ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1257 |
平取町 |
P0363 エゾテンナンショウ、コウライテンナンショウ |
【ア】ラウラウ |
・根を生ですりおろして焼酎につけ、布にくるんで痛いところに湿布しました。布にくるまないと皮がむけてしまいました。35269,35270,35309 ・実を食べたり薬に使ったりしました。35269 |
1258 |
P0363 エゾテンナンショウ、コウライテンナンショウ |
【ア】ラウラウ |
・根の毒を取り除いて、焼いて食べるとおいしいものだといいます。また根を生ですりおろして、足が痛いときに湿布したともいいます。 ・根の毒を取ってから食べるのでないと辛くてひどいもんだといいます。 ・頭がはげている人を「ラウラウ」と呼んでばかにしました。 |
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1259 |
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A0298 ハシブトガラス |
【ア】パㇱクㇽ 【日】カラス |
→口承文芸資料「カラスに育てられた女の子」35239A,35240A,35298B |
1260 |
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A0298 ハシブトガラス |
【ア】パㇱクㇽ 【日】カラス |
・ハシブトガラスでもハシボソガラスでも、送り方が悪いと恐ろしいものだと祖母が語りました。34103 ・カラスはむやみに殺したり、殺した時に魂を神の国に送り返す方法が良くないと恐ろしい仕返しをして来るので、鉄砲で撃ったりしてはならないと言われました。34153 ・カラスの悪口を言うと、人に取り憑くので恐ろしいものです。カラスが巣をかけたスモモの木を倒してしまった年は、畑に植えたトウモロコシを全てカラスに食べられてしまいました。「食べる物がなくてカラスはトウモロコシに手を出したんだ」と言って、私が木を倒した者たちを叱りました。その翌年はカラスはトウモロコシに手を出さなかったので、本当のことだったと皆で納得しました。34142 ・カラスの鳴き声で海が荒れるのがわかったり、どんな人が家を訪問して来るかがわかったりしました。またカラスが夜に鳴くと、何か悪い神が歩き回っているのだと言いました。神様が私たちにこっそりと何かを教えてくれているのを聞き逃さずによく聞いて、あたりをよく観察するものです。34154 |
1261 |
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A0298 ハシブトガラス |
【ア】パㇱクㇽ 【日】カラス |
→口承文芸資料「イクレスイェとカラス神」34637B |
1262 |
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A0298 ハシブトガラス |
【日】カラス |
→口承文芸資料「カケスとカラスの神謡」あらすじ30200 |
1264 |
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A0300 カケス、ミヤマカケス |
【ア】エヤミ |
・神の国でも並ぶ者のないくらいに雄弁な男神であるといいます。カケスをとったら、大切に保管して自分の憑き神になって自分を見守ってもらうように祈ります。そのことは誰にも言ってはならず、自分の心にだけいつもとどめておきます。そうすれば雄弁など、他の人にはない才能に恵まれるようになるといいます。34154(34153) →口承文芸資料「金色のひしゃく銀色のひしゃく(トゥノヤケレノヤケ)」30007,30008 |
1265 |
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A0300 カケス、ミヤマカケス |
【ア】エヤミ 【日】カケス |
・カケスは神様だという話も、口承文芸に出てくるのも聞いたことはありません。ただ、木のわなを仕掛け、えさのトウモロコシをカケスがつついたら木がはねて挟まりました。とったカケスは頭も体も刻んで汁物にして食べました。34600 |
1266 |
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A0300 カケス、ミヤマカケス |
【ア】エヤミ 【日】カケス |
→口承文芸資料「カケスとカラスの神謡」あらすじ30200 |
1268 |
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A0303 スズメ |
【ア】アマㇺエチカㇷ゚ アマㇺエチカッポ 【日】スズメ |
・スズメが家に寄りつかない、巣を作らないと、火の元が心配だといいました。人と共に暮らすことになっているのでしょう。スズメは家の神と火の神の言うことを聞きながら暮らしているのだから、いたずらで巣をさわったりするものではないと言われました。またスズメが穀物を食べてしまっても、全て食べるだけではないからといって好きに食べさせていました。34142 ・スズメの頭をつまみ「おまえの親族の踊りをしなさい」と言って踊りを踊らせました。「酒に酔った、酒に酔った」と言ってスズメを寝かせるとそのまま板の上に伏せてじっとしているのです。頃合いを見て「大騒ぎだ!」といって板を叩くと、飛んで逃げました。不思議とこちらのいう通りになるので、子供たちは不思議がりました。34124 |