動物編 §344 トビ とんび
(1)yatotta ヤトッタ [<] ⦅幌別、礼文華、屈斜路⦆
注.――⦅コタン生物記⦆p.193に「ヤトウッタケウシュツ」と書き、「ヤトウッタとは尾で楫(かじ)をとる事で、ケウシュツは叔父、尾で楫をとる叔父さんといふのである」とあるが、どうしてそういう意味になるのか分からない。ヤトウッタなどという語はないし、ましてそれが尾で楫をとるという意味などということはない。yatotta-kewsutは「トビ・叔父」の意。
(2)watotta ワトッタ ⦅美幌⦆
(3)watotta-kamuy ワトッタカムイ [<とび・神] ⦅美幌⦆
(4)yatot ヤトッ ⦅浦河⦆
(5)yattuy ヤットゥイ ⦅千歳、静内⦆
(補)その他文献に次のようなものが見えている。niyatotta⦅B⦆鷹一種。some kind of hawk.「ニヤトツタ」(阿寒の伝説80)とび。