植物編 §464 マコンブ Laminaria japonica Aresch.
(1)kompu コンプ ⦅幌別、沙流⦆
注1.――雅語としても扱う。すなわち、英雄詞曲の中で、日本人なら“青菜に塩”というべき所を、“woromare kompu sikopayar”(水に漬けておいたコンブのようだ)と形容するのが常である。
(2)sas サシ ⦅北海道中北東部、樺太、千島⦆
注2.――北海道西南部の渡島地方でもこの語は使われたらしく、地名の中にそれが見出される(C、p.148)。
注3.――天塩では山狩りに行った際は、sasという語は避けて、situkap(ブドウ蔓の皮)という語を昆布の意に用いる。これは幌尻岳の山詞でも同じである。
(3)sas-kina サシキナ [“昆布・草”] ⦅真岡⦆