植物編 §091 ツルコケモモ Vaccinium Oxycoccus L.
(1)katam カタㇺ 果実 ⦅長万部、幌別、斜里、樺太[雅語]⦆
(2)katamka-urep カタㇺカウレㇷ゚ [katam(<katam-sarツルコケモモ・原)ka(の上の)hurep(赤い実)] 果実 ⦅美幌⦆
(3)hutureh フトゥレㇸ [<hu-turep生の・果実] 果実 ⦅樺太⦆
注.――あるいは、huはhure(<hu-ne)の語根で、hu-turepは「赤い・果実」の義か。
(参考)この果実は一般に生食した。樺太の白浦ではその他に次のように料理に用いた。
1)生のマスの肉を鍋で煮てから手で絞り、再び鍋に入れて油を入れて撹拌して、それにこの果実を砕いていれる。それを「スムㇱミンチカリペ」sumusmim-cikaripe[<sum(油)us(ついている)mim(魚肉)cikaripe(料理)]と言って賞味した。
2)マスの白子を煮て潰してそれにこの果実を入れて食う。それを「ウプㇱトゥレㇸチカリペ」upustureh-cikaripe[up(白子)us(ついた)tureh(果実)cikaripe(料理)]と言った。