植物編 §345 タチギボウシ Hosta rectifolia Nakai
(1)ukur-kina ウクルキナ 葉 ⦅幌別、穂別、鵡川、名寄⦆⦅A上川・有珠・千歳・天塩⦆
(2)ukuri-kina ウクリキナ 葉 ⦅美幌、屈斜路⦆
(3)hunasko フナシコ 葉 ⦅白浦、真岡⦆
(参考)葉柄をよく洗って、細かく切り刻んで飯やかゆに炊き込んで食べ、また刻んだのを干して冬のために貯えておいた(幌別、白浦)。葉を陰干しにして細かく刻んだのを鍋で煮て、そのまま他の容器に移して冷却させ、それにイタヤカエデまたはシラカンバの樹液を発酵させて得た酒母を混じて時々撹拌しながら放置すると白い濁酒を得るという(葛西猛千代、樺太アイヌの民俗)。