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アイヌの伝承

日本語名:クワ(ヤマグワ)

アイヌ語名:トゥレプニ

利用:食用、薬用、生活用具

伝承者 伝承地
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ID 伝承者 日本語名 伝承者の
アイヌ語名
/日本語名
伝承
1159 織田ステノさん

織田ステノさん

新ひだか町静内

P0296
クワ(ヤマグワ)
【ア】トペンペオニ
【日】クワ
・女の子に初潮が来ないときに実を食べ、または枝をお湯で煮た汁を飲みました。お腹に子供ができたかどうかわからないときも枝をお湯で煮たものを飲みました。妊娠している場合は赤ちゃんにもいい薬になるし、そうでなかった場合はお腹の中の悪い血が出るのでいいと言われました。
34122,34123,34182
・まきとりをする時は、別にヤマグワの枝を少しとって束にして玄関の物置に置いておきます。雷が鳴ったら炉でそれを少しずつ燃やしながら、新しい模様入りござを敷き、その上に座ってかしこまって雷が通り過ぎるのを待ちました。34146
1160 川上まつ子さん

川上まつ子さん

平取町

P0296
クワ(ヤマグワ)
【ア】トゥレフ゜ニ
【日】クワ
・昔ある女性が流産をして、汚れ物を穴を掘って埋めた場所から生えたのがヤマグワであったといいます。それを嫌うので、雷はヤマグワの木の上には絶対落ちないものだといい、庭に植えたものです。畑の境界にもよくヤマグワの木が生えているのを見ました。和人も雷が鳴ったらこの木の枝を家のまわりに立てたり、振りながら「くわばら、くわばら」と言っているのを見ました。34607
・火にくべたときは少し跳ねますが、火持ちがよく立ち枯れた木が多くあるので、冬によくとって来てまきにしました。34685

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