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物語や歌

C175. 短気な沙流の雷神の話(リットゥンナ)

あらすじ


 人間の国が見てみたいので、沙流川を上流に向かって遡って、ゆりかごに乗って飛んでいきました。大きな村があって、その村の上で休んで上端から下端を見渡すと、どの家も肉や魚がたくさん干してあることに感心し、さて帰ろうと思ったところ、ひとりの娘がガマの束を持って、それを水に浸して天に向かって振りまきました。「神様というものは仕事もしないで何をしているんだ」というので腹が立ちました。またひとりの男が、刃物を研いだ水を天に振りまいて「神は刃物研ぎもしないで、仕事もしないで何をしているんだ。こちらは神が通る度にかしこまっているのだ」というのでさらにぶちキレて、私の乗っているゆりかごの端を叩いて、ゆりかごの紐をきつくしめました。するとあくの虹、燠の虹が現れて、その村の上端から下端まですっかり燃やし尽くしてしまいました。
 村長は太刀を持って祭壇のところに来てこういいました。「尊い神よ、私は神が通られるときには必ずかしこまっておりました。どうか私を助けてください」でもわけもわからず暴れ回る気性の私であったので、その村長も一緒にみんな燃やし尽くしてしまい、後でひどく後悔しました。

 

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