ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1493 |
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P0378 サンカクイ |
【ア】ソンパオキナ |
・昔の埋葬に使うござは、ガマで作った物は使いませんでした。ヤラメスゲ、オオカサスゲ、エゾノアブラガヤ、サンカクイなどで作った模様のない物を使いました。昔話でもそのようにいいます。でも最近ではガマで作ったござを使うようになってきました。34665,34674 |
1494 |
平取町 |
P0378 サンカクイ |
【ア】ソンパオキナ サンカクキナ |
・これで編んだござは丈夫でした。35267 |
1495 |
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P0478 スゲの類、ヤチボウズ |
【ア】タクッペ 【日】ヤチボウズ |
・湿原にあって、山姥や山爺の家だといいます。またこれが跳んで歩いているのを見たら、トイレと祭壇でおはらいをして祈りました。34602,34615,34624,34728 ・ヤチボウズが跳んで歩いたのを見たときは、ヨモギの葉をとって自分たちの体をおはらいし、跳んでいたところに捨てて帰りました。34730B |
1496 |
P0478 スゲの類、ヤチボウズ |
【ア】タクッペ |
・縄にして家の壁材をしめるのに使う「クンク」という野草は、ヤチボウズからぶら下がっています。またクンクで作った縄に葉タバコをはさんで干しておきました。 ※分類辞典では「クンク」は和名クグというスゲの仲間に同定されています。しかしクグ(イヌクグ)は西日本など暖かいところに自生するものなので、別種を指しているのかも知れません。 |
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1497 |
平取町 |
P0478 スゲの類、ヤチボウズ |
【ア】タクッペ |
・ヤチボウズは伝染病の神なので、川や、川の水くみ場に立っていたら、サケの頭や尾びれや骨の焼き干ししたものを供物としてまいたのだといいます。35100 |
1498 |
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P0479 マメ |
【日】マメ |
・ノダイオウの実とマメを一緒に煮たものを食べたことがあります。34138(34124,34152,34183) ・そのまま煮て食べたり、オオハナウドまたはアマニュウの茎と一緒に煮て、油を入れて食べました。34135,34137 ・手豆が作物の神に天から人間界に降ろされ、人間の女性の姿になって心のきれいな人間を探して村を訪ね歩いていました。ある家に泊まり、歓迎されて楽しく話をして眠りについたところ、翌朝その女性の姿はなく、寝ていたところにマメが山のように置いてありました。それを村中で分け合って畑にまき、手豆が人間の世界に広まっていったという昔話があります。34109 →口承文芸資料「ニコㇿマメを授けた女神」34435 |
1499 |
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P0479 マメ |
【日】マメ |
・秋に収穫して、煮て油をつけて食べます。これは筋子を一緒に煮ることがあります。またカボチャとトウモロコシの実と一緒に煮物料理にします。発酵オオウバユリの団子と一緒に混ぜ煮にしたり、バアソブと一緒に混ぜ煮にし、油を入れてつぶして食べたりもしました。ギョウジャニンニク、タチギボウシと一緒に煮て食べたり、おかゆに入れることもありました。34630,34631(34616,34625,34645,34648,34653,34713,34715,34733) ・昔の人は、死んだ後にあの世で作物を作るためにマメやカボチャ、アワ、ヒエの種を編み袋に入れて用意しておきました。遺族が忘れていると、夢に出て来て催促をされたといいます。それで改めて種を燃やして送り届けたということでした。34618,34674 |
1500 |
平取町 |
P0479 マメ |
【日】マメ |
・手豆と干したカボチャの煮物料理はおいしいものでした。35267 ・干す前の青々したマメを塩ゆでにして、イワシ油をつけて食べました。35311 |
1501 |
P0479 マメ |
【日】マメ |
・コケイランの根とマメを一緒に煮て食べました。 | |
1502 |
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P0480 コメ(米)、(イネ) |
【ア】シアマㇺ 【日】コメ |
・コメは殿様の食べ物です。34153 ・お酒のことを「コメのおかゆ」と言ってだまされた上で飲まされ、酔っぱらったことがあります。34442,34443 |