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わたしは姉さんと2人でくらしていました。姉さんは、まいにち針しごとをいっしょうけんめいしていました。わたしもやってみたいなあと思っていますと、姉さんは絹の布をだしてくれました。わたしは、よれよれの袋をふたつもみっつもつくり、姉さんはそれで鼻をかんですてていました。そうするうちに、私も、着物かけにいっぱい着物がかかるくらいに針しごとが上手になりました。
ある日のこと、男の神さまがやってきて、わたしに結婚の申し込みをしました。ことわりきれないで、わたしは、結婚することになり、かばんをもって神さまといっしょに大きな館にいきました。家のなかには6人の若者がいましたが、わたしが二日も三日も泣いてばかりいたので、言うことをきくようにと、試練をうけることになりました。
6日6晩の夏のしれんと冬のしれんをのりこえたわたしは、二人の女神に首かざりをいただきました。そして、わたしのかばんの口をあければ、男たちにしかえしできるだろうと教えてもらいました。行くようにいいました。
マタマンダチ女神のところに泊まり、朝おきてご飯をたべたあとに6日6晩、女神から氷のしれんをうけました。そのしれんにたえたわたしに、女神は首飾りをくれました。
若者たちの家にもどり、女神のいうとおりにすると、私の荷物からハチがでてきて、若者たちをさしました。わたしのことを人間の女だと思っていた若者たちは、わたしがハチの女神だとやっとわかってあやまりました。
わたしは、姉さんがのこった家にもどって、また姉さんとくらすうちに、わたしも姉さんもけっこんしました。あの若者たちはまさかハチの女神だとはおもわなかったと話していたということです。
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