ID | 伝承者 | 日本語名 | 伝承者の アイヌ語名 /日本語名 |
伝承 |
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1212 |
むかわ町 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルククスリ 【日】ショウブ |
・魔よけのため家の前に植えました。35243 |
1213 |
新ひだか町静内 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルククスリ 【日】ションブ |
・根を家の壁にかけておき、魔よけの意味で懐に入れました。34139 ・ヘビに足をかまれて歩けなくなった時、ヨモギとショウブを火にくべ、その上にかまれた足をかざして煙にあてました。その後これらの野草をお湯で煮た汁を布にしみこませて傷につけておくと、翌日には歩くことができるようになりました。34141 ・ノミを駆除するためといってショウブを敷きつめた上に寝たことがありますが、そのにおいがきつくて酔ってしまい大変な目にあったことがあります。34143(34153) |
1214 |
平取町 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルククスリ 【日】ショウブ |
・おかゆに入れましたが、入れすぎたらしく食べた人が苦いと言っていました。34626,34630 ・お腹が痛いときは葉を細かく刻んで水と一緒に飲ませました。34630 ・子供のえりに魔よけとして刺したり、小さな袋に入れて首からさげておきました。小さい子は嫌がって取ってしまうので、頭のてっぺんにシナノキの皮の糸でしばっておきました。34641,34713(34606,34630,34715,34729) ・あかちゃんが寝ないときはショウブを家の中に貼っておまじないをすれば眠りました。 ・寂しいなと思ったときに、葉や茎を窓につけたり、まきながら「このにおいを嫌う者は外へ出なさい」と祈りました。弔問などのときは葉を丸めて懐に入れるといいと言われました。風邪をひいたときにも家の中にまきました。クマや伝染病の神はショウブのにおいを嫌がって近寄ってこないといいます。34613(34624,34630) ・死んだ人のお棺の中に入れました。34722,34674 ・伝染病の神が来たら、かんで吹きつけました。 |
1215 |
平取町 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルククスリ |
・おかゆにして食べました。35003 ・風邪やお腹が痛いときにお湯で煮た汁を飲みました。35005,35007,35008 ・魔よけにしました。35004,35007 |
1216 |
平取町 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルク 【日】ショウブ |
・お腹が痛いときに根を刻んで飲みました。35270 |
1217 |
P0362 ショウブ |
【ア】スルククスリ 【日】ショウブ ソンブ |
・お湯で煮た汁を虫くだしに飲んだりしました。 ・魔よけに懐に入れました。 ・夢見の悪いときに枕に入れました。 ・畑仕事の途中で休んでいると、ある人のおしりにヘビが入り抜けなくなりました。ショウブのお風呂に入りましたが駄目で、命を取られたという話を聞いたことがあります。 |
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1218 |
新ひだか町静内 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】パラキナ(=ザゼンソウ)、シケレペキナ(=ヒメザゼンソウ) |
・ザゼンソウはクマのごちそうです(人は食べません)。 ・ヒメザゼンソウは葉をゆでてから干して保存しておきました。「神の山菜」といわれ、人間が儀式をするために天から降ろされた野草だといいます。伝染病の神をよそへ送る儀式のときなどに、供物のひとつとして神に捧げました。34124(34138,34178,34181,34182) ・ヒメザゼンソウ食べるときは水でもどし、干したキハダの実を刻み、その汁に油や塩を入れ、そこへ刻んだヒメザゼンソウを入れて弱火で煮て味がしみてから食べました。34181 ・ヒメザゼンソウは飼いグマにも食べさせました。34181 |
1219 |
平取町 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケレペキナ |
・少しとって、ゆで干しをすると黒くなります。それを保存しておき、昔の人はおやつのように食べていました。34645(34651,34715,34733) |
1220 |
平取町 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケレペキナ |
・風邪など病気の神様をよそへ行かせる儀式のために年配の男性が使いました。半干しになったものはとても甘いものでした。35267 |
1221 |
P0367 ザゼンソウ、ヒメザゼンソウ |
【ア】シケレペキナ、カムイキナ |
・病気の神様をよそに行かせるための儀式などのときに使うので、とってゆで干ししておきました。 |