
ID |
伝承者 |
日本語名 |
伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
1562 |
川上まつ子さん
平取町
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A0374
ニワトリ
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【日】ニワトリ
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・子供を授かるようにというおまじないに、ニワトリの卵を1個、お膳か酒椀か、どちらかに入れて年配の男性が火の神様に祈りました。年配の男性は右座にいて、女性は左座にいました。女性が胸をはだけると、年配の男性が卵を炉を横切るように投げ、女性の胸に卵をぶつけると割れませんでした。「これが割れたら授からない」と言っていました。ニワトリの卵でなくても、何でもいいのだと思います。34664 |
1563 |
黒川 セツさん
平取町
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A0374
ニワトリ
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【日】ニワトリ
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・ニワトリは飼っていました。35319 |
1564 |
...
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A0374
ニワトリ
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【日】ニワトリ
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・もちろん和人が持ち込んだ鳥ですが、昔話に出て来ます。
→口承文芸資料「猫の悪だくみとニワトリ」 |
1565 |
葛野辰次郎さん
新ひだか町静内
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A0356
アホウドリ、しかべ
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【ア】オンネトリ オンネチカプ
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・厚賀に、何か粗末にできないものがあるから見てくれと言われて行ってみたところ、アホウドリの頭骨でした。とても大きい頭で、木幣が12本挟んであり、これは神であるため「物送り」はできないので、静内の資料館に預けることになりました。30200 |
1566 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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A0386
(その他の鳥名)
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【ア】フリ
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・悪い鳥だといいます。34134(34130,34153) |
1567 |
川上まつ子さん
平取町
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A0386
(その他の鳥名)
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【ア】フリ
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・フリとかオオワシは、[アイヌ文化では]神様にしている鳥ではないでしょうか。34600
・昔話に、フリの老鳥が銀のタバコ入れとキセル、そして小さい鍋を首にかけて、人に見られていると思わずにタバコをふかしていました。人がそばに来たことに驚き、それらを置いて飛んで行ってしまいました。大事に持ち帰ると夢にフリが現れ「何とかタバコ入れを返してくれないか」というので、フリがいた倒木のところに戻してあげました。フリは鍋をくれるというのでそのままもらい、フリの教えで村に災いが近づくとそれを入れた箱を少し開きました。すると災いを避けることができました」という話があります。34627 |
1568 |
...
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A0386
(その他の鳥名)
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【ア】フリ
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・昔は沙流地方にいたという話を聞きました。それ以外にもいる場所があるというのを聞いたことがあります。人間をつかまえて飛んで行くくらいに大きな鳥であるといいます。海に行って魚をとって来ると、人間の村に分配してくれるので、神様として慕われていました。でもある時海から何も持たないで帰って来ると、ある女性が「ああ今日フリは何も持って来なかったんだな」と思って、杵搗きをしながらおしゃべりをしていました。フリはそれに腹を立てて、その村には来なくなってしまったという話があります。フリがいたという洞窟の中は人間の家のように炉みたいなものがあるといいます。フリは飛んでいるときは鳥の姿ですが、洞窟では人間の姿で暮らしていたのでしょう。
・沙流地方には、フリが落として行った子供の子孫がいるといいます。フリがあんまり人間をつかまえて行ってしまうので、シカの皮をたくさん積み「これをおまえが起こせたら助けてやる。起こせなかったら村には置いておけない」と力試しを挑んだところ、フリはそれを起こすことができずどこかへ行ってしまったといいます。 |
1569 |
上田 トシさん
平取町
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A0391
(その他の鳥名)
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【ア】ケソラプ
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・悪い神です。35297
→口承文芸資料「エゾマツの女神と魔鳥」35298 |
1570 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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A0391
(その他の鳥名)
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【ア】ケソラプ
【日】クジャク
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・昔話に「山の中で人間が悪い神に追いかけられて逃げながら神様に助けを求めていると、天から羽に目のような模様のついた大きな鳥が悪い神におおいかぶさって来ました。後ろを見ると、悪い神は白い骨になって崩れ落ち、死んでしまいました。その鳥の神に感謝をすると、その夜夢を見ました。立派な女性の姿になった鳥の神が現れ『これからも私を祈るならいつまでも守ってあげましょう』といいました」という話があります。34129 |
1571 |
...
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A0391
(その他の鳥名)
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【ア】ケソラプ
【日】クジャク
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・鳥の王様で、アイヌのほうでは敬われます。
・昔話に聞いたことがあります。
→口承文芸資料「オタスッ人とケソラプの話」 |