ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1345 |
新ひだか町静内 |
A0272 エゾイタチ、エゾオコジョ |
【ア】ウパシチロンノプ |
・かわいい顔をしています。荷縄で大きな荷物を背負うときに、ひょっこり姿を見せました。荷縄を外して改めて見ると、もう姿は消えていました。おばあさんに報告すると「せっかく恵まれたものを、捕まえれば良かったのに」と言われました。34124 →口承文芸「姉に虐待された娘とオコジョ神」34172 |
1346 |
平取町 |
A0272 エゾイタチ、エゾオコジョ |
【ア】ウパシチロンヌプ 【日】ユキギツネ、ユキネズミ |
・これをつかまえて秘密の宝物としてしまっておくと、長者になれるといいます。でも無理矢理つかまえては効果がありません。向こうから近寄って来て難なくつかまえた場合に、おじいさんたちが皮をはいで頭の骨を守り神に作ってくれます。生きているときは、かわいい顔をしています。雪の中に入っては出て来て、チュウチュウとかわいい声を出します。34602,34603 ・神にも人間にも存在を知られていなかったオコジョの兄弟のうち、兄の方が人間の娘を好きになり、その魂を奪ったのですが、弟の方が娘の魂を取り返して娘は生き返ったので、それ以来人間から祭られるようになったという昔話があります。34662 →口承文芸資料「クモを戒めて妻にしたオコジョ」34650,34730 |
1347 |
平取町 |
A0205 クモの類 |
【ア】ヤオシケプ 【日】クモ |
→口承文芸資料「石狩を守るクモ神の夢を見たパロアッテの話」35299 |
1348 |
新ひだか町静内 |
A0205 クモの類 |
【ア】ヤオシケプ ヤオシケプカムイ 【日】クモ |
・クモは網を張り、そこを守って悪いものをつかまえて殺します。力の強い神様なので、ほうきを持って追いかけて叩くことはしないでください。34182(34129) |
1349 |
平取町 |
A0205 クモの類 |
【ア】ヤオシケプ 【日】クモ |
→口承文芸資料「クモを戒めて妻にしたオコジョ」34650,34730 |
1350 |
むかわ町 |
A0270 キタキツネ |
【ア】チロンヌプ 【日】キツネ |
→口承文芸資料「火の女神の嫉妬」35227,35239,35241,35248 |
1351 |
新ひだか町静内 |
A0270 キタキツネ |
【ア】ケマコシネカムイ 【日】キツネ |
→口承文芸資料「飢饉を見逃したキツネ神(ハラウォイウォイ)」30007,30008 |
1352 |
平取町 |
A0270 キタキツネ |
【ア】チロンヌプ 【日】キツネ |
・キツネの頭骨に祈るという話は聞いたことがありません。黒いキツネを祈るという話は昔話で聞いたことがあります。34603 ・キツネの中には悪いものもいます。ある人が山に行き、体がしびれて何もできなくなりました。水の神に助けを求めに沢に出ようとしても見当違いのところばかり歩いてしまうということがあったそうです。私が似たような目にあったときは、近くにキツネの足跡がありました。34624 →口承文芸資料「大津波を予知して村を救ったキツネ神」34620 |
1353 |
A0270 キタキツネ |
【ア】チロンノプカムイ、ケマコシネ 【日】キツネ |
・黒ギツネというのは、キツネの中でも偉い神様です。 ・キツネの頭骨を木幣をつけて大切にしていた人がいました。 ・6つの首を持つキツネというのがいて、人間を化かすというのを聞いたことがあります。 →口承文芸資料「狐に化かされた若者を助けた娘」 |
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1354 |
新ひだか町静内 |
A0289 シカ(エゾシカ)、鹿 |
【ア】ユク 【日】シカ |
・シカが畑のものを食べてしまうので、畑の柵に尖らせた木を立てるわなを仕掛けておきました。すると見事にシカがかかり、木が心臓を貫いて背中まで貫通していました。34108 →口承文芸資料「ヘビ神に化かされたクマ神」34103,34104 |