日本語名:ツルコケモモ
アイヌ語名:カタㇺ
利用:食用

ツルコケモモの花
学名 | Vaccinium oxycoccos |
科名 | ツツジ科 |
種類 | 木 |
種ID | P0091 |


湿原に生える、地面をはうほどの小さな常緑樹です。アイヌ文化では実を生食するほか、樺太ではマスなどの魚料理に混ぜ冷やして煮こごりにしたり、白子に混ぜるなどして食べました。

ツルコケモモの実(静狩湿原)
アイヌ語辞典
植物編:植091(1)
アイヌ語名:カタㇺ katam
地域・文献:⦅長万部、幌別、斜里、樺太[雅語]⦆
区分:果実
アイヌの伝承
アイヌ語での呼び方:カタㇺ
・名前を聞いたことがありますが、「カタㇺ」が何を意味しているかはわかりません。昔話で「悪いクマに追いかけられて『カタㇺサㇻ』に隠れて助かった」というのを聞いたことがあります。34101
・「カタㇺサㇻ」は英雄叙事詩に出て来る表現ですが、木のない、畑みたいな立派な平らな場所のことではないでしょうか。34131
→口承文芸資料「家の守り神から呼ばれた女」34120
「パナウンペとハルニレの木」34127,34144,34157
「いつのまにか子供ができ、置き去りにされた娘」34449,34450