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ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1012 |
新ひだか町静内 |
P0026 フキ |
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ) 【日】フキノトウ/フキ |
・フキノトウを食べたことはあります。火であぶって皮をむき、汁の中に入れて食べると、口の中で柔らかくなって甘みがあっておいしいものです。34132 ・成長した茎を、生のまま皮をむいてむしゃむしゃ食べました。口は真っ黒に、舌も渋くなりました。34138 ・お産の後にフキの根をお湯で煮た汁を飲みます。生まれた赤ん坊にも、赤い布を乳首みたいにして煮汁を染み込ませて吸わせました。そうすれば胎便が出るのです。34122,34182 |
1013 |
平取町 |
P0026 フキ |
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ) 【日】フキ |
・フキノトウは、生でも焼いても食べました。35003 ・フキは葉は食べず、茎だけを食べます。汁物に入れたり、生であぶっても食べます。干して保存もしました。干したものに塩をつけて食べると、口が真っ黒になりました。35003 ・フキの根は、はしかの薬にお湯で煮た汁を飲みました。35003 |
1014 |
平取町 |
P0026 フキ |
【ア】マカヨ(フキノトウ)/コロコニ(フキ) 【日】フキノトウ パッカイ/フキ |
・葉は食べず、茎だけを食べます。皮をむいてゆで、その段階で食べるものは食べます。干すものは干しておき冬の間の保存食にします。生乾きではかびが生えてしまうので、2日くらいすだれの上で干し、しおれて来たら三本編みにして下げておきます。このとき、ゆるく編まないと中が腐ってしまいます。34645 ・冬のためにフキの茎を塩漬けにする時、オオイタドリの葉をかぶせ、その上にフキの葉、またその上にオオイタドリの葉をかぶせるときれいな色に漬かります。34646 ・葉は、オオウバユリのデンプンをとった後、繊維を発酵させるときにたるの中にフキの葉を敷きつめ、その上に繊維を入れ、ふたとしてもフキの葉をかぶせて密封します。34645,34732,34733 ・はしかの薬です。根をきれいに洗ってから30〜40分煮ていると、薄茶色の渋が出ます。それを飲むと、できものがいっぺんに出て早く治るのです。ビンに入れて冷ましておき、病人が水を欲しがったら飲ませます。そうすれば3日くらいでケソッと治ります。34645A ・葉でひしゃくを作りました。34645 ・口承文芸では、フキノトウを春先に集めて、それを料理して生活していたことを想像させる伝承もあります。34733 |
1015 |
平取町 |
P0026 フキ |
【ア】コロコニ(フキ) 【日】フキ |
・おばあさんたちは湯通しをして、皮をむいて、すだれに干していました。早く柔らかく煮るために灰を布に入れて一緒に煮ていました。自分たちは子供の頃、遊びながら若いフキの皮を剥き、干している間に木登りをして遊びました。しばらく置いてフキがしなびて柔らかくなった頃、三つ編みに編んで持ち帰りました。35267A ・根をはしかと水ぼうそうの薬としてお湯で煮た汁を冷まし、水代わりに飲みました。35270 ・血止め薬として、フキの葉をかんでから手でもんでつけました。35270 |
1016 |
P0026 フキ |
【日】フキ |
・布にフキを煎じた汁を染み込ませ、赤ん坊に吸わせていたのは見たことがあります。 | |
1017 |
帯広市 |
P0026 フキ |
【日】フキノトウ/フキ |
・フキノトウは皮をむいて生のままま、または火であぶって食べました。30100 ・フキの茎を汁物に入れたり、おひたしにして食べました。保存食にしたのは見たことがありません。30100 ・オオウバユリのデンプンを発酵させるときにフキの葉を広げた上に置いておきました。30101 ・フキの葉で狩小屋をつくったり、葉を利用して水を飲んだり、大きいものは雨が降ったとき傘の代わりにかぶったりしました。30100 |