
ID |
伝承者 |
日本語名 |
伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
1021 |
川上まつ子さん
平取町
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P0045
エゾニワトコ
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【ア】ソコニ
【日】イワトコ
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・魔よけに使います。34605
・→口承文芸資料「ソコニを使った疱瘡神の魔除け」34626 |
1022 |
黒川 セツさん
平取町
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P0045
エゾニワトコ
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【ア】ソコニ
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・腎臓が悪い時にお湯で煮た汁を飲みます。35270 |
1023 |
...
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P0045
エゾニワトコ
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【ア】ソコニ
【日】コンボノキ
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・痔や婦人病の薬として、お湯で煮た汁で患部を洗いました。心臓が悪い人が汁を飲んだら治ったという話を聞いたことがあります。しかし家のそばに植えるものではありません。
→口承文芸資料「妻の病気と屋根に生えた木」
・お腹が痛いときにこの枝を削り、お湯で煮た汁を布に染み込ませてお腹に湿布をしました。
・子供ができて乳腺炎になったときもこの木で湿布するのではないかと思います。 |
1024 |
山川 弘さん
帯広市伏古
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P0045
エゾニワトコ
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【ア】ソコンニ
【日】ニワトコ ゴボウノキ
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・木の皮を剥き、芯の青い部分を煎じて足の怪我などの際に湿布をします。30109
・葬式の時、死者に持たせるため男の人たちがこの木を切って中をくり抜き、タバコ入れを作っていました。キセルは生前使っていたものを持たせますが、これには[死者に持たせる際の決まりとして]折る、もしくは傷をつけました。30107 |
1025 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0053
オオバコ
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【ア】エレムキナ エレムンキナ
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・できものができた時に、うみの出る穴ができる前に葉を火であぶってからもんで、できものの上にかぶせておくと、早くうみの出る穴ができて治ります。34124 |
1026 |
川上まつ子さん
平取町
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P0053
オオバコ
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【ア】エレムキナ ウコンコ
【日】オオバコ
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・クマイチゴとオオバコの根を、赤痢などの時の薬としてお湯で煮た汁を飲みます。34624
・葉をできものに貼りつけます。あまり大きな葉をつけるとうみの出る穴が大きくなるので、うみの穴くらいに小さく葉を切ったものを火にあぶってからつけます。何度も貼り替え、うみの根っこが出たら治ります。34624,34625
・子供たちが穂のついた茎をお互いに引っ掛けて引っ張り合い、切れなかった方が勝ちという遊びをしました。34625 |
1027 |
黒川 セツさん
平取町
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P0053
オオバコ
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【日】オバコ
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・生の葉を傷口につけました。35270 |
1028 |
山川 弘さん
帯広市伏古
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P0053
オオバコ
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【ア】ウコンコピッ
【日】オバコ
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・婦人病の薬になるので干しておきました。お盆の頃、生のものをとって来てお風呂に入れたのを見たことがあります。30103
・戦争で千島に行った時、足を怪我しました。ある道内出身の人[アイヌではない]がオオバコの葉をとって来てちり紙に巻き、何かのまじない言葉を言いながら傷にあててくれました。少したってから見ると血が止まっていました。そのまじない言葉は人に教えるものではないからと言って教えてくれませんでした。30103
・穂をひっかけて引っ張り合う遊びをしました。30110 |
1029 |
新井田セイノさん
むかわ町
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P0065
ナギナタコウジュ
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【ア】セタエント
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・お茶にして飲みます。私の具合が悪いとき、ご飯にそのお茶をかけてくれた人がいました。食べたらおいしくておかわりをしました。35246 |
1030 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0065
ナギナタコウジュ
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【ア】エント
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・ナギナタコウジュのおかゆを作ります。またおかゆの上澄みをお茶代わりに飲みます。34132,34137(34103) |