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物語や歌

C0066. ペナウンペの釣りざお

あらすじ


 ペナウンペとパナウンペがいて、ふたりは兄弟でした。ペナウンペは根性の悪い男でした。私(パナウンペ)は働き者の奥さんをもらって、何不自由なく暮らしていました。

 ある時魚が川を遡上してきたので、それをとってきて、奥さんも手伝って干し魚を作り、2つの掛け竿に干しました。奥さんと一緒に喜んで一緒に食べていると、ペナウンペがやってきて、それを見て驚きました。その声を聞いて笑って、食事をするように誘うと、家に入ってきて悪い態度を取りつつそれを食べました。そして「どうしてこんなに魚がとれたのか教えてくれ」と言いました。そこで「川にいって、秋なので魚がたくさん遡上してきたので、ふんどしを外して川の中に座ると、金玉に魚が食いついてきた。それを陸にあげ続けていると、たくさんとれたのだ」と嘘を教えてやりました。するとペナウンペは外に出ていき、まねをしに行くのだろうと思って笑いました。

 次の日、ペナウンペの奥さんが危急の叫び声をあげてやってきました。「このパナウンペめ、家の旦那はおまえの言うことを信じてまねをし、一物を切ることになったのだ。おかげでうちの旦那は転げ回って苦しんでいるのだ」と悪口を言って去ってしまいました。一物を川に入れたために、氷が一物にくっついて川からあげられなくなり、妻がマサカリで氷を砕くうちに、間違って一物を切ることになり、やがて死んでしまいました。水の神に遠慮もなくそんなことをしたために、神から罰せられたのだと私は村人たちに教えました。

 

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