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物語や歌

C0224. 火の神の嫉妬(アテヤテヤテンナ)

あらすじ

 

p> 私の夫と一緒に暮らしていました。夫はある日便所にいくと、それきり戻ってきません。遠慮をしつつ便所を見ても姿がありません。私の小山や、大地の上手を神の力で見回しても姿がありません。大地の下手のほうを見ると、6匹のキツネ、女ギツネが私の夫をさらっていって、もて遊んでいる様子が見えました。ひどく腹を立ててそこに出向いていって、女ギツネたちを土や草と一緒に刻んで殺してしまいました。夫は死んだように動かないので、背負って私たちの家まで帰ってきて、家の中には入れないで、川に連れていって水にくぐらせ、6軒の家、草の家をつくってそれを燃やし(そこをくぐらせ?)、イチゴの木で手草を作り、それでおはらいをすると、夫は気がついて「妻よ、私はいったいどうしたというのだ」というので、今までのことを説明すると「妻のおかげで助かったのだ」と言いました。そしてふたりで手を取り合って家に入り、それからは夫も便所に行ってもすぐに帰ってきて、何も恐ろしいことがなく暮らしているのです、と火の女神が物語りました。

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