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物語や歌

C200. オキクルミの奥さんが怒って天界へ帰る

あらすじ

 

 私は平取の村に住む男性です。私の村には貧乏人の夫婦がいて、村のはずれの崩れかかった家に住んでいました。そのうちに私の村には飢饉がやって来て、村人たちは食べ物がなくて苦しんでいました。オキクルミの神の奥さんが毎日食べ物を村人に分けて回っていました。貧乏人の夫婦にも食べ物を分けていたのですが、窓から差し入れられる手があまりにも美しいので、顔も見てみたいという邪な気持ちを抱きました。そこである日、食べ物が差し入れられたときに、夫婦ふたりがかりでその手を引っ張ったのです。
 雷の音も何の音もしなかったのに、突然貧乏人の夫婦の家の上で神が天を突き抜けるような大きな音がしたのは、何かの罰を受けたのではないかと思いました。村の若者たちが走って貧乏人の家に行ったところ、オキクルミの奥さんが配っていた食べ物が散らかっていて、夫婦は倒れてしびれていました。
 その夜夢にオキクルミが出て来てこう言いました。「私の妻はシャチ神の娘で、好意で食べ物を差し入れたのに引っ張られて神窓の上でじたばたするあられもない姿を見られてしまった。貧乏人にはもう食べ物を差し入れないことにする。あの者たちをどこかの村に追い出してやったなら、また人助けをするつもりだ」。そこで翌朝、祈りの儀式をとり行って、オキクルミの神に謝罪しました。それからも食べ物は届けられましたが、貧乏人にはそれ以来何も与えられませんでした。追い出してしまえと言われてもどこに行くあてもないのでそのままそこで暮らしているのですが、あまり同情はできないものだと、平取のおじいさんが物語りました。

 

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