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物語や歌

C100. 黒い玉白い玉

あらすじ


 昔、沙流の村に立派な男性がいて、狩りをしながら良い暮らしをしていました。ある時どこからか和人の旦那さんがやって来て、一緒に住むようになりました。助け合って狩りに行っていましたが、やがてその人の妹を妻にし、別に所帯を持って暮らすようになりました。妹には男の子が生まれ、可愛がって暮らしていました。
 ある時またそのアイヌの男性と和人が連れ立って狩りに行き、妹とその子供は留守番をしていました。すると和人の旦那さんだけが帰って来て、なにかをじっと考え込み、大きな鍋を火にかけていました。ぐらぐらと煮立つと、妹に「息子を渡しておくれ」と言うので渡すと、なんと煮立った鍋の中に入れて息子を殺してしまいました。妹は「何をするの!」と叫んで飛びかかりましたが、もう死んでしまっていたので、亡骸を抱いて泣きました。すると和人はその兄の宝壇をめちゃめちゃにし、宝物である黒い糸玉、白い糸玉を奪って懐に入れました。そして出て行くので妹は追いかけて浜に出たけれど、追いかけきれないので家に戻り、帰った兄に全て話しました。すると兄は声をあげて怒り、和人を追いかけて行きました。和人はもう舟に乗って沖へ漕ぎ出しており、遠くに小さくなっているのが見えました。兄は舟で追いかけて行き、追いつきそうになると和人は懐から白い糸玉を出して前方に投げました。すると前方が明るくなりました。そして黒い糸玉を兄の方に投げると、兄の行く手が暗くなって進めなくなり、和人をとり逃がしてしまいました。兄は泣きながら戻り、神に祈って「あの悪い和人を罰してください」と言い、年老いて行きましたので、このように話したのだそうです。

 

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