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物語や歌

C0208. トドをだまして肉をとる

あらすじ

 

 ペナンペとパナンペがいました。
 パナンペが浜に出ると、トドが陸に上がっていました。パナンペが「シラミを取ってあげよう」と言って、トドのえり首の肉をむしって食べていました。やがてトドは沖へ行こうとしたので「早く行け、えり首をそがれた奴!」と言うとトドは「何て言ったんだい?」と言うので「『早く行きなさい、私のトドさん』と言ったんですよ」と答えると「耳が聞こえないとでも思ったか」と言って、怒って追いかけてきました。すると木の上でカラスが「カーカー、狭い谷を通れ」と鳴いたので言われた通りにすると、トドは谷の途中に体が引っかかってしまったので、叩き殺してしまいました。そしてその肉を運んできたので、パナンペは長者になりました。

 ペナンペが訪ねてきて「貧乏人であったおまえがどうして長者になったのだ」と聞くので、「食事をしながら話すとしよう」と言うと「先に聞いて知っている」と言って、戸口に小便をかけて行ってしまいました。

 ペナンペが浜に出ると、トドが陸に上がっていました。ペナンペが「シラミを取ってあげよう」と言って、トドのえり首の肉をむしって食べていました。やがてトドは沖へ行こうとしたので「早く行け、えり首をそがれた奴!」と言うとトドは「何て言ったんだい?」と言うので「『早く行きなさい、私のトドさん』と言ったんですよ」と答えると「耳が聞こえないとでも思ったか」と言って怒って追いかけてきました。すると木の上でカラスが「カーカー、広い谷を通れ」と鳴いたので言われた通りにすると、トドは谷の途中に体が引っかかることなく追いかけてきて、追いつかれてペナンペはひどい死に方をしたのです。

という短いお話でした。

 

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