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ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1064 |
むかわ町 |
P0139 シナノキ |
【日】シナ |
・人から頼まれて、大鍋でシナノキの皮を煮たことがあります。でもすすがついてあまりうまくいきませんでした。35245 |
1065 |
新ひだか町静内 |
P0139 シナノキ |
【ア】ニペシニ ポンニペシ 【日】シナ シナノキ |
・皮を剥ぐのは6月です。34104 ・皮は[一部ではなく]全てはぎます。若木の樹皮(内皮)をとって糸を作ると、やわらかくて丈夫な糸ができます。太くなった木から作った糸は切れやすいのです。作った縄で、家の屋根や壁のカヤをしばったり、荷物をしばったり、馬をつなぐのに使いました。34101 →口承文芸資料「シナ皮を背負ったクマ」34126,34146 ・糸を作る方法は、沼につけておく方法もありますが、それをせずに灰を入れて煮て作った糸が一番丈夫です。34147 ・シナノキで作った糸は水がかかっても切れずに丈夫です。34121 |
1066 |
平取町 |
P0139 シナノキ |
【ア】ニペシニ 【日】シナ シナノキ |
・細すぎもせず太すぎもせず、ストーブの煙突くらいの太さのシナノキの皮をはぐのが一番いいのです。根元になたで切り込みを入れ、上に向かってはぎます。木から樹皮がはがれないときには木を切り倒します。[切り倒した後のひこ生えの芽が出て]8本も10本も皮を剥ぐのにいい若木が一カ所に生えた樹皮をはぐこともありました。34628、34633 ・灰を入れて煮て作った糸は丈夫でした。墓標に巻く黒白の紐、編み袋、荷縄などはシナノキの糸で作りました。34675,34727 ・編み袋を作るのは、沼につけて作った糸を使いました。強くはないけれど柔らかいのです。34729 ・アットゥシ織を実際にやったのは40歳を過ぎてからでした。オヒョウではなくシナノキの糸で作りました。煮て作った糸を縦糸にし、沼につけて作った糸を横糸にしました。34734,34736 ・シナ皮を剥ぎに行き、クマに襲われるような気がして恐ろしい思いをしたことがあります。34602,34607 ・火にくべるのには適していませんでした。34685 |
1067 |
平取町 |
P0139 シナノキ |
【ア】ニペシニ 【日】シナ シナノキ |
・おばあさんが5,6月に皮をはいで来ました。細い木は全部はぎましたが、太い木は3分の1くらいはぎ残しました。そうすれば枯れないのです。おじいさんは冬でも皮をはいで来て、炉端で縄ないをしました。樹皮(内皮)を細く裂く作業を手伝うとほめられました。35280 ・糸にするときには、煮ると色が黒くなり、沼につけると色が白く仕上がりました。35280 |
1068 |
帯広市 |
P0139 シナノキ |
【ア】クペレケプ |
・6月の中過ぎから7月に樹皮をはぎます。手の届くところになたで切り込みを入れ、上から下に向かってはぎます。オヒョウは反対に下から上にはぎます。糸にするには、沼に何日かつけておき、黒くなったら一枚一枚はいでから細く裂いていきます。30109 ・縄や編み袋、わらじを作りました。でもわらじはぬれたらすべって危ないので、ブドウヅルで作るのが普通でした。30109 |
1619 |
白老町 |
P0139 シナノキ |
【ア】ハイトゥシ 【日】シナノキ |
・海漁の銛につける紐は、シナノキの樹皮からできた糸で作りました。3本編みにしました。30603 |