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どういうわけか私はおばあちゃんに育てられて二人で暮らしていました。私が大きくなるとおばあちゃんは山菜の採り方を教えてくれました。そして私は水汲みや薪とりもするように言われましたが,
(女の子)「きれいな着物を着せてくれなきゃ水汲みしない」
と私は言いました。おばあちゃんは腹を立てながらも着物を出して私に着せてくれました。私はうれしくて毎日川へ行っては着物を着ている自分の姿を川に映しました。木に登って川面に自分の姿が映っているのを見るのがうれしくて,日が暮れるとやっと水を汲むという有り様でした。
(おばあちゃん)「おまえが水を汲まなかったら炊事もできないし,食べることもできない」
とおばあちゃんは私に腹を立てながらも炊事をしていましたが,やがておばあちゃんは死んでしまいました。
私はどうしてあんなことをしておばあちゃんを死なせてしまったのかと思って泣いていました。すると神様が
(神様)「おまえはケラツツキ(キツツキ)になって水も飲めなくなるんだ。分かったか」と言って私を罰しました。そうして私はケラツツキ(キツツキ)になったのです。
と女の子が言いました。
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