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ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1201 |
新ひだか町静内 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
【ア】トゥレプ |
・茎の根元に赤みがさしてきたら、根が熟して掘り頃です。34109 ・一番粉、二番粉をとった後の繊維を発酵させた団子は、20センチくらいのドーナツ状にして干して固くなったものを干し、火棚の先に下げておきました。食べる分だけおろして刻み、水でもどしてから臼でつき、繊維が気にならなくなったものを指先で丸めて団子にし、おかゆに入れて食べました。34182 ・でんぷんをとってから干すという方法以外に、根をそのまま刻んで干して保存しておくという方法もありました。しっかり干しても容器に入れると湿ってしまうので、火棚の上にあげて保管しておき、食べる分だけおろして来て臼でつき、繊維かすを何度も飛ばしてでんぷんを取り出して食べました。34159 ・お腹が痛いとき、お椀に水と一番粉をひと固まり入れて飲ませました。また赤ちゃんのわきや首が赤くなったらぬってあげました。34159 ・炉の近くで「明日オオウバユリを掘りに行く」と言うと、オオウバユリが逃げて行ってしまうので言わないようにしました。またでんぷんをとるために臼でつく作業に月経中の女性は参加できませんでした。34109,34159 |
1202 |
平取町 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
【ア】トゥレプ 【日】ウバユリ ウンバイロ オンバイロ |
・6月の中頃、オオウバユリの茎の根元が赤くなってきたら掘り頃です。34732 ・オオウバユリの団子をおかゆに入れました。仕上げに一番粉、二番粉を水でといて入れました。するとおかゆがとろとろに仕上がります。34642 ・オオウバユリの花の茎は中が空洞になっているので、手頃な大きさに切って一番粉や二番粉を水でといて流し込み、両方の端にオオイタドリの葉などで栓をして炉の灰に刺し、焼いて食べました。34732 ・繊維を発酵させるときには、アキタブキの葉で密封し、1週間ほどそのままにしておきます。すると繊維がほとんど溶けてしまいます。溶け残った繊維をこして取り除き、何回も水だしをしてから丸めてドーナツ状にして干します。こうして作った団子は、一番粉よりおいしいものでした。 34645,34732,34733 ・一番粉はお腹をこわしたときの薬として飲みました。34732 ・一番粉がなかなか沈殿しないときは、アキタブキの茎や根を臼でついて入れました。34732 |
1203 |
平取町 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
【ア】トゥレプ |
・昔はとって来た根をそのまま干しておきました。冬になったらついて粉にしました。35306 |
1204 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
・本当の主食です。 →口承文芸「オオウバユリを取り返しに来た山姥」 |
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1205 |
帯広市 |
P0338 オオウバユリ、エゾウバユリ |
【ア】トゥレプ |
・根を臼でつき、アキタブキの葉で包み2日から一週間ほど発酵させます。その後再び繊維をつぶし、ざるに入れて水をかけてこします。こした後に残った繊維はドーナツ状にして干します。ざるを通したでんぷんは、何度も水を代えてから布に入れてしぼります。布に残った二番粉もドーナツ状にして干します。最後に水の底に沈殿した一番粉を新聞にとってそのまま干します。 ・ドーナツ状のでんぷんを食べるには、包丁などで刻んでから何度か水にさらします。これをもう一度つき、筋子などを入れて煮て食べました。30101A ・一番粉はお腹をこわしたときにおかゆを作って食べました。30104 |