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自然図鑑 検索結果

日本語名:ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ

アイヌ語名:シケレペキナ

利用:食用、祈り

ヒメザゼンソウの花

ヒメザゼンソウの花

学名Symplocarpus nipponicus Makino
科名サトイモ科
種類
種IDP0367

 分類辞典ではザゼンソウ、ヒメザゼンソウは同じ項目となっていますが、当館の採録資料では両種について別名が採録され、別種として認識されることがあるというのが判明しました。
 湿原で早春に生育する同じサトイモ科多年草のミズバショウ、ザゼンソウ、ヒメザゼンソウは、冬眠明けのクマが好んで食用にしますが、有毒植物であり、保存処理をしてアイヌが食用にするのはヒメザゼンソウだけで、他の2種を人が食べることはできないということです。ヒメザゼンソウも他の2種と同様にシュウ酸カルシウムなどを含むので、生のままやゆでただけで食べることは危険です。正しくはゆでてから干して保存したものを水につけてもどし、加熱調理して食べます。この過程で毒の成分が抜け、甘くおいしくなるのです。そのヒメザゼンソウは、同じくクマが好んで食べるオオハナウドとともに特に「神(クマ)の野草」といわれ、保存して常備しておき、儀式のときに供物として神に捧げます(日高地方)。

採取時期のヒメザゼンソウ

採取時期のヒメザゼンソウ

アイヌ語辞典

植物編:植367(1)
アイヌ語名:シケルペ・キナ sikerpekina
語義:[→注1]
地域・文献:⦅北海道各地⦆
区分:

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アイヌの伝承

アイヌ語での呼び方:パラキナ(=ザゼンソウ)、シケレペキナ(=ヒメザゼンソウ)
・ザゼンソウはクマのごちそうです(人は食べません)。
・ヒメザゼンソウは葉をゆでてから干して保存しておきました。「神の山菜」といわれ、人間が儀式をするために天から降ろされた野草だといいます。伝染病の神をよそへ送る儀式のときなどに、供物のひとつとして神に捧げました。34124(34138,34178,34181,34182)
・ヒメザゼンソウ食べるときは水でもどし、干したキハダの実を刻み、その汁に油や塩を入れ、そこへ刻んだヒメザゼンソウを入れて弱火で煮て味がしみてから食べました。34181
・ヒメザゼンソウは飼いグマにも食べさせました。34181

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物語や歌など

一号チセ守護神の送り1食物による拝礼

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