| ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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| 1217 |
P0362 ショウブ |
【ア】スㇽククスリ 【日】ショウブ ソンブ |
・お湯で煮た汁を虫くだしに飲んだりしました。 ・魔よけに懐に入れました。 ・夢見の悪いときに枕に入れました。 ・畑仕事の途中で休んでいると、ある人のおしりにヘビが入り抜けなくなりました。ショウブのお風呂に入りましたが駄目で、命を取られたという話を聞いたことがあります。 |
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| 1218 |
新ひだか町静内 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】パラキナ(=ザゼンソウ)、シケㇾペキナ(=ヒメザゼンソウ) |
・ザゼンソウはクマのごちそうです(人は食べません)。 ・ヒメザゼンソウは葉をゆでてから干して保存しておきました。「神の山菜」といわれ、人間が儀式をするために天から降ろされた野草だといいます。伝染病の神をよそへ送る儀式のときなどに、供物のひとつとして神に捧げました。34124(34138,34178,34181,34182) ・ヒメザゼンソウ食べるときは水でもどし、干したキハダの実を刻み、その汁に油や塩を入れ、そこへ刻んだヒメザゼンソウを入れて弱火で煮て味がしみてから食べました。34181 ・ヒメザゼンソウは飼いグマにも食べさせました。34181 |
| 1219 |
平取町 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケㇾペキナ |
・少しとって、ゆで干しをすると黒くなります。それを保存しておき、昔の人はおやつのように食べていました。34645(34651,34715,34733) ・祖母が茹で干しして黒くなったものを食べて「甘いなあ!」と言っていたので、自分でも食べてみると、辛くて食べられませんでした。35100 |
| 1220 |
平取町 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケㇾペキナ |
・風邪など病気の神様をよそへ行かせる儀式のために年配の男性が使いました。半干しになったものはとても甘いものでした。35267 |
| 1221 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケㇾペキナ、カムイキナ |
・病気の神様をよそに行かせるための儀式などのときに使うので、とってゆで干ししておきました。 | |
| 1222 |
平取町 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケㇾペキナ |
・干しておいて、伝染病がはやったら家のまわりにまきました。また取ってきたものを煮てから細かく刻んでこねてつぶし、イワシ油をつけて食べると甘くておいしいものでした。35100 |
| 1223 |
平取町 |
P0401 ヒエ、稗 |
【ア】ピヤパ |
・収穫するときはカワシンジュガイの殻で作った穂摘み具を使いました。35267 |
| 1224 |
新ひだか町静内 |
P0401 ヒエ、稗 |
【ア】ピヤパ 【日】ヒエ |
・アイヌ語で「アンチャアマㇺ」というヒエや、南部ヒエ、晩稲(おくて)などいくつかの種類がありました。34121,34143 ・収穫するときはカワシンジュガイの殻で作った穂摘み具で収穫しました。収穫されずに風に揺れている穂があると、年配の親族から「取り忘れられた穂が泣いているよ」と言われました。本当に泣いていると思ってかわいそうになり、小さな穂でも残さず収穫をするようにしました。34152 |
| 1225 |
平取町 |
P0401 ヒエ、稗 |
【ア】ピヤパ |
・ゆるいおかゆにして食べました。35003 ・結婚の約束をする時は、ヒエのごはんをお椀に盛り、半分を新郎になる男性が食べ、残りの半分を新婦になる女性が食べました。35007 ・ヒエやタバコをおはらいのときの供物にしました。35012 |
| 1226 |
平取町 |
P0401 ヒエ、稗 |
【ア】ピヤパ 【日】ヒエ |
・アイヌ語で「アチャアマㇺ」というヒエや、南部ヒエなどいくつかの種類がありました。食べ方はおかゆ、豆ごはんなどでした。冷めるとパラパラになってしまいましたが、腹持ちも良く味もいいものでした。でも南部ヒエはあまりおいしくありませんでした。34630(34633,34642,34643,34728) ・死者に持たせる袋の中には精白したヒエ、アワ、イナキビ、豆などを入れました。34673,34674 ・伝染病の神をよそへ送る儀式、木の神様に祈る儀式などのとき供物にしました。34606,34613 |












