
ID |
伝承者 |
日本語名 |
伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
1081 |
山川 弘さん
帯広市伏古
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P0153
ツルウメモドキ
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【ア】フハイ
【日】 ツルウメモドキ
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・アカブドウと言って、皮をはいで編み袋を作りました。30109 |
1082 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0166
ヤマウルシ
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【ア】ウッシニ
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・漆にかぶれないようにするには、ヤマウルシの木に抱きついて揺すりながら「あなたを好きだけれど、あなたは木で私は人間。一緒にはなれないのです」という歌を歌います。そうするとかぶれることがないのだといいます。34102,34138
・おじさんが家に入って来て炉の火にあたっていると、「まるで漆にかぶれたようだ」と言って体中がかゆくなりました。多分私が知らずにヤマウルシをとってきて火にくべてしまったのでしょう。私はおまじないのおかげでかぶれないため、気がつかなかったのです。おじさんから「おまえ、漆をとって来たのではないか」と聞かれましたが、怒られるのが恐いので「知らない。漆って何?」と言ってとぼけておきました。34102 |
1083 |
川上 シンさん
平取町
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P0166
ヤマウルシ
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【ア】ウッシ
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・漆かぶれには、ヨモギの葉の汁をつけます。35007 |
1084 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペ
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・実を煮物料理に入れて食べました。また実を煮詰めてあめのように煮詰めてから固め、肺病の薬にしました。34102
・木の内皮はお湯で煮て、腹痛の薬として飲みました。また内皮を干して粉にしたものに酢を少し入れて混ぜ、布に塗って打ち身に貼りました。34102
・おばあさんが小枝でくしを作り、髪をすいてくれました。34101,34182 |
1085 |
川上 シンさん
平取町
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペニ
【日】シコロ
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・胃が痛いときに、樹皮(内皮)をお湯で煮てその汁を飲みました。35007
・頭にかさぶたがたくさんできたときは、この木の樹液の入った水で洗いました。35008 |
1086 |
川上まつ子さん
平取町
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペニ
【日】シコロ
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・豆ととうもろこしとカボチャの煮物料理にキハダの実を入れて、または発酵オオウバユリ団子の料理にドングリやキハダの実を混ぜて食べていたのを知っています。私はキハダの実があまり好きではないので入れません。34631,34645
・胃が悪いときに、樹皮(内皮)をお湯で煮て飲みました。34647
・枝を魔よけのために窓に刺しておきました。けっこう臭いがするので、流行病がはやったときには火にくべました。34605,34685 |
1087 |
黒川 セツさん
平取町
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペ
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・粉でとろみをつけたおかゆにキハダの実を入れたものを食べました。35267
・のどが痛いときは実を鍋で煮て、黒く煎った豆と玉砂糖を入れて飲みました。35270
・赤ちゃんのへその緒が取れたところに、樹皮(内皮)を干して粉にしたものをつけました。35270 |
1088 |
...
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペ シケレペニ
【日】シコロ
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・粉でとろみをつけた煮物料理に入れました。
・樹皮(内皮)は傷薬になります。 |
1089 |
山川 弘さん
帯広市伏古
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P0172
キハダ カラフトキハダ
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【ア】シケレペニ
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・実は黒豆などの煮物料理に入れて食べました。30109
・胃の悪いときにお湯で煮てその汁を飲みました。30109 |
1090 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0179
ヤブマメ ギンマメ
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【ア】アハ
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・踏みすきを使い、春先に1日かかって食べる分だけを掘って来て、ゆでてから油をつけて食べました。とてもおいしいものです。干して保存することはしませんでした。秋にも掘るかも知れませんが、収穫期で忙しいためやったことはありません。34137(34109,34438) |