国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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upas
ウパㇱ 【upas】 雪.▷ウ=互い パㇱ=走る.*雪は天からアイヌの村に競争して遊びに来ると考えていた. (出典:萱野、方言:沙流)
upas
ウパㇱ 【名】雪。 upas as ウパㇱ アシ 雪が降る。 upas poro ウパㇱ ポロ 雪が積もる。 upas pirka ウパㇱ ピㇼカ 雪の具合いがよい(雪がよくつもり、 かたくなって、 猟をするのにちょうどよくなることを言う。 三月頃にそうなる)。(S) {E: snow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
asir'upas
アシㇼウパㇱ 【asir-upas】 初雪,新雪.▷アシㇼ=新しい ウパㇱ=雪 "ウクラン アㇱ アシㇼ ウパㇱ カ タ ポーロ カムイ ルウェヘ アン ク・イシトマ クス ク・キラ ワ ク・イワㇰ" セコㇿ ハㇻキソ ウン ウナㇻペ ハウェアン=「昨夜降った新しい雪の上に大きい熊の足跡があり,私は恐ろしくなって逃げ帰って来た」と左隣のおばさんが言っていた. (出典:萱野、方言:沙流)
aynuraykeupas
アイヌライケウパㇱ 【aynu-ray-ke-upas】 人殺し雪. ▷アイヌ=人 ライケ=殺す ウパㇱ=雪 *昭和10年前後のこと,私の祖母テカッテが,夜外へ出て寒さと雪の様子を見て,スイ ネイタカ アイヌライケウパㇱネスン=またどこかで人を殺している雪であろう,と言いながら入って来ると,次の日は必ずのようにどこそこで凍死者が出たという話が聞こえて来たものであった.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
ikupasuy
イクパスイ 【名】[iku-pasuy 酒を飲む・箸] 奉酒箸、 献酒箸(神に酒を献ずるために使う木製品。 箸とは言っても二本の棒ではなく一本のへら。 幅3センチ前後、 長さ30センチ前後。 背部には彫刻がしてある。 先端はややとがり気味で薄く舌状に削られ、 後部は丸味を帯びる。 右手にこれを持ち、 左手の酒杯(túki トゥキ)の中の酒に先端を入れ、 ついた酒のしずくを神にふりかけながら祈りの言葉を言う。 その後飲むときにこのへらで口ひげを持ち上げているように見られたことから、 日本語では「ひげべら」と呼ばれたこともある)。 ☆参考 túkipasuy トゥキパスイ とも言う。 ☆参考 ipepasuy イペパスイ ものを食べるのに使う箸。 ☞pasuy パスイ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ikupasuy
イクパスイ 【iku-pasuy】 捧酒著:お祈りの時に神へアイヌの願いを伝えてくれる著.▷イク=酒を飲む パスイ=箸 アイヌ イタㇰ アナㇰネ ウハイタ ウㇱケ ポロンノ オカ.ネ イタㇰ オウペカレ ワ カムイ オルン ソンコ アンパ ㇷ゚ イクパスイ ネ ルウェ タパン ナ=人間の言葉は至らない所がたくさんあるものだ.その言葉を真っ直ぐにして神へ伝言を持って行くのが捧酒箸なのですよ. (出典:萱野、方言:沙流)
kapar'upas
カパㇻウパㇱ 【kapar-upas】 さっと降った雪. カパㇻウパㇱ カ タ イセポ アピㇼ シッチニナニナ ワ アン カ アリアナクス(アリ・アン アクス) シネ イセポ ア・オシコニ=さっと降った雪の上にウサギの足跡がこちゃこちゃあったので罠を掛けたらウサギ1匹獲ることができた. (出典:萱野、方言:沙流)
katupase
カトゥパセ §483.だるい;かったるい;ものうい;倦怠感を覚える(8)体がだるい;動きたくない;気が進まぬ;おっくうである;たいぎである katu-pase〔ka-tú-pa-se カとゥパセ〕[katu(その体のぐあい)+pase(重い)]⦅ホロべツ、クッシャロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
kesupasam
ケスパサㇺ 【名】[概](所は kesupasama(ha) ケスパサマ(ハ))[kesup-asam かかと・底] かかとの裏、 足の裏のかかとの部分。(S) {E: the underside of the heel(s).} (出典:田村、方言:沙流)
kesupasama(ha)
ケスパサマ(ハ) 【名】[所](概は kesupasam ケスパサㇺ)…のかかとの裏。(S) {E: the underside of the heel(s) of…} (出典:田村、方言:沙流)
komkom'upas
コㇺコㇺウパㇱ 【kom-kom-upas】 綿雪. (出典:萱野、方言:沙流)
komupas
コムパㇱ 【kom-upas】 粉雪. (出典:萱野、方言:沙流)
konkonupas
コンコヌパㇱ 【kon-kon-upas】 綿雪.▷コンコン=羽毛 ウパㇱ=雪(コンコンウパㇱ→コンコヌパㇱ) (出典:萱野、方言:沙流)
konupas
コヌパㇱ 【kon-upas】 粉雪. (出典:萱野、方言:沙流)
peratneupas
ペラッネウパㇱ 【peratne-upas】 淡雪:一重(ひとえ)雪,一枚だけの雪. (出典:萱野、方言:沙流)
poroupas
ポロウパㇱ 【poro-upas】 どか雪. (出典:萱野、方言:沙流)
ramupase
ラムパセ 【ramu-pase】 気が長い,落ち着きがある.▷ラム=思い パセ=重い (出典:萱野、方言:沙流)
satupas
サトゥパㇱ 【名】[sat-upas 乾いた・雪] 雪を掃いて山にしてあるもの。 {E: a swept up pile of snow.} (出典:田村、方言:沙流)
sukupasnu
スクパㇱヌ 【sukup-asnu】 成長がよい.▷スクㇷ゚=育ち アㇱヌ=よい (出典:萱野、方言:沙流)
toyupas'as
トユパㇱアㇱ 【toy-upasas】 火山灰が降る.▷トイ=土 ウパㇱ=雪 アㇱ=降る (出典:萱野、方言:沙流)
upas as
ウパㇱ アㇱ 【upas as】 雪が降る. (出典:萱野、方言:沙流)
upas esitturaynu
ウパㇱ エシットゥライヌ 【upas-e-sir-turaynu】 雪のために道に迷う. ▷ウパㇱ=雪 エ=それ シッ(シリ)=あたり,その近く トゥライヌ=見つけられない,分からない(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
upas-niskur
ウパㇱニㇱクㇽ 【名】[雪・雲] 雪雲。 {E: snow clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
upas-ruyanpe
ウパㇱルヤンペ 【名】[雪・嵐] 大雪、 吹雪、 ものすごい雪。 ☆参考 積もった雪ではなく、 雪が風を伴って激しく降ること。 雪がたくさん積もることは upas poro ウパㇱ ポロ {E: heavy snow.} (出典:田村、方言:沙流)
upas-upun
ウパㇱウプン/ウパスプン 【名】[雪・埃のような舞い上がる粉] 雪ぼこり、 雪煙。 upas-upun uwesinoye ウパスプン ウウェシノイェ 雪ぼこりが渦巻いていた。(HK民話) {E: snow spray.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
upascironnup
ウパㇱチロンヌㇷ゚ 【名】[upas-cironnup 雪・キツネ][動物] エゾイタチ(?)。 「伏見のお稲荷さん、 もの知り、 忍術使い、 大きくても高さ10センチ、 体長20センチぐらい、 まっ白、 悪いのは黒白ぶちかかったのもある、 赤茶けたものもある。」 (S) upascironnup kamuy ウパㇱチロンヌㇷ゚ カムイ 「雪狐」(エゾイタチ?)の神様。(W民話) ☆参考 『音声資料2』のテキストでは「雪狐」と直訳してあるが、 キツネではない。 エゾイタチ(オコジョ)のことらしい。 〔知分類 p.146 エゾイタチ〕〔萱ウエペケレ 第1話 白狐〕 {E: a snow fox.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
upascironnup
ウパㇱチロンヌㇷ゚ 【upas-cironnup】 白狐.*見ただけで幸せになると信じられていた. (出典:萱野、方言:沙流)
upascironnup
ウパㇱチロンヌㇷ゚ §272 エゾイタチ(エゾオコジョ) (1) upas-cironnup (u-pás-či-ron-nup)「ウぱㇱチロンヌㇷ゚」[<upas(雪)cironnup(けもの);エゾイタチは冬になると毛が雪のように白くなるので‘雪・けもの’の名があるのであろう。→§270(1)注(d)] ⦅胆振、日高、近文⦆ (出典:知里動物編、方言:)
upasekot(-an)
ウパセコッ §389.しぬ(死ぬ)(60)雪中で行倒れになって死ぬ upas-e-kot(-an)〔u-pá-se-kot ウぱセコッ〕[雪・で・死ぬ]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
upashorutke
ウパㇱホルッケ 【upas-horutke】 雪崩. (出典:萱野、方言:沙流)
upaske
ウパㇱケ 【upas-ke】 雪かきをする. ホワーㇻ ウクラン スイ ウパㇱアㇱ アアン ナ ク・コㇿ ション ホクレ ホプニ ワ ウパㇱケ.ク・ソイネー カ ケアイカㇷ゚(ク・エアイカㇷ゚)=あーあどうしよう,昨日の夜また雪が降っていたんだね,孫よ早く起きて雪かきをしてね,私は外へ出ることもできない. (出典:萱野、方言:沙流)
upaskep
ウパㇱケㇷ゚ 【upas-ke-p】 雪かき用具. 図[ウパㇱケㇷ゚] (出典:萱野、方言:沙流)
upaskikir
ウパㇱキキㇼ 【upas-kikir】 ゆきむし. ウパㇱキキㇼ ア・ヌカㇻ ワ シネ チュㇷ゚ ネ コㇿ ソンノ ウパㇱ アㇱ ペ ネ=ゆきむしが見えてから1か月すると本当の雪が降るものだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
upaskikir
ウパㇱキキㇼ §195 ユキムシ (1) upas-kikir (u-pás-ki-kir)「ウぱㇱキキㇼ」[<upas(雪)kikir(虫)] ⦅幌別、穂別、旭川、名寄⦆ユキムシ類、トドノネオオワタムシ(ワタアブラ科) (出典:知里動物編、方言:)
upaskuma
ウパㇱクマ 【upaskuma】 言い伝え,古い話を聞かせる. アイヌ オッタ(オㇿ タ) ウパㇱクマ アナㇰネ ア・エチャヌㇷ゚コㇿ ペ ネ シンリッ オルㇱペ ネ ヤッカ ウルオカタ ウルオカタ ア・エラマン ペ ネ=アイヌの所での言い伝えはそれを参考にすることができるし,先祖の話も子孫へ次の世代へと教えられるものだ. (出典:萱野、方言:沙流)
upaskuma
ウパㇱクマ 【自動/名】[u-paskuma 互い・にものごとを教え伝える] ①[自動]事実や教え(☞②)を語り伝える。 ②[名]教え伝える話、 言い伝え、 先祖の話(その家系に代々伝えて教えとする話、 昔のできごとを伝える歴史物語や伝説もあれば、 自分の体験や見聞を伝える話、 またものごとの起源やいわれを説明する話等、 いろいろな言い伝えの総称)。 {E: ①to transmit teachings; teach. ②teachings; ancestor tales.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
upaskur
ウパㇱクㇽ 【名】[upas-kur 雪・影(この場合、 雲)] 雪雲 ☆参考 =upas-niskur ウパㇱ ニㇱクㇽ。 upaskur an ウパㇱクㇽ アン 雪雲が出ている。 {E: snow clouds.} (出典:田村、方言:沙流)
upasporo
ウパㇱポロ 【upas poro】 雪がつもる. (出典:萱野、方言:沙流)
upasru
ウパㇱル 【upas-ru】 雪どけ:雪がとけて水になること. (出典:萱野、方言:沙流)
upasruyanpe
ウパㇱルヤンペ 【upas-ruyanpe】 風雪,暴風雪.▷ウパㇱ=雪 ルヤンペ=嵐 (出典:萱野、方言:沙流)
upastum
ウパㇱトゥㇺ 【upas-tum】 雪中. (出典:萱野、方言:沙流)
as 2
アㇱ 【自動】(音が、 声が)する、 (雨が)降る、 (風が)吹く、 (うわさが)たつ。 hawe as ハウェ アㇱ …の声がする、 (笛やバイオリンなどの)音がする、 …と言っている話が聞こえる。 top rekte hawe as トㇷ゚ レㇰテ ハウェ アㇱ 竹(尺八)を鳴らす音がする。 humi as …フミ アㇱ …の音がする、 …する/しているような感じがする。 apto as アㇷ゚ト アㇱ 雨が降る。 upas as ウパㇱ アㇱ 雪が降る。 réra as レラ アㇱ 風が吹く。 kamuyhum as カムイフㇺ アㇱ 雷が鳴る。 {E: to sound; to make a sound; to rain; for the wind to blow.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ayiiya tenru tenru
アイイヤ テンル テンル 【間投】[< (?)](upascironnup ウパㇱチロンヌㇷ゚《エゾイタチ》の神謡の折り返し。) (W神謡K) (出典:田村、方言:沙流)
cinuwe
チヌウェ 【他動】[中相][ci-nuwe された・…を掃く] 掃いてある、 掃かれた…。 cinuwe upas チヌウェ ウパㇱ 掃いてある雪=雪を掃いて山にしてあるもの。 {E: for something, somewhere to be swept.} (出典:田村、方言:沙流)
emko 1
エㇺコ 【名】[概/所] (一つのものの) 半分(線的な半分、 長い物体の、 時間の)。 cup emko チュㇷ゚ エㇺコ (直訳すると月の半分)=半月。 to emko etutko ト エㇺコ エトゥッコ (直訳すると)あと半日で二日=一日半。(S) upas as korka to emko etutko pakno ne kor nep ka isam ウパㇱ アㇱ コㇿカ ト エㇺコ エトゥッコ パㇰノ ネ コㇿ ネㇷ゚ カ イサㇺ 雪が降るけれど1日半位たつと何もなくなる(消えてしまう)。(S) {E: half.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
esiyewpaskumayar
エシイェウパㇱクマヤㇻ 【他動】[e-si-e-upaskuma-yar …で・自分・について・語り伝える・させる] …で自分のことを語り伝えさせる。 néa Ayoro wano sipirasa kuni p yamnitay ne yakun, tapan pe póka a=esíyewpaskumayar kuni p ne ruwe ne na ネア アヨロ ワノ シピラサ クニㇷ゚ ヤㇺニタイ ネ ヤクン、 タパン ペ ポカ アエシイェウパㇱクマヤㇻ クニㇷ゚ ネ ルウェ ネ ナ そのアヨロから栗の木林が広がることになるなら(なるのだから)、 このことだけでも人に語り伝えてもらうべきことなのだよ。(W神謡語り) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ewpaskuma
エウパㇱクマ 【他動】[e-upaskuma …について・語り伝える] …を語り伝える、 …についてその起源やいわれやいきさつなどを教え伝える。 iresu sápo/i=ewpaskuma/somo ki p he an sekor/yaynu=an hike イレス サポ/イエウパㇱクマ/ソモ キㇷ゚ ヘ アン セコㇿ/ヤイヌアニケ [雅]育ての姉は私に教えてくれなかったのかと思うと。(Sユーカラ語り) {E: to tell, relate…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
hayoksaknopo
ハヨㇰサㇰノポ 【副】[hayok-sak-no-po よろい(武装する)・を持たない・(副詞形成)・(指小辞)][雅]「よろいをつけずに」(武装せずに)。 kamuy rametok/a=paskuma kus ne kor/hayoksaknopo/somo an kuni p/upaskuma ne kus カムイ ラメトㇰ/アパㇱクマ クㇱ ネ コㇿ/ハヨㇰサㇰノポ/ソモ アン クニㇷ゚/ウパㇱクマ ネ クㇱ [雅]神のような勇者に先祖の話をして聞かせようとするときにはよろいをつけないで(武装しないで)話し伝えるものではありませんから。(Sユーカラ) ☆参考 サダモさんによれば、 そういうときにはいつ切りかかられてもいいようによろいをつけるのだとのこと。 しかしこの女神は、 六枚の小袖を着て帯をしめ、 六枚の小袖を羽織り、 玉飾りを首にかけ耳環を耳につけ(つまり天に昇る身支度の正装をし)、 ねじれ木の杖の上にあごをのせてから、 このように言い、 そして「だからよろいをつけた」と言っている。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
horawociwe
ホラウォチウェ 【自動】[ho-ra-w-o-ciw-e 尻・下・(母音の連続ををさけて挿入された音)・に・刺さる・(他動詞化)](=horaociwe ホラオチウェ) ①(雨や雪が)ザアーと落ちて(=降って)くる。 aptoruyanpe horawociwe アㇷ゚トルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雨が落ちて(=降って)きた。(S) upasruyanpe horawociwe ウパㇱルヤンペ ホラウォチウェ ものすごい雪が落ちて(=降って)きた。(S) ②(飛んで来た神などが)空から地上にサッと下りる。 kamuy menoko/cikarkar konci/anpa kane/pet tuyka ta/horawociwe カムイ メノコ/チカㇻカㇻ コンチ/アンパ カネ/ペッ トゥイカ タ/ホラウォチウェ 女神がししゅうした頭巾を手に持って川の岸辺にサッと下りて来た。(Sユーカラ語り) ☆発音 時により horaociwe ホラオチウェ とも horawociwe ホラウォチウェ とも発音される。 {E: ①to rain, snow heavily. ②(for a god etc.) to suddenly descend to earth from the skies.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kawkaw
カウカウ 【名】[kaw-kaw (擬音・擬態の語根)・(重複)](空から降る)あられ(霰)。 kawkaw as カウカウ アㇱ あられが降る。 ☆参考 ひょう(雹)は konru コンル《氷》、 雪は upas ウパㇱ。 {E: hail} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kiwtacup
キウタチュㇷ゚ 【名】[kiw-ta-cup ユキザサ・を掘る・月][古] (月の名)3月。 upas ru wa pis ta masar ka ta peperota=an hi a=eréko kusu kiwtacup ウパㇱ ル ワ ピㇱ タ マサㇻ カ タ ペペロタアニ アエレコ クス キウタチュㇷ゚ 雪がとけて浜の斜面でユキザサ掘りをすることから名づけたのでキウタチュプ。(W) ☆参考 知里『分類アイヌ語辞典』 p.209では kiw キウ はヒメイズイの根茎((美幌))((A千歳))。 しかしこのワテケさんの説明では pepero ペペロ《ユキザサ》と同義に使われている。 pepero ペペロ の古名か。 (出典:田村、方言:沙流)
koraci
コラチ 【後副】…のように、 …そっくりに、 まるで…みたいに(「…といっしょ」)。 upas koraci retanno iro ウパㇱ コラチ レタンノ イロ 雪のようにまっ白い色。 réra koraci iki ikkasisam レラ コラチ イキ イッカシサㇺ 風のように行動するどろぼう(和人の昔話の一つ)。(W) hńta kusu somo e=ye no e=kor wa e=arpa? ikka koraci フンタ クス ソモ エイェ ノ エコㇿ ワ エアㇻパ? イッカ コラチ なぜ言わないで持って行くの、 どろぼうみたいに。(S) an koraci アン コラチ ありのままに。 eani ta an koraci e=ye hawe ne wa エアニ タ アン コラチ エイェ ハウェ ネ ワ あなたこそ本当のことを言っているんだなあ。 ☆参考 néno ネノ …に似て。 そのほかに似た意味・用法の後置副詞は ☞sirine シリネ、 kunne クンネ ☆参考 pekor ペコㇿ、 ápekor アペコㇿ、 kotom コトㇺ、 noyne ノイネ は接続助詞、 動詞のあとに置かれる。 sikopayar シコパヤㇻ は他動詞《…にそっくりである》。 {E: as, like…; just like…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kúsan
クサン 【名】[ku-san 仕掛弓・棚] アマッポ(仕掛弓)を仕掛けるのに使うもの。 ani kuwari=an kúsan kay pakno upas poro アニ クワリアン クサン カイ パㇰノ ウパㇱ ポロ それを使ってアマッポを仕掛ける「弓棚」が折れるほどたくさん雪が積もる。(W) ☆参考 アマッポを仕掛ける木(kútek クテㇰ)のことか。 詳細不明。 (出典:田村、方言:沙流)
kuwekay
クウェカイ 【名】[kuw-e-kay アマッポ(仕掛弓)・その頭(が)・折れる][古](月の名)2月。 ani kuwari=an kúsan kay pakno upas poro wa kusu kuwekay アニ クワリアン クサン カイ パㇰノ ウパㇱ ポロ ワ クス クウェカイ アマッポ(仕掛弓)を仕掛けるために使う弓棚が折れるほど雪がたくさん積もるからクウェカイ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
niskur
ニㇱクㇽ 【名】[nis-kur 空・影] 雲。 kamuy-niskur カムイニㇱクㇽ 雷雲。 upas-niskur ウパㇱニㇱクㇽ 雪雲。 niskur an ニㇱクㇽ アン/ニㇱクラン 曇る、 曇っている。 {E: clouds.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
orawosma
オラウォㇱマ 【他動】[o-raw-osma その尻が・沈んだ中・に入ってしまう](雪の中に)沈む。 upas tum k=órawosma ウパㇱ トゥㇺ コラウォㇱマ 私は雪の中に沈む。(S) {E: to sink (in snow).} (出典:田村、方言:沙流)
pascir
ウパㇱチㇼ §312 シマエナガ upas-cir (u-pás-čir)「ウぱㇱチㇼ」[<(雪・鳥);冬に群をなしてやって来て雪の上に降りるのでこの名があると] ⦅美幌⦆ (出典:知里動物編、方言:)
paskuma
パㇱクマ 【他動】(人)に先祖や起源や素性の話を教え伝える、 …に言い伝えを語り伝える。 upaskuma=an ciki nu yan sekor a=kor ekasi utar haweoka kor i=paskuma hawe ene an hi sekor ku=kor ekasi hawean kor en=paskuma hawe ene an hi ウパㇱクマアン チキ ヌ ヤン セコㇿ アコレカシ ウタㇻ ハウェオカ コㇿ イパㇱクマ ハウェ エネ アニ セコㇿ クコレカシ ハウェアン コㇿ エンパㇱクマ ハウェ エネ アニ 先祖の言い伝えを話してあげるから聞きなさいと自分のおじいさん方が言いながら自分たちにこのように語り伝えてくれたんだよと私の祖父が言いながら私に次のように語り伝えてくれた。(S独話) síno utarpa/síno rametok/a=paskuma kusu ne kor シノ ウタㇻパ/シノ ラメトㇰ/アパㇱクマ クス ネ コㇿ [雅]まことの強者まことの勇者に先祖(素性)の話をするときは。(Sユーカラ) ☆参考 upaskuma ウパㇱクマ 言い伝えを語る、 言い伝え。 {E: to tell, relate…to…; have someone listen to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
pasuy
パスイ 【名】箸(はし)。 tumsikot pasuy トゥㇺシコッ パスイ 下げ飾りのついた箸(菓子などの取り箸に使う)。 ikupasuy イクパスイ 奉酒箸/献酒箸。 túkipasuy トゥキパスイ 同。 ipepasuy イペパスイ 食事の箸。 apepasuy アペパスイ 火箸。 ☆参考 最も普通には、 食べ物をはさむ二本一組の箸(ipepasuy イペパスイ)を指す。 神に酒をささげる儀式のときなどには、 奉酒箸(ikupasuy イクパスイ/túkipasuy トゥキパスイ)のことを指すこともある。 {E: chopsticks.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
ruyanpe
ルヤンペ 【名】[ruy-an-pe 激しい・ある・もの] ①嵐。 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ 嵐になる/嵐である(「しける」)。 ruyanpe as yakka apto as yakka ルヤンペ アㇱ ヤッカ アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ 嵐が吹いても雨が降っても(運動会はやるそうだ)。(W) ruyanpe ruy ルヤンペ ルイ 嵐が激しい(「しける」)。 upas ruyanpe ウパㇱ ルヤンペ 雪嵐=吹雪。 ②雨。 tanto ruyanpe an noyne síran タント ルヤンペ アン ノイネ シラン 今日は天気が悪い、 雨が降りそうだ。(W)(注 「もう降っているときは apto as kor an アㇷ゚ト アㇱ コラン、 降りそうだというときは ruyanpe an noyne ルヤンペ アン ノイネ と言う。(W))ranke núpe/ruyanpe kunne/i=kurkasike/ciorankekar ランケ ヌペ/ルヤンペ クンネ/イクㇽカシケ/チオランケカㇻ(鳥の姿になって飛んでいる夫が)落とす涙が雨のように私の上に降ってきた。(W神謡)(注 同じワテケさんが語った別の神謡では、 同様の場面で ruyaptosane ルヤㇷ゚トサネ と言っている。) ☆参考 地方によっては雨が降ることを ruyanpe as ルヤンペ アㇱ と言うが、 沙流地方の日常語ではただ雨が降るのは apto as アㇷ゚ト アㇱ と言い、 ruyanpe as ルヤンペ アㇱ は嵐やしけや吹雪のことを言う。 しかし ②の用例のように、 状況・文脈によって、 雨を ruyanpe ルヤンペ と言う場合もある。 {E: a storm.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
sinoye
シノイェ 【自動】[si-noye 自分・をねじる] ねじれる。 upas upun sinoye ウパスプン シノイェ 雪ぼこりが渦巻く。(HK民話) ciw sinoye katu renkayne チウ シノイェ カトゥ レンカイネ 流れが曲りくねっていくのに従って=水の流れに従って。(S) ☆参考 道などがただ曲がっているのは rewke レウケ。 水が渦巻くのは moyonne モヨンネ。 つむじ風は wenrera ウェンレラ。 {E: to get twisted, warped; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
taktaku
タㇰタク 【他動】[tak-tak-u 塊・(重複)・(他動詞形成)]…をにぎって丸める。 upas taktaku ウパㇱ タㇰタク 雪を丸める=雪玉をつくる(雪合戦で)。(S) sito taktaku シト タㇰタク 餅を丸める=丸餅をつくる。(S) amam taktaku wa poyson ére アマㇺ タㇰタク ワ ポイソン エレ おにぎりをつくってぼうやに食べさせなさい。(S) {E: to make…round, spherical.} (出典:田村、方言:沙流)
teta
テタ 【副】このあいだ、 先頃、 十日ぐらい前。 teta ek ruwe un テタ エㇰ ルウェ ウン このあいだ来たのだよ。(S) teta tek ek ruwe un テタ テㇰ エㇰ ルウェ ウン ついこのあいだ来たのだよ。(S) teta Taromaycan upas as yak a=ye テタ タロマイチャン ウパㇱ アㇱ ヤカイェ このあいだ樽前山に雪が降ったそうだ。(S) ☆参考 téta テタ《ここに、 ここで》とはアクセントが違う。 ☆参考 teeta テエタ《昔》は、 もともとこの強調形であったかもしれない。 {E: recently; the other day.} (出典:田村、方言:沙流)
ukesanpa
ウケサンパ 【自動】[u-kesanpa (< kes-anpa) 互い・を追いかける] ①追いかけっこをする、 一方が他方を追いかける。 ②(名詞として)追いかけっこ。 aynu kimun kamuy kes anpa wa upas upun uwesinoye hi a=ye hi ukesanpa ne ruwe ne awa アイヌ キムン カムイ ケサンパ ワ ウパスプン ウウェシノイェ ヒ アイェ ヒ ウケサンパ ネ ルウェ ネ アワ 人間を熊が追いかけて雪ぼこりが渦巻くことを言うのが追いかけっこなのですが。(HK民話の中での説明) ☞kes(e) anpa ケㇱ/ケセ アンパ {E: ①to run after; chase; pursue (v.). ②a chase; a pursuit (n.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
upiyekar
ウピイェカㇻ 【自動】[u-piyekar 互い・に石をぶつける] 石のようなものをぶつけ合う。 upas taktaku wa ani upiyekar ウパㇱ タㇰタク ワ アニ ウピイェカㇻ 雪を丸めてぶつけ合う(雪合戦する)。(S) ☞piyekar ピイェカㇻ {E: to throw rock-like objects at each other (snowballs).} (出典:田村、方言:沙流)
upun
ウプン 【名】空中を舞っている雪の粉、 雪ぼこり、 雪煙。 upas upun ウパㇱ ウプン/ウパスプン 雪ぼこり。 pé-upun ペウプン 水けむり。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
upunpatce
ウプンパッチェ 【完動】[upun-patce 雪ぼこり・フワッと飛ぶ] (=upunpana patce ウプンパナ パッチェ)雪が風に飛ばされてフワーッと飛ぶ。 mata an kor upas as, réra ruy kor upunpatce マタ アン コㇿ ウパㇱ アㇱ、 レラ ルイ コㇿ ウプンパッチェ 冬になると雪が降り、 風が強いと雪が風に飛ばされてフワッーと飛ぶ。(S) {E: for snow to fly in the wind.} (出典:田村、方言:沙流)
uwepeker
ウウェペケㇾ 【自動/名】[u-w-e-peker 互い・(挿入音)・で/と一緒に・明るくなる] ①[自動]民話(昔話)を語る。 k=úwepeker ciki nu yan クウェペケッ チキ ヌ ヤン 民話を語るから(昔話をしてあげるから)聞きなさい。(S独話) ②[名]民話(昔話)。 uwepeker ye ウウェペケㇾ イェ 民話を語る。 pirka uwepeker ku=ye kusu ne na ピㇼカ ウウェペケㇾ クイェ クス ネ ナ よい(すてきな/美しい)お話をしてあげるからね。(S独話) ☆参考 昔話の中に、 素性や先祖の話、 歴史的な出来事など、 子孫に教え伝える話と、 ただ楽しみのために話したり聞いたりする話とある。 前者を upaskuma ウパㇱクマ と言い、 これを《言い伝え》と訳す。 後者を uwepeker ウウェペケㇾ と言い、 これを《民話》と訳す。 アイヌ民話 uwepeker ウウェペケㇾ には二種類あり、 一つは日本民話にもよくあるようないわゆる「隣の爺型」の昔話、 もう一つは一人の人が自分の身に起こったことを語るという「身の上話型」の物語である。 「隣の爺型」の昔話では、 川下男と川上男、 うちの貧乏和人と隣の貧乏和人などの対(つい)が登場し、 一人が成功して裕福になったのをもう一人が見てまねをして失敗し、 死んでしまう。 だから人まねをしてはいけないという教訓が最後につく。 通常3人称で語られ、 長さは数分から十数分程度である。 「身の上話型」の物語では、 主人公の自己紹介に始まり、 自分の身に起こった出来事を次々に語っていく。 多くの場合、 最後に「…と、 どこそこの村おさが(村おさの妻が/立派な奥様が、 等々)言いながら亡くなりました、 とさ」というような結語がつく。 主人公の話したことを語り手が引用するという形で語られるので、 「私」と訳される人称は引用文の自称の形、 すなわち不定人称形である。 長さも数十分から長いのになると1時間以上かかる場合もある。 どちらの型のものもアイヌ語では同じく uwepeker ウウェペケㇾ と呼ばれるので、 日本語訳でも同じ「民話」という語に訳しておく。 これら二種類の型の民話のほかに、 内容から見ると upaskuma ウパㇱクマ《言い伝え》だと思われる話が uwepeker ウウェペケㇾ として語られることもある。 昔の先祖のことを子孫に伝えるために語るのではなく、 単に昔話として語るからであろう。 また、 人間の話である「民話」に対して神の話「神話」はどうかというと、 アイヌ神話は原則として節をつけて歌われるものであった。 これの多くは「神謡」(kamuyyukar カムイユカㇻ または menokoyukar メノコユカㇻ)と呼ばれる。 ところが昔神謡として歌われたものが散文で語られ、 それが uwepekere ウウェペケㇾ として伝えられる、 というようなことも最近は起こっている。 このように伝承のジャンル名もいまは昔とはだいぶ変わってきている。 ☞upaskuma ウパㇱクマ、 kamuyyukar カムイユカㇻ、 menokoyukar メノコユカㇻ yukar ユカㇻ、 oyna オイナ {E: ①to tell a folktale. ②a folktale.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uwesimoye
ウウェシモイェ 【自動】[u-w-e-simoye 互い・(挿入音)・と一緒に・動く](次の表現の中で) upas upun uwesimoye ウパスプン ウウェシモイェ 雪ぼこりがうずまく。(HK民話) wenupunpana uwesimoye ウェヌプンパナ ウウェシモイェ ものすごい雪ぼこりがうずまく。(HK民話) ☆参考 二つ目の例は uwesinoye ウウェシノイェ と同じ文脈で使われている。 ☞simoye シモイェ、 uwesinoye ウウェシノイェ {E: for snow spray to whirl in the wind.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
uwesinoye
ウウェシノイェ 【自動】[u-w-e-si-noye 互い・(挿入音)・と一緒に・ねじれる] うずまく、 たつまきみたいにグルグル回る。 upas upun uwesinoye ウパㇱ ウプン(ウパスプン) ウウェシノイェ 雪ぼこりがうずまく。 ☞sinoye シノイェ、 uwesimoye ウウェシモイェ {E: to eddy; swirl.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
yakka
ヤッカ 【接/接助】[yak-ka …すると・も] ①(たとえ)…しても、 …する/したけれども。 apto as yakka upas as yakka wakka poro yakka, sonno k=ek kus ne wa アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ ウパㇱ アㇱ ヤッカ ワッカ ポロ ヤッカ、 ソンノ ケㇰ クㇱ ネ ワ 雨が降っても雪が降っても大水になっても、 本当に来ますよ。(S) yakka pirka ヤッカ ピㇼカ …してもよい。 e=e yakka pirka. エエ ヤッカ ピㇼカ (あなた)食べてもいい。 yakka wen ヤッカ ウェン …しても/したけれどもだめだ/だめだった。 a=e=tére yakka wen アエテレ ヤッカ ウェン 私たちはあなたを待っていたけれどもだめだった(あなたは来なかった)。(W会話) ne yakka ネ ヤッカ …であっても、 …でも。 nep ne yakka ネㇷ゚ ネ ヤッカ 何でも。 nen ne yakka ネン ネ ヤッカ だれでも。 ②(文頭に置かれて前の文との関係で)そうしても、 それでも、 でも。 “ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa?” yakka iyapo nu ka somo ki no un=hawekoyki 「エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ?」 ヤッカ イヤポ ヌ カ ソモ キ ノ ウンハウェコイキ 「あんなに泣いて行きたがっているもの、 行かせたらどうですか。」でも(=そう言っても)父は全然聞きもしないで私たちを叱りつける。(S) ☆発音 n ン に終わる語の後に置かれて続けて発音されるとき、 しばしば y イ は落ちる。 たとえば an yakka アン ヤッカ は ayyakka アイヤッカ と発音されることもあり、 またもっと早く続けて言うと anakka アナッカ と発音されることもある。 {E: ①even if; although. ②but; even; though.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
yayewpaskuma
ヤイェウパㇱクマ 【自動】[yay-e-upaskuma 自分・について・語り伝える] 自分のことを語り伝える、 自分の身の上話をする。 {E: to talk about oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
yaysamne 2
ヤイサㇺネ 【後副】…のほかに何もなく、 全体がただ…だけ/ばかりになって、 …だらけで。 cep yaysamne suwe チェㇷ゚ ヤイサㇺネ スウェ ほかのものを入れず魚ばかり煮る。 haː, tanto réra ruy akus cise epitta toypana yaysamne ハー、 タント レラ ルイ アクㇱ チセ エピッタ トイパナ ヤイサㇺネ ああ、 今日は風がひどく吹いたと思ったら家じゅう土ぼこりだらけだ。(S) cikanpe en=ka un párase wa upas yaysamne チカンペ エンカ ウン パラセ ワ ウパㇱ ヤイサㇺネ 木の上の雪が私の上に落ちて雪だらけだ。 ☆参考 patek パテㇰ ばかり。 takup タクㇷ゚ …しか(…しない)。 たとえば cep patek チェㇷ゚ パテㇰ は他のものがあっても特に魚を煮るとか食べるとかすること、 たとえば毎日毎日魚を食べるなど。 cep takup チェㇷ゚ タクㇷ゚ は他のものも煮ればよいのに煮ないとか食べたいのに食べさせてもらえないとかで魚しか煮ない、 魚しか食べられないなど。 cep yaysamne チェㇷ゚ ヤイサㇺネ は鍋の中が魚だけでいっぱいでまぜものがないこと。 {E: only; just.} (出典:田村、方言:沙流)