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私はペペシチカプという鳥です。洪水を知らせるために鳴きながら川を上流に向かって飛んでいくと、サマユンクㇽの村の上にさしかかりました。私の鳴き声に対してサマユンクㇽは「何を鳴いているのやら、馬鹿な鳥め」といって私をののしったので腹を立てました。なお上流に向かって飛んでいくと、今度はオキクㇽミの村の上にさしかかりました。私の鳴き声に対し、オキクㇽミは拝礼し「偉い神様が洪水が来ることを知らせているぞ。村人たちよ、早く高いところに逃げろ」と指示しました。村人たちがいう通りに逃げていく様子を見て私は感心し、後で後ろを振り返ってみると、洪水が来てもオキクㇽミの村の村人たちはみんな逃げて生き延びることができましたが、サマユンクㇽの村の村人たちはみんな水につかって死んでしまいました。オキクㇽミが後々まで私に感謝して祈る様子に私はすっかり感心したのでした。
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