ヤナギ科の高木で、荒れ地にでも真っ先に群生して生えます。
アイヌ文化では、樺太で巨木に育ったもので丸木舟を作ったといいます。口承文芸ではあまりいい神様として描かれていません。例えば胆振、日高地方には「この世のはじまりに村作りの神様が真っ先に生えたドロノキで火起こしをしようとしたところ、煙ばかりで火は起きず、そこからは伝染病の神や妖怪が生まれました。そこで次に生えたハルニレで火起こしをすると、そこからは火が起き、火の神、祭壇の神など人間が祭る神様たちが生まれました」という伝承があります。
ドロノキの幹