ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1365 |
平取町 |
A0067 サケ(鮭)、あきあじ、あきやじ |
【ア】カムイチェプ 【日】アキアジ |
・「木幣を持つ魚」というサケのことを聞いたような気がしますが、よくわかりません。34643 →口承文芸資料「飢饉を救った狩り場の神(ペットゥ)」34703,34718,34731 |
1366 |
A0067 サケ(鮭)、あきあじ、あきやじ |
【ア】カムイチェプ 【日】アキアンジ |
・天の川の中に白いもやの部分がたくさん見えれば、その年はサケが多く川に上がってくるといいます。白い部分は魚が掘る産卵場を示しているのだそうです。 ・サケの中で小さいものは「木幣を持つサケ」といいます。 →口承文芸資料「どこからかやってきたみすぼらしい女」 |
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1367 |
むかわ町 |
A0428 エゾアカガエル |
【日】カエル ビッキ |
→口承文芸資料「カラスに育てられた女の子」35239,35299 |
1368 |
新ひだか町静内 |
A0428 エゾアカガエル |
【ア】オオワッ 【日】カエル |
・ある時カエルが家の中に入ってきて跳ね回るので、人が床を踏みつけるとカエルが驚いて炉の火の中に飛び込んで死にました。それを外に投げ捨てると、次の晩から家の外でカエルが大騒ぎを始め、家の中に入ってくるものもいました。そこで年配の男性が祈りの儀式をし「先日のカエルは私たちが殺したのではない。自分で飛び込んだのです」と火の神様に報告しました。それ以来カエルが鳴き騒ぐことはなくなったそうです。だからカエルをむやみに殺したりするとカエルからの主張がきつくて恐いものです。34121 →口承文芸資料「アチカラテスとハラテス」34161 |
1369 |
平取町 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【ア】キナスッ |
→口承文芸資料「ヘビを飲み込む姉」35322 |
1370 |
新ひだか町静内 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【ア】タンネプ キナスッカムイ 【日】ヘビ |
・ヘビに足をかまれて歩けなくなった時、ヨモギとショウブを火にくべ、その上にかまれた足をかざして煙にあてました。その後これらの野草をお湯で煮た汁を布にしみこませて傷につけておくと、翌日には歩くことができるようになりました。34141 ・ヘビや虫をむやみに殺してはなりませんが、いたずらをしたヘビは頭にヨモギの茎を刺して殺し、もとの姿に戻るようにという意味の言葉を添えて祈りました。34182 →口承文芸資料「ヘビ神に化かされたクマ神」34103,34104 「イヌエンジュの神に助けられた娘の話」34151,34180 「アチカラテスとハラテス」34141 |
1371 |
平取町 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【ア】タンネトッコニ 【日】ヘビ |
・赤マムシなどヘビのとどめをさす時は、ヨモギの枯れた茎をとがらせて刺しました。殺した後はおじいさんがヨモギの葉をかぶせてから何かを祈っていました。35003 |
1372 |
平取町 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【ア】タンネプ キナスッカムイ 【日】ヘビ |
・家の中にヘビが入ったときは、炉の火の上にヨモギなどの青草をかぶせて煙を家に充満させると上から逃げて行きました。34605 →口承文芸資料「ユペッの川尻の兄弟と沖の国の兄弟」34720 「イクレスイェとミズナラの神」34695 |
1373 |
平取町 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【日】ヘビ |
・屋根のカヤの中にヘビが入ったら、炉でヨモギを焚いてヘビを追い払いました。35270 →口承文芸資料「マムシが人助け」35237 |
1374 |
A0421 ヘビ(蛇) |
【ア】キナスッカムイ 【日】ヘビ |
・ハリガネムシやヘビにかまれたら、ヨモギの葉のつゆをつけました。 →口承文芸資料 「『私をかじって!』という声に呼び止められた男」 「ヘビににらまれて太陽の神に助けを求めた話」 「大沼の大蛇」 |