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- wakka
- ワッカ 【名】水(冷水も熱い湯も、 ただし飲用でないもの、 場合によっては清涼飲料も含む)。 sések wakka セセㇰ ワッカ (風呂などの)熱いお湯。 poro wakka ポロ ワッカ 大水。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水=焼酎(冗談)。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む(=wakkata ワッカタ)。 ☆参考 úsey ウセイ 飲用のお湯、 お茶など。 {E: water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakka
- ワッカ 【wakka】 水. (出典:萱野、方言:沙流)
- aptocikap、wakkatuytuy
- アㇷ゚トチカㇷ゚(西)、ワッカトゥイトゥイ(東) §316 ツバメ (2) apto-cikap、wakkatuytuy (apto-čikap、wakka-tuytuy)「アㇷ゚トチカㇷ゚(西)、ワッカトゥイトゥイ(東)」(キ753) (出典:知里動物編、方言:)
- aptowakka
- アㇷ゚トワッカ 【名】[apto-wakka 雨・水] 雨水。 {E: rainwater.} (出典:田村、方言:沙流)
- irurawakka
- イルラワッカ 【i-rura-wakka】 送りの水:葬式の時,墓地まで持って行く水. (出典:萱野、方言:沙流)
- iruykewakka
- イルイケワッカ 【iruyke wakka】 研ぎ水. シネ アイヌ カムイフㇺ アㇱ ヒ タ イルイケ ワッカ カムイ コチャリ カムイ イルㇱカ=ひとりの人間が雷の音がする時に研ぎ水を神に投げ散らし,神が怒った[カムイユカㇻ]. (出典:萱野、方言:沙流)
- ka(si)-wakka-kus
- カワッカクㇱ §047.汗をかく(7)ka(si)-wakka-kus〔ka-(ší-)wak-ka-kušカ(し)ワッカクㇱ〕[ka(上、kasiその上)+wakka(水)+kus(通る、流れる)]⦅チカブミ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- kemwakka
- ケㇺワッカ §491.血まみれになる(5)kem-wakka〔kém-wak-ka けㇺワッカ〕[kem(血)+wakka(水)]⦅ホロべツ⦆【雅】 (出典:知里人間編I、方言:)
- kuywakka
- クイワッカ 【名】[kuy-wakka 小便・水] 小便、 尿、 オシッコ。 kuywakka us wa an クイワッカ ウㇱ ワ アン 小便(尿)がついている。(S) ☆参考 小便(オシッコ)をすることは okuyma オクイマ。 {E: urine.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuywakka
- クイワッカ 【kuy-wakka】 小便. (出典:萱野、方言:沙流)
- kuywakka
- クイワッカ §402.しょおべん(小便)(2)kuy-wakka〔kúǐ-wak-ka くイワッカ〕[kuy(小便)+wakka(水)]⦅H. 一般⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- namwakka
- ナㇺワッカ 【名】[nam-wakka 冷たい・水] 泉。 (通常は nammakka ナンマッカ と発音される。) {E: a spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- namwakka
- ナㇺワッカ 【nam-wakka】 冷水.泉,湧き水. ク・コㇿ ション タント ポーヘネ シㇼセセㇰ ナㇺワッカ ク・ク ルスイ ナ アㇻパ ワッカ タ ワ エㇰ=私の孫よ.今日なおさら暑くて冷たい水を飲みたいので,行って水を汲んで来てくれ. (出典:萱野、方言:沙流)
- oatuwakka
- オアトゥワッカ §315.こうごう(交合);交接;交尾;性交(53)淫水 o-atu-wakka〔o-á-tu-wak-ka オあトゥワッカ〕[陰部が・吐いた・水]⦅ビホロ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- poppewakka
- ポッペワッカ §046.あせ(汗)(3)poppe-wakka〔póp-pe-wak-kaぽッペワッカ〕[汗・水]⦅ホロベツ⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- porowakka
- ポロワッカ 【名】[poro-wakka 大きい/多い・水](=poro wakka ポロ ワッカ)大水(洪水)。 {E: a flood.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- porowakka
- ポロワッカ 【poro-wakka】 洪水,大洪水:アイヌは何十年も水に浸らなかった所へ水が浸ったらポロワッカと言う. ポロワッカ オカ タ ワッカ シノイェ アシㇼペッ アン ルウェ ネ ノイネ=大洪水の後で水の流れが変わって新しい川が出来ているようだ.ポロワッカ オッタ(オㇿ タ) アナㇰネ アッサㇷ゚ ア・コㇿ ワ アッサエユプ・アン ワ ペッ トモトゥイェ・アン ペ ネ=大洪水の時には櫂を手に持ち強く漕ぎ,大川を渡るものだよ.ケㇱト ケㇱト アㇷ゚ト ルイ シリ ネンカネ ポロワッカ アン オキムンペ ポーヘネ ア・シトマ=毎日毎日すごい雨降りだこと.もしものこと大洪水になりはしないか.山津波はなおさら恐ろしい.イヨーハイ ソモ ポロワッカ アン クス ヘ アシㇰネ ト パㇰノ カ アㇷ゚ト アㇱ クマ オルン イチャリ ヘネ ラチッケレ ヤン=あーあ大変もしものこと大洪水になるのかも,五日ぐらいも雨降っている,外の干し棹へざるでも下げなさい.*雨が降り続き洪水になりそうになったら,外の干し竿ざるを下げて天の神様へそんなに雨を降らせたいならばこのざるがいっぱいになるほど水を溜めろと言うと,天の神はざるを見ながら雨を降らせ,いくら降らせてもいっぱいにならないのを見てあきらめて雨が降りやむものという.昭和10年頃左隣の貝澤オロアッさんがそれをしていたのを見たことがあった. (出典:萱野、方言:沙流)
- poysirariwakkamuy
- ポイシラリワㇰカムイ §299 ハシボソガラス (7) poysirariwak-kamuy (póy-si-ra-ri-wak-ka-muy)「ぽイシラリワㇰカムイ」[<pon-sirariwak-kamuy] ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- riwakkamuyne
- リワッカムイネ 【riwak-kamuy-ne】 鎮座する神. リワッカムイネ リワッピトネ=鎮座する神,鎮座する人(神) *ユカㇻでは,ピトシリネ カムイシリネ(神のように,神である人のように)と描写されているが,神々のことを言う[ユ].(補遺編) リワッカムイネ リワッピトネ=鎮座する神,鎮座する人(神).*ユカㇻでは,ピトシリネ カムイシリネ(神のように,神である人のように)と描写されているが,神々のことを言う〔ユ〕. (出典:萱野、方言:沙流)
- sirariwakkamuy
- シラリワㇰカムイ §299 ハシボソガラス (6) sirariwak-kamuy (si-rá-ri-wak-ka-muy)「シらリワㇰカムイ」 ⦅屈斜路⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- upepewakka
- ウペペワッカ 【upepe-wakka】 雪どけ水. クポニタ(ク・ポン ヒ タ) ウペペワッカ サン ラポㇰ セキ ク・カㇻ コㇿ アウン ウナㇻペ エン・コイキ ㇷ゚ ネ ア ヒ ケシカルン(ク・エシカルン)=私が子供の頃,雪どけ水が流れる時に溝を作ると,隣のおばさんが私を叱ったのを思い出す. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka asin usi
- ワッカ アシン ウシ 【wakka-asin-usi】 泉.湧き水. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka cik
- ワッカ チㇰ 【wakka cik】 雫,水が滴る. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka epururse
- ワッカ エプルㇽセ 【wakka epururse】 吹く,口にふくんだ水を霧吹きする. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka kasi ota
- ワッカ カシ オタ 【wakka kasi o-ta】 水をかける. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakka-pisakku
- ワッカピサック 【名】[wakka-pisakku 水・ひしゃく] みず汲みびしゃく。 {E: a water dipper.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakep
- ワッカケㇷ゚ 【名】[wakka-ke-p 水・を削る・もの] 舟の中の水をかい出す道具(「あかとり」)。 {E: an implement used to bail water out of a boat.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakep
- ワッカケㇷ゚ 【wakka-ke-p】 あか汲み:水あかをかき出す道具. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkaku
- ワッカク 【自動】[wakka-ku 水・を飲む](=wakka ku ワッカク) 水を飲む。 ku=wakkaku クワッカク 私は水を飲む(=wakka ku=ku ワッカ クク)。 {E: to drink water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkaku-ontaro
- ワッカクオンタロ 【名】[wakka-ku-ontaro 水・を飲む・たる/桶] 水だる、 水桶(「おけ」の訳語として出た)。 {E: a water pail.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkakukuttar
- ワッカククッタㇻ §014 ヨブスマソウ (4) wakka-ku-kuttar (wák-ka-ku-kut-tar)「わッカククッタㇻ」[wakka(水)ク(飲む)kuttar(筒)] 茎 ⦅名寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakukutu
- ワッカククトゥ §014 ヨブスマソウ (2) wakka-ku-kutu (wák-ka-ku-ku-tu)「わッカククトゥ」[wakka(水)ku(飲む)kutu(円棒、筒)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakuttar
- ワッカクッタㇻ §014 ヨブスマソウ (3) wakka-kuttar (wák-ka-kut-tar)「わッカクッタㇻ」[wakka(水)kuttar(筒)] 茎 ⦅A沙流・天塩・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkakutu
- ワッカクトゥ §014 ヨブスマソウ (1) wakka-kutu (wák-ka-ku-tu)「わッカクトゥ」[wakka(水)kutu(筒、円棒)] 茎 ⦅様似、足寄⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- wakkane
- ワッカネ 【自動】[wakka-ne 水・(のよう)である](おかゆが)とてもゆるい。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆをすする。(S) ☆参考 かたいおかゆは sirarsayo シラㇻサヨ。 {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkanumo
- ワッカヌモ 【自動】[wakka-num-o 水・実・入る](稲の)実が入ってきてみずみずしく(「みずみずに」)なる。(S) {E: (for growing rice) to begin ro ripen.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkao-kame
- ワッカオカメ 【名】[wakka-o-kame 水・(そこ)に入っている・かめ(日本語)]水がめ。 (S) 1950〜60年代、 まだ水道のない所では、 桶(níoki ニオキ)を天びん棒でかついで共同水道から水を汲んで来て、 台所の流しの脇の大きなかめに入れておいて使った。 もっと昔は沢や泉(sinpuy シンプイ)へ汲みに行ったと言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- wakkapise
- ワッカピセ 【名】[wakka-pise 水・魚の浮き袋のような袋]膀胱(「小便袋」)(比喩的表現、 冗談)。 wakkapise k=óhare akus ku=honi kaptek ワッカピセ コハレ アクㇱ クホニ カㇷ゚テㇰ 水袋をあけたらおなかがぺちゃんこになった(冗談)。(S) {E: the bladder.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkarak
- ワッカラㇰ 【自動】[wakka-rak 水・の味がする]水っぽい(カボチャなど、 水っぽくておいしくない)(=pérak ペラㇰ)。(S) {E: to be watery.} (出典:田村、方言:沙流)
- wakkata
- ワッカタ 【自動】[wakka-ta 水・を採って来る] 水を汲む、 水を汲んで来る、 水汲みする(=wakka ta ワッカ タ)。 ku=wakkata クワッカタ 私は水汲みする(wakka ku=ta ワッカ クタ とも言う)。 {E: to scoop up, draw water.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkata
- ワッカタ 【wakka ta】 水を汲む.▷ワッカ=水 タ=汲む (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkatapa
- ワッカタパ 【自動】[複](wakkata ワッカタ は単複の区別なし)(二人以上が皆)水汲みする。 {E:to scoop up, draw water (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wakkatare
- ワッカタレ 【他動】[自動使役][wakkata-re 水汲みする・させる](人)に水汲みをさせる/水汲みせよと言いつける。 a=wakkatare hekaci wakkata kopan アワッカタレ ヘカチ ワッカタ コパン 水汲みを言いつけられた少年が水汲みするのをいやだと言った(水汲みを親に言いつけられたがいやがってしなかったため神のとがめを受けて月に上げられた、 今でも月の中で水汲みをしている)。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- wakkatuytuy
- ワッカトゥイトゥイ §318 アマツバメ (3) wakka-tuytuy (wák-ka-tuy-tuy)「わッカトゥイトゥイ」 ⦅藻汐草⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- wakkauskamuy
- ワッカウㇱカムイ 【wakka-us-kamuy】 水の神. (出典:萱野、方言:沙流)
- wakkauskamuy
- ワッカウㇱカムイ §197 マツモムシ (3) wakka-us-kamuy(wák-ka-us-ka-muy)「わッカウㇱカムイ」⦅屈斜路⦆トビケラの一種(幼)、マツモムシ、ハリガネムシ Gordius aquaticus LINNE.(コ98、足寄II, 3, 10、足寄II, 20) (出典:知里動物編、方言:)
- yaciwakka
- ヤチワッカ 【yaci-wakka】 泥水. (出典:萱野、方言:沙流)
- asuru(hu)
- アスル(フ) 【名】[所](概は asur アスㇽ)[asur-u うわさ・(所属語尾)] …のうわさ、 評判。 asuru as アスル アㇱ …のうわさが立つ、 うわさがある、 評判がある。…asuru as hi eysoytak アスル アㇱ ヒ エイソイタㇰ 情報があることについて話している。 asuru as pe a=ne ruwe ne アスル アㇱ ペ アネ ルウェ ネ 私は評判の高い者である。(HK民話) wakka mespa asuru ワッカ メㇱパ アスル 大水に流されたといううわさ。(W会話) asuru nu アスル ヌ …のうわさを聞く。 asuru easpa アスル エアㇱパ …のうわさが聞こえない=うわさを知らない。(NK民話) {E: to be rumoured; have a reputation.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- aynu
- アイヌ 【名】①人間(神や動物などに対して)。 aynu kotan アイヌ コタン 人間の集落、 アイヌの村。 aynu mosir アイヌ モシㇼ 人間界(神の国に対する)。 ②男(menoko メノコ《女》に対して)。 ③アイヌ(民族名、 sísam シサㇺ《和人》など に対して)。 aynu itak アイヌ イタㇰ アイヌ語。 aynu mosir アイヌ モシㇼ アイヌの国/地 (多く、 北海道を指す)。 aynu cip アイヌ チㇷ゚( 直訳すると)アイヌの舟=丸木舟。 ④(kor コㇿ《…の》のあとに置かれて)おとうさん、 おとうちゃん。 e=kor aynu uymam wa/uymam-repunka エコㇿ アイヌ ウイマㇺ ワ/ウイマㇺレプンカ あなたのとうさんは交易に行って/交易をしに海を越えて行った。(S子守歌) a=kor totto/henoo uwan/pepa=kor aynu/wakka i=kure アコッ トット/ヘノオ ウワオ/ペパコㇿ アイヌ ワッカ イクレ おかあちゃん、 おとうちゃん、 水をください。(W神謡K) ☆参考 用例の子守歌の歌い手のサダモさんは、 父親のことを言うのに、 ふだんは iyapo イヤポ を使い、 「あなたのおとうさん」は e=kor iyapo エコㇿ イヤポ と言う。 神謡の歌い手ワテケさんは、 ふだんは míci ミチ を使い、 「私のおとうさん」は ku=mici クミチ と言う。 {E: ①a human-being. ②a man. ③an Ainu. ④a father.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ehenipopo
- エヘニポポ 【他動】[e-he-nipopo …で・頭(顔)・(?)]…がすっぱくて顔をしかめる。 a=ehénipopo hemanta wakka アエヘニポポ ヘマンタ ワッカ 飲むとすっぱくて顔をしかめる変な水(酢のことを言っている)。(S) {E: to twist one's face on tasting something sour.} (出典:田村、方言:沙流)
- ekutatke
- エクタッケ 【自動】[ekut(a)-at-ke その一部(上の方)をこぼす・(?)・(自動詞形成)] あふれてこぼれる。 wakka ekutatke kor an ワッカ エクタッケ コラン 水がつぎすぎて「まかれた」(=あふれてこぼれた)。(íka イカ は「ついでおいたのが傾いたりしてまかれた」。) (W) (出典:田村、方言:沙流)
- eun 2
- エウン 【後副】①(人や物、 場所)に向かって 、 …へ、 そこへ。 tanto apto as, e=mokor wa e=an noyne an pe eun k=ek タント アㇷ゚ト アㇱ、 エモコㇿ ワ エアン ノイネ アン ペ エウン ケㇰ 今日は雨降りだ、 あなたが寝ているようなところへ私は来た。(S) hápo eun he ku=ye, iyapo eun he ku=ye ciki pirka? ハポ エウン ヘ クイェ、 イヤポ エウン ヘ クイェ チキ ピㇼカ? かあさんに言おうか、 とうさんに言うほうがいいだろうか。(S) arorkisne eun c=uk híne アロㇿキシネ エウン チュㇰ ヒネ 私たちはこっそりそこから取って。 hunpe yan yak a=ye wa eun kotan eun utar uwehopunpa wa sap wa isam フンペ ヤン ヤカイェ ワ エウン コタン エウン ウタㇻ ウウェホプンパ ワ サㇷ゚ ワ イサㇺ くじらが浜に上がったと言うのでそこへ集落じゅうの人々が一人残らず行ってしまった。 ②(連体形に) kotan eun utar コタン エウン ウタㇻ 集落(村)の人々。 ③eun po (hene) エウン ポ (ヘネ) そのためなおいっそう、 かえって。 rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水を上にかけてもかえってなお燃える。 kusuri ku=ku akus eun po hene wen クスリ クク アクㇱ エウン ポ ヘネ ウェン 薬を飲んだらかえってなお悪くなった。(S) {E: to face towards…; to…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- eyaykokanki-ani
- エヤイコカンキアニ 【他動】[e-yay-ko-kanki-ani …で・自分・に・(?)・…を持ち運ぶ]…を天びん棒でかつぐ(棒の前と後に下げて棒のまん中を肩にのせてかつぐ)。 wakka eyaykokanki-ani ワッカ エヤイコカンキアニ 水を(=水を汲んで桶に入れたのを)天びん棒でかつぐ。(W神謡K) ☆参考 水や肥桶(こえおけ、 こやしおけ)を。 くわや鉄砲などを直接肩にかつぐのは esitapkaani エシタㇷ゚カアニ。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- hopsekar
- ホㇷ゚セカㇻ 【他動】[hop-se-kar (擬音)・と言う・つくる]…を吸う (汁気のものを細くした口の先から中へ吸い入れる)、 スルスルと音を立ててすする。 wakkane sayo hopsekar ワッカネ サヨ ホㇷ゚セカㇻ ゆるいおかゆを吸う/すする。(S) ☞horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ {E: to suck, drink in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ikopet
- イコペッ 【自動】(馬、 鹿、 熊などが)水を飲むとき一緒に悪い虫を飲んだためにその場で倒れて死んでしまう。 wakka ku wa ora ikopet aan noyne ray wa an ワッカ ク ワ オラ イコペッ アアン ノイネ ライ ワ アン 水を飲んで毒虫にあたったらしく死んでいる。(S) {E: (for a horse, deer, bear, etc.) to drink toxic water and die.} (出典:田村、方言:沙流)
- ikus
- イクㇱ 【自動】[i-kus もの(が)・(そこ)を通る] (次のような慣用表現で)洪水で水びたしになる。 porowakka an wa nutap ka ikus ポロワッカ アン マ ヌタㇷ゚ カ イクㇱ 大水(洪水)があって川端がそこらじゅう水びたしになった。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- kasi
- カシ 【位名】[所](概は ka カ) ①…の(その)上 (接触して上)、 …の見える側。(「高い方」「上の方」ではなく、 外側、 見えるほうの側を言う。)kasi ta a カシ タ ア その上に座った。(S民話) kasi ta rók=an pon huton kasi un ape pus wa uhuy カシ タ ロカン ポン フトン カシ ウン アペ プㇱ ワ ウフイ その上に座る小さいふとん(=座ぶとん)の上へ火がはねてこげた。(W) rurwakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をその上にかけてもなおさら燃える。(S) okkew kasi pirkare オッケウ カシ ピㇼカレ [慣用句](直訳すると)えり首の上を豊かにする=(娘に)嫁入りのよい品々を持たせる(背中に、 つまりえり首のところに荷物を背負うからこういう、 えり首よりも上の頭のあたりという意味ではない。「持参金をつけてやる」に相当する)。(NK民話) cup nupur manu kasi nis kus チュㇷ゚ ヌプㇽ マヌ カシ ニㇱ クㇱ 太陽が霊力があると言うけれどその上を雲が通る(太陽より上ではなく、 太陽のこちら側を雲が通ることを言う)。(KK掛け合い歌) ②(動詞句の後に置かれて)kasi ta カシ タ …しながら。 ku=kemeyki kasi ta k=aysuye クケメイキ カシ タ カイスイェ 私は針仕事をしながらいねむりしている。 ☆発音 早く話しているとき kasi ta カシ タ はしばしば i が落ちて kas ta カㇱ タ と発音される。 ☞ka(si) カ(シ)… {E: ①top of… ②…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ke 1
- ケ 【他動】(ものの表面)をか(掻)く(こすって削る)。 イナウ(木の御幣)をか(掻)く(木の表面を削って御幣をつくる)。 canan inawpo/[u]ke ruwe ne チャナン イナウポ/[ウ]ケ ルウェ ネ 「サーッとした」(=あまり立派でない)イナウ(木幣)をつくった。(W神謡K) inawke イナウケ イナウ(木幣)をつくる。 wakkakep ワッカケㇷ゚ 舟の中の水をかき出す道具(「あかとり」)。 ke ケ 2【間投】(意外なことを知って驚いた気持ちの軽い表現。)えっ、 あれっ。 ke, sanpehe sak no ek hawe ne yakun mak ne hawe? ケ、 サンペヘ サㇰ ノ エㇰ ハウェ ネ ヤクン マㇰ ネ ハウェ? (自分の心臓を木の上に干したまま忘れて来たとサルが言うのを聞いてクラゲが)えっ、 心臓を持たずに来たのではしょうがないじゃないか。(S民話) ke ke ke ke iyohay! ケ ケ ケ ケ イヨーハイ! あらあらあらあらまあ大変だ(ちらかっている所へ突然お客が来てびっくりしてあわてて)。(S) ☆参考 iyohay sitomare イヨハイ シトマレ は、 本当にあきれた/びっくりしたことの表現。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- keseke
- ケセケ 【名】[所](概が用いられるかどうか不明)[kes-e-ke…の末端・(所属語尾)・…のところ] ①最後のところ/時。 ②(飲食物)の残り物。 aep keseke mus kotoyse a na iteki e アエㇷ゚ ケセケ ムㇱ コトイセ ア ナ イテキ エ 食べ物の残りにハエがたかったから食べるんでない(=食べてはいけない)。(S) wakka keseke sések wakka hunna ku hawe? ワッカ ケセケ セセㇰ ワッカ フンナ ク ハウェ? 水の飲み残しのなまぬるい水なんかだれが飲むものか。(反語) (S) {E: ①the last place, time. ②leftover food or drink.} (出典:田村、方言:沙流)
- kettok
- ケットㇰ 【自動/名】[ker-tok ただれ・突き出る](?) 発疹(じんましん、 しもやけのための赤いプツプツ(「水かぶれ」))ができる。 cep ewen kettok チェㇷ゚ エウェン ケットㇰ 魚にあたってじんましんができた。(S) wakka or oyki ayne tekehe kettok oro yéot ワッカ オㇿ オイキ アイネ テケヘ ケットㇰ オロ イェオッ (彼は)水の中で仕事して手がしもやけになったところが膿(うみ、 「のう」)をもった。(S) {E: for a rash with eruptions to appear.} (出典:田村、方言:沙流)
- kopan
- コパン 【他動】(しばしば動詞句のあとに置かれて、 助動詞的に使われて)…(すること)をきらう/いやがる/断る/拒否する。 ku=kopan クコパン 私はいやだ/お断りします。 wakkata hekaci wakkata kopan ワッカタ ヘカチ ワッカタ コパン 水汲み少年が水汲みするのをいやだと言ってしなかった。(W) ☆対語 eese エエセ …を承諾する。 {E: to hate, dislike, refuse, deny…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kosirerma
- コシレㇾマ 【後副】…のついでに、 …するついでに。 kesto kunneywa pisno ewonne kosirerma wakka omare ranke ケㇱト クンネイワ ピㇱノ エウォンネ コシレㇾマ ワッカ オマレ ランケ 毎日朝ごとに(毎朝)顔を洗うついでに(花瓶に)水を入れなさい。(S) {E: while one is at (about) doing…; while one has the occassion to do…} (出典:田村、方言:沙流)
- ku 1
- ク 【他動】…を飲む。 kusuri ku クスリ ク 薬を飲む。 wakka ku ワッカ ク 水を飲む。 úsey ku ウセイ ク 湯を飲む。 ☆参考 おつゆ(スープ、 みそ汁等)は e エ 食べる。 酒やビール等のアルコール飲料を飲むことは iku イク。 しかし何を飲むかを特に取り立てて言うには sake ku サケ ク《酒(清酒)を飲む》のように言う。 赤ん坊がお乳を飲むことは totto e トット エ のように e エ《食べる》を使って言う。 {E: to drink, take…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuni 1
- クニ 【助動】…することになっている、 …する見込みである、 …することが望ましい、 …するべきである、 …しよう。 ekimne a=e=sé wa a=e=ráyke kuni sekor an pe エキㇺネ アエセ ワ アエライケ クニ セコㇿ アン ペ あなたを山へ運んで行って殺そうということを。(W民話) tun ku kuni sake トゥン ク クニ サケ 二人が飲む酒(飲むべき/ことができる酒)。(S民話) herepasi arpa kuni pekor iki, pet turasi arpa kuni pekor iki, ayne, arherepasi arpa ヘレパシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 ペッ トゥラシ アㇻパ クニ ペコㇿ イキ、 アイネ、 アㇻヘレパシ アㇻパ (その飛び上がった首は)沖の方へ行くみたいにし、 川の方へ向かって行くみたいにしていてから、 しまいにずうっと沖の方へ行ってしまった。(W民話) en=kupa kuni pekor ku=yaynu エンクパ クニ ペコㇿ クヤイヌ (その犬)が私にかみつこうとしているように私は思った。(W) kuni p クニㇷ゚ …する(べき)もの。 c=e kuni p anakne porono an チェ クニㇷ゚ アナㇰネ ポロノ アン 私たちが食べるものはたくさんある。(S) (注 cékunip チェクニㇷ゚ [名]は《魚》。)oro ta, e=ewonne usa ki, e=wakkaku usa ki ranke kuni p ne na オロ タ、 エエウォンネ ウサ キ、 エワッカク ウサ キ ランケ クニㇷ゚ ネ ナ あなたはそこで顔を洗ったり、 水を飲んだりすればいいのですよ。(W民話) mak é=iki hawe an? somo an kuni p e=ye hawe ne na ne na マㇰ エイキ ハウェアン? ソモ アン クニㇷ゚ エイェ ハウェ ネ ナ ネ ナ あなたは何をなさる(とおっしゃる)のですか。 してはならないことをおっしゃっておられるのですよ。(W民話) kuni hi クニ ヒ ☞kunihi クニヒ ☆参考 他の助動詞のように文末に置かれることは少なく、 連体的に使われることが多い。 それも p ㇷ゚《もの、 の》の前が圧倒的に多い。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kúsuwep
- クスウェㇷ゚ 【名】[ku-suwe-p (鳴き声の擬音)/弓・…を煮る・もの](?) [動物]ハト(鳩)(山鳩)。 ☆参考 kúsuwep toytaː, huːci wakkataː クースウェㇷ゚ トイター、 フーチ ワッカター《鳩は畑を耕す、 おばあさんは水を汲む》と鳴く。(S)〔知分類 p.208〕 {E: a pigeon; a dove.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- kuy 2
- クイ 【名詞語根】尿。 ☆参考 kuywakka クイワッカ 尿、 小便の水。 okuyma オクイマ 小便(オシッコ)する。 {E: urine.} (出典:田村、方言:沙流)
- kuywahka
- クイワㇵカ §402.しょおべん(小便)(3)kuy-wahka〔kúǐ-wah-ka くイワㇵカ〕[<kuy-wakka]⦅S.⦆ (出典:知里人間編I、方言:)
- mintuci
- ミントゥチ 【名】[< 日本語 みづち]かっぱ(河童)。 pet or ta oka mintuci anak wakka oterke kor anak earkinne tumkor pe ne ペトッタ オカ ミントゥチ アナㇰ ワッカ オテㇾケ コㇿ アナㇰ エアㇻキンネ トゥㇺコㇿ ペ ネ 川に住むかっぱは水を踏むととーても力が強いものだ。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- musista
- ムシㇱタ 【他動】[musis-ta むせる・(他動詞化)]…にむせる。 wakka musista ワッカ ムシㇱタ 水にむせた。(S) {E: to choke on …} (出典:田村、方言:沙流)
- nam
- ナㇺ 【自動】冷たい(「しゃっこい」)、 (熱くあるべきものが)ぬるい。 nam wa k=ésanpesituri humi! ナンマ ケサンペシトゥリ フミー! 冷たくて気持ちがいいなあ。(W) tonpuri wakka ponno nam na apeari yan トンプリ ワッカ ポンノ ナㇺ ナ アペアリ ヤン おふろのお湯が少しぬるいから火をたきなさい。(W) {E: to be cold; tepid.} (出典:田村、方言:沙流)
- nammakka
- ナンマッカ 【名】[nam-wakka 冷たい・水] 泉(わき水)。 {E: a spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- nayoro
-
ナヨロ
§067 サケ あきあじ、あきやじ 他(31) nayoro (na-yó-ro)「ナよロ」[
wakka-ku-nai(我らが・そこで・水を・飲む・小川)にcep nayoro ka somo ki(サケが川へ入らぬ)などと言う。⦅沙流⦆ (出典:知里動物編、方言:) - ney ta
- ネイ タ 【不定位名+格助】①どこで(も/か)、 どこに(も/か)、 いつも/か。 ney ta ka ネイ タ カ どこかに/で、 いつか。 ney ta ka sakayokar hawe ka isam ネイ タ カ サカヨカㇻ ハウェ カ イサㇺ どこかで「だはんこいた」(=わがままや無理なことを言った)ということもきかない。 ney ta ka arsuyne paye=an ro ネイ タ カ アㇻスイネ パイェアン ロ (S) いつか一度行こう。 ney ta oka utar ka ネイ タ オカ ウタㇻ カ どこにいる人々も。 ney ta ne yakka ネイ タ ネ ヤッカ どこにでも。 ②ney ta pakno ネイ タ パㇰノ いつまでも。 ney ta un…sak ネイ タ ウン…サㇰ いつも…する。 taan hekaci ney ta un parkohayta sak タアン ヘカチ ネイ タ ウン パㇻコハイタ サㇰ この子(男の子)はいつも口がいやしい(いつでも何か食べたがる)。(S) ney ta un en=rammokka sak hawe iki wa ネイ タ ウン エンランモッカ サㇰ ハウェ イキ ワ いつも私をからかってばかりいるわ。(S) (注 よくないことに用いる、 非難の気持ちを含む。 ranma ランマ はよいことについても使われる。(S) ) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (私は)ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかってころんで持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうするのよ。(S) {E: as usual.} {E: where; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ni 1
- ニ 【他動】(味のいいもののだし汁や煎じた湯)を吸う。 ruri póka ni ルリ ポカ ニ (おつゆの実を食べなくてもせめて)汁だけでも吸いなさい。(S) ☆参考 ohaw オハウ《おつゆ、 みそ汁、 スープ》、 wakka ワッカ《水》、 úsey ウセイ《湯》等については言わない。 ohaw オハウ《おつゆ》は e エ《食べる》、 wakka ワッカ《水》や úsey ウセイ《お湯》は ku ク《飲む》と言う。 おかゆなどをすすることは hopsekar ホㇷ゚セカㇻ、 horopsekar ホロㇷ゚セカㇻ、 赤ん坊が乳を吸うような吸い方は nunnun ヌンヌン と言うが、 また totto e トット エ《おっぱいを食べる=お乳を飲む》という言い方もある。 空気などを吸うことは seru セル。 {E: to suck (in), sip…} (出典:田村、方言:沙流)
- nin
- ニン 【自動】減る。(消費して減ることでなく、 それ自身縮んで小さく/かさが少なくなることを言う。 野菜、 雪、 水、 月などについて言う。) karus a=suwé kor nin カルㇱ アスウェ コㇿ ニン きのこを煮れば減る。(S) kina a=cire kor nin キナ アチレ コㇿ ニン 菜っぱをゆでれば減る。(S) poronno ku=cire akus poonpepo ne nin wa isam ポロンノ クチレ アクㇱ ポオンペポ ネ ニン マ イサㇺ たくさんゆでたらほんのわずかに減ってしまった。(S) wakka nin ワッカ ニン (川の)水が減った。(S) ☆対語 poro ポロ 大きくなる、 (川の水が)ふえる。 {E: to decrease.} (出典:田村、方言:沙流)
- nipopke
- ニポㇷ゚ケ 【自動】(食べ物が)いたむ、 古くなって変質して食べられなくなる(「あめる」)。 nipopke wakka iteki ku yan ニポㇷ゚ケ ワッカ イテキ ク ヤン くさった水は飲まないようにしなさい。(S) nipopke yak wen na, na arsuyne popte wa anu ニポㇷ゚ケ ヤㇰ ウェン ナ、 ナ アㇻスイネ ポㇷ゚テ ワ アヌ 悪くなる(「あめる」)といけないからもう一度煮立てておきなさい。(S) ☆参考 木や草がくさることは munin ムニン、 魚や肉がくさることは horse ホㇿセ。 {E: (for food)to rot.} (出典:田村、方言:沙流)
- nise
- ニセ 【他動】(水など)を汲む。 nay or wa wakka nise ナイ オㇿ ワ ワッカ ニセ 沢から水を汲む。 {E: to scoop (up), draw (water etc.).} (出典:田村、方言:沙流)
- nisteno
- ニㇱテノ 【副】[niste-no 固い・(副詞形成)] 固く(ごはんのたき方について)。 na ponno nisteno ku=suwe kunak ku=ramu a p wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ナ ポンノ ニㇱテノ クスウェ クナㇰ クラム アㇷ゚ ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ もう少し固く炊こうと思ったのに水をたくさんにしてビチャビチャのごはんを炊いてしまった。 (出典:田村、方言:沙流)
- niyoki
- ニヨキ 【名】[ni-y-oki 木・(挿入音)・桶(< 日本語?)] 木の桶、 手桶。(W) wakka niyoki ワッカ ニヨキ 水桶(水を汲んでくる桶)。 ☆参考 ontaro オンタロ たる、 桶。 wakkao ontaro ワッカオ オンタロ 水だる、 水がめ。 (出典:田村、方言:沙流)
- oika
- オイカ 【他動/後副】[o-íka のところで・近道する] ①[他動](近道するために)…を越える。 sítu oika シトゥ オイカ (となりの川筋に行くのに川上・川下を回らずに)尾根を越す。(S) petutur oika ペトゥトゥㇽ オイカ (となりの川筋に行くのに)川の間の地を横切る。(S) sir-oika シㇼオイカ/シロイカ 山を越える。 ②[後副]…を越えて。 ru oika wakka san kor an ル オイカ ワッカ サン コラン 道を越えて水が流れている。 {E: to cross (over)…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- okari 1
- オカリ 【他動】…と交代する、 …に代わってする。 en=okari wa wakkata エノカリ ワ ワッカタ 私に代わって水汲みをしてください。(S) ☆参考 姉のワテケさんは kawarine カワリネ を使い、 en=kawarine エンカワリネ のように言う。 {E: to alternate, change places with…} (出典:田村、方言:沙流)
- okuyma
- オクイマ 【自動】[o-kuy-ma(< oma) その尻・尿・そこにある] 小便(オシッコ)する。 ☆参考 小便(尿)は kuywakka クイワッカ、 大便することは osoma オソマ。 {E: to urinate.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ontaro
- オンタロ 【名】[< 日本語 おおだる(大樽)] 樽。 pon ontaro ポン オンタロ 小さい樽、 桶。 wakkaku-ontaro ワッカクオンタロ 水樽、水桶。(W) ☆参考 níoki ニオキ 水を汲んでくる桶。 ☆参考 酒樽のことは ontaro オンタロ と言わず sintoko シントコ と言う。 {E: a barrel; a tub.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- otakosiru
- オタコシル 【他動】[ota-ko-siru 砂・と共に・こする] 砂をつけてこすって磨く。 aewákkatap otakosiru a otakosiru a ayne asir アエワッカタㇷ゚ オタコシル ア オタコシル ア アイネ アシㇼ バケツを砂でこすってよく磨いて新しくなった。 {E: to rub and polish with sand.} (出典:田村、方言:沙流)
- otatpa
- オタッパ 【他動】[複](ota オタ は単複の区別なし)[ota-atpa …をかける・激しく/何回もする](水など)をザーザーかける。 ☆参考 「大勢でかける。 一人でかけるなら ota オタ と言う。」 (S) rur wakka kasi a=otátpa yakka eun po uhuy ルㇽ ワッカ カシ アオタッパ ヤッカ エウン ポ ウフイ 海水をかけてもなおいっそう燃える。 (出典:田村、方言:沙流)
- otopenkot
- オトペンコッ 【自動】[o-topen-kot その尻・甘い・ついている](o-…-kot オ…コッ は《…味がある》。) 甘味がある。 otopenkot pekor humi an pirka wakka ne humi! オトペンコッ ペコㇿ フミ アン ピㇼカ ワッカ ネ フミ! 甘味があるようないい水だなあ。(S) ☆参考 osiwkot オシウコッ 苦味がある。 ☞tópen トペン {E: to be sweet (in taste).} (出典:田村、方言:沙流)
- ouske
- オウㇱケ 【位名】[所](概は ous オウㇱ)[ousi-ke …の下/ふもと・の所]…の下/根元の所、 その下/根元の所、 (山の)ふもとの所。 nupuri ouske ヌプリ オウㇱケ 山のふもと(の所)。 ouske wakka kotatpa ne ya unmasi ku=kor wa k=ek wa ouske k=o ne ya オウㇱケ ワッカ コタッパ ネ ヤ ウンマシ クコㇿ ワ ケㇰ ワ オウㇱケ コ ネ ヤ (私はその木の)根元に水をかけたり馬糞を持って来て根元に置いたり。(S)/ {E: the base; the foot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- oykus
- オイクㇱ 【自動】[o-i-kus その尻・もの・通る]もる(漏る)。 wakka o ontaro oykus kor an ワッカ オ オンタロ オイクㇱ コㇿ アン 水の入った樽(水樽、 水桶)がもっている。 ☆参考 主語は水ではなく入れ物。 {E: a leak.} (出典:田村、方言:沙流)
- parkar
- パㇻカㇻ 【自動】[par-kar 口・をつくる] ピリピリからい(トウガラシのように)(「からい」)。 parkar wakka パㇻカㇻ ワッカ からい水(冗談に)=焼酎。(W) {E: to be spicy hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- pe 1
- ペ 【名】[概/所](所は通常 péhe ペヘ) 水、 固体の中に含まれていてどうかすると出て来る水気(ぬれたタオルの水、 果物の汁など、 何かについている水やしずく、 露)。 ☆参考 物質としての「水」は wakka ワッカ。 おつゆの汁は rur ルㇽ、 煮物の汁は uwehe ウウェヘ[所]。 {E: liquid; soup; water; juice; sap.} (出典:田村、方言:沙流)
- péne
- ペネ 【自動】[pe-ne 水気・(のよう)である] ①(水気が多くて)ビチャビチャである、 (果物などがつぶれて)ビチャビチャになる。 wakka poro no ku=kar wa ora péne amam ku=suwe ワッカ ポロ ノ クカㇻ ワ オラ ペネ アマㇺ クスウェ 私は水を多くしてビチャビチャのご飯を炊いてしまった。(S) péne emo ペネ エモ 「しばれいも」、 冬に外に置いて凍らせたジャガイモ。 yospe paroho péne ヨㇱペ パロホ ペネ 胃袋の口がとける(=胃がんになる)。(W) ②(比喩的に)(絹布等の着古して)薄くなっている(すき通っていてもなお切れない状態)。 tane ku=mipi péne wa an, péne yakka pirka amip ne ruwe! タネ クミピ ペネ ワ アン、 ペネ ヤッカ ピㇼカ アミㇷ゚ ネ ルウェ! もう私の着物、 古くなって、 すき通るほど薄くなっている、 薄くなってもいい着物だねえ。 ☆参考 ①[対]niste ニㇱテ 固い。 siratek シラテㇰ (ごはんやおかゆに関して)固めである。 {E: ①to be watery, mushy. ②to become thin.} (出典:田村、方言:沙流)
- pohpewahka
-
ポㇹペワㇵカ
§046.あせ(汗)(4)pohpe-wahka〔póh-pe-wah-kaぽㇹペワㇵカ〕[pohpe(
wakka水)]⦅S.⦆【雅――遺篇, p. 61】 (出典:知里人間編I、方言:) - poro
- ポロ 【自動】大きい、 大きくなる、 年上のほうの、 かさが多い、 (川の水が)ふえる。 poro cise ポロ チセ 大きい家。 cikap kasuno poro cikap チカㇷ゚ カスノ ポロ チカㇷ゚ 普通の鳥よりもっと大きい鳥(=とても大きな鳥)。 poro sayo ポロ サヨ たくさんのおかゆ。 poro wakka ポロ ワッカ 大水(洪水)。 poro paraparak an ポロ パラパラㇰ アン (引用文中)私は大泣きをした、 大声で泣き叫んだ。(HC民話) poro a=yupí ポロ アユピ 私の(二人以上いる兄のうちの)年上の兄。 poro acapo ポロ アチャポ 二人いるおじのうち年上のほうのおじ。 poro serke ポロ セㇾケ 大部分、 大半。 poro sike ki ポロ シケ キ 大きな/たくさんの荷物を背負う。 e=poro yakun エポロ ヤクン あなたが大きくなったら。 wakka poro ワッカ ポロ (川の)水がふえる。(S) ☆対語 pon ポン 小さい、 少ない。 ☆参考 kiyanne キヤンネ 年上である。 {E: to be, become big, large, many.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- puma
- プマ 【名】[概/所] 賃金、 日当(「でめんちん」)。 e=kor wen aynu/pirka kor pe/wakkata puma ne/nína puma ne/karpa wa oraun エコㇿ ウェナイヌ/ピㇼカ コㇿ ペ/ワッカタ プマ ネ/ニナ プマ ネ/カㇻパ ワ オラウン [雅]お前の悪いとうさんは、 よい持ち物を水汲みの賃金に、 たきぎとりの賃金に払ってしまって。(S子守歌) {E: wages.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- santa soaso
- サンタ ソアソ 【間投】(a=wakkatare hekaci アワッカタレ ヘカチ《水汲み少年》の神謡の折り返し、 意味不明。) (出典:田村、方言:沙流)
- sések
- セセㇰ 【自動】①(ものが)熱い、 熱くなる、 温い、 温まる、 沸(わ)く。 sések sayo セセㇰ サヨ 熱いおかゆ。 sések kaspa wa ku=ku ka eaykap セセㇰ カㇱパ ワ クク カ エアイカㇷ゚ 熱すぎて(私は)飲めない。(S) tonpuri sések na ahupan トンプリ セセㇰ ナ アフパン おふろがわいたから入りなさい(ahupan アフパン は ahup yan アフㇷ゚ ヤン が続けて発音された形)。(W) úsey tane sések ウセイ タネ セセㇰ お湯がもうわいた。 ②(冷たいほうがよいものが)なまぬるい。 wakka keseke sések, kéra wen ワッカ ケセケ セセㇰ、 ケラ ウェン 水の飲み残しはなまぬるくて味が悪い。(S) ③(人が)暑い(暑く感じる)。 ku=sesek koyaywennukar クセセㇰ コヤイウェンヌカㇻ 私は暑くて苦しい。(W) ku=sesek humi! クセセㇰ フミ! 暑いなあ! ☆参考 天候に関して気温が高く暑いことを言うのには、 sir-sések シㇼセセㇰ [完動]が用いられる。 ☆参考 焼けつくようなひどい暑さを言う。 日本語東京方言等で「暑い」と言うような場合でもほどほどの暑さであれば popke ポㇷ゚ケ [自動]/sir-popke シㇼポㇷ゚ケ [完動] が使われる。 ☆参考 nam ナㇺ ぬるい、 冷たい。 meman メマン 涼しい。 mérayke メライケ 寒い。 {E: ① (for things) to be hot; warm; boiled. ② (for someone) to be, feel hot.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- sik 1
- シㇰ 【自動】満ちる、 いっぱいになる、 満ちている、 いっぱいである。 ku=honi sik クホニ シㇰ 私はおなかがいっぱい(満腹)だ。 toanpe sik somo ki, ponno eohap ne wa トアンペ シㇰ ソモ キ、 ポンノ エオハㇷ゚ ネ ワ [比喩]あいついっぱいでない、 少し足りないんだ(「うすばかだ」)(悪口)。(S)(名詞の後に置かれて) …sik no …シㇰ ノ …いっぱいに。 itanki sik no wakka omare イタンキ シㇰ ノ ワッカ オマレ おわん/茶碗/ゆのみ/コップにいっぱいに水を入れなさい。(S) {E: to be full.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- somo
- ソモ 【副】(否定辞) ①(動詞句または否定する語の前に置かれて) …しない。 núman somo k=ek ヌマン ソモ ケㇰ 昨日私は来なかった (S会話) te wano anak somo néno iki=an kusu ne na テ ワノ アナㇰ ソモ ネノ イキアン クス ネ ナ これからはあんなことはしませんから。(W民話) somo ipe ソモ イペ (彼は)ものを食べない。(S会話) ipe ka somo ki イペ カ ソモ キ (彼は)ものも食べない(全然食べない)。(S会話) somo ne ソモ ネ …ではない。 seta ka somo ne, cápe e ruwe ne aan wa セタ カ ソモ ネ、 チャペ エ ルウェ ネ アアン ワ 犬じゃない、 猫が食べたんだわ。(S) somo ki ソモ キ …しない/しなかった。 somo ki no ソモ キ ノ …せずに。 ②(動詞句が現れずこの語だけで否定の動詞句の役割をする場合もある。) somo yak a=ye ソモ ヤカイェ そうではないそうだ。 ③[熟語・慣用表現] somo ka(…ramu a p/hi) ソモ カ…(ラム アㇷ゚/ラム ア ヒ) まさか… (とは思わなかったが…)。 a=yupíhi somo ka ene iki kunak a=ramú a hi アユピヒ ソモ カ エネ イキ クナㇰ アラム ア ヒ 兄がまさかそんなことをするなんて私は思わなかったが。(W民話) somo ka tapne i=okpare kuni p ne kunak a=ramú a p ソモ カ タㇷ゚ネ イオㇰパレ クニㇷ゚ ネ クナㇰ アラム アㇷ゚ まさか(苦労して育てた息子に)虐待されるなんて思わなかったのに。(W民話) ciki somo…na/ya チキ ソモ…ナ/ヤ …すれば(…なるのではないかなあ)(願望)。 híne un somo ヒネ ウン ソモ もちろん。(S) somo ney ta ki ソモ ネイ タ キ いつもそうする。 hat punkar he emawri punkar he k=éokok híne ku=hacir, k=áni wakka opitta ku=kuta wa isam ranke, somo ney ta ki p un ハッ プンカㇻ ヘ エマウリ プンカㇻ ヘ ケオコㇰ ヒネ クハチㇼ、 カニ ワッカ オピッタ ククタ ワ イサㇺ ランケ、 ソモ ネイ タ キプン (S) ブドウ蔓かイチゴの蔓かにひっかかって転ぶ、 持っている水を全部こぼしてしまう、 いつもそうなのよ。 {E: not (to negate a sentence).} (出典:田村、方言:沙流)
- ta 1
- タ 【他動】(生活にいるものを地面や地下から)取って来る、 …を掘る(採取する)。 cikuni ta チクニ タ まきにする木を集める、 たきぎにする木を拾う。 sat cikuni ta サッ チクニ タ 乾いた木を集める。 kaykuma ta カイクマ タ たきぎ(細い柴木)を採る。 wakka ta ワッカ タ 水を汲む。 emo ta エモ タ いもを掘る。 turep ta トゥレㇷ゚ タ ウバイロを掘る。 “taan pe ikemara somo ne?” “aː, sonno ka ikemara ne na, a=ta wa inkar=an” 「タアン ペ イケマラ ソモ ネ?」「アー、 ソンノ カ イケマラ ネ ナ、 アタ ワ インカラン」 「これイケマの葉じゃない?」「ああ、 ほんとにイケマの葉だよ、 掘ってみよう。」 (S) ☆参考 木や草の実を摘み取ることは kar カㇻ、 まきなどを切ることは tuye トゥイェ、 たくさん集めることは uwomare ウウォマレ、 土などを掘ることは ouri オウリ、 埋まっているものを掘り出すことは pusu プス。 {E: to gather, collect…; dig (up)…; bring, take out…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukaosmare
- ウカオㇱマレ 【他動】[u-ka-osma-re 互い・の上・にのる・させる] …を上へ上へと入れてふやしていく、 …をためる、 (仕事)をたくさん次々に片づけていく=(仕事)がはかどる/できていく。 wakka ponno ponno ta wa ukaosmare ワッカ ポンノ ポンノ タ ワ ウカオㇱマレ 水を少しずつ汲んでためる。(S) hempara ukaosmare siri ne? ヘンパラ ウカオㇱマレ シリ ネ? (仕事が)いったいいつできるんだろう(主語は仕事をする人)。(S) {E: to progress with (one's work)} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- úsey
- ウセイ 【名】[< úse-i それだけの・もの](?) (飲用にわかした)お湯、 白湯(さゆ)。 úsey kar ウセイ カㇻ お湯をわかす(煎じ湯をつくることも)。 úsey páha ウセイ パハ 湯気。 úsey sések ウセイ セセㇰ お湯が熱い、 お湯がわく。 sísam úsey シサㇺ ウセイ 和人のお湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ、 「お茶」の訳語として出た)。 kina úsey キナ ウセイ 野草の湯(お茶を白湯と区別して呼ぶ表現の一つ)。 úsey-ku-itanki ウセイクイタンキ 湯のみぢゃわん。(S) úsey ani k=éwonne ウセイ アニ ケウォンネ お湯で顔を洗う。 ☆参考 お茶を呼ぶにもこの語を使う。 最後の用例のように洗面用にわかしたお湯にも言うことがあるが、 おふろのお湯のことにも言わない、 水が自然と温まったものにも言わない。 そのようなお湯は sések wakka セセㇰ ワッカ 熱い水。 {E: hot water (for drinking purposes, not bath water).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- wenakun
- ウェナクン 【副】[wen-yakun だめである・なら] それなら、 しかたがないから。 “áponko an emo makanak ani a=suwé kusu?” “wenakun kasi wakka a=omáre hene ki” 「アポンコ アン エモ マカナㇰ アニ アスウェ クス?」「ウェナクン カシ ワッカ アオマレ ヘネ キ」 「こんなにたくさんのいもをどうやって煮るの」「じゃあ、 しかたがないから水でも加えよう。」 (S) {E: then; as there's nothing that can be done.} (出典:田村、方言:沙流)
- wenokimunpe
- ウェノキムンペ 【名】[wen-okimunpe ひどい・山津波] ひどい洪水(「山津波」)。 ☆参考 「大水」は poro wakka ポロ ワッカ。 ☞okimunpe オキムンペ {E: a bad flood.} (出典:田村、方言:沙流)
- yakka
- ヤッカ 【接/接助】[yak-ka …すると・も] ①(たとえ)…しても、 …する/したけれども。 apto as yakka upas as yakka wakka poro yakka, sonno k=ek kus ne wa アㇷ゚ト アㇱ ヤッカ ウパㇱ アㇱ ヤッカ ワッカ ポロ ヤッカ、 ソンノ ケㇰ クㇱ ネ ワ 雨が降っても雪が降っても大水になっても、 本当に来ますよ。(S) yakka pirka ヤッカ ピㇼカ …してもよい。 e=e yakka pirka. エエ ヤッカ ピㇼカ (あなた)食べてもいい。 yakka wen ヤッカ ウェン …しても/したけれどもだめだ/だめだった。 a=e=tére yakka wen アエテレ ヤッカ ウェン 私たちはあなたを待っていたけれどもだめだった(あなたは来なかった)。(W会話) ne yakka ネ ヤッカ …であっても、 …でも。 nep ne yakka ネㇷ゚ ネ ヤッカ 何でも。 nen ne yakka ネン ネ ヤッカ だれでも。 ②(文頭に置かれて前の文との関係で)そうしても、 それでも、 でも。 “ene cis kor arpa rusuy pe a=arpare hike makanak ne wa?” yakka iyapo nu ka somo ki no un=hawekoyki 「エネ チㇱ コㇿ アㇻパ ルスイ ペ アアㇻパレ ヒケ マカナㇰ ネ ワ?」 ヤッカ イヤポ ヌ カ ソモ キ ノ ウンハウェコイキ 「あんなに泣いて行きたがっているもの、 行かせたらどうですか。」でも(=そう言っても)父は全然聞きもしないで私たちを叱りつける。(S) ☆発音 n ン に終わる語の後に置かれて続けて発音されるとき、 しばしば y イ は落ちる。 たとえば an yakka アン ヤッカ は ayyakka アイヤッカ と発音されることもあり、 またもっと早く続けて言うと anakka アナッカ と発音されることもある。 {E: ①even if; although. ②but; even; though.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayan
- ヤヤン 【連体】[yay-an 自分・ある/いる] ただの、 ふつうの、 まじりもののない。 yayan menoko ヤヤン メノコ ただの/ふつうの女性(神ではなく)。 yayan wakka ヤヤン ワッカ ただの/ふつうの水(温泉などではなく)。 yayan kane ヤヤン カネ 普通の金=鉄。 yayan senkaki ヤヤン センカキ ちりめんも何もまじっていないもめん布。 yayan kanpi ヤヤン カンピ もようのない紙。 yayan itak ヤヤン イタㇰ/ヤヤニタㇰ 普通の言葉、 口語(yúkaritak ユカリタㇰ《ユーカラの言葉》などに対する)。 {E: usual; ordinary; plain and simple.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayitupareno
- ヤイトゥパレノ 【副】[yayitupare-no 気をつける・(副詞形成)]気をつけて、 注意して。 wakka san kor an na yayitupareno ek ワッカ サン コラン ナ ヤイトゥパレノ エㇰ 水が流れているから気をつけて来なさい。(S) yayitupareno arpa ヤイトゥパレノ アㇻパ 気をつけて行きなさい。 ☆参考 「あぶない所を通るから等、 特別なときに言う。 出かけようとする人や帰って行こうとする人によく言う yayeyamno arpa ヤイェヤㇺノ アㇻパ は、 ただ『気をつけて行きなさい』『お大事に』と言うだけ」(つまり、 挨拶のような軽い言葉)。(S) ☆参考 同じ日高・胆振地方でも、 地域によりまた人によって、 出かけようとする人や帰って行こうとする人に「気をつけて行きなさい」「お大事に」というような、 いわば挨拶のように、 yayitupareno arpa ヤイトゥパレノ アㇻパ[単]/yayitupareno paye yan ヤイトゥパレノ パイェ ヤン[複]と言う人もいる。 ☞yayitupare ヤイトゥパレ {E: carefully; cautiously.} (出典:田村、方言:沙流)
- yu
- ユ 【名】[< 日本語ユ(湯)] 温泉。 yu ne hawe? yayan wakka ne hawe? ユ ネ ハウェ? ヤヤン ワッカ ネ ハウェ? (その沼は)温泉なの? それともただの水なの? (W会話) ☆参考 風呂の湯など一般に「お湯」のことは sések wakka セセㇰ ワッカ《熱い/温い・水》と言う。 ただ、 お茶などの飲むお湯は úsey ウセイ と言う。 {E: a hot spring.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一