っているんだろう。(S) ☆参考 語形の上では ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ の中相形。 三人称以外ではどうなるのかは用例がなくて不明。 ☆参考 ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ は《…をなだめる》 {E: to talk in a delirium.} (出典:田村、方言:沙流)
- ramusuye
- ラムスイェ 【ramu-suye】 気を引く,なだめすかす. ▷ラム=思い スイェ=振る(補遺編)▷ラム=思い スイェ=振る (出典:萱野、方言:沙流)
- rérasuye
- レラスイェ 【自動】[réra-suye 風(が)・…をゆらす] 風にゆらされる。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コラン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- rerasuye
- レラスイェ 【rera-suye】 ゆらめく. (出典:萱野、方言:沙流)
- resuy
- レスイ 【副】[re-suy 三つの・回] 三回。 (=re suy レ スイ) ☆参考 suy スイ は、 振る・ゆれる等を表す語根で、 副詞としては「再び」。 ☞suy スイ {E: three times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- resuy
- レスイ 【re-suy】 3回. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikunsuy
- リクンスイ 【rik-un-suy】 煙出し穴:家の屋根棟木の両側にある三角の穴. (出典:萱野、方言:沙流)
- rikunsuy/rikuysuy
- リクンスイ/リクイスイ 【名】[rikun-suy 高い所の・穴] 天井の煙出し穴。(W) heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン [雅]私は煙出し穴から外へとび出した。(HC神謡) ☆参考 「これはユーカラなどの言い方で、 日常語では saramanto サラマント と言う。」 (S) {E: a ceiling smoke-flue.} (出典:田村、方言:沙流)
- rikuysuyka
- リクイスイカ 【名】[rikun-suy-ka 高い所の・穴・の上] 天井の煙出しの穴。 {E: a ceiling smoke-flue.} (出典:田村、方言:沙流)
- rurkosuye
- ルㇽコスイェ 【rur-ko-suye】 漂う. (出典:萱野、方言:沙流)
- rusuy
- ルスイ 【助動】①…したい、 …したがる。 emina rusuy エミナ ルスイ …を笑いたい=…がおかしい。 k=émina rusuy ayne ku=ye ka koyaykus ケミナ ルスイ アイネ クイェ カ コヤイクㇱ 私は(これが)おかしくておかしくて(それを)言うことができない。(W会話) kor rusuy コンルスイ …を持ちたい=…がほしい。 nep a=e rusuy ka somo ki nep a=kor rusuy ka somo ki ネㇷ゚ アエ ルスイ カ ソモ キ ネㇷ゚ アコン ルスイ カ ソモ キ (私は)何を食べたいとも思わず何をほしいとも思わなかった=何不自由なく暮らしていた。(W民話) (民話で主人公が自叙する中によく出てくる表現。) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ …するようにしたい、 …するようになることを望む、 …してほしい。 ci tunas hi ku=ki rusuy チ トゥナシ クキ ルスイ 早く煮えるようにしたい、 早く煮えてほしい。(S) pon katkemat ka ku=mataki amkir hi ku=ki rusuy kusu ポン カッケマッ カ クマタキ アㇺキリ クキ ルスイ クス お嬢さんにも私の妹を覚えて(見知って)もらいたいので。(W会話) ②…しそうである。 omke rusuy オㇺケ ルスイ せき(咳)が出そうだ。(W) tane k=étoranne rusuy humi as タネ ケトランネ ルスイ フミ アㇱ もういやになりそうになった、 なんだかいやになりそうな気がする。(W) ☆参考 é-rusuy エルスイ […を食べる・…したい](食べもの)が好きだ。 ipe-rusuy イペルスイ [ものを食べる・…したい] 空腹だ。 mokor-rusuy モコンルスイ [眠る・…したい] 眠い。 {E: to want to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rusuy
- ルスイ 【rusuy】 〜したい,〜しそうになる. ク・ルカリ ルスイ ナ ポンノ エン・オカリ=私は便所へ行って来たいので少し私に代わって.ポンペ クンネチㇱ ルスイ ア・オマオマ ヤッカ ウェン ヒクス キサラリ ア・カㇻ ヒネ ア・スイェスイェ アクス ソモ チㇱ=子供が夜泣きをしかかりいくらなだめすかしてもだめなので耳長お化けを作って振ると泣くのをやめた.ピㇼカ ヒネ エ・エㇰ コエカリ ネ ペコㇿ. フチ オンネ ルスイ ノイネ イキ ナ トゥッコ レㇾコ トリ クナㇰ ラム=ちょうどよく言い合わせたようにあなたが来た.おばあさんが亡くなりそうな様子なので二日か三日滞在すると思ってよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- rusuypa
- ルスイパ 【助動】[複](rusuy ルスイ は単複の区別なし)(二人以上が/二つ以上を)…したい。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sasuysir
- サスイシㇼ 【名】[< sasun-sir 子孫が続く(san に子音の重複が加わった)・(< 様子)](次の慣用句の中で) otu sasuysir ore sasuysir céomare オトゥ サスイシㇼ オレ サスイシㇼ チェオマレ 二十代にも三十代にもわたって。(W) {E: generation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sasuysir
- サスイシㇼ 【sasuy-sir】 未来,永遠,悠久,いつまでも. (出典:萱野、方言:沙流)
- sasuysirpakno
- サスイシㇼパㇰノ 【sasuy-sir-pak-no】 悠久に:想像もつかないずっと昔から変わらずに続く様子. (出典:萱野、方言:沙流)
- siapepasuy
- シアペパスイ 【si-ape-pasuy】 太い火箸. シアペパスイ テㇰサイカレ イ・カエウシエウシ=太い火箸を手に持って私を殴った[ウ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- sikasuyre
- シカスイレ 【他動】[si-kasuy-re 自分・を手助けする・させる] …に自分のことを手伝わせる、 …に手伝ってもらう。 a=kotánu un utar sikasuyre wa pirka cise poro cise a=así ruwe ne híne アコタヌ ウン ウタㇻ シカスイレ ワ ピㇼカ チセ ポロ チセ アアシ ルウェ ネ ヒネ 村の人々に手伝ってもらって、 きれいな大きな家が建てられて。(W民話) {E: to have…help with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sikasuyre
- シカスイレ 【si-kasuy-re】 手伝わせる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sintasuye iyonnokka
- シンタスイェ イヨンノッカ 【名】[ゆり板をゆらす・子守歌]ゆり板(ゆりかご)をゆらしながら歌う子守歌。(KSg) ☆対語 pakkay iyonnokka パッカイ イヨンノッカ 子をおぶって歌う子守歌。 (出典:田村、方言:沙流)
- sir-tumusuyre
- シットゥムスイレ 【完動】[sir-tumu-suyre あたりの様子(完全動詞形成)・の中・(?)] 寒さがいくらかゆるむ。 ☆発音 sir- で切って発音すれば シㇼ。 {E: for the cold to lessen slightly.} (出典:田村、方言:沙流)
- siramsuye
- シラㇺスイェ 【他動】[si-ram-suye 自分(の)・心・をゆらす][雅](次の慣用句の中で)考える。 yayko-tuyma siramsuye ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ [雅]長いこと考えている。 tanto tóri/yayko-tuyma/a=sirámsuye タント トリ/ヤイコトゥイマ/アシラㇺスイェ [雅]私は二日間ずうっと長く考え続けていた。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では、 yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ が一語の自動詞で、 不定人称形は yaykosiramsuye=an ヤイコシラㇺスイェアン。 ☞yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- siramsuye
- シラㇺスイェ 【si-ram-suye】 思い出す,自分をふりかえる. ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ=自分の過去をふりかえる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisuyatpa(-an)
- シスヤッパ §225.体を左右に振る[いやいやをする時の身振;嫌悪・拒否の身振](2)sisuyatpa(-an)〔ši-sú-jat-pa シすヤッパ〕[si(自分を)+suyatpa(激しく振りつづける)]⦅ホロべツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- sisuye
- シスイェ 【自動】[si-suye 自分・をゆらす] ①ゆれる。 somo sisuye ya? ソモ シスイェ ヤ? (私が作業していてもあなたの机は)ゆれませんか。(W) ②ブランコする。 {E: to shake; swing; sway.} (出典:田村、方言:沙流)
- sisuye
- シスイェ 【si-suye】 揺れる. (出典:萱野、方言:沙流)
- sisuyesuye
- シスイェスイェ 【si-suye-suye】 揺れ動く. (出典:萱野、方言:沙流)
- suye
- スイェ 【他動】[suy-e (ゆらすことを表す語根)・(他動詞形成)] ①…をゆらす、 振る。 poyson cis na sinta suye ポイソン チㇱ ナ シンタ スイェ 赤ちゃんが泣いてるからゆりかごをゆらしなさい。(S) ② ramu suye ラム スイェ [連他][その心・をゆらす] …をなだめる(泣く子をあやすなどして)。 ☆参考 ものを振り動かすことには重複形 suyesuye スイェスイェ が使われる。 {E: to shake, swing, sway…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suye
- スイェ 【suye】 振る,ゆさぶる,ゆする. アッ ア・コテ ワ ア・スイェ ペコㇿ=紐をつけて振るようなものだ(子供の動きの様子).シンタ スイェ イヨンノッカ=ゆりかごをゆする子守歌. (出典:萱野、方言:沙流)
- suye
- スイェ 【suye】 湯がく:野菜などのあくを抜くため熱湯に浸すこと. (出典:萱野、方言:沙流)
- suyesuye
- スイェスイェ 【他動】[suye-suye 振る・(重複)] …を何回もゆらす/振る/ゆすぶる。 iteki suyesuye, taan pe hácir na, rapapse na, kasi ta okay pe rapapse na イテキ スイェスイェ、 タアンペ ハチン ナ、 ラパㇷ゚セ ナ、 カシ タ オカイ ペ ラパㇷ゚セ ナ グラグラゆすぶらないで、 これが落ちるから、 バラバラ落ちるから、 上にのってるものがみんな落ちてしまうから。(S) {E: to shake, swing…repeatedly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- suyesuye
- スイェスイェ 【suye-suye】 振る,ゆさぶる. ヤㇺニ スイェスイェ=クリの木をゆさぶる.サㇻ スイェスイェ=しっぽを振る. (出典:萱野、方言:沙流)
- suykere
- スイケレ 【suykere】 終わる. トゥミ スイケレ=戦いが終わる.ウェンペ スイケレ=悪いことが終わる[ユ].*この言い方はユカㇻの時のもの.普通はオケレ=終わるという. (出典:萱野、方言:沙流)
- suykotcep
- スイコッチェㇷ゚ §015 ギンボ (5) suy-kot-cep (súy-kot-cep)「すイコッチェㇷ゚」[suy(穴)kot(持つ)cep(魚)] 成魚 ⦅礼文、虻田⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- suyne
- スイネ 【suy-ne】 度,回. アㇻスイネ=1度(回).トゥスイネ=2度.レスイネ=3度(回).*このような場合ネを省略してもよい. (出典:萱野、方言:沙流)
- súyo
- スヨ 【自動】[suy-o 穴・そこに入る/つく/置かれる] …に穴があく/あいている。 súyo cikuni スヨ チクニ 髄(ずい)が抜けて穴のあいた木。(S) ní suptom súyo uske or oriwak ニ スㇷ゚トㇺ スヨ ウㇱケ オㇿ オリワㇰ (鳥が)木の幹の中ほどの穴のあいた所に巣を持っている。 (súyo スヨ の代わりに púyo プヨ とも言う。) (S) {E: for…to have a hole in it.} (出典:田村、方言:沙流)
- suyokamuy
- スヨカムイ §277 くま (44) suyo-kamuy (su-yó-ka-muy)「スよカムイ」[<suy-o-kamuy(穴・にいる・神)] ⦅幌別⦆穴ごもりをしているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- suyorun
- スイオルン §315 ショウドウツバメ (3) suy-orun (súy-o-run)「すイオルン」[<suy(穴)or(中)un(にいる)] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- suyorunkamuy
- スイオルンカムイ §277 くま (81) suy-orun-kamuy (súy-or-un-ka-muy)「すイオルンカムイ」[<suy(穴)or(中)un(にいる)kamuy(神)] ⦅屈斜路⦆穴ごもりしているクマ (出典:知里動物編、方言:)
- suypa
- スイパ 【他動】[複](単は suye スイェ) ①(二つ以上を)ゆらす。 ②[雅] ukopusakur suypa ウコプサクㇽ スイパ 刀の下げ紐の房が一緒にゆれる。 (出典:田村、方言:沙流)
- suypa
- スイパ 【suypa】 振り回す. (出典:萱野、方言:沙流)
- suype
- スイペ §485.たんのお(胆嚢)(5)suype〔súǐ-pe すイペ〕[<siwpe]⦅ビホロ、クッシャロ、ウソロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- suysuy
- スイスイ 【suy-suy】 またしても,またも. スイスイ イキヤクㇽ ヤイェシンノヤノヤ ワ ヘサシ サン.ウェンコシパㇱヌ ㇷ゚=またもやあの人が身体をよじって人の間を抜けて前へ出た.たいしたこともないくせに目立ちたがって.スイスイ アヌン メノコ クイラ コㇿ アン ナ.ネンカ アンパコアッ キ ヤㇰ ウェン ナ シノッチャキ コㇿ オㇱ アㇻパ=またしても他の女を尾行している.なんらかの間違いをすると悪いので歌を歌いながら後へ行け. (出典:萱野、方言:沙流)
- suysuye
- スイスイェ 【suy-suye】 ゆする,ゆりうごかす. (出典:萱野、方言:沙流)
- tanesasuysir
- タネサスイシㇼ 【名】[tane-sasuysir 今・時代(?)](次の慣用句の中で) tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ/タネサスイシッチェオマレ 昔から今に到るまでずうっと続いている。(S) ☆参考 同様の文脈で otusasuysir céomare オトゥサスイシㇼ チェオマレ とも言われている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tomsuy
- トㇺスイ 【名】[tom-suy まん中・穴]岩と岩との間の穴。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- tukipasuy
- トゥキパスイ 【tuki-pasuy】 捧酒箸:アイヌの願いを神に伝えてくれるへら状の道具. 図[トゥキパスイ] (出典:萱野、方言:沙流)
- tumuskotpasuy
- トゥムㇱコッパスイ 【tum-us-kot-pasuy】 木鈴つきの箸:クネニ(オンコ)で作る.*普段使われる箸ではなく.子供や孫がご飯を食べられるようになった時に,父親または祖父が作ってお祝いとして子供に贈る箸.1本の材料の頭の方を鈴のようにくり抜いて残す. (出典:萱野、方言:沙流)
- tumusuyre
- トゥムスイレ 【自動】☞sir-tumusuyre シットゥムスイレ (出典:田村、方言:沙流)
- tunoiwaysuy
- トゥノイワイスイ 【副】[tu-no-iwan-suy 二つの(=たくさんの)・(強調)・六つの・回][雅] 何回も何回も。 tunoiwaysuy/i=enkasi/ekarinpa ayne トゥノイワイスイ/イエンカシ/エカリンパ アイネ [雅]何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 iwaysuy イワイスイ [iwan-suy]《六回》だけでも《何回も、 多数回》を表す。 tuno- トゥノ がついてさらに強調されている。 noiwan ノイワン は《六つもの》、 tunoiwan トゥノイワン の例はこれしかない。 {E: a number of times; many times.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusuy
- トゥスイ 【副】[tu-suy 二つの・回] 二回(=tu suy トゥ スイ)。 tusuy resuy トゥスイ レスイ 二、 三回。 tusuy ka resuy ka トゥスイ カ レスイ カ 二回も三回も=何回も。 ☆参考 一回は arsuy アㇻスイ、 arsuyne アㇻスイネ。 {E: twice.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tusuy
- トゥスイ 【tu-suy】 2回,2度. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukasuy
- ウカスイ 【自動】[u-kasuy 互い・を助ける/手伝う] ①助け合う、 手伝い合う、 ここの仕事を終わった人が他の人のを手伝う。 ②(副詞的に)助け合って。 ukasuy e ウカスイ エ 助け合って食べる。(S) {E: ①to help each other. ②mutual help.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukasuy
- ウカスイ 【u-kasuy】 手伝い合う. タパン ポン トイ トゥン ネ ワ エチ・ウカスイ ワ ネ ヤㇰネ トゥナㇱノ エチ・キナカㇻ オケレ ナ ホクレ イキ ヤン=この小さい畑,ふたりで手伝い合うならば早く草取りが終わるから早くしなさい. (出典:萱野、方言:沙流)
- ukopusakur suypa
- ウコプサクㇽ スイパ 【自動】[uko-pusa-kur suypa 一緒に・房飾り・(< 影/姿)・をゆらす][雅](飾ってある宝刀の)飾りがいっせいに(風に)ゆれる。 ukopusakur/suypa kane ウコプサクㇽ/スイパ カネ [雅]宝刀の房飾りがいっせいにゆらゆらゆれていた。(Sユーカラ) ☞pusa プサ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utaspaukasuy
- ウタㇱパウカスイ 【utaspa u-kasuy】 互助.手伝い合う. (出典:萱野、方言:沙流)
- uwesuye
- ウウェスイェ 【他動】[雅]…が楽しい。 an=uwésuye アヌウェスイェ [雅]私はそれを見て心楽しい。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ [雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) {E: for…to be pleasant.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- waysuy
- ワイスイ 【副】[wan-suy 十の・回] 十回。 {E: ten times.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayepasuypa
- ヤイェパスイパ 【自動】[yay-e-pa-suypa 自分・について・口・をゆらす[複]](自分のことを言われて)機嫌が悪くなる。 X sekor a=nuyé yakun yayepasuypa kusu mosma kur nukar nankor sekor ku=nuye X セコㇿ アヌイェ ヤクン ヤイェパスイパ クス モㇱマ クン ヌカン ナンコㇿ セコㇿ クヌイェ Xと(手紙の相手本人の名前を)書くと(「なにいつもひとの名前ばりほりだしてと」)機嫌をそこねるだろうから私は(Xあての手紙に)ほかの人が見るでしょうと書きます。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayko-tuyma siramsuye
- ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ 【自動】[人称変化は他動詞型][yayko-tuyma si-ram-suye 一人で・遠く・自分・心・をゆらす] [雅]ずうっと長い間考えている。 tanto tóri/yayko-tuyma/a=sirámsuye タント トリ/ヤイコトゥイマ/アシラㇺスイェ [雅]私は二日間ずうっと長いこと考え続けていた(「ながあーいこと考えていた」)。(Sユーカラ) ☆参考 日常語で yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ は一語の自動詞で、 不定人称形は yaykosiramsuye=an ヤイコシラㇺスイェアン。 この雅語の用例では後半部の siramsuye シラㇺスイェ の suye スイェ が他動詞なので a= ア が接頭して、 他動詞型の人称形になっているが、 統語上は自動詞の働きをし、 前半部は副詞の働きをしている。 ☆参考 金田一『ユーカラの研究』その他に出てくる aeyaikotuimasiramsuye(つまり a=eyáykotuyma siramsuye アエヤイコトゥイマシラㇺスイェ)のような形は未出。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoesuypa(-an)
- ヤイコエスイパ §564.いねむり(居眠)[する](5)居眠する yayko-esuypa(-an)〔jáǐ-ko-e-suǐ-pa やイコエスイパ〕[yay(自分)+ko(と共に)+e(頭を)+suypa(振り振りする)]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- yaykosiramsuye
- ヤイコシラㇺスイェ 【自動】考える。 ☆参考 本来は、 単数形は簡単なことをちょっと考えること、 複数形はいろいろと頭をめぐらしてよく考えることらしい。 しかし沙流川下流のワテケさん、 サダモさんは、 日常語ではいつも複数形(次項)を使い、 単数形は自分からは使わなかった。 ☆参考 雅語には yaykotuyma siramsuye ヤイコトゥイマ シラㇺスイェ がある。 ☆参考 他動詞は eyaykosiramsuye エヤイコシラㇺスイェ。 {E: to think, consider.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosiramsuye
- ヤイコシラㇺスイェ 【yay-ko-si-ram-suye】 考える,思いめぐらす.▷ヤイ=自身 コ=それ イㇱ=自ら ラㇺ=思いスイェ=ふる (出典:萱野、方言:沙流)
- yaykosiramsuypa
- ヤイコシラㇺスイパ 【自動】[yayko-si-ram-suypa 一人で・自分・心・をゆらす[複]] 考える。 ☆参考 複数形の形だが、 沙流川下流のワテケさん、 サダモさんは、 日常語では常にこの形を用いた。 中流の人の中には、 yaykosiramsuye ヤイコシラㇺスイェ の形を普通に使う人もいる。 ☆参考 他動詞は eyaykosiramsuypa エヤイコシラㇺスイパ ☆参考 一生懸命に考えたりじっくり考え込んだりすることを言う。 yaynu ヤイヌ、 ramuan ラムアン は《思う》sanniyo サンニヨ は先のことをこうすればこうなるそれからああすればどうなるというふうに計算するようなふうに考えることや、 心づもりしていることを言う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosiramsuypa
- ヤイコシラㇺスイパ 【yay-ko-si-ram-suypa】 考える,思いめぐらす〔複〕.▷ヤイ=自身 コ=それ シ=自ら ラㇺ=思い スイパ=ふる ク・エヤイコシラㇺスイパ=私は考えをめぐらす.エネ ヤイコシラㇺスイパ=私のことを考える. (出典:萱野、方言:沙流)
- yaytemnikoresisuypa(-an)
- ヤイテㇺニコレシスイパ §564.いねむり(居眠)[する](6)居眠する yay-tem-nikor-e-sisuypa(-an)〔jáǐ-tem-ni-kor|e-ší-suǐ-pa やイテㇺニコㇿ・エしスイパ〕[yay(自分の)+tem(両手)+nikor(の間)+e(に)+si(自分を)+suypa(揺り揺りする)]⦅ホロベツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- ye rusuype kaynon ka ta yaykoruki
- イェ ルスイペ カイノン カ タ ヤイコルキ §514.つば(唾);よだれ(涎)(5)なまつばを呑み呑みする ye rusuy-pe kaynon ka ta yay-ko-ruki〔jé-ru-suǐ-pe|káǐ-noŋ-ka-ta|jáǐ-ko-ru-ki いえルスイペ・かイノンカタ・やイコルキ〕[ye(言い)、rusuy(たい)、pe(ものを)、kaynon(なまつば)、ka-ta(の上・に)、yay(自分)、ko(で)、ruki(呑みこむ)]「物を言おうとして、なまつばと一緒にのみこみのみこみ、なかなか言い出せぬ」⦅聖典, p.59⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- akkari 1
- アッカリ 【他動】[ak-kari (?)・を回る]…を通り越す、 …に逆らう。 en=akkari wa arpa エナッカリ ワ アㇻパ (彼は)私を追い越して行った。(S) tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワイスイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 殿様が六回も言ったことには逆らうことができない。(S民話) {E: to pass…; to disobey…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an 4
- アン 【自動】(質問表現の疑問詞/疑問詞句の後、 感嘆表現の ruwe ルウェ、 hawe ハウェ の類の形式名詞の後、 終助詞 nek ネㇰ の前等で、 ne ネ《である》に代わって用いられる。)…ですか? …だなあ! hunna an? フンナ アン? だれですか? hńna póho an? フンナ ポホ アン? だれの息子ですか。 ruwe an ルウェ アン …(した) のですか、 …のだなあ。 pirka okkaypo ne ruwe an! ピㇼカ オッカイポ ネ ルウェ アン! きれいな若者だなあ。 kú=ipe rusuy humi an! クイペ ルスイ フミ アン! 私おなかすいたなあ。 tapanpe hemanta an un? タパンペ ヘマンタ アヌン? これなんでしょうね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- annukamu
- アンヌカム 【他動】[annu-kamu (?)・…にかぶさる][雅]…にかぶさる。 nísapramta/ekimne rusuy/i=annukamu ニサㇷ゚ラㇺタ/エキㇺネ ルスイ/イアンヌカム [雅]私は急に山へ行きたい気持ちにおそわれた。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ar- 2
- アㇻ 【接頭】(限られた決まった語に接頭して)一つの…、 (一つのものを二つに分けた)一方の/片割れの…。 -suy スイ 振り(=回数の単位);arsuy アㇻスイ 一回。 kewtumu ケウトゥム (彼の)心;arkewtumu アㇻケウトゥム (彼の)心の半分/片方。 arkewtumu wen arkewtumu pirka アㇻケウトゥム ウェン アㇻケウトゥム ピㇼカ 片一方の心は悪い片一方の心は良い。 ☞oar オアㇻ、 ear エアㇻ (出典:田村、方言:沙流)
- arke(he)
- アㇻケ(ヘ) 【位名】[ar-ke(he) 一つの・の所] ①…の片方/半分/一部分(りんごの半分など)、 その片方。 arke húre arke retar mame アㇻケ フレ アㇻケ レタㇻ マメ 片面は赤く片面は白い豆。(S) ru arke ル アㇻケ 道の片側。(S) arkehe wa suy itak a=omáre アㇻケヘ ワ スイ イタㇰ アオマレ 片側(反対側)からまた言葉を入れる(テープを裏返してB面にまた録音する)。(W) ②[熟語]arke ta アㇻケ タ…のいない所で、 …を出し抜いて。 e=arke ta k=e wa isam エアㇻケ タ ケ ワ イサㇺ あなたに残さず私一人で食べてしまった。 ☆参考 ru urenpiskan ル ウレンピㇱカン 道の両側。 {E: ①half of … ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- asikne
- アシㇰネ 【連体】[数連体][asik-ne 五・である] 五つの、 五人の。 asikne sike アシㇰネ シケ 五個の荷物。 asikne poyson アシㇰネ ポイソン 五人の子ども。 asikne hot アシㇰネ ホッ 百。 asikne hotnen アシㇰネ ホッネン 百人。 asikne wan hot アシㇰネ ワン ホッ 千。 asikne hot kasi wanpe アシㇰネホッ カシ ワンペ 百十。 asikne hot suy アシㇰネ ホッ スイ[副]百回。 {E: the number five as a counter.} (出典:田村、方言:沙流)
- aste 1
- アㇱテ 【他動】[単](複は roskire ロㇱキレ)[as-te 立つ・させる] 立たせる、 立ちどまらせる、 止める。 suy par ta i=aste wa スイ パッ タ イアㇱテ ワ (彼は)穴の口に(=穴のふちに)私を立たせて。(W民話) {E: to let, make stand, stand still.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- atni
- アッニ 【名】[at-ni オヒョウニレの樹皮(厚司の材料)・木][植物] オヒョウニレの木。 ☆参考 皮を厚司(あつし)の材料にする。(S) 厚司は attus アットゥㇱ。 〔知分類 p.165 茎〕 {E: a type of elm tree.}-atpa アッパ 2【接尾】[< at-pa (?)・(複数語尾)](他動詞語幹などに接尾して、 激しく、 大きい動作で、 一度にたくさん、 などの意味を添えて他動詞をつくる。 ☆参考 複数語尾の役割を含んでおり、 これが接尾してできた他動詞は、 たいてい複数形の意味を持つが、 単数形と対になっているわけではない。 この接尾辞を除いた部分が他動詞語幹として存在するとも限らない。 つまり、 この接尾辞のついた形しか存在しない場合もある。 たとえば askoretatpa アㇱコレタッパ わしづかみにつかみとる。)esissuye エシスイェ…を腕全体で振る;esisuyatpa エシスヤッパ…を腕全体で急激に振る。 (出典:田村、方言:沙流)
- atte
- アッテ 【他動】[at-te 掛かる・させる] ①…を掛ける(炉かぎに鍋を、 壁の釘にものをなど)。 su atte ス アッテ 鍋を(火に、 つまり炉かぎに)かける。 ipe oka an kor nani suy kanna su atte wa イペ オカ アン コㇿ ナニ スイ カンナ ス アッテ ワ (姉は)食事が終わるとすぐにまたもう一度鍋を火にかけて。(W民話) denwa k=atte wa デンワ カッテ ワ 私は電話をかけて(日本語からの直訳表現、 昔は電話はなかった)。(KM) ②[慣用句]yayutarpa yayutarkes atte ヤユタㇻパ ヤユタㇻケㇱ アッテ (村長(むらおさ)が)村人を上下の差別なくかわいがる(☞yayutarpa ヤユタㇻパ、 yayutarkes ヤユタㇻケㇱ )。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- céomare
- チェオマレ 【複他動】[他動使役][中相] [c(i)-e-oma-re される・その頭(先)が・そこに入る・させる](次の慣用句の中で)otusasuysir (oresasuysir) céomare オトゥサスイシㇼ (オレサスイシㇼ) チェオマレ 何代にも続いている。 tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ 昔から今にいたるまでずっと続いている。 {E: to continue something down over the years, generations.} (出典:田村、方言:沙流)
- cihecirore
- チヘチロレ 【他動】[自動使役][中相][ci-hecir-o-re される・踊り/遊び・をする・させる]おどけて踊ったり跳ねたりする。 suy etoy kur cihecirore siri スイ エトイ クㇽ チヘチロレ シリ またはげた人おどけている。 「踊ったり跳ねたりおもしろくとんで歩く、 人を笑わすように。」 (S) ☆参考 hecir ヘチㇼ は沙流では使わないが、 八雲に heciri ヘチリ《輪になって踊る》、 樺太に hecire ヘチレ《遊ぶ》がある。(方言辞典) (出典:田村、方言:沙流)
- ciki
- チキ 【接】①…したら(…しなさい)。(条件節をつくる接続助詞の一つ。 後に要求表現が来る。) e=e rusuy ciki e エエ ルスイ チキ エ 食べたければ食べなさい。 ku=ye ciki nu クイェ チキ ヌ (直訳すると)私が言ったら聞きなさい=私が今から言うことを聞きなさい。 hawe ne ciki ハウェ ネ チキ それでは/それなら(…しなさい)。 ②…ne ciki …ne ciki … ネ チキ… ネ チキ …も…も。 oya ciki オヤ チキ なんと(…だったのだ)。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eanuramu-esakkaosma
- エアヌラムエサッカオㇱマ 【他動】[e-anu-ramu-e-sakka-osma そこに・置く・思い・その頭・失わせる・…に急に入る][雅](次のような構文で)(…したい気持ちが)急になくなる、 急に…するのがいやになる。 ekimne rusuy=an hi/a=eánuramu/esakkaosma エキㇺネ ルスイアニ/アエアヌラム/エサッカオㇱマ [雅]山へ行きたいという気持ちが急になくなった。(Sユーカラ語り) ☆参考 韻文で2行に分かれる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehayta
- エハイタ 【他動】[e-hayta …に・足りない]…にはずれる、 (人)に当たらない、 (人)が(それを)もらえない。 sinep ranke ku=kore rusuy korka sinep hayta, inan kur ehayta oasi ruwe an un? シネㇷ゚ ランケ クコレ ルスイ コㇿカ シネㇷ゚ ハイタ、 イナン クㇽ エハイタ オアシ ルウェ アヌン? 一つずつあげたいけれど一つ足りない、 どの人に当たらないのだろうなあ。(S) {E: to miss, be wrong about…; lose (in a lottery draw etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- eikar
- エイカㇻ 【他動】[e-i-kar …で・ものを・つくる(する)] …で(ものごとを)する/つくる。 mak eikar he ki rusuy kusu ene iki humi an? マㇰ エイカㇻ ヘ キ ルスイ クス エネ イキ フミ アン? (兄はあの小刀で)いったい何をしたくてあんなことをしているのだろう。(NK民話) {E: to do, make something with…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eiyok/eyyok
- エイヨㇰ 【他動】[e-i-hok …で・ものを・買う](今は)…を売る、 (昔は)物々交換に出す。 sumiyaki ne wa sumi eiyok wa usa amam usa a=kor rusuy pe réra wa ek スミヤキ ネ ワ スミ エイヨㇰ ワ ウサ アマㇺ ウサ アコン ルスイ ペ レラ ワ エㇰ (父は)炭焼きで炭を売って(=交換して)米やらいろんなほしいものを交換で手に入れて来た。(W民話) ☆参考 hok ホㇰ …を買う。 ihok イホㇰ 商い(商売)をする。 {E: to sell…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ekarinpa
- エカリンパ 【他動】[e-karinpa …で・グルグル回る](そこ)を回る。 tu noiwan suy i=enkasi ekarinpa ayne トゥノイワイスイ イエンカシ エカリンパ アイネ [雅](天に帰るために鳥の姿になった父は)何回も何回も私の上をグルグル飛び回ってから。(W神謡語り) ☆参考 同じ話者が別の神謡を歌っている中で、 同様の文脈で esikannatki エシカンナッキ を使っている。 {E: to go around…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emina
- エミナ 【他動】[e-mina …について・笑う] …のことを笑う。 emina rusuy エミナ ルスイ …のことを笑いたい、 …がおかしい。 k=émina rusuy ayne ku=ye ka koyaykus ケミナ ルスイ アイネ クイェ カ コヤイクㇱ 私はおかしくておかしくて言うことができない。(W会話) {E: to laugh, smile at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- emoykokarke
- エモイコカㇻケ 【自動(?)】[e-moy-ko-kar-ke その頭が・渦・と共に・(回ることを表す語根)・(自動詞形成)]渦に巻かれてグルグル回る。 moy or osma wa a=ciwkorari wa hetuku ka somo ki, emoykokarke kor an モヨㇿ オㇱマ ワ アチウコラリ ワ ヘトゥク カ ソモ キ、 エモイコカㇻケ コラン 渦に巻き込まれてまん中に入って下へひっぱられて出られず渦巻きと一緒にクルクル回っている。(S) henpara suy emoykokarke kor an wa suke okere kusu? ヘンパラ スイ エモイコカㇻケ コラン マ スケ オケレ クス? また渦巻きと一緒にグルグル回っていていつごはんのしたくが終わるのだろう(いつまでもはかがいかないことに対する悪口)。(S) {E: to be caught in a whirlpool.} (出典:田村、方言:沙流)
- ene 2
- エネ 【副】このように、 そのように。 ene…hi エネ…ヒ …する仕方、 どう…する(した)かというと、 このように(次のように)…した。 ene ku=sirosio hi ka k=érampewtek エネ クシロシオ ヒ カ ケランペウテㇰ どんな印をつけたらいいのかわからない。(S) ene…kuni エネ…クニ …するべき仕方、 このように(次のように)するべきだ/ことになっている。 …ruwe(hawe/siri/humi) ene an hi an? …ルウェ (ハウェ/シリ/フミ) エネ アニ アン? …した(する/している)のだろうか(しばしば驚きの表現)。 ene an エネ アン このような、 そのような。 ene he tap(ne) エネ ヘ タㇷ゚(ネ) こんなにも、 あんなにも。 ene an エネ アン こんな、 そんな、 あんな。 ene káni ka ku=yaynu エネ カニ カ クヤイヌ 私もそう思う。 ene ku=ye hi ka isam エネ クイェ ヒ カ イサㇺ どう言うこともできない。 ene ka (tap) エネ カ (タㇷ゚) そんなに/あんなに/こんなに。 ene ka tap kor rusuy wa an pe mosmano an wa ora os iruska kor an エネ カ タㇷ゚ コン ルスイ ワ アン ペ モㇱマノ アン マ オラ オㇱ イルㇱカ コラン そんなに欲しかったのにだまっていてあとで怒っている。(S) {E: like this, that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eninuy
- エニヌイ 【他動】[e-ninuy- …で・枕する(?)]…を枕にする。 nep ka ta k=éninuy rusuy ネㇷ゚ カ タ ケニヌイ ルスイ 「何か枕したい」(=何かを枕にしたい)。(W) a=enínuype アエニヌイペ 私たちが(人が)枕にするもの=枕。 k=éninuype ケニヌイペ 私が枕にするもの=私の枕。 eninuype エニヌイペ (彼が)枕にするもの=(彼)の枕。 ☆参考 中川『千歳方言辞典』によれば eninu エニヌ …を枕にする。 沙流のワテケさんは eninu エニヌ でなく eninuy エニヌイ と言う。 {E: to use…as a pillow.} (出典:田村、方言:沙流)
- enusasire
- エヌサシレ 【複他動】…で(人)の気をまぎらす。 nen nen ka hawean wa enusasire! ネン ネン カ ハウェアン マ エヌサシレ! いろいろおもしろいことを言って気をまぎらさせてあげなさい。(S) ☆参考 ram(u) suye ラㇺ/ラム スイェ は子どもが泣いているときなどになだめすかして機嫌よくさせることを言う。 ☆参考 eyaynusasi エヤイヌサシ は自分で歌を歌うなどして自分の気をまぎらすことを言う。(S) {E: to be distracted by, with…} (出典:田村、方言:沙流)
- eomare
- エオマレ 【複他動】[他動使役](直訳すると)(…の方へ)向かって行かせる。(次の言い回しの中で)tanesasuysir céomare タネサスイシㇼ チェオマレ 昔から今に至るまで。 otusasuysir (oresasuysir) céomare オトゥサスイシㇼ (オレサスイシㇼ) チェオマレ 何代にも続いて、 二十代にも三十代にもわたって。 ☞tanesasuysir タネサスイシㇼ、 otusasuysir オトゥサスイシㇼ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eorawki
- エオラウキ 【他動】[e-orawki …に関して・しそこなう](動詞の後に置かれて)…しそこなう。 a=kik ka eorawki no kira yak a=ramú kor suy ek wa アキㇰ カ エオラウキ ノ キラ ヤㇰ アラム コㇿ スイ エㇰ ワ (アブが馬に)叩かれそこなって逃げたと思うとまた来て…。(S) {E: to be late to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- eoripak
- エオリパㇰ 【他動】[e-oripak (人)に・遠慮する(かしこまる)] …を畏れてかしこまる、 …を敬ってへりくだりつつしむ/遠慮がちに振舞う(図々しくしない)、 …に恐縮する。 nisatta k=éoripak yakka tónoski wano ku=san rusuy ニサッタ ケオリパㇰ ヤッカ トノㇱキ ワノ クサン ルスイ 明日は恐縮ですがお昼から(川上側から)来たい。(W) i=eoripak pe イエオリパㇰ ぺ [雅](育ての姉は)私に畏れてかしこまり。(Sユーカラ) m ☆参考 古老によっては「遠慮する」と訳す。 しかし、 出されたものを「遠慮して」受け取らないというようなときの「遠慮する」には使われない。 遠慮して辞退することは eyayye エヤイイェ と言う。 ☞oripak オリパㇰ {E: to be reserved about…; hold back from doing…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eraman
- エラマン 【他動】[e-ramu-an …について・心・ある](沙流川中流以下・鵡川下流の形、 沙流川中流および他の多くの地方では eramuan エラムアン と言う。) ①…がわかる、 …を知(ってい)る、 覚える。 “ukasuy wa ewetastasa ka somo ki no ranma upakno moymoyke wa iki p e=eraman?” “k=éraman” 「ウカスイ ワ エウェタㇱタサ カ ソモ キ ノ ランマ ウパㇰノ モイモイケ ワ イキㇷ゚ エエラマン?」 「ケラマン」 「…助け合って決して行き違いにならないでいつも同じくらい動いているもの、 (あなた)わかる?」 「(私)わかるよ。」 (S-W会話) ②(動詞句の後で)…するすべを知っている。 ③eraman no エラマン ノ 気をつけて。 a=eráman no imek=an kor pirka p ne na アエラマン ノ イメㇰアン コㇿ ピㇼカㇷ゚ ネ ナ 気をつけてお膳(ぜん)を運んだらいいんだから(=…運ぶようにしなさいね)。(S) ☆参考 [否定のつくり方] 否定辞 somo ソモ による否定はつくられず、 否定動詞 erampewtek エランペウテㇰ が使われる。 ☞erampewtek エランペウテㇰ {E ①to know, understand, remember… ②to know everything of, about… ③be careful.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eramus
- エラムㇱ 【他動】[e-ram-us (そこ)に・心・つく] …に慣れる(習熟する、 くせになる)。 nepki eramus ネㇷ゚キ エラムㇱ (彼は)仕事に慣れた。(S) a=ipére wa eramus wa suy ek kuni kusu アイペレ ワ エラムㇱ ワ スイ エㇰ クニ クス 彼に食べさせてくせになってまた来るのに(食事を出さないようにとの勧告)。(S) {E: to get used to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ermu
- エㇾム 【名】[動物]ネズミ。 ermu suy エㇾム スイ ネズミの穴。 ☆発音 エㇽム と発音する。 〔知分類 p.169〕 {E: a rat; a mouse.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- esikannatki 2
- エシカンナッキ 【他動】[e-sikannatki (そこ)で・回転する][雅](そこ)でグルグル回る。 i=enkasike/otu suy konna/ore suy konna/esikannatki イエンカシケ/オトゥ スイ コンナ/オレ スイ コンナ/エシカンナッキ [雅](天に帰るために大鳥になった私の夫は)私の上方で何回も何回もグルグル回った(旋回した)。(W神謡) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etakasure
- エタカスレ 【副】[e-ta-kasu-re …で・(?)・過剰である・させる] 抜きん出て、 他(の人)よりよけいに。 tu kankitay oma kusu etakasure ramuan nankor トゥ カンキタイ オマ クス エタカスレ ラムアン ナンコㇿ 二つの頭頂がある(=つむじが二つある)から人より利口だろう。(W) etakasure kor rusuy エタカスレ コンルスイ 余分に欲しがる。(W) etakasure ponehe tanas エタカスレ ポネヘ タナㇱ 人より骨が高い(ほお骨がはっている)。(W) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etomnukar(-an)
- エトㇺヌカㇻ §034.結婚(する)(6)etomnukar(-an)〔e-tóm-nu-kar エとㇺヌカㇻ〕⦅チカブミ⦆【雅】…と結婚する。"poy-Samayekur ci-〜"「サマイクㇽの子と私は結婚した」。"Petu-tom-un-kur ci-〜 wa sisak uwepirka ci-ki"「ペトゥトㇺの酋長と私は結婚してまたと無い幸福な暮しをしている」。"Otasut-un-nispa an-ne ineno, sino katke-mat an-〜, nep an-ewen ka somo ki, ekaci patek an-eramasuy"「オタスッの酋長で私はあって、立派な婦人を妻にし、何を不自由するということもせず、子だけが欲しかった」。[e(そこにおいて)+tom(体を)+nu(所有することを)+kar(する)]。 (出典:知里人間編Ⅱ、方言:)
- etoro
- エトロ 【自動/名】①いびき(をかく)。 etoro kor an エトロ コㇿ アン いびきをかいている。(W) ②猫がのどをならす。 hot, cápe suy etoro kor an, siponpenere wa ki hawe ホッ、 チャペ スイ エトロ コㇿ アン、 シポンペネレ ワ キ ハウェ まあ猫がまたのどをならしている、 甘えてるんだな。(S) {E: to snore; a snoring sound.} (出典:田村、方言:沙流)
- etun 2
- エトゥン 【他動】[< etun 1] …を嫁にもらう、 …を妻にする。 pirka uske wa a=etún pe oraun ピㇼカ ウㇱケ ワ アエトゥン ペ オラウン いいところから嫁にもらいに来るのに。(S) pirka menoko etun híne síno katkemat hekote ピㇼカ メノコ エトゥン ヒネ シノ カッケマッ ヘコテ (彼は)美しい女性を妻に迎えて立派な奥さんと連れそった。(NK民話) hunna mat etun hike nep ka sak no mat etun pe ne wa ene iki hi an フンナ マッ エトゥン ヒケ ネㇷ゚ カ サㇰ ノ マッ エトゥン ペ ネ ワ エネ イキ ヒ アン だれが嫁をもらうのに結納の品も持って行かずに嫁をもらうやつがあるか。(NK民話) a=yupíhi etun wa i=kore rusuy pe ne yakun アユピヒ エトゥン ワ イコレ ルスイ ペ ネ ヤクン 兄が私に(彼女を)嫁にもらってくれたいのなら。(NK民話) nen ka ponmat etun wa ネン カ ポンマッ エトゥンマ だれか二人目の妻にして。(W民話) {E: to receive a bride from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewen
- エウェン 【他動】[e-wen …で・悪い] ①…で悪くなる、 (食べ物に)あたる、 損する。 amam e kor ewen アマㇺ エ コㇿ エウェン ご飯を食べるとよくない。(S) e wa suy ewen エ ワ スイ エウェン 食べたからまた悪くなった。(S) e wa ewen wa etupi エ ワ エウェン ワ エトゥピ 食べてあたったからもう食べない。(S) kú=ipe ewen humi ne noyne ku=honi arka クイペ エウェン フミ ネ ノイネ クホニ アㇻカ 私は食べ物にあたったらしくおなかが痛い。(S) a=ewén kuni a=ramú p somo a=ki p ne na アエウェン クニ アラムㇷ゚ ソモ アキㇷ゚ ネ ナ 損するようなことはするもんでない。(S) ewen kunine patek iki エウェン クニネ パテㇰ イキ 損するようなことばかりしている。(S) ②(動詞の後に置かれて)…しにくい。 …することがよくできない。 tópe esirkotuk kor níkap soske ewen トペ エシㇼコトゥㇰ コㇿ ニカㇷ゚ ソㇱケ エウェン 木の汁が出なくなって木の皮がくっつくと木の皮がむけにくくなる。(S) ci=nu ewen pe he un ci=ye チヌ エウェン ペ ヘ ウン チイェ 耳が遠いわけじゃないんだぞ(川下男と川上男の昔話で川上男が言う決まり文句の一つ)。 {E: ①for…to go bad; for…to be damaged. ②for…to be difficult to do…; cannot do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewetastasa
- エウェタㇱタサ 【自動】[e-u-e-tastasa その頭が・互い・と共に・行き交う(重複)](?) 互いに行き違いになる。 ukasuy wa ewetastasa ka somo ki no ranma upakno moymoyke wa iki p ウカスイ ワ エウェタㇱタサ カ ソモ キ ノ ランマ ウパㇰノ モイモイケ ワ イキㇷ゚ 助け合って行き違いにならないでいつも同じくらい動いているもの(即席のなぞなぞで答えは箸)。(S会話) ☆参考 接頭辞がつかないとき、 およびアクセント核の位置を変えない接頭辞(a= または eci=)のみがついたときは、 この形をとることが多い。 アクセント核(声の高さの上がるところ)は、 第二音節(この場合 we )に置かれる。 その他の接頭辞がついて、 語頭の e が高く発音されるときの語幹には euwetastasa/ewwetastasa エウウェタㇱタサ の形が使われることが多いと予想される。 {E: to miss, not meet each other.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ewkoramkor
- エウコラㇺコㇿ 【他動】[e-u-ko-ram-kor …について・互い・に・心を・持つ] …について相談する。 hetopo suy a=kor mosir ne a=kar kunihi kamuy tono tutanu sapane utar opitta ewkoramkor kor síran ヘトポ スイ アコㇿ モシㇼ ネ アカㇻ クニヒ カムイ トノ トゥタヌ サパネ ウタㇻ オピッタ エウコラㇺコㇿ コㇿ シラン (北方領土を)また再び私たちの国土に取りもどすことを、 天皇の次の高い位の方々が皆で相談している。(S) {E: to consult with someone about…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayanu
- エヤヤヌ 【他動】[e-yay-anu …について・自分・を置く](?) …をがまんする。 eun arpa=an rusuy, nísapno arpa=an rusuy, a=eyáyanu ka eaykap hi kusu エウン アㇻパアン ルスイ、 ニサㇷ゚ノ アㇻパアン ルスイ、 アエヤヤヌ カ エアイカピ クス 私は彼のところへ行きたくなった、 急に行きたくなった、 がまんできないので…。(W民話) {E: to put up with, endure…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayeykataitak
- エヤイェイカタイタㇰ 【他動】[e-yay-e-i-ka-ta-itak …で・自分・について・もの・の上・で・話す](…の話)を断る。 a=kiyánnepoho i=kokor rusuy, orowano a=anú wa yáp=an ka korayniwkes wa a=eyáyeykataitak yakka i=kokor rusuy ayne… アキヤンネポホ イココン ルスイ、 オロワノ アアヌ ワ ヤパン カ コライニウケㇱ ワ アエヤイェイカタイタㇰ ヤッカ イココン ルスイ アイネ… 和人の殿様が私たちの上の息子をほしがった。 私たちは息子を置いて帰る気には到底なれなくて断ったのだが殿様はどうしてもほしいと言ってきかなくて…。(S民話) {E: to refuse, turn down…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyayramu-ikasure
- エヤイラムイカスレ 【他動】[e-yay-ramu-i-kasu-re …で・自分・の心を・人・より上位になる・させる](人の)上になる、 (人)より上位に立つ、 (人)に負けずにする。 en=eyayramu-ikasure no nep ne yakka kar rusuy エネヤイラムイカスレ ノ ネㇷ゚ ネ ヤッカ カンルスイ 彼は私より上に、 上に、 もっと上になって何でもやりたい。(S) {E: to raise…to a higher position, rank.} (出典:田村、方言:沙流)
- eyaytupa
- エヤイトゥパ 【他動】しきりに…(を)したがる、 …(を)したいしたいと言ってきかない。(しばしば動詞句のあとに置かれて)しきりに…したがる。 a=kokópan yakka kar eyaytupa アココパン ヤッカ カㇻ エヤイトゥパ いけないと言われるのにつくりたがる。(S) ☆参考 rusuy ルスイ [助動] …したい、 …したがる。 {E: to eagerly want (to do)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hanca
- ハンチャ 【名】[< 日本語]半てん。 hanca ku=mi rusuy uske ka an ハンチャ クミ ルスイ ウㇱケ カ アン 半てんを着たいときもある。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hancaha
- ハンチャハ 【名】[所](概は hanca ハンチャ)…でつくった半てん。 tapanpe hancaha ku-kar rusuy korka sirpok ne p isam タパンペ ハンチャハ クカン ルスイ コㇿカ シㇼポㇰ ネㇷ゚ イサㇺ これ(この布地)で半てんをつくりたいけれど裏地がない。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hekunra
- ヘクンラ 【自動】ねぼけている。 ku=mokonrusuy wa ku=hekunra クモコンルスイ ワ クヘクンラ 私は眠くてねぼけている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- hemesu
- ヘメス 【自動】[単](複は hemespa ヘメㇱパ)[he-mesu 頭・そぐ](魚が川上へ)上る、 (人が高い所へ)上がる、 (人が山に)登る。 suy or a=omáre yakun hemesu póka a=eáykap uske スヨㇿ アオマレ ヤクン ヘメス ポカ アエアイカㇷ゚ ウㇱケ …穴に入れられたら上がることもできないようなところ。(W民話) nupuri turasi hemesu=an ヌプリ トゥラシ ヘメスアン 私は山を登って行った。(W民話) ☆参考 自動詞であることに注意。 山や川は目的語にはならない。 ☆参考 人が川をさかのぼることは pet turasi arpa ペッ トゥラシ アㇻパ [単]と言い、 hemesu ヘメス とは言わない。 ☆参考 空中を上昇するのは rikin リキン、 川から岸に上がるのは yan ヤン ☆対語 san サン 山側(川上の方)から海側(川下の方)へ出る/下る/移動する。 ran ラン 山など(高い所)から低い所へ下りる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hempara
- ヘンパラ 【副】[疑副] いつ。 hempara e=ek? ヘンパラ エエㇰ? あなたはいつ来た? hempara ka ヘンパラ カ いつか。 hempara ka ku=nukar a kotom an kur ne ヘンパラ カ クヌカㇻ ア コトㇺ アン クㇽ ネ いつか見たような人だ。(S) hempara an kor ヘンパラ アン コㇿ いつになったら。(W即興詩) hempara ne yakka ヘンパラ ネ ヤッカ いつでも。(W即興詩) hempara mametara k=司kka so k=司kka so so k=司kka ヘンパラ マメタラ ケイッカ ソ ケイッカ ソ ソ ケイッカ おれがいつ豆俵を盗んだ…(ヒバリの鳴き声、 ネズミにこういってチャランケ(談判)する)。(W) hempara suy honoye kus ene an? ヘンパラ スイ ホノイェ クㇱ エネ アン? [隠] (彼は)いつまた傾くのだろう? =長尻で一向に帰らない。(S) {E: when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hene
- ヘネ 【副助】①(一例として提示する。) …でも(あるいはそうでなくても)、 …なり。 hekattar hene ikipa ruwe ne kuni ku=ramu ヘカッタㇻ ヘネ イキパ ルウェ ネ クニ クラム 子どもたちでもやったんだろうと私は思う。(S) cip hene a=kar wa チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ 舟か何かをつくって。 e=os ek hene ki ka somo ki エオㇱ エㇰ ヘネ キ カ ソモ キ あなたの後から来たりなどしもしない。 tup hene rep hene ku=kor rusuy トゥㇷ゚ ヘネ レㇷ゚ ヘネ クコン ルスイ 二つでも三つでもいいからほしい。 ohonno hene iruka hene オホンノ ヘネ イルカ ヘネ 長い間でも短い間でも。(W会話) ②po hene ポ ヘネ なおいっそう(po ポ《なお》を強調する言い方)。 {E: ①even…; either…or… ②more; even more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- henkotpa
- ヘンコッパ 【他動】[複(?)] …にうなずく。 sekor hawean=an akusu orano tu suy re suy i=henkotpa ne ya ki kor セコㇿ ハウェアナン アクス オラノ トゥ スイ レ スイ イヘンコッパ ネ ヤ キ コㇿ 私がそう言うと、 彼は二度も三度もうなずいたりしながら。(KK民話) ☆参考 複数形の形だが、 対応する単数形は未出。 {E: to nod to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hi 2
- ヒ 【形名】[名詞化辞](動詞/動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。) ①…する/したこと honkor=an hi ka a=erámpewtek ホンコラニ カ アエランペウテㇰ 私は妊娠していたのも知らなかった。 noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス ひたいに大きな穴を開けられたことに腹が立ったので。(S民話) kamuy yaynu hi toy ka osma eyaynunuke kusu カムイ ヤイヌ ヒ トイ カ オㇱマ エヤイヌヌケ クス 神が思った事が地面に落ちるのは畏れ多いので。(S言い伝え) ene…hi エネ…ヒ …する仕方、 どのように…する/したかということ。 ene iki hi ka isam エネ イキ ヒ カ イサㇺ どうしようもない。 ene hawean hi エネ ハウェアニ (直訳すると)このように言ったことは=次のように言った。 hi néno ヒ ネノ …したまま。 ene an a hi néno (kane) エネ アナ ヒ ネノ (カネ) もとあったとおりに。 sike=an hi néno シケアニ ネノ 私は荷物を背負ったまま。(W神謡語り) hi nani ヒ ナニ …するとすぐ。 soyne hi nani ソイネ ヒ ナニ 外へ出てすぐ。 hi kusu ヒ クス …する/したから、 だから。 ②(文頭に置かれ、 前の文の内容を受けてその全体を名詞化する。) hi ne ヒ ネ そうだよ。 ③とき。 kéman hi ta ケマニ タ 飢饉だったときに。(W会話) tekehe turiri hi ta テケヘ トゥリリ ヒ タ 手をのばしたときに。(HK民話) poro=an hi wano ポロアニ ワノ (引用文中)私が大きくなってから。 hi ora(no)/hi oraun ヒ オラ (ノ)/ヒ オラウン …してから。 ne hi pakno ネ ヒ パㇰノ そのときまで。 ④ところ(所)。 tun ehotke hi トゥン エホッケ ヒ 二人が寝る所。(NK民話) ☆発音 ☞hi ヒ 1 {E: ①to; in; that. ②(is to be placed at the beginning of a sentence to make what was previously said a noun form. ③time. ④place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hike 2
- ヒケ 【形名】[名詞化辞](hi ヒ 2 に所属形語尾のついた形だが、 hi ヒ とは意味・用法が異なる。) ①…することは、 …したら。 hike mak? ヒケ マㇰ ? …したらどう? (婉曲な勧め、 提案。) e=e hike mak? エエ ヒケ マㇰ? 食べたらどう? (S) …hike makanak ne wa? ヒケ マカナㇰ ネ ワ? …したらどうですか? (S) ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa? エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ? あんなに泣いて行きたがるもの行かせたらどうですか? (S) (後に mak マㇰ《どう》が略されて)hike? ヒケ? …したら? nep ka oyra noyne yaykohosipi kusu a=tere hike? ネㇷ゚ カ オイラ ノイネ ヤイコホシピ クス アテレ ヒケ? 何か忘れたらしく戻って行ったから待っていないか? (S) ②…したが/するとき (話が次の内容に展開するときに用いる)。 …un kur a=ne híne án=an hike …ウン クㇽ アネ ヒネ アナン ヒケ 私は…の人でしたが。(Wほか民話) ☞hike(he) ヒケ(ヘ) {E: ①to do…is to…; if one did… ②one did…; when one does…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hinakke kus(u)
- ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ 【副】[hinak-ke-kusu どこ・の所・のために] せっかく(…したのに)。 hinakke kusu ikoyyomap póka a=ki rusuy kusu ponmat kor hi a=ki rusuy a p ene ek ruwe ka isam ヒナッケ クス イコイイョマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ クス ポンマッ コリ アキ ルスイ アㇷ゚ エネ エㇰ ルウェ カ イサㇺ せっかく私はせめて人の子どもでもかわいがりたかったから夫にめかけを持ってもらいたかったのに、 このように夫は全然もどって来ない。(W民話) ☆参考 沙流川下流のサダモさんは hunakke kusu フナッケ クス と言う。 ワテケさんは両方使う。 {E: where; what place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- honoye
- ホノイェ 【自動】[ho-noye 尻を・ねじる] ①(柱が)傾く、 (建物が)柱が歪みねじれて傾いている。 taan cikue cikiri honoye タアン チクエ チキリ ホノイェ この机は足が傾いている。(S) unihi honoye ウニヒ ホノイェ 彼の家は傾いている。(S) honoye wa hokus anki an ホノイェ ワ ホクㇱ アンキ アン 傾いて倒れそうになっている。(S) okimne cikirihi honoye wa oka kusu tanpa anak okimunpe an nankor オキㇺネ チキリヒ ホノイェ ワ オカ クス タンパ アナㇰ オキムンペ アン ナンコㇿ (ermupu エㇾムプ という星座名の)山側(=北側)の足が傾いているから今年は山津波(洪水)があるだろう。(S) (☞ermupu エㇾムプ) ②(比喩的に)帰って行く。 hempara suy honoye kus ene an? ヘンパラ スイ ホノイェ クㇱ エネ アン? [隠]いつまた傾こうというのだろう=(長尻の客が)いつ帰るのだろう。(S) honoye ka somo ki ホノイェ カ ソモ キ [隠]全然傾かない=長尻でいっこうに帰らない。(S) ☆参考 建物などがゆがんで傾く/傾いていることを言う。 置いてあるものが傾く/傾いて(かしいで)いることは ohewke オヘウケ、 上から下がっている鍋などが傾いていることは ehewke エヘウケ。 {E: ①to lean; incline. ②…} (出典:田村、方言:沙流)
- horikasi
- ホリカシ 【副】[ho-rik-asi 尻・上の方・立てる] 上から。 horikasi at kane suyesuye wa humihi aste ホリカシ アッ カネ スイェスイェ ワ フミヒ アㇱテ (神社で) 上から下がっている鐘をゆすって音を出す。(S) ☆対語 herikasi ヘリカシ 上へ。 horasi ホラシ 下から。 {E: from above.} (出典:田村、方言:沙流)
- humi 2
- フミ 【形名】[名詞化辞](動詞句に終わる節の後に置かれてこれを名詞化する。 音や、 視覚以外の感覚、 感じ、 思いなどに関して用いられる。)…する/した/している音/感じ/気配/のよう。 …humi ne フミ ネ …のする音/感じ/気配/ようである。 humi an フミ アン …のようだ/…のか(なあ)。 hńta ninpa wa arpa humi an? フンタ ニンパ ワ アㇻパ フミ アン? 何を引きずって行く音だろうか。 a=ewémkoani mokko ninpa wa arpa humi un アエウェㇺコアニ モッコ ニンパ ワ アㇻパ フミ ウン たんかを引きずって行く音だよ。 ku=sikpake inteo yan humi an クシㇰパケ インテオ ヤン フミ アン 私の目頭に目やにがあがったようだ。 …humi! フミ!…なあ(感嘆)。 méan humi! メアン フミ! 寒いなあ。 tanpane anak a=tura rusuy humi! タンパネ アナㇰ アトゥラ ルスイ フミ! 今年こそは一緒に行きたいなあ。(S民話) wátaha irammakaka puspuske wa a=mi humi pirka ワタハ イランマカカ プㇱプㇱケ ワ アミ フミ ピㇼカ ふとんの綿が具合よくふくらんで掛けるのに気持ちがいい。(S) humi ka isam フミ カ イサㇺ …したような感じが全然しない、 ちっとも…しない。 sirmeman humi ka isam シㇼメマン フミ カ イサㇺ ちっとも涼しくなったようでもない。(W) k=éramasu humi ka isam ケラマス フミ カ イサㇺ 私はちっともおもしろくない。(S) tópenpe poronno a=o yakka tópen humi ka isam no runnu hi patek ne トペンペ ポロンノ アオ ヤッカ トペン フミ カ イサㇺ ノ ルンヌ ヒ パテㇰ ネ 甘いもの(砂糖)をたくさん入れても甘みが感じられないで、 しょっぱいだけだ。 ☆参考 あとに hi ヒ はつかない、 つまり humihi フミヒ とはならない。 ☆参考 humi フミ [名][所]《音、 感じ》については ☞humi(hi) フミ(ヒ) ☆参考 同様の機能を持つ形式名詞が数個あり、 それぞれ用法が違う。 ☞ruwe ルウェ {E: the sound, sense, feeling of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- humne
- フㇺネ 【副】ときには。 e=sitapkaani wa e=ek, humne e=sapa mekka ta e=yanke wa e=ek エシタㇷ゚カアニ ワ エエㇰ、 フㇺネ エサパ メッカ タ エヤンケ ワ エエㇰ あなたは(荷物を)肩にかついで来た、 ときには頭の上にのせて来た。(S) humne… humne… フㇺネ…フㇺネ… ときには…ときには…、 …したり…したりする。 apa rérasuye wa humne apa makke humne apa as kor an アパ レラスイェ ワ フㇺネ アパ マッケ フㇺネ アパ アㇱ コㇿ アン ドアが風にゆすぶられてあいたりしまったりしている。(S) humne tu cup re cup an, humne sine pa an wa arpa フㇺネ トゥ チュㇷ゚ レ チュㇷ゚ アン、 フㇺネ シネ パ アン ワ アㇻパ (彼は)ときには二、 三ヵ月滞在し、 ときには一年滞在して(帰って)行った。(W民話) humne an kor フㇺネ アン コㇿ ときどきは。 humne an kor peray=an wa ceppokoyki=an wa フㇺネ アン コㇿ ペラヤン ワ チェッポコイキアン ワ ときには釣りをして小魚をとって。(W民話) humne humne フㇺネ フㇺネ ときどき、 ときにより。 humne humne ek ranke フㇺネ フㇺネ エㇰ ランケ ときどき来る。(S) humne humne an pe ka ye sunke ka ye フㇺネ フㇺネ アン ペ カ イェ スンケ カ イェ ときにより本当のことも言うしうそも言う。(S) {E: occasionally.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- hunakke kus(u)
- フナッケ クス/フナッケ クㇱ 【副】[hunak-ke-kusu どこの所・のために] せっかく(…したのに)。 hunakke kusu arki=an a p ene a=nimára eci=né wa hunak un eci=payé rusuy hawe an フナッケ クス アㇻキアナㇷ゚ エネ アニマラ エチネ ワ フナクン エチパイェ ルスイ ハウェ アン せっかく私たちは一緒に来たのにあなたたちだけが分かれてどこかへ行きたいと言うのか。(S言い伝え) ☆参考 沙流川下流から鵡川にかけて使われる形。 沙流川中流の人は hinakke kus(u) ヒナッケ クス/ヒナッケ クㇱ と言う。 {E: some place; somewhere.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- i= 5
- イ 【人接】(不定人称目的格の人称接辞) ①(包括的一人称複数) 相手を含む私たちを/に。 páse tono utar i=amkir パセ トノ ウタㇻ イアㇺキㇼ 和人の方々が私たち(あなたや私)を見知る。(W会話) i=konu rusuy pe イコヌ ルスイ ペ (彼が)私たち(あなたや私)に聞きたいこと。(S会話) a=i=kóuwepekennu アイコウエペケンヌ (不定の)人が私たち(あなたと私)に事の次第をたずねる=私たち(あなたと私)が事の次第をたずねられる。(S会話) ②(引用文中の一人称) 私(たち)を/に。 i=ahunte イアフンテ (引用文中で)(彼は)私を家に入らせる。 i=ahupte イアフㇷ゚テ (引用文中で)(彼は)私たちを家に入らせる。 “… i=epakasnu” sekor 「…イエパカㇱヌ」セコㇿ 「…を私に教えてください」と(言って…)。 i=ekari イエカリ (引用文中で)私(たち)の方に向かって。 i=etok ta イエトㇰ タ (引用文中で)私(たち)の前方で。 ③(敬意の二人称)あなた様を/に/の。 ④(一般に)人を/に/の、 ものを/に/の ☞i- イ 4 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- íka 1
- イカ 【自動/他/後副】①[自動]近道する、 あふれる。 pet íka ペッ イカ 川があふれる。 ku=ika wa k=ek クイカ ワ ケㇰ 私は近道して来た。 sirkohokayekaye ayne suy íka シㇼコホカイェカイェ アイネ スイ イカ 蛇行していてついにまたあふれた。 ②[他/後副](山や尾根や川)を越えて近道して(行く)。 Akkes un iwor íka arpa=an ruwe ne アッケㇱ ウン イウォㇿ イカ アㇻパアン ルウェ ネ 厚岸へ山(の谷間)を越えていった。(HK民話) tane tane toska íka noyne sir iki タネ タネ トㇱカ イカ ノイネ シㇼ イキ まもなく水が堤防を越えてあふれそうだ。(S) toska íka na トㇱカ イカ ナ [隠](直訳すると)川が堤防を越えてあふれるぞ=これ以上言うと泣くからもうやめておきなさい。 ☆発音 ku=ika クイカ、 e=ika エイカ の発音は kuyka、 eyka とはならない。 ku/íka, e/íka のように i イ を高く、 しかもはっきり発音する。(S) {E: ①to take a short cut. ②to take a short cut through, across (mountains, rivers etc.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- inomi
- イノミ 【自動】[i-nomi ものを・祀る] 祭祀をする。 inomi=an siri nukar rusuypa kusu イノミアン シリ ヌカン ルスイパ クス (和人たちは)私たちが祭りをする(この場合、 菱の実まつりをする)ところを見たいから。 会話 {E: to hold, have a festival.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- irampotarare
- イランポタラレ 【自動】[i-ram-potara-re 人(の)・心・不安になる・させる]やかましい、 うるさい。(間投詞的に)やかましいなあ、 うるさいなあ。 hekattar irampotarare, hawehe ne ya humihi ne ya, ku=yaykosiramsuypa ka eaykap ヘカッタㇻ イランポタラレ、 ハウェヘ ネ ヤ フミヒ ネ ヤ、 クヤイコシラㇺスイパ カ エアイカㇷ゚ 子どもたちやかましいなあ、 声だか音だか、 私は考えることもできない。(S) haː, irampotarare, an-epitta isomomokore ハー、 イランポタラレ、 アネピッタ イソモモコレ ああ、 こやかましい、 夜どおしだれも眠らせない。(S) ☆参考 二つ目の例のように間投詞的にも使う。 {E: to be noisy.} (出典:田村、方言:沙流)
- isam
- イサㇺ 【自動】[否定動詞]ない、 いない、 存在しない、 なくなる(無くなる)、 亡くなる(死亡する)。 uweepakiun isam kor an ウウェエパキウン イサㇺ コㇿ アン だんだんなくなって(減って)いく。(S) ek isam エキサㇺ 来ていない。 na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来ていない。 arsuyne ka kanpi ek isam アㇻスイネ カ カンピ エキサㇺ 1回も手紙が来ていない。 wa isam/híne isam ワ イサㇺ/ヒネ イサㇺ …して(無くなって)しまう。 ene…hi ka isam エネ…ヒ カ イサㇺ どう…しようもない。 ka isam カ イサㇺ …もない、 …は全然ない。 katu ka isam カトゥ カ イサㇺ …したようでもない、 ほとんど(めったに)…しない。 póka isam ポカ イサㇺ たった…さえもない。 oar isam オアㇻ イサㇺ 全然ない。 pak(no)…isam パㇰ(ノ)…イサㇺ それほど…の人(もの)はない(最も…な人/ものだ)。 ruwe ka isam ルウェ カ イサㇺ …したあと(形跡)もない。 ☆参考 対応する肯定動詞は an アン[単]/oka オカ[複]ある、 いる。 ☞an アン 1、 oka オカ 1 {E: to not exist; run out; die.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- isaykano
- イサイカノ 【副】[isayka-no 簡単である・(副詞形成)]簡単に。 isaykano túnasno a=kar nepki patek ku=ki rusuy イサイカノ トゥナㇱノ アカン ネㇷ゚キ パテㇰ クキ ルスイ 私は簡単に早くやる仕事ばかりしたい。(S) isaykano itak イサイカノ イタㇰ 簡単に言う(たくさんのことでも少ない言葉でわかりやすく言う)。(S) {E: simply; easily.} (出典:田村、方言:沙流)
- iwan
- イワン 【連体】①[連体]六個の、 六人の(しばしば多数を表す)。 iwan sike イワン シケ/イワイ シケ 六個の荷物、 たくさんの荷物。 iwan poyson イワン ポイソン 六人の子ども、 たくさんの子ども。 iwan aynu ikir eposo húci イワン アイヌ イキㇼ エポソ フチ 六代を貫いた(=何代にもわたって長生きした)老媼。 tono iwan suy ye p a=akkari ka eaykap トノ イワン スイ イェㇷ゚ アアッカリ カ エアイカㇷ゚ 和人の殿様に六回(何回も何回も)言われたことにはそむくことができない。(S民話) ②[間投]六(数え唱えるとき)。 ☆参考 語源は i- イ《四》、 wan ワン《十》と関係がありそうだが、 そうだとすれば[< i-e-wan 四・で・十]《あと四で十》であろうか。 {E: ①six as a counter: six people etc. ②the number six.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyomap
- イヨマㇷ゚ 【自動】[i-y-omap ものを・(挿入音)・可愛がる] 子どもをかわいがる。 iyomap=an rusuy kusu a=etún kusu ne na イヨマパン ルスイ クス アエトゥン クス ネ ナ 子どもをかわいがりたいので(赤ちゃんを)お借りしますから。(W民話) iyomap-eykoytupa=an イヨマㇷ゚エイコイトゥパアン 子どもがいないために子どもをかわいがることができなくて、 子どもをかわいがりたくてたまらない。(W民話) ☆参考 接頭辞 ko- コ がつくとき、 その前にさらに接頭辞がつかなければ koyomap コヨマㇷ゚ となる。 ☆参考 ikoiyomap/ikoyyomap イコイヨマㇷ゚ 他の人の子どもをかわいがる。 {E: to show affection to children.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonnokka
- イヨンノッカ 【自動/名】[i-y-onnokka もの/人・(挿入音)・をあやして寝かしつける] ①[自動]子守歌を歌う。 ②[名]子守歌。 pakkay iyonnokka パッカイ イヨンノッカ 子をおぶって歌う子守歌。(KSg) sintasuye iyonnokka シンタスイェ イヨンノッカ ゆり板をゆらして歌う子守歌。(KSg) ☆参考 沙流川中流の人の言葉。 ionnokka イオンノッカ とも言う。 ihonnokka イホンノッカ とも言う(?)(ノートの誤記か)。 下流および鵡川では iyonruyka イヨンルイカ と言う。 {E: ①to sing a lullaby(v). ②a lullaby (n).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyonuytasa
- イヨヌイタサ 【副】[i-y-onuytasa 人・(挿入音)・に交代して] 今度は交代して。 henpaksuy ka aynurayke yak a=ye wa iyonuytasa a=rayke hawe un ヘンパㇰスイ カ アイヌライケ ヤカイェ ワ イヨヌイタサ アライケ ハウェ ウン 何回も人殺しをしたそうで今度は反対に殺されるのだそうだ。(S) iyonuytasa káni ka ku=kikkik イヨヌイタサ カニ カ クキッキㇰ 仕返しに私もなぐる。(S) en=kip e=niwkes a kusu iyonuytasa e=kip ku=niwkes エンキㇷ゚ エニウケㇱ ア クス イヨヌイタサ エキㇷ゚ クニウケㇱ あなたが私を助けてくれたから今度は私があなたを助けてあげる。(S) {E: let's switch, take turns.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- iyotta
- イヨッタ 【副】[i-y-or-ta もの・(挿入音)・の所・で] 中でも特に、 ことに、 いちばん、 最も。 tanike iyotta pirka タニケ イヨッタ ピㇼカ これがいちばんいい。(S) iyotta e=e rusuy pe ye イヨッタ エエ ルスイ ペ イェ いちばん食べたいものを言いなさい。(S) opitta pirka korka oro ta tanike iyotta pirka オピッタ ピㇼカ コㇿカ オロ タ タニケ イヨッタ ピㇼカ みんないいがその中でこれがことによい。(S) ☆参考 同じような状況で síno シノ《まことに》も使われる。 iyotta イヨッタ はいわゆる「最上級」というわけではない。 {E: particularly; the most; extremely.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kanna 1
- カンナ 【副】[kan-na 上の・方へ] また、 重ねて、 もう前にしたのにさらにまた。 kanna e=perpa ruwe? カンナ エペㇾパ ルウェ? またこわしたの? (S) kanna k=ek hi ta ku=kor wa k=ek カンナ ケㇰ ヒ タ クコㇿ ワ ケㇰ この次に来る時に持って来ます。(S) kanna kanna カンナ カンナ 何度も何度も。 kanna kanna ek カンナ カンナ エㇰ 何度も何度も来る。(S) kanna suy カンナ スイ また再び。 kanna suy ek hani! カンナ スイ エㇰ ハニ! またおいでよ/またいらっしゃいね。(S) {E: again.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kar 1
- カㇻ 【他動】①…をつくる、 (仕事など具体的なこと)をする。 cise kar チセ カㇻ 家を建てる(=cisekar チセカㇻ)。 suy kar スイ カㇻ 穴をあける、 穴を掘る。 pirkep kar ピㇼケㇷ゚ カㇻ 精白する。 harkika kar ハㇻキカ カㇻ なわをなう。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす。 …ne kar …ネ カㇻ …を…につくる/する。 rapuhu ay ne a=kar ラプフ アイ ネ アカㇻ その羽を矢にした(=その羽で矢をつくった)。 hńta e=kar kusu e=ek? フンタ エカㇻ クス エエㇰ? あなたは何をしに来たの。(S民話) nep ka a=kar ka eaykap ネㇷ゚ カ アカㇻ カ エアイカㇷ゚ (引用文中で)私は何もすることができない。(W民話) ②(代金)を払う。 ataye kar アタイェ カㇻ 代金/代価を払う、 弁償する。 ③ ☞kik(i) kar キㇰ/キキ カㇻ ☆参考 「…をする」に相当する語はいろいろあるが、 それぞれ意味・用法が違う。 ki キ[他動]…をする。 iki イキ[自動] 行う、 ふるまう。 an アン[自動]…がある、 行われる、 一般に人が行う、 あなたも私も一緒に…する/しよう。 ☞ki キ {E: ①to make, do… ②to pay the cost for… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kasi
- カシ 【位名】[所](概は ka カ) ①…の(その)上 (接触して上)、 …の見える側。(「高い方」「上の方」ではなく、 外側、 見えるほうの側を言う。)kasi ta a カシ タ ア その上に座った。(S民話) kasi ta rók=an pon huton kasi un ape pus wa uhuy カシ タ ロカン ポン フトン カシ ウン アペ プㇱ ワ ウフイ その上に座る小さいふとん(=座ぶとん)の上へ火がはねてこげた。(W) rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をその上にかけてもなおさら燃える。(S) okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上を豊かにする=(娘に)嫁入りのよい品々を持たせる(背中に、 つまりえり首のところに荷物を背負うからこういう、 えり首よりも上の頭のあたりという意味ではない。「持参金をつけてやる」に相当する)。(NK民話) cup nupur manu kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ カシ ニㇱ クㇱ 太陽が霊力があると言うけれどその上を雲が通る(太陽より上ではなく、 太陽のこちら側を雲が通ることを言う)。(KK掛け合い歌) ②(動詞句の後に置かれて)kasi ta カシ タ …しながら。 ku=kemeyki kasi ta k=aysuye クケメイキ カシ タ カイスイェ 私は針仕事をしながらいねむりしている。 ☆発音 早く話しているとき kasi ta カシ タ はしばしば i が落ちて kas ta カㇱ タ と発音される。 ☞ka(si) カ(シ)… {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kaspa 2
- カㇱパ 【助動】①あまり…をする、 …しすぎる。 poro kaspa ポロ カㇱパ 大きすぎる。 iruska kaspa イルㇱカ カㇱパ (彼は)あまりにも腹を立てた。 kú=ipe kaspa クイペ カㇱパ あまり食べた(=食べすぎた)。(W) ②(否定で)あまり…しない。 na sittumu peker kaspa ka somo ki ナ シットゥム ペケㇾ カㇱパ カ ソモ キ まだあまり明るくなっていない。 eytasa keweri kaspa ka somo ki, eytasa keweram ka somo ki エイタサ ケウェリ カㇱパ カ ソモ キ、 エイタサ ケウェラㇺ カ ソモ キ あまり背が高すぎもしない、 あまり背が低くもない。(S) k=e rusuy kaspa ka somo ki hemanta en=ere en=ere kus ye ケ ルスイ カㇱパ カ ソモ キ ヘマンタ エネレ エネレ クㇱ イェ (私が) あまり食べたくもない変なものを(彼は私に)食べなさい食べなさいと言う。(S) ☆参考 形の上で単数形に相当する kasu カス は、 特殊な場合にのみ使われる。 {E: ①too; too much; excessively. ②not very; not much.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- katka konna rennatara
- カッカ コンナ レンナタラ 【自動詞句】[雅] 気が沈んでいる。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to feel down, despondent.} (出典:田村、方言:沙流)
- kesokeso
- ケソケソ 【自動】模様(まだら)がついている(一色であるべきトマトやカボチャに)。 munin rusuy kus nanuhu kesokeso ムニン ルスイ クㇱ ナヌフ ケソケソ 腐りかかって(トマトの)顔にまだら模様がついている。(S) {E: to be designed, patterned.} (出典:田村、方言:沙流)
- ki 1
- キ 【他動】①…をする。 iteki cápe haw ki hani! イテキ チャペ ハウ キ ハニ! 猫の声をするなよ。(S民話) ②(動詞を名詞として使い、 その後にこの ki キ をおいて)…をする。 ruyka poro opus ki wa an na iyaykipte na, yayitupareno arpa ルイカ ポロ オプㇱ キ ワ アン ナ イヤイキㇷ゚テ ナ、 ヤイトゥパレノ アㇻパ 橋が大きな穴あきをしている(=橋に大きな穴があいている)からあぶないから気をつけて行きなさい。 pon sikepo ki kane wa ek ポン シケポ キ カネ ワ エㇰ 彼は小さい荷物背負いをして(=小さい荷物を背負って)来た。 pirka usapki e=ki kusu ne na ピㇼカ ウサㇷ゚キ エキ クス ネ ナ (あなたは)よい働きをする(=よく働く)のですよ。 ③(動詞の後に hi ヒ《こと》を置き、 その後にこの ki キ を置いて) hi ki rusuy ヒ キ ルスイ…してもらいたい、 …してほしい。 ci túnas hi ku=ki rusuy チ トゥナㇱ ヒ クキ ルスイ 私は(イモなどが)早く煮えてほしい。 ④(代動詞として、 つまり本動詞のあとに副詞(連用語)や名詞(主語・目的語)が補われたり、 また副助詞がついたりした場合に、 そのあとに ki キ を置くことによって再び全体が動詞句として機能する、 つまり文を終止したり次に助動詞や接続助詞等々が続いたりすることができる。)…する。 Kusur ta patek nuwe an ranma ki p ne yak a=ye クスㇽ タ パテㇰ ヌウェ アン ランマ キㇷ゚ ネ ヤカイェ 釧路でばかりいつも(それが)たくさん取れるのだそうだ。(S会話) a=kopásrota a=ukókikkikpa a=onáha ka a=unúhu ka ki アコパㇱロタ アウコキッキㇰパ アオナハ カ アウヌフ カ キ 私は父も母もののしったりボカボカなぐったりした。(S民話) a=mipa p a=huráypa póka somo ki p ne kusu アミパㇷ゚ アフライパ ポカ ソモ キㇷ゚ ネ クス 私は着るものを洗いさえしなかったので。(W民話) ⑤(韻文で、 韻律を整えるために、 音節数の足りない行の動詞のあとに置かれる。 文法機能上は、 他のいろいろな他動詞(easkay エアㇱカイ、 eaykap エアイカㇷ゚ など)の助動詞的用法と同じになる。) ⑥ ki humi pirka キ フミ ピㇼカ 安心する、 気持ちがいい。 nep póka k=ére wa ku=ki humi pirka ネㇷ゚ ポカ ケレ ワ クキ フミ ピㇼカ (私は)彼に少しでも食べさせて安心した。(S) {E: ①to do… ②… ③… ④… ⑤… ⑥…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kokor
- ココㇿ 【複他動】[ko-kor …に・持つ] ①(人)の(持っているもの)を取り上げる/もらう。 a=kiyánnepoho i=kokor rusuy アキヤンネポホ イココンルスイ 彼は私たちの上の息子をほしがった。(S民話) ②…に対して…を持つ。 tumu an kewtum/i=kokor kuni p/somo tapan na トゥム アン ケウトゥㇺ/イココㇿ クニㇷ゚/ソモ タパン ナ [概]憤慨して私に敵意を持つのではありませんよ。(Sユーカラ) ☆参考 kouk コウㇰ は…を奪う/強奪する。 {E: to take away, receive… from…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komaknatara
- コマㇰナタラ 【自動】[ko-mak-natara …が(擬音擬態を導く)・(開いて明るいことを表す語根)・(状態が続いていることを表す接尾辞)][雅]…が広々と/明るく開いている。 inerokpe kus/pet-iwor kasi/komaknatara/an=ramasu/an=uwésuye イネロㇰペ クㇱ/ペッイウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウスイェ [雅]なんとまあ川ぞいの景色が美しく開けていて、 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☞maknatara マㇰナタラ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- komawa
- コマワ 【他動】[ko-mawa に対し・飢えている] …をむさぼり食う、 大喜びして食べる。 e=komawa wa e=e hi ku=ki rusuy kusu eci=ecínkar na e エコマワ ワ エエ ヒ クキ ルスイ クス エチエチンカンナ エ あなたに大喜びして食べてもらいたいと思って残しておいたのだから食べなさい。(S) {E: to devour…} (出典:田村、方言:沙流)
- kor 1
- コㇿ 【他動】①…を持つ、 … を所有する。 inan pe ku=kor kor pirka hawe an? イナン ペ クコㇿ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン? どっちを持てばいいのかなあ? (W会話) pawetok ka kor siretok ka kor パウェトㇰ カ コㇿ シレトㇰ カ コㇿ 彼は雄弁さも持っており美しさも持っている=口も達者だし器量もいい。 kor rusuy コン ルスイ …がほしい、 …をほしがる。 ②…を(手や頭に)つける/かぶる、 つけて/かぶっている。 tekunpe kor テクンペ コㇿ 手甲をはめる。 sapanpe kor サパンペ コㇿ 冠をかぶる(頭につける)。 (注 体に着ることは mi ミ、 足や腰から下にはくことは us ウㇱ、 鉢巻などを頭に巻くことは epanu エパヌ、 手ぬぐいなどでほおかぶりすることは hekokari ヘコカリ。) ③(子)を生む (「子どもを持つ」)。 “poyson kor yak a=ye” “hńta kor yak a=ye?” “matkaci kor yak a=ye” 「ポイソン コㇿ ヤㇰ アイェ」「フンタ コㇿ ヤㇰ アイェ?」「マッカチ コㇿ ヤㇰ アイェ」 「子どもを持った(赤ちゃんが生まれた)そうだ。」「何を持ったと言う(どっちが生まれたって)?」「女の子を持ったと言う(女の子が生まれたそうだ)。」 (S) cikap tamanko kor noyne hawkor hawe as チカㇷ゚ タマンコ コン ノイネ ハウコㇿ ハウェ アㇱ にわとりが卵を生んだらしく、 なく声がする。(W) (注 出産することは nuwap ヌワㇷ゚ [日常語]または yaykosanke ヤイコサンケ [雅]) ④(神が)領有する。 nupuri kor kamuy ヌプㇼ コㇿ カムイ 山を領有する神=山を守る/統治する神=山の神。 ⑤…の …。 ku=kor hekattar クコㇿ ヘカッタㇻ 私の子どもたち。 a=kor mosir アコㇿ モシㇼ 私たちの国=わが国(=日本)。(S) ku=kor hápo クコㇿ ハポ 私の母。 ku=ponpoho kor ku=kosmaci クポンポホ コㇿ クコㇱマチ 私の下の息子の嫁(別家の嫁)。(S) kor kur コㇿ クㇽ …の夫。 ⑥ ☞kes(e) kor ケㇱ/ケセ コㇿ {E: ①to have, possess… ②attach, wear…(on one's hands, head.) ③to have, give birth to (a child). ④one's…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosiratki
- コシラッキ 【他動】[ko-siratki …に・(?)] …をお守りにする。 néa isokapiw a=kosíratki rusuy kusu ネア イソカピウ アコシラッキ ルスイ クス そのアホウドリをお守りにしたいから。(HK民話) {E: to make…a lucky charm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosokoso
- コソコソ 【名】(言葉あて遊びで、 kosonte コソンテ《小袖》を隠して言った言い方。) kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコン ルスイ、 ナカナカ ヘ エコン ルスイ? 軽いコソコソがほしいですか、 それともナカナカがほしいですか(nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《綿入れのぼろ着》を隠して言っている)。(S会話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kot 1
- コッ 【他動】…についている。 poro tumsi kot wa an ポロ トゥㇺシ コッ ワ アン 大きな下げ飾りがついている。 tek kot tekko テㇰ コッ テッコ 手のついたかご。 tumsi kot pasuy トゥㇺシ コッ パスイ 下げ飾りのついた箸(お菓子などの取り箸に使う)。 ☆参考 紐(ひも)や綱やくさりなどが、 またはそういうもので、 結びつけられてつく/ついていることを言う。 接触して/はりつく/ついているだけのことは kotuk コトゥㇰ、 足や耳やひげやカビのように本体の一部または付属物として生えるなどしてつく/ついていることは us ウㇱ という。 ☞kotuk コトゥㇰ、 us ウㇱ ☆参考 複他動詞は kote コテ。 {E: to be attached to…} (出典:田村、方言:沙流)
- Kotan-sitcire
- コタンシッチレ 【名】[< kotan-sir-ci-re 村/集落・地・焼ける・させる](ユーカラ「村焼き国焼き」の主人公で人間の始祖となるために生まれた神の子の呼び名の最初の部分。 全部言うと次の通り。) Kotan-sitcire/Mosir-sitcire/Sanka-tososo/Hon-okkasi/Opoysuyanke/Oypepi-poro/Kamuy ne an kur コタンシッチレ/モシㇼシッチレ/サンカトソソ/ホノッカシ/オポイスヤンケ/オイペピポロ/カムイ ネ アン クㇽ [雅]村焼き、 国焼き、 棚荒らし、 腹の上、 小鍋上げ、 大茶碗、 神になる人。(Sユーカラ) ☆参考 最後の部分は Kamuy ne an kur カムイ ネ アン クㇽ《神になる人々》の代わりに Sípase kamuy シパセ カムイ《まことに尊い神》とも言われる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- koyatatke
- コヤタッケ 【自動】[ko-yat-at-ke (擬音を導く接頭辞)・(擬音の語根)・(重複)・(自動詞形成)](?) (おなかが)グーグー鳴る(「腹鳴りする」)。 honi koyatatke ホニ コヤタッケ (空腹のため)腹鳴りする。(S) tap úsey ku=ku akusu ku=honi koyatatke kor an, kikir iperusuy humi ne nankor タㇷ゚ ウセイ クク アクス クホニ コヤタッケ コラン、 キキㇼ イペルスイ フミ ネ ナンコㇿ 今お茶を飲んだところおなかがグーグー鳴っている、 虫がおなかがすいたのだろう。(W) {E: gurgling sound of the stomach} (出典:田村、方言:沙流)
- koyok
- コヨㇰ 【他動】[ko-ihok …に・売る](人に)売る。 “tan pe ku=hok rusuy en=koyok hani” “e, eci=koyók kusu ne na, ataye ruyno” 「タン ペ クホㇰ ルスイ エンコヨㇰ ハニ」「エ、 エチコヨㇰ クス ネ ナ、 アタイェ ルイノ」 「これ私買いたい、 私に売ってくれよ。」「ええ、 売ってあげるよ、 高く。」 (S) {E: to sell to…} (出典:田村、方言:沙流)
- koytakmuye
- コイタㇰムイェ 【他動】[ko-itak-muye …に・言葉・を束ねる] …に言葉を言い置く。 tanpa ne anak kanna mosir ka a=oríkin epaha ne kusu, a=e=kóytakmuye ka ki rusuy kus, a=e=síkoekte ruwe ne kus タンパ ネ アナㇰ カンナ モシㇼ カ アオリキン エパハ ネ クス、 アエコイタㇰムイェ カ キ ルスイ クㇱ、 アエシコエㇰテ ルウェ ネ クㇱ 今年は私は天の神の国に昇る年に当たっているので、 あなたに言葉を言い置くこともしたくて、 それであなたを私のところへ来させたのだから。(HC民話) {E: to leave a message for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuci(hi)
- クチ(ヒ) 【名】[所](概は kut クッ)…の帯、 その帯。 kucihi anak arsuyne a=siná クチヒ アナㇰ アㇻスイネ アシナ (死者の場合)帯はたった一回だけしばる。(W) kuci a=pitá híne inkar=an akusu クチ アピタ ヒネ インカラン アクス 彼の帯をといてみると。(W言い伝え) {E: a belt, a sash of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kus(u)
- クス/クㇱ 【接続/後副】①(動詞句の後で) …するために、 …したから。 mosma kur kor kusu é=iki hi ka somo ne モシマ クㇽ コㇿ クス エイキ ヒ カ ソモ ネ ほかの人が持つためにあなたはするのではない。 kemaha nam kusu suy soyne rusuy ケマハ ナㇺ クス スイ ソイネ ルスイ 足が冷たくなるのにまた外へ出たがる。 ②(名詞句の後で) …のために、 …のゆえに、 そのために。 mosma kur kusu ne kunak ku=ramu モㇱマ クㇽ クス ネ クナㇰ クラム ほかの人のためだと私は思った。 ekouwepekennu kus ek エコウウェペケンヌ クㇱ エㇰ 彼はあなたの話を聞きに来た。(S) ③(kus クㇱ にならず、 常に kusu クス の形で)(関係詞的用法)そのために…する/したところの…(…する/した目的)。 kusu e=arpa p epitta e=eraman ka somo ki no hńta kusu túnas e=hosipi hawe an? クス エアㇻパㇷ゚ エピッタ エエラマン カ ソモ キ ノ フンタ クス トゥナㇱ エホシピ ハウェ アン? そのためにおまえが行った事を(行った目的である勉強を)すっかりおぼえないで、 なぜ早く帰って来たのか。 ④熟語 hi kusu ヒ クス (だ)から、 そのために。 c=e ka etoranne hi kusu arorkisne kanpi níkor cómare hine… チェ カ エトランネ ヒ クス アロㇿキㇱネ カンピ ニコㇿ チョマレ ヒネ…. 食べたくなかったからそっと紙にくるんで…。(S) hemanta kus(u)/hńta kus(u) ヘマンタ/フンタ クス/クㇱ なぜ。 mak an kus(u) マカン クス/クㇱ どういうわけで。 mak an pe kus(u) マカン ペ クス/クㇱ どういうわけで。 makanak ne kus(u) マカナㇰ ネ クス/クㇱ どういうわけで。 wa kus(u) ワ クス/クㇱ …したから、 だからこそ。 pe ne kus(u) ペ ネ クス/クㇱ/p ne kus(u) プ ネ クス/クㇱ …する/したものだから、 …する/したので。 k=eywankep ka isam, a=konere p ne kusu ケイワンケㇷ゚ カ イサㇺ、 アコネレㇷ゚ ネ クス 私が使うのがない、 粉々にされたものだから。(S) hike kusu/ayke kusu ヒケ クス/アイケ クス …する/したからといって、 …したとしても。 keray(po) kus(u) ケライ(ポ) クス/クㇱ …したおかげで。 kus(u) keray(po) …クス/クㇱ ケライ(ポ) (動詞の後に置かれて)…したおかげで。 e=an kus(u) keray(po) エアン クス/クㇱ ケライ(ポ) あなたのおかげで。 ne kus(u) koraci ネ クス/クㇱ コラチ まるで…そっくりに。 kamuy ne kus koraci an onne kur カムイ ネ クㇱ コラチ アン オンネ クㇽ まるで神のような老人。(KC民話) 使役 + kusu ye クス イェ …するように言う(間接命令)。 i=ahupte kus(u) ye イアフㇷ゚テ クス/クㇱ イェ (引用文で)彼は私たちに入りなさいと言う。(NK民話) en=ere en=ere kus ye エネレ エネレ クㇱ イェ 私に食べなさい食べなさいと言う。(S) hunakke kusu フナッケ クス ☞hunakkekusu フナッケクス。 hinakke kusu ヒナッケ クス ☞hinakkekusu ヒナッケクス。 kusu an クス アン[単]/kusu oka クス オカ[複] とても…。 sattek kusu oka サッテㇰ クス オカ (二つ以上が)とてもやせこけている。(S会話) kus(u) ne クス/クㇱ ネ (未来の表現) …する(ことになっている)、 …しようとしている、 …します。 ☞kusu ne クス ネ ☆発音 早く話すとき強調しないときはしばしば語末の母音 u が落ちて kus クㇱ と発音される。 {E: ①in order to…; because one did… ②for…; because… ③that's why for that.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- makanak
- マカナㇰ 【副】どう、 どのように。 makanak katuhu an kur マカナㇰ カトゥフ アン クㇽ いったいどんな格好をした人。(W) makanak an マカナㇰ アン どのようである、 どんな。 makanak an itak e=nu rusuy hawe an? マカナㇰ アン イタㇰ エヌ ルスイ ハウェ アン? どんな言葉をあなたは聞きたいの? (S) ☆参考 mak マㇰ と同義だが「いったいどのように」という、 疑問の意をよりはっきりさせる。 ☆参考 千歳の白沢ナベさんによれば、 千歳の方では mak マㇰ は使わず、 軽く言うときでも makanak マカナㇰ を使う。 {E: how; what; which.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- matapa 2
- マタパ 【名】[概/所][mat-apa 女・親族](兄に対する)妹。 matapa kor kur matapaha tura wa ek, korar rusuy kusu マタパ コㇿ クㇽ マタパハ トゥラ ワ エㇰ、 コラン ルスイ クス 妹のある男が妹を連れて来た、 嫁にやりたいので。(S) ☆参考 tures(i) トゥレㇱ/トゥレシ と言う場合もある。 matapa マタパ のほうが日常語的。 叙事詩では tures(i) トゥレㇱ/トゥレシ のほうが使われる。 ☆対語 mátak マタㇰ 姉に対する妹。 {E: a younger sister.} (出典:田村、方言:沙流)
- mawtacup
- マウタチュㇷ゚ 【名】[maw-ta-cup ハマナシの実・を掘る/取ってくる・月][古](月の名)6月。 hekattar eramasu wa etoyta rusuy kusu a=ye hi mawtacup ヘカッタㇻ エラマス ワ エトイタ ルスイ クス アイェ ヒ マウタ チュㇷ゚ 子どもたちが楽しんでそれ(ハマナシ)を植えたがるからそれで言うのがマウタチュプ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- mécirataroski
- メチラタロㇱキ 【自動】[me-ci-ra-ta-roski 寒さ・される・下・に・立てる](?) 寒気がする。 k=omke rusuy noyne ku=mecirataroski wa k=úruuruk コㇺケ ルスイ ノイネ クメチラタロㇱキ ワ クルウルㇰ 私はかぜをひきそうで寒気がしてふるえる。(S) {E: to feel chilled, cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- monak 2
- モナㇰ 【副】ただでさえ、 そうでなくても。 monak pirka p mínarusuy kusu iki wa pó hene pirka モナㇰ ピㇼカㇷ゚ ミナルスイ クス イキ ワ ポ ヘネ ピㇼカ ただでさえかわいいがニコニコしていてなおかわいい。(KT会話) ☆発音 mónak モナㇰ《目がさめている》とはアクセントが違う。 {E: (not) even if.} (出典:田村、方言:沙流)
- na 1
- ナ 【副】①まだ。 na cup ri híne ナ チュㇷ゚ リ ヒネ まだ日が高いうちに。(NK民話) na oar tennep ne híne ナ オアッ テンネㇷ゚ ネ ヒネ (彼が)まだほんの赤ん坊だったときに。(W民話) na hoku sak no an ナ ホク サㇰ ノ アン まだ夫がいない(未婚である)。(W民話) na ek isam ナ エキサㇺ (彼は)まだ来てない。(W) na túnas na, na hotke wa an ナ トゥナㇱ ナ、 ナ ホッケ ワ アン まだ早いから、 もっと寝ていなさい。(S) na an wa ナ アン ワ まだあるよ。(S) ②もっと。 na na poronno ナ ナ ポロンノ もっともっとたくさん。 na usayne usayne ナ ウサイネ ウサイネ まだそのほかいろいろ。 na inne=as wa ナ インネアㇱ ワ 私たちはもっと大勢で。 na ku=kor rusuy humi! ナ クコンルスイ フミ! もっとほしいなあ。(S) na akkari pirka hike ku=kor rusuy ナ アッカリ ピㇼカ ヒケ クコンルスイ これよりもっといいのがほしい。(S) na uimakta ナ ウイマㇰタ まだその後その後に、 だんだん。 na uimakta keweri kor oka ナ ウイマㇰタ ケウェリ コロカ だんだん背が高くなりつつある。(S) {E: ①yet; still. ②more.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nakanaka
- ナカナカ 【名】(uinere ウイネレ という言葉あて遊びで nakairi ナカイリ《綿入れのボロ着》という語を隠して言った言葉。) kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコン ルスイ、 ナカナカ ヘ エコン ルスイ? 軽いコソコソがほしいか、 それともナカナカがほしいか(kosokoso コソコソ は kosonte コソンテ《小袖》を、 nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《綿入れのぼろ着》を、 隠して言っている)。(S会話) {E: a play on words.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ne 1
- ネ 【デアル動】(「AはBである」というときの「である」に相当する。 「…になる」と訳せる場合もある。 主語(A)と補語(B)をとる。 人称変化は他動詞型。)…だ、 …である。 (káni)wenkur ku=ne ウェンクㇽ クネ (私は)貧乏人だ(=私は貧しい)。(W) káni ne カニ ネ (それは)私だ。(W) toan uske k=únihi ne トアン ウㇱケ クニヒ ネ あそこは私の家だ。(S) …ne ya… ne ya …ネ ヤ…ネ ヤ …だとか…だとか。 …pe/p ne …ペ/ㇷ゚ ネ …する/したのだ、 …するものだ。 …pe/p ne kusu …ペ/ㇷ゚ ネ クス …する/したものだから、 …ので。 néun hene ka e=kor rusuy pe ne a kus ora ネウン ヘネ カ エコン ルスイ ペ ネ ア クㇱ オラ あなたが何としてでもほしいと言ったので。(S) kus(u) ne クス/クㇱ ネ …する(未来)。 nispa e=ne kus ne na ニㇱパ エネ クㇱ ネ ナ あなたは立派な人になるのだよ。(S子守歌) ruwe ne ルウェ ネ …した/する(のだ)(確かなことについて)。 hawe ne ハウェ ネ …した/する(のだ)(言ったことや聞いたことについて)。 siri ne シリ ネ …している(見えている様子について)。 ne wa ネ ワ (1)…であって。 (2)(数名詞と共に次のように用いられる。) tup ka ne wa uk トゥㇷ゚ カ ネ ワ ウㇰ 二つともとった。(S) tun ne wa トゥン ネ ワ 二人で。 tun a=ne wa トゥン アネ ワ あなたと私と二人で。 tun ci=ne wa トゥン チネ ワ (あなたは入らず)私たち二人で。 {E: is; to be …} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nen ka 3
- ネン カ 【副】(=néun ka ネウン カ) ①どこかへ。 taan ponpe unuhu nen ka arpa kor orano oka nospa wa cis a cis a タアン ポンペ ウヌフ ネン カ アㇻパ コㇿ オラノ オカ ノㇱパ ワ チサ チサ この子は母親がどこかへ行けばあとを追って泣いて泣いて。(S) a=eywanke wa isam hi akkari hoskino nen ka karkarse wa isam nankor アエイワンケ ワ イサミ アッカリ ホㇱキノ ネン カ カㇻカㇻセ ワ イサㇺ ナンコㇿ (こんな小さな消しゴムは)使ってなくなるより先にどこかへ転がってなくなってしまうだろう。(S) ②(否定で)どこへも。 iteki nen ka arpa no en=kasuy イテキ ネン カ アㇻパ ノ エンカスイ どこへも行かないで手伝ってちょうだい。(S) ☞néun ネウン 2 {E: ①somewhere; anywhere. ②nowhere (used in negative statements).} (出典:田村、方言:沙流)
- nep ka
- ネㇷ゚ カ 【名+副助】①何か。 nep ka k=e rusuy humi! ネㇷ゚ カ ケ ルスイ フミ! 何か食べたいなあ。(S) ②何も。 nep ka wenpuri ku=sak pe ora ネㇷ゚ カ ウェンプリ クサㇰ ペ オラ 私は何も悪いことをしてないのに。(S) {E: ①something. ②nothing.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- néun 1
- ネウン 【不定副】(疑問副詞 makanak/mak マカナㇰ/マㇰ《どのように、 どう》に対する不定副詞) ①どう(か)、 どのように(か)。 ②どんなに(…しても)。 néun ka ネウン カ どうか、 どうも。 néun néun ネウン ネウン いろいろ(して)、 いろいろと(変なことを)。 néun póka ネウン ポカ どうにか(して)、 なんとかして。 néun póka ka okay pe ネウン ポカ カ オカイ ペ いろいろなもの。 néun póka ka haweokay pe uwekarpare wa rewsire iteki ki yan ネウン ポカ カ ハウェオカイ ペ ウウェカㇻパレ ワ レウシレ イテキ キ ヤン いろんなことを言うやつを集めて泊まらせるんじゃないよ。(S) néun a=en=ye ayke kus ku=ye hawe? ネウン アエイイェ アイケ クㇱ クイェ ハウェ? どんなに私をおどしたからといって私は言うものか。(S) néun hene ka e=kor rusuy pe ne a kus ora ネウン ヘネ カ エコン ルスイ ペ ネ ア クㇱ オラ (S) あなたが何としてでもほしいと言ったので。 ☆発音 早く言うと nen ネン とも発音される。 {E: ①how; somehow. ②no matter what.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ney ta
- ネイ タ 【不定位名+格助】①どこで(も/か)、 どこに(も/か)、 いつも/か。 ney ta ka ネイ タ カ どこかに/で、 いつか。 ney ta ka sakayokar hawe ka isam ネイ タ カ サカヨカㇻ ハウェ カ イサㇺ どこかで「だはんこいた」(=わがままや無理なことを言った)ということもきかない。 ney ta ka arsuyne paye=an ro ネイ タ カ アㇻスイネ パイェアン ロ (S) いつか一度行こう。 ney ta oka utar ka ネイ タ オカ ウタㇻ カ どこにいる人々も。 ney ta ne yakka ネイ タ ネ ヤッカ どこにでも。 ②ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 ney ta un…sak ネイ タ ウン…サㇰ いつも…する。 taan hekaci ney ta un parkohayta sak タアン ヘカチ ネイ タ ウン パㇻコハイタ サㇰ この子(男の子)はいつも口がいやしい(いつでも何か食べたがる)。(S) ney ta un en=rammokka sak hawe iki wa ネイ タ ウン エンランモッカ サㇰ ハウェ イキ ワ いつも私をからかってばかりいるわ。(S) (注 よくないことに用いる、 非難の気持ちを含む。 ranma ランマ はよいことについても使われる。(S) ) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (私は)ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかってころんで持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうするのよ。(S) {E: as usual.} {E: where; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nipopke
- ニポㇷ゚ケ 【自動】(食べ物が)いたむ、 古くなって変質して食べられなくなる(「あめる」)。 nipopke wakka iteki ku yan ニポㇷ゚ケ ワッカ イテキ ク ヤン くさった水は飲まないようにしなさい。(S) nipopke yak wen na, na arsuyne popte wa anu ニポㇷ゚ケ ヤㇰ ウェン ナ、 ナ アㇻスイネ ポㇷ゚テ ワ アヌ 悪くなる(「あめる」)といけないからもう一度煮立てておきなさい。(S) ☆参考 木や草がくさることは munin ムニン、 魚や肉がくさることは horse ホㇿセ。 {E: (for food)to rot.} (出典:田村、方言:沙流)
- nírustarara
- ニルㇱタララ 【自動】[nirus-tarara 渋面・を上へさし上げている] 顔をしかめてブスッとしている(悪口)。 hńta ruska he ki p suy nírustarara wa an フンタ ルㇱカ ヘ キㇷ゚ スイ ニルㇱタララ ワ アン (彼は)何を怒ったのかまたしかめっつらをしている。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- nísapramta
- ニサㇷ゚ラㇺタ 【副】[nísap-ram-ta 急な・心・に](次のような文脈で)急に。 sine an to ta/nísapramta/ekimne rusuy/epa=ki kusu シネ アン ト タ/ニサㇷ゚ラㇺタ/エキㇺネ ルスイ/エパキ クス [雅]ある日のこと私は急に山へ行きたくなったので。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nisew(-e)
-
ニセウ
§326.こつばん(骨盤)(2)クマの骨盤 nisew(-e)〔ní-seŭ にセウ〕[<nisiw
suy(臼)]⦅クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:) - niwen
- ニウェン 【自動】きつい、 猛々しい、 (犬が)すぐ人にかみついてかかる(「いがむ」)、 (人の)厳しい、 「豪けつ」である(すごい)。 weyyuk koraci niwen ウェイユㇰ コラチ ニウェン 彼は悪い熊のように乱暴だ(酒を飲んで暴れ回る)。(S) iyapo anak niwen pe ne kusu hekattar anakne ehosi iki ka eaykap イヤポ アナㇰ ニウェン ペ ネ クス ヘカッタㇻ アナㇰネ エホシ イキ カ エアイカㇷ゚ 父は厳しいものだから子どもたちはまちがったことをすることができない。(S) hemanta húci niwen hawe an! omkekar yakka nepki rusuy ヘマンタ フチ ニウェン ハウェ アン! オㇺケカㇻ ヤッカ ネㇷ゚キ ルスイ まあなんとおばあちゃん「豪けつ」ねえ(=すごいねえ)、 かぜをひいているのに仕事をしたいんですって。(W) m {E: to be severe; harsh.} (出典:田村、方言:沙流)
- noiwan
- ノイワン 【連体】[no-iwan (多いことを表す?)・六つの][雅](慣用表現の中で)六つの(=たくさんの)。 kunne rerko/noiwan rerko/tókap rerko/noiwan rerko クンネ レㇾコ/ノイワン レㇾコ/トカㇷ゚ レㇾコ/ノイワン レㇾコ 夜の日数は六日、 昼の日数は六日=六日六晩。 tunoiwan suy トゥノイワイスイ [二つの・六・回]何回も何回も。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nu 1
- ヌ 【他動】①(声や音)を聞く/が聞こえる、 (話や事柄)を聞く/を聞いて知る/を聞いて従う、 (自分の体調)を感知する、 (匂い/臭気)を感じる。 kuci-peker menoko sinotca haw a=nu クチペケㇾ メノコ シノッチャ ハウ アヌ (私には)澄んだ声の女性が歌う声が聞こえた。(NK民話) k=úwepeker ciki nu yan! クウェペケッ チキ ヌ ヤン! 昔話をしてあげるから聞きなさい。(S) a=onáha ye p a=unúhu ye p somo a=nu ka eaykap pe ne kusu アオナハ イェㇷ゚ アウヌフ イェㇷ゚ ソモ アヌ カ エアイカㇷ゚ ペ ネ クス 父母の言うことを聞かないわけにいかないので。(W民話) húra nu フラ ヌ 匂いを感じる、 匂いがする。 tanpaku supuya nu wa omke rusuy nankor タンパク スプヤ ヌ ワ オㇺケ ルスイ ナンコㇿ たばこの煙のにおいを吸ったので咳が出そうになったのでしょう。(W) ☆参考 意識的に匂いをかぐことは húrarapkar フララㇷ゚カㇻ と言う。 ②[補助動詞]wa nu ワ ヌ …してみる。 kopisi wa nu コピシ ワ ヌ きいて(たずねて)みなさい。(S) ☆参考 動詞が他動詞のときにのみ用いる、 自動詞のときには inu イヌ を用いる、 また他動詞のときでも inu イヌ も用いる。 ③(慣用表現) e=nu エヌ (直訳すると)あなたは聞こえるか/聞こえますか=もしもし、 ねえ、 あのう(eani エアニ で呼ぶ相手に呼びかける)。 a=nu アヌ (直訳すると)あなた様はお聞こえになりますか=もしもし(aoká アオカ で呼ぶ相手に、 つまり女性から男性に、 また目上の人に敬意を表して呼びかける)。 {E: ①to listen to…; …can be heard. ②to try to do… ③…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nukare
- ヌカレ 【複他動】[他動使役][nukar-e 見る・させる] …に …を見せる。 nep ne yakka pirkano eci=epákasnu eci=nukáre rusuy ネㇷ゚ ネ ヤッカ ピㇼカノ エチエパカㇱヌ エチヌカレ ルスイ 私は何でもあなたによく教え、 よく見せてあげたい。(NZ独話) {E: to show…to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- numkoekompa
- ヌㇺコエコンパ 【他動】[複](単は numkoekomo ヌㇺコエコモ)(大勢の人たちで)…を取り囲んで攻める(?)。 ci=kor kotan numkoekompa rusuy kus チコㇿ コタン ヌㇺコエコンパ ルスイ クㇱ 彼らは私たちの村を取り囲んで攻めようとして。(S独話) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oasi 2
- オアシ 【助動】まさに…しようとしている、 いま…するところだ、 …する気になる、 …しかかる。 te wano ku=ye oasi hawe tapan na テ ワノ クイェ オアシ ハウェ タパン ナ 今から言うところです。(W独話) mame ka ipeo oasi noyne マメ カ イペオ オアシ ノイネ 豆も実が入りかけているらしく。(S) opitta e=eraman oasi hawe he an? オピッタ エエラマン オアシ ハウェ ヘ アン? あなたはみんな覚えようというのですか。(S) tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an oasi na! タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン オアシ ナ! 今会ったばかりなのにまた別れなければならないのかなあ。(S) {E: ①to start, begin… ②to be about to do…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okrawnunu
- オㇰラウヌヌ 【自動】[ok-raw-nunu 首・深み・(?)] 首を引っ込める、 出ていた首を着物の中にヒョイとひっこめる。 ku=yayrire wa ku=inkar kor ranma apto as kor ora suy k=ókrawnunu ranke ayne tanepo k=ek, seyeppo néno kane クヤイリレ ワ クインカㇻ コㇿ ランマ アㇷ゚ト アㇱ コㇿ オラ スイ コㇰラウヌヌ ランケ アイネ タネポ ケㇰ、 セイェッポ ネノ カネ 私は背伸びして見るとまだ雨が降っているのでまた首をひっこめひっこめしてやっと今来た、 カタツムリみたいに。(S) {E: to pull back the neck, the head.} (出典:田村、方言:沙流)
- omawkururu
- オマウクルル 【自動】[o-maw-kururu その尻・風・ピューピュー吹く](次のような文脈で) setur kasi ta/ikayop ne a p/omawkururu (男たちの)背中の上で矢入れ袋が風に吹かれるみたいに浮いている(速く走っている様子の描写)。(W神謡K) ☆参考 別の話者の語った民話で、 同様の文脈で、 omawsuye オマウスイェ が使われている。 (出典:田村、方言:沙流)
- omke 2
- オㇺケ 【自動】かぜをひく(=omkekar オㇺケカㇻ)。 k=omke rusuy noyne ku=mecirataroski コㇺケ ルスイ ノイネ クメチラタロㇱキ 私はかぜをひきそうで寒気がする。(W) ☆参考 =omkekar オㇺケカㇻ {E: to catch a cold.} (出典:田村、方言:沙流)
- onnisapno
- オンニサㇷ゚ノ 【副】[on(< oar)-nísap-no 全く・急な・(副詞形成)][雅] 全く急に、 不意に。 sine an to ta/onnisapno/ekimne rusuy=an シネ アン ト タ/オンニサㇷ゚ノ/エキㇺネ ルスヤン [雅]ある日のこと私はふと(急に)山へ行きたくなった。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- opitta
- オピッタ 【副】(二つ以上/二人以上が)皆、 (二つでも、 たくさんでも、 数も量も)全部。 kamuy opitta カムイ オピッタ 全ての神、 神全員。 pirka amip opitta ピㇼカ アミㇷ゚ オピッタ すべての美しい着物、 美しい着物(は)みんな。 aynu opitta arki アイヌ オピッタ アㇻキ 人(男)はみんな来た。 inanike ne yakka opitta ku=kor rusuy イナニケ ネ ヤッカ オピッタ クコン ルスイ どっちでも両方ともほしい。 sine netopa eus pe ne kus opitta ray シネ ネトパ エウㇱ ペ ネ クㇱ オピッタ ライ (二つの頭が)一つの体についていたので両方とも死んでしまった。(S民話) c=ópitta チョピッタ 私たちみんな。 eci=opitta エチオピッタ あなたたちみんな。 aoká opitta アオカ オピッタ あなたを含めて私たちみんな。 ☆参考 epitta エピッタ は一つのものの全体。 {E: everyone; all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- or
- オㇿ 【位名】[概](所は oro/orke オロ/オㇿケ) ①(モノを表す名詞の後に置かれて、 そのモノを場所としてとらえる名詞句とする。 場所や時を表す名詞の後に置かれると、 よりはっきりとその場所、 その時を示す。 目的語として位置を表す名詞句を要求する語、 たとえば位置格助詞 ta タ《…に/で》、 un ウン《…へ》など、 動詞の接頭辞 o- オ《…に/で》など、 他動詞 kus クㇱ《…を通る》、 oma オマ《…に入る/位置する》などの前で多く使われる。) …の所、 …のとき。 (その他、 文脈によって…の中、 …の家、 …の上などいろいろに訳せる。)sapa or o ki サパ オㇿ オ キ 頭につくシラミ。 mesi itanki or a=o kor メシ イタンキ オㇿ アオ コㇿ ごはんを茶わんによそうと。(W会話) poro su or oma sayo ポロ ス オㇿ オマ サヨ 大鍋に入っているおかゆ。(W民話) apa or pak k=arpa korka アパ オㇿ パㇰ カㇻパ コㇿカ 私は戸口の所まで行ったけれど。(W) nis or péka hopuni ニソㇿ ペカ ホプニ 空を飛んだ。(S民話) toy or ta nepki kor an トヨッタ ネㇷ゚キ コラン (彼は)畑で働いている。 suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に飛び込んだ(落ちた)。(S) iteki en=or ta ahup yan イテキ エノッ タ アフㇷ゚ ヤン 私の家に入らないで下さい。(S) kesikomu sekor sísam or ta a=ye ケシコム セコㇿ シサㇺ オッタ アイェ 消しゴムと日本語で言う。 kanto or un rikin カント オルン リキン 天に昇る。(S言い伝え) atuy or un cikap アトゥヨルン チカㇷ゚ 海の鳥。(W民話) nis or wa ran ニソㇿ ワ ラン 空から降りて来た。(W民話) ②…or ta …or ta …オッタ …オッタ ☞otta オッタ 2。 or wa オㇿ ワ (受け身表現の行為者、 oro wa オロ ワ とも言う。)…によって。 kamuy or wa ene a=e=yáynure カムイ オㇿ ワ エネ アエヤイヌレ あなたは神からそう思わされた。(W民話) ☆参考 所属形は oro オロ の例が圧倒的で、 orke オㇿケ は1例のみ。 orke オㇿケ には別の用法がある。 {E: ①from… ②by…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- orawki
- オラウキ 【他動】…を取り逃がす、 …に追いつけない、 …に遅れる、 …しそこなう。 ci=nukar rusuy kus paye=as akus c=órawki wa isam チヌカン ルスイ クㇱ パイェアㇱ アクㇱ チョラウキ ワ イサㇺ 私たちは見たいので行ったところ遅れて見そこなってしまった。(S) a=oráwki ki wa/iwak=an yakne/a=i=kóyki ki na アオラウキ キ ワ/イワカン ヤㇰネ/アイコイキ キ ナ つかまえずに帰ったら叱られるよ。(S即興詩) ☆参考 kisaorawki キサオラウキ 汽車に乗り遅れる。 pasu-orawki パスオラウキ バスに乗り遅れる。 ☆対語 oskoni オㇱコニ。 {E: to let…go free, to be late for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ore
- オレ 【連体/接頭辞】(otu… オトゥ と対にして使われて)三つの。 otu…ore… オトゥ… オレ… 二つも三つもの=いくつもいくつもの。 otu kesto ta/ore kesto ta オトゥ ケㇱト タ/オレ ケㇱト タ [雅]毎日毎日来る日も来る日も。(Sユーカラ) otu tapkanru/ore tapkanru/ukakuspare オトゥ タㇷ゚カンル/オレ タㇷ゚カンル/ウカクㇱパレ [雅]何回も何回も両手を広げ一歩一歩進んでいく踊りをくり返した。(Sユーカラ) (叙事詩でも昔話でも、 人の姿になっていた神が天に帰るために鳥の姿になるシーンでよく出てくる表現。) otu suy konna ore suy konna オトゥ スイ コンナ オレ スイ コンナ [雅]二回も三回も(=何回も何回も)。 ☆参考 前半の otu… オトゥ… の部分だけが言われて、 後半の ore… オレ の部分が省略されることもある。 話すときや昔話を語るときなどには、 後半をいうときでも ore オレ の代りに re レ と言って、 otu… re… オトゥ… レ… となることもある。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- osma
- オㇱマ 【他動】①(目的語は「場所」)(そこ)に入る、 …に突っ込む、 …に突進する、 当たる、 …に行って/入って/落ちてしまう。 toy ka osma トイ カ オㇱマ 地上に落ちる。 kemaha sir ka osma ケマハ シㇼ カ オㇱマ その足が地面につく。(HK民話) suy or osma スヨㇿ オㇱマ 穴に落ちる/とび込む。 nísapno cisesoy a=osma ka eyayramkar ニサㇷ゚ノ チセソイ アオㇱマ カ エヤイラㇺカㇻ いきなり家の前まで行ってしまうわけにもいかない。(S民話) ruyka utunnu wa an na ikiya oro eci=ósma na ルイカ ウトゥンヌ ワ アン ナ イキヤ オロ エチオㇱマ ナ 橋がすきまがあいてるよ、 そこに落ちないようにね。 corpokke osma チョㇿポッケ オㇱマ …の下敷きになる。 e=cis-núpe e=cis-etori a=oypepi osma wa ipe ka a=eáykap エチㇱ ヌペ エチㇱ エトリ アオイペピ オㇱマ ワ イペ カ アエアイカㇷ゚ あなたの泣いた涙や鼻汁が、 死んで神の国にいる私の食器に入って、 私はものを食べることもできない。(HC民話)(民話の中で、 愛する人に死なれて悲嘆にくれている人の夢の中に現れた死者が言う常套句。) ② tom(o) osma トㇺ/トモ オㇱマ …にぶつかる。 ③ramu-osma ラムオㇱマ 同意する。 ukoramu-osma ウコラムオㇱマ 互いに同意する。 ewkoramu-osma エウコラムオㇱマ …のことについて互いに同意する。 {E: to enter…; put…into; rush (at)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ossike(he)
- オッシケ(ヘ) 【名】[所](概は ossi オッシ) ①…の中、 その中(餅の中やリンゴの中)。 ossike tópenpe a=o sito オッシケ トペンペ アオ シト 中にあんこの入った餅。(W) ossike kikir o ruwe an オッシケ キキロ ルウェ アン(リンゴの)中に虫が入っている。 ossike kunne ruwe オッシケ クンネ ルウェ 中が黒くなっている。(W) ②…の腹の中(胃より下、 人間のみ、 主に特別の言い回しの中で用いる)。 ③心の中。 k=ossike péka ku=cis kor k=an コッシケ ペカ クチㇱ コㇿ カン 私はおなかの中で(=心の中で)泣いている。(W独話) ossike arka オッシケ アㇻカ [腹の中が・痛い] (1) 腹をこわす(下痢する等)。 (2) 憤慨する、 しゃくにさわる(「はらんばいわるい」)。 kú=ipeyar wa suy e=ossike arka kor an クイペヤㇻ ワ スイ エオッシケ アㇻカ コラン 私が人に食べさせたら(食べ物を与えたら)またあなたは機嫌を悪くしているんだね。(S) (3) 色事をする。 ossike pirka オッシケ ピㇼカ 腹の中は良い(=心は良い)。 ossike pirka korka kanparo wen オッシケ ピㇼカ コㇿカ カンパロ ウェン 腹の中は良いが(気はいいが)口が悪い。 ossike poro オッシケ ポロ [(頭の)中が・大きい] りこうだ(子どもが)。 ossike wen オッシケ ウェン [腹の中が・悪い] 腹黒い。 (出典:田村、方言:沙流)
- ossiwen
- オッシウェン 【自動】[ossi-wen 腹の中・悪い]憤慨する、 機嫌を損ねる(「はらんばい悪い」)。 kú=ipeyar wa suy e=ossiwen クイペヤㇻ ワ スイ エオッシウェン 私が人に食べさせたら(食べ物をあげたら)またあなたは機嫌を損ねている。(S) ☆参考 ossike arka オッシケ アㇻカ とも言う。 {E: to get very angry.} (出典:田村、方言:沙流)
- ouri
- オウリ 【他動】[単](複は ourpa オウㇽパ) …を掘る。 toy ouri トイ オウリ/トヨウリ 土を掘る。 nupuri ouri ヌプリ オウリ 山を掘る。 sir-ouri シロウリ 地面を掘る。 ☆参考 目的語は穴ではなく土や山など。 穴を掘ることは suy kar/suykar スイ カㇻ/スイカㇻ。 ものを外へ掘り出すことは soy omare ソイ オマレ/ソヨマレ。 {E: to dig…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ous 3
- オウㇱ 【副】[o-us その尻・につく] その後、 この後。 ous suy オウㇱ スイ その後(あと)また。 {E: after that; after this.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oyasim
- オヤシㇺ 【名/副】[oya-sim 他の・翌日]あさって、 明後日。 oyasim wano suy yayhonokka=an kus ne na オヤシㇺ ワノ スイ ヤイホノッカアン クㇱ ネ ナ あさってからまた勉強するからね。(S) {E: the day after tomorrow.} (出典:田村、方言:沙流)
- pa 8
- パ 【名詞語根】[< pa 7](数連体詞の後に置かれて。) ①(酒の杯数)…杯。 “henpakpa a=ku?” “re pa ku=ku” 「ヘンパㇰパ アク?」 「レパ クク」 「酒杯に何杯お飲みになりましたか?」 「三杯飲みました。」 (W) ②たばこ「一服」の「服」(「二服」「三服」は言わない)。 tanpaku sine pa ku=ku rusuy タンパク シネ パ クク ルスイ たばこを一服のみたい=ちょっとたばこを吸いたい(二口でも三口でもよい)。(W) ☆参考 茶碗やおわんやゆのみの杯数を数えるには itanki イタンキ が使われる。 ☆参考 接尾辞と見ることもできるが、 読みやすさのために離して書く。 {E: a counter for cups, glasses of drink.} (出典:田村、方言:沙流)
- pakkay iyonnokka
- パッカイ イヨンノッカ 【名】[子をおぶう・子守歌]子をおぶって歌う子守歌。 ☆対語 sintasuye iyonnokka シンタスイェ イヨンノッカ ゆりかご(ゆり板)をゆらしながら歌う子守歌。 ☞iyonnokka イヨンノッカ (出典:田村、方言:沙流)
- pakno
- パㇰノ 【後副】[pak-no …まで/ほど・(副詞形成)] ①…まで。 te pakno テ パㇰノ 今まで。 uni pakno ウニ パㇰノ 彼の家まで。 Tokiyo pakno henpak to ne wa sirepa? トキヨ パㇰノ ヘンパㇰ ト ネ ワ シレパ? 東京まで何日で着きますか。(S) onne utar onne pakno オンネ ウタㇻ オンネ パㇰノ 年老いた人々が亡くなるまで。 ②…ぐらい。 sine cup pakno シネ チュㇷ゚ パㇰノ 一ヵ月ぐらい。 ínep pakno イネㇷ゚ パㇰノ 四つほど。 asiknep pakno アシㇰネㇷ゚ パㇰノ 五つほど。 attem pakno an senkaki アッテㇺ パㇰノ アン センカキ 半ひろ(三尺)ほどある布。(S) mak pak ku=kar kor pirka? マㇰ パㇰ クカㇻ コㇿ ピㇼカ? (お金を)いくらぐらい払えばいいですか。(S) ③…ほど(比較の対象)。 k=éraman pakno ケラマン パㇰノ 私がわかるだけ(のことは全部)。(S会話) tuymano a=turá easkay pakno an hekaci トゥイマノ アトゥラ エアㇱカイ パㇰノ アン ヘカチ 遠くへ連れて行くことができるほどに(大きく)なった男の子。(NK民話) k=éaskay pakno túnas k=ek ケアㇱカイ パㇰノ トゥナㇱ ケㇰ (私は)できるだけ早く来ます。(S) ④[熟語・慣用表現]pakno/pakno ka パㇰノ/パㇰノ カ これまで、 これで終わり。 pakno ka ku=ye パㇰノ カ クイェ これで私が言うことは終わりです。 pakno ka パㇰノ カ 「もうたくさん」(もっと食べるようにとか、 お代わりをどうぞとか言われたときにこれ以上いらないと断る言い方)。 pakno ka c=e wa iyayiraykere パㇰノ カ チェ ワ イヤイライケレ (私たちは)もう充分(「たくさん」)いただきました、 ごちそうさま。(S) ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 utaspa pakno ウタㇱパ パㇰノ 互いに。 (tap)…hi pakno ne (タㇷ゚)…ヒ パㇰノ ネ 今…したばかりだ。 tap unukar=an hi pakno ne wa ora suy uwekohoppa=an wa paye=an oasi na タㇷ゚ ウヌカラニ パㇰノ ネ ワ オラ スイ ウウェコホッパアン マ パイェアン オアシ ナ(私たちは)今会ったばかりなのにまた別れて行かなければならないのかなあ。(S) {E: ①until. ②about; roughly. ③the extent of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- par
- パㇻ 【名】[概](所は paro(ho) パロ(ホ)) 口。 par or o パロㇿ オ …を口に入れる。(W会話) suy par ta スイ パッ タ 穴の入口に。(W民話) {E: the mouth.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- párur
- パルㇽ 【位名】[概](所は parurke(he) パルㇽケ(ヘ)) (容器や盆の)端の方、 (穴の)縁。 suy párur スイ パルㇽ 穴のふち。 ☆対語 noski ノㇱキ《真ん中》。 {E: edge; rim.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- patek
- パテㇰ 【後副】…ばかり、 …だけ。 káni patek en=kore カニ パテㇰ エンコレ 私だけにくれた。(S) kam patek c=e kor oka=as カㇺ パテㇰ チェ コㇿ オカアㇱ 私たちは肉ばかり食べている(いつも肉を食べている)。(S) poonpepo patek an ポオンペポ パテㇰ アン ほんの少しだけある=少ししかない。(W民話) e=cis patek ki p ne kusu エチㇱ パテㇰ キㇷ゚ ネ クス あなたが泣いてばかりいるので。(HC民話) hotke=an wa patek án=an ホッケアン ワ パテㇰ アナン 寝てばかりいた(いつも寝ていた)。(NK民話) patek a=kor rusuy pe パテㇰ アコン ルスイ ペ ただ一つほしいもの。(W民話) patek ku=kor su パテㇰ クコㇿ ス[それだけ・私が持っている・鍋]私のたった一つの鍋。(S) ☆参考 最後の二例は関係詞的用法。 ☆参考 takup タクㇷ゚ …しか…しない。 {E: just; only.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- póka
- ポカ 【副助】[po-ka (指小辞)・も] ①(せめて)…でも、 やっと…は。 sine cise tu cise póka eci=kár yakun シネ チセ トゥ チセ ポカ エチカㇻ ヤクン あなたがたは一軒か二軒だけでも家を建てれば。 tanto póka e=ek wa タント ポカ エエㇰ ワ あなたは(きのうは来なかったが)まあ今日になってでもようやく来て…。(W会話) ikoyyomap póka a=ki rusuy イコイヨマㇷ゚ ポカ アキ ルスイ (子どもがないので)せめて人の子をかわいがることだけでもしたい。(W民話) sonno póka ソンノ ポカ 本当に、 やっぱり、 はたして、 思ったとおり、 聞いていたとおり。 ponno ponno póka k=étoyta kus keraypo ku=kor ruwe un ポンノ ポンノ ポカ ケトイタ クㇱ ケライポ クコン ルウェ ウン ほんの少しだけでもまいたおかげでとれたのだよ。(S) néun póka/nen póka ネウン ポカ/ネン ポカ どうにか、 なんとかして。 nen póka é=iki wa e=epirka kunine ネン ポカ エイキ ワ エエピㇼカ クニネ なんとかしてあなたがえらくなるように。(S) ②(否定で)…さえ…しない。 sapa póka sak cip サパ ポカ サㇰ チㇷ゚ 船首すらない舟。(W民話) a=i=núkare póka somo ki no アイヌカレ ポカ ソモ キ ノ 私に見せてもくれずに。(W民話) {E: ①somehow or other; finally. ②not even.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- popte
- ポㇷ゚テ 【他動】[自動使役][pop-te 煮立つ・させる] …を煮立たせる、 …を煮立てる。 nipopke yak wen na, na arsuyne popte wa anu ニポㇷ゚ケ ヤㇰ ウェン ナ、 ナ アㇻスイネ ポㇷ゚テ ワ アヌ (食べ物が)「あめる」(悪くなる)といけないからもう一度煮立てておきなさい。(S) {E: to boil up…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- poysoya-kamuy
- ポイソヤカムイ 【名】[pon-soya-kamuy 小さい・ハチ・神][動物] ミツバチ。 poysoya-kamuy suy kapocá nonno ka pokusó nonno ka suy kotuk wa oka, tópen uske uyna rusuy kusu he ポイソヤカムイ スイ カポチャ ノンノ カ ポクソ ノンノ カ スイ コトゥㇰ ワ オカ、 トペン ウㇱケ ウイナ ルスイ クス ヘ ミツバチがまたカボチャの花やクローバーの花にまた止まっている、 甘いところ(蜜)がほしいからか。(S) ☆参考 利口なもんだ、 神のうちに入る、 葬式の日には頭に白い鉢巻をして悔やみに来る。(S)〔知分類 p.87 póy-soyay ((ホロベツ))小形のハチ〕 {E: a honeybee.} (出典:田村、方言:沙流)
- pusa
- プサ 【名】[概/所][< 日本語 ふさ(房)] 房かざり(刀のさやの)。 ☆参考 日本語の「房」の形状はしていない。 三角や四角の布のかざりが下げて(つけて)あるもので、 刀の房かざりは、 四角い布にししゅうし、 つり紐の両すそにつけてある。 ukopusakur/suypa kane ウコプサクㇽ/スイパ カネ [雅] 宝刀のつり紐のすそから下がっている房かざりがいっせいにゆれている。(Sユーカラ) ☆参考 糸、 紐やくさりで下げられた小さな玉やサイコロの形などの飾りは tumsi トゥㇺシ。 {E: a tassel on a sword etc.} (出典:田村、方言:沙流)
- puy
- プイ 【名】[概](所は puye(he)) ①穴、 孔(壁の穴、 管の孔など、 突き抜けていて何かが通るあなやすきま)。 puy o プイ オ/プヨ 穴があく(=púyo プヨ)。 taan puy o uske kari inkar タアン プヨ ウㇱケ カリ インカㇻ この穴のあいたところから見なさい。 ②[名詞語根] 体の孔、 たとえば鼻孔や耳の孔や肛門。 etupuy エトゥプイ 鼻のあな。 kisarpuy キサㇻプイ 耳の孔。 osorpuy/yorpuy オソㇿプイ/ヨㇿプイ 肛門。 ☆参考 地面を掘った穴など、 えぐられた穴は suy スイ、 崖のほら穴は póru ポル、 木のうろは nisa ニサ。 {E: ①a hole; an opening. ②the orifices of the body.} (出典:田村、方言:沙流)
- ram(u) isamka
- ラㇺ/ラム イサㇺカ 【連他動】[(…の)心・をなくさせる] …におせじを言う(「べんこふる」)。 e=ram isamka wa suy ene e=hawean hi nu rusuy kusu hawean hi ne na, iteki etarka hawean エラㇺ イサㇺカ ワ スイ エネ エハウェアニ ヌ ルスイ クス ハウェアニ ネ ナ、 イテキ エタㇻカ ハウェアン (彼は)べんこふって(=さも親しそうにして)あなたの心を探って、 またあなたがどう言うかを聞こうとしてるんだから、 うっかりしたことを言うなよ。(S) {E: to flatter…} (出典:田村、方言:沙流)
- ramasu
- ラマス 【他動】[引用一人称(不定人称形)の語幹][雅]…をおもしろく思う。 pet iwor kasi/komaknatara/an=rámasu/an=uwésuye ペッ イウォㇿ カシ/コマㇰナタラ/アンラマス/アヌウェスイェ[雅]川ぞいの景色が美しく開けている。 おもしろく心楽しい。(Sユーカラ) ☆参考 日常語では eramasu エラマス で、 不定人称形は a=erámasu アエラマス。 ユーカラでも、 人称接頭辞 an= アン がついていることから、 語幹は本来母音で始まっていたことがわかる。 an=eramasu アネラマス が何らかの原因で e を落として anramasu アンラマス という形になったものであろう。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rawke
- ラウケ 【位名】[所](概念形 raw ラウ の用例はない。)[raw-ke 深み・の所] ①その深み。 (「心の中」を表すこともある。) ②[熟語] rawke uk ラウケ ウㇰ どうしてよいかわからず内心おもしろくない。 “nen ka hawean=an hi ki rusuy kusu he iki?” sekor ramuan=an rawke a=uk kusu néun ka hawean=an ka somo ki 「ネン カ ハウェアナニ キ ルスイ クス ヘ イキ?」セコㇿ ラムアナン ラウケ アウㇰ クス ネウン カ ハウェアナン カ ソモ キ 「私に何か言ってほしくてそうしているのだろうか」と私は思ったが、 何と言っていいのかわからず腹立たしいので何も言わなかった。(NK民話) {E: ①depth. ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- raye 2
- ライェ 【他動】[ray-e 死ぬ・(他動詞形成)] 死なせる、 殺す、 皆殺しにする(?)。 iraye rusuy kus arki wa okay pe イライェ ルスイ クㇱ アㇻキ ワ オカイ ペ みんなを殺そうと来ている者たち。(W言い伝え) ☆参考 「殺す」ことを表すのに通常は rayke ライケ [単]《(一人/一匹)を殺す》、 ronnu ロンヌ [複]《(二人/二頭以上)を殺す》が用いられる。 raye ライェ がこれらとどう違うのか不明である。 この資料では、 「我々を皆殺しにする(ために他地域からやってきた)」という文脈で使われている。 語形は単数形である。 あるいは i=raye イライェ《私たちを殺す》ではなく iraye イライェ《人殺しする》という自動詞か。 {E: to kill…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- re 1
- レ 【名】[概/所] ①[概] 名前、 名称(人の名も、 ものの名称も)。 re ka sak レ カ サㇰ 名前がない。 re kor kur レ コㇿ クㇽ 有名な人。(S) ②[所](=réhe レヘ)…の名前、 …の名称。 Ikuresuye sekor a=re an pe ne イクレスイェ セコㇿ アレ アン ペ ネ 私の名前はイクレスイエというのです。(HK民話) {E: ①name. ②the name of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- réhe 1
- レヘ 【名】[所](概は re レ)…の名前、 …の名称、 彼/彼女の名前。 mak e=rehe an? マㇰ エレヘ アン/e=rehe mak an エレヘ マㇰ アン? あなたの名前は何といいますか。(KM) Kinakoype sekor réhe an utarkorkur キナコイペ セコㇿ レヘ アン ウタㇻコㇿクㇽ キナコイペという名前の村長。(HK民話) a=onáha réhe Kancasuye ne アオナハ レヘ カンチャスイェ ネ 私の父の名前はカンチャスイエです。(HK民話) to or ta patek okay pe réhe marimo ne ト オッタ パテㇰ オカイ ペ レヘ マリモ ネ 湖にばかりあるものの名前(名称)がマリモです。(W会話) réhe a=ye yak pirka レヘ アイェ ヤㇰ ピㇼカ (それの)名前を言えばいい。(S) {E: name of…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rekreku
- レㇰレク 【他動】[rek-rek-u (?)・(重複)・(他動詞形成)] …になぞなぞの問題を出す。 suy eci=rékreku na スイ エチレㇰレク ナ また私があなたになぞなぞの問題を出すからね。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rennatara
- レンナタラ 【自動】[雅] 気が沈む。 tanto anak niskur an wa ne humi he an, ku=katka konna rennatara, nep ku=kar rusuy ka somo ki タント アナㇰ ニㇱクㇽ アン ワ ネ フミ ヘ アン、 クカッカ コンナ レンナタラ、 ネㇷ゚ クカンルスイ カ ソモ キ 今日は曇っているからだろうか、 気が沈んで、 何をする気もしない。(S) {E: to be tired; weak.} (出典:田村、方言:沙流)
- réra 1
- レラ 【他動】…を交易で手に入れる。 a=onáha patek, sumiyaki ne kor an wa, ora amam ka réra, usa oka a=kor rusuy pe réra wa アオナハ パテㇰ、 スミヤキ ネ コラン マ、 オラ アマㇺ カ レラ、 ウサ オカ アコン ルスイ ペ レラ ワ (母はいなくて)父だけが、 炭焼きをやっていて、 交易で米も手に入れ、 いろいろな私たちのほしいものを交換して持って来て。(W民話) {E: to trade, exchange…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rik
- リㇰ 【位名】[ri-k 高い・所] 上の方、 高い所。 toop rik ta kotan enkasike ta cup noka oma senkaki a=así wa an トオㇷ゚ リㇰ タ コタン エンカシケ タ チュㇷ゚ ノカ オマ センカキ アアシ ワ アン ずっと向こうの高い所に村の上の方に太陽の絵の入った布(日の丸の旗)が立ててある。(S) oripak ka erampewtek, rik péka rik péka inkar オリパㇰ カ エランペウテㇰ、 リㇰ ペカ リㇰ ペカ インカㇻ (彼は)へりくだって行儀よくすることを知らない、 上の方をあちこち見る。(S) (注 昔の作法では、 あちこち見回したりキョロキョロ、 ジロジロ見たりするのは礼儀知らずとされていた。) cápe rik péka sinot kor oka kor suy réra ruy oasi チャペ リㇰ ペカ シノッ コロカ コㇿ スイ レラ ルイ オアシ 猫が上の方でじゃれているからまた風が強くなるだろう。(S) ☆対語 ra ラ。 {E: above; over; a higher, upper place.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- rikun
- リクン 【連体】[rik-un 高い所・にある](=rik un リㇰ ウン)高い所の、 上の方の。 rikun suy リクン スイ(沙流川下流のワテケさん、 サダモさんの発音では rikuy suy リクイスイ)家の天井の煙出し穴。 rikun puyar リクン プヤㇻ [上の・窓] 二階の窓。(S) {E: above; the high area of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruska
- ルㇱカ 【他動】…を怒る、 …のことで腹を立てる、 …に憤慨する、 …のことがおもしろくない、 …のことで不機嫌になる。 noyporo poro suy a=omáre hi ruska kusu ノイポロ ポロ スイ アオマレ ヒ ルㇱカ クス (彼は)ひたいに大きな穴をあけられたことに憤慨して。(S会話) ene iruska katun ki siri a=ruska エネ イルㇱカ カトゥン キ シリ アルㇱカ (彼が)そんなに不機嫌そうにしていることに私は腹が立った。(W民話) sirunno maskin a=nukár kor a=e=ráyke hi ka a=nukúri a=ruska ruwe ne kusu シルンノ マㇱキン アヌカㇻ コㇿ アエライケ ヒ カ アヌクリ アルㇱカ ルウェ ネ クス まさか目の前に見ながらあなたを殺すなんて、 そんな気にもなれないし不愉快だから。(W民話) {E: to get angry at…, over…; fly into a rage over…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ruy 1
- ルイ 【自動/助動】①[自動]激しい。 réra ruy レラ ルイ 風が激しい。 hawe(he) ruy ハウェ(ヘ) ルイ 声が大きい、 大声で言う。 ruri ruy ルリ ルイ あくが強い、 だしがきつすぎる。 ataye ruy アタイェ ルイ(値段が)高い。 ②[助動]…するのが激しい、 ひどく…する。 ye ruy イェ ルイ 激しく言う、 しつこく言う。 eytasa ratki ruy wa osirkaociw wa ku=suye ka eaykap エイタサ ラッキ ルイ ワ オシㇼカオチウ ワ クスイェ カ エアイカㇷ゚ (ぶらんこが)あまりたれ下がりすぎて下につかえてゆらすことができない。(S) ☆対語 hawke ハウケ(声が)小さい、 (値段が)安い。 {E: ①to be violent; severe; strong; hard. ②to do…is severe, violent, etc.; to do…cruely, harshly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- saramanto
- サラマント 【名】[sara-manto (?)・[< 日本語]窓]天井の煙出しの穴。 ☆参考 神謡やユーカラなどでは rikuysuy リクイスイ [< rikun-suy 上の・窓]と言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- sáta-irwaki(hi)
- サタイㇼワキ(ヒ) 【名】[所](概は sátairwak サタイㇼワㇰ)…のいとこ。 núman kunneywa téun unarpe sata-irwaki cisesak wa kusu ukuran wano arpa wa ikasuy kor an ヌマン クンネイワ テウン ウナㇻペ サタイㇼワキ チセサㇰ ワ クス ウクラン マノ アㇻパ ワ イカスイ コラン きのうの朝ここの(=この家の)おばさんのいとこが奥さんに亡くなられたので、 おばさんは夕べから行って手伝いをしている。(W) ☆発音 irwaki イㇼワキ の発音は イㇽワキ。 {E: the cousin(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
- sepepatki
- セペパッキ 【自動】[sepep-atki (擬態重複)・(自動詞形成)](木の葉が風でゆれて)サラサラ…と鳴る。 níham sisuyesuye humi sepepatki hi ne aan ニハㇺ シスイェスイェ フミ セペパッキ ヒ ネ アアン 木の葉が風にゆれて「サオサオ…と」(サラサラ…と)鳴っている音なのだった。(W)民謡 (出典:田村、方言:沙流)
- sére 1
- セレ 【複他動】[他動使役][se-re …を背負う・させる] …に…を背負わせる(荷物を運ばせることを言うときの表現)。 kími eci=ére rusuy kusu hápo en=sere wa k=ek キミ エチエレ ルスイ クス ハポ エイセレ ワ ケㇰ 「トウキビ」(=トウモロコシ)をあなた方に食べさせたくて母が私にそれを背負わせて私が来た=トウモロコシをあげたいからと母に持たされて来ました。(S) {E: to make…carry…on their backs.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- si-…-re/-te/-e 2
- シ…レ/テ/エ 【接頭辞…接尾辞】(他動詞に si- シ が接頭し後ろに使役語尾 -re/-te/-e レ/テ/エ を伴って)…してもらう。 kásuy カスイ …の手伝いをする;sikasuyre シカスイレ [si-kasuy-re 自分を・を手伝う・させる]…に自分の手伝いをしてもらう。 nukar ヌカㇻ …を見る;sinukare シヌカレ [si-nukar-e 自分を・見る・させる]…に自分を見てもらう。 (出典:田村、方言:沙流)
- sikiyupupu
- シキユププ 【自動】[siki-yupu-pu 目[所]・きつく締める・(重複)…している]目をギュッとつぶっている。 tane suy Apeetok sikiyupupu wa an na タネ スイ アペ エトㇰ シキユププ ワ アン ナ また「横座」(サダモさんは幼いときいつも横座に座っていたのでこう呼ばれていた)が目をギュッとつぶっているぞ(出されたものを食べたくないので)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sikkapturiri
- シッカㇷ゚トゥリリ 【自動】[sikkap-turi-ri まぶた・を伸ばす・(重複)ずうっと…する] 目がたるむ、 まぶたがのびている。 aysuye kor sikkapturiri kane an アイスイェ コㇿ シッカㇷ゚トゥリリ カネ アン 居眠りしながら目がたるんでいる。(S) {E: to have droopy eyes.} (出典:田村、方言:沙流)
- sikmokte
- シㇰモㇰテ 【他動】[< sik-mok-te 目・えさで釣る(?)・させる] ちょっと目につく/目に入る。 imok sikmokte ka somo ki イモㇰ シㇰモㇰテ カ ソモ キ えさが目につかない/目に入らない。 ku=sikmokte wa k=e rusuy クシㇰモㇰテ ワ ケ ルスイ 私は(それが)ちょっと目について/目に入って食べたかった。(S) {E: for…to come into view, catch one's eye.} (出典:田村、方言:沙流)
- siknu
- シㇰヌ 【自動】[sik-nu 目・を持つ] 生きる、 死なずにすむ、 命をとりとめる。 yuptek kur nepki wa ukasuy e hike opitta ohonno siknu p ne na ユㇷ゚テㇰ クン ネㇷ゚キ ワ ウカスイ エ ヒケ オピッタ オホンノ シㇰヌㇷ゚ ネ ナ よく働ける人が働いて助け合って食べていく者が皆長生きするのですよ。(S民話) hetopo horka siknu ヘトポ ホㇿカ シㇰヌ (死にかかっていたその人は)また逆もどりして生きた=いのちを取りとめた。(W会話) tókor kamuy pekanpe haru i=ekasnukar wa kusu a=kotanuhu siknu p ne a kusu トコㇿ カムイ ペカンペ ハル イエカㇱヌカㇻ ワ クス アコタヌフ シㇰヌㇷ゚ ネ ア クス 湖の神が菱(ヒシ)の実を授けてくれたからこそ私たちの村が(=村人みんなが)生きながらえた(飢え死にせずにすんだ)のだったから。(S会話) siknu wa an [単]/siknu wa oka [複] シㇰヌ ワ アン/シㇰヌ ワ オカ 生きている。 {E: to be alive.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- simotori
- シモトリ 【自動】[< 日本語 すもうとり]すもうをとる。 e=simotori hene easkay wa he e=arpa rusuy pe an? エシモトリ ヘネ エアㇱカイ ワ ヘ エアㇻパ ルスイ ペ アン? (直訳すると)あなたはすもうでも取れるので行きたいのか=行ったってすもうが取れるわけでもないのにすもうを見に行きたいのか。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- sinrit 2
- シンリッ 【名】[概](所は sinrici(hi) シンリチ(ヒ))[sir-rit 地・すじ] ①先祖。 sinrit koycarpa シンリッ コイチャㇻパ 先祖を供養する。 ②一族(先祖も、 子孫も含めて家全体)。 yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka sinrit ku=ramu wa nen póka kú=ikasuy siri un ヤイカタ アナㇰ ネㇷ゚ カ クカㇻ ソモ キ ヤッカ クイペ エアㇱカイ コㇿカ シンリッ クラム ワ ネン ポカ クイカスイ シリ ウン 自分は(私自身は)何もしないでも食べられるけれど一族を思って何とか手助け(=協力)しているのだよ。(S) {E: one's family clan, ancestors.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sinta
- シンタ 【名】空中の乗り物、 揺籃(赤ん坊を寝かすゆり板)。 poyson cis na sinta suye ポイソン チㇱ ナ シンタ スイェ 赤ん坊が泣いてるからゆり板をゆらしなさい。(S) iresu sinta イレス シンタ [子育てする・シンタ]揺籃、 ゆりかご、 赤ん坊を寝かすゆり板。 kamuy sinta カムイ シンタ [神・シンタ]神が乗って空を飛ぶ舟のような乗り物。 ☆参考 昔、 ゆりかご(ゆり板)は木でつくられ、 そりのような形をしており、 その上にぼろ布などがしかれ、 四すみに綱をつけて天井の梁(はり)から吊って下げられていた。 ぼろにくるまれた赤ん坊がその上に寝かされ、 落ちないようにしばってある。 針仕事などをしている母親が、 赤ん坊が泣くと、 このゆり板をゆらして子守歌を歌ったものだという。 子守歌の中で iresu sinta イレス シンタ と言っているのがそれである。 これを普段しゃべるときは通常ただ sinta シンタ と表現する。 子守歌ではこれを神のシンタになぞらえて kamuy sinta カムイ シンタ《神のシンタ》が下りて来たと表現することもある。 {E: a baby's cradle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirar 1
- シラㇻ 【名】岩、 大きな石(石垣にするような)、 海辺の岩、 コンクリート。 híne suy sirar ka un néa saro terke tek híne ヒネ スイ シラㇻ カ ウン ネア サロ テㇾケ テㇰ ヒネ そしてまた磯岩の上へその猿はピョンととびのって。(S民話) soy ta sirar kar kor oka ソイ タ シラㇻ カㇻ コロカ 外で「コンクリ」(=コンクリート)をつくっている(「岩みたいな形になるから」)。(W) {E: a (large) rock.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sirko-hokayekaye
- シㇼコホカイェカイェ 【自動】[sir-ko-ho-kaye-kaye 地・に合わせて・尻・を折る・(重複)](川が)蛇行(だこう)する。 sirko-hokayekaye ayne suy íka シㇼコホカイェカイェ アイネ スイ イカ (川が)しばらく蛇行していてからまたあふれた。(S) {E: to meander.} (出典:田村、方言:沙流)
- siyeyemawsiyupu
- シイェイェマウシユプ 【自動】[siyeye-maw-si-yupu 病気・気・自分を・きつくする] 病気が重い(熱が高く出たり、 ちょっと下がったりする)。 siyeyemawsiyupu wa ramu cisuye kor an シイェイェマウシユプ ワ ラム チスイェ コラン 病気が重くてうわごとを言っている。 ☞siyupu シユプ (S) {E: to be seriously sick, ill.} (出典:田村、方言:沙流)
- so 5
- ソ 【終助】(一人言で)…しよう、 …しようかな。 tane k=arpa so タネ カㇻパ ソ (私)もう行こう/行こうかな。(S) suy ku=ye so スイ クイェ ソ また(私)言おう/言おうかな。(S会話) ☆参考 一人称単数形の動詞と共に使われる。 ro ロ《…しよう、 …しようか》と似ているが、 ro ロ は相手に提案して同意を求める言い方、 so ソ は自分一人の意志を言う。 {E: expression of volition.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sókarmaci(hi)
- ソカㇻマチ(ヒ) 【名】[所](概 sokarmat ソカㇻマッ の用例はない。)[sokar-mat-i 敷物を敷いて座を整える・女/妻・(所属語尾)][雅] 正妻。 a=antemaci/a=sokarmaci/a=osúra kuni/a=ramú ka/somo ki awa アアンテマチ/アソカㇻマチ/アオスラ クニ/アラム カ/ソモ キ アワ わが正妻、 わが本妻と、 別れることなど思ってもみなかったが。(W神謡語り) antemacihi sókarmacihi ikesuy hi ruska kusu アンテマチヒ ソカㇻマチヒ イケスイ ヒ ルㇱカ クス (その男の神は)正妻が、 本妻が、 怒って出て行ったので不機嫌になって。(W独話) ☆参考 antemaci(hi) アンテマチ(ヒ) とも言う。 用例は二つとも類義並列の対句である。 両方とも主として韻文で使われる。 日常語で正妻を第二の妻と区別して言う簡単な言い方は poromat ポロマッ[概]/poromaci(hi) ポロマチ(ヒ)[所]。 {E: one's legal wife.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soye 2
- ソイェ 【他動(?)】(ウポポと呼ばれる輪唱歌の中に出てくる語。) he kannispo/he soye ヘ カンニㇱポ/ヘ ソイェ [雅]へー天に、 へーそびえる(?)。(Kウポポ) ☆参考 soye ソイェ が suye スイェ の転化だとすれば、 もとの意味は「へー天をへーゆらしている」、 または「へー天が頭をゆらしている」つまり「天が上の方でゆれている」となって、 酒に酔った人の歌として解釈できる。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- soyoterke
- ソヨテㇾケ 【自動】[soy-o-terke 外・に・跳ねる] 家などの中からピョンと跳んで出る。 heynu rikunsuy kari/heynu soyoterke=an na ヘイヌ リクンスイ カリ/ヘイヌ ソヨテㇾケアン ナ 私は天井の煙出しの穴からピョンと外へ出た。(HC神謡) {E: to jump, rush outside.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sukup
- スクㇷ゚ 【自動】①成長する、 子どもから大人へ、 若年から壮年になり壮年期をすごして老年へと向かって成長して/年を取っていく、 (若い大人として)暮らす/人生を過ごす。 tan te pakno sukup tuyka ta a=ki kor oka=an hi タン テ パㇰノ スクㇷ゚ トゥイカ タ アキ コㇿ オカアニ 私たちがこれまで生きてきた間にしていたことを。(W会話) iruka sukup kor tu po re po a=kor kor イルカ スクㇷ゚ コㇿ トゥ ポ レ ポ アコㇿ コㇿ 少しの間暮らすうちに二、 三人の子どもができたとき。(HC民話) ②若い(老いていない、 まだ元気でよく働ける)、 壮年である。 sukup kur スクㇷ゚ クㇽ 若い人(二十代から三十五、 六まで) (S)、 (十代二十代から三十代四十代の中年まで) (S) poro sukup kur ポロ スクㇷ゚ クㇽ 熟年の人、 初老の人。 en=or ta anak sukup utar poronno oka na nep ka a=emónasap ciki sikasuyre yan エノッタ アナㇰ スクプタㇻ ポロンノ オカ ナ ネㇷ゚ カ アエモナサㇷ゚ チキ シカスイレ ヤン 私の所には若い人たちが大勢いるから何か忙しいときには手伝わせなさい。(S) (注 [対] onne オンネ 年老いている。) ③[名]成長している間、 人生の間、 若いとき(老年になる前全部)。 sukup epitta スクㇷ゚ エピッタ 小さいときからずっと。 sukup hontom eysam スクㇷ゚ ホントㇺ エイサㇺ 人生の途中で亡くなる=老いるまで生きずにまだ若いうちに、 三十代、 四十代ぐらいで死ぬ。 sukup noski epa スクㇷ゚ ノㇱキ エパ 人生のなかば(壮年)に達する。 ☆参考 pewre ペウレ は十代から二十代ぐらいの若年を言い、 成長する意味はない。 ☆参考 小さい子どもが成長して大きくなることは poro ポロ。 {E: ① to mature, grow up. ② young. (from about 20~35, 36 years of age). ③ to be young: refers to the passing of the years (as a young adult). } ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tanpaku
- タンパク 【名】[< 日本語] たばこ。 tanpaku ku タンパク ク[たばこ・を飲む]たばこを吸う。 tanpaku sine pa ku=ku rusuy タンパク シネ パ クク ルスイ 私はたばこを一服吸いたい。(W) ☆参考 きざみも紙巻きも。 ワテケさんはきざみたばこをきせるにつめて吸っていた。 ☆参考 kiseri キセリ きせる。 {E: tobacco; cigarettes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- taypeutari
- タイペウタリ 【名】[所](utari ウタリ の概は utar ウタㇻ)[taype-utar-i …の子・たち・(所属語尾)] …の子どもたち(悪口、 罵倒)。 X taypeutari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na X タイペウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ Xの「こっこら」(=子どもたち)来てまた花をみんな取ってしまったんだな。(S) {E: the children of…(slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- to 5
- ト 【助詞】[< to 3 ほらあそこに](強めの助辞) mak suy ramu cisuye kor an hawe to an? マㇰ スイ ラム チスイェ コㇿ アン ハウェ ト アン? 何をまたたわごとを言っているんだろう。 a=rayke wa tos to …nek! アライケ ワ トㇱ ト …ネㇰ! 殺されたからこそ…したのさ。(KK掛け合い歌) {E: an emphatic particle.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókapracici
- トカㇷ゚ラチチ 【自動】[tókap-racici 昼間・…をダランと下げている]いねむりする(コックリコックリと舟をこぐ)。 “mákip e=tokapracici siri somo he an?” 「マキㇷ゚ エトカㇷ゚ラチチ シリ ソモ ヘ アン?」 「どうしてあんたいねむりしてるんでないの?」(次のなぞなぞの言葉を使って冗談に言っている。) kusuri o poysu atte wa yáke ta tókapracici p/tókapracici an pe hńta ne? クスリ オ ポイス アッテ ワ ヤケ タ トカㇷ゚ラチチㇷ゚/トカㇷ゚ラチチ アン ペ フンタ ネ? 薬のはいった小鍋をかけてその炉端でいねむりしているものはなんだ? (なぞなぞで答えは Kusur Tokapci クスッ トカㇷ゚チ 釧路と十勝。) ☆参考 通常、 いねむりすることは aysuye アイスイェ と言う。 {E: to take a nap; doze.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomotuye
- トモトゥイェ 【他動/後副】[tomo-tuye 中ほどの所[所]・を切る] ①[他動]…を横切る、 川や海を渡る。 pet ku=tomotuye wa ペッ クトモトゥイェ ワ (私は)川を渡って…。 ruyka tomotuye ルイカ トモトゥイェ 橋を渡りなさい(ruyka kari arpa ルイカ カリ アㇻパ とも言う)。(S) ②[後副]…を横切って。 atuy tomotuye ikesuy=an アトゥイ トモトゥイェ イケスイアン 私は怒って家を出て海を横切って(=越えて)行った。(W神謡語り) pet tomotuye uhasekoyki p ペッ トモトゥイェ ウハセコイキㇷ゚ 川越しに柴木でたたき合うもの(なぞなぞで、 答えは sikrapu シㇰラプ まつげ)。 {E: ①to cross…; to cut cross, across… ②across…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tu 2
- トゥ 【連体】[数連体] ①二つの、 二個の、 二人の。 tu sike トゥ シケ 二個の荷物。 tu poyson トゥ ポイソン 二人の子ども。 ②たくさんの。 tu… re… トゥ… レ… (1)二つか三つの。 (2)二つも三つもの…(=たくさんの…)。 tu suy ka re suy ka トゥ スイ カ レ スイ カ 二回も三回も(=何回も何回も)。 tu pa ka re pa ka トゥ パ カ レ パ カ 二年も 三年も(=何年間も)。 tu ka-sinkop re ka-sinkop ranke ranke トゥ カシンコㇷ゚ レ カシンコㇷ゚ ランケ ランケ [慣用句]二つも三つもの結び目を下げ下げしている(糸をつむいで/紐をよっている様子の描写)。 tu pekennupe re pekennupe yaykoranke トゥ ペケンヌペ レ ペケンヌペ ヤイコランケ [雅] 二しずくも三しずくもの涙を落とす(=ハラハラと涙を流して泣く)。 (後半の re… レ…《三つの…》は省略されることもある。) tu makke sama kotuye トゥ マッケ サマ コトゥイェ [慣用句]何度だめだと言われても言うことをきかないで自分の意志を通す。 tu moto orke hunara トゥ モト オㇿケ フナラ [慣用句]よくよく素性をさぐる。 {E: ①two as a counter. ②a lot, plenty of.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tuhot
- トゥホッ 【名】[数名][tu-hot 二つの・二十]四十、 四十個。 tuhot pak ku=kor rusuy トゥホッ パㇰ クコンルスイ 四十個ほどほしい。 {E: forty.} (出典:田村、方言:沙流)
- tumsikot
- トゥㇺシコッ 【名】[tumsi-kot 下げ飾り・ついている] 「ぼんぼりこ」(下げ飾り)が(紐や鎖でつけられて)ついている。 tumsikot sintoko トゥㇺシコッ シントコ シントコ(大きい容器、 この場合、 長方形だったという)と同じ形につくった小さい飾りが鎖で下がっているシントコ。(S) tumsikot pasuy トゥㇺシコッ パスイ【名】「ぼんぼりこ」みたいな下げ飾りのついている箸(菓子等を取るのに使う、 下げ飾りはひもでつけるのではなく、 一本の箸の上端をくりぬいて、 箸の本体から下げ飾りが鎖状につながっている形につくられている)。 {E: small wooden ornaments attached to various instruments (B.).} (出典:田村、方言:沙流)
- u- 3
- ウ 【接頭】(他動詞、 後置副詞、 位置名詞など、 目的語をとる語に接頭してその目的語の代りになる、 すなわち取り得る目的語の数を一つへらす接頭辞の一つ。 つまり、 目的語を一つ取る他動詞にこれが接頭すると自動詞になり、 目的語を二つ取る複他動詞にこれが接頭すると、 目的語を一つだけ取る他動詞すなわち単他動詞になる。 この種の接頭辞には他に i- イ《人/もの》, yay- ヤイ《自分》, si- シ《自分》がある。)互いを/互いに、 (一組または一群の人々の間で)一方が他方を/に、 ある人/人々が他の人/人々を/に。 kor コㇿ …を持つ; ukor ウコㇿ 互いを持つ=結婚する。 nukar ヌカㇻ …を見る; unukar ウヌカㇻ 互いを見る=相会う。 kasuy カスイ …を助ける; ukasuy ウカスイ 助け合う、 助け得る人が助けを必要としている人を助ける(主語はその人々)。 omap オマㇷ゚ …をかわいがる; uwomap ウウォマㇷ゚ [u-omap](子どもたちの中で)大きい子が小さい子をかわいがる(主語はその子どもたち)。 ekari エカリ …に向かって; uwekari[u-ekari] ウウェカリ 互いに向かって=両方から。 ka ta カ タ …の上に; uka ta ári ウカ タ アリ 一つの上に他の…を置く、 …を重ねる。 {E: with each other; mutually.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uinere
- ウイネレ 【自動】[u-ine-re 互い・もの・である・させる](?) ①どっちがほしいかという言葉当て遊びをする。 ②[名]どっちがほしいかという言葉当て遊び。 ☆参考 出題者は二つのものを表す名詞を考える。 その語を全部言わず頭の部分だけをくり返して言い、 回答者はその隠された語を推測して、 どっちがほしいかを答える。 たとえば kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コㇱネ コソコソ ヘ エコンルスイ、 ナカナカ ヘ エコンルスイ? 軽いコソコソがほしいか、 それともナカナカがほしいか。(S) この場合 kosokoso コソコソ は kosonte コソンテ《小袖、 上等の衣服》を、 nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《ボロボロの綿入れ》を暗に表している。 回答者が kosokoso コソコソ がほしいと言えば回答者の勝ち、 nakanaka ナカナカ がほしいと言えば出題者の勝ちとなる。(W-S) ☆発音 u/inere, i イ の部分をはっきりと、 そして高く発音する。 二重母音 uy ウイ にならない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uk
- ウㇰ 【他動】[単](複は uyna ウイナ) ①…を取る、 …を得る、 …を受け取る、 …を奪う。 noskike ta an a suwop a=uk wa ノㇱキケ タ アナ スウォㇷ゚ アウㇰ ワ まん中にあった箱を私は取って。(HK民話) haru pirkapi uk rusuy kusu ハル ピㇼカピ ウㇰ ルスイ クス よいみのり(食物の収穫)を得たいから。(S会話) ataye uk (その)料金を受け取る。 e=sanpehe a=uk kusu a=e=túra wa e=ek hi エサンペヘ アウㇰ クス アエトゥラ ワ エエキ あなたの心臓を取る(奪う)ためにあなたは連れられて来たことを。(S民話) yaku uk kamuy ヤク ウㇰ カムイ 役目を持たされている神。 ② ☞aske uk アㇱケ ウㇰ、 teke uk テケ ウㇰ ☆参考 「…を取って(人に)渡す」の意味では使われず、 「受け取る」、 「手に取る」、 「奪う」などを表す。 「そこにあるものを取って(私に渡して)下さい」と言うようなときは uk ウㇰ ではなく ekte エㇰテ《よこす》が使われる。 {E: to get, receive…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukattuymano
- ウカットゥイマノ 【副】[u-kat-tuyma-no 互い・姿・遠い・(副詞形成)] 互いに遠く離れて、 たまに、 長い間をおいて。 ukattuymano pisi kor an ウカットゥイマノ ピシ コラン 「間遠く(あいだとおく)きいている」(=途切れ途切れに質問している)。(W) ukattuymano sine pa arsuyne ne ya tusuy ne ya patek ek ウカットゥイマノ シネ パ アㇻスイネ ネ ヤ トゥスイ ネ ヤ パテㇰ エㇰ (彼は)長い間をおいて一年に一度か二度だけ来る。(S) {E: occasionally leave a long break; separate from each other for awhile at times} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukohonoyse
- ウコホノイセ 【自動】[u-ko-honoyse 互い・に・うなる](動物が)互いにうなり合う。 ukoyki rusuy noyne ukohonoyse kor an ウコイキ ルスイ ノイネ ウコホノイセ コラン (犬が)けんかをしようとしているらしく二匹でうなり合っている。(S) ☞honoyse ホノイセ (出典:田村、方言:沙流)
- ukokor
- ウココㇿ 【他動】[uko-kor 一緒に・…を持つ] ①…を一緒に持つ、 (夫婦の間に)(子ども)がいる/できる。 tane pon hekaci ukokor wa タネ ポン ヘカチ ウココㇿ ワ いまはもう二人の間に赤ちゃんが生まれて。(W民話) sine situ ukokor wa unukar eramiskari p hemanta an? シネ シトゥ ウココㇿ ワ ウヌカㇻ エラミㇱカリㇷ゚ ヘマンタ アン? 一つの尾根を両方から一緒に持って互いに会ったことがないものはなあに(なぞなぞで、 答えは sikihi シキヒ 目)。 ②[u-ko-kor 互いに・対して・持つ] 取り合う、 奪い合う。 teeta anak usa ikor usa emus usa sintoko pirka hikehe ukokor rusuy kusu テエタ アナㇰ ウサ イコㇿ ウサ エムㇱ ウサ シントコ ピㇼカ ヒケヘ ウココンルスイ クス 昔は宝物や刀やシントコ(大きい容器)のよいものを取り合いたくて。(W言い伝え) {E: ①to have a child together (between a couple); to have…together. ②to struggle for…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukopayoka
- ウコパヨカ 【自動】[複](単はない)[u-ko-payoka 互い・に・行き来する] 互いに行き来する、 訪問し合う、 訪問したりされたりして親しくつき合う。 nep ka aop ka isam wa ukopayoka rusuy=an yakka wen ネㇷ゚ カ アオㇷ゚ カ イサㇺ マ ウコパヨカ ルスヤン ヤッカ ウェン 何も乗り物もないので行ったり来たりしたくてもできない。 sisak tokuy ne ukopayoka=an シサㇰ トクイ ネ ウコパヨカアン 私たちはまたとない親友として親しく行き来した。(NK民話) {E: to be mutually friendly.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- un 4
- ウン 【副助】(強めの一種、 考慮・納得を表すことが多い。) …ね、 なあ。 siknu eaykap hawe un somo ne? シㇰヌ エアイカㇷ゚ ハウェ ウン ソモ ネ? (そんな小さな弱い赤ん坊だったら)生きられないのじゃないのか。 kamuy i=erampokwen nen póka ne ciki un somo ki ya? カムイ イエランポㇰウェン ネン ポカ ネ チキ ウン ソモ キ ヤ? なんとか神様が憐れみをかけてくれないかなあ。 oroyaciki un/ona ne manu p/akor kusu オロヤチキ ウン/オナ ネ マヌㇷ゚/アコㇿ クス なるほどそうか、 父というものが私にはあったために。(Sユーカラ語り) ene un suy erampewtek hi? エネ ウン スイ エランペウテㇰ ヒ? そんなに感じられないのか。(W) ikiya un …wa イキヤ ウン …ワ ひょっとすると。 ikiya un túnasno e=ek wa イキヤ ウン トゥナㇱノ エエㇰ ワ ひょっとするとあなたが早く来るかもしれないなあ(注 ikiya …na イキヤ …ナ は《…しないようにね》)。 hńta un …wa フンタ ウン …ワ なあに、 ほかでもない。 hńta un, kamuy ye a wa フンタ ウン、 カムイ イェ ア ワ なに、 ほかでもない、 神様が言ったのだ=大丈夫、 神様が言ったとおりになるんだ。 {E: a particle emphasizing consideration or agreement.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uske(he)
- ウㇱケ(ヘ) 【形名】[us-ke-(he) (語源的には) …する習慣のある・ところ・(所属語尾)][被修飾名](動詞(句)、 連体詞(句)などの連体語の後に置かれ、 位置を表す名詞句をつくる。 場所を表す場合が多いが、 時を表すこともある。) …する/した/の所、 …する/した/のとき。 móno k=a rusuy korka k=a uske ka isam モノ カ ルスイ コㇿカ カ ウㇱケ カ イサㇺ 座りたいけれど座る場所がない。(S) uhuy wa paye uskehe oka ウフイ ワ パイェ ウㇱケヘ オカ 燃えて行った所もあった。(W会話) imakakehe eyayriko uske okay pe ne na イマカケヘ エヤイリコ ウㇱケ オカイ ペ ネ ナ 後でよくなるときがあるものだよ。(S) tane kinaemawri ci wa a=e uske ne タネ キナエマウリ チ ワ アエ ウㇱケ ネ 今ヤマソバが熟して食べる時期だ。(S) {E: the place where one does, did…; the time when…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utannimara
- ウタンニマㇻ 【名】[所](概の用例はない)[utar-nimara 同族・の半数/一部] 仲間の一部、 仲間の半分ぐらい(ごく少しの一部とも限らず、 またちょうど半分とも限らない。 全部ではないことを言う。 だいたい半分ぐらいをさすことが多い。 数のあるものについて言う。 一個の半分/片割れのことには使われない)。 oro ta sirepa=an korka, a=utannimara nani nani, tan mosir akkari wa toop na herepasi wa hetopo herepasi wa paye rusuy オロ タ シレパアン コㇿカ、 アウタンニマラ ナニ ナニ、 タン モシㇼ アッカリ ワ トオㇷ゚ ナ ヘレパシ ワ ヘトポ ヘレパシ ワ パイェ ルスイ 私たちはそこに(その島に)着いたけれど、 私たちの仲間の一部はまもなく、 この島を通り越してもっと遠く海の向こうへもどって行きたいと言った。(S言い伝え) {E: a portion; half.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- utarokihi
- ウタロキヒ 【名】[所](概は用例がない)[utar-ok-ihi 人々・(接尾辞)・(所属語尾)] 彼ら皆、 皆さん方。 tu tépu or un/ku=omare wa/pon katkemat hem/poro sensey utar/utarokihi/ku=nure rusuy トゥ テプ オルン/クオマレ ワ/ポン カッケマッ ヘㇺ/ポロ センセイ ウタㇻ/ウタロキヒ/クヌレ ルスイ (私は)二本のテープに入れてお嬢さんにも大先生方皆様にも聞かせたかった。(W即興詩) ☆参考 話し言葉の中には用例がない。 {E: everyone; all.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennu
- ウウェペケンヌ 【自動】[uwepeker-nu 話・を聞く] 事情をたずねる、 わけをたずねる、 くわしいことをたずねる。 “i=tura wenkur e=ne a p mak é=iki e=nispane?” sekor uwepekennu hi kusu 「イトゥラ ウェンクㇽ エネ アㇷ゚ マㇰ エイキ エニㇱパネ?」 セコㇿ ウウェペケンヌ ヒ クス 「あなたはおれと同じ貧乏人だったのにどうやって裕福になった?」と彼がたずねたから。(S民話) “somo nep ka a=erának pe isam ruwe ne ya?” sekor uwepekennu=an yak pirka 「ソモ ネㇷ゚ カ アエラナㇰ ペ イサㇺ ルウェ ネ ヤ?」 セコㇿ ウウェペケンヌアン ヤㇰ ピㇼカ 「何か心配なことはありませんか」とおたずねなさいませ。(NK民話) kanna suy uwepekennu=an yakne カンナ スイ ウウェペケンヌアン ヤㇰネ あなたがもう一度重ねておたずねになると。(NK民話) ☆参考 kowepekennu コウェペケンヌ [ko-uwepekennu](彼)に事情をたずねる。 ☆参考 一言で答えるような簡単なことを質問することは pisi ピシ。 {E: to ask, inquire about conditions, reaons, details.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwepekennupa
- ウウェペケンヌパ 【自動】[複](uwepekennu ウウェペケンヌ は単複の区別なし) (二人以上が皆)わけ/事情/くわしいことをたずねる。 “suma he ani a=kar kor pirka, cikuni he ani a=kar kor pirka hawe an?” sekor suy uwepekennupa 「スマ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ、 チクニ ヘ アニ アカㇻ コㇿ ピㇼカ ハウェ アン?」 セコㇿ スイ ウウェペケンヌパ (人間をつくってもよいとのことですが)石でつくればいいでしょうか、 木でつくればいいのでしょうか?」と(地上の神々は)またおうかがいをたてた。(S言い伝え) {E: to ask inquire about conditions, reasons, details (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uwetusmak
- ウウェトゥㇱマㇰ 【自動】[u-w-e-tusmak 互い・(挿入音)・と一緒に・競争する] 競争する、 競い合う。 uwetusmak wa hoyuppa ウウェトゥㇱマㇰ ワ ホユッパ 競走する。 hekattar kor kur, onne p kor kur, ére rusuypa p uwetusmak wa, to ka sat kane, cipta=an wa cip ani easir ka pekanpe-ewetusmak=an ヘカッタㇻ コㇿ クㇽ、 オンネㇷ゚ コㇿ クㇽ、 エレ ルスイパㇷ゚ ウウェトゥㇱマㇰ ワ、 ト カ サッ カネ、 チㇷ゚タアン マ チパニ エアシㇼ カ ペカンペエウェトゥㇱマㇰアン 子どものいる人、 老人のいる人、 彼らに食べさせたい人は競い合って、 湖も見えないくらいに、 舟をつくって舟でそれこそ菱の実を競い合って取った。(S会話) ☆参考 アクセント核を前に動かす接頭辞がつくと語幹は wetusmak ウェトゥㇱマㇰ となり ewetusmak エウェトゥシマク のような形をとる。 {E: to compete.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweunpe
- ウウェウンペ 【名】[u-w-e-un-pe 互い・(挿入音)・その頭が・…についている・もの](?) さやにささった刀、 さやがついてちゃんとそろっている宝刀、 「ちゃんとさやにささった刀」 (HC)、 「刀のそろったやつ、 切羽とかさやのついた刀」 (KKm) kanna suy ne okkaypo ek ruwe, sisak uweunpe kor wa ek カンナ スイ ネ オッカイポ エㇰ ルウェ、 シサㇰ ウウェウンペ コㇿ ワ エㇰ またもう一度その若者が来たときは、 たぐいまれな立派な一揃いの宝刀を持って来た。(NK民話) {E: a sheathed sword.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uype
- ウイペ 【名】[概/所] ①(木などの)細かい屑、 木屑、 こっぱ(木片)。 uype ne ウイペ ネ 屑になった。 ní uype ニ ウイペ 木屑。 koppa uype コッパ ウイペ 木片の屑。 ②(悪口で)…の子(=taype タイペ)。 X uype utari arki wa suy nonno opitta kar wa isam ruwe ta na! X ウイペ ウタリ アㇻキ ワ スイ ノンノ オピッタ カㇻ ワ イサㇺ ルウェ タ ナ! Xの憎らしい子どもたちが来て、 また花をみんな取ってしまったんだな。(S) wenpe uype! ウェンペ ウイペ! 貧乏人の子(ののしり)。 ☆参考 同様の悪口、 ののしりの言い方:wenpe taype ウェンペ タイペ、 wenpe sani ウェンペ サニ(これらは自分の子にでも言う)。(S) {E: ①twigs; woodchips. ②to talk bad about a child ( both children and adults).; to tease a child (amongst children).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wa 2
- ワ 【接助】…して(二つの動詞句をつないで一まとまりのことがらとしてまとめる働きをする。 具体的には、 次のようないろいろな場合に使われる)。 ①(一つのもの/ことについて二つ以上の説明や叙述をする場合にその二つの動詞句をつなぐ。) upakno oka wa sattek kusu oka wa ウパㇰノ オカ ワ サッテㇰ クス オカ ワ 同じぐらいの大きさでやせこけていて。(S会話) Kusur un oruspe ne wa teeta oruspe ne wa a=ewkoysoytak kor síran pe tasi an nek! クスルン オルㇱペ ネ ワ テエタ オルㇱペ ネ ワ アエウコイソイタㇰ コㇿ シラン ペ タシ アン ネㇰ! (これは)釧路の話で昔の話で、 私たちはそれについて話し合っているのですよ。(S会話) sunke ka eaykap wa anpe patek ye rusuy pe スンケ カ エアイカㇷ゚ ワ アンペ パテㇰ イェ ルスイ ペ うそをつくことができなくて本当のことばかり言うもの。(S会話) ②(前の動詞句が後の動詞句の表す出来事の方法や意図などを説明する。) ku=hoyupu wa k=ek クホユプ ワ ケㇰ (私は)走って来た。 hosippa wa paye ホシッパ ワ パイェ (彼らは)もどって行った。 ③(前の動詞句の出来事が終わってから後の動詞句の出来事が起こることを言う。)…して。 otcike huraye wa pirpa オッチケ フライェ ワ ピㇼパ お膳を洗ってふきなさい。(W) núman k=ek wa tanto suy ukoytak=an hawe ne ヌマン ケㇰ ワ タント スイ ウコイタㇰアン ハウェ ネ 私は昨日来て、 今日また(姉と私と)二人で会話をするのです。(S会話) ne to or ta cip hene a=kar wa oro ta a=anú wa ネ ト オッタ チㇷ゚ ヘネ アカㇻ ワ オロ タ アアヌ ワ その湖に舟でもつくってそこに置いて。(S会話) ④(前の出来事が後の出来事の原因か理由になっている。)…して。 k=úkao oyra wa rurikan クカオ オイラ ワ ルリカン (私は洗濯物を)しまい忘れて少し湿った。(W) mosma kur or ta wenpe an wa oro ta ka ku=yorot モㇱマ クロッタ ウェンペ アン マ オロ タ カ クヨロッ 他の人の家に不幸があって私はそこにも行って来た。(S会話) (原因や理由の説明だということをはっきり述べるには kusu クス、 pe ne kusu ぺ ネ クス、 wa kusu ワ クス、 hi kusu ヒ クス などが用いられる。) ⑤(補助動詞表現で) wa an …ワ アン。 (1)(すでに)…している。 mokor wa an モコㇿ ワ アン 眠っている(すでに寝ついていることを言う。 mokor kor an モコㇿ コラン は寝つきつつあること、 つまり眠りかかっていることを言う)。(W) (2)…してある。 a=suwé wa an アスウェ ワ アン 煮てある、 (ごはんが)たいてある。(W) wa anu ワ アヌ (あらかじめ)…しておく。 ku=ye wa k=ánu クイェ ワ カヌ 私は言っておく。 wa isam ワ イサㇺ …して(なくなって)しまう。 e wa isam エ ワ イサㇺ 食べてしまう。 wa oka ワ オカ (wa an ワ アン の複数)(二人/二つ以上が) (1)(すでに)…している。 móno rok wa oka モノ ロㇰ ワ オカ (彼らは)座っている。 (2)…してある。 a=kar wa oka アカㇻ ワ オカ たくさんつくってある。 wa okere ワ オケレ (1)予定の行動をすっかり…してしまう(完了する)、 …し終わる。 ray wa okerpa ライ ワ オケㇾパ 皆死んでしまう。(KK掛け合い歌) (2)とても/極めて…(である)。 wen wa okere pon cise ウェン マ オケレ ポン チセ とても悪い(粗末な)小さい家。(S) ⑥[熟語・慣用句など] ne wa an ネ ワ アン [連体][単]/ne wa oka ネ ワ オカ [複] 今言っているこの/その、 今/さっき言ったその/あの(☞ne wa an ネ ワ アン、 ネ ワ オカ)。 wa kusu ワ クス …したから、 …だから。 k=úni ta ku=mokor wa k=an yakun e=mismu kuni ku=ramu wa kusu k=ek ruwe un クニ タ クモコㇿ ワ カン ヤクン エミㇱム クニ クラム ワ クス ケㇰ ルウェ ウン 私がうちで眠っていたらあなたがさびしいだろうと思ったから来たんだよ。(S) ☆参考 wa ワ と似た文脈で híne ヒネ も使われる。 どちらも使える場合も多いが、 日常会話では wa ワ のほうが多く使われ、 昔話などの語りの中では híne ヒネ のほうが多く使われる。 日常会話の中でも、 ③のように、 相前後して起こる事柄を述べる場合には、 híne ヒネ もよく使われる。 その場合でも、 前の出来事を述べてからそれと同じ重さで次の出来事を述べるのに、 言い換えれば二つの事柄をただ順番に述べていくのには híne ヒネ が多く使われるのに対して、 二つの出来事を一まとまりの事柄としてまとめるのには wa ワ が多く使われる。 また、 wa ワ はほとんどの場合動詞句の後に置かれるが、 híne ヒネ は前に動詞句のない文頭にも置かれる。 ☞híne ヒネ ☆参考 二つの別々の事柄が同時に起こることを表すには、 wa ワ ではなく kor コㇿ が使われる。 ☞kor コㇿ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakka
- ヤッカ 【接/接助】[yak-ka …すると・も] ①(たとえ)…しても、 …する/したけれども。 apto as yakka upas as yakka wakka poro yakka, sonno k=ek kus ne wa アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ ウパㇱ アㇱ ヤッカ ワッカ ポロ ヤッカ、 ソンノ ケㇰ クㇱ ネ ワ 雨が降っても雪が降っても大水になっても、 本当に来ますよ。(S) yakka pirka ヤッカ ピㇼカ …してもよい。 e=e yakka pirka. エエ ヤッカ ピㇼカ (あなた)食べてもいい。 yakka wen ヤッカ ウェン …しても/したけれどもだめだ/だめだった。 a=e=tére yakka wen アエテレ ヤッカ ウェン 私たちはあなたを待っていたけれどもだめだった(あなたは来なかった)。(W会話) ne yakka ネ ヤッカ …であっても、 …でも。 nep ne yakka ネㇷ゚ ネ ヤッカ 何でも。 nen ne yakka ネン ネ ヤッカ だれでも。 ②(文頭に置かれて前の文との関係で)そうしても、 それでも、 でも。 “ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa?” yakka iyapo nu ka somo ki no un=hawekoyki 「エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ?」 ヤッカ イヤポ ヌ カ ソモ キ ノ ウンハウェコイキ 「あんなに泣いて行きたがっているもの、 行かせたらどうですか。」でも(=そう言っても)父は全然聞きもしないで私たちを叱りつける。(S) ☆発音 n ン に終わる語の後に置かれて続けて発音されるとき、 しばしば y イ は落ちる。 たとえば an yakka アン ヤッカ は ayyakka アイヤッカ と発音されることもあり、 またもっと早く続けて言うと anakka アナッカ と発音されることもある。 {E: ①even if; although. ②but; even; though.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yakun
- ヤクン 【接】[yak-un …すれば・(強め/肯定)] ①…する/したならば、 …する/したのだとすれば。 (後続の文を言う前に状況を設定する働きをする。 必ずしも仮定条件とは限らず、 事実を認め、 納得した上で、 「そうであるなら」「それなら」「その場合は」のような表現にも用いられる。) e=arpa yakun e=eraman エアㇻパ ヤクン エエラマン 行けばわかる。(S) somo e yakun nepki ka eaykap kuni ramu ソモ エ ヤクン ネㇷ゚キ カ エアイカㇷ゚ クニ ラム 彼はそれを食べなければ働くことができないと思った。(S民話) potara=an yakun oraun nep ka a=i=kóre yakun somo a=eyáyye no a=uk yak pirka p ポタラアン ヤクン オラウン ネㇷ゚ カ アイコレ ヤクン ソモ アエヤイイェ ノ アウㇰ ヤㇰ ピㇼカㇷ゚ 悪神ばらいをしたのなら何かくれると言われたら、 辞退せずに受け取ればよかったのに。(NK民話) hawe ne yakun ハウェ ネ ヤクン そういうことなら、 それなら、 それでは。 ②(文頭に置かれ、 前の文との関係で)それなら、 それでは、 じゃあ。 yakun suy ku=ye na ヤクン スイ クイェ ナ じゃあまた(私が)言うから。(S会話) {E: ①if; when. ②then.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayepunkine
- ヤイェプンキネ 【自動】[yay-epunkine 自分・を守る]自制する。 pirkano/yaykosiramsuypa/pirkano/yayepunkine wa, /taoká menoko/arki ciki/iteki koyki no ピㇼカノ/ヤイコシラㇺスイパ/ピㇼカノ/ヤイェプンキネ ワ、 /タオカ メノコ/アㇻキ チキ/イテキ コイキ ノ [雅]よく考えてよく自制して、 女性たちが来たらいじめないで…。(Sユーカラ語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeysoytak
- ヤイェイソイタㇰ 【自動】[yay-e-isoytak 自分・について・話をする] 自分のことを語る、 自叙する(民話の多くは主人公の自叙の形で語られる、 そのように主人公が「自叙する」ことをこの語で表す)。 te wano anakne, suy ipone hekaci yayeysoytak hawe tap tapan テ ワノ アナㇰネ、 スイ イポネ ヘカチ ヤイェイソイタㇰ ハウェ タㇷ゚ タパン いまからは、 また子どものほうの少年が自叙するのです。(W神謡語りの中の卜書きの独話) {E: to talk about oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykoruye
- ヤイコルイェ 【他動】[yay-ko-ruye 自分・に・…をなでる] …をだきしめて愛撫する/かわいがってなでる。 reyereye=an híne a=onáha sama ta arpa=an akusu orowano i=yaykoruye, otusuykonna oresuykonna i=yaykoruye レイェレイェアン ヒネ アオナハ サマ タ アㇻパアン アクス オロワノ イヤイコルイェ、 オトゥスイコンナ オレスイコンナ イヤイコルイェ 私がはって父のそばに行くと父は私をだきしめてなで、 何回も何回もなでてくれた。(W民話) {E: to caress, stroke, pet…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykosotkikarkar
- ヤイコソッキカㇻカㇻ 【自動】[yay-ko-sotki-karkar 自分・に・寝床・を整える] 寝るしたくをする(悪口)。 tane suy yaykosotkikarkar kor an タネ スイ ヤイコソッキカㇻカㇻ コラン また(彼は)もはや寝るしたくをしている。(S) {E: to prepare to go to sleep (slang).} (出典:田村、方言:沙流)
- yaykurkata
- ヤイクㇽカタ 【副】[yay-kur-ka-ta 自分・(< 影/姿)・の上・で] 自分で、 (自分のことをするのに)人にさせないで、 自分で自分のことを。 yaykurkata ye hike makanak ne wa mosma kur sikotcanere ヤイクㇽカタ イェ ヒケ マカナㇰ ネ ワ モㇱマ クㇽ シコッチャネレ 自分で言えばいいのに他の人に言ってもらう。(S) yaykurkata ci=nuye rusuy ヤイクㇽカタ チヌイェ ルスイ 私たちは人に頼まず私たち自身で書きたい。(W) ☆参考 yaykata ヤイカタ とも言う。 yaykata ヤイカタ のほうが意味が広く、 いろいろな状況で使われる。 {E: by oneself.} (出典:田村、方言:沙流)
- yayosawsawa
- ヤヨサウサワ 【自動】[yay-o-sawsaw-a 自分・その尻・(擬音/擬態の語根重複)・(他動詞形成)](直訳すると)自分の尻をユサユサする=ユサユサと立ち上がる。 ruska kusu oro wa suy yayosawsawa ayne ルㇱカ クス オロ ワ スイ ヤヨサウサワ アイネ そのことに腹が立ったので(その山は)そこからまたユサユサと立ち上がって(遠くへ行ってしまった)。(S会話の中で伝説の紹介) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaytunaska
- ヤイトゥナㇱカ 【自動】[yay-tunas-ka 自分・早い・(他動詞化)] 急ぐ、 急いでいる。 yaytunaska=an wa hosipi=an rusuy ruwe ne korka ヤイトゥナㇱカアン マ ホシピアン ルスイ ルウェ ネ コㇿカ 私は急いで帰りたかったけれど。(HK民話) {E: to be in a hurry.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yontektek
- ヨンテㇰテㇰ 【他動】[yon(i)-tektek …を縮める・瞬間に…する](伸びているもの)を急にちぢめる、 (亀の子が首)をサッとひっこめる。 pon ecinke sapaha etuk wa an a p suy yontektek híne sapa ka sak wa an ポネチンケ サパハ エトゥㇰ ワ アナㇷ゚ スイ ヨンテㇰテㇰ ヒネ サパ カ サㇰ ワ アン 小亀が頭を(首を)出してていたがまたサッとひっこめて頭(首)がなくなっている。(S) ☞yoni ヨニ {E: to contract; to put…back quickly (for a turtle to do this to it's head).} (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一