
ID |
伝承者 |
日本語名 |
伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
1142 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0271
ハコベ
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【ア】リテンムン
【日】ハコベ
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・葉を食べたことはありません。34124
・お腹が痛くなったときに、葉をとってもみ、出た汁をお椀に入れて飲むと治ります。また熱いお湯に葉を入れるとしおれますので、それをお腹や背中につけました。34124,34183 |
1143 |
川上 シンさん
平取町
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P0271
ハコベ
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・お湯で似た汁を、お腹の痛いときなどに飲みます。35007 |
1144 |
川上まつ子さん
平取町
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P0271
ハコベ
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【ア】リテンキナ
【日】ハコベ
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・編んで干して保存をしておき、食べました。34628
・頭にできものがたくさんできた子に、ハコベの葉をとって来て叩いてつぶし、頭にかぶせました。それで良くなったものです。34729 |
1145 |
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P0271
ハコベ
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【ア】リテンムン
【日】ハコベ
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・熱を持ったところを冷やすもので、リンパ腺が腫れたときに湿布をしました。 |
1146 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0287
オオイタドリ
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【ア】クッタラ
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・葉を陰干しにして刻み、タバコに混ぜて吸いました。34101 |
1147 |
川上 シンさん
平取町
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P0287
オオイタドリ
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【ア】クッタラ
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・茎の中が空洞になっているので、輪切りにして玉飾りのように糸を通し、それを首にかけておはらいをしました。35002 |
1148 |
川上まつ子さん
平取町
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P0287
オオイタドリ
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【ア】クッタラ
【日】ドングイ
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・アキタブキを塩漬けにするとき、オオイタドリの葉をかぶせておくと色がきれいに漬かりました。34646
・葉を火であぶり、できものができたり、それ以外にひどくうみがたまったときに張りつけます。34646
・悪い神につかれて正気ではなくなった人のために、この茎や葉で小さな家を作り、その中に座らせて火をつけました。中の人が火傷をしないうちに引っ張りだし、燃えた家は水に流して始末をします。そうすると治るものだという話は聞いたことがあります。34613
・口承文芸に、悪い神に取りつかれた人のためにオオイタドリの家を6軒作り、それを燃やして、そこに次々に取りつかれた人をくぐらせたというものがあります。34613,34665 |
1149 |
黒川 セツさん
平取町
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P0287
オオイタドリ
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【ア】クッタラ
【日】ドングイ
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・葉をヨモギと一緒にタバコに混ぜて吸いました。35295 |
1150 |
松永 タケさん
白老町
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P0287
オオイタドリ
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【日】イタドリ
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・カジキマグロを捕ったとき、家の中にオオイタドリの葉を敷いて、その上にカジキマグロの頭部を安置しました。家に入れるときは神窓から入れました。35210 |
1151 |
織田ステノさん
新ひだか町静内
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P0288
ノダイオウ
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【ア】スナパ
【日】ウマタイシ
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・昔は飢饉になるとこの実を穀物のように食べたものだといいます。実がついたものをとって来て、むしろの上で叩くと実が落ちます。それに水を含ませながら搗くと白くなります。殻を選り分けてから穀物のおかゆなどに混ぜて食べました。親戚のおばさんが豆とこの実が入ったおかゆを作り、お椀に入れて持って来てくれました。アワよりも実が小さく、ヒエに似ていますが平たい実でした。おいしかったかどうかは、小さい時のことなのでよく覚えていません。34124,34138,34152,34183(34153) |