ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1558 |
A0369 クイナ |
【ア】オケウラ |
・「クイナの6兄弟はろくなものではない」とおじさんたちが言っていました。34134 ※「親不孝な6兄弟が罰を受けてクイナにされた」(更科1977)。 |
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1559 |
新ひだか町静内 |
A0370 ヤマドリ、エゾライチョウ |
【ア】フミルイ 【日】ヤマドリ |
・鉄砲で撃つ人がいました。34141 |
1560 |
平取町 |
A0370 ヤマドリ、エゾライチョウ |
【ア】フミルイ 【日】ヤマドリ |
・ハトより少し大きめな鳥です。ハトに似ています。飛ぶときの音が強いので、そういう名前がついたのだと思います。姿はあまり見かけませんが、飛ぶ音でいることがわかるのだといいます。奥山に行って、鉄砲で撃ってとる人がいました。とったものを見ると、黒、灰色の縞模様の羽で、頭の方は薄茶色でした。狩りをする人は、5円玉2つを糸で首からぶらさげていて、それを吹くと穴から「ビービーッ」という音がします。それがエゾライチョウの声に似ているので、声に反応した鳥を撃つということでした。34601 |
1561 |
A0370 ヤマドリ、エゾライチョウ |
【ア】フミルイ 【日】ヤマドリ |
・聞いたことがあります。 | |
1562 |
平取町 |
A0374 ニワトリ |
【日】ニワトリ |
・子供を授かるようにというおまじないに、ニワトリの卵を1個、お膳か酒椀か、どちらかに入れて年配の男性が火の神様に祈りました。年配の男性は右座にいて、女性は左座にいました。女性が胸をはだけると、年配の男性が卵を炉を横切るように投げ、女性の胸に卵をぶつけると割れませんでした。「これが割れたら授からない」と言っていました。ニワトリの卵でなくても、何でもいいのだと思います。34664 |
1563 |
平取町 |
A0374 ニワトリ |
【日】ニワトリ |
・ニワトリは飼っていました。35319 |
1564 |
A0374 ニワトリ |
【日】ニワトリ |
・もちろん和人が持ち込んだ鳥ですが、昔話に出て来ます。 →口承文芸資料「猫の悪だくみとニワトリ」 |
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1565 |
新ひだか町静内 |
A0356 アホウドリ、しかべ |
【ア】オンネトリ オンネチカプ 【日】アホウドリ |
・厚賀に、何か粗末にできないものがあるから見てくれと言われて行ってみたところ、アホウドリの頭骨でした。とても大きい頭で、木幣が12本挟んであり、これは神であるため「物送り」はできないので、静内の資料館に預けることになりました。30200 |
1566 |
新ひだか町静内 |
A0386 (その他の鳥名) |
【ア】フリ |
・悪い鳥だといいます。34134(34130,34153) |
1567 |
平取町 |
A0386 (その他の鳥名) |
【ア】フリ |
・フリとかオオワシは、[アイヌ文化では]神様にしている鳥ではないでしょうか。34600 ・昔話に、フリの老鳥が銀のタバコ入れとキセル、そして小さい鍋を首にかけて、人に見られていると思わずにタバコをふかしていました。人がそばに来たことに驚き、それらを置いて飛んで行ってしまいました。大事に持ち帰ると夢にフリが現れ「何とかタバコ入れを返してくれないか」というので、フリがいた倒木のところに戻してあげました。フリは鍋をくれるというのでそのままもらい、フリの教えで村に災いが近づくとそれを入れた箱を少し開きました。すると災いを避けることができました」という話があります。34627 |