植物編 §040 クロミノウグイスカグラ Lonicera caerulea L. var. emphyllocalyx Nakai
(1)enumitanne エヌミタンネ [e(頭)numi(の粒)tanne(長い)] 漿果 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A沙流・鵡川・千歳⦆
注1.――この漿果には、粒の細長いのと丸いのとがある。細長い方が大きくて甘い。enumitanneという名は、本来この細長い方についた名である。和人はそれをなまってエノミダニという。
注2.――樺太の植物(F)に『エヌンタンネ』とある。
注3.――コタン生物記(D屈斜路)には『エノミタンネ』と出ている。
(2)haskap ハシカプ [has(枝条)ka(の上)o(にたくさんなる)p(もの)] 漿果 ⦅幌別⦆
注4.――胆振東部の日本語方言がそれを取り入れてやはりハシカップと言い、室蘭線沼ノ端駅ではハシカップ飴やハシカップ羊羹の呼び売りをしている。